苺ましまろのエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
落ちたね
2名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 19:09:01 ID:DVMEi6EG
にげと
3名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 04:04:32 ID:xN6e6dXv
苺ましまろエロパロスレッド
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112477335/
苺ましまろエロパロスレッド 苺2こ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129074137/
苺ましまろのエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149100189/
4名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 09:42:55 ID:gD7lb9p5
>>3
thx
5エロ書いてみた人:2006/09/30(土) 22:40:26 ID:umGoP7u1
俺が……ッ!
俺が遅筆だったばかりに……ッ!




これから頑張ってきます、ハイ。
6名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 04:57:25 ID:h6Mv0a7T
>>5
期待してます
俺もがんばるぞ!保守。
7名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 23:41:03 ID:tn+seL54
保守がてらに質問。
おまいらおすすめのエロ同人を教えてください。





ちなみに俺的ベストはありのひろし氏のMousouみにしあたー16。
茉莉受け3Pがたまらん。
8名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 18:52:02 ID:fqNMSqLf
県内に援交専門の小学生サークルがある
最初はギャルサーを真似て作ったが、援交に少し興味があったから路線変更した
ルールを決めてバリバリ稼ぐ
上手くいけば無実の子供たちが襲われる事件が減るかも・・・
なんていう偽善と金儲けをコンセプトに作られている
このサークルには3つのルールがある
1、親・先生などサークル外の人には言わない
2、必ず二人一組で行動
3、最初・本番・最後には必ず連絡を取り合う

今日もまた少女たちがある一室で金儲けの相談をしていた

千佳「今日はアナちゃん初めてだからアタシが連れてくね。みっちゃんは茉莉ちゃんと行動してね」
美羽「うん、わかった」
アナ「千佳さん・・・あの・・・(ドキドキ)」
千佳「相手するのはアタシなんだし、今日の人は前にも会ってるからアナちゃんは心配しなくていいよ」
アナ「はい・・・(ドキドキ)」
美羽「ちぃちゃん!ちぃちゃん聞いて!」
千佳「何?」
美羽「アタシらの今日の相手すごいんだよ!」
千佳「え?ホントに?」
美羽「何だよ疑ってるのかー!」
千佳「・・・茉莉ちゃんホント?」
茉莉「あ、うん。社長とか言ってた」
千佳「マジでー!?」
美羽「だから言ったじゃんかー!」
千佳「あっ、そろそろ時間だね。行こっかアナちゃん」
アナ「あ、はい・・・」
美羽「ちゃんと途中連絡しろよ〜」
千佳「わかってるって。あ、あと今度社長紹介してね〜」


近所の公園
千佳「おじさんお待たせ〜」
男「お?・・・おぉ!!金髪の女の子だ!新人さん?千佳ちゃん今日はどっちが僕の相手かな?」
千佳「アタシ〜♪アナちゃんは見学アンド監視係」
男「アナちゃんかぁ・・・もしかして・・・処女?」
アナ「いえっ・・・・お父様と・・・」
男「ってやっぱりかぁ〜!処女だったら絶対貰ったのに!」
千佳「残念でした〜♪このサークルは経験者だけです」
男「よ〜し!この気持ちを全部千佳ちゃんの体にぶつけるぞっ!さっ、行くよ」
千佳「そのぶつけられ方なんか嫌だなぁ・・・」
9名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 18:52:40 ID:fqNMSqLf
ホテルの中にて
アナ「はい・・・はい・・・今千佳さんが水着に着替えているところです・・・はいわかりました・・・また連絡しますわね」
ピッ
千佳「おまたせ〜。こんな感じ、どう?可愛い?」
男「最高!似合うと思ってたよ!」
千佳「でもちょっとキツイかも・・・」
男「そのピッチピチなのがいいんじゃないか!」
千佳「もう・・・」
男「千佳ちゃんがビジネスだと割り切ってくれてるから・・・のびのび小学生とセックス出きる・・・ハァハァ・・・」
千佳「おじさん興奮しすぎ・・・やんっ・・・ふとももから触るなんてなんかいやらしいよぅ・・・あっ・・・」
男「あ、千佳ちゃん乳首立ってきた?」
千佳「ハァハァ・・・うん・・・」
男「吸いなさいって主張してるね・・・吸っちゃうからね・・・レロッ、レロッ・・・」
千佳「あっ・・・」
男「ちゅっ・・・ぢゅぅううううう」
千佳「はぁっ・・・あっ・・・」
男「水着の味がする・・・上脱がすよ・・・」
千佳「ハァハァ・・うん・・・」
男「今度は千佳ちゃん使用済みの水着持ってきてよ・・・ハァハァ」
千佳「無理だよ〜・・・だってママがすぐ洗うんだもん・・・ひゃん!そこ急に触っちゃヤダっ・・・」
男「ふふふ・・・今度は直接乳首吸っちゃうからね〜・・・ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅるる」
千佳「あ・・・んっ・・・ハァハァ・・・美味しい?」
男「ぢゅっ、ぢゅっ・・・美味しいよ・・・ぢゅるっ・・・」
千佳「あっ・・・乳首吸いながらおまんこ弄っちゃ嫌っ・・・はぁっ・・・」
男「ハァハァ・・・この水着裏地を取ってあるから・・・おまんこの形がしっかり見えるね・・・」
千佳「ハァハァ・・・あ、おじさんのあそこビンビンになってる・・・舐めよっか?」
男「それじゃ・・・パックンしてもらおうかな・・・」
千佳「うん・・・はぁ・・・ぺろっ・・・」
男「うっ」
千佳「ぺろっ・・・れろれろ・・・おじさん・・・ぢゅっ・・・今日もお口で出しちゃう?・・・ぢゅっ」
男「き、今日はちがうよっ!」
千佳「ホントにぃ〜?・・・ふぁ・・・あむっ・・・」
男「あっ・・・今日こそは・・・千佳ちゃんの中に・・・ハァハァ」
千佳「・・・ぢゅぽっ・・・ぢゅぽっ・・・ちゅぱっ・・・」
男「うっ・・・千佳ちゃんの中にたっぷり精子を出すからね〜・・・ハァハァ」
千佳「ちゅぷっ・・・ぐぷっ・・・ぷはぁ・・・聞いてアナちゃん」
アナ「あっハイ」
千佳「おじさんってばこの前お口で出しすぎちゃって、本番じゃ全然だったんだよ」
男「だって小学生のフェラだぞ!?出さなきゃ損じゃんっ!」
千佳「ふふ・・・今日も搾り出しちゃおっかな〜♪・・・ぱくっ」
男「あっ!」
千佳「ぺちょっ・・・ぷちゅっ・・・ちゅぱっ・・・」
男「うぅ・・・千佳ちゃん前より上手くなってる・・・」
千佳「えへへ〜・・・ちゅぷっ・・・ぢゅぱっ・・・れろれろ・・・」
男「ハァハァ・・・あ、そうだ千佳ちゃん、アナちゃんと二人で舐めるのはダメかな?」
千佳「ちゅぷっ・・・ちゅぷっ・・・ぷはぁ・・・ダーメ、だってアナちゃんは・・・ルールだし・・・」
男「僕とは何度も会ってるじゃん、ずっと監視なんて必要ないでしょ?」
千佳「う〜ん・・・でもなぁ・・・アナちゃんどうする?」
アナ「あの・・・私は別にどちらでも・・・・」
10名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 18:53:29 ID:fqNMSqLf
数分後・・・
千佳「れろっ・・・れろっ・・・ちゅぷっ・・・」
アナ「はむっ・・・ちゅぷっ・・・ちゅぱっ・・・」
男「おっ!・・・おぉっ!」
千佳「ちゅぷっ・・・ちゅっ・・・ぢゅるっ・・・ぢゅぷっ・・・」
アナ「ちゅぱっ・・・ぢゅぷっ・・・れろれろれろっ・・・」
男「あっ・・・子供二人が僕のチンポしゃぶってる・・・もう地獄に落ちてもいい・・・ハァハァ」
千佳「ぺろっ・・・ぺろっ・・・アナちゃんはチンポ攻めてね・・・アタシは玉を攻めるから・・・ぺろっ・・・もにゅっ・・・」
アナ「あ、はい・・・ちゅぷっ・・・」
男「子供の会話とは思えないなぁ・・・うっ!」
千佳「ハァ・・・れろっ・・・れろっ・・・もごもごもご・・・れろっ・・・はむっ・・・」
アナ「ちゅぷ・・・ぢゅぷっ・・・ぢゅるっ・・・ぢゅるっ・・・」
男「ハァハァ・・・なんてエッチな子供たちだ・・・」
アナ「ぢゅぷっ・・・ぢゃぷっ・・・ぢゅぽっ・・・ぢゅるるるっ・・・」
男「それにしても・・・アナちゃん・・・」
アナ「ぢゅるっ・・・ぢゅるっ・・・ちゅっ・・・ちゅぷっ」
男「結構慣れてるね・・・ハァハァ」
アナ「ぢゅぽっ・・・ぢゃぽっ・・・ぢゅぽっ・・・ぢゅぽっ・・・」
千佳「ちゅっ・・・むちゅっ・・・」
男「ホントに今日が初めてなの?・・・ハァハァ・・・」
アナ「じゅぷっ・・・ぢゃぷっ・・・じゅぷっ・・・ぢゃぷっ・・・ぐっぽっ・・・ぐぽっ・・・」
男「ハァハァ・・・そんなにヨダレ出しちゃって・・・」
アナ「ぢゅっ・・・ぢゅぽっ・・・ぢゅぅぅううううう!」
男「あ〜っ!すごいっ!亀頭がとれるっっ!」
アナ「ぷはぁ・・・ぢゅっ・・・れろっ・・・れろれろ・・れろっ・・・ぺちょっ・・・」
男「あぁっ・・・カリの裏も入念に・・・あぁっ!」
千佳「ちゅぷっ・・・ちゃぷっ・・・ぷはぁ・・・アナちゃん上手いじゃ〜ん・・・今日が初参加なのに・・・なんで?」
アナ「れろれろっ・・・お父様にずっとやらされてましたから・・・じゅぷっ・・・、これくらいなら出来ますわ・・・ハァハァ・・・ちゅっ、ぢゅるるっ!」
男「あぁっ!」
千佳「アナちゃんストップ!」
アナ「ぷはぁ・・・はい?」
千佳「見て見て、おじさんの破裂しそう。これ以上舐めたら出ちゃうよ」
アナ「あ・・・ホントですわ・・・」
千佳「そろそろ入れちゃうからみっちゃんに電話してくれる?」
アナ「はい、わかりました」
千佳「えへへっ・・・おじさん、入れる前に水着脱ぐね」
男「あっ!下は脱がないで!」
千佳「もぅ、しょうがないなぁ・・・おじさんはホントに着たままが好きなんだね・・・んしょ・・・あっ・・・」
男「だって・・・水着見ながらチンポズボズボしたいんだもん・・・ハァハァ」
千佳「ハァ・・・じゃあ・・・アタシが上になって・・・見ながら・・・んっ・・・させてあげ・・・るっ・・・ああっ!」
男「あうっ!」
千佳「あっ・・・あっ・・・入ってくっ・・・やっぱ・・・おじさんのっ・・・大きいっ・・・はぁっ・・・」
男「大きいだろ〜・・・そんなチンポを飲みこむ千佳ちゃんのまんこも・・・」
千佳「はぁっ・・・だってっ・・・アタシは・・・体は大人なんだもんっ・・・これぐらい・・・平気っ・・・あっ・・・」
男「さすがっ・・・あっ・・・体をくねらせてっ・・・全部入ってくよっ・・・」
アナ「あの・・・千佳さん」
千佳「んっ・・・何?」
アナ「美羽さんもう入れてるって・・・」
千佳「えぇ!?ったくも〜!入れる前は連絡って言ったのに・・・替わって!」
アナ「あ、はい・・・」
11名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 18:54:24 ID:fqNMSqLf
千佳「ったく・・・ねぇみっちゃ・・・」
美羽『ああ〜っ!!凄いぃ!!あっ!あぁっ!社長のチンポ凄いのぉぉ!あぁっ!』
千佳「・・・・・。」
美羽『社長格好いいしっ!!あっ!!ひゃんっ!!ヤバイよぉぉぉっ!!あっ!!』
千佳「・・・・茉莉ちゃんは?」
美羽『茉莉ちゃんはっ!!いまっ!!隣でっ!副社長のチンポしゃぶってるのぉぉ!!あぁっ!!』
千佳「・・・・・。」
美羽『ちぃちゃっ!!だめっ!!あっ!!あっ!!もう!話せなっ!いっ!!あぁっ!!イクッ!!』
ピッ・・・
千佳「・・・・。」
男「・・・千佳ちゃん?」
千佳「ねぇ・・・おじさん・・・アタシにも凄いのしてくれる?」
男「え?激しくしていいの?」
千佳「うん・・・」
男「よぉ〜し!!」
千佳「ああっ!急に激しくっ!あっ!やんっ!」
男「千佳ちゃんのおまんこめちゃめちゃにしてやるっ!!ハァハァ」
千佳「あっ!はぁっ!あっ、あっ、あぁっ!!そこダメっ!!はぁん!」
男「くそっ!社長ムカツクっ!!」
千佳「はぁっ!凄いっ!あっ、チンポがっ・・・おなか叩いてるぅ!・・・うっ!・・・」
男「よっと・・・もっとネジ込むよ」
千佳「うん・・・あっ・・・はぁっ!!あぁああぁっ!!」
男「こうやって・・・根元まで・・・」
千佳「あっ、あっ、あっ、あぅっ!すごっ!!あんっ!」
男「ハァハァ・・・千佳ちゃんの子宮・・・ゴリゴリしようっ」
千佳「んっ・・・んんっ・・・ああっ!とどいてるっ!!おじさんのチンポ奥に届いてるよぉっ!」
男「ほら・・・どんどん入るよ・・・ハァハァ・・・」
千佳「んっ・・・んぎっ・・・やっ!これ以上はっ!あっ!はぁっ!ダメッ!」
男「ハァハァ・・・こんなに入れても・・・千佳ちゃんのまんこは食べたりないんだね〜・・・」
千佳「あぁっ・・・あっ、そんなことっ・・・あっあっあっ!」
男「こんなに吸い付いて・・・いやらしいお肉だなぁ・・・ハァハァ・・・」
千佳「うっ・・・んっ・・・んぎっ!んぎぃ!」
男「気が済むまでガポガポお食べっ・・・おじさんのチンポはおかわり自由だよ・・・ハァハァ」
千佳「うっ!あぁっ!んっ!んぎっ!」
男「ハァハァ・・・足りないかい?」
千佳「がはっ・・・もう・・・あっ!はぁっ!ダメッ!おなかいっぱいっ!んっ!」
男「もう・・・千佳ちゃんは食いしん坊だなあっと!」
千佳「違っ!はぁっ!ヤダっ!!あぁっ!!おじさっ!んっ!激しすぎっ!んっ!んあっ!」
男「ハァハァ・・・さぁ、フィニッシュだよ・・・」
千佳「ハァハァ・・・おじさん・・・アタシ・・・これ以上したら・・・壊れそう・・・はぁんっ!」
男「そう・・・じゃあ壊れちゃえ!」
千佳「はあああ!!あっ!!ああっ!!はあんっ!!あぁっ!!叩いてる!!チンポ子宮叩いてるぅぅ!!」
男「千佳ちゃん・・・今日こそは・・・子宮に出すからね・・・ハァハァ」
千佳「はふっ・・・あぐっ・・・あぐっ・・・あぎっ・・・あうぅ・・・」
男「あぁっ・・・たくさん溜まってきたよ〜・・・」
千佳「あっ・・・はふっ・・・あふっ・・・はふっ・・・はっ・・・はっ・・・はふっ・・・」
12名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 18:56:01 ID:fqNMSqLf
男「うっ・・・おじさんの精巣からどんどん上がってきた!」
千佳「あっ!はぁっ!んあっ!!あっ!はぁっ!」
男「千佳ちゃんの子宮を・・・精子でいっぱいにしちゃうぞっ・・・ハァハァ」
千佳「んっ!んあっ!ああっ!!あうっ!!」
男「あっ、出るよ!たくさん出るよ!!」
千佳「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!はぁっ!!」
男「一滴残らず・・・ううっ!吸い取ってね!!」
千佳「あっ!あっあっ!おじさっ!アタシっ!もうっ!」
男「イクよ!」
千佳「アタシもっ・・イクかもっ!あっ!あっ!もうわかんないよぅ!」
男「出すよ!千佳ちゃんの中に全部出すよ!」
千佳「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!はぁっ!!」
男「うっ!!いくっ!!イク!!」
どぴゅっ!!
千佳「んぁっ!!おじさっ!!私もっ!あっ!あああああぁっ!!」
男「うぅ・・・」
千佳「ああっ!!・・・あっ・・・はぁぁあっ・・・」
ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・
男「うぅ・・・全部吸い取られるぅ・・・」
千佳「はぁっ・・・おじさんの・・・中で出てる・・・あっ・・・」
男「はぁ〜・・・まだ出てるよ・・・やっぱり子供の体はいいね・・・」
千佳「あぅ・・・おなかが熱い・・・おじさん出しすぎだよぅ・・・」
男「はは・・・ごめんね・・・」
千佳「もうっ・・・あっ・・・抜けちゃう・・・んっ・・・」
男「大人では味わえないこの肉質は格別だ・・・ハァハァ・・・」
アナ「あの・・・」
男「?」
アナ「な、中出しは一万円アップです」
男「はは・・・やっぱり?あ、ついでにアナちゃんも・・・ってのはダメ?」
アナ「だっダメです、ルールです!さっきのは特別ですわ!」
男「やっぱそっか〜・・・がっくし・・・」
千佳「ハァハァ・・・アナちゃん・・・みっちゃんの方は?・・・ハァ」
アナ「あの・・・まだしてるみたいです・・・」
美羽『社長がね、10万出すって』
アナ・千佳「なっなにい!!!」


後日、千佳の部屋にて
千佳「あ、電話だ。・・・もしもし・・・あ、この前のおじさん?」
男『うん、今度の土曜はだめ?』
千佳「ごめ〜ん、予約が入ってのぉ。」
男『え・・・まさか・・・』
千佳「うん!4人で社長さんのとこ♪ねー♪」
美羽・茉莉・アナ「ねー♪」

千佳『じゃあそういうことだから、また今度ねおじさん、バイバーイ♪』
ガチャッ・・・ツー・・・ツー・・・
男「くそぉ・・・やっぱり金かよ・・・俺もどっかから金借りてこようかな・・・」

終わり
13名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 20:51:08 ID:olrAGgpM
すばらしい!GJ!
14名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 02:17:45 ID:xScrofw4
伸恵が近隣の不良に監禁されて輪姦されるシチュとかはどうだろう
15名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 14:00:04 ID:R3pLGnCt
まはりとにヤクザに捕まってマワされる伸姉の話があったような……
16名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:53:24 ID:XHZ8J6x5
保守しときますね
17名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 22:02:33 ID:7UpFQcv7
保守ー
18名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:49:06 ID:2aGQOaM8
保守
19名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 06:59:13 ID:8y4u5oSf
通りすがり保守
20名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 15:34:57 ID:8y4u5oSf
伸姉wktk保守
21名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:36:38 ID:X7NmMZmn
もうすぐ書きあがる保守
短いですが、見てやってください

うちにはメイドさんが五人いる。
みんなかわいいのだが…ひとつ問題がある。
とてとてと、茉莉ちゃんが真っ二つになった高い皿を抱きしめて走ってきた。
目には大粒の涙。
「ご、ごめんなさいご主人様…お皿を、割ってしまいました…」
やっぱりか。うちのメイドさんはみんな仕事ができなさ過ぎる。
まともに働くのは千佳ちゃんくらいだ。
だから俺は、うちのメイドが何か失敗するたびに『おしおき』することにした…
「ふぁあッ、んっ、んっ、んっ、んぁあ!」
茉莉ちゃんの小さいからだが跳ねている。
俺が茉莉ちゃんを後ろから突いているのだ。
腰を振るたびに鳴る『ぺちんっぺちんっ』という音がいやらしい。
「ん、はぁ…茉莉ちゃん、気持ちいいよ…」
「あッ!んッ!んっんっんっ!」
茉莉ちゃんはいい声で鳴く。
「茉莉ちゃんは小学5年生なのにこんなに濡らして、えっちな娘だね♪」
「ふぁあ、そんなこと…はぁッ!」
この声を聞いているだけでイッてしまいそうだ。
「茉莉ちゃん!出るよ!」
「ふぁぁ!」
茉莉ちゃんの膣内に僕の精子が吐き出されていく。
「くっ…はあぁ…」
「あ、あぁ…」
「茉莉ちゃん、おしおき終わったよ…」
「うにゃぁぁ…」
茉莉ちゃんのかわいらしい割れ目から白いドロドロが垂れている。
「そっか、このままじゃ仕事できないよね…あ、アナちゃーん!」
たまたま部屋の前にいたアナちゃんを呼び止める。
「何ですの?…あら、茉莉さんまた何か失敗したんですのね」
「このままじゃ仕事できないからさ、吸い取ってあげてくれる?」
24メイドましまろ〜茉莉ちゃん×アナちゃん無限ループ〜:2006/10/20(金) 01:51:28 ID:X7NmMZmn
「んっ、ちゅぶ…じゅるる」
「ふぁッ、アナちゃん…あぁッ!」
「ちゅっちゅ…随分たくさん…出されましたのね、むちゅる…」
アナちゃんが茉莉ちゃんのあそこにむしゃぶりつき、精子を吸い取っている…
「じゅるる、ふむ…」
「アナちゃぁん、そこ、いいよぉ…ふぁ…」
やばい、また勃ってきた。
「アナちゃん…入れていいかな?」
「むちゅる…いいですわよ…はむ」
「にゃぁッ!アナちゃん、そこだめだよぉ」
とりあえず入れるには濡らさなきゃいけない。
アナちゃんのきれいなあそこにむしゃぶりつく。
「ふぁっ!?」
アナちゃんが茉莉ちゃんのものから口を離してしまった。
「茉莉ちゃんのを吸わないと」
「は、はい…んむちゅ、んッ!」
「あぅ!アナちゃん、さっきより激しいよぅ…あぁッ!」
「むちゅ、じゅる…んぬ…」
「あぁッ!舌が入ってぇ…んッ!」
「むにゅむにゅ」
「やああああああん!」
「はぁ、はぁ…」
「もう、いい具合かな…入れるよ」
俺のいきり立ったものが、アナちゃんにゆっくり沈んでゆく。
「あッ…あッ、あぁーッ!」
シーツをしっかり握って耐えるアナちゃん、萌え。
「ふぁぁ…」
座り込んで、その様子を顔を赤くしながら眺める茉莉ちゃんも萌え。
「アナちゃん!いいよ!」
さっきはバックでしたので今度は正常位だ。
「あーッ!あーッ!」
アナちゃんは感じやすい子なのか、ほとんど雄叫びに近いような嬌声をあげる。
「アナちゃん…かわいいね」
それまでボーっと営みを見ていた茉莉ちゃんが、アナちゃんとキスし始めた。
「んっんっんっんっんっ、あふぁ、んぁーッ!らめぇ!らめれすわぁ!」
出ました「らめぇ」。一番破壊力のある言葉だ。
「らめぇ」を聞いてからヒートアップしてしまい、アナちゃんの中ですぐに果ててしまった。
「アナちゃん!」
アナちゃんの膣壁を白濁が汚していく。
「あああああああああああああああッ!」
アナちゃんもイッてしまったようだ。
「はぁはぁ…アナちゃん、よかったよ」
「…」
アナちゃんはボーっとした目つきで俺の顔を見ている。
「じゃあ、少し休んだら二人とも仕事に戻ってね」
「でも…ご主人様…」
「何?茉莉ちゃん」
「このままじゃ、仕事できないですよ…?」
そうか、アナちゃんの膣からは精子が溢れている。処理しないと。
「じゃあ茉莉ちゃんさ、吸いだしてあげてよ」

「そんで無限ループしてやりすぎて腰痛めたぁ?バカじゃねえの」
「うるせえ、働け」


以上です
続くかも
25名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 09:58:57 ID:rbVtUYcZ
これは期待
26名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 01:55:21 ID:wF7XNgBM
最後のは伸恵?
gj!
27名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 12:17:29 ID:sLMi54FT
伸姉分を補充よろ
28名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 09:56:43 ID:49mxY4n6
29名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 04:42:19 ID:8sBuAEhl
30名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 04:06:00 ID:Tkjp3Y7X
31名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 09:53:23 ID:sJDLC2IL
32名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 09:08:29 ID:kvQF38PD
33名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 18:30:26 ID:90tE3Fod
34名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 21:30:49 ID:wgGTSHvp
35名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 22:56:35 ID:wKz1I/g0
4人が人質に取られて伸恵が強制ストリップキボン
36名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 09:33:24 ID:tpSZNZCb
強盗に押し入られて縛り上げられた伸姉が○○される話キボン
37名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 06:30:51 ID:P//WoVgG
38名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 11:50:13 ID:7v3J/s5y
過疎り杉
39名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 15:50:13 ID:AJFVg9CK
保さん大好き!!
40名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 05:13:31 ID:InvjZzmb
41名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 06:41:05 ID:2978B4tw
42名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 06:52:54 ID:CS6Q8+56
千佳アナ希望age
43名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 16:37:20 ID:JDM9Yhfi
いや伸姉だろage
44名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 09:38:03 ID:VqodooMI
45名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 00:15:08 ID:cWOMAfjH
ここってまとめサイトとかある?
46名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 10:14:53 ID:XYEkunqZ
(^o^)ノ まとめ貼れくずどもー
47名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 03:47:25 ID:+1YBvGRc
過去スレの保管サイトはねえのか!?
昔の作品がよみてぇ!!!
48名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 00:03:19 ID:Fa5IuhhP
49名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 06:02:58 ID:2hGBdeje
50名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 00:16:50 ID:gk4GPaMQ


http://www15.atwiki.jp/todotakayuki/?cmd=list
まとめwiki落ちた?繋がらん…
51名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 09:14:49 ID:PdvOd9yA
52名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 05:51:00 ID:8tCBPp6V
人いないな
53名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 06:42:30 ID:VPvwKPgS
\(^0^)/ ましまろー
\(^o^ )」 まっしまろ!

L( ^o^)/ まっしまろ!
54名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 22:52:41 ID:v/q0PGrT
>>35>>36に繋がりそうなのハケーン!
ttp://moe2.homelinux.net/src/200611/20061128192031.jpg
55名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 10:48:13 ID:bfU35NWj
はぁはぁCG集やね
56美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:03:28 ID:8D4Tz0Rr
美羽×伸姉ちゃんで書いてみました。
一応「そいね」の別エンディングを意識してます。
冬なのに夏の話になってるのが残念です。
あとかなり長い割りにエロは微々たるものですが
時間があったら読んでいただけると幸いです。
57美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:04:22 ID:8D4Tz0Rr
なかなか絶妙なかえしができたんじゃないか、なんて思ったんだ。

“8:2でアナちゃん”って。

あえて美羽のほうにも二点入れてるリアルさが逆にひどくね? みたいなさ。
だからあいつがそれにどうリアクションとってくるか
それが楽しみだったりしたんだけど、そうはならなくて。
美羽のあんな表情、見たことがなかったんだ。
いや、泣いてるところは何度か見たことがあるんだよ?
あいつが小学校あがる前くらいまでの話だけど。その頃は割かし泣き虫だったかな。
けどそれ以降、あいつが泣いてた記憶がない。
あたしの記憶力が曖昧なのは認めるけど、美羽が泣くことなんてあったら覚えてる筈だもん。
それくらいあいつに涙ってのはありえないことなんだ。
躁病患者並みのはっちゃけぶりを身につけたあいつには
私の渾身の打撃攻撃でさえほんのちょっと涙目になる程度ですむらしく
本気で美羽を泣かせようとするんなら
古文書でも引っ張り出してそこに記された儀式を三日三晩やりとげるくらいの覚悟が必要だろう。
あながち冗談でもなく、あたしはそれくらいの心構えで美羽をとらえていた。
でも、あいつを泣かすのなんて何のことはなかった。
ただ、擦り寄ってくるあいつを、あいつの愛情表現もろともひたすらスルーし続ける。それだけのことで。
それだけのことで泣き出してしまう、普通の女の子なんだ、美羽は。
知らなかったわけじゃなかった。あいつの異常にハイなテンションも
奇抜な言動も、どこでも引き起こせるトラブルも、全部意識してやってることだって。
美羽は、頭のいい子だなってあたしに見直させるようになっていたし
その反面、こいつは本心を見せたがらない子なんだなと思わせるところもあった。
ムードメーカーに徹し始めてから美羽は、すっかり泣き顔とは無縁の存在へとなっていった。
58美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:05:14 ID:8D4Tz0Rr
だからなんだ。まだまだがきんちょとは言え顔つきは昔ほど下膨れでも真ん中よりでもない、
十二歳なりの顔つきになった美羽の涙なんてあたしにとっては初めて見るものと変わりなかったんだ。
そりゃあ驚いたよ。すっかり動揺しちゃってなんかよく覚えてないんだけど
“あ〜ごめんごめん”とか謝ったのかな? あと“おまえがいちば〜ん”とか言った気もする……
もうちょっと気の利いたこと言えなかったのかよ。取り乱すなんて私のキャラじゃない。だっせえな。
もちろん、美羽が機嫌直してくれるわけがなくって
頭を撫でようと伸ばしたあたしの手を振り払ったあいつは家を飛び出していった。
しかも珍しいことにちゃんと玄関から。
乱暴に閉じられたドアの音の余韻が消えるまで
あたしと、もうひとりアナちゃんは目を丸く見開くばかりでいた。
アナちゃんにしてみればホントの初めてなんだから驚きはあたし以上だったろうと思う。
しばらくそうしてて、ようやくあたしを向きなおったアナちゃんがあんまり心配そうな
捨て犬のような、あたしを頼り切った萌えな目で見つめてきたもんだから
なんか動揺しちゃった自分がかっこ悪く思えてきてね。
ほんとは、美羽を追いかけなきゃって心臓ばくばくいってたんだけど
しょーがねえなぁあいつ、とか苦笑いして前歯でタバコひっかけて
ベットに腰下ろしてみせたりしたんだ。
あたしが勝手にいらんこと言ったせいなのに
アナちゃんは自分に責任を感じてしまってるらしくって。
嗚呼、なんていい子なのアナちゃん。

「心配することじゃないんだよ。また美羽の馬鹿がごねてるだけなんだから」

焦って追いかけなかったのはそういったアナちゃんの心配を取り除く必要もあったからなんだけど。
はい、認めます。馬鹿はあたしです。美羽は悪くありません。
あの重苦しい雰囲気でアナちゃんに何回もわっかの煙見せてる暇があったらさっさと探しに行きゃよかったのに。
ちなみにアナちゃんはあきらかにつくった感激の声をあげてくれた。……さらに気を使わせてごめん。
とにかく、そんなことしてたから……

信号の点滅が始まる。急ごうとハンドルを捻りこむけど、結局間に合わずしぶしぶ停止する。
町内を一周しても、ちょっと足をのばしてひとつ先のコンビニや書店も覗いてみたけど美羽は見つからない。
現在夜の十一時過ぎ。あいつが飛び出してったのがだいたい八時半。
いくら夜風が吹き抜けてくれるとはいえ
湿気やら焦りからくる冷や汗やらでせっかく風呂に入ったのが台無しなくらいTシャツも汗ばんでる。
あのときとっさに追いかけなかったのが非常に悔やまれる。
59美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:06:00 ID:8D4Tz0Rr
美羽が自分ん家に帰ってないのは分かってた。
窓から見えるあいつの部屋にはいつまでも明かりが点くことがなかったし
物音を聞いたちぃが通学路のほうへ走ってく美羽を見たと教えてくれたからだ。
“なにがあったの”って質問には“いつものあれだ”って答えといたから
“あぁいつものあれね”で納得してくれたし、アナちゃんには口止めしておいたから
適当な理由つけて、あたしも夜の浜松に繰り出したんだ。

そんで何事もなかったように美羽と仲直りして連れて帰ろうと
思ってんのに見つかんないまま十一時まわってんじゃねえかちくしょう。
あんまり帰りが遅いんでアナちゃんは黙ってるのに耐えられなくなったんだろう。
さっきとうとう、ちぃからメールが届いた。
文体からすっげえ怒りの伝わってくるメール。
普段はどつきまくってても友達を悲しませたとあっちゃあちぃも黙ってられないんだろう。
あたしもなんて返信したもんかわかんなかったから無視させてもらって
とにかく早いとこ美羽を連れ戻さなきゃ。それ以外の報告なんてちぃは待ってやしないんだろうし。

しっかし、いっつも気になってるけどここの信号長すぎんだよ。
別に急いだところで見つかるもんでもないんだろうけど。
せかすようなアイドリング音は、あたしの焦りに容赦なく拍車をかけていき
そうしないといけないような強迫観念をあたしに植え付けていく。
視線の先には、ずっしりと構えて動かない赤ランプ。
赤は嫌だ。もしかしたら、もしかしたらだけど美羽に振り掛かってるかもしれない
惨劇をどうしても連想してしまう。血の赤、救急サイレンの赤……
心の赤信号、ってのもあるかも。あなたのお子さん大丈夫ですかってやつ。
やけになって美羽が非行にはしってたりしたら間違いなくあたしの責任だ。
そんな事になったらおばさんに合わせる顔がない。
ようやく、信号の光が下に降りる。よっしゃ青だ。
解き放たれた気分でハンドルを捻りこもうとした瞬間、携帯が鳴った。
着信音でメールじゃなくて通話だってわかる。
後続車がなかったので、車道の脇まで寄って携帯を開いた。
赤ランプを睨みつけてたせいでぼやけてた目が慣れるまで
液晶の美羽の名前を確かめるのに時間がかかった。
60美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:06:48 ID:8D4Tz0Rr
「おい! 美羽!? おまえどこにいんだよ!」

がっついて電話に出たせいで普段にも増して口調が悪い。
返事を待つけど、美羽の声は聞こえてこない。
ひょっとして電波がわるいかなと確認したけどちゃんと三本たってる。

「おい、聞こえてる!? どっかうるさいとこにいるならいったん外出ろよ。おいって……」

語尾がしぼんだのは、美羽を怒らせてることを今さら思い出したからだ。
……そうだな。なんか照れくさいけどけじめはつけないと。

「なあ、今日は悪かったよ。いろいろシカトしたりしてごめん。
冗談のつもりだったんだけどさ、うん。たしかに今日はやりすぎたかもしんない。
会ってちゃんと謝らせてほしい。だから、今どこか教えてください。迎えに行くからさ、一緒に帰ろう?」

言い終わって、誰か歩道を歩いてないかすばやく確認したのは言うまでもない。
幸い、こんな時間にうろつくやつはいないみたいだ。
しかし、相変わらず美羽の方も電話の向こうでだんまりを決め込んでるのが
スベったみたいでかなり恥ずい。
私にとっては非常に気まずい沈黙。かといって間を持たせるために
これ以上なにか言ったところで全てが悪いほうに転がってく気がしてならない。
と、電話の向こうで美羽のかすかに吸い込んだ空気の音が聞き取れた気がした。

「広小の…… 体育館…… なかに入ってるから……」

ぼそっと不機嫌そうにそれだけ告げると、美羽は通話を切ってしまった。
ぽかんとしているあたしの脇を、内に溜め込んだ空気を撒き散らす風船みたいな音をたてたハーレーが通り過ぎていく。
61美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:07:30 ID:8D4Tz0Rr
そんだけかい。話したくないならメールでいいだろうに。
わざわざ声を聞かせてきたのは
その声色で“あたしは怒ってんだぞー!”ってことを伝えたかったんだろうな。

「ったく、たまには本当の子供みたいなこともするんだな」

美羽には毎度苦笑させられるけど、いまはまあそれだけの余裕が出てきたってことか。
いつもはあいつの頭の中が理解できなくて悩まされてるんだが
今日みたく、子供らしく分かりやすい感情表現で迷惑こうむることは割と珍しい。

まあなにはともあれ、学校の中にいるんなら安心だろ。
ひと段落着いた、ってことで煙草を咥えた。
別に手がかりが見つかるまでは、なんて自粛してたわけでじゃないけど
そんな暇もないくらい必死だったから。

「……だっせえの」

取り乱したあたしの一部始終の目撃者、夏の夜空に吹きかけるように煙を吐き出した。どうだ、煙たいか。
そのあとたっぷり時間をかけてフィルターきりきりまで吸い尽くすと方向転換して広小へ走り出した。
62美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:09:03 ID:8D4Tz0Rr
おぉ…… 広小だよ。すっげえ久しぶり。
人目につかない裏門を乗り越えて八年ぶりに踏んだ運動場の砂。
ご無沙汰してます、卒業生の伊藤伸恵です。すっかりダメ人間になってしまいました。
その堕落っぷりを見せ付けるように運転中もずっとふかしてて短くなった吸殻を
あたり前のようにポイ捨てして校舎の方に歩き出す。
なんか八方から失意の眼差しを向けられた気がした。
んだよ、二十歳過ぎてんだよこっちは。
……まぁ吸いはじめたのはここの現役生だった頃からなんだけど。

静まり返った校舎の中ではあたしの足音だけがやたら大きなものに感じられる。
昼間はここで汚れない子供達がはしゃいで走り回ってるんだろうなあ、ってのは子供を美化し過ぎか。
小学生なんてアホ全快の時期は休み時間ともなると流行の芸人の一発ギャグと
意味も分かってないのに連呼する下ネタのオンパレードなんだろう。あたしの時がそうだった。
まぁ普通にボール遊びとかもしてたけどね。
あの百用箱の影に隠れて嫌いなやつにボールぶつけたり
あの、なんていう名前のもんかわからんけどあれに登って上から嫌いなやつにボールぶつけたり
なんでせっかくの休み時間にボールぶつけてばっかりなんだあたしは。

あとあれ! あの建物だってよく…… ん?
いや、あんなのあたし達の頃にはなかったかな?
なんかあったような気もしないでもないけど、う〜ん……
いい加減な記憶力のせいでいまいちノスタルジーにひたりきれないけど
もうちょっとゆっくり見てまわりたい気はするからな。
さっさと美羽に機嫌直してもらってあいつに案内してもらうか。
63美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:09:52 ID:8D4Tz0Rr
中庭を横切って体育館を目指す。
こんな真夜中の学校で足音響かせるやつなんかあたし以外にいるわけないから
かなり早い段階からあたしの到着に気付いていたらしい美羽は
入り口の低い階段に腰掛けて、あたしが姿を見せるとこれみよがしに不機嫌な表情を向けてきた。
うーす、と軽く手を上げてみせるけど
意にも介してないようなその態度も気に喰わなかったんだろう。
わなわなと歪めた表情をぷいっと横に逸らしてしまう。

「つーか、中で待ってるって言ってなかった?」

別に訊かんでも理由は分かったんだけど
あたしの質問に急にきまり悪そうにしだす美羽を見て
ついついいらん意地悪を言ってしまう。

「あれだろ? ひとりで待ってるのが恐かったんだろ」

直接会って謝りたいなんて言っときながら
懲りずにまたあたしは、美羽の神経を逆撫でするようなことを繰り返してしまう。
どうも面と向ってだと照ればっかりが先に立っちまう。
とうの美羽はといえば、あたしをきっと睨んではいるが
その目にはどこか、さんざん泣いてさ迷ったあと
お母さんにみつけてもらえた迷子の安心感と同じものが宿ってるように思えた。
そうだよ…… 恐がるのなんて当然じゃないか。
小学生の女の子がひとりでこんな夜の学校にいて平気なわけがない。
ちょうど七不思議に花が咲くような時期だし。耐え切れなくて電話をよこしたところもあるんだろう。
それなのにあたしは一服決め込んでたんだから、救いようがねーよほんと。
64美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:10:41 ID:8D4Tz0Rr
軽い自己嫌悪に苛まれてると
美羽は立ち上がって体育館の扉に取り付けられたダイヤル錠をいじりはじめた。

「おい、もうそん中になんて用ないだろ」

それに適当にやったって空きやしないよ、と声をかけた時にはもう鍵ははずれていた。
番号知ってんのかよ。まあこいつのことだから驚きゃせんが、将来が心配な奴だ。
つーかなにがしたいんだ美羽は。
先に入ってよ、と鍵だけ外した美羽は後ろに下がった。
なんであたしが先じゃないと…… あ〜、はいはい。黒板消しトラップで仕返しってわけね。
さすが美羽。やられればやりかえす、見上げたしたたかさ。
まあいいよ。今日はなんか悲しい思いやら恐い思いやらさせちゃったみたいだし、特別にわざと引っかかってやる。
その為になるべく嘘くさくない“うわぁ”を頭の中でシミュレートして体育館の中に足を踏み入れたのに
なにごともなく通り過ぎてしまえた。肩透かしをくってると後ろから美羽も入ってくる。

「あっち、体育倉庫のなか、入るよ」

真っ暗の館内ではあたしは何も見えなかったけど
とりあえず美羽が指差す先に向ってそれらしい扉を探し当てる。
ひょっとして二重トラップか、と構えるけど今度も何事もない。
当然のことだけど中は運動器具の放つ特有のにおいがたちこめてた。
ああ、特にこれがダメなんだあたし。もうにおいだけでわかるよ。
綱引きのロープのなんつーか、粉っぽい? におい。ちょっと嗅いだだけで頭痛くなる。
美羽は自分も入ってくると扉を閉め脇にあったスイッチを入れた。
倉庫に似つかわしい無骨な照明が跳び箱やら積まれたマットやら
壁にかけられた小学校特有のフラフープやらを浮かび上がらせると
美羽はそれ以上はあたしになにか指示を出すでもなく平均台に腰掛けてしまう。
ああ、体育館つーか、ここに用か。確かに体育館にでかでかと明かりなんかついてたら
外から見え見えで近所に不審がられるけど、ここは道路側にも面してないし
誰かがうちらの存在に気付く事はまずないだろうな。
65美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:11:28 ID:8D4Tz0Rr
「で、こんなところまでご一緒したわけですが、どうしましょうか美羽さん」

あたしも美羽の横に腰を下ろそうとすると、美羽がぐ、ぐ、と二お尻分くらい横に動いた。
座るスペースを空けてくれたわけじゃなくって、あたしから離れようとする感じ。
もう一度めげずに距離を縮めようとすると、今度は腹立たしそうに立ち上がられてしまった。

「なー、悪かったって。本当は美羽だって可愛いし、アナちゃんと一緒くらい好きなの」

ここまでずっと美羽に邪険にされ続けてるのがじわじわ効いてきたらしく
さすがに寂しさを覚えたあたしは許されたい気持に後押しされて、本音を口にしていた。
あたしは勿論美羽のことだって大好きなんだ。
うるせえけど容赦なく突っ込んでくるおかげで
こっちも気兼ねのない付き合いをさせてもらってる。
ガキっぽいことに熱中したかと思えば急に冷めたりするあたしの波長とのかみ合わせは
血の繋がったちぃ以上にしっくりしてるんじゃないかとすら思う。
軽くあしらうつもりでいても、いつの間にか全力で低レベルの喧嘩を繰広げていたり
かと思えばいざ悪ノリを始めればあたしら二人ほど息の合うコンビもない。
それは、あたしがおまえを対等に見てるからできることなんだよ。
年下であることを感じさせないところがおまえにはあるし。
それどころか、同年代の友達とですら
いまだそんな突っ込んだ関係築けてるやつはいやしないんだ。
茉莉ちゃんやアナちゃんにするみたいにおまえに面と向って愛情表現できないのは
そういうことを改めて口に出して言うのがあまりにも照れくさいからで
実際おまえだってこんな時でもなきゃ
聞かされたら引くか鼻で笑うかだろ? 
66美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:12:21 ID:8D4Tz0Rr
「一緒くらい?」

気持をこめて伝えたかいがあったか
こちらを向いた美羽の顔からは不機嫌さは消えているようだった。

「そ。ちぃや茉莉ちゃんともね。みーんなあたしのお気に入りちゃんたち」

だから心配いらないんだよ。あんまこういうこと言わせないでよ、恥ずいから。
はい、それじゃあ握手してにっこり笑って仲直り。それでいいっしょ?
案の定照れが滲み出てきて、変になっちまった空気を素早く
帰りましょームードに切り替えようとするんだけど

「……あたしは結局、お姉ちゃんの一番ではないってことだね」

美羽がぼそっとそんなことを呟くもんだから。
また違う空気が漂い始めちまった。

一番、って…… そういやこいつが今日、ひたすらこだわってたのはそのことだったよな。
そのことが美羽が泣いて飛び出すきっかけにもなったんだ。

美羽は大切な存在だ。それはさっきから繰り返してるとおり。
あたしとの関係性だって稀少で特別なものであるのも認める。
ただ、それと同じくらい、他の三人だって。

「あ…… あのな美羽。あたしも人間だから
もしかしたら誰かを特別贔屓にしちゃうこともあるのかもしれない。
実際、今日おまえはあたしを見ててそう思ったんだろ? 
そんなんじゃいけないってのは、分かってるつもりなんだけどな。
ときどきやっちまうんだよ。人間ができてないもんだから……」

いいか、いまからお姉ちゃんちょっといい話するぞ、と横目で美羽を見るけど
生気の抜けたような顔で、聞いてんだか聞いてないんだかがよくわからない。
ったく、ちゃんと聞いてるんだぞ。

「でもな、もしあたしが誰かひとりを一番に思うことがあったとしても
それはきっとその状況、状況でその座が目まぐるしく変わっていくもんだと思う。
だってさ、おまえら四人とも最高なんだもん。
毎日遊んでて飽きねえよ。毎日新しいおまえらを見せてもらってる。
一人だけに注目なんてしてて他の誰かがやらかすかもしれないこと見逃すなんて勿体ねえよ。
そういった意味で言うとさ、やっぱ、誰が一番なんてのは意味がないっつーか
むしろ誰が一番だろうとどうでもいいと思わないか」

思わない、か のところでもっかい流し目。
でも美羽の表情は相変わらずだった。
どうなんですか。思うんですか、思わないんですか。新手の嫌がらせですか。
……せっかくいい話してんのに非道いじゃないですか美羽さん。
67美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:13:14 ID:8D4Tz0Rr
「んでな…… えっとだな、そう。順番なんてのはあてにならないものなんだよ。
例えばほら、美羽はお洒落だけど勉強は苦手だし、茉莉ちゃんはちょっとトロいけど勉強はよく出来るだろ?」

美羽の例えのほうがちょっとマイナスに聞こえるのは気のせいだ。

「みんなそれぞれのよさがあるんだ。だから美羽は美羽の持ってる良さで──」

「あたしは!」

声を床にたたきつけるような、そんな叫びを美羽は発した。
その叫びはびりびりと倉庫のなかを震わして、唖然としてしまったあたしは
頭の中で必死に組み立てていた言葉郡をすっかり忘れてしまう。

「あたしはお姉ちゃんに、一番にして欲しいって言ってるでしょ…… なんで…… 分かんないのよぉ……!」

腹からしぼり出すような美羽の声には揺るがない強い意志が感じられて
さっきまでのお説教なんて、ただぐだぐだうるさいだけだったとでも言いたげだ。
美羽がこんなこと言い出すなんて。こういう時はどう答えるもんなんだ。

「だから美羽、そうじゃなくってみんなが──」

「それじゃ嫌なんだもん! もしあたしのこと一番好きになっても
すぐに他の子のところに行っちゃうんじゃない! やだ! ずっとお姉ちゃんがかまってくれるのがいい!」

こりゃあ地団駄でも踏みかねない。
こんなまともな、多感な子供みたいな我侭なんて
逆に美羽は言ったことないもんだから
普段のイメージとかけ離れ過ぎてて狼狽してしまう。
きっと、今日はちょっと美羽に冷たくしすぎたんだ。
68美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:13:59 ID:8D4Tz0Rr
「……うん。じゃ、じゃあもしさ。
あたしが美羽だけをよしよし、ってして、他の三人が話しかけても知らん顔だったら、みんなどう思うかな」

子供の我侭に対しては、真っ向から押さえつけないのが大人の対応だ、ってことで質問のしかたを変えてみる。

「……知らないもん。 お姉ちゃんといられるならそれでいいし」

すねたようにそんなことを言うけど、本心であるわけがない。
そんなの分かりきったことで、今ちょっと意固地になってるだけだな、美羽?

「でもそしたら、ちぃや茉莉ちゃんやアナちゃん、
一緒に遊んでくれなくなっちゃうんじゃないかなぁ。それでもいいの? 美羽は」

とうとう美羽は答えに詰まった。だって、そんなの美羽だって望んじゃいないんだから。
あたしをそこまで好いてくれてるのが分かって、ちょっと今びっくりしてるんだけど、その気持は本当にうれしい。
でも、美羽にしたって私だけが大事なわけじゃないはずだ。そのことを忘れちゃダメじゃんか。
誰が一番なんてこと決めちゃったらその代わりに失ってしまうものもあるんだぞ?
黙ったままの美羽はその事について考えさせられてるはずだ。けど……

「い、いいもん! お姉ちゃんだけでいい! あたしはふたりだけでいたいのに他のみんななんて邪魔なだけだもん!」

自分の表情が強張ってくのを感じた。
美羽に怒ったわけじゃない。怒れるわけがない。
あんな、刃物でも吐き出してるように自らの言葉にずたずたに切り裂かれながらも
そう叫ばなきゃならないほど追い込まれてる可哀想な美羽に、怒りなんて抱けるわけがない。

表情が強張ったのは、美羽をそこまで追い詰めてしまったのは
結局あたしであることに気付かされたからだ。
繰り返すが、美羽が本気でこんなこと言うわけない。
ここまであたしから一番に格付けしてもらうことにこだわってるのは
そうしないとあたしに嫌われると思い込んでるからなんだろう。

今日あたしは、いつにも増してアプローチしてくる美羽をことごとく
軽くあしらい続けた。すこし、度を越したこともしてしまったのかもしれない。
いや、したんだ。美羽に対して。そんで不安をつのらせた美羽に
本当にあたしに嫌われてると思わせてしまったのかもしれない。
そして、美羽のなかであたしの一番になれないことがそのまま、あたしに嫌われてしまうことと直結してしまったんだろう。
だからそうならないように脅えて、感情のコントロールまで失って
あたしに擦り寄ろうとして、それもとても下手くそなかたちをとってしまってるんだ。

そんなわけないのに。どんなことがあっても美羽を嫌ったりするわけないのに。
短絡的だし、早合点が過ぎる。けれどそこまで不安に追い込んでしまったのはあたしなんだ。
69美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:15:00 ID:8D4Tz0Rr
「お姉ちゃん…… 怒った?」

あれこれ考えていて相当深刻な顔になってたんだろう。
あの美羽が、脅えたようにおどおどとあたしの顔を覗き込んでいた。
普段の美羽の異常なくらいの元気は多分何割かはつくったものなんだろう。
美羽には偽物でも陽気さやうるささを纏っていなきゃならない理由があるように思う。
それを引き剥がしてしまっている罪悪感に胸をちくりと刺され
また心配な思いをさせては、と慌てて首を横に振った。

「あ、違うよ。怒ったんじゃなくてさ、ここ出ない?
ファミレスでも行って、なんか食べて落ち着いてさ」

そうだ。ここの空気があまりよくないのかもしれない。
賑やかいとこに場所を移せばこいつも普段の調子を取り戻せるんじゃないか。
財布の中には親からもらった夕飯の買出しの残り。
ふたりで食事してもけっこう余裕があるはずだ。

「な、そうしようよ」

実はかなり座り心地が悪かった平均台から腰を上げるのを見ると
美羽が慌ててしがみついてきた。
離さないよとばかりにTシャツの裾の両端を掴み、ぼすっとお腹に顔を埋めてくる。
低めの鼻やぷくっとしたほっぺの凹凸が直接お腹に感じられてくすぐったい。

「だめ、あたしのこと一番好きになるまで帰さないからね」

そのことにいつまでこだわり続けるつもりなんだろう、美羽は。
だから、誰が一番とか決めたくないし、決められないんだって。
別にみんな納得できるように嘘言ってるわけでもない。
そもそも、おまえらをランク付けしようなんて発想そのものがないんだから。
だいたい、あたしがここで美羽を一番好きだと言ってあげたところで美羽は満足できるのか?
……できるのかもしれない。不安に駆られた幼い心は
単純でありながらなにより確かな言葉にするという表現方法を欲してるのかもしれない。

それでもあたしは、それを口にすることはできなかった。
したくなかったんだ。そのひとことで問題が解消できるかもしれないというのに。
美羽と同じく、これもあたしのつまらない意地なんだ。
嘘が人を幸せにすることもある、その意見には賛成だ。
その思想にあやかるやつが多すぎたせいで、いまや世の中は嘘で固まってしまったけど
それだけ現実には希望なんてなかったってことなんだろう。
本音で語りあえる、ピュアな人間関係しか受け入れられないほど
自分はガキじゃない、そのつもりでいた。

それなのに、いま美羽があたしにかけてもらいたい言葉を知りながらそれができないのは
きっと美羽にたいして誠実でいたいからなんだと思う。
あたしの気持を美羽に受け入れてもらうためと
嘘に頼らず自分の力だけでこいつと仲直りしたいというエゴイズム。
それを誠実さと呼ぶのはおこがましいのかもしれないけど。
こいつや、他のがきんちょどもの関係を都合のいい誤魔化しのうえに成立させたくない。
そのためには、あたしの思いだって美羽に尊重してもらう必要があるんだ。
70美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:15:53 ID:8D4Tz0Rr
……こんだけ考えをまとめたってのに、もっともらしい結論に酔いしれていたってのに
せっかく向き合ってやった現実っていう性格最悪のバカヤローは
あたしのこうしたい、なんて都合を清々しいくらいおかまいなしに裏切ってくれた。

考えを巡らせるあたしに抱きついたまま
美羽は美羽で、自分の欲求に正直に直進していたらしい。
そんであたしを繫ぎとめる、とんでもない方法を考え出してしまったんだ。

「お姉ちゃんとえっちしたい……」

美羽がお腹を見つめるようにそう囁いた言葉は
とんでもない単語を含んでいるにもかかわらず
不思議と吸い込まれるように耳の中に侵入してきた。
あくまで侵入は、だ。穏やかに入り込んだ言葉に理解能力が追いついた時、それは大爆発をおこして
どん、と心臓を跳ね上げた。乱れた鼓動は抱きついてる美羽にも聞こえたことだろう。

「おま……っ! ばっか……! なに考えて……!」

パニックになっていつもの調子が出たらしく、思いっきり美羽の頭をはたいていた。
まずい、と思うけど美羽もその言葉を言い出すのにかなりの勇気を使ったんだろう。
すぱーんと小気味いい音の余韻が反響しているというのに痛みを感じていないらしく
ほんのちょっと頬を赤らめたりなんかしている。

「えっちしたらお姉ちゃん、あたしのこと大切にしてくれるでしょ?
みんなより一歩リードだよね」

なんだそりゃ? そんなおまえ、ファッション雑誌の恋愛相談みたいなことを……

「つーかまた勝手にあたしの部屋で今月号読んだろおま…… うふぅ……!?」

美羽、おまえ顔近えよと思ったら次の瞬間にはもう唇が押付けられていた。
それも上体をひねってから唇ですくいあげるみたいなやたら芝居がかったキス。
美羽なりの演出というか、こだわりってとこだろう。ファーストキスへの…… ってあたしとかよおまえ。
それがまたなかなか離れようとしてくれないし。
美羽は初めてとは思えないほどキスにたっぷり時間をかけた。
あたしはというと気が動転してしまって
タブーといわれるまぶた全開の棒立ちのままされるがままになっていた。
歌舞伎役者みたいにかっと目を見開いたあたしとは対照的に
美羽はきちんとまぶたを閉じていて
普段意識することのなかった美少女らしい睫毛の長さばかりが
やけに強い印象となって脳に刻まれていった。
あぁどうせ耳まで真っ赤になってんだろうなあ……
つーか経験ないから上手く息継ぎできないんだけど。
口での呼吸がそろそろままならなくなって
しかたなしの荒い鼻息が美羽の前髪にかかる。
欲情した変態にしか見えない自分が嫌だ。
71美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:16:54 ID:8D4Tz0Rr
ようやく唇から離れてくれた美羽は
がっちがちに固まってるあたしの様子にくすりと笑う。
普段の美羽がくすり、なんて笑うことがなかったもんだし
強くこすったように赤みが差した目もとや上気した頬に
妙に色っぽさを感じてしまったりして。

はっと気付いて慌てて美羽から視線をそらした。
あんな風に見惚れてたんじゃ脈ありだと思われる。
このまま美羽のペースに巻き込まれては非常に危険だ。特にあたしの操が。
そのくせ身体はふわふわ今にも飛んでいきそうなくらい浮ついてなんとも頼りがない。

「ね、お姉ちゃん。 もう一回しよ」

ゆっくり再び重なろうとする唇をあたしは拒む事ができなかった。
胸の中がこそばゆくいっぱいになって、こみあげる愛おしさが
美羽のやわらかい唇や頬に貪欲に触れたがってるようだった。

結局あたしは美羽の思惑にさからえなかった。
こうなった今でもやっぱり誰が一番なんて問題に答えを出すつもりは勿論ない。
それでも美羽はそこにこだわるのをやめようとしない。
その思いのベクトルが、かなりとんでもない方向に突っ走ってしまっていてもだ。

なあ、美羽。おまえの方こそあたしから離れていかないでくれるのか……?

零れそうになったその言葉は、慌てて飲み下した。
この思いを口にすることは、絶対にあっちゃいけないんだ。
72美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:17:41 ID:8D4Tz0Rr
「おまえさぁ…… したいしたいって言ってっけど
どんなことするのか分かって言ってんのか?」

「知ってるよ。本で見た」

やっぱそんなとこだろう。
どうせちぃ達も一緒に見たに決まってる。
くっそ、嫌になるよ。天使みたいに無垢な女の子が好きなあたしを
どいつもこいつも裏切っていきやがって。

「見たってどこで」

「え? なにしらばっくれてんの? 伸姉ちゃんのベットの下に」

「隠してねーよ、ばか」

無理に美羽がおちゃらけてみせるのは
その勢いを借りたいがためだったのか
息が詰まるようなこの雰囲気を誤魔化すためだったのか。
どっちだったにしろ、成功はしていない。
結局美羽は言葉が途切れたあと、たっぷり二十秒は気まずい雰囲気をつくって
おそるおそる指先をあたしの胸に伸ばしただけだったんだから。
しかも、触れるか触れないかのところ、Tシャツの生地に指先がつかえたくらいで
脅えたように腕を引っ込めてしまった。
いまさらなんだよ。しょっちゅう突いてきてたくせに。
平気な顔してたけど実はけっこう恥いんだからな、あれ。

引っ込めた腕の震えが止まらないのか
美羽は悔しそうにもう片方の手でぴしぴし叩いたりしている。
それからほっぺに掌を叩きつけたり
ぶんぶん頭をゆさぶったり……

「……うしっ」

あげた表情はたしかに引き締まってはいるようだった。
あんな典型的な苦悩コースでも踏襲してみれば突き動かされたのか
再度伸びてきた手はそう遅くない。
それだけでなく、今度はいっきにTシャツの裾から掌をもぐりこませてくる。

けど結局そこまでだった。
胸にほんのちょっとだけ美羽の指の圧力が埋もれてきたけど
その感触さえすぐに消えていった。
美羽なりに決意を固めたつもりだったんだろうけど
そんなもんで固まるような決意ならすぐに崩れ去ってもしかたない。
いくら個性的とはいえ、普段からあたりまえのように煙たがられることなく善意がまかり通る環境で過してる小学生が
こんな大きな罪悪感に耐えられるわけないし、耐えられちゃいけないんだ。
73美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:18:27 ID:8D4Tz0Rr
だから、美羽が辛そうで息苦しそうに
まるでまだ新鮮な傷口に手を這わせているように
痛々しく表情をしかめてブラの上で掌の行き場を失ってるのは
喜ばなきゃいけないことなんだよな……?

「おい…… やっぱやめようよ。やっぱこんなのおかしいって
わざわざこんなことしなくたってさ、あたしはちゃんと美羽のこと──」

「そ、それじゃだめなんだもん!」

引き離そうと優しく肩にかけた手を美羽は慌てて振りほどいてしまう。
かといってすぐに再開できるものでもないらしく
いつまでも定まらない自分の意志に苛立つように美羽は顔を伏せてしまった。
そんな思いまでして、あたしにすがることにいったいどれだけの意味があると思ってるんだろう。
美羽やちぃ達にすがりつきたいのはあたしのほうなのに、近頃どんどんその思いが増しているっていうのに。
いや、そのことはいいんだ。その思いは、不安は絶対に悟られちゃいけない。
その不安から逃れるためにこんなことでも受け入れたんだと美羽が知ったら
きっと最低のやつだと思われてしまうだろうし。
だからあたしの話はおわり。 
美羽だ、美羽。なんかもう、いまのこいつ見てらんねえんだよ。

「ほら、後ろ向けよ。美羽」

もっかい肩に手を掛けてくるんと美羽の身体の向きを変える。
その背中に腕を回して、引き寄せた。

「え、お姉ちゃ──」

「しゃーない。こうゆうのは年上の義務っていうかな」

戸惑ってる美羽をリラックスさせたかったからとりあえず頭を撫でてあげる。
そのうちなんだかストレートの美羽が見てみたくなってきて、ヘアゴムを髪の毛から抜き取った。
ばさっとおりた髪の毛にはキューティクルがよく目立った。
美羽はちらっとあたしのほうを見たけどなにも聞いてくることはなかった。
なんだかんだ言ってもあたしもこの妙な雰囲気に飲まれてるんだろう。
ほとんど衝動的に美羽の髪の毛を一束すくいあげてかおりを吸い込んでいた。
ひょっとしたら心のどっかでずっとやってみたかったのかも。
普段ならこんなこと、みんなの目もあるし絶対しない。
そういや今日は…… そろそろ“昨日”になってるころか?
まあいいや。美羽とアナちゃんと一緒にお風呂入ったんだったな。
あの時こいつが使ってたのは家のシャンプーだったから
どのみち普段のかおりは味わえてないんだけど。
でも、うん。いいにおい。ちょっとはのってきたかな。
74美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:19:32 ID:8D4Tz0Rr
んじゃあまあ、そろそろ失礼しまーす。
こんなもんかな? なんて経験ないからわかんないんだけど
てか本来ならあたしがやってもらう側なんだろうから知っとく必要もないんだけど
とにかく痛みだけは感じさせちゃわないように気をつけて美羽のペチャパイをまさぐり始める。

「や、やっぱお姉ちゃんがやったほうが似合うね。こうゆう犯罪者っぽいこと」

「ばか」

誤解がないように言っておく。
これも美羽なりに気を遣ってるだけであって
普段の調子でなんとか場をなごませようとしてるに過ぎない。
でも、どうもいまのこいつが何か口にしたところで
そのキレのなさがかえって気まずいものを生み出してしまう。
そういうあたしもさっきから“ばか”以外のかえしのバリエーションもなくて
ツッコミらしいツッコミもできてないんだけど。
ほらな、美羽。私達がこんなふうに深い関係なんて築こうものならとたんにギクシャクするだけなんだ。
いまさら言ってもしょうがないから言わないけどさ。

でも、この姿勢ならお互いの顔を見ていないだけ心理的にいささか楽かも。
美羽も受けに回れたことでちょっとは緊張もほぐれたらしく体重をあたしに寄りかからせている。
とはいっても、美羽が俗に言う感じてるふうには見えなかった。
あたしが下手なのかもしれないし、AVじゃねえんだから
口に出してあんあん喘ぐもんでもないのかもしれないけど、そのへんいまいちはっきりわからないんだけど
少なくともあたしの心には、美羽の身体に触れている時間が過ぎるたびに複雑な思いが影をおとしていって
どうしても、セックスというフィルター越しに見る美羽をいつもの美羽と同一視できなくて
自分の腕の中にあるのが美羽の抜け殻であるような気がして
それと肌を合わせてることに意味を見出せなくなっていった。
こうしてるうちにいずれ湧いてくるだろうと
たかをくくっていた愛情は、微塵も抱く事ができなくて
美羽を擦る手に愛をこめる事が出来ずにいた。
75美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:20:24 ID:8D4Tz0Rr
それでもあたしは手を止めるわけにはいかなかった。
この状況で言葉もなく、行動もおこさずにいることは
耐え難い空気を生むことになる。いや、とっくにそんな空気がいっぱいに立ち込めてしまった
この体育倉庫で気付かぬふりでいられる唯一の苦し紛れだからだ。

指の動きは次第に下半身に下ろしていこうと思った。
パンツの上からにしといたほうがいいかとも思ったけど
この際、中途半端はなしにしようかと思い切って綿パンに手をつっこむ。
美羽のそこは、随分なつかしい感触がした。
いや、あのそうじゃなくて、まだ幼い頃のなにも知らない美羽の股間を
己の欲望を満たすために触った経験があったとかじゃないよ。
懐かしかったのは発毛の始まってない美羽の感触が
もう十年近く前にあたしから消えてしまった手触りだったから。
ようするにそんだけ幼い少女に手を出してんだあたしゃ。

せめて美羽のそこを傷つけないために入り口周辺を擦るだけに止めようと思う。
爪は…… ん。伸びてねーな。マネキュアも塗らないし。
中にこじ入れたりも絶対にしない。間違って“破き”でもしたら損害賠償もん…… か? 教えて北村弁護士。

とにかく、美羽が身体の関係に対して抱いてる甘い幻想を壊すことはあっちゃならない。
きっと美羽は、ラブロマンスよろしくシーツにからまってほとんど肉体の隠された男女が
なんかもごもごやってたら場面が変わって、ちょっぴり幸せそうなふたりが
ならんで愛を囁いて、ぐらいのことしか理解できてないだろう。
エロ本読んだところで、それを本当に理解して、それが愛なんだと理解するには
もうちょっと時間がかかるはずだ。それまでは子供にとってセックスなんて
気持ち悪いか、さかりのつき始めた男子生徒のお気に入りか、じゃなきゃ笑い話になるのがせいぜいだろう。
だからそうならないためにこの状況も
やたら抽象的で薔薇でも百合でも咲き乱れる演出で誤魔化せないもんかね、なんとか。
76美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:21:33 ID:8D4Tz0Rr
それなのに、あたしがいろいろ考えて
必死に汚い大人の世界の入り口で通せんぼしてあげてんのに
美羽はもう一度自分でやりたいと言いだしやがった。
言い出したのはあたしなんだからお姉ちゃんに任せっきりなのはよくないよ、と。
いつになくまともなことを言ってるけど
あたしにしてみりゃあこいつはなに言い出すかわかったもんじゃねえし
どうも今の調子だとこいつの要求はなんでも呑んでしまいそうで恐い。
まださっきみたいに決意がすぐ萎えるようなら問題はないんだけど……

「お姉ちゃん、服脱ご」

言うが早いか美羽はあたしの腕をすりぬけて立ち上がり、服を脱ぎ始めた。
いそいそ、という擬音が似合いそうなほど、その動きにさっきのようなためらいは見られなくて
どうやらあたしの愛撫は美羽の緊張をほぐすことになってしまったようだ。
あわよくば、あれだけでえっちしたって満足してくれないもんかと期待してたんだが。

この世の終わりみたいな顔でもしてたんだろう。
振り返った先で呆然と突っ立ってるあたしを見つけた美羽は
素っ裸だというのに前も隠さず、ずんずん近付いてきた。

「うわっ…… やーめろって! 無理に脱がすな! 破れるだろぉ!」

少しは元気を取り戻せたのかもしれない。
Tシャツが捲り上げられたかと思うといっきに裸にひん剥かれた。

ああもう、なっさけねえ。
あたしがあんなところに直接触れてみせたもんだから美羽にも
自分も大胆になっていいんだと思わせてしまったんだろう。
下着まで容赦なく奪っていきやがって。

まっぱだかで体育倉庫って陳腐な設定がどうにも馬鹿っぽく思えて白けてしまう。
けれど美羽はやる気満々であたしと向き合うかたちで抱きついてくる。
だから、目が合うの気まずいんっすけど。

しかも、その体勢のままぐいぐい身体を密着させてくると思ったら
股間同士をすり合わせてるときた。
こんなやりかたまで知ってるなんていったいどんなエロ本読んだんだ。
つーか本当はどこで見たんだよ。こいつらに売る店なんてない…… はずだし
落ちてたか、もしくは誰かの家のお父さんのもんだろう。
いったいどこのアブノーマルだよ。美羽んとこのおじさんか
娘のプリン食べちゃうお茶目な茉莉ちゃんのお父さんか、英国紳士のアナちゃんのパパか
うちの親父ではないことを祈りたい、あと考えられるとしたら笹塚かな。
え……? 誰だ笹塚って? あたしそんな苗字の知り合いいねーよ。
なんで頭に浮かんだんだ? こわっ!
77美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:22:44 ID:8D4Tz0Rr
そんなことに気をとられてると
クリトリスのあたりに温かい体温を感じた。
接合部では美羽が自分のワレメにあたしの突起をそわせている。
男性器の起源はもともとはクリトリスだったらしい。
だからあながち間違ってはいないのかな……?
いや、待て。つーかなにもかもが違う。

せめて、美羽が将来男とやるときの予行演習ぐらいの
心構えでいてくれたらいいんだけどな。
そのほうがあたしもいくぶん気は楽なんだけど。

……大学のみんなとか、やっぱ男とこんなことやってんのかな。
は? 羨ましいのかって? ふざけんな。相手が美羽だからましなものを
これを男とやるなんてまともな神経と思えねえ。
いや…… 大多数から見たらあたしのほうが異常と看做されるんだよな。
だったらみんなあたしにもわかるように教えてくれよ。
セックスのどこに素晴しさを見出せばいいのかを。

中途半端な時間に目が覚めて暇つぶしで見た深夜番組で頭の悪そうな女が
“彼のぬくもりを感じてると赤ちゃんの頃のお母さんの腕の中の安らぎを思い出すのぉ”
とかほざいてるのを聞いた。おまえは母親を冒涜してんのか。
おまえの母親はおまえで性欲処理するためにおまえを抱きしめてたわけじゃねえんだぞ。
なにが安らぎなんだよ。あたしはさっきから美羽相手に、キスの時変な顔してねえかなとか
いちおう風呂入ったけどまた汗臭くなってねえかなとかが終始気になって落ちつけずにいる。
結局性欲にあらがえなかったやつの、全ては言い訳にしか聞こえない。
あれを神聖視したがる奴らってなんなんだ? 新しい生命を宿すからかよ。

いや、わかってるんだ。
子供は産まなくちゃならないし、誕生はなくてはならないものだ。
ただ、そのために男と気持わりぃことして
さらにそいつのせいでほんの一時期にせよ身体のかたちを変えられるなんて生理的に耐えられそうにない。
そう。あたしは生産性のない女なんだ。
もしうちらの婆ちゃん世代に生まれてたら不良品呼ばわりされるような、そんな女だ。
別に生殖機能に問題があるとかじゃないんだけど、気分的にね。
むしろ、どっか異常をきたしてくれないかなあなんて望むようになり始めてるよ。
月のものだって止まってくれて一向にかまわない。あんなのダルいだけだし。
子供も産む気ないしさ。子供は好きだけど、あたしの子供はいらない。
なんかもう、かっさかさに干からびた女になりたい。
干からびて、色褪せてくすんだ女。ちょうど煙草の煙がそうであるみたいに。
そんなふうになれたら…… きっと近い将来必ずくる悲しい別れを前にしても、無感でいられるはずだから──
78美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:23:57 ID:8D4Tz0Rr
いつの間にか、美羽の動きが止まっていた。
心ここにあらずだったあたしを不機嫌そうに睨んでいる。

「ああ、ごめんごめん。ちゃんと美羽を見てなきゃダメだよな」

こいつは男でも大人でもない。
いまこうして身体を求めてきた理由だって
あたしの気を引きたいがためであって、可愛いもんだ。
だから、こいつらには何より優しくしたいと思う。

「もういい…… もうしたくない」

けれど、美羽の機嫌はそこねてしまったらしい。
それでも終わりを告げられ、あたしは内心ほっとしていた。
だいたい、射精もおとずれない
かといって、淡白女とまだ性感も開発されてない女子小学生の
絶頂に至るわけでもない交わいなんてなにをもって終わりとすればいいのか分からなかったし。

若い肌っていうのは驚くほどのうるおいを持っていて
吸い付いていた美羽の肌が離れる時は本当にシールをはがすような音がした。

「お姉ちゃん、なんかつまんなそうにしてる」

男にインポ、とか吐き捨てるみたいなもんなのか。
腹立たしげに服を身に付けはじめる美羽。
でも、美羽の言葉にはどこかあたしを気遣う気持が含まれていたように思えた。
あたしがそう思いたいだけなのかもしれないけど。

結局あたしは美羽を安心させることができてない。
身体の関係のさきに、あたしの愛情を独占できると思ったのは美羽だけど
そう思わせる素振りぐらいしてあげてもよかったのに。
衣擦れの音にまぎれながら聞こえてくる美羽のすすり泣きに
いまさらそんな気分になっても遅いんだけど。
79美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:25:05 ID:8D4Tz0Rr
独特のにおいの染み込んだマットの上に寝転がって
格子の嵌め込まれた窓に目をやる。
我にかえってみれば身体から汗がだくだくに噴き出していたもんだから、さっき開け放しにしたところだ。
方角的にちょうど風の通り道らしく吹き込む夜風のおかげで汗はすぐ引いていった。
同じ調子でこの気まずい空気も入れ替えられないもんかね。
しょげたように、またあたしとの距離を置くように
端っこにうずくまってる美羽に目をやると、心底そんな思いにかられる。

罪悪感があるのか、あたしも意識して美羽のほうを見ないようにしている。
事情も事情だし、なにか言ってあげたほうがいいのかどうかもよくわからない。
目のやり場を探して窓の外に視線を送ると星たちが満点に輝く夏の夜空がそこにある。
久々に訪れた母校で見上げる夜空、か。
色んな意味で忘れられない体験になりそうだな。

ここで送ってた毎日に比べて……
まあ、当時からやさぐれてたガキではあったかもしれないけど
それでももうちょっと子供らしくっていうか
なにがおもしろかいのか、ボールが人に命中したぐらいで
腹がよじれるほど笑いながらあたしは、自分に際限のない可能性を見出していたと思う。
男子だって泣かせちまえる自分は、きっと将来大物になるんだろうと内心得意顔でいたんだ。
今のあたしみたいに自分を冷視したりなんて絶対しなかった。自分が大好きでしょうがなかったよ。

美羽、おまえも今ちょうどそんな二度と戻らない人生の最高潮に包まれてるんだぞ。
まだ人生の初期段階すぎてどう転がっていってもおかしくない時期におまえは立ってるんだ。
クラスでいちばん頭がいいやつがホームレスになる可能性だってあるし
茉莉ちゃんが世界的なアスリートになる可能性だって全くないとは言い切れない。
漠然として先の見えない未来のほうがかえって信じられるんだ。
そのもやのかかったようなイメージこそが夢なんじゃないかと思う。
もやがかかってたときはその輪郭からきっとお宝だろうと目星をつけて歩き出して
中学、高校、大学って進んでった先に見えたものががらくただったとしても
一歩を踏み出した頃のわくわくは、みんな等しく胸に抱く事ができるものなんだ。
だから、今のおまえはなんだって信じられるはずだ。
だから信じてもらえないかな、あたしを。
80美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:26:02 ID:8D4Tz0Rr
ごめん。なに偉そうなことほざいてんだろうな。
美羽はあたしを信じてくれたんだよな。これ以上ないくらいに。

信じることができてないのはあたしなんだ。
しかも、信じられないのはおまえらがなんだよ。
ずっと押し込めてきたけど、きっとそう遠くない先の世界で
おまえ達はあたしから離れていっちゃうだろうって、思えてならなくて。
おまえとちぃは来年中学だろ?
学校は一緒かもしれないけど中学ってクラスがいっぱいあるんだよ。
だから同じクラスになる確立は極めて低いし
それぞれ別々の新しい友達をつくってくことだと思う。

そうなってもまだ家にあしげく通うか?
部活だって始まるし、疎遠になってくのが普通だよな。
それだけ中学校生活って魅力的だからな。おもしれえぞ?
その時はきっと、おまえも何の後腐れも感じることなく
あたしから離れていくことができるだろう。

そんで一年たてばアナちゃんと茉莉ちゃんも同じことだよ。
千佳だって姉妹で遊ぶなんて卒業する頃だしな。
でもそれが自然なことなんだし、そうならなきゃダメなんだってちゃんとわかってる。
だから、そうなったって絶対に美羽たちを責めたりしないよ。
つらい事実だけど受け止め…… きれなくて多分、気持ち悪いけど泣くだろう。
でも、耐えてみせるさ。
81美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:27:07 ID:8D4Tz0Rr
お姉ちゃん、と美羽があたしを呼ぶ。
ん? と聴き返した一文字の言葉は
自分でもびっくりするくらい優しい発音を持っていた。

「煙草、吸って」

そんな脈絡のないことを言うもんだから
くるんとアザラシみたいにマットの上を転がって
ついた両肘で上体を支える体勢になって、美羽のほうに視線を向ける。

「なんで?」

「別にいいじゃん。吸ってるとこ見たい」

変なことせがむ奴だな、と思いながら

「いや、火災報知機とか鳴るとやばいし」

「大丈夫だよ」

ん〜…… まあ、こんなところにまで設置したりしないもんかな、普通は。
もう一度寝転がって見上げる天井にそれらしい装置がないのを確認しながら
パッケージから一本引き抜き、着火する。
大きく吸い込んで、吐き出すときはちょっと躊躇いながらだけど
よかった、なにも起きないみたいだ。

「ほら、吸ってやったぞ。感想は?」

ちらっ、と横目で美羽の方を見た。
眠たいのかもしれないけど、目元がとろんとまどろんだような、なんだか幸せそうな顔をしてる。

「……やっぱり好きになっちゃうのも無理ないよなぁ」

かみしめるように美羽がそう呟く。
しばらくかかってあたしのこと言ってんだって気がついた。
そしたら妙に恥かしくなっちゃって。
とっさに天井に視線を戻すけど
なんだか頬の辺りに美羽の視線があたってる気がして落ち着かん……
82美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:28:52 ID:8D4Tz0Rr
「お姉ちゃん、あれであたしのこと一番好きになってくれた?」

ぎくりとした。その質問をされてしまったことと
それにどう答えるかひとつで美羽の心情をおおきく揺さぶってしまうのだということ
そして美羽がどんな答えを欲しがっているのかあたしは知っているけど
それを伝えたらあたしは本心を偽ることになるって事実がひとまとめに押しかけてきたからだ。

「なれてない……」

けど、たいして間を空けるわけでもなく口にした言葉は、結局あたしの正直な気持だった。
それも、意識することなくぽろっと。
やっぱり嘘じゃ誠意が伝わらないとかそんな良心の呵責があったわけでもないし
どちらかといえば、言葉のうえだけでもそう言ってやれたら、なんてあたしは思ってたはずなんだが。

だから、また美羽が傷ついたんじゃないかなんてすぐさま後悔したんだけど
美羽の表情は落ち着き払っていた。まるであたしがそう答えるとわかっていたように。

「そうじゃないかと思ったよ。じつはあたしもね
途中でこんなの意味ないかなーって気付いちゃってた
馬鹿みたい…… 結局お姉ちゃんと気まずくなっちゃっただけなんて……」

ちらりと顔をあげた美羽がへへっといたずらっぽくあたしに向けた微笑は
あふれだそうとする悲しみをせき止めておくためのものだったんだと思う。

あたしは美羽が求めた夢でもあり、それを阻む現実にもなってしまったわけだ。
なんで本当のことなんて答えたりしたのか、いまだに腹立たしい。
けど、本心がそちらにある以上求められるままにすれば
そっちが嘘になってしまう。もし嘘をついていたら美羽の心を救えてたのかな。
そう考えると、どっちにしろなにかできてた気はしないな。
もしあたしに誰か救えるような力があれば
せめて救いたいと心から思い行動を起こす事ができていれば
こんなあんにゅいな不感症恋愛ニート女になんてなっていないだろうからな。
83美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:29:53 ID:8D4Tz0Rr
あたしはどう変わりもしない。変われる気がしない。
できるのはいつものあたしでいることだけだ。
美羽にしたってそうだ。なんかしんみりしちゃったこの状態から
普段のお調子者に戻っていく以外は、他の何にもなれるわけじゃない。
いまのうちはまだ、な。

今日のことがあたしたちの間をぎすぎすにしただけだったとしても
あとになって振り返って、あれはお互いの思いを確かめ合うためだったんだ、とか
適当なこじつけをふたりで語り合えばいいじゃない。
そのときまでおまえがあたしにこだわってくれてればの話だけど。

あたしとおまえは実際いいコンビだよ。
またふたりで悪ノリしたいじゃん。
一番ってのとはちょっと違うけど
おまえの代わりはいないってことで納得してくれねえかな。
ほら、もっともっと特別なオンリーワンって歌あんじゃん。
あの歌嫌いだったっけおまえ。あたしも嫌いだ。
ほら、気が合うだろ?


まだ半分は残ってる煙草を
マットをめくって床に押付けもみ消す。

「美羽、こっちこいよ。眠そうな顔してんぞおまえ」

くいくい、と自分の腕を指差す。
言ってるあたしもじつは大分眠いんだ。

「腕枕してやる。最近よく喰ってるから
二の腕たぷたぷしてて気持いいぞ」

自虐的な冗談に、美羽はすこしだけ笑ってくれた。
けど、腕を差し出して美羽がくるのを待っても
いつまでたっても腕に頭の重みが感じられない。

おーい、なにしてんだ。はやく来いってば。
この甘えんぼ。明日になったらもうやってやんねえぞ。

おちかける意識の片隅が
がらっとスライドする扉の音をとらえた。
なんだ、トイレか?

おい…… どうゆうことだよ……


“忘れないでね”って……



84美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:31:03 ID:8D4Tz0Rr
まず、目覚ましを取ろうとした腕が空振りした。
はぐろうとしたタオルケットは、そもそもかけていなかった。
身の回りの物がないことで、ようやく私は自分が目覚めたのが
埃くさい倉庫のなかであることに気がつく。
まだ朦朧とした意識でも、自分をねっとり包み込んでいる憂鬱間なら感じることができた。
期限ギリギリのレポートを結局やらずに寝ちまって迎える朝、あれに似た気分。
そうか…… 昨夜……

「美羽──?」

軽く首を動かせばまんべんなく見渡せる狭い倉庫内に美羽の姿はない。

「ってえ……」

こめかみに軽い痛みがはしり、手をやる。
アルコールをとらずに寝た翌日はかえって頭痛やらが出るんだ……

昨夜のことが少しづつ浮かびあがってくる。
眠りにおちるまえ聞いた、あの寂しげな言葉も。

“忘れないでね”

そのとたん背筋が引っ張り上げられるような感覚に襲われた。
消えた美羽。残した言葉が“忘れないでね”──
そこから連想できるあいつの意志は、寝起きの頭でも容易に推測できた。

「美羽っ!?」

反射的に立ち上がって叫ぶけど、その声に押し返されたように
がくんと膝が崩れてすぐまたへたりこんでしまった。
自分の叫び声すらしっかり支えられない。
それくらいでかいショックにあたしは見舞われていた。

「嘘だろ……」

なんでだよ。愛おしいあなたと一夜だけ結ばれることができたから、私は身を引きます、ってか。
そんな演歌の世界みたいなこと、おまえなら馬鹿にしそうなもんなのに。
85美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:32:08 ID:8D4Tz0Rr
そんなことどうだっていい──
急いで携帯を取り出し、電源を入れる。
っていうのも昨夜美羽から連絡があった時点でもういいかと思って
ちぃのメール攻撃がおっかなくてオフにして、そのまんまにしてたから。
浮かび上がった待ち受けの時計が朝の五時過ぎを指しているのを確認したとたん着信音が鳴り響いた。

「美羽かっ!?」

かみつくような勢いで電話に出るけど

『は……? いや、あたしあたし…… え、じゃあなに? ってことはまだ見つかってないの?』

電話の向こうの面食らったような声はちぃのものだった。
着信も確認せずに出たもんだから。
まだ見つかってないみたい、と少し遠く聞こえた声は
茉莉ちゃんとアナちゃんに向けてのものだろう。
どよめきのようなものもかすかに聞こえた気がした。
ってことは家にも戻ってないんだ。あたり前だけど。

『ねえ、昨夜からずっとかけてんのになんで電源切ってんのよ!
お姉ちゃんみっちゃんにひどいこと言ったんでしょ!? 
みっちゃんになんかあったら姉妹の縁切るからね!!』

あたしの早とちりな第一声に思わず拍子抜けしてしまいはしたものの
ずっとあたしを責めたい気持でいっぱいだったんだろう。
ちぃの口調はしだいに怒りを帯びていった。
怒りと、そうすることで泣き出しそうなのを気丈に堪えてる健気な心も、その声は教えている。

ええ。美羽とはなんかありましたよ。
なんかあたしにもよくわかんないうちにすごいことになっちゃいましたよ。
そのことであたしが縁切られるのは当然として
おまえと美羽の関係まで危うい事にしてしまったかも知れないんだよあたしは。

「いや、美羽とは会えたんだよ」

別に嘘は言ってない。
ちぃの不安を少しでも取り除いてあげたくて。

『ほんと!?』

でも、その言葉に喜びをあらわにする妹に
結局たんなるぬか喜びをさせてしまったに過ぎないんだな、と心が痛んだ。
86美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:33:23 ID:8D4Tz0Rr
「会えたんだけど…… ちょっとあって…… なんか、いねえ……」

我ながら酷い答えだと思う。説明能力ゼロか。
けど昨夜のことに触れるわけにもいかない。
要領を得ないあたしの返事に、ちぃの声には再び不安が滲む。

『どうゆうこと……? わけわかんない……!
みっちゃん、そこにいないってこと? なんで嘘つくのよっ!』

語尾が裏返ったのは、とうとう涙を堪えきれなくなったんだ。
ああ〜 やっちまった……
希望を与えといて高いところから突き落とす、って鬼畜かあたしは。
低いうめき声やら荒く乱れた呼吸が耳元でありありと伝わってくる。
胸を鷲掴みにされる思いでそれが止むのをひたすら待った。

「いやそれでさ、帰ってねえかと思って。部屋に電気とか点いてねえ?」 

『ぐずっ…… 点いて…… ないよぉ……』

少し間があって返事がかえってくる。
自分の家にも戻ってない…… 
じゃあ街のどっかに向ったんだろうか。

『待ってて…… おばさんに、帰ってこなかったか聞いてくるね……』

いや、おいちょっと待てちぃ。
止める間もなく保留に切り替わっていた。
流れ出す、いらっとくるくらい場違いにアップテンポなひと昔前の曲。

いないのなんて分かりきってるじゃないか。
それでもちぃは動かずにいられないんだろうけど。
正直おばさんにはまだ知らせずにおきたかった。
心配かけたくないってのは都合のいい言い分けにしかならんだろうからはっきり言う。信用失うのが恐い。
……あ、曲止まった。

『もしもし…… やっぱり戻ってないって……
家に泊まるって…… ひっく……言ってたから…… ずっとそのつもりでいたって……
おばさんすっごく心配そうにしてたよ…… お姉ちゃん! みっちゃんとなにがあったの!?』

「あー、あの…… なんでもないから、大丈夫、大丈夫……
それよりおまえら学校あるんだから少しは寝とけよ」

『大丈夫、ってそんな軽く答えないでよぉ! お姉ちゃんみっちゃんが心配じゃないの!? だいっきらい!!』

「ごめんごめん。 あの、ほんとそんなんじゃねえから
な、ちゃんと学校行くんだぞ。じゃあ切るな、そんじゃな」

まだなにごとか怒鳴ってるちぃを振り切るように一方的に通話を切ってしまった。
あの様子じゃ捜索願でも出しかねない。
もし本当に見つからなければ、そうなるんだろうけど。
87美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:34:26 ID:8D4Tz0Rr
とはいえ小学生の足だ。そんな遠くまで行けるわけがない。
それくらいの判断はできる。できるのに、それならいますぐ飛び出して探しに行けばいいのに
どうゆうわけか動く気になれなかった。
美羽がいなくなったのって、あたしと気まずくなったからじゃないのか。
たぶんそうなんだろう。ほとんど衝動的にあんなことしてしまったから。
しかも残酷な事に、それはあたしらの関係の汚点にしかならなかったと言わざるをえない。
あたしらふたりをいたずらにかき回しただけだと。
きっとそのせいだ。美羽は自分を責めて、あたしから離れていった。

もしそうなら、美羽があたしといることに耐えられなくなったんなら、それでもいい。
思いがけないかたちでのお別れになってしまったけど、いずれ同じ事になってたはずだろう。
でももしかして、もっと突っ走った行動に出てしまったとしたら……
昨日の思いつめていて、それでいて妙に落ち着いていた美羽が思い出される。
あの様子はまるで自殺でもしかねない奴の…… 

「……まさかな」

口に出さなきゃいけなかったのは、少しでもそう信じさせてくれる材料が欲しかったからだ。
寒い── 夏だってのに怖ろしいくらいの寒さに襲われた。
無性に煙草が吸いたくなってパッケージから一本抜く。
けど、ひと口吸い込んだ煙は、どういうわけ格好つけたいがために
初めて手を出したときのように咽喉が受け付けてくれなかった。
激しくむせながら、じつは自分が精神的にかなり参ってるんだってことに気付かされた。

おかしくなってたんだ。
昨夜、美羽を受け入れたりして、それからずっと。
まともじゃなかったとしか思えない。あんなことするべきじゃなかった。
あんな要求、良識ある大人ならなにがなんでも断るもんだ。
受け入れたところで、幸せになんてなれないことぐらい、わかりきったことじゃないか。
あいつの不安を取り除くためだったら
引っ張ってでも連れて帰って家で二人だけで寝てあげるなり
そうじゃなきゃ五人でござ寝するなりで解決できた話じゃないのか。

なんで馬鹿正直に美羽の気持に応えたりしたんだろう。
いや、あたしはそのことに気付いてる。
結局そうなんだ。あたしは自分のために美羽を抱いたに過ぎない。
あいつがあたしを求めた理由と、あたしがあいつを受け入れた理由は一緒だ。
身体の関係を持つ事で、いつまでも一緒でいることができたら。
その気持だけがあったんだと思う。
88美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:35:26 ID:8D4Tz0Rr
やっぱり別れに耐える自信がなかったんだろう。
往生際悪くそんな行動に出てしまったってことは。
もしかしたら、セックスという繋がりなら
いずれくる別れを避けられるんじゃないかって考えがきっとあったからだ。
そんな打算を裏に隠し持ってるから、きちんと美羽を見れないんだ。
それどころかそのせいで美羽はどっか行っちまったじゃねえか。
私欲に走って、それで幼い女の子を傷つけて。

それでも…… それでもな……
あたしは美羽達といつまでもいたいんだよ。
あいつらがあたしのもとを去るんだって現実は
きちんと受け止めなきゃいけないのに、ずっと見ないふりし続けてきたんだ。
頭の中から追っ払っちまわないと、残り少ないおまえらとの時間に
そんなこと考えながらじゃ勿体なさすぎる。
そうやってシカト決め込んで、普通にいままでと変わりない、他愛ない毎日だと思い込んでれば
本当に誰もあたしの前からいなくなる一日前までずっと平気でいられる。
そんなわけないのはわかってるのに。

だからせめて、もうちょっとはあたしの側にいてほしかったのに。
こんな八歳も歳の離れた妹の友達にまで関わってくる
ウザい姉貴の相手なんかしてられるか、ってなるまでもう少し一緒にいたかったよ……
89美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:36:24 ID:8D4Tz0Rr
あたしはもう、今にも泣き崩れそうになっていた。
けど、泣き出す直前で、顔の筋肉を強張らせる。
そうだ。まだそうしてたいなら美羽を見つけなきゃ。
見つけて、せめてあたしに会いたくないなら会いたくないってことを、本人の口から聞きたい。
美羽への思いが、だいぶ病んでる思いが
少しずつあたしを奮い立たせようとしていた。
それでいざ立ち上がろうってとき、入り口の扉が勢いよく開いて──

「こるぁー! どこの不良生徒だぁー!」

ほったらかしにしといた煙草の灰が長く伸びて崩れた。
後から気付いたことだから崩れたらしい、としておいたほうがいいのか。
そん時あたしはもうそれどころじゃなくって
ただ固まって倉庫の入り口に向けた目を丸くしていた。
倉庫の入り口── そこにたたずんで、にかっと歯を見せて笑う美羽に。
90美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:37:24 ID:8D4Tz0Rr
「やーい、伸姉ビビってるー♪ 」

ピッチャービビってる、の替え歌はやかましいくらいだけど
これが本来の調子なんだから仕方ない。
私はというと…… 古典的な、口をぱくぱくさせて発声もままならない
リアクションをとっている。そんで幽霊でも見たように美羽を指差す。
はたから見たらただのアホだ。

「いやぁ 昨夜駅まで行って切符買おうとまではしたんだよ? そしたら見てよこれえ」

近付いてきた美羽が財布のマジックテープをはがし
私の顔の前でばっと開いてみせる。
中には千円札一枚入っていない。

「つーわけでさあ、金貸してくれぃ」

なんで金の入ってない財布を持ち歩いてんだ、ってツッコミは
残念な事に入れる気力がなかった。
自殺するだって……? こいつが……?
自分が恥かしくなって、あたしはすっかり脱力して、安心して……

「おまえに貸したら…… 却ってこないじゃん……」

どうにかツッコミらしき言葉を搾り出すんだけど
その声は婆さんみたいに震えていた。
やばい。非常にやばい。
91美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:38:24 ID:8D4Tz0Rr
「えー! じゃあどうすんのさーっ
せっかく、変態女に純潔を汚されて傷心のままに都会に流れておじさんたちの相手して生計たてて
斜に構えたドぎつい化粧の姉御になろうってあたしの計画はぁ」

長えよ! なんでそんなもんに憧れてんだおまえは。
でも、ここまで極端なはしゃぎかたは、
とにかく沈黙をつくらないように矢継ぎ早に軽口を並べる様子は
いつもと同じってわけでもないのかもしれない。
いや、わかってる。これはこいつなりの照れ隠しなんだろう。
美羽もあれこれ考えて、そんでやっぱりあたし達のベストな繋がり方なんて
こうでしかありえないって答えに行き着いてくれたんだ。

そうやって、美羽はまたどこか大人びていってしまう。
大人になって、あたしが思わずじんと胸を熱くするような
そんな言葉をかけてくれるんだ。

「しょーがない。じゃあ今日からまた松岡美羽ちゃんが
みんなのムードメーカーになってやりますか」

そんな偉そうな、温かな、やわらかい朝の陽射しみたいな言葉を吐きやがるもんだから
だめだ、と慌てた瞬間にはもう堪える事ができなくなっていた。

美羽が…… 美羽が帰って来てくれるんだ……
まだ美羽と一緒に居られるんだ……!

「ん? どうしたー伸恵? 泣いてんのかぁ?」

屈んだ美羽に顔を覗き込まれそうになって
とっさに誤魔化そうとするんだけど
こればっかりはもう、どうにもできそうにない。

もう、わかったよ…… 私の負けだよ……

美羽が驚いてあたしから飛び退いた。
それくらいでっかい声を出したんだ。
でっかい声で、天井を仰いで、小さな子供がそうするみたいに
あたしは力いっぱい、泣いた。
92美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:39:40 ID:8D4Tz0Rr
電池が切れたらどうやって交換すんだかわかんないような高さに取り付けられた時計は六時前まで進んでいた。
いいかげん外に出ないと誰か登校してくるかもしれない。

体育館の扉を開けると目が痛くなるような朝の陽射し。
きっと今日も暑くなるんだろう。今日はもういいや、大学行かねえ。
こんだけ大仕事したんだ。そんくらい許されるよな?

「おい、そっちじゃねえ。裏門に止めてる」

正門のほうに行こうとする美羽に声をかけてさっさと歩き始める。
まだ声が掠れてるし、どうせ目も赤いんだろうし、鼻はむずむずしたままだから恥ずいんだ。
でも美羽は必要以上にそのことをからかわずにいてくれた。
ちらっと後ろを向くと、自分の中で何かルールでも決めてるのか
足元に敷き詰められたレンガの、アクセントのためだろうか
等間隔で嵌め込まれた色違いの場所だけを踏むように飛び移ってて、とても危なっかしい。

自然と微笑みが浮かんで、あたしは鼻をすすった。

「なあ、美羽」

かなりバランスを危うくしながら次のレンガに飛び移った美羽は
そこでいったん足を止めてくれる。

といっても、実はあたしは次の言葉を考えていなかったんだ。
なにを思って美羽に声をかけたんだか、自分でも謎だった。
さっきも言ったけど声がいまやばいことになってるってのに。
ガキ使の山ちゃんの卒業式みたいになってんのに。
それにも関わらずあたしが言いたいことってなんだろう。
たぶん、昨日は悪かったな、とか、美羽ありがとう、とか。
もしかしたら、この期に及んで
これからもずっと一緒に居ような、とか
往生際の悪い言葉を繫げようとしたんだと思う。
相変わらず俗なことばっか繰り返そうとしてるな、あたしは。
けどそれは馬鹿らしいほど不必要なことなんだよな。
こういう時くらいしか言う機会がないのかもしれんけど
そういった言葉が交わされないでこその“あたしら”だと、そう思う。
93美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:40:44 ID:8D4Tz0Rr
だから、不自然に間を作ってしまった後だけど
あたしはとっさの思いつきで昨夜見た中庭の一角にある謎の建物を指差した。
いや、むしろマジで気になる。通り過ぎる前でよかった。

「あんなのっていつできたの?」

「え? 小ホール? ん〜、うちらが四年の時だったかなぁ……
学年だけで集まる時とか、あんまおっきいことしない時に
あそこ使うんだけど…… あれがどうかしたん?」

「おまえらが四年…… じゃあ違うわな。
いや、なんか昨夜見た時あたしの頃もあったような気がしたもんだからさ」

そんな他愛なく実りのない会話が
夏のお日さまの下で浮かんでは消えていくのが嬉しい。
やっぱあたしらはこうでいいんだ。
しょうもないこと言いあってれば、勝手に幸せがついて来る。
ずっと、とはいかないみたいだけどもうちょっと、な。

とろとろしてたもんだから
レンガ飛びを再開した美羽に追い越されてしまった。
昨夜あたしがほどいた髪はいつものようにくくられている。
ぴょこぴょこ跳ねるツインテールを眺めながら
夏の陽射しをかいくぐって歩いた。
94美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:41:43 ID:8D4Tz0Rr

かつて知ったる、なもので美羽はそそくさと原付に這い上がる。
このまま家に帰ればまた、もとの毎日に戻る── 戻ることができるか?
昨夜のこと、もう引きずってないか? 美羽。

視線を送ったちょうどその時
短い足で奮闘してる美羽のスカートがちらりと捲れたもんで
なぜか思いっきり目を逸らしてしまう。

おいおいおい、なに照れてんだ。
意識してんのはあたしの方じゃねえか。乙女かっつの。

あたしの視線を感じたか、美羽が振り返ったもんだから慌てて携帯を取り出した。
そうだな。誤魔化しついでだし、どうせ今から帰るけどちぃに連絡しとこう。
電話の方がいいんだろうけどメールにしとこう。声で泣いてたのがバレそうだから。

「お姉ちゃーん」

「んー?」

“さっきはゴメン。安心しな。美羽とはいま一緒に”

なんとか乗り込んだ美羽の甘えたような声には
画面から目を離さず答えた。

「このまま駆け落ちしちゃおうか」

“さっきはゴメン。安心しな。美羽とはいま一緒にくぁwせdfrtgひゅじk”

体の代わりにメールを打つ指がずっこけた。
こいつ、まだそんなことにこだわってんのか、と不安が過ぎるけど
そう言う美羽の笑顔は無邪気そのもので、昨夜のような思いつめた印象は全く受けなかった。
なんだ、冗談かよ……

「ねえー いいでしょぉー」

「いや、原付で2ケツなんかしてたらふつーにおまわりに止められるし」

ぶーっ、と不機嫌そうに美羽はほっぺを脹らます。
それを指で挟んで空気を抜いてやりながら明けたばかりの真っ青な夏の空を見上げた。
昨夜のある種劇的な出来事と、そんで向かえるこんなに眩しい朝。
たしかに、愛し合う二人が駆け落ちでもするにはもってこいな条件が揃ってはいる。
このまま二人、この晴天の下、古き良きイタリア映画みたいに走り去るのも悪くない。
95美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:42:46 ID:8D4Tz0Rr
けど…… やっぱだめだ。似合わな過ぎて笑える。
悲しいかな、あたしらは浪漫なんてものに縁がないんだ。
勢い込んで走り去ったとして…… その先は?
映画ならエンドロール流してあとはご想像にお任せします、で済むかもしれない。
けどあたしらの前にはもっと現実的で生々しい問題しか待ち構えてないんだ。

今日は休む気バリバリだけど
そんなんだから大学の単位だってそろそろ本格的にやばいし
留年する覚悟もちょっとできそうにない。
そもそも二人でやってけるほど先立つものがない。
先月のバイト代だって三分の二は酒代に消えたし、一文無しの美羽は話にならん。

それに、あたしはやっぱり美羽だけを優先してあげることはできないよ。
茉莉ちゃんやアナちゃんに会わずに何日禁断症状に耐えられたもんだかか全く自信ないし
……あと半年くらい会わないままだとちぃの分も出るかも。

そのはずなのに──
どうしてだろう。陽だまりの中でころころ笑うこいつを見てると
今のうちになにか特別な思い出を一緒に作っておきたい、なんて思うのは。
すぐにではなくても、近い将来絶対あたしと疎遠になる美羽との思い出を。

そんな考えを自分が持てたことが不思議でならなかった。
だって、思い出作りなんてもんにはしり始めるってことは
美羽達がいなくなることを認めるようなもんだってずっと思ってんだから。
美羽達が思い出の中だけのものになっていくんだと、認めることなんだと。

だから、普段どおりに過していようと思った。
今日を普段通りに過せたら、明日もそのまま、明後日もそのまま、そんでその先もずっと……
ってかなり無理な考えで自分を信じ込ませようと必死だったんだ。

でもそれも、どうやら限界まできてるらしい。
今日みたいにちょっと突っつかれただけで泣いてるようじゃあもう駄目だろう。
いつまでも逃げ回ってちゃいけない、ってことなのかな。
大人になってくこいつらを受け止めて、送り出さなきゃならない時期にさしかかてるのかもな。
今だったら…… できるかもしれない。
96美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:43:48 ID:8D4Tz0Rr
そうだよ。受け止めて、そんで楽になったら普通の日常だけじゃなく
大きな思い出だって残すことができるんだ。
勿論、美羽だけじゃなくって他の三人とも、それぞれの思い出をいまのうちに作っておくべきなんだろう。

それに、あたしだってこいつらと離れたあと
ただの魂の抜け殻になるってわけでもないのかもしれない。
ギリギリのところでも大学はきちんと卒業したい、なんて漠然としたこだわりをもってるあたり
自分の将来にだってなにかしら求めるものがあるのかもしれない。
それが、どうかこの子達が消えてもあたしを支えてくれるほど大きなものでありますように。

ともあれ、あたしは最低出席日数とバイト代の残りを頭の中で
すばやく、とはいかなかったけど、照らし合せて計算した。暗算はどうも苦手なんだ。
えーっと…… ああ、やっぱせいぜいこんなもんだろう。
とうてい駆け落ちとは言えないような、ひどく現実的な日数が打ち出される。

美羽の頭にメットをかぶせた。
ぼすっと押しつぶされた空気の音とともに
いきなり塞がった視界におたおたしている美羽に語りかける。

「一週間遊んだら帰ってくるんだからな」






             

     ──終わり──


97美羽×伸恵:2006/12/18(月) 03:45:26 ID:8D4Tz0Rr
この後二人は傷心伊豆旅行に向いましたとさ。
98名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 01:19:08 ID:sCHcY0Q2
お前は神か
超GJ!
99名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 15:38:38 ID:h7bTQcAA
全 米 が 泣 い た

いや、本気でGJ。不覚にも目頭が熱くなった。
クラス・メイト聞きながら読んだらマジ泣きするわ俺。
100名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 20:42:03 ID:vZ7OSx9y
上昇
101名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 22:18:23 ID:rc8HCSVK
まじでGJ!
切なくてたまらねぇよ
102名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 06:27:18 ID:Lx5SB95Q
GJ!!

ただ逆接語を多用して文章全体がちょっとダラけているのが気になったが、その分を差し引いてもス バ ラ シ!!

特にアニメの1年が終わっても、進級や進学もせずまた同じ1年を繰り返す設定を逆手にとった構成が一番ス バ ラ シ!!
103名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 06:35:38 ID:Lx5SB95Q
逆接語っていうか思考の反芻だな。スマソ
104名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 12:15:52 ID:KqgZBYoZ
すげえ・・・いいもん読ませてもらったよ!
ありがとう!
105名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 15:14:54 ID:srhdXu7Z
マジGJ。難点を上げるとすれば、伸恵の設定がアニメ設定になっている所か。

次は、「伸×ちぃ」も書いてくれ。
106名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 02:10:46 ID:C8so9POn
ほすほす
107名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 05:25:31 ID:dKgdY0ee
なんだかこんな時間にドラマCDみたいな感じのネタを思いついたんだが
…読みたい奴居るか?
108名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 11:39:02 ID:1hG8e5gO
ノシ
109名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 13:26:04 ID:GPbCPLcN
はいはーい!
110107:2007/01/04(木) 00:37:11 ID:OkEKiMao
ありがたや
それじゃ書いてみるけどSS経験皆無なのでその辺は御了承を
111名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 20:34:49 ID:Vf+HrhdK
保守
112名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 23:56:08 ID:SELM9E2Y
保守
113名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 09:13:41 ID:NOF/jAs+
>>56-97
今更ながら読んだ
ええ話や……
114名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 19:10:56 ID:SFtcQ6U/
保守
115名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 01:03:05 ID:GBoROF0F
>>56-97
今日見つけて全部見たけど、泣いた。
116名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 23:40:32 ID:frTiDG9g
>>107を全裸で待っている俺保守
117名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 16:52:37 ID:HfRJ2/eg
GVスゲェよかった!!
あとほす
118名無しさん@ピンキー
浮上