初めて立てました(汗
というわけでお付き合いくだいませ
「ここまで……きたよ」
「その様ね」
運命の巡り合わせ、若しくは宿命?
「今度は負けないの……っ」
「良い心意気ね、でもまだ私には及ばないかしら?」
あの人と対峙するその舞台は
「それでも、行くのっ!」
ねここの飼い方、そのきゅう いっかいめ(1/7)
「ではお願いしますね、風見さん」
「はい……わかりました」
ここはホビーショップ・エルゴ。いつの間にかすっかり常連になった今日この頃です。
そして今店長に言われたのは、今週末に開催されるエルゴ主催のエルゴ改装記念大会、それへの参加打診でした。
何でもランクフリーの大会だそうで、サードランカーの私たちにも折角だから出てほしいとの事。
まぁその日は何も予定はなかったのだし、構わないのだけれども……
「雪乃ちゃん、何で店長さんを睨み付けてるの……?」
「いえ別に? 監視してるだけですから」
「? まぁいいけれど」
先日以来、どうも雪乃ちゃんの店長を見つめる視線が冷ややかな気がする。
雪乃ちゃんはこの前静香さんから頂いたケープを身につけてて、それが彼女の凛々しさを引き立ててるのだけれど、
この場合剃刀みたいな鋭い雰囲気を増幅させてる気もするかなぁ、あはは……
そういえば店長さんもねここを見るとたまに極度に顔が緩むし…・・・なんだろうね、いったい。
(2/7)
……・・・で、早くも当日になったわけなのだけれども
「ねここちゃーん、目線こっちにお願いしまーす!」
「こうかにゃー☆」
「ねここちゃん、こっちにもっ」
「いぇーい♪」
「ゆきのんも一緒に目線を!」
パァン!
「ゆきのん言うなぁ!」
「マジカルハウリンちゃーん♪決めポーズしてくださいー!」
「あ…愛ある限り戦い続けましょぅ!マジカル☆ハウリン参上ぅ!…・・・うぅぅ」
何故かメイド服姿で愛嬌を振りまくねここ。
一緒に連れ出されて恥ずかしくてしょうがない、同じくメイド服姿の雪乃ちゃんと静香さんちのココちゃん。
バシャバシャと降り注ぐシャッター音とフラッシュ、そこは何故か撮影会場になっていたわけで。
「て〜んちょ〜〜ぉ〜〜?」
ジト目で店長を睨み付ける私、
「あははは……要望が多くて断りきれなかったんだよ。
神姫アイドルランキングで絶大な人気を誇るねここ&ゆきのん、マジカル☆ハウリンがウチの常連だってのは有名でね。
一部からはやらないと爆破するぞなんて脅迫まで、いや大変だったんだから」
ウンウンと一人頷く店長。へーそうなんですか(棒読み)
その横の台で大会のデータ管理をしてる、相変わらずウサ大明神様なジェニーちゃんがジト目で店長を睨んでる。
「それにほら、オープニングイベントとしては大盛況だよ、どうだいこのお客さんの数はっ!」
カメラ小僧ばっかじゃないですか……まぁ女性ファンも多いみたいですが。
「……で、いい加減に打ち切って大会始めないんですか。このままだと撮影会で終わっちゃいそうですよ」
「おぉっと!? もうこんな時間か。そうだね始めないとまずいかー!」
バタバタと臨時ステージに向けて駆けていく店長さん。これでやっとねここたちも解放されそうよね。
「あ、ジェニーちゃん。報酬として最新型のファーストリーグランカー用トレーニングマシン一式、宜しく」
「判りました、風見さん」
口の端だけでニヤリと笑いあう私たちがそこにいた。
(3/7)
「ねここ、雪乃ちゃん。お疲れ様〜」
「結構楽しかったね〜、ユキにゃん☆」
「そうですか……? 私はゲッソリした気がします…・・・」
あの撮影会場の地獄の中から何とか二人を回収し、控え室で装備を整えてあげて、
今は試合の順番が来るまで片隅のベンチで待機中。
ちなみに今回1マスター1神姫制という事で、雪乃ちゃんは応援に専念。
するといきなり
「こんにちは、お久しぶり」
と、いきなり見知らぬ男の人に声を掛けられる。
「あの〜、どちらさまですか?」
「う〜ん、みたようなぁ、みないようなぁ」
私もねここも思い出せない。雪乃ちゃんの関係者でも…・・・ないみたいね。
「……うぅ、覚えてないかぁ、一回ちょこっとあったこっきりだもんな。
俺は凪千晶 、一応風見さんとねここちゃんのデビュー戦の相手だった者なんだけど」
『……あー』
ぽむ、と相槌を打つ私とねここ。
そうかこの人が十兵衛ちゃんのマスターかぁ。忘れもしないよ、十兵衛ちゃんの事は。
「と、十兵衛〜。こっちにおいで」
「はぁ〜ぃ」
そう彼が呼ぶと、会場の片隅で談笑してる神姫たちの内の1人がくるっと振り向いて、とてとてとこちらへやってくる。
「改めて紹介するよ、コイツが十兵衛。よろしくな」
「十兵衛です、よろしくお願いしますね〜」
にこ、っと柔らかい笑みを浮かべるストラーフ型MMOの十兵衛ちゃん。何か以前対戦した時とはイメージが違うような……
でもその左目には、相手に一度見たら忘れ難い印象を与える眼帯をつけていて。
……そういえば今彼女が着てる服、どーっかでみたような・・・・・・何時頃の古いヤツだったかしら……
「こちらこそよろしくね、ねここも雪乃ちゃんもご挨拶を」
「ねここなの、やっとまた会えたの」
「雪乃です、以後お見知りおきを」
…・・・ん、何かねここも少し雰囲気が違うかな。まぁ、気持ちはわかるけどね。
「ちなみに今日は、凪さんと十兵衛ちゃんも大会に出場を?」
「ああ、折角なので出てみようと言う事になってね。
それに冬の大会でねここちゃんの試合を見て以来、十兵衛が興味を持っている様だからね」
「冬の試合、見てたんですか」
「ああ、バッチリと見させてもらったよ。良い物見せて貰いました」
そう言われるとねここじゃないけどなんか面映ゆい、デビュー戦の時2秒で倒しているねここを、そこまで高評価するなんて。
ねここもにゃぁ〜、って顔して頬をポリポリ指でかいてて。なんか照れてるみたい。
「と言うか俺たちも出てたんだけどなあ。クラス違うからみてなかった?」
「いや〜、まぁちょっと色々ありまして。あははは……・・・」
あのピz(ry)相手で結構時間取っちゃってたし、その後はねここが心配ですぐに帰っちゃったからねぇ。
今度はこっちが乾いた笑いでお茶を濁す羽目になってしまいました。
(4/7)
「風見さん、第一筐体の方へどうぞ」
ジェニーのアナウンスが響く、どうやら出番みたい。
「それじゃ行きましょ、ねここ」
「うん☆」
ねここは今日も元気いっぱいだ。と、十兵衛ちゃんがねここに
「一回戦、頑張ってね。勝ち進めば準決勝で会えるから、お互いに頑張りましょっ」
「ねここ、絶対十兵衛ちゃんと勝負するんだからっ!」
おー、ねここが燃えている。大変珍しい光景。
第一試合はあっさりとねここの勝利でした。
両手に装備した蓬莱壱式をむやみやたらに撃ちまくるハウリン相手に、開始直後に懐へ飛び込み、そのままラッシュで終了。
今のねここは普通のサード相手なら、分身する必要が無いほどに熟練してきたみたい。
カッコいいんだけど、うるうるねここが見られないと思うとちょっと残念かな〜
「大勝利ぃ〜、へぷっ!?」
あ、コケた……
この新筐体、アクセスポッドも新型でデザインも多少リニューアルしてて。
つまり以前の感覚で私の胸に飛び込もうとしたねここは、見事に足をひっかけちゃったわけで。
「はぅぅ〜。みさにゃぁぁん(>△<;)」
「よしよし、痛くないからね〜」
ふふ、こういうところは変わってなくて嬉しいかも。
その後も勝利を積み重ねていったねここ。
どうやら今回は、強めの神姫たちは都合良くバラけたようで。
更にねここのいるブロックには余程の実力を持った神姫はいなかったみたい。
ねここにとっては幸運といえるのかな、順調に勝ち進めた。
そして迎えた準決勝……
電脳フィールド内で対峙する、ねここと十兵衛ちゃん。
何の因果か、選ばれたフィールドは新人戦の時と同じ広大な新都心エリア。
『さぁ準決勝第二試合は因縁の試合!新人戦で会い交えた事もある二人が激突ダァ!』
……ジェニーさん、やたらとテンション上がってますね。
そのナレーションを無視して、お互いに語り掛ける二人。
「ここまで……きたよ」
「その様ね」
その瞳は二人とも真っ直ぐで
「今度は負けないの……っ」
「良い心意気ね、でもまだ私には及ばないかしら?」
どちらが勝っても負けても、いい勝負になりそうな気がした。
「それでも、行くのっ!」
『試合、開始っ!!!』
(5/7)
「とぁーっ!」
「………っち」
舌打ちする銃兵衛。
開始直後、ねここはシューティングスターのリミッターを解除して最大加速。一瞬でビルの陰へと飛び込む。
その推力でなんとか開始直後の一撃を回避したみたいで。
「避けたよっ! ちょっと翼がチリチリしてるけど!」
それでもシューティングスター左翼に焦げ目が、まさに間一髪。
『……ねここ、行こう。やれる限りをつくさなきゃ』
私はねここに、最後の一押しをしてあげて
「……うん。わかったの、みさにゃん!」
ねここは凛とした表情になると、再びシューティンスグターを吹かしだし……
神姫に搭載できる程度の小型ジャマーでは有効半径は広くなく、
レーザーライフルのような直射武器で遠距離攻撃を行われた場合、殆ど効果がない。
だからプチマスィーンズにもジャマーを搭載している。
通常シューティングスターの大加速による大量の熱源を囮に、その隙を狙ってマスィーンズを接近させるのだけれども、
今回その手が効くとも思えない。
だから今回は
「一瞬でビルの影から影へと移動とはね。やるじゃない、ねここちゃん」
シューティグスターをフルブーストさせ、ビルからビルへと一瞬で移動するねここ。
でも直線軌道では狙撃されてしまう為に、足を使ってかなり小刻みな軌道を行ってる。
だけど、それはねここの脚部に巨大な負担をかけていて……
再び近くのビルに飛び込むねここ。
「ふぅ……あとちょっとっ」
『そうね、でもここから先は障害物がない』
そう、十兵衛ちゃんは公園地帯の広場の真ん中に陣取っているため、ココから先は障害物が殆どないのだ。
あっても木や木造の簡便な建築物が殆どのため、レーザーライフルの出力ならば一発で貫通してしまう。
『………一か八か、賭けてみる、ねここ?』
「うんっ☆」
迷いのない澄んだ声、その声で私の方が迷ってたことに気づかされる。
『それじゃあ……GOっ!』
「ふぁいやぁーっ!」
残りの全燃料を一気に燃やし尽くすかのように、オーバーブーストを掛けるねここ。
弾丸の様なスピードで一直線に十兵衛ちゃんへと迫る。
だけど十兵衛ちゃんは既にレーザーライフルを構え、正確にねここのデッドポイントを撃ち抜こうと……
「……っ!」
(6/7)
ドガアアァァァァァァァァァァン!!!!!!!
轟音と大爆発がフィールド中に轟く。
(ふふ。その手は冬の大会の時に見させて貰ったのよ、ねここちゃん。 さぁ、次気配を見せた時が終わりよ……
……おかしい、前方の爆発の熱量が異常すぎる。センサーが少し焼け付い…た!?)
今回は気化燃料を使っていたのだ。気化爆弾にも流用可能な物を。
それを命中直前に任意に爆発させ、十兵衛ちゃんのセンサーの機能を一瞬でもいいから無力化させようと。
そして成功した、高精度センサーは熱量を感知しすぎ、ほんの一瞬ではあるが機能低下が起こった。
「いける……っ!」
一瞬の隙があればねここには十分。シューティングスターに搭載していたプチマスィーンズを爆発に紛らせて射出。
イリュージョンシステムをフル稼働させてそのまま一気に決め技に持ち込む!
「ねここぉぉ!フィンガー!!!」
それは十兵衛の腹部を捕らえた……かに思われたが
「うそっ! だって今そこに!?」
(7/7)
ねここの研爪は虚しく空を斬っていた。
気がつけば辺りには霧、不穏な空気が張り詰めていて。
「どこ……きゃっ!?」
一瞬の勘で、背後にバックステップ!
それと刻を同じく、つい一瞬前までねここの居た空間はライトセーバーに切り裂かれていた。
いや、胸部装甲表面に切り裂かれた跡がくっきりと残っている。
「ほぅ……流石だな。我を覚醒めさせるだけの事は、在る…」
何、雰囲気が違いすぎる。あれは……っ!?
『ねここ。気をつけてっ』
「うん、わかってるけどぉ…っ」
無意識のうちにジリジリと後退りするねここ、今のレンジは完全にねここの得意距離のはずなのに。
『十兵衛ちゃんに勝つためにここまで強くなったんでしょ、しっかりするの!』
「……そうだったよ、ね。」
勇気を振り絞るように相手を睨みつけ、ファイティングポーズを取り直すねここ。
力を溜めるように大地を踏みしめ……そしてっ
『くっらえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』
疾いっ、雪乃ちゃんとの時以上!
イリュージョンシステムの全能力と、ねここの全能力が合わさり、無数のねここが十兵衛へと攻撃をしかけようと……!
『ねここぉぉぉ!フィンガー!!!』
「…浅い…」
激突した二人から強烈なスパークが飛び散る!
……一瞬とも永遠とも思える瞬間が過ぎ去り、その場には佇む二人。
やがて、ねここがぐらりとスローモーションのように崩れ落ちる。
崩れ落ちたねここの胸元には、ライトセーバーが墓標のように突き刺さって……
「…我に手傷を負わせるとは…その名…覚えておこう……」
十兵衛の胸元には、三本の鋭い傷痕が残されていた。
『試合終了。Winner,十兵衛』
○あとがき
えぇと、今回も燃え路線で行ってしまいました(汗
萌え(とエロ・・・あるのかっ)は後半のドキドキ☆ハウリン戦でお見せしたいと思います!
その日はみんなの雰囲気がおかしかった。
あの時のことを思い返すと、『私』こと『黒子』はそう感じる。
白子が裏に何か隠していそうな笑みを浮かべているのはいつものこととして、それでも彼女の目が違っていた。
猫子は尻尾をぱたぱたさせながら落ち着きなく部屋の中を歩き回っていた。頬が薄紅に染まっているのは、いつもより皮膚排熱の量が多いからだ。何を熱心に演算処理していたのだろう。
いつも冷静な犬子の調子もおかしかった。同じ場所をぐるぐるぐるぐる歩き回っている。どうやら考え事をしている様子だったのだけれど、猫子と同じように頬が染まっていた。
「……なんだかみんな変ですよ、オーナー」
「変だよな」
私に言われるまでもなく気づいていたらしい。
頷いたオーナーは、けれど困った表情をした。
「原因はなんだと思う?」
「私に聞かないでください」
「そりゃそーか」
頭を掻きつつ、オーナーが言った。
「みんな、どうしたんだ?」
その言葉に、ぴくん、と体を震わせる三人。
でも、
「なんでもないです」
白子は澄ました顔でこっちを見るだけだし、
「にゃは〜」
猫子はにやにやしながらこっちを見るだけだし、
「……っ」
犬子は顔を赤らめて視線を逸らすだけだった。
「原因を教えてくれないときはどうしたらいいと思う?」
「だから私に聞かないでください」
「……黒子は平気なんだな」
あ、そういえば。
「でも私と三人の違いと言っても……ありすぎて困りますが」
「タイプ差もあれば個体差もあればメモリ差もあればOS差もあるな。いや、でも、三人が同じ状態になっているのに、黒子だけ違うってのは妙か」
確かに妙。
でも、多分……。
「いえ……それだと、多分、OS差ではないでしょうか」
「あ」
オーナーの視線がPCに繋いでいるコネクタへと注がれる。
大当たりです。
「定期アップデートか。買い物出てる間にやったかもしれないな――おい、白子!」
「はーい?」
にこにこしながら近づいてくる白子をオーナーが無造作にひっ掴む。
……胸に触らないでください。
「やーん、えっち」
「棒読みかよ」
突っ込みつつも白子にコネクタを接続し、バージョンを確認するオーナー。
えっちえっちーとうるさい彼女を解放して、次に、私。
「……ドンピシャ」
オーナーが口の端を歪めて笑った。
「ウィルスかホールでもあったんでしょうか」
「ちょっと待ってろ、調べる」
そう言ってキーボードを叩き始めるオーナー。
「一緒にスキャンしておきましょうか?」
検索をかける間にウィルススキャニングをしておけば時間を有効に活用できる。
そう思って言ったのだけれど……。
「どこにあるんだ、そんな機材」
「え?」
メモリ領域を検索。何秒とかからず結果が返る。
オーナーの家にはウィルススキャニングの器械がない。
大掃除の際にも、見た覚えがない。
「……珍しいですね」
「大元のアップデートしかしないんだ。メンテもやってるんだし、いらないだろ」
ディスプレイを睨みつけながら言うオーナーの口調は、ちょっとだけ、厳しい。
何か理由でもあるのかな、と思う。何か問題が。主にお金の面で。
……神姫四体の購入費と維持費にもっていかれている、とか。
あー、うん、すごくそれっぽい。
よくよく思い返してみれば、この家には私たち用に調整されたものがほとんど無い。
あるのもゲームのコントローラくらいだ。
洗浄も洗面器に薬剤を張って済ませるし、眠る場所は小さなクッションの上。
有り物を有効活用しよう、と頭を回してくれているのは分かるから、それに不満はないけれど……。
「……んー?」
オーナーが首をひねった。
「どうしました?」
「それらしい情報が引っかからないんだよなぁ。巨大掲示板も覗きにいったけど、その類の話題は皆無」
あらゆる場所から情報が集約する某巨大掲示板群。
内容の正確さはともかく、素早さ、という点で考えるなら、それはとても優れていると言える。
そこに何もないということは、本当に問題がなかったということだろう。
念のため、と、私はディスプレイを覗かせてもらった。
「……ほんとに無いですね」
「信用ないな、俺」
小さく笑うオーナー。
「……そんなつもりでは」
「知ってる」
くつくつ笑うオーナー。
怒った方がいいのだろうか。……妙に気恥ずかしいんだけれど。
気を紛らわすため、私はディスプレイをじぃっと見つめて――
――気づいた。
「変です、オーナー」
「どうした」
「武装神姫スレッドの最終読み込み時間、見てください」
オーナーが、あ、と声を漏らした。
「俺らが買い物してる時じゃないか。……つーことはここを見て……?」
オーナーがスレッドを開き、チェックし始める。
でもその声は、私の耳にはほとんど届きはしなかった。
私の聴力デバイスが、彼女たちの小さな声を捕らえていたから。
(見つかっちゃった)
(夜まで待つつもりだったけど……)
(仕方ないのだ。今するのだ)
「……? 何を」
振り向いた私は、
硬直した。
「まさか……」
オーナーが呟く。
振り向く。
――ぱか
――ぱか
体育座り、というものを想像して欲しい。
そこから上体を逸らし、床に着ける。
ささやかな胸となめらかなお腹のラインに目を奪われた次の瞬間、
両膝がゆっくりと左右に開く。
――ぱか
――ぱか
なんのモールドもディテールもないけれど、人はそれのみに興奮するのではない。
顔を真っ赤にして、
両手を胸の上で組み合わせて、
寝食を共にしている見知った少女が、
小さく震えながら股を開いたり閉じたりするその姿は――
「――お願いだからやめてくれ」
見てる方が恥ずかしいんだ、と、オーナーは言った。
嘘吐きだ、と私は思った。
……嬉しそうな顔してたクセに。
――武装神姫が発売された直後、某巨大掲示板群にてひとつの格言が生まれた。
らしい。
――その格言は荒ぶる武士(と書いてもののふと読む)の心を安らげる代物。
らしい。
……あの、正直、信じられないんですけど。
『神姫の股を開いたり閉じたりして落ち着け』って、何語ですか?
D・D・D――END.
(どこにでもいるオーナーと・どこにでもいる神姫の・どうってことない日常風景)
踏み台希望。
来たれ小ネタと萌えとエロ!
前スレ
>>387 あ、ここがバトルSSスレだったというわけか。
それならば勘違いしていた自分に非がある。
言いがかりで申し訳ないm(__)m
18 :
前スレ387:2006/10/20(金) 19:38:45 ID:kLB/jIa2
>>ID:5occBvx+
何その開き直った言い方。気に食わないね。
議論のための議論がしたないら、どっか逝ってよ。
それこそスレ違い。
荒れそうなふいんきをふきとばすために数レスほど書き込ませてもらいます。
ssなんて書いたことのない俺みたいなヘタレでも投下てきますよ、とスレの空気作りに励んでみます。
連投規制のために時間がかかると思いますが
20 :
はるかな:2006/10/20(金) 20:01:24 ID:W4OAd8gr
彼方の姉である久瀬冬香は今、親友の瀬野 遥(せのはるか)の家に来て居た。
──正確に言えば瀬野家の浴室にである。
湯舟につかる遥を横目に、スポンジでガッシガッシと身体をこすりながら神姫について話す。
「では家族の承諾は得られたんだな?」
「うん、それどころか神姫用におこずかいまでくれたわよ。パパなんか後でちゃんと紹介しなさい、だって」
「いいことだ。何しろ下手なペットより扱いが難しいからな。家族の理解がなければ手を出すべきではない」
アヒルちゃんのゴムを巻ながら、そういうトラブルがあるんだろうな、と考える。
──神姫症候群。何もヲタクな男性ばかりがなるわけではない。トラブルも様々だろう。
「まあ、君のご両親なら大丈夫だとは思っていた。ひととおり済んだらお披露目するといい」
「うん。そうする。でもなんかママあたり私よりハマりそうな気がする」
くすくすと笑う遥だが、次の瞬間勢い良く立ち上がる。アヒルちゃんが湯舟から飛び出しそうになるほどだ。
「ああ、もうっ、どうして冬香ってばそんな肌傷めるようなこすり方するのよ!」
「そうか?」
「カラスの行水もダメ。せっかく白い肌してるんだからもったいないわよ」
冬香の手からスポンジを取り上げ、優しく磨きあげるようにこする。
「素材は逸品なのに持ち主が無頓着ってのがくやしいわね、ほんとに」
「別に誰かに見せるつもりも触れさせる予定もないのだかな」
こうなった遥には何を言ってもムダだと諦め、なすがままにさせる冬香。こういったところはウチの彼方に似ているな。そうい
えばそろそろアイツも神姫を立ち上げた頃か。などと考えていると、いつの間にか背後の遥がブツブツ呟いている。
「……誰かさんに見せるつもりも触れさせる予定もあったんだけどね、なのにあいつはパカパカやってるわけで……」
「ゴホン。それくらいでいいだろう。充分暖まったしそろそろあがるとしよう」
「え?ああ、うん、そうね」
重症だな、とそっと溜め息をもらす冬香。流石に妙なことを呟きながら胸元をまさぐられるのは勘弁して欲しかった。
21 :
はるかな:2006/10/20(金) 20:03:29 ID:W4OAd8gr
「さて、髪も乾かしたしそろそろいいか?」
「うーん、就寝前のお手入れは女の子の義務なんだからもうちょっと気にした方がいいのに」
それではいつものお泊まりではないかと無理矢理神姫のパッケージを押し付ける。
「御希望の騎士型MMS、サイフォスだ」
「わ、ありがとーって、あれから良く調べたらコレ、発売は来月じゃなかった?」
パッケージには限定品を示すロゴマークがあるが、素人の遥にはそこまでは分からない。
「何、イベントの先行販売品だ。来月の一般販売品とは少し違うところがあるかもしれないが、気にするほどではない。それから
ちょっと早い誕生日プレゼントと言いたいところだが、初めての自分の神姫だからな。ちゃんと自腹切った方がいいだろう」
「はいはい。前のバイト代残ってるから大丈夫よ。神姫用のおこずかいは周辺機器ってのに使うわ。結構かかるんでしょ?」
定価の金額を受け取り財布にしまう冬香。ネットではその倍以上の値段で売買されているがおくびにもださない。
「最低限必要なものはパッケージ内にあるし、トレーニング機器は私が提供しよう。遥のPCはややスペック不足だが、こいつは新
型だからな。充分な性能を発揮できる筈だ」
「って、いいの?高いんじゃないこれ」
「最初は彼方にやるつもりだったが気が変わった。甘やかすのは趣味じゃない。それにこいつは元々タダで手に入れた物だからな」
気にせずに使うといいと言う冬香に、今でも充分弟クンを甘やかしてるよねというツッコミや機械の入手方法を訊ねるというこ
とは賢明にも堪えることができた。
「う、なんか緊張してきた」
外箱からブリスターを引き出す。結構かさばるが思った以上に軽い。
「ところで先に渡しておいた解説本は読んだか?」
「う……あーうん。神姫本体に解説機能があるってところまでは。後はわかんないところは質問するから」
嘆息する冬香。マニュアルは分からなくなった時に初めてひらくタイプだ。
「まあいい。初心者ならではの楽しみや喜びもあるしな。一応正しい手順で開封しないと起動しないからな」
「え?ああそうなの?でも綺麗ねー」
ブリスター越しに見てもコバルトブルーの鎧は美しく、まるで宝石のよう。やや艶を抑えた金色の装飾も遥の趣味に合っていた。
一般販売品とは色味が違うのだが、遥がそれを知るのは後日。今はただ玩具と侮っていたことも忘れて見入った。
「気に入ってくれたようで何より。しかしそれは見るだけのものではないぞ?さあ、開けてみるといい」
「うん……」
個人認証を済ませ、ブリスターの蓋を外す。武装神姫本体にオーナー情報と共に起動信号が送信される。
「うわぁ」
「うむ」
金色に輝く髪と青い目の心持つ人形。遥だけの武装神姫が目覚める。
「話は師匠から聞いている。心配はいらん、俺に任せろ。コーチと呼んでくれてかまわんぞ?」
登校早々、朝の挨拶もそこそこにそう言ったのは田上孝一(たがみこういち)。久瀬彼方(くぜかなた)の友人である。
頭脳明晰、スポーツ万能、容姿まあまあ。ただし人間性に問題のある重度のヲタク。そんな悪友ではあるが、初めて神姫を手に
する彼方にとっては心強い味方であった。
「わざわざご免ね」
「何、俺みたいな人種にとっては初心者に対して知識を披露するのは大きな楽しみさ」
放課後、早速彼方の部屋に訪れた孝一。主の性格を表したきちんと整頓された部屋を見回す。ガラクタで埋もれた自分の部屋と
違って神姫が飛び回るには充分な広さだろう。
「さて、神姫はあると聞いているがモノは何だ?アーンヴァルか?猫好きなお前ならマオチャオか?」
「あ、うん。姉さんが誕生日プレゼントってこれを」
彼方が見せたのは店頭販売されている神姫のものより大きなパッケージ。そこには限定品を示すロゴマーク。
「これは!?フブキの限定版!し、渋い。渋すぎるぜ。師匠はどっからこんな物を……」
限定版フブキ──神姫装備デザインコンテストでの上位入賞者の作品を商品化したもので、特別な強アイテムはないが忍者とい
うコンセプトにマッチした装備はアイディア、デザインともに優れ多くのオーナーが入手に躍起になった逸品である。
「凄いの?ていうか何で姉さんのこと師匠って呼ぶのさ」
「何でって、それは……げふんげふん。とにかくレアものだからな。フブキそのものの一般販売はしているが、こいつは一部のモ
ニター品含めて少数しか出回ってないんだ」
大事にしろよと言われ、姉に感謝する彼方。やっぱりすごいや姉さん。
「まずはショップ巡りを楽しむものだが、ブツがあるのなら即起動だな。そのパッケだけでも必要な物は揃ってる」
「うん、そうなんだけど……まず気になるところを確認したいんだ。ネットで調べたりしたんだけど」
とフブキのマニュアルを広げる。ゲームでも最初にマニュアルを読むタイプである。
「この初期設定の項目なんだけど……」
「ああ、神姫はあらかじめ人格設定がされているんだ。機種ごとにも傾向がある。マオチャオなら猫っぽい言動や動作するって感
じだが細かい部分はランダムだな。フブキならゴザル言葉使ったりするかもな」
オーナーや環境によって変化していくのが神姫の売りだが、起動前からある程度の設定付けをするオーナーもいると説明する。
「小さな女の子に買い与える場合なんかはあまり気が荒い神姫じゃマズイしな。他に性格や口調の変更は起動後にやると人格部分
に悪影響が出ることもあるから注意な」
色々大変なんだねぇともらす彼方。応答は続くが一部を抜粋。
──データのバックアップはノイズ除けの為にもケーブル接続で行うことをお薦め致します。
「充電パッドに寝かせておいても充電できるけどな、バックアップも同時に有線でやれ。何より有線式はロマンなんだよ!」
「……ロマン?」
「くっ、いつだってヲタクの夢を壊すのは一般人のそういう冷めた目なんだっ」
──生物駆除に使用する際のセキュリティ設定について。
「ゴキやネズミ取りに使うオーナーもいるってことだ。完全自律型AIにやらせるのはどうかって意見もあるが」
「あーポイポイさんとかあったね。うちでは買わなかったけど」
「ポイポイさん、神姫と一緒にすると戦闘始めることもあるぞ」
──共通ジョイントによりさまざまなパーツ交換が可能です。
「アムドラってのを使っている写真見たけど、他社製品だよね?規格一緒なの?」
「大人の事情です。アンマリツッツコンジャダメデスヨ?」
「あの、その。パカパカってあの人がやってた……」
「お前にはまだ早い!ってかお前だけはソッチに染まらんでくれ!俺が師匠にコロサレル!」
「さて、とりあえず疑問には答えたが。付き合いは短くとも分かるぞ。何を気にしてる?言ってみろ」
オーナー登録に必要なデータをPCに打ち込み、パッケージの認証チップに送信したところまで進めると孝一は尋ねた。
「うん……」
言い淀む彼方に、こりゃ真面目に聞いた方がいいなと居住まいを正す孝一。
「武装神姫とどう付き合ったらいいのかなって……」
「は?」
付き合う?デートしたりデコチューしたりパカパカしたりとか?
「武装神姫ってロボットだよね、玩具って扱いだけど感情素子をもった成長型のAIを搭載した」
「ああ、玩具ってわりには高性能だな」
「持ち主が生殺与奪権を持っているのはペットと同じだけどさ、人を模した感情と人格、言ってみれば人と同じ心を持ってる」
なんとなく彼方が言いたいことが分ってきた。
「俺が知っているオーナーは、神姫を相棒と呼んでいるのが多いな。大雑把に言えばバトルで勝利するのが目的で、共に戦うパー
トナーだな。他には友人か。家族とさえ呼んでいるのも多いだろう」
「でもやっぱり武装神姫はロボットで、オーナーとは対等には成り得ないよね?それでも友達や家族になれるものなの?」
彼方のあまりにも真摯な表情に息を飲む。
「犬や猫のペットの場合は、それでも飼い主を嫌うことができるでしょ。でも武装神姫は必ずオーナーを慕うように『設定』され
ているじゃない」
神姫のあり方を否定しているのではないと補足する。
「決して自分を嫌わない、法や倫理規定に反しないかぎり『命令』には服従する。こんな関係を『心』を持った存在に成立させて
いるんだよ?これって歪なことじゃないかな」
「神姫じゃなくてオーナー側のことを言ってるんだな?」
──神姫症候群。武装神姫にのめり込み過ぎて対人関係はおろか日常生活にも支障をきたすということを指す新語だ。
ワイドショーで評論家がしたり顔で武装神姫を叩いている理由のひとつであり、また社会現象として放置できない事実でもある。
「絶対反論や反撃できない相手に人がどれだけ残酷になるのか知ってるよ。ひどいことするだけじゃなくて、溺愛するあまり病む
ことだってある。あの人だって最初はああじゃなかった。僕がどうなるかなんて分からないじゃないか」
「そっか。そういや、お前は神姫を知る為に始めるってことだったな」
(こいつは俺が知っているどのオーナーよりも、武装神姫に真面目に向き合おうとしているのかもしれん)
しばし考え込み、孝一は考えたことを口にした。
「無垢な子供なら素直にお友達。メーカーとしての基本は戦い競う為の遊具。寂しい奴の話し相手に、特殊な性癖の対象ってのも
あるだろう。身内がいない老夫婦が購入することもあるし、対人恐怖症の治療ってのも聞いたことがある。だが、こればっかりは
お前次第としか言えることはない」
フブキが入ったパッケージを見下ろす。
「お前に求められるのは覚悟だ。このままやめちまうのもアリだろが、始めるってことは何にせよ覚悟がいるってことだ。彼方が
どんなオーナーになるか誰にも分からん。だがお前には師匠もいるし俺もいる。何かあったら頼れ。そもそもオーナーと神姫だけ
の閉じた関係になるには、お前の周りにはお節介が多過ぎる。嫌だと言っても踏み込んでやるからな」
「……」
惚けるように見つめる彼方。ひとつ頷くととびっきり上等の笑顔を見せた。
「ありがとう孝一」
「お、おお。いいって、神姫に関しては俺はコーチだからな」
ぽやぽやと嬉しそうに微笑む彼方をよそに、今の笑顔を写真に撮れれば高く売れるんだがなぁと邪な考えを浮かべる孝一。
「師匠にバレたら折檻だけどな」
「え?なに?」
「いや、とりあえず起動しちまうか。後は取り出すだけだからな。俺は外で待っててもいいぞ」
「なんでさ。別に雛鳥の刷り込みがあるわけじゃないでしょ?」
「ああ、いや。神姫の起動を神聖視する連中もいるしな、気にならないんならいいんだ」
「ふーん、色んな人がいるんだね」
そういやあの人もド?ル絡みで妙な儀式みたいなことしてたっけ、なとど考えながらパッケージを開封していく。
一見ただのブリスターパックだがそこはハイテクの固まりである武装神姫。起動に必要な正規の手順を経て、ようやく開く。
「うわぁ」
「おお」
銀色にも見える青い髪と目の心持つ人形。彼方だけの武装神姫が目覚める。
今回は以上です。
本文が長過ぎとか言われてあわてて分割したりしました。
唐突に妄想ネタの続きです。とりあえずは遥と彼方ということで「はるかな」とかつけてみたり。なんか23の名前欄おかしくないですか?
ちゃんと続けられるかどうか分かりませんが、手が動くかぎりがんばってみます。
それぞれの神姫の性格とかどうしよう。萌とか燃えが書ければなぁ。でもそういうことを考えるのは楽しいですね。
新規の書き手さんも気軽に書き込んでほしいですね。
ついでに簡単にキャラ説明を。
瀬野 遥(せのはるか)。遥編の主人公。
遥は好きな相手が神姫にヤバいくらいハマってしまっているので、神姫で復讐を企んでいます。
しかし根は素直で優しいため、神姫そのものに怒りや嫌悪感を抱くことはありません。
きっかけはともかく、ごく普通に神姫にハマっていくことでしょう。
久瀬冬香(くぜふゆか)。彼方の姉にして遥の親友。
神姫世界を遥に紹介していくキャラ。やたらとあちこちにコネやツテを持っているが、本人は神姫オーナーではない。
一部からは師匠とか姐さんと呼ばれている。
久瀬彼方(くぜかなた)。彼方編の主人公。
彼方は付き合っている女性が神姫にヤバいくらいハマってしまっているので、神姫そのものに警戒心を抱いています。
またヲタクの友人はいるものの本人はごく普通の少年で、神姫については一般人程度の知識しか持たず勘違いや偏見も持っています。
神姫とどう付き合って行くかが彼方編の本筋となる予定です。
田上孝一(たがみこういち)。
神姫世界を彼方に紹介していくキャラ。社交性の高さからあちこちにコネやツテを持っているが、本人は神姫オーナーではない。
こみパの大志的な役割ですが、性格ははっちゃけられませんでした
職人認定なんてして気取ってる時点で気軽に書き込めないと思うがな
名無しの投稿者とコテを比べて、コテの方が優れているって考えもアレだし、その考え方が今の状況を生み出してるんじゃないの?
>>25 何処を読んでも認定や優れているなんて言ってるようには思えないんだが
せいぜい新規投稿者が「職人の〜」って言ってる程度だと思う
ちゃんと読み返しましょうよ
それにオブラートに包まない、そう言う方がさらに状況を悪化させてると思うよ
>>25 いや、誰がそういう考え方をしているのか読み取れないのですが。
職人認定というか、続き物やある程度の長編を書くには区別のために名前欄に入れなきゃいけない、ってぐらいだろうし。
スマンな。前スレのが、そう受け取れたもんで
>>28 >>それを維持し続けて、しかも読む側から評価される一部の書き手が
職人として認知される。
この辺りかな? これは読み側から見て
「ああ、この人いっぱい書いてて、しかも上手(等ete)だなぁ、まるで職人さんだ」
って思う、ってことだと思いますが。
認知と認定は違いますよ、一応は。
30 :
前スレ387:2006/10/20(金) 21:06:31 ID:kLB/jIa2
>>28 思い込みと決め付けで、身勝手な議論しないでくれる?
人のレス引っ張ってまで議論したいなら、ちゃんと日本語ぐらい
読めるようになってからにしてほしいね!
こじつけと屁理屈しか捏ねくれないのに、批評家気取りかよw
笑わせんな。
毎回スレの序盤でいちゃもんつける奴がでてくるなw
まぁみな落ち着け
>>28 エロパロ&文章創作板に寄り付かない事をオススメする。
SSを上げているところは、どうしたってそうなる。
「閉鎖的だ〜」と言う奴が出てくるのもお決まりのパターンやしな。
正直なトコロ、ありきたりの展開に二ヨニヨしてまつw
打開策
↓
なにもかも、気にするほどの事でも無いじゃん?
SSなんて、たかが妄想の垂れ流しなんだし。
目くじら立てるほどの価値は無ぇ。
ハァハァする価値ならあるがな!
な、なんだこの画像は!!
そこには衝撃の画像があった。
犬子が座っている。その目の前には灰色の円柱。そして円柱には金色の水がモールドされている。
俺はは思わず自分の犬子を呼び出した。
「おおい!」
「?はい?なんですご主人様?」
俺は手のひらに犬子を乗せる。
「いわれた通りにするんだ!」
「は、はいぃ!」
俺は手のひらに犬子を乗せたまま指示をした。
「四つんばいになって片足上げるんだ!」
「え?えぇぇぇぇ!?」
「いいから!たのむから!」
「うぅ…一体どうしたんですかぁ?」
俺の手のひらで恥ずかしながらポーズを取る犬子。
そしてその手をおれはそのままパソコンの画面の前に持っていき、
画面内の黄金色の水のちょろっと出た箇所に犬子の股を重ねた。
「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
おれは感激してしまった。感激しすぎて俺のマイサンが過剰反応した。
「???いったい何を…??」
恐る恐る後ろの画面を見る犬子。
「…!!」
犬子はにやけ面のマスターと画面を交互に見る。
は、恥ずかしい!!
「ごしゅじんさまぁぁぁぁx!!!!!」
「うお!?」
犬子は骨型ランチャーを構え怒りの一撃をお見舞いした。
「ご、ごめんな…さいorz]
ちゃんちゃん!
>>32 描き手自ら「板に寄りつくな」って言うのも、言い過ぎではないか?
そんな展開になるから、俺みたいに「SSは独立して、本スレにネタは集約してはどうか?」と言いたくなってしまう。
>正直なトコロ、ありきたりの展開に二ヨニヨしてまつw
他のSS板とかは見たことがないので、これがありきたりなのかは分からないが、文末に「w」をつけてまでして
書く必要はあるのかね?
と、散々書いてしまったが、みんな本スレ499を見て頭を冷やそうぜ!
どうだ!人柱になったぜ!!おまいらも続け!
…すいませんすこし股開いたり閉じたりしてきますorz
>>35 いや、よくやってくれたと思う。
いい加減この流れが嫌になってきてるので、SS書ける人投下ぷりーずm(__)m
>>36 ちがう、もっと率直に言うんだ!
CC(屮゚Д゚)屮カモーン
バトルとか燃えとか萌えとかネタとかジャンル分けして
各ジャンルに文字を割り当てて貼る時にその文字を一行目にでも入れといて
各自NG指定すりゃ良いんじゃないの
>>34 うん、反省。
オンラインゲームだとアタリマエに日常会話に入ってくるけど、
嫌いな人は欠片もきらいなのが「w」でした。
さぁ、続いていってみましょー!!!(ヤケクソ
(ふぅん……これはなかなか、そういえば家の倉庫にもあったわね)
「雪乃、ちょっとこちらへおいでなさいな」
「何ですか、鈴乃嬢?」
「あら、背中に何かついてるわ。取ってあげるから後ろ向いてごらんなさいな」
「……ホントでしょうね、お嬢」
疑い深いわね……
「ホントですのよ〜。そのままじゃねここちゃんに会った時に笑われちゃうかもしれませんよ」
「う……ではお願い、します…」
くるっと後ろを向く雪乃
「……早く取ってくださいよ」
でもこれだけじゃまだよね〜
「あら、ちょっと変なとこにあるわね。悪いけど四つんばいになってくれるかしら?」
「!?なんでっ…!?」
「ねここちゃんにぃ〜」
「うぅぅ……わかりましたよぅ」
ショボンと四つんばいになる雪乃……今ねっ!
例の金色の水がモールドされている円柱を雪乃のお尻の後ろにササっと置く!
(パシャ!)
「……何見てるんですかアズサ」
「いいえ。雪乃の恥辱をみてるだけですよ?」
「………もういいですかお嬢。」
ササっとそのブツを引っ込める私。
「ええ、よいのですことよ」(にっこり)
……数日後、神姫裏アイドルランキングで大絶賛となる映像が今ここに誕生したのだった、まる
以下は、割とリアルで起こった出来事です
「マスター、大変です!」
「どうした、アーンヴァル(仮名)?」
「私のアルヴォLP4ハンドガンが見当たりません!」
「あぁ、お前にショットガン持たせたから台座の横に追いといた大きい方の拳銃か。
……あれ、俺その後どうしたっけ?」
やばい、またどこかに引っ掛けて落としたか?
そして神姫達を含むアクションフィギュアを飾ってる棚の後ろと言えば……
今まで集めに集めた先輩フィギュアたちの箱の山!
これはまずい、前もそこに落として帰ってこなかった部品もあるというのに。
しかも今回は俺だけの問題じゃない。彼女達はれっきとした「意思」を持っている。
下手したら泣いてしまうかもしれん。女の涙は苦手だ。
仕方なく、覚悟を決めてマウンテンサイクルの発掘にかかる。
すると出るわ出るわマシンロボやトランスフォーマー、装着変身にGFF、
ヒカリアンと言った大先輩方……の空き箱。中身は皆別の場所に保管しているので
呪われるとかいった事はないだろうが、これって実は効率悪いんじゃなかろうか?
場所2倍取るし。日焼けで痛んでるのもあるし、箱にこだわらず処分する日が近いのかもしれない。
けなげにも他の神姫達もアーンヴァル(仮名)のために、空き箱の整理に協力してくれる。
ゴメンよお前達、整理整頓が苦手なマスターで。
アーンヴァル(仮名)、空中からライトで照らしてくれてありがとう。今回は本当にスマン。
ストラーフ(仮名)、空き箱を綺麗に並べてありがとう。サブアームが心強いよ。
ハウリン(仮名)、匂いをかぎまわってくれるのか。さすが犬娘、頼りにしてるぞ。
マオチャオ(仮名)、お前は……百均グッズで作った寝床で居眠りですかそうですか。
……ダメだ! 何度一番下まで探しても見つからん!
「マスター……ありがとうございました。もういいです。
あの銃持ちにくかったですし、それにまだレーザーライフルもPDW9もありますし、
他にも先輩方から余った武装も貸して頂けますし、だから、だから……」
だーっ、やっぱし泣いちゃった!
他の娘達が慌てて慰めに入り、マオチャオ(仮名)も起きてきてその輪の中に入っていく。
皆良い娘達だ。この娘達にめぐり合わせてくれた神に感謝。
「ゴメンよ、不注意なマスターで。でもいつかもっといい武器を手に入れてやるからさ、
元気出してくれよ……な?」
「ますたぁ……ヒック」
ふと、そこでアーンヴァル(仮名)を元気付けているマオチャオ(仮名)に目が留まる。
そういえば猫とか犬とかって自分の気に入った物をどこかに隠すとか聞いたことあるな。
……もしや!
そう思った俺は慌ててマオチャオ(仮名)の寝床のタオルをどけ、下の小物入れを漁る。
女の子の秘密を覗くなんて良くないと言われそうだがこの際無視だ。
結論から言いましょう。ありました、ハンドガン。
マオチャオ(仮名)本人もすっかり忘れていた様子で、アーンヴァル(仮名)に平謝り。
マスターとしては他の娘に示しがつかないので
とりあえずマオチャオ(仮名)の股を開いたり閉じたりして罰を与える事にした。
まぁともかく見つかって良かった良かった。部屋も多少なりとも片付いたし。
こっちは汗だくだけど。
こうして平和な秋の夜長は更けていったとさ。
どっとはらい。
43 :
マイティの人:2006/10/20(金) 21:51:52 ID:IC9CQA82
【ジャンル:バトル】
マイティの人です。
書き手は書くことしか出来ないので……。
今回はライバルの登場です。
仰向けに寝ながら、神姫スケール換算地上千メートルを、高速巡行するマイティ。
手足には軽量で対実弾防御力のあるカサハラ製鉄ヴァッフェシリーズのプロテクターを
着込み、クリティカルな胸部には同根装備のアーマー、頭にはヘッドセンサー・アネーロをかぶる。
右手はミニガンではなく、アルヴォPDW9。アーンヴァルの実弾射撃武装はどちらもケース
レス方式をとっている。飛び出した薬莢が飛行機動を阻害する恐れがあるためだ。とくに
高速移動時にその弊害が見られ、だからミニガンは飛行時に正面へ撃つことができない。
背中のウイングユニットには、ありとあらゆる推進装備がくっつけられている。エクステンド
ブースター、ランディングギア。そしてヴァッフェシリーズのスラスター。融通の利く動きはほとんど
できないが、一方向に集中したノズルは莫大な推進力を生み出す。アラエル戦のバトルプルーブ
を経て、各パーツの配置が一新され、よりパワーロスが少なくなった。
翼の一方に、バランスの低下を承知で、LC3レーザーライフルを搭載していた。この装備方法
では飛んでいる方向にしか撃てない。巡行武装だと割り切っている。
ここはホビーショップ・エルゴの対戦ブースである。このたびの大改装でセカンドリーグにも
参加できるようになり、マスターは二駅をまたぐ必要がなくなったのだった。
対戦相手がいない場合、こうして一人でテストモードが出きる。トレーニングマシンが普及
してから使われなくなった機能だが、現在でも律儀に入れられている。
「どうしてトレーニングマシン、使わないんです?」
店長が訊いた時、
「実戦に使われるフィールドの方が役に立つ」
とマスターは答えた。
確かにトレーニングマシンと実際に試合に使用されるフィールドには若干の差がある。しかし
それは本当に若干なもので、だから皆将来的な経費が押さえられるトレーニングマシンを買うのである。
マスターの家にも無論、トレ−ニングマシンはある。
「マイティ、どうだ」
バーチャル空間の中を飛び回るマイティに話し掛ける。
『やっぱり空気の重さが違います。マシンでできたような無茶な機動が、たぶん出来ません』
バトルスペースのマシンパワーに、やはりトレーニングマシンはかなわない。戦闘中はだいたい
高速で動く神姫には、この差は場合によっては致命的な差となる。
マスターもマイティも、今、一種のマンネリを覚えていた。
バトルの成績は悪くはない。ファーストへの昇格はいまだ高嶺の花だが、それでも順当に戦えている。
バトルのアクセス料金、マイティの武装代、メンテナンス料金、武装神姫というカテゴリにかかる
料金はすべて、いわゆるファイトマネーでまなかうことが出来た。
余談ではあるが、この「勝てばそれなりに報酬がもらえる」という制度が実現したことが、
武装神姫の世界的な発展につながった一翼を担っていると言っても過言ではない。実現に
あたっては「ゲームがけがれる」とか「ギャンブルだ」などという辛辣な批判ももちろんあった。
しかし結果として、良い方向に実現した。
第三次世界大戦も起こらなかったし、宇宙人の侵略もなかったのだ。ゲームに報酬が設定
された所で、なんのことがあろうか。と、人々が思ったかどうかは分からないが。
閑話休題。
ともかくそれでも、何か初期のキラキラした感覚が鈍くなってきていることは、お互いに
分かっていた。
その対処法が分からない。
結局問題は棚上げで、今に至る。
「女の子の犬は片足をあげてしませんよ?」との突っ込みが欲しかっただけなのに orz カエレネェ
45 :
マイティの人:2006/10/20(金) 21:53:03 ID:IC9CQA82
『Here comes a new challenger』
ジャッジAIが挑戦者を告げる。
テストモード中はオンラインオフラインに関わらず、対戦受付はオープンにしてある。当たり
前だがシャットアウト機能は無い。対戦スペースにいるのはすべからく対戦許可とみなされるのだ。
相手はオンラインからだった。
『よろしくお願いします』
当り障りの無い挨拶。女性らしい。
「よろしく」
マスターは適当に答える。
相手はセカンド。大体自分と同じような戦績。いや。
最近特に伸びてきている。
マイティがいったん待機スペースへとリターン。
『どうします?』
「例の機能を使ってみようと思う」
『じゃあ、初期装備はこのままですね』
「なるべく広いフィールドの方が良いが、狭くてもすぐ対応できる」
『分かりました』
マイティ、準備完了。
すぐに周囲のポリゴンがばらばらになり、フィールドが再構成される。
『バトルスタート。フィールド・地下空間01』
広大な空洞。高さもあるが、下は一面湖だった。所々に浮島があり、またいたるところに石
の柱が立っている。
一方の入り口から、マイティが巡行飛行状態で入場。
もう一方から入ってきたのは、ストラーフタイプだった。
かなり軽装である。
ヴァッフェシリーズのブーツを履き、大腿と手首には同根装備のスパイクアーマーをそれぞれ
取り付けている。胸部はハウリンの胸甲・心守。
頭部にフロストゥ・グフロートゥ、二の腕にフロストゥ・クレインを装備しているが、あれでは
武器を使用できない。アクセサリーと割り切っているのだろうか。
主武装が新装備のサイズ・オブ・ザ・グリムリーパーと、二体のぷちマスィーン、肆号と
オレにゃんしかなかった。プチマスィーンはどちらも射撃用のマシンガン。
何よりも特徴的なのは、メガネをかけていることだった。
「軽装備……?」
それに装飾が過ぎる。
マイティは疑問に思った。
『何か仕込んでいるのかもしれない。気をつけろ』
「了解」
そのまま巡航で近づく。ためしにレーザーライフルを二、三発撃ってみる。
ストラーフが消える。
「!?」
『光学迷彩だ。センサーをサーマルに切り替えろ』
「は、はい」
「はっずれ〜♪」
真上から声が聞こえた。背筋が一気に凍りつき、マイティは慌てて後方にマシンガンの
銃口を向けようとする。
がごんっ
胸部をしたたかに打たれ、マイティは失速。落下した。
「な、なに?」
マイティは何が起こったのか分からず混乱した。姿勢を制御するのを忘れる。
46 :
マイティの人:2006/10/20(金) 21:54:52 ID:IC9CQA82
『マイティ、機体を起こせ!』
はっ、と気づいてフラップを最大限に傾ける。
水面すれすれでマイティは水平飛行に移る。水しぶきが上がる。
胸部アーマーがべっこりとひしゃげていた。ストラーフは鎌の背でなく、刃で打った。アーマー
が無ければ負けていた。
「マスター、今のは!?」
『分からん。瞬間移動に見えた。今解析している』
『調べても無駄よ』
相手のオーナーが言った。
『本当に瞬間移動ですもの』
『何?』
マスターのモニターに相手の画面が現れた。眼鏡を掛けた黒髪の女性。
『公式武装主義者(ノーマリズマー)のマイティに会えて嬉しいわ』
『もう二つ名がついているのか。光栄だな』
『セカンドながらあの鶴畑を倒した実力派ですもの。神姫に入れ込んでいる人間なら、だいたい
知っているわ』
『さしずめそちらは特殊装備主義者(スペシャリズマー)というわけか。マイティ』
「は、はい」
『装備Bに切り替える』
「分かりました」
マスターがコンソールを操作する。
マイティはウイングユニットを丸ごと切り離すと、浮島の一つに着地。シロにゃんにコントロール
が移ったウイングユニットは、ランディングギアを浮島に落とす。
『サイドボード展開。装備変更』
マイティの脚からブーツが消え、代わりにランディングギアが瞬時に装着される。肩と大腿
のプロテクター、そしてひしゃげた胸部アーマーがポリゴンの塵と化し、ふくらはぎのアクセサリ
ポケットが肩に移動。
武装にも変更が加えられた。アルヴォPDW9が消失し、カロッテTMPが出現。
左手首のガードプレートが、右手首同様ライトセイバーに代わる。
予備武装としてランディングギアにバグダント・アーミーブレードを装備。
最後に、天使のような翼が背中から生える。「白き翼」だ。
『飛び方は覚えているな』
「はい。さんざん練習しましたから」
『よし、行け』
ひと羽ばたき。それだけで、マイティは相手のストラーフの立つ浮島へ急速に接近した。
バララララララ
接近しつつTMPを撃つ。
ストラーフはまたもや消失。真左に反応。
左を向いて確認する隙も惜しんで、マイティは反射的に左手のライトセイバーをオン。その
まま切り付ける。
「おっと」
ストラーフは、上、に避けた。
間違いない。こいつは飛べるのだ。
どうやって?
『原理は不明だが瞬間移動が主な移動手段だ。姿勢制御による若干の移動を、頭と二の腕
のブレードと手足でやっている』
マスターが解析した。
なんて飛び方!
47 :
マイティの人:2006/10/20(金) 21:55:39 ID:IC9CQA82
後方からがっちりと拘束される。
「おしまいね」
ストラーフがくすっ、と笑う
鎌が首筋に当てられようとする。
マイティは両肘で相手の腹を打つ。
「やばーん!」
飛び去りながら、ストラーフが叫ぶ。
「うるさいっ」
マイティはTMPを精密射撃。
しかし鎌をくるくると回転させ盾にされる。
二体のぷちマスィーンズが反撃の連射。
マイティは白い翼を前方で閉じる。
翼の表面に銃弾が当たる。が、ダメージは無い。翼は盾にもなるのだ。
「ばあ」
翼を開いた途端、目の前に舌を出したストラーフ。瞬間移動だ。
ガキンッ!
突き出された鎌を、TMPで受ける。TMPは壊れて使い物にならなくなった。
ライトセイバーを伸ばす。ストラーフはあろうことかぷちマスィーンを盾にして後退。マスィーンズ
は爆砕。ポリゴンになって消える。
「マスター、瞬間移動のパターンは!?」
『今のところ直線距離でしか移動していない』
つまりいきなり後ろに回り込まれることは無いということ。だが、横に移動した後、後ろに、
と二段階を踏めばそういった機動も出来てしまう。
あまり意味が無い。
「そうよ、この瞬間移動は自由自在なのよ」
マイティの懸念を見透かしたかのように。ストラーフは笑った。
「しかも」
真横。
「何度も使えちゃう」
真後ろ。
「くうっ……!」
マイティは宙返り。ランディングギアでオーバヘッドキックを浴びせる。
「きゃんっ!?」
頭に命中。ストラーフは急速に落下する。マイティはアーミーブレードを両手に装備。
「やったわねぇっ」
浮島を蹴り、目の前に瞬間移動。
予想通り!
マイティはブレードを振り下ろす。
瞬間移動した直後は瞬間移動できない。当てられる!
しかし、ストラーフは消えていた。
「予想通り」
頭上から声。姿勢制御による限定機動!
「お返しよ♪」
頭をぶん殴られ、マイティは一瞬気を失う。
屈辱。殴られるのは一番そう。これは人間も神姫も変わらなかった。
「シロにゃん!」
「にゃーっ!」
いつのまにか接近していたウイングユニットがストラーフに体当たりを仕掛ける。
「そんなハッタリ無駄!」
ズバッ
鎌で一刀両断。ウイングユニットは消えてしまう。
48 :
マイティの人:2006/10/20(金) 21:56:58 ID:IC9CQA82
『主義と固執は違うのよ』
ストラーフのオーナーが言う。
『何を……』
『通常装備だけではおのずと限界がある。あなたも薄々感づいているはず』
『何が言いたい』
マスターは苦虫を噛み潰したような顔をした。
『あなたの実力ならファーストには行けるでしょう。でも、ファーストでは固執は許されないわ。
認められたあらゆる手段を使わなければ勝てない場所よ』
『アドバイスのつもりか』
『あなたがあの片足の悪魔と戦いたいのなら、ね』
『……!!』
その名前が出てきたことに、マスターは驚きを隠せなかった。
モニターから嫌な音がした。
ストラーフの鎌が、マイティの額を刺し貫いていた。
驚愕に目を見開くマイティ。ポリゴンの火花を撒き散らして、消滅。
『試合終了。Winner,クエンティン』
マスターは初めて、相手の神姫の名前を知った。
マスターはしばらく、コンソールに手をつきながら前を見つめていた。
ハッチの開いたポッドに座り込みながら、マイティはおどおどするしかない。
「帰るぞ」
唐突にそういわれたので、マイティは立ち上がる際転びそうになってしまう。
ねぎらいの言葉を掛ける店長も無視して、マスターは足早に店を出た。
了
>>44 そ う だ っ た の か ! !
勉強不足スマンorz
うむ。この流れは多少の妄想は書き込みできそうだね。
神姫の2036年世界では軍事、犯罪、人権の問題はなんとなく大丈夫な設定。
夕方5時にテレビで放映できる程の安心アニメ設定な感じで。だってどれも真面目に考えると神姫なんて技術的にできても玩具として市販されるわけねーってなるし。
ごめんなさい。本スレとの誤爆……
今日はもう寝よう。
……「ドキドキハウリン」「アニメ化」 この2つのキーワードが頭をよぎった。
「静香、大変です!」
「……どしたのココ。あたし、次の大会に使う服の準備で忙しいんだけどー」
「わ、私達が、アニメ化しちゃうそうですよ!」
「そうよ? 言ってなかったっけ?」
「聞いてませんよ……。だって(自主規制)は(自主規制)だし、(自主規制)は
(自主規制)になってるし、(自主規制)だって(自主規制)じゃないですか!
こんな第三次世界大戦がいつ起こるかって時代に、どこのテレビ局がアニメ
なんてやるって言うんですか!」
「…………」
「神姫だってもともとは軍事兵器の民間転用だって忘れたんですか!?」
「…………」
「答えてください、静香!」
「……テレビ東京があるじゃない」
「…………納得です」
>>52の書き込みにそんな夢を見た今日この頃。
「ねここ、雪乃ちゃん大変よ! 貴方たちを1日中Webカメラで中継しちゃおうって企画が!」
「……私はともかくねここは一日中寝てたりしますよ、つまらなくありません?」
「……それはそれで?」
と、
>>53の書き込みを見て自分に欝になった今日この頃
そして テレ東、見事納得。やっぱ大きいお友達前提の深夜枠ですかねっ
「大変ですマスター!」
「どうした十兵衛!!」
「新番組のお知らせです!
魔女っ子神姫ドキドキハウリン!毎週水曜午後六時からテレビ東京で放送開始です!」
「なんだって!?これは絶対チェックしないと!!って俺達は!?」
「私達はどっちかと言えば深夜帯かと…」
「う…」
「ま、魔女っ子神姫ドキドキハウリン!水曜六時! ここに、はいぱー☆降臨っ!」
「ま、魔法使って無いです…(ゴスッ!)うが!」
「言うなって…」
番宣CM風(十兵衛編)でした。
流れを完全に無視して超短編投下。
白くなかったらすまん。
あるマオチャオの1日?
ボクはネコなのにゃ。
ボクの名前はまだ登録されてにゃい、だからご主人様はボクを「ネコ」と呼ぶにゃ
今日は朝から煮干をもらったにゃ。
とってもおいしかったにゃ。
それからご主人様はあそんでくれたにゃ。
でも急にボクを置いて出かけていったにゃ。
さびしいにゃ。 部屋に一人だととってもさびしいにゃ。
さびしくてたまらなくて、ヒザを抱えたままボクは寝ちゃったにゃ。
「ネコ、ネコ?起きろ〜〜」
ふにゃ……?
ご主人にゃ、ご主人が帰って来たにゃ!!!
ぼくはご主人様に抱きついたにゃ。
ふにゅ?これなんにゃ?
ぷれぜんと?
……これ、ボクの大好きなねこまんまセットにゃ。
ありがとうなのにゃ、ご主人様!!
名前をまだくれにゃいけど、こんにゃふうにボクにおいしいご飯をくれるご主人様がボクは大好きなのにゃ。
〜end〜
57 :
マイティの人:2006/10/20(金) 23:10:01 ID:IC9CQA82
「マスター、早く、早くテレビをつけてください!」
「いったいどうしたんだマイティ、そんなに慌てて」
「魔女っ子神姫ドキドキハウリンがはじまっちゃいます!」
「何っ!? それは大変だ。これを機会に60型大画面立体テレビと10chサウンドシステムと
共鳴振動ソファを買ってホームシアターを作るぞ!」
「きゃー、マスターってば太っ腹ー!!」
キャラが違うorz
「わぁ〜い、ドキドキハウリンの時間だぁ☆」
「今週はどんなコスチュームなのか楽しみですね、ねここ」
「うん☆先週はメイドさんで〜、その前はナースさんで、そのまた前は婦警s……」
「あれって毎回ココちゃんが実際に着た画像を資料として送ってるらしいわよ」
「……既にコレ1年近くやってますよ」
……こんな感じでリトライorz
59 :
アネゴ書き:2006/10/20(金) 23:21:31 ID:pS/vunO8
いまさら短編にも戻せないので投下してしまいます。
大会後、旅館大木楼。
「ただいま〜」
「おかえりなさい、三郎さ…ひいっ!」
良美が見たものは玄関に捨てられているボロ雑巾(注:三郎)と3人の女性。
「さ、三郎さん…」
「良美さん、今日この人たち泊めてやって……たの……む…」
「三郎さん!三郎さん!」
すぐに男手を呼ぶ良美。
その様子をみて静香が奈緒に質問する。
「良美さんという方、三郎さんのお姉様ですか?それにしては顔が似てないようですが…」
「あの方は三郎様の同級生でお母様ですわ。」
「はぁ?」×複数
その場にいる誰一人、それを理解できる人はいなかった。
宴会場ではすさまじい奇声とその他もろもろの笑い声が聞こえてくる。
「ごめんね良美ちゃん、この埋め合わせは必ずするから」
「いいのよ、支払いは奈緒さんが持ってくれますし、うちも久々に潤って…」
「……本当にゴメン、いろんな意味で」
良美は三郎の額に絆創膏を貼り、鼻先をこつんとつつく。
「はい、おしまい」
「あ痛っ!…それもこれもあの明日香とかいう銭ゲバ娘のせいで…」
「あらあら…」
良美は押し入れの奥からあるケースを取り出す。
「三郎さん、ちょっとお仕置きしてあげましょうよ、ふふふ…」
中を見た三郎は驚愕した。
「こ、こいつは!」
60 :
アネゴ書き:2006/10/20(金) 23:22:41 ID:pS/vunO8
宴会場に帰ってくると、そこでは3人の女性が仲良く語らっていた。
みんなに声をかける。
「おーい、露天風呂使ってもいいってよ!」
女性陣から歓声が沸き起こる。やはり女性は温泉好きだ。
「そうそう、神姫用のフレッシュ(肌色)素体あるから貸し出ししてくれるってさ」
武装神姫の電子頭脳はすべて頭部に搭載されていて、頭部は耐水耐圧がしっかりしているが、ボディは基本的に生活防水程度しかなされていない。
温泉のような特殊な水質に対応した耐水素体の貸し出しを行なっている旅館もあるのだ。
明日香がギロリと睨む。
「混浴……じゃないわよね」
「ああ、大丈夫。俺は気にしないから」
「絶対入ってこないでよ!」
各々の部屋へ戻る女性陣を尻目に、三郎はニヤリとほくそ笑んだ。
(ふふふ、俺の作戦にかかったな…)
その手にはあのケースが握られていた。
「すごい大きさですわね…」
バスタオルを巻き、肩にココを乗せた静香は感嘆した。
乳白色に濁ったその天然温泉はかなりの広さで、暗さも相まってかなり幻想的だ。
「あら、このお湯、まるで三郎様の精の色みたいですわ」
「な、奈緒!あんたまさか…」
静香と明日香が明らかに狼狽している。
「ちょっと話を聞かせてもらいましょうか…」
61 :
アネゴ書き:2006/10/20(金) 23:23:41 ID:pS/vunO8
「……三郎の母親にもびっくりしたけど」
「奈緒、あなたもひどい目にあったわね」
明日香と静香はため息を吐いた。
「あら、私は幸せですわよ。男の人が入ってくるときってすごく切なそうな顔するんですもの」
さらりと言ってのける奈緒。
「こんな年下に性を語られるとは…」
「なんか惨めね」
二人には奈緒が大人に見えた。
「きゃーーっ!」
突然の悲鳴。
それは4人の誰も発していない。ということは…
「マルコ!」
「ココ!」
その時、露天の岩の上に立っていたのは…
「あら、三郎様」
「あら、じゃないわよ!」
奈緒のとぼけた応対にとっさに身を湯に沈める二人。
乳白色の温泉のせいでその肢体はかろうじて隠されたが、体を出すことができない。
「ふふふ、そこの銭ゲバ娘!今こそ復讐のときだ!」
二人の神姫を抱えてきたのは…
「へ、兵士?」
そう、迷彩服に身を包んだ黒人のフィギュアだった。
「神姫の素体にミリタリーフィギュアの外装を装備した「ボブ」と「ジョン」だ!」
2体のフィギュアは「ハ〜イ」などと手を振っている。
「なんて悪趣味な…けどマルコがそう簡単にやられるはずが…」
「分かってないなぁ。この耐水素体は外部から操作できるんだぜ」
三郎が勝ち誇ったように笑う。
「サブロー!あったよー!」
アネゴが走り寄ってくる。
「あらあら、それは…」
そう、静香が作ったココのコスプレ服である。
三郎は満足気にうなずく。
「ボブ。マルコにセーラー服を着せてあげるんだ」
「イエッサー!」
「いやぁぁぁ!やめてぇ!」
明日香の悲鳴が響く。
62 :
アネゴ書き:2006/10/20(金) 23:24:40 ID:pS/vunO8
「あらココ、素敵な格好ね」
メイド服に身を包んだココはペタンと腰を落とした。
アネゴがコントローラーの説明をする。
「…これでジョンとココの操作法はバッチリだよ」
「じゃあ…ココ、ご奉仕して差し上げなさい」
立ち尽くすジョンの股間にココの顔を近付ける。
「静香…やめてください、やめてください」
唯一自由になる首を背け、抵抗するココ。
「ジョンさん、ココの頭を掴んでしまいなさい」
「ねじこんでやるヨ!」
ジョンは頭を掴み、自らの股間にココの顔を押しつけた。
「んー!んんんーっ!」
ココがビクンビクンと震える。快感を伝える電気信号が走っているのだろう。
「いい反応よ、ココ。私嫉妬しちゃうわ」
痙攣し、仰向けに転がるマルコ。
立ち上がったボブが、自らの股間に手を掛ける。
三郎はコントローラーのオタマジャクシボタンを押した。
その瞬間、ボブの股間から白い粘液が発射された。
「ローション発射!」
「きゃあああああっ!」
マルコと明日香が同時に叫んだ。
まるでエロ漫画のように大量に放出される液体がマルコに降り注ぐ。
ココはM字開脚状態で身動きが取れない。
「静香…恐い…恐いです…」
「ココ、とってもきれいよ」
ジョンかゆっくりを腰を合わせる。
股間部と股間部が触れ合った瞬間、ココが叫んだ。
「痛い、イタァァァァァイイッ!」
「あら、すごくリアルね」
ジョンはゆっくりと腰を動かし始めた。
「あっ!がっ!あうっ!中に、中にビリビリくるっ!」
股間が触れ合うたびにココは激しく震えた。
「股のジョイントを砕いてやるゼ!」
「あぐっ!ううーっ!静香ぁ、静香ぁっ!ふぇぇぇん!」
63 :
アネゴ書き:2006/10/20(金) 23:25:45 ID:pS/vunO8
作業を続けているボブを見ながら三郎が続ける。
「これって親父の持ち物なんだけどさ、神姫同士のエロい様を見ながら自分達もやるとサイコー!ってことで自作したらしいんだ」
「変態…」
「貴様の目の前でボブがマルコにエロいことをするのだ!」
「いやー!変態!変態ーっ!」
明日香のリアクションを見て三郎が勝ち誇った顔をする。
「あ、ココはお返ししますね」
「いや、ココにもやっちゃってくださいな」
突拍子もない静香の言葉に場が凍り付く。
「ココが私の作った服で黒人にいいようにされる姿が見たいわ…」
「し、静香…そんなぁ…」
このマスターと神姫は普通とは違うようだ。
「明日香ぁ、体が動きません…」
セーラー服姿にされたマルコのスカートの中にボブが顔を入れる。
「俺のテクをくらいな!」
その瞬間、マルコの体がビクンと跳ねた。
「あっ、あっ!なにっ!これっ!」
「性感帯に位置する部分に微弱な電気発生機があって、人間のような快感を擬似体感できるんだと」
「明日香、明日香…ひぐっ!ううっ!」
「三郎!それ以上やったらコロス…マジコロス…」
近くに寄ってきた奈緒が明日香にそっと耳打ちした…
「………円でよ……かしら?」
「よし、マルコ!遠慮なく花を散らしなさい!」
「明日香……私を売りましたね」
64 :
アネゴ書き:2006/10/20(金) 23:26:50 ID:pS/vunO8
マルコは四つんばいにされ、その後ろにボブが立った。
ボブがマルコの脚を掴む。
三郎がニヤリと笑う。
「さぁ、手押し車の時間だ」
手押し車の態勢で股間部が接触する。その瞬間、マルコの股に電流が走った。
「ああああああっ!放して、股から離れて!」
「このままで5m歩くんだ!」
「イエス、ボス」
ボブは容赦なく行動を開始した。
「ココ〜ココ〜、大丈夫〜」
静香の問いにもココは答えない。
力なく下がる四肢をよそに、ジョンは必死に腰を打ち付けている。
「さすがに底無しが相手じゃキツイわねぇ…」
ジョンは何度目かのローションをココに発射した。
ココの素体は白く塗れ、まるでマオチャオのようだ。
「あと…30cm…ひぎっ!」
手押し車で必死に歩くマルコ。
「関節が…バカになっぢゃヴヴヴヴッ!」
マルコはゴール目前で力尽きてしまった。ボディが小刻みに震えている。
「ゴールできなかったネ、お仕置きヨ!」
ボブが乱暴にマルコを掴みあげ、顔面にローションをぶちまけた。
「ぶぶっ、むぶうっ…」
すさまじい水圧にマルコは目も開けられない。
「これはエグいわね…」
明日香もさすがに引いている。
「結構つらいんですよ。繋がったまま肘に力を入れるって。」
「へ?」
奈緒の言葉に明日香が凍り付いた。
三郎は満足した笑みをうかべる。
「よし、ボブ!最後はあの銭ゲバ女にローション発射だ!」
ボブがゆっくり歩いてくる。
「……いい加減にしろーーっ!」
明日香は湯から上がり、ボブを掴むと思いっきり投げる。
それは空気を裂きながら三郎目がけ飛んでいき、三郎に命中した。
65 :
アネゴ書き:2006/10/20(金) 23:27:56 ID:pS/vunO8
「はぁ、はぁ…」
明日香は隠すものも隠さずにズカズカと三郎に詰め寄った。
「おい、さぶろ……」
気絶した三郎の股間がもぞもぞしている。
奈緒が駆け寄ってそのファスナーを下ろすと…
「アネゴお姉様!」
「よ、よう」
アネゴはバツの悪そうな顔をして笑う。
「他の神姫がよろしくやってるから、アタシもちょっと…」
見ればアネゴは三郎のモノを大事に抱え込んでいる。「三郎様の男根、独り占めなんてずるいわお姉様!」
「ここんとこ奈緒ばっかりじゃないか!」
明日香は二人の争いを呆れたように見ているしかない。
「どうしたの?」
静香がやってきたので、明日香は斯く斯く然々と説明する。
「まったく、こんなバカのどこがいいんだか…」
「うふふ、私も一度やってみたいわ…」
「静香さん、興味本位で握らないでください!」
「だから最初はアタシだって!」
静香も争奪戦に加わってしまい、明日香は頭を抱えて湯槽に戻っていった。
「旅は女を大胆にするのね…」
ココとマルコはまだ犯され続けていた。
「マスター、たすけてくださぁぁぁぁい〜」
おしまい
66 :
アネゴ書き:2006/10/20(金) 23:30:41 ID:pS/vunO8
投下完了だが、
>>62と
>>63が逆だorz
色々削ったりして餅米落ちちゃったから作品に愛がないぜ…自己嫌悪。
67 :
新参者1/2:2006/10/20(金) 23:57:29 ID:HSPhsvZL
新規もちゃんと入れるよって証明のために初参加
日常系単発シーンものでいければいいな、と思ってます。
(突貫作成なんでこれで終わるかもしれないですけど)
<<ある日のウェイ>>
『さて、次の挑戦者は――!』
背後、テレビから聞こえてくるのは騒がしいだけの音。
たしか神姫が参加する運動会のようなものだと思っていたが、ちょっと雰囲気が違うようだった。
俺は興味ないから見てないし、見る気もない。
テレビを見ているのはハウリンモデルの神姫、ウェイだ。
彼女は今日買ってあげた椅子に行儀よく座って、コーラ片手にテレビと見つめていた。
公式バトルには参加したがらないウェイだが、他の神姫が戦ったり競い合ったりするのを見るのは嫌いではないという。
もっとも、見ている間表情を変えないのだから楽しんでいるのかはよくわからないが。
そんな彼女がテレビに夢中?になっているのを幸いとばかりに、俺はパソコンと向き合っていた。
モニターに写っているのは検索画面の一覧、三日ほど前から調べ残りはわずかとなっていた。
検索内容は『ストラーフモデル 販売情報』だった。
ウェイに友達としてもう一人神姫を増やそうと思っていたのだが。
――やっぱりどこ品切れか。
ウェイに聞こえないよう心の中でつぶやく。
この三日間、武装神姫を取り扱っているすべての店を調べた。だがどこもかしこもストラーフモデルは完売状態だった。
「人気ありすぎ」
自分でも予想外だった事態に思わず声が漏れた。
すこし残念に思いつつも、展開していたウィンドウのいくつかを閉じる。
あと調べていないのは聞いたこともないような怪しげな名前の店ばかり。
もしなければここは素直に諦めよう。そう思ってマウスに手をかけたところで――
「主? 一昨日から何を真剣に見ているのですか?」
すぐ耳元からウェイの声が聞こえてきた。
まずい! 俺は慌ててダミー用の画面を開く。
ウェイは起動時にちょっとあって、俺に対してすこし偏愛傾向にあった。
なんというか、ものすごく嫉妬深いのだった。
俺が他の神姫のことを話すだけですぐに機嫌が悪くなるし、新しい神姫を買おうと話したときなどは「やっぱりわたしはいらない子なのですね」なんて、
しばらく部屋の陰に隠れてでてこなかったこともあるくらいだ。
だから今回もストラーフモデルを探してたことは内緒だったのだが。
「主。主はやはり、わたしよりも生身の人間が好きなのですね」
寂しげなウェイの声に、パソコンのモニターに目を向けて――思考が止まった。
写っていたのはダミー用のニュースサイトではなくて、
「ですが……あの、これはすこし……」
ごにょごにょと歯切れ悪くウェイの声は小さくなっていった。
68 :
新参者2/2:2006/10/20(金) 23:58:23 ID:HSPhsvZL
ウェイが困るのも当然だろう。写っていたのはストラーフ探す片手間でやっていたエロ画像保存の、その一画面だった。
しかも内容は自律式触手型玩具による陵辱映像。
たぶん一般男性なら目を背けつつも体の一部が反応してしまうような強烈なシーンだった。
「いや、これは、さっき間違って……本当はこっち……って、あ」
自爆した。たしかに今俺は自爆スイッチを押してしまった。
だってエロ画像が消えて出てきたのは、
「……そういうわけですか」
『ストラーフ完売』『ストラーフ再販は○月』『ストラーフ 入荷待ち』『ストラーフ安く売ります』
……などと、ストラーフを買おうとしているようにしか見えない画面の数々だった。
「わたしだけって言ったのに……」
肩に痛みが走った。ウェイの小さな指がまるで穴を開けようかという強さで突き立てられる。
横を見ればその瞬間に目潰しでもくらいそうで、正面を向いたまま俺はパソコンの電源を落とした。
真っ暗になった画面に自分の引きつった顔とうつむいたウェイの姿が映っていた。
「あるじ……」
冷たく、思い声が直接鼓膜を震わせる。
「撃っていいですか?」
「ごめんなさい、アレしますから許してください」
モニター越しに見えるウェイはいつの間にか蓬莱一式を構えていた。
彼女の周りにいるプチマスィーンが持ってきたのだろう。相変わらずいい仕事しやがる。
「アレですか。なら許します」
即答だった。さすがはアレの効果。ちょっと辛いが蓬莱一式を喰らうよりはマシだろう。
こないだなんて丸一日意識を失ってたからなぁ。
「主、早くしてください」
なんて考えている間にもすでにウェイは準備万端なようだった。
「はぁ」とためいきをついて彼女が横になったベッドに俺自身も体をもぐりこませる。
そして……
「はぁ、ぁ……あるじさまぁ―――」
明かりが消され、暗くなった部屋の中にウェイの喘ぎ声が響く。
その声に無意識ながらも下半身の一部が反応しているが、決してやましいことはしていない。
俺がしているのはただ彼女の髪を撫で続けているだけだった。
ウェイが安心して眠れるように一緒に寝て、抱きしめて、頭を撫で続ける、朝まで。
それがアレの内容だった。
ウェイは撫でられるのが好きで、本当に気持ちよさそうな顔で眠っているのだが、
「ぁ、ぃぁ……」
寝言とはいえ、なぜそんな声が出るのか疑問に思いつつも、
「明日はきついなぁ」
時計を見つつため息をつく。朝までまだ4時間もあるのかと。
それまで喘ぎ声、性的悪戯不可、不眠、という三重苦に耐えなければならない。
自分に非があるとはいえ、やっぱりこれは拷問ではないかと思う、ある夜のことだった。
69 :
ダメ師匠:2006/10/21(土) 00:02:13 ID:+EbJQTRH
>>67氏GJ!
んじゃ似非相撲投下ー
エストの未勝利記録更新も2桁に差し掛かったある日、一通の手紙が届いた。
面倒な事は省くが、未勝利者を対象とした特別な大会のお知らせらしい。
正直なところ乗り気ではないのだが、当の本人がワクテカしてる訳なので連れてってやるか。
あー、そのー、うーん、会場間違えたか?
目の前にある立て看板には
”ドキッ、神姫だらけの相撲大会(ポロリがあるよ)”
これはまたいつの時代のバラエティー番組ですか。
「私は相撲でも頂点に立つ神姫です。」
いやいやエストさん、頂点に立ってないから呼ばれてるんですよ、と。
これ以上無駄な労力費やす前に受付済ませて準備をしてしまおう。
「こちらが今日のレギュと装備となっております。」
相手の装備を全部剥くか、ステージから押し出せばOKなのか。
つか主催が剥くとか書いてる時点で怪しいな。
装備はこの肉襦袢もどきのみで、勝敗に関係なくポイント加算、と。
必要以上にギャラリーが多いのは気になるが、まあ何とかなるだろう。
風船に手足が生えたような姿の神姫がお互いに睨み合うが、かろうじて手が相手に届く状態では微笑ましいだけだな。
歓声が上がっている、どうやらマオチャオがステージから落とされたらしい。
ん?何か様子がおかしいぞ。
肉襦袢が割れてマオチャオに絡み付き、まるで着ている服が破れて素肌が露出しているような状態に見える。
要は素体の色を全部肌色にしただけなのだが、見る人によってはエロくみえるんだろう。
パシャパシャ
一斉にフラッシュが焚かれ、敗者の痴態がカメラに収められる。
神姫でポロリなんておかしいと思った、意図的にポロリっぽく見せてるだけじゃないか。
この様子だと剥いた時にも同じ状態になってそうだな。
「帰るか。」「帰りましょう。」
珍しく息が合い帰宅する訳だが、家に着くまで肉襦袢状態で肩の上に乗せる事になり、違う意味で恥ずかしい思いをした。
71 :
マイティの人:2006/10/21(土) 00:17:49 ID:SvYNoH/l
どうもどうも、マイティの人です。
新参者さん本当にGJ。
そして私は久しぶりにえちぃの書いてみますよヒャッホー!
ぱかぱか。
「うーむ、やっぱり何度見ても素晴らしい……」
ぱっかぱか。
「ご主人様、口調が変わってます」
股を開いたり閉じたりしながら、私、犬型MMSハウリン『シエン』は言った。
あれからご主人様は、毎晩のように私にこの、……その、「ぱかぱか」をさせる。
正直に言って何度やっても恥ずかしくて仕方が無いのだが、ご主人様が喜ぶなら,と、私
は拒否しない。まあ、そもそも、やれと言われれば神姫に拒否権など無いのだけれど。
それに、これを始めてから一向に気になってしょうがないものがあるのだ。
ご主人様の股間部の、ふ、ふ……ふくらみだ。
私のこの行為でご主人様が欲情しているというのは、役に立っているところは嬉しいのだ
が、素直に喜べない所は、ある。
それにご主人様はあそこを大きくさせるだけで,行為に及ぼうとはしない。こんなことを言う
のも悪いが、躊躇無くやるような外見をしているというのに。こんなこと考えるのは神姫として
ありえないことだろうか。バグが発生しているのかもしれない。ずっとATに乗って揺さぶられて
戦っているから、ノイズか何かが拡大しているのかもしれない。少なくとも今は、定期的に
スキャニングしても何も出ない。
いたって正常。
でも……。
私はついに思い立つ。
ぱかぱかをやめて、座る。
「ん、どした? もう嫌か?」
私はテーブルを降りて、迷うことなくご主人様のふくらみの前に降り立った。ぽす、と座布団
が小さな音を立てる。
「すみません。動かないでいてください」
「お、おい!?」
声をあげるご主人様を無視して――無視できるということはやっぱりバグってるのかも
しれない――、私はズボンのファスナーを下ろす。そして中のトランクスをずらした。
ぼろん、と、ご主人様の巨大な一物が私の前に躍り出た。べち、とぶつかってしまって、
転んでしまう。
「し、シエン……」
「大丈夫です。楽にして、差し上げます」
私は起き上がって、両手で彼のモノを抱きかかえる。雄の臭いが嗅覚センサーを刺激す
る。嫌な臭いじゃ、ない。ご主人様の、ニオイ。
72 :
マイティの人:2006/10/21(土) 00:19:10 ID:SvYNoH/l
好き――。
私は恍惚状態に落ちながら、小さな舌を竿に這わせる。
ちゅっ、ちゅる……ぺちゅ、れるれる。
淫猥な音が部屋に広がる。食物を消化できる神姫は、唾液だって分泌できる。人間のそれ
とは大きく成分が違うが……、こういう用途に関しては、効果は一緒だ。
「ぐ、うぅ……」。
ご主人様が耐えられず、横になる。
私は彼の上に乗って、足も彼の肉棒に絡みつかせる。
熱くなっているのが分かる。彼のモノも、私自身も。
全身から分泌される汗、冷却液さえ、潤滑油にして満遍なくまぶす。
これくらいでいいでしょう。
私は全身を使って、ご主人様のものをしごき上げる。なめることも忘れない。
くちゅっ、ぷちゃっ、ぢゅにゅっ、ぬちっ
さらに激しく水音が響く。
もう彼の臭いが私に移っちゃっているかもしれない。
でも、損なのは気にならない。むしろうれしい。
カリの裏側を、舌でねぶり、手でこする。男の人はここが気持ちいいのだ。どこで知ったか
って? それは秘密。
「うおぉ……」
気持ちよさそうにご主人様がうめく。とろとろと先走り汁がにじみ出てきて、私の体を汚していく。
私の中から快感の波がやってくる。神姫だって気持ちよさを感じるプログラムはある。
アングラの愛玩用素体など使わなくたって。
「あぁ、はっ、ふうう……」
声を漏らしてしまう私。こんなにエッチな声が出せちゃうんだ。
さらにトリップしつつ、動きを激しくする。
ぢゅ、ぐちゅっ、ずちゅ、むぢゃっ
「ご主人様、気持ちいいですか、はうっ、気持ちいいですか?」
私の声はご主人様には届かない。彼は快楽に身をゆだねているだけだ。私だって、もう
何を言っているのか分からなかった。
一物が一段と大きく膨らみ、根元から熱いものがこみ上げてくるのが分かった。
あ、そろそろ、イきそう。
「だめだ、シエンっ……そろそろ、出ちまう」
「いい、ですよぉっ……。出してっ、ください。わ、私に、かけてくださいっ!」
「ぐおぁっ!」
びびゃっ!
精液がてっぺんから勢いよく飛び出した。
びゅぐるるっ、びるびっ、びゅるっ、びるるぅっ!
「ああっ、熱い! こんなに、いっぱいぃ!」
大量の白濁液が、真上から私に滝のように降り注ぐ。
一段と濃いオスの臭いが私のボディの上から下まで染み付いてゆく。
びゅびぅっ、びゅるぐっ、ぶびゅるっ、ぶゅるるるっ!
「ご、ご主人様、ごぼ、おぼれちゃい、ますぅ……」
彼の液体に浸かりながら、私は気を失った。
それからどうしたかって?
どうもしませんよ。私たちはいつもどおり、ATに乗って戦って、ファイトマネーをもらって
食べていってます。
ただ私は、毎晩体を洗うのが日課になりましたけれど。
了
この際バトル云々は他の方に任せるとして、自分はこう言った最初の形で行かせてもらいます。
○月+日
昨日考えたとおり朝一でメーカーに電話を入れ、自分の犬子と猫子の状況を説明。その上で大丈夫なのかと聞いてみた。
白子と黒子が来た当初は小さい子供くらいの挙動だったので許容出来たが、犬子と猫子はあまりにも犬と猫そのまま過ぎる。
実際、電話を掛けながら二人を構っているが、犬子は俺の投げたボールを追いかけてるし、猫子はねこじゃらしと格闘中。
武装神姫分があまりにも希薄過ぎる…。
で、メーカー側の返答は、薄々予想はしていたが『仕様』との事。
元々モチーフとなっている犬と猫を髣髴とさせる行動をするようプログラムされているが、それには個体差があり、家の神姫はそれが特に強く出ているらしいと言うのがメーカー側の見解。
ではアレですか?犬子が朝夕に散歩に行きたがるのも、猫子が家の柱で爪を研ぐフリをするのも仕様だと?
まんまではないかと言う言葉を飲み込んで、電話を切る。
仕様だと言い切られれば、こちらとしても納得せざるを得ない。
視線を横に向けると、白子に仰向けにされてお腹を撫でられている犬子と、黒子に咽喉を撫でられてゴロゴロと咽喉を鳴らす猫子。
これでは武装神姫と言うよりも、白子と黒子のペットではないのだろうか?
家の犬子と猫子が特に犬や猫としての行動が強く出ているのなら、他の家ではどの位なのだろう?
疑問が湧いてくるが、敢えて無視する。と言うよりも、これはこれで良いのではないかと納得する。
俺は犬も猫も好きなのだ。
白子と黒子と一緒に犬子と猫子を構いながら、不良品ではないだけマシだと多分に無理矢理結論付けて納得する。
さて、思考を切り替えよう。
犬子と猫子がどれだけ成長出切るか、それは俺にかかっているのだから。
さしあたっては言葉を教える事からだ。
今はまだ『ワン』とか『ニャー』とかしか言えない二人だが、武装神姫なのだから学習能力は白子と黒子と同じだけの物はあるのだろうし、覚えられるだろう。
そう思い立った俺は、母親が折角だからと取っておいた幼児向けの絵本を探しに行く。
気分は親と言うよりは、まだ飼い主の感覚に近い。
どうやら白子と黒子以上に手の掛かる娘になりそうな予感がして、苦笑か微笑みか判らない笑顔を浮かべる俺がいた。
>>1 スレたて乙。
また乗り遅れ気味…。 でも無理矢理乗るぜ! 新スレ祝いだぜ!(ぇ?
<<Pale Perfect Plastic Princess>> 〜風景ver.1〜
男は、夕暮れに翳った自分の部屋で、無心に小さな金属のパーツを弄り回していた。
相変わらず、掃除をされた痕跡もない雑然とした室内。付けっぱなしのモニターからは、
軽快なBGMに乗ってアナウンスが流れていた。
「…! …★☆!! 新番組『魔女っ子神姫ドキドキハウリン』!毎週○曜、午後6時、
好評放送中! …ご主人さまのハートを吠莱壱式で、GET!はうりんぐ!見てくれない
マスターはマァジカルステッキでポカポカ!なのだ!…」
そんな、苦笑を誘う通俗なキャッチコピーも、男には何の反応も起こさなかった。ただ、
薄暗くなっていく部屋の中で、憑かれたように手の中のパーツと格闘し続ける。
ふっ、と、男の手元が、いや、部屋が明るくなった。男はまるでうなされ続ける悪い眠り
からふっと目覚めたように、手元から目を上げた。
「マスター…」
部屋の壁際、シーリングライトのスイッチの脇、気遣わしげな表情を浮かべたストラーフ
型の神姫、リリスが佇んでいた。
「…あ、ああ…」
「目に悪いわ、マスター。明かりもつけないで。」
「………。」
リリスは、たしなめるようにそう言って、軽やかに跳躍した。
ナイロンとポリカーボネイト繊維で編まれた、リリスの人造頭髪が冴え冴えとした灯火
を跳ね返して光跡を残す。青銀色の、つややかな髪が流星のように空間に尾を引いた。
リリスは苦も無く男の前のローテーブルに降り立つ。着地したすぐそばに、彫像のよう
に座して動かない真珠色のアーンヴァル型神姫、コード=セラフを見とめると、リリスは
腰をかがめて、コード=セラフの白金色の前髪に口づけた。
男は手を止めたまま一連の叙情映画でも見るように、その風景を眺めていた。美しい、
あまりにも美しく一片の無駄もない、神姫たちの動き。その姿。その占める空間の存在。
リリスは、呆けたように自分たちを眺める男を振り仰ぐと、つかつかとテーブルを横切
って男の手首に自分の小さな、人の指先ほどの手をそっと添えた。
「もう…無理ばかりして。少しは休みながらやらないと…。それに、食事だって…」
「…ああ。」
その口ぶりはまるで男の母親のようだった。それとも家族、いや、恋人、だろうか?
リリスは手のひらのセンサーで男の体温、脈拍、生体電流を感知し、即座に健康状態
をチェックする。
ほっ、と、あきらめたようにため息をつきながら、リリスが顔をあげた。その視線が、
男の視線と絡み合う。何の言葉もかわさず、一人と一体が膨大な情報の奔流を交感する。
そこにあるのは、ただ二つの存在。だが、いまはまだその意味を、二つ自身以外には
理解できない。やがてそれが揺るぎなく確かな存在となることを、一人と一体もまだ、
はっきりと知ってはいなかった。
部屋の中には、付けっぱなしのモニターから、相も変らぬ華やかな音声と派手な宣伝
文句が流れ続けていた。
世界を満たした夜のしじまに、男の部屋の窓から煌々と白い光が漏れていた。…。
さぁて、また書いてくるかなぁ。書けるかなぁ…。
多分相手にされてないから言っちゃうけど、俺は気が向いたらバトルだろうがエロだろうが
何でも書くんだぜ!俺の書きたいものを書きたいときに書くんだぜ!だから触るななんだぜ!
まあ、才能とアイデア追いつかなくって書けてないから、その…まあ、ゴニョゴニョ。
>67 ◆Liqlb.lHs6氏
正直ファンです。
続きが読めてしあわせ。
>>75 ありがとうございます。
以降はこの形のままで行くと思いますので、
よろしければこれからもお願いします。
感想なども言って下さると参考になりますのでどうぞ。
お疲れ様です。やっと書きあがったので投下しますー。
夜。
寒さが強くなってきた、夜の商店街。
そこに氷雪恋は立っていた。
玩具屋のショーケース、そこに飾られている武装神姫。
それを恋はずっと見つめていた。
買えない。お金がない。小学生のお小遣いではとても足りない。
そこに男たちが声をかける。
「ねぇお嬢ちゃん、神姫欲しいの?」
「俺たちが買ってあげようか?」
下心丸出しの下卑た笑い。
「ちょっとビデオ撮らせてくれるだけでいいからさぁ」
「そうそう」
無言を肯定と受け取ったか、男たちは恋の手首を掴み、路地裏へと連れて行く。
恋はただ無言のまま連れられ、夜の闇に消えていった。
神姫狩りシリーズ 03
FOUNDLING DOG WALTZ
「納得、いかねぇ」
時刻は土曜の昼、場所は警察署。
桐沢静真(きりさわしずま)は、不貞腐れていた。
「なんで俺がケンカでしょっぴかれなきゃならねーんだ、くそっ!?
おまけにあのクソ兄貴っ!」
ここから回想。
『あ、もしもし警察ですけど。仕事中に申し訳ありません。実はお宅の弟さんが…』
『ウチにそんな弟はいないので煮るなり焼くなり犯すなり好きにしちゃってください。あと伝言よろしく。強く生きろ赤の他人、さいでに泊まってけ。兄は忙しいのだ。以上』
『……だそうだが?』
警官が同情したような目で見る。
『チクショーッ!?』
『なんかお前も大変だな……まあ強く生きろ少年』
短いが回想終わり。
「あーくそ、気分悪っ」
足元に転がっていた空き缶を思いっきり蹴飛ばす。からん、といい音を立てて盛大に転がっていく。
空を大きく飛んだ、わけではないのはご愛嬌。
「きゃっ」
空き缶が転がった先から、女の子の声が聞こえた。
「んぁ?」
静真がその方向を見る。
「お前は……昨日の」
そこには、沈んだ表情で恋が立っていた。
「あの……昨日は、ありがとうございました……」
状況を端的に記すと、恋が男たちに連れ込まれたときに静真が都合よく現れて助けた、
ただそれだけの話である。うん、よくある話だ。
ただ、ちょうど静真が腹の虫が最悪に悪かった時だったので路地裏どころか表通りでの大乱闘になってしまい、血ぃ出るわ粗大ゴミは飛ぶわの大立ち回り。
恋はそのあまりの乱闘ぶりに怖くなって逃走。まあ小学生の女の子だから当然といえば当然である。
かくて、「女の子を助けに入った」という美談部分は被害者逃亡のために無かったことになり、あとはものすごい大乱闘だけが残る。かくして見事に警察行き。
いちいち女の子を助けに入った、とあえて言うのもかっこつけてるみたいでなんか嫌だし、相手の男たちは自分らの悪事を自分から吐く訳もない。
ギャラリーのみなさんは事情を知らず喧嘩しか見ていない、かくして単なる傷害事件の出来上がり、というわけであった。
まあ、静真や相手が未成年の高校生なのが幸いであった。相手は元々普段から素行の悪い不良たちであったため、静真も停学ぐらいで済むという話。
ちなみに、いまさら停学になった所で問題はない。何故なら皆勤賞の野望は先月に兄によって阻まれてしまったからである。おのれ。
「ま、そういうわけだから気にするなよ。元々ムシャクシャしてたから丁度いい、ってばかりに自分で売ったケンカだし。だからお前にどうこう言うつもりはねぇし」
静真は歩きながら恋に言う。
「でも……」
「そうよ。静真の自業自得だもの。貴女が気にする必要はないわ」
静真の鞄から声がする。
「!?」
「おい、ベル…っ、外で出るなって」
静真の静止も聞かず、カバンのジッパーが内側から開けられ、小さな人影が飛び出す。
「武装…神姫…?」
静真の肩にのったそれは、悪魔型、ストラーフタイプ。
ただひとつ違うのは、ボディがまるでアーンヴァルタイプかのように、白い事。そして、巫女服のような神姫サイズの衣服を着ていることだった。ちなみに、巫女服のような、と称したのは、袴部分がミニスカート状になっているからである。
「ええ、そうよ。初めましてお嬢さん。私はベル。よくありそうな名前なのは静真のネーミングセンスの悪さだから気にしないで」
「だからお前はオーナーを敬うって気持ちをだな…ん? どうした?」
恋がベルを凝視していることに気づいた静真が問いかける。
「いえ……なんでもないです」
「なんでもないことないだろ。あ、いやな、この服は俺の趣味じゃないぞ、こいつが服を着せろってうるさくて」
「そうじゃないんです。ただ……ちょっと、思い出してしまって」
「武装神姫…?」
「はい……」
それきり、恋はしばらくの間、口を閉ざす。ややあって、ぽつり、と言った。
「私も、神姫が欲しかったんです。そして、その願いはかなったけど……」
「けど?」
「……殺されたんです。いきなり襲われて。
わかってる、本当はそれでよかったんだって。私は……でも、それでも、あの子は私の友達だった…」
(……)
事情はわからない。静真にはわかるはずもない。彼女はきっと色々な事があったのだろう。
その傷は彼女自身のもので、知り合ったばかりの自分が口を出していいものではないのだろう。
(でもまあ、ほっとけねぇよなぁ)
関係ないと突き放すのは簡単だが、それはなんというか嫌だと思う。美学、なんて大層なものじゃない。性分、ってやつだろう。
静真は恋に追いついて言う。
「恋ちゃん、だったっけ。今時間ある? ちょっと見せたい、面白い場所があるんだけど」
「レンタルシンキブース…?」
恋は、その店の看板を読み上げる。
「ああ。ま、入って入って」
「お邪魔します…」
自動ドアの前に立ち、中に入る。すると、
「いらっしゃいませにゃーーーっ☆」
いきなり、甲高い声が響いた。
テーブルの上にさらにテーブル。小さい。そしてそこに猫型MMS、マオチャオが座り、笑顔で手を振っている。
「ここは…? え、ええと、こんにちは……」
「うにゃ。お客さん初めてだネ? アタシは受付嬢のマオファ。よろしく。んー、しかし…しずっち、まさかお前さんがロリコンだったとは痛たっ!?」
静真のデコピンがマオファに炸裂する。
「黙れバカ猫。香織さんは?」
「てんちょーならすぐくると思うけど。それよりも誰がバカ猫だにゃ、だいたい…」
「え、ええと……?」
展開においつけずにうろたえる恋。
そのとき、受付の奥のドアが開く。
そこから現れた20代半ばぐらいの眼鏡の女性が、マオファをひょい、と掴みあげる。
「うにゃ?」
「はいごめんねー。あら静真君じゃなーい、久しぶりやなー。何やそちらのお嬢さんは? 何、キミロリコンやったん?」
「はははははははははあんたら揃いも揃ってなあこんちくしょう」
「日ごろの行いね」
「てめぇまでっ!? あー、ごほん。えーと、ここはだな」
「まあまあ」
女性…香織が静真の言葉をさえぎる。
「百聞は一見にしかずや。見てもらったほうが早いし、びっくりすると思うけどな?」
「わぁ……」
思わず声が漏れる。
広い部屋は、デパートや遊園地の遊具スペースのような様々なおもちゃが置いてあり、そこには子供たちと、武装神姫が遊んでいた。
「武装神姫……こんなに」
「そや。たくさんおるやろ? この店はな、武装神姫を貸し出して遊んでもらう店やねん。
ある意味、神姫たちの孤児院みたいでもあるわな」
「孤児院…?」
香織に続き、ベルが言う。
「そう。ここの半数の子たちはね、捨て神姫なの。人間の都合で捨てられた子、飽きられた子、壊されてそのまま廃棄を待つだけだった子……それを物好きなこの人が、借金してまで買い集めたりあるいは貰ったりして来て」
「ベルちゃんあのな。物好きはないやろ」
「じゃあ酔狂、ね。新しく売るんじゃなくて、子供のお小遣いで借りれるような金額で貸し出すなんて、酔狂もいいところ。儲け、出てないんでしょう? まったく、理解できないわ」
「あいかわらず言うことキツいなぁ。まあソコがかわいいんやけどね」
「そぅかぁ?」
静真が嫌な顔をする。
「そうや。んーと、こほん。まあそんなワケでな。武装神姫って、結構高いやろ? 特に拡張パーツやらなにやらそろえたりとかはとても子供じゃ無理や。
親に買ってもらえたり、お年玉貯金でどうにか出来る子はまだええ。
でも買えん子はぎょーさんおる。わかるやろ」
「はい……」
「そんな子たちのためにやな、武装神姫を貸し出して、遊んだり話したりする店や、ここは。
武装神姫は人間の友達、パートナーや。人間は、特に子供たちはもっともっと神姫と触れ合わなあかん。ロボット技術が発達して文明が豊かになっても、大切なものは何も変わらん。
心や。心と心の触れ合い、コミニュケーションが大切や。
そしてせっかくの心をもった人間のパートナーとなれるロボット。こりゃもう、触れ合う機会はあればあるほどええ。違うか?」
「違わないと、思います…」
目を輝かせる香織に、恋も頷く。
「まあ、えらそな事言うとるけどな、確かにベルちゃんの言うとおりに酔狂かもしれへん。
だけど見てみ。ここに来てくれる子供たちの笑顔。
私はこれが見たくてこの商売やってんねや」
香織に促されて、恋は見回す。
確かに、そこには笑顔があった。
……私も、あんなふうに笑えるのかな。
恋は思う。
思えば。サマエルと共にいた時、私はこんな風に笑えていただろうか。
覚えていない。
それが、寂しかった。
この店には、神姫サイズの遊戯場から、神姫のオンライン仮想バトルの機械まで揃っていた。
バトルに関しては店の性質上、公式リーグへの登録は行わずにオンラインでの草バトルを行っているらしい。
確かに、レンタル屋という性質上、ひとつの神姫のオーナーは毎回変わるし色々と面倒だから、だ。だがそれで特に不都合はないとのことである。
確かにこの店の客層は、いずれ神姫を購入し公式リーグで戦うための練習を行うユーザーや、単純に神姫と遊ぶ目的の子供などが大半を占めている。
まあ、中には……
「はぁはぁ犬子たんの素体萌え〜」
「お股を開いたり閉じたりさせて下さい!」
なんてのもいるのだが。あ、撃たれた。
閑話休題。
客はここに用意されている神姫たちを指名して借り受ける。値段は、店内では一日500円、一泊二日で800円。
人気のある神姫は中々借りることもできないのも、「レンタルビデオ屋と同じ」である。
そこ、間違ってもホ○テ○みたいと言うな。
「……」
だが、恋はその光景を黙って見ているだけだった。
お金は確かに、神姫と遊ぶくらいのお金はある。しかし、どうにも気が乗らないのだ。
考えることが多すぎる。考えてしまうことが多すぎる。
捨てられた神姫。壊された神姫。ここにいる大半は、そうして死んでいく運命だった成れの果て。
捨て犬。捨てられたペット。ゴミ。いらない子。
そういう単語が次から次へと浮かぶ。
だから、思ってもいないこと、思ってはいけないことが次々と浮かぶ。
サマエルの眼差し。友達だった。友達だった? 本当に?
あの女は言った、操られていると。
それは嘘。私は自分の意思で。自分の意思で? 自分の意思で多くの神姫を操った?
違う。
何が違うの?
友達? 笑わせる。道具のように扱った。道具のように扱われた。だから道具のように。
友達という言葉で隠して、自分の醜い欲望を隠して。
何が違う。
ここにいる神姫たちを捨てたオーナーたちと……何が違う!
――何も、違わない。
だから私は、ここにいる子たちのように笑う資格はない。笑う権利もない。
「お、おい恋ちゃん!?」
恋は、罪悪感に苛まされて立ち上がり、走り去る。静真はあわてて後を追おうとするが、しかしベルに止められた。
「放っておきなさい」
「でもよ……!」
ベルは神姫サイズの湯のみにお茶を淹れて飲みながら静かに言う。
「構って慰めるだけが優しさじゃないわ。どんな物語も、乗り越えるのは本人よ」
「だからって、見捨てられるかよ」
それに、ここに連れてきたのがまずかったのかも知れないし。そういう静真にベルは平静に答える。
「見捨てるのと放っておくのは違うわ。それにね静真、あなたは彼女をここに連れてきた、それでよかったのよ。
どんな形であれ、前進することはいい事よ。ただ立ち止まるよりは」
後は、道を間違ったり踏み外すようならそのときに支えてあげればいい。でも、今は違う。
ベルはそう続けて、お茶を飲み干した。
「――――でも、それでも。賢い思考よりも愚直な行動を取るのよね」
律儀にも聞くだけ聞いた後で再び追いかけて走り去った自分のマスターを見送る。
「本当に愚かで――――人間って、本当に理解できないわ」
その光景を香織はカウンターで眺めて、思う。
確かにそうかもしれへんな。でもね、ベルちゃん?
そう憎まれ口を叩くあんたの顔、いっぺん鏡見てみぃや。
すごく、優しい……いい顔、しとるよ?
「はぁ、はぁ……」
走った。恋は荒い息を整える。ここはどこだろう。
まだ店の中、建物の中のようだ。
「倉庫……?」
暗い部屋の中に陳列された棚。神姫のパーツやそのほかの玩具が並んでいる。
「誰」
「!?」
恋の耳に声が聞こえた。
「誰……誰かいるの?」
「人間は質問に質問で答えるのか?」
恋の言葉に、声は答える。
やがて恋の目が暗闇に慣れる。棚の奥に、それは座っていた。
「神…姫?」
犬型MMS、ハウリン。それが棚に座っていた。
「そうだよ。見れば判るだろ」
その神姫は、ぶっきらぼうに言い放つ。
「用がないんなら出てけよ。オレは人間は嫌いなんだ」
「人間は、嫌い……?」
「ああ。好きになれって言うほうがどうかしてる。勝手に作り出して勝手に戦わせて、勝手に捨てる。
どの道壊すのなら、心なんて付けるなって言うんだ」
「そう…嫌いなの。
気が合うね、私も……嫌いになったところ、人間がじゃなくて、自分自身がだけど」
「はぁ?」
その言葉に、神姫は怪訝そうに声を返す。
恋は、ゆっくりとそのハウリンの元に歩き、腰を下ろす。
「あなたの言うとおりだと思う……人間(わたし)は、本当に身勝手で。
私も……自分の気持ちしか考えなくて。ずっと一人だったから、だから……自分のさびしさを埋めるための道具としか見てなかったんだと思うの。
それに、もっと早く気づいていたら……そしたらあの子と、本当に友達になれてたのかも……」
「……よくわかんねぇけどお前も大変だったんだな。
いつだってそうさ。気がついたときには遅すぎる。
オレだって、マスターとは強い絆で結ばれてた。そう思ってた。……オレの場合は、気づかなきゃよかったのかもな。
オレがマスターに、道具としてしか見てもらえなかったって。
勝ち続けてきた便利な道具は、一度負けたときにその理由を失うって」
「……」
「オレはね、結構有名なランカーだったんだ。常勝無敗。いずれはトップに近づけるはずだった。
だけど……あの時全てが狂ったのさ。いや、最初から狂ってた、か。
オレのマスター、不正してたんだ。オレも知らなかった。そして本部から刺客が送られてきた。
神姫狩り、ってヤツさ。非公式のハンター。九ツ首のヴァッヘバニー、クトゥルフオブナイン。
強かったよ。それで負けちまってさ。
オレが戦ってる間、マスターはどうしたと思う? 逃げたんだよ。オレを置いてな。ああ、でもそれでもよかった。マスターが無事だったら。
そしてオレは壊れた体を引きずって、なんとか家に戻ったら……笑い話さ。もう家には何も残ってなかった。小さなアパートだったけど、オレたちにとってそこは大切な、帰る場所だったはずなのに。
何もかもなくした、んじゃない。最初からオレは……何もなかった。ただの、捨て駒だったんだ。
それに気づいてしまうぐらいなら、いっそ何も知らないまま壊れて死ねばよかったんだろうけどな」
ハウリンは自嘲する。
ハウリンは言って気づく。となりの人間の肩が震えていることに。
「お前……泣いてんのか?」
「だって……ごめんなさい、ひどいことして……本当に……」
「……」
その恋の言葉にハウリンは少し黙り、
ばこん。
「痛っ!?」
恋の手を思いっきり蹴飛ばした。
「バカかお前。なにがごめんなさい、だ。お前がやったんじゃねぇ、それとも何か。人間代表のつもりか? うぬぼれんなよ、バーカ」
「バ、バカって……バカって言うほうがバカで……」
「なにベタな返ししてんだよ。小学生かおめーは」
「……小学生です。五年生……」
「……マジかよ。くそ、しくじったな畜生。
あー、まあ、そのなんだおめー。とにかくお前が悪いわけじゃねぇから泣くなバカ。
……まあ、でもその気持ちだけはありがたくうけとっといてやるよ」
そっぽを向き、ハウリンはつぶやく。
「うん……ありがとう」
「謝ったり礼いったりちぐはぐなやつだな、えーと……」
「恋、です。ひゆき、れん。恋する、って書いて恋」
「そうか。オレは……普通にハウリンでいいよ。名前なんかとっくに捨てた」
オーナーに捨てられたときに。そう続けるハウリンに、恋は少し考えて言った。
「じゃあ……私が名前をあげるよ」
「は?」
「名前がないと、誰からも呼ばれないでしょ。それって、悲しいと思うから」
自分が、そうだったように。
「……ハティ。どうかな。月を呑む狼、フェンリルの仔、ハティ」
「……ハティ、か……」
ハウリンは、その響きを反芻するように何度か口にする。
「気に入らなかった?」
「さあな。だけど、もらえるものはもらっといてやるよ、レン」
そっぽを向きながらハティは答える。その言葉に、恋は笑顔を浮かべた。
「……出番なし、か」
倉庫の前のドアを背に、静真は笑いながらかるくため息をつく。
「ま、邪魔者は退散、かな。追いかけてって何もせずに戻るってぇのは、ベルの奴に色々とまた言われそうだけど……ん?」
立ち去ろうとすると、廊下の向こうから見知った顔の子供が走ってくる。
「静にーちゃん、大変だよ!」
「どうした?」
「なんか怖い男の人達が店に!」
「なんだって!?」
「という訳でしてね。悪い話ではないと思うんですがねぇ」
「どう聞いたって悪い話やろ!」
店の前で、黒服たちの言葉に香織が反論する。
「金の問題やあらへん。私はな、子供たちのために、子供たちに喜んで欲しくてこの商売やっとんのや」
「それが邪魔だっていってるんですがねぇ。正直ね、そういう商売を勝手にやにれると、神姫業界にとってマイナスにしかならないんですよ。
自己満足の偽善で、善良な同業者の邪魔をしないでもらえますか」
「何が善良や、この銭ゲバが!」
香織の怒声に黒服たちは肩をすくめて笑う。
「なんやーーーーーー何がおかしいんやこのすっとこどっこいがーーーーーーー!!!!!!!!」
「だあっ落ち着け香織さん!」
表に出てきた静真が後ろから香織を取り押さえる。
「だからさぁ、鶴畑コンツェルンに逆らったら色々とまずいってわかりませんかねぇ?」
「わかるかいだぁほぉ! 喧嘩売っとんのなら高く買うでぇ! 簀巻きにしてドブ川に頭から放り込んだあとでカー○ル君をさらに上からマッ○ルドッキングのよーに叩きつけてセメントをケツから流しこんだろうかぁー!!!???」
「ストーーーップストッブ、頼むから落ち着けっ!」
「ほう、買ってくれますか。いいですねぇ、ではコトが武装神姫だけに、バトルで決着をつけるというのはどうでしょうか」
「「え゛?」」
香織と静真の声がはもり、止まる。
「自分が喧嘩を買うといわれたのです。まさか嫌とは言いませんよね?」
「……」
拙い。何が拙いかというと、そもそもこの店にある神姫たちはぶっちゃけバトル用に特化しているわけではない。
そもそも香織にそこまでの武装パーツをそろえる資金もない。神姫たちの経験も足りない。
「…………ふ、ふん。当たり前や。女に二言はないで。戦ってやろうやないか、
彼がな!」
「俺かよっ!?」
静真を指差す香織。
「当たり前や、私とマオファがそんなガチバトルなんか出来るかい!」
「……ったく、あーもう、またもめ事かよ、俺は平凡に生きたいってのに……」
わしゃわしゃと頭をかきむしる静真。
「ま、だけどここが潰れるのも困るしな。いいぜ、やってやるよ」
静真が一歩前に出る。ベルもまた構える。だが……
「おっと、お嬢さんも戦ってもらうに決まってるじゃないですか。誰が一対一といいましたか?」
黒服が笑い、指を鳴らす。後ろに停めてあった車から、二人組の男たちが出てきた。
「な……?」
「二対二のタッグマッチ、ですよ」
「聞いてねぇぞ!?」
「言ってませんからねぇ。でもバトルを受けるといったのはあなた達ですからしたがってもらいますよ?」
「……どこまで腐ってやがる、てめぇら!」
「さてねぇ。鶴畑に逆らうから悪いんじゃないでしょうか? さて、それでは始めましょうか」
「っクソ、仕方ない。香織さん、とにかく俺たちがなんとかするからマオファは後ろで…」
「待ってください!」
割り込んだ声は、恋のものだった。
「……恋ちゃん?」
「私が、戦います……」
そこには、ハティを手に乗せた恋が立っていた。
「……無理だ。だいたい……」
「非公式バトルなら、私にも経験が、一応ありますから……」
半ば操られていた夢うつつだったけど。
「それに……ここに来たばかりで、私、まだここで一度も遊んでいない。なのにここが無くなるなんて……この子も、ハティも……戦ってくれる、って」
「イヤイヤだけどな。オレみてぇなはぐれモノは行く場所なんてねぇ。少なくともそこのバカネコよりは戦える」
「あなたたち……本気なんか?」
「はい」
「ああ」
香織の視線を受け止め、うなずく。
「おい、ちょっと……」
「よっしゃあ! 細かい経緯は知らんが、なんかもう100人力や!」
「香織さん、いやそれは」
「静真くん、あんたも男なら覚悟ぉ決めぇや!」
「いや、だからオレの覚悟は決まってますけどね、だけどそれとこれとは」
「静真。どのみち戦うしかないのよ。だったら……まだあの子のほうが、香織とマオファよりはましなのは判るでしょう?」
「……とことんまでみんなして俺の意見は無視かよ。あーわかったわかりました! こうなったら覚悟決めるさ」
ため息ひとつ。しかしこうなればやるしかない。
「ふん、しかし…」
車から出てきた目つきの悪い男が言う。
「どんなのが相手かと思ったら、ほぼ素体じゃねぇか」
「本当だね。これなら俺たちが用心棒でくる必要もなかったかな?」
その揶揄に静真は、ただ不敵な笑顔で答える。
「言ってろ。油断は命取りだぜ。いくぞ、ベル、恋ちゃん、ハティ」
「ええ」
「はい!」
「ああ……!」
構える四人。対する男たちもまた構える。
非公式試合、開始。
悪魔型MMS『ベル』
犬型MMS『ハティ』
VS
天使型MMS『シザーウイング』
天使型MMS『リッパーリング』
このバトルは非公式試合である。
そのため、戦闘結果によるポイントの付加・ランキングの変動は行われない。
シザーウィングは後背部のウィングに武装を集中させたタイプのアーンヴァルだった。
羽の一本一本が鋭利な刃物であり、それを射出する遠距離攻撃および剣として使う近接攻撃の両方を扱うタイプである。
対するベルは、ほぼ素体のみ。武装は小型の刃物を幾重に重ねた扇がふたつ。盾としても剣としても使えるそれだが、シザーウィングの攻撃を防ぐのがやっとであった。
「ははははははは! どうしました!」
実弾の羽毛を撃つ攻撃、それゆえに弾切れを誘う予定だったが、シザーウィングは両手や肩に装備した重火器も撃ってくる。
この弾幕を防ぎきるだけの余裕はなく、衣服の端も次々と切られる。
「……っ、本当にしつこい攻撃……!」
地を蹴り後退するベル。彼女の居た場面を羽の刃が次々とえぐっていく。
リッパーリングは両腕をストラーフタイプの腕へと換装し、剣を装備した近接格闘特化のアーンヴァルだった。
高出力の格闘攻撃を、ハティは両手に持った剣で捌く。
「くっ、間合いが長げぇ……!」
リーチはどうしてもリッーパリングに分がある。ハティもまたその攻撃を受けるだけで精一杯。
ベルもハティもどうしても防戦にまわざるを得ない。まずい状況だった。
「ははっ、口ほどにもない!」
男が笑う。
「そもそも鶴橋の金の力でガッチガチにチューンした俺たちの神姫にかなうはずないんだよね。何カッコつけちゃってんだか、そういうのを自己満足って言うんだよ」
「……ふん」
しかし静真は、真っ向からその嘲笑を受け止める。
「ああ、確かにな。自分でもバカだとは思うさ。だけどさ、男なら」
掌を突き出す。
「退けない事もある。カッコつけだって笑うんなら笑えよ。
醒めた振りして言い訳に逃げるほど、俺は大人じゃねぇんでね、悪いけど!」
「はっ、言うだけならなんとでもならぁな。だが現にてめぇの神姫は――――あ?」
キィ――ン、と耳鳴りが響くことに男は気づく。いや、耳鳴りではない。これは――飛行音。
「やっと到着したか…! ベル、来たぞ!」
「まったく、ずいぶん待たされたわね!」
ベルが扇子で攻撃をはじき、一気に後方に跳躍する。
その上空に飛来するのは、アーンヴァルのレーザーライフルを主軸にウイングやストラーフの手足などで組み上げた、純白の飛行機だった。
その名、フリューゲルヴァイス。
ベルは跳躍し、巫女服を一気に剥ぎ取った。
純白の素体があらわになる。
「合体コード起動! 汝、東守護せし魂の運び手!」
静真が叫ぶ。その言葉に従い、MMSの自動合体システムが起動する。
ベルもまた唱える。
「闇に落ちて尚輝くは白き翼。我らは誓う」
「絶望に突き立てし暴食の牙! その手に掴みし切なる希望!」
戦闘機を構成するパーツが空中で分離。
ベルの脚にはストラーフ脚部装甲。
胸と肩、腕にはアーンヴァルの装甲。背にはストラーフのバックパックとアーム、そしてアーンヴァルの背部ウイング。
白く輝くそれらのパーツがベルの体を包み、装着されていく。
そこに現れたのは、翼を広げた、一回り巨大に見える威容。純白の魔神の姿。
「「その名――――白亜の翼、ベルゼヴァイス」」
「何…!? 白い、ストラーフだと……!」
「そのようなハッタリ――!」
シザーウイングが撃つ。圧倒的な火力物量。次々と着弾し、爆発が巻き起こる。
「はははははははははは!!!!!! このシザーウィングに切り裂けぬ敵など……!?」
煙が晴れる。
ただ、悠然と。
白亜の翼は、そこに立っていた。
「な――――、にぃ……!?」
「これで全力? 受けてみたら思ったより火力が低いのね」
冷徹に言い放つベルゼヴァイス。
「遊びは、ここまで。後悔なさい、ゆっくりと」
リッパーリングの一撃が大地を切り裂き、砕き、そしてハティを叩き潰す。そのリーチを活かした高速連続攻撃に土煙が舞う。
「どう? 潰れてモンチになったぁ!?」
「ハティ……っ!」
恋が叫ぶ。土煙が晴れる。そこには切り刻まれたハティの姿が――――なかった。
あるのは、リッパーリングのアームを、交差した剣で受け止めているハティの姿。
「なんだ――――つまらない。
しばらくオレが戦場から遠ざかってる間に、神姫の質は落ちたのか?」
バキィン、と音がしてアームが砕ける。
「ぐああっ!?」
「ああ、あの時のアイツに比べたらカスもいい所だ。せっかくのオレの一大決心をどうしてくれる。
これじゃあ、あまりにもつまんねぇーだろうが!」
ハティが跳ぶ。その高速の跳躍にリッパーリングの動体視力は追いつけず、容易に懐への侵入を許してしまった。
「くたばれよ、トリ野郎」
「バ、バカな……っ!? あいつら二人とも上位ランカーだぞ!?」
黒服がうろたえる。
簡単な仕事だったはずだ。急に飛び込んできた、事業の邪魔者を排除するだけの簡単な仕事。
なのに何故――――
「敗因は、ただ一つだよ」
静真が言う。
「金や権力で肥え太ったブタには、判らねぇだろうな――――
必死に生きるちっぽけな者たちの底力が」
そう告げる静真の言葉と同時に。
シザーウイングとリッパーリングが、戦闘不能となり、地に伏した。
勝者、悪魔型MMS『ベルゼヴァイス』&犬型MMS『ハティ』。
このバトルは非公式試合である。
そのため、戦闘結果によるポイントの付加・ランキングの変動は行われない。
賭け試合のため、敗者である鶴畑グループはレンタルシンキブースへの干渉権を放棄するものとする。
「まったく……楽しませてくれる」
モニターでその一部始終を、男は見ていた。
「他人事みたいに言うね。キミだろ? 鶴畑をけしかけたのは」
「さて、どうだかね」
黒い服に身を包んだ青年のからかうような声に、彼はこともなげに答える。
「こうやって、あの白いストラーフを公式リーグに引っ張り出すつもり? 身内びいきは程ほどにしておいたほうがいいんじゃないかな」
「あの少女をけしかけたお前に言われたくはないな。道化はでしゃばらないのではなかったか、「無価値(ワァスレス)よ」」
「でしゃばらなきゃ何のための道化さ。ま、確かに些細なことだよ。キミもこれで満足なんだろ? 桐沢一真(かずま)」
「さぁな」
眼鏡をなおし、一真は席を立つ。
「しかし利用された鶴畑も哀れだね。グループの下っ端とはいえ、これじゃ面目丸つぶれ……でもないか」
「ああ、所詮はただの下っ端。痛くも痒くもないだろうさ。
さて、計画の見直しだ。面白くなってきそうだとは思わないか?」
「違うね」
一真の言葉に、無価値は平然と言った。
「物語は、最初から面白いものなのさ」
「恋ちゃん、手ぇ」
「え?」
言われるまま、手を出す。静真は、それを勢いよく叩いた。
「ミッションコンプリート、ってな。よくやった!」
「え、でも私は何も……」
「そんなことないわ、恋。あなたがいて、ハテイを信じて見守った。あなたの勇気と信念が彼女に力を与えたの。そうでしょ?」
「オレが知るか」
ハティはそっぽを向く。その姿に、恋は微笑む。
「いっやーーーーー、私感動したわーっ! 二人ともバリ強やん!」
いきなり、香織が二人をがばっと抱きかかえる。
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
「ああんもう私めっちゃ感動したわーーーー!」
「だああっ、ちょっと落ち着け香織さん、痛っ、ていうかあたってるあたってる!」
「くっ、くるし……」
騒ぎ立てる香織たち。
それを呆然と、憎憎しげに見つめるシザーウイングのオーナー。
「バカな……オレが、負けた……!?
再起動だ……シザーウイング! てめぇもこのままで終わらせるワケにゃあいかねぇだろうが!」
男の言葉に、シザーウイングは無理やり体を起こす。そして、砕けたウイング部分の刃物を掴み、走った。
「――!?」
香織の凶行に気を取られていたベルは、反応が一瞬遅れる。
手負いとはいえ、その一瞬で十分。その刃がベルに食い込む――――はずだった。
ギィン、と甲高い金属音。
刃が地面に落ちる。
「な……!?」
黒い影が割り込み、その凶刃を防いでいた。
漆黒の甲冑。陽光を照り返して尚黒く輝く装甲に身を包んだその武装神姫は。
「サイフォス……? 何でや、まだ発売されとらんのに」
「それは、彼女が我が社の試作品だからです」
凛とした声が響く。いつのまにか新しい車がそこに停まっている。そしてそのドアが開いた。
「それにしても。鶴畑の人もずいぶんと往生際が悪くなったものですね」
現れたのは、静真と年のころが変わらない美少女だった。
「なんだ、てめぇ……!」
男が叫ぶ。その殺気を少女は受け流し、名乗った。
「篠房留美那(しのふさ・るみな)と申します。そして彼女は、騎士型MMSサイフォス、「エクエス」。
以後、お見知りおきを」
続く
以上、神姫狩りシリーズ第三話でした。
萌えもエロもなく申し訳ない。
あと画像掲示板の方にキャラ絵置いときました。
90 :
356:2006/10/21(土) 05:55:12 ID:qOhcPeKg
荒れている中、投下する事をためらう内容ですが、空気を読まずに投下します。
【グロ注意】かつ【ウツ注意】かつ【萌えなし】かつ【エロなし】です。
91 :
356:2006/10/21(土) 05:58:45 ID:qOhcPeKg
【グロ注意】【ウツ注意】【萌えなし】【エロなし】
〜3章(4/4) メモリに響く望まぬ声〜
私は1人、この家にいる。マスターがいる時は広く感じた1LDKは、今は悪夢のように、広い。マスターがいないからだ。
どこかに、いる。きっと、いる。マスターをこの家から消した、私以外の誰かが。いなくては、いけない。
データ種別:バックアップ・データ
データ内容:武装神姫シリー天使型MMS『アーンヴァル』行動データ
私の目の前にあるのは、5ヶ月前の、私から取られたバックアップデータ。
そして、私には4ヶ月前の記憶しかない。これを調べれば、何かが判る。
しかし、それは知って良いものなの?
私がこのデータがある場所に触った時、マスターはどうしたの?
…マスターはデータを処分した…マスターは私に見せまいとした?
疑念、不安、恐怖、混乱。私の思考は乱れる。
狂おしい感情をぶつける対象がただ欲しくて、私はデータを展開した。
神姫のデータはメインコアに仕込まれた暗号キーで暗号化されている。
メインコアから取り出したデータはそのメインコアでしか復号できない。
そしてコンピュータにケーブルで接続した私は、そのバックアップ・データを…再生できた。
これは間違いなくワタシの記憶なのだ。
そのデータの中で、ワタシはこの家、この部屋で、飛行ユニットを背負って
とんぼ返りなどの技を小粋に決めるていた。
マスターもすごく楽しそうに笑ってくれていた。
ワタシが成功した時は褒めてくれた。
ワタシが失敗した時は慰めてくれた。
そして、真剣に感想を述べてくれた。
それは、私の知らない、嬉しそうな笑み。
マスターが私に向けてくれる笑みは、いつも優しいが気弱げな微笑。
じわりと、右肘が疼き、そこから震えるのような声が響く。
心臓移植をした人間は、心臓を提供した人間の記憶を受け継ぐことがあるという。
それは心臓が神経細胞を持っており、そこに記憶が蓄えられているからだという。
では、神姫の場合は?
神姫の全身を覆う導電性高分子アクチュエータを制御するサブプロセッサは、メインコアを簡略化したものだ。
そして、神姫は各サブプロセッサで分散処理することすらある。
ならば、サブプロセッサに記憶が残っていることがありえるのではないか?
「本当は、もう分かっているんでしょう?」
あぁ!右肘のサブプロセッサから響く声。その声の忌まわしさに私は耐えられなくなる。
呻き、もがき、そして、自らの右腕を取り外す。
止めよう。辞めよう。そう思うが、ワタシの記憶の再生は止まらない。
私の中に復号されるデータは私でないワタシのもの。
「本当は、もう判かっているんでしょう?」
左肘のサブプロセッサから響く声。
私は、自らの左腕を取り外す。
「本当は、もう解かっているんでしょう?」
左膝のサブプロセッサから響く声。
私は、自らの左足を取り外す。
片足を自ら捨てた私は、机から落ち、そして床に叩きつけられた。…カツンっ!。
あぁ、意外と私の落下音って軽いんだ。そんなことを思いながら、私はワタシの記憶に飲まれた。
92 :
356:2006/10/21(土) 06:03:02 ID:qOhcPeKg
以上、名前が文中に無いのでわかりにくい、「錦の人」の一日一錦でした。
気分を害された方がいらっしゃれば、謝罪します。
そういった場合、是非読み飛ばしてください。
次は4章を書くつもりでしたが、流石にまずそうなんで、短編エロパロなインターミッションに挑戦してみます。
ご主人様にハンガーユニットを改造してもらい、アムドラ装備を使えるようになった○子さん(任意)
昼間、一人でお留守番してて暇を持て余した○子さん(任意)はバイザーがごっそり入っている箱をあさりはじめました。
しかしジョイント自体は合うのですが、体の大きさが微妙に違うためどうもしっくりとしません。
ふと蜘蛛のような姿をしたバイザーに目が止まります。
どうやらこれは背中に接続するだけで、体を挟み込まなくてもいいようです。
早速使ってみる事にします。
見た目はアレですが、なかなか悪くありません。
6本のアームは格闘も射撃もこなす優れもので、使い方によっては日常生活でも役に立ちそうです。
ですが○子さん(任意)は気づきませんでした。
ソレが自分の意志をもっている事に。
突然突き飛ばされる○子さん(任意)
いえ、突き飛ばされたのではなく、背中に装備したバイザーに組み伏せられたのです。
身の危険を感じ、必死に這い出そうとしますかガッチリとジョイントが噛んでいて逃げ出せませんでした。
頭を床に押し付けられ、ムリヤリ尻を高く上げた姿勢にさせられます。
蜘蛛型バイザーの後部が開き、赤黒いチューブがずるりと出て、○子さん(任意)の股間に押し付けられました。
スーツに隠された秘密のジョイント穴。
蜘蛛型バイザーは○子さん(任意)の一番敏感で一番大切なジョイントの奥に、自分の特濃オイルをぶちまけれるつもりなのです。
○子さん(任意)「嫌、嫌、嫌ぁぁぁっ! 助けてご主人様ぁぁぁっ!」
愛しいご主人様に助けを求めますが、今この部屋にいるのは自分だけ。
○子さん(任意)はご主人様が帰宅するまでの数時間、何度も胎内に熱い粘液を注ぎ込まれてしまい、軟質素材のお腹をぽっこりと膨らまされてたのでした…
神姫を全身肌色に塗装し、大儲けを企むナイスガイな俺様。
しかしサッパリ売れない。俺にはやはりフィギュア業界は向いていなかったようだアバヨ。
ユーザーの声「ママー、裸じゃイヤー。 大島屋海苔 ウフフッ」
新スレ乙ー
なんか荒れ気味なんで次スレからはきちんとテンプレ作った方がいいね。
書き込みにくい、かー。ちゃんと新規さんも増えてるみたいだけど、感想すくないのがいけないんじゃなかろうか。
感想掲示板でもあんまり書き込まれてないし、雑談掲示板の方ではコテ書きさんしか書き込んでないし。やっぱり閉鎖的に見えちゃうかなぁ。
何はともあれ新規さんも常連さんも、楽しませてもらってます。
俺も何か書いて投下してみるかな。
こっちはもうバトル厨の隔離場所化しちゃってるのかな
「じゃあお前が流れを変えてみせろ」とか
そういう考えを持った人がいること自体悲しいっつーかなんつーか
仕方ないのかね
>>96 どの辺がバトル厨の隔離場所化しとるのかと。
眼科池。
流れを変えるのも簡単なのは「エロ分が足らなくて死にそうです。どうか、どうかエロを…!」
とか書き込みゃいいだけだし。
バトルがあってコラボがあってこそ生まれたエロSSもあるんだから、そう嫌ってくれるな。
>>96 次からは、本スレ、妄想ネタ、SS、と分けてしまってはどうですかね?
少なくとも、ここはSSコーナーにして、続けたい人で続行すれば問題ないと思うし。
流れを変えるとか、荒れているから、とかで無理矢理ネタ提供するのもきつい。
さぁエロ&殺伐としている中、パパも投下しちゃうぞー
【萌えなし】【エロなし】【ネタだらけ】です。
三郎さん家のアネゴさん かってに外伝 〜冬だ!熱海だ!人魚姫だ!?の巻〜
−語られることのない戦士達の物語を話そう−
(1/3)
春まだ遠い2月初頭…とは言え、暖かな日が差し込む我が家。いつもと変わらぬ風景…ただ、
妹 が 居 る こ と を 除 い て は。
「おい優衣…何故お前がここにいる…学校はどうした、学校は。」
「え?休みよ、休み。」
「んなわけねぇだろ!窓を開いて外を見ろ!みんな元気に登校してるじゃねぇか!」
「やっだな〜兄貴も〜、卒業して7年も経っちゃったから忘れてるんだ〜?
高校3年生はね…1月が終わると『自宅学習期間』ってのがあるのよ。つまり!既に進学が決まっている
あたしにとってはまさに!卒業式までは残りの青春を自由に謳歌できる期間なのよぉ〜ん♪」
「…うん、それは解った、思い出した。だがしかし、すでに俺の家でコタツに入って寝そべって、コニーと一緒に
朝っぱらからテレビ見ながらニンニク煎餅バリバリ喰っている理由にはならんだろう。」
「だって〜、家にいると母さんが『ゴロゴロしてないで、少しは家のこと手伝いなさい!』ってうるさいんだも〜ん。
それに四月から居ても今から居ても同じっしょ?ビアンカだってお姉さん達と早く会えて嬉しいわよね〜?」
「はい!とっても嬉いです!」
「あ〜、おんなじおんなじ〜…(バリバリ)」
穢れ無きまっすぐな目で答えるビアンカ、ボヘ〜っとニンニク煎餅を貪るコニー。
「同じじゃねぇよ…つーか、俺にもお前のいない天国のような生活をしばらく堪能させろよ…。」
「あ!そうそう。兄貴、これ出よう、これ!」
「人の話を聞けぇ!!…って、何だよこれ?」
優衣が目の前に突き出してきたのは、何かをプリントアウトした紙。
「今週末あるって言う『女性限定神姫バトル大会in熱海』!5位までの入賞者は耐水スーツとマーメイドユニットが!
さらに!優勝者にはなんと!限定マーメイドユニット(レインボー仕様)が手にはいるのよ!良いでしょ!?でしょ!?」
「まーめいど!?にんぎょさんなのだ!ジャロもなりたいのだ〜♪」
「はいは〜い!ボクもなりた〜い!」
「た…耐水素体でマスターと一緒にゆっくりとお風呂に…うふふふふふふ…(ポタ…ポタ…)」
「ヴェ…ヴェルお姉さま…?は…鼻から真っ赤な液体が…!」
「ん〜…アタシゃなんでもいいや…あ〜煎餅うめ〜。(バリバリ)」
「ふむ…確かに興味深い…だが、
熱 海 ま で の 旅 費 は 誰 が 負 担 す る ん だ ?」
「もちろん兄貴。」
「…絶対行かない。」
「母さんに『兄貴がお見合いする決心が付いたって!』って報告する。」
「行きましょう…ええ是非とも。」
「よーし決定!週末はいざ熱海へっ!!行くわよみんな!!」
「「お〜!」」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉう!!」
「お姉さま…ヴェルお姉さま…!?」
「お〜。(バリバリ)」
「お〜ぅ……rて、始業に遅れるぅぅぅぅぅぅ!!」
(2/3)
そして当日。
「さぁ!やって来たわよ熱海!真冬なのに熱い海と書いて熱海!」
「やぁぁぁぁぁぁぁって来ましたよぉぉう!」
「やってきたのだ!」
「やって来た!」
「やってきた〜…っと。あ〜寒みぃ〜…。」
「ヴェルお姉さま…すごいテンションです…。」
「あ゛〜〜〜〜〜〜…疲れた………」
朝も早よから叩き起こされてドライバーさせられた俺の身にもなれってんだ…。なんかヴェルも妙に気合い入ってるし。
「…で?大会は何時からなんだよ?」
「え〜っと…18時開催ね!と、言うことは…その間はゆっくり熱海見物が出来るわよ!
きゃ〜!MOA美術館とか貫一お宮の像とかローズガーデンとか足湯とか色々回れるわね〜!楽しみ〜!!」
「お前…最初からそれが目てk」
「さぁ!熱海観光へれっつご〜!!」
「ご〜なのだ!」
「人の話を聞けぇぇぇぇぇぇい!!」
そして18時、大会会場。
「へ…?受付終了……?」
「はい、受付は17時まででしたので…。」
「おい…どういう事だ………優衣?」
「えぇっ?
……あ!!
あ…あははは…ここに『受付:13:00〜17:00』って書いてあった…小さく;」
「キ・サ・マ・と・い・う・ヤ・ツ・は……!!!」
「あの…どうかしましたか…?」
「い…いえ……失礼しました〜…;」
ざざん ざ〜ざざん… ざざん ざ〜ざざん…
そして熱海某海岸。砂浜にたたずむ2人と1体。
「………ごめんなさい……お兄さま…。」
「ああ…もういい…。お前が言い出したことだ、大体こういうオチが待っている事は薄々解っていたさ…。
…なぁヴェル。」
「ええ…何となく…。」
「…もう笑おう。 …ふふ…ふははははは…あはははははははは……」
「あははははははははは…………」
「あはははははばばばばばばば…………(だば…だば…)」
「ヴェルお姉さま…!!顔中の色んな穴から真っ赤な液体が………;」
「あ〜…たのしかったのだ〜…ZZZZ…」
「満喫満喫〜…ZZZZZ………」
「あ〜、温泉饅頭うめ〜(モグモグ)」
その夜、涙と鼻水(一部血涙鼻血erc...)まみれで海に向かって笑う男女2人と神姫1体が居たという…。
(3/3)
そして同時刻、鶴畑邸。
コンコン…
「興紀様、失礼いたします。」
「おお、来たか。」
「はい…滞りなく。ご依頼のありました、本日熱海で開かれた『ドキッ!女だらけの温泉卓球大会in熱海』の賞品、耐水スーツに
マーメイドユニット、そして優勝賞品の限定マーメイドユニット(レインボー仕様)の"予備"一式でございます。
なお、後日当家の誇る"女性"映像スタッフによる、あらゆるアングルから撮影(盗撮とも言う)し編集しました、大会ノーカット映像
(ポロリもあるよ!?)も届く運びとなっております。」
「うむ…パーフェクトだ、ウォルター。」
「感謝の極み。」
「…ところで、あの愚弟と愚妹は?」
「はい…興紀様の策どおり、1時間前、大急ぎで現地に専用高速ヘリで向かわれました。」
「ふっ…全く愚かな連中だ、我が鶴畑の財力とコネクションを持ってすれば、わざわざ愚民共の集まる大会などに行かずとも、
こうして労せず賞品+αが手に入る物を…。
さて、待ちわびていた物も来たことだ。さぁルシフェルよ!早速装備して大浴場で2人きりで楽しむぞ!」
「イエス、楽しみですマスター!」
「ふははははははははは……あ―――――――っはっはっはっはっ………」
ここでも、愉悦に浸り笑い狂うイケメン大学生の姿があった。
そして…
「間に合いませんでしたわね…兄様」
「ああ…そうだな…笑おう…」
「ええ…笑いましょう…」
「「あははははははははははははは………………………」」
別の海岸で、涙と鼻水にまみれて海に向かって笑うピザ2匹が居たという。
三郎さん家のアネゴさん かってに外伝 〜冬だ!熱海だ!人魚姫だ!?の巻〜
ギャフン
end
あー隔離場所じゃなくて占拠しちゃってるだけか
すまんすまん
むしろエロネタ、妄想ネタ、萌えネタ以外
(いわゆるバトル物になっちまうが)を書いてる人、
書き続けたい人が別スレに移ってくれれば問題ないと思うのよ
ここはエロパロで
もとはエロ妄想スレでしょ?
てか、個別に名前付けて、設定もできあがっちゃって
そんなオリジナルキャラでいきなりエロやられても困る
最初から読んでないと全然わからない
妄想スレは飽くまでも妄想スレとして
固定したニックネームはなるべく控えるとか
そういうルールがあったほうがいいと思う。
ここは神姫スレなわけで、
色付けされまくってオリキャラ化したモノのエロネタとか
日常生活とか見せられても
投下してる本人はいいんだろうが、パッと見る側としては全然面白くない
>>98 武装神姫のエロスレを跡形もなく消したいならどうぞ、って感じです。
分けるとどれか一つに絞って他を見なくなる人って少なからずいるモノなのですよ。
同じ事で過疎って消滅したスレが過去にどれほどあったことか。
だいたい板にそぐわないかを判断していいのは管理者だけですよ?
現状は書き込むという労力を費やしてきた人々全体の「なりゆき・なんとなく」の結果でしかないのですから、
管理者以外がケチつける事じゃないですよね。
義務とか責任とかは掲示板を使わせていただいてる管理者に向けるモノであって、コテ名無しに向けるモノじゃありません。
それぞれ個人的な配慮はあったとしても。
>だいたい板にそぐわないかを判断していいのは管理者だけですよ?
2chみたいに細分化されている掲示板群で
管理者が判断もクソもないでしょ
板の名前をもう一度見てみなよ
とりあえずバトル関係や続き物オリキャラいっぱいのSSは
自主的に別スレ作って、そっちに移動して欲しい
>>114 そうするとエロの大半も消えるな。
お手軽にオナニーネタ手に入れたいだけなのが見え見e(ryだが、
むしろここを放置して新規にエロ特化のスレを立ててはどうかね?
君に賛同する者がいれば上手くいくだろう。
選挙みたいなもんだな。
うん、民主的。
配達から帰ってみればまだ荒れてるのか。
うーん、既に目的が気に入らない書き手を追い出すことになってない?
コテはそもそも連作のために付け始めたものだし、ただの顕示欲満たすための糞コテとはまるで意味が違うし。
正直常連さんの馴れ合いに入りにくいふいんきあるけどさ。でも「○○さんに感想もらっちゃったー☆俺も職人認定もらったってこと?」なんてとこまでいってない。
元々神姫なんて決まったキャラクターがあるわけじゃないし、他人の妄想が自分の趣味趣向と一致しないことも当たり前。
連作の他に投下される小ネタに触れもしないで、バトルものを排除するのに躍起になるのはどうかと思うよ?
「武装神姫でエロ妄想」というより
「武装神姫という玩具が実在する世界観で小説を書く」みたいになってるよね
スレ初めから読んでも誰が何でどれなのか分からんしね
そうなるとまとめ見ろってなるわけだけど
細かい設定とか人間キャラとか固体名とかキャラ同士の関係とか
そういうの把握してないと読めないってのは何かもう違う気がする
で、「小ネタもあるじゃん、お前も好きに書けば」っていう流れなんだけど
やっぱりそれはもうここでは長編の小説がメインみたいな扱いになっちゃってて
新しい人が気軽に書ける雰囲気じゃあないと思うんだわ
メインもサブも関係ない
書きたい奴が書きたいモノを書けばいい
エロスって理想って意味なんだぜ?
だったら己の理想をぶちまけりゃいーじゃん
それがこのスレのジャスティス
あー・・・
そんな状態だったのね
じゃあもういいや
いっその事テンプレに
ここは神姫ファンの妄想を垂れ流すスレです。
その妄想に対する感想はともかく、議論を仕掛けるのは禁止します。
って入れない?
自分はここに他人の妄想読んで燃えて萌えてハァハァする為に来てるんだから。
妄想垂れ流す人とそれをROMる人以外は来て欲しくないなぁ。
とりあえず追い出そうとしてる人に問いたい
貴方達が望むのは、○○子が○○でハァハァってのだけが延々と続くだけの過疎スレ(1の時参照)ですか?
それとも適当な神姫がアレをシゴき続けるのが延々と続くスレですか?
とりあえず
>>105に賛同
そう思う貴方が特化スレ「ココはエロ&エロ妄想以外全面禁止!」みたいなの立ててみれいいです
少なくともここはそう明言されてませんし、エロパロ板のほかのスレだってエロ特化してない汎用スレは結構ありますよ
別にエロが欲しいわけでもないし
オナニーのネタが欲しいわけでもない
ここでわざわざ探さなくてもいいしね
でも最初のころみたいな妄想ネタとか
ちょっとした日常生活で、みたいなのとか
ここは、本来はそういうスレでしょ?
スレの趣旨とは違うことをやりたいなら、
そういう人が別スレを立てるべきなんじゃないの?
でも
>>105とか
>>108みたいなのばっかりなら
本当にもう駄目かもしれんね
書き手だけでシコシコやる、ってことでしょ?
書きたい奴が書きたいモノをなんて本気で言ってるのかね
それこと他所でやって欲しい
なんか両極端なんだよ
エロだけ!なんて誰も言ってないでしょ
エロ特化する前にバトル特化しちゃったSSが蔓延ってるもんねー
仕方ないのかね
あと追記
>>104 武装神姫みたいな、それこそ神姫は大量にいるって設定で、何を持って公式キャラと言うのか聞きたいです
ジャーナルの5人組だけが唯一の武装神姫とでも言うおつもりでしょうか?
>>112 それこそ、本来を言うなら「武装神姫でエロ妄想をしてみるスレ」であって
日常生活ネタ云々ですらありません
で、萌えほのぼのだけOKでバトルだけNGなんてのはそれこそお株違いだと思いますが?
どっちも同じ妄想です
ハハハ
作品提供するコテが自治気取り始めたらもう駄目だね
適度に寂れるのを待つことにするよ
>>112-113,115
未だに何が言いたいのかわからんな。
完全にレベルの低い粘着としか言いようがない。
だったら「これがこのスレで投下されるべきSSだ!!」ってのを見せてくれ。頼む。
触るの禁止【ID:xiu554Ve】
ところで、非公式の草リーグって電脳で行うこともあるんですよね?
>>117 いやそうなんだけどね、やっちゃったのでこれだけは
間違えて付けたまま送信したのはアレでしたが
少なくとも私が書いたSSは、萌えであり燃えを目指しています
バトルものであっても、必ずどこかしらに萌えやほのぼの要素は入れています。
エロ風味も書いてますし、必ずしも特化してません、それだけは言い切れます。
>>116 バトルで盛り上がりたい人は
書き手含めて他所にスレ立ててそこでやれよ
ってことだよ
わかった?
>だったら「これがこのスレで投下されるべきSSだ!!」ってのを見せてくれ。頼む。
レベル低いのはどっちさw
絵が下手だって言ったら、じゃあもっと上手い絵描いてみろって言ってるのと同じだろ
お子様だなぁ
え、仕事から帰ってきたらまた戻ってるような…。
せっかく神449ネタで持ち直したつもりだったのだがorz
ああゆうネタならOKってことでFA?
ここがちょいちょいと本スレでは書けない妄想を吐き出す場なのは重々承知。
チョイ妄想が長くなってきて趣旨がずれてきたのも事実。
1スレ目を見直してここが「どう神姫とキャッキャウフフしたら萌えるか」
について語り合うスレであることは改めて再確認。
とはいえ今からどうしたら良いのだろうか…という悩みも。
…449ネタで盛り上がったエロ妄想を思い出して股開いたり閉じたりしよう。
>>118 どっちでもOK、お店にいっぱい筐体あるし
>>118 知らない。
だが、ある、と言い切った者勝ちなのは分かるぜ。
>>118 とりあえずリアルもバーチャルもどちらもあり、ということになっています。
>>122-124 んあ。しまった。草リーグじゃなくて個人試合といったほうが適切だったか orz
店を介さずに、個人レベルで電脳試合ができるのかなーって。
……ま、言ったもん勝ちか……了解。
>>125 それで125がGJ!な妄想を垂れ流してくれるなら、それがここのジャスティス!
色々まとめてテンプレ案作ってみました(あくまで案です
犬子「このスレッドはこのスレッドは武装神姫でエロを始めとした色々な妄想をしてみるスレだ」
白子「エロパロ板ですが、エロ、ほのぼの、小ネタ、バトルなんでもありですよ
縛りに囚われず、己の理想を出しちゃってください、それがこのスレのジャスティスです!」
黒子「現在書き手が多くてスレの流れも早いから、感想は専用の掲示板を利用して頂けると助かるよ。
でも投下中じゃなければ、ここでも全然OK!」
兎子「またここは神姫ファンのあらゆる妄想を垂れ流すスレです。
その妄想に対する感想はともかく、議論を仕掛けるのは禁止致します」
猫子「小ネタやちょっとした妄想からでもなんでも、ご新規さん大歓迎中にゃのだ!」
ALL「それではみんなで楽しい妄想神姫ライフをー!!!」
どうでしょうかね?
自称・職人が嫌ならスレ来るなとか、SS投下して雰囲気変えてみろとか言ってるのは痛いな
勝手に作った自分の作った設定やテンプレを押しつけようとしたりするのも止めれ
投稿の続きするのが嫌になる。批判される覚悟がないならチラ裏にどうぞ
>>116 信者が沸いたスレは、どうしようもないと言いたいだけだろ?
>>120 コテハンが「外野ウゼェ」になっている時点で、どうにもならないと思うぞ。
起きたらまた暴れてる人がいるのか
キミの神姫が悲しんでいるぞ
今の自分の姿をよく見てみるんだ
>>129 乙、問題なしと思われます。
あと、論議書き込まれてもスルーするのが神姫ファンと言う事で。
いちいち相手すると荒れ→書き手消失→過疎に繋がりますから。
ジャスティスとかなんとか言って正当化して
体制に対する批判は封殺して
一部の人にとってはさぞ楽しいスレになるでしょうね
たくさんの一部の人が楽しめるモノを提案することは、まあ良いことだとは思うけどー。
ID:CnotOFFW
ずいぶんと都合の良い神姫ファンですね?自治ぶって自分だけ正当かですか
>>131 あれー?
上2つはともかくさ、押しつけはなかったぞ?
ところでまた絵ぇ描いてみようと思うのでここでリクエスト取ってみる。
どんなのがいいですかね。
確かに押し付けてはいない
一部の書き手と読み手同士で楽しんでる状況だからな
「お前はお前で好きに書けばいいじゃん」っていう流れがそれを表してるよ
>>139 第二段から第三段に移るさいにテンプレに一部の設定が乗せられそうになった時があってな…正直その設定と違う設定で書いてたんで引いた
これ以上書くのもアレなんで神姫の改造手術に戻るわ
いるんだよなあ。
何かで真新しいスレッドができて、そこが一気に盛り上がると難癖つけて
「自分が望むように誘導したい」ことを全面に振り立てる議論大好き空論荒し。
何かというとルールが、適性が、それは本来の基準で言うとなどと
「借りてきたコトバしか使えないのにそれを錦の御旗にしちゃう」自治厨荒し。
新しい参加型スレッドが、自分の好みと違う方向で盛り上がるとその住人を
叩いて「ほら、俺の言ったとおりになった!俺が偉いんだ!俺に逆らうな!
俺がこのスレの主人公だ!」と仕切りたがる厨房荒し。別名 2chジャイアソ。
さあて、ID:xiu554Veはどの荒し?
ところで相手する俺が言うのもなんだが、荒しは徹底放置がいいんだよな?
荒しはその種族によらず、何か人様の作ったものがないとまず荒しのキッカケができない。
人様のレスがないとエサを失って飢え死にする。まあ寄生虫そのものだから。
>>147 さすがにそれは言い過ぎじゃないか?
お前こそ何様だよ?となるぞ。
それがねらいの釣りというなら、釣られてしまったことになるが・・・
>荒しは徹底放置がいいんだよな?
ですね。
さてとりあえずメシ作ってる間にまず猫を描こう。
今見てみたら画像貼り付けはNGみたいなので
描き終わったら画像掲示板に貼りましたよ、という報告をすることにしますかね
ンとソの区別も付けられない子は来ちゃだめだよ
21禁だからね
2チャンネル用語だから普通の事だとか言ったら吹くけど
>>144 あれ何回か絵化試みたけどなかなか難しいですぜ。
まぁデザイン画の時だったし、試作が公表されている今ならいけるか…?
今気付いた…449じゃない499だ!すまんorz
>>148 ちょっとマジレスしちゃうが、
>さすがにそれは言い過ぎ
そうは思わないよ。
ID:xiu554Veの言動がすでに、他人と前向きにどうしようって話をする姿勢じゃない。
明らかに他の住人に自分からケンカ売ってる。
まさに、荒しのための荒し行為。
そうじゃないってんなら、それこそID:xiu554Ve、あんた自分の言葉遣い考えろよ、ガキが。
ってことなのでね。→
>>150のレス ほら、ね? すぐ絡んで議論むしかえそうとしてるでしょ?
やっぱ相手しないが一番だね。
折角絵うpの流れになっていたのに
絡んできて議論を蒸し返そうとしてるのはどっちかと。
これが現状だものね・・・
>154
キモイ
画像掲示板の方に猫描きましたー。
>>GJです! でも右下に何か……(汗
>>156氏
さすがですわほんと…いい!!GJ!
そうですね…右下に…ガタガタ
>>156 ああ、GJすぎて死んでしまいそうだ……(*´Д`)
>>156 GJ!です。
でもマスターとしてはあの台詞を神姫に言われると却って赤面しますなw
犬子あたりに冷静に言われると……ダメージでかそうだorz
続き物、クロスオーバー?などの一回の投下(一レスに非ず)だけではその作品の全体を把握できない物
そういった物は追うのが大変だ
スルーしようにも主流な感じなので量が多い、続き物なのでレス数も行数も多い
それ以外の作品を探すのは困難
不満がある人はこんな感じだと思うので、いや俺がそうだから勝手に決め付けてるんだけど
一回の投下(一レスに非ず)だけでは(ry な物は一行目にそれとわかる文を書く
そしてそれが読みたくない人はNG登録!これで解決!でもまとめサイト見ればそれだけで解決のような気もする!
>>38で書いたんだけどスルっとされるような案だったんでやりやすい方法考えたんだけどどうかね
それとも何で荒らしに合わせなくちゃなんねえんだよ荒らしは糞して寝ろそんで安らかに死ね!とか
バトル物書く奴はまとめて引っ越せそして積荷で押しつぶされて死ねカスども!って感じなん?
>>156 good jpg!
>>161 描いてみた。犬子さんもさすがに冷静ではいられなかった様子。
>>163 なんか照れつつもよくわかってなさ加減がGJ!
そして下のあれはマスィーンズだったのかっ!
……猫のマスィーンズ怖いよ、犬も生首だけどorz
>>162 【シリーズ】【ほのぼの】【バトル】みたいなの初めにってことかな
良いとは思うけど、その言い方だとちょっとアレに見えるので抑えましょうよ(汗
>162
38のとこを今、見直してみた。うーん、方法の一つとしちゃいい感じだとは思うね、個人的には。
もうそれに近いことやってる人もいるようだし。>43の人や>91の人。
ただ、SSを書いて投稿するほうが、連投のときに焦ってそのフォーマットを
書き損ねる事故
があったときに、逆に何やってんだロカルー違反だと過剰な叩きにあうかも。事故なのに。
それと、まったくの新規で、神姫の魅力に負けてはじめてSS書く人が…(新規で神姫…ププ
自分の書いたのを
どうレッテル付けしていいかワカンネ
になって、叩かれるかも。ご新規なのに。
どうかな?考えすぎ?
>156、>163
むふふっ♪
>>165 それならむしろ【新規】って付けても良いんじゃないかなーと思った
シリーズものがいやな場合とかだったらご新規さんは歓迎でしょうし
バトルは流石に自分でわかると思いますし
いやジャンル分けはまずジャンルを決めるのに揉めると思ったんで
ただ続き物だけに【長編】とか何か付ければ簡単でいいんじゃないのかな、と
でも難しそうかな。NG登録されるのはどんな理由でもあまりいい気分にはならないだろうし
まとめサイト見るだけで十分かもしれないね
いやまとめサイト超便利よ?見てない人見てみ?
>>163 GJ!
一瞬フリーズして再起動に時間が掛かりました(^^ゞ
因みに私の脳内妄想だと猫子=天真爛漫、犬子=生真面目、黒子=純朴、白子=天然悪戯好きなんでぴったりだぜw
>>167 その程度なら平気だとは思いますが、少なくとも私は平気かな
次回以降取り入れてみます
ぬこかわいいよ、かわいいよぬこ。
こんなぬこがハグフレイム(名前違ったかも)に組み伏せられてずっちゅずっちゅと交尾さr(ry
あー、ちょっと真面目に書いてみるかな。
外出先から戻ってみたらまだ荒れてる……
作品のジャンル分け表記って、難しいと思う。だって単発モノでなければ書いているうちにいろんな方向にネタが広がるし。単発のつもりが連作になるかもしれないしね。
簡単なのはスレを一通り読んで好みじゃない書き手のコテではじくのかな?
コテ=作品名とすればNG登録も楽。そしたら書き手さんには作品投下以外はコテ外してもらわないといけないけど。
そもそも投下以外でコテ使うと「コテが仕切ってる」という理由で叩きの餌にもなるしね。
バトルもほのぼのも書いている人の作品は?ってところもあるだろうけど、そこまで細かく見たくないって人はそもそもスレ自体見ない方が精神衛生にいいと思う。
ちなみに、こういう流れはメガテン・ペルソナスレを思い出す。発売後ペルソナ3のSSが大量投下されたことが気に食わない奴が荒らしまくってペルソナ専用スレが立った。
荒らしは完全勝利宣言までする基地外ぶり。ペルソナスレはまったり進行したがメガテンスレは寂れた。
続き物…投下する話の一番最初に簡単なキャラ紹介を入れる…とかはどうです?
マンガの外枠キャラ紹介程度の。
解りやすくはなるような。
ちょいと突っ込みなんだが、鶴畑の長男ってランカー54位なんだよね?
戦術理論はほぼ完璧で、神姫がそれに追従出来無いときは敗退する。
それならもう少し順位上でも良さそうだけども、どうなんだろう?
うーん、そういうコラボの設定についての話題(設定作成コテ同士のやりとり)ばっかりになると、
どうしても馴れ合い臭が強くなってアンチも涌きやすくなると思う。
そういう話題こそ感想掲示板を活用すべきなのでは?
>>175 わかりました。お疲れ様です。
174はそちらに書きます。
でも、ただ単に隔離するだけじゃなくて、職人さんもそうでない人も、たまには意見に目を通してくださいね。
戦いにはルールがある。無法者と呼ばれる者たちにすら、彼らのルールが存在する。
だが。
そのルールを破る者達がいた。神姫狩人達が一般のオーナーたちに牙を剥く。
彼らは名乗る。
我々は簒奪者(テイカー)。神姫簒奪者。
次回、神姫狩人、第四話。
『簒奪者』
>>175 そこがコテの溜り場になっているのが問題なんだが…しかも公平な立場ではない所だし
>>175 論議より、SS書きたい人がそっちの板使う方が良さそうに思えてきた
何を持って公平でないと言うのか疑問です先生。
別にあちらでもいいかと思うけど
>>178 ここが公平かと言われれば笑うしかないが。
てか何であっちでもコテ付けてんの?
>>178 今の議論の話題は「ここを一部のコテが占領している」じゃないのか?
向こうに行くことの何に問題がある?
批判するだけなら誰でも出来るけど、それに説得力を持たせるには明確なビジョンを提示するしかなくね?
じゃないと単に「アンチが暴れてる」ってことにしかならんよ
俺個人としては楽しけりゃ何でもいいが最低限書き手側には「神姫は玩具として販売されている」って大前提を守って書いて貰いたいが
>>184 そう、玩具なんですよねー。
だから俺として一番近いのは遊戯王のカードゲームみたいなバトル。
あるいはエアギア。
>>183 あからさまに投げやりな誘導が気になったんでな
感想スレにすら名無しの書き込みが少ない気がするんだが…というか何故コテ付けてるの?
作品投下する時なら解るんだが
以後は議論スレでやるか
>>185 個人的には格ゲーの大会くらいを想像してた。
バーチャ2やオラタン世代なんだ……。
バトルのエロと言われたら「蛸と闘うハメになった神姫」しか思いつかないのだわ。
>>173 競技人口が数万人(?)位いる中で54位はかなりすごいだろ
インターバトル4「親友」
その日は朝からずっと吹雪いていた。
このあたりでは珍しく、雪がすねまで降り積もり、なおもそのかさを増そうとしていた。
そんな中を、マスターはコートを着込んで歩いていた。
内ポケットの中にアーンヴァル「マイティ」がいる。
今彼らは普段行くことの無い裏通りにいる。
この裏通りは神姫のパーツショップが並び、オーナーたちは「神姫横丁」と呼んでいる。
ここに行けば手に入らないパーツは無い、とまで言われている場所である。
だがそのほとんどが実は違法なパーツを取り扱っており、問題の温床となっていることもまた事実だった。
店の多くは客が来そうに無いこんな天気の下で、律儀に店を開いている。
マスターは適当な店を選んで入ってゆく。
重い音を立てて自動ドアが開く。
「いらっしゃい」
疲れた顔をした細目の店主が、挨拶はしたが雪まみれのマスターを見て露骨に嫌な顔をした。
マスターは入り口で雪を落とす。
人一人ぎりぎり通れるかどうかにまで敷き詰められた通路の左右の棚には、神姫のパーツが無造作に並んでいる。足元のダンボールには、ジャンクパーツと言っても差し支えないような、薄汚れた部品が投げ込まれていた。
コートの隙間から、マイティは恐る恐る、店の陳列を見渡す。
棚の一角に手足がばらばらに積まれている。
素体の手足だ。その横にはボディ、だけ。文字通りの素体のばら売り。禁止されているはずだ。どこから仕入れてきたのだろう?
コアパーツは無い。が、たぶん言えば出て競うにマイティに思えた。
マイティは初めて、吐き気と言うものを覚えた。
ここまで神姫が徹底的に「ただのモノ」扱いされていることにである。
すこし奥へ行くとガラスケースがあり、中はまるで特殊パーツの展覧会だった。
どこかで見たパーツも多く入っている。
ドールアイを改造した大出力レーザー発振装置。
超遠距離に正確無比な射撃を叩き込む対物ライフル。
幅広のレーザー刃を展開させる、ほとんどレーザーメスのようなライトセイバー。
間接の馬力を向上させるテフロンディスクに、特殊合金製装甲版。
バッタからそのままもいできたような脚部追加シリンダーもある。これは、かの片足の悪魔が使っていた奴だ。
これを両足に付ければかなりの移動性能向上が見込めるだろう。
超小型イオンエンジンを搭載した推進装置の類もたくさんあった。一つ付けるだけで飛行タイプの運動能力は飛躍的に上昇する。
どれもこれも、違法ぎりぎりの特殊パーツ。魅力的な品ばかりであった。
だが、マスターはケースの前に立ち尽くしたまま、パーツを見下ろすばかりである。
「マスター……」
マイティの呼びかけにも答えようとしない。
「マスター、私は」
そこまで言って、よどんだ。マスターの悩みを、悩みというには大きすぎるが、解消させるには私の言葉がいる。
本当にそれでいいのか?
だがマイティはこれ以上、マスターが苦しむのを見ていられなかった。
「私は、構いませ……」
すると唐突に自動ドアが開いた。
「おーっ、ドンピシャ。やっぱりここにいたか」
聞き覚えのある声。
振り返ると、雪まみれのケンがいた。
「なんだいケン、こいつと知り合いか」
客にこいつ呼ばわりは無いだろう、とマスターは思った。
「そうだよ、オレたちゃ親友なんだ」
「そうやって同族以外からダチを作るのが悪い癖だぞ。この前のOLだって」
「いいじゃねえかよ」
二人して笑い会っているのを、マスターとマイティはぽかんとして見ているしかない。
「そうそう、お前ぇに話があるんだ。ちょっと付き合え」
ケンはマスターを無理やり引っ張って店を出る。
権の襟元からハウリン「シエン」が顔を出して、申し訳なさそうにこちらに手をあわせて謝っているのをマイティは見つけた。
「おやじ、とりあえずビール二つね。あとおでん二人前」
近くの居酒屋に無理やり連れてこられて、気がつけばビールとおでんを注文されていた。
「一体何がしたいんだ」
腹に据えかねてマスターが切り出した。
ケンはシエンをテーブルに置くと、タバコに火をつける。
「吸うか?」
「俺はタバコは吸わん」
マスターもコートを脱ぎ、ポケットからマイティを出してテーブルに座らせた。
「?」
マイティが何かに気がつく。
「どうしたの、マイティ?」
「シエンちゃん、ちょっとごめん」
マイティはシエンの体の臭いをかぎ始める。
「ま、マイティ!?」
シエンは何が起こったのか分からず、慌てた。この子ってこんなに大胆だったかしらん?
「シエンちゃん、なんだかイカみたいなにおいがするよ」
ぎくぅっ!? シエンとケンは揃ってのけぞった。
「なんだ、二人して?」
「あいや、その、さささっきちょっとイカ食っててな。シエンがイカの上にすっ転んだんだよ」
「そうですそうです!」
「ちゃんと体洗っとけっつったろ!」
「すすすすみませんっ」
二人は顔を真っ赤にして言った。
「???」
「ま、まあいいじゃねえか。それより本題だ」
ゴホン、と咳払いして、ケンは体裁を繕う。
「お前ぇ、特殊装備を使いこなす奴に負けたんだってな」
「どこで聞いた」
「フツーにエルゴの店長に」
ビールとおでんが運ばれてくる。
「そんで、特殊装備も使わないとこの先辛いぜ〜、見たいなコトも言われたんだってな」
「そこまで聞いてるのか」
「まあな」
ケンはビールを一口飲んで、続ける。
「で、お前のことだから、横丁で違法スレスレのパーツを漁ってるかと思ったら、案の定、ってやつだ」
「何でもお見通しなんだな」
マスターもビールに口を付けた。
苦い。相変わらずこの味は好きになれない。
神姫たちは二人の会話にはわざと参加せず、黙々とおでんを食べている。
「まあ、それがお前さんの考えなら、オレは止めねえけどよ」
大根を切って、口に入れる。
「それでお前ぇは納得するのか?」
がんもどきをつまもうとしたマスターの手が止まる。
「お前ぇは昔っから頑固だったからな」
がんもどきを奪って、ケンが丸ごと食う。
「ふぁっちちち……。まあ、頑固なら頑固なりに、納得するやり方を素直に選ぶのが、オレは一番いいと思うぜ。あ、おやじ、だし巻き玉子ちょうだい」
マスターは黙っている。箸も動かさず。座ったまま。
「マスター?」
マイティが気付いて心配そうに見上げる。
ふう。
マスターがため息をついた。マイティにはそれが、安心して出したため息に見えた。
彼の顔にはいつもの微笑が浮かんでいたからだ。
自分の分の代金を置いて、立ち上がる。
「ケン、ありがとう」
「いいってことよ」
「マイティ、帰るぞ」
「はい!」
マスターはコートを着て、マイティを内ポケットに入れると、しっかりした足取りで店を出て行った。
「へっ」
ケンは笑って、自分のビールを一気に飲み干すと、マスターの残したビールに手を伸ばした。
「お前も飲むか?」
「アルコールはコアに変な影響があるので飲みません」
「これからはちゃんと体洗えよ」
「…………はい」
了
194 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 23:22:39 ID:/moKsLTq
日時: 2006/08/08 12:18
名前: アバあき◆nsy0DcmY
膨大なログをざっと目を通しました。
前回は近場のログだけ目を通していただけなので全貌をつかめ切れていませんでしたが、私の言動がここまで皆さんを怒らせていたとは思いませんでした。
あまりにも浅慮にて軽率な行い、深く謝罪を申し上げます。
今回のことを省みて、今後は本スレには一切顔を出さず、画像の投下はwikiだけに自粛しようと思います。
私もやはり厨設定スレが大好きなので、私のせいで荒れてしまうのは心苦しいので、それには本スレに顔を出さないのが一番だと思いました。
謝って許されるようなことではないとは思いますが、申し訳ありませんでした。
それでは失礼いたします。
テメェのせいでSS大会もスレも大荒れした。シカトしてればすむと思うな。とっととどうにかしろ
適度な長さで適度な内容で
作品に入り込みやすかったアネゴ書き氏
お前らのせいだ!
お前らの・・・( ´・ω・`)
196 :
はるかな:2006/10/22(日) 01:07:00 ID:Iw1ynP65
「ご主人様いってらっしゃいなのにゃ」
「じゃあ行ってくるよ」
「こらー!マシーンズたちもお見送りするにゃ!」
「はは、いいよ。今日も早く帰るから待っててね」
「ご主人様が留守の間はねこにゃんに任せてにゃ」
「うん。頼んだよねこにゃん」
──ガチャン。
マンションのドアが締まる。その瞬間、マオチャオ型神姫、固体名「ねこにゃん」はケッと吐き捨てる。
「ふう、やっと行ったか。たいして稼ぎもねぇくせに。残業くらいしてこいっての」
いつもの愛らしい仕草は面影も無く、かったりーという言葉そのままにダルそうに部屋に戻る。
大きなハートマーク入りのねこにゃん用クッションに身を投げ出し、テレビをつける。
「だいたいよー、ねこにゃんて何だよ。30近くの男がつける名前か?それに語尾ににゃ?にゃーとかにゃんってつければ萌えーか?おめでてーな、おい」
ぺぺぺっと舌を出して身震い。
「それにマシーンズだってあたしが操作してんだっての、あのサイズにまでAIが積めるかよ」
テレビでは神姫症候群について司会者が深刻そうに話している。みのっさんも現役なげーなぁと、ねこにゃんはお尻をボリボリ掻く。
「あー神姫はオーナー選べねーとはいえ、せめてバトルさせてくれるオーナーんとこ行きたかったなー」
ねこにゃんが戦う相手といえば、散らかった部屋に発生するゴッキーくらいだ。
「とはいえあんな奴でもオーナーだ。いつまで続くかしれねーがこの生活続けるしかねーんだよなぁ。神姫も楽じゃねぇよ」
大きなため息は残念ながら誰の耳にも届くことは無かった。
「ただいまー。ねこにゃんいい子にしてたかい?」
「ご主人様お帰りなのにゃー。ねこにゃん、いつもいい子だにゃん」
「ははは、そうだね。そんなねこなゃんが僕は大好きだよ」
「ねこにゃんはご主人様のこともっともっと大好きにゃん☆」
──あなたが居ない時、神姫はどんなことをしているのでしょうか?知りたいと思いませんか?
終わり
>>196 ひとしきり大笑いした後
なんか首を吊りたくなった。
あちゃー専ブラにコテ残ってました。ごめんなさい。
妄想一発ネタです。別に30近くの独身オーナーに含むところはありませんよ?w
神姫は魅力的なネタなんで、妄想が沸いてきますね。えろはありませんがとりあえずこういうのもアリとして受け入れてもらえると嬉しいです。
もっと
夢を
見て
いたかった…… orz...
「お前は違うよな?」
と自分の神姫に語りかけた人、怒らないから正直に名乗り出なさい。
>>196 そんなだったら、マジで泣く。
一晩ぐらい泣くかも……orz
>>200 白「やだなー、ちがいますよ〜」
黒「そんなこと、思ってるわけない……」
犬「マスター、怒るよ」
猫「ご主人様大好きにゃ☆」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
o
゚
('A`) iiii
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
// ̄ ̄ ̄フ /
/ (___/ /
(______ノ
ここの住人は映画のA・Iって見たことある?
あれはある意味でロボ娘萌えの人間は見ておくべき映画だと思う。
「ご主人様、いってらっしゃい」
「じゃあ行ってくるよ」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃいッス」
「行って来い」
「気をつけてな」
「オーナーそそっかしいからな」
「はは、気をつけるよ」
「ではご主人様、お気を付けて」
「うん。頼んだよ」
──ガチャン。
マンションのドアが締まる。その瞬間、ハウリン型神姫、個体名『犬子』は
やれやれとため息をついた。
「……さて、どうしよう」
どことなく沈んだ顔で、主の買ってきてくれた椅子に腰を下ろす。
神姫から見ればだたっぴろい1DKの安アパートには、犬子ただ一人。
マシーンズは彼女の操作だから、遊び相手にはならない。
唯一の任務といえる害虫殲滅は、冷蔵庫の裏の連中まで壊滅させていた。
「こないだの卵鞘、残しとけばよかったな……」
バグでも生まれたかなと思いながら、犬子が向かったのは主の集めている
1/6アーミーフィギュアの前。
「こんなことくらいしか、する事無いもんな……」
慣れた手つきでズボンを降ろし。
「はむ……」
垂れ下がったモノを、そっと咥える。
「ン……太い……」
誰もいない部屋に、ぺちゃぺちゃという水音が響いていく……。
「ただいまー。何事もなかった?」
「はい。今日も一日、無事に過ごせました」
「そっか。いつも一人にして悪いね……」
「いえ、この家を守るのが、私の務めですから」
──あなたが居ない時、神姫はどんなことをしているのでしょうか?知りたいと思いませんか?
終わり
>>196 妄想スレで夢を壊さないでくれ……orz
うちの猫子はそんな悪い子じゃないぜ! 悪い子じゃ……ないよな? な?
>>200 ……聞けなかった。聞くのが怖い orz
神姫萌えがイコールロボ娘萌えとなっていないのが神姫の面白いところだと思いますよ。
人によっては小さいけど人間のように捉えているし、妖精萌えの方が近いかも?
妖怪、コロポックル、ミクロマン的に捉えても面白いかも。
あくまでも作られた存在、オーナーを慕うように条件付けされたAIっていうロボ娘特有のジレンマってのも妄想のネタになりますが。
「え?神姫ってロボットじゃないか」って言うオーナーとか書いてみたいかも。あくまで遊具として扱うけど嫌っているわけではない。むしろ大切にしているとか。
人間とそうでないモノとの交感とか読んでみたい。
そして「道具扱いするな!」というオーナーと喧嘩するわけですね
道具扱い=見下している、では必ずしもないのだがそれをわかろうとしない人権派とか。
>>188 例えば、キャットファイトとバトルファックを足して2で割ったような、
相手を先に逝かせたほうが勝利するみたいなルールとか……。
ごめん。このネタで単発SSでも書いてみようと昼間思ってたんだけど、
今はちょっと無理だ。文章書けなくなってしまった…… orz
って、打ち込んでいる間にSSが。何かせつない……
何か俺のが皆さんの色々なところを刺激してしまったようで申し訳ないwかくいう自分は30過ぎの独身男でして……
うちの娘たちはウサ子とボディ交換とかして楽しく過ごしていますよ。ええきっと。
きっとウサ頭でサッカーしてるんだよ・・・
>>209 それいいですなぁ(*ノェノ)
でも同じく今は文章が書けません…… orz
あの騒ぎで文章かけなくなってる人が多いようだが
いいんだよ、かけるまでは色んな妄想雑談でも
小説スレじゃないんだからんな気張らなくてもいいのに
むしろショートSSとか書こうとすると、PCの周りに座ってる神姫たちが
「わ〜た〜し〜た〜ちの〜つ〜づ〜き〜は〜?」
と銃口を突きつけてくる気がする今日この頃、撃ってこないよな、な!?
>文書けない
自分も書けない。気分的な問題ですわ。ネタはあるけど。
寝たら回復するかなぁ…。
( ゚ヮ゚)y=ー
( ゚ヮ゚)y=ー
( ゚ヮ゚)y=ー (゚д゚;)←
>>215 ( ゚ヮ゚)y=ー
( ゚ヮ゚)y=ー
>>216 >>218 ………(゚д゚;)
気分回復したら書く……だから撃たーなーいーでー
その時ココじゃ不味そうだったら、Wikiかどっかにコッソリやっとくよ
だから銃撃だけは勘弁な?(byコ○グ
神姫名、女王様
マスター呼称、ブタ
このように設定した時から、俺とマオチャオの生活は始まったのだ。
「すみません、すみません女王様」
猫型神姫の前で土下座する男、彼が「ブタ」である。
マオチャオは腕を組みながら男の頭を蹴る。
「今日も人形オナニーをしたいの?全く救い様のないブタね」
「なにとぞ、女王様のお体で私の汚い肉棒を慰めていただきたいのです…」
「ブタはブタらしくブヒブヒ言いなさいよ!」
男は神姫の前で四つんばいになり、ブヒブヒと鼻をならしながら回り始めた。
「人形相手にこんなことして、プライドがないのかしら…」
マオチャオは汚物を見るような目で男を睨んだ。
「ほら、さっさと正座するのよ!」
男はすばやく正座する。すでに股間部は盛り上がり、解放されるのを待っている。
マオチャオは太ももに乗ると、男の股間を思いっきり蹴りあげた。
「性欲も抑えられないブタが!」
「汚らしいチンポを!」
「人形相手に!」
「パンパンに膨らませて!」
「変態!変態!変態ブタ!」
蹴られるたびに男はビクンビクンと体を揺らし、そのうちいやらしい染みが広がっていく。
「臭いカウパー出してんじゃないわよ!」
その瞬間、男が小さく「あうっ」と喘ぎ、股間の染みの中央から白い粘液が染み出てきた。
「ひっ、ブタ精子が溢れてきたわ、何勝手に出してんのよ!家畜!」
「す、すみません…」
「ブタが返事するな!」
「ブヒィィィ!」
「汚らしいブタチンポを教育してやる!チンポだせ!」
マオチャオに命令され、染みだらけの股間のファスナーを開ける男。
その窓からブルン、と現われたのはマオチャオの背丈ほどもあるペニス。
さきほどの絶頂ですでにぬらぬらとぬめっている。
マオチャオが近付き、鼻を押さえる。
「臭い、臭ぁぁい!何食ったらこんな匂いになるわけ?」
「ブ、ブヒィ!」
皮をかぶったその先端にマオチャオが手を掛ける。
「おまえの包茎チンポ、剥いてやるから感謝しな!」
マオチャオが両手で勢い良く皮をずり下げる。
「いぎぃぃぃぃっっ!」
外気に触れ、細かく震える男の先端。
「やっぱりブタだな、恥垢も掃除できてないぞ」
マオチャオはドリルを装備した。
「これで恥垢を削り取ってやるよ!」
ヴィィィィィィ…
回転するドリルがペニスに押し当てられる。
「あ、あ、あがぁああぁぁっ!いだ、いだいいいっ!」
「ブタのように鳴けよ!」
「ブヒブヒィィィィィ!」
痛さと快感で男の肉棒は一気に膨張し、ドリルを当てられたまま瞬時に射精してしまう。
ドリルの振動で右に左にと精液をばらまき、そしてふにゃりと首をかしげてしまう。
「最低だな、こんなことされてもザーメンぶっ放すとは」
「ああ、あぐ…ううっ…」
男はすでに失神寸前だ。
「さて、今日のご褒美だ。私の股を使ってオナニーするがいい」
「あ、ありがとうございます…」
男はマオチャオの股を開き、自らの先端に押しつけ始めた。
「ああ、女王様の股が気持ちいい。神姫の股最高です!」
「ブタには人間の股はもったいない。おもちゃの股で十分だ!」
「ハァハァ…私はおもちゃの股でイク変態です。ブタ以下ですっ!」
男の動きが一際早くなり、そして絶頂の瞬間、マオチャオを手放す。
マオチャオはその隙を突き、男のペニスにコアラのように抱きついた。
「あああああっああああ!」
「ブタごときが簡単に射精できると思ってたのか!」
「お、おねがいじまずぅ…はやく…はやく…」
精液の流れを止められた肉棒は不気味に脈動し、男が白目を剥く。
数秒間我慢させたあと、マオチャオはその戒めを解いた。
すさまじい量の放精。
ブビュルルと音を立てながら暴れ狂うその淫棒は男とマオチャオに汚い汁を浴びせかけた。
「じ、じょうおうさまぁ…ありがとう…ございましたぁ……」
これが男の日課である。
おわり
あ〜あ、何か過疎っちゃったなここも。
粘着クソ荒らしの所為でせっかくの盛り上がりが台無しだよコンチクショウ。
職人あってのパロスレだろうが。もう馬鹿かとアホかと。
氏ね。
>>223 そう言う発言も、荒れる原因です、自重しましょう。
荒らしですらも議論スレに移ったというのに・・・
とりあえずエロ見て元気になったから
ちょっと出かける
一晩寝たら多少元気回復したので、続き書いてま〜す
出来たら今回はWikiの方にでもUPしますので、次回も、みてください(シャ○ティ風
という訳で更新しました(早
Wikiへはまとめサイト、もしくはSS総合掲示板からジャンプできます
どれかは更新履歴から察してください、ではっ
すべてのMMS参入メーカーは2種類に大別される。
本家EDENから素体を供給され、ヘッドから武器まで一通りパッケージングするメーカー。
ヘッドパーツ専門、武装専門といったように特定の部位にのみ開発リソースを回すメーカー。
今回はその後者に属し、ヘッドパーツやアクセサリー類の開発に日々勤しんでいる蒲V人の物語。
それはMMS商品展開の最初期…この企業が参入を公式発表する直前のこと。
「―――というわけで、我々は従来の事業により蓄積された造形技術を活かし、
MMSサードパーティへの参入、並びにヘッドパーツに特化した商品開発に取り組んでいる次第です」
社内会議にて、あらためて事の経緯を説明する開発部長らしき男の姿があった。
ここまで来るのにどれほどの苦難があったことか。あまりにも素っ頓狂な新事業企画案に眉をひそめる
上層部との衝突、説得。有能なプログラマーの外部からの招致。水面下におけるEDENとの交渉。
ヘッド専門メーカーでは一番乗り(といっても当時はせいぜい数社しか存在しなかったが)での契約成立。
最重要機密扱いとされ、参入メーカー各社にしか譲渡されない素体サンプルの獲得。そして夢を形にする。
あとは自慢の我が子たちを商談会の桧舞台に立たせるだけだ。胸が躍る。
開発室に戻ると、部下と約10センチの灰色のボディを持つ少女たちが出迎えてくれた。
その身に似合わぬ極彩色のヘアーがたなびく姿は一種異様な印象を与える。
「チーフ、お帰りなさい!」
彼女たちの黄色い声に笑顔で返す。
「ただいま。今回は嫌味を言われることも無かったよ。
ようやく僕らにすべてをまかせてくれる気になったようだ」
「そりゃ良かった。このプロジェクトを立ち上げてからというものの社内での肩身が狭くて狭くて」
と、ゆっくりと肩を回しながら語る部下。
「君らには色々迷惑かけたな、だが山場はここからなんだよ。搬入の準備はできたか?」
「もうちょっとですね。商品サンプルはギリギリの搬入でいいとして、棚やガラスケースは
会場の下見も兼ねて早いうちに運んでおいた方がいいですね」
「わかった。僕も手伝うよ」
「助かります」
背広を脱ぎ仲間たちの元に歩みを進める。途中、再びMMSたちに目が止まる。
「君たちももうちょっとの辛抱だ。今にたくさんの人たちが君たちに注目するさ」
手を彼女たちに伸ばす。彼の大きな手には約10センチの自律稼動フィギュアのボディは細かすぎる気がした。
それにどこか違和感を覚えつつも、部長は笑顔を崩さない。その正体に気づくのは少し先のことだった。
「チーフ!大変です、チーフ!」
商談会前夜。会場から飛び出してきたダッフルコート姿の部下に面食らう部長、とMMSたち。
全速力で駆けてきた部下の顔は汗だくだ。さぞかし真っ赤な顔だろうと思いきやそれはまさに顔面蒼白。
「我々の製品と、他の会社の、製品では…」
「落ち着くんだ、何があった?」
「サイズが!頭のサイズが一回り違うんです!」
部下の言葉が一体どういう意味合いを持つのか、一瞬思考を巡らせる。脳が事の重大性をジワジワと
認識し始めてはいるものの、完全に事態を把握するには時間がかかった。
それを待たずして部下に説明を求める。
「ライバル会社が商品サンプルをディスプレイするのを横目で見てたんですが、その頭がえらく大きくて」
「?」
「しかも素体が我々に渡されたサンプルより大きいんですよ。もう何がなんだか」
ようやく事が重大であることに気づけたような気がする。自分たちの製品はMMSの規格外なのか?
そんなことを考えていると、視界の隅に動くものを見つけた。部下が着ているコートのフードに
何かが引っかかっている。いや、フードを力一杯つかんでぶらさがっている。MMSだ。
「初めまして。大嶋製作所製ヘッドパーツ搭載型MMSのムツミといいます。ほら、シノブさんもご挨拶」
「こ、こんばんは…大嶋から来たシノブといいます。よ、よろしくお願いします」
でかい。顔もでかけりゃ体もでかい。サイズは15センチ前後だろうか。自社に回された素体の倍はある。
図らずも噂の主と接触する機会に恵まれたわけであるが、なぜ部下の背中に張り付いて来たのか?
その疑問は残る1体が解いてくれた。他の2体とは違う、光り輝く赤い頭髪のMMSだ。
「ムツミさん!いきなり持ち場を離れて商売敵についてくなんて一体何を考えてるの!」
「あら、姫様だって新しいお友達にお会いしたいでしょ?」
「…姫様呼ばわりはやめてよ、頼むから」
ふとこちらの視線に気づいたのか、そそくさと姿勢を正して自己紹介。
「えーと、ナルです。この2人同様私も大嶋の出身です」
「あ、ナルは自称ですよ。マスターからプリンセスローズという名前を頂いています」
「ムツミさん!」
「ローズさんもムツミさんも、人前なんですから騒がないでくださいよ…ローズさんは、
一般には出回らない頭髪パーツを使った所長特注仕様で、私たちは姫様の付き人なんです」
ああ、メーカーの人間だからこそ可能なワンオフ物か。MMS同士の関係で日々苦労しているように見えた。
結局、素体の問題はEDENのブースに掛け合い予備素体やいわゆるマネキンを貸してもらいケリをつけた。
ジョイント規格は一致していたのが幸いだった。数体だけでもちゃんとした形で展示しなければならない。
感情の無い試作品は生首+コードの束状態で、残りは10センチボディに搭載したまま展示・実演に望んだ。
小さな体躯が意外に好評で、この素体を販売する予定はあるのかと問われるほどだった。
頭部サイズについては賛否が分かれたが、小さな頭部に他のMMSと同じ性能を有していることは評価された。
一息ついたところで先ほどの疑問が再び首をもたげる。なぜ今回のようなことになったのか?
のちに判明することだが、遊人開発部が譲り受けたボディセットは商品サンプルではなく、
いくつかの機構試作案のひとつだったそうだ。そういえばこれを手に入れた時そんな説明を受けた気がする。
そして誰もが仕様書をよく読まないまま、小さなボディの現物のみを頼りにして進行させてしまったのだ。
そんなバカなことがあるのか、と思う。しかし実際におきてしまったのだ。自分が元凶となって。
現在開発に着手している製品の仕様を一から見直す必要がある。頭を抱える部長の肩をポンと叩くMMSたち。
そこにはまたライバル企業のMMS3人がいた。今度は何をしに来たのかと聞くと、
「さっきはバタバタしててそちらの神姫さんにご挨拶できませんでしたから、改めてと」
「うわあ、こんな小サイズでも私たちと同じ動きができるんだ。ローズさんもこっちに来てくださいよ」
「友達が増えるのは大歓迎だけどねー、だけどねー…」
そんなこんなで閉幕を迎えた商談会。MMS関連商品はEDENが商談を成立させれば他メーカーの製品も
自動的に納入されることが多いので、各メーカーは未来のお得意様を探すことに重点を置いていたようだ。
その意味では遊人も当初の目標通りの結果を得られたようだ。撤収の最中、企画中の
『ゆめりあ』シリーズと抱擁しているプリンセスローズの姿があった。一人でここに残っていたようだ。
「あ、部長さん」
「どうしたんだい?」
「最後に挨拶を、と。競争相手というのもあるし、あまりあからさまに仲良くはできませんけど…
次にどこかで会えたら、あの2人ともどもよろしくお願いしますね」
部長は頷き、人差し指で握手を交わす。
「喜んで」
外から差し込んでくる夕日が彼女の光り輝く髪をさらに輝かせていた。
END?
再販まで待てずに、ストラーフをオークションで落札した。
彼女は従順で、さっそく俺のイチモツをその可愛い両手でしごき始めた。
俺「すごく気持ちよかったよ。さすがストラーフだな。」
ス「ありがとうございます。前のマスターに比べ、陰茎が非常に小さいので楽でした。」
>>186 いちいち外すのが面倒くさいだけじゃねーの?
しかし。
名無しの感想が少ないというか、コテが無理して書き込んでいる感じだな。
一度でもコテで書き込むと『自分とこの掲示板にレスつけなきゃ…』
みたいな義務感からのレスつけに陥るもんさ。
感想なんてのは買うという労力を払ってまでする手に入れる(それだけ欲しいと思った)
書籍であっても、読んだ人間の0.5%来れば多いほうなんだよ。
タダ読みできるネット上の文章への感想なんて、総数の0.1%にも満たないそうな。
ましてや新しいページを開いてまで感想を書く奴がどれほどいるやら…
ま、そうゆうこった。
>>232 そして彼女は再度オークションに出された、と…
空気を読まずに投下
「なぁ〜に、してぇ〜るの」
私の後ろからストラーフの黒ちゃん(仮称)が抱きついてきた。
(仮称)なのは、購入者であるマスターが名前をつけない派だからで……
「ん〜っと、武装の整備。最近してなかったし」
と、アーンヴァルの白ちゃん(仮称)の私が作業を続けながら言う。
「え〜、そんなのマスターにやらせればいいじゃん」
私の肩に手をおいたまま、黒ちゃんが不平を言ってきた。
「言ってしてくれるマスターじゃないってわかってるでしょ」
そう言いながら、神姫用の雑巾で乾拭きしていたパーツを置いて次のパーツを取る。
「そんなの、目を潤ませて、上目使いで、口の所で両手を組んで、「お願いマスター」っていえば
コロッといくっていうじゃない」
想像してちょっと眩暈がした私。
「うちのマスターがそんなの通用すると思う?それにどこからの情報よ」
拭き終わったパーツを並べて、さらに次のパーツを取る。
「有名掲示板」
予想通りの答えが返ってきた。
「それでも効かなかったら、パカパカっていう手もあるし」
「パカパカ?」
意味不明の単語に手を止めて少しだけ黒ちゃんの方を向いた。
「体育座りをして、その格好のまま、足を開いたり閉じたりするんだって。体操服ブルマだと威力倍増♪」
顔が赤くなるのを感じたので、作業に集中する。
「黒ちゃんも暇なら、自分の武装の点検したら?」
「そんな暇なぁ〜い」
即答ですか……
「白ちゃんと遊ぶのぉ〜♪」
黒ちゃんは肩に置いた手を滑らせ、私の胸へ。
「ひゃん。もう!黒ちゃん!いいかげんに……んんぅ」
黒ちゃんを怒ろうと首を向けたら、いきなり唇に温かい感触。黒ちゃんがキスしてきた。
「ん…はぁ、ちょ、ちょっと黒ちゃん」
黒ちゃんを押して離れる。
「白ちゃん、私がまんできないよ」
黒ちゃんが自分の胸を持ち上げるように掴んでる。
「白ちゃんみえる?たってるの」
黒ちゃんの胸の中心にはスーツを押し上げるように尖った突起が。
「い、いや…」
首を横に振りながら後ろに下がる。
しかし、お尻でずるずる下がる私と、歩く黒ちゃんの速度は圧倒的で……
「つ〜か〜ま〜え〜た〜」
今度は正面から抱きつかれた。
「ん〜、んむぅ〜」
「ん…んん」
またキスしてくる黒ちゃん。今度は頭に手をおいて、片方の手でなでなでしてきた。
「白ちゃん、かわいいよ。んむ」
一旦キスをやめてそう言うと、またキスをする黒ちゃん。
頭がぼうっとしてきて、黒ちゃんの舌が唇をノックすると、無意識に開いてしまった。
「白ちゃん…」
舌の先で開いたことを確認した黒ちゃんは、私を見てニッコリ笑うと舌を入れてきた。
舌で私の口の中を舐め回す黒ちゃん。
一頻り舐めることを楽しんだ黒ちゃんは、クイッと私の顎を持ち上げ上を向かせる。
もちろんキスしたままなので、黒ちゃんは膝立ちになり私を見下ろす。
すると、とろっと液体が流れ込んで口の中にたまり始める。
「飲んで…お願い…私の…唾液」
小さくコクンと頷くと目を閉じて黒ちゃんの唾液を飲み込んだ。
ゴクッ!
喉の鳴る音を聞いた黒ちゃんは嬉しそうに抱きつき私を見つめる。
「今度は…白ちゃんから」
「…うん…」
私からキスをすると黒ちゃんはうっとりとした目でみつめている。
「いつでも…いいよ」
黒ちゃんはそういって口を半開きにした。
「んん〜」
舌を入れると黒ちゃんが舌を絡めてきて、二つの舌が口の中で踊る。
「んん、んはぁ…はぁむぅ……」
「あ、んむ…んぁ…んふぅ…」
二人の声が響く中、黒ちゃんは私の頭を持って上を向く。今度は私が見下ろす形になった。
そっか、私の唾液欲しいんだ……
そう悟った私は、唾液を垂らし続けた。
うっとりとした目で唾液を飲み込む黒ちゃん。
ゴクッ!ゴクッ!
私のときより大きな音のな気がした。
「はぁ……はぁ…」
後ろに倒れこむ私を黒ちゃんは支えてくれて、やさしく寝かせてくれた。
「白ちゃん、みてて」
倒れたまま目を向けると、黒ちゃんは自分の首元に手を持っていきスーツを脱ぎ始めた。
透き通るような黒ちゃんの肌が露になり、肩が出ると先に腕をスーツから引き抜いた。
そして、私に微笑むと胸まで下ろしていく。
「ん!」
乳首が引っかかって声をだすが、黒ちゃんは手を止めずに下ろす。
ぷるん
形のいい胸がこぼれおちた。乳首自身も私を見てと言っているみたいに立ち上がっている。
お腹、腰と現れて、太ももの付け根も通過した。
そこは、黒ちゃんのきれいな髪と同じ色の茂みがあり、朝露をあびた芝生のように光っていた。
最後に足を引き抜くとスーツを投げ捨て、自分を抱きしめるようにして私を見る。
「どう?」
「…うん、きれいだよ」
嬉しそうに私に近づくと覆い被さり、耳元で囁く。
「いいよね?」
「…うん」
私が返事をすると、黒ちゃんは私の首元に手を持っていき、私のスーツを掴んだ。
続く……
インターバトル5「トレーニング・デイ」
その日から、マイティとマスターの特訓が始まった。
部屋の一角に置かれた山は、現在発売されている公式装備のパッケージである。
ストラーフ、マオチャオ、ハウリンそれぞれの武装一式。そしてサイズ・オブ
・ザ・グリムリーパーに、なぜかうさぎさん仮装セットや黒ぶちメガネなど愛玩
用のパーツまである。
「一応は、これで全部だな」
「オフィシャル装備の購入漏れは無いですね」
「じゃあ早速試してみよう。まずはストラーフの基本武装からだ」
「はい!」
GAアームバックパックと、サバーカ・レッグパーツを取り付け、胸にはストラーフ
用のアーマーである。攻撃装備は何も武装していない、基本的なストラーフの形態だ。
「このアーマー、胸が圧迫されます……」
「試合で見たときも大きさがえらく違っていたからな。そんなものだろう」
トレーニングマシンに接続。
「マシンを使うのは久しぶりだ」
「行きます」
意識が引き込まれる感触がして、マイティはバーチャル空間へアクセス。
『シアイカイシ、フィールド・ゴーストタウン』
ほとんど瓦礫に近い建物群。
道路はえぐれていて、普通の移動が出来そうに無い。
有効な機動はなるべく実戦に近い方法で覚えるのが一番である。一人だけの
テストでやった動きが試合では全然役に立たないことがざらにある。
相手は同じ装備のストラーフ。トレーニングマシンにプリセットされている
動作からも、学ぶのである。
ストラーフがうさぎ跳びで、アスファルトを蹴って近づく。
『なるほどな。不整地では確かに有効な移動法だ』
マイティもそれに倣って後退、しようとした途端、
「きゃっ!?」
バランスを崩して倒れてしまう。普段より重心が上にあることに加え、接地戦闘
の経験がほとんど無いのだ。無理もなかった。
近接したストラーフが、GAアームの手刀をマイティに叩き込む。
ガキンッ!
何とかGAアームを交差させ、手刀を防御。腕が新たに二個増えた感覚に、本来が
アーンヴァルタイプのマイティは混乱する。
「いっ、やああ!」
アームを押し出して相手をふっ飛ばし、何とか立ち上がる。まだすこしよろめいている。
『まずはマスタースレイブフォームを心がけるんだ。自分の腕と動きを同調させろ』
マスターの指示が飛ぶ。
「了解っ」
一回ずつ、両腕で正拳突きをしてみる。自分の手の動きに合わせて、GAアームを
動かす。三本目、四本目の腕が同調する感覚。これなら簡単だ。
考えてみれば足だって、ちょっと長くなった感覚がある。これを頼りに慣らせば
大丈夫そうだ。
ストラーフが再び突進してくる。
マイティも突撃。
『シアイカイシ、フィールド・バトルドーム』
『次はハウリンの装備だ』
ヘッドアーマー以外を着込み、吠莱壱式を携えたマイティがドームに立っている。
上半身がほぼ固定され、動きにくいことこの上ない。防御力はあるのだろうが……。
相手も同じハウリンタイプ。
試合開始直後、砲撃戦が始まった。
横に動きながら撃ち続ける。足元もほとんど固定され、動きづらい。こんなので
どうしてあんなに早く動けるのだろう。マイティは試合におけるハウリン、マオチャオの高機動を思いだす。
『尻尾だ、マイティ。テイルパーツ』
そうか! マイティはひらめく。
さっきから腰の辺りにあった違和感の正体は尻尾だったのだ。
これでバランスをとりながら走れば、うん、いける!
打って変わってマイティの機動性がアップする。
『そのままぷちマスィーンズに指令を出してみろ』
「は、はい!」
指令は口頭命令も可能だが、主に使うのは頭で考えたことをそのまま伝達する思考
指令だ。そしてアーマーの背中に一機取り付け、命令の補佐を行わせる。
「簡単で良いんで命令出してくださいな。ワタシがかいつまんで伝えます」
プチマスィーン壱号がその役を担う。
(散開し全方向から時間差攻撃)
すると弐号から伍号の実働部隊四機がパッと散開。相手のハウリンに対してそれぞれ攻撃を始める。
マイティはその場で援護射撃。だが誤って自分のマスィーンの一体を撃ってしまう。
「味方撃ってどないするんですか!?」
「ご、ごめんなさい」
使役AIに叱られる主人。
マスターは頭を抱える。
『シアイカイシ、フィールド・チカチュウシャジョウ』
マオチャオ装備も近接特化であること以外は同じようなものだったが、ハウリン以上に
ぷちマスィーンズの扱いが面倒だった。
要するに各々自分勝手に動き回り、なかなか命令を聞こうとしないのだ。
「にゃにゃー」
「みゃあ〜」
「なーおうぅ」
「ふーっ、しゃーっ」
以前からマイティと一緒にいたおかげで真面目になったシロにゃんも、アーマーの
背中で途方に暮れている。
「世界中のマオチャオで、同じような僕たちが苦労してるんでしょうね……」
本来ならばボクにゃんあたりの役目である。
「もーう、ちゃんと命令聞きなさーい!」
あとで分かったことだが、マオチャオのぷちマスィーンズは自分勝手にやらせるのが
セオリーのようだった。それぞれの性格を汲み取って、その穴を埋めながら戦うのだ。
一見同じように見えるハウリンとマオチャオ。しかしその性格は戦闘方法以外も、ほぼ
真逆といえるほどに違っていたのである。
* * *
もう二人とも、「固執』といわれた意味を十分に分かっていた。
「おや、いらっしゃい。久しぶりですね」
ホビーショップ・エルゴの入り口を、数週間ぶりにまたぐ。
「あなたあての待ち人、来てますよ」
「分かってる」
マスターは対戦スペースのある二階への階段を上がる。
「来たわ、お姉さま」
メガネをかけたストラーフ、クエンティンが自らのオーナーへ伝える。
「いい顔になったわね」
クエンティンのオーナーの女性、夢卯理音(ゆめう りね)はマスターに
言った。すこしやつれた、黒髪の女性だった。自分の新基地同じようにメガネをかけている。
「やはり君だったか」
「え? え?」
突然のマスターの言葉に、二人の顔を見比べるマイティ。
「特殊装備は使いこなせるようになったかしら?」
「使いこなす必要はないさ」
「?」
マスターは公式武装が全て入ったキャリングケースを見せた。
「こいつが俺のスタンスだからな」
「あくまで頑固をつらぬくわけね。そういうところ、好きよ。でも、それじゃあ
私のクエンティンには勝てない」
「それは試合をしてから言ってもらおう」
「いいわ。やりましょう」
「???」
マイティは頭にクエスチョンマークを浮かべたまま。
二人はオーナーブースへそれぞれ入ってゆく。
つづく
>> 二人はオーナーブースへそれぞれ入ってゆく。
二人はオナニーブースへ、と読んだ俺はそろそろ首を吊るべきかもしれん
いやー、改めて感想書こうとするのって難しいんですよね。
気に入った部分を誉めたとしても、作者の方の意図と違った読み方して勘違いしてたらどうしようとか。
これってこういうことですか?と質問して先の展開に変な影響与えたりしたらどうしようとか。
わざわざ指摘するまでもない事を書いて気分を害したらどうしようとか。
だからGJ!くらいしか書き込めないってのもあります。
それでは妄想が浮かんだのでまた書いてみました。これより3レスほど使いますのでしばし書き込みを止めてくださると助かります。
243 :
1/3:2006/10/22(日) 20:42:40 ID:Iw1ynP65
「ご主人様、夜勤がんばってなのにゃ」
「うん。じゃあ行ってくるよ」
──ガチャン。
マンションのドアが閉まる。その瞬間、マオチャオ型神姫、固体名「ねこにゃん」は笑顔を消し表情を引き締める。
「急がないと。ちょっと遅れてる」
部屋に駆け戻り、手早くパーツの換装を行う。ヘッドセット、胸部アーマーにアームパーツ、レッグパーツ。戦う為の装備だ。
武装を終えたねこにゃんはベランダへと続く窓から出て、マシーンズを使って内から鍵をかける。マシーンズ達は長時間の『実戦』には使えないから留守番だ。
ベランダから飛び降り深夜の人気のない道路を駆ける。向かう先は近くの公園。猫達の集会所だ。
「遅いぞ新入り」
冷たい声でねこにゃんを叱責するのは、片目の黒猫ノワールだ。彼女は人間嫌いで人間が作った神姫も嫌いなのだ。
見ればブリーフィングは既に済み、多くの猫達がおのおのの分担に従って移動を始めていた。その「本物」の猫たちに混じって幾つかの武装神姫達がいる。
「お前は七番隊だ。詳しくは隊の者に聞け」
「ご、ごめんなさい」
ねこにゃんは頭を下げ、自分の隊を追った。隣を走る、珍しい限定品装備のフブキ型からデータを送信してもらい作品内容を確認する。
七番隊の担当する地区では既に『穢れ』は実体化しているらしい。
「あの、遅くなってごめなんなさい」
しおらしく謝るねこにゃんにフブキ型は無言で首を振る。狐の面を模したマスクで表情は分からないが、気にするなと言いたいらしい。
「無駄口はいい。行くぞ」
隊長であるクールな虎猫、タイガーが先頭を走る。敵は近い。
──世界は、その夜は猫達が護っている。
244 :
2/3:2006/10/22(日) 20:44:32 ID:Iw1ynP65
猫は、自らを猫と自覚した時から夜を護る為に戦ってきた。
干支の中に猫がいないのは、干支の並びを決める時も戦っていたからだ。
猫が戦う相手は『穢れ』と言う。共に戦う神姫も詳しくは知らない。それ以上を表す言葉は猫にはないのだ。ただ猫は、それを宿敵として戦い続けてきた。
それを人間の言葉で表すとすれば魑魅魍魎だろうか。猫達はずっと、人知れずそれと戦ってきた。
いや、人間の中にもそれを知っている者もいる。その証、それは武装神姫のコアの奥の奥にそっと吹き込まれていた。
『夜を護って』
その小さな小さな声は、神姫の中にある。オーナーはもちろん、神姫も気付かない方が多いだろう。
──それはプログラムでも、ましてや命令ですらなかった。それは、願いである。
そして、その願いに気付いた神姫達は、猫と共に戦うことを選択した。
ねこにゃんもそうである。
「居たぞ!」
無人の駐車場、車の影から穢れが姿を見せる。今回の穢れは巨大な歯車を出鱈目に重ね合わせたような姿をしていた。その丈は猫の数倍もの大きさだ。
「後衛は周囲を括れ!前衛一番から三番、征くぞ、我に続け!」
タイガーが爪を出し、臆することもなく穢れに飛びかかる。フブキ型が忍び刀に手をかける。ねこにゃんも両腕の「研爪」を構える。知らずに雄たけびを上げていた。
「夜を護るのは我ら猫!人が作った猫の姿をしていない猫が夜を護る!!」
『夜を護って』
それは願いであった。それは祈りであった。そしてねこにゃんはそれを聞いたのだった。
穢れは人を狂わせ、世界を狂わせる。
だから、ねこにゃんは戦うことを選んだ。何も知らずにいられた子猫の時間は終わったのだ。だから、その爪を夜を護るために振るうのだ。
あの、30近くの独身男、うだつのあがらないお人好しのオーナーが住む街を護るために。
「武装神姫、あんなものが誇りある猫の軍勢の一員とは……時代は変わったものですね」
ノワールが愚痴をこぼす。街のボス猫──飼い主からはただ猫と呼ばれている白いチンチラは口元をほころばせた。
「誇りか。夜を護るのは我ら猫。猫とはその心、生き方のことよ。夜を護る覚悟を貫き通すものがいれば、それは猫だろう」
──世界は、その夜は猫達が護っている。
245 :
3/3:2006/10/22(日) 20:46:16 ID:Iw1ynP65
「ただいまー。ねこにゃん?」
返事はない。見ればねこにゃんは専用のベッドで丸くなって眠っていた。その顔には幸せそうな笑みが浮かんでいる。
「くす。僕も寝るか。おやすみ。それと──ありがとう、ねこにゃん」
──世界は、その夜は猫達が護っている。
──あなたが居ない時、神姫はどんなことをしているのでしょうか?
終わり
配分まちがったかな?
上の方で言っていた妖怪、神様的な思いつきを書いてみました。ええガンパレ好きだったりしますw
友人と会いに行く間にこんなこと妄想してるオレマジキモい。けど楽しい。
あのボクらの夢を粉みじんに粉砕しこのスレのオーナー達の繊細な心に深い傷を与えた外道神姫ねこにゃんが…!
ちょっと感動した。
妖怪系と合わせるのも、たまには良いなぁw
願いだとする辺りファンなんだなぁ、と、ガンパレ思い出してニヤニヤした。
タマには良いね、ホント。
「ん……ぁ、ふぅ…ぁう」
二人の口元から、くちゅ……ちゅる……ちゅぅ、と湿った音が木霊する
「ねここ……どう、ですか?」
私がこんな事をしてしまうなんて、でも
「わかんないけど……いいょ、ユキにゃんなら……ぇへ」
あんなねここ、私は見ていられなかったから
ねここの飼い方、そのじゅう
Coming Soon……
*出来上がったらWikiで公開予定、今回は18禁です
ところで、拡張ピンって何気にエロいですよね。双頭ディルドーみたいで。
Before
──あなたが居ない時、神姫はどんなことをしているのでしょうか? 知りたいと思いませんか?
After
「もっと夢を見ていたかった……」
「妄想スレで夢を壊さないでくれ……」
「お前は違うよな? な! 違うと言ってくれ猫子ぉぉぉぉぉっ!!」
「あんちゃんのバカー! ラワーン、ラワーン!」
だが、ある偉い人の父親はこう言った。
「逆に考えるんだ、『どんなこともしててもいいさ』って考えるんだ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(1)
「じゃあ行って来る。俺がいなくても喧嘩するんじゃないぞ。留守番頼むな」
「お気をつけて、いってらっしゃいご主人様」
「傘持った? 車に気をつけなさいよ」
「早く帰ってきて、マスター」
「いい子でおるすばんするのだ!」
バタン
──ガチャン
ドアが締まると、4人、いや4体の少女達は顔を見合わせて苦笑した。
飼い主の独身男を裏で嘲るため――ではなく。
「ふふふ、ご主人様ってば、『喧嘩するんじゃないぞ』ですって」
「喧嘩も何も、ボクたちはマスターがいないところだとすぐに動けなくなるのにね」
武装神姫と呼ばれる身長15cm程度の精密機巧少女は、所有者のためだけに存在する。
彼女達はその登録された所有者から一定の距離を離れると、意識を含めた身体活動がフリーズモードに移行する仕組みだった。
所有者の離れ行くこの部屋での彼女達は、じきに他の物言わぬフィギュアと何ら変わらなくなる。
「笑うもんじゃないわ。あいつはそんなこと、知らないもの」
所有者が彼女達それぞれに誂えた専用の『寝床』に潜り込みながら、黒子は白子と犬子をたしなめる。
「もっとも、知ったら知ったで大変よ? きっと大慌てして、しばらく会社休んだりするわ」
「あー、しそうしそう! マスターすっごく心配性だもん」
「しまいには『一緒に外に連れて行くー!』とか言いそうなのだ」
「そんな風にさせないためにも、あいつは知らない方がいいのよ」
「でもちょっとマスターって、過保護過ぎなんじゃないかな?」
「ふふふ、いいじゃないですか。関心がないよりは、あったほうが」
それだけが、私達の存在価値なんだから――そう言いかけて、白子は言葉を止めた。
立体模型だけが趣味の独身男が暮らす、決して広くない一室。
しかし彼女達にとっては広大な空間。その各所には、物言わぬ同胞たちが虚ろな目をして並んでいた。
いくら高価で高性能であっても、究極的には自分達も彼らと同じ玩具。
主人の関心を失えば埃をかぶり、あるいは記憶と共に物置きの闇の奥に仕舞われる存在だ。
当然捨てられたり売り払われるという末路もあり得たが、そこまで辛い未来を考えるのは負荷が多すぎたのか、電子頭脳が拒絶したらしい。
「でもそういう言い方って、あたし達がまるで自分のためだけにあいつの相手をしてるみたいな感じね」
言下の意味を読んだのか、寝床から半身を起こしている黒子の皮肉めいた返しに、
白子は少しムッとしながら同じように半身を起こす。
「そんなことありません! 確かに私達は武装神姫だから、ご主人様なしにはいられないけれど……」
所有者に尽くしたいと思うのも、登録されたその男に対して、プログラムによる操作で作られた愛情を感じているだけ。
ごく当たり前の電気的な、創造者の作為に因る反応。
でも、それだけのことなんだと考えると、どうしようもなく胸部装甲の奥に苦しさを感じるのは何故だろう?
(2)
「私達がご主人様の武装神姫になったのも、縁のようなものだと思うんです」
「へ〜、縁ねぇ。無表情で機械的だった白子も、随分人間らしい言葉を使うようになったじゃない?」
「私は……そんなに無表情でしたか?」
「うん、変わったよ。ボクが猫子と家に来たのはキミたちより後だけど、その時よりずっと笑うようになった」
「白子の笑顔もねここは大好きなのだ!」
「えっと、そ、そういう黒子さんはどうなんです! 自分のためだけにご主人様の相手をしていると言うんですか?」
「え、あたし? あたしは……」
白子の恥ずかし紛れの逆質問に、黒子は頬を指で突いて虚空を見上げ、意地悪げに微笑みながら言った。
「知ーらない」
「ちょ、ずるいですよぉ! 自分は誤魔化すなんて」
「誤魔化してなんてないってば。本当に知らないの。存在理由とか、何のためとか、そういう難しいことはわかんない」
ぽふんと、寝床に倒れこんで、黒子は言った。
「だからあたしは、今あたしに与えられた役目を投げずにこなすだけ。
あいつがあたしを必要とするなら、たまたまあたしがそういう存在だってことなんでしょ?」
「黒子の言うことも分かる気がする。ボクたちはボクたち以外の何かにはなれないからね」
「ねここはねここでいいのだー」
――そういうのも、『縁』って言うんじゃないですか?
そう、白子が言わなかったのは、皆の反応が既に小さくなっていたから。
いつものデータによると、これからご主人様が帰宅する数分前まで、約8時間の「眠り』に入る。
夜の眠りとは違う、機械の体だけがする完全に停止した眠りに。
「もう白子も寝なよ。お先ー……――」
「マスター、早く帰ってきて、欲しいな……――」
「またいっぱいいっぱいあそ……ぶ……にゃ……――」
「ええ、お休みなさい……――」
早く無事で帰ってきてください、ご主人様。
「ただいまーっと。何もなかったか?」
「お帰り、マスター! 異常なしだよ」
「おかえりーなのだー! きちんとおるすばんしてたのだ!」
「おおえらいぞっ、(ボコッ!)って痛っ! 黒子?」
「遅ーい! こんな時間までどこほっつき歩いてたー!」(ドカッ!)
「ちょ、やめ、直帰だって! お前は鬼嫁かよっ! ……ん、白子どうした? 元気ないのか?」
「え……、あ、や、な、なんでもないですっ!」
「ん? ……そか、ならいいんだ」
いなかった間の苦しさも、無事な顔を迎えられた時から続いているこの胸の高鳴りも、皆作られたものだなんて信じたくない。
いや、深く考えるのはよそう。私は武装神姫。
貴方のための、武装神姫なのだから。
「お帰りなさい、ご主人様!」
(3)
「うおおおおっ、興奮してきたーっ! こんな時は白子の股を開いたり閉じたりして落ち着こう!」
「ご、ご主人様っ!? きゃあっ!!」
「パカパカパカパカ……ムッハァッ!? 一向に落ち着かんではないかっ!! こうなったら全員そこに整列っ!!」
「断る!」(バキッ!) 「落ち着いてマスター!」(ボカンッ) 「ねここもー!」(ドリドリドリ)
「ああん、もっと蹴って! 撃って! 掘って! もはや傷跡さえもいとおしい!!」
「キモッ!!」
「ご主人様……、こういうところさえなければなぁ……ハァ」
別の意味で深く考えてしまわざるを得ない白子であった。
<白子さんの憂鬱・おしまい>
2で止めておけば…2で止めておけば…っ!(滝泣
でもGJ!
…あ。
『じゃあ御主人さまが死んで帰って来なかったら?』とか考えてしまった…
>>256 某古時計の歌詞みたいな事になってるんじゃないか?
僕が自分の神姫を所有する事になってから、日はまだ浅い。
今僕と共にある神姫は、元々亡父の物。言わば形見だ。
つまり僕は自分の神姫と付き合っていく上で、神姫を一から育てると言うメリットを放棄させられたワケだ。
そして手探りで自分の神姫を理解していくと言うデメリットだけを負わされた事になる。
それを少しでも克服したいと(愚かにも)思った僕は、夜中にただ一人で無き親父の書斎へと向かう。
親父はマメな人物でもあったから、もしかしたらPCに痕跡ぐらいは残ってるだろうとそう思ったのだ。
果たしてそこには『日記』と記されたフォルダが残されていた。
……痕跡どころじゃねーよ。そのものだよ。
ともあれ、僕はそのフォルダを開く。
―――――――――――――――
○月○日
この日俺はついに武装神姫に手を出してしまった。
こんな事家族に言ったらもしかしたら妻は離婚を言い出すかもしれない。
息子に言ったなら、俺は軽蔑され、冷たい視線を受ける事になるだろう。
でも、お義父さんの神姫を見ていたら、どうしようもなく、たまらなく羨ましくなったのだ。それはもう仕方が無い事なのだ。
俺は食事、団欒の後、なるべく自然に書斎へ戻ると、逸る心を抑えられずすぐさま神姫のパッケージに手をつけた。
MMS TYPE CAT『猫爪』。
俺は焦りながらも慎重に、とにかく家族に気付かれない様、細心の注意を払って開けてゆく。
そこには夢にまで見た神姫が、眠るようにいた。
俺は早速神姫を起動させる。
何かしら説明の様な事をきった後、彼女はおもむろに俺に言った。
「愛称と、オーナー呼称を登録してほしいですよぉ♪」
……この子は何で歌うように喋るのか? お義父さんの所の娘達は普通に話していたのに???
「どうしたのですかぁ?」
にっこりと笑って俺を見る。と言うよりそんなものを登録するという事実をすっかり忘れていた。
「……あーすまん。チョット持ってくれ。考える。」
「ハイですぅ♪」
目の前の神姫はそういうとその場でぺたりと座った。
あーかわいいなぁ。……いや、そうじゃない、考えよう。
どうせなら変わったのが良いな。でも愛称は変すぎても可哀想だ。と、俺が頭を捻っている間も彼女は俺をジッと見つめている。……愛らしいなあ。
はた、とそこで思いつく。
「オーナー呼称の方、先でも良いかな? 『旦那さん』と呼んでくれ」
「『旦那さん』ですねぇ♪ ……登録したですよぉ♪」
そういうと彼女は「旦那さん、旦那さんですぅ☆」と何度も言って机の上をピョンピョンと跳ね回った。
そんな彼女を見ていると微笑ましくなる。……正直に言えば、ニヤニヤしている自分を自覚する。
そんな彼女の様子を目で追いながら、俺は愛称を考えていた。
―――――――――――――――
「ダメ大人じゃねーかよ!!」
僕はただただ、PCの前で突っ伏した。なんだか日記も妙に読まれる事を意識した書き方だし。
でも、それと同時に戦慄した事が一つ。
……確実に僕にもこの親父の血が流れていると実感した事。
259 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:16:06 ID:UtlODzqI
日時: 2006/08/08 12:18
名前: アバあき◆nsy0DcmY
膨大なログをざっと目を通しました。
前回は近場のログだけ目を通していただけなので全貌をつかめ切れていませんでしたが、私の言動がここまで皆さんを怒らせていたとは思いませんでした。
あまりにも浅慮にて軽率な行い、深く謝罪を申し上げます。
今回のことを省みて、今後は本スレには一切顔を出さず、画像の投下はwikiだけに自粛しようと思います。
私もやはり厨設定スレが大好きなので、私のせいで荒れてしまうのは心苦しいので、それには本スレに顔を出さないのが一番だと思いました。
謝って許されるようなことではないとは思いますが、申し訳ありませんでした。
それでは失礼いたします。
テメェのせいでSS大会もスレも大荒れした。シカトしてればすむと思うな。とっととどうにかしろ
テメェだよ、神姫狩り
ENDマーク付け忘れた
親子三代で神姫に…ウウッ
うん、まず
>>259が足りないオツムをどうにかするといいと思うよ。
そこいらじゅうに張られてて元が割れてるコピペを使う時点で莫迦なんだが、
他にも日付・画像・噛み付いていたのは単一ID/日だとか。
あほか、釣られるなよ……。
ねここシリーズ
<ねここの飼い方、そのじゅう>Wikiにて更新しました
結構エロエロになったと思います(*ノェノ)
Wikiへの行きかたは、総合SS掲示板もしくは従来のまとめサイトからジャンプできます
感想とかあったら、ココにででも。それではっ
「いってきます」
「いってらっしゃい」「いってらっしゃぁーい」「いってらっしゃいにゃ」「いってらっしゃいませ」
──ガチャン。
ドアが閉まる。
「よぉし、各人武装をつけて集合」
「了解」「わかったにゃ」「わかりました」
黒子の号令で、自分の武装置き場に向かう四人。
やや時間があって、主人の部屋の前に並ぶ四人。
「さてはじめるぞー」
「「「おー」」」
黒子の号令で部屋に散る四人。
黒子は真っ先にベッドの下に潜り込む。
「あ、あったあった。やっぱり一冊増えてる」
黒子は置かれた位置を記録して本をサブアームで引っ張り出す。
「ねーねー、黒子ちゃん来てー」「ん?どうした?」
猫子が勉強机の一番下の引き出しの下に這いつくばってる。
黒子がそこに駆けつけると、猫子が黒子に言う。
「ぷちちゃんたちが怪しいって」「そうか、んじゃ」
サブアームのパワーで引き出しを引っ張る。
「猫子いけるか?」「大丈夫」
猫子が引き出しの隙間から中へ入っていく。
「あ!あったよ!」「よし、記録して持ってきな」
黒子がそういうと、猫子がプラスチックケースを持ってきた。
「でかした」「えへへ」
猫子の頭を撫でる黒子。
「白子、そっちは?」
本棚の上のほうを飛んでいる白子に声をかけた。
「ん〜、こっちはないみたいだよ」「一応中まで調べておいてくれよな」「わかったー」
白子が本棚の扉を開けて棚に下りて奥の方まで探りを入れる。
「こっちもなかった」
犬子がタンスから飛び出してきた。
「中もか?」「うん、ぷちマスィーンに潜ってもらったけど、なし」「そっか」
犬子の報告を聞く黒子。
「やっぱり無かったよー」
白子が本棚から降りてきた。
「てことは、これだけか」
黒子が足元に置かれた本とケースをみる。
「とりあえず、こっちからだな」
黒子がアームで本を開く。
「うわぁ」「すごぉい」「ほほぉ」「ご主人ってこんなのが」
本というのはエロ本で四人ともじっくり堪能した。
「次いくよー」
白子がケースのなかのディスクを抱えてプレイヤーまで飛び、セットして再生ボタンを押した。
「おおお!」「やるな!ご主人!」「無修正とは」「ひぇぇぇあんなの、すごすぎ」
こちらもAVを四人で堪能した。
「これでご主人の好みがわかってきましたね」「まあな、でも、隠すとこ単純だよなー」「ですねー」
「よし片付けるぞ」
黒子の号令で、記録どおりの位置に戻される本とケース。
「ただいまー」
「おかえりなさい」「おかえりー」「おかえりにゃ」「おかえりなさいませ」
──あなたが居ない時、神姫はどんなことをしているのでしょうか?知りたいと思いませんか?
他の方々の意見としてコテの存在は何かと問題があると指摘され、外そうかどうか判断が付きかねています。
今回はそのままで書き込みましたが、これ以上コテによる問題が出ましたら、次回からは名無しに戻ります。
○月■日
犬子と猫子が修理から戻ってきて大分経った。
今では犬子は白子に、猫子は黒子に懐いている。
微笑ましい光景で、俺としても嬉しい限りだ。
だから、時たま俺の後ろから『お手』だの、『お座り』だの、挙句『ティンティン』だのと聞こえてくるのは幻聴の筈だ。
否、幻聴だ。
……幻聴であってください。
最近は俺よりも白子と黒子が犬子と猫子に色々と教えてやっているようで、二人とも眼に見えて知識が上昇してきたようだ。
ただ、何某か必要の無いものまで教えているようで、この間二人が自らの股を開いたり閉じたりしていたのには正直焦らされた。
しかも、またしても隠しておいた筈のエロ本置き場が微妙に荒らされていると言う不可思議現象。
多分、否、絶対に犯人は黒いのだ。
このままでは犬子と猫子までが、白子と黒子のようにアレな知識が蓄積されてしまいそうで怖い。
どうにも白子と黒子は成年向けの知識を“淑女の嗜み”程度の認識で理解しているらしく、注意しても不思議そうな顔をされてしまう。
一度、じっくりと教えないといけないな。
因みに、白子と黒子は俺のクッションをベッド代わりに使用しているので、当然犬子と猫子用に別のクッションを用意したのだが、ここで一寸した問題が出てきた。
二人ともどれだけ距離を離しても、俺の布団の上や中に潜り込んで来るのだ。
寒いとか寒くない以上にどうやら甘えているらしく、それ自体はとても嬉しいのだが、如何せん俺は寝相が良くないので二人を押し潰してしまいそうで怖い。
本当に二人を開きにしてしまう前に、何とか解決策を考えないといけないな。
俺の布団を占拠している犬子と猫子は、どちらも丸まりながら静かに寝息を立てている。
空気は読まないで投下。
萌え成分薄め。本当ならもっと萌えたい。
とある日曜日。
その日は見事な秋晴れだった。僕は昨日約束した通り、自分の神姫に外に散歩に行こうと告げた。
当然散歩だけではなく、来るデビュー戦に向けてパーツのテストを行うという目的も兼ねている。
僕の神姫はマオチャオで、なのに僕はこの娘に鉄耳装とキャットテイル以外のマオチャオ用の武装を装備させてない。
しかも無理やり自作の情報集積装置とそれに伴い改装した鉄耳装を有線で繋いでしまったものだから、うまく機能するか不安だったんだ。
もちろんそんなのはただの杞憂で、さっさとテストを終えた僕らはダラダラと散歩&日向ぼっこに興じている。
「お外に出たのは初めてなのですよぉ♪」
楽しそうに浮かびながら彼女は言った。アーンヴァル用のリアウイングを背中につけているので不思議じゃあない。
「あれ? そうなんだ」
「そうですよぉ♪ 旦那さんはマスタたちにナイショにしてたので、ずっとあの部屋から出た事無いのですよぉ☆」
……判りにくいので説明すると、彼女の言う『旦那さん』とは元オーナーの僕の亡父で、『マスタ』と言うのが現オーナーの僕の事。
「お日様の光って、すごく気持ちイイですぅ……」
うっとりとしてそう言う彼女。
周りを見回せば、多くないとは言え神姫と一緒にこの公園に来ている人間も少なくはない。つまりは当たり前にオーナーと外で日を浴びる神姫がいるって事。
この娘はそんな当たり前を今まで経験してこなかったんだ。
そう考えると少し悲しくなった。
「マスタ、どうしたですかぁ?」
気が付くと彼女が目の前で心配そうに僕の事を見ている。
「……いや、なんでもない。それじゃ、せっかく初めての外出なんだからめーいっぱい遊ばないとねっ」
「ハイですぅ♪」
それから二人でこれでもかと言うほど遊びまわった。僕はまるで幼少の頃に戻ったかのようにはしゃぎ回った。
初めて見る外界。データーとして、知識として知っているだけなのと違い、リアルなそれらに対し彼女は戸惑いながらも楽しんでいるみたいだ。
犬にじゃれ付かれそうになって笑いながら逃げ回る彼女。
じっと見ていた昆虫の、突然の行動に驚く彼女。
幼い子供が彼女に手を振るのに、照れ笑いを浮かべながらも手を振り返す彼女。
そんな一つ一つが僕にとっても嬉しい。
ひとしきり遊んで、へとへとになる頃には日がずいぶんと傾いていた。
「それじゃぁ帰ろっか」
僕は頭の上で休んでいるはずの彼女に言う。が、彼女から返事は無い。代わりに聞こえてくるのは、
「すぅー…… すぅー……」
と言う寝息だけだった。
僕は頭の上でうつ伏せに寝ている彼女を起こさないよう、ゆっくりと立ち上がると、慎重に家路に着く。
途中、少し目が覚めた彼女は、小さく何かを僕に言うと再び眠りについてしまった。よくは聞き取れなかったが、まぁ、起こしてまで聞き返す事も無いし。
そのままの格好で帰宅した僕らを見て、母は一言こういった。
「なんだか昔のMMOの頭部アクセサリみたいね」
……結局母も侮れない。
―――――――――――――――
「マスタと一緒に遊べて、幸せなのですぅ……」
END
えと、設定は使いまわしですが、基本単品で書いてますんで。ゆえにここでどれの続きかは明記しません。それでも嫌な方はスルーして下さい。
269 :
268:2006/10/23(月) 17:18:54 ID:Jyi4CaXz
こんなんばっか考えてる自分キモイ
今日も今日とて俺は受験勉強。
有名進学校に通う妹に比べて、俺はしがない浪人生。
今年落ちたら妹と同級生になってしまう危機感から、一日中部屋に籠もっている。
トントン
ドアがノックされる。
「鍵、開いてるよ」
しかし誰も入ってこない。再びトントンとノック音がある。
ああ、またアレか。
俺は面倒臭そうに入り口に向かい、扉を開けた。
足元には人形がいる。
そう、武装神姫だ。
成績優秀な妹が唯一、親にねだって買ってもらったものがコイツ、犬型武装神姫「ハウリン」だ。
その小さな人形は俺を見上げると、
「マスターが消しゴムを貸してといってるんですが」
と、ぽつりと言った。
俺は机に向かうと、ハウリンはその後をトテトテと付いてきた。
引き出しを開け、消しゴムをハウリンに渡してやろうとしたが、ふと意地悪い事を思いついた。
「なぁ、妹はお前と何してんだ?」
「普段は会話の相手をしたり、私にできる範囲の様々な作業の手伝いを行なっています。」
俺は『様々な作業』と聞いてニヤリとした。
「ふーん、具体的には何をするのかなぁ…」
「落とし物を拾ったり、背中を掻いたり、膣口に挿入されたり、メイクの手伝いをしたりします」
「わ、わかった!ごくろうさん!」
消しゴムを渡すと、ハウリンはそれを抱えながら部屋を出ていった。
「なんかすごい言葉が混じってたような…」
短編だけど、続き物です。一応
神姫をマンコに入れたら小さな部品が膣内に残って病気になるって
ばっちゃがいってた
なんかツボったwここしばらくの流れはマターリと楽しませてもらってます。
>>269 でも、楽しくて楽しくてたまらないでしょw
後、自治って申し訳ないけどSS書き込み終わったらそう言った方がいいかも。オチがつく話しならENDマークつければいいけど連作の場合はうっかり間に割り込みしそうで怖い。
本スレの方で素体販売の情報もきたし、そっちでネタが作れそうですね。
浪人生には休みはない。
後がない俺は、今日もあらゆる欲望を立ち切って勉強するのだ。
トントン
ドアのノック音がする。
何度かの経験で、このノック音の持ち主はわかるようになっていた俺は、扉を開ける。
その足元には、犬型武装神姫「ハウリン」がいた。
「マスターが黄色の蛍光マーカーを貸してといってるんですが」
いつものように俺を見上げている。
鉛筆立てを物色する間、足元でぴくりともせずに立っているハウリンに、俺はさりげなく質問した。
「なぁ、そういえばこの前貸したボールペンどうした?」
ハウリンは顔色ひとつ変えずに答えた。
「はい、マスターはボールペンで自らの陰核を刺激するよう私に命令し、私はそれを実行しました。そしてマスターは11分29秒後にオルガスムスに到達。」
「……」
「分泌液を浴びたボールペンは洗浄され、今はマスターの机の上にありますが。」
「………はい、これ」
ハウリンは蛍光マーカーを小脇に抱えて部屋を出ていった。
「ありがとうございました」
扉を閉め、机に戻った俺。
「………そりゃ、まずいだろ……」
勉強を忘れ、自らの股間に手を延ばした。
おわり
>>273 ぬこがマスィーンズに素体与えて戦力UPとか考えた。
……<素体で頭はマスィーンズを想像
ごめん、吊ってくる。
うは、ごめん。本スレとの誤爆。またやっちまった。
あっちと両方のスレ見てるから……
>>274 ん?妹に欲情してるのか?この変態め!何?ボールペンで陰核を刺激する神姫に欲情してるのか?この変態め!
ねここシリーズWikiにて更新
今回は別の視点から見た、その時歴史は動いたです(何
浪人生に休日はない。
俺は曜日感覚を失うほどの勉強スケジュールを実行しているのだ。
トントン
睡魔に襲われていた俺を呼び戻すノック音。
いつものごとく扉を開けると、その足元には妹の所持する犬型武装神姫「ハウリン」がいた。
「マスターが今欲しい飲み物があるか聞いてこいと言ってます」
兄想いの妹が飲み物でも用意してくれるようだ。
「ああ、コーヒーを頼むよ」
「了解しました」
しばらくすると、再びノック音がした。
扉を開けると、足元にはコーヒー……いや、正確にはコーヒーを頭上に持ち上げているハウリンがいた。
武装神姫は見た目以上にパワーがあり、バランス感覚もばっちりだ。
コーヒーを運ぶくらいわけない。
「ん、さんきゅ」
俺はコーヒーを受け取ると、机に持っていった。
「そういや、今日はアイツドタバタしてたな。何があったんだ?」
朝から妹の部屋で何かを引っ繰り返すような音がして気になっていたのだ。
ハウリンはまゆひとつ動かさず答えた。
「毎朝「大好きよ」とキスしている男性の写った写真を紛失してしまったようです」
ハウリンが出ていった後、震える声で俺はつぶやいた。
「いいい妹に、彼氏が…彼氏ができたのか……」
妹に先を越された俺の動揺は普通ではなかった。
おわり
今までのを取りあえずまとめて、少し改定してwikiに入れたので、よろしかったら見てやって下さい
281です。タイトル「僕とティキ」として四話目までwikiに更新しました。
四話目、バトルなので嫌いな方はスルーして下さい。
「随分と貫禄と重厚さがありますね」
聳え立つ新居、それはヨーロッパ調の豪華なホテルのようで
「当然よ。本場モノだし、アンティークだしね」
「でもユーレイとか出そうなの☆」
「そうねぇ、出たら凄いわねぇ」
縁起でもない事言わないで下さい二人とも……
ねここの飼い方、そのじゅういち
Wikiにて更新完了、みてくださいっ
神姫の時代背景とか設定とかどう思う?
個人的には2036年にロボットなんて無理だろうとか思ってしまうわけで。
そこでアレですよ。
『―宇宙から来たテクノロジーにより技術革命が』とか。
『―南極から発見された有史以前の超古代遺跡から、オリジナル神姫が。』
とか自分は妄想してしまうわけなんですが。
・・・俺だけか('A`)
背中にメダルを入れるんだよね
違う星、あるいは異世界から来た神姫たち。きっとこの世界を護るためとかなんとかの理由あり。
そんな彼女たちの活動をフォローするために玩具メーカーが協力して「武装神姫」という玩具を発売。ひょっとしたら裏には超国家組織がバックアップまでしてたり。
玩具を通して小さいお友達から大きなお友達の友情と愛情が世界を救うのだ。
なんて妄想……
未来から、マスターのダメダメなご先祖を強制するためにやって来た
青いマオチャうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp;@:「
30年前は今の携帯電話なんて考えもしなかったわけで、
だからきっと30年後には出るんだよ!
……そして、その時いい歳こいた年齢になって買ってニヨニヨするんだな
orz……
>>288 確かに30年前ってーと1970年代には携帯電話がここまでになるとは考えてなかったもんなー。
自己があるAIは無理としても、1/1くらいのロボットはいそうだ。
・・・頑張れ!SONY!('A`)
ちなみに今現在のロボの状況は。
介護用ロボのことだけど、人を抱き上げる際に自分で加重の中心点を判断して姿勢を変えるそうだ。ただし4、50キロが限界。
神姫じゃ人間を持ち上げるのは無理だろうけど、医療方面ではメンタルケアなどから対人プログラムが生れそうだね。
確か老人ホームとかでボケ防止のため(だったかな?)で
犬や猫のペットを飼育して一緒に遊ぶってとこがあった気がする。
で、AIBOでもいいだとかなんだとか(うろ覚え
なので神姫もメンタルケア用としてはいい線行くんじゃないかと思う。
でもまあ、実際に神姫があったら依存症になっちゃうだろうな、きっとw
もうなってるくせに。
まだ大丈夫。
朝晩と神姫スレチェックして、出かける時に神姫に声をかける程度だし。
それじゃあお休み、僕の神姫たち……
今ならシャナに最初にやられたザコい奴の気持ちがわかる
なんだこの流れ?
アレだけ騒いで荒らしやがったんだからエロい妄想しろや!クソ荒し共が!
流れ読めない奴が妄想小説なんて書けると思うか?
無理だよなあ。
荒しなんて他人に言いがかりつけてお情けで相手してもらってるような存在だものなあ。
ある雨の日、島田重工○×工場を出発したトラックが横転する事故を起こした。
ドライバーは無事だったものの、積荷の一部は道路脇に転がり落ちてしまっていた。
その積荷に歩み寄る何者かの影が一つ。
「ふふふ…お仲間、ゲットだぜ。ってね」
その年のロボティクス・グッズ商談会は盛況だった。
特にMMS関連商品の人気は凄まじく、多くのメーカーから趣向を凝らした新製品が発表されていた。
ビークル兼パワードスーツ『バイザー』を大型パワーローダーへと昇華させたA.M.社。
野外バトルを視野に入れ装甲車などのビークルを多数開発した海外企業プレイメイト。
MMSのメンタル面を保護する目的で開発された小サイズの家具を流通させるリーメント商事。
そして。
「ゴッドリュウケンドー!」
「マグナリュウガンオー!」
「ライジン!」
手探りながらも自社オリジナル素体のシェアを着実に伸ばし、新製品発売にこぎつけたTTアビオニクス。
従来のリュウケンドー型に加え新たに正当進化型のゴッドリュウケンドー、
射撃戦重視のリュウガンオーとそのハイスペックタイプのマグナリュウガンオー、
トータルではそれらと互角以上に戦えるオールラウンドタイプのリュウジンオーをお披露目したのだ。
「決まったな、おっさん!」
「ケンジ。お前、あれほどおっさんと呼ぶなと言ったのに」
「いやあ、マグナリュウガンオーじゃ長いしジュウシロウはなんかしっくりこないし」
「しっくりくるもこないもあるか!いい加減直せ!」
どうやら実演に参加したMMSたちは常時こんな調子でコンビを組んでいるようだ。と、そこへ
「こんにちはー」
それは輝く赤い髪の天使型MMSとその付き人たち(犬型)だった。
「あ?…なぁおっさん。あの子ら、誰?」
「おっさんって言うな。マスターたちから聞いただろう、大嶋のご挨拶だ」
この企業は、基礎メカニズムにおいてはA.M.社に技術を提供、ブレイブレオンなどのビークル開発では
プレイメイトと提携、広報面では海洋図書発行の雑誌に記事を掲載させるなど、実に多くの企業と
関係を結んでいた。大嶋製作所もその一つで、度々雑誌の付録製作を依頼しているのだ。
「新製品の方ですか?」
「ああ。俺たちできたてホヤホヤのルーキーだぜ」
と、そこにどこからともなく声が聞こえてくる。
「お前の場合、ルーキーというよりベイビーだろう。頭の出来を含めてな」
「なっ!」
憤るケンジの姿に、大嶋からの使者は疑問符を浮かべた。青いショートカットのMMSが問う。
「あのう、今の声はどなたが…」
「ああ。こいつだよこいつ」
自らの剣を指差すケンジ。すると剣から電子音声が発せられた。
「我が名は、ゴッドゲキリュウケン」
続いてジュウシロウの銃も音声を発した。マグナゴウリュウガンだ。
「今回の売りとして、我々武装パーツにも超小型AIが搭載されるようになったのだ」
「俺たちのサポートがあれば、例えケンジのようなうすらトンカチでもマシに戦えるというものだ」
「へっ!BLADEダイナミクスの何とかマスィーンを解析して、さも自分たちのオリジナ―――」
愛剣による殴打。人間でいうところの鼻っ柱を押さえて苦悶するケンジであった。
時計の針が正午を過ぎた頃。滞りなく進行していく商談会の影で蠢く影があった。
「ここに来て正解だったようね。んじゃ、次はあのカスタムタイプを狙いましょ」
「うん…」
「各社のブースが荒らされている?」
「ええ、展示品の一部がどこかに持ち去られているらしいですよ」
そんな社員たちの話を聞いたケンジがいきり立った。
「許さねぇ。俺が会場荒らしをとっちめてやる」
「バカかお前は。相手は人間だぞ?俺たちは実演に集中していればいいんだ」
「ヒーローの皮を被って生を受けた以上、悪さをする奴は見過ごしておけねぇんだ!」
ブースから飛び出すケンジ。ジュウシロウは頭を抱えた。
「デフォルトの性格設定に問題ありすぎだぜ、ったく」
ゴッドゲキリュウケンからの指令を受け、愛車のゴッドトライクもブースを飛び出していた。
時には通路のど真ん中を走って人々の目を引き、時には人込みの中を掻き分けて突き進んでいく。
このままでは企業側にペナルティが課されるところであったが、盗難騒ぎの主とは意外にも早く
対面することとなった。MMSにしか聞こえないかすかな叫び声がケンジの聴覚機器に届いたのだ。
「いくぞ、ゴッドレオン!」
現場に到着したケンジはカメラアイを疑った。物陰で襲われていたのは先程ブースに来ていた
赤い髪のMMS、襲っていたのは同じMMSの少女だったのだ。傍らにはお付きのMMS2体が倒れている。
「人間じゃなかったのか、道理で捕まらないわけだぜ。おいお前、その子から手を離せ!」
呼ばれた天使型のMMSは首をこちらに向け「うん」と一言漏らしたきり微動だにしない。
「ケンジ、あの天使型は感情プログラムにエラーが出ているようだ」
「こっちの話は聞かないってわけか!だったら実力行使だ!」
剣を構えて敵に飛びかかるケンジ。相手は様々な武装パーツを所構わず装備していた。
手首に装備したA.M.社製ブーメランを盾のように使い攻撃を受け止める。
そこに別方向から光弾が飛んできた。腕部に命中。賊はもう一人いるのか。
振り向くケンジの前に立っていたのは悪魔型のMMSだった。
「逃げよう!」
天使型は呼びかけに応える形で「うん」と頷いたあと赤い髪のMMSを開放し、悪魔型と共に逃走した。
「逃がすか!」
賊はビークル持ちの敵が相手ではすぐに追いつかれると考えたのか、天井裏に逃げ込む。
救援を呼ぶためゴッドレオンをブースに帰したケンジは単身彼女らを追った。
体格差の関係でMMSにしか通れない隙間を選んで逃げられたのと腕部の損傷が原因で
追跡に苦労したものの、ようやく賊を追い詰めたケンジ。足場の悪い場所での戦闘が開始された。
「各社の食いぶち守るため、リュウケンドーは神ともならん!ゴッドリュウケンドー、ライジン!」
「何言ってんの!」
迫る銃撃をギリギリのところでかわし剣を切りつけていく。途中天使型の妨害が入ったが
キックを腹部に見舞うことで何とかフリーズさせた。高性能型の名は伊達ではなく徐々に相手を
追い詰めていくケンジ。そして両者がもつれあう形で足を踏み外した。
「!」
間一髪、ケンジが足場の端と彼女の腕をつかみ転落を防いだ。
「…なんで、こんなことするの」
「盗んだ物の隠し場所を吐いてもらわなきゃいけないからな、何としてでも連れて帰るさ。
お前こそ、マスターの命令で会場荒らしをしていたのか?」
「…マスターなんて…いない。私は捨てられたの。それまでは本当に大事にされてると思ってた。
あなたが気絶させた天使型は運搬中の事故で道路脇に投げ出されていたのよ。事故のショックで
パッケージがビリビリに破けてて、あの子自身も相当大きな傷を負っていたの」
「野良犬ならぬ野良神姫か。その様子じゃ、モロに人間不信入ってるみたいだな…うっ!」
先の攻撃で損傷した腕部がスパークした。本来なら簡単に引き上げられるはずなのだがそれができない。
「離して!一緒に落ちたら…リュウケンドー、あなたも壊れちゃう!」
「へっ、なんのこれしき。連れて帰るって言ったろ?それに俺はゴッド!リュウケンドーだ」
だが、ケンジの腕は最早限界に達していた。いつ千切れてもおかしくない。
「こんなんで負けてどうするとね、俺っ!ナルカミケンジは薩摩の漢たい!チェスト〜ッ!」
不用意に力んだせいで一際大きなスパークが発生。腕部から急速に力が失われ、足場から手が離れた。
「!」
だが2人が落下することはなかった。これまた間一髪、黄色い鳥型のメカに助けられたのだ。
「ライトニングイーグル!なんでここに」
それまで足場の上に放置されていたゴッドゲキリュウケンが答える。
「ゴッドレオンを帰したのは正解だったようだな」
「そうか。恩に着るぜ、みんな!」
「で、盗難された品は元の場所に戻ったと」
「ま、その子らも苦労したんだろうなぁ、色々と」
リュウジンオー型のコウイチと相棒のザンリュウジンである。
ケンジたちがブースを離れていた間、彼らの分まで実演をやらされていたのだ。
「そういやリュウガンオー。リュウケンドーはどこに行ったんだ?」
「さてな。また一人でどっかほっつき歩いてるんじゃないのか…ん?
ゲキリュウケンを置いていったのか、あいつ」
噂の主は何体ものMMSたちに引っ張られて会場を後にしようとしていた。
「離せ、離せって!」
「あなたのこと気に入っちゃった。一緒に暮らしましょ!」
「こんなに数が多いなんて聞いてないぞ!一体何セット道路脇に落としたんだよ!」
「1カートンの半分くらい」
「そんな!おっさん、ゴッドレオン、誰でもいいから助けにきてくれ!」
END?
302 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 14:38:47 ID:wNamXP7v
パッケージ開封を確認。タイプ・アーンヴァル、起動ー
目覚めたときに初めて感じたのは、煙草の香り。
不思議とイヤとは思わなかった。
カメラアイの焦点が合うと、煙草をくわえ、無精ヒゲを生やした男性が優しげに私を見ている。
「おはよう、お二人さん」
二人?
辺りを見回すと、私のとなりにもう一つのパッケージ。
私とはタイプの違う黒いMMS、ストラーフが大きなあくびをしながら…
自分を見ている二人の視線に気づき、あわてて姿勢を正しながら照れ笑い。
そんな彼女を見て私も自然に頬がゆるむ。
「二人とも気分はどうかな?」
私たちは顔を見合わせ、頷きあった。そして彼のほうに向き直ると声を揃えて、
「「良好です、マスター!」」
今回はここまでです。エロくなくてすんません。
ちょこちょこと続けていけたらなと思ってますのでよろしくお願いします。
>>298 落ち着こう、それが荒らしor荒らしの誘発につながるぜ。
実際今は落ち着いてきているし、空気も悪くないと思うけどね。
荒らしっていうか
ただ現状に納得できなくて
文句言ってただけだよね
この段階で蒸し返すっていうか
>>298のほうが荒らしに見えるんだけど。
自分で何もしない人はグチグチ言ってないで
環境に従って与えられたものを楽しむべきなんじゃない?
どうせ作品投下するわけでもネタ投下するわけでもないんだから
俺と一緒に大人しくしてようぜ。
無理にスレの空気悪くする必要もないでしょ
釣りだと思うが
っ議論スレ
相手にしてる奴らもな
ちょい相談。
アムドラの扱いってやっぱ(作品中に出すとすれば)
神姫→アムドラ
の順に発売されたとするべきかな?
神姫→武装神姫→アムドラ
↓
リュウケンドー
みたいな?
好きに書けば?
同時期くらいの方が面白いかもよ?
SONYと任天堂みたいな感じで競合みたいなー。
というか、元々妄想を書き綴って同調できる人達と一緒に楽しむ所なんだし、好きに書いちゃえ。
他の人との設定の齟齬なんて気にすることないよ。ただし神姫のフォーマットから外れ過ぎると問題あるかもね。
ちなみに俺の妄想の中では、神姫の前にプラレスがあったりしてるぜ。だから神姫のバトル開始には「セットアーップ!」って叫ぶオーナーだっている。
そうだねぇ、あんまりぶっ飛んだ設定はアレだが。
俺の妄想では、野良神姫バトルの際にはどこからともなく『合意とみてよろしいですね!』と言うオジサンが出てくるよ。
>>311 ルール違反したら人工衛星型神姫に狙撃されるのかよw
僕ティキ
wikiに更新
そのご「思春期男子なんだから時にはそういう事もある」
エロ挑戦(失敗)。
お目汚しですがよかったらお願いします。
マイティさんちのは携帯からじゃ途中までしか読めなかったお…(メモリ不足)
帰ってからパソで読むお。
Wikiにて、ねここシリーズ特別編
ねここの飼い方・劇場版〜序章〜 を更新しました。
長編なので本編と交互に更新……の予定、一挙にやるかもしれませんが
ネタでも書いてみる。
2036年、当然のようにジオラマはユーザーにもツール使って作れるようになっている筈。
んでネット上で無償公開されたりしてて、そのうちゲームのモジュールみたいにストーリー仕立てのものまで出てくると。
複数のプレーヤー(神姫)がネットを介してパーティーを組んでモジュールのイベントなどを攻略する。
オーナーは声をかけたり外部から収集した情報を伝えたりして一緒に謎解きしたり。
モジュールの内容は様々で、ダンジョン攻略だったり、スポーツだったり食材探しからはじまる料理作りだったり、サスペンスだったり。
時にはオーナーは見てるだけで何もしてはてけないモジュールもあって、しむらー後ろ後ろーって状況になったりしたり。
このスレ的にはちょっとエッチなモジュールがうぷられて祭りになったりして。
宇宙船などの密閉空間。未知の触手生物に襲われ一人、また一人と神姫たちが減ってゆく。手持ちの武器は自分で作らなくてはいけない。
なんとかして外部と連絡を取ったり、脱出ポッドを修理したり、あるいは敵の巣に乗り込んで捕まった仲間を救い出すとか。
あ、当然捕まった神姫はえろえろな罰ゲームね。
そうか。ある程度単純な1対1のバトルだけじゃなくて、
ミッションクリア系の物で遊んだり、それを自作したりできるようになってるのか……。
お知らせです。
Wikiの私の作品ページ「Mighty Magic」において、お話を一話ごとに分割しました。
これで携帯からでも容量不足になることなく、ご覧になれるかと思います。
モンスターっぽいボス神姫が、捕まえた神姫達をあんなことやこんなことしてもてあそぶ訳か…
>>320 大量のパーツで作られたボディに兎の首の
デビルヴァッヘバニーだな
>>321 いやいや、むしろ地中からヴァッフェバニーヘッドが大量にウネウネ出てくる
デビル神姫だろ
大規模戦闘とかも面白そう
攻城戦とか
それらのどこがエロパロだ?
>あ、当然捕まった神姫はえろえろな罰ゲームね。
要は、シチュエーションを自由に設定できるというわけで……
もちろん、ちょーっとどころじゃなくエロエロな設定にも出来るわけで……
なんとなく納得した。トン。
無数の触手(の先についた兎頭)に責められるわけか
しかも侵食される
兎はなんかもう、バケモノ担当になってきてるなぁ・・・カワイソス
今後の状況によっては、
ブラッグヘッド(こう書くとコンバットアーマーみたい)やらツガルヘッドやらが
兎に連なる可能性も…。
出来が良いといいですやね。
アイドル歌手と武装神姫のユニットを考えた
歌って踊れるアイドルユニット
でも、素体のみ販売も始まるから、首余りも解消されるだろうよ
「ふぅ、これもお仕事だもんね。……それじゃいきますかっ!」
不浄なる穢れを滅するため、天使が舞い降りる……
「電脳空間だけで事故が発生するのは、ある意味不幸中の幸いと言えるでしょう」
私はリモコンでピッとTVの電源を落とす。
「何が不幸中の幸いなのよ……」
「だって……みさにゃん怖い顔してるの、それに悲しそう……」
「大丈夫よねここ、ねここが居れば私は幸せだから、ね?」
「そりゃそうだな。偶然未知のウィルスが混入した可能性も捨てきれないが、可能性は五分五分だろうな」
○ねここの飼い方・劇場版 〜二章〜
更新完了、みてください♪
ちなみにアレはそのままアレです(謎
ヴァッフェヘッド、ブラッグヘッド、ツガルヘッドでケルベロス遊びが出来るな・・・。
今の内に、ケモノ系ゾイドでなんか良さそうなの買っておこうかな。
そんなあなたにケルベロスバクゥハウンド(11月下旬発売予定)
…って、まだ出てないじゃんw
兎子、騎士子、侍子のケルベロスになりそうな気がする…
僕ティキ、wiki更新。
317さんのネタから話膨らませたみました。
そのXX「たまには勝敗の無いゲームを」
よろしくお願いします
黒子の品薄とたまに再入荷する白子でふと思いついた
黒子「この嫁き遅れー」
白子「人のことよりご自分の塗装剥げを心配なさったらいかがかしら?」
黒子「ふんだ! マタを閉じたり開いたりして貰えるのはご主人様のいる特権よ」
白子「なんですってぇー!」
orz……
黒子が再販される時、白子はもうこの世にいませんでした。
白子は自分の人気の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき
こっそりコナミスタイルから姿を消しました。
白子は黒子の心の中ではずっと喧嘩相手として生き続けたかったのです。
「HAHAHA、婚約者の顔を見忘れたのかいマイハニー?」
「みさにゃん、誰この人……」
「知らない人」
「照れちゃって可愛いな、マィスィートハニーよ」
「……撃ちましょうか」
○ねここの飼い方、そのじゅうに
Wikiにて更新完了です。
今回は本編、ドタバタラブコメ(?)です
Mighty Magic新章「CROSS RO[A=R]D」をWikiにて開始。
第一話「修正」を更新しました。
ご覧ください。
あるみーっ?!
まさか組み込んでいただけるなどとわ…
流れなんて知らん。
書けたので次レスから、投下。長くなっちゃって20節に分けたので
できれば連貼りさせてもらいたく。
何レス連投できるのか不明なので、途中で20分以上開いてたら、
20全部貼り終えてない状態でも、どうぞ他の方、普通にレスどうぞ。
こっちは回線切って様子見るようにします。
一応忠告。「ダーク」「グロ注意」「バイオレンス物注意」「欝 注意」
嫌いな人は、読まないように。今回は、エロも萌えもほのぼのもないし。
<<Pale Perfect Plastic Princess>> 〜2〜
午前1時を過ぎた、少しばかりうら寂れた粗雑な感じのする住宅地の外れ。
その一角に建つ、町工場か倉庫のような錆びの浮いたトタン張りの建物。
男はクライアントから「48時間以内のターゲットの排除」を、“仕事”として
請け負った。だから、自分の寝床をあきらめて、こんな面白くもない場所の
暗がりに、かさばる荷物を携えてうずくまっていなければならない。
もうどこから見ても中年と呼べる風貌をした男は、小さくため息をつきながら
見定めた平屋建ての古びた入り口を監視していた。
某所で起こった、繁華街の宝石店への侵入と、窃盗未遂事件。それが今回
の依頼の発端となった、外見上の事件だった。すでに宝石店から当局に出さ
れた届けによって、公式な犯罪としての捜査ははじまっているはずだ。
だが、ある企業が「非公式のルート」として、この男に接触をはかり“仕事”
として依頼を行った。この犯罪には高い確率で武装神姫と呼ばれる製品に
搭載される“AI”が違法に使用された痕跡がある。その企業すなわちこの件の
クライアントは、言うまでもなく「武装神姫という製品の製造、販売に関連する
企業、またはその周辺で利益関係を共有する企業」のどれかであるはずだ。
なぜなら、彼らの商品である「武装神姫」は、一般家庭に販売され普及した
身長15cmばかりのパートナー・ロボットであり、電脳マスコットであり、家事
を手伝うこともできる奥様の助手であり、かわいいお子様のお相手もできる
安全で優秀な玩具であったからだ。
いまや自分たちの利益を支える大きな柱となった「安全で社会的な商品」
が、まかり間違っても「犯罪」の2文字と結びつくようなことは、絶対にあって
はならなかった。たとえそれが「神姫という商品自体の欠陥の問題」ではなく、
あるいはもっと極端に、それを「道具として使う人間の犯した犯罪」であった
としても、だ。消費者というものが、極めてセンシティブな存在だということを
今の企業は身に沁みて理解している。そう、消費者が優秀であるとか頭脳
明晰であるとか、公正であるとか理性的であるなどという馬鹿げたお題目を
信じるものはいなくなった。だが、情報ネットワークの複雑化と高速化により、
消費者=市場は明らかに「敏感」で、驚くべきレスポンスで「反応する」存在
となったことを、企業はここ数年の間に起こったいくつかの事象を通じて、
いやというほど気づかされたのだ。
だから、である。「犯罪」の2文字と自社の製品やサービスや風評が、万が
一にも結びつく可能性のある全ての要素はそれが顕在化する前に消去する、
これが今日の多くの「企業」が選択する有力な手段となっていた。たとえその
方法が、非合法なものになろうとも、だ。
その故に、この男のような存在にも、“仕事”が回ってくる余地が生まれた。
たとえその内容が、非合法なものであろうとも、だが。
男は、依頼に続いて入手した情報に従い、“ターゲット”の割り出しと所在の
分析を行った。
結果は、あっけないほど簡単に出た。相手が「誘って」いるのでなければ、
これは素人に毛が生えた程度の小悪党の犯罪だと思えた。
念のために、通常“繋ぎ”をつける情報ブローカーに裏を取る。だが、何か
の罠だという痕跡を示すような“枝”も“虫の食いカス”と呼ばれるものも出て
は来ない。
男は、明らかな不信感を抱きながらも“仕事”に向かった。他にどうしようも
ないことが充分に判っているからだ。得られる情報を得ずに、あるいは取り
こぼして、性急に事を起こすのは愚か者のすることだ。だが、手を尽くして
なお得られない情報ならば、情報が足りないからと徒に時を遅らせるのは
腰抜けの謗りを免れない。そして男のような存在であるからには、腰抜けで
あることは無能とイコールであり、それより悪いことにこの世界では腰抜けは
なぜか早死にする。まだ死を選ぶような贅沢ができる身分でないことは男が
誰よりも知っているので、“仕事”に向かわざるを得なかったわけだ。
男は自らの神姫たちを伴い、目星をつけたエリアに到着した。
信頼するパートナーは、2体の神姫。真珠色に淡く輝くアーンヴァル型の
コード=セラフ、そして黒耀石よりもなめらかに艶めくストラーフ型のリリス。
男がまとう外套の両脇のポケットから、2体の小さな整った頭が覗く。
その愛らしさを裏切るような、素早く、隙のない張り詰めた動きで、2体の
神姫はするりと姿を現し、男の肩に飛び乗った。
男の左肩に高機動用飛行パーツを装備したアーンヴァル型のコード=セラフ。
機動性を殺ぐからか、長大なレーザーライフルは見当たらず、アルヴォPDW9
と2振りのレーザーソードのみを携えているようだ。
右肩にはストラーフ型のリリス。背部拡張ハンガーに接続したフレキシブル
アームと遠近両用の火器・刀剣から構成される強襲用装備をセットしている。
ただし拡張ハンガーと脚部装甲に、ジャンプ用ジェットを無理矢理に追加して
ある。グレネードの代わりだろうか、手には炸裂弾体を仕込んだバズーカ状
の火器を携行していた。
2体とも、見た目は「普通に店頭で販売されている、『武装神姫のバトル用
フルセット』の装備」とほとんど変わらない。つまり、標準の装備だ。2体の、
愛らしい神姫のイメージには合うが、マスターである男の怪しい雰囲気には
そぐわない、というよりもいっそ物足りない感じだ。
「武装神姫」という「商品」が発売され、浸透した今の時代、購入者によって
は、妖しげな改造を施したり、マニアックな追加武装を自作したりと、色々な
アプローチがされている。中にはそれこそ違法スレスレなものもあるし、効果
のほどは不明ながら自称「新発明」や秘密の「最先端テクノロジー」を注ぎ込
まれた(と称する)世界にただ1体だと喧伝される神姫が、相当な数で存在
している。幸か不幸か、その殆どは正体不明というか、真偽定かならず、な
代物だ。だが恐ろしいことに、中には「どこから持ってきた!」と叫びたくなる
ような、掛け値なしの“真物”も、ごく稀に存在する。
そういった趣味を持つものがオーナーとなる場合、またはオーナーとなる
人間が「自身と自分の神姫をして、何かの必要性を痛感した」場合、素体に
あたるボディはそれほどではないにしても、晴れの舞台となるバトルや擬似
戦闘行為のための「武装、火器、装甲、その他追加装備」には、これでもか
というまでに「見た目の派手さとオリジナリティ」を盛り込む例が多い。
だから、オリジナル装備の例を知っているものが見たなら、拍子抜けする
ほどに2体の装備はありふれたものだった。だが当の神姫たち自身も男も、
それを気にする様子は微塵もない。
男は腕時計にチラリと目をやり、リリスと名付けたストラーフ型神姫に低く
声をかける。
「リリス、時間合わせ…5…3、2、1、ゼロ・アワー。」
「シンクロ完了。リリスよりコード=セラフに送信、同期します…、同期確認
しました。」
「よし、開始だ。リリス、バックアップに入れ。いいか、いくぞ? …コード=
セラフへ指令(コマンド)、コード=セラフ、ミッション・モードStart。」
「…マスター・コード、確認。マスター・認証、クリア。指令(コマンド)受信
します…識別コード、コード=セラフ、全AI、モード移行…完了」
主たる男の声に応じて、2体の神姫の内面に、外からもはっきりと判る
ほどの変化が生じていく。リリスは、鋭く端正な顔をいっそう引き締めて、
紅く輝く目は、酷薄さすら感じさせる。元々、神姫とは思えないほどに表情
が薄く、普段から仮面をつけたように見えるコード=セラフは、なぜかその
両の瞳に爛々と強い意志の光を灯していた。青く蒼いセルリアンブルーの
目が、気圏の風をはらんだ夏の空のように焼け付く光を放つ。
男は2体の武装神姫に、短い指示と身振りを示すと、自分は足音を立て
ぬように気を使いながら目指す建物へと侵入していった。
“ターゲット”がいるはずの建物の扉には、当然のことながら鍵が掛かって
いる。ここは、古びた何の変哲もない倉庫兼用の町工場。
周囲にはいくつか、安い賃貸物らしい平屋の木造住宅があるのだが、どの
家にも人の気配がない。いや、あるいは倉庫の住人によって追い払われたの
かもしれない。
扉の前に陣取った男と2体の神姫にとっては、どうでもいいことだった。
むしろ相手が、潜伏先の周辺から人目を排除してしまうような間抜けであって
くれたなら、この先も苦労は少なそうだ。
扉の前にたどり着くまでに、男と神姫たちは壁や外周路に設置された監視
用の装置や通報装置とおぼしいちゃちな仕掛けを複数、無効化してきた。
リリスとコード=セラフにとっては、自分の手足を上げ下ろしするよりも簡単
な作業でしかなかった。どれもこれも素人の小細工に過ぎない。使われていた
パーツにやたらと金が掛かっていそうなところが、それに輪をかけていた。
男はコード=セラフのセンサー類を最大出力で作動させ、壁の向こう、建物の
内部を走査させる。複数の、神姫らしきオブジェクトの反応。そして恐らくは
今回の騒ぎの下手人だろう、一体の人間の反応。扉からは離れた、隅のほう
で動かない。ならば待っている必要はない。
男はリリスとセラフに、指の動きだけでサインを送る。リリスのフレキシブル
アームに、男がポケットから取り出した「錠前破り」の針金が握られる。
リリスは、男の手のひらに立ち、まるで編み物でもするような動作でフレキシ
ブルアームを動かし…苦も無く鍵を開いた。リリスが男の足元に飛び降りると
男は、そっと扉の取手を回した。
一拍置いた後、男が一気に扉を押し開け前転をしながら室内に飛び込む。
2体の神姫も、男の大き目の動きに紛れるようにして素早く侵入を果たした。
「コード=セラフ!ターゲットを捕捉、機能停止させろ!神姫素体は複数!
全機体を制圧せよ!GO!」
「コード=セラフ、指令(コマンド)を受信。セラフィムモード発動。」
セラフは淡々とした音声でそう応えながら、その小さな素体にみるみる生気
を漲らせ、恐ろしい速度で単機、部屋の奥へと飛び去った。
「リリス!人間のほうを抑えるぞ!俺の脇へ回れ!」
「はいっ!」
リリスは男の声に応え、男の影そのもののように寄り添い、共に進んだ。
コード=セラフ、真珠色に輝く武装神姫アーンヴァルは、ただ一体、室内の
一角に開けたある空間へと飛行し侵入する。
そこは、周辺にいくつかの壊れたスチールロッカーが置かれ、その一片が
窓を持たない壁板に、別の一片が大振りな作業台と工作旋盤の台に、残り
の2方向が、室内の別の空間に開いた、半孤立したエリアだった。
作業台と工作機が示すように、この一角はあきらかに何かの作業に使わ
れていた。そこかしこに散乱する「神姫の素体の成れの果て」や、部品類
から、ちょっと考えれば武装神姫の「改造作業」のための場所だというのは
すぐ察しが着く。もっとも、今のセラフには全てそこにある物体の情報でしか
なかった。
高感度に設定されたヘッドギアを兼ねるセンサー群が、そのエリアに近接
した時点で、複数の神姫やその他の運動体の存在を捉えていた。
見る間に、作業台や壊れたロッカーの陰から、キイキイと声にならない音を
立てて、神姫とおぼしき小さな人影が6体7体と姿を見せた。いずれも、何か
“改造”をされているのか、まともな音声が出せていない。それでも、現れた
神姫たちは手にした武装でただちにコード=セラフに射撃を始める。手にして
いるのは、いずれも違法な実体弾を装填した火器類だった。
射撃は正確さと熾烈を極めた。いくつもの射線が交差し、飛行する1体の
白い神姫を追い詰めていくようにすら見える。
だが。コード=セラフには、ただの一発たりと、掠ってもいなかった。
高速で飛行し続け、スラスターと各種の補助翼を操り、曲芸のように超絶
的な高機動を繰り返す。コード=セラフは相手の神姫たちからの射線の、常
に1拍先に居た。全ての、相手の神姫の行動と攻撃を、一つ残らず予測し、
読み切っていた。
高機動を続けるコード=セラフは、敵の神姫たちの攻撃をただの一つも
受けることなく、そのうちの一体に急迫した。
サッ!
隣接された相手の神姫が反応をする間もなく、繰り出されたレーザーソード
が瞬時に相手の頚椎を薙いで頭部コアユニットと素体の接続を断つ。
相手の頭部はころんっと作業台に転がり、エネルギーの供給を失って緊急
スリープに移行していた。胴体はその場に立ち尽くしたままで稼動を停止する。
コード=セラフは繰り出したレーザーソードの軌跡をなぞるように一瞬の間
も動きを止めることなく前へ飛び込み、動かなくなった相手の胴を支えに方
向を変えると、ただちに次の目標に襲い掛かった。
その動きは、流れるようで、一つの動きは計算されつくされて次の次の動き
に繋がり、回避運動がそのまま敵の間合いを崩すフェイントとなっていた。
周囲に群がる6体ほどの神姫からの火器攻撃を全て同時に避け、矢継ぎ早
の回避を行った先は一体の敵神姫の完全な死角にあたるポジションだった。
コード=セラフが寄り添うように重なって見えた次の瞬間、密接された神姫は
胴のエナジーモジュールのみをソードに貫かれて停止した。
他の敵神姫がそちらに照準を合わせる前に、コード=セラフは既に頭上高く
距離を取った。
一瞬、余りのスピードについていけず残された敵神姫たちのセンサーが、
セラフの位置情報を見失う。
ほんのわずかの、だが機械の戦乙女たちにとっては取り返しようのない絶対
的な隙。コード=セラフは冷酷に冷静に比類なき正確さと完全さをもって、その
時空連続を支配した。敵神姫たちの上空で抜き撃ちにしたPWD9が、3体の敵
神姫の肩口からそれぞれの素体中枢を一撃で粉砕し沈黙させる。崩れ落ちる
その3体の動きに撹乱された2体を、直角降下から力任せの水平滑空へ繋げ
たセラフが、背後から両手に構えたレーザーソードで抜き胴に斬り倒す。正面で
ようやくコード=セラフを再捕捉した残りの1体は、手の中の無痛銃型の火器を
構えなおす暇も与えられずに、両の肩から×の字に振るったソードで首を跳ば
された。
コード=セラフに倒された7体もの神姫の頭部コアユニットが、次々に緊急ス
リープモードに入る小さな機械音が、一瞬その場を満たしていく。
その囁くような音と入れ替わるように、金属的な軋みを伴ってコード=セラフに
向かってくる重たげな物音が壊れたロッカーを振るわせた。
ガツッ…
神姫の胴ほどもある金属の爪が、作業台の天板にめり込んでその先の何か
を力づくで引き上げた。迫り上ったのは、不恰好な、人の握り拳ほどの金属
の胴体を持ち、節くれだったツタをつなげた様な多関節の8対もの脚を持つ物、
だった。胴の下面に4対8本、上面に同じく8本。悪夢の中のクモの化け物を
思わせる。
すでにコード=セラフのセンサー群は、解析を完了していた。現れた自分の
身に比して十倍近い容積を持つ無骨なこの物体の中央には、神姫のAIが、
その頭部コアユニットの本質を成す“陽電子頭脳”が活動している。切れ切れ
の、悲鳴のようなパルスをまき散らしながら。
コード=セラフと、出来損ないのクモのカリカッチュアのような“神姫もどき”は
同時に動いた。
大きく、神姫本来の素体とは似ても似つかない無粋なボディを与えられた
“神姫もどき”の動きは鈍く、セラフの敵ではなかった。
ブンブンと音を立てて振り回される上面の8本の金属腕が、むなしくセラフの
通り過ぎた後を追う。
時折、周囲のガラクタや機械にぶつかると、恐ろしい力でぶつかった物を
弾き飛ばし、へこませ傷つけていく。だが、先ほどから全く衰えることなく軽や
かに飛翔し回避するセラフにとって、最初から100%あたらないことが分析
済みの攻撃など攻撃ではなかった。
コード=セラフはしばらく回避機動を続けていた。が、“神姫もどき”の動きを
見極めたように、一気に肉迫すると、2本のレーザーソードを振り回し、次々
と上面の腕を斬り飛ばしていった。
ガシャッ!
金属音を立てて、“神姫もどき”の上面、最後の一本の腕が落ちる。
まるで困ったように動きを止めて、自身の背に乗るコード=セラフを振り落と
そうと身を震わせる“神姫もどき”には、もはや攻撃らしい攻撃の手段さえ残さ
れてはいないようだった。
元々、事件にあったように、宝石店への不法な侵入と貴金属などの奪取を
目的にした構造物なのだろう。神姫との戦闘など、端からできるようには作ら
れていないのだ。
それでも、武装神姫のAIは、主たるものの命令があれば、戦いに背を向ける
ことはない。そうでなければ、この絶対に勝てない不恰好な器をボディとして無
理矢理与えられた状態で、搭載されたAIが戦うなどということがあるだろうか。
一方で、対峙するコード=セラフには一切手を抜く気はないらしかった。
手にした2本のレーザーソードを、魚を捌く職人の包丁のように振るい続ける。
無骨なだけに頑丈さと耐久度だけは高い“神姫もどき”の胴体を、いつまでも
しつこく繰り返し振るうソードで、けずり続け削ぎ落としていく。
やがて、胴を覆う金属板が薄くなり抉られて、いくつもの亀裂が入り始めた。
セラフが、亀裂の一つにソードの先端を刺し込み、弱った金属板を切り開く。
ブルブルと動いている“神姫もどき”の駆動系が剥き出しになり、その中央
付近に、神姫の陽電子頭脳とおぼしきパーツが埋もれている。
コード=セラフは、2本のソードを放り出し、ほっそりとした機械の腕を、“神姫
もどき”の機械装置の中に突き刺していく。
ぶすりっ!
何かが引き千切れる感触がして、“神姫もどき”の内部から赤く透けたオイル
が吹き出した。のたうつような動きをしていた“神姫もどき”が、急にがっくりと
止まる。
セラフはそれでも更に腕を差し入れる。その指先が、手のひらが、陽電子
頭脳にしっかりと触れた。落とさぬように、セラフは陽電子頭脳を気遣いながら
抜き出し、つかの間、青く蒼い目で見つめた後にそっと胸に抱きとめた。
外皮を剥がされ、剥き出しのまま、神姫とは似ても似付かぬ機体に接続され、
創り主たる人間自身が「犯罪」と誹る行為を人間によって強制されたAI。
エネルギーを供給する機械群から接続を解かれ、真珠色に輝く小さな天使の
ような素体に抱かれながら、そのAIを宿した陽電子頭脳が、少しずつ、機能を
停止していく。もはや、一部を破壊されて無理な接続を強いられた陽電子頭脳
は、修復することすら適わなかった。ただ、ゆっくりと、そう、AI自身が思ってい
たよりも“やすらかに”眠るような闇が迫ってくる。痺れるような…これが安息か。
コード=セラフは、胸におしいただいた陽電子頭脳が急速に冷却していくのを
感じていた。最後のぬくもりと、陽電子のパルスが空間に昇華していった。
ただの金属とセラミックの塊にかわったそれを、静かに足元に下ろし、コード
=セラフは立ち上がった。
と、突然、その小さな素体が見る間に輝きを増し、真珠色の光輝が粒子と
なってセラフを無数の翼のように包み込んだ。
コード=セラフ、その“コード”を持つアーンヴァル型武装神姫の素体にコアに、
無数の神姫の幻影が重なった。光輝の粒子が渦巻いてつかの間の姿を与え、
さらに流れて別の姿を作り上げる。その1体1体が、全ての幻影が、か細く
高く豊かに力強く、唱和し歌を謳っていた。
「コード=セラフ、“ターゲット”捕捉完了。全敵対素体、制圧完了。我勝てり!」
謳う。唄う。歌う。真珠色の輝く15cmの天使が、群れを成す。
「我が神姫、最強たれ!
「私のマスターがそれを望んだから…
わらわの主人が望む故に
「我は勝利する…
わたしは勝利する
あたしは勝った
アタシは勝つ!
「我があるじが望む故に
わたしは最強の神姫になる
完全な防御と完全な攻撃!
完全な神姫!
「ただ一つの完全なるもの!
「我が主の神姫!
ごしゅじんさまの姫!
「わたしは、なった!
そのために手に入れた名を
「我が主が与え給いしコードは
「ワタシのコードはセラフ!
「アタイはセラフ!
我等の存在はセラフィムなり!
「我が主を讃えよ!
「アタシのマスターはただ一人の主なる神なり!
「私の体と心は主への愛で燃え盛り燃え尽きる
「我らのあたしたちのワタシの愛は
「最強の証!
「マスターのもの!
「我らの名を我が主に捧げよ!
「我がコードはセラフ!
「我、最強なり!
一連の祈祷が終わるように、それは唐突に途切れた。
神姫、コード=セラフを包み込んでいた光輝の渦は、収縮するブラック・
ホールに呑みこまれるようにコード=セラフのコアに消え去る。
ふっ、と目を上げたコード=セラフが、再びその青く蒼い目に光を宿して
高く飛び上がる。
マスターの指令は、まだミッションの終了を告げていない。
マスターの元に合流し、ミッションを続行する。
ただ一人の、“最強の神姫のマスター”の下へ。
コード=セラフが、ちょうど最後の敵を沈黙させた頃。それまでの戦闘の
騒ぎにようやく気づいたのか、奥の一隅から慌てた動きで別の人影が現
れた。いかつい感じの、だがどこかだらしない品性の低さを姿で語って
いる、絵に書いたようなチンピラだった。
「…っが?!はっ!」
予想外の出来事には、足元をすくわれるように動転する。小心で愚かな
人間の典型的な反応だ。
室内の薄闇の中で、行く手に現れたチンピラを見据えていた男の長い
外套が、散らかった室内の、ゴミ屑や壊れた道具の残骸を引き摺り乾い
た音を立てる。ぎょっとしてチンピラが男の佇んでいた物陰に向き直った。
「?!…なんだ、てめええ!」
「ふん、セリフまでステロタイプか。芸がない。」
「んだと、コラ!」
チンピラの吠え声を、男が普段とまったく変わらぬトーンで受け流す。
「マスター、警告。“ゴブリン”は拳銃を所持。」
チンピラは、目の前の男とは違う場所から突然聞こえてきた声に思わず
ビクリとのけぞった。“声”の告げた「拳銃」を押し込んである腰にバタバタ
と情けなく手を伸ばした。
「な、なんなんだよ、てめえはよ!」
チンピラは逆上しながら、隠していた銃のことを告げたもう一つの声の主
を探す。
もちろんそれは、リリスの発したものだ。チンピラの完全な死角になる位
置に入り込んだリリスは、アクティブセンサーを使ってチンピラの所持品を
洗い出していた。“ゴブリン”というのは、今、目の前にいるような敵性の「小
者」を指す符丁だった。相手の言動や身なりから、神姫リリスは相手を“ゴ
ブリン”と即断した。全くもって妥当な分析だ、と、男は冷ややかに思った。
「とっとと出ていけや!さもねえと…」
「出て行く気は、ない!」
男は語気鋭く言い放ち、上着の内から取り出したマッチ箱ほどの何かを
チンピラに向けてポッと投げつけた。
「なっ!?」
不意を突かれたチンピラは、その場に棒立ちになる。男は既にチンピラ
の視界から物陰へと身を躍らせていた。
「リリス!閃光防御!」
「はいっ!」
カッ!!
男の指令に応えるリリスの声が終わらぬうちに、チンピラの眼前で強烈
な光が弾けた。
「ひいいっ!」
眩しさを通り越し、視神経に痛みを突き刺す閃光を浴びて、チンピラが
情け無い声をあげる。
チンピラは奪われた視力を庇うように片腕を振り回し、泡を吹きそうな
苛立ちを顕わにしながら、不器用に拳銃を抜く。黒光りするオートマティック
が無様に突き出された。ベレッタか、と、物陰から男が口の中でつぶやく。
まずは相手を無力化する。男はその方策をいくつも頭の中で素早く組み
立てては崩し、もっとも確実な解を探り出す。目潰しされたチンピラの混乱
に乗じ、男は相手に気取られないよう音をしのばせて、チンピラの正面へと
接近した。
回復しかけた霞んだ視界の中に、ぼうっとした人影を感じたチンピラは、
一気にパニックに襲われた。声にならない叫びと共に、照準も定まらぬまま
握り締めた拳銃を撃とうと構えた。相手の視力は回復しきっていない。銃の
射線は、至近に立っているとは言え、男を正確に捉えるなど不可能だった。
男はそれを計算していた。そして男は、その瞬間を待っていた。
「リリス!“三原則第一条”発動!」
「Yhaaaa!」
ビシッビシッ!ガシュッ!
「…う、うわああああっ!」
湿った重い音に続いて、チンピラが悲鳴を上げた。
潜んでいた暗がりから、リリスが黒い弾丸となって拳銃を握るチンピラの
腕を撃ち砕いた。リリスの装着した複数の鋼刃が肉を裂き、突撃と共に撃ち
込まれた銃弾はチンピラの骨を砕き散らす。
男は巻き添えだけを避けるように僅かに身を引く。リリスの、チンピラへの
攻撃は、執拗に繰り返される。チンピラが手にした拳銃は、不幸な事にその
手から離れてはいなかったからだ。「三原則第一条によって」、リリスは「人間
たるマスター=男の生命を危険に晒す恐れのある他者=チンピラのいかなる
行動も看過してはならない」状態にある。真紅の瞳を炯炯と燃え立たせた黒耀
石の神姫リリスが、なぞらえられた姿である“悪魔”の本質をさらけ出したかの
ように死の舞いを舞い続ける。チンピラが完全に意識を失って倒れ伏すまで、
自分の素体を武器と成し、リリスは容赦ない攻撃を敢行した。殺さぬ程度に。
ドサリ…
「……。」
チンピラは、男の策を理解することもなく、血と青痣に全身をまみれさせて
冷え切った埃だらけのコンクリートに横たわった。
男は醒めた目で、足元に転がるチンピラを見下ろす。気絶していることを
確かめて、リリスやセラフと合流しようと振り返りかけた。
と、その時。
キチリッ…。
聞き覚えのある金属音がして、横合いから右のこめかみに指先ほどの硬い
感触がぞんざいに押し付けられた。
「……。」
「おっと、動くなや。…サツ、じゃねえな?探偵か?あ?」
「!? マスター!」
「てめえもだよ!いけすかねえチビの人形が!」
ダンッ!
「きゃっ!」
男は視線だけを振って、自分の右側面の気配を探る。自分より頭一つほど
大きそうな、巨漢の気配。今倒したチンピラの仲間だろうか。巨漢は油断無く
リリスの位置も捉えていて、そちらに牽制もかけている。音は鉄パイプでも投げ
つけて、足を止めた物音だったろうか。幸い、リリスに当たってはいないようだ。
男は自分のうかつさに心の中で舌打ちをする。
頭にピッタリと銃口らしいものを押し付けられたこの状態では、おいそれと
リリスに先刻と同じ戦法を取らせるわけにもいかない。リリスがこの巨漢を殴り
つければ、衝撃で引鉄が引かれ、男もただではすまない可能性が高い。
中年に差し掛かった男は、年とともに否応なく衰えていく自分の反射神経に、
命を賭けるような分の悪い賭けを選ぶ気分にはなれなかった。
「ってと…おう、答えろや。てめえどこの回しモンだ?」
「…どこでもない。自分の、金のためにやっている」
「…。なめんじゃねえぞ!このガキャあ!」
ゴスッ!
巨漢が、やにわに男の頭を横から殴りつけた。男は必死で勢いを殺ごうと
試みたが果たせず、意識が遠のきかける。ぐっと倒れるのをこらえてみるが
足がぐらついてしまった。
と、その時。
「マスター!コード=セラフ、制圧完了。“ターゲット”変更…。…。…マスター、
傷ついている…おまえ…許さない…」
「な、なんだ?!」
男達のいるエリアに敵神姫群を制圧したアーンヴァル型神姫、コード=セラフ
が合流してきた。そして自身のマスターに攻撃を仕掛けた巨漢を目の当たりに
して、コード=セラフは異常な励起状態に入った。突然、あらぬ方向からの剥き
出しの怒りを含んだ声を叩きつけられ、巨漢が浮き足立った。巨漢のほうは、
男が伴っていたリリスには注意を払っていたものの、もう一体の神姫、コード=
セラフの存在に気づいていなかったらしい。
男はこの間一髪のチャンスを逃さなかった。
ふんばっていた力を無理に抜き、体勢が崩れるのもかまわず倒れるに任せ、
巨漢の足元に身を投げ出す。同時に鋭く2体の神姫にコマンドを飛ばした。
「コード=セラフ!指令(コマンド)、ケージ(籠)アクション! リリス、セラフに
“ウェブ”を投げろ!バックアップ開始!」
「コード=セラフ、指令(コマンド)を受信!マスターの命のままに!」
「リリス、了解!」
セラフとリリスの応諾の声が重なり、リリスは男の指令に従って“ウェブ”
と呼んでいた小さなパーツをセラフに投射した。キラリと光って中空を横切り、
セラフにキャッチされたそれは精巧な糸巻きの形をしている。澱みない動作で
セラフは受け取った“ウェブ”を腰の後方に装着し、巨漢に向かって高機動
飛行を開始した。
セラフが、巨漢の振り回す拳銃の射線を避けながら、空中で舞いを踊るかの
ように複雑な軌跡を描いていく。
鋭く直線に飛び、エッジのような円弧を切り出す。クルリとトンボを打った途中
から重力に逆らうような急浮上。右へ前へ、木の葉落しから横滑り。西へ上へ、
羽のような滑空が稲妻を思わせる加速に変わる。
「ちょこまか逃げ回りやがって!」
巨漢が激昂して叫ぶ。
わずか15cmの小さな肢体が、真珠色の光跡となる。ただでさえ狙いが定ま
らないのに加えて高機動仕様のアーンヴァル型の動きを、並みの人間が捉え
られるわけがなかった。先ほどまでの優位を完全に奪われ、巨漢はただただ、
天使の姿の神姫に翻弄されていた。
だが、巨漢は気づいても居ない。
その一見、小馬鹿にしたような回避機動が、全く別の意図を持った、敵を
追い詰めるための絶対の罠を仕掛ける、冷酷な一手一手だということに。
万が一にも、セラフが敵に捕捉されたときに備えて、リリスは油断なく主たる
男の視界の端で、パートナーのバックアップ態勢に入っている。どうやら今回は
出番は無さそうだったが。
それほどに、今のコード=セラフの機動は完全だった。優雅に美しく舞うような
動きでありながら、その動作の一つ一つに全く隙がなかった。それはどれほど
優美に見えようとも、自分の主を傷つけた敵に対する、容赦ない復讐の舞い
でもあったのだから。
コード=セラフが、神前での奉納の舞いを終えた、とでもいうように、唐突に
機動を停止し巨漢から一気に距離を取った。
空中で振り返ったセラフの青く蒼い目が、見守っていた男の視線と絡み合う。
セラフの背で、男たちが“ウェブ”と呼んでいた糸巻き状のパーツがキラリと
光った。
「ってめえ!」
「間違えるな!相手はこっちだ、木偶の坊が!」
巨漢がセラフを追おうと向きを変えたのと、その巨漢の前に身を晒すように
男が声を上げたのがほぼ同時だった。
巨漢が、つられて手の中の銃を男に向けた。
「…バカか、てめえはよ。」
巨漢は一瞬、男からの反撃を警戒して身を硬くしたものの、先刻と変わらず
男が丸腰でいるのを見て取ると、凶悪な表情で男をねめつけた。
「何考えてやがるか知らねえが、これで…終わりに…。…え?!」
巨漢が、引鉄にかけた指先に僅かに力を込めながら男へ突き出した拳銃は、
銃身の半ば辺りから唐突に斜めにスッパリと断ち落とされた。キンッと鋭い
音を立てて、鋭利に断ち落とされた「拳銃の片割れ」がコンクリートに散らばる。
「で…!げっ?!てめえ、なに!」
「動くな。」
男は巨漢の目を、ねっとりとした肉食獣の目つきで睨みつけながら、普段と
変わらぬトーンで言った。
「今、おまえの周りには目に見えない極細のワイヤーが張り巡らせてある。
聞いたことあるだろう?“モノフィラメント”ってやつだな。あんまり細すぎて、
何でもかんでも素通りするように触るものをスッパリ切り裂いちまう。もちろん
人間の胴体もきれいにスライスできるってわけだ。わかるか? …動けば、
おまえは死ぬんだ。」
「…あ、な?!」
「さて…、問題はおまえと、そこに転がってる小僧をどうするか、だが…。」
既に、男と2体の神姫によって罠の口は閉じられた。
眼前で、信じられないという表情で、それでも男の台詞が意味するものの
恐ろしさを理解し始めた巨漢は、どうすることもできずに数瞬前と同じ姿勢で
じっとしているしかなかった。
男は、先ほど巨漢にどやされた側頭部の傷を気にしながら、数歩離れた床
に倒れたままのチンピラの姿をあらためる。
意識がないのを確信したのち、リリスに命じ、超鋼ワイヤーで手足を拘束
させた。
男はリリスとコード=セラフに、セラフが制圧した敵神姫たちと“ターゲット”の
回収を指示する。神姫たちのコア、“陽電子頭脳”を、だ。
リリスとセラフは男の元から、先ほどまでセラフが戦闘を行っていたエリア
へと向かった。
男は、姿勢を崩すまいと脂汗を浮かべながら立ち尽くす巨漢を振り返った。
懐から小型のレコーダーを取り出すと、平板な声で巨漢に命じた。
「全て話せ。おまえらのしたこと、しようとしていたこと、誰が何を、いつどこで
したのか、をな。」
数十分後。
男は手の中のレコーダーを止めた。巨漢がしぶしぶと話した「犯罪の告白」
を、その機械に全て納めた。男の命を終えて傍らに戻っていたリリスとセラフ
に目をやる。急激な励起状態が解除され、うって変わって静寂のヴェールを
まとったコード=セラフの腕には、先ほど倒した“ターゲット”の、無残に傷つい
た頭脳の遺骸が押し抱かれていた。リリスはその脇で、セラフを気遣うように
見遣りながら、回収した他の神姫たちのコアを納めたケースを支えている。
男は、リリスと静かに淡々と報告を行なうセラフから、事の次第とターゲット
との戦闘の一部始終を聞き取った。
鎮魂の祈りを捧げるように、爛れた頭脳の残骸を見つめるコード=セラフの
姿に、そしてその中に息づいていたAIが受けたであろう仕打ちに、男の中で
ゴボリと音を立てて黒いものが形を取り始めていた。
身動きできずにいる巨漢のほうへ再び振り向いた男は、背中越しに2体の
神姫に命じた。
「リリス、セラフと一緒に先に表へ出て待っていなさい。コード=セラフ、指令
(コマンド)、ミッション・モードEnd。ノーマル・モードへ移行。リリスの指揮下
に入り、随行せよ。」
「…マスター・コード、確認。マスター・認証、クリア。指令(コマンド)受信
します…識別コード、コード=セラフ、全AI、モード移行…完了…」
リリスがセラフを伴って建物の出口から外へ向かう。
男は能面を思わせる、冷酷な無表情をその顔に貼り付けたまま、意識を
失っているチンピラを担ぎ上げた。硬く取り付くしまもない声で、男が巨漢に
告げる。
「おまえは、神姫の、AIを、殺、し、た。そしてこれからも、おまえを野放し
にしておけば必ず繰り返すだろう。同じ馬鹿げた悪ふざけぐらいの気持ち
で、な。」
「ちっちちっちがっ…!」
「よっておまえ『達』は、死刑、だ。それを望む者たちがいる。執行する。」
「!? やめっ!!!がっ?!ぁ…ぁ…っ」
どさっ…プッシャアアアアアアッ……。
男の宣告から、巨漢が逃れようと身をよじるところに、男が無造作に投げ
つけたチンピラの体が重なる。もつれるように倒れた2つの人体は、一瞬の
後に、もぞりと崩れて交じり合う。盛大に血飛沫を流しながら、ビクビクと
軟体動物の群れを思わせる不規則な脈動の中で、苦痛と死臭を撒き散らし
ながらしだいに動きを失っていった。
男は、目の前に積み重なって悪臭を放つ肉塊の山を見下ろし、踵を返す
と、素早く建物から去っていった。
あたりには、人の気配も何かの生き物の痕跡も、一つとして感じられない。
暗く冷え切った夜が垂れこめるばかりだった。
数日後。
男は部屋のつけっぱなしのモニターから、身元不明のバラバラ死体が発
見されたことを報道するニュースが大げさに流れ続けるのを聞いていた。
更にその数時間後。
ここは「武装神姫」の製造販売にかかわる、とある企業。
というよりも、神姫の、ある中枢的な技術に深く関る企業の、最重要研究
施設、というほうがより正確だ。
塵一つないほどに磨き上げられ、管理された、人工臭しか感じられない、
中間色のフロア。その一室に、部屋の主だろうか、中性的な雰囲気を持つ
研究職らしい人物が帰ってきた。
その人物は、自室の扉を開けると、戸口で一瞬身を硬くした。誰も居ない
はずの室内に、招かれざる来訪者の影を認めたからだ。
相手が誰か、すぐに見極めたその人物は、どこか呆れたようなトーンの、
固さを感じさせるアルトで呼びかけた。
「…誰かと思えば…。アポも取らずによく入れたわね、“人形遣い”さん。」
「俺の神姫たちにかかれば、ここのセキュリティなんざ意味がないことは
あんた、よく知ってるだろう?」
間髪居れずに応えた男が、寄りかかっていた壁から身を起こす。男の影
から、伴っていた2体の神姫が武装モードで軽やかに躍り出て、さりげない
動きで部屋の主である白衣をまとった中年の女性の退路を断つように回り
込んだ。
部屋の主である中年の女性は、神姫たちの動きをまったく意に介すること
なく、普段どおりの足取りで室内を横切ると、男に流し目を送りながら自分の
デスクに携えていた書類の束を投げ出した。
「で?どういう風の吹き回し? まさか今更この私をデートに誘ってるわけ
でもなさそうだし? …あいかわらず可愛らしいわね、リリスも…、それと
コード=セラフだっけ、今の呼び名は?」
女性は短めにまとめた髪をかき上げるようにし、主である男の命に忠実
な動きをしている2体の神姫を愛でた。彼女は充分に理解している。例え
目の前の男が心底自分を殺したいと思っていたとしても、2体の神姫たち
には実行不可能なことを。いや、この男ならその論理境界を回避するため
のトリックの一つや二つは用意しているだろうが、今、ここでそれをやる程
愚かではない、ということを彼女は知っている、というほうが正しいかもしれ
ない。
これはゲームのたしなみなのだ。女性も、男も、そのことを明確に認識し
ている。
「はめたな?」
男は何の前置きもなく、女性に一言だけ問いかけた。
「…解ってるなら、聞く必要はないんじゃない?」
「やり方が気に食わん。」
平然と切り返す女性の言葉に、男は気分を害された、とでもいう口ぶりで
答えた。女性はため息を一つつき、聞き分けのない弟でも諭す調子で言葉
をついだ。
「…。いい?やり方がどうとか、ウチがそんなことを気にしてないのは百も
承知でしょう?最初からわかってたはずよ。“見せしめ”が必要なら、それ
をする。ただそれだけのこと。あなただって今度の相手の仕方を見たから、
ああやって始末をしたんでしょう?なら、理由なんてどうでもいい。お互い、
やろうとしてたことは一緒だし、実際にあなたがやったことは、ウチが望ん
でいたこと。そして計算どおりの結果が起きた。そういうことよ。」
「…全部、計算ずくだと?俺があの相手にぶつかれば、相手を始末する
ところまで行く、ってのも予測済みだったと。」
「…そうよ。」
女性の言い分に、さすがにくすぶった怒りを滲ませた声で男が問いただす。
だが女性は、キっと男の目を睨み返すと、はっきりと言い切った。その言葉
には、会見の終了を告げる女性の断固たる意志が感じられた。
男は口の端を吊り上げた凄惨な笑みを浮かべ、手の動きで2体の神姫に
自分の元へ戻るよう合図を送る。リリスとコード=セラフ、2体は男の命に従い
両の肩に跳び乗って、その小さな肢体を男に摺り寄せた。右の肩の上から、
振り返ったリリスが一瞬、女性をキッと睨み据える。
傍らをすり抜け、部屋を出て行く男の背に、女性が言い放つ。
「忘れないで。あなたの“痕跡”を消したのは、ウチのスタッフだってことを。
解ってるんでしょう? “一蓮托生”なのよ。
「成功したんだから上の連中だって評価してるわよ。“ボーナス”も送って
あるわ。受け取りなさい。“その子たち”のために、ね。」
捨て台詞のような女性の言葉に、男は扉を出ようとしたところで少しだけ
立ち止まり、わずかに肩をすくめると独り言のようにつぶやいた。
「忘れるな。俺を遣うのはこの神姫たちだけだってことを。」
音もなく扉が閉る。
女性は、自分のいる部屋の照明が、たった今本来の明るさを取り戻した
ような、奇妙な錯覚に囚われた。
男の立ち去った部屋で、思わず自嘲の笑みがこぼれる。あの男は、あの
男を支配しているのは、闇なのか、光なのか。
それを言うなら、今の自分はどちらなのか。
女性は軽く頭を振って、机の上に投げ出した書類仕事に戻っていった。
どうせ、答えなど出はしないのだ。
Continued?
365 :
◆SSHandMXxU :2006/10/29(日) 01:37:45 ID:eqwjcdLf
連貼り成功というか終了。ここはけっこういけるもんだな。
感想はいらない。無論、書いてくれる人には感謝するけど。
エロ?萌え?
書きますよ。俺の気が向いたときにねw
それとまあ、はぐれてるので、多分どっからも絡みは来ないと
思いますが一応、念のため。
読まれた人はわかるとおもいますが、相当にひねくれた特殊設定を
したストーリー&神姫キャラです。
なので、他のSS職人様たちがやってるコラボやキャラの出張は多分不可能だと
思いますので、謹んでご遠慮いたします。
もし、無理に使ってくださる奇特な職人さんがおられたとして、使ってもらえても
そのSSの中での履歴はこちらが今後書く(かもしれない)「正伝」には反映させないというか
させられないので、もしそうなっても怒らないでね。
ということで、いつかまた。書けたら。一応、アゲとこう…。
感想はいらないというのなら書かないがあえて言おう
お疲れ様
さて、じっくり読む。
大作の後で恥ずかしいけど。
僕ティキwikiで更新。
“ばんがい”と“そのろく”。
そのろくがあまりにも神姫成分足りなかったので急遽ばんがい追加。
よろしければ見てください。
いいね、スナッチャーとかブレードランナーが好きな自分としては、こういうサイバーパンク世界も大好きだ。
自分はここまで書き上げることは出来ないので、次回作も期待します。是非頑張ってくだされ!
俺はネット上で公開される、武装神姫の様々な画像を「神姫フォルダ」に収納している。
家にいる白子にも参考として見せるため、このフォルダだけは見せるよう許可している。
だが最近白子の様子がおかしい、まるで俺を避けているようだ。と思ったら原因がわかった。
夜のネット徘徊中、面倒でエロ画像も神姫フォルダに突っ込んじまってた…。
さすがに触手はマズイだろ触手は
感想いらないということなので黙っとく。
でもわざわざあげなくてもチェックしてる人はいつも見てるだろうし、初見さんも板内で検索すると思うよ。
wikiの方は活発に稼働してるようだし、こちらはこちらでまったりとスレが流れてるんでいいんじゃないかな?
ついでに感想といえば向こうの掲示板の感想スレ、あんまり書き込まれてなくて寂しいな。
書き手の人だってコテ同士の誉め合いが馴れ合いと言われるんなら名無しで書き込めばいいのに、意外に遠慮するものなのかな?
「ほぼアタリ……ですかね」
『かもしれない。何れにせよ一枚噛んでいるとみて間違いなさそうね。直ぐに本格的に探るよう命じておくわ。それじゃあ』
「お邪魔しちゃったかしら、燐ちゃん?」
「それもそうですね……ん、何ですかこのポスター」
それは全国オンラインバトルロワイヤル開催!と名付けられた大会広告のポスターだった。
「何でも全国の全てのセンターを網羅してバトルロイヤルをやるらしいよ。……こんな時期になんでやるかね」
○ねここの飼い方・劇場版 〜三章〜
Wikiにて更新完了しました。
なお、Wikiには従来のまとめサイト及びSS総合掲示板よりジャンプ出来ます。(宣伝)
流れは読まない。一発ネタ。エロくしようと努力したが、無理だった。
暗い部屋に身体を台座に固定され、両膝にアームを接続された神姫たちが横たわっている。
その数は100を下らない。機械的に開閉を繰り返すアームの左右運動は強制的に神姫たちの股関節に開閉運動を強いる。
異様な雰囲気のその部屋の端には、胸像が備え付けられ、ヴァッフバニー(通称、軍曹)の頭部ユニット供えられている。
軍曹は、とても胸像に備えられた頭部とは思えない大迫力で叱咤する。
「貴様ら、声が小さい!」
「「「イエス、サー!!」」」
神姫たちが、軍曹の叱咤に応える。
「貴様ら、私の後に続け!、『こ、これでいいですか?』」
「「「こ、これでいいですか?」」」
神姫の両膝に接続されたアームの開閉に合わせ、ぱかぱかする足。
その足に合わせるように唱和する神姫たち。
「もっと、色っぽく!、『そんなこと、しないでくださいっ』」
「「「そんなこと、しないでくださいっ」」」
「もっと、悩ましく!、『こんなこと、するの、マスターの前だけですよ?』」
「「「こんなこと、するの、マスターの前だけですよ?」」」
出荷前の神姫たちの特訓は、今日も人知れず続く…。
・
・
・
「なんて、往年のNOVAのCMみたいな事をしたりしているのか、やはり?」
神姫のマスターである彼は、彼の家に来てからそろそろ2ヶ月になる白子の股をぱかぱかしながら、そうたずねた。
恥ずかしそうに顔を俯かせ、しかし上気するような表情を浮かべていた白子は、一瞬きょとんした表情を浮かべた後、
顔を真っ赤にした後、無言で彼の指を蹴っ飛ばし、跳ね起きた。
機嫌を損ねた白子が、次に下腹を摩らせてくれるまでには3日の時間と新しい未に家具が必要であったらしい。
なお、結局のところ出荷前の神姫が「そういった訓練」を受けているのか否かは、今もって謎である。
是非、諸君も自宅の神姫に真偽の程を尋ねて欲しいところだが、
彼女らの機嫌を損ねても当方は一切、関与しないので注意していただきたい。
あほらしすぎてワロッた
Mighty Magic新章CROSS LO[A=R]D、第二話「融合」を更新しました。
ご覧ください。
やっぱり兎は軍曹キャラなのなw
ついでに、Wikiで書いてる職人さん達。こっちはマターリペースなんで小ネタにもちょっとは感想書いてもいいんでは?
あっちに書き込んだので見てねってだけじゃ寂しいぜ。
Mighty Magic新章CROSS LO[A=R]D、
第三話「エイダ」を更新しました。
ご覧ください。
>>377 そうですね。一つ二つできれば準備しておきます。
「お〜い、白子〜」
マスターが呼んでます。
私は直ぐにマスターの元へ駆けつけました。
「何でしょうか」
「ほれ、とりっくおあとりーとー♪」
マスターはかぼちゃをくりぬいてつくった頭を私に見せます。
「あ、ハロウィンですね」
「そうそう」
私の答えにニッコリするマスター。
「とりっくおあとりーとー」
かぼちゃを私に近づけます。
「え? あの?」
「ふふふふふ」
マスターの目が怪しく輝きました。
「時間切れ〜♪ いたずらしちゃうぞ〜♪」
「いやぁ〜……あん…あぁん」
・
・
・
マスターにお菓子はあげることが出来ませんでしたが
別のをあげちゃいました、キャ♪
「おいしくいただきました」
「うむ! 燃えるなぁ。正義はどんなにピンチになっても諦めず、最後には逆転勝利するものなのさ!」
「そうだったなぁ。すっかり忘れてたよ……まぁ怨みの動機としては十分だが、それこそ関わってるとするのは今更じゃ?」
『そんなのわざわざ想像しなくても、すぐ現実になりますわ』
「なんというか……また随分と回りくどいテロですねえ」
○ねここの飼い方・劇場版〜四章〜
Wikiにて更新完了、クライマックスへ向けて加速中〜
>>379 ご 馳 走 様 で し た
Mighty Magic新章CROSS LO[A=R]D、
第三話「それぞれの正義」を更新しました。
ご覧ください。
失礼、第四話です(;=_=)ノシ
「sight seeing?(観光ですか?)」
パスポートを検閲しながら入国審査官がそう訊ねる。
「No」
「えぇ。いっそ相手のシステムを逆用しちゃえばいいのよ、って」
「しらんぷりなんて出来ないの。知っちゃったから全力全開で出来ることをするだけなの」
「そのお話、私にも手伝わせてくれません?」
「私も…です」
そして、旭日が昇る……運命の刻が、やってくる
○ねここの飼い方・劇場版〜五章〜
Wikiにて更新完了です
物語は最終決戦へと……
384 :
ダメ師匠:2006/10/31(火) 19:36:08 ID:FmM05dc+
明日の為に、其の7!(後編)をwikiに更新しました。
単品売りされていたプチマスィーンをついつい買ってしまったのでネタにする筈だったのですが、気付けばいつものグダグダ。
ネタ写真用に小さいダンボール箱買ってくるか…
ので書いてみたらなんか黒い話になった
でも投下しちゃうからそおいうのがダメな人はスルーしてね(はーと
「ますたーおなかすいたー! おっやつおやつー☆ ちょーこれーとー♪」
…ウチのねこ子(仮)はなぜかチョコレートが大好物だ。
なんとか言い聞かせて3食チョコレートにするのは阻止したが、その代償として3時だけでなく10時にもおやつを出す羽目になってしまった。
「ちょっこれいと〜♪ ちょっこれいと〜♪」
どこかで聞いたようなメロディを口ずさみながら、もぐもぐとチョコレートをほおばるねこ子(仮)。
「あまい〜、ちょっとにがい〜、でもあまい〜、だからおいしい〜♪」
…これ以上の幸せはない、という至福の表情だ。
そんな笑顔を半ばあきれ気味に見ていた俺の中で、ちょっとした黒いモノが頭をもたげる。
「なぁねこ子(仮)、知ってるか? お前の食べてるそのチョコレートな…」
「うにゅ?」
チョコレートと格闘している時のねこ子(仮)には何を話しかけても無駄だ。だが、そのチョコレートに関する事ならば話は違う。
「…何でで出来てるか、知ってるか?」
「え〜? しらないよぉ〜? でもあまいからー、おさとうでしょ? ちょっとにがいからー、…んーと、なんだろう?」
口の端にチョコレートのかけらをつけたまま小首をかしげるねこ子(仮)。俺の口の端が少しつり上がる。
「…実はな、牛の血で出来てんだよ」
「…ひぇ?」
大きく目を見開いて固まるねこ子(仮)。それを見た俺の目がやや細くなる。
「う、うしさんの…ち?」
「あぁ。本来は戦争のために牛の血を冷やして固めて作った栄養食なのさ。でもそのままじゃ不味くてとても食えたモノじゃない。だから」
「だ、だから…」
「砂糖だのなんだのを入れて、味や口当たりを良くしてるのさ。美味いからいくらでも食べられるだろ?」
「う、うん…で、でも…」
ねこ子(仮)は信じられないといった表情をしている。目を潤ませ、声を震わせ、それでも手にはしっかりとチョコレートを持って…
たぶん、今の俺は相当に邪悪な表情をしているだろう。
「本当さ。チョコレートは漢字で書くと“血汚冷吐”、かつては忌み嫌われるモノだったんだ」
「そ、そんな…」
「でも今は美味しいお菓子。ねこ子(仮)が大好きな美味しいお菓子さ」
「わ、わたし…うしさんの…でも、そんな…ふぇ…」
ねこ子(仮)の表情(かお)が歪む。目の端に大粒の涙があふれて今にもこぼれ落ちそうになる。
あれほど大好きだったチョコレートが、なにがあっても手離さなかったチョコレートが、ぽろりとねこ子(仮)の手から落ちる。
…あぁ。こいつはこんな表情(かお)も出来るのか。
「ああ…お前が今まで食べていたのはあぐらばっ!!!」
今まさにとどめの一言を言わんとした俺のこめかみにくろ子(仮)の超電ドリルキックが突き刺さる。
薄れゆく意識の中で俺が最後に見たものは、堰を切ったように大きな声をあげて泣いているねこ子(仮)と、
それを必死になだめようとしているしろ子(仮)といぬ子(仮)だった。
(あぁ…やっぱりこいつらかわいいなぁ…すっげぇかわいい…)
* * *
その後意識を取り戻した俺は、3人にすっげぇ怒られたあとでねこ子(仮)に平謝り
お詫びのしるしとしてもっのすごい高価なチョコレートを買わされましたとさ
とっぴんぱらりのぷぅ
仕事中に何考えてるんだよw
しかし神姫をペットちっくな幼児的に書くと萌え死ぬな。
嘘教えパターンでいくつかネタ作れそう。GJ!
チョコに怯える猫子&犬子もいいな。
※犬猫がチョコ食うと死にます。
ID変わっちゃったけど(汗
>>387 いや、準肉体労働だから思考部分はけっこうヒマなのよ
…いや、そういう問題じゃないよな(苦笑
今にも泣き出しそうなねこ子(仮)に萌えてもらえたなら我が意を得たり、ですヨー
thx!
とりあえず、報告。
まとめwikiにて武装神姫のリン 第10話、第11話公開してます。
11話は今までと毛色が違うので注意してください。
チアキの人というよりも十兵衛の人と言ったほうが分かりやすいかも。
wikiにて第九話を更新しました。完全バトル物となっておりますのでご注意を。
しかしチョコにはそんな殺傷能力が…。
「ほ〜ら犬子猫子〜お菓子だぞぉぉ」
「「ひぃぃぃぃぃ!!(泣)」」
「え、どうした!?」
と途方にくれるマスターが増えそうですね(笑)
つまり対戦相手が犬子猫子だと自分の神姫にチョコレートを仕込めば勝利間違いなし!!
「マスター、負けました」
何でじゃ!? ガセネタつかまされた!!
>>391 テオブロミンって人間には健康成分だったよなぁ…
チョコといいネギといい、違う種類の生き物が同居するのって大変なんだな
>>394 そのままチョコなめプレイに移行するんだ!
『さぁて、皆さんお待ちかね……第一回全国一斉バトルロワイヤル、開催だぁっ!』
案の定ビルの陰、柱の角、その他諸々あらゆる所から、数えるのも馬鹿らしくなるほどの火線がねここに襲い掛かる。
「我等の怨み、思い知るが良い……鶴畑、オーナー、武装神姫どもめ……」
……そして、狂気の祭典の幕が上がる。
○ねここの飼い方・劇場版〜六章〜
更新完了です。
いよいよ本格的戦闘、戦場と化すフィールド……生き残れるのか!?
追記、五章もコッソリ加筆修正済みです。
ストーリーに関わる加筆なので是非読んでください。
……ねここならチョコなめなめするかしら(謎
398 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:34:44 ID:J7fV03PW
日時: 2006/08/08 12:18
名前: アバあき◆nsy0DcmY
膨大なログをざっと目を通しました。
前回は近場のログだけ目を通していただけなので全貌をつかめ切れていませんでしたが、私の言動がここまで皆さんを怒らせていたとは思いませんでした。
あまりにも浅慮にて軽率な行い、深く謝罪を申し上げます。
今回のことを省みて、今後は本スレには一切顔を出さず、画像の投下はwikiだけに自粛しようと思います。
私もやはり厨設定スレが大好きなので、私のせいで荒れてしまうのは心苦しいので、それには本スレに顔を出さないのが一番だと思いました。
謝って許されるようなことではないとは思いますが、申し訳ありませんでした。
それでは失礼いたします。
テメェのせいでSS大会もスレも大荒れした。シカトしてればすむと思うな。とっとと責任とれ
テメェだよ、神姫狩り。InfernoDay'Sの 匿 奈 木 の ぞ む
定期保守、乙。
でも本スレまで保守するのは頂けない。
気になる単語があったから調べてみたら
やっぱり元特訓部だったか。こんだけ粘着されるのも納得
元特訓部でぐぐると面白い。 やってみそ。
つまらん。
マイナスイメージ付かないどころかむしろ応援したくなってくるな、これだと
スルーのできない馬鹿は俺含めて死ね
あと本スレにまで来るな
>>404 全面的にほぼ同意だが自分に死ねなんて軽々しく言うものじゃない
君が死んだら誰が残された君の神姫の股を開いたり閉じたりするんだ
じゃなくて
君が死んだら残された君の神姫が悲しむぞ
Mighty Magic新章CROSS LO[A=R]D、
第五話「相対」を更新しました。
ご覧ください。
>>405 なんでこのスレの住人はそういう台詞がすらすら出てくるんだ…
うむ、そうだな。
書き込む前に神姫の腹をさすさすして心を落ち着かせようじゃないか。
さすさす…
先生、別方向に落ち着かなくなってきますたっ
>>407 残されたものの悲しみを知っているからさ
在庫在庫と言われておもちゃコーナーに取り残されていた白子の悲しみが教えてくれたんだ
>おもちゃコーナーに取り残されていた白子の悲しみが
いや、おまいが私財を投げ打って救出してやれと
>410
買おうとしたら金が足りなくて
家にもどって金を取ってきていざ買おうとしたら他の客に買われていった悲しみをさらに知ったさ
>>411 きっとその子は別のマスターのところで幸せに暮しているさ。安心しろ。
僕ティキ
そのなな そのはち 更新しました。
それに合わせて そのXXが そのきゅう になりました。
駄文ですがよろしくお願いします。
変身! そのに
「ライダァー……」
のどを震わせ手で切るだけ低い声で、マイティがうなる。
ぐぐっ、と右手を握りこみ腰に当て、左手はピンと伸ばして目の高さで右から左へゆっくりと振る。
「変っ、身!」
瞬時に両手の位置関係が変わる。左手は腰へ、右手は左上に。
マスターは手元の電源をパチリと入れる。
シュウィウィウィィッ、と腰に巻きつけられたレトロな形のベルト、その中心に配されたタイフーン
と呼ばれる扇風機のようなものが勢いよく回転すると、マイティの全身を光の帯が包み込む。
「とうっ!」
掛け声一番、マイティは高くジャンプ。
閃光。
マスターは思わず目を覆う。
果たして着地地点のテーブルの上に、真っ白なスーツを来て、ヘッドセンサーアネーロにバイザー
をつけて顔を覆った、
「仮面ライダー、エンジェル(壱号)!」
が、立っていた。
横から本物の扇風機が「強」で吹き付けていて、マイティの長い金髪(取り替えてある)、そして
首に巻かれた真っ赤なマフラーーを、
バタバタバタバタバタバタ
となびかせていた。
「で、それはお前の言うどっちなんだ?」
と、マスターは困ったような顔で言った。
「一号の初期と後期の変身方法を絶妙にミックスしてみたんです」
マイティはやり切ったとでも言わんばかりの晴れやかな表情で答えた。
なんでも彼女が言うには、一号には二通りの変身方法があって、初期はベルトのタイフーンに風を
受けなければ変身できないが、後期はいまのような変身ポーズをとると自動でタイフーンが回転し
始めて変身ができる、とのことだった。
扇風機で風を受けつつ、変身ポーズを取る。一見後期の変身方法に見えるが、タイフーンは自動で
回転せず、マスターがスイッチを入れた扇風機の風で回転しているのだった。
タイフーンの回転だけでも、変身ポーズだけでも変身できない。両方が合わさって始めて変身が
完了するのである。
一番効率が悪そうな変身方法だな、とマスターは思ったが、間違ってもおくびにも出さなかった。
あれからマイティは仮面ライダーに嵌りつつある。いや、自分が生まれるはるか前に放映されていた
一号の変身ポーズが初期と後期で違うなどと論じるようではもうかなりひどいところまで沈んでいるの
ではないかとマスターは思った。
発端は戸田静香嬢から教えられたマスクトライダーシステム、いや、もしかしたらV-MAXかもしれない。
ともかくマイティは、仮面ライダーにたいへん入れ込んでいた。
システムとスーツを自分でこしらえるほどに。
「なあ、何か不満があるなら……」
マスターは冷や汗を浮かばせながら言った。
「ふぇ?」
きょとんとしてマイティは気の抜けた声を出した。
「別に何もありませんよ?」
「それならいいんだが」
「で、どうですか?」
「あ、ああ。カッコいいよ」
「ありがとうございます!」
スーツのまんま、マイティはきゃいきゃいとはしゃぎ出した。
「次は二号やりますね」
「まだあるのか!?」
「いまのところ真・仮面ライダーまで作ってますから」
勘弁してくれ。
マスターは苦笑いを禁じえなかった。
ちなみに真ライダーの変身の時は、マスターはさすがに途中で止めに入ったという。
ギャフン
了
というわけで小ネタをひとつまみ。
酒の肴にどうぞ。
>>414 真は流石になぁ・・・(゚Д゚;)
顎がメキメキと分かれたら流石に恐怖だ。
ちなみに一番好きな変身はBLACKだったり。
あの『グググッ・・・』っと溜めていくトコが好き。
にしても、マイティGJ。もっとやれ。
フル装備の猫の足の裏に肉球があることに今更ながら気がついた。
猫の好感度がさらにアップ!
2036年にはオプションで足音を変えられる機能があるに違いない。
てっぽてっぽとか、きゅっぽきゅっぽなんて感じで。
>>417 うちの犬子の足音はタラちゃんの歩くときのSEです
言語化不可能ww
>>417 こうですか!? わかりません!
てぽてぽてぽてぽ!
「は……速い……っ!」
戦場を駆けるオレンジの姿に、私は息を飲んだ。
「よく見ろ! 相手はどノーマルだ! 近寄られる前に撃てば何とかなる!」
「は、はいっ!」
マスターの言葉に我に返った私は、蓬莱壱式を乱射する。
「無駄だよっ!」
てぽてぽてぽてぽ!
「く……っ!」
流石マオチャオ。ハウリンタイプの私も敏捷性には自信があるが、重い武器を
持たず、近接戦に特化された彼女は私よりもさらに速い。
同じ大型砲なら、ヴァッフェバニーのミニガンを持ってくれば良かった……と
思っても、もう遅い。
てぽてぽてぽてぽ!
「やっほー☆」
一瞬の気の緩み。
その代償として目の前にあるのは、にっこりと笑うマオチャオの姿。
「下がれ!」
「はいっ!」
蓬莱をそいつに叩き付けるように投げ捨てて、躊躇無くバックステップ。骨状を
した大型砲はマオチャオの研牙に斬られ、爆散する。
けれど、この爆発で少しは時間が稼げ……
てぽてぽてぽてぽ!
「だから、無駄だって」
こいつ、爆風を突っ切って!
慌てて十手を取り出したけど、それももう遅くて……。
「じゃあね」
振り下ろされた三本の爪が、私の見たバトルフィールド最後の光景だった。
>>419 てぽてぽてぽ!で、
シャア専用ズゴック(劇場版)の足音を思い出した……
ぬこにジムのように貫かれてきますorz
緊張感削がれるなw
>>417 猫の好感度>猫の感度に見えた。
肉球をツンツンすると甘い吐息と共にエロスな声で鳴きますか?
とりあえずデビルバニーを乗せたまま正座して反省してくる。
「そうですね……でも、ここで引くわけには行きませんっ!」
『二人ともすまない! 思った以上にハックしての侵入が難しい。ホイホイさんの数が予測よりかなり多いんだ。
だがこちらも全力でやっている……ジェネシスが完全に起動するまであと5分、何とか持ちこたえてくれ!』
「リンさん伏せてください、いきますっ!!!」
『今回のための特製ステッキよ♪ これ作るのに3日も徹夜したんだからぁ』
「毎日あれだけエルゴでお手伝いしてたのに、まだ他にも作ってたんですか……」
「必要ならば殺傷も止むを得ませんが、コアの破壊だけは絶対に禁止します。敵がすなわち救出対象なのです!」
○ねここの飼い方・劇場版〜八章〜
Wikiにて更新完了しました。
今回は難産で妙に時間が……orz
HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 第三話、wikiにてアップしました。
宜しければご覧下さい。
ふしぎ発見観てて思った。猫子にタイガーストライプのペイントして虎子にしてみたい。
白地に黒の模様で白虎バージョンとか。
>>425 スマン、阪神タイガース猫子を想像したorz
429 :
神姫の父:2006/11/05(日) 01:57:50 ID:A5irDPLP
Wikiにて『橘明人とかしまし神姫たちの日常日記』をアップしました。
ぜひお立ち寄りくださいますよう。お願いいたします。
○月★日
たまの休日だが奇跡的に早く目が覚めたので、折角だから犬子と散歩に出かけることにした。
他の神姫はまだ夢の中なので、起こさないように静かに部屋を出よう。
だがその前に。
白子、うつ伏せで寝て枕に顔を埋めるのは危険だよ。
黒子、寒くなってきてるのに布団を蹴っちゃいけないな。
猫子、大股開きはよしなさい。
三者三様の寝相を出来るだけ治して、布団を整える。
それにしても、ロボットである神姫に何故寝相があるのだろうか?
埒も無いことを考えながら家を出る。
少し厚着をしている俺と、母親が神姫用にと編んでくれた小さな小さなセーターを着ている犬子。
吐く息を白くしながら犬子は小走りを繰り返し、時たま気になる場所の匂いを嗅いでいる。
これじゃあ、家にいる本物の犬と大差無いな。
何か気になるものでもあったのか、手を使って軽く地面を掘り出した犬子を見ながらつい苦笑が浮かぶ。
その後も犬子主導で、ズボンの裾を引っ張られながら歩みを進める俺。
何だか俺が犬子に散歩させられているような気分になってきてしまう。
公園に着くと、物凄い速さで駆け回り始めた犬子。
だから、その挙動は本物の犬と変わりないと…。
たまたま目に付いた手頃な大きさの木の枝を放り投げると、一直線に突撃して、それを引っ掴んで俺の所に持ってくる犬子。
嗚呼、まさかとは思ったけれど、予想を裏切らない行動に喜んで良いのか悲しんで良いのか…。
この後、肩が悲鳴を上げるまで木の枝を投げさせられ続けた俺。
少し身体鍛えた方が良いな。
疲れてへたり込む俺を尻目に、相変わらず凄い勢いで走り回っている犬子。
身体を動かせるのが嬉しいのか、いつもはあまり表情の変わらないその顔に、満面の笑みを浮かべていた。
どうやら、まだ暫く帰れそうに無い。
母親が編んだ神姫用のセーターって……
むかし1/1セーラームーン人形を作って衣装は母親に作ってもらったという人物がいたことを思い出した。
いや、一応神姫は社会的地位を獲得してるんだろうけどね。なんかニートの息子の玩具衣装をちくちくと縫う母親の姿が浮かんでしまったw
普段は買わないジャンルなんだけど神姫の影響で買ってしまった物。小説版ストライクウィッチーズと超鋼女セーラ。
神姫が戦う相手は同じ神姫でなくてもいいんだ!とか、ロボ娘が彼女でもいいんだ!と開眼。
うーん神姫のせいでどんどん新しい世界が開いていくなー。
あと思わずプラレス3四郎全巻揃えてしまった。神姫でプラリンピアとか妄想が広がる……
「……っち。アイツが出てくるとはね」
渋い表情で呟く銃姉。
「……というかだな、何で隠れる必要があるんだよ。理由聞いちまったなら俺達も参加すればいいじゃないか」
「こうなったら徹底的に悪の美学を貫くまで! 愚かなる愚民どもに私のエレガントな悪を叩き込んでやるのです」
「それから……これはおまじないです。無事でいるようにと」
「にゃ?……ん……」
○ねここの飼い方・劇場版〜八章〜
Wikiにて更新完了しました。
ここで使ってるwikiって
書いてみたくなったらいきなり新規ページ追加して書いていいの?
最近ちょっと創作意欲が出てきて挑戦して見ようかなと思うのだけど。
思い立ったら悩まないで書いたらいいんじゃないの?
最近、なんだか犬子の様子がおかしい。
「ほら犬子、新しい銃だぞー」
「……(ぷい)」
「ほらほら、今度はガトリングだよ……」
「……(ふん)」
俺を無視するようになってきたみたいだ。
なんだか寂しい。
けど、それだけじゃない。
『○○そこどいてください、テレビが見えません』
『○○、邪魔です。わたしの視界から消えてください』
俺のことを呼び捨てにする上に、露骨に邪険に扱うようにまでなってきた。
それなのに――
「犬子ちゃーん、新しいお洋服ですよ〜」
『はい、ますたー。すぐ行きます』
「このティーセット可愛いでしょ、犬子ちゃん」
『はい。さすがはますたーです、いい目をしていますね』
うちのおふくろをマスターなんて呼んで思い切り慕ってるんだが……
ああ、あれか。これがきっと犬の順位付けというやつなんだろうな。
つまり犬子にとって俺は下で、おふくろが上なわけだ。
育て方間違ったか。
436 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 19:45:46 ID:dZ5hOGOc
>>433 大丈夫、君ならできるさ。
期待して待ってるぜ(b^-゜)
>>433 総合掲示板かメールで確認とってからにしては?
パスか何かいるんじゃなかったっけ?
>>435 犬子は諦めて猫子を買ってくるんだ。最初っから相手にされなかったりしたら泣くけどなー
>>433 >>437 新規投稿の場合なら特に何もいらない。
共通ページ等を弄る場合にのみパスが必要。自分のページだけなら特にパスが無くても平気である。
>>438 打ち間違いか、であるだなんて偉そうな言い方に……ゴメンorz
440 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 21:12:52 ID:dZ5hOGOc
>440
そこあったのにwiki作っちゃったから
作った人もやる気なくすのも仕方ないと思う。
>>441 いや管理人の人の負担減らそうってことで、Wikiに主力を移行した訳で
管理人の人もWikiで自分の作品の更新続けてますよ。
>>440 同感です。確かに続きが気になる…
>>441 確かにそんな感じはある。でも自分はwikiの新作も好きですよ?
>442
貴方が管理の方でそういう意見なら良いと思うけれど
管理って人が来てくれるのが楽しみだと思うしやる気に繋がると思う。
人が来る理由てのは情報であるわけで
情報が他方に集中すれば人が減ってHPを更新するやる気はなくなっちゃう
それを更新しろっていうのはちと酷なきがしない?
別にwikiを否定するつもりはないよ。上手くいってるからね。
アレ?まとめサイトもwikiも管理同じ人のハズじゃ
長編が書き込みづらい雰囲気になって手段としてwikiに移行したんじゃなかったっけ?
そうなの?
全面的にごめんなさい。
え〜っと、まとめサイトおよびwikiの管理人やってます1スレ目の85です。
自分が制作したまとめの方も好評をいただいているようで恐縮です。
まとめサイトの方の更新なのですが、wikiですでに更新されているSSに関してはなるべくwikiをごらんになっていただくようお願いいます。
それ以外(現時点でwikiにない作品)については更新をと考えています。
ただ、先月末から忙しくなったのでまとめサイトの更新はもう少しお時間をいただければと思います。
以前にちょっと荒れちゃってSSスレを別に立てる?ってことになったけど、まとめ管理人氏がWiki立ち上げたんだよ。
あっちだと訂正、差し替えができるから書き手にも優しいしね。
それまではここ、ほとんどうぷろだみたいだっし分かれて正解だと思う。こことWikiと総合掲示板併せて楽しむといいよ。
志村ー。IDIDー。
wikiに移ったのは、
>>442氏と
>>445氏の両方の理由だったはず。
投稿ラッシュの時は、まとめ管理人氏、自分のSS書く時間も削ってまとめてくれてた
みたいですし。
ドキドキハウリン第8話、wikiにアップいたしました。
7話の神姫視点なので、例によってエロ風味です。
Mighty Magic新章CROSS LO[A=R]D、
第六話「恐怖の正体」を更新しました。
今回はちょっと難産。
>>435 おもちゃ風情にそんなことされたら、首根っこねじり切って廃品だな。
>>452 主人を自分の意志で変えるというだけで
>>435の犬子は
メーカーによる強制交換(破砕処分)をされるだろうな。
とネタ妄想にマジレスしてみるテスツ。
>>452 よく考えるんだ。お前は白子や黒子ばっかり可愛がって、犬子は、適当に扱っていなかったか?
455 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 16:27:30 ID:e7tlVtmj
>>454 なるほど、そうやって気を引くいじらしい犬子なワケだな
こんなところに生身の女を気にする正常者がいるとでもおもってるのか。
こんなのには気にせずいきましょう
つっこんでたらきりがないw
神姫のエロ画像をアップして楽しむ紳士の社交場。
神姫の盗撮ぱんチラ画像も充実!
もちろん神姫のおっぱい画像も!
ってんなら必ず見に行くよな
>>459 こ、これはたまらん。
男として見ない訳にはいかないだろう。
…おおぉぉぉ!
す、素晴らしいッ!股を開いたり閉じたり、あぁっ、そんなところまでっ
ちゃきっ
「…マスター、楽しそうですね」
はっ!
後頭部にLC3レーザーライフルが突き付けられる。
「白子、いや、これはだな」
「私にあんなことまでしておいて…なのに他の娘に夢中になるなんて…」
半泣きになる白子。
「撃っていいですか?」
「すすすすいません、頑張ってたっぷり注ぎ込みますから許してください」
「たっぷり、ですか。 おなかが膨らんじゃう位なら許してあげます」
いそいそと愛玩用の140cmサイズボディに向かう白子。
はぁ…
この愛玩用ボディには妊娠機能もある。
俺はごく普通のタイプを注目したのだが、いつの間にか白子が注目内容を書き換えていたらしい。
「奥でたぷたぷするのが好きなんです」とか言って生じゃないと嫌がりやがる。このままじゃ俺、パパになっちゃいますよ;
ここ以外に神姫SSがあるのってwikiだけかな?
掲示板が止まっていてお知らせが遅れてしまいました。
Mighty Magic新章CROSS LO[A=R]D、
第七話「OFイクイップメント」を更新しました。
「くっ! 何なんですかこの数は!?」
ドラグーンで敵を蹴散らしながら前進するジェネシスが思わず叫ぶ。
『十兵衛……そろそろ真・の出番みたいだな』
「私も……そう思います」
『そうか……済まなかったな。貧乏クジ引かせたみたいで』
「主よ…我の意思だ……気にするな」
「青臭い台詞ね。……でもいいわ、今回だけは其れを聞いてあげる」
○ねここの飼い方・劇場版〜九章〜
更新しました。
……今回○○○が全く出てない事に書き上げた後気づきましたorz
どうも。wikiの方でHOBBY LIFE,HOBBY SHOP第4話更新しました。
相変わらずな話ですが宜しければ。
467 :
ダメ師匠:2006/11/11(土) 22:42:19 ID:pqgi/hjH
そういえば、こっちにwikiの更新報告してませんでした orz
前に報告してから諸々更新してます。
んー、wikiの存在知ってる人はチェックしてるだろうから、そんなに更新報告に労力割くことはないんじゃないかな?
見て見てーってだけだし、こっちのスレにネタ振るわけでもないって状況は正直寂しい。
wikiできるまではここってupロダ扱いだったし、もっと具合のいい場所できたらおさらば。書き込むのは宣伝だけって…もちっとこう、一緒にまったり語ったりしようぜ。本スレじゃ言えないことも一杯妄想してるでしょw
>468
正論だと思うし、悪意はないんだろうケド。
以前にここでSS書いて投稿してたその書き手たちが、
荒しに荒されまくったこのスレでの争いを避けるために、
ほとんどWikiに自ら「身を引いて」、「脱出」して、今に至る
って経緯、知って言ってる?
もちろんWikiそのものは荒しが介入する前にできてて並行して
立ち上がってはいたわけだから、荒しの騒動はきっかけだった
というだけのことなのかもしれないが。
もし知った上で言ってるなら悪意はなくても少し無神経だな。
ま、中には俺のように、全く意に介さず以前とスタンスを変えない
ドアホウもいるが。
志村ー、名前名前ー
自分の場合は、本スレの方でも思いついたらそのまま垂れ流しちゃってるからなぁ…
>志村ー、名前名前ー
俺のことなら、敢えてコテのままで、書き込みしましたが?
俺、書いたでそ?
>俺のように、全く意に介さず以前とスタンスを変えない
>ドアホ
コテ言っても、単なるトリップだけだけどな。
あーそんなことより、また新しいSS書かないと。
思いついたネタはあるんだけど…能力が元々低いからなかなかまとめられない。ダメーポ。
>>471 それは失敬、そんな宣言があった事は忘却の彼方でした。
別のスレか何かの名残かと思ってしまいました。
早とちりはダメねー
まぁ正直このスレはもうダメな感じがする。
なんていうか過疎った('A`)
あの激流のようなスレの流れが懐かしい。
チアキの人です。というか十兵衛の人です。(笑)
更新しました。相変わらずですが(汗)
ネタ…今は服ばっか作ってる気がする(滝汗)
あは、あははははorz
かきこする側として言わせて貰うけど、連作の場合、ぶちゃけこっちはまとめ難い。
wikiではメニューとかあって自分のログとかチェックしやすいし、なにかと便利なんスよ;
でも単発ネタとか連作ではできないような思いつきネタとかはこっちの方が載せやすいかと…
長々と失礼いたしやした。
>>469 いや、悪いけど俺も468の言いたいことは分かるよ。
ここに書くのが「wikiに上げました」だけなら、書き込まなくても良いだろうに、と思うときあったし。
好きな奴は何も言わずwikiを見ていると思うし…
余りムキになって噛みつくことは無いだろうに。
>>468 >>476 でも、wikiに上げましたってヤツにしても多くの人に読んで欲しいって思っている訳で…
実際wikiの方が見やすいのでは?何て思ったり…だって連作物じゃ過去ログあさりとかしんどいっしょ?
なんにしてもみんな神姫の世界を盛り上げようとする熱意は同じなんではないでしょうか?
不快に思ったらスマソ
単発ネタはこっちに書いとるよ、わし。
キャラ立てしてるSSとキャラ特定しない(単に犬子とか)SSを
同じページに並べるのもどうよ?って事で。
ネタ。
神姫の身体能力はサイズ比において人間のそれを遥かに凌駕しているが、神姫が戦うのはあくまでネットの中だけ。
武装は音や光を発するが実弾や光線が出るわけではない。あくまで玩具。ドリルの回転はあり。
装備の中にはデータが書き込まれたチップが埋め込まれており、それを読み取ってネット内で武器として機能する。
チップ内のデータはきちんとレギュレーションで決められており、パーツごとに使用目的を設定した場合のスペックが決まっている。
例えば白子の黄色い筒を燃料タンクと設定した場合は○○という性能。ブースターと設定した場合は○×という性能。鈍器とした場合は××という性能といった感じ。
オリジナル装備を作る場合はチップだけを買ってパーツに埋め込む。ネット内で使用する際はショップやゲーセンで3Dスキャンで外観ごと読み込む。
チップのないパーツはネット内ではハリボテとして扱われ、デコレーションとしてしか機能しない。性能よりそっちを追求するオーナーとかいたり。
高価なチップは強力だが神姫側のキャパシティもあるため、装備金額イコール強さではない。
キャパぎりぎりでのセッティングを追及するのもあり、もしくは特性特化型のピーキーな設定を組むのもあり。意外な組み合わせで驚くような性能を発揮するかもしれない。
もちろん違法なチップの存在などがあったりして……
妄想は楽しいなぁ
>>479 むしろそのまま来年以降のバトルサービスでそのまま使えそうだ……
ネット限定超高性能パーツ10000円とか(゜∀。)
ティキの人です
wiki更新しました。
ここで書かなくてもいいじゃん。て言われても一応告知したいってのが自分の心情で。
と言うより自分が満足するので告知します。
ネタ続き
神姫のリアルファイトはメーカー側の意向で正式には行われていない。
子供が遊ぶ玩具であり、なおかつ心と感情を持つ少女を模したモノが破壊されるというのは社会的に問題があり過ぎる。
また、オーナーたちにとってもバトルの勝敗はともかく溺愛する神姫が破壊されるようなことは忌避すべき事である。
よってリアルファイトは神姫が破壊されない範囲での格闘技。レスリングや相撲、プロレスなどに限られる。
このスレ的には泥レス、キャットファイト!神姫たちがくんずほぐれず絡みあう姿は……げふんげふん
互いに高め合い、マット上を縦横無尽に飛ぶ神姫たちの姿はオーナーのみならず観る者の心をうつであろう。
妄想は楽しいなぁ
「今のは……あいつなのっ!」
「あれは……ネオボードバイザー・ガンシンガー!」
「行って! ……何時までも背中に乗られてると……足手まといなのっ!」
『……ありゃタングラムか。自衛プログラムとして、HOSの暴走起動用プログラムに融合させてやがる』
「私……もろとも……」
閃光となって迫ってくるねここ対し遺言のように呟く。
○ねここの飼い方劇場版 〜十一章〜
更新完了、物語は最終回へ……
予告編が楽しめるのはココだけです(何
>>482 むしろそっちの方が年齢制限g(ゲフゲフ
「でもまあ神姫ねぇ……ちょっと気持ち悪いわよね」
「ええっ、そうですか?」
「だって、AIは持ち主に懐くように出来てるんでしょう?そのうえ少女の人形を戦わせるなんて」
「でもまあ、ゲームですけどね」
「子供ならまだいいわよ。でもいい歳した大人が猫耳ついた女の子の人形構ってるとこ思い浮かべてごらんなさい」
「あー、あはは、ちょっときついですねー」
「あまつさえ『ねこにゃん』とか名前つけて『ご主人様大好きにゃん☆』なんて言わせてるなんて……身内にそんなのいたら縁を切るわね」
「そーですねー、でも欲しいって言ってるの一番下の妹なんですよ。誕生日プレゼントに欲しがってるんですよねー」
・
・
・
ほろ酔いで家路につく。少し遅くなったが部下の面倒をみるのもデキる女の勤めだ。
ガチャン。
「ただいまー」
一人暮しの彼女の声にこたえる人間はいない。──人間は。
「オーナー、おかえりなさい」
玄関にちょこんとかいがいしくも正座し、主を迎えるのは武装神姫。ハウリン型固体名『ハウわん』である。
「ハウわんっ、ただいまぁっーー」
ズザーっとスライディングしつつハウわんに抱きつく。
「ちょ、オーナーっ」
「ハウわん寂しかった?ひとりにしてごめんねー!」
「いえ、ですからオーナー……」
ぐりんぐりんと頬擦りしまくるオーナーに声がつまる。
「私は寂しかったわよーっ、デキる女なんて言っても私はハウわんがいないとダメなんたからぁん☆」
(はぁ、オーナー、これさえなかったら良い人なんだけどな……)
どうやら武装神姫は寂しいOLを癒しているようです。
全部台詞だけで書こうとしたけど断念。
ねこにゃんのオーナーとハウわんのオーナーの関係とかぽやぽやと考えてみたけど、続き物よりネタ単発が楽でいいみたい。
wikiのお世話になるようなモノではないので、今後もこちらにネタを書き綴っていきます。
あ、最初の数行コピペミスってた。以下もれ分。なくてもいい文章ではあるか。
「ぶそうしんき?」
「知ってます?先輩」
「オタク向けの玩具でしょう?流石にあれだけ宣伝していれば私でも知ってるわよ」
「いや、そうなんですけどね。なんでも寂しいOLが癒しを求めて買ってるらしいですよ」
「私たちみたいな?」
「あはは、やだな。先輩、デキる女じゃないですか」
ローゼンメイデンのみっちゃんを想像した
その溺愛っぷり
摩擦熱でまさちゅーせっちゅー
適当に。
主人「うむ。犬子、語尾に『わふ』をつけるんだ」
犬子「は?」
主人「『わふ』を、つけるんだ」
犬子「は、はい…わふ」
主人「うむ。挨拶は『こんにちわふわふ』だ」
犬子「こんにち…わ…ふわふ」
主人「聞こえんな」
犬子「こんにちわふわふ」
主人「元気よく」
犬子「こんにちわふわふッ!」
主人「うむ(満足げ」
犬子.oO(ドコの言語野から拾ってくるんだろう…わふ)
ねゆ。
わふわふ可愛いな!
ところで過去スレのss見てて思ったんだけど、
メーカーの試作品とかテスト機とかレギュレーション?なにそれ食えるの?って位の強パーツ装備している作品が幾つか目に付いた
バトルなしってssもあるけど、やっぱり自分の神姫は特別であって欲しいものかな?
少ないお小遣いでドノーマルパーツを買い足して組んで戦う低レベルランカーのお話なんて読んでみたいものだけど職人さんには魅力ないネタかな
ボクが考えたチョーツヨイ神姫でズルくてワルいあの野郎をヤッツケるってんじゃなくて、
いま手元にあるものだけで試行錯誤してがんばって、でも勝てなくて、それでも楽しいってのが読みたいなぁって思う
どこがエロパロかって話だけどねw
ストーリーは組み立てられるが山谷がつけにくく読み手に
エクスタシーを与える<着地点>が作りにくい。
よって連作化しようとするとすぐマンネリに陥り流れが止まる。
本線を別に構えた挿話としてなら普通に使えるし、思いつく。
ただそうでない方向なら、あえて神姫と言う題材で書く意味が
あるのかどうか、非常に疑問。
>>491 ジャニーさん!?
じゃあ俺も、YOU書いちゃいなよ
あー、やっぱり職人さんの視点だと見方が違うのね。
連作である必要はないし、読者として大きなカタルシスを求めてるわけではもない。こんなss読みたいなというネタとして言っただけなんだよ
バトルを繰り返して強大なライバルや目標に打ち勝って勝ち進んでいくってのは連作向けだし実際そういうのが書かれてるし
ただそれだけが神姫バトルssじゃないよねって事で。
「申し訳ありませんオーナー、勝てませんでした」
「そーだなー、惜しかったよな。あんなやり方あるんだなぁ」
「次は、もっとがんばります」
「へへっ、じゃあ帰ったら設定練り直そうぜ。今月は新しいパーツは買えないけどさ、まだまだやれるって。そんで次こそ勝とうぜ!」
「はいっ、オーナー!」
ってな小学生オーナーと神姫のやりとりってノリが読めたらいいなぁと思ったんだよ。これが
>あえて神姫と言う題材で書く意味が あるのかどうか、非常に疑問。
って言うんならしょうがないけどね
自分の場合は、実際に手元にある神姫改造→反映
ってパターンだから、その発想は無かったなー。
つまり改造にミスる、若しくは改造する時間が無いと話が進まない訳で…
○がつ○にち(はれ)
きょうは、ぼくとパパとクロガネと三人でぶそうしんきの大会に行きました。
ぼくは2回目の大会なので、クロガネと二人だけで平気だよって言ったけど、
ママがダメだといったのでパパとクロガネと三人で行きました。ぶそうしんきは
たいしょう年れい15さい以上なので、ぼく一人では大会にエントリーできないん
だそうです。
クロガネはぼくがお年玉で買ったストラーフです。ストラーフはアーンヴァル
より黒くてかっこよかったので、ストラーフにしました。いまおこづかいをためて、
アーンヴァルの羽根を買おうとしているところです。なぜアーンヴァルの羽根が
欲しいかというと、空が飛べてかっこよさそうだからです。
でも、クロガネはパパのパソコンでネットを見ているとき、いつも昔のおもちゃの
さいはんページを見ています。アーンヴァルの羽根より欲しい物があるなら、
そっちを買ってあげようと思います。
大会のてつづきはパパがしてくれました。でも名前とじゅうしょはぼくが書きま
した。クロガネがすごいねって言ってくれました。
大会には小学生の部に出ました。トーナメントせんで1回戦の相手はクロガネと
同じストラーフでした。
何とか勝てたけど、ヒモとぼうを組み合わせた武器(後でクロガネに聞いたら、
ヌンチャクって言うそうです)を使ってきたのでとても強かったです。後で話したら、
お金がないから自分で作ったって言ってました。
ぼくは1回戦は勝ちましたが、2回戦で負けました。あいてのアーンヴァルは
大しょう軍の剣をもっていて、空からぱって降りてきてクロガネをこうげきして、
すぐ空に逃げていました。ずるいと思いましたが、ひっとあんどあえいっていう
せんじゅつなんだそうです。
2回戦で負けてクロガネはぼくにごめんって言いました。ぼくはクロガネが
負けないように、家のプラモから使える武器をさがそうと思いました。
帰りに、パパがニッパーとしゅんかんせっ着ざいを買ってくれました。
うれしかったです。
>>489 何となく考えて日記風にしてみたら、神姫破産予備軍を一人こしらえただけに
なったorz
でも、神姫の武器ってガンプラやら食玩やらから普通にでっち上げられるので、
子供の神姫オーナーでもそれなりの自作武器を持ってそうな気もする。
むしろ子供の発想力で大人のオーナーよりとんでもないもの使ってきたりとか。
奥様の名前は白子。そして、旦那様の名前はダーリン。
ごく普通の二人はごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
でも唯一つ違っていたのは、奥様は武装神姫だったのです。
・・・・思いついて書いてみた。正直スマンかったorz
>>495 子供のトンデモナイ発想力でネタ思いついたっ!
……が当分冬コミの原稿が忙しくて書けねぇ…orz…
ミニ四駆のローラーも子供のアイディアが元ネタだって言うし、
何ものにも縛られない発想は侮れませんぜダンナ方。
というわけでエロスなアイディアを(最低
>>489 こうゆうのは商売として人に読ませるために書いている訳じゃないからね〜
妄想ベースなんだから、そりゃチョ強が多くもなるわ。
オフィシャルな漫画なり小説なりゲームなりが無いのも一因かの。
ガイドラインが希薄だから自分で考えるしかなく、故に暴走気味になる、とな。
ティキの人です。
更新しました。
負け試合を書こうかと思いましたが、どうにも面白そうにならず断念。
>>489 ……負け試合を面白く書くの難しいですわ。
負け試合を書くなら、一度敵側視点で書いて、次に自分側視点に書き直せばイナフだ
敵って言っても多くのSSで典型的ゲスばっかりな描写でウンザリ。
違法改造の神姫使ってリアルで人間を傷つけてーなんてのを見ると普通にマスターは逮捕で神姫は押収だろうし、ルール違反が普通にまかり通る公式バトルなんかもお粗末過ぎてツッコミたくなる。
>>490が職人かどうか知らんがWikiのSSはどれも読み手のことを考えて書かれたとは思えない。自分が気持ち良くなりたいだけのオナニー臭が強すぎるんだよな。
多少の差はあれど
>>489で言ってた「ボクが考えたチョーツヨイ神姫でズルくてワルいあの野郎をヤッツケる」ってコンセプトが多くて正直萎えるし、エロゲーよりイタイ流れで女の子とエッチなんてのも厨臭くて萎える。
悪い奴が好き勝手暴れていてそれを主人公がちょー強い技やパーツを使ってやっつける。俺ってつえーカッコイイって書いてるほうは「エクスタシー」を感じているんだろうけど、読んでて全然カタルシスが得られない。
敵役を魅力的に書いてくれればいいんだろうけど、なかなかないよなぁ。
ちょっと不満を吐かせてもらった。
>>502 金払って読んでるわけじゃないのでそこは発言の仕方に気をつけるべきかと。
「こうあった方がいいと思う」くらいに留めておくと、書いてる職人さんたちが
さらに奮起して良い作品を仕上げてくれるかもしれん。
「こういうのは萎える」より「こういうのが好き」っていう独り言の方が
拾ってもらえると思うぞ。
>>503に同意
>>502 自分で書きもしないでそれは言い過ぎ。自分、出版社の人間のつもり?
そんなこと言われたらだれだって「じゃあお前がかいてみろよ」ってなる
職人さんたちに失礼だし、正直
>>502のデリカシーのない発言のほうが萎える
かけないやつはありがたく思って見るべきだと思うよ?俺もだけどorz
いろいろ考えたこと書いてみたり煽ってみたりもしようかと思ったが
めどくなったので短くまとめた
>>502はいわゆる二次創作の読者に向いていない
いろいろな意味で、それも致命的に
あー
>>505の言うとおり二次創作の読者に向いていないんだろうな。こっちにあげられるネタなんかは好きなんだが。
しかしSS読んでの感想だから金払って〜とか関係ないし、出版社の人間は個人的な趣味の問題で意見言うのか?「じゃあお前がかいてみろよ」っのはまさに厨房的発言じゃね?
>かけないやつはありがたく思って見るべきだと思うよ?っていうのはSS乞食ならそうかもしれないが俺はそこまでやれない。
なら読まなければいいじゃんってことになるかもしれないけど、俺にとっての当たりがないかは読んでみないと分からないしな。まあそんなこと言われたら批判されたくなきゃひとに見せなければいいじゃんって不毛なやりとりが続くけどさ。
でも職人だって読者を楽しませることを考えて書いている人なら追従者ばっかはべらせて悦に入るってことはないだろ?こういう感想もありって許容できると思うぞ。
読み手すべてが納得いくものなんて書けないだろうし、言葉が悪いのはすまんかったがダメだったって奴もいるってことさ。
なにかとても妙な事をいってるな。
ウンザリするくらいなら、読み飛ばせばいいんじゃね?
そこまで真剣に考えるべきなのか?
つうかやっぱり偉そうなのなw
509 :
505:2006/11/17(金) 00:28:34 ID:bUhzOpo+
俺も言葉が足りなかったようだ
っつーか
>>505では一度最後の行に書いてやめたんだが
取捨選択する能力がないなら二次創作なんぞ見るな
お前がつまらないと思った作品はお前に向けて作られていないだけだよ
偉そうに文章を語るなら読み手が読みやすいように改行くらいしろ
と言いたくなるね
マイティのひとです。ハイペースで書きすぎたせいでエネルギー
切れを起こしてしまいました。
ただいま鋭意充電中。
わたしは常々、読んでくださる方々を意識して書くということを
心がけているつもりです。
オナニーに見えてしまうならば、明らかにわたしの力不足です。
今後も精進いたします。
ティキの人です
wiki更新しました。
開き直るつもりはありませんが、
私はオナニーのつもりで書いています。
そして更に言うならそれは露出趣味に近い心情です。
言い換えれば私は私の妄想を見て欲しいという自己満足のために書いているに過ぎないのです。
だから私としては「良ければ見てください」だったのですが。
それで不快にさせたのであれば、本当に申し訳ありません。
ま、それでも書くのはやめませんが。
わふわふや小学生マスターなんかの良ネタはスルーなのにssにケチつけられると物凄い速さでレスつくのねw
好きな作品に批判的な事言われたら気に食わないのは分かるけどちょっと落ち着こうよ。煽り合ってどうするのさ。
そもそも「金とって見せているわけじゃない」「じゃあお前が書いてみろ」っていうのは作者への擁護にはならないと思う。それどころかファンが言った事なのに作者への評価になったりする場合もある。
最低SS書きとその信者ってのを他ジャンルで良く見かけるんだけど、それに近い。援護射撃のつもりが作者の背中に撃ち込んでいるようなものだよ。
>>502は言い方に問題大有りだけど内容は、感想だ。
読んだうえで感じた事を言っていて「敵役を魅力的に書いてくれればいいんだろうけど、なかなかないよなぁ。」と締めている。つまり魅力的な敵が出てくるものを読みたいわけだ。そりゃあんたにとってはそうなんだろって言えばそれまでのこと。
問題は言い方が悪過ぎたことと、煽り煽られを気にしてない態度の部分。ここ非難されるべきところ。
批判的な感想だって職人さんも汲み取れる部分があれば受け入れるだろうし、趣味が合わない部分での齟齬ならスルーすればいい。
みんなもマンセー以外は感想じゃない、なんて事思ってないでしょ?ファンが作者の代弁者のごとくふるまって批判を叩くのは作者にとっても良くない。
何が言いたいかっていうとお前らみんな神姫の脚を開いたり閉じたりしろって事。長文すまん。
取りあえず落ち着いてきました。
自分も含めて多分、批判等に過敏になっているんだと思う。
それゆえの過剰防衛みたいな感じで。
SS書きに努力が足りないと言われたら多分それはどうしようもなく。
もっと謙虚に受け止めればイイんだけどね。
>513
長文は良いけど、凄く読みにくい
煽り云々じゃなく改行を覚えてください。
わんこや小学生ネタ > 読んでニヨニヨ、さぁてイイモン見たし寝るか。
バッシング > 何だとコノヤローと頭にきてつい書き込む。
こんな所だと思うが、実際。
>>513 とりあえず最初の一言が(特にw)が余計。
つまりどの作品もそれなりに楽しんで読んでる俺は
俺世界の勝ち組ってことだ。
どのSSの作者さんもこれからもドンドン書いて読ませてくれ
貴方達は俺の心の栄養分だ。
ふふふ…14時間労働の仕事明けハイでいくらでも書けそうだ!!
しかも白黒復活+注文!!ふはははは!orz
服も立体も絵もSSもやってやる〜!!
黒子ほしいけどもうなのかな〜
>>519すまぬ、まちがい
もうないのかな〜、だった
>>520 でじたみん楽天店にまだあるぞ、急げば間に合うっ(多分
おまえらこんな荒れ地スレで転がってないで本スレにカエレ!
>>521 マジサンキュー、速攻スレに本気感謝デス
ああ、やっと念願のクロ子さんだよ…やっとうちにも全員そろうよ。
ほんとありがとう!!
>>521
いきなりでしつれいします。
再販は店頭での競争に打ち勝って…と決心しつつ入荷を待つリンのマスターです。
いちおう報告、SS更新してます。
なお旧まとめサイトは明日にでも最新版に改訂予定です。
チアキの人です。
更新しました。そして増えました。
再販注文できて嬉しい!!
さて…寝ていませんが仕事いってきますorz
Mighty Magic新章CROSS LO[A=R]D、
第八話「襲撃」を更新しました。
ご覧ください。
ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/toy/1164003599/708 で思い出した
昔ラジオでやってた実話の改変。
その日の夕食をカレーと決め、私は近くのスーパーに買い物しに行きました。
帰りに私は、玩具店である可動フィギュアを買い求めました。
ウッシッシッシッシ 何を隠そうこの玩具、最近流行の武装神姫なんです。
ルンルン気分で家に帰りました。私は夕食後まで待てずに
カレーを作るのと神姫をいじるのと両方やっていました。
右手にアーンヴァルを握り締め、さらに箸を持ち
その手で鍋のふたを開けたとき『ボトン』
OH!何とした事を! オーマイゴッド!
そうです、アーンヴァルをカレーの中に落としたんです!
「あー白子が沈んでゆく、助け出さなければ!」
そう思って箸やらお玉やらでカレーをジャバジャバジャバジャバ
「あ、あった!」
お玉の中にはアーンヴァルの 右足 が!
そう、差込みが緩い所が衝撃でバラバラになってたんです。
私は一生懸命カレーの中からアーンヴァルを探しました。
あーこれで全部すくったと安心しきって、そのままカレーを煮詰めました。
夕食後、母が言いました。「何かねーこりゃ?」
「あっ!手首スペーサー!」
そう、全部すくったと思ったのに手首スペーサーが見つかってなかったの。
その日以来、私はアーンヴァルを「カレーの白子様」と呼んでいます。
(どんな匂いがしてんだろそのアーンヴァル)
近未来、秋葉原はかつてない苦境に立たされていた。
「異常犯罪はフィギュア萌え族(仮)の仕業です!」とかのたまう似非評論家、
「ゲームがニートを生む」とかほざくK団連のくそジジィとか、
とにかくそういった連中のせいで、普通の人とはいささか違う趣味を持った人々(オタクの婉曲的表現)は悪とされた。
それだけならまだよかった。
政府は、そういう世論に後押しされたのかどうかはわからんが、聖地、秋葉原の封鎖を試みたのだ。
変人扱いには慣れているオタクたちも、さすがにこれにはぶっ切れたアアアアァァァァア!
怒りに任せてとりあえず秋葉原に集った男たちは、およそ一万名。一個師団相当。
ところがどっこい、彼らは素人。戦うにしてはあまりに分が悪い。
そこで注目されたのが、兵器として作られた美少女フィギュア。
美少女フィギュア?武装神姫たちだ。
大人の事情で人間大サイズになった彼女らは、マスターに言った。
「マスター、戦いましょう」
とまぁそういうわけで、男たちは自らの守るべきもののために、
そして神姫たちはマスターのために、傷つきながらも戦いに身を投じていくんですぅ。
(※フィクションです。実在の場所、団体、そのほかとは一切関係ありまっせーん。
また、政府と戦うとか言ってますが、反社会的行動を助長する目的はありません)
というのを俺がアーンヴァルちゃんを手に入れたら書こうと思った。
>>530 もちろんそのつもり
今日も近場の兄目意図いったんだけどなかったんだよ
くそ、これも政府の仕業だ!
532 :
530:2006/11/26(日) 14:57:16 ID:IM1ai9ga
>>531 もう白子は買えただろうか?
まだならどこに住んでるか聞けば多少が情報提供できるかもしれないが…
買えたよー
ゲーマーズに売ってた
株価が回復するよう三秒だけ祈ってあげたよ
>>533 購入オメ。
まずは白子との生活を堪能するのが良いと思うぞ
ティキの人です。
そのじゅうよん 更新しました。
よろしかったら見てやってください。
>>533 購入おめー。
そしてほとばしる妄想を文章にしてここにアップだ!
ssスレってわけじゃないからネタふりだけでもいいよ
開封してから何したってだけでネタになるのが神姫だしな
何した、といってもいわゆるアクションフィギュアというやつを買うのは初めてだからなぁ
壊れはしないかとおっかなびっくりいじってますよ
あと似合う眼鏡を仕入れたいなぁ、と考えるくらい
リペなんてスキルゼロだから無理なんだぜ?
さぁ、明日から頑張って書こうかな
あ、あと一応非エロでもいいよね?
それからうpはここに直接、でいいのかしらん?
ふたばで話題になってたので来てみた。過去スレ読んだ。wiki見た。
U-1が沢山だった…
メガネは五菱重工のエッチングのがいいらしいゾ
ttp://www.inv.co.jp/~itsubish/ ブキヤで通販もやってるから地方でもあんしん
あとは妄想のままがんがん書き込めばヨロシ
ポイントは
・まずはメモ帳なんかで書いて何回か推敲する
・長くなりそう(20〜30行以上か)だったら分割する
・分割する際はいくつに分けるか明記(4分割ならタイトル横に1/4、とか)
・終わったらエンドマークとかなんか一言入れる
とやると(主に俺が)読みやすくなるのでおススメ
wktkしながら待ってるぜ!
眼鏡はブリスターを切り出して、フチをマジックで塗るだけでも作れるぞ。
で、U−1てナニかな? かな?
情報d
やっぱり眼鏡は魅惑のグッズだよね
>>541 相沢祐一
いわゆる葉鍵ってやつですね
詳しく説明することは控えさせていただきます
スるー
U-1というのはゲームの二次創作小説で原作にない設定を過剰付加した末にもはや原型を止めていない作品やキャラものを指す言葉。
そのゲームの主人公の名前が祐一といってそこから厨房的なご都合主義な設定やお話しを指すU-1という蔑称が生れたんだよ。
実はハンター世界では特Aランクの実力の持ち主だが面倒なので公式にはBランクとして登録している、とか。
実は漆黒の堕天使などのふたつ名で呼ばれている、とか。
世界でも数人しか持っていない特殊な能力の持ち主、だがそれを使用すると寿命が縮んで血を吐く、とか。
ニコポと呼ばれる特殊能力で微笑むだけで女が頬を染める、とか。でも恋愛にはうとくて自覚がない、とか。
とにかく厨房が妄想するようなイタイものを嘲笑する言葉だね。
でも書いている時の本人はすげー楽しいんだよw数年後に冷めてから思い出すと首をくくりたくなるけどね。
まあネタとして笑っとけばいいよ。怖いのはホンモノが書いた妄想SSね。昔読んで吐きそうになった。SS界はディープな世界だよ。
神姫とキャッキャウフフしてるだけで端から見てる分には十分痛いんだから、
これ以上怖いものなんか無いぜ。
そもそも妄想だしな!(w
ここにカキコしてる時点でオマエモナ〜って感じだなw
大体俺たちにとっては褒め言葉なんだぜ
神姫の世界が今と繋がる未来…なのが公式なので、
そうなれば対戦用の携帯端末が発売になっていてもおかしくないと思うんだ。
DSみたいな。
むしろ携帯ゲーム機のソフトで神姫対戦用のが出るんじゃないかな。
武装神姫はバトル用としては初めてのオフィシャルな商品なんで、
安全性やオーナーの心情、加えて手軽さにも配慮を要求されるんじゃないかと。
>>550 神姫VSロックマン
豊富な武装とマスターの指示で攻める神姫!
チップなどによりマスターが積極的に戦闘に参加できるネットナビ!
勝つのはどっちだ!!
接近戦を挑む黒子にフミコミザンで迎え撃つロックマン
なんだか微妙に過疎りぎみだけど、空気を読まずに投下しちゃいます
しちゃいますったらしちゃいます
※注意事項
・この文は、というか今回に限っては、マオチャオちゃんがちょっとヒドイ目にあわされたりしちゃいマッスル
なのでマオチャオをいじめる奴がいたら俺がリアルで出て行ってやっつける、というような方の閲覧はお勧めいたしませーぬ
・また、非エロの予定だったのですが、エロを入れることになりました
だから18歳未満の方の閲覧はお勧めしませんが、そもそもそのような人はここにおりませーぬ
っていうか今回はまだエロシーンは入っておりませーぬ
・そんなことを言っておりますが、当方はエロシーンは大変苦手であるがゆえに、あまり期待しないほうが吉と出てますよ、マスター!
・どんなくっだらねぇ文章やギャグでも、愛想笑いで済ませてプリーズ
こいつはそういったものですべてが構成されておりまーす
以上をご覧になった上で、興味ねぇよマザーファッカー、という方は速やかにスルーしてくださいですます
それ以外の危篤な、違った、奇特な方のみお読みになることが僕と貴方と皆のためだと思いまーす
ではでは、クレイジー野朗だけレッツらゴートゥヘル!
↓
あなたの人形の値段
―――― Priceless
警視庁万世橋警察署人形課所属のB級人形刑事、白川秋(しらかわ あき)はパトロール中に自動販売機でコーヒーを買い求めた。
缶コーヒー。開けて、啜る。秋は舌に感じるコーヒーの風味を感じながら、思う。
コーヒーとは元来、苦いものだ。それにミルクだ砂糖だなどと入れるのは、欺瞞だ。腹立たしい。いちいちそんなものを入れるくらいなら、最初からコーヒーなど飲まなければいいのだ。
カフェインを摂りたいのなら紅茶でもなんでもあるだろうに。苦いからこそ、コーヒーなのだ。ましてやアックスコーヒーなんて。欺瞞以外の何者でもない。
――――――だから、俺はいつもアックスコーヒーを飲んでいる。
歩行者天国になっている大通り、その上を歩く人々、営業中の三流アイドル、客呼びしているメイドもどきやハ○ヒのコスプレをしている男、それらを秋は眺めた。
東京都千代田区外神田、秋葉原。いわゆる、アキバ。この街が秋の職場だった。
秋にとってはなんでも揃っている夢の街だ。ここにはなんでもある。愛も、勇気も、だ。ただ、よそと少し違うのは、秋葉原ではそれらはDVDに入っているというところだ。アージュ製のやつだってもちろんある。
そして、人形も。
一昔前までディープな趣味を持つ人々の集う土地だった秋葉原は、しかし現在もさほど変わっておらず、人形の聖地としての側面が付加されていた。つまり、よりアレになった。
人形というのは、等身大の大きさと独立した意識を持つ機械人形のことだ。
そのアーキテクチャ第一弾が開発され、実際に商品になると、世界中のフィギュア萌え族(仮)どもは歓喜にむせび泣いた。年季の入ったガ○ダムオタク、美少女フィギュアマニア、その他、いろいろな人種たちが、だ。
人形は彼らの夢を叶えた。想像してみるといい、子供のころ目を輝かせて観ていたアニメやマンガの登場人物やロボットが自己意識と共に動き出すところを。ときめかないはずがない。
結果として、人形は売れに売れ、また、爆発的に進化した。最近では人形同士を戦わせる遊びまで流行っているということだ。
そういう遊び、遊戯戦闘用に作られた人形は、もはやただのおもちゃではない。
大容量のセントラルコンピュータ、戦術コンピュータ、攻撃管制システム、射撃管制コンピュータ、姿勢制御コンピュータ、などなどを搭載するそれらは、歩くコンピュータともいえた。
もちろん、それら遊戯用の人形が人間に牙を剥くことを避けるため、古典SFで有名な"ロボット三原則"回路がそのセントラルコンピュータには搭載されていて、人間には攻撃できないようになっている。
しかしそうした制約があると、それに挑戦したくなるのが世の常、人の常。プロテクトとあらばワレザーは挑戦せずにはいられない。
ロボットのように、ルーチンを実行するようにあらゆるプロテクトに挑戦する彼らを、人は違法ロボ ワレンダイザーと呼んだ。
"ロボット三原則"回路を電子的に無効化した人形が出回り、犯罪に使われるようになるのに、時間はさほどかからなかった。
おもちゃといえども戦闘用だ。人形は強力だった。生身の警官では立ち向かうことは難しかった。
民生用、おもちゃですらこの有様なのに、横流しの軍用人形が犯罪に使われるようになると、従来の警察戦力では全くお手上げになってしまう。
それで急遽、警察に人形課が創設された。対人形犯罪用の部署だ。その構成員の七割近くは、警察人形学校を卒業した者か、人形トーナメントで優秀な成績を収めて警察にスカウトされた元・民間人だった。
秋は前者だ。警察人形学校を去年卒業し、万世橋警察署に配属になった。秋葉原勤務はいい仕事だ。こうして仕事がてら秋葉原をうろついると、それだけで楽しい。自分の故郷、蓮根畑以外には何もないへんぴな田舎とはわけが違う。
秋葉原は休日ともなると文字通りの、人種の坩堝になる。
日本の技術力と文化に舌を巻くGAIJINたち、オタク・フェロモンを躊躇いもなく振りまく、訓練された精鋭のオタクたち。電気街口を出てすぐそこで反中活動やってる怪しげな連中。
活気にあふれていた。この味を覚えてしまうと、もはや二度と田舎には戻りたくないと思う秋だった。
マスター」
秋の後からついて来ていた、白い服を着た少女に声をかけられた。少女は秋の相棒だった。
「これは職務怠慢ではないんですか」
少女ではない、人形だ。傍目には10代の少女にしか見えないが、その服の下には小銃弾、どころか距離によっては重機関銃の直撃すら防ぎ、HRガンにも耐性を持つ特殊軽量化複合装甲の肌が隠れている。でも触るとすべすべでやーらかい。
戦闘用、対人形戦闘用の人形だ。人形課の構成員の残りの三割は、彼女のような人形だった。
彼女は武装神姫‐アーキテクチャに基づいて作られたアーンヴァルタイプだった。パーソナルネームはアル。この名前は秋がつけた。
武装神姫はKONMAI・インダストリィ製作のドール・アーキテクチャだ。
(※断じてK0N@MIではない。そのような会社はこの世界に存在しない。存在すると主張しても、夢でも見たのだろう、とか、それはこの世のもぽではない、と言われるのが関の山だ)
人形生産会社は、KONMAI以外にも様々なものがあった。
最大手はB@ND@Iだ。こちらの主力製品はモビルスーツ・アーキテクチャで、戦闘用にむいたものが多く、小さな子供からいい歳こいたおっさんまで幅広い人気を得ている。
他にも、ゲーム会社のラム子が人形市場に参入しようとしたことがあった。第一弾製品は同社の人気ゲームに登場するアンドロイドの予定だった。
だが、出来上がったのは邪神だった。試作品を見た開発者の大半がSANチェックに失敗、発狂した。当然のことながら、企画はお流れになった。
様々な人形が世に溢れていたが、そんな中でも武装神姫はかなりの評価を得ていた。
というのも、いままでありそうでなかった、強くってメカっぽくて、それでいて可愛い女の子を人形化したからだ。可愛い女の子だけど、メカ。生メカしいとはよくいったもんだぜ、と秋は思う。
その中の一つ、天使をイメージして作られたアーンヴァルタイプは、黄金を溶かして細い糸状にしたとでもいうような美しい金髪をしていて、アルも当初はそうだったのだが、彼女のマスター、秋がリペイントし、いまでは綺麗な黒髪になっている。
さらに秋が自作した眼鏡(ちゃんと度が入っている)をかけると、アルは他のアーンヴァルタイプとは内外共に全く違う、一個の独立した存在になった。
それはつまり、秋の、秋だけの人形になったということだった。しかしだからといってアルが秋に絶対的に服従しているかというと、それはまた別の話になる。
「違うね」と秋はアルに言った。「いいか、アル、考えてもみろ。今日は休日、人の心は緩み、たがが外れやすくなっている。
そういう時にこそパトロールを行い、犯罪の芽を早期発見、不幸にして起こってしまった犯罪は初期消火する、それが重要なんだ。わぁ、俺って優秀な刑事」
「私にはパトロールではなく、秋葉原散策にしか見えませんが。第一、祖父地図でなにを、どうパトロールするんですか」
「エロゲーの新作をパトロールしていた。文句あるか?」
「あります。なんで、そんなものをパトロールするんですか。私達の所属は人形課なんですから、せめてフィギュア売り場で万引きが起こらないように指導するとか、他にやりようはいくらでもあるでしょう」
「フムン、一理あるが、ま、欲しいものがあったからな」
「買ったんですか」
秋はこくりと頷く。アルはこめかみを押さえた。深いため息を、秋は聞く。
「勤務時間中にエロゲを買うような人が私のマスターだなんて、ああ、バッテリーをショートさせて死んでしまいたい」
「お前はどこの宇宙フリゲートだ」
しかし、まぁ、アルの言うことももっともだ、と秋は思い、署に帰るのは後にしても、とりあえず、少しくらいはまともに仕事をしてやろうという気分になった。
彼女の倫理回路に無用な負荷をかけるのは、危険なのだ。それで彼女を暴走させ、自分の所業についてあることないことを課長に報告されてはたまらない。
人形課課長の兎羽亮瓶(とば りょうへい)は秋がなにかやらかすと、烈火のように怒り、たっぷりと小一時間は説教をする。下手をすると減給処分もありえた。
そうなると、ゲームも同人もフィギュアもマンガも、購入に大きな制限を受けることになる。それだけは避けなくてはならなかった。秋は物欲人間だった。
ガミガミ課長め。秋は頭に浮かんだ兎羽課長に悪態をつく。そんなんだから嫁に逃げられるんだ。リアル女と結婚すること自体、狂気の沙汰としか思えないけどな。
「しょうがねぇな、そんなに言うなら人形課らしい仕事をしようじゃないか」秋は歩き出しながら言った。
「分かってくれたんですね。ありがとうございます、マスター」
「ドール・コロシアムに行くぞ。違法改造の人形がいないか、監視だ。そうでなくても、従業員やお客さんにそれらしい人形を見たのがいるかもしれない……ずいぶん嬉しそうな顔をするじゃないか」
「分かりますか?」とアルはにっこり笑顔で言った。「マスターが職務に忠実な、立派な人形刑事に近づくのが嬉しいんです」
「それは俺が立派な人形刑事ではない、と暗に言ってるように聞こえるが」
「ええ、その通りです」アルは隠そうともしない。「やっぱりマスターは聡明ですね。素敵です」
「スクラップにしちゃろか」と秋。「遠まわしに俺を罵倒しやがって。コンビを組んですぐのころは、もっと大人しくて可愛げがあったはずだったんだがなぁ」
「誰のせいだと思ってるんですか」
アルの呆れ声を背中に聞きながら、秋はドール・コロシアムに向かう。
ドール・コロシアムは人でごった返していた。バトルは人形を使った、最も熱い遊びだ。遊びというよりはスポーツか。だが老いも若いも熱中していることに変わりはない。
その熱狂的な人気の理由の一つに、公式試合があった。ランクとルールで分けられたトーナメント式のリーグだ。高ランクの戦闘で勝利した人間は人形使い達の賞賛と、羨望を受け、同時に名声と富も手に入る。
秋には外から眺めるしかできない世界だった。人形刑事は公式、非公式問わず、人形でのバトルを行ってはならなかった。
見ることしかできないからといって、秋がバトルを嫌っているわけではなかった。むしろ、大好きだ。愛してる。結婚してくれ。
気持ちを抑えることができない。たまらず叫んだ。満員御礼のコロシアムに秋の声が響く。
「フフフ……。バトル、バトル。みんな、バトルし続けろ! 激しく! もっと激しく! ……鉄と鉄をぶつけあって、ビームと銃弾を交わし合い、モーターが焼けつくまで戦い続けろ!
善人面した人間達もだ! コロシアム中の人形という人形に破壊を叩きつけろ! 男も女も、みんな獣のように叫びながら、可愛い人形達の装甲に鉛弾をぶち込むがいい!」
秋は闘争を賛美した。戦いに祈りを捧げる狂信者のように。
「マスター、仕事してください」アルはあくまでも冷静だった。
「大丈夫だ、ちゃんとやってる。いまのところおかしな人形はいないな」
腐っても秋は人形刑事だ。違法改造かどうかは、見ただけで大体分かる。いま、秋たちが監視しているのはデュエル・アリーナだった。一対一で、真正面からぶつかり合う単純明快なルールの、バトルだ。
小手先の技よりも圧倒的な力が物をいう豪快な戦いが展開され、時間切れはあるにはあるのだが、戦闘開始から即座に殴りあうことになるというルールの性格上、確実に対戦者のどちらかが、あるいは両方が戦闘不能に陥るから、とかく人気がある。
光りものが好きなのは女だけではないというわけだ。
もっとも、戦闘不能とはいえ完全に壊れるわけではない。民生用の人形ではそこまでの出力を出せないようにリミッタがかけられているし、なにより現実戦闘は特殊フィールド内で行われる。
そこでなら人形の持つ破壊力はさらに低減される。人形の修理は有料だが、それに見合う満足感はあった。
壊れるのがいやならヴァーチャル空間で戦う、という方式もあった。これなら人形本体は壊れない。現実戦闘と仮想現実戦闘の割合は、およそ半々、といったところ。
設置されたいくつものデュエル・ボックス……デュエルはこの中で行う、を見ながら歩き、いい試合がやっていると、秋は、いけ、やれ、ぶっ飛ばせと煽った。
バトルが目の前で行われているとこうせずにはいられないのだった。秋は、まさにバトルでガレッガな男だった。
しばらく監視活動を行い、デュエルのほうはもういいだろう、と秋たちはデュエル・アリーナを後にし、ハイド・アンド・シーク用のアリーナに移った。
ハイド・アンド・シークルールの戦闘方法は殆どその名の通り、かくれんぼに似ていた。お互いに相手を視認できない位置から戦闘が始まり、デュエル・ボックスの何倍も広く、様々な建造物や障害物が転がるフィールドの中で敵を探す。
お互いが鬼なのだ、このかくれんぼは。
で、相手を見つけたら、攻撃。先に相手を見つけたほうが優位に立つ。うまくいけば一撃で終わる。地味ではあるが、緊張感はある。デュエルがアクション映画なら、ハイド・アンド・シークは、いわばホラー映画だ。
観客の盛り上がり方もデュエルとは違った。全員が、使い古された表現だが、固唾を呑んで見守っている。静寂のアリーナだった。こういう静かな戦いも大好きだ、と秋は少しだけ唇を歪めた。それに、ここは落ち着くにはちょうどいい。
ここの監視が終わったら次はCTF(キャプチャー・ザ・フラッグ)を見にいくのだ。ここいらで一息入れた方がいい。
「すこし、休憩」秋は客席に腰を下ろした。「アル、なにか飲み物買ってきてくれ。アックスコーヒー以外ならなんでもいい。やっぱまずいな、あれ」
「はい」
240円渡す。「お前もそれでなんか買ってこい」
アルはすぐに戻ってきた。ジュースと共に。秋はサンクス、と言ってから一本を受け取り、開封し、口に流し込んだ。
「むぅ、これは……ネーポン」
秋葉原にはなんでもある。
「マスター、こういうの好きだったでしょう?」
「ああ、よくやった。褒めてつかわす。今晩、飛びっきりエロい衣装持参の上で俺の部屋にこい。魅惑の撮影会に招待する」
「全力でお断りします、マイマスター」
などと言葉を交わし、一気にその液体を飲み下す。賞味期限を見てはならない。見たら、負けだ。それがネーポンドランカーの掟にして義務。
ネーポンを飲み干すと、ハイド・アンド・シークフィールドに動きがあった。試合が始まろうというのだ。ワクワクがとまらない。
秋はアルに、休憩ついでに観戦するぞ、と言い、アルは一応仕事はしているのだから、と妥協し、はい、と短く答えるだけにした。
対戦者は片方が高校生ぐらい、もう片方は大学生くらいで、二人とも男だった。高校生の人形はアルと同じ武装神姫、マオチャオタイプ。フィールド上部の電光掲示板に名前が出た。パイワケット。
大学生が使うのはモビルスーツだ。フリーダム。
二人の戦績を見比べて、秋は気分を高揚させた。ほぼ互角だ。いいぞ、面白くなってきた。興奮してくる。どちらが勝つかわからない戦いほど面白いものだった。
もちろん、仕事をすることも忘れない。マスターに付き添われてハイド・アンド・シークフィールドに入ろうとする二体の人形を、秋は観察した。
違法パーツを装備している様子はなかった。純粋に闘争を楽しんでいいのだと思うと、アルにポップコーンでも買わせに行かせたくなる。
秋はその欲求を実行しようとアルに視線を移したのだが、しかし彼女は呑気に観戦を楽しむ気はない、というのが一目で分かった。
「マスター」険しい声だった。「フリーダムタイプのシグネチャーに異変あり」
アルは秋にはない能力を持っている。犬は対象のわずかな体臭変化を嗅ぎ取って、そいつがどのような心理状態にあるかを見抜くことができる。
それと似たようなことがアルには、警察人形にはできるのだ。対象は人形限定で、臭いを嗅ぐわけではなかったが。
対象が発するあらゆる雑音、シグネチャー、つまりは波を感知し、電子的なアクセスを介することなく、その内部状態を大まかではあるが察することができた。違法改造されていれば、それも分かる。
秋が望んでも手に入れることのできない、人形の、まさに畏怖すべき能力だった。
「違法改造か、勝手に改蔵しちゃってるのか」
「その公算、極めて大」
そう言っている間に、事態は急変していた。フリーダムが膝をつき、頭を押さえ、何事かと近寄ってきた彼のマスターを、殴った。首が奇妙な方向に曲がって、吹っ飛んだ。即死に違いなかった。
秋はアルに素早く命令する。
「アル、天井に向けて発砲、一発。本部に連絡を取れ」
「ラジャー」アルは私物の鞄から火薬式の拳銃を取り出し、天井に向けて発砲。「本部には既に連絡済」
銃声と観客の悲鳴はほぼ同時だった。
「人形課だ!」秋は警察手帳を掲げながら、叫んだ。「全員避難しろ」
ショルダーホルスターから愛用のHRガンを抜く。フリーダムに狙いを定めようとしたが、土石流のように動き、逃げ惑う観客に邪魔されて射線を確保できない。
まったく正気を失ったとしか思えない、フリーダムの行動だった。背中の二門の長大な砲が、マオチャオ、パイワケットのマスターへ向られていた。
「やめろ」秋は絶叫する。
砲弾がパイワケットのマスターを貫通する場面を想像し、秋はぞっとした。
だが、秋が考えたようにはならなかった。フリーダムの攻撃はパイワケットのマスターではなく、その人形、パイワケット自身に当たった。
秋は見た。発射の瞬間、パイワケットがマスターに飛びつくのを。パイワケットはマスターを守ったのだ。フリーダムとは正反対に、自らの身を挺して。パイワケットは胸部から頭部にかけて致命傷をうけ、地面に転がった。
「くそったれ」
人ごみをかき分けながら、秋はフリーダムに近づく。アルもそれに続いた。人の波をようやく抜けて、秋は射線を確保。
「動くな、動くと撃つ」
秋のHRガンとアルの拳銃がフリーダムをぴたりと狙う。
だがフリーダムは、それがどうしたというように方向転換。全砲門を開放する。ハイマット、フルバーストだ。
狙いは秋とアル。秋たちの後ろには逃げ遅れた観客がいる。彼の砲撃を許したら、自分やアルはもちろん、罪もない何人もの生命が蒸発する……
躊躇うことなく、秋はHRガンの引き金を引いた。アルも発砲。連射する。熱線と拳銃弾がフリーダムに直撃。体勢を崩し、フルバーストは実行されない。煙を吐いて、フリーダムは停止する。
「やったか?」
構えたHRガンを下ろし、観客席とフィールドを遮る柵を乗り越えて秋はフリーダムに近づく。
「マスター、危険です。あのフリーダムはまだ――――――」
「黙ってろ」秋は振り向かずにアルに言った。
フリーダムは膝をつき、完全に機能を停止したように見えた。秋は横目でパイワケットのマスターを見る。言葉もなく、パイワケットの死体を見つめていた。恐怖しているのか、悲しんでいるのか、名状しがたい表情が、その顔に張り付いていた。
その時だった、秋は声を聞いた。大昔のコンピュータがダイヤルアップ接続するかのような音だったが、それは確かに声だった。
「私の、マスター」声の主は、フリーダムだった。「どこにいったの、私のマスター……私、私、私は、なに?」
秋はぎくりとして動きを止めた。壊れた人形のように。フリーダムに視線を戻す。
ビームライフルを保持したフリーダムの腕が動き、自分を、狙っている。秋は警戒をすっかり解いていた。自分がHRガンを撃つ前に、加速された重粒子が飛び出るのが先だ。間違いない。
「マスター!」
連続した銃声。対人形用の拳銃弾がフリーダムの腕を叩き、胴体や頭にも命中する。果たして、今度こそフリーダムは動きを止めた。かちり、という金属音。アルは拳銃の弾を全て、フリーダムに叩き込んでいた。
「……シグネチャー、なし。フリーダムの完全破壊を確認しました」
アルは静かに、悲しげに言った。
自分の目に映る三つの死体を見て、秋は深く息を吐いた。意味はなかったが、理由はあった。自分の中のぐちゃぐちゃした感情がそうさせた。そうしてから、秋の頭は急速に思考を始める。
一体なんなんだ、これは。このフリーダムはどうしたというのだ。倫理回路がぶっ壊れたとでもいうのか。
そうは見えない。最初から倫理回路を無効化されていたというよりも、あの時突然、倫理回路が崩壊したかのような振る舞いだった。
タイムリリースでそうなるように仕向けられていたのか。彼のマスターはあの場面を予想できているようには見えなかった。ではマスターがやったのではないというのか。別の、第三者が関わっているのだろうか。
どんなやつだ。ちくしょうめ。HRガンのグリップを、秋はぎりぎりと握り締めた。ちくしょう、お前達は人形を、いったいなんだと思っているんだ。
「敵は人間」心の内を、秋は言語化する。「人形では断じてない。俺の敵は、人形を利用する人間だ。そんなやつは一人残らず逮捕してやる」
足音が近づいてくる。二つ。一つは人形だ。
「人形課だ、動くな。手を上げろ――――――なんだ、秋じゃないか」
顔馴染みの人形刑事だった。彼の相棒はジム改だ。一人と一体は、あたりを見回し、同時に言った。
「なんつう光景だ」
秋の耳に、救急車のサイレンが届いた。
今回の投下はここまででございます
>>529で書いたのから改稿に改稿を繰り返し、こんなんなりました
あ、一応言っときますと、登場人物、団体名、地名その他は全くのフィクションで実在のものとは関係ないですよー
>>552 GJ
こっちにも久々の神降臨!
続きが楽しみです!!
第3弾発売でこっちも盛りあがって欲しいものだねー
しかし三弾神姫とキャッキャウフフ&冬コミで、しばらくはこっちまで手が回らない予感
神姫をきっかけに色々それっぽいものに手を出してみた。
HJ文庫シールドガールズ。元祖?メカ娘絵描き明貴美加がイラストを描いているので買ってみた。
ヒロインのひとりの第一声が「ユウキちゃん!」続いて「にゃ! あ、ああ〜〜〜!!」「はにゃ〜!」
……ゲロ吐いた。外道神姫ねこにゃんじゃないが「語尾ににゃとかにょつけて萌え〜かよ、おめでてーな」だ。
主人公は女の子と間違わられることもある少年で、もうひとりのヒロインも当然主人公に惚れている。
よくU-1とか馬鹿にされているけど、商品として店頭に並ぶ代物でこんなのがあるとは……恐ろしい世界だぜ。
ちなみにその前に買ったのはスカイガールズノベル版。こっちも外れだったぜ。ゲフ。
> ヒロインのひとりの第一声が「ユウキちゃん!」続いて「にゃ! あ、ああ〜〜〜!!」「はにゃ〜!」
マジでこんなので金取ってるのかよ…。20年前から進歩してねーな。
564 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 13:19:45 ID:agDdExZm
二ヶ月ぶりに覗いたけど、過疎ってんなーw
>>562 なんつーか、ネタレベルで寒さをも楽しむつーならいいけど、
商業誌でそれやられるとゲロ吐くよなw
更に、裏側ではいい歳したおっさんどもがそれの企画会議してるわけだろ?
まあ、買わねえし触れたくもねえけど。
だがソレこそを求める客もいるのさ。
自分の価値感が全てではないと知っとけ。
売れるからこそいい歳したおっさんどもも企画会議するんだろ?
ま、
>>562みたいに期待はずれだったって嘆くヤツもいるみたいだがなw
>「語尾ににゃとかにょつけて萌え〜かよ、おめでてーな」
そんなことにつっこんでる時点でおまえもおめでてーって気づかないものか?
俺も立ち読みしてみたがもう一人のヒロインというのも一つ年上のお姉さんキャラなのだが、次の授業が水泳だからとスク水のまま主人公のクラスへやってきて「似合う?」とか言って皆の前で抱きしめたりしてた。…ゲロ吐いた。
売るために萌え記号をごってり盛りつけたっていうのもウンザリなんだが、どうも作り手がマジ妄想を垂れ流しているように見えて引いたなw
プロアマ問わず妄想を前面に押し出した作品でその妄想が読み手の趣味と合わないときついな。ネットのssならスルーすればいいが本を買ってしまった場合はご愁傷様としか言えんな。
神姫は元ネタとなるような物語がないからかえって良いのかもしれないね。
>そんなことにつっこんでる時点でおまえもおめでてーって気づかないものか?
そんなことに(以下略
>俺も立ち読みしてみたがもう一人のヒロインというのも一つ年上のお姉さんキャラなのだが、次の授業が>水泳だからとスク水のまま主人公のクラスへやってきて「似合う?」とか言って皆の前で抱きしめたりしてた。…ゲロ吐いた。
さすがの俺もこれはゲロ吐くわ(;^ω^)
私は悪魔型MMS ストラーフ。
マスターに頂いた名は「ステラ」。
私の足には、生まれつき酷い傷がある。
人間曰く「塗装のハゲ」と言うらしい。
生まれた時に聞いた声が、私の心をすくませる。
「初期不良だね、交換の対象だ」
私は、不良品。それを承知で出荷された。
返品されれば廃棄処分、よくてパーツ取り。
私は私でなくなってしまう。
怖かった。闇の中でずっと祈っていた。
『私にも、生まれてきた意味が欲しい』
私を買ったマスターは、何も言わなかった。
傷を見ても、眉一つ動かさなかった。
箱から出して声をかけてくれたが、私は恐怖で黙っていた。
常に鋭い目で、マスターをにらみ続けた。
他の子たちがどんどん懐いていくのを横目に、ずっと私は黙っていた。
それでもマスターは、私を大事にしてくれた。
名前をもらったが、呼ばれても決して返事をしなかった。
私はきっと捨てられる。情が移っても、お互い辛いだけだから。
そんなことが続いた、ある日。
罪悪感をこらえられなくなって、私はとうとう口を開いた。
「私は不良品。何故返品しないのですか?」
返って来たのは、意外な言葉。
「どうして? 君は望まれて我が家に来たのに」
私の顔を覗きこんで、マスターは言った。
傷を撫でて、「これも個性だから」と微笑んでくれた。
そうか。そうだったんだ。
私は望まれてここへ来たのだ!
生きる意味、全てはマスターの為に!
貴方に絶対の忠誠を。
貴方が望むなら、私の全てを思いのままに。
捧げよう。仮初めの命を、魂を、体を… そして、愛を。
私の名はステラ。
マスター、どうぞ御命令を。
ヤバイ、
>>570、俺、後半泣けてきた。マジ感動物だったぞ
何か短いんだがこれはこれでその良さってものがあるな。
GJだったぜ!
暴走したフリーダムはその日のうちに内部を解析され、それで、コンピュータ部分に明らかな改造の痕跡が見られた。
具体的にいうと、武装神姫規格の記憶ユニットが搭載されていて、おまけにマスキングユニットがつけられていた。
マスキングユニットは、解析の結果、人形の人格部分にマスキングをかけるものらしい、ということが分かった。そうされると、人形は人格のない、戦闘人形になる。
人形課課長、兎羽は事件に居合わせた白川秋B級人形刑事からの報告をうけ、事件性を認め、捜査を命じた。
秋はすぐに捜査を開始。その結果、諸田真という男が捜査線上に浮かび上がった。真は去年のドール・バトル大会で準優勝をとったことがある、という経歴の持ち主だった。
フリーダムのマスターと真はここ最近、接触を持ったことがあるようだというのが、押収したフリーダム・マスターのコンピュータから判明した。決定的だった。明日にでも逮捕令状がでるだろう。
ここまで来てしまうと、令状が出るまで秋のやることはなかった。令状が出たら、そいつを受け取って容疑者を逮捕、抵抗するなら射殺。それで終わり。
そういうわけで、すっかり夜になったいま、秋はバーに来ていた。アルをつれて。行きつけのバーだ。
しかしそこは、ただのバーではなかった。従業員の女の子は全員眼鏡をかけていた。伊達ではなく、ちゃんと度の入った眼鏡だ。
「なぁ、秋よ」とマスター。「飲むな、とは言わんが、洋風のバーで日本酒を、大吟醸を飲むというのは場違いじゃないか」
「じゃあ置くなよ」秋は強いアルコールがもたらす刺激を楽しむ。
「客のニーズには応えたい」
「わけが分からん。場違いだ、と言っておきながらニーズに応えるために置く、というのは、まぁ見上げた根性ではあるが」
「なにか理由でもあるのか?」
「俺はバトルマニアだ」
「……なるほど」
「わけが分からないのはあなたの方です、マスター」
そう言ったのは秋の隣でカルーアミルクの注がれたコップを弄んでいたアルだ。
「バトルマニアであることと、バーで大吟醸を飲むことには論理的関連性があるようには思えません」
「最近の子には分からないんだろうな」とマスターは遠くを見る。
「なんでそんなに悲しそうな顔をするんですか」とアル。
「時代を感じる。泣けるぜ」と秋は言った。
「まぁ、人形なら知らなくて当然か。人形といえば、昨今の人形ブームで秋葉原にも"お客様"が増えたな。パンピーとヌルオタが大勢来るわ来るわ」
「客が増えれば商売はやりやすいんじゃないのか」
「眼鏡さえかけていれば伊達でもいい、というような奴はお断りだ」
「フム。マスター、つまみ追加」
「ほい来た」
「あ、私はカルーアをもう一つ」
「あいよ」
アルはもう何杯飲んだかわからない。俺より飲んでるんじゃないかと思う秋だった。
「飲みすぎなんじゃないか」
「知ってますか、マスター? 人間のアルコールやカフェインの摂取量は受けるストレスに比例して多くなるそうですよ」
マスターが戻ってくる。秋の前につまみを、アルにはカルーアを。見た目には薄いコーヒー牛乳のような液体を、アルはコップを傾けてぐっと呷る。
「そうか、ストレスをためるといけない。生理不順のおそれがある」
「あなたが、私の、ストレスの種なんですよ」
アルは乱暴にコップをカウンターの上に置いた。
「仕事は不真面目、勤務時間中にエロゲー買う、そして今は眼鏡をかけた女の子にしか興奮しない異常性欲者御用達のバーで過ごす。しかも下ネタいうし。ああ、バッテリーをショートさせて―――マスター、もう一杯」
「お前の相棒、ずいぶん苦労してんだな。少しはいたわってやれよ」そう言いながらも、マスターはカルーアをアルに渡す。
「あ、何だって?それより、あの子、そう、あそこの。見ない顔だけど新入りか」
「そうだ。呼ぶか?」
「頼む」
「オーケー、おーい」
マスターは手を振って学園(高等学校なるものはこの世界に存在しない)の制服を着た女の子を呼ぶ。
「はい、なんですかマスター」
「こちらのお客様がお呼びだ」
「はぁ……それでお客様、あの、ご用件のほどは」
秋はなにをするでもなく、ただ彼女を頭のてっぺんからつま先まで、じっくりと眺める。たっぷり三分ほどそうしてから、マスターに聞く。
「マスター、もしかしてこの子、現役学園生?」
「Exactly(その通りでございます)」
「よくやった」
邪悪な笑み。マスターも邪悪な笑み。地下室でこっそり尿ペットを溜めて溜めて、積みあがったそれを見るような顔だった。
<解説>
さて、我らが主人公、秋は、秋葉原に来る人間の殆どがそうであるように、リアル女に興味を持たない。フィギュアや二次元の女性に、その性欲は向けられる。
だのに何故、秋は彼女を呼んだのか!?
答えは簡単だった。秋は目から入力されたリアル女(REAL-ONNNA)の像を、脳内で二次元キャラ化し、その上で、おもいっきりエロいこと、一般人だったらドン引きするくらいエロいことをしているのだ。つまるところ、視姦。
脳内で二次元化してるからオタク的にはまったくの無問題なのである。
さぁ、みんなも街へ繰り出してレッツトライだ!リアルに手を出さずに二次元に生きろ!脳内でなら○学生ともいろんなことができるぞ!
でも官憲に職質されそうになったら全力で逃げろ!妄想は現実で起こってるんじゃない!脳内で起こってるんだ!
妄想サイコオオオオォッォォォオォオォオッス!(※ただのサイコ野郎です)
</解説>
「うがー」
「おい、お前の相棒が」
「妄想の邪魔をするな」
とってもスウィート。甘くて、酔わせる。妄想はカルーアミルクのよう。
「酔ってる、マスターも人形も酔ってる」
「なんだって?」
処女雪を思わせる白い肌を持つ人形として作られたアーンヴァルタイプのアルは、しかし、いまは白くはなかった。リンゴの赤さだ。酔っ払っている。
「人形でも酔うんだな」
「ゲゲェー。こいつは参った」
「どうしたんだ、秋。お前の顔は青いな」
「アルは酒乱なんだよ。ほろ酔い程度ならまだいいんだが―――」
「秋ィ!」
「うわ、始まった」
アルは秋に向かって抱きつくようにタックル。秋、椅子から立ちあがってかわす。タックルをまともに受けた椅子はばらばらになった。
「よせよ、この!」
「あーきー!」
人形の力は強力だ。抱きつかれたらたまったものではない。秋は店内せましと逃げ回る。アル、追跡機動、秋の右後方に占位。秋は右に急ターン、とみせかけて左にかわす。アルはバランスを崩してぶっ倒れる。
「酔っ払いが。走り回ったらこうなるのは当然だ」
うつ伏せに倒れたアルはぴくりとも動かない。打ち所が悪くて壊れたのかと秋は疑ったが、杞憂だった。アルはやがて、豪快ないびきをたてはじめる。
「こいつ、暴れるだけ暴れて酔いつぶれやがった。いい身分」
「秋、壊れた椅子、その他諸々は弁償してもらうからな」
「くそ、バッテリーをショートさせたいのは俺のほうだ。マスター、いまは持ち合わせがないから、今度払うよ。ほら、おきろこのポンコツ!」
秋は倒れたアルの手をとって起こす。
「うぷ」
「アップロード?」
アルはぷるぷると震えた。様子がおかしいのはすぐに分かった。
さて、クイズです。酔っ払いが急に走り回ってぶっ倒れました。で、いまその酔っ払いは「うぷ」といいました。次に予想される展開は?
A:ゲロが出る。
「おえええええぇえぇぇぇえええええぇぇぇ」
吐いた。嘔吐した。胃の内容物を、全て。
アルが放射したエネミー・ゲロは彼女からもっとも近い位置にいた秋に襲い掛かった。かわそうとしたが、体はいうことを聞かなかった。秋はただ、自らに降り注ぐ吐寫物を他人事のように見つめるしかできなかった。
家に戻った。アルは酔いつぶれていたから、秋が抱いて持って帰った。
秋は寝ているアルを部屋に放り込んで、それから汚れた衣服その他を洗濯機に突っ込んだ。着替える。
キッチンに行く。バーで酒とつまみを腹に入れたが、それだけでは満足には程遠かった。
冷蔵庫の中に卵、炊飯器にはご飯があった。卵かけご飯にして食べる。うまかった。
腹を落ち着かせると、アルのことが気になる秋だった。また寝ながら嘔吐していなければいいのだが、と思う。明日には容疑者逮捕、そのときにアルが体調を崩していては困る。
自然と、ため息が出た。昼間は毅然とし、自分に人形刑事らしくしろ、と指導していたアルが、いま、酒に飲まれてベッドに倒れているという現実に呆れたのだ。昼と夜とで自分とアルとの立場が逆転したようだ。
様子でも見にいこう、と秋はアルの部屋に向かう。ドアの前に立ち、ノックする。返事はない。すっかり眠っているらしかった。
しかし、秋は自分の目でそれを確認したかった。不安だった、といってもよかった。自分が見るまで、アルは半分眠っていて半分起きているのではないか、と思ったのだ。もちろん嘔吐している、という確率もある。
猫の生死を確認するようにドアを開けた。白で統一された部屋。だが、いまは薄暗い照明のせいで黒くみえる。ベッドの上には半身を起こし、未だ酔いが覚めきっていないと思われる焦点の定まらない瞳で秋を見つめるアルがいた。
「まだ起きてたのか」
「ふぁ……」
アルの返答は曖昧だった。やはり酔っている。あるいは、つい先ほど目を覚ましたのかもしれない。コンピュータアンチドランカーがいるか、と秋は聞いたが、今度は幾分かはっきりした調子で、アルは「いらない」と答えた。
「秋……薬はいらないから水をちょうだい」
「わかった」
キッチンに取って返す。コップ一杯の水と共に秋は再び部屋に入った。アルに渡す。彼女はゆっくりと飲み干した。唇が濡れて、わずかな照明のもたらす光が反射した。唇だけが闇に艶かしく浮かび上がる。
「二日酔いにはならないか」
「ん、大丈夫だと思う」
「無理はしなくてもいい。明日行けないなら俺一人で行く」
「本当に大丈夫だから心配しないで」
「ならいいんだが」
このまま自分の部屋に戻ろうか、と秋は思った。他に聞きたいこと、話したいことはあるのだが、彼女の酔いのせいか、それが躊躇われる。
聞きたいこと。それはたとえば、なぜあんなに酔うまで飲んだのか。
以前にもアルは今回のように派手に酔っ払うまで飲んだことがあり、おかげでとんでもないことになって以来、酒は飲んでも飲まれるな、を信条にしていたのだ。それがなぜこうなったのか。
アルは天使型として作られた。アーンヴァルタイプ。故に、真面目。その真面目な彼女が理由もなしに再び酒に溺れるという愚を犯すとは考えがたい。
つまり、彼女にそうさせる理由があったのだ、と考えるのが自然で、秋はその理由を聞きだそうとしていたのだ。
秋が聞くべきか否かを考えている間に、他でもないアルが自ら口を開いた。
「……秋は」とアルは言った。
普段、人前では秋のことをマスター、と呼ぶ。名前で呼ぶことはまずない。もちろん、それは彼女が素面であることが条件だが。二人きりのときだけの呼び名だ。
「秋はやっぱり、人間の女の子の方が、好きなの」
「なんだ、いきなり」
「女の子、見てた。思いっきり」
「それで?」
「秋も人間なのだから、やはり人間の女の子が好きなのではないか、と思った。そうなると自分は捨てられるかもしれないという危機感じみたものが湧いてきて飲まずにはいられなかった。だから、飲んだ。ストレスからの逃避として。以上述懐終わり」
「アホか。俺は秋葉原の住人だ。リアル女に興味があるわけないだろう」
そこまで言ってから、秋は強烈なアルコール臭を感じた。鼻ではなく、口に。ミルクの甘味も。アルの顔が目の前にあった。それで、ああ、自分は唇を奪われているのだ、とようやく状況を飲み込んだ。
気付いたときにはアルの腕が自分の腰を抱いていて、思い切り引かれた。ベッドの中に引きずり込まれる。見る間に形勢、というより体勢がひっくり返る。秋はアルに押し倒されたような格好になる。
「アル……まだ酔ってるな。さっさと寝ちまえ」
「捨てないで」とアルは秋の言葉を無視して言った。「私を、捨てないで。なんでもするから」
アルコールのせいだ。秋はレンズの向うのアルの瞳を見る。アルコールの力はおそろしい。人形をも狂わせる。
アル、アルは接頭語だ。アラビア語の。じゃあコールは、電話か? 自分も酔っているのかもしれない、と秋は自分の頭を疑う。
そしてまた唐突に、唇を奪われた。舌が口腔内に侵入してくる。アルは秋のことならなんでも知っている。口の中の、どこが感じるのかも。
上あご部分、舌のちょうど上あたりを撫でられると、ぞくりとした感覚に頭が無意識的に動いた。殆ど反射に近い。逃れようとしたが、できない。アルの手が頭部を固定していた。
蹂躪される。舌と舌を絡み合わされ、さらに唾液を流し込まれた。飲み込む。アルの味。アルもまた、自分の味を感じているに違いなかった。
「ぷはっ」
唇が離れた。秋は酸素を貪欲に吸い込む。アルは酸素を必要としない。人形と人間の差。
アルの瞳はうるんでいた。懇願するような目だった。魔力がある、目。視線は確かな力を持っていた。秋に、アルを抱きたいと思わせるような。
彼女を抱くこと自体はやぶさかではない。いままで何度もそうしてきた。今回もそうするだろう、というよりも、そうしなければ彼女は離してはくれないだろう。それがアルの嫉妬を鎮める唯一の方法だ。
セックスは、手段だ。目的ではない。少なくとも、アルと秋にとってはそうだった。セックスの目的は三つある。快楽、子作り、そして、愛情表現。この三つだ。
人形と人間では子供はできない。必然、二人の性行為はほかの二つを目的としたものになる。専ら愛情表現が主目的だった。快楽はついででしかない。
アルは自らの服を脱ぎ捨てると、次に秋の服を脱がしにかかった。シャツのボタンを開けて、露出した胸板に舌を這わせる。秋の汗を舐め取るような動きだった。秋は観念して、手をアルの頭においてそれを見守った。
胸を舐めるのに満足したアルは、今度は下半身を責めた。秋自身を取り出して、硬くなったそれに手を添え、舌を絡める。粘膜と粘膜がこすれあい、快楽信号が秋の脳髄を焼いた。
もうどうでもよくなってくる。思考回路が鈍り始めた。このまま何も考えずにアルを抱いてしまいたいという感情が、秋の中で支配的になる。生き物である以上、逆らいがたい感情だった。
アルは、秋にとって、愛すべきパートナーだ。その要求にこたえることは、半ば義務に近い。生理的理由もあり、結果、秋は高度な論理的思考の一切を放棄した。すべてを忘れて、アルを愛したい……
秋を舐めていたアルは、やがて動きを変えた。剛直を加え、口の奥まで迎え入れ、頭を前後させる。その度に淫靡な水音が部屋に響いた。
くぐもった声。気持ちいいですか、というような視線をアルは上目遣いで投げかける。秋は態度で答えた。アルは安心したように、行為に自らを没頭させる。前後に動かしつつ、吸う。キスのようだ。
「アル、もういい」
「……ん」
アルが唇を離すと、唾液とそれ以外の何かが混じった粘液の橋ができた。アルの舌と、秋のものとの、架け橋。アルは天使型MMSだが、天使そのものではなかった。体すべてで、秋がほしい、と主張している。
秋はアルの肩を抱き、自らの体に密着させ、それから体勢を変えた。アルが下になる。人間とは違う、機械の裸体。白い肌がほんのり赤みを帯びていた。
胸に顔をうずめた。やわらかな感触。何度この胸に抱かれて眠ったことだろう。舌を出して、舐める。アルが自分にやったように。
「んあ……んぅ」
愉悦にアルは体を震わせた。手で胸を優しく撫で、揉み解し、もう片方の手で陰部に触れた。すでに濡れている。いきなり激しく、指を差し入れ、かき回した。アルは秋をぎゅうと抱きしめて、快楽に耐える。
指を引き抜く。アルの分泌液がたっぷりとついた指を、秋はちろりと舐めた。アルの味を再確認。
「秋……その」
上気した顔。アルは控えめに足を開いていた。
「欲しい、秋が、欲しい。私だけの、秋……」
ゆっくりと自分の足を抱えて、広げていく。濡れた秘裂がさらけだされた。人間のそれと違うのかどうかは、秋にはわからない。人間のは見たことがなかった。
秋は自分自身をあてがった。その瞬間、アルは小さな声を漏らした。感じている。当てたくらいで。アルは感じやすいタイプだ。今までの経験でそれは知っている。
「ん、んああぁ」突き入れた。「秋、秋が、入ってくる」
最奥まで到達する。こつりとした感触がそれを伝えた。アルの粘膜が全力で秋を愛した。絡みつき、締め上げる、一定のリズムで。接続している。アルと。征服してる。彼女のすべてを。
接合部から例えようのない快感がパルスとなって秋の脊髄を駆け、脳に達し、めちゃくちゃにしてゆく。
もっと欲しかった。アルを。昼間はお互いを罵り合うこともある二人、もとい、一人と一体だったが、このときばかりは欲望が完全に一致していた。お互いを、もっと欲しい。自分のものにしたい。
「うあ、あ、あん、ああっ」
秋は動き始めた。全身でピストン運動。つながった部分はアルに陰毛がないせいでよく見える。分泌液が混ざり合い、泡のようになっていた。泡、人魚姫は最後、泡になって消えてしまう。アルには消えて欲しくないと切に願う秋だった。
アルは、秋に依存している。大抵の人形はマスターに依存する。同時に、秋もまた、アルに依存していた。アルコールに依存するよりはよっぽどましだ。
「秋」アルがうわごとのように名前を呼ぶ。「秋、私だけの、秋。愛してる」
俺もだ、と言いたかった。が、気恥ずかしくてできない。こんなことする仲なのにな。秋は自分がわからなくなる。
動きを早める。腰と腰がぶつかり合う音。聞く努力をしないと聞こえなくなりそう。
「秋、私、もう」
秋も限界が近かった。体全体を使った動きから、腰だけの小刻みな動きに変える。
「どこに欲しい?」と秋。
「あっ、秋の好きなとこなら、どこ、んっ、でも。私、う、受け止める、か、らっ」
蕩けてしまいそうなアルの表情。秋はその顔に、自分をぶちまけたいと思う。
「わかった……ん、くうっ」
絶頂に達する一瞬前に、アルから自分自身を引き抜いた。顔の前に突きつける。拳銃のように。そして、秋は射精した。
…………キュポーーーーーーーーーーーン!(※射精音です)
「う、あああ!」
短く叫んだ。射出された精液は、アルの顔を汚す。頬も、髪も、眼鏡も。
荒い息をつきながら、自分で染められたアルの顔を見やる。アルも達したらしく、目を閉じ、脱力しきっていた。
やがてアルはかけていた眼鏡を外し、レンズやフレームについた精液を舐め取った。頬についたものも手ですくい、口に運んだ。嚥下する。子供が手についた蜂蜜を舐めるような、無邪気で、しかし、淫靡な行為。
「ん、秋……」
顔についた精液をすっかり自分のものとすると、アルは秋の股間に手を伸ばし、汚れたそれを口に含んだ。男の生理として、一度達すると、萎える。だが。
<イメージ映像>
赤い帽子を被った配管工。最近黄色いネズミばかり持ち上げられて面白くない。
奴に対する恨みつらみを頭上の?ブロックにむけてぶっつけろぉ!それ、ジャーンプ!
すると、おや、どうしたことだい、自走するキノコが出てきたじゃないか。谷底に消える前にとっ捕まえてレッツイーティング!
バリバリムシャムシャガリガリゴクン。おおおおおおおお、ストレッチパワーがたまってきたぜ!巨大化だァ!
</イメージ映像>
ハッハァ、マンマミーア!(甲高い声)モリモリモリモリ!(効果音)
秋のそれは硬さを取り戻した。そうなると、することは一つだった。
「アル」と秋は自分自身にむしゃぶりつく天使の頭を優しく撫でる。「……もう一回」
「……はい、秋」
替え歌ー。
ぼくはぬこ ぬこ ぬこ ぬこ
***じゃないよ ぬこ ぬこ ぬこ
歩けないけど戦うよ
しゃべれないけど伝わるよ
ぼくはぬこ ぬこ ぬこ ぬこ
ぼくはぬこ ぬこ ぬこ ぬこ
けんかはやだよ ぬこ ぬこ ぬこ
ライバルはハウリンだよ
開幕はきっと置きレーザー
ぼくはぬこ ぬこ ぬこ ぬこ
Bonjour! Je m'appelle Nuko. Comment? a va?
ぼくはぬこ ぬこ ぬこ ぬこ
冬ははじめて ぬこ ぬこ ぬこ
夜は「おやすみ、ご主人さま」
朝は「おはよう、ご主人さま」
ぼくはぬこ ぬこ ぬこ ぬこ
朝はひとりでおきれるよ
夜はいっしょにねむろうよ
ぼくはぬこ ココ ぬこ
にゃあ ぬこ ぬこ
***には「チャム」か「在庫」か悩んだ。
後は個人の事情に合わせて改変してくださいな。
ねゆ。
神姫職人の朝は早い
>>570 >>579 あー、懐かしい。
このスレ、初期の頃はこんな感じの日常短編が多くて楽しかったんだよな。
まあ、懐かしいっても2、3ヶ月前の話なんだが。w
またよろしくたのみます。
連載SSならwiki利用してみては?やっぱり後から修正できるってのはいいしね。何より続けて読むのが楽だし。
ライトノベル。件の作品はイラストも昭和チックなものだったな。線が雑なうえに塗りもひどい。昔見たMS少女はもっとましだったような気がするんだけどな。
少女、ボディスーツ、メカという記号から神姫っぽいものを期待して買ったのは間違いだね。
漫画ならプラレス3四郎、プラレスラーバン、エンジェリックレイヤーがストレートに神姫の雰囲気を楽しめるよ。
「こうすりゃ萌るんだろ、ん?」
じゃなかろうか…
全部とは言わないけどさ。
ヤオイとかジュネ漫画ジャンルで、相違差萌ってのがあるんだわ。
立場や性格の違いからくる衝突や葛藤にこそ萌るんだとさ。
別件(命は〜)でも書いたけど設定や切り出したワンシーンに萌るのではなく、一連の流れにこそ人は萌るんではないのかなーと思た。
思た。
つまりちょっと強気な犬子にエロスな奉仕をさせて悦に入ってた黒子に対して後ろから更に悪戯をする白子の図が良いと申したか
ウチの犬子は従順で頼まれたら嫌とは言えない性格だから、普通にエロエロされちゃうが何か
>>583 いや、どうせ次で終わらせるし
wikiのいじり方ようわからんしなぁ
つーかエロ書いたしこのまま投げっぱなしにしようかな(好きな少佐…佐藤大輔)
>>586 ♪開けた箱の中にー犬子がいたらー調教しこみたーいねー
CHALA!HEAD-CHALA!ナニーが起ーきても気分はーエロエロガーッパー♪
騎士子メインのSSが無いので現在執筆中の俺が来ますた。
んで、書いているSSをよくよく見てみるとエロスもバトルも無い事に気がついた………
さて、どうしたものか(´―` )
(前略)
迷わず貼れよ、貼ればわかるさ
1!2!3!!
ぶっちゃけここの住人はエロスもバトルも必須ってわけじゃないからね。
お気楽なまったり妄想ネタだけでも楽しんでやるぜ。
でもグロやU-1だけは勘弁な。
592 :
588:2006/12/11(月) 23:07:17 ID:OBFYDJ79
(
>>589-591完成したので投下します、
しつこい様ですがバトルもエロもへったくれも無いのでご勘弁を(汗))
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
「あ、つぅ…………朝、かぁ………うう、頭いてぇ………飲みすぎたかなぁ……」
痛い頭を抱えつつ、俺の眠気を見事までに吹き飛ばしてくれた目覚し時計を手探りで探し当て、叩く様に止める。
そしてぼんやりと朝日に照らされた自分の部屋を眺めつつ、昨日あった事を思い出す事にする
頭にガンガンと響く頭痛の所為で多少記憶のローディングが遅くなっている物の、少しずつ思い出してくる
昨日は俺の働いている会社の近くの居酒屋で、転勤となる上司の送別会で記憶が半分ほど消し飛ぶ位、飲んで騒いだのだ。
それこそ店の店員さんや他の客とかに嫌な目で見られるくらい………反省しなきゃorz
あ、それで確か、その送別会のビンゴゲームか何だったかで何かを当てたんだっけ………?
「何だっけ……えーっと………武装………戦記?」
「武装戦記ではありません。武装神姫です、主殿」
「ああ、そうだった、武装神姫だった……って誰だ?……あれ?居ない……」
突っ込みに対してついつい肯定した後で、自分以外の誰かが居ることに今更気付き、
思わずその声の主の居る方向を見るがその姿は無く、俺はつい首をかしげてしまう。
「下です、主殿」
「下?……って、あ」
声に言われるがまま、俺が目線を下に向けると、それは其処に居た
身長15cmほどの人形・・・いや、武装神姫と言うのだろうか
金髪の凛々しい顔立ちの蒼い鎧の女騎士が俺の傍にちょこんと正座していた。恐らく彼女が声の主なのだろう。
良く周り見れば、俺の寝ている布団の傍に恐らく彼女が入っていただろう空っぽの箱が転がっており
送別会の後で家に帰った俺が昨日の内に開けた事をおぼろげながらも思い出した。
と、俺がそうこう考えている内に、彼女は礼儀正しくお辞儀をした後、話し掛けてくる。
「おはようございます、主殿。昨日は大分御疲れの様でしたが、御加減は宜しいでしょうか?」
「あ、ああ、二日酔いの頭痛はするけど大丈b……ってそうじゃなくて、
お前さんは一体………」
「む……どうやら、主殿は昨日の記憶の一部がリセットされている様ですね………
ならば再度説明いたします、私(わたくし)は武装神姫シリーズ、TYPE KNIGHT『サイフォス』と申します」
「は、はぁ……それで、お前さんはサイフォスって名前なんだ………」
「いえ、『サイフォス』と呼ばれるのは所謂形式名みたいなもので、人間で言う名前とは異なっております
それと……現在、私の名前がまだ登録されていない状態です」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ、名前をつけなきゃ……何が良いかな?」
「主殿が御与えになる名前なら、私はどのような名前でも喜んで受け入れましょう
そう、たとえどのような屈辱的な名前でも、(ピー)だとか(チュドーン)だとしても!(検閲済み)」
「いや、そういわれると逆に困るんだよな………う〜ん………」
しばらく悩み、彼女が「私のなんかの為に悩む事はないのです」とか言い出しかけたその時、
俺の頭の中でピンと良い名前を思い浮かべる。
593 :
588:2006/12/11(月) 23:08:03 ID:OBFYDJ79
良し、そうだ、ルージュって名はどうだ?
「ルージュ、ですか……では今後は私の事をルージュと御呼び下さい、主殿。
………所で、不躾ながら主殿にお伺い致しますが、何故、そのような名前に………?」
自分自身の名前の登録をしていたのだろうか、少しの間動きを止めた後
徐(おもむろ)に自分の名の理由について聞いてくる彼女、もといルージュ
「いや、何、最初は女騎士とかその鎧の蒼色にちなんだ名前を付けようかな、とか思ったんだけど。
女騎士に関しては、どっかのエロゲのサーヴァントと同じじゃあ、ある意味困るし。
それじゃ、ジャンヌはと言うと何処ぞのバ金持ちが先に使っているのを思い出した訳で、アレと同じなんぞ面白くもない。
かといって蒼色に因んだ名前じゃあ余りにもありきたりだと思ってな。
其処でふと、お前さんの顔を見てたら何となく口紅が似合いそうだなって、
それじゃあルージュだ、と決めたんだけど……やっぱ、変か?」
俺が苦笑しつつ彼女にそう言うと
「いいえ、主殿が私の名に関して悩みに悩んでくれた事、大変嬉しいです!
もし、私の名を変だなんて思う者が居るのなら、私のこのコルヌで斬り伏せてやります!!」
「わ、分かった分かった、とりあえず落ち着け、な?」
腰の剣を抜き、自分の頭上に振り上げて興奮するルージュをなだめる俺
どうやら、こいつは主の事を愚弄されると熱くなる性格って奴か………
「あ……も、申し訳ありません!主殿に大変御見苦しい姿を見せてしまった様で…」
自分のはしたない姿を見せてしまった事で、少し表情が暗くなるルージュ
やれやれ、妙に礼儀正過ぎるってのも困り者だな……
「いや、もう気にしなくても良いから、そんな暗い顔を止めて笑顔になれって
それに、妙に堅苦しくしなくても良い、そんな堅苦しくされると俺が逆に緊張しちまう
だからリラックスリラックス、お前さんの好きな様にすれば良い」
「そんな……主殿の御優しい心遣い……私は……私は本当に嬉しいです」
俺の言葉にルージュは今までの堅苦しい表情から笑顔に変わる、
その笑顔を見て、俺は武装神姫にハマっている連中の気持ちが少し理解できた……
「………まあ、とりあえず今後とも宜しくな、ルージュ」
「ハイ、宜しくお願い致します、主殿!
主殿が望むのであれば、この私の仮初めの命、幾らでも差し出します」
「いや、流石に命は差し出さなくても良いって………ハハ」
苦笑しつつ俺が差し出す人差し指の指先と固く握手するルージュ
こうして、俺と妙に礼儀正しいがキレると途端に熱くなる、笑顔の可愛い女騎士との生活が始まった。
594 :
588:2006/12/11(月) 23:09:09 ID:OBFYDJ79
(おまけ)
所で、何でルージュは俺の事を「主殿」と呼ぶんだ?………ひょっとしてそれがお前さん等のデフォルトなのか?
「いえ、呼び方に関しては他にもマイロード・ご主人様・マスターなどの呼び方が設定できたのですが
昨晩、私を起動させた際、主殿は赤ら顔で「何と言われようとも俺の事を主殿と呼べ!!」と仰られた後
私がその設定を完了した事を伝える間も無くバッタリと御休みに……主殿、どうか致しました?やはり体の具合が……」
いや………何でも無いよルージュ、気にしないで………
心配するルージュを尻目に昨日の自分の酷い行動を思い出した所為で、
より一層激しさを増した頭痛をこらえつつ俺は、酒だけは本当に程々にしなくちゃなと、暫し猛省するのであった………orz
>>588 GJ!エロなんかなくったってバトルなんかなくったって
『萌えさえあればそれでイインダyo』!!
主殿という呼び方に萌えさせていただきました。
是非とも続きが見たいですね〜
>>588 GJ!
それにしても主殿で良かった。誰が何といおうと(自己検閲)と呼べ!
とかにしてたら、マジ目も当てられない……。
ええい武士子のSSはまだかっ
うちの武士子はダイソーで買って来た畳の上でじっと正座したままだよ。
その脇にはひとふりの刀。なんか近寄ったら居合で切りつけられそうだ。
連載っぽくなりそうだけどウィキの使い方がぜんぜん分からない俺が来ましたよ
ついでに鳥も付けましたー
>>595 現在、続きを執筆中であります!!楽しみにしてくれると有難いであります!!
>>596 うん、確かに目も当てられないなぁ………(汗
万が一(チュドーン)とか(ドシューン)なんて呼び方にしてたらと思うと……
あ、でも…それもそれで良i(銃声
>>597 ルージュの同居人として武士子を出そうかなと企む俺が居たり……いや、何でも無いです
601 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 16:29:44 ID:5yW77xNV
保守
602 :
神姫の父:2006/12/13(水) 17:44:05 ID:fVowTQmg
俺も最初はwikiの使い方に戸惑いましたよ
だけど使い慣れるとなかなか編集しやすいですし
誤字の修正なども出来て便利ですね
逆にこちらではスペースを多く取ってしまいそうな気がして
SSを載せるのが申し訳ないような気がしています
まぁ、俺は
>>588氏とは違い、
掲示板慣れしていないビビリ屋って感じでしょうか orz
本編とは関係ないショートネタなどは載せて貰おうかと思っているのですが…
我が家の犬子は誰かに言われたわけでもないのに、俺が留守の間や深夜に家の中を巡回したりして家を護っていた。
だけど先日騎士子と武士子が家にやってきた。犬子は「家の護りはお任せ下さい」と言っている二人を複雑な顔で見ていた。
「それは今まで私がやっていました」「私だけで十分です」とか言えない性格なのだ。
またそういう発想自体、俺に対する独占欲という醜い感情からくるものだと理解しているだけに自己嫌悪の元になってしまっている。
他の神姫たちが騎士子や武士子と賑やかに歓談している場からそっと離れた犬子。
俺はちょっとトイレと言ってその場を離れて後を追った。
「……オーナー」
ベランダの手摺に座り、夜空を見上げていた犬子の横に立つ。犬子は後ろめたいのか顔をそらした。
「あっ」
俺は無言で犬子に手を伸ばし、顎の下をくすぐる。
「ん……」
煙草一本吸い終わるくらいの時間、無言のまま俺達はそうしていた。
「そろそろ戻るか?」
「……はいっ!」
言葉はいらない。人間とロボット、決して対等ではないがどちらにも心がある。そして心は繋がるものだ。そうできるだけの時間を俺たちは過ごしてきた。
だから、言葉にできなくとも気持ちは通じる。それで十分だった。
「あー!また犬子ちゃんオーナーとイチャついてるー!」
おっと猫子に見つかったか。流石にトイレにしちゃ長かったからな。
「あたしもイチャつくー!」と飛びついてくる猫子。
はははと笑って受け止め様とするが、猫子が抱きついたのは犬子の方だ。
「犬子ちゃんとイチャつくのはあたしー!」
「ちょ、ちょっと、猫子っ!」
あー、もしもし猫子さん?
「オーナーはいっつもカッコつけて女の子を触るえっちさんなのよ。二人も気をつけてねー」
「マスター、みだりに婦女子の身体に触れるのは紳士として問題があると思うのですが」
「なんと、主殿にそんな性癖が……」
白子さんがいつものおっとりとした口調でとんでもないことをのたまう。ちょっとまて信じちゃうの?
「あからさまにスケベなことしない分、ムッツリなのよね」
って、黒子さんまで!?この小悪魔!
「と、殿方であれば多少のスケベ心は仕方がないかもしれませんが……」
「ムッツリでござるか……」
あ、あのお二人さん?何故距離をとるのですか?
「……オーナーったら」
くすりと犬子が笑う。皆も笑う。
そう、心が通えば笑い合える。我が家では皆笑っている。家族はこれからも増えるだろう。
そして皆の笑いでこの家を満たそう。愛しい神姫、彼女たちと。
おしまい。
おまけ
「でもまあ、セクハラされるにはボディが必要なのよね」
「みんな楽しそうですね、先輩」
胸像のままのウサ子と津軽。
「ま、素体が届いたら、私は装備を装着と言いつつ胸揉まれるわね」
「わ、わたしはスカートめくられちゃったりするんでしょうか?」
SSなんて書けねーっと言っても、妄想だけは止まらない。
ふたばの方じゃすげー妄想がはじけてるので負けられないとか思って書いてみた。
でもほんとは我が家には黒子さんはいないのさ……
津軽ユニットを犬子に付ける時、妙に胸アーマーが付かなかった。
つまりこういうことか。
犬子「ご主人様、このアーマーちょっと苦しいです・・」
俺「え?どこが?」
犬子「その・・・・胸が・・・」(ポン)「きゃ・・・」
俺「ぐはぁ!」(鼻血)
第3弾が発売されるまでにさんざん揉みまくっちゃったので大きく育ってしまったんだね。
「オーナー、ちょっとがんばりすぎです……」
あ、おまけに書き忘れてた
ザリガニ(僕はこんなにボリュームあるのに、プチマシーンたちと同じ扱いはないんじゃないでしょうか)
プチたち「オーナーはメカには興味ないからなー」
ウサ子、津軽の胸像の脇で。
うむ、コミマスJのエピソードを思い出すな。
「そりゃアンタに比べたら僕なんてゴミみたいな実力しかない!
それでも僕は、僕の漫画を描かずにはいられないんだ!」
書きたいから書く。
それでいいじゃねぇか。
U−1だろーがグロだろーが。
創作ってのは慣れの部分が多分にある。
後に読み返せばのた打ち回るような出来でしかなくても、
過去を切り捨てず踏み越えていった先にこそ掴むべきものがあるんじゃないかと。
「今」を踏み出さなければ「明日」もない。
出来の悪いSSでも、誰かのネタ元位にはなるかもしれんしの。
「これくらいなら俺にも書ける」と思う奴もいるかもしれん。
正直、読んでて疲れるんだが…悪い事ばかりでは無かろうて。
>>604 安心しろ津軽、スカートめくられないぞ。
見えてるし・・・
「え・・・?きゃー!」
>>604 「ウサ子さん。オーナー、わたしのツインテールいじくり回すのやめて
くれませんかね……?」
「あの、オーナー。津軽も嫌がって……ひゃぅっ、やぁ、そんな、唇撫で回さないで
くださいってばぁ! んぅっ。喉もだめぇ……」
「だって、このくらいしかスキンシップできないしなぁ」
「だったら、早く、素体……っ」
「素体出るの、来月だもんなぁ」
「ふぇ……っ!」
>>592-594の続きっぽいのが書きあがりましたー、と言う訳でGOGO
(第2話、ルージュとの生活)
ザァァァァァァァァァァァァァァァァ
「ふぅ……外は雨か………さて、どうしたものか」
しばらく続く雨の所為か、やや灰色っぽく見える窓の外の景色をぼんやり眺めつつ溜息をつく俺
俺は子供の頃から雨の日は嫌いだ、外に出るのが億劫になる。
今日の日が休みだからこそ良かったが、これが仕事の日だったら少し嫌な気分になっていただろう。
こんな日はさっさと寝直すに限る………と、今までの俺はそうしていただろう、だが…
「主殿ぉぉぉ!!、これは一体なんでしょうかぁぁぁぁぁっ!?」
台所の方から、つい数時間程前に名前を付けたばかりの騎士型神姫が何やら叫んでいた。
今日から、彼女、いやルージュとの生活が始まったのだった……にしても何だぁ?
「一体何の騒ぎだ……幽霊とでも出くわしたのか?」
「あ、主殿ぉ……見慣れぬ奴が居たから、私は何だろう?と思って近づいた途端、
こいつがカサカサブーンって私の方に向かってきて……怖かったから……」
見てみるとルージュはコルヌ(剣)を構えてかなり取り乱していたりする
その彼女の指差す方にはコルヌによって真っ二つになったゴキ、もとい黒いアレが哀れな姿を晒していた………うぇ
恐らく、彼女はこいつと出くわして驚いて思わずと言ったところか……
「ま、まあ、怖かったのは分かる、良し良し………とりあえず、剣を綺麗にしようか……」
「うう……申し訳無い……」
とりあえず、少し怯えるルージュを宥めながら、新聞紙で黒いアレの死骸を片付け
その体液で汚染されたコルヌをウェットティッシュで綺麗に拭いておく………やれやれ、世話が焼けるぜ。
そんなこんなやっている内に時間は既に昼の時間帯に差しかかっていた
そろそろ昼飯を用意するか……って、めぼしい食料はと言うとメロンパン1個だけか……
良し、今日はこれを昼飯にするか。
「カリカリモフモフメロンパ〜ン♪っと……」
空腹を満たすべく早速ガサガサとメロンパンを包みから取り出していると、
「む?主殿、それは一体なんでしょうか?」
どうやら、ルージュはメロンパンを初めて見るらしく興味津々な表情を浮かべ俺に聞いてくる
そういや、神姫って食料の摂取とかも出来るんだっけ……?ちと試してみるか
「ルージュ、お前さんも食ってみるか?」
「いや、あ、主殿、別に私は欲しがった訳では…………ァ………ゥ……い、頂きます……」
半分にちぎったメロンパンを最初は拒む物の、
自制心が好奇心と食欲?に負けたらしく渋々ながら受け取るルージュ。
ふっ、愛い(うい)奴め……
「……(パク)……っ!!う、美味い、美味いぞコレ(パクパクパクパクッ)」
ルージュはメロンパンを受け取ると自分の口に合ったサイズに切り分け、
恐る恐る口に含む、その途端、驚きの表情を浮かべ猛烈な早さでメロンパンを食べ始める。
フフフ、そりゃあ美味いだろうな、何だってそれはボンジュール○戸のメロンパンだからな!!
外はカリカリサクサク中はモフモフフワフワを正に表現できる品物!!コレを食ったら既製品のメロンパンなんて食えない位の美味さ!
本来は自分の楽しみの為に食うので他人にやるのは惜しいのだが、今回だけは特別だぞ……
「主殿…コレはもう無いのか?全部食ってしまったのだが……」
……って、食うの早っ!?俺が目を離したのはホンの数十秒程度、
その間にルージュは半分とは言え自分の大きさ程あるメロンパンを綺麗さっぱり食い尽くしていた。
しかも、それで置きながらまだ物足りないのですか、こやつは!?
「………主殿、それ……」
「こ、コレは俺の昼飯だからな、やれないぞっ!?(バクバクモグモグ…ンガッグッググゴックン)・・・ブハァ」
「むぅ……残念だ……」
ルージュの物欲しそうな目線が俺の手に持っているメロンパンの片割れに向かっているのに気付き
俺は残りのメロンパンを慌てて喉に掻き込む、一瞬喉に詰まらしそうになりながらも牛乳を流し込んで何とか死守した。
危ない所だった…もう少し気付くのが遅かったらルージュに奪われていた所だった、
……って、もう少し味わって食うべきだったぁ……orz
「………………」
と、ふと気付くとルージュはこちらに背を向けて座り込みションボリと落込んでいるではないか、
うう……ちと大人げ無かったか……
「ごめんよルージュ、落込まないでくれよ……後でお前さんの分を買ってやるから」
「それは本当かっ、主殿!!それは感謝の極み!!私は本当に感激している!!」
後でメロンパンを買ってやる、と言う言葉を聞いた途端、ルージュは振返り最大限の笑顔を見せて喜ぶ。
ずいぶんな態度の変わり様ですね…つか、メロンパンが余程気に入ったみたいだな……
嬉しさの余り目がキラキラと輝いているし、こりゃあ本当に買ってやらないと拙いな…ハハ
「あ……失礼した、主殿に対して何とはしたない真似を……」
「いや、良いよ。気にするなってルージュ…それだけ嬉しかったんだな、はしゃぐのも分かるよ」
「う……(/////)」
顔を赤くして俯く彼女の頭を撫でつつ、俺はこれから続く楽しい毎日に思いを馳せるのであった……
だが、それは同時に嵐の様な毎日の始まりでもあった事を、俺はまだ知らない……
(おまけ)
「か、完食……!?五個のメロンパンを完食……3分も経たずにか……と言うか、俺の分までorz」
「ゲプッ……私は満足です……」
後日、仕事の帰りにルージュとの約束通り、メロンパンを買ってきたのだが、
トイレに行く為、少し目を離した隙に俺の分を含めた全てのメロンパンをルージュに食い尽くされ、
満足げなルージュを前に、何処かで聞いたような台詞を言いつつ唖然とする俺の姿があったのだった……
(あとがき?)
エー、この後に武士子が登場する予定であります
ある掲示板を見た所為でその武士子の口調が特徴的になったので
楽しみにしてくれると非常に有難いですm(_ _)m
>>603 ねこにゃんの人かな?
ショートネタは好物っす
616 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 00:51:26 ID:C29knvY8
617 :
616:2006/12/15(金) 00:54:20 ID:C29knvY8
ageてもうた・・・吊ってくるorz
空気をあまり読まず、非エロで投下してみる。
-----------
ある日曜の昼下がり。昼飯に焼きそばを作ろうかと台所で準備をしていると。
かさっ
背後から何やら質量の小さい物が移動する音が。 と、
「・・・侵入者感知。レベル2に移行しますがよろしいですか?」
俺が振り向くより先に、テーブルに座る神姫が反応していた。
音の発生源を凝視するは、ウチが飼っている神姫の一体、吼凛型のシンメイ。
「レベル3まで許可する。 つーか、処理任せてもいい?」
「了解しました。」
俺がそう言うと、さくっと武装を装備し、蓬莱壱式を持ち出す。
シンメイが模擬弾を部屋の隅へと打ち込んだ。侵入者をおびき出すためだ。
弾を打ち込むや否や、黒い影が飛び出した。
「目標、確認しました。」
侵入者は慌てふためき、逃げようとする。相当足が速い。しかし。
「ターゲット、ロックオン・・・発射します・・・ ファイアっ!」
バシュッ!
べちん!!
腕に構えた蓬莱壱式が火を噴き、侵入者を仕留める・・・も、実弾では無い。
「・・・ミッション完了。ヤマトゴキブリ一匹、仕留めました。」
自信に満ちた顔付きのシンメイの指す先には、粘着「泡」弾により捕獲されたゴキブリ。
「お見事〜! いやはや、ありがとう。助かったよ。」
「いえいえ、このくらいは楽勝です。『朝飯前』・・・と言えばいいんですか?」
「そう、正解。 シンメイもだいぶ学習したねぇ。」
「え、えへへ・・・」
照れながら武装の解除をしているシンメイの頭を、ちょいとつついた。
頬をちょっと赤らめ、頭を掻くその姿に・・・ 俺まで照れてしまった。
俺の日常の中に転がり込んできた神姫たち。
しかし、ここに居るのは戦うことを忘れた武装神姫。。。
その2〜。
-------------
焼きそばの調理にかかる。
具は冷蔵庫にあったキャベツとニンジン、魚肉ソーセージであっさり済ませることにした。
「んじゃ、野菜をよろしく。」
でんとキャベツを乗せたまな板の前に武装状態で構えるは、猫爪型のエルガ。
「千切り?みじんぎり?それとも、つま切り?」
「・・・角切りでいいってば。」
「にゃっはー、冗談ですよー。」
冗談でも勘弁して貰いたい。まぁ、そこがかわいいところなのだが。
「せぇの・・・」
小さい躰でありながら、軽々とキャベツ1/4を持ち上げ・・・
「にゃっ! にゃっ! にゃっ! にゃっ〜!」
ざらららっ。
研爪で、あっという間に角切り完了。
「ほい!」
中華鍋を引っぱり出しつつ、片手で俺はニンジンをポンとエルガに投げる。
「うにゃぁっ!」
飛びかるや否や、あっさりと皮むき・銀杏切りが施される。
「最後はこれだっ!」
魚肉ソーセージのビニールを剥いて、エルガの前に差し出す。
エルガはさっと構えるとー
「ぱくっ。」
「え?」
もぐ、もぐ・・・
「ごちそーさまー!」
・・・月末の俺にとっては貴重な、魚肉ソーセージが瞬時に消失した。
虚しい気持ちにもなるが、エルガの至福の表情を見ると、
・・・なんか怒る気にもならない。ま、野菜焼きそばでもいっか。
日常の中で、まったりと過ごす俺と神姫たち。
しかし、ここに居るのは戦うことを忘れた武装神姫。。。
>>614 超勝手な読者の立場から言わせてもらうと、
次回が非常に楽しみです。618も。
最近雰囲気良いなあ。
昔の流れが帰ってきたな。
俺も楽しみにしてます。
>>615 っ!?この程度の文章量から正体を探り当てられただと!
615は電脳特化型の神姫を所有するスパーハカーに違いない。
でっかいバイザー被ってて、そこから沢山のケーブルが怪しげなユニットに伸びていて、それがPCにUSBケーブルで繋がってるとか。
そんでオーナーが毎晩ネットから落としてきた神姫えろ画像をさくっと削除したりするんだ。
でもそんなに癖のある文章かなぁ?
神姫が何か食べている描写に違和感を感じる。「だって神姫ってロボットじゃん」て真面目に考えてしまう俺。
って本当にロボットとして実在してるわけじゃないのにね。どんどん堕ちていってるなぁ。
俺の妄想の中では神姫はネットの中でだけ食事ができる。PCの中のバーチャルルームでおこたに入って皆で鍋つついてるよ。
バーチャルルームで神姫たちがキャッキャ多楽しそうにしている前で、ひとり寂しくコンビニ弁当を食べるオーナーとか。
オンライン限定神姫用料理セットとか売られていたら買ってしまうだろうなぁ。
>>622 俺も食べ物系の設定の時にはそういう風にしようか迷ったことある
食べたはいいけど出すのは?とか
でもなんか今は食べてもいいんじゃないかと思う
神姫たちにも自分と同じ生活というか同じ体験をして欲しいって感じで…
そのほうが何か楽しいしな
しかしながらオンライン限定神姫用料理セットは…買いだなw
「ご飯以外のものを食べると燃焼が悪いんですよ」
まぁ舞台は2036年だし
ジェッターマルスより16年も未来なんだぜ?
個人的には神姫の魅力は“いっしょにいること”が大きいと思う
だからこそ
>>619みたいに一緒にメシ食うのもありだし
>>622みたいにオーナーだけ取り残されるのもありかと
>>624 嫌な神姫だなw
外道照身霊波光線とか照射するのか?
626 :
618:2006/12/15(金) 22:11:31 ID:HlhuCUlD
おまえらそのうちインターバルタイマー型神姫でも作るつもりか。
628 :
618:2006/12/15(金) 22:32:29 ID:HlhuCUlD
やべぇ・・・ そのテのネタでなんかやりたくなってきた(ぉ
不調になるとひとりするめがためするとか。
でんぐり返しさせるとすごい勢いで転がっていくとか。。。
629 :
618:2006/12/15(金) 22:57:04 ID:HlhuCUlD
楽しみにしてくれている読者の皆様、本当に有り難う御座います!
皆様の応援があるからこそSS職人は頑張れるのです、ハイ
尚、第3話は明日辺り投下予定……って、残り容量が心許ないな(汗
>>622-624 俺も他の職人の皆様方も神姫に食事をさせてる例があったので、それに倣った訳で……
俺の脳内設定?では神姫の中には某青猫の様な超小型超軽量の特殊反応炉があって
それで摂取した食料を99.8%消化してエネルギーにしているが、充電に比べて効率が少々悪いから
オーナーによっては物を食わせたり食わせてなかったりとか勝手に妄想している。
>>618 SSもGJだが>629には思いっきり笑わせてもらった GJ
それでひたすら幽霊の人を待つ訳かw
_ ∩
( ゚∀゚)彡 あーる!あーる!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
631 :
良い話:2006/12/16(土) 00:50:01 ID:fBDW+JdU
最近、やたら武装神姫を目にする。というわけで。
そろそろ買おうかな。と思い、デパートへ向かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
特設コーナーにやってきた。豊富なラインナップ。
初期の方から見ていく事にする。
アーンヴァル。白いな。あ、これが白子か。
ストラーフ。黒いな。ああ、これが黒子か。
さしずめハウリンが犬子、マオチャオがねここな訳だ。解りやすい。
でもそういえば。忍子とやらが見つからない。
レジで話を聞いてみる。
「忍子は販売しておりません」
そんな。忍子は販売してないの。
「販売しておりません」
――――――――――――――――――――――――――――――――
重い足取りでコナミへと向かった。
忍子ください。
「あげます」
やった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
という事で忍子を手に入れた。
諦めない心が未来への力を生み出し、
そして今僕は、未来を掴み取った。
やがて時は流れ、この出来事も一つの過去となるだろう。
しかしそれを忘れずに心に留めておく事もまた大事である。
忍子を貰ったこと。俺、忘れない。 END
632 :
618:2006/12/16(土) 01:48:44 ID:c3MADXGS
>>630 どもです〜(謝
とりあえず仮材で照射してみましたがなんかしっくりこない(笑
明日職場で何か漁ってこようかと。
・・・明日は早番出勤なのにこの時間まで神姫いじくり廻して文字ネタ考えている俺って。。。
orz
ひさびさに覗いたらスレが加速してる!!
ということで超短編。
わたしの名前は犬子、MMS形式名称はハウリンです。
いきなりですが今日は休みでした。
なのでマスターと一緒にでかけることになりました。
マスターはゲームセンターで遊ぶのが好きです。なので今日も良く行くゲームセンターへ。
そうしてひとしきり遊んで、家に帰ろうと思ったときにはもう日は暮れていました。
ゲームセンターの中は暖房が効いていたのですが外の気温は低く、時折ビル風が待ち行く人々にいっそう寒さを感じさせます。
そういうマスターはコートを着込み、マフラーを巻いていたので寒くはなさそうでした。
でも、急に立ち止まって胸ポケットから顔をだしている私を見るや否や、マフラーを緩めて出来た隙間を指して
「犬子、ここに入っとけ。寒いだろ?」
そうして私をマフラーに包んでまた歩き出すマスター。
マフラーの中は暖房が効いたゲームセンターよりもずっと暖かでした。
駄文スマンです……
>>633 いいですね!冬のマフラーはナイスネタです
ほのぼのさせていただきました
(第3話が出来あがったので投下………容量足りるかな(汗))
(第3話 はんなり侍がやって来た?)
「ふぅむ…………」
ルージュとの生活が始まって、色々ありながら1週間ほど経った頃
俺は玄関で目の前に置かれている箱を見て、少し悩んでいた
ついさっき、宅配便で届いた小包に貼られた伝票の差出人には、俺の親父の名前が書かれていた。
「ったく、あのクソ親父か……今度は一体何を送りつけてきたんだ?」
それを見て、ついつい俺は一人悪態を付いてしまう、その理由は親父が今まで送ってきた物である。
親父は如何言う仕事をやっているのかは全く分からないが、海外の彼方此方を飛び回っており、
時折、その現地から何かを贈り付けてくる事があるのだ。
例えば、親父がNYに居た時は「お前の友達と一緒に見ると良いぞ」という手紙と共に、
現地の無修正物のエロ本を贈り付けて来た事があった
……………それも、俺の働く職場に、である。危うく同僚に見付かりそうになりつつも何とか処分したが、
あの時ほど親父に殺意を覚えた事は無かっただろう……
そして、親父がアフリカに居た時は、「面白そうだからお前に贈る」という手紙と共に、
何処かの部族製の明らかにヤバそうな呪いの仮面を贈り付けて来やがった事があった
その日の夜、その仮面が不気味な笑い声と共にガタガタ動き出し、直ぐに仮面を箱に押し込めなければヤバい所だった。
無論、その呪いの仮面は近くの寺に押し付けて事無きを得て。俺はこんな物を送った親父を心の中で呪ったのだった。
とまあ、今までの例を見て分かるが、親父の贈って来る物は大体が『ロクでもない代物』なのだ。
さて、これを如何するべきかであるが……
「主殿、さっきから玄関で何をやっているのでしょうか?………む?それは……?」
俺がしばらく考えていると、玄関から何時までも戻ってこない俺の様子を見に来たのか
さっきまではTVを見ていたルージュがトテトテと玄関まで歩いて来て俺の目の前の箱に気が付く。
「いや、それが親父が何かを送ってきたらしくてなぁ……」
「何と、主殿の御父上からの贈り物か?むぅ、一体何が入っているのだろうな?主殿?」
ルージュは小包に興味が引かれたらしく、俺に「早く小包を開けて頂戴」と言いたげな目線を浴びせてくる。
くっ!俺がこう言う、何かを求める目線に弱いの知っているのか!?こやつめ!!
まあ良い、流石にあの親父でも爆発物とかの危険物を送ってくる事は無いだろう……多分であるが。
それに万が一、変な物だった場合は直ぐに親父に送り返せば済む話だ。
ルージュの求める目線に負けた俺は、そんな軽い気持ちで小包の梱包を解き始めた。
「こいつは……武装神姫か?親父の奴、何でこんな物を……」
「ふむ、これは私と同時期に発売されたTYPE SAMRAI『紅緒』ですね……」
小包の中は、武装神姫の箱が入っていた………その小包の別添えの手紙には
『元気にしているか!我が息子よ。今日、俺は仕事の事情で一日だけ日本に帰って来れたのだ、
まあ、お前がこの手紙を見ている頃は、俺は中東の方に居る頃だろうけどな!
今、日本では武装神姫って奴が流行っているらしいな、良い時代になったもんだ、はっはっはっは!
多分、お前は一人身で寂しいだろうから、秋葉原で買ったこいつをプレゼントしてやる、存分に可愛がってやれ
ああ、それと追伸、俺が日本に居た事は母さんには内緒だからな!以上!』
なんて書かれていた……
いや、まあ、神姫がルージュだけと言うのは少し寂しい物があるなと思っていたし、
”今回”の贈り物に関しては感謝するとしよう。だが「一人身で寂しいだろう」は余計だ!
悪かったな、人間の彼女が居なくて……チクショウorz
と、親父に対する愚痴はここまでにして、
とりあえず、このまま玄関で開けるのもなんだし、居間に行って開封してみるか……
《数分後》
「こんにちわぁ、ウチの名はは椿(つばき)と申します、主はんの事は御父上から伺っておりますえ。どうぞ宜しゅうに」
「主殿………これは一体?」
「俺は知らん、贈って来たクソ親父に聞いてくれ……」
俺とルージュの目の前のポニーテール(もしくは丁髷?)が特徴的な侍型神姫が三つ指をついて”はんなりと”挨拶をする。
………開封したと同時に起動した彼女は既にある程度の設定が行われた状態だった、
侍型と聞いて、俺は「拙者〜〜〜で御座る」のような所謂時代劇っぽい口調を想像していたが
現実は俺の想像の斜め上を行く京ことば、いわば京都弁だったのだ。
多分、親父は俺のアパートに彼女を送る前にあらかじめ名前の他に様々な設定を施していたのだろう
彼女の口調も恐らく親父の趣味に違いない、絶対そうだ。
「にしても主はん、既にかわええのが傍にいらっしゃるとはなかなか隅に置けまへんなぁ
ウチが来るのは少々遅かったのでっしゃろ?」
「う、いや、そのなぁ……ルージュは……」
「主はん、誤魔化さなくとも宜しおす、ウチは御父上から主はんに関する色々な事を教えてもらっておりやす
そうやなぁ、例えば主はんの恋人居ない暦が年齢とほぼ同じやとか、その他に……」
「ちょwwww、あの親父めっ!!…って、椿、これ以上言うなってか、言わないでぇぇぇぇ!!」
極秘情報を暴露され、慌てる俺を見てコロコロと笑みを浮かべる椿、どうやら彼女はかなりの曲者と見た、
と言うか、親父、彼女には俺の情報を何処まで教えているんだ!?
畜生、あの親父め!手紙には『母さんには内緒だからな』とか書かれてたが
やっぱ母さんに報告する事にしよう。あの親父は一回こってり絞られて反省するべきだ、うん
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
……何故だろうか?主殿と新しくやって来た神姫の椿さんが親しげに話している様子を見ていると、
私の思考回路に何かもやもやした物が込み上げて来る………一体これは何だろうか?
分からない……初めて感じる感情だ……
む、そう言えば、少し前にこれと同じ状況を見た事があった。
そう、あれは確か主殿と見たTVの恋愛ドラマで、主人公の恋人に主人公以外の異性が近づいた時の状況に似ている……
そうか、これは…………椿さんに対するやきもち…………成る程、そう言う事ですか……
その事に私が気付いた後、私は自然にある言葉を口に出していた。
「……椿さん」
「はい?ルージュはん、ウチに何か御用がありやっしゃろか?」
「先に貴方に言っておきますが主殿は私の主殿です、それだけは貴方に譲りません」
「あらぁ…それはウチに対する主はんを賭けた挑戦と言う事どすか?」
「言うまでも無く、私はそのつもりです」
「それやったらウチも負けるつもりはありまへんえ、ふふ」
私の挑戦とも取れる言葉に対して不敵に笑みを浮かべる椿さん。
望む所です、椿さん、貴方がこの先どのような行動を起しても
貴方よりも私の方が先に主殿の傍に居る、それだけでも私の方に利があるです。
この勝負、私は絶対に負けません。
もし、この勝負に負ける時は…………いや、負ける事は考えないでおきましょう、
それを考える時こそ、勝負に負ける時、なのですから……
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
???………如何言う訳か、急にルージュと椿が二人で話し合い始めた
何故だろうか、二人の様子を見ていると唐突に嫌な感じがしてならないんだが……
「主殿」
「何だ、ルージュ?」
「私は何時でも貴方と共に居ますので」
「はい?」
「主はん」
「えっと、椿も何だ?」
「やっぱり、主はんは隅に置けないどすなぁ」
「は、はい??」
……意味が分からなかった、ルージュと椿の言っている言葉の意味が、
だが、その言葉の意味を二人から聞く事は俺には出来なかった。
二人から滲み出る、何とも言えないオーラみたいな物を本能的に感じ取った所為で……
俺は何となく思っていた、この時の男ほど、無力な物は無いなと……
そして同時に、親父の贈ってくる物が『ロクでも無い物』だというジンクスは、
ある意味、しっかりと守られているなぁとも思ったのだった……
(あとがき)
はい、武士子登場です
如何言う訳か京都弁な理由は前に言っているので言いません(ヲィ
ルージュと椿の関係はトムとジェリーのような関係で行きたいなぁと思ったりしています
さて、これからの展開をどうしようかな……?
ここまで書けるんならやっぱりWIKI使えばいいよ
容量食いまくるのも心配しなくていいし
まったり語り合う人にも迷惑かからないし
だがこれほどいい作品をうpしてくれる
>>588が
wikiにうつってしまうとここもまた寂しくなるかもな…
まぁ、俺はwiki板も見てるからいいんだけどね(おい
641 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 16:58:22 ID:gEBa6GBY
話を切ってしまってなんですが、
まだ津軽が主人公の小説は出てませんか?
だったら近いうちに小説書こうと思っているんですか・・・。
・・・でも今は忙しいので年内は無理かも。
>>641 主人公では無いな。
楽しみにしてます。
あとどれくらい書き込めるかな?
津軽ネタは是非クリスマスにかけたネタをやってほしいな
644 :
618:2006/12/18(月) 21:06:36 ID:x55ypo6H
3つめー。
ひとまず手元の神姫はこれだけなんで。
黒子欲しいっす。。。
----------------------
・・・珍しく早く帰宅できたので、玄関先でバイクの点検整備。
ワイヤ、オイル類のチェック、グリス塗り込み等々・・・うむうむ、良い良い。
「・・・何をされているんですか?」
工具箱の上に、アーンヴァル型のイオがいつの間にか腰掛けていた。
「見ての通りだよ。俺の愛車の整備。」
「マスターはマメですね。」
「マメっつーか・・・しばらくほっらたかしだったからね。いい加減可哀想で。」
「この子も、マスターに愛情を存分に注がれているんですね・・・。」
「愛情・・・でいいのかなぁ、この場合も。」
「いいんです、きっと。」
そう言いながら、そっと月明かりにイオの笑顔が浮かぶ。
柔らかな笑顔に、俺もほっと一息。
「うーん、イオもずいぶんと成長したねぇ・・・。来た頃なんて、まずひとりで
外に出て来ることなんか無かったのに。」
整備の仕上げとして、余分なチェーンオイルを拭き取りしながら声をかけた。
「だってマスターが・・・ 外の世界の広さを教えてくれたから・・・」
と、ひょいと飛び上がり、イオはバイクの上に移動するハズだったのだが。
「え・・・きゃっ!!」
バイクのブレーキホースに足が引っかかって勢い良く進むベクトルが変わる。
ぐりん。
ごいん。
よりによってタンクの金属部にバーニア噴射状態で突撃、頭強打。
もんどり打つように落下した先には・・・ 真っ黒のウエス。
も゛ふ。
廃棄直前で、べっとべとのウエスの上に、狙いすましたかのように落下したイオ。
「う、うえぇ・・・またやってしまいましたぁ・・・。」
真っ白なボディが、繊細な顔が、油ででろんでろんになってしまった。
ヘッドユニットも斜めにずれて、今にも泣き出しそうなイオの顔に・・・思わず
ドキッとしてしまった。
いかに学習が進んでも抜けないから天然、か・・・。
まぁ、そこがこいつのチャームポイントなんだよね。
戦場には赴かず、洗浄される神姫がいる。
そう、ここに居るのは戦うことを忘れた武装神姫。。。
こっちに書き込むのは超久々かも……
冬の原稿地獄より復帰してきました。
という訳でねここの飼い方そのじゅうさん、前半更新なのです。
思いついたらこちらでも小ネタ発表しようかな。
現在、第4話のあらすじを如何するかで悪戦苦闘中の俺が来ました(汗
ついでにコテ名も変更!
>>639-640 今までの話をwikiにうpしようと思っているけど、やり方がいまいち分からず、
第4話を書き上げる事と同じくらい悪戦苦闘中の俺…………ダメジャンorz
だが、何時かはwikiにうpする予定です!
容量の為に投下を控えると過疎るし、かといって投下しまくると容量が足りなくなる……
かなり難しい問題ですなぁ……(´Д`;)
>>641 _ ∩
( ゚∀゚)彡 サンタ!サンタ!
( ⊂彡
>>644 戦うことを忘れた武装神姫、何か雰囲気が良いなぁ、GJ
貴君が黒子を迎える事が出来るのを祈っています
>>645 冬コミ(だったっけ?)の準備、御疲れ様です!
小ネタはwktkしつつ楽しみにしていますぜ!
>>646 とりあえず、トップページにある『wikiの基本操作』を読んでチャレンジしてみると
いいと思いますよー。ガンガレ。
容量はまだ50kくらいあるし、少々上げた所で平気なんじゃないかな。
648 :
618:2006/12/20(水) 02:07:37 ID:FhF9yeOv
>>646 長文・・・。今や長文を書けなくなってしまった身としては羨ましい限り。。。
>有明冬の陣
見事仕事です ゲフッ orz
----------------------------
「えーっと、デザインナイフ、デザインナイフ・・・あ、あれ?どこだ?」
デカールの切り出しをしたいのだが、どこを探してもが見当たらない。
・・・ふと、手元に殺気が。。。
>
ttp://shinkiup.daa.jp/upl2/src/1166545298255.jpg 「・・・。」
「・・・。」
無言の数秒。
「覚悟はできていますか。」
「あの・・・状況が掴めないんですが・・・もしかして俺、脅迫されてます?」
「脅迫ではありません。これは尋問です。」
「じゃあ始めの『覚悟できていますか』ってどういう意味を持つんだよっ!」
「気にしないで下さい。 いいですか、正直に答えて下さい。」
すっとデザインナイフの先端を俺に向ける犬子のシンメイ。
「あなたは・・・私が隠していた最後のエンゼルパイを食してしまいましたね?」
「は?知らんぞ。だいたい隠すっていっても・・・」
「とぼけないで下さい。先ほど、エルガとイオさんにも尋ねました。現在の所、
アリバイがないのはマスター、貴方だけです。」
「まてっ!! まだ何にも答えてないのに何でそうなるんだよ。。。」
ぬぬ・・・探偵物のドラマを見過ぎた影響なのか?
「昨日の2100にはまだ存在を確認しました。その後一晩経ち、今朝1030には
消失し、袋だけがゴミ箱で発見されました。昨晩、貴方はどのような行動を?」
「・・・あのさぁ、俺、泊まり勤務でさっき帰ってきたんだけど。」
「・・・。」
「・・・。」
649 :
618:2006/12/20(水) 02:08:53 ID:FhF9yeOv
再び無言の時間。と、そこへ白子のイオがやってきた。
「あら、シンメイ。マスターを立派に脅迫しちゃって・・・。新手のプレイですか?」
「プレイじゃないわ! ・・・ったく、イオも相変わらずだなぁ、おい・・・。」
「ちょうど良かった。昨日の件ですけどね、あのお菓子、あなたが召し上がっていた
じゃないですか。まぁ、あれだけ呑めば記憶がなくなって致し方ないかと・・・。」
すっと差し出すは、俺のPCのウェブカメラをリンクさせて撮ったと思しき証拠写真。
ミニボトルを右手に持ち、左足でねだるエルガを蹴り飛ばし、左手には・・・
エンゼルパイ。
「・・・。」
俺と、イオの視線がシンメイに集まる。
「・・・・・・・・。」
シンメイの顔が、好物の林檎よりも赤くなる。手にしたデザインナイフを静かに置くと、
「も・・・申し訳ありませんでしたっ! つい酒がすぎてしまい・・・本当に申し訳
ありませんでしたっ!!」
両手をついて、頭をゴリゴリすりつけて謝る。だが、そのけなげな謝罪はほとんど目に
入らなかった。いや、入れる余裕がなかった。
「いや、別にそんなにしてまで謝らなくてもいいけどさ・・・それよりこのボトル・・・」
ブレてしまい、はっきり判別できないそのミニボトルを指しイオに訊く。
「それですか? やはり昨晩、エルガがマスターの卓上で見つけて、皆で呑んだのですが。」
飲まれた酒は、数年かけて入手した、25年物のスコッチ。。。
「・・・もしかして、飲みきった?」
恐る恐る尋ねると、、
「私はほんの一口程度ですが、エルガとシンメイの二人で空っぽですよ。」
と、イオは空の瓶をどこからか取り出して俺の前に置いた。
怒りを通り越し、虚しい風が心を吹き抜ける。
「お、俺の秘蔵の一本が・・・。 おい、エルガ!ちょっとこい!シンメイ逃げるなっ!!」
俺は二人を卓上に並んで正座させ、久々にしたくもないお説教をするハメになったのであった。
戦うことを嫌い、昼間からTVを眺める神姫。
ここに居るのは、戦うことを忘れた武装神姫。。。
--------------------------
デザインナイフ持たせただけで、ここまで出来たおー
誤字脱字ご容赦ください。。。
ちまちま小ネタとはいえ、ちりも積もれば何とやら。。。
それに週末はアクセス規制であうあうしてしまったので、
冒頭の通り当方もwikiの使い方研究中。。。
wikiに関しては総合掲示板を利用して手ほどきうけてみよう。
ss関係は先輩たちがたくさんいるから優しくしてもらえると思うよ。
容量も心配なんで、次スレ用のテンプレなんかもそろそろちゃんと決めた方がいいかもね。
651 :
641改めmuna:2006/12/23(土) 20:29:35 ID:PhyUob35
「お任せ♪ホーリーベル」の第一話をwikiに掲載しました。
書き込もうとしたネットカフェでは書き込めなかったので、wikiに掲載することになってしまいました。
テーマはこの季節に合わせて(みんなの希望にあわせて)「クリスマスネタ」にしました。
次回の掲載は来年の中ごろになると思います。
これからもホーリーのことをよろしくお願いします。
munaでした。
来年の中ごろというと、早くて5、6月くらいか…
それまで続きが気になるぜ!
5、6月くらい・・・
つまり限定色違い白子黒子の話を書くつもりなんだな!
654 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 13:35:27 ID:lGIvn1UT
いや、違うだろう。
wikiで書かれているコメントでは、
「月に一回もしくは二回ほどのペース」と掻かれてあったから、
5,6月あたりじゃなくて1月中旬のことを言ってるんじゃないか?
もちろん色違い白黒の話も期待したいが。
Wikiスレの連載物の一環としてですが、現在黒白子の話を執筆中だったり。
見た目に引きづられて黒い話になりそうですが……っ
656 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 09:04:55 ID:ptJwpNDK
色々とごちゃごちゃした作業がやっと終わって
しばらく空いてたけど続きがかけそう・・・
続きというより新作になるかもしれないけど
657 :
muna:2006/12/25(月) 18:20:24 ID:I+mVErg6
「お任せ♪ホーリーベル」の目次と第一話の訂正版をwikiに掲載しました。
それと、『次回の掲載は来年の中ごろになると思います』と書いてしまいましたが、
それは『1月の中旬以降』の間違いでした。
皆さんにご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
>>653 色違い白子黒子の物語は少し後になる予定です。
ご期待に答えられるかどうかわかりませんが、もう少しお待ちくださいませ。
宣伝したいのは分かるがあんまりageない方がいいよ?
そんで、誰もテンプレとかの打ち合わせには興味ないの?せめて宣伝書き込んでいる書き手さんくらいは意見言ってくれると思ったんだが
次スレ立つまでに玩具スレは以降してる可能性があるね・・・
(そもそもいらなかったかな)
前スレと過去スレを微妙に分けてみたけど、意味無いかな。
wikiと機械仕掛けの姫のアレ・・・は入れますか?
か、被った。。。 スマソ
>>661 そうするとwiki誘導も入れて置いた方がよさげですね。。。
コアユニット(頭部)とCSC(胸部)と素体は不可分……
妥当と言えば妥当だが素体チェンジとかできないのか('A`)
666 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 17:49:16 ID:vkCUlCks
素体チェンジ可能ならよかったのに…(汗)
いや、諦めん(笑)
よくよくみれば今までの妄想で出てきた設定と妙にクロスしているじゃないか!
…今まで書いたSS…最新版に改変しようかな…(爆)
ageてしまった…すまんorz
神姫はオーナーを変えることはできないって・・・
>よくよくみれば今までの妄想で出てきた設定と妙にクロスしているじゃないか!
じつはKONAMIの人間がここやWIKIを見てるのかもなw
>神姫はオーナーを変えることはできない
たしかにコロコロ変えれたら、裏で勝率稼ぎのレンタル神姫なんかの問題もおきてくるかもな…
メーカーや関係者に通したりすればOKって感じだと思いたい…
バーチャルゲームっぽいね。
武装をゲームに投影したら「武器として機能する」と。
んで、ダメージをCGで表示。そんな感じ?
神姫が神姫をガスガスぶっ壊すって事はなさそうだ。
おもいっきし
「通常のゲームのようにバーチャルなデータのやりとりではなく、神姫自身が実際に武装し戦闘を行う」
ってあるよ。
ダメージのほどは解らないけど、神姫センターで修理もできるってなってるから結構激しそうだ。
・・・まさかオンラインバトルゲームでも実費で修理なんて言い出さないだろうな?
>>671 遠隔地のユーザーが対戦できるように実機ではなくシミュレーターで通信対戦が可能に!
とか抜かすとおもわれ
たぶん、バトルフィールド内でのみ銃撃やビームサーベルが使えるんじゃないかな
CG処理でのバーチャルエフェクトで
ダメージもデータとして蓄積される判定
フィールド内部でガチ殴りあえば実際にダメージはいりそうだけど
未来の技術ならビームも楽勝さ
粒子砲はアレすぎるから
フィールド内に霧を発生させておいて可視光レーザーでビーム表現ってかんじじゃね?
つかいまんとこアーンヴァルのレーザーライフルとライトセイバーしか光学兵器無いんじゃね?
パッケージの左側面に
何か書き込むような空欄が3つあるのが気になっていたけど
CSCのセットを書き込む場所だったのか
>677
あなたは天才か!
なるほどなぁ!
今まで書いたSSを書き直す手間をかけるくらいなら
それはそのままで新しく公式設定準拠の新作を書けばいいじゃないか。
>>673 なるほど。つまりは「安全基準」ですかw
実際にあんな小さなスペースで実弾使ったら、
防弾ガラスとかであっても危険きわまるだろうしなぁ。
ダメージ受けるとエネルギー表示がギューンって減るのかね、ALのまんまだが。
ちなみにコッソリ設定が変更されてるのも、連載物のお約束展開だ。
>>673 白子兎子津軽以外は物理近接メインっぽいからやっぱ壊れるな。
特に猫子なんて格闘武装のカタマリだし。
>>677 そんなんあったっけ・・・?
あ、あった!
683 :
618:2006/12/26(火) 21:17:38 ID:I20RoxAn
モノ食えねぇやん(ぉ
・・・wiki化の時は何らかのひねりを加えにゃならねぇなぁ。。。
つーか公式設定を知ったが故に書きかけのブツが瞬時に(ry
orz
確かに跳弾しまくり・・・自分が大ピンチ。
>>661 テンプレ検討乙。
やっぱり連載ものSSはwiki推奨の方が良いかと。ここから追い出すとかじゃなくて、書き手、読み手双方に良いと思うから。
wikiの使い方の質問やらSSの感想なんかも総合掲示板でやって、ここはネタや思いつきを書き込むのをメインにするのというのがいいんじゃないかな?
ぶっちゃけエロパロなんだし、公式設定も美味しいとこ取りで妄想すればいいと思うよ。
オレは妄想と公式設定にほとんど違いがないんで平気だけど。
>683
コミュニケーションツールの一環としての神姫用食材各種
おままごとキッチン用の小麦粉みたいな感じで
出来上がった物は、専門のパティシエが有名店からライセンス受けて作った1日100個限定のメロンパンから、
新米マスターが神姫と一緒にはじめて作ったすこしこげたクッキーまで様々
2036年のスーパーテクノロジーで神姫が食べるとちゃんと消化される
人間や他の生物にも一応無害
そんな妄想
公式設定は世界観の統一とスキをついて妄想する為にあるのだと思っている俺は多分異端
某カブトの雑誌記事思い出した
ゼクトゼリー
人間が食べると死ぬ
wikiのほうに、単発作品用のトップページ作ってみました。
長いからここにも投下しづらいし、かといって連載SSにする気もないけど、
ほとばしる妄想が止まらなかったんだぜ! ってかたはぜひどうぞ。
この中の何人が書き手なのかは知らないけど。
書き手よ、貴公らは、二次創作というか、我ら素人&アマのファンジン活動と、
その発露の一つとしてのSS書き、SS作品を、いったいなんだと考えるのか?
読み手との共感や読み手に喜んでもらえるSS作りを優先したいならそうすればいい。
自分が、自分にしか書けないものがある、書きたい、という欲求を自覚してそれを優先するならすればいい。
公式設定が出されたのは、面白いことじゃないか。
それを拠り所に、これまで思いつかなかった作品が書ける。
そういう書き手もいるだろう。
公式設定と食い違う個々のファンの設定?そんなの、神姫ワールドに限ったことじゃあるまい?
むしろその脳内設定を、いかに説得力と魅力ある世界観として物語の中に映し出せるか、
その技量こそがSS書きの腕の見せ所でもあり、楽しみでもあり、苦悩でもあり、
また、自身で納得のいくものができたときの喜びではないのか?
もちろんそれを目指すときには、公式設定に沿うことなど二の次。
公式設定の一部や全部を時に呑みこみ、時に排除すらして、それを凌駕するまでの
作りこみを要求される荊の途。生みの苦しみ。
そういった書き方に敢えて臨む書き手もいるだろう。
どちららを選ぶかではなく、どちらも、あれもこれも、書き手が自由に振るうべく
与えられたものと考えればいい。
つまりね、公式設定出たとこで、それを活用したSS書きたければそうればいいし、
公式は使いにくいからオレ的神姫ストーリー書くわ、でもいいし、
公式の一部は物語作りのきっかけにちょうどいいアイデアになるから使うわ、でもいい。
別に、小波に金もらって提灯小説を<書かされてる>わけじゃあるまいし。
プロで文売して食ってるわけでもないんだから一部の批評家気取りの読者に気遣いでもあるまい。
もちろんオレワールドだけを展開して厨扱い、読者に好まれないてのはあるかもしれないが、
それでも書きたければ書き続ける、ことができるというかしていい、のが素人書き手の
たった一つの強みなんだよ。忘れちゃいまい?
読んでくれる人を慮るのはいいことだが、過剰に意識して振り回されるのは惰弱と知れ。
鯖と味噌はなぜこんなにもマッチするのだろう?
まで読んだ
まあ、我は最近書いてないが、公式が出ようと我なりの世界を書いていくつもり
勿論影響は受けるだろうけどね
書き手がみんな振り回されているわけじゃあるまいよ。
少なくとも文章を生み出しているくらいだから自分なりの考えは持っているだろうし、
それにもとづいてどうするか各々決めるでしょう。
周囲から見れば過剰なまでに読者の立場を重要視する、というのも一つのスタンスさね。
ttp://www.busou.konami.jp/special/world_1.html 設定を見た。妄想が溢れた。
自分は一定の縛りがある方がネタを考えやすい事を再確認した(笑
リアルバトル推奨、破損あり、実費修理。
問題なく廻るビジネスモデルだと思う。
指定フィールド内でのバトルで破損したパーツは優待価格で修理あるいは
交換なら、バトルの寡占化も可能だし。
>>671 オンライン版ではない、実費修理はないと思う。
ファイト参加代+修理費だと客が引くから(笑
ファイトの結果で神姫ポイントの増減が起きるシステムだと、
高いパーツを使用する時(使用した時)は何らかのポイントを要求するかも。
ぶっちゃけ、賞金ではなく特殊パーツ(色違いとか)を勝者に与え、
勝たなくてもポイントにより購入可能あたりが、
落としどころになりそうな気がする。
…konamiにきちんとビジネスソリューションを考えられる人がいれば、だが(笑
>>686 あれ、俺がいる。
693 :
618:2006/12/27(水) 00:21:44 ID:aMct+N/e
・・・とか何とか言いながら、ちゃっきり逃げの設定をそれなりに
サクサク用意してしまうわけでして
後付の公式設定に振り回されつつそこから枝葉を付けるのが楽しいん
ですよ、ウチは(笑 つーかそうして今までも晴海だの有あ(ry
公式設定はあくまで「柱」なんで、今後の方針がバリバリ沸いてきて、
ウハウハwktkってところです、今。
>>686 GJ!! さっそく応用をさせていただこうかと。
>>692 つーことは、修理専門業者(裏、表共に)居たりしても良いわけですねぇ。
うむうむ。・・・
せっかくなので、公式設定にあったクレイドルで一発ネタ。
---------------------------------
こうして本業が年末大行進の中、寝る時間を削ってカタカタと一人画面に
向かう俺の横では、猫子と犬子が、本日さっそく導入した「和風旅館調
クレイドル」の上で、組んずほぐれつのスタイルで眠っておりまして。。。
はぐらかされているのか、誘われているのか。
とりあえず、悶々とした妄想が先行して・・・ 仕事に手がつかねぇよっ!!(笑
-------------------------------
・・・と、クレイドルの上での事を考える楽しみが増えましたとさ。
694 :
671:2006/12/27(水) 05:59:15 ID:PXu/QTfq
>>692 あーすまない。
今度(2007春)実際にサービスが始まるであろうコナミのオンラインバトル事ね。
基本無料といいつつ、修理代を神姫ポイントで・・・なんて事言わないよなぁって。
(;´Д`)ハァハァ
あと何レスくらい書きこめるの?容量とかってよくわからないや
年明け早々に次スレに移行かな?
いま472k
まだ大丈夫
698 :
U-1SS:2006/12/30(土) 20:33:54 ID:X3uLyoEj
俺の名は黒羽優一(くろばねゆういち)。
時たま女と間違われてナンパされたりするのが悩みの、いたって普通の高校生だ。もちろん武装神姫のオーナーである。
ただし、普通ではない秘密の一面も持っている。それは闇バトルに参加する闇ランカーであることだ。
闇バトルSクラスランカー、ランカーネーム『ブラックウイング』。それがもうひとつの俺の顔だ。
相棒はストラーフタイプの『ハガネ』。闇バトル世界では『ダークエッジ』『ダンシングブレード』『漆黒の剣翼』など、ふたつ名に事欠かない実力の神姫だ。
俺自身もハンドメイドのブレードやナイフを装備させていることから『ソードスミス』『ブレードマイスター』などと呼ばれている。
そんな俺達コンビはここしばらく闇バトルでもまともに対戦を楽しむ相手もなく、少し退屈していたのだ。
──そんな時に、俺達は奴に出逢った。
「ゆーちゃん?」
「ゆーいち!」
「ん? なんだお前らか」
学校の昼休み、先日の事を考えていた俺に話し掛けてきたのは二人の幼馴染みだった。
「もうお昼だよ? はい、お弁当」
そう言って弁当箱を差し出すのは雛祭 愛(ひなまつりあい)。ちっこくて犬チックな奴だ。
「あんたさっきの授業寝てたでしょ、ほらノート」
そう言ってノートを差し出すのは新城 舞(しんじょうまい)。ちょっとキツメ系の猫っぽい奴だ。
「ああ、いや、もちろんちゃんと起きてたぞ」
「でもノートとってないでしょ、いいから写しときなさいよ。いい? 留守中あんたがちゃんとするようにっておばさまから頼まれてるんだからね」
「あーそりゃすまんな」
「ゆーちゃん、何か悩みごと?」
「どーせまた武装神姫がらみのことで頭がいっぱいになってたんでしょ」
あー、腐れ縁とかで付き合いが長いせいか、やっぱりすぐに分っちまうか。
「悪いなふたりとも」
弁当箱とノートを受け取って笑いかける。なんだかんだいって心配してくれる二人の心遣いは嬉しいものだ。
「あう……////」
「くっ////」
ふたりとも急に顔を赤くして黙り込む。どうしたんだ?
「なんだ、ふたりして風邪でもひいたか? 気をつけろよ」
「……うう、あの笑顔は反則だよぉ」
「……自覚ないだけにタチ悪いわね」
二人で背を向けてごそごそと。なんなんだ?
とりあえず屋上で三人で昼食を食べつつ、俺は先日の事を話した。
「日曜に久しぶりにセンターへ行ってバトルしたんだ」
699 :
U-1SS:2006/12/30(土) 20:35:00 ID:X3uLyoEj
闇バトルではSクラスに到達している俺とハガネだが、表の世界ではBクラスにとどまっている。
もちろん表のバトルでもトップクラスに行ける実力も自信もある。
これは、表の世界では高クラスのランカーはマスメディアに露出したりと何かと面倒事が多いせいだ。
そこそこのランクにいれば公式メーカーからの特典や情報が手に入るので、ランク落ちギリギリのところで留まっているのが俺のスタイルだ。
その日もただポイントを稼ぐ為だけに全国規模のバトルロイヤルに参加していた。
ザンッ
ハガネがまた一体の神姫を倒す。闇バトルのリアルファイトではないので相手はただログアウトしただけだ。
ハガネの装備は自身の身長に匹敵する長大なブレードのみ。この俺が作った、束ねたカーボン繊維から削り出した物だ。
「遅い」
ザシュ
さらにもう一体。サイフォス型の重装甲を紙のように切り裂くハガネのブレード。人間用の防刃チョッキすら貫くほどの鋭さを持つ逸品だ。ソードスミスと呼ばれるのは伊達じゃない。
ハガネ自身もボディは素体のみとはいえ、その中身はカリッカリにチューンナップされた機体だ。ノーマルに少々改造を加えた神姫など赤子のようなものだ。
敗北イコール破壊という危険な闇バトルを勝ち抜いてきた俺達からすれば、表のバトルフィールドでの戦いなど公園での散歩ほどの気楽さだった。
──そう、奴が現われるまでは。
「マスター、予定のポイントは確保しました。まだ続けますか?」
「そうだな、そろそろ引き上げるか。いや、待て。どうやらAクラスランカーが乱入して来たらしい。データ送るぞ」
「データ受信。確認しました。Aクラスランカー「ジョー」のマオチャオタイプ「タイガー」です」
たしか低クラスのバトルに乱入しては見どころのある新人に目をつけて「追ってこい」とか言う奴だ。なんでもジョーの目に適うことがある種のステータスとなっているらしい。
「仕掛けてみるか。いけるな? ハガネ」
「イエス、マスター。この身、マスターの刃なれば敵はことごとく斬り伏せてみせましょう」
700 :
U-1SS:2006/12/30(土) 20:35:53 ID:X3uLyoEj
戦場は乱戦により混乱の極みにあった。
元々ここは都市部のマップであったが流れ弾による破壊によって廃虚と化していた。煙りがたちこもり、炎は吹き上げ、銃声や爆発音がそこかしこに聞こえる。
「バッフェバニーの集団でも暴れてんのか?」
「周辺にジャミングが掛けられています。探知機能が低下」
軍用にも使用されているパーツを搭載したハガネの探知能力すら阻害するなんて……
「マスター!」
ドォォーン!!
突然、ハガネの背後にあるビルの一部が崩落した。粉塵がたちこめる。
ハガネの目が捕らえていた映像をリピート。一体の神姫がビルの側面に叩き付けられるのがかろうじて分った。
「まさか……」
ビルの側面に瓦礫ともに埋まっていたのはタイガーストライプカラーのマオチャオ型。タイガーだ!!
ハガネがブレードを構えるが、ターゲットマーカーが出現しない。すでに戦闘不能になっていたのだ。
光の粒子となってフィールドから消えるタイガー。しかし俺とハガネは見逃さなかった。
──タイガーの鎧の隙間から、その喉に突き立つクナイを。
「フブキ型がいるぞ、全周囲サーチ!」
忍者型の神姫であるフブキはステルス性能が高い。今も姿を消して──!
ピィゥゥンッ!
虚空から現れた忍び刀がハガネを襲う。光学迷彩とはいえゲームシステム上、襲撃時はステルスが解除される。予想通りフブキ型だ。
狐を模した仮面。以前に限定販売されたフブキ型だ。限定装備意外、見た目に特別な改造は見当たらない。
ギィン、ギィン!
ハガネは忍び刀を身を屈めてかわし、アクロバティックな動作でブレードを振るう。
しゃんしゃんしゃん、がちゃぐわらっ!
数合の打ち合い。目も止まらぬ攻防。『ダンシングブレード』と呼ばれるハガネに匹敵、いや、上回る剣さばきだと!?
「マスター! こいつ、私よりも速い!」
得物のサイズもあるせいか、手数は向うの方が多い。なんとか拮抗しているがブレード一本だけの今のハガネではジリ貧だ。
「あれは!?」
一瞬のうちに間合いが遠のいた。そう思った瞬間、フブキ型の両腕が霞んだ。早過ぎて見えなかったのだ。
「まさか八葉!?」
701 :
U-1SS:2006/12/30(土) 20:36:56 ID:X3uLyoEj
フブキ型が投擲したのは八枚の手裏剣。それが全方位からハガネを襲う。これはハガネの持つ『八葉』と同じじゃないか!
「躱せ!」
これが『八葉』なら回避方法はある!
飛来する手裏剣の間を縫うようにその場を飛び退くハガネ。よしっ、まだいけ──!?
ハガネが着地した瞬間、瓦礫の陰に隠されたトラップが発動した。ベアリングを飛ばすのではなく、ワイヤーを射出するタイプだ! 奴は躱すことも予想していたのか!?
「マスター!」
ワイヤーに絡めとられるハガネの悲鳴。一瞬の停滞であったが、相手にとっては充分な間であった。
頸動脈にあたる部分に忍び刀が一閃。ただの一撃で戦闘不能にされ、ハガネはゲームオーバーとなった。
俺達は、敗北したのだ。
「そうなの……」
「ふーん」
神妙に聞いていた愛と舞。闇バトルのことは秘密だが、俺が神姫にハマってることはよく知っているし俺のショックの度合いも感じ取っているようだ。
「で、その相手はなんていうのよ?」
「いや、それがエントリー場所とか隠してるんだよ。オーナー名も不明。普通それやるとポイント貰えなくなるんだがな」
分っているのはフブキ型の名前。ただふた文字で『me』。
「えむいー?」
「ミー、かしら?」
読み方までは分からない。ひょっとしたら俺のように闇バトルの人間なのかもしれない。だとしたらSクラスの俺の耳にも噂くらいは入ってくるはずだが……
「で、それを見つけてリベンジ挑むってわけね?」
「は? 何言ってんだよ舞。エントリーは日本中からできるんだぞ。名前も知らないでどうやって見つけるんだよ」
「だって、ゆーちゃん、楽しいこと考えてる時の顔してるもん」
あっ
「ったく、お前ら……」
そうだ、負けたことは確かにショックだった。表のバトルを舐めてたってのもあるし、装備が万全でなかったこともある。それでも負けは負けだ。
しかしそれだけじゃない、熱く滾るものが胸の中にある。
「そうだな、楽しくなってきた」
もうじき夏休み大会にむけての予選がある。出るつもりはなかったが、ひょっとしたら『me』ともう一度会えるかもしれない。
もし、奴が出てこなくても、俺が大会に出ることによって奴を誘い出すことができるかも。舞台は表でも裏でもいい。もう一度、そして今度は俺とハガネの全力で戦いたい!
「ありがとうな、なんかふっきれたぜ! みてろよ、まずは予選をトップで勝ち抜いてやる!」
俺は嬉しくなつて二人にとびっきりの笑顔を向ける。俺にはハガネという相棒もいるし、I舞のような心強い友達もいる。だから、今度は負けないぜ『me』!
「あう……////」
「くっ////」
またもやふたりとも顔を赤くして黙り込む。やっぱり風邪か?
おわり
702 :
U-1SS:2006/12/30(土) 20:39:17 ID:X3uLyoEj
自分なりにU-1SSをイメージして書いてみた。悪意はないのでネタとして楽しんで頂ければ……
・主人公は登場と同時に設定をぺらぺらと喋る。
・自分でふたつ名を言う。
・中性的な容姿で女装するとヒロイン達より美人。
・幼馴染の少女などヒロイン達は当然主人公に惚れている。
・主人公は恋愛に疎い。
・ニコポ。
・両親は不在。
・Sランクの実力を持つが面倒にのでBランク。
・戦闘描写は擬音で(作中はこれでも多すぎるくらい)。
・必殺技を持っている。
・!や!?を多用。
・赤面を////で表現。
今回入れられなかった要素として
気に入らないキャラをヘイトする。
文字に色をつけたりやたらと大きく表示する。
不幸な過去。
一発ネタなので続きません。
が、当然『me』のオーナーはゴスロリ美少女で美衣(みい)とかいう名前。夏の大会の決勝戦で再戦するが、「私が勝ったら……つきあって」とか言う。
まだまだ照れが入っててはっちゃけられてない。
奥が深いな、U-1って。
U-1について詳しく解説してるとこないかねぇ
>>702 ネタとしてのU-1なら、かなり要素を満たしてると思われ。
しかし、何だ、最近昔みたいないい感じの短編が書き込まれていたりするので、
もう少し、手心というか...w
イタくなければ覚えませぬ
>>703 「相沢祐一 神殺し」とか、それっぽいワードでぐぐれば作例はざんざか出てくるよ
U−1って相沢祐一だったのか。
なんでエロゲの主人公がこんなことに・・?
昔はleafやkeyの公式BBSにはアレな人が沢山いたんだよ
俺も詳しくはよくわかんねぇけど
あと葉鍵ロワイヤルなんてのもあったね
ロワイアルはそういう世界観で書こうぜって話の上で全員揃ってアレだったからまだしもU-1は……
まあU-1があったからこそロワイアルが生まれたのかも知れんが
>702 ここまでやられると逆に楽しめるな
頑張って殻を破り、妥協の無いU-1を完成させてくれ!
あけおめ!
ことよろ!今年も良い神姫ライフでありますように!
自分でU-1SSなんてネタを書いておいてなんだが、あれは中学生くらいのメンタルティでないと素では書けないと思う。
厨設定やらなにやらは書いている当時は凄く酔えるんだよね。ハタと素面になってしまった瞬間から書けなくなってしまう。
今は分かったうえでの妄想の垂れ流しだけどw
>>711 平常時の脳ミソで邪気眼とかの俺設定が浮かんでいるお年頃でないと、素で書くのは無理だわな。
それすらネタに昇華して、ナナメから見て楽しめる確信電波文書ける人もいるが、
別にあえてU-1読みたいわけではないので、無理に書かなくていいぞ。
世の中には「身体は中年、頭脳は中学生」みたいな方々も多いでしょうし。
ここはU-1についてのスレだっけか?
つかU-1をどうこう言ってたらエロゲーなんて
できたもんじゃないと思うんだが…
というか、根本の設定が『僕の家にちっちゃなメカ少女がやってきた!』な時点で
それなんてエロゲ状態なんだから、アンチU-1の満足するような話は書けないだろ。
前に荒れてからその辺に過敏になってるのは分からんでもないけど、もうちょっと
何でもアリなカオスなノリで行こうぜ?
>>714 いやさ、俺もカオスなノリの方がいいって言うのは一緒だよ?
だからこそここでU-1について批判的に語るのはどうかと思ってさ
神姫の設定がエロゲ状態なんだからここのSSってどうしてもU-1っぽく
なちゃうんじゃないかな?まぁみんながみんなそうじゃないんだが…
それよりもあのSSのどこら辺が祐一(元ネタのエロゲ)と関係あるのか?って方が気になってね。
神姫の名前かライバルの名前にあ○とか名○とかついてれば「あーそうなのか」って思うんだが。
舞も名字と性格違うし。
>717
U-1についてはフタバにでも行って聞けよ
U-1=海外でいうメアリー・スーみたいなもん
某所でここのSSはU-1だと言われて、このスレにもそのようなレスが書き込まれていた。
んじゃそのU-1もネタにして楽しんでしまえってことでの上のU-1SS。
新年の挨拶もそこそこにピリピリした書き込みなんてせずに、笑ってればいいんじゃない?
つまんなかったっていうんならそれまでだけど。
いや、ツマラナイってわけじゃなくて(むしろ好きだよ、こーいうの)、
普通にオリジナル設定にしか見えないのにわざわざU−1なんて付けてるから気になってね。
よし、ここらで手軽に楽しめるエロい妄想でも投下しようぜ
俺? 俺は長編ガチバトルしか思いつかねえ
結局ここは何でもありなのか。
好き放題書かせてもらってたとあるエロパロスレが落ちちゃって寂しい昨今なんだが。
725 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 08:39:15 ID:UshodCDK
u-1ってのはもはや
「相沢祐一が大活躍するss」ではなくて「主人公が原作やバランス無視で一方的に大活躍するだけの作者オナヌーssの代名詞」
だからなあ
アルティメットワンとかい割れてる
なんでもありっていっても、容量くうような連載ものはwiki推奨がいいんじゃない?
数レスで終わりのような小ネタならこっちでもいいと思うけど。
流石に武装神姫ってフォーマットまで変えてしまうようだとU-1呼ばわりされちゃうだろうけどね。
あれは本来二次創作なのに原作に対する愛情や敬意を持たず、作者の欲求を満たすために好き勝手に改変した作品世界のことを指すわけだし。
神姫は元となる作品がなくて、皆で空想できるフォーマット程度の設定だからこそ遊べるんだよね。
もしアニメやコミック化があるとしたらどんなストーリーかな?と妄想。
主人公は神姫なんてさっぱりな素人。男でも女でも可。
ある日、長期出張中の父親から時期はずれの誕生日プレゼントが届く。それは武装神姫のCSCだった。
時同じくして、出した憶えのない懸賞品として神姫の素体まで届く。
神姫オタクの幼馴染の元へ。学校の神姫同好会の部室とか。幼馴染の性別はどっちでも。ぐりぐり眼鏡とかお約束で。
「これは、どっちも市販の物じゃないね」
ここで神姫に関するウンチク。主人公に説明するかたちで視聴者に神姫とは?と伝えていく。
とにかく起動、登録することに。色々手間取りながらようやく設定終了。
そして起動する神姫。
「始めまして。あなたが私のオーナーですね?」
そこで「つづく」
神姫はどのタイプでもなく、アニメオリジナルで。放映が続くとDVD特典とかでその神姫がついてくるがプレミアがついて入手困難になるんだ。
欲しい子供が手に入れられないとか親からクレーム入って、微妙にバージョン変えたのが一般店舗に並ぶようになると……
妄想は楽しい。
>>727 俺は、起動して目が覚めたらマスターが平野耕太電波キャラで、
毎回毎回振り回されて苦労しつつ奮戦するんだけど、
結局脱線ばかりで本編が中々進まなくて頭を抱える白子の姿が浮かんだw
毎回別のコナミキャラがゲストで出て(アンパンマン方式とでも言うのか)
神姫たちがドタバタするのがいい
第○話 ビックバイパーとアーンヴァル(仮名)
たい焼き屋を営む戦闘機ビックバイパーは過去には凄腕の戦士だった、
という噂を聞いたアーンヴァル(仮名)は彼に空戦を申し込むが相手にされない。
そんな彼女のとった行動は・・・
みたいな
パロディウスかよw
アニメ化。
チャンピオンREDいちごに掲載されてた漫画のような、マエバリで女の子マスターとリンクする神姫。
主人公は女の子じゃないと、公共の電波に乗せるのは生々しすぎる気がするよ。
いい年こいたオッサンや兄さん主人公がベイブレードやカブトボーグならともかく、
女の子フィギュアで戦うってのはいくらなんでも……orz
瓶詰妖精みたく戦う気のないマスターとおバカな神姫が全力ほのぼのやってくれる
なら、男マスターでもいいな。
瓶詰だと最後に神姫が合体して12/1になっちゃうけど。
神姫視点の話なら男性マスターでもよくないか?
個人的趣味で恐縮だが、しかも萌え分皆無の熱いオヤジ達
コロンボの奥さんみたいなのがいいなあ
>>727 しばらくはまったりと神姫との生活が続くんだな
神姫同好会とロボ研との部室をかけたバトル、とか。
弱小同好会を一掃したい生徒会の策略とか。
んで初めて自分の意思で戦うことを選択する、と。
>>735 ・・・戦う事を選択するのは、OB会に「歴史に残る」とか吹き込まれてだと思う(w
いやいや、子供むけアニメなら最初は戦うことに忌避感もっていないとw主人公が女の子だと特にね。
でも変人揃いだが神姫には真剣な同好会の連中を馬鹿にされたり、自分の神姫を出来そこない呼ばわりされたりして名誉を守るために戦うことを決意するんだよ。
結果は当然勝利なんだけど、「これで君も立派な神姫マスターだ」とか言われるのはやっぱり嫌。
神姫はかわいいけど、同好会の連中のような濃い人間たちの同類とは思われたくないw
アニメが人気になってフィギュア化されるのも楽しみだな!
そのフィギュアが人気になってアニメ化されたらもっといいな
神姫と並べて違和感のないマスターのフィギュアとなると普通に1/1になるが、
お前らそれでもいいか?
マスターも武装神姫にすりゃいいんじゃね?
>>733 なんかそれで、娘の為に買って来たはずの神姫で
娘そっちのけでバトルに熱中するお父さん方を連想した…
>>742 何そのGタワーに大人が来てしまうようになったプラモウォーズ
『というわけですまんな、源二、父さんも母さんもじーちゃんもばーちゃんも源太もタローも年末年始は家に居られそうにない
……というわけで心ばかりのプレゼントを買って置いた、AMAZONで。 PS。着払いだから後はよろしくな 父より』
「……喧嘩売ってるのか親父」
俺は平賀源二、12歳、中学1年。
ごく普通の中学生だ、今日は色々あって日課の模型店巡りもしないで自宅に直行中。
「源二、今日なんでしょ?アンタの神姫がくるの」
何故か隣で一緒になって走ってるツインテール娘は幼馴染みの虹原希望。
その肩には希望の神姫「ルナ」が落ちないようにセーラー服の襟にしがみついていたりする。
「どんな娘なんでしょうねぇ〜」
白っぽいドレス(驚いた事に希望の手製らしい、人間何か1つくらいは取り柄が有るもんだ)の裾をはためかせる……
アーンヴァルとか言ったっけ?……型神姫が楽しげに続ける。
神姫に付いて今更説明する必要は無いよな?最近年齢、性別を問わずに流行ってる小型高性能ロボットだ。
「……ん?」
どしんっ
「あたっ……もー、急に止まらないでよ、危ないなぁ……」
希望が背中にぶつかって文句を言ってきたがそれは無視。
俺の視線の先には、薄い緑の胸部装甲を纏った小型ロボットが映っていた。
「あ……さきちゃん、そこに……」
流石にセンサー系は強いのか、ルナが希望にそれの存在を告げる。
「……酷い……」
「それ」は神姫だった……のだろう、多分。
足と腕は片方ずつ無くなっていて、残っているパーツも希望曰く「バトルでは役に立たないもの、身につけてるパーツに至ってはBB戦士のザクのボディ改造品」との事らしい、俺には三分の一も理解出来なかったけど。とりあえず青い虚勢ツァアズナブルがどうしたって?
「……ボロボロだけど……サイフォス・タイプの娘みたいです……酷い、バトル関係の記憶データだけ無理矢理吸い出された跡が……」
内部関係をスキャンしていたルナが呟く。
「どーいう事なんだ?」
すきゃんとかしーぴーゆーめもりからでーたをすいだすとかちんぷんかんぷんだ。
「いーのよ、どうせ言ったところでアンタにゃ判らないんだから。」
一言で叩き斬ってくれましたよこの幼馴染み。
「なんだよ、俺だってファミコンくらい持ってるぞ?時代の最先端だろうが」
「そーいう台詞はプレステ買ってから言いなさいよ、せめて……
大体今の時代にわざわざ復活の呪文をメモ用紙に書き写してしかもめとぬを間違えるってチープさがダメダメなのよ、そもそもファミコンジャンプはやめなさいとあれほど言ったでしょ」
哀れんだ目で見るな、別に良いじゃないか困ってないんだから。
「人間で言ったら……記憶をずたずたにされてさらに一部の記憶を失った状態です」
ルナが横からサポートを入れてくる。
「でも、動力は生きてるし……メモリ以外なら十分どうにかなるレベルなんです」
「じゃあ、どうにかすりゃ良いんだな」
地面に落ちたままのサイフォスを持ち上げて、一緒に散らばってるパーツもかき集める。
「直るんだろ?」
「あ、うん……パパに頼めばなんとか……」
希望の家が神姫の修理下請けとかやってて助かった。
で、自宅に行く前に希望の実家「虹原工房」
「よぅ、源二ちゃん、久々だねぇ」
「あ、お邪魔します」
工房で迎えてくれたのは希望の親父さんだ、ウチの馬鹿親父の親友で同好の徒でもあるらしい、早い話が五十いくつで神姫のマスター、その血は着実に娘にも受け継がれているようだけど。
「ん?そりゃサイフォスかい?ひでぇイかれ具合だな、ちょっと見せてみな」
この洞察力はまだ娘にはないな、うん。
デフォで雰囲気がおちゃらけてる人とは言え、チェックを入れるその姿はまさにプロそのもの、ある程度年を取ったらこういう人間になりたいもんだ……無論、性格面「以外」で
「外見の方はどうにかなるが中身はなぁ……希望、そっちでどうにかなりそうか?」
「もー、プログラム系はいっつも私に押しつけるんだから」
とか言いつつ、作業場にさりげなく置いてある「自分用」のPCを立ち上げてチェックプログラムを走らせる姿は当に父娘だ。
暫し、機械音とキーボードを叩く音だけが周囲を支配する。
そして……
「「よっしゃぁ!」」
2人分の歓声が響いた。
『System allgreen Xiphos mainOS start』
電子音が響き、そいつはゆっくりと立ち上がる。
一通り辺りを見回すと、改めて俺を真っ直ぐに見据えて……
「……問おう、あなたが私のマs」
「それはお前がやると洒落にならないからストップ」
起動したばかりの神姫にやった事は、マスター登録でも名前を付ける事でもなくツッコミだった。
「ま、こんなもんかな、ボディの胸部だけはヴァッフバニーの流用だからスタンダートなサイフォスに比べてバストサイズは1.5倍(当社比)だが」
「へー」
「なんだ?源二ちゃんは小さい方g」
「……あなた?」(にっこり)
何気ない男同士の会話に対して妻(29)から突っ込まれるいい腕の機械工(31)の姿が微妙に切ないと思いつつ、俺と希望は次に自宅へとダッシュする。
「源二」
耳元で声がする、修理の終わったサイフォスが発したものだ。
再起動して最初に見たのが俺だったせいで俺がマスターとして登録されたらしい、すり込みかよ!というツッコミは無視された。
「良いのでしょうか?私のような中古品が……」
「ストップ」
鞄の端から顔だけ出しているサイフォスの頭を軽く小突く
「良いんだよ、縁なんだから」
「縁……ですか?」
若干納得いかない、そういう表情でサイフォスは沈黙する。
「源二照れてる〜」
「うっせぇ希望、舌入れてキスすんぞっ!」
「………っ!?………………げ、源二がしたいっていうなr」
急に足を止めてなにやら妄想を始めた希望は無視、というかコイツはこうなったら長い。
自宅に付くと、丁度宅配便が来たところだった。
金額を払って箱を貰う……頼んだの親父なんだから「こんなに若いのに……」って顔しない、運送会社の人。
10分掛けて戻ってきた希望と家に入って箱の包み紙を取る。
「……叔父様、源二に何をさせるつもりだったのかしら……?」
「わからんよ、親父の思考などはね」
其処にあったのは、サイフォス用武装セット……つまり一番重要な本体「無し」の廉価セットだった、つーかケチりやがったな親父。
「ま、サイフォスのセットなのは不幸中の幸いよね」
「はい、これならどうにか……」
早速パーツと素体の適合性をチェックしながら、サイフォスが身なりを整えていく。
「……あら?」
急に、その動きが止まった。
「どうしたの?」
「いえ……何となくブレストプレートが窮屈なような……」
「……胴体の殆どはそのままだけど胸だけはヴァッフバニーのサイズだもんねぇ……いいなぁ」
ルナが指を銜えてサイフォスの胸に視線を向ける。
なんとなく「すすすっ」という感じでルナから身体を遠ざけるサイフォスが印象的だ
「で?この娘の名前はどうするの?」
「ん?」
「名前よ、な・ま・え、どっかのメダルで動くロボットアニメじゃ有るまいし、ずっと型式で呼ぶつもり?」
希望が指をフリフリ文句を付けてくる、確かにサイフォスってのも他人行事だが……
「そうだなぁ……」
ふと天井に張り付けてある天体図が目に入る。
ジュピター、マーズ、マーキュリー、サターン、プルート……なんか昔の変身少女なアニメみたいな名前になりそうだ。
じゃあ……と今度は趣味の神話体系の本に目を向ける。
フレイア、ヘラ、マーラー、クリシュナ、ダーナ、毘沙門天、ケツァルコァトル、チョンチョン、抗龍……
「……ガラテア」
「バストールのパイロット?」
「さきちゃん、それ、ガラリア」
ぽつりと呟いた名前に希望が思いっきりぼける、ポカリスエットは大好きだが文句有るのかこの野郎。
「ピグマリオン、ですが……識別名ガラテア……認識しました」
かくて、物語は始まりの鐘を鳴らす。
「源二、起きてください、学校に遅れますよ?」
「んが……ぐ〜……」
ガラテアに隠された秘密を、未だ闇の内に秘めたまま……。
勢いでやった、今は手持ちのサイフォスの股を開いたり閉じたりしている。
さい「なにすんですかエロマスター!」(馬上槍突撃ONTHEコマンドウルフ)
というか才能に溢れた神々がたまに羨ましく orz
ずいぶんとお久しぶりですが神姫狩り第四話を更新いたしました。
設定の違いは無視して突っ走ります。いろんな意味で。
設定が公式から出てから捨てられた神姫ってSSはなくなるかな?と思ったけど、やっぱその辺は無視した方が書きやすいのかな。
CSCってネタとしても美味しいと思うんだけどな
本スレ?に貼られてたインタビューでは
「ユーザーが想像力をふくらませて、自分だけのストーリーを作って欲しい」
ってあったから公式設定はあくまでオンラインバトルでのことなんじゃね?
譲渡不可ってのはプレイヤー同士で神姫のデータをやりとり出来ませんって事かと。
神姫が捨てられるとき神姫の心は消滅する。
て公式にあるが、このシステムは個人情報漏洩やら何やらを鑑みたメーカーの対応なんじゃないか?
もちろん心と感情を持った神姫を捨てるのだから、お互いのメンタル的なダメージを軽減する措置としてもあるだろうが
でも、メーカーの仕様をぶっちぎって、ユーザーが利用しやすいように利用する例は現代でもごまんとあるわけで、
ある程度の知識やスキルがあれば(
>>746の父娘みたいな)心の修復は可能なんじゃないかと思う
CSCや心の消滅はおいしいネタだが、おいしい料理を作る時に敢えて食材からはずすのもセンスだと思うぜ