【エア・ギア】大暮維人総合【天上天下】

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103シムカ陵辱:2007/02/28(水) 23:00:24 ID:Z8G1TMSp
「ん……」
王子のキスによってか、それともタイミングが合っただけか。
シムカは、ゆっくりと目を開けた。
うっすらと見える景色の中に、少女は野山野林檎と、野山野蜜柑と、
実の兄キリクの姿をみとめた。
「キ……リ……っ」
「無理に喋るな。まだそこまでは回復していない筈だ」
そう言ってキリクは、彼女の頬に人差し指を突きたてた。
「ひゃぅんっ」
跳ねるように、シムカは体をピクンと反応させた。
思った通りだ。バブルガム・クライシスによって体中の皮膚を泡立てられたシムカは
今、あらゆる触覚に敏感な状態になっている。
であればこそ、制裁もより効果を発揮する事となる。
キリクは、まだ指一本満足に動かせない彼女の口の中に、自分の指を突っ込んだ。
「んむ……ちゅぷっ」
その微かな水音にすら、シムカは反応し、恐怖した。
「ひっ……!」
キリクは、彼女の唾液で濡れた指先を、そのまま彼女の乳房に這わせた。
鎖骨から徐々に乳首へと向かって滑らせ、乳頭に達すると、次に
そのままボタンを押すように乳首をぽつんと押した。
「ひぃあっ! やめっ、てっ……」
水恐怖症に陥ったシムカは、自分の唾液が自分の胸を濡らす程度の事にも怖がった。
そしてそれこそが、キリクの彼女に対する制裁だった。
半年間歩けなくなる程度では、生温い。
神を愚弄し、バビロンを築き上げようとした者には、拭い切れない後悔を与える。
そのためにキリクが選んだ手段が、これだった。
「シムカ……僕達はね」
わざとらしく舌を突き出し、動けないシムカの口の中に捻じ込む。
「んいぃっ、らめ、らめへぇ……いやぁあ……」
「この塔の技術によって、たった一つの細胞から生まれたんだよ……」
兄から妹へのディープキス。
たっぷりの涎を口中に流し込み、内臓の中にまで恐怖を浸透させる。
シムカは涙をポロポロ流しながら、その涙にすらも恐怖した。
「だからこそ……今また、一つに戻ろうじゃないか……なぁ、シムカ」
わざとらしく涎の糸をひきながら、キリクは彼女から顔を離した。
その糸を見て、シムカは首をぶんぶんと横に振りながら懇願した。
「いやだ、だめ、だめっ、水、嫌っ嫌ぁあっ!!」
もはやキリクは今更制裁を中止する気は無いだろうと悟った蜜柑は、大人しく服を脱ぎ始めた。
104シムカ陵辱:2007/02/28(水) 23:00:57 ID:Z8G1TMSp
テキパキと服を脱いでいく蜜柑の横で、林檎は
キリクが用意していた道具を、袋から取り出した。
シムカが、恐怖にひきつった眼差しでそれを見上げる。
「もっとよくご覧、シムカ。見た事ぐらいあるだろう」
「……そ、れはっ……」
林檎の両手には、ピンクローターが三つと、粘着テープが握られていた。
全裸にひん剥かれた状態で、この道具とくれば、何をされるかは簡単に想像がつく。
しかし、屈辱的なのは確かだが、シムカにとっては大した事ではない。
何だ、この程度で私が屈するなどと、キリクは思っていたのか……
そう思って、彼女は安心しかけた。
液体を使われない限りは、今のところ大丈夫だ。
だが、事態はそんな簡単ではなかったのだと、シムカはすぐに思い知らされた。
「それじゃ……いくよ、シムカさん」
抵抗の気配すら見せない――もっとも今は抵抗したくでも動けない――シムカの
両方の乳首の上に、ローターが置かれた。
それらは、テープによって固定された。
「キリクさん……下の方は?」
「そうだな……濡らさなければ入らないだろうから、とりあえず適当に責めてやれば良い」
林檎は断りたかったが、ジェネシス総長への制裁は全会一致で可決した事だ。
大人しく、シムカの股間に指を這わせる事にした。
勿論、いくらシムカとは言え、その程度で濡れるわけはなかった。
土砂降りの中、しかも王蟲の泡を食らったとは言え、ここに運ばれるまでに水分は乾いている。
わずかに陰毛が湿り気を帯びているが、その程度だ。
そして、例えば相手が男性なら、彼女は悦んで股を濡らした事だろう。
しかし、相手が女性である林檎では、そう簡単に濡らされる事は無かった。
林檎は懸命にシムカの秘部を探るが、シムカは一向に濡れる気配が無かった。
「やはり、この程度では足りないか……予定が少し早まるが、スイッチを入れてやれ」
キリクがそう指示すると、林檎はシムカの胸に設置されたローターのスイッチを入れた。
これは、ちょっとヤバいかも……とシムカは思った。
だが、彼女は現在の自分の体の状態を分かっていなかった。
つまりは、ヤバいどころの問題では無かったのだ。
105シムカ陵辱:2007/02/28(水) 23:01:31 ID:Z8G1TMSp
スイッチが入ると、微弱な振動が彼女の乳首を責めた。
普通の女性なら、少し感じる程度。処女であれば、何が気持ち良いのかすら分からない。
そんな程度の刺激だったが、今の彼女にはそれは大きすぎる刺激だった。
「いぃやぁあっ! ひっ、だめっ、ひぃう! ゆ、揺らさっ……ないで……!」
バブルガムの衝撃に見舞われた直後の彼女の体は、振動に敏感になっていた。
正確には、肉体ではなく精神が敏感になっていると言った方が正しい。
体中の液体が弾けて揺れた、あの瞬間の感覚が蘇るのだ。
林檎は、ローターの振動を更に強く設定した。
「やめてっ、やめてっ、やめてっ、やめてやめへやめへやめへやめれ……」
目を大きく見開き、舌を突き出し、指先までピクピクと痙攣させながら、
燕のシムカは苦痛に喘いだ。
目から大粒の涙が幾粒もこぼれ、口からは涎が飛び散る。
そしてそれらの体液すらも、今は彼女を蝕む要素でしかなかった。
自らが分泌する液体に、自ら追い詰められる。
湿った感触が頬を伝っていくのが、たまらなく恐ろしい。
そして、一旦振動に敏感である事を自覚してしまった後では、
股間への責めもその効果を存分に発揮できる。
林檎はシムカの陰唇を、小刻みに揺らすように愛撫した。
「あっ、らぁ、あ、かはっ、はっ、ひ、ひ、あ、やっ、めぇ……!」
まともに言語をなす事すら出来ない程に、シムカは追い詰められていった。
いとも、簡単に。

林檎は、シムカの愛液で汚れた指先を、彼女自身に見せてやった。
案の定、シムカはイヤイヤと首を横に振りながら、必死でそれを見ないようにした。
今更彼女のような淫乱な少女が、自分の愛液を見せられる事を嫌がるなどとは、思いもしなかった。
「ひぃぃぃぃぃぃっ!!」
十分に濡れてきたシムカの股間に、とうとう最後のローターが突っ込まれた。
振動は、勿論最大だ。シムカが感じる生き地獄も、頂点に差し掛かってきただろう。
だが、まだまだだ。
振動への恐怖など、所詮は副産物でしかない。
真の恐怖……液体に対する恐れを、最大限まで引き出してやる。
キリクは、既に全裸になっていた蜜柑を手招きし、
仰向けに倒れるシムカの顔の横の辺りに立たせた。
「よく見ておくが良い、シムカ。今からお前を、水責めにしてやる」
そう言うと、キリク自身も服を脱ぎ始めた。
裸の男女がいれば、する事は一つだ。
蜜柑はシムカの顔を跨ぐようにして立ち、その正面にキリクが立った。
「な……何……をっ……」
震える声で問いかけるシムカに、キリクは冷たく答える。
「言っただろう。水責めだよ」
そう言って、彼は蜜柑の股間に手を伸ばした。
「んっ……」
一瞬ピクンと、蜜柑の肩が震える。
その瞬間、シムカには彼らの考えが読めた。
106シムカ陵辱:2007/02/28(水) 23:02:05 ID:Z8G1TMSp
水責め……つまり、蜜柑の愛液でシムカの恐怖心を一層煽ろうというのだ。
「待っ……!」
だが、叫んだところで既に遅い。
シムカの耳に、自分のものとは違う愛液の音が響いてきた。
ピチャ……クチュッ……ヌチュ……
今のシムカには、たったそれだけでも発狂しそうな程の音だった。
「いやぁっぁぁ……やめっ、てぇ……っ」
自らが流す涙、涎、愛液、その音、そして肉体に伝わる、無数にも感じられる振動。
更に、目の前で繰り広げられる愛撫と、それに伴って滴り落ちてくる
他の女の愛液の粒と、徐々に濡れていく双子の兄の指。
目に映る全て、耳に届く全てが、シムカにとっては拷問の材料になっていた。

「あぁんっ! あん! あっあっあぁ! あんんっ! んぃあぁ!」
数分が経過する頃。
シムカの目の前では、既にキリクの男根が蜜柑の肉の中に収まっていた。
駅弁の体位で体を揺すられる蜜柑の股間からは、断続的に汁が弾け飛ぶ。
シムカにとっては、目を閉じていても液体が顔面にかかる感触は消し去れない。
自分はただローター攻めされているだけなのに、あたかも強姦されているかのように感じる。
女らしい声で泣き喘ぐ蜜柑の目は、もはや虚ろで何も見ていなかった。
ただ、本能がもっと深く男を求めるだけだった。
「やんっ! ひ、キリクっ、もっと、もっとぉっ! はげひく突いてぇっ!」
上半身を仰け反らせ、雌犬のようにキャンキャンと鳴き声をあげる。
妹である林檎が、思わず引いてしまう程の発情ぶりだ。
「そぉそこぉっ! そこイイのぉっ! にっ、にゃあっ! いっひゃうよぉっ!」
最後の瞬間、絶頂に達した蜜柑の股間から、潮が噴いた。
迸ったその汁はもろにシムカの顔面にかかり、涙や涎や鼻水と一緒に、床へと滴り落ちて行った。
シムカにとっては、まさに水責め。浴槽の中に顔を無理矢理突っ込まれたに等しい苦しみがあった。
「ローターを止めてやれ」
蜜柑から肉棒を抜き出すと、キリクは林檎にそう指示した。
シムカにしてみればやっとの思いで停止したローターは、丁寧に乳と膣から抜き取られていった。
やっと解放されるのかと安堵しかけたのも束の間、キリクは尚も
死んだ魚のような目で、彼女を見下ろしていた。
「言ったろう……? 一つに戻ろう、って」
キリクはそう言うと、動けないシムカの下半身側に回った。
そうして、彼女の腰を持ち上げると、今しがた射精したばかりの男根を
妹の大切な部分に向けてロックオンした。
「僕は、まだ達してないんだ。付き合ってくれ、シムカ」
「お……にぃ……ちゃ……」
107シムカ陵辱:2007/02/28(水) 23:02:38 ID:Z8G1TMSp
ズブズブと少しずつ、キリクの男根がシムカの膣に収まっていく。
淫乱ではあるが、相手は選ぶのだろう。シムカのヴァギナは、言う程緩くも無かった。
どちらかと言うと、この年齢の女子としては平均的なキツさだろう。
さすがに処女程とまでは言わないが、十分男を悦ばせるに足る締め付けだ。
「ほう、これは……抵抗の少ない挿入感に反して、絶妙な圧迫感。
 異物を放すまいとする襞の絡みつきに、内壁のヒクつき方……85点にしておこう」
もっともシムカには、既にそんな声は届いていなかった。
まさかもう壊れてしまったのかと思って、乳房を揉んでみる。
少しばかり左右に動かすと、彼女はすぐに「ゆらさないで……」と呟いた。
どうやら、意識はまだあるらしい。
キリクは、ぐったりと倒れるシムカの上半身を抱き起こした。
そのまま対面座位で、無理矢理シムカの体を上下に動かしてやる。
「あぅ、あ、あぁっ……だ、めぇ……ゆ、ら、ひゃ……なっ……」
ぐっちゅ、ぐっちゅ。パンパン。稚拙かつ淫靡な音を立てて、兄妹の腰がぶつかり合う。
彼女の豊満な胸は上下に躍動し、そしてそれすらも今の彼女には拷問でしかない。
視界の中で振り乱れる自らの髪さえも、神経を削るヤスリのようなものだ。
シムカは目を閉じて、揺れる髪を見ないようにした。
自ら両の胸を手で押さえ、極力揺れないようにもする。
だが、たかが胸の揺れを抑えたぐらいでは、この状況はどうにもならない。
なにしろ、体全体が揺れているのだ。
体そのものが崩れそうに波打ち、無意識に支柱を求める。
彼女は、胸から両手を離した。そのまま、目の前の男に抱きつく。
胸をぴったりとくっつけ、離れないように両腕でキリクの頭を抱きしめる。
そうやって体重をかける事で、少しでも振動を抑えようとしたのだ。
だが、彼女の軽い体重では、キリクの動きを止める事は出来なかった。
「ハッ……自ら……ハァ……体を、寄せるとはっ……ハッ……
 乗り気にでもなってきたか……ハァッ……」
「いやっ! も、おねがいぃ、ゆらさないでぇっ! 頭壊れちゃうからぁっ!」
無論キリクは、今更止める気など毛頭無い。
ラストスパートをかけ、シムカを最高潮の振動と液体の地獄に突き落とす。
「やんっ! あっ! いっ、あ! イクッ! イクゥぅあぁあぁぁぁああぁぁぁぁ……」
108シムカ陵辱:2007/02/28(水) 23:03:13 ID:Z8G1TMSp
……ごくん。
つっかかりながらも、キリクの精液がシムカの喉を通っていった。
飲みたくなど無かったが、鼻を摘まれて呼吸を止められては抵抗も出来ない。
シムカは、嫌々ながらも自ら液体を胎内に迎え入れてしまった。
愛液まみれの顔面と、火照った体は、いかにもみすぼらしかった。
「上に……病院に運んでやれ」
キリクは蜜柑に指示した。
後に残された林檎は、狂っていると形容しても過剰ではない彼の制裁に、戦慄した。
「いくら敵対勢力のトップとは言え……自分の妹を……」
「そうだろうな。他者の目から見れば、いかにも残虐に映るだろう」
キリクは、この先シムカが辿るであろう不幸とトラウマを、一頻り想像してみた。
彼女はこの先、病院の点滴の音すら怖がるようになるだろう。
雨の降る音が、たまらなく嫌になるだろう。水道だって怖いかもしれない。
トイレの水音はおろか、自分が流す小水の音すらも恐怖の対象でしかなくなる可能性もある。
風呂に入るなど、もってのほかだ。
カウンセリングでも治るかどうかはわからない。
まさに、一生モノの制裁だ。一時のリンチなどとはワケが違う。
だが、しかし。もしも。
「そう、もしも……彼女の心を、一瞬で溶かす事の出来るような者がいるならば……
 トラウマも恐怖も、すぐに忘れ去る事が出来るかもしれないな?」
それは、彼が加えた最小限の手心だった。
心の傷というものは、裏を返せば治る確率もあるという事だ。
この期に及んでそれは詭弁だと林檎は思ったが、
すぐに、あながちそうでも無いと思い直した。
そうして、渡り鳥を救うかもしれない一人の男に、思いを馳せた。
いつかは、その思い人とエンブレムをかけて戦う事になるだろうと思いながら。
「イッキ……」
109名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 23:03:45 ID:Z8G1TMSp
終わり
110名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 07:10:09 ID:s+ZDZRhA
>>109
もう出来てた
gj!
111名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 21:42:45 ID:NerfJepQ
乙です!

どなたか枢話を投下してくれませんか…
112名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 01:18:23 ID:k5dK/2+L
乙!
だけど個人的には痛めつけるだけじゃなくて、もっとエロエロな展開でもよかったなぁ〜
113名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 19:41:50 ID:6PLyX/4K
現実にホモの奴が知り合いにいるが、そいつは元々女に好かれないような男だった。
明らかに、女に相手にされないコンプレックスから、同性愛に傾倒している奴だった。
(本人はそんな自覚無かったのかもしれないが、現に小学生の頃はホモじゃなかった)

では、何故アイオーンはホモなのか?
あれ程の美男子(しかも金持ち)を、女が放っておくとは思えない。
多分告白された回数などは一度や二度ではないだろう。
にも関わらず、何故奴は女を頑なに嫌がるのか?
(それも男が好きというより、女アレルギーに見える)


この問題について話し合う事は、
アイオーンをエロパロに参戦させるにあたって、非常に有意義だと俺は思う。
どんな事情があれば、モテてるにも関わらずホモになれるのか?
114名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 23:01:33 ID:9oArD4cb
まあ蜜柑の裸見てもなんとも思わないのはすごいと思うけどな
115名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 18:29:18 ID:NURGVP1y
姉か妹に、幼い頃から性的な悪戯されてたら
かなり本気で女性の事が嫌いになれるよ・・・・
116名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 20:07:08 ID:dS2YwoIX
いつ頃から女嫌いなのかにもよるよね?
ロン毛の頃はノーマルでした、ホモになったのはつい最近
ってんなら、シムカに悪戯されたせいで…ってのもアリだとオモ
117名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:45:08 ID:v8oP4umI
あげ
118名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:48:55 ID:fsjzJa89
アイオーン×美作誰か書いて
119名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 21:32:17 ID:1E+L/OaK
わかった、アイオーンはゴーゴンの悩殺ダンスに負けて金玉蹴られたから女嫌いになってホモに目覚めたんだ!
120名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 22:17:29 ID:6rhh6N3D
GetBackersみたいに、グレも限定版単行本で
エロいカラー絵描いてくんねーかなー毎回
121名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 00:55:59 ID:uxY26wLe
>>120 グレの過去的に限度を越えるかもなww
矢吹だっけ?単行本で乳首描いちゃっているの?

漫画の予想GUYな展開ぶりを見るに職人さん大変になりそう・・・
122名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 08:46:36 ID:C5GIbtt0
空と宙と梨花をどう話に組み込むか
子烏は結局どの勢力と仲良くするのか
その辺がまだ判然としないからねぇ
123まとめサイトの者:2007/03/20(火) 00:47:28 ID:DpbXC8gL
保管庫を管理してるものです。えー、今春から仕事で転勤することになりました。
そのため暫くサイトを管理することが出来ません。
自分が帰ってくるまでに投下があるかはわかりませんが、大変ご迷惑をおかけします。
今年の夏後半にはかえってこれると思います。
サイトを制作してからまもないのにすいません。それまでよろしくお願いします。
124名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 12:48:57 ID:/F4GrlwL
な、夏後半まで…
それはキツい
125名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 10:20:23 ID:n2jdyIiA
いくら何でも夏まで投下が無いわきゃ無いよなぁ
問題は、このスレが夏までもつかどうか
126名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 19:35:16 ID:XDbOfhFc
age
127名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 02:27:07 ID:NHhWXLjk
以前、まだバグラム強奪者の正体が判明してなかった頃に
ジェネシスとスリフォレが一時的に同盟を結んで共通敵に立ち向かうという脳内設定で
SSを書いた事があったんだ

その内容というのは、とどのつまり調律を名目にした集団公開セックスみたいなもんだったんだけど
偶然にも、武内空も野山野梨花も登場させてなかった

結局ラストが決まらずボツにしたんだけど、今思うと
これそのまま投下してても、原作の展開に矛盾しそうにないなぁ
もっぺん書き直そうかな
128名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:27:58 ID:+m5tACuO
エミリ×雅孝キボン
129名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 17:59:45 ID:ZgvHPfhL
夏まで持たせろ
130名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 00:04:19 ID:P05nPBJl
なんで夏まで待つんだよ
131名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 09:00:35 ID:Mf2uxltI
漢字が読めんてのは可哀相だな
132名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:29:26 ID:g8AKCuai
ここって、別にエアギア専用スレじゃないよね?
133名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 19:16:37 ID:RpCyj6of
ミカンの中の人って割りときれいな人だった
こんな人が下品な言葉使いをしているとは信じられない
ピンポン玉とか
134名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 22:23:33 ID:Zknd7Cqp
シムカ乳首記念age
135名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 16:43:03 ID:Pm8osWws
アイオーンって、美作の事を「お前」って呼んでたっけ?
それとも「あなた」とか「貴女」だったっけ?
今アイオーン追悼のためにアイオーン×ゴーゴン書いてるんだけど
マガジン立ち読み派だから、呼び方まで覚えてないんだ
誰か教えて
136名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 00:49:45 ID:uuF7FgBv
ホモ→ゴーゴン:美作
ゴーゴン→ホモ:坊っちゃま
137名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 01:33:37 ID:071I3Qg8
誰か空×リカ姉を書いてくれる御仁はいないだろうか
まあ本編が本編だから書きづらいだろうな
138名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:13:56 ID:7EgbDAAY
>>136
ありがとう

口調とか態度がおかしい部分がまだ残ってるかもしんないけど
とりあえず書き上げたので、投下してみる
139名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:14:31 ID:7EgbDAAY
アイオーン×美作


傍目には、釣り合いのとれた良カップルといったところだ。
男の方は長身にアイウェア、センスの良い背広にネクタイ。そして革靴。
女の方は濃紺のセーラー服だが、今時の若者のように、スカートの丈を詰めたりしない。
男女ともに、奇抜な格好をするでもなく、
本当に服を『着こなす』という事がどういう事か、理解しているといった立ち居振る舞いだった。
ただ、不自然な点を上げるとすれば。
なにゆえに、背広の若者と学生服の女生徒が連れ立って歩いているのか、という事だ。
勿論、不思議な光景というわけではない。
片方が社会人、片方が高校生のカップルなど、十分有り得る話だ。
或いは、二人は実は兄妹で、たまたま今何かの用事で一緒に歩いているだけかもしれない。
理由は他にも、いくらでも考えつく。
だが、スーツの若者と制服の女子の組み合わせが、人目を引くのは事実である。
ましてや、その女学生の方が、スーツの男(どう見ても年上)を
「坊ちゃま」などと呼んでいたりすれば、違和感も倍増である。

「坊ちゃま、昼食はどちらでとられ……」
「美作。その坊ちゃまと言うの、止めなさいと言ってるでしょう?」
「あ、も、申し訳無く思います……しかし、何とお呼びすればよろしいか……」
「……どっちでも良いですよ、そんなの」
スーツの男……アイオーン・クロックこと左安良は、
苗字でも、ファーストネームでも、どちらでも好きな方を選んで呼べ、という意味でそう言った。
しかし美作涼は、その言葉を「もう別に坊ちゃまでも良いよ」という意味で、解釈してしまった。
何しろ、小さい頃からずっと「坊ちゃま」と呼んできたのだ。
名前で呼び合いたいと願った事は幾度となくあったが、
それが許可されるとは毛頭思っていなかったのだ。
願い過ぎるが故の、アダだった。
「それじゃあ、やっぱり……慣れてるので、坊ちゃまで。よろしいでしょうか?」
そう問われたアイオーンは、溜息交じりに答えた。
「はぁ……私の言葉選びが足りなかったみたいですね」
遠回しな言い草だったので、美作がその発言の意味と、
併せて先ほどの「どっちでも良い」というセリフの意味を理解するのに
たっぷり十秒はかかってしまった。
140名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:15:06 ID:7EgbDAAY
携帯電話の販売店の前を通りかかった時。
店員の女性が、馴れ馴れしくアイオーンに声をかけてきた。
手には、販売促進用のポケットティッシュとチラシを持っている。
「どうぞ、お受け取り下さい」
そう言って、半ば無理矢理アイオーンの手をとり、ティッシュとチラシを掴ませようとする。
勧誘行為の際に自分から客の体に触れるのはご法度の筈だが、
この女性従業員は接客に慣れていないのか、その事に気付いていない風だ。
奥の方で、経験豊富そうな先輩らしき従業員が「あいつ、何て事を……」
といった表情で、その女性店員を軽く睨みつけているのがわかる。
恐らくこの女性店員は、後で注意を受ける事だろう。
それを考えると、フォローの意味でもここは素直にティッシュを受け取っておくべきかも知れない。
だが、そうと分かっていながらも、アイオーンはその女性を冷たくあしらった。
「結構です」
私に触れないで下さい、と言いかけたが、その言葉は喉の奥に飲み込んだ。
アイオーンは女性アレルギーとして知られているが、店員はそんな事など与り知らない。
にも関わらず、嫌悪感を示すような言葉で拒絶してしまっては、
この女性が余計に先輩にこっぴどく叱られてしまうだけの結果に終わるだろう。
それは避けてやるべきだった。

そんな彼の配慮を慮ってか、美作は彼が受け取らなかったティッシュを、代わりに受け取った。
そうして店の前を通り過ぎてから、ひっそりとアイオーンに声をかける。
「受け取ってあげるくらい、よろしいのでは?」
だが、アイオーンは答えない。
「坊っ……いえ、あなたが女性とあまり触れたがらないのは、理解しているつもりです。
 けれど、あなたがあの店員さんの立場を、多少なりとも配慮して対処した事も、
 同じく理解しているつもりです。
 だからこそ、もう少し頑張って、進んでティッシュを受け取るぐらいの事は
 してあげても良かったのではないかと……」
「美作」
名を呼ばれて、彼女は怖気づき、口を噤んでしまった。
ガラにもなく喋りすぎたと思った。普段の彼女は、ここまで多弁な女ではない。
アイオーンに対して女性関連の話をする時だけ、妙に口数が多くなってしまう。
それが何故なのかは、美作自身でも分かっているつもりだった。

恋心。
或いは、思慕の情と言った方が、趣があるだろうか?
幼い頃より連れ添い続けた主に対する、報われない愛情。
主従の関係であるが故に、思いの丈を打ち明ける事さえ許されない。
こんな前時代的な考え方を半強制的に押し付けられるのは、
良家の子息とその秘書官という、特殊な境遇故かもしれない。
別に誰が押し付けたわけでもないのだが、立場上、美作は彼に告白する事が出来なかった。
そんな恋愛環境だったから、アイオーンが女性嫌いである事にも、過剰に悔しさを感じていた。
きっと、彼が純粋に異性に興味を持ってくれていたなら……。
きっと、私を選んでくれたに違いないのに……。
半ば有り得ないと思いつつも、そう思いたがっている自分を彼女は自覚していた。
自分が選ばれないのは、自分に足りないものがあるからではなく、
アイオーンの方に常識的な恋愛感覚が備わっていないせいだと、思い込みたかった。
だからこそ、彼が事ある毎に女性を避けようとするのが、見ていて歯痒かった。
ジレンマだ。
彼に、自分以外の女性と親密に触れ合って欲しくないという意味では、今の状況は悪くない。
しかしそれでも、彼の女性嫌いが治って欲しいと、思っているのも事実。
けれど、もしも治ってしまった時、彼が自分以外の女を選ぶかもしれない場面は、死んでも見たくない。
何とも身勝手な女だと、美作は心の中で自虐していた。
141名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:15:39 ID:7EgbDAAY
「坊ちゃまに……あ、いえ、あなたに、お聞きしたい事があるのですが」
向かい合って食事をとっていた時。
美作は、思い切って彼に質問してみる事にした。
「あなたは何故、それ程に女性を避けたがるのですか?
 私は小さい頃からあなたのお側にいましたが、
 あなたが女性嫌いになったキッカケを、存じておりません。
 差し支え無くば、お答え願いたいのですが」
アイオーンは手を止め、ナイフとフォークを一旦皿の上に置いた。
表情は、何だそんな事かと、呆れているようにも見える。
「別に、女性を嫌っているわけではありませんよ」
「そうですか……? 少なくとも、私の目には、嫌っているように見えますよ。
 シムカ様からのスキンシップも嫌がられているように見えますし、
 先程の携帯電話ショップでも……」
まさか、本当にホモだとでも言うのかしら?
けれど、同性愛主義者と噂されるこの人が、実際に男性に欲情しているところを、私は見た事が無い。
ホモなのではなく、純粋に女性を苦手としているようにしか……。
美作は、そう頭の中で自問自答していた。
「女性が嫌いなのではありません。
 女性が無用に私に触れようとする事そのものが、好ましくないだけです。
 あまり、女性という性別を特別に意識したくないんですよ」
不思議な答えだ。
異性を意識したくない?
普通、そんな男性は滅多に存在しない。
それこそ、過去に何かあってトラウマを背負った、女性アレルギー者ぐらいのものだろう。
何も原因らしい原因が無いのに、女性を意識したくないなど、理解不能以外の何物でもない。
美作は、果たして答えてもらえたのか、それとも答えをはぐらかされたのか、
わからなくなってしまった。
そんな彼女の困惑を知ってか知らずか、アイオーンは再び平然と
目の前の食事を楽しみ始めた。

時折、その後姿を、遠くに感じる。
その背中が、加速度的に遠ざかっていくように見える。
美作の心象風景に映るアイオーンは、いつも後姿だった。
向かい合って座った事など何度でもあったし、先程の昼食の時だってそうだ。
なのに、記憶の中のアイオーンは、自分に背中しか見せてくれない。
今だって、そうだ。
エスコートと言うのは、こういうものだと言われればそれまでだが、
今だって、アイオーンは美作の前を歩いている。
それが、たまらなく寂しい。
振り向いて微笑んでくれる事など、この人には望めないのだろうか……。
そんな想いが、胸を締め付ける。
彼の後をついて行く事しか出来ない事に悔しさを覚え、美作は問いただしてみた。
「どちらへ向かっているのですか? そもそも、今日私を連れ出したご用件は……?」
日頃ビジネスライクな接し方しかしていないので、プライベートで二人で出かけるなど、あまり無かった。
あるとすれば、何事かそれなりの用事がある時に、限られていたのだ。
だが、アイオーンはそれを否定する言葉を述べた。
「まぁ……大した用事ではないかもしれませんね」
「……はい?」
「用が無ければ、私があなたとデートするのは、まずいですか?」
「デー……っ」
まさかこの男から、デートなどという単語が出てくるとは、美作は思わなかった。
それも、ガールフレンドでも何でもない、ただの秘書官なのに。
美作は顔を赤くしながらも、彼の彼らしからぬ言動に、心を惑わせていた。
142名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:16:10 ID:7EgbDAAY
程なくして、アクセサリーショップに着いた。
それも、アイオーンが平常身につけるような、高級ブランドのものではない。
一般的な若者が好んで扱う、いわゆるシルバーアクセの類の店だ。
普段何十万単位の装飾品を身につけるアイオーンにとって、いかにも似つかわしくない。
ここでは、高くてもせいぜい数万円のものしか無いのだ。
しかもそんな値段のアクセは稀で、殆どは数千円の商品ばかり。
「……意外ですね。あなたでも、こんな店に来るんですか?」
「私用に購入するわけではありませんよ」
「じゃあ、誰に……」
「プレゼント用です。
 若い女性には、高価過ぎるものを贈っては、逆に負担に思われてしまうかと思いまして。
 まさか妻でもない女性に、ダイヤの指輪などを贈るわけにもいきませんしね。
 であれば、こういうのの方が、比較的受け取ってもらい易いかと」
若い女性……。
美作は、思考が一瞬でこんがらがる感覚に襲われた。
この男が、若い女性にプレゼント?
ただでさえ女性嫌いという疑惑が出ている程なのに?
と言うか、一体誰に?
日頃世話を見ている、渡り鳥のシムカ様に?
或いは、近頃仲良くなられたと言う、小烏丸の女性メンバーの誰かに?
だが、彼女のそんな困惑を尻目に、アイオーンは彼女の左手をとった。
そのまま、店頭に置いてあったサイズ計測用のリングの束を取り、彼女の指のサイズを測る。
「え……え?」
「何、鳩が豆鉄砲食らったような顔してるんですか。
 贈呈用のアクセサリーを買いに、あなたを連れて来たと言う事は、
 誰に贈呈するつもりかは、聞くまでも無いでしょう。
 それより、どの指が良いですか?
 さすがに薬指はマズいでしょうから、中指とか、人差し指ですかね?」

何が何だかわからないまま、美作はアイオーンにシルバーの指輪を一つ、買ってもらった。
十字をあしらった、シンプルなデザインだ。
人差し指のサイズに合うものを買ってもらったが、それにはワケがあった。
彼女は、人差し指と薬指のサイズが、同じなのだ。
彼に買ってもらったその指輪を、一人の時にこっそり薬指にはめてみたかった。
「突然の事で、驚きましたよ。
 まさか坊……いえ、あなたが、私にプレゼントだなんて……
 どういう風の吹き回しですか?」
「別に。日頃粉骨砕身してくれている秘書を、私が労ってはおかしいですか?」
アイオーンは、相変わらず澄ました表情をしている。
だが、心なしか今までよりも更に、顔を見られないように立ち回っているようにも見える。
それは、恐らく気のせいではない筈だった。
顔を覗き込まれたくない心情なのだろう。つまりは、彼にも『照れ』という感情があるという事だ。
「労いとは言え、私にこのようなプレゼントをして下さるなんて……
 女性を意識したくないと言っていたのは、何だったんですか?」
紅茶や菓子を贈呈したのとは、ワケが違う。
何と言ってもアイオーンは、指輪をプレゼントしているのだ。
例え薬指用でもなく、ペアリングでもなくとも、同性に指輪を贈る者などいはしない。
どの程度までかは知らないが、アイオーンが確実に
美作を女性として意識しているという事の、それは証明になる。
143名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:17:04 ID:7EgbDAAY
アイオーンはしばらく黙り込んだ後、一つ溜息を吐いて、覚悟を決めた。
「そうですね、何年も黙りとおすのはメリットの無い事ですし……お答えしましょう。
 美作、あなたは……そう、例えば……この世に
 『妹萌え』という欲情形態がある事を、ご存知ですか?」
美作は再び、鳩が豆鉄砲を食らったような表情になった。
一体この人は突然何を言い出すのかと、驚愕と失意の入り混じった、複雑な目を向ける。
まさかとは思うが、幼馴染でもある私の事を『妹』として認識し、
あろう事か『萌え』ているとでも言い出すつもりでは……?
そんな疑念までもが、頭の中を過ぎってしまう。
だが、アイオーンが言いたいのは、そういう事ではなかった。
「聞くところによると、この『妹萌え』という属性は、
 現実に血の繋がった妹のいない男性に、特有の症状だそうです。
 リアルに妹を持っている男性は、『妹』が身近過ぎて、幻想を抱けないのだそうですよ。
 そして……」
そこで、アイオーンは一瞬言葉を切った。
それまでそっぽを向いていた顔を、敢えて美作の方に向け、いつになく真面目な目で語りかける。
「変な例えですが、妹を持つ兄にとって、妹が萌えの対象にならないように……
 私にとっては、女性そのものが、恋愛感情の対象になり難かったんですよ」
意外な答えだ。
一体どんな理由があれば、普通の男性が女性を求めないようになるのだろうか。
その理由がしかも、妹萌えと同じく『身近過ぎる』から?
意味がわかるような、わからないような、曖昧な言い回しだ。
アイオーンはそれを補足するように……いや、むしろ話の核心に触れるように
続く言葉を口に乗せた。
「私の傍には、いつも美作がいた。
 客観的に見てもあなたは、『女らしい』女であり過ぎた。
 美貌は勿論の事、秘書という役職柄もあってか、真摯に相手に尽くす誠意を持ち……
 けれど同時に、役職を離れれば、くだけた口調と態度で、フランクに接してもくれる。
 尽くす女でありながら、決して男にも負けたくないと考える上昇志向と、それに伴う努力、成果。
 さりとてアキラや私のような、自分が実力を認めた男性に対しては、きちんと敬意を持って接する。
 ……私にとってあなたの傍は、居心地が良過ぎたのですよ」
美作は、言葉を失った。
いつも自分には興味の無いような態度をとっていたこの人が、
まさか自分をそんな風に見て、認めてくれていたとは、思いもしなかった。
と同時に、段々彼の言いたい事が、飲み込めてもきた。
アイオーンは続ける。
「美作以上に魅力的な女性を、私は知らない。
 そしてだからこそ、私は女性に対して幻想を……恋心を抱けない。
 妹を持つ兄が、年下の女性にベタベタされる事に、苦手意識を抱くように……
 私にとっては、女性全般が、私に無闇に触れる事が、受け付けられなかった。
 ただ、それだけの事なんですよ……」
144名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:17:36 ID:7EgbDAAY
彼が全てを言い終えた時、美作は言葉を失って立ち尽くしていた。
想い人がそれ程までに自分を認めてくれていた事に対する喜び。
と同時に、そんな彼が、自分の手をとってサイズまで測り、
指輪をプレゼントしてくれた事が、今更ながら深く心に染み込む。
一体彼は、どんな気持ちで、先程私の手をとってくれたのだろう?
そんな想いが、彼女の中をとろけさせていった。
アイオーンは再び美作の手をとり、先程買ってやった指のはまった
その人差し指に、優しく掌を這わせた。
アイオーンの中では、既に答えは出ていた。
幻想を……恋心を抱けない体質だと言うのなら。
その更に上。
愛情を、抱いてやれば良いだけの話だ。
既に美作の顔は真っ赤になっていたが、アイオーンとて、いつもより頬が染まっていないわけではなかった。
「坊ちゃま……」
「その呼び方は止めろと言ったでしょう?」
美作は背伸びして、アイオーンの肩に手を置き、体を支えた。
お互いの溜息すらも届く程の至近距離で、小さな声で呟く。
「……一度しか、言いませんから。よく聞いて下さいね?」
美作は、耳を澄ませなければ中々聞き取れないくらいの小さな声で、
彼のファーストネームを、一文字ずつ区切って呼んだ。
最後の一文字を発音し終えた時、その唇は優しく塞がれた。
触れあったアイオーンの唇は、思いのほか優しく柔らかだった。

アイオーンの住む、とある高級マンションの一室。
豪奢な調度品や、高性能なステレオ機器、プラズマハイビジョンの大画面TVに
フランス語か何かで書かれているのであろう背表紙の本が、ぎっしりと詰まった書架。
そこは、いかにも彼らしいセンスに溢れた部屋だった。
パソコンやコンポがあるのだから、音楽を聴くだけならそれで十分な筈なのに
更に何故か蓄音機まで置いてある。
彼曰く「レコードの持つ味わいは、スピーカーやイヤフォンでは再現出来ません」だそうだ。
無論、生の演奏を聴きにわざわざホールまで足を運んだりもするし、
実家の豪邸に合奏団を招いたりする事もあるにはあるが、
それとはまた違った風味が、レコードにはあるのだとか。
壁の一角には剥製、また別の一角には絵画、また別の一角には西洋のものらしき民芸品。
座れば埋もれてしまいそうな程フカフカのソファに、沈みそうな絨毯。
この空間を悪趣味と見るか、それともハイセンスと見るかによって、育ちを見切られそうだった。
少なくとも並みの生まれの人間ならば、逆に居心地を重く感じる事だろう。
だが、幼い頃から慣れ親しんできた美作にとっては、悪くない気分だった。
高級ホテルのスイートで行為に及ぶ事を、心の片隅にでも夢見ない女性はいないが、
ここはスイート以上に高級感溢れる部屋なのだ。
「何だか……夢みたいです」
美作は、いつになく少女のような声で呟いた。
無論、この部屋にいる事が、ではない。
この部屋で、アイオーンと並んでベッドの上に腰掛け、あろう事か
女性嫌いだと思っていた彼に、もたれかかる事が出来るのが、夢のようなのである。
「明日からは、また主と秘書の関係に戻りましょう。
 けれど今宵だけは……まさに夢のような『時』を、あなたに差し上げてみせますよ」
アイオーンはそう言って、美作の肩を抱き寄せた。
145名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:18:08 ID:7EgbDAAY
床の上には、脱ぎ捨てられたセーラー服と背広。
眼鏡はベッドサイドテーブルの上に置かれ、美作の指輪も今は外されている。
二人は今、何一つ覆うもののない格好になっていた。
部屋の照明は落としていたが、それでも薄明い光が、二人の肌を暗色に照らしていた。
「あ、あんまり見ないで下さい……恥ずかしいから……」
「失敬。眼鏡を外しているのでね、どうしても凝視してしまうんですよ」
アイオーンは冗談交じりにそう言って、改めて美作に顔を近づけた。
そのまま優しく唇を重ね、吐息を交わらせる。
やがて舌を絡ませ、唾液を交換する。
「ん、ふ……こんな、キス……初めてです……」
「おや? 普通のキスならば何度か経験した事あるかのような言い方ですね?」
半ば嫉妬を交えてそう問いかけたアイオーンに、美作は心外そうに答える。
「何仰ってるんですか。小さい頃は、たまに二人でチュウしてたじゃないですか」
言われて、アイオーンは記憶を辿った。
そう言えば、まだ二人が幼く、互いの立場を弁えていなかった頃。
遊び感覚で、何度か口付けを交わした事があったような気もする。
アイオーンの方は、そんな事はすっかり忘れていた。
だが、女の方は今でも覚えていたというわけだ。
それ程長い間自分を想い続けてくれていた女性を、ここまで待たせてしまったのは、まさに不徳だ。
アイオーンはそう思い、その責任を全うする覚悟を新たにした。

豊満な乳房の上を、アイオーンの大きな掌が滑る。
昏い灯りの中で浮き立つ乳首の感触を、指の腹で確認する。
美作の体に掘り込まれた白粉の刺青は、この視界のきかない部屋の中では、効果を発揮しなかった。
明るい場所で行為に及んでいたら、上気したその体からタトゥーがはっきりと現れて
アイオーンの体を、身動き一つ出来ないようにしてしまっていただろう。
それはそれで、相手に騎上位やパイズリなどで奉仕してもらえば十分楽しめるのだが、
初めての夜なのだから、やはり男の方がエスコートして差し上げるべきだろう。
美作は、アイオーンの役に立つため、そして男に負けないために、
その身にタトゥーを刻みつけた。
若い柔肌には、かなりの痛みを伴った事だろう。
アイオーンは彼女を労うように、努めて優しく、その肌を撫でた。
下乳を揉みあげ、乳房ごと回すようにして、大きく動かす。
弾力と柔軟性に富むその巨乳は、存分に弄り倒し甲斐があった。
先端の突起は、その土台となる乳房の弾力も相まって、指で押せばバネのように押し戻してきた。
試しに、乳首に吸い付いてみる。
既に硬くなっていたそれは、口の中で面白いようにコロコロと動いた。
「やっ、うっ、乳首ばっか、イジメちゃ……切、な……っ」
そうは言うが、美作は半ば無意識的に、アイオーンの頭部を抱え込んでいた。
まさしく、自分に吸い付いてくるその快感を、離すまいとするように。
146名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:19:55 ID:cxzzauRz
連投規制解除
147名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:19:57 ID:7EgbDAAY
やがてアイオーンは、陰毛に覆われた最も敏感な部分に、その繊細な指を這わせた。
表面は乳首同様に小麦色だったが、その中身は情熱的なまでに赤かった。
もっともそれも、この暗い室内では認識出来ない事だったが。
「ひぅっ」
ほんのりとした湿り気が指に絡むと同時に、美作の桃色の声が耳を撫でる。
そのしっとりとした息は、アイオーンの興奮を更に高めた。
「面白い声で……いえ、可愛い声で鳴きますね。興味深い」
「やっ、もうっ……そんな言い方ぁ……」
まるで時計(CLOCK)で計っているかのように、正確にリズミカルに、
指をクリトリスの上でトントンと叩く。
その度に、美作の体はピクン、ピクンと震えた。
指二本で股間の膨らみを両サイドから挟み込み、秘肉を押し潰すように肉を寄せると、
美作はアイオーンの腕に軽くしがみついて、頬を震わせた。
「ふあ、はぁ、はぁ、はっ、はぁ、そ、は、そんなに、はぁ、あぁう……」
「そんなに……何ですか? はっきり言ってくれないと、わかりませんよ」
そう言いつつアイオーンは、彼女が何も言う隙を得られない程に、執拗に陰部を責め立てた。
濡れた指先を一旦離し、わざとらしく糸を引かせながら、彼女の眼前に見せ付ける。
暗くても、目の前に何が差し出されているのかぐらいは、彼女にもわかった。
愛液を纏った指先が頬に触れる。
ほら、もうこんなに女の汁を垂れ流しているよと、言い聞かされているようだ。
美作は、許されるなら、今すぐに布団を頭まで被って、隠れてしまいたくなった。

高級なシーツの上に、純潔の赤が滴り落ちる。
「も……申し訳……ございませんっっ……クリー、ニング代ぃ……」
「何を妙な事を気にしているんですか、あなたは……それより、痛くないですか?」
「はっ……いえ、少し……待って、下さい……」
美作は、股を下品に開いて、その中心にアイオーンを受け入れていた。
結合部からは、破瓜の血液がポツリ、ポツリと垂れている。
まさしく蛇のごとく、男性器が彼女の中にずっぽりと収まっていた。
あるいは、女性器の方が蛇に例えられるかもしれない。
この、獲物を丸呑みした状態など、ネズミを飲み込んだ蛇さながらだ。
「ふっう……はぁっ……もう、大丈夫ですよ……動いても」
「……あまり無理はしないように。痛くなったら、すぐ言いなさい」
アイオーンはそう言うと、動作を開始した。
奥まで入ってたソレを、ゆっくりと引き抜く。
入り口部分にカリが引っかかった辺りで止め、またゆっくりと奥まで差し込む。
その繰り返しを何度か行い、徐々に肉棒を内壁に馴染ませていく。
愛液が棒に絡み、次第に抜けにくくなっていった。
かつ、潤滑油の役目も果たしているから、抜けない割りに、動きは滑らかになる。
何とも女体とは不思議なものだと、彼は思った。
「あっ、ん、やん、あ、あっあっあぁ、や、あんっ、あ、気持ひ良っ、あ、らえ、これ、あぁっ!」
余程体の相性が良かったのか、数分後には、美作は痛みよりも快感を強く感じていた。
「あ! んあ! ふぁ! あ!あ!あん!やぁん!も、らめ、やん!あん!あ、あんあぁん!」
ピストン運動が激しく早くなるにつれ、彼女の喘ぎ声も、間抜けな程に艶かしくなっていく。
終いには、息継ぎをする間もないほど、アンアンばかり言うようになった。
「あんあんあんあンあんアんあんあっんアァんぁあんあんあんあんっ!!」
微妙に突く角度が変わる度に、声も微妙に色を変える。
だが、リズムは殆ど一定で、しかも早い。
両者ともお互いに、ラストスパートに入っていた。
「あっ……あぁ……そろそろ、あぁ……イキますよ、美作……!」
「やんぁんっあんあんアんアンあんあんああぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんん……っ!!!」
148名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:20:58 ID:cxzzauRz
連投規制解除
149名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:23:23 ID:cxzzauRz
何か「やはり貴方は投稿しすぎです。バイバイさるさん。」とか表示された……
今までこんなん言われた事無いのに……
まだラスト1レス残ってるのに……
150名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:36:44 ID:cxzzauRz
数分後。
半ば飛びかけていた意識を何とか回復させてきた美作は、
ガウンを着てワインを飲んでいたアイオーンに、うっとりとした視線を投げかけた。
「坊ちゃま……私今、最高に幸せです」
アイオーンは飲みかけのグラスをテーブルの上に奥と、溜息をこぼした。
「その、坊ちゃまというの、止めなさいと言ったでしょう? 美作」
だが、美作も譲らない。
「あなたの方こそ……一度も、私を名前で呼んでくれた事、無いじゃないですか?」
彼には最初、彼女が何を言っているのかわからなかった。
名前?
いつも名前で呼んでいるではないか。美作、と……。
「……なるほど、そういう事ですか」
「やっと、おわかり頂けました? じゃあ、呼んで下さい。私の名前を」
美作は……いや、涼は、期待のこもった眼差しで、彼を見た。
だが、アイオーンはちらりと時計を見ると、首を横に振った。
「またの機会にしましょう。時間です」
そう言われて美作も時計を見る。
長針と短針と秒針が、ちょうど全て重なった瞬間だった。
「ズルいですよ、こんなの……」
「約束でしょう? 日付が変われば、主と秘書の関係に戻ると。
 でなくば、公私を混同してしまいかねないのでね。
 心配しなくとも、近い内にまた、あなたを愛させてもらいますよ」
アイオーンはそう言って、グラスを軽く持ち上げ、誰にともなく乾杯した。
女は指輪を、こっそりと薬指にはめて、光に透かしてみせた。
151名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:38:40 ID:cxzzauRz
終了。


この程度の連投で書き込み出来なくなっちゃったら
もう投下なんて出来ねぇよ……
いちいちケータイに文章送信してコピペってたら、凄い時間かかるし……
152名無しさん@ピンキー
>>151
GJ!
良作をありがとう