気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第6章

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1名無しさん@ピンキー
勝気だったり、高飛車だったり、男勝りだったり、
そんな幼馴染みが、委員長が、お嬢様が、お姫様が、女上司が、
ふとした瞬間に垣間見せる弱々しさ、しおらしさ、素直さ、
そんなギャップに萌えるスレです。

あるいは、レイプされ、屈服させられて従順になってしまう鬼畜展開もOKです。

SSの投下は、オリジナル・二次創作を問わずに大歓迎。

(過去スレ)
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065173323/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第2章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090474137/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第3章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119542810/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第4章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133794297/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第5章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147086214/

(これまでに投下されたSSの保管場所)
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.arings2.com/
2名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 21:33:11 ID:kCUd43p0
>>1乙。
そして2get
3名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 21:40:05 ID:ZeX12b+V
>>1乙。ご光臨に期待
4名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 23:51:48 ID:6H8cTLTY
乙!なんて言ってあげないからね!
5名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 00:16:01 ID:ZNMrflXN
ツンデレとは違うのだよ! ツンデレとは!!



乙。
6名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 09:42:00 ID:w2dmNlYg
即死回避ss募集
7名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 14:45:12 ID:Zbs2taWO
それでも保守りたいスレがあるんだあぁぁあ
8名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 16:32:24 ID:x5qktS6y
9いつの間にか新スレがw保守:2006/08/18(金) 23:15:55 ID:X/ILJI/4
素直じゃない娘が暴言(という名の照れ隠し)でとうとう男を怒らせたら

「やあ (´・ω・`)
 ようこそ、俺の部屋へ。」
「り、涼…フ、フン! 何よ、済ましちゃって! 別に私、悪かったなんて思ってないから!」
(ち、ちがう! 謝らなきゃいけないのに…!)

「この烏龍茶はサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。」
「へ、へぇ…あ、あんたにしては、気が利くじゃない…」
(ど、どうしたんだろう…忘れてるのかな…)

「うん、『また』だったな。沙織。」
「!」

「あ、あれは、その…わ……悪かったわよ……」
「仏の顔もって言うしね、謝って許してと言われても簡単に許すつもりはない。」
「ぇ……」
(そ、そんな……!)

「でも、俺の顔を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
『哀しみ』みたいなものを感じてくれたと思う。」
「!」

「これから続く長い付き合いの中で、俺の気持ちも忘れないで欲しい
そう思って、俺は怒ったんだ。」
「…り……涼……っ!」

「じゃあ、言い分を聞こうか。」



「ひっく…ごめん、なさい……ぇっ…ごめんなさい…っ!」
「いいよ。もう怒ってないからさ。俺もちょっと言い過ぎた…ごめん」
「で、も…っく……わたし、素直じゃなくて…アンタにいつも、ひどい、ことを…っ」
「いいって。それに照れ隠しする沙織も可愛いから、見てて楽しいし…あ、そうじゃなくても可愛いけど」
「バ、バカぁ…こんな、ときにっ……」

 勢いだけで書いた。海よりも深く反省している。
 じゃあ、前スレ46は真琴ちんの続きに戻るよ。
10名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 00:39:11 ID:bLXwEWiW
>>9

おいおいおいおいおい
それなんてバーボンハウスだよ!?

こんな萌えるバーボンは初めてだ。
お前天才じゃね?!
11名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 09:33:29 ID:M/ULTrL8
落とさせはしない!
12名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 17:28:16 ID:mAekZu/X
バーボン風に彼女を諫めるとはやりますな!
普段と違う口調でやられると強気な彼女もビビるかもしれん。
13名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 20:56:25 ID:+IKu3NK1
1〜4スレまではhtml化されています。

気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…
http://pie.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10651/1065173323.html
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第2章
http://sakura03.bbspink.com/eroparo/kako/1090/10904/1090474137.html
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第3章
http://sakura03.bbspink.com/eroparo/kako/1119/11195/1119542810.html
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第4章
http://sakura03.bbspink.com/eroparo/kako/1133/11337/1133794297.html
14名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 21:23:54 ID:+IKu3NK1
ごめん、かちゅと●使ってみていたんで勘違いした。
>>13は間違い。
15名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 23:04:57 ID:ikxwSGrm
>>9
モエワロタwwwwwwwww
16名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 02:57:01 ID:R9hbR7T7
>>9
ダンディーだwww
17前スレ46:2006/08/20(日) 08:59:57 ID:2vlHDV4T
「やあ (´・ω・`)
 ようこそ、我が城へ。」
「ひ、久しぶりに来たけど狭い部屋ね…ま、アンタにとっては、ぶ、分相応じゃない?」
(つ、つ、連れ込まれちゃった…ってことは前みたいに、こ、このまま押し倒されて…って、べ、
 別に期待してなんか…!)

「ん? な、何よそのジョッキ?」
「このビールはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。」「あ、あら、気が利くじゃない…(なんか怪しい。前にもこういうことあったし…でもジョッキは
 二つあるし、まさかそんなことはないかな…それに、万が一そういうことになっても…わ、わた
しだって、ご無沙汰だし…って、何考えてんのよわたしはっ!)」

「あ、あつ…ちょ、ちょっと…ひゃぅ…何、入れたのよっ…!」
「うん、『媚薬入り』なんだ。済まない。」
「や、やっぱり…! ふぁ…な、何してくれんのよ…!」

「仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。」
「あ、当たり前よ! 素直にシたいって言えばいいでしょ! それを、こんな…ど、どう責任取っ
 てくれんのよ!(こ、こんなの…が、我慢できないよぉ…! は、はやく…!)」

「でも、俺の顔を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
 『欲求不満』みたいなものを感じてくれたと思う。」
「そ、それは…し、しかたないじゃない! だ、だって、アンタが、し…シて、くれないから……
 って、何言わせんのよ…!」

「恋人同士なんだから、そういう欲求を忘れないで欲しい
 そう思って、この薬を入れたんだ。」
「わ、忘れるわけないでしょ! わ…わたしは、ずっと…シ、シたくて…ああ、もう…!」

「じゃあ、注文を聞こうか。」



「わ、わ、わたしを、いっぱい気持ちよくしなさいっ」
「ん、合格」
「ちょ、ちょっと、いきなり、そんな…ひゃぁぁ…!」


 褒められて調子に乗ってしまった。山よりも高く反省している。
 今度こそ真琴ちんの続きに戻りますがまたしばらく来れません。許せ。
18名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 09:04:55 ID:2vlHDV4T
しかも改行忘れwwゴメスwww
19名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 15:55:42 ID:scsDkVb5
天 才 降 臨
20名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 19:20:30 ID:fFQwEhPb
いや、神だろ。
21名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 20:35:30 ID:ERvCkctG
素直に普通でいいんじゃないか?
22名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 20:38:33 ID:DMQ0T1EA
前スレ759の人の続きを書いてみた。前スレ759の人許して。
では前スレ46神の後なんでアレだが(汗

「っとにもー…私はあんたの家政婦じゃないわよっ……」
結局なんだかんだと言いながらも部屋を掃除してくれる彼女。
「『悪いなー』って、そう思うんなら…え?でもおかげで私に会える…ってバ、バッカじゃないの!?」
赤くなりながら散らかった雑誌をまとめようと、1冊の雑誌を取ったとき。
そこに奴がいた。黒いGが。
「…いやぁああああ!」
思わず住人に抱きつく彼女。
「ゴ、ゴ、ゴキッ…!は、はやくなんとかしてよ!私がアレ苦手だって知ってるでしょ!」
といわれても抱き着かれて動けるわけがない住人。
「うぅ…はやくなんとかしてよぉ…ヒック」
仕舞には泣き出す彼女。慌ててなだめる住人。Gはいつの間にやら姿がない。
「ウックヒック…ほんとにもういない?ほんとにいないよね?…」
Gがいた場所を恐る恐る振り返ってアレがいないことを確認し、安堵のため息をつく。
「よかったぁ……って、あれっ?」
互いの顔の近さにようやく抱きついてる事に気付く彼女。
「っ〜〜〜〜〜!なんで抱きついてンのよ!」
理不尽な彼女の台詞と右ストレートを受け、住人の意識はブラックアウトした。

台風はまだこの家を通過しないようだ。
23名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 21:49:19 ID:hmeAFvVh
呼ばれて飛び出て759です。
とてもいい続きを書いてくれてありがとうございます。
2422:2006/08/22(火) 20:09:07 ID:npj4FBXp
>>23
こちらこそありがとうございます。
女の子の台詞と状況だけで759さんが書かれてたんで、
それやってみようと続きを勝手に書いたんですがすごく難しい
素人が迂闊に手を出しちゃいかんorz
じゃ、神降臨にwktkしながらROMにもどります。
25名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 21:29:30 ID:mNzZrAN8
女「男ぉぉォォオ!!!!大好きだぁぁァァア!!!!」
男「うるさい黙れ」
女「………はい、黙った!さあ抱きしめろ!!」
男「………やれやれ」

ガシッ

女「え…おと、こ……?」
26名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 21:48:46 ID:CrmGbdrW
おとこ・・・


おとこ・・・?



おとこおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!
27名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 00:40:09 ID:qDQ4eXIY
なんか急に過疎ってきたね、久しぶりに香織さんに会いたいな。
ところで以前このスレにいた職人さん達は今どこにいるんだ?
28名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 07:43:26 ID:Gct45oHJ
夏休みじゃないのか。
29名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 08:20:59 ID:wx2nG5vm
>>27
前スレでの火力の集中が尋常ではなかったからなぁ。
たまにはこういう時期もあるんじゃないかな?
30名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 18:41:33 ID:3lu4rHyn
まぁ、気長にまとうぜ。
31名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 19:55:43 ID:9lw768/O
あげ
32名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 21:33:18 ID:mDGFMEik
落ちそうだから保守するんだからね!別に好きでやってるんじゃないからね!!
33名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 17:36:30 ID:b+8POGXv
喜多さ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━ん!!!
34名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 18:29:07 ID:iMrF8MkK
フリーザ様がお怒りだ
35名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 20:01:43 ID:y7iT5x7B
前スレがまだ15kbも残っている件について。
36名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 20:22:24 ID:4RyvCrmr
前スレに投下されてたな
37名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 01:00:17 ID:lQr4jAMw
一度で良いから足軽氏の自宅の本棚を見てみたい。
一体どれ程の漫画があるやら。
38名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 13:41:40 ID:ORZ9bPvN
前スレがワッフルで埋まりますたw
39名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 10:23:53 ID:RzJzf+WN
乗り遅れた。ワッフルワッフル。
40名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 21:56:47 ID:C6FFNQIu
νワッフルは伊達じゃない
41名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 00:11:45 ID:Mzm5zqkH
>>40
それどんなワッフルw
42名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 00:58:57 ID:Ta1T/pon
ワッフルにフィンがついてるんじゃないの?
43名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 01:28:30 ID:OGO08MP/
情けないワッフルと戦って、勝つ意味があるのか!
44名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 12:47:29 ID:Tfzfw+l6
ワッフルがチャーミングすぎるからさ
45名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 15:22:57 ID:xi+hpJye
だが、そんなワッフルさえ人をダメにしていくんだッ!
46名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 18:46:48 ID:EueI5u4L
ガノタか?
47名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 15:12:34 ID:galC7off
というより富野厨さ。
48名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 21:30:12 ID:H43ymqLR
東鳩2の由真はこのジャンルに属しますか?
49名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:20:00 ID:ifAu5c8I
属しはいるな
50名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 22:11:34 ID:WypApkuV
ジョージ・ホッシュ
51名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:50:55 ID:UN3xteAR
保守
52名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 14:52:02 ID:Nd4aXUIv
過疎りだしたな〜。
53前スレ46:2006/09/11(月) 22:27:31 ID:be6jLZrP
そのうち落とせそうですとご報告。






でももうちょっと待ってまだ全然修羅場修羅場真っ盛りしてるから。
54名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 22:27:47 ID:KlBaqNM7
55名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 22:33:57 ID:/ISnWZHD
>>53
立ったり座ったりして待ちます
56前スレ33:2006/09/12(火) 01:11:41 ID:Q2VyEb4K
ちょこちょこワッフル書いてます
そのうち投下できるかも、とか言ってみる。
57名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 01:18:17 ID:I+56MHVN
>>53,56
スクワットしながら待つ
58名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 01:27:35 ID:8+DAYejf
心にチョコレートワッフルを。
59名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:56:47 ID:+wEjBZCK
まぁ、十月いっぱいまで夏休みだから、気長に待ちますよ。
60名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:06:40 ID:s5bsTxde
>>59
秋の最中に夏休みとはこれ如何に。
61名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:11:32 ID:3LSmnUNr
気分の問題じゃね?
62名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 10:12:45 ID:bLt6o9H+
>>60
大学生は8〜9月は夏休み♪

とマジレス。
63名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 12:03:11 ID:wJ++pAXV
>>62
10月いっぱい=10月の最後まで

とマジレス
64名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 17:26:51 ID:oLru6W2h
>>56
マジですか?前回のは本当によかったです。
今回もワッフル期待してます!
6560:2006/09/13(水) 19:00:28 ID:s5bsTxde
>>62
いや、それは分かってんだけどさ。
秋真っ盛りに「夏」休みは無いだろ、どうせなら「夏秋休み」にしろよと。
そゆこと。
66名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:06:36 ID:AaxKR6Y8
>>65
大学側に「夏期休暇」って言われたら、
「夏休み」で問題ないだろうと思うんだが。
67名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:25:26 ID:8aonQIvp
気の強い大学娘達が口論しているスレはここですか?
68名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:47:04 ID:1N/WoTx9
スレ違いはそのへんで

↓以下何事もなかったように再開ドゾー
69名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 03:28:00 ID:2aJRYTC8
ワッフル焼きながら保守
70名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 04:21:53 ID:BbGGkAqV
69の焼いたワッフル食べながら保守
71名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 22:10:26 ID:OIfvu6tj
70が食べようとしているワッフルを横取りしつつ保守
72名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:18:54 ID:IBQ2JUqY
揚げ餅
73名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 23:57:40 ID:TZFDLVdI
あ、あれ? 久しぶりに覗いてみたらどうしちゃたのよ。
…もう、しょうがないなぁ。
おまけで貯めていたのを提供してあげないこともないわ。

か、勘違いしないでよっ、今回だけだからねっ!
ま、期待しないで待ってなさいね。
74名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 01:41:24 ID:LexQQDWR
  _   ∩
( ゚∀゚)彡 ワッフル期待!ワッフル期待!
 ⊂彡
75名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 23:11:01 ID:E/Md6Nx5
「隊長…この傷じゃ自分は、もう、…助かりません…どうか、隊長…だけでも…」
「馬鹿野郎!何弱気なことを言ってやがる!故郷に残してきた気の強い女の子はどうする気だ!!?会いたくはないのか!!」
「…………」
「…っ畜生!!誰か!?誰か居ないのか!?誰でもいい!こいつには今ワッフルが必要なんだ!!誰か…助けてくれ……助けてやってくれよ…っ!」


「神は…いないのか…?」
76名無しさん@ピンキー :2006/09/20(水) 23:26:43 ID:urKZkJ0/
気持ちはわかるが、せかすのは止めようぜ
77名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 23:49:08 ID:9i3o8Cno
……と、気の強い男勝りのおにゃにょこである>>76は顔を真っ赤にして言った。
78 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:31:31 ID:2CQEWny5

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<スタンドアップ シスター 前編>

高校生の時の話なんですけどね。
うん。そう。先輩に恋をした話です。
といっても僕は今も高校生な訳で、まあそう昔の話でもない訳です。当たり前ですよね。
よくあるんじゃないかな。こういう話。もてない男の。ありがちな。
まあ、少しだけ。

79 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:33:16 ID:2CQEWny5

僕は高校に入学してすぐ吹奏楽部に入ったんですね。
吹奏楽で有名な学校ではなかったし、音楽室も狭い学校だったんですが、
緑の多い敷地の広い学校だったので中庭や教室の窓を開けてのびのびと練習している風景が格好が良くって。
で、まったく初心者の僕はトロンボーンをやることになったんですが、
同じ金管のホルンパートの先輩にとても可愛い先輩がいたんです。
先輩は華奢で背が小さいんですが、結構大人っぽいちょっと癖のある長い髪の毛を揺らしていていて
活発で猫っぽい感じのする人で、そして良く喋る人でした。

はじめて見た時に、高校にはなんて綺麗な人がいるんだろうってドキドキしたのを覚えています。
吹奏楽部の中じゃ2年生の女子のリーダーをやっている人で、ホルンもとっても上手な先輩でした。
吹奏楽部には同期の男が3人いたんですが、全員その先輩が部活の中で一番綺麗だねって噂をするような、
そんな可愛くて目立つ先輩だったんです。

80 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:34:59 ID:2CQEWny5
で、身の程知らずな事に、半年もたつうちに僕は結構真面目にその先輩の事を好きになってしまったんですね。
何でかって言うと、それには理由があってですね。

ほら、吹奏楽部っていうとなよなよしているイメージがありますけど。
でも実際は結構体育会系で礼儀作法とかルールにもうるさくて
何か失敗すると3年生とかには酷く怒られたりするんですよ。

どんな事で怒られるかっていうと、一年生には色々と仕事があるんですけど、
例えば合奏の前に空き教室でパート練習をやるんですが、その教室の鍵を先生に借りに行かなくちゃいけないとか、
そういうルールがあるんです。

まあその場合、鍵は練習が始まる前までに取りに行かなくちゃ行けないんですが
掃除とかがあるとどうしても遅れたり先生が捕まらなかったりするんですね。
そういった時はそのパートの練習が始められないからすごく怒られるんです。

で、ある日僕が鍵を取りに行ったら、先生の職員会議が始まっちゃってて。
鍵が借りられなくなっちゃって途方にくれちゃったときがあったんです。

僕はそれまでは一度も鍵を借りられなかった事は無かったんで、どうして良いかもわからなくて。
で、もう練習始めてるパートは始めちゃっているし。どうしようどうしようかと思って。

怒られるのはしょうがないんですけど、職員会議が終わるまで借りられなかったらパートの全員が練習できないし。
入部して他のパートでもそんな事になった事無かったからとんでもない事になっちゃったと思って、
でも皆が待ってる教室前に帰る事も出来なくて職員室の前をうろうろしていたのです。
81 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:36:25 ID:2CQEWny5
そうやって10分ぐらいどうしようもなくパニックになっていたかな。怒られに帰ることも出来なくて。

そうしたら。
職員室の前にホルンを抱えた先輩が来たんです。てくてくと。

先輩は一人で、あれ?って感じに「仁科君どうしたの?」って聞いてきました。
一対一で話す事なんてなかったから緊張してたんですけど、
もう天の助けだと思って職員会議が始まっちゃったんですって思い切って説明したんです。

そうしたら先輩は頷いて「なるほど。まかしといて。」って言って笑いかけてくると、
そのまんまえいやっと職員室ドアを開けて屈んだ体勢で、職員室に入っちゃったんです。

何度か頭を下げながらいつもホルンの練習場所を貸してくれる先生のところに行って鍵を受け取った後、
トロンボーンの練習場所を貸してくれる先生のところに行って頭を下げて鍵を受け取ると、
屈んだ格好のまま笑いながら職員室から出てきました。

そして僕の手にぽんっと鍵を置いて「はい。鍵ゲット。」って言って渡してくれたんです。
カッコよかった。

それから先輩は一緒にトロンボーンの練習する教室まで来てくれて事情を説明してくれて、
そして教室まで2人で行くその間に先輩は色々と吹奏楽部のことを教えてくれて、
それから教室まで送ってくれた後、「バイバイ」って言って先輩は手を振ってにっこり笑いかけてくれたんです。
82 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:39:30 ID:2CQEWny5
今考えてみれば先輩だっては高校2年生の女の子です。
後輩にちょっとお姉さんぶりたかったのかもしれません。

もう高校3年生になった僕はそんな風にも思います。でもですね。

その時のそれは、僕にはありえない体験だったわけです。
女の子なんて俺の事ウザがるか後は消極的に関わってくるかのどっちかですから。

僕に何かをしてくれて得意げに一生懸命話しかけたりしてくれない訳です。
それが、先輩はすげえ綺麗な人なのに僕が困ってた時、助けてくれたばかりかお礼を言う僕に
「いーよいーよ。一年生は大変だよねぇ。」とかいってそれから教室までついてきてくれて色々と親身に話をしてくれた訳です。

それから僕はもうずっと先輩の事が好きで好きでしょうがなくなった訳です。
もう本当に好きになっちゃった訳です。
もう寝ても覚めても先輩の事を考えた訳です。
いや彼氏とかは無理だろうなってのは判ってました。本当に。

先輩はにこにこ誰とでも話すし、吹奏楽部の中ではそれこそアイドル扱いだし。
3年生の先輩なんかも良く彼女に話しかけてる訳です。
時たま部活の前とかに部室の前でなんかイケメンのあれ。
なんか茶色い髪してカッコ良くてなんかもうよくわからないくらい同じ高校生じゃないみたいな人に声かけられて
なんか笑ったりしてるし。

今考え直してみると先輩に話しかけていたのはそんなにイケメンじゃなかったかも知れません。
凄いさわやかスポーツマンでも3年生の先輩は神のようにカッコよくは無かったかもしれない。
でも高校1年生と3年生じゃ体の大きさから違う訳です。成長期だから。
僕は小さかったし。態度だってそういう人たちはちゃんとしててカッコよく見えた。
そういう人たちと話している先輩は全然遜色ないどころか、
なんかどっちかって言うとそういうカッコいい奴等が声をかけるのをいなすみたいにして
「じゃ、練習なので」なんて言ってたりするんですよ。
媚びたりキャイキャイ言ったりする訳ではないんです。
83 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:40:32 ID:2CQEWny5
カワイイ。だけじゃなくてクールな訳です。
それに痩せ気味なのにとっても色っぽいんです。

とても暑いときに他の女の子にだらしないよ。
何て言われなても「部活だから内緒内緒。」なんて言いながら時々ワイシャツの上のボタンをちょっとだけ開いていたりすると、
絶対そっちは見ないですよ。
見ないんですけどドキドキするわけです。

レベルが違うのはわかっていたんです。むろん僕なんて眼中にもないだろうと。
ただの先輩と後輩ですと。しかも違うパートの。
この違うパートってのが曲者で。吹奏楽の違うパートってのは結構顔を合わせないのですね。
練習場所が違うので。
もちろん合奏や帰る前のミーティングは全員そろいますが、そうすると人数も多くなっちゃうんです。
必然的に顔を合わせ、仲が深まる同じパートと違って違うパートの人とは一言も喋らないと思ったら喋らない訳です。

これが野球部だったら外野とキャッチャーが喋らないなんて事は無いのでしょうが。
84 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:42:03 ID:2CQEWny5
でも先輩の事を考えるのはやめられなかったんです。
僕はそれまで女性と付き合った事はなかったからどうしたらいいのかは判らなかったけれど、
毎日先輩の事ばかり考えていたから無理なのはわかってたけど僕は先輩ともっと喋りたかったんです。

告白するとかは無理です。絶対無理です。

でも僕は先輩と少しでも話すととっても楽しくて、凄く先輩の事が好きで、
どうしていいかわからなかったからでも出来るだけ先輩に話しかけるようにしました。

タイミングが合わなくて一週間も話が出来ない事もあれば、運良く話しかけれた事もあったけど、
先輩は僕が話しかけるとちゃんと受け答えをしてくれましたし、冗談も言ってくれました。

僕は先輩が僕の前で僕に話してるってだけでそれだけでもう凄く楽しかったから、
だから部活を頑張る事にしたんです。
先輩に自信を持って話しかけるには部活の中に自分の居場所を持って、
自信を持って話しかけないといけないと思ったんです。
例えば部活を休みがちだったら楽器の事とか聴きにくいけど、熱心に通ってたらそう言う事って聞きやすいとか、
そう思った訳です。だから僕は僕なりに精一杯頑張った訳です。

85 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:45:00 ID:2CQEWny5

そんなこんなしていくうちにいつの間にか僕は2年生になり、先輩は3年生になりました。
勿論何かが変わった訳ではなく、変わったとしたら先輩は受験生に、僕には後輩が出来たと、そのくらいでした。
でもとても楽しい毎日でした。
いつの間にか僕は色々な事を覚えていて、
職員会議が始まっていてもこっそり入っていって先生に鍵を借りる事が出来るようになっていましたし、
後輩に基礎練習を教えたり出来るようになっていました。
僕も少しだけ、成長していたのかもしれない。
部活に行くのが楽しかったし、時々先輩と話ができるのがすごく楽しかった。

そして2年生の夏休みに僕は吹奏楽部の2年生のリーダーになったんです。
つまり、3年生になったら部長か副部長になるという事です。
一学年25人からいる大所帯。吹奏楽部の目標は秋のコンクールだけじゃなくて、
夏には野球部の応援があるし、地元のフェスティバルにも出ます。
3年生になったら、僕がそんな皆の代表になる事に決まったのです。

同じ学年の中には中学の時から吹奏楽をやっていた人達もいましたし、
僕が誰よりも楽器が上手だった訳ではありません。
人の輪の中心にいる訳でもありませんでした。
でも先生や先輩達は真面目にやっていると言うことで僕を推してくれたそうです。
特に先輩が薦めてくれたと聞いてとても緊張しましたけど、僕はそれもとても嬉しかったです。

引継ぎや、色々な事務的な事もあって部活はとても忙しいものになりました。
でもそのお陰でその時には副部長になっていた先輩と一緒に色々な仕事をする事が出来たので
忙しかったけれどでもとても楽しいものでした。

僕はずっと先輩の事が好きだったから。
86 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:46:56 ID:2CQEWny5

忙しくしているうちに、いつの間にか2年生も秋になって。

僕が吹奏楽部の部長になることに決まってすぐ、
先輩は高校を卒業したら東京の大学に行く事になりました。
勿論合格したらですけど、先輩の事だから合格するに決まっていると思いました。

受験シーズンがあっという間に始まって終わって。
僕はそのままでいいと思ったんだけど、でも、ようやく僕もそのままじゃ良くないと思いました。

先輩が卒業する前に僕は先輩を音楽室に呼び出しました。
「部活のことで相談したい事があるんです。」と言いました。

そうやって部活のことで悩んだときに色々と相談した事も沢山ありましたから
先輩はすごく忙しいにも拘らず「いいよ」って言ってくれました。
87 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:47:53 ID:2CQEWny5

----
そしてその日、僕は汗をかきながら通い慣れた音楽室への階段を登りました。
嘘をついて先輩を呼び出したとかそんな事は考えませんでした。
とにかく僕は言わなくちゃ。ちゃんと言わなくちゃってそう思っていました。
心臓をバクバク言わせながら階段を登りきり、
いつもよりとても長く感じる廊下を歩きました。

音楽室のドアを開けると、先輩は教室の真ん中机の上にちょこんと腰掛けていました。

教室の電気はついていなくて、夕焼けの光が薄く教室の中に射し込んでいました。

これでも随分と色々と考えたんですよ。
どうやって言おうかって。何度も何度も。
本当は教室に入って隣に座って「先輩、お話があるんです。実は・・・」って言おうと思ってました。

いつの間にか僕は先輩よりも背が高くなっていたから、
先輩が椅子に座っていて僕が立ったままじゃ怖がらせるといけないと思ったのです。
88 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:49:13 ID:2CQEWny5

でも僕はドアの所に立って、先輩を見た瞬間に言いました。
「先輩の事が好きです。」と。
先輩は困ったようにうつむきました。
先輩は驚きませんでした。
まるで僕が先輩に何を言うつもりで教室に呼び出したか判っていたように。

俯いた先輩を見た途端、僕は駄目だなって思ったんですけど、でも言葉は止まりませんでした。
迷惑でもストーカーみたいでも、この5分間だけ、先輩に我慢してもらおうと思いました。

だってほら、もし万が一、先輩と付き合える事があったとしたら、
そしたらそれこそ毎日でも言える訳です。
僕は先輩の事が好きだって。
だから僕は思ったんです。今この時しか言えないんだって。
もう一生先輩にこういう事は言えないんだなって。

先輩に好きな人がいるかなんて、恋人がいるかどうかなんて関係ありませんでした。

会議が始まってしまって鍵が貰えなくて困っていた僕を助けてくれた事。
わざわざ遠回りしてホルンの練習している教室の前を通っていたこと。
合奏の時に、トロンボーンパートの前にホルンパートが来た時、
先輩の近くで演奏できる時、とても嬉しかった事。

毎日部活で先輩と会えてどれだけ嬉しかったか。
僕がどんなにこの2年間、楽しかったか。
どんなに充実した2年間を過ごせたのか。

毎日先輩のことを考えて、一生懸命部活に取り組んで、僕がどんなに楽しかったか。

89 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:52:36 ID:2CQEWny5

先輩は僕の話をじっと聞いていてくれました。
そして聞き終わった後、一言だけこう言いました。
「仁科君、ありがとう。うれしいよ。」と。

「先輩は、僕が今日、こう言う事を先輩に言うって判ってたんですか?」
そう聞くと先輩は少し笑ってから、こう答えてくれました。

「だって君はもう部長だし、私に聞かなくちゃいけないことなんてないからね。」

僕は先輩も緊張しているんだと言う事に気がつきました。
先輩は緊張している時や大事な事を喋る時、こういう区切ったような話し方をするからです。
先輩はしばらく考えていました。

いつの間にか校庭から聞こえていたラグビー部の声は聞こえなくなっていて、
夕暮れが少しずつ暗くなって僕と先輩を暗い教室の中に閉じ込めていくようでした。
「うん。うれしいよ。私は君の事が気に入っていたからね。多分君が思っているよりも。
君はとても優しいし、とても頼もしい後輩だったし。」
先輩は顔を上げてでも。と途方にくれたような声で言いました。

「ごめんね。でも私は判らない。判らなくないんだけど、」
先輩は言葉を切って上手く言えない。と言いました。

90 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:53:52 ID:2CQEWny5
僕はその時、僕は先輩を困らせているんだと気がつきました。
どうやって断っていいか、多分優しい先輩は判らないのだと。
どう話したら僕を傷つけないですむのか考えているのだと。

「ごめんなさい。」
僕は優しくて可愛くて綺麗で素敵な先輩に頭を下げて、それから教室に背を向けました。
「あ、待って。」
先輩の声が聞こえました。
僕は立ち止まりたいと思いました。
先輩ともっと話をしたかったのです。近くで。二人きりで。
先輩に僕の話を聞いて欲しかったのです。。
もう2度と2人で話す事なんてないのだろうから。

でも僕は、言いたい事は全て言ったから、先輩に背を向けて階段の方へと歩きました。
このまま先輩は卒業して東京に行きます。

僕は先輩のことだけじゃなくて、いつの間にか大好きになっていた吹奏楽部をもう一年間、
先輩に褒められたように一生懸命やってそれから、それから僕はどうしようかなと、


91 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:54:53 ID:2CQEWny5

@@

「うん。で、その二人はどうなったの?」
正に佳境で話を止めた涼子さんは両腕を組んで黙り込んだので先を急かす。
この手の男の話は非常に身につまされる話でもあるし。

「どうするべきだったんだろうなあ。」
「は?」
涼子さんは暫く目を閉じた後、カッと目を見開いた。
「そこが問題なんだ。実は先輩には好きな人、いや好きだと思っている人がいたんだ。
 先輩は、どう返事すればよかったのだと思う?」

「はい?」
92 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:56:48 ID:2CQEWny5

「その先輩と言うのが私だったら。」
うーんと言いながら考え込む。

「匠君が吹奏楽部にいたらパーカッションあたりかな。」
「??」
「こう、暮れなずむ夕日の中、私は教室で一人、待っているわけだ。そこでガラリとドアが開く。」

涼子さんは話しながらカラカラと架空のドアを開く真似をした。
「匠君が入ってくる訳だ、真剣な顔をして。そして少し照れながらも心に暖めていた思いの丈を私に伝えようとする。」

「??」

涼子さんはなんだかぼうとしている。
「いや、その時私には好きな人がいる訳だな。いや、良くないぞ匠君。そのような事を言われても困る。
と断らなければいけないんだ。しかし私がそんな事を言ったら匠君は悲しそうな顔をするだろうな。
私がいないと駄目なのだと、私に恋しているのだと切々と恋心を訴えてくるのだろう。
そこを心を鬼にして迷惑だといや、迷惑なんてことはない。断じてない。勘違いしてもらっては困る。しかし、しかし」
涼子さんは頭をぶんぶんと振った。

「・・・いや、むしろこの場合匠君がと仮定する方がおかしいのか。ああもう、話が進まないな。茉莉ちゃんだ。」
「は?」

「君の幼馴染の鍋島茉莉ちゃんだ。」

「え?」
93 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/21(木) 00:59:44 ID:2CQEWny5


続く
---------------------------------

ご無沙汰しています。
後編は1〜2日後に。

訳のわからない方はもし宜しければ。
http://uni.lolipop.jp/Rock_Frame.html
http://uni.lolipop.jp/Wits_Frame.html
94名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 01:00:32 ID:BVDl7ePc
>>93
お待ちしておりました…そしてお待ちしております。
95名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 02:03:03 ID:6yhHrs3k
うに氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
96名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 03:04:47 ID:Ee5POdP4
いやもうほんと、心からお帰りなさい♪
97名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 03:13:02 ID:NQt5GAxT
>93
お帰り!

っていうか相変わらず文章が上手いなあ
熱烈に期待
9875:2006/09/21(木) 03:16:01 ID:v9sZv4PZ
「ワッフルだ…!おい!ワッフルだぞ!!神は…ちゃんとここにいたんだ……っ!」
99名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 17:27:40 ID:l0C6EOpb
涼子さん節を見ると、ニヤニヤしたくなって困る
100名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 17:47:15 ID:e2LV5RT7
同意ワッフル。
101名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 14:35:51 ID:cI494yDE
GJ!!
後編も楽しみに
102 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 21:57:14 ID:GzbGa+C8
--------------------------------------

<スタンドアップ シスター 後編>

「ああもう、話が進まないな。茉莉ちゃんだ。」
「は?」

「君の幼馴染の鍋島茉莉ちゃんだ。」
「はあ。」

実家の近所に住んでいる女の子だ。
少々勝気なところがあるけれど、かわいいし賢い、
小さいころは良く遊んでいたのでなんだか良く出来た妹のような感じに俺は思っている。
この前涼子さんと実家の方に遊びに行ったときに一度会っているので涼子さんも茉莉の事は知っている。
が、それがどうかしたのか。

「それが何か。」

「うちの大学に受かったらしい。」
「嘘?」

自分で言うのも何だがうちの大学はちょいと難しい。
涼子さんが受かった時は才能と不断の努力の結果と称えられ、
俺が受かった時は奇跡が起こったと長く語り継がれたそうな。

「嘘など言わない。」
「はあ。それにしてもなんで涼子さんがそんな事知ってるの?」
本来ならうちの親経由で俺にまず伝わりそうなもんなのだが。
と思いつつそう言うと、涼子さんはテーブルに肘をつきながら
3時のデザートである手元の巨峰をひょいと口の中に放り込んだ。

103 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 21:58:16 ID:GzbGa+C8

「昨日家に来た。」
「は?」

「合格が決まったその足で昨日ここに来て、匠君をくれという趣旨の話をして行った、」
「は?」

「最初は緊張していて何の話なのかと思ったのだけどな。
匠君を呼ぼうかと言ったら首を振るし。
ぼうと座っててもあれだから一緒に料理をしようと言って料理をしていたら
緊張もほぐれたのかぽつぽつと話し始めた。」

「はあ。」

「茉莉ちゃんは吹奏楽部だそうだな。」
「そういえばホルンやってるとか言ってた。」
「つまりはそういう事だ。」
ぽんと膝を叩く。

「あ、さっきの話か。え?その先輩って茉莉の事??そこに何故俺が?」
「まあ聞くといい。」
と言って涼子さんは座りなおした。お茶をくぴりと一口飲むと、もう一粒巨峰を口の中に放り込む。
104 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 22:01:08 ID:GzbGa+C8
「彼女はな、なんでも友達の恋を成就させる手伝いをした時に自分の初恋に気がついたそうだ。
ちょうどあれだ。私と匠君が実家に行って始めて私が茉莉ちゃんと会っただろう。その頃だ。」

「へえ。茉莉って案外と奥手だったんだな。」
ずいぶんと大人びていたから彼氏の一人や二人位いるのかと思っていた。

「…まあそうも言えるかも知れないが、ずっと一人の人を好きだったから
好きという感情に気がつかなかっただけかもしれないな。」
そう言うと涼子さんはじろりと俺を睨む。

「はあ。」
俺に何の関係が。
「しかし、彼女は自分のそういう感情に自信がもてなかった。
その時好きかもしれないと思った人が物理的に近くにいなかったからだな。
彼女は疑問を胸に抱きつつ、私はその人が好きなのだと心に強く思い続けていたとそういうわけだ。
彼女は可愛らしいからな。異性からの誘いも多かったようだが、それも全て断り続けていたようだ。」

そこでもうひとつ巨峰を口に放り込み、もむもむと口を動かしながら涼子さんは続けた。

「まあそういったあやふやな気持ちというものは普通時と共に薄れていくものなのかもしれない。
特に彼女のように人気のある子なら尚更だ。
しかし、彼女は思い込みの強さと共に、思い込みを具現化させてしまう根性も持っていた。
匠君は勝気なところがあると言ったがたしかにその様だ。
彼女がその気持ちに気づいたのは一年程前だったそうだが、
彼女はその気持ちにけりをつけるには彼の傍に行かなくてはならないと考え、それを実行に移した。
つまり東京にある、好きな人が通っている大学に行くことにしたのだ。」

「はあ。」
いくら俺でもそろそろからくりが読めてきた。
105 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 22:02:06 ID:GzbGa+C8
「しかし涼子さん、確かに茉莉とは幼馴染だけどそういった感情とはちょっと違」
「言い訳は後で聞く。」
「いえ、言い訳では」
「匠君がどのような粉をかけたかは後で聞くとして続きがある。
誰譲りか判らないが、土壇場でメキメキと偏差値を伸ばした彼女に
地元の教育大学でもと考えていた両親も教師も狂喜乱舞した。
結果、彼女は東京に出てうちの大学を受ける事となった。」

「うん。」
「受験そのものは首尾よく終えた。合否は兎も角、全力を出しきったと彼女は思ったそうだ。
しかし落とし穴はその後待っていた。」
落とし穴かどうかはわからないが、と涼子さんは続けた。

「うちの大学からの合否結果が出る前、彼女が可愛がっており、
そして彼女の事を慕っていた後輩が彼女の事を呼び出したのだ。
それはそれは情熱を込めた見事な告白だったそうだ。」

涼子さんはぽんぽんと巨峰を口に放り込む。
106 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 22:03:46 ID:GzbGa+C8
「確かに彼女にとって意外な成り行きではあったそうだが、
彼女はその後輩の好意には気がついていたらしい。
そんな事もあるかなとは思っていたそうだ。
しかし彼女は彼の告白に自分で考えていたよりも動揺した。
さもありなん。そんなふうに男性からの数年越しの恋心を実直にぶつけられて
悪い気のする女性がいる訳がない。と、彼女に言った私に彼女は首を振った。何故だと思う?」

首を振る俺に涼子さんは続けた。

「他の人からも告白らしきものをされたことは何度もあったらしいが、彼女は心を動かされなかった。
それなのにその後輩に告白された時、彼女はひどく動揺したそうだ。
そして今まではそんなに意識していなかったのが、その後はその後輩のことを良く考えるようになったと。
それはいい。が、問題があった。
その後輩に感じるようになった気持ちは匠君への気持ちとは全然違うく感じられるというのだ。」

「自分がだらしのない女なのではないかと彼女は悩んだそうだ。
もし匠君へ感じていた思いが消え、同じような思いを後輩へ感じ始めたのならわかる。
それなら残念だけれど自分は心変わりしてしまったのだと思える。しかしそうではない。
自分は二人の人を同時に好きになってしまったのかもしれないと。
匠君の事を好きなのに、告白の一つでそれが揺らいでしまうほど自分の心とは弱いものだったのかと。
そして彼女は、東京に来ようと思ったときと同じく、一つ決心を固めた訳だ。
もし合格してたらうじうじと考え込まず、匠君に自分の気持ちを伝えてみようと。
自分の気持ちがどうであるかをきちんと言葉にして確かめてみて、
そして匠君に感じている気持ちを確認したいと。判るか、匠君?」
107 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 22:04:41 ID:GzbGa+C8
「はあ。」
そう言われても自分の記憶上の茉莉とその茉莉が上手く頭の中でマッチングしない。

「誤解を恐れずに言えば彼女の本質には男らしい部分があるのだろうな。
匠君にはその場その場での勝気さしか見ていなかったのかもしれないが、
彼女は目標に向かって障害を克服する強さとその目標に対する道筋を見つける大局観がある。」
私には欠けがちなものだな。と言いながら涼子さんは続けた。

「彼女は私にこう言った。匠兄さんに涼子さんという人がいるのは知っているし、
それなのに匠兄さんに好きだと伝えようという私はきっと涼子さんに嫌われると思う。
でも私は好きな人に好きだと言った事がないし、
それに自分の気持ちを知る為にどうしても言わなくてはいけないような気がする。
涼子さんに喧嘩を売るのは私なのだから、宣戦布告しに来たのです、と。」

賢い女の子だし、喧嘩も強そうだ。可愛いし素直だし。
言う事はないな。と涼子さんは言った。
108 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 22:05:41 ID:GzbGa+C8
「昨日は泊まっていくといいと言ったんだが、料理を造って一緒に食べたら新幹線があるとかで帰っていってしまった。
ちなみに匠君にはこの話は内緒にしておいた方がいいかなと彼女には言ったんだけどな、
彼女は頑なに私に遠慮などしなくて良いと言ってきた。
私も私で好きなようにするから、涼子さんも遠慮なく私を叩き潰してくださいと、」
涼子さんは楽しそうに笑う。

「私もあんなに可愛くて賢そうなライバルは蹴落としておいた方が先々良かろうと思って
こう匠君にご注進している訳だ。」
そんな理由ではないだろう。涼子さんは涼子さんで何か判っている事があるのだ。

「まあ、あんまり心配はしていないのだけどな。」
涼子さんは最後の巨峰を摘み上げると、あーんと口の中に入れた。
「何で?」
口をもごもごさせながら涼子さんはふむ、と少し考えた。
109 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 22:07:06 ID:GzbGa+C8
「彼女に聞いてみた。匠君の事を考えた時と、
その後輩のことを考えた時と、それぞれどういう風に思うんだ?と。」
「うん。」

「匠君の事を考えた時は、胸がドキドキしてゴロゴロと転がりたくなるような感じがするそうだ。」

涼子さんが言うのだから嘘ではないのだろう。
茉莉が言ったとは想像もつかないあからさまな言葉に顔が赤くなる。

「後輩の事を考える時は、いらいらとするらしい。
頑張り屋なのに自信が無い所だとか、
一緒に話していても他の男が彼女に話しかけるとすぐに何処かに行ってしまう所だとか
シャキっとしていない所だとか。」

「…よく判らないんですが、それが何で?」
俺の言葉に涼子さんはん。と頷いた。
「ん。何ででもだ。」
110 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 22:07:59 ID:GzbGa+C8
これで話もお仕舞いだとばかりにカタンと涼子さんは立ち上がる。
お互いの空になった巨峰の皿を寄せて、
剥いた巨峰の皮を手早く一つの皿に纏めた。

ま、ドラマチックな口説き文句の一つも言えない男に乙女心など判る訳はないな。
もむもむと巨峰を飲み込みながらそう言うと涼子さんは急に真顔になり、
俺の顔をじっと見ながらはあと溜息をついた。



---------------------------------------------
111 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/22(金) 22:15:29 ID:GzbGa+C8

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いつも感想ありがとうございます。
やる気出るです。
次は茉莉の話を書きたいとか思ってるです。
んでは。

(=゚ω゚)ノシ
112名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 22:22:13 ID:rXRTKOHr
相変わらずの、ふたり。
そんな姿が何故か安心させてくれるのは、文章の持つ魔力か。
リアルタイムGJ!!
113名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 22:30:32 ID:2ofNrML5
>>111
うにさん、GJです。
やっぱこの人文章の書き方が巧いわ。ホント。
引き込まれる。
特にテンションが高い文章だってワケじゃないのに、淡々とした描き方が作品の空気にマッチしてる感じ。
上手く言えないケド。

P.S.およそ一ヶ月のエジプト発掘旅行お疲れ様でした。
エジプトでどんな事をして来たのかも知りたいかなと思います。
114名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 23:26:50 ID:eqfv5qpf
ぜひ香織さんの続きもお願いします。
香織さんの話を読んだのがきっかけで自分もss書き始めたんで思い入れが強いんです。
115名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 23:35:47 ID:7JMaPtFS
修羅場な気がするのに全くそれを感じさせない文章がすごい。
そして口調が鋭いわけではないのに、人物の切ないまでの感情を伝えてくる語り口。
涼子さん、そしてうにさん、天性の語り手だな。確かに魔力としか言いようがない。
116名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 00:02:48 ID:UGgcWiaf
話は面白いんだけど、もうちょっとエロがほしいのー まあこの先に期待 ノシ
117名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 00:03:02 ID:ySfMFRu4
118名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 00:31:23 ID:UtQpZkny
>>111
自分は貴方の話を読むとゴロゴロと転がりたくなります
119 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/23(土) 00:58:11 ID:wPmBm2Kf
どもです。
シャーベット代わりに
やりつけない次回予告なんかをやってみるです。


---------------------------

友人のキューピッドをやった事で鍋島茉莉はようやく自分の好きな人というものに気がつきました。
その好きな人というのははるか東京に住む幼馴染のお兄さん。
しかしそのお兄さんにはやたらめったら仲の良い彼女がいます。

部活では副部長、友人間ではクールな女の子としての期待も高い茉莉は
他の女の子のようにきゃあきゃあと好きな人を肴に騒いで鬱憤を晴らすことも出来ません。
勿論好きな人に電話なんてとんでもない。

そもそも華奢な体のどこに?という位の根性を持っていた彼女は
溜まりに溜まった力をなんとなく持て余すことになります。

そして。

結局恋のパワーの一部は勉強にむきました。
絶対に匠兄さんと同じ学校に行ってやる。と。
しかし。
残った大部分の鬱憤は夜の中へと逃げていきました。
120 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/23(土) 00:59:44 ID:wPmBm2Kf
真夜中にベッドの中で想像すればするほど頭の中の匠兄さんはカッコよくなっていくのです。
駄目な時、落ち込んだ時にカッコイイ匠兄さんは私を叱ってくれるのです。

「なんだ、こんな点数取ったのか。駄目だなあ茉莉は。」
「ご、ごめんなさい。もっと頑張ります。」
「部活が上手くいかないなんて、茉莉は頼りないんだな。」
「ごめんなさい。匠兄さん。」

・・・
・・

「いつもいつも夜になると何をしているんだ?いやらしい子だな。茉莉は。」
「ごめんなさい。ごめんなさい。匠兄さん。」

「こんないやらしい身体をしているから、そんな事をしたりするんだ。この身体がいけないんだぞ。わかってるのか? 」
「ごめんなさい。あっ、匠兄さん、違う、違うの。いやぁ、違うの。ごめんなさい。」
真夜中、毎夜毎夜茉莉の頭は煮え煮えです。

遅かった初恋とストレスの溜まる恋愛環境は
思春期の茉莉を思いっきり捻じ曲げてしまいました。

121 ◆/pDb2FqpBw :2006/09/23(土) 01:03:53 ID:wPmBm2Kf
そして。
あんまり意識していなかったけど可愛がっていた年下の男の子の
とても真摯な告白に茉莉の心は揺れ動きます。
どことなく優しいところは匠兄さんと似てるし。

でも年下で頼りがいがないし。
涼子さんと匠兄さんはとても仲が良いから匠兄さんの事はもう諦めなきゃと判ってはいるけれど、
後輩にきちんとした返事は出来ずじまい。
つきあっているようないないような。
優しいのは良いのですが好きなら電話してきてくれればいいのに。
告白しっぱなしで全然押してもきません。

そんなこんなで東京での一人暮らしを始めた茉莉はとあるお店でアルバイトを始めます。
そこにいる一人の先輩の男の子。
口調は乱暴だしちゃらちゃらしていてとっても気に入りません。
でもなんだか今までの男の子と違って遠慮なく命令口調で話される事にカチンときながらも
なんだかものすごく自分の妄想にぴたりとマッチングしてしまいます。

好きな人と一緒にいる為なら常識をひっくり返す涼子さんと違い、
案外常識的な茉莉はなれない日々と上手くいかない恋心にストレスが溜まりまくり。

片方は本当の匠兄さんと似た優しいタイプ。物足りません。
もう片方は頭の中に作り上げまくった匠兄さんの頼もしさだけを持つ
やたらと茉莉の特殊な欲望に忠実にストレートに響くタイプ。

さあ、茉莉はどうするのでしょうか?


--------------------------

今回のバックボーンはなんだかこんな感じの話の前振りでしたですが、
これを全5話位でいつか・・・いえ、そのうちまたここにお邪魔したいです。

自分へのプレッシャーの為に次回予告なんてしましたが現時点で後悔しました。

では。
ノシ
122名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 01:26:58 ID:msxCtLUv
なんだそれ。濃すぎて鼻血出るぞ。
俺を萌え殺す気か。早く殺してくれ。

・・・実は茉莉ちゃんドのつくM?
123名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 07:40:42 ID:OftkfqX+
私…待ってるから。
ずっと、ずっと待ってるんだから!
124名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 00:28:57 ID:wp4EGKt7
GJ!!
125名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 10:10:01 ID:FP9W5uOR
>>124
ちょwww予告にGJっておまwwwwww

そういうのは作品が投下された時に備えて取っておくもんだ。
無意味に乱発するとありがたみが薄れてしまうとは思わないか?
126名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 10:24:18 ID:Dr6myocM
茉莉ちゃんがアルバイトするお店って、ワッフルを作ったり売ったりするよーな
ちょっとおされな洋菓子店とか、住み込みお手伝いさん風喫茶店とかだったらちょっと嬉しい
127124:2006/09/24(日) 15:53:29 ID:wp4EGKt7
>>125
評価は勿論主に本編に対してで、予告単体につけたわけじゃなかったんだけどな。
や、予告は予告で楽しいんだけれど。
感想は某所で書いたほうが良さそうな気がしたのでここでは短く済ませたがさすがにアンカーすらつけないのは端折り過ぎだったかもしらん。
128125:2006/09/24(日) 16:32:31 ID:GiPhommB
それは失礼した。こちらも脊髄反射的にレスしてしまった、すまん。
でも、アンカー無しだと流れ的にそう見える事はわかってくれ。
129124:2006/09/24(日) 16:43:16 ID:wp4EGKt7
了解。以後気をつける。こちらこそ短慮だった。すまん。
130名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 22:04:32 ID:UerN5+9S
>124>125
素直クールはスレ違いだ
131名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 22:25:10 ID:z/1gnOQu
これからしおらしくなるんだよ、きっと。
132名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 14:19:39 ID:oMVwyyF2
喜多さんキター
133名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 18:22:37 ID:o7muEZid
最近過疎気味?

>>132
相変わらずエロかったな。
134名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 20:49:45 ID:gcqEZ9ED
この状況はただごとじゃねぇぜ。
135名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 23:13:07 ID:xMjgzPdE
ここも淋しくなりましたね…
ちょっとしたものを妄想力を集めて考えてみます。
136名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 02:57:50 ID:MP3miRzW
>>135
俺らにワッフルパワーを分けてくれ!
期待してるぜ!!!
137名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 08:12:24 ID:ILDadWIB
今はスレッドが強気に出ているだけだと脳内変換していた俺天才
138名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 13:26:37 ID:5lphPwNS
>>137
その発想はなかったw
139名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 17:43:34 ID:mvNwDLEp
>>137
ツンと言わずに強気と言うお前にスレ住人としての漢を感じた
140135:2006/10/04(水) 21:42:22 ID:EdFCjJ6N
今夜中にでも投下しようと頑張ったんですが妄想が止まらず、かなりの長編になりそうです。

短くまとめる文才がほしい…チクショー!
141名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:02:11 ID:UdokSKok
長くてもいいと思うよ。とりあえずyou投下しちゃいなyo
142名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:21:38 ID:vksehav5
長い文章が書けるのはそれだけでも才能だ。存分にやりたまえ。
143名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 14:54:40 ID:sUoaVVmb
長編と聞くだけでwktkするものだ。
全裸だと風邪引くので褌締めて待ってますね。
144名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 15:03:47 ID:z4TgPmKK
今のうちにバイト行ってきます。
大学四年の後期という時期に、シフトを増やしてくれといってきたオーナーを恨みながら。
145名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 16:23:51 ID:4iU9esiI
>144
そのオーナーは美少女だな!
「もう会えなくなるから最後いっぱい一緒に居たかったの・・・
 私のここにいっぱいあなたの思い出を頂戴・・・」
こういう展開が待ってるんだな!
146名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 18:06:57 ID:8aBX/siy
>>113
そういうのって拍手でやるべきなんじゃなかろうか
147名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 22:47:50 ID:RPzl8eNf
>>146
2週間前のレスに今更噛みついてどうするつもりなんだ?
148135:2006/10/06(金) 01:03:08 ID:dlVTNq7l
ある程度まで書けたんですがエロまで持っていけず、エロ無しが嫌な方はスルーしてください
149ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/06(金) 01:03:53 ID:dlVTNq7l

午後7時。仕事帰りにほか弁買い、ビールも買って帰宅する。明日は休みだからゆっくりと飲めるな。
仕事上次の日に酒が残っていたらまずいので、仕事の前の日には飲まないことにしている。
二日酔いで飲酒運転と言われたら嫌だからな。そうだ、酒のあても買わなきゃな。
近所のコンビニに行き、柿ピーとさきイカを買うことにした。
商品を手に取りレジに行こうとしたがあることを思い出す。
もしかしたらアイツ、今日も来てるんじゃないのか?念のためにカリカリ君も買っていくか。
買い物籠に百円のアイスを二人分入れて買い物を済ます。
買い物袋をぶら下げて部屋へと着いた時、ドアの前に人が立っているのが見えた。
はぁ…やっぱりいたか。変な奴に懐かれちまったなぁ。
「お前、何時から待ってたんだよ。今日はもう遅いからすぐに帰れよ」
文句を言いながら部屋の鍵を開ける。
「…嫌よ。今日は泊まっていくから」
「はぁ?お前何言ってんだ?本なら好きなだけ貸してやるから持って帰って読めよ!」
オレの言葉を無視してドアを開け、勝手に部屋へと入っていく。
そのまま本棚へと直行し、数冊の小説を取り出し卓袱台に座る。
コ、コイツ、オレの部屋をなんだと思ってるんだ?説教したる!
「おい桃子!お前いい加減にしろよ!ここは図書館じゃ…」
「…うるさい黙って。読書中に話し掛けられるのはキライ」
な、な、な、な…ブチッと切れたオレは一度部屋を出て、隣の部屋のドアをノックする。
中から出てきたのは眼鏡をかけた大学生。オレとは結構仲のいいお隣さんだ。
「あれ?江口さんどうしたんで…あががががが!」
問答無用でコブラツイストをかける。
「健一ぃ!お前の友達は何なんだよ!毎日毎日暇さえあればオレん家に来て本を読んで…どうなってんだよ!」
五分ぐらい技を決めていたら動かなくなった。
メンドクサイので玄関に置いたままドアを閉める。ふぅ〜、すっきりした。
怒りも少し落ち着いてきたので自分の部屋に戻ることにした。
…靴下を脱いで、くつろぎながら本を読んでやがる。なんで柿ピーを勝手に開けて食べてるんだ?
勝手に紅茶まで作ってやがるし…もう一度部屋を出る。
再度隣の部屋のドアを開け、まだ少し痙攣している健一をキャメルクラッチで締め上げる。
「確かに何時でも遊びに来ていいとは言ったがひど過ぎるだろうが!」
ギリギリと締め上げたら泡を吹き始めた。うわっ、汚ねぇな!お前はカニか!
汚いから泡を吹いたまま放置することにした。海へ帰れ、このくそカニが!
カニの頭を叩いてから再度部屋に戻る。…はぁ〜、いい加減にしろよ?何勝手にオレのジャージ着てるんだよ!
くつろぐにも程があるだろうが!はぁぁ〜、もういいや。まずはメシだメシ!
腹が減ってるので弁当にがっつく。そんなオレをじっと見つめてきた桃子。
「江口さん…好き」
潤んだ瞳で見つめてくる桃子。コイツ…のり弁も好物だったのか?
「……これで我慢しろ。何でも貰えると思うなよ」
こういう事もあろうかとカリカリ君を買ってきたんだ。
嬉しそうにカリカリ君を頬張る桃子。こうして見てるとカワイイんだがな。
コイツはオレが何か食っていると必ず好きだと言ってくる。食い物を分けてもらう為だ。
まったく…綺麗な顔して食い意地のはった奴だな。
初めて会った時はこんな変わった奴だとは思わなかった。
コイツの第一印象は、物静かで神秘的な美少女だった。
それが今や…ジャージを着てカリカリ君を頬張ってるんだからな。
人間見た目じゃ分からないな。
コイツ…神楽桃子(かぐら とうこ)との出会いを思い出す。

150ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/06(金) 01:04:24 ID:dlVTNq7l
オレ…江口翔馬(えぐち しょうま)はこの春大阪から転勤してきた三十歳男。
彼女は右手、愛人は左手というナイスガイだ。
そんなオレがコイツと…オレのジャージを勝手に着込み、
カリカリ君を頬張りながら小説を読んでいる、神楽桃子と知り合ったのは夏が近づく六月だった。
きっかけは隣に住む相川健一(あいかわ けんいち)に友達と遊びに行くので車を貸してほしいと頼まれたことだった。
貸してもいいがまずは運転技術を見せてみろと隣に乗り、運転をさせたんだが…教習所は何を教えてるんだ?
車という物はだな、運転する人によっては凶器にもなるんだぞ?貸す前に気付いてよかったぞ。
で、お前には危なくて貸せないと言ったら、じゃあ江口さんも一緒に行きましょうよと誘われた。
今思えば最初からオレを運転手として連れていこうと企んでたんじゃないのか?
まぁその日はオレも休みで、恋人と愛人を相手に3Pをするぐらいしか予定も無かったからOKを出したんだ。
で、待ち合わせ場所に行って焦ったよ。
そこには健一を含め、男3、女3の計六人がいたんだ。
しかもその女三人ってのが全員が美人!
一人は金髪でスーパーモデルのような美人!いわゆるパツキンだ。洋物も好きなオレには堪らなかった。
で、もう一人が黒髪で真面目そうな巨乳美人。メガネがポイントだな。
そのメガネにオレの自家製メガネクリーナーをぶっかけたいと思ったもんだ。
最後の一人がその表情に神秘的な印象を受けた、ショートカットのスレンダー美人だった。
…あの時は見た目に騙されたな。まさかカリカリ君をたかりに来るようになるなんて想像もしなかったぞ。
で、金髪美人の車と(外車でオレの愛車三台は買えるんじゃないのか?)
オレの自慢の国産セダンタイプの愛車に分かれて湖までドライブとなったんだ。
オレの愛車にはオレ、健一、桃子の三人が乗った。何故かジャンケンで勝った奴等がこっちを選んでいた。
負けた三人は金髪美人…シーリス・A・ラインフォード(どっかの国と日本のハーフらしい)の方にうな垂れながら乗った。
後で聞いたんだがあっちの車に乗った奴等はカップル同士だったんだと。
シーリスと付き合っているのはおとなしそうな青年、山薙俊(やまなぎ しゅん)。
信じられんがシーリスがベタ惚れらしい。おとなしそうな顔してとんでもない物持ってるのか?今度確かめないとな。
で、メガネっ子で巨乳ちゃんの本条マヤ(ほんじょう まや)には佐伯正吾(さえき しょうご)。
お互いウブで、見ていたら背中が痒くなる様な付き合いをしている。お前等中学生か!
で、余り物の健一と桃子を乗せたんだが…最初はラッキーだと思ったよ?
だって彼氏無しの美人がオレの車に乗ってきたんだぞ?健一をどこかで抹殺しようかと本気で考えたモンな。
しかしな…すぐに分かったよ。なんで男がいないのかを。
桃子はちょっとズレてるんだよ。まず食欲がおかしい。
普段はあんまり食べないけど、自分が美味しいと思ったものはどんどん食う。
オレはそれを知らなかったから、サービスエリアで「奢ってやるから好きなだけ食えよ」と言ってしまった。
サービスエリアで食う焼きそばって何故かうまく感じるよな?
ソフトクリームも美味しいんだよ。運転で疲れた頭がスッキリするんだ。…薦めた俺がアホだった。
初めてだ。サービスエリアで5000円も食い物の代金を払ったのは。
内4000円が桃子の胃袋に納まった。その細い腹のどこに入ったんだ?
後で健一に聞いたら、桃子の胃は東洋の神秘と言われてるらしい。そういう大事な事は最初に言えよ!
まだまだ食い足りない様子の桃子に、その場しのぎでカリカリ君を食わせてやった。
どうやらカリカリ君が気に入ったらしい。おかげで今だにねだって来る。もう10月だぞ?

151ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/06(金) 01:04:57 ID:dlVTNq7l
シーリス達から遅れる事30分、オレ達も目的地の湖に着いた。
なんで桃子たちがオレの車を選んだか分かったよ。…飛ばし過ぎだろ?
よく捕まらなかったもんだな。警察は一体何をやってんだ?
遅れて着いたオレ達を俊と正吾が青い顔して迎えてくれた。
マヤちゃんは平気な顔をしていた。肝が据わってるな、女って見た目じゃ分からんな。
で、湖ではバーベキューやルアーフィッシング、テニスなどで遊んだ。
途中でオレは桃子がいないのに気づいた。
まぁ変なヤツだが子供じゃないんだし大丈夫だろ、ってほっといたんだ。
しばらくして他の連中(オレと健一を除く)はカップル同士でボート遊びなんてふざけた事をしだした。
残りモンのオレ達二人は、男同士でのボート遊びという名の罰ゲームをしたいはずもない。
まぁオレ達はお互い釣りが趣味だからバス釣りでもしようかと思ったんだが、
一応年長者としては、残りの一人が気になったんだ。
で、探したら木陰で本を読んでいた。
実はオレって昔は小説を読むのが趣味で、中学時代は毎日読み漁っていたんだ。
だから気になって『何を読んでいるんだい?』と爽やかに話しかけた。
…無視だぞ?車を出してやったうえに、さんざん奢ってやったのに無視!
挙句の果てには「…邪魔」の一言。
…あったま来たねぇ。えぇ、グーで殴ってやろうかと思いましたよ。
けど、コイツが読んでる本のタイトルを見た瞬間、嬉しくなっちまったんだ。
だって今さら『銀英伝』だぞ?オレ、大好きでアニメのDVD、全巻大人買いしたぐらいだ。
実はオレが紅茶が好きになったのも主人公の一人の影響なんだ。
オレ、コイツぐらいの年の子が読んでるなんて考えもしなかったから、嬉しくなってつい話し込んじまったんだ。
で、その時言っちまったんだ。
『他にもいろんな本持ってるからいつでも遊びに来いよ』ってな。
普通、誘われても男の部屋に一人で遊びに来ないだろ?
しかも初めて遊びに来たその日から泊まっていかないだろ?
しかもコイツは本を読んでるだけだから会話は一切なし!
話しかけたら「…邪魔をするなら出て行って」だぞ?
オレの部屋だぞ?それに冷蔵庫は勝手に開けるし、紅茶は勝手に作る。もちろん洗い物等は一切しない。
ここまで好き勝手にされたら普通切れるよな?ブチッっといっちゃうよな?
けどな、オレも普通じゃないのかもしれん。やっぱり関西の血が流れてるからだろうな。
何故か『コイツ…メチャクチャおもろいやんけ』って思ってしまったんだよ。
それ以来、コイツが好き勝手してても口では怒っているが内心は『相変わらずおもろいやっちゃな〜』で済ましてるんだよ。
まぁ、ホントに腹が立ったらさっきみたいに健一で発散してるけどな。
で、コイツ…神楽桃子とはその時からの付き合いだ。

152ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/06(金) 01:05:47 ID:dlVTNq7l
そんな桃子は今、柴田練三郎の時代劇小説『剣は知っていた』を読んでいる。
おお!これ、かなり面白かったんだよな!…話の内容は忘れちまったけどな。
大阪から暇つぶしのつもりで持って来た小説の山が、こんな形で役に立つとは思わなかった。
そんなことを考えていたオレに、本を読みふけっていた桃子が話しかけてきた。
「江口さん…紅茶おかわり」
………なめんなよ?
オレは紅茶のかわりに缶ビールを開け、桃子の口に流し込む。
もがく桃子の鼻をつまんで無理やり飲まる。飲んだのを確認し、そのまま頭を掴んでシェイク!シェイク!
しばらくシェイクした後に頭から手を離すとフラフラになった桃子はダウンした。
よし!これでコイツは二日酔い確定だ!
良い子の皆、お酒は二十歳になってからだよ?
じゃないとコイツみたいに惨めな酔っ払いになってしまうからね!
…18歳の桃子に無理やり飲ませるオレはまるで犯罪者だな。
ま、いいや。これで大人しくなるからぐっすりと寝れるな。
さすがにこのまま寝かせとくのは忍びないので毛布をかけてやる。う〜ん、オレって優しいな。
さ〜ってと、風呂に入ってさっぱりしてビールを飲んで寝るとするか!
オレは仕事で疲れた体と、桃子の相手をして疲れきった心を癒すため、ゆっくりと風呂に入ることにした。



「で、どうだったの?アンタ、また泊まりに行ったんでしょ?今度こそうまくいったの?」
大学近くの喫茶店。私達の指定席に座るなり、シーリスが桃子に問い詰める。
講義が終わった帰り道、私とシーリスは桃子に告白の結果を確認する。
私(マヤ)とシーリス、桃子の三人は中学時代からの友達。
私達の間にはいろんな事があったけど、今では二人とも大切な親友。きっと二人もそう思っているはずよ。
「ええ…プレゼントも貰ったし、お酒も一緒に飲んだわ。これで私達、恋人同士なの?」
おぉ〜!やったじゃん、おめでとう!とシーリスが驚きの声を上げる。
OK貰ったの?スゴイ!やったね桃子!おめでとう!…って、ねぇ桃子、そのセリフ今まで何回も聞いたわよ?
「ねぇ桃子、プレゼントってなに貰ったの?」
今までのパターンからすると、多分あれじゃないかな〜って思いながら聞いたの。
「………カリカリ君」
ポッと頬を染め、恥ずかしそうに言う桃子。
やっぱりそうなのね。毎回毎回なんで江口さんはカリカリ君を持ってるの?
それにカリカリ君を貰って喜ぶ桃子も桃子よ!
一言言おうと桃子を見てみる。まだ頬を染めているわ。
もう!可愛いじゃないの!なんで江口さんはこの可愛さが分かんないの?
「はぁ〜…じゃ、一緒にお酒を飲んだっていうのも、無理やりビールを飲まされて頭シェイクされたんでしょ?」
「ええ、そうよ。何故知ってるの?」
シーリスの言葉に首をかしげ、何故?って顔をしている。あ〜もう!可愛いじゃない!
「で、朝起きたらフローリングの床に毛布一枚で寝てたんでしょ?…はぁぁ〜ダメだこりゃ」
予想通りの結果にため息をつき、肩を落とすシーリス。私もそれに倣ったわ。
「…二人ともどうしたの?」
私達が何故肩を落としたのか分からない桃子。
私とシーリスは視線を合わせ、大きなため息を吐く。
「ま、気長に行こっか。時間をかけたほうが手に入れたときの喜びが大きいからね」
「ふふふ…ねぇシーリス、それは実体験なのかな?あなたも山薙君落とすのに4年もかかったもんね」
「うっさいのよ!アンタも3年かかったじゃないの!」
「…じゃあわたしは5年もかかるの?その頃には江口さんは35歳…おっさんはイヤ」
桃子の言葉に顔を見合わせ、つい笑い出す私達。
桃子はキョトンとしている。もう!すっごく可愛いじゃないの!
笑いながらも私達はこの不器用な親友の恋をこれからも応援しようと誓ったわ。



153ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/06(金) 01:07:17 ID:dlVTNq7l
今回は以上です。
154名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 01:21:58 ID:UE4t2WP8
リアルタイムで誰よりも早くGJ!
これはwktkが止まらないぜ!



>オレの自家製メガネクリーナーを
江口軽く氏ねwwwwww
155名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 01:24:01 ID:YHzFaSHN
>>153
乙にござりまする。
今までのシリーズとは独立してるみたいだ。
続きを楽しみにしてます。
156名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 01:24:40 ID:PNsJ7S2y
乙です。続きが楽しみ〜



>彼女は右手、愛人は左手というナイスガイだ。
>まぁその日はオレも休みで、恋人〔右手〕と愛人〔左手〕を相手に3Pをするぐらいしか予定も無かった

全俺が泣いた
157名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 01:32:14 ID:1s9R+wXj
ツクバ氏はなんでこんなに何気なくノリノリの文章を書けるんだろうなー

激しく期待大であります!
158名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 01:55:41 ID:qhYn+T71
イイ!!ほんと続き期待してます。

ただ、なんだろう…桃子と江口、こんな二人なんか懐かしい
159名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 11:08:24 ID:VfWRdj+6
>お前等中学生かぁ?たいがいにしとけよ!
吹いたwwww
160名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 13:47:05 ID:R1mSXMvl
柴田練三郎の最高傑作は「運命峠」である。
161名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 18:35:43 ID:YxAs0n9q
神だ…!
ようやく神と…!!
162名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 16:29:48 ID:X79YRuIn
これはいい
163ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:16:01 ID:FvYHEeDr
続きを一気にに書きました。投下します。
164ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:16:33 ID:FvYHEeDr
「ねぇ正吾、聞いてるの?どうして江口さんって桃子の気持ちに気づかないのかなぁ…」
箱から袋を一つ取り出しながら話しかける。正吾は「…さぁ」と気のない返事。
ちょっと、私の親友の話よ?しっかり聞きなさい!
「もう!さっきからボーっとして、私の話ちゃんと聞いてるの?なにボーっとしてるの…よ!」
正吾のアソコを鷲づかみにする。あ、出したばかりだからカウパー液が付いたままね、綺麗にしなきゃ。
「うぅ…ち、違うって!うを?は、話しを聞いてないんじゃな…んぁ!ま、まだ咥えないで…うお!」
小さく萎んでた正吾のが、口の中で大きくなってきた。
フフフ…私、この大きくなっていく瞬間が大好きなの!
よっぽど感じてるのか、お尻も人差し指をギュギュッと締め付けてきたし…
大きくなった正吾を喉の奥まで飲み込み、亀頭を喉で締め付ける。
その間にも睾丸を左手で優しく揉み、右手人差し指でお尻を犯してあげる。
「マ、マヤ…ちょっと待って!そんなにされたら、またイッちまうって!」
それは困る。慌てて口を離し、袋を破り、コンドームを装着してあげる。
「な、なぁマヤ。今日はもう止めにしない?いくら俺でも4連続は…ってなにしてんだ?」
「なにって…今度はこっちに入れてね」
四つんばいになり、自らお尻を広げて正吾に見せる。
今日の為に腸内洗浄もしてきたし、アナル用の小さなバイブも入るようにしてきた。
後は初めてを正吾に奪ってもらうだけ。
「シーリスがね、こっちも山薙君にあげたって威張ってたの。ちょっと怖いけど負けたくないじゃない?
『アタシの愛は無限よ!だから俊にはなんでもするわ。ま、真面目なマヤには無理な話だろうけどね。
アンタには少し過激すぎる話だったかなぁ〜?』って威張るのよ?
…私の愛のほうが大きいのよ!正吾!だから私のお尻、あげるわ!
初めてだけど、ある程度慣らしてるから入れても大丈夫だと思うの。だから遠慮しな…ヒィ!」
メリメリとお尻の中に突き進んできた正吾。
う、嘘つき!シーリスの嘘つき!なにが『頭が真っ白になるくらい気持ちいいの』よ!
こ、こんなの痛いだけじゃない!
「い、痛い!痛いいたいイタイ!ぬ、抜いて!正吾、お願い抜いてぇ!」
「ううう、凄い!マヤ、凄い締め付けだ!はぁはぁ、あう、このまま一気にいくぞ!」
「え?えええ!ウソ、もうヤメテよ!無理!無理無理無理ぃ!いったぁい…動かないでぇ!」
正吾は私の言葉を無視して一心不乱に腰を叩きつけてくる。
後ろからSEXは嫌いじゃない。むしろ犯されている感が大好きなの。
けど、これは…お尻は私には無理みたい。苦痛でしかないわ。
苦痛のあまりに薄れゆく意識の中思ったわ。「シーリスに負けた」ってね。
愛する人の為にこんなことまで出来るシーリスを尊敬するわ。
「マ、マヤ、もう出るぞ!…う、くおぉぉ!フッ、くお!」
うめき声と共に正吾の激しい動きが止まったその時、私の意識は闇に落ちて行った。
165ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:17:04 ID:FvYHEeDr
「はぁはぁはぁはぁ…やっと失神したな。はぁ〜、しんど」
うつ伏せで、尻を持ち上げたまま失神したマヤ。時折痙攣をしている。まるでなんかのAVを見ているようだ。
しっかしマヤのSEX好きも困ったもんだな。
俺、佐伯正吾の恋人、本条マヤには俺だけが知っている裏の顔がある。
それは…SEXが大好きだということ。
普段の俺達は、人前で手をつなぐのも恥ずかしがる純情カップル。
健一や江口さんには中学生以下だと笑われている。
そんな俺達も…いや、マヤは二人きりになると一変するんだ。
今日だって相談したい事があるって言われてマヤの部屋にきた。
部屋に入ったとたんに咥えられた。まずはそこで1回。
で、シャワーで汗を流しましょ?と、何故かコンドームを持ちながらマヤが言ってきた。
案の定シャワーを浴びながら2回目。ベットで俺が攻めて3回目。
最後は初めてのアナルSEXで4回目。…もう粉しか出ないぞ。
初めて会った頃はこいつとこうなるとは思いもしなかったな。
マヤとの出会いは中学2年の時。
俺と俊と健一、神楽にマヤは同じ中学だったんだ。
で、中2の時に全員同じクラスになり(俺達男3人組は小学校からの仲間だ)知り合った。
神楽の印象は、何を考えてるか分からない、まるで人形みたいで少し怖い印象だった。
で、マヤの印象はというと…真面目な学級委員長。実際クラス委員長をしていたしな。
俺はマヤの事を、あまり融通の利かない堅物だと思っていたんだ。まぁ、実際そうだったんだけどな。
で、そんな真面目なヤツは、だいたいが頼りにされるか張り切りすぎで鬱陶しいと苛められるかのどちらかなんだ。
マヤは真面目すぎた。だからクラス中の女子から無視されだしたんだ。
男子もそれに倣った。殆どの男子もめんどくさい女だと思っていたらしい。
まぁ、神楽は最初から誰とも話をしていなかったから関係なかった。我が道を行ってたからな。
俺達ははっきり言ってそういう空気を読むスキルがなかったから、最初は虐めにも気がつかなかった。
いや、健一は気づいていたようだが、事なかれ主義で係わり合いにならないでおこうとしていたらしい。
で、俺はというと、そういう陰気な事が大嫌いだった。
俊も昔は苛められていたので虐めは絶対に許さないヤツだ。
しばらくして虐めに気づいた俺と俊は、マヤを擁護するために動き出した。
俺達二人が動くと、健一もついてくる。
結局クラスは俺達3人とマヤ、その他全員という感じに分かれてしまった。
その時に俊が、もとから孤立していた神楽に声をかけたんだ。「僕達と友達になろうよ」ってな。
まぁそれが後々俺達の間で伝説に残る『シーリスVS神楽 どっちが山薙俊を看病するかガチンコファイト』
につながったんだった。あれはDVDで撮っておけば金になったと思う。
結局は二人を止める為に乱入し、教科書の詰まった学生カバンで二人を張り倒したマヤに軍配が上がったんだけどな。
166ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:17:38 ID:FvYHEeDr
話は逸れたがクラスを二分した状況は、結局シーリスが転校して来るまで続いた。
何故シーリスが転校してきて収まったかというと…あいつが強烈過ぎたんだ。
あいつに対抗できるのはマヤしかいないと、他の奴等もマヤに頼るようになった。
あん時のマヤの嬉しそうな顔は忘れられないな。
で、その時の事が原因でマヤがSEX好きになったんだ。
俺も付き合いだしてから聞いたんだけど、あの頃には相当なストレスが溜まってたらしい。
そりゃそうだ。俺達みたいに鈍感じゃないやつが、周りから無視されるのはツライよな。
で、ストレス解消の手段が…オナニーだったんだと。
最初は何も考えずにやってたけど、俺達が味方になってからは何故か俺の事を思いながらしてたらしい。
で、しばらくして気づいたらしい。…俺のことが好きなんだって。
俺に抱いて欲しい、俺にメチャクチャに犯されたい!そう思うようになったんだと。
そういや途中から俺に対する態度が厳しくなったよな。
健一に言わせると「委員長の態度はまるで小学生が好きな子を苛めてるみたいだった。バレバレだったよ」だと。
クラスの大半が気づいてたらしい。気づいてないのは俺に俊、あと神楽ぐらいじゃなかったのかな?
そんな関係が3年ばかり続いたんだ。
その3年間の間でマヤはどんどん綺麗になり、男子に人気も出てきた。
週に一度は告白されるようになり、俺からしたら高嶺の花になってしまったんだ。
そんな状況に、このままじゃマヤが知らない男の物になってしまう!何故かそんな風に俺は焦りだしたんだ。
それで俺はやっと気づいたんだ。俺はマヤが好きなんだって。
真面目で厳しく、けど優しいマヤが好きなんだって。
で、高2の夏、俺から告白した。
絶対に無理だと思いながらも、やっと気づいた自分の気持ちを止める事が出来なかったんだ。
かなりの覚悟で告白したんだ。マヤとの友達関係が終わってしまうのも覚悟しての告白だったんだ。
結果は…まぁ今に至るわけだ。

そんな俺の恋人は、まだうつ伏せで失神してる。
俺はマヤをきちんとベットに寝かせ、乱れた髪を手で撫でる。
ははは、江口さんが俺達がすでにこんな関係になってると知ったら驚くだろうな。
前に『お前の自家製美肌パックをぶっ掛けるぐらいの男意気を見せなアカンぞ』と言われたけど、
それは既に初体験の時にやっちゃってるんだよな。
江口さんに教えたいけど、それは出来ない。
俺達のことは二人の秘密なんだ。俺は別にいいんだが、マヤが恥ずかしがって嫌がるんだ。
俺は絶対に秘密を守る男だ。それが俺の美学なんだ。
だから実はシーリスがまだ俊に抱いてもらったことがなく、処女だってことも喋れない。
ていうか、喋ったら俺の命がヤバイ。これは洒落じゃなく、本当に命にかかわる事なんだ。
前に一度、マヤから『シーリスが俊にすごいSEXをしてもらってる』と聞いた次の日に俊に聞いてみた。
「お前、どうやってSEXまで持っていったんだ?」ってな。
そこから徐々に内容まで聞き出してやろうと思ったんだが、意外な答えが返ってきた。
『僕達はまだそこまでいってないよ!』と真っ赤な顔で怒鳴られた。
俊はウソがヘタだ。どんなウソでも100%バレる。鈍感な俺が気づくぐらいだから間違いない。
マヤから聞いた話と食い違うので、シーリスにも聞いてみたんだ。そしたら
『アンタ、その事は墓まで持って行きなさいよ。…もし誰かに喋ったらアタシが持てる力の全てを使って潰すわ。
アンタだけじゃなく、アンタの親、兄弟、親戚…血のつながりのある人全部を叩き潰すから。
これは冗談じゃないわ、本気よ。長い付き合いだから分かってるわね?アタシが敵には一切の容赦をしない事を…』
…背筋がぞっとした。体中に鳥肌が出る、俺の本能が警告をした。『喋ったら人生が終わる』ってな。
要するにマヤがシーリスから聞いている俊とのSEX話は、全部ウソだ。
シーリスの作り話だ。シーリスが見栄を張っているだけなんだ。
なんでこんなウソをつくのかよく分からんが、シーリスのことだ。
どうせ『私と俊との愛は誰にも負けないのよ!』とか思ってるんじゃないのか?
別にSEXしたから勝ちとかじゃないんだがな。っていうか愛に勝ち負けはないだろうにな。
167ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:18:09 ID:FvYHEeDr
「で、相談したい事ってなんなんだ?神楽の事か?」
気がついたら正吾に腕枕をされながら、頭を撫でてもらってた。
私、SEXも好きだけど、終わった後のこのまったりとした時間も大好きなの。
「ん〜、なんで江口さんって桃子を彼女にしないのかなって思ってね。…もしかしてホモなの?」
お尻がズキズキと痛むのを耐えながら話す。こんな事が気持ちいいなんて…シーリスって凄いわ。
そんな私を気遣ってか、優しく撫でてくれる正吾。…嬉しいな。
「実はそうなんだ、相手は健一だ。ほら、あの二人って隣同士だろ?
いっつも二人で夜明けのコーヒー飲んでるらしいぜ?」
……へ?え、江口さんが…ホモ?
「い、いや〜!!フケツ〜!!非生産的だわ!」
正吾の口から江口さんに対しての信じられない情報が!
ダメよ!そんなの桃子が可哀想すぎるわ!
「お、おい、冗談だって。あの人バリバリの女好きだって!」
「せっかく桃子が山薙君以外の男の子を好きになったのに、そんなのヒドいわ!ヒドすぎるわ!」
こうしちゃいられない!シーリスと相談して何とかしなきゃ!
「お、おいおい、聞いてるのか?冗談だぞ?あの人ついこの間、風俗に行ってきたところだぞ」
早く何とかしないと、もしかしたら相川を捨てて正吾に……あれ?二人のSEXって少し見たいかも?
「お、おいおいおい、あの人隔週で裏DVD買ってくるような男だぞ?
ほら、この間一緒に見ただろ?『中出しファイターリベンジ編』。あれ、江口さんの趣味だぞ」
やっぱりダメ!正吾のお尻は私が貰うの!せっかく人差し指を入れても大丈夫なようにしたんだからね!
絶対に譲らないわよ!行くのなら山薙君に行きなさい!……山薙君?み、見てみたいわ。
「お、おいおいおいおい、あの人、どの裏DVD買うかで1時間も悩むような人だぞ?
しかも悩んでたのがエロアニメとロリコン物だぞ?結局両方買ってたけどな」
江口さんと相川君に無理やり犯される山薙君。
口には相川君のを無理やりねじ込まれ、後ろからは容赦なくガンガンと江口さんに突き上げられるの。
最初は嫌だと抵抗していた山薙君。でも徐々に高まってくる快楽には勝てなくて最後は泣きながら呟くの。
『シーリス、ゴメン。僕、もう君とは付き合えないよ。…これからは二人の性奴隷として生きていくよ』
とか言いながらイッちゃったりするの〜!いや〜!不潔すぎるわ〜〜!!
ってこんな妄想してる場合じゃないわね。
「正吾、私、シーリスと対策練ってくるから戸締りお願いね。…正吾のお尻は私が犯すのよ!」
「え?ちょっとマヤさん?最後の一言がすっごく気になるんですけど〜〜!」
何かを叫んでる正吾を置いて、シーリスの部屋へとタクシーを走らせる。
桃子…私達が絶対なんとかするから!悲しい思いはさせないからね!
168ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:18:42 ID:FvYHEeDr
「ほら、見てみろこの腹を!お前もこのぐらい鍛えなきゃ女にモテないぞ?」
上半身裸になり、健一に鍛え上げた腹筋を見せる。
「おお〜!江口さんスゴいっすね。やっぱりモテるんですか?」
「当たり前だろ?これを見せたらキャバクラ嬢に大モテだ。毎日メールが届いて大変だよ」
「う〜ん、そんなにモテるのか〜。おれも鍛えようかなぁ」
オレの割れた腹筋を見てうんうんと唸ってる健一。はっはっは!羨ましいだろ。
まぁ、そのモテモテメールがなぜか決まって『お店で待ってるね』で〆られてるのは秘密だ。
「桃子、お前も鍛えてる男のほうがいいだろ?」
桃子に問いかけるもコイツは相変わらず読書に夢中だ。
今日は…おお!『燃えよ剣』か!司馬遼太郎作の新撰組ものだな!
これは面白かったんだよ!土方の最後のセリフが感動モンだったんだ!
「なぁ桃子知ってるか?それ、昔テレ東で実写化されたんだぞ?土方役はなんとあの役所広司!あれはよかったぞ〜」
「…江口さんうるさい。……紅茶おかわり」
……カッチンチン!ふざけんな!あったまきたぞ!
逃げ出そうとする健一を背後から捕まえる。
「お、おれ関係ないですやん!なんでおれでんねん!」
「お前のそのヘタな関西弁がムカつくんだよ!今日はジャーマン葬だ!」
「シャ、シャレになりません!」
投げられまいとうつ伏せになり、必死に抵抗する健一。
そんなことではオレ様のジャーマンからは逃げれないぞ?
こんなに騒いでても桃子は読書に夢中だ。
健一が終わったら次はお前だ、覚悟しとけよ。
オレは抵抗する健一を力で持ち上げ、四つんばいに近い状態にした。
その時玄関のドアが開いた。
あれ?珍しいな、マヤちゃんにシーリスじゃな…ゴバハァ!!
シーリスの『このホモヤロウ!』という怒声と共に放たれた右ミドルキックがオレの顔面を捉える。
吹き飛ぶオレ。薄れいく意識の中、健一の「た、助かった!ありがとうシーリ…ギャン!」という叫びを聞いた。
シ、シーリス、お前…赤いパンツ……だった………のか…ガフッ!

「健一大丈夫か?口から血が出てるぞ?やっぱり赤パンのシーリスのパンチは効いたのか?」
「いやいや、江口さんこそ大丈夫ですか?赤パンのシーリスの蹴りをまともに食らったですもんね」
お互いの怪我を気遣うオレ達。
オレが右ミドルキックで殲滅された後、健一は見事なアッパーで顎を砕かれたらしい。
オレは鼻血が止まらずティッシュを詰め込んでいる。
「ま、お互い赤パンのシーリスにやられてこの位ですんだのは不幸中の幸いだったな」
「ですよね。あの『アタシのパンツと同じく赤く血で染めるわ!』が決め台詞のシーリス相手にこの位で…
ゴ、ゴメン、悪乗りしすぎた!じょ、冗談だか…らハガぉ!」
何故かオレ達がホモだと勘違いしていたシーリスは、バツが悪そうにオレ達の嫌味にも耐えていた。
…ついさっきまでは。今はオレの目の前で健一を肉片へと変化させている。グラム2円ぐらいで取引されそうだな。
そんな光景を目の前に一つ背伸びをするオレ。窓の外を見てみる。いい天気だな。
さて…と。今日はいい天気だし、土下座でもするかな?
「ゴメンなさい、シーリスさん許してください。私が悪かったです、ゴメンなさい」
床に這い蹲るオレ。…くっそ〜!なんでオレがこんな年下に土下座しなきゃいけないだよ!
だいたいオレと健一がホモってなんなんだ?誰がそんなガセネタ流しやがった!
女に土下座なんて、こんなの風俗店でのMプレイの時にしかやったことねぇぞ!
…あれ?この状況ってSMっぽくねぇ?相手は俊の女とはいえ、パツキン美女のシーリスだ。
こんな美人とプレイしようなんて、普通は金がいくらあってもできねぇぞ?
もしかしたらこれって美味しい状況なんじゃないの?
オレは必死になって今の状況をプラス思考へと考えた。
考えたところで状況が良くなるはずもなし。……はごぉ!ほ、ほらね?
土下座してるオレの後頭部にめり込んだシーリスの足が、オレの妄想を打ち砕いた。
ついでに意識も砕かれた。意識を失う寸前、桃子の声が耳に入ってきた。
「江口さん…紅茶まだ?」
…てめぇ少しは心配しろよ!オレ、死んじゃうぞ?…うごぁ!
169ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:19:14 ID:FvYHEeDr
次の日、オレと健一がホモだというガセネタを流した犯人は、正吾だと判明した。
正吾からガセネタを聞いたマヤちゃんがどこをどう勘違いしたのかは知らないが、
何故かオレと健一の二人で、俊を無理やり犯そうとしてるってシーリスに言ったらしい。
で、それを聞いたシーリスが本当かどうかを確かめようとオレの部屋に来てみたら、
上半身裸のオレが健一を後ろから襲っていた。
それを見た瞬間、『こいつ等を殺らないと俊が犯られる!』と思ったらしい。
で、気がついたらオレの顔面にケリを食らわせ、健一の顎を砕いていたんだと。
そんな理由があるなら仕方ないよな?……んな訳あるか!このボケがぁ!
罰として、シーリスとマヤちゃんには、オレの愛車を洗車させた。ついでに桃子にも手伝わせた。
でだ。一番許せないのが、この惨事の元凶である佐伯正吾だ。ヤツにはとんでもない罰を与えてやった。
シーリスの目の前で、俊にキスして来いと命令したんだ。
もしかしたらコイツの初キスの相手が俊になるかもしれないが、そんなことは知らん!
何故かマヤちゃんも赤い顔して「し、仕方ないわね」と許可してくれたしな。
もちろんシーリスには秘密だ。
…ゴメンな、まさか奥歯を2本も折られるなんて思ってなかったんだよ。
ま、オレと健一も似たようなもんだし、いいだろ?な?わっはははは!……はぁぁ。
オレ、なんでこんな目に遭ってるんだろうな。
30歳だぞ?立派な社会人だぞ?一応部下もいるんだぜ?
それが18歳のガキ相手に、エライ目に遭って…なんなんだ?
……ま、いいか。これはこれで楽しいしな。
こいつ等と遊べるってことは、俺もまだまだ若いってことだ。
それに仕事上、いつまでここで暮らせるか分からないんだし、遊べるだけ遊んでやるか!
そんなことを考えていたオレに、桃子が話しかけてくる。
「江口さん……紅茶はまだ?」
はぁぁ…遊ぶ前にコイツを教育してやらんとな。
このままじゃオレみたいな立派な大人になれんぞ?
とりあえずオレは桃子の口に缶ビールを一本、流し込む事にした。

170ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:20:08 ID:FvYHEeDr
「で、どうだったの?今度こそ上手くいったの?」
私に拳骨された頭をさすりながら、江口さんと進展があったのかを聞くシーリス。
確かに正吾の悪い冗談はいけないと思うけど、歯が折れるまで蹴る事ないんじゃないの?
今日は私の部屋に集合した。いつもなら喫茶店なんだけど…椅子に座れないの。
お尻でSEXしてから痛くて痛くて…ホントにシーリスを尊敬するわ。
いくら正吾を愛しててもお尻ではもうゴメンね。
ホントにシーリスって山薙君に全てを捧げてるのね。
「…ダメだったわ。告白する前に無理やり口の中に注がれたの。
飲みきれなかったからこぼして、顔中ベタベタになったわ」
シーリスの愛の大きさに感心していたら、桃子がとんでもない事を言い出した。
そ、注がれたって…無理やりに?い、いきなり顔にかけられたの?
た、確かに男の子は顔にかけるのが好きだけど…私も始めてのときはかけられたし。
でもあれは正吾がちょっと舐めただけで暴発しただけよ!
けど…そっか〜。桃子もエッチ、しちゃったのかぁ。なんだか少し寂しいなぁ。
けどいきなり咥えさせるのはダメなんじゃないの?
桃子はそういう知識あまりないから、もしかしたら騙されただけじゃないの?
江口さんって酷い人なのね…許せないわ。
もし桃子を弄んだだけだったら、絶対に許さない!地獄に叩き落してあげるわ!
「はぁぁ〜、また起きたら床の上に毛布一枚だったの?」
「えぇそうよ。…なんで知ってるの?」
いきり立つ私をよそに、話を進める桃子とシーリス。…え?何を言ってるの?
「え?え?ええ?ちょっと二人とも何のことを言ってるの?」
訳が分からない私にキョトンとした顔でシーリスが言う。
「は?何のことって…桃子がまたビールを飲まされて、床に放置されたって事よ。聞いてなかったの?」
…あぁ、そういうことね。口に注がれたって、あれじゃなくてビールの事か。
道理で急に話が進んだなぁって思ってたんだ。
「もう、桃子ったら驚かせないでよ。はぁ〜、ビックリした。
桃子が口に注がれたって言うから、私てっきり江口さんに無理やりイラマチオをされちゃって口に出され…」
……はっ!しまったわ!つい口に出しちゃった!
二人とも目が点になっている。私が何を言ったのか分からないみたい。
「ねぇマヤ、イラマチオって…あれだよね?」
記憶の糸を辿っていたシーリスが答えを導き出したみたい。
「…あれって何?ビールを飲まされることをイラマチオと言うの?」
無邪気に聞く桃子。それにシーリスが答えようとした。…させないわ!
…バン!バンバンバンバン!
力いっぱいに机を叩く。何度も叩く。
「二人とも…今のは無しよ。もし誰かに少しでも話したら………いいわね」
ブルブルと震えながら頷くシーリス。桃子はまだ納得がいかないようね。
「ねぇ桃子。このことは3人だけの秘密ね?誰にも言わないでね、約束よ。分かった?」
桃子は約束を絶対に破らない。今まで何度か約束と言って口止めをしたけど、全部守ってくれている。
「…えぇ、分かったわ。イラマチオは3人だけの秘密…約束は守るわ」
コクンと頷く桃子。も〜、なんて可愛いのよ!
ギュッと抱きしめたい感情をどうにか押さえる。
なんで江口さんはこの可愛さに気づかないのかな?
私が男だったら絶対に恋人にするのに…目が腐ってるんじゃないの?
「シーリスも分かった?……返事は?」
「わ、分かったわ!アタシは何も聞いてないし、何も知らないわ!」
ウンウンと激しく首を振るシーリス。ふふふ…分かってるじゃないの。
「じゃ、作戦考えましょうか?まずはどうやって江口さんに桃子の可愛さを分からせるかよね!」
私の言葉に頷くシーリス。桃子は赤い顔して頷いたわ。桃子、その仕草は反則よ!
私達に任せてね!絶対にくっつけてあげるからね!
私とシーリスは、この可愛くて不器用な親友の恋を絶対に実らせると心に誓ったわ。

171ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/07(土) 23:21:58 ID:FvYHEeDr
今回は以上です。

宣伝ですが一応自分のサイトもありますので暇な人は覗いてみてください。
http://tukuba.e-city.tv/
172名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 23:44:04 ID:qimAtlQu
普段は真面目なアイドル委員長、二人の時はエロエロか。
至高だな。いや究極だな。グッジョブ!
173名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 23:53:36 ID:vO04gk+U
桃子が可愛すぎてルパンダイブしたくなった!
どうしてくれる!責任取れッ!GJ!
174名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 09:09:20 ID:ZOZ1wry/
今っ、まさに今っ!!!
私の目の前には、あんまーーーーいワッフルがテンコ盛り状態!!!
もう、食べ切れません!!!

こうなった後は、『紅茶怖い』でFA!!!
175名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 14:12:39 ID:FBnNetRj
新婚スレはノーチェックだったなぁ……宣伝付きでもGJ!
気持ちだけですがワッフルも置いていきますね

つ#
176名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 16:02:01 ID:kd/omKVP
アホな俺はキャラが多すぎて把握できんかった

しかし桃子には悶えた
177名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 15:39:13 ID:auofq+u8
正直オレもキャラ多いなーとは思った。


だが悶えた。
178名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 00:59:30 ID:+3jmoHo1
でも7人くらいだからまだ把握できてる。
179ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:43:36 ID:JnJg4O+d
続きが書けましたので投下します。
メチャクチャ長いです。2回に分けて投下する事にします。
本当に短くまとめる文才がほしいです。
180ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:44:07 ID:JnJg4O+d
「シーリス…正吾にちゃんと謝ったの?いくらなんでもあれは酷いと思うよ?」
俊との記念すべき200回目のデート。今日こそは…絶対に決めるわ!
「ねぇ聞いてる?…はぁぁ、少しは僕の話も聞いてよ」
まずは第一のトラップ!『寄せて上げて詰めた胸での誘惑』作戦よ!
ドーピング上等!今日のアタシは2段階、レベルアップしているわ!
この作り上げたEカップの胸で、窒息させてあ・げ・る。
むに…胸を押し付けるように腕を組む。
どう?マヤと同じサイズまで作り上げたこの胸で、アンタを虜にして見せるわ!
「他にも健一と江口さん相手に暴れたって聞いたよ?女の子なんだから暴れちゃダメだよ。
もし怪我でもしたらどうするの?僕…そんなの嫌だよ」
くっ、胸の効果はないみたいね。それよりアタシのことを心配してくれるなんて…キュンとくるじゃない!
アタシより少し背が高くなった俊の横顔を見る。……シュン〜〜!
「う、うわ!シーリス人前でなにす…んぷ!」
我慢できずに抱きつきキスをする。好き好き好き好き!だ〜いスキ!
記念すべき452回目のキス。そして今日こそは…始めて二人が結ばれる記念日になるのよ〜!
「ン…ンプ…ぷはぁ!はぁはぁはぁ、シ、シーリス!いい加減にしないと怒るよ!」
夢中でキスするアタシを無理やり引き剥がす俊。もう!なんでなのよ!
「僕、前から言ってるよね?こういうことって1回1回を大事にしたいって。
だから、ね、シーリス。もう無理にこんな事しちゃ嫌だよ?
シーリスだって僕に無理やりされたら嫌でしょ?」
「はぁ?アンタ何言ってんの?アンタにだったら無理やりも何もないわ!いつでもウェルカム、OKよ!」
ここが勝負時ね!寄せて上げた胸をさらに二の腕で寄せて見せ付ける。
「アンタにだったら…どんな事をされてもいいわ。アタシ、あんたのものだから。好きにしていいわよ」
…どう?どうなのよ!シーリス様、一世一代のセクシーアピールよ!股間にキュンと来たでしょ?
さあ、抱きなさい!貪るように抱くがいいわ!
「シーリス…その胸どうしたの?すっごく違和感あるよ?」
…わっけわかんない!なんでそんなリアクションなのよ!信じらんないわ!
この絶世の美女でスタイルバツグン!しかも個人資産10億円もあるアタシのアピールを無視!なんなのよ!
「僕は…普段のシーリスが好きだな。勝気で我が侭で、でも優しくて…そんなシーリスが大好きなんだ。
だから、ね。無理しなくていいよ。それに…巨乳好きじゃないしね」
ガ〜ン!しゅ、俊って胸にはこだわらない男だったのね。
今まで打倒マヤで努力してたアタシは何だったの?バストアップ体操に費やした時間を返して欲しいわ。
とりあえずは…第一のトラップは失敗ね、悔しいけど。
けど、まだまだよ!次で決めるわ!続いて第二のトラップ発動!
『デートで歩き回ったら偶然ラブホの前!「疲れちゃった…アタシもう歩けないの」…そのままラブホで休憩!』作戦よ!
さぁ、ベットの上で疲れ果て、アタシの胸に抱かれ眠るがいいわ!
181ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:44:38 ID:JnJg4O+d
「今日営業周りしてたら、ラブホ街から俊とシーリスの二人が出てくるの見たぞ。
シーリスがおんぶされてたということは…足腰立たなくなるまでやったのか。あいつ等すげぇな」
相も変わらずオレの部屋に入り浸っている桃子に話しかける。
…返事がない、無視を決め込んでいるようだ。って、やっぱり無視かよ!
ところで今日は何を読んでるんだ?おお!ファンタジー小説の『ロードス島戦記』か!これもよく読んだよな。
「なぁ桃子、それもテレ東でアニメ化されたことあるんだぞ、知ってたか?」
オレの問い掛けにも桃子は何も答えない。また無視かい!ま、もう慣れたからいいけどな。
「そういやお前とシーリスってなんで友達になったんだ?お前等の性格って540度ぐらい違うだろ?」
そうなんだよ、前から不思議に思ってたんだ。
無口な桃子と武闘派シーリス、接点がまったくなさそうなんだよな。
性格なんて180度どころじゃなく、一週半ぐらい違うだろ?
「…一度喧嘩したの。大喧嘩。…結局はマヤが勝ったわ」
おお!珍しく質問に答えてくれたぞ!…ってあのシーリスと喧嘩した?結局はマヤちゃんが勝ったって?
「よく分からんが…喧嘩して仲直りしてからの友達ってことか?」
コクンと頷く桃子。なんだ、コイツも青春らしいことしてたんだな。
「そうか〜、喧嘩したんかぁ。あれか?やっぱ喧嘩は河川敷でやったのか?
夕日をバックに最後はがっちりと握手をして友情を確かめあったんだな?
最後にマヤちゃんが勝ったってことは三人で喧嘩したのか?」
フルフルと首を振る桃子。
「違うのか?桃子とシーリスがケンカして、最後にマヤちゃんが勝つってのがよく分からんが…ま、いいや」
冷凍庫からカリカリ君を一本取り出す。
「ほい、面白い話を聞けたお礼だ。これでも食えよ」
嬉しそうにほお張る桃子。アイス一本でここまで喜ぶとは…近頃の女に見習わせたいな。
なぁにが「ヴィトンのバックがほしい〜!」だ!キャバ嬢のくせに生意気だ!
2,3回店で会っただけでなんでそんな高いもんあげなあかんねん!アホちゃうか!
あれ?そういや桃子とこんな話をしたのは初めてだな。
「お前とこんな話をしたのは初めてだな。いい機会だからもっと話し合うか?
オレ等って結構長いこと一緒にいるけど、あんまりお互いの事知らないからな」
オレの提案に、目をまん丸にして驚く桃子。こうして改めて見るとやっぱり可愛いいな。
「まずは言いだしっぺのオレからな。え〜、名前は江口翔馬、歳は30歳。最終学歴は府立高校卒の高卒だ。
サラリーマンで営業をやってる。彼女は……。趣味はだな、スポーツ観戦かな?主に野球や格闘技をよく見るな」
食い入るようにオレの話を聞く桃子。そ、そこまで真剣な顔をされると照れるな。
「で、今年の春に社命でこっちに来た訳だ。そこで隣に住む健一と知り合い、お前等と知り合った。
ま、最初はこんなとこかな?はい、次は桃子の番だぞ」
「……彼女は?そこが抜けていたわ」
よりによってそこに食いついたのか…勘弁してくれよ。
「言わなきゃダメ?」「ええ、ダメよ」
即答する桃子。おいおい、なんでそこまで食いつくんだ?
「くっそ〜…分かったよ、教えてやるよ!…右手だ。オレの恋人は右手だよ!理由は聞くなよ?泣いちゃうから。
何故右手が恋人か知りたかったらマヤちゃんにでも聞くんだな。それより次はお前の番だぞ」
「マヤに聞いたら分かるの?…分かったわ、マヤに聞くわ」
納得がいかないのか小さく首を傾げていた桃子は、そう言って本に目を落とす。
おいおい、オレだけに話させるなんて許さんぞ!
「桃子、今度はお前の番だろ?さっさと話せよ」
「…私はいいわ。話すの苦手だから」
「だからだっての!お前なぁ、いつまでも苦手ですむ問題じゃないぞ?お前もいつかは絶対に社会に出るんだ。
それまでにきちんと話して、自分の意思表示を出来るようにならなあかんぞ?」
そう、実はこれが目的なんだ。桃子は口下手で話すのが苦手だ。
今は周りにシーリスやマヤちゃん達がいるからどうにかなってるが、社会に出るとそうはいかない。
今のままでは社会に出ても対応できず、エライ目に遭うのは目に見えている。
なら今のうちにきちんと社会に出れるようにしてやるのが大人の役目だ。う〜ん、オレって大人してるな!
オレの言葉に小さく頷き、ポツリポツリと話し出した桃子。
いいぞ、その苦手な事を克服しようとする最初の一歩が大事なんだ。
後でもう一本、カリカリ君食わせてやるからな。
182ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:45:12 ID:JnJg4O+d
はぁぁぁぁ〜…俊のばかぁ。なんで抱いてくれないのよぉ…
アタシ達、付き合いだしてから一年も経ってるのよ?
ラブホの前で疲れたとウソをついたアタシを、おんぶで家まで送ってくれるなんて…はぁぁぁ。
なんの為の勝負下着だったと思ってるのよ!けど…俊の背中って結構大きかったなぁ。
「…リス!ねぇシーリスどうしたの?ストローでずっと空気をブクブクと吐いてるけど何かあったの?」
へ?あっといけない!作戦会議中だったわ!
いつもの喫茶店でいつも通りの江口攻略作戦会議。
けど今日はいまいち気分が乗らないの。もちろん桃子の恋は応援するわ!全力でね!
けどね…アタシの恋がうまくいってないのよねぇ〜、はぁぁぁ〜。
「いったいどうしたの?さっきからため息ばかり。山薙君となにかあったの?」
「な、なんにもないわよ!ただちょっと疲れてるだけ。ゴメンね、心配させちゃったみたいね」
そう、なんにも無いのよね。キスは今日までで476回してるわ。ただ…ね。はぁぁぁ〜。
「…江口さんが言ってたわ。シーリスと山薙君がラブホガイから出てきた。
シーリスがおんぶされてたから足腰立たなくなるまでやったのか、すごいなって。
…ラブホガイって何?シーリスは山薙君と足腰が立たなくなるまでいったい何をしたの?」
っだぁぁ〜〜!江口さんに見られてたの?あのダメリーマン、なんで桃子に話すのよ!
「と、桃子、それはね、え〜っとね…ラブホっていうのはホテルの事。ラブラブな二人が入るホテルなの!」
「そ、そうそう!でね、2日ぶりのデートでアタシ張り切っちゃって、ちょっと疲れちゃったの。
で、ホテルで少し休憩をしてたの。でね、帰りに俊が疲れてるアタシをおんぶしてくれたのよ!」
マヤと二人でちょっと強引な言い訳をする。…ホントはホテルなんて入らなかったんだけどね。
アタシも頑張ったんだよ?アタシがいくら疲れたって言っても、俊は『あとちょっとで駅だよ』
なんて言っちゃうしさ。挙句はおんぶで家まで送ってくれるなんて…優しい俊、大好き!
「もう!桃子が変なこと言い出すから、シーリスが昨日の事思い出して変な顔になっちゃったじゃないの!」
「…シーリスの顔は変な顔。思い出し笑いをすると変な顔になる。中学生から変わらないわ」
でも…なんで抱いてくれないんだろ?アタシってそんなに魅力無いのかなぁ…はぁぁぁ〜。
「はいはい!シーリス、思い出し笑いは後でしなさいね、今は桃子のことよ。すっごい進展があったんだから!」
……へ?ウソ?進展あったの?
アタシは進展なんてなかったのに…なんで桃子にあるのよ!

183ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:45:45 ID:JnJg4O+d
「と、桃子、それホントなの?進展ってなにがあったのよ!」
…ちょっと待って。今までのパターンから想像するに、きっとカリカリ君を貰ったのね。
進展があったってのは、多分ソーダ味からコーラ味に変わったとかじゃないの?あまり期待は出来ないわね。
そんなアタシの考えを打ち砕いた桃子の言葉。
「…プレゼント貰ったの。大きな熊のぬいぐるみ」
赤く頬を染めて嬉しそうに話す桃子。はいはい、カリカリ君美味しかったんで…え?ぬいぐるみを貰ったの?
「お…おおお!すっごいじゃない!食べ物以外のプレゼントって初めてじゃないの?おめでとう!」
凄い凄い!今まで桃子が貰ったプレゼントは…主にカリカリ君。そんなのぜっったいにプレゼントじゃないわ!
それがいきなりぬいぐるみとは…いよっしゃ〜!作戦会議の成果よ〜!
「でもなんで急にプレゼントくれたのかしらね?ねぇ桃子、なにか理由があるの?」
バカね、マヤ。それは江口さんがついに桃子に恋心を抱いたからに決まってるじゃない!
「…誕生日プレゼント。遅れてすまんなって言ってたわ」
「はぁ?アンタの誕生日って…7月でしょ?とっくに終わってるじゃん」
アタシの問いかけにコクンと頷く桃子。く…カ、カワイイじゃないの。
「…江口さんがお互いの事あまり知らないから、お互いの事を話そうって言ってきたの」
ははぁ…それで桃子の誕生日がとっくに過ぎてたのを知ってプレゼントを渡したって訳ね。
でもそれって…桃子に興味が出てきたって事よね?
マヤもアタシと同じことを考えたのか目を輝かせてるわ。これは…あと一押しじゃないの?
「桃子!畳み掛けなさい!一気に行くのよ!今が攻め時よ、一気に攻め落とすのよ!」
興奮のあまりに桃子の両肩に手を掛けて、ガクガクと揺らす。いける!絶対にいけるわ!
「わ、分かったわ。攻めればいいのね?どう攻めるの?…何を攻めたらいいの?」
アタシが揺らしすぎたのかフラフラしてる桃子。ゴメン、興奮しすぎたわ…ってアンタなに言ってんのよ!
思わずマヤと顔を見合わせる…はぁぁぁ〜。
二人同時に肩を落としてのため息。今さら分かったわ。江口攻略の一番の難問は…桃子ね。
マヤもきっと同じことを考えてるわ。…こんなのどうしたらいいの?
桃子はそんなアタシ達の苦悩を知らずに小首をかしげてこう言った。
「…ねぇマヤ。右手が恋人ってなに?」
フリーズするマヤ。…は?なんのこと?桃子ってばいったい何を言ってるの?
おそらく質問の意味を理解してるマヤの様子から考えるに…きっと、とんでもない質問なのね。
「江口さん、右手が恋人って言ってた。…ねぇマヤ、右手が恋人って…なに?」
江口さんの恋人が右手?……ボケリーマンがぁ!いったい桃子になに教えてんだぁ!
アタシは桃子をマヤに押し付け、ボケリーマンを殴りに行く事にした。

184ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:46:29 ID:JnJg4O+d
昨日は桃子と初めてお互いの事を色々と話した。
オレと知り合ったあとに誕生日を迎えていたなんて…そん時に教えろよ!
ま、ぬいぐるみを買ってやったら、思いのほか嬉しかったみたいだし…OKだろ?
……今のうちにあいつ等にしてやれる事は、出来る限りしてやりたいからな。
「江口さんボ〜ッとしてどうしたんすか?」
遊びに来てた健一の声で我に返る。
「ん?少し考え事してたんだよ。ガムのCMで『お口の恋人』ってあっただろ?
あれを『お口が恋人』にしたら自分のを咥えてフェラしてるヤツの事になるのかなって考えてたんだよ。
男子たるもの、一度は挑戦するよな?セルフフェラを」
「あ〜、やるやる!おれも中学の時は毎日ストレッチして体を柔らかくしようと頑張ってましたよ」
「オレが毎日やってたのはストレッチじゃなくてヒトリエッチだけどな!はっはっは!」
ピンポーン!ピンポンピンポンピンポンピンポーン!
オレが一ヶ月間考え抜いた必殺の親父ギャグを炸裂させた時、チャイムが鳴った。
おいおい、誰だよこんな情熱的な押し方をするやつは?
健一に見に行かせようとすると勢いよくドアが開く。あれ?シーリスじゃん、珍しいな。
「こんのダメリーマンがぁ!桃子になに教えてんだぁ!」
……なんで?え?ええ?なんで怒ってるの?ねぇなんで?
怒りのシーリスを確認した健一は窓から逃走、オレはその迫力で動けない。
「ま、待て、落ち着け、何のことかさっぱり分からんのだが?オレ、桃子に変なこと言ったのか?」
あれか?ブラのサイズを聞いたからか?いや、あれは桃子が勝手に言い出したんだ。
しかしあの桃子がCカップだとは…着やせするタイプなんだな。
「すっとぼけてんじゃないわよ!なぁにが右手が恋人よ!変なこと教えてんじゃないわよ!」
「は?あれは軽い冗談じゃないか、何でそこまで怒るんだ?」
…オレにとっては真実なんだがな。
「冗談?アンタねぇ、桃子は素直な子だから本気にするでしょうが!この…ボケリーマン!」
気合一閃!シーリスの右拳が、顎を目掛け飛んできた!
ガシッ!それを片手で受け止める。いつもなら殴られてやるが、今回はちと違う。
「素直な子だから本気にする?ちょっとした冗談を信じてしまうってことか?
言われてみれば確かにそうだ。でもな、前から思ってたんだがそれってかなり危ないんじゃないか?
世の中悪いやつなどそこら中にいる。もし桃子がそんな奴等の口車に乗って、騙されたらどうするんだ?
はっきり言って桃子は、女としてかなりのレベルだ。性格も今時珍しく、素直でいい子だ。
そんな桃子を世の中の男共がこのままいつまでもほっておくとは思えん。
寄って来る男共の中に、そんな悪い奴等がいたらどうするんだ?
もし桃子がそんな男共の口車に乗ったらどうするんだ?友達なら何故いろいろと教えてやらんのだ?
危ないと知りながらそのままほっておくのは見捨ててるのと同じだぞ?お前は本当に友達なのか?
ただ隣で笑ってるだけなら赤の他人でも出来るぞ?お前はそれでいいのか?
桃子との付き合いはそんなもんでいいのか?」
一気にまくし立てるオレ。そんなオレを見て驚くシーリス。
そりゃそうだな。こいつ等の前では始めて見せる、江口翔馬大人バージョンだからな!

185ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:47:00 ID:JnJg4O+d
「いきなり文句を言い出してすまんな、驚いたか?けどな、お前もそう思うだろ?
シーリス、このままじゃ桃子は近い将来にとんでもない目に遭うぞ?お前、分かってるのか?」
「……まさか江口さんにこんな説教されるとはね。シーリス様も落ちたものね」
ふぅ…と軽くため息を吐くシーリス。その表情は特に怒った様子も無い。
はぁ〜、よかった…デカイ事言っときながら、内心激怒されたらどうしようかとビビッてたんだよ。
「確かに江口さんの言うとおりだわ。アタシ…多分、マヤもきっと分かってたと思うの。
言われて初めて気がついたけど、きっと私達は桃子には今の桃子のままでいてほしかったの…素直な桃子のままでね。
きっとあの子が変わっていくのが嫌だったんだと思うわ。
アタシ達が変わっていくのにあの子だけそのままでいてほしいなんて…いったい何様のつもりよ」
俯きながら呟くシーリス。
やべぇ、落ち込ませてしまったのか?そう思った時顔を上げ、オレを見ながらこう言った。
「そうよね…あの子も変わらないとね。いつまでも今のままじゃダメよね!
…ねぇ江口さん。女の子が一番変わる時ってどんな時か知ってる?」
ん?妙な質問だな。そんなもん答えは簡単だ、あれの時に決まってるだろ?
「ははは、そんなもん分かってるよ。アレだろ?衣替えの季節だ…ハングホォ!」
み、鳩尾殴るなよ…ゲロ吐いちゃうぞ?
「やっぱアンタはバカだわ!女の子を全然分かってない!一瞬でもアンタを尊敬しかけた自分が嫌になるわ!」
はぁぁ〜、と盛大にため息を吐き肩を落とす。衣替えじゃないとなると、まさか…処女喪失?
「…今、変なこと考えたでしょ?答えはね…恋をした時よ。女の子は恋をすると劇的に変化するのよ」
シーリスの口から想像しなかった言葉が!
けどそれも一理あるな、確かにそうだよな。女は恋をしたら綺麗になるって言うもんな。
「ねぇ江口さん、桃子を口説いてみない?アンタだったら桃子を任せてもいいわ。
桃子を変えたいんでしょ?口説き落として『オレ色に染めてやる!』ってのをしてみれば?」
「アホか!12も歳が違うんだぞ?それにオレはな…お前のほうが好みなんだよ」
「は〜い残念でした!アタシはすでに売り切れで〜す!」
オレの冗談にあっかんべーと舌を出すシーリス。
この小さなカワイイ舌で舐めてもらってるのか。俊め…今度いじめたる!
「分かってるよ。そういやお前、この間ラブホ街から俊におんぶされて出てきたろ?
足腰立たなくなるまでSEXするんなら泊まっていけよ。お前、超大金持ちなんだからさ」
そう、コイツはオレからしたらとんでもない大金持ちだ。
なんでも中学時代に親からこれから一生分の小遣いだと5000万円貰ったらしい。5000万渡す親もすげぇな。
それを株式投資で増やしていき、今や個人資産10億円!
会社が潰れたらオレをバター犬で雇ってくれないかな?
けどコイツは俊一筋だって話しだし…そもそもそんな職があるかい!って話だな。
そうだ、いい機会だからコイツにSEXで事故が起こらないように忠告してやるか。
「そういや、お前等SEXの時はちゃんとゴムは着けてるのか?
俊の事だから病気は大丈夫だと思うが、子供が出来たら大変だぞ?
それとゴムはホテルの備え付けを使っちゃダメだぞ?悪戯で穴を開けてる場合があるからな。
オレ、それで一度エライ目にあったんだよ。まぁセーフだったからよかったけどな」
コイツ等ってシーリスが足腰が立たなくなるまでの激しいSEXをしてるんだよな?
チクショウ、羨ましいぜ!オレにも女がいれば毎日失神させて…あれ?
オレの言葉に俯き、肩を震わせるシーリス。い、怒りで震えてるのか?ヤ、ヤバくないか?
に、逃げ道は…ベランダにはさっき逃げていった健一がいてこっちを見ている。
ニヤつきながら、窓を開くことができないように手でしっかりと押さえつけている。
きっとオレがベランダに逃げ込めないようにしているんだな。…オレが生きてたらお前を殺す!
しかし、半殺しを覚悟したオレに聞こえてきたのは怒声ではなく…シーリスの嗚咽だった。

186ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:47:32 ID:JnJg4O+d
「ひっ、アタシ、魅力ないのかなぁ…ぐす、色気ないのかなぁ…ぐすっ」
ヒック、ヒックと肩を震わせ泣き出したシーリス。ど、どうしたんだ?
オレ、なんか変なこと言ったか?と、とりあえず…落ち着かすためカリカリ君食わせるか。
冷凍庫からカリカリ君を取り出しシーリスに渡す。
「これでも食って少し落ち着け。落ち着いたらなんで泣いたか話してくれ」
小さく頷きカリカリ君を食べるシーリス。
桃子用にストックしててよかったな。こんな風に使うとは想像しなかったぞ。
シーリスが泣きながらカリカリ君を食ってる間に、ベランダの窓に鍵をかけ、健一が覗かないようカーテンを引く。
お前はそこで死ね!朽ち果てるがいいわ!
しばらくするとカリカリ君で頭が冷えたのか、少し落ち着いたシーリスが口を開いた。
「実はね…俊にまだ抱いてもらってないの。付き合いだして一年も経つのに…初めてをもらってくれないの」
普段のシーリスからは創造もできない弱々しい顔。
それより信じられんのが俊だ。こんないい女を一年もほったらかしとは…ホモか?
「う〜ん、なにか俊なりの理由があるんだろうな。まさか…キスもまだなのか?」
それだったらホモ確定だ。オレは今後一切、俊に近づかん!
「はぁ?そんなのぶっちゅぶちゅしてるわよ!今までで476回、キスしてるわ!」
胸を張るシーリス。お?元気になってきたな。それでこそシーリスだ。って476回?アホかお前等!
「お前等やりすぎ!唇腫れちまうぞ?しかしそこまでキスしときながらSEXしない理由が分からんなぁ。
う〜ん…アイツってムードを大事にしそうだからな。なにか大事な記念日に迫ってくるんじゃないのか?
いつも俊がキスを迫ってくる時はどうなんだ?」
「はん!そんなのラブラブムードの時に決まっ…て?………う、うわぁぁぁ〜〜ん!」
う、うをををを?ご、号泣?なんで号泣するんだ?なんでだ?ワケわからんぞ!
とりあえず号泣してるシーリスを落ち着かせるために、カリカリ君を食わせることにした。

「しゅんから、ひっ、キス、うっく、5かいしか、ひっ、嫌われてるぅぅ〜〜!うわぁぁぁ〜ん!」
ダメだ、カリカリ君じゃ泣き止まん。聞き出せた単語をあわせて考えるか。
『しゅんから』『キス』『5かいしか』『嫌われてる』
う〜ん、最後の嫌われてるはシーリスがそう思ってるだけだろうから削除だな。
じゃあ『しゅんから』『キス』『5回しか』の三つか。普通につなげたら『しゅんからキスを5回しか』だよな?
う〜ん……いや、まさか『しゅんからのキスは5かいしかない』なのか?
いや、まさかそれはないだろ。さっき400回ぐらいキスしたって威張ってたじゃないか。一応聞いて見るか?
「なぁシーリス。もしかしたら俊からのキスって400回のうち、5回だけなのか?」
号泣しながら頷くシーリス。うっそ、そうなのか?そりゃあキツイよな。
400回のうち5回だけって…ありえんなぁ。普通は男のほうからもっとするだろ?
しっかし…分からんなぁ。なんで俊はシーリスをそんな扱いするんだ?
一年付き合って5回しか相手からキスしてこなかったらシーリスじゃなくても不安になるぞ。
しかしなぁ、今までオレがこいつ等を見てた感じでは、俊もシーリスに惚れている。ベタ惚れのはずなんだ。
初めて一緒に遊びに行った時、シーリスを足元から舐める様に目で犯してたら、俊から殺気を感じたもんな。
だからおっかしいんだよなぁ、なんでだ?う〜ん…一か八か、試すか。
ベランダの窓を開け、外で聞き耳を立てていた健一に耳打ちをして指示を出す。
健一はオレの意図を理解して頷き、玄関から出て行った。
さて…と。江口翔馬『ヤクザな』大人バージョンで頑張るかな?
187ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/10(火) 21:48:51 ID:JnJg4O+d
とりあえず途中ですがシーリス編投下しました。
続きはでき次第落とします。
188名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:15:47 ID:DvsSR4aD
GJ
ヤクザな大人wktk
189名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:09:59 ID:ZmPiPo0f
普段黒いと思われてるシーリスの数倍の黒さを発揮して活躍する主人公期待。
190名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:16:57 ID:ZbBjtvA6
すでにシーリスが半ば(以上)ヤクザな件について(大人じゃないが)。
191名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:27:21 ID:kRdyNuWf
ボケにマジで返されると本当にツラいんだよなあ。
問題はボケてる側も半分マジっぽい点だw
192名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:38:57 ID:ZbBjtvA6
ボケをボケと(ry
193ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:50:22 ID:ydkPsTCf
とりあえずシーリス編終わったので落とします。
194ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:50:53 ID:ydkPsTCf
ひっく、うっく…ぐす。なんでなのよぉ…俊、なんでキスしてくれないのよぉ〜。
もう無理にSEXしようって誘わないから…俊からもキスしてよぉ、ぐす。
俊からアタシにキスしてくれたのは…たった5回。
付き合いだして10回目のデート。アタシの誕生日。クリスマス。初詣。そしてホワイトデー。
なんでなのよぉ…アタシのこと、キライになったの?
それとも…アタシじゃなくて、やっぱり桃子のほうがよかったの?
ウソよね?だって桃子じゃなくてアタシを選んでくれたんだもんね?
でも…我が侭なアタシに嫌気が差したのかも。
もしかしたら素直な桃子に惹かれていたのかも…やだよぉ〜!やだやだやだ!
俊はアタシの物なんだからね!いくら桃子でも絶対に渡さないんだからね!
けど…俊が桃子を選んだらアタシどうしたらいいの?アタシ、桃子みたいに身を引くなんて出来そうにないよ…
「おいシーリス!お前いつまでウジウジしてんだ?かなり鬱陶しいぞ!」
バシン!泣いてるアタシの頭を誰かが叩く。誰かがじゃない。今、ここにはアタシの他には一人しかいない。
「…ったいわね!何すんのよ!アタシにケンカ売ってんの?今、機嫌が悪いからボッコボコにするわよ!」
頭を叩いた江口さんを睨みつける。普通落ち込んでる女の子の頭叩かないでしょうが!
「ははは、そう怒るなって。お前が俊にあきられた理由、多分だけど分かったぞ」
ア、アタシは飽きられてなんかない!俊がアタシを飽きるなんてないわよ!
「なぁに睨んでんだよ、メンドクせー女だな。お前のそういうとこが俊にとっては鬱陶しいんじゃねぇのか?」
「な、なんですってぇ!江口ぃ〜アンタぶっ殺すわよ!」
「はいはい、女のヒステリックはもてないぜ?そうそう、お前がもてない理由な、色気ゼロだからだぞ?」
いきり立つアタシにハハハッと笑いながら言う江口。色気ゼロってなによ!
「なんですってぇ!このアタシが…色気ゼロ?アンタ、ふっざけてんじゃないわよ!」
「ほらほら…今のお前に色気のイの字もねぇだろ?仕方ねぇな、いい事教えてやろうか?
…女が手っ取り早く色気を出す方法を。どうだ?聞きたいか?」
ぶっ殺す!殺す殺す殺す!ころ…え?すぐに色気が出るの?色っぽくなれるの?
「お、教えなさいよ。教えてくれたら今までのは許してあげるわ!だからさっさと教え…きゃぁぁぁ〜!」
急に飛び掛ってきてアタシを無理やり押し倒す。な、何すんのよ!
「手っ取り早く色気を出す方法…簡単だ。てめぇのくせぇ処女を捨てたらちったぁ色気出るだろ?」
え?ウ、ウソでしょ?江口さん、いつもの冗談よね?

アタシに馬乗りになっている江口さんの目は、今まで見たことがないような冷たい目をしていた。
195ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:51:25 ID:ydkPsTCf
「遅いぞ!俊、何やってるんだ!早くしろ、シーリスがヤバイ!」
健一から電話を受けて、僕は全速力で健一の部屋…江口さんの部屋まで走ってきた。
バイト中にかかって来た健一からの電話、その内容は信じられない話だった。

『俊、シーリスが危ない!江口さん…江口がシーリスを自分の部屋に誘い込んで襲おうとしてる!
隣からシーリスの泣き声が聞こえてるんだ!このままじゃシーリスがやばいぞ!』

最初は何かの冗談だと思った。二人して僕をからかおうとしてるんだなって思ったんだ。
けど、健一は聞かせてくれた。壁伝いに聞こえてきたシーリスの声…泣いていた。
大声で泣き叫んでたんだ!僕の名前を叫んで泣いていたんだ!
僕はバイトを無視して健一の部屋に走る。幸いバイト先から10分もかからない。
健一の部屋にたどり着いたとき、江口さんの部屋の中から確かにシーリスの声が聞こえてきた。
「…や!…めて!…ねがい…ゅん!……て!…しゅんたすけて!」
シーリスが…僕の大事なシーリスが!う…うおおおおおおおおおおおお〜〜!!
勢いよくドアを開け、部屋になだれ込む。そこには上半身裸でシーリスを押さえつけている江口がいた。
「シーリスになにをしてる〜!」
バキッ!後ろから思い切り側頭部を蹴りつける。
不意をついての攻撃だったため、江口は避けれずに吹っ飛んだ。
「シーリス!大丈夫!もう大丈夫だから!僕が守るから!君を守るから!」
よっぽど怖かったのか、僕にも怯えた目を向けてきたシーリス。
目の前にいるのが僕だと分かった瞬間、僕の大好きな青い瞳に大粒の涙をためて抱きついてきた。
「…俊?…シュン〜!怖かった…怖かったよぉ〜!」
あのシーリスがこんなに怯えて…江口さん、何故こんな事をしたんですかぁ!
江口さんを睨む。すでに立ち上がってケリが入った顔をなでている。
不意をついてのケリを入れたはずなのに、顔をさする程度のダメージしかないのか?
「おぉ〜いてぇ。俊、てめぇは女の扱いは下手なくせに不意打ちは上手いんだな。
とりあえずどけよ。今からオレはシーリスの処女をいただくんだ。お前は…じゃまなんだよ!」
バシン!江口の平手打ちで頭がグラつく。けど退く訳にはいかないんだ!
両手を広げて江口を阻む。
「しつこいなぁお前も。オレが一発やったらこんなクソ女いらんから返したるわ。
だからな、そこを…退けと言うとんのじゃ!」
バン!バン!左右のビンタが僕を襲う。もう僕は立っているのか倒れてるのかも分からない。
ただ、ここを退いてはならないという事だけは分かっている。
「なんじゃこのクソガキ?退け言うとるやろが!…なんでどかへんねん。
お前この女、好きでも何でも無いんやろが!」
「ふ…ざけんな…ふざけんなよお前!シーリスは俺の女だ!誰がお前なんかに触らせるか!」
「俺の女?はぁっはっはっはっ!お前笑わせよんの〜。ならなんでその女が泣きながらオレに相談してきたんじゃ!
自分の女やったらなんで苦しんでる事分かったらんかったんじゃ!」
な…なんだと?シーリスが…苦しんでいた?
「シーリスな、お前が抱いてくれないって相当悩んでたんだぞ?自分に魅力が無いせいかなって泣いてたんだぞ?
それにな、お前から全然キスをしてくれないって号泣してたんだぞ?嫌われてるって号泣してたんだぞ?
お前な、それでもシーリスの男か?それでもシーリスが好きなのか?」
う、ううう…シーリス、僕のせいでそこまで悩んでたのか。
「お前なぁ、どうせ真面目なお前の事だ。『SEXは責任を取れるようになってから』とか考えてたんだろ?
若いのに立派な考えだよ。だけどな…相手の事も、シーリスの気持ちも考えてやれよ!
女ってのはな、常に不安なんだよ!男が自分を好きでいてくれてるのかずっと心配してんだ!
シーリス、たくさんキスしてきてただろ?そのキスはな、その不安を紛らわすためだ!
そのキスの数だけ不安だったんだよ!そしてシーリスを不安にさせてるのは…お前なんだよ!」
ぼ…僕がシーリスを不安にさせていたのか?
僕がシーリスの気持ちを考えてなかったばかりに悲しませて…
僕は自分の甘い考えでシーリスを傷つけていたと今さらながらに気づいたんだ。
196ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:51:56 ID:ydkPsTCf
なに?この三文芝居は?アタシは今の状況がおかしいとやっと気づいたわ。
冷静になって江口さんの取った行動を考えてみる。
まず最初に、アタシを押し倒して関西弁で犯してやると脅してきたわ。
アタシは豹変した江口さんが怖くなってパニックになってしまった。
けど、脅すだけ。馬乗りになっている以外、触ってもこなかったし、服を脱がそうともしなかった。
間が持たなくなったのか途中で自分の上着を脱いだだけだったわ。それに玄関の鍵も開いたままだったし…
蹴ってきた俊には平手打ちしかしていない。普通は殴るわ。平手なのは怪我をさせたくないからね。
決定的なのが俊に話しかけている言葉が関西弁から標準語に戻ってる。
きっと関西弁のままじゃ、俊に分かりづらいと判断したんでしょうね。
くぅぅぅ〜〜…まんまと騙されたって訳ね!よくもこのアタシを騙したわねぇ〜!
ダメリーマンのくせにぃ〜!…江口さん、アリガト。絶対にお礼はするわ、覚悟なさいよ?
そんなアタシの目の前では江口さんの意図を読めていない俊が騙され続けている。
「それにな、俊。お前な、気持ちは何も言わなくても伝わるって思ってないか?
そりゃ伝わる事もあるが、それは稀な事だ。現にお前はシーリスの気持ちが分かっていなかった。
…思いを吐き出せ。恥ずかしいかもしれんが、シーリスに自分の気持ちを自分の口で伝えてみろ!」
そう言ってから部屋を出て行こうとする江口さん。
「はん!こんなガキ共の相手、やってられんわ!処女の相手なんざめんどくさくてやってられっか!」
関西弁での捨て台詞。…今さら関西弁話してもバレバレよ。
江口さんが出て行きドアが閉まると俊が鍵をかけた。
え?ドアチェーンまでかけるの?そうよね、今からお互いの気持ちを伝えるのに誰かが合鍵で…むぐ!
え?ええ?ちょっと俊?前にいつでもOKとは言ったけどいきなり…やん!
俊に押し倒されたアタシ。今は強引に唇を奪われている。胸はきつく揉まれている。
うそ…夢見たい。あの俊がこんな強引に…って床はイヤァ〜〜!
「ちょ、ちょっと俊!床ではイヤ!…アタシ初めてなんだからベットがいい」
「…はっ!わ、わわわ!ゴ、ゴメン!シーリスそのこれは…あの…あれなんだよ!」
…はぁぁぁ〜、いつもの俊に戻っちゃったわ。…アタシが大好きな俊にね。
「ううん、いいの。ずっと待ってたんだから何されてもいいよ。ただ…少し話そ?ね?」
アタシの言葉に頷き、隣の部屋に置かれてるベットに二人で腰をかける。
こ、ここがアタシの…アタシ達の初体験の場所になるのね。…ゴクリ。
アタシは期待のあまりに生唾を飲み込んだ。
197ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:52:28 ID:ydkPsTCf
「江口さんの関西弁って迫力ありましたね!おれ、あんな言葉で文句言われたら財布出しちゃいそうですよ」
はっはっは!そうだとも!そうだろうとも!
「…焼きそばおかわり」
「しっかし世話が焼ける二人だな。俊のへタレも困ったもんだな」
刺身をつまみながら話す。お、このハマチ、けっこういけるじゃねぇか。
「そっすよね〜、まさかまだやってないなんて信じられませんでしたよ」
鳥のから揚げを食いながら話す健一。オレのも残しとけよ。
「ま、お前の協力があったからこそ上手くいったんだ。ジャンジャン食っていいぞ!」
「じゃ、遠慮なくいただきます!」
グラスを合わせるオレと健一。今日は飲むぞ〜!食うぞ〜!
「…焼きそばおかわり」
オレの部屋を出たオレ達は、近くの居酒屋でちょっと早い晩飯を食うことにした。
せっかくの休日にこんな騒動に巻き込まれるとは…面白いやんけ。
「しかしあれだな、二人が上手くいってくれたらいいよな」
「いくでしょ?あいつ等100%の両想いなんですからね。
なんせ俊はこの桃子をふってシーリスを選んだぐらいですから」
「…焼きそばおかわり」
マジで?桃子って俊にふられてたのか!っていうか、恋をしたことがあったのか!新鮮な驚きだ!
…なんで桃子がここにいるんだ?なんで焼きそば4つ目頼んでんだ?お前、さっきなんかしたか?
「けどいいんすか?ヘタしたらあいつ等、江口さんの部屋でやっちゃうんじゃないんですか?」
んん?そう言われたら心配だな。けど、俊がいるから大丈夫だろ?
「ま、俊がいるからいけるだろ?それにまさか人様の部屋でやるってのはないと思うぞ?」
「…焼きそばおかわり」
とりあえず食いすぎの桃子のこめかみに拳を当ててぐりぐりと締め付ける。
「…痛いわ。なぜ苛めるの?」
涙目でオレを見つめる桃子。食いすぎだからだよ。
ま、なんにせよ俊にシーリス、二人とも仲良くしろよ?
結婚式にはぜひ呼んでくれ、大阪から駆けつけるからな。
オレは自分の部屋で起きていることを想像だにしていなかった。
198ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:52:59 ID:ydkPsTCf
カーテンを引き、照明を消した部屋。まさかシーリスとこんなに早くこうなるとは思っていなかった。
僕達はベットに座り、僕は想いを全て打ち明けた。
「僕がシーリスを抱かなかったのは怖かったから。僕がシーリスにキスをしなかったのも怖かったから。
そう、僕はとっても臆病で小さい男なんだ。怖かったんだ。
大好きなシーリスと関係を結んだら歯止めが利かなくなりそうで…怖くて仕方なかったんだ!
口では君のことを大事にしたいなんてカッコいい事いいながら、ホントは君を抱きたくて抱きたくて…
けど、抱いたら歯止めが利かなくなって、君を傷つけるかもって怖がってたんだ。
けど、それは間違いだったんだね。僕のその優柔不断な態度が君を傷つけていたんだ。
ゴメン、やっぱり僕は小さい男だよね。今までゴメン…シーリス、ゴメンね」
僕の全ての告白を真剣に聞いてくれたシーリス。
そしてこう言ってくれた。
「ふふふ…なんか今初めて俊と心が通じ合ったような気がするわ。
ま、確かに今の俊はかっこ悪いわね。ウジウジしちゃってさ。
けど安心しなさいよ?アタシはそんなかっこ悪い俊。けど優しくて、困ってる人を助けてくれる俊。
公園で金髪だからって理由で苛められてた小さい女の子を助けてくれて『僕、綺麗な髪大好きだよ!』
って言ってくれたカッコいいアタシのヒーローの俊。全部の俊が大好きなの!」
そう言って満面の笑みで僕を見つめてくれたんだ。その笑顔で僕は気持ちを抑えきれなくなった。
「ゴメン、シーリス。ゴメン…僕、もう君への気持ちを抑えられないよ!」
ベットへと押し倒す。綺麗な唇を吸い付く。シーリスの舌が僕の唇を割って入ってきた。
「ちゅ…んん…チュル…んふ…んん!んあ…んん!」
舌を絡めながら夢中で胸を揉み解す。これがシーリスの胸か…こんなにやわらかいんだ。
服の上から胸に顔を埋めようとした僕をシーリスが止める。
「服、これ以上シワになったらイヤだから脱ぐね。ほ、ほらぁ!俊も脱ぐの!
アタシだけ裸なんてさせないんだからね!」
ギクシャクとした動きで服を脱ぐシーリス。
…っぷ、シーリスもガチガチに緊張してるんだ。
199ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:53:31 ID:ydkPsTCf
シーリスの耳、ほほ、首筋、、鎖骨に舌を這わす。シャワーを浴びていないため、少しショッパイ気がする。
「ん、ん!あ、あんまり舐めちゃヤダ。汗が…ひゃ?ちょ、ちょっと俊!いきなり触らな…はぁっ!くぁ!」
シーリスは指を動かすたびにビクン!ビクン!とまるで打ち上げられた魚のような動きをする。
す、すごい…胸の先ってそんなに気持ちいいんだ。
どんどんと大きくなってきたシーリスの乳首。綺麗なピンク色をしている。
「綺麗だ…シーリスって全部が綺麗だ」
ちゅっ…口に含んでみた。ビクン!とシーリスが跳ねる。
カリッ!軽く噛んでみる。
「あっひゃう!だ…めぇぇ〜!」
僕の顔を強く抱きしめ軽く痙攣してる。…うそ?これって…イッタの?
「はぁはぁはぁはぁ…なんでそんなに上手いのよ。…俊のばかぁ〜」
息荒く、僕の顔を掴んでキスをしてきた。
「んちゅ…ちゅば…んん…んあ!はぁはぁはぁ、いいよ。俊、もう入れていいよ」
真っ直ぐな瞳で僕を見つめるシーリス。い、いいって…ゴクリ!
僕は心臓の鼓動が早くなったのを自覚した。

(俊、ゴメンね?イッタふりなんてしちゃって)
俊とのはじめてのSEX。アタシにとって生まれて初めてのSEX!愛する俊との愛の営み!
俊には気持ちよくSEXしてほしいじゃない?雑誌にも演技する人が多いって書いてあったしね。
こんな演技で俊が自信を持ってSEXしてくれたらいくらでもしてあげるわ!
……間違ってないよね?バレてないよね?
そっと俊の様子を見てみる。…よし!自信満々って顔ね!ふふふ、ちょろいちょろい!
さ、早速アタシに入れるがいいわ!入れてアタシの中に全てを吐き出すがいい!
コンドームなんて便利なものは無いんだからそのまま中に吐き出すがいい!
子供という既成事実を作って…学生結婚よ!子沢山の幸せな家庭を作るのよ!
さあ!そのいきり立った俊自身…を……入れるが……いい………デカい。
う、うそ?ペニスの平均サイズって13センチぐらいじゃなかったの?
平均より4〜5センチ大きいんじゃないの?
アタシの視線は俊の下半身に釘付け。だって…大きいんだもん。
「シーリス、僕も君に入れたい。一つになりたい。けど君のここ、あまり濡れてないよ」
クチュ…俊の大きさに呆然としてたアタシに不意をついた衝撃!
「ひゃ!俊、なにしたの…や、やぁぁぁ〜!それダメ!馬鹿ダメ!このヘンタ…ひぃい!」
俊の指がアタシを犯す。入り口のところでクチュクチュと音を立て動いてる。
いやらしい声が勝手に出てくる。なんでぇ、こんな展開、シミュレーションしてないよぉ…ひゃうん!
指じゃない何かほかの物が器用にアタシを攻めてきた。
その何かはアタシが何度か自分で弄ったことがある、一番敏感な突起を探り当てた。
「あっ!あぁぁ!ひゃぁぁ!うあ…やぁぁぁ〜!」
声が止まらない。体が勝手に反応してしまう。
両手で俊の頭を押さえつけ、もっと舐めてもらえるように腰も押し付ける。…舐めてもらう?
い、いやぁぁぁ〜!アタシ、俊に舐められてる!シャワー浴びてないのに…あ、うあ、ふあぁぁ!!
演技ではない大きな白い波が理性を押し流す。アタシ…イッちゃったんだ。
俊に…舐められて…シャワー浴びてないのに。ヒック、ひどいよ。こんなのシミュレーションしてないよ。
「…シーリスいくよ。愛してる、大好きだよ」
ふぇ?白い波にさらわれた意識が戻る前に激痛が体中を走った。
「っっきゃぁぁぁ!いったぁい…俊、痛いよぉ!」
「ゴメン!もう止めれない!シーリスこのまま最後までいくから!」
体の中に入ってきた異物。まるで熱く熱せられた鉄の棒。
俊が…アタシに…入ってきたんだ。やっと…俊とやっと…うっく、う、うえぇぇぇ〜ん!
「はぁはぁはぁ…凄いよシーリス…シ、シーリス?だ、大丈夫?ゴメン、そんなに痛かったの?いま抜くから!」
「バカァ!痛くて泣いてるんじゃないわよ!やっと…ぐす、俊と…やっと俊と一つに…嬉しいのよ!」
アタシだけ痛いのが悔しくて首筋に噛み付く。
「さっさと動きなさいよ!じゃないと噛み切るからね!だから…お願い。最後まで…つぅっ!」
俊がアタシの一番奥まで入り込んできて、コンコンと叩く。
叩かれるたび声が出る。どんどん激しくなる俊の動きに意識が薄れてきた。
薄れいく意識の中、なにか暖かいものが顔にかかるのを感じた。
200ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:54:41 ID:ydkPsTCf
「あ〜、よーさん飲んだなぁ。明日も休みやし泥のように寝るぞ!」
部屋の前で同じく酔っ払いの健一と別れて部屋に入る。
「…シーリス、何してるの?なんで山薙君は土下座してるの?」
いやいや桃子、お前が何しとんねん。さっさと家に帰りなさい!
「この馬鹿!初めてなのに顔シャよ顔シャ!わっけわかんない!信じらんないわ!」
……顔シャ?
「せっかくの初体験だったのに…なんで顔シャなのよ!わっけわかんないわ!」
………初体験?顔シャ?
酔いが一気にさめていくのが分かる。
「シーリス…お前も土下座じゃ!桃子もついでじゃ!」
オレでさえいまだこの部屋でヤッたことないのに…オドレらオニじゃ!オニの子じゃ!
「江口さん、シーリスはまだ体が痛むので正座なんてとても無理です!」
「そうそう、アンタ何考えてんの?わっけわかんないわね」
「…何故正座なの?顔シャってなに?」
こ、こいつ等、ガチでぶん殴って…ない。あれ?オレのベットが消えてる。なんで?
「江口さん、何変な顔してんのよ?…あぁ、ベットね。思い出の品だから貰ったわ。
そろそろ代わりのベットが来る頃よ。喜びなさいよ?キングサイズにしてあげたから」
……新手の嫌がらせだ。これは、いじめなのか?今ならオレ、号泣出来る自信があるぞ。
「なんでキングサイズなんだ?こんな小さい部屋にそんなの置いたら不便だろ?」
「そんなの知らないわよ。それよりこれ、ベットの下に隠してあった『中出しファイター』シリーズ。
…くっだらないの見てるのね〜。いい年して恥ずかしくないの?」
…オレ、ここがビルの屋上なら飛び降りてるぞ?シーリスお前、人殺しになりたいのか?
「これ、笑っちゃうわね。『中出しファイターVSガンシャマン 奇跡のヒーロー競演!』
楽しいの?ねぇ、こんなの見てて楽しい?空しくないでちゅか〜?30歳男さん」
…馬鹿め、墓穴を掘ったな。
「楽しいかどうかは…そこの土下座してる顔シャ野郎に聞いてくれ。5回ほど貸したから」
さぁ修羅場だ修羅場!ざまあみ…ギャン!
浮気者〜〜〜!という叫び声と共にオレの顎を打ち抜く飛び膝蹴り。
目が覚めたとき、オレは床に毛布一枚で寝ていた。
いつの間にか運ばれてきてたキングサイズベットでは桃子が一人、すやすやと寝ている。
桃子…お前の気持ち、分かったよ。床で寝るって泣きたくなるんだな。
次からは毛布2枚に増やしてやるよ。
とりあえずオレは二度寝をするために、ベットのすみに潜り込んだ。
201ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/11(水) 01:55:32 ID:ydkPsTCf
今回は以上です。
202名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 02:36:01 ID:cwvacgmh
>201
GJGJ!

つか、桃子ちんに粉は掛けないのですかかけないのですか早く早く。
203名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 11:23:02 ID:zeqeG/tZ
>>201
滾るほどのGJ!次はそろそろ桃子でしょうか桃子でしょうか。


>>202
2回言ってるよ。
204名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 11:56:13 ID:ZmPiPo0f
既に既成事実化だな。シーリス、ちゃんとマクラは二つつけてあげたのか?

YESとNOの書いてある奴を・・・w
205名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 12:59:30 ID:lYglLli/
>>204
 ほっんとに莫迦だなぁ、キミは……
 あの、シーリスなんだぞ?

 両方、YESと書いてある枕に決まっとるだろーが
206名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 12:58:31 ID:UxzSqwlT
シーリスはいいから早く桃子を出すんだ
207名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 19:45:56 ID:QVGs7ney
>>205
「はい」と「YES」の書いてある枕でもいいぞ
208名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 19:53:47 ID:sHMExXs6
>>206
違うぞ。桃子「に」出すんだ。
209名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 00:28:26 ID:Mt+yAuRc
>>208
落ち着け、桃子「で」出すんだよ。
210名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 04:35:26 ID:AGp2KNnb
いや、ここは桃子「が」出すんだ
211名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 12:41:33 ID:/8Nrv54+
桃子「は」出すんだな!
( * )ばっちこーい
212名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 13:16:04 ID:NBcbPMBc
お前等、はっちゃけすぎるとツクバ氏が引くぞ。
213名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 17:33:32 ID:X/IZfk1g
>>207
 シーリスは金髪なんだから、「YES」と「OK」なんじゃね?
214名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 17:44:58 ID:/8Nrv54+
拒否権は無いんだなw
215名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 22:15:00 ID:Qmewxjrn
>213
「Yes」と「Oh〜Yes!」でいいんでね?
216名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 09:41:37 ID:Cc5wQHyn
>>215
 「Yes」と「Coming」ジャマイカ?
217名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 10:50:43 ID:x6RYmMkO
>>216
君にはこれをあげよう。

つ[駄変換で賞]
218名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 09:36:29 ID:B8ejmdCt
ちょいと下がり過ぎではないのかね?

同志達よ。
219名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:10:33 ID:nytIHe4/
>>218
ち、ちょっとアンタ何してんのよっ!
今度やったら承知しないんだからねっ!
220名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 16:56:36 ID:SVV/2/kf
>>219
そんなこと言いながら、悪く思ってなんてないんだろ?
221名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 17:14:43 ID:SKNI4YY7
>>220
まあ、公共良俗を踏み外しているのは確かだな。
私個人はそういうの、嫌いじゃないが…
222名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 20:38:59 ID:0lMLCyMG
>>221
「公共良俗」って?
ソレを言うなら「公共秩序」か「公序良俗」でしょ。
ホントにアンタって子は、何時までたっても大人になれないんだから。
だから、女の子にもてないのよ。
アナタみたいな子には、女の子をやさしくリードする、なんて出来ないでしょ。
あっ。だからって、乱暴にするなんて論外だからね。
すぐ嫌われちゃうから、ネ。
私みたいに、アナタのことをよーく知ってる女の子じゃないと、絶交されちゃうわよ。
223名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 23:31:59 ID:VWix3aqa
公共良俗 の検索結果 約 348,000 件中 1 - 10 件目 (0.09 秒)
224名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 02:59:31 ID:sPR7W3FC
だが公共と公序良俗の2つが一緒にあるのが引っかかっているという罠。
225名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 05:20:09 ID:L/Zu+GQY
ふん、どうせ私は、検索も碌に使いこなせない馬鹿ですよ
バーカーバーカー
226名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 11:11:05 ID:bNB5V3yU
"公序良俗" の検索結果 約 2,760,000 件中 1 - 10 件目
"公共秩序" の検索結果 約 1,630,000 件中 1 - 10 件目
"公共良俗" の検索結果 約 18,300 件中 1 - 10 件目
227名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 19:05:24 ID:nQoJRr9m
ちょっとアンタたち!
そんな下らないことやってるぐらいならもっと私を構いなさいよ!
ゃ、寂しいとかじゃなくて、もっとこっちを見て欲しいっていうか、えと、その……
228ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/22(日) 23:09:32 ID:jZQPnjvX
ある程度書けましたんで投下します。
229ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/22(日) 23:10:07 ID:jZQPnjvX

…目の前には小さな机。古びた本しかない本棚。カーテンのない窓。
何も入っていない冷蔵庫。まるで病院みたいなベッド。…他には何も無い。
ここはわたしが中学生まで暮らしていた小さな部屋。
…これはきっと夢。
何故なら…マヤが選んでくれたピンク色のカーテンがない。
シーリスが選んでくれた白のワンピースがない。
山薙君達との写真が入っている写真たてがない。
…なによりプレゼントで貰ったえぐちさんがいない。
でも…もしこれが現実だったら?
マヤにいつもされているお説教が夢だったら?
喫茶店でいつも聞かされてるシーリスの自慢話が夢だったら?
初めて友達になろうと言ってくれて、色々な事を教えてくれた山薙君の優しさが夢だったら?
困ったことがあれば何でも言ってこいと言ってくれた、佐伯君の暖かい言葉が夢だったら?
わたし達とクラスの皆が険悪にならないように、影で動いてくれていた相川君の気配りが夢だったら?
…江口さんが夢だったら?…………イヤ。絶対にイヤ。
…気付いてしまったから。
マヤにシーリス、山薙君達に会うまでの生活が、寂しかったんだと気が付いてしまったから。
…もう戻りたくない。何もない、ただ時間が過ぎるのを待つだけの生活。
母さんが残してくれた小説を、時間潰しのためだけに読む生活。
寂しいことにも気付く事が出来なかった、意味のない生活。
…早く目が覚めて。こんな夢、見たくない。お願い…早く目が覚めて!

『…子……桃子!おい、起きろ桃子!』

優しい声がわたしの体を揺する。…あなたは誰?
その優しい声につられ、そっと目を開ける。
そこは見慣れた部屋、けどわたしの部屋じゃない。
わたしが寝ているのは、シーリスが新しく買った大きなベッド。
隣にはクマのえぐちさん。えぐちさんをギュッと抱きしめ周りを見る。
壁には水着姿で胸を強調した女性のポスター。
その隣にはハンガーにかけてある、少しくたびれたスーツ。
床には無造作に置かれたダンボール。中に入っているのは、色々な種類のたくさんの小説。
ここは…江口さんの部屋?さっきのは夢?…夢でよかった。また、みんなと会える。…本当によかった。
「大丈夫か?お前、うなされてたぞ?変な夢でも見てたのか?」
わたしを心配そうな表情で覗き込んでくる、優しい人。
わたしがわがままを言っても、怒りながらも相手をしてくれる。
死んだ母さんのように、わたしを大事にしてくれる。
顔の知らない父さんみたいに、わたしを捨てたりしない。
とても、とても優しくて…わたしの大切な人。
「え…ぐち…さん?……江口さん江口さん!」
ぽろぽろと涙がこぼれる。えぐちさんを挟んで抱きつく。
優しく微笑み、わたしの頭を撫でてくれる。
「どうした?怖い夢でも見たか?もう大丈夫だから安心しろ、な?
こういう時はな、あったかいもんでも飲んだらいいんだよ。今、コーンポタージュ作ってやるからな」
とても優しい江口さん…大好き。

江口さんが作ってくれたコーンポタージュはとても美味しかった。
でも…頭をグリグリと締め付けるのは何故?とても痛いわ、何故苛めるの?
230ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/22(日) 23:11:01 ID:jZQPnjvX
(クッソ〜、もうどうしようもねぇのかよ。…万策尽きたな)
深夜0時、仕事帰りにコンビニに寄り、遅い晩飯を買い帰宅した。侘しい晩飯だ、空しいねぇ…
部屋に帰り着きドアを開けると、中から誰かの呻き声が!
まさか…泥棒か?ちょうどいい、機嫌悪りぃからブッ飛ばしてやる!…ってこれって桃子の靴じゃね〜のか?
玄関にはキチンと並べられた小さなカワイイ靴が。
よしよし、ちゃんと並べて置けるようになったんだな。オレの教育の成果だな!
って、なんで桃子がオレの部屋にいるんだ?鍵かけてたのになんで入れたんだ?
真っ暗な部屋の電気をつける。桃子はベッドでうなされていた。
カワイイ眉間にシワを寄せ、ウンウンとうなされている。その隣にはオレがプレゼントしたクマのぬいぐるみが。
オレの部屋のベッドの上で眉間にシワを寄せている美女。…なんかこれってイヤらしいな。
なぜだか桃子がいい女のように見えてきた。…う〜ん、桃子って意外と色っぽい面もあったんだな。
思わず感心して見入るオレ。…いかん!こんな事してる場合じゃない!
「桃子!大丈夫か桃子!おい、起きろ桃子!」
ユサユサと体を揺らす。
桃子はゆっくりと目を開け、ぬいぐるみを抱きしめた。
キョロキョロと周りを見回している。まだ夢の中だと思ってるんだな。
「大丈夫か?お前、うなされてたぞ?変な夢でも見てたのか?」
オレを見てキョトンとした表情の桃子。ぐっ…カ、カワイイじゃねぇか。
「え…ぐち…さん?……江口さん江口さん!」
しばらくしてオレと分かったのか、ポロポロと涙を流しながら抱きついてきた。
ブルブルと小さく震えている、よっぽど怖い夢を見たんだな。よしよし、もう大丈夫だ。
オレは落ち着かせるために頭を撫でてやる。サラサラの髪の感触が気持ちいいな。
「どうした?怖い夢でも見たか?もう大丈夫だから安心しろ、な?
こういう時はな、あったかいもんでも飲んだらいいんだよ。今、コーンポタージュ作ってやるからな」
オレの言葉にコクリと頷く桃子。
…なんでこんなカワイイのに男がいないんだ?オレが学生だったらほっとかないのにな。
コーンポタージュを作りに台所に行く。そこには紅茶が入った飲みかけのコップが置いてあった。
そしてテーブルの上には食べかけのパンが。桃子のヤロウ…オレの朝飯を勝手に食いやがったな?
って冷蔵庫が中途半端に開いてるじゃねぇ〜か!……とりあえずはコーンポタージュ作ってやるか。
こめかみをピクピクとさせながらコーンポタージュを作る。ま、作るといってもインスタントだがな。
「ほれ、これでも飲んで落ち着け。…どうだ、あったまるだろ?」
小さくコクンと頷く桃子。よしよし、だいぶ落ち着いてきたな。
もう大丈夫かな?さてっと…お仕置きタイムだな。
オレは拳で頭を挟んでグリグリと締め付ける。
「…痛いわ。何故苛めるの?」
涙目でオレを見つめる桃子。何故って?それはお前がしたい放題したからだ!
そりゃこんなに我が侭じゃ、男も寄って来ないわな。
…いや、我が侭っていう訳じゃないんだよな。桃子は多分知らないだけなんだ。
何がよくて何が悪いのか、それが分からないんだ。その証拠に、オレがするなと教えた事は大抵はしなくなる。
今することといえば、勝手に部屋に入ってきたり、勝手にオレのジャージを着たり、勝手に紅茶を作ったり、
勝手に風呂に入ったり、勝手に……十分我が侭じゃねぇか。
あまり残された時間はないが、しっかりと教育してやらないとな。じゃないと桃子の将来が心配だ。
オレは拳でグリグリと桃子の頭を締め付けながら、出来る限り桃子を再教育しようと心に誓った。
231ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/22(日) 23:11:34 ID:jZQPnjvX
「桃子アンタねぇ、このままじゃ絶対にうまくいかないわよ?
江口さんは多分アンタの事をよくて妹、悪けりゃ娘ぐらいに思ってるわね。
そんなのイヤでしょ?まずは異性だと気づかせないとダメね」
せっかく部屋の鍵を複製してあげたのに有効利用しないなんて…裸エプロンで出迎えるぐらいしなさいっての!
にしても江口さんも江口さんよ!こんなにカワイイ桃子が自分のベッドで寝てるのになんで手を出さないの?
何のためにキングサイズベッドを買ってあげたか分かんないじゃないの!
「…そんなのイヤ。わたしもシーリスやマヤ達のように江口さんと……ポッ」
アタシの言葉に少し俯き頬を赤く染める桃子。ぐ、カワイイじゃないの。
そんな桃子を見てマヤは手をわきわきさせているわ。ギュッと抱きしめたいのは分かるけど、我慢しなさいよ。
いつもの喫茶店でいつもの江口攻略作戦会議。
どうやらアタシが仕込んだキングサイズベッド作戦は不発に終わりそうね。
「ねぇシーリス、ちょっといいかな?不思議に思ってたんだけど、なんで江口さんのベッドを買い換えたの?」
手をわきわきさせていたマヤは、どうやら立ち直ったみたいね。
「江口さんが前まで使ってたベッドは記念で貰ったの。アタシと俊との愛の思い出よ!」
そう、そうなのよ!ついにやっちゃったの!俊との愛の溢れるSEXを!
いや〜、なんて言うの?すっごく痛かったけど…うれしかったぁ〜。最後の顔シャはちょっとあれだったけどね。
「…ねぇ桃子、私なにか変なこと聞いたのかしら?」
「…シーリスの顔は変な顔。思い出し笑いをすると変な顔になる。中学生から変わらないわ」
あれから10日経ったけど、今ではデートの度にしているわ!ただね、俊にペースを握られっぱなしなのよね。
…俊って顔にかけるのが好きみたいなの。それってどうなんだろ?ちょっと変よね?
「シーリス!いい加減に戻ってきなさい!山薙君との愛の思い出って…まさか江口さんの部屋で?」
あっと、いけないいけない!また俊との溢れんばかりの愛の思い出に浸っていたわ。
「へ?え、ええ、そうよ。ついに俊がアタシを抱いてくれたの!
ま、場所が江口さんの部屋だったってのがアレだけどね。
マヤ、桃子…初めてってとんでもなく痛いから覚悟しときなさいよ?」
経験者としては未経験者の二人にいろいろと教えてあげなきゃね!ま、少しは自慢もしたいじゃない?
あれ?桃子どこ行くの?なんで逃げるようにして…マ、マヤ?なんでそんな怖い目でアタシを睨むの?
なんでマヤの後ろに赤い炎が見えるの?まさか…嫉妬?
「…ねぇシーリス、あなた今とっても面白いこと言ったわね?あなたって私に今まで散々自慢してたわよね?
毎回失神するまで抱いてもらってるだとか、お尻ってとっても気持ちいいのだとか。…今までウソついてたの?」
そういえばマヤにいろんなウソをついたわね、謝んなきゃね。
「アハハハ…ゴメンゴメン、あれって全部ウソだったのよ。
だって俊ってば、恥ずかしがりやだからなかなか抱いてくれなかったんだもん。ゴメン…キャン!」
アタシは両手を合わして謝ろうとしたの。そしたら頭に衝撃が走ったわ。
「いった〜い!何すんのよ!マヤ、あんたケンカ売ってん…の?
……話せば分かると思うわ。落ち着いて話し合おうよ、ね?
ねね、桃子もそう思うわよね!…あれ?桃子?……あの子逃げたのね!」
いつの間にかいなくなった桃子。アタシは恐怖のあまりに全身に鳥肌が立ってきた。
これは…中学時代にアタシと桃子がマヤに鞄で殴られた時以来ね。
あれ以来アタシ達はマヤに頭が上がらないのよね。って昔を懐かしんでる場合じゃな…キャン!
「ゴ、ゴメンナサイ、私が悪かったです、もうしません。許してくださ…キャン!」
謝っているアタシに3発めの拳骨。いたいよぉ〜、怖いよぉ〜…誰か助けてよぉ〜。
「あなたのその大嘘を信じたせいで、一週間はお尻が痛かったんだからね!
ねぇシーリス。私ね、今なら情け容赦なく、簡単に人を壊せると思うの。うふふふふ…壊しちゃおっかな?」
周りから見たら優しい微笑みも、今のアタシには恐怖の対象でしかないわ。
マヤに手を引かれてアタシは喫茶店から連れ出され、そのままマヤの部屋へと連行された。

最後にもう一度、俊と会いたかったなぁ。…ってアタシ、どうなるの?

232ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/22(日) 23:12:06 ID:jZQPnjvX
「でね、シーリスったら全部ウソだったって言うのよ?頭にきたから説教してあげたわ!」
怒りながらシャワーを浴びるマヤ。
「2時間は正座をさせての説教をしてあげたから、しばらくは大人しくなるわね」
俺は湯船から出て、後ろから抱きしめて耳元で囁く。
「で、お前はシーリスに教えたのか?『私は後ろから犯されるのが大好きです』ってな。
ほらっ、壁に手をついて尻をつき出せよ。入れてほしいんだろ?」
マヤの手を取り俺のを触らせる。
「あぁすごい、もうこんなになって…今日は大丈夫な日だから、いっぱい犯してね。好きにしていいわよ」
壁に両手をつき、期待で瞳を濡らすマヤの細い腰を持ち、一気に打ち付ける。
パン!パン!パン!浴室に腰を打ち付ける音が響く。
「はあ!んくぁ!い、いい!正吾いい!もっとぉ…激しく犯してぇ〜!」
マヤは喘ぎながらも俺を強烈に攻めてくる。
マズイ、このままでは俺が先にイッてしまう!…仕方がない、奥の手だ!
「気持ちいいか?おら、お前も腰振れよ!…パチン!」
マヤの綺麗な尻を叩く。叩いたところが赤くなる。叩くたびにマヤは息荒く、腰を振ってくる。
正直俺はこういうのあまり好きじゃなかったんだけど…マヤに洗脳されてきたみたいだ。
苦しそうな顔で健気にも腰を振るマヤの表情がいいんだよ。
もちろん強くは叩いていない。デカイ音が鳴るように叩いてるだけだ。
「おらっ!どうした!もっと激しく振れよ!」
怒鳴りながら尻を叩く。マヤは健気にも命令通りに腰を振ってきた。
20発ぐらい叩いたところでマヤが軽く痙攣し、動きが止まった。イッちまったんだな。
息荒く、座り込んだマヤの口に無理やり俺のをねじ込む。
「なに勝手にイッてるんだ?おらっ、咥えろよ!しっかり舐めろよ!」
「は、ふぁい。なめまふ。あ…ぐ、ごほっ!う、ごほ!」
咥えさせガンガンと突き上げる。喉の奥に当たってマヤがいくらむせようが、ガンガンに突く。
マヤは苦しそうに嗚咽を漏らしながらも必死に舐めてくれる。
苦しそうにしか見えないんだけど、これって気持ちいいのか?
これってマヤの部屋に置いてあるエロ本に書いてあった攻めなんだよ。俺はこんな苦しそうなのしたくないんだけどな。
けどそのページに折り目がついてて二重丸まで書かれてちゃ、やらなきゃいけないだろ?
その証拠に、自分でアソコを弄りながら俺のを咥えてるその顔は、恍惚の表情だ。
「かはぁ!ゴホゴホ!ゴ、ゴメンナサイ…」
俺のが喉に当たって苦しいのか、我慢できずにむせて俺のを吐き出したマヤ。
咥えられずに吐き出したことを謝ってきたんだが…その表情は少しイッててちょっと怖い。
「もう私…お願い、入れて…無茶苦茶にしてぇ〜!」
おいおい、ノリノリだな。ならその期待に答えなきゃな!
「仕方のねぇ女だな!おら!イッちまえよ!おら!おら!」
今度は正上位で犯す。深く突き入れるたびに顔を左右に振り、苦しそうに喘いでいる。
グチョグチョと突き入れるたびに大きな胸が揺れ、顔をしかめて喘いでる。
濡れた髪がその顔に張り付いてるのがエロくていい!
俺はマヤの胸に顔を埋め、軽く噛み付きながら激しく攻める。
「しょ…ご、も、ダメ…イ、イク!イクイクイクイクイク…いっくぅぅ〜〜!」
俺の背中に爪をめり込ませ、激しく痙攣し、俺を強烈に締め付けてマヤは絶叫した。
俺は強烈な締め付けに我慢できずに達してしまう。
「う、ぐおおお!マヤぁぁ〜!う、ぐう!」
一番奥まで突き入れてドクドクとマヤに精液を流し込む。
マヤは痙攣しながらもそれを受け止める。どうやら失神したみたいだな。
俺は全てを出し終え引き抜いた。そこからはゴポゴポと出したばかりの精液が溢れてきた。
ビクンビクンと痙攣してるマヤから溢れてくる精液。…メチャクチャエロくていいな!
ふぅぅ〜、疲れたなぁ。これで今日は満足してくれたかな?
しかしシーリスが俺達のSEX内容を知ったら驚くだろうな。
江口さんもまだ俺達がやってないと思っているからきっとビックリするぞ?
俺はハハハと笑いながらマヤをベッドへと連れて行くことにした。

…この時俺は、その江口さんが大変な事になっているとは思いもしなかった。
233ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/22(日) 23:12:54 ID:jZQPnjvX
今回は以上です。あと2,3回ぐらい続くかと思います。
234名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:57:32 ID:v9yV028v
>>233
GJッ!
江口さんはどう大変なのかソレがwktk
235名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:33:39 ID:IjjkCqEa
>>232
>もちろん強くは叩いていない。デカイ音が鳴るように叩いてるだけだ。

生徒をひっぱたくとき、「デカイ音が鳴るように」しているって高校の先生が言ってたの思い出した
デカイ音を出した方が叩くエネルギーが音になって拡散する分、叩かれる方の(肉体的)ダメージが少ないらしい。
236名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 02:36:21 ID:IVG1XsJM
>>235
でも平手打ちは衝撃が脳にいくからよろしくないというぜ。
237名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 15:06:09 ID:R4El2vdP
マヤはいい
早く桃子を出すんだ
238名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 16:57:24 ID:uRtgOkkK
_((_´Д`)_ho
239ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:10:42 ID:fMmM/D81
やっと続き書けました。いつもよりかなり長いです。
読むのが面倒な方はスルーしてください。
240ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:11:14 ID:fMmM/D81
「あ、オカン?オレ、翔馬やけど。…うん、ちゃんと食ってるよ。
…あぁ、それは大丈夫や。それよりな、やっぱり無理やったわ。
…うん、頑張ったんやけどな、もうアカンわ。…うん、まぁそれは残務処理が終わってからやな。
…はは、大丈夫やって。そんな心配せんでええって。オレ、もう31やで?
…うん、じゃ親父にも言っといてぇな。ほな、また電話するわ」
実家の母親に携帯での報告を終え、ため息を吐く。はぁぁ〜、辛いぜ。
多分こうなるんじゃないかと思っていたが、いざ現実になると…泣きたくなるな。
会社帰りの公園で、キコキコとブランコを漕ぎながら夜空を眺める。
…まるでオレの心みたいに曇ってる。クソ、空しいぜ。
こうしてるとまるでリストラされたサラリーマンみたいだな。…ま、大差ないけどな。
「なにしてんすか?まるで会社をクビになったサラリー…ごはぁ!」
おい健一、今のオレにクビとかリストラとか無職とかは禁句だぜ?
腹を殴られて悶え苦しむ健一。生きているのがかわいそうだから止めを入れておく。
動かなくなった健一をそのままにして部屋へと帰る。
部屋に帰るといつもの様に勝手に部屋に来てる桃子が、紅茶を飲んでくつろぎながら小説を読んでいた。
だからどうやって鍵を開けてんだよ!って珍しいな、今日はオレのジャージじゃないんだな。
今日の桃子は珍しく、ピンクの水玉模様のパジャマを着ている。脇にはオレがプレゼントした熊のぬいぐるみが。
なかなか可愛くて似合ってるじゃないか。
「桃子、そのパジャマ似合ってるな。マヤちゃんにでも選んでもらったのか?」
「…黙って。読書中に話し掛けられるのはキライ」
…はいはい、そうでございますか。まったく…このワガママお姫様が!あとで拳でグリグリだ!
ところで今日読んでる本は…おお!富田常雄の『姿三四郎』か!
桃子って歳の割にはなかなかシブい本を読むんだな。ま、それを持っているオレが一番シブいんだけどな。
「桃子、カリカリ君やるからちょっと本読むの止めろ。少し話そうや」
オレの言葉に本を読むのを止める桃子。カリカリ君で釣れるのはお前ぐらいだぞ?
「ほい、カリカリ君。話ってのはだな、この間したお互いの自己紹介をまたしようぜ。
まだまだお互いをよく知らないからな」
少しでもコイツの口下手を直してやらないとな。…もうあまり時間もないからな。
「…話すのは苦手。江口さん喋って」
「…それはあれか?自分が話すのは苦手だから嫌だけど、オレの事は聞きたいと?」
コクンと頷く桃子。う〜ん、カワイイねぇ。よし、お兄さんペラペラと喋っちゃうぞ?…んな訳あるかい!
とりあえず頭を拳でグリグリと締め付ける。このワガママお姫様が!
「…痛いわ、とっても痛いの。何故苛めるの?」
桃子は涙を溜めた瞳でオレを見つめてきた。可愛くしてもダメだ!
「前に言ったよな?いつまでも話すのが苦手じゃ世間に出ても通用しないって。
話そうとして出来なかったらまだいい、お前はやろうと挑戦すらしていないんだぞ?
それって人として成長するのを拒んでるのと一緒だ。お前、今のままでいいのか?」
桃子はオレの言葉に納得したのか小さくコクンと頷き、少しずつ話し出した。
241ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:11:45 ID:fMmM/D81
「名前は神楽桃子。趣味は…読書。好きな食べ物はカリカリ君に焼きそば。以上よ」
それだけ言って視線を本に落とす。そうかそうか、そうだったのか…って、それだけかい!
「おいおい、それは前の時に聞いただろうが、もう少し違う事を話せよ。家族構成とかなんかあるだろ?」
「…家族はいないわ。母さんは8年前に死んで、父さんとは会った事も無いわ」
う…コイツ、結構ヘビーな家庭環境だったんだな。父親と会った事無いって…父親も死んでるのか?
「…今は母さんが残してくれたお金で生活しているの。部屋は父さんが用意してくれたわ」
へ?会った事無いのに部屋を用意してくれたのか?ってことは父親は生きてるってことか?
「お前、確か一人暮らしだったよな?なんで父親と暮らしてないんだ?」
あれか?両親が離婚して、なにか取り決めがあるのか?けど母親が死んでるんだから、もう大丈夫じゃないのか?
「…わたしは愛人の子だから一緒には暮らせないの。母さんは父さんの愛人だったの」
あ、愛人?男が一度は手に入れてみたい、伝説のあれか?
「…母さんが死んだ時、父さんの代理人の人が来ていろいろ世話をしてくれたの。
その人が私の未成年後見人になってくれたわ。母さんが父さんに頼んでくれてたの。
その時に、父さんはわたしを自分の子供と認めていないって言われたの。
父さんが用意した部屋は手切れ金代わりだって。…だからわたしは一人で暮らしてるの」
こ、こいつ…かなりヘビーなことをサラッと言いやがったな。
桃子って今、19だろ?8年前ってことは…11の時から一人で暮らしてたのか?
父親に見捨てられ…たった一人で暮らしてきたのか?
「一人でって…8年間もか?お前、寂しくなかったのか?」
オレの言葉に俯き、ポツリポツリと呟くように話す桃子。
「……今は寂しくない。マヤにシーリス、山薙君達もいるし…江口さんがいるから」
「今はって…やっぱり前までは寂しかったんだな?」
桃子はオレの問いかけにポロポロと涙を流した。
「桃子すまん!つらい事こと聞いちまったな。嫌な事思い出させてゴメンな」
肩を震わせポロポロと涙を零す桃子。オレは思わず抱きしめてしまい、頭を撫でる。
こんな小さな体で…ずっと一人だったんだな。
桃子は小さく震えながら今まで溜めていた思いを吐き出すように話し出した。
「…母さんが死んでから、一人で何をしたらいいのか分からなくて…どう過ごしたらいいのか分からなくて…
母さんが残してくれた本ばかり読んでいたの。ただ時間をつぶす為に読んでいたの。
マヤやシーリスに出会ってからは本を読む時間は減ったわ。けど、一人の時はずっと読んでいた。
同じ本を…何度も何度も読んでいたの。本を読むのはあまり楽しくなかったわ。けど他にすることがなかったの。
でも…江口さんが本を読むことの楽しさを教えてくれた。江口さんがわたしに教えてくれたの。
…江口さん、ありがとう。……大好き」
と、桃子…お前はなんてけなげなヤツなんだ!
思わず抱きしめる力を強くする。こんな折れそうなほど細い体で…チクショウ!
「江口さん…痛いわ。何故苛めるの?」
オレは桃子の抗議を無視して抱きしめ続けた。
なぜ抱きしめたのか分からない。体が動いてしまったんだ。

…この日、オレの中で桃子に対する何かが変わった。
242ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:12:18 ID:fMmM/D81
「さ、アンタ達、さっそく報告してちょうだい」
佐伯と相川をいつもの喫茶店に呼び出して報告をさせる。
はん!感謝しなさいよ?アンタ等のようなザコがこのシーリス様と相席できるんだからね!
「おいおい、40分も遅刻しといていきなり報告しろってなんだよ?だいたい何の呼び出しなんだ?」
空気の読めない佐伯が文句を言う。
この無能が!なんでマヤはこんな能無しがいいのかしらね?
「ま、シーリスのことだ、どうせ俊についてだろ?」
さすがは相川、佐伯よりは空気が読めるみたいね。
「分かってるならさっさと言いなさいよ!…で、もちろんいないでしょうね、俊に手を出すメス犬は!」
アタシの言葉にブルブルと首を振る二人。…ふぅ〜、よかった。この様子だと大丈夫のようね。
「…いないみたいね、ならいいわ。ただし、もしメス犬が出てきたらすぐに報告する事!
名前と顔写真だけでいいわ。あとはこっちで処理するから」
「処理ってなんなんだ?」
「正吾、変なことは聞かない方がいい!世の中には知らないほうがいい事ってのがたくさんあるんだ。
きっとこれはその内の一つだ」
さっすがは相川!アンタ中学時代からなかなかやるわねって思ってたのよ。
「あ、そうだ。一ついい情報があるんだよ。俊についてじゃなくて、江口さんの事なんだけど」
何かを思い出したのかポンと手を叩く相川。
江口さん?いい情報?やるわね!アンタなかなか使えるじゃないの!
「どんな情報なの?使えるようだったら高く買うわよ。そうねぇ…美人の女の子を一人紹介するわ。
さ、アタシが満足する情報を教えなさい!」
「…マジか?ホントだな?ホントにホントなんだな?」
「アタシはウソはつかないわ。アタシが言った事は全部本当のことになるの。…分かってるでしょ?」
青い顔して頷く相川。分かったんならさっさと言いなさい!
「…マヤにウソがばれて2時間説教されて泣いてたのはどこの誰だよ。そんなこと言ってたらまた怒られるぞ?」
バカな佐伯が文句を言ってきた。アタシに文句を言えるなんて出世したもんね。
……マヤ?怒られるの?い、いやぁぁぁ〜!
「ヒ、ヒィィィ!イ、イヤ…正座はもうイヤァァァ〜〜!ゴ、ゴメン。マヤ、もう打たないで!
もうしませんから許してください〜!」
「お、おい、どうしたんだ?シーリス、またなんかしたのか?」
イ、イタタタ。千切れます、耳が千切れますから引っ張らないでください〜!
「ははは、シーリスがまたマヤに大嘘ついたんだよ。で、それに怒ったマヤが2時間たっぷりと説教したんだと」
ま、曲がりません!関節は逆に曲がらないように出来てるんです!ごめんなさいぃぃ〜!
「ふ〜ん。そりゃよかったな。これでしばらくの間は大人しくなるんじゃないか?」
「…なにがよかったのよ!アタシは2時間も説教という名の拷問を受けたのよ?…アンタもされてみる?
もちろんアンタのためにプロを雇ってあげるわよ」
「うお!もう立ち直ったのかよ!で、江口さんの話なんだけど…」
「なによ、もう少しノリをよくしてくれてもいいんじゃないの?で、どんな話なの?」
「ノリってなんだよ?ま、いいや。実は江口さん、今月誕生日なんだよ。どうだ?これ、使えるだろ?」
誕生日?ってことは31歳か。落ち着きのない31ねぇ〜。けどこれはいけるわね!
「よくやったわ、これは使える情報よ!さっそくマヤと作戦練らなきゃね!
…相川、褒美としてとってもカワイイ女の子、紹介するわね?
この間、やっと初潮が来たって喜んでたわ。やっとアンタの子供が生めるってね。大事にしてあげてね?」
アタシの言葉にゴクリと唾を飲み込む相川。
期待からじゃない。その証拠に青い顔してブルブルと震えだした。
「ま、まさか…レイリアがこっちに来てるのか?」
「そ、いま日本に遊びに来てるの。今頃アンタの部屋のベッドで寝てるわよ。…裸でね」
「お、お前の妹だろ?何とかしろよ!絶対に嫌だからな!」
アタシだってイヤよ!アンタみたいなヘンなのが親族に加わるなんてね。でもね…
「無理よ。アンタ等も知ってるでしょ?あの子、欲しい物は絶対に手に入れるのよ。
アタシよりえげつない手を使ってでもね。ま、いい機会だらかその腐った童貞、あげちゃいなさいな」
頭を抱えガタガタ震えだした相川。
ご愁傷様。ま、これで厄介払いができたわ。返品しないでね。
それより江口攻略作戦を練らなきゃね!このチャンスを絶対にモノにさせるわ!
桃子、アタシ達に任せなさい!ぜっったいにくっつけてあげるからね!
243ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:12:49 ID:fMmM/D81
アタシは会議を終えたその足で、俊の部屋へと駆けつけた。愛する俊の部屋…愛する二人のラブラブ部屋!
でもまずは相談よね。今日の作戦会議で決まったことを俊に相談する。
「でね、江口さんの部屋に勝手に入って準備する事にしたの。俊も手伝ってね?」
今日、相川から聞いた情報を元に、マヤと相談してサプライズパーティーをすることにしたの。
で、パーティーのどさくさに紛れてこのクスリを飲ませて…SEXから始まる愛もあるわ!
もちろんクスリの事はマヤには秘密よ。…怖くて言えないわ。
「それはいいんだけど…シーリス、ちょっと重いよ」
耳元で囁く俊の甘い声。あぁ…頭まで痺れちゃいそう!って重いってなによ!
「なんですってぇ?このアタシが重い?いくら俊でも怒るわよ」
「だってずっと僕の上に座ってるんだから仕方ないだろ?ちょっと足を伸ばさせてよ」
む?アタシ専用の座椅子のくせに生意気ね?そんな生意気な椅子にはお仕置きよ!
えい!ぐりぐりぐりぐり…
「わ、ちょ、ちょっとシーリス、お尻を押し付けないでよ!」
とりゃー!ぐりぐりぐりぐりぐりぐり…
「う…シ、シーリスだめだって…」
もいっちょー!ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり…
「うぅ…だ、だからだめって言って…んぐ!…ごくり」
うるさい口をキスで塞ぐ。
「シ、シーリス、今なにを飲ませたの?…いい加減にしないと怒るよ」
キスのついでに江口さんに飲ませる予定のクスリを飲ませたわ。
だってこれがどこまでの効果があるのか確かめなきゃ桃子に悪いもんね。
さぁ、クスリの力で野獣になるのよ!…犯しなさい!貪るようにアタシを犯すがいいわ!
「…シーリスなんかヘンだよ?鼻息荒いし…それより何を飲ませたの?」
ぐっ…やはりすぐには効果が出ないのね。ま、いいわ。どうせ今日は泊まっていくしね!
「ビックリした?最近俊、元気ないみたいだからちょっとした栄養剤飲んでもらったの。驚かせてゴメンね」
ウソはついてないわ。ある意味栄養剤だからね。ただ…股間に栄養が集中するだけよ。
凄く強力な精力剤だって聞いてたんだけど…ゴクリ。
「…本当に栄養剤?今、唾飲み込んだよね?…ま、いいか。それよりパーティーってどんなことするの?」
俊ってばヘンなとこで鋭いのよね。さすがはアタシの俊よね!
「あの狭い部屋じゃ派手なこと出来そうにないからね。至って普通の誕生パーティーよ。
ま、アタシはコスプレパーティーにしたかったんだけどね、マヤが猛反対したの」
せっかく桃子にミニスカ小悪魔のコスプレをさせて、江口さんを悩殺させようとしたのに…無念だわ。
「でね、江口さんにいっぱいお酒を飲ませてね、同じくお酒を飲ませた桃子と二人きりにするの!
あとはこのクスリを飲ませて…ふっふっふ、無理やりくっつけちゃうの!」
んっふっふ…桃子にはことが始まる前に『ピルを飲んでるから大丈夫』と言いなさいと教えてるから完璧よ!
「そんなのダメだよ!…そんなの神楽が可哀想だよ。ところでクスリってなに?」
「ん?このクスリの事?あぁ、これは精力剤よ。最新のだから効き目が凄いんだって!」
アタシの言葉に息荒く、青い顔をする俊。え?ええ?どうしたの?何があったの?
「それでかぁ…体中が熱くなって…我慢が出来そうにないよ。
シーリス、その薬、さっき僕に飲ませたろ?うぅぅ…はぁはぁはぁ、君のせいだぁぁぁ!!」
きゃぁぁぁ〜!うっそ?すっごい効き目!効果バツグン…ちょっと俊!床じゃイヤ!布団出し…んんん!
獣のような目の俊に押し倒されたアタシ。ちょっと…怖いかも?
244ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:13:33 ID:fMmM/D81
「シーリス、こんな薬飲ませて、ハァハァ、そこまでしてほしかったのか。
ハァハァ、してあげるよ、メチャクチャにするからね…君が悪いんだぁぁ〜!」
「ちょっと俊、怖い!アタシが悪かったわ!だから無茶はヤメテ!」
俊はアタシの言う事なんて聞かずに、無理やりに胸を揉んでいる。ただ力任せに揉み続けてる。
そして無理やりアソコを触ってる。ただ触ってるだけ。
こんなの全然気持ちよくない。こんなの俊じゃないよ…
「よし、もういいだろ!いくぞ!」
へ?いくぞって…いやぁぁ!ウソ?もう入れるつもり?アタシまだ全然濡れてな…いったぁいぃ〜!
「い、痛いよ!俊痛い、ヤメテ!アタシまだ濡れ…んん!」
暴れるアタシを押さえつけて無理やり入ってきた俊。
アタシこんなの望んでないよ…でもアタシのせいなんだよね。俊、ゴメンね。
許してね…だからいいよ。好きなだけ抱いていいよ。そして…アタシの中に出すがいい!
さぁ、その滾る欲望を全て吐き出すが…ん、んん!や、気持ちいい…すご…ヒィ!
最初はただ痛いだけだったのに、だんだんと気持ちよくなってきた。
俊がアタシの一番奥をドンドンと叩く。いつもの俊じゃなく、凄く激しい動きで攻めてくる。
「や…すごいよぉ…しゅん、きもちいい…もっと、好きにしてぇ!」
グチュグチュとアタシを攻める俊。服を着たままでっていうのがちょっとあれだけど…これもありね。
「しゅん、すごい、もういっちゃいそ…来て!俊、アタシに出してぇぇ〜!」
アタシに余裕があるうちに中で出させないと…逃がさないように足でロックしてるし、いつでもオッケーよ!
「まだだ!まだまだいくぞ!」
…へ?ウソ、なんで?ここでイッてもらわないと計画が…ヒィ!
「あ、あ、ああ!しゅんだめ!い、いい!すごいぃ!いや、ヤメて!あ、だめもっと!ひやぁぁっぁぁ!」
こんな展開シミュレーションしてな…ああぁぁ!スゴいぃぃ!しゅん激しすぎ…ああ!
頭が真っ白になる。体の痙攣が止らない。あぁ、イカされちゃったんだ…
しゅんったらはげしすぎ…んん?なにかあったかいのがかおに?…ふぁぁ?うそ?アタシ、イッたばかりだよ?
「まだだ…一回ぐらいじゃ収まらないぞ!満足するまでやらせてもらうよ!」
体全体をぶつけてくる様な激しい俊の動き。あまりに激しさで、もう何も分からない。
「ひゃあぁぁ!あがぁ!ひぐぅ!い、いい!すごいぃぃ!」
「シーリス、顔にかかってるのも綺麗だよ!はぁはぁ、どんどんかけるからね!」
もうアタシは何をされてるのか、何を叫んでるのかもう分からない。
俊の動き一つ一つに感じて頭がおかしくなる。
もう気が狂う!そう思った時、顔にあたたかいものが降り注ぐ。
薄れいく意識の中、目を開けると俊がビュクビュクとアタシの顔に出していた。
また中に出してもらえなかったんだ…
「はぁはぁ…シーリス、口開けて。ほら、咥えて舐めるんだ」
アタシは言われるがままに口を開け、口の中に入ってきた物を舐める。…変なあじぃ〜。これってなぁに?
「う、うぅ…よし、次いくぞ!まだまだ満足はしてないんだからな!」
ふぇぇ?ドコいくの?アタシもつれてって…ひがぁぁ!
「あ、ああ、あ…あぁぁぁ…しゅ…ん……」
三度、アタシに入ってきた俊。その激しい動きにアタシは真っ白になり、意識を失った。
245ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:14:20 ID:fMmM/D81
「うふふふ…しゅん〜、のど渇わいたぁ〜。じゅうすのみたいぃ〜」
アタシのワガママにすぐに冷蔵庫に走る俊。
そりゃそうよね、だってアタシの服は俊が出した精液でベトベト…もう着れないわね。
髪の毛にもたっぷりとかけられたし…なんで中には出してくれないのよ!
失神してるアタシを犯し続けて7回も出したんだからね。
おかげで足に力が入らなくて立てないのよ。アソコもヒリヒリ痛いしね。
ま、おかげでお姫様抱っこでお風呂まで運んでくれて、頭も洗ってもらえたんだけどね。
…たまにはこういうのもいいわね。このクスリはアタシ専用でキープね。
「はい、スポーツドリンクでいいよね?ゴメン、僕ばっかり気持ちよくなって…僕、最低だよね」
「ん〜?何言ってんのよ、最高じゃないの!すっごく気持ちよかったんだから!
だから、ね?そんな暗い顔しないでよ。それよりのどかわいたぁ〜、ジュース飲ませてよぉ〜」
カワイク口を尖らせ催促する。ここでポイント稼がないとね!
そんな時、俊の携帯が鳴った。そんなの無視して早く早く!…口移しで飲ませてよぉ〜。
「あ、健一からだ。シーリスちょっと待ってて。もしもし…」
はぁ?なんで相川が電話出来んのよ!レイリアに捕まってるはずでしょ?
我が妹ながら使えない子ねぇ。やっぱり11歳の子にはSEXは無理だったみたいね。
「…ウソ?それホントなの?…ええ!倒産した?それで大阪に帰るって?
…うん、分かった。僕達も急いで江口さんの部屋に向かうよ。それじゃあとで」
慌てた声で何話してんの?…倒産?大阪に帰る?江口さんの部屋?…まさか?
「俊!まさか江口さんが…帰っちゃうの?」
「まだ分からない、けど江口さんの会社が潰れちゃったらしいんだ。詳しい話は全然分からないんだって。
シーリス、早く着替えて!急いで江口さんの部屋に向かおうよ!」
「分かったわ!すぐに服を着……アタシ、着れる服がないよぉ〜。俊がベトベトにしたから着れないよぉ」
マ、マズイわ!どうしよう?どうしたらいいの?
「シーリス、これを着て!」
クローゼットの奥から袋を取り出す俊。これって…なに?
「こんな形で渡すことになっちゃったけど…プレゼント。シーリス、受け取って」
ドキドキしながら袋を開けると…そこにはブランド物の服が!これってそこそこの値段するわよね?
………う、うえぇぇぇ〜ん!うれしいよぉ〜!俊、愛してる!
「ぐす…しゅん、アリガト…しゅん〜〜!」
「わわ!ダメだって!今はそれどころじゃないって!早く江口さんの部屋に言って話を聞かないと…」
…チッ、イチャつくのは後回しね。確かに急がなきゃね。
急いで俊が選んでプレゼントしてくれた服を着るアタシ。
…俊ってミニスカートが好きなのかぁ。次はこれで攻めるか。
それより大阪に帰るってなによ!そんなの絶対に許可しないわ!桃子が可哀想じゃないの!
246ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:14:53 ID:fMmM/D81
私と正吾は相川君からの連絡を受けて、すぐに相川君の部屋に駆けつけたわ。
今日、相川君が来月分の家賃を大家さんに渡しに行った時に言われたみたいなの。
「江口さんが大阪に帰ると寂しくなるわね」ってね。
江口さんの会社が危ないかもって、大家さんはだいぶ前から聞いていたんだって。
もしかしたら倒産して実家に帰らないといけなくなるかもって。
…それが現実になったの。ネットで調べても倒産ってなっていたわ。
江口さん、帰っちゃうの?ホントにいなくなるの?…私達の前から消えてしまうの?
桃子は?桃子はどうなるの?せっかく桃子が私達以外の人と話せるようになったのに…あんまりよ。
「マヤ、まだ本当に帰るって決まったわけじゃないんだ。そんなに落ち込むなよ」
「けど正吾…大家さんには帰るって言ったんでしょ?だったら江口さん本当に…桃子になんて言えばいいのよ」
落ち込む私の肩をそっと抱きしめてくれる正吾。…やさしい正吾、大好きよ。
「正吾、本条…江口さんと連絡ついたぞ、詳しくは帰ってきてから話すって。…帰るのは本当だと言ってたよ」
部屋の外で連絡を取っていた相川君が、肩を落としながら戻ってきた。…やっぱりそうなんだ。
「神楽はどこにいるんだ?まだ知らないんだろ?」
「さっき江口さんの部屋に入っていったよ…なんでこんなことになったんだ?」
頭を抱える相川君。そうよね、彼が一番長い間一緒にいたんだよね。
「おれさ、一人っ子だったから兄弟ってのに憧れてたんだ。勝手に江口さんを兄貴だと思ってたんだ。
そりゃ理不尽なこともいっぱいされたけど、いろいろ教えてくれたり遊んでくれたりしたんだ。
こういうのが兄弟なんだろうなって思ってたのに…なんでなんだよ」
ガックリと肩を落とす相川君。その時勢いよくドアが開いてシーリスと山薙君が入ってきた。
「マヤ!江口さんとは連絡取れたの?」
慌てて走ってきたのか息が乱れてるシーリス。足元はフラフラとふら付いている。
「…あぁ、さっき連絡したよ。やっぱり実家に帰るんだってさ」
「相川、間違いないのね?…ところでレイリアは?あの子、来てたんでしょ?」
「駄々こねたから叱り飛ばして帰ってもらったよ。…こんな時にあいつの相手なんか出来ねぇよ。
シーリス、あとで謝っててくれないか?」
「アンタねぇ、ちょっとは相手してあげなさいよ。あの子、アンタに会えるのずっと楽しみに待ってたんだからね?
ま、今回は仕方ないけど、次はしっかりと相手をする事!分かった?」
「分かったよ!相手すりゃいいんだろ?」
え?レイリアちゃん来てたんだ。あの子、お人形さんみたいで可愛いのよね、会いたかったなぁ。
「けどよく素直に帰ったわね。アンタ、あの子に何言ったの?」
「北条が部屋に来るぞって言ったら半べそかいて逃げてったぞ。お前等姉妹は北条に頭が上がらないみたいだな」
…なによそれ?私がいったい何をしたって言うの?
「ま、仕方ないわよねぇ。あの子、マヤに説教されたのがトラウマになってるんだものね。
恐怖でお漏らししちゃったんだもん、そりゃ怖いわよね」
人が幼児虐待したみたいに言わないでよ!
「神楽は?神楽はこのこと知ってるの?…一番仲がよかったんだからショックだろうね」
唇をかみ締め、呟く山薙君。桃子に好きな人が出来たのを一番喜んでたのは山薙君だったからね。
「神楽は江口さんの部屋だよ。まだ知らないはずだ。どう言えばいいんだ?」
相川君が山薙君に答える。
「そうか…」そう呟き考え込む山薙君。私達もそれに倣う。
しばらくして部屋のドアがノックされ、桃子が入ってきた。
「…皆で集まって何してるの?江口さんが部屋に来いって言ってるわ」
私達が全員揃っていることに首を傾げる桃子。
「…江口さん、すごくいっぱいお寿司を買ってきているわ。皆で食べようって言ってるの」
桃子は皆とご飯を食べれるのが嬉しいのか頬を少し赤く染めている。
桃子…なんて言えばいいの?なんでこんな桃子を置いて大阪に帰るなんて言い出したの?
こっちで新しい職を探せばいいんじゃないの?そうよ!それだわ!江口さんにお願いしてみよう!
247ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:17:32 ID:fMmM/D81
「お、全員揃ってんのか。お前等まだ飯食ってないだろ?今夜は豪勢に特上寿司だぞ!
10人前買ってきたからじゃんっじゃん食っていいぞ!」
私達が沈んだ顔をしているので心情を察したのか、明るく振舞う江口さん。
「…皆どうしたの?何故食べないの?」
お寿司をじっと見つめたまま喋る桃子。
「…お前等、話はメシを食ったあとだ。ほら、サッサと食わないと桃子が全部食っちまうぞ?」
「…食欲なんてわかないわよ。江口さん、なんでなの?こっちで新しい職を探せばいいじゃないの。
なんで大阪に帰ろうとするの?」
シーリスが話を切り出したわ。私と同じ事考えてたんだ。
「…大阪に帰る?シーリス、何を言っているの?」
シーリスの言葉に視線をお寿司からはずす桃子。
「あぁそうか、桃子はまだ知らないのか。
実はな、オレの働いてる会社が潰れちまってな、大阪に帰ることにしたんだ」
「…そう、帰るの。いつ帰るの?」
江口さんの言葉にも冷静な桃子。え?なぜ冷静でいられるの?
「明後日かな?急な話でスマンな、なんか言いにくくてな。ま、この寿司で勘弁してくれや」
「えぇ、頂くわ。…大阪からいつ帰ってくるの?お土産はなに?」
そっか、桃子は江口さんが一時的に里帰りでもするんだって思ってるのか。
「桃子……大阪からは帰ってこない。オレ、これからは実家で生活する事になった。
だからな、お前達とは今までみたいな付き合いは出来ない
。桃子すまんな、せっかく仲良くなれたのにな」
江口さんの言葉にお寿司をつまんでいた箸を落とす桃子。その目は驚きで見開いている。
「こっちで就職先を探そうかと考えてもみたんだが、オレ、高卒だからいい職が見つからなかったんだよ。
親に仕送りしないといけないし、家賃や生活費を考えると、ある程度の収入がないとやっていけないんだ。
…これが大阪に帰る理由だ。すまんな、桃子」
桃子の肩がフルフルと震えている。江口さんの言ってる事がやっと理解できたみたい。
江口さんはそんな桃子から視線を外し、私達を見て話し出した。
248ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:18:03 ID:fMmM/D81
「俊、シーリス。お前等イチャつくのはいいが、ちゃんと避妊しろよ?
特にシーリス!子供なんてものは結婚してからバンバン作ればいいんだ。ゴムに穴あけるとかは絶対にすんなよ?」
江口さんの言葉に真っ赤になるシーリス。…きっとやろうとしてたのね。
「正吾、マヤちゃん。…ま、お前等はしっかりしてるから言わなくても大丈夫か。
けどな、たまには羽目を外したほうがいいぞ?お前等若いんだ、遊ぶ時はしっかり遊べ!分かったな?」
江口さんの言葉に顔が赤くなるのが分かるわ。正吾も赤くなってる。
こんなだから私達ってプラトニックな関係だと思われてるんでしょうね。
「健一…お前とは一番長い付き合いだったな。ありがとうな、お前のおかげでみんなと出会えた。
ホント感謝してるよ。おかげでメチャクチャ楽しい時を過ごせたよ、本当にありがとうな」
俯きグッと唇をかみ締める相川君。江口さんをお兄さんと思ってると言ってたから辛いんだろうな。
「…桃子。オレはお前を初めてみた時な、なんてカワイイ女の子なんだって思ったんだよ。
ま、すぐにメチャクチャ面白いヤツなんだってなったけどな。
オレな…お前といつも一緒にいてすっげぇ楽しかった。出来ることならこれからも一緒にいたかったよ、けどな…」
「…イヤ!そんな話聞きたくない!なんでいなくなるとか言うの?なんでそんな意地悪な事言って苛めるの?
わたしは江口さんとずっと一緒にいたい!離れたくない!」
江口さんの言葉を遮り、大声で叫ぶ桃子。この子が叫んだのって初めて聞いたわ。
「…桃子、オレの言う事をよく聞けよ?人間ってのはな、生きてる間にいろんな出会いと別れがあるんだ。
オレと桃子が出会ったのもそうだ。そしてな、その出会いや別れで人間は成長していくんだ。
お前は今まであまり人と接してこなかった。だから別れが辛いんだろうな。
しかしな、オレとの別れでお前は人間として一歩成長できる!また一歩いい女になれるんだ!
だから、な。そんなに泣くなよ。オレ、死ぬわけじゃないんだしさ、生きていたら絶対にまた会えるんだからさ」
ぽろぽろと涙を零す桃子の頭を撫でながら、そっと抱きしめる江口さん。
桃子は江口さんに抱きつくながら泣きじゃくっている。
「ほら、泣くな。お前にオレの本、全部預けるよ。落ち着いたらその本取りに来るからな、汚すなよ?
汚したら頭を拳でグリグリだぞ?ほら、泣くなっての。…お前はいい子だなぁ、ホントいい女だ。
オレがお前と同じ学生だったら絶対にほっとかないのにな。つくづく残念だ」
江口さんの言葉に私も涙が溢れてきた。山薙君も相川君も泣いている。
シーリスと正吾は唇をかみ締め耐えている。
「…お前等、な〜にしみったれた顔してんだよ!おら!せっかく大枚はたいて買ってきたんだ、寿司食うぞ!
桃子、いつまで泣いてんだ!早く食わないと全部食っちまうぞ?」
明るく振舞う江口さん。桃子は江口さんに抱きついたまま泣いている。
私達はそんな桃子にかける言葉を見つけることが出来なかった。

この日から2日後、江口さんは大阪に帰っていった。たくさんの本と大きなベッドを桃子に託して。
江口さんは『必ず取りに来るから』と桃子に言葉を残して帰っていった。

249ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:18:35 ID:fMmM/D81
江口さんが大阪に帰っていったあの日から、桃子は携帯を肌身離さず持ち歩くようになった。
最初の頃は桃子や相川君には毎日のように連絡があったみたい。
その度に嬉しそうに私達に教えてくれた桃子。こんなによく喋る桃子を始めてみたわ。
江口さんが言っていた通りに成長したのね。
けど、その連絡も2日おきになり、週に一度、10日に一度とだんだんと回数も減っていった。
その間も桃子は連絡を待ち続けた。
江口さんがいなくなって半年が過ぎた頃に、桃子に最後のメールが届いた。
『やりたいことが見つかった。結果が出るまで連絡をしないつもりだ。待っていてくれ』
そのメールを最後に江口さんからの連絡は途絶えた。
私達はなんとなくこうなるのは分かっていた。江口さん、なかなか再就職先決まらなかったみたいだしね。
私達の相手をしてる場合じゃないんだろうね。
けど…酷すぎるわ!桃子、ずっと待ってるのよ?毎日毎日携帯のディスプレイを見てため息ついてるのよ?
江口さんが預けていった本、もう全部読んじゃってるのよ?その本にね、シミが付いてるのよ。
何でだか分かる?桃子がね、泣きながら本を読んでいるの。
江口さん、あなたからの連絡がないから泣きながら本を読んで待っているのよ!
それにね、江口さんが残していったあの大きなベッドに一人で寝ているのよ?
江口さんがプレゼントしてくれた熊のえぐちさんを抱いて寝ているの。
毎日毎日枕に涙のしみを作りながら寝ているのよ?何故そんな桃子を無視できるの?
私、今までシーリスを止めていたけど、もう我慢出来ないわ。
シーリス、江口さんを大阪からさらって来るって息巻いてるのよ?
あの子、相当頭にきてるからきっと酷いことされるわよ?
だからね、メールだけでもいいから桃子に連絡をしてあげて。
お願いだから江口さん、桃子だけでいいから連絡してあげて…じゃないとあの子、このままだと倒れてしまうわ。
江口さん…桃子を見捨てないで、お願い!

…江口さんがいなくなってから2度目の春がやって来ようとしていた。







『…はい相川です。…おお!久しぶりっすね!結果どうでした?…おおお!マジっすか?おめでとうございます!
…ええ、もちろん言ってないっすよ。…酷いもんですよ、女の子をあんなに泣かせるなんて男前っすね!
…ははは、で、どうします?どのタイミングでします?…分かりました、それまで黙っときますんで。
…ははは、じゃ、待ってますんで』

250ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/10/28(土) 23:19:16 ID:fMmM/D81
今回は以上です。多分次で終われそうです。
251名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 23:43:44 ID:t2qxiKle
何というか、最高に上手いな・・・。
感情が高むるというか、涙ぐんじまったよ・・・。
エンディングに、最高のwktkを送りたい。
252名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 00:15:50 ID:nJsUz/vc
GJ

出番すらなさそうだがロリ妹にも気体したい。
253名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 01:27:26 ID:+ZlBCgkW
GJ
久々に泣きそうだよ…
254名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:26:41 ID:ROk6zvnf
GJ!
おかしいな、モニタが滲んでるよ?





……ところで親戚にニースとかナルディアとかいたりするんだろうか、この姉妹。
255名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:39:54 ID:if9kSQMB
なんだか、よくわからんが胸が熱くなってしまったよGJ!!
256名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:47:28 ID:HaYkB+QB
>>254
それは盲点だった。先にリーフきぼんぬ。

言っても詮無いことではあるが。
257名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 10:40:55 ID:u+TI+9gl
くそ、人物が増えてきて誰が誰かワカラン
それはともかく、早く桃子を出すんだ
258名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 20:21:52 ID:QscLzvoj
ピンクレディーの「SOS」口ずさんでしまった椰子挙手。



ノシ
259名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:25:32 ID:sZC2HNRM
ツクバ殿

俺が壊れる前に・・ じゃなかった!桃子が壊れる前に早く続きを! 
260名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 00:45:50 ID:3Q23gdyg
ホシュアゲ
261名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 18:01:26 ID:N7nBs2mW
保守するしかあるまい
262名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 11:29:17 ID:JyElzPpp
>>250
な、何よ、まだなの?

違うわよ、ずっと更新待ってたりしないんだからねっ。
そこのところ勘違いしないでよっ!








もぅ、いつまで待たせんのよ、ばかぁ。


263名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 17:08:30 ID:dlMYetIV
この一週間、1日4回更新して続きを待っているのは内緒だ
264名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 19:10:37 ID:Oe0KSYUT
>262
代弁サンクス
265名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 02:51:45 ID:XeOQ5K1a
ウンコー
ヽ(´Д`)ノ =≡●
266名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 14:14:48 ID:uFuSHxMM
        ●≡=‐\(´Д`)ヾカキーン
267ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:43:54 ID:f8TkMZOx
続き書けました。今回で終わるつもりでしたがまとまりませんでした。
多分次で終われます。
268ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:44:25 ID:f8TkMZOx
わたしは今、ベッドの上に座り本を読んでいる。
壁には胸を強調した女性のポスター。ハンガーには少しくたびれたスーツ。
私の隣にはクマのえぐちさん。床には無造作に置かれた色々な本の詰まったダンボール。
その中から一冊の本を取り出して読んでいる。そう、ここは江口さんの部屋。
いつものようにシーリスに貰った合鍵で、勝手に部屋に入り本を読んでいる。
今の時間は…7時過ぎ。そろそろ江口さんが帰ってくるはず。
江口さんが帰ってきたらきっと、わたしの顔を拳でグリグリと締め付けて苛めてくるわ。
怒りながら『なんで勝手に部屋に入っているんだ』って。
でも今日は江口さんに色々と話したいことがあるの。
江口さんがいなくなってから色々な事があったの、いっぱい話すからカリカリ君を食べたいわ。
……江口さんがいなくなった?…嘘。そんなのは嘘。
だってほら、玄関の鍵が開いたわ。…お帰りなさい、江口さん。
部屋に入ってきた江口さんの顔は何故か少しぼやけている。はっきりと分からない。
江口さんがわたしに何かを話しかけてきた。でも声が聞こえない。
わたしは江口さんが何を話しているのか、一生懸命聞こうとしたわ。けど、もう思い出せなくなってきたの。
江口さんがどんな声だったのか…どんな顔をしてわたしを叱ってくれたのか。
そうなのね…これはきっと夢なのね。…夢でもいいわ。
江口さん、夢でいいから一緒にいて。…夢でいいから声を聞かせて。夢でもいいからわたしを一人にしないで!

『ピピピピピ!ピピピピピ!ピピピピピ!』

携帯の呼び出し音がわたしを夢から現実へと呼び戻す。
ディスプレイを見るとマヤからの電話。…江口さんじゃないのね、マヤからなのね。
ため息を吐き、重い気分のまま携帯にでる。
「…はい、神楽です」
『桃子?私よ、マヤよ。明日なんだけど久しぶりに3人で遊びましょうよ。集合場所はいつもの喫茶店ね。
…シーリスが最近桃子が遊んでくれないって寂しがってるのよ。だから絶対に出てきなさいよ?
たまにはみんなでパァーっと遊びましょ!』
「…わたしは行かないわ。遊んでいる間に江口さんが来るかもしれないから」
『…ダメよ!あなたがいないとシーリスの相手するの、私一人になっちゃうじゃないの!
絶対に来ること!約束よ、いいわね?』
……約束。そう、江口さんも約束をしたわ。
わたしに預けていった本とベッドを必ず取りに来るからって。
「……ええ、分かったわ。約束は必ず守るわ」
そう、江口さんも約束を守ってくれるはず。…いつになるの?
江口さん、いつになったら取りに来てくれるの?いつになったら江口さんと会えるの?
もう江口さんの声も思い出せなくなってきたわ。顔も写真の表情しか思い出せない。
相川君と騒いでる江口さん。マヤの胸をジッと見つめてる江口さん。
山薙君を苛めてる江口さん。それがシーリスにばれて蹴られた江口さん。
佐伯君にエッチな事を言ってからかう江口さん。…わたしに色々な事を話してくれた江口さん。
もうどんな表情でわたし達と一緒にいてくれたか思い出せないの。
もうどんな声でわたしに話しかけてくれたか思い出せないの。
…嫌。絶対に嫌。江口さんを忘れてしまうなんてイヤ!

隣で寝ているクマのえぐちさんをギュッと抱きしめる。…今日もまた江口さんからの連絡は無かったわ。
269ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:45:01 ID:f8TkMZOx
もう3月も中旬か…早いものね。あの江口が大阪に帰ってから一年と5ヶ月も経ったのね。
桃子はまだあんなバカの連絡を待っている。…待ち続けてんのよ!
桃子に連絡が来なくなってから一度、あのバカ男が何をしているか調べさせた事があるの。
アイツの一日の行動は、朝5時から7時までのランニングと筋トレ。…以上よ。
あの男、一日のうち一度、朝のトレーニングでしか外に出てないのよ!
2ヶ月間張り付かせて調べさせたから間違いないわ。
たまに外に出たと思えば、銀行や本屋に行くだけ。あとは家に閉じこもっていた。
いい年して引きこもりよ!引きこもり!ふざけてんじゃないわよ!
アタシ、アイツを無理やりさらって来ようかとも考えていたけど、止めたわ。
だって引きこもりの30代を桃子の彼氏になんて出来っこないからね。
だから桃子が諦めてくれるのをずっと待ってるんだけど…あの子、一途なのよね。
ずっと…ずっと待ってるのよ、江口の事を。
あれから何人もの男共が桃子に声をかけて来たわ。けど、全く相手にしていないの。
あの子にとっては江口が全てみたいなの。…あんな引きこもりヤロウがね!
一体どうすればいいの?今の江口を連れてきても桃子が可哀想だわ。…そうか、この手があったわね。
そうよ、なにもアイツを無理に連れてこなくても、アイツさえいなくなえば……ダメね。
アイツが失踪しようがそんなのはどうでもいい話だけど、桃子が今よりももっと落ち込む可能性があるわ。
もしかしたら後追いをして……危険ね、これは最後の手にしなくちゃね。
「シーリス、どうしたの?…物凄く悪い顔をしているよ?またヘンなこと企んでるだろ?」
…へ?ああっといけないいけない!せっかく俊とのひと時なのに、大バカ江口の事を考えるなんて…もったいないわ!
「ちょっとね、桃子のことを考えててね。…ねぇ俊、どうしたらいいと思う?
あの子、このままじゃ体を壊してしまうわ。これも全部あのバカ江口のせい…殺してやりたいわ」
「シ、シーリス?そんなこと言っちゃダメだよ。きっと江口さんにも考えがあるんだよ、待ってようよ。
それよりシーリス、健一がみんなで集まって飲み会をしようって言ってるんだけど…どうかな?」
あぁん?相川が?飲み会を?
「う〜ん…アタシは俊が行くなら行くけど、急に飲み会なんて…何かあったの?」
「健一は健一で神楽に気を使ってるんだよ。みんなで騒いで神楽の気を紛らわそうって考えてるみたいだよ?」
ふ〜ん、たまにはそれもいいかもね。最近桃子と騒いだ記憶ないからね。
「たまにはいいかもね。けど桃子が来るかどうか…うん!アタシが無理にでも連れてくわ!
桃子もたまには騒がなきゃ体に悪いしね!相川もたまにはいい事考えるじゃないの、褒めてあげようかな?」
アタシの言葉に嬉しそうな顔で微笑む俊。あぁ…なんて素敵な笑顔なの!
「明日の夜7時に店を予約してるんだって。みんなで騒ぐのって久しぶりだから、楽しもうよ!」
飲み会は明日の夜か…時間はたっぷりとあるわね。
んっふっふっふ…時間はたっぷりとあるんだから、たっぷりと出してもらわないと…じゅるるるる。
「シ、シーリス?すっごくヘンな顔してるよ?ちょっと怖いよ?」
んっへっへっへ…さぁ、身も心もとろけるまで甘えさせてもらうわよ?
「な、なんで手をわきわきさせてるの?か、かなり怖いよ?」
今日こそは…溢れんばかりに満たしてもらうわよ!ぜっったいに顔になんて出させないんだからね!
「う…シ、シーリス?怖いって!」
なっかだし!なっかだし!さあ、アタシの中で全てを吐き出し、愛の結晶を作るのよ!
「…しゅん〜!だいすき〜!」
「う、うわ!ちょ、シーリスまだお昼…んぷ!」
嫌がる俊を押し倒して唇を奪う。あぁ…なんか無理やり犯してるような気がして興奮するわ!
…ってここまではアタシのペースだったのよね。はぁ…俊ってば上手くなりすぎ。
気がついたら朝になっていた。もちろんお腹から顔にかけて大量に俊のがかかっている。
くっそ〜、次こそはリベンジよ!隣で幸せそうに寝ている俊の首にキスマークをつける。
ま、今日はこれで勘弁してあげるわ。さてと、俊が目覚める前にシャワーを浴びてご飯作らなきゃね。
それに夜までに桃子を説得して連れ出さなきゃいけないしね!

相川の提案に乗る事にしたアタシ。ま、俊が行くのならアタシはどこへでも行くわ!
それに…桃子を元気付けるためにはちょうどいいしね!
久しぶりにみんなで騒いで、桃子を少しでも元気付けないとね!
270ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:45:35 ID:f8TkMZOx
(ふぅ…こっちに来るのも試験以来か。早くあいつ等を驚かせてやりたいぜ)
試験も終わり、やっと気が抜ける。自分で言うのもなんだが相当頑張ったもんな。
「あ、江口さんこっちっすよ!」
サングラスとマスクで妖しく変装したオレを呼ぶ声が。遅いぞ、どんだけ待たせるんだ?
「こら、遅いぞ健一!オレを餓死させる気か!」
約束の時間に遅れてきた健一に、久しぶりのコブラツイストをかける。
う〜ん、やっぱりコイツに技をかけると落ち着くな。
「おががが!ス、スンマセン!いい店用意してますんで、さっそく行きましょうよ!」
「5時半に集合のはずだよな?今何時だ?…もう6時じゃねぇか!テメエずいぶんと偉くなったんだな、あぁコラ?」
ヤンキーばりに睨みを利かす。そんなオレを見て笑う健一。
「ははは!江口さん全然変わってないっすね。前におれに凹みながら相談してきた人と同じとは思えませんよ。
『やべぇよ、職がねえ!このままじゃフリーターに一直線だ。…桃子に顔向けできねぇよ』
って泣き言をよく聞かされたもんなぁ」
「バカヤロウ!アルバイトすら厳しかったんだよ!ま、お前のおかげで発想の転換が出来てここにいるんだけどな。
で、どこで食うんだ?オレ、昼飯食ってないんだから早く食いたいんだよ」
コイツには言えない…コンビニのバイトが結構きつくて辞めちまったなんて。
配送のバイトもきつかったよな。フリーターの人ってスゲエなって思ったもん。オレ、情けないよな。
「なに落ち込んでるんすか?こっちっすよ。みんなに見つかったらいけないんで個室を用意してるんす」
「よくやった!お前、成長したなぁ…前までは救いようのねぇ童貞野郎と思ってたが、よくぞここまで成長した!」
「なんすかそれ!酷いっすね、そんな風に思ってたんすか?…ここです、ここの二階です」
お、鍋料理か。ってどうせオレが奢るんだろうけどな。
店員に通された部屋は二人で飯を食うにはちと広い、10人前後で使うような部屋だった。
「なんか広すぎんな。ここオレ等だけで使うのか?」
「仕方ないっすよ、ここしか部屋が取れなかったんすから。ま、狭いよりはいいっしょ?」
そりゃそうだが…ま、いいか。美味いもん食えたらそれでいいんだ。
席に着きさっそくグラスにビールを注ぐ。くぅ〜!うめえ!やっぱり鍋にはキンキンに冷えたビールだな!
「で、江口さん、どこら辺に住むか決めてるんですか?」
鍋をつつきながら話しかけてくる健一。
「んん?前の部屋は金がかかるからな。ま、不動産屋を回って探すとするよ」
「おれの部屋に居候ってのは勘弁してくださいね」
「…お前、結構冷たてぇな。オレ達兄弟みたいなもんだろ?」
久しぶりの健一との会話。なんか懐かしく感じるな。そんな時、健一の携帯が鳴った。
「それとこれとは別っすよ。…スンマセン、シーリスから電話が来ちゃいました。ちょっと席外しますね」
おお、そりゃいかん。オレがこっちに来てるなんてバレたら全部台無しだからな。
「おお、シーリスは結構カンが鋭いからバレんなよ?先に食っとくぞ」
「ははは、大丈夫です、絶対にばれませんよ。おれのも残しといてくださいね」
電話片手に慌しく部屋の外に出て行く健一。
シーリスか…元気なのかな?まだ俊にベッタリなのか?俊も相変わらずのほほんとしてんのか?
マヤちゃんはどうなんだろうな。正吾とうまくいってるのか?ま、あの二人はお似合いだからうまくいってるだろ?
…桃子は元気なんだろうか。オレが連絡しなくなってから元気が無くなったって健一が言っていたな。
すまんな、オレもお前とずっと話をしたかったんだが、自分を追い込むために連絡を絶ったんだ。
おかげで結果も出たし、やっとお前の元に行けるよ。ビックリさせてやるから待っとけよ?
ふと時計を見てみる。もう7時か、健一のヤロウ長電話だな。もう10分は経ってるぞ?
まさか…シーリスからの電話じゃなくて他の女からだったのか?オレより先に女が出来たのか?
怒りに震えるオレ。その時部屋の扉が開いた。
「遅かったな、お前まさか女が出来たんじゃないだろうな?オレより先に生意気だぞ!」
健一に視線を向けずに鍋をつつきながら文句を言う。くそ、この鍋全部食ってやる!
「……え…ぐちさん?江口さん…なの?」
…え?…この声は、忘れもしない。オレがこの一年、必死になって勉強した原因…桃子だ。なんでここに?
マ、マズイ!マズイぞ!計画が台無しになる!何とかしなくては!
「…江口さん?誰ですかな、そのジェントルマンは?私はヴァラキア育ちのイシュトヴァーンで…おわ!」

メチャクチャな言い訳をしてるオレに抱きついてきた桃子。なんで桃子がここにいるんだ?
271ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:46:06 ID:f8TkMZOx
「…ってことで、今夜は相川の奢りでパァーっといくわよ!分かった桃子?もちろんマヤも来るわよね?」
いつもの喫茶店でシーリスが桃子を御飯に誘ってる。私も正吾から聞いていて賛成なんだけど…
「…わたしは行かない。部屋で本を読んで待ってるわ。…江口さんから連絡が来るかもしれないから」
…やっぱり。桃子は江口さんからの連絡が来なくなってからあまり外に出なくなった。
元々そんなに外出する方じゃなかったけど、あれ以来私達ともあまり外に出なくなったの。
「…ダメよ。アンタも来るの!せっかく相川がアンタを元気付けようと企画したんだから、絶対に来るの!」
「…行かなきゃダメ?」
小さく首をかしげながら言う桃子。く、相変わらず可愛いわね。けど…どこか寂しげな表情。
そう、表情が少し暗くなったの。これも全部江口さんのせい。なんでこんな桃子をほっとけるの?
「絶対に行かなきゃダメ!アンタが主役なんだから今日は相川を破産させるぐらい思いっきり食べなさい!
それにね、最近アタシ達、全然一緒に遊んでないじゃないの。…少し寂しいのよ。
だから、ね。桃子も今日は思いっきり羽目を外して楽しもうよ!ね、マヤもそう思うわよね?」
シーリスの言葉に頷く私。そうよ、たまには羽目を外して楽しまなきゃね!
「そうよ、シーリスの言う通りよ!けどシーリス、あなたっていつも羽目を外してない?」
「ぬぅわんですってぇ〜!いくらマヤでもそれは言いすぎよ!いつもじゃないわ!2,3日に一度ぐらいよ!」
「それをいつもって言うのよ。ふふふ、桃子もそう思うわよね?」
「…そうね。シーリスは昔から羽目を外しすぎ。いつも最後は必ずマヤにお説教されてるわ」
クスリと微笑みながら話す桃子。桃子が笑うのって久しぶりに見たわ。
それを見たシーリスも嬉しそうな顔をしている。
「ぐ…アンタ等組んでアタシを苛めて楽しいの?今夜覚えときなさいよ〜。めっちゃくちゃ飲ませるからね!」
嬉しそうに文句を言うシーリス。あなたってホント友達思いなのね。
「…シーリスはお酒をざるのように飲む。けど山薙君の前ではコップ1杯で酔ったフリをしてる…何故?」
シーリスに答えにくい質問をして困らせている。桃子の質問って悪気がないから余計に答えにくいのよね。
シーリスはどう言えばいいのか悩んでるわ。ふふふ、やっぱり桃子はこうでないとね!
「はいはい桃子、もういいでしょ?ほら、シーリスが困ってるじゃないの。
それより待ち合わせ時間の6時半まで時間があるんだから、久しぶりに3人で買い物でも行かない?
たまには桃子も綺麗な服を買わないとね。でも桃子ってばどんな服でも似合うからいいわよね。
私なんて胸のせいで着れる服が限定されて困ってる…シーリス?なんでそんな顔してるの?」
私を物凄い形相で睨んできたシーリス。ええ?私なにかヘンなことした?
「…自分は胸が大きくて着れる服がないと威張ってるのね?
アタシ達は胸が小さくて着れる服が多くてよかったわねとバカにしてんのね!
桃子!アタシ達バカにされてるわよ!」
えええ?わ、私そんなつもりで言ったんじゃないわよ!シーリス、誤解よ!
「…マヤの胸はEカップ。シーリスがいくらバストアップ体操をしてもかなわないわ」
「桃子、ヘンなこと言ってんじゃないわよ!マヤ、アタシ達をバカにした報い、受けてもらうわよ?
そうねぇ…ここの支払いよろしくね?」
そう言って喫茶店から出て行くシーリス。顔はしてやったりとニヤついているわ。
「…そう、わたしもとても傷ついたの。…ごちそうさま」
そう言って伝票を押し付けてきた桃子。あなたって確かケーキを3つ食べたわよね?
コーヒーしか頼んでいない私に押し付けるなんて…あなた達それでも親友なの?
身勝手な親友二人にため息を吐きながらも会計を済ませる。
もう!なんであなた達はこういう連携が完璧なのよ!
272ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:46:42 ID:f8TkMZOx
結局相川君達との待ち合わせの6時半まで買い物を楽しんだ私達。結構な量を買っちゃったな。
少し遅れて待ち合わせ場所に行くと、すでに正吾と山薙君が。あれ?幹事の相川君はまだ来ていないのね。
相川君がいないことを知ったシーリスが、すぐに電話をかけて相川君を呼び出す。
待ち合わせ時間から遅れること20分、相川君が走ってきたわ。
「アタシ達を誘っておいて遅刻とはいい度胸してんじゃないの。…罰として今日はアンタの奢りね。文句ある!」
「はぁはぁはぁ、それは大丈夫だ、金なら当てがあるから任せてくれ!」
走ってきたため、息を切らしながら胸を叩く相川君。やた!今日は相川君の奢りね!
「おお〜!健一、いったいどうしたんだ?財布でも拾ったのか?」
ちょっと正吾!拾ったものは交番に届けないとダメよ!
「ははは、バイト代でも入ったの?あ、それかパチンコで大勝ちでもしたんだ?」
山薙君、ギャンブルはあまりよくないわ。止めた方がいいわよ。
「ま、おいおい説明するよ。それより早く行こうぜ!今日は神楽のために趣向を凝らしたからな。
絶対に満足させてやるよ!神楽、楽しみにしとけよ?」
自信満々で腕を組みながら頷いている相川君。趣向を凝らしてるって…なんなのかな?
正吾を見てみると首を振っている。正吾達も知らないんだ。
シーリスも首をかしげているし…ま、いっか。あとで分かる事だしね。
「さ、みんな行こうか。すぐそこの鍋料理屋に部屋を取ってるんだ」
そう言って私達を先導し歩きだす相川君。大きなリュックを背負っているのね、何が入っているんだろ?
きっとリュックの中身が桃子を楽しませる物なのね。
集合場所から少し歩いたところにその店はあった。ふ〜ん、ここの2階に部屋を取っているのね。
「神楽、扉を開けてみろよ。お前が驚くもんがあるから。絶対に驚くぜ?」
小さく首をかしげて扉に手をかける桃子。
(ねぇマヤ。相川なにを企んでんの?くっだらないことだったら殲滅するわ!)
(う〜ん…相川君のことだからあまり期待できないわね。
けどいいじゃない、桃子に元気になってもらおうって動いてくれたんだし。
それにつまらない事でも、どうせいつもの事だしね)
(…マヤって相変わらず厳しいのね)
小声で話す私達。あれ?この部屋って誰かいるの?靴が置いてあるわ。
結構大きな男性用の靴。いったい誰がいるんだろ?
不思議に思い相川君に聞こうとしたその時、桃子が部屋の扉を開けた。

「遅かったな、お前まさか女が出来たんじゃないだろうな?オレより先に生意気だぞ!」

部屋の中からはどこかで聞いたような男性の声が。何故なの?その声は何故かとても懐かしく感じた。
部屋の中から聞こえてきたその声に、桃子が反応する。
「……え…ぐちさん?江口さん…なの?」
…え?ええ!ウソ?江口さんがここにいるの?
思わず相川君を見る。親指を立てて嬉しそうに頷いている。
やっぱりそうなんだ!江口さんが会いに来てくれたんだ!
ついに桃子が江口さんと…やったわ!
事態を把握したシーリスと抱き合う私。正吾と山薙君も抱き合っている。

「…江口さん?誰ですかな、そのジェントルマンは?私はヴァラキア育ちのイシュトヴァーンで…おわ!」

部屋の中からは江口さんらしいヘンな言い訳が聞こえてきた。やっぱり本物なんだ!
桃子が部屋に飛び込み、江口さんに抱きついたみたい。
よかった…ホントによかったわ!ありがとう相川君!あなたのお陰で…何、その格好は?
リュックから黄色いヘルメットを取り出し、『ドッキリ大成功』と書かれた大きな画用紙を広げてる。
気持ちは分かるわ。驚かすのすっごく上手くいったんでしょうね。でもね…二人の邪魔よ!
シーリスに視線で合図を送る。…ゴメンね、しばらく寝ててね。
無残にも階段から叩き落された相川君。ヘルメット被ってて良かったわね、生きていたらあとで謝るわね。
273ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:47:31 ID:f8TkMZOx
「おい桃子、もう離れろよ!いい加減にしないと顔をグリグリだぞ」
くっそ〜、見事にやられたぜ。健一のヤロウ、オレをはめやがったな!
「…嫌よ。江口さんと離れるのはもうイヤ。絶対に離さないわ」
オレに抱きつき泣きじゃくっていた桃子は、今は落ち着いてオレの腕に抱きついている。
腕をしっかりと抱いたまま、鍋をつついてる。桃子って結構器用なんだな。
「アンタねぇ、なんで今さらここに来たのよ!どれだけ桃子がアンタを待っていたのか知ってるの?
今まで桃子をほったらかしにしといて…くだらない理由だったらアンタ死ぬわよ」
刺すような視線でオレを睨むシーリス。なんか懐かしいな、相変わらずなんだな。
「そんな睨むなって。おい、健一。こいつ等に説明してあげなさい」
オレは何故かボロボロになり、半泣き状態の健一に指示を出す。…何があったんだ?そのヘルメットはなんだ?
「え?おれが言うんすか?…分かりました、説明しますね」
グラスを持ち立ち上がる健一。
「では、コホン。……控えおろう!ここにおわす御方をどなたと心得る!
新しい職が決まらず『やっぱ高卒って厳しいなぁ』って泣き言を言ってきてかなり鬱陶しかったから、
『大変っすね。高卒だからダメなんじゃないんすか?いっそのこと大学受験でもしてみたらどうすか?』
と、おれが適当に言った冗談を真に受けて受験をし、見事この春におれ達と同じ大学に合格!
賢いのかバカなのかよく分からない、いい年をして大学生という江口翔馬様であらせられ…おごはぁ!」
かなり失礼な事を言った健一の腹を殴る。このヤロウ…冗談で言いやがったのか!
健一の説明にみんなポカンと口を開け驚いている。
桃子は目をぱちくりとさせながらオレの腕をギュッと持ち、離そうとしない。
ぐぅ…か、かわいいじゃねぇか。抱き締めてぇ〜!
「…はぁ?江口が大学生?アンタ、それ本気で言ってんの?」
驚きから立ち直ったシーリスが口を開く。おいおい、呼び捨てかよ!
「おいシーリス、呼び捨てはやめろ。一応年上なんだからさ。ま、健一の言う通りだ。
オレ、今年からお前等の後輩になる。よろしく頼むな」
「後輩になるって…本当なんですか?かなり無理のある話だと思うんですけど?」
マヤちゃんがつっこんできた。ま、自分でも普通ありえないだろ?って思うもんな。
「ま、普通は江口さんの年で受験なんて考えっこないと思うよ。
けど江口さんには就職先が見つからない他にも、大学に行かなきゃいけない別の理由があった…がはあ!」
こ、このヤロウ!それは秘密だと言ったじゃねえか!恥ずかしいだろうが!
オレに殴られた腹を押さえて悶え苦しんでいる健一にトドメの蹴りを入れる。
動かなくなったのを確認し、部屋の隅に捨てておく。
「本当は入学してからお前等を驚かしてやろうと考えてたんだが、健一にはめられちまったな。
ま、お前等、これからよろしく頼むよ、仲良くしてくれよな」
「…別の理由って何よ?アンタ、なんか企んでんの?
アタシは桃子をほったらかしにしたこと、許してないんだからね!
何で連絡しなかったのよ!桃子ね、毎日泣いてたのよ?
アンタからの連絡がないって、毎日毎日…携帯を見つめながら泣いてたのよ!」
ぐ、ぐぅ…耳が痛いな。確かに桃子に連絡しなかったオレは悪い。けどな…
「…黙れシーリス。オレがどんな気持ちで連絡をせず、勉強に打ち込んだか分かるのか?
オレなぁ、受験で失敗したら諦めるつもりで必死になって勉強したんだぞ?
何度電話して声を聞こうと考えたか!何度会いに行こうと考えたか!
オレの苦しみがお前に分かるか?分かるのかよ!」

シーリスの言葉に思わず腹の中に溜め込んでいた想いを吐き出してしまった。…これってまずくないか?
274ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:48:40 ID:f8TkMZOx
「…江口さん、それってどういう意味ですか?江口さんの苦しみって何なんですか?
誰の声を聞こうとして、誰に会いに行こうとしたんですか?…答えてください。
江口さん!桃子に教えてあげてください!」
マヤちゃんの必死の問い詰めに天を仰ぐ。
アイタタタ…こりゃ万事休すだな。つい口が滑っちまった。
けど仕方ないよな?惚れた女がすぐ隣にいるんだからな。
「はぁ…分かったよ、話すよ。まずオレが受験をした理由は、就職のために学歴が欲しかったってのもあるが、
一番の理由は大学生に…お前等と同じ学生になることだったんだ」
オレの言葉にみんなは口を閉ざして聞き入っている。
いつのまにか復活した健一はニヤついてやがる。コイツ…いつか絶対殺したる!
「覚えてるか?お前等と最後に寿司食った時、オレが桃子になんて言ったのか。
『オレがお前と同じ学生だったら絶対にほっとかないのにな』って言ったんだよ。
実はな、あの時大阪に帰らなくてこっちで職を探してもよかったんだ。
けどな、あれ以上一緒にいたら我慢できそうになかったんだ。
無職で30過ぎのおっさんより、同年代の学生のほうが似合ってると思って大阪に帰った…逃げたんだ」
桃子はオレの言葉に腕をさらにギュッと強く抱き締めてきた。
「けどな…ダメだった。電話で話すたびに会いたくなる。抱き締めたくなったんだ。まったく…お前は魔性の女だな」
桃子の頭をくしゃくしゃと撫でる。
ははは、桃子の髪は相変わらずサラサラしてて気持ちいいな。
「けどな、オレはお前を諦めることにしたんだ。だってそうだろ?
かたや美人女子大生、かたや30過ぎの高卒で無職の男。どう考えたって釣り合わない。
だから徐々に連絡するのを減らしていったんだ。…お前を忘れるためにな」
忘れるためという言葉にオレの腕を抱き締めたまま、ふるふると首を振る桃子。
ははは、諦めてたらここにいないっての、安心しろ。
「けどな、そんな簡単には忘れられなかった。辛かったよ…お前を忘れようと考えるだけで辛かった。
毎日毎日苦しんでいた。ホントにこれでいいのか?諦められるのかってな。…そんな時に健一に言われたんだ。
『高卒でなかなか再就職先が見つからないんだったら大学に行ったらどうっすか?
それに同じ学生だったら神楽をほっとかないんでしょ?あいつ、江口さんを待ってますよ。
多分…これからもずっと待ち続けると思いますよ』ってな。
それを聞いてオレは決めたんだ。今年受験をして、大学に落ちたらお前に二度と連絡をせずに忘れよう、と。
そして、もし合格できたら…桃子、お前を口説くってな」
オレの顔を見つめ、ぽろぽろと涙をこぼす桃子。
オレはその涙を親指で拭き取り、微笑みかける。

「桃子…だいぶ遠回りしたけど、やっとお前の前に立つことが出来た。…オレの女になれ。好きだ、愛してるぞ」
275ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/06(月) 16:49:52 ID:f8TkMZOx
今回は以上です。次こそ終われるように努力します。
276名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 17:13:38 ID:EZNmBsul
誰GJ!!!!!
桃子に悶えました
277名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:45:12 ID:CKBqbi6m
ぬわああああああああああああああああああああああああああああああああ
きてたああああああああああああああああああああああああああああああああ
GJだあああああああああああああああああああああああああああああああうえ
278名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:54:39 ID:1TBFXQjR
   ,rn
  r「l l h
  | 、. !j
  ゝ .f         _
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ. │
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、)  | 北━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ   |
  \    \.     l、 r==i ,; |'  .人______________
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |.
        y'    /o     O  ,l    |
279名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:56:44 ID:1TBFXQjR
もう遅いが、変なAA貼ってスマソ…
そして筑波氏GJ!
280名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:06:20 ID:UzpPwQ0A
鼻血吹ける
281名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:00:06 ID:i7pZqLEP
GJ!



今度はグインサーガかw
282名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:00:31 ID:/uXVZQyc
ラストエピソードwkwktktk!
283名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 10:40:46 ID:knJBhiWm
正直言うと最終回が投下されるのが寂しい
284名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 01:31:48 ID:jsKCdx/Q
寂しいが、ツクバ氏のことだから番外編とか後日談を書いてくれる気がする。
というか、最終回の前から期待している。

とにかくGJ!!

285名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 18:04:24 ID:X+XRksj/
283ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
286名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 21:25:09 ID:40MuOPUK
今夜辺り、来るか?来てくれるのか、ツクバ先生!?
287名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 00:43:13 ID:G/RDvHrD
投下までのこの長く苦しい時間を、ツクバ氏の過去作を読み返すことで耐えている俺
もう五回は読んだ
288名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:37:03 ID:W584Sqxr
桃子と同じように、1年と5ヶ月待たせるつもりか!?

ともかく最終回に期待。
289名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:45:44 ID:ytv8aApW
ここで書いたわけじゃないですが、一応曲がりなりにも書き手やってる自分から言わせてください。
たとえこういうとこでもそれなりにこだわりがあるわけで、推敲すればするほど筆って言うのは進まないものなんですよ……

なので、早く早くとせがむのはどーも見ていて気持ちいいものではないんです。
プレッシャーかかりますし……
290名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:53:07 ID:8RTFkRve
でも全然せがんでくれないよりは
多少せがまれたほうが
モチベーションが上がったりということが
ないではない。

まあそういうわけで、ほどほどにせがもう。
291名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 10:33:53 ID:QUYzdBny
いつまでも、wktkしながら待ってますので自分のペースで書いてください。
これこそが、最優のレス。
292名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 12:24:52 ID:jL8jk0oT
age
293名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:44:25 ID:+gcxttJn
1万年と2千年くらいなら余裕で待てる。






裸足で。
294名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:49:04 ID:XGZn/XdO
裸足なんて品のないことやめろよボケ






全裸だろ
295名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 22:14:07 ID:1/QxWohk
>>293ー294
二人とも、正座。
296名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 22:41:18 ID:XzaSJNnB
>>295
アンカーすら打てないあんたも正座なw
297名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:52:36 ID:Uj3/ZQ7r
でもちんちんも正座してくれるかは別だぜ?
298名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 04:02:03 ID:8znfVddI
>>297
お前は前張りつけて正座だw
299ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:43:04 ID:K4QaHRTr
お待たせしてスミマセン、やっと続き書けました。
いちおう今回で最後です。ちょっと無理やりのような気がしますが勘弁してください。
では投下します。
300ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:43:42 ID:K4QaHRTr

「はぁ〜、ホントによかったわ。桃子、すっごく嬉しそうだったなぁ…
ふふふ、まさか同じ大学に入ってくるなんてビックリね」
相川君主催の桃子励まし会。まさか江口さんがいるなんて思いもしなかったわ。
江口さんも私達が来てビックリしてたし…相川君、なかなかやるわね。
はぁぁ〜、ホントによかったわ。それにしてもまさか江口さんが桃子を好きだったなんて思いもしてなかったわ。
江口さんに告白されて桃子ったらずっと泣きじゃくってたしね。
そうよね、ずっと待ってたんだからね。私も正吾が好きだって言ってくれた時泣いちゃったもんな。
それにしても相川君もちょっとは江口さんのこと教えてくれてもよかったんじゃないの?
シーリスったら江口さんに本気で怒ってたしね。なにかとんでもない事しようとしてたみたいだし。
そういえばシーリスが『命拾いしたわね』って言ってたけど…何をするつもりだったの?
「そうだよな、ホントによかったよな。あんな嬉しそうな神楽は久しぶりだったな。
ついに神楽にも男ができたのか…中学時代には神楽に男が出来るなんて思いもしなかったぞ」
私の髪を撫でながら話しかけてくる正吾。うふふふ…SEXの後のこのマッタリ感がいいのよね。
「アイツ、かなり我が道を行っていたからコイツは絶対に男ができん!って思ってたよ。
ホントあの神楽をよくここまで教育したな。シーリスもかなりマシになってきたし、マヤの努力の成果だな!」
正吾の腕を枕にし、胸に指を這わせる私。うふふふ、カワイイ乳首が立ってきたわ。
「そういやこれで俺達の仲間内で一人なのは健一だけか。あいつ、結構いいヤツなのになぜかもてないんだよな。
っていうかバイト先や周りの女子からは影で『キモイ』って言われてるみたいだし…アイツ、何やったんだ?」
そういえばそうね。相川君に関しては前から根も葉もないウソの噂が流れてるわ。
『アイツはホモ』だとか『ロリコンで前科がある』だとか『小学生の男の子を見てウットリしてた』だとか。
昔からの付き合いの私たちでさえ、ちょっと引いちゃうような噂が流れてるのよねぇ。
…ま、何故そんな噂が流れてるか大体分かってるけどね。
「…はぁぁ、まったくあの姉妹は…なんでこんなに手がかかるの?」
「んん?姉妹って何だ?マヤ、何か知っているのか?」
「え?な、なんでもないわ!ちょっと考え事してただけよ、気にしないで」
そう、どうやって説教するか考えてただけなの。
いくら好きな人に他の女が近寄るのがイヤだからといって、
人を雇ってまでして酷いウソの噂を流すのはいけないわよ、レイリアちゃん。
うふふふ…正座って何時間出来るのか前から興味があったのよね。ちょうどよかったわ、いい実験台ができて。
「お、おいマヤ?なんかメチャクチャ怖い顔してるぞ?ホントどうしたんだ?」
そうだ!道に生えてる草って、天ぷらやサラダにしたら美味しいんじゃないのかな?さっそく実験しないとね!
うふふふふ…いいモルモットができてホントによかったわ。
「お、おいおい、怖いって!俺が好きなマヤにはそんな顔、似合わないって!」
レイリアちゃん、悪ふざけが過ぎるとヒドイ目に会うのよ?
お姉さんがたっぷりと思い知らさせて…今、なんて言ったの?
「正吾?今なんて言ったの?もう一度言ってくれる?」
正吾は照れ屋さんだからあまり口に出してくれない。…精液はよく出してくれるんだけどね。
「お、おう、恥ずかしいから一度だけだぞ?
…ごほん、え〜、俺が好きなのは、何事にも真剣に取り組む真面目な性格。
どんなヤツにでも平等に接する優しいところ。他にも色々あるけど一番好きなのは…お前の笑顔なんだよ。
だからそんな怖い顔しないでくれ。愛してるよ、マヤ」
…うれしい、ウレシイよぉ!正吾がこんなこと言ってくれたのって告白してくれた時以来ね!
「グスン、アリガト正吾…私もあなたが好き。愛してるわ!
だから、ね?その…正吾の言葉聞いてたらね、えっと…濡れちゃったの」
潤んだ瞳で正吾を見る。優しく微笑み頷いてくれた正吾。
「マヤのそんなところも好きだぞ。愛してるよ、マヤ」
私に覆いかぶさってきた正吾、本日3回目のSEXね。
正吾に愛してるって言ってもらえるなんて…江口さんの告白に影響されちゃったのかな?
そういえばあの二人も今頃は…

私は正吾に犯されながら、不器用だけど一途でやっと恋を実らせた親友の幸せを祈ったわ。
301ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:44:13 ID:K4QaHRTr
「…江口さん、お風呂が空いたわ」
湯上りの桃子がバスタオル一枚を体に巻き、俺の前に立っている。
ゆっくりと湯船に浸かっていたのか、頬がほのかに赤く染まっている。
まだ乾かしていない髪がその頬に張り付いている。なんかエロイな。
おそらく…っていうか、確実にタオルの下には何も着ていないよな?
ハァハァハァ…い、いいのか?オレ達、恋人同士になったんだからいいんだよな?
いや、最初が肝心だ。まずは風呂に入って冷静になろう。告白したその日にSEXってのはどう考えてもダメだろう。
それに桃子はSEXってもんをキチンと理解しているか怪しい。無理に迫って嫌われたりしたらイヤだからな。
っていうかキスもしていないのにSEXは普通ありえないだろ?
「お、おお、やっと空いたか。じゃ、お風呂いただくぞ」
オレは冷静になるために時間をかけて体を洗い、頭も洗う。
さてと、湯船にでも浸かるかな。そういや、ついさっきまでここに桃子が浸かっていたんだよな?…喉が渇いたな。
おや〜?湯船の中には美味しそうなお湯がたっぷりと!桃子エキスが出てて美味そうだ…飲むとするかな?
…イカンイカン!オレはヘンタイかっての!
いくら最近受験で禁欲生活を送ってたからといって、そこまでは落ちてねぇよ!
湯船の湯を飲んでみたいという欲求を抑え、どうにか浸かる。
ふぅ〜、危なかったぜ。まったくたいした魔性の女だな。
肩まで浸かり、伸びをする。それにしても…みんな変わってなかったな。
俊は相変わらずのほほんとしてたし、シーリスも昔のままだったな。
なぁにが『俊!さっさと部屋に帰るわよ!…はぁ?なんで帰るかって?
そんなの決まってるじゃない、アンタがアタシに告白すんのよ!桃子に負けてらんないわ!』だよ。
ま、オレの桃子への告白が心に響いたんだろうな。さすがだな、オレ。
正吾は昔と変わらず単純でいいヤツだったし、マヤちゃんは…またでかくなったんじゃねぇのか?
くっそ〜、正吾のヤツ、あの胸に挟まれてんのか。…人差し指でいいから挟んでくれないかな?
健一は…まぁ、アイツのおかげでこんなに早く桃子と恋人同士になれたんだから、それは感謝してる。
しかしな、なんで泊めてくれないんだよ!
『江口さん。今夜おれの部屋に泊まる予定でしたがどうします?…神楽、江口さんと一緒にいたいよな?
…ははは、そんな必死に頷かなくてもいいよ、分かってるよ。
江口さん、そういうことだから今日は神楽の部屋に泊まってくださいね?
それに明日おれが付き合うって言ってた不動産屋巡り、神楽と行ってください。
どうせ神楽が入り浸るんだからそのほうがいいっしょ?』
…確かにあいつの言う事も一理ある。オレも納得してしまったしな。
しかし…桃子の部屋に泊まる、それすなわち『二人きりの夜』なんだよ!
………どうする?一発抜いとくか?抜いときゃ我慢できるだろ?
けどもし桃子から迫ってくることがあればやばいよな?
正直オレも10代の時のように短時間の間に連射は出来ない。だから今抜いたらマズイやもしれん。
どうする…どうしたらいい?抜くべきか、抜かざるべきか?う〜ん、悩むな。
『…江口さん、タオル置いておくから。………寂しいわ、早くあがってきて』
うおおおお!あ、危ねぇ、外にいたのかよ!抜いてて声でも聞かれてたらかなりまずい事になっていたな。
やっぱり人様の風呂で抜こうなんてダメだな。しかたない、理性を総動員して耐え抜くか。
オレがあがるのを風呂の前で待つ桃子。それを知りオレは早く風呂を出ることにした。
302ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:44:47 ID:K4QaHRTr
風呂から上がると赤い水玉模様のパジャマを着た桃子が待っていた。
「いや〜、いい湯だった、気持ちよかったぞ。しかしお前の部屋の風呂ってかなりデカイな。
お?そのパジャマって確か…前も着てたよな?可愛くて似合ってるぞ。マヤちゃんが選んでくれたのか?」
桃子の部屋の風呂はかなりデカイ。ていうか1人で3LDKのマンションはデカ過ぎるだろ?
「…そう、このパジャマはマヤが選んでくれたの。前にも江口さんが褒めてくれたわ。…似合ってる?」
少し赤く頬を染め、オレの前でくるくると回る桃子。…可愛すぎる!ヤバイ!このままじゃ理性が崩壊してしまう!
「お、おお、似合ってるぞ。とても可愛くてお前にぴったりだ。
しかしお前1人でこのマンションは広すぎんな。シーリスやマヤちゃんはよく泊まりに来るのか?」
オレは壊れかけの理性を抑えるために話をそらす事にした。
やっぱり後でトイレで抜いてこよう。耐えれそうにないぞ。
「…ええ、月に一度は泊まりに来くるわ。二人は色々な食べ物やお酒を持ってくれて、朝まで話すの。
わたしは眠りたいけど、シーリスが眠らせてくれないの。とても楽しいけど…キライ」
は?とても楽しいけどキライって…なんか矛盾してんな。訳分からんな。
「楽しいけどキライってなんだ?なんかの謎かけか?」
オレの問いかけにふるふると首をふる桃子。俯きながらポツリポツリと話し出した。
「三人で騒いでいる時はとても楽しいわ。…まるで母さんが生きていた頃のように。
けど、二人が帰った後…寂しいの。たった一人でこの広い部屋にいたら…何故か涙が出てくるの」
「…なんでお前はこの広い部屋から引っ越さないんだ?一人での生活には広すぎるだろ?
ここを売ればかなりの金になると思うぞ、それでしばらくは生活できるだろ?」
「…そんなことは出来ないわ。ここは母さんとの思い出がたくさんある部屋。父さんが唯一わたしにくれた物。
それを捨てるなんて出来ないわ。…それにここと小説しか母さんとわたしをつなぐ物がないの」
ぐぅ…桃子、お前は何て健気なヤツなんだ!オレは思わず抱きしめてしまう。
「すまん!ツライ事聞いちまったな。オレ、お前を悲しませてばかりだな。…ゴメンな、本当にゴメン」
桃子はオレの腕の中で小さく振るえ、涙を流す。
「…寂しかった。とても寂しかった!何故会いにきてくれなかったの?何故連絡してくれなかったの?
江口さんも母さんと同じようにわたしを置いて…怖かった。考えるだけで怖かった!
江口さん…もうどこにも行かないで。わたしを一人にしないで!寂しいのはもうイヤ!」
桃子の心の叫びがオレを動かした。
桃子の小さい顎に手をかけて少し持ち上げ、綺麗な瞳から流れる涙をキスでふき取る。
驚きの表情を見せる桃子の顔にオレの顔を近づける。
そしてその綺麗な唇に吸い寄せられるように…キスをした。桃子との初めてのキス。
オレ、今まで30年以上生きてきたけど…キスがこんなに気持ちいいとは知らなかった。
オレは夢中で桃子の唇に貪りつく。桃子…桃子好きだぞ!
303ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:45:19 ID:K4QaHRTr
「…ん、えぐちさ…んん!あ、えぐ…さ…ん…」
オレは必死にキスをした。ただ唇を合わせるだけのキス。
しかしその単純なキスで今まで感じた事のない感覚を感じる。これは一体なんなんだ?
胸の奥がじわぁって温かくなってくるっていうか…なんなんだ?
そんなオレの胸を何かが叩く。気がつくと桃子が苦しそうに両手でオレの胸をトントンと叩いていた。
…イ、イカン!無理やりしちまったぁ!
「す、すまん!その、あれだ!つい、やっちまった…ホンマにゴメン!悪かった!」
桃子を離し、しどろもどろに言い訳をするオレ。しまったなぁ、ついやっちまった。
桃子はそんなオレを驚きの眼差しで見ながら、人差し指と中指で自分の唇を触っている。
「…キス。恋人達が愛を確かめ合うためにする行為。江口さんとキスを…」
桃子の瞳からはポロポロと涙がこぼれ出した。やっちまった!やってしまった!嫌われちまう!
「うれし…ヒック、江口さんと、ヒッ、キス…ありがとう。江口さん、ヒック、ありがとう」
オレに抱きついてきて泣きじゃくる桃子。…あ、ダメだ。頭のネジが緩んできた。このままじゃ…
「…キスの後はSEX。わたしは江口さんとSEXをするの?」
腕の中でオレを見上げながら呟いた桃子。な…SEXだぁ?いきなりなにを言い出すんだ!
「コ、コラ!いきなりそんなこと言うんじゃない!だいたいどこでそんな間違った知識を仕入れたんだ?」
あ、あぶねぇ…桃子がトンでもないこと言ってくれたおかげでどうにか理性を保てたぞ。
「…シーリスが持って来た本に書いてあったわ。…シーリス?そうだわ、そうだったわ」
オレの腕から離れ、パジャマを脱ぎだす桃子。…お前なんや!いきなりなにをしだすねん!
「江口さん…わたし、ピルを飲んでいるから大丈夫なの」
桃子は真っ赤な顔で俯きながらボタンを外し、上着を脱いだ。
…なんか今、頭の上で『スポン!』って何かが飛び出した音が聞こえたな。
なんだろうな?…あ、分かったぞ!オレの理性のネジが吹っ飛んだんだ!
ははは、そうだったのか。どうりで派手な音がしたと思った……トウコオオオオオ〜〜〜!!
オレは桃子の脇と膝の後ろに手を回し、持ち上げてベッドへ運ぶ。…もう我慢できん!
桃子をベッドの上におろし、まじまじと見てみる。
白い肌に綺麗な鎖骨。それに桃子らしいシンプルな白いブラジャー…完璧だな。さすがはオレの女だ!
「桃子…もちろん初めてだよな?」
オレの問いかけにコクンと小さく頷いた。…初めて、それ即ち処女!
ピルを飲んでいる…それ即ち中出し!処女に…中出し!
「出来る限り優しくするよ。好きだ、愛してるぞ」
優しく髪を撫でながら耳元で囁く。桃子は真っ赤な顔で小さく頷いた。
304ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:45:52 ID:K4QaHRTr
桃子はやはり少し怖いのか、オレのTシャツをギュッと握り締める。
「ホントお前はカワイイな。ホントにカワイイ…チュ、カワイイ耳をしているしな」
耳元で囁きながら舌を這わす。オレの舌が耳を舐めるたびにビクンと反応し、声を上げる。
「あ、えぐちさ…ひゃう!ダメ、くすぐったいわ」
んん?まだ感度が高まっていないのか?オレはもうビンビンだっていうのにな。それならば…
「そうか、くすぐったいのか。なら最初は大人のキスからしようか。
桃子、今からオレがするのと同じ事をするんだぞ?」
そう言ってから桃子の唇を奪う。今度は合わせるだけじゃない、求め合うキスだ。
舌で桃子の唇を割って入り、舌を絡め取る。そのまま押し倒し唾液も流し込む。
最初は驚き少し抵抗らしき事をしていたが、だんだんと桃子も舌を使い出し、オレの唾液を飲み込みだした。
「ん…ちゅ…んん…んあ!はぁはぁはぁ、えぐちさぁん…ヘンなの。頭がボーっとして体が熱くなって…もっと。
今のもっとして。今の気持ちい…んん!」
ディープなキスが御気に召したみたいだな。なら次のステップへ行ってもいいだろう。
綺麗な首筋に舌を這わす。舌が触れるたびにビクンと反応してくれる。
空いている手でブラのホックを外す。そして首筋に舌を這わせながらブラを外す。
舌を這わせながら横目で見てみる。白くて綺麗な胸だな、ピンク色で綺麗な乳首だ。
桃子はオレの顔をギュッと抱きしめカワイイ声で喘いでる。
「えぐちさぁん…あ、んん!ヘンなの、んん、おかしいの。首をペロペロされるだけで、声が出…ふぁぁ?」
綺麗な胸を下から持ち上げるようにすくい上げる。オレの不意を付いた動きに声を上げる桃子。
桃子は着やせするタイプらしく、想像してたより大きくてなかなかのサイズだ。
「桃子、すっげえ柔らかいぞ、お前の胸は最高だ。柔らかくて…食べたいくらいだ」
「あ、えぐ…さん、ヘン、おかしい、頭が…体が熱い、おかし…ひっ、あああ!」
ムニムニと胸を揉み解しながら首筋を舐める。もちろんまだ肝心要の乳首は触っていない。
オレが胸を揉むたびに声を上げ、首筋を舐めるたびに抱きついてくる。
だいぶ感度も高まってきたようだし…そろそろいいかな?
「桃子…今から本格的にやるけどオレに任せとけ。いいな?」
息荒く、潤んだ瞳でオレを見つめ、頷いた桃子。カ、カワイイ、可愛すぎる!
オレはカワイイ桃子を苛めてみたくなり本格的な攻めに転じた。
305ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:47:02 ID:K4QaHRTr
首筋から鎖骨、そして胸へと徐々に舌を這わす。
桃子は舌が這うたびにビクンと反応し、声を上げる。
「あ、んん!えぐちさ…んん!ふああ!やぁ!ダメ、そこイヤ…んん!」
首筋から下りてきたオレの舌は、ついに桃子の胸の登頂に成功した。
てっぺんにあるピンクの突起。まずはそこを舌先で軽くつつき、そして一気にくわえ込んだ。
「やぁ…えぐちさん、そこイヤなの、おかしいの。そこペロペロされると頭がまっしろに…ダメ、おかしい…」
桃子はオレの頭をギュッと抱きしめて、おかしいおかしいと何度も言い出した。
…もしかして桃子、イッてしまいそうなんじゃないのか?
「桃子、お前イッちまいそうなのか?我慢しなくていいぞ、いくらでもイッていいからな」
カリッ…オレは桃子に言葉をかけてから胸の先を軽く噛む。
「ひゃあ!えぐ、ダメ、いやコワイ!おかしいの!おかし…ふあぁぁぁぁ〜!」
噛んだ瞬間、桃子の体が激しく痙攣し、オレの頭をギュッと抱きしめ、そして脱力した。
「はぁはぁはぁはぁ…えぐちさん、なにしたの?からだが…頭がまっしろになったわ」
イッたためか、虚ろな目でオレを見て話す桃子。
「なにをしたのかって?今からもっと凄い事するんだよ。ほら、パジャマ全部脱がすぞ」
まだ肩で息をしている桃子をショーツ一枚にする。
「えぐちさん、恥ずかしいわ。あまり苛めないで…」
「はは、確かに恥ずかしいな。パンツにこんなシミつけて…お前はエッチな女なんだな」
桃子のショーツにはシミがついていた。もちろんオレの執拗な攻めでイッてしまったためについたシミだ。
真っ赤な顔で俯いている桃子。この様子じゃシミができた理由分かっているんだな。
シーリスにでも教育されたのか?それともマヤちゃんか?ま、いいや。
それよりこのシミの原因を綺麗にしなくちゃな。
「桃子、パンツ脱がすぞ。いいよな?」
オレは有無を言わさずショーツを脱がす。桃子は少し抵抗らしきものをしていたが、まだ力が入らないようだ。
「お前はこんなところまで綺麗なんだな。それにしてもたくさん濡れてるな、綺麗にしないとな」
両腕で桃子の太ももを固定して顔を近づける。ピンク色しててホントに綺麗だ。
「イヤ、ダメなの!えぐちさん、そんなに苛めないで!そんなのイヤな…んん!え…ぐちさ…あああ!」
自分の股間にあるオレの頭をどかせようと、抵抗する桃子。そりゃそうだよな、恥ずかしいよな。
しかしオレがペロリとひと舐めすると、力が入らなくなったみたいだ。
「苛めてなんかないよ。ここにオレのが入るんだから、入りやすいようにしなくちゃいけないんだよ。
だからな…いっぱい舐めてやる。桃子、何度でもイッていいぞ」
「ダメ、えぐちさんそれはイヤ!はずかし…ふあ!えぐ、んん!お、おかしい!またおかしく…いやぁぁ!」
初めて人に見せるであろう桃子の中心に舌を這わす。最初は優しく救い上げるように。
時折吸い付いて溢れている愛液を飲む。これが桃子の味か…もっと味わってやるぞ!
じゅるじゅると桃子に吸い付く。桃子は抵抗できなくなったのか、ビクンビクンと体を激しく痙攣させている。
オレは桃子の喘ぎ声が大きくなってきたのを確認し、小さな突起に舌を這わす。
「あ、あ、ああ!お、おかし…そこダメ!イヤなの!えぐ…んん!おかしくな…あああ!」
ひときわ大きな声を出した瞬間に太ももでオレの顔を強く挟み、痙攣する。
桃子はオレの攻めで二度目の絶頂に達したみたいだ。
306ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:47:43 ID:K4QaHRTr
オレの舌でイッてしまった桃子は、ビクンビクンと痙攣しながら体全体で息をしている。
しばらくするとオレの顔を挟んでいた太ももの力が抜けた。
顔を上げると桃子が涙を溜めた目でオレを睨みつけてきた。
「ヒック、ぐす、えぐちさ…ヒック、いじわる。何故苛めるの?こんなのイヤだったのに…イジワル」
オレに舐められたのがよっぽどイヤだったのか、ぽろぽろと涙をこぼし始めた桃子。
けどな、仕方ないだろ?男なら誰だって処女のアソコを舐めてみたいもんなんだよ!
それより…もういいだろう。執拗に舐めたおかげで、だいぶほぐれたろうしな。
「桃子、そろそろいいか?オレ、もう我慢の限界だ。お前に入れたい。お前と一つになりたい」
服を全部脱ぎ捨てて裸になる。桃子の視線はオレのに釘付けだ。
「…これが江口さんのペニス。平均サイズは13cmほど。…平均より大きそう、こんなのがわたしに入るの?」
…平均サイズとか言うのは止めてくれ。萎えちまいそうだ。
「…そうだ、これが今からお前に入る。いいのか?入れたら最後、止めれないぞ?
初めては物凄く痛いらしいし…別に今日じゃなくてもいい…んぷ!」
急に桃子が抱きついてきて、唇を奪われた。そしてぎこちないながらも自分から舌を使って攻めてきた。
「ん…んん、好き、好きなの…えぐちさん、だいすきなの…一つになりたい。おねがい、わたしを抱いて…」
桃子の涙を流しながらの懇願にキスで答える。
しばらくの間、お互いを求め合うキスする。そしてオレは唇を離し、桃子の耳元で囁く。
「分かった。オレもお前を抱きたい。…いくぞ?桃子、愛してるよ」
全開になっているオレ自身を桃子にあてがい、ゆっくりと進める。
暖かく、それでいて攻撃的な肉の壁を突き進める。ミチミチと肉を引き裂く感触。
ゆっくりと進むたび苦しそうに喘ぐ桃子。
「桃子、大丈夫か?…すまない、我慢してくれ」
「いっ、くぅ…いいの。えぐちさんが、んん!わたしに、く、うれし…くぅ…」
オレの腕の中で苦痛に耐える桃子。突き入れるたびに喘ぎ、唇をかみ締めている。
そんな桃子を見てオレは一度動きを止めて話しかける。
「桃子…オレを思いっきり抱きしめろ。オレにもお前の痛みを分けてくれ。
オレの背中、好きなだけ掻き毟っていいぞ」
桃子はオレの言葉に頷き、背中に手を回す。
「このまま一気にいくぞ、いいな?」
小さく頷く桃子。オレは軽くキスをして一気に腰を打ちつけた。
「ひゃ!いっ…あああ!えぐちさん!えぐちさん!えぐちさん!…えぐちさぁん」
背中に爪がめり込んでいるのが分かる。少々痛いが桃子に比べればなんてことはない。
それにこの痛さがなければ正直イッてしまっていただろう。それほどまでに桃子は暖かく、攻撃的だ。
「はぁはぁはぁ…奥まで入ったぞ。桃子、今オレ達は一つになっている。ありがとう桃子、愛してるよ」
「…いたい、とてもいたいの。えぐちさん、とてもいたいわ。けど…嬉しいの。
えぐちさんが…えぐちさんを感じれる。嬉しいわ、すごく嬉しいの…ありがとう。…えぐちさん大好き」
「桃子…すまん、我慢できん、動くぞ?…いくぞ!」
桃子の健気な囁きに我慢できなくなり、腰を打ち付ける。
腰を引くたびに桃子は離すまいと締め付け、突き入れれば、もっと奥へと吸い込むように吸い付いてくる。
ぐ、コ、コイツ…名器だ。今まで味わったことのない感触だ。くそ、長くは持ちそうにないな。
ぐちゅぐちゅと腰を振り、桃子を攻める。その度に桃子は辛そうに喘ぎ、オレに爪をめり込ませる。
「え、えぐ…さん、ん、ああ!すき、すきなの。くぅ、んん、もうはなれないで…はなさないで!」
オレに貫かれながらの言葉に胸が熱くなる。桃子…離すもんか、お前はオレのもんだ!
いちだんと激しく腰を打ちつける…いかん、オレの完敗だ。もうイッちまう!
「うう…桃子、お前最高だ。あぁ凄いぞ、もう、出すぞ。お前の中に出すからな!」
最後の力を振り絞り、一気に突き上げる。
「う、うう!桃子…桃子!好きだ、愛してる…うう!」
桃子の細い体を思い切り抱きしめる。
その瞬間、桃子の一番奥に今までの想いを全て吐き出すような大量の射精が始まった。
「あ…ああ!えぐちさんが、体の中に…入ってくる…あぁぁぁ」
ビュクビュクと全てを吐き出し、桃子に覆いかぶさるオレ。
「桃子…好きだぞ。やっと手に入れたんだ、絶対に離さないからな…愛してるぞ」
オレはその言葉通りに桃子を離さないよう力いっぱいに抱きしめる。
「江口さん…好き。大好き。…もう離さないで、愛してる」
広いベッドの上で抱きしめあってのキス。あぁ…夢なら覚めないでくれ。
307名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 07:57:53 ID:kcohPVfk
支援
308ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:58:15 ID:K4QaHRTr
「まったく…冷蔵庫の中になんにも入れてないんだな。冷蔵庫の意味が無いじゃないか」
喉が渇いたので何か冷たいものを飲もうかと冷蔵庫を漁ったんだが…氷ぐらいしかなかった。
「お前も冷たいのがいいだろ?氷水だけどいいか?」
ベッドの上でシーツで体を隠し、赤い顔で頷く桃子。
「ははは、なに照れてんだよ、カワイイじゃねぇか」
氷水の入ったコップを渡す。
「出会った頃にはまさかお前とこんな関係になるとは思いもしなかったな。
あの頃はお前の事を、カリカリ君をたかりに来るヘンなヤツって思ってたからな」
ホントにそうだ、恋人になるなんて思いもしなかったな。
勝手に冷蔵庫を漁るわ、紅茶は作りっぱなしで片付けないわ、焼きそばを無茶苦茶食うわ。
…ホントによくこんな桃子に惚れたな。我ながらビックリだな。
「…なに頷いてるの?江口さん、明日不動産屋さんに行くの?」
「ん?おお、行くぞ。オレも大学生だからな。学生専用の部屋なんか面白そうだよな。桃子も一緒に選んでくれな」
オレの言葉にふるふると首を振る桃子。なんだ?明日予定でもあるのか?
「…江口さん、お願いがあるの。聞いてくれる?」
小さく首を傾げながらオレを見つめてきた桃子。
お前、その仕草は反則だ。その顔で死ねと言われたら死んでもいいかなって思っちまうよ。
「なんだ?言ってみろよ、どんなお願いなんだ?」
カワイイ彼女のお願いだ、聞いてあげるから言ってみな?
「…ここに住んでほしいの。一緒に住んでほしいの。…ダメ?」
可愛く首を傾げて爆弾発言をする桃子。…お前、それって同棲してくれってか?
「…自分が何を言ってるのか分かってるのか?オレがここに住むってことは…同棲だぞ?
お前それでいいのか?オレ、同棲なんかしたら毎日物凄くエッチなことしちゃうぞ?それでもいいのか?」
コクンと小さく頷く桃子。…え?エッチなことしていいの?
「…もうイヤなの。この広い部屋に一人で暮らすのは。…江口さんと離れて生活するのはもうイヤなの」
…きゅんときた。桃子の涙目になりながらの告白に胸がきゅんときてしまった!
「…分かったよ。カワイイ彼女のお願いだ、ここに住むよ。ここで生活するよ。
よく考えたら家賃の心配もしなくていいし、なによりお前がいる。最高じゃねぇか」
そうだよな、最高の条件だよな!
「嬉しい…ありがとう、江口さん」
涙を溜めて嬉しそうに微笑む桃子。…いかんな、ムラっときてしまったな。
しかし今日は我慢だ。いくらなんでも初めてだった桃子に無理強いは出来ない。
それにしても…初めてだったのにピルを飲んでいたとはな、まったく侮れんヤツだ。
「…江口さんどうしたの?嬉そうな顔をしていたわ。何かあったの?」
「ん?お前と暮せるって考えただけで嬉しくなっちまってな。
そういやピルってあとどのくらい残ってるんだ?なくなったら言えよ?そん時はゴム買ってくるからな」
そうなんだよ、これからしばらくは中出ししたい放題だ!
ま、あんまりクスリに頼るのはよくないだろうし、残りのピルがなくなりゃゴムに切り替えるか。
これからの性生活を思いニヤついているオレに、桃子が首を傾げながら話しかけて来た。

「…江口さん、ピルってなに?」
309ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 07:58:46 ID:K4QaHRTr
……なんか今、とんでもない問題発言が飛び出しませんでしたか?
「お、お前今さら何言ってるの?だってお前、ピル飲んでるんだろ?」
オレの問いかけにふるふると首を振り、否定をする桃子。…え?ええ?えええ?なんですとぉぉ〜〜!!
「お、お前、ピル飲んでないの?ならなんでそんなウソついたんだ?こら桃子!本気で怒るぞ!」
いくら桃子でもこれは許せない!もし子供が出来たらどうするんだ?中で出しちゃったし…やばいぞこれは!
「…何故そんなに怒るの?シーリスが江口さんのベッドを買った時に教えてくれたわ。
『SEXが始まりそうな時にはピルを飲んでる』って言うのが礼儀だって。…違うの?」
…あんのクソガキャ〜!ぶち殺したる!
そんないきり立つオレをよそに無邪気な顔をして首を傾げてる桃子。くそ、可愛すぎんじゃねぇ〜か!
…ま、いいか。今回ので出来たら責任を取ろう。オレももういい年だしな。
シーリスには…マヤちゃんに説教でもしてもらうか。オレが怒るより効果的だろうしな。
そういや住む部屋も決まったし、一度実家に荷物を取りに帰らなきゃな。
「桃子、オレは一度大阪の実家に帰って、いろいろと準備をしなくちゃいけないんだがお前も来るか?
…オレの両親も近い将来、お前の親になるかもしれないんだから一度会っとけよ」
「もちろん行くわ。…大阪、食べ物が美味しい街。特にたこ焼きが美味しいと評判だわ」
…クソ!せっかくの大胆発言だったのに、たこ焼きに負けたのか!ま、桃子らしくていいか。
「お前はやっぱりカワイイなぁ…好きだぞ、愛してるぞ」
オレはベッドに入り桃子を抱きしめキスをする。
「ん…大好き。江口さん好きよ。もう離れないで」
涙をためた瞳で見つめてくる桃子。安心しろ、もう離しゃしないよ。
オレはこのちょっと口下手でカワイイ彼女を一生守ると心に決めた。


あれ以来オレ達は一緒に生活をしている。
初めての時に中で出してしまったが、妊娠はしなかったようだ。ホントに助かったよ、日ごろの行いの成果だな。
実生活は小説や漫画のように告白してハッピーエンド、めでたしめでたし。…では終われないからな。
…と思っていたんだがな。なんだこの生活は?幸せすぎんじゃねぇか、このヤロウ!
「…江口さん、なにをニコニコしているの?」
胡坐を掻いたオレの膝の上に座り、小説を読んでいる桃子。
今日は何を読んでるんだ?…おお!オレ達が付き合うことになったきっかけの『銀河英雄伝説』か!
「んん〜?お前の尻が柔らかくて気持ちいいなって思ってな。なぁ桃子、いいだろ?」
後ろから胸に手を回し、軽く触る。…うお!イテテテ、つねってきやがった!
「…読書中に邪魔をされるのはキライ。江口さん邪魔しないで」
コ、コイツは…お前から話し掛けて来たんだろうが!説教しちゃる!
オレはグリグリと拳で頭を締め付ける。
「…痛いわ、とても痛いの。何故苛めるの?」
「ああ?そんなもん決まってるだろ!」
涙目で抗議をしてきた桃子の唇に軽くキスをして微笑みかける。
「…お前が好きだからだよ。桃子、愛してるぞ」


これからもオレ達二人での生活は続いていくだろう。
オレにとってはあの告白した日が『ハッピーエンド』ではなく、『ハッピースタート』だったんだ。
しかし、小説と違いは現実ではいろんな事が起きるだろう。
けどコイツと…この無口で素直で可愛くて、カリカリ君が大好きというちょっと変わったオレの彼女。
神楽桃子と二人でなら、どんなことでも乗り越えていける。幸せになれる!オレはそう確信している。
オレ達二人の生活は、まだプロローグが終わって本編が始まったに過ぎない。
オレはこの無口な彼女とのこれからの幸せな人生を思い、後ろからギュッと強く抱きしめた。
310ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/11/12(日) 08:01:36 ID:K4QaHRTr
以上で終わりです。
長々とお待たせした割にはいまいちな終わり方でスミマセン。
では、他の職人様の登場を願い、名無しに戻ります。
311名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 08:08:53 ID:+fFASyyD
桃子ォォォォォォォォォォォォォ!!!
GJです
312名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 10:36:48 ID:ft0LURSG
GJ!そして桃子テラエロス(;´Д`)
同じ場面の桃子視点も見てみたいなぁ。
最初は構図が彩タンのときと似てるとか思ったけど、差別化出来てて良かった。
贅沢を言えば、全く違うシチュで話を書いて欲しいな。
313名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 10:43:01 ID:xXuZe0y+
とりあえず土筆と野蒜は天ぷらにしても美味い野草の一つですよ。
土筆の天ぷら、昔ばあちゃんが良く作ってくれたっけ。今度作って持って行こう。

ツクバ氏GJ!
桃子お幸せに桃子。
314名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 12:31:33 ID:6k/SCvgz
ツクバ氏GJ!!
ひそかにカリ子ネタを気体してました。

       _   ___ __
     / =->ァ' ,. , '  、、>ァ< ̄`ヽ、
  ,.-、(ヽ!  /ヽ,.Α┴Α⊥! }ヽ.ン`ヽ  i
 _ヽ、ヽ ヽレ'^)ii/yヽ /ヽ',. /  ,.-、 }  ) /
.ヽ`__/ ` _k_iji_i_@i i_@i_,.!--'ク/_/ //
(二_   /,.-、_○_,. -、    ヽ,.<ヽ、 >>310 よし! わたしをFUCKしてもいいわよ!!
   `ヽ/ /ヽ、j_i_i,. -'´ヽ_,.-‐'_,//
    i  i          iヽ、/   /
    i  i   ,. --r――イ  i    /
    ヽ ヽ/     /i  i   /
     `ヽ、ヽニiニiニiニ'  i_i__/
        `ー(  ̄)‐''" (__}ー )
           ̄      }ニ/
315名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 13:34:31 ID:byY4aco1
そういや今回は彩タンのシリーズとリンクしなかったの?
316名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 18:53:00 ID:jyA8xIPH
>>315
きっとアレなんだよ
マンションの部屋が隣なんだよw
317名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 20:00:33 ID:AGjfzknK
GodでGreatでGrandでGalaxyでGorgeousでGoooooooooood☆Joooooooooob!
実に読み応えありでした。萌えました、萌え尽きましたとも!
賛辞はつきませんが最後にもう一つ。
GJ!
318名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:21:57 ID:9vjEIEcs
くそっ、朝のうちにGJ! しようと思ったら規制されてて乗り遅れたぜ。

だけど気にせず言うぜ、GJ!!!
319名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 00:41:04 ID:V3qlChkh
ハッピースタート_((_。∀。)_モエス
320名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 10:12:38 ID:ACuT7Gjb
ツクバタン(*´Д`)ハァハァ
321名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 12:40:40 ID:R3uIq0Dm
番外編は妹だよな?
きっと妹ですよね?
妹だったらいいな!?
妹に違いないよね。
妹にしてちょうだい。
妹にしろ!
322名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 13:11:26 ID:S3hxZMWj
>>321
そんなこと言ってると



が、出てくるぞな
323名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 14:55:29 ID:MvR4d14T
個人的には名前だけ出てきたシーリスの妹、レイリアに来て欲しい。
相川の怯えからからしても気が強そうだし、ここの主題にあいそうだ。
324名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 16:09:04 ID:R3uIq0Dm
>>322
それはそれでおk

ばっちこーい!
325名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 22:08:48 ID:GoHVUk+C
>>310
GJ。良いお話をありがとう( TーT)b
326名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 08:23:40 ID:Y9kNFdEZ
次の投下まではまだ時間がかかりそうだから、裸で待つのは体に悪いよな…

スクール水着でも着るかな…ミニスカサンタも捨てがたいよな…
327名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 08:34:40 ID:qtj/RqSI
>>326
男なら

つ【褌】


越中でたのむ
328名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 20:17:33 ID:G7TNXIsU
いや、
っ【胸元が開いた全身タイツ+パピヨンマスク】
だな。
329名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 21:32:06 ID:g7yKmkwD
いや、これからの時期はシルバースキンだろ。
暖かそうだ。
330名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 23:09:02 ID:h9u+Azal
シルバースキンのデザインを本当に気に入ってて、レプリカが市販されたら欲しいと思っている俺のセンスは異常か?
とりあえず俺は真っ赤なコートを素肌の上に羽織るよ。
331名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 08:55:57 ID:X5IeD/00
裸エプロンで待つか
332名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 09:06:31 ID:WhswNU/v
わかってないな、おまえら
気の強い娘のスレだぞ
裸ニーソと長手袋だろ
333名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 10:50:37 ID:6z6dCeve
みんなまだまだ若いな。
気の強い娘といえば全裸に面・胴・篭手というのが相場だろうに。
334名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 12:19:56 ID:sI5CvbZH
いや、柔道着(上だけ)というのも棄てがたい。
335名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 12:50:56 ID:836jOaNx
大きめのワイシャツ、テラカワユス
336名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 12:52:36 ID:8JUhuJ0x
エロい格好を極めんとするスレはここですか?
337名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 14:03:45 ID:s7RCE8Dw
個人的にはパンツを顔面に装着し、皮手袋・網タイツを着用するのが良いと思うんだが。
338名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 14:09:19 ID:sI5CvbZH
>>337
『それは私のおいなりさんだ』の人のコスプレか?
339名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 02:39:29 ID:ZiobxNBG
その通り。「フオォォォーッ!」の方だ。あのデザインはある意味とても秀逸だと思うのだが。
340名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 09:09:53 ID:ZBxFvAUH
春夏さんはいい強気娘だったな。
一応言っておくが、このみの母親じゃないぞ。
341名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 11:55:53 ID:89sbNU4S
あの時代のジャンプには鮎川まどかっつー大御所がいたなぁ(遠くを見る目)。
342名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 12:07:24 ID:+y5iQfuR
あれは良いツンデレでしたね
343名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 20:51:20 ID:KnCWVOEo
そんなツンだったかな?
ツンというよりかなんつーか余裕というか大人びてるというか
そんな感じ
344名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:04:21 ID:8MIHB7Ac
それを知ってるおまいらの歳って……
345名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:22:56 ID:9qUnTquo
まぁでもあの感じがツンデレの原型みたいなもんなのかもな
346いつかのスレの46:2006/11/16(木) 21:48:28 ID:9jfbFzIG
|ω・`)


|ω・´) カエッテキタ、ミッカイナイニトウカデキソウデス


|彡 サッ
347名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 22:05:47 ID:9jfbFzIG
いつかのスレじゃなく前スレだったかwww俺も朦朧したな…
とりあえず投下は明日以降で。落とす時はトリ付けて来ます ノシ
348名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 22:39:19 ID:/OfnVskr
wktk
349名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 11:14:11 ID:2o8ycOue
みんなちゃんと星座してるか?
350前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:18:56 ID:XKOmk2NR
ああ…折角の休みに予定が…

っつーことで今から落とします。
改行制限がどのくらいか忘れたのでレス数はちょっと予測できませんごめん。
351前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:21:06 ID:XKOmk2NR
 濡れ鼠になった凜が、真琴を抱き止めていた。
 恐らくは顔面、あるいは頭から被ってしまったのだろう。髪は濡れて纏まり、ぽたぽたと雫を
落としている。
 全ては今凜に腕を掴まれて硬直している、真琴が原因だった。

「ご……ごめ………」

 もしこのような状況下でないなら、真琴は赤面して暴れるか、大人しくなるかの二択だったろう。
だが真琴にしては珍しく、謝る素振りを見せる…全面的に自分のせいだったと、解っているからだ。
 放課後手伝うことになっていた、生徒会室の掃除。雑巾のための水をバケツになみなみと満た
して運んでいる最中…転んでしまった。
 それを腕を引いて止めてくれた凜がバケツの水を被ったのは、偶然の悪戯だったのか…

「………」

 凜は沈黙を保った。
 水で不自然に纏まった髪を払おうともせず、真琴の腕を引き寄せたまま時が止まったように
固まって。
 真琴を非難することもなく、ただ視線を投げるばかり。逆に、真琴の焦りと不安を増していく…
 …手が離される。

「…………?」

 ようやく行動を見せた凜は、次いで真琴を指さし。
 一瞬後になって、真琴は意味を悟った。

「え、あ、私は、全然大丈夫……」

 つまりは、水がかからなかったかを聞きたかったらしい。

「…! …なら……いい」

 それは正解だったらしい。
 真琴が告げると凜は一瞬驚いたような表情を見せた…ものの、それはすぐに消え去る。
 言葉を終えると、凛は踵を返した。
 慌てたのは真琴だ。

「あっ……ちょ、ちょっと待って…どこ、行くのよ」
「……帰る」

 凜は事もなげに言う。
 相変わらず言葉からは感情が読めない。だが発言の内容に、真琴は仰天した。

「帰るって、その格好でっ…だ、ダメよ、風邪引いちゃったらどうするのよ!」

 ポケットからハンカチを取り、差し出す。

「ほら、これで拭いて! あと、そのシャツと上着貸して。洗濯して来るからっ」

 直後上半身裸の凜を目撃し、鼻血が出そうになるのを堪えたのは秘密だ。
352前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:21:56 ID:XKOmk2NR
                      -*-+-*-+-*-


 携帯と睨めっこ。

 ボタンを押そうとしてもできなくて、ここで少し深呼吸。

 そしてまた携帯と睨めっこ。そのサイクルが、この数分間の真琴の行動の全てだった。
 画面にメールが一通通知されている。差出人は『神谷 凜』…最近加わったアドレスだ。

(ど、どうしよどうしよ、まままさかこんな時間にメールしてくるなんて…!)

 ちなみに時刻は午後11時。
 心臓など、さっきからバクバク鳴り通し。口から飛び出てしまいそうだ。

(な、何の用だろ…まさかまだ、怒って……でも、それなら学校で言うはずだし…)

 そして、とうとう。

(……あ、ああもう、開けるわよ! 開けるからね!?)

 誰にでもなく心の中で呟き、ぎゅっと目を閉じてついにボタンを押す。

 一秒が過ぎ。

 五秒が経ち。

 十秒後になって。

 恐る恐る開けた目には、次の文が飛び込んだ。

『今日預けたシャツをそちらで処分して欲しい。買い換えようと思っていたから。もし処理でき
 ないなら学校に持って来てほしい。』

 …。

 それだけだった。

 真琴の淡い期待に応えるような言葉はこれっぽっちも見当たらず。
 安心とか落胆とかいろいろなものを総合して、最終的に肩を落とした。
353前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:23:09 ID:XKOmk2NR
「な、な、なーんだ、そんなことか…べ、べつに、期待してなんかなかったから、いいけど……」

 言いながら了承の意を慣れた手つきで打ち込み、送信する。
 文面を見直す気は起きなかった。

「はぁ…拍子抜け……」

 独り呟き、ベッドに倒れ込む。ギシリという音に、二度目のため息が尾を引いて、消える。
 こんな一喜一憂は初めてだった。
 いつから彼のことで、こんなにいろいろ思いを巡らすようになったのだろう。
 そんなことを思ってみても、もう、薄々わかってきている。

――私は彼のことが好きなんだ…多分。

 それは、それだけはわかる。まだあんまり認めたくないけれど。

 じゃあ、彼はどうなのだろうか。

 あの燃えるような夕焼けの日、凜は確かに、興味がある、と言った。
 どういう意味なのだろう。
 どうしてあんなことを言ったのか。何故私なのか。私をどう思っているんだろうか。
 …知りたかった。あの時の凜についてだけではない。わからないことはあまりに多すぎた。
 普段、どんなことを考えているんだろう。どんな景色を見ているんだろうか。
 もっと凜の近くに行きたい。凜を見ていたい。見られていたい。凜に触れたい。触れられたい。

 …抱きしめられたい。

(や、やだ、何を………)

 急激に加速し始めた心臓と脳の独り歩きに真琴はさっと顔を赤らめるが…ゼンマイを巻かれた
玩具のようなものだった。手を離せば勝手に動き出し、どんどん先へと走り出す。
 …そうしているうちに、その存在を思い出してしまった。
 部屋には当然ながら誰もいない。それは明白なのに、それでもキョロキョロと部屋を見渡す。
そうして絶対に誰も見ていないことを確信すると、左右に動いていた視線はある一方向に固定した。

(ちょ、ちょっとだけなら…)

 視線の向こう、きちんと折られた男物のワイシャツにおずおずと手を伸ばし、真琴はもう片方の手で
器用に自分のパジャマのボタンを外していく。眼前に白い布地がやってきた時にはもう既に上着は
脱ぎ終わり、若く滑らかな肌が夜の光の下で淡い色を浮かべていた。

(い、いいよね? だれも…見てないよね?)

 再び左右を確認して。
 きちんと畳まれたそれを広げ、縦に並んだボタンに手をかけて順番に丁寧に外していく。
 そうして開かれたワイシャツを背中にまわしてまず羽織り、幾度も躊躇した後ついに、袖にすっと腕を通す。
354前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:24:10 ID:XKOmk2NR
(き…着ちゃ…った、…着ちゃった…着ちゃった…)

 頭の中で同じ言葉が山彦のように反芻する。
 凜の身長は真琴よりも多少高いくらいでそう変わりはしないのだが、やはり真琴が袖を通すには
肩幅などの作りがやや大きめになっていて、首まわりや袖の先が緩かったり余ったり。
 あるはずのない暖かさを感じると同時に、大きなものに包まれているとき特有の、一種の安心感に
似たものを覚える。

「あ……男の人の…匂いが、する…」

 汗が染み込んでいるわけではない。そんなものは、洗濯した時にもう落ちている…長い間着続け
たが故に、布地が凜の肌に慣れ、親しみ、そして記憶していた。その残り香が持ち主の手を離れ、
真琴のもとに届いたのである。
 凜の残り香。
 自分で自分をワイシャツごと抱きしめて、思いきり深く息を吸ってみる。
 錯覚だとは解っている。
 でもその、凜に後ろから抱きすくめられているような感覚は、どうしようもない高まりと熱とを
運び全身を侵してきていた。

(そ、そんな……こんな、はしたない……で…でも………)

 そう、どうしようもない。
 布団の中、気付けば片手はパジャマの肌蹴た胸元に、もう片方はズボンの中に伸びていた。
 みずの音が聞こえる。

「ぁ……も、もうこんなに…」

 下着越しでもわかる。
 そのまま、ショーツの脇から亀裂を撫でていく。胸では別の手を動かして、膨らみ全体を
ゆっくりと揺らしていく。
 この手が凜のものなら、どんなにか幸福だろうか。
 甘い。恋しい。せつない。もどかしい。
 様々な想いとともに湿気と熱気が強くなってきて、真琴は躊躇いなくズボンを脱ぎ去る。
そして拘束の減った右手を、少しだけ加速させた。ショーツの中をくぐらせたまま、さびしさを
紛らわすように何度も何度も擦りつけ、刺激欲しさに指の先をクリトリスにこつん、こつんと
突き当てる。
355前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:25:41 ID:XKOmk2NR
「は、ぁっ…はっ……んっ…!」

 真琴は自分を慰めるのに、いつしか夢中になっていた。下腹部からの絶え間のない波の中に、
その中心にある突起から電気が一つ二つ走る。高みに突き上げられるような感覚に小さく喘ぎ、悶える。
 自分のその声しか耳に入ってこない。熱と快感とにしか、身体が反応しなくなっていく。
 でも、まだ足りなくて。胸元にあった手を太股のところにもっていく。自分の蜜をすくって
小さな膨らみに塗り付け、十分に広がったと見るとそこに手の平を押し付ける。

「ひゃんッ…!」

 もう既に自己主張をしている乳首が擦れ、思わず大きな嬌声が漏れた。
 そのままぐりぐりとこね回して交互に刺激を重ねていくと、快感が急激に速度を増す。ショーツの中の
指をさらに速め、貪るように快楽を味わう

…でも。

(……さ、さびしいよ……!)

 気持ちいい。
 でも、足りない。
 肺に満ちる空気は凜のものであるはずなのに、彼との距離は未だに遠すぎた。せつなさと情慟が、
次から次へとこみあげてくる。

「あぁっ…! …ほ、ほしいよ…ッ!」

 いやらしい粘液の音も、自分の口をついて出る本当の言葉も、もう頭の中には入ってこない。

 …一瞬見えた半裸の姿を思い出す。

 あれが、欲しい。

 凜にされたい…凜としたい。普段ならきっと強制的に頭から追い出されるような考えが、溢れ出して
身体中を熱くする。

「か…かみや、…くん…っ、ふぁ、あぁッ!」
356前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:26:49 ID:XKOmk2NR
 無意識のうちに恋しい者の名を呼ぶと、それだけで興奮してしまい、実際小さな絶頂が訪れる。

(ちょ、ちょっとだけ、イっちゃった…ど、どうしちゃったのよ、私……)

 こんなになってしまった自分への、珍しいなよなよとした考えとは裏腹に、身体は欲望に正直な
ままに快楽を追い続ける。
 指が止まらない。次々に甘い声が溢れ、腰までもが動いてしまう。発情した雌みたいに、妖しく。
 奔流のような快感がさびしさを一時的に紛らわし、身体を満たしていく。
 何も考えられない。凜に慰めてもらっている暗示と錯覚を伴って、真琴は頂点へと昇っていく。

「…き、来ちゃうよっ! り、りん、りんっ! ふああぁぁッ…!!」


                    -*-+-*-+-*-


「は、ぁ、ぁ……は、ぅ…………」

 意識が押し流されてしばしの後、かろうじて復活した真琴は行為の余韻に浸った。
 自慰行為は初めてではない。だが、好きな男を想いながらするのは初めてだった。

「ど、どうしよう…こんなの……い、いや……」

 そんなの、認めたくなかった。
 認めたくなかったのに。

「こ、こんな思いするなんてっ…い、いやだよ……」

 こんなに寂しい思いをしたことはなかった。
 頭がまだふわふわ浮いている感じがする。
 そのせいだろうか、涙腺が緩くなっているのは……

 と。
357前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:27:49 ID:XKOmk2NR
 ひゅう、と風が吹き。
 頬を触り、髪を撫で、それは真琴に一つの疑問をもたらした。

(…か…風…? …どうして……?)

 雨戸は閉めた。当然窓も開いていない。

「じゃあ、どこから…………!!」

 上体を起こし、足の方を向いて…彼を、見つけた。

 神谷凜、その人を。

 満たされぬ身体を一番慰めてほしいと願った、想う相手を、そこに。
358前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 11:32:05 ID:XKOmk2NR
長かったりします。ので分割…続きは時間が空き次第。


…凛くん魔法使い説浮上?ww
359名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 12:58:10 ID:PhY++zi2
>>358
正座して待ってる
360名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 17:30:02 ID:h5Nvm60/
wktk
ブルマ履いて待ってる
361名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 19:06:28 ID:DS+eeBC7
ktkr
水着エプロンで待ってりゅ
362名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 21:08:45 ID:EkcVFmp4
>>360,.361
変態どもめ…









全裸で待ってる
363名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:11:36 ID:Mc4aGrDS
おまいらw
364名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:19:57 ID:2o8ycOue
>>363
仲間に入れて欲しけりゃそう言えよブラザー






全裸で


365前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 23:43:47 ID:XKOmk2NR
ちょww

続き行きます
366前スレ46 1/6 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 23:45:11 ID:XKOmk2NR
                      -*-+-*-+-*-


「な、ななな何でここに…!」

 あわわという擬音も相応しく、真琴は盛大な驚きを禁じ得なかった。
 ドアの開く音もなく、気配という気配もなかった。それどころかさっき見たその場所には誰ひとり
いなかったというのに…だのにあまりにも唐突に凜は現れ、薄暗い部屋に溶け込む服を着て立っていたのだ。

「こ、これは違くて、えと、その…ぁぅ…」

 突沸したように真っ赤になって言い訳を考えるけれども、そんなものが思い付くはずもなくて、ごにょごにょと
口ごもってしまう。
 顔を上げられない真琴に対し、凜は少しずつ歩み寄ってくる。
 きしり、きしりと床が音を立て、それと共鳴するように心音がクレッシェンドする。
 凜がベッドに腰掛けてスプリングの軋む音がすると、同時に一際大きく鼓動がした。

「……君に」

 微動だにできないでいると、暗闇の色に染まった瞳でたっぷりその顔を見つめた凜は、相も変わらぬ無表情で静かに穏やかに告げる。

「…………逢いに…来た」

 言葉の意味を理解すると、せわしなくうろたえていたのもどこか遠くへ飛んで失せた。
 窓から吹き髪を撫でる冷涼な夜の風が、とてつもなく熱い蒸気のように思われる。それが自分の顔を熱し、真っ赤に茹でて
しまっているように錯覚した。

「ぁ……ぅ………」
「…呼んだ、だろう……俺を…」

 釣られた魚よろしく口をぱくぱくさせていた真琴は、追い討ちをかけられて黙り込み、さらにひどく赤面して俯いてしまった。
 聞かれていたというのか。誰にも聞かせたくない、恋しい雄の名を呼ぶあの恥ずかしい声を。
 顔の熱は疼きを蘇らせる呼び水となって、官能の炎がわずかながらも再び灯り始める。真琴は、確かに感じていた。
 それを見取られまいとして真っ赤な顔を上げずにいると、ふと凜の両手が布団にかかっているのが目に入る。
367前スレ46 2/6 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 23:45:55 ID:XKOmk2NR
「やっ、そんっ……ダメぇ…」

 凜の意を悟った動けない真琴の、弱々しい拒絶。
 だって、おかしい。おかしいじゃないか。
 いくら自分がそれを望んだからといって、こんな時に風のように現れて、いつもと違うこんなに甘い言葉を囁いて、
何も尋ねずに願いを叶えてくれるなんて。
 しかし凜は聞く耳を持ってくれなくて、するすると布団の布地が退かされていき、空気に触れる部位を涼しくも熱い感覚が
追いかけていく。
 布団を取り返すことも、本気で抵抗することもできず、肌蹴た凜のシャツの中、膝を抱えて横になった真琴の身体はついに、
完全に外気にさらされてしまった。
 もちろんここまで成育した身体を異性に見せるのは初めてだ。困る。恥ずかしい。顔から火が出てしまう。
 でも凜には、凜ならば嫌ではなくて、むしろ。

「可愛いな……俺のシャツで、…こんなに」

 可愛いという言葉に赤面と照れ隠しの罵声を浴びせる間もなく、ゆっくりと手をのばした先…未だに脱いでいない
純白のショーツ越しにそこを撫でられると、ただでさえ言葉で感じてしまっているというのに意思に反してはしたない
声が出てきてしまう。ちろちろとした灯は大きくなって、もはや身体中に飛び火しているように感じた。

(ゃ…じ、順番が…こういうのって、普通、き…キスからなんじゃ…!)

 でもそんなことを聞けなくて、結局はなすがままにされてしまう。
 粘着質の液体がそこを濡らしているのを確認したのか、凜は今度は手の平ごとそこに押し付け、
十分に付着した粘液を真琴の腹部の上に塗り広げる。

「ひゃ…な、何するのよぉ…」

 そのまま円を描くようにさすられて、熱くぬるぬるとした感触に真琴は抗議する。
 だがそれが偽りであるのは、真琴自身分かっていた。もういつの間にか、凜の行為を受け入れてしまっている
自分がいる。石鹸のようにいやらしく塗り込まれていくのが自分の出した気持ちいい蜜だと考えると、
身体の火照りがさらに増して、余計に分泌してしまう。それは甘美過ぎる感覚であり、そしてこの上なく
抗い難かった。
368前スレ46 3/6 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 23:46:30 ID:XKOmk2NR
「や、やめなさ…あぁっ…」

 円の軌道から外れて正中線をなぞる指が両胸の間に至ると、真琴は発言を中断せざるを得ない。
 正直に言って、真琴の胸はさほど大きくはない。まだ発展途上であるということもあるが、それでも
この間の身体測定では女子の平均を確実に下回っていた。
 だから、あまり見せたくはなかった。別に胸の大きさで女の良さが変わるわけでもなし、と思って
特に気にしないようにしていたが、心に想う相手ができてその方向性も変わった。やっぱり凜だって、
きっと胸が大きい方がいいに決まってる。
 真琴は思わず顔を背けてしまう。

「な、なによ…小さいんだから、小さいって…ひゃん!」

 はっきり言いなさいよ――と言おうとして、はっきり言えないのは自分の方だった。
 暖かい両手がそっと覆うように添えられて、鮮やかな桃色の突起を指の股に挟んだのだ。
 そのまま上下左右に揺すられて回転をつけて捻られると、小さな電流がぴりっ、ぴりっと流れて、
身体がリズムよく震えてしまう。豊かでない乳肉が揺れるたびに、ゆるゆるとした快感がそれに続いた。
 どうしよう。
 自分に覆いかぶさっている凜が、かっこよく見えて仕方ない。
 あんなに無口で、無表情で、根暗で、マイナスイオンの塊(?)みたいなヤツなのに、自分に視線を
落とす彼を見ていると鼓動が熱く速くなる。胸の内壁を強く叩くのが聞こえてしまうのでは、と思ってしまう。
 いや、もうそれは、この男の子のことが、好き…だからなのかもしれないけれど。

「淋しかった、……だろう。今、慰めてやる」
「ち、ちが…はあッ…!」

 何が違うのかわからないまま反射的に言おうとすると、ショーツの脇から指が潜り込んで、身体が
悦びにわなないた。
 凜は既に十分過ぎるほど濡れたそこに指を遊ばせる。筋に沿った動きは途切れのない緩やかな快楽を
もたらし、小さいながらも自己主張をする肉の突起には、電撃のような刺激を与えられる。そのたびに
愛液が滴り、凜の手と下着とベッドをいっぺんに汚した。それは真琴から見えはしないけれど、動きがますます
滑らかになっていくのでわかる。
 しばらくすると一通り反応を楽しんだからだろうか、秘部をさする動きは停止する。
 そして。
369前スレ46 4/6 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/17(金) 23:47:04 ID:XKOmk2NR
「やっ、やだ、だめっ! そ、そこは…あぁっ!」

 いとも容易く、そして唐突に、侵入してきた。
 にゅるりとした生々しい滑りの感覚に加え、はっきり感じられる異物感、そしてどうしようもない熱さと快感に
思わず拒絶の声を上げてしまう…しかしそこはやはりというべきか、意に介していないであろう内部で指を折る動作に
よって、逆の感情からの悲鳴を上げさせられる。

「遠慮は……いらない…ほら………」

 さするのとは比べものにならない――そう千里が教えてくれたのを、真琴は文字通り体で実感することになった。

「ふあっ! ゃ、やっ…ぃ…いい加減に……ぁぁっ…!」

 やや鉤状に固定されたまま往復運動をされると、口からはやめてという虚言しか出ない――いやそれさえも、
満足に言うことはできなかった。
 ぎりぎりまで引き抜き、抜けきる寸前でもとあった場所に戻す…その繰り返し。
 されているのはそれだけなのに、与えられるものは半端ではなかった。股間の最奥から蜜を掻き出され、身体は負ける
ものかとでも言わんばかりに更なる蜜をこんこんと吐き出す。
 さっき入口をさすってもらっただけでも相当に気持ちがよかったのに、快楽の蜜壷の中に広がる大事な所を擦ってもらい、
鮮烈なまでの快感で目の奥に閃光が迸りはじめていた。
 ちゅっ、ちゅっという水音と同時に真琴は高く澄んだ声で喘ぎ、あっという間に高みへ押し上げられる。

「ひゃっ…ひあああッ…!!」

 反射的に腕を凜の首に、脚を下半身にきつく絡ませ、真琴は全身を小刻みにぶるぶる震わせて達した。
 可愛らしい小さな口を半分開いたままぎゅっと固く目を閉じて、痙攣と同時におびただしい量の愛の蜜を出す。
 膣内の収縮はすこぶる強力で、そのぶん入ったままの指の形をはっきり感じることができる。今の真琴は飛び散りそうになる意識で、
そのことに確かな幸福を素直に感じることができた。
 収縮の後には弛緩がやってくる。痙攣が終わると全身から力が抜けきって、真琴は荒く息をしたままぐったりと横たわる。
 その間、凜が言葉を紡ぐことはなかった…が、真琴にとっては逆に有り難かった。もしも果てる直前に耳元で甘い睦言を囁かれたりでも
したら、意識まで飛ばされてしまったかもしれないから。
370前スレ46 5/6 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/18(土) 00:02:26 ID:XKOmk2NR
「……可愛いよ、……真琴」

 例えば、こんな。

「っ、ひッ……はぁ、っ………」

 たったそれだけで、痙攣が延長される。肉体的でない精神的な快感がある事を知った。
 不意打ちに対するその反応を見てとると、凜はふっと微笑みを浮かべ、そしてその顔をぐしょぐしょになったそこへと近づける。

「全部、見せて…」

 言いながら体ごと下へ移動し、ショーツの両端をつまむ。

「ゃ、ゃぁっ…ず、ずるいよ、わたしばっかり…ぁっ……」

 やっぱり凜は話を聞いているようではなくて、するすると脱がせていって。
 思わず顔を手で覆ってしまっているとさらに鼻先を近づけてきて。
 「ここも綺麗だよ」なんて言ってくれて、それでそれから、あったかい舌が…はいっ、て――


                      -*-+-*-+-*-


 どこか遠くから、音が聞こえる。
 毎朝聞き慣れたそれはだんだん大きくなり、耳にぼやけていた音質が次第にはっきりしてくる。

「…だ、だめ…きたないからぁ…」

 でもまだ、それが高いブザー音だと気付くには意識がはっきりしていなくて、真琴は脳裏に浮かぶ影法師に甘ったるい声で喘ぐ。
 雨戸越しにも朝の光が室内に紛れ込んでいる。まして覆うもののない天窓からは、昇りきらない太陽が爽やかに照っていた。

「な、なめちゃ…やだぁっ…なめ…な、い…で………?」

 うっすらと目が開く。暗闇に順応した目はまだ拒否反応を示すけれども、それでも少しずつ開ききっていく。
 ここまできてようやく、鳴っていたのが目覚ましであることに気付いた。
371前スレ46 6/6 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/18(土) 00:03:04 ID:XKOmk2NR
「…ゆ……夢………?」

 自分を慰めに来た想い人の姿はなく。
 取り払われたはずの下着も、肌蹴たなりにちゃんと着ている。
 おまけにアラームの鳴る音と、雀たちの羽音までもが聞こえるこの状況。
 結論に至るまで、さほど時間はかからなかった。
 さっと顔が赤くなるのが、自分でも分かった。

「な、何よこんな夢ぇ! これじゃまるで変態じゃない、こんな…ああもう!」

 布団に潜りながら、ばたばたと手足を動かす。ごろごろ転がってみる。
 とりあえず、淫夢の体験はなかった。そういうのを考えるのはいやらしいオトコなのだと思っていたし、女の子はそういう夢は
見ないものだ、とも。
 ものすごく恥ずかしい、そしてイケナイことをしてしまったような気がして、真琴は勝手に顔が熱くなるのを感じた。

(ッ、つ、冷た…い…?)

 そんな中確かに感じた、ひんやりとした感覚。足の間に挟んだ手からだ。
 もう一度よく感触を探ってみれば、股のあたりが気持ち悪い。
 べたべたするというか、湿っているというか。その上皮膚に布が張り付いてくるというか…

「あ……ま、まさか…」

 恐る恐る手を引っ込めて、布団の端をつまむ。

 少しずつめくっていくと、そこには――


 ――その後真琴は、洗濯機の音に母が起きてこないかとビクビクする羽目にあい、神経を擦り減らし脳細胞を一千万単位で焼き切ることになった。

 その翌週凜の顔をまともに見れなかったのも、また別の話である。
372前スレ46 ◆k5uZvSJSzY :2006/11/18(土) 00:06:42 ID:pHx6kGkL
まだ覚えてる人がいればいいのだが…何しろ間隔開いてたしなあ…orz
たまたま一週間ほど休みができたので書けました。
多分また日付がすごく開くけど、暇を見つけてちょくちょく書きます。


…一月ごとに生存報告でもしようかなw

では読んでくれた人に感謝しつつ…ノシ
373名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:15:30 ID:Zr68t98z
グッジョブ。というかエロスジョブ。
374名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:37:35 ID:tkfo9Fux
ベリーベリーエロス。
GJ!
375名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 09:51:53 ID:q9eEcRW7
まだ覚えている人もいると思うよ。保管庫にもあるし。
376名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 16:18:12 ID:TSlaAxX1
いい仕事してますねぇ






377名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:02:27 ID:DIsiahLl
個人的に↓


      Λ Λ   
     (  ゜∀゜)    
      | ̄ ̄ ̄|
    /     \
   (        )  つぼにはまった 
    \     /
      \  /
        ̄

このまま続きを待とう…
378名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:10:18 ID:DIsiahLl
スマン、下げ忘れたorz
379名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:33:19 ID:7/+hPdpH
 
 コードギアス 反逆のルルーシュ stage100
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime/1163847350/l50

 いよいよコードギアススレが大台の100を迎えました。

 皆さんで盛大に祝いましょう。荒らし大歓迎です。
 
380名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 18:09:28 ID:3QJRN8Kt
↓しゃぶれよ
381名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:12:53 ID:U4BXNdSW
↓  ↑            /. : : : : : : : : : \           お
↓  ↑           /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
↓  ↑          ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',         前
↓  ↑          {::: : : :i '⌒'  '⌒' i: : : : :}
└─┘             {:: : : : | ェェ  ェェ |: : : : :}         が
.          , 、      { : : : :|   ,.、   |:: : : :;!
   .     ヽ ヽ.  _ .ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ          や
          }  >'´.-!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′
          |    −!   \` ー一'´丿 \           れ
         ノ    ,二!\   \___/   /`丶、
        /\  /    \   /~ト、   /    l \
382名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:23:27 ID:dqJJBUy2
セルフフェラ決定?
383名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 08:46:12 ID:gC/rQwEh
セルフフェラは腰にくるから気を付けな。
384名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 12:15:30 ID:ZkzwOJjm
>>383
それこそ正座しながらやれ。
385名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 20:18:24 ID:ikXeTS95
ピザで粗チンな俺には出来ません^^
386名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 11:21:02 ID:NKJ7LdS3
>>385
つ【酢】
387名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 23:22:52 ID:KEHbPmHp
>>386
なるほど、酸で脂肪を溶かすわけですか。
388名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 23:40:23 ID:uScJ/6io
粗チンは変わりませんけどね^^
389名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 22:33:17 ID:ed14QYOF
ほしゅアゲ
390名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 10:53:08 ID:1jJZ3rXX
オイみんな!ツクバさんサイトで新作が発表されてたぞ!
期待どおりに妹だったぞ。
391名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 11:41:20 ID:Bzu2UW5L
バカ、そーゆー事は早く言いなさいよ!
392名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 13:48:13 ID:gLJH+7vm
>>390
ほんっと使えないんだから!
393名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 13:52:32 ID:h4sURuE4
>390
まあアンタにしちゃ良くやったほうね・・・アリガ、ゲフンゲフン
394名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 14:42:27 ID:uDT3lbtB
>>391>>392>>393
ツンデレネットワークに涙。

おまいら仲良すぎ。
395名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 12:14:27 ID:IKvOFGj8
>>394
貴方のために言っている訳じゃありませんのよ?
勘違いしないで下さらないかしら。
396名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 10:46:38 ID:lUTmk3Uf
バカじゃあない?
何時からメール欄で本音を語るスレになったんよ?
397名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:26:39 ID:jr7Zo3RH
いわれるまで気づんなかったよ、メール欄なんて。
この素敵星人どもが。
398名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 12:11:23 ID:T5F0C5ps
>>397
ageるなんて無粋な方。
399名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 20:13:15 ID:llm/abbf
いちいちageんな馬鹿
400名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 18:20:33 ID:ZcoZMdSd
『最近ワッフル食べてないなぁ〜』

「なっ、なによ!ワッフル作ったり食べさせようとしたら…お、襲ってくるくせに…このケダモノ!」

『………』

「でも、アンタがどうしても食べたいなら作ってあげなくもないわ…」

『………』

「べ、別に襲ってほしいなんておもって無いんだからねっ!」
401名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 13:43:30 ID:N2l+cVZv
ぞ、続編の予感ッ!?
402名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 18:39:55 ID:8oHCnalv
>>402…素晴らしい人。
403名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 20:13:53 ID:cgsl4UOw
ツクバさん更新してたよ
404名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 22:38:01 ID:0GYl7+qc
>>403
だ、だからそーゆー事は早く言いなさいって言ってるでしょっ!!!
もう、いい加減学習しなさいよねっ!
405名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 01:40:05 ID:7W6wvvaU
>>400
作りすぎたのを食べきれず、かといって食べないとも言えずに襲い掛かっていたら
双方そっちの方が主目的になってきて、作る量減らせと言うことも実行することも何となくできなくなってるのかw
406名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 08:57:23 ID:2MI4/40w
>403
なんでもっと早くに気付かないのよ!このバカ!
そんなだからアタシの気持ちにも…な、何でもないわよ!このバカバカバカ!
407名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 06:54:23 ID:GNx+rJEn
age
408400:2006/12/10(日) 21:32:37 ID:6Sdfb81J
勘違いされた方本当にすみません…

自分もあの続編に期待するものです。

「ワッフル(=続編)最近食べて(=読んで)ないなぁ〜」

…ってつもりだったので(汗)のぞきに来てびっくりしてるのと、あの職人様が不快に思っていないかとビクビク謝罪文書いてます。
…まぎらわしい文章で催促希望してごめんなさい
4095-33:2006/12/10(日) 21:55:09 ID:PNL11Qzj
拓海と詩織のワッフル具合を相変わらず妄想しているわけだが
続編というかなんとなくあの二人をまた書いてみたくなって書いてますが
いまいちオチがしっくりこない

まあ、今年中になんとか・・・
書けるとおもう
書けるんじゃないかな
書けるはずだ
まあ期待せずに(ry
4105-33:2006/12/10(日) 21:56:10 ID:PNL11Qzj
>408
忘れずにいてくれる人がいると嬉しいです。
全然不快なんかじゃないですからワッフル
411400:2006/12/10(日) 22:41:27 ID:6Sdfb81J
『嘘から出た真!』
いや『瓢箪から独楽』だ!
有難うございます

これ以上書くとアレなんで名無しに戻りワッフル
412名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 23:25:25 ID:8U119gSy
無粋に指摘するが、独楽ではなくて駒だワッフル
413名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:34:31 ID:g9aRBYYp
いつまでもwktkして待ってるワッフル。
オチとかあんま気にしないで書いて欲しいワッフル。
ワッフルがあればそれでいいと思ふワッフル。
414名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 02:01:12 ID:PWfuVQTs
>409
てめえのせいでワッフルと聞いただけでニヤける体質になっちまったじゃねーか!
いったいどうしてくれんだ、ああん?

こうなったら、ア、アンタが責任とってよね!
べ、別にアンタの書いたssが読みたいとかじゃないんだからね?
か、勘違いしないでよね!
415名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 02:13:13 ID:d6fF5zuz
>>409
関白宣言?
416名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 09:26:05 ID:mtSaU+/o
ワッフルワッフル
417名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 12:10:40 ID:WjJDH5O7
『バカ』と言われて思わずにやけちゃうアンタにはワッフルあげないわよ。
418名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:41:14 ID:kEwLxg5x
>>415
「関白宣言」が「関羽宣言」に見えた。
419名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 21:44:28 ID:zd6cpZBI
420名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 17:25:51 ID:RAymEL8G
つくばさん更新きてたよ
421名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 23:28:27 ID:hMcweVwd
>420
アンタそれでアタシの気を引こうとしてんの?バッカじゃないの?
ま、せっかく教えてもらったんだから見て見ようかな?アンタのPC貸しなさいよ。
べ、べつにアンタの部屋に行きたいとか、そんなんじゃないんだからね?か、勘違いしないでよね!
422名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 11:24:04 ID:SaHchJN2
>>420
ありがとう。愛している。
423名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 15:02:02 ID:7NSkFamQ
>422
貴様、素直クールだな?
424名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 19:58:06 ID:3sUGNaKO
>>419
何じゃこりゃ?
425名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 01:07:13 ID:T+nbNBlO
考えてみれば、ツンデレもクールも「気が強い」で一括りに出来るわけか。
426名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 04:17:28 ID:Hq60GiI3
>>425が新たな可能性の一歩を示した。
さぁ、誰か第一歩を踏みしめろ!
427隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 09:56:13 ID:Rx4qwgTc
新参者ですが、ひとつ作品を投稿させていただきたいと思います。
まだエロはありませんが、長くなってしまいそうなので、
区切りの良いところまで……。どうかよろしくお願いしますです。
428隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 09:57:57 ID:Rx4qwgTc
俺が通う高校のクラスはとにかく男女の中が悪い。
事の発端は今ではもうよくわからない……が、とにかく仲が悪い。

「女の癖にいちいち生意気なんだよテメーらは!」
「そうだそうだ!」

こう言いながら、先陣切って文句を言うのが男子軍団のトップを勤める、この俺、北口明良。
こういっちゃなんだが、ルックスに関しては結構自信がある。
しかし、この女子どもは俺にキャーキャー言うどころかギャーギャー言う始末。
まったく、見る目がない。

「男なら少しは女の子に譲ってやったらどうなの!?」
「そうよそうよ!」

そして女子軍団のトップを勤めるのが子生意気なクソ女、牧田友美だ。
一見、結構可愛い女に見えるが、とにかく口が減らない女だ。
見た目だけで騙されるなといういい例である。まさに魔女だ。

この学校はもともと女子高だったため、女子の比率がとても高い。
世の男共にとってはうらやましい限りだろう。
だが、女子高だからと言ってよい女がいるとは限らない。
顔が良くても性格が悪い女など五万といる。
もっとも、性格が悪くて顔も悪い、デーモンも沢山いるが……。
とにかく、そんな女と男とデーモンが混同したクラスで俺は戦ってきたのだ。
429隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 09:58:49 ID:Rx4qwgTc
時には、席の前後、窓側、廊下側を決めるために。
時には、体育祭の種目を決めるために。
時には、文化祭の出し物を決めるために。
さらにさらに、清掃場所決めで争う……。
まあ掘り返せばあるわあるわ……。
自分でも下らないことでよくまあこれだけ争えると思う。
でも今更引けない部分もあるのだ。もし何かあれば男子軍団に裏切り者呼ばわりされるし……。

そして、そんな派閥争いが激化していく中、担任の秋山先生がとんでもない事を言ってきた。

「お前ら、今回の席替えはクジで決めることにしたからな」

クジ?今まで自由に席を決めていたのに今更なぜ!?
そもそもクジなんかで決めたら女子が隣の席になるってことも……。

「先生!なんで今回だけクジで決めるんですか!?」

そう言って、先生に質問を投げかけたのはあの小生意気な友美。
あいつも、男子と席が隣同士になるのは嫌なのだろう。

「お前達はいつも男と女で固まるからな。たまには男と女で席を混ぜたほうがいいだろう」

そう言って、クジをつくりはじめる秋山先生。
まったく、余計な事をしてくれる……。
大体、このクラスの男女の仲の悪さは先生だって知っているはずだ。
もっとも、先生はこれを機に男女の仲が良くなれば……と思ってるんだろうけど。

「先生!待ってくださいよ!俺は女子と席をくっつけるなんて嫌です!特に友美は嫌です!」
「それはこっちの台詞よ!私だって明良と隣同士になるのは嫌です!」
「「今までどおり、自由に決めさせて下さい!」」

こういう意見だけ見事に一致する。しかもハモった。
他の女子ならまだしも、万一、友美が隣になったらそれこそ毎日といわず毎時間喧嘩になるだろう。

「だめだ、今回だけはクジで決める。もう作ってしまったしな」

そう言って先生は完成したクジを箱の中に入れ、前から順番に配っていった。
こういう時に限って俺の嫌な勘ってのは嫌がらせのように当たる。
そして案の定、俺の嫌な予感は的中した。
430隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:00:02 ID:Rx4qwgTc
「おいコラ……なんで」
「なんであんたが」
「いや、待て。この先の台詞を言うのは俺だ! なんでテメーが俺の……」
「なんでよりによってあんたが私の隣なのよ!」
「テ、テメー!その台詞は俺が言うって約束だろうがっ」
「そんな約束した覚えはないわよ!!」

……俺と友美の席は見事に隣同士になってしまった。
先生、何か仕込んだんじゃねえか…?と思えるくらい見事だ。
しかもよりによって一番前……。これじゃあ授業中、堂々と居眠りすることすらままならん。

「先生!なんとかしてくださいよ!」
「このままじゃ私の学園ライフおしまいです!」
「テメー、それは俺のセリフだボケ!黙ってろ!!」

毎回こんな風に喧嘩になるだろうと思うと頭が痛くなってくる。
周りの連中は面白おかしそうにそれを見ているだけ。
あいつらぜってー楽しんでやがる……。

「だめだ、2人のワガママだけで席を変えるなんてことはできないからな」

俺と友美の訴えはその一言で片付けられてしまった。
つまり、これから3年になるまでずっとこの席で過ごさなければならないのだ。
そのうち円形脱毛症になるんじゃないか俺……?

「いい!?この線から一ミリでもはみ出たらぶん殴るわよ!」
「テメーこそ俺の領域に踏み入れたら投げっぱなしジャーマンするからな!」

そういって離せるだけ机を離す俺と友美。
まあいい、最前列でどうどうと居眠りこくのもアレだが、
授業中、この俺は殆ど寝てるようなもの……。寝てれば何の問題もあるまい。
……そう思ったのが間違いだった。
431隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:01:18 ID:Rx4qwgTc
1時限目は歴史。
この授業は"催眠術師の斎藤先生"と言われる先生の授業だ。
なぜ催眠術師と言われてるか。テンションが高いのか低いのかわからない声、
人を当てたりせず、只管黒板に教科書の内容をずらーっと書き連ねる動作により
その背中から睡魔の嵐が吹き荒れ、授業を受けている者の睡眠を促進するからだ。
事実、この授業を受けてる最中は俺だけでなく、クラスの半数以上が眠っている。

「えー、つまり1192年に源頼朝が征夷大将軍となり、鎌倉時代が〜……」

ああ……このアクセントの無い声、そして黒板を叩くチョークの音。
俺を闇の世界へと誘う……。いい感じに睡魔が……。
そう思って闇の世界へ行く前に、何者かに本のようなもので思いっきり殴られた。しかも角で。

「いってーな!何すんだよ!!」
「あんたの腕が線からはみ出てるのよ、このタコ助!」

殴った犯人はもちろん友美。
確かに俺の腕は線からはみ出ていた。数ミリ程……。
しかし、たかが数ミリはみ出したくらいで本の角で思いっきり殴るか?フツー……。
言い争うのも面倒なので腕をはみ出そうとせず、今度はしっかりと寝ることにした。
そうこうして眠りに付こうとしたらまた殴られた……。しかも角で。

「いってーな!今度は何だよ!!」
「足、はみ出てる。3ミリくらい」

そう言われ、足元を見ると確かに3ミリくらいはみ出てる。
迂闊だった……。腕ばかり気にしていて足が目に入っていなかった。足元がお留守だった……。
いやいや、だからと言ってやっぱり角で殴るのはおかしいだろ。
文句言いたいが、こっちの分が悪いので今回だけは我慢しよう……。
足元、腕、体。どれも線からはみ出てない。今度こそ大丈夫だ。
そう思って3度目の眠りに付く……。今度は何のアクションも来ない。
助かった……そう思って俺の精神が闇の世界へ向かおうとした瞬間……。また殴られた。角で……。
432隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:02:57 ID:Rx4qwgTc
「そうやってパカパカパカパカと人の頭を殴るんじゃねーよ!パープリンになったらどーすんだよ!!」
「もともと馬鹿なんだからこれ以上馬鹿になりようがないわよ」
「うるせーよ!今度は何だよ!どこもはみ出てねーだろうが!」
「あんたのイビキがうるさいのよ、寝るのは勝手だけど静かにしてよね!」
「うるせーよ!んなことぐらいほっとけチクショー!」

大声で言い争う俺たちの声で眠っていた奴らも目を覚ます。
また喧嘩してるのかという眼差しで俺たちを見ている……。
俺だって好きで喧嘩してるわけじゃねーっつの……。

「北口君、牧田さん。廊下に立ってなさい……」
「「あ……」」

今は授業中だった……。
クソ、何が悲しくてこの寒い時期に廊下に立たなきゃならんのだ……。
それもこれも、全て友美が俺の頭をぶん殴るせいだ。角で。

「お前のせいで怒られたじゃないか」
「あんたのせいで怒られたのよ」
「いーや、お前だ」
「いーや、あんたよ」
「お前だ」
「あんたよ」

ギリギリと歯を鳴らしながら睨み合う俺と友美。
授業中じゃなかったら今頃取っ組み合いの喧嘩が始まっていたに違いない。
今回は授業中というだけあって、この言い争いだけで留まったが……。
433隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:05:10 ID:Rx4qwgTc
そして、次の授業。また次の授業と過ぎていき午前中の授業が全て終了した。
喧嘩といえる喧嘩は最初の授業の時だけで、他の授業の最中はお互い干渉せずにすんだ。
午前中の授業が無事に終わってほっとするのも、つかの間。昼の戦いが始まる。

今日は金曜日。金曜日と言えばこの学校では"金曜の特別焼きそばパン"というものが購買部で発売される。
この焼きそばパンは限定20個の品で、昼休みが始まると同時にものの3分で全て売切れてしまう。
それほど人気がある焼きそばパンなのだ。事実、俺もこの日だけは授業が終わったと同時に購買部へダッシュする。

購買部にはすでに数名の生徒がいた。焼きそばパンはまだ残っている。
俺はにんじんを前につけられたロバのように息を切らしながら猛ダッシュで購買部に向かう。
またひとつ、またひとつと購入されていく焼きそばパン。
どけ、愚民共がー!!それは俺の焼きそばパンがああああああ!
2、3人の生徒を蹴り飛ばしたり、タックルで吹き飛ばしたりしながら焼きそばパンを手に取った。
やった!勝った!最後の焼きそばパン!……と思ったが、別の手が俺の焼きそばパンを奪おうとする。
その手の主は……奴だった……。

「またお前か!これは俺が先に取ったんだよ!その手を離せ!」
「私が先に掴んだのよ!だから私のよ!」
「いーや、俺だ!」
「いーや、私よ!」
「俺だ!」
「私よ!」

ガンとして引かない俺と友美。
たかが焼きそばパン、だがされど焼きそばパンだ!
ここで引いたら男の名が廃るってもの。絶対にこのパンだけは死守せねば。

「あ、あんな所にマスカラを持ったダルビッシュが!」
「な、何!?どこどこ!?」

友美が指差した先を見るが、鼻くそをほじくるピザが一匹いるだけで
マスカラを持ったダルビッシュなんてどこにも居なかった。
あれ?そもそもこの高校になぜダルビッシュ有が……?
それ以前になぜマスカラなんて持ってるのだろうか。南国気分?……はっ!!
434隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:06:35 ID:Rx4qwgTc
「こんなところにいるわけないじゃん、バーカ!おばちゃん、これちょーだい」
「はいはい、焼きそばパンね。150円よ」
「し、しまったぁー!!」

は、嵌められた……!お、俺を日ハムの大ファンだと知ってて姑息な手を使いやがる……!
いや、その前にダルビッシュ有がこんな地方の高校に来るわけがない……馬鹿か俺は!?

「き、きたねーぞ!インチキだ!チョンボだ!」
「あんな嘘に引っかかるあんたが馬鹿なのよ。ま、せいぜい悔しがることね」
「キー!ムカツクゥー!!」

く、悔しい……!
焼きそばパンを取られた悔しさもあるが何より馬鹿にされたのが悔しい!
そして"マスカラを持ったダルビッシュ"なんて嘘に騙された自分が悔しい……!
いるわけねーだろ…… そんなダルビッシュ……!
俺は昼飯は泣く泣くアンパンとピザパンを買って食うことにした……。

「ったく、姑息な手を使いやがって……がぁ、ムカツクゥー!!」
「いや、それ騙されたお前もどうかと思うぞ」

そう言って冷静なツッコミをする我が友その1。別名、関根直也。
こいつとは小学校からの腐れ縁だ。彼女がいるためか、男と女の喧嘩にあまり口を挟んでこない。

「つーか、おめー騙されすぎじゃね?」

そして我が友その2。別名、山川昇。
正直、こいつは話を聞いてるのか聞いてないのかわからない。
いつも適当な相槌を打ってやがる。ま、その適当な相槌が俺にとっては心地よいこともあるんだが。
435隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:10:24 ID:Rx4qwgTc
「うるせーよ!お前だってマスカラを持ったダルビッシュ見てみたいだろ!」
「常識的に考えてまずダルビッシュがマスカラを持つわけねーだろ」
「おめー、アホなんじゃね?」

こ、こいつら……。
よってたかって人のことを馬鹿にしやがって……。
そりゃ確かに騙された俺もどうかと思うが、マスカラを持ったダルビッシュなんていわれたら
誰だって見たいに決まってるじゃないか……。
これだからプロ野球をよくしらないお子様はこまるぜ……。

「と、とにかく!あの女は気をつけろよ。奴は悪魔だ。いや、どちらかというと魔物に近い」
「まーた始まったよ……」
「聞けよ!いいか、女ってのはあんなキャシャな体で人間を2,3匹平気で生むんだぞ!?おかしいだろ!?」
「……別にいいんじゃね?」
「たくましい女もいるぞ」
「それは女じゃなくてオークレディだ!」

俺の話に二人はまったく興味を示さない。
山川の奴なんか鼻くそまでほじってやがる。完全に馬鹿にしてやがる……。
大体、人が飯食ってるときに鼻くそほじるか?フツー……。
そう思ってたらどっから共なく空のペットボトルが飛んできた。

「ぶっ!?……だれだ、俺に向かってペットボトル投げた奴ぁ!?お前か!!」
「おれじゃねーよ!!」

山川をにらむが必死に否定する。
次に関根を見るが、手を横に振って否定する。するとペットボトルを投げた犯人は……。

「誰が悪魔よ、え?聞こえてんのよ!」

……友美しかいねーよ。
436隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:12:29 ID:Rx4qwgTc
「まーたお前か!つーかペットボトル投げんなよ!」
「うるさいわね!馬鹿のくせに人を魔物扱いした罰よ!」
「うるせーよ!この悪魔!魔物!こんじき夜叉!砂かけバ……バッハ!!」

ペットボトルの次は辞書が飛んできた。
クソ重い辞書を俺に狂いなく飛ばしてくるなんて……やっぱ魔物だ……。
これ以上文句を言うと、今度はストーブが飛んできそうな勢いなのでやめておこう……。

そうこうしている内に、昼休みが終わり、午後の授業へと移る。
友美が投げた辞書のせいで午後は顎がが痛くて痛くてしかたなかった。
よりによって顎にクリーンヒットだ。せめてもの救いは俺の息子にクリーンヒットしなかったことだ。
普通なら眠たくて仕方がなくなる午後の授業だが、今日は顎が痛くて眠いどころじゃなかった。
かと言って、保健室へ行くといってもどうせ仮病扱いされるのがオチだ。
日ごろの行いと言うのはこういう肝心な場面でツケがくる。覚えがある人は注意するべきだ……。

顎の痛みに耐えながら、なんとか今日のカリキュラムが全て終わる。

「よっしゃー!けーるぞ直也」
「ああ、どうせ今日も俺の家でタイツ大戦やっていくんだろ?」

俺はちゃちゃっと帰り支度を済ますと、直也と一緒に昇降口まで向かった。
昇降口まで向かうと、なにやら辺りが騒々しい。

「げっ!ドシャ降りの雨じゃねーか!」
「さっきまで嘘のように晴れてたのにな……。何で……?」

そんなことは俺が聞きたい位だ。
そーいえば、こいつと一緒に帰ろうとする時はよく雨が降っている。
ひどい時は俺達が家に帰ったとたん嘘のように雨がやみ、明るい日差しがさした事がある。
もしかして俺たちってすげー雨男なんじゃねーか?
と思いふけっていると後ろから黄色い声が聞こえてくる。
437隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:14:35 ID:Rx4qwgTc
「直也くーん!傘もってない?一緒に帰ろうよ!私忘れちゃって。テヘッ♪」

……この女は直也の彼女である、美島毒子。
俺は今まで見てきた女の中で、これほどブサイクな女を見たことがない。
ハッキリ言ってモンスター級だ。しかし直也はこの女と付き合っている。
そこそこルックスがあるはずなのにこいつはあのオークレディと付き合っている。
おそらく目に特殊なフィルターでも掛かっているのだろう。可哀相に。
ちなみに、よくこいつらがラブラブで学校を歩いてるのを目撃することがある。
その時はあまり目を合わせないようにしている。むろん吐きそうになるからだ。
そして、彼女がブサイクと言う事でクラスの男子からもバッシングを受けていない。
ある意味、こいつらはこの学校で一番幸せなんじゃねーか?

「しょうがない奴だな。もう高校生なんだから折りたたみ傘くらい携帯しておけよ」
「ごめんなさーい。テヘッ♪」

……そして妙にぶりっ子してるのが一層ブサイクに輪をかけている。
正直、たまに殴りたくなることがあるが、もし殴ったら直也にボコボコにされるだろう。
俺は殴りたい衝動を必死に抑え、我が友に別れの挨拶を交わした。

「お、俺は行くぜ。ふ、二人の邪魔しちゃ悪いしよ、じゃ、じゃあな!」
「あ、ああ。悪いな明良。それじゃ気をつけろよ」

ふー……。危ない危ない。
もう少しで俺の拳はあのクリーチャーの顔面を捉えるところだった。
学校にいても良いことなんてひとつもない。さっさと帰ろう……。
折りたたみ傘を差し、ふと隣を見ると友美が居た。
なんつータイミングで現れるんだ、この女は……。
そしてこっちを見るなり、いきなり俺の傘の領域に踏み込んできた。
438隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:16:17 ID:Rx4qwgTc
「丁度良かった。私、傘忘れたのよね〜。入れていって」
「ハァ!?」

なんだこいつ!?
いきなり俺の神聖なる傘の領域に踏み込んでおまけに"入れていって"だぁ!?

「す、すざけんな!勝手に人の領域に踏み込むんじゃねー!大体その態度はなんだ!」
「うるさいなぁ……。いいじゃん、減るもんじゃないし」
「よくねーよ!つーか減るだろ!俺の傘の領域がよ!!」

そう、もし一人分を保護する傘に二人が入ったらどうなるか。
おそらく領域オーバーで肩やら腕やらの部分がはみ出るだろう。
そしてそのはみ出た部分は濡れる。現に肩の部分はすでに濡れていた。

「オメーのせいで左肩が濡れたじゃねーか!出てけよ!!」
「うるさいなぁ、男なんだから小さいことで文句言わないでよ」

ぐぐぐ……!こういう時だけ"女は弱いから男は守れ"見たいな言い方をしやがる……!
これだから女は嫌いなんだよ!都合のいい時だけ女ということを利用しがって!
そのくせ"女の癖に"とか文句いうと男女差別だのそんなのは関係ないだの……。

「けっ!勝手なことばかり言いやがって。そーいう時だけ女を利用すんじゃねーよ!」
「あんただって都合のいいときだけ男を利用するじゃない」
「お、俺はいいんだよ!男ってもんはな……」
「ほーら、また言った」

うぐっ……。くそっ、本当にムカツク女だ……。
これ以上話すとまた色々と突っ込まれそうだからやめておこう……。
こうなりゃとっととこいつを家に送り届けて家に帰って寝よう。
そして今日起きたことは全て忘れよう……。
厄日と言うのはこういう日を言うんだろうな……。
439隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:17:54 ID:Rx4qwgTc
「……」
「……」

俺がだんまりを決め込んでから少し立つと、さっきの会話が嘘のような沈黙が流れる。
まあ、俺にとってはこの方がありがたい。またいらんことでモメるのはごめんだ。

「……」

沈黙の空気が流れる中、俺はちらりと友美を見る。
少し雨に濡れているせいか、いつもより色っぽく見えるのは……気のせいに決まってる。
こいつも、あんな生意気な口をきかなければ結構可愛いのにな……。

「……何ジロジロ見てるのよ、ヤラシイ目でさ」
「バッ……バッカ!べ、別にみてねーよ!!」
「絶対見てた、人のことをジロジロと!変態!」
「うるせーよ!!」

前 言 撤 回 ! !
こいつはやっぱり悪魔だ!鬼武者だ!!

「ほれっ!着いたぞ。お前なんかさっさと家の中に入っちまえ!」
「おっと、ご苦労ご苦労」

何がご苦労ご苦労だ。
自分から強引に送らせたくせに……。

「じゃあな、俺はもう帰るぜ」
「あ、ちょっと待ってよ」
「あん?まだ何か文句あるのかよ?」
440隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:19:30 ID:Rx4qwgTc
振り返ると友美は鞄をごそごそと漁っている。
やばい、何かウェアポンを出すつもりか?
まさか、昼のように辞書を投げてくるんじゃなかろうな……。

「……何やってんの?」
「い、いや、何か飛び道具が来るのかなって……」
「あんたねえ……あたしをなんだと思ってるのよ」
「悪魔。……ぎゃん!」

そう言った途端、何か飛んできた。
や、やっぱり飛び道具を使ったじゃねえか……。
くそっ。一体何を投げやがったんだ?

「いってーな!この暴力女!……って何コレ?」
「昼に食べようと思ったけどあまったからあんたにあげようと思ったのよ!ふん!」

よく見るとそれは昼に友美が勝った焼きそばパンだった。
……奴なりの礼ってことか?だけど投げるか、フツー……?

「ちっ……。言っておくが礼なんていわねーぞ!」
「そんなもの期待してないわよ」

少しつぶれた焼きそばパンを鞄に入れる。
……まぁ、今日の見送りに関してはこの焼きそばパンで分けとしてやるか。

「……明良」
「あん?まだ何かあるのかよ?」
「送ってくれて……あ、ありがとね」

そう言って友美はそそくさと家の中に入っていく。
……今更礼を言われたって遅いってんだ。
自分勝手に見送らせておいて礼も何もあったもんじゃないってんだ。
……ま、悪い気分はしないけどな。今日は厄日でもないかもしれん……。
そう思ってしまう自分がいることが妙に悔しい……。
441隣の女は生意気娘:2006/12/16(土) 10:21:26 ID:Rx4qwgTc
とりあえず、キリが良いので今回はここまで投稿します。
何か意見や感想がいただければありがたいと存じます。
ではまた。
442名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 10:41:45 ID:eu43ablv
青春オーラ全開ってかんじだ!思春期の男の子の心理的な雰囲気がいいカンジです(まだ微妙にガキなんだよな〜)続きが楽しみです!
443名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 10:53:02 ID:ysBvVi1J
初々しくて、とてもいいですな。続きに期待しています!
444名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 16:29:54 ID:ixOG7RGg
続きが楽しみだ

どうでもいいことなんだけど、マラカスだよな?
本当にどうでもいいことなんだけどな
445名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 19:16:02 ID:xdwr6AUN
いやマスカラもありえるぞ?
化粧品持ってるダルビッシュでも俺は見たくなるしな
446名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 21:55:54 ID:kfOhXC1S
俺なら変なオプション付いて無くても
ダルビッシュがいるって言われりゃ見たくなるがw
いや、とくにファンてわけじゃないが一応有名人だしw
447名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 22:21:53 ID:s68nKEMS
ミル・マスカラスとダルビッシュのセットなら
人殴り倒してでもみるお
448名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 23:07:00 ID:hehBvMFm
ドミンゴ・マルティネスと裸の女なら間違いなくマルティネスをとる
449名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:19:59 ID:2e4a6yCA
こんな話しをしてて書き手の創作意欲を萎えさせないだろうか・・・・
とにかく続き期待してる
450名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 04:15:36 ID:7PLTkZ9x
>砂かけバ……バッハ!!」
この瞬間俺の脳裏に
「顔だけ肖像画クオリティな二等身のバッハが壺を持って砂をかけてくる様子」
がなんとも言えない低クオリティなアニメーションで再現された。

そういえば足軽さんのサイト更新してたな。喜多さんは無かったけど、トップのコメントが皇国ネタで軽く吹いた。
451名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 00:01:15 ID:uS7gBV59
>>450
今更だけどサイトの詳細教えてくれ
452名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 00:22:47 ID:yvgKFijy
>451
「足軽堂」でぐぐりなさい
453名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 09:02:41 ID:cxymUa2z
絶対に許さない。
454名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 12:38:09 ID:HKVHYyHn
青春路線イイっすねぇ
日ハムネタ(´゚ω゚)b
455名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 20:49:37 ID:HQPpBE7r
誰だよ、パチンコ板のCRツンデレスレにネタ書いたのww
456名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 06:53:17 ID:zfndow3A
ぬぅ…ワッフルが足りないな。
457名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 08:47:43 ID:B9NDgYhZ
ワッフルワッフル
458名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 23:51:35 ID:iD8tIeS+
気を強く保守
459:2006/12/21(木) 00:12:31 ID:aMKv4SSi
俺は今京都に来ている。昔住んでいた懐かしい故郷だ。まぁ10年以上前の話なんだが。じゃあなぜ俺がここにいるかって?
まぁなんやかんやで色々あってな、説明するのは面倒だからここまでにしておこう。
京都に来たのは観光などのためじゃあない。ここにちょっと居座る事になったから出向いたのだ。しかも高校生の俺一人で!
ふざけた話だよまったく・・・。
今江恭介それが俺の名前、16歳で高校2年生。ルックス普通、ほんとに普通だ。
そんな俺だがあても無くここに来たわけじゃない、何だか知らないが親の知り合いか何かの家で俺を預かってくれるらしい。
親にもらった地図とバックを抱え途方にくれてる俺・・・俺に明日はあるのかな・・・・。
とまぁ馬鹿なこと言うのもこれくらいにしといてさっさと俺を預かってくれる家を探さないとな。

恭介:「えーっと地図地図っと・・・なになに、目印は有名なお寺金閣寺、その周辺の家、家主の名前は有賀さん・・・んだよこれ!
説明ばっかで道が分からねーじゃねーか!
あんのバカ親どんだけ適当に書いてやがんだ!・・・どーすんだよ、来て5分でもう最悪の事態を招いてるよ・・・。
仕方ない、聞いてみるか・・・」
俺は近くの交番に向かい道を教えてもらう事にした。生まれて初めて入った交番に少し緊張しながら道を聞いてみると意外と近くにある事が分かった。
丁寧に地図までもらい一応もう大丈夫そうだ。ここから20分程度で着くらしい。さすがは警察官、細かいところまでよく把握してる。
俺は警官にお礼の挨拶をし地図を見ながらそこへ向かった、途中地図を見ているのに迷ったりしながら進んだため倍の40分かかってやっと有賀さんの家に到着した。
そこは家・・いやお屋敷と言った方いいか、とにかく大きな建物が目の前に現れた。
恭介:「ほんとにここであってるのか・・・?うちの親がこんなお金持ちの人と友達っていうのが信じられない。
けど表札に有賀って書いてるしな・・・・・よ、よし!とりあえず入ってみ・・・」
?:「どちら様ですか?」
恭介:「え?」
不意にかけられた声に驚き体が止まる。一呼吸置いてから声のしたほうに振り返ってみる。
するとそこには制服姿で弓道の道具らしいものを持っている今時に珍しい綺麗な黒髪のストレートヘアの女の子が立っていて、自分の事を少し怪しげに思ってるような目でこちらを見ている。
胸はC・・いやDはあるだろう。ルックスは抜群、これが美少女っていうのかな・・・?
そんな事を考えていると
460:2006/12/21(木) 00:13:48 ID:aMKv4SSi
そんな事を考えていると
美少女:「あのー・・・どちら様でしょうか・・・?何かうちに用でも・・・?」
恭介:「あ、えっと俺は・・その・・・あ、有賀さんに御用があって来た者でしてそれで・・その・・」
突然の事であって対応がきかずアタフタしていると
美少女:「ちょっと待っててください、今家の者を呼んで来ますから」
そういうと彼女は家の中に入っていった。その間俺は頭の中が真っ白でボーっとしているだけだった。数分後、彼女は自分の母親らしい女性を連れて家から出てきた。
母親:「えっと・・どちら様でして?」
恭介:「い、今江恭介です!名前を言えば分かるって親に言われて来たのですが・・・?」
母親:「恭介君!?恭介君なのね!大きくなったわねー、おばさんの事覚えてる?昔はよく遊びに来たでしょう」
・・・・・え?俺この人と知り合いだったっけ?よく遊びに来た・・・?
恭介:「あの・・・どこかでお会いしましたっけ・・・?」
母親:「あら、覚えてない私の事?まぁ仕方ないわよね、10年も前の話ですもの。ね、恭ちゃん」
その呼び名で呼ばれたとき一瞬にしてすべての記憶が蘇った。
恭介:「く、久美子おばさん!?」
母親:「そうそう!やっと思い出したみたいね。」
恭介:「じゃ、じゃあまさかあの子は・・・・」
彼女の方を見てみると彼女も何かを思い出したように驚いた様子の顔でこちらを見ている。
恭介:「み、美琴・・・?」
美少女:「恭介君・・・・?」
恭介:「お、お前・・な、なんで・・・」
もはや言葉にならなかった、彼女は俺の幼馴染の有賀美琴。10年前によく遊んだ女の子だった。
美琴:「きょ、恭介君こそ・・・な、なんでここに・・・?」
母親:「色々あってね、恭介君をうちで預かることにしたのよ。教えてなかったっけ?」
美琴:「そ、そんな事聞いてないよお母さん!何で教えてくれなかったの!」
母親:「いいじゃない、結果分かったんだから。びっくりした?」
美琴:「びっくりするに決まってるじゃない!もう、お母さんのバカ!」
そういうと美琴は家に走って入っていった。俺は呆然と立ち尽くすしかなかった。これから無期の時間、幼馴染の家に住む事になった事だけは俺の頭の中に刻まれていた。
恭介:「・・・・マジかよおい・・・」

461:2006/12/21(木) 00:14:45 ID:aMKv4SSi
朝を迎えた。昨日の事があってあまり眠ることが出来なかったためか妙に体が重い。
重い体を無理矢理起こして辺りを見渡してみる、目についた時計はもう10時を過ぎていた。こんな時間まで寝ていたのは初めてだ、よほど疲れていたのだろう。
そんな事を考えながら部屋を出てみる。どうやら今日も天気は快晴のようだ、強い日差しが俺の瞼に差し込んできた。
目を擦りながら台所に行ってみる。
「あら、起きたのね恭ちゃん。よく眠れた?」
そこには和服姿で家事を淡々とこなす久美子おばさんの姿があった、寝ぼけているせいか反応が少し遅れる。
「あ・・はい睡眠はよく取る事が出来ました。けど何か体が重くて・・・」
「そう・・まだ寝てても良かったのよ?今日は特に用事があるわけじゃないでしょう?」
「用事はないんですけどあんまり寝てるのもあれかなと思って・・・とりあえずもう起きます、だいぶ体も軽くなってきましたし」
「ならいいんだけど・・・あ、朝食はここに置いといたから適当に食べててね。おばさんちょっと買い物に行ってくるから」
「すみませんわざわざ。あれ、そういえば美琴は・・・?」
「ん?ああ、あの子なら部活に行ったわよ弓道の、もうすぐ帰って来ると思うけど・・・」
「弓道・・・あいつまだ続けてたんですか?」
「そうなのよ。弓道の試合である人にどうしても勝ちたいって言っててね、かれこれもう10年以上続けてるのよ。
よく飽きないで続けられるわよね」
「そうだったんですか。そういえば・・・ある人ってのは一体誰なんですか・・・?」
「それがね、ある人っで誰なの?って聞いても教えてくれないのよ。約束したからとしか言わなくてね。あの子頑固だから」
「そうですか・・・頑固なのはあの頃から変わってないんですね」
そんな事を話していると玄関の開く音が聞こえてきた、どうやら美琴が部活を終えて帰ってきたらしい。
「ただいまー・・・あれ、恭介君その格好・・・もしかして今起きたの?」
「あ、ああそんなとこかな。それよりお前まだ弓道やってたのか・・?」
「うん、悪い?」
「いや・・そういうわけじゃないけどさ・・・ただ随分と長続きするなーと思って」
「色々あってまだやめたくない・・・いややめれないの方が合ってるかな」
「ある人との約束でか?」
「そうそう約束・・・って何で恭介君がその事知ってるの・・・?・・・お母さんね恭介君に話したの・・・!」
「お、お母さんちょっと買い物に行ってくるから」
「ちょっとお母さん!誰にも喋っちゃ駄目って言ったのに!」
美琴は苦笑しながらそそくさと家を出て行こうとする久美子おばさんに文句を言っている、すると久美子おばさんが何かを思い出したように
ぴたりと体を止めて俺の方に向けた。
「そうそう恭介君、明日からあなたも美琴と同じ学校に行ってもらうことになってるの。だからそのつもりでいてね、それじゃあ」
「え、学校!?ちょッ、久美子おばさん!そんな急に言われて・・・行っちゃったよ・・・明日から学校かよ、それに美琴と同じ学校か・・・
というわけだからそこんところはよろしくな・・」
美琴の方に振り返ると同じように驚いた様子だった。美琴は我に返り持ち物を持って自分の部屋に戻っていく
「学校で変なことしないでよ恭介君・・・私にも迷惑かかるんだからね」
「変な事って何だよ・・・別にそんなやましい事しねーっての。はぁ・・・とりあえず朝飯食っちゃお・・・」
俺は少し冷めた朝食を食べながらため息ばかりついていた・・・

462名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 00:18:28 ID:9SV2C1ut
某所の誤爆?
463隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:18:30 ID:B6+dGddy
こんばんわ、2話目(?)が出来たので掲載いたします。
皆さん、感想ありがとうございます!
……ここだけの話ですが、マスカラとマラカスを混同してる間抜けは私です。
……恥ずかしい……。
464隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:20:37 ID:B6+dGddy
最近、どうも運がない。皆さんはこんな経験がないだろうか。

寝る前に確かにセットした目覚ましが電池切れで鳴らなかったり、
駅へ行こうとバスに乗ろうとしたら丁度、バスが出たところだったり、
タンスの角に小指をぶつけたり、自動販売機のジュース買うために100円いれたらことごとく拒否されたり……。
この前なんてホットコーヒーを買おうとしてボタンを押したら暖かいコーラが出てきやがった。
ムカついて自動販売機をガンガン叩いたらポリ公に注意されるし……こういう時だけ出しゃばりやがって、税金泥棒め。
とにかく、俺は最近とにかく運がない。そしてそれは当然、学校生活にも影響してくるのだ。

「おーい、雑用係り。この教材道具を準備室に戻しておいてくれ」

数学の授業が終わり、担任の秋山先生が教材道具の片づけを言付けする。
もっとも、この俺は雑用係りではない。つまり毛頭関係ない。だから寝る。
15分の休み時間があれば充分寝れる時間は取れる。
そう思って目を閉じいい感じに睡魔が俺を誘い、闇の世界へと旅立った……。

「あの、先生。今日は二人とも風邪で休みなんですけど……」
「おっと、そうだったな……。それじゃ悪いが、お前と北口で戻しておいてくれ」
「な、なんで私とこいつなんですか!?」
「別にいいだろう、教材道具を戻すぐらい……それじゃ頼んだぞ」

俺は今、日ハムの名野手になっている。
新庄と小笠原とダルビッシュが俺と共に鍋をつついてる。
夢にまで描いた光景だ。俺はダルビッシュと小笠原が肉の取り合いをしているのを尻目に、
肉団子をほお張る。そう、これは夢だ……。だが俺の心は幸せでいっぱいだ。
ふと見ると、新庄が俺を揺すっている。スキンシップのつもりだろうか?

「ちょっと!起きなさいよ、明良!」
「ふぁ…ふぁい……」

俺が肉団子を食ってるにも関わらず、新庄は俺の方を揺すり続ける。
何すんだよ〜♪ とでも反応してもらいたいのだろうか?
俺はそんな初々しい恋人のような真似はできないというのに……。
465隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:22:03 ID:B6+dGddy
「起きなさいって!」
「ふぁ…ふぁい……」

しばらく肩を揺すっていた新庄が白い歯を見せる笑顔でバットを取り出した。
……彼は一体何をするつもりなのだろうか?新庄は笑顔で俺の前まで迫ってきた。
そして笑顔でバットを思いっきり振りおろし……って、なにをするだァー、新庄ー!!

「起きろつってんのよ、この昼行灯!!」
「ダルビッシュッ!!」

目の前には新庄がおらず、変わりに友美の姿があった……。
しかも片手には教材道具のでっかいコンパスが握り締められていた。

「いってーな!何すんだよ!!」
「先生に教材道具を片付けるようにって言われたのよ。あんたも来る!!」
「す、すざけんな!なんで俺まで行かなくちゃいけないんだよ!」
「今日、雑用係の二人が休みだから代わりにあんたと私に回って来たのよ」

そういえば、今日出席取るときに女子の二人が休みだった気がする。
田山だか山田だか、田中だか中田だか、とにかく影が薄い女子だ。
係りが休みで俺にその仕事が回ってくるなんてやっぱりツキがない……。

「めんどくさいから一人で行って来て……眠いし……」
「か弱い女の子一人で、教材を持って行けっていうの!?」
「全然か弱くねえだろ。そのでけーコンパスで俺を殴ったく……ぎゃん!」
「いいからさっさと来る!!」

そう言われ、強引に連れて行かれることになった……。
やっぱりツキがない……。こうなったらさっさと終わらせて早いとこ教室にもどろう。

「えーと、ここよね」
「……おい!お前何ももってねーだろ!何かひとつ教材持てよ!!」
「細かいことをいちいち気にしないの!」
「……」

結局俺は荷物もちかよ……。自分は何も持ってねー癖しやがって。
さっさと教材置いて帰ろう……。そう思って、準備室の奥に教材を置く。
466隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:23:26 ID:B6+dGddy
「おい、ここでいいんだろ?さっさと戻ろうぜ」
「はいはい、ご苦労さん」

ったく、自分は扉の開け閉めをしただけの癖に……。と文句を垂れるとまた殴られるだろうから言わない。
ふと見ると、友美が準備室の扉のところでポカンと突っ立っている。……何してんだ?

「おい、早くドアを開けろよ」
「ドア……取っ手が……取れてる……」
「……ハァ!?」

そう言って友美はドアの取っ手を俺に渡した。
……とってがとっても取れちゃった。なんて蹴り飛ばされそうなギャグを言ってる場合じゃない。
本当に取れている。見事に取れている。寸分狂いなく取ってはドアから外れていた……。

「ど、ど、どーすんだよ!これじゃ俺たち出れねーじゃん!!」
「そ、そんなこと言われたって私がはずしたわけじゃないし……!」

とりあえず、俺はドアノブをドアに再びくっ付けられないか、ガチャガチャと弄くりまわす。
しかし、当然のことながら取っ手はくっ付かない。……、そ、そうだ!アロンアルファ!
アロンアルファでドアノブをくっ付ければ!さっそくアロンアロファを探そう!!

「ア、アロンアロファ!アロンアロファを探せ!」
「……それでくっ付ける気なんだろうけど、どっちにしろドアノブ回らないと思うわよ、それ……」
「あ……」
「あ じゃないでしょ!この馬鹿明良!なんとかしなさいよ!」

俺が取ったんじゃないのに……。
こーいう時って、なんで男が"何とかしろ"って言われるわけ……?

俺は何かよい道具がないか、準備室の中を只管探し回ったが、使えそうなものは見つからない。
窓から出てみようと思ったが、ここは3Fなので落ちたら怪我じゃすまされん……。
準備室と他の教室を繋ぐドアは鍵が掛かっている……。まさに打つ手がない状態だ……。
467隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:24:47 ID:B6+dGddy
「……ま、いいか。そのうち誰か来るだろ。それまで寝て待ってようぜ」
「じょ、冗談言わないでよ!次の授業に出られないでしょ!それにあんたとこんな密室で一緒にいるなんて絶対嫌!!」
「うるせーよ!だったらオメーが何か出る手段考えてみろっつーの!」
「よ、よくドラマとか漫画でドアに体当たりするのあるじゃない。アレやって」
「……ハァ!?」

次から次へと俺にムチャクチャな難題を押し付けやがって……!
大体あんなのはドラマやアニメだから出来るんだよ!俺が体当たりしても骨が折れるだけだっつーの!

「そ、そんなこと出来るか!大体、俺の体当たりでドアを無理やりこじ開けられるとでも思うか!?」
「……ま、無理ね」

そう納得されて、何とか体当たりを免れた俺。……しかし何か府に落ちない。
確かに俺は、そこまで体力がある方じゃない……。どちらかというと頭脳はだからな。
しかし、納得されたことがなぜかムカつく……。もうちょっと期待してくれてもいいんじゃね……?

「はぁ……待つしかないか……」
「そういうことだ、諦めろ」
「……言っとくけど、妙な真似したらぶん殴るからね!」
「誰がするか!大体俺は寝るっつーの。人が来たら起こせよ!」

そう言って床にごろりと横になり、目を閉じる。
……が、なぜか眠れない。普段ならものの1分で睡魔がやってくるのに奴は来ない。
環境が違うからだろうか……?それともこの準備室の空気が悪いからか……?
うまく眠ることができず、しばらくゴロゴロと転がっていると、友美の顔が目の前に……。

「ほぁぁぁぁああーっ!?」

思わず驚いて体を起こす。び、吃驚した……。
俺があんな大声を出したにも関わらず、友美はぐったりとして寝息を立てている。
……さっきあんだけブーブー言ってた癖に寝るとは、いい根性してやがる……。
468隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:25:50 ID:B6+dGddy
こいつが横で寝てるとなるとオチオチ寝ることもできん。
俺は壁に寄りかかりながら友美を見下ろす。
……こーしてみると、本当に顔だけは可愛いんだよな……。
寝息を立てている顔を見ると胸の鼓動が高鳴ってくる……。……はっ!

い、いかんいかん!何を考えているんだ俺は!
奴は顔は可愛くても悪魔だ!一度動き出せば、連邦軍のモビルスーツの如く悪魔と化す。
今は稼動してないからおとなしく見えるだけ……。あ、あぶねえ。騙されるところだった……。

なんとか顔から視線をずらし、この状況を耐えようと思ったが……。
視線をずらした先が悪かった……。視線をずらした先には、はだけたYシャツから……。
なんというか……。まあ早い話が女が胸に装着するアレが見えて……。
見ようと思ってみたわけじゃない。見えてしまったのだ。決してやましい心で見たわけじゃない!

「なんでそんな格好してんだよ……。というか、下にTシャツくらい着ろよ……」

俺はそう言って、寝ている友美に愚痴る。
当然、奴には聞こえていない。返事は寝息だけだ。
見まいと思っても気になって仕方ない。俺の視線は自然と奴の胸元へといく。
……案外、こいつって胸が大きいんだな。谷間が見える……。
男女の癖にこういうところだけは成長してやがるんだな。……はっ!!

「ダルビィィシュー!俺に力を与えてくれー!!」

俺はこんな"ちょっぴりエロくて馬鹿な男"なんてキャラじゃない!違うはずだ!
意識してたまるか!あんな女の。友美など意識してたまるか!
そうやって意識しないと思えば思うほど、どんどん気になっていく。
469:隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:27:20 ID:B6+dGddy
「んぅ……んん……」
「アチャァ!?」

友美の寝言にビビッて思わず体の態勢を崩してしまう。
そのまま俺の体は友美に覆いかぶさるように倒れこんだ。
なんとか友美にぶつかる前に両手で床を叩き、最悪の事態を免れた……ように思ったその時。

「んぅ……ん……んー!?」

友美が目を覚ます、なぜこんな時に!?
寝ぼけているのか目をこすっている。や、やばい……なんとか言い訳を考えないとやばい……。

「ど、どうも。本日は天候がよろしく絶好の野球日和で……」
「……」

時が止まった。10秒程。
俺は一瞬だけザ・ワールドを発動した。ただし、このザ・ワールドは本人も動けない。つまり意味がない。

「い……いやああああああああああ!!」

その後、どうなったのかはお察しの通りである。俺の頬に掌の痕がくっきりとついた。
おまけにこいつの叫び声が学校中に響いたおかげで、閉じ込められていた俺たちの元に続々と人が集まってきた。
おかげで脱出できたのは確かだが……その代償はあまりにも大きかった……。

「友美を襲おうとしたらしいわよ」
「やっぱりあいつは獣だわ」
「最低の男ね」

クラスの女子生徒が、俺に聞こえる声でヒソヒソ話をする。
あれは事故なのに……不可抗力なのに……俺は何もしてないのに……。

「いくらなんでも学校ではまずいだろ」
「あいつのせいで俺たちまで獣と見られたらどうしよう……」

そして、俺の派閥であるはずの男子まで俺を奇特な目で見てやがる。
濡れ衣だ……確かに胸元を意識しちゃったのはあるけど濡れ衣だ……!
470隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:29:52 ID:B6+dGddy
「お前、友美の奴を襲おうとしたって本当か?」
「いくらなんでもヤベーんじゃね?」

そして、話をききつけ俺に面白おかしく話しかけてくる関根と山川……。

「違うんだよ!アレは不可抗力だ!足を滑らせてたまたまそうなったんだよ!!」
「とか何とか言って、本当は襲ったんだろ?」
「獣じゃね?」

こ、こいつら……。とりあえずムカついたので一発ずつ殴っておく。
と思ったが、関根を殴ったら10倍痛いパンチが返ってくるので山川を二発殴っておいた。
"なんで俺だけなんだよ!!"と文句を言っていたがシカトしておく。今はそれどころじゃない。
この誤解をとくためにも、友美をなんとか説得しなければならないのだ。

「おい!あれは誤解なんだって!足を滑らせただけなんだよ!本当だよ!」
「うるさい、ケダモノ」
「コラァー!少しは聞けよ!本当に不可抗力だったんだよ!誤解なんだよ!!」
「近寄らないで、変態」

友美の奴はまったく聞く耳を持たない。
なんで態勢をちょっと崩しただけでこんな目に会うの……?
もはやツキがないとかそんなレベルではない。のび太だってもうちょっと運があるぞ。

「おい、北口!教育指導室までこい!」

別名ヤクザ先生の蓄鬼が竹刀をピシピシと床に叩きつけながら俺を呼ぶ。
まさか何もしてない俺に対して体罰与える気じゃねーだろうな……?もしそうなったらPTAにチクってやる……。

「せ、先生!アレは不可抗力というか足元がお留守だったというか、体がお留守だったというか……」
「いいから来い!」
「嫌だァァァ!俺は無実だァァァァ!!」

蓄鬼にずるずると引きずられる……。ああ、終わりだ俺の学園ライフ……。
きっとこの後、教育指導の先生に竹刀で1000発殴られた後、親に通報され、近所に知られ……。
学校では、"強姦魔"とか、"変態"だとか罵られ、虐められるんだ……。
近所のガキンチョに、"やーい!変態変態!"とか言われて虐められるんだ……。
さようなら、俺の青春……。さようなら、北海道日本ハム……。
471隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:31:33 ID:B6+dGddy

「だ、だから!アレは不可抗力でしてね、わざとじゃないんですよ!」
「……」

俺は必死に弁解をする。とにかく、濡れ衣を晴らすには自分が無実だということを必死に伝えなければならない。
神にすがる想いで、身振り手振りで俺が無実だということを説明した。

「……なるほどな」

蓄鬼は、すくっと立ち上がる。や、やばい、引っぱたかれる……!
そう思って身構えるが、蓄鬼は俺を素通りしガラガラと扉をあけ、どこかに行ってしまった。
あれ……?放置プレイ……?今のうちに逃げようかと思ったが、逃げたら余計怪しまれるだろうからやめといた。
そして10分後、俺の緊張が最大級に達したとき、蓄鬼が戻ってきた。

「今回のことは許してやるとのことだ。牧田に感謝しておけよ。もう二度とこんな騒ぎを起こすな!」

そう言って、蓄鬼は俺を教育指導室から追い出した。
……なんかしらんが俺は助かったようだ。必死の祈りが神に通じたようだ。
ありがとう、神様!ありがとう、日本ハム!ありがとう!
俺は心の中で神と日ハムに感謝しながら教室に戻った。
教室に戻ると、すでに放課後の時間になっており辺りには誰もいなかった。

「やっと開放されたの?ご苦労さん」

……否、違った。一人だけ居た。もっとも居てほしくない人物が一人だけ……。

「と、友美!なんでオメーがいるんだよ!早く帰れよ!!」
「あれー?そんな口利いていいのかな?誰のおかげで助かったと思ってるの?」

クク……この野郎……。さては俺に貸しを作ろうという魂胆だな。
大体、元はと言えばお前があんなところで寝るのが悪いんだろうが……。
いや、それ以前にドアの取っ手が取れなければあんなことにはならなかったんだ。
いや、それ以前に影の薄いアホ女子二人が休まなければこんなことには……。
いや、それ以前に……。人生は後悔の連続というが、今がまさにそれだ……。
472隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:32:56 ID:B6+dGddy
「す、すざけんな!大体、オメーがあそこで寝るのが悪いんだろうが!」
「あ!?何その言い方!私を襲うとしたのはあんたでしょうが!」
「だから、あれは不可抗力だって言ってんだろうが!誰がテメーみたいな女を襲うか!!」
「いーや、あんたならやるわ!」

だんだん腹が立ってきたぞ……。
そもそも、なんで俺がこんな目に会わなきゃいけないのだ?納得できん。
人に荷物を持たせ、ギャーギャー騒ぎ立てて、無防備な格好で眠りこけて……。
おまけに、クラス中から変態扱い。俺が被害者だと言いたいくらいだ。

「寝込みを襲うなんて、いやらしいあんたがやりそうなことよ!」

……プツリ。
俺の中で決定的な何かがキレた。

「……じゃあ、俺が本気で襲った時の怖さをおしえてやろーか?」
「はぁ!?な、何言って……っ!」

言葉と同時に体が動いていた。
俺は友美を力任せに押し倒し、羽交い絞めにする。
友美はなんとか逃れようと、必死にもがいていたが所詮は女の力。
本気になった俺の力に敵うはずがない。

「ちょ…ちょっと……。じょ、冗談でしょ……?」
「あ?さんざん好き勝手言っておいて今更何言ってんだ?」

俺は友美の制服に手をかけ、力任せにボタンをはずす。
次に、Yシャツの上につけているリボンをはずす。……残るはYシャツだけだ。
Yシャツのボタンに手を掛け、一番上からプツプツと順番に外していく。
473隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:33:47 ID:B6+dGddy
「や、やめて……やめてってば!!」
「お前が言ってるのはこういうことだろ?ああ?」

Yシャツの隙間から見える、ブラジャーが俺を刺激する。
思わず暴走してしまいそうになるが、それだと本当に強姦魔になってしまうので必死に自粛する。
いくらキレていても、それくらいの理性はある。これは単なる脅し。

「……お前、案外、胸が大きいんじゃねえか?……それともパットでも使ってんのかよ?」
「い、いや!見ないで……!お、お願い……もうやめて……」

ブルブルと子犬のように震えて懇願する友美。……冗談じゃない。
きちんと謝罪するなら許してやるが、この程度じゃまだ甘いってもんだ。
俺はYシャツのボタンを全部はずすと、そのままYシャツを広げ、友美の上半身を露出させる。

「……下はどうなんだよ?」
「あ、明良、やめっ…! やめっ…!もうこれ以上は…… お、おねがぃ……だかっ……」

……最後には泣き出しやがった。泣いたぐらいでやめ……って、本当に泣いてる!?
し、しまった!ちょっとやりすぎたかな!?
俺も少しノリすぎて演技のつもりが多少マジになっていた……。ちょっと反省。

「……泣くくらいなら、最初から人を挑発するんじゃねえよ……」
「だってっ…… ひっく… こんなに怒るなんてっ…… ひっく… おもわなっ……」

両手で目を擦って泣きじゃくっている。
正直、ここまでするつもりはなかったのに……。俺の良心がズキズキと痛み出す。
今回は俺は悪くないんだから堂々としているべきだが……でもやっぱやり過ぎたかな……?


「悪かったよ…。もう泣くなよ。二度としないよ……。だけど、お前も二度とあんなこと言うんじゃねーぞ」
「うん……」

俺は友美の体を起こし、ハンカチで涙を拭う。
その涙を拭うたびに俺の良心がズキズキと悲鳴を上げる。
正直言って、友美が泣く姿はあまり見たくなかった……。
474隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:35:42 ID:B6+dGddy
「大ッ嫌い!!」
「いってー――――!!」

そう思って俺の良心が痛んだのはほんの10分!
10分後、泣き止んだ友美はイキナリ俺にビンタをくれやがった!いや、当たり前かもしれんが!
やっぱりもっと泣かしておくべきだった!人生は後悔の連続というが、このことだ!!

「今回のことは、ゴリゴリ君10個でゆるしてあげる。はやく買ってきて」
「ハァ!?つーかこのクソ寒い時期にアイスかよ!」
「言うこと聞かなかったら、明日みんなにばらすからね」
「く……っ!ちっくしょー!買えばいいんだろ、買えば!」

人を変態とか強姦魔とは言わなくなったが、高飛車なことにはかわりねえ……!
結局、あいつに貸しを作る形になってしまった……。
いや、それどころか、弱みすら握られてしまったんじゃねーか?なんという不運……。
くそ、いつかまた絶対泣かしてやる……!

「ふんっ!ベーっだ!乙女を辱めた罰よ!アイスで妥協する心優しい私に感謝することねっ!」

ム、ムカツク……。
なかしちゃる……いつか絶対なかしちゃる……。
とりあえず、俺は友美に買ったゴリゴリ君の袋をあらかじめ全部明けておくという、
とてもショボイ嫌がらせをして鬱憤をはらしておいた。
475隣の女は生意気娘2:2006/12/21(木) 00:37:26 ID:B6+dGddy
今回は以上です。
最初、割り込んでしまったかと焦りましたがなんとか大丈夫だったようで。
安心しました。ではまた。
476名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 01:23:42 ID:xEtEys7/
これはよいワッフルですね
477名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 01:31:11 ID:bTs9d6Yq
数学の秋山先生wwwwwバロスwwwwww
それはともかくとしてGJ
478名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 01:33:17 ID:9SV2C1ut
とりあえずハムがファンに愛される球団ということがよくわかったw

いや、GJです。
479名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 02:39:44 ID:qNmVpmof
え、ダルビッシュと新庄の話ですよね?
480名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 02:57:31 ID:DbcP0iqv
>>475
GJ!!!
理不尽にも二発殴られる山川君とか、細かいとこまで仕込まれてるなw

そして…ダルビッシュの活躍っぷりにカ○リーメイトが喉につまったじゃねーかwww
481名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 03:01:18 ID:+IhWQrdO
そこで日ハムかよッ!!


と、12年間以上「なんでハムファンなの?」っていう質問を受け続けてきた俺が来ましたよ。
いいですね。すげー可愛い。
どんな風に友美がとろけていくのか今から楽しみであります!


それをワクテカしながら待ってます。日暮里駅前焼肉絵里花で肉焼きながら。
482名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 03:05:55 ID:FTyWqEZW
違うよ、金子誠と田中幸雄とウィルソンの話だよ
483名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 03:53:42 ID:piC8yCKn
>>477見て読み返した。

あの山篭りしてそうな数学教授かwwwwwwGJ
484名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 08:58:56 ID:ZhJ3J0XV
すざけんな、ってなんだ?方言?
485名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 09:10:57 ID:97lIy4+c
稲田マダー?
486名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 10:24:42 ID:rQjlXr41
>475氏GJ!です!
しかし最近は職人さんの間でガリガリ君が流行ってんねか?
ツクバさんといい、475氏といい…俺もガリガリ君買ってくるか。
487名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 15:32:12 ID:qtvyEJ+T
オレがバイトしてるセブン、最近ガリ子ちゃんしか置いてないんだよな〜。
正直ガリガリ君は売れ筋だから置いたほうがいいと思うんだけど、発注係はオレじゃないし
言う義理もないしな〜。
488名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 16:20:41 ID:rQjlXr41
>487
今すぐ入荷するように店長に進言しなさい。
もしかしたら気の強い娘が買いに来るかもしれないんだぞ?
489名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 02:22:02 ID:gLIbfQAj
>>481
焼肉絵里花がわかってしまう俺は西武ファンのはずだが…
490名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 19:59:38 ID:NsP7sMY7
ツクバさん、少し早めのクリスマスプレゼント本当にありがとうございます
491名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 10:10:31 ID:hk1i+9/P
>>490
報告ありがとう。君のそんなところも好きだ。
492名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 20:10:29 ID:UF7pLBA9
>>488
進言してきた。
でもオーナーからは「うん。そうだね」って言葉しか返ってこなかった。
オレは強気娘との出会いを逸しつつあるかもしれん・・・orz
493名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 20:31:36 ID:9QIAC5Qs
>489
西武ドームでも歌ってるからな、そりゃ当然か

>490
読んできた。それにしてもメリークリスマスだな!
494名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 21:40:55 ID:R92TWnPX
>491
貴様、素直クールだな!
495名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:56:37 ID:OCd6qWAU
>>487
セブンでアイスの発注担当してるけど、
今ガリガリ君はオレンジ味とかしかなくてソーダ味は春ごろまで製造中止らしい・・・
496名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 23:44:12 ID:ldxb0J8Y
なんでだろ?味の改良でもしてるのかな?
497名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 01:57:35 ID:M3RV7Tei
普通に冬場で売上が見込めないからだろ。
498名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 13:54:11 ID:QY7BTxLQ
そうだとしても定番のソーダを残すだろ。
499隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:34:04 ID:FhaVcXMt
こんばんわ。急展開の3話が完成したので投稿します。
ちなみに すざけんな ってのはただの口癖のようなものです。
私を わだす というようなものです。
500隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:35:27 ID:FhaVcXMt
今日は静かだ。何で静かって、友美がいないからだ。
友美は今日、病欠で休みらしい。こんなにノビノビできる学園生活は久しぶりだ。
おかげで今日は、体を大きく広げて寝ることができた。
まあ、あまりに派手に寝たせいで廊下に立たされる羽目になったけどな。

「では、今日の授業はここまでだ。号令!」

秋山先生の合図と共に、号令係がお決まりの号令を掛ける。
これで俺は自由だ。何者にも束縛されない自由な時間が来た。遊びまくる。
そう思って鞄を取って帰ろうと思った瞬間、秋山先生に引き止められた。

「おい北口、悪いが牧田の家にこのプリントを届けてやってくれないか?」
「……はい?」

なんで俺!?適任者は他にいるはずだろ!

「なんで俺なんすか……?」
「隣の席だし、仲がいいんだろ?頼んだぞ」
「ちょ、ちょ、ちょい!!」

俺が声を掛ける間もなく、秋山先生はスタスタと行ってしまった。
……仲がいいだと?なんという勘違いをしてくれてんだよ、アキセン(秋山先生)……。
そりゃ、最近は色々とごたごたがあるが……俺があいつと仲がいいなんて万分の一にもありえん……。

「おい、明良。また呼び出されたのか?」
「ちげーよ、馬鹿!友美の家にプリントを持っていけって言われたんだよ」

俺が先生に何か言われてたら全部呼び出しかよ……。
そんな愚痴を心の中で零しながら関根と話していると、ハイエナの如く聞きつけた山川も現れる。
501隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:37:36 ID:FhaVcXMt
「おめーと友美、最近仲がよくね?」
「まったくだ。イチャイチャするのはいいが、あまり俺達の前でしないでくれよ」
「仲良くねえし、イチャイチャしてねーよ!!つーかテメーだろ、イチャイチャしてんのは!!」

しかもこいつがイチャイチャしている女は美島毒子というドブス。
野球界で言えば、マイケル中村に小笠原の長打力を付け加えた化け物の級のモンスターだ。
あまりにもブサイクな面のため、目を見て話すことが出来ないほどである。
もしこの世に、天下一・ブサイク・武道会というものがあったら間違いなく優勝候補だ。

「仕方がないな。俺は毒子と一緒に帰ることにするぜ。それじゃあな!」
「おうおう行け行け。いっちまえ」
「んじゃ俺も帰るべ」

ちなみに、山川は帰り道の方向が俺や関根と真逆なため、一緒に帰ることはあまりない。
しかし、山川が一緒に関根と一緒に帰宅しない理由はもうひとつある。
一度、帰り道で山川が毒子を"ブサイク"と言ってしまったからだ。
もちろん、その後の展開はいうまでもない。山川は顔の形が変わるほどボコボコにされた。
それを見た俺は、奴の前では毒子を馬鹿にしないように心がけている。

「はぁ……めんどくせぇ……。どっかにテキトーに捨てちゃおうかな……?」

そう呟きながら帰り道を進む。しかし、プリントを捨てたことが後でバレたら報復が待っているだろう。
プリントを捨てた罰と称し、またパシリにされかねない。

「結局、持って行くしかねえか。あーあ……だりぃ……」

ブツブツと文句を言っていると、すれ違ったババァが俺に怪訝な目を向けてくる。
ちょっと頭がアレな子だと思われたのだろうか?まあ、どうでもいいか……。
しばし上の空になりながら数分道を歩くとやっと友身の家に着いた。
ポストに入れてさっさと帰ろうともしたが、一応呼び鈴をならしてみることにする。
502隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:39:13 ID:FhaVcXMt
ピンポーン♪というお決まりの音が鳴り響く。……しかし反応がない。
もう一度押してみる。……やっぱり反応がない。
寝てるのかと思いポストに入れて帰ろうと思ったが、ここで俺の心にちょっとした悪が芽生える。
"何度も何度も鳴らして友美を起こしてやれ。ケケケ……。普段俺をいいように使ってる罰だ"という悪が。
……それが俺の今日の運命を決定付ける行為だったことに、この時誰が気づいたであろうか。

「おいゴルァ!明良様がプリントを持ってきてやったんだぞ、顔出せや!」

ピンポ・ピンポ・ピンポ・ピンポ……とファミコンのAボタンを連打するように呼び鈴のボタンを連打する。
しばらく鳴らしていると家のドアがガチャリと開き、同時に目覚まし時計が俺に向かって飛んできた。

「さっきからやかましいのよ、このアホ馬鹿!人が寝てるってことぐらいわかるでしょ!?」

目覚まし時計が顎にクリーンヒットし。しばし悶絶する。
全然元気じゃねえかこいつ……。本当に病気なのか……?
こんなことなら素直にポストに入れてさっさと帰るんだった……。

「いってーな!ほんの茶目っ気だろうが!何も目覚まし投げることないだろ!!」
「うっさい、この馬鹿!一体何の用なのよ?」
「プリントを渡しに来たんだよ。ホレ!」

俺は友美にプリントを渡す。ついでに俺に向かって飛んできた目覚まし時計も渡す。
これで俺の任務は終わった。帰ろう。早くこの悪魔の館から脱出しよう。

「ちょっと待ってよ、お腹すいたからなんか作っていって」
「……ハァ〜〜〜ッ!?」

何言ってんだコイツ!?と思ったのはこれで何回目だろうか……。
俺に対するワガママや冒涜が最近どんどん進化しているような気がする。
いわばサタンからデビルに進化するようなものだ……。
503隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:40:49 ID:FhaVcXMt
「す、すざけんな!何で俺がそんなことしなきゃいけないんだよ!大体、そんなものは親に作ってもらえよ!」
「お父さんとお母さんは私が風邪を引く前に旅行に行ったのよ……。明後日まで帰ってこないの」

なるほど、どおりで家の中が静かなわけだ……。
いや、だからと言って俺がコイツの飯を作る理由にはならんだろ!?

「だ、だからといって何で俺が作らなきゃいけないんだよ!自分で作れ!!」
「病人を無理やり起こしておいて逃げる気?いいわよ、あの事バラしてもいいなら」
「がっ…がっ…!ぎ……ぎぎ……ぐ…げご……!!」

あの事とは俺が以前、友美を脅す時に使った陵辱未遂のことだ。
もちろん、俺はあの時脅すだけで陵辱しようだなんて微塵も思ってない。
しかし、奴のYシャツまでを脱がしたのは事実。おれはこれを出されると何も反論できなくなってしまった……。
我ながら情けない……。こんな弱みを握られるのならあんなことするんじゃなかった……。
一時の感情で、ハプニングを起こすと後で後悔する。覚えのある人は注意するべきだ……。

「そんじゃ、私は上の部屋で休んでるから、卵粥をお願いね〜。ヨ・ロ・シ・ク」
「あーあ。わかったよ!さっさと部屋に行ってしまえ!」

何がヨ・ロ・シ・クだ。俺はお前のお抱え料理人じゃねえんだぞ。
何が悲しくて他人の家で料理などせにゃならんのだ……。

「あ、ご飯は炊飯器の中に入ってるから」
「はいはい!!」

いっそ、釜ごと冷や飯を食わせたろか……。
そう思いながら炊飯器から釜を取り出し、鍋の中に飯を入れていく。
自分で言うのもなんだが、料理は結構得意な方だ。奴はそれをわかってて俺を使うから性質が悪い……。
家庭科の調理実習で自慢げに料理を披露するんじゃなかった……。
504隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:42:21 ID:FhaVcXMt
しばらく鍋で米を煮る。沸騰し始めたら少しだし汁や調味料を加える。
ここで注意しなければいけないのは、味付けはほんの少しにしておくということだ。
なぜなら、濃い味付けにしてしまうと、食べるのが嫌になってくるからだ。病人ならなお更だ。
そしてある程度煮立ってから卵を入れる。そしたらすぐ火を消す。これぞ明良流、卵粥。

「……って、何で俺は真面目に作ってんだ!?」

し、しまった……。思わず真剣になって作ってしまった……。
あんなデビル女にまともな粥など食わせるべきではないのに……。
しかし、作ってしまったものはしょうがない。俺は丁重に粥が入った鍋を友美の部屋に持っていく。


「ほらよ!俺の自慢の粥だ。まずいと抜かしたらぶっ飛ばすぞ!」
「ん……。ご苦労さん」
「それじゃ今度こそ帰るぞ……」

そう言って帰ろうとすると再び友美に引き止められる。
……今度は一体なんだ?まさか飲み物を買って来いとかレモネードを作れとか言ってくるんじゃないだろうな?

「食べさせて」
「……ハァ!?」

食べさせてって何!?粥を食わせろってことか?
そんぐらい自分で出来るだろ!いくらなんでもワガママすぎるぞこいつ!

「粥くらい自分で食えよ!ワガママもいい加減にしろっての!」
「……病気の時ぐらい、優しくしてくれたっていいでしょ」

ぬ、ぬけぬけと良く抜かす……!
俺がボロボロになってる時はゲラゲラ笑ってるだけの癖に……。
こいつ本当に病気なのか……?真偽を確かめるためにも、調べる必要があるな……。
505隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:43:34 ID:FhaVcXMt
「オメー、本当に病気なんだろな……?熱あんのか、熱!」

そう言って友美の額に手を当てる。……たしかに熱い。しかも結構高い。
こんな高熱の癖に、ここまで醜態をつけるこいつをある意味尊敬する……。

「ちょ、ちょっと!勝手に触らないでよ!!」
「う、うるせー!熱があるかどうか調べただけだろ!」

しかし、本当に病気だとするとこのまま放っておくわけにもいけなくなってしまった。
結構熱があるし、もし俺が放っておいたせいで病状が悪化したら気分も悪いしな……。

「わかったよ!食わせりゃ良いんだろ、食わせりゃ!」
「そうそう、病人は大事にしなきゃね〜」

調子にいい奴だ……。そういうのなら毎回怪我をしている俺も大事にしろってんだ……。
ま、友美のワガママに付き合ってる俺も俺だが……。
とりあえず、お粥を器に移し。レンゲで友美の口へと運ぶ。

「おい、口開けろよ」
「……ふーふーしてよ。このままじゃ火傷しちゃうでしょ」

……もはや文句言うのも疲れるので意のままに従う。
病気なのをいいことに言いたい放題いいやがって……治ったら覚えてろよ……。
お粥に息を吹きかけ、友美の口へと移す。

「ムグムグ……ふぅん。なかなか美味しく出来てるじゃない。あんたにしては上出来ね」
「へいへい、お褒めに預かり光栄です……」

まともに聞いてたらムカツクだけなので適当に相槌を打とう……。
俺は生意気な口を聞く友美に適当に相槌を打ちながらお粥を食わせる。
506隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:45:19 ID:FhaVcXMt
お粥も食べ終わり、薬も飲み終わった。これで今度こそ解放されるだろう……。
あとすることと言ったら寝ることぐらいだ。すなわち俺に用はなくなる。
ムカついたが、これで解放されると思うとなんだか清々しい気分になる。

「それじゃ俺は帰るぞ」
「……待ってよ」

2度あることは3度あるとはよく言ったものだ。これ以上、俺に一体何の用があるってんだよ……。
まさか添い寝しろとか言うんじゃねえだろな……。ま、いくらなんでもそりゃねえか。

「今度はなんだよ?」
「熱で汗をかいて気持ちが悪いから、体を拭いていって……」
「へいへい、わかったわかった……ってはぁぁぁぁぁいいいい!?」

体を拭く!?こいつ自分が何を言ってるのかわかってんの!?
"体を拭く=自分の裸体を見せる"という方程式が成り立つことがわからねえのか!?
熱で頭がオープンリーチしてるんじゃねえの!?

「お、お前大丈夫か?それどういう意味かわかってんの?頭沸いてるのか!?」
「何その言い方、すっごいムカつくんだけど……」

だ、だめだコイツ……。きっと熱で頭の線が2、3本切れているのだろう。
そうじゃなけりゃ、この俺にそんなことを頼むわけがない……。

「あ、あのなぁ!"体を拭く=自分の裸体を見せる"という方程式が成り立つんだぞ!わかってんの!?」
「……何想像してんのよ、すけべ。ちゃんとブラしてるから平気よ」
「平気じゃねーだろ!いくら下着つけてても俺は男なの!そう軽々しく見せるもんじゃねえだろ!!」

まあ、脅しとはいえ友美を襲った俺が言える台詞でもないが……。
しかし、一度あいつの下着を見たからといって……体を拭くのはまずいだろ。
しかもこの状況、いくら友美でも奴は女。俺は男。そして俺達以外誰もいないのだ……。
つまり、襲おうと思えばいつでも襲えるのだ。それ解ってんのか……?

「あーもう……!あんたじゃなけりゃ頼んでないわよ!!いいから早く拭いてっ!!」
507隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:47:01 ID:FhaVcXMt
バシッとタオルが飛んでくる。
……俺だから、ねえ。つまりそれは……俺は男として見られてないってことなのだろうか??
まあいい……。あいつがあそこまで言うならもう知らん……。どうなってもしらん……。俺は責任とらん……。
タオルを水に浸し、水を適度に絞る。俺が水を絞ってる間に友美はパジャマを脱ぎ始める。
……くそっ、何ドキドキしてんだよ俺!こーいう時は、手に公という時をかいて飲み込むと落ち着くんだ。
俺は公という時を手に何度もかいて何度も飲み込んだ。飲み込みすぎてちょっとはきそうだ。

「……何してんのよ。早く吹いてよ」
「わ、わかってるよ!」

くそ、なんでこいつはこんな平然としてんだ?
もしかして、俺って本当に男として見られてない?それはそれで悲しいものがある……。
まあいい、さっさと済ませてしまおう……。

俺は友美の体をゴシゴシと拭いていく。
友美の体を拭いてる間、俺の視線は常に天井に向かっていた。
そうしないと俺のバットが万一にでも反応してしまいそうだからだ……。
俺だって男だ。本能でそうなってしまう。反応しない最善手は奴の顔と体を見ないことだ。
脳内で、一生懸命、毒子の顔を思い浮かべながら友美の体を拭く。
しかし、天井に視線をそらしていたのがまずかった……。
フニッという、感触がタオル越しから伝わる。……フニッ?何コレ……?

「あっ… や…んっ… ぁ…あき…ら……」

……嫌な予感がする。
恐る恐る視線を友美の方に向けると、俺の手とタオルは友美の胸を……。

「ふぎゃああああああ!!」

や、やばい!ど、どうする!?どうやって言い訳しよう!?
と、とりあえずワザとでないことを証明せんとえらい事になる!!

「わ、悪い!わ、わざとじゃないんだよ!い、今の不可抗力……」
「うん…わかってる……続けて……」

意外にも素直に信じてくれた……。
きっと熱で思考能力が低下しているせいだろう。助かった……。
もう視線をそらすことはできない……。仕方ない、吹いてる間だけ耐えるんだ、バットよ……。
508隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:49:53 ID:FhaVcXMt
そう思いながらゴシゴシと背中を拭き手を拭く。毒子を思い浮かべながら……。
ゴシゴシと拭く……ゴシゴシと。ゴシゴシと……。毒子を思い浮かべながら……。
……。………。耐えられるかぁー!!俺の脳内は毒子1%・友美99%で埋め尽くされてる。
もはや毒子など焼け石に水だ……。そ、それに……。
情けないことに俺のバットは神主打法のようになっていた。
うう…しかも友美で反応するなんて……。どうにかバレないようにしよう……。
そしてバレないように態勢を変えようとするとどうしても腰が引けた変な態勢になってしまう。

「……何その格好」
「え……?い、い、いや、これはちょっと訳があって……うわぁっ!?」

あんな態勢をしていたものだから、思いっきりバランスを失い友美を巻き添えにして倒れこんでしまった……。
今の状態は、まさに準備室でやらかした時と同じ状態であった。……親父、俺今、超ヤバイよ……。

「……あ…あき…ら……」
「あ、あの……これは……その……」

しばしの沈黙。
しかし、体を密着させているためお互いの心臓の鼓動は体越しによく聞こえてくる。
俺の鼓動はもちろん……。友美の鼓動も高鳴っていた。
やばい……。友美が物凄く愛しく感じる……。俺はおかしくなってしまったのだろうか……。
俺は、理性や心理などを通り越し、"本能"という物で次の行動に移ってしまった……。

「と…友美……」
「あ…あき……んっ…んんっ……」

気づくと俺は自分の唇を友美の唇に合わせていた……。
やばいと解っていながらも、俺はこの行為をやめようとしなかった。
人の心理や理性などは、人間の"本能"に勝ることはないと改めて知ることとなる。

「友美……とも…み……」
「んっ…んぅ…。はぁっ… あき…ら……んんっ……」

俺はただ只管、友美の唇を貪った。
時間にして1分程であるだろうが、俺には物凄く長い時間に感じる。
俺の本能が、ようやく満足したのか、友美の唇を解放する。
509隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:51:16 ID:FhaVcXMt
「んっ……。は…ぁ……」

友美は虚ろ目で俺を見つめている。
ようやく我に返った俺。とんでもないことをしてしまった……。

「……ス、スマン!お、俺……。や、やっちゃいかんことを……」
「なんでキスしたの……?」

心臓がびくっとなった。絶交されると思った。
友美とは、確かに毎日のように喧嘩しているが……絶交されるのは嫌だ。

「そ……それは……」
「……正直に言ってよ」

どっちにしろ、もう逃げられない……。
下手な言い訳するくらいなら、正直に話したほうがマシだろう……。

「お、お前のことが……愛おしくなって……つい……」
「……そうなの?」
「う、うん……」

正直、泣きたい。逃げ出したい。
なんていわれるだろうか。もう変態とか痴漢とか獣とか言われても文句いえない……。
ああ、俺の学園ライフも終わりだ……。さようなら、俺の青春……。

「じゃあ、もう一回しよ……」
「え……!?」

返ってきたのは予想外の答え。
もう一回しよ、ってのはつまり……キ、キスのことか?なんで……?

「も、もう一回って……。キ、キスのことか?」
「……そうっ…よ!何度も言わせないでよ……」

これは……友美の本心なのだろうか。
それとも……熱のせいで、頭が働いてないせいか……?
……どっちでもいいか。もうこうなったら、流れに身を任せるしかない。
510隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:52:20 ID:FhaVcXMt
「じゃあ……い、行くぞ……」
「う…ん……。んんっ……」

俺は再び、友美の唇を貪る。今度はもっと、強く、強引に……。
強くすれば強くするほど、俺の欲求はどんどんと高まっていくばかり。
俺は舌を突き出し、友美の舌を求める。

「んんっ…!はぁっ…ふぅんっ…!ちゅ… んっ…んんっ……!」
「はぁ…。とも…み…っ んっ……」

俺の舌に反応するように、友美の舌が俺の舌に絡んでくる。
もう、何も考えられない。俺はただ只管、友美を求める。
ちゅるちゅると卑猥な音を立てながら唾液を絡ませ、お互いの舌を求め合う。
ここまで激しいキスをしたのは生まれて初めてだ。……当たり前だが。

「あき…らぁっ…。んんっ…んふぅ……んっ…んっ……」

何分経っただろうか……。
俺はようやく、友美の唇から舌と唇を引き離す。
つつっ……と唾液の橋がお互いの舌を結び、プツっと切れる。

「はぁっ…はぁっ……」
「ふ…ぅ……」

息が切れるほど夢中になってしまった……。
友美は病人なのに……少し配慮が足りなかったのかもしれない。

「わ、悪い……。お、お前病気なのに……あんなに求めちまった……」
「窒息するかと思ったわよ、馬鹿……。でも、凄く嬉しい……」

やっぱり、嘘はつけない。俺は何だかんだいっても友美が好きなんだ……。
ただ、それを頭や心で拒否してたってだけで……。
友美は……。友美は俺のことをどう思ってるのだろう……?
こんなに激しいキスをした後ではあるけど、もしこれが病気のせいだとしたら……。

「なぁ……、ひとつ聞いていいか?」
「ん、なぁに……?」
「お前、俺のことどう思ってる?」

直球だが、これが一番手っ取り早い。
回りくどい言い方なんてしてられない。これだけはハッキリさせておきたいのだ。
511隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:54:30 ID:FhaVcXMt
「……馬鹿で、不器用で、女の理解がなくて、短気で、無神経で、すごく喧しい男」
「……悪かったな」

好きでもムカつくことにはかわらんぜ……。

「……でも、大好き」

そう言って顔を俯かせる友美。
……ああ、なんだ。つまりは、俺と同じってわけか。

「そ、そういうあんたはどうなのよ……」
「……ワガママで乱暴で人使いが荒くて、男に理解がなくて、短気で、すごく喧しい女」
「……う、うるさいわね!」

そう言ってから、俺は一呼吸ついて本心を曝け出す。

「……でも、大好きだ」

そう言って俺はもう一度、友美にキスをした。
告白よりキスを先にしたという。そんな不器用な告白の仕方だったけど。
ようやく言い合えた本音。でもたぶん、学校に戻ったらいつも通りなのだろう。
この素直な友美と、素直な俺を知るのは、俺達二人だけだ……。


後日、今まで風邪を殆ど引いたことがない俺が風邪になる。
その代わりに友美の風邪が嘘のように治ったらしい。
……つまりうつされたのだ。今度は俺がいやというほどあいつにワガママいってやる……。
まあ、あんだけ激しいキスをすれば当然かもしれん……ゴフゴフッ。
512隣の女は生意気娘3:2006/12/26(火) 22:56:23 ID:FhaVcXMt
今回は、以上です。
なんかすん止めって感じですがそれはまた後々に。
なんだか話が長くなってしまってますがご勘弁くだしい。
513名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 22:58:46 ID:M3RV7Tei
二日遅れのプレゼントキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
514名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 22:59:20 ID:agDnd/6z
>>512
GJ!
期待してるw
515名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 23:01:01 ID:5lAqP6Bm
>512
GJ。
ところで、エチシーンはどこだ!!?

516名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 23:35:13 ID:JMh2hR4C
>>512
王道GJ!
その内、嫉妬する友美とか見たいなー、なんて思ったり。

>>515
君の心の中に。
517名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 01:01:59 ID:umluZKM7
>>512
GJ!
518名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 03:40:58 ID:IQJmmH4t
みしまぶすこ
ってWひどい名前だなW
519名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 13:22:49 ID://lY53gz
友美カワユスw
ぶすこきめぇwwww
520名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 16:19:37 ID:1tIbD7wL
おそらく書いてくれるであろう友美の本番もさることながら個人的には毒子が気になる。
何かの拍子に美少女に変身する可能性とか。
521名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 19:09:44 ID:0bX1rUsm
保管庫の中の人仕事はえええええええええ
もう>>512まで収納済みかよ
522名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 17:32:27 ID:IM4jkREW
>>512
ナイスですな、GJ!でした。二人が想像していたよりも早くにくっついたのが驚きでした。
523名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 14:35:14 ID:xK9eLvtV
>>512
GJ
ニヤニヤしちゃったじゃないかw
524名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:47:12 ID:m9kUw1AX
>>512
GJ。
ただ二つだけ気になった事がある。
主人公が少々ヘタレ過ぎるのと醜態を「つく」という誤った日本語。
前者はともかく後者は放っておくと致命的な間違いに発展する可能性があるので注意しておくれ。
そこだけなので後はGJ。
525名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 05:52:32 ID:ZXxKk0VA
>>524
いや、前者も(主人公にとって)致命的な間違いに発展してる。

wktk
526名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 00:46:48 ID:qhKtd3Ie
保守。
527名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 02:19:05 ID:GNR3f+yo
期待保守
528名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 04:40:26 ID:yRrj2Vq+
SS初心者な俺が
委員長物とか書いてみようかな
529名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 13:12:29 ID:iXPQIXUg
>>512
GGGGGGGGGGGGGGGGJ!!!!!
>>528もよろしく!!
530名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 22:01:24 ID:iW72+D4L
男に負けたレディースの頭が
だんだん骨抜きされていく様をみてみたい

できれば鬱な展開抜きで
531名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 23:12:34 ID:7QxQK6qI
>>530
昔それっぽいのが投下されてたな
532528:2007/01/02(火) 03:12:54 ID:rf+61Ax8
書いてたらこれ気の強い娘じゃなくなってきたかも…
とりあえずそれでもいいかい?
駄目なら消して書き直すよ(´・ω・`)
533名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 03:40:45 ID:LGjz9jVy
>>532
カマン!
534528:2007/01/02(火) 03:54:23 ID:rf+61Ax8
学園モノかな???
SS初めてなんで不出来なところあるだろうがカンベン(´・ω・`)


「はぁ・・・」
今日何度目とも分からない溜め息を吐きながら数人しかいない教室を見回す
俺の名前は高梨一樹、普通のどこにでもいる学生だ
そんな普通の学生が何が悲しくて放課後に学校に残こらにゃならんのか。
理由は簡単、俺が生徒会の副委員長だからだ
「まったく・・・こんなことなら副委員長なんかなるんじゃなかった」
「はいはい。愚痴はいいから手を動かそうか?」
がっくりと肩を落とす俺に机を挟んだ向こう側から声がかかる
そう、こいつのせいで俺はこんな所にいるんだ・・・中島瑞樹。成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能。
俺を生徒会に引きずり込んだ張本人、俺の幼馴染かつこの学校の会長様だ
「うっせぇ、元はといえばお前のせいだろうがっ!」
「え?私が何をしたっていうのかな?」
「お前が先生から仕事を安請け合いしなきゃ、今頃、俺は康弘達とゲーセン行ってたんだそれを大事な用事とかいって呼び止めやがって・・・」
康弘っていうのは俺の親友というわけでもないが割りと仲のいい友達だった。
そんな俺たちのやり取りを眺めていたもう一人の少女が口を開く
「あれぇ〜?もしかして期待しちゃったかなぁ??」
「誰がするか馬鹿かお前!?」
「誰か馬鹿よっ!?」
「先輩達は相変わらずですね・・・」
苦笑と微笑の中間のような困った笑顔で書記の高島小夜がそんな言葉を投げかけてくる
なぜか俺と(かなり)瑞樹になついてくれているいい後輩だった。綺麗というより可愛いの似合うタイプだ
「うっ・・・うっせぇ!行って友達と騒ぐのが面白いんだよっ!」
あいつらは「美人生徒会長に可愛い書記。。。明日コロス!!」とかいってやがったがこれの何処に楽しめる要素があるんだまったく
「いいじゃない。ゲームセンターなんてどうせお金を無駄に使うだけでしょ?それに特にやるゲームもないくせに」
「・・・別にないわけじゃねぇよ」
くすくす可笑しそうに笑いながら反論してくる瑞樹に俺は言葉に詰まる
いつもいつもあくまで正論で楽しそうに俺を追い詰めてくるこいつは相当性質が悪いと思う
535528:2007/01/02(火) 03:57:21 ID:rf+61Ax8
「それじゃ、私といるのは楽しくないんだね・・・」
少し涙目で上目遣いにこちらを見上げてくる瑞樹
学園のアイドルからそんな視線を受けて動揺しないほうが男として間違ってるだろう
「なっ!?別にそういってるんじゃなくて・・・」
「・・・・・・ふふ・・・あははははっ。何その顔」
「・・・またか。またなんだな」
「さぁて?ま、一樹が私に勝とうなんて甘いのよ」
「高梨先輩が中島先輩に勝てる日なんて着ませんよ。私にすら勝てないのに」
はぁぁぁと深い溜め息をつきながら俺は敗北感でいっぱいになる
いつもいつも引っかかるこの芝居、いい加減、自分の馬鹿さ加減に頭が痛くなる
「ていうか小夜!いまなんつった!?」
「あなたでは私に勝てません。と申し上げましたが?」
「小夜ちゃんに勝てないようじゃ私には一万年かかっても届かないわよ」
二人して馬鹿にしやがって。コノヤロウ・・・コイツラ完全に舐めてやがるな
「ハッ!俺が本気を出せばお前等なんか簡単に組み伏せて犯してやるさっ!!!」
「さいてーですね高梨先輩」
「うわー・・・女の子に犯すとか使う人って・・・」
美少女二人の物凄く冷たい目線が突き刺さる
「見るな。そんな目で俺を見るんじゃないぃぃぃ!?」
「さてと、小夜ちゃん、変態は放っておいてはやく帰りましょ」
「そうですね一緒にいると何されるか分かりません」
そういうと二人はカバンを持ちコートを着込み始める
「あれ・・・?お二人さんー・・・・?私も一緒に帰りたいなぁ・・・とか」
「それじゃぁねー」
「お疲れ様でした先輩♪」
そういって、無常にも閉まる扉。ふふ・・・いいんだもう俺なんか俺なんか・・・
心で盛大に泣きながらとっとと片付けて帰ろう。
そう思いコートを羽織り10分ほどかかってようやく片付けも終わり校門まで歩いていくといきなり学生鞄が横手から飛んできた
「ぶべらっ!?」
油断していた為まともに喰らい吹っ飛ぶ俺。
「まったく、遅い!」
「うわぁー・・・まともに入ってましたよ今」
「え?嘘?」
「いきなり何すんじゃてめぇえええええ!!!!」
「なんだ、ピンピンしてるじゃない。問題なし」
「謝れやぁぁぁぁ!!!??」
「あはは・・・まぁ、生きてるから大丈夫ですよ」
「そんな問題ちゃうわぁぁぁ!!!」
楽しくも騒がしい生活の中でこれからどう動いていくのか楽しみであり不安なそんな日々だった。


正直、まだ全然展開考えてない上に中途半端ですまん。
こんな感じでいいんだろうか・・・・?(´・ω・`)
536528:2007/01/02(火) 04:02:31 ID:rf+61Ax8
訂正。

>康弘っていうのは俺の親友というわけでもないが割りと仲のいい友達だった。
>そんな俺たちのやり取りを眺めていたもう一人の少女が口を開く
>「あれぇ〜?もしかして期待しちゃったかなぁ??」
>「誰がするか馬鹿かお前!?」
>「誰か馬鹿よっ!?」

康弘っていうのは俺の親友というわけでもないが割りと仲のいい友達だった。
「あれぇ〜?もしかして期待しちゃったかなぁ??」
「誰がするか馬鹿かお前!?」
「誰か馬鹿よっ!?」
「先輩達は相変わらずですね・・・」
そんな俺たちのやり取りを眺めていたもう一人の少女が口を挟んでくる
苦笑と微笑の中間のような困った笑顔で書記の高島小夜がそんな言葉を投げかけてくる

ですね。ネボケで書くんじゃなかった('A`)
537名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 04:11:10 ID:aa0mpsbs
リアルタイムktkr&GJ

修羅場じゃなくていいんで、第三者が主人公をかっさらって行きそうになる展開とかどうでしょ、後は、悪乗りする主人公とか
538名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 04:21:32 ID:MyRbM2dw
>>530
喜多さんとかはそういう感じかな
539名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 07:34:54 ID:ifju2Zhy
修羅場を越えたらハーレムでした、的な展開に一票
540名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 12:06:35 ID:lK3X/G+3
良い仕事です。
ただ、少しばかり気になった所があったので、書き手の先達としてアドバイスを。

句読点についてもっと気を使ったほうがいいかな、と。
句点の置き方で間を表現し、読点でしっかり文を区切る。
それだけで大分雰囲気を作り出せる上、何より読みやすくできるので。

あと、会話の区切れや場面転換、起承転結ごとに空白行を挿入すること。
web小説は読みにくいので、こういった工夫で読みやすくするのが肝心です。
後、空白にする行を何行か決めることで、緩急を作って時間の感覚を操作する目的もありますが。

まあ、一介の若輩の方法論なので、あまり深く考える必要はないですが。
541528:2007/01/03(水) 03:17:28 ID:XhD+1g3a
レスありがとです
とりあえずのんびり完成目指して書いていきます
そんな面白いものできないと思うけどのんびりやります

>>540
ありがとうございます。
SSとか書いたことないんで
思いっきり参考にさせてもらって書きます
542名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 08:32:17 ID:eLcIw918
ツクバさん更新してたよ。
543名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 14:06:40 ID:mBcS7yl4
>>542
ウホッいい報告
544名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:54:30 ID:4H0r7x61
先達じゃないけどアドバイスを。

>>540
句点と読点を取り違えてない?
545528:2007/01/07(日) 03:29:47 ID:MGZe1EXY
とりあえず、続きっぽいの投下
なんか迷走してる感が・・・・・・('A`)



それは、とある日の出来事だ

「・・・で?どういう事か説明してもらおうかしら一樹?」
「ですね。高梨先輩どうなんですか?」
「誤解だっ!?俺に非はない!」

拝啓、皆様いかかがおすごしでしょうか?
ここは●●学園の生徒会室、そこに俺こと(自称)美男子、高梨一樹は困り果てていた
目の前には背後に悪鬼でもつけているかのような気迫で迫ってくる少女が二人

「連れないなぁ・・・一樹君と私の仲じゃない?」
「馬鹿ッ!?綾ねぇ!誤解を招く言い方をするなっ!?」
「ほほぉ〜・・・一体、いつからそんな関係なんでしょうかね!?」
「是非、詳しくお聞かせ願えますか?高梨先輩?」

二人がにっこり笑って一斉にこちらを振り返り詰め寄ってくる
いや目が笑ってないぞ二人とも!?

「だから誤解だって言ってる!?」



事は今から今朝のことになる・・・・・・

それはなんの変哲もない、いつもどおりの朝
俺はいつもどおりに起き、いつもどおりに顔を洗い、いつもどおり朝飯を食べる

「うむ・・・今日の朝飯は味噌汁にご飯に魚か・・・俺にふさわしい朝飯だ」
「アホなこと言ってないでとっとと食べなさい!瑞樹ちゃん来ちゃうわよ!?」
「へいへい〜」

ここまではいつもの日常だった

「あ、そういえば今日、綾ちゃんうちに来るからね」
「・・・・・」

沈黙
546528:2007/01/07(日) 03:30:48 ID:MGZe1EXY
いや思考が凍ったと言ったほうがいい

「・・・・・・・・・・・・・・・・・はい??」
「だから綾ちゃんがうちに来るって言ったの」
「へーそうなんだー・・・・・・・・・・・ん?綾ちゃんってあの綾ねぇかっ!?」
「そうそう。あの綾ちゃん♪」

高坂綾、俺の幼い頃によく遊びと称した地獄に叩き込んでくれた人だ。
親戚の家の近くにすんでいて俺が親戚の家に遊びに行くたびにあの手この手で虐めて・・・もとい可愛がってもらった
いや、この話はまたの機会にしよう・・・・思い出したくもない・・・・

「なんで綾ねぇがくるんだよっ!?」
「こっちに引っ越す事になったらしいのよ高坂さん家」
「・・・・・マジ?」
「マ・ジ♪」
「・・・・・マジなのか」

また地獄が始まるのかと思いながら俺は楽しみなような怖いような複雑な心境で家を出る。
と丁度、瑞樹が呼び鈴を鳴らすところだった

「あれ?珍しい・・・いつもは鳴らしても出てこないのに・・・」
「・・・・・よぅ」

適当に挨拶しつつとっとと学校への道を歩き出す俺達
普段は適当に喋りながら行くんだが綾ねぇが来ると思うと対抗策を考える事だけで一杯だった
しばらく進むと不振に思ったのか瑞樹が声をかけてきた

「・・・・・どしたの?ふられた?」
「誰がフられるか!俺はこれでも千の女にこくはk・・・・」
「なんだ元気じゃない。心配して損した」
「最後まで言わせろよ!?」
「そうそう。その調子だよ♪一樹が落ち込むのはらしくないな〜」

そういって嬉しそうに微笑む瑞樹は本当に俺のことを心配してくれていたみたいだ
普段からこれくらい素直に笑ってくれるといいんだがと苦笑をもらしつつ頷く

「何よ?」
「いや、お前・・・」
「だから何よ?気持ち悪い」
「・・・一言余計だよなぁほんとに」
「それが私なの」

ふふんと得意気に胸を張る瑞樹
らしいというかなんというか・・・恵まれてるな俺

「・・・まぁ、ありがとな。・・・・胸はないけど」
「・・・・・・・」
「ぶっ!?何すんだ!?」
「うっさい」

こいつ思いっきり鞄の角で殴りやがった
すぐに暴力に訴えるのはどうかと思うぞ女の子として・・・・・
547528:2007/01/07(日) 03:31:32 ID:MGZe1EXY
「せっかく人が感謝してるってのに・・・」
「一言余計よ馬鹿。素直に感謝すればいいものを・・・」
「そうですよ。余計です」
「まったく・・・どっちもどっちだろうに」
「ん?」

いつの間にかすぐ後ろに小夜と信人が可笑しそうに笑いながら立っていた
新神信人。生徒会の会計にして俺の親友というか中学から瑞樹や俺とずっと一緒に過ごしている悪友だ

「・・・お前等どっから見てたんだよ?」
「えーと・・・どこらへんでしたっけ?新神先輩」
「確か、『一樹が落ち込むのはらしくないな〜』くらいからだな」
「ほとんど全部じゃねぇか・・・」
「いやいや、相変わらずの夫婦漫才だなうらやましい限りだよ」

あははーと笑いながら信人は俺と瑞樹を交互に眺めうんうんと勝手に納得している
いや、俺としてはそこで納得されても困るんだが

「誰が夫婦漫才よっ!」
「あの・・・眺めてるとそうにしか見えませんよ?」
「うっ・・・小夜ちゃんまで・・・」
「いい夫婦になれそうだな俺達」
「・・・・調子に乗るなっ!」
「っと!?当たらんよ!」
「あーいう所が夫婦漫才って言われてるのに気付いてないんでしょうか・・・・?」
「まぁ、それがあいつらだから。ほらそろそろ行かないと遅刻するぞ」

苦笑しつつ楽しそうに眺めしっかり歯止めをかけてくれるのが信人のいつもの役回りだ
俺と瑞樹はしぶしぶ了承し4人で学校に向かって走り出す
俺は朝の出来事なんか吹っ飛んでいたというか忘れていた
548528:2007/01/07(日) 03:32:43 ID:MGZe1EXY
とりあえずここまでで・・・・
次回遭遇編?ていうかエロがー!エロがぁーー!('A`)
549名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 03:33:20 ID:MGZe1EXY
ごめ、sage忘れ・・・・_| ̄|○
550名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 21:39:37 ID:erLcGxm9
528氏、GJデス。
一応同じ書き手としての意見なんですが、ある程度まで書いてから落としたほうがいいと思います。
そのほうが後でいろいろ手直しが出来るので便利がいいと思います。
551名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 23:45:23 ID:FZEX3q2U
>>550
でも、バックアップは頻繁にね。
HDDぶっ壊して書きかけのSS吹っ飛ばしたことがある
552名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 17:46:03 ID:7+puVvmU
>>548
気長にどうぞ。待ってます…全裸で。
553名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 12:58:58 ID:HIw9ezT+
外は寒いぜ?
つ『くつした』
554名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 15:18:54 ID:Fnh526XD
いやそこは>>552が女の子だと信じて
つ『ニーソックス』
555名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 17:33:16 ID:/Tlm3rf4
つ『スニーキングスーツ』
556名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 20:18:27 ID:uNZiV+vV
もっこりしちゃう
557名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 23:44:30 ID:jyxltPue
>>555 つ「段ボール」
558名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 09:15:32 ID:n1bQ/4M6
>>555
っ「カロリーメイト」
559名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 20:40:44 ID:KCoUCnFE
>>555
つ無限バンダナ
560名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 22:17:32 ID:jzA09Wy1
>>555
っ「ステルス迷彩」
561名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 00:18:08 ID:1CZGeWFy
>>555
つタバコ
562名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 09:10:35 ID:rLY7DR7j
つ精神安定剤
563名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 13:19:02 ID:3Fh+QmH6
…つまりここの連中は、潜入作戦が大得意な強気軍人娘が、恋人の前で甘えんぼにゃんにゃんになる、という展開を望んでいると?
564名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 13:34:37 ID:XYADPHLm
何その超絶的に萌える設定?バカにしてるのか?
はやくSSにしろよ
565名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 17:43:33 ID:AoVf8oDE
しかしそれはただのツンデレであってしおらしくなるわけではないのでは?
566名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 21:19:18 ID:DvNdm+ly
つ【任務中にドジ】
567名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:51:13 ID:yD3iNZ6t
>>565
えっ? このスレってツンデレ駄目なの?
568名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:03:45 ID:nV3r6FDQ
私は一向にかまわんっ!!
569名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:34:09 ID:JwOhMhuQ
ツクバさんの最終話がきてるな
570名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:30:15 ID:JAvQI4+B
「スネェェェェーク!!!まだだ!まだ終わってない!!」
「うるせェェェ!!!」
571名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:37:35 ID:Ls8jS3KD
567さんよ、一つ教えておこう。

565さんはツンデレだと。
意訳「な、なによそんなのただのツンデレじゃない!
べ、別にあんたのためにしおらしくなるわけじゃないんだからね!!」
572名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 07:50:36 ID:0L1alhpz
>>569
よく報告してくれましたね、褒めてあげますわ。
褒美を与えますので夜私の部屋に…その、来ていただけます?

これが気の強い娘がしおらしくなった瞬間。


>>569
はぁ?なんでそんなのアタシに言うのよ!はっは〜ん、アタシの気を引こうとしてんだ?バッカじゃないの?
そんなのしなくたってアタシは…な、なんでもないわよ、このバカ!

これがツンデレ。
573名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 19:33:16 ID:JNT52AnW
「冷たい」は「気の強い」に入るだろうか?
574名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:47:13 ID:tMrQi9D4
>>164

チッ、と心の中で舌打ちをする。
あんなので見つかるなんて…
すぐ近くで兵士が走り回る音がする。
此処は倉庫、私は段ボールの中、見つかるはずがない。
しかし、ステルス迷彩を起動させていたからと言って、影が出来る事を忘れるなんて…
ピピピ
…通信だ。
「レオンよ」
『レオン!大丈夫?』
聞き慣れた声、その声を聞き、ひどく安堵した自分に驚いた。
「…大丈夫に決まってるじゃない」
『よかったぁ…』
「ちょっと龍太?いちいちこんな事で通信してこないでよ!」
『で、でも、心配だし…』
「私は遊びで潜入してるわけじゃないのよ?命を懸けてやってんの!」
『…』
「龍太の声を聞くと…あ、安心しちゃうから…」
『ご、ごめん』
「と、兎に角もうこんな通信は止めてよ?」
『わかった』
「…帰ったら、ギュッて、してね?」
『待ってるよ』
それを最後に通信を切った
…早く任務終わらそう。

龍太にギュッて、してもらうために。




こうですか?わかりません!
575名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:50:50 ID:tMrQi9D4
間違えた!
正しくは>>564でした。
576名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 12:07:02 ID:HbBdnkx6
続き!続き!
577名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 21:58:35 ID:zocu/Mbr
>>574
これは…ツンデレだな。
まぁいいモノには変わりないんだが。
578sage:2007/01/15(月) 01:35:27 ID:2CRDye1V
足軽さんの所で喜多さんの新作が出てるぜ、沢山の俺
579名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 01:49:17 ID:2CRDye1V
あ〜、名前とメル欄間違えた。
ちょっと喜多さん読んで凹んだ心を直してくるorz
580名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 10:14:16 ID:m3pCw5Z3
>>578-579
専ブラ使ったほうが良いぜ
581名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 11:42:27 ID:Qspg1jFo
>>579
いちいち報告しなくてもいいわよ馬鹿。
582名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 14:13:02 ID:SmhgUAVH
>>579
あんたみたいなグズに教えられなくてもわかってたわよ!!
583名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 18:34:20 ID:uYzRKpIE
喜多さんktkr
584名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 08:08:10 ID:n7XCQsda
足軽さんのサイトってどこにあるの(´・ω・`)
ツクバ氏みたいにSS保管庫にあればいいのに
585名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 08:32:35 ID:8HMF81O4
586名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 09:05:03 ID:n7XCQsda
d。
587名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 19:38:43 ID:QABPED/N
全裸で生意気娘の続きを待ってる。
588名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:24:34 ID:C4itrAFd
喜多さん、良い嫁さんになるな。

どうでも良いが、>>572の前半部分を見て魔弾の射手を思い出した。眼鏡っ娘は生き返るんだよ。
589名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:44:26 ID:cX9rViir
書こうとしたが前の作品を見たらまだ未熟だと思った。修行にいってくる・・
590名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 00:47:36 ID:0T8q3qw1
>>589
ココで修行しなよ。
591名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 18:10:15 ID:aUU0CYDd
毒子マダー?
592名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 17:33:02 ID:W2rxlJmc
≫ありがとう。 ではちょっとしたものを・・・
「早くはなせ!これは命令だ!んっ!」
「へぇ、感じるとこは感じるんですねぇ。隊長?」
「・・くっ・」
・・・こんなんでもいいんですか?
593名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 02:24:21 ID:u4OR7Qmp
>>592
お前が神ですか?
594名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 19:16:07 ID:PRX1F7NL
ほしゅ
595名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 00:49:54 ID:1vIBY6Wt
濡れてんじゃん…

うるさいなぁ あんたのせいでしょ!!

はいはいすいませんね
ここは??

ッ…うぁッ!!んッ!!

顔に噴くなよ…

ご、ごめんι
596名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 01:01:41 ID:1vIBY6Wt
アゲ
597名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 16:33:06 ID:w2qPlljw
≫592の者ですが、親戚の家に行ってて書けんかった。すまん。
できたら今日かくからまっててくれ。
598名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 17:23:16 ID:w2qPlljw
追伸;長いSSになるかもしれまへん。それでもいい人は見てくだせえ。
599名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 18:07:28 ID:fBUueOd8
みんな!いそいでパンツをぬぐんだ!!
600名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 19:23:13 ID:w2qPlljw
どしよ。書いたSSがなごうてなごうて・・・気が向いたら今日にも・・
601名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 19:36:14 ID:F9RslfJT
お願い、もう、がまんできないの!
早くその長いのぶちこんでぇ!
602名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 19:55:59 ID:w2qPlljw
では。投下しますです・・・
「・・・では、今日の倉庫警備は、岸田遼と、中森翔馬になった。頑張ってくれ。
「なんでこんな愚図と・・・・」
そんな声が聞こえた。
「あの鬼とかよ・・・・」
「なんか言ったか?」
「い、いえ。」〈あんたも言ってるくせに・・・〉
この俺の事を貶している女は岸田遼。鬼と言われる
ここでは珍しい女隊長である。そして俺の上司でもある。
そして、貶されているのが、この俺中森翔馬。自分でも認めるほどの愚図だ。
そして今日、この鬼隊長と、倉庫番をすることになってしまった。
そして夜は更け・・・
「なんでこの愚図と〈略
まだ隊長はぐちぐち言っている。もうやめてほしい。
だが俺は退屈していなかった。
(よく見たら隊長の体って・・・)
そう。俺は隊長の体を見ていた。そのせいで俺は興奮していた。そこに・・・
「おまえのような愚図に、何ができるのだろうな。」
その一言が、俺の理性を崩壊させた。
「ねぇ。隊長。」
「あ?なんだ・・・!!」
ドスッ・・
「な、なにを・・・んっ!」
「何ができる?いまは一つだけです。それは、貴女を犯す。それだけです。
「くっ・・んっ!だがやってみろ・・会議がひらかれ、おまえは処分される・・・それでもいいなら・・・な。」
その一言が、俺の理性を取り戻させた。
「う、うわああああああ」
「!」
俺は発狂して走り去ってしまった。

・・・ちょっとテーマとずれましたが、そこらへんは次回・・・いいんだったらかきまふ。
603名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 10:58:39 ID:LaZiE/5L
結構です
604名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 11:41:02 ID:XcdQEngF
早漏すぎ。簡単に理性崩壊しすぎ。上司に向かってえらいこと言う割になんなんだ中森。
(よく見たら隊長の体って・・・)ってニブチンじゃあるまいし。もうちとりありてー出してよ。じゃあがんば。
605名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 14:51:58 ID:25tc7MNf
無理矢理エロにもっていかずに、ジックリと考えたほうがいいと思います。
あと、1レス分書けたら投下ではなく、ある程度キリがいいところまで書いてからの投下がいいですよ。
途中まではスラスラと書けるかもしれませんが、詰まってしまったら手直しが出来なくて苦労しますよ。
出来ることなら終わり方まで考えてから書き始めたほうが、あとあと苦労しなくていいですよ。

606名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 18:16:57 ID:QhFXbblB
すいません。まだ未熟でした。じゃ、見学にもどります。
607名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 19:06:32 ID:p9l/QIQX
パンツをはきませう
608名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 19:34:30 ID:QhFXbblB
いつかgjと言われるように精進しmす・・
609名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 19:39:03 ID:yjSszcvJ
見学だけでは、精進できないと思う。
610名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 19:41:12 ID:QhFXbblB
そっすね。今度書くんで下手ですけどみてくれれば幸いです。
611名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 15:47:32 ID:Zx1hGxyn
612名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 15:49:10 ID:SUor0PWR
>>611
こんなスレあったんだ…
613名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 18:43:51 ID:vQixhB8C
610へ。
dクス
614名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:45:39 ID:rgu8vnGS
>610
はじめは皆素人童貞ですよ。俺も書き手に回る事があるけど、投下した後は鬱になってます
615名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 07:31:25 ID:cFMZWtcs
ワカル
保管されたりすると、とても読む気になれない
616名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 21:28:32 ID:wdEPHgV7
芸能人が昔の写真を見たくないってのと同じ気持ちなのかな
617名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 01:13:06 ID:hlMchn5R
渡したいものって何?
あ、待って、当てるから
わかった、カレーでしょ?
違うの? 小さいものなの?
うーん、なんだろ…、やっぱカレーじゃないの?
え? 綺麗なもの?
んー、わかんないなあ…、絶対カレーだよ
え? 給料の3ヶ月分もするの?
3ヶ月…給料の3倍…高いもの…、結局カレーなんでしょ?
あーもうヒントいらない! 何も言わないで!
…んー、なんだろうなあ…
…辛いやつでしょ?
違うの? じゃあご飯にかけるやつでしょ?
えー!? じゃあカレーパンに入ってるやつだ!
ん〜…、わかんないよもう! 死ねバカ!
618名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 01:43:33 ID:9FW/u8Js
カレー噴出したw
619名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 01:47:32 ID:J06RAgSl
どんだけカレー好きなんだよ
620名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 03:34:59 ID:TGT9IzQt
なんだろ。にやけるのが止まらない。
621名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 04:13:06 ID:hlMchn5R
なによ!急にいなくなったりして!
半年も!半年も、ず、ずっと…・ずっと、探して…探してたんだからね!
部屋、荷物、なくなってて、連絡しても、誰も……電話しても出ないし……誰に聞いてもわかんないって言うし…
馬鹿……馬鹿ぁぁぁあっ…ふ…ひぐっ…あ、あンたが、いなかったら…カレー食べたっておいしくないんだもん!
一人で……ひとりでたべたって、おいしくも……なんとも……うわぁぁぁぁあん


こ、このままにしてなさいよ・・・いいの!顔なんか見えなくたって、こんなに近いでしょ!
こんなに可愛い女の子を抱きしめられるのは、あ…アンタだけなんだからね!
もっとぎゅっとしてなさい。両手で!荷物なんか置いて!……うん。いいわ。


……で、どこ行ってたの?え?…インド?なんで?修行?誰が?アンタが?
給料三か月分のカレー?へ?私が?あたしそんなこと言った?



――こぉの…… 馬 鹿 ッ ッ ! ! !
馬鹿!バカ!バカバカバカバカバカ!!!!
……バカ!……ばか……ばか…


ばか。そんなカレーなんかより、アンタいなくなったら、私死んじゃうんだから……
さみしくて、苦しくて、死んじゃうんだから……
……だから、もう、あたしの前からいなくなったり、しないで…ずっと、ずっと一緒にいて。
そばにいて。お願い。お願い……もう、味噌汁にカレー入れてって言わないから!
だから、いなくなったりしないで……


ホント?もう、いなくなったりしない?ホントに?
ずっと一緒だよ?これから、もうウチ住むんだよ?
ん〜〜〜〜〜〜!
(っちゅ)
へへへ。半年ぶりのキスだね。
なんかカレー粉の味がするね。顔もなんか前より黄色くなってない?気のせい?
ほら早く、ウチ行くからすぐ来るの。もう。腕組まれてんだから嬉しそうな顔しなさいって。
なんか服もカレーの匂いしない?インドはみんなこうなの?

へへへ。嬉しいんだもん。
ち、違うよ?アンタが帰ってきてくれたから嬉しいんだよ?ホントだよ?
(ぐーーーーーーーーーぅ)
ち、違うってば!たまたま!今日はたまたま、昼ごはん食べてなかっただけで!
おなか鳴ったのはアンタのカレーの匂い嗅いだからじゃないよ?
本当だってば!!!
622名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 05:37:42 ID:TGT9IzQt
だからにやけるのが止まらないというのにwGJ!
しっかし、男はまさか本当に給料三か月分のカレーを?
623名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 07:38:38 ID:D6+sRwus
笑い過ぎたのでちょっと印度まで修業しに行ってくる。
624名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 09:17:12 ID:Kk9LnjsK
味噌汁にカレーww
625名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 10:09:41 ID:4WUGJ1c+
ワロタww
626名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 10:59:05 ID:zTivdOTB
その才能は危険だなww
627名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 11:32:07 ID:b9Xwb5L2
シリーズ化キボン
628名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 12:22:21 ID:D6+sRwus
シリーズイヒされたらニヤニヤが停まらなくなるじゃないかヽ(`Д´)ノ





バッチコーイ
629名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 14:01:38 ID:0gvU+k1k
鬼才ktkr!!
まさか続くとはwww
630名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 15:33:25 ID:o3iYnx9K
カレー好きと聞いて、某ひぐらしの担任が思い浮かんだ俺はどうすればいいですか
先生かわいいよ先生
631名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 23:04:04 ID:omhfMYPr
ヒロインが好きな色は黄色だな。

カレー好きと言ったら俺は某エルフを狩るモノたちが浮かぶ。
632名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:26:51 ID:cd/bGi8+
>>631
ちょwそれ某の意味ナスw
633最終回:2007/01/26(金) 04:06:09 ID:g7rYrbCp
ほら、荷物置いて。ウチ来たこと何回もあるでしょ。お風呂入る?
……なに遠慮してんのよ。いいの!アンタのアパート引き払っちゃったんだから、
もうココ住むしかないでしょ!

……なにそれ。明日から家探しって?要らないってば!!
アンタここに住むのがイヤなの?!
フンだ!馬鹿!イヤなら出て行けばいいじゃない!なによ!
半年もどっかいっちゃってて、やっと帰ってきたのに!馬鹿!聞きたくない!
うるさい!もう!大っキライ!あっち行ってて!




な、なに、やってんのよ……違うわよ。台所で自殺でもされたら厄介だと思って
見に来ただけだってば……


い、いい、匂いだとは思うわよ……それもスパイスなの?混ぜるの?
すり鉢?あるわよ。その上の棚。ちがうそっち。もう。ここだってば。
んー…届かない。取って。そう。それ。
いいわよ私やるから。あんたは鍋見てなさいって。
コレを擂ればいいのね。大丈夫。うん……。




いただきまーす!――――美味しーーーーい!
辛いけど――――うん。辛いだけじゃなくって――――うん。
コクが――――あるって――――いうか。
汗、出て――――きちゃった。すごいね――――このカレー。
ごちそうさまーーーー!

ね、ね、これなんてカレー?え?ふーん。それってどういう意味なの?
スナオ?素直カレー?
……なによそのヘンな名前……
「気の強い女の子が素直になれるカレー」??


そ、そうなんだ……食べると、素直に、なっちゃうんだ……
だったら……しょうがない、よ…ね。
え?うん。さ、さみしかった……よ。うん。
さみしく、ないわけ、ないもん……
え?なんでって?だって……わたし、アンタのこと、大好きだから……
いなくなったら……さびしいよ……。
ねぇ……ダメ?ここで、あたしと、一緒に住むの、ダメ?
もう……一秒だって……離れてたくないよ……だから一緒に――え?
なにこの指輪?

   け 、 ケ ッ コ ン ! ?

私と?ケッコンしてくれるの?ホントに?

ふ……ふぅっ…ぐずっ…だ、だって……さっき、…ひっく、一緒に住むのヤだって……違うの?
明日、新居を?二人で一緒に探そう、って?
バ、バカあッ……そ、そういうことは、先に、言いなさいよね……バカなんだからっ!
もう、一生離さないんだからぁっ!覚えてなさいよっ!

END
634名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 04:13:22 ID:dhgFj24i
華麗なるエンディング乙!
635名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 04:23:42 ID:xNSwhYnK
ベタだが嫌なベタじゃない
いいベタだ!!
636名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 06:15:21 ID:iOSxJOjo
GJ!今日の朝飯はレトルトカレーにしよう!!
637名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 09:06:04 ID:fHFq+Axz
一人でカレーってなかなか寂しいんだよな…
638名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 11:46:36 ID:JV7lyUuv
>>633
GJ! すげーまさかちゃんと完結するとは…!

>>634
誰がうまい(ry
べ、別にアンタに言いたいこと先に言われちゃったとかじゃないんだからねっ!
639名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 12:19:40 ID:u98uHeqf
イイヨイイヨー
640名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 14:27:32 ID:G63Xg7p2
ワッフルだけじゃなくカレーでもニヤけるようになってしまった
このスレに謝罪と賠償を(ry
641名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 16:52:19 ID:rVmERq/d
ここでカレーワッフル最強説を提唱
642名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 17:03:12 ID:Z+dJUgB4
ここはカレー味のワッフルが食べれる名店だって
心の中の安西先生が言ってた
643名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 20:17:40 ID:iIrh34fb
おいしいカレーワッフルが食べれると聞いて飛んできますた
644名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 20:27:44 ID:zUOoDaoB
後の喫茶マ○ン○ンである
645名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 21:10:36 ID:37kzhlxN
ハッピーエンドならぬカレーエンドにGJ!
646名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 22:17:49 ID:VZi/lPjH
やっぱレディースだろ、レディ−ス!
647最終回:2007/01/26(金) 22:30:39 ID:g7rYrbCp
>640-643
こらまた無理難題を……


まあワッフル書いたのも俺なので自業自得なわけだがw



すぐにはムリだけどそのうち頑張ってみる
648名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 00:10:59 ID:5lrGzNOy
>>647
あなただったのかよw
いや、GJです。ニヤけが止まらんですよ。
649名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 00:48:19 ID:ZxKslLBq
まずい、ニヤニヤが止まらないwww

>>632
ツッコミはボケを活かす事も殺す事もできるのだが。
650名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 08:21:46 ID:S0tTYdxJ
ごめん、ワッフルって何?
651名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 09:53:52 ID:uKZNGSDo
このスレの悪習
652名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 19:11:48 ID:ZxKslLBq
一般にワッフルは、焼き菓子のひとつ。本来のワッフルは、小麦粉、卵、バター、牛乳、砂糖、イーストなどを混ぜ、発酵させて作った生地を、格子模様などを刻んだ2枚の鉄板(ワッフル型)に挟んで焼き上げた菓子。
スポンジケーキのようにふわふわしたものから、パンのようにもちもちしたもの、ビスケットのようにカリッとしたものまで様々あり、温かいうちにジャムやホイップクリーム、メープルシロップなどをつけたり、フルーツを添えて食べる。
スナックとしてのほかに、朝食として供される場合もある。
日本では、円形または楕円形に焼いたスポンジ生地に、カスタードクリームなどをのせ、柏餅のように二つ折りにしたものもワッフルと呼ばれる。
スーパーやコンビニエンスストアで販売されているほか、マネケンなどワッフル専門店も存在する。 フレーバーもさまざまで、プレーン・メープルシロップ・いちご・チョコレートなどがある。
このスレにおいては職人さんたちに敬意とGJの意を表し、続きを促す意味で使われる。
発祥はVIPらしく、(省略されました。続きを(ry系のネタで使われ始めたらしい。
653名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 19:12:15 ID:yQqdOlHG
>>647
貴様かッッッ!
貴様がワッフルなんて食材使うからなあ〜ぁ。
おまーなんかなぁおまーなんかなぁおまーなんかなぁー。



きき、今日はこれくらいで勘弁しといたらぁ。ハァハァ。
654名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 21:43:57 ID:f8D5fzTs
最良スレに認定

職人&652 ぐっじょぶ
655652:2007/01/28(日) 00:48:31 ID:gYDnde4G
>>654
ウィキペディアからのコピペでしかないワケだが。
656名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 00:51:00 ID:LhUePdDh
突然思い付いたプロポーズネタ

「なぁ…」
「ん?」
「これ、なんて料理?」
「小龍包」
「へぇ…、美味いな、コレ」
「め、珍しいわね?あたしの料理を素直に褒めるなんて。
ようやく○○もあたしの料理を素晴らしさに気付いたようね!」
「うん、…て言うか、前々から気付いてた」
「…どうしたの?やけに褒めるじゃない」
「…俺らさぁ…付き合い始めて四年目だろ?」
「まぁそうだけど…、どうしたの?急に改まって」
「幼馴染みの間も含めたら、二十年間も一緒だったんだな…」
「……」
「いつも、お互い意地張って、どっちかが折れて。
たまに喧嘩して、二人で謝り合って。
付き合い始めてからは、二人で飯食って、二人で一緒に住んでる。」
「…な、何が言いたいの?」
「『ずーっと一緒だったから、ただ、居心地が良いから、一緒に居る』ってな幼馴染みの延長線上に居るんじゃないか?って思うんだ」
「……」
「だから、それを終わらせようと思うんだ」
「……ぅ、ぅぁ…」
(だ、ダメ、わ、別れるって言わないで…、言っちゃやだ…)
657名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 01:00:06 ID:7T+Uzxmm
 
658名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 01:06:19 ID:LhUePdDh

「…結婚、してくれるか?」

「ま、紛らわしい言い方しないでよ!
ふ、振られる、かと、思った…ヒック…じゃない…」
「わ、悪かったって、だから叩くの止めろ」
「だ、だって…ヒック、アンタの、せいでしょ?」
「わかった、わかったから泣き止め」
「…ヒック…」

「…で?返事は?」
「……」
「結婚するのか?しないのか?」
「……い…」
「い?」
「いつまでも、一緒に、居てね?」
「それはOKって事でいいのか?」
「…うん」
「…精一杯、大事にしてやる」

「ねぇ、覚えてる?」
「なんだ?」
「本当に小さかった時の約束」
「…覚えてなかったら、こんな風になってない」
「二人で、せーの、で言おうか?」
「いいぞ」
「せーの」
「「ずっといっしょ!」」
659名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 01:15:00 ID:dPJuALA0
微笑ましくてGJ!
660名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 02:00:44 ID:gYDnde4G
ああまたニヤニヤが止まらない。
661名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 02:09:15 ID:7T+Uzxmm
ワッニヤ(#・∀・#)ニヤフル


ところでツクバさんなんだが……
662名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 02:59:47 ID:gYDnde4G
>>661
あっちのスレに来てるな。
あそこに常駐する馬鹿が叩いてるみたいだが。
663名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 08:49:27 ID:BptbPTYv
(*´∀`)=з
664名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 19:08:41 ID:TervebG/
>>647
あんたかよっ(笑)!!!
どうりでニヤニヤが止まらない訳だよ!!
どうしてくれんだよ!?
罰としてワッフル+カレーの新作ssを投(ry
665名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 19:47:43 ID:yZ+wS+tu
ワッフルとカレー

このありえない発想を現実のものにするため

男たちは

戦いを始めた
666名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 21:10:49 ID:EdB4ROPl
これはワッフルとカレーという異色のコラボレーションを成功させたあるss職人の物語である。
それはさておき、最近ここのssニヤニヤが止まらんのだが。
667名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 16:42:02 ID:B06laioe
>>666
あれ?俺書き込んだっけ?
668名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:35:23 ID:B4k/2ye3
プロポーズネタに便乗して

「話ってなによ?アタシ忙しいんだから、サッサとしてよね!」
「ココ…オレ、お前が好きだ!」
「はぁ?そんなの知ってるわよ!付き合いだして四年もたってるのに、今更何言ってるの?」
「いや、違うよ!ココ!オレと、結婚してくれ!」
「…へ?い、いきなり何を言いだすのよ!そ、そういう冗談はヤメテ…」
「冗談なんかじゃない!オレにとってはココがイチバンなんだ!」
「そ、そんな急に言われても困る…」 
「ココ…結婚してくれ。オレというカレーに寄り添うふくしん漬けになってくれ!」
「…アタシでいいの?ふくしん漬けじゃなく、らっきょうになっちゃうかもしれないわよ?」
「構わない!ふくしん漬けだろうがらっきょうだろうが生卵だろうが構わない!」
「…アンタみたいなスパイシーなヤツをマイルドにする人も必要よね」
「ココ…じゃ、じゃあいいのか?」
「…一緒になってあげるわ。アンタを一番大事にしてよね?」 
「ああ!ココイチバンだよ!お前がイチバンだよ!」


あんまり面白くねぇな。スレ汚しスマン。
669名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:45:12 ID:B4k/2ye3
ダメだ、最後のアタシをアンタに書き間違えてるし、ホントにスレ汚しだ
670名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 21:42:10 ID:gCOq3AHY
いいよいいよw
671名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 23:52:48 ID:c/wcnN20
このスレ的には口数少ない娘はありなのか?

「なあ、昨日…」
「……五月蝿い……どっか行け……」

みたいな。
672名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 00:19:26 ID:GPAMhwm0
その娘が気が強く、その上で不意にしおらしくなるのだったら―――アリだ!
673名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 00:45:57 ID:dMVrnOgc
え〜、気の強い女の子は大きく分けて5種類(俺的センスで)いる。

嫌悪・・・なぜかとくていの人物に素直になれない典型的なツンデレタイプ

寛黙・・・他人とのなれ合いを嫌い、あまりしゃべらない孤独タイプ

高慢・・・いつも他人を上から見下す態度のお嬢様タイプ

堅物・・・決まりに細かく、必要以上に世話を焼いてくるお姉さんタイプ

悪友・・・相手を友達としてしかみれず、恋心に戸惑う幼なじみタイプ


以上の5種類のタイプがある(なお、あくまで俺的センス)
674名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 02:02:33 ID:ZmRH7ZeT
>>673
それ、なんてつよきす?
675名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 03:45:52 ID:0i77vu7b
すなお、ここなつ、姫、乙女、カニか。
676名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 04:14:29 ID:1PKhILDH
「喧嘩友達」って関係がすごい好きなんだが…そんなのは漏れだけか?
677名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 06:37:04 ID:C4keHOP6
>>671
無口スレ住人としてはそういうパターンもあったか、と目からウロコだ
678名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 08:06:25 ID:G3tbgULs
>675
すなおって誰?そんなのいたかなってまたやり始めてしまったじゃないか!
再度なごみにときめいた。どうしてけれるんだ!
679名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 11:51:53 ID:tGG30gZ3
すなおは、追加キャラですよぅ
680名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 13:45:13 ID:wzOzgYEu
つよきすは黒よっぴーだろw
681名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 16:35:54 ID:dMVrnOgc
やっぱカニだろ、カニ。
あのほっぺをおもっっっきり引っ張りたい!
682名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 19:22:33 ID:I1p4sRq+
まぁ、気持ちは分かるがおまいらそろそろスレ違い。
683名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 23:40:21 ID:dMVrnOgc
おっと、話題が脱線してたな。ワリィワリィ(^_^;)

ところで、ここに喜多さんにトキメクあたしがいる。
喜多さんのような恋がしたい19歳今日この頃です。
684名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 01:24:47 ID:8p4dt62+
俺は桃子みたいな彼女がほしいと思っている、少し痛い独身男子です。
685名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 02:05:48 ID:o1mGwnWM
>>684
ヽ(・∀・)人(・∀・)ノ
686最終回:2007/01/31(水) 02:30:05 ID:STgjwTUE
ワッフル食わされても拓海君がウラヤマシス、と自分で書いて羨んでるバカチンスキーは私ですが何かご用でしょうか。
687名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 10:11:12 ID:BOVPGxCG
>>686
ぢゃあこのスレ住人を(恐らく総意として)代表して一言・・・。







『 拓海 × 詩織 の 新作 書けや ゴルァ! 』






御清聴ありがとうございました。ノシ
688名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 11:10:59 ID:0ryrWYc2
ついに俺も念レスに目覚めてしまったか……
689名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 11:21:19 ID:52Xf+0Vb
俺がいる
690名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 12:27:44 ID:BOVPGxCG
>>686
嵐を呼ぶ学園祭編でも二人っきりの海水浴編でもハーデス十二宮編でも良いですから続きが読みたいのがファン心理なんスよ。
わかって。
691名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 17:20:09 ID:PN64kMAM
>>687
あれ?俺書き込んだっけ?
692名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 19:37:04 ID:iKXr8G7h
俺ってこんなにいたっけ?
693名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 19:42:01 ID:oqY7eN7O
よお、俺の分身たちよ
694名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 20:22:24 ID:MmY3uKyN
ここは、瓜百個なスレですね
695名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 00:18:45 ID:h7WY60OA
最近俺の小便の水流が6股にも7股にも割れると思ったら、こういうことか……俺達
696名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 00:44:22 ID:CTPNp8X8
俺のは二股80°くらいに割れてる
697名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 11:19:23 ID:OdkqaP98
概ね同意だ、同志軍曹。
698名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 14:52:40 ID:iZG/3ZEn
ここは随分と俺が多いスレッドだな。
699名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 17:52:55 ID:EY8eLhJG
俺も含めてアクメツ状態だなw
700名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 18:56:19 ID:PrBLFSU6
よし、じゃあそろそろ統合して一つになろうか。
全俺。
701名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 19:26:25 ID:mX2FjLXa
だが、断るっ!!!
702名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 20:00:56 ID:EC3RofzP
ひ、一つってそんな……急に言われても、あ、あたしまだ心の準備がっ……!
703名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 20:02:43 ID:EY8eLhJG
べ、別に初めてだから怖いとか、そんなんじゃないんだからねっ(><)!
704名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 20:04:34 ID:qpdcP5AG
そんなこと言っても体の準備は出来てるみたいだぜ。
705名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:16:40 ID:Vqd0rCSD
こ、これはっ! あんたが、あ、あんなことするから……ばかぁ……
706名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:23:01 ID:sj/tB1Q+
「知ってるか?俺とお前は実は一つだったんだ」
「は?何馬鹿なこと言ってんの?」
「馬鹿なことに聞こえるがホントなんだ…
最近ボーとすること多くなってないか?」
「え…?まぁ、最近ボーとしたり物忘れ多くなってるけど、それが何?」
「それが分かれたことによる反動なんだ。
物忘れまででてくるとは…もう時間ないか。」
「反動?時間がないって何よ?」
「このままじゃ二人とも消えてしまう、だから一つに戻るんだ。」
「はぁ?一つに戻る?」
「あぁ、一つに戻ればどちらかは助かる。」
「どちらかって?」
「お前が残るだろな。」
「え?あんたは?」
「お前の欠落してる所を補ったら消えてしまうだろな」
「それって…」
「簡単さ。俺は死ぬけど、お前は助かる。
好きな女を救って死ぬのも悪くない。」
「え?え?」
「十八年間こんな俺の世話してくれててホント嫌だったろ?
それも終わるから」
「そ、そんな…嫌じゃない。
あ、あんたの事が、す、好きだからやってたんだから…」
「そうだったのか。俺もお前の事大好きだったぞ。
両想いだったならもっと早く伝えておけばよかったな
そうすればデートできた」
「なんで?なんでできないの?
私なら大丈夫だから、デートいこ?」
「いや、もう時間がないんだ、これ以上二人の欠落が多くなると二人とも消えてしまう」
「二人のって…もしかして…」
「俺はもう記憶の方に欠落が起きてるんだ。
だから時間がない。早く一つに戻らないと」
「そんな……」
「キスをすれば一つに戻るらしい。
最初で最後のキスなんて、なんか映画みたいだな」
「やだよ…なんで?
やだよぅ…」
「泣くなよ。
いつもみたいな気丈な態度とれよ。
俺、あの態度が一番好きなんだからさ」
「うぅ、ぐす、な、泣いてなんかないわよ…
め、目薬差しすぎただけよ…ぐす。」
「ありがとな
俺の分まで幸せになれよ…」




ドサッ

707名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:27:30 ID:sj/tB1Q+
なんか勢いでやってしまった。
今は後悔してる。
大学の図書館でレポート終わらせないといけないのに…


ちなみにこれは男の演技でした。
倒れた後抱き締められて、それでおっきしてバレたがオチ
708名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:06:29 ID:kB0ymFCT
その分まで書いて欲しかったがGJ
709名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:37:41 ID:VGs2KDKP
>>707
きみきみ、困るよこんなもの書かれちゃ
罰として後日談を書きなさいね
710名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:54:32 ID:PrBLFSU6
>>702-707
最高に笑たw
今のオマイらなら、一千万あげてもいいじゃん…?
711名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 00:46:15 ID:fIU4I7V2
は? 何言ってんのよあんた。そんな金無いくせに。
……お金なんかより、その、あんたが……欲しい……よ?
712名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 00:48:01 ID:8uu8WKUM
えへへ・・・どじっちゃった・・・
結構頑張ったつもりだったんだけどなぁ・・・・
やっぱり私・・・才能・・・な・・・い・・・・もっ・・・・・・
713名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 00:54:40 ID:fIU4I7V2
何言ってんだよ! 大丈夫だ! もうすぐ救援が来るから! もう少しだから!
だから……そんな弱気なこと言うなよ……お前らしくないよ、そんなの……。
俺……まだお前に大切な言葉言ってないのに……そのままさよならなんて……嫌だ……。
714名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:23:34 ID:8uu8WKUM
ご・・・めんね・・・・?
ずっと・・・・キ・・・ミ・・・いた・・・・・た・・・・・・
715名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:28:44 ID:xHOmD8wF
流れが最高
716名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 03:22:02 ID:02MfHzlG
生きてくれ詩菜………
これは別れじゃないぜ
俺は分解されて 詩菜を再生する素体になるんだ
気持ち悪いとか言わないでくれよ
これは詩菜のキスへの俺からの返事なんだからさ…… 
 
それじゃあ しばしの別れだ
717名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 03:39:28 ID:BYDp1WK4
詩菜?
718716:2007/02/02(金) 04:03:42 ID:02MfHzlG
>>717
ごめん、>>699とかのアクメツネタに便乗したネタなんだ…
719名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 04:07:36 ID:BYDp1WK4
なるほど。詩織だよな?って勘違いした。流れ切ってすまん
720αにしてΩ>>687:2007/02/02(金) 11:08:18 ID:3fT8s/1u
レッツ、コンバイン!
721名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 15:12:45 ID:e1IK5xFy
いい!?これからアンタとアタシは一心同体だんなからね!運命共同体よ!わかってる!?
遊びに行くのも、ご飯を食べるのも、何をするのも一緒なんだから!だから…だから…

…独りにしないでよね?
722名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 18:27:40 ID:fIU4I7V2
それはつまりお風呂も、トイレも、もちろんベッドの上も、と。
723名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 01:19:53 ID:mMLygYYh
あ、あ〜ぁ、あああ当たり前じゃなぃ・・・・。
724名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 01:28:37 ID:HivKHsuE
後日談?

「ほんと死ねばいいのに!!死んで詫びれ!」
「ごめんって。もう何度も謝ってるだろ。」
「本当に心配したのに、もう知らない!!どっか行け!」
「行く前にすることあるだろ。」
「何よ?またくだらないこたでしょ?」
「いや、重要な行為だと思うぞ
ある意味一つになる行為。
親が今旅行で、明後日までいないから俺の家に来ないか?」
「え?それって?」
「帰らすつもりはないから。」
「な、何さり気なくすごいこといってるのよ。」
「俺の家来るだろ?」
「う、うん」


725名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 05:51:50 ID:mMLygYYh
次の奴、取り合えず正座。
726名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 07:59:15 ID:7uXlSnj6
勿論、全裸で
727名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 14:23:46 ID:f1+QMY/l
理由はよくわかりませんがごめんなさい。

( ´・ω・`)
(ん⊃⊂
と_)__)
728名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 14:32:32 ID:mMLygYYh
>>727
テカりが足らん!
やり直し。
729名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 15:22:54 ID:xd/eMeBa
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
730名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 20:19:14 ID:mMLygYYh
>>729
愚直なのは感心だ。気に入った。
うちに来て妹と神経衰弱していいぞ。
731名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 20:38:05 ID:aRZDSbDQ
>>730
貴様、素直クールだな!?



節分ネタないかなぁ?
732名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 20:41:57 ID:KC0GS+oA
節分は無理でもバレンタインネタはあるんじゃないの?
733名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 20:54:27 ID:wVp+h6Ie
やぁ、来たか。まぁ上がれ、と言いたいところだがこれから妹を病院に連れて行かないといけないんだ。
なに、お前の神経衰弱の相手をしてやってくれと言ったら気を失っただけだから大事ではないと思うのだが。
っておい、お前まで気を失ってどうするんだ。これではこっちの神経が衰弱してしまうではないか。
734名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 23:38:36 ID:CUZhcxbO
投下されたわけでもないのに盛り上がってたみたいだな
735名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 23:48:25 ID:s3y51mtd
盛り……って! あんたどこ盛り上げてるのよ、変態ッ!
……な、何よ? こ、これは、その、あんたがそんなにしてるから、だから……
お、お詫びって言ったらなんだけど、鎮めてあげようって思っただけなんだから。

……や、優しく、するから。
736名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 11:16:09 ID:TtVsEs+f
俺の言いたいこと・・・。
俺達ならわかるよな。
737名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 11:26:16 ID:KPhPvev6
っ!痛いっ!
鬼がいないって言うからこんな田舎にまで来てやったのに
本気で豆をぶつけないでよ!

誰も好きこのんであんたの家に来た訳じゃな…
え…ここじゃ「鬼も内」って言うの…

私、家の中にいてもいい…の?
本当に中にいてもいいのね!


!っ、じゃあさっきは何で豆をぶつけたのよ!



お目汚しですが。
738名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 22:39:26 ID:2PzDV//7
こんな流れじゃあ、喜多さんのことを話に来た俺は空気嫁てないみたいじゃないか!

クソッ、何て時代だ!
739名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 22:49:49 ID:zMquSV7R
>738
お前は一人じゃない。>736がいるじゃないか。
もちろん俺もな。
740名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:25:49 ID:geDzUL1f
俺もいるぜ。
741名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:28:45 ID:yy7VtGJD
俺を忘れるなよ兄弟!
742名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:49:05 ID:CqFEJaTQ
俺たちはいつでも味方だ。
743名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:59:55 ID:d9axiioX
フ、お前らばっかりに良い格好はさせないぜ!
744736であり実は687でもある:2007/02/05(月) 01:13:58 ID:ecdV4Vtt
>>738ー743
嬉しいぜ。
だがヤボは言いっこ無しだぜ、俺達。
745名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 07:20:11 ID:D6+sRwus
こんな空気嫁てない俺にものすごく暖かいだなんて、別スレの話が出来ないじゃないか。

クソッ、何て時代だ!
746名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 18:53:51 ID:geDzUL1f
……この流れって切るに切れなくて
職人さんが投下しづらいんじゃないかと
今更ながらに思った今日この頃。
747名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 20:41:48 ID:79eAWmwR
確かに悪乗りしすぎた。今は反省してる。
748名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:36:43 ID:ecdV4Vtt
正直、スマンかった。
749名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:55:40 ID:TGT9IzQt
ここでゴメンと言ったら二の前だから小ネタを一つ。


「アンタ、馬鹿じゃないの?
 アンタは恋人じゃなくて私の虫除けよ!」
「…」
「聞いてる?アンタは単なる虫除け!蚊取り線香!
 それか良いとこいってせいぜい本命が現れるまでのつなぎよ?」
「……」
「ちょっと聞いてんの!?」
「………」
「あ、れ…ね、ねえ?怒ったの?
 何とか言いなさいよ」
「…………」
「……ちょ、ちょっと、本気にしたの?じょ、冗談よ!
 虫除けとか、つなぎとか、本気で思ってるわけないじゃない!?」
「……………」
「ねぇ…何とか言ってよ…。す、少しは素直になるから…。
 私…あなたのこと、本気で愛「っふあぁ〜あ…」してる…って、え?」
「ん〜…あ、悪い、寝てた。で、なんだって?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
 このぉ…バカァァァァァァァァァァァッ!」
750名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 23:19:31 ID:CqFEJaTQ
GJ!

っとまぁ、こんな風に本流にもどるのであった。
「も、もどってあげるんだから、か、感謝しなさいよね!////」
751460:2007/02/05(月) 23:59:05 ID:uK6dL0vS
「二の前」じゃなく「二の舞」でしょ?
もぉ、ホントに馬鹿なんだから!
でも、そんなところも好‥‥
な、なんでもないわよ!もう少し勉強しなさいよね!




特にあたしのことを‥‥
752名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 02:07:14 ID:xKWtBxmS
おいお前!そこのウエイトレス!
注文したメニューはまだ来んのか!?
早くその、カレーワッフルとやらを持ってこんか!!
753最終回:2007/02/06(火) 02:09:33 ID:Q6whUSqc
>>752
無茶言うなょぅ・・・


二月中に投下する、って約束じゃダメかい?
754名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 08:21:46 ID:dPMn+E5q
>>753
カレーワッフルワッフル
755名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 11:04:25 ID:CBgIaGIr
話題を変えるんだが、
素直クール娘にはツンデレ男をあてがうと映えるように、
気の強い娘にはどんな男をあてがうと映えるだろう?
756名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 11:11:33 ID:Ui+dpKhv
へたれ・ショタ系で鈍感なのか素直クール男とか?
757名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 12:25:09 ID:tvVm0OXR
>>753

無理せず良い作品を書き上げてくださいね〜

皆も気持ちは分かるがはあんまり急かさないの
758名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 13:03:40 ID:+IUJnc5v
>>755
へたれ系よりも気の強さを逆に利用していじってあそぶくらいの
男のほうがエロにはもっていきやすそうな感じはするな
759名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 14:14:21 ID:awJ1miP9
>>758
「何よ!?何か文句あるわけ!?」
「別にぃ〜」
「言いたい事あるなら言いなさいよ!?」
「んじゃ言うけど。こないだ部屋行ったらエロ本あったんだけど?」
「なっ・・・ななな!?何勝手に入ってんのよ!?」
「いや、借りてたCD返そうと思って。さすがに机の上にはマズイと思うぞ?」
「む・・・べ・・・別にいいでしょ!?何よ!?私がえっちな事に興味あったら悪いっての!?」
「そんな事は言ってないけどね〜。勘違いしないでほしいなぁ〜♪」
「ぅ・・・な・・・・うぅ〜・・・」
「んー?・・・ってちょっ!?ばっ!?泣くなよ!!?」
「うぅ・・・・うわぁぁぁ・・・・」
「分かったって俺が悪かったから!?」

で、抱き締める




とか?いやごめん。思いつかなかったんだ_| ̄|○
760名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 15:01:34 ID:CBgIaGIr
逆に紳士的な大人ってのはどうだ?

「こ、子ども扱いしないでよ!」
「はいはい…くくっ…」
「わ、笑ったわね!今、アンタ笑ったわね!?」

みたいな。それでいて娘の方が凹んだりすると」

「ヒック…ご、ごめんなさい…ごめん…なさい…」
「謝らなくて良いよ。
 そんな事で嫌いになったりしないからさ」
「ヒック…ホント?」
「ああ(ぎゅっ)」
「あ……」

 見たいな感じで。
761名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 15:10:47 ID:xKWtBxmS
この流れの中、一つだけ言わせてくれ。
 
おまいら最高www
 

>>753
ゴメン…ちょっと意地悪しすぎた。

762名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 15:15:56 ID:xKWtBxmS
>>753
約束の日が来るの…ワフテカしながら待ってるんだからね!!
763名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 17:59:19 ID:FHaoCUIE
今更なんだが、このスレ住人のチームワーク良過ぎ(笑)
アイコンタクトだけでキラーパス繋げよんなぁ。
764名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 21:58:33 ID:4tcnWGXS
新ジャンル「激しく甘ツン」みたいな
765名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 23:46:49 ID:O8zahvU+
>>755
やっぱアレだ、桐野みたいなタイプ。
766名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 00:20:03 ID:QmWI7Cqt
>>764
甘ツン? 甘が先に来てるのは、甘がメインってコトなんだろうか? それも激しく?
つーワケで、女家庭教師と男生徒で妄想。

「ねぇ、朝ごはん、どうだった、正弘君」
「うん、スゲー美味かった、先生」
「もう。先生は止めてよ。ちゃんと切り替えして、正弘君も」
「ご、ごめん、ま、真紀子さん」
「……真紀子って呼んでくれないの?」
「だって、せん……真紀子さんだってくん付けじゃないか」
「わ、わかったわよ。じゃあ。……まさひろ、朝ごはん、美味しかった?」
手作りの朝ごはんの後の定番の質問、そして、さっきも同じ質問をしたはずなのに、真紀子の声は微妙に震えていた。
「う、美味かったよ、ま、まきこ」
正弘の声もわずかに上ずっている。
ただ名前を呼び合っただけで2人の距離がさらに縮まった気がした。
肌を重ねた昨夜よりも。
「じゃあ、ご褒美」
「う、うん」
目を閉じた真紀子の唇を、正弘の唇がそっと覆った。

「そろそろ勉強を始めましょうか」
「えっ?」
「受験勉強よ。石森君がせっかく私の家に泊まってくれてるんだから、こういうチャンスは精一杯使わないとね」
「い、いや、だからね、先生」
精神的に引きづられて先生と言ってしまい。
物理的に引きづられて机の前に座らされた。
「じゃあ、昨夜の石森君がいきなりキスしてきたところの続きからね。参考書の75ページ」
「えーっと、先生」
「はい、なんですか、石森君?」
「どうせならキスの後の続きの方が……」
767名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 00:20:44 ID:QmWI7Cqt
「ちゃんと切り替えなさい。さあ、75ページの問題2からよ。
 受験勉強にかぎらず、勉強って言うのは、まず毎日の積み重ねが……」
「先生の体の勉強の方を優先したいんですが」
「か、体の勉強ですって!?」
「例えば、こういう感じに胸を揉み揉みすると」
「いやん、やめてぇ。そこだめなのぉ」
「気持ちいいんですか」
「ああん。もう、わかってるでしょぉ」
「どのくらい気持ちいいのかなぁ、って」
「わ、わかんないのぉ、そんなのぉ。
 まさひろが触ってる、って思ったら、それだけで、ああん、体がぁ、溶けちゃいそう、なのぉ」
「へぇ。僕もせん……真紀子を触ってるとそれだけで幸せだなぁ」
「ああっ、ああ! うっ、ううっ、うっ、ううっ」
真紀子の喘ぎ声に鼻声が混じってきた事に気づき、正弘は視線を上げた。
「……えっと、先生……どうして泣いてるの?」
「……うっ、うう、だって、だって、あなただって分かってるでしょ。
 あなたはちゃんと勉強すれば出来るのに、勉強しなくちゃいけないのに。
 こんなコトばかりしてたら、あなたの為にならないわ」
「い、いやその、それは……」
「……もう、分かれたほうがいいかもしれないわね、私達」
「昨日の晩に告白して、キスして、最後まで行って、朝ごはんもあんなラブラブだったのに、
 チョットいちゃついただけで別れるって、そんな御無体な」
「うん、お母様に言って、家庭教師も辞めさせてもらったほうが……」
「ちゃ、ちゃんと勉強やります。やりますから」
「ホント?」
「ホント、ホント、マジにやりますって」
「……こんな中途半端でやめちゃうの?」
「えっ?」
「あっ、ご、ごめんなさい。じゃあ教科書の152ページからだっけ」
768名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 01:21:37 ID:AsieyDYD
田中さん?
769名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 02:36:21 ID:G7CSGFiT
>>767
で、
続 き は ?
770名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 05:04:34 ID:j+wrrLDF
鬼丸さん?
771名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 14:29:44 ID:Hr9yJbjM
GJ!
ところで思ったんだが、
ここでは普段は強気で「馬鹿」「嫌い」とか言う女の子が主流だが、
素直クール系でいつもガンガン攻めてくる女の子が、不意に気弱になるっていうのもありなのか?
772名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 14:39:45 ID:xX9wMnj+
それは素直クールスレじゃないのかな? 
素直クールは気が強い娘とはちと違うと思う。
773名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 17:38:49 ID:QSTG9MeH
>>771が言いたいのは、乱暴ではないけどメンタル面にズバズバ物言ってくるような
毒舌系の女の子はありかってことか? それなら俺はありだと思う。
774名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 17:46:47 ID:eBxcBRHN
いわゆる素直クールの自己表現は愛情に特化している印象だからな。
率直さが辛辣とか毒舌の方向に向いてるならむしろここの範疇だろう。

だから、可及的速やかに投下するように。全裸で待ってるのは寒いぜ。
775名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 17:58:26 ID:xX9wMnj+
俺は今、全力で隣の女は生意気娘の続きを待っている。続きが来るまでワッフル断ちだ!
776名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 18:07:19 ID:Hr9yJbjM
 >>771なんだがそういうんじゃなくてさ。俺が言いたいのは、恋愛に対して超強気ってことだ。
 つまり

「さて、あ〜んしてもらおうか?」
「出来るか!」
「出来ぬはずなかろう?私達はラブラブなのだから」
「ラ・ブ・ラ・ブ・じゃ・ね・えっ!」
「ふっ、照れることはない。
 本当は私の愛のこもった弁当を全て平らげ、その勢いで私も食べてしまいたいと思っているくせに」
「思ってねぇぇぇぇぇぇっ!」


 とかいう女が、男が他の女と一緒に歩いているのを見かけて不意に心細くなり…

「…すまない」
「あっ?」
「振りではなく、本気で迷惑…だったんだね」
「…なんだよいきなり」
「私は君にいろいろアプローチしてきたが、君はそれでも応えてくれない。
 それはつまり…本当に私のことをなんとも思っていないってことだったんだね」
「…っ、なんだよ?いきなり…大体俺は…」
「言わなくていい!言わないで…くれ…。
 …迷惑を、かけたね。もう…付きまとわないよ。だから…これ以上嫌いにならないで欲しい」
「…!」
「それじゃあ…」
「……っ、待てよ!」
「…なにを―――んんっ!」



 みたいな展開だ。
777名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 18:54:17 ID:jsrNSVRy
>>776
言いたいことは分かった。文句なしに同意だ。








続きをプリーズ。
778名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 21:30:44 ID:W39WRL2L
>>776
何その日本刀が似合いそうな御仁は?w
779名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 22:14:57 ID:Kt4aIIal
>>776
貴様!素(ry
780名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 01:27:09 ID:xUNBHM1v
ふと思ったんだが
貴様!素直(ryの元ネタなんだっけ?
781名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 01:57:24 ID:UutI18iA
>>776
つまり、このスレの主流は普段「強気&愛情表現×」時折「弱気&愛情表現○」の組み合わせだが、
普段「強気&愛情表現○」時折「弱気&愛情表現×」だと、どうか? ってコトだな。
全然問題ない。

ところで、普段「強気&愛情表現○」時折「弱気&愛情表現○」でも個人的にはOKなんだが、それはダメかな?
782名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 08:50:46 ID:gilIV+o2
想像がつかんのだが、つまりどんな感じだね?
783名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 11:56:16 ID:gilIV+o2
唐突だが保管庫でワッフルを読んできた。
神と会った。
784名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:57:33 ID:mUTaNWue
>>776
なんか髪長くてスタイル抜群の変身しそうな女の子が頭に浮かんだ
785名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 02:22:47 ID:GNiBuA0e
>>783
少し上に戻るか『カレー』で検索するともっと幸せになれるよ。
786781=767:2007/02/09(金) 03:59:41 ID:FgY+hZSq
>>782
じつのところ、767の続きを書こうとしたら、
ヒロインの真紀子さんは、普段強気で、正弘君が好きなもんでエッチなことは避けてるんだが、
正弘君に誘惑されると、正弘君が好きなもんでエッチに流されて、しかも弱気なんだが、
このスレでいいんだろうか?
787名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 15:57:25 ID:mlTu8w5B
かまわんとは思うが厳密にはここだな。
っ【Hの時だけデレデレになる女の子】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1154602703/l50
788781=767:2007/02/09(金) 22:59:48 ID:FgY+hZSq
>>787
なるほど、ありがと
789名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 19:44:11 ID:DcBHMBEy
姉に下克上を読んだがこれもこのスレ的内容だよな
790名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 20:41:27 ID:tCcLQ/L6
超同意
791名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 21:11:35 ID:LOJsRV9e
>>789,790
kwsk
792名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 21:40:45 ID:DcBHMBEy
ググれば一発
793名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 02:36:38 ID:U6go6XuB
見てきた。こういうパターンもあるんだと思った。 
真実は小説よりなんとやら、だな。
794791:2007/02/11(日) 05:39:13 ID:POZq/QPA
>>793
あれ?俺ガイル。
 
素晴らしいワッフルでした。
795名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 02:06:06 ID:O0rqqxMt
釣られて下克上のまとめ見て北

ちょっと姉のパンツでオナヌーしてくる
796名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 20:27:56 ID:eEWqWOrG
見つかるのを忘れるなよ!
797名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:28:32 ID:vXj9sH8x
下克上まとめ見てきた
途中に性格診断なんてモノがあったのでやってみた

公務員になれってさ

…オレ公務員なんだよね

明日に備えて寝なきゃ…
798名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 02:34:15 ID:dhZ6rAn1
注:近親、足コキ
NGワード:795


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>796に言われたので、姉ちゃんが風呂から上がってくるタイミングで
わざと姉パンオナーヌしてみた。当然見つかった訳だが。

「な、なによアンタ、私のショーツ使うぐらい溜まってんの?」
オナヌー見つかって非常に気まずい雰囲気(何故ryを出す演技をしていたら、
案の定姉ちゃんが若干ピント外れなことを言い始めた。
部屋の電気は付いてないので廊下から漏れた程度の光しかなかったが、
姉ちゃんの困り顔を見てる方がパンティーより何倍もそそった。
風呂上がりの身体を包むピンクのパジャマの下にはどんな下着をつけてるんだろうか。
火照った身体はどれだけ柔らかい感触を返してくれるのだろうか。そう考えたら、俺の体は勝手に動きだし、姉ちゃんを組み伏せようと右手を伸ばしたら、
カウンターで左フックをあごにもらった。


仰向けに倒れた俺のムスコ大佐(withショーツ)を、姉ちゃんは踏んできた。
「私を襲うだなんて10年早いわ愚弟めが。仕方がないので手伝ってやろう」
799795:2007/02/13(火) 03:04:09 ID:dhZ6rAn1
そういって、姉ちゃんはパンティーに包まれた我が愚息をグニグニ踏ん付けはじめた。
技術的には上手い訳じゃないが、さっきまで自分でコスってたせいか
すぐにチンコがぴくぴく反応してきて、つい声が漏れてしまった。
「姉に踏まれて気持ちいいなんてマジ変態だねアンタ。
変態、変態!変tきゃっ!」
言葉でなじられたせいでうっかり射精してしまった俺ドM。
姉ちゃんのパンツだけじゃなく足までべとべとにしてやった。
というかこんだけ盛大にイったのはいつ以来だろうか。
少し射精の余韻を楽しんだあと姉ちゃんの様子を伺うと、尻餅ついてぽーっとしてた。
すかさず俺は土下座状態に入り、用意してたセリフを喋りはじめた。

『ごめん、姉ちゃん!俺、姉ちゃんのこと本当に好きで、どうしようもなく抑え切れなくて……
こんな弟いやだよね、ごめんな、姉ちゃん。俺なんでも姉ちゃんの言うこと聞くから。
出てけっていうなら明日にもすぐ出ていくから。ごめん、本当にごめんなさい!』

心の中で舌を出しながら、姉ちゃんの出方を待った。

「そ、そうか。まぁそこまで反省してるなら今回は許してやろう。
優しい私に感謝するが良い。
それにまぁ、好きでいてくれるのはやぶさかではないんだが、私たちは姉弟であるからして、
そういうのは余りよろしくない。しかしながら今回みたいに襲われるのも正直心臓に悪いからな。
もしまたどうしてもって時にはちゃんと言って来なさい。
て、手伝ってやらんことも……ないかもしれん」

もう一度謝ってから俺は姉ちゃんの部屋を出た。
見事にフラグ建ててきたぞお前ら。明日からどうしたらいい?>>815
800名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 08:30:22 ID:WF8rIaD/
>>789
スレ違いかもしれんが、
『幼なじみとセクロスしたいんだが』
も中々いいと思た(*´Д`)ハァハァ
男女共にツンデレな所にキュンキュンしちまったwww
801名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 15:25:58 ID:eVoDJQTR
俺のレジェンドは
オナニーしてたら従妹に精液飲まされた
だけどな
802名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 20:57:10 ID:/ENHwhbs
お前ら俺にいいもん見せすぎだw
見れるもんならもっと見たいもんだな。
803名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:21:25 ID:akx/tc5P
>>798-799
ミドルパス乙

>>815の次回作に期待
804ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/02/14(水) 08:32:58 ID:NL6McBde
ミドルパスを無視して投下します。

一応はバレンタイン物のつもりです。
「…どうしたの?江口さん、なにか様子が変。なにをソワソワしているの?」
「ん?何を言っているんだい?別にソワソワなんかしてないさ」
「…おかしいわ。そんな言葉使い、初めて聞くわ」
「はっはっは、バカを言っちゃいけないよ。僕はいつも通りのジェントルマンさ」
「…おかしいわ。こんな変な江口さんは初めて。…何があったの?」

2月14日。いつもと変わらない、朝の食卓。
テーブルの上には食パンと、桃子特製のやきそばが。
桃子はパンにやきそばを挟みながら、オレの態度が変、と首を傾げている。
ふっふっふ…焦らすじゃねぇか。さすがに朝からチョコは渡さないか?

そう、今日は2月14日。いわゆるバレンタインデー。
大阪時代には、カワイイ子がいた得意先を、意味もなく回ったりしたもんだ。
結局はそんな努力は報われず、キャバ嬢からの営業チョコしか貰えなかったけどな。
しかし、今年は違う!何故なら…んっふっふっふ、オレにもついに至福の時が来るんだな。
桃子を見つめて、頬が緩む。
この歳になって、バレンタインがこんなにいい日だと気づくとは。
いったいどんなチョコをくれるんだ?
もしかしたら、体中にチョコを塗った桃子が『残さず食べて』とかあるんじゃねぇの?
おいおい、そんなことをされたらチョコの食い過ぎで、鼻血が止まらねぇよ。

「…おかしいわ。江口さん、いったいどうしたの?
嬉しそうにニコニコと微笑んでいるわ。なにが楽しいの?」
「ん?おお、スマンな。お前の料理が美味しいなって、思ってな。桃子、腕を上げたな。
腕を上げたついでに、そろそろやきそば以外にもチャレンジしてみないか?」
「…なにか変。江口さん、なにかを誤魔化してない?」

まずい!俺の切ない男心を見抜かれてしまったのか?
オレがチョコを心待ちにしてるなんて悟られたら…恥ずかしいぞ!

桃子はしばらくの間、オレを不思議そうに見ていたが、再びやきそばパンを頬張り始めた。
どうにかバレなくてすんだな。…桃子、朝からやきそばパン二個目に突入ってのはどうなんだ?
危ない危ない、少し顔に出しすぎたか?
まさかこの歳になって、チョコが楽しみで堪らないなんて知られたら、恥ずかしいからな。
去年はオレが大阪に帰っていたから貰えなかった。
桃子からのチョコは今年が初めてだ。…いいもんだな、バレンタインってのは。
正直、バレンタインなんてもんは滅んでしまえ!って思ってたんだよ。
けど、オレにも愛する人が出来た。
愛する人からの、愛の溢れるチョコレート。…最高だな!
なんでこんな素晴らしい日を、国民の休日にしないんだ?政治家はやっぱりアホだな。

「…江口さん、やきそばが冷めてしまうわ。
やきそばは、冷めても美味しいの。けど、温かいのが一番美味しいわ」
「分かってるって。けどな、オレにとってはお前が作ってくれたってだけで、一番美味いんだ。
桃子、オレな、お前の手料理が食えて幸せだよ。…愛してるぞ」

桃子の後ろに回り込み、ギュッと強く抱きしめる。
そんなオレの手に、そっと手を添える桃子。
桃子のサラサラの髪が、頬に当たって気持ちいい。
あぁ…幸せだなぁ。こんなに幸せでいいのか?
こんなに幸せなのにチョコまで貰ったら、オレ、幸せすぎて泣いちまうぞ?

朝…結局、メシの後にはチョコは貰えなかった。ま、朝からチョコを渡されても食うのに困るしな。

昼…さすがにみんなの前で渡すのが恥ずかしかったのか、渡されなかった。
まったく照れ屋さんめ!そんな照れ屋な桃子も、可愛いぞ!

夜…なんでだ?なんでチョコを渡す前に、すやすやと眠るんだ?
そ、そうか。朝起きたら、枕元に置いてあるんだな?
おいおい、クリスマスじゃあるまいし、そんなに凝らなくてもいいのにな。
日付は変わっちまうけど、まぁいいか。せっかく桃子が趣向を凝らしてくれるんだからな!

次の日の朝…………バレンタインなんて滅べはいいのに。


「で、マヤはどうだったの?うまくいったの?」
「それは…シーリスこそ、どうだったの?」
「アタシはもちろん、うまくいったわよ!マヤもその顔じゃ、うまくいったんだ?」
「もう、秘密よ!そ、それより桃子はどうだったの?」
「…さっきから二人は、何を話しているの?」

大学からの帰り道、久しぶりに3人での喫茶店。
嬉しそうな表情で話す、マヤにシーリス。いったい何を話しているの?
おかしいわ。今日はみんなの様子が変。
江口さんは朝から暗い表情で、ご飯も食べずに車でどこかに出かけて行ったわ。
マヤとシーリスは、何かを嬉しそうに話している…何があったの?

「何をって…昨日の事よ。もちろんアンタも、江口さんに渡したんでしょ?」
「ふふふ、江口さん、私達からも貰えるんじゃないかな?って顔してたしね」
「はん!あんな男にあげるなんて、お金の無駄よ!アタシは俊だけでいいわ」
「…江口さんに何をあげるの?」
「は?なにって…チョコレートよ。アンタも昨日、あげたんでしょ?」
「そうそう、江口さんはどうだったの?やっぱり嬉しそうにしてた?」

…二人はいったい何を言っているの?
チョコレート。それは甘く、とても美味しい食べ物。
けど江口さんは、甘いものがあまり好きじゃないわ。
だから普段は食べる事がない。何故そんな物をあげないといけないの?

「アンタ…まさかあげてないの?」
「ねぇ桃子。昨日が何の日だったかは、知ってるわよね?」

驚いた顔をして、わたしを見るマヤとシーリス。
…昨日?昨日はなにか特別な日だったの?
「…はぁぁ〜。ゴメン、アタシ達自分のことで浮かれてたわ。
昨日は2月14日。世間ではバレンタインデーっていうのよ」
「…バレンタインデー。知っているわ。女の子が好きな人にチョコレートを渡して……あ」
「桃子…その顔じゃ、江口さんに渡してないんだ?」
「はぁぁ〜、どうすんの?江口さんっていい歳して子供っぽいとこあるから、
チョコ貰えなかったって、きっと落ち込んでるよ?」

…そうだったのね。江口さん、シーリスの言うとおりに落ち込んでいるのね。
朝、なにも食べずに暗い顔で一人で出て行ったのは、それが原因だったのね。

「…マヤ、シーリス、どうしたらいいの?江口さん、落ち込んでいたわ。
朝、何も食べずに車で出て行ったの。きっとわたしがチョコレートを渡さなかったから。
どうすればいいの?…嫌われるのはイヤ」

江口さんに嫌われたのかと思うと、自然と涙がポロポロと溢れてくる。
もう寂しいのはイヤ。江口さんと離れて暮らすなんて…もうイヤ!

「と、桃子、そんなに泣かないでよ。江口さんもちょっと拗ねてるだけだって!」
「そうそう!マヤの言うとおり、江口さんって30過ぎてるくせに大人気ないって言うか、
ちょっとガキっぽいとこあるから、ちょっと拗ねてるだけよ。
一日遅れちゃったけど、今日渡せば大丈夫だって!」
「…そうなの?江口さん、怒ってないの?」
「そうそう、怒ってないわよ。ちょっと拗ねてるだけ。桃子がチョコ渡せばすぐにニッコニコよ。
ただ渡す時、ちょっと工夫した方がいいかもしれないわね」
「…工夫?シーリス、なにを工夫すればいいの?どうすればいいの?」
「それはね……」

…そうなのね。そうすれば江口さん、喜んでくれるのね。
マヤも真っ赤な顔して頷いてたわ。…でも何故わざわざそんな事をしないといけないの?

(いや〜、神様っているんだな。愛に傷ついたオレに、救いの手を差し伸べてくれるなんて。
…グフフフ、たった半日で7万浮き!もしかしたらオレって、パチプロになれんじゃねぇの?)

桃子にチョコを貰えなくて、自棄になってのパチンコ。まさか7万も勝てるとは!
オレって天才?これが才能と言うんだろうな。…我ながら怖いぜ。自分の自身の才能ってヤツがよ!
しかし思いもよらぬ収入だ。この金、どうすっかな?

夜の9時。駐車場に車を止めて、朝より分厚くなったサイフに、頬ずりしながら部屋へと戻る。
帰りが少し遅くなっちまったな。桃子、心配してんじゃねぇのか?
さすがに携帯を持っていかなかったのは、大人気なかったな?
ちょっとチョコを貰えなかったから拗ねるなんて…可愛いヤツめ、オレ!

「ただいま〜!桃子、今帰った…どうした?桃子、何があったんだ!」

部屋に入ると、真っ暗なリビングから、桃子のすすり泣く声が聞こえてきた。
いったいどうしたんだ?何があった!
慌ててリビングへと走り、電気を点ける。
そこにはテーブルに座り、一人すすり泣く桃子が。

「おい!どうした?いったい何があった?桃子、何があったんだ!」

オレは慌てて駆け寄って、桃子の肩を揺すり、問いかける。
すると桃子はオレに気づき、胸に飛び込んできて泣き出した。
オレの桃子が、小さな肩を震わせて泣いている。
オレの服をギュッと掴んだまま、肩を震わせ泣いている。
…どこのどいつじゃ!オレの桃子を泣かしたんは!ぶっ殺したんぞゴラァ!

「ヒッ、え、ぐちさ、ひっく、ゴメ、ンなさ……ならないで。わたしを嫌いにならないで!」
「…へ?何言ってるんだ?オレがお前を嫌いになるなんて、ある訳ないだろ?」
「ひっ、えぐちさん、ヒッ、怒って、出て行って…ゴメンなさ、グス」
「桃子落ちつけ、オレはお前に怒ってなんかないから。ほらほら、もう泣くなって。
せっかくの綺麗な顔が台無しじゃないか」

何故かオレに嫌われたと思い込み、泣きじゃくる桃子。
頭を撫でて、落ち着かせる。なんで嫌われたと思ってんだ?
あれか?オレが携帯を持たずに、出かけたからか?
しばらくすると落ち着いたのか、涙を溜めた真っ赤な瞳でオレを見つめ、話しだした。


「…ごめんなさい。わたし、忘れていたの。江口さんが大好きなのに、渡すのを忘れていたの。
せっかく楽しみに待っていてくれたのに、忘れるなんて…キライにならないで」

なんだ?いったい何を忘れてたんだ?
話し終えて、またポロポロと涙を零す桃子を抱き締め考える。
ふとテーブルを見ると、チョコレートの箱が置いてあった。
…なるほどね。やっぱり桃子はバレンタインを忘れてただけか。
よかったぁ〜、もしかしたらオレ、桃子に嫌われたんじゃないかと思ってたぞ。

「安心しろ、桃子。オレはお前が好きなんだ。愛してるんだよ。
チョコを貰えなかったくらいでキライになんてならないよ」

まだ泣いている桃子をギュッと抱き締め耳元で囁く。
まったく、耳まで真っ赤にしやがって…チクショウ!カワイイじゃねぇか!

「ま、確かにお前からのチョコを貰うのを楽しみにしてたよ。今からでも欲しいくらいだ。
…お前からのチョコレート、貰えるのかな?」

オレの言葉に嬉しそうに頷き、チョコの箱を手に取る。
なんの包装もしていない、桃子らしいチョコレートだ。
…あれ?お前、なんでそんな格好してるの?
真っ赤な顔でチョコを持ったその格好は…最高じゃねぇか!

「江口さん…好き。愛してるわ。遅くなったけど…チョコレートを受け取ってください」

制服を着た、女子高生姿の桃子から渡されたチョコレート。真っ赤な顔が初々しい。
おそらくは高校の時の制服を着ているんだろうけど…メチャクチャカワイイじゃねえか!
胸がドキドキする!キュンときた!心臓を鷲掴みされてしまった!

「…本当にごめんなさい。江口さんが望むこと、どんなことでもするわ。
だから、これからも私と一緒に…キャッ!」

俯きながらの告白に、オレの理性は吹っ飛んだ!凶悪なまでにカワイイじゃねえか!
「桃子、この制服どうしたんだ?メチャクチャ似合ってるぞ」
「ん、シーリスが教えてくれたわ。あ、制服を着て渡したら、んん!江口さんが喜ぶって…ダメ、んあ!」

なるほどなるほど。シーリスに教えてもらったのか。さすがはシーリス!だな。
オレの好みに合わさせるなんて…今度俊が好きなシチュエーションを教えてやろう。
俊は顔シャマニアだから、メガネをかけてSEXするように勧めてやるか。

そんなことを考えながら、桃子を抱き締めスカートの中に手を伸ばし、お尻を撫で回す。
んっふっふっふ…これはいい!これはいいぞぉ!女子高生姿の桃子に性的イタズラ!
桃子は真っ赤な顔で俯き、声を出さないように我慢をしている。
はぁはぁはぁ…そんなカワイイ態度をされちゃ、もっと意地悪したくなるじゃねぇか!

「なぁ桃子。オレが望むこと、なんでもしてくれるんだよな?」
「…ん、何をすれば、んん!いいの?」

お尻を撫で回されて少し感じてきたのか、潤んだ瞳でオレを見上げる桃子。
お前は何をしてもカワイイな!最高の女だ!

「そうだな…今日はその格好のままやろうな。その方が趣があっていい。でだ。まずはだな…」

オレの提案に、真っ赤な顔で『…あまりイジワルしないで』と呟く。
恥じらいがあってイイ!今日はイジワルしまくってやるからな!

「…これでいいの?江口さん、恥ずかしいわ。イジワルしないで」
「はぁはぁはぁ…手で持っちゃダメだな。口で持ち上げなさい」

桃子はオレの目の前で、制服のスカートをたくし上げ、下着を見せている。
恥ずかしさのあまり、泣きそうな表情で下着を見せている。
スカートを持つ震えた手が、オレの股間を刺激する。
これだけでも100点満点なんだが、どうせなら目指せ1000点だ!
という訳で、スカートを口に咥えさせ、持ち上げさせた。

「おぉ…いい眺めだな、白い下着が丸見えだ。メチャクチャ興奮するぞ。
桃子、オレがいいと言うまで絶対に口からスカートを離すなよ」

コクンと頷く桃子。
それを見たオレは、桃子の足元に座り込んで中指を使い、
白い清楚な下着の中心を、指が触れるか触れないかの微妙なバランスで擦り上げる。

「んっ、ふ、んん!んんん〜!んっんっんん〜!」

ぐっへっへっへ…桃子め、感じているな?今にも口からスカートを離しそうだ。

「桃子、口からスカートを離したら、お仕置きだからな。そうだな…一週間、別々に寝ようかな?」

桃子は別々に寝るのがよっぽど嫌なのか、ぶんぶんと首を振る。
そんなにオレと寝たいのか?まったく…お前は可愛すぎるな!
…もっとカワイイところを見せてくれ!

指を動かすスピードをさらに上げる。だんだん桃子に熱が帯びてきたのが分かる。
ぐぇっふぇっふぇっふぇ…足が震えだしたな。桃子め、もう濡れてるんじゃねぇのか?
オッケ〜イ、そろそろ次の段階にいこうか。

下着の中心を触っていた指を離す。擦っていた場所をよく見ると、シミができていた。
そのシミに顔を寄せ、クンクンと匂いを嗅ぐ。おぉ、女の匂いだ。こりゃ完璧に濡れてんな。
桃子は見られるのがよっぽどイヤなのか、足を閉じ、抵抗しようとする。
よっぽど恥ずかしいんだろうな。…その姿がまたいい!可愛すぎる!

「こんなに下着を濡らしちゃって、桃子もいやらしくなったなぁ。
下着越しに触られて、もどかしかったろ?」
「んんん〜!んんん!んんんん!」

オレの言葉に顔をブンブンと振り、否定をしようとする桃子。
ふぇっふぇっふぇっ!いくら否定してもけど体は正直だぞ?
その証拠にほら!こんなにグチョグチョじゃねぇか!

「桃子はいやらしい女だな。こんなにグチョグチョになっちまって…ほら、ヌルッと指を飲み込んだぞ」

下着の横から指を滑り込ませ、濡れた桃子をかき混ぜる。
中指一本でキュウキュウだ。それほどまでに桃子は狭い。今まで何回秒殺されてきたか。
桃子の天井を掻きだすように指を動かす。
指が動くたびにグチョグチョと音が鳴り、どんどん愛液が溢れてくる。
桃子はまともに立っていられないのか、俺の肩に両手を乗せて体を支え、必死に立っている。
健気にもまだ口からスカートは離していない。
…こうなったら意地でもスカートを離さしてやる!
空いている手で下着を横にずらし、丸見えになった桃子の小さな突起にキスをする。

「んん!ふぅ…んんん〜!ふぁめ!それダメ!」

ふわり…オレの頭を闇が包む。桃子め、ついにスカートから口を離しやがったな?
いけない子だな。約束どおり…おしおきだべぇぇ〜!

舌でまだ皮を被っている小さな突起を剥いてやる。
桃子はスカートの上からオレの頭を抑え、どうにか逃げようとしている。
甘い甘い!こうなったらもう逃げれねぇよ、オレは吸い付いたら離さないぜ!
グチュグチュと指で掻きだしながら、突起に吸い付き舌で転がす。

「あ、あああ!えぐ、さん!それダメ!ヘンなの!ひゃう!頭が、体がヘンなの!おかし…ふあぁぁ!」

よっぽど気持ちよかったのか、桃子はキュウキュウとオレの指を締め付けて軽い痙攣をする。
桃子、軽くイッちまったな。ちょっと苛めすぎたかな?
びちゃびちゃになった指を抜き、スカートの中から出る。
桃子は床にへたり込み、肩で息をしながらぽろぽろと涙を零しだした。

「ひっ、ゴメ…なさい。ひっく、スカート離し…ひっ、嫌わないで」
「桃子、ゴメンな。さっき言ったことは冗談だから、安心しろって。
さっき言ったことは、昨日チョコを貰えなかったお返しだよ。ちょっとイジワルしちゃったかな?」

『スカートを離したら一緒に寝ない』と言った事がよっぽど効いたのか、
床にへたり込んで、ぽろぽろと泣きじゃくる桃子。
そんなカワイイ桃子をギュッと抱きしめ頭を撫でてやる。

「…ぐす、えぐちさんのいじわる。何故いじめるの?」
「ほら、もう泣くなって。それよりせっかくのチョコだ、食べさせてくれよ」
「…わたしが食べさせるの?」
「そりゃそうだろ。お前がオレにくれたんだろ?なら責任を持って食べさせてくれ」

首を傾げる桃子に向けて口を開け、チョコをせがむ。
桃子は首を傾げながらも箱を開け、チョコを一粒取り出して俺の口へと運ぶ。
おいおい、そんなやり方じゃ愛を感じないぞ。

「桃子、ちょっと待て。そんなやり方じゃ愛が無い。オレ達は恋人同士だろ?
なら恋人のやり方ってのがあるだろうが」
「…恋人同士のやり方?どうするの?」
「仕方ないな。オレが見本を見せてやる。こうするんだよ」

チョコを一粒口に含み、桃子にキスをする。
チョコを桃子の口に送り込み、ついでに舌も送り込む。
桃子も意味が分かったのか、舌を絡めだし、お互いの舌でチョコを溶かす。
オレと桃子の唾液がチョコを溶かす。お互いの唾液が交じり合い、溶けてしまったチョコレート。
これは美味いな。今まで食ったことのない美味さだ。
無我夢中に舌を絡め、チョコと桃子を味わう。

「はぁぁ…えぐちさん、えぐちさぁん」
「ん、桃子ちょっと待て…んぷ!」

チョコを溶かしあいながらのキス。
しばらくの間堪能していたら、興奮した桃子がオレを押し倒し、唇を激しく奪ってきた。
こ、これは…いいな。襲われている感が強くて、メッチャ興奮する!

「はぁはぁはぁ…えぐちさぁん、わたし…えぐちさぁん」
「あぁ、このまましようか。桃子、自分で入れてみな」

今にも泣きだしそうな顔でオレを見つめる桃子。
いっぱい舐めたりいじったりしたからな。もう我慢できんのだろう。
それはもちろんオレも同じだ。ズボンをおろし、パンツを脱ぐ。

「桃子、オレの準備は出来ている。さ、自分で入れてごらん」
「えぐちさぁん、ん…んあ!あぁ、はぁはぁはぁ。えぐちさんすき、あいしてるわ」

ぬちゅ…滑っていてそれでいて温かく、キュキュッと柔らかく締め付けてくる桃子。
あぁ…最高だ。桃子、お前は最高にいい女だ!

「ん、んん!え、ぐちさ…あん!きもち、いい?えぐちさ…んん!」
「あぁ、気持ちいいぞ。桃子、今日はお前が気持ちいい様に動いてごらん」
「はぁはぁはぁ…ん、んあ!えぐちさ…くぅん」

制服を着たままの桃子が、オレの上で必死に腰を振っている。
グチョグチョと音を出しながらも必死に声を殺し、一心不乱に腰を振る。
桃子もエロくなったもんだ。オレの教育の成果だな。
そんな桃子の胸を制服の上から揉む。

「はぁ、んん、んぁ!…え、ぐちさ…んん!」
「はぁはぁはぁ…うぅ桃子、気持ちいいぞ、最高だよ。
お前も気持ち良さそうに腰を振って…エッチな顔をしているぞ。桃子、好きだぞ」
「いやぁぁ、そんなに見ないで…ん、んん、んあ!えぐ、さん…ヘンにな、もうわたヘンに…」

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ…桃子がさらにスピードを上げてきた。
もうイキそうなのか、きゅうきゅうと締め付けも強くなり、ヘンになるヘンになると呟いている。
ヤ、ヤバイ。気持ちよすぎてオレのほうがイッちまいそうだ。
こうなりゃ一か八かで特攻だ!
自分のペースで腰を振っている桃子を抱き寄せギュッと抱きしめる。

「桃子…好きだ、愛してるぞ。桃子…あぁ桃子!」
「ひぃ!えぐちさ…は、はげし、ひゃん!ふぁぁぁぁ〜!」

パンパンパンパンパン!
桃子をギュッと抱きしめて、下からの激しい突き上げ。
グチュ!グチュ!グチュ!と愛液を飛び散らせ、激しく突き上げる。
あと少しというところまで上り詰めていた桃子は、オレの激しい攻めで一気に達した。

「え、えぐ、さ、ひぃ!あ、い…んああああ〜!」

イクと同時にギュギュギュッ!と強烈な締め付けでオレを攻めてきた。
まぁオレもすぐそこまでいっていたわけで、そんなオレがこの強烈な締め付けに耐えれる訳もなく…

「う、ぐぅ!と、桃子!イ、クぞ…う、くぉぉぉぉ!」

ドピュ!ドピュドピュ!ドクドクドク…ドクン!…ドピュ!
一番奥に突き刺したまま、ドクドクと流し込む。
一滴残さす流し込むために、出しながらも腰を振る。
そんなオレの精液を、一滴残さず受け入れてくれた桃子。
あぁ…最高に気持ちよかったぁ。…桃子、愛してるぞ。

「あ、あぁぁ…えぐちさんがお腹いっぱいに…はぁぁぁ」
「はぁはぁはぁ…桃子、愛してるよ。好きだ、一生離さないからな」
「ひっ、うれし…えぐちさん、チョコ、まだいっぱいあるわ。…ん」

桃子は枕元に置いてあった箱からチョコを取り出して、口に含んで目を瞑り、唇を突き出してきた。
お前も食い足りないんだな?オレもまだまだ食いたいと思ってたところなんだよ。
突き出されたカワイイ唇を貪る。
お互いの口の中をチョコが行きかう。
舌でチョコを絡めとりながらお互いの甘くなった唾液を飲み込む。
…よし、第二ラウンドの準備が出来たぞ。
桃子もオレが大きくなったのを感じ、徐々に腰を動かし始めた。
ホント、エロくなったもんだ。…もっとエロくしてやる!
下から突き上げながら制服の上着を脱がし、綺麗な胸に歯を立てる。今夜は眠れそうにないな。

喘ぐ桃子を突き上げて、今夜は朝まで攻め抜いてやると心に決めた。
「江口さん、チョコレート。…ん」

朝メシを食べ終えた桃子が、デザートとばかりにチョコを口に咥えて目を瞑り、唇を突き出している。
バレンタインのチョコを、二人で堪能してからはや2週間。
桃子はチョコが大好きになったようで、毎日食べている。…オレも食べさせられているんだよな。
…桃子とのキスは大好きだ。何時間でもできるんじゃないかな?ってくらいに好きだ。
けどな…そう毎日毎日チョコは食えないっての!
桃子はチョコ一箱がなくなるまで、キスを止めない。
オレも気持ちいいもんだから、ついやってしまう。それがダメだったんだ。
今やチョコは桃子の三大好きな食べ物にランクインしてしまった。
一位…やきそば。二位…カリカリ君。そして三位にチョコレートだ。
…オレが悪かった、謝るよ。
謝るから毎日やきそばの後に、チョコを食べさせるのは止めてくれない?

目の前でチョコを咥えて唇を突き出し、オレのキスを待っている桃子を見る。
…はぁはぁはぁ、カ、カワイイじゃねぇか!
オレはカワイイ桃子に我慢できず、胸を揉みながら唇を重ねた。

「あん!…江口さん、そんなに揉まないで。…んん!」
「何言ってるんだ?お前はキスされながらエッチなことされるのが大好きだろ?ほら、ベッドに行くぞ」
「ん、んん!江口さん…んあ!朝からそんなに苛めないで…」
「いいから行くぞ!朝からチョコをねだるなんて…エッチなお仕置きだ!」

真っ赤な顔で頷く桃子。
お前はいつまで経ってもウブだな。そんなお前が大好きだ!
ベッドまで我慢できずに押し倒す。
抵抗する桃子を無視して唇を奪う。…今日は大学サボるかな?

甘いチョコと桃子を堪能するオレ。
舌で桃子の唇を犯しながら考える。
今度オレの愚息にチョコを塗って舐めてもらうとするかな?

オレは桃子とのこれからの甘い生活を思いながら桃子味のチョコを堪能する事にした。
816ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/02/14(水) 08:42:58 ID:NL6McBde
今回は以上です。
817名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 09:02:19 ID:kbyVV7gy
>>816
朝からまた貴方は…w
出来れば他の二人のも読んでみたい
818名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 09:56:16 ID:+d2t3vPF
ちょwwwwww朝wwwwwwツクバ氏GJwwwwww

まったくこのスレは油断ならないぜフゥハァハー
819名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 11:20:03 ID:NBeW8GRG
正直に言おう、


油 断 し て た。


820名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 11:43:38 ID:+yOjQ50T
おいおい、朝から投下かよ
仕事終わって家に帰るまで生殺しじゃねーかorz
821名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 13:33:20 ID:OlqDWTcp
GJ!GJだ!だが…


…PCの前で一人で煎餅かじってる俺にどうしろと?
822名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 13:37:30 ID:NBeW8GRG
>>821
取り敢えず正座しとけ。
823名無しさん@ピンキー :2007/02/14(水) 22:41:52 ID:zP4Ov4O1
おお、久しぶりにこのスレ来たら!( ゚∀゚)
GJ!
824名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 03:47:43 ID:wUqBrnQt
桃子と喜多さんはこのスレの神になった

あと↓みたいな娘を頼む
ttp://rainbow2.sakuratan.com/img/rainbow2nd15851.jpg
825名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 04:31:13 ID:uv4tAwfh
826名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 02:49:01 ID:FuxDaTLn
デレツンは攻略が難しいよな。
や、そこが燃えるのだが。
827名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 23:00:03 ID:OLj2UnNK
高校んときそんな感じのが居たなぁ…
懐かしひ
828三国志戦記でif:2007/02/18(日) 01:45:11 ID:QCr8eDTi
初投稿です。
三国志戦記曹操編の、郭嘉赤壁シナリオで曹操がツンデレっぽいこと言っていたので
思わず書いてしまいました。この中では曹操は女です。それを理解した上でご覧になってください。
それではどうぞ。

曹操は袁紹と領土譲割による停戦条約をむすんだ。その間に曹操は劉表の治める荊州を落とした。
だが停戦条約を結んだ袁紹が、突如一方的に破約し曹操領に侵攻。洛陽、許昌を落とされ、曹操は窮地に追い込まれる。
曹操は郭嘉の進言により、荊州南部へ侵攻を開始。だがその途中、郭嘉が病に倒れ、日に日に衰弱し、立つこともままならない状態に陥った。

曹「具合はどう?」
郭「……すぐれませぬ。己の体ではないかのようです」
曹「何いってんのよ。呉攻めはあんたが言い出したのよ。途中で倒れるなんて許さないわよ」
郭「ははは。相変わらず人使いが荒い。いつか愛想を尽かされますぞ」
曹「ふん……。憎まれ口をたたけるんならひとまず安心ね」
郭「……吾は赤壁へ向かおうと思います」
曹「何ですって!?」
郭「呉のキ督周瑜が水路よりかの地に入り、孫策は荊州南部に向けて軍を進発させたと聞きます。
周瑜が我らの背面を突いて荊州南部を陥落させ、続く孫策軍と我らを挟撃せんとする、二面の構えでござろう。
しかしこれは、吾の罠にかかったというもの。殿は当初の予定通り荊州南部を落とし、陸路より呉をうかがってくだされ」
曹「けど、あんたは体が……」
郭「周瑜の相手なぞ病の身で丁度良い。黄泉路への道連れには少々不足ですが」
曹「……気やすく言うんじゃないわよ」
郭「は?」
曹「命をそまつにするような奴は信用出来ないわ。死んだ後の事は責任を持たないって言うの?
軍師としての責務をわきまえているんなら……生きて戻って戦果を報告して。必ずよ」
郭「殿……」
曹「べ、別にあんたが心配だからっていうんじゃないわよ……。ただ、今あんたに死なれたらこっちが困んのよ。いいわね?」
郭「御意に……」

とりあえずこれで前半です。
後編は明日に……
829名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:49:34 ID:COBewFYy
誤爆?
830三国志戦記でif:2007/02/18(日) 12:23:10 ID:QCr8eDTi
すみません。説明及び配慮不足で誤解を招くような事をしてしまいました。
この作品は、後半で「気の強い曹操がしおらしく」なるのですよ。
前半のみではただのツンデレでした。誠に申し訳ございません。

それでは遅くなりましたが後編です。どうぞ。

その後荊州南部を落とした曹操の元に一つの報告が飛び込んでくる。
司馬「殿、よろしいでしょうか。捕虜から得た情報によれば、呉軍は主力をほとんど水軍に割き、赤壁での決戦を狙っているとのこと。孫策が率いるはおとりにございます。急ぎ赤壁に戻らねば、奉孝殿は一敗地にまみれましょうぞ」
曹「……心配はいらないわ」
司馬「奉孝殿は水戦に慣れておりませぬ」
曹「心配しなくていい!郭嘉は陸路より呉を攻めろと言ったわ!ここで軍を引き返しては全てが水の泡になる!」
司馬「されど……」
曹「くどいわよ!郭嘉から援軍要請は届いていないわ!私が軍師の策を信じなくなったら献策しようという者はいなくなるわ!」
司馬「……分かりました」

そして郭嘉は単身周瑜の船に特攻。赤壁での戦は曹操軍の勝利に終わった。
だが周瑜もろとも戦死してしまった……。

伝「申し上げます。赤壁より早馬です。呉の艦隊は壊滅し、キ督周瑜は死亡。
報せを聞いた孫策は建業に退いたとのことのございます」
夏侯「おお、聞いたか!我が方の勝利のようだな!」
伝「ただ……」
司馬「ただ、何だ?申せ」
伝「はっ……軍師・郭奉孝殿が戦死なさいました……」
夏侯「なっ、何だと!?」
曹「!?」
伝「郭奉孝殿は単身、周瑜の艦隊に突撃をかけ、敵船を巻き込み壮絶な最期を……」
曹「……そう、ごくろうね」
司馬「……それだけですか」
曹「……死んじゃったら、ね」
夏侯「孟徳!軍師が死んで言うことはそれだけか!」
曹「死んじゃったら何にもなんないでしょ!」
夏侯「貴様という奴は……奉孝がどんな思いで……!」
司馬「夏侯将軍、お待ちを」
夏侯「ええい!黙れ!……ん!?」
曹「ぐすっぐすっ……郭嘉の馬鹿ぁ……生きて報告しろってあれほど念を押したのに、
誰が……誰が死んでいいって言ったのよ……」
司馬「殿……」
曹「ひぐっ……ひぐっ……。奉孝……軍師の任は解かないわよ……。
私は人使いが荒くてね、私の天下平定、草庵の陰ってものでゆっくりと見ておきなさい!
これより出陣する!遅れをとって郭嘉に笑われるんじゃないわよ!」
831名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 19:30:18 ID:aU2yTQkn
女体化はスレ違いかじゃないのかな?

↓こちらのスレのほうがあっていると思いますよ。
歴史上の人物を女性化するスレ 2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1170948672/
832名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 19:43:47 ID:TFKyPElY
たぶん三国志ものエロゲのキャラだろ
833名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:05:29 ID:QWpNL8nu
>831さん
ご親切にありがとう御座います。

ちなみに勘違いなさってる方がいましたが
これの元はコーエーのシミュレーションゲームです。
834名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:08:55 ID:/yjnaC5S
>>833
良くわかったからageるな愚か者。
どうせネタ元は同じなのだから、そう目くじら立てるほどの事でもあるまい。
835名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 03:21:05 ID:HWP2Uu6l
>>828
元が二次使用なので、元ネタ分からないと大本の方を想定してしますわけで。
専用スレ探すor立てる、もしくは>>831の提案に乗るかした方が無難だと思うんだ。
836名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 11:56:19 ID:Z7cvi2m9
  、、、、
 ミ・д・ミ<ほっしゅ
  """"
837名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 13:38:19 ID:gphf8RTx
ほっしゅ毬藻とか何年ぶりだよ……
838名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 22:21:24 ID:kq2TwQyq
あげいん
839名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 15:57:59 ID:A5MZyAO5
先程から僕は雑草茂る体育館裏にて、トランクス一丁で正座させられています。
本当今年の冬は暖かくて良かったですね、農家の人は大変でしょうけどね。
そういった全く関係の無い事を脳裏に浮かべ逃避するのも良いのですが、
兎も角、何故、僕がこの様な仕打ちを受けているのか、その根本的な原因と理由を語らねばなりますまい。
一週間前の事なのですが、遠い親戚関係に当たる、沙智従姉さんが大学受験の為、
希望の大学からそう離れていない場所に位置する我が家から、予備校へ通う事になりました。
沙智従姉さんが去年の受験を感染性胃腸炎にて棒に振ってしまい、劣悪な環境にして元凶である自宅から離れようと判断した結果だそうです。
家族は諸手を上げて歓迎しました。
僕の母は、出来れば女の子が欲しかったのよ、と、ともすれば僕の存在価値に揺らぎを示すような科白を口走り、
僕の父は、いや本当可愛いねお小遣いあげよう、と、普段紳士然を通す父の緩みきった頬に何だか失望感の様な物を感じたりもしたのですが、
まあ実際、僕としても一般的な美人四角錐の上部にて優雅に見下ろす立場でいる沙智姉さんに、思春期特有の胸の高鳴りを抱いていたのです。
これが三分後には、恐怖から来る動悸に変わるとは、露とも知りませんでした。
彼女は目上の人に対して実に礼儀正しく丁重な対応で通すのですが、軟弱で年下の従弟には長年体積した鬱憤を解消させるかの如く、一転して傲慢かつ横柄な態度で振舞うのです。
日常的に暴言を用い、時に暴力を持って、僕に、お前は底辺に這う黒虫なのだと思い知らせるべく、徹底的な攻撃を繰り返し、その度合を強めていきました。
純朴なる僕の精神はずたずたに引き千切られ、見るも無惨な有様です。
しかし、考えても見てください。
農民は、平民は、困窮した生活に無理解の上流階級の弾圧に対し、一揆だの、反旗だのを掲げて、自らの主張を通そうとしましたよね。
当時の――と言ってもつい三日前の事なのですが、僕にとってみればそれだけの時間にも思えました――僕も同じ事を考えました。
ハンムラビ法典は実に平等です。目には目を、歯に歯を。
一見、残虐にも思えるこの指針は、言い換えれば、それ以上の罰を禁ずる、罪と罰の等価値を呈示しています。
しかし、僕は未だ義務教育も終えていない学生ではありますが、男です。
フェミニストを気取るつもりではありませんが、女性に対し同じ暴力で仕返しをする等以ての外です。
それゆえに、別の手段を用いて、沙智従姉さんには、僕と同程度の屈辱を堪能してもらおうと考えました。
ですが、彼女にはなかなか弱点という弱点が見当たりません。
人が羨む容貌と、昨年こそ急病にて断念したものの学業も優秀、一見社交的で礼儀正しい性格、と非の付け所が無いのです。
僕は弱ってしまい、腹痛とテストの時にのみその存在を盲信する――したいというべきでしょうか――神に祈りを捧げる様に、両手を前に組んで両目蓋を固く閉じました。
すると――
逆に考えてみるんだ、と人間賛歌を謳いあげる漫画の理想的な紳士が脳裏に語りかけてきました。
瞬間的に僕はその意図を理解しました。
極端な美点は、逆に弱点にも成りうるのです。
完璧な人間は醜聞を嫌います。自らの完璧さを損なう結果となるものを許しはしません。
調べてみよう、僕は決意を固める意志で、深く首を縦に動かしました。
埃一つ残さぬ程の地道で緻密な捜査と、呈示されたパーツから導きされる論理的な推理が、結論を導き出すのです。
リチャード・D・ジェイムス張りの邪悪な笑みを意識して貼り付けると、予備校で留守にしている沙智従姉さんの部屋へ忍び込みました。
何だか僕は小学生の頃、旧校舎に忍び込んで存在するといわれる幽霊探しに赴いた時の、そんな高揚感が胸に沸き立ちました。
未知の体験。心躍るフレーズじゃないでしょうか?
840名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 15:58:30 ID:A5MZyAO5
異性の部屋は、全く別の空間を僕の全感覚へ訴えかけました。
視覚にファンシー、嗅覚にフローラル。
聴覚には、多分幻聴でしょうが、風のざわめきがゆらゆらと
触覚には、ふんわりとして気持ちが良く――
「味も見てみよう」
断り文句では他の追随を許さない漫画作家の科白を借り、僕は舌をぺろりと出してみました。
甘い――気がする。
全てのイメージは掴んだ、と説明付かぬ達成感が全身を駆け巡るのが分かりました。
その達成感は、高揚感と焦燥感を付随させた熱情を生み出して、僕を次のステージへと誘うのです。
視線を巡らせて、まず何から手を付けるべきかと思案していると――
箪笥が目に付きました。
これは重要度の高い場所だ。僕は確信しました。
何故だか、鼻息が荒く、全身に汗がだらだらと流れ落ち、頬がかああと熱くなる不思議な体調の変化がありましたが、僕の興味は既に箪笥の中身へ注視されていました。
泥棒は一番下から調べるのだったっけ、と僕は箪笥に近寄るやいなや、勢いづけて最下部にある引き出しに手を掛けました。
中身はいきなり大当たりでした。
多種多様の色とデザインで所狭しと詰め込まれた、下着の群。
僕の表情は、恐らくあの日の父と似た様な感じへ変貌していた事でしょう。やはり、親子ですね。
まず、僕は先程から視界の片隅に離れないオレンジ色のビキニショーツを手に取りました。
薄い。小さい。しかし、何より――
「ドキドキしてきた……」
こんな表面積の小さい奇抜な色の下着に、どうしてここまで心奪われるのか。
男が探求すべき永遠の哲学なのでしょう。
まだまだショーツもブラも大量に僕の手に取られるのを最下層の引き出しにて心待ちにしているのです。
一つのショーツに掛かり切りになる暇はありません。
それでも、僕は無自覚の欲望に直結した感動から、このショーツへ何らかの行動を示すべきだと思えました。
味を確かめるか、頭の上に被るか。
二者択一です。
よく青少年に健全な性知識を披露する少年雑誌で連載される漫画では、時に主要人物が知人の女性の下着に対し変態的な行動を取りがちです。
僕は今この時まで、ようやくその地点へ着地したのでしょう。
結論は下されました。
パンツを頭へ被る。
口に出せば、実に単純な筈の言葉は、いざ行動に移すと、それが実に厄介なものだと分かりました。
倫理観を失う事に対する恐怖か、それとも単純に興奮からか、ショーツの両端を掴んだ指の震えが収まりません。
逃避を戒める魔法の言葉を脳内に反復しつつ、僕はゆっくりとそれを頭へ持って行きました。
収縮性に優れたショーツは見る間に僕の頭のサイズへ範囲を広げ、フィットしました。
そうだ、このまま顔の辺りまで下ろせば、味覚の確認も行えるじゃないか、と一%のひらめきが僕を天才と評しました。
「ようしやってやるぞ」
僕が決意表明を口にした時、がちゃり、と実に。
どうやら、ショーツとの格闘に脳のリソースを割り当てすぎた結果、注意が散漫になっていた様です。
悪魔のご帰還でした。
841名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:39:02 ID:ngO1Ma4W
wktk
842名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 18:56:00 ID:6UBOK5C5
wkwk
843名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 21:30:10 ID:5gP74E//
wktk


ところで明日で二月も終わるわけだが
注文したカレーワッフルはまだ来んのか!?
844名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 21:30:10 ID:m7BlYhIS
tktk
845最終回:2007/02/27(火) 23:26:02 ID:MuLvQ4OY
>>843
すっかり忘れてた!

ああ、いや、その、なんだ。もうちょっと?暖かくなるまで?待ってて?みたいな?

>>840
超期待♪
846名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:03:57 ID:M5euTJIE
>>839-840
人間賛歌を謳いあげる漫画の理想的な紳士とか逃避を戒める魔法の言葉とか。
小ネタスキーにはたまりません><
でも断り文句では他の追随を許さない漫画作家だけわからなかった。富樫?

>>845
何やってたの?こんなになるまで‥‥
二月中に投下するって約束したじゃない。スレ住人と
罪なので罰としてチンコをもぐ。
847名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:35:26 ID:ruh7rpDe
>>846
「だが断る」
848名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:35:52 ID:IkdIdwli
だが断る、で岸部露伴じゃね?
849名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:56:14 ID:jD2xlmAu
ここで結婚とは。周囲から冷やかされて赤面する、という感じだな。
850名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 01:33:04 ID:K1PJXJrA
おいおい、気の強い845さんをしおらしくする方法はだな、

「はん、別に期待してないんだから。いつでもいいわよ。
まぁ、どうしても読んで欲しいっていうんなら、待っててあげないでもないけど」

というな‥‥
ごめんなさい、いい気になってました。
そんな気を悪くしないで、おこんないでよ、謝るから。
なんでもするから、許して‥‥
851839:2007/02/28(水) 16:05:14 ID:O/e8Xq7P
沙智従姉さんは、両親に普段見せている穏やかな微笑を湛えた表情を顔に浮かべていました。
後手にドアの鍵を閉めて、ショーツを頭に装着した変態仮面である僕が硬直するのを、表情とは真逆の背筋を凍らせる冷たい視線で一瞥すると
「成程な。お前がそういう性癖を持っているとはさすがの私も想像がつかなかった」
反論の仕様が無い僕は頭を項垂れて、さながら実刑判決を宣告される被告人の面持ちで、体をがたがたと震わせていました。
「右頬を向けろ」
彼女は右頬へ強烈な一撃を加え、瞬時に僕の体細胞から脳細胞に至るまで甚大なる被害を与えるに違いありません。
ですが、僕はその後にそっと左頬を差し出すつもりでした。
キリストは右頬を叩かれれば、左頬を差し出せ、と兼愛の精神を掲げ、その思想は今日まで伝えられています。
あらゆる学問の黄金律として認識される、自分がされたくない事を相手にするな、を体現したものと言えましょう。
非暴力主義。ガンジー。
攻める側が無防備宣言をしている地域としていない地域なら、どっちを攻撃すると思いますか。
んん? これは違いましたね。
僕は来るべき圧倒的な暴力に対し、顎の長い偉大なるレジェンドプロレスラーの精神の元、身構えたのですが――
唐突に眉間へ鋭い手刀が打ち込まれました。
右頬を差し出した体勢のまま固定化された無防備な体勢に直撃した手刀は典型的な脳震盪の症状を作り出し、僕をさらなる遠い世界へと連れ去り、全てを終わらせたのです。その間二秒。
史事とは違い寸止めせず躊躇無く打ち抜いたにも関わらず、お美事。お美事にござりまする。と、居並ぶ脳内弟子達が口々に褒め称えました。
そして沙智従姉さんは徹底的に無慈悲であり、手加減という言葉を、僕を相手にする際、脳内データベースからゴミ箱へ一時退避させます。
何と、性に対し未熟な僕の微妙な劣情を揺さぶらせる黒のニーソックスを着用したまま、重心を掛け顔面に直接追い討ちを仕掛けたのです!
彼女が十キロ程度の増量をした場合、僕の命は敢え無くこの世から消失していたでしょう。イメージとしては飛び散る血肉や、脳漿。砕け散る頭蓋。
結果、僕は顔面に生じた重圧的痛撃にて、途切れた意識を覚醒するに至ったのですが、それはこれから来る暴虐への前章でした。
例えば、映画や小説等の続編において、前回のスケールを遥かに上回る――と大々的な広告がなされるのを度々目にします。
詰まる所、沙智従姉さんと同じなのです。
最初が一の暴力なら、次は十にて。今回が十ならば、次回は百で、と右肩上がりなインフレーションに余念がありません。
米国は、好景気をインフレ対策の利上げにて軟着陸しそうな見込みですが、彼女は大気圏を突入する勢いでした。
さて――大変恐縮で申し訳ないのですが、この後数十分程度の記憶は欠落したらしく、脳裏に浮かんできません。
確かに僕の全感覚は全てを体験している筈なのですが、どうにも脳の安全装置が働き、心の奥底へ隔離されたらしいのです。
いずれ無意識的、無自覚的なトラウマとして、私生活に致命的な影響を及ぼす可能性はありますが、僕は考えない事にしました。
考えようにも全身を覆う断続的な激痛が遮断してしまうのですが。
852839:2007/02/28(水) 16:07:23 ID:O/e8Xq7P
兎も角、僕は暴威を受け続けた満身創痍の体で、未だ暴力の興奮が冷めやらぬ仁王立ちの沙智従姉さんの前で、白のカーペットに身を包まれて突っ伏していました。
入室した時にはあれ程心躍る楽園に見えた空間が、一転して地獄さながらの暗黒空間へと変貌しておりました。
本当、ドメスティックバイオレンスにも程があります。
沙智従姉さんは横たわる僕の死に体を爪先でつつきつつ、こう告げます。
「――脱げ」
「え?」
「パンツを脱げ、と言ったんだ」
「は、はい!」
これ以上怒らせてはどんな目に遭うのか僕の貧困な想像力では及びも付きませんので、慌てて痛む体に鞭打ち起き上がると、ジーンズのファスナーへ手を下ろしました。
同時に、阿呆、と胸板に強烈なミドルキックが叩き込まれました。
「頭だ頭ッ!」
僕は蹴撃による息苦しさと痛みからげほげほと咳き込みながらも、慎重にショーツを頭から剥いでいきました。
うやうやしく謙譲する様に、ショーツを両掌の上に置き差し出しました。
オレンジ色のショーツは、心理的罪悪感が作用し重量感を増しながら僕を責め苛みました。
沙智従姉さんは汚物を見る目で、ふん、と鼻を鳴らすと、口の端を歪めショーツを掴むやいなや、傍のゴミ箱に向かい放り投げてしまいました。
勿体無い、との苦言が口から飛び出しそうになるのを、僕は痛む腹の底で必死に堪えました。失言を重ねると殺されます。
すっと、沙智従姉さんが僕が余りに情けないからか深い溜息を吐き出し背を向けていました。
これはチャンスです。大脱走です。
僕は音を立てぬ様慎重にドアへ近寄り、ノブに手を伸ばしました。
がち、とノブを回転するなり抵抗感がありました。なんという事でしょう。
沙智従姉さんが部屋に入るなり、閉錠していた事を失念していたとは。
暴虐が僕へ短期的な記憶喪失の症状を引き起こしたのは、疑う余地もありません。ああ。
すっと影が僕の体に掛かりました。緩慢な動作で僕は首を後ろに傾けます。
――知らなかったのか。大魔王からは逃げられない。
昔の人は物知りですよね。

かような顛末により、悪質で反省が見られないと重加算罪が課せられ、僕は寒風に吹かれ肌全体に鳥肌をたたせながら正座に甘んじている訳です。
関係者以外立ち入りを禁ずる学校に不法侵入した沙智従姉さんは、監視役として僕に携帯電話のカメラを向けています。
もし他の人にこんなあられもない姿を見られれば、僕はマゾヒスティックな性癖が芽生えかねません。
そうなれば、将来的に僕はその仕打ちに対し感謝する事になるかもしれない、と考えると、恐怖感から歯の根ががちがちと鳴るのを止められませんでした。
人格改造です。何て恐ろしい人なんでしょう。
そんな僕の葛藤を知ってか知らずか、カメラでの撮影に飽きたのか、ボタンをカチカチと操作していました。
誰かにメールでも送るのでしょうか。
853名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 20:07:29 ID:v6I9wOkP
これはいい
854名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 00:17:52 ID:Mla/Kw1q
先が読めないwww
ところでほんと邪悪な笑顔だね、この人www
ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/images/B000005S3P/ref=dp_image_0/249-2808581-1345906?ie=UTF8&n=561956&s=music
855846:2007/03/01(木) 01:57:30 ID:yrH+WqoF
>>847-848
露伴先生の名台詞を忘れるなんて俺もまだまだだな……。

>>852
この後は姉の性奴隷と化して下克上か?
856名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 03:36:11 ID:aP+cAq1T
>>852
強気というかバイオレンスというか……
しおらしくなる瞬間が今から待ち遠しいです。



ところでツクバさんちのミーちゃんも……
857名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 13:54:57 ID:OoZIAAlI
>856見てきた、続き来てたな。
こっちに投下されてもいい内用だと思ったのは俺だけか?
858名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 15:30:07 ID:i9d9UAS8
ちょっと読みにくいんで行間空けてほしいかな、と。
WEB小説特有の工夫ですが。
859名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:12:13 ID:Mla/Kw1q
>>858
同意。
おかゆまさきっぽい文体が面白いので、一列の文字数とかも気を使って欲しいなあ。
860名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 04:26:51 ID:id+HjTvn
    _  ∩  ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー
  ( ゚∀゚)彡 アノノアイノノォオオオォーヤ
  (  ⊂彡   ラロラロラロリィラロロー
   |   |   ラロラロラロリィラロ
   し ⌒J   ヒィーィジヤロラルリーロロロー

         (訳:保守)
861名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 12:23:01 ID:eiQG3Oxc
↑若干ワイルドアームズ2ndのある場面が脳裏をよぎった自分が通りますよ
ついでに捕手
862名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 04:28:44 ID:RtoERxE8
  、、、、
 ミ・д・ミ<再びほっしゅ
  """"
863名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 21:07:54 ID:w7cJbFE1
3月になったんだぜ?ヽ(゚ω゚)ゞ
864839:2007/03/09(金) 15:08:21 ID:n5WF/F5f
僕が興味津々な視線を送信するのにも彼女の知覚反応はアンテナ一つ立たぬ圏外らしく、やがて一通りの作業を終えた様で、
折りたたみ式の携帯をぱたんと閉めストラップの紐を指に掛けてぶらぶらと回しだしました。
僕達をとりまく周囲では、乱雑に生え茂る雑草が冷風にたなびいています。
すでに三十分程度の時間が経過し、僕の脆弱たる精神を磨耗させ、思考能力を根こそぎ奪っていきます。
彼女はいつになれば僕の事を許してくれるのでしょうか。
そもそも何故ここまで過剰な厳罰を受けなければならないのか。
貴重な休日に僕は裸で何をしているのでしょう――
理不尽な行為を余儀なくされ、憤りとも嘆きとも取れぬ複雑な感情から、目尻に溜まった涙が零れ落ちては素肌に伝い、
その都度体が敏感な反応を示し、僕は、ひぁ、と悲鳴をあげてしまいます。
鼻水も負けじと肌へと進出しようと目論んでいるのを寸での事で察知し、ずず、と自らの住処へ強制退去させました。
ふと、大気の流れが変わった様に思えました。
精神が鈍磨していた影響で、沙智従姉さんが僕の鼻先近くへ顔を接近させていた事に、今更ながら気が付きました。
ステータス混乱です。全身回転しかねません。両頬の体温が上昇し、さながら熱病に浮かされた心持ちです。
沙智従姉さんは愚かな従弟の頭でも理解出来る様にゆっくりと語りかけます。

「よぉく反省したか?」
「ひ、ひゃ?」

鼻が詰まり、正確な発音が出来ないでいると、彼女は眉根を潜めて

「聞き取れないな。もう一度聞くぞ? 反省したか?」
「ひ、ひゃい。ひゃんせいしました」

よし、と鷹揚に頷くと、建物の壁に立て付けられているパイプの上に掛けられていた僕の制服を持ってきてくれました。
これにて僕の罰は終了という事でしょう。鬱屈した環境からの開放感で、安堵の溜息がこぼれました。
しかし、沙智従姉さんは背中に鬼や般若が描かれても不思議の無い鬼畜婦女子として、主に僕にとって悪評高き人物です。
そう易々と僕の気を安らげてやろうなどとフライドコークの如く甘っちょろい精神を持ち合わせておりません。

「いいか? 携帯にはお前の恥かしい写真をそれはもうたっぷりと撮影しておいた。
 無論、パソコンへの転送も完了している。理解したなら、次は変な事を考えない様にするんだな」

恐らくは、誕生する際に、良心を母親の胎内に置き忘れたに違いありません。僕はつくづく彼女を過小評価していた事を自覚しました。
成程、先程携帯を何やら弄っていたのは、つまりは自宅へ転送していた訳なのですか。
家族共用のパソコンで、メールアドレスこそ各自で保管していますが、まかり間違えば家族の目に触れる危険性を有した事となります。
さすが沙智従姉さん。僕の考えの及ばぬような事をやってのけます。
そこに痺れる憧れます――――――嘘です、勘弁してくださいッ!
僕の青冷めているだろう硬直した表情は、沙智従姉さんを大層満足させる結果となったらしく、
パンツ一丁で呆然と硬直した状態の僕を置いて、背を向けて颯爽と立ち去っていきました。
一瞬間が空き、ようやく放置されたのを自覚し、僕は追いかけるべく、慌ててカッターをブレザーをと装着を開始しました。
運の良い事に、見知った教師やクラスメイトと出会う事も無く、裏門を抜けました。何だか胃腸薬が恋しくなりました。
沙智従姉さんから三歩ほど後ろで胃の辺りを擦りながら附いていますと、ブレザーの中ポケットにしまっていた唐突に携帯が振動しました。
僕の交友関係は片手指で数えるほどの貧相で寂寥感の漂い、自分からは連絡を寄越さない、電話料金の関係上必然的に受け手の立場――
連絡される側のご同輩が多いのです。
休日に電話を掛けてくる機会自体が稀で、セールス電話の疑念を抱きつつも、携帯を取り出し、表示された番号を確認すべくディスプレイに視線を落としました。

×××−××××−××××

番号を見るなり、反射的に僕は、あ、と驚きの声を発してしまいました。
865839:2007/03/09(金) 15:18:58 ID:n5WF/F5f
従弟の唐突な大声が不審に思えたのでしょう。沙智従姉さんが振り返り、僕をじいっと観察していました。
疑惑の視線がやがては自分勝手なに結論付けた上での確信へと至る事を恐れ、
僕はなるべく目を合わせない様に自然な仕草で目を逸らし、友達友達、と早口で説明し、電話に出ました。

「もしもし……」
「あ、もしもし――って、えらく篭った口調だね。もしかして、寝起き?」
「う、うん。そう。そうなんだ」

電話口の相手は同じクラスの安達桜子さんと言い、内気な僕が唯一気楽に話せる、小動物の様な可愛らしさを持つ女の子です。
性に関する興味は人一倍あるだろうと僕は自負しておりますが、実際の所、猥褻本やDVDすらもまともに目視できない初心な少年です。
そうした閉塞的な性欲が、女性の部屋に入るなり爆発し、変態的行動へと僕を誘ったのでは無いか、との批判は甘んじて受け入れます。
というか受け入れましたよね、先程。
ともかく、沙智従姉さんの剣呑な視線に悪寒を感じつつ、僕は受話口から聞こえ来る安達さんの心地よい美声に耳を傾けました。

「ごめんね。それじゃ、起こしちゃったかな」
「き、気にしないでよ。それで今日はどうしたの?」
「あ――う――ん、え、えとね――今暇かなあ?」
「ひま……」

僕の一挙一動を両腕を組みながら観察にかかる、従姉の無表情の視線に背筋から汗を伝わせつつ

「い、いや。ちょっと今やらなければならない用事があって……」
「そ、その用事ってどれぐらい掛かる? 抜け出せない?」
「ええとね……」

僕がちらりと目を向けると、自分のテリトリーに侵入した不遜な輩に対する様に、ぎらりと歯を剥いて威嚇していました。
果たしてこの女性は僕と同じ生物なのでしょうかと常日頃の疑問が頭をもたげるのも無理からぬ事でしょう。

「……抜け出すのは無理。時間も掛かりそうだし」
「あ、そうなんだ…………」

安達さんの口調のトーンが、先の世界同時株安における暴落の如く垂直落下し、端々に落胆した様子を滲ませていました。
しかし、僕はバンプアップの達人であり、落胆の原因となる糸口を掴むべきだと認識しました。優しく訊ねてみます。

「ええと、何かあったの?」
「わ、私の知り合いが参加している劇団があってね。結構人気が高くて、チケットもなかなか手に入らないの」
「うんうん」
「そこで気を利かして、今日限定のチケットをペアをくれたの。確か、演劇に興味があるって言ってたよね?」

唐突に、そういえば浮ついた気分の中、適当に相槌を打っていた記憶が蘇りましたが、口には出しません。

「も、もし良かったら、一緒に見たいなと思って――」
「い、一緒に――?」

何と言う事でしょう!
これは思春期を迎えた少年少女ならば、誰もが一度は夢見るデートのお誘いというものでは無いでしょうか。
866839:2007/03/09(金) 15:27:43 ID:n5WF/F5f
「○○駅ビル内にある、アミューズメントセンター八階で、午後五時三十分開演なんだけど――」

現在の時刻は午後三時半。
○○駅は、電車で快速を乗りつけば、所要時間十五分程度の場所にあります。
沙智従姉さんの買い物を一時間程度で切り上げて、猛スピードで駅へ出向けば、四時五十分の快速に乗ることが出来ます。
むざむざ貴重な機会逃して良い物でしょうか? 有り得ないですよね?

「ああいや、それなら大丈夫! そこまで時間は掛からない。五時十分くらいに駅に行けるよ」
「ほ、本当? 良かったあ。そ、それじゃあ、○○駅の南改札口に待ち合わせで良い?」
「オッケー」
「それじゃあ、また後でね!」
「うん、バイバイ」

電話を切るなり、僕は口元が緩むのを止められませんでした。
異性に対する知識が未熟な僕の脳裏に、あれやこれやとよからぬ妄想が錯綜を始めました。
いやはや、彼女の沈んでいた語調が僕が承諾したと知れると一転してぱああと明るくなったのが何とも微笑ましいものでした。
そんな浮ついた気分も、彼女――沙智従姉さんが全方位に放射する不穏な存在感に一掃されましたが。

「随分楽しそうに喋っていたじゃないか。誰だ?」
「さ、さっきも言った通り、友達だよ?」
「友達ねえ――相手は女子か?」
「そ、それが何だって――いえ、何でありますか? じゃなく、いえ、何でもありません!」

少し挑発的な響きが癪にさわり反射的に口答えしてみたものの、瞬時に弱者たる立場を自覚し、慌てて連鎖的に語尾を変容させました。
しかし、沙智従姉さんは特に気にした風も無く、不機嫌とも泣き出しだそうとも解釈できそうな面持ちで

「……別に。それでどこか行くのか?」
「う、うん。何か、知り合いが参加している劇団の公演を見に行く事に」
「――今から?」
「いやいや! 五時待ち合わせで時間はまだあるから。それに、買い物へ行くんでしょ?」

行かなきゃ何されるか知れたものではありません。
当然、沙智従姉さんは当然の如く傲岸不遜なまでに鷹揚さを伴いつつ頷くに違いないと思ったのですが――

「はは……そう、そうだったよな」

要領を得ない返事ではるものの、沙智従姉さんの面持ちは幾分和らいだ様子でしたので、僕は安堵の溜息を吐き出しました。
867名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 16:16:36 ID:F/SwmFnw
>>866
やったッ!さすが>>839氏ッ!
俺達に出来ない事を平然とやってのけるッ!
そこに痺れる、憧れるゥ!
投下の前後にはその旨を書き込んでもらえるとうれしいですよ。
868名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 17:49:14 ID:3be2cIrU
>そこに痺れる、憧れるゥ!
最近このネタのエンカウント率がものすごくたけぇw
何はともあれ続きが楽しみだ
869名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 17:56:36 ID:2+xQsDvr
読んでて楽しい
870名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 18:41:09 ID:6SNDSX30
ジーンズのファスナーへ手を下ろしました。
同時に、阿呆、と胸板に強烈なミドルキックが叩き込まれました。
「頭だ頭ッ!」

あるよね、こういうこと。
871名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:21:11 ID:FFojf8pm
そろそろ次スレ立てたほうがいいか?
872名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 18:31:34 ID:JUPodv3M
>>873
頼んだ。
873名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 21:29:57 ID:1c4Vl7Wq
>>874ならきっとやってくれるはず……
874名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 01:31:01 ID:RyH4Hs8w
わ、わたしが?
私が次スレの立て方なんて知らないの>>873だって知ってるじゃない
だ、だから私の変わりに>>875がやんなさいよ!!
875名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 10:03:11 ID:2sBlkZBL
>>874
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173661311/
君の為に建てて来た。愛してる。
876名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 12:53:26 ID:XjoFMoy9
>>875
な、なにからかうのよ。
そ、そんなこといったら私以外なら本気にしちゃうんだからね///
877加速:2007/03/12(月) 19:44:30 ID:uV5jQ4gV
加速
878加速:2007/03/12(月) 19:52:30 ID:uV5jQ4gV
わっふるわっふるわっふる
わっふるわっふるわっふる
わっふるわっふるわっふる
わっふるわっふるわっふる
わっふるわっふるわっふる
879名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 22:22:59 ID:+x6MrERz
ワッフルで埋めるのは無粋に過ぎる。
埋めネタが投下されるのが最も望ましいが、雑談を主体にしていこうか。
同志>>880曹長、状況を開始せよ。
880名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 22:49:14 ID:CmTmrGg8
839がおもしろいっす
881名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 22:55:33 ID:CmTmrGg8
僕犬だから!犬だから空気よめないからっ!
882名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 02:06:44 ID:oiuSF9V3
>>875がかっこよすぎるw
883名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 04:33:39 ID:bnDPG8N0
では埋めるための起爆剤を投下しようか。







練習相手キタ━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!
884名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 09:54:06 ID:oOsasHdu
>883
教えてくれてありがとう。そんな君の優しいところが好きだ。
君の子供を生ませてくれないか?
885名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 13:08:41 ID:bnDPG8N0
>>884
すまないが俺はツン:デレ=9:1でなければ付き合っちゃいけないと
一族の掟で昔から決まっているんだ。
886名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 15:00:08 ID:aWaNNGZw
今更ながら練習相手に出てきたレイリアと健一が怖い彼女のレイリアと健一のその後だということに気がつきました…orz
887名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 15:05:07 ID:bnDPG8N0
委員長の池田さんや友人の綾瀬さんも旧シリーズの次世代組だと気付いていた俺が一般
888名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 15:08:00 ID:Mhz38JVO
人物相関図書いたら面白い事になりそうだ。
889名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:48:15 ID:oOsasHdu
人間相関図って面白そう!誰か作ってください。
890名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:27:17 ID:PaRWsZwa
人間相姦図では?
891名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:50:45 ID:MmDpYje+
>>890
誰が上手いこと言えといいましたか。
892名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 02:48:44 ID:tuaIUzLk
てかむしろ相関図つくってもらわんと分かりにくい状態になってるよね
確か名前が同じ人もいるし
893名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:34:46 ID:i43TeRBQ
埋め
894名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 00:37:48 ID:8wKVkKu/

やくざは何を埋めたのだろうか……
895名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 02:22:52 ID:hY+htTu0
>>894
恐らく気の強い娘を首だけ出して
896名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 02:46:16 ID:G+b/7yRt
違うな、ずっと捨てるのを忘れてた童貞だよ。
897名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 13:29:49 ID:3nXDr5Hh
ヤクザが埋める物といったら、いけないお薬とかちょっとばかり威力の
強すぎるモデルガンのオリジナルとか永遠の眠りについた人間とか…
>>895
フグにでもあたったのか?なら当然服は全部脱がせて(ry
898名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:59:51 ID:mFfRmK7s
>>897
埋めるとして、放って置くと腐る人体模型だけだろ。
他の二つは埋める必要が無い。
片栗粉は売りさばけば良いし、鉛が詰まった金属の塊は発射機構を取り除いて無可動実銃として飾ってあったりする(モシン・ナガンとAK47を見かけた事がある)。
むしろ埋める必要が出たら、その時点で本庁四課が目の前にいる。
899名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:26:59 ID:JPZDd5zK
>>898
埋めるのはほとぼりが冷めてからまた掘り出すためだよ
900名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 02:32:01 ID:OUYTuoAB
>894-899
あんたら何の話してるんだよw
901名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 03:24:56 ID:aRZhjqUo
気の強いやくざがしおらしくなる瞬間に……
902名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 04:22:49 ID:EXv3m4xh
>>901吹いたwwwwww
903名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 08:07:03 ID:HUuzG2oD
「お嬢、おはようございます」
「おう、おはよう。」
「お嬢、おはようございます。今日も御勤めお疲れ様です」
「おう、おはよう。ありがとな。」
屈強で顔に傷がついている男達があたいに対し、わざわざ姿勢を正し挨拶をしていく。
あたいの名前は極堂縁。
極堂組15代目極堂恭司の一人娘だ。

やくざの娘ということだけで小さい頃から皆に避けられていた。
まぁあたいの眼ツケも悪いということもあるのだが。
あたいはいつも一人だった。
けど高校に入ってそんなあたいとある男が付き合うようになったんだ。
これは交換条件によるものだ。だから本当に付き合ってるわけでない。ホントに残念ながら…
あ?あたいにとってじゃなぇぞ?そいつにとってだぞ?勘違いしたら東京湾に沈めるからな!?
所謂愛の無い交際だ。だからキスだってしねぇ。あたいはかまわないのに…て、あぁ?何聞いてんだ!?
も、もちろん、それ以上の・・その・。てめぇ、何言わせようとさせてんだ。東シナ海に沈めるぞ!?
あ?交換条件??聞きてぇ??太平洋にしずめっぞ!?

こんな感じ??
904名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 09:01:52 ID:tsbb6t/Y
やべ、気の強いヤクザ娘に萌えてしまったwww
905名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 10:42:42 ID:hbNJxOnl
とりあえず海を愛する娘だということはよくわかったw
906名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 17:53:37 ID:HUuzG2oD
>>905
設定では海と猫をこよなく愛するお嬢です
907名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 19:05:39 ID:MegYBAVr
猫飼いたいけど死に別れが悲しくて飼っていない。
でも大好きで、組員の誰も入った事のない自室に篭るとヌイグルミ抱いてコロゲ回ってんすね。
908名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 19:10:58 ID:2qbv8F4R
交換条件ってのはこれじゃないか?ちょっと考えてみた。

鬱陶しい雨。あたいは雨が大嫌いだ。今日に限って迎えも来ない。
ま、あたいは一人で帰るのも好きだからいいんだけどね。
滅多にない、一人での帰り道。どこか寄り道しようか?そんなこと考えていたあたいの耳に何かが聞こえた。
「みゃあ〜…んにゃ〜」
こ、これは?この声はまさか!
慌てて周りを見てみる。路地裏の小さな段ボール箱にその子達はいた。
生まれたばかりと思われる可愛い子猫ちゃんが二匹。ビニール傘をかけられているも横雨に打たれて震えてる。
……どこのどいつだ!ネコちゃん捨てやがったのはぁ!
怒りに震えて段ボール箱へと駆け寄る。……いや〜ん!カワイイ〜! 
雨に打たれるのも気にせずにギュッと抱き締める。
「可哀想に……体か冷えきってまちゅね?ママが暖めてあげまちゅからね?」
子猫を抱き抱え急いで家へと帰ろうとしたら……ヤツがいた。 
「………見た?」「………見た」
「………聞いた?」「………聞いた」
う、うおおおお〜〜!見られちゃいけないものを見られちまった!
聞かれちゃいけないものを聞かれちまった! 
どうする?どうしたらいい?
日本海か?それとも太平洋か?意表を衝いてオホーツク海ってのもいいな。
どう口封じするか悩んでいたらそいつの姿が目に入った。
雨なのに傘もささずにずぶ濡れの姿。手には牛乳とスポーツタオルが入ったコンビニの袋。
そうか……段ボール箱を守るように置かれていた傘はコイツのか。
慌てて戻ってきたのか息を切らしている。コイツ……いいヤツだ。
「おう、とりあえずこの子達、あったかくしないといけないから家に持って帰るぞ」
「あ……そ、そうなんだ。このままじゃ危ないからね」
「じゃ、行くぞ」
「う、うん。あとはよろしくね」
「はぁ?テメエの持ってるタオルや牛乳は飾りか?テメエも来るんだよ!」
「え?えええ〜?」
「デカイ声で叫ぶんじゃねぇよ!この子達がビックリするだろうが!」
「ゴ、ゴメン。けど僕が家に行ってもいいの?」
「なんだテメエ?最初に見つけたのはテメエだろうが!責任とれよ」
あたいの強引な誘いに、うれしそうに頷いたコイツ。やっぱり子猫が気になるみたいだな。

家に着いたら組のもんに見つかって『お嬢が男を連れてきた!』って大騒ぎになったんだ。
最初は否定するつもりだった。だけどな……
『天変地異だ!』やら『万馬券が来た!』や『いくらで買ったんですかい?』などど言われちゃ黙ってらんなくなって言っちまったんだ。
『こいつは正真正銘あたいの男だ!』ってな。 
おかげでその日は組をあげてのドンチャン騒ぎ。親父も涙ぐんで喜んでやがった。 
ますます引っ込みがつかなくなったあたいはコイツに提案したんだ。

『形だけでいいからあたいと付き合ってくれ』って。
『そのかわり、この子達の名前を付けていいし、いつでも会いに来ていいぞ』って。

普通なら断るその提案をコイツは受け入れやがった。
「子猫が気になるし、名前もつけてみたいからね」だとよ。
組をあげての宴会も終わり、コイツを門まで見送りに行った時気が付いたんだ。大事なことを聞いていないってな。

「……そういやテメエ名前はなんてんだ?」「僕の名前は……」

その日から始まったあたい達の関係。 
コイツにゃ秘密だけど、あたいは結構気に入ってんだ。子猫達にとっちゃあ、あたいがママでコイツがパパか。
いつかは本当の夫婦に……ば、バカヤロウ!テメエ変なこと考えてっとカリブ海に沈めっぞ!

こんな感じじゃないのか?
909名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 19:22:40 ID:7/XwEjiY
>>906
当然続くよね?
910908:2007/03/19(月) 19:40:35 ID:2qbv8F4R
>906氏、勝手に妄想を書いてしまいすみませんでした。
自分が書いたのは無視してぜひ続きを書いてください。
911名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 21:56:59 ID:Zsng85D4
908氏のもすばらしかったぞ
912名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:21:35 ID:EXv3m4xh
>>906>>908氏GJ!エロも楽しみにしてる
913名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:21:56 ID:Ha1emZnC
新シリーズか!
914名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:18:12 ID:iUlMTL8c
むしろnewジャンル
915名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:31:47 ID:jotZkBO1
お嬢ツンデレ、ってか?
なんだかんだでお前ら大好きだ。
916906:2007/03/20(火) 05:02:12 ID:ly+e11Gv
>>908
もうそのまんまですよ。
てか俺に構わずどんどん書いていって下さい

917名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 22:57:24 ID:JOa623wE
子猫に牛乳やったら腹をこわすぞ
918名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 06:18:38 ID:eb8XweG0
>>908でもない上初SS
>>906、本当にすみませんorz




アイツが来ない…、しかも3日もだ!
1日来ないのは仕方ない、アイツにも人生がある…。
2日目、きっと親が事故でもしたんだろうと思った…。
3日目…、………有り得ねーだろ?!
あたい…もとい子猫ニャンvに会いたくねーのか?!
飽きたのか?!そうなのか?!確かにあたい等は偽りの……こ、恋人だ、ウブで気弱な…まぁ優しいともいうな、…バカ!照れてねーよ!インド洋に沈めンぞ?まぁ、そんなアイツは手すら握ってこない…、だからいけないのか…。



そんなこんなでアイツのせいでヤツ当たりしてしまった組の者の見舞いに病院を訪れ、謝罪をしたのだが…なにが『自分、嬉しいっス!お嬢さんもついに人並みに乙女な悩みを…』だ!
しかも泣きながらってのはどういうことだ!
思わず一度折っちまった腕をもう一度捻りかけたじゃねーか!クソッ!それもこれも皆ー…!

『極堂さんー…?』
そう、付き合ってるにもかかわらずいつまで経っても名字でしか呼ばないー…、クソッ!幻聴まで…!

『極堂さん!あー、……さん!』

自分の名を呼ぶ声に振り返るとそこには…これだけあたいを悩ませたアイツの姿がー。
919名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 06:36:57 ID:eb8XweG0
「あっ…!テメェ何してんだ…」
クソッ!本当はもっと言いたいことがあるのに…!言葉にならないってなんだよっ!
「風邪引いちゃって、極堂さんも風邪?」

あたいの悩みなんて知りもせずいつもの人の良さそうな笑顔で話掛けてきやがる!マジ大西洋に沈めんゾ?

「いや…、あたいは見舞いだけど…風邪引いてたのか?……熱とかは大丈夫か?」
違う!そんなことが言いたいんじゃねーだろが!
「うん、まだちょっと熱あるんだけど…、あっ、あんまり近寄ると移っちゃうよ!」
思わず近寄るあたいを制止する!
そんなヤワじゃねーと言い返そうと思うのに言うことを聞いてしまう…、コイツは魔法遣いか!

「そうか……、あの…猫、××が寂しそっ!…違う!なんでもねー!」
ヤベェ!ついいつもの癖でコイツが猫につけてやった名前じゃなく、あたいが…、練習の為にだぞ!猫ニャンにつけたコイツの名を呼んじまった!………バットで殴れば記憶飛ぶか…?

「僕…?確かに寂しかったけどねー…、風邪治ったらすぐに行くね、猫と……さんに逢いに」

……あたいの顔が赤くなったのはコイツの風邪が移ったせいだ!けしてコイツの言葉と名前を呼んで貰ったが嬉しかったとかじゃねーぞ!納得しろよ?納得しなかったら太平洋でマグロ釣る餌にすんぞ!




最後に言わして下さい、本当にすみませんorz
920名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 06:52:27 ID:NDXB/LDU
>919
どこまで俺を萌えさせるつもりだ!?!?
GJGJ!
921918:2007/03/21(水) 07:41:37 ID:eb8XweG0
せめてものお詫びですorz

>>920
心からありがとう…、マジそれもこれも>>906氏のおかげだ
922名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 10:12:13 ID:oSjbKJgk
>>921
バカ!バカ!愛してる!
923908:2007/03/21(水) 12:34:48 ID:kGbCoxnU
>906氏、こんなんどうでしょう? 


くっそ〜、今週もアイツのせいで、つまんねぇ日曜を過ごしちまったぜ。
毎週子猫ちゃんの玩具を一緒に見に行くのはいいが、たまには、で、でぇとにでも誘い……な、なんでもねぇよ!
しかし、アイツが勧める映画は面白いのが多いな。あぁ?なに言ってるんだって?
玩具を買うのに付き合ってくれたお礼だって映画を奢ってくれんだよ。
もちろん昼飯付きでな。……あたいは別にいいんだけどさ。
つぅかさ、映画と昼飯で毎週あたいを買い物に付き合わせるってなに考えてんだ?
特に玩具を買うでもなく、ただブラブラとデパートを歩いてさ。
なぁにが「この服似合いそうだね」だ!テメエは服屋の回しもんか!
ま、まぁ着る服がなくなってきたから買ったけどさ。
……なんでテメエが嬉しそうな顔してんだ?ニタニタしてっと沖縄の海に沈めっぞ!
クソが!試着したあたいを見てなにが「思った通りだ。緑さんは何を着ても似合うね、可愛いよ」だ!
ば、ばか言ってんじゃねぇってんだ!あぁ?なんで買った服をそのまま着てるのかだって?
そのまま着てちゃ悪いのか?ゴタゴタぬかしてたらハワイの青い海に沈めっぞ!
あぁ?さっきから沖縄やハワイの海って言っているって?言っちゃ悪いのか?
別にアイツと一緒に行きたいとかそんなんじゃねぇからな!勘違いすんなよ?
にしても……でぇとか。でぇとってヤツはいったいどんなことするんだろうな?
バ、バカヤロウ!誰がアイツとでぇとしたいなんて言ったんだ!瀬戸内海に沈めっぞ!
おっと、こんなこと考えてる場合じゃねぇや。料理の練習しなくちゃな。
あぁ?あたいが料理したらいけないのかよ!別にアイツのためじゃねぇぞ?
来週の日曜日に子猫ちゃん達を連れて公園に遊びに行くことになったんだよ。
子猫ちゃんにママは料理が出来るってしっかりしたとこ見せてやんなきゃいけねぇからな。
はぁ?誰がその料理を食べるのかだって?そんなもんアイツに決まってんだろ?
テメエバカか!子猫ちゃんが食べたらお腹壊しちゃうじゃね〜か!
ふざけたことぬかしてっと黒海に沈めっぞ!
くっそ〜、なんであたいがこんなモヤモヤしなきゃいけないんだ?
これも全部アイツがでぇとに誘わないから……な、なんでもねぇよ!
924908:2007/03/21(水) 12:39:48 ID:kGbCoxnU
女の子の名前間違えてた……ちょっと逝ってくるort
925名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 13:00:07 ID:2cG/PDrk
>>924
リアルに間違えるから無問題では
ともかく極道娘に激しく萌えた
…何となく料理教えてるのが普段「叔父貴」と呼ばれてるような人物と勝手に想像してしまった
926名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 13:55:59 ID:4hjs1Fgm
気の強い女ガンマンが、涙を流して屈服する瞬間
ttp://maniax.dlsite.com/work/=/product_id/RJ030096.html
927名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 15:22:53 ID:mC7A3Hi1
どうでも良いが連中がやくざや極道といった呼び名を好んで使うのは暴力団というネーミングを嫌うかららしい。
連中を指す893も語源の一つらしいぞ。
8・9・3は儒教の悪数だからという説、おいちょかぶで8、9ときてあえて三枚目を引いて3を引き自爆する輩を指すという説がある。

そしてもっとどうでも良いがWEB拍手の「喜多嶋 隆」云々は俺。
928名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 15:32:17 ID:ML2Rw8jH
どうでもいいが10000ヒットリクをしたのは俺
929名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:02:11 ID:6/w1BsfM
>>927
「厄介者」の意味の「厄者」がなまったという説もあるな
930名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 18:59:27 ID:ygamg9i6
どれもGJ!!
そして七つの海に沈められる彼氏バロスwww
931名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:00:01 ID:GjxL4iZP
             こ
             の
             ス
             レ
             の   
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                     : lllllllli
       ,,,,,,,,,,,,,,,:              llllllllll:
       :゙!llllllllllliiiii,,,:         .lllllllll|:
        : ゙l!!!!lllllllll・           lllllllll|:
           : ゙゙゙゙′        llllllllll: : ,,.,,,:
                     : lllllllllliiilllllllllllli,:
        : ,,,,,、       : :,,,,iiilllllllllllllll!!!lllllllllll:
      : ,,,,iiilllllllllll:       .:゙!!!!!!!!lllllllll|: : ,lllllllll|:
    : _,,iiilllllllllllllll!l’          : lllllllll|...,llllllllll「
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       ゚゙゙゙゙°               lll゙
             職
             人
             の
             皆
             様
             あ 
             り
             が
             と
             う
             ご
             ざ
             い
             ま
             す
             
             
             
             
             
             
             
          
932名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:04:47 ID:GjxL4iZP
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  ヽ   .ト‐=‐ァ' ソ    このスレのss全てが
    ゝ、_____ノ     見事なワッフルでした。
/ヽ.ヽ \  ,/|`ー-、   ありがとうございました
   ヽ ヽ `>< { ヽ.  ヽ 
   丶 Vヽ_∧j、 ヽ  ゙i
933名無しさん@ピンキー
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