無かったので立ててみました
板共通のものを除いて、ルール・マナーは順次討論で決定していく方針でお願いします
とりあえず円は俺のもの
円犯してー
保守
4 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 01:04:26 ID:Oy1dyRQb
神は……まだか……
へー なかったんだ
なんか意外・・・
6 :
凡庸:2006/12/25(月) 02:14:36 ID:G7RtizeC
神さま、召喚
円お願いします。
円犯してー
9 :
テスト:2006/12/31(日) 19:19:51 ID:s92aMk9q
圓
よし、化けないな
円モノ書いてやるからお前らちょっと待ってろ
座禅を組んで座り、両手を合わせる。
その状態で肘を肩と同じ高さに合わせ、掌が顔と同じ高さにくるようにする。
合わせた両手を力いっぱい互いに押しつけ、
その力をこめたままの状態を、十秒程維持する。
十秒経過したら、一旦力を緩めて深呼吸し、再び同じ手順を繰り返す。
これは、大胸筋を鍛えて胸囲を豊かにするための
――平たく言うと、バストアップのための体操である。
圓円は毎晩、密かにこの体操を欠かさなかった。
女性なら誰しも、胸の大きい女性に憧れるものである。
殊に、彼女の恋敵が巨乳であったために、対抗心と向上心には並々ならぬものがあった。
「……9……10、っと。はぁ……30セット終了っ!」
抵抗のある風呂の中でこの体操を行い、湯上りには姿見の前に立って、体型を確認する。
だが、一ヶ月続けてきても、彼女の胸は少しも大きくならなかった。
「っかしいなぁ……成長期なんだし、ちょっとくらい変化があっても……」
剣術家である彼女は、元々日夜トレーニングに励んでいる。
何のスポーツもしていない女性に比べれば、大胸筋だって鍛えられている方なのだ。
しかし、無駄無く引き締まったその体型は、剣術家としては及第点でも、
女性としては納得がいかなかった。
しかし、諦めるわけにはいかない。
憧れの異性、高柳雅孝が思いを寄せる女……棗亜夜に勝つためには。
厳密に言えば、棗亜夜は恋敵とは異なる。
何しろ、亜夜にとっては雅孝はただの「先輩」でしかないのだから。
雅孝が亜夜をどう思っていようと、亜夜の方に恋愛感情が無ければ、問題にはあたらない。
しかし、放っておいたところで、雅孝が円に振り向いてくれる事はまず有り得ない。
雅孝にとって、円は「可愛い後輩」でしかなかった。
「オンナ」として見てもらえていないのだ。
ならば、当の雅孝が「オンナ」として見ている者の代表格である、亜夜を参考にするのは
円としては当然の選択であった。
・証言その1
「何じゃ、お主この胸がそんなに羨ましいのか?
こんなもの、邪魔なだけでしかないんじゃが……」
棗真夜にとって、自身の巨乳は自慢でもなければコンプレックスにもなっていないらしい。
こういう人の発言は、参考にも何もならないので、とりあえず放っておく事にする。
・証言その2
「大っきいと便利よー?
ボブのも毎晩挟んであげてるんだから! ほら、こうやってぇ……」
鴻ノ池千秋はそう言って、自分の携帯電話を胸に挟んで上下に動かした。
羨ましいとは思うが、正直彼女のようにはなりたくないとも思う。
同様にして、円はそれとなく、知り合いの女性達に意見を求めていった。
身体操術を使えば胸のサイズくらい自由自在、と言い切る五十鈴絵美のような者もいれば
どれだけ胸が大きかろうと、好きな人を振り向かせる材料には成り得ないと嘆く亜夜のような者もいた。
勝手に敵愾心を燃やしていたが、どうやら亜夜は亜夜で、凪宗一郎の事で悩んでいるらしい。
「う〜ん……いまいち皆意見がバラバラだなぁ……」
円は独り言を呟きつつ、今日も無許可で柔剣部の部室にやってきた。
「何の意見がバラバラなの? 円ちゃん」
「ぎくっ!」
部室に入った途端、ドアの近くに立っていた雅孝に声をかけられた。
「あ、やっ……いや、そのぅ……」
目に飛び込んできたのは、華奢なようで引き締まった、彼の胸板だった。
見上げると、にっこり微笑んで見下ろしてくる彼の顔があった。
憧れの男性の笑顔が、突然こんなゼロ距離に現れては、戸惑ってしまう。
そんな彼女の戸惑いにも気付かず、雅孝はトレーニング用の
砂の詰まったペットボトルを数本運び出して行った。
その背中は、子供の色仕掛けごときには動じない、紳士の気配が漂っていた。
(実際には、彼は戦闘中の円の下着姿に欲情しかけたりと、決して紳士ではないのだが……)
「やっぱり、いきなり胸大きくなるのは無理かなぁ……」
拳打による轟音と、木刀の乾いた音が響く道場の片隅で、円は考えを纏めた。
そもそも、自分がオンナとして見てもらえないのは、胸が小さいせいばかりではない。
恋の叶わない事を胸のせいにしようとしていた自分を、彼女は武人として恥じた。
そして、客観的に振り返ってみる。
胸以外に、自分が雅孝に女性として意識されない理由を、可能な限り客観的に。
性格面から鑑みてみるものの、特に失点があるようには思えない。
自分でも性格が良いとは決して思わないが、さりとて嫌われてはいない筈だ。
多少甘えたがりで我侭だという自覚はあるが、雅孝はそれを理由に女を嫌ったりしない男だ。。
円はそう判断した。
外見上も、特に問題は無いように思える。
自分で言うのも何だが可愛い顔立ちをしている、という自信が、彼女にはある。
あと二年もすれば、レディの品格を匂わせるようにもなるだろう。
となると、問題は……
「年齢、かなぁ」
円は、至極当たり前の結論に達した。
相手は高校生で、自分は中学生なのだ。
もう少し大人になれば、たかが二、三歳の年齢差は問題にならない。
だが、高校生にとって中学生は、恋愛の対象にはなり難い。
この、周囲はとっくに気付いている結論に円が到達するのに、
実に何週間もの時間がかかった。
しかし一旦結論に達してしまえば、解決策は簡単だ。
「やっぱり……自分自身が高校生ぐらいになるまで、待つしかないかなぁ……」
年齢という、公平でありながらも理不尽な壁に、円は釈然としない思いを感じた。
道場の隅でため息をついていると、千秋が傍に寄ってきた。
「やっ。ため息ついてると、幸せが逃げちゃうわよ」
現に彼氏が居て幸せを感じていられる女性にこう言われると、カチンとくる。
人の気も知らないで、私を責めないで……と。
だが、それは八つ当たりというものだ。
円は黙り込んでいたが、千秋はいとも簡単に思考を読んできた。
「……高柳君の事が気になる?」
円は、一瞬ギクッとしてから、恐る恐る千秋の方を見た。
「……何で?」
「そりゃあわかるわよ。私だって女だもの」
二人の会話に気付かず、雅孝は部員達とスパーを繰り返している。
激しい打撃音に、飛び散る汗。二人の会話は、音に阻まれて彼らには聞こえない。
宗一郎のパンチをかわしながら、雅孝は一発、また一発と、
堅実に自分の攻撃を宗一郎に当てていく。
「宗一郎様ー! 頑張ってー!」
宗一郎を応援する亜夜の声に、雅孝は心を掻き乱された。
思い人が、それと知らず自分を傷つける事は、往々にしてある。
とは言え、円は雅孝に傷つけられた事は、
初めて戦った時の戦闘における物理的なダメージを除けば、殆ど無い。
今、亜夜が宗一郎に声援を送る事で雅孝が受けている精神的な痛みを、
同じように円が雅孝から受けた事が無いという意味では、
雅孝は極めて紳士的な好青年と言えた。
亜夜の声援に勢いを得た宗一郎とは対照的に、
雅孝は少しばかり勢いを失ってきた。
その気になればこの場で宗一郎を気絶させる事も可能だが、
そんな事をしては亜夜が残念がる。
雅孝は亜夜を気にかけるあまり、宗一郎のためではなく、
亜夜のために手を抜き始めたのだ。
そのスキを逃す程、宗一郎は素人ではない。
「気ぃ散ってんぜ! 先輩っ!」
「うわっ……とっ……」
グローブをはめているので龍拳の効力は及ばない筈だが、
戦い方を覚えてきた宗一郎の拳は、当たればそれなりのダメージにはなる。
素人のような不規則な乱打を、慌てて回避している内に、
雅孝はコーナーに追い詰められていた。
「わっ……やばっ……」
宗一郎の右拳が迫り、亜夜が狂喜の声をあげる。
円も一瞬、さすがに雅孝が敗北するかと思ってしまった。
だが、千秋が円の背中を叩いた事で、状況は変わった。
千秋の手に背中を押されるようにして、円は思わず叫んだ。
「頑張れーっ!!」
それは、普段恋愛に関しては奥手な円にしては、勇気を振り絞った声援だった。
その大声に宗一郎が気圧されるより早く、雅孝は目を見開き、
大振りの右によって無防備になっている宗一郎の脇腹に、コツンと一発、左拳を当てた。
「何つー馬鹿デカイ声出すんだ、あのガキ」
心の中でそう呟きつつ、宗一郎は目の前の雅孝が屈んで、
自分の右ストレートを回避しているのが見えた。
だが、回避行動をとった筈の雅孝の奥に見えたものは、壁ではなく天井だった。
雅孝は回避したのではなく、雅孝のカウンターを食らった自分が
後ろにのけぞって倒れこんだのだと、宗一郎が気付くまでに三秒はかかった。
ボブは、宗一郎に頭からバケツ一杯の水を被せた。
その刺激に目を覚ました宗一郎が、のろのろと辺りを見回す。
「……やっべぇ、俺落ちてたのか……」
亜夜は、宗一郎がスパーに負けた事自体は残念に思いつつも、
これはこれで悪くないと思いつつ、宗一郎の手当てを担当した。
「凄かったんですよ、高柳先輩。私でも、何が起こったのかよくわかりませんでしたもん」
亜夜は起き上がろうとする宗一郎を無理矢理座らせ、
スパーで傷ついた腕や足に冷湿布を貼ってやる。
「あれ? その先輩は、どこ行ったんだ?」
宗一郎が見渡した限りでは、雅孝はもう道場にいなかった。
「とっくに帰ったっつーの。もう七時回ってんだぜ?」
ボブが、宗一郎の頭を小突く。
どうやらボブと千秋と亜夜は、宗一郎が起きるまで待っていてくれたようだ。
雅孝は鍵の管理をボブに任せて、一足先に帰ったらしかった。
それと、もう一人。圓円も。
「……す、凄かったね……さっきの」
紫色の空の下、円は雅孝の後をついて歩いていた。
彼と話す時だけは、彼女は知らず知らずの内に「オンナ」になっていた。
「円ちゃんのお陰だよ。あん時はマジでやばかったし」
その言葉に相手がどれだけ心を躍らせているか、雅孝は気付いていない。
お礼の意味もこめて、雅孝は帰りに、ソフトクリームを一つ、彼女にオゴってやった。
「……ね、ねぇ……」
円は、薄闇に映える雅孝の横顔に語りかけた。
「ん?」
通り過ぎる乗用車のヘッドランプに照らされて、雅孝の顔に一瞬光が差した。
それは、円の心を乱すに十分だった。
せっかく、意を決して話を持ちかけようとした矢先に、いきなり出鼻をくじかれたのだ。
だが、雅孝はそんな彼女の気持ちに気付いてはいない。
「どうしたんだい、円ちゃん」
円は、自分の胸について、雅孝がどう思っているか聞きたかった。
それでも、そんな恥ずかしい質問を、どう投げかけるべきかわからない。
何日も考え込んできた挙句、ようやく今になって、
どうせ子供扱いされているのだから、今更失う物は無いと思って、勇気を出したのだ。
その覚悟を、不意打ちのような彼の笑顔が打ち砕く。
円は、慌てて話題を変えようとした。
「あー、えっとぉ……そのぉ……」
落ち着かない気分を誤魔化すために、買ってもらったソフトクリームに口をつける。
しばらく考えて、円はやっと、他の話題を思いついた。
「あっ……そう、その、あのね?
……私、あなたの事何て呼んだら良いのかなぁ……って……」
雅孝は、意外な質問に虚をつかれた。
だが、円自身、今更そんな事を自分が気にするとは、この時まで思っていなかった。
雅孝は、彼女の事を「円ちゃん」と呼んでいる。
だが、円の方は雅孝の事を、名前で呼んだ事は無いのだ。
「高柳さん」とも「雅孝さん」とも、勿論「先輩」とも呼んだ事も無い。
今まで、それで困る事は無かった。
だが、一旦気になりだすと、とことん気になる。
自分は、この人の事を何と呼べば良いのか。
「いや、別に……呼び方なんて、何でも良いよ?」
食べ終えたソフトクリームの包み紙をコンビニのゴミ箱に捨てながら、雅孝は答える。
いっそ「雅孝って呼んでくれて良いよ」と言ってあげれば、円も喜んだに違いない。
だが、雅孝はそこまで気はまわらなかったし、円も照れて素直には呼べなかったろう。
こういう所に、鈍感な男に惚れてしまった弱みが出てくる。
と同時に、奥手な自分に嫌気が差す。
例えば千秋のような積極的な性格なら、相手の断りも無しにナチュラルに
「おはよっ、雅孝!」などと声をかける事も出来ていたに違いない。
そろそろ空も黒くなってくるかという頃合、
雅孝はてっくりてっくりと歩きながら、ふと、円が後をついて来ていない事に気がついた。
後ろを振り返ってみると、数メートル後ろに、ぽつんと立ち尽くした円がいた。
「……円ちゃん? 置いてくよ?」
円は、珍しく雅孝の言葉に傷ついた。
年下だとか、後輩だとかを通り越して、子供としてしか見られていない実感。
「ちゃん」付けで呼んだり、ソフトクリームで喜ぶと思われたり。
それと同時に、自分自身がまだまだ子供である事を、再認識させられる。
今まで「ちゃん」付けで呼ばれても何も思わなかったし、
ソフトクリームをオゴって貰っても、素直に喜んでしまっていたのだ。
「……やっぱり、私って子どもなのかなぁ……」
子どもじゃない、子どもじゃないと思いつつ、本当は子どもだった事に、
そしてそれを自覚してしまった事に、円はとてつもないショックを感じた。
「円ちゃん……? 何言って……」
円の呟きは、雅孝にも聞こえた。
心配して円の前まで戻ってはみたものの、どうしたものかわからない。
様子を伺おうと顔を覗き込むが、顔を背けられて、ままならない。
しばし、困ったように二人とも立ち尽くしていた。
だが、こんな時に立ち直るのが早いのは、円の長所の一つである。
そしてもう一つ、年上に惚れる人間というものは――特に女性の場合は――
強(したた)かな側面が強いものである。
円はキッと雅孝の顔を見上げると、次に顔を伏せた。
そのまま、わざとらしく上目遣いで相手を見上げる。
しかも、女性の得意技である「相手を困らせる表情」で、だ。
瞳に影を指し、口は何か言いたげに少しだけ開く。けれど、実際には何も言わない。
こうして、悲しげな表情を演出する。
ドギマギする相手に有無を言わせず、そのまま胸板へもたれ込む。
「は……なっ……いや、え? 円ちゃん?」
雅孝が困惑するのも受け流して、ひたすら無言で体重を預ける。
相手が鈍感でなければ、ここで頭を撫でるなり、肩を抱き寄せるなりしてくれるものだ。
しかし雅孝はまさに鈍感なので、ここで駄目押しが必要になる。
円は少しだけ顔を上げ、雅孝の心を牽制する一言を放つ。
「……子ども扱い、しないで……」
かくして、雅孝は円の肩をそっと抱き寄せ、円の即興の作戦は功を奏した。
雅孝が部屋に帰ると、父親の置手紙があった。
〜今夜は接待で遅くなる。帰る頃には日付が変わっているだろう。夕飯は適当に済ませておいてくれ〜
手紙の横には千円札が一枚、錘を乗せて置いてあった。
「やっぱりね……父さん、この時間に家に帰ってる事の方が珍しいから」
雅孝はそう言うと、円を部屋に招き入れた。
「お邪魔しまーす……」
初めて見る雅孝の家は、まさに男の二人暮しと言った風だった。
下宿生が使うような小さなテーブルの上に、空のペットボトルが立っている。
台所の流し台には、洗い物はたまっていなかったが、
それは彼らが綺麗好きだとか、マメに家事をするという事ではない。
単に、食器を使う機会があまり無いと言う事だ。
傍には、割り箸やら紙皿の袋が並んでいた。
「ごめんねぇ、汚いトコで」
「ううん、大丈夫。男の人の家って、こんな感じだと思ってたから」
雅孝は、自分の部屋に円を通した。
狭いアパートだが、物は少ないので、二人が座る分には問題無い。
雅孝は座布団を円に貸そうとしたが、円はそれを断った。
「……お布団、無いの?」
「いや……そりゃ、あるけどさ……」
雅孝はしばらく考え込むと、押入れから布団を一式、運び出してきた。
布団を敷き、その上に二人で座り込む。
妙な沈黙が、二人を静寂の底に落とす。
「……本当にするの? 円ちゃん……」
円は、こくりと頷いた。
雅孝は覚悟を決めると、円の胸を、制服越しに触り始めた。
「私のおっぱい、揉んで大きくしてっ」
それが、彼に対する円の頼みだった。
いくら相手が中学生とは言え、雅孝とは二つか三つ程度しか離れていない。
また、仮に年齢差が同じでも、小学六年生が中学二年生に頼み込むのとは、ワケが違う。
胸板にもたれかかってくる年頃の少女に、胸を揉んでと頼まれて、
断れる程雅孝は大人ではなかった。
それに、彼女を子ども扱いして、気分を害したという負い目もあった。
無論、円はわざとそこにつけこんだのだが、純朴な雅孝は気付いていない。
兎にも角にも無理矢理了承させられ、雅孝は彼女を自宅に招く事になったのである。
とは言え、布団まで引っ張り出す事になるとは思わなかった。
単なる豊胸マッサージと自分に言い聞かせてきた雅孝にとって、
これは想定外のシチュエーションだった。
目の前では、顔を赤くした円が、恥ずかしそうに下を向いていた。
「どう……? 円ちゃん……」
無言で少女の胸を揉み続ける事が堪えられなくなったのか、雅孝は口を開いた。
だが、ただでさえテクニックの無い雅孝に、下着や服の上から揉まれても、
正直円は何も感じられなかった。
そもそもマッサージなのだから性感を得る目的ではないのだが、
もはやこの場の空気は、マッサージ程度で収まってはいない。
「わかんない……こんな事で、本当におっぱい大きくなるのかなぁ」
「さぁ……って言うか、そんなに胸大きくなりたいの?」
「うん。だからさ、その……もっと、強く揉んでくんない、かな……?」
童貞の雅孝では、強く揉みしだく勇気が無かった。
円にしてみれば、揉まれているというには程遠い。
「物体が触れている事だけは辛うじて知覚出来る」という程度の感触だった。
しかも、どういう風に揉むのが効果的なのか、雅孝にはわからない。
そのまま延々と十分程、無駄にマッサージが続いた。
「……わかんないなぁ。どうして、そんなに胸大きくしたいの?」
だしぬけに、雅孝が尋ねる。
円としては、まさか貴方を振り向かせたいから、などとは恥ずかしくて言えない。
それに、ここまでくればもう、小細工やオプションなど必要無い。
勢いで「流して」しまえば良い。
円は、自分の胸を揉む雅孝の両手に自らの両手を添えた。
そうして、ゆっくりと力をこめていく。
それは、もう少し強く揉んでも大丈夫だという、意思表示のつもりだった。
「やっぱり……服の上からだと、効果薄いかな……」
円は、次のステップに進むための一言を発した。
生唾を飲み込む雅孝を尻目に、スカーフを取り去り、軽やかに制服を脱いでいく。
下着姿までは雅孝にも見られた事があるので、今更抵抗は少ない。
円は思い切って、下着も取り払ってみる事にした。
フェミニストの雅孝は、これを止めるべきか否か迷った。
結局、これはいわゆる「女性に恥じをかかせる」というものだと思って、何も言わずに見守った。
円はブラを脱ぎ去り、膨らみの少ない胸をあらわにした。
「……揉んで、良い?」
「もうっ……そういう事、聞かないでよ……」
雅孝は円の生乳に両手を当て、掌に全神経を集中した。
だが、まだビビっているのか、それは決して円に快感をもたらさなかった。
「もっと強く揉んでよ……でないと、効果無いし」
雅孝は迷った挙句、円の後ろに回りこんだ。
そうして後ろから手をまわし、今度は下側から彼女の乳房を掌で覆った。
「……いや、ほら、こっちの方が、力入れやすいし……」
「……うん……」
本当は、お互いに相手の顔を見るのが気恥ずかしかっただけである。
だが、後ろから胸を触られているという体勢は、
円に思いの他高揚感をもたらした。
円運動を描くように、外から内へと乳を揉みしだく。
この期に及んでも、まだこれはマッサージなのだと言い聞かせるように。
だが、硬くなった雅孝のモノは、ズボン越しに円の尻を突っつく。
もはや引き返せるような雰囲気ではなかった。
「もっと……強く揉んでよぉ……」
言われるままに、雅孝は掌に込める力を大きくした。
「どうして、そんなに胸大きくしたいのさ?」
先程と同じ質問を、雅孝はもう一度繰り返す。
「だって……子どもっぽいの、嫌だもん……」
雅孝は、ズボンの中で大きくなっていく自分の息子を思った。
「べ、別に子どもっぽくても良いじゃないか……俺だって、その……」
包茎なんだから、と言いかけて、雅孝は口をつぐんだ。
もう後戻りは出来ない。
雅孝は一旦掌を円の胸から離すと、指先で先端の乳首をつまんでみせた。
未熟な少女の乳首は、性感が発達していない事もあって、まだ硬くなってはいなかった。
それでも、その乳頭を乳房から引っ張り出すように、指先でクリクリと回す。
「うっ……ひ、ぃ……」
少し痛いのか、円がうめき声をあげる。
だが、雅孝が遠慮して手の動きをとめると、不満そうに声を漏らす。
「もう……ちょっとくらい痛くても良いからっ……」
「……わかった、ごめん。……ありがとう」
まだ脱いでいなかったパンティの中に手を突っ込むと、
そこはほんのりと湿っているのがわかった。
まだ然程濡れてはいないが、指先の第一関節ぐらいまで刺してみると、
ちょっとだけ湿った感触が得られる。
揮発性のライターの燃料を机の上にこぼしたばかりのような、そんな微妙な湿り気だ。
湿っているというの自体が自分の勘違いなのでは、と思えてくる程の。
円は、ここは敏感だったようで、少し触ってやっただけで身悶えし始めた。
「んっ……んん……そこぉっ……」
雅孝はシャツを脱ぎ、本格的に臨戦態勢に入った。
円のパンティを足首のあたりまで脱がせ、あらわになった秘部を指でまさぐる。
「やっ……ちょっ、と……っ」
指を第二関節まで突っ込んだあたりで、円が痛がった。
「は……初めてだからっ……優しくっ……」
「そ、そうなの……? 血、出ないけど……」
「知らないよっ、そんなの! 多分自然裂傷してるんだと思う……」
話には聞いた事がある。
よく運動する女性――主にバレー部員や陸上部員――は、
初体験を前に処女膜が破れている事が多いのだと。
だが、だからと言って膣が異物に慣れているというわけではない。
指一本でも、今の彼女には出血しているのではないかと思える程の痛みだった。
だが、二十分程しつこく膣ばかり責めていると、さすがに慣れてきたようだ。
指先だけなら、二本か三本は何とか入るようになってきた。
「もうそろそろ、良いかな……」
雅孝がズボンを脱ぎ、トランクスも脱いだ。
皮を被った自分のモノを見られるのは恥ずかしかったが、
円の恥ずかしさに比べれば、男である自分の恥など大したものではないだろう。
勃起してもまだわずかにカリに皮を被ったその男根を見て、
円は小馬鹿にするどころか、むしろ怖がった。
彼女にとって、包茎であろうが何だろうが、男性のモノを見るのは初めてだったのだ。
「うわぁ……グロ……」
雅孝のモノは仮性包茎だった。
指で引っ張れば、剥く事は出来る。
当然、セックスにも差し支えは無い。
あくまで豊胸マッサージという名目だったのでコンドームを用意していなかったが、
もはやそんな事を理性的に考えられる程、二人に心の余裕は無かった。
雅孝は改めて円と向き合うと、彼女をそっと仰向けにした。
そうして、相手の足の間に入り込み、腰を持ち上げる。
不慣れな雅孝をフォローするために、円は自分で秘肉を拡げてみせた。
「ほら、ここに入れるんだよ……」
その中心に向かって、雅孝はロックオンする。
既に慣らしておいたため、思ったよりは順調に挿入する事が出来た。
無論円には激痛があったし、雅孝とて痛みを伴った。
一分程かけてゆっくりと奥まで到達させ、一息ついた。
「……大丈夫? もう止める?」
「……ヤだ。止めない」
その確認だけ済ませると、雅孝は円の尻を両手で抱えて、
ピストン運動を開始した。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
「ん……ふぅ……ふっ……はぁ……」
愚直に腰を動かす雅孝と、荒い吐息を漏らす円。
処女故に、喘ぎ声が出る程の快感は得られなかったが、
体に相当な負担がかかっている事だけは理解出来た。
どうやら、セックスをすると痩せるというのは事実のようだ。
これはかなり良い運動だと、円は冷静に思った。
雅孝は、童貞にしては中々耐久力があった。
実は、彼は朝登校前に夢精していたので、今日で二発目だったのだ。
そのため、円が快楽を得られるようになるまで、もたせる事が出来た。
「ふぁっ……んぁ……あはっ……あんっ……」
円の出す声の中に、明らかに吐息とは違うものが混じり始めた。
「円ちゃん……感じてる? 気持ち良い?」
「ん……も、ちょっと……」
円は、貪欲に快楽を得ようと試みた。
自らクリトリスに指を這わせ、敏感なその部分を丹念に苛める。
もう片方の手で胸を揉み、乳首を弄る。
「んんっ……やぁあっ……き、これ……気持ち……良い……よぉっ……!」
雅孝も要領を得てきたのか、単純なピストン運動の中に、
円運動を織り交ぜてきた。
また、突く位置も微妙に変えて、どこが一番彼女が感じるのか、探ろうとした。
途中、ざらっとした部分に触れた時、彼女は一段と身悶えした。
「あぁんっ! そこぉっ!」
膣の締め付けがキツくなり、雅孝のモノを圧迫する。
雅孝は円の両足を持ち上げ、自分の肩にかけた。
そのまま円に覆いかぶさり、優しく口づけする。
「んっ……こんな時にするキスじゃないよ……」
円はそう主張したが、よくよく考えればファーストキスもまだの二人が、
いきなりディープキスをするというのもおかしな話だと思えた。
「うぅっ……そろそろ、イくよっ……円ちゃん!」
飛びそうになる意識の中で、雅孝の声が聞こえた。
円も、もう少しで絶頂に達する事が出来る実感があった。
「良いよ……思いっ切り円の中に出してっ……お兄ちゃん!」
その言葉をスタートダッシュの合図にするかのように、
円の子宮の中へと向けて、雅孝の精子達が迸った。
「ふあぁ……熱いよぉ……」
ドク、ドクと注ぎ込まれる精液の感触に酔いながら、円は目の前の男の唇に、
今度は自分から口づけてみせた。
「ねぇ……最後の『お兄ちゃん』っての、何なの?」
布団の中で裸で抱き合いながら、雅孝が尋ねる。
手は、円の両胸にあてがわれている。豊胸マッサージの続きだった。
「アタシ、聞いたでしょ? 何て呼べば良いの? って」
「……それで、お兄ちゃん、かい?
それじゃ余計こども扱いされてる印象無いかなぁ?」
円は雅孝の手を振り払って起き上がり、彼のモノを手で掴んだ。
「子どもっぽいのはイヤだと思ってたけど……案外悪くないかもって、今なら思うの」
すっかりしおれて皮を被った雅孝のモノを見ながら、皮肉っぽく呟く。
「だって可愛いんだもの、子どもっぽのって。チュウしてあげたくなっちゃう!」
円はそう言うと、雅孝のモノの先端に、軽くキスをした。
と同時に、二人はこれでシックスナインの体勢になった。
「円ちゃんのここも、可愛いよ」
「子どもっぽいって言いたいの?」
円の股間は、無毛ですべすべしていた。
「うん、可愛い。……チュウしてあげたくなるぐらいにね」
雅孝はそう言うと、少女のアソコにクンニを始めた。
道元が帰ってくるまで、まだ二時間近くある。
二人はにっこり笑うと、第二ラウンドを開始した。
終了
>>11-29 超GJ!!!
円・雅孝のファンですが、楽しめました。
原作の設定をうまく生かしつつ、流れよくまとめられていて、感嘆です。
またお時間ができたら、他キャラのものも書いてやってください。楽しみにしてます。
31 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 20:48:56 ID:5s0OghYx
あ
新年早々良いモノを見た。
今年はいい年でした。
こんにちわ、このスレを立てた者です
支援及び作品投下に感謝します
エア・ギアスレの方でも提案したのですが、
あちらのスレがそろそろ次スレに移る時期ですので、
次は思い切って大暮維人総合のパロスレを立てて、
こちらの皆様にもそっちに移籍して頂いて
このスレは削除依頼を出しておくのが、一番スッキリすると思うのですが
せっかく作品も投下されたほぼ直後に
急に何言い出すんだと思われるかもしれませんが、
非礼を承知で提案させて頂いた次第です
もしエア・ギアスレの住人の皆様と、このスレの住人の皆様
並びに双方の職人さん方が納得して頂けるのでしたら、
私自身はこのスレの削除依頼を出す事に吝かではありません
どうか、一つ話し合っては頂けないでしょうか?
合流案、異論は無いですよー
エアギアスレの方で、こちらに書いたSSも
まとめサイトに入れて頂けるっぽい案が出てますんで、
それで一向に構いませんよ
(まぁ書き終わった作品には興味が無くなるタチなので
まとめサイトに入れて頂けなくても個人的には全く構わないのですが)
などと言ってる間にエアギアスレが自然死しちゃった訳ですがw
大暮維人総合で立てますか/
36 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 05:41:28 ID:Nt97Mdg9
うおわぁー本当だ!
あのスレが死ぬとは思ってなかった……
あのスレから飛べば良いやと思ってたからまとめサイトのURL保存してねぇ……
大暮総合で次スレ立てるから、今のうちに
スレタイ案とテンプレ案作っとこうか
幸いこっちはまだレス数に超余裕があるから
死なない程度にageつつ決議とっていこうぜ
39 :
テンプレ案:2007/01/08(月) 00:22:46 ID:tiS9WN+G
>>39の内容で、追加もしくは削除した方が良い項目があったら
今のうちに訂正レスしといて下さい
グレの代表作、他にもあると思うのですがタイトルうろ覚えなので
どなたか追加していただけると助かります
あと、出来る限り慣習法に則りたいのですが
以前のエア・ギアスレでは、結局801ネタはアリという結論だったんですかね?(♀化除く)
何か、明確な答えは定まっていなかったように思うのですが
代表作品の中に火魅子伝もいるかも?
代表作品と言う程知名度高くないような気もするけど。。。
>>40 801駄目だろ。エアギアスレにアギト×鵺投下してる人
批判受けてたし、保管庫にも保存されてないし・・・。
>>42 そうなんですか
保管庫の方でしか確認とってなかったのもので、801が存在してたとは知りませんでした
自分、エア・ギアスレも後半からしか知らないもので……
というわけで、テンプレに
※801はご遠慮願います
という項目を追加という事で
>>39の「エロ漫画出身作家・現バトル漫画作家である〜」って部分、いるかな?
あと細かい事だけど、多分エアギアネタの方が投下量多そうだから
スレタイは【エアギア】を頭にした方がわかりやすいかと
確かに。
保管庫前と変わったけど、
タイトルエアギアからになってるしね。
言われてまとめサイト見に行ってみたら、ちゃっかりアギクルの続編がwww
二次創作の二次創作ってすげぇな
もう次スレ移行のためのテンプレ案は出尽くしたかな?
いつまでも次スレ立てずにいると、職人さんが投下しにくいよ
うん、そうだね。
それに事情を知らない人がエアギア単独スレを勝手に立ててしまっても困るし
そろそろ立てても良いんじゃないかな。
ではこのスレはここでお仕舞い。
削除依頼をするってことで。
保守