『ハヤテのごとく!』のエロパロ 11

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1名無しさん@ピンキー
ここは少年サンデー連載の『ハヤテのごとく!』のエロパロスレッドです。
本誌の進行とともに、女装・倒錯・純愛・百合・羞恥・痴女・肉球・逆襲・ガン○ムその他
萌えのシチュエーションがバラエティに富み始めても、住人は職人とともに
ノートの記憶を思い出したかのようにネタを振ったりしながらマターリしましょう。
好みの分かれそうなシチュにはNGワードを入れるとモアベター。
大丈夫、僕らならできる。

ここは18歳以上の人しか参加できない板です。
ジ○ンの軍人として恥ずかしくない節度を持った話をしましょう。

前スレ
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 10
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160760973/

過去スレ等は>>2付近参照
2名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 21:17:29 ID:1RfAakp/
過去スレ
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 9
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156862176/
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 8
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1154083362/
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 7
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150126379/
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 6
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145120808/
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 5
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138401467/
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 4
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1134142421/
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 3
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127475341/
『ハヤテのごとく!』のエロパロ 2
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115225572/
『ハヤテのごとく!』のエロパロ
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1101242894/

本家スレ
ハヤテのごとく!マリアさん降誕祭124回目
 http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1166970754/

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.arings2.com/
ttp://sslibrary.s9.x-beat.com/
3名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 21:19:58 ID:tAZX8IQO
O2
4名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 21:23:04 ID:6MCHxGGq
お通
5武蔵:2006/12/27(水) 21:24:29 ID:MrQSrVKb
お通!
6名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 22:14:27 ID:mJmjXydq
7名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 00:04:48 ID:vPbJTET2
乙です。
8名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 01:52:48 ID:D9TKAuS+
>>1乙
9ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:08:03 ID:Y/Z8ZLUG
>>1氏、乙です〜
ではサンデー本誌の109話ネタで投下します。
触手あり、親子丼あり、ネタバレありですので、ご注意を!
10ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:08:45 ID:Y/Z8ZLUG
伊澄さんが調子が悪いとナギお嬢さまから聞いて、その元気付けに僕は伊澄さんの実家である、
鷺ノ宮のお屋敷にやってきてました、そこで初めて伊澄さんの家族にも会えたわけですが…

「きゃ!!ハヤテさま!!」
「あ!!伊澄さん!!」
突如と、さっきからずっと伊澄さんにちょっかいをかけてた小さな一つ目の妖怪が、
まるで戦隊物の敵のように巨大化して、伊澄さんを襲ったのです!
無数の触手によって、調子を悪くし力が使えない伊澄さんの全身を絡められてゆき縛られていく…
「あっ…あんっ!」
やがて巻きついてくる触手によって、伊澄さんの和服は乱れてゆき、
そしてその下の素肌までが見えてくるのです。
巻きつく触手の動きは卑猥でした、適度な締付けの力具合で小柄の伊澄さんの肉体に、
ブヨブヨした肉質の触手を食い込ませてゆき、その敏感な肌に刺激を与えてるのです。
「やだ…もぉっ、んっ!あはぁ!!」
その小さな口から喘ぎ声が漏れてくる、凄く苦しそうな…それでいて甘い響きの吐息が!
「伊澄さん!!く!!どうにかならないんですか?」
「武器はあっても私たちでは…」
そう言ったのは伊澄さんの母親である初穂さん、伊澄さんに似てるどこかボーっとした美人の女性です、
そんな彼女が何やら武器みたいのを…
「だったら僕がやります!!」
僕はその霊系に効果ありそうな武器を彼女から受け取り、奴に…あれ?
「あれぇ〜…」
その直ぐ傍にいた筈の女性が、伊澄さん同様に縛られ吊り上げられてしまいました!
「は、初穂さん!?」
その妖怪は、伊澄さんを未だに弄びつつ、今度は別の触手で母親を弄りだしたのです!
「あらっ…あっ、い…いけません…そ、そこは!あぁ!!」
器用に着物を解き、それでいて完全には脱がせずに、
和服姿の女性を淫らな姿にさせていくのです!
何てマニアックな妖怪なんだろうか?
触手が胸を…そして太ももを縛って締めていく…
「んあっ!あ…だめ…あんっ!!」
「お母さま…あっ、そんな…あはぁっ!!!」
その大人の女性の口からも淫らな吐息が漏れてくる、それはとてもドキドキさせる声色でした。
こうして母と娘の二重で喘ぎ声が響かせていく!
「ハ…ハヤテさま、あっ…こんな恥ずかしい姿を見ないでください…んぁ!!」
乱れた着物の胸元からは、その小さな膨らみを露出させていました、
とても可愛らしいピンクの突起まで見えてます。
11ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:09:24 ID:Y/Z8ZLUG
「もぉ!あぁ…駄目、そこはぁ!!」
すると狙ったように、胸近くを締める触手の先が、その突起の先端を突きました!
まるでいつか母乳を出す事になる、その小さな…本当に小さな穴にでも入ろうかとするように!!
「ひゃんっ!い…いけない…んぁ!!」
「伊澄ちゃん…んっ!あ…私にも…あはぁぁ!!!」
すると初穂さんの方も同じように胸を弄られてくのです、
胸の膨らみを歪ませ中央へと埋める様に触手の先端が突っ込ませてる、
しかもぐりぐりと蠢いてるじゃないか。
その刺激に彼女が更に甲高く喘がないわけがありませんでした。
「あ…あぁ…んっ!んくぅ!!そこまでぇ…あぁ!!」
「あ…そっちはやめてぇ、あ…わ…私!!」

ジュブゥゥゥ…

「んあぁぁぁ!!!」
そして調子にのった妖怪は、いよいよと触手を彼女達の股間に迫らせていたのでした!
そこもすでに、剥き出しにされており、外気に秘所を晒していたのです…
伊澄さんのまだツルツルな生えてきてない陰部、そして綺麗に陰毛を生えさせて卑猥さを演出せてる
初穂さんの陰部が、申し訳なくも僕の眼に焼きついていました。
そして…その綺麗な女性の大切な場所に、醜い触手が一気に入り込んでいったのです!!
「きゃぁ…あぁ…だめぇ!中を…あぁ…そんなあぁ!!」
「掻き回されてる…あ、あぁ…」
黒く鮮やかな伊澄さんの長髪、そして初穂さんのショートカットな髪の毛が乱れ舞ってる…
自分らの中へ入り込む触手の衝撃に反応し、激しく身体を揺らせていたのでした!

「ど…どうすれば!何だか行動するのが遅れたけど、何とかしないと!」
すると、その時でした!何やら僕の頭に謎の声が響いてきたのです!
ちなみに内容はカットさせてもらいます、本誌を参考して下さい!
『なんじゃとぉ!!』
そんなわけで、真似しちゃ駄目だぞな必殺!!コントローラースラーッシュ!!で、
見事に妖怪の本体を撃墜したのだった。


「ありがとうございます…ハヤテさま、んっ…」
「だ、大丈夫ですか伊澄さん!」
僕は触手からようやく解放された伊澄さんに駆けつけます、
そしてその果てて脱力した小柄な身体を抱き抱えました。
あれ?なんだか…熱い?
顔もよく見れば、上気しているようだけど…
12ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:09:56 ID:Y/Z8ZLUG
「ほ、本当に大丈夫ですか!?何だか凄く熱くて苦しそうですけども?」
「そ、それは…」
息も荒い、本当に大乗なのか?そんな心配をしてると
「火照っているのですよ…」
「初穂さん!」
振り向くと、同じく解放された伊澄さんのお母様の初穂さんも、伊澄さん同様の状態でした。
「あの…お恥ずかしい話ですが、どうやら…さっきの妖のせいで、ちょっと疼きが止まりませんようでして」
「全身がその…やらしく疼くのです…」
「えっ!?」
それを聞いて唖然とし、そして理解した…どうやらさっきの妖怪のエッチな攻撃で、
二人の体は完全に女としての性欲求が高まってしまったようなんです!
「えっと…それって、どうすれば」
「三千院の執事さん、こちらにお布団の用意ができてますよ」
「って、何でお布団を用意してるんですか!!」
何時の間にか畳の間に、布団が敷かれてます、
あの伊澄さんのお婆さん…何を期待されてますか?
「では、後は若い人達でごゆっくり…うふふ」
「ちょ、ちょっと!!」
しかも、そのまま出て行きました…あの、その意味がわかってますか?
伊澄さんはともかく、初穂さんは奥さんですよ!
「執事さん…気にしなくてもよろしいですよ、恩人ですし…身体をはってもてなすのは当然ですから」
すると初穂さんが、まだ色っぽい…その甘い響きの声色で僕に囁きます。
「ハヤテさま…あ、こんな卑しい真似を許してください、が…我慢できなくて…あ」
「伊澄さん?んんっ!!」
すると…僕の唇に、伊澄さんの唇が唐突に重なったのです、柔らかな暖かい感触が伝わってくる…
やっぱりこんな展開になってしまうのか。
「伊澄ちゃんったら…じゃあ私も…」
「え、ちょ…んぐぅ!!」
次に代わるように今度は僕の唇に初穂さんの唇が重なりました!

チュッ…ンチュゥ…

「んんん〜〜っ、んあぁ…んぐぅ!!」
しかも唇の隙間から舌が入り込むという激しいキスをされてしまったのでした!
柔らかく濡れた舌先が僕の舌に絡んでくる…あ、気持ちいい…
そして何度も絡み合い、その中で分泌された唾液を、
彼女は吸い…自分の口に流し込んでいく。
13ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:10:34 ID:Y/Z8ZLUG
「んっ…ん…んく、美味しいですわ」
「あ…初穂さん、それに伊澄さん…」
「ハヤテさま…失礼します」
「わっ!」

ドサァ!!

僕は二人に半ば強引に、この布団の上に押し倒されてしまいました、
そして彼女達の顔が下半身に…僕の股間に接近させてきてたのでした!
細い綺麗な指先がズボンのファスナーを下ろさせ、その開けたとこから、
男の悲しい本能ですっかり膨張し硬くなった性器であるイチモツを取り出すのです!
「伊澄さん…あ!そ…そこは!!」
「んんっ…あ、三千院の新しい執事さんは、中々立派な物をもっていらっしゃるようで…」
「は、初穂さん…んっ!!」
「あ、お母さま…ズルイ!」
ジッと凝視させていた初穂さんが先に動きました、まるで引き込まれるように、
僕のはさっき重ねたばかりの、あの口の中へと入り込んでいくのです!
「んあぁ!!そ…そこ…んんっ!!」
初穂さんの口の中は、凄く温かくて…気持ち良かった。
何より舌使いが上手い、僕のにべっとりと下を絡めて敏感なとこを擦っていく!
「んんっ!ん…ん…」
そして先っぽを転がすように刺激し、唾液をたっぷりつけていく…
まさに極楽な気分を感じさせてゆくのでした。
そんなやらしく淫らな母の姿を見ている伊澄さん…顔は赤らめ、恥らいつつも睨み付けてます。
「お母さまズルイです…私にも、ハヤテさま…んんっ」
初穂さんの口が少し僕のを離した瞬間、今度は伊澄さんの舌が伸びてきて僕のを舐めます。
その母の唾液まみれな肉の竿をキャンディでも舐めるように、
美味しく…そして愛しく舌で摩ってゆくのです。
「もぉ〜伊澄ちゃん…せっかく堪能してたのに、じゃあ今度は一緒に…」
「えっ…あ、ふ…二人で!!」
一度離してた初穂さんの舌が、また僕のに触れて舐めていく、
もちろん伊澄さんは熱心に行為に没頭させたままでだ。
つまり今は鷺ノ宮母子同時に、僕の股間のに舌を這わせて行っていたわけなんだ。
す、凄い…なんて気持ち良さなんだ!!
僕の股間に二人のお嬢さまが、顔を埋めてエッチな行為をさせてるなんて…
「あの、もう…あぁ、そろそろ…」
僕のはその為に熱いのを噴出しそうになってました、
もう実はさっきから必死に我慢して抑えていたのです、でも…
14ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:11:14 ID:Y/Z8ZLUG
「だから…あぁ、そこから…あぁ!!」
我慢の限界でした、もう今すぐにでも解き放ちたくなっていたのです!
このままじゃ二人の顔に…そう思って呼びかけているのですが、
何故か伊澄さんも初穂さんもどいてくれません、
それどころか激しくしゃぶってきてるような!?
「んんん〜〜〜可愛い、震えてますわ」
「あ…どうぞ、ハヤテさま…いつでも…」
だから僕は、その刺激に耐えれなくなってきてました…このまま!
「うっ…あぁ…すみません!あぁぁぁっ!!!」

ビュクゥゥゥゥゥ!!!

そして放ちました、この溜めてたのを…一気に!!
「んあっ!熱い…そして濃い…」
「あ…ハヤテさまの匂い…んっ…」
同時に汚しました、この親子の顔を白く粘々させたので…
でも二人とも恍惚させた表情で、顔のそれを受け止めていたのです。
「あ…まだ元気なのですね?」
「は、はい…あ」
初穂さんは、ニッコリと微笑みつつ、まだ萎えない僕のを見てます、
そして…彼女は腰を少し浮かして、僕の上に乗ってくるのです!
「は、初穂さん!?」
「ふふ…久しぶりですから、上手じゃなければすみません…んっ!」

ズブゥゥゥッ!!

もう初穂さんの陰部はすっかりやらしく濡れていました、そんな火照る内に…
まだ固いままの僕のが入り込んでいくのです!
「ちょ…これはマズイのでは?あぁ…」
「んっ…あ、私の…拡がって、あぁぁ!!!」
温かなぐちょりさせた中に入り込んでいく…ギュッギュッて締めてきてるし!
「んっ…どうですか?おばさんの中じゃ、あんまり良くないかもしれませんが?」
「いえ…凄く、絡み付いてきて…うっ!絞られる…!!」
そう、この中は凄く気持ちいいところでした!
こんなの初めてかも…僕はその気持ちいい中の奥深くにまで、
自分の段々とより元気を取り戻し興奮させていくのを、
突っ込み入れてゆきました!
15ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:11:49 ID:Y/Z8ZLUG
「あっ…奥に!あぁ…きてるぅ!!!」
初穂さんの腰を持ち、たぎる本能のままに挿し込みます、
そして激しく腰を動かして、最初は上に乗ってきてた初穂さんを、今度は逆に布団の上に押し倒し、
僕が上から攻めていくように姿勢を変化させたのです!
「あぁぁ〜〜!!あ…気持ちいい…こんなの初めてかも」
悶え喜ぶ初穂さん、その満足な感じ様に僕は達成感を感じ、
何度も何度も出し入れを繰り返しました…
傍でジッと仲間に入りたそうな恨めしい視線を送り続ける伊澄さんの視線は痛かったですが。
「あの…そろそろ!また…」
「そうですか…いいですよ、このまま…あぁ!」
いいのかな?そう受けとり…思いっきり限界まで挿入させていきます!
「だとぉ…あぁぁ────!!?」

ドブゥゥゥゥゥ!!!!

そして放ちました、この初穂さんの膣内に射精させたのです…
「あはぁぁ─────!!!熱い…凄い量…あぁぁ…」
ビクビクと震える初穂さん…出し終えると、僕は抜きます…
すると抜いた後の初穂さんの、拡がったままのとこから白く粘々させたのが溢れてきてました。
「はぁはぁ…あ、こんなに…素敵…」
「お母さま羨ましい…あんなにもハヤテさまの子種を…あの、次は私に」
すると覚悟はしてましたが、伊澄さんが僕に迫ります、
生まれたままの姿を見せつけて僕を欲情させて…
「ここに下さい…その硬いのを…あんっ」
自分ですっかり充血して濡れた陰部を指先で拡げ、膣口を晒すのです!
もう伊澄さんのこの下の口は、涎がだらしなく垂らせてました。
「わかりました…じゃぁ、一気に貫きますよ!」
「は、はい…あぁぁ!!」
そして僕は続けて伊澄さんを抱きます、この母親の中に挿入させてたので、
次に娘のを感じさせていくのでした。
「あ…感じます、ハヤテさまのを…お腹の中に!」
狭い膣道を摩り、何度も何度も出し入れを繰り返す、
そして伊澄さんに気持ち良くさせてゆくのです!
「伊澄さんの中…いいです、初穂さんとまた違って…あ!?」
「きゃっ!あぁ…」
僕の全身に稲妻が落ちたのかという衝撃が走りました、
ただしそれは下から…お尻の方から!?
すっと振り向くと僕の真後ろに居たのは初穂さんでした!
16ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:12:26 ID:Y/Z8ZLUG
「お手伝いしますね、んっ…」
「ちょっと…そこは!あぁ…だ、駄目ですってばぁ!!」
何で僕がこんなに悶えてるかというと、その彼女の手がズボンの生地上からとはいえ、
お尻を…いや、その可憐な手で尻穴の箇所を押さえグリグリと弄ってきたからでした!
「感じますか?男の子なのに?ここも…」
「あっ!そこ…あぁぁ!!!」
そして続けて胸板も片手で摩りつつ、彼女は背後から抱きつき、僕の顔の頬にも舌で舐めて、
まるで女の子を攻めるように僕を弄び続けるのです!
それで感じるせいもあって、僕の射精感はますます高まってゆきました。
「い、伊澄さん…もう!」
「はい、下さい…お母さまの様に中にたっぷり…」
その言葉に甘え、僕は…

ドビュゥゥウゥゥッ!!!

「あぁぁ───────!!ハ…ハヤテさま…」
伊澄さんの膣内に注ぐのだった、あ…絞られていく!!
「伊澄ちゃん…気持ち良さそう、まだイケますか?」
「は、はい…」
「じゃあ、今度は…」

僕の前で母と娘が抱き合っていました、ちょうど僕の出したのが溢れるとこをくっつける様にし、
二人とも期待に満ちた視線で僕を見てたのです!
「どうぞハヤテさま…」
「好きな方を、いえ…同時にお願いします」
「わかりました、では…!」
僕は伊澄さんと初穂さんの二人を同時に攻めていくのです!
この感じの違う二つの口に銜えさせ、膣内を堪能させてもらっていく!
「あ…凄い、あぁ〜〜!!!」
「もっと、もっとハヤテさま!!」
「思いっきり掻き回して下さい!大丈夫ですわ…」
「は、はい!」
その好意を無駄にしないように、そして満足させてもらう為に、
何度も何度も…多分これが最後とばかりに!
「全力だ…全力で感じさせろ!!」
とオレンジのように全力で腰を激しく動かし、
彼女達を快楽の彼方へと誘うのです!
17ROCO ◆VpKHzOu04Y :2006/12/28(木) 06:25:06 ID:Y/Z8ZLUG
もちろん僕も…彼女らと交わる感触によって、快楽を堪能させてもらいます。
そしてその彼方に…

ビュクゥゥゥゥゥ!!!

最後の一滴まで残さず、均等に注ぎ込みました…いや注ぎ足したのです。
「あぁぁ───────!!!!」
「はぁぁ─────!!あ、あん…あぁ…」
僕達三人は同時に…その最後の絶頂を感じたのでした。


「んっ…満足しましたハヤテさま」
「いえいえ、僕も…凄く良かったです」
全身が震えてる、思いっきり限界以上に体を動かし精を放ったので、
しばらく動けそうになく、この布団の上で、両側から彼女らに抱かれるようにして横になってました。
伊澄さんも初穂さんも、その体は痙攣をおこして荒い息使いになっています。
でも表情は凄く満足した恍惚の顔でしたけども。
「私も久しぶりに充実した気持ちになりましたわ」
初穂さんも微笑んで、僕の耳元で囁きます…
「本当…危ない日ですが、そんなの気にならない程に楽しみましたし」
「え゙……」

僕は硬直した…

「あの、今…何と?」
「はい、危ない日だと…このままだと伊澄ちゃんがお姉ちゃんになっちゃうと呟きませんでしたか?」
「そこまで詳しく言ってませんよ!!」
あららと、トンでもない事なのに、平然としてる初穂さん…
でも次の瞬間に今度は困り顔になります、ようやく理解したのですかね?
「どうしましょう、私…もうお婆ちゃんにもなっちゃうみたい」
「へ?」
ふともう片側の少女を見ると、伊澄さんは幸せそうに、
そのお腹を摩ってました。

「よかった、妖怪の子は孕まなくて…」

【おしまい】
18名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 07:23:01 ID:vOS4WljQ
God Job!!!!
すごいよ本当に
19名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 08:04:17 ID:hMAa/q9k
       ・
妖怪の子はかー!w
20名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 08:43:14 ID:Kok715HF
俺の分析が正しければROCO神の好きなキャラは
伊澄・いいんちょ・ヒナギクだな
21名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 11:53:02 ID:Ix6wLWB3
>>20
よう俺
22名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 11:59:07 ID:agjW9///
俺が3人もいるぜ
23名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 12:12:39 ID:fWeDlOSr
↑俺もだぜ
24名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 12:41:34 ID:RD9ezSJ/
あんまり2次創作人の好みをキメツケ・邪推すんのは・・
25名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 14:12:37 ID:zE0j67dv
とりあえず俺は孕ませが大好きです。
26名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 14:14:08 ID:zE0j67dv
っと、忘れてた。
ぐぅぅぅぅぅっじょぉぉぉぉぉぶ!
27名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 14:19:27 ID:4NT8IaHh
478 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2006/12/23(土) 07:51:25 ID:MJF5HYjN
ノーパン

制服
紺のハイソックス
ピンクのブラジャー
純白のパンティ

のーぱん

479 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/26(火) 16:36:54 ID:1XvxZUIs
ハヤテのごとく!のヒナギクのようなキャラがノーパンになっちゃう話が読みたい読みたい読みたい

480 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/27(水) 12:52:57 ID:4VEycBTt
ハヤテスレで言えばいいんじゃないか?w
28名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 15:02:23 ID:Ix6wLWB3
>>25
よう俺
29名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 18:07:34 ID:RD9ezSJ/
自分はしっぽとか言葉攻めで
30名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 18:25:04 ID:0oK+w+Ip
てかオレンジwww
31名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 18:52:46 ID:JJL1OYpR
続き、投下させてもらう。
32名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 18:54:23 ID:JJL1OYpR
最初に心に入ってきたのは深い絶望感…
これまで名前で呼んでくれた大切な人に違う呼び方をさるることがこんなにも辛いなんて…
「な、なんで…」
ハヤテは少し落ち込んだような笑顔で答えた。
「すいません、これまで馴れ馴れしく話しかけて」
それが嬉しかったのに…
私をヒナギクと呼んでいい唯一の男の人だったのに…
「ではこれで…」
そう行ってハヤテは校舎へ行こうとする。
「ま、待って!」
ヒナギクはハヤテの制服の裾を掴みんだ。
呼び止めたところで何を言えばいいかわからない…
でも何か言わないと…
何か伝えないとこの人はどこかへ行ってしまう…
また大好きな人が居なくなってしまう…
「お願い…名前で呼ばなくても…いいから…」
もうどんな形だっていい。
大好きな人が居なくなるのは絶対に耐えられない…
「どこにも…行っちゃヤダぁ…」
目からはボロボロと涙が溢れ、自分の足では立っていられない…
でもこの人を掴んだこの手だけは離せない…


「ひ、ヒナギクさん!?」
それは彼が無意識に言った言葉なのかもしれない。
でもその言葉は…
自分を呼ぶその言葉は…
今の自分を一番癒やしてくれるものだった。
「えっと…ゴメンナサイ…」
ハヤテは何が何だかわからないまま謝った。
理由はよくわからないが自分が一人の女の子を泣かせてしまったのは痛いほどわかった。
それは何故か…
しばらく考えるとある結論に結びついた。
自分にはわかる…わかってしまう痛み…
この子は一人はもうイヤなんだ。
親が居なくなり、ずっと一人で悩んで、苦しんできた…
ヒナギクのことだ。誰にも、自分の姉にも迷惑はかけられないと相談もしなかっただろう。
そこに現れた自分。
同じ境遇で同じ痛みを持ってくれる人が現れたという安心感はヒナギクの中での綾崎ハヤテという存在を無くてはならない人にしていたんだ。
ハヤテにも覚えがある。
あの日、拾ってくれたお嬢さまとマリアさん…
あの人達が急に冷たく自分に当たってくれば自分も今のヒナギクのようになってしまうだろう…
それと同じ感情を彼女は自分に持ってくれている。
ハヤテはそう理解し言った…
「大丈夫ですよ…」
ヒナギクが俯いた顔を上げる。
「僕はヒナギクさんの側にいますから」
33名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 18:56:04 ID:JJL1OYpR
あの時…クリスマスの夜に自分が言っって欲しかった言葉を思い浮かべながら続ける。
「寂しい時も、困った時も、辛い時も、嬉しい時だって!いつだって…」
彼女の不安は恐怖は、その小さな体には耐えきれる物ではないから…
その不安、恐怖を取り除けるなら…
「言ってくれれば、助けに…会いに行きますよ」

「うぐっ…うわあぁぁぁあ!」
ヒナギクは恥も外分も無視して泣き出した。
嬉しかった。
自分を一番よく分かってくれ、自分が一番側にいたい人が側にいてくれると言ってくれた。
彼は単に自分を慰めるために言ったのだろう…
多分、自分の気持ちは伝わっていない…
それでも嬉しい。
ついさっきまで流していた涙とは全く違う、暖かい涙が頬をつたう…

となった所でハヤテはようやく気付いた。
今は登校時間である。
完全無欠の生徒会長様が道の真ん中で泣いているのだから当然、人が集まるに決まっている。
しかもこの図柄だと完全に自分が泣かせてしまっているように見えるだろう。(実際泣かしたのだが…)
「ひ、ヒナギクさん!ちょっと失礼します!」
「ふぇ…?」
ハヤテはヒナギクをお姫様抱っこでその場を離れた。
34名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 18:57:21 ID:JJL1OYpR
色々ムチャクチャになった…


続きはまた今度…エロ無しの筈が…
入れてしまうかもしれん…
35名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 21:50:46 ID:377eDyAV
伊澄を回復させるために、名前が『ハ』で始まる男の子が、ギリギリ限界になった時の生き血が必要、と言うのであれば、
ここは当然、初穂・伊澄の二人に散々絞り取られて限界になったところで血を……
となって良いのではないか
36名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 23:03:31 ID:tDMZxWNr
同じようなこと考える人いるんだなw

「齢16の世界一運が無く執事をしていて女顔の名前がハで始まる人が
年上の女性に責められイキそうになったときの生き血が必要です。」

「大丈夫です。年上の女性に責められるのは慣れてますから。」
37名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 23:07:12 ID:fhzlJwZo
絶対負けるもんか限界超えて
38117(´_ゝ`):2006/12/29(金) 01:52:30 ID:Um85+9ql
ROCO氏GJ!

火田君は、ハヤテをエロ展開に挑戦するなら
ROCO氏のSSを読んで勉強して欲しいね
39名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 03:02:43 ID:jG3Ll+zf
>34
続きをひそかに期待しています。頑張って!
40名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 04:18:28 ID:PRR4Mb7V
>>17
いや妖怪でしょ?孕ませ妖怪の。
41名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 05:17:51 ID:avc4AzLc
>>40
今回の妖怪は射精してない
42名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 16:53:02 ID:yoElpu/w
孕ませ妖怪=ハヤテでは?
異種間孕みは、それはそれで良しw
43名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 17:36:17 ID:Z8H9P5JP
>>38
(´_ゝ`)プゲラ
44名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:59:24 ID:ahvnM/Md
ROCO氏、GJ!
でもどうせなら祖母さんも含めた4Pが見たかった
45名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 03:14:28 ID:7Ls+qOEl
いやそれはさすがに勘弁・・・
46名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 03:20:58 ID:xbmI+IIb
実は霊光波動拳の達人で、力を極限まで高めると細胞が活性化し…
ならOKか?
47名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 09:02:58 ID:6mk/8yzC
>>46
自分の能力が何かもボケて忘れてるらしいので無理っぽい
48名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 13:29:50 ID:nOVEollj
ハヤテは孕ませフェチ
49名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 15:02:03 ID:iMKUgYXa
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}    逆に考えるんだ
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´   「女性陣が孕まされフェチだ」と
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-〜、 ) |
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ        考えるんだ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ
50名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 23:22:23 ID:m/2v9tus
>>48
つまり、ハヤテ=孕ませフェチ=俺ってことだな?
51名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 01:11:20 ID:UNKGMXRC
>>50
よう俺
52名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 21:27:56 ID:77J/nYOv
ハヤテ=孕ませフェチ=俺=ギルバート
53名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 00:53:26 ID:8TaDB3TM
まてよ?>>49のとうりだとすると
女性陣=孕まされフェチ=俺。
これにハヤテ=孕ませフェチ=俺をはてはめると
ハヤテ=孕ませフェチ=俺=孕まされフェチ=女性陣
つまり、ハヤテ=女性陣。これはハヤテの女装癖の証明なんだよ!!
54名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 01:05:06 ID:BWnWNBAi
な、なんだってー!?
55名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 13:03:23 ID:3wAWMQ08
ハーマイオニーENDの表情とクルーザーでクラウスに助けて貰ってうっとりしてた時の表情がそっくりだしな
56名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 17:45:59 ID:38HIwrKJ
西沢サンのネタがすくな
57名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 20:23:47 ID:hsPUg9YK
此処の性格サーチのツンデレでナギ発見
http://girl.from.jp/agent/
58名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 23:56:27 ID:c+oUPHOU
あかん
音楽でも聴いてテンション上げて気分ごまかさないと
エロパロ保管庫の過去SSも読めない、気恥ずかしくて

今読みつくしてるんだが
59名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 12:57:11 ID:8+ms9pc/
60名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 12:57:54 ID:8+ms9pc/
やべ、誤爆ww
61名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 10:25:53 ID:ut6vVyWa
クリックしたけどよく分かりませんでした
しかも直リン
62名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 17:14:52 ID:pw4PI7s5
神の皆さんは正月休みか
待ってる間に落ちそうで怖いな
63名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:23:47 ID:BRStq7Sp
西沢さんのはシチュエーションが思いつきづらいのですよ

黒ハヤテにして陵辱ってのもなんか違うし
純愛路線でも先に進みそうにない
64名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 01:20:15 ID:cvpbu1i6
メカ執事13号
65名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 17:09:47 ID:0BZk7LGG
マリアさんネタで投下させて頂きます。
長くなりそうなんで小出し&当面はえろ無しです。
661/6:2007/01/06(土) 17:11:20 ID:0BZk7LGG

恋を、しました。


一目惚れ、なんかではありません。
むしろ、私がこのヒトにそんな気持ちを抱くことになるなんて・・・出会ったときには想像もしませんでした。
想像もできませんでしたけれど・・・・・・あの日、あの雪の夜・・・彼と出会った、その時から・・・・・・
私の胸には、この想いの種が植えられていたのかもしれません。

彼と出会ってからの生活は、ちょっと慌しいものとなりましたが、
同時に賑やかで、ときに悩ましくもあり・・・ですが、とても新鮮なものでした。
彼自身もまた、きっと生まれつきなのでしょう・・・異様に不幸に付きまとわれる定めの下にあるようですが、
懸命に、時には挫けそうになっても、それでも前向きに・・・生きていました。

そんな姿に時には呆れ、ですが同時に感心しつつ、このお屋敷でともに過ごした日々。
少しずつ彼のことを知って、自分のことを話して・・・共有した多くの時間、何気ない出来事・・・
そんな日々が、水となり、滋養となっていたのでしょうか。
胸に播かれた小さな種は気づかぬうちに殻を破り、根を張って・・・・・・
ある朝、ふっと気づいたときには、ちいさな芽が顔を出していたのです。
彼への恋心という、想いの芽が。

こんな気持ちになったのは、初めてのこと・・・初恋、というのでしょうか。
ドキドキしたり、切なくなったり、嬉しかったり、恥ずかしかったり・・・・・・
話しているだけで、顔を見ているだけで・・・いえ、その人のことを想うだけで私の心は慌てふためいて、
でも・・・・・・とても、満たされる・・・・・・

誰かさんは恋もしない青春は灰色だ、なんて言って私のことを酷く傷つけてくれたりしましたが、
どうです?
私だって、ちゃーんと恋をしてるんですよ?

・・・・・・恋をして、初めて知りました。
お屋敷での代わり映えの無いと思っていた日常、
それですら・・・こんなにも楽しくて、眩しくて、温かくて・・・そして、切ない日々になり得るということを。

それは、かけがえのない・・・本当に素敵な、宝物のような気持ち。
誰にも触られたくない、誰にも見られたくない・・・・・・私だけの、宝物。
だから、この想いは大切に、宝箱の中に。
誰の目にも触れない、誰にも知られない・・・私だけの、胸の中に。
最後まで、永遠に・・・・・・私だけの、胸の奥に。

何故なら、この想いはあのヒトをきっと、傷つけてしまうから。

何故なら、この気持ちは、あの子を・・・・・・裏切るものだから――――――




672/6:2007/01/06(土) 17:12:28 ID:0BZk7LGG

今日は12月24日・・・クリスマスイブです。
私とナギがハヤテ君と出会ってから、ちょうど一年。
なんだか、早いと言えば早いような、それでいて・・・・・・いえ、なんだか何年も経っている気もするのですが、
まぁ、気のせい・・・ですよね?

それはともかく・・・
例年この時期は社交パーティーが目白押しなのですが、
今日はナギのたっての希望で、よそ行きの予定はすべてキャンセル、
お屋敷でナギとハヤテ君、そして私の三人だけのささやかなパーティーをしようということになりました。
ハヤテ君がお屋敷に来てからの一周年と、私の誕生日を祝って、との名目です。
私は自分の誕生日のこと、あまり好きにはなれなかったのですが、
ハヤテ君が折角だから、と言うものですから・・・結局、同意してしまいました。
あまり好きではないことであっても、想いを寄せるヒトが祝ってくれるというのなら・・・
それはそれで悪くないような気もしたのです。
想いを決して表に出さないことを決めたのです、せめて・・・これくらい甘えてもいいですよね?

そう、この気持ち・・・この想いは、今のところハヤテ君にも、ナギにも・・・看破されてはいないようです。
まぁ、当然ですよね?
だってあの二人は、未だに・・・もう一年も経つというのに、
相も変わらず誤解を抱えたままの“超”がつく鈍感さん達なのですから。

・・・なんて埒も無いことを思いながら、厨房でパーティーの為のご馳走の下拵えなどしていると、
背後でドアを開く音がして、

「マリアさん、今夜に向けて何か特別に準備するようなことはありますか?」

ハヤテ君が声をかけてきます。
今日は休日なのでハヤテ君も朝からお屋敷にいるのですが、
彼がいるとお掃除なんかはあっという間に終わってしまうものですから、ちょっと手が空いてしまったのでしょう。

「いえ、パーティーと言っても三人だけですからね、少しお料理の下拵えをしたら後は午後からで十分ですよ」
「わかりました、ではお庭の掃除などしていますので、
 なにかご用がありましたら呼んでください!」

こんな、他愛のない会話・・・こんなところにも、小さな喜びを見い出してしまう・・・
でも、それだけ。
それ以上は、望みません。これで十分、以前の私よりはきっと、幸せなのですから。

・・・でも、ちょっとだけ悪戯心。

「でもいいんですかハヤテ君?」
「へ? 何がですか?」

そして・・・多分、少しだけ・・・

「だってハヤテ君、今日はクリスマスイブですよ?
 誰か一緒に過ごしたいヒトがいるんじゃないですか〜?」

その“誰か”に対する嫉妬から。
勿論、そんな思いを顔に出したりなんかはしません。
あくまでも、“年上のおねーさん”として、ちょっと悪戯っぽく、なのです。

「な、何を言うんですかー!
 そんな、別に・・・・・・今日はお屋敷を出る予定もありません!」

あらあら、真っ赤になっちゃって・・・なんだかいつもよりカワイイですね〜
これは、なんかこう、もうちょっと・・・
683/6:2007/01/06(土) 17:14:09 ID:0BZk7LGG

「あら、でも時期が時期ですし・・・そうですねぇ、例えば西沢さんなんか、
 彼女の方から会いたがったりされたんじゃないですか〜?」
「あ・・・・・・」

・・・なんでしょう・・・ハヤテ君は先程のように即座に否定せず、
ですが・・・なんだか酷く・・・申し訳なさそうな顔をしてしまいます。
うーん・・・もしかして、あまり触れてはいけないところだったのでしょうか・・・

「あ、あの・・・あまり聞かれたくないこと、だったでしょうか?」
「あ、いえ! 別に、そんな訳じゃ・・・」

ハヤテ君は慌てて取り繕うような笑顔を見せて、
何でもないことのように振る舞いながら、

「西沢さんからは確かに誘われましたけど、ちゃんとお断りしましたから!」

はっきりとそう言いました。

「そ、そうですか・・・それは・・・お疲れ様でした・・・」
「いえ、別に・・・」

ハヤテ君の言う“ちゃんと”というのが一体どんなものだったのか・・・
彼の様子から、なんとなく想像できます。

「よかったのですか? その・・・西沢さんは、ずっとハヤテ君のこと・・・」

それは多分、私に言われるまでもなくハヤテ君が一番わかっていること。
ナギよりも、私よりも、ずっと前から知っていて、その頃から一途に想っていてくれたヒト。
断られた彼女は本当に辛いでしょう。
でも、断ったハヤテ君だって・・・
間違いなく西沢さんへの罪悪感にさいなまれているに違いありません・・・そういう子です。

「あの・・・こういうことを言うと気分を悪くされるかもしれませんが、
 “ちゃんと”ではなく、やんわりと、と言いますか・・・保留するような感じには出来なかったのですか?」

そう、ハヤテ君一流の天然ジゴロ属性で。

「それは・・・西沢さんに失礼ですから・・・」
「まぁ、それはそうですが・・・
 ですが、今は借金で恋愛どころじゃないのかもしれませんが、ハヤテ君だっていつかは・・・」

いつか―――その枷から解放されたその時に、ハヤテ君がナギの方を向いていてくれるのか、
それとも他の誰かを見ているのか・・・
前者であってくれれば一番丸く納まるのですが、
そこは結局ハヤテ君次第ですし、やはりハヤテ君自身の想いを尊重すべきでしょうから・・・

「はい、でも・・・」

ハヤテ君は私の顔をちらちらと窺いながら、なんだか喋りづらそうに口篭もります。
ですがまだ先が続きそうなので、私はなにも言わずに言葉を待ちます。
私が口を挟む気がないとすぐにわかったのか、ハヤテ君は口を開いて―――

「実は、その・・・」

言葉が途切れ途切れなのはもったいぶる、というよりも、本当に恥ずかしいからのようで、
うつむき気味の赤い顔で、うわ目使いにこちらを見ながら・・・

「す・・・好きなヒトが・・・・・・いるんです・・・」
694/6:2007/01/06(土) 17:15:40 ID:0BZk7LGG

どきん、と。
心臓がひとつ、大きく鼓動を刻みます。
好きなヒトが、誰かを好きになったと言う・・・・・・
成就させるつもりのない恋なのに、そのハズなのに・・・
それなのに、たったそれだけのことで私は・・・こんなにも動揺していました。

むしろハヤテ君が誰かを好きになれば私のこの想いもきっと淡く薄れて、
ただの初恋の思い出として胸の奥にしまってしまえる、とすら思っていたのに・・・・・・

「そ、そうだったんですか・・・」
「はい・・・」

どう反応すればいいかもわからず、どうでもよさげな答え方をしてしまいました。
ハヤテ君もまた、それ以上何を言うべきか、言わないべきか、迷いがあるのか恥ずかしいのか・・・

本来なら、そこで会話を打ち切るべきだったのかも知れません。
私がハヤテ君の恋愛に興味を持っているということだって、
そもそも気取られたくはなかったハズなんです。
ですが、気になって・・・
ハヤテ君が・・・私が想いを寄せるこのヒトは、一体誰のことが好きなのか・・・
気になって仕方ないのです。
それで私は、あくまでも冗談っぽく―――

「えー・・・ち、ちなみにハヤテ君の好きな方というのは、どなたなんですか?」
「そ、それは! えぇと、その・・・・・・」

んー・・・
いけませんね・・・深入りすべきではないと胸の奥から警告の声が聞こえるのですが、
どうも赤くなってうろたえるハヤテ君を見ていると、意地悪の虫が騒ぎ出して・・・

「じゃあそうですね・・・一番可能性がありそうなのは・・・
 やっぱり美人で頼りになる、桂さんじゃないですか〜?」
「ち、違います!」
「あら」
「確かに、その、ヒナギクさんは憧れるところはあるって言うか、
 そういうのはありますけど・・・」

んー、結構本命のつもりだったのですが、違いましたか。
となると、そうですね・・・ある意味大穴ですが・・・

「ひょっとして、ナギ?」
「違いますっ!」

これもハズレ。

「前にも言ったじゃないですか!
 僕にロリコンの気はありませんっ!」
「そうですか・・・一年も一緒でしたから、ひょっとすると克服されたかなと思ったんですが・・・」
「そういうのは克服とは言わないと思いますが・・・
 と、とにかく年下よりも年上なんです、僕の好みは!」

ハヤテ君もだんだんテンションが上がってきてますね、なんだか妙に力が入ってきています・・・
まぁ・・・ヒトのことは言えませんが。
705/6:2007/01/06(土) 17:17:26 ID:0BZk7LGG

「年上と言いますと・・・桂先せ―――」
「違います!」
「じゃあ・・・」

そうやって絞りこんでゆけば、いずれは正解に辿り着く・・・その方法自体には間違いはありません。

「ん―――では牧村さん?」
「いいえ」

こうして、消去法で候補を消していって・・・

「サキさん・・・とか?」
「違います」

そうすれば、最後に残るのは・・・

「もしかして・・・桂さんのお母さ―――」
「いくら若々しくても同級生の母親に手出しはしませんっ!」

あと他に・・・ハヤテ君と縁のある、年上の女性・・・
んー、あとは・・・
・・・・・・

・・・

ふと。
おかしなことが頭をよぎりました。
そういえばもう一人・・・
ハヤテ君の身近に、一つ年上の女の子が・・・いましたっけ・・・

それは、軽い冗談のような感じで思いついた、
ですが少しも笑えない・・・決して考えてはいけないこと。
あるハズがない、そう思いながらも、
私はハヤテ君にこんな話題を振ってしまったことを後悔しました。

さっきからハヤテ君が見せている、恥ずかしげな様子。
これがもし、スキなヒトを言い当てられそうだから、なのではなく、
その“誰か”のことを、今この場で口にしようとしているから、なのだとしたら・・・・・・

「あ! すみませんハヤテ君!
 私、お洗濯をせねばなりませんので、こ、これで失礼しますね!」
「あ・・・」

何か言いたげなハヤテ君に背を向けて、私は慌てて部屋を出ようとして―――

「待ってください!」

その声に引かれるように駆け出すのが遅れた私の手は、ハヤテ君に捕まえられて・・・

「ハ・・・ヤテ、君・・・?」

どきどきと、鼓動が早鐘のように高鳴っています。

「あの・・・マリアさん・・・・・・」

名前を呼ばれ、恐る恐る振り返る私のことを・・・私の顔を、
ハヤテ君は真っ赤な、だけど真剣な顔で見つめていて・・・・・・
716/6 (続く):2007/01/06(土) 17:18:46 ID:0BZk7LGG

「は、はい・・・」

私もハヤテ君の顔から、目が離せませんでした。
密かに想いを寄せているヒトからこんな風に見つめられて、その視線を避けるなんて、
私には・・・・・・出来ませんでした。

「聞いてください、あの・・・・・・」
「は、はい・・・・・・」

聞いてはいけない・・・もし、ハヤテ君が・・・あくまで“もし”ですが、
私の考えている通りのことを言ってしまったら・・・・・・
高鳴る鼓動は私の理性が鳴らす警鐘であり、そして・・・抑えきれない、私の・・・期待。
応えられない、応えてはいけないとわかっていても、それでも抱かずにいられない、
淡い、期待。

聞いてはいけない・・・・・・でも、聞きたい。
そんな二律背反に捕われながら、結局私はハヤテ君の手を振りほどくこともせず・・・
どうすることも出来ず、立ち尽くしていました。
ハヤテ君に手を握られたまま・・・
ハヤテ君と、見つめあったまま・・・

「僕の・・・好きなヒト、ですが・・・・・・」
「・・・・・・」

胸が、痛いくらいに高鳴ります。
不安と、期待と、あの子への罪悪感で。

「僕の好きなヒトは・・・・・・・・・・・・」

息が詰まりそうな沈黙を挟んで、ハヤテ君の唇が・・・開いて――――――

「おーいマリア、紅茶――――――って、ハヤテもいたのか。
 ・・・どうしたのだ二人して?」

唐突に厨房へ現れたナギが目にしたのは・・・・・・
半端な距離をおいて、顔を真っ赤にしながら自分を驚いた顔で見つめる二人の使用人・・・だったと思います。

がちゃ、と扉が開いた音で私とハヤテ君は一気に我に返り、
ナギがドアから顔を覗かせる寸前に互いに飛び退くようにして離れていました。
ですが・・・・・・何せ咄差のことです、
何事もなかったように落ち着き払って、とまでは参りません。
ハヤテ君はまだ顔が赤いままですし、まず間違いなく私もそうでしょう。
そんな私達の様子に・・・・・・やはりナギも女の子です、何かしら不審なものを感じとったのか、
なんとなく目つきが険しくなって・・・

「あ、ナギ、紅茶ですね?
 すぐに準備しますから、ちょっと待っててくださいね!」
「じゃ、じゃあ僕は庭の掃除をしてきます!
 ではお嬢様、失礼します!」

上策、とは言えませんが・・・ナギに何か言われる前に、私もハヤテ君も、仕事に逃げ出したのでした。

・・・・・・不審げな目つきのままのナギを残して。



72名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 17:20:07 ID:0BZk7LGG
今回投下分は以上です。
続きは近いうちにということで・・・

では失礼します。
73名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 17:32:32 ID:4PXYXBj/
GJ!!
久々にいいものを見せてもらった。中々期待できる展開じゃないか・・・。
74名無しさん@ピンキー :2007/01/06(土) 19:29:19 ID:XQKBiiKo
続きマダー
75名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 22:15:31 ID:ZkePgZmq
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   wktk
 (0゜∪ ∪ +
 と__)__) +

76名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 02:19:48 ID:XkS3D+oX
「いくら若々しくても(ry」が妙なツボに入った…マリア派じゃないけど楽しめる
77名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 22:42:09 ID:NxL1IAzw
>>66-71の続きを投下させて頂きます。
相変わらずえろナシです。
781/7:2007/01/08(月) 22:43:12 ID:NxL1IAzw

「・・・・・・」

ちょっと・・・午前中にお仕事を頑張り過ぎてしまいました。
忙殺されることで余計なことを考えずに済んだのはよかったのですが、
午後になってすぐに、やることがなくなってしまったのです。
仕方なく部屋に戻り、本を開いてみたりテレビをつけてみたりもしましたが、
一人になって落ち着いてしまうと・・・どうしても考えてしまいます。

あのとき、ハヤテ君が言おうとしたこと・・・
部屋を出ようとした私の手を掴んで、引き止めて・・・そうまでして、私に伝えようとしたこと・・・・・・

どきん、どきん、という鼓動の音が、静かな室内でやたら大きく聞こえます。

―――私はハヤテ君のことがスキ。
初めはその感情自体を頑に否定しようとしたこともありました。
ですが、芽生えてしまった想いは消えず、彼と共に過ごす日々を糧にそれは強く、大きく育ち・・・

もはや、自分でも否定しようのない確かな感情となって私の中に存在していました。
でも・・・私は知っているのです。
あの子―――ナギもまたハヤテ君のことがスキで、
しかもナギはハヤテ君が自分のことをスキだと信じて疑っていないのです。
あの子が私より先にハヤテ君のことをスキになったのだから、
そして私はそのことを初めから知っているのだから・・・
ナギのためにも、ハヤテ君のためにも・・・・・・私の想いは成就させてはならないのです。
二人とも・・・私の大切なヒトだから。

でも、ハヤテ君はそんな事情を知りません。
ナギに想われているなどと、まさに夢にも思ってはいないハズなのです。
だから・・・もし、仮に。
あの時、ハヤテ君が口にしようとしていた名前が――――――

コン、コン。

乾いた音が、私の思考を停止させました。

コン、コン。

もう一度、乾いた音―――軽いノックの音が、私の胸を叩きます。

「あの、マリアさん、僕ですが・・・」

扉の向こうから聞こえてくる声は、聞き間違うハズもありません・・・・・・ハヤテ君のものでした。
その現実が、私の心をぐらり、と揺るがせます。
まだ、彼の来訪目的が“そのこと”だなんてわからないのに、
わたしの胸は不安と期待で覆われて・・・鼓動がゆっくりと加速を始めます。

「あの、マリアさん・・・?」
「あ、は! はい! どうぞ・・・」

がちゃ、と扉が開き、

「失礼します」

部屋へと入って来たハヤテ君の顔は・・・普段の彼のものでした。

「あの、マリアさん、パーティーの準備のことでちょっと聞きたいことがありまして・・・」
「あ・・・は、はい! なんでしょう?」
792/7:2007/01/08(月) 22:44:17 ID:NxL1IAzw

すっかり普段どおりのハヤテ君の様子に、私は少しだけがっかりして・・・・・・
でも、やっぱり安心して、聞かれたことについていくつかの指示を出します。

・・・そうです、自分で決めたことじゃないですか・・・この気持ちは誰にも気付かれないようにする、と。
想いを寄せるこのヒトにだって・・・いえ、このヒトにこそ、
絶対に気付かれてはいけない気持ち・・・・・・
だから・・・うん、これでいいんです。
それに大体、そもそもハヤテ君が私のことをスキになること自体、ありえませんしね!?
全く、私ったら自意識過剰なんですから・・・・・・まぁ、でもこれで、やっと落ち着いて――――――

「あの、マリアさん・・・あと、もうひとつ・・・・・・」
「はい、なんでしょ・・・・・・う・・・か・・・?」

それは・・・油断でした。
私は胸のなかで自己完結的な思いを巡らせるばかりで、
目の前で不自然にうつむいていたハヤテ君の様子に違和感を抱くことが出来なかったのです。
そして顔を上げた彼の表情は、今朝のあの時と同じ――――――
恥ずかしげで、だけど・・・真剣な、眼差し・・・

「ハ・・・ヤテ、君・・・?」

その眼差しで真っ直ぐに見つめられた私は、
為す術もなく・・・まるで彼に取り込まれてしまったみたいに、
ハヤテ君から目を反らすことが出来ず・・・

「あの、こんないきなりですみませんが・・・今朝のあの話で、
 どうしてもマリアさんに聞いて欲しいって言うか・・・!」

そんな・・・ダメですよ・・・それは聞いちゃいけないんです・・・

「僕は・・・僕のスキなヒトは・・・」

あなたは知らないでしょうけど、ナギはあなたのことを・・・だから・・・!

「ごめんなさいっ!」
「・・・マリアさん・・・?」

ハヤテ君に顔を見られない様に、頭を深く下げて、

「ナギに、あの子に呼ばれていたのでした、すみません! 急ぎますので、失礼しますっ!」

一方的に言い捨てて、私は早足で廊下に向かいます。
途中、すれちがったハヤテ君の顔は見ることが出来ませんでしたが、
うつむいたまま歩く私の視界の端にハヤテ君の手がちらり、と映りました。
その手は微かに震えていて・・・きっと怒っているのでしょうね・・・
だって、あんなに真剣になって伝えようとした“何か”を、私は聞こうともしなかったのですから。

嫌われた・・・かもしれませんね。
でも、いいんです。
きっと、これでよかったんです。
これで・・・私も・・・この気持ちを、諦められ―――

「――――――マリアさんっ!」

背中に投げかけられた弾けるようなその声には、怒りなんかじゃない、
もっと強い・・・・・・何かが込められていました。
その声に気圧されたように――――――
捨てられない、諦めきれない想いに絡めとられたように――――――
私の足は、動いてはくれませんでした。
803/7:2007/01/08(月) 22:45:35 ID:NxL1IAzw

背を向けたまま足を止めた私に、ハヤテ君の声が届きます。
さっきのような衝動的な叫び声ではなく・・・・・・
低く、胸の奥から紡ぎ出すような、強い想いが込められた・・・そんな声で・・・

「・・・マリアさん、なんです」

―――どくん。

「僕のスキなヒトは・・・・・・マリアさん、なんです・・・・・・」

―――どくん。 どくん。

―――どくん。 どくん、どくん、どくんどくんどくん

心臓は壊れそうなくらいに脈打って、
全身がカタカタ震えだして、止まらなくなって・・・・・・

破れてしまいそうな胸を両手でぎゅっと押さえ付けて、
私は・・・

「な・・・何を言うんですか・・・・・・」

声は、どうしようもなく震えていたと思います。
ですが、もうそんなこと、気にしてはいられません・・・
いえ、もう・・・何がなんだか、わかりません、
わかりませんけど・・・

「そんな、年上をからかっては、いけません・・・よ?」
「からかってなんていません!」

ハヤテ君の声が、さっきより近いです。
私を追って廊下へと出たのでしょう。

「冗談なんかじゃありません・・・僕は、本気で・・・マリアさんのことが・・・・・・!」

わかっています。
自惚れなんかじゃなく・・・ハヤテ君の真剣な目や、声で・・・それくらいわかります。
だって・・・そんな、何事にも真剣で、真摯なヒトだからこそ・・・・・・
私は、ハヤテ君を・・・スキになったのですから。

でも・・・

「ダメ・・・ですよ」

背中越しに放つ、拒絶の言葉。
ハヤテ君を傷つけて、私自身をも刺し貫く・・・痛い、言葉。

「気持ちは・・・嬉しいです・・・・・・本当に、嬉しいです・・・・・・
 でも・・・ダメなんです・・・・・・」

本当は、ハヤテ君の顔を、目を見て伝えなくてはならないことです。
ですが・・・こんな顔・・・見せられません・・・
いつ涙が溢れてしまうかもしれないような半泣きの顔なんて見られたら、
すぐに私の気持ちは、バレてしまうから・・・・・・
814/7:2007/01/08(月) 22:46:53 ID:NxL1IAzw

ハヤテ君は何も言いません。
私も、これ以上何も言えなくて・・・
もしかすると、ハヤテ君の次の言葉を待っていたのかもしれません。
でも・・・それはただの未練です。
何を言われたって・・・何と言ってくれたって・・・
私には彼の言葉に応える資格は・・・・・・無いのです。

ですから・・・・・・このまま、去ることにしました。

「では・・・失礼しますね」

最後まで背中を見せたまま、うつむいたまま、その場を離れようとして・・・

「マリアさん・・・」

踏み出そうとした一歩が・・・前に、出ません・・・

「マリアさんは・・・他に、スキなヒトが・・・いるんでしょうか・・・?」
「・・・いいえ」

あなたの他に想いを寄せる男性なんて、

「いません」

・・・嘘でも、いると言えばよかった。
そうすればハヤテ君だって・・・私のことなんて、きっとすぐに忘れてくれるはず。
なのに・・・・・・本当に、未練がましいにも程があります・・・・・・

「では・・・僕のことが、キライなん―――」
「違います!」

そんなワケ、ないじゃないですか・・・
いっそ、そうだったらどんなによかったか・・・
嫌いになれるなら、どんなに楽になれることか!

「ナギが・・・」
「・・・え?」
「あの子がいるから・・・」

だから仕方ないんです・・・
私だってあなたの気持ちに応えたいんです!
だから・・・もう、お願いです・・・・・・
これ以上、私に未練を引きずらせるようなことを、言わないで・・・

「だ、大丈夫です!
 お嬢様でしたら、僕がきっと、いえ、必ず! 説得して見せますから!
 マリアさんに手出ししたらミンチにするとか凄い剣幕で言われたりもしましたけど、
 お嬢様だってちゃんと説明すれば必ず―――」
「私が言いたいのはそんなことじゃありません!」

叫んでいました。
だって・・・こんな・・・ヒトが必死になって想いを断ち切ろうとしているのに、
ハヤテ君は今更・・・こんな見当違いなこと・・・!

「どうして、わからないんですか・・・」

全て、話してしまおうと思って・・・・・・彼の方に向き直りました。
825/7:2007/01/08(月) 22:47:58 ID:NxL1IAzw

「あなたには・・・ナギがいるから・・・・・・」
「マリアさん・・・?」
「だから私は、ハヤテ君の気持ちには応えられないって・・・どうしてわかってくれないんですか!?」

声が、感情が・・・抑えられません。

「私だって・・・私だってあなたのことが・・・」

え・・・私・・・感情に任せて・・・何を・・・

「あなたのことが・・・ハヤテ君のことが・・・」

待って、違う・・・私が言おうとしたのは、こんなことじゃなく・・・

「ハヤテ君の・・・ことが・・・」

や、ダメ・・・それは違う!
私が言いたいのは――――――

「スキ・・・なのに・・・」

・・・・・・

「マリア・・・さん・・・」
「私も・・・ハヤテ君のこと・・・スキなのに!」

言って・・・・・・しまいました・・・・・・
決して口にしないはずだった言葉を・・・この、想いを・・・

「マリアさん・・・」

ハヤテ君の驚いた顔が、滲んで見えました。
ハヤテ君とあの子の間で板挟みになっていた私の心は、
禁忌を犯したその瞬間・・・・・・決壊してしまったのか・・・涙が・・・止まらなくて・・・

「でもダメなんです・・・ダメなのに・・・!」

ダメだとわかっていても、もう・・・取り返しはつかなくて・・・

「う・・・うぅ・・・ごめんなさい・・・私・・・うぁ・・・」

嗚咽をあげて泣くしかなくなってしまった私を・・・

「う・・・ぁ・・・っ!? ハヤ・・・テ、君・・・・・・」

ぎゅっと・・・ハヤテ君が抱き締めてくれていました。

「マリアさん・・・すみません・・・
 僕は・・・マリアさんの事情はわかりません。
 こんなことを言って、マリアさんのことを苦しめてしまったかも知れません・・・」

私を胸に抱いて、耳元で優しく囁いてくれます・・・

「でも・・・それでも、僕は・・・マリアさんが辛い目に遭わないように、全力を尽しますから・・・!」
836/7:2007/01/08(月) 22:50:33 ID:NxL1IAzw

ハヤテ君の声が、染み入るように私の心に響いてきます。
こんなことになって、辛い目に遭うのは私だけじゃなく・・・
むしろハヤテ君こそ、本当に辛いことになるのです・・・
そして彼自身はそのことを知らなくて、私はそれを伝えるつもりだったのに・・・
ナギとの間にある誤解を全て明かして、彼に真実を伝えるつもりだったのに・・・

囁いてくれる声が・・・
抱き締めてくれる温もりが・・・

諦めるハズだった想いを、どうしようもなく掻き立てて・・・
間違いだってわかっているのに・・・このまま、溺れてしまいそうなくらい・・・
いえ・・・・・・もう既に溺れているのかもしれません。
いつの間にか、私もハヤテ君の背に腕を回して・・・彼のことを、抱きしめていたのですから。

・・・わかっています。
こんな満たされた気持ちでいられるのは、ほんの僅かな間でしかないと。
この腕の中の温もりも、やがて幻のように失われてしまうのだと。

それでも・・・せめて・・・どうせ叶わぬ想いなら、せめて今、一時だけでも・・・

顔を上げると、すぐそばにハヤテ君の顔がありました。
視線が絡まって、その優しい瞳に引き寄せられるように、更に顔を近付けて・・・
ハヤテ君の吐息を肌で感じて、ゆっくりと目を閉じて――――――


ばさっ。


背後で、音がしました。

私は目を開けて、
ハヤテ君は顔を上げて・・・

「お・・・嬢、様」


禁忌を侵した報いは、こんな短い夢を見ることすらも許してはくれませんでした。


温かい、刹那の夢は幻と消え―――



847/7 (続く):2007/01/08(月) 22:52:48 ID:NxL1IAzw

「お、お嬢様、あの、これは・・・」

慌てて弁解を始めようとするハヤテ君を手を上げて制し、
ゆっくりと振り返ります。

そこにいたナギ―――廊下の角を曲がったところで、雑誌を取り落としたままでいました―――は、
怒りよりも、目の当たりにした状況が信じられない、という顔で・・・そこに立ち尽くしていました。
私が歩み寄ると、
“悪い冗談だろう?”とでも言いたげな引きつった笑みを浮かべ、
近付いた私の表情と・・・泣きはらした目を見て、
その笑みは凍りついて・・・

「全て、説明します・・・」
「あ、ああ・・・・・・説明、してくれ」
「あの、お嬢様! これは僕が・・・!」

きっと、私をかばおうとしてくれているのでしょう。
そんなハヤテ君に振り返り、

「いえ・・・ハヤテ君にも、説明しなくてはならないことがあるのです」
「僕にも・・・?」
「はい・・・」

怪訝な顔のハヤテ君に、心のなかで謝りながら・・・

「初めから・・・一年前、ハヤテ君とナギが出会った、その時に遡らなくてはなりません。
 長くなります・・・・・・部屋に行きましょう」



85名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 22:55:36 ID:NxL1IAzw
今回投下分は以上です。
まだしばらく続きそうで、
当面はローテンション&えろ無しな感じです。
続きはまた近いうちにということで・・・

では、失礼します。
86名無しさん@ピンキー :2007/01/08(月) 22:55:44 ID:XXaRlXxr
マリアさああああああああああああああああああああああああん!!!!!!
87名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 23:33:51 ID:V2z6WtOT
平常のテンションで読むことが出来ぬ
88名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 23:42:10 ID:/lBU9iBp
な、なんか普通に続きが楽しみだぞ…
89名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 00:15:25 ID:RBv3bUE9
本当に最終回らへんはこんなふうになったりして…
90名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 00:48:51 ID:wksgZZIQ
続きが気になる…
餌を目の前にして待てと言われる犬の気分がすごいわかる気がする
91名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 01:14:47 ID:XGbDMDjf
神が降臨しとる・・・・
続きも期待
92名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 02:08:31 ID:hzxJZF6q
神ktkr
93名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 11:40:27 ID:t9USyDHO
ハーマイオニーのカラーに半殺しになりかけた
94名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:31:21 ID:WJcyYaR8
>>93
ハーマイオニー1位でいいんじゃね?とか本気で思った。

いや、まぁ、ヒナギクが1位なのは納得せざるをえないけどさ。
もうちょっと早くハーマイオニーが登場して、もっと活躍すれば票がヒナギクと真っ二つに割れたのに。
95名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:53:53 ID:eKK8gxj1
まぁアニメ化もするし二度目の人気投票もいずれやることになるだろう
その時、ハーマイオニーにスポットが当たっていればあるいは
96名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:55:32 ID:3eVUEqUs
いや、綾崎ハーマイオニーがウケてる層(20代以上独身男性)は人気投票に参加しないからw
97名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 00:03:30 ID:JdA7TJx/
>>78-84が正直本編よりおもろい
98名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 05:44:04 ID:Sj4dhXqU
本編はドウでもいい、
2次創作の為の材料
99名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 05:53:50 ID:P2POADFr
ホモショタは廃人としか思えない
100名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 10:55:02 ID:3dEtRZ+Y
>>99
誰が廃人だ?誰がホモショタだ?
綾崎ハーマイオニーは多分おそらくは女性キャラという設定だろうかな?
101名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 11:13:29 ID:VmSr0MXr
ハヤテ自体、作者本人が男ではないと言い切るくらいだからな。
まして綾崎ハーマイオニーともなればもう女と断言する他ないな。
102名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 12:30:47 ID:/o4vtehH
ハヤテの声優誰になるんだろうか。。。w
103便乗犯:2007/01/11(木) 12:43:13 ID:qzdh4Xjt
またまた便乗して投下

タイトル
「華麗なる鷺ノ宮一族」

はい、光の巫女こと鷺ノ宮伊澄です。
ある日の夕方頃咲夜と一緒に遊んでいた時の事、無数の妖怪に出くわしました。
詳しくは第109話をご覧になって下さい。

チュドオオオォォン!

キシャアアアアアァァ!!

こんな日に限って私は八葉六式の力をうまく引き出せずにいました。
けれども咲夜がおとりを名乗り出てくれたおかげで何とか全ての妖怪を退治することに成功しました。

しかし代償が……

「はぁ、なんとか全部退治できたみたいやね」
「うん、でも咲夜体中が傷だらけよ…ごめんね、私の力不足でこんな事に」
「ええって、こん位なんともあらへん」
「でも・・・」

心配して私は咲夜に寄り添ってみたのですが、これは…すごい事になっています。

ボロボロになった服から覗かせるブラジャーのヒモとか同じ13歳とは思えない胸の膨らみとか
かなり捲れてしまったロングスカートから覗かせる白くておいしそうな太腿(しかも黒ニーソという事で絶対領域発動)
疲れて火照っている咲夜の可愛い顔、そして微かに聞こえる吐息……

私はなんだかクラクラしてきました。
咲夜のそんな姿は同姓である私でさえドキドキを感じてしまいます。
明るくて子供っぽい所が咲夜のいい印象でしたのにこの色気はまるで別人……ああ、そんなモノを見せられたら私は…

「んっ?伊澄さ・・・!!んっ!んむむっ!?」
そんな咲夜に我慢しきれず私はその唇を奪いました。
「ん・・・んんんっ!?…んぅ〜!!」
先程の妖怪退治で咲夜にはもう逃げる体力すら残っていないみたいです。
(現段階で今力は私の方が上)
104便乗犯:2007/01/11(木) 12:44:14 ID:qzdh4Xjt
「んっ…ぷはあぁ!…ケホッ…いきなり何すんねん?伊澄さん?」
「ああもう!うるさいです!!咲夜が全部悪いのよ!人の性欲を駆り立てるような事するから!」
「い、伊澄さ…何言って?…」
「咲夜お願い!私もう我慢が出来ないの!」
(あ〜、ウチがやらせてあげない限りこの場は召集できそうもないな…)
ついに咲夜は観念してくれたのだろうか…
「その、少しの間やったら…」
「ありがとう、咲夜」
私は咲夜の認証を最後まで聞く間も無く、そのボロボロの洋服に手をかけました。
「咲夜、これ少し捲るわね。」
「うん・・・」
その上着を捲くり終えますと薄いピンク色のブラジャーが視界に入りました。
それを見て私はある事に気がつき、ロングスカートの中に手を忍ばせました。
「んあああぁ!?」
「ここすごい濡れてる。咲夜、感じちゃったの?」
「い、伊澄さんがあんなキスするからいけないんやぁーーー!!」
顔を真っ赤にしながら怒る咲夜はとてもかわいいです。
「ねぇ、今度は咲夜からキスをしてきて」
「あ・・・うん・・・」
咲夜は少しの間私みたいにオロオロした後、その柔らかい唇で私の唇を塞ぎました。
「んっ・・・咲夜・・・んんっ・・」
私はキスをしながらも咲夜の背中に手を伸ばしブラの繋ぎ目に手をかけました。
パサッ
姿を表した咲夜の綺麗な胸を空いている右手でモミモミと触りました。
手から結構はみ出てしまうこの大きさが何ともいえずいい感じです。
(ああ、この感触・・・朝まで触っていたい・・)
そして胸を触り続けている内に二つの乳首がピンと立ってきているのに気がつきました。
キスをしている状態なので咲夜の可愛い喘ぎは聞こえませんが、
乳首を親指と人差し指でクリクリと刺激を与える度にピクッ!ピクッ!っと可愛く反応してくれます。
「んっ・・・ぷはっ・・って!伊澄さん、ちょ・・・そこやだ!!」
咲夜から唇を離した私は次に咲夜の右乳首をお口に含みました。
「あっ・・・伊澄さん・・・だめぇ・・・やぁ・・・あっ・・・あっ・・・ふあぁ!・・・んっ・・・」
「咲夜、その『だめっ』って否定?それとも・・・」
「そ、それは・・・ああっ!?」
お口のなかで乳首を転がし、吸い込み、甘噛み・・・この3点をローテーションで行ってみました。
「んうぅ・・・あっ・・・あっ・・・ひゃあぁ・・・んんっ・・・」
105名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 12:45:02 ID:qzdh4Xjt
咲夜の胸を唾液でいっぱいにした後、両手でその大きな膨らみをこね回しました。
「ああああっ・・・やだぁ・・・んあっ!はっ・・・やあぁ・・・」
胸がとても弱い咲夜はビクビクと身体を震わせ声を上げています。
「咲夜、ちょっと四つん這いのポーズを取ってみて」
「・・・・・・」
咲夜は不満そうな顔を私に向けながらも言われたとおりにポーズを取ってくれました。
「そうそう可愛い、後もっとお尻を高く上げて」
「そ、それはいやや・・・そんな恥ずかしい格好は・・・」
「言うことを聞かないと・・・」
「あんっ!?んああぁ!!」
敏感な乳首を数回指で擦り上げてみました。
「やるから・・・もう・・・やめ・・・」
よほど耐えられなかったのでしょう。私の望み通り咲夜はお尻を高く上げてくれました。
「咲夜のそういう素直な所大好きよ。」
濡れてグショグショになったショーツはゆっくりと剥いでいきました。ああ、でもこれ…欲しい…
見れば咲夜の太腿の間からは蜜がつぅーっと垂れ、ニーソックスの方まで濡らしていました。
そして私は後ろから咲夜のぐちゃぐちゃになった秘所に口付けを交わし、溢れ出る蜜を啜りました。
「んっ、コクッ・・・咲夜のココ・・・柔らかい」
「いやあぁーー!!あっあっあっあっ・・・ひゃああ・・・」
蜜を吸い終えて今度は舌を咲夜の最奥まで届くよう挿し込み、空いている両手は大きな胸へと・・・
「んぅーー!!ちょいまち…伊澄さ・・・だめぇ!あううぅぅ・・・ひあっ・・・あんっ・・・」
ビクビクと身体を震わしている咲夜。後ろからなので分かりませんがきっと咲夜は可愛い顔をしているのでしょう。
「ああっ・・・ひあっ・・・くうぅぅ・・・あっあっあっあっ・・・」
「咲夜、次は指でいくわね。」
私は右手の人差し指を咲夜の秘所にズブッっと第二関節まで差し入れ指を折り曲げる。
「あっ・・・あうう・・・」
その暖かい中でピストン運動を繰り返し徐々に速さを増してみる。
「あっあっあっあっあっあっ!!」
私の指のリズムと数秒の狂いも無く、肉壁を殴打した回数と比例して可愛い声で喘いでくれます。
「あっあぅあっあっあっ、ひああっ・・・んぅ〜・・・あっあっあっあっ・・・あっあっあ・・・ふああっ・・・」
「咲夜気持ちよさそう…ねぇ咲夜、私のコレがちょっと我慢できないの」
と私は咲夜に見えるように着物の中から濡れた男性の性器を取り出しました。
「伊澄さん…ふたなりネタは最初の冒頭で解説しておくべきやったんやないか?遅すぎるやろ」
「いえ、そんな解説を入れなくても私にはふたなりのライセンスがデフォルトで…」
「その話はもうええ!!とにかくこんな場所でその行為はまずいやろ?偶然誰か来たら・・・」
「そうね、じゃあ今日は指だけで我慢します。」
「・・・!!あっあっあっあっあっ・・・」
再び私は咲夜の性器を指で責め始めました。
(ああ、咲夜の中って気持ちよさそう)
「ふああっ・・・あっあっあっあっあっ・・・ふぁ・・・あっあっあっ・・・イき・・・やっ・・・」
咲夜がイきそうなった瞬間、性器からジュブッっと指を引き抜きました。
「そんな・・・ひどい・・・伊澄さん・・・」
咲夜は目に涙を浮かべながら私の事を見上げました。
「酷いのは咲夜なの…咲夜は気持ちいいけど私は指なんかじゃ全然・・・」
「・・・・・・なら・・・入れて・・・・・・・ええよ・・・」
咲夜は私に負い目を感じたのでしょうか?顔を真っ赤にさせながら許可を受け入れてくれました。
「ありがとう咲夜、お礼にさっきよりももっと気持ちよくしてあげるわ」
「う、嬉しい、伊澄さん」
私は咲夜を仰向けに寝かせそのグチョグチョになった咲夜の秘所の中に大きくなったモノを差し込みました。
「くああああっ!!あっあっあっあっ・・・ああんっ・・・」
咲夜は自然体とも言えるブリッジの体勢をつくりました。
「ああっ、咲夜の中、暖かくて締め付けが・・・んんっ・・・気持ちいい」
そんな咲夜の快楽に溺れる可愛い顔を見るたび引き抜きの速度が加速していきました。
「くうぅ・・・ああああぁ・・・はうっ・・・あんっ・・・あっあっあっ・・・」
ふと下を見れば咲夜の秘所から出てくる蜜が白い太腿を伝い、地面に大きなシミをつくっていました。
「ふふっ、咲夜ったらまるでお漏らししてるみたい」
「いやあっ・・・あっあっあっあっ・・・あうぅ・・・はあぁ・・・やあぁ・・・」
(今私の手で咲夜にこんなエッチな顔をさせている)
106便乗犯:2007/01/11(木) 12:47:33 ID:qzdh4Xjt
そんな表情を眺めながら空いている手で咲夜の綺麗な銀髪を撫で上げる。

いずれ私以外の人にもこんな表情を見せちゃうのかな・・・咲夜は・・・
・・・そしてその相手はもしかしてハヤテさま?
そんな事を考えながら咲夜の中で激しく出し入れを行いました。
「あっあっあっあっ・・・ああっ・・・あうぅ・・・んあああぁ・・・」
咲夜の身体を味わい始めてから一体どのくらい時間が経ったのでしょう…
今この人の気配すら無い場所で聞こえてくるのは咲夜の喘ぎ声といやらしい水音のみ
「ひあああぁっ・・・あっあっあっあっあっあっあっ・・・あうぅ・・・」
咲夜の喘ぎ声に少しずつ力が失われている事から咲夜に限界が訪れていました。
そして私にも強い射精感が襲ってきました。
「ああああっ、んあっ・・・あっあっあっあっ・・・あっあっあっあっあっ・・・いすみさ・・・」
そんな可愛い顔で私の名前を呼んでくれる咲夜
そんないたいけな彼女が可愛そうになり、私は咲夜の中から性器を引き抜きました。
「あああっ!!で、出ちゃうぅ!」

ドププッ ビュクッ ビュククッ ビュプッ
「あ・・・伊澄・・・さん・・・」
私は咲夜の顔をめがけ、至近距離から射精行為を行いました。
「ふああっ、き、気持ちよかったです」
「あ〜あ、ぎょーさん出しおったな〜、伊澄さんは〜」
髪や顔から白濁液をパタポタ垂らせながら咲夜はクスクスと笑っている。
「今日の咲夜はとっても可愛かったです。」
「ん、またしてや。伊澄さん」
107便乗犯:2007/01/11(木) 12:48:47 ID:qzdh4Xjt
行為が終わった後の団欒の中、突然嵐がやってきました。
「伊澄さーん、咲夜さーん、何処ですかーー?」
私達を呼ぶこの声の持ち主は・・・・・・
「ハヤテさま!!」「うあっ、借金執事!?うそっ!?」
今にも泣きそうな顔で私の着物の袖をグイグイと引っ張ってくる咲夜
「なんで?なんで借金執事がこんな所に?」
「まぁ、こんな時間ですし…おそらく家族の方が私達を心配して三千院家に連絡を取り、このような結果になったかと……
 それにしましても前回(第71話参照)といいハヤテさまの神出鬼没には程がありますね」
「そんなあぁ、こんな格好見られたらウチ・・・」
確かに、私の格好はさほど乱れてはいないが咲夜に居たっては……もうどうしようもないです。
ボロボロになった洋服、蜜で濡れている下着、
可愛い顔には私が放った精液がびっちり、大きな胸には私が無意識に出した唾液……
これでは私が咲夜を犯してしまった構図に見えてしまいます。

※実際咲夜を犯したのは伊澄です

そんな事を考えてる内に…
「あっ、お二人ともこんなとこ……って咲夜さあああああぁぁん!?これは一体!?」
咲夜のあられもない姿に驚きの顔を表すハヤテさま。
「ああ、さ、最悪や……」
自分の好きな相手にこんな姿を見られてはいくら強気な咲夜でも・・・ああ・・・泣いてしまいました。
「あ、咲夜さん・・・あの、これをどうぞ」
と泣いている咲夜に自分の執事服の上着を被せてあげるハヤテさま。さすがはヒーローですね。
「あの、伊澄さん、あなたまさか・・・」
やはりきましたか、これを…この状況をどうにか誤魔化せる素晴らしいセリフ・・・あっ!ありました。
「あの、ハヤテさま・・・」
「な、なんでしょうか、伊澄さん?」
オロオロと不安げに私を見つめる咲夜を尻目に感じながら私は、
「えへへ、咲夜にカルピスこぼしちゃいました」
(伊澄さんの…バカ…)
「どう見ても精子です!本当にありがとうございました」

END


読んでくださった方ありがとうございます。

ところで109話についてですが、
 咲夜が妖怪に襲われて服がボロボロにされるまでのシーンを未だに望んでいるのは僕だけでしょうか?
108名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 18:37:11 ID:Sj4dhXqU
お嬢・・・純愛、調教
会長・・・純愛、言葉攻め
メイド・・・純愛、調教、ハヤテ受け
伊澄・・・フタナリ、妖怪等の触手属性
西沢・・・純愛
委員長・・・調教

みたいなかんじ、ジャンル的に
109名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 18:39:18 ID:3dEtRZ+Y
ハーマイオニー・・・羞恥、陵辱プレイ
110名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 19:20:17 ID:5M4cbhMH
大阪…誘い受け
111名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 21:17:32 ID:uJXyMuDf
112名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:03:11 ID:lxLN9M73
緒方メグミさんがやらんかな
113名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:04:59 ID:XEcj9dUC
ジャンルはむしろみんなが思うキャラの逆をついてみてはどうでしょう?
114名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:12:09 ID:n1u6raQV
西沢さんがハヤテを攻める方向で
115名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:45:41 ID:VTU3Kw9u
つまりあれかサキさんが



「こ、これから若にはかい、かい…快楽地獄を味わって私の…どどどど、奴隷になってもらいます!!」(///)
「はぁ??」
「いいい、イヤだと泣き叫んでも無駄ですよ…若のが…気持ちよく…じゃなくて…その…なんて言うか…」(///)プシュー
「お前がぁ??やれるならやってみろよ」
「い、言いましたね!では早速…」





「アレ?アレ??入らない…」
「お〜い、どうした?」
「わ、若…コレって…どどど、どこに入れれば…」
「はぁ!?ったく…もうちょい下だよ」
「あっ、はいっ…っうううぅぅう!!!!」
「バカ!初めてなのにいきなり入れるバカがいるか!!」
「ど、奴隷は黙って下さい…では動きますよ!!」




「ひぅ…あっく…ぅん…」
「…大丈夫か?」
「ふぁ!?だ、大丈夫、んっ…です…いい、イキたければ…んぐっ…いつでもイって下さい…」
「いや、まだ入れてから殆ど…ってかお前がイキそうじゃ…」
「ば、馬鹿に、んっ!…しないで下さ…ひゃあ…んっ…いっ…」
「じゃあオレも動くな」
「へ??ひゃああああぁぁぁぁぁぁああ!!」
「…あれ??お〜い、サキ?」
「も…むり…」




というのが読みたいのか?
116名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:11:51 ID:Mabiesg3
>>84様の続きが待ち遠しいです
117名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:14:06 ID:9wT8hqgE
>>115
それはものすごくいいなw
118名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:23:22 ID:Mabiesg3
>>115
イイですねww
119名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:31:10 ID:uWlNtwMJ
>>115
攻めなのに攻め切れてないサキさんイイねw
120名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:36:51 ID:iP02YeGq
オレも期待
121名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:52:14 ID:RURFuksE
>>115
続きはいつ書くんだい?
122名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:11:25 ID:6O2TCMKL
>>66-71
>>78-84
の続きを投下させて頂きます。

といっても今回は区切りの関係上、非常に短いのですが・・・
1231/3:2007/01/13(土) 00:15:31 ID:6O2TCMKL
あれだけ泣いたからでしょうか。
それとも・・・もう、決定してしまった、覆せない結末に・・・全てを諦めてしまったのかもしれません。
私は自分でも不思議なくらい冷静に、ナギとハヤテ君を自分の部屋へと誘い・・・

全てを、話しました。

二人の出会い、まさにその時に生じた致命的なあの誤解のこと、
私だけがそれを知りながら何も出来なかったこと、
そして・・・それを知っていながらハヤテ君に恋心を抱き・・・
想いを秘めたままに出来なかったことを。


全てを知って、ナギは愕然とし、怒り、泣き・・・そのまま俯いて・・・顔を上げませんでした。

ハヤテ君はただただ呆然として・・・その表情は徐々に、自分を責めるように苦々しく歪み・・・
そして、その顔に最後に残ったのは・・・諦感。
全てが明らかになって・・・ハヤテ君に残された道は、一つしかないのです。

私が全てを話し終えた後、誰も口を開こうとはしませんでした。
ハヤテ君も私も、そしてナギも・・・

誰もが、この話の結末を知っていました。
知っているからこそ、慌ただしくも楽しかったこの一年の思い出を惜しんでいたのかもしれません。
誤解という危うい支えの上で、奇跡とも言えるバランスを保ち続けていた・・・・・・魔法のような日々を。

そして・・・この魔法は今・・・

「なあ、ハヤテ」
「・・・はい、お嬢様」

ナギの顔には、いかなる表情も浮かんではいませんでした。
怒りと悲しみと、恐れ・・・そして、微かな期待・・・・・・
そんな感情がせめぎあって、どんな顔をすればいいのかわからない・・・といったところでしょうか。
それでも、ナギは続けます。
夢を終わらせる、魔法を解いてしまう―――その言葉を。

「ハヤテは・・・今からでも!
 私のことを・・・」

テーブル手をついて乗り出したナギの顔に、
僅かな・・・一縷の望みにすがるような色が浮かびます。
そしてハヤテ君は・・・

「・・・・・・すみません」

ただ一言、搾り出すようにして、言いました。

ぎゅっと握り締められたナギの手は小さく震えて、

「わかった・・・」

それだけ言うと、顔を伏せて・・・・・・

「今までご苦労だった。 もう、いい・・・・・・出ていけ」
1242/3:2007/01/13(土) 00:19:08 ID:6O2TCMKL

必死で涙を堪えていることがすぐにわかる・・・そんな声で、ナギはそう、言いました。
ハヤテ君は俯くことなく、ですが悲痛な顔でナギの言葉を受け止めて・・・

「・・・・・・わかりました」

低い声ではっきりと、そう答え・・・・・・

「借金は、必ずお返し―――」
「いらんっ! そんなの知らん! もう関係ない!
 だから・・・もう二度と・・・私の前に現れるなっ! とっとと・・・・・・出て行けえっ!」

最後まで顔を伏せたまま・・・テーブルに、涙の雫を落としながら・・・
ナギはそれだけ叫ぶように言い切って、あとはただ声にならない嗚咽を漏らすばかりでした。

「それでは・・・お嬢様・・・」

ハヤテ君は立ち上がると泣き咽ぶナギに申し訳なさそうな顔を向け、

「お世話に、なりました・・・このご恩は一生忘れません。
 そして・・・本当に、すみませんでした」

そして私には、済まなそうな・・・今にも泣き出してしまいそうな悲しい笑みを向けてくれて・・・

「マリアさん・・・最後まで、ご迷惑をおかけしました。
 一年間、ありがとうございました・・・どうか、いつまでも・・・お元気で・・・・・・」
「ハヤテ君・・・・・・」

これは、わかっていた結末です。
だから・・・今更、私には何を言う資格もありません・・・
これで、もう・・・・・・最後なのに・・・・・・名前を呼ぶことしか出来ないなんて・・・・・・

ハヤテ君は扉へと向かい、そこで、最後にもう一度こちらを振り返り、
悲痛な陰の差す、でも・・・それでも魅力的な笑顔を浮かべ―――

「・・・・・・お世話になりました!」

深々と頭を下げて、
そして・・・部屋を出て行きました。

私の・・・私たちの前から、綾崎ハヤテ君という少年は・・・・・・去ってゆきました。
1253/3 (続く):2007/01/13(土) 00:22:26 ID:6O2TCMKL

ナギも、私もその場から動こうとせず、ただ俯いたまま、時間を過ごしました。
やがて・・・屋敷の門が開き、閉じる音が、ハヤテ君が本当に出て行ったことを私たちに実感させた、その後。

「マリア」
「はい・・・なんでしょう」

俯いたまま、涙声のナギがぼそり、と声をかけてきました。

「ハヤテと一緒に行きたかったんじゃないのか?」

・・・それは・・・考えました。
いえ、今だって、そうしたいって、そう言えばよかったって・・・思っています。
でも・・・・・・

「いいえ・・・」

無理です。
そんなことは出来ません。
それは、ナギを一人にするということ。
この子を見捨てることなんて・・・絶対に出来ません。
何より・・・ハヤテ君が、許してはくれないでしょう。
ハヤテ君は自分がナギを酷く傷つけたと思っています。
その上、ナギから私を奪うような真似など・・・・・・出来るハズがありません。

「・・・ナギを一人にする訳には、参りませんわ」

そう答える私に、ナギは俯きっ放しだった顔を向けると、泣き腫らした目で睨みつけて、

「ウソツキ」

ただ一言、それだけ言って席を立ち・・・

バタン!

と叩き付けるように扉を閉めて、部屋を出て行きました。



この結末は・・・予想通りのことでした。

私が抱いてしまった恋心は、あのヒトを傷つけました。

抑えきれなかったこの想いで、あの子を裏切りました。

そして私には・・・・・・何も、残りませんでした。

すべてを失って、独りになって・・・・・・泣き崩れること。
それが、今の私に出来る――――――全てでした。




126名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:23:33 ID:6O2TCMKL
今回投下分は以上です。
相変わらずえろ無しで続きます。
次回からは視点がちょっと変わります、ということで・・・

では、失礼します。
127名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:26:11 ID:lWPlN1rK
今のところ、俺的に神展開
次回も楽しみにしてる
128名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:38:05 ID:AeOtLQyW
久々に読み応えあり。期待大。
129名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 01:08:43 ID:PDhf52oL
本編よりワクテカするのは俺だけの秘密
130名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 01:22:41 ID:AeOtLQyW
………今週のいいんちょさんに劇も江。
きっとほかにもいるはずだ。そう信じてる。

だれか、あれネタで作品作ってくれ〜。
かけん自分へぼ。
131名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:05:09 ID:YfdahVSQ
2位のマリアさんが1位のヒナギクを攻める感じで
132名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 07:58:15 ID:LiXnVdOS
着替え盗撮はもう女の子のじゃれあいとかいうレベルじゃない
Mとかいう問題じゃないと
133名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 10:31:01 ID:IXJpFtIE
>>130
ナギ攻めの綾崎ハーマイオニー受けとか?
134名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 11:01:48 ID:06rL2tOJ
遅れたけど>>107乙です、てか何てオチだ…w
135名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 12:03:04 ID:zUgqWGcM
>>123-125
GJすぐる。
続き超wktk
136名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 17:30:49 ID:kzLqaXeY
綾崎ハーマイオニーと綾崎ハヤテ足したらマリアさんより上なんよだな。
137名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 17:35:06 ID:8MJ4LG2N
超GJ
138名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 17:37:10 ID:r8Z73ylr
>136
女装ハヤテの票もあるんだよね
139名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 00:13:14 ID:VbpbHiuM
俺たちはいつも2ちゃんねるに見守られさまざまなカキコをしてきた。
その2ちゃんねるが閉鎖されるなんていやだ。
そのためにはどうすればいいか?抗議をすればいい
いまこそ2ちゃんねるを守るために俺は秋葉原駅電気街出口で抗議をしようと思う。
みんな、手を貸してはくれないか?

手を貸してくれる同志は下記参照
日時 2007年1月13日
日程 午前10時から秋葉原駅電気街出口にて民衆に訴えかける、午後1時終了予定
必ず「2ちゃんねるが閉鎖されるのを黙ってみていられません、どうか2ちゃんねるが閉鎖されるのに反対してください」と言ってください

どうかコピペして広い範囲に知らせてくれ。

140名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 00:24:19 ID:QUP4kJVq
もし本気にする人間がいたらかわいそうなので貼っておく
ttp://d.hatena.ne.jp/textoyx4/20070112
141名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 00:27:16 ID:QUP4kJVq
って13日かよ!釣られたの俺かよ!

悔しいので伊澄×ナギで何か妄想して寝る。おやすみ。
142名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 00:48:43 ID:2YWCveCa
>>130・映像の中で弄られてるいいんちょさん
・映像でムラムラしたハヤテに襲われて受け入れるいいんちょさん
・「男の人に見られたの、初めてなんだよ…?ハヤ太くん。泉の
 こと、お嫁にもらってくれるよね? くれるよね!」とハヤテに
 迫るいいんちょさん。対抗して全裸見られほっぺキスしたことを
 暴露しちゃうナギ そして2人の少女の熱き戦いへ…

好きなのを選べ。 俺も書けないけどな!!・・・orz
143名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 00:54:07 ID:eEDOYbjn
ハヤテ  白石涼子
ナギ    釘宮理恵
マリア   田中理恵
ヒナギク 伊藤静

ショートアニメDVD
490円で応募者全員サービス
ハヤテのごとくイラストギャラリーと書き下ろし特製ピンナップ!

http://hirobiro.cocolog-nifty.com/blog/blog-gazou/hayate_anime01.jpg
http://hirobiro.cocolog-nifty.com/blog/blog-gazou/hayate_anime02.jpg

日々の戯言。: 「ハヤテのごとく!」アニメ版キャスト
http://hirobiro.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_7d36.html

関連スレ
【漫画】週刊少年サンデー連載「ハヤテのごとく!」 TVアニメ化決定
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1166278826/
-----------------------------------------------------------------
マリアさんは・・・マリアさんは17歳の人だろ・・・どうかんがえても・・・
144名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 03:04:43 ID:G1rlsD8Z
>>142
後者になんか既視感があるんだが思い出せないorz

145名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 03:15:28 ID:uFp7X2NE
>>123-125
大変面白かったですよ
てかエロシーンとか無くてもおk
エロシーンって面白くないから流し読み、ないしは飛ばすし・・・
そもそエロってそんなに需要あるのか?
146名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 10:17:43 ID:cq5MMMTz
>>145
あんたここが何板か知ってるか?
147名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 10:28:32 ID:+MQBDVkA
ナギたんの胸はまな板
148名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 10:34:02 ID:PHbOtynB
ヒナギクだって似たようなもんだ。13歳と同じような胸板のヒナギクたん(*´A`)
149名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 10:34:45 ID:xN4csWzI
公の胸は洗濯板。多少は凹凸が(ry
150名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 23:27:53 ID:UyrolsOi
ナギが親友である伊澄を差し置いてヒナギクばかり引き合いに出してるのはまさか伊澄にまで負けry
151名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 00:31:12 ID:JrWoYYRn
>145
お前何言ってるのwww
152名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 00:52:44 ID:vfapx21T
ナギやヒナギクの声がわかったところで、
保管庫のSSに声を当てはめながら読んでくるぜ!
153名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 02:40:16 ID:+qgeX5iD
>>133

ナギ攻めの綾崎ハーマイオニー受け もいいけど
黒マリアorヒナ攻めの綾崎ハーマイオニー受け とか。

>>142
・映像でムラムラしたハヤテに襲われて受け入れるいいんちょさん
これいい。超萌え。妄想大暴走。
いいんちょさんの恥ずかしい映像をみて
「以前にいじめられるの好きかもとか言ってましたけど、みられるのも好きなんですね。こんなに感じて…。」
とか言われていじられるいいんちょさんを猛そうしてみる。

そういえば、いいんちょさんのコメントのコマ時、
ナギはいいんちょさんのどんなシーンでドキドキしてたのかな?
ちょー身て〜
154名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 04:15:14 ID:EwUeR5NU
こんなタイトルの本発見
ttp://www.bk1.co.jp/product/2213668
…無理じゃないカナ?カナ?w
155名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 19:14:17 ID:O+5iATDl
CMのナギのクギみー声にやられたのはオレだけだろうか??
156名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 22:09:08 ID:+P4pBx6d
え? もうハヤテCMで流れているの?
157名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 22:31:22 ID:+qgeX5iD
>>154

超ウケ。激藁。
158名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 23:14:33 ID:ZizlrR1i
ハヤテCMつうかサンデーCMをハヤテがやったって感じだがな
159名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 23:21:14 ID:VllJClSr
今週号のいいんちょのかわいさは異常。

え?遅いですかそうですか
160名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:30:19 ID:r9wL1f4k
>>159
少し遅いですよw
でも確かに良かったなぁいいんちょさん
161名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 20:45:52 ID:tm2dwRb2
アゲ
162名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 18:20:44 ID:oCtqHjKC
期待アゲ
163名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 18:51:52 ID:0TugMusd
今週は大ばあ様がROCO氏によって汚されるんだろうか

「血が足りぬ、代わりに精液をよこすのじゃ」
いや、ボク年上好きですから
164名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 20:02:10 ID:NTQSL7qJ
今週の扉絵マリアさんも、なんだかバックから襲われて「あっ、ダメですよこんなところで…」というシチュにしか見えなかった。
やばいな今週。ってかやばいのは俺か。
165名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:15:37 ID:boeCD0To
大ババア×マリアお願いします
166名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 23:47:42 ID:Jhbk7wcP
ロリババア乙
167名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 00:18:54 ID:cg6wJxzT
むしろ銀華(ロリ)×ハヤテを希望する
168名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 06:31:59 ID:VrXmQHqD
問題はロリをどこまで保てるかってことだ
169名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 08:52:00 ID:cd5p/0Z1
不思議な補正があるから行為の最中は大丈夫だろ。
170名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 09:38:19 ID:2VTpNBK8
>>164
あれ、俺まだ書き込んでないのに
171名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 11:06:18 ID:Mg+oLxLT
婆(゚听)イラネ
172名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 12:10:15 ID:nJFX50Tl
>>171
婆はみんないらないだろ。ロリ版は激しく必要だがな
173名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 18:24:08 ID:nAu2yEAo
ロリ版もナギと被ってるから要らん気がする。
174名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 19:35:18 ID:qdSZNKIC
>>167
当然そうなるよな。
ハヤテきゅんは、限界ギリギリまで、いろいろと吸われちゃうんだよ!
175名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 21:57:13 ID:fvzy3I+7
単行本派の自分は待ちますよ
10巻まで
176名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 22:51:26 ID:pd/BUCV1
ド素人どもが… 美少年が汚いババァに汚されるのがそそるのが分からぬか…
177名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 00:42:24 ID:P8P7WdI1
あのロリな容姿にあの言葉使いが使いがいいと思ってるのは俺だけらしいな
178名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 01:25:28 ID:pn6EHAPG
>>177
オレと同じだ!
179名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 01:34:08 ID:ELQQyHpG
いやよくいる
180名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 01:53:21 ID:SvaEusEH
>>177-178
よう俺
181名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 05:00:08 ID:aPTIDlWZ
見た目より実年齢が大事 エロイ人にはそれがわからないのですよ
182名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 16:22:40 ID:0Qg+yAhj
>>164
疑ったお詫びに触らせてあげるところだと思います。
183名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 17:09:12 ID:w+LHq++n
aeg
184名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 18:12:53 ID:Mpv32NOq
お〜いみんな>>183が喘ぎ声出してるぜ
185名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 23:36:02 ID:4qTSJH+o
SS書こうにも何か上手くいかない
台詞だらけになっちまう
どうすりゃいいのカナ?
186名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:01:20 ID:uNW66//9
むしろ、地の文無しのSS書くほうがむずいと思うのだが……
187名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:08:16 ID:5sOqMahv
>>185
初めて書くなら一人称で話を進めた方が格段に書きやすいぞ
涼宮ハルヒシリーズを読めばわかりやすいと思う。

そのキャラが思ったことを間に入れればいいだけだからセリフばかりになるというのは避けられる。
188名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:15:02 ID:6nYjnesZ
だいぶ間が空いてしまいましたが、
>>66-71
>>78-84
>>123-125
の続きを投下させて頂きます。

場面変わって、という感じで・・・
1891/6:2007/01/20(土) 00:15:55 ID:6nYjnesZ

クリスマスイヴだからといって特に予定のない私は、
普段より少し豪華になる予定の夕食を準備する為、買いものに出かけていて、今はその帰り道だった。
美希達からクリスマスパーティーの誘いも受けてはいたんだけど、
賑やか過ぎるのは苦手だし、家族とゆっくり過ごしたいからと断っていた。
それは嘘じゃないんだけど・・・でも、少しだけ期待していたのも、否定はできない。

―――もしかすると、あのヒトが誘ってくれるかもしれない・・・・・・って。

だから、その帰り道で彼と出会ったとき・・・
この巡り会いにちょっとした運命じみた幸運を感じてしまったのも、仕方ないことだったと思う。

「あ、あら、ハヤテ君」
「あ・・・・・・ヒナギクさん」

期待を抱きつつも、あからさまにそれを顔に出すような無様なマネなんて出来ないし、
さも・・・本当に何でもなさそうな感じを装って、彼に声をかけた。
・・・彼の反応もまた、そっけないというか、上の空っぽかったのが気に入らなかったけど、どうしてハヤテ君がそんなだったのか・・・
明らかに様子がおかしいことにすぐに気付けなかったのは、やはり私が幸運に浮かれていたから、なんだと思う。

「珍しいじゃない私服だなんて。 どうしたの?」
「いやぁ・・・はは・・・・・・実は、お屋敷を追い出されてしまいまして・・・」

聞いた瞬間、“びびっ”と私の中に電気が走った。
それはつまり、きっといつかみたいに2、3日ばかりお屋敷に帰れなくなったというコトで・・・
その通りならそれは私にとって・・・とてもチャンスなコトなのだ。

「そ、そうなの? 大変ねぇ。 じゃあ・・・また、ウチくる?
 ちょうど家族でささやかなパーティーでもしようかってところなんだけど、
 ハヤテ君ならお義母さんも大歓迎だろうし、またこの前みたいに泊めてあげられると思うけど・・・」

前にもあったことだから、別に深い意味はないのよ?
―――等と念を押しながら、私は勝手に想像した展開にすっかり酔っていて・・・

「ありがとうございます、でも・・・今回は甘える訳には参りません、すみません」

なんて返事が返ってくるなんて、全然考えてはいなかった。
だから、きっと露骨に残念そうな顔をしてしまったと思うんだけど・・・
ハヤテ君は、それで特別な反応をしたりもしなかった。
私はまず、自分が浮かべたであろう表情にハッとして慌てて取り繕って、それからやっと・・・

「ねぇ、ハヤテ君・・・あなた、どうかしたの?」

彼の様子が明らかにおかしいコトに今更ながら気付いた。
いつものように優しげな笑みを浮かべてはいたけど・・・それは、その・・・私のスキな彼の笑顔とは、なんだか違う。
なんて言うか・・・そう、虚ろだった。

「いえ、別に・・・」

そう、何でもなさそうに・・・はとても見えない様子で答えようとしてから、
不意に、なんだろう、なんだか思い詰めた様な、凄く感情のこもった目で見つめられて・・・

「いえ・・・なんでもなく、ないですね。 ヒナギクさん・・・」
「え、な、ナニ!? どうしたの!?」

思わず勘違いの期待に胸をバクバクと高鳴らせてしまった私にかけられたのは―――

「お別れを言わないといけません・・・今まで、お世話になりました」

そんな、余りにも突然過ぎる・・・別れの言葉だった。
1902/6:2007/01/20(土) 00:17:28 ID:6nYjnesZ

「え・・・? ちょっ・・・ど、どういう、コト?」

自分で聞き返しておいて、浮かれた気分を一掃して改めてさっきまでのやり取りを振り返り・・・
ハッとする。

「ねぇ、もしかして・・・その、追い出されたって・・・本当に?」
「はい。 もう・・・戻ることは、出来ません・・・ですので・・・」
「じゃ、じゃあ学校は!?」

ハヤテ君は何も言わず、ただ首を横に振る。
自分から聞いておいて難だけど、それはそうだろう。
借金を抱える身で、そのうえ特待生でもない彼に白皇の学費を払えるハズがなく、
故に当然、学費は三千院家が・・・ナギが賄っていたことになる。

―――そう、ナギ。
いつか、教会の地下のダンジョンなんてとんでもないところに行った時のことを思い出す。
あのひねくれ者が、あんなにもハヤテ君を気遣っていた。
あの子にとって、ハヤテ君はそれだけ大切なヒトだったハズだ。
そう、今更ながらだけど・・・もしかすると私みたいに・・・彼に特別な感情を抱いていたのかもしれない。
なのに、どうして・・・・・・

「ナギと・・・何かあったの?」

ハヤテ君の浮かべる虚ろな笑みに辛そうな陰が差して、
言葉はなくとも“そう”なのだと、わかる。

「お嬢様を傷つけてしまいました・・・酷く」
「そう・・・・・・」

一体どんなことをしたのか、私には想像もつかない。
ナギとハヤテ君は端から見ていても強い絆で結ばれているのが良くわかった。
特にナギがハヤテ君に寄せる信頼は一方ならぬ・・・とても深いものだと思っていた。
だからこそ・・・そんな絆を覆してしまうようなことだ。
きっと込み入ったことで、ハヤテ君はそれについて答えてはくれないだろう。
だが、今はそんなことは重要ではない。
私にとって切実な問題は、ただ一つ。

「これから・・・どうするの?」

ハヤテ君が別れの言葉を口にした時から、
背筋に冷たい何かが伝い落ちるような・・・・・・気持ちの悪い寒気がしてやまない。
思い出したくも無い、あの記憶・・・・・・

「ねぇ、もし行くところが無いのなら、やっぱりウチにこない!?
 ほら、前にも言ったけど、お義母さんとお義父さんは両親に捨てられた私たちを引き取ってくれたヒトだし!
 だから、ハヤテ君だって事情を話せば、学校に通うのは無理かもしれないけど、それでも―――」
「すみません」

自分でもわかるくらいに必死になりかけていた私の言葉を、ハヤテ君の静かな、だけど・・・
覆せない重みを帯びた声が、遮る。

「ヒナギクさんの気持ち、本当に嬉しいです・・・でも、折角の申し出なんですが・・・受けられません。
 お嬢様がなんと言おうが借金は返さなくてはなりませんから、
 どこかで仕事を探さねばなりません」
「それでも、仕事をするにしたって家は必要でしょう!?
 ウチから通えばいいし、それなら食費や家賃だって・・・」
1913/6:2007/01/20(土) 00:19:13 ID:6nYjnesZ

本当に、必死だと思う。
でも、必死にだってなる。
だって・・・もし、ここで彼を引き止められなかったら・・・また・・・私は・・・・・・

「すみません・・・・・・でも、やっぱりダメなんです。
 ここにいては、お嬢様と何の拍子に出会ってしまうかもわかりません。
 お嬢様は僕の顔なんて二度と見たくないと思いますし、
 それに・・・・・・僕にはもう・・・お嬢様と合わせる顔がありません・・・・・・」

あくまで悲しげな微笑を浮かべたまま話すハヤテ君の声は、
その表情と一緒で、大切なものが欠落してしまったような・・・虚ろな響きだった。

「それでは・・・・・・」
「待って!」

ここで話を終わりにしてしまう訳には行かない。
終わりにしてしまったら、きっと・・・それが私とハヤテ君の、絆の終わり。
多分もう・・・二度と会えない。
また私の前から・・・スキなヒトが去っていってしまう・・・・・・そんなのはイヤ・・・・・・絶対にイヤ!

「ハヤテ君、覚えてる?
 私の誕生日に・・・見せてくれた、夜景のこと・・・」

私ははっきりと覚えてる。
あの夜景も、握っていてくれた手の温かさも・・・

「過去に囚われていた私に・・・目の前の景色に目を向けることを・・・
 すぐ傍にある素晴らしいもの、大切なものに気付かせてくれた・・・」

無意識に閉じ込めていた、あなたへの想いも・・・

「ナギとの間に何があったかは、私にはわからない。
 借金だって大変だとは思う・・・でも!」

ハヤテ君の表情は変わらない。
でも、私だって諦めない。

「ハヤテ君が言ってくれたことよ? 今の景色は・・・そんなに悪くないって!
 そう思うなら、あの言葉がただの方便じゃないのなら!
 また・・・戻ってこれないの? 何年もかかるかもしれないけど、それでも・・・
 借金を返して、ナギとだってきっかけがあればまた・・・!」

私の言葉にハヤテ君は微かだけど、嬉しそうに表情を崩してくれた。

「ありがとうございます・・・
 あの時言ったことに、嘘はありませんよ。
 あれは僕の本心で・・・今だってその思いは変わりません。
 ヒトに言ったら引かれるくらいの酷い経緯はありましたけど、そんなこと気にならないくらい・・・
 お嬢様との、お屋敷や学校での生活は楽しくて・・・かけがえのないものでした」

相変わらず虚ろな笑みを浮かべたままのハヤテ君の表情は、それでも少しだけ、楽しそうで・・・
その言葉が本心からのものだって、よくわかった。
その、楽しかった頃を振り返っているのか・・・ハヤテ君は遠くを見るような目をしていた。

「あの生活はお嬢様が僕にくれたものでした。
 だから僕は執事として精一杯お仕えしようとしました。
 そして・・・出来るだけ、前向きでいようと思っていたんです。
 僕が今いるここは、本当に素晴らしいところで、
 僕はこうしていられることに感謝しています、満足していますって・・・お嬢様に伝わるようにって」
1924/6:2007/01/20(土) 00:20:36 ID:6nYjnesZ

なんとなく、わかった。
あの時、ハヤテ君が私に言ってくれたことは、そのまま・・・ハヤテ君が感じていたことなんだ。
だからあんなに胸に響いたんだって。

「ですが」

綻んでいたハヤテ君の表情は、いつのまにか悲しげな微笑みで覆われてしまっていた。

「お嬢様が僕に求めていたものと、僕がお嬢様に応えようとしていたものは・・・・・・違っていたんです。
 一年間も一緒にいながら・・・僕はそのことに気付けずに・・・・・・
 お嬢様と、そしてもう一人・・・・・・本当に大切なヒトを・・・傷つけてしまいました」

ハヤテ君の顔を覆っていた悲しげな微笑みもまた、新たな表情によって隠れ、見えなくなってしまう。
自責の念―――だと思う―――で歪んだ、辛そうな表情で。

「三千院の・・・お嬢様の執事として眺める世界は、輝いていました・・・とても、素敵でした。
 でも、僕には・・・・・・その景色を眺める資格は・・・無かったんです」

血を吐くように・・・ハヤテ君はその言葉を口にする。

「お嬢様が僕に抱いてくれていた想いに・・・僕は応えるどころか、気付くことすらできませんでした。
 一年もの間・・・僕はお嬢様の気持ちを・・・・・・踏み躙り続けていたんです・・・・・・!」

自責というより、もっと激しい・・・ハヤテ君が滅多に見せることのない、怒りという感情。
それが今、彼自信に向けて抑え難いほどに湧き上がっているのが、伝わってくる。

「そして僕は・・・・・・お嬢様の気持ちを知っても、その気持ちに・・・応えることは、出来ないんです」

ナギがハヤテ君に抱いていた気持ち。
それがなんなのか、敢えて言葉にされなくても、私にはわかる。
私がハヤテ君に抱いているものと、同じモノだと・・・直感できる。
そして・・・・・・ハヤテ君がそれに応えることができない、ということは・・・・・・

「・・・だからもう、お嬢様と顔を合わせることは出来ません・・・」

それで言うべきことは全て言った、ということなのか、
ハヤテ君は“ふっ”と小さく息をついて、

「ではヒナギクさん・・・これで、さよならです」

これまでに比べたら、随分いつもの彼らしさを取り戻したように見える笑顔を見せて、
ハヤテ君はそう言った。
まるで、せめて最後くらい、笑顔で別れましょう・・・とでも、言いたげに・・・・・・

「ダメよ・・・」

そんなハヤテ君と向かい合った私には、悪いけど・・・笑顔なんて浮かべられない・・・
浮かべられるワケが・・・ない・・・
けど・・・それでも・・・!

「ダメよハヤテ君! だってあなた・・・」

いっそのこと・・・最後になるのかも知れないなら、この想いを伝えてしまいたい・・・
でも・・・彼には・・・きっと・・・

「ナギの気持ちに応えられないくらい・・・
 スキなヒトがいるんでしょう!?」
1935/6:2007/01/20(土) 00:22:27 ID:6nYjnesZ

それが誰なのかは私にはわからないし・・・少なくとも・・・私じゃない。
でも、今はいい。
誰でもいい・・・ハヤテ君を繋ぎとめてくれるなら、それだけでいい・・・だから!

「そのヒトのことはいいの!?
 あなたの気持ち、知ってるの!?」

必死で叫んだ私の声にハヤテ君の笑顔は凍りついたように固まって・・・

「・・・どうにもならないんです」

それから、ぼそりと・・・それだけ言った。
理屈も何も無い、本当に投げやりなその一言に、私は・・・それ以上何も言えなかった。

「すみません、本当に・・・最後まで気を使わせてしまって」

私はきっと、酷い顔をしていたんだろう。
今いちばん辛いはずのこのヒトから、気遣うような顔をされてしまったのだから。

「でも、ありがとうございます・・・誰にも会わずに行くつもりだったんですが、
 ヒナギクさんと偶然にでもこうしてお話ができて・・・よかったです」

そう言って、ハヤテ君は手を差し出してきた。
私は同じように手を出そうとして、一瞬、腕が止まる。
この手を握り返してしまったら・・・それはさよならのしるし・・・別れの、握手。
でも・・・・・・もう私には言うべきことは何も残されていない。
結局、私は右手を差し出して、差し出された手を握った。
あの時と同じ・・・・・・愛しいヒトの、温かい手。

涙が、こぼれそうだった。
子供のように泣き出してしまいたかった。

「ではヒナギクさん、どうかお嬢様のこと・・・これからも宜しくお願いします。
 学校の皆さんにも・・・・・・あと、そう・・・西沢さんにも」

その時・・・何かが私の心をよぎった。
1946/6(続く):2007/01/20(土) 00:24:48 ID:6nYjnesZ

あの子なら、きっと・・・諦めない。
それで、泣き出してしまいそうだった私は少しだけ踏みとどまって・・・

「・・・・・・わかったわ・・・任せておいて・・・でもね!
 必ず・・・いいわね!? 必ず帰ってきなさい! 必ずよ!
 その時は・・・私もあなたに言いたい事があるんだから! だから必ずよ!」

こぼれそうな涙を必死に堪えて・・・しっかりと、言い切った。
そして少し驚いた顔をしたハヤテ君の返事を促すように、彼の手を握る手に、ぎゅっと力を込める。

「・・・・・・はい」

そして、どちらともなく手を離し・・・

「では、どうかお元気で・・・さようなら」
「うん、ハヤテ君も。 またね」

ぺこり、と頭を下げてハヤテ君は私の横を通り過ぎ・・・・・・行ってしまった。
つ・・・と、涙が頬を伝い落ちてくるけど・・・・・・
泣き出すにはまだ早い。
彼女にだけは、すぐに知らせなくちゃいけない。
私は携帯を取り出すと、今にも溢れ出しそうな嗚咽を堪えながらナ行のアドレスを辿り、
探し当てた友達の名前のところで発信を押す。

『・・・・・・はい、もしもし〜』

3回目の呼び出し音の途中で電話に出た彼女の声は、
つい先日、失恋したという割にはなんとなく呑気な声で・・・それがなんだか安心させてくれる。

『もしもし? ヒナさん?』

それに・・・もしかしたら彼女なら・・・
私なんかよりずっと前から彼のことを知っていて・・・想っていて、
想いを告げられる勇気と、振られても諦めない強い想いをもっているあの子なら、
“もしかしたら”があるかもしれないから・・・

「いきなりでごめん、歩・・・・・・いい? よく聞いて――――――」




195名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:27:23 ID:6nYjnesZ
今回の投下分は以上です。
当面は、というかほとんどラストの手前までえろなしになりそうですが、
ご容赦いただければ幸いです。

では、続きはまた近いうちにということで・・・
失礼します。
196名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:28:32 ID:0uD3/Ifh
原作のハヤテもこれぐらい誠実なら惚れるのに

女装ネタでウケることばっか考えてて、
主人公としての所業が微妙
197名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:29:27 ID:Rdm5yL0D
エンジン音を聞いただけでブルドーザーのそれと分かるように これがGodJobだと肌で実感した
198名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:32:07 ID:qaG7yU8z
GJ。ヒナさんキターーーー!
賢いからこそ理解してしまう、そんなヒナギクがつらそうです。

やはり、ここからは特別ではなく普通、歩の出番ですねっ(> <)b
wktk で待ってますので、どうか、どうか最後までお願いします。
199名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:38:03 ID:O8Qq4QEU
もうこのSSエロ要らないや
面白すぎ
200名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:54:49 ID:nUQBjLd8
>>194くはーおもしろい GJとしか言えない
201名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 01:16:05 ID:RUdt1+XI
ぐっじょぶです
引き込まれるように読みました
続きも楽しみにしております

しかしヒナギク…こっちまで泣きそうですよ
202名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 03:58:55 ID:p5wydTBO
GJ以上の形容の仕方って何かないもんだろうか?
203名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 08:26:25 ID:i+qjJjQT
>>202
逆に考えるんだ。
GoodJobではなくGrateJob、或いはGodJobなのだと。

>>194
ということで、GJ!
204名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 08:57:46 ID:0uD3/Ifh
MリアとHヤテだと
どちらかが攻めの調教ものが多いですよね
リバ可なのが特徴的です

逆に純愛は少ないかもなので
めずらしっす
できれば純愛エロシーンいれてほし
205名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 09:15:06 ID:FEvCXFZ8
百万回GJを言いたい俺
これはもっと沢山の人に読まれるべき
206名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 09:27:04 ID:UAdzHYrk
誰もいないんならオレが本スレに爆撃してみるが・・・・!?
207名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 09:35:26 ID:qJzws2p0
やめろ
208名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 12:46:31 ID:0uD3/Ifh
伊澄さんきぼn
209名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 14:15:08 ID:jmuGSRS5
やばい、この板で一番良い作品かも知れない。
コレを読めたオレは幸せ者だ。
210名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 19:49:19 ID:ZdytHGNC
>>195
ヤバイ 泣けてきた…
名作だ
211名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 21:17:59 ID:6lObsSUi
エロなんかもういりません

感動できるので
212名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 21:22:47 ID:PTjaZ8lp
小説として販売したら、売れるだろうなぁ・・・
1億5000万ほど稼げないだろうか?
213名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 21:43:00 ID:0uD3/Ifh
ハヤマリサはなんというか
恋愛がちょいと想像できぬ
214名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 21:44:20 ID:UAdzHYrk
「この板で一番」
その手の発言は荒れる元
全部見たわけでもあるまいし
215名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 21:57:39 ID:p3S0ErbS
本人は普通にいいと思ったから言ってるのに
それで他のSSが貶されたと思うとかどれだけ被害妄想激しいんだよって感じだけどな
216名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 22:13:03 ID:4DkUoGcu
神業ですね
217名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 22:37:05 ID:uNW66//9
しかし、良いSSだなぁ。
218名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 22:55:00 ID:w677TS/6
貶された云々じゃなく
荒れやすくなるからやめてといってるのでは?
釣られてみるけどさw
219名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 00:05:32 ID:MnMngmMV
すごいいいSSなのにナギ派のオレは素直に楽しめない
220名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 01:04:42 ID:nd2y17Vn
気持ちは分かるがそれもまた経験のうち、黙って見守ろうじゃないか
221名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 01:26:09 ID:WMt/tbYI
>>219
YOUがナギが蕩けるようなSSを書けばいいじゃない!
222名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 03:16:44 ID:r0SLJpPs
>>103-107
が天才すぎる件について。
同じシチュでもう一度見たい。それくらいツボったw
四つんばいの咲夜萌え。さらに伊澄さんが乱暴でもいい。このカプで調教はアリアリじゃないかと♪
咲夜がお尻を責められているシーンがあればまさに至高!
223名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 05:37:36 ID:C4XJ9Teo
いやいやいやいや
思いっきり、ナギの活躍というか、なにかも期待できるだろ
224名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 05:39:53 ID:/q5AQvJ1
ヒナ「ハヤテ君を手に入れる為なら、生徒会長の座もお姉ちゃんも何もいらない!」
ハム「三千院ちゃんは調子のりすぎじゃないかな?」
ナギ「ハヤテは…ハヤテは金目当てで私を誘拐しようとしてただけだなんて…!」
ハヤテ「ボクは…ボクはマリアさんのことがっ!!」
マリアさん「ハヤテ君…最低です」
伊澄「結局のところ、ハヤテさまは誰のヒーローでもなかったのかもしれませんね」
虎鉄「綾崎、俺はまだ諦めんぞぉぉぉっ!!」

225名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 08:21:39 ID:enb41LW/
SSで泣きそうになったのは、雪豹氏のヒナモノ以来だぜ・・・激しくGJ
226名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 13:14:04 ID:6g1RuxU6
あのSSは歴史に残る
227名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 14:55:33 ID:XeyxK2pa
もうハーマイオニーENDしかないな。
228名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 19:29:48 ID:emay8WX4
>>221
そう思ったのだが…
自分の文才の無さが憎い!
229名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 19:39:28 ID:WMt/tbYI
>228
無いんじゃない。無いと思ってるだけだ!

さあデスクトップを右クリック、新規作成テキスト文書。
230名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 20:19:17 ID:DFUWCizY
>224
ヒナ「他には何も要らない。いるものかああああ」
でパワーアップ
231名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 20:40:41 ID:emay8WX4
>>195
ハヤテのごとく!というかなんか
疾風の如くという感じですね
要するにGodJobです素晴らしすぎる!
232名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 13:05:18 ID:ulOUMlyt
壁を補修
233名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 21:22:58 ID:aOBDOuhM
マリアハヤテの純愛ってなんか認められない
234名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 21:32:17 ID:lpVTCiCH
>>233 確かにw
235名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 21:39:12 ID:lpVTCiCH
>>223 というかヒナ×ハヤテ見たぃなぁ
236名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 17:30:02 ID:RKlExSeQ
いいんちょさんキボン
237名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:02:49 ID:3IqDAdpz
もし三千院のメイドがサキさんだったらどうなるんだろ?
238名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:10:55 ID:HatOWeXD
ナギがしっかり者になる。
239名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:33:46 ID:TEjjIcOZ
しっかりしたナギなんてのは想像できないな…
240名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:37:48 ID:3IqDAdpz
ハヤテは1話でヤクザに入るという選択は出来なかったのだろうか?
超人的身体能力と子供の頃から培った交渉力を駆使すれば
幹部くらいには余裕でなれるような気がするんだが
241名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:11:40 ID:9sdq8uac
>>66-71
>>78-84
>>123-125
>>189-194
の続きを投下させて頂きます。
ちと今回は長くなってしまいましたが、
区切りどころが無かったもので、やや長文失礼します。
2421/10:2007/01/23(火) 23:12:42 ID:9sdq8uac

午後5時を回った冬の空は既に真っ暗だけど、
わざわざ空を見上げなくちゃそんなことにも気付けないくらい、街中はきらびやかな光で満ちている。
街灯やネオンやイルミネーションや・・・たくさんの灯りに照らされて、街行く人々も皆楽しげで・・・・・・
そんな中、MTBに跨って必死の形相で爆走する私はかなり目立っているんじゃないかなと思う。
でも実際、必死なんだからしょうがない。

ヒナさんから電話をもらったのは30分ほど前のこと。
ついこの前、勇気を振り絞った二度目の告白が玉砕に終わった後、
そのことをヒナさんにだけは伝えて・・・電話口でわんわん泣いてしまったものだから、
もしかすると心配して電話をくれたのかな? くらいに思ってたんだけど・・・
その内容は簡潔で・・・そして、もの凄いショッキングだった。
・・・・・・失恋のショックでちょっと引き篭もり気味だったハズの私が、こうして街中を走り回るくらい・・・


『いきなりでごめん、歩・・・・・・いい? よく聞いて』
「は、はい? どうしたんです?」
『今・・・ハヤテ君に会ったの』
「え・・・・・・そ、そうですか・・・」


ハヤテ君の話題は、今はまだちょっと胸に痛かったけど、
ヒナさんがハヤテ君と会っていた、というのもなんとも言えず悩ましかった。
なんたって今日はクリスマスイヴ、そしてヒナさんは・・・ハヤテ君のことが、スキなのだ。

知り合って間もない頃、私の恋を応援してくれると言った彼女だけど、
気が付いたらヒナさんもハヤテ君のことが好きになっちゃったみたいで・・・
自分にも、私にも、嘘はつけないって・・・謝られたっけ。

ヒナさんはハヤテ君の好みのストライクゾーンど真ん中なヒトだし、
正直言ってショックは大きかったけど、
そういうことを包み隠さず言ってくれたヒナさんはやっぱり格好よくて、
それに・・・私自身、ヒナさんのことを友達として好きになっていたから・・・
結局、私たちは親友で、そして恋のライバル、みたいな関係になっちゃっていた。
どういう結果になっても、お互いに恨みっこもナシ、みたいな。

だからヒナさんがクリスマスイヴにハヤテ君と会ったと言われたら、
やっぱりそっちの方向に想像が進んじゃうのも仕方ないんじゃないかな、って思うんだけど・・・・・・
お話は、それどころじゃなかった。
2432/10:2007/01/23(火) 23:13:56 ID:9sdq8uac

『ハヤテ君・・・三千院のお屋敷を追い出されたって・・・』
「え!? じゃ、じゃあ、三千院ちゃんと離れ・・・るのはいいとして、
 ハヤテ君、これからどうするのかな?」
『・・・・・・』
「ええと・・・ヒナさん?」
『うん、ゴメン・・・・・・わからないの・・・・・・』
「へ・・・? それはまだ、決まってないとか・・・?」
『わからないけど・・・ただ・・・・・・もう、私たちとは・・・・・・二度と会えない・・・・・・って・・・』


ちょっと突拍子も無いお話だったけど、
電話の向こうのヒナさんの声が今まで聞いたことも無いような涙声だったことに気が付いて、
そのお話が真実なんだって、わかってしまった。
そして思い出すのは・・・・・・一年前のこと。
ある日突然、何も言わずに私の前から姿を消してしまったハヤテ君・・・残された私・・・・・・
そんなことが頭の片隅をふっとよぎって―――


「ひ、ヒナさんっ! どこで! どこでハヤテ君と会ったんですか!?」
『え、あ・・・その、ウチの近所の・・・それで、駅の方に歩いていって・・・』
「わかりましたっ!」

もう、じっとしてはいられなかった。
二度も振られて流石にちょっと悩んでたハズだったんだけど、
やっぱり私は・・・どうしようもなくハヤテ君のことがスキみたいで・・・・・・

『あ、ねぇ、歩!』
「は、はい?」

速攻で携帯を切って外に出ようとした私の気配を察知したのか、
ヒナさんが慌てて声をかけてくる。

『あの・・・この前あんなことがあったばかりで、こんなこと頼むのは酷だってわかってる、けど・・・・・・
 ごめん、歩・・・ハヤテ君をお願い・・・・・・私じゃ、止められなかった・・・
 けど、あなたなら・・・・・・』

それについては、どうだろうって思う。
何せ私は振られたばかりで、私なんかが例えハヤテ君を見つけられて、引き止めたとしても、
無駄なんじゃないかな、とも思うんだけど・・・・・・でも!

「わかりました・・・任せてください!」

それで諦めちゃうくらいなら、多分二度も告白なんかしないんじゃないかな・・・って。
だから私は、ただハヤテ君に会いたい一心で家を飛び出して、MTBで駆け巡っている訳なのだ。
とは言え・・・こんな都会のど真ん中で一人の男の子を探し当てるのはやっぱり至難の業で、
一時間も漕ぎ続けて、流石にへばってきた・・・丁度そんな時だった。
綺麗な金色の髪を二つに結んだ、もう一人のライバルと出会ったのは――――――



2443/10:2007/01/23(火) 23:15:23 ID:9sdq8uac

「三千院ちゃん! 三千院ちゃんじゃないかな!?」

後ろから大声で声をかけてみても、無視しているのか聞こえてないのか・・・彼女は振り向いてくれない。
だけど甲高いブレーキの音を響かせながら彼女を追い越しざまに急停止すると、
流石に何事かと思ったのか、顔を上げてくれた。

「・・・なんだ、ハムスターか」

上げてはくれたけど・・・私の顔をみた三千院ちゃんはそれだけぼそ、と呟くと、
すぐにまたうつむいて歩き出そうとする。

「ちょ、ちょっと待ってよ! そのスルーっぷりはないんじゃないかな!?」

慌てて彼女の肩を捕まえると、
三千院ちゃんはさも鬱陶しそうに振り返り、

「私は今、忙しいのだ・・・ハムスターなんかに構っているヒマはない」

そういうもの言いは相変わらずだけど、
普段この子に備わっていた傲慢さとか絶対の自信みたいなものが、今日の彼女には全くなくて・・・

「・・・全然そうは見えないかな」
「う、うるさい! とにかく今は誰とも話したくはないのだ!」

少しも気圧されることなく、彼女と向き合うことが出来た。
三千院ちゃんが自信無さ気なのもいつもと違うけど、
私も私でこうやって普段の様な虚勢―――って認めちゃうのもどうかと思うけど―――とは違う、
堂々とした態度でこの子と向き合うこと自体、なかなかありえないことだったから、
そこに違和感と・・・そして、その理由にもすぐに思い当たったみたいだった。

「ええい、離せ! 私はお前に用など無いのだ!」

それこそいつもの私みたいに、落ち着きなく声を上げてじたばたするのは・・・
私が何の話をするつもりなのかわかっていて、
その話をしたくない、という意思表示なんじゃないかなと思う。
でも、それで遠慮なんかしてられない。
今日の私は堂々としてるんじゃなく・・・必死なのだ。

「ゴメンね、でもどうしても聞かなきゃならない・・・聞くまでは放さないよ」
「・・・・・・っ」

そんな必死さが伝わったのか、三千院ちゃんは悔しそうに私を見て、
もがくのをやめると・・・諦めたように顔を伏せてしまう。
それで私は少しだけ間を取って、焦る心を落ち着かせて・・・・・・

「ハヤテ君のこと、追い出したって・・・本当、なのかな?」

最初から核心に入る。
・・・うん、やっぱり全然落ち着いてないかな、私。
でも、仕方ないんじゃないかな・・・うん。
三千院ちゃんはうつむいたまましばらく黙っていたけど、
だんだんその肩が震えだして・・・

「おまえの知ったことじゃないだろっ!」
「なくないよ!」

キッ、と私を見上げて声を荒げる三千院ちゃんに、
間髪入れず同じ調子で言い返す。
2454/10:2007/01/23(火) 23:16:32 ID:9sdq8uac

その勢いに驚いたのか、三千院ちゃんはちょっとだけ引いて・・・

「だいたい・・・なんでおまえがそんなこと・・・知ってるんだよ」
「うん、ヒナさんに聞いたの。
 偶然ハヤテ君と会って、それで・・・・・・お別れを言われたって・・・・・・
 ・・・本当、なのかな?」

三千院ちゃんは何も言わないけど、その沈黙が・・・そのまま答えになっていた。

「どうして・・・なんでそんなことになっちゃったのかな・・・
 三千院ちゃん、ハヤテ君のこと、スキだったんでしょ?」
「う、うるさいっ! あんなヤツ・・・あんな裏切り者なんて知らないっ!」
「裏切り・・・?」

口を滑らせたってことなのかな、三千院ちゃんはハッとしたような顔をして、
また顔を伏せてしまうけど・・・

「ねぇ、三千院ちゃん・・・一体、なにがあったの・・・?」
「・・・・・・」
「裏切りって・・・・・・ハヤテ君がそんなこと、するワケ―――」
「だって裏切られたんだ!」

下を向いたまま吐き出された彼女の叫びは・・・涙声になっていた。

「ハヤテは・・・ハヤテは初めて会った時に私に告白してくれたんだ!
 ハヤテは私のことがスキで! 私もハヤテのことがスキで!
 私たちは恋人同士で・・・そのハズだったんだ!」

話がよく見えないけど・・・なんとなく、わかることはわかる。
それは、つまり・・・・・・

「私は・・・ずっとスキだったのに!
 ハヤテのこと・・・出会ってからずっと、毎日、いつだってスキだったのに!
 なのに・・・なのに・・・・・・アイツは・・・・・・
 なんで・・・どうして私じゃないんだ・・・・・・
 どうして・・・・・・どうしてマリアなんだっ!」

そういうことなんだ・・・
うん・・・確かにあのヒトはハヤテ君の好みにピッタリだ。

「そっか・・・ハヤテ君・・・マリアさんのことが・・・スキ、だったんだ・・・」

ぼそり、と独り言のように呟いた私に、三千院ちゃんはいきなり睨みつけるような目を向けてきて、

「そうだよ! ハヤテは・・・私より・・・マリアを選んだんだよ!
 だからおまえだって!
 アイツの・・・・・・ハヤテの心の一番奥に・・・居場所はないんだ・・・
 ふんっ! ざまあみろだ・・・・・・」

それは私に対する憎まれ口だったけど、
でも・・・多分私が憎たらしいんじゃなくて・・・・・・
誰かに当たらないと辛いから・・・胸が張り裂けちゃいそうだから、なんじゃないかなって・・・思う。
だって、口でいくら酷いことを言ってても・・・
泣き腫らして真っ赤になった目は、いままで見たどんな三千院ちゃんよりも・・・辛そうで、苦しそうだったから。
2465/10:2007/01/23(火) 23:17:58 ID:9sdq8uac

・・・でも。
同情なんて、しない。
気持ちはわかるけど・・・それに私だって、同情して欲しいくらいだけど・・・・・・しない。 いらない。
今はそんなこと、したりされたりしてる場合じゃない。
私と、ヒナさんと・・・・・・この子の為にも――――――

「だから・・・・・・追い出したの?」

憎まれ口に全く動じない―――どころか、多分ちょっと・・・私にしては怖い顔をしてると思う―――私に、
三千院ちゃんはちょっと驚いた顔をして、
ぷい、と顔を背けてしまう。

「そっか・・・」
「そうだよ・・・あんなヤツ、もう知るもんか!
 どこへでも行っちゃえばいいん―――」

乱暴だとは、思う。
思いながらも、捕まえていた三千院ちゃんの両肩を思い切り揺すっていた。

「本当に・・・そう思ってるのかな・・・?」
「う・・・・・・う、うるさいっ! だって・・・だってハヤテは・・・!
 だいたいなんだよ、偉そうに!
 おまえだって・・・ハヤテには選ばれなかったんだぞ!?
 それなのに・・・・・・」

体裁も何もなく、今にも泣き出してしまいそうな顔で喚き散らす三千院ちゃんの姿は、本当に・・・

「ハヤテ君のこと・・・スキだったんだね」
「あ・・・・・・」

瞬間、彼女は硬直して――――――ちょっとだけ赤くなって、

「う・・・うるさいっ!
 あんな・・・あんなヤツ・・・!」

そこで言葉を区切ったまま、口を開いたまま・・・三千院ちゃんは黙ってしまう。
感情が昂ぶりすぎて、言葉に変換できない・・・って、そんな感じ・・・かな・・・?
だけどそれもだんだん落ち着いてきて・・・

「・・・スキだったよ・・・
 マリアよりも、おまえなんかよりも・・・ハヤテのことを一番スキだったのは私なんだ!」
「でも・・・今はもう、キライなの?」

ハッと三千院ちゃんは泣き腫らした目を見開いて私を見て、
すぐに視線をそらして・・・

「だって・・・ハヤテは・・・」
「ハヤテ君がマリアさんのことをスキだってわかったから?」
「・・・・・・」

多分、そんなこと考えてもいなかったんじゃないかな。
真っ先に“ハヤテ君に裏切られた”って言ってたし・・・
きっとそれだけで頭が一杯で、何も考えられなかったんじゃないかな。

「ねぇ、三千院ちゃん」

その気持ちは、わからないこともないんだ・・・
この前・・・ハヤテ君に二度目の告白をして、振られたとき・・・
抱いた感情の種類は全然違ったけど―――
2476/10:2007/01/23(火) 23:19:50 ID:9sdq8uac

「もしかしたら聞いてるかもしれないけど・・・
 私ね・・・ハヤテ君に告白して、フラれたんだ」

あはは、なんて情けない笑いがつい出てしまう。
っていうか、笑い話にでもしないと、やっぱり重いんだよね・・・

「それも二回も」

唐突に始まった私の告白に三千院ちゃんは、ちょっとは驚きつつ・・・
でも半分くらいは呆れつつって感じで、

「だから何だよ・・・なんの自慢にもならないぞ、そんなもの」
「はは・・・うん、そうだね」

雑な口調で突っ込みを入れられたけど、
それ以上はなにも言わない。
続きがあるってわかってて・・・聞いてくれるってことなのかな。

「一度目はね、三千院ちゃんと会う前のこと・・・突然いなくなったハヤテ君が学校に来たときに、
 もう会えない、みたいに言われて・・・思わず、だったんだ・・・フラれたけどね」
「・・・ふん」
「それでね、二度目はついこの前。
 ほら、クリスマスってやっぱり・・・スキなヒトと過ごしたいなーって思ってさ、
 でも多分普通に誘っても断られるだろうなって・・・だからね、勇気を出して二回目の告白をしたんだ・・・」

結果はまぁ・・・前述のとおり、かな。
別に勝機があったから告白したワケじゃなかったし、こうなることは覚悟してはいたけどね・・・
やっぱり、本当にショックで・・・

「ダメ、だったんだろ?」
「うん・・・・・・流石に、ちょっと辛くてね・・・試験休みの間、ずっと引き篭もってたんだ・・・」

こんな辛い思いは沢山だと思ったよ。
だからもう、ハヤテ君のことは諦めようかって・・・本気で考えたりもした。

「でもね・・・
 ヒナさんからハヤテ君がいなくなっちゃうって聞いて・・・気が付いたら家を飛び出してたんだ・・・
 やっぱりまだ私・・・ハヤテ君のことが・・・・・・スキ、みたい・・・」

三千院ちゃんは、何も言わない。
呆れてるのかもしれないけど・・・

「さっき、実感しちゃったんだ。
 フラれたばかりでも、振り向いてもらえなくても・・・
 やっぱり・・・私、ハヤテ君のこと・・・スキなんだって・・・
 だって、ずっと・・・三千院ちゃんよりずっと前からスキだったんだから!」

なんでこんな話、してるのかな・・・ハヤテ君を探さなきゃならないのに・・・

「三千院ちゃんは・・・ハヤテ君が自分のことをスキだったから、スキだと思ってたから、
 ハヤテ君を好きになったのかな?」

でも・・・うん、三千院ちゃんには、気付いてもらわなくちゃいけない。

「ハヤテ君が他の誰かを・・・マリアさんのことをスキだってわかったら、もう嫌い・・・なのかな?」

この子が許してくれないとハヤテ君には帰る家もない、っていうのもあるけど・・・
それより・・・同じヒトをスキになった者同士だから、かな・・・放っておけないや・・・
2487/10:2007/01/23(火) 23:21:13 ID:9sdq8uac

「・・・私は、スキだよ。
 ハヤテ君のこと・・・大スキだよ・・・
 フラれても・・・・・・ハヤテ君が他のヒトのことをスキだってわかっても! それでも大スキだよっ!」

いけない・・・涙、出てきそう・・・
でも・・・うん、まだ我慢しなきゃ。

「だから・・・ハヤテ君に会えなくなるのは・・・寂しいよ・・・
 二度と会えないなんて・・・そんなの・・・イヤだよ・・・」

考えるだけで泣きそうだよ・・・
だけど、あと一言・・・・・・

「三千院ちゃんは・・・いいのかな・・・
 ハヤテ君と、もう二度と会えなくなっても・・・顔を見ることも、お話することも・・・出来なくなっても・・・」

うぁ・・・ダメだ・・・涙、出てきちゃった・・・うう・・・年下の子の前で泣きたくなかったのになぁ・・・
でも・・・きっと伝わったと思う。
だって私達は―――

「・・・・・・会いたい」

―――うん。
当たり前だよね。

「会いたいよ・・・会いたいに決まってるだろ!」

私達は、同じヒトを好きになった者同士・・・
思うことは・・・・・・一緒だよね。
彼女の答えを聞いて、私は涙を流しながら、それでも思わず微笑んでしまう。
けど三千院ちゃんは・・・

「だが・・・私は・・・ハヤテに出ていけって・・・
 二度と顔を見せるなって・・・だからもう、ハヤテはきっと、私のことなんて―――」

その台詞を最後まで言い終える前に、
三千院ちゃんの肩に置いた手に、ぎゅっと力を込める。
驚かせる為じゃなく、私の思いが・・・伝わるように、って。

「本当に、そう思う?」

ハヤテ君のこと、スキだったんでしょ?
今でも・・・スキなんでしょ?
だったらハヤテ君のこと・・・よーく知ってるハズなんじゃないかな?

「私のスキなハヤテ君はね・・・すっごく優しくて、包容力のあるヒトで・・・
 だからさ、きっと・・・許してくれるんじゃないかな?」

・・・そう言った次の拍子だった。
それまでの不安げだった三千院ちゃんの泣きそうな顔が、途端にぴくっと引きつって・・・

「わ、私のスキなハヤテだってそうだ!
 オマエが知ってるよりずっと優しくて、親切で、度を越してお人よしで・・・!」

うん・・・なんだか・・・やっといつもの三千院ちゃんに戻ってきたかな。

「だったら・・・」
「む?」
「三千院ちゃんも・・・ハヤテ君のこと、許してあげなきゃね・・・」
2498/10:2007/01/23(火) 23:23:12 ID:9sdq8uac

いったい“何”を許すのか、“どこまで”許すのか・・・
それはもう私がどうこう言うことじゃない。
後は彼女次第だから、その顔をじっと見ながら答えを待つだけ。
三千院ちゃんは考え込むように目を伏せるけど・・・もう、その顔はさっきまでの泣き顔じゃない。
その目はどこか一点を睨むような強い光を帯びて、
かと思えば辛そうに眉をひそめ、目を細め、
やがてぎゅっと目を瞑り―――
最後に、ぽろり・・・と涙を一粒だけ落として・・・

そして見開かれた瞳には、もう迷いの色は見当たらなかった。
私の知ってる―――いつもの三千院ちゃんだった。

だから今更、彼女の決心を聞くまでもなかったし、
そうなると今一番大事なのは・・・

「じゃあ三千院ちゃん、二人でハヤテ君を探そう!
 きっと、ううん、必ず見つかるから!」
「いや、それは無駄だろ」
「・・・・・・へ」

あれ?
ええと・・・私・・・もうちょっとこの子の心に響くようなコト、言ったつもりだったんだけど・・・・・・

「・・・な、なんて言ったかな、三千院ちゃん?」
「だから私とオマエでハヤテを探すなんて、今更無駄だと言った」

・・・がーん。
そ・・・そ、そ・・・

「それはないんじゃないかな三千院ちゃん!?
 ヒトが折角、ちょっといい感じに喋ってみたっていうのに、もーちょっとなんとか―――」
「ええい五月蝿い黙っていろ!」

・・・・・・
なんだかがくっと膝を落としそうになった私なんかに興味ないとばかりに、
三千院ちゃんは携帯を取り出して・・・

「・・・私だ、クラウス、まだ外出中か?
 うむ・・・そんなのは放っておけ! いいか、ハヤテを探せ! 今すぐにだ!」

あ・・・・・・

「これは最優先事項だ! 他の仕事も付き合いも後回しで構わん! 手段を選ぶ必要も無い!
 とにかくあらゆる手を使って、何が何でも! 一秒でも早く!
 絶対に探し出せ!
 発見次第私もそこに向かう! いいなっ!?」

多分相手のヒトはほとんど何も言えなかったんじゃないかなって思うくらい、
三千院ちゃんはもの凄い剣幕でまくしたてて、
ぴ、と通話を終える。
そして顔を上げた彼女はなんとなく恥ずかしそうな顔つきをしていて、

「・・・まぁ、そういうワケだ。
 オマエなんかが一晩その自転車で走り回るより、よっぽど確実だろう」
「ん・・・そうだね」
2509/10:2007/01/23(火) 23:25:03 ID:9sdq8uac

本音を言えば、自力でハヤテ君を見つけたかったかな、とも思ってる。
でも・・・うん、そうだよね。
ヒナさんにああ頼まれはしたけど・・・今のハヤテ君を止めることが出来るのは、
やっぱり三千院ちゃんしかいないからね。
だからちょっと悔しいけど―――

「いいか? ハヤテは三千院の名にかけて、私が必ず連れ戻す!
 ・・・・・・だから、まぁ・・・・・・安心しろ」
「・・・うん?」

あれ・・・ちょっと三千院ちゃんにしては・・・なんと言うか・・・安心しろって・・・・・・私に?

「だがな!」
「は、はい!?」
「いいか・・・連れ戻すのは私の為だからな!
 マリアにも、そしてもちろんお前にも・・・・・・ハヤテを渡すつもりはない! わかったな!」

びしっ! と私に指を突きつけて言い放つ彼女の姿は、
ちょっと無理しているのかもしれないけど、それでもやっぱり・・・三千院ちゃんらしくて・・・

「わ、私だって! まだまだこれからなんだからね! 勝負だよ三千院ちゃんっ!」

私も私で、踏ん反り返って突きつけられた指と彼女の視線を受け止めてみる。
お互いに目は泣き腫らして真っ赤だし、ほっぺたには涙の跡がついてるしで、
そのくせこんな空威張り合戦みたいな感じになっちゃって、
端から見たらさぞかしおかしいんじゃないかな、とも思うけど・・・
でも、なんだろう・・・今まででいちばん、三千院ちゃんと分かり合えたような気がする・・・かな。

・・・と、そんなことをふっと考えたとき。

キキ―――――――――ッ!

「うわ!?」

唐突に、もの凄いスピードで黒塗りの車が数台、私達目がけて走ってきて、
ブレーキ音を響かせて停まったかと思いきや、今度はやたらいかつい黒服の男性達がワラワラと降りて来て・・・

「お嬢様、お迎えに上がりました!」
「ん、ご苦労。 ハヤテの居場所は見つかったのか?」
「既にある程度は絞り込めています。
 正確な場所はまだですが、時間の問題と思われますので・・・」

あぁ、三千院ちゃんのところの人達か・・・どおりで見覚えがあるわけだよ。
・・・なんだか捕まえられたり追いかけられたり、イヤなイメージしかないんだけどね・・・
でもとりあえず・・・どうやら安心して良さそうな雰囲気かな。
あとは・・・ちょっと悔しいけど、三千院ちゃんに任せるしか・・・

「わかった、では早速その近辺に向かうぞ」
「はっ!」
「あ―――あと、その前に」
「は、なんでしょう?」
「いや、オマエじゃなく・・・・・・」
25110/10 (続く):2007/01/23(火) 23:26:23 ID:9sdq8uac

と、それまでテキパキとコワモテの大男達に指示を出していた三千院ちゃんの声が止んで・・・

「おい」
「・・・・・・わたし?」

不意にまた私に声がかけられた。
不意に、というのは・・・まぁ、私があのSPさん達が怖くてそっちを見ていなかったから、なのだけど。

「さっきからオマエ、さっきから私のことをイチイチ三千院、三千院って、
 長ったらしくて聞いててイライラしてくるのだ!」

いや、そ、それは・・・あなたの苗字だし・・・

「私にはちゃんとナギという名前がある! わかったな、歩!」

あ・・・・・・

「よし、では行くぞ!」
「はっ!」

私が彼女の言葉に込められた意味にちょっと遅れて気付いたときには、
彼女は黒塗りの車のドアを今にも閉めようとしていたけど・・・・・・

「さんぜ・・・・・・ナギちゃん!」

慌てて、そして精一杯の思いを込めて・・・・・・

「ハヤテ君のこと・・・お願い!」

ナギちゃんは、ちら、と私の顔をみてからそっぽを向いて、
ふん、と鼻をならして・・・・・・

「任せておけ、歩」

やっぱりちょっと恥ずかしそうに言って、
そしてすぐにドアを閉めた。
彼女を乗せた車はもの凄いスピードで走り出し、
テールライトはすぐに他の車に紛れてわからなくなってしまう。
後には夜空を背景にやたら明るい街並みがあるばっかりだったけど、
ナギちゃんを乗せた車が走り去った、そっちの方向にハヤテ君がいるのかなって思うと・・・

「お願いだよ・・・・・・ナギちゃん・・・・・・」

いつまでも・・・その景色から目を離すことは、できなかった。




252名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:27:44 ID:9sdq8uac
今回投下分は以上です。
多分この辺で中盤までは来ているかと思うのですが、
もうしばらく続く予定ですので・・・お付き合い頂ければ幸いです。
では、失礼します。
253名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:28:51 ID:FTRvjivx
一番槍GJ
なんという職人…
一目見ただけで名作と分かってしまった
この後は間違いなくGJの嵐
254名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:34:11 ID:01K9bcDJ
久々のリアルタイムktkr
超GJです!!!!!
255名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:38:13 ID:qe2Gu6V7
めっちゃGJ!!!
続きみてぇ!!
256名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:42:16 ID:qI1o+YN9
GJってレベルじゃねーぞ!
257名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:42:52 ID:2JtN1GOq
なんかちがうなんかちがう
ナギが
258名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:44:24 ID:gUWy9Vdr
/「GJ」
歩はナギの説得役ですか。確かに他の人にはできないかぁ。
色々と急がしい時期だとは思いますが、完結を wktk しながら待ってます。
259名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:44:29 ID:WYNCdORu
乙です
260名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:46:32 ID:qe2Gu6V7
ナギが!ナギが活躍してる!!
261名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:49:14 ID:zf0QijR5
>>241〜251 GOD JOB!! 
262名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 00:08:17 ID:ddGD1CTw
まじでいい!超GJ!!!
展開が読めないですよホント
他キャラは話にどう絡むんだろ?
263名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 00:08:33 ID:97kfvsyO
>>251テラGJ!!!黙って読んじゃうよこれは・・・すげえ
264名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 00:33:58 ID:xloiJnL3
おもろすぎる!!!!!!!
265名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 01:15:39 ID:wn232V2e
この名作ははただのGJではとても足りない・・・・
そう、いわゆるGrandslam of Joytoy。
266名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 02:02:51 ID:3AqIiOGD
ハムスターラブの自分はいまだかつてないほど感動してる
マジで原作よか楽しみw
267名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 02:04:11 ID:EAqFrB8X
エロ無しで(・∀・)イイ!!エロなしで良いよ。・゚・(ノД`)・゚・。
268名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 02:56:39 ID:j6+7mcQn
うんそうだねGJだね
泣けてきたね
269名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 07:27:44 ID:cFMZWtcs
俺にGJと言う以外に一体、何が出来るのだろうか
270名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 09:47:20 ID:ubDiSaiW
GJじゃ足りないのに、なんて言葉は不自由なんだろう。
それでもGJ!!
271名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 10:30:20 ID:QTTXoHYZ
ヤツはとんでもないものを盗んでいきました
みんなのこころです

アナタとは違うから
人の心まで簡単に盗まないで〜
272名無しさん@ピンキー :2007/01/24(水) 12:46:38 ID:G7uSqwD7
  _ _∩
( ゚∀゚)彡  書籍化!
⊂彡   書籍化!
273名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 15:08:47 ID:lIvJlE6r
エロへの期待が高まる
274ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/01/24(水) 17:16:17 ID:+mY8r+yH
先週分の小ネタで投下します。
幼女姿が基本ですが、真の姿に抵抗ある方は要注意!!
275ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/01/24(水) 17:17:11 ID:+mY8r+yH
それはとある日の夜更けの事でした、自分の部屋で眠っていた僕ですが、
何だか急に目が覚めたのです。
う〜ん…何だか妙に気持ちいいような、そう…下半身のアレが物凄く。

チュパチュパ…

それに何だか卑猥な水音が…って!
「な、何をやってるんですか!!」
「おお、やっと起きたか」
僕が飛び起きると、この足元の上に一人のとても小柄の大きなツリ目をした女の子が乗っていたのです。
正しくは外見こそは幼く見える女の人なんだけど…
「ちょ…あなた、伊澄さんの大おば…」
「おっと、下種な事は言うなよ〜二人っきりの今は気軽に銀華ちゃんとでも言ってもらえば」
ジャキッっと、物騒な大型の刃物をちらつかせ、脅迫めきつつ発言するのは、
この間に会ったばかりの、伊澄さんの大おばあさんでした…
この人、今こそこんな若過ぎる子供のなりをしてますが、実際は凄いお婆ちゃんなんです、
まるで石仮面でも被った人のように人の血を吸って、若さを取り戻してるんですよ。
「じゃあ銀華さんで」
「ちっ、マジメめ」
そしてこの銀華さんは、こんな夜更けに屋敷に侵入し、寝てた僕の上で何をしてるかといえば、
ズボンをパンツごと下ろし、そこに晒されて僕のアレを…その小さな口で銜え、
舌先でたっぷり唾液を絡め舐めてたのです!
「あの…それは何を?」
「ん〜?これがナニ以外に見えるのか?なら良い眼科医院を紹介するぞ」
「いや、そうじゃなくて…見えるからこそ、何をしてるかと」
僕が問い掛けると、この人はニヤリと微笑みます。
「ふふ…あの時に吸ったお前の血はよく馴染んでな、見よこのピチピチ肌を!」
そして着てる着物を脱ぎ捨て、とても本当の年齢を感じさせない、
若い…若過ぎる女体を晒すのでした!
若過ぎるせいで、お嬢様よりも色気の無い身体でしたが。
「そんなわけで、血でこうなら精を取り込めばどうなるかと思ってな」
「あの…まさかまた!」
僕はあの時の事を思い出します…聖衣を二体以上も直せそうな程に血を奪われ、
ガリガリに痩せ細った時の事を!
「限界ギリギリまで出さすから」
あ…やっぱり?
276ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/01/24(水) 17:18:04 ID:+mY8r+yH
「や、やめて下さい!そんな身なりでも、あなた9…」
「ええい、世の中には三千歳の幼女さえいるのだ、つべこべ言うな!」
確かに外見はとてもそんな風に見えない…17歳と言いはってる人まで居ますけど(おしゃれ着という私服の状態だと特に…)
それとこれは話が別!真の姿を知ってしまったせいで素直に萌えれなくなった、
延々に休載中の漫画に出てくる師匠のようなものなのに!
「うるさいううさいうるさい!!」
「銀華さん、それはお嬢様にこそ許された台詞!…うっ!!」
すると銀華さんは、一時お預けになってたアレへの責めを再開します、
しかもさっきより激しく…喉奥にまで銜え込んでるし!!
「んんん〜!!」
「あ、駄目…あぁ…ダメですよ銀華さん!!きゃんっ!!」
僕の制止を呼びかける声を無視し、ただ銀華さんは執拗に、
口の中で敏感な箇所を徹底し責めて弄ってくるのです。
「あ、あぁぁ〜〜!!!」
だから僕は、あっちの姿を知ってるのに…強制的に快楽に満たされてゆきました。
これが熟練の技というものなのか!!
だから僕は…屈してしまったのです、身体の奥から熱いのが湧き上がってきてる…
「!?」
「あぁぁぁぁぁ─────────っ!!!」

ドブゥゥゥゥ!!!

そう…銀華さんの銜え込んだアレの先から、凄い勢いで噴出したのです、
僕の…白濁の粘液が…
それは、たちまちに彼女の顔を白く粘々に汚してゆきました…
突然で激し過ぎたせいか、口から咄嗟に離したようだが?
「…」
「……え?銀華さん?」
銀華さんは呆然とした表情でした、だが直ぐにキッと睨みます!
「顔に出された…」
「は?」
「顔に出された…せっかく膣に出させてやろうと思ったのに、顔に出された…」
「いやいや…そりゃ気持ち良くなったら、そのまま…」
というか、あなたは見かけは子供でも、実際は凄いお婆…
「もぉ前戯なんてカンケーない!!お前みたいなヒドイ奴は…」
277ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/01/24(水) 17:18:53 ID:+mY8r+yH
すると銀華さんは、まだ硬いままのアレを握りしめると、その上に小柄の体を浮かせるように飛び、
股を拡げ…小さなワレメの部分を指で拡げたのです!
ま、まさか…!!?
「イカせまくってやる──────!!」
「どおおお!!」
そして落下の勢いを利用し、一気に深くアレを…その女の秘所に銜え込むのでした!
あぁ…凄い!!なんて締め付けなんだ!!
狭く小さいから分かるけど…でも、それでいて絡んできてる!!
「ふふ…どうだ、気持ちいいだろ…んっ!」
「あ…こんなに小さいのに!!」
銀華さんのお腹が、僕の形に膨らんでる…それなのに、
彼女は苦も感じず、むしろ恍惚した表情でいたのでした。
「ほう…中々のを持ってるな、伊澄や初穂を満足させただけはある!」
「あ…あぁ!!!」
銀華さんは、そのまま腰を上下に…しかも捻りを加え動き出していく!!
なんて動き…主導権を奪えない!
「どうだ気持ちいいか?んっ!あ…」
「そんなにしたら…ぼ、僕…また!!」
「いいぞたっぷり…孕ますつもりで精を解き放て!」
駄目だ…頭の中が真っ白になる、イ…イっちゃうよ!!
「こ、こっちも…んっ!久々に男ので…イ、イク…うっ!!」
するとです、突然に銀華さんに変化が起きたのです!?

「ぐおおお…こんな時に…」
「へ!?」
ま、まさか…やめて下さい、もって下さいよ!!
もう我慢できないのに…こ、このままじゃ僕は!

あっちの、真の姿の方に…    あっ…



「とうとう私だけ種付けされてなくなったわね」
「噂の若返る効果のある美容院に行かれますか、九重お母さま」
「鷺ノ宮家こんぷり〜とまで後一歩ですねハヤテさま…」

【おしまい】
278名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 18:17:43 ID:IC+77Jaf
ROCO氏久しぶりGJ
279名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 18:27:12 ID:H3rQFnEr
やった!流石ROCO氏!俺が頭の中で描いていたシチュを見事に書いてくれる!そこにシビれる憧れるぅ!
280名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 18:43:54 ID:N/A3fsHA
ROCO氏キター!!\(^o^)/
281名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 20:19:11 ID:8kRHpQXC
ROCO氏ぐっじょおおおぶ!!
282名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 20:46:02 ID:L2x1k+6j
銀華って誰?
283名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 20:58:26 ID:f2PlIZTo
これはつまり残りの一人も孕ませるってことやな?もうあいかわらずGJ!!
284名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 22:40:33 ID:HrDGiT9u
では、ハヤテのザ・生徒会役員三人組斬りを載せたいと思います。

まずはハヤテ×泉。後日談なし。

内容的に強引かもしれませんが、ありのまま受け止めてもらえたら嬉しいです。
もう少し待って頂いてから投下します。
285名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 23:30:33 ID:cWg5vpaa
わほひゃーいわほひゃーい
286名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 23:41:20 ID:uENNISKe
いっけー!
287284 ハヤテ×泉。後日談なし。:2007/01/25(木) 00:05:34 ID:QfY6ZeI8
「はあ・・・」

ハヤテが現在通う白皇学院の同じクラスの学級委員長、「いいんちょさんレッド」である瀬川泉は溜息をついていた。
それは、今日のキャラクター人気投票で8位に選ばれた応酬で、許可無く自分の生着替え映像を公開させられてしま

った騒動が何とか落ち着き出し、精神的に疲れてしまったのである。

もうこの教室には、泉一人しか居ない。
とりあえず日誌はいつも通りに生徒会会長であるヒナギクに任せる形にしている。

「家帰って、寝よかな・・・」
と、泉が帰る行動を起こすと同時に、ハヤテが教室に入ってきたのである。
「あ、瀬川さん。もう帰るんですか?」
「あ、うん。そうなの、ハヤ太君。にゃはは・・・。ハヤ太君こそ、どうしたの?忘れ物?」
ハヤテは今日とはいつもとは違う顔をしていた。何故か泉の方を見る度に顔を赤く染めている。
「あ、いやその・・・瀬川さんに話したい事がありまして。
それで・・・他の人にはちょっと聞いてほしくない事なんですが・・・」
「ほえ・・・?」

ハヤテの紅潮する表情、二人だけで話したい事があると言う思いもかけない誘い。
それだけで泉の顔も赤くなり、何故か聴診器を当てても無いのに心音が大きく聴こえた。
「何、かな・・・?」
今まで感じた事の無い感覚、それが次第に自分の心に纏わりつき始めた事に泉は恐怖を覚えた。
ハヤテは何かを目の前にいる彼女に伝えたい思いで張り詰めたような表情で、ついに意を決したかのように言ったの

だった。
「あの!今日の瀬川さんの、あの・・・着替えている所で・・・」
「あっ、いや!あれはミキちゃんとリサちんが勝手に・・・!
だ、だから、もう忘れていいからね!本当に・・・」
「違うんです!あの・・・」
「うえ・・・?」
「その時の、瀬川さんの・・・肢体がとても綺麗だったんです!」
「ふえ!?」

泉にとってはあまりにも意外な告白だった。
これは笑う所なのか、夢なのか、感謝すべき所かとあらゆる可能性が泉の頭の中で暴れだしている。
288284 ハヤテ×泉。後日談なし。:2007/01/25(木) 00:06:59 ID:w64+4EI2
・・・・・・・・・・・・・・。

「や、やだな・・・そんな質悪いお世辞言われても、困るよ・・・」
「ご、ごめんなさい・・・いきなりこんな事言って、混乱させたのは悪かったと思いますけど・・・
でも、お世辞でも冗談でもなく、本当に、本当に綺麗だったんです!
もう本当に・・・ずっと眺めてたいくらい!」
「やっ!やだよ、ハヤ太君!怖いよ!ハヤ太君らしくないよ!どうかしてるよ、ハヤ太君!」
泉は今にも泣きそうなのか自分の真っ赤な顔を手で隠し、足ががたがた震えていた。
「僕も、あの映像見てから、こんな気持ちをずっと押し殺したままでいいのかどうか、悩んだんです!押し込めたままに

しておいたら、凄く胸が痛くて苦しくて・・・こんなにも、自分は瀬川さんはこんなに綺麗な人だったんだと気付いたんで

す!もう、耐えられなかったんです・・・すみません・・・」
ハヤテは拳を掌に戻せられない位に自分も驚くほど強く握り締めていた。

「わたし・・・ミキちゃんやリサちんと比べたら、自信ないよ?自分の身体なんて・・・本当に、綺麗なの?」
気付けば、泉の目から涙粒が頬を伝っていた。
今まで泉は自分の身体を意識した事なんて無かった。
自分はモデルじゃないし、グラビアでもレースクイーンでもない。
身分を除けば、ただの女の子だ。
普通の高校一年生の女の子の身体のはずだった。
あの生着替え映像はただ単に、美希達がネタのつもりで流出しただけだと言うのに。
でもハヤテはそんな泉の身体が綺麗だと、前に愛の告白タイムにて自分に向けて「僕と、お友達から始めてください」

と、告白してた時よりも、さらに真剣な顔で告白したのだ。
それが何故か嬉しくて、それが嘘だったらもうどれだけ不安になるか恐ろしくて、涙が溢れ出てくるのだ。

「はい。すごく、綺麗です。だから・・・その・・・」
ハヤテはまだ完全に気持ちを伝え切れていない。
「ぐすっ、ふぅっ・・・?」
目の前には、子供みたいに泣きべそをかいている泉に、ハヤテは自分勝手だと思いつつも、最後に伝えたい事を恥ず

かしさと葛藤しながら言ったのだ。
「もう一度、見せてください・・・瀬川さん。お願いします」
「うえっ?やだ、恥ずかしいよ・・・わたし、「いいんちょさん」だぞ・・・ヒナちゃんに言いつけてやるもん!」
「・・・望む所です」
「・・・ぶぅ〜」
いいんちょさんの威厳をかざしても、怯まないハヤテに泉はぷうと頬を膨らませた。
「じゃあ、僕が・・・脱がしてあげますよ・・・」
289284 ハヤテ×泉。後日談なし。:2007/01/25(木) 00:10:37 ID:QfY6ZeI8
ハヤテがまだ拭えない恥ずかしさでそう言いながら、泉の制服の上着を外しにかかると、泉がそのハヤテの手を掴ん

で制した。
「あ・・・すみません!」
慌てて、こんな情事を自ら止めようとするハヤテに泉は、顔を赤くさせたまま言ってやったのだ。
「ハーマイオニー・・・可愛かったよ」
「!!」
「・・・にゃははははは。これで、おあいこだね」
ハヤテのお笑い芸人ばりのリアクションに、泉は涙を拭わずにしてやったりと、けらけら笑い出した。
「・・・ははははは。そうですね・・・」
やがてハヤテも照れ笑いをした瞬間、泉は「んっ!」とハヤテの唇に飛び込んできた。

「!!」
泉が先手に回った事に少し驚いて、ハヤテはそのまま泉の唇を自分の唇で感じていた。
そして自然に、自分の左腕が自分を魅了した泉の身体を巻きつき、右腕が泉の少し熱のある頭に回した。
「ん、んんぅ・・・」
泉の言葉にならない口付けの感想に、ハヤテはそれに応えるかのように、舌を泉の口腔内に入れる。
「うぅ・・・」
苦しそうに呻く泉にハヤテの舌は泉の舌を探り当て、愛撫する。
「ああっ・・・」
それに伴い、泉は口を開けてだらしなく声が漏れる。

やがて二人は目を閉じて、アイスクリームを舐める様にお互いの舌を味わっていた。
その度に舌に絡みつく唾液が誰のものかも分からないほど混ざっている。
唾液を嚥下することを忘れている為、二人の口元から少しずつたらたらと零れ出している。
「はぁ・・・っん」
「はぁ、はぁ・・・」
二人の吐息さえも舌で愛撫するほどに、二人はやがて甘い香りのする口付けを堪能している。

ハヤテはようやく泉の唇から銀色の糸を引きながら離れて、今度は泉の涙を舐め取る。
「きゃはっ」
「しょっぱいです」
「ハヤ太君・・・きゃっ!」
今度は泉の耳にハヤテの口が捕らえていた。
「うあっ・・・うぅ〜」
泉は今までこんな事は全て未経験で、どこを舐められても、すごく期待以上に敏感に反応している。
そして、ハヤテの左手は泉の胸の膨らみに手を当てて、優しくけれど放さずに揉み回している。
「んはあっ・・・」
泉の耳から落ちて、次に喉元、うなじ、襟元から見える鎖骨・・・。
愛撫するたびに、泉の吐息から混じる悩ましい声色に、全てが愛しく思えてきた。
肢体だけじゃなく、全てが・・・。

そして、ハヤテの夢が今、実現しようとしていた。
290284 ハヤテ×泉。後日談なし。:2007/01/25(木) 00:14:38 ID:QfY6ZeI8
さりげなくて、どこか悪戯っぽく泉の制服を脱がしていく。
「あっ、だめだよ!」
泉はもっとこう、今みたいに、少しアブナイ大人の味がする口付けだけで十分だったのだが、それをハヤテは許さなかった。
ハヤテは焦らすことなく、泉が慌てても後には引けない趣きで、ついに泉の半裸が自分の目の前に晒す事ができた。
あの映像に少しだけ映った可愛らしい形のへそが、実際に見るとまた違う雰囲気を醸し出していた。
「恥ずかしい・・・」
「ブラジャー、外しますね」
「泣いちゃうぞ・・・」
「また、舐めてあげますから・・・」
そう言って、ハヤテはブラジャーを外し、あの映像ではパジャマ服で際どく隠れていたが、泉のまだ幼げな乳房の膨ら

み、乳輪と乳首の色が映像を遥かに超えてそこにはあった。
「すごく、綺麗です・・・」

ハヤテの再び口にしたこの言葉に、泉は今度は本当にこの言葉を受け止めようと思った。
「ねえ、ハヤ太君。もっと言ってよ・・・」
「はい、瀬川さん・・・本当に綺麗です!最高です!
僕・・・もう、ものすごく興奮してます!どうかなってしまいそうです!
綺麗ですよ、瀬川さん・・・綺麗です」
また、泉は手で顔を隠し、泣き出した。
「ふっ、ふえ〜ん・・・嬉しいよ。すっごく嬉しいよ・・・ありがと・・・」
ハヤテはまた泉の頬を舐めて、涙を拭った。そして、目を閉じて再び口付けに入る。

そして、左手で泉の脚を這うように伝い、スカートの下に潜り込んでいく。
「あぅっ・・・んん、あはっ、ああん!」
泉のスカートの下は、相変わらずの黒スパッツだ。それでも、ハヤテの左手はスパッツ越しに優しく足の付け根を愛撫

する。
「あうっく・・・んんあ、あはぁ・・・」
下半身の優しい刺激に素直に感じていく泉の耳にハヤテが囁いてきた。
「瀬川さん・・・横になりますか?」
「ハヤ太君。わたしのこと、泉でいいよ・・・」


「あ、はい。泉さん・・・いいですか?」
泉がにこやかに笑顔を浮かべて、こくりと頷いた。
華奢で、軽くて・・・何よりも、自分を虜にする泉の身体を抱えて、仰向けに寝かせるのはハヤテにとって、造作もない

事だった。
ハヤテはもう一度あの唇の味を思い出して、泉の唇へと落とした。
「ん・・・ちゅっ、しゅるる、ちゅぱ、はぁ・・・あむっ」
泉ももう一度自分の口内を犯された時の事を思い出して、何度もハヤテの舌を巻きつけるかのように絡めて、口付けを

求めた。
ハヤテはしばらくの口付けの後に、泉の震えた乳房に手をかけて、泉の唇と同じように口付けを落とし、舌で乳首を重

点的に舐め回した。
「あ、あはぁっ、ああうんっ、うああっ!」
泉は身体が跳ねるかのように仰け反った。こんなにも可愛く反応を示してくれて、ハヤテは嬉しそうに微笑んだ。
こんなにも綺麗な肢体で、自分を感じてる姿をもっと見てみたい。できることなら、ずっと見ていたいと、ハヤテは自分

が三千院家の執事という立場を捨ててでもそう思った。

へその周りは、「うぅん・・・ふあっ」と、寝言のような呻き声。
横腹を軽く押すと、「ひあっ!」と、間抜けな声。

ハヤテはすでに夢中で、息遣いが段々荒くなっている事に気づいてない。
291284 ハヤテ×泉。後日談なし。:2007/01/25(木) 00:17:34 ID:QfY6ZeI8
そして、段々下へと顔を落とし・・・泉の最も恥ずかしい局所に身を包んだスパッツに手を伸ばそうとする。
「スパッツ、脱がしますよ」
「もう・・・グレるよぉ・・・」
「大丈夫ですよ。責任は取りますから」
と言って、ハヤテはスパッツを膝下まで下ろし、ついに泉の縦に直立した陰唇が自分の目の前に晒された。
ハヤテはもう有無も言わさず、そこへ犬のように顔を突っ込んで、唇を落とした。
「ああっ、やっ、やだあっ・・・ハああっ!」
「すごいですよ・・・舐めただけで、もうこんなに出てるなんて・・・」
「ハヤ太君・・・そこ、汚いのに・・・」
「そんな事ないですよ。ここもとても綺麗ですよ。出てる蜜もとても綺麗な色をしていて、いい匂いですよ」
「・・・・・ふぇ」
泉の目からはまた涙が溢れ出している。
「本当に、泣き虫なんですね。せ・・・泉さん」
そう言うと、ハヤテは泉の耳元で囁きかけた。

「すみません、入れますよ」
「ふえ?」
ハヤテの言葉に一瞬理解ができなかった泉にとって、その後の下半身の衝撃は、体が引き裂かれるかのような激痛

の他ならなかった。
「いやあああああああっ!!」
自分でもビックリする位の悲鳴を上げた泉は、気づいたら自分の両腕はハヤテの後ろ首に手を回していた。

痛みが引かない内の、雄根だけを晒したハヤテのピストン運動には、泉は快楽に耽られる暇がなかった。
ただ、ハヤテが無我夢中で繰り返す前後運動に、身を任すだけだった。
「ああおっ、んああっ、痛いっ、痛っ!ああ、あああっ、ああんっ!ハヤ・・・くううぅん!」
不意に、ハヤテは泉に呼ばれた感じがした。

「なっ・・・何ですか!?泉さん!」
「・・・ヤテ・・・くぅん!わたしっ、わたし・・・おかしくなっちゃ・・・!」
ハヤテは何故か嬉しかった。自分を本当の名前で呼んでくれた、ただそれだけの事で。

「泉さん・・・僕も、もう・・・」
そして、ハヤテが限界に近い時に、泉の膣内で突き出された雄根が、泉の最後のトドメとなったのである。

「ふにゃああああああ・・・!!」

泉が先に絶頂まで達して、そのまま意識を失ったのだ。
そして、その前に見たのは、中途半端になってしまった事での、ハヤテの困った顔だった。


「うくっ・・・!」

ハヤテは泉よりも少し後に遅れて、泉の膣内から雄根を引き抜き、
ぶしゅううぅ・・・と精液を泉の肢体にかけたのだった。
へそと乳房、首に顎に頬・・・そこまで精液は飛び散っていた。

泉の精液に塗れた身体を眺めて、ハヤテにはこの上ない恍惚の笑みを浮かべていた。

「本当に綺麗です・・・泉さん。
この精液も綺麗なあなたのスパイスになれて本当に嬉しいです。
ほら、また興奮して勃ってきました。
・・・泉さん、本当に綺麗です・・・泉さん・・・はぁはぁ・・・ウッ!」


 終わり。
292284:2007/01/25(木) 00:22:26 ID:QfY6ZeI8
以上です。元ネタは言うまでもありませんが・・・。
正直ぶっちゃけると、このエロパロ小説投下は初めてなんです。処女作です。

明日頃には、ハヤテ×美希。やはり後日談なし。を投下しようと思います。
では、失礼致します。
293名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 00:25:12 ID:YfiQVQiI
一番槍GJ
294名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 00:27:20 ID:nOVEollj
確かに強引だな。だがそれがいい
295名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 01:37:26 ID:tzHAsseQ
ROCO氏、284氏、共にGJです
エロパロスレだし、やっぱエロもないとなー
296名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 13:50:14 ID:mleLjsSK
これが処女作ですか!
これからあなたの作る作品が楽しみです!
297名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 18:43:57 ID:Hl/dijIr
ROCO ha senntaisann?
298名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 18:49:41 ID:D7ug1JFw
文体が全然違うからありえん
というか他スレの職人の名前を挙げるな。荒れるから
299名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 20:01:50 ID:ZLRFYawu
>>292
初投下!?完成度高っ!!!
300名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 22:23:23 ID:m584aEH+
300ゲト
301名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:11:52 ID:ikURY6JV
後日談があればもっといい作品になるのに…
302284:2007/01/26(金) 07:11:30 ID:b+w4wKz8
ハヤテのザ・生徒会役員三人組斬り!

ハヤテ×美希。やはり後日談なし。陵辱ものです。苦手な方はスルーして構いません
303284 ハヤテ×美希。やはり後日談なし。:2007/01/26(金) 07:19:16 ID:b+w4wKz8
「さて・・・そろそろ白状した方が楽になれるんじゃないのか?」

時計塔の最上階にある生徒会室にて、ハヤテは突然ながらピンチに陥っていた。
ハヤテの目の前には、彼と同じクラスメートでありながら、
副委員長“ブルー”である花菱美希が、相変わらずの無愛想な表情で、腰に手を当てて立っていた。
「いや、そんな事あるはず無いじゃないですか!僕がヒナギクさんの家に泊まってたなんて・・・!」
「私がそんな事を指摘してから、ずっと動揺しまくってるじゃない。ハヤ太君。それが何よりの証拠よ。
・・・て言うか、私は政治家の娘だからね。調べるのは勉強以上に得意なのよ。」
美希はそんな事を言いながら、顔をハヤテにずいっと近づいて、ふんと威張る。
ハヤテは彼女が言ってる事が図星なだけに、
もうこれ以上反論できるような知恵など持ち合わせておらずに、ただ床をじっと見て黙っているだけだった。
このまま黙っていても埒があかない。しかし、ここで白状して変に色々誤解されても困る。

「さあ、どう?そろそろ諦める気になった?」
色々考えた挙句、ハヤテは一つの結論に導かれた。
「・・・はい。すみません。僕・・・ヒナギクさんの家に泊まってました・・・一泊」

「やっと、白状する気になったのね。それでいいのよ、ハヤ太君。・・・で?」
「で?って・・・?」
「ヒナと寝たんでしょ?」
「えっ!?・・・いやいやいや!何でそういう・・・」
「とぼけちゃって」
「い、いや!本当に何も無かったですよ!これは本当です!
いくら泊まったからって、そんな結論に持ち込むには少し強引て言うか、無理があるんじゃ・・・
いや、本当に何もありません!信じてください!」
「ここまで来て、シラを切る気?あなたみたいな思春期男子が、
女の子の家にたった一泊とは言え、何も過ちは無かったなんて、誰が信用すると思ってるの?
一泊だからこそ、最初で最後の甘美な時間があってもおかしくないわ。
ハヤ太君って、淡白そうに見えて愛する時はもう、激しいんじゃないの?認めなさいな、ハヤ太君」

しかし、認めろとは言っても、実際にハヤテはヒナギクの家に普通に一泊しただけであった。
前の高校のクラスメートであった歩と、今はナギのペットである白野威が入ってきて、
甘美な時間に浸れる暇など無かった。

この少女は何かと話を淫靡な方向へと進めていくから恐ろしい。
しかし、ハヤテは何を思ったか、握り拳をギュッと握り締め、美希に睨み付けるように顔を上げた。
「・・・はい。もう全部認めます。僕・・・ヒナギクさんと、あんな事やこんな事も、もういっぱいしちゃいました!」
「・・・っ」

ハヤテのやけくそ気味で放った偽りの告白に、美希は意外にも驚いたようで、珍しく目を見開いていた。
しかも顔も赤らめていた。
しかし、その後の美希は何故だか寂しそうな顔をしていた。
全ての楽しみが突風で吹き飛んだかのように何も残らない虚無感みたいな・・・。

「そうなんだ・・・もう、しちゃったんだ・・・」

そんな様子を少なくともハヤテは察知して、どう言っていいやら分からないでいた。
「花菱さん・・・?」
「いや、いいよ・・・ごめんね。何か、ハヤ太君を追及するマネして、一人で盛り上がって・・・ははは・・・」
美希が空笑いをしながら、部屋を後にしようとしたその時だった。
304284 ハヤテ×美希。やはり後日談なし。:2007/01/26(金) 07:20:20 ID:b+w4wKz8
「花菱さん、帰らないで下さい!まだ・・・」
ハヤテが徐に美希の腕を掴んで制したのだ。
これには美希も動揺を隠せない。

・・・それどころか、胸が一つ和太鼓を叩くような大きな音を打っていた気がした。

「な・・・何よ。ハヤ・・・太君。」
「他に・・・花菱さんは、何か僕に訊きたい事があるんじゃないんですか?」
ハヤテの稀に見る真剣な表情で言った言葉に、美希は頭が混乱し始めた。
「はっ!?・・・な、無いわよ。何でそう思えるのよ?」
「いえ、例えば、例えばの話ですよ。例えば、僕とヒナギクさんがどんな風に夜を過ごしてたかとか・・・」
「ええっ!?」
「興味、あるんじゃないんですか?知りたくはないんですか?」
今度は美希が顔を俯いて、もじもじと身体を少しくねらせて、ぼそぼそと呟いた。
「そ、そりゃあ・・・まあ。けど、知りた・・・」
「では・・・」

と、ハヤテは隙を突いて、素早く扉の鍵を閉めたのだ。

「えっ・・・?」
美希に突然、嫌な予感が襲ってきた。
その時に見たハヤテの顔はへらへらと微笑んでいた。

「教えてあげますよ。僕とヒナギクさんが、どんな事をしてたか・・・」
「そ、そんな・・・んんっ!」
ハヤテは美希に何も言わさせないように、彼女の毒舌な口を唇で塞ぎ込んだ。
「んんんんっ、んんんーー!」
背には固い木製扉。前には彼女の唇を味わっているハヤテ。
挟まれた美希にできるのは、手足で暴れる事と、ハヤテの口付けを感じる位しかなかった。

ハヤテは美希からやがて、吐息を感じる事ができた。
美希の目からヒナギクや泉達にしか見せた事の無い涙が溢れてきた。
そして、美希は暴れる体力が尽きて、あっさりへたりこんでしまった。
ハヤテは美希の口内に舌を入れ込んで、思う存分に犯し続けた。
「ふ、うううぅ・・・」
ようやく口を離すと、二人の間に細い繭糸が引いていた。
305284 ハヤテ×美希。やはり後日談なし。:2007/01/26(金) 07:21:39 ID:b+w4wKz8
「それでですね。長いキスの後に、彼女をお姫様抱っこして、ベットに放り込んだんですよ。こうやって・・・」
と、ハヤテは淡々と話し続けながら、美希をお姫様抱っこして、
ベッドの代わりに黒く幅の広いソファの上に彼女を放り込んだのだ。
「きゃっ!はあ・・・はあ・・・」
美希の身体は意外にも小さい。
ナギほどではないが、
さっきまでの威勢も、ソファの上で風邪で寝込んでいるような無防備な格好で身を受けていると可愛いものである。
放り投げた拍子にはだけた髪の毛、スカートもはだけ膝上の太股が驚くほど白い。
紅潮して、空ろな目に、拭い忘れている涎。
ハヤテは自分が興奮している事に気づき、生唾を飲んで、口から出任せを続けた。

「そして・・・僕は、改めてヒナギクさんと口付けをして・・・口付けを味わっている時に、
ヒナギクさんのスカートの中に手を入れて、彼女のショーツの上から・・・そして中に入れて、
とても綺麗なクリトリスを弄んで、彼女の反応を楽しむんです」
ハヤテはソファの上に乗り、美希を騎乗位するように跨ぎ、彼女に唇を落とした。
そして、美希の口内に舌を入れ、美希の舌を絡み付けるように愛撫した。
「ひゅりゅりゅるる・・・ちゅばっ、ちゅふるる、ちゅぶ、ちゅぶ、ちゅぱっ」
そして、美希のカチューシャをさり気なく外し、広言通りにハヤテの左手は美希のスカートの中に入り込んだ。
ハヤテの視界では角度的に見えないが、左手は確実に美希のショーツに触れていた。
「ふぅああっ!い・・・いや・・・あっ、うぅん・・・」
そして、ハヤテの手は動き出したら止まらずに、ショーツの内側に潜り込んできた。
同時に、美希のまだ見ぬ陰唇を触れただけで、手に絡んだ潤滑液を感じていた。
「んんああっ!ああ、いやあっ!やああっ、あああ!」
美希の体力は有り余ってないながらも、とても下半身の敏感な局所を突いてくる快楽に、
否応なしに筋肉が伸縮し、体が震えてしまう。

美希は自分の弱い所を運動以外に見せた事はなかったはずだった。
それが今では、ハヤテの興奮する言葉に羞恥心が掻き乱され、
無理矢理に悦楽の世界に溺れそうな状況に遭っている。

ハヤテの行動一つ一つに隙がない。目の前にいる少女が抵抗できる隙を作らせないようにしている。
それは自分がこの少女を陵辱していると自覚している為である。
けれどこんな事をしているからには、中途半端なままには終わらせない。
後悔はしたくないと言う、人権を無視した最低野郎の詭弁的なプライドがハヤテを駆り立てるのだ。
306284 ハヤテ×美希。やはり後日談なし。:2007/01/26(金) 07:22:43 ID:b+w4wKz8
「あ・・・そうそう、僕はヒナギクさんの服を捲り上げて、すでに隆起してる乳首を舐め回して・・・
そして、クリトリスの方は、指だけじゃ飽き足らず、舌も使って愛撫したんですよ・・・
すごく、女の子らしい味がして、美味しかったんでしたっけ・・・」
ハヤテの呆れ返るほどの妄想話は、
もはやネット小説にでも書いて、出した方がいいんじゃないかと思うくらいのものだった。
しかし、美希はその話を疑うような思考回路は上手く回っていなかった。
気付けば、ハヤテが美希の制服をありったけ捲り上げて、くしゃくしゃになった服が美希の顎に集中していた。
ハヤテは美希の肢体を眺める暇もなく、素早く美希の半隆起した乳首を口で捕らえた。
「いひああっ!やめ・・・うぅ〜ん、ふあっ、はああ・・・」
そして、美希の潤滑液で染みのできているショーツを左手で膝の先まで外して、ついに姿を現した美希の縦に直立した陰唇に向かって顔を埋めた。
「あぁっ、いやぁっ!やだ、らめ・・・ふんあああっ!やああっ、あああ・・・ああああぅっ!」
ハヤテが誰も見せた事のない禁断の唇と、
それを愛撫する度に分泌される潤滑液がハヤテの唾液と程よく混ざり合っていた。
美希の小動物みたいにひくひくと震えている陰唇を見て、ハヤテはずっと抑えられない興奮と共に
ずっと膨張している自分の雄根がもう滅多な事では鎮めそうにない事が分かった。

「僕はもう我慢できなくなって・・・ヒナギクさんの中に、このペニスを、挿入したんです・・・よ・・・こうやって!」
段々と言葉が弱々しくなってきたハヤテが美希の膣に雄根を一気に乱暴に入れ込んだのは、
勢いだったのかもしれない。
「あああああああっっっ!!」
さっきまで純潔だった美希の禁猟区は破られ、その激痛で少し裂かれた陰唇から血が滴り落ちていくのが
意識的に分からなくなっていた。
ハヤテは無意識の内に美希に繋がれたままの前後するピストン運動を行っていた。
「痛・・・痛いっ!痛・・・うううっ・・・ああああっ!痛いよお・・・」
もう美希の目にはぼろぼろと涙が川のように流れ出ている。考える事もままならなかった。
ハヤテは美希を汚していく罪悪感と、もう後戻りができない諦めのジレンマが、勢いとなって自分を動かしていく。
「あああっ、ああんっ!うああっ、ふあっ・・・はああ!」
続くと思っていた痛みも慣れてきて、美希は何度も膣内で突き出される雄根にやがて素直に反応を示していた。

ハヤテは最後のエピソードを荒々しい息遣いと共に美希に告げたのだ。
「僕が・・・限界に達した時に・・・膣に・・・出したんです!うああっ、花菱さんっ、出るっっ!」
「ああ、はああ・・・もう、ダメ・・・あ・・・ああああああ・・・!!」
二人は同時に繋がったまま達して、頭の中が刺激され眩暈が起きて、そのまま脱力した。
美希は自分の下半身から液体が荒々しく噴き出されたのを感じていて、また涙が溢れた。
307284 ハヤテ×美希。やはり後日談なし。:2007/01/26(金) 07:24:07 ID:b+w4wKz8
ハヤテは捲り上げていた美希の制服の皺を伸ばして元に戻してあげ、カチューシャも美希の頭に戻した。
「知りたく・・・なかったのに・・・」
美希はハヤテに聴こえるようにボソッと呟いた。
「すみま・・・いえ、ごめんなさい、花菱さん・・・僕、今更ですけど、嘘ついてました・・・
僕、本当にヒナギクさんとはやってないんです・・・」
「・・・・・」
「ごめんなさい、花菱さん・・・本当にヒナギクさんとは何も無かったんですよ・・・
僕の精を膣に放ったのは今、花菱さんが最初なんです・・・」
「何で・・・?何で私と・・・」
「最初は、信じて貰えないなら、いっその事と、頭に血が上ってたんですが・・・
途中から、本当に何でか分からなくなってしまって・・・気付いたら、花菱さんの事・・・本当にごめんなさい」
「酷いよ、酷すぎるよ・・・ずっと・・・話し友達でいられると思ってたのに・・・」
「許してもらおうとか、そんなご都合主義じゃ許されないのは、分かってるんですが・・・
でも、やってしまったからにはお詫びをしなければと・・・ごめんなさい、花菱さん。ごめんなさい・・・失礼しました・・・」

そして、ハヤテは美希から逃げるように扉の先へと姿を消した。


 終わり。
308284:2007/01/26(金) 07:30:35 ID:b+w4wKz8
以上です。いいんちょさんの時でのお褒めの言葉、ありがとうございます。
さて、ハヤテのキャラがどんどん変わっていくのですが・・・
次のハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。では、どんなシチュエイションになるのか。
書いてる自分自身、てんで見当がつきません。
それと、美希の時に初めて中出しが描かれましたが、
いいんちょさんの時も中出しか外出しかで随分と悩んだ結果、外出しにしました。

朝っぱらからではありましたが、これで失礼致します。
309名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 07:53:59 ID:ymHpD9it
変身解除
310名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 08:40:23 ID:OoHCe4h3
素晴らしいSSだった
311名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 09:40:02 ID:0aiIlAdh
和太鼓ミキティにGJ!
312名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 11:24:28 ID:SopRJe5D
最高です!!
でも、今後の二人の関係がどうなるかが知りたいですね

まぁ、ともかく、頑張ってください。ハヤテ×理沙を楽しみにいてます
313名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 12:30:29 ID:2jvm2MwI
やべえ、クオリティタカス
314名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 16:05:27 ID:UdW457sa
GJ!!!!!!
(何で前はGJGJ使っていたのだろう・・・GJはこういうときに使う言葉だったのか・・・)
また、直撃できなかった・・・
いつ落とすか宣言してから落としくれればうれしいのだが・・・
315名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 21:14:37 ID:Na3N9oTS
GJ!
朝風さんはあんまキャラたってないがどうなるかめっちゃ
期待して待ってます
316名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 02:51:16 ID:0OBvRuvf
ハヤテ×美希


通だな
317名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 10:13:38 ID:qptRvT/X
情報操作は得意
318284:2007/01/27(土) 12:29:45 ID:r1Vq0t81
ハヤテのザ・生徒会役員三人組斬りの完結編。
ハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。
現在制作中です。明日頃に投下できると思います。

そして、これほどGJを頂きありがとうございます。
皆様の声に押されて、これからちょくちょく色んなエロパロにお邪魔しようと思います。
その時の自分の名前も明日決めようと思います。名前は現在考え中です。
319名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 21:18:06 ID:BTaerEXD
楽しみに待ってますよ
320名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 23:07:22 ID:WgXeQKD0
私待つわいつまでも待つわ♪
321名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 02:37:57 ID:SVOfHg/p
>>318
あんまりコテを前面に押し出すなよ。荒れの原因になりかねない。
322名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 05:40:25 ID:Bo8Oe6pn
>荒れの原因になりかねない

ウザいと思ってるならストレートに「ウザい」って書けばいいじゃん
なんでそういう姑息な書き方するんだか
323名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 07:46:24 ID:oS05Ugsv
こそく 0 【▼姑息】

(名・形動)[文]ナリ
〔「姑」はしばらく、「息」はやむ意〕根本的に解決するのではなく、一時の間に合わせにする・こと(さま)。
324名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 08:57:10 ID:Ne3yl+q1
>>321
むしろ荒れの原因お前だろ
325284:2007/01/28(日) 11:42:50 ID:BFcdLB4Y
ハヤテのザ・生徒会役員三人組斬りの完結編。
ハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。

少し雰囲気を変えてみました。
どこかで聞いたような会話も含まれてますが、ハヤテだからと解釈してください。
326284 ハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。:2007/01/28(日) 11:43:42 ID:BFcdLB4Y
風紀委員“ブラック”である朝風理沙に呼ばれたハヤテが導かれた先は、動画研究部であった。
そこは、ただ単に撮影した動画を見て楽しむだけの部活であり、
決してそれ以上でも以下でもないポジションにいるのである。
前にハヤテはナギと一緒に訪ねた事があったのだが、
その時は撮影の為、時計塔から仕掛けなしでダイブさせられて、いい思い出など無い所である。

「失礼します・・・朝風さん?」
「やあ、待ってたぞ、ハヤ太君」
「うあ!?」
ハヤテが部室の扉を開けた先の目前に理沙が仁王立ちで立っていた事に驚き、思わず後ずさりをしてしまった。
「ふふ・・・可愛いな」
理沙の相変わらずの何かを企んでいるような釣り目ニヤケ顔で、部室の奥へと進んでいった。

理沙は、「いいんちょさんレッド」である泉の率いる、ザ・生徒会役員の中でも一番背の高い女の子である。
身体の方は今の所不明だが、普段の表情は至ってクールで、喋り方も少年とつい間違えてしまいそうな、
最初にハヤテと会った時の自己紹介でも、笑いを堪える事も無くサラッと「ミナミハルオでございます」と、
ボケれる事から、あまり表情の変化に富んではいない少女である。

「それで、何か用ですか?朝風さん、しかもこんな所で・・・」
「うむ、用はあるのは確かなんだが、二三訊きたい事があってな」
「えっ、まあ僕に分かる事でしたら・・・」
「じゃあ、今までの話の中で、私メインの話は記憶に無いよな?」
「えっ?まあ、ヒナギクさんとか、泉さんとか、ちょくちょく出てる美希さんとかの話はありましたけど、
よく振り返ってみたら・・・朝風さんの・・・その・・・」
「よい。うむ、出番が無いよな。だから、作者がついに、この私をメインで話を作ってくれる事が嬉しい限りなんだ」
「・・・いや、この話を作ってるのは、作者ではなくてですね。その・・・」
「む?」
「あ、いえ!何でもありません!」
「そうか?・・・じゃあ、もう一つ」

「よくヒトは“やらないで後悔するより、やって後悔する方がいい”って言うが、これについてはお前はどう思う?」
「よく言うかは、分かりませんけど・・・まあ、言葉としては僕も賛同する点はありますけど・・・」
「じゃあ、これはあくまでも例え話なんだが、今のままではジリ貧になる事は分かってるんだが、
どういった事をすれば良い方向になるか分からない時・・・君だったらどうするんだ?」
「いやぁ急に、どういった事と、言われましても・・・」
「まあ、とりあえず無理でもいいから変えてやろうとするよな?どうせこのままでは何も変わる事は無いんだからな」
「・・・そうですね〜。言われてみれば、そう思うかもしれませんね」
「そうか。分かってくれて本当に助かる。分かってくれたなら、話は早い。じゃあ、用件なんだが・・・」
理沙はハンディカメラを手にして、レンズを通してハヤテに向かい、言ったのだった。
「君がナギ相手に、二人の関係を超越した一時の過ち、と言う物を撮ってみたいのだ」
「・・・・・」
327284 ハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。:2007/01/28(日) 11:44:16 ID:BFcdLB4Y
ハヤテは、今時の女の子達の趣味の一環として存在しているこの動画研究部で、
どんな無茶なテーマを撮ろうと、もう驚く事ができなかった。
理沙は少し眉間に皺を寄せて、カメラから目を離した。
「・・・む?何だ、ハヤ太君。歯切れが悪いな。てっきり女の子に経験の無いウブな男の子らしいリアクションを
とってくれる事も楽しみにしてたんだが・・・」
「あ、ああ、すみません・・・けど、お嬢様相手にするなんて、これはメンタルな問題でありましてですね。
お嬢様の事も、僕の事も、色々考えて、こういう事は・・・」
「心配するな。私が監督だ。そういった問題は私が責任を持って、解決していこうと思う」
「けど・・・」
「私を信用しろ。では、早速ナギをここに連れてきてくれないか?面倒かもしれないが・・・」
理沙が自ら企画、監督として動画作りの為仕切り始めると、
ハヤテが慌てて何かを思いついたかのようにポンと手を叩き、理沙に振り向いた。
「・・・あっ!でも、朝風さん!その前に準備しておきたい事があるんですよ。」
「抜かりは無い。ハヤ太君がナギを連れてくる間に・・・」
「いえ、その事じゃなくて・・・」
「・・・む?」
「僕も撮影に関わる身として、お嬢様にはどんな服を着て撮影するのかが、分からないんですよ。
お嬢様の服って、一番多く接している僕がよく分かってると思うので、
適当に選んだ服で、お嬢様の機嫌を損ねるのはどうかと・・・」
「・・・そうか、分かった。では、あっちに衣装室がある。そこで選んでくれないか?」
「はい!」

衣装室の扉を開けるとそこは雰囲気が変わり、服飾店そのものだった。
キラキラと輝いている色とりどりの衣装がハンガーに掛けられ、ずら〜〜っと続いている。
そして、小物は勿論、カツラさえも充実していた。
これにはさすがのハヤテも素直に度肝を抜かれていた。
「ほえ〜〜〜っ、凄いですね〜〜。服がいっぱいです」
「ま、衣装室だからな。さて、さっさと決めて撮ろうか」
「そうですね〜」
ハヤテはしばらくの物色の後、「うわぁ・・・」と顔を赤らめながらも、すっと一着の衣装を取り出した。
理沙はそれが何であるかは理解してるのだが、何度か目を凝らしながら、ハヤテに尋ねた。
「ハヤ太君・・・それって、バニーガールではないのか?」
ハヤテはこんな衣装など手にした事は無いのだが、どこか楽しそうであった。
「朝風さん。どうですか、これ?」
「いや、どうって・・・」
理沙は視線を逸らして、ナギのバニーガール姿の想像が困難になりつつ、
ハヤテの今の心境を理解しようとしていた。
「ハヤ太君。君はこれがナギに似合ってると?」
するとハヤテはあっけらかんと答えた。
「いえ、それはどうなのかは分かりませんけど、ちょっとこれ、朝風さんが着てみてくれませんか?」
「ぶぅっ!!」
理沙は、思わぬハヤテのお願いに、思わず吹き出さずにはいられなかった。
「今、私すごく第三者の気分でいてしまった為か、不覚にも意表をつかれてしまった・・・
しかし、なぜ私が着なければならないのだ?ハヤ太君」
「ちょっと、衣装を見ただけでは分からないので、実際に着て貰えればと思いまして」
「いや私は・・・他の準備でやる事があるんだ。自分で着て鏡を見ればいいだろう」
「やめてくださいよ、僕にそんな趣味なんて無いんですから!
いいじゃないですか、協力してくれたって・・・」
そうして、理沙はハヤテのしばらくの粘りにより何とか同意し、
衣装室にハヤテを残して扉一枚越しにバニーガールの試着を始めた。
328284 ハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。:2007/01/28(日) 11:44:51 ID:BFcdLB4Y
そして、ハヤテが他の衣装も物色していた所、理沙の「いいぞ」と言う声が聞こえた。
「朝風さん、どうですか?・・・うぁ」
「ああ・・・やっぱり恥ずかしい・・・」
理沙のボディスタイルはバニーガールの赤いスク水のような衣装にピッタリであるほど、抜群だった。
更に、脚の方も肉付き具合が良く、目で追いたくなるほどの脚線美がタイツで包まれていた。
さすがの理沙も恍惚の表情を浮かべるハヤテと目を合わせる事ができなかった。
目を逸らし、理沙の頭に付いているウサ耳が揺れる。
「いやぁ・・・予想以上に似合ってますね〜。朝風さん」
「も、もういいだろ!?脱ぐから、向こう行け!」
「あ、はい、そうですね。でもその前に・・・この服も試着してみてください」
「はあ!?」
「いや〜、他にも物色してたら、お嬢様に似合いそうな服がまだあったんですよ」
「・・・・・」
ここで来て、ハヤテの誘いに乗ってしまった事を後悔してしまい、だが断る理由など無く、諦めの溜息をついた。
ゴスパンク。メイド。ビジュアルバンド。特攻服。エヴァ戦闘服。サラシ巻きのハッピ服。婦警・・・
数々の衣装を試着し続けた理沙は、ある事に気付いてしまったのだ。
「おい、ハヤ太君・・・これ、ナギにじゃなくて、私に似合いそうな服だけを選んでないか?」
ハヤテはその言葉に身体がピタリと止まった。
「図星か・・・ハヤ太君、これはどういうつもりか説明してもらおうか?」
「あ・・・はい、分かりました・・・」とハヤテは少し息を整えて、改めて理沙に向き直った。

「朝風さん、僕もそう思うんですよ。やらないで後悔するよりも、やって後悔したいんですよ。
だから僕はこの機会に、朝風さんの事を知りたいと思ったんです!
お嬢様とはどんな事情があろうと、撮影じゃなくても、僕は、一線を越えてはいけないと思うんです!
それに僕は、年下は本当に苦手ですし・・・」
ハヤテの本音に、理沙は一本取られたかのようにせせら笑った。
「ははは・・・そうか。では、君はナギよりも私となら抱いてもいいと・・・そう言う訳だな?」
「はい、もし朝風さんが・・・」
「だが断る。私はいつも通り、泉や美希にヒナの側にいて、時々君達をからかって遊んでいたいのだ。
それに、私はそういう気分じゃない」
きっぱり断言した理沙に、ハヤテは尚も食い下がった。
「じゃあ、そういう気分になれば、いいんじゃないんですか?」
さすがの理沙も呆れ返った。
「そういう問題ではない」
「そういう問題ですよ。これはメンタルな問題なんですから・・・」
「あのなぁ、メンタルって言うけれども、解決は簡単じゃないぞ・・・む?」
ハヤテは理沙の前に、白と赤の袴着の衣装を差し出した。
「これを着てみてください」
「あのなあ・・・」
「これで最後ですから。大丈夫です、僕も・・・着ますから。お願いします、着てください」
「・・・分かった。これで最後だからな」
329284 ハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。:2007/01/28(日) 11:45:31 ID:BFcdLB4Y
数分後、衣装室から登場した理沙は、兼業としての巫女姿そのものであった。
「ハヤ太君・・・君、それは・・・」
理沙が見たハヤテの姿にたちまち顔が紅潮し始めたのだ。
それは、初期の頃の第8話で披露したネコミミ・モードの衣装であった。
「あ・・・あの・・・衣装室に・・・たまたま発見してしまいまして・・・
僕も着ると言ったからには・・・二言はかっこ悪いから、もうそのままの勢いで・・・その・・・」
今のハヤテは、理沙以上にもじもじと身体をくねらせていた。
それが一層、女の子みたいな空気を放っている。
ハヤテは顔を赤らめながら、何度かちらちらと理沙の巫女姿を見て、素直に感銘を受けていた。
「あ・・・あの・・・着てくれて、嬉しいです・・・とても、綺麗です・・・
やっぱり、朝風さんには・・・巫女が一番似合ってます・・・」
理沙はネコミミハヤテに、一瞬食い入りながらも、その後わざとらしく咳払いを繰り返しながら言った。
「いや・・・それほどでも・・・しかし君は、何だ、あれだな・・・に、似合ってないと言えば嘘になるが・・・
これほどとなると、もはや・・・あれだな・・・萌えと言うか、犯罪と言うか・・・」
二人は失笑を続けた。ハヤテの背水の陣とか、諸刃の剣と言うか、捨て身の行動の効果は一体どうなるのか?
失笑が自然と終わると、今度は沈黙が待っていた。しかし、それを破ったのは理沙だった。
「・・・そろそろ、脱ぎたいのか?」
「えっ!?ああ、ぬ、脱ぎたいのは本当ですけど・・・まだ・・・」
「あ〜あ、私の撮りたかった映像も撮れずに、無駄足に終わったか・・・」
理沙が溜息をつき、着替えに戻ろうとしたその時だった。ハヤテが理沙の腕を掴んで制したのは。

「へっ?」
「朝風さん、じゃあ撮りましょう!」
ハヤテはそう言って、不意打ちに抱きしめ、理沙の唇を奪った。
理沙は驚き、すぐにでも放そうとしたのだが、ハヤテのネコミミをつけた顔を直視して、
きょん・・・。
と、擽られる母性本能に負けそうになっていた。
「ふむっ、ううう・・・んん・・・」
口付けはやがて、お互いの舌の愛撫に入った。
「あはぁぁ・・・はっ、んんあっ、はふぅぅ・・・」
ハヤテは左手で理沙の胸元を覆い被せ、そして優しく緩やかに左手を円を描くように回した。
やがてその左手は、襟の中に潜り込ませ、袴越しに見える膨らみに手をかけていた。
更に襟の隙間を左側だけ開けて、理沙のブラジャーに包まれた右胸が晒された。
それに伴い、隠れてたうなじや、鎖骨までもが姿を現し、ハヤテは唇を落とし、それらを舌で愛撫する。
「はあ・・・はっ、あう・・・んっ」
「ブラジャー、脱がしますね」
「・・・好き放題だな、畜生」
理沙の悪態にへらへら笑いながら、ハヤテは背中での手探り状態で、ブラジャーのホックを外した。
ハヤテは舌で乳房の周辺を愛撫しながら、器用にブラジャーの中へ潜り込んでいき、
姿を現した乳首を愛撫しながら、唾液で十分に濡らしていく。
330284 ハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。:2007/01/28(日) 11:46:06 ID:BFcdLB4Y
「んふああっ!ああああ・・・ああっ、はああぁ・・・」
「あ、朝風さん、感じてるんですね?」
ハヤテが素直に反応を示してくれる理沙に少し意地悪っぽく言った。
「私・・・こんな事は、初めてなんだからな・・・意地悪されるのは、慣れてないんだ・・・」
てっきり、「嫌だ、もう・・・意地悪しないでぇ・・・」とか言われる事を期待していたのだが、
それでも変わらず、男の子らしい理沙の告白に、ハヤテは少し驚きながらも、満面な笑みで返した。
「できる限り、優しくしますから・・・」
そして、理沙の袴着の上肢全体はすでにハヤテの愛撫域にあった。
二つ並ぶ理沙の乳房と乳首も、へそもハヤテが弄んでふるふると震えていた。
その時の彼女の顔はすでに赤められているが、時々表情が強張る。
抵抗と言う抵抗が少なくなっていって、立っている足もだんだんと震えてきた。

ハヤテはしばらく理沙の乳首の口付けを味わっている間に、右手が袴着の裾に手をかけて、
そのまま、理沙の脚を這うように上に進み、指先が脚の付け根付近に差し掛かり、
少し柔らかい所に触れた刹那だった。
「ひやああああん!」
と、理沙の間抜けな悲鳴が聞こえて、尻餅を付いて、息が荒くなっている理沙の姿に、ハヤテは驚いた。
そして、にやりと微笑んだ。
「あれ、朝風さん。そこが一番感じるんですか?」
「はあ、はあ、ハヤ太よ・・・よくぞ我が急所を見破ったな・・・」
「・・・はい?」
いきなり理沙が放った、RPGのボスキャラのような言葉にハヤテは今度こそ目を丸くした。
「朝風天満宮の娘の名に於いて・・・今日から、私の事をリサちんと呼ぶがいい・・・」
「あの・・・朝風さん?」
「大丈夫だ。別にご先祖の霊が憑依したとか、そう言う事ではなくてだな。
裏ワザとして、私との親近感が近づいたという事だ。だから、私の事はリサちんでいいぞ」
「裏ワザですか・・・じゃあ、理沙さんでいいですか?」
「・・・ふむ、仕方ない」
「では、理沙さん・・・床に手をついてくれませんか?」
理沙はまだ座り込んだ状態で、視線をハヤテから落とさずに、床に手をつける。
「こうか?」
「で、そのまま、腰を上げてください」
「ふむ・・・て、私、ものすごく恥ずかしい格好をしてないか!?」
「え〜と、OTLだと思ってくれれば・・・大丈夫ですよ」
「何をもって、凹まなくてはいけないんだ?・・・て、おい!」
気付けばハヤテは袴着の裾を腰まで捲り上げていた。
「うわぁ・・・びしょびしょじゃないですか。さっきので、イッちゃったんですか?」
ハヤテは理沙のショーツ越しにある陰唇から漏れ出した白濁液を指で掬っていた。
「うわあ、本当に恥ずかしい・・・まさか失禁に加え、それをハヤ太君に見られるとは・・・」
理沙はあまりの恥ずかしさに、真っ赤になって俯いてしまった。
その隙にハヤテは理沙のショーツを床に落として、ついに理沙の陰唇と陰孔が姿を現した。
331284 ハヤテ×理沙。後日談らしいものあり。:2007/01/28(日) 11:46:44 ID:BFcdLB4Y
ハヤテは白濁液で濡れた陰唇を舌先で触れる。
「あはあああっ!」
理沙の悩ましい声と共に体が震え、陰唇では更に液が分泌されていく。
「はあ・・・はあ・・・すごいです、理沙さん。ネバネバしたものが、どんどん・・・」
「あああ、畜生・・・出てるのがすごく分かる・・・」
「じゃあ、塞いであげますよ」
そう言ってハヤテは不自然に盛り上がったスカートから取り出した雄根を、理沙の陰唇を当てて、
そのまま中へと突き差した。
「ぐあああああっっ!!」
理沙は苦しそうに悲鳴を上げた。
「どうですか、理沙さんっ・・・!」
ハヤテはそのまま前後のピストン運動を繰り返しながら、理沙に尋ねた。
「うああっ、痛っ・・・痛いんだっ!痛いんだよっ・・・!ううぅ・・・」
あまりの激痛に理沙の目には涙が浮かんでいた。
この人も本当に、処女だったんだな・・・と思い、ハヤテは理沙を励ます。
「大丈夫ですよっ・・・次第に、慣れていきますから・・・っ」
ハヤテは今更ながら、自分がこんなネコミミ・モードでこんな事をやるとは、
自分は本当に変態で、変質者なんだなぁと思うと涙が出てきた。
しかし、このまま中断してお互いに欲望の熱が残るというのも後味が悪く、避けたい所である。
理沙はと言うと、痛みと快楽の紙一重の中で、ああ、撮影なんかもうどうでもいいやと、
熱に侵された頭でぼんやりと考えていた。
「うああっ、ふあああ・・・ああっ、ああっ、ああんっ!・・・ああ、なんか、もう・・・!っはああああああ・・・!!」
「はあ・・・はあ・・・理沙さん・・・理沙さんっ・・・!僕ももう・・・イキ・・・・・うぅああっ!」
二人は同時に限界を迎え、頭に来る刺激に眩暈を起こし、一気に魂が抜けたように脱力したのだった。

理沙の膣内で限界に達した時の勢いで、射出された精液に塗れたハヤテの雄根は引き抜かれて、
両腕で上肢を起こしている理沙の口元に向けて、ハヤテは言ったのだ。
「あの、これを・・・綺麗に吸い取ってくれませんか?」
理沙は少し目を丸くしながらも、ハヤテの雄根を眺めて、フッと少し笑った。
「お前も失禁してると・・・可愛いものだな」
そう言って、理沙はハヤテの雄根を口で含み、ずずずううっと吸啜音を立てる。
「うああ・・・気持ちいい・・・」
時々舌で雄根の鈴口を掬い取り、理沙は少し眉間に皺を寄せた。
「・・・うえっ、不味いな。しかもトロミが付いてるし・・・」
すると、ハヤテは理沙の目線に合わせて、
「・・・じゃあ、それ僕にも少し分けてください」
「・・・お前もスキモノだな」
「ははは・・・」
そして、ハヤテは理沙と再び唇を重ねながら、理沙の舌の上にまだある精液と絡めながら、
いつしか覚める甘美な時間の残りを、理沙と心ゆくまで浸り続けていた。

こうして、ハヤテの生徒会役員三人組斬りは無事終了したのだった。


 終わり。


「ちなみに、泉の場合はな、居残り補習の時に私の股に泉の消しゴムが落ちて来てな。
そこへ泉がそれを拾おうとした拍子に親指に触れられてだな・・・」
「あ、はあ・・・そうなんですか」
ハヤテは内心、興味のないエピソードに適当に相槌を打つしかなかった。
「まあ、それはそれとして・・・ハヤ太君、この話は同人誌フラグか?」
「う〜ん、そうかも知れません」
332284紫幽:2007/01/28(日) 11:52:47 ID:BFcdLB4Y
以上です。はあ〜、やっと終わったぁ〜。
それにしても、自分で書いて、何だこれはと思いますね。朝風天満宮とか・・・。
あ、それと俺の事は紫幽(し ゆう)と呼んで下さい。
では、失礼しました。
333名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 12:17:43 ID:wvNGKrqX
満月の光 背に受けて 揺れる純白のシルエット
愛するもの 汚すなら もう後には引かせない
334名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 13:49:08 ID:GKRDaear
GJ!
335名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 14:11:48 ID:v1tbmA6h
新鮮な絡みでよかったぞ
336名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 16:17:30 ID:sRc14zEO
冒頭でハヤテが刺されるエピソードだと思った俺は負け組
さらに助けに来たヒナギクがいいように嬲られる話だと思った俺も負け組
337名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 17:02:16 ID:ibKhu2qC
GJ!!
338名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 21:14:40 ID:Czb5ipOG
紫幽GJ!
339名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 21:18:17 ID:Ne3yl+q1
テラグッジョブ!!!!!
340名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 22:41:10 ID:J5RKIzRl
GJ!!
よかったですマジで
ただ個人的には最後のコスは
Wドレスがよかったなw
341名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 15:03:04 ID:b3Mw1+M2
GJ!!
342名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:21:58 ID:f7X7TFj4
ホスト規制でまたしても時間が空いてしまいましたが、
>>66-71
>>78-84
>>123-125
>>189-194
>>242-251
の続きを投下させて頂きます。
3431/5:2007/01/29(月) 20:23:48 ID:f7X7TFj4

私は一体、何をしているのだろう。

裏切られたと思った。
私の心を弄んだ、って・・・そう思った。

許せなかった。
本当にスキだったから、だからこそ・・・絶対に許せなかった。

・・・そのハズなのに・・・
今、私はハヤテを探している。
ハヤテの元に向かっている。

裏切られたっていう思いはまだ消えてはいないし、
歩に言われたように・・・許せるかどうかもわからない。
例え私がハヤテを許せたとしても・・・私がハヤテに許して貰える保証なんて、ないのだ。
でも・・・アイツと話していて、ひとつだけハッキリした。

私はまだ・・・ハヤテのことがスキだ。

嫉妬や絶望で千々に乱れていた私の心にも、その気持ちはちゃんと残っていた。
だからこれは・・・間違いない、私の本心。
本当の、想い。

だから・・・これだけは伝えなきゃ。

「お嬢様、そろそろ目的地に到着します」
「む・・・」

もう、か・・・
正直、ハヤテと会う前に心の準備のため、もう少し時間が欲しかったが・・・

「そこにハヤテはいるのだな?」
「は、恐らく」
「・・・恐らく?」

ハッキリしないな。

「は。 この周辺で綾崎ハヤテとおぼしき人物が目撃されたとの証言は得ているのですが、
 場所が絞り込めていないのに加えて、この場所ですから場合によっては・・・
 と、とにかく! 現在、継続して捜索中です!」

頼りにならないSP達にイラつきながら、
同時に酷く不安になる。
歩と別れてから一時間程も車を急がせてやってきたここは・・・港。
いつかハヤテが言っていたことを思い出す。

『―――遠洋漁業にはよく行っていましたが・・・』

あんな風に出ていったハヤテだから、たぶん無一文に近い状況だろうし、
それにアイツのことだ・・・借金だって返す気でいるに違いない。
そんなハヤテが生活費をかけずにまとまった収入を得られる手段を選ぶであろうことは、想像するに容易かった。
ハヤテが屋敷を後にして、既に4時間は経っている。
もう、この中のどれかに乗り込んでいるかもしれないし・・・
もしかすると、もう・・・出港してる可能性だって――――――
3442/5:2007/01/29(月) 20:26:29 ID:f7X7TFj4

「何をしている! お前らもとっとと捜しに行かないか!」
「で、ですがお嬢様をお守りするのが我々の役目・・・」
「ええいうるさい! いいから捜すのだ! 私も捜す!」
「な!? お嬢様!? それは危険―――」
「だからうるさいと言っている!
 いいか!? とにかく必ずハヤテを捜し出せ! ちゃんと手分けして捜すんだぞっ!
 私についてきたりしたらクビだからなっ!」

そう思ったら、もうじっとしてなんていられない。
心の準備どころじゃない!
SP達に怒鳴り散らすと、私はすぐに車を飛び出す。
倉庫に、桟橋に、甲板に・・・
どこかにハヤテがいないかと・・・いてくれないかと思いながら、
必死になって捜し回った。

・・・・・・

10分捜しても、ハヤテの姿はみつからなかった。
クリスマスの夜、人影もまばらな郊外の港をいくら走り回っても・・・アイツには会えなかった。

20分経っても、ハヤテを捜し出すことは出来なかった。
どこかの船から出航を知らせる汽笛の音が聞こえる度に、
そこにハヤテが乗っていたらという思いが頭をよぎり・・・不安な鼓動が胸をギシギシと締め付ける。
疲れて足はガクガクするし、既にもう・・・手遅れかもしれない・・・
でも・・・それでも歩き続けた。
捜し続けた。

例えハヤテがどこへ行こうとも、
三千院の力を使えば世界中どこにいたっていずれ見つけることは出来る。
連れ戻すことだって、きっと容易い。

でも・・・それではダメだ。

ハヤテがここを旅立ってしまったら、きっとその時点で・・・終わってしまう。
強引にハヤテを屋敷に連れ戻したとしても、
ハヤテにとってそこにいる私達は・・・・・・多分、過去の存在でしかなくなっていると思う。
そう割り切らないと・・・ハヤテ自身が、辛すぎるハズだから・・・・・・
私もハヤテも、埋まらぬ溝に悩み・・・そして結局、ハヤテはまた屋敷を出て行くことになると思う。
私と・・・・・・マリアをおいて。

マリア・・・・・・

マリアにも、酷いことを言った。
裏切られたと思った。
ずるいと思った。
許せないと・・・・・・思った。

例えハヤテを連れ戻せなくても、マリアはずっと私の傍にいてくれるだろう。
・・・罪滅ぼしという、自分への罰の意識のもとに。
でも・・・そんなのは・・・・・・イヤだ。
ハヤテをとられたのは悔しい。
本当に悔しいし、恨めしいし・・・ずっと隠し事をしていたと思うと・・・・・・!

・・・・・・でも、歩に言われたことを思い返したとき・・・アイツの言葉は、
私にとってハヤテだけに当てはまるものじゃなかった。
マリアは・・・・・・私のことを誰よりも理解してくれた・・・・・・大切にしてくれた・・・・・・
私の―――家族なのだ。
3453/5:2007/01/29(月) 20:28:06 ID:f7X7TFj4

もし・・・もしも、万が一!
今夜・・・・・・ハヤテに会えなかったら・・・連れ戻すことが出来なかったら・・・
きっと私は、二人の大切なヒトを永久に失ってしまう。
一人とは、二度と会えなくなって・・・
もう一人とは、二度と・・・・・・心を通わせることが、出来なくなる。

そんなのは・・・イヤだ。
そうなったら、私は一人になってしまう。
友達はいても・・・家族はいなくなってしまう・・・
・・・・・・だから!
私は走って・・・そして、30分程経った頃だと思う。

―――見つけた。

立ち並ぶ倉庫の間、細く開けたその先にある、船の甲板。
こんなに遠く離れているというのに、絶対に見間違い等ではないという確信と共に・・・
私は、ハヤテを見つけたのだ。

「――――――ハヤテぇえっ!」

駆け出していた。
もう疲れきって足は棒のようになっていたハズなのに、
視線の先にいるアイツに向けて全力疾走する。
なかなか縮まらない距離がもどかしい。
でも、それでもだんだんアイツの姿ははっきりしてきて・・・

ボ―――――――――ッ

聞こえたのは、汽笛の音。
聞こえてくるのは、正面から。
ハヤテを乗せた、あの船から・・・

「ハヤテっ! は・・・っ、ハヤテぇ!」

今まで出したこともないような叫び声をあげながら、私は必死で走る。
こんなに走ってるのに、心臓が爆発しそうなくらい苦しいのに、
ハヤテの姿はなかなか近付いてこない。
私の声にも気付いてくれない。
ハヤテはただ、どこか遠くを眺めている。
それはもしかすると、私達が一緒に暮らした屋敷の方かもしれない。
どこかへ去っていくその前に・・・最後の名残を惜しんでいるのかもしれない。

その姿は、まるで私のことを・・・私達のことを過去のものとするための、儀式をしているかの様に見えて・・・

「ダメだ! 行くな! ハヤテっ! ハヤテ―――っ!」

ありったけの声を張り上げる。
精一杯、走る。
船はまだ動かない、けれどハヤテとの距離も、なかなか縮まらない。
それでも走って―――

「―――あぅっ!?」

何かに足をとられた・・・と思った次の瞬間、身体が宙を泳ぎ・・・・・・すぐに、堅い地面の衝撃。
後ろで何かがガラガラと崩れる音。
・・・つまずいて、思いきり転んでしまったようだ・・・くそっ!
我ながら・・・情けない!
3464/5:2007/01/29(月) 20:29:26 ID:f7X7TFj4

「うく・・・いつ・・・・・・っく!」

ええい!
転んでる場合じゃない!
痛がってる場合じゃないっ!

すりむいた膝と手の平に力を込めて身体を起こし、
顔を上げて、真っ先にアイツの姿を探して――――――

「・・・ハヤテ」

その姿は相変わらず遠くにあったけど、
ハヤテの顔は―――こちらの方を向いていた。
いや・・・はっきりと、私を見ていた。
積み上げた木箱が崩れた音を聞いたか、視界に入ったか・・・
だが今はそんなことはどうでもいい。
大切なのはただ一つ・・・・・・ハヤテが、私に気付いたのだ。

「ハヤテっ! そこを動くな! 今行くからな・・・ハヤテぇえ!」

転んだ痛みも疲れも忘れて、もう一度走り出す。
ハヤテが気付いてくれた・・・ならば、まだ間に合う・・・私の声は・・・・・・まだ届く!

「はぁ、は・・・ぁっ! ハヤテ・・・ハヤテっ!」

少しずつハヤテの姿が大きくなる。
アイツも何か叫んでいるようだけど、声はまだ聞こえない。
聞こえはしないけど・・・よかった・・・ハヤテは逃げないでいてくれる。
だからあとは、声が届くところまで・・・船が出る前に!

走るのは苦しいけど、すりむいた膝も痛いけど・・・
走っていると、こんな時だっていうのに、マラソン大会のことが思い出される。
折角ハヤテがチャンスを作ってくれたにもかかわらずゴール直前で私は逆転されてしまい、
そのせいでハヤテはクビになりかけてしまった。

もしもあの時、あと一歩前に出ていられたら、あんなことにはならなかったのだ・・・
だから・・・今度は必ず・・・絶対に間に合って見せる!
3475/5(続く):2007/01/29(月) 20:30:43 ID:f7X7TFj4

倉庫と倉庫の間の、狭い路地のような通路、
その向こうに見えていたハヤテの姿もだいぶ近付いてきた。
倉庫の壁の切れ目までならあと僅か、そこまで出れば・・・・・・きっと声も届く!
だから、走って、走って――――――

倉庫の間の路地を抜け、一気に視界が開けた・・・そのとき、
ハヤテの声が、届いた。

「危ないお嬢様――――――!」

え・・・?

やっと届いたハヤテの言葉の意味は・・・横から照り付けるヘッドライトが教えてくれた。
路地から飛び出した私は、スピードに乗った巨大なトレーラーの目の前に踊り出て――――――

あ・・・

景色が・・・・・・ゆっくり、進む。
絶望的なスピードで迫り来る真っ白な光に呑み込まれながら、私は――――――

「・・・ハヤテ・・・」

最後にぽつりと呟いて、


衝撃、そして――――――


・・・・・・


・・・




348名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:32:04 ID:f7X7TFj4
今回の投下分は以上です。
まだしばらく続きそうですが、お付き合い頂ければ幸いです。
では、失礼します。
349名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:32:35 ID:KRq9wvs0
リアルタイムktkr

あああああナギいいいいいいいいいいいいい
350名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:35:15 ID:NSGKRjvU
一番レス狙ってたのに

結構とれてるのよ自分
351紫幽:2007/01/29(月) 20:35:56 ID:ciYXPnWG
>>65さん。予想通りのナギ視点でのGJ話でした!!やはり、続きが気になる終わり方でしたね。
ROCOさんも、楽しみにしてますので!!
352名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:37:45 ID:kFZYmd17
SUGEEEEEEEEEEEEEEE
353名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:53:54 ID:pdAI3KUe
超GJ!GJ過ぎて話しにならん!!!
354名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 21:01:31 ID:NSGKRjvU
マリヤーーだしてー
355名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 22:09:36 ID:+DLgudZ9
気になるーーー続きが続きが気になるー
356名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 22:37:19 ID:tWcsfJry
今回でハッピーエンドかと思ったら…見事に裏切られたぜwww
GJ!!!!!!
357名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 22:37:58 ID:aFloPSob
これはわくてかとしか言い様がないだろ……
常識的に考えて…………
358名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 23:27:59 ID://b2BPcz
ハヤテが死んでしまうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!
それとGJぅぅぅぅぅぅぅぅ!
359名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 00:14:52 ID:VYzJS+HC
>>347ああああ続きが気になる!!あんた凄えよ!
360名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 00:21:17 ID:3nou4uMm
GJ
普通にどんどんと話に引き込まれていきます
361名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 00:23:42 ID:p8vC81yS
ハッピーエンドはまぼろしか
362名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 00:24:36 ID:WERq2CJZ
GJ!!!超GJ!!!!!
まじすげぇ!ハヤテじゃないみたい!!
363名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 04:57:01 ID:gLuLESPG
早く続きを!
あぁしかし続きを見たいような、見たくないような
もどかしいぞ!
364名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 07:01:03 ID:p8vC81yS
事故に頼るのはどうかと
365名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 07:11:49 ID:UOJ1Jse+
頼ってるのかどうかは別として、うん本当にハヤテ最終回を見てるようで感動できますね。
次はハヤテ視点でくるかな?
ナギ死亡かも・・・。
366名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 07:40:41 ID:Y8uT5BVU
ば、馬鹿を言うな。ハヤテが助けてくれるに決まっているだろう
367名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 11:28:46 ID:N9AJpogd
むしろハヤテ大怪我コースだと思うぞ
368名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 14:06:45 ID:p8vC81yS
賞賛の心は我が内に
369名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 18:14:22 ID:I6HYVQsB
今回のスピード感すごくいい!
GJ
370名無しさん@ピンキー :2007/01/30(火) 19:16:59 ID:Nq9NrMp4
あqwsでrftgyふじkぉ;p
371名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 21:18:11 ID:YNs46ExD
もしもハヤテが誘拐しようとした人が
他のキャラだとどういうストーリーになったんでしょう?
372名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 21:32:03 ID:owLuT/5T
>>371
面白そうだな。個人的には伊澄の場合が見たい
373名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 22:13:51 ID:8o9OMAKE
意表をついてマリアとか
374名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 22:50:49 ID:VuHyKBfp
出遅れてしまったがGJ!!
なんか君望思い出して軽く鬱w
というかマジですごい。このままノベル版で売ってたら買う

>>351
他の職人さんの感想とか書く時はコテはずせ
うざい
375名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 23:26:26 ID:UOJ1Jse+
>>351です。すみませんでした。
376名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:11:00 ID:1Lgwj/XE
文体がカイジみたいだな
・・・・・とかーーーとか

でも面白い、エロ無しでいいじゃんw
377名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:11:34 ID:iRyepy39
毎週話を考えて限られた時間内で漫画を描かなきゃならない状況にある人間と
自分の好きなときに趣味で創作ができる立場の人間を同列に扱うのはよくないとしても…
デスノートの某ウソバレや最終回コラといいその作品を深く理解したファンの方が原作者より面白い話を作れるって悲しいよな
378名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:16:02 ID:Dm2OsM0z
>>377
確かにそうだが原作者がいなけりゃ
ハヤテはないんだぜ
379名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:19:34 ID:7yAfCSfL
つまり、畑さんは神という事か
380名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:35:42 ID:cdg882AM
GJとしか言いようがない
381名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:56:19 ID:1xA+D4vo
>>364
あー、その気持ちは分からんでもない。

俺は、場末のスナックで女装ホステス、源氏名は「マリア」で、それなりに売れっ子で常連指名もあって、
地元名士のおじさんに「おうマリア、そろそろワシのねんごろになれや」としつこく言い寄られいる、とか妄想してたぞw
382名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 01:19:00 ID:iRyepy39
今のハヤテなら女装して体売れば金なんてあっという間に稼げそうだ
本人は当然嫌だろうけどナギのためなら自分を省みない性格だし
383名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 07:24:52 ID:LLv9Ti/H
昔のハヤテの「体を売る」は、臓器だもんな。
肉体的にも精神的にも瀬戸際な主人公だよな。
384名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 07:34:45 ID:wWF0wEx9
むかしでも性的に売ってました
385名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 07:44:19 ID:tY0R6F6l
アッー
386名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 15:32:35 ID:iywcsGcy
今週号のナギかわいい。
期待♪
387名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 22:48:39 ID:1Lgwj/XE
なんか掲示板止まっている?
388名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 00:58:42 ID:gW+kQRm3
前回が悩ましい引き方だったので早めに投下できればよかったのですが、
普通に間が空いてしまいました。

それはともかく、
>>66-71
>>78-84
>>123-125
>>189-194
>>242-251
>>343-347
の続きを投下させて頂きます。
3891/6:2007/02/01(木) 01:00:28 ID:gW+kQRm3

目を開けたとき・・・

そこには、一番会いたかった顔があった。

「お嬢様・・・」

私はハヤテに抱きかかえられていて・・・

「大丈夫ですか?」
「ハヤ・・・・・・っ! ・・・・・・っう・・・ぅ・・・・・・ぅ・・・っ」

ハヤテの顔を見て、声を聞いて・・・これまで抑えていたものが一気に込み上げてきて、
そのままわんわん泣き出してしまいそうになる。
ヘッドライトの光に飲み込まれる寸前、私を襲った衝撃には覚えがあった。
いつか私を助けてくれた・・・・・・ハヤテの必殺技。
ハヤテは、あのトレーラーなんかよりずっと速く、私の為に文字通り・・・飛んできてくれたのだ。

『二度と私の前に現れるな』

そんなことを言った私の為に・・・・・・それでもハヤテは来てくれたのだ!
そう思うと・・・ハヤテの胸に顔を埋めて、子供のように泣きじゃくりたかった。
だけど・・・私は、そんなことのためにここまで来た訳じゃ・・・ない。

「・・・・・・っ ・・・・・・また・・・助けられてしまったな」
「いえ・・・それよりお嬢様、お怪我は・・・って、その手! それにお膝も!」

まるで今朝までの、ハヤテがそこにいるのが当たり前だった頃と同じようなやりとり。
私は今、目を醒ましたばかりで・・・これまでのことは全部・・・悪い夢だったって・・・
そう思いたくなるような。
でも、それは甘い幻想に過ぎない。
そんなものに浸っていたら・・・・・・きっとハヤテは戻ってこない。

「大丈夫だ、転んですりむいただけだ」
「ですが、早く消毒しないと・・・!」

あんなことを言った私に、ハヤテは本当に心配そうな顔を見せてくれる。
昨日まで、その視線には私への愛情が込められているって・・・そう思ってたんだけどな・・・

「なぁハヤテ、マラソン大会のこと、覚えているか?」
「え? は・・・はい」
「あの時、最後には負けちゃったけど、 ハヤテが鍛えてくれたんだよな・・・」
「はい・・・」

突然現れた上にいきなり轢かれそうになって、そのうえこんな話だ。
ハヤテも混乱しているのだろう・・・そのせいか、今はいつもの・・・今朝までのハヤテに戻っている気がする。

「あの時・・・練習は疲れるしイヤだったけど・・・
 でも、最後に一人で走ったとき・・・途中からでも、一人で・・・ゴールまで行けるって思ったとき・・・
 スポーツも案外悪くないって思ったんだ」
「お嬢様・・・」
「それにな! ハヤテも見ただろう!?
 たった今、お前を探して、私はずっと走ってたんだぞ!
 ハヤテが私のこと、甘やかすばかりじゃなくて・・・ちゃんと鍛えてくれたから、
 だからあんな風に走れるようになったんだ!」

そして、じっとハヤテの目を見つめたまま、少しだけ笑う。

「お前が残してくれたものの、一つだ」
3902/6:2007/02/01(木) 01:02:13 ID:gW+kQRm3

ハヤテは一年の間に、たくさんのものをくれた。
形のないものがほとんどだし、今になってやっと気付いたものもある。
でも、どれも・・・どの思い出も、私にとっては宝物だ。

ハヤテはきょとん、とした顔をして、それから表情を崩して―――

「お役に立てて何よりです、お嬢様」

そう言ったときの顔はとても爽やかで・・・
まるで、これでもう未練はないとでも言いたげな表情だった。

「―――だがな」
「・・・・・・はい?」

実際、そんな気分だったんだろうが・・・そうは問屋が卸さないのだ!

「走るのはいいが、つまずいて転ぶわ轢かれそうにはなるわ・・・
 これではマトモに走れるようになったとはとても言えん!」
「は、はぁ・・・?」
「こんな中途半端ではどうにもならん!
 鍛え始めたからには、責任をもって最後まで見守るのが筋だろう!」
「え、イヤ、それは・・・」

ハヤテの表情に、露骨に混乱の色が混じるが・・・まだまだ!

「そもそもだ! 主に走らせるなど、執事として恥ずかしいとは思わんのか!
 そんなことでは一流の執事には程遠いぞ!」
「いや、あの・・・お嬢様・・・?」
「マラソン大会の時だってそうだ!
 お前がヒナギクごときに手間取ったりせずに最後まで私を抱えて走りきっていれば、
 桂先生に遅れをとることだってなかったんだ!」
「いや・・・あの・・・・・・スポーツも良かった、のでは・・・?」
「うるさいっ! それはそれ! これはこれだ!
 要するに執事がしっかりしていれば主が無駄に走り回る必要など無いのだ!」
「は、はぁ・・・・・・」
「だがハヤテ」
「は・・・はい?」
「たとえ未熟でもだ!
 私は・・・お前以外のヤツに身体を預けるつもりはない」

ハヤテの表情が僅かに硬くなるが、構わず続ける。

「私を抱えて走ることが許されるのは、ハヤテ・・・お前だけだ」

やはりハヤテは・・・・・・なにも言わない。
私が次に何を言うか理解して、その上で敢えて今は私の言葉を待っているのかもしれない。

「だからハヤテ・・・」

言葉が、詰まりそうになる。
いくら無茶を並べようが勢いでまくし立てようが、結局は―――

「行くな・・・」

この言葉―――

「行ってはダメだ・・・ハヤテ」

これを伝えなくては、何も始まらないのだ。
3913/6:2007/02/01(木) 01:03:59 ID:gW+kQRm3

そして・・・この言葉はスイッチでもある。
屋敷で、一度は止めてしまった時計の針を、再び進める為の・・・

いま、そのスイッチは押され・・・動き出した針は、もう二度と止まらない。
決着がつくまでは・・・

「お嬢様」

ハヤテはそれだけ言って、うつむいて・・・顔を上げ、少しだけ嬉しそうに、

「ありがとうございます」

そして、とても寂しげに―――

「ですが・・・・・・すみません」

はっきりと、言った。

「僕は・・・お嬢様のお気持ちに応えることは・・・出来ません」
「・・・そうか」
「・・・・・・」

・・・・・・わかっていた答えだ。
ハヤテの心が簡単に覆ることはないし、
ウソを吐いて誤魔化すようなヤツではないことくらい・・・十分過ぎるくらいに知ってる。

だけど・・・

「なぁ、ハヤテ」
「・・・はい」

それでも、伝えなきゃならないことがある。

「いいか、よく聞け」

私の口から、自分の言葉で・・・
この男に。

「私は・・・ハヤテ、お前のことが・・・・・・スキだ」


ずっと、ハヤテは私のことがスキだって思い込んでいた。
だから、こんなこと・・・わざわざ伝えるまでもないって思ってた。
・・・恥ずかしくもあった。
もし、もっと早く伝えることが出来ていたら、
もっと違う“今”を迎えていたかもしれない。
今更、そんな仮定にはなんの意味もないけど・・・・・・でも、

ずっと・・・ずっと抱いてた気持ちを一度も言葉にしないまま終わらせるくらいなら・・・・・・!

・・・・・・

「僕も・・・」

ハヤテはいつもの優しげな目を一度、僅かに伏せて、そして私に笑いかけるように・・・

「お嬢様のこと・・・スキ、ですよ」

そう、言ってくれた。
3924/6:2007/02/01(木) 01:05:47 ID:gW+kQRm3

優しすぎる微笑みは、ハヤテの心遣いに満ちていて・・・
ハヤテの本心を知っていても、それでも・・・・・・嬉しかった。

「だが・・・それは、一人の男としてのお前が、一人の女としての私に向けた言葉ではない。
 ・・・・・・そうだろう?」

恨み言を言うつもりはない。
満面の・・・は無理でも、一応は笑顔を浮かべられている・・・と、思う。

「はい・・・」

ハヤテは短く答えると、目を伏せる。

「そうか」

わかっていたことだけど・・・やっぱり・・・・・・辛いな・・・・・・

「つまり私は・・・フラレた訳だ」

軽く笑い飛ばしてみようかとも思ったけど、無理だった。
乾いた笑いすらも出てきやしない。
代わりに、目頭がじーんとして、鼻がつんとして・・・
熱いものが、こみ上げてきて・・・・・・

今になって初めて・・・失恋した、って実感がした。
スキなヒトに気持ちが届かない・・・・・・切ないよ・・・
辛いよ・・・・・・胸が・・・心が、痛いよ・・・・・・
このまま泣き喚きたいよ・・・・・・!

・・・だけど、それでもアイツは―――

「歩は、二度もこんな思いをしたのか・・・」
「歩・・・西沢さん・・・?」
「だが、それでもアイツは・・・・・・まだ諦めないって言ってた」

こんな辛い思いをしながら、それでも歩はハヤテのことがスキだって言い切った。
本当にアイツは・・・ハヤテのことが、スキなんだって・・・よくわかった。

「だがな!」

そう思うと、心が奮い立ってくる。
そうだ。
アイツは・・・歩はトモダチで、そして・・・・・・ライバルだから・・・
負けてなんかいられないのだ!

「私だって・・・まだ諦めないぞ!
 この私が! そう簡単に諦めるワケがないだろう!
 アイツなんかに負けてられるかっ!」
「お・・・お嬢様!?」
「それにいいかハヤテ! 私はまだ14歳になったばかりだ!
 背はまだ伸びるし、む、胸だって多分もっと大きくなる・・・かもしれないんだぞ!
 三年もすればマリアより美人にだって、ヒナギクより格好よくだってなるかもしれないんだぞ!」
「え、ええと・・・?」
「そんな私と、それに歩もだ! 私もアイツも簡単には、いや絶対に諦めないぞ!
 例えお前が逃げたって追い掛けて、アタックし続けてやるからなっ!」
「・・・・・・」
3935/6:2007/02/01(木) 01:07:46 ID:gW+kQRm3

はは・・・ハヤテのヤツ、唖然としてる・・・
ここまでは・・・ちょっと癪ではあるが、アイツのお陰で一気に言えた。
あと少し。

あとは・・・私だけの言葉で伝えなきゃいけないこと・・・

「なぁ、ハヤテ・・・お前は私の気持ちに応えられないから、戻れないと・・・そう言うのだな」
「・・・・・・はい」
「そうか・・・・・・」

ハヤテを追い出した私が、自分の言葉で伝えなきゃいけないこと・・・

「ハヤテ、お前は私に恩があるからとか、借りがあるからとか・・・
 それでそういう風に思ってるのかもしれないな・・・・・・だけどハヤテ、知っているか?」
「・・・?」

今更気付いた、私の・・・心。

「お前を捜して走り回っている間、私はお前のことばかり考えてた。
 お前がいた一年間のこと・・・・・・」

色々なことがあった。
いつもバタバタしていて、騒がしくて、楽しくて、嬉しいことが沢山あって、
恥ずかしいことも切ないことも、腹立たしいことも悲しいことも、とにかくいろんなことがあった。
でも、本当に―――

「本当に、楽しかった。
 お前が来てから、私の世界はいつの間にか変わってしまっていた。
 友達も増えたし、学校も少しだけ・・・楽しくなった。
 それも全部、ハヤテ・・・・・・お前のお陰なんだ」
「・・・・・・」
「私はお前を助けたかもしれない・・・でもな、ハヤテ。
 お前は私に新しい世界を見せてくれた・・・
 屋敷に引き篭もって、限られた友達としか付き合わなかった私に、沢山の出会いと、経験をもたらしてくれた。
 お前が・・・ハヤテがいてくれたからだ・・・
 だから私はな、お前に・・・・・・本当に・・・・・・感謝しているんだぞ」
「お嬢・・・様・・・・・・」

私は、ハヤテのことがスキだ。
でも、ただスキだから戻ってきて欲しい訳じゃないんだ。

「今なら・・・今更かもしれないが・・・だが、はっきりと言えるよ・・・
 ハヤテ、お前と・・・マリアと過ごした日々はな・・・私にとって掛け替えの無いものだった。
 本当に・・・本当に大事な・・・・・・何よりも大切な日々だったんだ。
 だから・・・だから・・・・・・!」

心からそう思う・・・だからこそ・・・・・・

「・・・帰りたい」
「・・・・・・」
「私は・・・お前と・・・帰りたい・・・・・・お前と一緒に帰りたい!
 また、昨日までと同じように、ハヤテとマリアと、三人で一緒に暮らしたい!
 ハヤテといた・・・ハヤテがいてくれた日々を・・・・・・終わりになんかしたくない!」

例え―――

「・・・・・・お前が・・・最後に私を選んでくれなくても・・・・・・」

この想いが叶わなくとも――――――
3946/6 (続く):2007/02/01(木) 01:09:58 ID:gW+kQRm3

「―――それでも私はお前といたい!」

じわ・・・と、熱いものがこみ上げてくる。
ダメだ・・・泣くなんて・・・あとでいくらでもできるんだ・・・
だから、今はちゃんと顔を上げて・・・・・・前を、ハヤテの顔を見て―――

「だからハヤテ・・・私の執事でいてくれ・・・!
 どこにも・・・行かないでくれ・・・・・・」

涙がこぼれそうだけど、絶対に顔は伏せない。
ハヤテから目を逸らしたり、しない。

この想いが届きますように・・・って。


私の心が・・・大切なヒトに・・・届きますように――――――



「・・・お嬢様」

滲む視界の真ん中で、ハヤテもまた私のことをじっと見つめていた。
何も言わず、私の視線を真っ直ぐに受け止めて・・・

そして軽くうつむいて・・・・・・

「僕も・・・・・・帰りたいです・・・・・・」

目を伏せたのは、涙を隠す為なのかもしれない。

「僕もお嬢様と・・・・・・帰りたい・・・です・・・・・・」

ハヤテの声は、涙声だったから。

「・・・・・・わかった」

ぎゅっと握られているハヤテの手を強引に取って、引っ張る。
顔を上げたハヤテの目には、やっぱり涙が浮かんでいて・・・
そんなハヤテに、やっぱり泣きそうな顔の私が声をかける。

「帰るぞ、ハヤテ・・・・・・私たちの家に」
「・・・・・・はい!」

そう言って、私の手をぎゅっと握り返された。
手の平の擦り傷にはちょっと痛かったけど・・・・・・

でも、ハヤテの手は・・・・・・とても温かかった。




395名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 01:12:23 ID:gW+kQRm3
今回投下分は以上です。
まだしばらく続きそうな感じですが、
温かく見守っていただけるか、もしくはスルーしていただければ幸いです。
では、失礼します。
396名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 01:31:33 ID:vl5m+uGj
これでハッピーエンドかと思わせておいてまだ続くのですか――――!?
すさまじくGJです。 最後まで応援してます。
397名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 01:32:28 ID:5bnjnGCr
涙が止まらない
398名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 02:02:11 ID:DLvcwyx8
相変わらずのGJっぷりだなぁ
399名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 02:53:14 ID:Ak0bRWnl
感動ですよ。もうGJとしか言えない
400名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 02:57:44 ID:bDpB+mrl
マジ GJ。

つぎはマリアさんじゅうななさいかっ!
マリアさん、 wktaなんだよ マリアさん
401名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 02:59:48 ID:bDpB+mrl
wkta って何なんだよ、俺 orz
マリアさん、 wktkなんだよ マリアさん
402名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 03:00:40 ID:aTcvWJEe
すげー、ナギがちゃんとヒロインやってる。
403名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 08:24:18 ID:I+e7svls
会長の話は来ない
404名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 08:48:20 ID:I+e7svls
カイチョウはもう出てきそうもないのかな
どれだけ跳んだのかな
405名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 09:42:28 ID:604jQaN7
エロ無しでこれだけの破壊力を出せるとは、スゴい人がいたものだ

GJ!!!
406名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 17:44:31 ID:bMQhFABl
>>394
萌えた
407名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 17:53:36 ID:0uOw9sBZ
純粋に泣けた
408名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 17:54:48 ID:I+e7svls
確か前に、
嬢の思いを受け止めたその後で、
ヒナギクと付き合うことになるってSSを読んだ覚えがある

補完庫のどれだかわからんけど
409名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 18:02:23 ID:y0LgOZcu
この話にもエロが来そう。ハヤテ最終回(のような)話GJです!
410名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 20:26:22 ID:BlaRM5JX
>>388-395
なんちゅう…、なんちゅうモンを読ませてくれるんや…

まさか、エロパロ板で涙するとは思わなかった。
GJと言いたいが、今後の更なる神展開を予想して、
そん時のためにwktkしながらとっておく。
411名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 20:40:10 ID:xfIF9Ufp
個人的に『柔らかな〜風に抱かれ〜♪』な展開を期待していた。
412名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 21:10:47 ID:gqg4Iyj/
脱水症状になるんじゃねぇの?って位泣いた
超GJ!!!
413名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:01:15 ID:PBSkK0er
GJ!
この後に控えるであろうマリアに期待が高まってます
414名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:20:49 ID:BLuVjqvE
あ、そういや
メインはマリアだったもんな
415名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 02:13:50 ID:rzx3OXgu
歩が出てない…
416名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 03:16:31 ID:BYDp1WK4
今回の流れで歩出すのはムリだあw
417名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 21:12:20 ID:w3GgBSA1
今現段階の破壊力は相当のものだが
ここからさきクライマックスに向かって一体
どれほどの破壊力になるんだろ?
418名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 21:41:07 ID:vZ4uRYSO
このSSは百八式まであるぞ
419名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 22:09:16 ID:KbwXkzI9
むしろ嬉しいwwwwwwwwwwww
420名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 01:59:09 ID:/ihqiQwc
と、鳥肌が…
421名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 02:22:17 ID:75lmvpWt
保存しますた

この板で切ない気持ちになるとは思わなかった。
GJ!最後までwktkしてます
422名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 11:33:29 ID:f6P7RT3v
わ、私は近いうちにSSを投下するかもしれない。
423名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 15:20:29 ID:Gs4liHDb
>>418
むしろあれだ、作者はこのSSを無効化できる。
424名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 19:46:15 ID:Kt+LspYb
読んでいると顔がにやけていくの止められない…
425名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 21:50:00 ID:9gfBV3e3
最後がメイドであろうことはメイハクなのだけれど
西姉と桂妹はもう一度出番あるのかな
426名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 23:29:11 ID:I/kIhwaJ
投下はまだでつか?(;´д`)ハァハァ
427名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 01:15:42 ID:1ogBT9GB
焦るな
今はまだその時ではない、座して茶でもしばきながら待つのが吉
428名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 01:50:13 ID:AOOXGazi
なんつーか、
鬼畜の陵辱する側のハヤテも
純愛系の恋愛してたり忠誠してたりのハヤテも
女装とかでウケのハヤテも

なんかあんまり好きじゃないのよねー
429名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 02:59:22 ID:qR3NMXbZ
>>425
三千院家前でハヤテの帰りを待っているという線は?

いやこんな妄想より神の投下を待ちますか
430名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 17:04:53 ID:PLwDbDnk
>>428
じゃあ、筋肉ムキムキなハヤテや、ダンディズムあふれるハヤテや、やたらと厨房臭いハヤテならOK?
431名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 20:45:39 ID:DI5Fa/iz
>>430
ここはF1カーに3回くらい轢かれても死なない強靱な身体を持ったサイボーグで。
432名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 20:52:09 ID:niGHQReQ
>>428
じゃあNTRだな。
ハヤテが寝取ってもいいし、ヒロイン達を寝取られてもいい。
また、ハーマイオニーが寝取り、寝取られてもいい。
433名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:26:50 ID:tzHAsseQ
また間を空けてしまいましたが、
>>66-71
>>78-84
>>123-125
>>189-194
>>242-251
>>343-347
>>389-394
の続きを投下させて頂きます。
(これ、前回の分だけ書けばいいですかね・・・長くなってきた)
4341/9:2007/02/05(月) 22:28:39 ID:tzHAsseQ

お屋敷へと向かう車の中、僕はお嬢様と並んで後部座席に座っていました。

一年前の真実を知ったとき、自分はもうお嬢様の隣にはいられないと・・・
お嬢様に言われるまでもなく、お屋敷を出ていくべきだと・・・そう、思っていました。
でも結局、僕は今こうしてお嬢様の隣に座っています。

「なぁ、ハヤテ」
「はい、お嬢様」

あれから、お嬢様は僕の手を握ったまま、放そうとしません。
車に備え付けの救急箱で擦り剥いた膝と手の平を手当てしている間も、
空いている方の手はずっと僕の袖を掴んだままでした。

もう逃げたりしませんよ―――なんて冗談めかして言ってみたりもしましたが、
お嬢様はうつむいたまま、僕の手を放そうとはしませんでした。

「何処に行こうとしていたのだ?」

そんなお嬢様が口を開いたのは、車が走り出してからしばらく経ってからのこと・・・

「はい・・・遠くへ・・・」
「アテはなかったのか?」
「はぁ、まぁ・・・どこかの漁港まで密航して、
 以前に何度か乗った遠洋漁業の船にでも乗せて貰おうか、くらいは考えていましたが・・・」
「やはりか・・・」
「お見通し、でしたか」

お嬢様はふん、と微かに笑い、
僕自身も、はは、と軽く笑ってしまいました。
確かに・・・安易ですよね。

「だがハヤテ、密航だったら、あんな目立つところにいてはマズかったのではないか?」
「そうですね」

確かにその通り。
ああいうことも以前は慣れっこでしたから、発見されにくいポイントは熟知していたのですが・・・

「出来るだけ早くここを離れなきゃ、って・・・思ってたんです。
 でも、出航まであと僅かっていう時、つい・・・・・・」
「名残を惜しんでいたのか」
「はは・・・本当にお見通しなんですね」

ふっと、小さく息をついて・・・その時の気持ちを振り返ってみます。
自分が腹立たしくて、情けなくて、お嬢様とマリアさんに申し訳なくて・・・
でも、やっぱりどうしようもなく寂しくて、切なくて・・・

「お屋敷を出てから、偶然ヒナギクさんに出会ったんです」

お嬢様は“口を挟む意図はない”とでも言うように、小さく相槌をうたれるだけ。

「引き留めてくださって・・・嬉しかったのですが、
 お嬢様に会わせる顔がなくて・・・お断りしてしまいました。
 そのまま別れを告げようとした時、言われたんです。
 ―――必ず、帰ってくるように・・・って」
4352/9:2007/02/05(月) 22:29:55 ID:tzHAsseQ

胸に響く言葉でした。
僕はまた・・・今度こそ、全てを失ってしまったと思っていたのですが・・・
そうではなかったのです。
僕との別れを惜しんでくれる人がいるんだ・・・って。

「それで・・・考えてしまったんです。
 お嬢様に救われてからの一年のこと・・・出会った沢山の人達のこと・・・」

散々だった僕の人生のなかで、間違いなく一番輝いていた一年。
キツいことも辛い思いをすることも沢山あったけど、それでも文句なしに楽しかった、一年。
生まれて初めて・・・スキな人ができた・・・恋をした、一年。

「そんなことを思ってる間に何本か船をやりすごしてしまいまして・・・
 いい加減に覚悟を決めて船に乗り込んだんですが、最後にまた、未練に駆られた・・・んでしょうね。
 なんとなく、お屋敷の方を眺めたくなったんです」

いかに広大なお屋敷も、そびえ立つ学院の時計塔も、もちろん・・・あの人の姿も、
ここからでは見えないってわかっていたんですけどね・・・

「そこを私が見つけた、という訳か」
「はい」

答えて、思わずクス、と笑みが溢れてしまいます。

「そんな気分に浸っていたら、いきなり激しい音がして、何かと思ったら・・・」
「ふん・・・」

転んだところを見られたのが恥ずかしいのか、お嬢様はちょっと拗ねられてしまった様ですが・・・

「でも、お嬢様が来てくれたってわかって、嬉しかったんですよ?」
「・・・そうか」
「はい・・・でもやっぱりあの時は、お嬢様と会わせる顔がない、っていう思いも強くて・・・」

逃げ出しもしませんでしたが、すぐにお嬢様の元へ駆け寄ることも出来ませんでした。

「そのせいで、お嬢様を危険な目に遭わせてしまいました」
「いいよ、無事だったしな。
 それになんだ・・・ハヤテに助けられて・・・嬉しかったぞ・・・」

ぎゅっと・・・お嬢様の手が、僕の手を握り締めていました。

あの時。
お嬢様が迫っていたトレーラーに全く気付く様子もなく路地から飛び出した瞬間・・・
僕は叫びながら・・・・・・考えるより先に、跳んでいました。
お嬢様の元へ――――――文字通り、疾風の如く――――――

「まったく・・・あんな助け方をされては、ますます・・・・・・」
「はい?」
「―――っ! だから・・・その・・・!
 ますますハヤテのことがスキになってしまうではないか!」
「あ・・・あは、はは・・・」

なんと言いますか・・・思わず引き攣った笑い方をしてしまう僕を、お嬢様はじろりと睨まれて・・・

「・・・なんだその嫌そうな笑いは?」
「い、いえ! その・・・」
「・・・ふんっ!」

ぷいっ、とそっぽを向かれてしまいました。
4363/9:2007/02/05(月) 22:31:22 ID:tzHAsseQ

「いいかハヤテ! さっきも言ったがな、私はお前のことを諦めるつもりは毛頭無いからな!」

そう・・・そこは、根本的には何も・・・解決されてはいないのです。
お嬢様は僕のことを想ってくれている・・・それは、嬉しいことではあるのです。
でも・・・僕は・・・・・・

「ハヤテ!」
「は、はい!?」
「お前は誰がスキなのか・・・言ってみろ」
「へ!?」
「いいから! 早く!」

唐突です、でも・・・そうですね・・・・・・お嬢様ははっきりとご自分の気持ちを言葉にされました。
ならば、僕も――――――

「・・・マリアさん、です」

僕の手を握るお嬢様の手に、ぴく、と力が入ったのが伝わってきます。
それでも・・・僕は、やっぱり・・・・・・

「僕は・・・マリアさんがスキです」

ぎゅ、と・・・
お嬢様の手を、傷に響かないように気を使いつつ、それでも・・・強く握り返しながら、そう答えました。
お嬢様は“ふっ”、とひとつ溜息を吐いて、

「そうか」

と穏やかに言われ・・・ながら、じろりと僕の顔を睨みつけて・・・

「それでも私は諦めないからな。
 いつか必ず・・・借金だとか、執事と主だとか、そんなことと関係なく・・・
 一人の女として、必ずお前の気持ち・・・捕まえてみせてやる!」

それだけ言うと、またしてもぷいっと窓の方を向かれ・・・

「だから・・・」

微かに肩を震わせて、

「それでもお前が、お前の今の気持ちを貫くというのなら・・・私を諦めさせてみせろ・・・」

僕の手をぎゅ・・・っと握り締めて・・・

「認めさせてみせろ!」

叫ぶように、言われました。
・・・・・・言って下さいました。

「・・・はい」


お嬢様の手は、僕の手を握り締めたまま。

その小さな手は温かく・・・
でも、その温もりに・・・胸が少しだけ、痛みました。


4374/9:2007/02/05(月) 22:32:39 ID:tzHAsseQ

それから僕たちは何も言わず、黙ってシートに身体を預けていました。
やがて車が高速を降り、スピードを落としたところで、

「お嬢様、そろそろお屋敷ですね」

本当に何気なく、僕はそんなことを口にしました。

「む・・・」

それまでずっとうつむいていたお嬢様も、やはり何気なく顔を上げて、
窓の外に目をやっていましたが・・・

「おい、止めろ」
「へ?」
「いいからすぐにだ!」

唐突に、有無を言わさぬ口調で命じ、
車が止まると戸惑うSPの方には目もくれず、
お嬢様はちらり、と僕を振り返り、さっさと外に出てしまいます。

「お嬢様・・・?」

ついてこい、ということなのか・・・
どのみちお嬢様を一人にする訳には行かず、後を追って外へ出ると、

お嬢様が向かうその先には、女の子が二人。
一人は自転車を支えていて、もう一人はピンク色の長い髪の―――

「・・・ハヤテ君!」
「ハヤテ君・・・」
「ヒナギクさん・・・西沢さんも・・・」

お二人がどうしてこんなところにいたのか・・・
車がここを通ったのは偶然ですが・・・彼女達がここにいたのは、きっと偶然なんかじゃありません。
その理由は、恐らく・・・

「ったくバカモノめ、この寒い中、ずっとここにいたというのか」
「あ、あはは・・・でもほら、やっぱり・・・・・・気になって・・・」
「それにしたって、私が帰りもここを通る保証なんて無かっただろうが・・・
 それに大体、なんでヒナギクまでここにいるのだ」
「なんでって、歩にハヤテ君のことを伝えたのは私なのよ?
 そりゃあ、ハヤテ君のこと・・・止められなかったけど、でも・・・
 だからって歩に全部押し付けておいて、それで自分は家でのうのうとなんて、してられるワケないでしょ!」
「む・・・」

やっぱり・・・考えていた通りみたいです。

「でも・・・・・・待ってた甲斐はあったかな」
「ふん、任せておけと言ったろう」
「うん・・・」

お嬢様と軽く言葉を交わすと、西沢さんはじっと僕を見て・・・

「帰ってきてくれたんだね・・・よかった・・・」

目を潤ませて、そう言ってくれました。
4385/9:2007/02/05(月) 22:33:58 ID:tzHAsseQ

数日前、僕は西沢さんに告白されて・・・その気持ちに応えることが、出来ませんでした。
にも関わらず、彼女は・・・・・・

「おかえりなさい、ハヤテ君」

頬に涙の跡を残したまま、それでも満面の笑顔でそう言ってくれるのです。
だから・・・たくさんの申し訳なさと、そして・・・心からの感謝を込めて―――

「はい・・・ただいまです、西沢さん」

精一杯の笑顔で応えました。

「ご心配をおかけしました」
「全くよね」
「う、す、すみませんヒナギクさん・・・」

一方のヒナギクさんは、ジロリと僕のことを睨みつけて・・・

「いきなり一方的にあんな別れの挨拶なんて、された方はどんな気持ちになると思ってるのよ!」
「す、すみません! ホント、すみません・・・」
「あんな風に別れて・・・本当にもう二度と会えないんじゃないかって思ったら・・・私・・・・・・!」

顔を伏せて、肩をわなわなと震わせて・・・そしてくるりと後ろを向かれ、

「・・・まぁ・・・ちゃんと、帰ってきたから・・・・・・今回は・・・許してあげるわ・・・」

途切れ途切れの声で、そう言ってくれました。

「ヒナギクさん・・・」

僕がこうしてここに戻って来られたのは、ヒナギクさんのあの一言―――

「必ず帰って来いって言ってもらえて・・・嬉しかったです」

それが僕を、“ここ”に繋ぎとめていてくれたのですから。

「本当に・・・ありがとうございました・・・」
「・・・・・・うん」

そんな感謝の思いを込めて・・・
ヒナギクさんの震える背中に、僕は深く頭を下げました。


「でもよかったよ・・・ハヤテ君が帰ってきてくれて・・・本当に・・・」
「連れて帰ってきたのは私だがな」
「うん・・・そうだね、じゃあ今日のところは、お礼を言わなきゃかな」
「・・・今日のところは?」
「うん、あくまで今日のところは。
 だってハヤテ君が戻ってきてくれた以上、ナギちゃんと私はライバルだからね!
 当然じゃないかな?」
「む・・・」

西沢さんのお嬢さんに対する話し方は何処となく挑発するような感じですが、
でも、そこには険悪な感じじゃない・・・何となく、親密なものが込められているように聞こえます。
4396/9:2007/02/05(月) 22:35:41 ID:tzHAsseQ

「調子に乗るなよ!? 私が動かなかったらハヤテはここに戻ってはこられなかったのだぞ!?」
「でもナギちゃんにそうお願いしたのは誰かな?」

お嬢様が迎えに来てくれたその前に、二人に何があったのか・・・僕にはわかりません。
僕は二人の気持ちを知っていて、
でも、少なくとも今は―――そしてきっと、最後まで―――その気持ちには応えられません。
お嬢様はそれでも尚・・・僕を許し・・・受け入れてくれました。
西沢さんはきっと・・・そんなお嬢様を後押ししてくれたのだと思います。
ならば、僕が為すべきことは、その気持ちを・・・
痛みを伴う想いを受けとめて、その上で―――普段通りに振る舞うこと。

「歩だってヒナギクに頼まれなけりゃ、知りもしなかったんだろうが!」
「あら、じゃあ私のお陰?」
「んな・・・っ!? ば、バカを言うな!
 誰に何も言われなくたって、すぐに探しに行ったに決まってる!」
「どうかしらねぇ? またこんなことにならないか今から心配だわ。
 そうだ・・・ねぇハヤテ君、やっぱりウチにこない?
 部屋も空いてるし、ハヤテ君ならお義母さんも大歓迎だろうし」
「んなっ!? ま、待てヒナギク・・・まさかお前も!?」
「だ、ダメなんじゃないかな!? いくらヒナさんでもそれはズルいんじゃないかな!?」

いつの間にかヒナギクさんまで加わって・・・
他人事のように聞き流していられる話題ではないのですが、
お嬢様達の声を聞いていて・・・・・・改めて、実感しました。
そう、ここが・・・僕が帰ってきた“場所”。

たくさんの大切な人がいて・・・
応えられない想いもあるけれど、それでも・・・受け止めて、受け入れて・・・
ここにいたいって、心から思えるような・・・僕の、居場所。

「・・・・・・おい、ハヤテ?」
「・・・あ、はい!?」
「どうしたのかな? ぼーっとしちゃって」
「そうよハヤテ君、あなたのことを話してるっていうのに」
「す、すみません、その・・・・・・帰ってきたんだなぁ、って・・・」

・・・ただでさえ今回の騒ぎを起こした張本人な上に、
こうして話も聞いていないようでは怒られてしまいそうですが・・・
お嬢様達は顔を見合わせて・・・溜息を吐かれて、でもそれから、

「そうね、お帰りなさい・・・」
「うん、お帰りなさい、ハヤテ君」

西沢さんとヒナギクさんは、そう言ってくれました。

「ふん、まぁいい・・・」

お嬢様は、やれやれ、という感じでそう言って、そして・・・

「よし、歩、ヒナギク。 カラオケに行くぞ」

唐突にそんなことを口にされました。
4407/9:2007/02/05(月) 22:37:26 ID:tzHAsseQ

「は?」
「・・・へ?」

お嬢様の突飛な提案に、西沢さんもヒナギクさんも目を丸くします。
僕だってびっくりですけど・・・

「ほら、何をグズグズしている! とっとと行くぞ!」

そんな僕たちの様子など構うことなく、
お嬢様は西沢さんとヒナギクさんの手を取って、有無を言わさず歩き出そうとします。

「ナギ!? どうしたのよ急に?」
「わ、ちょ、ちょっとナギちゃん!?」
「なんだよ、イヤなのかよ」
「べ、別にそういうワケじゃないけど・・・」
「いや、イヤじゃないけど! あ、それじゃあ! ハヤテ君も一緒に―――」

お嬢様に引きずられつつある西沢さんが、空いている方の手を僕に差し出してくれます。
でも、僕には・・・

「ハヤテには行くところがある」

僕が口を開く前に、お嬢様がそう言われました。

「あ・・・」

その言葉が意図するものを、西沢さんもすぐに理解されたのか・・・

「うん・・・そうだね・・・」

僅かに表情を陰らせながら、それでもあくまで笑顔のまま・・・

「今日は・・・仕方ない、かな」

そう、言ってくれました。

「西沢さん・・・」

僕も、せめて何か一言、言わなくてはと思いつつ、
でもなかなか言葉が浮かんでこなくて・・・

「いいかハヤテ! 今晩だけだからな!」
「お嬢、様・・・?」
「今日は、その・・・い、色々あったから、特別に許してやる・・・
 だがな! 二人きりにしてやるのは今日だけ! 今夜だけだからな!」

ああ・・・・・・

「だからモタモタしてないで・・・・・・早くマリアのところへ行ってやれっ!」

お嬢様――――――

「はい・・・」

本当に・・・

「ありがとうございますっ!」
4418/9:2007/02/05(月) 22:40:36 ID:tzHAsseQ

「・・・ふん」
「仕方ないわね・・・じゃあ今夜はいいけど、まだまだ言いたいことは沢山あるんだから・・・!
 今度じっくりと付き合ってもらうからね!
 それじゃあまたね! ハヤテ君!」
「はい、ヒナギクさん! また今度です!」

「わ、私も今日はちょっと心配かけられちゃったし・・・今度、ちょっと付き合ってもらおうかな!
 うん、仕切りなおしだからね・・・じゃあハヤテ君、またね!」
「はは・・・はい、わかりました、西沢さんも、また今度!」

ヒナギクさんと西沢さんと、“さよなら”ではなく“また会いましょう”と挨拶を交わし、
そして・・・

「ハヤテ・・・・・・」
「はい、お嬢様」
「マリアのこと、頼んだぞ・・・」
「・・・はいっ!」
「では、明日の朝には帰るからな」

一緒に帰ることにはなりませんでしたが、
また・・・明日からもお屋敷での、お嬢様との生活が待っていることを改めて確かめて・・・
それが特別なことじゃない・・・明日も、明後日も・・・これからも、ずっと当然のことだと思っているって、
お嬢様に伝わるように・・・

「はい・・・お屋敷でお待ちしておりますよ」

そう考えていたら、自然と浮かんできた笑顔で・・・そうお答えしました。

「うむ・・・」

お嬢様は短くそれだけ言って、不意にうつむかれてしまい・・・
僕も、敢えてお嬢様に声をかけることはせず・・・

「では皆さん、失礼します! また会いましょう!」

三人で、姉妹のように手を繋いだままの彼女達に背を向けて、
あの人の待つお屋敷に向かって、僕は駆け出して行きました。




4429/9 (続く):2007/02/05(月) 22:42:56 ID:tzHAsseQ

・・・・・・


・・・・・・・・・・・・

「ハヤテ君・・・行っちゃったね・・・」
「うむ・・・」
「ナギちゃん・・・」
「・・・なんだよ」
「ん・・・なんでもない」
「・・・ふん」

「さ、それじゃあナギ、歩・・・じっとしていると寒いし、そろそろ行きましょうか」
「はい! 今日はもう、夜を徹して歌っちゃおうかな!」
「いいわね、今日は私もそういう気分よ」
「うん・・・いっぱい歌って・・・・・・いっぱい・・・泣いちゃおうかな・・・
 ね・・・?」
「う・・・うるさいっ! 私は、別に・・・泣いて、なんか・・・・・・」
「・・・・・・そうね」
「う・・・・・・まだまだ、なんだからな・・・これからなんだから・・・だから・・・・・・
 ぅ・・・ぐす・・・ぅあ・・・あぅう・・・っ」

「ナギ・・・頑張ったわね」
「うん、偉かったよ・・・」
「っう、ひっく・・・うるさ・・・っ! 別に、わた・・・・・・っ・・・ぅえぇ・・・うぁぁ・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・





443名無しさん@ピンキー :2007/02/05(月) 22:45:04 ID:yeQoAxus
言葉では表せないくらいGJ
444名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:45:21 ID:tzHAsseQ
今回の投下分は以上です。
多分、あと2、3回くらいの投下で終了できると思いますので、
もうしばらくお付き合い頂ければ幸いです。

では、失礼します。
445名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:46:13 ID:bON03I38
はぁはぁ…
446名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:48:15 ID:nOVEollj
リアルタイムで読ませてもらったぞ。感動した!
447名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 23:00:08 ID:aSrHhoIF
ナギかっこいい!
GJです
448名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 23:59:23 ID:FI1e8i/x
超GJ!!!
神だ!神がいる!!!
449名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 00:07:58 ID:cKYiNXUD
泣いた…
450名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 00:08:56 ID:s1n+RAwN
ナギのウザすぎる意地っ張りも含まれてて、ハヤテを愛してる人は違うなぁと実感しました。
もうしつこく、このGJ話にそろそろエロをと期待する今日この頃です。
451名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 00:20:17 ID:BhzNuMoF
もうエロなしでいいや。
つーかエロなしの方が傑作になりそう。
452名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 00:45:20 ID:NDX3wr53
あと2、3回で終わりか〜…
これほどのデキを見るのは滅多にないから名残惜しい
なにはともあれ、ちょい遅いがGJ!!
続きもwktkしながら待たせていただく、いや、待たせていただきます
453名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 03:33:22 ID:aTKLnRTK
畑さん大変だなぁ……
454名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 07:01:20 ID:teFYK6zz
GJ!
ナギかっこいいな。
本編のナギにもこのかっこよさを分けてあげたいぜ。
455名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 07:20:52 ID:4xhUgmZG
そんなのがあるとしたら、
物語の終盤の終盤、誤解とやらが解けてからダロ
ストーリー構造上の問題で

KOTETUに対するSEKKYOじゃダメか?
456名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 10:00:46 ID:siegN6uB
超GJ!!
あまりにもGJ連発でゲシュタルト崩壊を起こしそうだぜw

>>451
この作者は保管庫の「黒マリア×ハヤテ」を書いた神なんだぜ
後は言わなくても判るよな
457名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 10:07:02 ID:siegN6uB
>>456補足
「黒マリア×ハヤテ」いくつもあった
6-216氏作のことです
458名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 17:30:55 ID:uMWK+XgG
ナギが…涙が出た
459名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 20:38:08 ID:wvt0dlwA
超ネ申
感動で涙が止まりませんよ…
ここ数年間泣いたことなかったせいかな
異常なくらい涙が出る
でも…なんだろう。すげぇすっきりした。
460名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 23:52:35 ID:0yXWhFyk
>>459
まだ早いよ
ここまでの大作、完結はもっと凄いはずだ!!!
461名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 02:50:45 ID:xi44EraA
これ、アニメ版の最終回?
462名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 13:08:47 ID:JPJoCjlK
蝶神・・・God Job!!!!!
エロ無しのまま最終回までお願いします!!!!
463名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 13:13:07 ID:MOFaBkEN
>462
書き手さんの自由にさせろ。エロ無しでもいい発言は同意だが、
お願いはやめれ。
464名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 16:19:22 ID:EEeTLBk6
つーか、エロパロ板だしな
465名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 17:10:27 ID:Bol7A7Jn
最近はROCO神の出現頻度が減っているね、飽きちゃったのかな
466名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 17:36:43 ID:rAapr0C+
忙しいんだろう
467名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 18:09:39 ID:Jk9kgj6j
ネタにしやすい回としにくい回とあるしな
続き物は最後まで見ないとパロにするにも話が作りにくい気がする
468名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 20:06:12 ID:qySsiAh5
まえは毎週かならず1回は
って時期が



ところで、長編SSでオモタんですけど
ハヤテくんはワタシの勘では桂さんみたいな大人っぽい女の子が好きなんですよ
ってニシザワおっしゃってますけんども
もっとハヤテの身近にいらっしゃる大人っぽいマリアに関しては危機感を感じないのですかな?

エンカウントした回数も少ないのかもしれないけんど
469名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 20:53:38 ID:EDnMDYDZ
>>468
西沢さんがマリアさんとまともにお話したのは101話が初めてだろうから、
マリアさんがそういう属性なのを知らないんじゃなかろうかと

あと、ガチでライバルのナギが西沢さん的に目立ちすぎてそっちに意識が向かないとか、
ナギのメイドさんがまさかナギを差し置いて・・・なんて流石に思っていない、とか
470名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 20:58:23 ID:R8N2DIvX
今週号でナギが出て行こうとした時に
「まさか本当にタダで食えると思ってたんじゃないだろうな……」って拘束されて
体で払わされちゃうのを考えてた俺は死んだ方がいいですね
471名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:10:53 ID:DItbCDV1
氏は、単純に飽きたんだと思うよ。
最近は獣姦スレでよく見かけるし。
472名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 03:15:06 ID:RZsmy2sX
>>470
先週ナギがラーメン屋に入った時点でそう考えていた俺は(ry
473名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 03:26:25 ID:JN8QDmru
実際に、あの親父があそこまで漢でイイ人じゃなければ、
体で払ってもらおうかというSSを考えてたのだが…

書いていい?
474名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 03:27:17 ID:rS3M+Evf
>>473
とっとと書きやがって下さいませ
475名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 08:14:11 ID:J8dRDLkO
アダラパタさん・・・
476名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 18:09:41 ID:3fx25VoG
>>442すげえ・・・キャラの感じも良く出てるし・・・GJ
477名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 20:05:17 ID:7s2KXS9l
誰かハーマイオニー受けのSSを書いてはくれない物か…
478 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/08(木) 21:26:22 ID:aJrj1SDM
今週ネタ、7レス290行ほど。よろしければどうぞ
479 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/08(木) 21:27:36 ID:aJrj1SDM
「ちょ!! なによバカハムスターって!! ねぇ!! 待ちなさいって!!」
「うっさい!! ついてくんなバーカ!!」

アウターストーリーin第114話
「占有離脱物横領許可証」

「なんでこんなとこに一人でいるのよ?」
「べつになんでもいいだろ!!」
「迷子とかじゃないのかな?」
「バーカ。街に出る道ぐらい…」
「そっちは山だよ。」
「う゛。」
 山道に入りかけたナギが足を止める。自転車を押してナギの後についてきた歩も、
そこで立ち止まって話しかけた。
「熱海の方へ行くんだけど、少しなら乗せてってあげてもいいけど…」
「…けっこう。」
 ナギはぷいとそっぽを向く。
「とっとと巣に帰れ。」
「迷子を放って帰るのも寝覚めが悪いんだけど…」
「だから迷子なんかじゃないのだ!!」
「うーん……」
 取り付く島のないナギの態度に、しばし歩は考え込む。そして小さく頷いて、
ナギをびしっと指差した。
「じゃあちょうど一対一のこの機会に……勝負を申し込むわ!!」
「あー?」
 ナギが不審そうな顔を歩に向ける。
「いつでも来いって言ったでしょ?私がもし負けたら罰ゲームをやってもいいよ!!」
 ナギを指差し見詰めたまま、歩は軽く自転車のサドルを叩いた。
「………そこまでいうなら受けて立とうじゃないか。」
 それを見やったナギは、くるりと背を向けて答えた。
「罰ゲーム上等。で、勝負はなんだ?またカラオケか?少しは上手くなったのか?」
「ふ、私は気付いたのよ……恋の勝負で……歌合戦をするのは何か間違ってるんじゃ
ないかな、って!!」
 そう言いつつ歩は自転車のスタンドを立てる。そして再びナギを指差して言った。
「だから想いとか!!絆とか!!女性の魅力とか!!そういうもので勝負よ!!」
「ふん……」
 ナギは歩に向き直って腕を組んだ。
「どうやって勝負を付けるかわからんが、ハムスターになど負けはしないから、
先手でやってみろ。」
480 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/08(木) 21:28:39 ID:aJrj1SDM
「想いなら誰にも負けないわ!!お弁当を作って食べてもらったり…」
「私が作った失敗作を全部食べてくれたぞ。」
「自転車で事故りそうになったのを運命的に助けてくれたり…」
「二度三度と悪党から命を救ってくれた。」
「ま、街で仲良くゲームセンターに立ち寄ったり…」
「デートなら遊園地とかクルーズとか行ったっけ。」
「……えーとえーと…………」
「かなり差が付いてるようだが…」
 じと目でナギが歩を見る。伸ばした人差し指を震わせていた歩は、やけ気味の声と
ともにナギにその指を突き付けた。
「女性の魅力で一発逆転よ!!」
「…はっ。」
 ナギは嘲笑う。
「あなたは綺麗なメイドさんが付いているから基準が高すぎるのよ!!普通の男の子は
同い年の普通の女の子に魅力を感じるものなの!!ふざけて抱き付かれたりとかすると
ドキドキするの!!週刊少年まんがとか読んでないのかな!?」
「否定はしないが、何度もハヤテに抱き締められてる私の魅力の方が上だな。」
「……え゛!?」
 歩が凝固した。ナギは自慢げに言葉を続ける。
「ボートに乗った時など、ここぞとばかりに密着してきて、私の胸に手を…」
「くわーーっ!!」
 背景にハムスターを背負って歩が吼えた。
「それなんてエロゲかなっ!?」がしっ
 歩はナギの両肩を掴んで揺する。
「週刊少年まんがのはずだが。これくらいで驚いていては深夜アニメは見れないぞ。
 大体胸が当たるとかは初級。私はちゅーだってして…」
「なんですって!?」
 歩はナギの肩を揺するのを止め、顔を寄せて問い質す。口を滑らせたナギは、
慌てて言い訳を探した。
「あ、いや何でもない。ちゅ、中級の宙返りからの昼夜逆転呪文がだな…」
「この口かなっっ!?」
「わなんd」
 ナギの頬を手で挟み、歩は自分の唇をナギの唇に押し当てた。
「んっ…んっ…んんっ……」
「んー!!んんー!!んーーーー!!」
「……………ぷは。」
 ようやく唇を離し、歩は上着の袖で口元を拭う。
「んぁ、な、な……」
「むうううっ。三千院ちゃん、このちいちゃなぴちぴちの唇で、あーんなことや
こーんなことを…」
「…お、おい。」
 怒りの声を上げようとしたナギは、目の色の変わった歩を前にして思わず引いて
しまった。
「だけど私もバレンタイン前の私じゃないのよ…」
「なにがあった!?」
「どちらが女性の魅力に優れているか、ラストの勝負をしましょう!!」がしぃ。
 逃げ腰のナギを歩はしっかりと捕まえた。
「なにをする気だ!!ていうか趣旨が変わってないかっ!?」
「先に相手をいかせた方が一億点を」
「今までの勝負はなんだったんだよ――!!」
481 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/08(木) 21:29:49 ID:aJrj1SDM
「むー!!むー!!」
「んんっ……」
 歩はナギの顔を上向きにさせ、再びその唇に自分の唇を被せた。片手でナギの体を
引っ張り上げるように抱き寄せ、暴れるナギを拘束する。
「ん、は…」
「むっむーーー!!」
 もう片手でナギの頭を抱える。歩の一方的なキスから逃れようと動くナギの頭を、
何度も引き戻し、押さえ込んだ。
「ぐ…」
「ん…」
 閉じたナギの口に、歩は優しく、積極的に吸い付いていく。口先と舌先でナギの
唇をくすぐり、その感触を存分に味わっていった。
「んふっ…」
 歩は満足げな声を漏らして、さらに大胆にナギの唇をねぶっていく。
「(怒)」
「んんっ!?」
 その歩の態度に気分を害したナギは、突然反撃に転じた。避け続けていた歩の唇に
自分のもので挑みかかり、混戦の隙を突いて小さな舌を差し入れる。戸惑う歩の
口の中を、巧みに赤い触手が這いくすぐった。
「んぁ、んんっっ、んーんーんーっ……!!」
「ふ、ん、ん、ん……」
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「ん、ぷはっ…」
「っ、はっ、はぁっ、あぁ…」
 ようやくナギが口を離した。あごの疲れたナギも、散々口内をなぶられた歩も、
深呼吸して息を整える。
「……舌入れたぁ……」
「…被害者みたいに、言うなっ…」
 歩の顔は火照り、かすかに涙ぐんでいた。ナギもうんざりした様子ながら、
呼び覚まされつつある興奮が、その息や目や肌に見て取れる。
「懲りたら離せ、エロハムスターっ。」
「ま、まだまだよ!!」
「うお!!」
 歩はナギの体を半回転させて、背中から抱きかかえる。ナギの上着に手を伸ばし、
服をはだけにかかった。
「こら止めろーーっ!!」
「次は胸で勝負よ胸で。」
「だから根本的に趣旨が違うだろーがぁ!!」
482 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/08(木) 21:30:56 ID:aJrj1SDM
「う、こら、卑怯だぞっ……」
「私が先手で、ん、いいって言ったの、三千院ちゃんじゃないかなっ…」
 歩がナギの胸を背中から手を回して愛撫する。ナギの胸は歩の手で裸にされて
しまっていた。自分の上着の前もブラジャーもはだけて、歩はさらけ出した膨らみを
ナギのうなじに押し当てる。
「それにしても三千院ちゃん、体もおっぱいもほんとちっちゃいんじゃないかな。」
「大きなお世話だ!!」
 ナギはぶんぶん腕を回して抗議した。
「そのわりには、おっぱいがけっこう…」
「んっ、やっ!!」
 歩は乳首に指を添えて擦り上げた。ナギは鼻にかかった声を上げる。
「……感度っていうのかな?いい反応するのよね。」
「やっ、しらないっ…!!」
「胸がちいさい人は敏感なのかな…」
「あっっ……!!」
 歩に薄い胸をそわそわと撫でられ、ナギは意思に反してこみ上げてくる快感に
懸命にあがらった。そんなナギを歩も悩ましい息をこぼしながら責め立てる。
「はぁ……ん……」
「あっ…や……んんっ!!……」
 乳首と平らな膨らみを弄びながら、歩は熱っぽく囁く。
「かわいいよ、三千院ちゃん…」
「この……っ!!」
「きゃぁっ!!」
 ナギは後ろに回した手で歩のズボンを掴み、ずるりと引き下げた。
「このこのこの」
「ああっ、よしてよっ」
 涙目でズボンを剥ごうとするナギと、泡を食った歩とが、立ったまま絡み合って
大騒ぎになる。
「このーーー!!」
「きゃん!!」
 ずるり。
「……」
「……」
 そして、一気にしゃがみ込んだナギにつられて、歩のズボンは足元まで引きずり
降ろされた。
 一瞬の間が空く。
「うりゃ!!」
 がし。
「きゃっ!!」
「ふふふ…」
 ナギは片足を軸にして回転し、歩の脚に横から張り付いた。
「ええと三千院ちゃん?」
 歩は恐る恐る問いかけた。ナギはにやりと笑って反撃の開始を宣言する。
「第114回ドキドキ対決後手オレ。華麗に危機を脱し勝利に微笑むお嬢さま。」
「わーいどっきどきだねー……」
483 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/08(木) 21:32:01 ID:aJrj1SDM
「ふぁああ!!」
「んふ、ん…」
 ナギの指が歩のショーツの上をなぞる。その下の花弁は、繰り返される愛撫の
刺激を受けて潤み始めていた。しゃがんで歩の脚を抱えたナギは、歩の股間に手を
差し入れているだけでなく、舌や口でも歩の内股や尻を責め立てている。
「ん…ちょっとしょっぱい……」
「やぁ……んんあっっ!!」
 歩はナギの責めに敏感に反応して、こぼれる声を止めようがなくなっていた。
「もういいかな…」
 ナギは指をショーツの上から脇に滑らせ、そっとまた近づけていく。
「んぁ、あ、だ、だめっ、さん、」
「にゅ…と…」
「はぁぅ!!」
 ショーツの中に潜り込んだナギの指が、濡れた秘唇に直接触れた。ナギは指に
愛液を絡めながら、優しく花弁を愛撫していく。
「あう、ん、あぁんっ!!」
「ほら、ぬるぬるの所を直に弄られるの、気持ちいいんだろ?」
「ちが、だめっ、あんんっ、あんっ!!」
「ここも、ぬるっと……」
「ひぁ!!ああんん!!」
 ナギが愛液をそっとクリトリスのあたりに塗りつける。体を走る刺激に、歩は
喉の奥から高い声を上げた。
「すっかり濡れてきたから、脱がしちゃえ…」
「あ、んぁ、そんなっ……」
 一旦指を引き抜いたナギは、ショーツを片手で器用に歩の膝上まで降ろした。
「さすがはエロハムスターだな…ちょっといじっただけでびしょびしょだぞ。」
 露になった秘裂をまた指で責めながら、ナギは立ち上がって歩の耳の下で囁いた。
「ああぁんっ!!さ、三千院ちゃんが、んぁ、えっちだからだよっ…」
「いやいや…自分のことを棚に上げてはいかんなぁ…ほら…」
「はんっっ!!」
 ナギは歩の背に胸を合わせ、空き手を前に回して歩の乳房をきゅっと捕らえた。
そしてすでに尖ってしまっていた乳首をこすり上げる。
「あぁあんんっ!!」
「たいして触ってないのに、乳首がびんびんで、おっぱいがめろめろじゃないか?」
 からかうようにナギが言う。歩はふるふると首を振った。
「やぁ…」
「先にいかせた方が勝ちだったか?容赦するつもりなどないので、逆転勝ちを
したければ、まあせいぜい…」
 ナギの指が歩の割れ目をなぞる。
「ひぁあんんっ!!」
「…我慢すればいい。」
484 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/08(木) 21:33:10 ID:aJrj1SDM
「あんんっ!!んあ、んあんっ、ふうんんっ!!」
「……ちょっとは我慢しろよ。」
「ああ、んあ、だってぇぇ……うんんっっ…!!」
 すぐに快楽に溺れてしまった歩に、ナギは呆れた声で呟く。ナギの手が歩の胸を
こね回し、乳首をつまむ。要領良く歩の性感を引き出し、揉み応えを楽しんでいく。
「んんんんぁ……!!」
 ナギの指先で膣口をぐりぐりといじくられ、歩は悩ましい声を上げた。
「こんなに、やらしい、体してっ、えっちな、やつめ…」
「あふ、ふんんっ、ああ、あ!!」
 乱れまくる歩にナギはさらに強い愛撫を加えていく。珍しく主導権を奪えたことに
ナギは無意識に興奮して、思う存分責め抜きたいという欲望に突き動かされていた。
「ふぁ、あ、あんぁあんんっっ……!!」
「ほら、女の子の、えっちな、ところが、気持ち、いいんだろっ!?」
「ふ、い、いい、きもちいいよぅ…っ!!」
 歩はナギの淫らな問いかけを素直に肯定した。胸も股間もすっかりナギの手に
委ねて、与えられる快楽を貪る。ナギの意外に堅実な手つきと着実にもたらされた
快感が、歩に少しずつ次なる快楽への期待を抱かせ、今やこのような陶酔を示す程に
なった。
「ああぅ、きもちいいよ、あん、ああんんっ、あんっ!!」
 段々と歩の乱れ方が大きくなる。潤みきった花芯から、張り詰めた膨らみから、
肉体と思考を揺さぶる信号が溢れ出す。腰が震え体液が垂れ、嬌声が口をつく。
「なら、さらに、いくのだ…!!」
「っはんっ!!」
「ほら、もっと気持ちよくなって、いっちゃえ…!!」
「あんん!!ああ!!ああぁ!!」
 ナギの強烈な愛撫に、歩の声が弾ける。興奮した掛け声を出しながら、ナギは
愛液まみれの淫花と勃起した乳首を指でしごきまくった。一段と激しいリズムの
責めを受けて、歩は快楽の波に翻弄される。
「あああ、ひあ、あふぅんんっ!!」
「ほらっ、ほらっ!!」
「はああんんっ……!!」
 歩はどんどん終末の高みへ向けて追い詰められていく。目を塞いで首を反らし、
小刻みに体を震わせる。ナギの指の一往復ごとに、歩の残り時間が削られていく。
「んくぁぅ、うあ!! あ、わた、あ、へん、もっ…!!」
「いきそうかっ!?いきそうなのか!?」
 歩の声色が変わり、ナギの言葉に何度も頷いた。
「あ、うんっ、かもぉっ……!!」
「いっちゃえ、いっちゃえ…!!」
「あああ!!あんんん!!」
 止めとばかり、ナギは歩の胸と股間を激しく責め立てる。
「ああんっ、ああ、あああ!!んああ!!はあっあああんっ!!」
「ほら、いっちゃえ!!」
「ああああ、ああああ……ああぁああああ!!!!」
 歩はついに甲高い声を上げて自ら敗北の鐘を鳴らした。
485 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/08(木) 21:34:33 ID:aJrj1SDM
「うう…大逆転のチャンスが……」
「いやだから趣旨を外れてるだろそもそも…」
 ナギは溜息をついた。歩は横に倒れ込んだまま、もそもそとショーツを引き戻す。
「お嬢さまっていうのはこんなことまで身に付けているのか……」
「いやそんなカリキュラムはめったにないはずなのだが…なぜか私の回りには、
そういうのとは別にそれに詳しくなった奴が多くてだな…」
 ナギは遠い目をしてぼやいた。
「類は友を…」
「断じて違う!!」
 歩は身を起こしてショーツを履く。
「でも勝負は勝負…うう、罰ゲームなんて言うんじゃなかったかな…負けた私は、
三千院ちゃんのお屋敷で夜の奴隷メイドとかにされちゃうのかな…」
「さらりと人聞きの悪いことをいうなバカハムスター!!」
「え?違うの?」
 歩は意外そうに尋ねた。
「大体そんなの犯罪だろーが!!」
「でも世のえっちなお嬢さまはみんなライセンスを取得しているという噂が…」
「してなぁい!!」
「ああよかった。ここで三千院ちゃんの物になるわけにはいかないからね……
気持ちは良かったけど…」
「ああ疲れる…」
 ナギは肩を落す。
「それじゃあ罰ゲームはどんなえっちなことを」
「だからそこから離れろ!!」
「それくらいのライセンスなら」
「持ってない!! ええい、本来罰ゲームなどどうでもいいんだが、バカハムスターの
せいでやけに疲れたから、私をその自転車に乗せて連れて行け!! それでもって
お前の罰ゲームとする!!」
 ナギは歩の自転車を指差して命じた。歩は首を傾げ、心底意外そうに尋ねる。
「え?そんなんでいいのかな?」
「だ・か・ら・趣旨を全部思い出せ趣旨をーー!!」

〜Fin〜
486名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:07:16 ID:XzQGNtbZ
GJ!!歩可愛い!!
487名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 23:14:16 ID:OcA9mgYS
いつラナルータを覚えたんだナギ!
ごちそうさまでした!
488名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 23:42:50 ID:UR+3N28h
何だソレ食えるのか?
489名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 00:12:20 ID:vlhCxxqe
オヤシキでメイドになればしゅじんこさんと一つ屋根の下なのかな?
490名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 13:02:03 ID:I4CKkn4C
ドキドキ対決に吹いたW
虎かよWWW
491名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 00:57:55 ID:sowOd7yH
GJ!
492名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:03:54 ID:tnFGvhLS
GJ!!
493名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:21:07 ID:7VgpeC7/
GJ!!
494名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 17:00:44 ID:QKwaAnTH
それ、なんてエロゲかな?
にツボったGJ
495名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 02:36:34 ID:QqPsoKex
ところで胸が一番大きいのは誰?
496名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 02:41:33 ID:+b1kodsu
サキさんかな?
マリアさんはあんまりでかくは描かれてないような。
497名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 07:56:27 ID:A7tFfz10
>>495
つ咲夜
498名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 08:46:44 ID:w8ujwnDa
>>496
サキさんはないちち
499名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 10:04:20 ID:Cnq8/h95
セイバーズのキャラだと思うぜ

あんだけ水着のキャラいりゃ、大きいのが一人ぐらい
500497:2007/02/12(月) 18:17:52 ID:A7tFfz10
>>495
雪路がいた。
咲夜ファンの俺としては咲夜であって欲しいところだが・・・。
501名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 22:35:43 ID:RB6ARTXX
間を空けてばかりで恐縮ですが、
>>434-442
の続きを投下させて頂きます。
5021/7:2007/02/12(月) 22:37:05 ID:RB6ARTXX

「は・・・っ、はぁ・・・っ、はぁ・・・」

もう二度と戻ることはない――――――

数時間前、そう思いながら閉じた門を、今こうして開いて・・・
僕は、お屋敷へと戻ってきました。
帰ってきた・・・帰ってこれたと思うと、胸にじわりと込み上げてくるものもありますが・・・
今はそんな感慨に浸っている余裕なんてありません。
息が整うのを待つのももどかしく、玄関までの道を一気に走り抜け、お屋敷へと駆け込んで―――

「マリアさんっ!」

彼女の姿を求め、その名を呼びますが・・・

「・・・・・・」

返事は・・・ありません。
すぐに駆け出してマリアさんの部屋に向かい、
扉の前で一呼吸して息を整えると、
逸る心を抑えながら軽くノツクして―――

「マリアさん。 僕です・・・ハヤテです」

・・・やはり、返事はありません。

「・・・失礼します」

扉を開いても、部屋にはマリアさんの姿はありませんでした。
なんとなく、ですが・・・そんな予感はありました。
お屋敷中を駆け回ってみても、やはり探し求める彼女の姿を目にすることは叶いませんでした。
少しだけ、嫌な考えがよぎります。
僕が出ていって・・・お嬢様も飛び出してしまって・・・・・・
マリアさんがここに残る理由は――――――

そんな想像を、頭を振って追い出します。
代わりに思い出すのは、あの人と過ごした日々のこと。
マリアさんとここで重ねた、たくさんの時間のこと・・・・・・

そんな幾つもの思い出の断片から、どうして“そこ”を選んだのか・・・
特に根拠があった訳ではありません。
ですが・・・僕の足は、自然とお屋敷の外へと向かいました。
広大な三千院家の庭ですが、目指すところはただ一ヶ所。
いつか、落ち込んだ僕を励ましてくれた・・・導いてくれた・・・・・・
あの、池のほとり。


―――そこに、彼女は居ました。
石の上に腰を掛けて、膝を抱え・・・顔を伏せて。

月明かりの下、うずくまっていたマリアさんの背中は・・・・・・本当に頼り無く、小さく見えました。

5032/7:2007/02/12(月) 22:38:17 ID:RB6ARTXX

僕は呼吸を整えると、逸る心を抑えながら・・・一歩、一歩と彼女に歩み寄ります。
ざ、ざっ、と・・・静かな夜の空気に、僕の足音はいやに大きく響きます。
ですが、その音がマリアさんにも届くであろうところまで行っても、
彼女は振り向いてはくれません。
僕はそのまま、彼女まであと数歩、というところまで歩み寄り、
胸の奥から溢れだしてしまいそうな感情を言葉に変えて・・・・・・

「マリアさん」

ゆっくりと紡いでゆきます。

「僕です・・・ハヤテです・・・・・・」

マリアさんの肩がぴく、と揺れたのは・・・ただ風のせいなのかも知れません・・・・・・
マリアさんは、それ以上は動かず・・・何も言わず・・・・・・

「マリア・・・さん?」

聞こえていないのか・・・もしかしたら・・・・・・無視、されているのか・・・

背筋を冷たい感触が走ります。
僕は、マリアさんも僕と同じ気持ちだとばかり思っていました。
―――別れたくないって・・・もう一度、会いたいって・・・

ですが・・・思えば、僕はこの人を・・・・・・置き去りにしたのです。
僕の身勝手な告白で心を乱し、
それでも想いを告げてくれた・・・応えてくれた彼女を置き去りにして、
僕は一人・・・お屋敷を逃げ出したのです・・・・・・
だから・・・これは、仕方ない・・・受けるべき罰のようなもの、なのかも――――――

「あなたは―――」

そんな勝手な想像に、一人で眉をひそめかけていたその時・・・
その声は確かに聞こえました。

「あなたは・・・本当に、ハヤテ君・・・なのですか・・・?」

聞きたくて堪らなかった彼女の声は、夜風に紛れて消え入りそうなほどか細く、
そして、

「マリアさん・・・?」

どう答えてよいのかわからない・・・その真意を量りかねる言葉でした。
為すべきこと、言うべきことが見つからず、僕はただ一歩、マリアさんへと歩み寄ります。
じゃり、と・・・冬の地面を踏む靴音に、マリアさんの身体が今度は間違いなく、
ぴくり、と反応します。
でも・・・こちらを振り向いてはくれません。

「今まで・・・何度も聞きました・・・・・・ここに来てくれた、ハヤテ君の足音を」
「え・・・?」

一体・・・何を・・・?

「でも、振り返るとそこには・・・ハヤテ君はいませんでした。
 そうですよね・・・・・・ハヤテ君は、もう・・・ここに来てくれるハズがないのに・・・」
5043/7:2007/02/12(月) 22:40:10 ID:RB6ARTXX

どうすればいいのかは・・・わかりません、でも・・・
いま、僕の為すべき事はきっとこうだって・・・直感に背中を押されて、
また一歩、マリアさんの背中に近づきます。

「そう思って振り返るのをやめようとしたら・・・今度は、ハヤテ君の声まで聞こえてくるんです・・・
 私の名前を呼んでくれる・・・・・・ハヤテ君の声が」
「マリアさん・・・僕は・・・」

もう、一歩。

「でも・・・でも! それでも! 振り返るとハヤテ君の姿はなくて・・・・・・
 わかってるんです! ハヤテ君が戻ってくるハズがないって!
 戻ってこられる訳がないって!
 足音も、声も・・・全部私の心が勝手に作り上げた、幻聴に過ぎないって・・・わかってるんです・・・」

ずき、と胸が軋む思いでした・・・
マリアさんは・・・・・・こんなにも・・・・・・

「だから・・・・・・もう振り返らない・・・・・・振り返れません・・・・・・
 もしまた、幻だったら・・・振り返ってもハヤテ君がそこにいなかったら・・・・・・
 私は・・・私は、もう・・・・・・う・・・・・・ぅう・・・っ、っく・・・ぅ・・・うぅう・・・」
「マリアさんっ!」

その名を呼んで・・・いや、叫んで――――――
僕は、彼女を後ろから抱き締めていました。

「幻なんかじゃありません! 僕はここにいます・・・綾崎ハヤテは・・・・・・ここにいます!」

声を張り上げたのは・・・怒っていたから。
マリアさんにではなく、この不甲斐ない自分自身に。
このヒトは、こんなにも僕のことを想っていてくれていたのに・・・
そんなヒトを・・・・・・置き去りにして逃げ出した自分に・・・
少しでも疑ってしまった、自分に!

・・・でも、今は自責の念に駆られている時ではありません。
この腕の中で震えている華奢な肩を・・・愛しい人の冷えきった身体を、少しでも温めてあげたくて―――

「マリアさん・・・」

もう一度、今度は彼女の耳元で囁くように名前を呼んで、
ぎゅっと・・・抱き締めました。
永久に失ったと思った、この人の温もりを・・・僕の身体に刻み込むように・・・・・・

「・・・・・・ハヤテ・・・君・・・?」
「はい」

マリアさんの手が、彼女を抱き締める僕の腕に触れました。
こうして抱き締められても・・・それでも、まだこの感触が信じられない・・・
信じたい、けれど・・・信じるのが怖い、とでも言うように・・・恐る恐る、微かに触れて、

「ハヤテ・・・君・・・」

僕の腕をぎゅっ・・・と掴んで・・・
そして、確かめるように発せられた声。

「本当に・・・本当に、ハヤテ君・・・なのですね・・・?」
5054/7:2007/02/12(月) 22:41:13 ID:RB6ARTXX

その声は震えていました。
すがるような声に応える為に、僕は彼女に腕を預けたまま立ち上がり、
膝を抱えてうつむいたままのマリアさんの正面に立って、
小さく、ですがはっきりと言葉にします。

「マリアさん」

幻じゃないって、伝えるために。

「僕は―――ここにいます」

マリアさんはゆっくりと顔を上げて・・・
目と目が、合って・・・

「ハヤテ君・・・」
「マリア・・・さん・・・!」

もう二度と会えないって・・・一度はそう覚悟すらした最愛のヒトの顔は、月明かりに照らされて・・・
そこに浮かぶのは、涙の跡が残る頬、泣き腫らした目・・・

そんな彼女の悲痛な表情を見て、すぐに理解しました。
僕に裏切られたお嬢様を、西沢さんが支えてくれました。
そんなお嬢様とヒナギクさんが・・・絶望を抱えて去って行こうとした僕を、再びここへと導いてくれました。
でも・・・・・・マリアさんはその間、ずっと一人だったのだと。

僕とお嬢様の間の誤解をただ一人、知っていたこの人は、
僕のことを想ってくれるようになったその日から・・・ずっと苦悩していたのだと。
そして・・・その誤解が招いた出来事の責任を、きっと全て自分のせいだと思い込んで、
この寒い夜に、ずっと一人・・・ここで膝を抱えて・・・・・・自分を責めていたのだと・・・・・・

「―――ハヤテ君っ!」

だから僕は、すがりついてきた彼女を受け止めて・・・
そして僕も、彼女の背中に腕を回して・・・思いきり抱き締めて――――――

「もう・・・会えないって・・・・・・お別れなんだって・・・
 ハヤ・・・っ、く・・・・・・ぅあ、あぁ・・・う、うぅ・・・!」
「もう、何処にも行きません・・・ずっと、そばにいます・・・・・・
 マリアさんのそばにいます!」

僕がお嬢様達に支えられてここへ戻ってこれたように、
今度は・・・僕があなたを支えます。
だから泣かないで・・・・・・笑顔を見せてください・・・・・・

って、言いたかったのですが・・・
ダメでした。
僕も・・・涙が、抑えきれなかったから――――――



5065/7:2007/02/12(月) 22:42:25 ID:RB6ARTXX

やがて、マリアさんの嗚咽はすすり泣きに変わり、それも静かになってしばらくして・・・

「・・・ごめんなさい、ハヤテ君・・・恥ずかしいところをお見せして・・・」
「いえ、気にしないで下さい。 僕も似たようなものですから・・・」

顔を上げたマリアさんの表情に微笑みはまだ戻ってはいませんでしたが、
涙で潤む瞳は、少しだけ安堵の色を湛えていてくれました。
ですが・・・まだ、話さなくてはならないことも、話したいことも残っています。
それを全て伝えなくては、マリアさんの笑顔をもう一度目にすることは叶わないでしょう。

「寒いとは思いますが・・・少し、お話していいですか?」
「はい・・・私も聞きたいことがありますから・・・」

僕は一度マリアさんから離れると震える彼女に僕のコートを羽織らせて、
石の上に並んで腰をかけました。

「・・・・・・お嬢様が、追い掛けてきてくれました」
「ナギが、ですか・・・」

寒い中、マリアさんをいつまでも座らせておく訳には行きません。
それに・・・彼女の聞きたいことと、僕の話したいことはきっと同じでしょうから、
前置きは無しです。

「はい。 一緒に帰ろうって・・・昨日までのように、マリアさんと、僕と・・・
 三人で、このお屋敷で暮らしたいって・・・言って下さいました」
「あの子が・・・・・・」

それはマリアさんにとって、余程意外だったのでしょう。
うつむいていた顔を上げて、目を見開き気味にして・・・

「あの子は、ハヤテ君が出て行った後・・・私に、“ウソツキ”って言い残して、飛び出して行きました。
 私のことも、ハヤテ君のことも・・・とても許してくれるようには見えなかったのですが・・・」

僕も、そう思っていました。
それに、許して貰おう、とも思えなかったのですが・・・

「ちゃんと聞いた訳ではありませんが・・・
 途中で西沢さんと出会ったようで・・・多分、親身になって話してくれたんだと思います。
 それから・・・僕を捜してくれて・・・
 最後のギリギリのところで、僕をここへと繋ぎ止めて下さいました」
「そうだったんですか・・・」

マリアさんの表情に、微かな安堵の色が浮かんでいました。
僕が勝手に戻ってきた訳ではなく、お嬢様がそれを認めて下さっていること・・・
そうでなくては、僕が帰ってきたとは言えないのですから。
ですが・・・マリアさんにいつもの素敵な微笑を浮かべさせることはまだ出来ません。

「でも、そうすると・・・」

不安げな口調でそれだけ言って口をつぐむマリアさんもまた、わかっているのでしょう。
これだけでは・・・お話は振り出しに戻ったに過ぎないのです。
僕とお嬢様の間の誤解こそは無くなりましたが、それは潜在していた問題が顕在化しただけのこと。
解決とはまったく違います。
そして実際に、まだ何も解決してはいないのです。
でも・・・だからこそ、マリアさんに伝えなければいけないことがあります。
5076/7:2007/02/12(月) 22:44:08 ID:RB6ARTXX

「お嬢様に、まだ諦めないと言われました」
「諦め・・・」

言葉の意味を少しだけ考えたのか、ひと呼吸ほどの間を置いて、

「それは、ナギが・・・ハヤテ君のことを・・・ということですか?」
「はい」

僕を見上げる彼女の表情に、再び不安げな陰が射します。
でも・・・

「その上で、こうも言われました・・・
 “それでもお前が、お前の今の気持ちを貫くというのなら・・・私にそれを認めさせてみせろ”
 ・・・って」

その言葉が暗示するのは、この先の平穏ではない日々。
確かにそこには希望の光も見えてはいますが、

「ナギに・・・認めさせる、ですか・・・」

それがどれだけ困難であるかは、お嬢様と付き合いの長いマリアさんのこと。
僕以上に実感されていることでしょう。

「はい・・・そんな訳で正直、この先どうなるか・・・
 お嬢様がどうされるかも、僕がどうなるかも・・・まだ、はっきりとは何も言えません」

こんな時、自信をもってマリアさんを安心させてあげられるような言葉をかけてあげられればって・・・
そう思います。
ですが、僕は・・・まだ未熟です。
借金だって一年働いた分だけ、つまり40分の1しかお返し出来ていません。
執事としてもまだまだ一流には程遠く・・・
これでは、お嬢様から認めてもらう以前の問題です。
でも・・・いえ、だからこそ―――!

「だから、まずは借金を全額返済すること・・・そこから始めようと思います!」
「・・・はい?」

マリアさんが思わずきょとん、とした顔をされますが、僕はそのまま話し続けます。

「借金を返して・・・その上で僕は、成り行きなんかじゃなく・・・
 自分の意思でお嬢様の執事になります!」
「は・・・はぁ」
「そして・・・執事として、お嬢様からも、誰からも認められるような、
 一流の執事になってお見せます!」

それで一旦、言葉を切って、
僕の意図を量りかねる、といった感じでぽかんとしているマリアさんに笑いかけながら―――

「それくらいにならないと、
 マリアさんと釣り合うなんて誰にも認めて貰えそうにありませんからね」
「・・・・・・!」
5087/7 (続く):2007/02/12(月) 22:45:19 ID:RB6ARTXX

僕の想いが伝わってくれたのでしょうか、
マリアさんの表情からは不安げな色は薄れ、頬に微かな朱が差して―――

「ですから、すみませんマリアさん・・・しばらく待って下さい。
 僕は出来るだけ早く借金を返して、必ず一流の執事になって、その時こそ・・・マリアさんを・・・・・・」

それ以上は、今はまだ言葉に出来なくて、
ただ、この想いが伝わってくれるようにと・・・彼女のことを見つめました。
マリアさんは目を逸らしたりせず、僕の目を見て・・・
そして、軽く目を細めて・・・

「・・・でもそれでは、下手をすると40年待たなくてはいけないかもしれませんねぇ」
「え!? あ、いや! そ、そんなにはお待たせしません!
 2、3年のうちには何とか、いや! 必ず!
 ほら、白皇の伝統行事なんかもありますし、それで―――」
「冗談ですよ」

そう言って僕を見上げるマリアさんは、悪戯っぽく、
だけど、とても魅力的に・・・

「40年だって50年だって・・・ずっと、待っていますよ」

笑ってくれました。
ずっと見たかった、この人の・・・大好きなヒトの、大好きな笑顔を見て・・・

「・・・出来るだけ、お待たせしない方向で・・・」
「はい♪」

やっと、心から思うことが出来ました。

僕はここに・・・マリアさんの元に、帰って来たんだ、って。



509名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 22:48:34 ID:Y4Fg1bTY
超超超GJ!!!!!!!
凄すぎ!!!!!!!!!
510名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 22:49:09 ID:RB6ARTXX
今回の投下分は以上です。
ちょっとペースが落ちてしまってますが、
次の週末にはなんとか続きを投下できればと思います。

前回も同じことを書いてますが、あと2,3回で終わると思いますので、
お付き合い頂ければ幸いです。

では、失礼します。
511名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 22:56:48 ID:jlMl2T1Q
すごすぎだ〜
GJGJ!!!
512名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 23:05:43 ID:Cnq8/h95
キャントビーアライブヲズアウトユー
どうしてなぜかしら
ホワイホワイホワイホワイドントアイミスユーアロットフォーエヴァー
知らないわそんな魔法

想いは伝えたら壊れちゃうんですよね・・・
513名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 23:08:58 ID:cZ8EbJ48
すげー
マリアさんが普通にまともにヒロインやってる
514名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 23:15:41 ID:tpKfuadf
うぉっ まぶしっ!
515名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 23:25:38 ID:AIc8EsbH
きたわぁ
516名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 23:26:00 ID:52k3E2u3
たいへんGJ
517名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 00:40:07 ID:SThaXD19
GJしか言えない
518名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 00:49:55 ID:pLy+KsEU
今までのと比べると、今回ちょっとレベル落ちてねーか?
それでも十分すごい出来だと思うんだけどさ。
519名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 00:57:01 ID:VWAaazK7
荒れるからヤメてくれ
520名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:40:07 ID:FY88FvTg
色々言いたいことがあるけど一つだけ言わしてくれ



ありがとう…GJ!
521名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:51:40 ID:KVlrERHb
ホンモトでの、ハヤテ→マリアの描写がチュートハンパだしなぁ
「キレーな人」っていう表現なら、シスターにも使ってるし
仕事上のアコガレとかだっけ?
522名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 09:27:39 ID:S/RUHMTc
にやにやが止まりませんっ、GJ!!
523名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 11:17:44 ID:mgp4B5dL
めりっさGJ!
524名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 13:17:07 ID:8qai0dBn
>>512みんなで歌いましょうか。
525名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 13:26:22 ID:qV5GmjWV
くっ…出遅れた!

なにはともあれ、毎回視界をにじませてくれやがって…!

GJ!
526名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 20:06:13 ID:9cAI3Vkf
GJ!!
昨日来ていればよかった・・・orz
え!?まだ続くの!?楽しみにwktkしています〜☆
527名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 20:29:06 ID:Wd9zV2d4
マリア「想いは伝えたら壊れちゃうから・・・伝えるのが怖かったんです

ハヤテ「壊れたら、また新しく作ればいいですよ
528名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:27:51 ID:T/56BAEa
GJ
529名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:29:33 ID:Vj1vsOTc
鬼畜ッ!
530名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:36:44 ID:FELbsTB/
GJしか言えない自分がもどかしい
531名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 23:25:54 ID:GJGlb+vq
やっぱり すごいお人や・・・

GJ!!
532名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 23:43:27 ID:aKI1+mMO
うおおおおラストが楽しみという寂しいというか・・・とにかくGJ
533名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 23:46:38 ID:P+6wPSJ9
>>518
それは多分幸せな方向に話しが向かってるからじゃないでしょうか?
不幸な時は色々な感情の混ざり合いみたいになるけど
幸せの時は幸せという感情でいっぱいになるから
複雑な感情表現が少なくなった
だからそう感じるんじゃないでしょうか?
それにしても素晴らしい話しですよね
泣きました
534名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 23:47:48 ID:lrZAgpLk
それなんて○○○?
535名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:16:53 ID:Oki5uYNI
ハッピーエンドになっちゃいけないんだろう、このたぐいのでは
536名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 02:15:59 ID:eirKOvtL
>>535
次はモニタの前で見ていたキミが投下する番かもしれない
537名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 13:23:47 ID:TuSFIGw3
本気でGJ以上の言葉は無いのだろうかorz
 
とりあえずこれ以上無いGJ!!
538名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 19:57:21 ID:0UNFFUy2
今週号の西沢さんへの「ナギと呼べ」と言うのが被ってる。
火田さんもここに来てるのか?
539名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 21:03:05 ID:hOkDtMcm
>>538
BSであれだけナギと西沢さんが恋敵でありながら友達でもあるとか、そんな関係になるって強調してるんだし、
この展開は普通にいつ出てもおかしくないんじゃないかな?
540名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 21:31:47 ID:7mNW3qHk
>>537

そうだ、何か見覚えがあると思ったら
このスレで見てたんだな
541名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 22:49:35 ID:Oki5uYNI
いわかんのある呼び方させてたんだから
こうなることは誰でも予測ズミ
542名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 00:54:11 ID:RD2tOlpg
こすらなかったけどチョコの香りがした。
543名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 01:01:04 ID:5hijehRc
そうそう、ネカフェでチョコの香りがしているから何事かと思った。
544名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 15:15:49 ID:fjfEqOfT
>>538
これがBSでいってた、「数年越しで思い描いてきたシーン」じゃないのかな?
545名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 16:18:39 ID:xl0IrnAS
>>544
それは来週の話なんじゃないのかな?
546麒麟:2007/02/15(木) 16:21:13 ID:ILBTgxjz
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
547麒麟:2007/02/15(木) 16:22:04 ID:ILBTgxjz
差濃さ濃さ濃さ濃さ濃さ濃さ小佐古s顔s顔sdlllllllllllldlfsvbsdkj類hlsdzf;ウェrくぇr注意尾p@「」:;lkjhgfdさzxcvvbbんm、。・¥1234567890−^¥
548麒麟:2007/02/15(木) 16:26:00 ID:ILBTgxjz
エロトークなんてすんな糞野郎そんな暇あったらバイトにでも行って金稼げこのオタクども
549名無し:2007/02/15(木) 16:27:35 ID:ILBTgxjz
てめーらみたいのがいるから社会が腐ってくるんだよ
550名無し:2007/02/15(木) 16:29:04 ID:ILBTgxjz
かかってこんかいチキン野郎怖いかい
551オタク撲滅:2007/02/15(木) 16:30:28 ID:ILBTgxjz
やっぱオタクはチキンばっかで困るんだよ
552名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 16:39:28 ID:mr272QRu
通報モノだなこりゃ
553名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 18:45:01 ID:OA2nUpoG
頭悪そう
554名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 19:39:14 ID:W78LyzEK
ID:ILBTgxjz兄貴が正しい オタクはとっとと死ね もしくはしゃぶれよ
555名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 20:06:13 ID:mo8IZwNs
やれやれリア厨出現か。せめてsageろよ
556名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 20:42:44 ID:QYRG18x2
無視無視
ここのに来てる時点で自分もそうだと自覚も出来ない
かわいそうな厨房は無視するに限る
それにオタクと言われてもそれだけハヤテが
好きなだけだから
別に良いしねw
557名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 20:57:56 ID:5dm7BtIz
神を期待してsageます。
558名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 22:00:38 ID:RGcN+3ov
工房かな?
559名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:34:30 ID:McSSc+gT
体は大人、心は子供ってやつだ
560名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 00:00:28 ID:Y2a2s68l
なんという逆コナン
561名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 00:38:25 ID:OpM3SWA0
逆コナン=DQNだろ
562名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:22:58 ID:noSeK58H
ちと質問だが、親のみじっくりと、親子丼とでは、どっちがいい?
563名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:35:46 ID:43gTgBZV
親のみじっくりにイッピョウ!
564名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:36:26 ID:bvK/o/vf
親子丼 どんどん
バンバラバンバンバンバラバンバン
くるくるぽー
スパゲッティペスカトーレ
565名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:39:11 ID:0RTATH7/
ハレ晴レユカイ良作コラボ

武装神姫
http://www.nicovideo.jp/watch/utNrmUiSZjYMg
エキサイティングプロレス
http://www.nicovideo.jp/watch/utDzIaJ61mli4
マジレンジャー
http://www.nicovideo.jp/watch/utWqB3eNmv6KI
レッツゴー!陰陽師
http://www.nicovideo.jp/watch/ut82L0NZexFQA
すもももももも
http://www.nicovideo.jp/watch/utyS_ehmHeWZo
マイケル・ジャクソン
http://www.nicovideo.jp/watch/utBzS2UnEb_NU
566名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:50:17 ID:ZIiGccAB
>>562
親子丼で。制作がんばってください

>>565
ハルヒしかしらない俺には何が何だか・・・orz
567名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 02:18:56 ID:OpM3SWA0
>>562
ははは、迷ったら両方書けばいいのだよ。
568名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 10:20:33 ID:EUmO6Jbq
>>567
おまえ――なかなかやるな……ッ!
569名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 18:56:33 ID:IsGedRU9
10巻発売記念
570 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 20:51:08 ID:4FnHgc2q
だが今週ネタ。

8レス280行ほど。鉄道関係の考証はしない方向で。
571 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 20:52:49 ID:4FnHgc2q
「彼女が正しいと思う道を進めば…自ずと答えは出ると思いますよ。
もう彼女の中では答えが出ているのかもしれませんけど………」
「………」

アウターストーリーin第115話
「姉妹のごとく」

「やはりヒナギクさんを好きになった気持ちに正直になることこそが……
そのヒナギクさんのお友達にとっては最善だと……」
「…いやいやいやマリアさん。今の話からなぜそんな設定を展開するんですか。」
 下田行きの踊り子号が次の停車駅の熱海に向かって走っている。車内はわりと
空いていて、他の乗客の席は少し離れていた。なのでヒナギクたちの座席の周りには
代わりにマリアに突っ込んでくれる人がおらず、生徒会長は自ら彼女につっこむしか
なかった。
572 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 20:53:59 ID:4FnHgc2q
 マリアは人差し指を立てて得意そうに答えた。
「ヒナギクさんが友達と仰るのは、マイワイフという意味だと…」
「どこの言語ですか。」
 ヒナギクはジト目で疑問を挟んだ。マリアは構わず話し続ける。
「ですからこれは、自分のことを友人の話として相談するという、年頃の女の子に
よくある話だと推測したんですよ。」
「いやいやマリアさん、登場人物の当てはめがおかしいですよ。」
「そうですか?」
 ヒナギクの言葉にマリアは首を傾げる。
「そのヒナギクさんのお嫁さん…」
「『友達』です。」
「お友達、は、ヒナギクさんのことが好きなんでしょう?」
「…いや一口に『好き』と言ってもですね、友人としての『好き』とかあるじゃあ
ないですか。」
 ヒナギクはやや言い訳っぽい口調で直接の返答を避けた。
「その『好き』なんですか?」
「……内緒です。相談しておいてなんですが、友人の仁義がありますので…」
「ああ、すいません。差し障りのない範囲でいいですよ。」
 お辞儀するヒナギクにマリアは手を振って答える。
「それで、そのお友達のお友達が、ヒナギクさんを好きだけど、ヒナギクさんに
まだ手をつけてもらってないと…」
「いやいやマリアさん、私をどんな目で…」
「その人の意中の人がヒナギクさんなのでしょう?」
「………友達は、その人は私みたいなのがタイプなんだって言ってましたけど、
どうだか…なんだか嫌われている気もするし……」
 ヒナギクは俯いて落ち込んだ声で話す。
「そんなことはないと思いますけど。今流行のツンデレって奴じゃないですかね?」
「そ、そうでしょうか……」
 ヒナギクはマリアのフォローに励まされ、少し気を持ち直して顔を上げた。
「ということはいずれその人もヒナギクさんに手篭めにされるのは明らかなので、
お友達はぶっちゃけその人との約束とか気にしてもしょうがないと…」
「マーリーアーさーんー……」
 ヒナギクはガクッとうな垂れる。
「あら?」
 得意そうに話していたマリアは人差し指を立てたまま首を傾げた。
「えーと、何か私もつられておかしい設定を訂正せずに話をしてしまいましたけど、
そうではなくて…」
「なくて?」
「なくて…えっと…」
 ヒナギクはそこで言葉に詰まる。
「……ないんですが。自爆しそうなのでもういいです。」
 ヒナギクは溜息をついて座席を倒し、深くもたれた。
573 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 20:55:12 ID:4FnHgc2q
 がしゅがしゅがしゅがしゅ!!
「……」
「……」
 ヒナギクの手足が機械式アームで拘束される。
「マリアさん。これはなんのどっきりカメラですか?」
「いえ、残念ながらプラカードは用意していませんわ…」
 マリアは体を乗り出してアームを観察すると、自分の上っ張りを脱いでそれを
ヒナギクの膝掛けにした。そうしてヒナギクの手を捕まえているアームを
隠してから、携帯電話のアドレス帳を手繰る。
「犯人の目星はついたので、ちょっと交渉します。」
「ナ、ナギを狙う殺し屋とか…!?」
「いえ、危険はないはずです…」
 マリアは携帯電話を耳に当てながら、緊張し始めたヒナギクに答える。
 すぐに相手が電話に出た。
『はーいマリアさん、どっきりカメラや〜〜』
「……。」
『あ〜やっぱすぐわかってもうた?まあわからへんで大騒ぎになっても困るさかい、
アームはそのままの外装にしといたんやけどな』
「もう、困ります…」
 車両内なのでマリアは小声で話す。
『まあちょっとしたお茶目なギャグや。そうやってシートに縛り付けといたら、
ナギも迷子にはならんやろっちゅう…』
「いえ、ナギはすでに迷子になってまして…」
『……え゛。』
「今別の人が座っていたんですが…」
『アホ執事か?』
「いえ、ハヤテ君はナギを追って…」
『ほならマリアさん?そらすまん…』
「いえ、ナギの学校のお友達がたまたま同じ電車に乗ってらしてですね、
空いた席にお招きして私とお話をしていただいてたんです。」
『あーカタギの人に迷惑かけてもうたか。そら申し訳ない、大変失礼しましたと
お伝えください…』
「カタギかどうかはともかく、承りました。それより解除の方法は…」
『下田で解けるで。』
「…他は?」
『『マリア、おしっこ!』と一定以上の大きさの声で叫ぶとやな…』
「悪趣味ですね…」
『マリアさんほどやあらへんで〜』
 それから少し犯人と情報交換して、マリアは通話を終えた。
「マ、マリアさん、一体誰がこんなことを…?」
「ここまでこのシリーズ出番がなく、暇を持て余した者の短絡的な犯行です。」
574 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 20:56:19 ID:4FnHgc2q
「ナギへのいたずらの、とばっちりですか…」
「申し訳ないです…。どうなさいますか?熱海で私は降りることになりそうですが、
席は下田まで取ってありますし、ここに御家族に来ていただいてもいいですよ。」
「えーと…」
 マリアはすまなそうにヒナギクの意向を尋ねる。ヒナギクは腕時計を見たり、
きょろきょろと回りを見渡したり、落ち着きのない仕草をしながら、不安げに
マリアに尋ね返した。
「熱海に先にナギ達が着いたら…」
「ちょっと無理そうですけどね…仮に間に合えば、戻ってくるかもしれませんが、
席は安全上この四つを取っていますから、一人増えても大丈夫ですよ。」
 マリアは安心させるつもりでそう答えたが、ヒナギクは余計に不安な表情を
浮かべ、その顔を俯かせる。
「なにか問題が?」
「…本当にお手洗いに行きたくなったらどうしましょう…?」
「…あ」
 ヒナギクの小さな声の指摘に、マリアは口元に手をやった。悩んでいる様子の
ヒナギクを前に、マリアは時計の示す現時刻と、記憶にある下田への到着時刻を
もう一度比べてみた。
「…やはり今解除しておいた方が安全ではありますが…」
 マリアはそんな見解をヒナギクに提供した。
「そ、そうですね…」
 それに乗って、ヒナギクはなんとか決心を付けた。
「…じゃあ、席を外していますね。」
「あ!!」
 立ち上がりかけたマリアを、ヒナギクが焦った叫びを上げて制止する。
「…ひ、一人であんなこと叫んだら変な人じゃないですか…」
 ヒナギクはすがるような目でマリアに訴えた。
「いいんですか?」
「た、旅は道連れ、世は情けです…」
575 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 20:57:32 ID:4FnHgc2q
「わかりました。なら…」
 マリアは立ち上がり、周囲を確認する。そして少し身を屈めてヒナギクの手に
自分の手のひらを乗せ、うなずきの合図を送った。
「マ、マリアさん、おしっこ…」
 ブー
 ヒナギクが羞恥を堪えて発した合言葉は、無情にも小さなブザー音によって
却下された。
「凝ってますね…」
「も、もう!!」
 ヒナギクは焦りと憤慨の混じった声を立てる。マリアはヒナギクの手をとって
彼女の気を宥めた。ヒナギクはもう一度意を決して、今度はしっかりと発声する。
「マリア、おしっこっ」
 ブー
 だが少しだけ声が小さかったようだ。
「ううっ…」
「ふぁ、ふぁいとですよ…」
 涙目のヒナギクが三度目の正直とばかりに声を張り上げる。
「マリアっ、おしっこ!」
 ピンポン♪
 チャイム音が鳴り、ヒナギクの手足を拘束していたロボットアームは外れ、
シュルシュルと座席の下に引っ込んでいった。
「はぁ……」
「あー長旅は子供にはしんどいけんねー。」
「そうさねー。」
「!!」
 少し離れた席の年配の御婦人達がヒナギクの声に反応した。
「あうううううっ。」
「はい、お嬢さま。」
「あううううう……」
 動揺したヒナギクを、マリアはそっとデッキに連れ出した。
576 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 20:58:44 ID:4FnHgc2q
「ううう…」
「だ、だいじょうぶですよ…旅の恥は掻き捨てといいますし…」
 ぐずり泣くヒナギクを、マリアが肩に手をやって宥めている。
「でも…」
 ヒナギクは泣き止まない。またじわりと涙を浮かべる。
「もう、やだ…きっと嫌われちゃうよ…」
 そしてそんなことを口走って、顔を伏せて首を振った。
「だいじょうぶですよ、これくらいで嫌われたりしません。」
 マリアはそっとヒナギクを抱き締め、彼女の頭を撫でる。
「それに……友達でも、恋人でも、ヒナギクさんがこの人と思う人になら…
そんなに弱気にならなくていいと思いますよ。」
「でも…」
「だって…」
 マリアは体を引いてヒナギクの顔を見据えた。
「あ、マリ…」
「ん…」
 ヒナギクの唇を奪い、愛しそうにその体を抱き締める。目を閉じて優しく口付ける
マリアに、ヒナギクは立ち尽くしたままそっと瞼を伏せて応えた。
「あ…」
「…こんなに、素敵な人の素敵さが、その人達に分からないはず、ないでしょう?」
 マリアはヒナギクの目を見詰め、微笑みながら告げた。ヒナギクは目を指で
拭きながら、ばつが悪そうに横を向く。
「マ、マリアさんの方がずっと素敵ですよ。私なんか…」
「あら、嬉しいですね。じゃあ、これはお礼…」
「あ…」
「ん……」
 再びマリアがヒナギクの唇を塞ぐ。今度はヒナギクもおずおずとマリアの背を
抱き締め、唇を自ら絡ませあった。
「あ…」
「ん…」
 マリアは背伸びしてヒナギクの目尻の涙の跡を舐めた。それを終えると、三たび
ヒナギクに口付ける。ヒナギクはもっと応えようと、マリアを抱いていた腕で
その体を悦ばせようとする。
「ん、だめ…」
「あ…ごめんなさい…」
「ここでは、だ、め…」
 マリアはそう言って、デッキ内の扉の一つに視線をやった。
577 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 20:59:56 ID:4FnHgc2q
「ふあっ、んぁんっ……」
「んっ、んんっ、ふぅうんんっ…」
 マリアが壁にもたれて喘ぎ声をこぼす。はだけた胸にはヒナギクの口が熱心に
吸い付き、片手と舌が柔肌を揉みしだいていた。胸を悪戯するヒナギクの背に
回した手で、マリアはきゅっと服の布地を掴んでいる。尖った乳首を指や歯先で
摘まれるたび、びくびくと身を震わせ、服を掴む手に力を込めた。
「んぁ!! んんっ!!」
「む…ちゅ…んん…」
「ぅっんんんっ!!」
 マリアの股間で蠢くヒナギクの指が、秘裂の中をくすぐった。しっかり濡らした
花弁をほぐし、ヒナギクは大胆かつ繊細にマリアの大事なところを擦り上げる。
愛液を浴びた手先を、熱いマリアの粘膜に溶けよとばかり、秘所で捏ね回した。
「ぅんんっっ!!」
「はんっ!!マリアさんっ、ああんっ!!」
 ヒナギクも喉を逸らして嬌声を上げた。下を脱いでマリアの膝に押し当てていた
ヒナギクの陰唇が、肌の触れ合いに目覚め切って、快感とさらなる刺激への欲求を
燃え上がらせる。
「ああん、んぐ、んんんっ…!!」
「ぁんんっ、はぁんっ、ぁぁあ!!」
 ヒナギクはマリアの胸に再びかじり付き、指で相手の秘裂も責め立てながら、
火の付いた自分をマリアの膝で擦り上げた。マリアは快感の渦に腰が砕けそうに
なりながら、なんとか声を抑え、ヒナギクの乗った脚が崩れないように努力する。
それでも震える喉と体が、ヒナギクに焦燥と興奮を呼び起こし、一層激しくマリアを
むさぼって行った。
「んぁっ、あっあっ、はっ、あ!!」
「んんんっ、むんんっ、むん、むん、むんん……!!」
 与え尽くすマリアと奪い尽くすヒナギクが、淫らな姿で絡み合う。マリアの内腿に
雫が垂れ落ち、膝はヒナギクの雫で濡れ光った。ヒナギクの腰が小刻みに動き、
艶やかな尻の悩ましいダンスを披露する。マリアの乳房は蹂躙されてヒナギクの
手のままに形を変え、乳首を頬張るヒナギクと白い喉を見せて仰け反るマリアは、
情欲に頬をあざやかに紅潮させた。
「はぁ!!ああ!!んぁ!!ヒナギっ…さんっ…!!」
「んっ、あ、んんぅんん…んんっ!!」
 マリアがヒナギクの指に追い詰められ、胸を責める頭部を掻き抱いて、それを
伝えようとする。ヒナギクは乳房を握っていた手を離し、その腕をマリアの胴に
巻き体を抱き上げ、背を伸ばし間合いを詰めた自分の体で壁にぎゅっと押し付けた。
そして股間をまさぐる指の動きを再開するとともに、マリアの口にむしゃぶり付く。
「んあ、んんっ、んっんっ…!!」
「ふんっ、んんんっ、んー……!!」
 舌を絡め合いながら、ヒナギクは片手をマリアの膝裏に回し、太腿を自分の股間に
引き寄せた。そして敏感な突起をそこにかすらせ、同時に指でマリアの股間の
同じものにも触れる。
「あんんんっっ!!」
「ああぁ!!」
「あああ!!」
「あっはぅぅぅっっ!!」
 マリアの胸を押しつぶしながら、ヒナギクはどんどん二人の急所への攻撃を
エスカレートさせていく。マリアはヒナギクにしがみ付いて、歓喜に震えながら
どこかへ運ばれていく感覚のままに身を任せる。ヒナギクも、もう強く乱暴な
刺激からでも、言いようのない快感がこみあげてくるほど心と体が感じ切っていた。
「あ、いきます、いっちゃいます、あ、あ…!!」
「わたしもっ、ああ!!マリアさんっ、ダメっ…」
「ヒナギクさんっ…!!」
 互いのその時を知った二人は、体を寄せ合って最後の瞬間へと突き進む。
「あ、ダメ、いっちゃうぅ!!」
「あん!!ん!!ん!!んん!!」
「あ、ああ、あ……」
「んん……」
「「……ああああぁあああああああ……!!」」
578 ◆Yq1ALrzjmE :2007/02/16(金) 21:01:07 ID:4FnHgc2q
「すみませんでした……色々…」
 ヒナギクは身を整えながらマリアに謝った。
「いえいえ、そもそもこちらがヒナギクさんを巻き込んでしまったのが発端ですし。
それに突然の成り行きでも、さすがにヒナギクさんは上手でしたし…」
「そこのところはマリアさんの誘導が多分にあったと思うんですけど…」
「そんなことはありませんよー?」
 マリアは笑って答える。
「ていうか今思うと、かんしゃく起こしたナギと同レベルの扱いをされたんじゃ…」
「いえいえ、ヒナギクさんはナギよりずっと大人ですから、そんな失礼なことは…」
 ヒナギクの疑いの視線から、マリアは目を逸らした。
「……まあいいですけど。私も大人げなかったし…」
 ヒナギクは溜息をついて、身なりを確認する。
「ほんとに、ヒナギクさんは素敵ですよ。」
 そう言ってマリアはヒナギクに歩み寄る。
「だから、大事に思える人がいるのでしたら、嫌われるとか思い込んでいては
もったいないですよ。良い悪い以前に、進める道も見えなくなってしまいます。」
 マリアはヒナギクの頭を撫でて言った。ヒナギクは黙って頷く。
「自分を信じて…ね?」
「ありがとう…ございます。ほんとに…」
「大丈夫。ヒナギクさんなら……きっと上手に手篭めにして、そのお友達のお友達も
生徒会長の新たなプティ・スールに」
「だ・か・ら・そんな設定を展開しないでくださいって……」

〜Fin〜
579名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 21:56:22 ID:P6C329FT
毎度毎度GJ
ヒナかわいいよヒナ
580名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:17:51 ID:9uUdDxEZ
ああ〜・・ナギが出て欲しい・・・

581名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 08:57:25 ID:K2HPLR6v
マリヒナすげぇ、◆Yq1ALrzjmEさんGJ!!
582名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 16:20:26 ID:VdGa7ZeX
10巻購入。
いいんちょさんの笑顔と、サクの涙に撃沈。
583名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 21:03:39 ID:eeS3vq5v
サクとあれ(名前忘れた)がくっつくのは許せない
584名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 21:20:56 ID:+ywUe3OQ
読者にとっての知名度上げるため、人気取るため、
無理矢理「ハヤテに色気でおしかかるビッチ」にされちまうよりはいいよ

そりゃ、主人公と関われないキャラは出番少なくなるのはわかるんやけどさ
585名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 22:57:43 ID:14ndMtQ4
マリアさん×ヒナギクとは、なんという両展開
この組み合わせは間違いなく流行る
/ ̄\
| ^ω^ |
\_/
586名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 00:04:30 ID:jFum6nGB
AAずれてるぞwこうじゃね?

/ ̄\
| ^ω^ |
\_/
587名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 19:00:05 ID:d1v06r87
もうそろそろ、「あのネ申」が降臨して、またオレに感動を与えてくれる・・ハズッ!!
588名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 20:26:43 ID:2JwkYTAj
>>585-586
つうか顔はこれだろ( ^o^)
589名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 21:10:00 ID:V2cVqSSi
>>583-584
ここでハヤテ兄(現在行方不明)の出番ですよ。
590名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 22:22:40 ID:asxfeF6y
いつか兄の借金も抱え込むという展開
591名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 22:46:55 ID:t+5h5Gaw
いやハヤテ兄の娘(八歳くらい)が登場して、それをハヤテが抱え込むんだろ
592名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:04:41 ID:sC7VyAaK
何人ロリが出れば…
593名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:33:54 ID:GfguJs3o
>>502-508
の続きを投下させて頂きます。
今回はちょっと短いですが・・・
5941/4:2007/02/18(日) 23:35:12 ID:GfguJs3o

「・・・初めてハヤテ君と出会ったのも、月の綺麗な夜でしたね・・・」

しばらくお互いに黙ったまま座っていましたが、
ふとマリアさんが口を開きます。

「そういえば・・・」

月を見上げながら、一年前のことを思い出しているのでしょうか・・・
月明かりに照らされたマリアさんの横顔に見惚れながら、
僕も一年前のあの時に、思いを馳せてみました。
どんな天気の気まぐれか、ちらつく雪の合間から満月の光が降り注いでいた、
あの晩のこと・・・・・・

「あの時は驚きました・・・
 まさかあんなところに人が倒れているなんて、思いもしませんでしたから」
「あ、あはは・・・まぁ、そう思うのが普通かと・・・ははは・・・」

クスクスと笑うマリアさんに、僕も同意せざるを得ません。
自分でも、まさか人生を諦めて雪の中に我が身を投げ出すことになるなんて、
その直前まで想像できませんでしたから・・・

「まぁ、衝撃の出会い、でしたねぇ」
「衝撃的過ぎて、私はちょっと心配でしたが・・・」
「あはは・・・」

でも、本当に衝撃的でした。
死のうと思って道のど真ん中で倒れていた分際で、
自転車に轢かれて文句を言おうとして・・・
そんなこと、一瞬でどうでもよくなってしまうくらい、綺麗な人に出会ったこと。
それだけでも、十分に衝撃だったんですが・・・

「覚えてますか? あの時、マリアさんは僕にマフラーをかけてくれて・・・」
「はい・・・だってハヤテ君、あんな雪の中で、凄く寒そうな格好だったから・・・」

寒空の下で綺麗な人と出会えた感動も、
彼女と話しているうちに荒んだ胸に湧いた嫉妬の念で消え失せて・・・
そんな気持ちを抱えたまま、逃げるように去って行くつもりだった僕の肩に、
不意にかけられたマフラー・・・

「あの時、マリアさんがかけてくれたマフラーは、本当に・・・温かくて・・・
 卑劣な事を考えていた自分が情けなくて・・・
 優しさが・・・嬉しくて・・・」

本当に、情けないくらい大泣きしてしまいました。

「もしあの時、あのままマリアさんと別れていたら、僕はどうなっていたか・・・
 最低ギリギリのところで泥水をすすりながら生きていたか、
 僕の両親のように、卑劣な人生を歩んでいたか・・・
 それとも、呆気なく借金取りに捕まって・・・今頃は・・・もう・・・・・・」
「ハヤテ君」

あの、救いのない夜の気持ちを思い返しかけた僕の手に、マリアさんの手が重ねられて・・・

「ハヤテ君は今、ここにいます。
 こうして・・・私の隣にいてくれます」

優しく微笑んでくれます。
5952/4:2007/02/18(日) 23:37:37 ID:GfguJs3o

そうでした。
そんな僕を待っていたのは、新しい日々、そして・・・たくさんの、素晴らしい出会い。
それも、これも、全て・・・・・・

「・・・あのとき、マリアさんが優しくしてくれたお陰です」

初めて出会って、このヒトの優しさに触れて・・・
きっとその時から・・・僕の心の中にはマリアさんがいたのだと思います。
このヒトのことがスキだって気付いたのはそれからずっと後のことでも、
あの瞬間・・・彼女へのこの想いは、きっと僕の胸に生まれていたんだと・・・

「それでは、今日は一年前とは逆ですね」
「逆、ですか?」

柔らかな笑顔で上目使いに顔を覗き込まれて、
顔が火照るのを感じながら、思わずちょっとのけぞってしまいます。

「今日はハヤテ君が、私にコートを羽織らせてくれて・・・
 そして・・・何より・・・こうしてまた、私の前に来てくれたのですから・・・」

マリアさんは笑顔のまま、だけどその目には新しい涙を浮かべながら、

「嬉しかったです・・・ハヤテ君が帰って来てくれて・・・どんなに救われたって・・・思ったか・・・」
「マリアさん・・・」
「いけない、嬉しいのに・・・ごめんなさい、なんだか涙腺が・・・」

ぽろぽろと涙を流すマリアさんに何かしてあげたくて、
ハンカチで目尻を拭ってあげます。

「あは・・・ありがとうございます・・・」

なんだか気障ったらしい気がして少し恥ずかしくもありますが、
マリアさんに喜んで貰えるなら、それくらいなんでもありません。
大切なこのヒトの為なら、どんな恥も苦労も、喜んで買いましょう。


「・・・でも、わからないモノですね・・・」
「何がですか?」

マリアさんは池の方に目を向けながら、呟くように話します。

「はい・・・昨年のクリスマスイヴ・・・・ハヤテ君がナギを助けて怪我を負われて、
 お屋敷に運び込まれた時は、こう思っていたんですよ?
 “クリスマスだからってサンタさん、こんなプレゼントされても”・・・って」

くす、と笑みをこぼし、

「でも、今はサンタさんに感謝しています。
 あの夜、ハヤテ君と巡り会わせてくれて・・・・・・
 それに・・・・・・もう会えないって思っていたハヤテ君を、もう一度私の前に導いてくれて・・・・・・
 こんな素敵なプレゼントはないなぁ・・・って」

静かに語るマリアさんの横顔は、とても穏やかでした。
5963/4:2007/02/18(日) 23:39:18 ID:GfguJs3o

「クリスマスイヴは、いつも憂鬱でした。
 嫌でも私の過去について考えさせられてしまうから・・・
 でも、もうきっと・・・憂鬱になんてなりません。
 だって今日は・・・
 この日は、ハヤテ君と出会えた日で、
 ハヤテ君と・・・想いが通じ合えた日なのですから・・・・・・」

穏やかな微笑を湛えたまま、マリアさんは僕の方を向いて、
じっと目を見て・・・


「大好きですよ、ハヤテ君」


そう、言ってくれました。
恥ずかしげに顔を赤らめながら、だけど目を逸らそうとはしないマリアさんの瞳から、
僕も目を離すことができなくて・・・・・・
その瞳に吸い寄せられるように、少しずつ顔を寄せて―――

「僕も―――」

彼女の吐息を感じられるくらいに近づいて―――

「マリアさんのことが―――」

目を閉じたマリアさんの肩を抱き寄せて、目を閉じて―――

「―――大好き、です」

想いを紡いだ唇を、大好きな人の唇に・・・・・・重ねました。



唇を通して、僕の想いがマリアさんに流れ込んで行くような・・・
マリアさんの想いが、僕の中に流れ込んで来るような・・・

唇を触れ合わせるだけの行為に、そんな幻想を感じながら・・・この柔らかく、温かな感触に、
僕は・・・そしてきっとマリアさんも・・・浸っていました。


5974/4 (続く):2007/02/18(日) 23:41:05 ID:GfguJs3o

やがて、どちらともなく唇を離して・・・

「・・・・・・」
「・・・・・・」

何も言葉にできず、ただただ、見つめ合っていました。
やがて・・・

「あの・・・」
「は、はい・・・」

マリアさんが口を開き、

「これは・・・ハヤテ君からの、誕生日プレゼントだって・・・そう思って、いいですか?」

恥ずかしそうに、でも、本当に嬉しそうに、問い掛けてきます。
そんなつもりではなかったですが・・・

「・・・そう思って貰えるなら・・・嬉しいです・・・」

僕の答えを聞いて、マリアさんは・・・満ち足りたように微笑んで、
涙を湛えた目を閉じて・・・僕の胸に顔を埋めて、

「素敵・・・・・・」

そう、呟きました。

「一生、忘れません・・・この日のこと・・・・・・初めて・・・キスしてくれたこと・・・
 ずっと、ずっと・・・・・・忘れません」

僕だって、忘れません。
絶対に・・・忘れられません。

彼女が口にした言葉。
唇の感触。
この、腕の中の温もり。

例えこれから、同じことがあったとしても・・・何度繰り返すことになろうとも・・・
この夜の、池のほとりでの出来事を・・・僕は生涯、忘れることはないでしょう。





598名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:45:38 ID:GfguJs3o
今回の投下分は以上です。
次はまた、週末あたりに投下できればと思いますので・・・
読んで下さっている方には、お待ち頂ければ幸いです。

では、失礼します。
599名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:01:23 ID:KEfNwLZa
ktkr
GJ GJ
600名無し@ピンキー:2007/02/19(月) 00:02:07 ID:JonTGFaI
>>598
GJ!!!!

涙が止まりません(T_T)
601名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:02:46 ID:6eVj97zS
GJ
602名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:03:41 ID:8hZo/F46
間違いなく血みどろすぷらったエンド
603名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:05:12 ID:0I+5hcau
やばい今まで小説とかドラマとかで感動して泣きそうになった事だってないのに涙が溢れそうで・・・。とにかくGJ!!
604名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:05:21 ID:fKx35iv0
これしか言葉が思い浮かばないのが少し歯がゆい
GJ
605名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:06:10 ID:k3q1FZPJ
GJ!GJ!GJ!GJ!
606名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:11:07 ID:RZBgMLEu
GJGJ!!次回も楽しみにしてます!!
607名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:16:03 ID:9aiadNjZ
GJ
608名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 03:44:41 ID:d2APmQZ5
ひとの世に〜(感じないわ)
うまれし悪を〜(痛くないわ)
闇にへと〜葬れや〜(おるれあーん
609名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 05:57:55 ID:mBN3ITLy
>>608
>>608
>>608にごっすんごっすん五寸釘〜

・・・まあ電波曲は板違いだから。ネタ分かる奴がいるとも限らんし、な。
610名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 09:45:17 ID:+WlQKo4g
GJ!!
なんて美しいキスシーン
611名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 11:21:17 ID:WFrYDIPF
GJ!!

エロパロ板でフレンチキスって久しぶりに見た希ガスw
612名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 11:33:42 ID:JRWgRXq5
フレンチキスをこれだけ誤用してる人が多いのは何故なんだぜ?
613名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 17:47:54 ID:1ibmksq8
フレンチキッス=大人のキス(舌in)
フレンチキッス=友達のキス(舌out)

キスが挨拶的な国と、そうでない国があるからな。
別に誤用ではない。

なにはともあれGJ!
週末まで張り付いてます
614名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:08:21 ID:y771nUMC
GJ!!!
ありがとう・・・
615名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:18:44 ID:hDegjZo5
マリアさんかわいいな。いつもGJだよ
616名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:19:21 ID:toduW0ws
GJ!!!
いつも泣けるぜ!
617名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:56:26 ID:toduW0ws
GJ!!!
いつも泣けるぜ!
618紫幽:2007/02/19(月) 21:10:57 ID:Ar9N4QlB
GJです!ハヤテ×マリア派の俺としては二人の幸せを願ってる所存です。


さて、ここで>>284-292 >>302-308 >>325-332で投下した
ハヤテのザ・生徒会役員三人組斬りのプロローグ話を投下したいと思います。

ハヤテ×歩。全2話です。2話目からエロに入ります。
619紫幽 ハヤテ×歩。ファミレスにて。:2007/02/19(月) 21:11:58 ID:Ar9N4QlB
今まで大人のダーティな世界の中で生きてきた僕にとって、マリアさんは本物の聖女のような人だと思っている。
だから僕はマリアさんを、お嬢様以上に手放すわけにはいかない存在になっている。
それは、僕の新たな家族のような、僕の理解者のような、そして僕のかけがえのない・・・


「でも、嬉しいかな。ハヤテ君の元いた高校を離れてから、ずっともう逢えないのかなと思ってたのに、
こうして、何故か毎日のように逢えるなんて・・・あ、やっぱり迷惑なのかな?」

僕の元の高校のクラスメートだった西沢さんと会って、今日はファミレスで一度じっくり話し合う事にしました。

「いえ、そんな事無いですよ。学年末試験も終わった事ですし、家に帰ったらやっぱり執事の仕事で忙しいですから、
こうやって息抜きも必要だと思うんですよ」

「そっか、良かった。あ、私はね、ヒナさんのお陰で何とか赤点を免れたと思うの。
やっぱり、ヒナさんは凄いな〜って。ハヤテ君も、そんなヒナさんに惚れてると思うんだけど、どうかな?」


僕が思いを抱く相手・・・それはヒナギクさん、なのかもしれない。

それは、分からない。決められない。なぜ?

他にいるから選べないとか、そんな贅沢な理由だとしても僕はそんなに器用な人間じゃないし、
ヒナギクさんに思いを抱いていたら、彼女を知らない内に傷つける結果になるかもしれない。
そして、僕はまた一人ぼっちになってしまうかもしれない。

だとしたら、僕が西沢さんに言うべき最良の答えは・・・


「僕は、西沢さんの事も・・・好きですから」

「えっ・・・?」

西沢さんはオドオドしてました。

「やっ!・・・そんな、その、嫌いじゃないって言われた事は、心の底から嬉しかったけど・・・
で、でも、それは昔のクラスメートとしてじゃないのかな!?」

ちょっと涙目で、赤面な西沢さんはいつもより可愛く見えました。

「そんな事ないですよ。西沢さんとは、偶然でもこうやって時折会っているんですから。
日々、西沢さんがどんな風に過ごしているのか、少しずつ分かっているし、
何故か昔のクラスメートだったという遠い距離じゃなくなっている様に僕は感じているんです」

「でも・・・私より、ヒナさんの方がいいと思う事がやっぱりあるんでしょ?」

それでも消極的な西沢さんに僕は戸惑いました。でも、嘘をこの人につけられません。

「それは・・・分かりません。でも、ヒナギクさんの事が嫌いになるような要素は・・・ないと言うか、その・・・」

僕の恋愛に対する不器用さ。それは今日、西沢さんに会って改めて自覚しました。
620紫幽 ハヤテ×歩。ファミレスにて。:2007/02/19(月) 21:12:44 ID:Ar9N4QlB
西沢さんは俯いたまま、僕の本音をどう受け取ったのかは分からないけれど、
僕の本音を噛み締めながらのように言いました。

「・・・ハヤテ君って、モテるんだね」

「!?」

西沢さんからまさかそんな言葉が出てくるとは、思いもよりませんでした。

「そうなん、だよね・・・私がトラに襲われた時だって、ハヤテ君の事を願ったら、
本当にハヤテ君が助けてくれたんだもん・・・私だけじゃなくて、女の子が放って置けないのは分かる気がする」

「あ、あの時は・・・」

「ハヤテ君だって、もし私がヒナさんみたいにカッコ良くなれたとしても、ハヤテ君は・・・
カッコ良い私じゃなくて、そのままの、それでもハヤテ君が好きな私の事が、好きなんじゃないかな・・・?」

それは、まだ自分にも僕に対する微かな希望を込めて言った言葉なのかどうかは、分かりませんでした。

「はい・・・」

ただ、僕の本音が十分に伝わった事に安堵が漂いました。


西沢さんは、安心したかのようにけらけら笑ってました。

「ははは・・・バカみたい。私、勝手に勘違いしちゃった。ハヤテ君って毎日バイトバイトで、
考える事よりも体が勝手に動くタイプだから、私に対する恋心も鈍感だから、誰かの事が気になる事はあっても、
誰かを好きになる事なんて・・・」

「あっいやでも、一応興味はあるんですよ?僕だって恋愛とかだって・・・」

西沢さんは僕が食いついてきたようで、またあの笑顔を取り戻していた。

「じゃあ、ハヤテ君ってどんな人がタイプなのかな?」

「そうですね〜・・・やっぱり、年上の人でしょうね」

その時、急にあの人の顔を思い出しました。
僕より一つ上なのに貫禄があって、僕が初めて逢った時の秘密を知っている人の顔を・・・。

「じゃあ、三千院ちゃんじゃないんだね」

「そ、そうですよ。僕だって、ロリコン呼ばわりとかされたくないですし・・・」

「そうなんだ。あの子ね、会う時いつもハヤテはいつも私にラブラブだとか自慢してるから、もしかしたらと思って・・・」

「違いますよ!お嬢様がどうしてそんな事を思ってるのかは知りませんけど、とにかく違いますから・・・」

僕がそんな事言うと、西沢さんの表情が曇っていました。

「・・・何か、少し三千院ちゃんが可哀相に思えちゃったかな。あの子ね、本気でハヤテ君の事が好きみたいで、
そのせいか、ハヤテ君の事が好きな私の事を邪険に扱っちゃったりなんかして・・・
まるで、ハヤテ君の事を縛るみたいな、そんな、なんて言うか、不器用な愛に感じ取れちゃったの」

西沢さんの言葉で、僕は初めてお嬢様の心の内を知りました。
僕が全てを失ったあのクリスマスの冬の夜。

僕の一時の心の歪みが引き起こした一人の幼い少女の誘拐未遂。

それがお嬢様との最悪な出会いでした。

そして、あの夜の僕を救い出してくれた忘れられない出会いでもありました。

僕は今でも僕を救ってくれたお嬢様に感謝をしている。
そして、誘拐(未遂)というバカな行動で怖い思いをさせた償いをしている。

そんなお嬢様がなぜ非難を浴びるべき僕に恋をしているのかは、分からなかった。
そして、なぜ僕がお嬢様にラブラブと言う風にお嬢様が思ったのかも、分からなかった。

分からないどころか、僕があの夜に一目見て、気になった相手は・・・


「・・・三千院ちゃん、悲しむだろうな・・・」

西沢さんは本当にお嬢様が悲しむ姿を想像しているのか、表情が暗いのです。

「・・・すみません」

「や、やだな。何で私に謝るのかな?あ、ごめんね。変なこと言って・・・そう言う事じゃないの。
じゃ、じゃあ三千院ちゃんじゃなかったら・・・あ、そうだ同い年でもダメなのかな?」

「あ、いや・・・ダメって訳ではないのですが・・・難しいですね〜。同い年は・・・」

「そうだよね・・・じゃあ、年上だったら誰が好きなのかな?」

予想できた問いかけながらも、改めて尋ねられると、心臓が痛むような動きをした気がしました。

「もしかして・・・あのメイドさんの事かな?」

「わ・・・分かりません・・・」

西沢さんの言葉が、僕の胸に突いてくる。

・・・どうしよう。

心理学者なしでも分かる動揺。反射的に手で隠したくなる心臓の尋常じゃない鼓動。
そんな体の異変に、今のハヤテはついていけなかった。

・・・胸が苦しい。

「やっぱり、そうなんだ・・・」

無意味に、恥ずかしい。

「あの人、すごく綺麗な人だもんね・・・」

言葉が出ない。言葉にできない。
「・・・サキさん」


「・・・へ?」

「やっぱり、ハヤテ君ってメガネドジっ娘の方が好きなのかな?ワタル君がいるのに・・・」

その時の僕は、無駄に脂汗がだらだらと流れていました。

「・・・・・あ、違います!た、確かにサキさんは綺麗な人だとは思いますけど、
恋愛対象としては、失礼かもしれませんが、無関心だったと言うか・・・」

それに、ワタル君には伊澄さんが・・・。

「・・・マリアさんの事かとちょっと、動揺・・・あ」

あ・・・・・。
つい、口が滑って・・・。

「えと・・・マリアさんって・・・あの、三千院ちゃんの所のあのメイドさん・・・のことかな?」

頭が真っ白になりながらも、聞こえてはいるので、とりあえず答えました。

「は、はい・・・」

「好きなの・・・かな?」

ついに、尋ねてきた、正真正銘の質問を。

この答えについては、一度冷静になってから言うべきだったかもしれない。
しかし、僕の口から出た言葉は・・・

「分かりません・・・」

今の僕には一番無難な答えでした。そして、西沢さんを苛立たせてしまうかもしれない、最低な答えでした。
けれど、西沢さんはそんな僕を心配してくれました。

「・・・一度、落ち着かなきゃだね。ドリンクお替わりしてくるね」

西沢さんはソファの端まで腰を持っていきながら移動して立ち上がり、ドリンクバーでドリンクを選んでいました。
気付いたら、喉が渇いていた事を忘れていました。だから、目の前の烏龍茶はありがたい水分補給でした。

「あのね、ハヤテ君。ハヤテ君が授業が終わると、そそくさとバイトに行って、
ロクに私やみんなと一緒に下校しなかったじゃない?」

「そ、そうでしたね・・・バイト先が定休日の時にしか一緒に・・・」

「他の皆からにしてみれば、バイトづくめでハヤテ君は金の亡者で、金に囚われた哀れで冷徹な貧乏人だとか、
訳の分からない噂もあったと言うか、今もそんな噂があるんだけどね・・・」

何か軽くへこませてませんか?西沢さん・・・。

「私は、信じてたよ・・・ハヤテ君はそんな人じゃないって。学校でいつも見かけてたあの時のハヤテ君の笑った顔は、
苦労してるから、それを皆に見せないようにしてるものだって事を。
それに・・・ハヤテ君の笑顔は苦労してると言う割には、すごく可愛いし・・・」

西沢さん・・・すごく、可愛いですよ。
相手が自分じゃないと知りながらも、それでもまだ僕に恋を抱いている純粋な乙女の姿が僕の目の前にありました。

「だから・・・私はね、ハヤテ君の事を・・・
何か・・・単純だね。そんな事でハヤテ君の事が好きで・・・でも、それだけでも、本当に好きで・・・」

「西沢さん・・・」

「だから、ハヤテ君がそのマリアさんて人が好きだって言うのにも、別に深い理由なんて、なかったんじゃないかな?」

そうだ・・・僕が初めてマリアさんに出会った時の事・・・。
その時は僕が凍死しようと道端で眠りに就こうとしてた時だった。
その時、僕の目を覚ましてくれたのは・・・僕が人生の中で、最も美しい人でした。
お嬢様が「マリアに手を出したら、殺す程度じゃ済まさないぞ!」と脅すくらいに、
指一本さえも畏れ多くて出せないくらい、名前の通り、聖女のような人でした。
もう一度逢いたくても逢えない、神々しい女性だと思いました。

しかし、お嬢様を誘拐犯から助けた時から、瀕死状態の僕が彼女とお嬢様と共に執事として、過ごす様になりました。
それは日々、覚めても覚めても消える事はない夢のような時間。

それでも、僕の苦悩は変わらない気がする。お嬢様のワガママに振り回されたり、やっぱりクビのピンチになったり・・・
だけど、僕が何とかここまでこれたのには、お嬢様が最後まで僕の事を見放さなかったから。そして・・・


・・・・・ハヤテ君は、笑顔の方が可愛いですから。ね。


「・・・そうですね。西沢さん。じゃあ、一緒に帰りましょうか」

「うん、少しの間でなら・・・」


そして、僕は気付いてしまいました。

僕が心から愛してるのは・・・マリアさんだという事が。
624紫幽:2007/02/19(月) 21:19:37 ID:Ar9N4QlB
以上です。第2話に続きます。

俺のハヤテといいんちょさんの絡みから浮かんだハヤテのザ・生徒会役員三人組斬り。にて、
予想以上のGJを頂き、ありがとうございます。

週末頃に、ハヤテ×歩。第2話。公園にて。を投下しようと思います。
ではこれにて失礼致します。
625名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:47:26 ID:hDegjZo5
これも期待wwww
626名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:51:42 ID:d2APmQZ5
マリアはばりばりダーティです
627名無し@ピンキー:2007/02/20(火) 02:06:13 ID:F2PtLVx9
GJです!
原作でもマリアさんはナギの最強のライバル?だからなあ!
どうなるんだろ?
628ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:48:43 ID:sgVs88oN
GJでした〜!!続き期待してますね!

そろそろこちらも投下させてもらいます、先週ネタですが、
彼女と絡ませる為にハヤテが温泉に無事到着した後の話となってます。


ちなみに今年になってから仕事の配置変えもあり、極端にSS書く時間が減っただけで、
まだ飽きたわけじゃないですよ;
629ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:50:30 ID:sgVs88oN
「ふぅ、色々と今日もあったけども、何とかなったな…う〜ん!」
お嬢様の突然の提案?で伊豆へと旅立って、もうどれくらい経ったのだろうか?
って実際は一日も経ってないのだけども…う〜ん実に長い間かかったような気がする、
もしかして途中乗ったあの電車は、デンライナーだったのだろうか?
とにかくこうして僕らはようやく温泉にく無事に辿り着いてました…辿り着きましたよね?
そんな日の夜…お嬢様達も寝静まってから、こんな夜遅くになって自慢の温泉とやらに、
僕は入ろうとしてたのです。
しかし…覚悟してたけど、遠く離れた場所なのに、いつもの他の皆さんも勢ぞろいになるとは…
それに加えて相変わらずに不幸なトラブルに出くわすしな〜やれやれ、
とりあえず体を洗って温泉で疲れを取らないと。
「あらあら、随分と疲れが溜まってるようですね」
そんなまずは髪を洗う僕の横に、一人の宿泊客らしい人が座って声をかけてきたのでした。
う〜ん、こんな時間だから僕一人の貸切かなと思ったけど、夜浴を楽しむ人もいるんだな。
「ええ、まぁ…殺し屋とか、迷子探しとかありまして〜あはは」
「それはそれは、では温泉でたっぷり疲れを癒さないといけませんね」
「そうですね…って!」
髪をお湯で流してハッと気付く!この声色…女性!?
だから驚いてその隣人に目を向けると…更に驚かされる!
だってそこには知った人物が居たのだから!
「い、伊澄さんのお母さま!!」
「あらら奇遇ですね、こんな場所で出会うとは…えっと、ハヤテ君」
そう、綺麗で鮮やかな黒髪のショートカット髪の若い女性であるこの人は、
つい以前に会った事のある伊澄さんのお母さんでした、
えっと…この方がここに居るって事はまさか!
「奇遇というか…ここって、こ・混浴!?」
「そうみたいですね…入ってくる場所は違ってるようですが」
サラリと言いのける彼女は、すっかり動揺してる僕の隣で暢気に体を洗っています…
せめてタオルで隠してもらえると助かるのですが…
泡まみれになってるとはいえ、完全に裸の格好なんですよ!!
「あの、僕は出ます!失礼しました!」
だから僕から素早く浴場から出ようとする、しかしそれを彼女は止めたのです!
しかもガシッと背中から抱きしめられて!?
「ちょっと…まだ湯にも入ってませんよ?ほら体も冷たいわ」
「あわわ!!で、でも…あの〜若い男女が裸で一緒に居るのは…」
感じる…こんな体勢だからこそ、この伊澄さんのお母さまの胸の感触を背中が感じてる!
見かけはそう目立たないのに、意外と…ある!?
「ふふ…私達二人っきりですから、幸いそんな周りを気にする事ありませんよ」
「で、ですけど〜」
そんな問題じゃない気がする…というか、彼女は平気なんだろうか?
僕はこれでも男なのに…これが大人の女性の余裕というものなのだろうか!
「それにもし誰か他の方が入ってきたら…ん〜、きっと若い新婚さんに見られますって」
「あの、お母さま…?」
「名前で初穂と気軽にお呼び下さい、あ・な・た♪」
630ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:51:19 ID:sgVs88oN
ニッコリと大胆な事を言いのける一応は人妻の女性、
これって遊ばれてるのだろうか…
それに新婚さんって…何か顔が別の意味で熱くなってきそうだな。
「あの…だけどせめて僕の事はハヤテと呼んで下さい、初穂さん」
「あら…それは残念」
本当に残念な顔をする初穂さんでした、本気か冗談か、今一つ判断に苦しむんだよな…
とりあえず、下手に刺激しないように、このまま現状維持を続ける事にしたのでした。
このまま頼むから誰も来ないでくださいよ…本当に。
「ふぅ…ん?」
そんな風に頭を悩ます僕に、視線が向けられた…当然に相手は初穂さんです。
な、何!?そんあ熱い?眼差しで僕を見て…立ち上がった!?
「せっかくですから、お背中を流しますわ」
「い、いえ!そんな悪いですよ!!」
「まぁまぁ、ここは年上の女性に甘えてください」
半ば強引に僕の背後に座る初穂さん、あぁ…思い出してしまうな。
さっきの胸の感触が…駄目だ駄目だ!今そんな事を考えたら…あの部分が。

サワッ…

「はぅ!」
いきなりの突然の触感に、ビクッンと過敏に反応してしまう!
なんだと思ったら、初穂さんが背中を…触ってる??
「本当に…綺麗な肌してますね」
「そ、そうですか?」
彼女は、歓心した声を出し…僕の背中を摩り続けていく、
だから胸が高鳴って…え!
ちょっ!あの…手首や腰のとこまで!??
「体格も細いし、まるで女の子のよう、それであんなにお強いのですから…凄いわね」
「は、初穂さん!??」
彼女の手探りは全身まんべんなくといった風に、摩り続けていく…
この白く細い指先に触れられていき、僕は微妙な…
こそばゆいような甘い感触を感じさせられてたんだ。
胸になんか、まるで揉む様に触ってこられて…あっ!
「ちょ…駄目ですよ…そんな、あんっ!」
すると彼女の手は、僕の顎を掴み…初穂さんは自分の顔を接近させたのです!
眼前に迫る彼女の表情に…僕の心臓はまた思いっきり高鳴ってしまされてた!
「それに…顔が似てるし」
「えっ?」
と同時に気になる一声を呟いた気がした…
「あはは、こっちの話ですよ」
誤魔化すように微笑むと、ようやく僕の顔を離すのです…あぁ、ビックリした。
だけど心臓に悪い驚きは、まだまだこれからだったのです!
「ところでハヤテ君、伊澄ちゃんとは…」
「えっと仲良くさせてもらって…」
やはり母としてか、男の知り合いは気になるのかな、
娘の交友の事を確認したいのでしょうかね。
なんて甘い考えで聞いて答えようとする…が!
631ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:52:09 ID:sgVs88oN
「何人の子を予定してます?」
「ぶっ!?」
実際は予想の斜め上をいく質問でした…というか、何この問い!
「な、何を言って!?」
「ハヤテ君の種なら、より優秀ないい子が誕生すると思うのだけど〜」
「そういう問題じゃ…にゃっ!?」
やはり驚かされる僕ですけども、そこに更に追加と驚愕の出来事が…衝撃と一緒に起こったのです!
それは…下半身から伝わりました、なんと初穂さんの手が伸びてきて、
この僕の股間にあるモノを掴んだのです!!
「ほら、こんな立派なモノをお持ちになっているのですから…使わないと勿体無いわ」
「ちょ!あ…初穂さん、そんなとこを握ったら!ひゃあっ!!」
ギュッギュッってこの白い手で握り締めていく…僕の股間の、ちんちんを…
そんな風に握られたら…ヤバイ、感じてしまってる!!
ただでさえ裸の女性が近くに居る…それだけで変化は起きてたのに、
これじゃますますアレが変化していくじゃないか!!
「こんなに硬くして…もっと大きくなってる!?」
「あぁ!だ…駄目ですってば…ひゃあぁん!!!」
彼女は驚く声を出しつつも、逆にその掴んだ手はより大胆に動き出していた…
石鹸の付いた滑り良くなった手の内で、僕のを上下に激しく擦らせてきたのです!
当然に敏感な箇所を責められているのですから、
僕は…その情けなく恥ずかしい事だけど、激しく敏感に感じてました。
ますますとても甘い衝撃を感じて脳内に響いてくる、
まるで下半身から全身へ電流が駆けているみたいだ!!
「あっ!あはぁ!!は、初穂さん…い、いけません…あぁ!!」
「どうしたの〜こんな甘い声だして?こんなおばさんに興奮しちゃった?」
「そんな…は、初穂さんは…まだ若いですよ…あ!にゃぅ!!」
「そう言ってもらえて嬉しいわ、だから…サービスしてあげる」
手の動きがますます、速度をあげてるような…しかもその時、
また背中にあの…とっても心地良い、柔らかく弾力ある感触が伝わってきました!
「うわっ!」
初穂さんは、また…いえさっきよりも僕の背中に自分の胸を密着させていくのです。
あぁ…手の動きと連動して、胸もまた動いてるように感じる…
ポフポフってリズムにのって、ますます僕に柔らかで刺激的な感覚を伝えてくるのでした。
そして間近で聞こえてる…この初穂さんの口から漏れてくる、甘く卑猥な吐息が。
「んっ!あふぅ…どう気持ちいい?私は…気持ちいいわ…あっ!」
「僕も…あぁ…き、気持ちいいです…うっ!あっ!!」
より感じる快楽感が高まっていく…それは彼女も一緒のようだ。
男のを責めてるからか、それとも自身の敏感な部分も刺激を得てるからか、
初穂さんは確かに感じてた…性的な刺激感を!
「すっかり膨張してるわね…こんなになっちゃうんだ、ハヤテ君の…」
「あ、またそんなに…」
そしてやらしく興奮していく、彼女も僕も!性の淫らな感覚に翻弄されていくのです。
しかもまるでお酒を飲んだかのように、頭の中が快楽いう美酒に酔わされていく…
すっかり思考が鈍ってきて理性が消されていきます。
何より互いの性器が変貌していくのです…すっかり淫らな反応してました!
632ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:53:12 ID:sgVs88oN
「どうしよう…伊澄ちゃんには悪いけど、欲しくなっちゃった」
「え!あっ…何が?」
「ハヤテ君の…このオチンチン」

ガバッ!

「えええぇっ!?」
そう呟いた瞬間、初穂さんは僕を押し倒してきたのです!
突然の出来事に、僕はそのまま抵抗も無く…彼女の下に寝かされてしまう!
驚いて見上げてみると…迫ってきた初穂さんは…頬を紅に染め、
うっとりさせた瞳で上から見下ろしていました。
しかも見えてる…すっかり泡が落ち、その胸の膨らみの全容が僕の眼に飛び込んできてる!
白い肌の柔らかそうな膨らみが…そしてこの丘の頂点にある鮮やかな桃色の突起が、瞳に写ってる…
「にゃっ!あ…初穂さん!いけません…こんな場所で!!」
「だって、我慢できなくなったのだから仕方ないわ、それに…スリルあるでしょ?」
するとまた彼女は、僕のすっかり硬くし大きくさせた部分を摩りました!
「あっ!あうぅ!!」
「ん…女の子みたいな反応しちゃって、やっぱり可愛い…んっ!」
その上…また顔を僕に間近にまで迫らせていき、
……そのまま今度はしてしまったのです!!
キ、キスを…初穂さんと唇を重ね、同時に薄く口を開かされ、過激な事に舌まで入ってくる!!
「んんん〜〜!!!」
そして口の中で舌同士を大胆に絡ませてゆくのでした…
あぁ、頭の中がまた麻酔でも打たれた様に…霞む、
この口の中で互いの舌先に絡み付く唾液が混ざる音が響き、
それがより凄く気持ち良く…夢気分にさせられていくみたいだったのです。
この快楽の響きは唇が離れてからも余韻として感じさせられてました。
「んっ…久しぶりの男の人の楽しませてね」
「あぁ…」
そしてすっかり放心し、彼女を拒めなくなった無抵抗な僕の上で、
初穂さんは自分から動き…その股下の、
胸と同じく泡が落ちて見えてしまった女性の大事な場所、
すっかり汁で濡れたピンクの花弁のような女性器を大胆に晒し…
そこへと、散々に弄んだ僕の…ちんちんを挿し込ませていくのでした!

ズブゥゥゥゥゥ!!

「んあっ!」
「あぁぁ────!!!」
瞬く間に深く挿し込まれていく…僕のは初穂さんの中に、滑り込むように埋没していくのです!
まるでそこが別の生き物で独自の意思があるかのように、僕のを食らっていくようでした!!
そしてその中の感触は…あまりに凄かった、温かい…絡んできて刺激させてくる!
少しでも気を抜くと今にも意識を遠くへと飛ばされそうな程だった…
「ん…凄い、一気に子宮を持ち上げられちゃった」
「あ!あぁ…絞めて…あぁ!!」
奥へと辿り着いてからしばらく間をおき、やがて腰を下へ上へ…出し入れを始める、
ただその行為の主導権をすっかり彼女に握られて、初穂さんの欲求のままに交わっていくのです。
その動作の一回一回が、果てしなく極楽の刺激でした!
633ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:53:59 ID:sgVs88oN
「これいい…あぁ、ハヤテ君の…何てイイのぉ!!」
僕のに彼女はすっかり満足な顔をしてました、もちろん僕も…
だけどだからといって何もしないわけにはいかなかった…徐々にだけど、
僕自身も自分意思で腰を使い初めていくのです。
「うぅ!あぁ!!」
「あはぁ〜!!あぁ…ハヤテ君…いい…中で擦れてる!!」
初穂さんは、凄く色っぽくなって感じてた、身体をビクビクと繊細に震わせ、
短い美しく鮮やかな髪をも揺らし、感じていく…今の快感に卑猥に反応してたのです。
「もっと激しくぅっ!あっ!壊しちゃうくらいでも平気だから…あぁ!!」
「初穂さん…あぁ!うっ!!」
僕は彼女の望むまま、更に腰を動かせ…より深く激しく繋がりあってゆきます。
互いに相手の肉体を、たっぷりと堪能しあうのでした。
「んっ!そう…あぁ!!ねぇ、胸も触って…あぁ!!もっと!!」
また胸への責めも欲求してくる、互いに交わる度に、本能からか更に貪欲にやらしい欲求を望んでゆき、
それに応えるように僕は初穂さんのを手で鷲掴みし、
またあの甘美な果実の感触を堪能させてもらっていくのです。
今度は背中でなく手で、ハッキリと乳房の感触を感じ取っていくのでした。
「き、気持ちいいです…あぁ!!初穂さんの…とっても」
「ここも揉み潰す程でいからぁ…あぁ!!いい…最高だわ!!」
この柔らかな肌に指が食い込む程に揉ませられているというのに、
彼女はまた甘く甲高く喘ぎます…本当に気持ちいいんだ。
「あぁ…またミルク出ちゃいそうね…ん!あぁ…アソコも…あぁ!!いいのぉ!!」
この小さな口元からより激しく熱い吐息が漏れていく…まるで僕の顔に吹きかけるように。
だから僕は興奮してた…彼女が知人の母親という事も忘れ、今だけはこの女性に夢中になっていく!
それは初穂さんも同じ、この僕の男の体に夢中だ…だから!
「あぁんっ!こ、こんなに絡ませ絞られたら…ぼ、僕…!!」
より絡み締め付けてきてた、まるでアレを催促してるように…
それでかな?膣内の責めに僕はいよいよ…放とうとしてたんだ。
「ん…出そう?それじゃ…このまま出して…あぁ!!」
「それはやばいんじゃ…あぁ!!」
僕は躊躇した…いくら慣れてるとはいえ、初穂さんは母親…
万が一の場合はよりマズイ事になるのは必然だ!
「いいの…久しぶりの感覚、味あわせて…んっ!」
それなのに、まるで本当に望むように、初穂さんはより腰の動きを加速させ、
同時に膣内へと力を込め締め付けを強くしてきた、
このとどめといえる追い討ちに、たちまち我慢の限界が一気に迫ってくるようでした。
「も、もうっ!!」
「んんんん!!!!」
そして我慢の壁が決壊する…せめての残りの理性で必死に抑えてたのが、解き放たれていくのです!

ドビュゥゥゥゥビュクゥゥゥ!!!!

「あぁぁぁ───────!!!」
「あはぁぁぁ!!!」
甲高く声を出し身は震え…僕は放ったのです、この深く膣内に挿入させた先から、
ずっと溜めてきたのを…一斉に!
それを初穂さんは目を閉じ…ブルッと震えつつ、胎内で受け止めていく。

ビュクゥゥビュクゥゥ…

「あぁ…まだ濃いの入ってくる…あ…凄く熱く一杯…あぁ!!」
「はぁはぁ…初穂さん…」
634ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:55:08 ID:sgVs88oN
初穂さんはギュッと強く僕に抱きついていた、まるでまだ離すなとでも言ってるように…
その間も僕は流し込んでいました、この熱く濡れた彼女の胎内に…たっぷりの精液を。
「まだ駄目…このまま繋がらせててね、ん…ずっと奥に流れ込んでくる…」
その流れを敏感に感じ取っているのか、初穂さんはうっとりした表情で身体を震わせてました。
まだ息を荒げてる…頬にあたる吐息が熱いや。
随分と恍惚した表情でいるな…そんな彼女の表情を見つめ、僕は達した余韻に浸ってました、
すると急にハッと目を見開き、初穂さんは困り顔で僕を見つめたのです!?
「んん…あっ!どうしよう…まさか一回で!?」
「え?どうかしましたか?」
何事かと僕はこの繋がった体勢のままで、問い掛けたのですが、
ただ初穂さんはまだ自分でウ〜ンと考え込んでいる、どうしたんだろ?
「ん〜〜〜…まぁいいか、大した事じゃありませんよ」
そして結論が付いたらしい…大した問題じゃ無かったのかな?
「ただ……大当たりしただけですから」
そうなんだ、大当たりか…………

って、大当たり?って…ま、まさか!!
何か…どっかから「あぁ、またか」って声が聞こえた気がするけど…
そういえば初穂さんって、未来を感じ取る特技がありましたよね?
つまり、さっきので…
「は、初穂さん…あのもしかして…」

ガララ!!

「ほえっ!?」
するとその時…脱衣場の方から何か扉を開ける音が聞こえてきます!
ビクッと驚き心臓が飛び出しそうになった!
そういえばここは貸切の浴場じゃなかったんだよな…って事は!?
「おや、誰か入ってきたようですね〜」
「えええ!!?」
客人か!こ、こんな現場を見られたら…ヤバイ!
混浴だから裸の男女が居るのは問題と思うけど…今みたいに、こんな繋がったままでは!
足音が近づく…こうなったら!

「おや…こんな時間に他にも人がいるよ」
「ほんまや、しかも若いカップルで、まぁ〜」

入ってきたのは、お婆さん二人でした…良かった、知人でなくて少し安心する、
だけど…危機的状況には変わらないですよね。
「あららカップルですって、どうしましょうハヤテ君…照れますね」
「そ、そんな呑気な…この状況が分かってます?」
「…そうですね、この繋がったまま温泉に入ってる事はわかりますよ?」
そう、あのままじゃマズイからと、咄嗟に初穂さんを担ぎ、この温泉に飛び込んだのです。
おかげで白く濁った湯の中で、まさか男女が繋がってるなんて思われません…多分。
何にせよ、とりあえず今の姿勢から抜け出さないと…
「というわけで、抜きますよ」
「そう?残念ね…んっ」
本当に残念そうな顔する初穂さん、この状況を本当に理解してるのかな…
とりあえず僕は自分のを抜こうとしました、ところが!
635ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:56:06 ID:sgVs88oN
「えい!」
「ふぇ!なっ!?」
初穂さんは、離れるどころか、また僕の胸元に飛び込んできたのです!
膝上に乗りかかり…ますます抜くどころか、深く繋がってしまってますよ!!
「あん…ハヤテ君の、奥を持ち上げてるわ…」
「は、初穂さん…な、何を!」
すると、向こうで新たに入ってきた他の客人二人が、興味津々と僕達を見つめるのです。
「あらら、おあつい関係で…恋人さんかい?」
「いえ…夫婦です」
「は、初穂さん!?」
「ほえ〜!それはそれは、ラブラブやね〜そんなに密着して」
お婆ちゃん二人に、そんな事を言われつつ…彼女は、また…あんっ!!
こ、こんな人の目があるにもかかわらず、体をゆっくり上下させ動かしてきました!
「ん!ぁ…」
僕は必死に、口から漏れる熱い吐息を我慢する…
間近に他の人いるのに〜〜!!!
「では、我々は、お邪魔にならないように向こうにいってるかね〜」
「そうしましょそうしましょ」
やがてあの人達は、ニヤニヤと微笑しつつ離れた場所で湯に浸かりにいきます、
こうして近い場所にはまた僕達だけになったのでした。
「は、初穂さん!?にゃ!あぁ…」
「ごめんなさいねハヤテ君、でも…まだ欲しくて…」
「な、何を…」
「ハヤテ君の…子種…んっ!」

チュッ

また、僕の唇に彼女の唇が重なった…今度は触れ合うだけの軽い代物でしたが。
それでもドキッと胸が高鳴ってた…まるで子供のようだな初穂さん。
やってる事は大人なんだけども…
「いくら…ひゃぁ!あぁ…は、離れていても…ひ、人が居ますよ…あ!」
「大丈夫、あの人達は新婚夫婦だと思い込んでますから…んっ」
今度は頬に、初穂さんの柔らかく暖かな舌が這わされ舐めてくる、
唾液がトロッと頬に付くのでした…
それに股間同士も…小さく出し入れし、交わってる…
まだ彼女の膣内には、さっき出した僕のが満ちている筈なのに!
「あん…興奮しますね…あ、人の目があると…あぁ!」
「そ、それは…はい…だけど、あぁっ!!」
胸に鋭い刺激が発生し、頭へと伝わり刺してくる!!
実は初穂さんが頭を僕の胸板に迫らせ…舌を伸ばし、
僕の男の乳首をしゃぶったからです!
「んっ…んん〜〜」
「ひゃんん!だ、駄目です…そんなとこ…あぁ!!」
「ふふ、感じやすいのね…」
意地悪な子悪魔の微笑みをし、僕の乳首を舌先の玩具にしていく…
転がし突付いて、弄び続けたのでした。
その度に甘美な電気が胸から頭に痺れて流れてきてますよ!!
636ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:57:03 ID:sgVs88oN
「にゃぁ!あぁ…」
「ふふ…女の子みたい…んっ、美味しいさくらんぼね」
「あぁ…見られちゃいますよ、こんな…変だと思われます…」
「こんなに湯煙があれば、細かいとこはバレませんよ〜ふふ、初歩的な推理ですよワシントン君」
そんな余裕なマネ事をして、初穂さんはますます僕を責めてゆく!
こうやって困らせるのも楽しむかのように…
しかも…弄んだのは、胸だけじゃありません…!
「きゃぅ!あぁ…ちょ…」
今度はまた別の部分から、甘美の篭った刺激が脳内に響きました、
ただ…その場所が問題なのです、だってそこは!
「お、お尻…!?」
「どう、感じます…ん…ここ弱そうだけど」
「だ、だって…あ!当たり前ですって…あぁ!!」
悶える僕…だって仕方ないですよ、初穂さんが大胆にも指を入れてるから、
この僕のお尻の…穴に。
「そ、そんな…あぁ!掻き回されたら…ぼ、僕…にゃぅ!!」
しかも掻き回されてます、指先を深く挿して…奥の壁を摩ってる!?
それはあまりに激しい衝撃の感覚だったのです、いくら…その。
「でも気持ちいいんでしょ?ふふ…ハヤテ君、凄く色っぽい表情してますよ」
「う、うぅ…あ!ひゃぅ!!」
認めたくないけど…その、心地いい響きでした、
こんな汚い場所で、こんな風に感じちゃうなんて…まるで変態だぁ!!
「やっぱり弱かったのね…可愛い…んっ」
「でも、汚いですよ…あぁ!!」
「ハヤテ君のなら、舐めてあげてもいいですよ…その菊を」
「はう!!」
それは本気の眼差しだった…初穂さんの眼差しにドキッとさせられていく。
そしてこんな風に弄ばれて、強烈に心地良くさせられて…
再び僕の股間のが元気を取り戻さないわけが無かったのです。
「ん…また一段と大きくなってるみたい」
初穂さんは、中に僕のが居るままの自身のお腹を摩ってた…
「ん…噴火が近いみたい…ビクビクしてる」
「あっ…あぁ…はい…ひゃぅ!!」
二度目の射精は近い…熱いのが込みあがってくるのが、
本能的に分かってました…
「じゃあ、奥に頂戴…ハヤテ君、貴方の子種で満たしてね」
「え?あぁ…にゃぁ!!」

ズブゥゥズブゥゥ!!

一気に周りの湯面が波立ってくる…それは腰の動きが活発になってきたからだ、
僕達は湯の中で再び、大きく出し入れを繰り返していく…また放つ為に。
中で擦っていく…もう僕のでべっとりと滑り込みやすい胎内を、大きく硬いので擦り付けていく!
「あぁぁ!!あん…いいっ!ハヤテ君の…あぁ!!」
「初穂さん…あぁ!絞ってきて…ぅぅ!!」
僕達は強く抱き合ってた…また唇を重ねたりもしてた。
もう誰かに見られるのを恐れもせず、素直に性欲のまま体を動かせ男女の営みを続けていく!
快楽に再び理性を消されてた、また…達する瞬間まで!!
637ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:58:19 ID:sgVs88oN
「うっ!出します!!」
「はい…きて、満たして…!!」

ドクゥドクゥゥゥゥ!!!

「あぁぁぁ─────────んっ」
こうして温泉に肩まで漬かったまま…初穂さんの胎内に深い場所まで注ぎ込む、
とてもたくさん…熱いのを流し足していく。
「んん〜〜!もう…あぁ、きっと子宮にはいってきてる…染めてるわ」
「はぁはぁ…」
そして僕達は、また抱き合ったまま互いに余韻に浸ってた。
頭の中身は真っ白になり、ただ彼女の体温を感じてたんだ…
何だか周りの湯より、体の中の方が熱いような気がする。
「身も心も暖まったわね…んっ」
「はい」
もうある意味でものぼせてしまった僕らは、しばらくしてようやく温泉から出ようとしました。
「んっ…さきにあがるわ、あ…」
「どうかしましたか?あっ…」
その時、僕は眼前でより卑猥なドキッとなる光景を見てしまった、
この目の前の温泉からあがる火照った彼女のお尻…
その股の間から見えてる女性の性器だけども…ついさっきまで僕のを銜え込み、
すっかり拡がったままだったのだけど、この奥からゴボッと白い粘液が溢れてきてたんだ…
「あらやだ…恥ずかしい…」
「は、はい…」
ドロドロッと垂れて湯面に零れ落ちてくる…凄い量だった。
こんなに彼女に注いでしまったという事実に、僕もまた顔を真っ赤に恥ずかしがるのでした。

こうして一夜の情事は終わった…だけどこれが始まりでもあったというのを後日知る事になる、
まぁ…でもそれはまた別の話というわけでして。


だけども後日談なら語れたりします、あれから数ヵ月後に僕は、
またあの時の温泉にやって来てたのでした。
当然のように初穂さんも伊澄も一緒なんです。
「んん〜〜どうハヤテ君?」
「き、気持ちいいです初穂さん…あぁ!!」
「もうお母さまばかりズルイです、ハヤテさま…私にも」
「は、はい…どうぞ」
「んん…ハヤテさまのおちんちん美味しい…あぁん」
えっと…これはどんな状況かといいますと、また誰も使わない夜にあの温泉の浴場に居まして。
しかも…今度は裸の僕に同じく裸の二人が群がっているといった感じでした。
この股間にはある母と娘が同時に頭を埋めてきてる、彼女達は伊澄さんと初穂さんなんだけど、
まるで取り合うように僕のをしゃぶりついてました。
「ん…あっ!!出る!!」
「きゃっ!?」
「あんっ!!」
そして僕はまた放ってた…白い粘々を放ち彼女達の顔にかけてしまったのです。
それはとても生臭い粘液…なのに顔に付着させられた方は喜んでる!
「あん…熱い、ふふ…三回目なのに濃いわね」
「さすがですハヤテさま…ん…美味しい」
638ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:59:14 ID:sgVs88oN
初穂さんは、顔に付着した白濁液の感触を…そして伊澄さんは口に流し込み味わって、
僕の精液を十分に堪能するのでした…
あれから…いえ伊澄さんに限ってはその以前から、こういうのに慣れてる関係だったのです。
だから今も…こうして旅先で、エッチな行為をしてたのでした。
「それにしても前に来た時、お母さまとハヤテさまがそんな事をしてるとは思いませんでした」
「あら、伊澄ちゃん怒ってる?」
「少し…」
さっきので少々湯冷めし、またこの温泉に僕は母と娘の間に漬かっていました、
あぁ…ペタッと肩同士で密着させてるから、両肩に二人の温もりが伝わってきてる。
「いいじゃない、伊澄ちゃんの方が一ヶ月早いんだしね」
「そうですけど…むぅ〜」
初穂さんはそんなむくれる娘さんの優勢さを指摘しなだめてます。
さて、何が早いかと言いますと実は…
「んっ…あ、ハヤテさま…この子、元気よく暴れてます…さっきので驚かせてしまったのでしょうか?」
「えっと…はは、ちょっと激しくし過ぎてしまったですかね?」
ついさっきの行為を思い出し、僕は頬を指で掻きつつ、
この伊澄さんが愛しくある部分を摩る姿を見てました、
あぁ…大きい、もう誰が見てもあの姿ですよね…あはは。
そう、伊澄さんをこの姿にさせたのは僕なんですよ。
そんな心配そうな娘さんに、経験者たるお人は助言を送る…とても楽観的に。
「いえいえ、大丈夫…母体はね意外と丈夫なんですよ、だから…」

ムニュッ!

「にゃ!あっ…ちょ…初穂さん!そんな身体で…」
「ほら…私なんてミルクがまた出るようになったのですよ、だからまた楽しみましょ」
ギュッと抱きついて、その大きく膨らます乳房、そして…腹部を僕の腕に押し付けるのです!
また誘うような…艶の篭った吐息を吹きかけて、甘えてきて…胸の突起から白いのを出してる!?
「お母さまったら!それなら…私も…いいですよハヤテさま」
「伊澄さんまで!!」
もう片腕に飛びつくように、同じく僅かの間に成長した自分の胸と腹部の感触を、
僕の手に伝えてくる…あぁ、胎動が伝わってきそうだ…両方から!
するとです、そこに追い討ちをかけるかのように、もう一体…
とんっと…僕の頭上に小さな体が降り立ちました!
「フェフェフェ、盛り上がってるようじゃな〜」
「はう!銀華さん!!?」
それは伊澄さんの大おばあさまである銀華さんでした…見た目は幼い女の子なんですが、
これでも一世紀生きかけてる人なんですよ!
639ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/02/20(火) 05:59:50 ID:sgVs88oN
「ん?このオババの説明は、それだけで終わりかな〜」
「うっ!」
えっと…数ヶ月前までなら、それだけの紹介で済んだのですが…
今のこの人はそれに加え…お孫さんと、曾孫さんと同じく腹部がぽっこりさせてたのです。
ええ、僕ですよ…そんなお人をこんな風にさせたのも!
まさか、まだ機能してたなんて…恐るべしでした!
「そういうわけで、次の権利は十分あるぞ」
「ですが大おばあさま…さすがに体にこたえるのでは?」
「いやいや、これを出す為にも、もっと若々しい精を身に満たしておく必要があるのじゃ」
「では、しょうがありませんね〜それじゃ3人同時で相手になってもらいましょ」
初穂さんの提案に僕はギョッとした!
だけど残り二人は納得し頷くのです!!
「いや、しょうがないって…僕の身体は一つなんですけど!…ひゃ!」
すると、僕の…さっき出してもらったばかりのに、また甘い衝撃が走る…
さっきの直ぐ後に、何と銀華さんが湯の中に潜ってて…こんな水中で勃起したアレを、
小さな口で弄び始めたのです!
「ちょ…あぁ!そんな…中でなんて…うぅ!」
「大おばあさまなら5分無呼吸運動は軽いですから心配ありませんよ…ですので」

ペチャッ!チャプゥ…

「ふぁ!あぁ…伊澄さん…」
伊澄さんは身体を密着させつつ、口元を胸板に近づけ…そこに舌を這わせていく。
この小さな舌先の柔らかな刺激が、また過敏に肌を感じさせるんです。
「じゃあ、私は口ね…んっ」
「初穂さんまで…んぐっ!」
僕の口の中で、濡れた二つの舌同士が絡み合っていく…
ネチョネチョッと卑猥な音をたて、唾液も混ざり合っていくのでした。
「んくっ…はぁ、見えますよ…ハヤテ君」
「な、何がですか?」
上気した表情で潤ます瞳で僕を見つめる初穂さん、
その口元と僕の口には唾の糸が垂れて伸ばしてた…
「一年後…まったく同じ姿で、この四人…いえそれ以上の人数で温泉に入ってる光景が」
「そ、それって…まさか!?」
彼女は微笑んだ…とっても幸福で満足そうに!!

「さてさてハヤテ君の子…何体増えるでしょうね?」

【おしまい】
640名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 06:04:21 ID:OI0AVaC3
>>571-578
GJと言いたいところだけど、咲夜アンチなんですか?
ジャぱんの河内みたいな扱いは勘弁してください。
641名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 09:16:20 ID:nP9NlgKJ
ROCO氏降臨&GJ!
642名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 09:50:30 ID:KnPM8hoo
人妻淫乱攻められってマリアとかぶる
643名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 10:47:22 ID:CKe96XyG
ちょっ、おまっ、なに言ってくれてんの?
マリアさんはピチピチの17歳だろっ!
644名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 12:07:45 ID:r1SOayaJ
ROCO神はいつでもGJ過ぎて困るぜ…
今から未来レスしちゃうか。

>>810
ROCO神GJGJ!!
645名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 14:03:23 ID:3AICUliT
神だ、ROCO氏はやはり神だ。
GJ!!!!
646名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 14:33:12 ID:jHQsuTdV
初穂さんエロス、そして相変わらずGJ!
647名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 18:25:06 ID:rUruB+ph
帰りの電車の中で読んでたらおもいっきり起っちまったじゃねぇか!くそっGJだ!
648名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 18:40:32 ID:QTpbzKvU
GJ!
>>647
そんなところで読むなwwwwwww
649名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 19:15:22 ID:qKOpafq/
人妻(未亡人?)の色気がスバラシィ!
GJですよ!
650名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 20:06:36 ID:rRPqmlBE
GJ!
また涙を奪っていったな!
651名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 20:09:17 ID:KnPM8hoo
主人公がメイドが好き、
っていうの、なんか違う気がするんだよな
原本読んでると
652名無し@ピンキー:2007/02/20(火) 20:30:30 ID:F2PtLVx9
>>643
マリアさんが17歳な訳ないよ。
どう見ても20代です。本当にあり(ry)
653名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 20:33:36 ID:Mj0z6Pzp
マリアさんじゅうななさい
654名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 21:37:10 ID:LFSShSAg
>>652
ダイイング・メッセージでつか?
655名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 22:24:51 ID:G/VSWMeL
初穂さんがエロ過ぎて困る(;´д`)ハアハア
やっぱ孕ませは真理だな
656名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 22:31:58 ID:KnPM8hoo
まだ総計3話しか出とらん気がする
657名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 04:09:50 ID:cpppdyen
ハヤテオワタ
658名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 09:46:30 ID:jD4bS0yX
>>657
なかなかのIDだな
659名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 10:31:19 ID:TP/M366H
あの、秋葉は
単行本は何日にでたの?
660名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 12:27:18 ID:6BBCseaY
最近見かけなくなったSS師いっぱいいますよね。
661名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 13:02:20 ID:HWQ/l1lb
さて伊澄さんの数字は誰が取るのか
できたら>>666は伊澄さんのSSが良い
662名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:23:05 ID:z1HZYUM2
>>661
伊澄さんの数字の意味を理解するのに
15分かかった事を暴露しつつ加速
663名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 20:59:17 ID:1FJBwvk2
30分考えたが分からん>>661
664名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:08:13 ID:FVfOq53W
投票数・・・

と、マジレス
665名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:23:00 ID:xhsi11T0
ツギだ
666名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:34:49 ID:1FJBwvk2
>>664
へぇ、そうなんだ。では…


伊「ハヤテ様…好きです!」
疾「すいません…僕二次元にしか興味がないので!!」

終劇
667名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:52:43 ID:05vWo9dH
おいwwww
668名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 22:17:10 ID:zQjZWX3r
ヒドスwww
669名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:01:55 ID:TRXLO0j5
666がなんてこった
670名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:25:49 ID:HWQ/l1lb
さすがにフザケルナと言いたい
671名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:33:09 ID:Ci2hBpHK
すみません、完璧ツボにはまりましたwwwwwwwwww
672名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:20:50 ID:cbHuEjHk
666、君には失望した。いい意味で。
673名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:22:14 ID:arswM8Io
/^o^\フッジサーン
674名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:41:43 ID:gtWS+s9t
今週ので西沢さんはフラグが消えた悪寒。
675名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:51:23 ID:t/q639dS
むしろ西沢さん純愛ネタが書きたくなった
676名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:08:00 ID:MoDxnqqa
フラグ消えたとか言ってる奴はBS見てないだろ
677名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 03:53:49 ID:9w0n1wY1
ナギ純愛エロエロネタはまだですかいのう……
678名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 07:42:14 ID:1qJlO1by
17歳の初穂さんを孕ませた鷺宮父が気になる。
679名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 10:51:02 ID:tk0yJmkk
今週ので西沢さんの学生時代をSSにしてみたくなった。

・・・どう考えてもエロなしだな・・・おまけに書いたこと無いし・・・
680名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 11:17:52 ID:7z8PfjDZ
いまは学生じゃないのか
681名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 13:20:03 ID:WLwIIEiy
改めてみると本当に見境なしだな
この調子だと性別が女ならゴキブリや三葉虫、ナメクジが相手でもOKかもしれないな
682名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 15:43:52 ID:BGL+hJUI
西沢さんを蟲姦かと思ったw
683名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 17:04:59 ID:tk0yJmkk
>>680
”ハヤテとの”学生生活のつもりだったんだが間違った。

まぁ産業も行かないうちに挫折したけどなwww
小説書きたいのにSSすら無理って・・・職人の皆さんはどうやって毎週書いてるんだ・・・
684名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 00:13:49 ID:GXvPk1w+
西沢さんがハヤテのこと考えて悶々としてたらいつのまにか自慰とか
夢の中なら過激なことをしてもいいって思ってる子だし
685名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 04:30:01 ID:UqbK71tO
今号を読んで「ハムスター死亡フラグ」という言葉が心をよぎった
686名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 11:18:00 ID:aIhfTFiu
嫌いなキャラの調教・陵辱モノを見るとゾクゾクするというボクの性癖は・・・
687名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 12:22:11 ID:5w473m4e
マリアトゥルーエンドが読めるのはエロパロハヤテスレだけ!
なんてことを今週のハヤテ読んで思った。
688名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 14:43:34 ID:gpNq/r9I
>>686
よくある事だ
689名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 18:27:22 ID:gXR2sNdh
正常です。
690名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:41:52 ID:nuDxeM9f
脳内でヒナギクがいいんちょさん以上にいじめて属性な俺は病気かもしれない
691名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:04:44 ID:JEiD1D3o
むしろヒナギクにS要素は皆無だろう
692名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:52:47 ID:kiTKxoK1
言葉責めして後悔する感じ
693名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:56:10 ID:GXvPk1w+
ヒナギクは好きな人の足を踏んづけて泣かせる人ですよ?
694名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 00:14:02 ID:zFnxJZ34
むかしの
ハヤテをからかって遊んでたぐらいの余裕が欲しい
695名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 01:04:31 ID:P3azyUza
正直あの頃のヒナの方が好き
696紫幽:2007/02/24(土) 08:49:56 ID:OsyjFcDR
第1話>>618-624で投下した、ハヤテのザ・生徒会役員三人組斬り。のプロローグ話の続きを投下します。
ついに、あの偉業を成し遂げたきっかけが明らかになります。

ハヤテ×歩。第2話。公園にて。ハムは原作第87話での私服を着ています。
697紫幽:2007/02/24(土) 08:51:34 ID:OsyjFcDR
マリアさんは、この僕の愛を・・・受け入れてくれるでしょうか。
家族とかではなく、一人の女性としてマリアさんが、執事とかではない、男として僕を・・・。
正直に言うと、自信がありませんでした。
マリアさんは時折弱い自分の姿を見せた事はあるが、それは一瞬の出来事で、すぐに大人の体裁に戻して終わる。
それと、今まで大人のダーティな世界の中で生きてきた僕にとって、色恋沙汰など無縁な関係でありました。
だから僕の女性に対するデリカシーの無さが目立ち、悩んでばかりの日々を送っているのです。
ならば、恋愛経験豊富そうなマリアさんと、付き合うとなれば僕に考えられる事は、もうこれしかなかったのです。

多くの女の子達の事を知る経験を積むこと。そんな事は初めてですが、背に腹は変えられませんでした。

だが、僕の中に、ある戦慄な事が浮かび上がりました。今は想像したくもない、あの事を・・・。


「でも良かった。ハヤテ君とあんな事を逃げ出さずに話し合えて・・・やっぱり、それが進歩って言うやつなのかな?」

ファミレスでの帰り道。僕は西沢さんと隣でそれぞれの帰り道へと歩みを進めて行きました。

「ははは、そうですね。あ、そう言えば、僕からも西沢さんに言いたい事があるんですよ」

「えー、何かなー?」

西沢さんは動揺しない。ファミレスにて緊張が解けたに違いありません。

「西沢さんは今でも、僕の事が好きですか?」

「うん、好きだよ。・・・え?」

そこで、西沢さんは立ち止まりました。

「いや、マリアさんだって分かったら、何だか諦めたかのようにスッキリとした表情でいるから、
どうなのかなと思いまして・・・」

「も、もう!ハヤテ君そんな事だから、不器用だって言われるの!私はもうそんな事位で動じない大人になったの!」

お金持ちではない普通の女の子なのに、僕の中にある何かが掻き立てて来るのです。

西沢さん・・・。

僕に対する恋心によって、磨かれた彼女の顔。髪。中肉中背なボディライン。さして大きくはない胸。四肢。
そして、表情。仕草。声色。
その全てが僕を、魅了していく。

「はいはい。分かりましたよ」

「・・・っ、私だって・・・っ」

西沢さんは俯いて小刻みに震えていました。

「・・・え?」

「私だってっ・・・恋人みたいに・・・キス、して欲しいかな、みたいな・・・」

顔を見ると、西沢さんの目から次々と涙粒が零れ落ちていくのです。

「あっ!ちょっと・・・西沢さん、公園行きましょう!ここでは人も見てますし・・・あわわ・・・」

僕は慌てて、俯いて泣きべそをかいている西沢さんの背中を軽く叩き、「大丈夫ですか?」と
言い聞かせながら、周りの人の目を気にしながら、僕と西沢さんはあの公園に向かいました。

お嬢様と出会ったあの誰もいない公園に。
698紫幽:2007/02/24(土) 08:53:09 ID:OsyjFcDR
誰もいない公園と言うのは、今の僕と西沢さんにとっては、少なくとも安心できるシチュエイションでした。
念には念を押して、人の目には触れない叢の中に西沢さんを誘導しました。
しかし、安心できるとは言っても、西沢さんはとめどなく涙を自分の手や、地面に濡らしていきます。

やっぱり両思いにならなかった事が、西沢さんの中で溢れ出てしまったに違いありません。

「・・・すみません、西沢さん・・・僕、西沢さんの思いを分かっていながら・・・本当に・・・」

本当に情けない思いでいっぱいで、僕は泣きそうになりながらも西沢さんに謝る途中に、西沢さんが言ったのです。

「ハヤテ君っ・・・私、未練がましいかな・・・?キスって、お互いが好きだからするものだと思っているのに・・・
何か、違う理由で私・・・ハヤテ君にキスしてもらいたい感じに、なっちゃってる・・・かな」

・・・切なかった。
僕が言った言葉が、僕に対する恋心が、こんなにも西沢さんの心を揺れ動かしてゆく事が。

・・・・僕はマリアさんの事が、好きです。
僕が抱いたこの恋は、西沢さんと同じように心がどうしようもなく揺れ動いて、みっともなく泣いてしまうのでしょうか。
もし、マリアさんが他の好きな人を選んでしまったら・・・。

今、僕は西沢さんの事が分かる気がします。
・・・やっぱり、僕は西沢さんと同じくらい弱い人間です。
だとしたら、俯いて泣いている西沢さんに、僕がしてあげることは、


ふわり・・・。

一瞬、西沢さんの体が浮いたような風に、僕は西沢さんを受け止めるように抱きしめました。

「っ!!」

同時に、西沢さんの気持ちさえも抱きしめたような気がしました。

「西沢さん・・・僕だって、それでも、まだ西沢さんの事が、好きなんです。
僕だって・・・割り切れないんです。未練がましいんです。僕はまだ・・・西沢さんと、離れたくないんです」

「ハヤテ君・・・」

西沢さんのか細い声は、また泣き出しそうな声でした。

「・・・抱きしめられるのって、こんな感じなんだ・・・。バレンタインの時と同じくらい・・・
ハヤテ君の胸って、すごく優しい・・・。あったかくて、安心するの・・・」

「そうですか・・・」

「やっぱり・・・ハヤテ君は、昔のままの優しいハヤテ君だ・・・」

その言葉を聞いて、僕は安心しました。僕の精一杯の言葉が西沢さんに届いた事を。

「ハヤテ君、大好き・・・」

西沢さんはそのまま優しい母親の揺りかごのように、僕の腕の中で眠りそうな雰囲気でした。

二人の間で少しずつ生まれる熱。
僕のうなじに少しずつ当たる西沢さんの吐息。
僕の胸元に触れる西沢さんの胸のふくらみ。そして、感じ取れる西沢さんの波打つ鼓動。

僕が西沢さんの腕の中で意識的に分かる、西沢さんだけの感覚。
失いたくない。正直に言えば、もっと欲しいと、自分の中で何かが無意識的に溢れ出そうな気がしました。
699紫幽:2007/02/24(土) 08:56:16 ID:OsyjFcDR
そして、西沢さんは目じりにまだ残る涙と共に、笑顔で僕の顔と向かい合いました。

「でも・・・こんなに、幸せな私達には絶対誰か邪魔が入るわよね。
そうよね、こんなに幸せな時がそんなに長く続く訳がないわ!」

あくまでも、話の流れ的なお約束に少し期待する西沢さんに、僕は笑顔でこう返しました。

「じゃあ・・・その時まで、このまま・・・」

僕は赤めている西沢さんの頬に残る涙を指で拭い、反射的に西沢さんは目を閉じました。
そして・・・その隙に僕は自分も目を閉じながら、西沢さんの少し開いた唇に、自分の唇を触れさせました。

自分のした事は、間違いとか偽りとかではないと信じている。
真っ暗で何も見えない光景で、瞼の向こうに西沢さんがいると、彼女の柔らかい唇を感じて、確かめられる。
自分なりに優しく、でも放したくはない。自分の事を思ってくれている西沢さんに応えるように。

・・・・・キスという儀式は、一体誰が始めたのだろう?
そんな事を、ふと思い浮かんだのです。
キスは唇同士が触れ合い放して、二人の愛を確かめ合えるものだと、僕もそう、思っていました。
けれど今、キスだけでは西沢さんがあまりにも愛しくて、二人の間で生まれた熱がすぐに冷めてしまうような。

僕は、キス以上の事を、西沢さんと共に求めたい。
お恥ずかしながら、
僕はそんなリビドーと言った方が正しいのか分かりませんが、とにかく自制できるものではありませんでした。
僕は自分の舌を、まだ少し開いている西沢さんの唇の向こうまで伸ばし、
届いた先にありました西沢さんの舌を愛撫しました。流れ込んでくる西沢さんの唾液と絡ませながら。

「あふっ・・・・・ううう、ふぅぅ・・・むうぅんん・・・」

西沢さんは、僕の聴いた限りでは甘い嗚咽を漏らしていました。
ぴちゃぴちゃと、唾液の弾く音が、僕の中で恥ずかしく刺激されていきました。

そして、僕の左手はゆっくりと西沢さんの右胸を掴んでいました。
掌ですっぽり覆えるほど、僕にとっては丁度いい大きさで、重さはさほど感じられませんでした。
西沢さんは、右胸を触られたからか、さっきよりも言葉にならない声が弾いて聴こえました。

「んんぅっ!ううぅ、ああ・・・はあ・・・」

そして、僕が西沢さんの唇から離すと、二人の間に無色の繭糸が伸びていた。

「や・・・ダメ、ハヤテ君・・・」

普通じゃないキスの後に見た西沢さんは紅潮した顔で、涙で潤った瞳と半開きの瞼で、困った表情をしていて、
いつの間にか口元から零れ出た涎が、顎を伝って、襟の中まで這っていました。

僕の顔は熱を帯びている事を感じる位に紅潮して、心臓も尋常じゃないほど頭の中で鳴っているのではと思うほど、
波打つ鼓動が大きく聞こえました。
・・・僕は今、興奮している。西沢さんの魅力に、とりつかれている。
それでも、恥ずかしい・・・キスなんて、思えばこれが初めてだという事実が。
そしてここが、誰かが見てるかもしれない、この誰もいない公園であるという事が。
僕は、西沢さんの左耳に、自分の唇と近づかせて、誰もいないにも関わらずに、

「・・・大丈夫です。僕も、こんな事して、すごく恥ずかしいんです・・・」

そう囁くと、僕はそのまま西沢さんの左耳をペロッと舐めました。

「ひゃああっ!!」

西沢さんは自分でもビックリするほどの悲鳴を上げて、反射的に僕の顔から自分の顔を避けました。
そんな事を続けると、次第に僕と西沢さんの足はもつれて、落ち葉のベッドに二人して腰を崩す形になりました。
700紫幽:2007/02/24(土) 08:57:24 ID:OsyjFcDR
僕は、自分でも驚くぐらい積極的でした。
西沢さんの左耳のザラザラした舌による愛撫と右胸に掴まれた左手と言う二つの攻めに、
西沢さんは、囁いた言葉を受け入れたのか、抵抗と言う抵抗も見せずに、悩ましい声を僕に聴かせてくれました。

「うう〜〜〜んん・・・あうっ!あああ、あっ!はああ・・・」

このまま、続けると西沢さんは脱力して、僕の重みに耐えられず、落ち葉のベッドだけでは西沢さんを安全に
横にできない事を予想して、僕は右胸を弄んでいた左手を西沢さんの背に回して、西沢さんの上肢を支えて、
右腕を軸にして、ゆっくりと西沢さんを横にしました。そして、西沢さんの状態を確認します。

「大丈夫ですか?西沢さん・・・」

「う、うん・・・」

いやはや、ここにきてまさか執事の能力が活かされるとは思いもよりませんでした。


「では、失礼しますね・・・」

そう言って、僕は西沢さんの上着のリボンを外して、黒いインナーを肌着ごと鎖骨の所まで捲り上げて、
背中も肩甲骨の所まで、捲り上げる時に、ブラジャーのホックをさりげなく外しました。

ブラジャーが目の前にあるだけでも興奮すると言うのに、拘束の解けたブラジャーを包んでいた、
掌で受けた感触通りの、丁度いい大きさの二つの乳房とその頂には淡い色をした乳首が飾られていました。

「・・・可愛いです。西沢さん」

「ううう・・・」

そう西沢さんは呻いて、あまりの恥ずかしさに言葉にできない様子でした。
・・・僕も西沢さんと同じ立場のように恥ずかしい。けど、それを言い訳にする気なんてありません。
西沢さんの事を知りたい。ただ単純に昔のクラスメートだとか、友達以上恋人未満だとかの関係にはもう戻れません。
僕は不器用に乳首を何度も舐めるように愛撫して、母乳を求めるように、乳首を口に含みました。

「ああはぁっ!んんああっ、ひゃああうぅっ・・・あああ・・・」

「素直に感じてくれるなんて、こういう事、嫌いじゃないんですね」

「・・・もおお」

西沢さんの可愛らしい少しばかりの精一杯の抵抗でした。
やがて僕の愛撫域は西沢さんの上肢のほとんどを占めていた。
胸だけに限らず、乳間やくびれ、へそなどを愛撫して、
西沢さんは小さく、時に激しく体を震わせながら、嗚咽を漏らしていました。

僕は下肢部分に目をやりました。
スカートから伸びているジーンズと言うのはオシャレな着こなしですが、
僕達が今行っている事をスムーズに進めるとなると、少し手間取ります。
まあ、最初からこんな事する予定はなかったんですけどね・・・。

「西沢さん、下の方少し寒く感じるかもしれませんけど、我慢して下さい」
701紫幽:2007/02/24(土) 08:58:44 ID:OsyjFcDR
「ちょ、ちょっとそれは・・・!」

慌てる西沢さんに僕はなだめます。

「僕は信じてますから。西沢さんがこんな事で嫌いにならないって・・・だから、西沢さんも信じてください。僕の事を」

「う・・・うん、信じる・・・」

西沢さんは少し僕から顔を逸らしたまま、何とか同意してくれました。
恥じらいは消えたと言うより、恥じらいを超越して慣れてしまったと言うべきなんでしょうか。

僕は西沢さんのヒールを脱がせた後に、ジーンズのベルトとホックを外し、完全にジーンズを足から抜きました。
残るはスカートとその中にあるショーツのみとなりました。ここまで来れば、後はスムーズに事が進められます。
ジーンズで紫外線を遮断したからか、焼けていない真っ白な脚。そして、その脚と同じ色をしたショーツが現れました。
僕は西沢さんの膝から、足の付け根までの太股を舌でゆっくりと這わせました。

「ひああっ!くすぐったい・・・うう〜〜ん・・・」

そして、自然と僕の両手は両足の付け根を包んでいるショーツに手をかけまして、

「・・・脱がしますけど、失礼します」

そう言って、膝下までショーツを外したわけですが、ここで僕らしくもない、いい事を思い浮かんだのです。

「西沢さん、片足だけ畳んでくれませんか?」

西沢さんは戸惑いながらも、とりあえず左足だけ畳んで、自然に左足だけショーツを外せました。
そして、右足だけショーツが外れていない形になりました。

「ハヤテ君、これって・・・」
「はい。後ですぐ履けるようにです」
「そうなの・・・かな?」
少し納得してくれた西沢さんでしたが、その後は軽く頭をひねっていました。

「西沢さん、気持ち良くなってください・・・」

僕は西沢さんの垂直に向いた陰唇を舌の先で一舐めしました。

「あぅああっ!」

さっきよりも敏感に感じてくれました。声も、身体も跳ねるほどに震えていました。

「ああうっ、ううっ・・・んんん・・・はあう、うぅん・・・」

西沢さんは、乳首とか陰唇に弱いんだ・・・と、納得しながら愛撫していると、西沢さんの陰唇から粘液が、
少しずつ零れ出てきました。
西沢さんが失禁したようで、僕は気が付いたらこの上ない恍惚の笑みを浮かべていました。

ああ・・・さっきから、自分の下半身が痛むほど苦しい・・・。
僕は左手をズボンのベルトの下に伸ばすと、そこはもう突き破れそうなほどに山の形に膨れ上がっていました。
しかも、僕の下半身も西沢さんと同じように何か濡れているみたいなのです。
702紫幽:2007/02/24(土) 08:59:50 ID:OsyjFcDR
僕はとりあえず膝立ちのままズボンのファスナーを下ろし、下半身の状態を確認しました。
・・・案の定、僕の雄根は強張して、しかも西沢さんと同じく雄根の先の鈴口に粘液が表面張力を作っていました。
しかも、困った事に仕舞うのも困難な状況になっていたのです。

「すご・・・」

に、西沢さん!

西沢さんに見つかる前にと慌てる間もなく、西沢さんは僕の視線より下の方を目を丸くして眺めていました。

「あ、あの・・・」

「すごいよ、ハヤテ君・・・」

西沢さんは上体を起こしながら、顔を雄根の近くまで寄せて、改めて眺めていました。
西沢さんもまた、僕の雄根を見て、興奮しているのか。

「ハヤテ君・・・触っても、いいかな?」

僕はちょっと戸惑いましたが、西沢さんが積極的になってくれた事の方が嬉しくなりました。

「わ・・・熱いよ、ハヤテ君・・・」

雄根を通して西沢さんの掌の体温を感じると言うのは、言葉では言い表せない複雑な気分でした。
随分と眺めてられた雄根を、西沢さんは今度はキスをしてくれました。んふああ・・・。
そして、付け根や先をキスと共に舌の先だけで愛撫してくれました。

西沢さん。そんな大胆な・・・・・ああっ!すごくビクビクしてる・・・。
そんな、とろけた恍惚な表情で僕を見つめないで・・・。僕、もう・・・!

「西沢さん、僕・・・入れたいんですけど、いいですか?」

「・・・怖い」

「・・・ちゃんとほぐしておきましたから、ある程度は大丈夫だと思いますよ。
それでも痛かったら、そうだ、僕の背中に掴まっていてください」

「・・・・・うん」

西沢さんはすでに、僕の背中に腕を回して、自らを放さないようにしていました。

ついに、この時が来ました。西沢さんと、ひとつになる時が。
この時が、西沢さんの乙女の純潔が失う時。
そして、僕が最愛なる人である、マリアさんに近づく為の、第一歩を踏み込む時でもありました。
703紫幽:2007/02/24(土) 09:01:10 ID:OsyjFcDR
「西沢さん・・・いきますよ」

西沢さんの更に奥の感覚を、今度は自分の雄根で味わいます。
膣内が捲れる程度までで一瞬躊躇しましたものの、もうその場の勢いで、西沢さんの中に飛び込むような形で、
雄根が陰唇を埋め込みました。

「うんあああああっ!!痛いっ!」

僕の雄根の感覚から分かる西沢さんの膣内への挿入は、陰唇が裂けかかりそうなほど窮屈でした。
・・・ごめんなさい、西沢さん。できる限り痛い思いはさせない位ほぐしたつもりだったのですが・・・。

「痛っ、痛、んんあぁっ!痛い・・・いっ、痛、あああ、いいぃっ、ううぅん・・・」

西沢さんが懸命に痛みに耐えている姿に僕も応えるように、西沢さんの上体を起こさせて、抱きしめました。
僕の腰の動きによる前後運動で奥に突くとそこに壁があるのか、壁に押されて西沢さんの腰が一瞬浮き上がります。

「ひやあっ、あああ・・・ああん!あっ、あああ、あふっ・・・」

西沢さんは僕にしがみついたまま、全ての身を僕の胸に預ける形で、
僕の雄根の刺激を悩ましい声と共に味わっていました。

一体、どの位の時間を西沢さんのみに捧げてきましたか分かりませんが、
あ・・・そろそろ限界です。このまま中に出すと言うのは、さすがに偲びません。

「ちょっと、西沢さん・・・もう、出ます!外に出してください!」

「やああっ!!ハヤテ君・・・っ!!」

しかし、西沢さんはさらに強く僕にしがみついたまま、離してくれません。

「ああぅっ、あああっ、ああ!ハヤテ君、んんうぅっ、ああ、私、私っ、ダメっ・・・!!」

もしや、このまま・・・?それは、何か多分色々マズイのではないだろうか・・・?
そんな事さえこれ以上考えられないほど・・・んうああっ!もう、ダメ・・・です!んあああ・・・イ・・・・・

〜〜〜うあああっ!!
「ふあああああ・・・ぁぁ!!」

僕達は絶頂というものに達して、頭の中で襲ってきた刺激で意識が朦朧として、体力が奪われていきました。
その時に西沢さんの膣内に繋がったままの僕の雄根が震え始め、精液が射出されている事を感じました。
それでも、西沢さんは僕にしがみついたままで、僕はどうにも動く事ができずにいました。
僕の精が止まる事を知らずに、西沢さんの膣内に何度も何度も雄根が脈打つたびに注ぎ込まれるのを感じました。

「うううんんっ・・・ふあああ・・・」

やがて、雄根の震えが治まると、僕は精巣が空になってしまったかと思うほどの精量を西沢さんに注ぎ込みました。

「すごく、嬉しい・・・かな」

その時僕は、今日初めて西沢さんの素直な笑顔をちゃんと見れた気がしました。

西沢さん・・・。
704紫幽:2007/02/24(土) 09:02:22 ID:OsyjFcDR
「・・・今日は、本当に色々ありがとう。ハヤテ君」

「いえいえ、僕の方こそ、本当に色々ありがとうございます。西沢さん」

「でも、私は諦めないからね!
ハヤテ君を絶対、マリアさんより、他の誰よりも私の事をもっともっと、好きにさせてみせるから!」

ビシっと僕の方に指を差す西沢さんに僕は笑顔で応えました。

「・・・分かりました。では、これで失礼しました」

「うん、じゃあね。ハヤテ君」

僕は笑顔で西沢さんに手を振り、西沢さんも笑顔で手を振ってくれました。

「・・・あら、綾崎君じゃない」

不意に、後ろから声がしました。

「うあ!??あ、ヒナギクさん」

僕は心臓が止まりそうなぐらい動揺しました。今みたいに西沢さんと別れた後だったから良かったものの、
さっきの公園で出会っていたら、頭が真っ白になり、そのまま意識不明になっていたところでした。

・・・・・やっぱり、ヒナさんは凄いな〜って。ハヤテ君も、そんなヒナさんに惚れてると思うんだけど、どうかな?
不意に、西沢さんの言葉が蘇ります。

「さっきの、歩さんじゃない?」

「あ・・・はい、ちょっとばったり会いまして、色々話したりしてました。ヒナギクさんは?」
「私は、いつも通り生徒会の仕事がやっと終わった所よ。・・・それよりハヤテ君、試験の方はどうだったの?」
「・・・まあ、赤点は免れた感じですかね」
「そう、良かったわ。私、心配してたのよ?私へのプレゼントとかのせいで、綾崎君が試験で影響しないか」
「はい・・・色々とご心配かけてすみませんでした」

あの時は未確定だったヒナギクさんへの想い。
けど、西沢さんと愛し合った、今ならまだ、ヒナギクさんに伝わると思います。
この、想いを。

「あの・・・ヒナギクさん、ぶしつけこんな事言ってなんですが・・・」

「・・・何?」

僕の回りくどい言葉に、困惑しているヒナギクさんですが・・・僕は、伝えました。

「僕は、ヒナギクさんの事が・・・好きです」

「え!?」

「・・・すみません。これが言いたかったんです。では、失礼致しました!」

と、僕はヒナギクさんの返事も聞かずに、そそくさとヒナギクさんから離れました。

伝えるべき言葉としては、足りなかった。でも、何も伝えない事に比べれば、これでもいい。
ヒナギクさんの返事やその他諸々については、これからじっくり話し合おう。そう思いました。
705紫幽:2007/02/24(土) 09:03:17 ID:OsyjFcDR
「・・・ただいま、戻りました」

扉を開けるとその向こうには、僕にとってかけがえのない、愛する人が玄関の掃除をしていました。

「あっ、お帰りなさい。遅かったですよ、ハヤテ君」

そして僕はそう、今日はマリアさんに特別何をすると言う訳でもなく、いつも通りに接しました。

「ええ。今日、西沢さんとばったり出会っちゃいまして、まあ色々話をしまして、
別れた後、ちょっとヒナギクさんと、出会っただけです」

「そうですか。あ、ハヤテ君はお疲れのところ申し訳ありませんが、お風呂の用意をしてくれませんか?」

「いいですよ。別に疲れたって訳ではありませんから・・・では、用意してきますね!」

僕はいつも通りの笑顔をマリアさんに浮かべました。そして、マリアさんは一瞬顔を赤らめながらも、

「お任せします」

いつも通りのにこやかな笑顔を見せました。

「ハヤテ!遅かったじゃないか!どうしてたんだ!?」

リビングから現れたのは、お嬢様でした。僕の方へと走っていきます。
廊下は走っちゃいけないと教えた筈なんですがね・・・。

「ええ、ちょっと西沢さんとばったり・・・(以下略)」

「・・・話って?ハムスターと一体何、話してたんだ?」

お嬢様が少し細目になって、僕を睨みつけます。それにしても、ハムスターって・・・西沢さんのことですか?

「何って、別に大したことじゃありません。何を話したかなんて忘れるほどの、他愛もない話ですよ」


・・・・・まるで、ハヤテ君の事を縛るみたいな、そんな、なんて言うか、不器用な愛に感じ取れちゃったの。
今まで、いや今でもお嬢様は恋愛対象外な為か、お嬢様の心境が不覚にも今更になって理解するとは・・・。

「・・・そうか?まあいい、それよりハヤテ。スマブ●を一緒に・・・」

「ああ、すみません。マリアさんからお風呂の用意をするよう言われてるんですよ。それは食後でやりましょう」

「・・・そうか。邪魔して悪かった。じゃ食後でな」

「すみません。ではお嬢様、失礼します!」


僕は、その時のお嬢様の背中を見ていると、今日、マリアさんへの想いと、西沢さんと過ごした甘美な時間、
ヒナギクさんに伝えた想いとかが蘇り、
自分の中で芽生えたリビドーと言うべきか、そんなものが自分にとって戦慄な事を忠告してくるのです。

僕はいずれ、お嬢様を抱いてしまうかもしれない。と・・・


 終わり。
706紫幽:2007/02/24(土) 09:04:56 ID:OsyjFcDR
以上です。
今更こんな事言うのもなんなんですが・・・やっぱり、第三者視点の方が書きやすいと感じました。

では、これにて失礼致しました。
707名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 09:07:00 ID:jCb0e9D3
GJ!
朝から楽しませてもらったぜ
708名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 10:59:33 ID:zFnxJZ34
終わらない夢を見ようか
二度と覚める事のないないユメを
現し世に帰れないくらい魅惑的な夢を
709名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 22:00:13 ID:6TKcy+hU
紫幽GJ!
710名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:42:02 ID:o7Ymg9XS
保管所の更新ってどうなってるの?
711名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:46:55 ID:ku7oB8d9
あれだけの数のスレをチェックしてるんだから、更新が滞ることもあるでしょ
スレが落ちても後から補完してくれてるし、
待ってればそのうち更新してくれると思う。

リアルタイムに近い更新を望むなら、
このスレ専用の保管庫でも作ってみてもいいかもしれない。
俺はやらんがw
712名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:13:30 ID:3criZ5tO
誰もいないんなら>>713がやってみるが・・・・
713名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 09:32:55 ID:KQRGXie3
いい加減、伊澄か咲夜のSSが見たい。
714名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 13:34:42 ID:3criZ5tO
10巻4コマのその後とか出てきても、それでも読むのか?
715名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 18:43:43 ID:RNtOj8f1
いや、咲夜が夜食を持ってきたのち、「一段落ついたんやろ?」とか言ってナギに見せ付けるってのを・・・。
716名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 20:58:05 ID:EgYOhSf3
なんとなく10巻四コマ見て
ワタル×サクもいいかなと思ってしまった。
717名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:13:41 ID:6GllBz9l
流れを無視ですみませんが、
>>594-597
の続きを投下させて頂きます。
7181/12:2007/02/25(日) 21:14:52 ID:6GllBz9l

腕の中にマリアさんを抱いたまま・・・ずっとこうしていたいと思いました。
でも、こうして抱きしめているからこそ、彼女の震えが伝わってきます。
寒空の下、ずっと座っていたその身体は冷え切っていて・・・

「マリアさん、すみません・・・こんなに凍えて・・・」
「いえ・・・大丈夫です・・・・・・」
「でも、こんなに冷え切ってしまっては・・・
 お屋敷に戻って、お風呂で温まらないと風邪をひいてしまいます」
「・・・・・・」

マリアさんは何も言いませんが・・・僕を見上げる彼女の目には、
この提案に対する不満の色が浮かんでいました。
もしかすると、この抱き合った身体をまだ離したくない、と思ってくれているのかもしれませんが・・・

「あの・・・マリアさん」
「ナギが・・・」
「お嬢様?」
「お屋敷に戻ったら、ナギがいるから・・・
 さっきのハヤテ君のお話ですと、もう・・・しばらくは、こうして・・・二人きりには、なれないでしょう?」
「あ・・・・・・」

そうでした・・・そのことを、忘れていました。

「あの、マリアさん」
「・・・はい」
「実はお嬢様は、帰る途中で僕と別れまして、西沢さんとヒナギクさんとでカラオケに行かれまして・・・」
「カラオケ・・・ですか?」
「はい、それで明日の朝まで帰られない、とのことなんです」
「は、はぁ・・・」
「ええと・・・今夜だけは、僕と・・・マリアさんを、その・・・
 二人きりに、して下さるって・・・・・・」

マリアさんは無言のまま・・・ですが、悩ましげに閉じ気味だった上目遣いの目はだんだん見開かれ・・・
その顔は、やはり徐々に赤くなって・・・

「二人きり・・・」
「はい・・・」

あの時は、お嬢様に感謝する気持ちでいっぱいで、それ以上深く考えようともしませんでしたが・・・
今、彼女に伝えるために改めて言葉にしてみると、それがどういう状況なのかを嫌というほど認識してしまい・・・
きっとマリアさんの目に映る僕の顔も、さぞかし赤くなっていることでしょう。

そう、本当に今更ではあるのですが・・・
僕は今夜、想いを寄せるこの人と・・・想いを寄せてくれるこのヒトと、
二人きり、なんだって。



7192/12:2007/02/25(日) 21:16:25 ID:6GllBz9l

ぱたん。

結局、あのまま僕たちはろくに口も利かず、二人してうつむいたままお屋敷へと辿り着き、
マリアさんのお部屋まで来てしまいました。
後ろ手に扉を閉めてから、
今更ながら何の断りも無く彼女の部屋までのこのこついて来てしまって良かったのかどうか、
ちょっとだけ考えてしまいますが・・・

「・・・ハヤテ君? お座りにならないのですか?」
「あ、は、はい!」

扉の前で突っ立っている僕に、椅子に座ろうとしたマリアさんが怪訝な顔をされます。
とりあえず、ここまで来たこと自体は間違っていなかったようで、
慌ててマリアさんと向かい合うように、椅子に腰掛けますが・・・

・・・間が、持ちません。

マリアさんとお屋敷で二人きり。
朝になって、お嬢様が帰ってくるまでの間の限られた時間・・・
お嬢様のくれた、僕にとって・・・そしてきっと、マリアさんにとっても、
大切な時間・・・のハズ、なのですが・・・

「・・・・・・」
「・・・・・・」

いざ、こうして二人きりになると・・・いや、さっきまでも二人きりではあったのですが!
一晩、二人きりでいられるとわかると・・・どうも、意識してしまうのです。
お互いに好意を抱いている両想いの若い男女が、一つ屋根の下で二人きり・・・
そんな状況から、ちょっと、その・・・悩ましいことを想像せずにはいられない・・・
そういう年頃なんです・・・僕も、そして多分、マリアさんも・・・

でも、こうしていても何にもなりませんし、
それに・・・そう、こうしていられるのは明日の朝まで。
朝になったらお嬢様が帰られて、そして・・・昨日までと同じ、いつもの日常が始まるのです。
いえ・・・お嬢様もマリアさんも僕も、皆がそれぞれの気持ちを知った上での、日常で、
そしてお嬢様は決して諦めないと明言された訳ですから・・・
こんな時間はもう・・・滅多に作ることも出来ないハズ。
ならば、この貴重な時間を浪費する訳には行かなくて、何は無くともとりあえず―――

「「あの!」」

・・・・・・うぁ。
なんでしょうこのお約束は。
まぁ、多分きっと、マリアさんも僕と同じことを考えてくれていたんだと思うと、
それはそれで嬉しいのでそう言うことにして・・・

「あ、な、なんでしょうマリアさん!?」
「あ、いえ、その、は、ハヤテ君から、どうぞ・・・」
「は、はい・・・じゃあ、その・・・」

グダグダではありますが、まぁ・・・やっと会話をはじめることが出来ましたから、今はそれでいいです。
でも、何を切り出そうとしたんでしたっけ・・・っと、あぁ・・・

「マリアさん、その、かなり冷え切っていましたし、お風呂に入られてはいかがです?」
「へ、お風呂、ですか?」
「はい、このお部屋は温かいですが、まだ・・・心なしか寒そうですので・・・」

マリアさんのお顔は照れなのでしょう、ちょっと朱が差しているのですが、
なんとなく腕を抱えるような素振が、いまだ寒気を抱えているように思えるのです。
7203/12:2007/02/25(日) 21:17:23 ID:6GllBz9l

「で、でも、それでしたらハヤテ君も、私にコートを貸して下さって、かなり冷えてしまったのでは・・・」
「そうですね・・・でも僕はお屋敷まで走ってきましたし、
 結構身体は温まっていましたので、マリアさん程ではありません。
 ですので僕は後で大丈夫ですから・・・お先に温まってきて下さい。
 僕はその間にお茶でも入れてきますので・・・」

そう言って席を立ち、扉に向かおうとした時・・・

「あの・・・ハヤテ君!」
「はい?」

振り返ると、なんだかマリアさんは真っ赤な顔でうつむき気味に目を伏せていて・・・

「どうしました?」
「はい・・・あの・・・」

なんだか、ものすごく言いにくそうに・・・

「一緒に・・・入りませんか?」

・・・・・・・・・
・・・・・・

「え・・・」

理解するのに一秒。

「え!? あ・・・うぁ!? えええ!?」

混乱すること、三秒。

「あ、あの・・・・・・マリア、さん・・・?」

ちょっとだけ落ち着いて、彼女の真意を問うように見つめること、
五秒・・・十秒・・・

どれだけ経っても、マリアさんが“冗談ですよ”と笑うことはなく・・・

「イヤ、ですか?」
「い、イヤ!」

真っ赤なまま、顔を上げて僕をじっと見つめるマリアさんに対して、
僕は・・・きっと同じくらい真っ赤な顔で、

「あ、イヤ! 別にイヤなんじゃなくて!
 何と言うかむしろ望ましいと言いますか!」

しどろもどろになりながら、つい本音が出てしまい、

「あ・・・」

今度は僕が顔を臥せてしまいますが・・・

「では・・・お先に入っていますね・・・」
「あ・・・・・・は、はい・・・」

マリアさんは最後まで冗談だとは言わず・・・真っ赤なままの顔で僕のことをチラリと見て、
着替えを手に部屋を出て行かれました。
7214/12:2007/02/25(日) 21:18:24 ID:6GllBz9l

―――マリアさんは、どんなつもりなのか・・・
着替えを取りに部屋へと戻りながら、そのことばかり考えていました。
・・・というか、そのことしか考えられません。

マリアさんとお風呂に入りたいって思ったこともありますし、今だってそれはもう大歓迎ではあります。
それこそイヤだなんて、思うわけがありません。
ありませんけど・・・

「――――――っ」

考えても、それでどうなるものではありません。
いや・・・考えるまでもないのかもしれないし、でも、やっぱり・・・よくわからなくて―――

結局、そのまま僕もお風呂へと来てしまいました。
脱衣所には・・・マリアさんのメイド服。
それを見て、緊張と・・・そして、青少年特有の、ある種の好奇心に逸る心を抑えながら、
いそいそと服を脱いで・・・がらら・・・と浴室の扉を開けると・・・

立ち込める湯気の向こうに、確かに湯船に浸かっているマリアさんがいて、
彼女は僕の姿を認めると―――お湯の温かさと恥ずかしさと両方の故でしょう、
火照った顔をやや背け気味にして・・・でも、それだけ。
僕を誘ったのは冗談や間違い等ではなく、彼女の意思だっていうことを今更ながら、確信します。

「あの・・・失礼します」
「はい・・・」

ですが、確信したからといって恥ずかしさが消える訳でもないですし、
開き直って、ど、どうこうする訳にも・・・いきませんし・・・

でも、やっぱり僕は男で、そこにいるのは大好きな美人さんで、
その上お風呂だから当然裸な訳で、しかも誘ったのは彼女な訳で・・・

「・・・・・・っ」

だんだん形がはっきりとしてきた僕の中の欲求を振り払うように、
・・・でも本音を言えば早く彼女の側に行きたくもあって、
僕は慌ただしく身体を洗い終えて、ざばっと泡を流し落とすと、意を決して湯船に向かいます。
マリアさんは僕から目を背け気味のままですが、大事なところは隠しつつ・・・

「それでは・・・お邪魔します・・・」
「は、はい・・・」

湯船に浸かり、その状態でマリアさんに近付いて・・・
何と言うか、近付き過ぎず、かといって不自然に距離も置かず、という感じのところまで近寄って・・・

「い・・・いいお湯ですね・・・」
「そ、そうですね・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

とにかく、何と言うか・・・またしても、間が持ちません・・・
でも、何もせずにいると、こう、どうしても、
お湯の中にぼんやりと浮かぶマリアさんの身体に目が泳いでしまって・・・

「・・・・・・」
「・・・あ!? いえ! あのっ!」
7225/12:2007/02/25(日) 21:19:17 ID:6GllBz9l

そんな僕に向けられるマリアさんの視線を感じてしまって・・・
い、いえ、そんな決して堂々と見入ったりした訳じゃなく、
あくまでちらちら、というか、こそこそ・・・なのですが!
・・・そうですよね、こんな二人きりの状況じゃ、バレバレにも程がありますよね。
でも、それで怒られたりする訳ではなく・・・
お湯の中の身体を恥ずかしげに手で覆う彼女の仕草に、
なんかこう更にむらむらと沸き立つものを感じてしまうのですが・・・
これはいつぞやの僕の夢じゃないんですから、

―――今のこれ、夢じゃないよな? うん、つねるとちゃんと痛い―――

行くところまで行くとかそういう訳には行きませんし!
そうなると、やはりどうしても気をそらさねばならず・・・

「そ・・・そういえばマリアさん!」
「は、はい・・・」
「ぼ、僕、実はですね、そう・・・ちょうど一年前、初めてお屋敷にやって来た、っていうか運ばれて来たとき!
 誘拐犯の車に轢かれたあと、マリアさんに看病されている間、
 お屋敷を一人で彷徨う夢を見たんですよ!」
「はぁ・・・」
「それで、夢の中でお風呂に入ってるんですが、
 なぜかマリアさんも一緒に入ってて・・・そう、丁度こんな感じで・・・
 あ、あはは、不思議ですよねー!
 まだ知らないハズのお屋敷の様子とかお風呂の風景とか、
 会ったばかりのマリアさんの姿がすごい鮮明だったんですよ、あははは・・・」
「そ、そうだったんですか・・・」
「はい、いやぁ、人間の想像力ってすごいですね〜!」

・・・・・・
・・・

いやぁ・・・何喋ってるんだろう、僕は・・・
確かに、この風景は・・・マリアさんも含めて、あのときの夢そのまんまではありますけど・・・
さすがに、呆れられますよね・・・これじゃあ、僕はまるで・・・

「あの・・・」
「は、はい!?」

マリアさんは赤い顔をあまりこちらに向けないようにしながら―――それが異性の裸を見る羞恥からであって、
早速今の話で軽蔑された、ということじゃないことを祈るのみ、ですが―――

「ハヤテ君は・・・その、そんな風に・・・私の・・・は、裸、とか・・・
 想像されたり・・・してるんですか?」
「うぁ!?」

今更ながら、自分の考えなしの言葉を深く後悔しながら、でも同時に慌てて取り繕おうとして・・・

「い、いや! その! 想像したって言うより、その、
 夢に見たマリアさんのことを思い返してただけって言うか!」
「・・・思い返してはいたのですね」
「あ・・・」

しまった・・・なんかもう・・・折角、ここまでいい感じだったのが・・・

「では、お先に上がらせて頂きますね」
「・・・・・・はい」
7236/12:2007/02/25(日) 21:20:31 ID:6GllBz9l

終ったかな・・・
がっくりとうなだれてしまいたくなる僕の視界の外で、
ぱしゃ、と水音―――マリアさんが立ち上がったのでしょう―――がして、
彼女はお風呂場の出口に・・・・・・あれ?

「・・・・・・ハヤテ君」
「は、はい!?」

あのやりとりの後で、流石に彼女の姿をチラリとでも見る度胸は無いのですが、
マリアさんは間違いなくそこに立ったままで・・・

「部屋で・・・待ってますね」
「へ?」

予想外の言葉に思わず顔を上げてしまった僕は、
背を向けているとはいえ・・・湯船に立つ彼女の裸身を思いきり目にしてしまい、
しかも顔だけ振り返ってこちらを見ていたマリアさんにはそれが一発でバレている・・・のですが・・・

「では、お先に・・・」

マリアさんはそれだけ言うと、そのままぱしゃぱしゃと歩いてお風呂場を出て行かれました。
僕は、呆然と・・・いえ、マリアさんの言葉の意味について思いを馳せつつ、
それ以上に・・・あのヒトの白い背中と・・・お尻に、目を奪われながら・・・彼女を見送っていました。

やがて、マリアさんが風呂場から出て行き、扉が閉められてから、
僕はやっと一息ついて・・・
改めて、マリアさんのあの一言について・・・いえ、
そもそもここへ僕を誘った事について、考えてみます。
いくら両想いで、き・・・キスまで、したとはいえ、
二人きりのお屋敷で、一緒にお風呂に入って、それで・・・部屋で、待っている・・・って・・・

「・・・・・・」

多分、僕くらいの健全な青少年が真っ先に妄想するであろうその先の展開を、
僕も例に洩れず思い浮かべて、

「――――――っ!」

慌てて湯船を飛び出して、叩き付けるような勢いの冷水のシャワーを浴びて―――

「・・・っ、はぁ・・・・・・」

頭と、身体・・・とくに一部を重点的に・・・冷やします。
だって・・・・・・僕は約束したばかりなのですから・・・・・・
一流の執事になる、と。
そして、その時こそマリアさんを・・・・・・って。
だから、今はまだ・・・・・・

それに、これじゃあ・・・余りにも・・・

ちらり、と浮かんだ誰かの姿が、冷たいシャワーと相まって、
僕の心を冷まして行きました。
7247/12:2007/02/25(日) 21:22:09 ID:6GllBz9l

「失礼します」

ノックの返事を確認して扉を開くと、腰をかけてこちらを見ているこの部屋の主と目が合います。
湯上がりなのとそれ以外の理由とで、彼女の顔が赤いのは予想通り。
でも・・・

「いらっしゃい、ハヤテ君」
「あ、はい」
「こちらに・・・おかけになりませんか?」
「あ・・・」

そのお誘いに思わず躊躇してしまうのは、
マリアさんが腰掛けているのが椅子ではなく・・・彼女のベッドだから。
そして、側に椅子の一つも無い以上、“こちら”というのは、やはり・・・

「・・・ハヤテ君?」
「は、はい・・・」

どうすべきか・・・悩ましく思いつつも、でも、
すぐに動こうとしない僕に向けられたマリアさんの目に、
なんとなく不安げな色が浮かんでいるのが見えて・・・

「じゃ、じゃあ・・・失礼します・・・」
「はい・・・」

彼女にそんな顔をさせるのが心苦しくて、結局僕はその隣に腰掛けてしまうのでした。

・・・ドキドキ、します。
お互いにお風呂上がりで、
彼女はパジャマ姿で髪を下ろしてて、
僕も今は執事服ではなく、スウェットにTシャツという軽装です。
そして、腰掛けているのはベッドで・・・
これじゃあ、本当に・・・その気になれば、このまま・・・

「ハヤテ君・・・?」
「あ!? は! はいっ!?」

そんなことを考えていたところに―――もしかすると不審な顔をしていたのかも知れません―――、
顔を覗き込むようにしながら、マリアさんに声をかけられます。
・・・その、上目使いの表情だけでも鼓動が高鳴らずにはいられないというのに、
より間近に迫ったマリアさんの髪から、ふわりとシヤンプーの薫りが漂ってきて、
何か、背筋を何かが蠢きながら這い昇る・・・そんな感覚に襲われて―――

「・・・っ!」

思わず、マリアさんから逃れるみたいに、身体をのけぞらせてしまいました。

「・・・・・・」

そんな僕にマリアさんは何も言いませんが、その目はなんとなく不満そうで、なんとなく残念そうで、
でも落胆したような訳でもなく・・・

「あ、あの! マリアさん!」
「はい、なんですか・・・ハヤテ君」

その目から、多分このままでは同じことを繰り返すことになるってわかってしまって、
だから・・・もう、話すしかありません。
7258/12:2007/02/25(日) 21:24:25 ID:6GllBz9l

「あの・・・えぇと、その・・・」

漂ってくるマリアさんの香りにドキドキしながら、なんとか落ち着こうと自分に言い聞かせつつ、

「今も、それにさっきのお風呂もなんですが!
 その・・・あんな風に、一緒にお風呂に入ったり、こんな風に迫られたり、
 ちょっと無防備過ぎるって言うか・・・」

もう、間違いなく僕の顔は真っ赤だと思いますが、ここはちゃんと言わないと、
こんなのが続いたら僕はもう、間違いなくこのヒトを・・・・・・
だ、だから!

「僕も一応、その・・・男、なので・・・
 そ、そうは見えにくいかもしれませんが、やっぱり、男としての衝動とか欲求とか、ありまして・・・
 マリアさんみたいに、魅力的なヒトに、こんな風にされると・・・いくら僕でも、
 なんていうか・・・限界というか・・・その・・・」

恥ずかしいことこの上無いですが・・・こういうことは、ちゃんと伝えないと、
本当に、僕にだって限界が―――

「ハヤテ君」
「うぁ!?」

そんな僕の意図なんて全くお構い無し、という勢いで、
のけぞって開いた距離をマリアさんは一気に詰めてきて・・・

「知ってますよ・・・どんなに可愛いくても、ハヤテ君は立派な男の子なんだって」

もう、さっき以上に顔が近くて・・・うぁ・・・

「でもね、ハヤテ君」

心なしか、マリアさんの目は潤んでいるようにすら見えて、
そんな目で、彼女は―――

「私も、女の子・・・いえ、女・・・なんですよ?」

なんか、もう・・・理性が飛びそう、というか・・・どうでもよくなりそうです・・・
だって、スキなヒトにベッドの上で迫られて、男と女だって、意識させられて、
そもそも僕はそういうことに走りたい衝動をずっと抑えていて―――

―――なんで。
どうして僕は、こんなに躊躇っているのか。

・・・うしろめたい、から。

だって、僕は―――

「ナギと、西沢さん・・・ですか?」
「――――――っ!?」

唐突に挙げられた二人の名前に、僕は愕然としてしまいました。
だって、まさに・・・・・・その通りだったから・・・・・・

「どうして・・・」

唖然としながら、かろうじてそれだけ口にした僕に、
マリアさんはくす、と笑って・・・でも、僕から顔を隠すようにうつむいて・・・
そのまま、会話は途切れました。
7269/12:2007/02/25(日) 21:25:53 ID:6GllBz9l

あんなことがあったにも関わらず、
あんな誤解があったにも関わらず、
僕がここにいられるのはお嬢様やヒナギクさん、西沢さんのお陰です。
そして僕は、お嬢様や西沢さんの気持ちを知っていて、それでも・・・
彼女達ではなく、マリアさんを選んで・・・ここへ帰ってきました。

この想いは、たった一人のヒトにしか捧げることは出来ません。
だから、割りきらなくてはならないって・・・わかっています。
でも・・・感謝してもし足りない人達に背を向けて、
愛しい人と想いを確かめあって・・・
そのうえ、その人と・・・身体まで重ねてしまうのは、
いくらなんでも、僕だけがいい思いをしすぎなんじゃないか、って・・・

・・・そんな気持ちが、顔や態度に出てしまっていたのでしょうか。
マリアさんが、あんなに顔を赤くして、きっと恥ずかしいのを必死に我慢して、
自分から、その・・・許してくれようとしたっていうのに、
僕が他の女の人のことを考えていたなんて知ったら・・・怒り、ますよね・・・

「すみません・・・折角、マリアさんが・・・こんな・・・」

許してもらえるなんて思えないけど、
うつむいたままのマリアさんにかけられる言葉はこれくらいしか浮かんでこなくて・・・

「ハヤテ君は・・・優しいから」
「え・・・」

その、予想していなかった言葉に僕は何も言えず、
マリアさんもまた、僕のそれ以上の言葉を期待していなかったのか・・・

「私は、ハヤテ君のことを・・・信じています」

そう言葉を続け、顔を上げたマリアさんの目には偽るような色はありませんでした。

「40年だって、50年だって・・・待ちますって・・・本気で、そう思っています」

でも、そこにはさっきまでの、誘うような、色気に満ちた気配もなく・・・

「それくらい・・・本当に・・・ハヤテ君のことが・・・・・・」

代わりに、そこにあるのは・・・そう、あの時、池のほとりで見た・・・

「だけど・・・ハヤテ君は優しすぎるから・・・」

心細げな、縋るような・・・目。

「だから・・・ごめんなさい、信じてるって言いながら・・・信じきれていないのかもしれません。
 でも、きっとハヤテ君は・・・・・・迷ってしまう」
「・・・・・・迷う」
「はい・・・いつか、ハヤテ君が借金を返して、全ての準備が整ったとき・・・
 でも、それでもナギが諦めなかったら、
 その時、ハヤテ君は選ばなくてはならなくなります・・・」

それは・・・いつか、きっと来るであろう、決断の時。

「でも・・・ナギが、西沢さんが・・・その時までずっと、諦めずにいたら・・・
 ハヤテ君のことを、好きなままでいたら・・・」

今日のような、“きっといずれ”も“いつか必ず”も無い、
一人のヒトを選び・・・生涯をそのヒトと共に過ごすことを誓う―――その決断を下す時。
72710/12:2007/02/25(日) 21:28:08 ID:6GllBz9l

「ハヤテ君は・・・例え誰かのことを心に決めていても、誰か一人だけのことを、愛していたとしても・・・
 でも、ハヤテ君は・・・・・・選べないかもしれない・・・って」

その、誰か・・・それは・・・今、僕の目の前にいる・・・あなただって、思っています。
でも・・・・・・

「いつか、ナギや西沢さんが諦めてくれるまで・・・
 ハヤテ君は、選べないんじゃないかって・・・・・・そう思ってしまうんです・・・」

それは・・・・・・反論、出来ません。
だって、お嬢様も、西沢さんも、僕にとっては・・・マリアさんとは別の意味で、本当に、大切なヒトで・・・でも・・・

「私は・・・優しいハヤテ君が、好きです・・・
 誰にでも優しくて、自分の身すら厭わずに頑張るハヤテ君が・・・本当に、大好きです」

マリアさんの縋るような目は、僕の目を見つめたまま・・・涙を滲ませながら・・・

「でも、いえ・・・だから・・・・・・スキだって、言ってくれても・・・
 キスをもらっても・・・それでも、まだ・・・・・・不安なんです・・・!」

いつしかその声もまた、涙声となって・・・

「証が、欲しいんです・・・
 この先、何があっても・・・・・・どんなことがあっても!
 いつか、必ずハヤテ君が私を選んでくれるって・・・!
 それまでずっと、私のことを・・・愛していてくれるって!」

そして、両手で顔を覆って・・・

「・・・ごめんなさい・・・私、これじゃあ・・・ハヤテ君のこと、信じてるなんて、いえない・・・
 ごめんなさい・・・ごめんなさい! でも、でも・・・私・・・う・・・っ、ぁ・・・・・・!」

どうしてでしょう・・・どうして、僕は・・・大好きな人に、こんな思いばかりさせてしまうのでしょう。
このヒトを支えるって・・・誓ったばかりなのに。

「マリアさん・・・」

小さく震える愛しいヒトの肩に手を置いて・・・僕はもう一度、心の中で誓います。

「いつだったか忘れてしまいましたが、でも以前にも何かの拍子に言われたことがありましたね。
 “ちゃんと選ばないとダメですよ”って・・・」

―――マリアさんの為なら、僕自身が傷つくことは恐れません。

「マリアさんも・・・それに、二人きりにさせてくれたお嬢様も・・・強い決意があったっていうのに・・・
 僕は、まだ選びきれていなかったのかも知れません」

―――そして・・・マリアさんの為に・・・この想いを貫くことで、
―――誰かを傷つけなくてはならないとしても・・・

「でも、僕の気持ちは、想いは・・・嘘じゃありません!
 お嬢様も西沢さんも、僕にとって大切な人です。
 でも・・・・・・一人の男として、スキなのは・・・・・・愛しているのは・・・」

―――例えそれが、大切な人であっても―――

「マリアさんだけです」

―――僕は、あなたを選びます。
72811/12:2007/02/25(日) 21:30:41 ID:6GllBz9l

「ハヤテ君・・・」

顔を上げてくれた彼女の肩を、そのまま胸元に抱き寄せます。

「そのことを、証明してくれますか?」

マリアさんは僕の背中に腕を回して、その身体を僕に預けて・・・

「私の望むもの・・・望むこと・・・・・・ハヤテ君は、して・・・下さいますか?」

どきん、と、再び鼓動が高鳴り始めます。
こうして抱き合っている以上、それはとっくにマリアさんにも伝わっているでしょう。
だって、マリアさんの鼓動がドキドキと高鳴っているのが、僕に伝わってくるのですから・・・

「はい、ただ・・・ええと、その、正直・・・」
「はい・・・?」
「これが、証明になるのか・・・何というか、
 その・・・・・・やっぱり僕は、一応、健全な青少年のつもりなんで・・・」

ここへきて難ですが、結局というか、やっぱりというか・・・
いや、僕の決意は本気です! 本物です!
・・・が。

「いや、その!
 これから“する”ことについては、責任を取ります! 絶対に取ります!
 けど、その・・・・・・始めちゃったら、ちょっと・・・どうなるかわからないといいますか・・・」

顔が茹だったみたいに熱くなってきました。
色々と、その・・・台無しだって、思います・・・でも、その・・・!
いや、だって・・・僕も、その・・・初めてなので・・・

「や、優しくします! けど、その、そもそも、上手くできるかどうかも、ちょっと・・・」

結局、そのことになるとしどろもどろになって、
自分でも何を言っているんだかよくわからなくなってきてしまった、僕のことを見て、
マリアさんはぽかん、として・・・そして・・・

「・・・もぉ」

思わず、というようにクス、と笑ってくれて・・・

72912/12 (続く):2007/02/25(日) 21:33:20 ID:6GllBz9l

「大丈夫ですよ。 だって私は年上のお姉さんなんですからね?」
「はぅ!?」

急に顔を近寄せられて、思わず息を呑んでしまった僕に、またしても笑みをこぼしながら・・・

「受け入れてあげます・・・・・・いえ、受け入れさせて下さい。
 ハヤテ君の、ありのままも、想いも、全部・・・何もかも・・・
 私に、下さい・・・・・・ね?」
「あ・・・・・・」

そう言って微笑むマリアさんは、
ついさっき涙したとは思えない・・・そして今だって、緊張して震えているとは思えない、
そう・・・見事なまでに僕の大好きな“年上のお姉さん”でいてくれて・・・

そんなことで・・・・・・やっと、わかりました。
僕はマリアさんを支えてあげたい。
支えて行こうと、思っています。
だけど、同時に・・・僕はマリアさんに、支えられているんだって。

でも、それで―――決意は確信に変わりました。

このヒトと支え合って行けるなら――――――怖いものなんて、何も無い。

「じゃあ・・・マリアさん・・・」
「はい・・・」

優しげな笑みを浮かべているマリアさんですが、やっぱり顔は赤いです。
そして僕はきっと、もっと真っ赤だと思います。
そんな赤い顔同士、ゆっくりと近づいて・・・目を閉じて、
でも、唇は開いたままで・・・・・・

僕はマリアさんと二回目のキスを交わしながら、
抱き締めた彼女と共に、ベッドへと倒れ込みました。



730名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:37:56 ID:6GllBz9l
今回の投下分は以上です。

沢山頂いたご意見の中で、エロ無しで、というものも結構頂いていて恐縮なのですが、
次回投下分はベッドシーンになると思います。
ご期待に添えない形となってしまった方々、申し訳ありません。
次で恐らく最後となりますが、続けて読んで下さっている方々、どうかもうしばしお待ち頂ければ幸いです。

では、失礼します。
731名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:51:07 ID:46+nDtBw
一番乗りでGJ!

これが本編の最終回に見えてしょうがない
732名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:52:12 ID:jenN55Ge
ぐはぁ!きたきたこれぇ!!
読んでて思わずティンコおっきしたよ。
いいなあ純愛。悶え死ぬ(*´Д`)ハァハァ
733名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:57:02 ID:DoNP1rB+
なんと言うこそばゆさ
GJだけでは表せないがGJとしか言えない
734名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:58:02 ID:mTPvAwBw
久しぶりに感動しました。本当にありがとうございます。
735名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 22:03:07 ID:Yp9zTxJk
GJ!!
ホントこれを見れて俺ァ幸せだ!!
736名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 22:19:59 ID:UgKNrzdT
これはヒドい。ヒドすぎる。視界が涙で霞んで見えないし、下半身は出撃態勢になっている

GJ
737名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 22:45:06 ID:3criZ5tO
2次創作エロ同人誌よりも
SSのほうが気恥ずかしい
テンションを上げて音楽を聴きながらでないと読めない

今はわからないことばかりだけど
信じるこの道を進むだけさ
大切なモノ守るこの使命を
思い切り抱き締めて真赤な誓い!!
738名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 22:51:39 ID:N59SaMiM
上手すぎGJ
739名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:28:20 ID:2+dA1MMn
これは恐ろしい寸止めですね
740名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:29:22 ID:ugQlO+R8
>>737
同人は読まないがSSを読む時は大体ピアノ系のインストを聞いてる。
741名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:36:21 ID:IQvCpqog
原作での第3話が懐かしい。ついにエロが・・・と、心安らぎながら次回を待ってます。
742名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 00:13:27 ID:0Qd8vatz
GJでダメなら神Jを使えばいいじゃないか
743名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 00:20:59 ID:6PhGv/mN
GJ! ハヤテのセリフのヘタレっぷりに惚れた。
744名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 01:41:27 ID:V3d0VoCo
上手すぎ
これを同人誌にしたら間違いなく売れる
745名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 02:00:16 ID:c6bw+sJd
GJ,作者さんd
746名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 02:07:26 ID:g6nr/7Vx
映画化決定
747名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 08:05:12 ID:qBzuljT1
>>744
保存用と読む用と布教用に3冊買う
748名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 10:09:44 ID:mchJGfT8
GJ!!を何回繰り返しても止まらない!

うわあ、なんか中学生になったみたいにどきどきした。
なんて言っていいのか、マリアさん可愛すぎます。
次はとうとう……ゴクリ
749名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 19:12:29 ID:PMjKsGXj
>>737
うぉおおおおおうぉおおおおだっだだだだっだーしながら読んでるのか、熱いなw
750名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 20:19:48 ID:6LSPpZ3r
最強○×計画(こづくりしましょ)とヘビーローテーションなんだ、最近

こづくりしましょを聞きながらだとさらに熱い
751名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 20:59:58 ID:36HdC4a2
GJ!こんな恋愛してみてぇ!だが、現実はそんなに甘くはないか…
752名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 21:28:25 ID:UeFZsZFu
>>730
超GJ!!ホントはプロじゃないのか?と思えるくらい素晴らしいです
>>751
いやこのSSのハヤテみたいに運命の女性と出会えたら
出来るかもしれないよ!がんばれ!!
753名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 22:18:01 ID:VYHDePQH
ハヤテの最終回がネタバレ中と聞いて飛んできました
754名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 23:58:18 ID:6VLKpR1A
そういえばサンデーでこのスレの二次創作をやってるらしいね
755名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 01:29:23 ID:0C+srBL1
間違いなく作者はこのスレを読んでいると思う今日この頃。
756名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 01:45:52 ID:1laXVqim
ナギが西沢さんに下の名前で呼ばせるのはちょっと被ったよな
仮に作者が、自分の「ずっと考えてた展開」よりこっちの方が面白いと判断しちゃったらどう思うんだろう
こういう神がかりな二次創作を見ると、ハヤテはシリアスな話を描くにしても
設定的にはかなりいいものが揃ってると思うが…
757名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:27:34 ID:QFeoNmG3
仮につったってなぁ
2次創作だからこそでる面白さってあるし
制約なしに好き放題やれるしね


神神呼びすぎるのもどうかと思う
758名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 03:49:33 ID:uX+ykqUc
みんなが神神言うのも2次創作として見ての評価だろうし問題ないさ
759名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 03:53:50 ID:pYe7HPJC
ハムに名前で呼ばせるネタだって
過去に本スレとかであった気がするしね
760名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 11:26:22 ID:4cHSCEov
火田君がここを見てようが見てなかろうが、
このSSでナギとハムのやりとりが出た頃には既に115話の原稿上がってたんじゃない?
761名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 22:01:40 ID:bVu9Duy3
あれだけBSで色々匂わせてるくらいだし、
むしろこのSS見てほくそ笑んでるかもなw
762名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 22:38:00 ID:AC//n2gQ
>>760に自分が言おうとしたことを先に言われた
763名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 23:18:29 ID:QFeoNmG3
どうでもいいもも

ハヤトクは、どっちかってーと
2次での妄想を楽しむような漫画だし
原作はネタ提供工場
764名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 23:25:02 ID:ZoQ0AGsl
実は作者もここの職人だったらおもしろいのにw
765名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 23:27:59 ID:nbebbxvG
確実に『仕事しろ』の嵐になりますねw
766名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:18:10 ID:Rvdu1dOk
火田仕事汁
767名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:18:25 ID:B310++JL
>>760
まあよく考えたら確かにそうだよな…。
しかし今週のにも「マリアさんと一緒に温泉に入れるなんて…」とかあって妙に被ってるんだよな
扉絵も恋人みたいな構図だったし…単なる偶然?
768名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 10:12:16 ID:hY2aBAk1
これがシンクロニシティじゃよ!
769名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 12:11:41 ID:k9X8X/Cn
どっちかと言えば、
最近の本誌でずっと温泉に向かう展開な訳だし、
SS職人の方が影響を受けたと考えた方が普通じゃないか?w
770名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 18:46:03 ID:tFc3K4kg
当たり前だろ
771名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 04:12:30 ID:eRfmwiDO
>>760
逆に考えるんだ
畑がこのSSを書いてるかもしれないと
772名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 07:01:08 ID:lLHLVBFP
あるあr・・・
773名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 08:02:01 ID:xAHhS0Pk
ねぇよ。

処で皆様、今週号の雛壇は作られましたでしょうか。
774名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 16:12:30 ID:qS/MnrYZ
もったいなくて作ってない
775名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 22:53:27 ID:koPzw9ee
火田がバックステージで言っていたぞ。
「保存用と組立用の二冊を買ってください」と。
776名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:30:48 ID:3XpbE678
布教用にもう一冊どうぞ
777名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 14:15:08 ID:/kESvTV4
そこ!ナギとヒナの位置を変えるんじゃない!!
778名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 16:29:15 ID:vgiaykmt
>>777ナギといいんちょなら変えた
779名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 16:31:54 ID:vgiaykmt
下げ忘れた…スマン吊ってくる
780名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 19:40:40 ID:RPzjBfLv
ひな祭りというヒナギクにぴったりの企画なのに
最上段に来るのがナギっつうんがおかしいんです

ナギはバレンタインのポスカに出れたんだからいいじゃないっすか、このフニンキ
781名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 20:38:57 ID:z78Nsx6B
スレ違いうぜぇ
782名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 23:28:58 ID:AJAeEHoL
なんか最近、本スレ以外のスレの本スレ化が進行してる気がするよ・・・

ともかく新作期待。
783名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:37:38 ID:5LXoW3sw
ナギ「ハヤテとあの変態が今いっしょに温泉に入って行ったが…
まさか妙な事に発展してないよな…たとえば…」

ハヤテ「う…ぁ くすぐったい…」

ナギ「!」

ハヤテ「この…変態のくせに…」
虎鉄「フフ、どうだ、自分一人の時とは大分違うだろう?」

ナギ「な、ななな…」

虎鉄「フフ、人にやってもらうと気持ちいいだろう…
隅から隅まで…」
ハヤテ「ふぁ…」

ナギ「…! くッ…!もう我慢ならん! 一刻も速く止めねば…
だが男湯…今ハヤテが… ええい、かまうものか!!」
(ガラッ!!)
二人とも! さっきから何をやってるのだ! 」
ハヤテ「わ、にゃ、お嬢さま!!? 何って…」
虎鉄「何って…見ての通り性的交渉をしてるのだが…問題でも…」

ナギ「は…え…? はッ、あ、いやそれなら別にいいんだ!
ちょっと勘違いをしてしまって…はは…それじゃ私はこれで!!」

ガラララ… ピシャン!

ナギ「…あれ?」
784名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 01:34:27 ID:bL2p8s5l
えっと・・・・・・
785名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 02:13:50 ID:cIAlgMmu
……あれ?
786名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 03:41:52 ID:5MitEQpk
これは新しいww
787名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 08:35:20 ID:kB2jGBSw
そうきたかwww
788名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 09:21:51 ID:VnEyBIF/
「ハヤテのごとく!」テレビ東京系で4月1日10時より
> イスミ:松来未祐
> サクヤ:植田佳奈
> ワタル:井上麻里奈
> サキ:中島沙樹
> 雪路:生天目仁美
> 泉:矢作紗友里
> タマ:小杉十郎太
> クラウス:三宅健太
> 天の声:若本規夫
> OP:「ハヤテのごとく!」KOTOKO
789名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 13:04:52 ID:cIAlgMmu
若本アニメになっちゃつたかw
790名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 14:24:10 ID:MfP66IGv
これは名作になるな。
791名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 18:41:17 ID:S1WNSoI/
これは見るしかない
特にサクヤの声優のために
792名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 21:28:50 ID:G25ebyQ0
駄目だ、このスレのSSの地の文(モノローグっぽいの除く)が全て若本声ニ脳内変換されてしまう orz
793名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 21:58:09 ID:NErRDv1X
21禁板に一般常識もわからんお子ちゃまが来ちゃダメですよ
794名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 22:07:57 ID:Ui/e7ZUF
待て
KOTOKOが音楽担当すんのか
ある意味、この電波漫画に合ってなくもないが
795:2007/03/03(土) 23:18:32 ID:60GJccdt
こんばんは、お久しぶり、初めまして。
「遅刻はしたけど、間に合ったよね?」みたいな感じでヒナギク×ハヤテSS投下します。別に誕生日ネタじゃないですけど。

今回は時系列的に前々作「捨て犬たちのハロー・アゲイン」直後から開始されています。
なので御用とお急ぎでない人は7年前の思い出を取り戻す勢いで保管庫あたりを見ておくとつながりがわかりやすいかもしれません。
結構長いので時間のない人や「下半身さえあればいい」って気分の人は1秒間に10回スペースキーを押しつつ9/15へどうぞ。
それでは「想い人に贈るキャン・ユー・フィール?」開始します。
白皇学院正門前。
「それじゃあ、また明日ね」
「はい。また明日」
そんな言葉を合図に、繋いでいた手が離れる。
名残を惜しむような淡い温もりが、夜の冷たい空気に溶けて消えていく。
そしてハヤテ君の手にはナギのノート、私の手には教室のカギだけが残った。
「……」
「……」
さっきまで握り締めていた手のひらの温かさとはかけ離れた金属の硬さに、ほんの少しだけ寂しさを感じてしまう。
本当は一緒に帰りたかったけど、ハヤテ君は早く戻らないといけないし、私にはまだここでやらなきゃいけないことがある。
「…………」
「…………」
だからここでお別れ……のはずが、なぜかそのまま見つめあう私たち。
どうやらお互い相手を見送ろうとしたせいでどちらも動けなくなったみたい。
……これは、意地でもハヤテ君を見送らないと負けのような。
「……………………」
「……………………」
……ああもぉ、早く行きなさいよ!
「………………………………」
「……………………えーっと」
困った顔をしながら、それでも動かないハヤテ君。
まったく、変な所でガンコなんだから。
ってか、それなのに見ていて意地とか決意とかを全然感じさせないのもある意味すごいわよね。
むしろなんと言うか……隙あり、って感じかしら?
「ん…………っ」
「っ……ふぁっ……ヒ、ヒナギクさん!?」
「それじゃ、またね!」
不意打ちで少し長めのキスをして、すぐさま駆け出す。
本当はもう少しハヤテ君の驚いた顔を見ていたかったけど、そうすると私の顔が赤くなっているのも見られてしまう。
……それにしてもあんなにカワイイ顔をされると色々複雑な気持ちになるわね。
さて。
不意打ちに成功したのは私で、見送ることが出来たのはハヤテ君。
だから今回は―――引き分けということにしておこう。
冬の夜気にも消えない熱を頬に感じながら、校舎へと入る。
「誰もいないみたい……ね」
目的地は宿直室……の、隣の部屋。
「えっと、確かこのあたりに……あ、あった」
浴室への入り口を横目に、脱衣場に備え付けられた洗濯機を探す。
理由は……その、濡れたままのスカートとスパッツ。
他はとりあえず無事だけど、これだけはそのままだと帰れないくらいにハヤテ君の……とか、私の……とかで、ぐちゃぐちゃ、に……
「えーっと……洗剤洗剤、っと」
思考に邪魔されないよう行動をわざわざ口に出しながら洗濯を始める。
洗濯機にスカートとスパッツ、ついでにハンカチも放り込み、洗剤を入れて、スイッチを押して……後は乾燥まで全自動。
とたんに多少大きめの音を出しながらドラムが回り始める。
「それにしても大きな洗濯機よね……4500リットルって、緞帳でも丸洗いできそう」
考え事をしないようわざとどうでもいいことをつぶやいてみたりして。
そのままなんとなく洗濯機を見つめ続ける。
ぐるぐる回るスカートを見ていると、目まで一緒に回ってしまいそう。
……さて、いつまでもこうしていてもしょうがない。
とりあえずこれからシャワーを浴びて、それからお姉ちゃんたちの夜食を作りに―――
「……ヒナ?」
「ひゃあっ!?」
突然背後から聞こえた呟きに突き飛ばされるように飛び上がる。
崩れ落ちそうな体を洗濯機で支えながら慌てて首を背後に回すと、いつもより眠たげにまなざしを細めた美希がいた。
「何か音が聞こえたから来てみたら……何してたの?」
「それは……」
何をしてたって、えっと……さっきまでハヤテ君を探しに旧校舎に行ってて、そこでオバケに襲われて、ハヤテ君に助けられて、
いろんな話をして、それから……シンデレラも驚きのスピードでオトナの階段を……って、そんなこと言えるわけないじゃない!
よく考えたら、私さっきまでものすごいことしてたような……
(『いいわよ。ハヤテ君になら……何されても……』)
―――う。
(『だから……ハヤテ君のワガママなとこ、私に教えて?』)
―――うわ。
(『…………………………………………大好き』)
―――うわぁ。
「…………」
「…………」
洗濯機の中ではスカートがぐるぐると回っていた。私の思考も一緒にぐるぐると回っていた。
「え、えーっと、その、これは……」
「ヒナ……」
これだけは回らない舌をまごつかせる私を、美希は切なげな瞳で見つめる。
「私の見ていない所でヒナが……ヒナが……」
そのまま痛みから目をそらすように顔を伏せ、苦しげな声で大げさに首を振りながら、それでも惑いのない口調で、言葉を続ける。
ま、まさか何があったかもうばれてる?
「―――ヒナがストリップを!」
「違う!」
なんでいきなりそうなるのよ!
思わず大声を上げた私に、美希がゆっくりと指先を向けて……あ。
私、今、下に、何も、穿いて……ない。
「…………」
「…………」
……どうしよう。
「え、ええっとこれはだからつまりそう! おフロ! 旧校舎がホコリっぽかったからおフロに入ろうとしてて!!」
「……ほぅ」
自分でも挙動不審と感じる態度で、あからさまに疑わしげな美希の視線を置き去りに浴室へと飛び込む。
すぐさま勢いよく蛇口をひねり、お湯になるのも待たずに頭からシャワーを浴びる。
けれどそんな冷たいシャワーも、頭の熱を冷ましてはくれなかった。
「……ふぅ」
眠れないまま迎えた、いつもよりまぶしく感じる朝日の中を、いつもより重い足取りで学院に向かう。
寝不足のせいで赤くなった目と、疲れで暗い顔色。頭がズキズキと重いのに、妙に浮き足立つ感覚。
こんな不摂生な姿で登校するのは憂鬱だけど、さすがに休むわけにもいかない……というか、今日休むと美希が何をするかわからないし。
「おはよう、ヒナ。何だか眠そうね?」
「おはよう……なんでそんなに元気なのよ」
校門前で待ち合わせていたように―――待ち構えてたんだろうけど―――美希と合流する。
「ま、やることがあるし……ね」
そう言いながら美希は不敵に笑う。
やること、ね……それは挑戦と受け取ってもいいのかしら? こうなったら意地でも隠し通してやろうじゃない!
「覚悟しなさいよ、美希」
「ふ……ヒナこそ、覚悟はいい?」
ああ、なんだろう、なんだか妙に面白い。微妙に会話がかみ合ってない気がするけど……面白いしいいわよね、うん。
「あ……」
そんな風に足元と視線とついでに思考をふらふらさせていると、校門前に3人の生徒を見つけた。
執事服と、普通の制服と、和服のグループ。
いろんな生徒がいる白皇だけど、私の記憶が確かならこの組み合わせは1つしかない。
その中でも一際目立つ、幸せそうな笑顔を同行者に振りまきつつスキップ寸前の歩調で進む執事服の生徒が、私に気づいた。
あれはやっぱり、昨日のことが原因よね。いや、絶対にそうだって決まったわけじゃないけど、多分きっと。
……どうしよう、何だかすごく嬉しい。
「あ、おはようございます。ヒナギクさん♪」
幸せに緩んだ笑顔で執事服の生徒―――ハヤテ君が、私に気づいて挨拶を投げかけてきた。
思わず私も笑顔で……って、私まで笑ってたら何かありましたって言ってるようなものじゃない。
だからここはあくまで普通に、何事も無かったようにしないと。
勝手に緩みそうになる頬を慌てて引き締め、内心が出ないように注意しながらハヤテ君をじっと見て、それから慎重に挨拶を―――
「お は よ う」
「―――へ?」
……なんでこんな不機嫌そうな声になるのよ!
低く平たく重い声。我ながらとてつもなく理不尽で、それだけに威圧感のある口調。そんな私を見てハヤテ君が固まる。
お、落ち着くのよ私! 普通に挨拶するだけなんだから、いつも通りにすればいいの!
そう、いつも通り、いつも、通りに……あれ? ……『いつも通り』って……どんなのだったかしら?
そもそも、よく考えたらハヤテ君に初めて会ったのって今月のことだし、まだ『いつも』って言えるほど話とかしてないし……
それにあんなことがあったのに全くいつも通りなのもそれはそれで……おかしい……ような……っ!?
「じゃ、じゃあ私、生徒会の仕事があるから!」
「あっ……ヒナギクさん!?」
迂闊にも色々と思い出してしまったせいで、どうしていいかわからなくなる。
そのまま慌てる心にせかされるように、足を動かし駆け出していた。

「私、何やってるのかしら……」
駆け込んだ生徒会室で、机に突っ伏す。
「ハヤテ君、絶対変に思ったわよね……」
そもそも美希があんまり聞きたがるからつい隠しちゃったけど、よく考えたら別に全部隠す必要もなかったような……
睡眠不足で判断力が鈍っていた、なんて言い訳にもならない。とにかく、後でちゃんと話をしないと。
「あ ……ヒ  クさ 、 っきはど  たんです ?」
落ち着いて……普通に、普通に……まぁ、他の人と同じように、ってのも変よね。うん。
「そ 、僕が何  たな 謝  ます。 から、ちょ  話を……」
だ、だからもっとこう……こ、恋人らしく、例えば……
昨日はあれからどうしてた? とか。
やっと二人きりになれたわね、とか。
すきすきだいすきあいしてる、とか……
「って、そんなことできるわけないじゃない!」
「うぁ! す、すみません!!」
―――え?
「あの……すみません、ヒナギクさん。邪魔して……」
え? え??
「それじゃあ……失礼しますね」
目の前の幻が幻聴を発し、そのまま幻影がエレベーターで降りていく幻覚を見た……じゃなくて。
「なんで……ハヤテ君が?」
遅すぎた問いかけは独り言になって、扉にぶつかり消えていった。
それから、結局ハヤテ君と話せないまま放課後になってしまった。
休み時間にハヤテ君のクラスに行っても見つからなかったし、美希に聞いても知らないみたいで行方知れずのまま。
こんな日に限って誰かの陰謀かってくらいに生徒会の仕事も多くて、全部片付けてたらいつの間にか放課後に。
この時間だとハヤテ君はもう帰っちゃったかな、と思いつつ一応教室を覗いてみたけどやっぱりいなくて……しかたなく学院を出る。
それでもなんとなく視線を漂わせていると、朝と同じく校門前にたたずむ美希を見つけた。
「お疲れ様、ヒナ。今日は遅かったのね」
……で、そんな遅くまで美希は一体何をしていたのかしら?
「そう? いつも通りだと思うけど」
まぁ、全部隠す必要はないのよね。うん。
だから私はちゃんと話をしようと口を開き―――
「ところでヒナ。せっかくだし、どこか寄り道していかない?」
「……別に、いいけど」
そのまま黙って歩き始める。
なんだか今日は調子が出ないわね……間が悪いというか、かみあわないっていうか。
そんな弱気は私らしくないって思うけど、そもそも何に対して弱気になってるかもわからない。
だから私は流れのままに軽く頷いて、行き先を美希にまかせて歩みを進めて……
でもやっぱりそれは間違いだったみたい。
「……それで、なんでこんなところになるわけ?」
煌びやかに輝く空間。
レースとフリルで彩られた、パステルカラーの世界。
そこは近場で一番大きなランジェリーショップだった。
過剰に設置されたライトにカラフルな商品が明るく照らされる店内は、まぶしすぎてめまいがしそう。
あんまりぴかぴかしすぎてて実はちょっと苦手なお店なんだけど……ま、今日はいいか。
「いいじゃない、たまには」
「……まぁ、いいけど。ちょうどよかったし」
美希の理由になってない答えをあきれた口調で流しつつ、店内へと入る。
「ふぅん……ところで、昨日は旧校舎で何してたの?」
「え? ……べ、別に何も?」
話の流れを無視した唐突な直球に、何とか無表情を装う……ちょっと白々しかったかしら?
「……ま、確かに何も見つからなかったけど」
そう言いつつ納得いかないって顔をする美希。
どうやら旧校舎を見てきたみたいだけど……いつの間に。
「じゃあ、いいじゃない」
「……だからおかしいんじゃない」
ん?
えーっと……どういうことかしら。
「あ、これなんてどう?」
そんな疑問を置き去りにして、美希は話題を変えてしまう。
雑談っていうのはそういうものだけど……なぜか、ほっとしている自分に気づく。
「ああ、そっちはいいの」
まずはこちらからとばかりに指差されたブラジャーから視線をはずし、ショーツを順番に見ていく。
「? なんでそっちだけなの?」
「…………」
美希の言葉を無視してそのまま順番に見ていく私。そんな態度を無視して私をじっと見つめる美希。
……どうしてかしら。妙に強いプレッシャーが……
「……だ、だって、その……スパッツの下にも穿くものらしいじゃない?」
「ああ、やっと気づいたのね」
恥ずかしさを隠せるくらいに声を小さくして呟く私に、当たり前の顔をして言葉を返す美希。
「……知ってたなら教えてよ……って、何で知ってるのよ!」
「まあまあ……で、どういうのにするの?」
なんだかごまかされてる気がするわね……色々と。
後でしっかり問い詰めておく必要があるかしら?
「別に、こんな感じに普通の……」
そう言いながらその辺に並べられているものを適当に指差す。
……って、なんでそんなあきれたような顔されなきゃならないのかしら。
「ヒナ……それは『普通』じゃなくて『地味』って言うのよ?」
……だって私が可愛いって思うやつはいつも『似合わない』とか言うじゃない。
「む……じゃ、じゃあ、どんなのが普通なわけ?」
目の前の口元が、それはそれは楽しそうに『にやり』と笑みの形を作る。
「そうね……これなんてどう?」
そうして差し出されたのは……な、なんで黒い生地なのに向こう側が透けて見えるのかしら。
「そ、そんなヒワイなの穿けるわけないじゃない!」
「そう? じゃあ、こっちは?」
「……何それ?」
楽しいって全力で主張するように過剰な笑みのまま再び差し出された……えーっと……あえて言うなら、紐?
「それ、着てる意味ないんじゃない?」
「ま、衣類としては無意味ね」
「衣類としては……?」
他にどんな意味があるって言うのかしら。
首を傾げる私の前で、美希があきれたような、安心したようなため息をついた。
「……なんだ。本当に着るものを増やしたいってだけなのね」
「他に何があるって言うのよ……」
「あ、面白そうなのが」
「人の話を聞きなさいよ……って、まさかそれ……」
「『寄せて上げるは女の英知』らしいけど……そうなの?」
「知らないわよ!」
怪しげなキャッチコピーを読み上げながら特殊な機能を持つブラジャーを差し出してくる。
こういう話題は私が怒るって美希は知ってるはずなのに……どうしてわざわざ話してくるのかしら。
なんだか乗せられてる気がして癪だけど、目がじっとりと据わっていくのを止められない。
「あ、こんなのも」
「だから……話を聞いて」
「シリコン製パッド、セットで6万円だって。本格的ね?」
気持ち悪いくらい精巧なパッドをゆさゆさと揺らしながらくすくすと笑う美希。
そんないつもより無邪気な態度を見ていると、怒る気もなくなってしまう。
まったく……
「いいわよ別に。だってそれ、意味ないでしょ?」
「? ……ああ、確かにこれをつけても胸自体が大きくなったりはしないけど」
「いや……それもそうなんだけど……」
そりゃ、ごまかすだけで無意味だからとか、こういうのを使うとなんだか負けた気がして嫌だとか、そういう理由もあるけど……
「今更見栄張ってもしょうがないじゃない」
ホント、今更よね。まぁ、もしもっと前から付けてたとしても、結局昨日みたいなことをしたらばれちゃうわけで……
……いや、今はそんなこと思い出してる場合じゃないから。だから思い出すな私!
「……………………そう」
……あれ?
上がる熱を閉じ込めるように頭を抱えた私の前で、突然美希の瞳が、遠いものでも見るように眇められた。
「……やっぱりそうなんじゃない」
その目は何もかも見透かすように澄み渡っていて……それなのにどこか切なげで。
私じゃないどこかに視線を向けたままこぼれた呟きは、それでも私に向けられていた。
「どうしたの?」
「別に。じゃ、そろそろ行きましょうか」
そう言い放ち、もう用事は済んだって態度でまっすぐお店を出て行く美希を慌てて追いかける。
「ちょ、ちょっと美希、どうしたのよ!」
「なんでも……ないわ」
落ち着いた平坦な声で言いながら、その言葉とは裏腹に前を向いたまま歩調を速める美希。
結局美希は、自分のを選ぼうともしなかった。
帰り道。
傾く西日に照らされて、街は茜色に染まっていた。
燃えるような色をした、冷たい世界。
冷たく乾いた硬い風が、肌を擦り吹き去っていく。
あべこべの世界。見た目の印象が、そのまま本質だとは限らない。
そんな当たり前のことが、なぜか切ない。
「……ふぅ」
世界の寒さが辛いのか、わからない冷たさが嫌なのか、それとも単に温かいものを見たかっただけか。
何のためについたのかもわからないため息は、結局何にもならずに消えていった。
そんなことが、なぜか、嫌だなと、思った。
「悩みでもあるの?」
「別に、なんでもないわよ……」
「ま、ヒナなら大丈夫でしょうけど」
「……話振っておいていきなり結論出さないでくれる?」
「いつも1人で決めてさっさと行動する人が何言ってるのよ」
「そんなこと……」
唐突に始まった会話は、途切れる時も突然で……思わずついたため息が、白い靄になって漂う。
ひょっとしたらさっきの私はこんな風に悩み事も吐き出してしまいたかったのかもしれない。
「ホント、勝手なんだから……」
そう一言呟いて、美希はまた黙り込む。
「美希こそ、さっきはどうしたのよ」
「どうもしないわよ……ところで、そろそろ行かなくていいの?」
「行くって、どこに?」
そしてまた変わる話題。まるで白く揺れる吐息のように、頼りなく浮かんでは消える。
「ハヤ太君のところに決まってるじゃない」
「な! な、なんで私が!?」
唐突な直球に大声を……しまった、油断した。
「だって、付き合ってるんでしょ?」
「…………」
とっさに否定できなかったのは、どうしてだろう。
動揺してしまったなら否定は無駄だと思ったのか。
たとえ嘘でもそんなことを言いたくなかったのか。
それとも、目の前の瞳があんまりにもまっすぐに私を見つめていたからだろうか。
その瞳は壊れ物みたいに繊細な色をしていて―――それはきっと、壊れやすい感情で出来ているんだと思う。
だから……素直に答えることが出来たのかもしれない。
「……どうして、わかったの?」
「……別に。ただのカンよ」
つまり確信はなかったってことかしら。
珍しいわね、いつもはそういうこと言わないのに。
「……そう。でも、今日はいいわ。明日になれば、また会えるんだし」
そう言ってまた小さく溜息。それでおしまい。
吐き出そうとしたはずの悩みは、まだ胸の中に残っていたけど……それもきっと、明日には消えてくれるだろう。
「じゃあ、明日まで待てるの? それで後悔しない?」
「後悔って、そんな大げさな……」
だけどそんな後ろ向きな気持ちを叱るような強い言葉で、美希は会話を繋ぎとめる。
まるで今途切れたら、もう二度と話せないと思っているみたいに。
「なら、もしも……」
そう言って美希は小さく、息継ぎをした。
両手で軽く胸元を押さえながら、何かを飲み込むように、音も無く―――そっと。
そうして祈りのようにささやかに、けれど宣誓のようにはっきりと、美希は言葉を続けた。
「もしも、明日、ハヤ太君がいなくなってたとしたら?」
「―――ッ!」
人が突然いなくなるなんてあるはずがない。
普通ならそう笑い飛ばしてしまうような仮定。けれどそれは、私にとって禁句に近いものだった。
美希だって、それは知ってるはずなのに。
「な、なんで……そんな……」
無意識に握り締めた手が震える。それが怒りによるものか、それとも別の何かのせいなのかすらわからない。
「そんな、こと……」
思わず首を振りながら、無理やりに言葉をつなげる。
否定しようとしたのか、そうじゃないのか、それすらもわからないまま。
「もしそうなったら……どうするの?」
震える私とは逆に、体も、手も、視線すら凍らせたように動かさず言う美希。
「そんな、こと……」
何も考えられないまま、息を吐き出す。悩みごと消し去れると信じるように。
だけど結局出て行くのは吐息ばかりで、呼吸を繰り返すたびに吐き出せない悩みがたまっていくような気がして……
「…………っ」
胸の中が悩みで満たされる。これ以上息を吐き出せない。だけど吸うこともできない。
どうしようもないまま固まってしまう。どうすればいいのかわからなくなる。
そんなことないって言いたかった。
大丈夫だって、何があってもずっと一緒だって。
「もし、そうなっても……」
でも、私はそうじゃないことを知っていて……それがずっと怖かった。
だから、そんなことないなんて言えるはずがない。そのことがたまらなく苦しい。だけど―――
「だけど、好きだから。だから……大丈夫」
結局、言えたのはたったそれだけ。
けれど、それは間違いなく信じられるもので―――ああ、そっか。
それだけで、よかったんだ。
「……そうね。そうだったわね」
自然と、笑みがこぼれる。小さくついた息は、もうため息じゃなかった。
さっきとは違う理由で、拳を握り締める。
そうして軽く頷いて―――私はやっと、いつもの私になった。
「……ん。もう、大丈夫みたいね」
目の前の瞳が淡く溶ける。
「じゃ、行ってらっしゃい」
そうして美希は、重ねた両手を解いて、小さく微笑んだ。
苦笑にも満たない苦さを少しだけ乗せた、けれどとても清々しい笑顔。
それを合図に、私は走り出した。
時計台の前。ナギの家でマリアさんから聞かされた場所に、探していた人影を見つけた。
「ハヤテ君!」
ゆっくりと振り返り……
「こんばんは、ヒナギクさん」
待ち合わせの相手に告げるように気軽に、けれど祈りのように真摯な声で。そう言ってハヤテ君は、淡く穏やかに微笑んだ。
「あ……その……」
全力で走って来たせいで息は切れてるし髪は乱れてるしみっともなくてしかたない。
だけど、言わないと。その思いに突き動かされるように、勢いよく深呼吸をひとつ。
「よかった……やっぱり、ヒナギクさんは僕が思ってたとおりの人でした」
けれど私よりも先に、ハヤテ君はとても優しい声で、そう言ってくれた。
「そんな、こと、ない。だって……」
美希がいなかったら、今頃私は家にいたはず。明日にしようとあきらめて、ハヤテ君をひとりぼっちにさせてしまうところだったのに。
「いいんです。だって、来てくれましたから」
そう言って、ハヤテ君は私を迎え入れるように抱きしめた。
全部わかってくれて、何もかもを受け止めてくれるって確信。
柔らかな笑顔に、揺るぎない腕に、温かな体温に、すがってしまいそうになる。
けど……だけど。
「よくないわよ」
「え?」
見上げた顔。思わず息を止めてしまいそうなほど近くにある、ハヤテ君の顔。それをまっすぐに見つめて、はっきりとそう口にする。
「お願いだから、ちゃんと謝らせて」
これは譲りたくない。だって、そうしないとこれから先、私はハヤテ君と一緒に何かをすることができなくなってしまう気がする。
それは何の根拠もないことだけど……それでもきっと、確かなことだと思うから。
だから私は背筋を伸ばし、驚いたように、けれど嬉しそうに微笑むハヤテ君の瞳を見つめながら言葉を紡ぐ。
「その……今日は、ごめんなさい」
そのたった一言に体中の空気を使いきったように、また大きく息をつく。
そんな私にハヤテ君はほっとしたような、微笑するような小さな吐息で答えてくれた。
「いいんです。僕だって……謝らないといけませんから」
「ハヤテ君が謝らなきゃいけないことなんて、何も無いじゃない」
「ずるいですよ、ヒナギクさん。ヒナギクさんは僕がいいって言っても謝ってくれたのに、僕には謝らせてくれないなんて」
首を振る私に、照れ隠しのように一瞬だけ悪戯っぽく笑った後、穏やかな、けれど真剣な声になって、ハヤテ君が言葉を続ける。
「今日、ヒナギクさんに嫌われたと思った時……僕はそれを、納得してしまったんです」
「……え?」
「僕はあんまり人に好かれるような人間じゃありませんし……嫌われてもしかたない、って」
「そ、そんなことない!」
思わず発した否定の言葉。けれどハヤテ君は変わらず穏やかに言葉を続ける。
「ヒナギクさんが僕のことを嫌うなら、あきらめなきゃって思ったんです。そう考えるのは苦しかったけど、いつものことでしたから。
 知ってたはずなんです。そうすれば簡単に楽になれるって。でも、それは間違ってるって言われて……言われるまで、気づかなくて。
 気づいたらヒナギクさんに逢いたくなって、お屋敷を飛び出してここに来て。連絡もしていないのに、来てくれるはずがないのに」
ハヤテ君は静かに首を振り、消えてしまいそうなほど小さくかすれた声で呟く。
「だけど、どうしてだか、そんな風に思えなかったんです。ヒナギクさんは絶対に来てくれる、って」
ゆっくりと、確かめるように途切れ途切れに。
「だから、思ったんです。僕って結構、ワガママなやつだったんだなって。
 勝手に嫌われたって落ち込んで、勝手にあきらめないで、そして勝手に、信じてる。
今にも泣き出しそうな、笑顔のままで。
「僕は、ヒナギクさんが好きです。しかたないなんて、あきらめたくないです……!」
まるでそれがいけないことであるかのように、痛みに耐えるような表情でハヤテ君が声を絞り出す。
「すみません、自分勝手で」
そんなの、謝るようなことじゃないのに。
それはきっとハヤテ君の優しさで、強さで、そして脆さだった。
バカだなって思う。悪いのは私なのに。もっと楽な考え方をしてもいいはずなのに。
でもなぜか―――私はそれをいとしいと思った。
「……やっぱりハヤテ君が謝らなきゃいけないことなんて、何も無いじゃない」
だから、ちゃんと、言わないと。
「あのね」
ごめんなさいじゃ届かない。ありがとうじゃきっと足りない。
だから私は手を伸ばす。この気持ちが伝わるように。
「だいすき」
触れた頬は冷たくて―――暖めたくて、キスをした。
エレベーターの中で、ずっと手を繋いでいた。
まるであの時みたいに、ハヤテ君の体温が伝わってくる。
どうしてだろう。触れているのは手のひらの大きさ分だけなのに、こんなにも温かくて、それが無性に気恥ずかしい。
そんなことを考えながら生徒会室に入って、2人並んでソファーに座る。
手のひらを引き寄せ腕全体で繋ぎ合わせる。
触れ合う肩。交差する視線。足元さえもくっつけて、半身で寄り添う。
ハヤテ君の瞳が不安げに揺れる。だから私は小さく頷く。
そのまま全身で折り重なるまで、さほど時間はかからなかった。
「ふぁ……っ、む、んっ……ん」
そして、たくさんのキス。短く、けれど何度も繰り返す。
「んん……んちゅ、んく、ちゅぱ、ん、む……ふぁっ」
息継ぎの合間にキスをしていたつもりが、キスの間に息継ぎをするようになっていく。
「んっ……あ、ぁ―――はんっ!」
ハヤテ君の手が、私の胸へと触れてきた。昨日と違って、最初から迷うことなく的確に捉えて動き出す。
な、なんだか全部わかってますよって感じですごく恥ずかしいんだけど……!
「やっ、そこ……あっ、んん、ひゃんっ!」
昨日よりもずっと早く、止まることなく滑らかに動くハヤテ君の手のひら。
特に急いだりとか焦ったりとかじゃないのにそんな手馴れた速さを見せられると、不思議と体中が熱くなってしまう。
「……ん?」
そんな気持ちが伝わったわけでもないだろうけど、ハヤテ君が下に潜りこませた手を真ん中で止めた。
まるで初めてのことに戸惑うような表情で……ま、まさかスパッツの上から触っただけでわかるものなの!?
「あ、あの! ハ、ハヤテ君?」
おかしい。これでいいはずなのに昨日と違うってだけでものすごく恥ずかしい気がしてくる。
そんな焦りを早口でごまかしながら、体を起こし、ハヤテ君の上に覆い被さった。
「今日は、私にさせてくれる?」
「はい? するって何を……え!?」
……そこまで驚かなくてもいいじゃない。
「で、でででもどうして突然!?」
「それは……」
今はなんだか知られるのが恥ずかしいから、っていうのもある。
けどとっさに口にできた一番の理由は、待たせたお詫びをしたいから。言葉だけじゃ足りないから。
「昨日」
「?」
それなのに、素直にそう口にすることが出来なくて……
「昨日はハヤテ君ばっかりだったから、今日は私の番じゃないと不公平よ」
そんなことしか、言えなかった。
「わかりました……じゃあ、お願いしますね」
けれどハヤテ君は、なぜかとてもやさしい笑顔で、そうささやいてくれた。
「じゃあ……始めるわね」
目を瞑り、恐る恐る伸ばした指先が、ハヤテ君に触れる。
「あ……すごい……」
「へ?」
服の上からでもわかる。
触れた瞬間は柔らかいのに、そのまま押さえると無意識に力が入るせいか、まるで鉄みたいに硬くなる筋肉。
「あの……ヒナギクさん?」
なめらかな皮膚の下で幾重にも分かれた……えっと、腹筋?
「その……そこはちょっと違うような……」
「……わかってるわよ」
まぶたを開いて見つめた指先は、ハヤテ君のおなかに触れていた……
「じゃ、じゃあ、行くわよ……?」
「は、はい。どうぞ……」
今度は、目をちゃんと開いて……横を向きながら、ゆっくりと手探りで『ハヤテ君』に触れる。
「ゎ……あつ、い」
さっきとは違う。服の上から指先で触れただけで、これがそうだってわかる。
チャックを下げて……下げ……な、何か引っかかっててやりにくいんだけど?
こんなのいつも大変そう……ああ、そっか、普段はいいのよね。
……いやいやいやいや、想像しないでいいから! いいんだってば!
「ぁ……これ……が……」
そんなことを考えて程よく無心になったのがよかったのか、やっとハヤテ君のズボンを下着ごと脱がすことに成功する。
「えっと……こう、かしら?」
どこをどうすればいいのかわからないまま、全体をまんべんなく指先で撫でるようになぞる。
やけどしそうな熱さ。筋肉とも骨とも違う硬さ。
間近で見るのは初めてだけど、単純なようで複雑な、なんだか変な形。どうして男の子のはこんな形をしているのかしら。
そんなことを思っていたら、先の部分から……何かしら、これ?
「ひぁっ、や、ぁ、ふぁんっ!」
見たことも聞いた事も無いけど、ハヤテ君の顔を見てるとなんとなくわかる気がした。
「ふうん、気持ちいいんだ」
触れるとねばねばして糸を引く液体。興味を引かれて液の出てくる先の部分を栓をするみたいに指先で押さえ、ねじ込むように動かす。
「やっ……ヒナギク、さん……そんな……そこ、ばっかり……っ」
どうやら先の方が敏感になってるみたい。ハヤテ君の声が高くなる。それが面白くて回転を大きく、激しくしていく。
「ヒナギクさん……もう……っ」
もっと大きく、もっと高く。そんな気持ちのままに円を広げていく。
「ひゃぅ……っ!」
やりすぎたのか、ぬるぬるに指先が滑り、引っかくような勢いで根元まで滑り落ちる。
その瞬間ハヤテ君の声がさらに高くなり……視界が真っ白に染まった。
「ふぁ……あ……そ、その、すみません、顔に……」
「もぉ……謝らないの」
あわててポケットを探るハヤテ君に苦笑を投げかけながら、小さく笑う。
その拍子に吸い込んだ空気。夜の静謐な空気に混じる、ハヤテ君の……おとこのひとのにおい。
鼻先にもそれがあるせいで、昨日より強く、そのにおいを感じる。
なんだろう。なんだか、変な感じ……
「ん……ちゅく……む」
「あ、え、ヒ、ヒナギクさん!?」
軽く伸ばした指先に乗せて、口へと運んだにおいのもと。嗅覚から味覚に変わる……けど、何かしら、これ。
「んむ……ふ……ぁむ」
苦いと言うには複雑すぎる。しょっぱいと呼ぶにはえぐみが強すぎる。
簡単に表現するなら『変な味』だけど、それも何だかしっくりこないような……
わからない。わからないから不安で―――わからないから、知りたくなる。
だから私はまだ硬さを残したままの『ハヤテ君』に、舌先で触れ……って、何ヘンタイみたいなことしようとしてるのよ!
「……ふぅ」
あぶないあぶない。寸前で思いとどまり、ほっと大きく息を吐き出す。
「……ふぁッ!」
見えない見えない。熱を持った私の吐息に震える『ハヤテ君』なんて見えない!
ああもぉ、何やってるのかしら。こんなに簡単に我を失ってたらハヤテ君だって呆れて―――
「あ……あの……もう、終わり……ですか?」
「……へ?」
躊躇いと羞恥に震えるか細い声が響く。期待と不安に濡れた瞳が、私を見つめていた。
「ひょっとして……もっとして欲しいの?」
おかしいわね。どうして勝手に頬が緩むのかしら。
「えっと、その……ヒナギクさんが、嫌じゃなかったら……」
んー、そのセリフは減点かな……まぁ、言うまで聞くから同じことなんだけど。
「嫌だったらこんなことしないわよ。それより私はハヤテ君がどうして欲しいのか聞いたんだけど?」
「あぅ……ヒドイですよぉ、ヒナギクさん……」
薄い涙にとろけた瞳で、ハヤテ君がじれたように首を振る。
そういうカワイイとこ見せられると立場ないわよね、私……
「……お願い、します……もっと……もっと……して、くださいっ!」
……何だか本格的にアブナイ気分になってるような。まぁ、いいわよね?
「ッ! あ、や、その……うぁ!?」
そんな衝動に導かれるまま、私は怯えるように、期待するように小さく震える『ハヤテ君』に、舌先で触れた。
硬いような柔らかいような、どちらとも言えない奇妙な感覚を指先よりも確かに感じながら、わからないものを確かめていく。
「あっ、すご、さっき……より……ふぁんッ!」
味。不思議な味がする。
おいしくはない。だけど嫌でもない。だから私はだんだん無心になって、ただ『ハヤテ君』を感じることに熱中していく。
「そん、な……はぅっ! され……うぁっ……たら、僕、もう……っ!」
そう言葉を跳ねさせながら、ハヤテ君が限界に達する。
結局わからないものはわからないままだったけど―――その熱だけで、わからない不安はどこかに消えてしまっていた。
「ん……はぁっ、はぁ、は……」
ハヤテ君が荒い息をゆっくりと整えていく。
そんな穏やかさにつられたように『ハヤテ君』も勢いをなくして縮んでいた。
それはやっぱり変な形だったけど、なんだか……
「なんだか……カワイイかも」
「はうっ!?」
軽くつつくとびっくりしたみたいに震える『ハヤテ君』
そんな小動物みたいな反応が面白くてつい何度もつついてしまう。
「あは。うん、やっぱりカワイイ」
「う゛……く゛……キ゛キ゛キ゛」
なんだろう。
なんだか突き刺さるような、引き裂くような、捻じ切るような、そんな音が聞こえたような。
目の前でハヤテ君が大げさに、けれど迫真に崩れ落ちていた。
「ふ、ふ、ふふ……」
交差させた両腕で顔を隠し、仰向けに倒れたまま肩を震わせ引き攣るように笑うハヤテ君。
なんだかちょっと怖い……
「ど、どうしたの?」
「いえ……そろそろ可愛いとかいじめられるのスキそうとかネコミミモードとか
 綾崎ハーマイオニーとかそういう萌えキャラ扱いな考えに反逆する時期かな、と」
あ、すごい。腹筋だけで起き上がった。
ゆらり、とオバケのように重さを感じさせない動きで顔を上げたハヤテ君が、笑みの形をした顔で言う。
「わ、私そこまで言ってな……」
「そんなわけで……」
あわてる私に構わず言葉を続けるハヤテ君。なんだかすごくまずいことになってる気が……
「僕だって男だってこと、教えてさしあげますから……覚悟してくださいね?」
顔は笑っていた。目も楽しそうだった。でも、声だけは笑いきれていなかった。
「えっと……や、やさしくしてね?」
つられたように引きつり気味の笑顔で、思わずそう答える私。
それを見たハヤテ君はまるで聖者のような慈愛に満ち溢れた笑顔になって―――
「だが断るー♪」
……あの、ハヤテ君? キャラ変わってない?
満面の笑みのまま指先を伸ばしてくるハヤテ君。
妙に滑らかな、まるで機械じみた動きで私のスパッツをつまんで……え?
「ちょっ、そんないきなり!」
そのまま一気に脱がされた。
「…………へ?」
「ぅ…………」
正確にスパッツだけを取り去った指先。
そんなハヤテ君の視界を、昨日は無かった下着が遮る。
「え、えっと……お、落ち着け、まだ素数を数えるような時間じゃない……じゃなくてですね」
さっきまでの動きが機械なら、今はまるでブリキの人形のよう。
一番お気に入りの可愛いやつだけど、やっぱり私には似合っていないのかしら。
「これって……」
「なによ、ハヤテ君が言ったんじゃない」
「え? ひょっとして、それが理由で……?」
そう言ったままぽかんとした顔で固まるハヤテ君。
さっきまでがブリキの人形だとすれば、今のハヤテ君は石像だった。
「な、なによ、悪い?」
それが嫌で思わず口を尖らせる。だけどハヤテ君は固まったままで……あんまり反応がないと不安になってしまう。
「その……やっぱり、もっとオトナっぽい方がよかった?」
「大人っぽいのも素敵ですけど……こういうヒナギクさんらしい方が、僕は好きですよ」
だから反応しやすい方向にずらした私の問いに、まったく動揺を見せずにハヤテ君が即答する。
それは『好き』って言葉が嘘やごまかしじゃない本心だって証明で……でも、あまりフォローにはなってないような。
「……それって、私が子供っぽいってこと?」
追撃のつもりで放った一言。
それを聞いたハヤテ君は一瞬目を見開いて―――ど、どうしてそこで笑うのよ!
「子供っぽい人に……こんなことしませんよ」
そう言ってハヤテ君は小さく、喉元で笑い声をくぐもらせる。まるで、笑い声を漏らすのがもったいないって言うかのように。
なんだか見ているだけで温かくなれそうで、目をそらしてしまうのが惜しくなるような、そんな、柔らかな表情で。
「さて、もう少し見ていたい気もしますけど……脱がしてもいいですか? 昨日みたいにするのもあれですし」
そう言いながらやけにゆっくりと、大事なものを扱うように丁寧な動きでハヤテ君が下着を脱がせていく。
「そういえば、昨日は思いっきり汚しちゃいましたけど、あれからどうしたんですか?」
それはきっと、行為の合間を埋めるためになんとなく聞いてみただけで、深い意味はなかったんだろう。
だけどその言葉で昨日のことを思い出して……
「……思い出させないで」
「へ? あ、その……はい」
ホント、頭が痛いわね。
思わずハヤテ君から視線をそらして頭を抱える。
そんな私に赤い顔をしたハヤテ君が、慰めなんだか言い訳なんだかよくわからないトーンで言葉を返し……
……赤い顔?
「あ! ちょ、違っ、あの後ちゃんと!」
「ええ、わかってますから」
あわてて訂正する私に赤い顔のままうなずくハヤテ君。
わかってない……ちっともわかってない!
「だから! 誤解だってば!」
「はは……ええ、そうですね」
そう言うならその生暖かい視線をやめなさいよ!
「……もぉっ! 知らない」
そう言って、ごろりとうつぶせ後ろ向き。
そのまま目を閉じ体を丸める。
「ヒナギクさん……?」
すねたフリして横目で窺うハヤテ君の顔は、笑っていた。
……悔しいような、嬉しいような。
「ヒナギクさん、ヒナギクさん」
楽しげに笑いながら、ハヤテ君が頬をつついてくる。
素直に反応すると負けな気がして無視する私。
そのうちつつき飽きたのか、ハヤテ君の指が頬からうなじ、首筋へと回り……
「ひゃあ!!」
背筋を一気になぞってきた。
「な、な! 何するのよ!」
背中と前側両方とも向けられずに半身に構えながら、抗議の声を上げる。
だけどハヤテ君はにっこりと無邪気な笑みを見せるばかりで……やっぱり、何だか負けてる気がするわね。
「いえ、ヒナギクさんがこっちを向いてくれないかなぁ、って」
「もぉ……子供みたいなことしないの」
「子供っぽい僕は、嫌いですか?」
「そんなわけ―――」
反射的に否定しながらハヤテ君へと向き直る。
その微笑を見た瞬間、自分が負けたことに気づいた。
「……ずるい」
そんな風に温かい笑顔をする人が、子供なわけないじゃない。
「よかった、やっとこっちを向いてくれましたね」
そんなことを得意気に、やけに清々しい笑顔で言われる。
まるでそれだけが目的だって言い含めるように。
「またさっきみたいなことされたら困るから……それだけよ」
「はい、わかってますよ」
ひねくれた反応しか返せない自分が悔しくて、でもそんな言葉を受け止めてくれることが嬉しくて。
だから私は体の力を抜いて、抱きしめてくれる腕に身を任せた。
「じゃあ、いきます……ね」
そう言ったハヤテ君の目は、今日見た中で一番深い色をしていた。
私の心を見透かすような、自分の全てをさらけ出すような、そんな瞳。
「うん。お願い」
それに答えられるようにしっかりとうなずき、気づかれないように深く息を吸い込みながら、ハヤテ君をまっすぐ見つめて言う。
それを聞いたハヤテ君は、ゆっくりと体を沈め―――
「ッ―――ぇ、あ! ……ふぁ!?」
あれ……?
確かにきついけど、別にそんな……痛く、ない?
異物感はあるけど、覚悟していたよりも小さなそれはむしろそこにあるものをはっきりと教えてくれるものでしかなくて……
「よかった、今日は大丈夫みたいですね」
「あ……うん。そう、みたい」
戸惑う私に考え事をするように軽く瞳をぼやかしたハヤテ君が、ふと何かを思いついたみたいな表情を向けた。
「これなら……思いっきり、いけそうですね」
えっと、ハヤテ君? 何かしらその笑みは。
「あ、や、ちょっと……!」
思わず口を挟む私にハヤテ君は黒さを消した悪戯っぽい笑みになって……しまった、やられた。
「あは。それじゃあ、どうして欲しいですか?」
「〜〜〜ッ! もぉ!!」
そっちがそういう態度なら、こっちだって……!
できるだけ自然に聞こえるように、ホントの気持ちを少しだけ混ぜた嘘でハヤテ君に答える。
「……じゃあ、さ。思いっきり、気持ちよくさせてくれる?」
「はい……? ―――え!!?」
あ、固まってる固まってる。
うん。逆襲完了。
「……わかりました、まかせてください!」
こっそり拳を握って勝利宣言を……って、あれ?
何だかハヤテ君がとても張り切ってるような……
……しまった墓穴ー!?
「やっ、ぁ……ふぁんッ!?」
頭を抱える暇もなく、ハヤテ君が動き始める。
「あ……んん……んっ……」
最初はゆっくりと、確かめるように。
慎重とも呼べるくらいの動きで、じっくりと1度往復する。
「んっ……ふぁ、ん……あっ、ぁ、はんっ、んんんっ、ふぅあ……ぁん……」
そのまま速度を上げ……ずに、速くなったり遅くしたりを繰り返す。
「ひぁぅ……っ、や、また、それ……ゃん!」
そのうち、右手を私の胸元に伸ばし、同時に動かしてきた。
触れて、撫でて、浅く擦り、つまんで、くちづけ、深く捻る。
速度に緩急を、力に強弱を加えながら、様々なやり方で上へ下へと動き続ける。
「そ、そんな……色々……んぁっ、され、たら……っ」 
その手のひらは私のためだけに動いていた。
淡い微笑みも、潤む瞳も、薄い唇も全て私に向けられていた。
それなのに、どうしてかしら。
ハヤテ君はこんなにも優しいのに、私は体中から熱を感じているのに。
なのにどうして私は、足りない、って思ってしまうのかしら。
「ね、ねぇ……っ、ハヤテく……んッ!」
「? どうしたんですか、ヒナギクさん」
私の言葉にハヤテ君が動きを止める。
その気遣いで、自分が何を欲しがっていたかわかった。
「あ、あの、ね? もう私のことはいいから、ハヤテ君も好きにしてくれない?」
「え……その、嫌、でした……か?」
私の制止に、ハヤテ君が表情を曇らせる。
そんな顔をさせてしまうワガママを、心苦しく思う。
だけど足りない。体中が熱に満たされてもまだ足りない。
だって感じるのは私の熱ばかりで、ハヤテ君の熱がないんだから。
「そうじゃ、ないけど。だけど私ばっかり気持ちがいいのは寂しいの。
 それじゃダメなの。私だけじゃなくてハヤテ君も一緒じゃなきゃ嫌なの!」
与えられる優しさに満足できないのは、ワガママだろうか。
押さえきれないほどの熱を発しながら、寂しいだなんて思うのは、欲張りなんだろうか。
これだけの優しさに包まれて、こんなにも熱に浮かされて。
それなのに、ハヤテ君の熱まで求めようとするのは、贅沢すぎるだろうか。
「でも……いいんですか? 本当に、僕の好きにして」
「そうしてくれると嬉しい……ううん、そうして欲しいの」
だけどハヤテ君は、笑ってくれた。
信じてもいいのかしら。ワガママかもしれないけど、独りよがりじゃないって。
「だったら……僕も、そうしたいです」
少しの不安をまっすぐな視線が射抜く。
だから私は、それを信じた。
嬉しくなって微笑む私に、ハヤテ君が口元だけに小さな、けれどとても深い笑みを浮かべて―――動いた。
「あ……ぅあ! さっき、より……っ」
「ふぁっ! あ、ひゃんっ! すご……はや……っ」
さっきよりも激しく、さっきよりも繊細に。
「ハヤテ君、ハヤテく、ん……!」
目を閉じて両手を差し出し、キスをねだる。
「ちゅ……ちゅむ、むっ、んふぁ……ちゅぱ」
息が苦しい。くらくらする。けれどもう、止まらない。
そのままハヤテ君の背中に腕を回してしがみつくように抱きしめ、身を預けた。
「もっと、もっと……っ」
「ひぁあッ! すご……の……ッ!」
体が、熱い。
胸元から湧き出す、じんわりと響く火照り。
繋がってる所から溢れる、甘く痺れるような熱。
そして何より、ハヤテ君から伝わる強く、激しく、揺ぎ無い情熱。
頭が痺れる。背筋が疼く。体が震える。
「ヒナギクさん、ヒナギク、さん……ッ!」
「あ……私、もぉ、ん……っくぅ……っ!」
求めてる。求められてる。求め合っている。
そんな最高の贅沢に満たされながら、私たちは限界へと昇り詰めていった。
寝不足2日目の朝は、太陽が黄色く見えた。
「ふぁ……」
別に何があったわけでもない。
昨日はあれから何事もなく、ハヤテ君と手を繋いで家まで送ってもらって、キスと一緒におやすみを交わしあった。
それはよかったんだけど、その後おフロに入ってるときも、ベッドに横になってからも、ずっとハヤテ君のことが頭から離れなくて……
眠れないような、眠るのがもったいないようなしあわせな気持ちのまま、いつの間にか夜明けを迎えてしまった。
「さて……と」
しあわせな気持ちのまま、落ち着かない足取りで学院に向かう。今日こそハヤテ君にちゃんとおはようを言わないと。
そんなことを考えていると、昨日と同じく校門前に美希を見つけた。
充血した瞳、いつもより覇気の無い表情、心此処にあらずな足取り。
昨日の私みたいな態度だけど、夜更かしでもしてたのかしら。
「おはよう、美希……何だか調子悪そうね。ちゃんと寝たの?」
「おはよう、ヒナ。そっちこそ、顔が赤いけど熱でもあるの?」
……別に本格的に調子が悪いってわけでもなさそうね、うん。
「う……これは……そういうのじゃ……ないけど……」
口ごもる私に、美希は眦を下げ、力を抜いて呆れたような笑みを浮かべて小さくため息をついた。
「……なによ、そんなに呆れることないじゃない」
「ん? ああ、こっちのことよ。私って自分で考えてたよりあきらめが悪いんだな、って思ってただけ」
「何の話?」
「あ、ハヤ太君」
答えになってない返事。
思わず聞き返す私に、美希がふと視線をそらして呟いた。
そんなベタな手じゃごまかされない……って、ホントにいる!?
まだ挨拶を交わすには遠くて、視線だけが先に交差する。
そのままゆっくりと歩いてハヤテ君との距離が近づき……あ、や、どうしよう。
「あ……その……」
まずい、真っ赤になったまま固まってしまう。
ってこらちょっと美希何笑ってるのよああもぉ背中つつかないの!
「う……あー、えっと……」
うろたえる私に、ハヤテ君は目元を緩めた落ち着いた表情で、ちいさくわらった。
そんな顔をされると、あわててるのがもったいなくて、肩から力が抜けてしまう。
ああもぉ、ホント、ずるいなぁ……
深呼吸して朝の空気を吸い込み、清々しい気持ちで口を開く。
さぁ、とびっきりの笑顔で挨拶をしよう。新しい1日を始めよう。
「おはよう、ハヤテ君」
「はい。おはようございます、ヒナギクさん」
くすぐったそうなその微笑みは、青空に輝く朝日よりもまぶしかった。
811:2007/03/03(土) 23:35:10 ID:60GJccdt
今回のお話は以上です。
ちなみにいくつか設定捏造してたりこの時点で知らないはずのことを言ってたりしますが、考えたら負けです……主に私が。

それでは、またお会いしましょうと思ってもらえることを願いつつ。
812名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 23:43:29 ID:on6o9IPM
ヒナ祭りの日にヒナギクのお話しを投下してくれるあなたに感動した!

いやまじでGJ!
813名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 00:11:54 ID:9gDEXozE
あー
水色の雨〜

というテンションで読みました
3日中に読みたかたです
814名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 00:16:56 ID:wX+BqECt
GJ!
 
おっきしちゃったよ(*´д`)ハァハァ
815名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 01:26:14 ID:yyD+ZkqK
前に誰か書いてたな。パクったろ。
神J!!

あなたこそハヤテ×ヒナギクの王道!
ぜひこのシリーズ(スタンス)を貫き通してください。寵GJ!

side美希なんてのが番外編であったら、ほんと最高。だったり。
純愛的にいくと、ハヤテとヒナギクの旧校舎編を想像して悶々と
一夜を過ごしたんだろうけど、
エロパロ的には生徒会室でのぞいてたとかいうオチでも「OKでは」っと
思ってみたり。……脳内保管中。

そんなのをあなた(Fさんでいいの?)の文章で読んでみたかったり。
久々きてみていい物読めた。感激。次回作期待大。
816名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 01:37:15 ID:9gDEXozE
ミキは邪魔するしょ
817名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 02:24:38 ID:iiRngz52
あ〜…スゲー…
寝る前にこんな大作読めてオレは幸せ者だよ。
三日の間に読みたかったが…
GJ!
818名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 11:37:35 ID:ZPdoZ3SG
美希はヒナの幸せを願ってるからヒナの邪魔はしないっしょ
大人の感覚とか世間的立場上から見てまずいと思ったら止めてくれそうだが
819名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 12:03:45 ID:lvcpH4J2
GJ!
お話自体よかったけど、文章が上手いなー
ヒナギクのモノローグがなんか凄くいい感じでした!
820名無し@ピンキー:2007/03/04(日) 14:41:51 ID:6zjFapas
もうそろそろ次スレだな
821名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 16:28:52 ID:xMYDWyxb
気付けば471KBか
822名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:44:19 ID:JClDfoXN
もう少しで神の投下来るよ

ツララー
823名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 21:31:36 ID:wx/RNJbh
ことこ、とはまた・・・いいんちょがやさくか・・・やさくねえ・・・。
824名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:19:20 ID:RwGgQFfb
6くらい〜10までの過去スレのdatもってる方いないでしょうか。
出来ればうpしていただきたいのですが。
825名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 17:18:52 ID:ftYFvlq7
SSは全部テンプレにある保管庫さんに収蔵されてると思うけど、それじゃあ駄目なの?
826名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 20:41:23 ID:NBt6k7TG
>>825
「まとめには載せないで下さい」って書いちゃったんですよね
827名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 05:45:40 ID:W5auiLSf
なんでそんなこと書くの?
828名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 12:12:14 ID:65hAVko1
スレ立ては次に投下する人?
829名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 16:11:23 ID:FUcsCpwU
そういえばまとめが更新されないな・・・
830名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 19:16:20 ID:rM0Eb1u+
あまりにも多岐にわたりすぎて管理人も手が回ってないから
まとめて欲しかったらSSのレス番号だけでも指定して頼むしかない
831名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 19:36:16 ID:KYASYfYg
そろそろ専用まとめサイトを考える時期なのかもしれんな
832名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 19:55:01 ID:KT78aJBu
誰もいないんなら>>304がやってみるが
833名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:50:24 ID:rnY7G0Ml
どうぞどうぞ
834名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 09:35:19 ID:BBceR4bP
とりあえずハヤテアニメが日曜朝10時からの件について
835名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 09:37:18 ID:pa5WBDf/
朝練から帰ってもまだ間に合う時間だ
836名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 09:42:14 ID:hhvg4RZ2
あのさ、テレ東って地方では写らなかったりするの?
837名無しさん@ピンキー
地デジなら大丈夫じゃない?