猫耳少女と召使いの物語12

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911名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 02:31:00 ID:GUtYRKNa
ここに立派に新スレが立ち申した。
猫耳少女と召使いの物語13
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183396735/l50

拙者の役割はこれまでにござる。
皆々に於いては歓談の続きの程を。
912名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 02:32:51 ID:GUtYRKNa
リロードを忘れるとは、拙者とした事が何たる不覚。
913名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 06:45:04 ID:AhEBtOYJ
GJ!!!!

でも読んでて鉄鍋のジャンって漫画が頭から離れず離れず……
914名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 07:08:47 ID:Jz2kGlY+
>>1
侍口調で1だったらどうしようかとおもった。
915名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 07:08:58 ID:0S5pqIe2
鉄鍋のジャンwwちょ、おまえの所為で俺まで想像し始めただろww
まあとりあえずアホの子の狼は可愛いわ。もしかしたら俺アフォ属性があったかも
916名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 12:19:58 ID:fa9cqUAM
冗談も嫌味も皮肉も通じないジーンたんモエス
917名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 17:46:18 ID:6L04S/Qr
秋山醤が落ちたら

「カーカカカカ!メラだのギラだのじゃねえ、秋山の魔法を見せてやるぜ!」
「ヒトだのネコだの関係あるか!料理は勝負だ!勝てばいいんだー!」

……いかん、何もかわらん。
918名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:35:22 ID:fhVo4u9p
その先をこのスレ風にすると婦女子領域なので自粛汁
919名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:47:19 ID:6L04S/Qr
りょーかい。自重します。
920名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:28:03 ID:LT520hZx
ところで、このスレがレス番900台まで続いたのって、なにげに初めてぐらいじゃないか?
921名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:52:45 ID:neopmCMe
つまり、今回は雑談が多かったって事か?
922名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:54:46 ID:udsgZ5ly
あと、txt投下が多かった(?)のもあるのかもね
923名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 22:21:28 ID:GNUlzqTN
泣き虫ケダマねえさんテラカワユス!
いつもながら勢いにあふれた文体で一気読みしてしまった。
わんころ探偵の方も期待して待ってます。
924名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:16:18 ID:FbIRpiQ9
これはいい獣成分
925TXTまとめ:2007/07/03(火) 23:55:43 ID:hxY/ilgV
>>76 万獣の詩1&2
>>260 虹絹の乙女達3
>>324 猫医院1
>>345 猫医院2
>>430 シャーラカ・モキスートの冒険1
>>467 万獣の詩3&4
>>518 シャーラカ・モキスートの冒険2前
>>534 魔法少女ホーネットべすぺ5
>>546 放浪女王と銀輪の従者8
>>554 虹絹の乙女達外伝1
926TXTまとめ:2007/07/03(火) 23:57:16 ID:hxY/ilgV
>>647 紅衣の乙女達
>>704 虹絹の乙女達4
>>709 獅子国短編8
>>768 リフレドット家奮戦記1
>>771 リフレドット家奮戦記2
>>779 最高で最低の奴隷〜歪みし忠節1中
>>810 万獣の詩5&外伝前
>>854 魔法少女ホーネットべすぺ6


今回は本当にtxt投下が多かった
全部本スレ投下だったなら今頃Part13通り越してPart15までいってる計算
連投規制に引っかからないし二重投稿ミスみたいな問題も起きないから便利なのは分かるが
でも20kとか30k内に収まる話までtxt投下ってのも本スレが寂しい気がした
927TXTまとめ:2007/07/04(水) 00:01:03 ID:AuKDMJEV
>>226 歪みし忠節1前


って、一個抜けてたorz
928名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:18:14 ID:XVs49r3a
これも抜けてるぜ
>>305なぜこち2
>>475鉄は凍月と舞う
929名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:19:59 ID:/3NI7HJZ
多いなほんとに。まあtxtって手間いらずで時間がなくてもぱっといけちゃうからな
930名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:42:15 ID:Z2udtg6u
実際、ちょっとした長さの文章でも「過剰なまでに」叩かれたからな。
変なのが絡むの嫌だからtxtにしちゃいたいのさ。きっと。読めればどっちでもいいけどな。
931名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:51:49 ID:D3BFrVBx
紙出力まとめ読み派としてはtxt投下を歓迎する。
でも、暇な時間に携帯で斜め読みするならベタ貼りしてくれないとなぁ
難しいね
932名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:09:14 ID:Z2udtg6u
「ぼくらの」のアンインストール聞いてたらディン様がイヌ大隊のど真ん中でインプロージョン連発しながら舞っている姿を浮かべた俺末期かも
933名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:55:22 ID:QSfCeMDx
>>908
なんというメスケモ・・・
ダナエとかシエラ姉さんとかが大好きな自分はニヨニヨが止まらんかった
テラグッジョブ!
934名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 06:51:07 ID:JKtpKexg
>>933
同志……!
935名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:34:28 ID:FskV9SeD
蛇足氏と趣味が合いそうだ
936名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 21:18:57 ID:yzKuqEP/
本編もケダマだしねー

いや猫耳だけから段々ケモノ成分多めもよくなって来たっていうか。


もう普通の耳の女性が好きになれません \(^O^)/
937名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 21:28:21 ID:FskV9SeD
むしろハジマタ
938名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 21:36:18 ID:HB39Tm38
>>936
>もう普通の耳の女性が好きになれません \(^O^)/

じゃあ、仕方ないからシロちゃんとあたしとミコトとミツキは貰っていきますね。
939名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:53:13 ID:3N8wYojj
おなじケダマでもレナさんとジーンはだいぶ違うなあ。
もちろんどっちも可愛いんだが。
940名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 07:53:15 ID:FPrfQ0K1
そしてご主人様方にそれ相応のもてなしを受ける>>938であった
941名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 08:21:50 ID:o8h3rdPO
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... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝ ムチャシヤガッテ・・・......
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:..  三  |   三  |   三  |   三  |
:.... ∪ ∪   ∪ ∪  .∪ ∪   ∪ ∪
942名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 08:47:48 ID:vV8GR2sJ
約一名は文字通り地獄の底まで追ってきそうだなw
943名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:37:11 ID:3PQaH7VV
>>936
じゃあ仕方ないからソラヤきゅんはもらっていきますね。
944名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 22:27:06 ID:iQLL+hQ8
SS保管庫のリンク、各部屋までは行けるけど作品にはリンクできなくね?
構成変えた影響なのかもしれんが
945名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:09:10 ID:2Enn57IS
>>943
そっちかよ!w
946名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:40:55 ID:ZER4a/Gh
とりあえずここを埋める努力したほうが良いかと思われ
947名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 12:05:11 ID:oaL5rNhr
と言われても、話題が無く。
948名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 12:39:37 ID:3G9fEhj0
>>946
もう、480KB越えてるから、一週間放っておけば落ちるよ。
949名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 12:39:38 ID:EDsK+Vf7
ヒト奴隷市場ではやっぱり、落ちものは服着たままセリにかけられるのかな。
全裸に首輪だけでセリにかけられたりはしない?
950名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 13:54:16 ID:2W3PAEza
人間の尊厳ぶちこわして反抗心を折りたければ、衆人環視のもとで全裸にするのは割と効果的と書きつつ>>950げと。
951名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:07:12 ID:g4EK9sAP
学生ならば、制服とセットで販売の方が高く売れたりとか

あこぎな商人なら「商品と付属品は別売りです」とか
952名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 18:00:03 ID:peNhiBYH
・・・何げに恐ろしい事しゃべってるな、おまいら
って、このスレの小説自体がそんなモンか
953名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 18:17:04 ID:VleQQl56
そこを如何に萌エロに持っていくかですよ!
954名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:04:37 ID:ZER4a/Gh
どっかの反日国家じゃないけど、奴隷制度とか植民地制度って、そんなに甘い物じゃ無いからな。
ヒトが愛玩動物扱いなら中古市場は無い方がおかしいし、高級品とか高付加価値物品の扱いなら、なおさらそうじゃないだろうか。
それこそ『調教済』で売りに出される女性はいくらでもいると思うよ。
955名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:15:07 ID:peNhiBYH
どっかで聞いたことだが
萌えの根本にあるのは不完全な部分があり、自分を優位に思わせてくれるものへの安心感、だそうだ
だから、人間は言葉ペラペラの獣娘より片言にしか話せない獣娘の方が萌えやすいんだって。
・・・なんかこのスレの小説の設定がいやに心理学的でリアリティがあってさらに恐ろしくナタ\(^o^)/
956MONOGURUI 009 ◆USA.8LoleA :2007/07/08(日) 19:48:07 ID:payaEQr5
━━━━

 アシスタントディレクターというのは、言ってしまえば雑用全般の何でも屋であるが。
「…………」
 大陸最北端に位置するアトシャーマは、年中を荒れ狂う猛吹雪に包まれた極寒都市、
「……Zzz...」
 自然三脚を肩に担いだヘビ少年の表情の中には、曖昧があった。

 狼国以北、北上によって低下した年平均気温の度数おびただしく、
 それによって生じた少年の体温低下、実に平時の平均と比べて引くことの12余℃。
 白夜も終わりを告げる秋の初め、雪と氷に閉ざされたこの地において、
 少年の体内ではすでに冬眠モード発令警報がひっきりなしに鳴り響いている状態であり、
 到底サカナやヘビといった変温種族が暮らせる環境にはなかった。
 ブリザドに弱きは、爬虫類の定め。

 ずるっ
 “べちゃん” がしゃあん
「?!!?」

 こけた。

「!! イェスパーどの!」
「だ、大丈……」
 “ずむッ” どさどさばさばさ
「ばっ!?」
 刹那床にへたばったヘビの頭上に走る、尋常ならざる衝撃。


「……ラスキさんは休んでいいとは申してござらぬ」
(な……)


 犬耳少女が頭に落としたのは。
 事典ほどの厚さもあるファイル束であった。

「ん? どうした、ホレ、拾わないでござるか?」
「…………」
「具合悪いんならもうホテル帰って休んでたらどうでござる? わわわわんわーん♪」
「………ッ」

(こ、)
(このアマ……!!)

 転んだ拍子に石畳でヒザの鱗を擦りむいた痛みや、
 三脚で尻尾の先を挟んだ痛みなどを堪えてぷるぷると立ち上がるヘビ少年。
「…なんの、これしき……」
 ――心にファイヤーである。
 ――心にファイヤーが、モルヒネのように冬眠命令を打ち消しているのだ。

(こいつ、いつか必ず…!)

 必ず。
 ……必ず?
957(2/4) ◆USA.8LoleA :2007/07/08(日) 19:49:51 ID:payaEQr5
━━━━

 さてジュースはあるが、さすがに缶ジュースの自動販売機とかはない世界だ。
「あそこのカフェテラスで休憩しようか」
 街の名所撮影が一通り終わると、イヌの主任の音頭でしばらく休憩を取る事になった。
 青々とした果樹の生い茂る都市の最外縁部ほどではないが、
 それでも街の中枢区域から離れると気温も7〜8℃程度、
 風が冷たくて肌寒いのに違いはないが、雪が降らない分だけ幾分過ごしやすくなる。

「あ、ジュースだ。見て見てラスキさん、あそこでジュース絞ってるでござるよ!」
「…ティルちゃんはホント元気だよですよねー……」
 ぐいぐい上司のコートの端を引っ張ってイヌの少女が指差す先では、
 エプロンを掛けた垂れ耳のオスウサギが何かの器具に半分に割った果実をセットし、
 ものすごい勢いでぎゅるぎゅるジュースを絞っていた。
 横にあるガラス製のタンク群の中には、赤、青、黄、緑、橙、桃、白、
 様々な色の果物ジュースに野菜ジュースが入れられている。

 ……果汁が金属の缶に入れられて機械の箱で売られてるわけじゃないこの世界では、
 別にそこまで珍しい光景ではないはずなのだが。
「…………(キラキラ)」
 やっぱり『こういうの』を見るのがやたら好きな子って、どの世界にでもいるものらしい。
 そもそもタコヤキやワタアメが作られるのとかも、
 飽きもしないで延々眺めているような、そういう子である。
 すんごい目ぇキラキラ。
 めっちゃアイフル。

「ヘビ公、お前ちょっと『冷たい』の列に並んでオレンジジュース買って来いござる!」
 いきなり命令来ました。
「……なんでぼくが 「「ん〜? お前先輩の命令が聞けないでござるか〜?」」
 えっへんと腰に手を当てて胸を張り、尻尾も反り返らせたその様子から見るに、
 どうやら今日はすこぶる機嫌が良いらしいが、
 でも明らかに調子に乗ってます、本当にありがとうございました。
 これは確実にケンカになるかと思いきや――

「……ワカリマシタ、センパイ」
「おお!?」

 すっくと立ち上がってスタスタと歩いていくイェスパー。
 今日はまた妙に素直である。

「……珍しいわね、雪でも降る……でなくて、雪が降ってるからかしら?」
 “冬はコタツで丸くなりたい”とでも言いたげに、
 ぐでらっとテーブルの上に突っ伏して休息に専念しているキャロ女史に対し、
「いやいやキャロさん、ようやくあのハチュールイ野郎もテイルナートの事を先輩だって
認めただけの事でござるよ、これもテイルナートの『ひととく』の成せる業♪」
「ティル君、『ひととく』違う、『じんとく』、『じんとく』」
「そう人徳!!」
 ほとほと頭の中がお花畑なわんわん少女。

「……なんかイヤな予感がしますですよ」
 はたして。
958(3/5) ◆USA.8LoleA :2007/07/08(日) 19:51:05 ID:payaEQr5

「ささ、ティル先輩、まずはご一献」
「うむ!」
 差し出されたグラスは――


 パシャッ


「あ」「ちょ」「これは……蘇王維!」
 ――思いっきり斜め45度で振り抜かれていた。
「あ、すみませんセンパイ」
「…………」
 ぼたぼたと髪からオレンジジュースを滴らせる“センパイ”を前にして、
 悪びれもせずに冷ややかな目でしれっと言い放つ少年は。
「――ブリザドに弱いもんで」
 どうやら“ごっめぇ〜ん、ヘビ寒さに弱いから手元狂っちゃったぁ”と言いたいらしい。

「…………」
 フルクトースたっぷりの果汁100%オレンジジュースは、
 すぐに拭いても髪がべたべたになるのを避けられない悪魔の糖蜜液である。
「それにしてもさすがセンパイ」
 アラビアンの誇りは失えど、腐っても元王族のイェスパー・ユルングは、
「水も滴るいい女って言うんですか?」
「………!!!」
 気弱系の奉仕系ショタと見せかけつつ、実は意外と戯れの出来ない男よ。


 ――げし。
「…!」
 ――げしっ、げし。
「…?!」
「………」
 げしげし、げしげしゲシゲシ!
「!、!、!、!」
「ッ、!!、!!」
 ゲシゲシガッガッ! ガシガシゲシガシガガガガガガガガッ!!


 ……醜い足の踏みつけ合いである。
 このような二人の実に子供じみたいがみ合いを、見て見ぬふりする情けが
 ネコの副主任女史とタカのカメラマンにも存在していた。

「…それにしてもあの二人は仲がいいねえ」
「「どこが!!!?」」
959(4/5) ◆USA.8LoleA :2007/07/08(日) 19:52:20 ID:payaEQr5
━━━━

「はぁ…はぁ…はぁ……」
 押し上げる双丘が大きすぎておへそが見えてしまっているシャツの下で、
 荒い息を吐く肉体と、汗ばんだ肌。
 そしてそんな微かに濡れた肌の上を、別の生き物のように這う鱗に覆われた手。

「はぅ…あぅ、あぅっ……」
 片手に余る膨らみをやわやわと弄んで、時々先端の突起をはじいてやる度に。
 あるいは下着の中に滑り込ませたもう片方の手でもって、
 くりくりと秘裂の上部の突起をいじくり回してやる度に、
 荒い息遣いに混じり、何かを堪えるようなくぐもった鳴き声が唇から漏れる。

「んっ……ふ……」
「――どうしようもない女だな」
「!!?」

 細長く赤い舌が、寄せるようにして耳の裏側に潜り込んだ。

「あんなにラスキさんラスキさん言っときながら、別の男に抱かれてこんな感じてるんだ」
「ッ! ちっ、ちが……あうっ?!」
 きゅうっとシャツの下で桃色の突起を摘まれて、
 電撃に打たれたかのようにびくんと仰け反る彼女の背筋。

「違うわけないだろ。ほら、こんなにぐちゅぐちゅになるまで濡らしちゃって…」
「いや……いやあぁ……」
 わざわざ見えるようにぐっと押し広げられて隙間を空けられた布と秘裂の間には、
 ねっとりと透明な粘液が糸を引いて織り機のように縦糸を渡しており。
 否定するようにぎゅっと目を瞑ってふるふると振られた顔からは一雫の水滴が零れる。
960(5/5) ◆USA.8LoleA

 …しかしそれをあざ笑うかのように、
 カクカクと震える右脚には成人男性の太股ほどの太さもある尾がずるずると這いずり、
 幾重にも巻きついて次第に高く高く、
 ちょうど夜舞台の踊り子が客を誘うのと同じ姿勢へと彼女をいざない向かわせていた。
 震えるつま先の親指の隙に、自ら挟み込まれるようにして尾の先端が潜り込む。

 やがて布地の隙間から強引にねじ込まれた剛直が、濡れた割目の上に擦り付けられて、
「…い!? …やっ……。 …こんなの……入んな……」
 そのずっしりとした重量と肉の密度に、彼女は慄きの声を上げるのだけど。
「入んな――っあ、あ!? あっ、あ、あ、あッ! あッ!!」
 その瞬間、ぎゅっと摘まれたのは尻から生えた彼女の茶毛尾の付け根。

「……入らない、はずないだろ?」
「ひっ、いや、しっぽ、いやぁっ、いやあぁっ!! いやああああああッ?!」
「こんなに……ぐしょぐしょに濡らしといて…?」
 囁けど、耳に入らず。
 ぐりぐりと爪を立てて揉むに従い、びくびくと四肢を引き攣らせて瞳の焦点を泳がし、

「あっ、ああっ、あああぁっ、んふあああああああんんんんんんッ!!」
 それでも苛めるのをやめないと、とうとう半開きの口から唾液と共に叫びを漏らしながら、
「やだあああああっ、しっぽやだああああッ! お腹、お腹の奥、熱い、熱いいぃぃ――」
 泣き叫ぶ彼女の股間に、有無を言わさず肉棒を宛がっ――…





 ……むくっ
                   チュンチュン、チュン…

 …――ったところで、目が覚めました。



     ◇      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇



 カリカリカリカリ。
 カリカリカリカリ。
「…イェスパー? どうしましたですか? 今日はいつにも増して雰囲気が暗いですよ?」
「…………」
「ほんっと辛気くさいでござるなー、これだからヘビ公はじめっとしたイヤ――

 ビクッ!

「…??」
「…あれ? イェスパー? …ホント今日はどうしたんですか?」



 ……何かの間違いだ、何かの間違いに違いない。
 ……そういう事にしておこう。