◆デブやブサイクに犯される女のエロパロスレ 2◆

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1名無しさん@ピンキー
引き続き欲望を盛り込んでいきましょう。

前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151775982/l50
2名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 15:32:10 ID:0lur/SrT
2げっと
3名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 17:56:45 ID:jGotlwvm
kk
4名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 19:56:44 ID:Qsw4Hk/k
>>1
otu!
5名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:11:24 ID:DeGAn89c
5
6名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 21:06:34 ID:/VSaJure
>>1
7名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 22:14:29 ID:sID82GKn
>>1
乙!
8女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:24:02 ID:OCzFgxvs

全部で9レス分。前スレ502から512の続きです


 僕の名前は八重澤(やえざわ)直樹。
 半年前……僕の二十二年間の人生で、初めて恋人ができた。
 彼女の名前は宮原有希子(ゆきこ)。
 文学部に在籍している彼女は、今時の女性としては珍しいほど清楚な雰囲気を漂わせている。し
かもとびっきりの美人だ。
 とある新人女優によく似たルックスと艶のあるセミロングの髪。Dカップの美乳にすらりと引き
締ったプロポーション。
 付き合って半年になる有希子との仲は順調だった。彼女も、まさかマンネリだなどとは思ってい
ないだろう。
 僕にとって彼女は初めての女だったが、有希子にはすでに男性経験があった。清楚な雰囲気から
てっきり処女だろうと思っていたので、正直ショックだった。

「実は私……前の彼氏と経験済みなの。ガッカリした?」

 有希子は僕と初めて寝たとき、そう謝った。
 処女は、僕と付き合う一年ほど前に、前の彼氏に捧げたらしい。
 有希子は美人だし、真面目だし、僕にとって文句のつけようのない女だ。
 理想の恋人、といってもよかった。処女なら言うことはなかったが、まあ、これだけの美人だし
言い寄る男はたくさんいるだろう。
 彼女に男性経験があるのは仕方がない。

 そう、仕方がないんだ。

 僕は無理やり自分の嫉妬心を押さえ込んだ。
 ──本音を言えば、童貞と処女での、お互いに初めて同士という初体験を夢見ていたのだが……
現実はそこまで甘くない。

「ごめんね、初めてじゃなくって」

 有希子は何度もすまなさそうな顔をした。
 ベッドの上での態度から、僕が童貞だと気づいていたのかもしれない。
9女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:24:38 ID:OCzFgxvs

(真面目そうなのにな……男にヤられたことがあるんだ……あーあ)

 見るからに清純そうな有希子に、実は既に異性経験があったというのは、僕にとって少なからぬ
ショックだった。正直言って胸をかきむしるほど嫉妬した。
 が、あからさまにその気持ちを出しても、彼女に軽蔑されるだけだ。
 僕はグッと我慢した。

(それにしても……やっぱりイイ体してるよな……)

 ブラウスとボレロを羽織った体は引き締まっていて、豊かな胸元は服の上からでも見て取れる。
きゅっと締まった美尻を包むスカート。そこから伸びる上品なラインを描く脚。
 この体をいつでも自由にできるのだと思うと、それだけで僕の下半身が熱くなる。

 抜けるように白い肌。張りのあるバスト。淡いヴァージンピンクの乳首。股間の翳り……

 この間のエッチのことを思い出し、思わず勃起してしまった。清楚な顔だちの割に、有希子は感
度が抜群にいい。
 彼女の男性経験は前に付き合っていた彼氏ひとりだけそうだが、その男に相当開発されたのだろ
うか。それとも僕に隠しているだけで、本当は他の男にも体を許していたのだろうか。
 考えても仕方がないこととはいえ、この肉体を他の男が楽しんでいたのかと思うと、強烈な嫉妬
を感じる。

「私、卒業論文のことで教授と打ち合わせがあるから」

 有希子が唐突に言った。
 真面目な彼女のことだ。卒業論文にも力を入れているのだろう。僕は結構適当にやっているが。
 お互いに四年生で大学生活も残り少ない。
 僕らは二人とも県内で就職することができたため、卒業後も離れ離れにならずにすんだ。まだ先
の話だが、これからも有希子と付き合っていけば、当然結婚の話も出てくるだろう。

「あ、あのさ、有希子……」
「ん、なに?」
「あ、いや……その」

 いきなり結婚の話などできるわけがない。というか、相手は引くだろう。
10女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:26:31 ID:OCzFgxvs

「なんでもない」

 僕が慌てて首を振ると、有希子は訝しそうに首をかしげた。

「ごめんね、八重澤くん。また明日ね」

 有希子が微笑んで手を振った。
 僕はもっと彼女と話していたかったのだが、有希子はあっさりと去っていく。
 彼女の後姿……特に形のいいお尻のあたりに視線を這わせ、僕は口元がにやけるのを自覚した。
 刺繍入りのスカートに引き締ったヒップラインが浮き出ている。お尻の割れ目までくっきりして、
まるで下着をつけていないようだ。

(清楚な顔にエッチな体つきなんて……最高だな)

 悦に入りながら僕は帰路についた。


==========


 ──その日も私、宮原有希子は島村教授に呼び出されていました。
 一週間ほど前、私は締め切りを過ぎてから卒業論文を提出するという重大なミスを犯しました。
この論文が通らなければ、最悪の場合留年となってしまいます。

 せっかく就職まで決まったというのに──

 私はなんとか締め切りを延ばしてくれるよう、担当の島村教授に頼みに行きました。
 そこで出された交換条件は、教授と一夜を共にすること。
 卒業と将来のために、私はやむなく教授に体を許したました。
 ですが、その後も教授は私を解放してくれませんでした。
 何度か呼び出され、そのたびにセックスを要求されました。卒業と将来がかかっている私は言い
なりになるしかありません。
 今日呼び出された場所は教授室。三階の窓に面しているので、外から学生たちの声が聞こえてき
ます。

「ちゃんと言いつけどおりにしてきたのかな?」
11女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:27:21 ID:OCzFgxvs

 教授の表情はだらしなく緩んでいました。典型的な助平オヤジの顔。
 爽やかなルックスの八重澤くんとは比べるべくもないほど、ブサイクな顔。
 見ているだけで嫌悪感を催しますが、今の私に逆らうことはできませんでした。はい、と私がう
なずくと教授の顔はますますにやけました。

「さあ、見せてみたまえ」
「…………」
「さあ、早く」
「は、はい……」

 私は刺繍入りのスカートをおそるおそる下ろしました。ひんやりとした外気を下半身に直接感じ
ました。
 私の股間は丸出しでした。そこを覆うべきショーツやストッキングはありません。好色な視線が
私の下半身に注がれるのが、痛いほど分かります。

「いいねえ。実にいい眺めだよ」

 島村教授はブサイクな顔をにやけさせて、囃したてました。私は羞恥心で頬が火傷しそうなほど
でした。
 今日一日、下着を身につけないよう命令されていた私は、素肌に直接服を着て、大学に登校しま
した。卒業間近で出席しなければならない授業が少ないとはいえ、ブラジャーもショーツもつけず
に授業を受けるのは、なんともいえない落ち着かない気分です。
 先ほどまで彼氏の八重澤くんと一緒にいたのですが、気づかれやしないだろうか……と冷や冷や
したものです。

「本当に下には何もつけてこなかったわけだ。ノーパンでキャンパス内をうろついていたとは、有
希子はとんだ淫乱女子大生だね」

 教授はいつのまにか私を名前で呼ぶようになっていました。セミロングにした髪に顔を埋める様
にして耳たぶを甘噛みされます。

「い、淫乱だなんて」

 官能小説などでしか聞いたことのないような言葉を浴びせられ、私の頬が熱くなりました。その
まま島村教授の唇が徐々に降りていき、首筋のラインを舌でねっとりと舐めあげられます。
12女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:28:21 ID:OCzFgxvs

「ああぁぁ……」

 私は耐え切れずに熱い喘ぎ声を上げました。教授は下半身を丸出しにした私を抱き寄せると、待
ちきれないとばかりにさらに愛撫を深めていきます。

「おや、もうこんなに濡れてる。ノーパンノーブラでキャンパス内を歩いて興奮してたんだね」
「そ、そんな、違います……」

 私は羞恥心で体が震えるのを抑えきれませんでした。

「まったく、彼氏に隠れてこんなことをするなんて悪い娘だ」

 私の胸に罪悪感が突き刺さります。何も知らない八重澤くんをこうして裏切り続けるのは、心苦
しい限りです。
 ですが私の将来のためには仕方がありません。
 せめてもの抵抗を込めて、私は軽く教授をにらみつけました。

「……誘ってきたのは教授のほうじゃありませんか」
「誘ってきたのは僕? よく言うね。君だってたっぷりと楽しんだくせに」

 島村教授が耳元でささやきます。生暖かい吐息が吹きかかり、肌が粟立ちました。

「僕と角田教授のふたりを同時に相手にしたときのこと……忘れたわけじゃないだろう?」
「そ、それは……」

 この間、二人の教授と一夜を共にした私は、我を忘れるほどイカされてしまったのです。
 気持ちよかった……
 八重澤くんとのセックスよりも何倍も快感でした。
 好きでもなんでもない相手に身を任せているというのに──
 教授は私の上着をはだけさせると、ブラジャーもめくり上げて乳房を露出させました。ツンと上
を向いたバストは自分でもお気に入りでした。
 教授が乳首を指で軽く弾くと、敏感なその部分はたちまち反応してしまいます。

「ほら、今日だって……乳首はこんなに嫌らしく尖っているし、アソコの中もたっぷりと濡れてい
るよ」
13女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:29:05 ID:OCzFgxvs

 言われたとおり、私の体は欲情していました。
 相手が恋人以外の男だということは、理性ではわかっています。セックスには淡白な八重澤くん
と違って、ねちっこく性を求めてくる中年男……体のほうは欲望に忠実でした。
 ぶちゅ、と音を立てて、教授が私の唇を求めてきました。
 貪るように口を吸いあい、舌を絡めあいます。

(気持ちいい……キスだけでこんなに感じるなんて)

 アソコの奥から白く濁ったものが垂れているのが分かります。乳首が甘く疼くような感覚もあり
ました。
 教授に言われたとおり、中年男の濃厚な愛撫を受けて、私は確かに欲情していたんです。

「さ、僕も有希子を味合わせてもらおうかな。息を吐いて……そう」

 私のお尻の合間に熱い固まりがあてがわれました。たくましいモノが深く突き出されたと思った
瞬間、声をあげることも出来ないうちに膣を貫かれてしまいました。

「あぁぁぁぁぁ……」

 あっさりと奥までの侵入を許すと、彼は私の体を揺さぶりだしました。えぐり抜くようにして狭
いアソコを犯し続けます。
 教授は私を抱きすくめると、いきなり唇を奪いました。ぬめぬめとした舌で口中を舐めまわされ、
背筋に悪寒が走りました。彼氏である八重澤くんとも、ここまで激しくねっとりとしたディープキ
スは交わしたことがありません。
 男性器に深く犯されている部分へ彼の手が伸びます。敏感になっているクリトリスを絶妙のタッ
チでいじりまわされ、耐え切れずに声が漏れました。

「あぅっ……あはぁぁぁ」
「はしたない声だね、有希子。少し静かになりたまえ。外の学生に聞こえてしまうよ」

 喘ぎで閉じられない唇に肉厚の唇が重なってきました。そのまま激しいディープキスに移行しつ
つ、さらに体の奥までピストンを浴びせられます。

「有希子の身体は本当にいやらしいね。こんな素敵な感触は久しぶりだよ」
14女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:29:37 ID:OCzFgxvs

 島村教授は私の体がどれほどいやらしく反応しているかを、何度も何度もささやきました。彼の
声が響くたびに、私のそこは教授の分身をきゅっと締め付けます。

「ああ、駄目……もうイク……私、イキますぅっ、ああーっ、イクう! イクうーっ!」

 私は、意識をオルガスムスの渦に飲み込まれながら、男性にカラダを開発される、ってこういう
ことを言うのだろうか……などと考えていました。

「イキつづけているみたいだね、有希子。そんなに締められたらもう我慢ができなくなる」

 島村教授は上から太い塊で突き込み、私の乳首をねぶりながら、動きをより激しくしました。

「僕に絡み付いてくるよ。ああ、有希子の中にたっぷり注いであげるからね」
「えっ!? い、嫌っ! 中は……やめてくださいッ!」

 この間中出しされたときと違って、今日は危険日です。いくらなんでも彼らの子供を身籠もるわ
けにはいきません。

「お願い、なんでもしますから……!」
「じゃあ、こっちの穴に出してあげよう」

 彼はずるり、と肉棒を抜き取ると、私をうつ伏せにしてお尻を抱え上げました。

「ま、まさかお尻の中に……」
「なんでもするんだろう」

 彼は嬉しそうに笑うと、机の引き出しを開けました。チューブに入っているのはローションのよ
うです。わざわざ机の引き出しに入れていたということは、最初からこういうプレイを想定してい
たのでしょうか。
 私は教授に命令されて、床の上に四つん這いになりました。チューブから取り出したローション
をお尻の穴に丁寧に塗りこんでいきます。
穴の周辺に塗り始めました。たっぷり塗り込み、アナルとその周辺部を揉みほぐすと、心なしかそ
の部分が柔らかくほぐれたような気がしました。
15女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:30:15 ID:OCzFgxvs

「後ろは初めてかい? それとも、こっちも彼氏に開発済みかな」
「…………」
「どうなんだい、有希子」
「初めてです……」

 私は一瞬口ごもった後、そう答えました。
 お尻の穴に男の人のアレを入れるなど、エッチな漫画や小説の中だけの話だと思っていました。
想像するだけで痛そうですし、自分でそれを体験したいとは少しも思っていなかったのです。
 幸いにも、というか前の彼氏も今の彼氏も、私のその部分を犯そうとはしませんでした。

「なに、心配することはない。リラックスして体の力を抜けば、それほど痛くないから」
「でも、私、怖いです」
「大丈夫大丈夫。ゆっくり息を吸って、吐いて……さあ、入れてあげよう」

 ヌルヌルとした感触がお尻の穴にあてがわれました。お腹の奥を突き上げる勢いで、たくましい
ペニスが押し入ってきます。

「駄目、やめてください、駄目です……んっ!」

 私は思わず悲鳴を上げましたが、ローションで緩くなった括約筋は思ったよりもスムーズに教授
のものを飲み込んでいきます。
 めりめり、と腸内で音が響いているようでした。
 私は生まれて初めて味わう異物感に歯を食いしばって耐えていました。

「ふっ」

 短く息を吐き出し、教授は一気に腰を推し進めます。
 嫌っという声すら上げられず、アナルのバージンを奪われてしまいました。前の彼氏にも、今の
彼氏にも許したことのない場所を汚されてしまったのです。

「あぁぁぁぁぁ」
「後ろの処女は僕がもらったよ、有希子」

 教授は腰の往復運動を始めました。お尻の穴が引っ張られ、拡張されるような感覚。熱いものが
腸内の粘膜をこすっていくのが実感できます。
 狭いアナルの中で硬い固まりが力強く脈打っているのが分かりました。
16女子大生告白手記風その2:2006/10/20(金) 00:30:47 ID:OCzFgxvs

「んっ、んんんっ!」

 重い体にのしかかられ、力強いストロークでアヌスを犯されます。激しい勢いで、何度も何度も。
 がくがくと腰を揺さぶられ、両脚が自然と張り詰めました。お尻の奥で異様な感覚が生まれてい
ました。

 犯されている──

 決して許してはいけない場所を、恋人でもなんでもない男に明け渡し、えぐられている。
 私は被虐的な快感に目覚めていました。

「おや、生まれて初めてのアナルセックスで、もう感じ始めてるのかな?」
「言わないで……あぁ、だめぇ……」

 私の身体は、小刻みに震え続けていました。自分でもよく分からない未知の快感を……押さえら
れませんでした。

「顔を上げて、有希子。イク顔を僕に見せるんだ」

 バックから教授に犯され、エクスタシーに達する顔を見られながら、絶叫しそうなほどの快感が
押し寄せました。

「だめぇぇ……ぁぁぁ……」
「身体は正直だね。もうイキそうなんだろう。お尻の穴が気持ちよくてたまらないんだろう。さあ
有希子、イクんだ!」
「イッちゃう……! あぁぁ……イクぅぅぅっ! あっ、あーッ……!」

 上半身が床の上に崩れ落ちました。後背位でお尻を貫かれ、直腸内部を激しく擦られ、激しく身
悶えることしかできません。
 後からの長いストロークを楽しんでいた教授の動きが一層大きくなり、下半身全体に抗いがたい
快感を送り込んできます。

「ああ……もうイクよ!」

 熱い精液が私の直腸内に注ぎ込まれました。気持ちいい……私は快感に溺れる様に気を失ってし
まいました。
17aaa:2006/10/20(金) 00:54:23 ID:W0cF4QmB
 狭い3畳そこそこしかない部屋。金藤珠紀は淡いライトブルーのブラパン姿。両手を後ろに組み、ブラボインを突き出してそのふくらみを強調して見せつけている。
18名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 00:59:23 ID:W0cF4QmB
公称152センチ(実際は149センチくらい)のキュートボディーに愛くるしい
清純な顔。何人もの男が「こんな娘と結婚したい」と真剣に思っている。清純美人、
頭がよくしっかりしている、料理も上手い、性格もいい、こんな素晴らしい娘はそういない。そんな娘が、惜しげもなく、清純なランジェリー姿をみせている。特に清い花柄ブラジャーに包まれたボインの膨らみはエロい。
監督「こんな美人の清いブラジャーを見れるなんてすっごいいいよなぁ!」と、珠紀をおだてる。
 珠紀はニコニコしながら、「わたくし、ボインを男性に触っていただいたことが、
ございません。淑女のたしなみとして、はたちになるまでには、ボインを男性に捧
げたいと思っております。お友達が男の方に、ボインを揉んでいただいた話を聞く
とすっごくうらやましく思っております。きょうはあこがれの方にわたくしのボ
インをたっぷり触ってもらえるって聞いておりまして、超ョ〜愉しみにしてまいり
ましたのよん」
19名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:01:47 ID:W0cF4QmB
珠紀が、バージンボインを捧げたい相手としてリクエストしていたのは、
ネットで見つけたドスケベオタク。
オタク好き、変態好きの珠紀は、まえまえからその男を狙っていた。
珠紀「体重120キロくらいあって、毛むくじゃらで、すっごく臭くて、
すっごく脂ぎったいやらしい感じの方なんで、超愉しみにしております。
もちろん、すっごいおイン好きの方らしいので、わたくしすっごい愉しみ
ですわ!!!早くバージンボイン捧げたいです!!!早くバージンボイン
捧げたいです!!!」

監督「珠、遠慮しないでバージンボインの甘いフェロモンいっぱい出して、
捧げろ」
珠紀「はい...プルンプルンプルンプルン(待ちきれずにブラボインを
揺する)」
珠紀は、バージンボインを捧げる決意できている。

男が登場。金藤珠紀の好みのタイプ、すなわち豚みたいに太った腹の
突き出た脂ぎったオタクだ。珠紀大いに悦んで「ハアーン、大好き!!!」
と甘えている。「お前の名前、珠紀だな。珠紀なんて呼ぶの面倒臭いから
珠って呼ぶぞ!おい。珠、お前のボイン、たっぷり耕してやる。遠慮しない
で田舎の芋娘のバージンフェロモンいっぱい出せ。甘いエキス全部吸い
取ってやるから。」舌なめずりをしながら金藤珠紀のブラパンをじっくり
見る。
20名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:06:30 ID:W0cF4QmB
珠紀大いに悦んで「嬉しいですわ!でも...わたくしのボディーを
味わって下さるのは嬉しいのですけれど、...1回きりなんていや〜ん
!!!
わたくしでは、結婚の対象にならないですか?ご飯つくってさしあげますわ」
と申し出る。オタクは下品に笑いながら、「メシなんているかよ。お前なんか
、ボイン犯るだけだよ。おい、珠、お前たっぷりボインを触ってもらいたいんだろ。
ボインをたっぷり揉んでほしんだろ。ボインをたっぷり犯してほしんだろ。
バージンのくせして!!遠慮しないで、ボインパンパンに張れよ!!!」
「いやーん、はずかしいですわ、ブラジャーを男のひとに見られるなんて、
そんなに見ないで」金藤珠紀、清いブラジャーに包まれたボインを
プルンプルンと突き出して、男のいやらしい視線を愉しむ。
下品に笑いながら、「田舎の芋娘のくせに、エロいブラジャーを着けてるな。
精一杯のおしゃれだろ。シマムラで一番高い1、980円のブラジャーだろ。
この芋が!」珠紀「ちがいますぅぅぅ...あなたに捧げるために、
ワコールの15,800円のを買ったんですよぉぉぉ,,,」
「でも、汗臭いんだよ。この芋が!たっぷりボインを触って
もらいたいんだろ。ボインをたっぷり揉んでほしんだろ。ボインをたっぷり犯してほしんだろ。それなら、お前の張りのあるボイン、パンパンに突き出せよ!」
21名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:07:48 ID:W0cF4QmB
男は、小柄美人・金藤珠紀のピチピチボインを味わえる快楽を想像して、思う存分興奮している。「珠、お前のボイン、たっぷり耕してやる。遠慮しないでバージンのフェロモンいっぱい出せ。甘いエキス全部吸い取ってやるから」
椅子に座り自分の前に珠紀を立たせる。ヘソとウエスト攻めだ。「珠、お前のヘソ、たっぷり舐めてやる。遠慮しないでバージンのフェロモンいっぱい出せ。甘いエキス全部吸い取ってやるから」
ヘソに指を入れてたちまちバージンネーブルを奪う。
続いてヘソに舌を入れてチロチロ舐め、ツバをベットリ溜めていく。「いやーん、はずかしいですぅ〜、ですが、すごい気持ちいいですわぁ〜〜」珠紀、大いに、悶え楽しんでいる。、ヘソに指を入れたり舌を入れたり、たっぷりヘソを犯す。

生ヘソに指を入れたり舌を入れたり、たっぷり生ヘソを犯す。「珠、お前のヘソ、なかなかいい味だ。田舎の芋娘のくせにいい味してる。バージンのフェロモンいっぱい出せ。甘いエキス全部吸い取ってやるから」
ヘソに舌を入れたまま、生ウエストのくびれを両手で摑んで、金藤珠紀に揺するように命じる。「ウエストを揺すれ!ぶっといウエストに括れつくれ」ウエストの括れをキュリキュリ揺する金藤珠紀がすごく健気だ。金藤珠紀、アンアン悶えながら、男の舌の動きを愉しむ。
キュリキュリキュリ...珠紀のウエストがくねる。ウエストとはいえ、並の女の生ボイン以上の快楽だ。
22名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:44:04 ID:W0cF4QmB
珠紀大いに悶える。「ハァーン!超シアワセッ!でも、、...1回きりなんてェエエ、
いや〜ん!!!結婚してくださいぃぃ...」
「馬〜鹿。お前みたいなバカ女、臭い。お前のボインなんか、臭い!!!お前なんか、
俺様にボインを触ってもらえるなんて、ありがたく思え!お前の臭いボインなんかキモいん
だよ。臭キモいボインをパンパンに張れよ!!!」
23名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:53:00 ID:W0cF4QmB
珠紀「はい...プルンプルンプルンプルン...プルーン、ムチッ!
プルーン、ムチッ!(男の命じるままブラボインを揺する)」
男「臭っ。お前のボイン。きんも〜〜!!!」 」
24名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 02:23:13 ID:GzgHEpQk
なんか一気にひどくなったな
25黒の儀式・19 1/10 :2006/10/21(土) 09:03:20 ID:Z9Tanpav
>>1
スレ立て乙です。前スレからの続き、投下します。


 八月に入り、日差しは格段に強くなっていた。こうして校門の前に立っているだけで、じっとり
と肌が汗ばんでくる。夏真っ盛り、といった感じだ。
 沢渡俊(さわたり・しゅん)は何度目かのため息をついた。
「なにボーっとしてるのよ、俊」
 背後から高飛車な声がする。
 そこに立っていたのは、偉そうに腕組みをした美少女だった。猫を思わせる、気の強そうなツリ
目。活動的なツインテールにした髪形。
 白い夏服に汗がにじみ、下着が透けて見えている。
 意外に胸あるんだな。
 俊の視線は彼女の胸元に釘付けとなった。
 待ち合わせに三十分も遅れたくせに、彼女はお待たせ、の一言すら言わなかった。
「はい、これ持って」
 高円寺里佳(こうえんじ・りか)は当然のような口調で俊にカバンを押し付けてくる。俊は反射
的にそのカバンをうやうやしく捧げ持った。
 ほとんど奴隷と女王様のような状態だ。周囲がくすくすと笑っている。
 さすがに恥ずかしくなって、やっぱり自分で持ちなよ、と抗議すると、
「あなたは私の言うとおりにしてればいいのっ。キリキリ働いてよねっ」
 たちまち里佳の逆鱗に触れた。美人が怒ると迫力がある。
 俊は完全に気圧されて、それ以上の抗議を諦めた。
「はあ、人使いが荒いなー……」
 こっそりとため息をつく。言って分かるとは思わないが、ワガママお姫様、そのままの性格だ。
 里佳は一学年上の二年生だ。彼女は俊の姉の友人で、たまたま姉が里佳を家に連れてきたのが俊
との出会いだった。
 一目ぼれ、という奴だった。
 里佳にはちゃんと告白したわけではない。いまだに友達以上恋人未満程度の関係だ。キツめの性
格に振り回されることも多く、彼女と一緒にいるのは大変ではあるが、俊にとっては幸せな時間だ
った。
 と、
「今度、花火大会があるの。一緒に行かない?」
 里佳が唐突に言った。
26黒の儀式・19 2/10 :2006/10/21(土) 09:04:07 ID:Z9Tanpav

「えっ」
 里佳が、僕を誘ってくれてる。
 俊の脈拍が一気に跳ね上がった。
「あ、あの、僕と二人で……?」
「勘違いしないでよねっ。グループよ、グループっ。五人くらいで行くのっ。
 あんたなんか、ただの人数あわせなんだからっ」
 なぜか顔を真っ赤にして里佳が力説する。
「べ、べつに、あんたの事なんか好きなんかじゃないからね! 勘違いしないでよっ」
「い、いや、そこまで自惚れてないけど……」
「この私が誘ってあげてんのよ、返事はっ?」
 里佳はさらに顔を真っ赤にした。
「行くよ。行くに決まってるだろ」
「よろしい」
 里佳は腕組みしてふんぞり返った。
 無意味に偉そうな態度だ。まあ、里佳らしいと言えばらしいが。
(……だけど、花火大会か。ってことは里佳さんも浴衣で来るのかな)
 合わせ目からのぞく胸の谷間。白い素肌。かきあげた後ろ髪からうなじのライン。
 里佳の浴衣姿を想像し、思わず口元が緩んでしまう。
「ん、何笑ってんのよ」
「え、あ、いや……」
「もしかして私の浴衣姿想像してたんじゃないでしょうね。やらしーんだから」
 里佳が不審げに彼を見る。俊は思わず顔を赤らめた。
 と、
「あれ、何かしら」
 里佳が屋上を指差した。
 いくつかの人影が見える。
 白っぽい肢体。服を着ていないようにも見える。
 まさか……
 俊は眉をひそめる。最近、屋上でエッチをしている生徒がいる、とまことしやかな噂が流れてい
るのだ。
「行くわよ」
 里佳はツインテールの髪の毛をひるがえして、いきなり駆け出した。
「あ、あの、里佳さん?」
「あんたもついてきなさい」
 好奇心旺盛と言うかなんというか……俊はまたもため息をつく。こっちは振り回されっぱなしだ。
「そういうの出歯亀っていうんじゃない」
27黒の儀式・19 3/10 :2006/10/21(土) 09:04:51 ID:Z9Tanpav

「うるさいなっ。風紀委員として校内の風紀を守りたいだけよ」
「都合のいいときだけ風紀委員か……」
「なんか言った?」
「あ、いえっ、何でもないですっ」
 里佳の視線に不穏なものを感じ、俊は慌てて手を振った。
 ──彼女に逆らうとロクなことがないのだ。


        *


 工藤寿夫(くどう・ひさお)は不良仲間二人と屋上でタバコをふかしていた。
 時刻はすでに放課後だ。三人とも部活をやっておらずこのまま帰宅してもかまわないのだが、家
に帰ったところで特にやることもない。こうして何をするでもなく、屋上で駄弁っているほうがま
だマシだ。
「佐伯姫菜(さえき・ひめな)か。うちのクラスの連中も騒いでたな」
「ヤりてえよな。絶対処女だぜ、処女」
 無人の屋上で三人が話題にしているのは、一ヶ月ほど前に転校してきた三年の女子生徒のことだ
った。学年が違うため、まだ彼女の姿を直接見たことはない。だが噂によると、美少女の多い黒儀
式高校の中でも一、二を争うほどの美貌だという。
「三人で襲っちまうか? 俺らが姫菜チャンの初めての男になろうぜ」
「バーカ、処女なんて痛がるばっかで面白くねーよ。この間の女だって……」
「クスリがあれば一発だろ。処女だろうがヤリマンだろうが、バカみてーにヨガりがやるからな」
 千葉巧(ちば・たくみ)が言った。三人の共通点は肥満体型というところだが、金髪の工藤と違
って、彼は肩口の辺りまで髪の毛を伸ばしている。美形にはほど遠い顔立ちのため、全く似合って
いなかった。秋葉原辺りに行けば、いくらでもいそうなオタクそのもののルックスだ。
「初めてといやあ、工藤の初エッチの相手って中学のときの女教師だろ? やっぱ女教師属性あん
のか」
「……センコーなんてみんな牝豚だ。どいつもこいつも生徒に対して色目使いやがる。男に飢えて
やがんだよ、けっ」
 工藤は苦々しく顔をしかめた。
 彼は『工藤総合病院』の病院長のひとり息子として生まれた。生まれと育ちのせいで、幼いころ
から多くの人間が彼にかしずいてきた。
 自分は選ばれた人間だ、と工藤自身も思っている。人間は平等ではない。生まれたときからすで
に不平等で、選ばれた人間である自分は何をやっても許される。
 それが工藤寿夫という少年の価値観だった。
28黒の儀式・19 4/10 :2006/10/21(土) 09:05:30 ID:Z9Tanpav

 事実、今まで好き勝手に生きてきたし、暴力沙汰や強姦沙汰など数え切れないくらいにある。そ
して大きな事件を起こすたびに、父親の金や権力でもみ消してきた。
「ま、誰にでも股開きそうな感じするよなあ、女のセンコーって。男と知り合う機会、ゼンゼンな
さそうだしよおー」
「待て待てお前ら。佐知センセイだけは別だ」
 千葉が強硬に出張する。
 平松佐知は三年の担当教師なのだが、童顔の可愛らしい顔だちのせいか、一年や二年の男子生徒
にも人気が高い。
「あのロリ顔と中学生みたいなお子ちゃま体型がそそるんじゃねえかよ」
 千葉の話では、名前は忘れたがとあるアニメキャラとよく似ているのだそうだ。
 オタク趣味丸出しだな、と工藤はため息をつく。
「平松かよ。マニアックな趣味してやがるな……」
「平松なら最近、社会の上野と付き合いはじめたって噂だぜぇ」
 半田太一(はんだ・たいち)がスナック菓子を頬張りながら言った。
 ドレッドヘアが特徴的な少年だ。始終お菓子を食べてるせいか、三人の中で一番のデブだった。
「お、俺は信じねーぞ。佐知先生はまだ処女に決まってる」
 千葉が真っ赤な顔で力説する。
「処女にこだわるよな、お前らも」
 工藤自身は女性の処女性というものをほとんど信じていなかった。処女など痛がるだけで、実際
には大して気持ちよくもないことが多い。
 やるなら、ある程度開発された女体に限る。そう考えて、二ヶ月ほど前から彼らの肉奴隷となっ
ている少女のことを思い出す。
「なんかヤりたくなってきたな。また、陽子でも呼ぶか」
「俺は片瀬がいいな」
「理沙か。あいつは妊娠三ヶ月目だろ。そろそろ堕ろさなきゃヤバいんじゃねえか?」
「俺はボテ腹趣味はねえよ。呼ぶのは陽子でいいだろ」
 工藤は携帯電話でその少女──相原陽子(あいはら・ようこ)を呼び出した。
 電話に出た陽子は一瞬、躊躇する様子を見せた。どうやらケンジ君とかいう彼氏と一緒にいたよ
うだ。
 だが彼女の都合など知ったことではない。
「いいから来い。彼氏に俺らのことをバラされたいのか」
 そう脅しつけると、陽子はおとなしく屋上までやって来た。
 ゆるくウェーブのかかったロングヘアとヘアバンドが特徴的な美少女だった。眉がきりっとして
いて意志の強そうな印象を受ける。これだけの美少女なら男は放っておかないだろう。まあ、実際
陽子は彼氏持ちなわけだが。
29黒の儀式・19 5/10 :2006/10/21(土) 09:06:07 ID:Z9Tanpav

 本人に自己申告させたスリーサイズは上から92、59、93。高校一年生にしてFカップとい
うグラビアアイドル並みの巨乳を誇っている。おまけにスカート丈もぎりぎりまで短くしていて、
その下からのぞく白い素足が艶かしい。
 もともと彼女はこの学校の教師である毒島(ぶすじま)が手をつけた女だった。工藤は毒島と交
渉し、まだ本格的に流通していない新型レイプドラッグ『ハレイション』を彼に横流しすることと
引き換えに、陽子を手に入れたのだ。
(ま、ハレイション一パックを渡すくらいの価値はあったかな)
「そうだ、スカートをまくれよ、陽子」
 工藤がふと、あることを思いついた。
「えっ? あ、はい……」
 陽子は一瞬だけ躊躇した様子を見せた。が、すぐにプリーツスカートを両手でまくり上げる。薄
青色の下着から、締まった白い腹部までが丸見えになった。
 工藤は油性ペンを取り出すと、むき出しになった腹部にある単語を書き込んだ。

『精液便所』
『使用済み中古女』

 さらに腹部から性器に向かって、何本もの矢印を書き加えてやる。工藤たちがいつでも使える肉
穴の表示だ。
「ひ、ひどい……」
 さすがにこれは屈辱だったのか、陽子は激しく肩を震わせた。工藤はさらにナイフでショーツを
切り裂き、むしりとる。スカートも無理やり脱がせると、セーラー服の上衣だけを身につけ、陽子
は下半身丸出しとなった。
「こんな余計なモンいらねえだろ。今日はノーパンで過ごせよ、陽子」
 工藤はショーツの残骸を踏みつけ、陽子の顎をつかむ。彼女の顔を正面からのぞきこむと、瞳に
悔しげな光が浮かんでいた。
「あの、でも今日はケンジ君と一緒に夕食を……」
「なら、なおさらこんなもんいらねえだろ。ケンジ君とハメハメするのに邪魔なだけだぜ」
「そんな! 彼とはまだ──」
 陽子が顔を赤くして抗議する。すでに工藤たちと何度も肌を重ねているとはいえ、こういう純粋
な反応を見ると、まだ初心な少女なのだと思い起こさせる。
「ん、なんだ、まだヤってねえのかよ。付き合って何ヶ月になるんだ?」
「三ヶ月……です」
「奥手なカップルだねえ。ま、おかげで俺たちがケンジ君より先にお前をいただいちまったわけだ
が」
「うっ……」
30黒の儀式・19 6/10 :2006/10/21(土) 09:06:52 ID:Z9Tanpav

「恋人がこんなヤリマンだと知ったら、ケンジ君はどう思うかな」
「か、彼には……彼にだけは言わないで!」
 陽子は必死な形相で彼らの足元にひざまずいた。
「おいおい、そんなに俺らのチ○ポがほしいのかよ」
「牝豚だな、まったく」
 千葉がジッパーをおろし、すでに十分勃起した肉棒を露出させる。
「今日は俺が一番手をもらうぜ。おら、陽子、しゃぶれよ」
「んぐぐぐ……」
 陽子は千葉のペニスにむしゃぶりついた。
「しゃぶりながらオナニーしろよ」
「んっ!?」
 陽子は右手を股間に伸ばした。秘唇を指で圧迫するようにさすりながら、クリトリスを刺激する。
もう一方の手で制服越しに乳房を強くもんだ。粘膜に近い部分に触れたのか、ちゅぷ、とかすかに
湿った音がする。陽子は明らかに濡れているようだ。
「おらっ、出すぞ! しっかり飲み干せよ」
 千葉が陽子の口に突っ込んだまま、ぶるぶると腰を揺する。
「ンッ、ンンッ!」
 ごくり、と喉を鳴らして、陽子は千葉が放った精液を一滴残らず飲み込んだ。
「もうグチョグチョじゃねえか。俺らにヤられるのを期待してたのか?」
「そ、そんな……」
「性欲旺盛だよなあー。この間みたいに金とって、他の連中にもヤらせるか? ん?」
「いっそのこと愛しのケンジ君の目の前で……」
「! い、嫌です、ケンジ君にだけは言わないで!」
 陽子が真っ青な顔で絶叫する。
「秘密にしてくれるなら、あたし、何でもしますから──
 誰とでも寝ますから! だからお願い!」
「ひゃはははは。『誰とでも寝ますから』か? 骨の髄まで肉便器だよなあ、お前」
「あたしのこと、好きにしていいですから。アソコでもお尻の中でも好きな場所に入れていいから、
だからケンジ君にだけは秘密にして!
 こんなことが知られたら、あたし、生きていけない……」
 陽子は全裸になってすすり泣く。
「おら、泣いてんじゃねーよ。とっととケツ出せ、ケツ。おら」
「は、はい……」
 陽子は落下防止用のフェンスに両手をかけ、豊かなヒップを突き出した。ボリュームのある乳房
がぷるん、と揺れる。高校一年生にしては成熟した女体だ。瑞々しい性器が目の前にあった。
31黒の儀式・19 7/10 :2006/10/21(土) 09:07:25 ID:Z9Tanpav

「へっ、マ○コがぱっくり開いてるな。すっかりガバガバだぜ」
 扇情的な眺めに工藤は思わず勃起してしまう。
「彼氏に見られたら、処女じゃないのが一発でバレるんじゃねえか」
「えっ、そんな……」
 陽子はショックを受けたような顔だ。彼氏の前では清楚な女の振りをしたいのだろうか。すでに
工藤たちに何度も体を奪われているくせに……
 やはり女は牝豚だ。
「女なんて突っ込んじまえば皆同じだからな」
 工藤はそう吐き捨ててジッパーをおろし、いきり立ったモノを秘孔にあてがった。分泌された愛
液の、ぬめぬめとした感触が亀頭に伝わる。
「んっ!」
 工藤が下腹に力をこめて腰を押し進めた。ずぶっ、と大した抵抗も見せずに、ペニスが根元まで
差し込まれる。
「ああっ!」
 柄もとまで貫かれると美貌が一瞬、屈辱に歪んだ。
 初めて犯したときはまだキツさが際立った性器だったが、今では蕩けるように柔らかく、それで
いて心地よく男のモノを締め付けてくる。理想的な名器になりつつあった。
(毒島からのお下がりってのが気に食わねえが、こいつは掘り出し物かもしれねえな)
 工藤はだらしなく顔を緩めると、猛烈な勢いで腰を振り始めた。根元まで埋め込んだ肉棒を膣か
ら外れそうな勢いで引き抜き、ふたたび膣肉を押し開いて陽子の中心を貫く。豪快なグラインドに
陽子の嬌声が大きくなった。
「おらっ、腰振れよ」
 タバコをくわえたまま、工藤は陽子の細い腰を引き寄せた。
「あっ、もっとゆっくり……」
「うるせえ」
 工藤は背後から豊満なバストを鷲掴みにした。量感のある乳房の感触を楽しみつつ、力強く腰を
押し込んでいく。白い裸身が身悶えする。
「あ、イイ感じ……イイ感じだわ」
 感じ出したのか、陽子はうっとりとした様子でつぶやいた。
 工藤はその間にも抽送の動きは緩めない。大きく腰をグラインドさせて、ぺたんぺたん、とたた
きつけていく。
「動きが早くなってきたわ。出そうなの?」
 陽子がふいに、別人のように妖艶な声でたずねた。おんなの、声だった。
 工藤はわずかに戸惑いながら、
「えっ? ああ、もうすぐだぜ……」
32黒の儀式・19 8/10 :2006/10/21(土) 09:08:02 ID:Z9Tanpav

「中に、出して、いいわよ」
 陽子が息をはずませる。白い下腹部はしっとりと汗ばみ、薔薇色に染まっている。
「お願い、私の便器オマ○コに、ザーメンをたくさん出して!」
「へっ、自分から中出しをリクエストかよ」
「だって、そのほうが気持ちいいから」
「じゃあ遠慮なくイクぜ」
 動きのピッチを上げると、一気に射精感が込み上げた。
「んっ、くぅっ!」
 ペニスを根元まで押し込み、陽子の最深部にドクドクと熱いものを注ぎ込む。子宮が精液で満た
されるのを感じたのか、陽子は顔を真っ赤にして歓声をあげた。
「あ、熱っ……いっぱい出てる……はぁぁぁぁ、イクぅっ……!」
「へっ、こいつ完全にイッちまいやがった」
 工藤はぶるぶると腰を揺すって、最後の一滴まで女体の中に出しきった。満足して肉棒を抜き取
ると、ぽっかりと開いた秘穴から精液が垂れ落ちた。
「ふう、凄かった……」
 陽子は力尽きたようにフェンスから手を離し、その場に座り込む。
『精液便所』、『使用済み中古女』と書かれた下腹部が白く濁った体液で染まっていた。秘孔に収ま
りきらなかった精液がこぼれ落ち、床に小さな池を作る。
「後でマ○コの中洗っとけよ。二十四時間以内なら妊娠を防げるからよ」
 工藤がタバコの煙を吐き出した。
 膣内洗浄をすれば避妊効果があるなど、もちろんデタラメだ。だが病院長の息子という工藤の肩
書きのせいか、意外にあっさりと陽子はこの教えを信じたのだった。まあ、そうでもなければ、い
くら気持ちいいいからといって自分から中出しをリクエストしたりはしないだろうが。
 この二ヶ月というもの、工藤たち三人は数え切れないほど陽子に中出ししてきたが、そのたびに
彼女は律儀にこの教えを守っているらしい。
 何の効果もないというのに。
「そうだ、陽子。お前、生理が遅れてるって言ってたよな」
「はい、今月はまだ……」
「ま、ちゃんと膣内洗浄さえしとけば大丈夫だからよ。お前だってその年で腹ボテは嫌だろ」
「は、はい……」
 陽子が素直にうなずく。
 もしかしたら妊娠しているのかもしれないが、工藤の知ったことではなかった。いざとなれば堕
胎手術くらい、工藤総合病院を動かせば何とでもなる。
33黒の儀式・19 9/10 :2006/10/21(土) 09:08:34 ID:Z9Tanpav

「おい、今度は俺だ。もう一発イクぞ」
 まだ秘孔から精液を垂れ流している彼女に、今度は半田が挑みかかった。陽子は貪欲に腰をくね
らせ、男を迎え入れていく。ぶじゅ、と濁った音がして、半田の分身が陽子を貫いた。
「動くぞ」
 正常位の態勢で激しく息を吐き出し、半田がピストン運動を開始した。陽子の両脚を脇に抱え、
ぬちゅっ、ぬちゅっ、と肉棒を打ち込んでいく。
「あっ、はぁっ、気持ちイイ……」
 陽子は両目を閉じて気持ちよさそうにうめいた。この二カ月間何度も体を重ねたことで、陽子の
性感はかなり開発されたようだ。
「へへへ、すっかりイキやすくなったよな、陽子は。俺はまだ軽く動いただけだってのに」
 半田は調子に乗ってさらに腰をたたきつけていった。
「はあ、はあ、はあ……だめ、またイキそうっ……!」
 陽子が呼吸を大きくはずませると、半田は腰の動きを一気に加速させた。痺れるような射精感が
腰のあたりに駆け登ってくる。
「ううっ、くっ、出るッ……!」
「いいよ、中に出して! 熱いの中でください!」
 二人の体が折り重なり、びくんびくん、と下半身が震えた。半田が陽子の膣にドクドクと射精し
ている。
「ああーっ……!」
 半田が胎内でイッたことを感じ取ったのか、陽子は嬉しそうに歓声を上げた。
(へっ、牝豚が)
 浅ましく腰を振る美少女を、工藤は心の中で侮蔑する。
 ぶるぶると腰を揺すり、半田はゆっくりと体を起こした。ペニスを引き抜くと、膣孔の縁から、
ごぽり、と白い愛液があふれ出す。
 陽子の、欲情の跡だった。
 ……と、そのときだった。
「な、何をしているの、あなたたち」
 甲高い声とともに、ツインテールの髪を揺らして一人の少女が駆けてくる。
「誰だ」
「やだ、丸出しじゃない!」
 少女は顔を真っ赤にして叫んだ。彼女の視線の先には、だらりと垂れ下がった半田の肉茎がある。
「き、汚らしいモノしまってよ。あー、もうっ」
「く……」
 さすがの半田も赤面してズボンを上げ、己のモノをしまった。
34黒の儀式・19 10/10 :2006/10/21(土) 09:09:07 ID:Z9Tanpav

「誰だ、お前」
 工藤があらためてたずねる。
「だ、誰だっていいでしょ! それより屋上でこんなことする場所じゃないわよ」
「俺らの勝手だろ」
「勝手じゃないわ。風紀委員としては見過ごせないのよねっ」
 少女が工藤たちをにらみつける。学内でも札付きの不良三人組を前にして、一歩もひるむ様子を
見せない。
 彼女の度胸に工藤は少し感心した。
 ……正直言って、腰ぎんちゃくの千葉や半田よりも根性が座っている。
「もしかして強姦じゃないでしょうね。だとしたら犯罪よ」
「気の強い女だ。てめえもヤられてえのか、コラ」
 工藤はふーっとタバコの煙を吹きかけた。
 彼女は一瞬びくっと体を震わせる。
「本当にヤッちまうか」
 工藤が目配せすると千葉と半田が左右からにじりよった。
 少女はゆっくりと後ずさる。
 よく見ると陽子に負けず劣らずの美少女だった。猫を思わせる、気の強そうなツリ目。活動的な
ツインテールにした髪形。
 セーラー服の上からでも豊かな胸やきゅっと締まった腰のラインがよく分かる。
(美味しそうな獲物じゃねえか)
 工藤はひそかに舌なめずりをした。
35名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 16:00:03 ID:T+vXDyHg
ツンデレ━━━(゜∀゜)キター━━!!
36名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 18:28:56 ID:4OgXx6R3
GJ
陽子は肉便器っぷりにますます磨きをかけてるな。
37名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 00:57:38 ID:VYEmcuHQ
ぐっは
38名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 10:23:16 ID:tWqM+BzC
これをGJ以外に何と言えと?
39名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:22:49 ID:phhxxTEW
40名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:55:32 ID:vKSYcXuu
ちょwww絵柄に差がありすぎwww

GJ
41名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 02:46:24 ID:GGz0QYew
神を見た。

一体全体どうしてくれるのよ!
そんなことされたら漫画で読みたくて読みたくてもう夜も眠れないじゃない!
責任、とりなさいよね!
ぐ、GJなんて、思ってないんだからっ!
42名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 03:04:53 ID:VsyB9i5+
か、神だ……

この理沙がトイレの中で処女奪われたり、同級生の前で毒島に犯されたり、デブ
三人組にリンカーンされてるところも見てぇ
43名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 09:37:38 ID:rPfML7ot
>>39
すげぇ、プロの方ですか!!!
44名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 11:24:14 ID:vVSgkYi3
あぁ・・・神様、一生のお願いです。
星野なるみも描いてください。
45名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 11:27:45 ID:uglc9JMe
ガンパレードオーケストラ緑の章だと…

英吏×エステル

という事ですか?
46名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 13:58:02 ID:cNcxNKh9
http://xxxxx.dyndns.tv/~nadesiko/upup/link.php?id=1115
ここまでの分まとめてみた 2 -- 715kb
47女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:17:04 ID:VsyB9i5+

 全部で9レス分。>>8->>16の続きです。



 私は加藤朋美(ともみ)。今年の秋に二十歳になったばかりの大学二年生です。
 私は高校のときにも部活でやっていたバドミントンを大学でもやろうと思い、バドミントンサー
クルに所属しています。といっても体育会系の厳しいところではなく、趣味でバドミントンを楽し
み、その後にはコンパをしたり、カラオケをしたり……とアットホームな雰囲気のサークルです。

 今日は、私が体験したちょっとエッチな出来事をお話します。

 ある日のこと、練習後に他大学の学生と合コンをすることになりました。
 サークルの先輩が他大学の人と付き合っていて、そのツテでコンパをすることになったのです。
メンバーが足りないから、と私も誘われました。

 私にとっては生まれて初めての合コンでした。
 小さな飲み屋の一室を貸しきって、某大学の男の子たち三人と、私たちバドミントンサークルの
三人とで合コンが始まりました。
 やがてお酒が回るに連れ、みんな開放的に話し出し、

「この子ねぇ、いまだに処女なんだよ。すっごい奥手で男の人と手もつないだことないの」

 と、その先輩……恭子さんが、からかい半分に私のことを指さしました。

「やめてください、恭子さん。恥ずかしい……」

 私は照れ気味に手を振り払いました。

「へえ、処女なの」
「いまどき珍しいね」
「カワイイ顔してるのに」

 男性陣から一斉に好奇の目が集まりました。
 私は、眼鏡をかけていて、年の割にあどけない顔だちだとよく言われます。長く伸ばした髪をお
さげにしていて、髪の毛は染めていないので真っ黒です。胸は……たぶん、平均より大きいほうだ
と思います。今つけている下着のカップ数はEで、身長は百六十センチの後半です。
48女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:17:40 ID:VsyB9i5+

 二十歳を越えて男性経験が全くないというのは、私のひそかなコンプレックスでした。周囲の友
人は半分以上がバージンを卒業しています。
 いえ、もしかしたら未だに処女なのは私だけかもしれません。
 以前、一人の友人にそのことを打ち明けたら、

「えっ、朋美ってエッチしたことないの? やだ、ダサいなぁ」

 と、思いっきり見下されたような顔をされたことがあります。
 私は恥ずかしくなって、話をはぐらかそうとしましたが、上手く言葉が出てきませんでした。も
ともと私は人見知り気味で、他人と会話をするのは得意じゃないんです。

「ごめんごめん、暗くならないでよ、朋美」
「あ、いえ、その……」
「あ、ちなみに私は経験人数五人でーす」
「えー、結構ヤリマン」
「ヤリマンとはなによ。恋愛経験が豊富なだけなんだから」
「悪い悪い」

 恭子さんは完全にその場の空気になじんでいました。
 派手な容貌の美人で、彼氏がいるにもかかわらず、他の男の人としょっちゅう合コンをしている
人です。二股、三股をかけているという噂があり、彼女を見ているとその噂もたぶん本当なんだろ
うなあ……とうなずけました。

 初対面の男の人相手でも気さくに話せて、けっこう際どい下ネタも平気で飛ばしています。それ
でいて決して下品な感じはせず、明るく、とても女性らしいのです。



 ──やがて合コンはお開きになり、彼らのうちの一人……阿部くんという男の子のアパートで二
次会をすることになりました。私と恭子さんは三人の男の子と同行し、もう一人の女の子は用事が
あるからと先に帰ってしまいました。
 十二畳という大学生にしては広めのアパートで、私たち五人は二次会を始めました。やがて宴た
けなわとなり、王様ゲームをやろうという流れになりました。
49女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:18:17 ID:VsyB9i5+

「王様ゲ〜ム」

 ブサイクな顔の阿部くんが音頭を取ります。私はあまり気が進みませんでしたが、断れるような
雰囲気でもなく、順番でクジを引かされました。
 王様になったのは、そのブサイクな彼でした。

「じゃあ、三番と五番がキスをする。三番はだれ?」
「あ、俺、俺」

 三人の中で一番カッコいい男の人でした。名前は井上くんといったはずです。

「五番は?」
「あ……」

 私は思わず声を上げました。

「朋美ちゃんだね」
「ささ、ブチューっと」
「え、でも……どうしよう……」

 私はクジを握り締めたまま、困り果ててしまいました。今まで男の人と付き合ったことがなく、
もちろんキスも未経験です。いくらなんでもこんな展開で初キスを経験したくはありませんでした。
 初めてのキスは、やっぱり本当に好きになった人としたい……こんな罰ゲームのような初キスは
嫌でした。
 助けを求めて恭子さんに視線をやります。

「ほら、ゲームなんだから王様の命令に従わないと。キスくらい、どうってことないでしょ」

 ……恭子さんは助けてくれませんでした。
 裏切られたような気持ちで、私は大きく目を見開きました。
 と、いきなり井上くんの顔が接近してきます。強い力で抱きすくめられたかと思うと、間髪いれ
ずにキスされてしまいました。
50女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:19:35 ID:VsyB9i5+

「きゃぁっ……んっ……!」

 私のファーストキスがあっけなく奪われた瞬間でした。一瞬、自分の身に何が起きているのか分
からず、頭がパニックになりました。
 彼の唇と触れ合っている部分が小刻みに震えているのが分かります。

「ん……」

 唇をぴったりと塞がれて呼吸ができず、私は小鼻をふくらませて喘ぎました。そうして唇を奪わ
れていると、突然、生暖かな舌がヌルッと入ってきました。舌先で軽く口の中を舐めまわされると、
私は驚きに目を見開いて彼を見つめました。
 井上くんがわずかに唇を離して、訝しげにたずねます。

「あれ? もしかして本当にキスするのも初めて?」
「……はい」

 私は消え入りそうな声でうなずきました。初キスのショックと恥ずかしさで体中がカーッと熱く
なっていました。
 かなり酔っていたのと、相手がイケメンだったせいもあってか、初めてのキスを奪われたにもか
かわらず、あまり思考が働きません。

(忘れよう、忘れるんだ……今のはただのゲームなんだし)

 そう思って無理やり自分を納得させました。
 もちろん初キスは大好きな人に捧げたい、という思いは持っていましたが、いまさら仕方がない
ことでした。初めての相手がカッコいい男の人だったことが、せめてもの慰めです。

 その後も男同士や女同士でキスしたり、服の上から胸を揉んだりと盛り上がっていき、王様の命
令もどんどんとエスカレートしていきます。


 ──とうとう王様の命令で私と阿部くんがセックスをする、ということになりました。
51女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:20:08 ID:VsyB9i5+

「この子、経験ないの。みんなで初体験を手伝ってあげましょう」

 恭子さんが私を指し示すと、部屋の中に歓声が上がりました。私の心臓は異様なほど高鳴りまし
た。

「待って。いくらなんでもそんなこと……」

 そう思いますが、抵抗できる空気ではありませんでした。
 アルコールが完全にみんなの心を狂わせていたのかもしれません。いくらノリのいい大学生とは
いえ、素面であれば決してしないような行動を、みんな平然としています。
 まるで妖しい宗教団体のような……理性も禁忌もない異様な雰囲気でした。

「いいから、いいから。その年で処女なんてカッコ悪いでしょ」

 恭子さんに促され、私は部屋の中央まで歩かされました。

「だけど、私……」

 戸惑う私に構わず、彼ら……ブサイクな阿部くん、イケメンの井上くん、そしてデブの柳田くん
の三人の手がいっせいに伸びてきます。
 ソファから床に投げ出され、破かんばかりの勢いで服が剥ぎ取られていきます。手も足も押さえ
付けられ、一切の身動きを封じられると、ものの数分で、私を覆う物は全て取り去られました。
 男たちに無防備にされた体を囲まれる恐怖で、心臓が早鐘を打っていました。

「あら、けっこういい体してるじゃない。処女だなんて勿体ないわよ」

 じろじろと裸を見られて、私は赤面しました。

「へえ、おとなしそうな顔してるくせに、下はけっこう毛深いな」
「やっ……」

 阿部くんが大股開きにさせられた私の下腹部をじろじろと覗き込みました。ブサイクな顔は鼻息
も荒く、興奮からか真っ赤に染まっています。
52女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:21:05 ID:VsyB9i5+

「まあ、処女なのにいきなり人前でセックスするなんて無理かもね。じゃあ、まずは私が実演して
あげるわ。だれか来てよ」

 恭子さんは自分も服を脱ぎ捨てました。
 スレンダーな体型で小ぶりな乳房がぷるんと揺れています。バドミントンで鍛えられた肢体はす
らりとして、無駄な贅肉がまったくありません。
 腰からお尻にかけては見事なほどくびれていて、いやらしい曲線を描いています。
 男の子たちがごくり、と息を飲んでいるのが分かりました。

「うわ、エッチな体してるよな」
「俺、勃ってきちゃった……」
「ありがと。さ、誰からでもいいわよ」

 恭子さんは私のすぐ側で寝転がると、男の人を迎え入れるように大股を広げました。あまりの開
けっ広げな態度に、見ていた私のほうが恥ずかしくなります。

 三人の男はいっせいに服を脱ぎだしました。
 生まれて初めて目にする男性のヌード……その股間にあるものは想像以上にグロテスクでした。
他の二人を押しのけるように、デブの柳田くんが恭子さんにのしかかりました。

 犬のように四つん這いになり、恭子さんの局部に顔をうずめます。ぴちゃ、ぴちゃ、と犬がミル
クを舐めるような音が聞こえてきました。

(嘘、本当にアソコを舐めてるの?)

 相手の性器を口で愛撫するという行為は、エッチなビデオ(私はほとんど見たことがありません
が……)なんかでは普通のことなんだと思います。だけど現実にも同じようなことをするんだとい
うことに軽いショックを覚えました。
 よっぽど気持ちいいのか、恭子さんは何度も喘ぎ声をあげ、体を弓なりに反らせています。

「どう、朋美ちゃんもああいうことしたくなってきたでしょ」

 いつの間にか隣に来ていた井上くんが、私の耳元でささやきました。
 俳優でも通用しそうな甘いマスクが間近に迫り、私はどぎまぎしてしまいました。
53女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:21:38 ID:VsyB9i5+

「えっと、その……」
「こっちはこっちで始めようよ」

 顎に軽く手を添えたかと思うと、井上くんの唇が覆いかぶさってきました。先ほどに続いて二度
目のキスも奪われてしまいます。
 自然に舌を絡めあい、お互いの唾液を交換しました。

 気持ちいい……キスってこんなに気持ちのいいことなんだ。

 私は唇を離すと、うっとりと彼の顔を見つめました。
 一方の恭子さんも柳田くんの愛撫を受けつつ、ブサイクな阿部くんと抱き合い、熱烈なキスを交
わしていました。
 でっぷりとした体を揺らし、柳田くんが立ち上がります。

「あー、もうガマンできない。マジでやっちゃっていいの?」
「いいわよ、ゲームだもん」

 恭子さんは阿部くんとのキスを中断すると、余裕たっぷりに笑いました。それから強い口調で付
け足します。

「ただしゴムはちゃんと付けてよ。ナマは絶対駄目だからね」
「えー、ナマのほうが気持ちいいんだけど」
「駄目。病気になったり妊娠したらどうするのよ」
「わかったわかった。じゃあゴムつければヤらせてくれるんだな。阿部、コンドーム一個くれよ」
「はいはい」

 阿部くんが柳田くんに四角形のビニールに包まれたものを手渡しました。
 コンドームの実物を見るのも生まれて初めてです。包装を破いて取り出されたそれは、薄いブル
ーでプン、と薬品のような匂いが漂ってきました。

 柳田くんはそそくさとコンドームを装着して、恭子さんに覆いかぶさりました。
 肥満体のでっぷりとしたお腹が、恭子さんのスレンダーな体に乗っかっている光景は奇妙にエロ
ティックなものでした。
54女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:22:39 ID:VsyB9i5+

 柳田くんは無言で張り詰めたものをあてがい、ぐっと体重をかけて押し込みます。くちゅ、と小
さく湿った音を立てて、股間の中心部に赤黒いものが沈み込みます。
 根元まで滑らかに埋め込まれると、彼女が私の方を向いてにっこりと微笑みました。

「どう、直接見るのは初めてでしょ? 男の人のアレってこんな風にアソコに入るのよ」

 私の目はその部分にくぎ付けになりました。
 狭い膣口がゴムのように伸び広がり、男性の象徴を飲み込んでいます。
 初めて目にする男女の結合する姿──私は息を詰めて、その光景を見つめていました。

「うお、すげえ締まる」
「動いていいわよ」

 恭子さんが言うと、柳田くんはピストン運動を開始しました。若い粘膜を勢いよくえぐられて、
恭子さんの息が弾みます。
 息を荒くした彼は、恭子さんの小ぶりな膨らみをギュッとつかみながら、ツンと立った乳首を指
でつまんだりしています。

 力強い律動で、ギシ、ギシ、と床が軋みました。
 肥満体だけに、そのピストン運動には迫力がありました。恭子さんはほとんど暴漢にレイプされ
ているみたいに見えました。

「う、もう出そうだ」

 彼女の膣がよほど気持ちいいのか、柳田くんの顔がたちまち真っ赤になりました。恭子さんの両
脚を抱え込むと、ぶるぶると脂肪のたっぷりとついたお尻を震わせます。

 やがて恭子さんから太った体が離れると、ぬぷ、とペニスの外れる小さな音がしました。
 柳田くんは下半身に手をやり、コンドームを取り外します。薄いブルーのコンドームは彼の放出
した体液で真っ白に染まっていました。

「ふう、気持ちよかった」
「なんだ、もう出しちゃったの?」
55女子大生告白手記風その3:2006/10/23(月) 16:23:17 ID:VsyB9i5+

 恭子さんが上気した顔で体を起こしました。頬がばら色に染まっていて、汗ばんだ肌に髪の毛が
へばりついています。
 うわ、色っぽい……私は思わずため息を漏らしました。

「意外に早いのね」
「しょうがないだろ、二日ぶりなんだから」
「いよいよ、この子の番ね」

 恭子さんが私のほうに向き直りました。
 私の心臓は一気に跳ね上がりました。
 とうとう──初体験をするときが来たのです。


【続く】
56名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 17:11:42 ID:rPfML7ot
生のほうが萌えるんだがw
57名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 20:14:31 ID:AVi4W01J
そうか?俺は生々しくて好みだが。
58名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:04:26 ID:9eA1OFWZ
>>46
みやすいね(゚∀゚)

クオーターなるみ
ttp://vipup.sakura.ne.jp/512kb/src/512kb_4220.gif.html

>>23氏 貧乳きゃらにねちっこい悪戯なんてシチュも読んでみたい!
59名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:43:28 ID:jU3vmb8O
ふたたび神降臨キター━━(・∀・)━━!!

窓ガラスに毒島がへばりついてる……
60名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 07:25:50 ID:+2psAs4/
なるみ可愛いじゃないか……GJです!!

美少女探偵とか、他のキャラもぜひ見てみたいです。
61名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 07:29:26 ID:DO331Fob
まさか絵師までが降臨なされるとは・・・・。
6244:2006/10/26(木) 13:28:01 ID:WA4+3oU1
おぉ!神よ!!ありがとう!!!
二年間ロムってて、初カキコが>>44でした。
だって、あまりの可愛さに我慢できなかったんだよぉ・・・
63黒の儀式・20 1/11:2006/10/27(金) 00:04:40 ID:+2psAs4/

>>39さん、素晴らしいですね。他のヒロインも見てみたいです。
>>45さん、お疲れ様です。見やすいです。

以下、今回投下分です↓



 人けのない屋上で、三人の肥満不良と一人の美少女が対峙していた。
「本当にヤッちまうか」
 工藤が言うと、ツインテールの美少女は不快そうに顔をしかめて言い返す。
「き、汚らしいわねっ。あんたたちみたいなピザ男が私に手を出せるなんて思わないでよ」
「なんだと」
「夏休みに補習を受けさせられてるような落ちこぼれのくせに」
「ぐっ……」
 工藤の隣で千葉が顔をしかめる。頭脳明晰な工藤と違い、千葉や半田は進級ギリギリの点数しか
取れていない。今日とて、彼らは不本意ながらも補習を受けていたのだ。
 工藤はただの付き添いだが。
「気が強いのもたいがいにしておけよ」
 工藤が鋭い眼光を里佳にたたきつける。仲間をコケにされては黙っていられない。
「怖くなんてないわよっ。私には頼もしいナイトがついてるんだから」
「ナイト?」
「──やれやれ、人使いが荒いね」
 扉の向こうから、新たな人影がため息混じりに現れた、
「遅いわよ、俊」
「君がいきなり走り出すからだろ」
「うるさいわね。さあ、俊。とっととやっちゃいなさい」
「里佳さん……他人事だと思って……」
 無責任な野次を飛ばす少女──里佳に、俊が憮然とした顔でつぶやいた。
「戦うのは僕なんだからね」
「うるさいうるさいうるさい。あんたは私の言うこと聞いていればいいんだからね」
「はいはい……」
「なんだ、てめえは」
「里佳さんに手を出すつもりなら相手になるよ」
 俊、と呼ばれた少年が半田を見据える。柔和な容姿の、絵に描いたような美少年。男性モデルの
ようにすらりとした四肢。
64黒の儀式・20 2/11:2006/10/27(金) 00:05:21 ID:bEUDakB3

 ──おまけに飛びっきりの美少女が恋人か。
 正直、デブで容姿にも恵まれていない工藤は、そういった人間を前にするとどうしようもない嫉
妬を覚える。

 メチャクチャにしてやりたい。

 そんなどう猛な気持ちが燃え上がるのだ。
「半田、やっちまえよ」
「一対一でも一対三でもいいよ。どっちにしろ、君らは全員僕に倒される」
 俊は正義の味方然とした口調で言い放った。
「女の尻に敷かれてるようなガキが……ナメてんじゃねーぞ」
 半田がゆらり、と立ち上がる。大食漢だけあって、三人の中でもっとも体重が重く肥満体型なの
は彼だ。
 ドレッドヘアを揺らし、どう猛な咆哮とともに太った体が突進する。見た目からして、巨漢の半
田と細身の俊ではパワー差が圧倒的だ。組み合った瞬間、勝負は決まるだろう。
 工藤がそう思った瞬間、
「君こそ、そんなスローな動きで──なめるな!」
 俊の背からひとすじの軌跡が伸びた。引き締った体が鮮やかにひるがえり、長い足が力強く地面
を蹴る。学生服の剣士が軽やかに舞った。
「かはっ……」
 直後に響いたのは、かすれた苦鳴。そして連続した強烈な打撃音。
 一瞬の後──半田はその場に転がっていた。ぶよぶよと太った体が無様にのたうちまわる。
「威勢のわりに手ごたえがないね」
 俊は涼やかに告げて、竹刀を背中に納めた。息ひとつ乱していない。竹刀で急所を打ち据えられ、
悶絶している半田を冷ややかに見下ろしている。
「あ、あっという間かよ……!」
 美少年剣士の圧巻の戦いぶりに工藤は苦々しい顔をする。離れて観察していたというのに、太刀
筋すら見えなかった。圧倒的な剣速だ。
 こいつ、強い……!
 俊が一年生にして剣道部のエースであることは、噂で聞いたことがあったが、これほどまでのレ
ベルだとは思わなかった。
「今ので分かったでしょ? 私を脅したら俊が承知しないってね。もっとも──」
 なぜか、自分の手柄のように里佳が勝ち誇った。
 ……お前は何にもしてないだろうが。
 工藤は心の中で突っ込みを入れる。
「一年生相手に瞬殺された、なんて知られたら、あなたたちも終わりでしょうけどね」
65黒の儀式・20 3/11:2006/10/27(金) 00:06:43 ID:bEUDakB3

 不良にとって面子はもっとも大事にしなければならないことだ。一年生を相手にあっけなく負け
たなどと知れ渡れば、間違いなく他のグループにナメられる。
 不良としては再起不能だろう。
(どうする──?!)
 工藤は頭をめぐらせる。
 ここで工藤自らが俊をたたきのめせば面子は保たれる。だが、今のすさまじい剣技を見た後では
躊躇してしまう。
 ケンカには自信がある。伊達に黒儀式高校を仕切っているわけではない。
 だが、目の前の少年が相手では確実に勝てるとは限らなかった。そして、もし工藤まで負けたら
一巻の終わりだ。
「お、おい、工藤……」
 千葉が情けない表情で工藤を見つめる。いざとなれば、千葉も半田もしょせん腰ぎんちゃくだっ
た。自分の力で状況を打破しようとする気概がない。苦々しい気持ちで工藤は唇をかみ締めた。
「──いずれ落とし前はつけてやる」
 逡巡の末、いったん退くことを選んだ。
「いくぞ、千葉、半田」
「えっ、いいのかよ」
「今日はここまでだ。陽子、てめえももう帰っていい」
 半田を助け起こし、工藤たちは屋上を後にする。
 と、
「やっぱり、強いわねー。俊」
 背後から歓声にも似た声が聞こえた。
「ったく、いきなり三人組の前に飛び出すなんて……無茶するんだから。
 ま、勝てたからいいけど」
「これくらい当たり前でしょ。なんたって、この私のナイトなんだから」
「やれやれだね。もうちょっと自重してよ、里佳さん」
「あー、俊のくせにナマイキよっ」
「……はいはい。それより、大丈夫、君?」
「は、はい……」
 いちゃつく二人を振り返り、工藤の苛立ちは増すばかりだった。
「イラつくぜ。ナイト気取りかよ」
「……ヤっちまうか」
 半田が言った。俊にたたきのめされたためか、憤怒で紅潮している。
「俺たちにはハレイションがある。どんな女でもヨガらせる無敵のクスリがな」
 工藤はにやりと笑った。
「今日の報いは必ず受けさせる」
66黒の儀式・20 4/11:2006/10/27(金) 00:07:41 ID:bEUDakB3

 いくら俊が強いとはいえ、こちらはグループだ。兵隊として下級生を十数人集めればどうと言う
ことはない。
「あいつらには今までの人生でサイコーの屈辱を味わわせてやる。俺の面子をつぶしたことを──
後悔しやがれ」
 工藤の瞳が凶悪にぎらついた。


        *


「明日は花火大会か……」
 里佳は自宅のベッドに潜り込んで、ふうっ、とため息をついた。
「誘っちゃった……私のほうから、俊を」
 勢い任せに誘ってみたのだが、あらためて振り返ると顔から火が出るほど恥ずかしい。
 ──いきなり私のほうから誘って、変に思われなかったかな。
 ──本当は迷惑だったのかな。
(それにしても今日の俊、カッコよかったな)
 不良たちを叩きのめした彼の活躍を思い浮かべる。
 ふだんは頼りないところもあるがルックスは里佳好みの美少年だし、年下でなんでも言うことを
聞いてくれるし、いざとなれば強いし、理想のナイトだった。
(俊が私の気持ちを知ったら、どう思うんだろう)
 人並みはずれた美貌ではあるが、里佳はまともに男と付き合ったことがない。誰かを好きになっ
ても、なかなか素直に接することができない。
 高飛車な女だ、って私のこと嫌ってるのかな……
 そう思うと不安でたまらなくなる。
 明日の花火大会で、少しでも彼との距離を縮められたらいいのにな……
 里佳はもう一度ため息をついた。気持ちが高ぶっているせいか、体が火照って眠れない。
「う……ん」
 もう一度寝返りを打った。
 ……やはり眠れない。
「ダメ。やっぱり……しよ」
 里佳は布団を跳ね上げて上体を起こした。
 手早くボタンを外していく。花柄パジャマの合わせ目をはだけて、豊かな乳房を露出した。抜け
るように白い双丘の頂で淡いピンクの乳首が息づいている。年頃になってからは誰にも見せたこと
のない、乙女の秘部。
67黒の儀式・20 5/11:2006/10/27(金) 00:08:14 ID:bEUDakB3

 里佳は手のひらでバストを包みこむように揉みしだいた。胸の芯までほぐすようにして全体を刺
激し、敏感な先端部をコリコリとつまむ。甘やかな痺れが上半身に広がっていく。
(俊……)
 友人の弟である、年下の美少年のことを思い浮かべる。
 弟のような、友人のような存在。そしてそれ以上の──
「ん……ふぅっ……」
 小さく喘ぎ声を漏らした。
 乳首が硬くしこりだした。
(どうしよう、止まらない……)
 最近、眠れなくなるとオナニーをするのが癖になっていた。
 右手をそろそろと股間に這わせる。恥丘を上から圧迫し、上下になぞる。
 すっかり手馴れた動作だった。細い指先が的確に花芯をまさぐると、ジーン、とした快感が体の
奥から這いあがる。
(俊──)
 里佳は熱く喘いだ。
 彼が自分の秘所をまさぐっているのだ、と想像してみる。甘い恋のささやきとともに、あの年下
の美少年が私のそこを求めている──
 淫らな想像をしているうちに、指先で湿った感触がした。
 濡れていた。
 普段はなかなか彼と素直に接することができないが、想像の中でならいくらでもできる。殊勝な
女の子らしく俊と会話することも。恋人同士のように触れ合うこともできる。
「俊……俊……あぁぁぁっ……!」
 里佳は気持ちよさそうに声を上げ続けた。
 声が大きすぎて、階下の母に聞こえないか心配になった。
 あわてて枕をかんで、声を抑える。
 指を体の奥……さらに奥へと進めていく。ぬるぬるとした蜜があふれて、サーモンピンクの花唇
を潤した。
(んっ、イクっ……!)
 背筋全体をはじけるような快感が貫いた。
 里佳は体をわななかせ、絶頂へと駆け上がっていった。はあ、はあ、と荒い呼吸を吐き出し、脱
力した体をベッドの上に横たえる。

 ──ようやく眠れそうだった。
68黒の儀式・20 6/11:2006/10/27(金) 00:10:03 ID:bEUDakB3

 毎年八月八日に黒儀式町恒例の花火大会がある。
 中央神社前にある公園が、花火を見るためにはベストスポットで、当然そこが待ち合わせ場所だ
った。すでにあちこちで露天が出ていて、人通りでにぎわっていた。
 見回せば、あちこちに浴衣姿の女性が見える。
 俊は片腕で額をぬぐった。
 じっとしているだけでも夏の熱気で汗ばんでくる。
 ……少し時間に遅れたかな。
 俊が待ち合わせ場所に行くと、すでに他のメンバーは勢ぞろいしていた。俊以外はいずれも二年
生で里佳と同じクラスの男女だ。グループ交際のような感じだった。
(おおっ!)
 全員浴衣姿の少女たちを見て、俊は目を輝かせた。
「遅いわよ」
 案の定、里佳が柳眉を逆立てた。
「ご、ごめん、里佳さん」
「あら、この子が里佳の? 可愛いオトコノコじゃない」
「へー、年下か」
「ば、ばばばば馬鹿っ、そんなんじゃないわよっ」
 里佳が顔を真っ赤にして叫んだ。
「それで、どうなの感想は?」
「感想?」
「だから……その、似合ってるかどうかとか……」
 里佳が口ごもった。
「えーっと……」
 上から下までもう一度見直してみる。
「どう?」
 俊のほうが背が高いため、上から覗き込むような格好になる。
 意外に深い胸の谷間にどきりとなる。日焼け跡のない白い素肌がのぞいている。人いきれのせい
かしっとりと汗ばんでいた。おまけに、ツインテールの髪型のせいで剥き出しになったうなじから
肩までのラインが妙に色っぽい。
「なんか、目がやらしーわね。どこ見てんのよ」
「あ、いや、その……」
 俊はしどろもどろになった。
「ふー……ん、涼しい顔してても、俊もオトコノコなんだね。このムッツリスケベ」
 じとっとした視線が突き刺さり、俊は反射的に謝ってしまう。
「ご、ごめん」
69黒の儀式・20 7/11:2006/10/27(金) 00:10:57 ID:bEUDakB3

「まあいいわ。この私の浴衣姿なんて滅多に見れないもんね。舞い上がっても無理ないか」
 今日の里佳は妙に寛大だった。お祭りということで気分がハイになっているのかもしれない。
「……でも私の浴衣姿を想像して、後で変なことしないでよね」
「変なことって?」
「ば、馬鹿ね、そんなこと言わせないでよっ。もう、俊ってホントにエッチなんだからっ!」
 里佳が顔を真っ赤にして怒鳴る。
 と、
 腹の底に響くような音とともに、夜空を光が染めた。閃光が漆黒の空を七色に照らし、一瞬の後
にまたもとの暗闇に戻る。
「きれい……」
 里佳がうっとりとした顔で夜空を見上げた。
 ──こうして見ると、可愛らしいんだよな。
 俊は心の中でつぶやいた。
「……来年も一緒に見られたらいいね、里佳さん」
「二人っきりで見にこよっか」
 意外に素直な反応が返ってきた。言った後で、里佳はため息をつく。
「来年は受験生だけどね、私」
「高校生活最後の思い出作りにいいじゃない」
 なんとなくいい雰囲気だ。
 里佳もどことなく上気した顔で彼を見つめてくる。
「そうね」
 二人の視線が絡み合う。
「来年も一緒にいてくれる?」
 里佳が首を傾けるようにして、彼の顔をのぞきこんだ。
 周囲の音が消えていく。
「里佳さん──」
 俊は思い切って彼女の肩に手を回そうとした。
 と──
「きゃっ」
 人の波が押し寄せてきて二人は分断された。里佳が人の流れに押し戻されていく。
「うわ、すごい人ごみだな……」
 人ごみに遮られて、里佳の姿が見えなくなる。
70黒の儀式・20 8/11:2006/10/27(金) 00:11:30 ID:bEUDakB3

 そのとき──

「ぐっ……」

 小さなうめき声が聞こえた──気がした。
 人の波が去った後、向こう側に里佳の姿はない。
「あれ、里佳さん?」
 怪訝な気持ちで呼びかける。
 返事は、なかった。
「里佳さん」
 もう一度呼びかける。
 やはり、返事はない。
 猛烈に嫌な予感が背筋を走る。
「里佳さん……!」
 叫んで俊は走り出す。
 何か取り返しのつかないことが、彼と彼女に起こるような気がした。


        *


 気がつくと十数人の少年に囲まれていた。いずれも荒んだ目つきの少年たちだ。
「あんたたちは──」
 里佳は周囲を見回す。
 雑木林に囲まれた、神社の境内。
「よう、この間は世話になったな」
 金髪のデブ男──工藤がにやりと笑った。
「何よ、一体」
 言いかけて、里佳は両手が後ろ手に縛られていることに気づいた。
「へへへ、いい格好じゃねえかよおー」
 間延びした口調でもう一人のデブ男──半田が笑う。こちらはドレッドヘアでスナック菓子をぼ
りぼりと音を立てて頬張っている。
「お前ら二人をつけて、こうなるチャンスを狙ってたんだよ」
「な、なんで……」
「言っただろ。コケにされて黙ってられないってよ」
 何者かに当て身を食らわされ、ここまで運ばれたらしい。
71黒の儀式・20 9/11:2006/10/27(金) 00:12:27 ID:bEUDakB3

 人ごみが去り、ちょうど人けがなくなっていたことが災いしたのだろう。
 反射的に助けを求めようとするが、俊の姿は見当たらない。
「とうとう捕まえたぜぇ。いい格好じゃねえかよおー」
 半田がニヤニヤと里佳を見つめる。
「千葉の奴も急用なんて言わずに、来ればよかったのによおー」
 里佳は、あの時屋上にいた三人組のうち、ドレッドヘアのデブ不良だけがこの場にいないことに
気づいた。その代わりというわけでもないだろうが、彼らの手下らしい不良たちが里佳を四方に取
り囲んでいる。
 逃げ場は──なかった。
 だが里佳はひるまない。
「あんたたちみたいな不良のデブが私に手を出せると思わないでよっ」
 ありったけの勇気を振り絞り、不良たちに言い放った。
「やれやれ、どこまでいっても気が強い女だな」
「……私をどうするつもり?」
「そうだな……まずは」
 工藤の目がぎらりと鋭い光を放つ。
「フェラチオしろ」
 里佳は唖然と目を見開いた。
「……なんですって?」
「お前のカワイイお口でこいつをしゃぶれって言ってんだよ」
 工藤はファスナーをおろし、己の分身を取り出した。でっぷりと太った下腹部にたくましいモノ
が屹立している。
「そ、そんなことできるわけないでしょ。不潔よっ」
 不良少年のおぞましい要求に、里佳は必死な形相で叫んだ。
 工藤は無言だった。
 逆にそれが、怒鳴られる以上の迫力を感じさせた。
 ぶよぶよとした指が伸び、里佳の唇をツーッと撫で上げる。
「ひっ……」
「やれやれ、自分の立場が分かってないらしいな」
 工藤はへっと口の端を歪めた。おもむろに彼女の浴衣をつかみ、合わせ目を一気に左右へ開く。
「きゃあっ!」
 里佳は思わず女の子らしい悲鳴を上げてしまった。月明かりの下で、まぶしいほどの白い素肌が
さらされる。豊かな乳房はかすかに汗をにじませ、桃色の乳首が姿をのぞかせている。
「み、見ないでっ……彼にだって見せたことないのに!」
 里佳は急いで跳びさがり、両胸を隠した。
72黒の儀式・20 10/11:2006/10/27(金) 00:13:04 ID:bEUDakB3

「早くくわえろよ。綺麗な顔に傷を作りたくはないだろ。あ?」
 工藤がバタフライナイフをちらつかせた。
 凶悪な刃が月明かりを反射し、ぎらついている。
 彼の瞳は笑っていない。
(本気だ)
 里佳はそう悟り、背筋が寒くなった。
「わ、わかったわよ……」
 血がにじむほど唇をかみ締め、そうつぶやく。
(俊、何やってるのよ──早く来て!)
 心の中で叫んだ。
「グズグズするなよ。俺は気が短いんだ」
 工藤が腰を突き出す。
 里佳は覚悟を決めて少年の足元に両膝をついた。
 おずおずと手を伸ばして赤銅色の男根をつかんだ。
(熱い……)
 初めて触れる男の性器は、火傷しそうなほどの熱を感じさせた。
 李下はそっと顔を近づける。キスもしたことのない唇がペニスの先端に触れた。
(ファーストキスよりもファーストフェラが先になってしまうなんて……)
 怒張したこわばりを口に含む。すえた匂いが漂ってきて、思わず吐き戻しそうになる。
「ん……ぐ」
「どうした。くわえろよ。愛しい彼のものだと思って、たっぷり可愛がってくれよ」
「……!」
 里佳は燃えるような瞳で工藤をにらみつけた。
「なんだ、その目は。反抗的じゃねえか。気に食わねえな、そらっ」
 いきなり太い肉棒を喉の奥まで突き込まれた。
 汚らしいペニスを口いっぱいに頬張らされて吐き気がこみ上げる。
(や、やだ、こんなのって……!)
「くわえてるだけじゃなくて動けよ。そんなんじゃいつまでたってもイけねえだろ」
「動く……?」
「ほっぺたをすぼめて俺のをしごくんだよ。ちゃんと舌も使えよ」
「こ、こうかな……?」
 里佳は言われたとおりに頬をすぼめてペニスを摩擦していく。さらに舌で先端部を丁寧に舐めあ
げた。
「んっ……んむっ……んんっ……」
 本能的に硬い肉根に舌を這わせ、裏筋まで舐めあげる。
73黒の儀式・20 11/11:2006/10/27(金) 00:13:35 ID:bEUDakB3

「ションベンの出る穴もちゃんと舐めるんだぞ」
「んんんっ」
 工藤に命じられて尿道口のあたりに舌を這わせる。不潔だとか、気味が悪いという気持ちはもう
どこかに吹き飛んでいた。ただこの悪夢のような体験を一刻も早く終わらせたいだけだった。
 工藤は口の端を歪め、気持ちよさそうに喘いだ。
「おおっ……初めてのフェラチオにしちゃなかなかだぜ。それとも初めてじゃねえのか?」
「は、初めてに決まってるでしょ! 馬鹿にしないでよ」
 里佳は思わず口唇愛撫を中断し、工藤をにらみつけた。
「反抗的な態度はよくねえぞ」
「むぐっ!」
 ツインテールにした髪の毛をつかまれ、無理やり口の中に肉根を押し入れられる。
 先ほどとは一転して、頭を押さえつけられ、固定された上で工藤が肉茎を抽送させた。
 里佳の口を性器に見立てた、強制イラマチオだ。
「おらっ、たっぷりと注ぎ込んでやる。吐き出すなよ!」
 がっしりと里佳の後頭部を押さえ付け、腰を突き出した。おびただしい量の精液が里佳の喉にド
クドクと注ぎ込まれる。
「んぅ……」
 苦みのある粘液の味に眉を寄せながら、彼女は一滴残らず嚥下する。男が射精し終わるまで飲み
干すと、里佳は放心した表情でその場に座り込んだ。
「はあ、はあ、はあ……」
 可愛らしい唇の端から、どろり、と白い粘液が垂れ落ちている。
「次は下の口に食べさせてやるか。股開けよ、おらっ」
「い、嫌……これ以上は──」
「俺たちをコケにしてくれたんだ。これくらいで済むと思ってんじゃねえだろうな」
「くっ!」
 何とかして逃げ出さないと──里佳は周囲を見回すが、十数人の不良少年に囲まれていて脱出路
はない。
(逃げられない!)
 里佳の心を絶望が塗りつぶしていく。
「里佳さん!」
 少年の凛とした声が響いたのはそのときだった。
「俊……!」
 里佳の表情が希望に輝く。茂みをかきわけ、彼女のナイトがそこに立っていた。
74黒の儀式・20:2006/10/27(金) 00:16:27 ID:bEUDakB3
60で絵師さんへの感想を書いて、63でも同じようなこと書いてしまった……
里佳の話は次で終わると思います
それでは
75名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:18:14 ID:1s5Otyc1
リアルタイムキタコレ
‥ナイトは‥負けるんかな‥?
76名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 02:05:26 ID:Dn4qw9eP
NTRキタコレ
やられた俊ともヤって欲しいなぁ

ちょっと文章の内容で気になったことがあるけど
ファーストキスよりもファーストフェラが先に吹いたので気にしないことにしようw
77名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 02:53:48 ID:g6q1kpke
個人的には
里佳⇒このままやられる
俊⇒⇒陽子か理沙に逆レイプw
がいいなあ(爆)

 中古品を捨てて新品を手に入れる3人組
性欲の地獄から抜け出したい女の子の
利害が程よく一致しそうだしw

その上で、俊にできちゃった婚を申し込むで完璧w


ともかく職人さんの次回降臨を期待(^−^)>
78名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 04:58:28 ID:7Y8tws0m
普通だったらリカを俊が助けて リカがデレ期突入するんだけどな
79名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 05:09:09 ID:KRb+X1jh
そうはいかんざき
80名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 10:29:41 ID:1s5Otyc1
>>79ワロタ懐かしいな
81名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 13:57:32 ID:7Y8tws0m
なんで三人組はいつも屋上でヤッテるんでしょうか?屋上で弁当を食べにやってきた人や黄昏に来た人に見つかる可能性があると思います
82名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 17:30:49 ID:K0kgHBZc
屋上は基本的に生徒の立ち入り禁止。
しかし鍵は毒島がかんりしているため、三人組は使い放題なのだと脳内補完。
83名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 20:16:01 ID:+Mgs43Rx
ここって火傷とかで顔が醜くなった男とかあり?
84名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:05:41 ID:aOTDIAWn
>>83
女の方が醜くなる前の顔を知らなければOKじゃね?
85名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:31:32 ID:8so1c1Y7
俺的にはデレ期に突入してほすぃけど…
なんかツンデレがやられるのって合わない…
86女子大生告白手記風その4:2006/10/28(土) 06:33:43 ID:QfMarFFr

>>55の続き



 私は加藤朋美(ともみ)。今年の秋に二十歳になったばかりの大学二年生です。
 私は、眼鏡をかけていて、年の割にあどけない顔だちだとよく言われます。長く伸ばした髪をお
さげにしていて、髪の毛は染めていないので真っ黒です。胸は……たぶん、平均より大きいほうだ
と思います。今つけている下着のカップ数はEで、身長は百六十センチの後半です。

 私はいまだに男の人と付き合ったこともなくて、もちろんバージンでした。
 二十歳を越えて男性経験が全くないというのは、私のひそかなコンプレックスです。周囲の友人
は半分以上がバージンを卒業しています。
 いえ、もしかしたら未だに処女なのは私だけかもしれません。

 そんなある日。合コンの二次会。
 お酒に酔った私は、その日の出席メンバーのアパートで、その場の勢いから初体験を迎えようと
していました。

「いよいよ、この子の番ね」

 恭子さんが私のほうに向き直りました。
 私の心臓は一気に跳ね上がりました。
 とうとう──初体験をするときが来たのです。

「ま、待ってください、私、やっぱり……」
「やっぱり……何よ?」
「そ、その怖くて……」

 かすかに残った理性が抵抗を選びました。
 男の人を自分の胎内に受け入れる、という行為にはどうしても恐怖感が伴います。酔った勢いで
初体験を済ませてしまっていいのだろうか、という疑問がどうしても頭から離れません。
 恭子さんはオーバーな仕草でため息をつきました。

「バカね。セックスなんて誰でもやってることじゃない」
「恭子さん……」
87女子大生告白手記風その4:2006/10/28(土) 06:34:25 ID:QfMarFFr

「だいたいいつまでも処女じゃ恥ずかしいでしょ。朋美ももう大学生なんだし、いいかげんにバー
ジンは卒業しなさいよ」

 恭子さんは、それが何でもないことであるかのように、あっけらかんと言いました。

「そうそう、いつまでも処女じゃダサいって」
「だーいじょうぶ、俺たち痛くしないからさ」

 周囲から口々に言われ、徐々にセックスへの不安感や忌避感が麻痺していきます。
 アルコールが入っていたせいもあるでしょうし、なによりも私自身、セックスへの好奇心が勝っ
ていたのです。

(ま、いいか。いつかは皆経験することなんだし。私だってもう大学生なんだもん)

 初体験を済ませるには早くない……いえ、むしろ遅いくらいです。
 すでに全裸になり、床の上に仰向けに寝そべっている私に、三人の中で一番ブサイクな阿部くん
が近づいてきました。

「じゃあ一番手は俺ね。ちょっとだけだからさ。ヤらせてくれよ」
「え、でも……」

 私は一瞬、逡巡しました。
 本音を言うと、ハンサムな井上くんに初めての相手になって欲しかったのです。

「じっとしてればすぐに終わるよ。ヘタに抵抗すると、よけいに痛いからね」

 阿部くんが私の唇に強引なキスを浴びせかけました。

「んっ……」

 お酒臭い息とともに、ぬめぬめとした舌が口内に入り込みます。
 舌を吸いあい、唇が破れそうなほど強く吸いあいます。
 ブサイクな男にまるで恋人同士のような激しいキスをされながら、なぜか私はうっとりとなって
いましました。
88女子大生告白手記風その4:2006/10/28(土) 06:34:59 ID:QfMarFFr

 完全に、その場の雰囲気に流されていました。
 私の上に、たくましい体がのしかかってきます。アソコの入り口に、硬いモノが押し当てられま
した。
 ぬちゅ、と粘膜同士が触れ合う生々しい音が聞こえます。

(やだ、ドキドキする……私、ちょっと濡れてる……?)

 相手は、彼氏でも何でもない男なのに……私は自分の体の反応に戸惑いました。

「いよいよ処女を奪えるな。じゃあ遠慮なくいくぜ。いいよね、朋美ちゃん」

 醜い顔をにやけさせて、阿部くんが最終確認をおこないます。私はためらいながらも、小さくう
なずきました。
 雰囲気に流されてしまった……今でもこのときのことを思うと、軽い後悔を覚えます。

 なぜもう少し熟考することができなかったのか?
 なぜもう少し初体験の重みと言うものを考えることができなかったのか?

 あまりにも軽はずみだったと思います。

「はい」

 私が処女を与えることを承諾すると、阿部くんはアソコの入口に先端を押し当てました。手を添
えて滑らないようにすると、腰を使って処女の穴に押し込もうとします。
 グイグイと腰を押し進めますが、ペニスは肉溝の表面を滑るばかりでうまく挿入できないようで
す。割れ目の入り口が、男を拒むように堅く閉じているのです。

「あれ、入らないな。やっぱ処女は堅いや。おい、押さえててくれよ」

 井上くんと柳田くんが両側から私の肩を押さえ、身動きできないように固定しました。
 阿部くんはニヤリと笑って私のお尻を抱え込むと、あらためて下腹部を突き出しました。
89女子大生告白手記風その4:2006/10/28(土) 06:35:29 ID:QfMarFFr

「ん、く」

 肉の入り口は挿入の圧力に負けて、グググッと左右に広がりました。挿入の痛みに私はキツく唇
を噛み締めました。

「力を抜いて。自然体になるのよ。力を入れてると痛いからね」

 と、耳元で恭子さんが囁きました。阿部くんのペニスは柔襞を丸く広げて前進し、処女を散らし
ていきます。

「うっ、うぅ……!」

 私のくぐもった苦鳴が部屋の中に響きわたりました。
 ぬぷり、という感じで硬くて太いものが私の内部を通過していきます。

「う……お、全部入ったぞ」

 阿部くんが大きく息を吐き出しました。やっと根元まで自分のペニスを私の膣いっぱいに埋め込
んだようです。

「はっ、あぁぁっ……」

 お酒が回っているせいか、ロストバージンに伴う苦痛はありませんでした。ただ、股間の奥に太
いクイが挟まっているような異様な圧迫感がありました。
 ごくりと息を飲んで、たった今、私の処女を奪った相手を見上げます。好色そうな阿部くんの顔
が満足げな笑みを浮かべていました。

「うわ、やっぱ処女って違うよな。俺のをグイグイ締め付けてくる」

 阿部くんは感激した様子で叫びました。

 とうとう処女を失ったんだ──

 喪失感が一瞬、頭をかすめたとき、彼が腰を揺さぶりはじめました。初体験の私を気遣ってか、
ゆっくりとした動きです。
90女子大生告白手記風その4:2006/10/28(土) 06:36:04 ID:QfMarFFr

 恭子さんが耳元で囁きました。

「どう、初めてのセックスの味は?」
「あン……」

 口の中いっぱいに拳を突っ込まれたような圧迫感。
 自分は、出会ったばかりの男に処女を奪われ、生まれて初めての性交を経験している。
 膣の中を力強い律動が駆け抜けていきます。

 話に聞いていたような、めくるめく快感などはありませんでした。ただお腹の奥を突き上げられ
る感触が延々と続くだけ。
 いままで雑誌や友人との会話でしか出てこなかったセックスを実際に味わうと、こういうものな
のか──などと、自分でも驚くほど冷静な思考をしていました。

「んっ、んんっ!」

 膣の中に『の』の字を描くような動きに、私は声にならない声を上げました。阿部くんが私の胸
を鷲掴みにして、体全体をたたきつけるように勢いよく抜き差しします。
 彼のピストン運動が速まっていく中で、。私は相手の唇を激しく吸いました。

「んっ、んっ、んーんッ!」

 阿部くんはペニスを根元まで埋め込み、開通したばかりの場所に連打を浴びせかけます。

「もう少しでイクからな」
「どうせなら中出ししたら?」

 恭子さんがにっこりと提案しました。

「お、そりゃいいね」

 彼に呼応するように、周りから「中出し!」「中出し!」というコールが沸き起こります。後か
ら振り返れば、膣内射精なんて断るべきだったんだと思いますが、初体験したばかりの私に、そん
なことを冷静に考える余裕はありませんでした。
91女子大生告白手記風その4:2006/10/28(土) 06:36:50 ID:QfMarFFr

 阿部くんはいったんペニスを抜き取ると、コンドームを外してふたたび私の中に入ってきました。
私は頭がぼうっとなってしまって、相手のなすがままです。

「人前でのエッチするのがこんなに興奮するとは思わなかったよ」

 阿部くんは真っ赤な顔で叫びながら、一心に下腹部をたたきつけてきます。くちゅっ、と湿った
音がするたびに、硬いペニスが私の中に打ち込まれます。
 やがてしばらくすると、彼はフィニッシュを迎えました。

「うっ、イクっ!」

 ブサイクな顔がだらしなく緩み、ぶるぶると体全体を震わせます。
 私は、膣の中で男のものがドクドクと脈動するのを感じました。じわり、と熱い感触が体の中に
広がっていきます。

(射精……したの?)

 私は熱に浮かされたような意識の中で、胎内に残留する熱を感じ取っていました。

「どんな感じ? 男の人があなたの中で射精したのよ」
「よく……分からないです。私、夢中で……」

 私は夢見心地でつぶやきました。快感よりも、やっと初めてのセックスが終わったんだ、という
安堵感のほうが強かったんです。

「あー、気持ちよかった」

 阿部くんは大きく息をつくと、膣からペニスを引き抜きました。先端部が白く染まっています。
うわ、中に直接出したんだぁ、と私はひとごとのように考えていました。

「あらら、こんなになっちゃって。さっきまでは清らかな処女だったのにね」

 恭子さんが嬉しそうな顔でしゃがみ込み、私の股間をのぞきこみます。内股のあたりに薄く血が
にじんでいるのは、私が処女でなくなった証でした。
92女子大生告白手記風その4:2006/10/28(土) 06:37:23 ID:QfMarFFr

──以上、今回投下分でした。
93名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 13:39:17 ID:zb988pvS
94名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 14:22:55 ID:Ns3jft5W
Infoseek ニュース 出会い系 小6女の子が使う 「カレシ募集」サイト  ふみコミュニティ(ニュースからふみコミュへのリンクあり)

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/internet/story/20061026jcast200623564/

行方不明になっていた長野県小諸市在住の小学6年生の女の子(12)が、失踪から4日後に神奈川県小田原市で保護された。
マスコミでは「誘拐事件」と報じられたが、4日間も女の子が一緒にいた相手は、「メル友募集サイト」で知り合った「メル友」だった。

「小諸に住んでますwメール返事は絶対すルヨw メール待ってるよd(´・∀・`)モチッ ! 悪用にゎ使わないでねw カ レシ 募集」
「☆募集する性別→女性のみ ☆募集する年齢→小6 から 20歳 まで」

*現在サイトはメル友広場停止中。以外のチャット等はサービス継続中。

*ふみコミュニティ(ニュースからふみコミュへのリンクあり)
95名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 15:07:40 ID:tU+N5oJd
>>58さん、また降臨しないかな
96名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:56:09 ID:zqYmORHM
ツンデレマダー?
97名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:30:08 ID:QHIPcTVT
里佳さんマダー
98黒の儀式・21 1/13:2006/11/02(木) 22:39:06 ID:nWB7Nlbr

 ひと気のない神社の境内。雑木林に囲まれた場所で、俊は十数人の不良たちと対峙していた。
「里佳さん……!」
 彼の表情がはっきりとこわばる。
 猫を思わせる、気の強そうなツリ目が特徴的な美少女だ。ツインテールにした髪形が活動的な性
格の彼女によく似合っている。
 今日は花火大会のため、里佳は浴衣姿だった。その浴衣の前がはだけ、豊かな乳房があらわにな
っている。白い肌が、月明かりの下で異様に艶かしい。
 だが何よりも俊の目を釘付けにしたのは、彼女が口から垂らしている汚らしい白濁だった。
 里佳が、彼らに何をされたのかは明白だ。
 あの可愛らしい唇が、こんな奴らに汚されたなんて……
 怒りでカッと目の前が赤くなる。

 許せない。

「里佳さんを放せよ」
 俊が肩を震わせて詰め寄る。誰かに対してこれほどの怒りを覚えるのは、生まれて初めてかもし
れない。
「こ、こいつ……」
 半田が青ざめた顔で後ずさった。彼は先日俊と立ち会い、一刀のもとにたたきのめされてる。そ
のときの敗北感がよみがえったのだろう。
「女を取り返したいのならかかってこいよ。この間みたいにな。力ずくは──嫌いじゃねえんだろ」
 工藤は手下の一人から二本の鉄パイプを受け取り、そのうちの一本を放ってよこした。
「お望みどおり一騎打ちだ」
 俊の口元にかすかな笑みが浮かんだ。
 ──丸腰なら体重のある工藤のほうが有利かもしれないが、剣での勝負なら僕は誰にも負けない。
「俺に勝てたら、こいつは返してやるぜ」
「勝つさ」
 俊は鉄パイプを竹刀に見立て、青眼にかまえた。
「勝って里佳さんを守る」
「へっ、すかしやがって。俺はそういうカッコつけが一番嫌いでね!」
 工藤が雄たけびを上げて突進してくる。スピードはそれほどでもないが、彼の体重は見たところ
百キロ近いだろう。まともに組み合えば、軽量の俊には成す術がない。
 工藤は鉄パイプを風車のように振り回し、次々に攻撃を繰り出す。俊は軽やかな動きで避け、あ
るいは鉄パイプを剣のように操って防ぐ。
99黒の儀式・21 2/13:2006/11/02(木) 22:39:41 ID:nWB7Nlbr

「こいつ……」
 次第に工藤の表情に焦りが混じる。
 俊の回避速度が、加速度的にアップしていく。
「いつまでも──逃げ切れると思うなよ!」
 どう猛に吼えた工藤の手が俊の胸元に伸び──
「なに!?」
 瞬間、彼の姿が消え去った。
 いや、消えたように見えただろう。工藤の目には。
「後ろだよ」
 俊が現れたのは工藤の背後だった。慌てて振り返った彼を置き去りに、今度は工藤の側面に、そ
してふたたび工藤の前面へと回りこむ。
「て、てめえ、この動きは──」
 高校生離れした圧倒的な体術に工藤は全くついていけない。工藤寿夫は確かに強い。だがしょせ
んは不良のケンカ自慢だ。
 正統な武道を学んでいる俊とでは戦闘力に明らかな開きがある。
 俊は沈み込むような態勢から、工藤の出っ張った腹部に渾身の剣を打ち込んだ。剣道の試合で言
えば、見事な『胴あり』だった。
「がっ!」
 苦鳴を上げて、工藤が後退する。
 俊は一気に間合いを詰め、追撃の剣を振るった。がら空きの頭に向かって一撃。
「ひっ……」
 工藤の目が恐怖に見開かれ──俊の鉄パイプは彼の頭部に触れるギリギリで止まった。
「ここまで、だね」
 勝負あり、だ。
 これ以上、戦う必要はないだろう。実際、これ以上やれば工藤も打撲くらいではすまない。
 俊は里佳のほうを振り返り、にっこりと微笑んだ。
「やっぱり勝ってくれた……」
 里佳は安堵の顔で俊を見た。それからおもむろに怒鳴りだす。
「遅いよっ。私、いろいろ大変だったんだから。助けに来るなら、もっと早く来なさいよね!」
「ご、ごめん……」
「あいつらに変なことされて……全部俊が遅いせいだからね!」
「それもごめん……」
 俊はしょぼんとなって頭を下げる。
 里佳はふう、とひとつため息をつき、小さく微笑んだ。ふだん勝気な彼女がめったに見せない、
心からの微笑み。
100黒の儀式・21 3/13:2006/11/02(木) 22:40:21 ID:nWB7Nlbr

「ま、カッコよかったから許してあげる」
「えっ?」
 里佳に、こんなに素直に褒められたのは初めてだ。俊にとっては最高のご褒美だった。
 自分の言葉の意味にたった今気づいたかのように、彼女の顔が真っ赤に染まった。
「あ、いや、そのっ、私は別にあんたのことなんか……えっと、とにかく、早くこっちに来てよ!
 私、腰が抜けちゃって……」
 もはやしどろもどろだ。俊は苦笑交じりにうなずいて、彼女に歩み寄った。いつも気が強い彼女
がこうも慌てた様子を見せてくれると、無性に可愛らしさを感じてしまう。
「はいはい。やっぱり素直じゃないんだから」
 ──そのときだった。
「確かに強いぜ、お前」
「……!」
 ぐい、と後ろに引っ張られるような感覚に俊がのけぞった。驚いて振り返ると、工藤が彼の鉄パ
イプをわしづかみにしている。
「なんだよ、もう勝負はついただろ」
「勝負はついた? 寝ぼけてんのかよ」
 工藤の口元に下卑た笑みが浮かんだ。
「俺たちがやってるのはお上品な試合じゃねえ。ルール無用のケンカなんだよ。相手を傷つける覚
悟がない奴に、この俺は倒せねえ」
 すさまじい力で得物を取り上げられる。
(しまった……)
 完全な油断だった。
 剣の戦いに勝利したことで、この場は収まったものだと思っていた。
 次の瞬間、腹部に重い衝撃が走った。体重を活かした、工藤の当て身。強烈なダメージで意識が
暗転していく。
 あっけない──あまりにもあっけない逆転劇だった。
「里佳……さん……」
 うめき声を残し、俊はその場に倒れ伏した。


        *


 太った体を揺らし、千葉巧(ちば・たくみ)は夜の繁華街を歩いていた。脂ぎった肌、ロクに洗
濯もしていないシャツがはちきれそうなほどの肥満体。
(あーあ、カワイイ子って中々いねえよなあー)
101黒の儀式・21 4/13:2006/11/02(木) 22:40:55 ID:nWB7Nlbr

 周囲を見回しても、髪の毛を派手に染めたり、むやみやたらと露出の激しい女が目立つ。ギャル
系は彼の好みではなかった。やはり女は清楚なのが一番だ。
(最近、清純派って少ないからな)
 彼は肩口の辺りまで髪の毛を伸ばしている。美形にはほど遠い顔立ちのため、全く似合っていな
かった。秋葉原辺りに行けば、いくらでもいそうなオタクそのもののルックスだ 
 外見だけでなく、実際に彼はいわゆるデブオタだった。同人誌やらオタク向けのゲームやらにハ
マっているし、部屋はアニメのポスターやフィギュアだらけ。おまけにエロ同人誌が床を埋め尽く
している。
 そのせいか、恋愛とはまるで無縁だった。女を犯したことは数え切れないほどあるが、まともに
付き合ったことは一度もない。
 ふだんは工藤や半田とつるんでいる彼だが、最近は単独行動が増えていた。
 週末は、彼だけの『お楽しみ』があるのだ。
 今日も工藤たちは、俊と里佳にこの間の落とし前をつけさせてやる、と息巻いていたが、千葉は
急用があると断らせてもらった。
「いた……」
 ごくり、と息を飲む。
 彼の視線の先には一人の女性がいた。
 格好からして二十歳をいくらか過ぎていそうだが、その割りに童顔なところが彼の好みだった。
下手をすると高校生くらいに見える。ポニーテールにした髪がまた可愛らしい。
(今日の獲物はあれにするか)
 千葉の口から熱いため息が漏れた。
 ぶよぶよとした手をカバンの中に伸ばす。そこに入っているのはラバー製の覆面だった。
 これで顔を隠せば、誰も彼だと分からないだろう。
 後はチャンスを待って、襲い掛かるだけだ。
 千葉は大きく息を吐き出すと、女にゆっくりと忍び寄った──


        *


 里佳は呆然と、俊の姿を見つめていた。
 これは悪い夢だと思った。彼女の騎士は無敵なのだ。こんな連中が束になっても負けるはずがな
い。
 だが現実に彼は敗れ、そして十数人の少年たちが里佳を包囲している。逃げ場は、ない。
 もはや抵抗は無意味だった。里佳は両手をタオルで縛られ、地面に投げ出された。
102黒の儀式・21 5/13:2006/11/02(木) 22:41:28 ID:nWB7Nlbr

 工藤の手で浴衣を脱がされ、下着も取り去られる。一糸まとわぬ白い裸身が、不良少年たちの前
であらわになった。
 里佳は羞恥心で全身が熱くなった。先ほどは胸を見られ、今度は全裸を観賞されている。
(嫌……こんなの、恥ずかしい……!)
 と、
「里佳……さん……!」
 俊の口元から漏れる呻き声。どうやら意識を取り戻したようだ。
 工藤が、彼に見せ付けるように里佳を抱き寄せた。
「やっとお目覚めか。そこでよーく見てるんだな。お前の大好きな女がハメハメするところをよ!」
「や、やめろ……!」
 立ち上がろうとした俊だが、手下たちに四肢を押さえ込まれ、秀麗な顔を地面にたたきつけられ
る。
 工藤が里佳の口に錠剤のようなものを含ませ、無理やり嚥下させる。
「男は初めてか? けど安心しろ。このクスリを使えばすぐに気持ちよくなるからよ」
(クスリ……?)
 ごくり、と飲み込まされる。
「里佳さんに手を出すな!」
 俊が怒鳴るが、ふたたび手下たちに殴られ、その声が小さくなった。
「外野は黙ってろよ。お前の彼女の本性を、今からおがませてやるからな」
「本性だと」
「女はみんな誰にでも股を開くメス豚だってことさ」
 工藤が笑う。楽しくて楽しくてたまらないといった笑顔。真性の、悪の笑み。
「んっ……!」
 里佳はしばらくして体に変調を感じた。
 下腹部が、熱を持ったようにだるい。股の間にかゆみにも似た、甘い疼きを感じる。
 疼きは下半身からあっというまに体中へと広まっていく。
「な、なんなの……?」
 息が、自然と荒くなった。
 体の芯の部分が熱をもっているかのようだ。
「感じてきただろ」
 工藤が指を里佳の股間に這わせた。ぶよぶよとした指が恥丘を圧迫する。軽いタッチだったが、
それだけで電流のような快感が走りぬけた。
(なに、これ……すごく気持ちいい……)
 オナニーをするときに里佳も同じように自分の性器を触るが、こんなに気持ちよくなったことは
ない。
103黒の儀式・21 6/13:2006/11/02(木) 22:42:09 ID:nWB7Nlbr

「今から太いのをブチこんでやるからな、里佳」
 工藤がみずからのものをむき出しにして宣言する。
 彼が俊に見せつけながら犯すつもりだとわかり、羞恥心と罪悪感が同時に沸き上がった。その気
持ちがさらに全身を疼かせる。
「里佳さん……!」
「なに心配そうな顔してんのよっ。私なら大丈夫だってば! 体は好きにされても、心までは渡さ
ないっ」
 この期に及んでも、里佳はなおも強気に言い放ってみせた。最後の意地だ。
「それじゃお先にいただくぜ」
 そう言いながら、工藤が唾液で濡れたペニスを体の中心に押し込んできた。
「いやぁ……お願い……見ないで……」
「くそっ、頼む! 放せ、放してくれっ」
 俊が絶叫すると手下の誰かに腹を殴られ、苦しげにうめいた。
「嫌だね。そこで大人しく見ていろよ。おおっと、目をそむけずそのままだ。
 今から、愛しの彼女の初エッチをライブで見せてやるからなぁ」
 工藤の太った体が里佳を組み敷いた。
「俺らは俺らで楽しもうぜ、里佳。ヤりたくてヤりたくて仕方ない気分だろ?」
「い、嫌……あんたなんかとしたくない!」
「嘘つくなよ。それじゃ、どうして里佳のここはこんなに濡れてるんだよ、あん?」
 工藤の太い指が里佳の秘孔をホジくり回した。どろり、と初々しい割れ目の奥から白濁した体液
がこぼれ落ちる。
「ああ……」
 それこそが里佳の欲情している証だった。
「もうこんなにグショグショだぜ。見かけによらず淫乱だな、お前」
「ぬ、濡れてなんか……はぁはぁ……いないもんっっ」
 里佳は怒鳴ったが、その声音は明らかに震えていた。
(こんな奴を相手に──俊以外の人を相手に、どうして……?)
 工藤は里佳をドッグスタイルにさせると、柔らかくほぐれた秘口にペニスを擦り付けた。
「ほーれほれ、入っちまうぞ。お前の大事な彼女のアソコに、俺のぶっといモノがよお」
「ぐぐぐ……!」
「悔しいか? 悔しいよな? 俺みたいなデブに可愛い彼女がヤられちまうなからな」
「く、工藤さん……!」
 俊が血走った目で叫んだ。
「お願いですから彼女には……彼女だけは許してください」
104黒の儀式・21 7/13:2006/11/02(木) 22:42:52 ID:nWB7Nlbr

「勝手なこと言うなよ。お前は俺の面子を丸潰しにしてくれたんだぜ。こいつは落とし前だ。最愛
の彼女にナマで挿れるからな」
 俊に言い聞かせるように告げると、工藤は避妊具をつけないまま肉茎をあてがい、里佳の内部に
侵入していく。
「やあっ……駄目ぇ……ひあっ……あああああっ!」
 じりじりと異物が体の中に押し込まれていく。クスリを飲まされたせいか痛みは感じない。むし
ろ、奇妙な充足感さえ覚えている。
 それが、恐ろしかった。
 俊以外の男に犯されようとしているのに、自分は快楽を覚えている……?
「おらっ、奥まで入るぜ!」
「ん、くっ……!」
 処女のしるしを強引に押し開かれ、根元まで一気に貫かれる。里佳は熱い吐息を漏らし、背中を
のけぞらせた。胎内に感じる、異様な圧迫感。
「里佳ぁぁぁぁぁっ!」
 俊が絶叫する。血を吐くような、悲痛な叫び。無残なまでに表情を歪める少年を前に、里佳はこ
らえきれずに涙をこぼした。
(初めては……俊としたかったな……)
 これで、彼女の体に初めて入ったのは俊以外の男になってしまった。暗い絶望を感じながら、一
方で肉体的な悦楽が腰の奥からこみ上げてくる。
「ナマで繋がったぞ、里佳! 熱くて締めつけてきて、イイ感じだ」
 工藤は里佳の丸い尻に腰全体をぶつけるようにして、ピストン運動を始めた。
 剥き身のペニスが直接膣内を擦りあげ、かき回す。粘膜同士の摩擦による刺激が里佳の性感を刺
激する。
「あんっ……あんっ……ああぁんっ」
 太った腹を揺すり、襞の感触を味わうようにペニスを出し入れしてくる。
(私、犯されてるんだわ……俊の目の前で)
 時折まぶたを開くと、俊が嫉妬の炎を燃えたぎらせて、じっと里佳の姿を見つめているのが分か
った。
「見ないで、俊……!」
 里佳は眉を寄せてうめいた。
(でも気持ちいい)
 俊には悪いが、湧き上がる快楽を振り払うことなどできなかった。工藤の、高校生とは思えない
ほど余裕のある腰使いに、体全体がとろけていくような興奮をかきたてられる。
 里佳は、意識的にみずからも腰を振り、より深くペニスを迎え入れた。
「あぁぁ、すごいッ……はぁ、イ、イイッ、私、イッちゃうッ!」
105黒の儀式・21 8/13:2006/11/02(木) 22:43:45 ID:nWB7Nlbr

(俊、ごめんなさい、私を許して)
 暗い罪悪感と、それを吹き飛ばすほどの圧倒的なエクスタシー。
 と、そのときだった。
「ひゃはははは。こいつ自分の彼女がヤられるのを見て、勃ってやがるぜ」
 手下の一人が歓声をあげる。
「っ……!」
 俊の顔が引きつっていた。遠目でよく分からないが、言われてみれば彼のズボンの股の部分が心
なしか膨らんでいるようにも見える。
 勃起しているのだ。里佳がレイプされるのを見て。
 目が合うと、俊は気まずそうに顔を背けた。
(俊……!)
「おら、どこ見てんだよ。お前とヤッってるのは、この俺だ」
 工藤に上体を引っ張り上げられ、対面座位に移行した。両手で頬をがっちりとつかまれ、そのま
ま初めての唇を奪われてしまう。
「うぅっ!」
 ねちっこい口づけに里佳は息を詰まらせた。強引に舌を押し入れられる。とろりとした感触のフ
ァーストキスに里佳は陶然となった。
 んちゅ、んちゅ、と音を立てて、二人は恋人同士のように濃厚なキスを交し合う。
 工藤は、自分の腰に里佳をまたがらせるようにして力強く突き上げてくる。
「あっ、イ、イイッ……もっと、もっと奥まで突いて!」
 自然にいやらしい言葉があふれ出してくる。乳房をわしづかみにして乳首を吸う工藤の愛撫も手
伝って、かつて体験したことのない快感が押し寄せてきた。
「あぁー、イクっ! はぁ、最高、すごく気持ちいいッ」
 目の前で俊に見られていることも忘れ、里佳は快楽の叫びをあげて絶頂へ駆け上がっていく。
「おいおい、彼氏に見られながらレイプでイクなんてとんだ淫乱女だな」
「ま、俺達が散々クスリを仕込んだんだから、無理ないかもしれないけどよおー」
「畜生……畜生……」
「あ、ああぁぁぁぁ! 私、見られながらイッちゃう……ごめんね、俊」
 工藤は膣を熱心に貫きながら、ますますスピードをあげていく。
「中でイクぜ。いいだろ、里佳」
「え……あ、うん……」
 里佳は夢見心地でうなずく。
「大好きな彼氏に見てもらうといいぜ。てめえの淫らなオマ○コに俺のザーメンがたっぷりと注が
れるところをな」
106黒の儀式・21 9/13:2006/11/02(木) 22:44:21 ID:nWB7Nlbr

「俊……!」
 体の芯を激しく突かれながら、里佳は愛しい少年に視線を向けた。俊は魂が抜けたような顔で、
里佳が他の男とセックスする様子を見つめている。
「さあ、お前もしっかり見てろよ。お前の目の前でたっぷりと中出ししてやるからな」
 固唾を呑む俊の前で、工藤が里佳の白い尻を引き寄せ、動きを止めた。
「おら、イクぞッ。俺の子を孕んじまえ、里佳。イクぞォッ!」
 ひときわ強く腰を打ちつけられた瞬間、膣の中で熱いほとばしりが弾けた。
「あ、熱っ……はぁぁぁぁっ!」
 里佳が甘ったるく喘ぎ、優美な裸身を弓なりに反り返らせる。のけぞったまま天を仰いで絶叫し
た。
「あぁ、すごいっ! 私、もうどうなってもいい……最高に気持ちイイっ!」
 オナニーなどでは得られない、生まれて初めて体験した本物のエクスタシーだった。重力が消え
去ったかのような浮遊感。体中がしびれて、無感覚だった。
「あああああああっ、イクイクイクっ! 私、イッちゃうぅ!」
 圧倒的な快楽を少しでも長く味わっていたくて、里佳は目を閉じたまま余韻に身を任せていた。
「どうだ、里佳。彼氏の目の前で中出しされた気分は」
 ドク、ドクとペニスが脈打ち、最後の一滴まで放出すると、工藤は勝ち誇ったようにペニスを引
き抜いた。射精を終えて、萎えた肉棒が精液の湯気を立てている。
 里佳は無言で荒い息を吐き出した。意識が、真っ白になっていた。
 今の彼女が感じているのは、突き抜けるような爽快さだけだった。
「気持ちよかった……! こんなに気持ちいいなんて……!」


        *


 目の前で里佳が犯される光景を目の当たりにし、俊は表情を凍らせていた。
 動けなかった。
 たとえ、工藤の手下に体を押さえこまれていなくても、彼は身動き一つできなかっただろう。そ
れほどまでに衝撃的な光景だった。
 力ずくで犯され、悲哀にくれているならまだ理解できる。だが現実には、犯されながらも里佳は
快楽に顔をゆがめ、最後には絶頂を極めていたのだ。
「おいおい、ビンビンにおっ勃ってるぜ。お前もヤりたいのか?」
 射精を終えて満足げな顔をした工藤が近づいてきた。
 俊は地面にはいつくばったまま、火の出るような瞳で彼を見上げた。
107黒の儀式・21 10/13:2006/11/02(木) 22:44:56 ID:nWB7Nlbr

「ヤらせてやろうか」
「えっ?」
「俺らも鬼じゃねえんだ。ヤリたい盛りの彼氏にも、憧れの女とハメさせてやろうじゃねえか」
「っ……!」
 俊は絶句した。
 彼が言ったことを理解するまで、一瞬時間がかかった。

 僕が──里佳さんとセックスをする……?

「おら、遠慮なくヤれよ。俺のお古だけどよ」
 工藤がにやりと笑って俊を引っ張り上げ、中央に突き飛ばす。
 よろめきながら、俊は里佳の前までやって来た。
「里佳さん……」
 見下ろす先には、破瓜の血と白く濁った精液に染まった彼女の股間があった。
 つい先ほどまでは穢れのない新雪のようだった里佳の体が、すでに男を知ってしまっていること
が未だに信じられない。
 工藤と半田、そして彼らの手下がいっせいに囃したてた。
「ヤッてしまえ」と。
 異様な雰囲気の中で、目の前の景色がぐるぐると回り始めた。
「俊、来て……!」
 里佳がまるで彼を抱きしめるかのように両腕を広げた。
 俊は呆然と彼女を見つめる。二人の視線が、絡み合った。
「お願い……」
 ツインテールにした髪の毛は乱れ、体のあちこちが泥で汚れている。
「俊の好きにしていいから。受け止めさせて。俊の……全部を」
 里佳が涙にかすれた声で懇願する。
(もう処女じゃないんだ、里佳さん……)
 憧れの少女があんなデブ男に純潔を捧げたのかと思うと、気が狂うほど妬ましかった。
 彼の気持ちを汲み取ったかのように、里佳が悲痛な顔でつぶやいた。
「がっかりしたでしょ? 私がこんなにいやらしい女で」
「里佳さん……」
「ごめんね」
「……もういいよ」
 俊は首を振った。
 理性では、分かっているのだ。
108黒の儀式・21 11/13:2006/11/02(木) 22:46:24 ID:nWB7Nlbr

 ── 一番傷ついているのは、里佳さんなのに。

 俊は無言で彼女に覆いかぶさっていった。
 周囲に人がいることなどまるで気にならなかった。俊にはもはや里佳しか見えていなかった。
 犯された屈辱と痛みは決して消えない。だからきっと……彼に抱かれることで少しでも癒された
いのだろう。
 だけどやっぱり……悔しい。自分が初めての男になれなかったことが。
 愛情と嫉妬の入り混じったドス黒い思いを、里佳の体にぶつけていく。
「入れるよ」
 硬く張り詰めたものを膣の入り口にあてがった。火照ったペニスの先端部にぬめった感触が伝わ
ってくる。
(濡れてる……)
 里佳のそこはかすかに湿っているようだ。ごくり、と唾を飲み込むと、俊は思い切って腰を突き
出した。
「あ、あれ!?」
 つるん、と滑って亀頭が彼女の肉溝をなぞりあげる。焦っているせいか上手く挿入できない。俊
にとって、これが初めての性行為なのだ。
「落ち着いて。私がリードするから……」
 里佳が腰の位置を動かし、照準を合わせてくれた。
 ほっそりとした両手が俊の腰を引き寄せる。そのタイミングに合わせてグッと腰を落とす。
 ぬぷっ、という感じで、ペニスの先端が彼女の花唇をかきわけて潜り込んだ。
(入った!)
 そのまま下腹部に力を込めて一気に押し入る。弾力のあるゴムのような感触をかき分けて、俊の
分身が彼女の肉洞を突き進んだ。
「うあぁぁぁっ……!」
 根元まで深々と貫くと、うめき声が自然にもれた。
 里佳の奥深くまで埋め込んだペニスを暖かい感触が包み込んでいる。体の一部で彼女と繋がって
いるのがはっきりと実感できた。
 夢にまで見た、里佳との初体験……俊が童貞を失った瞬間だった。
 しばらくの間、彼女と体を重ねたまま静止し、俊は初体験の余韻を味わった。
 彼女の粘膜は蕩けそうな感触で俊のモノを締め付けてくる。まるで彼と彼女の性器がひとつに溶
け合ったかのような一体感。身も心も、ひとつになっているのが実感できる。オナニーなどとは比
較にならないほど気持ちが良かった。
 俊はゆっくりと動き始めた。
 渾身の力を込めて下半身を押し出し、瑞々しい膣孔に硬くなったものを打ち込んでいく。胎内深
くまで突き上げると粘膜同士がこすれ合い、ぬちゅっ、ぬちゅっ、と湿った音が鳴った。
109黒の儀式・21 12/13:2006/11/02(木) 22:47:18 ID:nWB7Nlbr

 童貞の彼は、ペースも分からずがむしゃらに突きまくる。その動きに合わせて、里佳が気持ちよ
さそうに喘いだ。
 里佳さんが、感じてくれている。
 その事実が彼を純粋に感激させる。やがて俊は一分ともたずに達してしまった。
「あ……イキそう……あぁぁっ、出るっ!」
 下半身を中心にジーンとした痺れが沸き上がる。俊は天を仰ぐと体を弓なりに反らし、限界まで
膨張した肉棒を柄もとまで埋め込んだ。
「いいよ、俊……来て」
 里佳が切なげに微笑み、俊に告げる。
 俊はぶるぶると小刻みに腰を揺すり、熱い奔流を里佳の奥底に注ぎ込んだ。
「熱い……俊のが、いっぱい出てる」
 里佳は幸せそうな吐息を漏らす。
 俊は大きく息をついて、彼女を抱き寄せた。二人の唇が自然と重なる。
 俊にとっては初めてのキス。里佳にとっても愛情を伴うキスは、これが初めてだろう。
「嬉しい……」
 里佳が微笑んだ。瞳から涙をこぼしながら、ただ微笑んでいた。
 痛々しい、笑顔だった。
 俊は胸が痛くなる。
 と、
「おっと、次は俺たちの番だぜ」
 半田が、絶頂にいた俊と里佳を強引に引き剥がした。
 彼の意図に気づき、俊は硬直する。
 彼らはまだ里佳を解放する気はないのだ。工藤の次は、俊。そして次は半田の番……ということ
らしい。
「や、やめろ、里佳さんにこれ以上触れるな」
 俊が起き上がって飛びかかろうとする。その手が半田に触れる前に、手下たちが俊に殺到した。
「やめ──」
「うるせえんだよ」
「俺らだって、お前らがヤッてるところを黙って見てたんだ」
「お前も黙って見てろよ」
 多勢に無勢。なすすべもなく彼らに押さえ込まれてしまう。
「俺ら全員がこいつを犯しつくしたら、離してやるからよ」
「嬉しいだろ。彼女のエッチな姿がたーっぷり見れるぜぇ」
「嫌っ、私、これ以上は──」
 里佳が抵抗するが、半田の肥満体が覆いかぶさり、あっというまに組み敷かれる。
 ぬらりとしたイチモツが彼女の股間にあてがわれる。
「やめろぉ……」
 俊の呻き声が夜の闇に溶けていく──
110黒の儀式・21 13/13:2006/11/02(木) 22:47:55 ID:nWB7Nlbr

 数時間後。
 体中を汚しつくされた里佳が地面に横たわっていた。彼女の秘所は赤く腫れ上がっていた。清楚
に閉じ合わさっていた陰唇が、いまは無残なまでにめくれあがっている。後から後から、精液が垂
れ落ちてくる。
 快楽に上気した顔は、淫靡で妖しく、美しく──そして切なかった。
「たっぷり楽しませてもらったぜ」
 工藤はかちゃかちゃと音を鳴らしながらズボンのジッパーを上げている。あの後、里佳は工藤を
始めとする不良たち十数人にかわるがわる犯された。
 前も後ろの穴も、口の中も、そして体中……ありとあらゆる場所を汚されていた。
 俊はその場に押さえつけられ、眼を背けることすら許されず、ただ愛しい少女が他の男たちと交
わる光景を見続けることしかできなかった。
 悔しさと、嫉妬。そしてどうしようもないほどの絶望感。
「分かっただろ。俺たちをコケにするとどういう目にあうのか……ま、これからも時々お前の彼女
を貸してもらうからな。俺たちの精液便所としてよ」
「陽子に理沙に……へへへ、俺たちの奴隷も結構充実してきたじゃねえかよおー」
 半田がその隣でニヤニヤと笑っている。
 彼らが去った後も、俊はひとり立ち尽くしていた。
「だい……じょうぶ」
 彼の隣で里佳がうめいた。
「私なら……大丈夫だから」
 平気そうに、かすかに微笑む里佳が痛々しかった。
 俊は彼女をそっと抱き寄せようとして、その手が止まる。

 許せない。

 胸の奥に、暗い炎が灯る。
 里佳が淫乱なわけではない。彼女を狂わせたのはクスリだ。
「いつか……」
 血がにじむほど、強く唇をかみ締める。
「いつか報いを受けさせてやる……里佳さんを汚した報いを……!」
 俊がうめいた。
 彼と、工藤たちとの苦闘が始まる。
111名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:18:23 ID:CWuVGSsq
グーーッジョブ!!

俊君頑張れー 応援してるぞ(゚∀゚)
工藤君らの末路はパイプカットでw
112名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 00:24:27 ID:88NeXNjQ
カトレアがぁ…orz
113名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 00:26:26 ID:ipaL2/75
ちゃんと俊ともヤらせる辺り最高ですな
しかし、千葉がそうだったのか…
114名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 08:30:10 ID:N7nBs2mW
で、千葉はどうなったんだw
115名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 11:47:54 ID:2q5DPr+S
いや、それより思わせぶりに出てきた肥田はどうなったんだw

里佳さんなかなかエロくて良いな。
116名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:43:39 ID:sb+pE6ld
これはひどい欝展開乙。ちょっと飽きました。
117名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 00:31:04 ID:TS2dPVd0
犯されるスレだからこの展開で良いだろ。

でも確かにキャラに愛着が沸くと、この展開はちょっと辛いな…
俺も実は里佳さんには処女でいてほしいとか思ってた。
118名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 03:00:50 ID:ZCJ+Lf+4
素晴らしいw
もっとやっちゃってください(゚∀゚)
119名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 04:57:19 ID:GGxYCRID
半田が俊に頃されるわけですね。
でもやっぱりハッピーエンドがよかったな…
とりあいずGJ
120名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 08:17:21 ID:ADVa8yfm
121名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 10:17:33 ID:qUvtBauY
グッジョブっす。
でも正直、クスリは要らんかったかな?と
工藤との痛いだけの破瓜
→俊とやらせることで性感が芽生え始めて濡れてくる里佳の体
→良い具合にヌレヌレの里佳をみんなでリンカーン

の方が俊のダメージが大きそうだ
122名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 10:29:40 ID:qUvtBauY
あるいは俊の方にクスリ飲ませて、里佳がリンカーンされてる間中悶えさすとか。
そんな俊のチンポが舌先に届くか届かないかの位置で
後ろから犯されてアンアンいう里佳とか
123名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 17:00:13 ID:xWJ60km0
うーん、そうだな。クスリの乱用はな。
俺の好みが、そういうのなしで、無理やりで痛いだけから感じちゃうようになっちゃうのが好きなだけかもしれんが。
工藤一派→リンカーン時々クスリ併用
ピエロ→本人楽しいだけでオニャノコ痛くて苦しいだけ
毒島先生→最初無理やりだが、テクが凄いんで相手も嫌々ながら快楽に溺れちゃう
のパターンがいいかなぁ
124名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 23:35:54 ID:mxlyUmdj
今回ので里佳が妊娠し、中絶しようにも俊の子かもしれないと
悩んでる末に、手遅れになる展開もいいかも。
もちろん不良の種が命中してるオチ。
125名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 23:48:18 ID:JMjvU5Tl
里佳俊(ラフ)
ttp://vipup.sakura.ne.jp/512kb/src/512kb_4515.jpg.html

ツインテールのつり目って・・・・ 
どう描いてもクーに見えちゃう (´・ω・`)
126名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 02:07:47 ID:Rp2ScxTO
そういや工藤達に犯されるのって彼氏ってか恋人?がいる女の子ばっかだな‥
127名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 02:12:54 ID:KILmB3f+
やる側としてはその方が盛り上がるからだろう
128名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 07:04:27 ID:KNr0nUjl
絵師様キター!
浴衣姿の里佳さんが可愛いね
GJです!
129名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:21:05 ID:/+2IXtkY
>>125
真ん中下コワス
クーよりも大人っぽいから違和感はないかな
しかし、肝心のおぱーいが小さいヨ!制服&浴衣だから分かりづらいというのもあるけど
130名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:40:44 ID:KNr0nUjl
>>129
逆に考えるんだ。
『脱いだら巨乳』と、逆に考えるんだ
131名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:24:02 ID:tlr/GSwJ
>>125
爽やかな二人がいいねいいね
この絵だけ見てると純愛スレの登場人物みたいだ
右上の里佳が、なんかエロくて良い
132名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 13:44:19 ID:hArVa/+1
http://xxxxx.dyndns.tv/~nadesiko/upup/link.php?id=1431
ここまでの分まとめてみた 3 -- 2MB
133名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 20:40:58 ID:0MjGb4Vq
>>132
乙!

前スレの教祖誕生って続きはないんだろうか。
134黒の儀式・22 1/11:2006/11/09(木) 21:02:49 ID:OYf2nm6D

(今日の獲物はあれにするか)
 千葉巧(ちば・たくみ)はごくり、と息を飲んだ。
 彼は黒儀式高校に通う二年生の少年だ。
 いわゆる肥満体型で体重は百キロ近いだろう。肩口の辺りまで髪の毛を伸ばしているが、全く似
合っていない。秋葉原辺りに行けば、いくらでもいそうなオタクそのもののルックスだ。
 彼の視線の先には一人の女性がいた。
 格好からして二十歳をいくらか過ぎていそうだが、その割に童顔なところが彼の好みだった。下
手をすると高校生くらいに見える。
 ポニーテールにした髪がまた可愛らしかった。彼が大好きな、とあるアニメのキャラクターを髣
髴とさせる。
 千葉はカバンの中にそっと手を伸ばした。
 そこに入っているのはラバー製の覆面。これで顔を隠せば、誰も彼だと分からない。
 一介の高校生から、連続陵辱魔へと早変わりだ。
 後はチャンスを待って、襲い掛かるだけだった。
 そのチャンスも意外に早く訪れた。彼女がひとけのない細い通り道に入ったのだ。
「よーし、ヤるか。へへへ」
 千葉は大きく息を吐き出した。

 実行するなら、今だ。

 息をひそめ、足音を殺しながら哀れな獲物にゆっくりと忍び寄る──



        *



 午後の八時半──
 遠くから腹の底に響くような轟音が聞こえてくる。今日は黒儀式町で毎年恒例の花火大会がおこ
なわれているのだ。
 皆川宏美(みながわ・ひろみ)は繁華街をひとり歩いていた。彼女は市内の中堅企業に勤めるO
Lだ。短大卒で入社した二年目の二十一歳。
135黒の儀式・22 2/11:2006/11/09(木) 21:03:29 ID:OYf2nm6D

 二十歳を過ぎている割には童顔で、制服でも着ていればまだ高校生といっても通用するだろう。
ポニーテールにした髪形がアクティブな彼女のイメージにぴったりだった。メリハリのある肢体を
魅惑的に包む、パリッとしたビジネススーツ。
 宏美は仕事を定時に終えた後、繁華街で同僚と軽く飲んできた。嫌なセクハラ上司のことを愚痴
ったり、恋愛話をしたり……楽しい時間だった。
 繁華街を出た宏美は、一人暮らしのアパートに続く帰路を進む。
 ひと気のない帰り道。
 ──そこで突然、襲われた。
 街灯もなく淡い月明かりだけで、相手の姿がよく見えない。覆面らしきものをかぶっていること
がかろうじて分かった。
 体格は肥満体。はっきりいってデブだった。もしかしたら体重は百キロを越えているかもしれな
い。
「騒ぐんじゃねーよ、おとなしくしろ」
 声からすると、高校生くらいだろうか。
「な、何するの、やめてよォ!」
 宏美は必死で抵抗する。
「黙れ」
 ドスの利いた声で覆面男がのしかかってくる。
 宏美は必死で抵抗し、反撃の拳や蹴りを繰り出した。だが──デブ男の肉の壁の前には、効果が
薄い。
 とうとう両腕を捕まえられてしまう。
「くっ……!」
 力では、かなわない。
「いい加減におとなしくしろ」
 宏美は近くの公園の茂みに連れ込まれ、力ずくで組み敷かれた。硬い地面に背中をたたきつけら
れ、一瞬呼吸が止まる。
 動きが硬直した隙を、男は逃さなかった。たちまちロープのようなもので手首を拘束され、抵抗
できない状態にされてしまう。
「うう……」
「さあ、大人の時間でちゅよ〜。脱ぎ脱ぎちまちょうね〜」
 何が楽しいのか赤ちゃん言葉で、男は焦らすようにわざと時間をかけて服を脱がせていく。
(やだ、スーツが皺になっちゃう)
 こんな場面でもついビジネススーツのことを心配してしまう。見栄を張って、分不相応に高価な
スーツを買ったのだ。
136黒の儀式・22 3/11:2006/11/09(木) 21:05:11 ID:OYf2nm6D

 若干ぽっちゃり体型に属するだろうか。豊かな胸と尻は標準をはるかに超えるボリュームで、む
っちりとした太ももからは十代の少女とは明らかに違う、成熟した女の色香が漂っている。
「いいカラダしてるねぇ、おねーさん」
 男は息遣いも荒く、豊かな裸身に手を伸ばしてきた。
「キャッ!?」
 大きく開かされた両脚の中心部で、瑞々しいスリットが無防備にさらされる。
「へへへ、いい眺めだ」
「み、見世物じゃないわよ。じろじろ見ないでッ!」
 宏美は悔しげに唇を噛む。だが、それ以上の抵抗はできない。
 男は鼻息を荒くしながら、宏美の秘唇に顔を埋めてきた。ぴちゃぴちゃ、とミルクをなめるよう
な音が夜の静寂の中に響き渡る。
「へへへ、たっぷり濡れてるじゃねえか、このスケベ女が。ホントは期待してたんだろ。え? そ
うなんだろ?」
 男がうれしそうにニヤニヤと笑う。ねっとりとした口唇愛撫を受けて、宏美のその部分は濡れは
じめていた。もともと感度はいいほうで、別れた彼氏からも褒められたことがある。
 だが愛する恋人に言われるのと、行きずりの男に言われるのとでは気持ちがまるで違う。
 こんな男の前で……!
 悔しさと恥ずかしさで顔から火を吹きそうだった。
「前の穴は濡れ濡れだけど、こっちの穴はどうかな」
 さらに男の指が、宏美のアヌスをまさぐってきた。排泄器官に軽く指を挿入されると、背筋とゾ
クリとなって宏美の声が裏返った。
「あはァ、駄目、そんなところッ……」
 宏美は首を左右に振って、拒絶の意志を示した。ポニーテールにした髪の毛が激しく揺れる。男
はおかまいなしに指をずぶずぶと埋め込んでいった。
「こっちもすごい締め付けじゃねえか。たまんねえな。後ろでもヤッたことがあるのか?」
「い、一回だけ……」
 反射的に返答してしまう。アナルセックスは、前の彼氏によって一度だけ開発されたことがあっ
た。
 陵辱魔の口元に笑みが浮かんだ……ように見えた。
「ケツの穴に突っ込まれたヨガったのか? 変態だな」
「い、いまどきアナルくらいで変態呼ばわりしないでよ、失礼ねッ」
 宏美は思わずカッとなって怒鳴った。
「気の強い女は嫌いじゃねえぜ。ま、清楚なロリ系が一番好きなんだけどよおー」
137黒の儀式・22 4/11:2006/11/09(木) 21:06:04 ID:OYf2nm6D

(あんたのほうがよっぽど変態よ)
 宏美は内心で毒づいた。
 シャツがはちきれんばかりに膨らんだ肥満体といい、脂ぎった体臭といい、生理的な嫌悪感だけ
で吐いてしまいそうだ。今まで付き合ってきたスマートな男たちとはまるで違う。気持ち悪くて、
気持ち悪くて……気持ち悪さしか感じない。
「よーし、期待にこたえてやらないと男じゃないな。今からブチこんでやるぞぉ」
 暴行魔が彼女の両足を大きく左右に割り開く。ズボンのチャックからいきり立ったペニスを取り
出して、股間に押し当てた。
「じっくり味わえよ。お前もこいつを待ってたんだろ」
「デタラメ言わないでよ、あたしは──」
「無理するな、無理するなよ。へっへっへ」
「くっ……」
 男がぐぐっと体重をかけてくる。背後から肥満体に押さえ込まれると、宏美はまるで抵抗ができ
なくなった。相手の体を押しのけようにも、両手を縛られていてはどうにもならない。体をよじり、
両脚をばたつかせ、必死で叫ぶが、悲鳴は空しくこだまするだけだった。
 もともとこの辺りは空き地だらけで、無人地帯なのだ。助けは期待できないだろう。
「観念したか。じゃあ、ブチこんでやるぜ」
 男はむっちりとした尻を揉みしだき、硬い先端をあてがった。両手で宏美の腰をつかむと、グッ
と腰を突き出す。
 ペニスの先端が肉の花びらを押しのけて、宏美の胎内に潜り込んでくる。
「ああああああああっ!」
 宏美にできたのは敗北の絶叫を上げることだけだった。
 意識がぼんやりとして、レイプされている悔しさも何も感じられない。根元まで自分のモノを埋
め込むと男は満足そうにうめいた。
「へへへ、最後まで入ったぜ。どうだい、俺と一つにつながった気分は」
「う、うるさいわね。早く終わらせなさいよ」
 宏美はきつく唇を噛み締めた。
 処女ではないが、こんな風に無理やりセックスを強要されるのは、もちろん初めてのことだ。そ
れも本来なら鼻にもかけないようなデブ男に、体を奪われてしまった。大声で叫び出したいような
激しい屈辱感が、宏美の心の中で荒れ狂っていた。
(悔しい……こんな男に!)
 無念に満ちた彼女の表情を見て征服感を味わったのか、男はうれしそうな顔でピストン運動を始
める。
 深々と貫き、腰を打ち付けていく。ぐちゅ、ぐちゅ、と粘膜同士が接触する淫猥なハーモニーが
響き渡る。テクニックも何もない、ただ貪るためだけの肉交だった。
138黒の儀式・22 5/11:2006/11/09(木) 21:06:54 ID:OYf2nm6D

「あっ、あっ、あっ、あぁっ」
 獣のような四つん這いのスタイルで宏美が喘ぐ。高々と掲げられたヒップを男根が突き刺し、激
しく前後にえぐりたてた。
 男は調子に乗って宏美の顔を無理やり背後に向けて、唇を吸いたててくる。
「うむっ……」
 臭い息が鼻先にかかり、思わず顔をしかめた。
 ぬめぬめとした気色の悪い舌が、自分の舌と濃密に絡んでくる。口を開かされた状態で、粘々の
唾液を無理やりに嚥下させられる。
「んぐっ……んぐっ……」
 大量の唾液を飲み干し、宏美は息も絶え絶えに喘いだ。
(最低。気持ち悪い)
 だがこれも女の本能なのか、男のペニスに何度も膣内をこすりあげられるうちに、宏美の背筋に
電流のような刺激が走り出した。背中から広がるように、ジーンとした淡い快感が生まれ始めてい
た。
「あ……あ……あ……」
 言葉にならない喘ぎ声が口から漏れてくる。
 男は勝利をかみしめるように言った。
「感じてきたか? 俺もイキそうだ。一緒にいこうぜ」
 ピストン運動がどんどんと加速していく。宏美の方もぼんやりとした快感が高まり、下半身全体
がジン、ジン、と痺れてきた。
 こうなるともう止まらない。
「あああっ……! あたし……ダメっ、来ちゃう!」
 屈服の証に尻を高々と掲げて絶叫する。
「へへへ、俺も中に出してやるからな」
 普段なら中出しなんて絶対に許さないのだが、このときばかりは激しいセックスのさなかで何も
考えられなかった。ただ、ぼうっと虚ろな顔で、自分の中にペニスを出入りさせている男を振り返
るばかりだ。
「うっ、来るぅっ……」
 嬉しそうに顔を歪めると、男の動きが止まった。
 次の瞬間、身体の奥に熱いものがジワッと広がっていく。男のペニスが宏美の中でビクビクと痙
攣していた。
「はあッ……」
(中に出されたんだ……)
 膣に射精されたことを感じながら、宏美の意識は再び沈んでいく──
139黒の儀式・22 6/11:2006/11/09(木) 21:07:44 ID:OYf2nm6D

 と、そのときだった。
「おい、そこで何してるんだ?」
 突然、男の声がした。月明かりの下で、いくつものシルエットがこちらを見ている。
 宏美が絶叫を上げたせいで、人を呼び寄せてしまったらしい。
「妙な声がしたから、気になってきたけど──レイプされてるんじゃないか?」
「やべえ、見つかったか」
 凌辱魔は慌てた様子で、宏美から離れた。すばやく起き上がり、ズボンをつかむと脱兎の勢いで
駆け出す。
 肥満体にしては素早い動きだった。きびきびした動きから見ても、やはり高校生か大学生くらい
なのかもしれない。
「大丈夫ですか」
 数人の男が宏美に駆け寄る。一糸まとわぬ裸身で四つん這いになっている彼女を見て、男たちは
立ち尽くした。高々と掲げた尻の合間から、陵辱魔の吐き出した精液がぽたりぽたりと垂れ落ちて
いる。
「……じろじろ見ないでよ、いやらしい」
 助けてもらったことも忘れ、宏美はムッとした顔で男たちをにらみつけた。



        *



 公園のベンチに二人の少女が腰掛けている。
 ひとりは艶やかな黒髪を足元まで伸ばした、明るい美少女。もう一人はミディアムヘアでいかに
も気が強そうな容姿をしている。
 タイプこそ違うが、ともに人並みはずれた美しい少女だった。
 時刻は現在、午後九時。花火大会の帰りに待ち合わせをしていた二人は、手近な公園のベンチで
語り合っていた。
「陵辱ピエロが、前科持ちの性犯罪者の中にいる可能性は低い」
 ロングヘアの少女……佐伯姫菜(さえき・ひめな)がつぶやいた。
 ミディアムヘアの少女……藤村絢音(ふじむら・あやね)は怪訝な気持ちでたずねる。
「どうして分かるの?」
「環(たまき)さん──あたしの知り合いの刑事に頼んで色々と調べてもらってるの。その中間報
告をさっき受けたんだよ」
140黒の儀式・22 7/11:2006/11/09(木) 21:08:22 ID:OYf2nm6D

「でも、どこにいるのかもわからない男をどうやって? 相手は無差別に女の子を襲ってるんじゃ
ないの?」
「確かに被害者は無差別に襲われてる。でもヒントはいくつかあるよ」
 姫菜が自信ありげに言い放った。
 絢音には彼女の自信がどこから沸いてくるのか全く分からない。だがここ数日彼女と行動をとも
にして、ひとつ分かったことがあった。
 どれほど解決が難しい事件でも、どれだけ絶望的な事件でも──姫菜は決して諦めない。
 性犯罪を許さない……彼女の意志は何よりも強い。
 絢音は素直にそう思う。
 初めて会ったとき、姫菜の天真爛漫な明るさが疎ましく感じた。気楽な彼女の態度が、勝負の世
界で常に緊張感を持って生きてきた絢音には薄っぺらく感じた。
 だが、今は違う。
 彼女と触れ合っていると、こちらまで元気を分けてもらえる気がする。
 レイプされ、処女を失った心の痛みが癒されていく気がする。
 彼女の明るさは──苦しみを知り、それを乗り越えるために身につけた強さの発露なのだと分か
る。
「ヒントって?」
「あたしの協力者でインターネットに詳しい子がいるの。その子に教えてもらったんだよ。
 陵辱ピエロは自分がレイプした相手の映像を、ネット上に流していたってね」
「ネットに……」
「陵辱ピエロがUPしている動画サイトから、被害者の身元を特定できた。
 その中に黒儀式高校の生徒が二人いたの。あたしはその二人に接触して、事件のヒントを得た」
「いつの間に、そんな──」
「あたしだってお気楽極楽で遊んでるわけじゃないんだよ、絢音ちゃん。いちおう探偵だからね」
 絢音が驚いて姫菜を見る。彼女は足元まであるロングヘアをばさりとかきあげ、小さく微笑んだ。
「絢音ちゃんのときは、市内でしか放送していないローカルニュースを見て、犯行を決意したって
言っていた。
 琴美ちゃんのときは、市内で行われたコスプレイベントに出没していたようなことをほのめかし
ている。
 つまり──犯人はこの辺りに住んでいる可能性が高い」
 姫菜が凛とした表情で告げる。
「その辺りの条件から絞って、警察のほうで性犯罪の前科を持つ人たちをリストアップしてもらっ
てるの。
 いまのところ『当たり』はなさそうだね。こればっかりは地道な作業になるよ」
「そう……」
141黒の儀式・22 8/11:2006/11/09(木) 21:09:24 ID:OYf2nm6D

「案外、あたしの身近にいる誰かが犯人なのかもしれないね」
「私たちの近くに?」
「いくら無差別的に女性を襲ってるといっても、犯人は事件のたびに手がかりを落としている。包
囲網は確実に狭まってる、ってことよ」
 姫菜が爛々と目を輝かせた。
 ──と、そのとき、彼女の携帯電話が鳴った。
「はい、佐伯です。……あ、環さん! ええ……はい、そうです……ええ」
 しだいに姫菜の声のトーンが高くなっていく。どうやら重大なことを話しているようだが、断片
的な言葉のせいで全く内容が分からない。
(一体、何を話してるの?)
 絢音は怪訝な気持ちで彼女を見やった。
 やがて姫菜は話し終え、電話を切った。
 待ちきれずに絢音がたずねる。
「なにかあったの、佐伯さん」
「たった今警察から連絡が入ったの」
 姫菜は、顔を紅潮させて絢音に告げた。
「陵辱ピエロらしき男に襲われた女性を保護した、だって」



        *



 姫菜が警察署に行くと、二人の刑事が出迎えてくれた。
「林さん、近藤さん」
「ミアミア……じゃなかった、姫菜ちゃんじゃないか」
「ご無沙汰してます」
 中年刑事たちに姫菜は軽く一礼した。
 背の高い生真面目そうな男が林警部。肥満体の柔和そうな顔だちをしたのが近藤警部だ。過去の
事件で何度か話したことがあり、すでに二人とも顔見知りだった。
「ミアミアって?」
「ダンガムSEEDに出てくる美少女アイドルだよ。姫菜ちゃんにちょっと雰囲気が似てるかな」
「そうそう、とくに胸が……」
142黒の儀式・22 9/11:2006/11/09(木) 21:10:17 ID:OYf2nm6D

「む、胸?」
 そう言われて、姫菜は思わず両手で胸のあたりを押さえた。
 姫菜のバストサイズは85のDカップ。平均よりも巨乳なせいでじろじろと見られることにはあ
る程度慣れている。だが、こんなふうにあからさまに観賞されるのはやはり恥ずかしかった。
「シメるぞ、二人とも。警察官が女子高生にセクハラするんじゃない」
 三人目の刑事が不機嫌そうな口調とともに、部屋の中に現れる。
 毛先を尖らせたワイルド風味なショートヘア。凛と整った美貌に切れ長の瞳。スタイルも見事で、
量感のある胸が制服を窮屈そうに押し上げていた。
 朝霧環(あさぎり・たまき)。三人の中では一番年下だが、階級は彼女が格上だ。二十代半ばの環
のほうが三十代の彼らよりも階級が上なのは、彼女が国家公務員一種試験を受かって警察庁に入っ
たキャリア組だからである。
「だいたいダンガムSEEDってなんだよ。職場でアニメ番組の話をするな。私までオタクだと思
われるだろ」
「大丈夫ですよ、ミアミアって呼び名はこのメンバーで集まるときにしか使ってませんから」
 林がたじたじとなりながら言い訳する。
「そういう問題じゃないっての」
「あの、環さん、そちらは──」
 姫菜が彼女の側にいる女性に目を向けた。
 二十歳前後くらいだろうか、童顔でポニーテールの女性。身につけたビジネススーツはところど
ころが泥に汚れている。
「今回の被害者さ。ヒメ、あんたのことを話したら一度会ってみたいって」
「あたしに?」
「探偵さん、なんでしょ? そういうのドラマの世界だけなのかと思ってたから、実際に警察に協
力している女の子探偵さんがいるって聞いて、興味が出たの」
 彼女……皆川宏美が小さく笑う。陵辱ピエロにレイプされたということだが、意外に気丈な様子
だった。
 姫菜は遠慮がちに彼女に宏美に話しかける。
「じゃあ、そのときの状況を聞かせてもらえますか? その……話せる範囲で」
「そんなに気を使わないでよ。確かにあたしはレイプされたけど、別に処女ってわけじゃなし」
 宏美が軽く肩をすくめた。
 小刻みに、彼女の体が震えていることに気づく。
143黒の儀式・22 10/11:2006/11/09(木) 21:11:01 ID:OYf2nm6D

「皆川……さん」
 彼女とて決してショックを受けていないわけではないのだろう。犯された屈辱、あるいは悲しみ
や絶望……
 幾多の性犯罪被害者を見てきた姫菜には、それが痛いほど分かる。
 ただ誰かに話すことで、少しでも気分がまぎれることもある。姫菜は慎重に言葉を選びながら、
そのときの状況を聞きだした。
「声からすると高校生っぽかったんだけど……」
「高校生か」
 環がうなった。
「このあたりの高校生で今回の事件に該当しそうなのはいないの? デブ体型限定なんだし、容疑
者をある程度は絞れるでしょ」
「すでに調べてあります。該当者は二名いました」
 林が生真面目な顔で報告する。
「まずは黒儀式高校二年生の、千葉巧(ちば・たくみ)。
 強姦の容疑で補導されたことがあります。結局、被害者が被害届を取り下げたので、それ以上の
お咎めはなかったのですが」
「被害届を取り下げた?」
「千葉とつるんでいるのが、あの工藤寿夫でしてね」
「工藤総合病院のドラ息子かよ」
 環が舌打ちする。
「それから、同じく黒儀式高校二年生の肥田友彦(ひだ・ともひこ)。彼は痴漢での補導歴が三度ほ
どあります」
「二人ともデブ体型なんだね?」
「ともに体重は百キロ前後。報告書にある陵辱ピエロの体型に極めて近いと思われます」
 林がただひとり生真面目に報告する。
 ──姫菜は今までの話を聞いて、ピンと閃くものがあった。
(そうか、やっぱり陵辱ピエロの正体は……)
144黒の儀式・22 11/11:2006/11/09(木) 21:11:36 ID:OYf2nm6D

 一通りの話が終わり、警察署を出るとすぐに携帯電話を取り出した。
「もしもし、花凛(かりん)ちゃん?」
「あ、お姉さま」
 電話に出た相手はむやみやたらにトーンの高い声ではしゃぐ。
 真崎花凛(まさき・かりん)。姫菜の協力者であり、一流のハッカーでもある少女。とある事件を
通じて知り合い、姫菜のことをお姉さまと呼んで慕っていた。
「花凛ちゃん、今から言う人間の個人情報を集めてほしいの」
「ん?」
 一通り説明し、花凛にたずねる。
「どう? できる、花凛ちゃん?」
「任せてくださいな。たとえ内閣総理大臣の個人情報だって、花凛にかかれば丸裸です」
 花凛は平然と笑った。
「で、それを調べてどうするんです」
「今度はこっちから追い込むんだよ、陵辱ピエロを」
「追い込む? 犯人の目星がついたんですね」
「犯人の目星なら最初からついてたよ。だけど証拠がなきゃ、どうにもならないでしょ」
 逆に言えば、後は証拠集めだけとも言える。
 姫菜は力強い口調で告げた。
「もうすぐ終わるよ、この事件も」

 そして──決着のときは迫る。
145名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 21:20:57 ID:sE59/QCv
乙です。

しかし、千葉のレイプはどうしようもないな。毒島先生の爪の垢を煎じて飲め!
146名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 07:01:12 ID:YrRDUDZO
GJ!
ところで毒島先生が最近登場してない気がするんだが?
147名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 07:20:37 ID:RIwXWPKS
GJ!!

>>146
なるみ相手にボテ腹セックスを堪能中…だったらいいな。
148名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 07:35:13 ID:zY9Ni8nA
危うし、陵辱ピエロ!負けるな、陵辱ピエロ!
149名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 20:09:41 ID:BoZofa73
毒島先生カモ〜ン!
またテクで処女いかせまくってくれ!
150名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 11:20:02 ID:lFWCx9pH
絵師さん……毒島やピエロに宣戦布告する姫菜が見たいとです……
151名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:15:37 ID:CmCmqU8c
なんかこのスレの男女逆版もできたらしいな。興味ゼロだが
152名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:33:59 ID:LQx6MYct
ブサイク男が女に逆レイプされるって事か?
153名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:39:08 ID:lFWCx9pH
つ【デブな女が美男子に犯される】スレ

二ヶ月前にSSが一本投下されたきりの過疎スレだけどな
154名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:45:10 ID:tPAg0Ehv
逆って男女の容姿のみを入れ替えたのか
醜女に男が逆レイプされるスレでもできたのかと思った
155名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 19:23:25 ID:rlrQSIe6
しこめって言うなw
156名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 19:38:26 ID:XNnyIJX4
探偵を敗北させるのはやはりテクニシャン毒島先生がいいな。
157名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 20:47:15 ID:CmCmqU8c
直接対決の日は近い・・・はず
158sage:2006/11/11(土) 23:12:57 ID:ODsSWnA3
毒島に肉便器にされたウチの誰かが、桜塚やっくんのライブでいじられて、
エロい事しか答えられず焦りまくる・・・ってのはどう?
159名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:45:00 ID:jyz1q1ck
>>158
頭大丈夫か?ヤラセに決まってるだろ?

マジレス
160名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:03:46 ID:fJllEs9Z
タイムリーネタじゃないけど、理沙+毒島in厠
ttp://vipup.sakura.ne.jp/512kb/src/512kb_4696.jpg.html
久しぶりにオパーイ描いた・・・・  ムズカシス(´・ω・`) 
161名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:16:30 ID:xfFJNLyX
>>160
こ、これはたまら…ってちんこDEKEEEEEEEEEE
162名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:24:25 ID:CiB5uFPx
理沙も佐知も美紅もなるみも陽子も薫も、こんなデカいので処女破られたのか……
163162:2006/11/12(日) 01:48:10 ID:CiB5uFPx
肝心なこと書き忘れてた。

>>160
GJ!
ブサイク男に犯されながらも快感を覚えている……って感じの理沙がエロエロでよいです
164名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 22:07:52 ID:klPcYAPV
デブは、デブはまだか!?
165黒の儀式・23 1/11:2006/11/17(金) 21:40:48 ID:32arpxHl

 八月下旬──夏休みも終わりに近づいていた。


 星野(ほしの)なるみはお腹を押さえながら、一人で生徒会室に続く廊下を歩いていた。
 生徒によっては補習のために夏休み中も登校している者がいるが、彼女は常に学年十位以内に入
るほど成績優秀で、もちろん補習とは縁がない。今日登校してきたのは、毒島(ぶすじま)に呼び
出されたからだ。
 なるみは、透明感のある綺麗な栗色の髪をした少女だった。彼女は外国人の祖父を持つ、いわゆ
るクオーターで、セミロングの栗色の髪は隔世遺伝によるものだ。可憐な顔に小柄な身体、そして
繊細な造りの手足が人形のように可愛らしい。
 なるみは何度も何度もお腹のあたりをさする。腹部を頻繁にさするのは最近の彼女の癖だった。
(ここに、赤ちゃんがいるんだ……あたしの赤ちゃんが)
 それはまるで現実感のない──だが確かな現実。
 先月、産婦人科で検診を受けたなるみは、自分が妊娠していることを知った。あれから一月……
妊娠二ヶ月目に入り、母体には本格的な変化が起こり始めていた。
 最近はずっと体が熱っぽくて、だるい。小柄な身体の割に豊かな乳房が、今までよりも張ってき
た気がするし、乳首ははっきりと敏感になっている。
『少女』から『母親』の体になりつつある。お腹にいる赤ちゃんが、妊娠していることを母親であ
る彼女に訴えているのだ。
(やだなぁ……胸の奥が気持ち悪いよ)
 胃がムカムカとして吐き気がした。お腹の中で『異物』が育っているのが感覚として分かる。
 誰の子供かも分からない、異物が……
「あたし、どうしてこんなことを……」
 それは妊娠に気づいてから毎日のように吐いている言葉。なるみは、何十人と言う男に抱かれて
きたことを今さらながらに後悔する。
 快楽に負け、避妊もせずに性行為を続けてきた自分。
 浅はかで、淫らな自分。
 そんな自分がすっかり嫌になっていた。
「どうして……どうして……」
 ……すべてはあの日から狂ってしまった。
 美紅に誘われ、毒島に処女を奪われた、あの日から──
 犯された絶望よりも、淫らな欲望に囚われてしまった。
 その後、毒島に呼び出されてふたたび抱かれたときも、彼に命じられて近所の浮浪者に日替わり
でセックスをさせられたときも、抵抗しなかった。
 むしろ唯々諾々として従ったくらいだ。
 ただ快楽だけを求めて──ただ官能だけを求めて。
166黒の儀式・23 2/11:2006/11/17(金) 21:41:27 ID:32arpxHl

 他のことは何も考えていなかった。妊娠や感染のことなど頭の片隅に置いていた程度で、深く考
えることはなかった。
 そして……とうとう身籠ってしまった。
「あたし、どうしたらいいんだろう……」
 妊娠の事実はまだ誰にも打ち明けていない。打ち明けられなかった。
 もちろん親にはこんなこと言い出せないし、そもそもお腹の子供をどうすればいいのか気持ちの
整理がつかない。
 産むのか、それとも堕胎するのか。
(美紅先輩、教えてください……あたしは、どうすればいいんですか?)
 最後に脳裏に浮かぶのは、憧れの女生徒の凛とした姿だった。



        *



 鳩ヶ谷薫(はとがや・かおる)は、頬を上気させながら生徒会室に続く廊下を歩いている。
 意志の強そうな瞳にくっきりとした輪郭は、水準以上の美少女といっていい容姿だ。健康的に日
焼けした小麦色の肌。活動的なショートヘアがスポーティな印象を与える。
 八月五日から八日にかけておこなわれたソフトボールの全国大会に、薫の所属する黒儀式(くろ
ぎしき)高校ソフトボール部も県代表として出場した。エースピッチャーの薫の働きが大きく、部
はみごとベスト4の成績を収めることができた。
 それから二週間あまりが過ぎている。大会の疲れを癒すため、強制参加の練習は夏休みが終わっ
てから再開することになっていた。その間は各部員の判断で自主練習をおこなう、というのがソフ
トボール部の方針だ。
 そのため表向きは自主練習ということにして、薫は夏休みにもかかわらず登校してきたのだ。
「先生とエッチなことするの、久しぶりだな」
 薫の声が、弾む。性の快楽への期待に胸が高鳴る。
 最初こそクスリを使って、無理やり快楽を刻み込まれた薫だが、今では自主的に毒島に体をゆだ
ねるようになっていた。
「だって気持ちいいんだもん」
 薫は浮かれた声でつぶやく。
 あの外道教師の体が忘れられない。セックスがしたくてしたくてたまらない。体の奥底に、あの
熱くてねっとりとした精液を注いでほしくてたまらない。
167黒の儀式・23 3/11:2006/11/17(金) 21:42:14 ID:32arpxHl

 ……すべてはあの日から狂ってしまった。
 体育倉庫で毒島に犯され、媚薬を飲まされ、性の快楽を体の髄まで植えつけられた。その日以来、
あの外道教師の性奴隷として過ごしてきた。
 抵抗しようという気持ちは、最初から希薄だった。
 セックスの快楽の虜になっていたのだ。
「ケンジが今のボクを見たら、なんて思うかな」
 薫はふと冷静に立ち戻り、小さくため息をつく。
 幼なじみの柏木(かしわぎ)ケンジと恋人である相原陽子(あいはら・ようこ)の仲は冷えてき
ているようだ。どうも陽子が最近、ケンジを避けているらしい。原因は分からないが、六月ごろか
ら急に陽子の態度が一変したのだという。
 あいつとは別れたほうがいいのかな、と彼が漏らしていたことを思い出す。
 略奪──ふとそんな言葉が浮かんだ。
 今、寂しがっている彼の心の隙間に入り込むことができれば、陽子に代わってケンジの恋人にな
れるかもしれない。
(ボクは──)
 ずっとケンジのことが好きだった。幼なじみとして十年以上も一緒に過ごしてきて、友人から恋
愛対象へと自然に気持ちが移行していった。いつかは彼の恋人になりたい──年頃の少女らしい夢
は、陽子の出現によって粉砕された。
 だが彼女がいなくなれば──
 薫の夢はもう一度よみがえる。今度こそ、ケンジに告白することができる。
 彼が、こんな淫乱な自分を選んでくれるかどうかは分からないが。
 そこまで考えて、憂鬱なため息を漏らす。
(──こんなこと考えてちゃダメだよね。ケンジと陽子ちゃんが別れることを望んで、そういうこ
と想像して喜んでるなんて。ボク、最低だ)
 生徒会室のドアが、見えてきた。



        *



 生徒会室。
 夏の日差しがカーテンの隙間から差し込む部屋の中に、毒島(ぶすじま)はいた。部屋にノート
パソコンを持ち込み、画像の編集をおこなっている。
 画面上に収められているのは、醜い中年男や浮浪者に犯される女子高生の姿。
168黒の儀式・23 4/11:2006/11/17(金) 21:42:56 ID:32arpxHl

 教師と言う立場を利用し、この高校の女子生徒や女教師の痴態を収めた画像を、裏ルートでその
筋に流すのが毒島のもうひとつの仕事である。
「表沙汰にはできないアルバイトだけどよ、くくく」
 毒島は含み笑いを漏らした。教師の安月給よりも、こちらのほうがはるかに儲かる。
 ふと、黒髪を足元まで伸ばした少女の姿が脳裏をちらついた。探偵気取りで彼を告発しようとし
ている絶世の美少女。もしかしたら彼がネットワーク上に流している、数々の裏画像のこともある
程度つかんでいるのかもしれない。
 もちろんこんなことが明るみに出れば、毒島は教職を追われることになるだろう。
 彼にとって、身の破滅だ。
「佐伯姫菜(さえき・ひめな)……か。まあ、あんな小娘に追い込まれる俺じゃないがね」
 ふん、と鼻を鳴らす。
「考えごとですか、毒島先生」
 背後からの声に彼はゆっくりと振り返った。
 声をかけてきたのは、知性的な容貌の美少女だ。ショートヘアでセルフレームの眼鏡をかけてい
る。高校生離れした豊かな乳房にくびれた腰、ふくよかな尻。セーラー服の上からでも完璧なグラ
マラスボディがはっきりと見て取れる。
 栗原美紅(くりはら・みく)。黒儀式高校の生徒会長を務める、三年生の才女。
「俺のことをかぎまわっている生意気な小娘がいてな」
「佐伯姫菜のことですか?」
「まったく、どいつもこいつも俺を脅かそうと……そういえばセクハラの噂はどうなった?」
 毒島がたずねる。彼が女生徒にセクハラをしている、という噂を美紅が糾弾したことが二人の関
係の始まりだった。
「それなら私が」
 美紅が艶然と微笑んだ。
「『毒島先生の、生徒に対する性的ないやがらせ等に関しては、調査した結果確認できない。噂はあ
くまで噂でしかなく、事実無根であると考えられる』と報告してあります」
「ふん、生徒会長サマの報告なら、少しはPTAや上の連中に対しても効果があるだろ。ただでさ
え、俺は連中ににらまれてるからな」
「にらまれている?」
「俺の前歴を問題にする奴らが未だにいるってことだ。前の学校……白天女学院(はくてんじょが
くいん)で、俺は生徒を妊娠させて、追い出されたんでな。
 へっ……三年も前のことだってのに」
 白天女学院とは、彼がこの黒儀式高校に赴任する前に在籍していた高校だ。
 その少女──佐伯春菜(さえき・はるな)はルックスもスタイル最高級の美少女だった。
 清純な外見とは裏腹に、毒島に犯されれば犯されるほど性感を開発され、淫らになっていった。
凌辱を繰り返していくうちに、彼女はとうとう妊娠してしまったのだが──
169黒の儀式・23 5/11:2006/11/17(金) 21:43:37 ID:32arpxHl

 今までに犯した中でも、最も印象に残っている少女のひとりだ。
 そして毒島に真っ向から食って掛かった、姫菜の姉でもある。
(いずれ、姉妹どんぶりってのも狙ってみるか)
 そんなふうに妄想をたくましくする。考え込んでいる毒島のことを何か勘違いしたのか、美紅が
そっと彼の太ももに手を添えた。
「大丈夫です、私が力になりますから」
 凛とした美貌に妖艶な笑みが浮かぶ。高校生離れした色香を含んだ笑み。以前はこんな顔をする
少女ではなかった。毒島と幾度となく肌を重ね、今や彼のもっとも忠実な肉奴隷となっていた。
 ……すべては、あの日から始まった。
 誰もいない更衣室で美紅を襲い、処女を散らしてやった。女として最上のオルガスムスを教え込
み、毒島の体の虜にしてやった。
(へへへ、この女も堕ちたモンだ)
 険しい顔でセクハラを糾弾してきた彼女が、いまでは毒島のもっとも忠実な奴隷だ。その事実が
彼の征服感をいたく刺激する。
 プライドの高い完璧主義者だっただけに、堕ちるときは極端に堕ちるということなのだろうか。
今の美紅は、毒島の命令ならばどんなことでも躊躇しないだろう。
「当たり前だ。お前は俺の奴隷なんだからな」
 毒島が下卑た笑みを浮かべて彼女を抱き寄せた。肉厚の唇を花のような唇に重ね合わせる。
「はっ……んむっ」
 情熱的なディープキスに美紅は息を乱れさせ、積極的に舌を受け入れた。ぬちゅ、ぬちゅ、と隠
微なハーモニーが室内に響いた。
 ──そのとき生徒会室の扉が開き、新たに二人の少女が入ってきた。
「鳩ヶ谷さん……」
 美紅は唇を離し、驚きの表情を浮かべる。利発な彼女はすぐに事情を悟ったようだ。
「まさか、あなたも毒島先生に?」
「会長こそ……」
 薫は毒島と抱き合う美紅を見て、目を丸くしている。それからハッとした顔でなるみの方を振り
替えた。
「え、じゃあ、もしかしてなるみちゃんも?」
「…………」
 なるみは暗い表情でひとりうつむいた。
「お前らはみんな俺の肉奴隷だ。奴隷同士、仲良くしろよ」
 生徒会長の美紅、副会長の薫、書記のなるみとも毒島が純潔を奪い、性の虜とした。生徒の自治
をつかさどる生徒会は、今や彼の支配下にあるといってもいい。
170黒の儀式・23 6/11:2006/11/17(金) 21:44:22 ID:32arpxHl

「ほら、とっとと脱げ」
 毒島が三人の、いずれ劣らぬ美少女たちに言い放った。
 支配者として、当然の命令権だ。
「今日はお前らまとめて楽しませてもらうぜ。ここんところ忙しくて、俺も溜まってたもんでな」
 美紅は思い切りよく、なるみ、薫は恥らいながら、それぞれセーラー服を脱ぎ捨てた。
 小柄だが出るべき箇所はきっちりと張り出している、なるみの清楚な裸体。
 乳房が小ぶりで全体的に未発達な、だがアスリートらしく小麦色に日焼けした薫のヌード。
 90センチを越える豊かなバストにくびれた腰、まろやかなカーブを描く、美紅のグラマラスな
女体。
 三者三様、女子高生たちの瑞々しい裸身が中年教師の前にさらされた。
「まずは三人でこいつをしゃぶってみせろ」
 毒島はズボンをおろすと、禍々しい肉茎をむき出しにする。
 だらりと垂れ下がったそれの前に、三人の美少女がいっせいに跪く。この場所で毒島は彼女たち
の王であり、支配者だった。
 美紅が赤黒い亀頭の先にチュッと音を立てて口づけた。なるみと薫がその両脇から脈打つ肉棒に
愛らしい唇を寄せていく。
「ふん、三人とも上達してきたじゃねえか。俺と出会うまではどいつも処女だったってのによ」
 美少女三人がかりの奉仕に、毒島はご満悦の表情を浮かべる。
 十分に勃起したところで、いよいよ本番へ移ることにした。
 まず、なるみと薫が逆向きに体を重ねた。女同士でのシックスナインだ。
「じゃあ最初はお前だ、なるみ」
「あ、あのぉ、あたし……」
 なるみが暗い顔でうつむいた。
 毒島は訝しげに眉を寄せる。
「なんだ」
「その……これ以上は」
「まさか俺とヤるのが嫌だって言うんじゃないだろうな。今まで何十人って男にヤらせておいて、
今さら嫌がることはねえだろ」
「でも、あたし……」
 なるみの顔は蒼白だ。明らかに様子がおかしい。それに先ほどからしきりに腹部を押さえている。
(こいつ、まさか──)
 毒島はその可能性に気づき、わずかに眉をしかめた。
 快楽の虜だったなるみが、こうもセックスを忌避するということは──
(ガキができちまったのか。まあ、あれだけの人数に中出しされてるしな)
 なるみは処女を失ってから、ここ数ヶ月で数十人と言う男に犯され、精液を注がれ続けてきた。
誰かの子種が命中していてもおかしくはない。
171黒の儀式・23 7/11:2006/11/17(金) 21:45:12 ID:32arpxHl

(まあ、どうでもいいか。俺を巻き込むようなトラブルにならなけれりゃ、どうってことはないぜ)
「だ、ダメ、ダメですぅ!」
 幼女のように小さな秘孔に亀頭をあてがうと、なるみが可愛らしい声で喘いだ。毒島は躊躇せず
に、一息に膣を貫く。
「はあんっ」
 根元まで押し込むとなるみは敗北の喘ぎ声を上げた。
 毒島は容赦なく動き出す。小柄な割にはボリュームのある乳房をもみしだき、指先で乳首を刺激
しながら、リズミカルに若い膣をえぐっていく。
 剥き出しの粘膜同士が激しく擦りあい、結合部から体液がこぼれ落ちた。
 と、
「なるみとばっかり楽しんで……毒島先生、私には構ってくれないんですか?」
 美紅が横から妖艶に微笑みかける。
 三人の中でもひときわメリハリのきいたグラマラスな裸身を、挑発するように揺らしていた。
 毒島はふんと鼻を鳴らすと、美紅と唇を重ねた。九十センチを越える量感たっぷりの乳房を鷲づ
かみにし、乱暴に揉みたてる。
 美紅は喘ぎ声をもらしつつ、自らの股間に指を這わせた。ぐちゅ、と湿った音がここまで聞こえ
る。毒島となるみの交合を見て、すでに濡らしていたらしい。生徒会長のオナニーショーを楽しみ
ながらも、彼はピストンの手を緩めない。
「あ、あんっ、ああんっ!」
 連続で突きこまれて、なるみの口から甘い喘ぎ声が漏れた。毒島は勢いよく腰を揺すり、激しい
抽送を与え続ける。
「気持ちいい……気持ちいいですぅ! もっと突いてっ! もっと、もっとぉ!」
 妊娠しているせいか、なるみの反応はいつも以上に過敏だった。白い肌を薔薇色に紅潮させ、可
憐な少女らしからぬ絶叫を何度も何度も上げる。
「気持ちいいぞ、なるみ。そろそろイキそうだ」
 表情を弛緩させて、なおもピストンを加速させていく。
「あ、あのぉ、中は……嫌です。あたし、もうこれ以上は──」
「うるせえな、俺は出したい場所に出すだけなんだよ。……だいたいもう孕む心配をする必要はね
えだろ」
 決定的な言葉をささやくとなるみの表情が一変した。
(やっぱりガキがデキてやがったか)
 毒島は彼女が妊娠していることを確信した。無論、彼に罪悪感など微塵もない。むしろ女子高生
妊婦を犯すというのも、これはこれで一興だ。
「おら、もっとケツ振れ!」
 調子に乗って、毒島はさらに腰の動きを加速させる。小柄な裸身が急激なグラインドに揺さぶら
れる。
172黒の儀式・23 8/11:2006/11/17(金) 21:45:52 ID:32arpxHl

「ダメ、中は──」
「出すからな。ナマの精液を食らいな!」
 毒島がぶるぶるっと腰を痙攣させた。新たな命が宿っている子宮に熱い樹液をドクドクと注ぎ込
む。赤ん坊ごと汚してやる、とばかりに中年男の汚らわしい精液をたっぷりと放出する。
「ああ、ダメっ……なか、ダメぇぇぇっ!」
 なるみの口から絶叫が漏れた。



 ぬぷり、となるみの中から肉棒を引き抜くと、毒島はおもむろに彼女の唇を吸い付けた。少女ら
しい柔らかな唇の感触が心地よい。舌を差し入れ、たっぷりと唾液を注ぎ込むと、なるみはたちま
ち頬を赤らめた。
「さっさと後始末をしろ。まだ薫も美紅も可愛がってねえんだ」
 毒島がキスを終えると、なるみは精液にまみれた半萎えのペニスの前に跪いた。白濁に汚れきっ
たイチモツに口づけし、舐め取り、丁寧に掃除をしていく。
「ねえ、次はボクにもしてよ。ボク、もう待ちきれないよぉ」
 薫がスレンダーな裸身をくねらせ、甘えた声でねだった。
「よーし、俺にケツを向けろ。後ろからブチこんでやるぜ」
 毒島が傲慢に命じると、ボーイッシュな美少女は喜々として四つん這いになった。引き締まった
尻肉が剥き出しになり、男の眼下で揺れている。
「へへ、いい格好だな。犯し甲斐があるぜ」
 毒島は彼女の背後に回り込むと、尻たぶを掴んで大きく広げた。
 すっかり回復したモノを未通の窄まりにあてがう。
「ち、ちょっと待って、そこは違うよ」
「こっちはまだバージンだったよな、お前」
「ダメだってば、そこは──」
 薫は引きつった顔を彼のほうに向ける。明るい美少女がはっきりとした嫌悪感と恐怖感を表情に
にじませていた。
 毒島はぶよぶよとした手で引き締った臀部を撫でさすった。スポーツをしているだけあって、余
分な脂肪はいっさいない。一流のアスリートさながらの見事なヒップラインだった。
「一度知ったら病み付きになるぜ。美紅やなるみと同じようにな」
「だって、ボク……怖いよ」
「なーに、慣らせば痛くねえよ。おい、美紅」
 美紅が薫の尻の合間に顔を近づけた。
「ちょっと、会長。そんなところ、汚いよ。ダメだってば」
「いいから任せておきなさいよ。すぐに気持ちよくさせてあげるから」
173黒の儀式・23 9/11:2006/11/17(金) 21:46:29 ID:32arpxHl

 花のような唇が菊穴に押し付けられ、ぬるりとした舌がその奥へと侵入する。ぐちゅり、と生々
しい音が聞こえた。美紅の奉仕を受けているうちに、薫の息が荒いでいく。
 尻の穴でも感じているようだった。
「なんだよ、もう気持ちよくなってきたのか。オトコ女のくせに、随分と女っぽい反応じゃねえか、
え?」
 毒島が美紅と薫を引き離し、彼女の臀部を抱え込んだ。
 硬く張り詰めたものを唾液まみれのアナルに押し当てる。
「はあァッ!」
 男の侵入を一度も許したことのないアヌスに力ずくで押し入ると、引き締った裸身が激しく震え
た。鉄のように硬い肉槍が腸の粘膜をかきわけ、薫の内部を突き進んでいく。
「あっ、くぅっ!」
 深々と肉茎を埋め込むと、薫は喉を見せて悲鳴じみた呻きを吐いた。
「あ……入ってるぅ……」
 後ろの穴を完全に犯されたことを実感したのか、薫は眉に深い皺を寄せた。
「そうだ、愛し合ってもいない俺たちが繋がったんだ。
 お前のヒダが俺のモノをいやらしく締め付けてくるぜ。あぁ……イイ気持ちだ」
 剥き出しにされた白い下腹部を猛々しいペニスが貫いている。前も後ろも、両方のバージンを毒
島が奪ったのだ。
 少女のすべてを征服した男は完全に勝ち誇っていた。
「お前はもう俺のモンだ。おらっ、ケツ振れ、おらっ!」
 動物のような咆哮を上げて、力強く薫の下腹部にペニスを突き込んでくる。
「うぅ、たまんねぇぜ。そらオッパイもだ」
「痛い……痛いよぉ……」
 薫がボーイッシュな顔を痛そうにしかめた。
「しょうがねえな、美紅、なるみ。手伝え」
 美紅が右サイドから小ぶりな乳房を鷲づかみにした。たしか七十九センチのBカップということ
だが、形よく整った美乳だ。美紅は尖った乳首をつまみ、乳房を乱暴にもみしだく。
 美紅が控えめな膨らみをもてあそぶ一方で、なるみは薫の秘裂に手を伸ばし、充血しきったクリ
トリスをつまみ、優しく揉みしだいた。
「や、やだ、なにこれ……来る……来ちゃうよぉ」
 最初は苦痛を示していた薫も、三人がかりの責めを受けて次第に喘ぎ始める。毒島はピストン運
動のペースをいったん落とすと、
「チューしようぜ、へへへ」
 薫の顔を背中側に仰向けて顔を近づけた。口を突き出し、ぶちゅっと音を立てて、薫の唇を無理
やり奪う。
174黒の儀式・23 10/11:2006/11/17(金) 21:46:58 ID:32arpxHl

「んっ、んんっ……!」
 息苦しさにうめく薫の頬を挟み込み、毒島はじっくりと可憐な唇を貪る。ぬめぬめとした舌を彼
女の口の中に忍び込ませ、舌や歯をねちっこく舐めまわす。
「んんんんっ……」
 暴虐なキスにじっと耐えていた薫だが、やがて自分から相手の舌に舌を絡めていった。たっぷり
と唇を吸い合うと、ふたたび荒々しいピストン運動を再開した。
 薫の小さな菊口をズブリと押し広げるようにして、激しい抜き差しを浴びせかける。
 先ほどよりも幾分ほぐれた感のあるアナルに向かって、毒島は腰を叩きこんでいく。いっそう深
い結合になって、直腸内壁を中年のペニスが力強くこすりあげる。
 パワフルな肛虐を浴びて、薫の裸身が激しくわなないた。
「あ、すごい……熱い……!」
 敏感な肉芽をいじられ、腰の中心部を力強く貫かれ、反った背が強く痙攣する。薫は汗まみれの
裸身を若鮎のように暴れさせた。
「ああ、イク! ボク、イっちゃう……うッ!」
 オルガスムスの叫びとともに、みずみずしい肢体のすみずみまで痙攣が走った。
 薫はそのまま床の上にぐったりと上体をうつ伏せる。
 毒島は背後から小柄な背中にのしかかると、肉茎を根元までめり込ませた。腸壁がひくひくと収
縮し、男の分身を強烈に締め付ける。
「うぅぅっ、締まるッ! 出すぞ! ケツの中に出すぞッ!」
 毒島は一声叫ぶと、薫の直腸の一番奥のほうで熱い精液を発射した。ドクドクと勢いよく放出さ
れたスペルマが薫の腸内を満たしていく。
「すごい締め付けだな。痛いくらいだぜ」
 毒島は射精後の感触を楽しむように、アナルの奥でペニスを動かしている。
「はあ、はあ……」
 荒い息を吐く彼女の尻から、彼は萎えたペニスを抜き取った。窄まりの奥から、白いものがドロ
リと流れ落ちてくる。
「お尻に、出しちゃったの……?」
 薫は虚ろな表情でそれだけを口にした。
「そうだ、薫。ケツの中にナマの精液をぶっかけてやったぜ」
175黒の儀式・23 11/11:2006/11/17(金) 21:47:54 ID:32arpxHl

「なに、これ……?」
 桐生朋絵(きりゅう・ともえ)は呆然とうめいた。
 朋絵は一年生の女生徒で、生徒会の役員をつとめている。
 三つ編みにした黒髪に、古風な黒縁眼鏡。整った容姿は磨けば光りそうだが、飾り立てていない
ためどうしても地味な印象を与えてしまう。
 今日は、夏休みも開放されている図書館で勉強して、その帰りに生徒会室に立ち寄った。部屋の
中から喘ぎ声が聞こえてきたので、不審に思って扉の隙間から室内の様子をのぞき見たのだった。
 ──そこで行われていたのは、美少女たちと醜い中年男との淫靡な宴。
「会長たち……なんで、こんなこと……」
 朋絵はごくり、と生唾を飲み込んだ。アダルトビデオの類を一切見たことがない彼女にとって、
男女のセックスを目にしたのは、生まれて初めてのことだった。
 下腹部が、異様なほどの熱を持っていた。性に興味を持つ年頃だ。奥手な彼女とて、セックスへ
の興味は人並みにあった。
 朋絵はそっとスカートの間に手を入れる。しなやかな指が下着の隙間から侵入し、敏感な部分に
触れた。
「あっ……」
 小さな喘ぎ声が、漏れた。
(気持ちイイ……)
 と、そのとき、中年教師がこちらを向いた。
 垂れ目がちの、濁った瞳。
 ねっとりとした眼光が朋絵を射すくめる。
(見つかった……?)
 朋絵の表情が固まった。恐怖感が背筋を凍りつかせる。
 が、それも一瞬のことで、中年男はだらりとしたイチモツをボーイッシュな少女に突きつけ、後
始末を命じた。
(気のせいだったのね……よかった)
 朋絵はふたたび股間に指を伸ばし、自慰を再開した。
176名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:42:28 ID:h5Nvm60/
毒島wwww
177名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:54:33 ID:Vy2tG+s+
絶倫
178名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:12:08 ID:uVxrHfaM
すごいなぁ、先生w手を変え場所を変えw
次の被害者はこの中に引き込まれるのか。

現在まだ先生が使用してない場所は…図書室、放送室、美術室などの特別教室、階段踊り場、プール(not更衣室)
それ以外のメジャーな場所は制覇済みか
179名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 08:36:30 ID:0X16K7SI
くぅぅぅ、毒島せんせGJ!
180名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:34:20 ID:DpLreYdA
こん毒 こんな毒島先生がいたらわたしはもう…
181名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 20:47:00 ID:1RXXuO0C

ここって職人一人しかいないの?
182名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 07:31:16 ID:S7pR77pR
>>181
いや、前に何人か投下していたが。
183名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 09:22:21 ID:XA9aHek3
読み手に回りました。
184名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 14:09:33 ID:A7bpuM7U
>>183
すぐに書き手に戻ってください
お願いします
185名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 18:07:26 ID:pzTOpvOt
たまには毒島以外のも読みたいぜ。
っても、毒島がきらいって訳じゃないからね。
186名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:17:40 ID:MMv6lrmV
確かに一人の職人だけのスレってのもな・・・。
187名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 12:31:49 ID:ZrHssxti
職人降臨祈願
188名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 19:52:14 ID:qeN1cXuM
だが他の職人が降臨してもあまり盛り上がらないのもまた過去の事実。

毒島先生光り輝き杉。
189名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:09:22 ID:zgXO4Mi+
他スレでもそうだろうけど、新規でSSを投下する場合、常駐職人のレベルを見て尻込みすることがあるかも試練
腕に自信がなかったりすると、常駐職人に比べて俺みたいなレベルでSSを投下していいんだろうか…と

ええい、毒島先生を越えようとする猛者はおらんのか
190名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 16:18:36 ID:qn13wCww
>>189
お前が超えるんだ。
191名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 18:20:21 ID:k6oJopnO
>>189
あー・・・今の俺の気持ち代弁してくれてありがとう・・・
192名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 20:45:11 ID:zgXO4Mi+
>>191
YOU、投下しちゃいなよ
193脅迫ネタお届けします 1/12:2006/11/25(土) 00:10:30 ID:cXbFOqie

 毒島シリーズばかりでも飽きるので、別のSSを一本書いてみました。
 黒の儀式の続きは、たぶん来週末になるかと思います。



「ごめん、タイプじゃないから」
 二十二年間の人生で初めての告白は、この一言であっさりと撃沈した。
「あ、あの……」
 増田冬彦(ますだ・ふゆひこ)は汗をぬぐいながら口をパクパクとさせた。
 このままじゃ駄目だ、雰囲気を変えるような何かを言わなければ。
「と、友だちからでもいいんだけど……」
「だーかーらー、友だちになるのも嫌ってことよ。空気読んでよ」
 彼女……近藤美咲(こんどう・みさき)は怒ったような顔でそう言った。
「それと」
 偉そうな態度で、腰に手を当てて言い放つ。
 美咲はここ、私立明倫館(めいりんかん)大学に通う二十歳の女子大生だ。増田と同じ経営学部
に所属している。
 活動的なポニーテールがよく似合う娘だった。ツリ目気味の瞳が特徴的な、勝気な美貌。
 露出の多いいわゆるイケイケ系の服装をしている。ショッキングピンクのキャミソールに太もも
までがあらわになったミニスカート。豊満な胸の谷間やなまめかしい脚線美を、惜しげもなく露出
している。
(顔もスタイルも抜群なんだよなぁ)
 増田はうっとりとした気分で彼女を見つめた。彼の理想を体現したような容姿だった。こうして
向かい合うだけでため息が漏れてしまう。
 彼女のヌードを想像して、いったい何十回オナニーしたことか……
 美咲は、二十二年間の人生で増田が初めて好きになった女性だった。中学のときはアニメに夢中
でクラスメートの女子にはあまり興味がなかったし、高校は男子校だったのでそもそも回りに女が
いなかった。
 大学に入ってようやく──1年のときに英語の授業で同じクラスになった美咲と出会ったのだ。
以来、二年間ずっと恋焦がれてきた。二十二年間の人生でやっと迎えた、遅い初恋だった。
 その二年越しの思いのすべてが、いま粉々に打ち砕かれていく……
「あたし、他に好きな人がいるんだよね。あんたと違ってカッコいいし、スポーツマンだし、スマ
ートだし」
「そ、そんな……」
194脅迫ネタお届けします 2/12:2006/11/25(土) 00:11:37 ID:cXbFOqie

「はっきり言いましょうか。デブオタ童貞はタイプじゃないの」
「そんなぁ……」
 彼を絶望のどん底に突き落とすような一言だった。
 増田は丸っこく面長の顔だちで、広がった鼻はどこか豚を連想させる。お世辞にも美男子とは言
えない、冴えない男だった。
 おまけにデブだ。
 丸々と太った腹部はすでに中年の貫禄を宿している。腕と足が短いせいもあって、ビヤ樽と陰口
をたたかれるほどの体型だ。女性にモテるようなタイプからはもっとも程遠い外見だった。
「少しは自分のルックス考えなさいよねっ。デブオタは身の程ってものを知らないんだから」
「ひ、ひどい……」
「ひどいのはどっちよ。あんたなんかに告白されて、あたしも迷惑してるんだから。あたし、そろ
そろ次の講義があるから行くね。それじゃっ」
 ポニーテールを激しく揺らして美咲が去っていく。増田はベンチにへたりこみ、空を仰いだ。


        *


 その日の夜。増田は大学からアパートへの帰り道にコンビニへ寄った。
 コンビニ弁当を買い、スナック菓子をまとめて五袋ほど購入。さらに夜のオカズにと十八禁のエ
ロ本も買い物籠に放り込む。エロ本の表紙は増田好みの強気そうな女の子のグラビア写真だった。
胸の形もいい。
 おまけにどことなく美咲に似ている。
 家に帰り、包装から開けて読むのが楽しみだ。
(今夜は振られた腹いせに、このエロ本で思いっきり抜くぞぉ。表紙の女の子を美咲だと思って)
 そんな情けない気持ちも混じっていたが、ともかく増田はうきうきした気分でレジに向かう。
 そこで思わず硬直した。
 レジの前にいたのは女性の店員だった。
(あれ、いつのまにこんな子が入ったんだ? 男の店員ばかりだったはずなのに……)
 しかもかなりの美人だ。増田は赤面した。
 こんなことならエロ本は別の店で買うんだった、と後悔がこみ上げる。といっても、今さらレジ
に出したエロ本を引っ込めることもできない。
 穴があったら入りたい、とはこういう気持ちのことを言うのだろう。
 そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、女性店員は機械的な動作で商品を清算していく。
195脅迫ネタお届けします 3/12:2006/11/25(土) 00:12:18 ID:cXbFOqie

 増田は彼女にちらりと目を向けた。眼鏡をかけた黒髪の娘だ。ショートカットにした髪形が清楚
な印象を受ける。清らかな容姿とは裏腹に、制服の上からでも分かるほどグラマラスな体つきをし
ている。
(うわ、胸デカいな……)
 増田はめまいにも似た感覚をおぼえた。眼鏡っ娘で巨乳、強烈なコンボだ。
 と、
「どこ見てるんですか」
 増田の怪しい視線に気づいたのか、女性店員にいきなりにらまれた。眼鏡の奥の瞳が、怒りに燃
えている。真面目そうな顔をしかめ、今にも怒鳴りだしそうだ。
(こ、怖い……)
 増田はびくびくとしながら平謝りした。
「す、すすすすすみませんっ」
「もう、いやらしい目で見て。これだから男の人は」
「す、すすすすすみませんっ」
「いちいち謝らなくていいです」
「す、すすすす……みません」
 なんだか今日は、女の子にキツイ言葉をかけられ通しだ。
「まったく」
 女性店員はまだブツブツと文句を言っている。それからぶっきらぼうな口調で付け足した。
「全部で千五百円です」
「は、はい、すみませんでした」
 増田は謝りながら、慌てて金を差し出す。何の気なしに名札に目をやると『篠原真由(しのはら・
まゆ)』とあった。


        *


 八畳一間、ユニットバス付きの小さなアパートの一室が増田の下宿先だ。
「見事に振られたよなぁ……はあ」
 増田はアパートに戻るなり、大きなため息をついた。全身の力が抜けていくような気持ちだった。

 ──はっきり言いましょうか。デブオタ童貞はタイプじゃないの──

 美咲の言葉が脳裏から離れない。これ以上文句のつけようのない、完全無欠な拒絶の言葉。
196脅迫ネタお届けします 4/12:2006/11/25(土) 00:13:11 ID:cXbFOqie

「やっぱ、デブオタじゃ彼女なんてできないのかなぁ……一生童貞のままなんて嫌だよ」
 もう一度ため息をつく。
 気晴らしにネットでもやるか、と増田はパソコンに向かった。と、自分宛に新着メールが届いて
いることに気づく。

【脅迫ネタ・メールでお届けします】

「なんだこれ?」
 増田宛に無料サービスが当たったとある。
「無料サービスか」
 まあ無料ならとりあえず試してみて損はないだろうけど。
「一体なんなんだ、脅迫ネタって……物騒なタイトルだな」


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方──そんな方に、ぜひ提供させていただきたいネタをご用意します。
 当社への連絡先は、下記のメールアドレスにて。


「適性検査……?」
 増田は首を傾げたが、やがて思い出した。そういえば、前にネットで見かけた心理テストを受け
たことがあった。
 あれが適性検査だったらしい。
 利用回数は全部で六回となっていた。六つの脅迫ネタを、画像ファイルなどを添付した電子メー
ルで提供してくれるのだという。増田はとりあえず詳しい内容説明を読んでみた。
「これ……は……」
 説明を読むにつれ驚きの気持ちが高まっていく。
 特定の人物を指定すれば、その人物を脅迫できるような画像などのネタを、増田宛のメールで届
けてくれるという。ネタが届くまでに一週間かかるらしいが、これを使えば美咲の弱みを握ること
ができるかもしれない。
 まあ、信憑性の怪しいサービス内容だが、試してみても損はなさそうだ。
197脅迫ネタお届けします 5/12:2006/11/25(土) 00:14:21 ID:cXbFOqie

「……でも脅迫なんかして大丈夫かな」
 ふと現実に帰りつぶやく。

 ──少しは自分のルックス考えなさいよねっ。デブオタは身の程ってものを知らないんだから──

 美咲のキツイ言葉が脳裏に浮かんだ。
「いや、僕だってひどい言葉で傷つけられたんだ。あの女に目に物見せてやらなきゃ」
 これを使えば、憧れの美咲をモノにできる──興奮で心臓が早鐘を打った。
「美咲……美咲が僕のモノに……!」
 美咲の顔や抜群のスタイルを思い浮かべて、たまらず勃起してしまった。
 ──その晩、増田は彼女をネタに三回オナニーしてから寝た。


        *


 一週間後。
 明倫館大学の学生食堂は朝の八時から夜の十時までの営業だ。
 五時過ぎという時間帯のせいか、早めの夕食をとっている学生が何人か見える。安いし、味もそ
れなりだし、貧乏な大学生にとってはありがたい場所だ。
 食堂の窓際に位置するテーブルに二人の女が座っていた。いずれも水準以上の美女で、通りかか
る大学生たちの目を釘付けにしている。
「そうか、美咲にも三ヶ月ぶりに彼氏ができたのね。報告が遅いわよ」
「もう、やめてよ真由」
 ポニーテールの、気の強そうな美人……近藤美咲は両手を振って照れた。
 速水は同じサークルに所属している同級生だ。今年の春先にサークルで知り合い、彼のほうから
告白されて付き合いはじめた。
 美咲にとっては三ヶ月ぶりにできた彼氏だった。
(あっちのほうも最高なのよね、彼)
 美咲はこの間、彼に抱かれたときのことを思い出し、ひそかに頬を染めた。
 彼女の初体験は高校二年生のときだ。高校時代の男性経験はその一人だけだが、その後大学に入
り、親元を離れた開放感もあって何人かの男と寝た。
 今考えれば、大人になろうと背伸びしていたのかもしれない。だが、今は好きな相手がいるので
一年のときのように遊んだりはしていない。簡単に体を許すような安っぽい女にはなりたくない。
198脅迫ネタお届けします 6/12:2006/11/25(土) 00:15:12 ID:cXbFOqie

 速水好みのイイ女になろうと日々奮闘中だった。それに彼とのセックスだけで十分に満たされて
いるので、今さら他の男と寝たいなどとは微塵も思わない。
 心も、そして体の相性も抜群──速水は、美咲にとって理想の恋人だった。
「ラブラブなんでしょう? 独り身の私には羨ましいわ」
「嫌だな、あたしは別に……」
「照れないでよ。祝福してあげてるんだから」
 黒髪の眼鏡美人……篠原真由がくすりと笑う。
 と、そのとき携帯電話に新着メールを告げるメッセージ音が鳴った。
「あら、彼氏からじゃない。本当にお熱いことで」
「だからやめてってば」
 携帯電話を開き、メールの内容を確認する。
「なに、これ……?」
 美咲は思わず息を飲んだ。
 それは、一枚の画像付きメールだった。
 おそらく大学内のトイレだろう。和式便器の前にしゃがみこんでいる姿を下から撮ったような写
真。いつ撮られたのか全く分からないが、そこに映っているのは間違いなく美咲だった。大きく広
げた両足から性器、そしてポニーテールが特徴的な美咲の容姿まではっきりと映っている。
「いつのまに……だいたい、どうやってこんなの撮ったのよ……!?」
「美咲?」
「こんな写真……卑怯よ」
 盗撮、という行為が世の中に存在することは知っているが、まさか自分の身の上に起こるとは夢
にも思っていなかった。
 誰とも知れない盗撮魔に対して、激しい怒りが湧き上がる。
 メールには写真と一緒に、とある場所と時間が書いてあった。
 ──そこに来い、ということらしい。
「どうしたの、さっきから? 黙りこくって……」
 怪訝そうに首をかしげる真由に首を振り、美咲はゆっくりと立ち上がる。
「あたしを……脅迫しようっていうの? 上等じゃない」
 唇をかみ締めてうなった。



「見てくれた? 僕からのプレゼントだよ」
 指定された場所──大学の近くにある小さな公園に行くと、丸々と太った男が美咲の前に現れた。
(こいつが脅迫相手ね!)
199脅迫ネタお届けします 7/12:2006/11/25(土) 00:15:53 ID:cXbFOqie

 増田冬彦。
 英語の授業で美咲と同じクラスなので名前は知っている。この間は身の程知らずにも、彼女に告
白してきたし……
 美咲と彼で釣り合うとでも思っているのだろうか?
(これだから現実の見えないデブのオタクは!)
 考えただけでむかっ腹が立ち、キツイ言葉で彼の申し出を断ってやったのだ。それが、こんなふ
うに復讐してくるとは考えていなかった。
「どういうつもり? こんなものを送りつけてくるなんて」
 美咲は強い口調で彼に詰め寄る。
 増田はハンドタオルで汗をぬぐいながら後ずさった。彼女の迫力にすっかり気圧されている様子
だ。
「写真を返しなさい」
「い、いやだ……」
「あんたねぇ。自分がやったこと分かってるの? 犯罪だよ、犯罪」
「で、で、でも……」
 たじたじとなりながら増田が反論してくる。
「写真は僕が撮ったものじゃないし……だいたい、僕の手元にいっぱいあるんだからね。もしバラ
されたくなかったら──」
「脅迫してるの? 最低ね!」
 美咲は彼を怒鳴りつけた。
「こ、こっちはネタを握ってるんだぞ。ネットにこの写真をばら撒くことだってできるんだ」
「ば、馬鹿じゃないの。その前にあんたが捕まるわよ。盗撮は立派な犯罪なんだから」
 美咲がふたたび怒鳴る。
「こんな真似して、絶対に許さないからね。警察に訴えてやる」
「……やってみなよ」
 増田の口調が突然変わる。
「失うものなんて何もないんだからね、僕は。僕が警察に捕まるなら、最後にこの写真をネットに
ばら撒いてやる。世界中の人間が君の排泄映像を眼にすることになるんだぞ」
「なっ……」
「もちろん、君の彼氏もね。そうなれば君らの仲も終わりだ。うふふふふ」
(こいつ……)
 美咲の表情が硬直した。。

 ──こいつを追い詰めたら、何をするか分からない──

200脅迫ネタお届けします 8/12:2006/11/25(土) 00:16:39 ID:cXbFOqie

 ふと、そんな不安に襲われた。おそらく彼の言っていることは、ただのハッタリだ。だがハッタ
リだと言い切れない何かを……それだけの迫力を、彼はかもし出していた。この写真を本当にばら
撒かれて、彼氏との仲がこじれては元も子もない。せっかく理想的な恋人に出会えたというのに、
こんなデブ男のために台無しにしたくはなかった。
 ──それならガマンして、一度だけヤらせてやったほうが数倍マシだ。
(そうよ、一回だけだもの。こんな奴、生身のバイブだとでも思えばいいんだ)
「やめて欲しかったら、それなりの態度と見返りってものがあるんじゃないの?」
 増田が美咲の瞳を覗き込んだ。デブ男の瞳に映る強烈な光を見て、美咲は思わず息を飲む。
 彼が何を望んでいるのかは明白だった。
「……わかったわよ。一回だけヤらせてあげるから、ちゃんと写真は返してよね」
 美咲は観念した。下手に話がこじれるくらいなら一回だけガマンして、さっさと写真を回収して
しまったほうが得策だ。
(こんなデブとエッチしなきゃならないなんて悔しいけど……)


        *


 増田のアパートに入るなり、美咲は顔をしかめた。
「何、この部屋。汚い……っていうか、オタク丸出しじゃない」
 あちこちに散乱するエロゲーや十八禁アニメ関連の雑誌。棚には美少女フィギュア。彼女の言う
とおりオタク丸出しの内装だ。
 美咲は手早く床を片付け、増田ら二人が寝転がれるくらいのスペースを作った。
「じゃあ、さっさと始めましょうか」
 当然のような顔をして美咲が服を脱ぎ始めた。
 期待と不安が交互に押し寄せて、心臓が早鐘を打つ。あっけないほど簡単な展開で、増田は初体
験にありつこうとしていた。
「ほら、早く」
 手早く衣服を脱ぎ去った彼女が増田にうながす。
「あ……そ、それじゃあ」
 増田はぎこちない動作で美咲の体に手を触れた。震える両手で彼女の肩を押しやり、白い女体を
ベッドに横たえる。
(美咲のオッパイ、いい形してるな。乳首もツンと立っててキレイだし……こんな女のコとエッチ
ができるなんて夢みたいだ)
 素晴らしいプロポーションを誇る裸身を見下ろし、増田はごくりと息を飲んだ。女性のヌードを
直接目にするのは、もちろん生まれて初めてだ。
201脅迫ネタお届けします 9/12:2006/11/25(土) 00:17:16 ID:cXbFOqie

 乳房はツンと上向き、見事な形を誇示している。まろみを帯びた腰から尻にかけてのラインは扇
情的で、白い脚はしなやかだった。
「あ、あの、チューしていい?」
 増田は緊張気味に言った。声が、情けないほど震えている。
「好きにすれば?」
 ツリ目気味の瞳でこちらをにらみつける美咲に、増田はこわごわと顔を寄せた。可憐な唇にそっ
と自分の唇を触れる。
(ううっ……あの美咲とキスしてるんだ。なんて柔らかい感触……ああ、たまらない!)
 一分ほどそうした後に唇を離すと、増田は頬が紅潮するのを自覚した。美咲が訝しげな表情で増
田を見る。
「あれ? もしかして初めてだったの」
「……実は僕、いままで女の子と付き合ったことがなくて」
 増田は恥ずかしさを堪えて告白した。
「ふーん、キスもしたことないんだ。ダサい……っていうか、あたしがあんたのファーストキスの
相手? 勘弁してよね」
 ふう、とため息をつく美咲。
 増田は黙って罵詈雑言に耐えるしかない。それからずっと気になっていたことを質問した。
「その……近藤さんは初めてなの?」
「ハァ? あたしを幾つだと思ってるのよ。バージンなわけないでしょ。とっくに経験済みっ」
 増田の言葉がプライドを刺激したのか、彼女は真っ赤になって怒った。
 美咲は高校時代、部活の先輩にバージンを捧げたらしい。その後も大学に入ってから何人かの男
とセックス経験があるとのことだった。
 憧れの女性が過去に複数の男と性交渉を持っていたことを知り、増田は激しく落胆した。
「……他の男と経験があるのか。なんだ、初めてじゃないんだ」
 増田にとっては生まれて初めてのキス、そして生まれて初めてのセックス。
 だが美咲はとっくに他の男たちと経験している──その事実に強い劣等感を覚えた。
 同時に猛烈な嫉妬心がわいてくる。
 どんなシチュエーションで処女を捧げたのだろうか。過去の男たちには、週に何回のペースで抱
かれていたのだろうか。
 どんな体位で、どんな場所で、どんな服装で……
 何回膣内に射精を許したのか。清楚な口をどれだけ広げて彼らのモノをくわえていたのか。そこ
から熱い射精を何回喉奥でうけとめたのか。
 次々と妄想が浮かんでは増田の心をドス黒くおとしめていく。
「ボーッとしてないで、そろそろ始めない? あたし、さっさと終わらせたいんだけど」
 美咲がじれったそうに催促してくる。嫌なことは早いところ終わらせたい、と言わんばかりだ。
202脅迫ネタお届けします 10/12:2006/11/25(土) 00:17:56 ID:cXbFOqie

「じゃあ、始めようか」
 増田は落胆の気持ちを切り替えて、彼女にうなずいた。震える手つきで美咲の股を左右に広げる。
 ほっそりとした両脚のつけ根に、薄いヘアで覆われた秘所が見えた。その中心部には唇によく似
た、濃赤色の器官がうごめいている。そこはすでにテラテラと濡れ光っていた。
(これが美咲の──)
 ごくり、と喉が鳴った。
 大慌てでズボンとパンツを脱ぎ、硬く張り詰めたものを膣の入り口にあてがった。火照ったペニ
スの先端部にぬめった感触が伝わってきた。
(濡れてる……)
 興奮しているのか、それとも女性としてのただの生理的現象なのか、彼女のそこはかすかに湿っ
ている。
 増田は緊張気味に腰を推し進めた。
「あ、あれ!?」
 亀頭が彼女の割れ目をなぞり、そのまま照準を外してしまう。
「おかしいな、入らない……」
 AVなんかでは簡単にインサートしているのに、どうして──思わず焦ってしまう。
「もう、これだから童貞は」
 見下したような顔をすると美咲が腰の位置を動かし、増田が入れやすいようにした。
(これじゃどっちが犯してるのか分からないな……かっこ悪いや、僕)
 増田はよく照準を定めて、もう一度に腰を押し出した。ぬぷっ、という感じで、ペニスの先端が
彼女の秘孔を左右にかきわけ、埋まり込んだ。
(入っ……た!)
 そのまま下腹部に力を込めて一気に押し入る。ぬぷっとした感触とともに、増田のイチモツが彼
女の内部を突き進んだ。
「ふうっ、奥まで入れたぞ」
 童貞を失った瞬間、増田は思わず快哉を叫んでいた。これで大人になったような、一人前の男に
なったような気分だった。
「こんな奴に、あたしが……!」
 体の下を見ると、気が強そうな美貌がわずかにしかめられている。意に沿わず、増田とセックス
をしてしまったのが相当悔しいらしい。
 この美しい娘の膣に僕がペニスをねじこんでいるのだ、と思うと征服感が沸いてきた。
 彼女の胎内は驚くほど温かい。
 ペニス全体が火照るような感触に、増田はすっかり夢中になって下腹部を動かしはじめた。温か
く、心地よい摩擦感がペニス全体を包みこむ。もちろん童貞だからテクニックもなにもない。力任
せの単純なピストン運動だった。
203脅迫ネタお届けします 11/12:2006/11/25(土) 00:19:01 ID:cXbFOqie

「……下手ね。あたしが今までに寝た男の中でサイテーよ」
 美咲がポツリとつぶやいた。
「だ、だって初めてだし」
「童貞なのよね。まあ、下手でも仕方がないか」
 美咲は馬鹿にしたようにため息をつく。増田は悔しい思いをこらえて、ピストン運動をひたすら
に続ける。
「どう、あたしの体は? 気持ちイイでしょ」
 よほど自分の体に自信があるのだろう、増田の突き上げに揺さぶられながら美咲は得意げな顔で
言った。セックスで彼を屈服させることで、犯されている屈辱を晴らそうとしているらしい。
 もっとも増田は初体験の快感を貪ることに夢中で、屈辱を感じている暇もなかった。
「え? あ、ああ、うん」
 夢うつつで答えながら、顔を真っ赤にして腰を振りたくる。
 自慢するだけあって、彼女の粘膜は蕩けそうな感触で増田のモノを締め付けてくる。オナニーな
どとは比較にならないほど気持ちが良い。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ!」
 渾身の力を込めて下半身を押し出し、若々しい膣孔に硬くなったものを打ち込んでいく。胎内深
くまで突き上げると粘膜同士がこすれ合い、ぬちゅっ、ぬちゅっ、と湿った音が鳴った。
 腰を突き上げるたびに豊かな胸がたぷんと揺れる。紅潮する裸身と引き締った四肢を見下ろして
いると、本当に美咲とセックスをしているんだという実感が沸いてくる。
(信じられない。夢みたいだ)
 増田は、三分ともたずに達してしまった。
(あ……イキそう……あぁぁっ、出るっ、出ちゃう!)
 下半身を中心にジーンとした痺れが沸き上がる。
「ううっ……!」
 増田は天を仰ぐと体を弓なりに反らし、限界まで膨張した肉棒を柄もとまで埋め込んだ。ぶるぶ
ると小刻みに腰を揺すり、射精の態勢に入る。
「えっ、ちょっと!?」
 増田の射精衝動に気づいたのか、体の下で彼女が驚きの声を発した。体をよじって逃れようとす
るが、増田の太った体に組み敷かれているせいで、身動きが取れないようだ。
「中に出しちゃダメ! 早く抜いてッ!」
 美咲の必死の懇願ももはや耳に入らない。生まれて初めてのセックスに、完全に夢中だった。
「あー……イク!」
 増田は口を半開きにして呻くと、あっけなく美咲の膣に熱いものをほとばしらせた。増田より二
つも若い娘の子宮に精液をドクドクと注ぎ込む。
204脅迫ネタお届けします 12/12:2006/11/25(土) 00:19:35 ID:cXbFOqie

(気持ちいい……なんて気持ちいいんだ)
 増田は、初めて経験する膣内への射精に恍惚となった。
「あ、熱っ……嫌ァ、中で出てる!」
 美咲は何かに耐えるような表情で、堅く目を閉じていた。
 もし、これで美咲が妊娠してしまったらどうしよう……急に不安が込み上げる。
 すっかり萎えてしまった分身を引き抜くと、潤んだ膣穴から白い液体がこぼれ落ちた。美咲は火
を吹きそうな目でこちらをにらんでいる。
「ゴムつけてないのに、中で出すなんて! 非常識じゃないの」
「ご、ごめん……つい……」
 迫力ある美貌に詰め寄られ、増田はすっかり気圧されていた。なんと言っても、こちらが一方的
に悪いのだから謝るしかない。
 ……こうして、増田の初体験はみじめなものに終わったのだった。


【続く……かどうかは未定】
205名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:29:16 ID:izOPQYyF
新作来たあああああああああああ GJ!
黒の儀式とは180度違う新たなデブ主人公が良いです
206名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 01:03:21 ID:ijHO181X
強気ポニーってのがとてもツボですよ!
主人公がうってかわってヘタレなのもナイスw
そして、眼鏡巨乳っ子もヤって欲しいなぁ
207名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:10:56 ID:Y4FO3OOQ
こんな奴を適性検査にクリアさせちゃ駄目だろw
208名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 07:18:01 ID:z+TP11cn
こんな奴だからこそクリアしたんだろw
209名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 08:28:45 ID:+g4bqfs4
脅迫ネタの利用回数が六回ってことは、獲物は全部で六人か
強気ポニーテールと巨乳眼鏡、あと四人は誰だろ
210名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 13:38:23 ID:ujYfFO0u
>>209
ダンナの部下と不倫中の若奥様
上司と不倫中の美人OL
プロダクションの社長と不倫中のアイドル
病院長と不倫中の巨乳ナース

キボン
211名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 00:48:42 ID:sWuUKwxp
なんで皆そろって不倫中なんだよw
処女の女子高生は毒島シリーズで何人も出てるし、こっちのシリーズでは二十代の非処女を獲物にしてほしいね。
212名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 00:42:51 ID:JtD4m/dd
>>132でうpされてたこのスレのまとめ、この間見たらDL数が500を越えてた(もう流れちゃったけど)。
このスレってけっこう住人がいるんだな。
213黒の儀式書いてるひと:2006/11/29(水) 19:01:41 ID:qthiKSiv
レイプスレにSS投下しました。↓

ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160835040/456-462

もともとは「黒の儀式」の一エピソードだったのですが、話の流れが変わって使えなくなり、書き直したものです。
登場人物の名前は変えてありますが、キャラは変わってないので、

操=朝霧瞳子(第7話にちょっとだけ登場した剣道少女)
真里=片瀬理沙
森先生=毒島先生

と読み替えてもらえれば、ほぼ黒の儀式そのままになります。
以上、報告でした。
214名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 21:27:36 ID:yq5OKmt0
GJ!
215名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:14:35 ID:oCJ+jLOM
>>213
リサイクル万歳!
あんたカッコいいぜ
216黒の儀式・24 1/9:2006/11/30(木) 21:56:30 ID:r3ZEEa19

 >>165->>175の続きです。



 夏休みの生徒会室。際限なく続く乱交に、辺りにはムワッとする性臭が漂っていた。
「次は美紅の番だ。お前ら二人はそこで乳繰り合ってろ」
 なるみ、薫と立て続けに犯しぬいた毒島が、息も絶え絶えの二人にそう告げた。
「は、はいぃ」
 なるみは栗色の髪を揺らして立ち上がり、床に倒れている薫の元へ歩み寄る。ショートカットの
美少女は初めてのアナルセックスでよほど消耗したのか、荒い呼吸を繰り返していた。
「さ、起きてください」
 なるみがチュッと音を立てて、薫の唇に軽く口づけする。
「美紅先輩が毒島先生としている間、あたしたちはあたしたちで楽しみましょう」
「ま、待って、なるみちゃん。ボク、女同士でなんてしたことないよ」
「あたしは美紅先輩といつもしてますから、全部任せてください。さ、力を抜いて……」
 なるみが艶然と微笑み、ボーイッシュな先輩にのしかかっていく。
「うふふ、もうこんなに濡れてる」
「や、やだ、ちょっと……」
 生まれて初めて同性に秘唇を愛撫されて、薫の顔が真っ赤になった。同性ならではの繊細な指使
いが、濡れそぼった肉壷をかき回す。くちゅ、くちゅ、と粘っこい音を響かせ、薫の喘ぎが加速し
ていく。
「はあ、はあ、気持ちいい……なるみちゃん、こんなに上手いなんて」
「えへへ、先輩にそう言ってもらえて、あたし嬉しいですぅ」
 なるみは嬉しそうに笑うと、薫の頬や唇、首筋や胸元と体のあちこちにキスマークをつけながら、
徐々に態勢を移行していった。
「え、今度はなに?」
「先輩の……もっと味合わせてください。代わりにあたしのも舐めてくださいねぇ」
 なるみの小柄な裸身と、薫の小麦色の裸身が、互い違いに重なり合う。女同士でシックスナイン
の体勢になる。
「んっ、はむっ」
 上からまたがる格好になったなるみが、薫の秘所に顔を埋めて、ぴちゃぴちゃと性器を舐め上げ
る。その合間合間に指で肉芽をいじり、多角的に女体を責めていく。
「んっ、やぁっ、そんなところまで……」
「うふふ、気持ちいいでしょう?」
 なるみが妖艶に笑った。
 一方の薫は責められながらも、不慣れな舌戯でなるみの秘唇に愛撫を続ける。互いの性器から漏
れるねちゅ、ねちゅ、という音が淫らなハーモニーを奏でていた。
217黒の儀式・24 2/9:2006/11/30(木) 21:57:31 ID:r3ZEEa19

「薫のやつ、レズもいけるんじゃねえか。なかなか絶景だぜ」
 可憐な美少女二人が濃密に絡み合うのを横目で見ながら、毒島は美紅を抱きすくめた。
「しばらく抱いてなかったからな。体が疼いてしょうがないんじゃねえのか」
 耳たぶを甘噛みしながら、むっちりと肉の詰まった乳房を撫でさする。グラマラスな体が仰け反
り、ボリューム満点の乳房がたぷんっと揺れた。
 毒島は美紅のグラマラスな裸身を引き寄せ、若さで勢いよく張り出した乳房に吸い付いていく。
ちゅっ、ちゅっ、と音を立てて吸い上げると、敏感な乳首はたちまち固く尖りだした。
「あん……」
「それとも自分で慰めてたか? まさか、俺に無断で男をくわえ込んだんじゃねえだろうな」
 美紅もなるみと同様、何十人という男たちに抱かれているが、それはいずれも毒島の命令による
ものだ。自分自身の意志で、毒島以外の男に抱かれることは決して許可しない。
 それが、毒島が肉奴隷たちに課した鉄の掟だった。
「あ、そんな……」
 強引に顎を仰向け、花の蕾のような唇を吸いつける。
「んんっ!」
 強烈なディープキスが、美紅の抵抗する気力を根こそぎ奪った。毒島は美紅をキスから解放する
と、床の上に押し倒した。
 両脚を荒々しく開いて、黒い茂みに覆われた秘唇にペニスをあてがう。毒島はものも言わずに、
美紅の股間に押し入った。
「あんっ……!」
 白い顎が上向いて、妖艶な喘ぎ声を響かせた。
 蕩けるように柔らかな秘孔を押し開き、肉棒がズブズブと突き進んでいく。根元まで膣内に挿入
すると、毒島は激しく動き出した。
 すでに二度放出しているというのに、まるで衰えないパワフルな抽送。瑞々しい粘膜の感触を味
わうように腰を激しくローリングさせる。
 ずちゅっ、ずちゅっ……変幻自在の動きで膣をえぐると、美紅の息が熱くはずんだ。
 と──毒島がいったん肉棒を引き抜いた。
「あんっ……途中でやめるつもりですか」
 美紅が不満そうに口を尖らせる。
「おい、お前らもここに来て並べ。味比べをしてやる」
 毒島がなるみと薫に声をかけた。
 膣に発射されて横たわっていたなるみと、アナルバージンを奪われて呆然と崩れ落ちている薫が
同時に立ち上がる。二人とも先ほどの激しい肉交でヘトヘトのようだが、弱々しく毒島の前までや
って来た。
218黒の儀式・24 3/9:2006/11/30(木) 21:58:13 ID:r3ZEEa19

「四つん這いになってケツを突き出せ。三人で並ぶんだ」
 命令どおりに美紅、なるみ、薫の順番で、床の上に這いつくばる。たまらない眺めだった。いず
れ劣らぬ三人の美少女が、どうぞご賞味してくださいとばかりに、自分の前に可憐な尻を差し出し
ているのだ。
「へへへ、順番に犯してやるからな。全員、足腰が立たなくなるくらいによぉ」
 毒島はなるみの秘孔に猛々しいものをあてがった。まるで小学生のように小さな入り口を左右に
押し開き、己のものを差し込む。
「あうっ」
 深々とはめ込むと、白い背を仰け反らせて、なるみが喘いだ。
 毒島は彼女に挿入したまま、両隣の美紅と薫の尻に手を伸ばす。左右の指で二人の美少女の花芯
を愛撫していく。
「んっ、あっ……」
「ゆ、指が奥まで……奥まで入ってくるっ……!」
 なるみにピストン運動をたたきつけながら、器用に左右の指で美紅と薫の蜜壷をかきまわした。
ブサイクな外見とは裏腹の繊細なタッチ。たちまち美紅と薫の嬌声が、静かな室内に響き渡る。
「だめ、あたし、またイッちゃう……」
 すでに一度絶頂に導かれて、イキやすくなっていたのだろう。なるみは十数回膣を擦り上げられ
ると、すぐに降参してしまった。毒島はとどめに一撃、深々と突き上げてなるみから体を離すと、
今度は薫に挿入した。
「ん、く」
 アスリートらしく引き締った膣穴が中年男の分身を心地よく締め上げてくる。毒島はスレンダー
な肢体にのしかかるようにして、後背位で犯していった。
「気持ちよさそうね……鳩ヶ谷さん」
 美紅が羨ましそうに彼女の遅滞を眺める。
「気持ちイイ……気持ちイイよ……、ボク、もう駄目ぇっ!」
 薫は先ほどのアナルセックスに続き、今度は膣でのオルガスムスを味わった。ボーイッシュなシ
ョートヘアを振り乱して絶叫すると、すべての力が抜けたように、小麦色の上半身を床に突っ伏し
た。
「最後はお前だ、美紅。たっぷりと可愛がってやる」
「待ちかねました」
 美紅が喜々として毒島の前で体を開いた。毒島はグラマラスな裸身を組み伏せ、正常位でインサ
ートする。
219黒の儀式・24 4/9:2006/11/30(木) 21:58:47 ID:r3ZEEa19

「うう、キツいな。俺のをグイグイと締め付けてきやがる。ああ……たまんねえぜ!」
 毒島は鼻息も荒く、美紅の唇に中年らしい粘着質なキスを浴びせた。桜色の唇を吸い付けたまま
ピストンを加速する。
「うぅ、イキそうだ」
 なるみ、薫、美紅と立て続けに犯し、さすがに射精感がこみ上げてきた。美紅は目を輝かせて、
毒島にリクエストを送る。
「あ……中にお願いします。私の子宮をたっぷりと満たしてください」
「当たり前だ。お前みたいな淫乱な娘は、俺の子種汁で必ず身籠らせてやる」
 毒島はグラマラスな裸身を深々と貫き、小刻みに腰を揺する。
「おら、覚悟しやがれ。イクぞっ」
 どくっどくっ、と濃厚な体液が美紅の奥底に注入された。
「あぁぁぁっ、中に出てるッ……! いく、いっくぅぅぅぅっ!」
 美紅はエクスタシーの絶叫を上げた。
 毒島は三連発でさすがに萎えた肉棒を引き抜き、ゆっくりと立ち上がる。
「すっかり床がザーメンまみれになっちまったな、おい。後片付けはお前らでやっておけよ」
 膣やアヌスから白濁を垂れ流す美少女三人を見下ろし、ひとり悦に入っていた。


        *


 数十分後──
 なるみと薫が去った生徒会室で、毒島と美紅が話している。
「のぞかれていた?」
「お下げ髪で眼鏡をかけた、地味そうな女だ」
 美紅たち三人と乱交しているとき、気配を感じて振り返ると、ドアの隙間から室内をのぞいてい
る女生徒がいた。美紅たちは気づいていなかったようだが、毒島の目はごまかせない。
(今は夏休みだってのに誰だったんだ、あいつは)
 彼を告発しそうなタイプには見えなかったし、放っておいたのだが──
 学園中の美少女のデータを頭に入れている毒島だが、逆に美少女以外の女生徒に対しては無関心
だ。彼女のような地味な女のデータは、もちろん持っていない。
「もしかして……」
 美紅がハッとつぶやいた。
220黒の儀式・24 5/9:2006/11/30(木) 21:59:48 ID:r3ZEEa19

「心当たりがあるのか」
「はい」
 美紅が机の上の写真立てを持ってきた。六人の生徒が映っている写真。どうやら生徒会のメンバ
ーで撮ったものらしい。
「ふん、なかなかレベルが高いじゃねえか」
 毒島が口の端をゆがめた。学校中の美少女をチェックしている彼だが、こうして六人の美少女が
そろった集合写真を見せられると、改めて唸らされる。
 黒儀式高校生徒会執行部のメンバー構成は、生徒会長・栗原美紅、副会長・鳩ヶ谷薫、書記・星
野なるみ──の三名に、各学年から一人ずつ幹事が選出されている。
 合計で六人体制だった。メンバー全員が女生徒でいずれも美少女ぞろいと評判なのだが、中でも
美紅となるみの二人が頭ひとつ抜けて美しい。
 その六人の中に、先ほどの女生徒もいた。
 三つ編みにした黒髪に古風な黒縁眼鏡。よく見れば美少女といってもいい整った容姿だが、内気
そうにうつむいているせいか、どことなく冴えない印章を受ける。
「こいつは?」
「桐生朋絵(きりゅう・ともえ)さん。一年生で、生徒会の幹事です」
 美紅が説明する。
「確かにこの女だ」
 毒島がうなずく。
「私たちのことをPTAなり教育委員会なりに告発するかもしれない、なんていう心配ならいりま
せんよ。彼女はものすごく内気な性格で、そんなができるような子じゃありません」
 美紅が言った。
「まあ活発には程遠い感じだな。なるみ以上に内気なんじゃねえか、こいつ」
「性格も容姿も、地味な女の子です」
「まあ、そういう女を好む男もいるからな」
「あら、私のほうが……ずっと美人でしょう?」
「美人ばっかりでも食傷するさ。たまにはこういう地味な奴を開発するのも悪くねぇ」
 毒島が鼻を鳴らした。地味で初心な女を開発していくというのも、これはこれで男のロマンだ。
身勝手な欲望と妄想にふけってみる。
「それに、いくら内気な性格だっていっても、口止めは必要だぜ。女生徒を食い物にしてるっての
が大っぴらになると、俺も立場上まずいことになるんでな」
 セクハラ関連で前の学校を追い出されたのは、毒島にとって苦い記憶だった。
 あの高校にはまだまだ、彼が獲物と定めた美少女・美女が数多くいたと言うのに……
221黒の儀式・24 6/9:2006/11/30(木) 22:00:36 ID:r3ZEEa19

「……本音はただ、この子を抱きたいだけでしょう?」
「なに?」
「随分と飽きっぽいんですね。私がこんなにご奉仕してるのに」
 美紅が一瞬浮かべた嫉妬の表情に、毒島は最後まで気づかなかった。
「こんな何も知らない処女より、私のほうがよっぽど男を喜ばせるテクニックを知っているのに」
「桐生朋絵、か。楽しみがひとつ増えたな。
 新学期が始まったら──すぐにでも食ってやるさ」


        *


 豪奢な造りの一戸建てが美紅の実家だ。
「お帰りなさい。美紅さん。夏休みも学校に行くなんて、ご苦労様ね」
 美紅が学校から帰宅すると、台所からエプロン姿の母親が出迎えた。二十歳で美紅を産んだ母の
紅子(べにこ)は今年で三十八歳になるが、高校生の一人娘がいるとは思えないほど若々しい容姿
を誇っている。下手をすると、美紅と姉妹に見えるほどだ。
「生徒会長だもの。仕方がないわ」
「受験生だっていうのに……これでは勉強に専念できないじゃない」
「大丈夫よ。普通にやれば受かると思うから」
 ため息をつく母に、美紅はこともなげに答えた。全国模試でトップクラスの成績を誇る美紅の第
一志望は東京大学。模擬試験の成績から考えて、順調に実力を出し切れば十分に合格県内だ。
「お父さんと同じ東大合格に向けてがんばるのよ、美紅さん」
「はい、お母様」
 美紅がにっこりと微笑んだ。勉学もスポーツも万能な彼女は、自分の能力に絶対の自信を持って
いる。現役で東大に合格し、そこからキャリア官僚か代議士への道を進むのが、美紅の将来の目標
だった。
「夕食は後でいいわ。自分の部屋で少し勉強するから」
 言って、美紅は自室へ入る。制服を脱いで部屋着に着替えると、ベッドの端に腰掛けた。
 ふう、と熱いため息を漏らす。
 毒島との久しぶりのセックスに、体が疼いていた。
222黒の儀式・24 7/9:2006/11/30(木) 22:01:17 ID:r3ZEEa19

「気持ちよかったわ……」
 そっと足の付け根に指を押し当てる。その部分が熱く火照っているのが、服の布越しにもはっき
りと分かった。毒島との一週間ぶりの肉交に、美紅は十分満足していた。
 ただ気になることがひとつだけある。

 だいたいもう孕む心配をする必要はねえだろ。

 毒島が、なるみに向かって告げた言葉。
「なるみ、まさか妊娠したんじゃ……」
 セルフレームの眼鏡の奥で、美紅の瞳が鋭く光る。毒島の命令で、彼女もなるみも数十人という
男たちと肌を重ねてきた。妊娠していてもおかしくはない。
 もしも本当になるみが妊娠しているのなら、手遅れになる前に何らかの処置をしなければならな
い。
 もっとも、このまま産ませて、もしも娘なら親子で毒島の奴隷にするというのもいいかもしれな
い。幼いころから仕込めば、きっと立派な牝奴隷に育つことだろう。
「私たちはもう先生に逆らえないもの」
 美紅の瞳がとろん、と潤んだ。。
 もっともっと刺激的な性を味わいたい。そのためならば何でもする。
 ──自分が少しずつ歪んできていることに、美紅自身も気づいていなかった。


        *


「今日の晩御飯はどうしようかな。今月は家計が苦しいのよね」
 桐生朋絵(きりゅう・ともえ)は学校に向かいながら、ため息を漏らした。
 三つ編みにした黒髪に、古風な黒縁眼鏡。整った容姿は磨けば光りそうだが、飾り立てていない
ためどうしても地味な印象を与えてしまう。
 朋絵の家は母子家庭だ。父親は幼いころに交通事故で死亡。以来、母親がパートの掛け持ちをし
て、なんとか生活費を工面している。朋絵自身も奨学金をもらいながら、必死で大学進学を目指し
ていた。
 母の稼ぎも決して多いとはいえず、家計のやりくりは毎月大変だった。おかげでスーパーの大安
売りのチラシをチェックするのが朋絵の日課になってしまった。専業主婦顔負けの金銭感覚だが、
家計が苦しい以上仕方がない。
「それにしても昨日のは何だったのかしら」
 朋絵がふう、と息をつく。
223黒の儀式・24 8/9:2006/11/30(木) 22:02:06 ID:r3ZEEa19

 昨日、用事があって生徒会室に立ち寄ったのだが、そこで生徒会役員の美紅や薫、なるみが中年
教師と乱交していたのだ。
「凄かったな……みんな、気持ちよさそうに腰を振って」
 生まれて初めて目の当たりにした、他人の性行為。今まで成人雑誌やアダルトビデオの類を見た
ことがなかった彼女にとっては、あまりにも刺激的な光景だった。信じられないエロチックさに思
わずその場で自慰をしてしまった。
「でもあたし、いやらしい女の子よね……」
 奥手でいまだ男性経験はないが、朋絵の性欲はたぶん人並み以上に強い。昨日の夜も、あのとき
のことを思い出して、三十分近くオナニーにふけってしまった。
 朋絵は黒儀式航行の校門をくぐり、図書館に入った。
 夏休みの図書館は、学生の姿がまばらに見える。朋絵の場合は学習塾にいく金もないため、基本
的には学校の図書館で勉強するのが週刊だった。
「あ、桐生さん」
 声をかけてきたのは、黒髪のストレートヘアをした美しい女生徒だ。
「片瀬先輩」
 片瀬理沙(かたせ・りさ)。二年生で学年トップの優等生。朋絵は生徒会役員と図書委員を兼任し
ており、同じ図書委員の彼女とも面識があった。
「偉いね。毎日図書館で勉強してるの?」
「ええ、ここは冷房が効いてますから」
 朋絵の家には扇風機しかない。家の中では、暑くて勉強にならないのだ。
「片瀬先輩も図書館で勉強ですか」
「私は、今日は図書委員の当番なのよ」
 理沙が上品に微笑む。黒くて綺麗なストレートヘアがふわりと揺れた。彼女の姿に朋絵は見とれ
てしまう。
(美人だし、優しいし、頭もいいし──)
 三拍子そろった理沙は朋絵にとって憧れの先輩だ。
「その、あたし、ちょっと分からないところがあって」
 引っ込み思案な性格と格闘しながら、朋絵は頑張って話題を切り出した。
「よ、よかったら、少し教えてもらえませんか。あ、その……迷惑ならいいですけど」
「迷惑じゃないわよ。どこが分からないのか言ってみて」
 理沙が微笑む。朋絵は喜々として、参考書のページを開いた。
 互いに優等生とはいえ、一学年上の理沙は朋絵よりも格段に上の学力を身につけていた。朋絵が
昨日散々考えて分からなかった問題を、いともあっさりと解き明かし、分かりやすく説明していく。
「はあ、やっぱり凄いですね」
 朋絵は熱いため息をついた。
224黒の儀式・24 9/9:2006/11/30(木) 22:02:50 ID:r3ZEEa19

「朋絵ちゃんこそ、塾にも行かずに独学でしょう。それで学年上位の成績なんて凄いわよ」
 全国模試でもトップクラスの成績で第一志望が東京大学の生徒会長・栗原美紅や二年生の中でダ
ントツ一位の成績を誇る理沙に比べれば見劣りするが、朋絵とて一年生では常に十位以内にランク
インする優等生だった。
 ただ彼女は学習塾の類に通ったことがない。塾に通えるようなゆとりのある家計ではないのだ。
「あたしの家は貧乏だから……塾に行くお金もありませんし」
 朋絵がぽつりとつぶやく。
「自分でやるしかないんです」
「そう……がんばってね。応援してる」
 理沙が優しく微笑む。やっぱり素敵な先輩だな、と思いながら朋絵が話題を変える。
「片瀬先輩って、恋人いないんですか?」
「えっ」
「綺麗だし、頭いいし、きっと引く手あまたじゃないかなって」
「そ、そんなことないわよ」
 理沙が照れたように手を振った。
「あたし、地味な顔だし、先輩みたいに綺麗な人って憧れなんです」
 眼鏡の奥の瞳を輝かせ、朋絵が語る。
「ありがとう、朋絵ちゃん。でも朋絵ちゃんだって素敵だと思うな。もっとオシャレとかしたらい
いのに」
「あたしは、そんな美人じゃないし……」
「そう思っているのは、あなただけよ」
 きっとお世辞だろうと思ったが、朋絵はありがたく理沙の賛辞を受け取っておいた。
 と、そのときだった。
「あ、ごめんなさい。私、ちょっと」
 理沙が突然、青ざめた顔では口元を押さえた。気分でも悪いのだろうか。
「だ、大丈夫ですか」
「え、ええ……」
 理沙は弱々しい足取りでトイレに歩いていった。まるで妊婦のつわりみたいだ、と思いながら、
彼女の後ろ姿を見送る。


 ──理沙が妊娠していた、という事実を朋絵が知るのはもう少し後のこと。
 そして彼女を巡って幾つもの魔手が襲いかかるのも、また少し先のこと。
 夏休みが、終わろうとしていた。
225黒の儀式・24:2006/11/30(木) 22:03:38 ID:r3ZEEa19

 長々と続けてきた『黒の儀式』ですが、あと残り二話くらいで一区切り(俗に言う第一部完)に
する予定です。最後の二話は陵辱ピエロ事件の解決編になると思います。
 その後は、また別の話を書くかもしれませんが……
 では、また。
226名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 15:18:51 ID:Us4kcpB9
http://www.seospy.net/
up0289.zip
ここまでの分まとめてみた 4 -- 2.3MB
227名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 02:11:53 ID:HElxgJSD
少女探偵vs毒島の決着だけはなんとしても見たいんですけど…
228黒の儀式書いてるひと:2006/12/02(土) 09:04:24 ID:JsE2FI2W
>>227
あと二話で一区切りを入れますが、姫菜VS毒島は「黒の儀式」の最終エピソードなので、いずれ書きます。
(他にも陽子とケンジの行く末とか、工藤と俊、里佳の対決とか書いてない話は山ほどあるのですが……)
ただこのシリーズ以外に他の話も書きたいので、気長にお待ちいただけたら嬉しいです。
229名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 16:19:09 ID:E3VMszDE
新作GJ!
なんか、美紅が毒島先生を刺殺する伏線に見えてきた。

まとめの人も乙です。すごく雰囲気の良いレイアウト!


>>228
そうなると、このスレを落とすわけにはいきませんなぁ。
230名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 19:58:40 ID:EFr7eXQZ
ほかの職人が投下してくれればいいんだがな。
231名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:21:04 ID:7eP1P0aq
今まで他の職人が投下したことはあったが、せいぜいGJが一個つくかつかないか。
下手すりゃスルーだしな。過疎スレの予感がしてきた……
232名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:33:36 ID:r75doJ74
もっと、気楽に投下して欲しいもんだ。
233名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 14:59:33 ID:7eP1P0aq
新規職人&新作SS━━━━(屮゚Д゚)屮 投下カモーン━━━━ヌルポ!!!
234名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 09:54:02 ID:v+rXOrW6
オリジナルじゃないと駄目なんでしょうか?

二次でいいのなら『エアギア』のブッチャが蜜柑やエミリや弥生…その他諸々を暴食しちゃう話を

UPしたいと思う次第
235名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 13:03:05 ID:kJ3ncrUo
問題ないから投下。
236名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 18:49:39 ID:2M1lc6ac
全く問題なし!
スレの名の通りブサイクまたはデブに食われる話ならOK
なのでぜひ投下を
237名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 03:54:07 ID:Bdfo1pMY
ワクテカして待つ
238黒の儀式・25 1/10:2006/12/06(水) 23:28:40 ID:h6g4UE68

 暗い室内に、パソコン画面の光が明滅する。
「やめて……やめてください。お願いだから撮らないで……」
「うっ……ううう……」
「絶対、嫌! こんな男に──」
「痛い……お願いだから抜いてください」
「だめ、やめて、だめ……んっ!」
「オマ○コから垂れ流しだねぇ。うふふふ、エッチな眺め」
 可憐な乙女の悲鳴と、下劣な男の哄笑が交錯する。
「あらためて見ると傑作だねぇ、うふふふ」
 男──陵辱ピエロは自らのレイプシーンの編集ビデオを作っていた。
 どうして、こんな──
 被害者たちの絶望的な表情を思い出し、ひとり悦に入る。
「どうしてこんなことをするのかって? 決まってるじゃない。ストレス解消。それだけだよ、う
ふふふ」
 ピエロの口元に笑みの形が刻まれる。
「やっぱ現代社会ってストレスたまるよねぇ」

 ──陵辱ピエロ、お前はこの佐伯姫菜が捕らえる──

 ふと、美少女探偵の宣戦布告を思い出す。
「ふん、捕まってたまるか。この俺が、あんな小娘に」
 男は本来の口調に戻り、ふん、と鼻を鳴らした。レイプのときに使う彼の口調は、いわゆるボク
ちゃん言葉だが、これは言ってみれば『ごっこ遊び』のようなものだ。
 暴行魔としての、彼の仮面。凶悪な本性を隠すための装飾。
「最近、ヤッてないし、そろそろ『狩り』にいこうかなぁ。うふふふ」
 ぞろり、と赤い舌で唇を舐めて、男はほくそ笑んだ。


        *


 黒儀式(くろぎしき)南警察署──
「こんにちはー」
 佐伯姫菜が警察に立ち寄ると、ノッポの林警部が出迎えてくれた。
239黒の儀式・25 2/10:2006/12/06(水) 23:29:24 ID:h6g4UE68

「あれ、今日も来たんだ」
 林はにっこりと笑い、姫菜を署内の一室に案内した。もちろん職員などの関係者以外は立ち入り
禁止の区域だが、姫菜の場合は黙認されている。
「まあ、ゆっくりしていってよ」
 室内に入ると、デブの林警部が嬉しそうにお茶を出してくれた。
「いやー、最近、君が遊びに来るのが楽しみでね」
「ホントホント、いい息抜きだよ」
「やっぱ若い女の子はいいよね」
「胸もでかいし」
 林も近藤も、姫菜が来るととたんに相好を崩す。ふだんはキツい性格の女警視が上司なせいか、
明るい姫菜がくると気持ちがなごむのだそうだ。
「……随分と楽しそうだね」
 背後でドスの利いた低い声が響く。すさまじいプレッシャーに三人は凍りついた。
「あ、朝霧警視……」
「帰ってたんですか……」
「あ、こんにちは、環さん……お邪魔してます」
 姫菜たちはひきつりながら美貌の女警視に挨拶を送る。
 毛先を尖らせたショートカットと鋭い眼光を放つ切れ長の瞳が、ワイルドな印象を与える。長身
のプロポーションは見事の一言で、むっちりとした胸や豊かに張った腰で警察の制服がはちきれそ
うだった。
 朝霧環(あさぎり・たまき)。三人の中では一番年下だが、階級は彼女が格上だ。二十代半ばの環
のほうが三十代の彼らよりも階級が上なのは、彼女が国家公務員一種試験を受かって警察庁に入っ
たキャリア組だからである。
「私だってまだ二十代半ばなんだけどねぇ。若くないってか?」
 環のこめかみの辺りがヒクヒクと脈打っていた。
「い、いや、警視は十分に若くてお美しいですよ。ただ十代の女子高生の輝きも捨てがたいものが
……」
「そ、そうそう、女子高生ってのは男にとって永遠の憧れなわけで……」
「まったく、これだから男ってやつは」
 環はぶつぶつと文句を言いながら、姫菜に視線を向けた。
「で、陵辱ピエロがらみで来たのかい、ヒメ?」
「はい、捜査の進展はどうなのかな、って思って」
「容疑者が未成年だからね。ま、慎重に動かせてもらうさ」
「そうですか」
240黒の儀式・25 3/10:2006/12/06(水) 23:30:12 ID:h6g4UE68

「……だけど、陵辱ピエロが未成年だったとはね」
 環がタバコに火をつけながら、つぶやいた。ふーっと紫煙を吐き出し、悔しそうに続ける。
「成人男性のデータを先に検索していたから発見が遅れた。これは、私の判断ミスだな」
 陵辱ピエロに該当する人物が、前科持ちの性犯罪者の中にいないかどうかを警察でリストアップ
していた。そんな中で高校生らしき男にレイプされた女性が警察に被害届を出してきた。
 成人男性のデータから先に検索していた警察はその情報を受けて、未成年者の中で性犯罪の補導
歴がある人物を探し、黒儀式高校に在学中の二名の生徒をリストアップした。
 千葉巧(ちば・たくみ)。
 肥田友彦(ひだ・ともひこ)。
 千葉は強姦の容疑で補導されたことがあり、一方の肥田は痴漢での補導歴が三度もある。連続暴
行事件の犯人『陵辱ピエロ』は、彼らのうちどちらかである可能性が高い、と環は結論付け、動き
始めた。
「どっちが凌辱ピエロなんでしょうね」
 近藤がつぶやく。
「相手は未成年だからね、うかつには動けない。きっちりと状況証拠を固めていくさ」
 環がタバコの吸殻を灰皿に押し付けた。
「あんたはどう思う、ヒメ?」
「目星は……ついてるんですけどね」
 姫菜は姫菜で思うところがあり、協力者である真崎花凛(まさき・かりん)に頼んで『その人物』
の個人情報を収集するよう頼んでいた。いくら犯人の正体を推理しても、決め手となる証拠がなけ
ればどうしようもない。その証拠につながるものは、先日手に入れることができた。
 事件は大詰めを迎え、後は証拠を固めるだけ。『詰み』まであと一手──
 と、
「あれ、近藤警部、将棋するんですか?」
 姫菜は、近藤の机の上に置かれた雑誌に目を留める。『週刊将棋』と書かれた雑誌を手に、近藤が
言った。
「学生時代からやっていてね。俺の趣味なんだ」
「趣味ってアニメだけじゃなかったんですね」
「……人をオタク扱いしないでくれるか」
 近藤が憮然とする。
「あたしの友だちで藤村絢音ちゃん、って子がいるんです。今年、プロになったって」
「……女流棋士の藤村絢音? へえ」
 近藤の目が爛々と輝く。
「この間ローカルニュースで見たけど、綺麗な子だよねぇ。君の友だちだったのか」
「うん、クラスメートなんだよ」
 姫菜が嬉しそうに瞳を細める。
241黒の儀式・25 4/10:2006/12/06(水) 23:31:09 ID:h6g4UE68

「ちょっと性格きつめで、怒りっぽいけど……でもとっても素敵な友だちなの」
「へえ珍しい。ヒメに友だちができたのか」
 環は驚いた様子だ。
 実際のところ、彼女の友人の数は多くない。いや、むしろほとんどいないと言ってもよかった。
四六時中犯罪を追いかけて、友人と遊ぶ時間があまり取れないこともあるし、転校を繰り返してい
るせいもある。
 だから、絢音のことを大切に思っていた。
 だから、絢音を傷つけた男を絶対に許せなかった。
 姫菜の心に強い決意が宿る。
 陵辱ピエロへの憎しみが、燃え盛る。


        *


 榎本藍子(えのもと・あいこ)は幸福の絶頂にいた。学生時代から付き合ってきた恋人の尾上直
人(おのうえ・なおと)と、三ヶ月後の結婚式を控えているのだ。
 学生時代の面影を色濃く残した童顔にセミロングの黒髪。可憐そのものの容姿で独身男性行員か
らの人気は高く、上司からは実の娘か妹のように可愛がられていた。
 勤め先の地方銀行では堅実でミスのない仕事ぶりが評価され、結婚後も働いてほしいと上司から
説得されたが、藍子は丁重に断った。結婚したら家庭に入ることを希望したのだ。たとえ平凡な生
活でも、一番大切な人との間に子供を設け、暖かい家庭を作っていきたかった。
「ふう、残務整理も楽じゃないわね」
 藍子は軽くため息をつきながら暗い夜道を歩く。
 最近は寿退社に備えて、自分の仕事の整理や、後任への引継ぎ準備などで、連日のように残業し
ていた。ただでさえ結婚式の準備があるというのに、目が回るような忙しさだ。
 ただ、その忙しさを藍子は幸せだと感じていた。これを乗り越えれば彼との幸せな結婚生活が待
っている。そう思えば、どれほど忙しくても苦にはならなかった。
「本当にひと気がないわよね、ここって。早く帰らなきゃ……」
 恐怖感をごまかすように、つい独り言が増えてしまう。帰り道の中で、ちょうどひと気の途切れ
る箇所に差し掛かったのだ。藍子は変質者に遭遇するのが怖くて、いつもその場所に来ると早足で
通り過ぎてしまう。
242黒の儀式・25 5/10:2006/12/06(水) 23:31:56 ID:h6g4UE68

 と、そのときだった。
 突然、何者かに背後から抱きつかれた。
「っ……!?」
 口元に布を押し込まれ、叫び声を封じられる。
「んっ、んんんーっ……!」
 必死で体をよじるが、彼女を背後から拘束する腕は、万力のような強さでつかんで離さない。か
弱い女の力ではどうにもならなかった。藍子の瞳に恐怖の色が浮かぶ。
「んんん……!」
「だーめ、逃げられないよぉ」
 変声機を使っているのか、奇妙にエコーのかかった声が耳元で響いた。



 ──連れて行かれたのは、寂れた公園だった。
 布で猿ぐつわをされている藍子は、震えながら男を見上げた。
 彼女は、すでに無抵抗だった。余計なそぶりを見せたら殺される……見ず知らずの男に対する恐
怖感で抵抗する気力もなかった。
「うふふふ、怖がることはないよ。キミの体をちょっとばかし味見させてもらうだけさ。最近、た
まってるんでねぇ」
 いつも優しく、藍子のことを思いやってくれる婚約者とはまるで違っていた。女を道具のように
見下ろす、欲情にまみれた目。
「ボクのことは陵辱ピエロって呼べばいいよ。警察がつけたあだ名なんだけど、自分でもけっこう
気に入ってるんだ」
 ピエロの覆面をした男がそう名乗った。
「これ取ってあげるけど、大きな声だしちゃダメだよ。ボクもこんな物騒なものは使いたくないか
らね」
 覆面男が懐からちらりとのぞかせたのは、大振りのナイフだ。刃の片面が月明かりに反射して鈍
く光っている。
「騒いだら、殺す。いいね」
 本気の、瞳だった。
 殺さないで──必死の視線で訴えかけて、藍子はこくりとうなずく。
「じゃあ、外すよ」
 ピエロは猿ぐつわを外すと、にやりと舌なめずりした。
「ほら、こっちを向いて。お近づきのしるしにチューしようよ」
 ゆっくりとピエロの顔が近づいてくる。男の狙いがキスだと気づき、藍子は必死で顔を背けた。
243黒の儀式・25 6/10:2006/12/06(水) 23:32:43 ID:h6g4UE68

「い、嫌っ……」
「あれ、キスが恥ずかしいの? 照れ屋さんだねぇ、うふふふ」
 ピエロの覆面から露出した肉厚の唇が、藍子の唇を狙って突き出される。藍子は首をよじり、体
をひねって、汚らしい唇を避け続ける。
 今までにキスを経験した相手は、婚約者の直人ただ一人だった。キスは、彼女にとって神聖なも
の。心から愛する人にだけ捧げる、愛情の誓い。
 それをこんな男に──
「やっ……やめてくださいっ……!」
 懸命に首を振る藍子の両頬を挟み込み、ピエロの顔がふたたび近づいた。顔を背けようとしても、
男の手はビクともしない。
(だめ、直人さん以外の人にキスされてしまう! 助けて、直人さん……!)
 生臭い唇が、藍子の可憐な唇をぴったりと覆い尽くした。
「んうううっ!」
 恋人以外の男と味わう、初めてのキスだった。唇にナメクジかなにかが張り付いたような、不快
な感触。おまけにおぞましい舌が、唇を割って藍子の口の中に侵入してくる。両頬を固定されたま
ま激しいキスを強要され、さらに口の中に唾液を流し込まれた。
「ん……ふ、んん……!」
 気持ちが悪いと思いながら、吐き出すこともできずに、ごく、ごく、と男の唾液を嚥下する。た
っぷりと生唾を飲み込まされて、ようやく藍子はキスから解放された。
「はあ、はあ、はあ……」
 婚約者とさえ経験したことのないような、ねっとりとしたディープキスに藍子は荒い呼吸を吐き
出した。
「どう、ボクのキスは? 気持ちよかったでしょ」
「…………!」
 無理やり唇を奪われ、唾液まで飲まされてしまった悔しさで、藍子の瞳に涙が浮かんだ。
「うふふふ、いいねぇ、その顔。ぞくぞくする」
 外道そのものの表情で陵辱ピエロが笑った。
「じゃあ、上の唇の次は、下の唇も味見させてもらおうかな」
 にやにやと笑いながら、藍子の体を乱暴に草むらに横たえる。恐ろしくて、藍子はロクに抵抗も
できなかった。先ほど、相手がちらつかせたナイフの輝きが脳裏に焼きついていた。
 少なくとも抵抗しなければ、殺されることはない。理性のどこかでそう考えていた。
 ピエロは鼻息を荒げ、性急な手つきで彼女の服を脱がしていく。びりっと、どこかで布地の裂け
る音が響いた。
(怖い……なんで、私がこんな目に……! 助けて、誰か……!)
 藍子は心の中で恐怖の絶叫を上げた。だが人通りすらまれなこの路地では、残念ながら彼女の願
いに応えてくれるものはいない。
244黒の儀式・25 7/10:2006/12/06(水) 23:33:31 ID:h6g4UE68

 びり、ぶち、と布地の破れる音が続き、スカートをむしりとられ、ブラジャーとショーツを引き
ちぎられる。
 やがて藍子は一糸まとわぬ全裸にされてしまった。地味な外見からは意外なほどメリハリの利い
た、見事な裸身だった。瑞々しい乳房はツンと張っていて、自分でも気に入っている。小さいがき
ゅっと締まったヒップも上向きで可愛らしい形をしている。
「へえ、着やせするタイプなんだね。ボンキュッボーンじゃない。美味しそうだぁ……」
 陵辱ピエロがよだれを垂らさんばかりの顔で、藍子のオールヌードを視姦する。
「見ないで……見ては嫌です……!」
 結婚したら婚約者に捧げるはずの、純潔な裸身だった。他の男には指一本触れさせてはならない、
彼だけの体。彼だけが愛していい体。
 それをこんな男に汚されると思うと、悲しくて堪らなかった。
(大切に取っておいた処女をこんなところで……)
 性行為は結婚してから、と考える古風で真面目な娘だ。夫となる人以外の──見ず知らずの暴漢
に散らされるなんて、許されるはずもなかった。
 なんとしても純潔だけは守らなくては──強い気持ちが、気弱な娘の行動を後押しする。
「あ、あの」
 藍子は意を決して話しかけた。
「ん?」
「あ、あの……」
「なんだい? うふふふ」
「わ、私、その、初めてなんです。処女なの……だから許してください」
 陵辱ピエロがにやりと笑って、藍子の膨らみをギュッとつかんだ。遠慮のない鷲づかみに、胸に
痛みが走る。
「へえ、初めてなんだぁ。そいつはお気の毒に。やっぱり初体験は好きな人としたいよねぇ。女の
夢ってやつ?」
「え、ええ」
 藍子は必死で相手の調子に合わせる。
「もうすぐ結婚するんです、私。初めてはどうしてもその人に捧げたいんです。だから許して……
あ、お金なら出しますから!」
「へえ、結婚まで処女を守ってたんだ。イマドキ純情だねぇ。見逃してあげようか?」
 陵辱魔の信じられない一言だった。
「そんな娘の処女を散らすなんて、ボクも気が引けるしねぇ」
「本当ですか!」
 藍子の顔がぱっと輝く。何事も言ってみるものだ。強姦魔に散らされるところだった純潔を守り
ぬくことができた。
245黒の儀式・25 8/10:2006/12/06(水) 23:34:20 ID:h6g4UE68

「ボクだって鬼じゃないよ」
「ありがとうございます」
 陵辱魔に礼を言うのもおかしな話だが、そのときの藍子は心の底から男に感謝していた。汚され
ずにすんだ……その喜びで頭がいっぱいだった。
 そんな彼女を絶望の淵に追い落とすかのように、男がぼそりとつぶやく。
「うふふふ、嘘」
「……えっ?」
「処女だなんていいことを聞いたよ。これで犯す楽しみが増えたね、うふふふ」
 陵辱ピエロは悪魔の笑みを浮かべると、下半身裸になった。
「嘘って……?」
「せっかく手にいれた美味しそうな獲物を、みすみす逃がすわけないでしょお。今の会話はキミに
合わせてあげただけだよ。リップサービスってやつ? うふふふ」
「そんな……」
 股間の肉棒が黒々と隆起しているのを見て、藍子は絶望する。
「へっへっへ、いただきまーす」
 冗談っぽく言うと、陵辱ピエロは彼女の両足の間に体を割り込ませた。藍子は体をねじって必死
で抵抗する。
「嫌っ、お願いだから、それだけはやめてください!」
「うふふふふ」
 陵辱ピエロは薄笑いを浮かべ、抵抗をものともせずに黒ずんだ亀頭を秘唇にあてがった。
 がっしりとした両腕で腰を固定されてしまうと、もう駄目だ、自分はここで処女を失ってしまう
のだ、と藍子は覚悟を決めた。
(ああっ、許して、直人さん!)
 この場にいない恋人の名前を、心の中で何度も叫ぶ。まったく湿っていない花びらを左右に押し
わけて、先端部がずぶっと入り込んだ。
「うっ、くっ……!」
 切り裂かれるような鋭い痛みにうめき声が漏れる。陵辱ピエロは全く無頓着にずずずっと腰を押
し進めていく。口の中に拳を突っ込まれたような、信じられないほどの圧迫感。
「う、く、あああっ……ああっ……!」
 ずんっ、と下半身全体に響くような衝撃が走った。藍子の体の最奥まで汚らしい肉棒が埋めこま
れたのだ。
「うふふふ、奥まで挿れちゃったよ! 婚約者の人、ごちそうさーん。キミの処女はボクがいただ
きましたよぉ」
 薄く血をにじませた秘裂が、見ず知らずの男のシャフトを深々とくわえ込んでいた。愛する人に
のみ許された聖域を汚されてしまった。あってはならない悪夢だった。
246黒の儀式・25 9/10:2006/12/06(水) 23:35:16 ID:h6g4UE68

「うう、ひどい……」
 藍子はうわ言のようにつぶやき、現実を必死で否定しようとする。だが胎内を占拠する肉棒の感
触が、自分はもう処女を失ったのだとはっきり伝えてきた。
「キミのオ○ンコの中、すっごく狭くて気持ちE! 素晴らCよ! ほらほらっ、動くからねっ!」
 陵辱ピエロが気持ち良さそうに叫び、ピストン運動を開始する。瑞々しい粘膜を巻き込み、かき
まわすようにして、怒張したものが胎内をこすりあげた。処女を失ったばかりの女に対して、まる
で容赦のない抽送だ。
「あうっ、あっ、あうぅっ!」
 がっちりと両脚を抱えられ、荒々しく膣をえぐられながら藍子が身悶えた。子宮まで貫くような
激しい前後運動だ。まるで木の葉のように美女の体が激しく揺らされる。
「痛いっ、痛いっ……!」
 一打ち一打ちごとに鋭い痛みがこみ上げてきた。顔をしかめ、藍子は必死の形相で首を左右に振
りたてる。
「もう嫌……お願い、抜いてぇ」
「くぅ、狭いね。さすが処女、キッツキツだよぉ」
 陵辱ピエロは腰を往復させながら、ツンと張った乳房にかじりついた。滑らかな肌を舐めしゃぶ
り、野いちごのような乳首に歯を立てる。乱暴な愛撫に、藍子の眉が険しく寄った。
 快感など全くない。初めてのセックスは苦痛以外のなにものでもなかった。
「うう、締まるっ……そろそろイキそうだよ。このまま中に出してあげるからねぇ」
「ま、待って、中は……」
「うふふふ、妊娠しちゃうかな?」
「嫌……嫌……」
「じゃあ、もっと腰を振ってよ。ボクを喜ばせることができたら、中出しだけは許してあげる」
「は、はい、何でもいうこと聞きますから、中だけは許してください」
 藍子はグイッグイッと必死で腰を振りたてた。処女とは思えぬ激しい動きで男の腰を迎えいれる。
たちまち陵辱ピエロの表情がだらしなく緩んだ。
「ううっ、締めつけてくる。気持ちいいよ、藍子ちゃん」
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
「よぅし、頑張った褒美に……」
「抜いてくれるんですね」
 藍子の顔が希望に輝く。
247黒の儀式・25 10/10:2006/12/06(水) 23:35:56 ID:h6g4UE68

 だが次の瞬間、男の一言によって絶望へと突き落とされた。
「……このまま出してあげるよぉ」
「え、そんな、嘘でしょうッ……」
 肉棒を根本まで突き刺すと、陵辱ピエロは勢いよく腰を震わせた。
「あ、熱っ!」
 体の奥に注ぎ込まれた熱湯のような熱さに藍子は悲鳴を上げた。処女を失ったばかりの膣が男の
エキスに汚されていく。
「いやぁぁぁぁぁぁっ!」
 藍子の絶叫が響き渡った。いくら男性経験がなかったとはいえ、膣内射精がどういう結果をもた
らすかは分かっている。見ず知らずの男の子供を孕んでしまうかもしれない。無垢な子宮に、愛し
てもいない男の子を宿してしまうかもしれない。
 あまりのおぞましさで全身に鳥肌が立った。
「ふー、すっきりした。やっぱり初物は最高だね」
 陵辱ピエロは気の抜けたような顔で、ずるり、と彼女から男根を抜いた。秘口に収まりきらなか
った精液が逆流して太ももをつたっていく。セックスの余韻で大股開きになった体を痙攣させなが
ら、藍子が低く呻いた。
「久しぶりだったけど、やっぱりこの『ゲーム』」はやめられないねぇ。またやろうっと」
 満足げに哄笑すると、卑劣な陵辱魔は去っていく。
 淡い月の光が、汚された女を照らしていた──
248名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 12:14:07 ID:We9GfBxo
GJ!凌辱ピエロ容赦ないですな‥‥
姫菜に早く捕まえてほしい‥。
249名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 16:15:52 ID:eLLRMCrN
陵辱ピエロに殺意すら覚える…
毒島先生には尊敬の念を覚えるのにwww
250名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 18:12:07 ID:d+DK1d8i
毒島先生は自分だけ楽しまず、相手も最後は気持ちよくさせてるからな。
しかもクスリいらずの超テクでw
251名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 15:12:27 ID:MxG89YXl
不細工な浮浪者に最悪な衛生下で輪姦されて性感染症を伝染され、
腐臭を発する股間を掻き毟りながら悶絶する美少女希望。
252黒の儀式・26 1/11:2006/12/08(金) 19:58:07 ID:45DMSo0C

 月明かりの下で、佐伯姫菜(さえき・ひめな)はその少女と対峙した。
「ごめんね、こんな夜遅くに」
「お姉さまのお願いとあらば、いつでも飛んでまいりますわ」
 彼女──真崎花凛(まさき・かりん)がにっこりと微笑む。
「依頼されていたデータ解析が終了しましたわ。急ぐだろうと思って、持ってきたんですの」
 色素の薄い栗色の髪の毛をシニョンにした、可憐な少女だった。見ているだけで保護欲を思いっ
きりそそりそうな、黒目がちのつぶらな瞳。幼さを感じさせる体のラインはなだらかで、まるで少
年のようだ。
 花凛は、犯罪捜査における姫菜の協力者である。中学三年という年齢とは裏腹に、超一流の電脳
技術を備えたハッカー。たとえ内閣総理大臣の個人情報であろうと、自分の前では丸裸だと豪語す
る少女。とある事件を通じて知り合い、姫菜のことをお姉さまと呼んで慕っていた。
「ありがとう、花凛ちゃん。で、結果は?」
「お姉さまのお見込みどおり。陵辱ピエロと彼のDNAは完全に一致しました」
 花凛がデータの解析結果をプリントアウトしたものを手渡す。一通り目を通し、美少女探偵の瞳
に鋭い光が宿った。
「証拠としては十分だね」
 ばさり、と足元まである黒髪を払いのける。
 決着のときは来た──姫菜はそう感じていた。
 そのとき、彼女の胸元で携帯電話が鳴る。相手は警視庁の朝霧環(あさぎり・たまき)警視。話
を聞いて、姫菜の顔がわずかにこわばった。一通りの用件を聞き、電話を切る。
 花凛が訝しげにたずねた。
「どうかしましたの、お姉さま?」
「三丁目の公園でレイプしていた男を、警察が現行犯で捕まえたって」
「それってまさか」
「陵辱ピエロだ、って環さんは言ってる」
「……でも、陵辱ピエロの正体は……」
「分かってるよ。あたし、行くね」
 姫菜は現場へと向かう。
 すべての決着をつけるために──
253黒の儀式・26 2/11:2006/12/08(金) 19:58:39 ID:45DMSo0C

 夜の公園は、都会の死角。
 人の気配が途絶えた空間に、荒い吐息と熱い喘ぎ声がこだまする。暗い茂みの向こう側で、ぱん
っ、ぱんっ、と肉がぶつかりあう音が響き渡る。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ!」
 似合わない長髪を振り乱し、肥満体の少年がひたすらに腰を振っていた。でっぷりとした体に組
み敷かれているのは、まだ若い女。スーツ姿であるところから、おそらく会社員なのだろう。
「おらっ、おらっ、もっと腰振れよ!」
 千葉巧(ちば・たくみ)は若さに任せた勢いで腰を動かし続ける。犯している相手の名前は知ら
ない。会社から帰る途中だったらしい女に襲い掛かり、ひと気のない路地に連れ込んで犯してやっ
た。
 どうやら処女だったらしく、夜の闇に透かして、白い太ももに血がにじんでいるのが見える。そ
の周辺にこびりついている白濁した染みは、千葉自身が放った精液だ。すでに二度、彼は相手の膣
内に射精していた。
(へへへ、たまんねぇな。まったく)
 千葉は覆面の下で顔をにやけさせる。これは工藤や半田から離れた単独行動だった。千葉は、度
重なるレイプにすっかり味をしめていた。
 こうして通り魔的に婦女暴行を繰り返して、もう一ヶ月になるだろうか。もともとはストレス解
消のために始めた『ゲーム』だった。
 工藤と一緒にいるときは、いつも彼が一番いいところをもっていってしまう。一番最初に女を犯
すのは工藤。処女を奪うのも工藤。取り巻きである千葉や半田、そして下級生の兵隊たちはおこぼ
れに預かるだけだ。
「くそ、一人でリーダー風吹かせやがって。気に食わねえんだよ、まったく」
 ──そういった鬱憤を晴らすために、千葉は独自に『狩り』を始めた。
 週末になるごとに繁華街に出向き、適当な女を物色し、人通りがないところまで追いかけて犯す。
いつしかそれは千葉の習慣となっていた。
「俺のほうが工藤なんかよりも女をヨガらせられるんだ! そらっ、そらっ!」
 工藤へのうっぷんを晴らすかのように、哀れな被害者に腰をたたきつけていく。処女だったらし
く、膣周辺には薄く血がにじんでいた。
「へへへ、もっといい声で泣いてみろよ! 俺様にオンナにしてもらって嬉しいだろ、あーん?」
「お、お願い、もう許して……許してください」
 相手の女が泣きじゃくりながら懇願する。二十歳を二つ三つ越えているのだろうが、年齢よりも
若く見えるあどけない顔立ち。清純系のロリ顔は彼の好みそのものだった。
「おらっ、イッちまえよ!」
 千葉はますます調子に乗って、乱暴に腰をたたきつける。
254黒の儀式・26 3/11:2006/12/08(金) 19:59:41 ID:45DMSo0C

「ひぐっ、い、痛い……!」
 初体験の痛みからか、女は先ほどからしきりに顔をしかめていた。
「出すぞ! また中に出すぞ」
「い、いや、もうやめてぇ……」
「うおおおおおおっ、出る!」
 千葉が絶叫とともに、女の膣内にありったけのザーメンを放出した。生暖かい粘液が彼女の子宮
を満たしていくのが分かる。これで三度目の膣内射精だ。すでに彼女のクレヴァスは男の体液であ
ふれかえっていた。おさまりきらない白濁が、押し開かれた膣孔から外へ滲み出る。純潔なものを
思う存分汚す喜びに、千葉はすっかり酔いしれていた。
「はあ、はあ、はあ、はあ」
 ずるり、とペニスを引き抜き、覆面レイプ魔が立ち上がる。
「すっきりしたぜ。工藤たちとつるんでると、俺一人で好き放題に女を犯すってのができないから
よ」
 彼の足元で、女が死んだように横たわっている。虚ろな瞳には、もはや何も映っていない。
 胸にこみ上げる征服感。これがレイプの醍醐味だ。
「ま、野良犬に噛まれたとでも思って諦めるんだな。気持ちよかったぜ、へへへ」
「うう……」
 女の啜り泣きが、千葉にとっては最高のBGMだった。
 と、そのとき、赤い光が視界に飛び込んできた。
「!」
 彼はまぶしさに目を細める。強烈な光の向こうから黒いシルエットが突進してきた。
「動くな!」
 黒い影が鋭い声を放つ。突然の出来事で千葉は反応できない。影は猛スピードで疾走し、あっと
いう間に千葉へと肉薄した。
「こ、こいつ──」
 速い……相手のスピードに圧倒されて、千葉は動けない。
 次の瞬間、重い衝撃がみぞおちに走った。
「がはっ」
 苦鳴を上げて、暴行魔の少年はその場に腰を落とす。
「お前……は?」
「暴行の現行犯じゃ言い逃れはできないね、陵辱ピエロ……いや、千葉巧」
 黒い影……タバコをくわえた女刑事が颯爽と言い放った。すらりと伸びた足が千葉のでっぷりと
した腹を横蹴りする。
「ぐはっ……!」
「続きは署の取調室でやろうか。たっぷり絞ってやるからさ」
 苦痛にのたうちまわる千葉を、女刑事が冷たく見下ろした。
255黒の儀式・26 4/11:2006/12/08(金) 20:00:13 ID:45DMSo0C

 明滅するサイレンが周囲を赤く照らしている。公園の側に一台のパトカーが停まっているのを見
つけ、姫菜は一直線に駆け寄った。
「ヒメ、来たか」
 ワイルドな美貌の女警視がタバコの煙をくゆらせながら振り返る。
「あいつが千葉巧。被害者のOLを近くの駐車場に連れ込んでレイプしていた。たまたま通りがか
った人が通報してくれて、現行犯で押さえたよ」
「千葉巧……」
 彼は姫菜と同じ高校に通っていて、彼女より一学年下の二年生だったはずだ。手錠をかけられ、
護送役の刑事とともにパトカーに乗り込むのが見えた。
「これで事件も解決か」
 近藤が太った体を揺すり、大きくため息をついた。その隣で、長身の林がやれやれ、と伸びをす
る。
「結局、犯人逮捕までに二ヶ月かかっちゃいましたね」
 ──二ヶ月、か。
 姫菜が心の中でつぶやく。
 彼女がこの黒儀式町にやってきたのは、二つのターゲットを追ってのことだった。そのうちのひ
とつが、神出鬼没の連続婦女暴行魔──陵辱ピエロだ。その捜査の過程で、彼女は一人の少女と出
会った。
 藤村絢音(ふじむら・あやね)。クラスメートであり、高校生棋士としてプロの将棋界で活躍して
いる少女。レイプされたショックで打ちのめされている彼女と接し、姫菜の中で犯人への怒りが燃
え上がった。
 そして今、憎むべき犯人を捕らえるときが来た。二ヶ月もかかってしまったことは、姫菜にとっ
ても悔しいの一言に尽きる。その間に何人もの被害者が出た。その中には絢音と同様純潔を汚され、
一生消えない心の傷を負わされたものもいるはずだ。
「陵辱ピエロは、通り魔的な犯行を繰り返してきたんだ。ある程度時間がかかるのは仕方がないさ」
 環がため息混じりにつぶやく。
「ま、今夜からは連続暴行事件のニュースに不安を覚えていた人たちも安眠できるだろ」
「──まだだよ」
 姫菜が告げた。
「え?」
「まだ事件は終わってません」
 凛とした声に周囲が静まり返る。
 そう……事件はまだ終わっていない。
 終わらせない。本当の解決編はここから始まるのだから。
「これから解決するんです。真犯人を捕らえて、ね」
256黒の儀式・26 5/11:2006/12/08(金) 20:00:47 ID:45DMSo0C

「真犯人って……千葉のことじゃないのか? 今、私らが捕まえただろ」
 環が呆気にとられたような顔でたずねる。姫菜がこともなげに言い返した。
「彼はただの模倣犯です」
「模倣犯?」
「千葉は本物の陵辱ピエロじゃありません。彼の犯行はただの真似事。連続婦女暴行事件をニュー
スで見て、自分でも面白がって暴行を繰り返していただけなんです」
「なんでそんなことが……?」
「皆川宏美さんの証言では、『犯人の声は高校生に聞こえた』とあったでしょ」
 近藤の問いに姫菜が答える。
「だけど──」
「声……そうか」
 彼女の言わんとすることに気づいたのか、環の表情が変わった。
「環さんも報告書を読んで知ってるはずですね。本物の陵辱ピエロは変声機を使ってるんです。変
声機の声は複雑にエコーがかかっていて、年齢どころか性別すら分からない。声を聞いただけで高
校生らしいかどうかなんて分かるはずがない。
 千葉はそんなことを知らないから、当然、変声機なんて使っていない」
「…………」
「それに千葉から取り上げた覆面を見てください。ピエロじゃないでしょ」
「……確かに」
 ノッポの林警部が白い覆面をあらためて見つめる。
「ニュースじゃ連続暴行魔のことは伝えていたけど、犯人がどんな覆面をかぶっていたか、なんて
ことは一切報道していません。ただ覆面をかぶった男、とだけしかね。
 千葉も連続暴行魔がピエロの覆面をかぶっているなんて知らないから、普通の覆面をして犯行を
重ねてたんだよ」
「じゃあ千葉は本当に模倣犯……連続暴行魔のニュースを見て、面白がって犯行に及んだだけだ
と?」
 環の問いにうなずく姫菜。それを聞いて、美貌の女警視は悔しげに舌打ちした。
「事件はまた振り出しか、くそ」
「いいえ、事件はもう解決したよ」
 姫菜がゆっくりと首を振る。環たちの動きがぴたりと止まった。
「えっ?」
「一連の暴行事件の真犯人『陵辱ピエロ』はあなただもの」
 姫菜は足元まで届く黒髪をかきあげ、まっすぐにその人物を指差した。
「そうでしょ、近藤警部」
257黒の儀式・26 6/11:2006/12/08(金) 20:01:22 ID:45DMSo0C

「陵辱ピエロはあなたね──近藤警部」
「な、何を馬鹿な……」
 近藤は震える声音で彼女の言葉を否定した。
「そうだよ、ヒメ。何言ってんのさ」
 環が慌てた様子で二人の間に割り込んだ。
「確かにこいつはオタクでデブで大飯食らいで仕事も遅くて使えない部下だけど、犯罪者じゃない
よ。警察官なんだし。なにより私の部下なんだからね」
「あんまりフォローになってないような……」
 憮然とする近藤。それから姫菜に向き直り、太った体を揺らして抗弁した。
「いいかい、姫菜ちゃん。俺は刑事なんだ、冗談はやめてくれよ。
 そりゃあ、確かに俺はデブかもしれないけど……それだけで犯人扱いはひどいだろ」
「考えてみれば、最初からおかしなところはいくらでもあった。例えば絢音ちゃんが被害にあった
とき、犯人は自分のことを『陵辱ピエロ』と名乗った。
 警察関係者しか知らないはずの俗称を、ね」
 姫菜が淡々と続ける。
「…………!」
「自分自身も警察関係者だから、自然と口をついて出たんでしょうね。
 あたしは絢音ちゃんからその話を聞いたときから、犯人が警察関係者である可能性を考えていた。
だから証拠を集めていたの。
 いくら推理しても、証拠がなければ犯人逮捕とはいかないから」
「た、たまたま陵辱ピエロという呼び名をどこかで知ったんじゃないかな。捜査情報が漏洩してた
んだよ、きっと」
「他にもまだある」
 近藤のうめき声を無視して、姫菜は続けた。
「陵辱ピエロは携帯電話を通じて、あたしに話しかけてきた。そのときにあたしのことを『ミアミ
ア』って呼んだんだよね。このあだ名を知ってるのは──あたし自身を除けば、環さんと林さん、
そしてあなただけ。
 この間、林さんが言ったんだよ。『ミアミアって呼び名は、このメンバー以外には話していない』
って。環さんは女だし、林さんは体型が違いすぎる。そうすると残った容疑者はただひとり──あ
なただけだね」
「ば、馬鹿馬鹿しい、それだけのことで俺を犯人だと決め付けるのか。探偵ごっこもいい加減にし
ろ。君の言ってることは憶測……いや、ただの妄想だ!」
「もちろん、そんなことは証拠にならない。でも違和感はあった」
 姫菜が告げる。
「だから調べさせてもらった。あなたのことを」
258黒の儀式・26 7/11:2006/12/08(金) 20:01:54 ID:45DMSo0C

「証拠が出たのか、ヒメ」
 環がたずねた。
「琴美ちゃんが犯されたときに、現場に落ちていた髪の毛のDNAを解析してもらったの」
 姫菜が近藤をにらみつける。彼女が取り出した一枚の紙には、DNAの解析結果が印刷されてあ
った。姫菜の協力者──真崎花凛に頼んで手に入れたデータだ。
「近藤警部──あなたのDNAと一致したよ」
「くっ……」
 近藤の顔が目に見えて引きつった。
「言い逃れができる? あなたが犯人じゃないなら、なぜ琴美ちゃんの部屋にあなたの髪の毛があ
ったのか」
 姫菜が詰め寄る。
 氷のような沈黙がその場を支配した。
「……ストレス解消にちょうどいいんだよ」
 やがて観念したのか、近藤が自嘲気味に口を開いた。
 いつもの、調子のよい笑顔は消えていた。別人のように荒んだ、別人のように虚ろな表情。
「それだけさ。それだけの理由で始めたんだ。最初は遊び半分で……いくつかレイプを重ねている
うちに、病み付きになったさ。こりゃ、捕まりっこないってな」
「あたしが捕まえるよ」
 姫菜が首を振る。
「性犯罪者は、あたしが必ず捕まえる」
「俺を捕まえていい気になってるのか? 正義のヒロイン気取りか? そんなに得意か? 誇らし
いか?」
 近藤は憎々しげに姫菜をにらみつける。狂気の、宿る目で。
「お前は、お前が捕まえた犯罪者の数だけ恨みを買ってる。そいつを忘れるなよ」
「…………」
「いつか、その中の誰かがお前に復讐する。お前を必ず犯しに来るぞ」
「──覚悟はあるよ。そいつらと戦っていく覚悟はね」
 姫菜は真っ向から近藤を見据えた。
「あたしは、負けない」
259黒の儀式・26 8/11:2006/12/08(金) 20:02:26 ID:45DMSo0C

「そっか、捕まえたのね。犯人……」
 姫菜と絢音は公園のベンチに並んで腰掛け、沈む夕日を眺めていた。
「わざわざ呼び出してごめんね。絢音ちゃんには、あたしの口から直接報告したかったから」
「やっと終わったんだ……」
 絢音がどことなく虚ろな口調でつぶやく。
 一ヶ月前、彼女は陵辱ピエロに襲われた。トイレの中で無理やり犯され、処女を奪われた。
 それを知った姫菜は彼女のためにも、陵辱ピエロを一日も早く捕らえようと奮闘を重ねてきた。
そしてついに──捕らえた。
「見事な名探偵っぷりじゃない? まるでテレビドラマみたいよ」
「……名探偵なんかじゃないよ」
 姫菜が首を振る。長いストレートの黒髪が哀しげに揺れた。
「えっ?」
「犯人を見つけるまでに時間をかけすぎたよ。あたしがもっと早く事件を解決してれば、被害者を
減らせたのにね」
 姫菜に、犯人逮捕の爽快感など欠片もない。自分が、本当に名探偵と呼ばれるような実力なら、
もっと素早く犯人を見つけられたはずだった。もっと犠牲者を少なくできたはずだった。
 だが実際には犯人逮捕までに二ヶ月もの時間を費やしてしまった。
「あたしは無力だ。悔しいよ。力が、足りないのが……」
 きつく閉じた目蓋に涙がにじんだ。
 たとえ犯人を捕らえたとしても。たとえ正義の味方のごとく犯罪者を糾弾したとしても。
 被害者の受けた痛みは、残る。
 残り続ける。
「あたしは──」
「私は、そう思わない」
 なおも悔恨の言葉を吐こうとした姫菜を、絢音の言葉がさえぎった。
「警察でも見つけられなかった犯人を、あなたが見つけたんでしょう。私は、凄いことだと思うけ
どな」
「でも……それでも、絢音ちゃんは……」
 絢音が心と体に受けた傷は、消えない。これから一生消えることはない。
 姫菜には、その事実が自分のことのように辛かった。
「ごめんね」
 固い口調でつぶやき、うつむく。両肩が小刻みに震えた。感情の抑えが効かない。
 泣いてしまいそうだ。
「そんな顔しないでよ、佐伯さん」
 絢音が言った。
「私がレイプされた事実は消えないけど……これからはまた頑張っていける気がする」
260黒の儀式・26 9/11:2006/12/08(金) 20:03:30 ID:45DMSo0C

「絢音ちゃん……」
「少しだけ、吹っ切れた気がする。あなたのおかげで。あなたが犯人を捕まえてくれたから……
 本当にありがとう。感謝するわ──ヒメ」
 突然愛称で呼ばれ、姫菜は驚いて顔を上げた。
「親しい人は、あなたのことをそう呼ぶんでしょ。私も……呼んでいいかな?」
 絢音がかすかに微笑む。
 それは──姫菜に対して初めて見せる、安らいだ笑顔だった。



 そして──
 長い夏休みが終わり、黒儀式高校は新学期を迎える。


261黒の儀式・26 10/11:2006/12/08(金) 20:04:31 ID:45DMSo0C

「んっ……ああっ!」
 暗い無人の教室に艶めいた悲鳴が響き渡る。教室の真ん中で、男と女が全裸で絡み合っている。
 窓の外から差し込む光が、男の顔を映し出す。ガマガエルのように醜い顔立ちをした、中年男。
肉厚の唇を歪め、下卑た笑みを浮かべている。
「あんっ、ああんっ……!」
 生々しい喘ぎ声が彼の側で漏れる。
 声の主は、彼の腰に跨がらせている、黒髪を三つ編みにした女子生徒だ。対面座位で深々と貫か
れ、悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を上げている。白い肌のあちこちにキスマークが刻まれ、流れる汗
で濡れ光っている。
「やっぱり処女だけあって、いい締まり具合だぜ。俺のモノを締め付けてきやがる」
 男……毒島が満足げに笑った。腹に力を入れて、思いっきり腰を突き上げる。小柄な少女の体が
浮き上がりそうなほどの一撃だった。
 ぬちゃり、と結合部から湿った音が漏れる。深々と貫いた肉棒の根元には、薄赤い血が流れ落ち
ている。毒島が少女の純潔を奪った証だった。
「はああっ、もう許してください」
 強烈な快楽に涎を垂らしながら、おとなしげな容貌が嘆願する。古風な黒縁眼鏡の奥で、つぶら
な瞳が潤んでいた。生まれて初めてのセックスだというのに、早くも感じ始めている。外道教師の、
再三に渡るねちっこい愛撫のたまものだった。
「地味な顔してるけど掘り出し物だな、こいつ」
 自分の肉棒に貫かれて媚態をさらす女子生徒を眺め、毒島は満足感に浸る。小ぶりな胸をもみし
だき、乳首を軽くつまんでやると、たちまち敏感な先端部が反応した。
「一人前に乳首を立たせやがって……ふんッ!」
 毒島は力を込めて突き上げ、奥まで届かせた。少女は、三つ編みにした黒髪を激しく振り乱す。
男を拒絶する動きではない。抑えきれない快楽に、体が自然と動いているのだ。
「……あっ、んんっ、ああっ、あんっ、あぁ〜ん!」
 少女は背中を仰け反らせて絶叫した。オルガスムスに達したようだ。毒島もほぼ同時に射精感が
込み上げた。
「よし、出してやるぞ!」
 思いっきり腰を突き上げると、彼女の膣に熱いものを注ぎ込む。
「あ、熱っ……イっクぅぅぅぅっ!」
 子宮を精液で直撃されて、彼女はさらなる高みに押し上げられたらしい。優等生とは思えない獣
じみた嬌声を上げ、そのままぐったりとなる。
262黒の儀式・26 11/11:2006/12/08(金) 20:05:45 ID:45DMSo0C

「はあ、はあ、はあ……」
 少女は、毒島のたくましい体に抱き着くような格好でもたれかかった。激しいセックスの余韻で
息も絶え絶えという様子だ。
「ふう、良かったぜ」
 毒島は満足げに笑って肉棒を引き抜いた。たくましい肉棒からは、生暖かい精液の湯気がのぼっ
ている。
「たっぷりと出してやったから妊娠するかもしれねえな」
 無垢な女子高生の膣内に射精してやった喜びに浸る。
「はあ、はあ、人でなし……」
「けっ、自分もヨガってたくせによく言うぜ」
「そ、それは……」
「気持ちよかったんだろ、んん?」
 少女は清楚な顔を赤らめ、うつむいた。清らかな乙女が淫らに堕ちていく瞬間は、何度味わって
も飽きることがない。そして、この黒儀式高校は美少女ぞろいで獲物には事欠かない。中でも、学
校中でナンバーワンといえるほどの美少女の姿を思い浮かべ、毒島は舌なめずりをした。
「佐伯姫菜……か」
《姫》の名前を冠するにふさわしい、絶世の美少女。毒島をまっすぐに見据える意志の強い瞳。
「そろそろ食べごろだな、くくく」
 暗い闇の奥で、毒島が低く吼えた。
263黒の儀式・26:2006/12/08(金) 20:08:09 ID:45DMSo0C
 とりあえず『黒の儀式』は、ここまでで一区切りです(第二部を書くのがいつになるのかは未定
ですが……)。
 今まで読んでくれた方、感想レスくれた方、どうもありがとうございました。
 それでは、いつかまた。
264名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 23:58:43 ID:uA+uXT1R
おおおーGJ!!
やっぱり毒島センセはいいなぁ。
265名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 02:18:30 ID:zuPUap/x
姫菜の推理もイイ!
ストーリーの要点抑えてるなぁ。そっちに感心した。
266名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 18:12:33 ID:52s1vfm5
http://www.seospy.net/
up0364.zip
ここまでの分まとめてみた 5 -- 2.3MB
267名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 18:27:50 ID:w2S56PC/
>>266
乙!
268名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 08:10:29 ID:3+TWcTWH
第一部完結記念にまた絵師さんが降臨してくれないかな
あの可愛い絵をもう一度見たい……
269名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 10:15:15 ID:IYzh8wMF
>>263
乙です。
無垢な娘が乱れるのは良いものですね
270名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 17:45:15 ID:VVdrDHBR
もう何百回お世話になったかわからん…
神すぎる…
271名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 20:36:32 ID:R5Sd8q9T
レイプスレに23氏の新作キテタ
272名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 22:14:32 ID:3G9FDtUZ
あのトリップがNG登録されてたせいで見逃してたw
相変わらず外道だいいね。
273名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 00:17:01 ID:IZU8Ck8X
>>234の投下マダー?
274名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 21:00:45 ID:3tfF4LPB
234お願いします。書いて下さい。
275タイトル考えてません。1:2006/12/15(金) 01:06:39 ID:UnymJB0K
「そうか・・・。やはりあの王女は我が国に屈指ないというわけだな?」
「はい・・・。」
「ぐふふ・・・。そうかそうか・・・。それでこそ聖女の称号を持つ王女・・・。」
「ゼジーア様?」
初老の男と若い騎士が暗闇の城内で話している・・・。

ここは中世・・・。いまだ剣と魔法が「力」として存在していた時代。
物語はある小さな国が滅亡したところから始まる・・・。



「放しなさいっ!!」
黄金よりまばゆい輝きをしているようなストレートの髪、
銀の瞳がクリっとしている者が叫んだ。
よく見ると全身に纏まった紅の鎧にはところどころ血が付着している。
「さすが聖女様、元気ですなぁ〜・・・。」
「くっ・・・!! ゼシーアっ!!」
思わず体を前に乗り出すが、手と足を拘束されていたので
そのままの勢いでコケてしまう。
「おぉ・・・怖い怖い・・・。美しい顔が憎悪に取り付かれておるように見えますぞ・・・。」
この男、名前をゼシーアと言い帝国の軍師を務めている。
しかし実際は名ばかりで軍師としての仕事は全く出来ない。
ゼシーアは帝国の国王と親族関係にあるお情けで軍師として雇ってもらっているのだ。
だが親族からの信頼は低く追放同然でこの辺境な土地に追い出されたのだ。
また姿も醜く油ぎった顔にあまりにも立派な腹が目立つぐらいの巨漢であった。
それにより左遷されたここ「ペロニア」でも下の者に悪い噂をたてられる始末である。
そこで自分の力を誇示するためにこの「聖女・クレア」が納める国、
「ア・パルニア」を占拠したのであった。
276タイトル考えてません。2:2006/12/15(金) 01:07:17 ID:UnymJB0K
「それにしてもお美しいですなぁ〜・・・。」
ゼシーアは舌なめずりをしながらクレアの体を舐めるように凝視した。
輝かしいばかりの黄金の金髪、銀のクリっとした瞳、
鎧の上からでも分かるような豊満な胸。
「貴様どこを見ているっ!?」
クレアはその視線に吐き気を感じてしまった。
「こんな事をしても無駄だっ!! 早く私を解放した方が貴様の為だぞっ!!」
その視線を跳ね返すように強気な言葉をゼシーアに浴びせるが
ゼシーアの唇が微笑の形に変化した。
「むふふ・・・。そんな強気で良いのですか?クレア様は
いまだに自分が置かれている立場が分かっていないようですな・・・。」
「殺すなら殺せばいいじゃない、あなたにモテ遊ばれるぐらいなら
今ここで舌を噛んで自害するだけのことよ!!」
ゼシーアはクレアがそう言ってくるのが分かっていましたと言わんばかりに
さらに口を微笑の形に歪ました。
「ぐふふ・・・。いいですよ自害してもらいましょうか、
その変わりア・パルニアの民にもみなさん死んでもらうだけですよ」
「なっ・・・!」
クレアは思わずその言葉に硬直してしまった。
おそらくこのゼシーアは私を捕虜に私の体を蹂躙するつもりだと
読んでいたのがまさか人民を人質にするとは思ってなかったのだ。
「言ってる意味がご理解出来ましたよね?つまりクレア様には
ご自分の命を自ら絶つ権利ももう残ってないという事です。
クレア様には私専用の肉奴隷となってもらいますよ・・・。ぐふふふ・・・・。」
「貴様だけは絶対許さないから覚悟しておくんだな・・・。」
クレアがそう言うとゼシーアはクレアを拘束している兵士二人に合図を出し
そのまま地下のゼシーアの「もう一つの部屋」に連れていかせた・・・。
「やっと・・・。やっと手に入れたぞっ!!」
ゼシーアは感無量という顔で窓の外を見つめた。
この辺境の土地に左遷されてからゼシーアは女という女を食ってきた。
だがどの女も最高級というわけではなくゼシーアはほうぼうを探して見つけたのが
聖女であるクレアだったのだ。
ア・パルニアとペロニアは元々友好関係にあったがア・パルニアの大臣が
ペロニアのある会議に出席したがその会議に出た食事を摂った直後に死亡。
毒殺されたのだ。
もちろんその毒を盛るように手配をしペロニアに疑いをかけさせたのは
無論この男。ゼシーアである。
ゼシーアはクレアを手に入れるために両国を戦争に導かせ多くの血を流したのだ。
この男軍師としての腕は三流以下だが自分の為に動く時は
なぜか頭が働き機転が利くのだから不思議である。
「では私も参るとしましょうか・・・。」
ゼシーアはゆっくりと「もう一つの部屋」にゆっくりと歩みだした。


Hシーン無しで投稿しちゃったんですけど、どうでしょうか?
一応この後の展開も考えているのですが感想を聞いてからに。
意外にこういうのを作るのって疲れちゃうんすね^^;
277名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 03:11:19 ID:vE+I4Qd+
一行目から「屈指ない」って言うのはどうかと思う
278名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 17:27:18 ID:fEYPjPGu
疲れちゃうとか言ってるようならやめた方がいいと思うよ。
褒めてもらわないとモチベーションが保てないなら向いてないよ。
279名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 18:13:02 ID:rOcGuM7N
いや、おまえら……。
言いたいことはわかるが、もう少し歯に衣着せた言い方してやれよ。
あんまり、初心者お断りな雰囲気作って敷居を高くしてると、中級者ですら遠退くぞ?
あまやかせとは言わんが。
280名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 18:59:37 ID:/Lhao1hS
なかなか面白い題材だと思う。
個人的には続きが読みたい
281名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 19:34:51 ID:ogHOXnVl
オレも続きが見たい。待ってる。
282名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:36:22 ID:LrqM4xiv
まずはsageてくれ。待ってる。
283名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 02:01:09 ID:cvOSCvKW
設定だけで力尽きるという厨にありがちなパターンでないといいが。
284名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 08:40:05 ID:YuIC4ppL
俺も続きキボン。楽しみに待つ。
285名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 09:29:03 ID:yDx/RCLT
早く姫菜犯されて欲しいなぁ
最後は悪が勝って欲しい
286名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 09:43:01 ID:YuIC4ppL
>>285
レイプスレに別のSS連載してるみたいだし、しばらくは新作来ないんじゃね?
287名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 10:25:31 ID:A0jcCGyp
レイプスレの黒の儀式書いてた人のSSも
まとめて欲しいな。
288名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 11:09:59 ID:+x7wxwnX
>>285
俺は相打ち希望。姫菜は犯られるが、悪も倒されると。
289名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 14:48:23 ID:8AJX7mmW
あの金髪ツインテールのそばにいた少年が終止符を打つんじゃね?
290名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 19:30:49 ID:zHLFatws
あの二人好きだ。是非俊には復讐して頂きたい‥
理沙に片思いしてたヤシにも期待してみる
291名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 19:55:19 ID:QsinZ3mP
俊が工藤を倒して、姫菜が毒島を倒すんだろ。
俺としては刑事のお姉さんとソフトボール顧問の女教師を犯って欲しい。
292名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 09:57:35 ID:fboyQzgW
で、続きの投下マダー?
293名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 22:16:52 ID:uuKpgEMx
hosyu
294名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 01:18:24 ID:d4U1G4Uc
執行部が現れるんじゃね?
295名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 07:40:55 ID:RG3pzFdm
俺は待つ
296名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 04:54:56 ID:hmUbPOOY
俺も待つ
297名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 06:46:45 ID:Jd6KsWxW
ひたすら待つ
298名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 08:22:05 ID:1ZlLcMVK
なにがなんでも待つ
299名無しさん@ピンキー :2006/12/23(土) 23:55:25 ID:UO6F9vur
死んでも待つ
300名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 01:02:40 ID:B+nZVJc3
結局誰も投下しないんだな。誘い受けだけで……
301名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 16:58:06 ID:n3x9L2GW
ジジイにやられるってのは微妙にスレ違い?
302名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 17:23:47 ID:B+nZVJc3
>>301
俺はおkだと思う
ジジイに犯される美少女、なら『ブサイクに犯される女』の範囲内だと思うし
303レイズナー:2006/12/24(日) 19:42:31 ID:db8xeDar
タウン誌を発行する茫洋社が創立十周年を迎え、ささやかながら祝杯をあげる
事が決まったのは、すでに暮れも押し迫った頃だった。社長の後藤雅夫は挨拶
に立ち、総勢二十名の小さな所帯ではあるが、社員一丸となってここまでやって
これた事を嬉しく思うと言い、目には涙を浮かべて見せた。

一般的にタウン誌などは単なる広告媒体と見る向きが多く、有意義な情報より
も金が物を言う。その為、後藤はかなりきわどい営業をして、会社を切り盛りし
てきたと噂されていた。また、営業アシスタントに若く美しい女性ばかりを採用し、
手活けの花とばかりに愛人関係を強要した上、広告主との親密な関係を築くた
めに、その愛人すら売り渡すという話まで出ている。

事実、営業に回された女性の多くは、しばらくすると憔悴したような面持ちになり、
離職していく事が多かった。中には後藤の子を孕み、雀の涙ほどの手切れ金を
渡され、会社を追い出された女性も居るらしい。ちなみに後藤は六十一歳、結婚
歴はあるものの今は独身、子供も居なかった。

「おい、阿藤君。社長が呼んでるぞ」
「あ、はい」
先輩社員にそう言われて、阿藤和美は席を立った。この茫洋社に営業志望で入
社してから一ヶ月、面接の時以来、社長の後藤に会うのは久しぶりであった。
(いよいよ、営業をやらせてくれるのかな?そうなれば、正社員になれるかも)
社長室へ向かう間、和美はそんな事を考えた。実を言うと和美は転職組で、中途
採用を理由にしばらくはアルバイトとして、社風に馴染んで欲しいと言われている。
前職は保険会社での営業職だったが、担当していた顧客の幾つかが他社に乗り
換えてしまい、それを理由に社内で冷遇され、自主退社に追い込まれていた。
304レイズナー:2006/12/24(日) 20:04:36 ID:db8xeDar
それから一年間はコンビニのアルバイトなどで食いつないだが、二十七歳という
年齢の事もあり、そろそろ落ち着きたいと思っていた所に、茫洋社の求人募集が
目に留まったのである。幸い面接にも合格し、新たなスタートを切る事が出来て、
和美はやっと人心地ついたばかりだった。

「阿藤です」
「入りなさい」
「失礼します」
社長室に入ると、すでに老醜の域に入った後藤が、パターの練習をしていた。
五十を過ぎてから始めたというゴルフは中々、上達せず、広告主とのコンペな
どでもまともなスコアが出せないという話だった。

しかし、それを後藤一流の接待術だと見る向きもある。顧客よりも上手では、接待
ゴルフの意味が無いからだ。後藤はパターを置き、人懐こそうな笑顔を見せなが
ら、和美にソファを勧めた。
「阿藤君だったね。中々、有能だと聞いているよ」
「いえ、そんな」
謙遜の意味合いも含め、和美は少し大げさに言った。

「それに、誰からも愛されるような優しい顔をしている。誤解を恐れずに言うと、営
業は見た目も重要なんだ。会社の顔だからね」
「それは重々、分かっています」
以前、他社で営業職にあった時、和美はよく顧客から飲みに誘われたものだ。
中にははっきりと一晩、付き合えなどと言ってくる顧客もいて、あしらいに苦慮し
た事を良く覚えている。営業仲間の女性の中には、女の武器を使って顧客を引き
つけておいた者もいたが、和美はそういうやり方に賛成できず、当たり前の仕事を
していて冷遇され、退社を余儀なくされたのだ。
305レイズナー:2006/12/24(日) 20:21:43 ID:db8xeDar
「前置きが長くなったが」
後藤は和美を見つめ、いよいよ本題に入った。
「君には今日から営業アシスタントをやってもらう事にする。その為にまず、顔見せ
という事で、今から私と一緒にお得意さんの所へ言ってもらいたい。いいね?」
「はい、ありがとうございます」
願っても無い話である。和美はすぐに頭を下げ、社長に同行する事となった。

五分後に駐車場へ来てくれと言われた和美はすぐさま手洗いへ駆け込み、身なり
を整える事にした。颯爽とした自分を印象づけるため、短めにした髪に乱れは無く、
化粧だってバッチリ、藍色のスーツも体へ綺麗に馴染んでいるし、靴の汚れも見当
たらない。人前に出ても、何ら恥ずかしい部分は無かった。

「大丈夫、よし、頑張るぞ」
言われた通り、きっかり五分後に駐車場へ着いた和美は、後藤から運転手を頼まれ
た。もちろん、営業たるもの車にも乗れぬでは話にならないので、後藤を後ろの席へ
乗せ、和美は静かに車を走らせるのであった。

「そういえば、阿藤君は一人暮らしなんだっけ」
車中で、不意に後藤がこんな事を聞いてきた。和美は運転しながら、はいと答える。
「それはいい。いや、なに、こちらの話だよ。ははは・・・」
おかしな遣り取りだった。後藤は自分の履歴書を見ているはずだし、何を今さらと
和美は思った。しかし、特に不審には思わず、単なる話の取り掛かりだと見て、車
の運転に集中したのである。
306レイズナー:2006/12/24(日) 20:43:34 ID:db8xeDar
後藤にいざなわれるままに和美が車をつけたのは、街の外れにある小さな割烹
旅館だった。昼日中という事もあってか、客は自分たち以外、誰も居ないようだが、
本当にここで顧客と会うのだろうか。和美が訝しがるような様子を見せると、
「実はここの旅館が、広告主のお一人なんだ。わが社が発行してる本の中に、名
前が出ているはずだがね」
後藤はそう言って、苦笑いを見せたのである。

「すみません、勉強不足でした」
「いや、なに。営業は今日これから始まるんだ。気にする事は無いよ」
朦朧亭という名の割烹旅館はなかなかの構えで、歴史がありそうな佇まいである。
和美はもう一度、自分の身なりに変な所がないか見直してから、後藤と共に門を
くぐった。

「番頭さん、ご主人に茫洋社の後藤が来たとお伝え願えませんか」
「へえ、しばしお待ちくださいませ」
受付に座っていたのは背の曲がった老人で、後藤の言伝を主へ告げに行き、もの
の一分もしないうちに戻って来た。
「後藤様、中でお待ちくださいとの事です。へえ」
「すいませんね。じゃあ、阿藤君。行こうか」
「はい」

老人の案内で二人は奥座敷へと収まった。中庭を見られるように廊下側の扉は
すべてガラス張りになっており、柔らかな日差しが座敷全体を温めてくれている。
和美は後藤と並んで座布団に落ち着き、ここの主人が現れるのを緊張した面持ち
で待った。
「ここの主人は柴垣さんと言ってね、私とは旧知の仲なんだ」
「心安い方ですか」
「そうだね。粋人だと思うよ。私とも趣味が合うしね」
そうして話している時、廊下側から大柄な男がのっそりと入ってきた。年の頃なら
後藤と同じ六十前後、良く肥えた柔和な感じの好々爺といった風である。
307レイズナー:2006/12/24(日) 21:04:32 ID:db8xeDar
「ほい、後藤さん。しばらく」
「柴垣さん、今日はわが社の新しい営業社員を紹介しようと思いまして、参上仕りま
した」
ほら、阿藤君、自己紹介だと後藤に言われ、和美は一歩、下がって畳に手をつく。

「阿藤和美と申します。若輩者ではありますが、お目にかけて頂ければ幸いです」
「和美さんか。ま、手を上げてくださいな。うちはこう、堅苦しいのが嫌で。ははは」
和装の柴垣は腹を揺すって笑い、いかにも大店の旦那という貫禄を見せつけた。しか
しながら気さくで、どこか人の良さそうな感じは和美を緊張から解き放ち、場の雰囲気
をくだけたものにした。

柴垣は席に戻った和美に、今度は自分の事を紹介し始める。
「わしは柴垣といいまして、何の変哲も無い田舎旅館の旦那をやってます。ひとつ、よ
ろしく」
「こちらこそ」
営業職の出初としては、良い感触だった。柴垣の人懐こい性格も幸いしているのだろ
うが、後藤が言った誰からも愛される和美の顔立ちが、この六十男に気に入られたよ
うである。そして挨拶はそこそこに済み、柴垣がお近づきのしるしに一杯いかがと酒
を運ばせてきた。

「私は車の運転があるので・・・」
和美が言うと、柴垣が寂しそうな顔をして、
「なんだ、駄目なの?」
「阿藤君。帰りは運転代行を呼べばいいから、杯を受けてもいいよ」
「あ、それじゃあ・・・実は私、いける口なんです」
「そうか、それは楽しみだねえ。わしも耄碌しかけてるが、酒に関してはまだまだ・・・」
と、いつの間にか酒宴の運びとなったのであった。
308レイズナー:2006/12/24(日) 21:21:26 ID:db8xeDar
そうして日本酒をどれだけ飲んだであろうか、小一時間もすると和美はかなり酔って
いた。失礼と断りつつも足を崩し、スーツも上だけ脱いで、体の火照りを冷まそうとし
ているのだが酔いは少しも覚めず、頬も赤くなっている。

「あれ・・・ずいぶん酔っちゃったなあ・・・まだ、大して飲んでも無いのに」
そう言ってこめかみの辺りを手で抑える和美に、後藤が囁いた。
「体が熱くなってるんじゃないか?服を脱いだらどうだい?」
「何を言ってるんですか、社長・・・嫌ですわ・・・」
何かこう、理性を砕かれているような感じが、脳内で起こっているのを和美は知覚
しているのだが、それに抗う事が出来ないのである。

「和美さん、良かったら横になってもいいよ。そっちの部屋に布団が用意してある
から」
「柴垣さんまで、何・・・言ってるんですか・・・」
「さ、さ・・・肩を貸してあげよう。後藤さん、あんたも来なさいな」
「言われるまでも無く・・・」
こうして和美は二人の男に両脇を抱えられ、ガラス張りの座敷から奥の寝室へと
運ばれていく。意識はあるのだが、何故か体が言う事を聞かず、和美は成すがまま
の状態だった。

「おかしい・・・こんなの、変よ・・・」
朦朧としながら和美は布団の上に寝転がされ、虚ろな目で天井を見据えている。
その様子を後藤と柴垣は顔を見合わせつつ、楽しむ風であった。
「薬が効いたようだな」
「どうです、柴垣さん。今度のうちの営業は」
「悪くない。いい年頃だし、少々の無理もききそうだ」
柴垣は着物を脱ぎ捨て、六尺褌一丁の姿になると、和美の下半身の方へ回った。
309レイズナー:2006/12/24(日) 21:38:58 ID:db8xeDar
「白い下着が可愛らしいのう。おぼこって事も無かろうが、遊び好きって感じでも無
い。後藤さん、あんた良い拾い物したな」
「私もそう思いますね」
「和美ちゃん、これから長い付き合いになるから、覚悟するんだよ」
「あ・・・何を・・・」

おぼろげながら下着が足首を抜けたと感じた次の瞬間、和美は下半身に異変を覚
えた。何か、肉で出来た棍棒のような物が、自分の胎内へ入ってきたのである。
「あ、あう───ッ・・・」
目を剥き、背を反らせる和美。膣壁を擦り上げるようにして遡ってくる異物は、明ら
かに異性のそれと分かった。

「ひいッ・・・な、何を・・・」
「阿藤君、今、柴垣さんのものが、君の女を田楽刺しにしたんだよ」
「しゃ、社長・・・ううッ・・・ひ、ひどい・・・何故・・?」
気がつけば両足をM字に割られ、柴垣が圧し掛かっていた。和美は下半身だけ裸に
され、無理矢理犯されているのだと理解し、目尻から大粒の涙を流す。

「いッ、いやァ・・・やめてください」
酔いのせいで体の自由が利かない女を犯すとは、何と言う卑劣さか。和美は布団の
上で身を捩るが、体に力が入らないので、赤子がいやいやをするような仕草しか出
来なかった。
「無駄だよ、阿藤君。君は媚薬を盛られたんだ。さっきの酒がそうさ」
「な、何ですって・・・社長、どういう事ですか・・・」
「どういう事も無い。わが社の営業は、これで持ってるんだ」
後藤は何事でも無いように、そんな恐ろしい事を言うのである。
310レイズナー:2006/12/24(日) 21:55:04 ID:db8xeDar
「わが社じゃ女性社員には、肉体接待をやってもらってるんだ。頑張ってくれよ、阿
藤君」
後藤が席を立ち、襖を開けようとしたので、和美は反射的に叫んだ。
「しゃ、社長、置いていかないで・・・私も連れて帰って!」
震える手を差し伸べて、和美は後藤に縋った。

「勿論だよ。私は君が柴垣さんとの接待を終えるまで、隣で飲んでいる。せいぜい、
可愛がってもらいたまえ」
「い、いや───ッ!」
後藤は襖を閉め、座敷へ戻ると廊下に佇んでいる番頭の老人を手招いた。どうやら
この男、これまでの事を盗み見していたらしいが、後藤は別に気にも留めなかった。
「あの声を肴に、一杯、やりませんか」
「へえ、いただきやす」
老人も席につき、うやうやしく杯を上げて後藤から酒を賜る事にした。

「ああ・・・柴垣さん、嫌よ・・・嫌ァ・・・」
「そんな事を言っても、ここは嫌がっとらんじゃないか、それ、それ」
隣室から聞こえてくる男女の睦み事を窺いつつ、飲む酒はたまらんねと後藤は言っ
た。老人もそうですなと相槌を打ち、返杯を差し出した。

「あう・・・うん・・・いや・・ん・・んんッ・・・」
「ほれ、ほれ、和美ちゃん、いい気分になってきたみたいじゃないか・・・たまらない
んだろう?腰を使うと、もっと気持ち良くなるぞ」
「は、恥ずかしい・・・の。私、い・・いく・・・かも・・・」
「何も恥ずかしがる事は無い。さあ、いくといい」
「あッ・・・ああッ!あ───ッ・・・」
女の甲高い声を聞いた時、後藤と老人は杯を高々と差し上げ、美酒を一気に流し込
んだ。
311レイズナー:2006/12/24(日) 22:12:16 ID:db8xeDar
「終わりましたぞ。いや、いい道具をお持ちだった」
和美の肩を抱いた柴垣が、座敷へ戻って来た。柴垣は六尺褌を締めなおしただけ
の姿で、和美は白いショーツにブラウスを肩に引っ掛けていた。

憔悴した面持ちは、まさに陵辱された女のそれである。目は虚ろで、まだ薬の効果
が残っているのか、足元も覚束ない感じであったが、後藤と一緒に酒を飲んでいる
老人の刺すような視線に体がさらされると、羞恥心が戻ってくる。皺まみれになった
男の顔は醜く、また遠慮の無い眼で自分を見るので、薄着の和美は心細くなるばか
りであった。

「気に入った。後藤さん、今夜一晩、和美ちゃんを預かりたいんだが。あんたも泊ま
っていけばいいだろう」
柴垣がそう言うと、和美は色を失った。
「初顔合わせですからね。柴垣さんに一任しますよ。出来れば調教していただける
とありがたいんですが」
「決まった。こうなったらわしらで、和美ちゃんに営業魂ってもんを刷り込んでやろう
じゃないか」
「賛成です」
しれっとした顔で後藤が言うと、和美の体に震えが走る。

一晩、預かる──調教される──などと聞いて、尋常でいられるわけもないが、そ
れにしてもこの男たちはどこまで卑劣なのだろう。今にして思えば、後藤がここへ
来る途中の車内で、和美が一人暮らしである事を確かめたのは、この為ではなか
ったのか。自由な一人身の女であれば、一晩や二晩、家を空けていても怪しまれる
事も無いし、明日、会社へ出してやれば社内でも怪しむ者はいないだろう。後藤は
そういう諸般の事をすべて計算ずくだったのだ。
312名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 22:23:13 ID:BSx+VLWo
つまんねーよ
313レイズナー:2006/12/24(日) 22:30:38 ID:db8xeDar
「汗をかいたろう。ほれ、和美ちゃん、飲んで。大丈夫、こっちの酒には媚薬は入って
おらんよ」
「・・・い、いただきます」
父親のような年齢の男の胸に抱かれ、しなだれかかるような姿の和美は、震える手
で杯を取った。酒でも飲まなければ、とても正気を保っていられそうにない。

もうどうにでもなれとばかりに、和美は酒を煽った。
「美味いかな?」
「美味しいです」
「そうか。和美ちゃんは酒もいけるし、本当に良い子だな」
柴垣の手が和美の尻に伸び、下着の上から円を描くようにして尻肉を撫でつけてい
る。時に指が割れ目を這い、小さなすぼまりを突付く事もあったが、和美は男の膝に
体を預け、子猫のように振舞うしか術がなかった。

「あーん・・・」
「敏感な子だな。素質があるよ」
柴垣はいよいよ尻の割れ目、それも小さなすぼまりにご執心で、指を滑らせてそこを
悪戯にかかった。指の腹で丁寧に撫でたかと思えば割れ目を擽ったり、和美の反応
を窺いながら、飽く事無くその感触を楽しむのである。

「今夜、一晩かけて和美ちゃんのここを解して、チンポコを入れるようにするからな」
「怖いわ」
「大丈夫。実はわしら、その道の愛好者でな。手馴れたものよ」
そう言えば後藤は、ここへ来た時、柴垣の事を自分と趣味が合う人だと言っていた。
ようやくその意味が分かったが、今の和美にとってはもはや瑣末事でしかない。事、
ここに至ってはもう、自分は囲われたも同然だった。後はなるようにしかならない。
それだけの話である。
314名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 22:43:39 ID:BSx+VLWo
だからつまんねー
315レイズナー:2006/12/24(日) 22:45:38 ID:db8xeDar
「ここを使う前には浣腸をしなければならんが、その処理はあの男がやってくれ
る。これから度々、世話になるから名前を教えておこう。下野というんだ」
「へえ、よろしくお見知りおきを」
柴垣が老人を指差しそう言ったので、和美はまた慄いた。人として絶対に見られ
たくない行為を強制的に、それもあんな老人の世話にならなければいけないのだ。

これほど嫌悪感を覚える事は無いが、きっと和美には逆らうという選択肢が与え
られないであろう。慄きのあまり気を失いそうになるのをこらえ、和美は杯を手に
取った。
「もう一杯、いただけますか」
「何杯でも飲むといい」
「出来れば、媚薬入りの方を──」
和美はもう一度、酔い、理性を砕くつもりだった。そして、ここにいる男たちにその
身を預け、おぞましい性宴の生贄になる覚悟を決めたのである。

「腹が据わったようだな。どうだ、わが社でやっていけそうかな」
後藤が言うと、和美は媚薬の入った杯を一気に干し、
「ええ・・・ずっと社長のところでお世話になりますわ」
照れとも恥じらいともつかぬ表情を見せながら、嬲り者となる運命を選んだので
あった。

おちまい
316レイズナー:2006/12/24(日) 22:47:50 ID:db8xeDar
>314

すいません、レイズナーは古すぎましたかね。

モスピーダと迷ったんですが・・・
317名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 22:59:00 ID:B+nZVJc3
>>316
GJ!
肉体接待ってネタ、けっこう好きだ
どうせなら和美が調教されていく続編も見たいです
318名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 06:52:52 ID:1fzu+N1/
おお、久々に見てみたら、新作投下されてる━━(・∀・)━━!!
レイズナーさん、GJです。ぜひ続編を……
319名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 19:35:55 ID:MHBlsXLj
煽りをひょうひょうとかわし、最後まできちんと投稿して「おちまい」
あんた違うとこでも見かけたよ。
特徴ある作品とあんた自身のファンだ(;´Д`)
プロっぽいよなープロットや技巧が。
320名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 19:59:15 ID:b+bMfVOm
読みやすいし、上手いし、雰囲気出てるー!
また読みたいです
321名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 10:04:40 ID:xP88pYhV
GJ!
322名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 20:55:57 ID:5f3mp5iT
続き! 続き!
323名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 23:40:13 ID:qAdIGNCe
ここって保管庫ないの?
324名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 23:59:09 ID:ZW1RIfLR
定期的にまとめてくれるヒトがいるから無問題
325名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 00:09:29 ID:m/nyIqga
毒島シリーズの投下が途切れて三週間か……
いつかまた、このスレに連載してくれる書き手さんが現れるのかな?
326脅迫ネタお届けします2  ◆CSwCzse3V2 :2006/12/30(土) 15:55:48 ID:J7D9/Ap9
>>193-204の続きを投下します。
今回は前編なのでエロなしですが。
黒の儀式の続きは、このシリーズの後に書ければいいなと思ってます。
327脅迫ネタお届けします2  ◆CSwCzse3V2 :2006/12/30(土) 15:56:30 ID:J7D9/Ap9

 増田冬彦(ますだ・ふゆひこ)がそのサイト『断罪天使』に出会ってから一週間が経っていた。
 以前にネットで見かけた心理テストを受けたところ、適性検査に合格したとのことで、増田宛に
メールが届いた。適性検査に合格した人間を対象にした特殊サービスの案内だ。
 有体に言えば、それは脅迫ネタの宅配サービスだった。対象者は、任意の人物をターゲットに定
めることができる。そしてターゲットとして指定した人物を脅迫できるネタを、画像ファイルなど
を添付した電子メールで提供してもらえるのだ。
 彼が最初に選んだターゲットはクラスメートであり、片思いの相手でもあった近藤美咲(こんど
う・みさき)だった。半信半疑でその旨をメールで送ったところ、一週間後に返信のメールが届い
た。
 送られてきたのは、彼女がトイレに入っているところを盗撮した画像だった。もちろんモザイク
などかかっていない。若々しい性器からアヌスまでが鮮明に映っていた。増田はそのネタを元に美
咲を脅し、首尾よく彼女を抱くことが出来た。
 念願の、初体験。
 だが、それは決して甘美な体験ではなかった。童貞であることを馬鹿にされたうえに、勢いあま
って中出ししてしまった彼に対して、美咲は怒り狂って抗議したのだ。
「結局、脅迫ネタは回収されちゃったな……」
 増田は憂鬱げにため息を漏らす。彼女をなだめるために、トイレの盗撮写真をマザーデータごと
渡さざるを得なかった。おかげでこれ以上美咲を脅すことはできなくなってしまった。
 気分転換に、と増田はいまふたたび『断罪天使』にアクセスしていた。『断罪天使』は占いや心理
テストをおこなえる、ごく普通のホームページだ。
 ただし、表向きは。
 パスワードを打ち込むことで入室できる隠しページがある。パスワードは、増田のように『適性
検査』に合格した人間にだけ極秘で送られてくるらしい。
 早速隠しページに入室すると、次のようなメッセージが現れた。


 あなたは日常生活に不満を抱いていませんか?
 憎い相手を自分の足元にひれ伏させるために。
 意中の相手を意のままに従わせるために。
 当社のサービスを利用してみませんか。
 これは【適性検査】でふさわしいと認められた方だけに当たる、無料サービスです。当社の提供
するネタを適正に使いこなせる方であり、また当社を犯罪結社として告発するような愚を犯さない
方──そんな方に、ぜひ提供させていただきたいネタをご用意します。
 当社への連絡先は、下記のメールアドレスにて。
328脅迫ネタお届けします2  ◆CSwCzse3V2 :2006/12/30(土) 15:57:17 ID:J7D9/Ap9

「脅迫ネタはあと五回もらえるのか」
 増田は説明文を読み上げる。ということは、あと五人の女性を美咲と同じように脅して、ゲット
することも可能だということだ。
「あるいはもう一度ネタを仕入れて、今度こそ美咲をモノにするか……うーん、迷うな」
 パソコンの前で腕組みをする。
「でも、このサイトってなんなんだろう。何でこんなサービスを?」
 考えれば考えるほど謎だ。
 やっていることは完全に犯罪の領域だし、バレればすぐに警察の摘発を受けるだろう。
「ま、いいか。このサイトのおかげで美咲とエッチできたし。文句を言う筋合いはないよね」
 考えるのも面倒くさくなったので寝ることにする。床に散乱しているエロアニメDVDを一本拾
い上げ、デッキにセットした。
「一本ヌいてから寝よ……」


        *


 翌日。
 明倫館大学では、一般教養の授業は大教室でおこなわれることが多い。複数の学部の人間が集ま
るため、小教室や中教室には入りきらないのだ。
 授業が始まる前のひととき。あちこちで数人の学生グループが雑談をしている。
「不機嫌そうね、美咲」
 篠原真由(しのはら・まゆ)は、隣でため息をついた友人に声をかけた。
 ショートカットにした髪形が清楚な印象を受ける、美しい女だった。眼鏡の奥の瞳は知的な光を
たたえている。清らかな容姿とは裏腹に、豊かな胸の膨らみが服の上からでもはっきりと確認でき
る。
「ちょっとヤなことがあったのよ。あー、思い出しただけで腹が立つっ」
 友人……近藤美咲はポニーテールにした髪の毛を振り乱しながら叫んだ。気の強い性格そのまま
に、さっきから怒りっぱなしだ。
「ヤなことって?」
「まあ、美咲はしょっちゅう怒ってるからな」
 速水(はやみ)が肩をすくめる。彼が三ヶ月ほど前から美咲と付き合っていることを、真由は最
近知らされた。さらに速水の友人である加賀美(かがみ)が隣から、悪戯っぽく笑う。
「お、彼氏の発言だと重みが違うな」
「苦労してんだよ、俺も」
329脅迫ネタお届けします2  ◆CSwCzse3V2 :2006/12/30(土) 15:58:03 ID:J7D9/Ap9

「こんな美人と付き合えるんだから、苦労の一つや二つどうってことないだろ」
 加賀美は十代の少年のような童顔に、邪気のない笑みを浮かべた。
 スポーツマンタイプの速水に、可愛らしい童顔の加賀美。タイプは違うがともに、標準以上の美
形だ。
 速水と美咲は恋人同士であり、また加賀美と真由のアルバイト先が同じということもあって、こ
の授業はいつも四人組で受けていた。
「あーあ、全然ノートとってないし、今度の試験はヤバいかな」
 美咲がまたため息をついた。いつも元気な美咲にしては珍しく。先ほどからため息ばかりだ。
「もう、しょうがないわね」
 真由がノートを差し出した。
 たちまち美咲の顔が明るく輝く。
「ありがと、真由。感謝!」
「学生の本分は勉強よ、美咲」
「が、学生の本分って……何時代の人間よ、あんた」
「失礼ね」
「真面目だモンね、真由は」
 美咲はにやりと笑った。ポニーテールにした髪がふわり、と活動的に揺れる。
「でも、真由って……意外とエッチでしょ」
「えっ?」
「あんたみたいなタイプはムッツリスケベって相場が決まってるもの」
「な、なに言い出すのよ、美咲!」
 真由は面食らって叫んだ。
「あ、俺もそう思う。篠原さんってエッチそうだなって」
「早々、特に胸のあたりが──痛っ」
「速水くん、目がやらしーわよ」
 彼氏である速水の耳を美咲がつねりあげる。
「痛い……痛いって」
「ちょっとこっち来なさい。お説教よ」
 そう言うと、美咲は本当に速水をそのまま連れて行ってしまった。いかにも付き合いたてのカッ
プルらしい初々しさに、真由はクスリと微笑む。
 と、そのとき──真由の視界に一人の男子学生の姿が飛び込んできた。
「ハァハァ、なんとか間に合った……ゼイゼイ」
 遅刻寸前で走ってきたのか汗だくだ。
 丸っこく面長の顔だちで、広がった鼻はどこか豚を連想させる。お世辞にも美男子とは言えない、
冴えない男だった。
330脅迫ネタお届けします2  ◆CSwCzse3V2 :2006/12/30(土) 15:58:38 ID:J7D9/Ap9

 おまけにデブだ。
 丸々と太った腹部はすでに中年の貫禄を宿している。腕と足が短いせいもあって、ビヤ樽のよう
な体型だった。
 彼の顔には、見覚えがあった。
「あのとき、いやらしい本を買っていった人だわ」
 真由は顔をしかめて、つぶやく。
 彼女は真面目な性格のためか、いやらしい男が一番嫌いだった。まして増田の場合はルックスも
最悪。はっきり言って好きになる要素が皆無である。
 人を外見で判断するのはよくないが、しかし、彼を見ていると嫌悪感しか沸いてこない。
 と、真由のつぶやきが聞こえたのか、肥満男はこちらを向いて目を丸くした。
「えっ? あっ! 君はあのときの店員さん……」
「あのとき、私の胸ばかりじろじろ見てたでしょ」
 真由が顔をしかめる。バストサイズが人並みより大きいことは、同性異性問わずによく指摘され
るが、真由自身はあまり巨乳扱いされるのが好きではない。むしろコンプレックスになっているく
らいだ。
 彼の顔を見ているうちにあらためて不快感が湧き上がり、ぼそりとつぶやいた。
「いやらしいんだから」
 周囲からくすくす笑いが漏れる。
「い、いや、あの、その……」
 しどろもどろになったデブ男はハンドタオルで汗をぬぐう。無様な姿にますます嫌悪感が高まる。
(本当に、男ってどうしようもないわね)
 心の中で、深くため息。肥満男はごにょごにょと言い訳らしきものをつぶやきながら、逃げるよ
うに去っていった。


        *


 自室に戻ると、増田はぶつぶつと今日の出来事への不平不満をぶちまけた。
「よりによって、あんなに人がいるところで『僕がエロ本を買っていった』なんて言わなくてもい
いだろ。あー、腹が立つ」
 頭に血を上らせて、うめく。部屋の中には自分ひとり。誰も聞いていない気楽さもあって、増田
は思う存分不満をぶちまける。
「とことんバカにしやがって」
 胸の奥に、ドス黒い思いがこみ上げてくる。
 まるでマグマのように、灼熱した怒りが湧き上がる。
331脅迫ネタお届けします2  ◆CSwCzse3V2 :2006/12/30(土) 15:59:42 ID:J7D9/Ap9

 ──いやらしい本を買っていった人だわ──
 ──私の胸ばかりじろじろ見て。いやらしいんだから──

 周りにいた数十人の学生からいっせいに浴びせられた軽蔑の視線。馬鹿にするような嘲笑が耳の
奥に残っている。
 悔しかった。
 デブオタとして蔑まれることは慣れている。小学生のころから体型のことでからかわれ続けてき
た。だが慣れているからといって、馬鹿にされる悔しさが薄れるわけではない。
 悔しかった。
 だが今の彼には、悔しい思いを胸の奥にしまっておく必要などない。悔しさを晴らすための『力』
がある。あの取り澄ました女に鉄槌を下すだけの『力』が。
「次のターゲットは──決まりだね」
 増田の瞳が強い輝きを放った。
 パソコンの電源を入れると、立ち上がる時間ももどかしく、そのサイト『断罪天使』を開く。
 ほどなくして、灰色のフレームに彩られたトップページが現れた。
 輝く黄金のピラミッド。その中心部にすえられた、巨大な一つ目。RPGのモンスターのような
デザインのトップページ。
 増田は専用のパスワードを打ち込み、隠しページに飛んだ。
 ──ターゲットの情報を入力してください。
 そんなメッセージが現れる。前回、クラスメートの近藤美咲の情報を入力して以来、これを使う
のは二度目だ。
 増田はごくり、と息を呑んだ。ぶよぶよとした指が動き、一息にタイピングする。


 名前・篠原真由。明倫館大学二年生。眼鏡っ娘。巨乳。


 我ながらアバウトな情報だと思いながらも、増田は画面に真由の特徴を打ち込んでいく。そして
最後にネタの使用目的を入力した。


 一発ヤりたい。


332脅迫ネタお届けします2  ◆CSwCzse3V2 :2006/12/30(土) 16:00:21 ID:J7D9/Ap9

 シンプルに書き込んだ。この間美咲を抱いたときは彼自身が童貞だったこともあり、またベッド
の上での彼女の強気さに気圧されたこともあって、終始彼女にリードされっぱなしだった。セック
スの快楽をじっくり味わう余裕もない、散々な初体験だった。
 だから、今度こそたっぷりと女体の味を堪能したかった。


 訂正。
 ×一発ヤリたい。
 ○何発でもヤりたい。


 増田は打ち込みなおした。あの真面目ぶった女が自分の腹の下でヒイヒイ言ってる様を想像する
と、それだけで勃起してくる。
 ──一週間後、脅迫用のネタがメールで届くと、増田はさっそく動き出した。



                            【続く】
333脅迫ネタお届けします2  ◆CSwCzse3V2 :2006/12/30(土) 16:00:53 ID:J7D9/Ap9

 ターゲットが全部で六人と限定されているので、分量的にそんなに長くはならないと思います。
 それでは、また。
334名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 16:46:00 ID:o7MWuVZv
GGGGGGGGJJJJJJJJJ!!
このシリーズの続きもお待ちしてました!楽しみにしてます。
335名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 22:04:12 ID:sdwyj9yH
これは・・・GJしかないじゃないか!
336名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 22:30:37 ID:K4WFeuLL
続きマダーーーーー?
337名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 11:05:42 ID:rODKkSBO
今年は多くの神々がこのスレに降臨しますように
美少女たちが片っ端からデブサイクに犯されてハァハァできますように
338名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 11:13:27 ID:jEMYwwBo
この新作は設定がいいなあ
339名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 00:27:00 ID:YXGR0kW/
脅迫ネタGJです!
雰囲気がギスギスし過ぎてないとこが好きだなあ。

ところで、投稿小説サイトで、デブに犯される美少女の話を見つけた。
オーソドックスな感じだけどなかなかよかったよ。

ttp://syosetu.net/pc/novel.php?no=3387
340脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:20:35 ID:bE6/y84r
>>327-332の続き(中編です)を投下します。



 真由とは学部が違うため、普段、彼女と授業で出会うことはない。ただし一般教養の授業には学
部混合のものがあり、その中に増田も彼女も受けている授業があった。
 増田はそこで真由を待ち受けるつもりだった。
 大教室に行くと、中段あたりの席に彼女の姿を発見する。
「これ、なーんだ?」
 講義が終わると、早速増田は真由に近づいた。
 彼女は友人たちとこの講義を受けているようだ。真由を含めた四人の男女がいっせいに増田のほ
うを振り向いた。
 タイプこそ違うものの、いずれもタレント顔負けの美形ぞろいだった。ルックスの悪い増田は、
彼らに近づくだけで気後れしてしまう。
(ん、あれは……!)
 と、四人の中に見覚えのある顔を発見した。
 彼の初体験の相手──近藤美咲。
「あーっ、あんたは!」
 増田に気づいたとたん、美咲の顔が目に見えて引きつった。彼はどんな表情をすればいいのか分
からず、ぺこり、と軽く頭を下げた。
「あ、どうも」
「どうもじゃないっ」
 ポニーテールを振り乱し、美咲が怒声を発する。
「あんたがあたしにやったこと、許したわけじゃないんだからねっ」
 この間彼に脅されて、身体を奪われたことをまだ根に持っているのだろう。まあ、当然といえば
当然だが。
「どうした、美咲。知り合いなのか」
 スポーツマン風の男が美咲の隣に立つ。雰囲気からすると美咲の恋人かもしれない。
「た、ただのクラスメートよっ」
 美咲はポニーテールをかきあげ、事もなげに言った。彼氏の前で増田とのことを詮索されたくな
いのかもしれない。
 増田はこれ以上詮索されないよう、本来の話題を振った。
「今日は、そっちの彼女に用があって来たんだけど」
「私に?」
 真由が、眼鏡の奥の瞳を不審げに細める。
「なんですか?」
341脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:21:21 ID:bE6/y84r

「これ……」
 増田は彼女にだけ見えるように、そっと一枚の写真を差し出した。パソコンからプリントアウト
したものだ。
「なっ……!」
 それを見たとたん、真由の顔が紅潮した。
「な、なんで、こんなものが……!」
「ちょっと、どうしたの、真由」
 横から心配そうに声をかける美咲。
「ちょっと二人きりで話さない? 白天神社で待ってるから」
 言い捨てて、増田は去っていく。
「卑怯者……」
 彼女のつぶやきが背後から聞こえた。



 ──増田が指定したのは、明倫館大学を出て数分の場所に位置する神社だった。明倫館大学の周
囲には神社や仏閣が多い。中でも、この白天(はくてん)神社は大学の近くにある割にひと気が少
ない。特に今の時間帯はまったくの無人地帯だった。
(だから密談をするには都合が良いんだよね)
 増田は心の中でほくそ笑みながら、真由にあらためて写真を手渡す。
 写真は八畳ほどの一人部屋を写したものだった。ベッドの上に、清楚な雰囲気を漂わせるショー
トカットの女性が寝そべっている。眼鏡の奥の瞳をとろん、と潤ませ、両手で身体中をまさぐって
いる。
 彼女──真由は、オナニーにふけっているのだ。
「なんで、こんなものが……!」
 真由は顔を紅潮させ、鬼のような形相で写真を破り去ってしまう。増田は平然とした顔で、懐か
らもう一枚写真を取り出した。
「破ったって無駄だよ。マザーデータは僕が持ってるんだ。こんなの何百枚だってプリントアウト
できる」
「こんな写真で何がしたいんですか」
 真由の表情は硬い。
 怒りと、恥辱と。真面目そうな美貌に、二つの表情が複雑に浮かび上がる。
「ギブ&テイクだよ」
 増田がにやりと笑った。
342脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:22:12 ID:bE6/y84r

「何を『ギブ』するのかは、分かるよね」
 彼の目が真由の胸元をさまよう。真由ははっとした顔で自分の胸元を両手で押さえた。
「本当にいやらしい人ね! 私にエッチなことするのが目的なんですか?」
 真由が叫んだ。
「最低よ! 卑怯者! あなたなんて人間のクズだわ!」
「いいじゃないか、減るものでもなし。ヤらせてよ」
 増田は単刀直入に自分の欲求を口にする。
 この間、美咲を脅したときはすんなりとエッチまで持ち込むことができた。今回も、ちょっと脅
せばすぐに股を開くはずだ。美咲との一件で、増田は自信を持っていた。
 だがそれは──過信だったのかもしれない。
「君に選択の余地はないんだよ。断れば、この写真を大学中の掲示板に張って歩こうかな」
「──人間として恥ずかしいと思わないんですか」
 真由の態度は変わらなかった。ひるむ様子も見せずに増田をにらみつける。真面目さと正義感の
こもった視線が、真っ向から彼を射抜く。
「うっ……」
 増田はその迫力にたじろぎ、後ずさった。
「あなたみたいな人、最低です。私があなたを警察に訴えますから」
 彼女の逆襲だった。
 逆に彼を告発してくる。増田のやっていることは脅迫行為なのだ、と。
「絶対に許しませんからね。こんな卑劣な行為をする人は、警察に突き出さなきゃ。社会から抹殺
してやるわ」
 真面目そうな顔を紅潮させて、真由が息巻く。
(し、社会から抹殺……!?)
 急におおごとになってきた。彼女の正義感に火をつけてしまったようだ。
(ど、どうしよう……)
 こうなると増田は弱い。生来、気弱な性格なのだ。脂ぎった肌にぬるい汗がしたたり落ちた。
 二人の視線が中空でぶつかり合う。気持ちのぶつけ合いだった。精神力の強さ比べ。敗れたのは
──当然というべきか、増田のほうだ。
「ご、ごめん、データを渡すから許して」
「駄目よ、許さない。あなたのやったことは立派な犯罪よ。見過ごすわけにはいかないわ」
「ううう……」
 今度は彼が追い詰められた。
 真由が一歩前に踏み出す。
 増田が一歩下がる。
 真由がさらに一歩踏み出す。
343脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:23:40 ID:bE6/y84r

 増田の恐怖はあっさりと臨界点を超えた。おもむろに床にはいつくばり、真由の足元に額を擦り
付ける。
「ほ、本当に出来心なんです! ゆ、ゆ、許してください!」
 自分よりも年下の女性にみっともなく土下座し、必死で助けを請う。とにかく真由の怒りを解く
ことが先決だった。どんなに無様でも破滅するよりはマシだ。
「駄目、って言ってるでしょ」
 真由は応じない。ふん、と馬鹿にしたような顔で増田を見下ろしている。
「…………」
 冷徹な視線が眼鏡越しに彼を捉えた。そこには温かみなど一片も浮かんでいなかった。まるで害
虫を駆除するときのような、何の感情もこもっていない光。
「あなたみたいな最低な人種を放ってはおけないわ。このまま野放しにしたら社会の迷惑になって
しまうもの」
 彼を容赦する気は、まったくなさそうだ。
(駄目だ、もう……)
 増田の脳裏に、警察に連行される自分自身の姿が浮かんだ。
 僕は──すべてを失ってしまう。
(ん、すべてを失う?)
 心の中でその言葉を反すうした瞬間、増田の瞳に光が増した。
(僕は何を勘違いしてるんだろう)
 今さらながらに気づく。
 ずっと蔑まれ続けてきた二十二年間だった。容姿も、能力も、家庭環境も。人間関係も。なにひ
とつ、人よりも秀でたものを持ち合わせていなかった。
 僕には失うものなど何もない。なのに、なぜ僕はこんなにも弱気なのだろう。

 ──もっと攻めればいいんだ。最後まで攻撃的になればいいんだ。

 持たざるものにできることは、ただ捨て身でぶつかることのみ。最後まで攻め込めば、こっちの
ほうが強い。
 なぜなら相手には失うものがある。一流の知性、美貌、体面。増田にはないものを真由はいくつ
も持ち合わせている。
 だが増田には何もない。
 守るものはない。守る必要もない。
 ただ、攻めるだけ──
344脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:24:15 ID:bE6/y84r

「へえ、訴えるんだ」
 増田がゆっくりと立ち上がった。鼻の穴を膨らませて、息を荒げる。
 彼の雰囲気が変わったことに気づいたのか、真由の笑みがかすかに凍りついた。
「な、なによ」
「警察にはなんて言う気?」
「えっ」
「オナニー写真を盗撮されちゃいましたって? そんな恥ずかしいこと、言えるのかなぁ」
「くっ……!」
 真由は言葉を詰まらせた。
「まさか言えないよねぇ。僕を警察に突き出すって言うなら、僕は君の恥ずかしい写真をネットで
世界中にばらまくよ」
 増田がまっすぐに彼女を見据える。
 先ほどまでの小心者の瞳ではない。まだ未熟ではあるが、確かにそこには悪党の表情があった。
「本気なの?」
 真由の顔が蒼白になった。
「どうせ捕まるなら、君にもそれ相応のダメージを与えてやる。道連れってやつさ。僕だってただ
ではやられないからね」
「それだけは──やめて」
 真由の口調が弱々しくなった。
「ちょっと僕の言うことを聞くだけだよ。それでお互いにハッピーになれる」
「だから……男の人って嫌いなのよ。頭の中はいやらしいことばっかり!」
「君だって十分いやらしいじゃないか。毎晩毎晩オナニーばっかりして、さ」
「ま、ま、毎晩なんてしてませんっ!」
 真由が声を張り上げる。
「本当かなぁ?」
「最低ね……!」
「その最低男に、君はこれからヤられちゃうんだよ、うふふ」
 増田がにやにやと笑う。
「こんなことして──いつか捕まるわよ」
 態度とは裏腹の、力のない言葉。すでに彼を警察に訴える気持ちはないのだろう。
 真由の、事実上の敗北宣言だった。
345脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:25:06 ID:bE6/y84r

「私は……何をすればいいの?」
 ラブホテルに入るなり、真由は悔しげに顔を歪めた。
「そうだね、まずは」
 増田は口の端を吊り上げた。彼女の体を上から下までねぶるように視姦する。もしかしたら百セ
ンチ近くあるのではないか、という巨乳が否が応でも彼の目を惹きつけた。
「オナニーしてよ」
「は?」
 真由は眼鏡の奥の目を丸くした。
「な、なんですって?」
「オナニーだよ、オナニー。まさかやったことないなんて、言わないよね?」
「そんなこと──」
 真由の白い頬にはっきりと朱がさした。
「やってよ。君に拒否権なんてないんだからさ」
 増田は高鳴る胸の鼓動を押さえ込み、ぶっきらぼうに告げた。
 真由はあきらめたように肩を落とし、その場に腰を下ろした。横座りの態勢になり、服の下から
胸元をまさぐりはじめる。
 乳房を集中的に責めるのが、真由の自慰のようだった。メロンを思わせる量感たっぷりのバスト
を両手で荒々しくもみしだき、ときおり乳首の付近を撫でさする。
「んっ……」
 抑えきれない喘ぎ声が清楚な口元から漏れた。
「気持ちよさそうじゃない。何日ぶりなの?」
「い、言えません! そんなこと──」
「おや? おやおやぁ? 拒否権はないって、さっき言ったよね」
「卑怯者……!」
 真由は増田をにらみながら渋々といった様子で答えを口にする。
「二週間ぶり……です」
「へえ、溜まってたんだろうね。僕が二週間も我慢したら爆発しちゃうよ」
「くっ……」
「ねえ、もうひとつ聞かせて。真由って真面目そうだし、処女かな? 処女だよね」
 増田が勢い込んでたずねる。美咲は非処女だったが、清楚な容貌の真由は処女ではないかと予想
していた。
「…………」
「処女だったら嬉しいなぁ。僕が真由の純潔を奪えるんだもんね。一生の記念になるよ、うふふふ」
「最低……!」
346脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:25:50 ID:bE6/y84r

「で、どうなの? 処女? 処女だよね」
 が、彼の期待に反して、真由はムッとした顔で首を横に振った。
「処女処女言わないでください。いちおう経験済みですから」
「えっ……」
 増田の顔が引きつる。
「半年前まで付き合っていた彼に」
「最後までしちゃったの?」
「ええ……そうです」
 真由が静かにまぶたを伏せる。
「なんだよ、処女じゃないのか。ちぇー、期待したのに」
 増田は心の底から残念そうにつぶやく。交友関係の広そうな美咲が非処女だったのはある意味仕
方がないのかもしれないが、真由はまだ処女だと思っていただけに残念だった。
(せっかく僕が真由の『初めての男』になろうと思ったのに)
 落胆する彼を尻目に、真由は自慰を再開する。顔を真っ赤にして、九十センチ以上はありそうな
乳房を揉み始める。
「うわ、おっぱいがすごい変形してるよ。いやらしー眺めっ」
 興奮した増田が、真由の股間に顔を埋めた。
(濡れてる……)
 女性器をこんなにも間近で見るのは、初めてのことだった。ネットの無修正もので何度か見たこ
とがあるが、それらと比べても真由の性器は美しい形をしていた。形の崩れもないし、色も綺麗な
ピンク色をしている。まるで処女ではないかと思わせるほど、瑞々しい性器だ。
「いや、いやぁ」
 ヴァギナを凝視されるのが相当恥ずかしいらしく、真由は懸命に増田を押しのけようとする。だ
が彼の、百キロ近い体重の前には無駄な抵抗だった。女の力で押しのけられるような体重ではない。
こういうときデブは得だった。
 増田はぴちゃ、ぴちゃ、と膣口に舌を這わせた。塩気のある愛液の味が口の中いっぱいに広がっ
ていく。
 真由の味だった。
「前の彼氏とは何回くらいエッチしたの?」
「そ、そんなこと……言えませんっ」
 真由は、潔癖そうな顔を真っ赤に染めてそっぽを向いた。
「立場を分かってないねぇ。僕だって大学の教室で君に恥をかかされたんだ。君にもちょっとは恥
ずかしい思いをしてもらわないとね」
「恥って……」
「僕がエロ本を買っていたことを、みんなの前で言ったじゃないか」
347脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:26:35 ID:bE6/y84r

「あれは、つい……」
「ホントに恥ずかしかったんだからね。大恥だよ」
 増田の目に粘着質な光を宿った。おもむろに服の上から、胸を優しく撫で回す。
「んっ……そこはダメ」
「何で? 触られて感じてるんでしょ?」
 増田はニヤニヤと笑ったまま愛撫をやめない。たわわなバストを大きく揉み回しながら真由の顔
を覗き込む。
「ダメっ! 私……」
 真由の呼吸が徐々に荒くなる。どうやら本当に乳房が急所のようだ。先ほど散々オナニーさせた
ことも功を奏したのか、たちまち真由の顔は真っ赤になった。
「私、感じちゃうっ……」
「息が上がってきてるよ。熱でもあるのかな?」
 増田はわざとらしく言った。真由に添い寝するような形を取ると、おもむろにブラウスを胸の上
までめくりあげる。
「ほら、お腹まで全部見せてよ」
「きゃっ……」
 ぷるん、と豊満な肉球があらわになった。お椀型で、垂れずにキュッと上を向いている。惚れ惚
れするような見事なバストだった。
「うわ、胸おっきいね」
 増田は調子に乗って、直接乳房を揉みはじめた。まるで特上のマシュマロのようなムニュムニュ
とした感触が心地よい。
「やぁ……っ」
 真由は恥ずかしそうに抵抗し、あわてて背を向ける。増田は逃さず、後ろを向いた真由の背後か
ら抱きついて、双丘を鷲づかみにする。童貞の彼にはセックステクニックと呼べるものは何もない。
ただ相手が感じている部分を集中的に責めるだけだ。
「乳首こんなに勃てちゃって……真面目そうな顔してイヤラシイんだね」
 乳首を指でこね回す。前回の初体験のときとは違い、愛撫に余裕が生まれていた。
「はぁぁ、真由のおっぱい、フワフワだなぁ。指を押し付けると飲み込まれていきそうだよ。ほら
ほら」
 五本の指を柔らかな乳房にめりこませる。片手で強く揉みながら、もう一方の手をスカートの中
に入れていく。ショーツの上から割れ目を上下にこすると、ねちゃ、という感触が返ってきた。
「ん、なんか湿ってきたみたいだ」
「んぅ、はぁっ……! た、ただの生理反応です……!」
「感じてるんだね。僕も興奮しちゃってさ」
 スカートをめくり、勃起した肉棒をショーツの上から押し当てる。
348脅迫ネタお届けします3  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/02(火) 18:28:01 ID:bE6/y84r

「ひっ」
「そろそろいいよね? 入れてもさぁ」
「駄目……駄目です……ああっ!」
 増田はショーツをずらして真由の秘唇に、硬くなったものをあてがった。
「せ、せめてコンドームをつけて」
「えっ、コンドーム?」
「避妊してくれないと困りますっ」
 真由が真っ赤な顔で叫ぶ。
 そういえば前回、美咲を犯したときは早まって中出ししてしまい、その後でこっぴどく怒られた
ものだ。
「ほら、これ」
 真由は室内に備え付けてあったコンドームを差し出した。コンドームなど今までつけたこともな
かったが、増田は悪戦苦闘しながらも何とかいきりたったモノにスキンをかぶせる。
 あらためて真由の体にのしかかり、先端部を膣口にあてがった。彼女はすでに犯される覚悟を決
めたのか、目をきつく閉じて動きを止めている。
 ぐっ、と静かに腰を押し込んだ。
 堅いゴムのような抵抗感とともに、増田のペニスが潤んだ場所に沈み込んでいく。
「んっ」
 真由が小さく喘いだ。
 襞ヒダを内側に巻き込むようにして、肉茎が突き進む。まだ一人の男しか知らない粘膜をかきわ
け、埋め込まれていく。
 ぐちゅ、と湿った音が鳴って、増田は己の分身を根元まで突き入れた。
「ふう、全部入ったみたいだね」
 増田は正面から真由の顔をのぞきこむ。いかにも真面目そうな美貌に、屈辱的な表情が浮かんで
いた。
(まあ、悔しいのも当然だろうけど)
 恋人でもなんでもない、本来なら鼻にもかけないような男に体を奪われたのだから。
 増田はにやけた顔で息を吐いた。処女こそ奪えなかったが、彼女にとって生涯二人目の男性にな
ったことに感激していた。
「うふふ、真由の中って随分とキツいね」
「ああ、嫌ァ……」
 悔しさに堪えかねたのか、真由は顔をしかめて叫ぶ。
 増田は太った腹を揺らしながら、性急なピストン運動を始めた。
 今夜は一晩かけてじっくりと犯しぬいてやる──
 瞳に、欲情の光が浮かんでいた。



                         【後編に続く】
349名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 22:40:37 ID:ypERPW9z
乙!
増田は良いキャラしてるなぁw
350名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 19:26:20 ID:6d67aD7N
続きを早くよみたいよー
351名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 15:37:09 ID:UoCRTosK
>>339
遅レスだが、情報トンクス!
けっこうツボにきたよ
352脅迫ネタお届けします4  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/05(金) 00:04:07 ID:bgwRW1KV

>>340-348の続き(後編です)投下します。



 ラブホテルの一室で、丸々と太った男が白い肌の美女を組み伏せている。
「はぁ……はぁ……」
 ぐちゅ、ぐちゅ、とゴムと粘膜が擦れ合う水っぽい音が何度も聞こえた。猥雑な部屋の中で、若
い男女が互いの肉体をぶつけあう。
「ねぇ、聞こえる? 真由の湿った音、すごくイヤラシイよ」
「嫌だ……私、そんなに濡れてるの……?」
 真由が恥ずかしそうに顔を背ける。増田はピストンをいったん止め、彼女のふくよかな胸に顔を
埋めた。乳首を口に含んで先端を舌で激しく舐める。
「おっぱいに汗が浮かんで、スゴク綺麗だ。はぁ……おいしいよ、真由のおっぱい」
 秘唇をこする腰の動きが早くなっていく。
 挿入したまま、増田は真由の唇を奪おうとした。彼女は露骨に嫌がり、左右に顔を背ける。逃が
さない、とばかりに分厚い唇がしつように追いかける。
「キ、キスなんてしないで……あふっ、ううっ!」
 真由はとうとう増田にキスを許した。
「んん……」
 鼻息も荒く可憐な唇を吸いつける。噴き出した吐息で彼女の眼鏡が白く曇った。ねっとりとキス
をしながら、細腰を引き寄せピストンを続ける。
「んぐ、んぐぐっ……気持ち悪い……うう」
「き、気持ちいいよ、真由。サイコーだよ!」
 増田はコンドーム越しに真由の膣内粘膜をたっぷりと堪能し、快哉を叫ぶ。ぐちゅ、ぐちゅ、と
何度も抽送を続けながら、真由の内部の感触が、美咲のそれとは大きく異なることに気づいた。
 美咲の膣内は柔らかく蕩けそうな感触だったが、真由の内部は硬さが残っている。美咲に比べて
男性経験が少ないからなのだろうか。処女に近い、といった雰囲気がある。
「女の子によってオマ○コの味って違うんだね、うふふ」
「も、もう嫌……早く終わってください」
 真由は悔しさに耐え切れなくなったのか、涙声でうめいた。
「私が、なんでこんな男に──」
「うう、そろそろイキそうだよ」
 増田の腰の動きが切羽詰ったものに変わる。豚そっくりの顔がだらしなく緩んだ。
「あーっ、出る!」
 小刻みに腰を震わせ、増田は真由の中で果てた。肉棒が震え、清らかな胎内でドクドクと射精の
脈動をほとばしらせる。
353脅迫ネタお届けします4  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/05(金) 00:05:33 ID:bgwRW1KV

「はあ、はあ……気持ちよかったよ、真由」
「や、約束よ。写真を返してください」
 真由は荒い息を吐き出しながら、上体を起こした。動いた拍子に豊かな乳房がぷるんと、小気味
よく揺れた。
「まだだよ」
「えっ」
「何度でもヤルのさ。僕が満足するまでね」
「も、もう出したじゃない! あれで終わりじゃないの?」
「一回くらいじゃ満足できないよ」
「そんなぁ……前の彼氏は一回したら、満足してくれたのに」
「ふーん、随分淡白な彼氏だったんだね」
 増田は床に座り込んでいる真由を引っ張り起こし、四つん這いの格好を取らせた。
「入れてください、ってお願いするんだ」
「私の中に……入れてください」
 もうどうにでもなれ、といった様子で、真由は屈辱的な台詞を口にする。
「素直になってきたね。いい子だ。じゃあ、今度はナマで入れさせてもらうよ」
「えっ、ナマは駄目よ。ちゃんと避妊してください」
 真由が首だけを彼のほうにねじ向け、叫んだ。眼鏡の奥の瞳が恐怖で揺れている。
 増田はその表情を見て、己の嗜虐心が満たされていくのを感じた。
「だってナマのほうが気持ちいいんだもん」
 コンドームを外して、すらりとした太ももを抱え込む。なおもナマ挿入を嫌がる彼女の懇願を無
視し、愛液の垂れ落ちる秘口に硬直したものをあてがった。焦らすように、ペニスの先端で何度も
何度も尻の合わい目を突っつく。
「入れるよ、入れちゃうよ」
「駄目、駄目え!」
「そら、入るからねっ」
 ぶよぶよとした腹を揺らし、真っすぐに突き入れた。肉の楔が堅い粘膜を割り裂き、根元までめ
り込んだ。
「ああああああっ!」
「全部入ったよ」
 ナマの感触はゴム付きのそれとはまったく違っていた。何一つさえぎるものもなく、彼女の粘膜
が増田のものをギュウギュウと包み込んでいる。肉体の一番深いところで、美貌の女子大生とひと
つに繋がった実感があった。
 獣の体位で結合し、真由のすべてを征服してやったのだ。
354脅迫ネタお届けします4  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/05(金) 00:06:23 ID:bgwRW1KV

 増田は白い背中にのしかかるようにしてピストン運動を始めた。膣の入り口から奥の粘膜までね
ちっこく擦っていく。
 ふと思いついて、エロマンガのように腰を上下左右に揺らしてみた。
「えーっと……アソコの中で『の』の字を描くように動くと、気持ちいいんだっけ?」
「きゃっ、い、痛いっ……!」
「あらら……じゃあ、こうかな」
 増田は新しい玩具を与えられた子供のように、縦横に腰を動かしていく。左右に振ったり、上下
に揺らしたり。時には不規則な緩急をつけてみる。
 ふいに、真由の反応が変わった。
「あ……んっ!」
 甘い声とともに、ぶるぶると体を揺すりだす。
(あれ、ひょっとして感じてるのかな?)
 よく注意して観察すると、真由は明らかに息があがっていた。頬の辺りが桜色に紅潮している。
性の愉悦に興奮しているのだ。
 童貞を喪失して間もない増田には、まだ女性を自在にイカせるテクニックはない。だが真由には、
あらかじめ散々自慰をさせていた。増田が犯す前から、すでにイキやすくなっている状態だったの
だ。
「気持ちいいの、真由?」
 ぱんっ、ぱんっ、とバックから抽送を浴びせつつ囁く。
「……む、無理やり犯されて、気持ちいいわけないでしょう」
 真由の返答はワンテンポ遅れたものだった。声音の端々には明らかに愉悦の色がある。だが決し
てそれを認めようとはしなかった。意に沿わぬセックスで快楽を覚えていることに対し、逡巡して
いるのだろうか。
「き、気持ちよくなんて……あうっ!」
 言いかけた真由の背中が仰け反った。
「一瞬、答えに詰まったね。本当は感じてるんだ、真由。まあ、毎日毎日オナニーするようなエッ
チな女の子もんね」
「そんな! 毎日なんて……違います!」
「無理するなよ、もっと気持ちよくさせてあげるからさ」
 増田はピストン運動を再開した。いくら本人が否定しようとも、生理的な反応を止めることなど
できはしない。一度火がついた体はもはや真由自身にも止められない。
「あ……いいっ! あふれちゃう」
 ピンク色の乳首はツンツンに尖り、下からは愛液が止まらない。執拗な責めに、真由はとうとう
屈辱的な絶頂を味合わされた。
355脅迫ネタお届けします4  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/05(金) 00:07:14 ID:bgwRW1KV

「あっ、あっ、イク! イクう!」
 真由が唇をかみ締めながら、遠慮がちに叫ぶ。清楚な容姿が無残なほど歪み、幾度も幾度も声を
震わせる。
 それは──増田が生まれて初めて女をイカせた瞬間だった。
「はぁっ……真由の中が痙攣してるっ! ああぁ、僕もイクッ」
 イク寸前に、あわてて真由の秘唇から肉棒を抜く。ぐったりと脱力している真由を促し、自分の
ほうを向かせる。
 次の瞬間、どびゅっ、どびゅっ、とおびただしい量の白濁液が真由の乳房に降りかかった。豊満
な肉球が白濁した体液に汚されていく。
「はぁはぁ……真由のおっぱいにいっぱい出しちゃったよ。少し顔にもかかっちゃったね」
「こんなのって……久しぶり。すごく気持ちよかった」
 真由は上気した顔で告げた。増田への怒りも軽蔑も吹き飛んでしまったかのような表情だ。淫蕩
な笑みを浮かべて、豊かな乳房にかかった精液を手で塗り広げる。
「うふふ、僕、女の子をイカせちゃった」
 増田は満足感たっぷりに息を吐き出した。
 初体験のときは増田一人が先にイッてしまったが、今回は違う。自分だけでなく真由も絶頂に導
くことが出来た。
 彼の丸い腹の下で、真由の白い裸体が上下する。唇を半開きにして、気持ちよさそうに息を吐き
出していた。こんな美人を自分がセックスでイカせたのだと思うと征服感で心が満たされる。もう
童貞だの、下手くそだのと馬鹿にはさせない。
 男として、ようやく一人前になった気がした。
「じゃあ、三発目といくか」
「えっ、まだするんですか?」
 真由はさすがに呆れた様子だ。
「私、もう疲れ……んぐっ」
 何か言いかけた口を増田の唇が強引に塞いだ。そのまま組み伏せ、強引に挿入していく。奥まで
押し込むとがむしゃらに動き出した。すでに一度オルガスムスに達している真由は、大した技巧を
こらさなくてもすぐに嬌声を上げ始める。体が、快楽に対して過敏状態になっているようだった。
「あっ、ああっ……」
 ペニスが打ち込まれるたびに、丸い尻がびくっ、びくっ、と跳ねる。豊かなバストをぶるん、ぶ
るん、と揺らし、白い裸身が若鮎のようにわななく。
「うっ、うぅっ、うぅぅぅっ!」
「どう、気持ちいいでしょ、真由。ほら何度でもイクんだ! そら、そら!」
356脅迫ネタお届けします4  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/05(金) 00:08:16 ID:bgwRW1KV

「あっ、イク! イクう!」
 尻を男に差し出し、身悶えしながら、真由は何度も絶頂の叫びを上げた。一度イッてしまうと、
後は何度でもアクメに達する体質らしい。こうなれば失神するまでイカせ続けてやる。増田は力強
く腰を揺さぶり、子宮まで貫く勢いで突き上げた。
「うっ、また出るっ……!」
 増田は短く呻くと、これが止めとばかりに体をうち震わせた。
「あぁぁっ、イクう! はっ、ああぁ……!」
 真由はぶるっと体を震わせ、自分の吐息を遠く聞いている。増田はペニスを抜き取ると、彼女の
尻の辺りに精液を振りかけた。二度の射精で、真由の全身はすでに精液まみれだ。白く清らかだっ
た裸身は、いまや全身から饐えた匂いを放っている。
「も、もう駄目……許して」
「気持ちよかった?」
「は、はい……もう限界……休ませて……ください」
 真由は息も絶え絶えに告げた。連続絶頂でヘトヘトの様子だ。
 しかし射精した端から、彼の肉棒はまたもや硬直する。
「まだまだ解放しないよ。今日は一晩中楽しませてもらうからねぇ」
 底なしの、精力だった。


        *


 ──真由にとって悪夢のような一夜が明けた。
 今までの人生で味わったことがないような屈辱的な体験だった。恋人でもなんでもない、それど
ころか外見も内面も最低のデブ男に体を許す羽目になってしまった。あまつさえ彼との交合で何度
も何度もオルガスムスに達してしまったのだ。いくら一度絶頂に達すると、あとはイキやすくなる
体質とはいえ、真由にとっては屈辱でしかなかった。
 ただし、増田は約束どおり自慰写真は返してくれたので、これ以上脅される心配はない。ひと安
心だった。
(もう二度と、あの男とはかかわりたくないわ)
 はあ、と憂鬱にため息を漏らす。
「昨日はどうしたの、篠原さん」
「え、あ、いえ……」
 加賀美圭一(かがみ・けいいち)の問いを、真由はあいまいに口を濁してごまかした。
357脅迫ネタお届けします4  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/05(金) 00:09:01 ID:bgwRW1KV

 昨日、加賀美と一緒に受けていた授業が終わると、真由はそのまま増田についていき、彼とは別
れたのだった。あのときの真由の様子は傍から見てもおかしかったに違いない。案の定、加賀美も
心配そうな顔で追求してきた。
「あの人、篠原さんの知り合い? なにか雰囲気がちょっと、その……」
「あ、えーっと、文学部で同じクラスなの。それで、えっと、そのノートを貸してくれって頼まれ
て。まったく……テスト前だけ友達みたいに接してくるんだから。私も戸惑っちゃうわ」
 今は七月上旬。テストが迫る時期であり、言い訳としてはそれなりに説得力があるはずだ。思惑
通り、加賀美は納得したようにうなずいた。
「なんだ、そっか。それを聞いて安心したよ」
 と、
「お待たせ、圭くん」
 ボブカットの女性が声をかけてきた。
(け、圭くん?)
 親しげな呼び方に真由の表情が引きつった。
 何者なのこの人、と眼鏡越しに鋭い視線を送る。
「俺の姉さんなんだ。今日は一緒にご飯食べに行く約束しててさ」
「へえ、お姉さん?」
 真由は思わず安堵のため息を漏らした。
(よかった、恋人じゃないんだ)
「あたしは加賀美涼子(りょうこ)。初めまして」
 地味な容貌だが、よく見るとかなり整った容貌をしている。男女の違いはあるが、隣にいる加賀
美と瓜二つの容姿。美男美女の姉弟だった。
「あ……こちらこそ。私、篠原真由といいます」
 真由は緊張気味に挨拶をする。
「圭くんも隅に置けないじゃない。こーんな可愛い彼女作っちゃって」
「い、いや彼女ってわけじゃ……」
「照れてる照れてる」
 涼子が笑った。
「不肖の弟だけどよろしくね、真由さん」
 そのとき、真由の携帯電話にメールが届いた。
(誰かな?)
 見ると、発信者は増田になっている。いつの間に彼女の携帯アドレスを知ったのだろうか。もし
かしたら昨日のホテルで、真由が疲れ果てて眠った後、携帯電話の情報を盗み見られたのかもしれ
ない。
358脅迫ネタお届けします4  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/05(金) 00:09:57 ID:bgwRW1KV

「なに? もしかして彼氏からのメールとか?」
「か、彼氏なんていないわよ」
 加賀美の問いを真由はあわててごまかした。
 彼から携帯電話の画面を隠すようにして、メールの内容を確認する。

 ──昨日は素敵だったね。この写真は僕からのお礼。

 メッセージとともに画像が添付されていた。
 薄暗い一室。ベッドに横たわる桃色の裸身。上気した頬。全身に飛び散った白濁液。
「これ……は……!」
 真由の瞳が驚きに見開かれる。携帯電話を握る手がぶるぶると震えた。
 昨日の、彼女の痴態を写したものだった。増田が、携帯電話の写メール機能で撮影したらしい。
(いつのまに撮ったのよ!?)
「どうかしたの、篠原さん」
 不審げに問いかける加賀美に答えを返す余裕もない。真由は呆然と立ち尽くしていた。

 ──まだまだ終わらないよ。たーっぷりと楽しませてもらうからね。

 画面上に踊る文字を見て、真由の視界が暗くなっていった。




                 【篠原真由編・終わり/池畑香澄編に続く】
359名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 00:33:48 ID:J8of7NAS
GJ!!!最高デスwwww
360名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:13:25 ID:NVWBNo0T
キターーーーーー!
続きをもっと書いてくれ
361風の人:2007/01/05(金) 05:20:25 ID:5okNv+Lj
俺の名前は太田 信太
名前に太がふたつも入ってるせいか、デブに育った。
17歳 高校生 身長165cm 体重98キロ
言うまでもなく彼女いない歴17年
小学校〜高校までずっとキモがられてきた。

「はぁ...SEXしてみたいなぁ」
毎日こんなことばかり考えている。
男の友達もいないので、休み時間なども一人で考え事をするしかすることがないのだ

「ちょっと!キモいからどいてよ!汚いなぁ…」
女の子が俺を避けて通る
声の主は同じクラスの吉永めぐみ
ちょっと背は小さいが、目が細く胸が大きい
髪は肩程までで、かなりかわいい

彼女が通り過ぎた後、彼女の後ろ姿を見る。
ハーフパンツの上からでもわかるお尻のラインをなめ回すように見た
(良いお尻だなぁ…どんなパンティ履いてるんだろ…)
などと妄想を膨らませていたら別の通行人から罵声を浴びせられた

「次の体育はプールか…サボろうかな」
太田はデブなので体育が苦手なのでサボることにした
誰もいない屋上で相変わらず妄想をする
(吉永さんのお尻えっちだったなぁ…パンティのラインも良かったなぁ
ん…?まてよ…?
今みんなはプールに熱中してるんだよな…てことは教室や更衣室は無防備なんじゃ…)
ふとそんなことが頭に浮かんだ
362風の人:2007/01/05(金) 05:57:08 ID:5okNv+Lj
(忍び込んでみようかな…うまくいけば吉永さんのパンティの匂いを嗅いだり出来るかもしれない)
想像しただけでビンビンになる…


ガチャ…
更衣室には鍵はかかっていなかった。
(吉永さんのはどこだろ…)
大体こういうのは出席番号順になっているんだ
うちの学校ではあいうえお順なので吉永さんはラストから二番目だな…
爆発しそうなチンポを触りながらロッカを開ける
(ビンゴ!)
そこには吉永さんの制服などがあった。
まずはブラジャーの匂いを嗅ぐ
(うおおおお!!たまんねぇ…パンティはどこだろ…)
奥を探してみる
(あった!)
奥にあるピンクのパンティを手に取り、とりあえず匂いを嗅ぐ
(くせぇ…これが吉永さんのオマンコの匂いか…)
右手では無意識にチンポをしごいていた。

ふと時計に目をやる
まだ少し時間あるな…
すると太田は吉永めぐみのパンティを自分のチンポに被せシゴき始めた。
「あぁ…吉永さん…吉永さんっ!」
静かな更衣室にパンティでチンポをシゴく音が響き渡る。
「あぁ!イクよ吉永さんっ!!吉永さんのパンティで射精してやる!!!」


ドピュ!!
太田はクロッチの部分に大量の精液をしみ込ませた
「あぁ…吉永さんのパンティでシゴいてしまった…つーか、どうしよ…勢いでパンティに射精しちまったよ…」
どうしていいかわからずキョロキョロしているとそろそろ体育の終わる時間だった

「くそっ!とりあえずこのままもどすしかない!」
太田は精液のついたままの吉永のパンティをもどすと、ダッシュで更衣室から出ようとした

が、外からクラスの女子の声がしてきた
「はぁ、疲れたねえ」
「プールした後ってお腹減るよねぇw」
(やばい!!どうしよ!!!??)
363風の人:2007/01/05(金) 06:02:52 ID:5okNv+Lj
とりあえず初めて書いてみました
変なとこもあると思いますがお許しをw

暇なときに続きを書いていきたいと思います
364名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 10:24:40 ID:JTBZYgoa
風の人へ
話は中途で終わらせずに一区切りつくところまで
書きなさい
365名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 09:08:41 ID:C1JDXyCu
>>363
GJ! 続きを気長に待ってる。
366名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 10:24:08 ID:WsOMSZpv
      ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 脅迫ネタお届けしますまだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/
367 ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 10:53:20 ID:1h2UIC8J
明日までには投下できると思うけど……
物足りないなら、レイプスレにも一本落としてるので、よろしければそちらを……
368名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 11:07:56 ID:Tum8EfY1
>>367
ageるクレクレにまで律儀に返事することないよ。
369脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:45:35 ID:1h2UIC8J

>>352-358の続きを投下します。
370脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:46:14 ID:1h2UIC8J

 早朝のゴミ集積場──
 増田冬彦(ますだ・ふゆひこ)はスナック菓子の袋やコンビニ弁当の空き容器が大量に入ったゴ
ミ袋を運んでいた。彼の住んでいる地域では、燃えないゴミの日は第一と第三の水曜日になってい
る。燃えるゴミと燃えないゴミに分別するのは面倒なのだが、ゴミ出しのときに近所の主婦に口う
るさく言われるので、しぶしぶ仕分けしているのだ。
「あら、ちゃんと仕分けしてゴミ出ししているのね。偉いわ」
 二十代半ばくらいだろうか、しっとりとした風貌の女性で、いまどき珍しいほどの純和風な雰囲
気を漂わせている。黒髪を綺麗に結い上げた上品な美貌は、同年代の女とはまるで違う大人の魅力
を感じる。
「あ、こんにちは」
 美人に話しかけられてドギマギしながら、増田はそれだけを口にした。
 相手は掛け値なしの美人。対する自分はただのデブオタだ。
 丸顔と広がった鼻ははっきり言って豚顔だし、体つきはすでに中年の貫禄を宿す肥満体型。腕と
足が短いせいもあって、ビヤ樽のような外見だった。
 絵柄的にはどう見ても釣り合わない。なんとなく劣等感を覚えてしまう。
「この近くに住んでるのかしら? 学生さん?」
「あ、はい明倫館大学に通っていて……そこの『アパート赤嶺』に住んでます」
「あら、じゃあほとんどお隣さんね。私は『アパート赤嶺』の二つ隣に一軒家があるでしょう? 私
はそこの家のものなの。池畑香澄(いけはた・かすみ)です。近所だしよろしくね」
「あ……増田冬彦です」
 顔を赤く染めながら、慌てて自己紹介をする。
(ホントにキレイな人だな)
 藍色の和服で包まれた肢体に、増田は無遠慮に視線を這わせた。匂いたつような人妻の色香にめ
まいすら感じる。美咲や真由といった美人女子大生と接してきた増田だが、既婚者である香澄はま
ったく別種の魅力を放っていた。
「すごい量ね。スナック菓子とコンビニのお弁当ばっかりじゃ、身体に悪いわよ」
 彼が両脇に抱えたゴミ袋を見て、香澄が嘆息する。
「自炊はしていないの?」
「僕、一人暮らしですから」
「ご飯を作ってくれる彼女はいないのかしら」
「そ、そそそそそそんなっ、いないですよ、そんな人!」
 増田は赤くなって否定した。恋人など二十二年間の人生で一度もできたことがない。男女交際と
いうのは増田にとって未知の世界なのだ。
 ──セックスの経験なら、二人ほどあるが。
371脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:46:54 ID:1h2UIC8J

 彼の初々しい反応が面白かったのか、香澄はくすりと笑って付け足した。
「あ、そうだ、よかったら今度肉じゃがでも持ってきてあげましょうか。私の家、主人が残業多く
て、よくお夕食があまるのよ」
「は、は、はいっ、喜んでっっ」
 思わず返事が上ずってしまった。
 香澄はもう一度笑った。優しい瞳が笑みの形にカーブを描く。
 と、
「あ……」
 結び目がゆるかったのか、増田の抱えていたゴミ袋の口が解けて、中身が散乱した。
「あーあ」
 舌打ちまじりに中身を拾い上げ、ゴミ袋へと戻す。
 と、香澄が彼の側にしゃがんだ。一緒になってゴミ拾いを手伝ってくれる。
「そんな、いいですよ」
「遠慮しないで」
(優しいな)
 増田は感激した。他人に疎まれたり、馬鹿にされることには慣れている。だが人に優しくされる
ことには、まるで慣れていないのだ。
「どうかした?」
 香澄がにっこりと笑う。ふわり、と上品な香水の匂いが漂ってきた。これが大人の色香というも
のなのだろうか。人妻のかもし出す雰囲気と相まって、増田はドギマギしてしまった。
「あ、いえ……」
 顔を赤らめてゴミ拾いを再開する。
 その手が香澄の手に重なった。同じゴミを拾い上げようとして、手がぶつかったのだ。
 人妻の手は、やわらかい感触がした。


        *


 夏の明倫館(めいりんかん)大学は楽園だった。薄着姿の女子大生があちらこちらに見受けられ
る。目を凝らせば下着のライン透けて見える。眼福だなぁ、と増田は古めかしい言葉を思い浮かべ
ながら、周囲の女子大生を思いっきり視姦する。
 と、その中で、増田は眼鏡をかけた黒髪の女子大生とすれ違った。ショートカットにした髪形が
清楚な印象を受ける。清らかな容姿とは裏腹に、服の上からでも胸元の豊かな膨らみがよく分かる。
372脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:47:36 ID:1h2UIC8J

「おはよう、真由」
 増田は口の端をゆがめ、彼女──篠原真由(しのはら・まゆ)に挨拶を送る。
 女の子に対して、これほど堂々と接したのは生まれて初めてのことかもしれない。前回の体験が
増田に大きな自信を与えていた。
「お、おはよう……」
 一方の真由は顔を伏せ、目線をあわせようともしない。彼に抱かれ、意に沿わぬ絶頂を味合わさ
れたためか、気まずそうな態度だった。
 一刻も早く立ち去りたい、といった様子の真由を、増田が引きとめた。
「つれないなぁ。せっかく会えたんだから、もっと話をしようよ」
「は、話すことなんてありません。この間のことは──もう終わったでしょうっ」
 真由が周囲を気にしてか小声で、しかし鋭い声で叫ぶ。
「あんなにヨガってたくせに」
 増田は笑顔を崩さない。
「あ、あれは……!」
 真由は唇を震わせた。
「君が死ぬほどイッちゃった後の写真はちゃーんと保存してあるよ。こんな写真、他人には見せら
れないよねぇ」
「卑劣な人ですね、あなたって」
「これからもよろしく頼むよ。まだまだ君の体を楽しみたいからさ」
「……こんなことがいつまでも続くと思わないでください」
 真由が眉間を険しく寄せた。たとえどれだけ脅されても、快楽に溺れたとしても、彼女の正義感
は揺るがない。芯の部分でどこまでも真面目な女性だった。
 だからこそ堕とし甲斐があるともいえるが──
 と、
「どうかしたの、篠原さん」
「あ、加賀美くん……」
 真由と増田が同時に振り返ると童顔の青年が立っていた。高校生くらいにも見えるが、おそらく
実際には増田や真由と同学年くらいだろう。
(もしかしたら、彼女に気があるのかな? だけどざーんねん。彼女は僕が美味しくいただきまし
たよぉ)
 増田は暗い愉悦を感じた。
 あの大きな胸も、まろやかなお尻も、そして女にとって最も秘められた器官さえも。すべてを自
分が奪い尽したのだと思うと、快哉を叫びたい気分だ。
「真由の知り合い? なんだったら、僕にも紹介してよ」
「えっ……」
373脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:48:12 ID:1h2UIC8J

「友達の友達は、友達っていうじゃない」
「……どういうつもりよ」
「べつに。僕が友達作りをしちゃ、おかしいかな?」
 増田がにっこりと笑う。真由はしぶしぶといった様子で、彼に青年を紹介した。
「……こちら、加賀美圭一(かがみ・けいいち)くん。私のバイト仲間よ」
「ふーん、あのコンビニで一緒に働いてるわけか」
 増田がつぶやいた。真由のアルバイト先は増田の住む『アパート赤嶺』の近くにある。もともと
初めて彼女に出会ったのも、そのコンビニでのことだった。
 最悪の出会いではあったが。
「加賀美くん、こちらは──増田冬彦さん」
「よろしくね、加賀美くん」
「ああ、こちらこそよろしく」
 増田が手を上げると、加賀美は爽やかに挨拶を返した。笑みを浮かべた唇の隙間から、綺麗な白
い歯がのぞく。同じ表情を増田が浮かべたら『気色の悪いにやけ笑い』だろうが、彼がすると実に
様になる。
(やれやれ、美男美女のカップルか)
 以前の増田なら、これだけの美男子と向かい合って気後れしていただろう。劣等感にさいなまれ、
対等の気持ちで相手と話すこともできなかっただろう。
 だが今は違う。
『断罪天使』がもたらしてくれた『力』が、彼に圧倒的な優越感を与えている。自分はもう何もで
きないデブオタではない。
 余裕を持って加賀美の視線を受け止め、増田はにやりと笑った。
 ──考えてみれば、真由はいつでも抱ける。
 増田はふと思った。
 美咲のときと違って、真由を脅すためのネタは手元に保存してあるのだ。それを使えば、彼女は
増田の言いなりだろう。
(真由は僕専用の肉奴隷としてキープしておくとして……せっかくだから他にも開拓しようかな)
 幸いにも、脅迫ネタの無料提供サービスはまだ四回分残っている。
(あと四人、か)


        *


374脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:48:47 ID:1h2UIC8J

 自室に戻ると、増田は早速パソコンを立ち上げた。
『断罪天使』。管理人の名は『セラフィム』。
 最近はこのサイトをのぞくことが日課となっている。表向きは占いや心理テストをおこなえる、
ごく普通のホームページだ。
 だが特定のパスワードを入れることで現れる隠しページに入室すると、脅迫ネタの宅配サービス
を受けることが出来る。ターゲットとして指定した人物を脅迫できるネタを、画像ファイルなどを
添付した電子メールで提供してもらえるのだ。
 そして、このページには秘密の体験談が掲載されている。
 脅迫ネタの宅配サービスを利用した者は、その使い道を匿名の体験談として報告することが義務
付けられていた。増田自身も、前回や前々回のことをメールで送っていた。
「このサービスって、いろんな使い道があるんだな……」
 零細企業の社長が取引先を次々と脅して、会社を急成長させた話や、アイドルがライバルたちを
蹴落として一気にスターダムまでのし上がった話など、様々な体験談が載っている。
 中にはこのサービスを利用して六人の人妻を次々とモノにした、という利用者もいた。
「人妻かあ。香澄さん、本当に色っぽいなぁ。女子大生とはゼンゼン違うや」
 増田は悶々とした気持ちで、香澄のことを思い浮かべる。
 あのしっとりと美しい若妻を、彼女の夫は何十回、何百回と抱いているのだろう。
 ベッドの上でも楚々としているのだろうか?
 それとも意外に貪婪に乱れるのだろうか?
 想像しただけでたまらない気持ちになる。上品な藍色の着物を剥いてやったら、その下からは人
妻ならではの艶やかな裸身が現れるに違いない。
「勃ってきちゃった……あーあ、何とか仲良くなりたいよなぁ」
 ふう、とため息を漏らす。ふと、口の端に笑みが浮かんだ。
「このサイトの力を使えば、ああいう高嶺の花でも口説き落とせるのかなぁ」
 ぶよぶよとした手が、ゆっくりとキーボードに伸びていく。
 ──ターゲットの情報を入力してください。


 池……畑……香……澄


 ゆっくりと入力する。藍色の着物を着た和風美人の笑顔が、増田の脳裏で鮮やかに再生された。


        *
375脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:49:23 ID:1h2UIC8J

 今日は珍しく夫の帰宅が早かった。いつもは夕食を外食で済ませる夫の洋介(ようすけ)だが、
今日は香澄が思う存分手料理を振る舞うことができる。
「戸締りには十分に気をつけるんだよ」
 洋介が言った。
「ニュースでやっていたけど、この辺りで婦女暴行事件が多発してるって」
「隣町でも何件かあったみたいね」
 香澄がため息をつく。
 ちょうどテレビのローカルニュースで、その事件のことを取り上げていた。
 ここ数週間、更級(さらしな)市内で急増している連続レイプ事件。この町や隣町を中心に何人
かが被害届を出しているということだった。犯人は覆面をかぶっていて、昼夜問わずに女性を無差
別に襲っているのだという。
「物騒な世の中だわ」
 憂鬱な気持ちでつぶやく。
 もし自分が被害にあったら、夫はどんな顔をするだろうか? 人妻でありながら、他の男に肌を
許す──想像しただけで身震いするような禁忌の思いが湧き上がる。
 不倫を楽しむ人妻がごろごろといるご時世だが、彼女自身の貞操観念は固かった。夫を裏切り、
別の男とセックスをするなど考えられない。もちろん、彼女にも人並みの恋愛体験はあるし、その
中に体を許した相手もいた。
 だが今の彼女はれっきとした人妻なのだ。夫以外の男には生涯肌を許さない。そんなことを考え
ながら、洋介の横顔に視線をやった。
 香澄が、彼と結婚して三年が経つ。
 正直恋愛感情という面だけなら、今の夫よりも激しい思いを抱いた相手もいた。だが結婚となれ
ば話は別だ。一緒にいて安らげる相手を──落ち着ける相手を選びたい。
 それが香澄の結婚観だった。
 激しさよりも、癒しを。学生時代の恋愛ならいざ知らず、結婚生活において彼女が最も優先する
のはそこだ。そして香澄は、親に勧められた見合いの席で現在の夫と出会った。年齢は五つ上。重
役の息子で一流商社に通うビジネスマン。
 容姿や性格に、強烈に惹き付けられるものはなかった。若くして社内の出世頭だということだが、
その割にぎらついたところもなく、穏やかな雰囲気をたたえていた。香澄は、そこに惹きつけられ
た。
 半年の交際を経て、香澄は彼のプロポーズを受け入れた。結婚生活は平凡だったが、幸せと呼べ
るものだった。

376脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:49:56 ID:1h2UIC8J

 ──その日は、一週間ぶりに夫と寝た。
 洋介が香澄の腰を引き寄せるようにして、ピストン運動を続ける。
 ベッドの上で白い裸身が激しく踊った。むっちりと肉付きの良い体だ。脂ののった乳房や尻、太
ももは二十六歳の若妻ならではの魅惑的な女体だった。
「はぁっ、あ、あぁ……・もっと、もっと来て!」
 香澄は貪婪に叫んだ。あなたの逞しいもので熟れた肢体を鎮めてほしい。もっと深く貫いてほし
い。
 快楽の期待で、人妻の瞳がとろん、と潤んでいる。
「ど、どうだ、どうだっ、香澄! 気持ちいいかっ!」
 洋介はエネルギッシュに妻の体を責めたてた。献身的に愛撫を続け、三十代らしくねちっこく腰
を振りたてる。ピストンのたびに高級なベッドがぎしぎしと音を立てて揺れた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ……!」
 子供のいない夫婦だけの寝室ということもあり、香澄は遠慮なく喘ぎ声をあげた。彼のペニスが
突きこまれるたびに、じんわりとした快感が下腹部を駆け巡る。
「もう限界だ、イクよ」
 彼がフィニッシュへ向かって、さらにいっそう激しく腰を打ちつけてきた。むっちりとした香澄
の尻肉を鷲づかみにし、自分のほうへと引き寄せる。よりいっそう結合を深め、顔を真っ赤にして
腰を揺すった。
 香澄は激しいピストン運動に呼吸を弾ませながら、
「ま、待って、私、まだイッてない……」
「俺はもう限界だってば」
「もうちょっと……もうちょっとだから、我慢してぇ」
 香澄は必死で懇願した。エクスタシーの段階で言えば、まだやっと六合目くらいだ。夫にはもう
少しねっとりと責めてほしかった。
 が、若妻の期待も空しく、
「グッ、出る……! あっ、ヤバいっ……!」
 香澄の上で、洋介の身体がフッと軽くなった。同時に、胎内でドクドクと脈打つ感触がする。じ
わり……と熱い精液が膣の中で広がっていった。
 安全日ではないし、あるいはこれで妊娠するかもしれない。結婚四年目だが香澄たちの間に子供
はまだいなかった。
(赤ちゃん、できるかしら)
 中出しの感触にうっとりとなる。
377脅迫ネタお届けします5  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/07(日) 17:52:30 ID:1h2UIC8J

「ふう、気持ちよかった。やっぱり久しぶりにするとイイなあ」
 夫は満足そうに腰を揺すって、最後の一滴まで香澄の中に出し切った。本当に気持ちよさそうな
顔だ。香澄はその表情を見て、不満が込み上げてきた。
「もう、先にイクなんて。私、まだイッてなかったのに──」
「しょうがないだろ。久々だったんだから、早撃ちにもなるさ」
 洋介は悪びれた様子もなく言った。ことが終わるとそのままベッドに横になり、さっさと眠って
しまう。
(そういえば、最近ちゃんとイッたことないな……セックスも一週間に一、二回だし。はあ)
 一方の香澄は満たされずに悶々となっていた。
 夫婦だけあって、洋介は香澄が快感を覚えるポイントをある程度知っている。だから毎回のセッ
クスで、それなりの快楽を得られるのだが、言い換えれば『それなりの快楽』止まりだった。
 もっと目くるめくようなエクスタシーを感じたい──
 香澄の秘めた思いだった。
 学生時代に付き合った恋人の中には、彼女に失神するほどのエクスタシーを感じさせてくれた相
手もいたが、今の夫にそこまでは望めない。
(まあ、結婚生活なんてこんなものよね)
 香澄は心の中で愚痴り、それから眠りについた。



                            【続く】
378名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 18:48:41 ID:WsOMSZpv
GJ! 人妻大好き!
379名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 00:39:59 ID:5wr1xqv3
和姦っぽくなりそうだな
だがそれもいい
380名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:58:02 ID:rdDf5otr
明日から仕事だ…
381名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:10:57 ID:rOaW9P9x
やっぱり職人が一人だけのスレだと中々盛り上がらないな
382名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:14:25 ID:79EOEilw
>>381
別に盛り上がらなくても、良作が読めりゃいい。
と、オレは思うが。待つのも味のうち。
383名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:15:15 ID:rOaW9P9x
じゃあ俺もマターリ待つか
384脅迫ネタお届けします6  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/11(木) 01:08:00 ID:5MgPTmJA

>>370-377の続きを投下します。




 暗い部屋の中に、パソコンの画面が明滅する。一人の少女がせわしなくキーボードを捜査してい
る。
 黒目がちのつぶらな瞳が印象的な、可憐な少女だった。色素の薄い栗色の髪の毛をシニョンにし
ている。幼さを感じさせる体のラインはなだらかだ。
 彼女は、『断罪天使』のホームページ上では『セラフィム』という名前で管理人をしていた。他に
も彼女が管理しているサイトは全部で百七十一。雑談用の掲示板、体験談、悩み相談……いくつも
の形を取って、いくつもの情報が彼女の元に届く。
「増田冬彦、か。なかなか面白い体験談ですわね」
『セラフィム』は瞳をきらきらと輝かせた。
 脅迫ネタを純粋に、己の性欲を満たすためだけに使っている。人間としては褒められた行為では
ないのだろうし、そもそも犯罪だ。
 だが彼女には善悪などどうでもよかった。
 まだ年若いが、情報管理のエキスパートである『セラフィム』は、今までにも数え切れない人物
に己の技術を提供してきた。中には正義感に燃える善人もいたし、唾棄すべき犯罪者もいた。それ
らすべてに、彼女は平等に力を貸し与えてきた。
『セラフィム』が興味を抱いているのは、その人物がどう行動するか。それが己の好奇心をどれだ
け満たしてくれるのか。その二点だけだ。
 増田冬彦のストレートな欲望任せの行動は印象深いものだった。今後、彼がどのように変わって
いくのか。小心者が本物の悪党へと変貌する様を見てみたい。
「さあ、次は誰を落とすのかしら? じっくり見せてもらいますわよ、増田さん」
 桃色の唇が笑みの形にカーブを描いた。
 彼の体験談を呼んでいるうちに、下腹部が熱く湿ってくる。彼女とて思春期の少女なのだ。当然、
セックスには人並みに興味を抱いている。
 服の上から薄い乳房に触れ、もう一方の手をショーツの中にもぐりこませた。
「はあ……ふっ……」
 悩ましげな吐息を漏らしつつ、少女は自慰を始める。
 と、そのとき彼女宛にメールが届いた。脅迫ネタ送付の依頼だ。
 依頼人の名は──増田冬彦。
385脅迫ネタお届けします6  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/11(木) 01:09:10 ID:5MgPTmJA

「これで三人目の獲物……」
 彼女は自慰を中断し、メールを開く。
 ターゲットの名前は池畑香澄、となっていた。


        *


 朝の十時。洋介が会社へ出かけ、朝食の後片付けを終えると、専業主婦の香澄にとってしばらく
の間退屈な時間が続く。
 今日の香澄は、落ち着いた濃緑色の着物姿だった。香澄は着物が好きで、日常生活でも好んで着
ている。京都の老舗旅館のお嬢様であることも手伝い、子供のころから着物に親しんできたのだ。
 いつもと同様、艶やかな黒髪は高く結い上げている。上品な美貌に薄い口紅がよく映えていた。
 ふいに、チャイムが鳴った。
(こんな時間に誰かしら?)
 そう思いながらドアを開くと、肥満体の青年が立っていた。近所のアパートに住んでいる、増田
という大学生だ。
「あら、増田さん」
 香澄はにっこりと笑顔を浮かべた。
 彼はこの間知り合った、近所に住む大学生だ。丸々と太っていて、ルックスも良くはない。はっ
きり言えばブ男の部類に入るだろう。男性的な魅力は皆無だ。だがいまどき珍しいほどの純朴そう
な雰囲気は、香澄にとって好印象だった。
 一人暮らしであまりきちんとしたものを食べていないようだし、今度夕食を作って持っていって
あげよう。そんなことも考えていた。
 そんな彼女の好意を知ってか知らずか、増田がにやけた笑みを浮かべた。
「こんにちは」
「何か用かしら」
「えへへへ、ちょっと面白い写真を仕入れたんですよ」
 増田の笑みが、深くなる。
「写真?」
 香澄が首を傾ける。
「きっと、香澄さんも気に入ると思いますよ」
 と、一枚の写真を差し出した。
「これは──」
 香澄の表情が凍りついた。
386脅迫ネタお届けします6  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/11(木) 01:10:02 ID:5MgPTmJA

 いつの間に? なぜこんなものが? どうして、彼がこれを?

 頭の中でいくつもの疑問が瞬間的にわきあがり、消えていく。
「ね、面白い写真でしょ? 真面目そうな顔してる香澄さんにこんな過去があるなんてね。人は見
かけによりませんねー」
 増田がにやにやと笑う。


「どうして……!?」
 香澄の耳元で男の声が聞こえてきた。高校時代の──白天(はくてん)女学院に在籍していたこ
ろの、男性教師の声が。


 ──へえ、君みたいな真面目な生徒がねぇ。
 ──いや、感激だよ。君、まだ処女なんだろ?
 ──援助交際なんかで初体験していいのかね?
 ──僕が君の初めての男になったんだね。
 ──まあ、こんなことは彼氏にはいえないよねぇ。


 香澄にとって封印したはずの過去。
 それは──高校時代、香澄がたった一度だけ売春をしたときの写真だった。


        *


 ──きっかけはほんの遊び心だった。
 一、二時間我慢するだけで何万円も稼げるから。
 悪友に誘われ、遊び感覚で売春ごっこをしたのだ。周囲の友人たちは何度もしていたが、香澄は、
の一度きりで売春をやめた。見ず知らずの中年男に体を売ったあと、ひどい自己嫌悪に陥ったから
だ。
 彼女は処女だった。好奇心から援助交際で初体験をしてしまったことは、今でも後悔していた。
387脅迫ネタお届けします6  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/11(木) 01:10:45 ID:5MgPTmJA

 青春時代の、たった一度の過ち──
 その一度きりの過ちの場面が、なぜ写真になって残っているのだろう。そして彼はどうやって、
こんなものを手に入れたのだろう。
「この写真をどこで?」
「うふふ、とあるツテから手に入れちゃったんだよねぇ」
「だ、だってもう十年近く前のことなのに……」
「十年前だろうと、二十年前だろうと──今の僕にはできるんだよ」
 増田がねっとりとした視線を彼女に向ける。
「旦那さんがこれを知ったら、どう思うかなぁ」
(ああ、洋介さん……)
 香澄は優しい夫のことを想った。
 夫以外に男性経験があること自体は話しているが、売春の経験があることだけはどうしても言え
なかった。
 一度だけの過ちとはいえ、体を売ったことがあるという過去を知られたら、夫はどんな顔をする
だろう。恋人を相手にする愛情行為とはまるで違う。金のためのセックス。
 それを自分が経験している、と知られたら、夫との間に取り返しのつかない溝が生まれるような
気がしたのだ。
 売春の過去は封印しよう。夫にも誰にも話さない。私が死ぬまで。決して、誰にも。
 香澄はそう誓ったのだった。
 なのに、なぜ──
「過去を消すことはできないよ。誰にも、ね」
 増田が彼女に詰め寄る。
 すでに小心者の青年の顔ではなかった。そこにあるのは、己の欲望のためならばあらゆる手段を
講じる悪党の顔だ。
「増田さん、あなた──」
 香澄は彼の本性を見誤っていたと今さらながらに気づいた。決して美男子ではないけれど、純朴
な青年だと思っていた。夫のように穏やかで心の優しい人だ、と。
 だが違ったのだ。
 純朴そうな顔の裏に……おそるべき毒牙を隠し持っていた。
「口止め料、もらおうかな」
「く、口止め料って……」
「またまたー、わかってるくせに」
 にっこりと笑う増田。
「このときみたいに買ってあげるよ、香澄さんのカラダ。代金はこの写真。悪くない取引だろ?」

388脅迫ネタお届けします6  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/11(木) 01:11:19 ID:5MgPTmJA

「あなたは、本当はこんなことをする人じゃないはずよ」
 本当に悪い人なんていやしない。
 香澄はそんな思いを込めて、説得する。
 そう、彼だって若い性欲をもてあましているだけなんだ。きっと一時の気の迷いなんだ。
「こんなことをしてはいけないわ、増田さん。あなたのことを本当に分かってくれる女性がいるは
ずよ。セックスって、そういう人とだけする愛情行為でしょう」
「…………」
「売春をしたことがある私が言っても、説得力がないかしら? でも私、あの後すごく後悔したの
よ。遊び感覚であんなことやらなければよかった、って」
「…………」
「体を売ったのは一度だけなの。後は、本当に愛し合った人にしか体を許していないわ」
「…………」
「だからあなたももうお止めなさい。あなたは、本当はこんなことをする人じゃないはずよ」
 香澄がもう一度告げる。
 ──瞬間、増田の表情が変わった。


        *


「あなたは、本当はこんなことをする人じゃないはずよ」
 彼女の言葉に、増田の中の何かが切れた。
 香澄は、どこまでも綺麗事を吐いている。人間を信じるような言葉を突きつけてくる。それが増
田のカンに障った。
 鬱屈した怒りが、静かに爆発する。
 怒り──そう、怒りだ。
 虐げられてきた人間だけがもつ黒い想い。恵まれた人間には理解不可能な負の感情。そもそも綺
麗事を言える時点で、虐げられてきた人たちを見下しているのと同じことだ。
 増田はなんとしても、この清純そうな人妻を汚してやりたいと思った。世の中は綺麗なものだけ
で構成されているわけじゃない。脂ぎった欲望やドス黒い妄執も存在しているのだ、ということを
彼女の身体に刻み付けてやる。
「本当はこんなことをする人じゃない? あなたに僕の何が分かるんです」
 増田はだぶついた腹を揺らし、香澄に迫った。口の端を引きつらせるようにして笑う。
389脅迫ネタお届けします6  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/11(木) 01:12:06 ID:5MgPTmJA

「人間は外見がすべてだ。僕はデブだ、キモオタだってずっといじめられてきたよ。あなたみたい
な美人には一生分からないだろうけど、ね。
 人は、容姿の悪い人間を馬鹿にする。僕も……馬鹿にされつづけてきた。容姿に恵まれた人にこ
の気持ちは分からないよ」
「増田さん……」
 香澄は彼の言葉を否定するかのように、首を左右に振った。何度も何度も。だが、そんなことを
しても現実は何も変わらない。
「今から僕はあなたを犯す」
 増田は清純ぶった人妻に、自分の欲望をストレートに表現した。
「正しいかどうかなんて関係ない。ただヤリたいからヤる。それだけさ」
「やめて、増田さん。あなたは──」
「やめない」
 増田は用意してきたビニールテープで彼女の両腕を縛った。香澄は悲しげな顔をしただけで抵抗
はしなかった。この期に及んでもまだ彼のことを信用しているのだろうか。
 だとすればやはりお嬢様だといわざるを得ない。人を信じる心、といえば聞こえがいいが、要は
甘ったれているのだ。
 と、増田の気持ちを呼んだかのように、香澄が突然顔を上げた。
「やめなさい。これ以上続けるなら、こちらもそれなりの手段をとりますよ」
 決意を固めたかような表情。体を縛られてようやく警戒心が目覚めたのか。
 増田は若干ひるみながらも、表面上は平気な顔をして見せた。
「ふん、それなりの手段?」
「け、警察に……訴えます」
「そういう態度を取るんだ? まだ自分の立場が分かってないようだねぇ」
 増田は携帯電話を取り出し、ボタンを押した。
390脅迫ネタお届けします6  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/11(木) 01:14:20 ID:5MgPTmJA

 ──あっ……香澄、イッちゃう……! 気持ちいいです、おじさん……あ、駄目、イクうっ!


 香澄が絶頂に達したときの声が大音響で響き渡る。『断罪天使』から送られてきた脅迫用のネタに
は、援助交際の写真だけではなく、声のデータも添付されていたのだ。
「どう、これ? 最高のBGMでしょ」
「や、やめて……」
「やめてほしい?」
「え、ええ……お願いよ、増田さん。こんなもの聞きたくないわ」
「初体験で派手にイッちゃったのが、そんなに恥ずかしいのかな。色っぽいじゃない」
「お願い……」
「そんなにやめてほしいんなら──」
 増田はズボンとブリーフを脱いで、肉棒をむき出した。香澄がひっと短く息を飲む。若々しい勃
起はたちまち鎌首をもたげた。
「うふふ、まずはしゃぶってもらおうかな」



                            【続く】
391名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 01:35:05 ID:6KTwoFbQ
キタコレ
だが、香澄の初体験の話も読んでみたいw
392名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 01:36:10 ID:SD1c8pdX
>>362の続きです

(やばい!!どうしよう!?)
人生かつて味わったことのない危機に足が震える。
「とにかく隠れる場所…」
今更衣室を出て行くと間違いなくクラスの女子に見つかる…、あわてて更衣室を見渡す。
ふと山積みにされているダンボールが目にとまった
「こ、これに入れば!…って俺の体型じゃ無理だっつの!」
「次の授業なんだっけぇ?」
女子の声が扉のすぐそこまで近づいて来ていた。
とりあえず太田は山積みにされているダンボールをずらして後ろに隠れることにした。
(…ん?ダンボールの後ろに窓がある…?でもここ2階だよな…)
窓から外に目をやるとベランダがあった。
(しめた!ここに出れば少しは見つかりにくくなるはず)
急いでベランダに出て身を隠す太田。

ガチャ
外に出ると同時に女子が入ってきた。
「めぐみって頭良いくせに運動神経悪いのね〜、この大きな胸が邪魔してるのかぁ?」
「やだ、ちょっと触らないでよぉw」
どうやら吉永さんも入ってきたようだ。
ベランダは隣の教室にも繋がっていた、こそこそと移動し隣の教室を開けようとするが、中から鍵がかかっていて開かない。
その隣もそのまた隣も同じ結果だった。太田は仕方なく女子が全員出て行くのを待つことにした。
(早く着替え終わってくれよぉ…)
ダンボールで遮られているので中の状況は見えない、こんな状況でも太田はダンボールの隙間から除けないか必死に隙間を探している。
だが太田が外に出る際に窓を閉めていなかったので声は聞こえてくる。
「この歳にもなってスクール水着ってのもだっさいよねぇ?」
「水着くらい好きなの持ってきてもいいじゃんねぇ」
この声は山田理恵と平石奈紗だろう。
 山田理恵はツインテールで目が大きく胸はあんまり大きくない
 平石奈紗はモデル並に整った顔立ちで、日によって髪型も変えたりしている。
「めぐみもお気に入りの水着でクラスの男子を虜にしたいでしょ〜?」
 と平石が冗談混じりに聞く。
「あははwでも私好きな人いるし、あんまり大勢に好かれても困るかなw」
「うわっ!何それ!好きな人以外は完全拒否!?」
「そういうわけじゃないけど…」
会話に聞き耳を立ててると太田は重大なことを忘れていたことに気づいた。
(やっべ…、吉永さんの下着…精液ついたままじゃん)
吉永が自分の下着に精液が付着していること気づいたときにどういう反応をするのか、その反応次第ではプールの授業に参加していなかった自分が疑われる可能性が高い。
ベランダへ逃げたてことで安心していたが太田のピンチはまだまだ続いていた。
「ひゃっ!」
更衣室にめぐみの奇声が響いた。
「ん?どうしたのめぐみ」
平石が心配そうに聞いている。
「うそ…何これ…」
めぐみの声は震えていた
「え…、どしたの?下着に血でも付いちゃってた?」
「えっ?めぐみそんなあわてて着替えてど〜したのよ!」
タッタッタ!
「めっ、めぐみぃ?走ってどこ行くのっ!あんたまだ下着履いてないでしょぉぉ!?」

(声しか聞こえなかったけど吉永さん出ていったみたいだな…)
太田の心臓は破裂しそうなくらいばくばくしていた。吉永の様子がおかしいのでクラスの女子達の大半は急いで着替えを終え、走り去った吉永を追っていった。

誰もいなくなったか確認するため物音がしないか聞き耳を立てる。
(静かだな…、みんないなくなったか)
こそこそと更衣室にもどりダンボールの横から顔だけ出し要すを伺う。
(よっしゃ!とりあえず脱出しねぇと人生おわっちまう)
更衣室のドアを開け外の様子を確認し急いでクラスへもどった。
393名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 02:45:16 ID:6NO8k9qk
脅迫ネタお届けします
キターーーーーー!
GJ!
394名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 02:56:30 ID:SD1c8pdX
クラスにもどった太田は辺りを見回した。吉永がまだ教室にもどってないか確認するためだ。
(まだいないみたいだな…)
「おい」
突然後ろから声をかけられ心臓が飛び出しそうになる。
「てめーまたサボッたろ?いい加減にしろよ」
声をかけてきたのはこのクラスの委員長だ、確か名前は竹山昭彦、勉強も運動も成績が良くおまけにイケメン。自分に持っていない物を全て持っているので俺はこいつが大嫌いだ。
「悪かったよ、次からはちゃんと出るよ」
反抗するといろいろと面倒なので謝っておく。
「今日の水泳5人も休んだんだぜ?ったくうちのクラスまじダメじゃん、まとめるのも楽じゃねーよ」
5人も休んだと聞き太田は内心ガッツポーズを決めた。
(これで犯人が絞れなくなった!ラッキー)

次の授業の半分が過ぎた頃、めぐみがようやくもどってきた。目は真っ赤になっている。おそらく泣いたのだろう。
吉永の仲の良い友達が「どうしたの?」等と聞いているのを見ると、まだ誰にも話してないらしい。その日はそれから何事もなく終わり、家に帰った
家についてからは、ずっと吉永さんの事を考えていた。
(まさか吉永さんの下着に射精出来るなんて思ってなかったなぁ、ピンクの下着か…)
昼間のことを思い出し股間を盛り上がらせて気味悪く笑う太田。たまらずシゴこうとチンポを出したが、階段を登って来る足音がして急いでTVを見ているふりをする。
「おにいちゃ〜ん、ご飯出来たってよ」
妹の渚がめんどくさそうに言う。
妹は高校一年、信太とはまったく似ていないかなりの可愛さで、あまりに似ていないので周囲からは本当に兄妹ではないと噂されているくらいだ。
夕飯も食べ終え、再び部屋にもどり吉永を想像し、チンポをシゴき2回ヌイてその日は寝た。


次の日の昼休み、いつものように一人でぼーっとしていると突然吉永さんに話しかけられた。
「ねぇ、あんた昨日の水泳休んだでしょ?」
太田はかなり慌てたが、なるべく平然を装い聞き返した
「え!?休んだけど…それが何?」
「休んで何してたわけ?」
「吉永さんには関係ないだろ?」
明らかに疑いの目を向けられていた。おそらく誰にも頼らず犯人を捜そうとしているらしい。
「関係なくないのよ!てゆ〜かキモいから名前呼ばないで」
「なんで関係なくないの?」
「そ…それは…」
目をそらしうつむく
「とにかく何してたか教えて!」
「屋上で寝てたけど?」
「なるほどね、証明出来る人は?」
「しらねー」
「…」
吉永さんはしばらく黙りこくって礼も言わずに立ち去った。

(早めに手をうたないとまずいな…くそ!)

その日はずっと対策を考えていたが良い案が思い浮かばない。
(弱みを握り脅すか、自分以外の4人の誰かを犯人に仕立て上げる方法しかないな)

その日太田は弱みを握るため吉永を尾行することした。
(事件のことをだれにも言わなかったのは恥ずかしいからだろう、彼女は痴漢されても周りに助けを求めることが出来ないタイプだな…自分が痴漢されていました!と言うことはお尻やアソコをいじられていました!宣言するようなもの
自分の下着に精液ついてました!と言える者もあまりいないだろう)

どうやら家についたらしい

(ここが吉永さんの家か…確か一人暮らしって聞いたことあるな…)
一人暮らし、ということを思いだし太田はもうひとつのことしか頭に浮かばなくなっていた
(犯してしまえばいいじゃないか…よし!近いうちにやっちまおう…)

395名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 04:03:21 ID:SD1c8pdX
次の日、太田は学校が終わると吉永の後をつけていた。
吉永が家に入ろうと鍵を開けたその時、太田は吉永に向かって一直線に走り出した。
そのまま後ろから吉永の口を塞ぐ。
「んむっ!?」
口を塞いだまま家の中に滑り込むことに成功した。
吉永は何が起きたのかわからず必死にもがいている。
「ようやく二人っきりになれたね?吉永さん」
そっと手を放す
「あんた…!なんでここに!」
「昨日尾行してたんだけど…気づいてなかった?」
「うそっ…!?」
「おとなしくしてりゃいいのに犯人探しなんてするからw」
「犯人探しって…まさかあんたがっ!」
相当怒っているのか眉をつり上げ睨みつけてくる。
「当たり、吉永さんの下着でオナニーしたのは俺だよ。
気持ちよかったなぁ、吉永さんの臭い部分が密着していた下着…」
「この変態…最っ低」
「なんとでも言えよ!吉永さんは今からそのテブで変態の最低野郎に犯されるんだから」
その言葉を聞いた瞬間吉永の表情が化け物でも見るかのような表情になった
「は?な、なに言ってんのあんた!?お、お大声出っ――!」
言い終わる前に太田は吉永に覆い被さり大きな胸を揉む
「柔らかいな…ハァハァ…これがおっぱいか…」
「いやぁ!やめてよ!あっ…ん」
慣れない手つきで胸を揉む太田
「初めて女の人のおっぱい触ったよ…ハァハァ…こ、こんなに柔らかいなんて…ん?」
太田がむねを揉んでいると次第に吉永の乳首がコリコリしてきた
「吉永さん…俺におっぱい揉まれて乳首勃起してきたんだね?かわいいなぁ」
「ぼ。勃起って…あんた何言って…んっあ」
(感度が良いな…やっぱSEXしまくってるのかな…)
「ねえ、吉永さんって…処女?」
「は?あんたに関係ないでしょ!!ていうかやめないと警察呼ぶ」
「呼べば?」
「はあ!?あんた自分が何やってるかわかってる?犯罪だよ?」
吉永の言葉を無視し、太田は乳首をなめ回し始めた。
「んっ!ちょ!やめて」
「前から吉永さんのおっぱい吸ってみたかったんだ、いただきまーす!」
ちゅぱちゅぱといやらしい音が響く
「あっやだ!吸うなデブーーー!!」
その罵声さえも今は太田のオカズにしかならない
たまらなくなり勃起したアソコを柔らかなふとともに押しつけこすりつける
「えっ?何っ?硬いのが…」
それに驚いた吉永を見て太田は思った。
「ふーん…、処女なんだ」
太田は気色悪い笑みで言う。
「えっ!?ちがっ!」
「くく、隠さなくていいって、初めて同士気持ちよくなろうね…吉永さん」
396名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 05:37:14 ID:SD1c8pdX
太田はふとももにこすりつけているだけで射精しそうになる。
「吉永さんのふともも気持ちいい、ふとももにこすりつけてるだけでイキそうだよ」
「いい加減にしてよっ!私はあんたに抱かれても吐き気しかしないての!」
無理矢理覆い被さっている太田を押し返そうとするが力で叶うはずもなかった。
太田は胸の責めを止め、手を吉永の秘部へ持っていき下着の上から割れ目をなぞる。
「ああっ!どこ触ってんのよデブ!」
「あれ〜?なんだか湿ってるね?どうしちゃったのかな〜?」
秘部をなぞりながら嫌みっぽく言う
「くぅ…こんなやつに触られるなんて…」
「でもまだここはお預け、吉永さんでなら何回でもイケそうな気がするんだ。だからまずは〜、口でしてもらうよ」
「はぁ!?するわけないじゃん、あんた馬鹿?」
「拒否権なんてないんだよ!しゃぶれよ!!」
「いやぁ!むぐっ――!」
拒否する吉永の口に無理矢理入れる
「ほら!なめて」
が、次の瞬間股間に激痛が走った
「ぐおおお!痛ぇ」
吉永が思いっきり噛んだらしい、太田はうずくまり痛みに耐えている
その隙を吉永が携帯電話を取り、誰かに電話をかけた
プルルル  プルルル ガチャ
「はいは〜い?どしたのぉ?」
携帯から平石の声が聞こえてきた。平石は正義感などが強く友達を大切にするタイプ、平石に知られるとやっかいだ!
痛みをこらえ携帯を奪い取りにいく
「奈紗助けて!!」
バシッ!
携帯を奪い取ると通話を切った。
「ふぅ、油断しちまったよ。フェラは辞めだ」
そう言って次ぎは吉永に馬乗りになり胸の間にチンポをはさんだ。
「え?」
吉永は何をするのかまるでわかってない様子だった。
「おっぱいでしごいてもらうよ」
太田は吉永の両腕を掴み、両乳にもっていき吉永の手でパイズリをさせる。
「うっ…!臭っ」
と思いつつも初めて目にする男性器に対して秘部からは愛液があふれ出ている。
吉永は早く解放されたいと思い仕方なくチンポを胸でシゴき始める。
「ううっ!良いよ吉永さん…もっとしごいて」
(やだっ!こんなに大きくなっていやらしい…)
シゴきながら初めてみるチンポに興味が沸いてきていた。
(でもこれ太田のなんだよね…これが昭彦君のだったら…)
「昭彦君…」
目の前の物が昭彦の物と想像したらつい口に出てしまっていた。
「昭彦?へー…あいつのことが好きなんだ」
「どうだっていいでしょ、あんたに関係ない」
パシャ
突然のフラッシュに驚くがすぐに顔が青ざめる
「あんたまさか撮った!?」
「がんばっておっぱいでチンポをしごく吉永さん…いいもん撮っちゃったなぁ」
「ど、どうするつもりよ…」
「竹山昭彦に見せる」
「うそでしょ?やめて…お願い」
「言うこと聞いたらね」
「わ、わかったから…」
「じゃとりあえずパイズリしたままフェラしてね」
吉永は仕方なしにチンポをくわえた。
「くぅ気持ちいい、もっと激しく舌でなめて」
言われるがままひどい匂いに耐えチンポをしゃぶる。
男性器のいやらしさに吉永の秘部は疼いて仕方なかった。
そしてパイズリしていた片方の手が無意識のうちに秘部へ伸びていった…。
397名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 06:01:38 ID:SD1c8pdX
「んっ…ああん」
チンポをしゃぶりながら秘部を慰めているうちに吉永からいやらしい声が出るようになっていた。
「あれ〜?もしかしてフェラしながらオナニーしてるの?吉永さんはえっちだなぁ」
吉永は何も言い返せなかった。
「ああそろそろ出すよ吉永さん!!気持ちいいよめぐみっ!!」
そう叫ぶと吉永の顔目掛けて思いっきり白濁液を飛ばした。
「きゃ!?」
顔を目掛けて飛んでくる男性器から放たれた精液を見て吉永の指もよりいっそう激しくなる。
「いやぁ…臭っ…んぁっ!ああ!イクッ!イッちゃう!!見ないでぇぇぇぇ!!!」
顔面を精液で汚しながら吉永も絶頂を迎えた。


398名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 06:08:29 ID:SD1c8pdX
>>369のとこ誤字ってました
○その隙に
×その隙を

とりあえずここまでで
失礼しました
399名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 09:03:50 ID:hQuNaWMI
>>風の人へ
トリップをつけたほうがいいんじゃない?
そのほうが後で検索しやすいし ほかの人が名無しで投稿した場合こんがらがって
わかりにくくなるよ
400名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 07:38:42 ID:vCpzRPDk
確かにそのほうがいいな
401脅迫ネタお届けします7  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/14(日) 10:33:02 ID:JwYDAEF/
>>384-390の続きを投下します。
402脅迫ネタお届けします7  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/14(日) 10:33:42 ID:JwYDAEF/

 ぶよぶよとした腹の下でグロテスクな肉茎が勃起していた。
「うっ……」
 眼前に突きつけられたペニスから香澄が顔を背ける。夫の肉棒と比べて、嫌悪感を抱いているの
だろうか。
 そんなことはおかまいなしに増田はなおも腰を突き出した。相手を焦らせるように何度も男根を
振り立てると、香澄は観念したように唇を寄せた。
「くっ……はむっ」
 不快な異臭に顔をしかめながらも、清楚な若妻が肉棒を口に含む。上品な色のルージュを薄く引
いた唇に、醜い肉塊が出入りする。くちゅ、くちゅ、と小気味のよい音を伴い、増田のペニスをリ
ズミカルに愛撫していく。
「うう……気持ちいいよ。さすがに人妻ともなると上手いもんだね」
 増田は天を仰いでうめいた。
 香澄のフェラチオは手慣れたものだった。舌先で亀頭を軽く刺激したかと思えば、根元まで飲み
込むディープスロート。変幻自在の愛撫で増田の分身に快感を送り込む。
 きっと旦那にも同じようにしているんだろうな……そう思うと征服感で胸がスーッとなった。
 上品な人妻が、夫以外の男のイチモツを淫らにくわえ込んでいる。他人の所有物を犯している、
という盗人の快感だ。
「旦那さんも幸せだろうね。奥さんがこんなにテクニシャンだとさ……あっ、いい」
 絶妙のフェラテクニックに、思わず情けない声を上げてしまう。
 香澄はハッとしたように顔を上げた。
「夫相手にはほとんどしないわ。こんなこと──」
「じゃあ、初体験の相手にみっちり教え込まれたのかな? それとも学生時代の彼氏相手に鍛えた
のかなぁ?」
 ねちねちとなぶるように告げる。香澄はうつむいたまま沈黙した。
「そうなんでしょ」
「好きに想像しなさいな」
 香澄は拗ねたように顔を背ける。
「うふふ、意外に強情なんだから……ほら、続けてよ。口元がお留守になってる」
「……!」
 屈辱に顔をゆがめながら、香澄はフェラチオを再開した。両頬をすぼめて肉茎の胴体部を挟み込
むように擦りあげる。舌先でチロチロと鈴口を舐められ、増田の下半身全体に電流が走る。
403脅迫ネタお届けします7  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/14(日) 10:36:07 ID:JwYDAEF/

「ううっ、たまらないよ!」
 増田は香澄の黒髪をつかみ、乱暴に腰を振りたくった。女性をここまで荒々しく扱うのは初めて
だった。あまりの快感と征服感で無我夢中になっていた。
 亀頭全体で若妻の口腔粘膜を味わうように、腰を出し入れする。
「んぐっ、ぐぐっ……!」
 気持ち悪そうにえずく香澄にかまわず、彼女の可愛らしい口を性器に見立て、ぐいぐいと肉棒を
抽送する。唇の端から先走りの汁が混じった唾液がどろり、とこぼれ落ちた。
「ううっ……駄目だ、もうガマンできない」
 あっさりと一度目の絶頂に達してしまう。
「イクよ! 香澄さんの顔に出すよ!」
「んっ……待って、着物が汚れちゃう……」
「出る!」
 野太く吼えて肉棒を引き抜くと増田は射精した。白く濁ったスペルマが勢いよく香澄の美貌に降
り注いだ。緑色の着物にまで精液が飛び散る。
「ひどい! 私の着物に!」
 倒れた拍子に、結い上げた髪がほどけている。背中まである黒髪を振り乱して、香澄は怒りの抗
議をした。
「いいじゃない。僕との思い出のしるしだよ」
 増田は悪びれずに笑う。
「旦那さんよりも濃いでしょ、うふふ」
「……すごい量ね」
 顔に浴びせられた精液をティッシュでふきとりながら、香澄はため息混じりにつぶやいた。
「カノジョがいないせいで溜まってるのさ。デブオタはもてないからねぇ」
「なら、もういいでしょう? 射精までしたんだから満足できたはずよ。私もこれ以上はちょっと
……まずいわ。人妻なのよ」
 着物にまでかかった精液の匂いに辟易しながら、香澄が懇願する。
 もちろん、増田はこれくらいで彼女を解放する気などなかった。太った体を揺らして、笑う。
「駄目だよ。まだホンバンしてないじゃん」
「そ、そんな! 私、結婚してるのよ。これ以上は駄目!」
「へえ、じゃあ、旦那さんに過去を知られてもいいんだ?」
「……それは」
 香澄が唇をかみ締めた。
「こんな女だったとは思わなかった、離婚だって話になったらどうするのさ? 実家に出戻りか
な? 香澄さんってけっこうお嬢様っぽいけど、ご両親も悲しむんじゃない」
 たたみかけるように脅すと、たちまち彼女の顔が蒼白になった。
404脅迫ネタお届けします7  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/14(日) 10:36:52 ID:JwYDAEF/

 増田の笑みが深まる。
「ふーん、その顔は図星だね。本当にお嬢様なんだ?」
「お嬢様ってほどじゃないわ。家は京都の老舗旅館だけど……」
「十分お嬢様だよ」
 増田は太った体を揺らして苦笑した。
「嬉しいなぁ。そんな金持ちの奥さんとエッチできるなんて」
「お願い……さっきみたいに口とか手でしてあげるから。お願いだから、その……」
「ん、本番はどうしても嫌?」
「当然でしょう」
「今は、人妻でもバンバン浮気してるような時代じゃない」
「わ、私はそんな女と一緒にしないで!」
 香澄が声を張り上げた。名家の矜持を刺激されたのか、充血した目で増田をにらみつける。
「場所を変えようか」
 と、夫婦の寝室に移動する。
「最後に旦那さんとエッチしたのはいつ?」
「いや、そんな……」
「いつオマ○コしたのか、って聞いてるんだけど」
「き、昨日よ……」
「へえ、じゃあ、ベッドにもまだ香澄さんのエッチなお汁が染み付いてるかもしれないねぇ」
「言わないで……ああ」
 貞淑な人妻が羞恥に顔を染める。
 増田は着物の裾を割り、下着をむしり取って、香澄の下半身を露出させた。むっちりとした太も
もは驚くほど肌理が細かく、滑らかな感触だ。その付け根……黒々とした茂みの下に、濃赤色のぽ
ってりとした秘唇が見える。
 美咲や真由とは随分と違う。形はそれほど崩れていないが、女子大生に比べて色が濃く、使い込
まれた感じがした。
「へえ、これが香澄さんのオマ○コか」
「駄目、見ないで」
「いいじゃない。旦那さんには何百回と見られてるんでしょ。僕にも一回くらい見せてくれても、
罰は当たらないと思うよ」
「嫌……嫌……」
 人妻の性器をじっくりと目で楽しみ、増田は彼女の股間に顔を近づけた。むっとするような牝の
匂いを味わいながら、股間に顔を埋めた。ぴちゃ、ぴちゃ、と猫がミルクを舐めるような音を立て
て、口で愛撫をはじめる。
405脅迫ネタお届けします7  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/14(日) 10:37:24 ID:JwYDAEF/

「んっ……本当に、やめて」
「あれ、香澄さんもけっこう楽しんでるんじゃない? 濡れてきてるんだけど」
「そ、それは……」
 香澄が唇を震わせる。
 増田は股間から顔を上げると、愛液でべとべとに汚れた口で強引にキスを奪った。柔らかな感触
が唇全体を包み込む。人妻との甘い口づけに増田は陶然となった。
「んっ、むっ……」
 小さく息をもらし、彼女の唇を吸いつける。濃厚なキスを続けながら、増田は香澄をベッドに押
し倒した。
「おや、濡れてるね。本当は興奮していたんでしょ?」
「そんな……違うわ」
「入れてほしいの?」
 増田が言うと香澄は顔をうつむけた。
 抵抗を諦めたのか。あるいは、本当に興奮しているのか。どちらにしろ観念したようだ。
 増田はすでに十分いきり立ったモノを熟れた秘孔にあてがった。
「ん、く」
 香澄は少しだけ緊張したように震えた。亀頭の先端に、愛液のぬるぬるとした感触が伝わる。
「んっ!」
 増田は下腹に力をこめて腰を押し進めた。人妻とセックスをするのは初めてだ。蕩けるように柔
らかな感触を味わいながら、少しずつペニスを花弁に押し込んでいく。
「ああっ……」
 やっと根元まで差し込むと、香澄は妖艶な喘ぎ声を発した。
「奥まで……入れたの?」
 口を半開きにして、息を荒げる。
「そ。ご主人以外の男をくわえこんだんだよ。気持ちいいでしょ?」
 増田が、挿入されたばかりの香澄の顔をのぞきこむようにして宣言した。他人の所有物に侵入し
たのだと思うと感慨もひとしおだ。しばらくの間動かずに膣内の感触を味わった。
 香澄の膣内粘膜はうねうねと蠢きながら、彼のモノを包み込んでくる。まるで膣内粘膜自体が意
志を持って、男根を歓迎しているかのような感触。
(これが噂に聞く名器ってやつなのかな。ミミズ千匹とかいったっけ?)
「……ごめんなさい、あなた」
 香澄は、夫以外の異物を迎え入れた股間が気になるようだった。
 増田はがむしゃらに腰を動かし始める。大きく腰をグラインドさせて、ぺたんぺたん、とたたき
つけていく。
406脅迫ネタお届けします7  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/14(日) 10:38:52 ID:JwYDAEF/

 ──そのとき、電話が鳴った。
 膣を貫かれながら、香澄の体が硬直する。増田はいったん腰の動きを停止させ、こともなげに命
令した。
「どうしたの。電話に出てよ」
「で、でも……」
「居留守はいけないなぁ。もしも大事な用件だったらどうするのさ? さあ、とってよ。命令だよ、
香澄さん」
 増田が粘っこい口調で何度も強制すると、香澄は渋々といった様子で受話器を取った。
「……もしもし」
『もしもし、俺だけど』
「あなた……!」
 香澄の声はうわずっていた。
 当然だ。側に男がいて、犯されています、などと言えるわけがない。
 だが彼女の夫は、妻の異変にまるで気がついていないらしい。
『今日は接待で遅れそうなんだ。夕食は外で取るよ』
「そう……なの。わかったわ、お疲れ様」
 香澄が声を震わせながら応対している。
 増田はにやりと笑って、手を伸ばした。帯を解き、着物の胸元に無理やり手を突っ込む。
「んっ!」
 ピストンを続けながら円い乳房をぎゅっ、とつかむと香澄が声を上げた。
『香澄?』
「あ、いえ、何でもありません……」
 はあ、はあ、と息を荒げながら、香澄が答える。増田は調子に乗って、彼女の首筋にちゅっ、ち
ゅっ、とキスの雨を降らせた。湿ったキスの音が受話器の向こうまで届くように。
 香澄は表情をこわばらせながら、夫との会話を続けている。
『どうした、香澄。様子がおかしいぞ?』
「い、いえ、本当になんでもないの……気にしないで」
 増田はなおも乳房を責めた。真由は胸が弱点だったが、彼女は全身がまんべんなく開発されてい
るようだった。尻の合わい目に手をやっても感じるし、膣やクリトリスも敏感だ。
「はあ……あ、はうっ……!」
『おい、本当に様子がおかしいぞ──』
「ドラマの音が、少し大きいかしら? ごめんね」
『ドラマ?』
「こっちはこっちで夕食をとるから心配しないで。お仕事、がんばってね」
 香澄は早口で夫との会話を切り上げた。増田が止める間もなく電話を切ってしまう。
407脅迫ネタお届けします7  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/14(日) 10:39:40 ID:JwYDAEF/

「あーあ、せっかくだから旦那さんにも聞かせてあげればよかったのに。僕らが愛し合っている様
子を、さ」
「ふ、ふ、ふざけないで!」
 今まで穏やかな口調だけは崩さなかった香澄が、初めて怒鳴った。本気で、怒っている。
 元来小心者の増田はどきりと心音を高鳴らせた。
 しかしセックスを再開すると、たちまち香澄の声がかすれはじめた。夫と通話しながら他の男に
犯されることで、背徳的な愉悦を得ていたらしい。
(なんだかんだ言って十分淫乱じゃないか、香澄さんって)
 増田は内心、安堵感を取り戻した。
 むちむちとした太ももを抱えて、乱暴に腰を叩きつける。白い下半身全体に性的紅潮が広がり、
薔薇色に染まっていく。
 一度火がついてしまえば、香澄の性感は深かった。女子大生などとは比較にならないほど肉体を
開発されている。熟れた人妻の体を増田は思う存分堪能した。
 ぐちゅ、ぐちゅりっ……ペニスをさらにさらに深く突き刺すと、香澄はとうとう快楽をあらわに
した。ほどけた黒髪を振り乱し、愉悦の声を上げる。
「うう、気持ちいいわ……!」
 もはや夫以外の男を相手に快楽を得ることに対して、遠慮が消えている。ただ純粋にセックスを
味わおうとしている。
「来る……来るのぉ……こんなに気持ちいいのは久しぶりだわ」
「旦那さんはここまでしてくれないのかな?」
 激しいセックスで増田の全身は汗だくだった。腰を振るたびに、脂肪で膨れ上がった体がぬちゃ
ぬちゃと濡れた音を立てる。はあ、はあ、と息を荒げながら、香澄はしなやかな女体を暴れさせた。
「だってあの人とは──マンネリ気味だし」
 清楚な若妻の表情が崩れ、牝の表情があらわれる。
 ぞくり、とするほど魅惑的な顔だった。
「もっと突いて! もっと奥まで!」
 無我夢中の香澄が自ら腰を揺する。ほどけてセミロングの長さになった黒髪が激しく揺れる。そ
れを受けて、増田の腰の振り方も激しくなった。香澄は彼の背に回した手に力を込めた。
「ダメ、イクわっ、イクっ! イクうっ!」
 人妻の熟れた粘膜が増田の分身を絞りつける。香澄は絶叫し、狂ったように腰を揺すりたてる。
「うっ、気持ちよすぎっ……ああ、出るよ、出ちゃうよっ!」
「待って! 中に出しちゃダメ」
 突然、香澄の表情に緊張感が走った。いくらセックスに我を忘れていたとはいえ彼女は人妻だ。
さすがに膣内射精は許容できないのだろう。
408脅迫ネタお届けします7  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/14(日) 10:40:35 ID:JwYDAEF/

「今日は危険日なの……外に!」
「いいじゃない。僕、中出しなんて初体験のときにしかしたことないし。この際だから……させて
よ。ね?」
「ダメ、ダメよ!」
 もはや香澄の懇願も気にならなかった。他人の所有物に、自分の子種を思いっきり注ぎ込んでや
りたい。増田はすっかり征服欲の虜となっていた。
「だーめ、中で出すからね」
 他人の妻を妊娠させるかもしれない、という禁忌の思いが、増田の性欲を暴走させていた。彼が
本気で膣に出すつもりでいることを悟り、香澄の瞳が見開かれる。信じられない、といった顔で体
をじたばたとさせた。
「嫌っ、嫌あ!」
 必死で男の体を胎内からはじき出そうとする。増田は太った体で思いっきり体重をかけ、彼女を
組み伏せた。
「ううっ、もう我慢できない」
「駄目よ! お願い!」
「だって気持ちよすぎるんだもん」
 脂肪のたっぷりと詰まった下腹部を揺すり、いよいよラストスパートに入った。一段と硬度を増
した肉茎が、ぐちゅ、ぐちゅ、と音を立てて、濃赤色の女性器をえぐっていく。
「駄目ぇっ! お願い、外に……外に出しなさい!」
「うう、イクよ!」
 増田は天を仰ぐと、そのまま香澄の膣穴に射精した。胎内にたっぷりと注ぎ込んでから、体を離
す。ムチムチとした太ももの付け根に、精液にまみれた人妻の性器があった。
「うふふ、たっぷり出たねぇ。こりゃあ確実に孕むんじゃないかな」
「……ひどいわ」
 香澄は打ちひしがれた様子で横たわった。精液まみれの着物に包まれた女体が、かすかに上下し
ている。
「でも、中に出されるのも気持ちよかったでしょ」
「それは……!」
 香澄が唇をかんだ。夫以外の男に子種を注がれたことを嫌悪しながら、一方では膣で思いっきり
射精を受け止めたことへの快楽を感じていたようだ。
 増田は満足感たっぷりに微笑んだ。
「香澄さんの家、まだ子供いないんでしょ。子宝に恵まれるように僕からのプレゼントさ」




                【池畑香澄編・終わり/加賀美涼子編に続く】
409名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 19:37:37 ID:n/4/b0xT
GJ!!
これから先も期待!
410名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 19:46:41 ID:e7EY6a+4
それにしてもこのデブオタ、ノリノリである
411名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 21:19:23 ID:ibdVRrp2
遅まきながら GJ!!
412名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:29:30 ID:n7XCQsda
次はお姉さんか
期待
413名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 09:41:27 ID:IE44dAJt
脅迫ネタの利用回数って6回で

一人目 近藤美咲   女子大生
二人目 篠原真由   女子大生
三人目 池畑香澄 人妻
四人目 加賀美涼子 ?
五人目 ?
六人目 ?

次はなにがくるのかな
414名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 18:21:03 ID:sy0nBUrA
加賀美(姉)も女子大生でしょ?
大学の教員とか職員は来そうな気がする。
415名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 10:29:31 ID:3zFN2Lkd
ヒント:年下、妹
416名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:00:17 ID:ub2lBxPr
各属性の子が来るのか。
年下系はありそうだな‥あとはボーイッシュとかか?
417名無しさん@ピンキー :2007/01/18(木) 19:39:19 ID:AkRp8Kf+
あとは婆さんが足りないと思うんだがな
418名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 20:40:15 ID:Ggk/tZc7
俺は年上スキーだから
年上で通してくれたらいいなあ
419名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 21:12:45 ID:VTclSUmx
処女とヤりたいみたいだから処女は出るだろう、というか出てほしい
まあ作者さんが好きに書いてくれれば十分だけど
420脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:45:56 ID:xjZZpEbE

>>402-408の続きを投下します。
421脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:46:28 ID:xjZZpEbE

 ── 一ヶ月前。
「借金が五百万円ってどういうこと?」
 加賀美涼子(かがみ・りょうこ)は細い眉を吊り上げて叫んだ。
 涼子は二十四歳。短大卒業後、とある商社のOLに入って四年目の社員だ。担当部署は経理課。
社内でもけっして目立つ存在ではないが、着実に仕事をこなす彼女は上司からの信頼も厚い。
 華々しさのない地味な容貌に飾り気のないボブカットの髪型。だがよく見ると、顔だちはかなり
整っている。きちんと化粧をすれば、見違えるような美人になるだろう。スレンダーな体つきはす
らりと引き締まっている。
「ご、ごめん、姉さん」
 弟の圭一(けいいち)が決まり悪げに頭を下げる。
「雪だるま式ってやつでさ。大学に入りたてのころ、友達の保証人になっちゃって。一年たったこ
ろにその友達、どっかに行っちゃって」
「保証人のあんたのところに弁済義務が来たってこと? それにしても──」
 五百万円という額は半端ではない。まあ数十万円の借金を複利方式で一年間転がせば、そうなる
のかもしれないが……涼子の貯金をすべてはたいても半分くらいしか返せないだろう。
 圭一は可愛らしい童顔をくしゃくしゃに歪め、泣き出しそうな顔で叫ぶ。
「どうしよう、姉さん……俺、もうパニックになっちゃって」
「とにかく、お父さんやお母さんに相談して──」
「だ、駄目だよ! そんなこと出来ない。だから姉さんに相談したんじゃないか」
 性格がおとなしく、気が弱いところもある弟だった。だがその分他人に優しく、また他人の痛み
や苦しみにも敏感だ。借金の保証人になったのも、おそらく友人が困っているのを見かねてのこと
なのだろう。
 その優しさが仇となったわけだ。
「圭くん……」
 涼子は唇をかみ締めた。
 四つ年下の圭一は、涼子にとってたった一人きりの可愛い弟だった。子供のころから姉弟仲もよ
く、喧嘩をしたことは一度もない。
 出来ることなら穏便に解決してあげたい。
「わかった。あたしに任せておいて」
 たったひとつだけ金の当てがある。ただし、それには危険な橋を渡る必要があった。
(圭くんに、これ以上苦しい思いをさせはしない)
 涼子の瞳に強い光が宿った。
422脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:47:50 ID:xjZZpEbE

 ──季節は八月になっていた。前期試験が終わり、明倫館大学は夏休みに突入している。
「ふう、ちょっとエッチしただけで汗だくだなぁ」
 増田冬彦(ますだ・ふゆひこ)のでっぷりとした裸体は滝を打ったように濡れていた。
「まあ、それはそれとして……そろそろ続きをしよっか、真由。僕、もうビンビンだよ」
「まだするんですか? もう三回目なんですけど」
 布団の隣に横たわる篠原真由(しのはら・まゆ)がうんざりしたように顔をしかめた。
 ショートカットの清楚な容姿をした女性だ。眼鏡の奥の瞳は、知性的な光をたたえている。雪の
ように白い裸体は何度見ても、見飽きるということがなかった。
 彼女が自慰をしている写真を見せて真由を脅し、肉体関係を持つようになって二週間になる。そ
のときの、ホテルでのセックスシーンを撮影した写真をもとに、増田はさらに真由を脅した。
 この写真をばら撒かれたくなければ──陳腐な脅し文句は、真由に対して劇的に作用した。真面
目な性格のせいか、彼女は醜聞を人一倍嫌う。写真を公開しないことを条件に、真由と定期的に会
ってはこうしてセックスを繰り返していた。
 彼女以外にもうひとり、最近知り合った人妻の池畑香澄(いけはた・かすみ)とも肉体関係を重
ねているが、とりわけ真由とのセックスは病み付きに近かった。彼女は男性経験が少ないせいか、
セックスの反応もいちいち初々しい。それが増田の征服感を刺激するのだ。
 ただし、さすがに毎回毎回ラブホテルでは金がもたないため、今日は彼のアパートに真由を連れ
込んでいた。
(ラブホテル代も馬鹿にならないんだよねぇ)
 増田が内心ため息をつく。アルバイトもロクにしていない上に、食費は人の数倍。なおかつエロ
本やエロゲーなどに金を浪費している。万年金欠で悩んでいた。
「いつになったら私を解放してくれるんですか?」
 真由が掛け布団を引き寄せ、白い裸体と見事なバストを隠しながら言った。
 眼鏡をかけた瞳が不快そうに彼を見据える。
 セックスの最中でも眼鏡を外させないのは、完全に増田の趣味だった。『僕って眼鏡っ娘属性もあ
るんだよねぇ』と彼女に説明すると、思いっきり顔をしかめられたが。
 真由は唇をかみ締めてうめいた。
「私だっていい加減に嫌なんです。好きでもない人と何度もこんなことをするなんて……」
「気持ちいいんだからイイじゃない。減るものでもないし」
「そういう問題じゃありません」
 予想通り真由が怒る。本質的に真面目な娘なのだ。
「セックスって愛情行為でしょう。快楽だけが目的でするものじゃないわ」
「世の中にはセックスフレンドって関係もあるよ」
 増田があっけらかんと笑う。真由は汚らわしいものに出会ったかのように顔を背けた。
423脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:48:47 ID:xjZZpEbE

「私は……嫌です。不潔です、そんなの」
「お堅いよねぇ、真由は。香澄さんはもうちょっと割り切ってるのに」
「香澄さん?」
「僕がゲットした人妻。夫に秘密を知られたくないからって、会うたびに股を開いてくれるよ。つ
いでに自分も楽しんでるし。まあ、旦那さんだけじゃ満足できないんだろうね」
「私だけじゃなかったのね……!」
 真由がすさまじい形相で増田をにらんだ。眼鏡をかけた瞳が怒りで爛々としている。
「あれ? もしかしてヤキモチ?」
「違います!」
 冗談じゃない、とばかりに真由が激しく首を振る。ジョークの通じないコだなぁ、と思いながら、
増田はふたたび真由の体を引き起こす。
「さ、そろそろ三回戦といこうか。話しているうちにまたムラムラしてきちゃったよ」
「い、嫌です、これ以上は──んぐっ!」
 抗弁しかけた真由の唇を、増田のタラコ唇が無理やり塞いだ。ぷっくりとした桜色の唇に肉厚の
唇を重ね、ぶちゅ、ぶちゅ、とわざと音を立てて吸いたてる。そのまま唇を上下に割り、舌を差し
入れていく。抵抗しかけた真由だが、しつように責めているうちに自分から舌をからめるようにな
っていった。
「んっ……うっ」
「んぐ……ぐ……」
 二人の舌が生き物のように蠢いて重なり合い、唾液をすすりあった。ごく、ごく、と飲み干すと、
真由の唾液は甘露の味がする。
「真由のキス、本当に最高だね。フェラとかのテクニックは香澄さんのほうがずっと上だけどさ」
 真面目な優等生とのキスをたっぷりと堪能し、増田は真由の唇を解放した。
「ねえ、もう満足でしょう? いい加減に開放してください」
「分かってないなぁ。僕の手に脅迫写真がある以上、君は従うしかないんだよ」
「…………」
「僕とセックス、してくれるよね?」
「くっ……」
 真由が悔しそうに唇をかみ締めた。
 増田はひゃっほう、と歓声をあげ、豊かな胸を揉みしだいた。硬い芯を残しながらも、女らしい
弾力も併せ持つ、心地よい感触。ピンク色の乳首を赤ん坊のようにチューチュー吸うと、真由の顔
がほんのりと上気しだした。
「あれ、感じてるの?」
424脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:49:20 ID:xjZZpEbE

「やっ、ダメ……そこは……」
「なんだかんだ言って、僕の体がいいんでしょ? 何回もエッチしたし、すっかり開発されちゃっ
たんだよね」
「じ、冗談はやめてくださいっ。誰が……あなたなんかにっ……ああ!」
 口では抵抗しながらも、真由の口からは断続的に喘ぎ声が漏れる。増田はねっとりとした愛撫で
真由のバストの感触を堪能した。それから桃色の女体を四つん這いにさせて臀部を抱え込む。
「さ、入れちゃうよ」
 自分のペニスに片手を添えて、体液でぬめるワレメにあてがった。
 可愛らしい小尻を鷲掴みにすると、いきりたった先端を肉の合わい目に差し込んだ。そのままグ
ッと腰を押し込む。秘腔を丸くかき分けて、牡の器官が根元まで埋まった。
「あー……っ、気持ちいい。真由は、どう?」
「し、知りませんっ」
「無理しちゃって」
 増田が腰を回しこむようにして、ピストンを開始する。緩急をつけ、膣内を押し広げるように粘
膜を摩擦してやる。
 そうしながら背後から、真由の胸に手をやった。豊かなバストが性感帯の彼女とセックスすると
きは、しつこいくらいに胸を責めることにしている。Gカップはありそうな膨らみを愛撫しながら、
一方で腰の動きも緩めない。
 ほんの数週間前まで童貞だった増田だが、今ではセックスも手馴れたものだった。なにせ毎日の
ように真由や香澄相手に体を重ねているのだ。
 変幻自在の抽送に、やがて彼女の口から快楽の喘ぎが漏れ始めた。何度も肌を重ね、増田のテク
ニックも真由の感度も回を追うごとに向上している。
「あっ、あぁぁぁんっ!」
 真由は膣を深々と貫かれて、甘い喘ぎ声をあげた。増田はいったんピストンを緩め、ため息をつ
く。若々しい膣孔が彼の分身をキュウキュウと締め上げてくるのだ。まるで一刻も早く精液を搾り
取ろうとするかのように。
「うぐぐ、キツいな。もう出ちゃいそうだ」
「私も、もうイキそう……一緒に……」
 真由は熱い息を吐き出し、みずからも腰を振りたくる。増田の突き込みにあわせて、細い四肢が
オルガスムスにわなないた。
425脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:49:51 ID:xjZZpEbE

「どう、気持ちよかったでしょ? 彼氏と比べてどうだった?」
 増田がぬぷり、と音を立てて、肉茎を真由の秘孔から抜き取った。コンドームに覆われたペニス
が、先ほど放出した精液で白く染まっている。中出しだけは頑として拒む真由に根負けし、セック
スのたびにコンドームを着用しているのだった。
「か、彼氏なんていません。いたら、こんなこと──」
「じゃあ、彼氏がいない間は僕とエッチなことを続けてくれるわけだ」
「それは……」
 真由が真っ赤な顔で口ごもる。その美貌はどこまでも清楚だった。


        *


 夜のコンビニは客がまばらだった。
 自動ドアが開き、紺のスーツを着た女性が入ってくる。セミロングに落ち着いた容姿の女性……
加賀美涼子だった。
(今日はついてなかったなぁ)
 涼子は憂鬱な気分でため息をつく。
 最近仕事上のミスが多い、と上司に叱られたのだ。たしかに一ヶ月前の『あの出来事』以来、会
社での仕事に身が入らないときがある。
 もしあのことが誰かに知られたら……そう考えるだけで眠れなくなることもある。
 もちろん後悔はしていない。弟の圭一を救うためにやったことだし、実際、あれで弟は助かった
のだから。
 涼子はちらり、と安物の腕時計に目をやった。すでに十時を回ろうとしている。が、今日のミス
を取り戻すために残業しているため、まだ帰れそうにない。コンビニで夜食を買ったら、会社に戻
ってもうひと頑張りしなければならないだろう。
(はあ、さっさと寿退社したいわ……っていっても、そんな相手いないけどさ)
 そつなく仕事をこなすとはいえ、彼女は社内でも目立たない存在だった。高い営業成績で出世街
道を歩いている同僚たちへの嫉妬や、やっかみ。おまけに恋愛面でも、いい相手もいなければ、出
会いもなかった。
 涼子には男性との交際経験がない。いつかあたしも彼氏が欲しいな、と願いながら、とうとう二
十四歳になってしまった。
(あーあ、あたし、いつになったらバージン卒業できるんだろ)
 ボブカットにした髪をくしゃっとかきまわす。憂鬱にため息をつくと、涼子は棚に並んでいるコ
ンビニ弁当を手に取り、カゴに入れた。
426脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:51:02 ID:xjZZpEbE

 就職したばかりのころは、帰宅後に料理をつくっていたのだが、いつのまにか、それも億劫にな
ってしまった。今では、ほぼ毎日、コンビニ弁当か外食ですませている。たまに弟の圭一がやって
きて、代わりに料理を作っていってくれることはあるが。
 涼子はさらに飲料水のコーナーに行くと、ビールを二本取り出し、カゴに入れた。
(我ながら寂しい生活よね……)
 薄くルージュを引いた唇から、またもやため息が漏れる。
 レジまで行くと、先客がひとりいたのでその後ろに並んだ。
 生真面目そうな女性店員が品物を精算していた。
 眼鏡をかけた、胸の大きな娘だ。まだ若い。二十歳くらいだろう。ショートカットの清楚な感じ
の娘で、よく見るとかなりの美人だった。
「あんまり待たせないでよね」
 客が不満を口にする。こちらも二十過ぎくらいだろうか、百キロ近くありそうな肥満の青年でブ
タのような顔をしていた。見るからにデブオタといった容姿だ。
 人を外見で判断するのはよくないが、はっきりいって涼子の嫌いなタイプだった。
「申し訳ございません、お客様……えっ?」
 言いかけて、女性店員が目を丸くする。
「増田さん……! なんで、こんなところに」
「この間のことを思い出したら、いてもたってもいられなくなってさ、君に会いに来たんだ。なに
せ、この間は本当に素敵な夜だったから」
「ご、誤解を招くような言い方しないでくださいっ」
 女性店員が柳眉を逆立てた。
「誤解? 誤解じゃないだろ。実際、僕と君はめくるめくような一夜を共にしたわけだし」
「こ、こんな場所で……やめてください」
「赤くなっちゃって。可愛いねぇ」
「他のお客様の迷惑だし……」
 なんだかいかがわしい会話をしている。この二人は知り合いなのだろうか。ルックス的にはまる
で釣り合わない二人だが……
 やがて肥満気味の客は買い物を終え、立ち去ろうとした。
 と、涼子の肩にぶつかる。
「きゃっ……!」
 ヒールを履いていたせいもあって、涼子はバランスを崩して倒れこんだ。
「気をつけてよ。トロいわね」
 ムッとした顔で文句を言った。相手が嫌いなタイプだったせいもあるが、仕事のミスと長時間の
残業でむしゃくしゃしていたのだ。
427脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:51:41 ID:xjZZpEbE

「…………」
 デブ男は眉をしかめて涼子のほうを向く。
 気弱そうな男だった。
 涼子が必要以上ににらみつけると、一転して男はおびえた様子を見せた。涼子の怒りの前に気合
負けしたのだろう。情けない男だ。
「ふん、弱いんだから。典型的なデブオタね」
 涼子はふん、と鼻を鳴らした。
 と、そのとき、
「どうかしましたか、お客様」
 二人のやり取りをトラブルだと思ったのか、男性店員がやってきた。涼子に瓜二つの、童顔の美
男子だ。
「圭くん」
 涼子が弟──加賀美圭一に向かってにっこりと微笑む。
「あれ、姉さん。こんなところで何してるのさ?」
「あたしは残業の夜食を買いに来ただけよ」
「残業か。大変だね」
 圭一が同情したような顔でつぶやく。
 と、
「へえ、こんなところで会うなんて奇遇だねぇ」
 肥満男が不意に言った。
 圭一はおや、という顔をした。
「君は確か──」
「この間、真由……じゃなかった、篠原さんと一緒にいたよね」
「増田くん、だったっけ」
 どうやら弟とこの肥満男は知り合いらしい。
「加賀美くん、だよね。こんばんは」
「ひさしぶりだね」
 肥満男──増田がにやりと笑う。一方の加賀美圭一はさわやかな笑みを浮かべた。

428脅迫ネタお届けします8  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/18(木) 23:52:16 ID:xjZZpEbE

「僕をデブオタ、ってバカにしたな。あの女──」
 増田はコンビニの自動ドアを出るなり、低い声でつぶやいた。
 さっきぶつかったとき、ちらりと名札が見えた。赤嶺商事・加賀美涼子、と書かれていたのを、
増田は目ざとくチェックしている。
「おまけに態度は悪いし」
 だがルックスは悪くなかった。いや、一見地味だが、よく見るとかなりの美人だった。
 となれば、増田が次に取るべき行動はひとつだけ。
「次のターゲットは決まりだね。僕をバカにした報いを受けさせてやる」



                            【続く】
429名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 00:29:26 ID:gQjPOLQZ
うお! キターーーーーー!
GJです 
どう脅迫されるのか楽しみだ
430名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 00:37:22 ID:dCE/dghf
24歳処女キタコレ
真由を眼鏡はずさないままと言うのも(・∀・)イイ!
脅迫の伏線っぽいのもあってなかなか楽しめますね
431名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 10:22:53 ID:KU8bxmVG
お姉ちゃん(;´Д`)ハァハァ
432名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 11:32:44 ID:Spf8lDe0
ttp://vipup.sakura.ne.jp/512kb/src/512kb_6660.jpg.html
この絵て前にここに絵を投下してた絵師のかね?
ブサイクなデブがいっぱいキンモ!













続きが気になる( ・_・)
433名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 17:15:12 ID:ShRVCcCi
http://www.seospy.net/
up0509.zip
ここまでの分まとめてみた 6 -- 2.4MB
434名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 19:32:20 ID:A0qOgsg2
>>433
黒の儀式のまとめ?
435名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 22:21:49 ID:hzMtpJ7K
>>433のは脅迫ネタお届けしますや他のSSも全部入ってるよ
436名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 11:17:48 ID:x4eEZ6kN
◆CSwCzse3V2氏がレイプスレに連載してたSSいつのまにか完結してたな
437名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 16:53:30 ID:xgnfpink
438名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 22:56:03 ID:MDf9/ifN
そろそろ新たな職人が必要だと思うんだ
439名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 23:05:43 ID:x4eEZ6kN
他の職人も何度か降臨はしてるんだけどな
なかなか定着しない……
440名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 22:02:24 ID:r2DKACrH
>433のまとめからいくと……

◆CSwCzse3V2氏が投下したSS:34本
その他の書き手が投下したSS:16本

その他の書き手全員分を足しても、◆CSwCzse3V2氏の半分以下
441名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 01:14:29 ID:MYK+qE4Y
>>433
見れん…
442名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:47:59 ID:c0BVojNo
      ☆ チン     タノシミニシテ
                        マッテルヨ
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 脅迫ネタお届けしますまだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/
443名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 21:11:07 ID:MYK+qE4Y
>>433 携帯からはみれないの?パソコンだけ?
マジで神クラスのSSだからみたいんだけど…携帯でもみれるまとめサイトつくってほしい…
444脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:41:51 ID:nSS8zw4S

>>421-428の続きを投下します。
445脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:42:43 ID:nSS8zw4S

 今日は弟の圭一がマンションに泊まりに来ていた。
 1LDKの部屋で、高級マンションと言うわけではないが、それでも圭一のアパートの部屋より
はだいぶ広い。それが気に入ってか、彼は何かにつけて涼子の部屋に泊まりに来る。二十代になっ
ても仲のよい姉弟だった。
 まるで恋人同士みたいね、と同僚に揶揄されたことがあるくらいだ。
(恋人……か。弟が恋人なんて、二十四歳独身OLとしては少し寂しいかな)
 はあ、とため息をついて、圭一に視線を送る。童顔で、まだ十代の少年に見える美しい容姿。姉
の贔屓目でなくても、十分に美少年だと思う。
 薄着したシャツの合わせ目から圭一の白い肌が見えて、涼子はどきりとした。蒸し暑いのだろう
か、つーっと汗が一筋肌を伝っている。男とは思えないほど艶かしく白い肌。
 ごくり、と涼子は息を飲み込んだ。
 あたしは──弟の体に欲情してるんだろうか。
 ひどい罪悪感を覚え、あわてて顔を逸らした。
 と、
「俺、今度同じ大学の子と映画を見に行くんだ」
 圭一の嬉しそうな報告に、涼子は再び弟のほうを振り向いた。一瞬、邪まな思いを見透かされた
気がして、息が詰まる。
 一泊置いて呼吸を整え、涼子は冗談めかした言葉を返した。
「へえ、デートなの。もしかしてこの間の女の子と?」
「まあね」
 圭一は照れくさそうにはにかんだ。そんな彼の表情を見て、ほんの少し胸が痛む。
(嫌だな、あたし、嫉妬してる)
 弟に恋人ができようとしているのだから、姉としては喜ぶべきなのかもしれない。
(いくらあたしに彼氏がいないからって……これじゃ、ただの欲求不満ね)
「どうかしたの、姉さん」
「ううん。その、うまくいくと……いいわね」
 涼子は無理やり笑顔を作ってみせた。可愛い弟のためにもここは祝福してあげなければならない。
「あたしは明日も仕事だし、もう寝るわね」
「あ、じゃあ俺も」
「……一緒に寝る?」
「何言ってんだよ」
「冗談よ」
 涼子が微笑した。本当に冗談だったのか、自分でも自信がない。
「おやすみ、圭くん」
 首を傾け、弟の頬にそっとキスをする。
446脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:43:22 ID:nSS8zw4S

「圭くんも、キスして」
「姉さん……?」
「やだな、子供のころはよくしてたでしょ。ただの挨拶よ。おやすみのキスじゃない」
「あ、ああ」
 圭一は涼子の頬にチュッと唇を触れた。
「おやすみなさい、圭くん」
「おやすみ、姉さん」


        *


 毎年八月八日になると、隣町で花火大会が行われる。
 普段なら花火大会になど行かない増田だが、今日は珍しく中央神社までやって来ていた。ここで
真由と待ち合わせをしているのだ。
 中央神社前にある公園が花火を見るためにはベストスポットで、当然そこが待ち合わせ場所だっ
た。すでに通りの両脇にいくつもの露店が出て、にぎわっていた。見回せば、あちこちに浴衣姿の
女性が見える。
(浴衣ってのもいいよねぇ……真由も浴衣姿で来てくれかな?)
 豊かなバストを誇る彼女なら、きっと浴衣姿も似合うだろう。しっとりと汗に濡れた雪のように
白い肌。浴衣の合わせ目からのぞく、深い胸の谷間。妄想しただけで勃起してくる。
「何、あの人」
「一人でニヤニヤして。気持ち悪い」
 知らず知らずのうちに、口元が緩んでいたらしい。二人組の女性が増田を見て、露骨に顔をしか
めていた。
「おっとっと」
 増田は慌てて口元を押さえ、ニヤニヤ笑いを隠す。
 と、
「どうしたんです? ボーっとして」
 いつのまにかショートカットの女性が側にやって来ていた。
「真由……」
 増田の顔がぱっと輝き──次の瞬間には落胆の表情に変わる。浴衣姿かと思って期待したが、彼
女はあいにくの私服姿だった。まあ冷静に考えれば、彼との待ち合わせに真由がわざわざ気合を入
れて浴衣を着てくるはずもないのだが。
447脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:44:01 ID:nSS8zw4S

「わざわざこんなところに呼び出して、何の用ですか」
 真由がたずねる。彼女と増田は同学年なのだが、二浪している彼のほうが年上だ。そのためなの
か、真由は常に彼に対して敬語を使う。
「加賀美くんって真由の知り合いだったよね」
 増田はさっそく本題を切り出した。
「ええ、アルバイト先が同じですから」
「彼、お姉さんがひとりいるんだけど知ってる?」
「ええ、一度会ったことがあります」
 何を言いたいのか分からない、といった表情で真由が増田を見る。
「彼のお姉さんの情報を集めてほしいんだよね」
 増田が言った。
 ただ脅迫ネタを送ってもらうだけでは駄目だ。より効果的に相手を脅すには、ターゲットについ
ての詳細な情報が不可欠だった。
 そのための手駒として真由を使う。彼女に、涼子の情報を集めさせる。真由は涼子の弟と知り合
いだから、情報収集はそれほど難しいことではないだろう。そして、ある程度涼子に対する情報を
把握したところで、一気に動き出すつもりだった。
 と、
 腹の底に響くような音がして、夜空を光が染めた。閃光が漆黒の空を七色に照らす。そして一瞬
の後にまた元の暗闇に戻る。
 美しい花火だった。
 恋人同士でなら楽しい光景なのだろうが、真由のほうをちらりと見ると、案の定白けた顔をして
いた。
 どうして私があなたなんかと花火を見なくちゃいけないの──
 眼鏡越しに、そう言わんばかりの視線でにらんでくる。
「はあ……」
 増田は思わずため息をついた。
 本当は彼も、人並みにデート気分を味わいたかったのだ。わざわざ花火大会を待ち合わせ場所に
指定したのも、そのためだった。
 恋人同士で美しい花火を見上げ、ひとときロマンチックな気分に浸る──
 少なくとも増田は、小中高校生とそんなシチュエーションを味わったことがない。おそらくこれ
からも味わうことはないだろう。
「用が済んだのなら帰らせてもらいますね。私、約束がありますから」
「約束? もしかして……デート?」
448脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:44:34 ID:nSS8zw4S

「……そうです」
 真由はかすかに頬を赤らめた。恋する乙女そのままの表情でつぶやく。
「加賀美くんと、ね」
「……ふーん」
 増田は落胆の気持ちを押し殺し、そっけなくうなずいた。
「まあいいや。僕の依頼を忘れないでよ」
「分かっています。あなたがあの写真を持ってるかぎり、どうせ逆らえないんでしょ」
 真由は嫌みったらしく告げると、増田に背を向け去っていった。


        *


 帰り道、増田は寂しい気分で神社の階段を降りていた。
「真由は……デートか」
 脳裏に浮かぶのは別れ際の真由の表情だ。当たり前のことだが、どれほど脅しても、何度抱いて
も彼女の心まで得ることはできない。それは人妻の香澄や、一度きりしか抱くことができなかった
美咲についても同じことだ。
「香澄さんはきっと今頃旦那さんと一緒だろうし、美咲だって──」
 ため息が漏れる。
 どんな力を行使しても、どれほど策略をめぐらせたとしても。
 心だけは──支配できない。
 と、
「わー、きれい。見てみて、花火があんなに!」
 二人組の少女が階段をあがってくる。
 一人は中学生くらいで、もう一人は高校生だろうか。共に滅多に見られないほどの、美しい容姿
をしている。
 一人は、そちらの趣味があれば問答無用で襲い掛かってしまいそうなほど、可憐な少女だった。
色素の薄い栗色の髪の毛をシニョンにしている。黒目がちのつぶらな瞳。幼さを感じさせる体のラ
インはなだらかだ。
 もうひとりは足元まで届くストレートヘアが特徴的な美しい少女。意志の強さを感じさせる黒い
瞳は、じっと見ていると引き込まれてしまいそうだった。
449脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:45:19 ID:nSS8zw4S

「意外と子供っぽいんですのね、お姉さまって」
 中学生くらいの、栗毛の少女が笑う。お姉さま、といっているところを見ると二人は姉妹なのだ
ろうか。ただ、その割に二人の容姿は似ていない。
 高校生くらいの、黒髪の少女が可愛らしく頬を膨らませた。
「やだなー。花凛(かりん)ちゃんの感想、ヒネてるよ。もっと子供らしいこと言えばいいのに」
「子ども扱いはやめてください」
「子どもじゃない。あたしより三つも年下」
「精神年齢なら、お姉さまよりずーっと上ですわ」
「失礼ね、あたしだって」
「お子様ですわよ。バージンのくせに」
 栗毛の少女が、幼い顔立ちとは裏腹にどきりとするほど妖艶な表情を浮かべた。
「な、な、な……」
 黒髪の美少女がうろたえた顔を見せる。彼女のほうが数段初心なようだった。これではどちらが
年上なのか分からない。
「あははは、おもいっきり照れてますねー。可愛いですわよ、お姉さま」
「花凛ちゃん、そういうこと言うのやめなさい。あなたまだ中学生でしょ」
「ふふん、最近の中学生は進んでいますわ。っていうか、今日び小学生でも──」
「だからやめなさいってば……ん?」
 黒髪の少女が増田に気づいたのか、視線を彼に向ける。
 あらためて見ると、ぞっとするほど美しい少女だった。青白い月の光の下で、神秘的な美貌が輝
いている。意志の強そうな漆黒の瞳は、すべてを見透かす光を放っていた。
「ふーん、あなたですのね」
 栗毛の少女が黒髪の少女の隣で、楽しそうに笑う。
「あなたの活躍はいつも楽しく拝見してますわ。なかなかの小悪党ぶりですこと」
「えっと……どこかで会ったこと、あるかな?」
 栗毛の少女はくすくすと笑うばかりで答えようとしない。
「この時代において、情報とは力ですわ。あなたには他人を思うがままにできる力がある」
「他人を……思うがままに──」
 増田が少女の言葉を反芻する。
 情報は、使いようによっては大きな武器となる。事実、本来なら彼に見向きもしないであろう三
人の美女が、次々と自分の前で股を開いたのだから。
 すべては使い方次第──
「その人、花凛ちゃんの知り合い?」
「いえ、なんでもありませんわ、お姉さま。さ、行きましょう」
 黒髪の少女の問いに、栗毛の少女は首を振った。二人はそれ以上彼に目もくれず去っていった。
450脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:46:06 ID:nSS8zw4S

「──結局、誰だったんだ?」
 どうも栗毛の少女は彼を知っているようだ。だが増田のほうには見覚えがまったくない。どこか
で会ったのだとしたら、あれほどの美少女が記憶に残らないはずもない。
「誰なんだ、いったい……?」


        *


 ──真由にとって、加賀美圭一とのデートは三回目だ。デートといっても、特別目新しいことは
何もない。映画を見て、食事をして、他愛もない会話をする、平凡なカップルの時間。だけどそれ
はとても楽しくて、とても心が安らいで──瞬く間に時間が過ぎていく。
「加賀美くん……」
 真由が自分の隣にいる青年に語りかける。
 半年前に恋人と別れて以来、真由は虚無感に苛まれていた。心の中に埋めようのない空洞ができ
てしまったように思えた。もうこんなふうに誰かを好きになることは二度とないのだろうか──そ
んな絶望感すら覚えた。
 そんなとき加賀美に出会ったのだ。
 彼は優しい笑顔で真由の側にいてくれた。いつでも真由の話を聞いてくれた。
 虚ろだった彼女の心は次第に解きほぐれていった。
(私は……この人のことが好き)
 今は、はっきりとそう思える。
 彼と一緒にいるだけで胸の奥が切なくて苦しい。見つめ合っているだけで、息が詰まるくらいに
心が高鳴っていく。
「篠原さん……」
 加賀美が彼女の肩に手をかけた。
 二人の視線がからみあう。彼の瞳の奥に、自分と同じ思いを読み取り、真由は頬が熱くなった。
「まだ時間、いいよね」
「ええ」
 真由はこくん、とうなずく。
 まだ彼と離れたくなかった。夜は長い。最後まで、一緒にいたかった。
451脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:46:45 ID:nSS8zw4S

 ──彼のアパートに入るときは、さすがに緊張した。好意を抱く男性の家に、二人っきりで入る
のは半年振りのことだ。
 お互いに、極端に口数が少なくなりながら、シャワーを浴び、ベッドに潜り込む。恥ずかしがる
真由を見ると、加賀美はカーテンを閉め、部屋の電気も消してくれた。
「真由は……その、初めてなの?」
 薄暗い部屋の中で、加賀美が静かに真由を抱きしめる。
 一瞬、沈黙が流れた。
 やっぱり、男の人って処女にこだわるのかな……?
 ごくり、と呼吸を飲み込む。
「……いいえ、ごめんなさい」
 真由は本当に申し訳ない気持ちで首を振った。
 彼女のロストバージンは半年前まで付き合っていた、前の彼氏が相手だった。彼氏のほうが忙し
くなり、会えない時間が続いた。結局はそれで気持ちが離れてしまい、彼とは別れたのだ。
「前に付き合っていた人と、少しだけ。でも、そんなに経験があるわけじゃないから……」
 慌てて取り繕う。処女じゃないのは事実だが、誰にでも体を許す、軽い女だとは思われたくなか
った。
「あ、いや、謝らなくてもいいよ。僕だって初めてってわけじゃないし。気にすることないから」
 加賀美が優しく笑ってくれた。
 風のように爽やかで、心を軽くしてくれる。真由の大好きな笑顔。
「じゃあ、真由ってその一人とだけなんだね」
「え……あ、ええ」
 真由は口ごもりながらうなずいた。
 本当は前の彼氏以外に、増田にも体を許している。だがそれだけは打ち明けられなかった。打ち
明けたくなかった。
 自分が、あんな卑劣な男に体を奪われたことを──
 加賀美がゆっくりと真由の体に折り重なってくる。彼の愛撫は繊細だった。優しいタッチで彼女
が気持ちいいと感じるところをさすってくる。可愛らしい顔立ちとは裏腹に、女性経験が豊かなの
か、手馴れた様子で真由の官能を呼び覚ましていく。
「あ……圭一くんっ……!」
 体中に痺れるような快感が走った。
 増田のようにねちっこい愛撫をするわけではない。肉体的な悦楽よりも、精神的な充足感のほう
が大きかった。
 華奢に見えるが、意外に肉付きがよくてたくましい胸。彼の胸に抱かれているだけで、彼の女に
なったのだと実感できる。お互いに満たされあっていることを実感できる。
452脅迫ネタお届けします9  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/22(月) 22:47:16 ID:nSS8zw4S

「そろそろいくよ」
 熱いものが彼女の中に押し入ってきた。彼のものが胎内を埋め尽くしたとたん、真由は大きな声
を上げる。加賀美がせわしなく動き始める。真由の声はしだい次第に大きくなっていった。
 自分が一匹の『牝』になっていくのを実感できる。
 もっと貫いてほしい。もっと貪られたい。
 牝の本能が彼を求める。
 やがて頭の中に白い輝きが炸裂した。
「ダメ、私……イク! イッちゃう」
 しばらくして、胎内にドクドクという脈動を感じた。コンドーム越しに加賀美が射精したのだ。
 自分の中で彼がイッてくれたことを誇らしく思いながら、真由はさらなる快感に押し上げられた。
上気した顔で大きく息を吐き出す。
「すごかった……こんなのって」
「僕もこんなに良かったのは久しぶりだよ」
 隣で加賀美が微笑していた。
「体の相性がいいんだね、僕らって」
「ええ、素敵だったわ」
 真由は頬を染めて恋人を見つめる。愛し合う、とはこういうことを言うのだと思った。増田の、
欲望だけのセックスとはまるで違う。
「真由とこんなふうになれるなんて夢みたいだよ」
「私も……」
 圭一くんとこういう関係になれて嬉しい。
 そう言おうとして、真由の表情が止まる。突如として、増田の姿が脳裏に浮かんだのだ。
(私は──増田さんに弱みを握られている)
 好きな人がいるから、もうこれ以上私に付きまとわないでほしい。何度、彼にそう告げようとし
たか分からない。だがそのたびに踏みとどまった。
 もし加賀美に、増田との関係がバレたら──
 真由が下手に彼を刺激すれば、自分との性行為を写した画像を躊躇なくばら撒くだろう。
 知られてはならない。自分のあんな姿を。忌み嫌っているデブオタの前で、はしたなく股を開い
ている私の姿を。
 彼にだけは──知られてはならない。
「あの、圭一くん」
 真由はごくり、と息を飲んだ。
 鼓動を高めた心臓が、胸を圧迫する。心が苦しくて、痛い。
「なに?」
 加賀美は何の邪気もない顔で振り返った。真由のことを心の底から信じている表情だった。
「あの……」
 大きく息を吐き出す。
 やらなくてはならない。
 増田に従わなければ、今の彼との関係は壊れてしまう。
「私、あなたのお姉さんについて知りたいの──」



                            【続く】
453名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 01:21:33 ID:K7zZQp3w
GJです 
今回は焦らされますね
今後が楽しみです
454名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:59:18 ID:EtvBaVUI
GJ!
次も楽しみにしてますよ〜
455名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 00:21:27 ID:s1LQVGOm
途中出てきた増田を知ってた人はセラフィム?
456名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 09:13:14 ID:Rub6/AjN
GJ!
457名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 13:23:42 ID:YcjwyjsD
GJ!

>>455
明示されてるのにそんなこと聞くなんて野暮だぞ。
458脅迫ネタお届けします10  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/26(金) 01:00:09 ID:auzPhi+7

>>445-452の続きを投下します。
459脅迫ネタお届けします10  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/26(金) 01:00:45 ID:auzPhi+7

 二週間後──
 繁華街の一画、高層ビルの前に増田は立っていた。彼の目当てはただ一人、ここ赤嶺商事に勤め
るOLの加賀美涼子だ。
 事前に真由から情報を仕入れていた。涼子は通常、午後七時前後には退社するらしい。増田は会
社の出口で彼女が現れるのを待っていた。やがてスーツ姿の地味な女性が現れる。
 今夜のターゲットのお出ましか。
 増田はふん、と鼻を鳴らした。
 化粧気が少ない容姿は、薄く引いたルージュがかろうじてアクセントになっている。派手なアク
セサリーもなく、一見すると地味な印象で埋没してしまいそうだ。だが、よく見れば整った美貌で
あることが分かる。隠れた上玉、といったところか。
「どうも、こんばんは〜」
 口の端に笑みを浮かべながら声をかけると、涼子は訝しげに首をかしげた。
「はい?」
「お仕事ごくろうさま」
「あの、どこかでお会いしました?」
 涼子はかすかに眉を寄せた。
「僕だよ、僕」
「えっと……」
「わからない?」
「ええ、その──」
 涼子は言葉を詰まらせる。どうやら増田のことを覚えていないようだ。まあ、夜のコンビニで一
度会ったきりだから忘れても無理はないが。
「弟さんの友人だよ。明倫館大学のね」
「圭くんの?」
 とたんに涼子の表情が柔らかくなる。
 真由が仕入れてきた、姉弟仲が良い、という情報は本当らしい。
「デートしてもらえませんか、僕と」
 増田は単刀直入に切り出した。
「は?」
 涼子は露骨に顔をしかめた。
「あの、冗談だったら──」
「冗談じゃありませんよ。あなたと二人っきりで楽しい話がしたいんです。たとえば──」
 ねばついた視線が彼女を捕らえる。
「あなたが会社の金を使い込んだ、って話とか」
 涼子の動きが止まった。
460脅迫ネタお届けします10  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/26(金) 01:01:23 ID:auzPhi+7

「なん……ですって?」
『断罪天使』から手に入れた脅迫用のネタは、涼子が会社の金を使い込み、操作した帳簿の画像。
「捏造よ! こんなもの、画像を加工しただけでしょ」
 涼子は怒声を張り上げた。
「だいたい、あたしがこんなことをする理由がないわ。そこまでお金に困ってないもの」
「加賀美涼子。赤嶺商事経理課に勤務。二十四歳独身」
 増田が淡々と告げる。
「男性との交際経験はなし。交友関係で大金を使うことはなさそうだねぇ」
「な、なんで、そんなことを……」
「だから大金を必要とするなら、自分のためじゃなく他人の──いや、身内のためなんじゃないか
な? たしか弟さんがいたよね」
 涼子の表情がこわばった。
「彼の恋人を通じて、聞いたんだよ。弟さんには莫大な借金があったって。涼子さんが大金を必要
としたのは、その返済のため。そして会社の金に手をつけた……泣かせる姉弟愛じゃない」
「…………」
「その顔は図星、かな」
「あんた、何者なの?」
 涼子が蒼白な顔で増田をにらみつける。
 彼は平然とうそぶいた。
「ただの大学生さ。あんたたちが馬鹿にするデブでオタクな男。女の子に見向きもされない、哀れ
な存在──」
 増田は、脅迫用の画像をこれ見よがしに涼子の前でちらつかせる。
「取引だよ。僕がこれを警察にでも持っていけば、あんたは横領罪で刑務所行きだ。もちろん今の
会社も首だし、実家の両親はどんな顔をするかな?」
「あ、あなた……」
「涼子さん、本当にまだ経験ないの?」
 増田の問いかけに、涼子は恥ずかしそうに小さくうなずいた。
「へえ、本当にバージンなんだ。情報どおりだ。うれしいなぁ」
 涼子が処女かもしれない、ということは、彼女の弟から真由を通じて聞いていた。男を付き合っ
たことはないし、おそらく処女だろう、と。それが事実だと知って、彼は心の中で快哉を叫んだ。
 増田は今までに三人の女性と寝たが、いずれも非処女だった。バージンとセックスをした経験は
まだ一度もない。
(僕が彼女の『初めての男』になれるわけか)
 女にとって初体験の相手は、一生忘れられない存在だ。増田は彼女の初めてを奪うことで、すべ
てを支配しようと考えていた。
461脅迫ネタお届けします10  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/26(金) 01:02:58 ID:auzPhi+7

「僕はこの情報を警察に持っていくこともできるし、握りつぶすこともできる。すべては涼子さん
の心積もりで決まるね」
「あたしの……心積もり?」
「僕のモノになってよ」
 増田は単刀直入に告げた。洒落た口説き文句などこの場では必要ない。だいいち彼にそんな口説
き文句が言えるわけでもない。
「涼子さんの処女を僕に捧げてくれたら、この情報は握りつぶしてあげる」
「い、いやよ、そんなの……!」
 彼女はひかえめに首を振って、その提案を拒んだ。
「ま、あんただって自分の人生がかかってるんだ。将来と、処女。どっちが大切かは比べるまでも
ないよね」
「お、お願いよ。こんな形で初体験するなんて、あたし──」
「どうせいつかは経験することじゃない。おまけに、二十四歳にもなって男性経験なしって、けっ
こう重荷じゃないの?」
「それは……」
 涼子は言葉を詰まらせた。
「もちろん断ってもいいよ。そのときは刑務所行きだけど」
 あえて、そんな言葉を吐いてみる。ここまで来て、いまさらやめるなどと言い出せるわけがない。
それを分かった上で、増田はあえて尋ねていた。
 涼子の選択肢は最初からひとつしかないのだ、と痛烈に突きつけるために。増田は悠然と勝ち誇
る。涼子は無言だったが、その表情が答えを雄弁に語っていた。
「処女を捨てられるチャンスだよ、涼子さん」
 止めを刺すように言うと、涼子はがっくりうなだれた。


        *


「こんな場所で……?」
 増田と涼子がやってきたのはビルとビルの隙間にある路地裏だった。いかにも不衛生で饐えた匂
いが漂っている。
「最低の場所でロマンチックな初体験ってのも乙でしょ、うふふ」
「そ、そんな……」
 涼子は明らかにショックを受けている。
462脅迫ネタお届けします10  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/26(金) 01:03:51 ID:auzPhi+7

 周囲に人気はなかった。大通りからもかなり距離が離れているし、おそらく誰かが通りかかるこ
とはないだろう。もちろんラブホテルや増田のアパートを使ってもいいのだが、たまにはこういう
野外でやるのも刺激的だと思ったのだ。
「それとも、やめる? 自分の人生を破滅させる覚悟があるなら、逃げてもいいよ」
「うう……」
「たとえ警察に捕まっても。自分の純潔のほうが大切なのかなぁ、涼子さんは」
「くっ……!」
 涼子は震えるほど強く唇をかみ締める。
 彼女が自分の処女性にどれくらいの価値を覚えているのかは分からないが、いくらなんでも身の
破滅と引き換えにはしないだろう。
 最初からそれを頭に置いた上で、増田はじっくりと言葉で責めていく。
「僕みたいなデブオタが初めての相手で悔しい? ねえ、悔しいよねぇ。なんなら、逃げてもいい
んだよ。プライドを守って警察に逮捕されるのもまたよし、ってね」
「あなた……最低よ」
「それがどうかしたかな?」
 増田はどこ吹く風だ。
「さ、脱いで。処女のヌードを拝ませてよ。ま、もうすぐ処女じゃなくなるんだけどねぇ」
「…………」
「脱いでって言ったんだよ。聞こえなかった?」
「わ、わかったわよっ」
 涼子は半ば自棄になったかのように叫んだ。キッと増田をにらむと、胸元に手をかけボタンをひ
とつひとつ外しはじめる。震える手つきでスーツを脱ぎ落とし、スカートに手をかけた。
「…………」
「どうしたの? 手が止まってるよ」
 増田がさらなる脱衣を促す。
 涼子はスカートを取り去り、さらにブラウスも脱ぎ去った。すらりとした肢体を包むのはもはや
下着だけだ。二十四歳の乳房がぷるんっと揺れる。余分な贅肉を感じさせない、引き締った女体。
「ぬ、脱いだわよ」
「脱ぐってのは全部脱ぐことだよ。わかる? ヌードなの、ヌード。下着姿くらいじゃ脱いだとは
いえないなぁ」
「いいかげんにして!」
 その瞬間、増田は頬に衝撃を感じた。涼子が目にも止まらぬ速さで平手打ちを放ったのだ。
463脅迫ネタお届けします10  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/26(金) 01:04:55 ID:auzPhi+7

「痛たたたた……!」
 増田は顔をしかめて、打たれた頬をさすった。スナップの効いた一撃を食らい、電流のような痺
れが走っている。
「罰ゲームだよ。キスして、涼子さん」
「えっ?」
「罰としてファーストキスをもらうよ。君のほうから僕にキスするんだ」
「なっ、なんで──」
「君に拒否権はないんだよ」
 増田は蛸のように口を突き出した。
 涼子は呆然とした顔で立ち尽くしている。処女だという話だったが、どうやらキスの経験すらな
いらしい。これから彼女のすべての『初めて』を奪えるのだと思うと、それだけで胸が激しく高鳴
る。
 涼子は決意を固めたのか、ゆっくりと歩み寄った。全身を震わせながら、そっと顔を近づける。
 ちゅっ……小さな音を立てて、増田と涼子の唇が触れ合った。
(女の子のファーストキスを奪ったんだ)
 増田は心の中でガッツポーズを作る。胸がカッと熱くなった。
 目を開けると、涼子の美貌が悔しげにゆがんでいた。いかにも嫌々ながらにキスをしているとい
った様子だ。
 増田は調子に乗って、舌を差し入れた。
「んぐっ!?」
 涼子がくぐもった悲鳴を上げる。舌まで入れられるとは予想外だったのだろう。ぬめぬめとした
舌で彼女の口内を嘗め回すと、涼子はあわてて顔を離した。
「はあ、はあ、はあ……き、汚いわ……!」
「なんだよ、今のが君の初キスだったんだよ。もっと喜んでくれてもいいじゃない。うふふ」
「くっ……!」
 涼子は顔を真っ赤にして拳を握り締める。先ほどと同様、今にも殴りかかってきそうな気配だ。
「おっと、君には拒否権がないって何度言わせるのさ。可愛い弟さんを『犯罪者の弟』にしたいの
かな?」
「──!」
 彼女の顔色がはっきりと変わった。
 すべてを、観念した表情へと。
「わかった……わよ」
 涼子は諦めたようにブラジャーを外し、ショーツも乱暴に脱ぎ捨てた。増田の目の前に、一糸ま
とわぬ処女のヌード姿が披露される。
464脅迫ネタお届けします10  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/26(金) 01:05:46 ID:auzPhi+7

「ふーん、思い切りがいいんだねぇ。いままで、君が処女だったのが不思議なくらいだよ」
 増田はじっくりと彼女の裸身を視姦した。バージンピンクの乳首も、濃い目の黒いヘアもすべて
が夜の明かりに照らされている。
「あ、あなたも……早く脱いだらっ……!」
 涼子が声を震わせる。いくら強気な態度を装っても、やはり生まれて初めてのセックスに対して
緊張しているのだろう。
 増田は洗いざらしのズボンを脱ぎ捨て、屹立をあらわにした。純白の裸身を前に、増田のものは
十分にそそりたっている。
「ほら、そこに横たわってよ」
 涼子が硬いコンクリートの路面に横になると、増田は息も荒くのしかかっていった。きゅっと締
まった処女の裸体を組み伏せる。
「ひっ、嫌……!」
 涼子の顔がたちまち嫌悪感に染まった。
「あれ、やめるの?」
 増田が彼女の顔をのぞきこむと、たちまち抵抗がやむ。脅迫ネタの威力はやはり絶大だ。
「ふふ、続行だね」
 ぶよぶよと脂肪質な腕がすらりと伸びた両脚を抱え込んだ。
 生まれて初めての体験を前に、涼子は緊張で身を固くしているようだ。もっとも増田自身も三人
の女性経験があるとはいえ、処女を抱くのはこれが初めてだ。
(うまく入るかな? 処女って痛がるらしいけど)
 不安が、一瞬胸をよぎる。
「処女をもらうよ。いいね?」
「い、いやよ……!」
 彼女の最後の、抵抗。増田はいやらしく笑うと、再度たずねた。
「処女を貰ってください、だろ」
「…………」
「ねえってば」
「す、好きにしなさいよっ」
「うふふふ、素直じゃないんだから」
 増田は反り立ったペニスを初々しい肉のくぼみにあてがった。
「抵抗をやめたね。それじゃ、いよいよ──」
 腰をグッと押し沈めると、屹立したものがピンク色の花唇を丸く押し開いた。
465脅迫ネタお届けします10  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/26(金) 01:06:23 ID:auzPhi+7

「んっ……あっ!」
 涼子が先ほどまでの強気な態度とは一転して、可愛らしい悲鳴を上げた。まるで女子高生のよう
に初々しい悲鳴。増田はぐい、ぐい、と体重をかけていく。一度も異物の侵入を許したことがない
胎内に、男の分身が容赦なくねじこまれていく。
「キツいね」
 思わず顔をしかめた。処女の膣とはこれほどまでに窮屈なのか。ペニスを押し進めるだけで一苦
労だ。新鮮な柔肉を引き裂くように、少しずつ体を押し込んでいく。
「ううっ……!」
 涼子は眉間にしわを寄せ、苦しそうな声をもらした。
「ほら、もう少しだ。リラックスして、体の力を抜いて」
 二十四歳にして純潔を失おうとしている彼女を、増田が優しくリードする。花弁を奥に押し込む
ようにして、涼子の中にペニスが入っていく。
 やがて処女膜を突き破った。
 次の瞬間、増田のペニスは根元まで涼子の膣に包み込まれていた。体の奥深くまで貫き通され、
伸びやかな女体がわななく。
「ふう、キツキツだね。奥まで入ってるのが分かる?」
 増田は自分の体の下であえぐ女体を見下ろし、言った。
「あ……は」
 涼子の口から小さなため息がもれた。
「どう? バージンじゃなくなった感想は」
 狭い入り口を左右に押し広げ、たくましい肉根が涼子の膣口に没入している。結合部から薄く血
がにじみ、聖女のしるしが破られたことを示していた。
 自分が涼子の初めての男になったのだという事実に、増田は感激していた。これから先、彼女が
何人の男と付き合うのかは知らないが、涼子の未来の彼氏たちはみんな、僕のことを意識する。
 愛する彼女の、処女を奪った男として。冴えないデブオタであるこの僕を。
「これから本物のセックスを教えてあげるからねぇ」
 増田が腰を揺り動かし、性急なピストン運動が始まった。



                            【続く】
466名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 01:15:00 ID:xMbncZvS
GJです
隔日脅迫ネタで楽しい
467名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 06:56:36 ID:q/CJOrV5
GJ!
468名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 13:20:16 ID:u98uHeqf
gj
469名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 00:50:34 ID:rYDy+Di6
GJ!
470名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 01:42:14 ID:aQf5u4nW
野外喪失キタコレ
相変わらずGJだけど、折角ビルの間なら寝かせないで立ちバックでして欲しかったなぁ
やり手のお姉さんをバックでガツンと
471名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 18:07:36 ID:vZCRl+e/
フィクションとはいえ前戯もなしで処女に突っ込むのはちょっと・・・
472名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 18:58:04 ID:UhhnJGBu
>>471
考えるんじゃない! 感じるんだ!
473脅迫ネタお届けします11  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/29(月) 00:46:13 ID:ILoDTGrG

>>459-465の続きを投下します。
474脅迫ネタお届けします11  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/29(月) 00:47:06 ID:ILoDTGrG

 ぐちゅ、ぐちゅ、と湿った音を鳴り響かせ、汚らしいペニスが処女の肉洞を出入りする。
「痛い……痛いのよ。もう抜いてェ」
 太った体に組み敷かれながら、涼子が別人のように弱々しい悲鳴を上げた。
「へえ、やっぱり初めてって痛いんだね」
 増田は腰の動きを止めた。開通されたばかりの膣ヒダが、己の中に食い込んだ異物を強く挟みつ
けてくる。こちらまで痛いくらいに、ギュウギュウと増田の肉柱を締め付けてくる。
「これが……処女か!」
 圧倒的な快美感に天井を仰いだ。
「この締め方は堪らないね。さっきまでは男を知らなかったのに、もう違う体になっちゃったんだ
ね、涼子さん」
 喜々としてピストン運動を再開する。
「痛い……もっと、ゆっくり……」
 バージンを失ったばかりの涼子は顔をしかめて嘆願した。ぶよぶよと太った体に組み敷かれ、処
女だったOLの裸体が揺さぶられる。
 さらに増田は彼女の二度目の口づけを奪った。
「んっ……!」
 涼子は真っ赤になって顔を背けた。増田はなおも唇を突き出し、二度三度と、執拗に彼女の唇を
奪いにかかった。
 あきらめたのか、やがて涼子は相手のキスを受け入れた。
「くっ……あんっ……」
 秘めやかに喘ぎながら、二人は濃厚な口づけを交し合った。ディープキスを続けながら、彼は腰
の勢いを加速させる。
「痛い、駄目ッ! 痛いっ!」
 やはり痛いのか、涼子はすぐに悲鳴を上げた。熱いものを体いっぱいに打ち込まれ、その圧迫感
に顔をしかめている。ぐいぐいと下腹部を押し込むと、丸く押し開かれた花孔からじわり……と血
がにじんだ。
「お願いっ……本当に痛いのよ」
 初体験の痛みに耐えている涼子が可愛くてたまらない。増田は相手の顔といわず、首筋や胸元と
いわず、チュッチュッと口づけを浴びせかけた。
 腰の動きを止めて、涼子のバストに手を伸ばす。ツンと張り詰めた乳房は多少硬い感触がした。
ぐっと五本の指を食い込ませると、心地よい弾力が伝わってくる。
 片手で彼女の胸を愛撫しながら、もう一方の手を結合部へと伸ばした。二人が繋がりあっている
部分よりも少し上……充血した肉芽をこりこりとつまみ上げる、羞恥心かそれとも快楽なのかは分
からないが、涼子の頬がカッと赤く染まった。
475脅迫ネタお届けします11  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/29(月) 00:48:25 ID:ILoDTGrG

(そろそろいいかな……ついでに別の体位も試してみるか)
 増田は涼子の中からいったんペニスを抜き取り、彼女を立たせた。硬いコンクリートの壁と向か
い合わせ、背後から挿入しようとする。
「こ、こんな姿勢で……んっ!」
 彼女が抵抗する間もなく、野太いペニスが血で染まった秘孔に押し込まれた。インサートも二度
目だけあって、破瓜のときよりも随分とスムーズだ。
 立ちバックの態勢で根元まで挿入すると、増田はピストン運動を再開した。じゅぽ、じゅぽっ、
と水っぽい音が路地裏にこだまする。
 処女だった膣穴は、先ほどより少しはこなれてきたような感じがする。増田は徐々に抽送のピッ
チを上げていった。コンクリートの壁と増田の太った体に挟み込まれ、涼子の体が大きく揺さぶら
れる。
「嫌っ、駄目、駄目え!」
 涼子が許しを請うように腰を左右に跳ねさせる。そのたびに増田のものは一層深く埋め込まれ、
結合を確かなものにする。
「許してっ、あああっ……!」
 ただ揺さぶられる肉人形と化した涼子を背後から押さえつけながら、増田のほうも射精感が高ま
ってきた。痺れるような快楽を背筋のあたりに感じながら、抽送を一気にスピードアップさせる。
「あっ……くっ……ううっ……」
 いままで以上に激しいピストンを浴びせられ、涼子はかすれた声で喘いだ。増田は背後から彼女
の胸を揉みしだき、首筋に唇を這わせた。
「やっ……ああっ……んっ!」
 苦痛とも快楽ともつかぬ感覚を味わっているのだろうか、彼女の顔が薔薇色に上気している。眉
がきつく寄せられ、増田への嫌悪感をあらわにしている。
 相手は処女だし、いきなりエクスタシーまで味あわせるのは無理かもしれない。ここいらで終わ
りにするか──
 増田はすらりとした両脚を脇に抱えこみ、根元までペニスを打ち込んだ。
「膣でイクよ、いいね!」
 言うと、相手の了承も待たずに腰の動きを止めた。せっかく処女相手に生ハメしているのだ。ど
うせなら中出しでフィニッシュして思う存分征服感を味わいたい。
「出すぞ、ううっ!」
 増田は雄たけびを上げて、涼子の膣におびただしい量の精液を注ぎ込んだ。どくどく、と肉棒が
脈打ち、汚れを知らなかった処女の膣に男のエッセンスをまき散らす。
「ふう。初めてにしてはなかなかだったよ、涼子さん」
 肉棒を引き抜くと、今まで繋がっていた部分からドロリと白い液体があふれてきた。涼子の中に
たっぷりと注ぎ込んだ子種が逆流しているのを見て、増田は愉悦に浸った。
476脅迫ネタお届けします11  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/29(月) 00:49:18 ID:ILoDTGrG

 後は彼女が妊娠していないことを祈るばかりだ。
 涼子は無言のまま、壁に体を預けている。座り込むことすら忘れたように、呆然と息を吐き出し
ている。虚ろなまなざしは、処女を失ったことによる虚脱感だろうか、地味ながらも整った美貌は
完全に色を失っていた。
「終わったの……?」
 涼子はゆっくりと振り返り、かろうじてそれだけを口にする。乱れた髪が一本、汗で口元にへば
りついていた。女になったばかりの表情が異様なほどエロチックだった。


        *


 夜のファミリーレストラン。八時過ぎという客の賑わう時間帯で、テーブルの一角に三人の男女
の姿があった。
「へえ、結局二人はそーいうことになっちゃったわけね。報告が遅いよ、真由」
 近藤美咲は開口一番に文句を言った。
 美咲は、活動的なポニーテールとツリ目気味の瞳が特徴的な美人だ。勝気な美貌は、彼女持ちの
加賀美が見てもゾクリとするほど魅力的だった。露出の多い服装で、豊満な胸の谷間やなまめかし
い脚線美を惜しげもなくさらしている。
「だって、ついこの間のことだし……」
「この間、ねぇ? 二週間も前のことが『この間』なわけだ」
 加賀美は、そのときのことを思い浮かべる。三度目のデートでようやく彼女と結ばれたのは、ち
ょうど二週間前のことだった。清楚な外見の真由が、ベッドの上では意外に乱れることを知り、随
分と興奮させられたものだ。
「二週間も報告無しとはねぇ……親友のあたしのことも忘れちゃうくらいラブラブなわけね」
「そんな言い方……嫌だな」
 真由が恥ずかしそうにうつむく。眼鏡をかけた瞳が激しく揺れた。純白の頬が、今はほんのりと
赤く色づいている。
 まるで中学生のように初心な仕草だった。清楚な女性を好む加賀美にとって、そういう顔を見せ
る真由はたまらなく可愛い。
「じゃあ、今度Wデートでもする?」
 加賀美が二人のじゃれあいを仲裁するように悪戯っぽく笑った。まだ十代の少年を思わせる無邪
気な笑みだ。
477脅迫ネタお届けします11  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/29(月) 00:50:02 ID:ILoDTGrG

 彼が真由と付き合うようになる数ヶ月も前から、美咲は速水という男と付き合っている。速水は
加賀美の友人であり、美咲と同じサークルに所属していた。彼が加わるなら、きっと楽しいWデー
トになるはずだ。
「いいわね、それ。あたしと速水くん、真由と加賀美くんで、ってことよね」
 美咲が賛同すると、真由も嬉しそうにうなずいた。あまりにも勢いよくうなずいたので、白いブ
ラウス越しに豊かな胸が揺れる。
 ダイナミックに、ぶるんっ、と。
(おお!)
 加賀美は思わず身を乗り出して、その絶景に見とれてしまった。
「……何見てるのよ」
 真由が不審げな顔で彼をにらむ。
「ん、あ、いや……」
「あれ、加賀美くん、なんか顔がやらしー」
 美咲までが便乗して、彼を指差した。
「い、いや違うって」
「もう……」
 真由が小さくため息をついた。
「見たいなら……後で見せてあげるのに」
 ぽつり、とつぶやく。
「えっ?」
「あ……い、いやだな、私ったら──」
 たちまち真由の顔が紅潮した。
「なーんか、二人の世界に入ってるよねー」
 気がつくと、美咲がじとっとした目で加賀美と真由を交互に見つめている。
「あたし、もしかして……邪魔?」
「え、そんなことないよ」
「少し邪魔かも」
 加賀美が冗談めかして言った。
「ひどいなー。わかったわよ、二人でお幸せにっ」
 美咲が少し怒ったように口を尖らせる。活動的なポニーテールがふわり、と踊った。気の強そう
な美貌が紅潮し、怒った顔さえも魅力的に見せている。
 と、美咲はおもむろに席を立ち、そのまま背を向けた。
 真由が驚いたように目を見開いた。
「待ってよ、美咲。本当に行っちゃうの」
478脅迫ネタお届けします11  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/29(月) 00:50:52 ID:ILoDTGrG

「えへへ、実は速水くんからのメールが入ったのでしたー」
 美咲がクスリと笑う。
「なーんだ、あなたもラブラブなわけね……」
「そういうわけで、あたしはもう行くね。後はお二人さんでごゆっくり〜」
 幸せそうに顔を上気させて、美咲が去っていく。
「じゃあ、僕らも行こうか」
 どちらからともなく見つめあい、加賀美と真由はレストランを出た。そっと腕を取ると、彼女は
嬉しそうに腕をからめてくる。
 美男美女、どこから見てもお似合いのカップル──
 だが彼女の表情にどこか憂いの色が見えることに、加賀美は気づいていた。
(真由は──何かを俺に隠している)
 根拠はない。証拠もない。
 だが雰囲気で何となく分かるのだ。
 真由が、彼氏である加賀美にも言えないような秘密を抱えていることを。
(どうして俺に何も言ってくれないんだ、真由)
 俺たちは恋人同士のはずなのに。
 その事実は、加賀美の胸に重い影を落としていた。


        *


 加賀美が帰宅したときには九時を回っていた。あの後、真由をホテルに誘ったのだが、残念なこ
とに生理期間だったのだ。生理が終わったら思う存分彼女を抱くことを心に誓い、今日はキスとペ
ッティング程度で我慢した。
 せっかく今日は真由を抱けると思っていたのに……あの清楚な娘がベッドの上で乱れる姿を、ふ
たたび見られると思っていたのに。妄想だけで股間が爆発しそうだった。
(しょうがない、一人エッチで我慢するか)
 はあ、とため息を漏らす。
 と──チャイムが鳴った。
「真由かな?」
 加賀美がハッと顔を上げる。
 やっぱりキスくらいじゃ我慢できない、と彼のアパートまで追いかけてきたのだろうか。整理中
だからセックスは無理でも、フェラチオくらいならできるだろう。眼鏡の上から精液をたっぷりか
けてやったら、真由はどんな顔をするのかな……
479脅迫ネタお届けします11  ◆CSwCzse3V2 :2007/01/29(月) 00:51:24 ID:ILoDTGrG

 妄想をたくましくしながら、加賀美はドアを開いた。
「はいはい、今開けるよ」
 戸口に立っていたのは、スーツ姿の女性だった。
 肩のところで切りそろえた艶やかな髪。目立たないが、よく見れば美しく整った容姿。
「姉さん……?」
 加賀美は目をしばたいて、姉の涼子を見た。
 スーツはよれているし、激しい運動の後のように髪が乱れ、かすかに汗臭い。なによりも顔色が
真っ青だった。光を失った瞳が、虚ろに彼を見つめている。
「ど、どうしたの?」
 姉のただならぬ様子に加賀美の声が震えた。
 何かあったのだ。加賀美が姉のマンションに行くことはたまにあるが、逆は初めてだった。
「圭くん……!」
 涼子は震える声でつぶやき、次の瞬間、彼に向かって倒れ掛かってきた。
 すらりとした体をあわてて受け止める。
 と、バランスを崩し、二人はもつれあうようにして玄関口に倒れこんだ。
「痛たたたた……」
 顔をしかめて、加賀美が上体を起こす。それから姉を助け起こそうと、手をやった。
 ぬるり、という感触があった。
「えっ……?」
 太ももの辺りが赤く濡れている。
「血……!?」
 涼子が呆然とした顔で首を振る。
 何度も、何度も。
 まるで、自分の身に起きた出来事を必死で否定するかのように。
「何があったんだよ、姉さん──」
 加賀美は悄然とつぶやいた。



       【加賀美涼子編・終わり/坂下亜矢香&相川早苗編に続く】
480名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 02:08:16 ID:PcJQdeD+
GJ!
481名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 08:06:09 ID:RqAf4F5v
GJというしかないじゃないか!
482名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 09:33:03 ID:/ESNvJC2
GJ
483名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 16:21:47 ID:6jSkrkK1
GJっていう他無いじゃないか!!!!
484名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 22:35:36 ID:L3nWvVZ7
ただ延々と脅して犯すだけの話じゃなくなってきた。
楽しみです。
485名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 20:37:41 ID:nP8290P+
もうチョイエロ成分を増やしても良いんじゃないの
人妻もエロシーン少なかったし
486脅迫ネタお届けします12  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/02(金) 23:28:35 ID:rVcfS2Yd
>>474-479の続きを投下します。
487脅迫ネタお届けします12  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/02(金) 23:29:15 ID:rVcfS2Yd

 池畑香澄(いけはた・かすみ)は夫と二人きりの団欒を楽しんでいた。
「夏休みも終わり、か。まあ、社会人には関係ないことだけど。あーあ、学生がうらやましいよ」
 夫の洋介(ようすけ)がつぶやく。
「ぼやかないぼやかない。あなただって学生だったころは同じように夏休みを満喫してたでしょ」
「そういえば、この間ニュースでやっていた連続レイプ犯、捕まったみたいだね」
 洋介が思い出したようにつぶやく。ちょうど夜のニュースで、その事件のことを取り上げていた。
 ここ数週間、更級(さらしな)市内で多発していた連続婦女暴行事件。犯人は覆面をかぶってい
て、昼夜問わずに女性を無差別に襲っているのだという。その正体が現役の警察官だったというこ
とで大々的に報道されていた。
「この事件のことなら、週刊誌にも載っていたわ。犯人はピエロの覆面をかぶって犯行を繰り返し
ていたって。悪趣味よね」
 香澄がつぶやく。
 もし自分がレイプ魔に襲われたら、夫はどんな顔をするだろうか。
 ふとそんなことを想像してみる。
 見知らぬ男に組み敷かれ、貫かれ、胎内に子種を注ぎ込まれてしまう──じわり、と下腹部が熱
くなってきた。夫に見えないように、そっと足の付け根に手をやる。その部分がかすかに湿ってい
るのが分かった。
(いやだ、私、濡れてる……!)
 香澄はふう、と甘い吐息を漏らす。
 数週間前までの彼女からは考えられない反応だった。だが、あの日以来、彼女は変わってしまっ
た。一人の大学生に脅迫され、犯されて……
 夫とのセックスでは一度も味わったことがないほどのオルガスムスを味わわされた。夫を裏切っ
ての肉交が、これほど甘美なものだとは知らなかった。
「ん、どうかしたのか、香澄」
「いえ、なんでもないわ」
 香澄は今年で二十六歳になる。京都の老舗旅館の生まれということもあるが、黒髪に和服姿で、
純和風の雰囲気が強い。綺麗に結い上げた髪が似合うしっとりとした美人だった。人妻のフェロモ
ンと大人の魅力をふんだんに放っている。
「明日は帰りが遅くなるの」
 香澄が夫に切り出した。
 洋介は新聞を広げながらうなずく。
「たしか高校時代の同級生と会うんだったな」
 夫は疑うそぶりも見せない。楽しんできなよ、と笑顔で答える。完全に香澄のことを信じきって
いる様子だ。
488脅迫ネタお届けします12  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/02(金) 23:29:52 ID:rVcfS2Yd

 香澄はそんな夫に対して罪悪感を覚えながらも、平然とした態度を装う。
「ええ。白天女学院時代の、ね」
 ……本当は、あの青年に会いに行くのだが。
 不倫を楽しむ人妻がごろごろといるご時世だが、香澄は硬い貞操観念を持っていた。夫を裏切り、
別の男とセックスをするなどあり得ないと思っていた。夫以外の男には生涯肌を許さない。そんな
気持ちで三年間の結婚生活を過ごしてきたのだ。
 だがその思いは、あっさりと崩されてしまった。
 増田冬彦。洋介と結婚して三年──初めて夫以外に肌を許した相手だった。
 彼に最初に抱かれてから、すでに一月近くが経っていた。
 またあのデブ男の汚らしい精液を、思う存分子宮にぶちまけられてしまうのだと考えると、それ
だけで体中が疼く。被虐的な快楽が、清楚だった人妻の奥で目覚めていた。


        *


 翌日。
 香澄は家を出ると、増田に指定された場所にやって来た。夜の八時という時間帯で、帰り道を急
ぐ会社員やOLの姿があちこちで目に付く。
(世間的には、不倫している主婦ってことになるのね、私……)
 香澄は心の中でつぶやいた。知り合いに見つかりはしないか、という不安感が込み上げる。そし
て同時に、自分が禁じられた行為をしているのだというスリルが胸をうずかせる。
 学生時代、売春まがいの行為で初体験をしたときの気持ちを思い出した。あのとき以来の気持ち
だった。圧倒的な背徳感は、それだけで股間が濡れてくるほどだ。
 夫を裏切ることに心を痛めながら、一方でその気持ちをも楽しんでいる自分に気がつく。
(私ってこんな女だったのかしら……)
 と、噴水塔の前で目的の人物の姿を発見した。
 ブタを思わせる顔はお世辞にも美男子とはいえない。丸々と太った体は、優に百キロを超えるだ
ろう。典型的なデブオタだった。
「……こんばんは」
 抑え気味の声で香澄は彼に近づいた。
「あ、遅いよ、香澄さん。僕、十分も待ったんだから」
 丸々と太った青年……増田冬彦が不満そうな声をあげる。
 和服姿の人妻と擦り切れそうなシャツを着込んだデブ男というのは、傍から見たら珍妙な取り合
わせだろうか。香澄はふとそんなことを考えた。
489脅迫ネタお届けします12  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/02(金) 23:30:32 ID:rVcfS2Yd

「待ちくたびれちゃったよ。股間なんかもうパンパンでさ」
「あ、あんまり大きな声を出さないで」
 香澄は消え入りそうな声だった。繁華街から少し離れた場所とはいえ、どこに誰の目が光ってい
るかも分からない。近所の主婦にでも目撃されれば、あっという間に噂になってしまうだろう。
 池畑家の奥さんが、若い大学生とホテル街で会っていた……そんな噂が夫の耳にでも入れば、離
婚という話にもなりかねない。
「早く行きましょう……ここは、人目があるわ」
「早く、か。そんなに急いで僕とエッチしたいんだ。とんだヤリマンだね」
「なっ、違……!」
 ヤリマン、という屈辱的な言葉に香澄の顔色が変わった。
「あれ、違うの?」
「私は──」
 貞操観念と欲情の間で、心が揺れ動く。たしかに自分には、増田の言葉を否定する資格はないの
かもしれない。夫を裏切る罪悪感を覚える一方で、喜々として増田に肌を許す自分が心の片隅に存
在しているのも事実だ。
「私……は……」
「はいはい、じゃあ移動しましょうか」
 増田はへらへらと笑いながら進みだした。香澄は虚ろな表情で彼の後に続く。



 ──ラブホテルの一室に入ると、さっそく増田が襲い掛かってきた。
 甘い会話も、恋人同士のような雰囲気作りも何もない。ただ欲望のままに、香澄を貪ろうと襲い
掛かる。
 和服の裾を割られ、長い脚が露出する。純白のふとももを男の舌が這い回った。
「ん……!」
 香澄はかすかに眉をしかめ、息を漏らす。ぬめぬめとした舌は、太ももから徐々にその付け根へ
と移動していった。
 鼻息を荒くしながら、増田が香澄の秘部に顔を埋める。ぬるり、とした感触が膣孔に侵入してき
た。増田の舌が丸まって突き入れられ、柔襞を押しつぶすように舐めまわす。
「んっ……!」
 香澄は自分の目元がポウッと染まっていくのを自覚した。
(気持ちいい……!)
 夫は性行為の際、クンニリングスなどしてくれたこともない。口唇愛撫を変態的な行為だ、とい
って嫌がるのだ。
490脅迫ネタお届けします12  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/02(金) 23:31:08 ID:rVcfS2Yd

 一方の増田はこういった愛撫を好んでしてくれる。香澄の秘部から匂いたつ牝の香りが堪らない
のだという。ぴちゃぴちゃ、とミルクをなめるような音が室内に響き渡った。香澄の性器全体を唾
液でたっぷりと潤すと、増田は顔を上げた。
「濡れてるじゃない。入れてほしいの、香澄さん」
 男の言葉に香澄は無言でうなずいた。和服を脱ぎ捨て、オールヌードを彼の前に披露する。形よ
く張り詰めた乳房も、まろやかな腰もすべてが彼の前にさらされた。両足の付け根にある黒い茂み
……その奥はすでにたっぷりと潤んでいる。
「旦那さんに悪いかなぁ」
「あの人のことは……言わないで」
 恥らう気持ちが香澄の頬を朱色に染める。
「ちゃんとエッチしてる?」
 増田のぶよぶよとした手が人妻の丸い乳房を揉みたてた。ぐにゅ、と肉球をいやらしく変形させ
つつ、乳首をチュウチュウと吸いたてる。
「んっ……ああっ……!」
「日本人は外国と比べてもセックスレス夫婦が多いらしいからね」
「ち、ちゃんとしてるわよ。月に二、三回くらいは」
 香澄が喘ぎ声まじりに告げた。
「夫婦仲はいいほうなのよ」
「月にたった二、三回で? こーんな綺麗な奥さんがいるのに、馬鹿な旦那だね。僕なら毎日でも
ヤりたいけど」
 増田はようやく乳房を解放すると、香澄の両足を左右に割り開いた。
 秘孔の縁に肉茎があてがわれる。香澄は男を迎えるように、グッと腰を押しだした。ペニスの先
に熱い潤みが触れる。増田は腰を突き出すと、一気に根元まで挿入した。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 熱く脈打つモノで体の中心部を貫かれ、香澄は気持ちよさそうに叫んだ。ナマのペニスの温かさ
が胎内いっぱいに広がっている。
 増田はがっしりと香澄の身体を抱きすくめ、上下運動を始めた。膣の端から端までを探るように、
腰を微妙に左右させて動かす。かと思うと、不意に、ずんっ、と真っすぐ突いてくる。
「あんっ……気持ちいい」
 香澄の閉じていた唇が小さく開き、吐息交じりの声が漏れた。
 増田は太った体を揺らし、ますます激しく突いてきた。前後に動かれるたびに、人妻の秘唇がぴ
ちゃ、ぴちゃっと恥ずかしい音を立てる。
 ズンズンと突かれながら、香澄はうっとりしていた。やはりナマが一番気持ちいい。まして夫以
外の男に、スキンも使わずに挿入されているのだ。背徳感で背筋がゾクゾクした。
491脅迫ネタお届けします12  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/02(金) 23:31:43 ID:rVcfS2Yd

(夫以外の男とのセックスが、こんなに気持ちいいものだったなんて──)
 かつての、貞操観念が強かった香澄には信じられないことだった。いや、貞操観念が強かったか
らこそ、背徳的な肉交がこれほどの悦楽をもたらすのか。
「うふふ、本当によがってるねぇ。とんだインラン妻じゃない」
 増田は円を描くように腰を振りながら、豊かな尻を抱きかかえた。ペニスがさらに深く刺さり、
角度を変えて敏感な部分を擦りあげる。
 増田の腰の振り方が激しくなった。香澄は、相手の背に回した手に力を込めた。
「イクっ、イクっ!」
 股間の奥がカッと熱くなった。増田を抱きしめた状態で香澄の全身が脱力する。目の前に白いも
やがかかり、体の芯を鋭い稲妻が貫いた。
「あっ……ああっ……」
 かすれた声を漏らし、香澄は最初の絶頂に達する。
「気持ちよかった? 香澄さん」
 得意げな増田に対して、香澄は息も絶え絶えだった。悔しいほど見事にイカされてしまった。
 夫とのセックスよりもはるかに気持ちいい。
「まだまだ、何回でもイカせてあげるからね」
 増田がダイナミックに体を揺すり、ピストン運動を再開する。エクスタシーの余韻でぐったりと
なっている彼女に、容赦のない抽送が襲い掛かる。
「だ、駄目……そんなに激しくしたらっ……!」
 香澄が絶叫した。
「私、またイッちゃう……!」
「いいよいいよ、何度でもイッていいんだよ」
 香澄はもはや無我夢中だった。力強く膣を貫かれながら、みずからも白い腰をいやらしくくねら
せる。秘部を前に突き出すようにして、腰全体で『の』の字を描いてみせた。人妻の熟れた粘膜が
男の分身をギュウギュウと絞りつける。
 さすがに増田も射精感が込み上げたのか、顔をしかめた。
「ううっ、もう我慢できない……!」
「ど、どこに出すの?」
 香澄の瞳が淫らな期待に輝いた。
「どこに出してほしい? 顔かな、それともオッパイ?」
 増田が焦らすように腰の動きをスローダウンさせる。香澄は自分から腰を揺すりたて、男に抽送
運動を促した。
「い、いや……やめないで」
「じゃあ、どこだよ。どこに出してほしいのさ。言わないと、このままやめちゃうよ」
492脅迫ネタお届けします12  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/02(金) 23:32:27 ID:rVcfS2Yd

「中に──」
 香澄はかすれた声で絶叫した。もはや叫ばずにはいられなかった。
「私の中にちょうだいっ」
「中に出していいの?」
「いいっ、いいから! 私の中にドクドク注ぎ込んでぇっ!」
「うふふふ、じゃあ遠慮なくいくよぉ。人妻に中出し発射ー。3・2・1……うっ!」
 増田は天を仰ぐと、香澄の体を押さえつけた。ぶるぶると醜く体を揺らし、確実に子宮に浴びせ
かけるように長い時間をかけて射精する。
(ああっ、こんなにたっぷり出されたら妊娠してしまうかも……!)
 香澄は長い悲鳴を上げた。だがその一方で、夫以外の男の子供を身籠ってしまうかもしれない、
という背徳感でどうしようもなく気持ちよくなってしまう。
「ああ、出ているのね……私の中で、ザーメンがいっぱい……」
 秘孔の奥を締め上げるように力を入れると、増田は気持ちよさそうにうめいて、最後の一滴まで
ドクドクと放出し切った。
 ペニスが抜き取られた後も、香澄は身じろぎもせず膣の中にどっぷりと溜まった精液の温かさを
味わっていた。
「おっと、今日はまだ終わらないよ」
 増田はどこに隠し持っていたのか、プラスチック容器入りのローションを取り出す。
 香澄をドッグスタイルで四つん這いにさせると、柔らかな尻肉を揉みしだいた。
「な、なにをする気なの……」
 エクスタシー直後で体に力が入らない。
 増田は無言でローションを塗りだした。特に肛門付近に、念入りに刷り込ませていく。
「ちょっと……!」
 香澄もさすがに彼が何をしようとしているのかに気づいた。
「お尻の、穴に──」
「そうだよ。僕、前からアナルセックスってやつを試してみたかったんだ」
 増田が悪魔の笑みを浮かべた。
「やめて、そんなの……怖いわ」
 香澄にとってもアナルセックスは未経験だ。夫とも、過去に肌を許した恋人たちとも、そんな変
態的な交わりを持ったことはない。
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。AVとかエロマンガとかじゃ、けっこうフツーにやってるしさ」
「嫌よ……嫌!」
 拒絶しようと、立ち上がろうとした香澄を増田が背後から押さえつけた。逃げようにも、増田の
体重にのしかかられては、非力な人妻の腕力では身動きが取れなかった。
493脅迫ネタお届けします12  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/02(金) 23:33:03 ID:rVcfS2Yd

「怖いわ、ねえ、増田さん──」
「だーめ。香澄さんは僕の言うこときくしかないんだよ。旦那さんに僕とのことをバラされたくな
いだろ?」
「…………!」
 こんな関係が夫に知られれば、離婚問題に発展しかねない。彼女にとって身の破滅だ。
 香澄は真っ青な顔で首を左右に振った。
「でも、お尻の中に入れるなんて──やっぱり怖いのよ。すごく痛そうだし」
「そのためにローションをたっぷり塗ってるんじゃない。へーきへーき」
 増田はあっけらかんと告げて、いきりたったものを尻の合わい目にあてがった。ぐいぐい、と硬
くなった部分で窄まりを押してくる。排泄の穴が圧力に押されて、少しずつへこんでいく。
 ひっ、と香澄は短く息を飲んだ。
 いよいよ挿れられてしまう──
 次の瞬間、激痛が肛門付近に走った。
「いぎっ……あぁぁぁぁぁぁっ!」
 白い喉を見せて、香澄は絶叫した。ずる、ずるっ、と音を立てて、熱いモノがアヌスに埋め込ま
れていく。
「お、お尻っ……お尻の穴が裂けてしまうわっ……!」
「うう……お尻の穴ってこんなに窮屈なんだね。僕のが引きちぎられそうだよ」
 とうとう根元まで直腸内に押し込まれると、増田は性急に動き始めた。
「んっ、あああああああああっ!」
 香澄は淑やかな人妻らしからぬ、動物的な絶叫を上げた。腸内粘膜を直接こすりあげられる刺激
は、想像以上に強烈なものだった。たっぷりと塗られたローションのせいか、痛みはすぐに薄れ、
変わって異様な快感が込み上げてくる。
「な、なによ、これ……お尻の穴で──」
 香澄の顔が紅潮する。アナルの中が熱くて痺れるようだ。お腹の奥を突き上げられる強烈な圧迫
感は、通常のセックスとはまるで違う感覚だった。
 香澄は息を荒げ、白い肢体を上下させる。がくがくと両脚が震えて止まらない。
「お尻の穴でイッちゃう! 気持ちよくなっちゃう!」
「うう、強烈だなっ……僕もイクよ。イクよ!」
「私もっ──イクう!」
 香澄はがくがく、と体を揺らし、そのまま上半身をベッドにうつ伏せて脱力した。
 その直後、肛門の奥に熱いものが放出された。膣に続いて、アナルの中にも直接精液を注ぎ込ま
れたのだ。



                            【続く】
494名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:58:35 ID:X/Z+OpoK
GJ!
毒島先生と微妙にリンクしたなw
495名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 01:24:55 ID:Y4b6bqPS
待ってました(;´Д`)
496485:2007/02/03(土) 02:27:23 ID:adSN5KyX
:y=-( ゚д゚)・∵;; ターン
497名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 23:47:08 ID:CUZhcxbO
このシリーズで初めて人妻に萌えを感じることができた
498脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:17:35 ID:jU3vmb8O

>>487-493の続きを投下します。
499脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:18:24 ID:jU3vmb8O

 真崎花凛(まさき・かりん)の行動半径は極端に短い。基本的に彼女は引きこもりの生活を送っ
ている。学校も登校拒否気味だし、彼女の世界はもっぱらインターネットを通じて、外へと広がっ
ていた。
「増田さんはこれで脅迫ネタを四つまで使ったんですわね」
 彼女自身が管理人を務めるサイト『断罪天使』を見ながら、花凛がつぶやく。
 明滅するパソコンの画面が、幼い容姿を照らし出していた。色素の薄い栗色の髪の毛をシニョン
にした、可憐な少女だった。黒目がちのつぶらな瞳。中学三年生という実年齢以上に幼さを感じさ
せる、なだらかな体のライン。
「脅迫ネタの提供サービスは残り二回……」
 そして六度のサービス期間が終わったら、彼にはひとつの決断をしてもらわなければならない。
「あと二人はどのような女性を選ぶのかしら。楽しみですわね」
 花凛が唇をぺロリ、と舐める。
 そのとき、ドアがノックされた。
 ノックの回数は一回、二回、そして五回の組み合わせ。『彼女』と花凛の間の合言葉のようなもの
だ。
「お姉さま、今開けますわ」
 花凛は三重にかかった部屋の鍵を解除し、ドアを開けた。両親に対してすら開かないドアだが、
限られた人間に対してだけは、彼女はこの扉を開くことにしている。
「こんにちは、花凛ちゃん」
 白と紺の、古風なセーラー服姿の少女がドアの向こうに立っていた。神秘的な美貌とは裏腹に親
しげな笑みを浮かべ、花凛をまっすぐに見つめている。
 まるで陽だまりの中にいるような暖かな笑顔──
 花凛の、大好きな笑顔だった。
「ようこそ、お姉さま」
 家族にも見せない安らいだ顔で、花凛は彼女を迎え入れる。もちろん彼女と花凛は実の姉妹では
ない。『お姉さま』という呼び方は、花凛なりの親しみの証だ。
「うわー、あいかわらず散らかってるね」
 足元まで届く艶やかな黒髪をひるがえし、美少女が部屋に入ってくる。
 彼女の名前は佐伯姫菜(さえき・ひめな)。隣町の高校に通う三年生。
 そして彼女は高校生と言う表の顔とは別の顔も持っている。IQ180の頭脳を生かし、警察で
すら解決できない事件を解き明かす高校生探偵──
 姫菜とはとある事件を通じて知り合った。以来、花凛はその情報収集能力を活かし、姫菜の犯罪
捜査に手を貸している。といっても花凛自身は、正義感など縁のない性格だ。彼女に手を貸すのは、
あくまでも佐伯姫菜という少女を気に入ってのことだった。
500脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:19:16 ID:jU3vmb8O

 花凛はふと増田冬彦のことを思った。
 正義のために真実を求めるものと。欲望のために情報を操るものと。
 二人は、まるで光と影──
 増田の脅迫行為を知ったら、姫菜はどんな反応を示すだろうか。潔癖症で正義感の強い姫菜なら、
きっと彼を追いかけるだろう。
「まあ、そうなったらそうなったで面白いかもしれませんわね。正義の美少女探偵VSデブオタの
脅迫魔、というのも──」
 もっとも増田対姫菜では勝負は見えている。佐伯姫菜の追跡からは、誰も逃れられないのだから。
「さっきから何をブツブツ言ってるの」
「楽しみですわ、うふふ」
「ヘンな花凛ちゃん」
 漆黒のストレートヘアをなびかせ、姫菜が首をかしげた。


        *


 坂下亜矢香(さかした・あやか)は明倫館大学医学部付属病院に勤務する二十八歳の内科医だ。
 アイシャドーが妖艶に映える美貌は、医者というよりも水商売の女のように派手な顔だちだった。
体つきもグラマーで、豊かな双丘が清潔な白衣の胸元をダイナミックに押し上げている。ほどよく
脂の乗った悩殺的な太腿が、裾からちらりとのぞく。
 大学病院内はいつものごとく、大勢の医者や患者でごった返していた。あちらこちらで患者が行
き交い、その間を縫うようにして医者や看護師が忙しそうに歩いている。
 と、その中で点滴用の器具を運んでいる看護師が目に入った。いかにもドン臭そうな、とろとろ
とした仕草。緩慢な仕事ぶりに、亜矢香の眉が険しく寄った。
「ほら、そこボサッとしない! 患者は次から次へとやって来るんだからね!」
「す、すみません……」
 亜矢香に怒鳴られた看護師が、卑屈なほど頭を下げる。
 まだ若い看護師だった。栗色がかった髪をストレートロングにしている。小柄でスレンダーな体
型にピンクのナース服がよく似合っていた。
 たしか今年入ったばかりの看護師で、名前は相川早苗(あいかわ・さなえ)といったはずだ。年
齢は亜矢香より六つも若い二十二歳。優しげで柔和な顔だちに垂れ目がちの瞳は、どこかジュニア
アイドルを髣髴とさせる。愛らしいルックスのおかげで、早くもこの病院の患者たちにとってのア
イドル的な存在と化しているらしい。
 亜矢香の、癇に障るタイプだった。
501脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:20:06 ID:jU3vmb8O

「教授選挙も近いっていうのに──くだらないミスなんてしないでよ。万が一医療事故なんてこと
にでもなったら……」
 笑えない冗談だ。特に最近は医療事故に敏感な時勢で、系列病院でも一度医療ミスで新聞沙汰に
なっていた。
「はわわわ……ご、ごめんなさぁい」
 ふわふわとした口調で平謝りする早苗を一瞥し、
「あたしを苛立たせないで」
 ふん、と亜矢香は鼻を鳴らした。
 そう、明倫館大学医学部付属病院では、次期教授の選挙が近づいている。愛人関係にある岡本が
出世すれば、彼の片腕である亜矢香も自動的に出世することになる。
「助教授も近いわね、ふふ」
 濃いルージュを引いた唇が、笑みの形に弧を描いた。
「……っと、そろそろ時間ね」
 亜矢香は院内の時計を見上げた。
 今日は岡本と外で会う約束をしている。もちろん、ただ会うだけではない。
 大人の関係、というやつだ。
 単なる恋愛感情ではない。打算や欲望、人間関係の妙……といったものが重なった上での関係だ
った。この病院の人事については、医局の長である教授が実質的人事権を持っている。次期教授最
有力の彼と一緒にいれば、おのずと自分も病院内でのし上がっていける、という打算がある。
 亜矢香は上昇志向が強かった。女だからといって、男よりも下に見られるのが我慢ならない。い
ずれは岡本をも蹴落とし、自分が教授になるつもりだ。そのためにあらゆる手段を講じる。女の肉
体を武器に使うことも辞さない。
 それが坂下亜矢香という女性だった。
 と、そのとき、亜矢香の元に急患の知らせが入った。
 アイドルコンサートの最中に日射病で倒れたのだという。
 病室に入ると、白いベッドに肥満体の青年が横たわっていた。どうやら意識はあるらしく、虚ろ
な目が彼女を見る。
「熱射病……?」
「大変だったんだよ。増田氏、突然倒れるからー」
「おかげでコンサートの後半が全然見れなかったけどね……でも、大したことがなくて本当によか
った」
 肥満体の青年は、どうやら増田というらしい。友人らしき二人が心配そうに声をかけている。
「音霧咲夜(おとぎり・さくや)のコンサートなんて半年振りだったのにな」
「あーあ、徹夜で並んだのに台無しじゃん」
502脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:20:47 ID:jU3vmb8O

「ごめんごめん」
 増田は決まり悪げに謝っている。
「その様子なら、大したことはなさそうね」
 亜矢香はため息まじりに言った。話の流れからすると音霧咲夜というのがアイドルの名前なのだ
ろうが、あいにく彼女は芸能人になど何の興味もない。
「うお、すごい美人……!」
 増田が彼女を見て目を丸くする。はぁはぁと息を荒げ、血走った目が亜矢香のグラマラスな全身
を視姦した。
 いかにもモテなさそうなデブのブ男だ。きっと童貞に違いない。
(私の体を目に焼き付けて、夜のオカズにでもするつもりかしら。気持ち悪い)
 亜矢香は心の中で辟易する。白衣越しにでもはっきりと分かる官能的なプロポーションのおかげ
で、患者からのこういった反応には慣れていた。が、ここまで露骨に目を輝かせる男も珍しい。
「目が覚めたのなら、さっさと起き上がってくれるかしら。ここはホテルじゃないのよ」
 まあ、見たいなら見ればいいけど、と大人の女の余裕をにじませつつも、亜矢香は増田に釘をさ
した。
「次がつかえてるんだから、さっさとして」
 医者に暇な時間などない。もっと重い病状の患者だってたくさんいるのだ。
「そんな言い方……」
 増田が、さすがに憮然とした様子を見せる。
 亜矢香は彼と唇が触れ合うほど顔を近づけ、まっすぐに瞳をのぞきこんだ。
「う……」
 彼の表情が固まった。明らかにどぎまぎと動揺しているのが見て取れる。いかにも童貞臭い反応
に、ふん、と鼻で笑い、亜矢香は強気に告げた。
「もう一度言いましょうか。病院はホテルじゃないわ」
「だって僕、病人だし……」
「大したことはない、ってさっき診断してあげたでしょ。もう帰っていいわよ」
 腰に手を当て、高慢な口調で断言した。
(まったく、これだから大学生のガキは……)
 子供っぽい男は見ているだけで苛々する。


        *


 増田たち三人は追い立てられるように病室を出た。
「なんだい、あの態度」
 三人は廊下を歩きながら、口々に文句を言い立てる。
「でも、すごい美人」
「女医さんだもんなぁ。萌える……」
「白衣の上からでも、スタイル抜群って分かるよねぇ」
503脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:21:46 ID:jU3vmb8O

 増田の瞳の奥で、強烈な光がまたたく。
 理不尽に病室を追い立てられたことには腹が立ったが、それ以上に彼女のスタイルの良さに圧倒
されていた。
「ああいう女とヤれたらなぁ」
「無理無理」
「僕らは三次元の女など相手にしない。僕らの恋人は二次元にいるよ、増田氏」
「帰ってエロゲーでもやろうよ」
「そうそう」
(そーでもないんだよね、今の僕の場合)
 増田は心の中で舌を出した。
(調子に乗ってる女医さんには、きっつーいお仕置きが必要だよねぇ、うふふふ)
 豊満な胸元をのぞきこんだとき、ネームプレートに『坂下亜矢香』とあったのを思い出す。
(亜矢香先生、か。うふふふふ)
 と──ナースキャップをかぶった女性とすれ違う。儚げでスレンダーな体型だが、それに反比例
して胸元は豊かに膨らんでいる。
「あれ」
 増田は目をしばたかせた。
「早苗ちゃん……?」
「もしかして冬彦くん?」
 彼女がきょとん、とした顔で振り返る。
 十年ぶりの、再会だった。
 彼女の名前は相川早苗──いわゆる幼なじみだ。
 子供のころ、家が隣同士だったために仲良くしていた女性だった。中学になるころ、彼女が親の
仕事の都合で引っ越してしまったので、それっきり会っていなかった。
「相川さん、なにやってるの!」
「きゃーすいません、」
 がらがらがら、と盛大な音を立てて、大量の薬ビンが床にぶちまけられる。盛大な音と共にガラ
ス容器が砕け、破片が床に散らばった。
「はわわわわ〜っ」
 可愛らしい悲鳴が廊下に鳴り響く。看護師長らしき年配の女性が走り寄ってきた。
504脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:22:27 ID:jU3vmb8O

「もう、あなたという人はいつもいつも……!」
 怒りで顔を真っ赤にした看護師長はなかなかの迫力だ。今にも頭から湯気を出しそうなほどの怒
気に、早苗はすっかり縮こまっている。
「すみませんごめんなさいすみませんごめんなさい」
「毎日毎日失敗ばかりして!」
「すみませんごめんなさいすみませんごめんなさい」
「薬だってタダじゃないのよ」
「すみませんごめんなさいすみませんごめんなさい」
 早苗は謝りぱなしだ。怒り心頭の看護師長にくどくどと怒られている。何度も頭を下げるたびに、
豊かなバストがぷるんっと揺れる。
「おおっ!」
 期せずして増田たち三人組の声が調和した。
「ドジっ娘ナースか、萌える〜」
(そういえばドジなところがあったもんな、早苗ちゃんって)
 増田は幼いころの彼女を思い出す。
 そういうところは変わっていない。
 もっとも──外見は随分と変わったが。
(ホント、大人になったよねぇ)
 じゅるり、と涎が垂れ落ちる。
 スレンダーな体型ながらキュッと締まったヒップが魅惑的だ。胸も小ぶりだが、ツンと張ってい
るのがナース服越しに分かる。
(まとめて……ヤッちゃおうかな)


        *


 灰色のフレームに彩られたトップページには黄金に輝くピラミッドが描かれている。その中心部
にすえられた巨大な一つ目は、まるでRPGに出てくるモンスターのよう。増田はそのサイト──
『断罪天使』にアクセスし、利用者の体験談を読んでいた。その中には当然のごとく、彼自身の体
験談も掲載されている。

 片思いの相手だったクラスメートの近藤美咲。
 彼女の友人で、真面目な女子大生の篠原真由。
 近所に住む貞淑な人妻・池畑香澄。
 偶然知り合ったバージンOLの加賀美涼子。

 増田はこのサイトを見つけてから立て続けに四人の女性を脅迫し、体を奪ってきた。いずれも、
このサイトから送られてくる脅迫ネタを利用してのことだ。
505脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:23:01 ID:jU3vmb8O

「このサイトって何なんだろう」
 以前に感じた疑問が、ふたたび頭をもたげる。
 そういえば、インターネットに詳しいオタク仲間に聞いたことがあった。
 ネットの世界に伝説的なハッカーがいるのだという。あらゆるセキュリティを突破し、あらゆる
情報を自在に引き出す。
 たとえ内閣総理大臣の個人情報だろうと盗み出してみせる。そんな凄腕が存在するという──都
市伝説の類なのかもしれないが。
 管理人の名は『セラフィム』とある。名前からは性別も年齢も、いや人種さえも分からない。
「まあ、いいや。『断罪天使』は僕に力を与えてくれる。高慢な女医だろうと、ドジっ娘看護師だろ
うと──すべてをねじ伏せる力を」
 増田の口元に笑みが浮かんだ。
 こうして『断罪天使』とアクセスをしている彼に、かつての小心者の面影はどこにもない。
 そこにいるのは一人の脅迫者。
 力を得た今、彼に常識的な倫理観など通用しない。自分の欲望を満たすためだけに行動する。た
だ女を脅し、凌辱することしか頭にない。

 ──僕は、なんだってできる。世の中のどんな女とだってヤれる──

 そんな高慢な思いが、彼を蝕み始めていた。
「次の獲物はこの二人だ」
 坂下亜矢香。
 相川早苗。
 妖艶な色気を全身から発散していたグラマラスな女医と、小柄だがそれに不釣合いな巨乳ナース
の姿を思い浮かべた。
「二人まとめてってのも、なかなか乙なもんだよねぇ」
 じゅるり、と口元の涎をぬぐう。
 ふと、キーボードをたたく手が止まった。
「だけどこのサービスもあと二回しか使えないのか……」
 寂寥感が胸をよぎる。
 脅迫ネタの無料利用サービスは全部で六回。現在増田は四度このサービスを使っている。
 残り回数は、あと二回……
506脅迫ネタお届けします13  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/05(月) 20:24:06 ID:jU3vmb8O

「あとたったの二回」
 増田は自分自身に言い聞かせるようにつぶやいた。
 脅迫ネタがなくなれば、彼は元の無力な大学生に逆戻りだ。もし仮に早苗と亜矢香にそれぞれ一
回ずつ使えば、このサービスは終了だった。
 また、冴えないデブオタとしての生活が始まる。だから、できるだけ長くこの生活を味わってい
たかった。
 まだまだヤり足りない。まだまだ犯し足りない。
「……待てよ」
 ふと増田の手が止まった。
 ターゲットの氏名欄に坂下亜矢香、相川早苗と入力していたのだが、それらの文字をいったん消
す。天啓のように閃いたアイデアがあった。
「上手くやれば──なにも二回も脅迫ネタを使う必要はないよねぇ」
 デブ男の含み笑いが暗い部屋の中に響き渡った。



                            【続く】
507名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 20:49:45 ID:GEUsU6e/
こいつは・・・GJすぎる
508名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 21:14:36 ID:ZRau5NuK
脅迫ネタの利用回数 六回

一人目 近藤美咲   女子大生
二人目 篠原真由   女子大生
三人目 池畑香澄 人妻
四人目 加賀美涼子 OL
五人目 坂下亜矢香 女医
六人目 相川早苗 看護師

?人目 佐伯姫菜 美少女探偵

今のところこんな感じか
509名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 04:09:47 ID:NO9wxagz
一応最後の分かりやすい伏線ぐらいくみ取ってやれよ
510名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 17:48:12 ID:1G0+BwUD
しかし上手い書き方だよね、皆引き込まれてる
続きよろしく
511名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 22:34:35 ID:8Fg28+uf
心から尊敬するw
続きを全裸で待つ
512名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 01:12:59 ID:utib4Npx
作者が姫菜を忘れてないとわかってホッと一息
513脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:11:08 ID:q6NGPvQ3
>>499-506の続きを投下します。
514脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:11:57 ID:q6NGPvQ3

 勤務を終えて携帯電話をチェックすると、メールが入っていた。
「太一くんからだ……」
 相川早苗は愛らしい顔をぱっと輝かせる。
 他愛のない二、三言のメッセージ。だがそれだけで彼女の心は幸福に満たされる。
 恋人の西浦太一(にしうら・たいち)は同い年の会社員だ。自分で草野球チームを作るほどの野
球好きで、典型的なスポーツマンタイプ。大学時代からの交際だから、付き合いはじめてもう三年
になる。喧嘩らしい喧嘩もほとんどしたことがなく、上手く付き合っていた。
 このまま交際が続けば、ゆくゆくは結婚も……そんなふうに思える相手だ。
 ただ早苗のほうが西浦よりも数段忙しくて、なかなか彼と会う時間が取れない。仲睦まじい恋人
関係の中で、それだけが唯一の不満だった。
 早苗は今年が社会人一年生だ。子供のころから憧れていた看護師になったのはいいが、その生活
は多忙を極めていた。
 好きなアニメも中々見る時間が取れない。
 彼女が好きなのは『灼眼のシャララ』。単純明快なアクションとラブコメの取り合わせが気に入っ
ている。
 だがやはり、一番つらいのは恋人と一緒に過ごす時間が少ないこと。
「あーあ、早く太一くんと会いたいな……」
 早苗はため息まじりに病院を出る。彼とは毎日のようにメールや電話でやり取りをしているが、
やはり直接会えないのは寂しかった。
 と、
「久しぶりだね、早苗ちゃん」
 病院の前で、一人の青年が太った体を揺らす。
「冬彦くん──」
 早苗はハッと顔を上げた。
「ごめんね、今日の診療時間はもう終わったんだけど」
「診察を受けに来たわけじゃないよ」
 増田はにやにやと笑っている。
 彼女はふと違和感を覚えた。
 子供のころの増田はこんな表情をする少年ではなかった。お世辞にも美男子とはいえなかったが、
少なくとも純粋で真面目だった。
 今の彼はどことなく歪んで見える。邪まな気持ちが顔中からにじみ出ている。
 そんなふうに見える。
「あ、あの、あたし──」
 彼から不吉な何かを感じ、早苗は後ずさった。栗色のロングヘアを秋風が揺らす。
515脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:12:36 ID:q6NGPvQ3

 なんなのだろう。
 この不気味なプレッシャーは……
 ごくり、と息を飲んで、増田を見つめる。小柄な体が震えた。まるで小動物のように彼女は怯え
ていた。
「実はこれを見せたくってさ」
 ゆっくりとデブ男が近づいてくる。にやついた笑みがますます深まった。彼が差し出したのは一
枚の写真だ。
「っ……!」
 早苗は思わず息を飲んだ。
 一組の男女とラブホテルに入る瞬間をとらえた写真だった。
 女のほうには見覚えがない。明るい亜麻色の髪をセミロングに伸ばしている。すらりとした健康
的な四肢とあいまって、整った美貌はどこか中性的な印象を受けた。
 そして男のほうは──
「なんで……太一くんが!?」
 目の前がぐるぐると回り始めた。増田の声が、妙に遠く聞こえる。
「裏切られたんだよ、君は」
「ち、違う」
「君が一生懸命働いて結婚資金を貯めている間も、彼はほかの女と遊んでたんだねぇ。ふふ、かわ
いそうに」
「違う!」
 早苗は声を張り上げた。呼吸が苦しい。豊かな胸が激しく上下している。
 そうだ、きっと捏造写真に違いない。近頃はパソコンを使えば、簡単に画像を合成できるという
し……


 ──ああ、西浦くん、好きっ!
 ──俺もだ、美緒! もう離さないからな!


 と、増田が携帯用のオーディオプレーヤーから音声を流す。明らかに男女の睦言だった。女のほ
うは聞き覚えがないが、男のほうは間違いなく彼女の恋人のものだった。
「これでもまだ合成だって言える?」
 増田が勝ち誇ると、早苗はがっくりと肩を落とした。
「実はね、他にも情報があるんだ」
 思わせぶりな口調だった。
516脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:13:09 ID:q6NGPvQ3

 一体これ以上、なにがあるというのか。
 相手のペースに乗っていると知りつつも、もはや早苗には引き返すことなどできない。真実を知
りたい。本当に彼は、自分を裏切ったのだろうか。それとも何かやむにやまれぬ事情があって、こ
んなことになったのだろうか。
 何でもいいから真実が知りたい、このままでは頭がどうにかなってしまいそうだ。
「近くに飲み屋があるしさ。続きは、そこでしない?」
 増田がへらへらと笑う。
 後から考えれば、それはあからさまな誘い文句だった。
 だが今の早苗に冷静な判断など下せるはずもない。恋人が自分を裏切った。そんな情報を目の前
の男は他にも握っているのか。
「わかった……」
 早苗は二つ返事でうなずき、彼の後へとついていく──


        *


 繁華街の夏町に出ると、二人は一軒の飲み屋に入った。
 ……早苗の飲みっぷりは凄まじかった。酔わなければ現実を直視できないからだろうか。ともか
く信じられないほどのハイペースで飲みまくる。
「あ、あの、早苗ちゃん?」
 さすがに増田も心配になって声をかける。
「いくらなんでも飲みすぎじゃないかな」
「うるさーい、ひっく。おら、酒もってこーい!」
 トラも、トラ、とんでもない大トラだ。増田は辟易しながらも追加のアルコールを注文する。
「ね、ねえ、早苗ちゃんは経験あるの?」
 と、話題を振ってみる。
「あん? 何の経験よ」
 早苗は完全に目が据わっている。その迫力に思わず後ずさりながら、増田はなおも尋ねた。
「エッチの」
「…………」
「ねえってば」
「…………」
「なに恥ずかしがってるのさ」
「う、うるさいなー、冬彦くんこそどうなのよ──っていっても、経験なさそうだね」
517脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:13:47 ID:q6NGPvQ3

「失礼だな、ドーテーじゃないよ。経験人数四人だぞ」
 増田はムキになって反論した。
「あんたが四人と? うっそだー」
 早苗がけらけらと大笑いする。笑い上戸でもあるらしい。
「……そろそろ本題に入ろうか」
 増田はさすがに辟易して、早苗に体を摺り寄せた。
「本題?」
「君を裏切った彼氏に罰を与えないとね」
 増田がにやりと笑う。
 彼が話した全容はこうだった。
 西浦の、早苗への裏切りはすでに半年近くにも及ぶこと。西浦と相手の女性──沢木美緒(さわ
き・みお)は高校時代に付き合っていたこと。一度は別れたが、半年前の同窓会で再会し、ふたた
びお互いの気持ちが燃え上がったこと。彼の中ではすでに美緒が一番で、早苗は二番手に落ちてい
ること。
「そんな……太一くんが……そんな!」
 早苗の顔がみるみる青ざめていく。すっかり酔いも冷めたようだ。
「で、どうなの、早苗ちゃん」
 増田がブタのような顔を近づけた。
「彼氏に復讐するためにさ、僕と寝てみない?」
「あなた……と?」
 とろん、とした瞳が増田を見つめる。
「もちろん復讐だけが目的じゃない。裏切られたといっても、この彼のことがまだ好きなんだろ、
早苗ちゃんは」
「それは……まあ……」
「だけど彼の心は完全に、この美緒って女に向いてる。今のままじゃ太刀打ちできないよ。取り戻
すためには、彼の、君への思いを燃え上がらせるしかない」
「…………」
「僕に抱かれれば、きっと彼は嫉妬する。嫉妬ってのは、この世で一番強烈な感情さ。まして僕み
たいなデブオタに恋人を奪われたとなれば、彼氏は全力で取り戻そうとするだろうね」
「…………」
「どう? 早苗ちゃん。逆転のチャンスはそれしかないと思うんだけど、な」
 増田はそう言った後で、わざとらしく付け足す。
「もちろん、このまま彼の幸せを願って、おとなしく身を引くっていうなら話は別だけど」
518脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:14:25 ID:q6NGPvQ3

「──身を引くなんて」
 早苗の唇が震えた。
「絶対、いや!」


        *


 ──潔癖な性格が覆い隠されてしまうほど、すでに酔いがまわっていたのだろう。早苗は誘われ
るままに増田のにアパートに入った。
 部屋に入るなり、増田は早苗の胸に手を伸ばし、乱暴にまさぐった。小柄な体には不釣合いなほ
ど豊かな乳房。二十二歳のバストの、ゴムまりのような感触が両手に心地よかった。
「やめて、冬彦くん」
 早苗がかすかに首を振る。この期に及んでも、まだ彼氏に操立てする気持ちが残っているのか。
 増田は彼女の首筋に、ぶちゅ、と音を立ててキスをすると、ふたたびボリュームのある双丘を揉
みしだく。
「んっ……!」
 早苗はかすかに眉をしかめた。可愛らしい顔が紅潮しているのは、どうやら酔いのせいばかりで
はないらしい。
「そういえばさっきは聞きそびれたけど、早苗ちゃんってエッチの経験はあるの?」
「…………」
「答えないってことは、ないのかな? 彼氏がいるからてっきり非処女だと思ってたけど。いまど
き奥手なカップルなんだね」
「…………」
「恥ずかしがることないよ。僕、この間二十四歳の処女とヤッちゃったし」
「初めて……だよ」
 早苗は絞り出すような声で答えた。
「初体験を他の男に捧げるなんて、きっと彼氏も嫉妬してくれるね」
「あたしは……」
「彼氏だって今ごろ、別の女とヤッてるさ」
「言わないで……」
 栗色の髪が悲しげに揺れる。
「もう、どうでもいいよ」
 増田が彼女の顔を振り向かせ、愛らしい唇を塞いだ。
519脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:14:59 ID:q6NGPvQ3

「んむっ!」
 突然キスを奪われ、早苗は目を白黒させた。唇をこじ開け、分厚い舌をぬめりこませる。
 激しく舌をからませ、唾液を注ぎ込んだ。早苗は顔をしかめながらも、どくっ、どくっ、と注が
れる唾液を飲み込んでいく。
 最後の一滴まで相手の口に唾液を注ぎ込み、増田はようやく早苗の唇を解放した。
「どう? 彼氏ともこんなキスしてことないでしょ」
「はあ、はあ……」
 唇を半開きにして、早苗は増田を見上げている。魂まで奪われたかのような虚ろな顔だ。
 と、ふたたび増田が花のような唇を奪いにかかった。ぶちゅり、と下品な音を立て、早苗の口を
吸いたてる。
「んっ、んんっ……」
 激しいキスを続けたまま早苗の体を押し倒す。鼻息を荒げ、乱雑に彼女の服を脱がせていく。下
着姿にされ、これから何が行われるのかを悟ったのか、彼女の身が固くなった。
「あ、あの、あたし、やっぱり……」
 歯ががちがちと震えている。
「ここまで来て、いまさらダメとは言わないよね」
「あたしは──だって、初めてだし」
「太一くんは君を裏切ったんだよ。君には復讐する権利があるはずさ」
 増田はぶよぶよと太った体を押し付けるようにして、小柄な体を抱き寄せる。早苗は眉をしかめ
て顔を背けた。増田はあらわになったうなじにチュッチュツと短いキスを何度も浴びせかけた。
「彼氏を嫉妬させて、離れていった気持ちを取り戻すんじゃなかったの?」
 噛んで含めるように説明する一方で、彼女の首筋だけでなく頬や額、そして唇にまで何度も何度
もフレンチキスを繰り返す。
 まるで催眠術のように、幾度も幾度も同じ言葉を刷り込ませていく。
「君にはもう、他に手立てはないはずだよ」
「……った」
 早苗が小さく告げた。
「ん?」
「わかったわよっ。どうせ……先に裏切ったのは太一くんなんだし」
 早苗は投げやりな表情で答えた。
「それに……あたしだって子供じゃないもの」
「それでこそ大人のおんなだねぇ。そうこなくっちゃ」
 増田はほくそ笑んで彼女の両足を開いた。両足の付け根に美しい桜色に輝く性器がある。
「君の恋人には悪いけど、僕がいま男の味を教えてやるからな」
520脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:15:52 ID:q6NGPvQ3

 太った体でのしかかり、増田が早苗の股間に手を伸ばす。盛り上がった肉の丘にそっと指を這わ
せた。強く、弱く、また強く……一定のリズムをつけ、繊細なタッチで乙女の秘部を愛撫する。
 さらに秘唇の上部にある肉芽をこねくりまわすと、早苗は耐え切れないように甘い喘ぎを漏らし
た。
「やっ、ああっ……」
「どんな感じ? ここを男に撫で回されるのは」
「く、くすぐったいよ」
「うふふ、自分で慰めたりしてたんだろ」
「言わないでよ、そんなこと……ああっ」
 じわり、と秘唇が湿り気を帯びてきた。感じているのだ。増田は太い指を秘孔に差し入れた。指
などで処女を破らないよう、少しずつ少しずつ慎重に差し込んでいく。
 肉洞の途中で、狭まった輪っかのような感触があった。
「これが処女膜か」
 以前に涼子のバージンを破ったときは、いきなり挿入したため処女膜の感触を味わう余裕もなか
った。
 今日はじっくりと味わってやる。そんな気持ちをこめて、増田は丹念に指での愛撫を繰り返す。
 さらにいきりたった男根を瑞々しい処女の割れ目に押し当てた。
 もっともまだ挿入するつもりはない。つーっとクレヴァスをなぞるようにして、亀頭部を滑らせ
ていく。先走りの液と彼女自身の愛液が交じり合い、ぬちゅ、ぬちゅ、と淫靡なハーモニーを奏で
た。
「あ……ああ……」
 おそらく自慰のときでも、これほど丹念な愛撫はしないに違いない。乙女の秘部への、度重なる
刺激に早苗はもどかしげな声を上げた。自ら腰をよじり、浅ましく快楽を貪ろうとする。
「気持ちいい、早苗ちゃん? 感じてるんだね」
「え、ええ……」
 早苗は顔を赤らめてうなずいた。
「気持ちいい……気持ちいいよ、冬彦くん……!」
「じゃあ、そろそろ入れようか」
 股間の中心部に堅いものをあてがうと、早苗はこくん、とうなずいた。
 赤黒い亀頭が肉の合わせ目を押し開くと、先端部が潜り込んだ。ぐっと力を込めて、増田が腰を
突き出す。男根が早苗の肉孔にゆっくりと押し込まれていく。
 肉茎はやがて秘孔の行き止まりで止まった。処女の障壁が、それ以上異物が侵入するのを拒んで
いた。
「いいかい? 君の恋人より先に、僕が処女をいただくよ」
521脅迫ネタお届けします14  ◆CSwCzse3V2 :2007/02/08(木) 00:16:31 ID:q6NGPvQ3

「き、来て……」
「よーし、おとなの女にしてやるっ!」
 増田は息を詰めて、腰を前進させた。狭いドーナツ状の輪っかを無理やりに押し通す感覚があっ
た。処女膜を、通過したのだ。
「あっ、あああああっ……」
 早苗のかすれた声が断末魔のように響き渡る。やがて増田は、処女の肉体の奥深くまで完全に挿
入した。
「はぁぁっ!」
 根元まで貫いた瞬間、早苗が絶叫した。今までで一番大きな叫び声だった。
「奥まで入ったよ、早苗ちゃん。どう、男のモノが体に入った感触は?」
「なんか、ヘンな感じ……あんまり痛くないけど、お腹の奥が熱くって……」
 早苗は唇を震わせた。
「太一……くん……」
「おや? 今ごろになって後悔してるの?」
「あたし……初めては太一くんと、ってずっと思ってたのに……」
 早苗の顔は真っ青だった。自分が経験したことの重大さに、今になって気づいたかのように。
「でも、もう遅いよ。君の体に初めて入ったのは西浦君じゃなく、この僕なんだ」
「あたし……どうして、こんなことを……ああ!」
 早苗は白い喉を見せ、顔を覆った。処女を失い、悲嘆にくれる彼女に増田は追い討ちをかけた。
「もう一度言うよ。君の処女を奪ったのは、この僕──
 僕なんだ。
 ようく覚えておきなよ。ロストバージンは一生の思い出なんだからね」
「一生の……思い出」
 早苗のつぶらな瞳にみるみる涙がたまっていく。
(これだよ、これ。この反応が見たかったんだ)
 清純なバージンの体に男の証しを刻んだ征服感で、増田の心が満たされる。
(やっぱり処女を奪うってのは格別だね)
 にやりと笑うと、ゆっくりと腰を上下させ始めた。



                            【続く】
522名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:48:43 ID:cBA2rTPh
毎度GJです。この章は今までと雰囲気が変わって先がとても楽しみです。
いろいろ出てきたので次も期待して待ってます。
523名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:03:04 ID:vDcq4Lam
GJ!!
524名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 18:58:37 ID:fz4phr5w
GJ!
この調子だと、回数使い切っても、自前で脅迫材料探しそうだな。
525名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 12:44:20 ID:Y2i6RY6o
残り30KB切ったし、そろそろ次スレか?
このスレが立ったときは、まさか3スレもいくとは思わなかったよ
526名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 12:54:44 ID:gPr+YAd8
黒の儀式キボンヌ!
527名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 17:23:13 ID:2R/0topG
>>525
ただ犯されるだけより不細工にやられるってのが燃えるんだろうね
ここ見てる大半が不細工だろうし・・・
528名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 17:41:05 ID:Y2i6RY6o
エロゲみたいに、美少女がイケメンにヤられても萌えないからな
やはりブサイクに犯されてこそ、真の美少女凌辱だと思う
529名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 17:44:10 ID:hh5HhgpL
>>527
俺の事かー!…いや、そうだけどさーorz
確かに「イケメンに犯される」じゃイマイチ惨めさが足りない気がする、
エロファンタジー的に(リアルならレイプは所詮レイプだし)。
530名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 22:12:06 ID:vyyynxuW
>>529
イケメンに犯されるのはレディース漫画やエロ少女漫画、女子の妄想自慰ネタな感じがする。
でもエロゲもイケメンばっかか。
531名無しさん@ピンキー
>>528
ひろゆきがどっかでそんなこと言ってたなw