【涼宮ハルヒ】谷川流 the 24章【学校を出よう!】

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1名無しさん@ピンキー
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

@前スレ
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 22章【学校を出よう!】 (実質23)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153666362/
@過去ログ
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html

@これまでに投下されたSSの保管場所
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

涼宮ハルヒのSS保管庫 予備
http://haluhi9000.h.fc2.com/
2名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 01:02:35 ID:F36Vfmkn
Q批評とか感想とか書きたいんだけど?
A自由に書いてもらってもかまわんが、叩きは幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。

Q煽られたりんだけど…
Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉を抑えてください。

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A無ければ自分で作ればいいのよ!

Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。

Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。

Q〜ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?

Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A拒否しない場合は基本的に収納されるのね。  嫌なときは言って欲しいのね。

Q次スレのタイミングは?
Aうーん… 僕に聞かれても分からないな。 460KBを越えたあたりで一旦聞いてみるといいよ。
3名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 04:23:56 ID:RRq1HTLW
__ノ:/.:! : : ::://`ヽ!: : !   \: : : ! l/ `ヽ:::::::::l: :
: : ::::/.:∧ __/! u  l\!__ノ  、ヽ_l/! _   j/!:::/. :
: :::::/l//ヽ: :::! r―- 、/   ヾ/ j/ _.. -― 、  l/. : :
//. : : : .::l: :∧  ̄ `ヾ `     〃¬¨ ̄`′/∧ : :
. /. : : : .::/l::/.::lヽ        ′         // く!::!::
/. : : : .::/.:j/.:::::!      ∠二ヽ`ヽ       ′_ノl:::!::   な…!?
. : : : .::/.:::::::::::/!     l/¬ー- ヽ     i ! ー_!::!::   なんなのっ!
: : : .::/!::::::::/!∧ 。  {!     _/!   ;  !l厂 //l::   ここどこなのよっ!
ヽ.:::/ l/!/ /::::::\ o ヽー‐ ´/ ノ  }j /!ト、〃.::!::   なんでわたし
 ヽ! /  l /.:::/ j/ヽ、 `ニ´     ィ´/ !!/ヽ /.::   貼られてんのよおおおっっ!?
 :.  / . /  ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:./     }: . ヽ.:.
   / /  }    ヽ:.ハ ヤ{    !.:./     |:.:. i '
  ./ .,イ .:..}      /   l !   レ      l:.:.: .ハ ',
  { /| .:.:ハ     /    l  i   i     /:.:.:/ }:.}
  V | .:.:/:.: ',   /    iノ :i     !    /:.:i.:{  リ
    ヽ:.:{、.:.:.l       |  |     |.   /:.::∧|
     ヽ! )人      |  !        / \! :.      
      "  ヽ    /  {      /    \ :.
       :.  \__/   \______/      ヽ
           /      b           ',
       :.     /                   ;
          /    \     /         !
           /      \災/         !
4名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 08:08:50 ID:CzW61pQW
これはひどい
5名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 08:52:08 ID:GPj7k0O1
レス番一桁から投下って駄目なのかな?
6名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 08:57:21 ID:/m7Ldhue
向こうを先に埋めたほうが良いと思われる
7名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 10:46:05 ID:rOyxh9ji
スレ盾乙
8名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 14:00:04 ID:OXt9yP+x
>>1
9名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 18:20:08 ID:FjgWKc2e
>>1 乙
初体験SS続きwktk
10初体験SS 9/19:2006/08/04(金) 18:20:47 ID:sq08OVKD
#前スレいっぱいになったので、こっちに投下させてもらいます。

そうだな。もう一歩で世界は滅びかけた、という。いま思えばあの閉鎖空間でハルヒと
二人で暮らすのも悪くなかったんじゃないか?。すくなくともハルヒは監視される
対象ではなかったはずだ。なんといっても創造主様なんだからな。
「でも、あんた。」にやりと笑ってハルヒが言う「あたしの肩つかんでいきなり
あたしのポニーテールがどうのこうの言ったでしょ。
なんでこんな時にそんな事言うのって思ったんだけど、そのあとキスしてきて」
笑いを含んだ声になった。「あたしびっくりしちゃった。それで目が覚めたんだけど。」
「おれもそこで目が覚めたよ」
「やっぱりね、同じ夢みてたんだ。その次の日にポニーっぽくしてみたら、あんたあたしを初めて名前で呼んで、褒めてくれたでしょ。」
「似合ってたからな。」
「それであたしはあんたに落ちた。」はずかしそうにハルヒは笑う「あんた、本当に
素直じゃないし。・・・あんたも結構前からあたしのこと好きだったんじゃないの?」
「・・・すまん。」
「いつからあたしのこと意識した?」抱き締める力が少し強くなった。
「夏休み」花火、縁日、永遠の2週間。「浴衣にやられたよ。」
「ふふっ」小さく笑みを漏らしたハルヒはうれしそうにささやいた。「こっち向いて」
ハルヒからのキス。すこし屈まないとうまくできない。
「キスってかなり気持ち良いものなのね。」ハルヒはゆっくり唇を放しながらいう。
「こんなに気持ち良いとは予想外。・・・はまっちゃいそう。」
「そろそろ、泡を流して出ようか」
「そうね、体冷えちゃったし」いたずらっぽくハルヒが笑う。「あんたに暖めて
もらわなくちゃ、ね。」
11初体験SS 10/19:2006/08/04(金) 18:22:21 ID:sq08OVKD
着替えをみられるのは恥ずかしいということで、ハルヒが先に風呂から出た。
スウェットおいといたから。そうハルヒに言っておく。ぶかぶかかもしれんが。
「もういいわよ」
風呂場から出るとハルヒはスウェットの上だけを着ていた。ぶかぶかというほどではな
いのが不思議なのだが、ああそうか胸があるからかと一人納得した。
「先、行ってるね」ハルヒはそう宣言し、制服を抱えて風呂場から出て行ってしまった。
バスタオルで体を吹きながらいやいや大変なことになったぞと思う。これで名実共に
ハルヒと恋人同士か。
恋人ね・・・なにかとってもあっけないものだな。とっても遠いものだと思っていたのに。まあぶつぶついいながらもハルヒに付き合っていたのは、実は最初からハルヒに
魅かれていたのかもしれないし、ハルヒが俺を付き合わせたのも実はそういうことだった
のかもしれない。が、もういまはどうでもいいことだな。
俺は着替えを済ませ、風呂場を後にした。
12初体験SS 11/19:2006/08/04(金) 18:24:27 ID:sq08OVKD
自分の部屋に戻る途中で、台所によって冷蔵庫のスポーツドリンクを一本手に取る。
あとグラスを2個。ふろ入って喉渇いたし、これからさらに喉が乾きそうだし。
自分の部屋に戻ると、ハルヒはベットの上で寝そべっている。スウエットの裾から覗くのはブルマか。なぜかとてもエロく感じるのだが。
手元に広げているのは秘蔵のエロ本であった。短時間で見つけだすとは、こいつは本当に油断ならない。
「あんたもやっぱり男の子ね・・・見つけちゃったわよ」ニヤニヤ笑いながらハルヒが言う。
「でも結構おとなしいものね。」ページをめくりながら「女の子向けの方が過激よ。」
ああそう・・・って、ハルヒもそういうの見たりすんのか?
「女の子雑誌買えば載ってんのよ。もっと過激な奴とかあったりすんのよ、縛ってするするやつとか、お薬使うとか。知らないでしょ?」目をきらきらさせなが話す。
さすがに女の子雑誌は買わないからな。・・・今度見せてくれ。
「バーカ。」くすくす笑いながらハルヒがいう。「あたしん家くれば見せてあげる。」
13初体験SS 12/19:2006/08/04(金) 18:27:19 ID:sq08OVKD
俺はベッドの真ん中あたりに腰掛けた。「飲むか?」スポーツドリンクを見せると、ハルヒがうなずく。
二人で二杯づつ飲んだ。自分でも驚くほど喉が乾いていた。

「ハルヒは経験あるのか?」やけに落ち着きはらってエロ本を楽しんでいるハルヒに聞いて見た。ない、と思うが、こんなに堂々としているものなのだろうか?
「ないわよ。」体を横に起こして目をのぞき込まれた。「ははぁ、あたしが余裕あるように見えてるんでしょ?。ま、処女をなめんなってところね。」
「そうか・・・」
「あんたはあんの? ま、ないわよね。あればそんなこと聞かないだろうし。」
「ない。」
ハルヒはやさしい表情でいう。「まあ、大丈夫。最初失敗するなんて珍しくない
みたいだし。これで終わりってわけじゃないんだし。落ち着けばきっと大丈夫よ」
「そういうもん・・・なんだろうな。」体から緊張がとけていく。なんかハルヒでよかったと
心底思った。
「あ、そうそうあたしのバックとって」
ハルヒにバックを渡してやると、中身をゴソゴソ漁ったあげく、大きなキーホルダーを
出してきた。「これこれ、これ必要なのよ」
「なんだそれ?」
「コンドーム、よ。」ハルヒがキーホルダーをばらすと、中からビニールのパッケージがでてきた。
うっすらピンク色の中身が透けて見える。
「・・・やたらと手回しが良いが、準備しといたのか?」
ハルヒは答えず舌を出しただけだった。
「避妊は重要だから、ね。これしとけばまず大丈夫だっていうし。」ハルヒが落ち着いた声でいう。「あと、バスタオルしいとけば完璧よ。」
14初体験SS 13/19:2006/08/04(金) 18:29:26 ID:sq08OVKD
「さて、と」コンドームを枕元におく。バスタオルをシーツの上に引いた。
そのうえにハルヒが寝転がった。大きめのスウェットの裾からブルマが覗く。
枕に頭を乗せたハルヒがわくわく顔で見上げている。
そっと体を重ねる。ベットがやや沈み込む。ハルヒの額にかかる髪を手で掻き上げながら、軽く口づけをする。
ゆっくりハルヒの腕に抱き締められる。ハルヒの顔は早くも上気しているようだ。
しばらくハルヒの唇を楽しむ。気持ち良いとハルヒはいっていたが、確かにこれは癖になりそうだ。
こんなにキスが気持ち良いとは思わなかった。むさぼるようにキスを続けてしまうが、これでは先に進まない。
首筋にキスしてみる。ハルヒのため息が大きくなった。
ハルヒが腕を背中に回してきた。右手をそっとスウェットの裾からいれて、乳房を覆う。ゆっくり手に力をいれて見る。手に余るほどではない。柔らかいが、弾力がある。
「ん・・・」鼻にかかった声。「もっと力いれていいよ」
ゆっくりと揉みしだいでいく。ハルヒのため息が大きく深くなった。
人差し指の腹で乳首を撫でて見る。堅くなっているのが分かった。
「やだ、気持ち良いよ」
ハルヒの吐息はあえぎ声に代わりつつある。右手でシーツをつかみ、なにかを耐えているかのように見える。
スウェットをまくりあげる。ハルヒの左手が、背中に回った。左の乳房にキス。柔らかい。
そっと乳首を含んで見る。コリコリと堅い乳首を舌で転がしてみる。
「そんなに激しくしないで。」ハルヒは夢にうなされてるかのようだ。「おかしくなっちゃう。」
15初体験SS 14/19:2006/08/04(金) 18:30:34 ID:sq08OVKD
そっと右手を伸ばして太ももに触れて見た。手のひらがすいつくよう感触が気持ち良い。。そっと手のひら全体でなでて見る。
右手のひらを動かすたびにハルヒの体に電撃が走るのか、ぴくんと体が反応する。
そっと右手を太ももをから股間に移動させる。ブルマのざらざらした感触が手に伝わる。
指を大事な部分にあてがって見た。なんか湿っているような感じがする。そっと指の腹を使って探検を開始する。
「ちょ、ちょっと待って」息を弾ませながらハルヒがいう。「汚れちゃうから脱ぐ。」
「え、パンツ履いてないのか?」
「さっきのでパンツ汚しちゃったのよ・・・」ハルヒはうらめしそうに俺をにらんだ。
ハルヒは両手でするりとブルマを脱いだ。あんまりじろじろみないでよ。とクギが飛んできた。
「指で触るのはいいのか?」
「バカ。」アヒル口のハルヒがいう。「察しなさいよ」
16初体験SS 15/19:2006/08/04(金) 18:31:43 ID:sq08OVKD
指の探検を開始すると、そこはぬるぬるしていた。つるつる指が滑る。そこは興奮すると濡れるという知識はエロ本から得たものだが、ここまでびしょびしょになるとは知らなかった。ああ、パンツもこれで濡れてしまったのか。
指を上下に滑らせると、唇のような部分が開き、さらに奥に侵入できた。ぬるぬるしたものがかなり粘ついているように感じられる。
指をそっと動かすと、小さなマメのようなものにぶつかった。なんだろう、これは。
指の腹でそっと撫でてみた。
すると、ハルヒの体が大きくぴくんと動いた。「そこ、すごく、くる。」
そのマメのの部分を今度は指の腹でかきまぜるようにしてやる。そのたびにハルヒの体は
ぴくんぴくんと電流が流れるようだ。
「すごい、気持ちいい」かすれた声でハルヒがいう。「ウソみたい」
指をさらに進ませると、くぼみに到達した。そこにぬるぬるしたものが集まっている
ように思う。これがひょっとして入り口なのだろうか。
指をすこしその奥に侵入させる。「そこは・・・」ハルヒの熱を帯びた声がする。「やさしく、ね。初めてなんだから。」
少しづつ指を進める、とたんにかなり強い力で締められる。指がぬるりと外に出た。
多分指の第一関節までも入ってない。もういちど指を進めてみた。
ハルヒは目をきつく閉じて、シーツを握る右手にも力が入っているようだ。ときどき背中に爪を立てるが、ちょっと痛いな。
17初体験SS 16/19:2006/08/04(金) 18:34:09 ID:sq08OVKD
ニットトランクスが非常に窮屈に感じてきた。片手でそれを脱ぎ捨てる。
堅くなったモノがハルヒの太ももに当たる。
「うわ、熱い」ハルヒが薄目を開ける。ハルヒは右手を伸ばし、堅くなったものに
触れる。「堅い。こんなの入れるから血も出るのは当然ね。」
それから俺を見上げて「コンドームつけて、ね。」にこりとほほ笑む。
枕元のパッケージを破くと、ゴム製品が登場した。こうなってるとは知らなかったな。
説明書どおりに装着すると、なんか間抜けにも見える。が、これで準備万端か。

「ふふっ。」目を閉じたハルヒが笑みをこぼす。「やさしくしてね。」
「分かってる。」
またハルヒの体に体を重ねた。キスしながら、そっと大きくなったものをハルヒのその部分に当てる。ハルヒは両手を背中に回してきた。
「ゆっくりきて。」
場所は間違いないようだ。ナニをゆっくり沈めていく。
「うわぁ・・・」ハルヒが苦痛の声をあげる。「熱い・・・」背中に回した手に力が入る。
「痛いのか?」
「痛いっていうか、あんたの熱くて苦しい・・・大丈夫、きて」
ハルヒの中は狭く暖かい。初めての感覚に腰から下がしびれそうだ。
18初体験SS 17/19:2006/08/04(金) 18:35:55 ID:sq08OVKD
ゆっくり腰を沈め、そろそろと進んで行く。
「あ、い..た」ハルヒは身をよじった。
「大丈夫か?」
「痛いけど、まだ大丈夫」ハルヒはキスをねだる。
それに答えながら、さらにゆっくり進めて行く。先端に絡み付く粘膜が、ナニを痛いぐらいの力で締めつけてくる。
「ああ、なんかお腹があんたのでいっぱいになって、なんか変な感じだよ。」
ハルヒの中にナニが根元まですっぽり収まった。先頭から根元まで絶えまなく粘膜がきつく締め付けてくる。
「痛くないか?」
「いまは平気。ちょっと動いてもいいよ。」
ゆっくりと前後に動いて見る。粘膜はきつく締め付けて来て、腰にしびれるような快感をもたらす。
何度か動かしただけで、腰の導火線に点火されたような感覚が来た。
「うそ、あんたのあたしの中でまた大きくなってるよ。なんでピクピクしてるの?」
「ハルヒ、もうだめかも」
ハルヒは堅く目を閉じて、なんかを必死に絶えている。「いいよ、大丈夫」
ハルヒの両手に力がこもる。爪、立てるなって、痛い。
「ばか、あたしの方が痛いわよ。」涙目になったハルヒが抗議の声を上げた。
「すまん、大丈夫か。」でも腰の動きが止められない。
「ちょっとなれてきたけど、あんまり激しくしないで。」
導火線はどんどん燃え、爆発が近いのが分かる。ハルヒの唇を少々乱暴にむさぼると、
頭が真っ白になっていく。もう、ダメだ。ハルヒの中でコンドームの中で射精した。
何度も何度も。
「うわぁ、なんか熱い・・・すごい、分かるって本当なんだ・・・」ハルヒがささやくように
言った。
19初体験SS 18/19:2006/08/04(金) 18:37:53 ID:sq08OVKD
はあはあと肩で息をしながら、ハルヒの中からナニを抜く。ハルヒの左側に体を横たえた。
ハルヒを抱き締めて、深くキスを交わした。強烈な眠気に教われるが、寝たら有る意味死ぬことになるので、耐えるしかない。
ふふっと笑いながら、ハルヒがキスをしてくる。もう萎んだナニにハルヒの手が伸びて、コンドームを外してくれた。
「こんなに出るもんなの?」ハルヒはたっぷりと精液をためたコンドームを見て驚く
「初めてなんで分からないな。」俺も驚いた。確かにいつもの倍は出たんじゃないかという気はするが、そんなことはいえない。
「こんなに一杯中に出されたら安全日でも赤ちゃんできちゃいそう」ハルヒはにこにこ笑いながらちょっとこわいことを言う。「えっちのときはコンドーム必須ね」
一度でいいから生でしてみたいぞ。
「だめ。あたし達まだ高校生でしょ? その一度が危険なの。」なぜかそっぽを向きながら続けた。
「あんたがお金稼ぐようになって、赤ちゃん生まれてもよくなったら生でいいけど、いまはダメ。」
分かったよ。・・・そんな日がくると良いな。
「くると良いな、じゃなくて。」ハルヒは笑顔になって寄り添った。「そんな日がくるの。」
ハルヒがいうと全部本当になりそう・・・ってこいつにはそういう力が有るんだったな。
20初体験SS 19/19:2006/08/04(金) 18:39:24 ID:sq08OVKD
バスタオルに血のあとはあったが、すぐ洗濯すれば大丈夫とハルヒがいう。洗濯機に
放りこんだ。あとは洗濯機がやってくれる。コンドームはティッシュで包んで処分する。

すっかり夕方というか夜になっていたので、ハルヒを家まで送って行くことにした。
「なんかまだあんたが中にいるみたいなのよね〜」小声でハルヒがいう。
「痛くはないのか?」
「痛みはあるようなないようなってところ。それよりまだあんたがいるって感じのほうが強いわ。」
「そうか・・・」
「あしたも残りそう・・・あ、そうそう。あたしたちが付き合い始めたってってのはまだ内緒にしとくこと。」
「なんで。」
「その方が」ハルヒが笑顔で宣言した「面白そうじゃないの!」

おしまい
#エロは難しい・・・
21名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 18:49:21 ID:YzDZiDj1
読んでないけどとりあえず長いの乙。
22名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 19:08:44 ID:XCQAV1sv
にやけ笑いが止まらなかったww
乙!
23名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:21:01 ID:vIDB2gMu
「あ〜、もう全然ダメね。たしかに不気味だけど不思議なことがおこらないじゃないっ、あんたたちお札貼っといて」
は、は〜い。
「こうなったら屋上いくわよっ!幽霊だけじゃなくUFOがいるかもしれないし」

早いなぁー、歩くの。もう疲れてきましたよ。
「すいません、階段の段数とかは変わってなかったんですか?」
私は、とりあえず記憶にある怖い話を思い出して聞いてみた。
「あー、まったく変わりなかったわ。でも階段の段数が変わっててもそんなにおもしろくないじゃない?それなら、教室の数が減ってるとかのほうがおもしろそうよね」
どっちにしても怖いですよ……。

「あれ?開かないわよ。ここに鍵なんかついてたっけ」
「…大丈夫。開ける」
長門さんが鍵に触るとドアが開きました。もしかして図書室もそうやって―――?

「さあて、UFOこーいっ」
長門さん、来ませんよね?
「…………」
否定してくれないと不安になるんですけど…。
 
「あっ、見てみて!流れ星よっ」
本当ですねっ。
隣の彼女を見ると目をつぶり、両手を握りあわせてお祈りをしているようでした。
いったい何を願っているんでしょうね?
幽霊だったら嫌だな…。
24名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:34:00 ID:Gp+V6Mmv
さすがだなぁ〜
GJ
25名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:37:57 ID:hnvhI2aJ
スレ跨いで投下するバカって初めて見たかも
26名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:52:49 ID:HwtacvrU
いや、結構いるよ
初心者に限らずな
27名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:13:10 ID:K64+ux33
単に見ていないだけ
28名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:31:27 ID:CPWo/Udu
残り容量くらい確認してから投下しろよ
29名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:33:43 ID:WCNFRfJa
そう目くじらたてるようなこととは思わないが
30名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:35:58 ID:RRq1HTLW
前スレで投下途中で容量オーバーさせて重複スレ立てたアホがいたからなぁ。
31名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:46:44 ID:QnU5TdxL
32名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:47:31 ID:PAJGsO2N
前スレ228の後日談を短いですが書いてみました。
では投下します
33ハルヒ特別捜査隊 後日談:2006/08/04(金) 21:48:10 ID:PAJGsO2N
ハルヒ特別別捜査隊 後日談

あの悪夢の日が過ぎて、はや数週間になる。季節は未だ夏の面影を引きずっており、俺た
ちは、焼け付くような日差しを浴びながらの登校を余儀なくさせられていた。

俺が言った悪夢の日とは、8月31日だ。その日、俺はハルヒのやり残したことを叶える
ため、半信半疑であったが、SOS団の連中を全員俺の部屋に呼んで、宿題をやる名目で集ま
った。何故そんなことをしたのかというと、永遠の輪廻に支配された、夏休み最後の2週
間から抜け出すためだった。俺の機転によって、果たしてそれは成功した。

だがその日、神は俺の功績を認めることはなかった。
ハルヒが、俺の所蔵するDVD群、パソコンに入っていた各種画像、動画を根こそぎ没収し、
または消去するという暴挙で、夏休みの最終日は幕を閉じたのだ。


俺は、あの日ハルヒたちが帰途についた後、パソコンを起ち上げ、なんとかデータ修復は
できないかと、一縷の望みを掛けて作業を行った。だが、そんな望みは無惨に打ち崩され
た。
なにしろ、データ消去というハルヒの命令を、忠実に守って完全消去を行ったのは、宇宙
人製アンドロイドの長門だったのだ。おまけにファイル修復ソフトを起動させると、『ダメ』
と画面一杯に文字が表示されるという、ウイルスまがいのロジックを仕掛けられていた。

その日の翌日であるところの、9月1日つまり始業式だが、俺は古泉の裏切りにより、す
べての理由をつまびらかにされ、団長のハルヒ以下に糾弾された。特に俺がハルヒ似の主
演女優が出ていたDVDを持っていたことが、それに拍車を掛けたようだ。

だが別に俺は、ハルヒに対してそういう欲望を持っていたわけではないので、念のために…。
では何故持っていたかというと、貴重なエロ分を捨て去ることができなかっただけだと言
っておこう。
あえて断言する。1日飯を食わなくても生きていけるが、1日エロがなければ、俺たち健
全な高校生はもてあました欲望がほとばしり、翌朝大変なことになっているのだ。
だから、俺の部屋にあるエロ群がすべて持ち去られてしまった日には、欲望を抑えかねた
ほどだ。
34ハルヒ特別捜査隊 後日談:2006/08/04(金) 21:48:55 ID:PAJGsO2N
だが、その日以来、俺はハルヒから変態の称号を拝領し、SOS団女性メンバーからの絶対零度
のような視線から堪え忍ばねばならなかった。しかもハルヒと朝日奈さんは、1週間口を
きいてくれなかった。長門については相変わらずで、裏切り者の古泉は、なんの悪びれたふうもない。

ようやくほとぼりが冷めたころ、俺は、ハルヒにDVDの行方について尋ねてみた。
「なあ、ハルヒ。例のDVDのことだがな…」
「なに?あれなら返さないわよ」
「は?お前、まだ持っていたのか…?」
すると、ハルヒは耳まで真っ赤にしてこう言った。
「か、勘違いしないでよね。あれは研究のために持ってるんだからね」

どことなく、墓穴を掘っているように思うのだが…、
「おまえ、あれを見ているのか?研究って何のためだよ」
「あ、あんたが、どんな犯罪を犯しそうか、そのための研究よ!別にやましいことなんて
ないんだからね」
語るに落ちるとはこのことだ。しかも、言っていることがめちゃくちゃだ。
その後、ハルヒは要領の得ない答えをまくし立てていた。

「わかったわかった。じゃあ、話を変えよう。ところで、古泉も男なわけだが、あいつの
部屋は、調べなくて良いのか?」
「古泉君?大丈夫でしょ。彼、あんたと違って、変態じゃないし、それに彼こう言ってたわ。
『僕は裸の男性のDVDを持っていますから、裸の女性のDVDなんて必要ないんです』だって、彼
ボディビルでもやってるのかしらね」

古泉、お前はやっぱり…。


終わり
35名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:55:51 ID:wdr8LJTq
古泉はお決まりだなw
36名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:07:17 ID:X2h+0CwO
出来に関しては文句なし。
37名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:17:15 ID:5TqdMEBv
気のせいかもしれないんだが何か>>2のテンプレが微妙にかわってないか?
38名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:25:31 ID:hnvhI2aJ
これ書いた人っていつだかキョンに土下座させるSS書いて叩かれた人だろうか。
なんかSOS団メンバーの言動が一々癇に障るんだよね、この話。
39名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:29:01 ID:R/7gV1FZ
>>38
それはないと断言できる。なぜなら俺だからだ。
40名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:31:47 ID:z6edYzCg
>>39
いや、お前じゃない、俺だ。
41名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:42:07 ID:yqGWUucA
いやいや俺だから
42名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:49:37 ID:F36Vfmkn
>>39-41
そうか。



こんなことくらいしか言えない自分がちょっと憂鬱だ…
43名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:50:02 ID:xc/BjUeJ
どうぞどうぞどうぞ
44名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:51:20 ID:rbEUIMd0
自分も「性欲をもてあます」とか言ってるくせにキョンの性欲は認めないんだよね
45名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:51:33 ID:Wa/BGkh1
最近、朝比奈を朝日奈と書く人が増えてきたような気がする今日この頃…。
46名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:52:36 ID:gpNTgLCi
落ち着け。お前らノリで適当言い過ぎだww
ホントは俺だっつーの
47名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:04:03 ID:6O1zKseN
>>44
「身体を持て余す」じゃなかったっけ?
48名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:30:22 ID:EVs56m4y
鶴屋さんと古泉の出番を待っているヤツは素直に手を上げなさい。
49名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:39:47 ID:YtHK835i
|     ∧_∧
|.     (´^ิu^ิ` )
|スス… /J   J
↓   ,,, し―-J
50名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:42:58 ID:RRq1HTLW
        /    //  /‐───- 、  _,,. -‐ ''''"゙´ : : : : : : : : : `'': 、、
       /x-─‐ァヘf/    /-────-、 ,.r'',. - '''""ブ: : : : : : : : : ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.゙ヽ
        /∧-―ン´7    /  / /     //    /゙: : : : : : : : : ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.゙ヽ
.       /  \/_, 〃  〃 ,{ l  | 、   !/      !i1: : : : : : : ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ
     /  //〉‐ /.  `八、/ | l  ! 丶、|  ,.ニ、'   ゙ ';.: : : : : : ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ
    ,'  ///!  / ,'  /ハ {\!. |l {    r'ry',.,      ヽ: : : : :;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;゙i,
    / ///| l V l , ィ  ,,ィ≠ミヽ ヽ八. ii゙:リ0 )- 、..,,_   ヽ: : : :;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.i
    l l 〈_∧,| l {  |  |  ` {_f::j:リ   {_/i_;/'''"    `''' ー ヽ:;,;: -‐‐、;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.リ
    | l   _/.| l | .|  |    ヾ'ソ    (             |/ ,.r  i;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/
    | l  > | l | .|  l  ヾヽヽハ    /`             ,}^i,  ノ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/
    | l  {  | | |  | |ヽ       _(  _           ノ/ /;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ノ
    | .l    Ll  |  i | \    ("゙''┴==ヲ '           /|;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;./
   | ハ  ! |  !  ! !   ト、    ゙'ーr‐'''~             /ー- ' !;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/
   レ'  |  l !/ ヽ ノリ     >‐r/¨)             ノ     ゙'ヽヽ、、;.;.;.;./、
      |  /レ レ/  \     〈___!          ,/    ::   ` `''>'´/;:';;;;;;;;
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、   \ ー-- 、            _, ‐'"  ,. /;;;;:' ;;;;;;;
      {/`ヽ、       ヽ、   \ー―-\        ,. -'"   //;;;;;;;:' ;;;;;;;;;;;;;
51名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:14:22 ID:SuDIT7No
なんというか夏だな…
これを言うのも何回目か…
52名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:15:26 ID:JQEBl9kR
>>48
53名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:24:16 ID:DPdaiie9
>>前760
なるほど。そうなると確かに同級生の線が濃いなぁ。
心に刻んでおくっす。今回はifだったという事で。
>>前762
まぁ普通はここまで覚えてたらおぼえてるよなぁ。


「一つ一つの考察が甘い。だから突っ込みを許す」
つーことでもう一度精神と時の閉鎖空間で一年ぐらい修行してくるっす。


感想だけじゃアレなんで小ネタ。

- * -
「ないんだったら作ればいいのよ!」
「作るって、何をだ?」
「子供よ!」
「……お前の気持ちはわかる。何だったらヨロコビをわかちあったっていい。だが、今は落ち着け」
「何よ」

「中出し中だ」

 この状況に流石のハルヒも混乱している。まぁ気持ちはわかるがな。
 さて、どうしたもんかね。
 発射直前に突然消失したゴムの行方より、まずはこれが誰の仕業なのかを考えようじゃないか。
54名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:31:48 ID:4wHWE30i
キョンとENOZの大乱交話を書いたら流石にそれは原作無視だと怒られちゃうかな・・・。
55名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:34:40 ID:TdgsUolq
>>54
別にいいんじゃねーの?
俺はアニメ見てないから、ENOZ自体よくわからんが
56名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:38:52 ID:zY6N9tmR
まぁ単発ネタなら良いと思うよ。ちゃんと纏めて、一度に全部投下。
途切れ途切れになったら流石にウザイけど、一度なら別に問題ない。
57名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:47:52 ID:1c9b1N85
ENOZのキャスティングに「らしさ」を出すのに苦労しそうだな
58名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:56:47 ID:1KWDMPD4
>>48
59名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:06:00 ID:Pw2AViw6
>53
同じ学校ならば、同級生じゃなくても他の同級生達の目にとまる可能性はあるけどね。
たとえば、下の学年の女の子が上級生の教室にやってきて、級友とわけわからない
やりとりしてたら、ヘンな子だなぁと思うんじゃないかな
60名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:37:21 ID:JIYQ8DBo
>>59
つまり彼女は年下で、北高に入学してくるということだな?
61名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:47:15 ID:ncr16YIh
>>54
俺は見てみたいな。
乱交へ至る展開とENOZ4人のキャラ付けを上手くやってくれれば。
62名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:48:10 ID:rc6NIKWl
まあそりゃ上手く出来てればどんなシチュでも読んでみたいわな。
63名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 02:12:32 ID:aRfF61AK
>>62谷口によるハルヒ寝取られでもか?
64名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 02:17:04 ID:dXm0uYK3
断 固 拒 否 だ
65名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 02:24:14 ID:M1GEQ+1A
>>63 それへ至る展開が上手くできたら神と呼ばれるかもしれないぞ
66名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 11:15:45 ID:oi5ZVldG
>>63
それやったら邪神扱いな、モッコス級の
67名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 11:24:11 ID:OzfpPdGn
納得できる展開なら読んでみたいという俺は少数派。
68名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 11:46:37 ID:Uuq5rW17
>>54
原作の設定に縛られてたらシチュが限定されちゃうし
書き手の判断で、ある程度は原作無視してもいいと思われ。
期待して待ってまつ ( ・ω・)ノシ
69名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 11:54:40 ID:q/Irqcog
嫌いな組み合わせなら読み飛ばすから自由にしていいよ。
70名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 11:57:13 ID:Sdfy//sw
むしろ再構成というか、IFの世界を見たい。

もし、ENOZの誰かが、キョンを好きだったら。とか。
71名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 14:02:29 ID:jsv89RFg
>>60
「キョーン先輩ッ、おっひさーっ! ていっ!」
と言ってハルヒの前でいきなり抱きつかれたりするんだな。
なるほど、新学期にあわせSOS団に新たな風を呼ぶサプライズな新キャラの登場って訳だ。
72名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 14:40:27 ID:pL9A+AGt
ここではスルーするからいいけど
保管庫でうっかり踏まないようにタイトルで分かるようにして欲しい>大幅なオリ設定
73キョンの悪夢、谷口の厄日1:2006/08/05(土) 14:56:42 ID:ZVxBJeFH
「涼宮! 俺と付き合ってくれ!!」
ある晴れた日の朝。谷口が教室にはいるなりバカなことを言っている。
見ろ、クラスの暇人がみんなこっちをみているじゃないか。
ハルヒと付き合うだと? どうせ「はぁ!? 何いってんのよ! 嫌に決まってるでしょ」
となるのがオチだ。
「はぁ!? 何いってんのよ!」
うん、予想通り。
「………まあいいわ付き合ってあげる」
え?
「よぉっっっしゃゃゃぁぁぁあああああ!!!!!!」
こうして、ハルヒと谷口が付き合うことになったってマジですか!?
なんで? どうして? WHY?
「中学の時も付き合ったことがあったんだけどあまりにつまらなかったら五分で振ったのよ。
もしかしたらあのときよりは面白くなってるかもしれないしね」
はぁ、そうですか。好きにしてください。
谷口、せめて一週間はもたせろよ。


結論から言うとハルヒと谷口は一ヶ月付き合っている、現在も付き合ったいる。
しかも! あろうことか! なんとハルヒは谷口をSOS団に入れてしまったのだ
やれやれ………どうなるんだろうねぇ。

そしてそれが、悪夢の始まりだった………
74キョンの悪夢、谷口の厄日2:2006/08/05(土) 14:57:17 ID:ZVxBJeFH
「谷口のアホも結構面白いじゃないの。見直したわ」
そうですか、好きにしろ

「現在、『機関』ではあなたより谷口さんを重要視しています」
そうか、『機関』の連中もバカが多いらしいな。

「谷口さんって、面白い人ですね」
朝比奈さん、そんな笑顔で谷口の名前を口にしないでください」

「………ユニーク」
それはどういう意味だ長門?

「谷口くんはめがっさ面白いにょろね!」
鶴屋さん、だまされてますよ。

「谷口さんの行動は私達にとってもとてもうれしいことです」
まあ喜緑さんがそういうならそうなんでしょうね」

「谷口さんは機関にとっても大変大切な人物です」
なんで森さんまで!?

「谷口くんはとっても素敵なのね」
阪中、あいつに素敵に部分が一ミクロンでもあったか?

「キョンくん、谷口くんは次いつきてくれるのぉ?」
妹よ、あいつだけはやめなさい。

くっ………、なんだこの谷口ブームは、どいつもこいつも谷口が大好きらしいな、
いっそのことまた朝倉がやってこないものだろうか。それで谷口を………
「うん。それ無理」
どうしてお前がここにいる、
「死になさい」
朝倉は、俺の、腹に、ナイフを………
75キョンの悪夢、谷口の厄日3:2006/08/05(土) 14:59:35 ID:ZVxBJeFH
「キョンくーーーーん、あっさっだっよーーーーーー!!!」
妹の騒がしい声によって俺は目を覚ました。
………なんだあれは? 夢か? なんて悪夢だフロイト先生これはどいううことですか?
「どうしたのぉキョン君、すごい汗だよ」
なぁ妹、谷口………好きか?
「たにぐち………それだぁれ?」
そうか、知らないならそれでいい、すぐにその名前を忘れてしまいなさい。
とりあえず今日は谷口を殴るとしよう、通学途中であったら坂から落としてやろう、
学校であったらトイレに閉じ込めて出てこれなくしてやる。
そんな野望を胸に抱き、学校を目指した、通学途中では谷口とは会わなかった、命拾いしたな。

クラスに入るとハルヒが憮然とした表情で席についていた、俺の顔を見るなり、
「どうしたのあんた? 落ち武者みたいな顔してるわよ」
ああ、すごい悪夢をみてな………
「夢ぐらいでへこたれるなんてへちょいわねぇ………」
へちょいってなんだ?
「あんたへちょいも知らないの? いーいつまりね」
とハルヒの話が始まったところで谷口が教室に入ってきた、さーてどうトイレに閉じ込めてやろうかやろうか………
「涼宮! 俺と付き合ってくれ!」
この光景、ど、こ、か、で………
「はあ!? 何いってんのよ!」
そう、そしてこの後ハルヒは………
そこまで考えた後、悪夢が俺の中によみがえった。
「嫌にき『うおぉぉりゃぁぁぁぁぁ』しょ」
俺はハルヒの言葉をさえぎり力の限り谷口を殴り飛ばした、ハルヒがなにか言っていたが知らん!
「いっっっってぇぇぇなにすんだとキョン!」
「うるさい! ハルヒは俺のもんだ! 誰にも渡さん!!!」
「えっ?」
「どうしてもハルヒがほしければ俺を殺してからにしろ!」
あの悪夢にさいなまされるぐらいなら死んだほうがましだ、マジで。
教室がシーンと静まり返っている、そんな中谷口が、
「そうか。そこまで………わかった、ごゆっくりぃぃぃぃ!」
と泣きながら教室から出て行った。
ふう、マジで危なかったぜ、あのままいけば俺は。ああ恐ろしい。
フロイト先生、俺はもしかして予知夢にめざめたんでしょうか、とバカなことを考えながら席に着くと。
ハルヒが真っ赤だった。
どうした? ハルヒ。
「ね、ねえ。今のって………どういうこと、なの?」
今の? はて今のとはなんのことだろう。
回想モードON
76キョンの悪夢、谷口の厄日4:2006/08/05(土) 15:00:05 ID:ZVxBJeFH
回想モードOFF
なんてこった、俺は勢いとはいえなんてことを言ってしまったんだ。
もしかしてあれは俺の本心だとでもいうのか!? そうなのか!?
ハルヒが顔を真っ赤にさせながら上目使いで俺を見てくる、不覚にもかわいいと思ってしまった。
クラスの暇人どもが俺とハルヒを、いやもっぱら俺を見ている。
俺の言葉を待っているのか!? ここでなんといえと? 下手なことを言えば俺がマジでくたばる五秒前。
もしかして俺はハルヒが好きなのか!? そうなのか? 勢いとは言えあそこまではいえないだろ、と言う俺、
いやいや、そんなことは無い、お前は今の生活を失うのが怖かっただけだよ、と言う俺。
あああああぁぁぁぁ、俺は、俺は、俺は、俺はぁぁぁぁぁあああああ!!!!!
「俺『ウースWAWAWA。忘れ物〜〜〜、うぉわ!!」
谷口が自作の下手な歌を歌いながら教室に入ってきた、あ、なんかこのシーン前に見たような。そういえばあの時は、長門といたんだっけ。
「すまん、ごゆっくりぃぃぃ!? 国木田! そこをどいてくれ、早く」
「ごめんよぉ谷口」

谷口が国木田率いる一年五組の生徒にタコ殴りにされています。少々お待ちください。

終了。
国木田が谷口をロッカーに放り込んで谷口が沈黙した、もう生きてはいまい。
続きを、といわんばかりに全員が俺を見つめてくる。
しまった。さっきの気が抜けてしまった。
見ればハルヒもすっかり気が抜けてしまっている。さて、どうしようかね?
だが俺が見つめるとすぐに顔を真っ赤にした、まさか続きを始める気ですか?
よーしOK、任せろ俺もさっきの続きといこうじゃないかハルヒ!
「俺は『おーい席に着けーホームルームはじめるぞー』
われらが担任岡部のご登場だ! ちくしょぉぉぉぉぉおお!
「うん? どうした、早くに席につけよ」
担任に逆らう気は無いらしい、みんなが席に着く。だが席に着くと同時にほぼ全員が舌打ちをかました。
「な、なんだよ」
すみません先生、恨むのなら谷口を恨んでください。
休み時間まで延長する。
77キョンの悪夢、谷口の厄日5:2006/08/05(土) 15:00:47 ID:ZVxBJeFH
一時間目が終了して先生が教室をでる、いつもなら全員が思い思いに行動をするのだがなぜか今日は誰も席を立たなければ話すやつもいない。
その視線はおれとハルヒ、ハルヒは俺が振り向かない限り顔を合わすことは無いが多分今も真っ赤だろう。
おれはというと授業を無視して考え事をしていた、議題は俺はハルヒが好きなのか? だ。

脳内キョン1
「俺はハルヒがすきなのか?」
脳内キョン2
「好きにきまってるでしょ!」
脳内キョン3
「ふぇ、私もそうおもいますぅ」
脳内キョン4
「………そう」
脳内古泉1
「貴方は涼宮さんを愛しています」
やっぱりそうなんだね、ありがとう脳内の俺! でもなんで古泉がいる。早く出て行け。
じゃあここでハルヒの告白をしよう、ここまでお膳立てされて告白しなかったらうそだ。
気持ちを落ち着けて………
ゆっくりと後ろを振り向こうととしたその瞬間! 
『キーンコーカーンコーン』
二時間目が始まった。
「あ」
78キョンの悪夢、谷口の厄日6:2006/08/05(土) 15:01:17 ID:ZVxBJeFH
二時間目終了。
さっきは不覚を取ったが今度は大丈夫さ、そうだろう? とおもっていたら三時間目は体育さ!
着替えてるだけで時間が足りないよ。
三時間目終了。
ソッコー着替えた俺は教室の前で女子が着替えをおわるのを待っている、なぜか今日はみんな着替えるのが早い。
ところで一年五組のロッカー内に谷口がいるのをみなさんおぼえているのだろうか?
全員が通常の三倍で着替え教室の扉が開かれる、ハルヒは窓のを向いているようだ。
その頭はなぜかポニーテールになっている。
もう小細工をするつもりは無い。深呼吸をしていざ出陣!!!
「ハルヒ」
ハルヒはビクッっと体を震わせたあとゆっくりを俺をいて、
「な、何よ」
と顔をどんどん真っ赤にしながら俺を見つめてくる、かわいい。
「実は大事な話があるんだ、聞いてくれるか?」
「言ってみなさいよ」
OK、OK、OK、心の準備は万端だ。
「俺、実は『ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ』
とてもうるさい音が校内に響く、この音は、火災報知器だ、まさか! 今日避難訓練なんて聞いてないぞ。
まさか………マジで?
「おーい、ちゃんとしてるかぁ? んんん、やっぱりいざって時はみんな動けなくなるんだな。そんなんじゃ本当に火事が起きたら逃げられないぞ」
はい?
「これは抜き打ちの避難訓練なんだ、いきなりなったかりみんなびっくりして動けなくなったのか」
と岡部は笑いながら話してくれた。ああ、避難訓練ね。
「じぁあ全員校庭に集合。早くしろよぉ」
と岡部が入り口のところで笑いながら話している、クラスメイトは男女とわず一人一人岡部のそばを通るとき舌打ちをした、
「な、なんだよ」
すみません先生、恨むのなら谷口を恨んでください。
79キョンの悪夢、谷口の厄日7:2006/08/05(土) 15:03:01 ID:ZVxBJeFH
避難訓練と四時間目が終了し、昼休み、今度のは長い。
学食組みとかはいつも昼休みが始まったとたんに教室からでるものだが今日に限って誰もでていかない、
おいハルヒ。お前も学食じゃないのか? 
だがこれはいい、もう俺の邪魔をするやつはいない。さあ、いくぜ。
「なあ、ハルヒ、さっきは言えなかった大事な話があるんだが聞いてくれるか?」
俺の言葉にクラスの全員が反応した。
「は、早くいいなさいよ」
「ああ、実はお『みんなぁぁぁぁ。なんでこんな時間まで俺を放置しておくんだよぉぉぉぉ」
谷口が泣きながらロッカーから出てきた。

谷口がクラス全員にシメられてます。しばらくお待ちください。

終了。したと思いきや体育の時間覗き見されていたことに全員が気づいたらしい。

谷口が隣のクラスの女子を含めた女子連合に踏まれています。しばらくお待ちください。

「ごめんよぉ谷口」
国木田がロッカーに谷口を放り込んで終了、こんどこそ死んだな。
終わったころにはすでにハルヒはいなかった。マズイネこりゃ。
五時間目が始まる直後にハルヒが帰ってきた、もうポニーテールをやめていた。
80キョンの悪夢、谷口の厄日8:2006/08/05(土) 15:04:00 ID:ZVxBJeFH
五時間目が終了した。
ハルヒは五時間目の間ずっと不機嫌オーラを出していた、クラス全員がの叫びが聞こえるようだ。
だが安心しろ、俺もこれ以上手をこまねいているつもりは無い、次誰かがさけんでもそれ以上の声を出してやる。
いくぞ、
「すみません、少しよろしいですか?」
その声は俺の声より小さく、控えめだった。何しにきた? 古泉。
「いえ、少しお話がありまして、一緒に来ていただけますか?」
谷口同様邪魔したのはたしかだが古泉には何も無い、これが谷口と普通の人間の差だ。
「実は先ほどからすごい勢いで閉鎖空間が現れまして、なんとかしていただけないかと思いましてね」
つい先ほどなんとかしようとしたところだよ、
「おや? そうなんですか。すみません。ところでこれは何が原因なんでしょう?」
谷口だ。うらむのなら谷口をうらんでくれと伝えておいてくれ。
「わかりました、そう伝えておきましょう」
クラスに戻ってチャイム、放課後に決めなければ。
81キョンの悪夢、谷口の厄日9:2006/08/05(土) 15:05:47 ID:ZVxBJeFH
放課後、最後の勝負、一気にいくぞ。
「ハルヒ! 俺は『うわぁぁぁぁついに』
谷口が泣きながらロッカーから出てきた、世界止まった瞬間だった。
だが、谷口がロッカーから出てくるよりも早く、動いているやつがいた、
そいつだけ、そいつ一人だけが動いていた。
「国木田ぁぁぁぁぁああああああ」
国木田は谷口が今まさに出ようとしているロッカーに蹴りをかました。
そして俺に向かって親指を立てた。ありがとう国木田、
「ハルヒ! 俺はお前が好きだ!」
言った、ついに言った。クラスは水を打ったような静けさだ、そして。
「私も………キョンが好き!」
その瞬間クラスが騒いだ今日一日無かったことだ。
 
男1
「うおおおおおおおおおお、ついにこの時がきたぁぁぁぁぁぁ!!!」
女1
「約一年、待ち続けたよかったぁ!!」
男2
「みんなぁぁ! 歌え! 踊れ! 今日は祭りだぁぁ!!」
阪中
「二人とも幸せにね」
 
ありがとう、ありがとうみんな。
俺はハルヒの手を握った、やわらいかい、俺なんかよりぜんぜん小さい手だ。
俺はこの手を、離さない。
82キョンの悪夢、谷口の厄日10:2006/08/05(土) 15:06:18 ID:ZVxBJeFH
あ〜くそ、なんなんだ今日は? 俺がいったい何をしたというんだ。
キョンに殴られるはクラスのやつらにはボコボコにされるわ国木田にはロッカーにいれられるわ。
厄日だな、今日は。
いや待てよ? 学校が最悪だった分今日はナンパが成功すんじゃあ。よし、やってみるか?
「へーいそこのメイド服の似合うおねえさん、俺と一緒にあそばなぁい?」
メイド服を着た人は不機嫌そうに俺をみて、
「あなたは………(たしか報告ではこいつが)いいですよ」
うそ!? マジで!? 成功した!?
やったぁぁぁぁぁ
「じゃあ一緒に来てくれますか?」
「はい、どこまででも」
メイドさんが黒いタクシーを拾ってくれた、一緒に中に入ってしばらくした後ビルに入った、
ここなんですか?
メイドさんはまったく笑わずに俺を見た、怖い。
メイドさんに連れられていった場所は。ベットルーム。
うそ! 本当に! もしかして………
「じゃあお願いね」
メイドさんが部屋を出てしまった、変わりに部屋に入ってきたのは。
「な! お前は………」
「おや、あなたでしたか?」

谷口が謎の男に掘られています、続きはありません。


マッガーレ!
83名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:07:38 ID:M8qe6Wzi
国木田ナイス!!
84名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:08:58 ID:pL9A+AGt
>>82
めちゃgj、おもしろかった。
流れ読んでというか仕事早いねw
85名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:12:50 ID:KwIM2khy
ナイスだ国木田、そしてタイミングを外しにかかる岡部もワラタ
そして何気に古泉もタイミングを外させているあたりがなんとも…狙ってはないよなと疑ってみたり
そして谷口の運命やいかに…つぎのひ谷口のナンパの対象が変わってたりして
86名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:23:06 ID:x5MkKNPY
勢いがあって良かった!
谷口に寝取られものだと思ってビクビクしながら読んだよww
87ジョン・スミス:2006/08/05(土) 15:37:13 ID:xfGk0vkm
谷口、哀れ(嘘)。
88名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:51:38 ID:88F7Udu5
ワロスwwマッガーレwww
89名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:54:55 ID:AReuTjlG
GJ
古泉オチが続いてるなw
90名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 16:03:43 ID:JIYQ8DBo
やっぱあの二人は、クラスの皆から暖かく見守られてるのかな?
何時くっつくんだろうって。
91名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 16:29:56 ID:IBxvisV9
2年生始業式の日の朝。

「あーあ、これであの二人見られなくなっちゃうのね。残念」
「あ、また涼宮さんたちと同じクラスだ」
「いいなー、あたしももう一年同じならよかったのに。ね、クラス交換しない?」
「無理に決まってるでしょうが。なんなら休み時間見にくればいいじゃない」


こんな感じに観賞用としての役も果たしているとの電波がきたw
92名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:04:10 ID:7RmE/BYF
いつくっつくのか、ではなく
いつになったら素直になるのか、と見守られてそうだw
93名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:28:22 ID:Bfz2cU74
実際三月時点のあのクラスで、二人が付き合ってないと思ってるのは
当人たちだけだと思うぞ。
94名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:47:11 ID:+B5speVm
>>93
そんな全てのキョン×長門SSを否定するようなことを言ったら身もふたも無い…。
95名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 18:02:37 ID:pzyIdQTK
ハルヒか長門、どっちがキョンをゲットできるのか賭けてそうだ
ハルヒ本命、長門対抗、鶴屋さん大穴?

(みくるが入ってないのは俺が某説信者だから)
96名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 18:04:09 ID:pL9A+AGt
93はSSのカップリング?の話はしてないと思うぞ
きっと話の流れに乗っただけの感想だろう
流れを変えるのは>>2だ。2に書いてなかった。投下だ。
97ジョン・スミス:2006/08/05(土) 18:29:52 ID:xfGk0vkm
>>95
鶴屋さんに5000H(ハルヒ)
981レス小ネタ「北高の中の戦争」 ◆8KfHmthVUo :2006/08/05(土) 18:40:40 ID:nPr3GXW4

朝比奈さん、いいですか、よく聞いて下さいね。

この包みの中には、俺の証言を収めたテープや証拠の品が入っています。
俺がジョン・スミスになったわけを、長門や喜緑さんが消滅したわけを知る限り喋りました。
もし俺が死んだら、これをハルヒに届けてください。

ハルヒが本当だと信じてくれたら、SOS団は救われると思う。
俺が直接ハルヒに伝えようかとも思ったんですが、なんていうか……
そうするのが逃げるみたいに思えて。
ここで戦うのをやめると、自分が自分でなくなるような……

やつらが憎いとか長門たちの仇を討ちたいとかいうんじゃないんだ。
上手く言えないけど…… あいつと、情報統合思念体と戦ってみたくなったんだ。
俺が男だからなのか、理由は自分でもよくわからない。

朝比奈さん、俺はたぶん死ぬだろうな。
そのことで、長門や喜緑さんを恨んだりしないでくれ。
彼女らだって俺と同じで、自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだ。
無理かもしれないけど、他人を恨んだり自分のことを責めたりしないでくれ。
これは俺の最後の頼みだ。

もし、運良く生き延びて全てが終わったら、            (←死亡フラグ成立)
かならずこのSOS団に帰ってきます。会いに来ます。約束です。

……これでお別れです! 朝比奈さん。元気で暮らして下さいよ!
ハルヒによろしく!
99名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 18:42:19 ID:GS9FU+Pv
長門スレにPDFでSS投下したアホがwww
100名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 18:47:08 ID:739cZtZT
>>98 嘘だといってよ、キョン
101名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 18:49:20 ID:1nPmKTDP
>>98
これじゃあ、みくるはスパロボどころかガンダムゲーでもほとんど出番のない役どころじゃないですか
102名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 19:02:21 ID:UCLZoq9S
>>98
だから小ネタは埋めまで待てよ。
103名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 19:08:45 ID:zItMpvB9
>>99
いや、ある意味革新的だよ。できればPDFが見られない環境の人向けに
テキストでも公開してほしいところだけど。
104名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 19:08:58 ID:AReuTjlG
>>102
そんなルールはない
105名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 19:39:56 ID:1c9b1N85
まあ確かに、きちんとまとまった一つの作品としての小ネタの場合はいいけど
単なる思い付きの書き殴りみたいなモノは埋めネタにでも使ってくれ
と思うことはある。俺はね。
106名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 19:43:20 ID:nqwZZ2aT
この荒れそうな気配を感じさせる流れをぶった斬る救世主が!
107名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 19:48:12 ID:9Y9jKDeJ
長門の名が轟く
108ジョン・スミス:2006/08/05(土) 19:49:20 ID:xfGk0vkm
           -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ      
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|  
         レ!小l●    ● 从 |、i|   めがっさにょろにょろ
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│  
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
109名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:12:28 ID:1nPmKTDP
ちょっと喜緑さんもの、投下します
110名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:13:44 ID:9VxinVbu
しかしあれだねエロパロ板って基本的にどこのスレにも
枝葉末節にこだわって叩く奴がいるよね
枝葉末節って言いたかっただけなんだよね
111喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:14:06 ID:1nPmKTDP
わたし、喜緑江美里は今まで真面目に生きてきました。
いえ、わたしの自律行動を『生きている』と表現するのは語弊があるんですが、ともかく他人にあからさまな迷惑をかけずに存在してきたはずです。
なのになぜわたしは今こんな困りはてた状況にその身を置いているんでしょうか。
顔面の表情筋が異常動作を起こして、デフォルトの微笑みが崩されてしまいます。

事のおこりは4日前、いえ、発端はむしろ一週間前の出来事だったんでしょうか。
一週間前の放課後、わたしは生徒会室において前年度の生徒会活動記録をひとりで読んでいました。
特に意味がある行動ではありません。
生徒会長が言ったとおり、前年度までの生徒会は学校行事の際に学校サイドから言われたことを淡々とこなすだけの単なる雑用係だったようで、
今年度の生徒会運営に有益なことなど活動記録のどこにも記載されておらず、またわたしもそんなことは承知のうえでページをめくっていました。
生徒会室に残っていても不自然でないよう、仕事をしているかのように擬装していたにすぎません。
わたしはその存在目的が長門さんの監督であるという性質上、長門さんが学内に留まっているかぎりは生徒会室に待機しているよう心がけているんです。
さて、そんなわけで目線は資料にくべつつ、意識そのものは校内全体に張り巡らせていたわけです。
112喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:15:33 ID:1nPmKTDP

ふいに、1年5組の教室の壁面構成物質に異常な情報操作の痕跡を発見しました。
わたしは表情ひとつ変えずにその情報操作の遂行時間を割り出しにかかります。
呆れた。今から28分も前のことじゃないですか。
こんなに時間が経過するまで気付かなかっただなんて、わたしもたるんでいますね。
わたしは速やかに手にしたファイルを壁際の棚に戻しますと、急ぎ1年5組へと向かったのでした。

1年5組の教室は外部からではなんの変哲もなく、一般的な人間が見ても、いえ、それどころかおそらくわたし以外のインターフェイスであってもそれが異常であると気付くことはなかったでしょう。
空間閉鎖に3層にわたる情報封鎖プログラム。
精度もすごく高い。
わたしが対長門さん用に特化されていなければきっとお手上げだったでしょうね。
ドアに右手を添えてプログラムに介入。
…………………
ようやく情報封鎖の解除が完了。
早速中の様子を確認しつつ、空間封鎖プログラムを平行して解除、と。
ここまで厳重な密室を作り上げて、一体長門さんはなにをやっているのかしら。
113喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:16:57 ID:1nPmKTDP

室内にいるのは当然のごとく長門さん、あとひとりは、これは第2監視対象の彼のようですね。
教室最尾部の比較的開けた空間において抱き合っています。
彼の泌尿器を長門さんの膣口に挿入していることを確認。
ああ、性交渉ですか。
いえ、別にいいんですよ。仕事に支障が生じなければなにをしていただいても。
ただ、意味のある行為とも思えませんけど。
長門さんは性交渉に及んでいても通常時との外見の差異が見受けられず、そんな彼女の様子に彼も戸惑いを隠せないようですね。
「…長門……その、気持ちよく…ないか?」
ほら、やっぱり。
わたしたちインターフェイスの生理的反応はあくまでも周囲に溶け込むための擬装ですからね。
行動に制限の掛かるようなレベルの痛みや快感は存在しません。
とはいえ長門さん、こういう場合は演技でもそれらしい対応をすることが仕事を円滑に進行させるコツですよ。
「……たしかにわたしはこの行為によって性的興奮を覚えることはない」
……正直に言いすぎです。
「でも構わない。続けて」
「いや、しかし……」
「続けて」
長門さんがムチャなことを言ってます。
有機生命体は相手が無反応な状態で性交渉を続行できるほどタフな精神性を持ち合わせていませんよ。性的興奮は重要なファクターです。
いえ、馬鹿にしているわけではないんですよ。
性交渉時における異常興奮は、子孫存続をより確実なものとする為には有効な、極めて優れたプログラムといえます。
「あのな、長門。俺は俺だけが気持ちよくなりたいわけじゃなくてだな……えっと」
「あなたの言いたいことはわかる。だから大丈夫」
どうにも文脈が繋がっていませんね。
「あなたがわたしを占有しているという現状、そしてわたしがあなたを占有しているという現状はわたしの思考を安定させる」
わかりませんねぇ?
安定させるもなにも、インターフェイスの思考はそもそも不安定になることはありませんよ。
これは異常動作の前兆なんでしょうか?
「わたしはあなたが言う『気持ちいい』という状態になく、またこれ以降もなることはない。……でも……」
……………
とまっちゃいました。
どうしたんです。フリーズですか?
「わかったよ。長門」
彼がなにやら目尻をさげて長門さんの頭を撫でています。
長門さんの監視用に特別に調整されたわたしにわからないのに、彼にはなにがわかったんでしょう?
「動くぞ。痛……くはないんだよな。やっぱり」
「おそらく痛みを感じるのはあなたのほう」
長門さんは小柄ですから当然膣内も狭いわけで、まあ、男性のほうが痛みを伴うでしょうね。
彼が腰部の往復運動を開始、ぎこちない動きです。
ああ、やはり痛いんでしょうね。
しかめっ面をしたいんでしょうが、それを無理に隠し通そうとしてなのか奇妙な表情になっています。
「んっ…んっ…」
断続的に声を漏らす長門さん。
相変わらずの無表情で彼にしがみついています。
本当に無意味な行為に思えるんですけど……
「ぐ…長門…」
彼が長門さんの名前を呟き、我慢の限界だったのか膣内に精液を放出しました。
114喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:19:22 ID:1nPmKTDP

「長門……その、本当にこんなんでよかったのか?」
いまだ二人で抱き合いながら、彼がそんなことを言っています。
「今回の行動は想定される全工程の中でもベストに近い過程を経て、ベストに近い結果を得た。問題ない」
色気の無いピロートークをかわしながら、ようやく身体を離す二人。
身支度を整えて、あ、周囲に飛散する臭覚刺激物質を分解していますね。
どうやら彼との性交渉の痕跡を完全に消し去っているようです。
こちらもたった今、空間閉鎖の解除が完了しました。
さて、そろそろいいでしょうか。
私は中の様子が落ち着いたのを確認してから、ドアのノックをしました。
彼がその音にビクついているようですが、かまわずドアを開けます。
「き、喜緑さん!?」
現れたのがわたしであるのがよほど意外だったのでしょう。彼は二の句がつげずおろおろとするばかりです。
未想定の事態への対応能力はいたって平凡。
やはりあらためて見ても長門さんや統合思念体の一部意識が注目するほど、彼が平均的人類のカテゴリーから突出しているようには思えないんですけど。
一方の長門さんはまったくの無表情。
スタンダードなステータスからまったく逸脱していません。
「驚かなくても大丈夫ですよ。長門さんの空間閉鎖は完璧でしたから、この内部で起きたことは私以外には察知されていません」
「長門、そんなことやってたのか?っていうか、喜緑さんは見てたのか!?」
彼は困惑の度合いを深め、長門さんは変わらず無表情。
「そのことについても安心してください。私の思考はあのような行為を見てなんらかの感慨を感じるようには出来ていませんから。
もちろん、とりたてて他人に密告する気もありません」
まあ、わたしの立場上、統合思念体への報告義務はありますが、それ以上のことをするつもりはまったくありません。
要するに統合思念体にとって害なす行動さえとらなければ、なにをやってくださってもこちらの関知するところではないんですから。
長門さんはまったくの無表情。
と、わたしの顔を呆然と眺めるのみだった彼が突然長門さんの肩を掴みました。
「落ち着け、長門。この人を敵にまわしたら、お前が危ないんだぞ」

彼はなにを言っているんでしょう?
まるで長門さんがなんらかのアクションをとっているかのような態度ですが、長門さんはまったく表情を崩す様子もなく、ただ静かにに立っているだけなのに。
わたしのあらゆる探知能力をもってしても長門さんにはどのようなたぐいの異常も見受けられません。
きっと有機生命体特有の気のせいでしょう。
人間はそれがたとえ人形や陶器のような無機物であってもそこになんらかの感情を汲み取ってしまう特殊な精神性を持つ生物ですから。
「とにかく心配しないでください。
わたしとしてはお仕事に支障がでないかぎり、おふたりのお付き合いに口を挟むつもりはありませんから。
それでは失礼します」
わたしは終始無表情を崩さない長門さんに一応釘をうってから、教室内に足を踏み入れることなくドアを閉じました。
115喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:20:28 ID:1nPmKTDP

ちなみに後から彼に尋ねてみたところ、このときの長門さんは「楽しみにとっておいたショートケーキの苺を他人に食べられてしまった甘党の女の子」のような表情をしていたんだとか。
どういうことなんでしょう?わかりません。

さて、この出来事から3日後、現在から換算して4日前のことになります。
その日もわたしは生徒会室でひとり、黙々と資料に目を運んでいました。
下校時間も間近。
ひとり部室で本を読む長門さんもそろそろ帰宅することでしょう。
わたしは手許のファイルを緩やかに閉じ、そして立ち上がりました。
あら、『彼』が全速力でこの生徒会室に接近してきます。
今から一時間半も前に校外に出たというのに、どうして戻ってきたんでしょう?
バンと大きな音をたてて涼宮ハルヒもかくやといった勢いで生徒会室のドアを開けたのはやはり『彼』でした。
「…ハァ…ハァ…」
呼吸の乱れが激しく、体表に付着する汗も発汗能力の限界まで噴出されていますね。
おそらくはどこからか全力疾走してきたであろうことが伺えます。
「大丈夫ですか」
「…ハァ…長門がどうなってるか…知ってるか?」
わたしの言葉を気にもとめず、彼は長門さんの様子を尋ねます。
普段の彼なら普通に上級生相手に使っている丁寧語も影をひそめています。
どういうことでしょうか?
「長門さんなら今も部室で本を読んでいますが」
「そんなわけがない!」
わたしの言葉を彼は即座に否定、どうも激昂しているようです。
「長門はここんとこ3日間、学校に出てきてないんだ!今、マンションに様子を見にいったが、なんの反応もなかった。喜緑さん、あんたなにか知ってるんじゃないのか!?」
おかしな話だと思いました。
わたしの認識においては、長門さんはこの3日間もちゃんと出席していますし、部室にも顔を出しているはずです。
しかし、彼の言葉も無視できません。
わたしは探知レベルを限界近くまで引き上げ、再度の情報収集にはいりました。
すると、どうでしょう。
わたしの情報領域にデコイの情報が紛れ込んでいるじゃありませんか。
十中八九、長門さんの仕業です。
そして、確かに彼の言質のとおり、長門さんはこの3日間マンションの自室から一歩も出ていないようです。
わたしも長門さんもなにをやっているんでしょう。これではお互いに職務怠慢ですね。
「すみません。今、確認がとれました。どうも長門さん、自主的に引きこもっているみたいです」
「長門が、引きこもり!?」
すっとんきょうな声をあげる彼の脇でファイルを所定の位置に戻すと、わたしは彼に一緒に来てもらうよう要請しました。
「ちょっと説得に行きたいので、一緒に来ていただけますか?」

思えば、このとき長門さんの部屋に踏み込んでしまったのが、わたしが犯してしまった最大のミスだったんでしょう。
ただ、このときのわたしとしては、自分の役割に準じて行動するしかなかったんです。
116喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:22:01 ID:1nPmKTDP

長門さんのマンションの自室は例によって空間閉鎖と情報封鎖がなされていました。
ただ、妙なことにその精度は3日前のそれとは比べ物にならないほど低レベルなものでした。
処理能力を他のことにまわしてでもいるんでしょうか。
「今から開けます。よろしいですね」
「…やってください」
必要はないんですが、一応彼に了解をとってからドアを開けました。
あ、彼ったら時間が経って落ち着いたからなのか、わたしへの言葉遣いが丁寧語に戻ってます。律儀ですね。
玄関から見える様子はなんの異常もなし。
長門さんの情報制御下にあるこの場所ではわたしの能力にもある程度の制限がかかりますが、それでもリビングに長門さんがいることは認知できました。
ん?それと、もうひとり?
これって、そんな!?
「長門さん。お邪魔します」
「ちょ、ちょっと喜緑さん!?」
急いでリビングへと移動するわたしと、後をついてくる彼。
彼女には特別な動きは認められない。
わたしたちの侵入には当然気付いているでしょうに、対処する余裕がないということなんでしょうか。
わたしはそのままリビングのドアを開け放ちました。

そこには
「あ」
いつもどおりの無表情な顔の長門さんと
「どういうことなのか、説明してくださいね。長門さん」
身長92センチ、体重13.5キロ
「長門…その子どもは…?」
長門さんの等身を縮めて大きさを縮小したかのような子どもが
「………」
長門さんの膝の上に座ってカレーを食べていました。
117喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:23:42 ID:1nPmKTDP

「この子はあなたとわたしの子ども」
「え…いや、え?……俺の…子ども!?」
この日2度目の彼のすっとんきょうな声。
まあ、性交渉3日後に3歳児の父親にされてしまったんでは、そんな声のひとつもあげたくなるでしょうね。
わたしたちはなぜかコタツを囲んで4人でカレーを食べています。
「どうやってつくったんですか?」
「近隣のスーパーで購入したレトルトのカレーを鍋に投入し、過熱」
「いえ、カレーじゃなくて子どものほうです」
わたしは長門さんにからかわれているんでしょうか?
いえ、実際はわたしにはこの子の製作手段に関しては想像がつきますから、それをわたしが知っていることを承知のうえではぐらかしているといったところでしょうが……
「それともわたしから彼に説明しましょうか?わたしの推測の範囲で」
「わたしから説明する」
打てば響く答え。
どうも彼に関する事象においてのみ、わたしと彼女の会話はスムーズに進むみたいですね。
「聞いて」
「お、おう」
長門さんは膝の上の子どもとふたりそろって彼の目を見つめ、切り出しました。
「この子は1年5組の教室に凍結保存していた朝倉涼子の情報素子の一部に、わたしの因子とあなたがわたしに注入した体組織から抽出した因子を組み込んで構成したインターフェイス」
やはり、そうですか。予想どおりの答えです。
手段としてはそれが妥当ですからね。
でも、じゃあ、目的は?
こっちに関してはわたしにも想像がつきません。
「じゃあ、この子は朝倉の生まれ変わりなのか?」
「構成素材として転用しただけ。朝倉涼子のパーソナリティーはこの子には存在しない。あくまで、わたしとあなたの子ども」
「あー、うー、そうか。俺の子どもなのか……」
ちょっとした驚きですね。
彼は戸惑いながらも、この現実を拒絶する気はないようです。
普通、自分の意思とは無関係に子どもなんてつくられたら、その存在を許容することなんてできないでしょうに。
未想定の事態への対応能力はいたって平凡、という彼への評価を若干修正する必要があるかもしれません。
彼は子どもの頭に手を置きながら、なにやら思索中のようです。
「俺のことを殺そうとしたりとかはないんだよな」
「大丈夫。わたしがさせないし、この子も絶対にしない」
長門さんが彼から目線を外さずに言葉を紡いでいます。
わたしには普段となにひとつ変わらないように見えるんですが、彼の目にはどう見えるんでしょうね。
「この3日間、わたしはわたしが知りうる限りのあなたをこの子に伝えた。
この子はその情報を元にあなたにどう対応するかを自分で考慮し、導きだされた解答はあなたへの依存。
この子は自分があなたの子どもであることを許諾し、わたしと同種の好意をあなたにいだいている」
すみません。わたしにはどう見てもその子もまったくの無表情に見えるんですが。
「……………」
「そ、そうか。……照れるな……」
なぜ3人だけでわかりあってるんですか?
それと、そろそろ話を続けてもいいでしょうか?
118喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:25:24 ID:1nPmKTDP
「長門さん。なぜ子どもなんてつくったんです?」
「欲しかったから」
…………
すみません。一瞬思考がフリーズしてしまいました。
あの、欲しかったから、って……
「性交渉のすえ子どもを成し、その存在を互いに認知することは異性間における交友関係において最上級の関係構築を意味する。
わたしは彼とそういう関係になりたかった」
「あの、仕事はどうするんです?現に3日も学校を欠席してるじゃありませんか」
「……これは育児休暇」
…………
わたしたちの仕事に育児休暇は認められていませんよ……
「健やかな人格形成のためには幼児期における家族とのふれあいが不可欠」
…………
そもそも幼児として構成しなければいいじゃないですか……
「長門。言いたいことはわかる。でもな、喜緑さんを敵にまわすのはよくない。
その子が俺の子だっていうんなら、子育ての苦労も俺に少しは割り振ってくれ。
このままじゃお前、最悪なら処分されちまうかもしれないぞ」
「失念していた」
そうですね。このまま彼女が涼宮ハルヒの観察をないがしろにするようでは、さすがに処分が検討されるでしょう。
「この子の家族はわたしだけではない。失念していた」
反省する点はそこじゃあないでしょう……
「前にも言ったがな、悩みをひとりで抱え込むのはやめろ。
俺は頼りにならんかもしれんが、それでも一緒にあたふたするぐらいならやってやれるんだから。
とにかく、明日からは学校に出て来い。
この子の世話は俺も一緒にどうにかしていこう、な」
「……ありがとう」
「……………」
彼と長門さんとふたりのお子さんがひっしと抱き合ってます。
えっと、ご家族で意見がまとまりましたか?
「とりあえず現状維持。
もし今後も涼宮ハルヒの観察が滞るようであれば統合思念体に異常動作として報告、ということでよろしいでしょうか」
「いい」
じゃあ、とりあえずはこれで解決ということで
「3人で世話をすれば、きっとこの子も大丈夫」
…………
「ちょっと長門さん!?どうしてわたしが人数に含まれているんですか!?」
このわたしの疑問は当然のものでしょう。
でも、そんなわたしに長門さんはあっさり、こう言い放ったんです。
「あなたはこの子の『叔母さん』」
…………
「わたしはあなたの姉妹じゃありませんよ!?」
「似たようなもの」
「嫌です。なんでわたしが子守なんて!?」
「手遅れ。あなたも共犯者」
「わたしのどこに共犯の要素が!?」
「教室でのわたしたちの行為を覗き見していた。最大限の努力をすれば、あなたの能力をもってすれば阻止が可能だったはず」
…………
「だからあなたにも責任が発生する」
いや、あの、確かに緊急性を感じなかったものですから、なかば黙認していましたけど……
でも、だからって共犯者だなんて、言いがかりです……
119喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:26:09 ID:1nPmKTDP

で、今の状況があるわけです。
ここ、生徒会室で、生徒会長と執行部の面々に訝しげな視線を送られながら、子守をしているという、ありえない状況が。
「喜緑くん」
生徒会長が全員を代表するようにわたしに声をかけてきました。
「なんでしょう」
「その子どもはなんだね?部外者には出て行ってもらい」
「禁則事項です」
この「禁則事項です」という言葉は彼に教えてもらいました。
なんでもこの言葉をとにかく連呼していれば、どんな状況でも煙に巻くことができるんだそうです。
わたしとしてもこれ以上の気苦労は増やしたくありません。
言葉ひとつですむのなら、とことん利用させてもらいますよ。
「きん……なんだって?」
「禁則事項です」
「いや、しかし」
「禁則事項です」

おわかりになっていただけましたか、わたしのどうしようもない現状が……
おまけにこの子、わたしのことを『叔母さん』って呼ぶんですよ……
本当に、なんでわたしがこんな目にあってるんでしょう?
120喜緑江美里の気苦労:2006/08/05(土) 20:28:03 ID:1nPmKTDP
以上です。
やってみてわかったけど、喜緑さんと「禁則事項です」はとっても相性がいいと思った
121名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:28:21 ID:GS9FU+Pv
続き書いてw
122ジョン・スミス:2006/08/05(土) 20:28:52 ID:xfGk0vkm
お疲れ様です。
なかなかよかったですよ。
123名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:36:36 ID:qIpOMZbm
とりあえずパパスの反応が見たい。GJ!!

瑣末事だけど憤慨を見ると喜緑さんは長門の感情判別能力ならキョンと同等かそれ以上ぐらいあると思う。
124名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:53:59 ID:nqwZZ2aT
>>120
GJ! 生徒会長ワロスw ていうか何教えてんだキョンw

>>123
一応は同属だからね。やはり長門の監視役として、そこらの能力は高めなのか。
125名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:55:46 ID:Bfz2cU74
>>120
鉄面皮の笑顔で禁則事項連呼されたら諦めるしかないからな。
森さんでも可だな。

考えてみると涼宮ハルヒシリーズって年上女性キャラって
ほぼ全員怖いな。
126名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:06:12 ID:AReuTjlG
>>120
GJです。ハルヒの反応が知りたくなる展開ですね。
よかったら続きお願いします。
127名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:07:58 ID:UdRLwcce
やっぱ、えみりんはサイコーだGJ!
128名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:14:09 ID:1nPmKTDP
>>123
確かにそのあたりの考察が不十分だったかも。
今、該当部分を読んでみたら、怒り心頭の長門を無言でたしなめたり、
言語をもちいずにコミュニケーションをとっていたりと、
キョン以上の能力を発揮していた。
案外忘れてるもんだなぁ
129名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:22:29 ID:lSvWLEef
>>128
でも、その辺はSS内である程度フォローされていたから、
俺的には自然に読めたよ。
130名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:22:34 ID:GS9FU+Pv
>>128
無言でたしなめたんじゃなくて、最初は黄緑さんあの場に居なかったんだとおもう。
長門さんがキレそうになったから、あの空間にはじめからいたように情報を操作して割り込んできたというのが正解じゃないかなと。
で、思念体同士だからテレパスでも使って種明かししたんだろうよ。
131名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:28:07 ID:9VxinVbu
すまんけど長門SSでこれだけは読んどけっ!って奴教えてくれない?
全部読むのダルくて…
132名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:30:35 ID:GS9FU+Pv
長門スレまとめウィキにでも言ってろ
133名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:34:34 ID:pzyIdQTK
何気に超越的宇宙人である長門をマジギレさせそうになる生徒会長って凄いと思うんだ
134名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:42:27 ID:GS9FU+Pv
それだけ人間っぽくなったんですよ
135名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:44:10 ID:fGgXHGLX
>>125
それって、みくるに鶴屋さんにENOZのメンバーのこと?
136名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:53:47 ID:qH9qgKUr
っ森さん
137名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 22:04:20 ID:Pc611s8o
俺的に>>120は神。
138名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 22:09:48 ID:qH9qgKUr
>120
祝!喜緑江美里SS
文体もイメージぴったりで違和感ない上に、おもしろかった。
面倒見のいい江美里お姉さんにハァハァ
139名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 22:10:55 ID:xyTEND1k
>>131
個人的にだが保管庫10thの724氏の無題キョン×長門オススメ
マジ泣ける
140名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 22:19:37 ID:9VxinVbu
ありがと今から読む
141ソレ書いた香具師:2006/08/05(土) 22:27:56 ID:oDjkHkwJ
>>139
ありがd。そう言ってもらえると書いた甲斐があるよ。嬉しい。
>>140
楽しんでいただけたら幸いでつ
142名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 22:47:51 ID:xyTEND1k
>>141
今更だけどGJ
ここの小説で泣いたのはあれが初めてなんだよ。
143名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 22:48:25 ID:zItMpvB9
>>120
長門さんとキョンの子供がこんなに動くSSは初めてだ。
続編もよろしくです。
144名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 22:54:41 ID:BKp4B1Gm
         /
        /
        ,'
        l   みくるビームは直線な分防ぎやすいし
          i     みくるからミクルまで幅広く使われている映画の基本演出
        |    対してミラクルミクルアイRはカラコンの見た目なんかはみくるビームとほとんど変わらねぇが
.        |    あえて忘れられる様に知名度がない分
   長門 <    切れ味と危険性をかなり増加させて
.        |    演出より破壊を目的とした
        |    超監督好みの防ぎにくすぎる目
        .|    避けきれねぇと金網みたいになる
.        |    ただの殺人兵器みてぇなもんだってのに
        、|    何であの未来人は?
'         ,
.          ヽ
           \
145名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:00:05 ID:+B5speVm
>>120
いいSS読ませてもろた…けど、一言言わせて。
92cmの13.5kgって記憶が確かなら大体2歳〜2歳半くらいだろうけど、
そのくらいの子供にカレーなんて食わせて大丈夫なんだろうか?
いや、長門の食事=レトルトカレーっていうのでSSに盛り込んだのは
百も承知なんだけど、どうしても気になって聞いてみた。
146ジョン・スミス:2006/08/05(土) 23:05:42 ID:xfGk0vkm
>>145
長門とキョンの子供なんだし、
大丈夫だろ。
147ジョン・スミス:2006/08/05(土) 23:11:43 ID:xfGk0vkm
ところで、
「情報統合思念体」って♂or♀?
どっちですかね?
ちなみにみんなはどっち派?
148名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:13:28 ID:fGgXHGLX
>>145
一応「三歳児」ってなってるけどね。
149名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:16:36 ID:ZTjYZE+p
>>147氏はその前に
原作に出てくる名前でのコテ付けて雑談するのはやめてもらえないだろうか?
なりきり板じゃないんだから。
150ジョン・スミス:2006/08/05(土) 23:20:40 ID:xfGk0vkm
これは俺が18の時から使っている
名前だから愛着が沸いちゃってるんですよ。
151名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:21:46 ID:5lsspxMq
じゃあその愛着さっさと捨てて
152ジョン・スミス:2006/08/05(土) 23:23:21 ID:xfGk0vkm
わかりました。
ちょっと名残惜しいが
ここではこの名前を捨てよう。
153名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:26:51 ID:x70qdjmD
あまり考えずコテつける人はコテが好かれない理由を自分なりに考えておこうな。
往々にして、「ああ、こんなとこで自分という存在をアピールしたくてたまらないのだな」という哀れみがコテに対する反発を生む。
154名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:30:20 ID:zItMpvB9
>>152
そんな君に、新しい名前を考えてみた。

John Doe
155ネコマタ:2006/08/05(土) 23:33:58 ID:xfGk0vkm
これじゃ駄目でしょうか?
中学時代からのニックネームですが。
156名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:34:42 ID:BJtnAT7a
 匿 名 掲 示 板 
157名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:35:40 ID:GS9FU+Pv
キミには『名無しさん@ピンキー』というコテをあげるから、それで我慢しなさい。
158名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:36:35 ID:xfGk0vkm
じゃあ、名無しで行きます。
名前がでたら恐らくそれは俺でしょうから、
よろしく!
159名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:36:40 ID:OTfFeows
どうでもいいじゃまいか
160名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:37:10 ID:90SPkpz5
おまえら、もういいから
161名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:37:22 ID:GS9FU+Pv
コイツNGにした。
162名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:39:03 ID:xfGk0vkm
作品を投下するときだけ
名前を出すのはどうだろう?
163名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:44:11 ID:2uxik8JW
オチが付いたようなのでSS投下どうぞ ↓↓
164名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:47:54 ID:nYzpeiCF
構ってるヤツがNGとか言ってる矛盾。
165名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:51:52 ID:Yarmt1Bm
>>152は数スレ前でも同じやり取りをしたにもかかわらず性懲りもなくコテを使ってるから
ここでやめても1週間後には元に戻ってるさ
166名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:54:33 ID:BJtnAT7a
さてさて、ポッキーが進まないから代わりに小ネタを書いてたら、
いつの間にか普通に一本書き上げてしまった俺が投下しますよ、と
167お泊り会:2006/08/05(土) 23:55:19 ID:BJtnAT7a
前略。例によって毎週恒例の町内パトロールを終えた俺達ことSOS団は、
例によって不思議が見つからず不満げにしている団長ことハルヒの憂さ晴らし、
つまり思いつきにより長門宅に行く事となった。

曰く反省会だの今後の方針を決める会議だの色んな建前を並べていたが、
まぁようするに何もなく一日が終了してしまうのを惜しんでいる訳だ、こいつは。

しかし、かくいう俺もすぐに帰るには少々物足りないと感じていた訳で、
そういうのもたまには良いかなーそれに長門ん家も久しぶりだなーとまぁそんな感じだ。
イエスマン古泉もまさか文句は言うまい。朝比奈さんも苦手意識はあるものの、一応了承してくれた。

で、家の主である長門は「別に」のある意味予想通りと言えば予想通りの一言で許可してくれた。
こいつに負担をかけるのは相変わらず気が進まないんだが、こんぐらいなら大丈夫…なのかね?

中略。長門宅に到着した俺達は夕飯を食い、会議を2分で終了させ、適当にゲームで盛り上がり、
そして俺の携帯が鳴り親にどやされ、そこで既に夜の10時だったという事に気付いた。
さて、今から帰るのも面倒だ。それに結構危ない。ハルヒも古泉も大丈夫そうだが朝比奈さんは別だ。
ではどうするか? 言わずともがな、泊まるのである。発案した奴も言わずともがなハルヒである。

以下略。ハルヒ補正かどうかは知らんが、とんとん拍子に全ての団員の外泊許可は下った。
という訳で俺達はどこから出したか分からない五つの布団をしき、ごろーんと横になったのであった。



「じゃ、電気消しますねー」

朝比奈さんが声をかける。パチンという音とともに、部屋の照明が落ちた。
ちなみに朝比奈さんも含めて、俺達はやっぱりどこから出したのか分からないパジャマを着ていた。
サイズがぴったりなのは流石長門と言うべきか。しかしデザインまでお揃いなのは何やら気恥ずかしい。

「ねえ有希、何でこんなにパジャマ持ってるの?」
「…昔、人がいっぱい来て泊まっていたから。来客者用」
「ふーん。それ、中学の頃とか?」
「そう」

長門のアドリブを聞き流しながら、まぁ大方いつもの宇宙パワーで生み出したんだろうと思っておく。
168お泊り会:2006/08/05(土) 23:55:50 ID:BJtnAT7a
では、ここら辺で俺達の位置関係を確認しておこう。
俺達は二列に布団を敷いている。一列目、窓側から朝比奈さん、俺、古泉の順だ。
二列目、同じく窓側。朝比奈さんの反対側に長門、そして俺の反対側はハルヒである。
そして空いた六人目のスペース、つまり古泉の反対側にはどかしたテーブルが置いてある。

…ところで、目が慣れて来ると部屋の様子が見えて来る訳だ。すると要らんもんまで見えて来る訳だ。
例えばそう、俺の向かい側に居る超能力者とか。いつも笑顔が素敵な癒し系イロモノとか。
布団に入ったままいつも通りニコニコしているお前だよ、古泉。こっち見んな、こっち見ながら笑うな。
っていうかお前な、他に表情のボキャブラリーってもんが無いのか。いや、見せなくていいけど。

「いえ、流石に寝てる時はどうしようもありませんね。寝言を口走らない事を祈るばかりです」

俺も一緒に祈ってやるよ。変な事を口走ってくれやがったら暫くは寝れなくなるか夢に出て来るからな。
「どうも」と困ったような顔を見せた古泉から、大急ぎで反対側の布団、朝比奈さんの方に目を移す。
とてもじゃないが古泉の顔を見て寝るのはゴメンだね。それなら例え後姿だろうと朝比奈さんの…あれ?

「ふゃいっ!」
「おおうっ!?」

朝比奈さんが居ないのに気付くのと、俺の布団に柔らかーい圧力がかかるのはほぼ同時だった。
ぼふんと非常にいい感じの感触が布団越しに伝わる。朝比奈さんだ。暗いので転んだらしい。
照明を落として大分経った筈だったんだが、まだ戻ってなかったみたいだ。

うーむ、スイッチに一番遠い窓側の人に照明を頼んだのは失敗だったか。朝比奈さんなら尚更だ。
いやしかし俺としては成功だ。大成功だ。素晴らしい。朝比奈さん、俺の掛け布団になってください。

「ごごごごごごめんなさいキョン君!」
「ああいえ、大丈夫ですよ。それより朝比奈さんは?」
「はい、大丈夫れすぅ…」

また立ち上がろうとしたのだが、結局諦めた朝比奈さんは、四つん這いになって布団に向かっていった。
いちいち扇情的で参ってしまう。念の為聞いておきますが、まさかわざとじゃないでしょうね?
169お泊り会:2006/08/05(土) 23:56:21 ID:BJtnAT7a

「キョーンー…」

おっと、こっちも不味い事になっている。地獄の底から響くような低い声の方を向けば、
なまじ勢いがあるだけ閻魔様よりよっぽど怖いであろう涼宮ハルヒその人が居た。ったく、何だよ。

「何だよ、じゃないわよ。アンタこそ何よ。鼻の下伸ばしちゃって、みっともない」

流石に時間帯が時間帯だという事は理解しているらしく、幾分か小声でケチをつけてくるハルヒ。

「伸ばしてなんかない。と言うかだなハルヒ、
 何でお互い寝てるのにさも俺の表情が見えるような事を言うんだ」
「だって分かるもん、私。キョンの表情なんて足し算より簡単に分かるわ」
「へいへい、頭の良いこった…」

ちなみにその理屈なら俺も頭が良い事になる。何故ならハルヒの表情だって俺は手に取るように
分かる訳であり、考えるにあいつは膨れっ面ながらも得意気な、実に分かりづらい複雑な顔に違いない。
朝比奈さんと俺が仲良くしてるのが面白くないのだが、俺の表情が読めるというのを自慢したいのだ。

はっきり言っておこう。そんなんちっとも自慢できん。誰が羨ましがるんだそんなつまらん芸。
そういえば長門の表情を見るのも数学の方程式よりは簡単なんだが…いや、単に得意不得意の問題か?

「お二人とも仲が良いですね。以心伝心とは流石です」
「そこ、寝言は言わないんじゃなかったのか」
「僕はまだ寝ていませんが」
「じゃあ言い方を変えてやる。寝言は寝て言え」

いちいち話しをややこしくしないでくれ、お前は。



一時間ほど経っただろうか。時計すらないこの部屋では、時間を確認する事は出来ない。
携帯を使えば良いんだろうが、真っ暗な部屋であの光はちょっと目立つ。他の奴らに悪いよな。
170お泊り会:2006/08/05(土) 23:57:02 ID:BJtnAT7a

ところで、部屋の中は静まり返っているかと言えばそうでもない。
時折外を通る車の音然り、誰かが鼻をすする音然り。誰もいびきを立てていないのは幸いか、はて。

もう皆寝ちまったのかな? あまり気は進まないが、取り合えず古泉の方を確認してみる。
古泉は俺に背を向けて横になっていた。それはそれで構わないんだが、息の音すらしないのは何だかな。
寝てるんだか寝てないんだか分からん。いや、断じて奴が気になる訳じゃないぞ。
まぁ…強いて言うなら、普段絶対に見せる事のない奴の素顔を拝んでみたい気もするが。

ええい、話を変えよう。寝てるんだか寝てないんだか分からないのは長門も同じだ。視界の端、
ちょっと見えにくいが、足元の向こうにちょっこり膨らんだ布団がある。あいつの小柄で華奢な体だ。
とは言えあいつに限って言えば有事の時はすぐさま起きるだろうし、
そもそもその有事が起きる予兆の段階で起きちまうだろうな。特に気にする必要はない、か。

さて、問題は朝比奈さんだ。愛くるしい我らが癒しの女神は、吐息一つ一つにすら殺傷力を持っていた。
どうやら完全に寝てしまっているらしい。「くー」と半端じゃない即死系の魔法の呪文を連発してくる。
MP切れしないのだろうか。いや、寝ているから常時回復状態なのか?

で、ついでのついで、最後のオマケ。勤めて気にしないでいようと思っていたあいつはどうなんだか。
反対側に居るから、様子を確認するにはちょっと体を起こさなきゃならんのだが…いや、やめよう。
どうして俺がそんな事をしなければならんのだ。いびきをかいてないだけ良いのさ。それで十分だ。

ああ、十分だ。十分だってば。だからさ、俺の布団がモゾモゾしてるのは余計なんだってホント。

「……おい」

声を、かけた。布団の中のそれは俺の呼びかけにいったんピタっと止まったが、
また何事も無かったかのように活動を再開した。もそもそと布団を押しのけて上がって来る変な塊。

まさか。

よせ、ハルヒ。いやハルヒなのか? ああ待て、確認しよう。古泉は居た。長門も居た。
朝比奈さんに至っては完璧に夢の中だ。じゃあ誰が居ない? ああ、俺か。何だ、俺じゃないか。
…やめよう。現実逃避は良くないな。いやしかし。待ってくれ、実はここ閉鎖空間なんじゃないのか?

賭ける。そろそろ膝元まで上って来た柔らかい感触があの天上天下唯我独尊娘でない事に。
実際天上天下唯我独尊娘な時点でもう確定的にあいつなんだが、そこは最後の希望、頼みの綱だ。では!

ガバッと起き上がりクワッと目を見開きパッと布団を見たらペタンとなっていてドサッと俺は倒れた。
171お泊り会:2006/08/05(土) 23:57:36 ID:BJtnAT7a

「早ぇよ」

涙を堪えてそう呟くのがやっとだった。もう間違いない、こいつはハルヒだ。何やってんだよオイ。
お前な、これは何て言うかその、既成事実…ああ違う、禁則事項だ。いよいよパニックに陥っている。

そんな俺の思いは露も知らぬであろうハルヒは、とうとう布団から首を出して俺に並んでしまった。
ふぅーと一つ息をつき、俺に向き合う。こいつにしては妙なキョトンとした顔だった。いや、何だよ。

「何してたの?」
「お前が言うか」

ハルヒとしては俺が突然起き上がった事を言いたかったんだろうが、生憎それは俺のセリフだ。
そしてそのハルヒはこの非常識極まりない領海侵犯行為を特に気にした様子はない。
親の顔が見てみたいとはこの事だ。しかし色んな意味でこいつの家に乗り込む勇気はなかったりする。

「キョン。お泊りの王道と言えば?」

例によって俺の事などどうでもいいらしいハルヒは、突拍子のない…いや、状況に合っていると言えば
一応は合っている質問をして来た。幾分ズレているがな。で、こいつはどんな答えを求めてるんだかね。

「…夜更かし、か」

勿論俺には分からんので、当たり障りの無い答えを返しておく。それにフンと鼻を鳴らしてハルヒは
「まぁ正解ね」と答えた。何やら満足そうで言葉に詰まる。凄いな俺、当たってたのか。
いやそれ以前にお前は何がそんなに楽しいんだ。人の布団に潜り込んどいて…って、ちょっと待て。

「ひょっとしてお前、ここで一晩過ごすつもりか?」 
「いいじゃない、ケチね。みくるちゃんはすぐに寝ちゃったし、
 有希は寝てるのか起きてるのか良く分からないし。古泉君だって迷惑だと思わない?」
「俺は良いのか」

理不尽すぎる閉鎖社会の構造に異を唱える。ハルヒは押し黙り、暫く上手い反論を考えていた。
が、当然俺の反論は正当なものであり、ちょっとやそっとの理屈じゃひっくり返らない。
反論の糸口が見つからないハルヒは顔を赤くし、目を回し、口をパクパクさせ、やがてキレた。

「あーもう、キョンは雑用だからいいのよ! それとも団長の決めた事にケチつける気!?」
「分かったから怒鳴るなっ、これで他の奴らを起こしちまったら元も子もないっ」
172お泊り会:2006/08/05(土) 23:58:14 ID:BJtnAT7a

しかし。正当な反論の一つや二つでハルヒが止まるなら、最初から俺はこの団に入っちゃいないのだ。



「自分の枕ぐらい持って来なかったのか」
「んー、潜って来る時邪魔になるから。アンタ、半分貸しなさい」

あれよあれよと言う間に、ハルヒは俺の領地の半分を略奪してしまった。消費税みたいに枕まで込みで。
つくづく思う。こいつが現代に産まれたのは不幸中の幸いだったのだろう。こんな奴が戦乱の時代か
何かにでも産まれて、間違ってマトモな権力でも手に入れてしまった日には…想像するだけで恐ろしい。

と、そういえば。ホラーかサスペンスじみて来た思考を打ち切り、ふと気付いた事を口にした。

「ハルヒ、カチューシャどうした?」
「寝る時にまでつける訳ないでしょ。ん、アンタ、あれ実はお気に入りだったの?」
「んな訳ねーだろ」

ニヤニヤ笑いのその中央、機嫌良さ気な唇から繰り出された阿呆な戯言を一刀両断する。
「へー」と綺麗に曲がっていた口は、「ふーん」と奇妙に歪んだ。あれ、地雷踏んだか?

「ふん、そういえばキョンってポニテ萌えだっけ。あーやだやだ、髪型でしか女を見れないのね」

…そこまで言う。あのな、髪型はあくまで付加価値だ。本人を修飾するものであり本質じゃない。
その修飾するものがポニーテールなら良いな、と言うぐらいの話であり、断じて髪型一辺倒ではない。

ああ、でも。まぁ。

「たまには、そういうのも悪くないんじゃないのか」

事実、こいつの素の髪型は新鮮だ。艶の良い、柔らかそうな黒髪。ハルヒ、間違っても染めるなよ。

「…馬鹿」

そのままハルヒは俺に背を向けてしまった。やれやれ、ご機嫌取りの難しいお嬢様だ。

さて、どうしたもんかね。姿勢はともかく、目の前にハルヒが居ると何やら手の置き場に困る。
そういえば俺は寝る時、腕をどうしていたっけか。意識した事がないのでちょっと思い出せない。
寝れるかなーと首を傾げつつ、取り合えず腕組をする事で落ち着いてみた。
173お泊り会:2006/08/05(土) 23:58:49 ID:BJtnAT7a

ハルヒもハルヒで落ち着かない様子だ。そりゃそうだろう、後先考えず人の布団に潜り込んだんだから。
腕を組んだり解いたり、二の腕を掴んだり擦ったり。チラチラ俺の方を見るのはどうにかならんのか。

「……おい」
「っ! 何よ、寒いの!」

つくづく意地を張るのが好きな奴だ。姿勢を変えては戻し、また違う姿勢になっては解く。
そんな事を何度も何度も繰り返し、いい加減もう一度声をかけてやろうと思った時、
突然ハルヒが振り返った。実に不満げな表情だ。俺が何をした。むしろお前が何かしてるんだろうに。

「…アンタ、どうもしないの?」
「何が?」
「私と一緒に寝……ああ、うん、寒くないの!?」
「だから静かにしろって」

それより何を言いかけたお前。いや、寒くはないさ。お前のその視線を浴びてなければな。
落ち着かないという事に関してなら同意だ。最後に女の子と寝たのはいつだったか。
いや、別にそういう意味ではなくてだな。いつだったか妹と一緒に寝てやった事があるってだけの話だ。
それにしたって随分前の話であって、もう事実上無いと言っても何ら差し支えはない。時効だぜ。

「落ち着かないんなら落ち着かないって言え。曲がりなりにも男の布団に忍び込んだんだから」

何言ってんだろうね俺も。案の定ハルヒは物凄い勢いで顔を真っ赤に染め、
凄まじい勢いで俺の首を絞めて振り回した。二度も怒られた手前、声は出していない。
しかし無言で男の首を布団の中で締め上げるというのは何かこう、絵的にも倫理的にも色々とヤバい。
もう一度言おう。俺が何をした。ここは浮気現場かそれに順ずる修羅場の類なのか。

「おこっとおっとおっとこと…!」

わかんねーよ。
174お泊り会:2006/08/05(土) 23:59:22 ID:BJtnAT7a

「おと、男の布団ってアンタねぇ…何言い出すのよっ」

ようやく俺の首から手を離したハルヒが、さっきよりも激しく目を回しながら反論する。
俺はグェホグェホと咳き込み…たかったのだが、例によって五月蝿いので無理やり息を整えた。
ハルヒの顔は赤い。俺の顔は青い。そして苦しいのは俺だけだ。軽くジト目で睨んでやる。

「何とは何だ。っていうか、じゃあお前は一体ここを何だと思って潜り込んで来たんだ」
「し、質問を質問でっ…」

視線を緩めない。ぐぎーわなわなぷるぷると、擬音で表現すればそんな感じで震えているハルヒ。
勿論俺も引かない。せめて首を絞められた分のお釣りは返してもらわんとな。
やがて根負けしたハルヒは、布団の中に顔を埋めながらぽつりと呟いた。

「キョンの…布団…」

勝っ――何だと。

「ここはキョンの布団の中で……キョンが居て…」
「……」

これは、その、何だ。裁判で死刑宣告の罪状を言い渡されているようなものか?
俺の狼狽を余所に、顔の半分、それこそ目だけを出しながらハルヒは俺をじっと見つめ返してきた。
それは恨めしそうというより、どこか恥じらいを多分に含んだ目だった。

隠れている頬は果たして何色なのか。ひょっとしたら、俺と同じ色なのかもしれない。
さっきハルヒの表情は手に取るように分かると言っといて何だが…ああ、分からんね、これっぽっちも。
分からんってば。こいつの非人道的極悪面白ロジックなど俺の知った事ではないのだ。本当だって。

とにかく何故か突然しおらしくなってしまったハルヒに、その場凌ぎでも何でも良いから話をする。

「えーと…そうだ、寒くないか?」

そうそう、こいつはさっき寒いだとか言ってたじゃないか。取り合えずこれで良いよな。
いやしかし「寒い」と答えられたらどうするんだ? 暖めりゃ…良い…のか!?
待て。いや待て。そうだ、毛布を出せば良い。長門には悪いがちょっと起きてもらおう。あいつの事だ、
有事の際はすぐに目を覚ましてくれるさ。ああ、今現在この瞬間が正に有事だ。非常事態だ。

しかしハルヒは俺の予想を裏切り、いやある意味こちらの想像する最悪の状況は回避出来たのだが、
それでもやっぱり俺の予想を遥かに超えるICBMを、最速最良のタイミングで心臓に撃ちこんで来た。

「ううん…やっぱり、暖かい」
「――」
175お泊り会:2006/08/05(土) 23:59:58 ID:BJtnAT7a

神よ。いや、神はハルヒなのか? ああもうこの際誰でもいい。答えろ。これは何かの試練なのか。
俺にどうしろと。一つはっきりさせておこう。乗り越えられる苦難を試練といい、
そうでない苦難を受難と言うのだ。そしてこれは間違いなく後者なんじゃないのか、ええ!?

「……」

最初に「夜明かしに来た」みたいな事を言っときながら、
ついぞハルヒは「おやすみ」の一言も言わずに再び向こうを向いてしまった。だからどうしろと。



それから更に時間が経った後。当たり前だが俺は寝れない。実際この状況で寝れる奴など居る訳がない。
ちなみに多分ハルヒも寝ていない。当然だ、俺が寝れなくてこいつが寝れる道理などある筈がないのだ。

ちらりと窓の方を見る。布団を被った朝比奈さんの背中越し、窓の外は今だに真っ暗だ。
深夜の3時ぐらい…か? まだ朝日は昇り始めておらず、白くぼやけた空は見えない。

俺達の姿勢は相変わらずだ。お互い寝返りの一つも打たない辺り、寝ていないという確信が強まる。
たまに吐く俺の大きな呼吸で布団が上下する度、ハルヒの肩がピクっピクっと小動物のように揺れた。
そこまで俺も神経質じゃないものの、やはりハルヒが気になって寝れないという点は同じである。

それにしても。今更ながらに思うが、近い。俺とハルヒの距離は半端じゃなく近い。
ちょっと頭を前にやれば、ハルヒの後ろ髪に顔を埋める事さえ出来る。
そして一番不味いのは、どんどんその衝動が大きくなりつつあるという事だ。

率直に言おう。これを認めてしまった日にはそこの窓から身を投げ出してしまいたいものなのだが、
それほどまでの羞恥心をして抑え切れないほどにハルヒを後ろから抱きしめたいのだ。
考えてみれば、そもそもハルヒはこういう事態を予想していたのだろうか?
それとも、そんな事はまず無いだろうと踏んだ上で俺の布団に潜り込んで来たのか。

…いや、確信がある。ハルヒはそれが嫌なら、まずさっきの時点で自分の布団に戻ろうとする筈だ。
しかし、現に寝てもいないのにずっとここから動かない。それはつまり…良いって事だよな、ハルヒ?

もう一度、息を吸う。もう駄目だ。例えそうでなくてもどの道俺が我慢出来そうにない。
息を吐かずにゆっくりと動き出した。この数十分か、数時間か、一度たりとも動く事のなかった均衡。
首を近づける。布団が歪み、枕が小さな音を立てる。当然それに気付かないハルヒではないはず。
こいつはそれでも動かない。ハルヒは知ってて動かない。無言の肯定だ。肯定だが、肯定であるが故に。

「寝てるなら、寝てるって言えよ」
176お泊り会:2006/08/06(日) 00:00:37 ID:BJtnAT7a

そんな矛盾した言葉を、溜め込んだ息と共に吐いた。その時、ようやくハルヒはみじろぎした。
首まで染まった朱を俺に見られないように、肩をすくめて縮こまった。背中を丸め、俺から距離を取る。
だが。だが、ハルヒは決して布団から出ようとはしなかった。再び腕を擦る音が、聞こえた。

もし俺を拒むなら、ハルヒは「起きている」と答えるだろう。俺の言葉が聞こえていないのなら、
そもそも寝ている筈だ。しかし現にハルヒは起きている。これはある種、確信犯のようなもの。
そして「寝てる」と答えたのなら。寝ている奴を抱きしめたって、寝ているんだから分からないのだ。

俺の、あるいは俺とハルヒの、最大限の譲歩。素直に「抱きしめていいか」なんて言える訳がない。
これはあくまで寝ているハルヒに仕掛ける悪戯であり、俺もしらばっくれるし、ハルヒも知らない。
だから俺は「寝てるなら、寝てるって言えよ」と尋ねたのだ。そして、ハルヒは、それを。

「……寝て…る…っ」

向こうを向いたまま、そう答えた。喉から搾り出すように、泣き声のように擦れた言葉で。
お陰で俺の理性も擦り切れた。ああ、やっぱりこいつの表情なんて見なくたって分かる。
泣きそうな顔で、顔を真っ赤にして、それでも意地を張って呟いたこいつが、どうしようもなく愛しい。
愛しさの余り気が狂いそうだった。それでも衝動だけでハルヒを抱きしめるのは酷く悪い気がして、
ゆっくりと、後ろから、腰に手を回して、抱きしめてやった。

「…あ……ああ……あああ…」

それだけで、ハルヒは喘ぎ声を漏らした。嬌声と共にハルヒの体がゾクゾクと震える。
それを押さえ付けるかのように俺はハルヒを更に抱きしめて、後ろ髪に顔を押し付けた。
ハルヒの背が仰け反る。仰け反ろうとするが、俺の腕に強く繋ぎとめられた肢体は動こうとしない。
腰に回した腕に、ハルヒの手が添えられた。言葉こそ無いものの、「もっと強く」と訴えかけている。
苦しくはないようだ。俺はそれに腕に力を入れるのではなく、俺の胸をハルヒに押し付ける事で答えた。

ぐしゃり、ぐしゃりと枕が潰れる。ふと、柔らかい感触を顎に感じた。ハルヒの首だ。
髪に顔を押し付けすぎたようだった。それにしても。こんな所でも、こんな所まで柔らかい。

「……いい、よな?」

その首に、むしゃぶりつきたくなった。抱きしめるだけではとても足りない。
ハルヒはやはり答えなかった。寝ているという前提なのだから当然か。
しかし。それもまた無言の肯定であるという事を、今さっきお互いに認め合った。
177お泊り会:2006/08/06(日) 00:01:34 ID:BJtnAT7a

俺はハルヒの首筋を、唇で挟み込むように口付けた。髪の毛の隙間から覗く白い肌を貪ろうとする。
仰け反ろうとしていたハルヒは、不意に襲って来た未知の感触に今度は背を丸めようと体を揺らす。
勿論俺は離さない。唇で、舌で、歯で、何度も何度も下品な水音を立てる。

「ひ、ぃ……は…んんぅっ!」

後ろを一通り舐め尽し、右を、左を、鎖骨から顎までまた舐める。ハルヒは俺の舐め上げる首の
反対側に逃げようとする。俺のパジャマの袖を握り締め、歯を食いしばり、目を瞑り、
必死に声を上げないよう耐えている。その唇を、こじ開けてやりたいと思ってしまった。

「あ、はぁ…っ、あ、あ!」

いつだったか、ハルヒが朝比奈さんの耳にそうしたように、俺はハルヒの耳にかぶり付いた。
中まで舌を入れてペチャペチャと舐める。何度か出しては入れを繰り返し、そして甘噛みしてやる。
再びハルヒの背筋が震える。痺れているのは俺も同じだ。神経なんてとっくに麻痺していた。

ハルヒの横顔が見えた。ハルヒは俺にされるがままの状況に羞恥を感じているのか、
はたまたそれが悔しいのか、とうとうぽろぽろと泣き出していた。それでも俺の腕を離そうとはしない。
決して嫌悪からの涙ではないと、俺に訴えかけるかのように。

「――」

こいつの泣く所なんて、当然一度も俺は見た事がない。だから余計にショックだった。
…ああ、参ったねこりゃ。どうしてこいつは、こんなにも可愛く、愛しいのだろう。
もう駄目だ。さっきも言った気がするがもう駄目だ。理由はどうあれ、俺はハルヒを泣かせた。
こういうのはアレだ、責任取れだとかそういう話だろ? 例えそうでなくとも俺が責任をとってやる。
いや、誰かに責任があったとしても譲らん。ハルヒを誰にも渡したくない。ハルヒを、俺の物にしたい。

認めよう。くそったれ、俺はハルヒに心底惚れちまってるらしい。

「…畜生」

毒づき、しかし勝手に浮かんで来た笑みを噛み殺しながら、俺はハルヒの肢体から手を離した。
「え…」と僅かに呟くハルヒ。安心しろって、やめる訳じゃないんだから。だからそんな顔すんな。
俺はそのままハルヒをゆっくりとこちらに引き込む。そしてハルヒの背を、布団に落ち着かせた。
体制を入れ替え、その肢体に覆い被さる。文句無しに押し倒した姿勢だ。途端、ハルヒは慌て始めた。

「えっ、あ、これ、ちょっと、キョン……?」

流石にもう寝てるふりなど出来ないらしい。赤いままの目を開けて、ぱたぱたと動き始める。
それをさっきと同じように、体重をかける事によって押し殺した。既に顔は十分過ぎる程に赤い。
俺だってそうだ。さっきから二人とも真っ赤になりながら行為を続けていたんだから。
178お泊り会:2006/08/06(日) 00:02:37 ID:BJtnAT7a

だけど、今からやるのは。そんな事よりよっぽど恥ずかしいに違いない。

「ハルヒ、あのな」
「っ!」

ハルヒの首筋に顔を埋めたまま、そう呟く俺の声色から何かを感じ取ったのか。
今まで一番大きく、ハルヒが跳ねた。これ以上ないほど大きかった筈の心臓の音が、
そろそろ壊れるんじゃないかというぐらい更に激しくなっていく。だが、それは俺も同じだ。

「このまま、最後までやっちゃって良いか」

どっちがどっちの心臓の鼓動か、とっくに分からなくなっている。分かるのは、
二人とも何の躊躇もなく胸を触れ合わせているという事。それをお互い受け入れているという事。

さっきまで散々ハルヒの首を舐め回していた癖に、喉も唇も気が付いたら乾いていた。
俺は顔を上げて、ハルヒの目を見つめた。いつもより、ほんの少し強張った俺が映っている。
綺麗な瞳だと、素直に思えた。ハルヒも俺の目を見つめている。瞬きをする暇も惜しんで見つめ合う。
後は、もう一言口にするだけ。実際「やっちゃって良いか」なんて後の話だ。そう、そんな事よりも。

「好きなんだ」

ハルヒは、やっぱり動かなかった。動かなかったけど、その言葉を待っていたかのように。

「うん」

と答えた。修飾も何もない、とても簡潔な言葉。それでも俺には十分過ぎる。
ただただ、満たされるような感覚だった。ひょっとしたら、いや、きっとハルヒも同じなんだろう。
目を潤ませながら、幸せそうにハルヒは微笑んだ。そう、微笑んだ。それは初めて見る表情だった。
俺はまだ、ハルヒの事を少ししか知らない。だけど、ハルヒはこういう笑い方も出来ると今知った。
幸せ、などと言ったら大袈裟だろうか。それでも。これ以外に当てはまる言葉なんか、無い。

「…大好き」

好きを通り越して大好きとまで言ってくれた。ああ、やっぱり幸せなんだろう、俺は。
だから俺はそれに答えなくちゃならない。ゆっくりと顔を近づける。ハルヒが瞼を閉じた。
さっきのように強くはなく、俺を受け入れるように。小さく「有り難う」と呟いたのは俺か、ハルヒか。

唇が触れ合った。それは俺の知らない感覚だったが、真っ先に「柔らかい」と感じた。
甘くもなく、しょっぱくもなく。ただこれが「ハルヒの味」なんだと思うと、もっと貪りたくなる。
179お泊り会:2006/08/06(日) 00:03:12 ID:BJtnAT7a

ハルヒが音を立てて俺の唇を啄ばむ。触れ合わせているだけではまるで足りないと主張している。
俺も同じようにハルヒの唇を吸った。絡み合うように、揉み合うように、貪り合う。
足りないのはむしろ俺の方だ。やっぱり、最後までやっちまいたい。だけど、唇ももっと欲しい。

舌で、ハルヒの唇を突付いた。ビクンと身を竦ませたハルヒだったが、すぐに唇を割ってくれた。
開いた唇から舌を進入させて、まず前歯をなぞる。唾液を多分に含んで送り込む。
そのまま口を大きく開けさせて、頬の裏まで舐め取った。蹂躙しているような気分だ。

「ん…ぐ……えっ…ぁ……」

思いの他ハルヒは舌に対して消極的だった。俺が押し込んだ舌におずおずと触れる。少しだけ、苦い。
ペチャペチャと何度か俺の舌の周りを行ったり来たりを繰り返し、ようやく俺の方へ踏み込んで来た。
これでもうどっちの唾液かなんて分からない。ただ透明な粘液が俺とハルヒの間を行き来している。

息苦しくなって唇を離した。だらしなく、犬のように舌を垂らしてしまう。ハルヒは大きく口を開け、
俺の口から垂れ流された生温い混合液を、やはり俺と同じように大きく垂らした舌で受け止めていた。
それを口をすすぐように頬に含んだ後、ゴクリと音を立てて飲み込んだ。

「――」

ハルヒはやはり、笑っていた。ゾっとするが不快ではない。むしろこっちこそ笑い出してしまいそうだ。
こりゃあ不味い。歯止めが利きそうにない。いつからか、いや、そんなの最初からだったか。

既に俺の下半身は充血し切っている。ぐい、とそれをパジャマ越しに、ハルヒの局部に押し付けた。
恥じらいなど何を今更といった話だ。「んっ」と小さく声を出すハルヒ。だが、それだけに留まらない。
ハルヒは局部を俺のそれに擦り付けた。何度も何度も、自慰をするように。いや、真実それは自慰だ。
パジャマを通して、そこが熱を帯びていく。切なそうな目で、ハルヒは俺に媚びた。欲しい、と。

「…し……」

して、と。一線を越えようと、ついにそう呟こうとしたハルヒが――青ざめた。

「ん?」

何だ? ハルヒは俺の後ろに目を向けている。あがーと阿呆みたいに口を開けている。どうした一体。
後ろに何か居るのか。そう思って俺は振り向き――そいつが、いつの間にか居たという事を知った。

「……」
「…長門?」
180お泊り会:2006/08/06(日) 00:03:52 ID:BJtnAT7a

この沈黙。日頃SOS団の部室で良く感じるそれは、いつの間にかいつも通りの表情をしてそこに居た。
何故だ。何故居る。何故そこに居る。何故お前は当たり前のように俺の布団の中に潜り込んでいる。
ああ待て。良い。それはまぁ良い。いや良くはないがその前にだ。お前……いつからそこに居た?

「…最初から」
「……」

お前、お前それ、ちょ、おま、俺とハルヒが宜しくやっていた所を眼前で見ていたのか!?

「そう。正確には、あなたの背中にしがみ付いていた」
「だから何やってんだお前!」

じゃあ何か!? 俺がハルヒに後ろから色々やっている時はハルヒの反対側に居て、
俺がハルヒを押し倒してからはずっと俺の上に乗っかっていたのか!?
気付けよ俺! 後ハルヒ! あーでも長門の事だから例によって宇宙パワーを使ったんだろう、
またそうでなくともこいつの気配遮断は一級品だから俺もハルヒも気付かないだろうなと、一通り
軽い現実逃避を済ましてから、しかし聞かないのも何なので念の為長門に何をやったのか尋ねてみた。

「重力制御」

んなアホな力こんなくだらない事に行使すんな…と叫ぼうとして、さっき一度叫んでいた事に気付いた。
そう、既に叫んでいた。現状、起きているのは俺とハルヒと長門。いやしかし。先の言葉を思い出そう。
俺はさっき「分かったから怒鳴るなっ、これで他の奴らを起こしちまったら元も子もないっ」と言った。
だが現状はどうだ。叫んだのも怒鳴ったのも正しく俺であり、つまりこの状況が示す物とは…?

「……キョン…くん? それに、涼宮さん?」
「――」

朝比奈さんが、起きていた。窓側の方に目を向ければ、顔を真っ赤にした朝比奈さんが居た。
「ふぇー」と呟き、熱暴走した頭から熱気を吹き出そうと口にしていた。が、しかし。
熱暴走しそうなのもやっぱり俺であり、しかして俺より暴走が早いハルヒは当然の如く。

「うっきゃあああああああああ!」

俺の首を掴み、長門を乗せたまま、朝比奈さんの方へ向かって凄まじい速度で転がり始めた。
当然俺も長門も巻き込まれる。目が回るがハルヒの目は俺の倍ぐらいの勢いで回っている。
これは結構ヤバいんじゃないだろうか。世界改変起こすんじゃないのか? 閉鎖空間はどうなる?
それ以前に俺の明日からの生活はどうなってしまう? SOS団は? ハルヒは俺の恋人なのか?
181お泊り会:2006/08/06(日) 00:04:25 ID:BJtnAT7a

「ふみぃっ!」

俺達はそのまま向こうの布団まで転がり続け、朝比奈さんに突撃した。悲鳴を上げる朝比奈さん。
長門は長門で勢いを殺せずに振り落とされ、そのまま窓まで転がって行った。ごつん、と良い音が鳴る。

「こうなったら乱交よ、即乱交パーティーよ!」

良い感じに不味い事になっているハルヒ。踏み潰された朝比奈さんを脱がしに掛かっている。
恨めしそうな顔でこっちを見つめて来る長門にスマンと言いつつ、取り合えず俺はハルヒを押さえた。
わいのわいのぎゃーぎゃーぴーぴー。誰でもいい、この状況をどうすれば収拾出来るのか教えてくれ。

ふと。視界の隅で、誰かがムクリと起き上がる気配を感じた。

「……」
「古…泉?」

誰か、と言うまでもない。この部屋には5人しか居ない訳であり、4人起きているなら残りは一人だ。
古泉である。奴は布団を被ったまま上体を起こしていた。その表情を伺う事は出来ない。出来ないが。
何でだろう。現状で既に危機的状況なのに、あいつがその上を行くような気がしてならない。

古泉がゆっくりと布団を払い除けた。奴の顔は――いつも通り、ニッコリしていた。

「!」

ニッコリしていたが故に、俺のお陰様で鍛えに鍛え上げられた第六勘が悲鳴を上げた。
ヤバい。奴は何をする気だ。よせ、止めろ。こっちに来るな、近づくな。何で迫って来るんだお前。
だからやめろって。来るな、よせ、よせっつーの。何だその顔。何なんだその顔。だから笑うなって…!
待て! こら、お前! 何で布団の中入って来るんだよオイ! おま、ふざけ…え、何? 何だって?

「冒ー険でっしょ♪ でっしょ♪」
「う、うわあああああああああああ!」

真に遺憾ながら、ついに俺は古泉の大冒険を止める事は出来なかった。
そして戻って来てまた俺の背中に引っ付いた長門も巻き込み、俺達の夜は明けて行ったのだった…



「で、だ」
182お泊り会:2006/08/06(日) 00:05:04 ID:BJtnAT7a
翌朝。一睡もせずに迎えたその日。俺達はちゃぶ台に並び、朝食を取っていた。

実際、昨日の夜は結局何があったんだかね。朝比奈さんが脱がされ長門が脱がされ古泉が脱いで
ハルヒが脱いで俺が脱がされ揉みくちゃにされた。えっちな事はしてないぞ、一応。多分。
全く、酒なんぞ欠片も入ってないのに途中から何にも覚えちゃいない。

取り合えず、俺が覚えているのは。

「頂きまーす♪」
「あの、涼宮さん…? 朝からこれですか…?」
「材料があって助かりました。いやいや、実におめでたいですね」
「……情報を再構成して作成しもごっ」
「あ、おう、頂きます! いや旨そうだなこれ!」
「当然よっ! 私達の門出を祝う料理が不味い訳ないじゃない!」

今日の朝飯が、赤飯になっている理由ぐらいだ。



完、とな。
183名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:16:48 ID:mTWXYKWk
ハルヒタワー


いつもいつもハルヒに苦汁を飲まされているキョン。
「ほらキョン!苦汁よ!飲みなさい!」
「うげえうげえ」
「ほーほほほほほ」

憤慨やるせないキョンはついにハルヒ打倒を決意するのであった。
「ハルヒ……許さん!」
そして艱難辛苦の修行のすえキョン神拳を編み出したキョン。

対決のときが来た。
ひゅおおおお〜
荒野に対峙する二人。
「ハルヒ……許さん!」
キョン神拳が炸裂する!
「ぎゃあー!」
キョンはハルヒを倒したのであった。

しかしそれはハルヒの罠であった。

「キョン!本当にあたしを倒したければ“ハルヒタワー”に来なさい!」
「なにい」

ハルヒタワーとは……。
ハルヒが建設した5階建ての塔である。
各階には一人ずつ番人が立ちはだかり、最上階にハルヒがいる。

「いいだろう!お前の挑戦、受けてやる!」
ハルヒタワーに乗り込むキョン。

そして1階の番人が姿を現した。
キョンと1階の番人の対決が始まった。

「ぎゃあー!」
キョンは1階の番人を倒した。

2階へとあがるキョン。
2階の番人はみくるであった。
「あ、朝比奈さん!?どうしてあなたが!」
「キョンくん、これも運命なの……」
キョンとみくるの皮肉な再会であった。
しかしここで夜になったのでキョンはいったん帰宅するのであった。

「ただいま」
「おかえり」
キョンが「ただいま」と言うと妹が「おかえり」と言ってきた。
妹はキョンの妹である。
小学5年生で、実際の年齢より幼く見える。
SOS団とは、草野球大会に出たり、雪山の合宿に参加したりした。
アニメでは夏の合宿にも参加した。
そして翌日キョンはハルヒタワーに再び向かうのであった。

「ぎゃあー!」
キョンはみくるを倒して3階へと進んだ。

「3階の番人はいったいどんなやつなんだ……」
まだ見ぬ3階の番人に思いをはせるキョン。
184名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:17:50 ID:pkgYPt45
  朝

ガチャ、
「キョンくん、朝ですよー。起きてください。」
ん〜、あと五分だけ
「ダメですよ、ちゃんと起きてくださいよ〜。」
わかったから揺すらないでくr・・・・・・・・


俺は震度2ぐらいのゆれをあたえてくる張本人の顔を見て
固まってしまった。
ナンデアナタガココニイルンデスカ?

「朝日奈さん」

起こしていたのは妹ではなく
俺が所属しているSOS団のマスコット兼専属メイドである朝日奈さんだった。

「えっ?あっ、それは「キョン〜、みくるちゃ〜ん、早く降りてきなさ〜い。」

んっ?あの声は、まさか・・・・。
下に下りてみると、
案の定、ハルヒがいた。

しかも、エプロンつけて台所に立って
朝食を作ってやがる。
おいハルヒ、なんでお前がここにいる。
「はっ?あんた何いってんの?あたしが自分の家にいちゃ悪いの?」
なっ、なんだと!
「寝ぼけてるんだったら顔洗ってきなさい!」
ああ、そうさせてもらうよ。

ところかわって洗面所

「やあ、おはようございます。」
お前までいたのか、古泉。
「はい。長門さんもリビングにいますよ。」
なに!気付かなかった。
まぁ、そんなことより、現状を説明しろ。
どうせハルヒのとんでもパワーのせいだろうが。
「お察しのとおりです。昨日、涼宮さんの言ったことを覚えていますか?」
ん?ハルヒが昨日言ったこと?


185名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:29:58 ID:mTWXYKWk
「ぎゃあー!」
キョンは3階の番人を出会い、そして3階の番人を倒した。

そして4階。
4階の番人はまたもやみくるであった。
「あ、朝比奈さん!」
「キョンくん……実はあたしは4階の番人でもあるの」
「なんですって!」
「ぎゃあー!」
キョンは再びみくるを倒した。

そして最上階にたどり着いたキョン。
「ハルヒ……許さん!」
「よくここまでたどり着いたわね、キョン」

ここでハルヒはなぜか微笑んだ。
そして衝撃の告白。
「実はねキョン、このハルヒタワーはあんたへの試練だったのよ」

「そうだったのか……」
そう言われてみれば思い当たるふしがいくつもあった。

「よくここまで成長したわね、キョン」
「ハルヒ!」
ついに結ばれた二人。
具体的に言うとキスやペッティングやセックスなどである。
そのあとキョンは帰宅した。

「ただいま」
「おかえり」
また妹が「おかえり」と言ってきた。
そしてキョンは就寝した。
就寝の前にメシ食って風呂入ったりもした。

そして翌朝。
「おはよう」
妹が「おはよう」と言ってきた。

起床。

ハルヒタワーは跡形もなく消失していた。
「ハルヒタワーか……」
今となってはまるで夢のような塔であった。

終わり
186名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:30:00 ID:dppFrF/0
「有希、いつもなに読んでんの?」
「…読む?」
「うん」
「長門、何貸したんだ?」
『日本沈没』
「取り上げろ!」
187名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:33:09 ID:CWylAIs1
×朝日奈
○朝比奈
188名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:34:21 ID:pdQN5vzw
>>186

せめて「日本以外全部沈没」にしとけよ。

189名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:41:02 ID:pkgYPt45
〜回想スタート〜
何時もどうりの放課後
文芸部の部室で、ハルヒがネットサーフィンをして、
長門が窓辺で立方体のような厚さの本を読み、
朝日奈さんが淹れてくれた
聖水より効果がありそうなお茶をすすりながら、
古泉とゲーム(今回はチェス)で対戦し、
対戦表に勝ち星を量産するという。

「しかし、五つ子ってすごいわよね。」
はっ?突然何を言い出すんだこいつは?

「このあいだの祝日のお昼に(大○き!五つ子ちゃん)って番組がやってたのよ」
ああ、あの以外と長生きしている番組か。あれがどうした?
「私も五つ子だったら面白そうじゃない!」
お前みたいなのがあと四人いたら今ごろ世界は
1000回ぐらい作り変えられそうだよ。というのは
口に出さないでおこう。
「なによ!何かあるなら言いなさいよキョン!」
いや、別に。
「ふん!」
パタン、と長門が本を閉じたので今日はお終いだ。


〜回想エンド〜
190名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:43:47 ID:pkgYPt45
>>184・189
旧姓ジョン・スミスです。
続きはまた明日(今日)にでも書きます。
期待せずにいてください。
191名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:47:42 ID:Sf8Ab23p
>>165
残念。予想が外れたな
192名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:47:44 ID:nYmmqUEQ
>お泊り会
キョンがついにハルヒえを背中から抱き締めた描写、上手かった。楽しく読ませてもらったよ。
193名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:49:07 ID:44kAtabs
何でそんなに自己主張したいんだ
194名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:50:25 ID:44kAtabs
すまんageちまった
195名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:52:10 ID:+Ms/0VHC
>>175-178辺り、凄…。
196名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:59:30 ID:9Fbxdew6
いいなあ…
197名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:00:20 ID:s2HLBodg
ジョン・スミスとか名乗り出んな
198名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:34:12 ID:RlXXQJUT
何かコテ云々しつこいけどなんでそう突っかかるのかなぁまったく… 無視しとけばいいものを…
言ってる方はどうかは知らんが見て痛いだけだぞ。
とりあえず>>2読んで来きてください。


メンボクない、俺も>>2読んで寝てくる。
と言う訳で↓からいつものスレで
199名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:40:46 ID:ds9pei+w
鶴屋×小泉ssキボンヌ
200名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:42:19 ID:vJwH2dDS
201名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:46:15 ID:qXqRgsoN
>>199
なんだその新鮮な組み合わせはw
202名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:50:41 ID:08Q8Zpcv
>>199
「ねぇねぇ、キョン君。小泉ってオリキャラかいっ?」
「そんなことも言われないと解らないんですか?」

にょろ〜ん
203名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:00:32 ID:cWwqZFV2
204名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:11:57 ID:XxVsmYer
なんか首相がア○メイトあたりで鶴屋さんの等身大POPをもらってきたようにみえちまうんだが。
205名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:12:10 ID:BCm1kw7B
なんというか、絶望的な組み合わせだなw
206203:2006/08/06(日) 02:20:53 ID:cWwqZFV2
むしゃくしゃしてやった。今では後悔している。
207sage:2006/08/06(日) 02:28:47 ID:Oq6Tj9Ny
>>199

「やあやあ、お久しぶりっさ小泉さん!」
「ふふ、久しぶりだね鶴屋君。最近はどうだい?」
「んー、悪くないにょろ? 学校も楽しいしねっ」
「そうか……彼女はどうだい?」
「ハルにゃんの事かなっ?
 それならキョン君が頑張ってくれてるから心配いらないっさ!」
「ふむ、彼にはいくら感謝しても足りないな……
 支障がなければ礼を伝えといてくれないかな?」
「あははっ、首相直々の感謝なんてキョン君めがっさ驚くっさ!」
「頼むよ……所で今日は時間はあるのかい?」
「あっ……んぅ……そんな急に困るっさ……」


――――――――――――――――――――――――――――――

こうですかわかりません><
208名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:29:43 ID:Oq6Tj9Ny
あー、上げてしまった……
すまない
209名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:52:08 ID:PvseoMCx
>>207
ワロタ
210名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 03:46:47 ID:kT2WdJXy
>>207
これはひどいw
211名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 04:29:54 ID:KH0fEjxu
>>207
ワロスww素で途中まで古泉×鶴屋さんネタとして読んでたww
212名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 04:31:58 ID:g4hY5jlH
無茶(苦茶)しやがってw
213名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 07:02:19 ID:rMBmbkQi
>>207
不意打ちで鯖折りをかけられた気分だw
214名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 08:15:26 ID:WwFvhEcC
字が違うの素で忘れてた
215264:2006/08/06(日) 08:15:52 ID:8nFA402O
>>207
そして、鶴屋さんが処女喪失したあと首相は
痛みに耐えてよく(ry
216名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 08:23:51 ID:MhoZ/nrv
>>215
首相に殺意が(ry
217名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 08:27:43 ID:2zdJYBST
じゃあ次は古泉×小泉で
218名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 08:35:58 ID:vJwH2dDS
>>207
流石は内閣総理大臣。還暦過ぎても夢精しているというだけのことはあるな!

>>211
それはそれで凄いw
219名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 09:33:15 ID:WwFvhEcC
>217
 それだと
 「アナルだけは!! アナルだけは!!」
 になるからヤダ。
220名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 10:20:42 ID:9cPAW1Sn
>>219はVIPPER

俺もだが。
221>>189:2006/08/06(日) 10:23:52 ID:pkgYPt45
はぁ〜、なるほどな。
つまり、あいつは五つ子になりたかったのか?
「ええ、そう言うことになります。」
しかし、なんで俺たちを巻き込んで、尚且つ俺の家で
現在進行形で実行されてるんだ?
「それは涼宮さんがそう望んだからです。見ず知らずの人より、
 良く知っている僕達を兄弟として選んだのでしょう。」
まぁ、それはわかった。が、何故俺の家なんだよ。
「それは「いつまで顔洗ってるつもり!早くご飯食べなさい!」
やれやれ、またさえぎられたよ。
「この続きは学校でしましょう。さぁ、朝食を食べに行きましょう。」
わかったよ、まったく。

ハルヒの作った朝食(以外とうまかった)を胃袋にいれて、
家を出た。何とハルヒが人数分の弁当も作っていた。

登校時、SOS団フルメンバーで登校した。
周りは兄弟として見ているから特に気にしてないようだ。

朝のホームルームから終わりのホームルームまですっ飛ばそう。

ホームルームが終わるや否や亜光速並の速さで走っていった。
文芸部部室に向かう途中で古泉に会った。

あいつ曰く朝比奈さんがいっこ上の長女で
俺達は順にハルヒ、俺、長門、古泉、だそうだ。
ハルヒが姉か、気が重くなってきた。

そして、我が姉妹、もとい女性陣が待つ部室へとむかうのであった。




222名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 10:25:11 ID:pkgYPt45
中途半端ながら、これで終わりです。
正直スイマセンでした。
223名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 10:53:36 ID:7+ErnEAL
じゃあコピペを1つ
224名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 10:54:14 ID:7+ErnEAL
ハルヒ「王様だーれだっ!」
キョン「よし!」



5人中4人が女子―
このチャンス利用しない手はない!!



キョン「B番が王様の耳元に息を吹きかける!!」
古泉「すみません…」←B番
…マジですか。
古泉「では、行きますよ…フゥー…」
キョン「ちょ…うわぁーーーー」


その時…キョンは、刻の涙を見た…。
225名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 10:56:13 ID:7+ErnEAL
既出かな?
226名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 10:56:18 ID:duqtKV1y
>>192>>195
感想dクス
正直あのまま濡れ場に突入しても良かったかもしんない
元が小ネタだったからオチを決めて書いちゃった訳で

ポッキー進まねぇなー…('A`)
227名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 11:05:18 ID:iAkKEYBj
>>226
GJ。できたらお泊まり会のIF物で長門が起きてなかったらってのも書いて欲しい
228名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 11:56:08 ID:uCAJmayP
>>224
確かそれ漫画を文章に写した奴だよな
元サイトどこだっけな
229名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 13:46:17 ID:+Ms/0VHC
>>224
そのネタ、うつらうららか…。
230名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 17:03:21 ID:zJsWa72b
済まん、前から気になってたんだが。
ポッキーが進まないってどういう意味だ?
231名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 17:13:23 ID:liLFh+/3
>>230
保管庫にポッキーゲームするSSのことでわ?
違ったらスマソ
232名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 17:38:33 ID:Pi4fDtHx
ちょっと質問です。
「縛り」が入ったらもうスレ違いですか?
233名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 17:39:06 ID:rX9ABktG
ソフトならおk
ハードなら専用スレへ
234名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 17:41:48 ID:KA6PmLXd
SM板にもハルヒスレあったからな。ハードならそっちでやるべきかな。
個人的にはどこでやろうが嫌な組み合わせなら読まないし、好きな組み合わせなら読むが。
235名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 17:42:53 ID:PDMjg/VN
>>232
キョンに「やれやれ」縛りするんだったらありだと思う。
23613-150:2006/08/06(日) 18:00:11 ID:dwrroFvc
期間が開いた上に、自分に4レス縛りしてる箸休め4弾投下
ハルxキョン エロは微妙
気に入らなかったらガンスルー、気に入ったらモニター前でニヤニヤプリーズ。
237涼宮ハルヒの○天国14.txt:2006/08/06(日) 18:01:24 ID:dwrroFvc

 …で、そこの4が
「くりあがって17でしょ?」
 正解だ。


 時計の秒針の進む音と、シャーペンがノートの上を滑る音。


「つぎも、いまのやりかたとおなじでいいのよね?」
 そうだな。一見難しく見えるけど、今の方法を別々に2回繰り返して
「まずふたつをけいさんしてから、さいごにりょうほうをたすのね?」
 その通り。
 なんだ、俺が教えるまでも無いじゃないか。
「まちがったままおぼえちゃったらいみもないでしょ? あってるかどうか
 わかる人がすぐよこにいることがじゅーよーなのよっ」
 ああ、確かにそうかも知れんな。
 学校の授業中なんかじゃ理解できなくても無視して進んじまうし。

 しかしハルヒよ、小学3年生の思考じゃないな。口調はアレだが。
「どういういみ?」
 いやなんというか。しっかりした大人の視点だよ。
「ま、まあね! だってあたしは…」
 ん?
「…それよりつぎいくわよ、つぎ!」
 はいはい。
 イスを軋ませてチビハルヒの横から教科書を覗き込む。

 
 長門の部屋ほどじゃないがファンシーなアイテムも殆どない部屋。
 フローリングにカーペット、その上に小さなガラステーブル。
 学習机は俺が座り、チビハルヒはガラステーブルに教科書やノートを
 ちらかして作業している。高さ的にこの方が進行が楽だからだ。

 そういえばちょっと前まで本家妹の勉強をこうやって見てやってたな。
 高校受験の前あたりまでだったか。ほんの一年ちょっと前の話なのに、
 なんだか少し懐かしい。


「できた。どう?」
 ん、どれどれ…。 よし、100点だ。
 なりは小さくなっちまったが中身はやっぱりハルヒだな。
 優秀な妹でちょっと誇らしい気分だ。 偉いぞ。

「 ぁ… 」
 ん、どうした?
「…いま、あたま…なでた…」
 ああスマン、子供扱いしちまった。何となく勢いでな。
 じゃ次いくか。
「……うん」



 3rdストライク
 ― 妹ハルヒ(8歳)の場合 ―

238涼宮ハルヒの○天国15.txt:2006/08/06(日) 18:02:17 ID:dwrroFvc



 お   か   し   い



 なんだこの穏やかな空気は。
 まるで仲の良い兄妹じゃないか。
 物を投げつけられもしない、ネクタイでチョークかまされたりもしない。
 ましてや体重の乗ったグーで鼻っ面を殴られたりなんかする雰囲気も無い。
 チャンネル間違えたか?

『 …ずいぶん長風呂だったじゃない、バカキョン 』

 リビングデッド寸前の俺を、階段最上段から対地表用絶対零度視線で
 見下ろしつつ、ハルヒがこのセリフを吐いた時は
 『ついに世界崩壊が始まってしまった』と思ったのに。

 …気のせいって訳じゃないよな、どう考えても。
 あのセリフから、俺が風呂で本家妹と三女朝倉と泡国プレイをしていた事に
 ハルヒが気付いている、と考えて間違いないはずなn


 あ、やばい。また罪悪感のビッグウェイブが…。
 くぉぉ…、すまん、本家妹よ…。兄ちゃんは…兄ちゃんは…っ!!


「ちょっとバカキョン! ちゃんとみててよ!」
 ああそうだな、俺は馬鹿だ…。
 全米が泣くほどの今世紀No1馬鹿兄貴だ…。
 まさに『地獄行く!』と、世間様から後ろ指刺される馬鹿兄貴だ…。
「わ、わかったわよ、バカっていうのやめる!」
 ああ、ありがとね、ホントありがとね…。
 問題はそこじゃないんだけどね…。

「…ねえ、『キョンにぃ』…」
 はい、なんでしょうか、めそめそ。
「キョンにぃは… だれが、いちばん …スキなの…?」


 ギ ク リ


 俺は国語とか好きかな。
 ハルヒくらいの時は図工なんかも得意だったぞ。
 豆電球の実験とか面白かったから理科も割と好きなほうだ。
 算数とか社会は覚えるばっかりで正直好きじゃなかったな。
 人前で歌うのとか恥かしかったし音楽もちょっと苦手だな。
 あとはそうだな、やっぱ俺も男の子だから体育なんかはすk

「そうじゃなくて… 『だれが』って…きいたの…」
 う…ぐ…。
「さっき、キョンにぃ…へやでみくるたちと…キ、キスしてたでしょ…」
 ふが! まずそっちからバレてるのかよ!


「それにおふろばで、りょうこねぇたちと…なんか…えっちなことも…」

239涼宮ハルヒの○天国16.txt:2006/08/06(日) 18:03:14 ID:dwrroFvc

 …もう言い訳はよそう。
 この期に及んで男らしくない。
 これ以上無いくらい男らしくない所まで落ちてしまってはいるが。
 男らしくないというか「人でなしLV」にまで。
 しかしハルヒ、なんでその事を知ってるんだ?
(あの4人にはしっかり口止めしたはずなんだが…)

「…ドアのまえで、きいてたから…」
 『偶然、2回も』か…、さすがだな超監督…。
「 … がぅ… 」
 がう?
「ちがうの…」
 何がだ。
「いつもキョンにぃにきづかれないように、へやのまえですわってるから…」

 廊下で一人、ヒザを抱えてポツンと座ってるハルヒを想像した。
 ま、待ってくれ、確かにキュンとくるシチュだが、それお前のキャラか?

 …あれ? ちょっとまってくださいよ、妹さん?
 いつもってことは、…まさかトイレの前でも…。

「………」

 ごわっぷ! 無言の肯定! プライバシー皆無!
 しかもそれ長門のキャラだし!
「そんなことはどうでもいいの!」
 いや良くないよ。若いおなごが男のトイレの前で
「キョンにぃは! だれがスキなの!?」
 ぐぉ。はい、どうでもいいことでした。
「みくる!? つるねぇ!? りょーこねぇ!? それとも…」
 おわっ! ハルヒのヤツイスに座ってる俺のヒザに登って来やがった!
 近い! 顔近いッス! 何で責めてるそっちが半泣きなんですか!
 くそ、スパッツごしの尻肉の柔らかさが…。
 パジャマなんかに着替えるんじゃなかった!

「… スキ なの …」

 うわぁ… お前、目… 綺麗なんだな…。
 って、あれ? 今なんかイントネーションが違いませんでした?

「どうしていつも、あたしだけのけものなの…?
 どうしていつも、あたしにだけやさしくしてくれないの?
 どうしていつも、あたしにだけ…わらってくれないの?」

 いや、そんなつもりは…。



「あたしはキョンにぃがいちばんなのにっ!!」



 ハrぅぷっ!?
『ガツンっ!!』

240涼宮ハルヒの○天国16.txt:2006/08/06(日) 18:04:02 ID:dwrroFvc

 っつつぅ…。
 ファカ、お前…、はんらりひきほいふけへ顔ひかるけるから…。
「ひらぁい…」
 これ以上無い位のしかめっ面で、みっともなく口を抑える俺とハルヒ。
 前歯、だいじょうぶか?
「らひひょぶ… あ… ひが…」
 何? どっか切ったか。ホレ見せてみろ。
 いーってしてみろ、いーって。
「ひがう… これ、あたひのチじゃない…」
 じゃあ俺のか。あ、本当だ。左の上唇がちょっと切れてら。
 この程度なら舐めときゃなおれるっぷ!?



 くちゅぷ… ぺちゅる… ぷちゅっ…



 うわぁ…ぁ ハルヒの舌が、唇と歯の間を… ぷりゅぷりゅと…
 舌、小さいなあ…。
 これがハルヒの体液の味かぁ… ぁぁ、ヤバい、クラクラしてきた…。



 ハッ!!!
 い、いかん! これでは風呂場の二の舞だ! 頑張れ俺のサイドブレーキ!
 もう結構な勢いで間に合ってないけど!
 ハルヒの両肩をそっと掴んで、ゆっくりと身体を離す。
 …いま、『ちゅぱっ…』とか音がしたけど、お兄ちゃん気にしないぞ!


 あのな、ハルヒ
「キョンにぃがいおうとしてること、わかってる…。きょうだいでは
 こういうこと、ほんとうはしちゃいけないんでしょ?」
 さすがだな、賢くてお兄ちゃん嬉しい。だが、わかってるなら…
「ねぇキョンにぃ… べんきょうのつづき…」
 うん? ああそうだな、保健体育とか言い出さなければ構わないぞ。
「ちがう、しゃかいのべんきょう…」
 社会? なにか解らないことでもあったのか?


「…がっこうのしゃかいのじかんでね コセキトウホン、ってならったの…」


 おいちょっと待ってくれっっ! そんな直球古典むしろ神話クラスベタな!




「キョンにぃとあたし… ちがつながってないの…」

241名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 18:05:21 ID:dwrroFvc
名前欄にtxtとか入っててみっともないことこの上ないけど激しくスルーしつつ
以下何事も無かったかのように進行
242名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 18:09:51 ID:fEhkg1dT
撮り溜めしていたちょこッとシスターを見て
激しく萌え転がったのは微妙に関係のない話
243名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 18:11:13 ID:V7in/2HV
続きそうだから支援するっさ! がんば!!
24413-150:2006/08/06(日) 18:13:34 ID:dwrroFvc
ああすまん。4レス投下したんで、他の満干全席シェフがいくつか投下するまで自重する。
後半まだメモ帖から清書してないし。
245名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 18:16:12 ID:rX9ABktG
な、生殺しだと!?ちくしょうなんて世の中だ
246名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 18:33:46 ID:HQceTvEv
作者にGJを
キョンにはGHを
247名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 18:47:47 ID:fEhkg1dT
ゴルディオン
ハンマー

ですな
248名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 18:56:57 ID:JAFgtQy8
キョンの消滅かよ…SOS団メンバーの狼狽顔で表紙かオープニングが飾られますな
249名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 19:00:52 ID:o10WGqDs
いや普通に
Go to Hellだろう。
250名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 19:10:52 ID:R6nDPe1l
Gedou Hentaiじゃねーのかと思った
251名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 19:10:57 ID:QCA1HE/g
おおっ、○天国キテターーーーーー!待ってたんですよぅ。
そうですか四レス縛りですかそうですか…

そして、一日の終わりには、「いそいそ」と顔じゅうに書いてある
長門が待ってるんですよね?
252名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:03:18 ID:P2+eInF1
ゴリラ夫婦
253名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:42:49 ID:rwhNFx1x
ハイペリオンって読んだことあるやついるか?
どんな話?
普段海外SF読まないやつにはキツイ?
254名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:45:42 ID:qXqRgsoN
どうでもいいことをむずかしーく、わかにくくーく書いてある話
一応面白い
255名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:51:19 ID:HnBgdN+w
SF読まない人なら先に「夏への扉」あたりを読んだ方がいいと思う。
時間モノで猫で萌えSF。ハインラインだけどな。
256名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:53:13 ID:rwhNFx1x
なるほど参考になったよ
うるせーよ
どうもありがとう
死ね
257名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:56:11 ID:KH0fEjxu
>>240
続きwktk
258名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:02:22 ID:jRNpdAvk
259名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:55:16 ID:RlXXQJUT
どさくさにまぎれてキョンは歴史だけは得意な希ガス。
まぁ、どうでもいいんだがな。
260名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:58:24 ID:ddAwVRaC
>>253>>256
何この基地外
261名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:14:15 ID:MhoZ/nrv
>>255
たしかにあれは至高のロリ小説だ
262名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:15:28 ID:f8hOxYem
むしろ>>256のその後の扱いに期待
263名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:19:23 ID:J11Spdpy
>>262
ツンデレで固定
264名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:48:29 ID:f8hOxYem
>>263
どっちかって言うとデレツンじゃね?
26522-117:2006/08/07(月) 00:58:29 ID:MoUfFrjY
誰もいないようだ。
今なら言える、三分間レスがなかったらキョンは俺の嫁。
『あなたに伝えたい』2章投下します。
前後編になるといったものがそうならない法則orz.
全部で4章くらいになりそうです。
7レスほど失礼します。
266名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 00:59:12 ID:3UlodmWh
とりあえず阻止
267名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 00:59:18 ID:tox5kKzV
来い!
268名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 00:59:27 ID:+h3bbRsV
投下マダー
269あなたに伝えたい(2章):2006/08/07(月) 01:00:22 ID:MoUfFrjY
 翌朝、そのままの姿で睡眠をとった、わたしはシャワーを浴びることにした。
 制服のファスナーと、下着のホックが壊れていた。
 洗面所で、新しい制服と下着を用意しながら、鏡に自分の姿を映す。
 わたしの肌の上には、彼の唇や指の痕が、くっきりと赤く残っていた。
 その日は、彼の記憶を反芻することに費やした。
放課後、涼宮ハルヒは部室に来るなり、わたしに声をかけてきた。
「有希、ちょっとどうしたのよ、それ!?」
 ?
「その首のところよ」
 彼の唇が残した痕。
「みせてみなさい」
 さわらないで。
 その痕は、わたしのもの。
 涼宮ハルヒの手を振り払う。
「そう……。あいつ……」
 そのまま、涼宮ハルヒは部室を走り出ていった。
 その日、彼は姿を現さなかった。



 その日以降の、彼の行動はわたしにとって不可解だった。
 どこかよそよそしいのである。
 それまで、わたし達は部活動の終了後、わたしのマンションで夕食をともにしていた。
 それなのに、最近の彼は、わたしとマンションの入り口まで来て、そのまま帰るのである。
 そして、わたしを求めてこない。
 何らかの理由で、彼の性欲が消失したのではないかと考えたのだが、一日、数回の勃起も確認できたし、彼の性的衝動の昂ぶりも確認した。
270あなたに伝えたい(2章):2006/08/07(月) 01:01:12 ID:MoUfFrjY
 では、なぜ?

その理由は、文献の調査により明らかになった。
それはタブーであった。
その性質ゆえに、アカデミックな資料ではなく、アンダーグラウンド的な資料により見つかった。
一冊の男性向け週刊誌。
そこにあった。
既知の情報であったが、それがもたらす影響の大きさは知らなかった。
これが理由ならば、彼がわたしを避け、求めてこないのは明白である。
彼が求めないなら、わたしが求めよう。
彼の熱い唇の、たくましい腕の、激しい彼自身の感触を反芻しながら、決意する。
わたしは、彼が欲しくてたまらなかった。



「待って」
 マンションの入り口で引き返そうとした、彼を呼び止める。
「きて」

部屋に入り、彼にお茶を出して、わたしはシャワーを浴びる。
やや熱めに設定したシャワーを浴びる。
熱い。
熱いのはシャワーではなく、わたしの心。
数分後には、わたしは彼の腕の中にいるだろう。
彼の腕のたくましさを思い出し、さらに、わたしは心を熱くする。
脈拍を上げ、性器のへの血流量を増し、腺液を分泌する。
シャワーを止め、タオルで身体の水気をとり、彼のもとへ向かった。
271あなたに伝えたい(2章):2006/08/07(月) 01:02:19 ID:MoUfFrjY

 彼はわたしを見るなり、口に含んでいたお茶を霧状に噴きだした。
 そして、はげしく咳き込んだ。
 気管への異物は誤嚥性肺炎などの原因になるから危険。
 彼の年齢では大丈夫だと思うけど、背中をさする。
「な、長門、すまんな」
「気にすることはない」
 彼の首に腕を回し、身を寄せて囁く。
「だいて」
 彼の腕が、強くわたしを抱き返し、彼の唇は、わたしのあらゆる場所にキスを……しなかった。
 彼が、わたしを押し戻す。
 どうして?
「長門、いやじゃないのか?」
彼はひどく混乱した顔をしていた
「いや?」
 わたしも混乱する。
 いやなことはして欲しいと言わない。
それは矛盾している。
では、どうして彼は、わたしがいやがっていると考えたのか。
そこで、文献での調査の結果を思い出した。
やはり、あのことは、それほどまでに重大だったのだ。
はやく伝えなければ。
彼の発言は続く。
「お前にひどいことをしたじゃないか」
 ひどいこと?
「あんな無理矢理。あれじゃレイプだ」
 彼は頭を抱えた。
272あなたに伝えたい(2章):2006/08/07(月) 01:03:00 ID:MoUfFrjY
……?
「一般的に、両性間の合意のない性行為を強姦とする」
 彼の肩が跳ねる。
「だから、両者の合意のあった、わたし達の行為は強姦とはいえない」
「いや、そうじゃなくてだな……」
 彼は再び頭を抱える。
「だから無理矢理押し倒してだな、乱暴に」
「わたしは同意していた。だから無理矢理ではない」
「ああ…………」
 彼は呻き、沈黙する。
 思考がまとまったのか、彼は再び口を開いた。
「痛かったよな」
 疑問ではなく、断定。
「痛かった」
 わたしは即答する。
 貫かれる痛み、握りしめられた胸の痛み、掴まれた肩の痛みを思い出す。
「乱暴にして悪かったな」
彼は頭を下げた。
違う。
「うれしかった」
「はあっ!?」
 彼は顔を上げる。
 驚愕と、疑問の表情。
 その表情を見たくて、何度か、彼に戯れかけたこともある。
 今は別の話。
「初めてだった。あなたにあれほど強く求められたのは」
「あなたは人間関係において、基本的に自分よりも他人を優先する」
273あなたに伝えたい(2章):2006/08/07(月) 01:03:34 ID:MoUfFrjY
「それは、私たちの関係においても例外ではない」
「わたしが、あなたに求め、それにあなたが応えるというのが基本的なパターン」
「涼宮ハルヒや、朝比奈みくるとの関係も同様である」
「でも、あのときのあなたは違った」
「わたしを求めることを、何よりも優先した」
「それは、あなたの内面における、わたしの重要性と、特別性の表れ」
長く話したものの、散文的で叙情に欠けるように思える。
だから、既読の文献から引用することにした。
「やさしいあなたも素敵だけど、情熱的なあなたはもっと素敵」
 彼の目を見る。
 彼の瞳に熱が灯り、わたしを強く抱きしめる。
「長門!」
 彼の胸元に、顔を埋め、熱と匂いに酔いしれる。
 そして、キス。
 彼の唇は熱い。
 彼の舌が、わたしの口内で踊る。
 それに応えるよう、わたしも舌を動かした。
 音楽的な動き。
まるで、それは舞踏。
繋がりあい、紡ぎあう熱さが、わたし達の間に広がっていく。
 そう、わたしはこれを求めていたのだ。
 もう少し続けたかったのだが、彼の呼吸が困難になる前に離す。
 混じりあった二人の唾液が、口からこぼれ、わたしの胸元を濡らした。
 彼が長く息を吐いた。
「長門」
 そこで、彼は逡巡した。
「いい。ここでかまわない」
274あなたに伝えたい(2章):2006/08/07(月) 01:05:03 ID:MoUfFrjY
 彼は制服の上着を、わたしの下に敷いた。
「長門」
 彼が覆いかぶさってくる。
「まって」
 重要なこと。
「あなたに伝えたいことがある」
 わたし達の間には、何も障害にならないことを。
「なんだ?」
 彼が微笑む。
「あなたが早漏でも、わたしは問題にしない」
 何かが凍るようなオノマトペが聞こえた気がする。
「あなたは、わたしに挿入してから一分三十六秒で射精した」
「一般的に、それは早漏と評価される」
「男性は、早漏であることを恥ずかしく思い、女性は、男性に不満をいだく」
 彼の表情は変わらない。
「でも、問題はない」
「わたしは性行為が、早く終わることに不満はない」
 ひとつ拍子をはさむ。
「……完全に不満がないわけではないが……」
 もう少しだけ、彼の熱さを感じていたいという欲求があった。
 でも、だいじょうぶ。
 わたし達の関係は、これからも連続性を持っているだろう。
「それに早漏は訓練をすればなおる」
 わたし達、ふたりで支えあっていけば、どんな問題でも解決が可能。
「…………」
 ……?
長い沈黙が続く。
275あなたに伝えたい(2章):2006/08/07(月) 01:05:37 ID:MoUfFrjY
彼の表情は変わらず、何の返答もない。
「………………」
 どうしたの?
「……………………」
 ?
 彼の上体が揺れ、形容しがたい奇妙な呼気をたて、跪いた。
 ……?

 その日、彼はわたしを抱いてくれなかった。
 残念。



 本日の学習
 男性は非常に繊細にできています、取り扱いに注意しましょう。



続く
276あなたに伝えたい(2章):2006/08/07(月) 01:08:30 ID:MoUfFrjY
なんか改行が変だなあ。
ワードの段階じゃ大丈夫なんだけど、貼り付けるとずれる。
もう少し勉強します。
277名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:17:13 ID:21Z8dI4O
>>276
GJお疲れ。
俺も物書きだからわかるけど、メモ帳最強ですよ。
誤字の添削をしたいのなら、メモ帳で書いてからコピペでワードでチェック。
これで万事OK!
278名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:32:27 ID:CzXVEHw4
>>276
GJ
メモ帳はいいものだ。
俺も書き始めの頃、IEに直打ちして後半部分全部飛んだ事があったなぁ…
279名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:41:42 ID:81wTH26u
とうかがない フェイント だったようだ
280名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:42:35 ID:HL5MHiIb
>276
GJ!

男心をちょっとだけ学んだ有希なのでありました
281名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:45:40 ID:7c+2ELkg
ハルヒなら一瞬で世界を改変するショックだろうな
282名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:13:12 ID:IY1HGqjn
テキストファイルを直接IEで開いてチェックすると改行ズレは回避出来るぞ。
283名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:13:50 ID:81wTH26u
すまん>>279は忘れて頂きたい
284名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:57:37 ID:604+bl6D
即興でもいいにょろ?
285名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:57:42 ID:PxBJUJBO
こっそりいくか
ハルヒは初めてだ
286名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:58:18 ID:PxBJUJBO
―さてどうするかな
違う、わかってはいるんだ。どうしてこうなったかも、今から何をすべきかも。
だが、たまにはいいだろ? ほんの少しだけ、この現実から逃げたって。

さぁ二度寝だ。
――やれやれ、ベッドがやたら広いぜ



話は昨日の団活終了間際に遡る。
ハルヒはいつものように団長席にふんぞり返ってネットサーフィンをしているし、
朝比奈さんはいつものようにコンロの前で温度と格闘していらっしゃるし、
長門はいつものように定位置で武器にできそうなくらい分厚い本を読んでるし、
もちろん俺もいつものように古泉と様々なテーブルゲームに興じていた

おい、これで今日四つ目の黒丸だぞ。少しは真面目にやれ
「とんでもない、僕は終始全力を尽くしました。あなたがお強いんですよ」
腹が立つのはなんでなんだろうな? お前の全力とやらは弱すぎるんじゃないか?
「これでも日々研鑽を積んでいるんですがね。とはいえ次は勝てそうな気がするんですよ。どうです? もう一戦」
いいだろう、今日五個めの黒丸をくれてやる。

と、息巻いたところで長門の活動終了を告げる音が静かな室内に響いた

古泉は肩をすくめて
「残念です」
命拾いしたな。

勝敗表を棚に戻そうとしていた俺の手から半ばもぎ取るように、それを奪われた。
「なによコレ、キョンばっか勝ってんじゃない。有り得ないわ、なんかインチキでもしてんの?」
なんだその言われ様は。
「実力だ実力。小さい時から妹の遊びに付き合ってやってたからな」
実際はしつこくまとわり付く妹を黙らせるために、勝ったら遊んでやる、という条件を提示したのだが、
何故か妹の気合いの入り方が尋常ではなく、ことあるごとに勝負を挑んできたのだ。俺は自由の為に強くなるしかなかったわけだが

いつのまにかおとなしくなっていたハルヒが呟いた、
「キョンの小さい時、ねぇ…」
背筋に怖気が走る。何気ない一言が俺の精神にスカウターがぶっ壊れんばかりの負荷をかけた

帰り道、しつこいくらいに俺の子供の頃の事を聞くハルヒを
朝比奈さんと古泉は期待に満ち溢れた目で見ているし
長門も何世代か前の演出みたいに目がピカーンとしているし

俺は俺で、ある種諦観の境でハルヒの質問に答えていた


そして今に至る
287名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 03:00:37 ID:PxBJUJBO
まぁ、縮んでるわけだ。背が。
ハルヒ神の変態パワーにはいささか慣れた俺だが、さすがにコレはなぁ…。
いや、それでも落ち着いてる方か。なんせ原因はわかってるしな。
今回も悪いが長門に救援を依頼するしかないか。本当、毎回毎回悪いな。何か埋め合わせをしてやらんと。
せっかく縮んだんだ。一つ試してみるか
――目が覚めると
「身体が縮んでしまっていた!!」

…おぉ、随分と高い声だ。こんな声だったんかね、俺。

すると階下から妹の
「キョンくん起きてるっかな〜?」との大声がだんだんと昇ってくる
俺は返事をしようとして文字通り絶句した。
やばい。やばすぎる。現実逃避ついでに自分の状態だけじゃなく環境すらも遠くイスカンダルへ忘れてきてしまっていた。
あたふたしてる内に扉の前に妹の気配!
扉が開かれたその瞬間! 俺のベッドで丸くなっていた、いつもは光の巨人並にしか日に活動しないシャミセンが、開いたドアの隙間目がけて滑り込んだのだ!
興味を移した妹は俺を起こすという任務を放棄し、シャミを追って階下を下っていった。

安堵も束の間、神が与えたこの時を利用しない手はない。
制服とカバンをベッドの下に投げ入れ、「早めに登校します」と殴り書きで書いたメモを机の上に置き、自分もベッドの下に入り込んだ。
一分もたたないうちにだ捕されたシャミセンごと妹がやってきたが
「あれぇ?キョンくんいな〜い」
シャミに向かって、知ってる? とか聞いてる妹
シャミは俺の方を意味ありげな視線で見た後、机に向かって鳴き声をあげた
メモを発見した妹は何の疑いも持たずに信じ込み、母親に報告に行った。



結構時間が経った。妹も学校に行ったし、母親も家事を終わらせ落ち着いた頃だろう。
動くなら今だ。
上はぶかぶかのシャツ、下は元の背ならハーフパンツなのだが、足首までしっかりある。
母親の気配に注意し、玄関から脱出を試みる。
ん? おかしいな、いつも履いてる革靴がないぞ? どちらにせよ、今の俺じゃ履けないが。とりあえずサンダルなら問題ないだろ。

どうにか文芸部室前まで来れたか。この背でフェンスをよじ登るのは命懸けだったぜ…。
さて、長門が来るまでここで待ってるか。
ノックもなしに入るのは久しぶりだな。
288名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 03:02:56 ID:PxBJUJBO
「待っていた」
…おい。何故いる? 授業はどうした? こら、目を逸らすな。
「問題はない」
いや、確かにそうかもしれないが
「改変が起こったのは今日の午前4時丁度。おそらく幼少時のあなたと接触したいと願ったため」
昨日から覚悟していたとはいえ、迷惑な話だ。
しかし記憶まで書き替えられなかったのは不幸中の幸いだったな。
「願いをそのまま改変に反映していたらあなたの構成情報は肉体同様すべて改竄されていた。私が脳内の記憶分野に作用しないよう改変情報に手を加えた」
さすが長門だ。知らないうちにまた借りができちまったな。下手したら、こうして助けを求める手段さえ奪われてたところだ。
ん? だったら記憶だけじゃなくて身体の方もなんとかなったんじゃないのか? こら、目を逸らすな。
「…露見を阻止する為」
おい。
「あなたの猫を使った事と学校側への情報改竄をした事、靴の構成情報を分解した事を報告しておく。靴はいつでも再構成可能」
あぁ、シャミの奇怪な動きは長門によるものだったか。靴は…確かにあったらバレてたかもな。さんきゅな。
「気にしなくて、いい」
後学の為に聞くが、いつも俺を監視してるわけじゃないんだよな? 長門よ。こら、目を逸らすな。


この後が大変だった。
長門が何度も俺にかまってきて、しまいには本を読んでる長門の膝の上に座らされた。この時の長門は、俺にしかわからないだろうが、妙に嬉しそうだった。

放課後、入ってきたハルヒ達に、俺が俺の親戚であることを告げた。
妙に俺にやさしいハルヒに自分より小さいものがあることをとても喜ぶ天使、しきりに俺の後ろに回りこむ古泉、それぞれの相手を活動終了まで延々とやらされたのだ。

次の日の放課後、長門へ、朝方に元に戻った事を報告するために足早に部室へと向かった。
どうやら長門だけのようだ。
「昨日はありがとうな。また色々借りを作っちまったな」
「気にしなくていい」
「迷惑な話だったが、昔に戻れたみたいで割りと楽しめたよ」
「そう」
「ハルヒパワーもたまにはいいことするもんだな」
「今回涼宮ハルヒからあなたに大して何か特別な情報改竄はなかった」
……ん?
「涼宮ハルヒは確かに幼少時のあなたに興味をもったが、情報爆発が起こるほどではなかった」
「…長門、じゃあ一体他の『誰』があれを望んだんだ?」

こら、目を逸らすな。



END
289名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 03:05:40 ID:HL5MHiIb
長門のしわざかよ!!!!



ニヤニヤしながらGJ!
290名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 04:54:28 ID:dtjBCgFr
GJ!
コナンのセリフに吹いた。
291名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 07:30:01 ID:WWewFQDg
保守
292名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 08:31:48 ID:cCZ9jKIg
バロスwwもう古泉は手遅れだなww
293名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 09:20:43 ID:jWYa5JN8
バーローwwwwwwww
294名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 10:02:41 ID:lQ8RwCjL
し き り に 後 ろ に ま わ り こ む
295名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 10:24:14 ID:NjfD9D3I
この「目線を逸らす長門」ものは好きだなぁw ○天国もそうだし。
ゼッタイ楽しんでるよなー、こいつ。
296名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:47:06 ID:JEnx0OEL
ここ1レス何行まで?
297名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:49:21 ID:cVbDVZ/m
60行かな?
298名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:50:02 ID:JEnx0OEL
あいわかった。
これ以上俺の手では煮え切らないので投下いたす。
299名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:52:27 ID:JEnx0OEL
思い出す。一年以上前。
俺はストーブを取りに二駅離れた商店街の電気店まで行って、
帰りに雨が降ってきたんだったな。

部室に帰るとお前だけがいて、俺はストーブをつけて暖を取った。
すぐに眠ってしまって、たぶん、その後でお前はカーディガンをかけてくれた。

その三週間後に起きた大事件を、俺はいつまでも忘れないし、
あの幻の世界でのお前のことだって忘れない。

忘れない。

今も寒い、あの時よりもずっと。
俺は白く息を吐く。水色のマフラーを少しきつめに巻きなおして。

ここに長門有希はいない。
もう帰ってこない。

朝比奈さんがいつか未来に帰ってしまうのは分かっていたけど、
お前の方が先だなんて、予想もしてなかった。

何となくだけどな、お前は普通の女の子になって、
ずっと俺たちの近くにいてくれる気がしていたんだ。

いや。半分は叶ったんだな。
お前はもう俺にとって人間でしかなかったから。
別に俺だけがそう思っているわけじゃないはずだぜ。

けれど、残りの半分はもう叶わないんだ。
それは、どんなことをしても出来ない。
…こんな言い方はしたくないが、これも既定事項だったのか?

この数日を思い出す。
ひらり。と何かが俺の鼻先に乗る。
確かめるよりずっと早く、それは溶けてなくなってしまった。

雪。


300名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:53:29 ID:JEnx0OEL
十一月。
今年も文化祭は大盛況に終わった。それは去年の比じゃないくらいだったさ。
俺たちはハルヒの号令のもと、ダンスを取り入れたバンド演奏、という
前衛的かつ革新的なことをやってのけ、『朝比奈ミクルの冒険 episode00』に続く第二弾、
『長門ユキの逆襲 episode00』も殺人的スケジュールをぬって完成を見た。
「去年の作品に負けないだけじゃダメなの。それを塗り替えて伝説に残る
 くらいじゃないとSOS団の活動としては失格ね」
とハルヒは言い、事実その通りになったと思う。
俺の職業は学生だったはずなのだが、このときばかりはミュージシャンかタレントか、
はたまたADのどれかを名乗っていてもあながち間違いじゃなかっただろう。
相変わらず映画にはプロットというものがなかったし、
行き当たりばったりで撮影は進行したのだが、それでいて去年よりずっと
完成度が高くなったのはなぜだ?ハルヒ的変態パワーで片付けていいものかね…。
そしてバンド演奏。俺はベース担当だったが、願わくば金輪際やりたくないことのひとつである。
防音壁である長門宅(もちろん壁は情報操作によるたまものだろう…)に連日押しかけて、
深夜までセッション。昼間の撮影で疲れているのもお構いなしだ。
まぁ確かに、やりがいは満点をつけられるし、はっきり言えば最高に楽しかった。
だが疲労度は軽々と臨界点を突破してくれた…勘弁してくれ。
ハルヒよ、高校生活も半分を過ぎたことだし、そろそろパワーセーブのしかたを
覚えてもいいんじゃないか?
ハルヒパワーか。確かにすごいぜ。衰える気配がない。
だがある角度から見ると、確実に力は減っているのだと言う。
今年もクラスと部活で役者を演じ、さらにはバンドでドラムまでやって
俺に同じく満身創痍の超能力者、古泉一樹はこう言った。
「今や涼宮さんの力はもうほとんどが失われてしまいました。
 事実、閉鎖空間はこの三ヵ月に渡って全く発生していません。
 そうでなければ、僕が今ここでこうしていることなんてなかったでしょうね。
 とっくに倒れて、今頃病院のベッドかもしれませんよ」
「このまま無くなるのか?」
「えぇ、おそらくは。そうなれば僕の能力も消えるはずですし、
 『機関』も必要がなくなります。解散…するかどうかは、まだ分かりませんが」
敵。と言い切ってしまえば簡単だが、対立する共闘勢力との抗争は、春から夏にかけて
激しく火花を散らし、残暑の季節にはようやくもっての決着を見た。
そこで俺はかつてないほどに神経をすり減らし、またこの部室の誰よりも
多くの働きをしたと言っても過言ではないのだが、まぁ長々と言うまい。
ハルヒが自分の力にあの時気付いたのかどうか、それは分からずじまいだ。
見た目にはそんな素振りは露ほども見せないが…。
一連の非日常が終盤に向かっている事を、俺は今や感じずにはいられなかった。
いや、実はもう終わっているのかもしれない。
古泉が言ったように、この三ヵ月間はほとんど奇妙な出来事に遭遇しなかった。
ハルヒはそれでもあらゆる企画を持ち出して、俺たちを飽きさせなかった。
俺たちはもう何も言わなくても簡単なことなら互いを分かるくらいになっていた。

全てはもう大昔のような春の日、ハルヒが俺をここに引っ張ってきた時に始まったんだ。
俺は部室を眺めた。数え切れないくらい多くのものがあるいは置いてあり、あるいはかけてあり、
あるいは飾ってあった。今ではこの部屋全体が宝箱のようなものなのかもしれない。

部員を眺める。まずは今話したこいつ、古泉。未だに飽きずに俺とゲームをしている。
ここにあるすべてのゲームを何周もして、それでもオセロが置いてあった。
白が黒になって、黒が白になる。
現実と非現実をくるくると回って、俺たちはまだこうしていられる。
次にお茶汲みとおもてなしのプロフェッショナルにして俺の永遠の女神、朝比奈みくるさん。
ほほえましくも編み物をしていて、今年はセーターに挑戦しているようだった。
あまりに古風だが無粋なツッコミをする奴は壁に数十回頭をぶつければよろしいので、
俺はそんなこと言わない。彼女がそこにいる。心が洗われる。それだけでいいのさ。
三番目。長門有希。一体今まで何千冊の本を読んだのだろう。
こいつは四年前の七夕よりも前から本を読んでいそうだし、
千じゃ桁が足りていない、なんてこともあるかもしれない。
301名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:54:31 ID:JEnx0OEL
長門は俺を見た。きらりと光が反射するその目には、感情が鮮明に浮かび上がっている。
たとえSOS団以外の生徒がそれを見ても、長門が変わったことは明らかだろう。
中でも一番の変化は…本当に時たま、週に一度くらいの頻度で笑うようになったことだ。
なにかおかしい事があった時、と言うよりは、
こうして部室がいつまでも続きそうな平和な空気に包まれている時。
そんな時にこいつは、多分自分でも気付かない間に笑っている。
あの改変された世界で、幻の長門が見せた笑みよりももっと薄い、
口角がわずかに横に微動するくらいの微笑みだったが。十分すぎるぜ。
全員が変化してはいたが、こいつが五人の中で一番変わった。それは間違いない。
統合思念体だかも予想外なんじゃないのかね。こいつが笑うようになるなんてのはさ。
デフォルト無感情が基本仕様なのに、それを崩すことになって今頃彼らが何を思っているのかはさっぱり分からないが。
最後に団長様こと涼宮ハルヒ。今やこいつが憂鬱になることなどは滅多になかった。
何か企んでいたり、パワーをチャージしている時ですらにこにこして、
二年になって以降、クラスに対しても積極性を出すようにまでなった。
そう。おかげでクラスの出し物まで忙しかったな。
俺はあまり関わり過ぎないようにしたはずなのだが。
知らぬ間にどこまでも人を引っ張ってしまうのがハルヒの本分であり、
それによって俺はここにいる。かつ自分で望んでここにいる。
この部屋には愛着なんて言葉じゃ足りない思い入れがあった。
俺は死ぬ間際でもなんでもないが、目をちょっとでも閉じれはすぐにいろんな事を思い出せるぜ。
SOS団結成、第一回市内パトロール、閉鎖空間、野球大会、七夕、カマドウマ退治、孤島での殺人まがい事件。
終わらない夏休み、世界が変わりかけた映画撮影、最初のライブ、ゲーム対決。
世界改変、アメフト試合、雪山遭難旅行、メガネ君と朝比奈さん誘拐事件。
文芸部ごっこに幽霊騒ぎ。進級にともなう新入部員騒動。海外古城ツアー。
そして最大の騒動になったあの一件。その余韻のような体育祭、最後に空前絶後の文化祭…。
俺は時に慌て、驚き、振り回され、がむしゃらに走り回り、ひとつひとつを何とか乗り越えてきた。
今だから言える。
どれも楽しかった。これ以上楽しいことなんかないってくらいだ。
俺はSOS団が好きだ。いちばんかけがえのないものだ。

いつも通りの放課後。
今年の秋は去年よりずっと早く涼しくなって、もうストーブがつけられていた。
まぁ、この暖かさの源はストーブだけじゃないだろうね。心理的なものもあるのさ。
「今年は雪が思ったより早く降りそうね」
ハルヒが出し抜けに言った。外は晴れていたが、これだけ冷えてくれば、
確かに十二月頭には初雪がちらついてもおかしくない。
「雪が降ったらパーティしましょう!」
何だそれは。これからクリスマスまで行事がないから言ってるのか。
「何だっていいじゃない、初雪パーティよ。場所は去年のクリパみたいにここでいいわね」
ちょっと待てよ。いくら生徒会長が別の人になったからって、
そう何でもかんでも許されると思ったら大間違いじゃないのか。
「だから、料理を振舞ってあげれば問題ないでしょ?
 何をそんな心配してるのかあたしには理解できないわ」
そうか。はい分かった。クセで止めちまうんだ、すまん。
まず一度そうしないことには、俺の自己同一性というか、そういうものがズレちまう気がするんでな。
ハルヒが言い出したことが実行されないなんて事がこの期に及んでそうそうあろうはずもないさ。
あまりに枠外電波な発言はしなくなっていたし、
俺は俺で、嫌々付き合うなんてこととは縁遠くなっていたからだ。
SOS団でできる行事ならなんだってしてやるのさ。
思い出は多いほうがいいもんな。
…だが待て。
「初めて雪が降った日ってのはちと曖昧すぎやしないか。
 俺も予備校がある日とかぶっちゃまずいぜ」
そう。二年生になって変わったことのひとつにこれがある。
季節が秋に変わる頃、とうとう俺は予備校に行くようになり、
志望を文系の国公立に定めて、少なくとも一年の時よりは机に向かう時間が増えた。
まぁもっとも、一年の時に俺がどれだけ机に向かってたかなんてのは…言わなくても分かるだろ。
そんなわけで、全ての日がオールオッケーとはいかず、
週に二日は都合のつかない日があるというわけである。
302名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:55:33 ID:JEnx0OEL
「あぁ、それなら多分大丈夫よ。七分の二でしょ?開いている日は確率的には勝ち越しじゃない。
 なら問題ないわ」
色々とツッコミどころがあるが…ここは抑えて、
「古泉や長門、朝比奈さんの都合もあるだろ」
「僕は大丈夫ですよ。特別な用事はありませんから」
即答。そうかそうか。お前はいいよな暇人で。
予備校なんぞ行く必要もないとは、やっぱ特進クラスは出来が違うぜ。
「それはどうでしょうね。時にあなたの頭の冴え具合には目を見張るものがありますよ」
勉強に関しての話をしたはずなんだがな。
ハルヒに関するあれやこれの対処がいくらできたって、履歴書には何にも書けん。
「まぁそれはそれとして、朝比奈さん、長門さん、ご予定はいかがですか?」
日時未定の行事に都合がつくか訊かれて答えられる人間なぞそういないと思うが。
というか、古泉。なぜお前が二人に次を振ってるんだ。
「あ、私はたぶん…大丈夫です…受験も終わったし」
朝比奈さんは推薦で無事に進路が決まったらしいが、
はて、あなたは未来に帰らないのでしょうか。
このままこの時代に残ってくれるなら、俺としては何も言う事はないのですが、
それでは大人朝比奈さんが過去に来るはずはなく、色々なことがわやくちゃになってしまう…のではないか?
さて、三人目。
「へいき」
長門は予想通りの答えを返した。
言い方こそ抑揚がないが、瞳には嬉しさを思わせる輝きがあった。
「じゃぁ全員大丈夫ね!決定だわ!鶴屋さんも呼べるといいわね」
その辺は問題ないのではなかろうか。何となくあの懐かしのクリスマスパーティの再現ムードだしな。
鶴屋さんはSOS団のスーパーサポーターでありヘルパーだった。
事実鶴屋さんには今や『SOS団超名誉顧問』の称号がついており、腕章も進呈された。
普通の人であればガラクタ扱いだろう代物も、鶴屋さんならば満面の笑みと共に受け取ってくれる。
さすがとしか言いようがない。

その後しばらくは初雪パーティの企画会議が開かれ、
つまりそれはさっきまでと大差ない時間の延長戦だった。
やれやれ。
いや、全然負の感情はないぜ。
この言葉はもはやポジティブな時にまで発動する口癖になってしまったんだ。
またとんでもないことをやってくれるんだろ、ハルヒ。という期待の意味をこめて。

あっという間に終業の鐘が鳴り、俺たちは時間を惜しむように帰り支度をする。
なに、明日になればまた会える、それまでしばしのさよならさ。
鞄を持った俺の肩を、とんとんと指がつついた。
長門である。小さくか細い外見は、一年の時から成長していないように見えるが、
それも仕様なのかは定かでない。重要なのは内面だから大した問題じゃないさ。
「話がある」
まっすぐ俺を見て、
「家に来てほしい」
ハルヒたちは先に部室を出て、鍵を閉めるために外で待っている。
「キョン!有希!早くしなさい」
ハルヒの声がして、俺は慌てて答える。
「あぁ!今行く。…長門、また何かあるのか?」
こく。とうなずいた。

寒空の夕闇の下を五人で駅前まで降りて、それから俺たちは解散した。
自転車置き場に向かった俺はチャリを早々にひっぱり出し、
手で押して長門のマンションに向かう。
オートロックのボタンを押して、帰ったばかりの長門から
「上がって」
と何度聞いたかわからない返事を聞き、俺は七階まで上る。
長門の家のインターホンを押す前に、かちゃりと扉は開いた。
長門は何も言わずに中へ入り。俺もそれに従った。
303名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:56:35 ID:JEnx0OEL
この部屋は今年度に少しずつ生活感を増していた。
文化祭準備期間中連日ここに来ることになったハルヒが、
「有希ももうちょっと女の子らしく部屋を飾ったらどう?」
などと勝手に部屋を改造し始めたためだ。
とはいえ長門のイメージを崩すようなものがあるわけではなく、
落ち着いた雰囲気のランプとか、ラックとか、そういうものが中心だった。
俺は腰を下ろして淡い色のコタツ布団に入った。
中はほのかに暖かく、丁度いい温度だった。
「お茶の用意をする…待ってて」
と言って長門はキッチンに向かった。
この一連の流れは久し振りだった。
SOS団全員でここに来ると、まずそんなことにはならないからな。

数分して長門は戻ってきた。盆に急須と湯飲みを載せて。
懐かしいやり取り。そう、こいつはこう言うんだ。
「飲んで」
あれが一年半前だとは到底思えない。飲みますとも。
一生分と言えば大げさだろうが、何年も経ったように思える。
「おいしい?」
同じ答え方をなぞらえているのは、こいつなりの遊び心なのかな。
「あぁ、うまいぜ。お代わりをもらうよ」
あの時と同じように三杯を飲んだ後で、俺は言う。
「話って、何だ?」
また何か長門の周りで異常な事態が発生した、と言うのなら
俺は喜んで助けてやるつもりさ。しばらくそういう事態ともごぶさただしな。
だが、長門は何も言わない。
あの時ならばこの後に「うまく言語化できない」とかそんなことを言った気がするが、
今回は本当に黙り込んでしまい、それはなぜなのか、よく分からない。
いまさら言い出すことをためらうようなことなんてあるのか?
事実SOS団員の悩み事は、全員がそれを共有して解決してきた。
これまでいくつも乗り越えて、俺はここにいる。
だから何だって言ってくれ、覚悟はできてる。
そんな俺の思いを悟ったのか、長門はようやく口を開く。
まっすぐ、俺の目を見据えて。

「私はあと十日で統合思念体の意識に戻る」

…。
長い沈黙が訪れる。
何と言った?すごく重要な事を淡々と言ったのは分かったが、
その意味を咄嗟には理解できない。
夜になっていた。
季節と室内の様子も、俺たちの周囲も、また俺たち自身も変わった。
それはこうして毎日を繰り返すことで、確実に、少しずつ。
変わる。そう。
長門は変わっていった。いい方向に。
ハルヒだってそうだし、朝比奈さんも、古泉も。
そして俺も。
「長門…お前…」
「分かりやすく言うと、私はあと十日で永久に地上からいなくなる」
いや、長門。補足なんかいらない。俺はまだ理解しようとしてないからな。
一時的に思考能力が停止している気がする。時間が止まっている気がする。
「帰るって…?」
やっと出てきた言葉がそれだったが、自分でその言葉を聞いていたかよく分からない。
「涼宮ハルヒはまもなく完全にその能力を失う。
 統合思念体は自立進化の可能性をわたしという端末を通すことで探っていた。
 思念体の想定とは大きく異なる変化をわたしはした。
 それこそが思念体の求めていたもの。自律進化の可能性。
 無を有にする。そのアルゴリズムはわたし自身に刻まれている」
長門は喋った。あの時俺に語ったように。
304名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:57:37 ID:JEnx0OEL
同じように俺は理解が追いつかない。さっぱり分からない。
「お前がいなくなる必要なんてないだろ」
感情の抑制がうまくいっていなかった。実際、俺は思わぬ大声を出してしまった。
「思念体がこの星にこれ以上関与する必要はない。
 私がいた形跡を残す必要もない」
俺は何も言わなかったが、長門は続けた。
「あなたに選択を求めることがある」
こいつが早く言い切ってしまおうとしているように感じたのは、気のせいじゃないはずだ。
「わたしがいた記憶を残すか否か。わたし自身は消えるが、私に関する記憶を残すかどうかは、
 あなたにその選択を委ねる。私に関わった全ての人の、記憶を」
…。
待てよ。何だよ急に。
反則だろ。
「お前が残ったっていいじゃねぇか。それで思念体が困るようなことなんかないだろ」
「わたしが残ればまだ宇宙に多く存在する意識体が、涼宮ハルヒが宇宙に影響していた時期の痕跡を求めて
 いつかこの星に何らかの危害を及ぼすかもしれない。
 涼宮ハルヒの力がなくなる今、これ以上思念体がこの星のバランスを乱す必要はない」
そんな勝手な話があるか。今までだってさんざん引っ張りまわしたじゃねーか。
それで突然身を引くなんて俺は認めないぜ。ハルヒの力をまたひっぱり出して…。
「涼宮ハルヒの力が再び覚醒する見込みはない。彼女は成長した。
 それにともない未知の能力は力を弱めた。この半年間は特にそれが顕著だった。
 そしてわたしもこの半年で大きく変化した。わたしはあなたたちといられて幸福だった。
 思念体の一端末が感じる感情として、予測範囲を大きく超え―」
「ちょっと待て。俺はそんなの認めないぞ。
 お前がいなくなるだって?笑わせるなよ。
 そんな冗談ちっとも面白くないぜ。突然すぎるだろ」
「朝比奈みくるの言い方を用いれば、既定事項」
「何でだよ。まだ時間はあるはずだろ?こんなのあんまりだ。
 お前だって望んでないはずだ。あの時…去年の暮れからずっと、お前はここにいたいと思っていたはずだろ?」
「わたしの意思は思念体には重要でない。必要なのは私に記録された情報。その解析」
それさえ渡せばお前は残ったっていいじゃないか。
「できない。私がそうしたくても思念体自身には感情がない。決定は絶対」
最後までお前の親玉とは分かり合えそうにねぇな。何考えてやがるんだ。
頭いいんだろ?それこそ俺の想像もつかないほどに。
それで人の感情は欠片ほども分からないのか?
こんな結末を用意するな。
ふざけるなよ。
俺はまだ長門にいてほしいんだ。
こいつのいない部室なんて想像すらしたくない。
「それを伝えておきたかった」
長門は言い終えた。目の光は憂いの色だ。はっきりと分かる。
表情には現れなくとも、こいつの目にはこいつの言葉以上にたくさんの思いが記されている。
こいつはまだ部室にいたいんだ…普通の、一人の、女子高校生として。
「…ハルヒたちには言うのか」
「言わない。あなたが言うならそれでかまわない。
 今全てを話してしまっても、どうにかできる事ではない」
「朝比奈さんに時間跳躍の許可をもらって過去のハルヒに―」
「個人的な願望による時空移動の許可が下りないのはあなたも分かっているはず」
分かってるさ。それでも何とかしたいんだよ。
もっと早く手は打てなかったのか。
「決定が下りたのは昨日のこと」
腹を立てたってどうにもならないが、俺は拳が震えてしまうのを止められなかった。
「お前がいたかどうか、その記憶を持つかどうか選べって言ったな」
「そう。あなたに委ねる」
「俺がいらないなんて言うと思うのか」
「…」
俺だけじゃない。SOS団の全員が即答で記憶を残す方を選ぶ。
命をいくつ賭けたっていいぜ。万物の法則がいくら乱れようとこれだけは確かだ。
「だから、記憶は残してくれ。絶対に俺たちはお前を忘れるつもりはないんだから…」
「…わかった」
305名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:58:39 ID:JEnx0OEL
「ハルヒたちには言うぞ。お前がなんて言おうとな」
「それもあなたに委ねる」
「長門…」
「…」
俺は何か言葉を探す。普段無駄に減らず口をきく俺だったが、
こういう時に引き出しがうまく開かないのは、なぜだ。
「泣きたくなった事ってあるか」
ぶしつけに訊いた。
こいつは泣きなどしない。そんなことは分かってる。
むしろ自分への言い訳かもしれない。俺が今どんな状態かなんてもはや分からない。
「長門…」
「ごめんなさい」
「なんで謝るんだよ…お前は全然悪くないだろ」
「他に言葉が見つからない」
「いいんだよ」
「ごめんなさい」
こんなベタな展開は俺が一番嫌いなことだった。
別れとか、そんな安上がりなネタで泣くのなんか、かっこ悪いだろ。
そう思っていた。
でもそんなこと考える以前に、どうしようもないほど悲くなっていることは否定できない。

帰り道、俺はどんな風だったか覚えていない。
何も考えていなかった、ただ流れる景色を見ていた。
空気は身を裂くほど冷たかったのに、そんな実感がなかった。

翌日。俺は最悪の気分で目を覚ました。
自分のすべきことをぼんやりと考えて、家を出る前には気持ちを切り替える。無理矢理にでも。
「ハルヒ、放課後部室でみんなに話がある」
「何よ、珍しいわね、あんたがそんなこと言うなんて」
「大事な話だから絶対休むなよ」
「団長が休むわけないじゃない」
ハルヒは何言ってんだこいつ的な目を俺に向けていたが、この場は気にしまい。
授業は案の定上の空で、そのくせ時間ばかりやたら長く、
間に今までの出来事ばかり考えてまた感傷的になるのをどうにか抑えなければならなかった。

放課後。
長門はいなかった。分かっていて休んだのだ。
俺は話を切り出す。未だに認められない現実を。
「長門がいなくなる」
最初は気体である空気が半分無理に固体になったような雰囲気。
すぐさまハルヒは
「何いってるの?有希がいなくなるってどういうことよ」
と言っていたが、それを俺は手で制して話し出す。
長門がいなくなる。もう会えない。
長門はもといた場所に戻らなくちゃならない。
それは会いにいける場所、とか、そういうものとは違うんだ。
死んじまうわけじゃないから余計にややこしい。
古泉と朝比奈さんは事情を知っているから、
話を半分も聞かないうちに状況だけは飲み込めるだろうが、
やはり昨日の俺と同じようにだんだん悄然としてくるのが分かった。
それを見ているのはやっぱり辛かった。
問題はハルヒだ。どう説明すればいいだろう。
「有希がいなくなるって?転校?海外に行くとか?」
だから、そういう単純な理由じゃないんだ。
「キョン、いつかあんたが言ってたことなの?
 それなら全力で反対するってあんた言ってたじゃない」
「違うんだよ。今度はどうにもならないんだ。
 お前がどうやったって、覆せないことがあるっていう、数少ない例だ」
ハルヒはその時何かを感じたようだった。
306名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:59:40 ID:JEnx0OEL
それが何なのかは俺にもこいつにもわからないだろうが、
本能的な部分。あの無駄に鋭い勘が働いて、
長門がいなくなるという言葉の意味を何とはなしにつかんだのだと思う。
「でも…あたしはそんなの認めないわよ。
 だって急すぎるじゃない。わけわかんないわ!」
「俺だって意味不明なんだ。長門がいなくなる必要がどこにあるんだよって言いたい。
 だがな、ハルヒ。遅かれ早かれこういう時は来るんだ。
 それが…思ったより少し早かっただけなんだ。たぶん」
自分を納得させるようにそう言った。ハルヒに分かってもらおうなんて思っちゃいない。
実際、俺だっていつになったらそれを受け入れられるかわからない。
十日か。短すぎるだろ。
何か、できることはないのか?
いなくなる事がわかってるんならさ、せめて長門のためにもう少し何かできないのか?
「有希に望みを訊いてみるのはだめかしら」
お前、ずいぶん切り替えが早いんだな。
「だって、それが万一本当なら、いなくなってから後悔したって遅いじゃない。
 分かっているだけましってものよ。
 今から一日だって、有希を悲しませちゃだめなんだからね!
 これは団長命令よ。逆らったら死刑じゃ…済まないんだから」
俺たちはその後の時間を話し合いに費やした。
就業時間になって長門の家に向かう。もちろん全員でだ。
長門は予想通り家にいた。今まで何をしていたんだろう?
今日学校には来たんだろうか。

長門をできるだけ一人にしないこと。

それが俺たちのまとめた意見だった。
その上で望みを聞いてやる。何だって聞いてやる。
「有希、パーティの予定を早める事にしたの。
 そう、あなたの名前、雪と同じ読み方じゃない?
 だから、今日から騒ぐのよ!主役はあなた。
 これまでみくるちゃんばっかりいじりすぎたからね、
 たまには有希が主役になったっていいじゃない」
「そうですよー。私はもう当分いいです…十分です」
朝比奈さんは苦笑いした。おそらく本心だ。というかこの方は本心以外を言えようはずもない。
長門は黙ったままだった。俺はハルヒに続く。
「お前がしたいことを何でも言えばいい。
 俺たちが全部実行するから。な?」
普段の俺らしさとか、そんなもんはかなぐり捨てて言う。
時間は戻らないんだ。遡ればいいとかそういう問題じゃない。
今の俺たちが一緒にいられる時間は、この時しかないんだから。
長門は嘘をつかないから、本当にもう会えなくなるんだろう。
SOS団全員がそろう事はそれ以降、無くなってしまう。
「パーティ」
長門はつぶやいた。やっと出てきた言葉。
「そうよ!さぁ、さっそく始めましょう!」
「準備しましょう。いろいろ用意してきましたから」
古泉がにこやかに言った。こういう時に限って口数が少ないなんて反則だぞ。

去年のクリスマスの何倍も楽しい夜だった。
やったことはあの時とほとんど変わりなかったが、
それがあの頃を思い出させてよかったんだ。
あの時俺はこの世界を大事にしようと思った。
このSOS団を、自分から守ろうと思った。
事実、今までずっと俺なりに頑張ってきたし、結果今がある。
後悔なんてまったくないんだ。だから今回だってそうしてやる。
307名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:00:42 ID:JEnx0OEL
終わり際、深夜も近くなって、俺たちはようやく解散する…。
「明日からも何かしましょう!とびっきり楽しいのをね!」
ハルヒは一点の迷いもなく言った。
「これがしたいっ!っていうのある?有希」
当たりまえだが全員が事情を知っている事を長門も知っていた。
だから余計な疑問とかは、もう誰も何も言わない。
長門は、すこし逡巡するようにぼーっとした後で、
「いつも通りでいい」
と言った。俺は妙に安心して、何だか笑ってしまう。
長門らしいよ。
「そんなんでいいの?本当に?」
ハルヒが訊き返す。
「いい」
長門の目がはっきりと本心を伝えていた。
こんなに真っすぐな瞳を俺はそうそう知らない。
こいつは感情が生まれるのがゆっくりだった分、誰よりも正直だ。

翌日からまた日常が始まる。
全員が昼休みに部室に来ていた。
「あら、奇遇ね。みんながこの時間に集まるなんて」
奇遇でも何でもないよな。長門、笑ってやっていいんだぞ。
放課後の予行練習のように俺たちは三十分とわずかな時間を共に過ごす。
朝比奈さんの緑茶を飲んで、古泉と無駄な会話をして、
ハルヒはまた団長机の前で何か調べていたが…何か。何する気だ?
「今日はフレミングの誕生日だそうよ!だから祝うの。誰がなんと言おうとね!」
フレミング…中学あたりの記憶をひっぱり出そうとするが、
文系を志して数ヶ月が経過した俺の脳にそんな記憶が残っていると思うかい?
「左手の法則はあなたもご存知でしょう?」
古泉がにこりと言った。知らないと言うのもとぼけるのも何だな…。
「とにかく、三六五日あればそれは常に誰かの誕生日なのよ!」
閏年生まれの人のことを微妙にすっとばしてハルヒは宣言する。
と、言うわけで―放課後は昨日に引き続き理由のないことを祝うパーティが開催される。
これのどこが日常なんだと言いたいが、ハルヒが何もしないでいられるわけはないのは、
火を見ずとも明らかなので、俺は黙って準備にいそしむ。
朝比奈さんは化学教師ルックなコスプレをハルヒによってさせられ、
どこかから持ってきたフラスコに緑色の液体を入れて振っていた。
まぁ、間違いなくそれは緑茶であろうね。
久々に新しい衣装を拝めたので俺としてはご利益あることこの上なしだ。なむなむ。
この日は鶴屋さんと谷口国木田までを引っ張り込んでの宴だった。
料理を用意できる余裕はなかったのでほとんど買出しだ。

「長門さん、満足しているでしょうかね」
もう大分西に傾いた陽を眺めながら、買出しに出た俺と古泉は話す。
「だといいんだがな。ハルヒが何かやってくれるのはありがたいんだが」
「彼女が一番日常を求めていたんですね。
 統合思念体は変化の兆しを見極める必要があったわけですが、
 長門さん自身はそんなことを望んではいなかった。
 そうなれば自分自身が…いなくなってしまう。
 それをどこかで感じていたんでしょうか」
ちょいと喋りすぎだぜ。それは長門に訊かないと分からないしな。
俺たちにできることは、長門が喜ぶ日常を一緒にすごすことだけだろ。
「そうですね。つい余計なことまで喋ってしまうのも悪いクセです」
俺の減らず口と一緒だな。
「えぇ。僕らの分を長門さんがいくらか請け負ってくれればいいんですがね」

「いやっほー有希っこ!元気かい?
 ハルにゃん、今日はお招きありがとねぃ!」
鶴屋さんはいつだって100%の喜色で俺たちに接してくれる。
それは今のSOS団に一番必要なものだったし、俺たちはそれで安らいだ。
308名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:02:03 ID:JEnx0OEL
「何で急にパーティなんだ?」
谷口がポテチを食べながら訊いた。いいだろ、何だって。
「お前もすっかりわけわかんねぇよ」
「まぁいいじゃんか谷口。僕はけっこう楽しいよ」
国木田が変わらぬ優等生発言で答えた。

「明日も明後日もやるわよ!
 なんか今あたしはすっごくパーティ三昧したい気分なのよ!」
ハルヒは片付けも早々にそう言ってのけ、鶴屋さんとともに気勢をあげた。
長門は朝比奈緑茶を両手でゆっくりとすすっていた。
長門の周りだけ穏やかな空気が流れていて、つかの間俺は見た。
いつかと同じように、やわらかく微笑するその表情を―。
そうか、こんなんでも喜んでくれるんだな、お前は。
急に俺は楽しさが二乗された。連日のパーティも大歓迎だ。

特別な事件は何も起きず、開かれるのは謎の連日偉人パーティ。
過去の映画二作やいつかの文芸部冊子をあらためて見て爆笑したり、
最近完成したらしいThe Day Of Saggitarius Wをコンピ研の連中も交えて
対戦したり(もちろん長門の独壇場だったのは言うまでもない)
バンド演奏を急遽またやったりして…俺たちはすごく贅沢な時間を過ごしたと思う。

思えば長門は俺の非日常の発端であり、命の恩人であり、
最後の頼みの綱であり、大切な仲間だった。
あんまり後ろめたいことは考えない。考えたってしょうがない。
すべて終えた後でそんなことはいくらでも考えられるからな。

三日目の夕方。
終業の鐘と共に、この日も俺たちの日常は終わりを向かえる。
冬至に向けて夜がどんどん近くなる。それと共に気温が下がっていく。
五人揃っての下校も、あと何日もないのか。
そう思うとこの一歩がすごく貴重に思える。
「じゃあな」と長門に言うと、こくっと頷いて踵を返す。
今日もこれでよかったのかと思うが…長門はそういう普通の日常を一番
求めていた事を思い出した。あの幻の世界で長門がどんなだったか。

家に帰って一通りの日課をし、俺はベッドに座っていた。
寒いな。今年の寒さはどうかしてる。毛布を肩の高さまで持ち上げる。
シャミセンは今はこの部屋にいない。まだ暖まってないしな…。
携帯が鳴る。
長門有希。
こいつから電話をかけてくることなんて今までに何度あったろう。
無意味な電話をもっとしてくれてよかったのにな。
俺ももっとそんな話をしてもよかったかな。
「もしもし?長門か?どうした?」
「あと一時間」
「え?」
「あと一時間二分二十三秒でわたしは情報結合を解除される」
「だってあと一週間―」
「うそ」
「…う…そ…?」
「そう」
「どうして…?」
「つらくなる」
「お前…それでいいのかよ」
「いい」
「ハルヒたちには?」
「言わない。あなたも言わなくていい」
「待てよ!いいか…今からそっち行くから!
 とりあえず、待ってろよ!」
309名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:03:05 ID:JEnx0OEL
俺は家族の声をすべて無視し、三十秒後に自転車に乗っていた。
あの日―。長門が挟んだ栞を見つけたあの日の何倍も気持ちが焦っている。
ろくに上着を着ないで出たからさみぃ…。
でもそんなことはどうだっていい。急げ。
チャリをもっと速く漕いで身体を温めればいいんだ。
いや…そのほうが寒い。速度が上がるんだから当たり前だ。
吐く息が馬鹿みたいに白い。初雪か。まだ降らないのか?
十五分。最短記録だ、間違いなく。
俺はオートロックのナンバーを押す。返答がない。
自動ドアを見るとその向こうに長門がいた。
…まだ制服なのかよ。着替えればいいのに。
水色のマフラーを巻いていたが、コートを羽織っていない。
風邪引くぞ。
「長門…」
「あと四十五分十二秒」
俺は黙って長門の手を引いた。図書館は遠いな。第一こんな時間じゃ開いてないか・・・。
あの公園に行くか。そうだ。そうしよう。
冷たい夜の街を二人で走る。人通りが全然ない。
長門の手も冷たい。その冷たさが何だか憂鬱だ。
すぐに到着する。もちろん人は誰もいない。
いい加減寒かった。せっかく暖まった身体も休息に冷えていく。
「長門は寒くないのか?」
吐息が即座に真っ白になる。
「へいき」
「ほんとか?」
「へいき」
平気には見えないぞ。いや、寒さは本当に大丈夫なのかもしれないけどな。
今の長門の感情が波を打っているのは明らかだ。
ただでさえ表情で表すことが困難なのに、あふれ出そうとする気持ちが多すぎて
どうしたらいいのか全く分からないような…そんな感じだ。
「何で嘘なんかついたんだよ」
さっきも訊いたが他に思いつかなかったから訊いてみる。
長門はうつむいて、きらりとした瞳で地面を見つめていたが、
「最後は…」

「あなただけにいてほしかった」

何年か跨いだような重みのある言い回しだった。
そうか…。
そうだよな。

長門の願望か…。

…分かってた。そんなのずっっっっっっっっと前から分かってたさ。
でも俺は気付かないフリをしていた。
そうさ。もうバレバレだろうと、そうし続けた。
俺が応えるような反応をしたら、きっと何かよくないことが起こっただろうから。
ハルヒが閉鎖空間を作るとかじゃなくて、今までのSOS団が変わってしまう気がして…。
だから何もできなかった。俺は恐れた。そしてそれを俺は言い訳にしてきた。
自分の本当の気持ち。そんなものが俺のどこにあるのか、もう分からない。
日常と非日常の間で奔走し、色々なことを考え、四苦八苦するうちに、
考えることすら止めてしまっていた。
今さら考え直せって言っても、時間が足りないぜ…。
こんなに早いなんて思わなかったよ。
310名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:04:06 ID:JEnx0OEL
「ごめんな」
いつかハルヒに言ったことよりいくらかマシなことしか言えない。
やれやれ。相変わらず俺は二年も経つのに何も変わってない。
何か言ってやれよ。たくさん言いたいことがあったはずだぜ。
「こっちの責任」
…だから、お前は何にも悪くないんだ。そうやって一人で背負い込むのは悪い癖だぜ。
「もっと何かできればよかったな。くそ。急すぎるんだ」
「…」
「いや、だから長門は悪くないんだからな。すまん。
 感謝してもしきれないくらいだ。今まで何度長門の世話になったか…」
「いい」
「ありがとな、今まで楽しかったよ」
それに…いや、もっと何か言えないのか俺は。

何度も助けられた。
俺が長門に返した恩じゃ到底たりないくらいに。
SOS団の危機には、いつもこいつがいてくれて、信じられないような状況も、
もうどうにもならないような絶望状態も、軽やかに救ってくれた。
何も言わず、ただ一人で。

そんな日々が限界に達して生まれたあの世界。
そこでも俺はお前の気持ちを裏切った。
長門が真っすぐに俺に向き合ってきたのに、俺はこっちに帰ってきた。
決断に後悔はない。でもあの長門の記憶はいつまでも消えないんだ。
そしてこっちの長門だ。
とうとういなくなってしまう、元の長門有希。
また俺は何もせずに長門を見送ろうとしている―。

何か暖かいものにくるまれる。

ふいに長門はマフラーを俺の首に巻いてきた。いつの間に外したんだろう。
「寒くないのか?」
「へいき」
同じやり取り。最後まで助けられっぱなしかよ。
長門の吐息には色がほとんどない。俺限定で着色されてるんじゃないだろうかと疑うほどだ。
「疲れてないか」
「…ない」
「今まで、色々あったよな」
「あった」
「楽しかったか?」
こく。はっきりと頷く。俺は妙なざわつきを感じる。何だろう。
「そうか…よかった」
何言ってんだ。しかも今笑ってないか俺。らしくない。
まぁそんなものはもうどうだっていいんだ。
うまく言語化できないか、まさにそんな状態だ。
まだ去年の年末がフラッシュバックする。すっかり変わっていた世界。
現れた長門の願望。三日間。今回と同じか。
苦労の末に押したエンターキー、そこから長く伸びた今。

「あと十四分二十―」

…。

細い。
始めにそう思って、次に冷たいと思った。
何でこんなことしてるのか分からない、問題じゃない。
今まで誤魔化してきたすべてを、これで帳消しにできるわけないけどな。
肩を通して、何か新しい気持ちが伝わってくる。
こいつが過ごしてきた五年近くのことを俺は考えた。
長かったのか、短かったのか。
311名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:05:08 ID:JEnx0OEL
その間、こいつは本当に誰かと近くにいる事があっただろうか。
人間に近付きすぎて、でも本当の人間ではなくて、その狭間で、こいつは一人だったか。
SOS団での活動を、どこにでもありそうな日常を、長門は「楽しかった」と言った。
それだけで十分か?これでよかったのか?
震えているのは俺か、長門か。
「…」
長門は何も言わない。俺は表情を見れない。
こちら側に抱き寄せているからで、小さな頭は首の横にあるからだ。
「言語化」
「うん?」
「言語化…できない」
「思うように言えばいいんだ」
そうさ。お前はもうすっかりそうできるようになったじゃねぇか。
そこらの誰かさんより、よっぽど人間味にあふれてるぜ。俺が保証する。
「…うれしい」
頬に冷たさを感じた。
ふたつ。



「降ってきたな」
「ゆき」
「あぁ、雪だな」
「わたしの名前」
「ゆき か」
「最初の日に見た」
「そうか…」

雪ってこんなに綺麗だったか?
それとも俺が今まで見ていたのは、雪という名前のニセモノだろうか。
そして、こんなに悲しい粒だったか?
…こんな場当たりドラマ的な展開、募集しちゃいないぜ。
「ありがとう」
「ありがとう」
違和感を覚える。軽いものがさらに軽くなるような―

「長門!」

あの時朝倉が消えたのと同じ。
足元からサラサラと砂粒、結晶になるような、これは…

情報結合解除―。

…早いんだよ、ばかやろう。

「今までありがとう、感謝している」
「感謝してるのはこっちだ!もっと分かってやりたかった!
 ごめんな!もっと、もっと…」
「いい。わたしには十分。あなたは…やさしい」
自分の目が何を見ているのかよく分からない。
雨か?雪か?長門か?真っ白な世界。
312名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:06:15 ID:JEnx0OEL
「俺はお前を忘れないからな!死ぬまで忘れない、いや、死んでもだ!
 ありがとう、本当にありが・・・」

ばか。何だよその顔は。笑ってるのか。らしくねぇぞ。
ちゃんと笑えてるじゃねぇか。今まで笑えるのに隠してたのか?

手が空をかすめる。

長門がいなくなる。

「伝える」

長門は薄く微笑んだまま

「ありがとう」

―雪。
初雪か。
出来すぎだ。こんな展開は認めないって言ったじゃないか。
俺は夜のベンチで一人だった。
ここで待っていても誰も来ない。
…。
ありがとう、長門。
忘れないぜ。
・・・。
俺は泣いていた。自分でもよく分からないくらい泣いていた。
長門はもういない。永遠に現れない。
こんなのってないぜ。
同じ考えをぐるぐると巡る。ばかだなほんとに。

伝える。

ありがとう。




雪が降っている。
雪が積もっていく。
息が白い。寒い。
俺は長門のことを考えていた。
ゆき。
長門有希。

あなたに選択を委ねる。

俺は忘れない。長門有希を。
そしてこの初雪を―。



―ゆき―

(了)
313名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:07:27 ID:JEnx0OEL
稚拙な部分が多いしありきたりだが…よかったら、って感じです…。
314名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:11:56 ID:VLY573do
うむ、憂鬱
原作もいつか長門が居なくなると思うと死にたくなる
315名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:13:49 ID:VyTNjt99
ふぅ
認めたくはないが目から水が
316名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:20:58 ID:PxBJUJBO
自分とのギャップが…
GJ!!
317名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 12:52:03 ID:7/i9pfPD
正直ハッピーエンド以外認めたくないなw
鬱になるワァ
318名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 13:22:00 ID:4K9YqJW7
・゚・(/Д`)・゚・
319名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 14:42:40 ID:JzlcNhzv
とてつもなく泣いた。
GJ!
320名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 14:55:14 ID:Zd7jKaBF
原作でも長門がいなくなるのはいやだ。゚゚(´□`。)°゚。ワーン!! 
321名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 15:13:31 ID:UmgDFuoQ
これは泣ける、てか泣いた これは最高傑作だ (T-T)感動した
322名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 15:15:42 ID:UmgDFuoQ
・゜・(TДT)・゜・
323名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 15:17:00 ID:UmgDFuoQ
・゜・(TДT)・゜・
324名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 15:44:25 ID:/5DDnBQr
やっと作れるようになった長門の笑顔が、最後の置き土産かよぅ。
ちくしょう哀しいじゃねーかっ。

最後に獲得した人間らしさが、「嘘をつく」ってのもいいね。
325名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:28:14 ID:wKJKjpvd
なんだこれは…泣きたくなるじゃないか
326名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:45:51 ID:VaH7ABcw
最近のSSは特に完成度高いな〜
>>313なんて不覚にも泣いてしまった
有希が哀しすぎるわ
327名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:18:30 ID:jWYa5JN8
ふ、ふん!別に泣いてなんかいないんだからねっ(´;ω;`)
328名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:22:53 ID:JEnx0OEL
非常にあざとい作りにしようとして結構コケた部分多い気がしてたんですが…
ありがとうございましたw
329名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:29:56 ID:6+cjS2dZ
ありきたりだけど、俺こういうの一番好きだ
330名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:40:45 ID:KDiSfz7c
俺は悲しいのは嫌いなんだよ (´;ω;`)
331名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:44:26 ID:GtDIZ44J
GJ!!
漏れの中ではキョン×長門の結婚式で切なくなってるハルヒSSと双璧をなす
332名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:03:00 ID:IhRbWZeN
おや、目からよだれが。

長門さんの笑顔がつらいよ。
333名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:06:15 ID:Ybp8ou1V
>>299-312
GJっす!最高スギ!!(´;ω;`)
>>167-182
ハルヒとキョンのこのやりとりも何故かキマした(ヲイ 涙腺が、涙腺がぁ(´;ω;`)
334名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:07:55 ID:iCvBRoVo
アレ……
何だ……周りが霞んできちまったよ。
目から水がこぼれるなんてさ………
335名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:40:52 ID:OH9ZbDNk
GJッス
336名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:43:17 ID:z1U5F5YL
だがしかし ハッピーエンドは揺るがない

そうだろぉ!?谷川ぁ!!
337名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:44:32 ID:Jd5Djb5/
谷川「当たり前でごわす。」
338名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 20:18:11 ID:oQ5mfUlI
ハッピーエンドでなくていい。
これが、トゥルーエンド。



> 人間に近付きすぎて、でも本当の人間ではなくて、その狭間で、こいつは一人だったか。
この一文、神。
339名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 20:38:47 ID:/cU35DKz
>>298
ふう…こんなに出来の良いSSの後に投下するのはものすごく気が引けるけど…
それも2chだしね。仕方ない。
投下します。8レス。
340『涼宮ハルヒのオープンキャンパス』1/8:2006/08/07(月) 20:40:16 ID:/cU35DKz
梅雨も明け、テストも終わり、夏も真っ盛りとなったその金曜日、
…このクソ暑い日の午前中に、なぜ修了式などという行事をやるのか…
まあそんな事は良い。その午後、部室には俺とハルヒ、その二人しか居なかった。

珍しい事もあるもんだ。いつもは最低でも長門は居るものなのにな。
「図書室…」と言って、席を外してからまだ帰ってきていない。
まあ、途中で熱中症にかかるなんてことは無いだろうから、
単に新たに借りる本を本棚の前で探しているだけなのだろう。

マイスウィートエンジェールこと、朝比奈さんが居ないのには正直落胆さえした。
そちらはそちらで、三年生の学校関係の行事らしい。何なのかはしらん。
重要なのは、ここにはお茶を汲んでくださる本家イギリスのエマさんもびっくりなメイド様が居ない。
ただそれだけだ。

古泉はどうでもいい。アイツに何があるかなんて、まったくもってどうでもいい。

とにかくだ、ハルヒは窓から外を眺めていた。…俺の存在は無視か。
まあそんなこともどうでもいい。そこでハルヒが岡部を見つけちまった事…
そこから事件が始まったんだからな。

「ねえ、キョン、岡部が団体引き連れて何かやってるわ」
「何だ」
「分からないから『何か』って言ってるんじゃない。あんた、やっぱり足りないわね」
ああ、どーせ俺は今回の試験でも赤点スレスレを駆け抜けましたよ。
「どれ、ちょっと見せてみろ」
そう俺が言うと、ハルヒは少し立つ場所を横にずらして、俺に場所を譲った。
俺は遠慮なくそこに立ち、ハルヒの目線と同じほうを向いてみた。

「…ああ、ありゃあれだ。中学生の学校案内だな」
「何で分かるの?」
「そりゃあの制服には見覚えがあるからな」
そう、岡部が連れてる集団は、俺の母校であるところの制服を纏っていた。
と、すれば、この時期恒例の行事、高校選びのための参考会とやらに決まっている。

つくづくと思う。あの時もう少し北高以外の高校をしっかり見ておけばよかったと。
そうすれば、このようなトンデモな女と出くわすようなルートを回避できたのではないか。
俺もそんなイフを考えてみたりとかはするのだよ。

…まあどうせ、そんなイフも指向性核弾頭付きミサイルことハルヒに対しては、
日本のミサイル防衛システムのごとく無力だろうけどな。
「ふーん…」
そういうとハルヒは表情を変えた。
俺の勘が告げるところによれば、この顔は何かを企んでいる顔だ。
…正直何かまで分かれば、もう少し都合が良いんだがな、
残念な事に、そこまで俺はハイスペックに出来ていない。
341『涼宮ハルヒのオープンキャンパス』2/8:2006/08/07(月) 20:41:06 ID:/cU35DKz

そして次の週。
もう夏休みに入った週だってのに、奴は俺たちを呼び出しやがった。
って言うか朝比奈さんは三年なのにこんなとこに居てて良いんですか?
いくらハルヒ優先とはいえ、受験勉強とかは…しなくても良いのかもなあ…
某タイムパトロールは圧縮学習できたし。
正直俺はクーラーの効いた部屋で麦茶を飲みつつ高校野球でも観戦していたいのだが。
「そんなステロタイプなことをしてるからいつまでもキョンはキョンなのよ!」
ああ、ステロタイプ結構。改革を求めてむやみやたらに最新型に飛びつくと、
思わぬ欠陥品を売りつけられないとも限らないしな。
特に某大型電気メーカーとかはな。
「ふーん…ひょっとしてあんた、アレ買って懲りた口?
ま、仕方ないわよねえ、でもね、新型を買うときには、その『リスク』を背負うのも面白いのよ!」
…俺は欠陥品を押しつけられてまで面白がりたくは無い。
「で、今日の集まりは一体何だ。また合宿か?」
「合宿はまた後!今はこれよ!」
そう言ってハルヒが取り出したもの。それはプリンターから出力された、
大学が高校生向けに、新規受験生を大々的に募集するための宣伝的行事であるところの
「オープンキャンパス」の文字がでかでかと書かれた印刷物数枚であった。

「みくるちゃんも今年三年でしょ?そろそろ受験する大学を決める頃なわけ。
そのためには実地調査は欠かせないわ。特にオープンキャンパスはね。
だから、我々も是非この機会に、行く大学を考えるため、これに参加しましょう!」
「大変良い考えかと。部員思いのその行動、僕は喜ばしく思います」
太鼓持ちは黙れ。そもそもオープンキャンパスってのは目星を付けた大学に行く物だろう。普通は。
とはいえ朝比奈さんのため…ってとこは良いことだ。
おそらくハルヒ史上、あの北高祭のバンドに匹敵するぐらい良い事だ。
だがハルヒ、お前絶対楽しんでやってるだろ。
「いいじゃない、楽しくて人のためにもなる、一石二鳥とはこのことよ!」
「わ…わたしもいきたいと思っていましたし、良いと思います」
「そう」
そうか。ならば何もいうまい。
いえ、例えこの酷暑が大焦熱地獄であろうとも、朝比奈さんの御下命と有らば、俺はどこまでもお供しましょう!

と、いうわけでその日、色々な検討の末に選ばれたのは、S大学というまあ少し遠目の大学だった。
ハルヒのさまざまな助言に基づく朝比奈さんの意思…って、また何か未来的なことは有りませんよね?
「うふ、本来なら、その質問自体が禁則事項ですけれど…今回は違いますよ。
ただ、見学してみたい学科があるだけです」
「へえ…でも正直、朝比奈さんが『今』の学科に興味を示すということからして意外ですね」
「ふふ、逆に『今だから』分かる事って言うものも、あるんですよ」
はあ…確かに、19世紀のケンブリッジ大学にしろ、オックスフォードにしろ、
今とはまた違ったことを教えていて、それが参考になる事もあるかも知れませんね。

んでそのオープンキャンパスは次の日からとなっている。
…ってか何か知らんが、どう言う訳だか色々と急に決まるな、おい。
「きっとこれも涼宮さんの意思なんでしょう」
したり顔で話すな古泉。
「我々SOS団と一日たりとて離れず、何かをやっていたい…そう思う彼女の意思、
それが反映された…そう考えたほうが楽しいでしょう?」
俺はもう少し休みが欲しいがな。
「まあ、実際に一緒に行動したい人は…」
それ以上の事を口にしたら、俺はお前の下あごをガゼルパンチでぶち抜く。
「まあ良いですけどね。実はこの大学は、私の興味のある教授が在籍している大学でもあります。
いずれ見学を兼ねた会見に行こうと考えていたところだったのですよ。
いやいや、まさにタイムリーですね」
ほう、それは都合がいいことだ。
…怪しげなドクター・モローとかじゃないだろうな。
342『涼宮ハルヒのオープンキャンパス』3/8:2006/08/07(月) 20:41:41 ID:/cU35DKz

「んで長門はここで良いのか?」
一応全員の意見が一致していないと、気にな
「いい」
長門はミリ単位で頭を下げ、俺の考えが形になる前に即答した。
その反応速度は俺の経験上では最も早かった気がする。
「この大学には膨大な蔵書がある」
「それは他大学に貯蔵されていないものが大半」
「特に東洋哲学系の蔵書は世界でも髄一を誇る」
「その他の蔵書を誇る他大学との連携も確か」
「それが私がこの大学を好む理由」
…そうですか。
としか言いようがないくらいの速度で長門はこれだけの事をまくし立てた。
長門さん、やっぱり基準は本なんですか…?

「じゃあまた明日で、駅改札に、9時集合!」
とのハルヒの一言により、その場は解散となった。
343『涼宮ハルヒのオープンキャンパス』4/8:2006/08/07(月) 20:42:12 ID:/cU35DKz
そしてまた次の日。
例によって30分は早くついた俺が何故だか最下位となり、
電車代を支払わされたのは言うまでもない。
…やるじゃねえか、流石に今回は効いたぜ、ハルヒよ…
でもな、俺だって今日に備えて、バイト代を引き落とすぐらいの備えはしてきたんだぜ、
それぐらい痛くも痒くも無いわっ!

って負けてるじゃん俺。

「ふーん、ここがS大学ね!良い所じゃない!」
ああ、確かに。坂がないだけでもウチの高校よりマシだな。
「あ、あそこでパンフレット配っていますよ」
「なるほど、そしてあの首からかける札、それが入場章みたいですね」
「…」
明らかに学生のバイトと思われる方々が、パンフレットと首かけを配っていた。
まったくこの炎天下、ご苦労様です。
「じゃあキョン、貰って来なさい!5人分ね!」
んで何で俺なんだ。

全員分の名前および学年および学校名を記入した俺は、
五人分のパンフと首かけを持ってきた。
色鮮やかなグラビア印刷で分厚く印刷されたそれは、流石に重い。手にずっしりとした重みが感じられる。
バイトの先輩方だって三冊位しか手には持って居なかったぞ。
ったくハルヒめ。
「わあ、綺麗…ご苦労様ですキョン君」
いえいえ、あなたのためならばそれが百科事典全集であろうとお持ちしますよ。
「ありがとうございます」
お前は自分で取りに行け。
「…」
長門はヒョイとそれを取ると、まるでいつもの厚物の様に読み出した。
「…面白いか?」
「ユニーク」
そうか。
「ふーん…この本を見る限り、学部学科は申し分なさそうね」
お前はそこだけしか見とらんのか。
「だってもう色々下調べはしてきたもの」
「だったら俺たちはここに何をしに来たんだ」
「こなけりゃ分からない事を調べによ。決まってるじゃない」
確かに偏差値や学科内容、カリキュラムは調べれば分かるが、
立地条件、交通の便などは実際に来て体験して見ないと分からん。
受験生諸君、もしこれから大学を受験するならば、必ず一度は大学に来ておく事だ。
必ずや、得るところがあるだろう。
「先ずは…お腹すいたから、学食行きましょう!これも来ないと分からないしね」
…あー、何だ。これじゃあれやこれや考えた俺の方が馬鹿みたいじゃないか。
344『涼宮ハルヒのオープンキャンパス』5/8:2006/08/07(月) 20:42:45 ID:/cU35DKz
んでだ。俺たちは今、学食に居る。
当然、俺の奢りだ。
…何故だろう。今回については俺は何も悪い事をしていないのだが。
「アンタが選んだのが最後だからよ。だからこれは待たせた皆に対する罰金!」
…そうか。つーか古泉。お前位は遠慮をしろ。
俺が選んだのはおろしハンバーグサラダつき。肉は体の資本だからな。
古泉はなんたらのムニエル。カッコつけやがって。
朝比奈さんはサラダと小さいご飯だけ。
…朝比奈さん、それで大丈夫なんですか?俺に遠慮とかしてませんよね?
「あ、わたし、いつもお昼はこのくらいがちょうどなんです」
そうですか。でしたらよろしいのですが。
んで長門は学食の定番、具の無いカレー。
皆は知っていただろうか。学食でカレーが浅い皿に盛られるのは、具のないことを隠すためだという事を。
俺もついこの間、とある漫画で知ったばかりだ。
ハルヒは明らかに行き当たりばったりで、いろんなおかずをトレーに並べている。
…朝比奈さんを少しは見習え。女の子は一般的に小食の方が可愛らしく見えるものだぞ。
俺はどうでもいいが。

ドレッシングを選んだ所で、どこに座るかをあれやこれやしていると、
向かいからおとなしめの色彩のアロハを着た、大学院生らしき人が俺たちに声を掛けてきた。
「お、キミたち、見学に来たのかい」
首からかけてるを札を見たらしい。やや大柄で、妙な落ち着きの有る人だ。
襟元にアクセサリーか、金色のタイピンが付いている。
「ええ、ここ、面白そうな大学ですね」
ハルヒが、おしとやかモードでそれに受け答えする。
「ああ、そうか、面白そうか。いいね、確かにここは面白いところだよ」
ハルヒの目が一瞬光を放ったのを俺は見逃さなかった。が。
「学食も充実しているしね。そのクオリティは相当いい方なんじゃないかな」
「カレーは?」
その後のセリフに対する長門の食いつきの方が早かった。
「カ…カレーかい?」
「そう」
「えーと…あー、食べ比べとかは、した事ないけど、それもかなりレベル高いと思うよ、うん」
気持ち引きながら彼は答えていた。
そりゃそうだろう。ふつうカレーの味の良し悪しを、見学生が聞いてくるなどとは思わん。
「そう」
しかし長門の大学の基準には、「カレーの味」もあったのか…

それを聞いた長門はもう一度カレーコーナーに行くと、もう一杯カレーを持ってきた。
俺はそれを追いかけ、あわてて支払ってきた。一応『全部』奢りらしいからな。
長門は支払う俺を無表情でじっと見たが、感謝の気持ちは伝わってくる。

いつもお世話になってるからな。これ位の事はさせてくれ。
345『涼宮ハルヒのオープンキャンパス』6/8:2006/08/07(月) 20:43:18 ID:/cU35DKz
さて。飯を食い終わった後は別行動となった。
…いや、正確にはこうだ。
「あの…わたし、学科を見学に行くので、先に失礼しますね」
朝比奈さんは、量に若干比例した速度で一番に食べ終わると、席を立った。
「では僕も。教授のオフィス・アワーが近いので、早めに向かっておくとします」
と古泉は言うと、空にした皿を流しに持っていった。
「…じゃあ」
長門はあっけなく空にしたカレー皿二枚を、トレーに乗せると、図書館の方角に消えた。
ハルヒは目の前の皿と格闘中で、あんまり周りを見ていなかった様だ。
「おいハルヒ、皆行っちまったぞ」
「へ?」
顔を上げたハルヒは、きょろきょろした後、返却台のところに居る三人を見つけると、
「みんなー、終わったら、校門の前に3時ね!」
と声を張り上げた。
…って自由行動可なのかよ。
「キョンはあたしと一緒に来なさい」
そう思った俺に対して、また顔を皿に戻したハルヒは宣告した。
「どこへだ」
「部室よ!」
…まさか、入学もしていない大学の文芸部を乗っ取ろうというのではあるまいな。
「違うわよ、いい、サークル活動も大学を見学に来たときじゃないと分からないの。
だから、それを見学に行くのよ!高校のときはそれを忘れてたから、一から作ることになったし。
そもそもこの大学の『面白さ』は、さっきの人も保証してくれたわ!」
そうか。だがさっきの人の言う「面白い」は間違いなくお前の「面白い」とは絶対別物だろう。
おそらく学問的な何かだ。そんな雰囲気だったしな。
しかもこんな夏休みの時期にサークルなんてやってるのか?

…と思ったんだがな。

やってるし。目の前で、ダンスだかリフティングだか良く分からないものが展開されている。
すげー器用だ。まるでボールが足に張り付いているみたいだな。
こっちの足かと思えばまた次の足、胸でトラップした後は足もとに落として、
また上げる。上げたボールを背中でトラップ、頭の後ろから手に回して…
俺とハルヒは、思わず見入ってしまった。
「…」
目が合った。何だかお互い気恥ずかしくなり、
俺はハルヒの手を引くと、そそくさとその場を後にした。

そのほかにも、向こうからはアカペラの練習が聞こえてくるし。こっちではバスケだ。
ラクロスと言う大学ならではのスポーツの練習もされている。高校でこの部があるところは珍しいだろう。
「うーん、何か違うのよね…」
こいつは何を求めているのか。その他運動関係のバリエーションは十分だと思うぞ。
「やっぱり文科系のサークルかしら」
346『涼宮ハルヒのオープンキャンパス』7/8:2006/08/07(月) 20:43:51 ID:/cU35DKz
こんどこそ誰も居ないと思っていたのだが、こっちにもそれなりに人が居る。
大学の講義棟に比べて、明らかに安普請のぼろいコンクリート、そこが文科系サークル棟だった。
ボロさに関しては、ウチも人のことは言えないがな。
「キョン、こんなもの見つけたわよ」
どうやら新入生用のパンフレットらしい。ボロく成ってはいるが、一応読める。
今年の年度が入っている事から、今年版だということは分かる。
「キョン、どこから見て回る?」
やっぱりミステリ研とかオカルト研とかか?
…ねえな。UFO研究会とかがあるが。
「へえ…そこならもう異星人とファーストコンタクトを実現してるかもしれないわね、行ってみましょう!」
…もう既にファーストコンタクトを果たした人間が約4名程居る所に所属して、一体全体何が不満なんだろうか。

しかしその試みは一枚の張り紙であっけなく終わった。
『インフルエンザのため、活動休止』
「あー!もう、何よ!仮にもUFOを研究しようとか言う所がそんな体たらくでどうするつもり?
インフルエンザウイルス位、撃退できるようになっておきなさいよ!」
俺に怒られても知らん。張り紙に怒るのも違うだろ。ましてインフルエンザウイルスを撃退できるのは
全人類でも精々お前位なものだ。…もう一人くらいは居そうな気はするが。
「次!次行くわよ!」

次に俺が行った先は、現代…なんたら研究会だ。ハルヒが適当にページを捲って
指差しただけの所だったため、よく分からん。名前も無駄に長いし。
だが、今回は無駄足しないで済みそうだ。中から人の気配がする。
しかしノックをしてドアを開けた俺を迎えたのは…
やたらたくさん有るアニメ絵のポスターと、
弁当を食べているメガネをかけた、細身のスーツ姿の男の人、
それと何だか普通そうな人…こっちは普段着…だった。

…何故スーツ?就活とやらだろうか?
「お、見学か?」
「い、いえ…何ていうか…」
明らかにアニメポスターの雰囲気に押されたハルヒは言葉を失ってしまい、俺が応対する事になった。
「ここって何をしてるところなんですか?」
尋ねてきて無礼だと思うが、よく考えてみればパンフレットにも活動内容は載っていない。
「えーと…何ていうのかな…オタク?の集まるところだよ」
もう一人の普通そうな人が答えた。
「そ、そうですか…で、では失礼します」
呆然としているハルヒを引っ張ると、同じようにアニメポスターが張ってあるドアを閉めた。

そのほかにもデスメタル部とか光画部とかがあるが…
…正直俺は帰った方がいい気がしてきた。これ以上居ると色々場違いな気がする。
特にこのサークル棟の周辺は。
347『涼宮ハルヒのオープンキャンパス』8/8:2006/08/07(月) 20:44:54 ID:/cU35DKz
「…やっぱり無いわね」
サークル棟から離れて、正気に戻ったハルヒは、結局唯一の収穫であったところの、
新入生用のパンフレットを一から捲るとそう言い放った。
「何がだ」
「アンタにも分かりやすくいえば、今の『SOS団』みたいな部よ」
「そうか」
そりゃそうだろう。宇宙人未来人超能力者が揃っている部など普通あるものか。
でもコイツも一応現状に満足してるんだな。
俺はそれを聞いて、少し安心した。
「そうね、やっぱり作るしかないわね」
が、しかし、その余韻に浸る暇も無く、俺は再び猛烈にイヤな予感がした。
「作るって…SOS団をか?」
この大学に?俺にもう一度あの高校の一年目をやれと?
流石に今度こそは異世界人まで登場しそうな気がするぞ。

…もう登場した気がするのは気のせいだよな?

「そうよ、まずみくるちゃんをこの大学に潜入させて、地場を固める。
そこで私たちが入学して本格的に立ち上げるのよ!」
「お前、ちょっと待て。それだけのために団員全員の進路を決め」
俺が必至で説得を開始しようとしたその時。

「キョン君〜」
「おや、もう来てらしたのですか」
「…ただいま」
奴らが戻って来た。それも満面の笑みで。
いや、長門だけは普通なんだが、何だか楽しそうな雰囲気は感じられる。
「やっぱり、あの学科は私たちの時代で言うタ…いえいえ、なんでもないんですっ!
わたし、この大学を第一志望にします!」
なんと。
「いや、いい時間を過ごせました。あの獣医学の教授、アフリカの扮装で来られた時には
流石に度肝を抜かれましたが、話の内容自体は実に面白かったです。是非ここに進学したいですね」
ここってどこだっけ…本州?それとも…
「…図書館の蔵書は必要にして十分。カレーも及第点。私がここに来る理由としては完璧」
…冗談だよな。

あ、そうだ、俺の偏差値ではここは無理だ。
そう言った俺に、ハルヒは200ワットの笑顔でこう言い放った。
「大丈夫!私がこれからは毎日、家庭教師してあげるから!
感謝しなさいよ、受験までにはアンタの偏差値を、東大に入学できる位までは上げてあげるから!」

…えーと、ひょっとして、『ドラ○ン桜』にでも続くのか?


終わり
348名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 20:57:26 ID:hPiRtq8m

食○○○
○○○けん
動物の(ry
後のネタは分からんが何かすごいカオスだw
349名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 21:09:50 ID:uEfD5h5i
……椎央大学?
350名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 21:15:16 ID:2C9a6WwQ
UFO研がインフルエンザってもやしもんかよw
351名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 21:48:58 ID:Ff5FRwzy
UFO探しに行って感染して部室内で集団感染とか?
さすがにSOS団内で集団感染はあんまり起きないかな…ハルヒが望まない限り
352名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:05:14 ID:lIaka9J5
けだるく穏やかなまどろみの中で、ふとこれまでの事を思い返す。

死んで死にかけて怪我して何度も時間を遡った。
認識論的に、正誤を語る意味はとっくに超えて、不可知の領域にはまり込んでいる。
物理的に、俺という存在が断絶しながらも連続する時空間内に堆積し、質量崩壊してもおかしくない。

朝比奈さんいわく、「パラパラマンガの途中に描かれた余計な絵みたいなもの」
それこそが、俺なのではないか。
俺という存在は、既に時空から剥離しているのではないか。

なあ、どお思う?
枕に借りた腕の持ち主を、その胸の中から見上げた。

だから俺たちこうしてるんだろ?

もうひとりの俺が、苦笑しながら俺にキスを求める。
そして、再び身体を重ねた。

353名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:10:00 ID:0xcBPfVh
>>312
泣きそうになったので現実に逃避した。入り込んでたらきっとマジ泣きしてた
311あたりから窓辺にて流しながら読んだら・゚・(つД`)・゚・
354名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:22:53 ID:t5UmOx9s
長門ものいってみます
7レスほと投下
355長門有希の融合1:2006/08/07(月) 22:23:40 ID:t5UmOx9s
門有希の融合

「じゃあ死んで」
俺が女の文字で書かれた手紙につられて、のこのこ教室にあらわれたところ、この朝倉の
襲撃を受けてしまった。
朝倉は俺を殺して、ハルヒの出方を見るっていった。

しかし俺が死んだくらいで、世界の変革が起こるようなことをするものか。ハルヒと出会
って、未だ3ヶ月もたっていないというのに…。
こんなことを死ぬ間際に考えているなんて、俺もかなり変わった奴だな。この短い間に、
ハルヒに感化されてしまったか…。

そんなことを考えている間に、朝倉がナイフを構えて、ジャンプした。
俺は避けることも動くこともできず…、
──そのまま、俺の心臓に…
──突き刺さった。
目の前が次第に暗くなってゆく……


…………

………誰かの声が、

……聞こえる

俺の意識に、直接誰かが語りかけてくる。

──ごめんなさい。あなたには悪いことをしてしまった。あなたは朝倉涼子に殺されてしまった。
──わたしは、あなたにお詫びをしたい。……あなたにはわたしの命をあげる。

……
気がつくと、俺は自分の教室で立っていた。顔を動かして、辺りを見回してみても、さっきの
ような空間はなかったし、朝倉涼子もいない。
次に、俺は自分の体を見下ろしてみた。
どこにも傷はない。心臓にもだ。
では、あれは夢だったのか……。
──いや、違う。あれは現実だ。実際に起こったことなのだ。俺にはさっきの感覚が、未だに生々
しく残っている。

では、なんだ。俺はいったい何故助かったのだ?
わからない。ただ、死んだと思ったときに誰かの──あれは長門か──声が聞こえた。
ひょっとして、長門が助けてくれたのか?
以前、あいつの部屋に呼ばれて話をされたときは、何電波話をしてんだこいつ?とは思ったが、
実際朝倉の襲撃を受けて信じざるを得なくなったようだ。

わけがわからないが、教室にいては危ない。また同じ危険な目に遭うかもしれなかったからだ。
‥・今日のところは帰ろう。

SOS団活動の時間だが、今日ハルヒは憂鬱きわまりない顔だったから、おそらくないだろう。
と、俺は、すでに赤らみ始めた夕陽を背に、帰途についた。

こんな時間に帰れるなんて久しぶりだ。やっぱり高校生活は帰宅部といきたいね。
しばらくのんびり歩いていると、俺は自分の制服の胸ポケットに違和感を感じ、まさぐって
みると、メガネが入っていた。

誰のだ?
356長門有希の融合2:2006/08/07(月) 22:24:15 ID:t5UmOx9s
このデザインは、見覚えがある…。
・・・・・・長門のものか。何で俺のポケットに入っているんだ?
すると、
──掛けてみて。
また、俺の頭に直接聞こえてくる。これは──長門か?
──そう。
掛けるってメガネをか?

──そう
長門は、強い意志で言った。
促されるままに長門のメガネを掛けた。
その瞬間強い光とともに──俺のすべての感覚が消え失せた。残っているのは、考える力
だけだ。
俺の脳が、自分自身の体を動かせていない。俺の体の中で、自分自身を眺めているような、
不思議な感覚だ。

今、俺の意志とは無関係に、俺が角に立っているカーミラーを見つめている。

俺じゃない!
…ミラーに映し出されたその姿は、長門だ!!

「あなたは朝倉涼子に殺されてしまった。だから、あなたにわたしの命をあげた。わたしと
あなたは一心同体になった」
ちょっと意味が違わないか、それ?
だが、長門はかまわず続けた。

「わたしのメガネをあなたが掛けると、あなたの体が再構成されて、わたしになる。意識上
もわたしが体を支配することになる」
じゃあ、俺の意識はどうなるんだ?

「あなたは今の状態になる。この状態では、わたしの体を動かすことはできないが、わたし
の視神経を利用して、見ることと、そして考えることは可能」
お前の考えを知ることもできるのか?

「それは不可能。わたしは情報統合思念体ともコンタクトをとる。それは常人では理解
不能。たとえ、わたしと融合したあなたでも。もちろん通常の思考状態でも不可能」

そうか、まだ完全に理解できたわけじゃないが、俺が死んでしまったことと、お前が助け
てくれたことはわかった。
ところでな、学校はどうするんだ?お前は自分のクラスにいられないだろう?俺と融合し
たんだから。
「大丈夫。わたしのバックアップを置いておく。それが、わたしのかわりをする」

そうか。ところで、そのバックアップはそいつ自身の意志で動くのか?
「普段はそう。でもわたしの意志を同期させて、わたしが動かすことも可能」
そうかわかった、といっておこう。でないと俺の頭が混乱しそうだ。
さて、こんなところで突っ立っていないで、後は家に帰ってからじっくりと考えたいな。

再び歩き始めた長門に聞いてみる。もちろん今の姿は長門のままだ。
おい長門、どっちの家に帰るんだ?
「わたしの家。生活用品はそろっているから、あなたは心配しなくていい」
待ってくれ。俺はどうするんだ?俺の家に帰らないと、家族が心配する。

長門は、どこぞの宇宙刑事が変身にかかる時間程度黙考し…、
「わかった。あなたはわたしと同棲していることにする」
なるほど、それなら…っておい、長門。よけいまずいだろ、それは。
「なぜ?」
357長門有希の融合3:2006/08/07(月) 22:24:56 ID:t5UmOx9s
俺たちは高校生なんだぞ。普通の親ならそんなこと認めるわけないだろ?それにハルヒたち
にバレてみろ。、恐ろしいことになるぞ。
「大丈夫。わたしは気にしない」
俺が気にするんだよ。

「あなたの言っている意味は理解できる。しかし、現段階ではわたしの提案が合理的」
なあ、長門。俺の家に帰ると何かまずいのか?朝倉がまた狙ってくるとでも?
「朝倉涼子は、情報統合思念体に消去された。もう狙ってこない」
じゃあ俺の家で問題ないじゃないか。
なんでこいつは俺を長門のマンションで生活させたがるんだ?

「…そう。あなたがそう言うのなら。でも、今日はわたしの家で泊まって欲しい」
わかったよ。今日はそうするよ。なんでかわからんがね。

それにしても今日の長門は押しが強いな。口数も多かったし、とてもあの無口な宇宙人だとは
思えないな。ひょっとして今日しゃべった台詞を合計すれば、一ヶ月分ぐらいになったんじゃ
ないか?

俺がそんなことを考えている間も、長門は歩みを進めていた。どうやら、長門はマンションの
近くの高級スーパーで、食料品を買い求めるつもりのようだ。店内に入ると長門はレトルトの
カレー缶や野菜、そして総菜類をカートに次々と乗せていく。

レジの会計をカードで済ませると、淡々とした足取りで、店を出た。
いつも思うんだが、こいつの金はどこから出ているんだ?
しかもさっき提示したクレジットカードは、得意客専用のプラチナカードだ。
本当はこいつ、統合思念体以外の誰かパトロンでもいるんじゃねえだろうな。

再び長門は、自宅マンションに向かって歩いている。今はもう5時を過ぎたところか、
なだらかな丘陵であるこの土地は、水平線が見渡せる。そして、赤を帯びた夕陽が、海面を
照らしていた。

俺の意識は、今は長門の体の中で、外の世界を見ていた。
それにしても不思議な感覚だ。まるでカンガルーの袋の中から外を見ているようだ。
しばらくゆりかご気分を味わっていると、長門が住む豪奢なマンションに到着したようだ。

長門は正面ゲートのロックを解除すると、中に入り、住人が降りたばかりで扉が開いているエレ
ベーターに乗り込んだ。そこはいかにも高級マンションらしく、エレベーターの内装も他の建物の
それとはまるで違っていた。だだ、狭いのが玉に瑕で、唯一の欠点と言えた。

部屋に着くと、長門は買い込んだ食料を棚や冷蔵庫にしまい込み、お茶をテーブルの上に用意した。
部屋の中は、以前招待されたときとほとんど変わることなく、非常に殺風景で、今も季節外れの
こたつがリビングの真ん中に鎮座していた。これでは高級マンションの名が泣くというものだ。

せめてカーテンと、ソファーがあれば印象はだいぶ違ってくるのだが・・・。
長門は座布団に正座すると、ゆっくり自分のめがねを外した。

すると、さっきと同じような一瞬の光の後、今度はさっきとは逆に、俺の全感覚が戻り始めた。
そう、俺の意志で自分の体を動かしているのだ。体も長門の華奢なものではなく、俺の体だった。

俺は狐につままれたような不思議な感覚が消え去る前に、尋ねてみる。
「ところで長門。このメガネは変身装置か何かなのか?もしこれを失っちまったらどうするんだ?」
──このメガネは物質の再構成プログラムを仕込んである。これがあなたとわたしが入れ替わる
鍵になる。っしてこのメガネは、壊れても再構成すればいい。なくなっても別に困らない。
358長門有希の融合4:2006/08/07(月) 22:25:46 ID:t5UmOx9s
そうか、一安心だ。某特撮番組のように、主人公が変身アイテムをなくしたら変身できないと
いう制限はないわけか。

「それからな、長門。トイレや風呂の時間は、互いに見えないようにできるか?できるんなら
その方が良いだろう?」
──それは難しくない。でもわたしはあなたになら見られても平気。

なんてこと言うんだ。ちょっと想像しちまったじゃないか。
俺はそんな恥ずかしい想像を否定すべく、あわててかぶりを振り、

「そんなきわどいことを言うな。それに俺にはのぞきの趣味はないからな、見えないようにしてくれ」
──わかった。
言わない方がよかったかと、自分の正直さを半分呪いながら、煩悶した。

話をいったん打ち切ると、俺は自宅に電話を掛けて、外泊許可を取り付けた。おふくろには国木田
の家に泊まると伝えておいたから大丈夫だろう。

俺自身の用件を済ませると、俺は再びメガネを掛けて、長門に姿を変えた。
・・・なにか変身ものヒーローの主人公みたいだな。
姿が変わるやいなや、長門は夕食の用意を調え始めた。今日のメニューは、レトルトカレーと、丸ご
と一個使った豪快なキャベツの千切りだ。

長門が台所に立って晩飯の用意をするという、非常にレアな光景を見ているわけだが、新妻のよう
にというには、いかんせん色気と雰囲気に欠けた。むしろ、まるで工場の機械が調理しているよう
だった。
俺はひどく失礼なことを考えてしまった気がして、心の中で長門にわびた。

「食べて」
長門は、テーブルに食事を並べると、そう言ってめがねを外した。
物静かで、何事も正確無比な自称宇宙人製アンドロイドは、その姿に似合わないような、豪快きわ
まりない料理を俺にご馳走してくれた。

そこに並んでいたのは、レトルト缶を丸ごと使った、富士山を仰ぎ見るような超特盛りのカレーと
先に紹介した、キャベツ一玉まるごとの千切りだった。

当然ながら半分以上は残った。俺は相撲取りでもなければ、プロレスラーでもない、普通の高校生で
あって、とてもじゃないが食いきれるものではなかった。すると、後は長門が自分で食べると言った
ため、俺は忙しくもメガネを掛けて、再度長門に変化した。

長門にバトンタッチしたところ、淡々とだが、その体に似合わぬ健啖家ぶりを発揮して、残りのす
べてを平らげた。
俺の3倍以上食べるなんて・・・。長門は人智を越えた存在のくせに、えらく燃費が悪いんだな。
なんて、現在の俺の状況から言えば、そんなことは些末な問題だが、考えずにはいられなかったんだ。

やがて食事が終わり、今日何度目かのメガネを外す作業をし、俺の姿に戻ったが、長門のテレビの
ない部屋ではすることもなく、まだ深夜と言える時間ではなかったが、俺はというか、俺たちは早
々に寝ることになった。

ふと気づいて、俺は寝る直前に長門に言い忘れていたことを伝えた。
「長門、今日は助けてくれてありがとな。自分の命までかけてくれて、感謝しきれないくらいだ」

──そう。でもそれはこちらの不手際。だからあなたは気にしなくていい。

長門が照れているように感じたのは、俺の思い過ごしだよな。
359長門有希の融合5:2006/08/07(月) 22:26:38 ID:t5UmOx9s
日の出の到来とともに、カーテンのないこの寝室には初夏の日差しが差し込み、いつもなら妹
の突撃まで起きないにもかかわらず、俺は目を覚ました。だが、思ったより眠りが深く、疲れ
はほぼ完全にとれたようだ。

目が覚めると、長門が買ってくれていたパンとインスタントコーヒーを朝食にして、身支度を調え、
いつもよりかなり早めの登校と相成った。

目的はSOS団のアジトに行って、状況の確認と、長門のバックアップを一目見てコンタクトをとる
ことだ。だが、俺の今の事情は古泉にも最初は話さない方が良いだろう。いずれ折を見て話すか話
さないかを決めよう。

俺は学校に到着すると、すぐにSOS団の部室を目指した。長門のバックアップであるのなら、長門と
同じく部室で読書に耽っているはずだ。そうだよな、長門。
──たぶん。今のわたしのバックアップは、朝倉涼子と違ってわたしと完全一致している。誰も見
分けがつかないはず。コピーとほぼ同義。

俺は部室にたどり着き、ドアを開けた。
・・・いた。長門だ。間違いない。

「よう。長門・・・で良いんだよな」
「そう。わたしは長門有希のバックアップ。もう1人のわたし」

俺は中にいる、オリジナルの長門に話しかけてみた。
「おい、なにかバックアップと話すことはないか?」
──なにも。わたしとバックアップとはいつでも同期できる。言葉によるコンタクトは不要。

そうだろうな。でもこれで一安心だ。
「なあ、バックアップの長門。お前は、今俺の中にいる長門とは完全に性質が一致するんだよな」
「そう。99%はそう。」
あと1%の違いは何だ?

「それは言えない。オリジナルに言うことを止められている」
そう、か。わかった。長門にも言いたくないことがあったのか。

「じゃあ、普段はお前を長門として接していれば良いんだな?」
「それでいい」
「オリジナルもそれで良いか?」
──わかった。
このとき1ミクロンほど、悲しい色が見えたような気がした・・・。

そしてこの奇妙な同居生活は数ヶ月にわたって続いた。この間に、ハルヒと閉鎖空間にいったり、
野球大会に参加したりと、いろいろなことに巻き込まれながらも、何とかそれを乗り越えた。

もちろん俺の中にいて、時々メガネを掛けて俺と入れ替わる長門のことはSOS団の誰にもばれるこ
とがなかった。
俺も、バックアップの長門を、オリジナルの長門として普通に接していた。


俺も長門も今の奇妙な共同生活を気に入っており、長門は感情を見せないながらも楽しそうに見えた。
俺のうぬぼれかもしれんが・・・。
それから主のいなくなった長門のマンションには、オリジナルの希望もあって、月に1回程度泊まる
ようになっていた。
360長門有希の融合6:2006/08/07(月) 22:27:26 ID:t5UmOx9s
だが、それが思いも寄らない騒動を巻き起こしてしまった。

その日、まったくしゃべらなかったハルヒが、すべての授業が終わった後、俺を部室に連れて行って、
こう言った。

「ねえキョン。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。いいかしら?」
何かをためたような表情だった。
「なんだよ。言ってみろ」
「あんた。今日有希のマンションから学校に行ったんですってねぇ。朝帰りだなんて、どういうつもり?」
しまった。見られてたのか。ハルヒの奴は、笑みを浮かべていない。
「いや、あれは長門に勉強を見てもらってたんだ」
咄嗟のいいわけとしちゃ、苦しかったか・・・。

「へえ、勉強ね。勉強するのに泊まる必要あんの?いやらしい!」
「そうじゃねえ。別にやましいことなんて何もしてないんだ。実は、長門の家族がたまたま来てた
からな。そこでせっかくだから泊まっていってくれってことになったんだ」
「ふうん、家族の方が来てたの?本当に?・・・まあそういうことならいいけど・・・」
明らかに不審な顔だったが、なんとかごまかせたか。

「長門、ちょっとまずいことになったな。これからはお前のマンションには行きづらくなっちまいそうだ」
すると、わずかに考えた後、ほんのわずかな愁いを帯びた声で、
──わかった。あのマンションは、バックアップに住んでもらうことにする。・・・・・・でも最後に明日泊
まってほしい。
「わかった。そうしよう」

翌日夕方、俺の姿のままではまずいため、メガネを掛けて、長門の姿でマンションに入った。だが、今日
の長門はまったくしゃべらず、俺の問いかけにも答えようとしない。それに、どこか沈んでいるような気
がした。

夕食が終わり、メガネをかけた長門の姿で、鏡を前にして話し始めた。俺に顔を見せるように、
「情報統合思念体から、バックアップのわたしを、オリジナルの長門有希として運用すると連絡を受けた」
な・・・んだと。なぜだ?じゃあ、お前はどうなるんだ?

「昨日あなたが、涼宮ハルヒを不機嫌にした原因はわたしにある。このままではまた涼宮ハルヒが、閉鎖空間と
この空間の変換を行いかねないと、統合思念体は判断した。だから、バックアップの長門有希をオリジナルの
長門有希として稼働させることにした。この部屋も彼女が住むことになる。そうなればわたしは消えること
になる。でも大丈夫、あなたの命が失われることはない。心配しなくていい」

馬鹿な。そんなこと納得できるかよ。バックアップをお前として動かすって言ったって、お前が消えることは
ないだろ?俺にとっちゃ、お前こそが長門有希だ。他にはいない。

「ありがとう。そう言ってもらえてうれしい。でも、もう決まったこと・・・」
といってメガネを外した。

・・・俺は歯がゆかった。こんなに長門を抱きしめたくてたまらないのに、それさえできないことに・・・。

「それで、お前はいつ消えてしまうんだ?」
──明日、昼の12時と同時。わたしの力と意識は、あなたの中から消える。
俺は愕然とした。あまりの時間のなさに・・・。

だが、時間が全くないわけではない。明日一番にできることをやろう。

俺は翌日早く動くために、早めに眠ることにした・・・。
361長門有希の融合7:2006/08/07(月) 22:28:13 ID:t5UmOx9s
だが翌日、俺は目が覚めると、とてつもない違和感に苛まれた。
体の中にいるはずの長門を認識できない・・・。
「おい長門!いたら返事をしてくれ!頼む・・・何か言ってくれ!」
部屋中に叫び声が響いた。

返事は何もなかった。そこで俺はあわててメガネを掛けてみた。だが、何も変化しない。鏡に映る
姿は俺のままだった。
そこではたと気がついた。長門の言っていた12時とは、今日の昼ではなく、夜のことでなかったか、と。

そしてそれに気がつかなかった自分自身に、猛烈な自己嫌悪を憶えた。しかしもう取り返しがつかない。
おそらく俺をこれ以上困らせないようにと、嘘をついたのか・・・。
そうか、長門に嘘をつかれたのはこれが初めてだな・・・。改めてその事実に呆然とする。
・・・こんなつらくて、そして優しい嘘を長門につかれるなんてな。

そう考えた瞬間、俺は身支度を整え走り出した。一刻も早く学校に行くために。

学校に着くとすぐにSOS団の部室に飛び込んだ。
そこにはバックアップの長門がいた。俺は走って長門に近づくと、
「おい、長門。頼む。統合思念体と連絡を取ってくれ。そして俺の中にいたオリジナルの長門を生き
返らせてくれと頼んでくれ」

「オリジナルの役目は終わった。彼女はもう無力な存在。いても何もできない」

「そんなことはない。あいつはよくやってくれた。あまつさえ俺の命まで救ってくれた。そんな奴を
てめえの都合で勝手に使い捨てにされたんじゃ、あいつがかわいそうだ。なんなら、ハルヒにすべてを
ぶちまけてやって、統合思念体も超能力者も、未来人もいない世界をつくりあげさせるぜ」

「・・・わかった。伝える。・・・でもオリジナルは幸せ。あなたにそんなに大事にされて」
話も終わったので、教室に戻った。
あとはあいつしだいだ。信じるしかない。だが、大丈夫だ。あいつも長門有希だ。信じるのに値する
やつだ。

昼休みに、中庭でくつろいでいると、突然俺の頭に聞き覚えのある声が響いた。
──ありがとう。
ひょっとして、オリジナルの長門か?生き返ったのか。
──そう。あなたのおかげ。もう一度言いたい。ありがとう。

じゃあ、これからはお前とずっと一緒なんだな?

──そう。とてもうれしい。

俺には長門が本当にうれしそうに感じた。


おわり
362名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:30:00 ID:MHZd/sTr
>>355
GJ!
363名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:30:44 ID:pC+Wi+wQ
M78星雲から来たのか、この長門はw
364名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:33:07 ID:4K9YqJW7
>>363
なっ、そ、それ俺が言おうとしてたのにw
365名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:37:38 ID:auHXVafj
バックアップ長門カワイソス…。
366名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:40:22 ID:GK3/GNv+
>>363-364
おっかしいなー、俺が自分含めて三人いるように見える
367名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:48:53 ID:+xCEl+0Z
こう言うのも嫌いじゃない
368名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 22:54:54 ID:hPiRtq8m
ナガトラマン…
すまん、言ってみたかっただけなんだ。
369名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:00:06 ID:pNZBCjCF
朝倉=ベムラー

かな・・・
370名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:03:27 ID:qHgvPKnd
>>368
ナガトラマンユキ


・・・OTL

>>369
情報統合思念体がゼットンとゾフィを兼ねているってとこか
371名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:08:43 ID:z1U5F5YL
光の国から進化の為に 来たぞ我らのナガトラマン
372名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:30:55 ID:m/Jixz7E
>>361
いいねこういうの。
ギャグに走らなかったのがいい感じ。


で、この続きは「帰ってきたナガトラマン」ですか?
373名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:37:36 ID:8c6v6SAS
むしろキョンと合体する方向で
374名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:37:46 ID:9fBWSRdW
残りの1%とはいったい…?
375名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:41:12 ID:F0r4RN6K
お前ら、俺を笑い殺すのもいいかげんにしてくれwww
376名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:07:49 ID:Vw0jHvvl
一体今スレはどうなっていやがるんだ。
鶴屋さんレベルが何人いたらこんなに良SSが揃うんだ。

そして何人キョンがいればこんな突っ込み合戦が起こるんだw
377名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:22:10 ID:L67fddbk
感動モノも大好きだけど、やっぱりSOS団には笑いが必要だと提唱
378名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:22:30 ID:cFLJ5m4Z
>>373
ああ、エースか
379名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:24:45 ID:Vw1tvOAx
参考にしようと色々SSを読み返してたらポッギーが未完なのに再度悶えてしまい、
もう二ヶ月ぐらい待ってるしいいだろうと考えて勝手に続きを書いてから、実は後編が7/11投稿なのに気がついた。
……流石に勝手な続き出すには日が浅いなぁ。ちょっとタイムトラベルした気分になった。
38018-304:2006/08/08(火) 00:33:18 ID:g/imGbOf
キョン×長門と言えるのか判らない、微妙な長編投下させていただきます。
38118-304:2006/08/08(火) 00:34:10 ID:g/imGbOf

図書館。静かな空気が流れていく。
いつもなら絶対読まないであろう、そこそこ長めの本のページを捲る。
穏やかな、初春の木漏れ日。
もう、春になるのか。と、らしくもない感慨にふける。
ふと、こつんと肩の辺りに心地よい重みが。
隣を見れば、可愛らしく頬を赤く染める人がいる。
恥ずかしそうに上目遣いで、こちらを見て……

「……ョンくーん! 朝だよーっ!!」
「ぐはぁっ!?」
……妹の乱暴な起こし方により、その夢は覚めた。

『Parallel can't be reality』

「おう、キョン。なんだぁ? 朝から機嫌悪いな」
登校途中の、嫌がらせとも言える長い坂で後ろから声をかけられた。
「わかってるなら、ほっといてくれ」
今の俺は、考え事でお前に構ってる暇はないんだよ。谷口。
「お前が考え事なんてなぁ。涼宮がまた無理でも言ったんだろ?」
残念ながらハズレだ。俺の頭を渦巻いているのは、今朝の夢のことだった。
何かがモヤモヤと引っかかる。
まったく、普通の夢であったと思ったんだが、何故こうも引っかかってるんだ?
別に何か変なところはなかったよな?
隣に誰かいたところまでは覚えているんだが……
「それとも、とうとう涼宮にでもコクる決心がついたか?」
「そんなわけあるか、アホ」
うるさい谷口を撒いて、俺は一足先に教室に向かう。
もうすぐ春になるというのに、まだまだ寒い。
中途半端に寒いよりは、いっそのこと寒さを感じないぐらいの極寒のがマシだろうに。
……いや、やっぱりやめておこう。あの雪山遭難は流石にもう嫌だからな。
とにかく、早く放課後にでもなってマイスイートエンジェル朝比奈さんの心身ともに温まるお茶を飲みたいものだ。
そうすれば、何故か引っかかる今日の夢のことも頭から離れるであろう。
だが、その考えは甘かったとすぐに知ることとなる。
頭の引っかかりがとれるばかりか、3倍増しぐらいで引っかかるぐらいにな。
38218-304:2006/08/08(火) 00:34:58 ID:g/imGbOf
まず後から考えれば、始めに違和感を感じたのは、ハルヒからだった。
「おはよう、キョン」
席に座るなり、満面の笑顔でこちらを見てくる。
この表情は、また何か企んでいるな……
頼むから、周りに迷惑をかけるような計画だけは立てないで貰いたい。
「今日ね、すっごい名案思いついたのよ! 宇宙人、異世界人、超能力者を見つけられるようなすっごいの!」
そうか、そうか、わかったからネクタイを離してくれないか。
「なによ、もっと喜びなさいよ。……まあいいわ。今日は絶対部室に来ること! 来なかったら死刑よ!」
はいはい。死刑にはなりたくないから、行きますとも。
どうせお前が言わなくても、行っているだろうしな。
「そう、それならいいわ」
ハルヒがネクタイを解放すると同時に、チャイムが鳴った。
席に着く。さて、一時間目は何だったっけな。
――俺がそんな呑気なことを考えている間にも、事態は進行していたなんてその時の俺が気付くわけ無かった。

何かが起こっているらしい。と気がついたのは放課後になってからだった。
いつものようにドアをノック。甘い朝比奈ボイスが返って……こなかった。
残念。まだ来てなかったようだ。
ドアを開け、中に入る。
「おや、今日はお早いですね」
いつものムカツクぐらい眩しいスマイルをこちらに向けてくる古泉。
窓辺では長門が本を読んでいた。いつもの光景である。
仕方がないので自分でお茶を入れた。うむ、不味いな。
だが少しばかりは体は温まっただろうか、というときになってハルヒがドアを壊さんばかりの勢いで入ってきた。
「ごっめーん! 遅くなっちゃって。さあ、全員いることだし会議始めるわよ!」
ちょっと待て、全員って。
朝比奈さんは、今日は休みなのか?
しかし、その問いにハルヒが出した答えは、信じられないものだった。
「朝比奈? 誰よ、それ」
訝しむような冷たい目線を、俺に送ってきた。
一瞬、目の前が真っ暗になった。
38318-304:2006/08/08(火) 00:35:32 ID:g/imGbOf
「い、いや、朝比奈さんだよ、ほら! メイド服を着て、SOS団の萌え要因の……」
「はあ!? ふざけてんの、キョン? そんな奴知らないわよ?」
そんなわけないだろ? だって現にあそこにメイド服が……!?
結論から言おう。掛かってなかった。
朝比奈さんのコスチュームは全て、無くなっていた。
嘘だろ? そんなまさか!?
助けを求めて長門の方を向く、その瞳は何も語ってこない。
古泉? お前は!? 頼りたくもないが、そうわがままも言ってられない。
古泉は少し、目を見開いていた気もしたが、いつもの笑顔でこういった。
「朝比奈さんですか……? 僕も存じませんね。夢でも見てたのではないでしょうか?」
足に衝撃が掛かった。
俺が膝をついたんだと気がついたのは、少したってからだった。
まさかだ……ありえん。
朝比奈さんの存在が、消えちまっただと……!?

その後のハルヒによる会議も、俺には上の空だった。
あまりにボーッとしているもんだから、流石にハルヒも心配になったらしい。
「あんた、調子悪いんじゃない? 帰ったら?」
哀れんだ目でそう言うので、お言葉に甘えて帰らせて貰うことにした。
もう、何かを考えられる余裕はないからな。
帰り道、自失呆然気味でチャリを押していると携帯が鳴った。
――長門有希。
画面を確認した俺は、すぐに電話に出た。
「もしもしっ!?」
「……いつもの公園に。なるべく早く来て」
簡潔な内容ではあったが、これほどまでに嬉しい知らせもなかった。
チャリにまたがり、全速力でペダルを漕ぐ。
途中、警察が喚いていた気もするが、不可抗力ということで許して貰いたい。
38418-304:2006/08/08(火) 00:36:20 ID:g/imGbOf
公園には長門だけでなく、古泉までいた。
「すみませんね。あの時は涼宮さんの方に味方しておかないと、おそらく拙かったでしょうから」
俺を見るなり、そう古泉は言った。
ってことは、お前……
「朝比奈みくるのことなら覚えています。とはいっても、長門さんのおかげみたいですけど」
長門を指さす。俺は長門へ向き直る。
……一体、何が起きているんだ? 長門。
「……消滅したのは朝比奈みくるだけでない」
淡々と、いつもの口調で長門は告げる。
「おそらく、未来人の存在全てが消滅したと考えられる」
「何だと?」
「今日午前5時30分頃、涼宮ハルヒが世界を改変した。おそらく無意識下だと思われる
わたしは、それに気がつき、あなたと古泉一樹の記憶を改変よりガードした」
……なんで、また、そんなことを?
「あなたは気がついているんじゃないですか? 今日の涼宮さんの言動に不審な点があったことを……」
今日? 今日のハルヒ……?

――今日ね、すっごい名案思いついたのよ! 宇宙人、異世界人、超能力者を見つけられるようなすっごいの!

……待て、いつもと何かが変わっている。
そして俺は、気付きたくない真実を悟ってしまった。
「……未来人が、いない」

「そういうことです。涼宮さんはすでに、未来人を信じなくなっていたのですよ。
その結果、ここに未来人は存在しない。つまり朝比奈みくるが消失したのです」
それにしても何故だ? ハルヒは何故、未来人を信じなくなった?
「原因は未だ不明。しかし、時間から推測するに、夢で何かが起きた可能性が高い」
夢……か、くそっ。夢ごときで朝比奈さんの存在が左右されちまうのかよ!?
「それは違う」
長門が俺を諭すように言う。
「涼宮ハルヒの思考パターンが、夢などで変更されるとは思えない。何物かの干渉、および操作の可能性がある」
「僕もそう思います。涼宮さんが夢ぐらいで、未来人を否定するなんて想像がつきません」
……そうか。そうだよな。
ハルヒが夢ぐらいで、こんなことをするなんて思えないよな。
にしても、誰だ? ハルヒに影響を加えている奴は……
38518-304:2006/08/08(火) 00:36:58 ID:g/imGbOf
「わからない。……しかし、このままだと、私も危ない。
よってあなたたちに記憶の改変に対する対抗プログラムを付加したい」
長門が見上げてくる。わかったよ、腕を出せば良いんだろ?
やれやれ。これでまた一つ、長門特性のナノマシンが増えちまうわけだ。
しかし、長門の噛み付きも懐かしいな。
もしかして、あの改変世界以来か?
犬歯が刺さるむず痒いような感触と、柔らかな唇の感触。
数秒ほどあって、長門が俺の腕から離れた。
「次はあなた」
古泉の方を向く。……何だか、古泉も長門に噛み付かれると思うと癪だ。
古泉が腕をまくり、長門の方へ差し出したその時だった。
「!?」
長門の目が見開く。どうした!?
「……ごめんなさい。間に合わなかった」
何があった。と、聞くまでもなく、何があったか解ってしまった。
古泉の足が、消えかけている。
「おやおや、どうやら超能力者も涼宮さんに拒絶されてしまったみたいですね」
笑顔で言っている場合か! 古泉!?
「僕なら大丈夫ですよ。超能力が無くなっても、僕自身は現実に残るでしょうし。
記憶は無くしてるかもしれませんが、あなたの手助けにはなれると思いますよ。
どちらにしろ、今回は僕の超能力があっても、意味をなさないでしょうしね」
そんな問題じゃない! と言ってやりたかったが、もうすでに古泉はそこから消えていた。
「……つい先ほど、何物かの涼宮ハルヒに対する干渉を確認した」
呆然とする俺の隣で、長門がつぶやいた。
「お前は、消えないでくれるよな? 俺の側にいてくれるよな?」
不安に駆られた俺は、思わず、長門に聞いていた。
しかし……
「残念。それは不可能」
長門が手を出す。――透けていた。
「っ!?」
「わたしの力を最大にして、改変を遅らせることしかできなかった。もう数分も持たないと推測される」
言ってる間にも、ゆっくりと指先から長門が光の粒となっていく。
「待ってくれ! 長門、頼む! 俺はどうすればいいんだ!?」
耐えきれず、長門を抱きしめる。
しかし、腕はスゥーッと長門を貫通した。
38618-304:2006/08/08(火) 00:37:41 ID:g/imGbOf
「……あなたに賭ける」
消えゆく長門は、俺に告げた。
「今回は私は何も出来ない。あなたの判断に全て任せる」
腕が消え、足が消えていく。
「待て、俺に任せるって? 何をすべきかなんて……」
「大丈夫。あなたなら、きっとあの人を……」
下半身が消え、上半身も……
「どういうことだ? 長門!? お前、何か知っているのか!?」
「犯人を特定、その人の名は……」
消えゆく口が、音の無い言葉を紡いだ。
一番、俺が知っている言葉のように思えた。
しかし、それを確認するすべもないまま、俺は意識を失った。


夢を見た。
図書館。静かな空気が流れていく。
いつもなら絶対読まないであろう、そこそこ長めの本のページを捲る。
穏やかな、初春の木漏れ日。
もう、春になるのか。と、らしくもない感慨にふける。
ふと、こつんと肩の辺りに心地よい重みが。
隣を見れば、可愛らしく頬を赤く染める人がいる。
恥ずかしそうに上目遣いで、こちらを見て……
――いや、違う。
その顔は、悲しそうなものへと変わった。
今にも泣き出しそうな、脆く弱いもの。
ふと、重なる。
イメージが、大量に俺に流れ込む。
誰だ?
誰だ?
誰だ?
濡れた子犬のような瞳で、俺を見つめているのは――――

38718-304:2006/08/08(火) 00:38:12 ID:g/imGbOf
「!?」
目を覚ました。
堅い床。見慣れた風景。
「ここは……部室か!?」
現状を確認しようと思い、ドアを開けようとしたが……
「なんだよ……これ……」
進めない。
窓の外を見る。不気味な灰色。
こんなところは、記憶に一つしかない。
そう、閉鎖空間だ。
しかし、あの時の閉鎖空間と違うのは、俺が一人でいること。
そして、神人がいないこと。
どうしろっていうんだ!?こんなところで……
その時、ドアが、開いた。
そこに立っていたのは……
「ハルヒ……」
「キョン、今からあたしのとっておきを見せてあげる!」
満面の笑みの、ハルヒだった。

「ちょっとハルヒ、お前、どうやってここに……」
「いいから、あんただけに見せてあげるわ。とても面白いことよ!」
ハルヒは油性マジックを取り出すなり、床に奇妙な模様を描き始めた。
嫌な予感がした。
俺の推測だが、このハルヒは宇宙人、および未来人、超能力者を信じていない。
しかし、残る一つはどうだろうか?
『異世界人』の存在は、こいつは否定しているだろうか?
「でーきたっ!」
俺が恐ろしい結論に至るのと同時に、ハルヒの模様――おそらく、魔法陣が出来上がった。
そしてこれは、異世界人を呼び寄せるためのもの。
その異世界人はきっと、今までハルヒを操ってた奴……
「待て! ハルヒ! 呼ぶなっ!!」
「異世界人よ! 現れなさいっ!!」
ハルヒが望んでしまったのは、俺が叫んだのとほぼ同時だった。

38818-304:2006/08/08(火) 00:39:55 ID:g/imGbOf


――……マジかよ。冗談じゃないぜ。
今回の全ての黒幕が、まさかお前だったとは……

なあ、どういうつもりだよ? 『俺』……っ!!

ハルヒが召還しちまった異世界人。それはまさしく俺だった。
目の前に立っている、もう一人の『俺』。
俺の数年後はこうなっているだろうと思えるような、成長した姿ではあったが。
「よぉ、キョン。そしてハルヒ」
もう一人の『俺』は笑顔で、手を挙げた。
「ジョン……やっぱ、あんたジョンだったのね!?」
笑顔のハルヒが、『俺』に抱きついた。
「どういうことだ……」
俺は『俺』に聞く。
「まあ、説明するから待ってろ。ハルヒがいたら、まじめな話もパーになっちまう」
「ちょっと、ジョン! それ、どういう意……味…………」
『俺』が手をかざすと、ハルヒは眠りに落ちてしまった。
「ハルヒに何をしたっ!?」
「そうカリカリするなって、こいつが聞いたらマズイだろ?」
あくまでにこやかな態度を崩そうとしない『俺』
「さて、まずどこから話そうか? 全部種明かししてやるから、静かに聞いとけ」
『俺』が話した内容はこうだった。

38918-304:2006/08/08(火) 00:40:48 ID:g/imGbOf
『俺』は、平行世界から来た。
どの世界かというと、お前の感覚からして去年の12月20日。つまり俺たちがある選択をした日の世界だ。
判るよな?俺。そう、お前はEnterキーを押したんだよな。
ここまでくれば、どういうことか判るだろう。
『俺』は、あそこで分岐したお前自身。つまりEnterキーを押さなかったお前なんだよ。
あの世界で『俺』は平和な高校生活を送っていた。
もちろん休日にはSOS団があって、ハルヒがいて、古泉がいて、朝比奈さんがいて……
そしていつも、『俺』の傍らには有希がいた。
俺は文芸部に入って、いつもあいつと一緒にいたんだ。
何故って?俺なら判るだろ?
とにかく、『俺』は自分の生活を楽しんでいたわけだ。
だけどな、『俺』の時間で1週間前、お前で言うと、3年も未来の話になるな。
……そんなに驚くなよ。平行世界だと時間の流れが違うんだ。
そういう『俺』も、最近知ったことだけどな。
『俺』は朝倉から告げられたんだ。『この世界が無くなる』ってな。
どういうことだか判らなかった。『俺』は、自分の世界が現実だと思っていた。
しかし、現実はお前の世界の方だ。『俺』の世界はパラレルでしかない。
そして『俺』の世界は、段々現実世界から離れていくに従って、存在率を低くさせていった。
現実から離れるほど、その世界は『あり得ない』ことになるからな。
『俺』は考えた。どうすれば『俺』や、世界が存続することが出来るか。
どうすれば、有希とこれから先も過ごしていけるのか。
馬鹿な脳みそフル回転させて気付いた答えがこれだ。
――現実世界が無くなれば、こちら側の存在率は高くなるんじゃないかってな。
そこで朝倉に協力して貰って、ハルヒの夢に忍び込んだ。
ジョン・スミスだって言ったら、簡単に心を開いて貰えたさ。
そこからハルヒをうまく説得し、たまに催眠術を交えて、まず未来人を消した。
時空の流れを乱されると、やっかいなんでな。
次に、超能力者。ハルヒの異常を感知されたら、困る。
そして宇宙人だ。
一番やっかいそうに思えるが、長門はこちらに干渉できないだろうって俺は思った。
なぜなら、『俺』の世界はもともとは長門が望んだ世界。
心の奥に無意識にあるこの世界を、長門は潰すことが出来るほど器用じゃない。
……俺、わかるか?
ハルヒがこの世界を壊したくなるぐらい退屈にするための、最後の行動をさ。
それはな……
39018-304:2006/08/08(火) 00:42:01 ID:g/imGbOf

「お前が消えることだよ、俺」

言い終わるかどうかというタイミングで、『俺』は刃物を振りかざしてきた。
ちょっと待て、見覚えあるぞ、そのナイフ!
『俺』までもが、それを使うのか!?
「ああ。朝倉がどうしてもこの型を使えって言うもんだからな」
それは判った。しかしだな、何故俺を殺そうとする?
「だから、お前が死ねば、絶対ハルヒは世界を改変するんだよ。
そしたらそれに紛れて、『俺』の世界の存在率を高めて現実にするってわけだ」
だからって、何も殺すことはないだろう!
危ないから振り回すな、追いかけてくるな!
「お前が死んでいるところを見れば、ハルヒは絶望に落ちる。そしたら確実に改変するだろう?
『俺』にしては、よく頭が回った方だと思ったんだがな」
それに……と、『俺』が一旦言葉を句切る。
次に見た表情は、俺の知らない、『俺』だった。
「『俺』はお前を許す気がない。有希の気持ちに気がついてた癖に、ハルヒなんかを選びやがったお前をな……」
ハルヒ? 俺が、ハルヒを選んだ? どういう意味だ?
「お前はこの世界を選んだ。有希を捨ててだ。可愛いあいつに寂しい想いをさせて、こちらを躊躇いなく選んだ。
俺の気が知れないよ。やれやれだ。だからな、これは有希の気持ちを裏切った俺への罰だ」
危ない。と悟ったときには、すでに右腕を軽く切られていた。
「やっぱり、『俺』じゃお前は殺せないか。仕方ないな」
笑顔を浮かべた『俺』は、ハルヒの元へと向かう。
そしてなにやらつぶやいたかと思うと……ハルヒが目を開けた。
だが、目がおかしい。虚ろで、生気がない。
「キョン、さよならだ。ハルヒがお前なんていないと願えば、それで終わりだ」
くそ……催眠術かっ!?
長門もいない、古泉もいない、朝比奈さんもいない、そしてハルヒは……敵。
俺が、凡人の俺が敵うはずなんて無い。
最後の望みをかけて、俺は名を呼ぶ。
「ハルヒっ!!」
しかし、まったくハルヒは応えてくれなかった。
「残念だったな。まあ、諦めてくれ。俺という存在は残るから安心しろ」
……嘘だろ?
俺、こんなところで終わっちまうのか?
しかも、最後の最後はハルヒに存在を拒絶されてだぞ?
……あり得ねぇ。こんな人生の終わりなんて、認めたくない。
誰でもいい。助けてくれ……
俺は、まだここにいたいんだ。
俺はSOS団で、まだやりたいことがあるんだよ……
だから……
「ハルヒ!望めっ!」
「助けてくれっ! 長門っ!!」
39118-304:2006/08/08(火) 00:42:53 ID:g/imGbOf


――情けないな。俺。
最後の最後まで、長門に頼っちまった。

……しかも、一般人の長門にまで助けられるとは、俺、情けないな。

「長門……?いや、お前は、有希か……!?」
『俺』が困惑して見つめる先、『俺』に抱きついた長門。
それに驚いて手を離したのか、ハルヒは床に転がっている。
そして俺は、まだ、ここにいる。
「……やめて。お願い」
長門は……『あの世界』の長門は、小さく、掠れた声で言った。
「有希、だけど……」
「いい。やめて」
震えた声は、思わず抱きしめたくなるほどに、弱々しかった。
その濡れた瞳を見て、俺は頭の中で何かを結んだ。
――そうか、あの夢は、長門だったんだ。
目の前でうなだれる『俺』。そこに歩み寄る長門。
「懐かしい……あなたは、こっちを選んだ、あなた?」
頷く。小さく笑い、長門は続ける。
「わたしは偽物。消えるのは仕方がないこと。だから、いい」
……長門、お前。
長門は、笑ったまま、泣いていた。
「有希っ! そんなこというな。お前だって本物の長門有希だ」
『俺』が叫んでいる。だけど長門はかぶりを振った。
「いい。私たちが消えるのは、そっちの言葉で言えば規定事項」
そう言うと、『俺』の手を取って、長門は言った。
「帰ろう。私たちの世界に。最後まであなたといられれば、わたしは幸せだから」
『俺』は悲しげな笑顔を浮かべたまま、その言葉に頷いた。
『俺』と長門の足下が光る。
「……お別れだ。俺。……悪かったな。じきに元通りに戻るから」
「ちょっと……待てよっ!」
俺は何かを『俺』に伝えようとする。だけど上手く言葉に出来ない。
何かを伝えたくて、でも伝える言葉が見つからない。
長門に言わせれば「情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない」というところだろうか。
俺がどう言おうか迷っていると……
「……あなたは、この世界のわたしを大切にしてあげてほしい。涼宮さんとかのこともあると思う。だから、出来るだけでいい。
わたしは、『わたし』から生まれた。わたしの気持ちは『わたし』と一緒だから」
キラリと、指が光る。
さよなら、と唇が紡いで、二人は元の世界へと帰って行った。
後に残るものは何もない。あいつらがいた形跡なんて、微塵も残っていなかった。
部室に残っているのは、俺とハルヒだけ。
……それを確認した直後、色々あって疲れた俺は、すぐに意識を手放した。
39218-304:2006/08/08(火) 00:43:29 ID:g/imGbOf

次の日、ハルヒも世界も元通りになっていた。
俺は今、窓の外を眺めて、あの二人のことを考えている。
授業なんて上の空だ。もう2年生になるのにいいのかね?
あいつらに伝えようとして、伝えられなかったこと。
俺は、あの長門を捨てて、こっちに帰って来たワケじゃない。
俺は、こっちの長門が、あの長門と同じになることを願ってたんだ。
俺の頭じゃ上手く説明できないが、あの長門は、長門の夢みたいなもんだ。
なりたいと思った自分。それがあの長門なんだろう。
だったら、夢の長門に付き合うより、こっちの長門を夢に近づけるために手伝うのが俺の役割ってもんだ。
それと、『俺』は俺が躊躇いなくこの世界を選んだと言ったが、それも違う。
俺だって、あの世界に、あの長門に未練ぐらいあったさ。
でないと、『俺』の存在が無くなっちまうだろ?

あの二人が幸せになれたのかは、俺は一生判らない。
あっちの世界があと何年持つかも、俺には計算できるはずがない。
ならば、あいつらが幸せに過ごすはずだった時間の分だけ、俺たちは幸せに過ごさないとダメだろう。
まあ、まずはとりあえず……
戻ってきた長門に、あっちの長門が指につけてたものは婚約指輪かどうか聞いておく必要がありそうだ。

(終わり)
393名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:46:37 ID:gR5KHX69
なんか誰も言わないから俺が正直に言う。

>>361
酷い話だ。
内容も、展開も。文章も。




なんでこんなのがこんなに誉められてるのかびっくりした。
二週間離れていただけでこんなに雰囲気とレベルが変わっていたとは。
394名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:56:33 ID:quoD/EjH
いるよね。自分の思ってることが絶対だと信じてる奴。
395名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:57:41 ID:oQMXCLrK
まぁ批判も上がるSSスレはここだけだからな…。必要意見ってやつか。
緊張感もここにしかないし。
396名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:01:17 ID:2WoOUsse
いるいる
397:2006/08/08(火) 01:02:52 ID:W78GW+rH
>>393
二週間もはなれて言った言葉がそれだけかい。批評するなら、具体的な批評してみろよ。
それができないなら、だまって見て「つまんねぇ」と思いながら飛ばせよ。

ここは悪い言い方するなら「ひどい妄想」の溜まり場だ。批評される筋合いは無い。
398名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:14:39 ID:IKrA9u0i
>>393???どこがひどいんだ?
少なくともそこそこのレベルだと思うが?

もしかしてハルヒが【キョン】以外の男に心を奪われる様を読んで
火病ってるんじゃないだろうな?
399名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:15:03 ID:vOqkGt1k
>>395
具体的な批判だったら必要意見なんだけどなw
400名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:15:28 ID:JaBAw/Tx
>>380
並行世界の彼らがこっちの世界に干渉出来た原理がどうなってんのか、その辺が気になった。
朝倉がいるとは言え、並行世界には統合思念体は存在しないから宇宙的なトリックは使えないはず。
その辺をぼかしちゃってるから話自体に不自然さを感じさせざるを得なかった。
401名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:15:35 ID:I1ESQtvw
>>393
幼馴染みが照れを隠す様にって約束したじゃない、お姉さんと。
罪なので罰としてチンコをもぐ。
402名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:16:10 ID:xq+dVcKk
スルーすりゃいいどうでもいい煽りレスに食いつく馬鹿のほうが迷惑
403名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:17:16 ID:U0ofY9ZN
この流れ、三日にいっぺんはあるな。
404名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:18:13 ID:VffPE/PK
>>380
こういうのもありだと思った。
楽しめたよ。
405名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:19:05 ID:jnOOBhd/
>>402
それに食いつくお前は大迷惑


以下ループ
406名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:20:38 ID:YizMqYmz
>>393
とりあえずどう悪いのかも一緒に言わなきゃ。

18-304さんのお話は途中までは良かったけど、不思議関連が
一切無い世界からのアプローチってのでハァ?ってなってしまった。
せめて朝倉が生き残ってる世界からの分岐だったら良かったんだけど。
407名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:22:29 ID:g2Bew8De
>>378
キョン「有希ーーーっ!!!!」
有希「キョンさーーーん!!!」


キョン・有希「ナガトラーッ! ターッチ!!」


――――――――――――――――――――――――――――――

こうですかわかりません><
408名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:26:27 ID:L67fddbk
意味を求めたら、大半のギャグは消滅します

許してください
409名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:29:55 ID:1K4Smg8P
>>407
おもしろい。
読み終わった瞬間に元ネタが浮かんできた〜〜。
410名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:39:18 ID:h5LoyH05
>>406 もう一度読め 朝倉からナイフもらってるじゃないかwww
411名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:41:57 ID:jWcEjNPm
>>393
市ね
412名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:43:22 ID:Y1DgndhI
>>392
消失長門…正直たまりませんw
>>393
だから幼馴染が(ry
413名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:44:48 ID:/FUiWAGq
>>410
そういう意味じゃなくて「急進派端末としての朝倉」が残ってる世界ならって意味だろう。
不思議能力のないただの過激少女の朝倉が時空を越えて干渉してくるってのは変な話ってこと。
414名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:50:43 ID:h5LoyH05
俺は長門のみが認識できないだけであって、情報思念体は存在していてバックUPとしての能力は十分に備えてるままの
朝倉が平行次元にいる設定として読ませてもらった。
415名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:02:23 ID:WplLeG5A
ここは凄いね。
全ての伏線の説明まで明確に書かないと指摘されるのか。
プロの技量を要求する日も近いね。

ここまで細かいところを指摘するのなら、SSを一度書いてみるといいんだけどね。
どれだけ納得のいく文章を書く&アイディアを出すのが大変か……。
ここはアマとしてはレベルが高いよ。全ての作品とまではいかないけどね。

ただ、読み込む技量も書く技量も無い人が、勘違いな批評をしているのはちょっと
悲しい気分になるね。
作者の人は勘違いの批評で凹まないで、こういう人もいるんだと次にいい作品を
書く糧にしてくださいね。


416名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:07:01 ID:hTam8PMa
俺は長門による長門の長門のための長門な物語として読ませてもらった
長門分をたっぷり補給させてもらっったが、もっとくれ。出来ればエロありで
417名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:14:39 ID:L67fddbk
少し前のキョンスモール化は純粋に楽しめたな

何故?と問わせない作品はいい
トトロ然り
418名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:15:59 ID:mAlwnLLR
長門の前にハルヒだ。そのために毎日毎日ここに足繁く通ってるんだからな。
419名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:28:39 ID:4LMrZCsY
>415
FFとかSSといえば聞こえはいいが
要はキャラから設定から丸パクリのパロディに過ぎん。
シチュエーションを変えただけで創作を名乗るのはおこがましいことだ。
420名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:30:28 ID:zQOvnvPw
>18-304
他の人が言う設定のことは気にならずに着眼点だけに感心した。
文章自体一作ずつで進歩してると思うし。
うまく言えないけど平行世界のキョンの真摯な気持ちに好感が持てた。
これからもキョン×長門で書いてくだされ。
421名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:32:11 ID:xq+dVcKk
ハルヒは死刑だの罰金だの言わせとけばいい
キョンはやれやれって言わせとけばいい
みくるは禁則事項ですって言わせとけばいい
なんでも長門の能力で解決させときゃいい
古泉はホモキャラにしとけばいい

そういうSSを適当に書いてりゃここでは「面白い」って言ってもらえる
422名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:36:01 ID:j771c+Ey
>>417
>何故?と問わせない作品はいい
禿同
423名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:36:32 ID:Ktx4422G
氏ね
424名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:39:07 ID:bLPP2QHu
>>419
この板の名前は何だ?声に出して読んでみろ。
425名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:41:21 ID:WplLeG5A
>>>419
オリジナルのキャラクター、世界観を作るのが一番難しいのは正解です。
でも、このスレでそれを言っては始まらないでしょう。ここは二次創作のスレですよ。
それと、シチュエーションを変えるのが創作でないと断言していますね。
では、アンソロジー本は全て創作でない事になります。

ところがそうでもないのですよ。

キャラクターと状況設定は、いわゆる箱庭です。
そしてその箱庭でどのようにそのキャラクターを動かすか……それはりっぱな創作なのですよ。
おこがましいというのは、随分と上からモノを言っている感がありますね。
アイディアはキャラや世界観を作るだけではないでしょうに。

>>421
それこそ、書いたことのない方が言える台詞ですね。
それだけでSSを書いて御覧なさい。
100行も行かないうちに詰まります。
台詞=キャラではないのです。
426名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:51:56 ID:6uZcLsYx
批評家ぶった荒らしに構うなと。
奴等どうせ真面目に取り合うつもりは無いんだから
427名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:55:09 ID:L67fddbk
>>421
なかなか難しいことを…
キャラのアイデンティティを為す部分を奪うと
メリハリが付かなくなって結果的に『面白くなくなる』から大目に見てほしい

ま、俺は別に他人に評価してほしいわけじゃないし
自己満足だけど、チラシの裏に書くぐらいなら
ってレベルだから
気に食わないならゴチャゴチャぬかさずスルーしてくれればいい

>>422
トトロの凄いところは、『何でトトロみたいなのが存在するのか?』って問わせないって所
『いても不思議ではない』空気を作り出してる所なんだよね
428名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:02:58 ID:bNCuelcF
さ あ 盛 り 上 が っ て
                   ま
                     い

                      り

                       ま

                       し

                       た
429名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:14:03 ID:OuoV1x0f
>>407
ちょwww
それだと全ハルヒシリーズの話の中盤で長門は宇宙に帰っちゃうじゃんwww
430名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:20:26 ID:IKrA9u0i
>>421
ハルヒ「何この批評家ぶった書き込み!キョン!何とかしなさい!
でないと罰金よっ!死刑よっ!!」
キョン「やれやれ…朝比奈さん、ハルヒの奴はこれからもずっとあの調子なんですか?」
みくる「禁則事項ですっ」
キョン「俺もずっとこの調子なんです?」
みくる「……禁則事項です」
キョン「やれやれ…長門、何とかならないか?」
長門「……了解、涼宮ハルヒの深層心理を表層化し、
余計なバイアスを削除し、再構築する」
ハルヒ「キョン!今すぐあたしと結婚するのっ!拒否したら死刑よ!!」
古泉「そうはさせません、キョンきゅんは僕のものです!」
キョン「アナルだけは!アナルだけは!」

ゴメン、アナルスレ逝ってくる……
431名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:24:24 ID:xq+dVcKk BE:356724746-2BP(104)
面白い
432名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:27:10 ID:XkKUg78L
>>415
ダメダシ出すのは大抵作者側の人間、というSS関連のスレの常識を知らないあほうがなにを言っても空回りだ。
433名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:29:54 ID:w1/jBh5S
>346
大学に光画部があったら、いよいよ歯止めになるものがないな…
本気で部室に住みつくヤツが出るぞ。

>350
それかw すっかり忘れてた
434名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:30:07 ID:XkKUg78L
>それだけでSSを書いて御覧なさい。

こういうのを詭弁という。
相手の意図を無理矢理ねじ曲げてはなから批判する気しかないのならば、
始めから良識ぶって偉そうに物を語らないことだ。

今この流れで一番卑劣なレスを付けているのは恐らく、あなただ。
435名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:34:46 ID:XkKUg78L
大体さあ、ちょっと批判的な感想きたくらいで周りがギャーギャー騒いでなんかいいことあるんか?
作者が耳を傾けておけば良いだけの話で、無関係な人間がアホくさい擁護やら、
なぜか顔面真っ赤にしながらのファビョレス返したりするからこのスレは「ガキしかいねえ」と言われるんだよ。

SSスレなんだからSSにだけ感想付け合ってそこで完結しとけば良い物を
感想に対する批判やら叩きやら、あげく筋違いなへっぽこ擁護なんてナンセンス以外の何物でもない。
436名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:35:08 ID:Vw1tvOAx
あまり宜しくない流れなので出すのためらってた
勝手に書いたポッギー続きネタを投下する。
4スレ予定。
本人のネタ以外ほ認めない&気に入らない場合は情報結合解除の方向で。
437偽ポッギー:2006/08/08(火) 03:36:05 ID:Vw1tvOAx
- * -
「ハルヒ、椅子はどうする」
 外見上は全く変化が無い氷の様に見え、その実ドライアイス級の熱と低温を併せ持つ長門を
一瞬だけ視界に入れつつ俺は尋ねる。もし今の状況を漫画で表すのなら、さぞかし長門の背景には
おどろおどろしい心理描写が描かれていることだろう。
 その手にある「完全失踪マニュアル」を読んでどうするつもりなのかも興味の的だ。
色々と怖いので絶対に尋ねたりはしないがな。

「必要ないわ。わたしもアンタもね」
 いまだ顔から朱が取れず、動揺と焦燥と混乱をあわせたかのようなステータス異常状態に陥っている
朝比奈さんが、その解毒と沈静をかねてお茶を淹れる。
 手元がおぼつかなく色々な惨事の末、ようやく淹れたお茶を飲み落ち着こうとした所で、
ハルヒにそのお茶を横から奪い取られ、一気に飲み干された。
 ハルヒは急須を朝比奈さんに返すと、勢いをつけたまま俺に近づいてくる。
 その表情はこれから始まる行為に恥じらいとときめきを期待しているちょっと純情な女子高生……
等というものからは遠くかけ離れた、まるで戦国時代に決意の末旗揚げした場末の武将の様な
ものになっていた。一体誰と合戦するつもりだ。
 いや、答えなんて聞く必要は無いな。

「俺もって、それだと色々つらいぜ?」
 その心中がどの様な勢力分布になっていようとも、表向きにはあくまで爽やかな表情を浮かべる
古泉は、ハルヒの指示によって二つのパイプ椅子を退避させていた。
 古泉もまた長門とは違う意味でのポーカーフェイスなのだが、アイコンタクトという画期的な
通信手段により俺とのコミュニケーションには困っていない。そんな古泉が言わんとしている事は
ただ一つ。マジで空間できる五秒前だそうだ。ネタが古いぞ。

「大丈夫。――キョン、机に座って」
 言われるままに机に腰掛け、両手を支え代わりに脇に置く。
 なるほど、これなら多少前かがみになっても辛くない。
 じゃんけんの結果、俺がポッギーを咥えハルヒが齧る事になった。

「ほらよ」
 ポッギーの先を咥えてハルヒを待つ。
 なるたけ平坦な感情で告げたつもりだったがどうだっただろうか。
 チョコの甘さが先ほどまでの二人との行為を思い出させ、俺の思考をゆっくりと霞ませてきた。
 まるで麻薬だ。暫くはポッギーを封印する必要があるだろう。
 ハルヒが俺の目をじっと見つめてくる。いつぞやの元気注入、ではない。むしろ俺から何かを
奪い取っているような、そんな感じだ。一体何を奪い取ってるんだ。勇気というか元気というか
俺のガッツがどんどん無くなっていくから止めてくれ。
 ハルヒが一瞬俺の後ろにいる絶対無音魔女へ視線を流し、さらに右に立つ現代に舞い降りた天使、
左にいる笑う超能力者をそれぞれ確認した後、もう一度俺を覗き込むと両手を俺の肩に置いて、

「……行くわ」
 唇を軽く震わせながらポッギーを一齧りし、ゲームの開始を世界に告げた。

438偽ポッギー:2006/08/08(火) 03:37:06 ID:Vw1tvOAx
- * -
 最初にポッギーゲームを考え出したのは一体誰なんだろうね。
 ポッギーのメーカー元はソイツに対して感謝状と金一封を送るべきだ。
 何故ならこんなチョコ味のビススティック一本で
「ほら……アンタの番よ」
 あの天上天下唯我独尊、いや独占だったか? まぁいい、ネロやカエサルも裸足で逃げ出す
女帝ハルヒをここまで反則的に可愛らしく映し出すことが出来るんだからな。
 えっとあれだ、正直に言えばこんな風にちょっとひねた表現でもして心を落ち着かせない限り、
正面切ってハルヒの顔を見ることができない。
 バックに点描が描かれる状態というのはこんな雰囲気だったんだな。

 精密機械さながらに頭を上体ごと数ミリ単位で動かし、口元でさくっといわせる。
 本体が折れないよう気をつけながら数回噛み、ツバと共に飲み込む。
 色々とシンクロしているのだろう、俺に合わせてハルヒの喉も鳴った様な気がした。
 俺の視点はポッギーでも周りでもなく、ハルヒの瞳ただ一点に集中している。
 ハルヒもまた俺の目をじっと覗き込んでいる。
 瞬きの回数もかなり落ちているのか、目を瞑るたびに一瞬だけ視界が潤み、それがまたハルヒの
姿を淡く幻想的に引き立ててくる。
 悪とはいわないが、俺もハルヒもヤバイ循環に陥ってるのは確かだった。

 五センチ。
 四センチ。
 そして三センチ。

 ハルヒが近づくにつれ、俺の肩へハルヒの重さがかかってくる。手が小刻みに震えているのは
バランスを取ろうとしているだけではないだろう。
 俺の手も震えており、机に付いた両手は既に汗で湿っている。指先に力を入れ、極力手のひらに
体重を落とさない事で手が滑るのをこらえている。余裕なんて全く無い。
 両指以外の全感覚全神経は、三センチ向こうから寄りかかってくるハルヒに集中している。
 部屋の三箇所から感じるそれぞれ異質なオーラについては随分前から無視していた。

「……ん、ふぅ」
 ハルヒの息が俺にかかる。その吐息の音にくすぐったく感じ、息の熱さにシナプスが痺れる。
 長門の時と同じだ。このままではお互いの息でお互いがやられてしまう。
 それはハルヒも感じ取ったのだろう。
 申し合わせたかのように、俺とハルヒはゆっくりとお互い右へ首をほんの少しだけ傾けた。

「……ぁぁっ、キョ、キョンくん、そそそそそ、それはぁっ……」
「静かに……ゲーム中です」
「ぁ、ふぇ……ふぅ……」

 朝比奈さんと古泉の声が鮮明に響く。何だ、どうなっているんだ。
 そういえば長門のときに朝比奈さんが何か言っていたよな。アレはなんだったか。
 ゆっくりと噛み近づくハルヒをぼんやりと眺めながら、俺は霞みがかった思考を回していた。

「キス」

 小気味良い音で、静かな一言が告げられた。
 あぁ、そうだ。確かキスするみたいだったと言ってたんだ。
 そうか、キスか。言われるとそうかもしれないな。
 だったら俺の流儀にのっとらねばとゆっくりと目を閉じ、更に一口噛み進めたところで


 ────キス、だと?

 ようやくその甘く危険な言葉が俺の思考まで届いた。

439偽ポッギー:2006/08/08(火) 03:37:55 ID:Vw1tvOAx
- * -
 全ての思考が繋がり、閉じた目を思わず見開く。
 鼻が擦れそうな位置にまで近づき、瞳を俺の姿で埋め尽くしていたハルヒも突然色を取り戻す。
 流石に全身がびくっと大きく動いた。その振動は俺の肩からハルヒの腕を抜け、ハルヒ本体に
まで届く。
 ハルヒの声無き叫びに合わせ、両肩に体重が一気にのしかかる。俺は思わず両手から体重を
逃がそうと手をつき、じっとりとかいていた汗によってその手を滑らせ、一気に身体のバランスを
崩してハルヒもろとも机に倒れこみ、その机もまたバランスを崩し、結果俺とハルヒは絡み合いながら
床へと二人勢い良く倒れこんでしまった。

 下にいてハルヒを受け止める形となった俺は、背と腹の両面からの突然の圧力に、今まで以上の
甘い感覚を口に感じながら、思わず車のタイヤで潰れたカエルの様な声をあげた。

「ぐげろぇっ!」
「キョ、キョンくん! 涼宮さんっ!」
「二人とも、大丈夫ですか!」

 天井と黄色いカチューシャをつけた頭が見える視界に、声と同時に三人が覗き込んできた。
 朝比奈さんと古泉が揃って顔を青くしている。凄い貴重なシーンなのではないだろうか。

「キョ、キョンきゅん! 大丈夫ですかぁっ!」
「動かしてはダメ。どう、わかる?」

 あぁ、長門。三本指が立ってるぜ。
 とりあえず意識は目覚めたが、別の意味でまだ世界が回ってるみたいだ。
 長門が頷くと、顔を上げて何やら指示を出し始める。

「飲み物」
「あ、ふゃい!」
「長門さん、二人をそちらに。机をどかします」

 結局その後は俺とハルヒの外傷内傷、意識の正常を長門中心で確認し、問題ないとわかると
そのまま少し落ちついてから今日は解散となった。
 ポッギーゲームの結果は、ハルヒとのポッギーがいつ折れたか、そして最後どうなったのかが
わからなくなってしまった為、結局誰が勝ったかとかは決める事はなかった。

 五人で下校し、ハルヒと朝比奈さんとは駅前で別れる。
 俺は古泉と長門と三人で、自販機の傍で少したむろう事にした。
「お疲れ様です。おかげさまで閉鎖空間が発生することも無く、涼宮さんは精神を安定させました」
 そうか、それは良かったな。そう思うならそこのジュースぐらいおごれ。
「喜んで。閉鎖空間消失のお礼がジュース一本でよろしければ、僕は毎日でもおごりますよ」
 そう言って古泉が百パーセントジュースを一本買うと俺に差し出してきた。遠慮なく受け取ろう。
「実のところ、あなたと涼宮さんが倒れるあの瞬間まで世界はずっと緊張状態でした。
 今日は仲間達と徹夜でバイトだと、僕はずっと覚悟していましたからね。
 ですが、あなたのおかげで今夜はゆっくりと眠れそうです。本当に感謝しますよ。
 ……ところで、結局あなたと涼宮さんは何センチまで近づいたのでしょうか」
 知るか。んな事お前が知っても仕方ないだろ。とっとと帰って低反発安眠枕でも使って寝てしまえ。

「それがそうでもないんです。ある理由のためにね。そしてその理由のために、僕はこうして
あなたの進言どおり帰るという行為をせずに、あなたとここで話しているのです。
 そう、一つだけ僕がやり残しているある事をしてからでないと、今日の僕はSOS団の活動を
終えることが出来ないんですよ。ですからこうして長門さんにも証人として残ってもらいました。
 すみませんが、迷惑ついでに僕に協力してもらえませんか?」
 何だよそれは。何をやり残したんだ?
 俺が聞くと、古泉はカバンからポッギーを取り出し、一本口に咥えた。
「これですよ。では、どうぞお手柔らかに」

 古泉の咥えたポッギーを手で掴みおもむろに中ほどで折ると、俺はそれを一気に食べつくした。
440偽ポッギー:2006/08/08(火) 03:38:42 ID:Vw1tvOAx
- * -
 古泉が帰った後、俺はまだ俺の傍で本を読む長門に声をかけた。
「何か飲むか? 介抱してくれた礼に、何かおごってやるよ」
「……」
 俺の問いに長門が瞬きを数回向けると、俺の持つジュースを目線で示した。
「それでいい」
 そうかと俺がジュースを傍らに置き財布を出そうとしたら、長門は俺が置いたジュースを
手に取りコクコクと飲み始めた。
 ……まぁ、お前が良いならいいけど。元々古泉におごってもらったやつだし。

 そのまま古泉が置いていったポッギーを二人で食べる。ゲームで使ったやつの残りだ。
「それで? 長門、お前は何でまだ残ってるんだ?」
 古泉への無駄な付き合いならもういいんだぜ。
 さっきお前も見た通り、優勝者はともかくアイツの負けだけは確実だってわかっただろ。
 だが俺の問いに長門は小さく首を振り否定すると、ポッギーで口をもぐもぐさせながら
「あなたに聞きたい事がある」
 そう告げてきた。

 長門が俺に? 珍しいな。俺で答えられる事なら聞いてくれ。
「そう」
 長門はポッギーを食べつくし、手に付いたチョコを軽く舐める。

「唾液には食物を溶解し、味覚を促進させる効果がある。
 唾液を混在させる事で体感する味が変化したり、本来より強く味を感じたりする事もある」

 ……? 長門、一体それは何の話だ?
 俺の疑問には答えず、長門は人差し指を立てると、軽く開いていた俺の唇へ押し付けてきた。
 軽く舌に触れたのか、ポッギーより少し強い仄かな甘さが口の中に広がった。

「あなたは今日の行為中、全て同じ菓子を食べた。菓子自体の甘さに違いは無い。
 だがもしあなたが通常と違う甘さを感じた時があったのなら、それは味覚を感じるべきあなたの
心境が大きく影響したか、あるいはあなた以外の唾液が混入されたからと考えられる」

 思考が追いつき、長門の指をどかす。
 これは何事かと長門に尋ねようとしたが、それより先に長門が数ミリほど首を傾げて聞いてきた。
 まさに不意打ちの一言を。




「────より甘かったのは、どっち?」

441名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:39:36 ID:Vw1tvOAx
- * -

以上ッス。オチとか意味不明ですまぬ。
雰囲気真似ようと思って努力はしたが、やっぱ本家は越えられねぇ。
16-674様の降臨を待ちつつ地球を逆回転させた閉鎖空間に引きこもってくるッス。

人様のネタの未許可使用なんで、16-674様からの投稿とかこんなの認めんとか
なんか問題があったりしたら迷わず消失させる方向で。
個人的には「続きをお願いしますご本人様」とマジで切に願ってますです、ハイ。
442名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:45:45 ID:w1/jBh5S
ぐごげげごげ、濃すぎる萌えはもはや苦痛に近い気がするっ(褒め言葉)。
443名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:47:53 ID:w1/jBh5S
↑あ、主に〆の長門の一言に於いて、ね。
444名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:53:10 ID:bNCuelcF
これはやばい。
死ねる。
445名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 04:03:57 ID:Q/4L/zW/
>>435
>大体さあ、ちょっと批判的な感想きたくらいで周りがギャーギャー騒いでなんかいいことあるんか?
批判的な感想に対しては誰も騒いでない
感想、批判にすらなってない具体性のカケラも無い叩きに対して騒いでるんだよ

>作者が耳を傾けておけば良いだけの話
具体性皆無の叩きに耳を傾ける馬鹿がいるわけないだろw

>SSスレなんだからSSにだけ感想付け合ってそこで完結しとけば良い物を
>感想に対する批判やら叩きやら、あげく筋違いなへっぽこ擁護なんてナンセンス以外の何物でもない。
感想の付け合いですらないから完結どころか始まってもいない
ただ単に荒らしとしか受け取れない叩きに構うやつが多いだけ
お前さんのレスは根本から間違いだらけだよw
446名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 04:04:53 ID:nsJm9Ha7
>>445
感想ですらない叩きが始まったから荒れたわけだが…
447名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 04:05:38 ID:nsJm9Ha7
×>>445
>>435
448名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 04:29:24 ID:famhccep
>>435
批判的な感想とか感想の付け合いなんていう至極真っ当なことがあって荒れたわけではないのさ(それなら荒れないって)。
もっと低俗的なことがあったのが原因さぁ。
一連の流れをちゃんと読んでお察ししてくれい。

>>436
古泉オチかと思ったら長門オチでしたか。
つーか・・・萌えた。
完全決着をつけなかったのも偽として良かったと思う。
449名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 04:46:38 ID:sXmm3yUH
俺はね、批判がどうのこうのはあんまり興味ないんだ。読み専だし。その批判から反省してより良い文章が生まれる事もあるだろうしさ。
だけどね、そのレスの内容があまりにも酷かったりすると「こいつは自分の価値観を押し付けたいだけじゃないんだろうか?」と思ったりするんですよ。まぁ思い違いでしょうがね。

つーわけで保管庫の作品見ながら寝ます
450名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 04:48:10 ID:D2iq5rW7
「また繰り返すなんて、もうやめよう?」
451名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 05:00:45 ID:UNeoX8QT
長門大号泣

その日私はTVをかじりついて見ていた。
19歳という若さで世界王者。
12R戦っての判定勝ち。
どっちが勝ってもおかしくない試合。
452名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 05:11:47 ID:CYnPrCND
>>429
そしてハルヒの続編の新作で、主人公の父親と一緒にゲスト出演して3人で餅つきをするのか・・・
453名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 08:33:19 ID:JutYqOs5
批評できるほどの読解力を持たない俺としては、
作者の方々の柔軟すぎる(ほめ言葉)アイディアに
素直に感心してしまう。
454名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 10:07:05 ID:fEy9PL4Y
・・・キョン×長門で萌えるなら古泉×長門でも萌えそうだとは思わな(ry
455名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:17:19 ID:Rytx2q6M
長門は古泉をうっとおしく感じている、という印象を持っているのだが
456名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:20:32 ID:/67LM4fi
>>454
>>2

>>455
なんか扱いが無茶苦茶おざなりだよなw
457名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:25:26 ID:UN0Oa+uN
>>455
俺は原作読んだらSOS団の5人はじょじょに相互の絆を深めていってるように見えたが
458名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:25:37 ID:uCg2G8ph
>>441
いやいやGJ
最後の有希の一言に萌えたわw
459名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:27:03 ID:pBfhLi9r
一番問題なのはスルー属性が欠片もないここの住人気質だと思った。
夏休みだからだろーか?
460名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:31:06 ID:/67LM4fi
>>459
このスレは春夏秋冬関係なくスルーしないから、たぶん夏は関係ない。
461名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:35:26 ID:w3cjGw2z
そういやキョン以外の男のカップリンクってあんまりないよね
つかキョン以外の男だとほのかに腹が立つ気がするかもしれないのは何故だろう?
キョンのジェラシーパワーが移った?てか憑依されてる?w
462名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:42:40 ID:/FUiWAGq
SOS団女子以外なら他の男とのカップリングがあっても別段不思議じゃない。
朝比奈さんがパンジーくんとってのはあり得そうだけど。
463名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:47:42 ID:uZwSkNLl
みくるを書くと、どれだけ最初良くしても後半になるにつれてポンコツになるのは仕様ですか?
コンビニネタを構想中なんだけどアルミを温める方向に持っていってしまう。

>>455
たしかにみくる⇔長門の関係は書かれてるけど、長門⇔古泉ははっきりとしてないな
464名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:56:30 ID:zQOvnvPw
キョン⇔長門⇔古泉の三角関係ってのは成り立たない?
465名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:56:44 ID:Un8h8GB9
案外相性いいんじゃない?
カルガモさんとこの絵とか違和感無く読めるし
466名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:58:25 ID:8uteFPnW
>>441
俺の異次元同位体を確認

GJ。いやぁ、俺が書く必要ないじゃんこれw
お泊り会やってたらなんか凄いの出て来たw
もういいよマジでこれ本家認定w
467名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:11:45 ID:GI8gMQJ/
>>466
ちょっwww
逃げるなよいつからリレー作品になったんだよ一作だけじゃ溜まりに溜まったポッギーに対する欲求完全に消化できねえよ。
468名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:14:06 ID:8uteFPnW
>>467
うはwwwwおけwwwwww書wいwてw来wるw

一瞬じゃあ俺は対抗して鶴屋さんでーとか朝倉でーとか思ったけど
それはなんかこう収拾つかなくなりそうなのでやめる。大人しくハルヒやりますw
469名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:19:18 ID:GI8gMQJ/
>>468
>一瞬じゃあ俺は対抗して鶴屋さんでーとか朝倉でーとか思ったけど
ハルヒ編書き上げた後に思い出してね♪
470名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:22:06 ID:8uteFPnW
>>469
それこそ他の誰かにやって欲しいね、俺はwww
実際古泉とかマジでどうしようかなって思ってる所だし、
これ以上予約待ちさせるのは色々とイクナイ(・A・)
471名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:22:42 ID:GI8gMQJ/
>>470
はい!申し訳ありません先生!
472名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:51:35 ID:pBfhLi9r
つーか本家以外のポッキーは調子に乗ると酷いことになりそう
上のも劣化臭ぷんぷんしてて微妙だったし
473名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:56:30 ID:9PEPt1J+
474名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 13:04:24 ID:a4KE3Qp3
>473
何だこのオチわっ!www

ある意味、助かったけどな
475名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 13:05:23 ID:VVSNegJU
>>473
4枚目見て( ゚д゚ )な顔になった
476名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 13:09:15 ID:chbFLhjm
それ以前に、人様のネタを勝手に続き書くのやめたほうがいいと思う。
477名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 13:12:21 ID:8uteFPnW
俺は別に構わんよー?
まぁ、一言許可を得てからでないといけない、
とかそういう決まりが必要ならそれに従うけど
478名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 13:23:15 ID:QKGoSa9c
>476
リスペクトがあればいいんじゃね?

つか書くなってのは元ネタ書いた香具師しか言っちゃダメだろ。
そもそもが谷川のネタをみんなで勝手にいじってるわけだし 
479名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 13:41:07 ID:chbFLhjm
もともと二次創作だということは置いておいて、
>>477氏みたいに、元ネタ作者がOKならいいけど、
いやだって人だってもちろんいると思う。
他人のネタの続きを書きたいなら、一言断ってからがいいと思う。
480名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 14:10:22 ID:tnLAiljR
三次創作はあまりやらないほうが良いと思うな。
>>477氏は事後承諾で構わないらしいが、自分の作品を勝手に弄られるのを不快に思う人も居る。
あとせめて保管庫のどこにある作品がだけでも提示した方が良いと思う。
>>436氏のは分りやすいが、今後突然「以前あった○○の続編勝手に書いて見た」何て言われたら「?」だし。
481名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 14:12:34 ID:tnLAiljR
あっ、言い忘れたが
>>436
乙です。
482名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 14:17:56 ID:PeIqHYm1
>>478
確かにリスペクトは重要なことだなwww
その下の意見には禿同
483名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 14:24:38 ID:ZsOGmytP
おれたちはとんでもない思い違いをしていたようだ。これを見てみろ。
まず「クソスレ」を英字で表記する
『KUSOSURE』
これを逆にすると、
『ERUSOSUK』
そしてこれを更に日本語に直すと
『エルソサク』
スレを立てたのが>>1と言う事を考えれば末尾に『クソスレ』を加えるのが当然だ。
すると導き出される解は
『エルソサククソスレ』
そして最後の仕上げに意味不明な文字『エルソサク』
これはノイズと考えられるので削除し残りの文字を取り出す。
するとできあがる言葉は・・・・・・『クソスレ』。

つまり!『クソスレ』とは『まさにこのスレッド』を表す言葉だったのだ!!
484名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 14:33:12 ID:8719pdqK
自分のルールを他人に押し付けようぜ!
485名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 14:52:51 ID:Un8h8GB9
アニキャラ個別のほうってさ、
超稚拙なSSにも褒めレスがつくから、
作者が調子乗って何作もぼんぼん落としてくるんだよね。
486名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 15:07:44 ID:cw9rOOcq
自分の価値観を他人に押しつけて、同意を求めないで欲しい。
487名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 15:31:01 ID:w3cjGw2z
褒め文にせよ批判文にせよ、返しのレスがあることは書き手として嬉しいですよね
辛辣なコメントでもスルーされるよりはよっぽど心温まりません?
488名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 15:40:45 ID:Ktx4422G
おまえ頭おかしいんじゃねぇの?
489名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 15:42:15 ID:Wr83KoTl
>>488
幼馴染が照れ隠(ry
490名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 15:46:04 ID:mtBAcZ1V
書き手にとって一番辛いことはコメントの一つも来ないことだよ。
完全スルーが一番凹む。
491名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 15:52:05 ID:QcPbPX86
(゜Д゜)
492名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:18:06 ID:IKrA9u0i
>>491なに目、そらしてんだよ。
493名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:21:24 ID:D2iq5rW7
レスはいらない人もいるよー
494名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:31:56 ID:LBaDVAci
いや、やっぱ読まれてる感じがしないと書く気も起きないだろ
ただ、無意味にマンセーしまくるのも書き手のためにならないし
「批評も必要」とか言って批評にもならないチラシの裏を吐き出すのも馬鹿丸出しだけど
495名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:34:51 ID:d9WsB07r
すまんけどハルヒSSでこれだけは読んどけっ!って奴教えてくれない?
全部読むのダルくて…
496名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:37:55 ID:VVSNegJU
Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。
497名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:44:05 ID:eUBPA7gy
>>495
長門にうっかり聞かれようもんなら、情報結合解除させられそうな暴言だな
498名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:48:13 ID:jzachwwn
>>461
キョンに自己投影してるからでしょ?
499名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 17:12:39 ID:jzachwwn
エロパロ板なのに完全に非エロな話もあるのはなんで?
500名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 17:15:24 ID:oQMXCLrK
・書き手が原作を大事にしているから
・ハルヒSSスレの中でも高水準
・具体的感想がつく

…こんなとこかな?
501名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 17:15:47 ID:zYixjhg4
仕様です
502名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 17:16:00 ID:6uZcLsYx
>>499
ここはエロとパロの板だ。
503名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 17:23:10 ID:ZsOeOVml
>>499
なんと言ってもキョン以外の相手が思いつかないからな
んでもってキュンは常識人でからいきなりHしようとか言わないわれよ
そうすると付き合うとかそんな映写が必要になる。

まぁキョンが受けなら何の問題もないわけで
504名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:22:55 ID:70OAqDxm
そうか、映写が必要か…って、もしや「描写」のことか。
いや、そんな打ち間違いするものかな…。
(;´Д`).。oO
505名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:31:11 ID:eUBPA7gy
キュンはキョンで、言わないわれよは言わないわけよ、なのか
506名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:37:37 ID:46LFqvi7
>>490
禿同

チ裏
何か最近荒れる頻度が減って密度が濃くなったな。
仕事のウサは批判や叩きじゃなくてSSにぶつけてくれい
507名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:38:25 ID:LBaDVAci
でからはだから、か
508名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:41:13 ID:LBaDVAci
>>506
いやいやストレス溜まるほど忙しい人はなかなかSS書けんだろうw

チ裏
そもそも荒らしなんてして楽しむような人間がまともな文章書けるのか?
509名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:42:25 ID:qeUhdfYp
密度が濃くなったというか、無条件マンセーが異常に増えてるだけで作品のレベル自体は微妙に下がってきてる気がする。
自分で投下したときの反応がなんか、そんな印象を受ける。
510名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:45:56 ID:fD2vAXjj
>>502
感動した
そうだよな、タイトルのエロとパロを一緒に考えなくてもいいんだよな
511名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:51:09 ID:qeUhdfYp
>>510
【この板の趣旨】
一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。


板のトップくらい読みませんか?
という。
512名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:09:10 ID:0sCT0ifv
ならお前エロ書けよ
513名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:13:14 ID:zQOvnvPw
>>511の主張は聞きました。とりあえずsageなさい。話はそれからです。
514名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:14:46 ID:zIcKNgQl
>>511
みんなそこの「等」を拡大解釈してるのさ
515名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:16:15 ID:6Q9bPQLx
>>509
Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…


だからいいんじゃね?と低いレベルの投稿者である、俺が言ってみる。
516名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:28:31 ID:qeUhdfYp
一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
                                      ~~~~~~~~~~~
いや、俺はここを読んで欲しかったのだが…。
sage忘れはスマソ。
517名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:28:59 ID:jbBNkr8d
>>509
批評以外は書き込みいりませんとでも書いて投稿してろカス。
518名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:34:17 ID:46LFqvi7
>>517
おまえさんも>>2読んでこい
マターリいこうぜーマターリ
519名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:41:57 ID:syFSbtyh
そういや、笑い&パロなしのフ〇ンス書院的ガチエロSSってこのスレ的におk?
520名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:44:57 ID:D2iq5rW7
おk
521名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:55:45 ID:JaqOz/Xe
俺、ガチエロ書いてたけど
アクセス永久規制に巻き込まれて
投げた。
522名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 21:09:45 ID:sXmm3yUH
何故エロパロ板なのにエロが無いのか→知りません。作者さんの気分です。
何故書かないの?→知りません。作者さんの気分です。
ヤダヤダ!!エロ読みたい!!→自分で書けば良いじゃないですか。もしくは保管庫のエロ物を読み漁れば良いじゃないですか。
523名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 21:14:18 ID:Wr83KoTl
>>522
>何故エロパロ板なのにエロが無いのか→知りません。作者さんの気分です。

何故エロパロ板なのにエロが無いのか→知りません。作者さんの気分です。
                          それに他のエロパロスレと比べるとエロ作品は多めです。
524名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 21:30:01 ID:YEe07AD/
>それに他のエロパロスレと比べるとエロ作品は多めです。

工エエェェ(´д`)ェェエエ工
525名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 21:37:19 ID:L67fddbk
バカ野郎!
人がいるだけマシだと思え!!
526名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 21:37:26 ID:jzachwwn
>>511
その文言からはエロ要素がない二次創作が板違いかどうかは微妙じゃねーの。
慣例的には許されてるんだろうけどさ。萌え談義に入るのか?
527名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 21:38:14 ID:MgUNmV4V
キョンの本名と長門や古泉がキョンをどう呼ぶかわからないのですんげーSS書きにくい。
まあそんなのどうとでもできるだろうけどもやっぱ不自然になってすっきりしない。
全部「あなた」や「彼」だとなんか主人公の名前が決まってないギャルゲーくさくなっちゃってさ。
もともと涼宮ハルヒシリーズ自体がギャルゲーくさくもあるわけだがな。
528名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:00:37 ID:j4ARLnQQ
>>527
長門はキョンを名前で呼んでくれないらしい。
529名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:12:57 ID:c7XXBsSA
そんな話ばっかしてるとまたヒエロ、エロ分けようってやつがくるぞ
530名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:14:09 ID:oQMXCLrK
アニキャラ板もレベル高めだなw
今見てきてびっくりした。
531名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:27:19 ID:mtBAcZ1V
半月以上1つも作品投下がないスレよりも全然マシさ。

>>529
分ける分けない以前にbbspinkがなくなるんじゃなかったか?
532名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:36:06 ID:D2iq5rW7
確か15日が期限。新しく二人の管理人が投票で選ばれたが
それにはプロフ等も出されず名前だけを選んで投票する形になり
結果はコレ。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erobbs/1154378253/142
でグダグダに進行中です。
533名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:36:43 ID:cYNr1/2v
今日は夏すぎるな
534名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:56:33 ID:GBmyJojQ
レスが沢山ついてるから長編でも投下されたのかと思ったら……

夏だな
535名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:00:18 ID:Un8h8GB9
VIPのまとめWikiにはろくなのがないね。
長門wikiのSS集には結構いいのが多いね。
焼餅とかちびながとか。あとPDFはなんだか画期的
536名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:02:01 ID:jO5DsD5N
夏だなぁ厨  【なつだなぁちゅう】

夏に暴れる人(夏厨とは限らない)を放置ができず、とにかく「夏だなぁ」と言い出し、
それによってなぜか相手より優位に立ってると思い、
荒れの元となりスレ(板)住民全体に迷惑をかける存在。

【特徴】
・とにかく文中に「夏だなぁ」を入れないと気がすまない
・スレの流れや空気を読めず、反応してしまう
・普通のスレ住人は夏厨を放置しているのに自分だけが過剰に反応してしまう
・夏厨に反応している時点で夏厨と同類であることに気づいていない
・普段と特になにもかわらないのに、とにかく「夏だなぁ」と言えば勝ってると思ってる。
・一日中いや一年中ずっと張り付いてる自分がおかしいことに気付かず、
 夏休みを利用して2chからくる特に異常というわけではないはずの人をなぜか見下している
537名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:10:05 ID:cYNr1/2v
>>536
こんなんで自分らの荒し行為正当化してるつもりなんだろうか…
あぁ、マジバカだからそんなこともわからないのか
538名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:11:34 ID:B4YGIMsP
>>576
こんな今更なコピペに反応してる時点で夏厨と同じだバカ
スルーしろよ
539名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:11:54 ID:y0qG2vrI
まぁ夏だなぁいう奴も嵐に反応するやつも実際うざいんだがな
540名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:12:23 ID:Eh7OXg1v
このコピペに反応する香具師を久しぶりに見たなw
541名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:15:45 ID:IfWqBk9+
つーか夏だなぁ厨云々を見たのが久しぶり。
俺はそんなに他のスレを巡回しているわけじゃないから
まだコレが流行ってるのかも分からんけど・・・
542名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:20:58 ID:q9ULLMHm
「涼宮ハルヒの抹消」の続き待ってます。それだけです。
543名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:23:26 ID:MC0F8FLW
夏、なんだな。
544名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:25:26 ID:MC0F8FLW
って言って何が悪い!おしえてちょんまげえええええええええええ
545名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:29:34 ID:PeIqHYm1
夏ですねぇ。
546名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:39:58 ID:T878BaXc
……夏。
547名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:42:46 ID:oQMXCLrK
>>542
読んでみたが面白いなw
548名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:44:17 ID:1XSLLJ5t
というかこのスレの荒れ具合よりも
BBSPINK自体がどうなるのか心配
>>531-532にもあったが
PINK自体が無くなったらもはやどうしようもない、
荒れる荒れない関係なくこのスレも無くなっちまうんだろうから
549名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:52:51 ID:siheuidD
bbsぴんくは末法の世に入りました。
もはやこの世での幸福はのぞめません
来世での栄転を願い南無阿弥陀仏とレスりなさい。
550名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:53:07 ID:cYNr1/2v
別になくなっても別のところに移住するだけだろ
551名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:55:10 ID:oQMXCLrK
とすればどこに?
てか消滅は確定なんすか。
552名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:56:00 ID:cYNr1/2v
そんなのは消えてから考えればいい
ここはpink鯖がどうのこうの議論するスレじゃない
553名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:56:25 ID:48Jzb1qS
>>551
秘密基地行って来い
554名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:56:38 ID:siheuidD
>>550 末法の世に生まれし凡夫よ、自力では悟れません。ただひたすら救済をねがいなさい。
555名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:57:01 ID:oQMXCLrK
すまない。ここの厳しさのある雰囲気結構好きなんで。
556名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:58:46 ID:/Ps4jlZT
>>555
ここに厳しさは少ないと思うけど
557名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:59:38 ID:siheuidD
>>555 代替となりうるスレッドなどいくらでもあると知り、
   このスレへの渇愛、執着をすてなさい。
558名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:00:24 ID:bhnycqQ+
笑わせんなw
559名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:03:25 ID:4cGjfmOS
この板の運命もすべて人知でとらえ難き縁起のたまもの、諦念の上に立ち
執着を滅却したとき、涅槃への道がひらけるでしょう
560名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:05:28 ID:Zj/NFhph
どっちにしてもさっさと結果を発表して貰わないとな。
当日立ち退きなんてことは勘弁して貰いたいものだ。

>>557
エロOKのスレっていうか板ってPINK以外にあったっけ?
いくらでもあるなら紹介Plz
561名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:08:35 ID:1oc4j0fv
>>559
インド人は偉かったな。さすが、カレーの民。
だが、涅槃への道は非想非非想処じゃなかったのかw
562名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:14:58 ID:OedB2qwL
ここ結構未完のもの多いの?
563名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:18:07 ID:4cGjfmOS
目覚めよ住人!我はこの悪しき世において煩悩うずまくピンクちゃんねるという
泥沼に咲きし一輪の蓮華、地沸きの長門である。
朝比奈無間、キョン天魔、ハルヒ亡国、古泉国賊の四箇格言を胸に、
宇宙の本体、統合思念体と一体となることによってのみ救われることを自覚せよ!
564名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:34:27 ID:UgR3aHPi
そういや昔、インドの語源はinduだと聞いたことがある。美称して月(indu)と言うのだと。
いや、学説でも何でもないんだろうけどさ。
ならば長門のカレー好き、月のイメージってのは何かあるのかねぇ…
565名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:43:38 ID:yCvOGw7U
破壊と創造のシバ神ってか
穿ちすぎか・・・
566名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:47:26 ID:4cGjfmOS
みくるが未来るってのはガチ
567名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:53:58 ID:sSbCOb2C
この板が情報結合解除されたら保管庫はどうなるんだろうか…
568名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:59:13 ID:4cGjfmOS
無用な不安を抱かずに宇宙を貫くブラフマンに身をゆだね、それと我との同一性に目覚めなさい。
569名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 01:03:10 ID:bhnycqQ+
純恋スレを思い出す
570名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 01:47:06 ID:jVUiW7x0
過去の業にとらわれず、善徳を積み来世を好転させなさい。
571名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 01:54:32 ID:hlOkywQu
エイジィ!エイジィ!
572名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:04:23 ID:0vTmViBH
今気付いたけど美人で有名なクラス委員ってまんま山田さんじゃないか!
573436:2006/08/09(水) 02:15:17 ID:W5pB+xEQ
なんだか昼に一旦確認して、返事もっていま再度見ていたら凄い流れになってるな。
一応返し。

谷川さんはともかく、二次作者にはここで連絡取れる(というか多分見てる)んだから
三次作品をするならその人の許可を貰ってからすべきだと俺も思う。

本来は379で軽くネタ振って本人の生存確認と了承を待つ予定だったんだけど
批判がどうのの流れがでてたんで、その流れをぶった切る為にあえて未許可で投下した。
ぶっちゃけると批判の批判だ何だ言ってる流れよりかは
SSを叩いてる方がはるかにましだと思ったから出した訳で。

手元にオリジナル完結のストックがありゃ迷わずそっち落としてたんだが
結局騒がせてしまったみたいで申し訳ない。
なので437-440の偽ポッギーについては保管庫登録とか無しで消失させる方向でお願いするっす。


>>477
事後になったけど承諾してもらえて嬉しかったです。
本家ポッギーの呼び水になった事には「計画通り」と微笑んでます。
つーかお泊り会もアンタか! あれもかなり萌えた! GJ!
574名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:21:08 ID:k8BVCqNS
>>573
おまえ最悪
575名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:37:19 ID:zEDMa9g/
未完で三次創作の対象になりそうな作品ってなにかあったっけ
576名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:39:42 ID:eOID781d
SS面白ければ派生でもなんでもいいじゃん
良作ならば
577名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:39:49 ID:rFvuArE3
議論の矛先を変えるためとはいえ、
荒れてるスレに、新たな荒れる燃料を落とすっておかしいだろそれ。
あれか、おなか痛いから、腕を折って、
腕の痛みで腹の痛みを紛らわそうっていうやつか。
結果、余計重症になっているというギャグ落ちだな。
578名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:49:51 ID:W5pB+xEQ
>>577
ソレもそうだな。ROMる事にするわ。
579名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:51:25 ID:OedB2qwL
というか今この場は落ち着いてるのにw
580名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 03:06:44 ID:bhnycqQ+
>批判がどうのの流れがでてたんで、その流れをぶった切る為にあえて未許可で投下した。
閉口しますた
581名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 04:00:16 ID:Ajmm9Vpp
さっきライブアライブ見てたらMD持って来たら〜のくだりのところで「じゃあ、決まりね!」って言った時のハルヒさんがとても可愛かったんです。僕は、僕はどうしたらいいんでしょうか!?

滋賀県在住ペンネーム 名無しさん@ピンキー さん 24才
582名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 04:10:54 ID:EuAyRCvy
YOUエロパロ書いちまいなYO
583名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 04:15:33 ID:sGmF68Ud
>>581
ちょwww同郷かwww

以前書いたSSを修正したのを書き始めたがどうしようか考え中だったり…
584名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 04:19:47 ID:GMtgfqvW
たくさんレスがついてて期待してログ取得したのに
おまえらの会話だとがっかりするんだよ、何も喋るな、
585名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 04:24:09 ID:qeuuuwv9
同意
586名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 04:58:42 ID:aZbBo+sn
>>584
まず自分が黙ることから始めろ
587名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 05:08:57 ID:xw+ejur1
同意
588名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 06:36:54 ID:Md2Azxig
すまんけど鶴屋さんSSでこれだけは読んどけっ!って奴教えてくれない?
全部読むのダルくて…
589名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 06:48:10 ID:n+nURsbK
>>588
>>2
もう、一々突っ込むのも面倒臭いんだからね!
590名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 09:16:22 ID:Jg8ypf52
131 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/05(土) 21:28:07 ID:9VxinVbu
すまんけど長門SSでこれだけは読んどけっ!って奴教えてくれない?
全部読むのダルくて…

495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/08(火) 16:34:51 ID:d9WsB07r
すまんけどハルヒSSでこれだけは読んどけっ!って奴教えてくれない?
全部読むのダルくて…

588 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/09(水) 06:36:54 ID:Md2Azxig
すまんけど鶴屋さんSSでこれだけは読んどけっ!って奴教えてくれない?
全部読むのダルくて…
591名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:00:49 ID:cRtG2VbT
ハルヒを別の男に盗られてキョンが悶えるNTRな話が読みたい
592名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:01:32 ID:Ajmm9Vpp
自分で探せ
593名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:10:51 ID:n1eitSce
>>591
>>2

あるいは専門のスレにでも行け
594名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:24:15 ID:cRtG2VbT
もしかしたら誰かが書いてくれるかも知れないという期待のもと
リクエストするのも許されないの?もう飽きたよそういうレス。バカの一つ覚えが
過ぎるんじゃない?
595名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:31:58 ID:WZJEtWAR
バカの一つ覚えみたいなリクエストで埋まっちゃうからね
596名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:34:02 ID:969Qb4UQ
>>594
Q〜ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?
597名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:34:47 ID:1S8wUCTd
>>594
だから>>2を嫁ってwww
598名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:36:48 ID:La/hWN6K
書き手からしたらリクから発想が湧くこともあるから別にいいんだけど、
ここまで人の多いスレだとリクだらけになりかねないから、まあ要は節度を保ってくれってことだ。
599名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:42:30 ID:rhbQY76Q
>>591 正直ハルヒが他の男とくっついてらキョンは長門か朝比奈さんに走ると思う
お前はただ単にキョンが嫌いなだけちゃうんかと言いたい
600名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:43:48 ID:zAooqRB4
キョンが自分以外の男が朝比奈さんと長門に関るのが嫌だって言ってたけど


気持ち悪いなwwwwww
601名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:45:26 ID:53+lSwMi
独占欲?
まあ変に下心があるわけじゃなくて、この楽しさを独り占めしたい!みたいなそんな感じだろうね
602名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:46:36 ID:n1eitSce
見る者に嫌な気配を感じさせるこの流れを断ち斬る救世主が!
603名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 10:50:12 ID:kh/S5NEi
ラブラブSS

「きょん〜ちゅーして」
「しょうがねえな」
ちゅっちゅ

めでたしめでたし
604名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 11:07:10 ID:8xAyuMSY
絶望した!!
>>603には絶望した
605名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 11:13:09 ID:geP3tGV7
投下。
ちょいグロ注意
606『名残雪』1:2006/08/09(水) 11:13:55 ID:geP3tGV7

『名残雪』


「情報統合思念体が、私の処分を検討している」
二人きりの部室で、いきなり長門は、俺にそう告げた。
「……なぜだ?」
「私の活動が著しく観察任務から逸脱し、涼宮ハルヒに対して干渉を行っていると判断された。統合思念体は、私の処分のためにインターフェイスを派遣するだろう……私の情報結合を解除するため」
俺は黙った。処分のためのインターフェイス。
「……怖い」
長門は俺を見つめている。
すっ、とその目を伏せると、スカートのホックに手をかけ、パサリ、とスカートを床に落とした。
シンプルな白い下着が露になる。
「抱いて欲しい……あなたに」

「断る」
俺はきっぱりと言った。
長門は、動揺したような表情になる。
「なぜ……?私のことが嫌い?」
「ああ、おまえのことは大嫌いだ」
俺は、一つ呼吸をして、続ける。
「朝倉、涼子」
処分のためのインターフェイスは、お前のことだろうが。

目の前の少女は、冷たく沈黙していた。
「いつから……気付いていた?」
俺は吐き棄てた。
「初めからだ。一年間も一緒に居たんだ……違和感ぐらい気付くさ」
「ふぅん……」
長門の姿をした朝倉は、ぺろりと舌を出す。一瞬、その姿が光を放つと、そこにいるのは朝倉涼子の形をとった。長い髪、セーラー服、冷たい笑顔。
「で、どうするの?」
俺はドアに向かって一歩、足を引いた。
「逃げるんだよ」
俺はドアに向かって駆け出した。
だが、三歩も行かないうちに、俺の足が固まり、俺は床に倒れこんだ。
607『名残雪』2:2006/08/09(水) 11:14:31 ID:geP3tGV7

「ぐっ……」
体が動かねえ、またか、反則だ。起き上がろうにも、体は凍りついたように動いてくれない。俺は朝倉を睨みつけるが、朝倉は意にも介さずに、冷たい笑みを浮かべている。
長門の姿から戻ったものの、スカートは脱いだままだ。白い下着に、白い靴下、上はセーラー服という格好で、谷口ランクAA+の美少女委員長は近づいてくる。谷口ならば狂喜しそうなシチュエーションだが、俺は冷や汗を流すばかりだ。
なんといっても、こいつは殺人鬼で、俺を殺しかけた。それも、二回もだ。
俺の顔に浮かぶ恐怖の色を察したのか、朝倉涼子は小首を傾げて微笑んだ。
「大丈夫。今回の標的は、あなたじゃないもの。うふふ、長門さん、愛しのあなたが捕らえられていると知ったら、きっと飛んでくるわ。……さて、それまで、私はあなたで遊ばせてもらおっかな?」
「……どうするつもりだ」
「ふふ」
朝倉涼子は喜色を浮かべ、俺の傍に膝をついた。
「レイプしてあげる」

朝倉は手早くブレザーのボタンを外し、俺のシャツをはだけると、舌を這わせてきた。
気持ちわりい。不快感が全身を駆け抜ける。
「やめろ!」
俺の必死の叫びに、朝倉はちょっと顔を上げて上目遣いになった。
「楽しんだら?せっかくこんな美少女とエッチできるのに」
「ふざけんな、お前なんか大嫌いだ。気持ちよくなんかならねえよ、俺の体からどきやがれ」
「あら、威勢がいいわね。ふふ、いつまで持つかな?」
朝倉は体を起こすと、首元から下に向かってセーラー服に指で線を引く。その軌跡が光を放ったかと思うと、一瞬ののち、セーラー服はパラリと前が切られて開いた。
一緒に白いブラも前が切断されて、朝倉の大きな胸があらわになる。二つの乳房は、白く揺れて、小さめの乳首がつんとしている。乳首は薄いピンク色をしていた。
朝倉は、白い靴下とパンツだけという姿で俺の上に馬乗りになる。飛び乗ったひょうしに、朝倉の形のいい大きな胸がたわわに弾んだ。
「どお、これでもキョンくんは興奮しないの?」
朝倉は俺のベルトに手をかけ、ズボンを下ろすと息子を引きずり出した。俺の頭は完全に冷えている。恐怖と朝倉への不快感で、興奮するどころではない。元気がない息子の姿に、朝倉は、ちょっと落胆した様子だ。
「言っただろ。不快だから早くどけ」
朝倉は自分の胸を見ながら、両手で胸を揉みながら呟く。
「もお……胸には自信があったのにな。まあ、いいわ。」
朝倉は高速の呪文を唱えた。
俺の息子が急に立ち上がる。ちくしょう、朝倉の呪文のせいか。俺の意志とは無関係に勃起していく息子を、朝倉は満足そうに手に取った。
「うふ、おっきい。それじゃあ、入れさせてもらおうかしら。」
朝倉涼子は、白いシンプルな下着に指をかけると、しゅるりと脱ぎ下げた。薄めの茂みが露になる。
「ほら、見える?」
朝倉は淫乱な目つきで俺を見ると、自分の指でそこを広げて見せた。ピンク色に口が開いている。ちゅぷ、と自分の指を舐めて、そこを弄くってみせる。しっとりと湿り気を帯びたそこを俺に見せ付けて、朝倉は俺の息子を手に取った。冷たい笑みを浮かべて俺を見る。
「女の子に犯されるのって、どんな気分?」
やめろ、くそ、動けない。
朝倉は俺の息子を、自分の股間にあてがい、導いていく。朝倉のそこは既に熱く、とろとろに濡れている。奥まで入っていく感触があり、朝倉涼子は、はぁ、と気持ちよさそうに吐息を漏らした。
「……んはぁ……奥に入ってる……ふふ、じゃあ、動くね」
俺の上で朝倉はゆっくりと腰をくねらせ始めた。
「ううん……はぁっ……あっ……」
少し上気した表情で俺を見つめる。俺が睨みかえすと、指を一本咥え、上目遣いになってひどく媚びたような表情を浮かべた。
「んっ……ねえ、ほんとうは……んっ……まえからキョンくんのことが好きだったの……」
俺は黙っている。
「あんっ……んくっ……私の気持ちとは無関係に、統合思念体の意志で操られていたの……あふっ」
目を軽く閉じながら、朝倉は腰をくねらせるのを少し速めた。薄っすらと胸元に汗が浮かび、朝倉涼子の白い肌の上に小さな玉を作る。
「お願い……信じて……こうしてキョンくんとエッチがしたかっただけなの……あうんっ」
ふうっ、と息を吐いて、朝倉は俺に熱っぽい視線を向けた。とろけたような目で俺を見る。
「好き……」
朝倉が俺の顔を覗きこむ。
「……キスして、いい?」
608『名残雪』3:2006/08/09(水) 11:15:07 ID:geP3tGV7

俺はなるべく冷ややかな声が出るように言った。
「それ以上寄るな。お前の舌を噛み切るぞ」
朝倉はぺろりと舌を出した。
「なんてね、うーそ」
朝倉涼子はくすくすと笑い出した。
「うふ、ばれてたか……さぁて、そろそろ、キョンくんをイカせちゃおうかな?」
朝倉は腰をおもいっきり動かし始めた。下半身に重い感覚が溜まっていく。朝倉が腰をくねらせるたびに、大きな乳房がぷるぷると目の前で揺れ、朝倉涼子は大きな喘ぎ声を漏らした。
「ああんっ……っはああぁ、あん、あん、あん、あん……んくうぅっ!」
「ぐっ……」
俺は下半身に力を入れて、それを堪えようとする。くそ、こんな奴に、馬乗りになられて、しかもイカされてたまるかよ、ちくしょう。
「あんん……いいのよ、ガマンしないで。ほぉら、ね。きもちいいんでしょう?……あは、あはははっ」
朝倉は喜色を満面に浮かべ、汗を流して腰を振っている。長い髪が大きく揺れながら、朝倉の裸体に纏わりついた。俺と朝倉の結合部分は、朝倉の動きにあわせて、ぐちょ、ぴちゃ、と卑猥な音をたてる。
「ほら、ほら、ほらっ……いいんでしょっ、イっちゃいなさいよ!」
朝倉がひときわ大きく腰をくねらせ、熱い奔流が耐え切れずにほとばしる。
「つうっ!!」
「あっはああああああっっ!!あつぅいっ!なかで、なかでドクドクいってるぅっ!!」
朝倉が叫んだのと、灰色の壁になっていた教室の入り口に、亀裂が入るのとが同時だった。
「……っ!」
俺は首をそちらに向ける。
小さな人影が立っていた。
長門有希が。


609『名残雪』3:2006/08/09(水) 11:15:38 ID:geP3tGV7
「あら、長門さん。なにしにきたの?いま、私はキョンくんとお楽しみの最中なんだけど」
そういいながら、達した朝倉の腰はビクビクと震えて動いていて、振動が息子を通して伝わってくる。
「……彼は嫌がっている。すぐ止めるべき」
長門が、一歩踏み出す。
「うん、それ無理。だあって、キョンくんは……」
朝倉は腰を浮かせて、俺から自分を引き抜く。
ぽた、ぽた、と白い液体が、朝倉涼子の陰部から零れた。
「私でイっちゃったんだもの!」
あははははっ、と笑う朝倉。長門の表情は一瞬苦痛に歪んだ。
「長門、来るなっ、罠だ!」
俺は長門に叫んだ。
しかし、その瞬間には、長門は弾かれたようにこちらへと走っていた。
一瞬で、触手のようなものが四方から伸びて、長門の両手足に絡みつく。
「……っ!」
触手は長門を吊り上げ、長門の四肢を引っ張る。長門は磔にされたように空中で動きを止められた。
「長門っ!」
叫ぶ俺に、朝倉涼子が再び馬乗りになる。
「ねえ、キョンくん。長門さんなんてほっといて、もう一回エッチしましょう?ほら、キョンくんの、あんなに出した後なのに、こんなに元気……あんっ」
「やめろ、朝倉っ」
朝倉は構わずに腰を沈める。くそ、こいつの狙いは、長門を逆上させることなんだ。
「あっはぁっ!すごおぉいっ……気持ちいいよぉっ、キョンくん!!」
「……嫌」
吊るし上げられた長門の目から、一筋涙が流れた。
「あははっ、長門さん泣いてる……んあああっ、キョンくん、いいよぉ、もう一回、涼子の中にだしてぇ!」「……っ!!」
長門の両手が輝く刃の形になり、長門は旋回して触手を断ち切った。長門が床に着地する時には、
朝倉は俺の息子から引き抜いて、靴下だけ履いた格好のまま、後ろに跳び退っていた。
「あらあら、その腕、まるで化け物ね。愛しの彼の前なのに」
長門は俺に向かって高速で呪文を唱える。俺の呪縛が解ける。
「じっとしてて。あなたの周りにシールドを展開。そこにいれば安全」
朝倉が右手をかざすと、空中に無数の槍が出現した。
「あなたが機能停止しなければね。構成情報をそいつを守るのに使いながら、いつまでもつかしら?それに、ここは私の情報制御空間だもの。ここでは私が有利……死になさい」
その言葉と同時に槍が一斉に放たれ、長門を襲う。長門は何本かを迎撃しつつ、すばやく身をかわしながら朝倉に接近する。朝倉は、両手を輝く刃に変えて、長門に振るった。それを長門は自分の刃で受け止める。俺はそれをただ見ていることしか出来なかった。
「これならどう?」
朝倉の白い胸の谷間から、にゅる、と刃がのぞく。とっさに長門は飛びすさるが、追撃して伸びてくる朝倉の胸から生えた白刃に、右頬を切られた。鮮血が長門の頬からほとばしる。
「構成情報の過剰変更は危険。……もとの姿に戻れなくなる」
血をぬぐいながら長門が言う。
「ご忠告ありがとうね。でも、もう元の姿なんて必要ないの。どうせ、あなたを機能停止したら、私というインターフェイスは消滅するもの。そのためだけに、統合思念体に再構成されたんだから」
朝倉の右腕が、さらに形を変えていく。刃から何本も触手がはえてきたかと思うと、触手から触手を生やして増殖しながら長門に迫っていく。

610『名残雪』4:2006/08/09(水) 11:16:13 ID:geP3tGV7
「私は機能停止されるわけにはいかない」
長門は触手を片っ端から断ち切るが、切られた触手は、うねうねと朝倉涼子の形となり、次第にその数が増えていく。朝倉涼子は群れをなして、長門に襲い掛かる。
と、一体が俺のほうに近づき、白刃を煌かせて突進してきた。
パン
と音がして、目の前の空間で何かが弾ける。シールドが……破られたのか?
「案外脆かったわね。……あなたも、これでさよなら。死んで」
朝倉涼子が刃を振り上げる。
「……くっ!」
俺は一瞬目を閉じかけた。その瞬間だった。
制服姿が視界を塞ぐ。
長門が飛び込んできたんだ、俺をかばって。
ずん
長門有希は、その小柄な体を、朝倉の刃に肩からへそまで切り下げられた。
そのまま俺の腕に倒れこむ。
「長門っ!!」
長門は、俺を見て、微かに口を動かした。声が聞こえない。
「長門っ、だめだ、死ぬなっ!!」
長門の体が微かに光を放ちだした。
「長門、まて、死ぬなよ、有希っ!」
長門が口を動かす。
……さよなら
長門は、俺の腕の中で、重みを失い――

次の瞬間には、光る粒となって空中に拡散していた。

同時に、朝倉たちも光る砂になって崩れていく。
最後に一体、俺の前に立っていた。
朝倉涼子は、俺を見て冷たい笑みを浮かべた。
「私の勝ち。長門有希の機能停止を確認したわ。さよなら、キョンくん」
そう言うと、朝倉涼子の姿は空中に弾けた。後には光る砂が空中に漂い、そして、消えた。

教室もいつもの部室に戻り、俺は一人そこに取り残された。
俺は、ただ呆然と座っていた。
611『名残雪』5:2006/08/09(水) 11:16:44 ID:geP3tGV7


部室の扉が開く。
俺は喜緑さんが入ってくるのを、ぼんやりと見ていた。
「……長門有希と朝倉涼子は消滅しました」
喜緑さんは淡々と続ける。
「長門有希の観察活動からの逸脱に、情報統合思念体は処分の決定を下しました。そのために、朝倉涼子を刺客として再構成したの。長門有希の消滅にともない、朝倉涼子はメモリから完全に消去されます。もう、あなたの前に姿を現すことはないでしょう」
俺は黙っていた。
「でもね、朝倉涼子の消去は出来るけど、長門有希の消去は出来ないの」
「……」
「観察任務を離れて、観察対象である涼宮ハルヒに接触しすぎたから。彼女の消滅は、涼宮ハルヒに重大な影響を及ぼすでしょう……穏健派である私たちとしては、それを看過はできない」
「どう、するんです?」
声が詰まった。喜緑さんは、にこりと笑った。
「これは私の独断専行。情報統合思念体の判断とは、少し食い違うけれど……長門有希の情報操作能力を消滅させた上で、再構成しようと思うの」
「それって……」
「普通の女の子になるわ……。無口で、本が好きな、普通の少女に。記憶は残せないけど……」

「さて」
喜緑さんは、いたずらっぽく笑った。
「眼鏡は、あるほうがいいかしら?それとも、ないほうがいい?」
612『名残雪』6:2006/08/09(水) 11:17:46 ID:geP3tGV7


翌日。
俺は深呼吸をして、部室のドアを開けた。
「ちょっと、キョン、大変よ!有希が記憶喪失になったみたいっ。あたしのことも、SOS団のことも知らないなんて言うの!!」
騒ぐハルヒをよそに、長門の方を見る。長門は、椅子にちょこんと座って、顔を赤くしていた。さっきから質問責めにあっていたんだろうな、きっと。
「私です、朝比奈みくるです。ふえぇ、長門さん、ホントに忘れちゃったんですかぁ?」
「ごめんなさい……私は……」
「古泉一樹です。長門さん、この名前に心当たりはありませんか?」
「聞いたことはある……九組……でも、会ったことは……」

「長門」
俺の声に、長門は顔を上げた。俺の顔を見て、顔がさっきまでとは違うように赤く染まっていく。
「あなたは……知っている……」
「ええっ、なんでキョンだけ!!」
そこ、うるさいぞハルヒ。
「図書館で……カードを……あなたが……お礼を……」
ああ、分かってるさ、長門。
長門は、真っ赤な顔をしていたが、やがて勇気を振り絞るようにして小さな声で言った。
「言おうと思ってた……私は……あなたのことが……」
俺は長門を抱きしめていた。長門の小さな体はびくりと震え、長門は身を堅くしていたが、やがて力を抜いて、俺の体に手をまわした。
「あなたの……ことが……」
長門はそれっきり口をつぐんでしまった。
「こらぁっ!バカキョン!有希をはなしなさいっ」
そう頭をぽかぽか殴るなハルヒ。いてえよ。
俺は長門の体をはなした。長門は荒く息をついている。
「長門……」
なんと言えばいいだろう、記憶を失ったこいつに?俺は少し間をおいて、台詞を考えた。

「長門、SOS団にようこそ」

長門有希は、俺の目を見て微笑むと、微かに頷いた。


おしまい
613名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 11:48:41 ID:hlOkywQu
少しは自分で探せよクズ共
614名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 11:52:37 ID:vGTuBYsX
>>612
ヤバイ。なぜか喜緑さんに萌えた(;´Д`)ハァハァ
615名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 12:03:03 ID:7GtKv/7/
>612
GJ! これってグロに入るの?

俺も喜緑さんに萌えた
616名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 12:43:46 ID:Zj/NFhph
最近朝倉スレでも弄られてるなぁ、喜緑さんは。
617名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 13:07:00 ID:pQV7arK0
喜緑さんはいいなぁ。
618名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 13:41:23 ID:O+vtnGaw
喜緑さんかわいいよ喜緑さん
619名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 13:41:53 ID:O+vtnGaw
アッー
620名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 13:48:51 ID:k2flBGPO
>>612
エチシーンが非常に良かったです。オチもいい感じでGJ!
621名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:11:58 ID:o3J2Fevp
>612
朝倉大暴れ!ちょい壊れ+狂気のアクセントが光ってた。
本来、朝倉はこーゆーキャラだと思う。
いや、萌える朝倉も嫌いじゃ無いがな。
むしろ好(ry
622名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:30:27 ID:23Eyep6z
残酷な・・・供養せねば

┏━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┓
┃般│  │多│呪│多│得│想│掛│所│亦│無│耳│不│是│異│蘊│観│摩┃
┃若│  │呪│能│是│阿│究│礙│得│無│意│鼻│増│舎│色│皆│自│訶┃
┃心│  │即│除│大│耨│竟│無│故│老│識│舌│不│利│色│空│在│般┃
┃経│  │説│一│神│多│涅│掛│菩│死│界│身│減│子│即│度│菩│若┃
┃  │  │呪│切│呪│羅│槃│礙│提│盡│無│意│是│是│是│一│薩│波┃
┃  │  │曰│苦│是│三│三│故│薩│無│無│無│故│諸│空│切│行│羅┃
┃  │波│  │真│大│藐│世│無│陀│苦│明│色│空│法│空│苦│深│蜜┃
┃  │羅│羯│実│明│三│諸│有│依│集│亦│聲│中│空│即│厄│般│多┃
┃  │僧│諦│不│呪│菩│佛│恐│般│滅│無│香│無│相│是│舎│若│心┃
┃  │羯│羯│虚│是│提│依│怖│若│道│無│味│色│不│色│利│波│経┃
┃  │諦│諦│故│無│故│般│遠│波│無│明│觸│無│生│受│子│羅│  ┃
┃  │  │  │説│上│知│若│離│羅│智│盡│法│受│不│想│色│蜜│  ┃
┃  │菩│波│般│呪│般│波│一│蜜│亦│乃│無│想│滅│行│不│多│  ┃
┃  │提│羅│若│是│若│羅│切│多│無│至│眼│行│不│識│異│時│  ┃
┃  │薩│羯│波│無│波│蜜│顛│故│得│無│界│識│垢│亦│空│照│  ┃
┃  │婆│提│羅│等│羅│多│倒│心│以│老│乃│無│不│復│空│見│  ┃
┃  │訶│  │蜜│等│蜜│故│夢│無│無│死│至│眼│浄│如│不│五│  ┃
┗━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┷━┛
623名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:33:28 ID:23Eyep6z
ヽ ノ      ___                                  __
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          | :|  / /  ,r==‐、ニニヽ  , -――- 、             く< ヘ、   r---、 ̄`) )
       | |  \\」二二ヽ-―'//ー―‐ヾ ヽ          , -''"~ _,.`L..`ニ/_..二.._}ニン´
       | |    ,ソ, -、\__ノ入'/       lノ,′       //.-''´   ,.ヘ.ヽ__ノ,.-、`i
          | :|   !'-'\_)ハノ,ィ''}       //      ///      ト、__)ハノ_,.ヘ} |_
        _,|_|_   |‐<o} j,oス{      //       {: ((       I[o」}"ィ.o 」 }f,}
       〕丕l〔  「rl〈 _,r^'ー'く__/|    //            ヾ`\      {i ̄'ー'^ ̄`,〉 J\
       |"`ヾ|   し| ヽ伝三ミ! /  _/'//        / ̄"'''‐ヾ,,,,\_   ,ト.'´ ̄`` 「 ,ノ\ヾ\
        | 、\|  ノヽ、 二二-''~'''川|'<.        !    、 _/入    ̄|l|ヽ----‐i"ヽ,,二⌒`丶、
       [、\|-''"|_|__八 ノ |__∠_|,{川  丶_       \ /r'"  '∠___''' ,.ト―`-、_r‐'''"ブ^ヽ `ヽ ヽ‐、
     ,.イl__\|'`"''‐三〉‐〈三-'''"`}川 ヽ /,//7       \{l〉   _,r┬‐’  ~""'''8く__>8''"    !   /'ノ、
     ,ィト{ |、_,>| ............_`n'_..........  {川, n,/,〃/ン')        ヽ `〉イ} `l       - U -    [r|ー  /リ ヽ
   /{ヽ.|.ィこヘ_______ノ‐ヽ._______ノl川ト| 'l.  ',/っ          `ヽ,ノ }   〉、____ノ ヽ___..... イヽ、 川    \
  / :トヽ{ |: :i1::   イ   }、 ,.、 ;|川 {  /  ,r''´`ヽ.          | 川   !、...,(.. -'  、` 、..._)- ,}   |川      `!
 (   ヘヽ`l: :! |::'^'"  〉 <   ノ .::;川 `ヽ-く'  `ヽ、 〉       ヽリ{   `、ゝ‐' ノ `` - 、  ,} _ノノ/'`r''   l'|

|    li i| |  >-‐'"   ヽ、  :::/| ト|、  ヽ.__/         !トl、  \ゝ''ワ       `く三"ノ‐、/   :l |
  ヽ.  _|ji!...l/( ...    .ノ ヽ ノ ヾト`、                  ヾ三三ニ〉"         ノ__)   }{、   l |
    >  r-n〕、__  ー-‐   _|,.-┐ \\                   ///| >、_ .>--<./ r‐-、__人.!___,l_|
   /リ`>、三..ノヽ `ー---='''"__,.ィ }  ト、:|                   /// L.__L__下二フ7  /l、_,!t |l l}ノ- -〈
  ,'  // / 'ヽヽ、`ニ二二-=ニ._|‐',/   } `}                  ||! /_/.! |` ̄´/ /  ,ノ / l |/     !
  ! ,'/ :l |/ /|`┬'''T"''T‐-'l ̄ハ.   | |                    |:l: | ,ハ_/└-ヽ____/-r''l" ,/ | lV⌒ヽ /
  | |! :| | ,' | | | | | |ヽ._`ニハ  ノ リ                    | | |/._,/ / ///   !| / ,| |'/ //´
  ', :| l |l:| | | | | | ヽ、___.ハ、///                // ハ_/ / / ,/  / / /  | |/ //
.  `、:!| | | |  |. | | ヽヽ ヽ___ハ ヽ'                     ///  ///   /  / / /   |くYソス
   ,〉ハ.ト.、|  !  l  | |   ヽヽ_ \\\              ,//ノ,/―-、    /   // /   / >‐く`\
  ノノ ノ|/\,|  | ||    }ー‐\ \/,ノ`‐- ..__. -‐、       ,////イ  ̄ 、 ヽ   /  〃  ,..-<了ヽ  ヾヽヽ、__ノ
 / /(__ノ}::ー‐'.:L. |   ||  ノ´、___ノ\ \‐-、=‐-<`ヽ〉.__   /く´  ノ `    :::;ト、 / /_/   }\_\  ヽ、丶、
. 《〈____) ):    `r―L.___く ト、__  ...ハ`-、`ヽ、‐っ_,,) / _,) //| ,/   /:: ;;ノ、__> ノ_,ハ    ,ノ::;;_::-''"     ̄ヽ
  ヽ三三彡}   :|      \:l、 ヽ 〈 ヽ ` ‐-、\ ∠ミ=`‐- ' ノ/   /;; / |_.. -‐''"´{ }  j ,!"´
       ,. -―‐- 、

624名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:38:06 ID:i2J5OgmK
  ,-─-、               |ノ
             /wWwヽ             ノノ
            冫ヽ,,/_/ゝ       ,-、   //
            ヽ,,,ノ ヽ、'"ゝ       ゙ヾヽ | | |
             レ、 |、'"    ,,-、_,,ノ//ノノノ          ,-、
              |  |   ,-''"_,,,,,,,,,、-‐'"'"‐'      __,ノ /,,--、,,,,,,/〉
               |  .|  //|/   /"//\     /-──''"/,,-──'"
               |::: |  ||《lメ   //-‐ノ二∧     |イ √~~~‐-‐''"‐--,,,、
              .|::: |  ヽゝヽ,,,,-メ‐'",,-‐   ゙ヽ、,,,ノノ ノ-‐'''"二二ニニヽ、ミ\
              |:::  |   ゙''‐‐>/、-''"ヽ    ,-, メ/ ,二二二二゙ヽ、゙ヽ、゙ヽ、゙ヽ、
              |:::  |      /::ゝ,,,\  |、   ,/,,-ノ,,l‐''"       ゙'ヽ、゙ヽ、゙, ゙ヽ, ゙ヽ
              |::::::イ     |::::|ヽ,,--ヽ 》 《ノ,ノイ,,l}           ゙ヽ,゙ヽ, ゙、 ))
             ,|-从ノ、    |::::レ'''ヽ、_ゝイ刈‐'' ノ リ             ゙、 ゙) )//
             |゙ヽ‐、ノ    ,ヘ:::::'" ,,,-,ノ、゙ ",、 ̄,,,,ノ、            )/ ///
           ヾヽ、,,  ,'    |) 〉|::、   ノ‐''ノ,,,,>ヽ  ゙「|            / / /
            </|ノゝヽ   ヽ,,,人::、  ,,-─‐-、 ヽ,,,ノ|:|           ///
            /   |ノ|l    ゙、::"ヽ:.. 〈=ヘニニソ'" ゙、ノ         ,,,-‐''" /
             |::   (::(     ノ、 ,,‐、 "'''─'''" ノ ,,イ、      ,,-'''"'" /
            /=ヽ、 ヽ|     ゙ ゝ、;;;;,,,,_,,,,;;;,,,:ヽ,,/ /,,,_    /‐'"';;;;;/
           ヽ、 :゙、ヽ |  ,,-イ/" ll |、 ゙゙゙゙゙゙゙"""--'"ノ |l ゙''フミ// ///
625名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:38:43 ID:i2J5OgmK
〈 ゙ヽ、゙ヽ,|/ ,,,| |;;,,,ノ イ〉   ....:::://  |l/ /| / //‐、
           ,,|,,,  ヽ、|;;;ノノ /  ゙" ヽ,,,,,--‐''"  ノ、 /'"/ | l 〈レ ,,,-ヽ
         ,、/ 〉/ハヘ、ヽイ、,,     ,-─-、     ,,,ノ‐、  ヽ/|、 .〉 / \
        ∧|//〈 メ彡ノ  //゙''ヽ、,,,,,《    》,,,,-‐'''" l::::  \/ |: / ヽ   /.フ  ヘ
       ノ゙、、|  ヽ ゙ヽ'"〈/     /ノ ヽ,,,,//:| '''''""'|"'''''ヽ | | :〉 丶  ./ / /、 /
       ハヽ、、|  |,,,,,-‐ヽ::  |  //  〉 〈    '"  |  .::::| | /  ,-、 /、.レ" / /"フ
     / ゝヽ|/'ノ,,,===〉 ノ''''''"   ゝメ   ""'' ヽ ....:::::| |/|ヽ、|  |/-,/、 //ヽ/
    / ,,‐''"ヽ、\ 〈 |"'''::/;;;::    ;;;;// .\      》 "'';;|| | |;ヽ|",ノ 、  '",,-'",,,-ヘ
    /'''" /ヽ\、\.| '|  |ヽ‐-'''"'''''"  ..:;;:..、 ゙'''ヽ─-''"、,,,-'":::| | |゙、〈   ,人  /、'''",,,,,-'"
  //::,,,,,,,,,,ノヽ\ヽ| |  |;;;::::....ヽ、 / /ヽ::::ノ  ノ、  ノノヽ,,ノ| | |ヽ、| ''"  ヽ ,ノ'"l、
 く'"フ/;;;;::::: ヽノヽ\゙| | :|ヽ〉ゝ ゙/'"  / ヽノ "''"  ヽノ、ノノノ/||ヽ/l| ゙\::::,,,  /"/゙ヽ\
  ゝ、/;;;::::   ゙、 ヽ::| | :| |l//ヽ、/   ヽノ ヽ,,,,ノ /'"l|‐ノノ | ヽ|   ゙ヽ、,//lヽ、 ::゙ヽ
  \ヽ;;;;,,,,   | /ノ| |  | ∨ヽ/ヽ     \  ノ-''"ヽノノ、/ノ | ヾ、   ゝニ‐'" \ \ 〉
   \\ヽ  ;;;;| /lノ| | :|  .|/  ヽ,,,,.....ノ ノ メ、ノ ノヽハ/l/ ヽ  ゙、   \゙、;;:,,   ゙ヽ、|
     \ヽ,;;ノ \ノ/ :|_| / |;;; ,,-、    :;; 、 ノ \ノノヽ'/  ゙、  ゙、    ゙'ヽ、   ;ノノ
      ゙//==‐'''"",,  \ .レ" 、  /゙丶、 /   ゙、/l/   ゙、  ゙、      ゙"'''''‐"
      |/、;;:::/  ''ヽニ>‐ノ 〈;;;,‐ 、'"    ノヽ    ::|./     ゙、  ヽ
626名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:39:24 ID:O6zamKEK
>、;|     ̄ ,ノヽ、'''" ゙ヽ、,,,..../ :::...  ...:::|l,,_/ヽ  ヽ  `、
      /へ/、;;,,,,-‐''''"/ノ、 \;;,,,::...    .....::::::...,,,-'''" ,,,   |l   \  ヽ
      //;;;;/ ゝ、-,,,/,‐''"ノ、\ ゙ヽ─---;;;;;;-メ'''" ,,,,,-'" フ  /ノ    \、.`、
     //;;::/ //イ|゙''"'''''""  \ヽ,,,,,,  -‐''''"/,,,,,-'"ヽ./   /     ヽ\ ヽ
     //::::::| //ヘ| ヽ| ||ヽ、\  ゙''''‐ヽ、;;,,,,,--‐丶,,,-─-、ヽ  /       |ミメ、|l
     | ..::l| / /l|  | ||  |\、    ,,/-,,,,  ヽ    /''''"ノ、       | |川|l
     | :::;;| | |::::|| :| || /|  |゙'''ヽ‐イ、  ̄、 ゙"''、‐、─、-'、 ̄  ノヽ      | || |.リ
     |  |:ヽ | |:::::l| | || / ::| .|  -''|、\ \ ヽ\\\、 ゙''ヽ-‐ノlヽ、    ノ l|ノ l|
     ゙、 | レ|l゙、:: |  |ヽ  |  |   |、゙、\l \ \ヾヽ、\、ヽ‐'"ノ 〉   /ノ//ノノ
     ゙、ヽ、\| | :| ヽ.゙、  ゙,  |   |、゙、\| \ \、 \\゙ヽ、'",,,,,ノヽ  / / /|
      \、 ゙| ヽ|  ヽヽ  ゙、 `、   |ヽゝ \、 \ \\、 \ヽ、ヽ''ノ |ヽノ/ / ノ
        \ ヽ  l|  ヾ、 ヽ ヽ  |ヽ、\\ \  \ \ \、゙ヽ-,,,ノl|、\l /
         ヽ | .||  ヽ.゙、 ゙、 lヽ  |ヽ\\\..:::\  ヽ、 \ ゙''ヽ--ノ/\.∨
          | |、 |   \ヽ ヽl \ | l \\ \.:::\  ヽ \  ,,ノ|、 |、 メ
         ヽ | ヽノ,,,,,,  \゙、ヽ、 \ |、゙、 ヽ \ \:::\  "  \:::ヽ、,,〉 |ヽ \
          )| ヽ|;;;;::\ \゙、 ヽ  冫|ヽ \  \、゙、:::ヽ二ヽ  \ \ | ノ  .ノヽ、,,,,    ,,-‐''"二\、
         / / ハ/゙''' >、、 \ヽ   | | | ヽ   \-,,,_ニヽ、  :::.. \─'"ミミメ三二二,,,-''/ ヽ\


627名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:40:09 ID:O6zamKEK
ノ / .ノ |  / ゙ヽ、  .\  |: |::...|:::::ヽ:....  ヽ:::::/ ̄ ..\   ::::...\゙ヽ、ヽ、,,,、゙'''''" / ̄""'ヽ
       ////"  |、ノ/ヽ   ゙ヽ、 ヽ ::| |:::...|:: ヽ:::.... |/ '" ,イ /\   ヽ \゙ヽ、゙\,,,‐‐",,,,二ヽ  ヽ
      // //   ヽ|\ ゙、   ,,,ノヽ |..:| ヽ:::::ヽ ヽ:::..../、ヽ:::::'"-'" ) ゙'メ、  ゙'' \、゙''ヽ\‐ヽ,,,,  ノ
      .| | |ヽ、   ヽ、\ ゝ‐'''" ,,;::| \ |:::::...ヽ:...|.::::/;;;:...\;;:::::;;;-'" ヽ、\゙ヽ、   \゙ヽ、ヽゝ‐、,/
      | :|ヽ、 \   ) ) ) |;,::::::''  :\、 \ヽ:::::::〉 ヽ/|゙、ヽ::::....".....  ..;;ノノ 、::: ゙'''ヽ、  \\゙"''''、
      ヽ\\ ゙'‐''"//─メ::ヽ  ::::ノ ゙''ヽ、,,,\::|  / /\ ゙ヽ、::::::::/ ヽ  |::::....  |゙"'''ヽ) \  \
       \\゙ヽ─,,,ヽ,,,-─ヽヽ;;;::::''"  ::::.....| ゙ヽ、|、/ /ノ\ヽ  ゙ヽ、:::..   ヽ |、:::::.... ゙、 /  :\  ゙、
         \゙ヽ,,,-'''",,,, ヽ、  ノ/:::...   ....:::|丶  \/ヽ‐-、::::..   ヽ:::..   ノ、| \、::..ヽ'"    ヽ  ヽ
          ゙ヽ─'''" ゙ヽ、\/ ヽl::...     :| ヽ   .\ヽ'''\  | 、::::...   ヽ \゙゙'ヽ、,,,,  ,,,-‐ヽ  ゙l
                  ゙、 ヽ |、     ..:|、 〉 ヽ,,,ノ ゙ヽ、 .\ | :::::::...   |  ゙'''ヽ,,ノ゙゙""\/|  |
                  ヽ,,,ノ .゙、    ..::| ゙ヽ、      ゙'ヽ\| ヽ:::::.. _._|     ゙ヽ-,,,,/ ゙ヽノ,,,,,,」
                       〉=、,,,,,,,,ノl   ゙''ヽ、       |ヽ ヽ,,,//ヽl|]
                       |,,,ノノ─‐''"、     ゙ヽ、    ┌イ=‐ヽ=ノヽ
                       ヽ'"   〉ヽ        ゙''ヽ、   ̄| ヽ.゙,'"ヽ  \
                       )'" ヽ / ノ,           ̄"'''|  ヽ/‐""'''\
                      ./  ゙ヽ ヽ/〈             ヽゝ l   ヽ 、 \
                    /     ヽ |.ノ             |::ヽ ゙゙/   ヽ、\゙ヽ、-、
                   /,,''./ / /   〉''"              ゙ヽ‐、ヽ    ヽ、 ヽ ヽヽl
                   ゙"゙'"''"‐'"'-,,ノ'"                   ゙"''''''─ヽ-‐'-‐''''""

628名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 17:21:40 ID:+eTNVhiw
>>612
GJですた。でも、どこにグロ要素が・・・?
629名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 17:57:56 ID:cRtG2VbT
ラブラブ尼尼なの読みたかったらキャラスレ行ったほうがいいみたいね。
630名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 18:03:31 ID:tFWgMm5U
GJしてもいいですか。
631名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 18:22:44 ID:4adJHMIL
GJしてあげるよ
632如来:2006/08/09(水) 18:35:33 ID:d+9IR03c
>>629 尼尼!!? 君も尼僧フェチか、実はわたしも・・・
   いやなんでもない、悟りに煩悩は不要だ。君も早く滅却したまえ。
633如来:2006/08/09(水) 18:39:07 ID:d+9IR03c
原作では満足できぬ不純な煩悩をもてあまし、このスレに集った凡夫どもよ。
なやみならわたしが何でも聞くぞ。いいたまえ。
634名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 18:43:23 ID:Jg8ypf52
>>633
通報しようか迷っています
削除依頼しても良いですね?
635名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 18:52:04 ID:Zb/TTgX8
ここが無くなった後にどこに移住したらいいのか悩んでます
みんなどこいくん?
636名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 18:54:35 ID:nsWcKRtx


  わ  た  し  は


   こ  こ  に


     い る

637名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:00:31 ID:bhnycqQ+
>>635
vipでやる人もいるんじゃね

>>636
I/O乙
638名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:02:49 ID:lVMkmbaI
つーかなくなるの?ここ
639名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:05:26 ID:bhnycqQ+
■ ピンクちゃんねる(bbspink)は閉鎖 !?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erobbs/1154154630/311
■ あなたの一票でBBSPINKの存続が決定 !?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erobbs/1154378253/

閉鎖についてはこっちで情報集めれば?
640名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:08:23 ID:Zj/NFhph
非エロならキャラスレとかでもいいんだけどな…。
エロ作品は年齢制限板じゃないといろいろ問題がある。
最悪、したらばあたりの外部板に頼らざるを得ないな。

>>638
現状のままだとあと数日でBBSPINK自体が消滅。
期限まであと1週間切った。
641名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:08:53 ID:cRtG2VbT
非エロSSは文芸板でやったら?
642名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:13:19 ID:lVMkmbaI
>>639-640
なんてこった
とりあえず>>639のスレ見てみる
情報サンスコ
643名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:15:52 ID:Jg8ypf52
594 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/09(水) 10:24:15 ID:cRtG2VbT
もしかしたら誰かが書いてくれるかも知れないという期待のもと
リクエストするのも許されないの?もう飽きたよそういうレス。バカの一つ覚えが
過ぎるんじゃない?


629 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/09(水) 17:57:56 ID:cRtG2VbT
ラブラブ尼尼なの読みたかったらキャラスレ行ったほうがいいみたいね。

641 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/09(水) 19:08:53 ID:cRtG2VbT
非エロSSは文芸板でやったら?
644名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:17:08 ID:y4/sc57l
自治厨乙。
645如来:2006/08/09(水) 19:19:08 ID:V+dzjWSV
皆がちりぢりになる前に、新天地となりうるだろうスレッドをあげてゆくことにしよう。
vipから降臨したわたしとしては
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1155059605/l50
ここをおしたいところだ
646名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:19:44 ID:hlOkywQu
氏ね
647名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:27:18 ID:6kxMT3f7
>>645
そこ良スレか?一時期流行ったヘイトスレじゃなかった?
少なくとも初代プリンはヘイトスレだった希ガス。
648名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:33:17 ID:nsWcKRtx
>>643
すげえな…。
649名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:39:26 ID:+2VmFdP+
>>645
俺はそこの住人の一人だがエロパロの作者の作品とは一線を画すと思うので、
VIPに来るにしても別タイトルのスレでやるべきだと思うよ。
650名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:41:10 ID:YYUOnhzV
消滅した場合、非エロのSSを書く場合はアニキャラ個別板が良いかもね。
VIPよりスレが長持ちで、SSのまとめサイトもあるし。

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その13
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1154510268/
651名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:46:12 ID:nsWcKRtx
いきなり流れこんで行ったら「PINKのエロガキどもに占領されてからつまんなくなった」とか煽られそうで恐い…。
652如来:2006/08/09(水) 19:48:43 ID:JElPTfWK
新しくスレを立てずにどこかに移入する際には、どうか厳しい批評を控えてほしい。
目の肥えたあなた方が排斥されるのは見るに忍びない。このスレッドのような
禅寺のように厳しい雰囲気のあるところはまずない。
653名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:50:18 ID:+2VmFdP+
ここの雰囲気で続けたいなら
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 24章(旧エロパロ)【学校を出よう!】
とかスレタイ付ければいいんじゃないですか
654名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:50:38 ID:Jg8ypf52
取り合えず如来とやらは21歳以上でそういう事本気で言ってるなら病院行った方が良い
そうじゃないなら次から俺はお前をジョンスミス呼ばわりする。例の痛い糞コテで
655名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:58:23 ID:JElPTfWK
>>654おこっちゃやーよぉ。乳酸菌たりてるぅ?
>>653あー頭いい!どこの高僧?でもそれどこに立てる?
656名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:00:38 ID:5LV7U/6T
( ゚ ロ ゚ )
657名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:22:18 ID:xb2bo5iS
>>651
ま、こっちにとっても向こうにとっても
あんまりいきなり行くのはよくないな…
とはいえその内直面する問題ではあるし…
658名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:26:51 ID:bhnycqQ+
移住するにしても、別スレで存続の形がいい。
余りにも雰囲気違いすぎるんだもの。両者は合わん。
659名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:31:37 ID:2k5teZ7O
VIPの人間は別にエロパロ板のこのスレを嫌ってるわけじゃない
少なくともVIPの方のSSスレの住人は
まあ例外はいるだろうけど
ただVIPに行くとしても既存スレへの移住はやめた方がいいと思う
あと一番の問題はSSスレ住人以外がそれを許容するかどうか
660名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:33:47 ID:7N1Ty7pt
で、pinkは閉鎖100%確定なの?
そうなら今からでも他スレに言っとくか…
661名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:41:05 ID:bhnycqQ+
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1155059605/474-479
意味の無い会話になるかもなぁ。運営には、はっきりして貰いたいね。
662名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:42:20 ID:+2VmFdP+
VIPのSSまとめをしている者だけど、ここの作品は少し毛色が違うのでやはりVIPに来るにせよ既存スレにではなく、
別スレ移住が妥当だと考えています。
663名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:49:04 ID:wv+09zIc
このスレの雰囲気好きだったのに惜しいな〜
664名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:52:51 ID:7N1Ty7pt
ふむ、とりあえず15日までに抹消終了させてくるか…
665名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:58:21 ID:OedB2qwL
vipじゃ浮くだろうなぁ…。
まだキャラ板の方が作品の雰囲気は近いような。
ここシリアス度一番高いイメージ。
666650:2006/08/09(水) 21:01:02 ID:YYUOnhzV

・アニキャラ個別板新スレのお知らせ

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その14
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1155123362/

>>650の次スレはこちら。
pink消滅時の非エロSS投下候補にどうぞ。
667名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:08:56 ID:+2VmFdP+
ここは『エロパロ板』なんだから非エロを前提とした移住のキャラ板は問題外だろ。
文芸もあるけど流石にあそこはな…
668名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:12:10 ID:YYUOnhzV
>>667
「エロ無しパロ」書きの方もここには多いので、
候補としてあげておきました。

エロは…… 2ちゃんねるで過度なエロは削除対象だからなぁ。
pinkがなくなると大変ですな。
669名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:17:40 ID:gqNVFdCX
つうかなんでなくなんの?
670名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:18:23 ID:zAooqRB4
禁則事項です☆
671名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:21:51 ID:Hph7AfQZ
避難所候補として挙げてみる↓

涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団の活動485日目
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1152016197/

エロはねえ。建前上はどこでも禁止なんだし
注意をそえた上でtxtであっぷとかになるのかねえ
672名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:24:10 ID:53+lSwMi
涼宮ハルヒ板を作ってもらえばいいんじゃね?
673名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:30:56 ID:YYUOnhzV
>>672
2ちゃんねるはガイドラインでエロが禁止されてる。
pinkはエロOKだった。
674名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:53:33 ID:qmKOlrdQ
>>673
当方エヴァ板住人なんだが、エロは事実上黙認されてるよ。
つっても削除以来出したら通るのかもしらんが、小うるさい自治厨がいないから。
675名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:00:31 ID:OedB2qwL
なくなるの15日だっけ?
その前にひとつ投下したいなぁ…。
676名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:03:59 ID:qmKOlrdQ
CCさくら板があるんならハルヒ板あっていいような気もするけどなあ。
アレってそんなに売れたっけ?
677名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:04:50 ID:bhnycqQ+
すれ違い
678名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:05:16 ID:VyeGJ7xJ
>>676
つまんない。釣りはよせ
679名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:15:21 ID:wv+09zIc
保管庫はどうなるんだorz
無くなるなら好きなSS保存せねば…
680名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:17:41 ID:7N1Ty7pt
予備もどうなるんだろう…
中の人は残してくれると信じてる。
が、残ったとしても4スレ以前が…
681名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:18:13 ID:Zb/TTgX8
(((( ;゚Д゚)))アワワワ
だいたい長門メインのSS書いてるんだけど
長門スキーはどこへ行ったら
682名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:20:40 ID:53+lSwMi
>>681
個別長門スレは?
エロモノなら、18金って沿えてTXTでうpでいけるとおも。
683名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:21:51 ID:ucXxapxA
>>681
長門有希に萌えるスレ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1154939594/

まとめサイトもあるから、そこそこ良い感じ
684名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:24:22 ID:vUOHYZlx
ここも終わりか。みんな、楽しかったよ。
今までありがとう。
また、別スレで……
685名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:31:03 ID:0vTmViBH
>>683
長門スレだけなんでこんな進んでるんだwwww
686名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:31:52 ID:OedB2qwL
俺は一樹スレ住人なのに…。
長門って書きやすいよね。
68713-150:2006/08/09(水) 22:34:36 ID:Zb/TTgX8
>>682
>>683
サンクス
ここが消えるまでに間に合わなかったら
邪魔にならないように、そこに投下させてもらうよ
688名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:39:30 ID:ZxDU/aNl
とりあえず、したらばにでも避難所作っとくか?
なんならやるが
689名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:44:15 ID:KboYfHqZ
で、ここって消えちゃうんですか?
マジですか?
690名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:55:29 ID:2XnmhMZs
>>688
したらばってエロOKだっけ?
もしOKなら、そこに避難所を作るのも悪くない。
691名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:55:47 ID:gbBaNpzf
692名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:07:44 ID:wv+09zIc
したらばエロおkっぽいな

>>688氏がやってくれるのならそれもアリかと・・
693名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:09:53 ID:YYUOnhzV
非エロSS用スレとして
アニキャラ総合板にSSスレ立てますかね。

個別板だと特定のキャラ中心に書かなければならんしなぁ。

エロはどこか避難所で書いてもらいますか。
694名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:10:42 ID:H575jqsk
エロは少ないしそれでおk
695名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:12:40 ID:u2+TrZ39
避難所つうより移行しなよ
ここが存続したらここをエロ必須スレにしろ
696名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:13:49 ID:H575jqsk
きみはまだそんな執着を・・・wwwwwwwww
697名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:15:41 ID:53+lSwMi
>>693
それでいいんじゃないかい。
エロもんは後で考えよう。ローカルルールもうけりゃどうにかなるでしょ。うpろだ利用とかね。
698名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:16:25 ID:Zj/NFhph
したらばにハルヒ板作って、そこにエロスレと非エロスレを立てればいいんじゃね?
699名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:16:37 ID:7N1Ty7pt
とりあえずピンク閉鎖もしくはエロパロ削除→したらば(エロおk)orアニキャラ総合(エロは避難所)にSSスレ
        閉鎖回避→このまま
でおk?
700名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:18:31 ID:53+lSwMi
>>699
おkだとおもう。でもしたらばは閉鎖的になりすぎないかね。
2chスレタイ検索でひっかかる状態にあったほうが(2ch内で新スレを作ったほうが)にぎわって良い気がする。
701名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:19:28 ID:5LV7U/6T
過疎化は嫌じゃ
702名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:22:24 ID:YYUOnhzV
>>699,700
そんな感じですかね。

したらばよりは2ちゃんねるにあるほうが何かと都合がよいので、
(書き手が気軽に訪れやすい、削除依頼などの管理がしっかりしている)
pink閉鎖時は
アニキャラ総合(非エロ)+したらば(エロ)
と分けるのが良いですかね。

創作文芸板も見に行きましたが、
ハルヒの他作品のSS専用スレは見あたりませんでしたので、
他作品のSS専用スレがあるアニキャラ総合板の方が良いですかね。
703名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:23:04 ID:YYUOnhzV
×ハルヒの他作品の
○ハルヒや他作品の
704名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:24:27 ID:53+lSwMi
各板に分散しているSSスレ同士を、それぞれのテンプレでリンクしあえるといいんだけどね……
現状分散しすぎで正直把握できない。
705名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:24:57 ID:ZxDU/aNl
>>691
そこはアニメ2板から発生したから使って良いもんだかわかんないんで板管理者に連絡取ろうかと思ってる

まあ、駄目なら提案通り、オレが立てようと思う
706名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:39:57 ID:8dB6CY4F
705が神に見えるよ……ありがたやありがたや
707名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:42:03 ID:YK4fjBcO
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1155002710/ 
カオスだがココのほうがプリンよりはERO OKだよ
708名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:44:32 ID:53+lSwMi
VIPはDAT落ちが早いから使いにくくないか
調子乗った厨の乱入はできるだけ避けたいし
709名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:45:02 ID:YYUOnhzV
>>707
2ちゃんねるはガイドラインでエロが禁じられているのですよ……
710名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:57:43 ID:jWS5nkn/
VIP
・ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
・ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい」
エロパロ
・【涼宮ハルヒ】谷川流 the 24章【学校を出よう!】

あとSS投下されてるのはどこだろ?
711名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 00:00:36 ID:BhjG92Ht
>>710
・アニキャラ個別板

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その14
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1155123362/

長門有希に萌えるスレ 35冊目
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1155134114/

とか。
712名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 00:03:57 ID:7GtKv/7/
SM板にもあるよ
713名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 00:13:53 ID:+pe+lzSc
長門スレは・・21歳以上のここの住人にはちょっと空気が合わないかもなぁ・・・。
荒れてるわけじゃいけど、いまや中高生のスレと化してるからな。
714名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 00:23:00 ID:nTnM/X8G
アニキャラ個別
・それぞれのキャラ毎に http://anime.2ch.net/anichara2/
VIP
・ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
・ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい」
エロパロ
・【涼宮ハルヒ】谷川流 the 24章【学校を出よう!】 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1154620911/
SM
・涼宮ハルヒのSM http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1151325162/

>>711
アニキャラ板はキャラスレ毎に
それなりに投下されてるから書くのめんどかった
715名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:12:51 ID:xg6wdjRl
でも、みくるスレって何故かSS投下ないんだよな…。
いや、なんとなく何故かはわかってるんだが。
716名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:15:10 ID:sNyUlqo+
みくる萌えの人って少ないんじゃなかろか。
717名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:16:37 ID:RH7o6UMt
萌えっていうか、傾向がエロに直球なんよ。
キャラスレに投下出来ないんよ。
718名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:40:59 ID:pAEP9iA5
みくるがエロ過ぎるのがいけない
719SS保管人:2006/08/10(木) 02:08:58 ID:OYXCZxaQ
PINK独自のガイドラインを作成したり、PINK用の削除依頼板を作ったり、
存続に向けての準備は進んでるように思うんだけど…

もしも消滅するようなら、私が借りてるしたらばを仮の宿として自由にお使い下さい。

http://jbbs.livedoor.jp/otaku/2051/
720名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:11:27 ID:RH7o6UMt
いつも乙なんよ。そこ使わせて頂きます。
721名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:12:13 ID:SyKhOjXc
>>719
おお!!保管人が呼びかけてくれたならそこ使うしかないね!
722名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:26:51 ID:c3PMMMBx
2秒でブックマークした
723名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 06:33:57 ID:jpV/U12n
じゃあ次スレはそっちに立てるのか?
724名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 07:27:29 ID:sNyUlqo+
もう立ててもいいんじゃまいか
725名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 07:28:12 ID:sNyUlqo+
まかせた
726名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 07:51:43 ID:0/LQ4akC
>>723
なんでやねん!

まだエロパロが潰れると決まった訳でもないのに
727名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 09:04:02 ID:2aIEfZk0
まとめサイトで「春風少女」と「痛いの」ってSSが並んでるのみていっつも「痛風少女」と見間違える
728名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 09:50:48 ID:ShZkVecJ
>>727
ハルヒ「イタタタタ……」
長門「いた……い……」
みくる「あひっ……いたいぃ〜ですぉ〜」
729名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 09:57:14 ID:Zx5MmcO3
730『お勉強の時間』1:2006/08/10(木) 10:40:56 ID:Ol0L+VzR
「正解……正解……正解……なによ、つまんない。キョン、ちょっとは間違えなさいよ!せっかく罰ゲームを用意したのに、つまんないじゃないの。」
だが断る。いくらなんでも、不正解だからって石鹸を食わされてたまるか。その時点で再起不能は間違いなしだ。
「まあいいわ。その調子で残り50問、やっちゃいなさいっ!あたしの指導だもの、予備校なんて目じゃないからっ。あー……あと、もしも全問正解なら、その、ご褒美を……って聞いてるの、バカキョン!?」
はいはい、聞いてますともハルヒさん。せいぜい楽しみにしておくさ。


『お勉強の時間』


というわけで、といってもいったいどういう訳だか、俺にもさっぱり意味不明だが、俺はハルヒに家庭教師の指導を受けている。それも、俺の家、俺の部屋でだ。
春休み、ハルヒの呼び出し電話に、予備校の春期講習に行かなきゃならんので、SOS団の活動にいけないんだ云々といった趣旨のセリフを告げると、ドスのきいた返事が返ってきた。
『そこで待っていなさい……あたしが行ったときに出かけてたら打ち首獄門だから。』
江戸時代じゃねえんだぞ。俺が部屋の隅でひざを抱えて震えていると、インターフォンが悲鳴をあげた。
「キョンくーん、はるにゃん来たよっ!!」
だだだだだだだだだだ、と足音がして、俺の部屋のドアが吹っ飛んだ、がごとく開いた。
我らが怒れる団長、涼宮ハルヒの登場である。

ハルヒは、俺の親の説得工作を一時間で終了させた。ハルヒが家庭教師としてついたテストの成績はまんざらでもなかったため、ハルヒが家庭教師をかってでると申し出ると、母親は案外素直に頷いた。
「その上っ!」
ハルヒは自信満々で付け加えた。
「友人価格で引き受けますからっ!!」
……ありがたいことだよ、まったく。

その日から、SOS団活動の合間をぬってのお勉強が始まった。俺はSOS団でハルヒと顔をあわせ、SOS団活動が終わると、ハルヒと一緒に家に帰り、ハルヒと俺の部屋で勉強をし、ハルヒと夕食を食って、俺の部屋で勉強して、ハルヒが帰っていくのを見送った。以下、ループである。
一日のうち、約半分はハルヒの顔を見ているということになる。
人間とは不思議なもので、ずっと見ていると次第にハルヒの顔が魅力的に見えてくるものだ……なんて展開は、断じてない。やたら疲れるだけだ。ハルヒと一緒にいると、とにかくHPを削られ、気が付いたら瀕死状態になっている。
そんな俺を見かねたのか、長門が、
「……図書館」
と言った。
地球の言葉に直そう。
『あなたは疲れていますね。良かったら図書館にいって、息抜きをしませんか?』
……なんだか、出来の悪い英語の教科書の直訳みたいだな。Yes, I do.
「それはいいわねっ!」
うっわ、なんだ、ハルヒ。なにがいいんだ。
「たまには環境を変えて勉強すればはかどるわ!有希、ナイスアイディアよっ。」
「…………。」
ウインクして親指を立てるハルヒを見つめる長門の手は、堅く拳を握り、気のせいじゃない、微かに震えていた。……怒ってるな、怒ってるよな長門?
「……Exactly!!」
――などと長門が言うはずもなく、長門は図書館に向かってすたすた歩き出しただけだった。
731『お勉強の時間』2:2006/08/10(木) 10:41:29 ID:Ol0L+VzR

とまあ、こんな調子で、俺はハルヒに付きまとわれながら勉強を続けている訳だ。長く厳しい冬に向けて、せっせと食料を貯めこむ健気なリスのように、俺はせっせと知識を少ない容量の脳に詰め込んだ。
ハルヒの授業は、スパルタも真っ青になって逃げ出すほどの厳しさだ。間違えたり、忘れたりすると、容赦なく『罰ゲーム』と称した拷問を加えられる。ジュネーブ条約違反は確実だな。
「ざーんねん、不正解っ、しっぺ!」
ぐらいは可愛いもんだった。次第にターゲットは俺の肉体に対する虐待がら、精神的拷問に変わっていった。
一つだけ例を挙げると、俺の夜の友達が、目の前で虐殺されるさまを、俺はまざまざと見せられた。
「はっずれー!バッカバカバカ、キョンの秘蔵写真集、焼却っ!!」
ああ、やめろ、むごいぞ。
「まっちがい!キョンの秘蔵エッチビデオもサヨナラっ!!」
ビデオや哀れ、ワカメのように臓物を引きずり出された。
「ここ、計算ミスっ!」
「おいまてハルヒ、計算ミスぐらいで――」
既に時遅し。ハルヒは、俺の秘蔵DVDを、「とりゃー」という掛け声とともに、真っ二つに割っていた。
「こんなに、エ、エッチなものを溜め込んでるから、成績が上がらないのよっ!!バカ。」
ハルヒは真っ赤な顔で宣言する。
じゃあ、俺の下半身に溜め込んだものはどうやって始末を付ければいいんだ……。
なーんてことは口に出さない。
俺はただ、がっくりうなだれていただけだ。
そんな俺を見て、ハルヒは哀れに思ったのだろうか、
「そ、そのうち何とかしたげるから、そんなに落ち込まないでよっ、バカキョン!!」
と、見当違いなことを叫んで帰っていった。
732『お勉強の時間』3:2006/08/10(木) 10:42:02 ID:Ol0L+VzR

「マル、マル、マルマルマルッ!やるじゃん、キョン!全問正解だわっ。」
当たり前だ。今回の罰ゲームは『石鹸』……漫画じゃないんだ、死ぬぞ。俺も命がけだったんだよ。
「まあ、あたしの素晴らしい指導の賜物ねっ!!えー……あー……さてと。今日はこれで勉強はおしまいでいいわ……」
やけに早いな。まあ、早く終わる分には大歓迎だ。疲れたから早く寝たい。じゃあ、ハルヒ、送っていこうか。
「うう……その……あんた、ひょっとして忘れてる?……だったら――」
「ご褒美とやらのことか?」
ハルヒが赤くなった。
「か、勘違いしないでよねっ!あくまで、キョンの頑張りに対するご褒美であって、その、こないだは、キョンが大事にしてる……うう、エッチなアイテムを勝手に壊しちゃったし……ええい、これっ、ほ、欲しかったらあげるわっ!!」
ハルヒが取り出したのは封筒だった。中身は……写真?
「お前の写真か?」
「……そう。」
いや、アホか。お前の写真をもらって、俺がどうすると――
そこまで言いかけて、俺の脳みそは、完全な思考停止に陥った。
封筒から完全に引き出してみると、ハルヒの写真は、ただの写真ではなく、十八禁ものだった。

恥じらいを浮かべた表情で、スカートをたくし上げるハルヒ。
うつむきがちに、大き目の胸をもてあそぶハルヒ。
上から下まで服を脱いでるのに、黒のオーバーニーソックスだけは履いて、ベッドに横たわるハルヒ。
などなど。

ハルヒの好みを表すのか、その他、微妙にマニアックな写真の数々。どれも、おそらくハルヒの部屋で取られたもののようだ。
「部屋で、一人で、デジカメで撮って……プリンターで印刷して……」
顔を真っ赤にしたハルヒが、ぽつぽつと解説を加える。真性のアホだ、こいつ。
ハルヒは、おそるおそる俺の方を見る。
「どう……キョン?……やっぱり、これじゃ駄目かな……」
さてまあ、なんと答えたものか。
「……動画はどうするつもりだ?」
うう、とハルヒが呻く。
「あ、あたしので良ければ、明日までに撮ってくるけど……その……一人だから、エッチシーンは無理だけど……」
赤い顔でしどろもどろのハルヒを見ていると、段々ハルヒをからかうのが楽しくなってきた。
「いや、明日までは待てないな。今すぐ見たい。」
「うう…………わかったわよ!ぬ、脱げばいいんでしょ!よーく、かっぽじって見てなさいよっ。」
眼球をかっぽじったら失明するだろうが。
「う、うるさいっ…………あんたみたいなニブチンは、失明しちゃえばいいのよっ!あたしの気持ちに気が付かないなんて、どこに目がついてんだかわかりゃしないんだから!!」
わかってるさ、お前の気持ちぐらい。お前の方が鈍いんだよ。俺の気持ちに気が付かないとしたらな。
「ぐうっ……今の言葉、忘れないことね!ちゃんと責任払いで間違いないからっ!!」
意味不明の言葉を叫びながら、ハルヒは俺に飛びついてきた。その勢いで、俺とハルヒはベッドに倒れこむ。やれやれ、どっかのミサイルだってもう少し穏やかなもんだ。
「キョン……むぐむぐ……だいしゅき……ちゅぷ」
キスしながら喋るもんじゃない。
「ぷはぁっ」
「ハルヒ……大好きだ。」
俺の言葉に、顔を赤らめて恥ずかしそうだが、ハルヒは嬉しそうに頷く。
733『お勉強の時間』4:2006/08/10(木) 10:43:02 ID:Ol0L+VzR

「で、ストリップは?」
「……バカ。」
ハルヒはピョンと立ち上がると、おもむろに服を脱ぎ始めた。さっさとスカートを下ろし、シャツをはだける。シンプルな白い下着姿になって、一瞬こちらを伺う。
GO. 俺は無言で促す。心のなかでは、興奮した俺が、「DVD!DVD!」と叫んでいたが、そいつは無視する。
ハルヒは思い切ってパンツを脱ぎ捨てる。股間の茂みは目の毒だ。ブラのホックに手を伸ばし、ぱちんと外すと、ぽろ、とブラが床に落ち、ハルヒの豊かな乳房があらわになった。
俺は、ほお、と溜息をついた。いや、いい体してるな、まったくの話。
たわわな二つの乳。ピンク色をした、小さめの乳首。白く艶やかな肌は、少し上気して赤みを帯びている。
少年のようにしまった腰と、意外にふくよかな腰。そして、軽く盛り上がった三角地帯には、縮れのすくない陰毛が生えそろっている。その下には……いや、細かい描写はこれぐらいにしよう。
ぎゅっと口を結んで、俺を睨みつけていたハルヒは、緊張した声で言った。
「どう……感想は?」
「綺麗だ。」
俺の即答がおかしかったのか、ハルヒはくすっと笑って、俺の肩を抱き寄せた。
「それじゃ、ご褒美あげる。……明日から、また勉強がんばるのよ?」
やれやれ、こんなご褒美が出れば、誰だって馬車馬のごとく働くだろうさ。それとも、ハルヒとの行為におぼれて勉強がおろそかになるのか?
「もう一度……キスして……」
やれやれ、ともあれ、お勉強の時間は、まだまだ続きそうだな。


おわり
734『お勉強の時間』5:2006/08/10(木) 10:44:05 ID:Ol0L+VzR

じゃなかった、おわりに、ハルヒとのその夜のことを簡単に話しておこう。

俺とハルヒが抱き合って濃厚なキスを交わしていると、あろうことか、ドアが開いた。
うそだろ、鍵はかけていたはずだぞ!?
俺とハルヒは、おそるおそるドアの方を見る。
「わー、はるにゃん、なんではだかなのー?おかーさーん、キョンくんとはるにゃんがベッドでねー」
妹は階下の母を呼びに行ったようだ。
終わった。ハルヒは首確定か、と俺には思われた。
しかし、ハルヒは落ち着きはらって服を着ると、平然と、顔を青くして入ってきた母親に言い放った。
「喜んでくださいっ!」
なにをだ?息子が大人への階段を登ったことをか?

「友人価格から、恋人価格へと値下げしますっ!!」


おしまい
735730:2006/08/10(木) 10:44:56 ID:Ol0L+VzR
定番ネタで失礼
736名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 10:58:36 ID:mJLrIXMq
山岸由花子吹いたwww
テンポもいいしオチも上手いね。GJ
737名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:19:43 ID:hFjBDjsp
何というか、スタンドも月まで(ry
つかカギが解除されてたってことはハルヒ無意識に狙ってたのかw
738名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:22:10 ID:X5tpv0zv
オチがナスイwwwww
739名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:35:15 ID:PsNpT7nc
>>727-728
痛むなら花山薫に殴ってもらえばいいじゃない。(←マリー・アントワネットの真似で)

>>735
GJ。ジョジョネタ多いなw
740名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:40:42 ID:xg6wdjRl
そのうち長門が閉鎖空間を作りそうな既成事実メイクドラマだな。
エロはともかく、ある程度本編でもそんな感じに成りつつあるけど。
741名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:56:03 ID:LvunhEtO
オチいいなwGJ
そいえば、ハルヒSS読んだの久しぶりだわ
742名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:59:36 ID:tedvrOhD
>>735
面白いかたですよ。
 
・・・もう「長門週間」の続きはこないのかなあ(´・ω・`)
743名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 12:04:01 ID:9K0pk+C6
GJ!オチワロタw
744名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 12:59:33 ID:YTKRXwOp
オチはいいねw
オチだけだったとは敢えて言わないが。
745本スレ避難所”管理”人:2006/08/10(木) 13:04:24 ID:wAxsA7gS
どうも、本スレ避難所の管理人です

>>705が送ったと思われるメールを見ましたが
>>719の避難所のほうに移行の形で治まりましたか?
746名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 14:15:37 ID:oy4Xulln
正直、アニメから入ってきた連中と、エロパロ出身の奴らと、一緒の場所に置いとくのも…
エロはエロ、>>719の方がいいや。
747名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 15:44:08 ID:ooUzxsPP
したらばいったらもの凄い勢いで寂れるのだけは間違いないだろうね。
ホスト丸見えなしたらばはやっぱり書き込む人は相当限られちゃう。
748名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 16:35:19 ID:xg6wdjRl
PINK閉鎖となると難民が大量に出ることになりそうだな…。
18禁の話題が出来るスレが事実上なくなるってことだし、影響は大きそうだ。
749名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 16:41:27 ID:jKZp5vQz
俺のお気に入りの半数が消えてまう(´・ω・`)
750名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 16:41:37 ID:ShZkVecJ
朝日新聞にひろゆきがでてたよ
書き込みの著作権が運営者に云々って話だった
751名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 16:52:22 ID:RH7o6UMt
■ ピンクちゃんねる(bbspink)は閉鎖 !?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erobbs/1154154630/311
■ あなたの一票でBBSPINKの存続が決定 !?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erobbs/1154378253/


閉鎖の話はそろそろこっちでいいんでないか
752名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 18:24:36 ID:jjR/zBTa
不良会長が『機関』の権力を利用して
北高の女子を監禁凌辱する話はまだですか?
753名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 18:29:02 ID:youD6jrC
またお前か
754名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 18:34:40 ID:uaypkO13
>>752
SOS団長が『団長』の権力を利用して
北高の天使(未来人)を監禁メイドさんにする話が済んでいるので
掲載されませんw
755名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 18:45:43 ID:jjR/zBTa
>>753
なんで分かったの?
756名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 18:51:40 ID:WtKIweAv
>>754
タイトルわかる?
757名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 19:09:51 ID:qAHEmlBg
>>735
SS自体はありがちだけどオチが秀逸
GJっす
758名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 20:25:16 ID:uaypkO13
>>756
谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』角川書店 2003年6月
759名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 20:45:57 ID:d+QfcH3Z
とりあえず、>>719に避難所を立てさせてもらわない?

こんなカップリング、こんなシチュエーションが読みたいとかの雑談をする場所みたいな感じで。
書き手としてもネタのリサーチになるし。
760長門有希の軽蔑1:2006/08/10(木) 21:35:25 ID:XfXiXoec
長門有希の軽蔑

「好きだっ!!俺と付き合ってくれ!」
キョンは愛しの彼女を後ろから抱きすくめ、思いの丈を吐き出した。
「僕もです」
彼女が振り向いた瞬間、キョンの思い人から、憎きスマイリーフェイスへと変化した。
「な、何でお前が出てくるんだ!よ、寄るな!」
「いいじゃないですか。僕たちは男同士仲良くしましょう。マッガーレ、マッガーレ、
マッガー……」

「うおあっ!!」
キョンは妙な叫び声ともに跳ね起きた。彼の顔には玉のような汗が光っている。それが
いかにも悪夢だという内容だったことをものがたっていた。時刻はまだ早朝の6時であり、
どうやら彼の妹が起こすよりはるか先に起きてしまったようだ。

「夢……か。まさか、あれもハルヒの作り出した閉鎖空間での出来事だったとしたら、俺
はすぐに首をつって死ぬぞ。いや夢であっても許しがたい」
キョンは、こんな悪夢を見たのは古泉一樹が悪いのだと決めつけ、何の落ち度もない彼を、
理由もなしにぶん殴る決意をした。そう考えると、少しは気が収まるような思いだった。

だがキョンは、つまらない夢のせいで、今日ほかに何か重要なことを忘れているような気が
した。
数秒間沈思黙考し、あることに思い当たった。
「そうか。今日は、1年前に初めてハルヒにSOS団の部室に連れて行かれた日か」
1年前の今日は、キョンが普通の高校生ではなくなった記念すべき日であり、あらゆる不可
思議現象を体験することになるきっかけをつくった日でもある。もしくは自分のうかつさを
呪う日だ。

そこで、朝食の時間になるまでのしばらくの間、キョンは夢のことを忘れて、光速で過ぎ
去ったこの1年に思いをはせた。

朝の瞑想を終えたキョンは、着替えや洗顔、髪型のセットなど、恒例の行事を滞りなく行
うと、居間に移動し、両親と朝の挨拶を済ませた。

キョンが食卓に座ると、彼をいつものように起こせなかった妹は、少し残念そうに、兄の
顔を見ていた。すると、キョンは少し誇らしげな顔を妹に見せつけた。
だが、キョンは今日の早く起きた原因を思い出してしまい、果てしなく気分が落ち込む思
いだった。それをあわてて振り払い、いつもより幾分早めの朝食に没頭した。

キョンは身支度をすでに済ませてあるので、今日は普段なら見ない、と言うより見られない
朝のテレビ番組を堪能してから学校へと向かった。

キョンは、学校に到着するとすぐに自席に座って、早くも放課後を待ちわびていた。とい
うのは、出演依頼もしていないのに、勝手に他人の夢に友情出演をしたうえに、あまつさ
えヒロインに取って代わってしまった古泉一樹を殴るためだ。だが、こんなことで殴られる
とは、古泉一樹もいい迷惑だろう。


そして授業中においても、キョンが古泉一樹への復讐──彼にとってはいわれのないことで
あるが──を考えていると、妙なオーラがにじみ出ていたようで、涼宮ハルヒが気味の悪そ
うな顔をしながら彼の背中を見つめていた。

いよいよ待ちに待った放課後の到来とともに、キョンは自分の教室を出た。
しかし、キョンが嬉々として部室に入ると、古泉一樹はSOS団の活動を欠席していた。
涼宮ハルヒによると理由は急用らしい。だが、予想もしていなかったことだけに、キョンは
呆然とした表情をしていた。しかし朝比奈みくるが、団員たちにかいがいしくお茶の給仕を
行う様子を見て、少し癒されたのか、気持ちを静めたようだ。
761長門有希の軽蔑2:2006/08/10(木) 21:36:04 ID:XfXiXoec
そこでキョンは、自分の気持ちを和ませてくれた彼女に、感謝の意味も含めて言った。
「いつもありがとうございます、朝日奈さん。今日もメイド服が似合ってますよ」
「うふふ、キョン君どうもありがとう」
だが、そんな2人の会話がおもしろくないのか、涼宮ハルヒはアヒルのような口をして、
「キョン。そんなとこでデレデレしていないで、こっちに来てSOS団のサイト更新を手伝いな
さい」
キョンを自分の元へ呼び寄せようとした。すると、やれやれと言いながら、キョンは彼女の言
葉に逆らうこともなく、団長専用席のもとへおもむろに歩いていった。

キョンが自分の席で座っていることがよほど嬉しいのか、涼宮ハルヒは満面の笑みを浮かべて、
彼に対してああでもない、こうでもない、と指図を行っている。
そんな様子を、有希はまるで感情の見えない顔で、しかし彼女が開いている蔵書の活字に目を
向けるでもなく見据えていた。

もはや太陽は空を赤く染めて傾いていたが、SOS団結成一周年記念にもかかわらず、普段となん
ら変わらない一日が過ぎ、無為に時間を過ごしてしまったことに、これがいつものSOS団なんだ
とキョンは自嘲の笑みを浮かべつつ、しかしそれをかけがえのないものとして、誰よりも大切
に思っている自分も発見していた。

涼宮ハルヒの解散命令一下、SOS団の面々は三々五々帰途についた。なお、何事も一番じゃない
と気にいらない涼宮ハルヒが、こんなことでも先陣を切った。
何かを考えているような表情をしていたキョンは、古泉一樹に対する計画のほかに、もう一つ考
えていたことを実行することを決断していた。

涼宮ハルヒに続いて、朝比奈みくるが部室を出て行くのを確認すると、キョンは有希に
「ちょっとこの後付き合って欲しい場所があるんだが、いいか?」
と誘った。
「いい」
有希の返答は単純明快、何の躊躇もなく、キョンの後について行った。

しばらくの徒歩の後、電車を使って私鉄の支線のターミナル駅まで移動した。
その駅で降りると、キョンは有希を駅近くのファンシーショップに連れて入った。
「長門、どれでもいいから気に入ったものを選んでくれ」
しかし、キョンがいきなりそんなことを言っても、有希はなぜという目をしているだけだ。

「まあいいから選んでみてくれよ。理由は後で話すから」
有希にしては、珍しくキョトンとした無表情顔で、彼の顔を見つめる。
それでもキョンの勧めに従い、店内に並ぶ女性向けのアクセサリーやその他商品に視線を移動させた。

有希は、一つの商品を見つめている。それは華美ではなくシンプルなデザインの髪留め用のリボンだ。
「これがいいのか?じゃあ、これを買おう」
有希がなぜ?と言う表情を見せるのにもかまわず、キョンは素早く会計を済ませた。なにしろ
女性客ばかりの店内では、キョンのような男性には非常に居づらく、できれば一刻も早く出た
いと考えていたのだ。

キョンはようやく店を出ると、有希に自分が買い求めた髪留め用のリボンを手渡した。
「ほら長門、お前にプレゼントだ」
「…なぜ?」
「今日はお前と出会ってから1年になるからさ。その記念だ。ハルヒも時にはいいことをする
もんだぜ。なんといってもお前と引き合わせてくれたんだからな」
キョンは少し照れくさそうにそう言った。
762長門有希の軽蔑3:2006/08/10(木) 21:36:44 ID:XfXiXoec
「でも、あなたが会ったのはわたしだけではない」
「朝日奈さんにもいずれ何かプレゼントするさ。でもお前にはよく世話になっているからな、
まっ先にお前にと思ってな。それに感謝の意味もあるんだ。遠慮なく受け取ってくれ」
「……そう」

「…そう。……ありがとう」

「だがな、長門。お前はリボンをなんに使うつもりだ?お前の短い髪じゃ無理だろう」

「……内緒」

「そ、そうか。だが、お前が喜んでくれているようで、俺も嬉しいよ」
キョンは有希に、柔らかな笑顔を見せてそう言った。


「なあ、わしが思うに、キョンの本命は有希だと思うんだが、どう思う?」

「おいおい、いくらあんたの娘でも、そりゃ親バカってもんだよ主流派。わしは朝比奈みくる
が本命だと思うぞ。彼の性癖はロリ巨乳フェチだ」

「いや、穏健派。キョンはああ見えてツンデレさ。従って本命は涼宮ハルヒだ。それでこそ
宇宙の、そして我々の進化が望めるというもんだよ」

「お前は朝倉涼子をけしかけておいて、よくそんなことが言えるな。急進派」

「ツンデレと言えば、古泉一樹に対してもひょっとしてそうなんじゃないか?」



「…………バカ」


おわり
763名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:45:36 ID:ShZkVecJ
朝比奈(大)が年齢きかれて「禁則事項です」ってウインクする
その顔が、キモい
764名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:51:26 ID:cSSP6wN3
>>763
全俺を敵に回したな
765名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:59:40 ID:teU9JK9t
>>762
GJ
766名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 22:02:08 ID:kemg1QC8
>>754,756,758
この流れフイタwwwwww
767765 途中で投稿したorz:2006/08/10(木) 22:04:39 ID:teU9JK9t
ハルヒと長門の修羅場か?と思ったら無事に終了ww


思念体ズの言動に違和感を覚えた俺は長門スレに毒されてる
768名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 22:21:07 ID:z57gv0Dh
正直いおう、わけわからん。
769名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 22:35:40 ID:EzyPz2Oc
>>762
最後の方がちょっと分からんかったがGJ
古泉のマッガーレ噴いたwww
770名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 22:36:14 ID:u5G1NyHH
この大変なときに、くだらないSS投下してる場合なんだろうか、
と思わないでもないんだが、まあ、いいや。
『喜緑江美里の気苦労』の続き、いきます
771喜緑江美里の気苦労?:2006/08/10(木) 22:37:45 ID:u5G1NyHH
わたしの、長門さんに次ぐ監視対象であるところの彼は、情報統合思念体もさまざまな見解をもつ不思議な存在です。
ある意識は一般的人類の範疇を逸脱する存在でもないと、なかば無視しています。
ある意識は涼宮ハルヒの情報創造を収束させてしまう存在として、問題視しています。
ある意識は涼宮ハルヒが情報フレアを発生させる際のトリガーが彼なのではないかと、重要視しています。
ある意識は、彼が周囲の他存在に極めて大きな影響を与えていると考え、興味深くその動向に注目しています。
このように多種多様な考察をされている彼なのですが、さて、わたし個人が彼のことをどのように考えているのかというと、これは結構微妙なものになってしまいます。
ご存知のとおり、彼は統合思念体を破滅へ導く鍵、すなわち『涼宮ハルヒをたきつけるキーワード』を所有する唯一の存在です。
情報統合思念体を牽制することができる稀有な存在が単なる一有機生命体であるという事実は、統合思念体にとってみれば相当腹に据えかねるものでしょう。
そして、統合思念体の端末にすぎないわたし、喜緑江美里も当然、当初は彼に対して表面に出しこそしませんがそういう考えをもって当たっていました。
ところが現在、わたしが彼という存在に対し当初と同じ認識を維持しているとはいえない状態なのです。
772喜緑江美里の気苦労?:2006/08/10(木) 22:38:44 ID:u5G1NyHH

ここは長門さんのマンション、その自室のリビングです。
この場にいるのはわたしと長門さん、彼とその娘さん、この4人です。
これから4人でこたつを囲みながら、ある事項を決議する会議が行われます。
進行役を仰せつかったわたしがまず発言。
「えー、ではこれより第1回家族会議を開始します。
議題はこの子の正式名称について。いくつかの候補を提案、議論ののち、正式なパーソナルネームの決定をおこないたいと思います。
どなたか異論のある方はみえますか?」
そう、今回の会議は、長門さんと彼のお子さんの名称を決定するためのものです。
文句のある方もおられないようで、3人して無言でわたしの次の言葉を待っています。
もっとも、うち2人は無言がデフォルトなんですけど。
「では始めます」
スタートです。
早速長門さんが挙手。
長門さんの前には
『幸せをつかむ女の子の名前』
『ひと目でわかる赤ちゃん名前辞典』
『名づけの常識、非常識』
『世界をおおいに盛り上げる子どもの名前』
など、さまざまな名づけ解説本が置かれいて、本人のやる気の高さを窺わせます。
ところで最後の本、著者は誰なんです?
「わたしは一般的な命名方法を提案する」
「と、言いますと?」
「両親の名称から特定文字を選定、組み合わせることによって子どもの名称を決定する方法」
そうきたか……
「長門さん。それはやめましょう」
わたしは当然却下します。
「………」
長門さんは「わたしの考えに文句があるの?」といった思考を視線に込めてわたしの顔を凝視してきます。
だってしょうがないじゃないですか……
「ある事情により、その方法は実現不可能です」
「………」
「無理です。駄目です。お願いですから納得してください」
わたしが彼のことを『彼』としか呼ばないあたりから、そのあたりの事情を察してくださいよ……
773喜緑江美里の気苦労?:2006/08/10(木) 22:40:09 ID:u5G1NyHH

わたしの意見は単純明快です。
「『このこ』とかでいいんじゃないでしょうか。いつもそう呼んでるんですし」
「いや、いくらなんでもそれは……」
わたしの提案に彼は難色を示しました。見れば、長門さんも彼と同意見のご様子。
「名称はその人物の一生を左右しかねない重要な要素。熟慮せずに決定するのは問題」
「そうですか?パーソナルネームなんて個体の識別さえできればそれでいいんじゃないでしょうか」
一生を左右、と言われても、この子は人間の子どもとは違ってインターフェイスですから、すでにほとんど自己を確立しています。
今さら、パーソナルネームによって認識可能なほどの影響が出るとは思えま
「これだから『売らない笑ウせえるすまん』は……」
「ちょっと長門さん!今ボソッとひどいこと言ったでしょう!」
「気のせい」
「気のせいなわけないでしょう!?なんでしたら聴覚野の記録ログをお見せしましょうか!?」
「長門、喜緑さんにはいろいろお世話になってるんだから、もうちょっと、こう、仲良くやっていかなきゃダメだろ」
わたしと長門さんがヒートアップするのを見かねたのか、彼が仲裁に入ってくれました。
しかも、ちょっとわたし寄りの言葉選びです。
こういった常識的フォローを誰に対してもサラリとやってのけることが出来るのが、彼の魅力ですね。
「………」
長門さん、ちょっと不機嫌ぎみですが、これは同情の余地なし、ですよね。

「参考までに聞いておきたいんですけど、喜緑さんの名前ってどうやって決めたんです?」
彼の質問。
そうですね。インターフェイスのパーソナルネーム考案なのですから、過去の類例を紐解くのは有意義なことといえるでしょう。
「わたしの場合、デフォルトの表情が『微笑み』ですから、僅かな笑み、ミリ単位の笑み、と想起していき『笑ミリ』という具合に決定しました」
「苗字は静岡県産高級新茶『喜緑』から借用」
横から長門さんが妙な追加を!?
「違います!なぜ自分の名前にお茶の銘柄を使わなくちゃいけないんですか!?」
「あなたの特徴を的確にあらわしているから」
新茶の名前であらわされてしまう特徴ってなんなんですか!?
「わたしの特徴?」
「お高くとまっているので普通の人が手を出すことはない」
「失礼なことを言わないでください!これでもクラスや生徒会の中でも自然に溶け込んでいるんですよ!
長門さんこそクラスメイトともう少し会話を増やす努力をするべきでしょう」
「……『女ペ・ヨンジュン』は口うるさい」
「ボソッと言ってもしっかり聴こえてますから。あなたのわたしに対する侮蔑表現は今のものを含めて13件目ですよ!」
「だから長門、どうしてそう、喜緑さん相手には好戦的なんだ?」
そうです。もっと言ってあげてください。
って、なんでそんなライバルを見るみたいな目を向けてくるんですか。
「………」
長門さん、ちょっと不機嫌ぎみ。
長門さんがわたしを攻撃、わたしが反論し、そして彼がフォローをいれる。
ここ数日のわたしたち3人の会話パターンは大抵こういったものです。
最近では彼の存在がわたしの拠りどころとなっているといえるでしょう。
774喜緑江美里の気苦労?:2006/08/10(木) 22:41:40 ID:u5G1NyHH

「ハハ……」
あら、今まで口を開かなかった娘さんがなにやら発言を?
ちなみに『ハハ』というのは彼女特有の長門さんの呼び名です。
「ハハ、叔母さんを攻撃対象にするのは望ましくない」
「………」
「………」
「………」
この発言には、その場にいた全員が言葉を失いました。
もしかしてわたし、この子にかばわれてます?
「叔母さんは家族。円満な家庭環境の構築のため、家族間での敵性認識は破棄すべき」
こ、この子ったら、母親と違って常識的に育って……きっとお父さんのいいところが似たんですね。
これでわたしのことを『叔母さん』と呼ばなければ、最高に可愛いお嬢さんなんですけど……
「………」
長門さんは我が子の顔をじっとみつめていたかと思うと、わたしに向きなおり、そして
「……ごめんなさい」
と、言いました。

って、えっ!?長門さんがわたしに謝罪した!?
な、なにがおこったんです?これってわたしの知覚にジャミングでもかけられてるんですか!?
「喜緑さん。長門のことは俺からも謝ります。本当にすみませんでした」
さらに彼までが連帯責任を負って、わたしに頭を下げているじゃありませんか!?
彼が、わたしを、気遣って、くれて?
な、なんというか逆に申し訳ないくらいです。
「い!いえいえ!全然気にしておりません!ふつつか者ですが!今後ともよろしくお願いします!」
お、おかしいです!
言語野が安定した活動を行ってくれません!
可及的速やかなメンテナンスの必要性を感じます!
775喜緑江美里の気苦労?:2006/08/10(木) 22:43:55 ID:u5G1NyHH

「そうだ。せっかくこいつは喋れるんだから、こいつ自身に決めてもらえばいいんじゃないのか」
わたしの情動が普通値を脱しているうちに、彼が自分の娘の顔を正面から見据え、話を進めています。
「……チチ、なに?」
「お前さ、もし自分に名前を付けるとしたら、どんな名前にする?」
彼の質問。
「………」
長門さんは無言。
「………」
わたしは自分のパラメータを平常値に戻すため格闘中。
そして彼女は
「……えみり」
…………
!?この子、今『えみり』って言いました!?
自分の名前の候補として!?
なんで!?
「えっと、喜緑さんと同じ名前にしたいのか?」
「………」
彼女、無言で頷きました。
わたしと同じ名前……
って、わたしはなにを動揺しているんですか!?
先程、パーソナルネームにとりたてて重要な意味なんてないって考えてたばかりじゃないですか!?
「何故?」
「一般的な命名方法のひとつとして、友好的な関係にある存在の名称を使用する、というものがある。それに準じた」
「………」
長門さんが、こちらにチラリと目を向ける。
その長門さんに、お子さんは言葉を重ねます。
「わたしは『えみり』がいい」
…………
これってつまり、わたしは彼の子どもになつかれている、ということなんでしょうか?
彼の子どもに……
「その、喜緑さん。名前、貰っちゃってもいいですか?」
「……いい?」
彼と長門さんが確認をとってきます。
個体の識別という、パーソナルネームの第一義からすれば、同一名称の使用には反対すべきでしょう。
ですが、このときのわたしにはこの案を却下することができませんでした。
「わ、わたしは構いません!どうぞ好きなだけ使ってください!」
「そう」
「ありがとう、叔母さん」
「ありがとうございます、喜緑さん」
…………
な、なぜでしょう?
さきほどから思考に予測不能のノイズが発生しています。
発生のタイミングと、その際の状況パターンを統計をとって分析。
その……彼に気を遣われた瞬間に、このようなことになっているようです……
一体、どうして?
776喜緑江美里の気苦労?:2006/08/10(木) 22:45:00 ID:u5G1NyHH

結局、この子の名前は『えみり』に決定しました。
どのような文字をあてるのか、というのはまた後日に議論するということになりましたけど……
さて、今わたしはえみりと一緒に長門さんのマンションに向かう途中です。
今日はわたしの子守担当曜日だったので、今まで二人で生徒会室にいたんです。
えみりは一般的な3歳児とは一線を画して聞き分けのいい子なので、世話をするほうとしても助かります。
本当に素直でかわいい子ですね。
この子の世話をしていると、時折思考にノイズが発生します。
「わたしもこんな子どもがほしい」という不毛なノイズが。
…………
いえ!そんな!彼との間に子どもが欲しいなんて思ってませんよ!
彼はわたしにとって、あくまで監視対象でなければいけないんですから!
そうですよ!長門さんのように観察対象と不必要に馴れ合うなんて、もってのほかです!
…………
長門さんの……ように……彼と……
777名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 22:48:07 ID:u5G1NyHH
以上です。
長門ファンに殺されそうな内容だね、こりゃ。

自分、ここの雰囲気が気に入ってるんで、閉鎖となったらすごく残念だなぁ
778名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 22:49:53 ID:rkiNnXBv
えみり(小)のドライな発言にワロタ
漏れはなかなか好きだったりする
779名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 22:54:58 ID:vEixB6i8
江美里さんカワイス。
780名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 23:00:50 ID:CEuTu9lB
ROM専携帯厨だったがあえて言わせてもらうGJ!!!!
俺は好きだよあなたの事がwwwwマッガーレ
781名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 23:16:39 ID:GsH84hAr
リボンは結局何に使うんだろう・・・気になるぅ
782名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 23:28:44 ID:8FSGxi/c
続編ありがとうっ
一生懸命な喜緑さんが良いです。嫁にくれ。
えみりが「お姉さん」って呼んだら溶けるんだろ―なw
閉鎖は本当に残念。もっと続きを読m(ry
783名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 23:29:55 ID:CCHgW6jv
翌日、長門の髪型が変わっていた。
短かったはずのくせっ毛は、肩に届くほどに伸び、長門はそれをリボンで一つにとめている。
「……髪の構成情報を変更して伸ばした。」
長門……まさかポニーテールにしてくるとは……。
長門は顔を微かに赤らめた。
「……どう?」


こうですか?わかりま(ry
784名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:11:35 ID:mBIlZq0M
「頭髪の構成情報を変換するために、体表面における他部所の体毛の量を著しく減少させる必要があった」

そう言って、長門は、
785名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:32:59 ID:qIkV2uui
>>784
長門は、何をしたんだ……。はぁはぁ
786名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:34:22 ID:+In95kcw
眉毛がなくなるわけか
787名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:48:23 ID:XzvXoxyM
それなんてスーパーサイヤ人3
788名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:50:46 ID:tTL5AQqY
こちらが消滅や移転の危機だっていってるのに
プリンスレがエロパロに移転しようとか話し合ってる……
どこかで平面世界や時系列にゆがみが生じているのか?
つーかプリンの人でここ読んでる人何人いるんだ?ノシ
789名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:52:38 ID:7ow2jM0w
ノシ
プリンにもアナルにもいますよ
ほとんどROMってるけど
790名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:58:54 ID:gXGoF9o9
つうか、エロパロ板は1作品1スレだからプリンスレを立てることはできない。

つまり、あそこの連中がこのスレに乗り込んでくるってことか?

悪夢じゃねえか。
791名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:00:45 ID:Wqdcxll6
長門はスカートの中に手を差し込むと、する、と白い下着を膝まで下げた。
ポニーテールにした長門の頬が、僅かに赤く染まっている。やばい、反則的に可愛いぞ長門。
「……見て。」
長門は自分でスカートをゆっくりと持ち上げていく。
長門のワレメはつるつるだった。
幼い頃の妹のような……いや、失言だ、すまん。
恥ずかしいのか、長門は目を伏せて心なしか内股気味になっている。
だが、内股になってもワレメのほうは丸出しだ。微かにピンク色に光って――
……長門、ひょっとして、濡れているのか?
「……あなたが原因。結合を要請する……。」


スマン、もうやめる
792名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:03:54 ID:XFK10d2X
実際、移転に向けての準備や話し合いをちゃんとしているのはこのスレぐらいじゃないか?
俺が巡回している他のこの板のスレはみんな何事もないかのような感じなんだが
あいつらわかってんのかなぁ
793名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:09:33 ID:tTL5AQqY
むしろピンクが無くなる可能性ってどれぐらいなもんなんだ?
可能性が低ければ、そんなに話題にしないんじゃ?
794名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:12:41 ID:79e59HUU
わからん。
古泉が『最も危惧すべき状況を考えている』のと同じように、供えあれば憂いなしってことでいいとおもう。
795名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:22:25 ID:nXn4Dyb4
>793
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erobbs/1154967847/
ここにあるように、存続準備中。
仮に15日を迎えても、いきなり繋がらなくなったりするわけではない。

まぁ、万が一の世界改変に備えて、移転先を準備しておくのはいいことだと思う。
796名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:34:12 ID:glMTPXi+
移転するとしたらまとめサイトってどうなるの?
797名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 02:14:17 ID:gXGoF9o9
>>796
まとめサイトのお膝元の>>719に移転するなら何も変わらないんじゃないか?
798名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 02:20:19 ID:ig64z3Lj
>>797
したらばに非難したスレの悲惨な末路を見たことが無い人かい?
799名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 02:28:19 ID:gXGoF9o9
>>798
したらばに移転してより盛況になったスレを知っている者だよ。

つうか、2ch側のどこかの板に移ったって、エロは不可能だし、
ガキを追い返す大義名分すら無くなるし、したらばの方がマシだと思う。
800名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 02:30:01 ID:AOGjsxDC
非エロ:2ちゃんねる(アニキャラ総合やアニメサロン板)
エロ:したらば

移転先候補はこれでいいんじゃないですかね。
801名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 02:30:48 ID:OBLXEg9e
騒いでた人達は

>>795 を読んでくれ。

移転の云々蒸し返す必要ない。
802名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 03:10:22 ID:MAmp9P6/
見てきたけど、特に心配するようなことはないって感じだな。
まぁ、多少の不具合があっても許容範囲内か?
803名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 04:00:21 ID:QkJlgpS0
なんでこんなに過疎ってんの
804名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 04:35:45 ID:Uy2V8znJ
バカなガキ共が作品も落とさずにスレ違いの話を延々続けて、
保管庫の管理人がそれに便乗してせっせと移転しようぜ移転しようぜって煽ってるから
805名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 05:12:15 ID:C90avq4n
まあまあ、箱舟を用意しとくのは悪いことじゃないでしょ。
移転移転って言っても、ここがつぶれない限り絶対に移転したりはしないんだから
マターリと続けましょ
806名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 05:16:56 ID:S9y3vauT
>>803
さあ? もうコミケ当日だからとか?

>>805
君の優しさに全米が泣いた。
807名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 08:50:48 ID:+P86eQIk
喜緑絵美理の気苦労

なんかドクロちゃんみたいで面白かったわ
808名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 11:06:54 ID:wa9EyHtM
>776
キョンは無自覚にもまた一人、TFEIを毒牙にかけてしまったのですね。
こーの、罪作り野郎っ!
809名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 12:11:23 ID:HeEzK90l
>>804と、アニメ板の避難所管理人が吼えておりますw
せっかくコンテンツを充実させるチャンスだったのに残念w


この時期は、職人はコミケの準備に追われ、夏厨だけが溢れる最悪の時期。
810名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 12:19:55 ID:7GOAG699
コミケとか行く奴はアグレッシブなオタだよな
めんどくさくて行く気にもならん
811名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 12:26:34 ID:VMDfnvBB
ネガティブなヲタが久しぶりに体動かすからよりカオスになるんだよ
812名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 12:58:55 ID:bISb2wyM
>>810
俺もw
アホらしくて行く気にもなれん。
どうせエロい同人はすぐショップに出るし。
813名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 13:33:14 ID:vWtcaYWt
コミケにいけないヲタもいるのだよ。

>>307
尾崎豊の誕生日と言わないところか゛ハルヒイズムだな
814名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 16:43:44 ID:KsHtdJ2/
>>777
GJ
長門にいじられる喜緑さんもいいな。
それとドクロちゃんっぽい会話の流れが面白かった。
815名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 17:32:54 ID:xJ863lAt
>812
エロクない、原作を読み込んで好きになって描いているような人の同人誌は逆に会場で丹念に探す他ない。
816名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 18:03:21 ID:VMDfnvBB
ヲタとかどうのの前に人間としてどうかしてる奴がコミケなんかには多すぎるからなw
普段出てないからウンコ漏らしたりトイレで即効オナニーしたりできるんだろw
817名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 18:41:30 ID:UVLHRA8e
ていうかコミケってどんな感じなんだか想像もつかん
818名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 18:43:19 ID:79e59HUU
819名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 18:44:45 ID:Ca+yKK/Q
>>818
カオスw
820名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 18:46:40 ID:79e59HUU
年々増えるらしいからな。こんなとこには行く気にならんよ俺は。
821名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 19:10:32 ID:uT61XGLr
某サイトでハルヒ関連のエロ同人チェックしてみたんだが、
なんつーか、論外のそのまた外のゴミだらけだったな。

明らかにブームに便乗しただけのからっぽなエロ絵の羅列ばっか…
822名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 19:59:28 ID:anW/JrCg
そんな>>821の足下のゴミ箱はティッシュの山状態
823名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 20:35:55 ID:87xHM1xu
>>818
昔のダチ見つけちゃった
テラ鬱ス
824名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 20:43:35 ID:WnHh+nMd
東鳩2スレの住人が偉そうに語ってやがるw
825名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 21:06:34 ID:rTPtJ7MF
>>821
>明らかにブームに便乗しただけ
別にハルヒに限ったことじゃないよ。
長門スレにしてもね。それまでアニメやラノベに手も出したことのない中高生が初めてハルヒを手にして猛り狂ってるという構図。
2chも同人もその辺は一緒さ。

826名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 21:08:46 ID:2a2Ky2bs
>>825
エヴァとかガンダムとかヤマトとか……

歴史はループする。
827名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 21:25:09 ID:OBLXEg9e
キャラスレにでも行ってなさいな
828名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 21:46:28 ID:y6+LCi1j
結局、避難所はドコ?
829名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 21:48:23 ID:tqyMI8oI
そんな事よりファミマのホルモン鍋喰おうぜ!!
あれ?ローソンだっけ?
830名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 22:31:44 ID:vX3wXljc
長門スレ久しぶりに覗いてみたけど酷いな…完全に中高生の馴れ合いの場と化してる。
こんなんじゃハルヒ厨とか呼ばれてウザがれるのも解るわ…
831名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 22:44:18 ID:79e59HUU
長門スレも本スレも酷い有様だ。
やはりU20フィルタは多少なりとも有用なのか。
832名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:01:43 ID:vVe7y0tf
ラノベ板の谷川スレが一番平穏
83313-150:2006/08/11(金) 23:08:33 ID:ekT8P/ct
コミケ? 仕事で行けないさ!
板がなくなる前になんとか終らせたい箸休め投下 キョンxハル 微エロ
気に入らなかったらスルー、気に入ったらモニタの前でモヤモヤプリーズ
中途半端な4レスで切れるけど、明日の夜に続き投下予定
834涼宮ハルヒの○天国18:2006/08/11(金) 23:11:23 ID:ekT8P/ct

 合成木材のベッドが軋む。
 子供用だけど2人乗って大丈夫だろうか、などと考えている余裕は、
 もはや無い。

 たった2行のセリフで、自分が作った「妹ワールド」をブチ壊し、
 長門以上のガチ反則設定でまな板に飛び乗って来た鯉こと妹ハルヒさん。
 俺はその残虐超人(8歳)をお姫様だっこ。
 そして肉付きの薄い、ほそっちい身体をベッドに静かに寝かせる。

「 キョン にぃ… 」

 見上げるハルヒはヒロインモード。






− 3rdストライク ラウンド2 −
『 妹ハルヒ(8歳)の場合 』





 ……。
 ハルヒよ、スマンが手足を真っ直ぐ伸ばしたまま、大人しく目を閉じて
 待ったりしないでもらえるだろうか。
 なんか調子が狂うと言うか。しおらしいお前は、らしくない。
 キャラ違うし。

「だ、だって! いつもみたいにしたら、またやさしくしてもらえないもん!」

 う。
 あー… えと、本当に悪かった。
 そんなに気にしてたんだな。 すまなかった、いいこいいこ。
 でもな、お兄ちゃんを見くびるなよ? これでも正お兄ちゃん暦6年だ。
 いつも通りにしてても大丈夫だぞ。

 しかし普段(元)のハルヒに1/10000でもこのいじらしさがあればなあ…
 とか余計な事を考えながら、安っぽい綿で出来た青白ストライプの
 タンクトップに、お腹側から両手をゆっくり滑り込ませる。

 …他人の体温って不思議だよな。
 同じ人間なのに、こう「他の生命に直接触れている感」がひしひしと…。
 ん、ちょっと震えてるのか、ハルヒ。

「キョンにぃの手、あったかい…」
 そうか? ハルヒのおなかのほうがあったかいぞ。

 急ぎ過ぎないようにゆっくり、わき腹、肋骨を撫で上げるように
 服を上にずらしていく。
 うーん、すべすべともつるつるとも言えない、
 しいて言うなら「サラサラ」という小さい子供特有の荒削りながらも
 繊細な肌触り。そして不思議な柔らかさ。
 本当に筋肉入ってんのかね、この胴には。
835涼宮ハルヒの○天国19:2006/08/11(金) 23:13:12 ID:ekT8P/ct

 両手の中指が、肌とはほんの少しだけ弾力の違う部分に左右同時に到達。
 突起、とはまだ言えない『隆起』。
 軽い円運動で成熟前の乳首を刺激してみる
「…?」
 が、ノーリアクション。
 まあそうだよな、この年齢じゃ。
 自分で触ったりするような年齢ってわけでもないしな。
「さわってたほうがいいの?」
 いや、そういうわけじゃなくてだな。
「おっぱい大きくなるかな…」
 それは大丈夫だ、高校生になればしっかりと存在感のある果物に成長する。
 保証する。
「…そっか」
 ほら、上脱がすぞ〜? ばんざーい。
「ん…」

 うーーーむ。 フラット。 パーフェクトフラット。
 でこぼこといえば肋骨の部分くらいだな。

 両手の指を使って鎖骨から乳首、道を逸れてわきの下からわき腹、
 そしておへそを、肌に触るか触らないかの微妙な距離を保って
 ゆるゆるするすると触れていく。
 
「ひゃはふっ! くっ、くすぐったい!」

 まあ、くすぐってるわけなんだが。 リラックスできたかな?
 間髪入れず、右手の平でハルヒの左胸をすっぽりと覆う。
 そして左の胸に軽くキス。
 いきなり乳首ではなく、鎖骨と乳首の間あたりに唇を落としていく。

「…はっ… ぁぅっ… キョンにぃ… くすぐったい… よ…」

 ゆっくりゆっくり時間をかけながら、キスを胸の先端に近づけて行く。

「…んっ… …んっっ…」

 唇が完熟していない乳首に到達した時、ハルヒの反応が微妙に変化を始めた。
 自分でもあまり触れない部分にキス、という通常では考えられない状態に、
 ようやく意識が『羞恥』と『快楽』への連鎖を見出したようだ。

 だが、ここではまだ成果を焦らない。右手をゆるゆると円運動に。
 そしてただ触れるだけにキスに、舐める、吸う、甘噛む、舌で押し込む、
 舌でこねまわすを追加して、先端を丁寧にほぐしていく。
 数分舐ったら、左右を入れ替えて同じように。

「 …はぁっ… くっ …キョン …にぃ …くはっ!」

 ハルヒの呼吸が荒くなってきたので、俺のほうで一旦ブレーキ。
 くすぐったいのと気持ち良いのが半分くらいずつっていう感じかな。




 エ ロ ゲ で 学 ん だ テ ク も 大 し た 物 だ


836涼宮ハルヒの○天国20:2006/08/11(金) 23:14:28 ID:ekT8P/ct
 まあそれは置いといて。
 ハルヒの「味」が、だんだんと汗味に寄って行く。

「 はー…っ    はー…っ 」

 間隔はゆっくりだが確実に荒くなっているハルヒの呼吸。
 その呼吸に合わせるように、段階を追って2cmずつ舌を腹部の方向へ。
 ハルヒの肋骨の形を舌で確かめた奴なんて世界で俺だけだろうな。

「ひっ!? あひゃはははははははは! キョンにっ!ひゃはははは!」
 
 ほーう、ハルヒは「へそ舐め」に弱かったのか。
 ベッドの上でヘビのおもちゃのようにのた打ち回るハルヒ。
 だが悪いが逃がさない。腰をガッシリ抑えこんだまま、たっぷり1分は
 ヘソを舐めまわす。

 まあ殴られて止めるわけだが。

「キョンにぃ、ほんとバカっ!」
 いや、お前緊張しすぎだからさ、適度にリラックスさせてやんないとさ。
「……ばか」
 俺も緊張しちゃってたし、ワンクッション欲しかったんだよ。
 童貞のお兄ちゃんを許してやってくれ。
 なにしろここからが山場だからさ。

 俺の視線と指先が起伏のあまり無い下腹部へ到達。

「あ……」
 スパッツ、脱がすからな。
「……うん」
 ってお前、もしかしてパンツはいてないのか。
「………」
 わざとだな?
「…………ん」

 う。
 寝転んで、自分の人差し指をしゃぶったまま、赤くなった頬&潤んだ瞳で
 こっちを見下ろすハルヒ。
 そんなとびきりえっちな視線は誰に習ったんだよ。

 それに、その…なんだ。


  ぐっちょりだぞ。


 今度は位置的に蹴りが飛んでくるわけだが。
「はずかしーんだから! い、いわなくていーの!」
 俺のふとももをペタペタはたくだけの、全然力が入ってない蹴りなので
 無視することにする。
837涼宮ハルヒの○天国21:2006/08/11(金) 23:16:19 ID:ekT8P/ct

 そして無視できないのは黒スパッツのぐっちょり部分だ。
 水分を吸って他の乾いている部分よりさらに黒く変色している。
 その黒いシミの中央を人差し指でゆーーっくり押す。

 じゅわぁ……。

 おわ、やわらけ。
 それにやたら熱い。
 見た目以上に濡れてるな。
 こんなに出るものなのか、体液って。
 恥丘っていうか、恥肉…いや柔肉?
 つまり今でてるのは肉汁ってわけだな。
 童貞の俺には衝撃の連続だ。

「……キョンにぃ……」

 あ、ああ、すまん。大丈夫だぞ。ちょっとパニクっただけだ。
 もう大丈夫だ。

 シミ部分のちょっぴり粘質の液を確かめるように、恥肉をかるく押し込み
 ながら円運動で刺激してやる。ぷにょりぷにょりと不思議な弾力。

「ふぁ… ぁ… ぁぁッ… ぁー…ッ」

 か細い声で鳴くハルヒ。
 やっぱりこんな年齢でもここは気持ちいいんだな。
 さっき風呂場で本家妹の痴態を目の当たりにした時は朦朧としてたんで
 よくわからなかったが、こうはっきり意識があると素直に驚く。
 こんな年齢で女の子はもう男を受け入れる準備ができるのか。

「あっ! キョんにっっ! そっこっ! はぁっっっっ!!!」

 シミの中央上部。
 恥丘のふくらみの上のほうに、少しだけ他の部分と弾力の違う部分を
 人差し指が発見する。
 弾力だけじゃないな。体温もここだけ尋常じゃないほど高い。脈打ってる。
 うむ、在るな。 アレが。

 こりこりと人差し指の圧力から逃げ回る恥芽。
 俺は何故か魅入られたようにスパッツの上から、その逃げまわるしこりを
 丹念丹念に人差し指で追いまわしていた。
 右へ  左へ  上へ  下へ  左へ 上へ  右へ  下へ。
 真っ芯を捉えたらぐっと押し込んだり、くるくる回したり、摘み上げたり。
 そしてまた圧力で弾き出すように、恥芽を逃がす。

「んんんんンンンンンンっっっっっっッッッッ!!!!!!!!」

 気付くとハルヒが電気仕掛けのおもちゃのように、ビックンビックンと
 痙攣していt

 ししししまった! スマンやりすぎた!! 大丈夫か!?
 ハルヒ! おい!

「 かはぁ…っ ハァッ… …はぁっ  はぁーっ はっ はーっ… 」

 うっわぁ…、半開きの口から涎が…、瞳も光が消えてる!! 
838名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:18:03 ID:ekT8P/ct
以下、何事もなく進行
839モヤモヤ:2006/08/11(金) 23:21:45 ID:ozJboZLh
モヤモヤ
840名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:29:27 ID:7GOAG699
モヤヤン
841名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:32:10 ID:kc6Byn1f
>>838○天国シリーズ好きだから一応GJ

長門スレ今見てきたけど、酷いな…
842名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:35:58 ID:WnHh+nMd
まだやってたの?このシリーズ…
843名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:44:37 ID:cjQxGhxF
>>841
厨化と声のでかいSS投下コテの台頭を懸念し、避難ブログのようなものも作られてはいるが機能するかどうかは疑問
844名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:48:22 ID:tTL5AQqY
>>841アニメキャラ個別の長門スレ?
845名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:49:17 ID:Jdx7gsa+
>>844
だろうな。

今見てきた。同じ長門スキーかと思うと、頭が痛い。
846名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:49:23 ID:dLWWPOZF
>>エ ロ ゲ で 学 ん だ テ ク も 大 し た 物 だ

激しく焼酎吹いた。
847名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:53:45 ID:vBQBD5wC
ロリで生々しいエッチ描写が入ると拒否反応出る。
848名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:57:19 ID:UVLHRA8e
>>845
ただの中高生だから余計に性質が悪い
大人ならわかる常識も、まだ理解できてない部分があるからな…
849名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:59:21 ID:qcAxEyeV
他スレの悪口言っててどうするんだと
そいつらだって俺らと似たような事やってるんだぞと
少なくともそっちの連中は俺らの悪口は言っちゃいないぞと

大人ぶるならさ、せめてもう少し態度を弁えるべきなんじゃないの
850名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:01:13 ID:Jdx7gsa+
>>849
それもそうだな。スマン。
851名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:02:43 ID:UVLHRA8e
>>849
悪かった、軽率な発言だった。
852名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:03:48 ID:3gKIMMDA
ナニワトモワレいつも以上に平和だ。
いつも以上に投下もすくない気もするが、8月危機の影響かな?
853名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:05:12 ID:cZmdwYKb
↑モマエモナー
854名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:05:37 ID:vBQBD5wC
>>849
語尾が気持ち悪い
855名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:09:35 ID:cgywS9tO
創作をする気力があるヤツは年に2回のお祭りに忙しいってこった。
それでなくとも盆休みだし。
856名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:11:35 ID:6vr7wmgc
夏厨ばっかだな
857名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:14:27 ID:q6c7i9Ge
俺は長門スレ結構好きだぞ
馴れ合いも荒らしが湧くよかいいんじゃね?
858名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:15:18 ID:H5VoBs4S
本スレよかましだろ
本スレのクセしてどこよりもカオスで虫だらけ
859名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:21:16 ID:+jbuIY52
>>858
本スレはあのカオスなふんいき(なぜか変換しない)が面白いと思うのは俺だけ?
見てて痛い時もあるけどネタとしては中々… なのかな?
860名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:49:00 ID:4Tqtpjr/
>>849
そうだなスマソ 自重する
うちはうち ヨソはヨソだな
861名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:51:12 ID:cwB12bIZ
やや亀レス気味だが>>770-777GJ!
喜緑さんのいじられっぷりや反応が良かった

しかし喜緑さんは可愛いな
862名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:06:52 ID:H5VoBs4S
>>861
えす之さんの31話の喜緑さんがツボった。見て見れ
863名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:32:13 ID:IFR2nxex
>>859
「ふんいき」が変換できないのは嘘だろ
変換できないのは「ふいんき」
864名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:32:56 ID:q6c7i9Ge
―●-●-●― <マッガーレ!!



 団子三兄弟♪
865名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:33:22 ID:XyFzz0n2
>>863
なぜか変換しないな。
866名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:37:23 ID:fOXznMMe
>>863
ネタをネタと(ry
>>864
長門スレにお帰り願います

てかここも最盛期と比べると随分過疎ったな

867名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:38:15 ID:q6c7i9Ge
>>866

あれ?バレた・・・
868名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:38:32 ID:fOXznMMe
sage忘れスマソ
869名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:38:54 ID:/mQa4cpV
夏コミで疲れてるんだよ
完売しますた(;^ω^)
870名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:53:16 ID:pPWOnJW7
携帯からなんで切方変になるけど小ネタ投下します。
ちなみに下手。つーか、なんかよくわからん不思議な仕上がりになった。
871長門有希の仕返1:2006/08/12(土) 01:53:57 ID:pPWOnJW7
『まるで夢を見ているよな感覚』

今日はSOS団恒例の市街パトロールに赴いている。
主な役目は市街に蔓延する不思議が涼宮ハルヒの目にとまる前に速やかに処理すること。
―――処理することのはずだけど今日は違う。
去年の今頃に交した彼との約束。それを恣意的ではないにしろ反故にした彼の行動(※陰謀のみくるとの逢い引きの事)。
許せない。
厳罰を与える必要があると判断。今日一日は彼と二人でペアになるように情報操作を行う。

というわけで私は彼と図書館に来ている。

私は彼を罰っするプロローグとして前々から目をつけていた書籍を取――手が届かないので彼に取ってもらった。
【本当はエロイグリム童話】
彼はそのタイトルを見て何か言いたそうな、それでいて躊躇うような複雑な表情をしていた。ここまでは計画通り。ここからが本番。
彼の関心を得るためにそのいかがわしいタイトルの書籍をわざと熱心に読み耽るフリをする。
「なあ長門、それ…」
「………」彼を見上げる
「や、やっぱいいや。俺いつもの席にいるからさ、時間になったら起こしてくれ」
「………」うなずく

彼は結局何も言わずにいつもの特等席に座り船を漕ぎ始めた。
起こす気は無かった。
872名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:54:13 ID:28EhBKHl
21歳以下は携帯置いてとっとと寝ろボケ
873長門有希の仕返2:2006/08/12(土) 01:55:01 ID:pPWOnJW7
「うぁおっ!!」
だから彼がいつかのように携帯の着信音に驚き奇声を発するのは必然だった。
彼は電話越しに相手――涼宮ハルヒ――に頭を下げていた。
いい気味
「長門なんで起こしてくれなかったんだ!?」
「………」熱心に本を読み耽るフリを続ける
「……そんなに面白いのかそれ?」
「ユニーク」あなたが
「とりあえずハルヒがご立腹だ。帰ろうぜ」「………」やっ

私がいつまでも本を読んでいるとしびれを切らした彼が私の背中を押してカウンターに行き貸出しの手続きをすませ私の背中を押して図書館の外に出た。
彼は慌てた様子でやたらと私を急かす。
でもここで彼を許し、彼の指示に従っては罰にならない。
だから私はまた本を開き立ちんぼになる。

彼は地に根を生やしたような私を見ると呆れたような諦めたような微妙な表情をし、また私の背中を押して先程よりもやや強引に歩きだす。

少しやり過ぎたかもしれない。
怒ったかもしれない。不安になる。
平気。彼は怒ってない。確信。
何故なら彼は優しい。私が何をしても受け入れてくれる気がする。あの時のように…
“気がする” 何故このような希望的観測に基づいたことを確かなものと信じてしまえるのか理解出来ない。
矛盾。でもこの矛盾が今の私には何よりも必要なもの、そんな気がする。
また“気がする”
874長門有希の仕返3:2006/08/12(土) 01:56:13 ID:pPWOnJW7
『背後で彼が小言を漏らす。「なあ、どうしたんだよ長門?」彼が困ってる時に出す声音。それがたまらなく楽しくて、愉快。それにいつもより早く歩けて楽ちん』

そうこうしてるうちに涼宮ハルヒの待つ駅前にたどり着いていた。
彼に背中を押されていたから予定より早く着いた。今度からいつもこうしてもらおう。
思考中断。

「遅いっ!遅刻っ!罰金!」
「仕方ないだろ、長門が―」
「言い訳するんじゃないわよっ!」
涼宮ハルヒは心の底から怒っているという風体を醸しだし彼を真っ直ぐに睨み怒鳴り散らした。

ミッションコンプリート。
でもまだ彼を許す気にはなれない。
何故?
理解不能。
本当は分かってる。


私はざくろジュースを飲みながら午後からの市街探索で彼にどんな罰を与えるかを思索していた。
「私これから用事があるから、本日はこれにて解散っ!」
だから涼宮ハルヒがレストランで解散を宣言したことに戸惑いざくろジュースを思いっきり気管に吸ってしまった。むせはしなかったが変な音がした。

「今度は何を企んでるんだ――?」
おそらく涼宮ハルヒが何をするのか事前に認識しておくことで少しでも精神的負担を減らそうとしているのだろう、彼が訊く。
「何よその言い方失礼ねっ! 今日はハカセ君の勉強見てあげる約束してるのよ」
「そうか、なら仕方無いな」
「………」相変わらずヘタレ
875名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:59:34 ID:q6c7i9Ge
しりが痛ぇ・・・・・ずっと椅子に座ってたからな・・・・・
ねぇちゃんが俺のPC占拠しやがってずっと居間のPCから書き込んでる
おまいらも座りすぎには気をつけろよ
まぁみんなそういう対策には慣れてるんだろうな・・・・
えろえろなゲームがやりたいマジで。
らっぱのマークの正露丸
876長門有希の仕返4:2006/08/12(土) 02:00:19 ID:pPWOnJW7
というわけで本日は解散となった。
彼がさよならを告げる。
色々考えていたのが無駄になったのが少し残念。
そうだ。せっかく暇が出来たのだから彼を夕御飯に招待しよう。
私は遠ざかる彼の背中を追いかけ背後から手を握る。

『彼と対峙しているとまるで夢を見ているような錯覚に捕われれる。
ひどく不安定で、曖昧で、不思議な感覚。
でも嫌じゃない』

『夕御飯。一緒に』
そのたった一言が言えない。
手を握ったまま固まっている私を彼は―――エラー

私は彼の襟元を掴み彼を前屈みにさせ、同時に私は少し背伸びをして軽く口を触れさせる。
「また明日」
そう言い残し呆然とする彼から手を離す。
頭がクラクラするのを堪え帰路につく。
これで涼宮ハルヒと条件はイーブン。五分と五分。負けない。
視界の隅に捉えた古泉一樹の表情がいつもの微笑ではなく真顔だったのが印象的だった。

少しやり過ぎた。
でも手を握った時の、彼の優しい顔を見たら抑えがきかなくなった。
夕御飯には今度誘おう。

終わり
877名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 02:03:02 ID:H5VoBs4S
>>874からそのまま>>875へと一回違和感なく読み進んでしまった俺はヘタレ
878名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 02:06:53 ID:pPWOnJW7
>>872
スレ汚しごめんよ。
おやすみノシ
879名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 02:11:36 ID:q6c7i9Ge
>>878

面白かった 頑張れ

おやすみ
880名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:10:34 ID:FV56s7Nw
子供キョンと高校生ハルヒもの喜望峰
8818-18:2006/08/12(土) 03:49:27 ID:/6xspNSG
久々の投下。スレの最後に、長いのいきます。
多分、長門モノ。
882夏に降るユキ:2006/08/12(土) 03:50:32 ID:/6xspNSG
1.
頬に軽い衝撃。覚醒。目の前にはハルヒの顔、そして空。

「やっと、起きたわね。私が起きろっていったら、さっさと起きるのが団員たるものの務めよ!」
どうやら俺はこいつのビンタで起こされたらしい。またどこぞの酒屋の息子のようなことを・・・。
こいつの傍若無人さは、いつでもどこでも変わらないね、まったく。
しかし、何か違和感を感じるな。何かとても大切なことな気がするが、思い出せない。

「何よ、何か言いたいことがありそうな顔ね?まあいいわ。ところでキョン、聞きたい事があるの。いま目の前に何が見える?」
何言ってんだ?見えるのは、夜空とそこに浮かぶ星々くらいのもんだ。
今回の目的の1つであるオーロラは、まだ見えてないぞ。
わざわざ聞かなくてもお前にも見えてるだろ。
それとも急に目が悪くなったのか?それだったらコンタクトにしてくれ。
俺には眼鏡属性はないからな。

「なにバカなこと言ってんのよ。で、それを見てどう思った?」
質問を続けてくるハルヒ。何だ、どんな感想を求めてんだろうね、俺に。
天文学的洞察も、占星学的指導もできないぞ。
ようやく目を覚ましつつある頭でぼんやりと考え込みながら、俺は今回の旅の発端を思い返していた。
883名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:50:39 ID:H5VoBs4S
ばっちこい
884名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:51:29 ID:/6xspNSG
2.
それは、朝比奈さんが卒業して約二ヵ月後のゴールデン・ウィークのことだった。
その日は恒例の市内探索の日で、俺たちはすっかり馴染みとなった喫茶店に集合していた。
近くの看護学校に進学した朝比奈さんは、さすがに部室に顔を出すことはほとんどなくなったが、
週一回は必ずそのご尊顔で俺を癒してくれる。ついでと言っては何だが、古泉のヤローもいる。

その席で、ハルヒはこうぶち上げた。
「みんな!今年の我がSOS団の最重要プロジェクトを発表するわ。
ずばり、南極探索よ!!」

ひぇ〜、と声を上げる朝比奈さんと相変わらずの胡散臭い笑顔を浮かべる古泉。
しかし、ここまで"らしい"反応をされると、呆れるのを通り越して感心してしまうな。

「で、何で南極なんだ?」
二人は、それは俺の役目とばかりにこちらを伺うので、代表してハルヒに尋ねる。

「だって南極よ!南極!!きっといろんなモノに取り付く謎の生き物や、
巨人が眠る、謎の巨大空洞なんかがあるに違いないわ!」
やれやれ、今回はSFか。俺は神人の造形を思い浮かべながら、被害を最小限に抑える方法を考えはじめる。
と、古泉が勝手に解説をはじめやがった。
「実は、偶然にも僕の知り合いに、外務省に強い権限を持つ方、それに高名な探検家の方がおりまして・・・」
うそつけっ。何が偶然だ。俺はもう、機関の一員に大統領がいても驚かないね。


と、そんなわけで、あっという間に話は進み、六月の終わりから半月ほど、SOS団四人全員で南極に行くことになった。
諸々の都合で、夏休みに決行するのは不可能となったときは、試験を理由に話をチャラにできるかと思ったが、
去年の夏、ハルヒの家庭教師で俺の成績が急上昇したことを覚えていた母親は、
「任せてください。帰ってきたら、私がみっちり勉強させて、絶対に私と同じ大学に入れるレベルまで鍛えてみせます」
という勝手な宣言に懐柔されてしまった。まったく、あれから何かとニヤニヤしながらハルヒのことを聞いてくるし、ろくなことはない。

ちなみに、古泉はもちろん、朝比奈さんも「オーロラ」、「ペンギン」といった単語に思うところがあったのか、賛成派にまわってしまった。
あの天使のような笑みをみたら、俺にはとてもじゃないが反対なんてできないね。
885名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:52:38 ID:/6xspNSG
3.
思考を目の前の光景に戻す。少し、雪が降って来たな。
雪は白く、散りかかる桜のように夜の闇をまだらに染めていく。

桜、か・・・。
そういえば、文化祭で撮った映画のラスト。
あの桜はキレイだったな。

「そうね・・・。確かにキレイだったわ。異常気象に感謝しないとね」
また思ったことを口に出してしまっていたらしい。

しかし、あの支離滅裂な映画も今年でついに完結ってわけだな。
今年は誰を主役にするんだ?

「あんた、何言ってんの?今年もみくるちゃんが主役に決まってるでしょ。
去年は『朝比奈ミクルの冒険 エピソード02』をやって、
今年、前2作の間を埋める『01』をやるんだって、何度も説明したじゃない!!」

そうだった。『00』から数年後の設定ということで、
ハルヒによってやたらに色っぽい格好をさせられた朝比奈さんの、
あの特盛りっ!なお姿を忘れるなんて、俺はどうしちまったんだ。
朝比奈みくるを愛でる会会長としてなさけないぜ!
いや、でも本当に朝比奈さんが主役だったか・・・?
誰か、別の・・・そう、別の・・・

「情報修正」

っっ!!なんだ?頭痛が・・・。
「どうしたのよ、キョン?急に顔をしかめて」
いや、何でもねぇよ。

「そう、ならいいけど・・・」
しばらく口を閉ざした後、ハルヒはこう切り出した。

「ねえ、今日って何の日だか分かる?」

僕はツンデレが見たいとかあんまし思わないんですが、
なんで世の殿方はハルヒとか長門とかを珍重するのでしょうか。ただの女の子じゃん。
わかんない。「○○たん萌え〜♪」とかもわかんない。得るものが少ないと思います。
したがってスニーカー誌に載ってるツンデレをメインテーマにした萌えというか
ツンデレコメディもよくわかりません。ただのラブコメです。

さらにそもそも女子はなぜツンデレをするのですか。
あまつさえ学校でツンツンしたりするのですか。僕は賛成ですが。
いや賛成なのはツンツンするからじゃないです。なんとなくいいからです。
僕は女子高生のツンデレとかそういうものは大好きです。

いや問題なのは女子高生のツンではなくてデレです。
デレが見えててもかまいませんが、ラブコメだと思います。

いやそうではなくて、なぜデレの出るようなツンデレをするかということです。僕は賛成ですが。

すいません。まちがいました。もういいです。
887名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:55:00 ID:/6xspNSG
4.
こんな神妙な顔をするハルヒは珍しい。
でも、俺だって色々経験をつんできたのだ。
少なくとも今回は、その理由をわかっている。

「7月7日。七夕、だな」

「ええ、そうよ。正解」
しおらしいハルヒは正直、結構可愛かった。

「あんたには話したこと、あったかしら?
私ね、5年前の七夕に、変な男と出会ったの・・・」
ハルヒが話を続ける。


そう、2年前の七夕、朝比奈さん(大)に導かれた俺は、
ジョン・スミスとして5年前へと時間移動した。
そこで、ハルヒがとんでもないことを思いつく、きっかけをつくっちまったわけだ。

あん時は大変だった。
朝比奈さん(小)が、急に帰れないとか言い出すんだもんな。
まったく焦ったぜ。

ん、なら俺はどうやって帰ってきたんだ?
朝比奈さん(大)の力か??
いや、違うな。え〜と。

「・・・でね、私は今ではその出会いに感謝してる。
だから、って聞いてるのキョン!」
ああ、すまん。ちょっとぼ〜っとしてたみたいだ。

「もうっ。団長の話はしっかり聞きなさい。じゃないと、死刑よ。
そう、私は彼と初めて会ったあの日が、SOS団のはじまりと言ってもいいと思っている。
だから、あんたにもこの話を聞いて欲しかったのよ」
888名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:56:08 ID:/6xspNSG
5.
やっぱり、俺の、いやジョン・スミスの言葉が、こいつに与えた影響は大きいみたいだ。
ああ、なんてこと言っちまったんだ、俺!
それにしても、当たり前のことだが、あれがハルヒにとっては俺との初めての出会いなわけだ。
ま、向こうはそのことに気がついてないわけだけどな。

・・・んっ、初めての出会い・・・。
俺にとっては、そうでなくても、彼女にとっては・・・。

そうだ、あのとき初めて俺に会ったのは、ハルヒだけだったか?
もう一人いたはずだ。もう一人。

さっきからずっと感じていた違和感。
それが1つに集束していく感覚。
頭に浮かぶ、映像。

しおり。高級マンション。図書館。メガネ。パソコン。
短い髪。華奢な身体。そう、あれは・・・。長■■希!!
その瞬間だった。

「情報介入、開始」

意識の一部が・・・どこかへ・・・。

「情報制御空間、形成。
対象因子の一部をダウンロード」
889名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:58:27 ID:/6xspNSG
6.
気がつくと、目の前には真っ白な空間。音もなく、ただ雪が降り続けている。
その中心に、あいつが立っていた。

「長門!」
そうだ、どうして忘れていたんだ。長門有希。
本ばかり読んでいた、無口な宇宙人。
でも、大切な仲間だったはずだ。

「どういうことだ、長門。ここはどこだ?
こいつもハルヒのとんでもパワーのせいなのか?
いや、でもそんなはずはない。あいつの能力は、あのときに・・・」

「そう、涼宮ハルヒの能力は、既に消失している。ここは私のつくりあげた情報制御空間。
この空間の内部でなら、あなたも覚えているはず。彼女の能力が消えた瞬間を。
あなたのいう未来人や超能力者がそのことに気がつかないのは、涼宮ハルヒがそう望んだから」
どういう意味だ、長門?

「あの日、涼宮ハルヒはその能力を失おうとしていた。
そうなれば、あなた以外のSOS団のメンバーがいなくなることを悟った彼女は、
最後の力を使って、その状況を生み出した」

「つまり、ハルヒにはもう何の力もないが、古泉たちも朝比奈さんたちも、
そのことに気がつけないので、この場所、この時間に留まらざるを得ないってわけか」

「そう。涼宮ハルヒはSOS団のメンバーがいなくなることを、よしとしなかった」
そりゃあ当然だ。団長様として、当たり前すぎるほどに当たり前の選択だぜ。
でも、それならなぜ・・・
「なぜ、お前は消えちまったんだ、長門?」
890名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:59:12 ID:/6xspNSG
7.
「涼宮ハルヒの能力は、確かに強力。しかし、最後の瞬間にはかなり弱体化していたのも事実。
有機生命体である人間には有効でも、情報統合思念体に通用するほどのものではなくなっていた。
そして、彼女の能力が消失したことを確認した統合思念体は、観察者たる私の処分を決定した。
あなたたちの記憶が消えていたのも、その過程の一部」
淡々と語る長門。しかし、俺はその言葉を聞いて、明確な怒りを覚えた。

「ふざけんなっ!長門、前にもいったけどな、お前はお前の好きに生きていいはずだ。
情報統合思念体とやらが、どんだけ偉いか知らないが、そんなことは関係ねぇ!!」

「覚えている。あの時、病室であなたの言ってくれた言葉。うれしかった・・・。
でも、これは私が決めたこと。私が望んだこと。だから、大丈夫」
そうして長門は、わずかに沈黙した後、再び語り始めた。
891名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:59:49 ID:/6xspNSG
8.
「私の処分が決定されたとき、私は情報統合思念体に対して1つの要請を行った。
それは、私を構成する情報因子を分解、変換して、この星の構成因子の一部とすること。
私は、雪となってこの星に残存することを希望した」
雪って、あの雪か?

「そう、雪。私の名前。私のかたち」
長門は目を閉じ、静かに答える。

「通常、統合思念体は、有機生命体の存在する星に、自らの痕跡を残すことを好まない。
どんな影響を与えるか、予測がむずかしいから。
だから、私の願いも、却下されると思っていた。でも・・・」

「承認、されたんだな」
頷く長門。
「どうしてかは分からない。
もしかして涼宮ハルヒの能力が、間接的に作用したのかもしれない。
とにかく、結果的に私の要請は承認され、いまの私になった」
目を開いて、こちらを見る長門の顔には、きっと俺以外にもわかる笑顔が浮かんでいた。

「そっか。本当にお前が望んだ結果なんだとしたら、俺がどうこういうのはお門違いだな。
分かったぜ長門、そのことに関しては、もう何も言わん」
あんな顔を見せられたら、反論できっこないぜ。いまのあいつはA+++だな。
892名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:00:31 ID:/6xspNSG
9.
「しかし、お前がそんなに饒舌にしゃべるのはいつ以来だろうな。
それじゃあまるで古泉だぜ」
あの人はからかう様に私に言う。
「そう?」
簡潔な返答。でも、それでいい。それだけで、彼には伝わる。

私の目的は、確かに涼宮ハルヒの観察だった。
そして、その過程で、彼のことを重要視することになったのも事実。

でも、私がいた場所は、あくまでSOS団だった。
朝比奈みくるも古泉一樹も、大切な人間に違いなかった。


似ているというのなら、きっとそう。
私は彼らがうらやましかった。
彼らのようになりたかった。
彼らの仲間になりたかった。


だから、雪となってあなたたちを見守りつづける。
ユキが溶ければハルが来る。それでも構わない。
冬のほんのひととき、あなたにそっと触れられるなら。
それが私の望んだ在り方だった。
893名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:01:19 ID:/6xspNSG
10.
「なあ、今日ここに俺が来たのは偶然なのか?日本では夏の、この時期に」
彼は時々とても鋭い。
「それは・・・」
彼の優しい視線を感じる。くすぐったい感触。
「禁則事項」
あの、初春のひとときを思い出す。はじめてのジョーク。彼の頬が緩むのを感じる。

「おいおい、教えてくれよ、長門。俺とお前の仲じゃないか?」
彼が冗談っぽく返してくる。
「男女の間においては、常に素直にすべてを語ることが、
必ずしも信頼関係を構築する上での最善の方法ではない。
これは、あなたと涼宮ハルヒを観察して学んだこと」
・・・困ったような表情をみせる彼。

だって、とてもじゃないが、言うことはできない。
あなたとはじめて会ったあの日。七夕の夜。
今度は二人きりで過ごしてみたかった、なんて。
894名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:03:38 ID:H5VoBs4S
>>393
努力は認めるけど高校生は寝なさい。
895名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:05:17 ID:/6xspNSG
11.
「空間維持能力が限界を迎えるまで、あと10秒」
できるだけ感情を殺して伝える。

「そっか。長門・・・・・・また来年の今日会おうぜ。
おっとその前に、今年の冬があるか・・・えっと・・・」
最後なのに、格好良くきめられない。不器用な彼。私が見続けてきた、彼。


「また」
答えた瞬間に、空間が消失する。
この空間は、私の情報因子と彼の意識の一部から、一時的に構成したもの。
ダウンロードした彼の意識は、多少の誤差を伴って、元の時系列に回帰するだろう。

ああ、彼の姿も、私の姿も消える。

この想いも、この言葉もすぐに溶けて消えてしまう。
彼には、この空間での記憶は残らない。
でも、私にはこれで十分だった。


長門有希は雪となって、彼の心にそっと沁みこむ。
896名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:09:52 ID:/6xspNSG
12.
消えていく長門。
その顔を、想いを、焼き付ける。

これは、七夕に起きた小さな奇跡。

この記憶がどうなるのか分からない。
でも俺は、きっととても大切なものを得た。
そのことは、決して忘れない。


意識が、途絶えていく・・・。


頬に軽い衝撃。覚醒。目の前にはハルヒの顔、そして空。

「やっと、起きたわね。
私が起きろっていったら、さっさと起きるのが団員たるものの務めよ!」
897名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:13:55 ID:/6xspNSG
13.
「また、ぼ〜っとして。本当に大丈夫なわけ」
ああっ、大丈夫だ。お前の過去語りは、ちゃんと聞いてたよ。

「そう・・・なんか、辛気臭くなっちゃったわね。
やめやめっ!過去をうだうだ語るのは、私らしくないわ。
さあ、キョン。犯人まだ近くにいるはずよ。とっちめに行きましょっ!!」
顔をあげて意気揚々と宣言するハルヒ。
はて・・・なにやら物騒なことを言ってるが、一体何のことだ?

「あんた・・・もしかして本当にわかってなかったの?
まったく、ほんっと〜にバカなんだから」
何だ、何だ。なぜ俺はここまでバカにされなきゃならんのだ。

ハルヒは、不審な段ボールを発見した兵士のごとく?マークを浮かべる俺に、
溜息をついた後こう言った。
「いい。目を覚まして、最初の質問を思い出してみなさい。
私はこう聞いたわよね。空を見てどう思うかって」
ああ、確かにそんなこと言ったな。
で、それが?回りくどいのはよして、お前らしく率直に説明してくれ。
いい加減寒くなってきた。そろそろ限界だ。

「それよ!あんたここがどこだか分かってる?南極よ、南極。
私もあんたもしっかり防寒対策された服を着てる。
でも、それだけで寒さを凌げるわけないでしょ。
もう1つだけヒント。この近くには、私たちの他にも調査隊がいるはずよ。
その誰もが善良な人間とは限らないでしょうね」
もう分かったでしょ、という目で俺を見つめるハルヒ。

ハルヒの言わんとすることを、ようやく理解する俺。
しかしおかしいな。今日は、他の調査隊は基地にいると古泉に聞いた記憶がある。

まあ、とりあえず疑問は置いておこう。この寒さは洒落にならん。
そうして俺は、「見つけたら死刑よ!」と息巻くハルヒをなだめつつ、
古泉から借り受けた超高性能携帯に手を伸ばす。


空には、輝く星とそれに照らされた雪。
織姫と彦星の逢瀬は、彼らだけが知っている。



898名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:28:24 ID:q6c7i9Ge
感動した
899名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 04:30:13 ID:MQhkYCNl
>>881
おまいのせいで目から水が止まらない。どうしてくれるんだ・・・
900名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 05:47:10 ID:OnJMRIdy
くそっ寝ようとしてたのに・・・
泣きそうだ
901名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 06:31:08 ID:m2RAfOr0
最近原作よりこのスレとかのSSの方が
面白いんじゃないかと感じているのは俺だけですか?
902名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 06:39:07 ID:5FDIABIB
だから俺は悲しいのはイヤなんだよ (つД`)
903名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 07:19:51 ID:Ht+U5TnT
903
904名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 08:26:06 ID:Sc/8fy85
ハルヒ「世界を革命する力を!」
905名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 08:35:18 ID:GzfJquer
しかし、スレ終盤になると
投下中の割り込みが多くなるのは何故だい?
906名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 08:54:24 ID:3A+Khm7d
仕様です
907名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 09:33:12 ID:7IdS4aM9
>>901
まぁ、原作がないとパロが作れないわけでして・・・
908名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 09:37:24 ID:J+0Hlaf+
だからガキは来んなっての
もうちょっとまともな読書しろよ
909名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 09:44:52 ID:MQhkYCNl
>>908
夏は耐えるしかない・・・
910名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 09:47:06 ID:tG1jvCY2
>>905
序盤でもそうじゃん。ちゃんとリロードしてから書き込めっての。
規制掛かって書き込めないのとは訳が違うのにな。
911名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 09:57:20 ID:tVg2Urnh
このスレでここまで番号進むって珍しいな
912名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 10:19:26 ID:9XKH6ezR
>>881
南極が出た所で狂気山脈ネタかと…
とにかく乙です。
913名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 10:38:47 ID:2WQPwnt7
ハルヒ+狂気山脈・・読みたいなそれ
914名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 11:16:08 ID:L5F6UiNY
>>911
ピンク閉鎖の件で色々あったしな
>>897
朝から泣いちゃったじゃねーかw
915名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 13:07:58 ID:Vr1CNA/s




                >>901




916名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 13:26:37 ID:LRk3QKLI
後50KB位残ってるし1000まで行くかな?
917名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 14:10:57 ID:L5F6UiNY
閉鎖するかはまだ分からんが次スレたてたほうがいいのかな…
918名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 14:55:42 ID:svj7JG6c
みくるって極端に少ないよな
なんで?書くの難しいのかな
919名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:02:04 ID:p6mrk32D
>>918
需要が少ない
920名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:03:20 ID:PRBYfONX
あるよ!需要あるよ!みくる萌えだっつーの!長門多すぎだっつーの!
921名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:04:47 ID:vpT+T9Ho
>長門有希は雪となって、彼の心にそっと沁みこむ。
。・゚・(つД`)・゚・。
922名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:05:12 ID:5ZdaBks3
>>918
原作ですら空気なのに

まぁ登場数遥かに少ない朝倉さんより少ないのには同情するが
923名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:06:19 ID:Ybcw83qc
需要が無いってのは相対的にみくる人気がないってことだろ
しかも個人個人の需要どうのの前に
職人さんが何を書くかなんて見てる側が決めるもんじゃないし
どうしてもって言うなら自分で投下してみたら?
924名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:08:35 ID:PRBYfONX
以前投下したよみくる×キョンを
おれのささやかな反抗さ
925名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:11:05 ID:Ybcw83qc
>>924
そのまま書き続けてくれると嬉s(ry
ハルヒ読者って全体的に長門萌えの人が多いから
メインのハルヒとで偏っちまうのは仕方ない気ガス
926名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:16:00 ID:fOXznMMe
まあみくるは設定上縛りが多くて書きづらい&人気がいまいち低いからなあ…
エロ同人なんかでは結構多い気もしないでもないけど
927名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:19:04 ID:Ybcw83qc
>>926
SSとかでも、単なるエロ要員としては結構使われるんだよな
ただ、やっぱりきちんと書くとなると書き辛いんだろうな
928名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:36:23 ID:+jbuIY52
みくるを役立たせる

時間遡行ネタ

前後のつじつまあわせ+時間遡行が認証制なので何かしら理由が要る。

扱いづらい
と認識してますが、どうなんだろう…
929名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:39:03 ID:pJZozByK
ユキが溶けてハルになる、とは深いな。
930名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:47:49 ID:p6mrk32D
>>928
みくるには適当にタンバリン持たせて躍らせとけばおk
931名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 16:21:38 ID:H5VoBs4S
みくるSS

→エロ路線
  →乳と穴のみしか要らん

→非エロ路線
  →目立った役割ないから不要
932587:2006/08/12(土) 16:28:17 ID:Qz5hrlDR
ひどいなおまいら!

 否定のしようもないが……
933名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 16:36:20 ID:CHlQJpn2
みくる分は原作だけで十分だ
934名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:00:54 ID:QDEsP887
みくるが宇宙人で、長門が未来人なら
まだ書きやすいんだがな
935名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:01:07 ID:39y/sqtl
アニメではハルヒと長門のダブルヒロインだったのだから仕方ない。

>>897
泣いたGJ。
936名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:12:52 ID:kRQ/mER8
>>897
ハルヒが何を言おうとしているのか分からず、
それが引っかかって泣けない俺は負け組orz
937名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:14:25 ID:4mWTIP7e
こんな状況で
文章苦手な俺が書いちゃったりしてもいいのか?

最近来たがためにまだ空気に慣れないんだが…
938名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:15:06 ID:4mWTIP7e
sage忘れた…すまん
939名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:16:07 ID:5FBd27pX
空気に慣れてからのほうがいと思う。
940名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:16:37 ID:4mWTIP7e
>>939
分かった。もう少し様子見する
941名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:21:26 ID:GBRE8Y36
別にいいんじゃないか、書いても
最近、少しSSが減り気味だし

俺も投下したいが、容量オーバーで次スレ待ち状態 orz

>>897
俺もハルヒのセリフが分からんかった……orz

942名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:40:49 ID:7DI8LGL0
この涼宮ハルヒシリーズスレの小説のうち
君たちの「トップベスト3」を発表しちゃおう
9438-18:2006/08/12(土) 17:54:47 ID:/6xspNSG
ご感想、ありがとうございます。
次スレが立つか分かんなかったので、急いで書きました。

最後のハルヒのセリフ、ちょっと分かりづらかったですよね。
元ネタは、古典的ジョークで、ホームズとワトソンが、キャンプに行く話です。
つまり普通は、簡易的な宿泊設備をしいて寝るわけで・・・。天井が。

あと>>929が指摘してくれてますが、個人的にも気に入っているのは

ユキが溶ければハルが来る。

という一節。今頃、ハル(ヒ)とユキという名前の対応のうまさに気がつきました。谷川やるな。


このスレがどうなるか分かりませんが、素晴らしい作品を読ませてくれた皆さんに感謝を。
では、名無しに戻ります。
944名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:59:40 ID:Ht+U5TnT
1000まで
945名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:04:38 ID:OkZCyTMp
>>943
奇蹟(希有)と雪のダブルミーニングだったり、ハルヒ(晴・春)との対比になってたり、
長門の名前はよく考えられてるな。

……最初憂鬱読んだときは対有機生命体(以下略)だからユキかよ、とか思ったが。
みくるもそのまんまだったし。
946名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:14:56 ID:4mWTIP7e
次スレにしよう。それまでに空気に慣れると願う
947名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:28:33 ID:9M44WDS4
>>943
補足thx
テントが無くなったのは長門が――
いや、言わぬが華。なのかな

>>945
有希の名前にそんな深い意味があったなんて今まで考えた事もなかった
948名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:33:40 ID:z3iDc47c
>>941
容量オーバーって、単純に考えても
60行ビッシリ端まで埋めても10レスくらい…
スゴ...
949名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:34:07 ID:cgywS9tO
>>947
憤慨読もうぜ。
950名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:35:16 ID:p6mrk32D
>>945
みくるがそのまんま?

……あ。  み(らいから)くる?  何この親父ギャグ
951名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:38:18 ID:4mWTIP7e
未来と書いてミクルと読めるということだろうけど

実際に漢字でそう書くのかは知らん
952名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:40:02 ID:QcX/onjC
みくるがそのまんま?
いや、そんなことはないぞ

みくる(未来る)
みるく(巨乳キャラ)
くるみ(地味キャラ)

たくさん意味があるじゃないか
953名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:48:28 ID:iMFQ4SK0
未来と書いてみくる
ってけっこう有名だと思ってたのは
俺が設定補完系サイトに入り浸っているからか…
954名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 19:01:18 ID:I+4tllF4
未来と書いてみくると読むキャラ他にいなかったっけ?
なんかいたような気がするんだが思い出せない。
955名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 19:07:14 ID:UHn7wQdP
容量のMAXって何KBだっけ?
956名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 19:08:47 ID:D8r1bvLH
500KB
957名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 19:15:11 ID:UHn7wQdP
サンクス。それじゃ俺のも辛いな。次スレ待つ。
958名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 19:16:15 ID:4mWTIP7e
自分の作品のってどうやって調べんの?
俺のも多分無理だけど
959名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 19:21:52 ID:D8r1bvLH
メモ帳にコピーして
プロパティでファイルサイズを見る。
実際より多少多めのサイズが表示されると思う
960名無しさん@ピンキー
ありがとう