グローランサーエロパロスレッド3

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1名無しさん@ピンキー
グローランサー&ラングリッサーの総合エロパロスレッドです。
sage推奨。わりとなんでもありでマターリいきましょう。
お約束と過去スレ・関連サイトはこちら↓


・801は専用板へ
・801要素有の男女もの・女体化・陵辱・百合のような人を選ぶ要素はNGワード推奨
・万が一NGワード無しで投下されてしまった場合、記憶を抹消してスルー
・グロ・残虐は基本的に禁止。投稿したい場合は要相談


前々スレ:グローランサーエロパロスレッド
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076050764/

前スレ:グローランサーエロパロスレッド2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090663693/

2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

エロパロ板ガイド
http://hhh111.s4.x-beat.com/
2名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:26:10 ID:AH2R6c6H
落ちていたので立てました。
以下即死防止SS
前スレ住人の方に喧嘩売ってるような表現がありますが
演出という事でお許し下さい
3叶えれれた望み:2006/07/12(水) 23:26:54 ID:AH2R6c6H

鋭い破砕音が広い部屋に響く

黒い石材で造られた磨きぬかれた鏡面のような床に
ボーゼルは血の様に紅い葡萄酒が満たされていたグラスを叩きつけた。

「ええい、1000に行く前にスレを落すとは…
 ここの住人は、保守すら満足に出来ぬのか」

[グロー・ラングのエロパロ]スレの3スレ目の移行を祝うはずの宴の席で闇の皇子ボーゼルは怒り狂っていた。
原因はいうまでも無い・・・・2スレ目が完走する事無くDAT落ちしてしまった為だ。


「申し訳ありません、ボーゼル様。
 私達も、スレの住人達もスレを保持するに動いたのですが、動きが予想外に早く、対策が後手にまわってしまいました。
 しかし、スレはこうして再建いたしました。
 この様な失態は二度とおかしません」

ヴァンパイアロードの一人ファイアスが代表して頭を下げる。

「ふん、まぁ良いだろう…
 2スレでは、ラングものの投下が幾つかあった事からな…
 しかし、二度は許さんぞ」

「「御意」」

集まっていた、魔族達がそろって闇の支配者に向かい頭を垂れた。

4叶えれれた望み:2006/07/12(水) 23:27:25 ID:AH2R6c6H
「ひっ、あっ・・・あっ・・・・・」

静まり返った部屋に発情した牝の吐息が聞こえる。
2スレの間中、魔物達に犯されていたシェリーの声である。
永遠と続く凌辱の中、古き血筋と武勇を誇った美しい姫将軍の精神は焼き切れ、ただ快楽を求めるただの雌に成り下がっていた。
始めは、長きに渡り魔族を苦しめていた光の末裔であり、幾多の魔物が倒された美貌の少女を争うように犯していたが、今となっては飽きられ、年齢からは考えれれぬほど熟した少女の白濁塗れの肉体は知性の無い魔獣達に犯される無残な姿を見物するだけとなっていた。
ようやくボーゼルの怒りも収まり、宴が開かれる。
経緯はどうあれ、3スレ目に移行したのだ。
ようやく宴い活気が戻っていった。
堕ちた姫君の周りでは、その淫靡な空気に中られたのか、乱交が始まっていた。
娘達の多くは、捕虜や奴隷の人間達であったが魔族の女性達にも参加しているものは多かった。


「ダークプリンセス・・・・・どうしたダークプリンセス?」

ボーゼルの横に控え、いつもなら新しいグラスを直ぐに差し出してくる闇の巫女がいつまでたっても、動かないのを不審に思ったボーゼルが首を動かした。

「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・」

闇の巫女は、荒い息を吐きながら、一点を・・・・・・魔物に犯されている銀髪の少女を見つめていた。
視線を下に向けると、きわどい逆三角形にカットされた黒いボディスーツに覆われた股間は濡れほぞリ、太股に愛液が流れを作っている。

ボーゼルはすぐ横にあるダークプリンセスの濡れた股間に指を這わせた。
5叶えれれた望み:2006/07/12(水) 23:29:24 ID:AH2R6c6H
「ひっあっ」

延々と犯されるカルザスの姫将軍を見つめていた為、
興奮していた闇の巫女はぐっしょりと濡れた誰にも触られた事の無い無垢の股間を撫でられ声をあげた。
割れ目をなぞるボーゼルの指が、愛液に濡れたボディスーツを秘裂に埋め込んでいく。

「ひっ・・・・・くぅ・・・・・あはぁ・・・・・・・・・」

少女は、自分が欲情している事が敬愛する闇の盟主に気付かれたのが恥ずかしく
何事も無かったかのように初めて与えられる快感に耐え忍ぼうとしたが吐息が熱く荒げるのを防ぐ事は出来なかった。

「興奮しておるのか、ダークプリンセス」

ボーゼルの言葉を真っ赤になって少女は否定しようとするが
ボディスーツの内側に潜り込んだボーゼルが肉の芽を摘み上げた事で歓喜の声をあげてしまい中断してしまった。
快楽のあまり力の抜けてしまった闇の巫女をボーゼルは抱き寄せると
胸元を覆う白銀色に輝くミスリルで出来たプロテクターを剥ぎ取る。
鎧の上からでも大きさを誇示していたダークプリンセスの豊乳が初めて他人の視線に晒される。
ボーゼルは目の前にある豊かな肉隗を舐め上げると重さを確かめるようにゆっくりともみしだく。
胸と股間から与えられる快楽にダークプリンセスは力を失いされるがままとなった。
元々赤子の時より闇の巫女としてボーゼルに仕えるように教育されてきた少女である。
このような状況は彼女にとっても望ましいものであった。
幼い頃から洗脳に近い教育といくどかボーゼルより受けた魔術などの手ほどきにより
彼女は魔族の指導者であるボーゼルに恋い慕うようになっていたのだ。
巫女の修行に加え、一般教養や魔術、戦術を叩き込まれて育ち自慰すら満足にした事の無い・・・・
だが魅力に溢れた若く清純な肉体は闇の皇子によって快楽の階段を駆け上り開発されていった。

玉座の上から聞こえてくる歓喜の声に魔物達も次第に気付きだした。

少女は、人間とはいえ闇の杖を司る闇の巫女として・・・・光輝の軍勢の末裔との戦いの中、
軍勢を率い不敗を誇った常勝の魔将軍、ダークプリンセスとして魔物達から人気があった。
その遥か雲の上の存在であった美しい少女の半裸の姿で喘いでいるのだ。。
魔物達の中にはこの見目麗しき少女を自分のものにしたいと願うものも多くいたのであるが
絶大な魔力をもつ彼女を力尽くでものにできるわけも無く、
彼女の好意を得る為尽力する者、より力を高め地位をあげようとしていたのであるが、
今となっては、ただあこがれの少女の痴態を見詰めるだけであった。

6叶えれれた望み:2006/07/12(水) 23:31:29 ID:AH2R6c6H


「ボ、ボーゼル様・・・情けを・・・・」

潤んだ瞳で闇の王女は闇を皇子を見つめる。
半刻以上の時間、ボーゼルから与えられる闇の快楽に溺れたダークプリンセスは
ここに多数も魔物達の目があるという事が完全に判らなくなっていた。
ただ、疼き続ける肉体をどうにかしてほしかった。
慕う君主に自らの初めてを捧げたかった。

「ならば来るが良い・・・ダークプリンセス・・・」

ボーゼルが自らの肉根を取り出し、少女を促す。

その長大な肉の槍は処女の肉壷に収めるにはあまりに長く太かったが、
少女は躊躇する事無く腰を浮かせ、
肉槍の上に身体を落としていく。

無垢の肉壷を長大な肉の槍が貫いていった。

「ひっ、あっ」

肉根の侵入を防ごうとするものがあるがダークプリンセスはかまわず腰を降ろす。
純潔の証が貫かれ、太股を流れる愛液の流れが紅く染まる。

ダークプリンセスの小さな肉壷はにボーゼルの槍は納まりきれず、
身体の最奥たる子宮にまで達し、あまりにも大きな肉根に無残に変形し、
持ち主に激痛を与えていたが、闇の巫女はそれにかまうことなく腰を振り続ける。

愛しき主君の名を呼びながら・・・・

彼女は処女損失とあまりにも大きな肉根を迎え入れた事による激痛を感じていた
しかしそれ以上に疼く身体に一撃を加えてもらえた事・・・・・
そしてボーゼルに処女を捧げられた事に対する精神的喜びがそれを上回っていたのだ。

闇の巫女の動きに合わせ重量感のある乳房がたぷたぷと揺れ動きボーゼルの目を楽しませる。


「大きくなったものだ・・・」

ボーゼルが感慨深げに呟きながら豊かな肉隗をもみ上げる
手の者が闇の巫女にする為にエストール大神殿がら少女を連れ去った時、
まるで膨らんでいなかった少女の乳房はいまやその年齢と細い身体にはいさささ不釣合いなほど大きく膨らんでボーゼルの目を楽しませていたのだ。

7叶えれれた望み:2006/07/12(水) 23:32:10 ID:AH2R6c6H
締りの良い処女の膣が闇の皇子の肉槍を締め付け、刺激していく。
ダークプリンセスは自分の最奥に打ち込まれた肉の槍が一段と硬度と大きさを増していくのを感じていた。
それと共に身体を貫く快感が頂点に達しようとしていた。

「ああっ、あっ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

そしてそれが絶頂に達し、闇の巫女が歓喜の声を上げたとき、少女は子宮の奥底に白濁した液体が放たれたのを感じた。


「あたたかい・・・・・・・」

子宮内に広がる精液の熱を感じながら、ダークプリンセスはの意識や闇に落ちていった・・・・・





魔物達は闇の皇子と巫女の交わりが終わるのを興奮した面持ち見詰めていた。
憧れていたダークプリンセスは、ボーゼルのものになってしまった。
くやしくないわけでは無かったのだが、相手が開いてだけにいかんともしがたい。
彼女が乱れるさまと処女を失う所を見ることができただけでも良しとするべきだろうと魔物達は思っていた。

「ダークプリンセスは私が部屋に連れて行こう
 お前達は、宴を楽しむが良い」

ボーゼルはそう言うと半裸の姿で気絶している闇の巫女を自らのマントにくるみ抱きかかえて部屋から歩み去った。

そして残されたのは、興奮した男達を、これからさらに犯されるであろう、捕虜と奴隷の女達だけであった・・・


81:2006/07/12(水) 23:33:55 ID:AH2R6c6H
終わり
短文スマソ
91:2006/07/12(水) 23:39:05 ID:AH2R6c6H
不覚、タイトルにラング入れるの忘れた…
10名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 00:20:10 ID:Pn+uR8sQ
GJ!ラングもおkならVのフレア姫がいいなー
狂ったバーラル王に愛想つかした兵士達を身体をつかって繋ぎ止めるとか
かってな妄想スマン
11名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 08:18:47 ID:JsP4yqv3
前回もツボでしたが、今回も…流石はボーゼル様!
ラングやりながらエロ妄想してた時の気持ちを思い出した
121:2006/07/14(金) 22:57:39 ID:CSLFZL0F
感想サンクス
誤字が多すぎですね。
題名がすでに誤字交じりとはどうにもなりません

「叶えられた望み」が正題です。
13影の騎士ルイセ:2006/07/17(月) 12:54:02 ID:GQ+Fwrhx
ある休暇日、休暇の場所に選ばれた義兄の領地をルイセはある建物に向かって走っていた。
「はぁはぁはぁっ、何とか間に合った〜。」
その建物はアクセサリ−ショップで出来たばかりだがかなりの客が出入りしている人気店であった。
中に入ったルイセは店員に何か話した後、店の奥へと入って行きさらに地下室へと降りてゆく。
地下室に降り扉を開けてランプとベッドのある簡素な部屋に入った所でいきなり後ろから抱きしめられた。
「よく来ましたねルイセ、ご苦労様です。」
背後からルイセを抱きしめた男はそう呟くと片手で服の上から胸を揉ながら首筋を舐めていく。
「ああ・・・ガムラン様ぁ・・。」
恍惚とした表情で男の名を呟きながらその身を委ねる。
しばらくしてガムランは行為を止める。ルイセは一瞬名残惜しそうな表情をしたが直に真面目な顔に戻った。
「それではガムラン様、報告を始めます。」
14影の騎士ルイセ:2006/07/17(月) 14:54:26 ID:GQ+Fwrhx
ルイセの報告の内容とは彼女の義兄や仲間たち・母の宮廷魔術師サンドラが耳にしたなら絶句するようなものだった。
それはサンドラの研究内容や仲間達の行動予定、それにロ−ランディア軍が行う予定の作戦の詳細など重要機密ばかりだった。
なぜ彼女が仲間や国を裏切るような事をしているのか?
実はルイセはガムラン率いるバ−ンシュタイン特務実行部隊シャド−ナイツのメンバ−だったのである。
きっかけは1年以上前にガムランが魔法学院に教師として潜入していたときのことだった。
当時授業で遺跡に引率中、みんなと逸れた上に魔物に襲われていた彼女をガムランが助けたのだった。
これがきっかけで彼女はガムランを慕うようになった。
その後彼女の潜在能力に目をつけたガムランは優しく接したり暗示などを用いて彼女の気持を異性に対する恋にまで高めた。
その結果ルイセはガムランのことを最愛の男性と認識するようになり告白して抱かれ、処女を捧げてしまう。
ガムランはそれを利用して在職期間中にルイセと密会を繰り返して彼女を完全にとりこにすることに成功する。
そして自分で選んだように誘導してシャド−ナイツへの入隊を決めさせてしまう。
その際に行われた本音を聞くための暗示下での誘導尋問においてルイセは
  「祖国や家族よりもガムラン様と一緒にいることを選びます。」
と偽りの無い本音を口にする。
入隊後のルイセはガムラン直々の指導により諜報や暗殺・毒物や呪の教育(性教育を含む)を受けた結果、短期間でシャド−ナイツ内でNo2の実力を得るまで成長した。
これが影の騎士ルイセ誕生の経緯である。
ちなみに彼女はその容姿や普段の仕草などから隊内ではアイドルとして可愛がられていた。
もっとも隊内でのルイセの普段の役職はガムランの副官(秘書)であり、また彼の女(恋人)と認識されているので手を出そうとする者はいなかった。
現在はロ−ランディア内での情報収集を任務としていて義兄や仲間と行動を共にする現在でも休暇時などにアジトのある義兄の領地で定期的に報告をしていた。
15名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 20:45:30 ID:He9Og8zO
age
16影の騎士ルイセ:2006/07/21(金) 13:21:46 ID:jZf6l/a5
報告を聞き終えたガムランは片方の手を行き成りルイセの下着の中に潜り込ませて秘部を直接弄る。
「んああ!ひぁぁっ、いきなりそんなぁっ。」
突如秘部を襲う快感に驚きつつもしっかり身を委ねるルイセ。ガムランは秘部を弄り続け、十分濡れたことを確認すると言い出した。
「今回の休暇は余時間が無いみたいですね、次回はじっくり抱いてあげますから今はこれで我慢して下さい。」
ガムランはそう言うと服を着たままのルイセをベッドに寝かせて下着の隙間からペニスを挿入した。
「あああああ!!ガムラン様ぁ、気持いいです〜。」
己の秘部を奥まで満たす信頼する男のペニスの感触に感極まって激しく喘ぐルイセ。
17名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:00:22 ID:fzxHLXOJ
誰も来ねぇ
投下もされねぇ
おめぇに食わせる湯麺はねぇ!!
18名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:54:16 ID:wpspVDm/
作家の皆様GJ!
19名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:48:04 ID:1smrAxae
5発売後に期待、だな
メル姐さんがどんな感じか気になる
20名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:28:17 ID:a7IJWmG6
メルヴィナ:鬱っぽい雰囲気の絵と妙に可愛い風味の絵が出ているから
途中でイメチェンイベントがあるかも
シェリス:OPの台詞から察すると、完全に仲間になるのは中盤以降か?
ファニル:デモやOPでの扱いを見るとメインヒロインの可能性アリ?
コリン:デモを見るとティピっぽいタイプか?
ロミナ:雰囲気がゼオンシルトに似ている 身内の可能性?
アレッサ:汁姉の二の舞は勘弁してください orz
ゴスロリ:一切が謎 ロボ娘やスクリーパー娘の可能性もある
21ジュリア・ダグラス 強姦魔に屈服す〜前編:2006/07/24(月) 12:57:10 ID:Fu4MMBYR
パンパンパンッ!
「おらぁっ、もっと腰振りやがれ。」
深夜のバーンシュタイン王都の裏路地から男の声と肉と肉がぶつかり合う音が聞こえてくる。
よく見ると壁に手をつきズボンを少し下ろした女性が先ほど声を発していた男に犯されているのが分かる。
「くっ・・・ああんっ!」
犯されている女性・・・バーンシュタイン王国が誇るインペリアルナイトの一人であるジュリア・ダグラスは屈辱に身を震わせながらもそうする以外に道は無いのを悟っているのか言われたようにする。
しかも犯されている間に感じてきてしまったのか徐々にだが喘ぎ声を出すようになってきた。

何故こうなったのかというと深夜の巡回を終えて城に戻ろうとしたジュリアは裏路地の方に怪しい人影があるのに気付いた。
よく見ると最近王都で深夜に多発している連続強姦事件の犯人に似ていたのだった。
逃げ出した男を追跡するジュリアだったが裏路地に差し掛かったところで隙を突かれて物陰から痺れ玉を投げつけられてしまった。
完全に効かなかったが大幅な身体能力低下で無力な女性となってしまった彼女は男から見れば極上の獲物だった。
しかも男は王国最強の騎士を犯す征服欲を満たすためなのかナイツ服は完全に脱がさずズボンを僅かにずらして犯し始めたのだった。
22ジュリア・ダグラス 強姦魔に屈服す〜前編:2006/07/24(月) 14:16:49 ID:Fu4MMBYR
「王国最強の騎士様がこんなに愛液垂らしてよがり狂うなんてな。誰に調教されてたんだ淫乱騎士様っ。」
「くぅっ・・・誰が・・・ああんっ!気持いいっ。」
嘲るような男の声に気丈に言い返そうとするも一度燃え上がった官能を消す術は無く喘ぎながら積極的に腰を振り出す。
「幾ら地位が高かろうが強かろうが所詮あんたは女だ。ペニスを突っ込まれりゃこんなもんだ。」
男はそう言うとジュリアを屈服させるべくナイツ服の上から豊かな胸を揉みながら腰の動きを加速させ、更に彼女の奥を犯していく。
「あうぅ・・・ひぁっ・・・気持ち良すぎる・・・もっと!ああああんっ。」
秘部を襲う快感が更に強くなりそして服の上から胸を揉まれるなどした結果、自ら求めるようになってしまった。
それはインペリアルナイトである彼女が強姦魔に屈服した証でもあった。
彼女が屈服したことに満足した男はこの場での仕上げにかかった。
「それじゃああんたの胎内に俺の精液をぶちまけてやるからしっかり受け取れよ。」
「ああっ!胎内だけは止めてくれ。」
中出しを止めるように懇願するジュリアだが男が聞き入れるはずも無く・・・・・
どぴゅっ!どくどくどくどくどく
「やっやめ・・・あひっ!あああ〜っ!」
懇願むなしくジュリアの胎内を満たしていく男の精液。
無理やり犯されしかも感じてしまったという背徳的な状況も合わさって以前処女を捧げた相手に抱かれた時よりも深く絶頂を迎えてしまった。

「しゃぶれっ!綺麗にするんだぞ。」
ジュリアの秘部からペニスを引き抜いた男は彼女の口元にペニスを持って行きしゃぶるように命令する。
抵抗する気力が完全になくなっていたジュリアはペニスを口に含んでしゃぶり始める。
「ちゅぱっちゅぱっちゅぱっちゅぷっ。」
「なかなか上手いな、その調子でしゃぶれっ。」
男はペニスをしゃぶるジュリアの頭を撫でながら物思いに耽っていた。
今までさまざまな女性を犯してきた。ただ犯すだけでなく弱みを握り脅迫して通報したりできなくした。
女学生から貴族の令嬢・女性兵士や宮廷女官など・・・それに以前ローランディアの観光地で桃色の髪の少女を襲ったこともあった。
その時は時間が無く強制フェラだけで終わらせてしまったがそれを含めてどの女よりもジュリアはすばらしかった。
((「この女を手放したくない、俺だけのモノにしたい!」))
そう思った男はフェラを終え呆然と余韻に浸っているジュリアに話しかける。
「絶対に通報するなよ、分かるな?」
当然である。インペリアルナイトが強姦の被害に遭ったなど言えるはずもない。
そう話しかけた男は紙切れをジュリアに握らせる。
「今度ここに書かれている場所に書いてあるものを持って来るんだ。」
そう言い残すと男は立ち去っていく。
後に残されたのは秘部から精液を垂れ流し、顔中に精液がかかっている状態で呆然としているジュリアだけだった。

前編  完
23ジュリア・ダグラス 強姦魔に屈服す〜後編:2006/07/28(金) 14:58:34 ID:15lc+hWu
強姦魔に犯された日から数日後、ジュリアは指定された物を持って男のアジトに来ていた。
意を決して中に入ろうとしたジュリアは中から少女の喘ぎ声と肉のぶつかる音がしたので隙間から覗くと驚くべき光景が広がっていた。
「あっあっあっああ〜!お願い、もう止めてぇ。」
「感じている癖に何言ってんだ。ちゃんと抱かれないとお前の母親を犯すぞ。」
「それだけは止めてぇっ。」
そこにはロ-ランディア宮廷魔術師の娘ルイセが全裸で犯されていた。その隣には同じく犯されたのであろうか親友のミーシャが精液塗れで気を失っていた。
以前自分を犯したときに言っていた襲ったことのある桃色の髪の少女とはルイセのことだった様だ。
「いくぜっ中で出してやる。」
どくどくどくどく
「いやあああああああ〜。」
男は宣言すると同時にルイセの胎内に精液を放つ。ルイセは絶望と同時に深い快感を感じたのか身を震わせながら絶頂を迎えて気を失った。

「いるんだろう、入ってきな。」
外のジュリアに気づいた男は彼女に入ってくるように言う。憮然とした表情のジュリアを見て男は言った。
「以前ローランディアの観光地で強制フェラしか出来なかった女だ。まさか宮廷魔術師の娘だったとはな。」
得意げに話す男。
「その事をネタにして更に母親を犯すぞといったら呆気なく付いて来たぜ。こっちの女もな。」
自分の精液を全身に浴びて気を失っているルイセとミーシャを指差して男は誇らしげに語る。
ジュリアを含めて世界を救った女神3人を犯して屈服させたのだ。そして男はここでジュリアを完全に屈服させた後、グランシルで診療所を解説しているカレンをも犯すことを計画していた。
24名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 23:47:30 ID:qNDbSEn+
裏切りの報復として目の前でミシェールを犯されるバーバラのSSマダー?
25ジュリア・ダグラス 強姦魔に屈服す〜後編:2006/07/30(日) 21:21:56 ID:NepJ9NOL
「これでいいのかっ。」
ジュリアは男の指示通りに用意してきた服に着替えた。それは以前に晩餐会で着た王母アンジェラに頂いたドレスだった。
「一目見たときから犯りたいと思っていたぜ。」
男はドレスの上からジュリアの身体を触りだす。
「ああっ!くはぁんっ・・・はぁはぁ。」
ルイセが犯されているのを見て興奮していたのか拒絶することなく快楽を受け入れてしまう。
男はさらにドレスの隙間からジュリアの秘部に手を突っ込み激しく掻き回す。
26ジュリア・ダグラス 強姦魔に屈服す〜後編:2006/08/02(水) 14:35:59 ID:WMoCtLWC
「そこっ!いいっ!気持ち良い・・・もっとぉ、はぁぁんっ。」
熟練した男の愛撫に早くも陥落し自ら求めてしまう。
その様子に男はもっと彼女の身体を弄くっていたかったがペニスが限界まで勃起していたので早くも挿入を決意した。
「もう我慢できん、入れるぞ。」
男はドレスを着たままのジュリアをベッドに押し倒すと隙間から秘部にペニスを挿入する。
にゅぷにゅぷにゅぷっ!
27名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:31:31 ID:FkjfADcq
age
28名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 07:36:40 ID:OwaoSU3/
('A`)y-~~
29ジュリア・ダグラス 強姦魔に屈服す〜後編:2006/08/05(土) 12:06:00 ID:VrsYgkJN
「んああっ!太くて硬いのが入ってくるぅ。」
秘部に入って来た男のペニスが与える快楽に待ち望んできたものが漸くとばかりに歓喜の声を上げて激しく喘ぐジュリア。
「気持ち良いだろう、お前はこれでもう俺から離れられなくなる。」
「構わない、この快楽が続くならずっと貴方の傍に・・・ああっ。」
屈服を通り越して依存したことを示すジュリアの言葉に男は満足しひたすら腰を振り続けジュリアも合せるように腰を振る。そして・・・
「いくぞジュリア、なかに出してやる。」
「はいっ、どうぞ胎内に出してください。」
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぴゅぴゅっ
「ああ・・・熱いのが私の胎内に!もう駄目ぇ〜。」
ジュリアの言葉が終わると同時に男の精液が胎内に放たれる。その暖かさと膣を満たす感覚にジュリアはこの上ない快感と幸せを感じていた。


「これであんたは俺の女だ・・・俺以外に抱かれるなよ。」
行為が終わった後、ベッドに寝そべりながら同じく寝そべっているジュリアを抱きしめながら男は言った。
「構わない、私はもう貴方のものだ。しかし・・・この二人や他の者には手出ししないで欲しい。」
「いいぜ、あんたさえ手に入れば俺はそれでいい。」
その言葉を聴いたジュリアはベッドから抜け出すと浴室に二人を運びきれいに洗う。
そして服を着せると以前Sナイツから押収した特殊な薬を飲ませて男や陵辱に関する記憶を消した。
「俺が呼んだらまた来いよ、その時はもっと可愛がってやるからな。」
「わかりました・・・・・マイ・ロード。」
ジュリアは男の言葉にそう返事をすると気を失ったままの二人を運んで立ち去ってゆく。


〜数ヵ月後〜
「よく来たなジュリア・・・顔が赤いぞ、どうしたんだ?」
「あ・・貴方の指示のせいですよ。」
よく見るとジュリアはナイツ服の下は素肌で下着は何も着けておらず秘部には小型のバイブが突き刺さっていた。
彼女はここ一週間、男の指示でナイツ服の下には何も穿かずに更にはバイブを着けた状態で勤務していたのだ。
「何時ばれるか冷や冷やしていました。」
「指示通りに出来たようだな。がんばったからご褒美をあげよう。」
男はジュリアを抱きしめると濃厚なキスをする。
ジュリアも男に合せるように背中に手を回し幸せな表情をしながらキスを受け入れていた。

ジュリア・ダグラス 強姦魔に屈服す〜後編   完
30名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:42:18 ID:UKw3dXIv
sage
31名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 00:19:28 ID:MFWNgieT
GJ
32名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:58:26 ID:byKYqoxZ
この作品知らないけど来ました。読みました。

明日買ってくる。
33名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 16:30:20 ID:PE9eWZJX
sage
34名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:08:16 ID:AWGt+URo
5はなんていうか、妄想が難しいな…
主人公筆頭にキャラが薄い
35名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:53:08 ID:OIRXNA8R
5のメガネはクソ
36名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:27:25 ID:OVdw2S0H
5自体が糞以下
37名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 08:48:49 ID:qjpusB9p
とりあえず3Dから2Dに戻せ。
話はそれからだ。
38名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:03:26 ID:HixZJUgh
やっぱ1が最高か
39名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:28:59 ID:inu0ybB4
神こないかなぁ
40名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:46:33 ID:Yq89+cjI
5ネタだったら…
クライアスに封印されるもかろうじで封印を破る。
その後は復讐&エネルギー吸収のために顔見知りを襲うゼオンシルト…なんてのが安直かつ
手っ取り早くエロに持ち込めるシチュか。
41名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:00:07 ID:inu0ybB4
メルヴィナとの新婚生活とか
当然羽なし
42名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 12:16:09 ID:95q4wMtf
>40
じゅんぺーの前でシェリスを襲うゼオンスクリーパーとか?
43名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:20:56 ID:lLdYF74t
>>41
あんまり描写が無いけどゼオンシルトは朝というか寝起きが弱いっていうことが多かったんで、
いつまで声かけても眠ってるゼオンシルトに業を煮やしてエッチな起こし方するメル姉ネタとかはどうだ?

まだ変異スクリーパー出たところなんで、だいぶ書くの後になるが。
44名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 04:42:53 ID:hbR3HWJe
OK 待ってる
45名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 05:00:49 ID:3W6Mjo2q
age
46名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 01:44:48 ID:eOV+ETa+
age
47名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:25:10 ID:5EPCVFkp
ゼオンシルトの各キャラの呼びかたってどんなだろ?
なんとなくだが、ファニルとコリンとルーファス以外は「さん」付けしてそうだが。
つーか、汁人…声鈴村かよorz
ますます主人公的ポジションの奪われっぷりが種死を連想させて5のgdgdっぷりがひどく感じる。
48名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 01:19:18 ID:9XRbAxDo
>>47
それでいいんじゃない?
一言も喋らせないのが一番違和感ないと思うけどね。
49名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 02:15:46 ID:7Q7iO1n2
ドラマCDで喋らずに存在感出すのは難しいと思うがw
50名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 19:21:51 ID:1/s6giuT
Wリターンズの高橋直純よりマシ。
だって合ってないんだもん( ´・ω・`)
51名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 23:03:35 ID:LW0CISmA
>>47
クライアスの声が★だったら完璧だったのになw
52名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 03:25:20 ID:Ukqn0LTg
ダメかな?(笑)
53名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 21:02:46 ID:n5uIgpF9
シルヴァネール…
54副官様の忘れたい出来事:2006/08/22(火) 21:05:58 ID:JxN0vIC7
パンッパンッパンッパンッ
「所詮はあの男の娘、これぐらいしか一族の役に立たぬか。」
平和維持軍本部から少し離れた岩陰で男たちの嘲笑と肉のぶつかり合う音が聞こえてくる。
「そんなことは・・・はあァァんっ!」
そんな男たちに輪姦されている女性・・・平和維持軍副司令副官のメルヴィナ抗弁しようとするも快感により封じえられてしまう。
一族は代々龍玉と呼ばれる物を守護してきたのだが20年ほど前に裏切り者である彼女の父が持ち出してしまっていたのだ。
一族は贖罪もかねて現在平和維持軍が保持している龍玉を彼女に奪還するように指示したが中々上手くいかず、苛々した一部の男たちが彼女を輪姦してしまったのだ。
それ以来呼び出すたびに彼女を犯していき現在に至るのである。

「あんっ良いわ!もっと・・・もっと突いてぇ!」
最初は耐えているだけだったメルヴィナも呼び出しの度に犯されすっかり快楽に染まっていった。
男たちもクールな彼女が乱れていく様を見て調教の効果を確信していった。
55副官様の忘れたい出来事:2006/08/22(火) 21:30:32 ID:JxN0vIC7
「あふぅ!口にも頂戴ぃ・・・ちゅぱっちゅぷっ!。」
今度は騎乗位の体勢になり激しく腰を動かし自分からペニスをしゃぶりだす。
更には空いた手で別の男たちのペニスをシゴき、更に自分の髪に絡ませたり豊満な胸で包み込んだりと全身を使って快楽を貪っていく。
「くうぅっ。もう限界だぜ、全員で一斉にぶっ掛けるぞ。」
「かけてぇ・・・私の全部に精液かけてぇ。」
男たちの言葉に歓喜の声を上げるメルヴィナ。そして・・・・
どぴゅどぴゅどぴゅぴゅぴゅっ
「いやあああああっ!そんなっ・・・もう駄目ぇぇぇぇぇっ。」
放たれた精液がメルヴィナの全身を満たしていきその快感に彼女はすべてを忘れて絶頂を迎えた。


「今回はこれぐらいにして置いてやる、次までには何らかの成果を挙げるんだぞ。」
身だしなみを整えた彼女に向かって男たちはそう言い残して立ち去っていく。
メルヴィナは快楽の余韻に浸るかの様にしばらくその場に佇んだ後、本部に向かって歩いていく。
中出しされた精液を今だ秘部から垂らしながら・・・。

56名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 21:56:23 ID:n5uIgpF9
GJ
57名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 13:13:26 ID:f0lLxy4g
コピペ

パンパンパンッ!
「おらぁっ、もっと腰振りやがれ。」
深夜のヴァルカニア王都の裏路地から男の声と肉と肉がぶつかり合う音が聞こえてくる。
よく見ると壁に手をつきズボンを少し下ろした女性が先ほど声を発していた男に犯されているのが分かる。
「くっ・・・ああんっ!」
犯されている女性・・・ヴァルカニア王国が誇るロイヤルガードの一人であるディアーナ・シルヴァネールは屈辱に身を震わせながらもそうする以外に道は無いのを悟っているのか言われたようにする。
しかも犯されている間に感じてきてしまったのか徐々にだが喘ぎ声を出すようになってきた。
58コピペネタ:2006/08/23(水) 13:34:10 ID:f0lLxy4g
何故こうなったのかというと深夜の巡回を終えて城に戻ろうとしたシルヴァネールは裏路地の方に怪しい人影があるのに気付いた。
よく見ると最近王都で深夜に多発している連続強姦事件の犯人に似ていたのだった。
逃げ出した男を追跡するシルヴァネールだったが裏路地に差し掛かったところで隙を突かれて物陰から痺れ玉を投げつけられてしまった。
完全に効かなかったが大幅な身体能力低下で無力な女性となってしまった彼女は男から見れば極上の獲物だった。
しかも男は王国最強の騎士を犯す征服欲を満たすためなのかナイツ服は完全に脱がさずズボンを僅かにずらして犯し始めたのだった
59コピペネタ:2006/08/23(水) 13:47:52 ID:f0lLxy4g
「王国最強の騎士様がこんなに愛液垂らしてよがり狂うなんてな。誰に調教されてたんだ淫乱騎士様っ。」
「くぅっ・・・誰が・・・ああんっ!気持いいっ。」
嘲るような男の声に気丈に言い返そうとするも一度燃え上がった官能を消す術は無く喘ぎながら積極的に腰を振り出す。
「幾ら地位が高かろうが強かろうが所詮あんたは女だ。ペニスを突っ込まれりゃこんなもんだ。」
男はそう言うとシルヴァネールを屈服させるべくナイツ服の上から豊かな胸を揉みながら腰の動きを加速させ、更に彼女の奥を犯していく。
「あうぅ・・・ひぁっ・・・気持ち良すぎる・・・もっと!ああああんっ。」
秘部を襲う快感が更に強くなりそして服の上から胸を揉まれるなどした結果、自ら求めるようになってしまった。
それはロイヤルガードである彼女が強姦魔に屈服した証でもあった。
彼女が屈服したことに満足した男はこの場での仕上げにかかった。
「それじゃああんたの胎内に俺の精液をぶちまけてやるからしっかり受け取れよ。」
「ああっ!胎内だけは止めてくれ。」
中出しを止めるように懇願するシルヴァネールだが男が聞き入れるはずも無く・・・・・
どぴゅっ!どくどくどくどくどく
「やっやめ・・・あひっ!あああ〜っ!」
懇願むなしくシルヴァネールの胎内を満たしていく男の精液。
無理やり犯されしかも感じてしまったという背徳的な状況も合わさって以前処女を捧げた相手に抱かれた時よりも深く絶頂を迎えてしまった。

「しゃぶれっ!綺麗にするんだぞ。」
シルヴァネールの秘部からペニスを引き抜いた男は彼女の口元にペニスを持って行きしゃぶるように命令する。
抵抗する気力が完全になくなっていたシルヴァネールはペニスを口に含んでしゃぶり始める。
「ちゅぱっちゅぱっちゅぱっちゅぷっ。」
「なかなか上手いな、その調子でしゃぶれっ。」
男はペニスをしゃぶるシルヴァネールの頭を撫でながら物思いに耽っていた。
今までさまざまな人間を犯してきた。ただ犯すだけでなく弱みを握り脅迫して通報したりできなくした。
女学生から貴族の令嬢・女性兵士や宮廷女官など・・・それに以前トロックメアの観光地で帽子をかぶる少年を襲ったこともあった。
その時は時間が無く強制フェラだけで終わらせてしまったがそれを含めてどの奴よりもシルヴァネールはすばらしかった。
((「この女を手放したくない、俺だけのモノにしたい!」))
そう思った男はフェラを終え呆然と余韻に浸っているシルヴァネールに話しかける。
「絶対に通報するなよ、分かるな?」
当然である。ロイヤルガードが強姦の被害に遭ったなど言えるはずもない。
そう話しかけた男は紙切れをシルヴァネールに握らせる。
「今度ここに書かれている場所に書いてあるものを持って来るんだ。」
そう言い残すと男は立ち去っていく。
後に残されたのは秘部から精液を垂れ流し、顔中に精液がかかっている状態で呆然としているシルヴァネールだけだった。
60コピペネタ:2006/08/23(水) 15:53:19 ID:f0lLxy4g
強姦魔に犯された日から数日後、シルヴァネールは指定された物を持って男のアジトに来ていた。
意を決して中に入ろうとしたシルヴァネールは中から少年の喘ぎ声と肉のぶつかる音がしたので隙間から覗くと驚くべき光景が広がっていた。
「あっあっあっああ〜!お願い、もう止めてぇ。」
「感じている癖に何言ってんだ。ちゃんと抱かれないとお前の姉を犯すぞ。」
「それだけは止めてぇっ。」
そこにはマーキュレイ王国アリシア姫の弟レムスが全裸で犯されていた。その隣には同じく犯されたのであろうか親友のレジーナが精液塗れで気を失っていた。
以前自分を犯したときに言っていた襲ったことのある帽子をかぶる少年とはレムスのことだった様だ。
「いくぜっ中で出してやる。」
どくどくどくどく
「いやあああああああ〜。」
男は宣言すると同時にレムスの腸内に精液を放つ。レムスは絶望と同時に深い快感を感じたのか身を震わせながら絶頂を迎えて気を失った。

「いるんだろう、入ってきな。」
外のシルヴァネールに気づいた男は彼女に入ってくるように言う。憮然とした表情のシルヴァネールを見て男は言った。
「以前トロックメアの観光地で強制フェラしか出来なかった少年だ。まさか姫の弟だったとはな。」
得意げに話す男。
「その事をネタにして更に姉を犯すぞといったら呆気なく付いて来たぜ。こっちの女もな。」
自分の精液を全身に浴びて気を失っているレムスとレジーナを指差して男は誇らしげに語る。
シルヴァネールを含めて世界を救った英雄3人を犯して屈服させたのだ。そして男はここでシルヴァネールを完全に屈服させた後、イグレジアスで海底遺跡を解説しているマギーをも犯すことを計画していた。
61名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 12:32:24 ID:BEIe24DK
ラングリッサーVのシェリーって処女かな?
62名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 14:51:32 ID:1N4EFb6S
シェリーはVか?
63名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 15:03:23 ID:YcKWU3CL
Vのジェシカなら処女よ
6461:2006/08/25(金) 15:04:12 ID:MvBDs8XV
ゴメン、シェリーはUだな
65名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 16:01:22 ID:1N4EFb6S
Vのフレア姫とルナは処女
つーかこの二人のSSが読みてー
66名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 19:16:12 ID:FZtcY7iS
>>65
無けりゃ作れよ
67名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 20:31:51 ID:BSao0wIV
>>64
シェリーはお姫様なんだから処女なんじゃないの?
とか言う俺はラングリU未プレイですスイマセン適当言いました
68名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 01:41:38 ID:E1ejTQvX
>>65に期待
69名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 09:53:45 ID:ogvJ7sfw
>>65
ルナのエロはエロパロスレッドにある
後、ラング1〜3のほぼ全キャラも別スレにある
でもこちらは猟奇スレ、素人にはオススメ出来ない
この人、グロで無くてエロ書いてくれないかなぁ
けっこううまいのにグロじゃぬけないよ
70名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 19:08:52 ID:fXhglvKm
 地面に死体が何体も横たわる。
兄のように頼りにしていたクライアスさんが、危なっかしくて守ってやらなきゃ、と思ってきたファニルが、冷静で皆のまとめ役だったランディさんがもの言わぬ死体になって横たわっている。
あの人は……すごく落ち着いていて、凛々しくて、カッコよくて、綺麗なあの人は俺の腕の中にいた。
だけど、あの人の顔はすごく苦しそうで…俺の手…もはや丸太ほどもある指が彼女の体を締め付けている。
俺が何度も願っていた彼女の腕の中に抱く、という行為からはかけ離れていた。

「あ…ぅ…」

彼女の口から一条の血がこぼれ落ちる、俺はその血を見た瞬間、理性が消し飛んで指に力をこめていた。
彼女の体がひしゃげていく感覚に心地好さを感じながら、 力を失い、虚ろな目の彼女の頭から落ちていく鳥の羽のついたフードを眺めていた……。






「うわああああっ!」

シーツをはぎとり、勢いよく体を起こす青年。髪はと体はびっしょりと汗に濡れ、気持悪さに顔をしかめる。
顔に手を置きながら荒い息を吐く。寝ている間に泣いていたのだろうか、汗以外の液体が流れたような痕を指に感じた。
ため息交じりにその場を見回し、宿屋に割り当てられた自分の部屋だと実感し、先程のことが夢だと確認して安堵する。

「また……あの夢か…」

はぁ…と一際大きなため息をついて彼、ゼオンシルトは体を起こす。
べたつく体が気持ち悪い、水が時には金塊よりも貴重なこの大陸ではシャワーなんてそうそう使うことはできない。
宿屋のシャワールームも一定の時間のみ使用して、その後濾過を何度も繰り返して農業用水に使っているくらいだからだ。
仕方ないので水にぬらしたタオルで体の汗をふき取り、気持ち悪さをぬぐう。
どさりと体をベッドに預けて目を瞑る。しかし…
71名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 19:12:21 ID:fXhglvKm
10分…
20分…
1時間…


「……くそっ!」

 眠れない、あの夢を見た日はいつもそうだ。
自分の体の中のあの化け物、スクリーパーの細胞…既にコリン、ファニル、みんなの助けもあって封印されはした。
しかし、自分の中にあの細胞があったのは事実だ。あの生理的嫌悪感を催す怪物の細胞が。
確かに移植されたのは母ロミナの細胞であり、自分の中に見たことも無かった母が一緒にいれるようにも思えて少しばかりの嬉しさを感じていた。
しかし、すべてを受け入れることがどうしても出来ない。あの化け物と自分が同じであるということがどうしても怖かったのだ。
その嫌悪感と、もしかしたら再発するかもしれないという恐怖感がああいう夢を見せているんだろうか…?
吐き捨てるように唸ると宿屋を出て、散歩でもしようと商店街をふらふらと歩く。
ふと、彼がなんとなく議会のほうを見ると、議会前の階段に腰掛けている女性が居た。

「……メルヴィナさん」
 
 維持軍の兵士からは200m先からでも居るとわかるとか、あわてて資料室に入ろうとしたときに羽が頭に引っかかって転びかけたとかひどい言われようの彼女のフードを今はしていない。
だが、ゼオンシルトはそんな特徴的なフードが無くても彼女を見間違うはずがなかった。あの夢が思い出される。

「……戻るか」

 少し歩みを彼女の方に歩みよるが、二、三歩足を進めてから立ち止まる。なんとなく、会うのが怖かった。
だが、振り返って歩き出したとき、夜闇にまぎれてわからなかったが犬の尾を踏んだ。

「ギャンッ!!ワンッ、ワンッ!!ワンワンワンッ!!」
「あ、ご、ごめん!って、こ、コラ吼えるな!」

 縄につながれた犬が吼えてゼオンシルトに襲い掛かろうとするが、縄によってゼオンシルトまでは届かない。
しかしその鳴き声は大きく、夜の街に響き渡る。その声を収めようと悪戦苦闘しているゼオンシルトの後ろから声がかかった。

「こら、近所迷惑だぞ」
「あっ、す、すいませ……!」

 苦情に来た市民かと思い振り向いた瞬間に、彼の顔が固まる。
会いたくないと思って離れようとしたのに、すぐそばに彼女、メルヴィナが居た。

「あ……」
「ほら、鳴かないの。ご主人様が起きちゃうでしょう?」

 かがんで優しくその犬の頭を撫でるメルヴィナ。
鉄面皮とか氷の女とか言われているけど、子供とかこういう動物には優しい彼女を見るのがゼオンシルトは好きだった。
もっとも以前それを指摘したら、赤面しながら鎌の柄でこぶが出来るほど後頭部を強く打たれたが。
72名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 04:46:03 ID:bEJso6Wd
保守
ピンポーンッ
「あら、なにかしら。」
自宅で休んでいたサンドラはベルの音に気付き玄関に向かう。今家には彼女だけで娘たちは当分戻ってくる予定は無かった。
「こんにちは、グレンガル商会の者です、いつもお世話になっております。」
応対に出たサンドラを出迎えたのは魔法具関連の取引で付き合いのあるグレンガル商会の人間だった。
実は非合法の薬品の購入などでよく利用するサンドラはVIP客待遇を受けていてグレンガル自身とも付き合いがあった。今回もVIP客専用の商品やプランの説明に来たようである。
「以前サンドラ様が人を気にする事無くストレスを発散したいとのご希望にお答えして施設を作りました。」
そう言って販売員はズボンのチャックを引き、勃起したペニスを取り出した。
「これはそこのメニューの一つです、どうかご試食ください。」
サンドラの顔に近づく販売員のペニス、暫く躊躇していたサンドラは湧き上がる欲望に耐え切れず販売員のペニスを咥えてしゃぶり始めた。
「ぱくっ!ちゅぽっちゅぽっちゅぽ・・・」
「さすがサンドラ様、見事な味わい方です。その調子で遠慮なくご賞味ください。」
サンドラの口内の暖かさに賞賛の言葉を送る販売員。
「少し激しくいきます、無理でしたらお知らせください。」
販売員はそう言うとサンドラの頭を掴み、腰を振り出した。
「うぐ!ちゅるちゅる・・・ぷはァっ。」
激しくなったペニスの出入りに少々苦しそうにするサンドラ。しかし久しぶりのペニスの味に彼女は満足していた。
それに対して販売員も美麗の宮廷魔術師に玄関先でペニスをしゃぶらせている普通ならありえない状況を彼女の担当にしてくれたグレンガルに感謝しながら味わっていた。
「ちゅぱちゅぱって・・・ちゅぽっちゅるちゅる。」
慣れて来たのか玉を揉む余裕も出てきたサンドラ、しかし販売員は限界に来ていた。
「サンドラ様、今からおくちの中に特濃ミルクを発射します、合せて味わってください。」
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅっ
「ふうっ!ごくごくごくっ・・・ちゅるちゅる、ちゅぽ・・・ああ・・。」
口内に発射された特濃ミルクを飲み干していくサンドラ、しかし量が多かった為顔中ミルクだらけになってしまった。

「どうでしたか、お味のほうは。」
用意しておいた絹製の高級タオルでサンドラの顔をきれいに拭きながら販売員は尋ねる。
「久し振りでしたのでわれを忘れて味わってしまいました。」
その言葉に満足する販売員。そしてかれは施設の説明をし始めた。
「・・・という内容になります。それとサンドラ様はVIPですので利用料金はすべて無料です。秘密も絶対に厳守ですのでご安心ください。」
こと商売にかんしては信用を大事にするグレンガルはどのような事でも客の情報は漏らさず部下にも徹底しているので客は安心して利用できたのである。
「場所はここです、それでは失礼します。
販売員はサンドラに場所を書いたメモを渡すと立ち去っていく。
玄関の閉まる音が響き、家の中に一人だけとなったサンドラは普段は見せない妖艶な表情をしていた。
そして  「楽しみですね・・・」   と呟いていた。

74名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 00:18:29 ID:s9cyDKi3
age
75名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 20:30:50 ID:Xmg9KaFh
>>67
処女じゃないと困るよ
今までそういう設定で抜いてきたのに
76名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 07:54:22 ID:+qfPLlRH
疲労で重い体を引きずるように部屋に入り、ベッドに身をなげる
平隊員用の宿舎だが、宿のおやじが気を使ってくれ、ほとんど俺専用になっている
クイーンスクリーパーを倒した英雄様のはずが、気が付けば司令の御曹子に全て手柄を持ってかれ、未だに平の隊員としてこき使われる毎日だ
対スクリーパーの生物兵器に、人間様並の待遇は勿体ないらしい
名誉や地位どころかプライバシーも必要と思って無いようだ
そう、正直俺は女に飢えていた
77名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 08:19:04 ID:+qfPLlRH
維持軍に入る前、ワースリーにいたころは、こんなことはなかった
親のないガキばかりで監視の目のないなか、好奇心のみで抱き合うことが唯一の娯楽だった
しかし、今この人外の悍ましい体を維持する為に、常に妖精の魔素が必要なのだ
コリンはいい子だが女の子だ
まさか、彼女の前で女を抱く訳にもいくまい
もっとも優しいお坊ちゃんが「俺の親友を怪物扱いしたら許さない!」など公言してくれたため、惨めな化け物は女を引っ掛けるどころか、商売女にさえ断られる始末だが
自嘲といきどうりで悶々とするなか、明るい声が耳に飛び込んで来た
78名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 08:49:58 ID:+qfPLlRH
「たっだいまあ〜」
細く開いた窓からコリンが帰ってきた
「お帰り」
鬱屈がひどくなり、前にもまして無愛想になった俺が、この子にだけは優しくなれる
自分を嫌わずにいられるのは、悪い気がしないものだ
「あのね、エイミーにお洋服貰ったんだ〜
着替えるから待っててね」
いそいそと「コリンの部屋」と書かれた戸棚に入っていった
気分的にはそれどころではないが、付き合わないと後がうるさい
枕元に置いていた酒を一口煽りコリンを待つ
戸棚の中からきぬ擦れの音のほかに、「アッレ〜」「おかしいな〜」などの呟きが聞こえてきた
79名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 09:25:18 ID:+qfPLlRH
「どうした」
異常に冴える聴覚にうんざりしながら声をかけた
「あのね」
戸棚から目の前に飛び出してきて不満げに布を見せるコリン
「これ見てよ」
布は服らしかったか、目に入らない
妖精は、一糸纏わぬ姿だった
「服と一緒に入ってたんだけと、この小さい布な〜に」
コリンは尋ねるが応える余裕は全くない
抜けるような白い肌、ひかえめだが形のよい胸、細い腰から陰りのない股間まで一切隠すことなくさらしたまま空中に浮かんでいる
美しさと愛らしさの権化に魂を奪われ、一瞬も目を離すことのが出来なくなった
80名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 09:58:25 ID:+qfPLlRH
「どしたの?」
突然固まった俺を不審に思ったかコリンが近付いて来た
視界いっぱいに広がる美に反応すらできなかった俺の鼻を
「ねぇねぇ」
とコリンがつつく
「うわぁ」「キャアッ」
我に返った俺の叫びに驚き飛びのくコリン
「びび、びっくりするじゃないの。ナンナのよ。モォ〜」
ちょっと足を広げ、腰に手を当て、上体をかがめるように顔を近づけ睨むコリンのかわいらしさに、また心を奪われそうになりながら俺はようやく言葉を発した
「なっ、なんで服を着ていないんだ」
「えっ、ああ、ちょっと着方がわからなくって」
81名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 10:36:55 ID:+qfPLlRH
「そうじゃないだろ。女の子が裸でっ」
自分の言葉に興奮し続けられなくなった俺を不思議そうに見ながら
「だってこれが普通の姿だよ。なにかおかしいのかな?」
自分の体を点検するように、あちこち調べるコリンから、意志を総動員して目をそらし
「とにかく服を着ろ!」
怒鳴りつけるように言うと部屋を飛び出した
限界だった。女の身体にはなれきっている筈なのに、確かに溜まっていが相手はコリンだぞ
小さく可愛い妖精だ
俺を助けてくれる大事な相棒だ
とにかくエイミーは帰ってるようだ
相手をたのもう
俺が人でいられるために

82名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 10:47:21 ID:+qfPLlRH
お目汚し失礼しました
無駄に長い上、エロにたどりついてない
やっぱりケータイじゃきついわ
本当はコリンとヤル予定でしたが、力つきた
読んでやってもいいという方がいれば、書かせて頂きます
83名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 11:12:50 ID:aH2fheL9
別に長くもないが、携帯はダメだな確かに
84名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 18:14:20 ID:AJQu0Rgg
ゲームをプレイしての所感だけは評価したいと思います
グランシル市闘技場付近  VIP用宿泊施設

この日サンドラは闘技大会の観戦に来ていた。義理の息子たちが出場しているのも見に来た理由の一つだが本命は他にあった。
大会も無事に終わり宿泊施設の部屋に戻ったサンドラは扉を閉めた。すると背後から小柄な人物に抱きしめられた。
「会いたかったぞサンドラ。」
その人物は背後から彼女の胸を揉みながら言った。
「ああ・・・私もですリシャール様。」
なんとサンドラを抱きしめていたのはバ−ンシュタインの王太子にしてインペリアルナイツマスターのリシャールであった。
リシャールはサンドラを開放すると彼女の正面に回り、背伸びをしてディープキスをする。
「んふっ!・・ああ。」
サンドラも彼の小柄な身体を抱きしめて同じように熱いキスで返す。
しばらく続いた後お互い離れ見つめあう。そして
「久し振りにそなたを抱けるな。この時を待ちわびたぞ、さあっ。」
「はい・・・。」
リシャールに言われ、サンドラは目の前で服を脱いで全裸になっていく。
「相変わらず見事な身体だな。」
全裸になり恥ずかしそうに見詰めてくるサンドラを見ながらリシャールは呟く。そして彼女をベッドに押し倒すとその身体をむさぼり始めた。
「あんっ!リシャール様ァ、気持ち良いですもっと・・・もっと激しく弄って下さい。」
娘と同年齢の少年に愛撫され彼女は激しく悶える。
自分は宮廷魔術師であり一児の母、相手は娘と同年齢の少年でしかも隣国の王太子。そんな少年と秘密裏にではあるが恋人関係にありこうして抱かれていることが彼女の気分を更に高揚させる。
それに対してリシャールは最初はゲヴェル電波の事もありこの先障害となりそうな人物を堕とそうと行動していただけだった。
しかしいざサンドラを言葉巧みに誘惑して抱いた後に考えは変わった。自分の意思でこの美麗な宮廷魔術師を自分の物にしたいと思うようになっていた。
87名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 17:18:24 ID:YT+BLqjs
RPG同士のクロスオーバー系のスレって存在しないの?
カオスウォーズなんていくつもの会社とのクロスオーバー作品なのに
88名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 17:56:30 ID:iqjVj32x
ナムコクロスカプコンとか
89名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:00:49 ID:hCQDn5Zh
hoshu
90名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 01:12:59 ID:L0AnRLir
カオスウォーズはスレインモニカラミィと闇の精霊使い組で和みそうだ。
というか部下の娘、しかも12歳にに手を出すスレインテラ鬼畜。
91名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 10:50:57 ID:8dhHgyIs
スレインと聞くとロードス島のアレを想起して抜けない
92名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 13:45:02 ID:7DxMKwGt
星を探している魔術師か
93名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 01:13:32 ID:1q3rLXZt
だから3はスレインから名前変えたな…
94名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 16:36:09 ID:hoIedCab
j
 王都ローザリア西方の岬

「行って来るねお兄ちゃん。」
「ルイセ君のことは任せてくれ、では行って来るよ。」
こうしてアリオストは自らが製作した飛行機械に自分とルイセを固定すると機械を作動させ上昇していく。
それを見送ったカーマイン達は自宅へと戻っていった。


「あ・・・あんっ、こ・・こんな所で・・・ひゃあ!」
上昇中の飛行機械から艶かしい声が聞こえてくる。良く見ると固定されているルイセの身体をを同じく固定されているアリオストが背後から弄くっていた。
「スリルもあってとても良いだろう、なにせ空中でのHなんて他では出来ないだろう。」
そう言うとアリオストはルイセの秘部を弄くるべくスカ−トを捲る。
「ふふふっ、どうやら指示通りに下着を着けないで来れた様だね。」
なんとルイセは下着を着けてこなかった。今はサンタルックのワンピースを直接肌の上に来ている状態である。
「下着は着けないで別に持って来いだなんて・・・何時お兄ちゃん達にバレるかドキドキしてたんですからね。」
顔を赤らめながら俯くルイセ。
「フェザリアン達に何があったがばれてしまうだろう。」
アリオストは俯いたままのルイセの首筋を舐めると彼女の秘部に指を突っ込み激しく掻き回す。
「あんっ!気持ち良いよぉ・・・アリオストさんもっと掻き回してぇ。」
多量の愛液を垂らしながら喘ぎまくるルイセ。
「見てごらん、ルイセ君の愛液が雨のように大地に向かって降っていくよ。」
アリオストはそう言いつつも秘部を弄り続けルイセを絶頂寸前まで追いやった。
そして自分のズボンのチャックを開けて勃起したペニスを取り出してルイセに握らせた。
「固定されていてフェラや本番ができないのが残念だけどね。」
そして彼はルイセにトドメを刺すべく一際激しく指を突き入れた。
「ああああっ!いくぅ・・・もう駄目ぇぇぇ〜。」
アリオストの指技により絶頂を迎えるルイセ。それと同時に彼女の手の中でペニスが爆発し、手が精液塗れになる。
「うふふふふって、アリオストさんの精液・・・美味しい。」
手に付いたアリオストの精液を舐め取りながら呟くルイセ。それは14歳の少女と思えないほどの妖艶な表情をしていた。
「それは良かった。地上に戻ったら好きなだけ抱いてあげるよ。」
アリオストのその言葉にルイセは   「はい」  と答えるのだった。

97名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:10:22 ID:QmPzzzg0
>>95 96
短いけど、エロくて GJ!
98名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 01:01:05 ID:9tJKgAQ5
どこのスレにも世界観そのままで、
未来というオリジナル設定とか、シリーズの誰かの子孫というオリキャラを出すとかないのな
99名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 06:53:52 ID:28Ht6RGl
二次創作にオリキャラ出しても
元ネタのキャラ目当てでやってる人には
楽しくないよ
100名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 09:56:57 ID:YFs6yzrh
100get
101名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 13:33:01 ID:airuQJDy
オリキャラじゃおもしろくない
102名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 17:05:36 ID:gMo2MpeJ
なんか独りよがりって気がするな。オリキャラは。
103名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 18:04:43 ID:Uwc1WxUm
スパイス程度ならいいんだが大抵メインとして使うからな…
104名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 19:26:42 ID:zgg6ap7U
パトリックにビリィとかフェルナンドぐらいでいいんじゃね?
女キャラも似たような立ち居地でいくつかあった筈
やっぱゲームに出てきたあのキャラがこんなことをというのを期待したいわけで
105名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 19:55:31 ID:inHvtuAZ
クリス死亡
悲しむシルヴァネール
慰めるクレヴァニール
(ヒエンエンドゆえ独身)
この素材で誰か書いて
106名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 01:48:51 ID:bpgEH5ai
>>105
書きたいが文才ないです…すまん…
107名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 05:20:11 ID:L2cSEXbH
汁姉はクレヴァニールを何て呼ぶんだろ?
呼び捨て?
108名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 12:28:23 ID:kYy1okQP
確か呼び捨てのイメージ
それとも「貴公」か、「あなた」か…
109名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 16:15:46 ID:xnAxB/v3
部下の方ですか?
110名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 19:16:57 ID:aIccicUT
呼び捨てだった気がする
小説版はだが・・・・
111名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 20:23:28 ID:NCBwBppf
騙しリンクや広告の少ない優良アダルトサイトリンク集
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/frontire1017
112名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:27:33 ID:xmVbiJRP
>>107
もしかして職人さん?
113名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:05:51 ID:/tcMZhJ9
転生したショタスレインにHなことをしちゃうモニカマダー?
114107:2006/09/25(月) 22:30:11 ID:rQpiLsfA
>>112
いや、単に気になっただけ。
115名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 00:04:27 ID:C0Pq9ZZt
>>114

言い訳なんて水臭い
wktkしながらお持ちしてますよ
116彼女が忠誠を誓った理由:2006/09/28(木) 17:31:07 ID:NwbT5kk9
リグリア帝城  パウル皇帝の寝室

「キサマッ・・・妹は無事なんだろうな!」
帝城最深部にあるパウルの寝室にファーナ将軍の怒りに満ちた声が響く。
アルテミュラー元帥と共に前線に居た彼女は補給と部隊の再編成の為に帝都に帰還していた。
作業も順調に進み出発まで一週間後と迫ったある日、パウルからの呼び出しの手紙で彼が自分の妹を人質にしたことが発覚したのだ。
そこで部下に指揮を任せて呼び出しに応じた彼女は寝室に連れてこられこの様な状況になっていた。
「今の所はな。しかしお前の態度次第でどうにでもなるぞ。」
「何が望みだ!」
妹を助けるためには彼の言うとおりにしなければなならないと悟った彼女は怒鳴った声で聞き返す。
「色々あるが取り合えず今ここで裸になってもらおうか。」
その言葉に自分が最終的に度のような目に遭うか予測できた彼女だが妹の生殺与奪を握られている以上従うほかなく仕方なく服を脱いでいく。
「ほほうっ、中々の身体だな。」
全裸となったファーナを見たパウルは感想を述べたあと、彼女を抱き寄せると行き成りキスをする。
「なっ・・んふぅ・・あうう!はぁんっ。」
侍女や親衛隊の女兵士、ハーレムの女達を相手に鍛えられたパウルの性技はキスだけであっても自慰すら殆どした事のないファーナは軽く絶頂を迎えた。
それに構わずパウルはキスと並行して媚薬を塗った指で彼女の秘部を掻き回す。
117名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 21:03:19 ID:ZTPRTaDH
おおwパウル様が押してるよwww
118名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 01:57:23 ID:aCKUtSGv
アリシアの場合は「クレヴァニール様」かな?

と、アリシアのSSが読みたい俺が言ってみる
119名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 15:26:05 ID:4V0CjCSk
「クレヴァニールさん」じゃね?
イライザにも様づけしてなかったと思うし
120名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:25:45 ID:aCKUtSGv
>>119
恩人だかし、国を救ってくれた勇者って意味も込めて
様付けかなぁと思ったもんで
121名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 12:26:18 ID:7ipWeEFZ
恩人で何度も国を救ってくれた勇者に
お礼として、最初に何もない土地くれるだけ
しかも税金をしっかりと徴収するような乳首姫
122彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/06(金) 13:28:14 ID:EOj5kbL1
「あっあっあっああ〜。」
秘部を襲う凄まじい快感にただ喘ぐ事しか出来ないファーナ。その瞳には最初の気丈さなど既に無く、快楽を求める淫らなものに変わっていた。
「ふむっ、これ以上はこちらがやばいな。」
本来ならばもっとファーナの身体を弄ぶ筈だったが屈強な軍人でも在る彼女が自らの手で堕ちて行く様を見て射精寸前まで気分が高まっていたのだ。
123名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 15:08:26 ID:HQrh+W+Y
ファーナ!!!
そんなパウル皇子と・・・

まだ事情を知らないアルテミュラー
ひそかにファーナを思っていた彼は
黙って身を引くため誰にも言わず旅に出る

その後パウルが普通に即位するが
アルテミュラーを失ったリグリア軍は情けないほど弱い
パウルはあっけないほど簡単に討ち取られ
ファーナは・・・

ディハルト「俺好み(待て)」
本当の試練はこれからだ
124名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:32:47 ID:yKknsbVi
125名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:35:11 ID:yKknsbVi
スマソ 誤爆した
126彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/09(月) 21:31:23 ID:prxPmoYf
パウルは勃起したペニスをファーナの秘部に擦り付ける。愛液が潤滑油の役目を果たす様にペニスに付いていく。
「では行くぞ。」
パウルはそう言うと一気にファーナの秘部を貫いた。
「痛っ・・・?えっ、ああん!あぅんっ!。」
処女膜を破られ一瞬痛みを感じたファーナだが媚薬の効果のせいか直に快感に変わる。
「ああ・・いいっ!気持ち良いいっ。」
パウルに合せて自ら腰を振り出したファーナ、その口からは快楽を積極的に求める声が出ていた。
「良いだろう、アルテミュラーよりも私に忠誠を誓え。そうすればもっと気持ち良くしてやろう。」
「あん・・アルテミュラーなんかどうでもいい。パウル陛下の方がずっといい・・・ふひゃん!!。」
ファーナ自身の口から出たその言葉に満足したパウルは仕上げに取り掛かった。
「ではお前が私に忠誠を誓った記念に褒美を授けよう。さあ、受け取るが良い。」
パウルは彼女の中深く突き上げるとそこで精を解き放った。
どぴゅっ!どくどくどくどくっ
「あああ〜!パウル陛下の精液が私の胎内に・・・ああ!あーーーーー。」
パウルの精で胎内を満たされたファーナ。彼女は生まれて初めて味わう快感に幸福を感じながら気を失っていった。
127彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/10(火) 21:39:06 ID:nsAGJ7I0
その後、彼女は度々呼び出されパウルに抱かれ続けた。
最初のセックスで強烈な快感を味わった彼女はもうパウル無しではいられない様な身体になってしまった。
そのうち人質にされていたはずの妹アンナも加わって更に淫らになっていった
こうしてファーナがパウル皇帝との淫らな日々に溺れている間に前線では大きな変化があった。
物資の欠乏から大規模な作戦行動が出来なくなったリグリア帝国ラーカス侵攻軍は後退を繰り返し徐々に占領地を奪回されていった。
そんな中、有能な将軍達も次々に戦死していった。
ボルツ将軍は魔導巨兵を使いラーカス軍主力を壊滅させたものの別働隊の奇襲に遭い戦死。
ガイエル将軍は乗っていた飛空艇の動力部が突如トラブルを起こし墜落死。
エマーリンク将軍に至ってはガイエル軍救援に向かっていた所を墜落してきたガイエル艇に押しつぶされ死亡してしまった。
こうして壊滅状態のリグリア軍を王都ラーカシアに追い詰めたラーカス軍は包囲の後総攻撃を開始。
必死の交戦も虚しくリグリア軍は全滅し、総司令官アルテミュラー元帥も戦死してしまった。
こうして王都を取り戻したラーカスは国名をエルスリード王国に改名。
軍の指揮を執っていたレイモンド子爵がジークハルト王として即位した。
こうしてエルスリードは国力の増強に努めると共に残された占領地の奪回、そして有利に和平を結ぶためにリグリアへの逆侵攻も計画していた。
パウル皇帝率いるリグリア帝国はかつて無い危機を迎えていた。
128彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/10(火) 22:00:21 ID:nsAGJ7I0
その数ヵ月後〜

「ファーナ殿、正面のエルスリード軍は壊滅状態です。このまま一気に行きましょう。」
「予備兵力も伏兵も無い様だな。了解した、全軍突撃開始。」
参謀の声に頷き突撃命令を出すファーナ。良く見るとその参謀はエルスリード王国軍最高の知将と呼び名の高い美少女軍師のルナだった。
彼女だけでなく光の神官ソフィア及びティアリス率いる神官団(すべて若い女性)も従軍しており万全の治療体制を敷きリファニーの魔法部隊も配置して強力な支援も行えるようになっていた。
何故エルスリード所属の彼女達がリグリアにいるのか・・・・・それはパウルの命じた特殊工作の成果だった。
129彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/14(土) 01:27:21 ID:kdVPkt7/
エルスリード側の逆侵攻計画を知ったパウルは多数の工作員を派遣して破壊活動を行わせる一方、寝返り・勧誘工作も実行させた。
それは対象を優秀な女性に限定し金品や高い地位を見返りに。また暗示や媚薬で性の虜にしたり強引に拉致した後に洗脳するなどの手段を用いていた。
もっとも対称が処女の場合は皇帝に捧げさせる為に挿入は禁止されていた。
これによりエルスリード軍からは前線で活躍する戦乙女や治療に当たる女神、そして後方や事務・行政を支える才女などがごっそり抜けてしまい組織運営が出来なくなっていた。
そして弱体化しきった所を攻め込まれてエルスリードは敗北を重ね滅亡寸前まで追い込まれていった。

ぎゃあああああっ・・ひぃっ・・・助けてぇ・・・

不意にエルスリード軍の方向から只ならぬ悲鳴と魔物の咆哮が聞こえてくる。
「弱すぎる・・・エルスリードも堕ちたもんだねぇ。まあさっさと終わらせてパウル様に褒美を貰おうかしら・・・んふぅ!。」
ワイバーンに乗りながら魔物軍の指揮を執る元ヴェルゼリア3魔将の変幻のフェラキアが自慰をしながら呟いた。
彼女は強くなる一方のリグリアを危険視したボーゼル(旧)の命令でパウル皇帝を暗殺するべく彼の寝室に侵入した。
しかし一緒に居たファーナに返り討ちにされ更に徹底的に調教された結果、パウルに忠誠を誓う性奴隷と化した。
それ以来彼女はリグリアの将軍として特殊軍(魔物部隊)を率いていた。
130彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/14(土) 15:57:51 ID:kdVPkt7/
さらには秘密条約で同盟を結んだバーラル王国の王女フレア姫の率いる重装兵団が攻撃を仕掛ける。
元々彼女は同盟締結の際に父ウィルダー王からパウル皇帝に人質として差し出されていた。
しかし彼女自身の戦闘力と指揮能力に目を付けたパウルに抱かれている内に彼無しでは居られなくなった彼女は自ら忠誠を誓うようになった。
こうしてパウルの信を得たフレアは公的には人質という立場でありながら主力部隊を率いているのである。

「ほうっ!戦況は圧倒的に我らが有利だな。」
不意に彼女達に声がかかる。
その方向を見ると皇帝パウル自らが親衛隊を率いて視察に来ていた。
「はい、わが方が圧倒的に有利ですのでこのまま包囲して降伏を勧告する予定です。」
「ご命令通に女性兵はなるべく傷付けずに捕虜にしています。」
「抵抗してくる野郎共は配下の魔物が食い殺しているねぇ。」
「わが方には若干の負傷者はいますが死者は一人も居りません。」
ファーナ・ルナ・フェラキア・フレアがそれぞれ報告する。
因みにこの方面のリグリア軍は公称でリグリア帝国戦女神軍団、通称でパウル・ヴァルキリーズと呼ばれていた。
その理由は指揮官から一般兵・支援要員まで全てが美女・美少女で構成されていたからである。
フェラキアの特務軍を除きフレアの重装兵団や前述した魔術部隊なども全て女性で男は僅かにと工作部隊や生殖能力の無い慰安用のクローン人形だけである。
彼女達は他の一般のリグリア軍部隊よりも補給・昇進・給与など福利厚生の面で圧倒的に優遇されている。
それに彼女達への命令権は皇帝パウルを除けば同じパウル・ヴァルキリースの上官にしかなく司令官クラスでも一般兵に命令する事は出来なかった。
たまに邪な考えを持った他部隊の将兵や彼女達を攫って売り飛ばそうとする奴隷商人や風俗関係者がゴロツキを雇って襲撃させる事も遭ったが例外なく返り討ちにされている。
131彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/14(土) 22:05:34 ID:kdVPkt7/
そして最高級の素材で作られ強力な魔力付加まで付けられた武器防具を装備し能力や錬度も高い彼女達は編制以来死者ゼロを誇っていた。
その時待ちに待った報告が入ってくる。
「申し上げます。敵将ディハルトを討ち取りました、残存の敵兵は降伏しました。」
伝令がパウル等に報告する。
「良くやった。残るは南部に逃げたジークハルトだけだな。全軍、暫く此処で休むぞ。」
パウルの命令で彼女達は野営準備に入った。


「ああんっ!」  「いいわ・・もっと!」  「ああーーーー。」  「お姉さまぁ〜」
広大な野営地からたくさんの嬌声が響いてきた。
数万人の美女達が宿泊する広大な野営地は魔術部隊が設置した特殊な結界により彼女達以外中を見ることも入る事も出来なかった。
時刻は夕食後の団欒の一時、彼女達にとってはお楽しみの時間でも会った。
ある者は慰安用のクローン人形に抱かれ、また同僚とレズ行為に走ったりし見張りも交代で参加したりマジックバイブやローターを秘部に挟んで勤務していた。
結界内に響き渡る数万人分の女性達の喘ぎ声は凄まじいものだった。
付け足しておくと彼女達には特殊な魔法がかけられておりこれを解除しない限り、パウル以外の精液では妊娠できないようになっていた。

パウル皇帝の天幕〜
「良いぞファーナ、お前の身体は最高だ。」
「ふあっ!あ・・ありがとうございます陛下っ!」
中ではパウルがファーナを抱いていた。
あの後、労いと称して各指揮官の天幕を回り全員とヤリまくったパウルは最後に彼女を自分の天幕に呼んで抱いていたのだ。
「あっあっあっああんっ・・・ファーナはっ・・・陛下にだけれてとても幸せです・・ひゃあっ!」
幸せな表情でパウルに抱かれるファーナ。その様子にパウルはある話をし始めた。
「お前が居なければ私はここまでやってこれなかった。そこでお前に褒美を与えたい。」
ファーナを抱きながら話を続ける。
「リグリア帝国皇后の地位だ。式は盛大に行ってやる。」
「それは・・・もしや。」
パウルの言葉に目を輝かせるファーナ。
「ファーナよ、私の妻になるのだ。」
「ありがとうございます・・・こんな私でよろしければ」
妹を人質に取られ無理やり犯された・・それ以来何度も犯されている内に彼の与える快楽に依存するようになって行った。
それが彼への忠誠に変わってからずっと夢に思っていた事が現実になったのだ。
「まだ夜は長い、たっぷり抱いてやるぞファーナ・・・我妻よ。」
「分かりました・・・あなた。」
こうして夜は更けていった。
132彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/14(土) 22:43:23 ID:kdVPkt7/
その後、ヴァルキリースの活躍により南部まで逃げたジークハルトを討ち取ったリグリアはエルスリードを完全に制圧した。
そして同盟国バーラルと共にコルシアなどの国を滅ぼしたパウルはエルサリア大陸の統一を果たした。
ファーナとはエルスリード制圧後に帝都で壮大な婚礼の儀を行い晴れて夫婦となった。
それから暫くしパウル皇帝はヴァルキリースを率いてヴェルゼリア殲滅に乗り出した。
次々と魔物の群れを打ち破っていく数万の美女・美少女達。この勢いは止まらずヴェルゼリアは完全に殲滅され魔族の王ボーゼルも討ち取られた。
その過程でパウルは混沌の神カオスを討ち取り彼の力の一部を吸収した。それが作用しパウルに無限ともいえる精力を備えさせた。
そして魔族を殲滅し帰還したパウル以下ヴァルキリースを称える帝国の国民達。
偉業を称える祝賀行事が行われる。その中でパウルはヴァルキリースへの褒美として彼女達全員を抱く事を決意する。
そして一ヶ月続いた行事の中で所属する数万の女性達を全員抱き彼女達の忠誠をより高めた。

その後リグリアは皇帝パウルの治世により発展を続けた。
しかしエルスリード併合から5年たった時。パウルは配下のヴァルキリースと共に突如姿を消してしまう。
彼等の居ないリグリアは非常に脆くエルスリード残党などの蜂起により徐々に衰退していく事になる。


「此処は良いところだな、永遠に続く時をそなたと共に過ごせる。」
「そうですわね。」
姿を消したパウル達は女神の居るルシリス神界にいた。
実はパウルは幾ら美女を集めても時が経てば醜くなってしまうという事態を解決するために神界に移る事を決意。
特殊な方法を用い、ルシリルゲ−トより彼女達と共に神界に侵攻した。
能力は高いが碌に経験の無い神界の衛兵は幾多の戦闘で鍛えられた彼女達に勝てるはずも無くあっけなく制圧され最後まで抵抗したルシリスとジェシカは捕虜になってしまう。
捕虜となった二人はパウル皇帝に処女を奪われた後、レズ用の性奴隷としてヴァルキリースに下げ渡されてしまったのだ。
こうして神界を制圧し不老不死の楽園を手に入れたパウルは永遠の時を数万のヴァルキリースと共に過ごす事になる。
その傍らには妻となったファーナが常に寄り添っていた。

終。
133彼女が忠誠を誓った理由:2006/10/14(土) 22:46:39 ID:kdVPkt7/
設定変更依頼   題名を彼女が忠誠を誓った理由から”パウル覇王伝”に変更してほしいです。

最初は単にファーナが妹を人質に取られてパウルに犯され性奴隷になるだけの構想でしたが
だんだんと妄想が膨らんで今の形になってしまいました。
フニュッ・・・ムニュッ・・・
「うふふっ、リシャール様気持ち良いですか?」
自分ばかり気持ち良くなって申し訳なく思ったサンドラは仰向けになった自分の上に彼を座れセルと豊満な胸でペニスを挟んで扱き始めた。
「うむっ、柔かく弾力に富んでいる。最高の胸だな。」
リシャールの賞賛する言葉に励みが出たのか速度を速めるサンドラ。
しかし彼は焦っていた。このままでは胸に出してしまう。久し振りにこの女を抱く事が出来たのだ、出すならば中で・・・と。
「うおおおお!。」
リシャールは行き成り叫びだすとサンドラを押し倒し、警告も無しにペニスを挿入する。
「んあああっ!リシャールさまっ、そんないきなり・・・はうぅぅぅんっ」
突如押し倒され挿入されはしたが待ち望んでいた快楽に身を震わせて悶える。
「あっあっあっ!リシャールさまぁ・・・リシャールさまぁ。」
悶えながらも彼の名を叫び続けるサンドラ。
普段公式の場では見せない余にも可愛く淫らな姿にリシャールは更に興奮していく。
136名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 22:35:51 ID:1JX33jv1
ほんのさわりだけでブチ切られ、続く、とか何もなしに
二日後に続きが投下されたと思いきや三行で再び切れるとか、どう評価すりゃいいんだ?
137名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 00:14:49 ID:rqCLLhNy
すまん、ネタ(妄想)が浮かばんのだ。
138名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 08:48:26 ID:o3UyKPFe
全部出来てから投下しろ
139名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 15:22:28 ID:rqCLLhNy
確かにそのとうりなのだが・・・
いい来たが少しきつ過ぎないか?
その調子だと「お前はSS投下してるのか?」とか言われても文句言えないぞ。
「サンドラよ、今日は中で出してやるぞ。」
限界まで来ていたリシャールは彼女の奥深く挿入し射精体勢に入った。
「待ってください、今日は危険び・・・・」
今日は危険日である事を伝えようとしたサンドラ。しかし・・・
どぴゅどぴゅどぴゅっ
「そんなっ!今日は・・・きょうは・・・あああーーーーーんっっ!。」
妊娠してしまうかもしれない恐怖と恋人である少年王太子の精が中を満たす感覚にサンドラは言い知れぬ快感を味わい絶頂を迎えて。


行為が終わった後、二人は全裸のままベッドで抱き合っていた。
「名残惜しいが私はもう行かなければならぬ。
そう言うとリシャールサンドラの首筋をきつく吸い始めた。
「リシャール様、後が付いてしまいます。」
その位置だと正装や私服を着た状態でもキスマークが見えてしまう。
「ふふふっ、これはそなたが私の女である事の証だ。」
その言葉にサンドラは顔を真っ赤にする。

二人は服を着た後向かい合う。同時に出るとお互いにあらぬ噂が立ってしまうので彼が先に出る事にする。
「次にそなたと会うときを楽しみにしているぞ。」
「私も・・・早くリシャール様に抱かれたいです。」
お互いの言葉が引き金になり一児の母でもあるロ−ランディア宮廷魔術師とバ−ンシュタイン王太子は再会を誓い合うように熱いキスを交わし始めた。


終わり
141名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 15:47:47 ID:rqCLLhNy
ようやく書き終えました。
わたしの妄想不足や継続の仕方が至らなく期待されていた方々を失望させた事を此処にお詫びします。
142名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 23:16:02 ID:djsdNwwO
あんまり多くの作者様がいないこのスレならともかく(いや、それでもあんまり細切れ投下はして欲しくないが)、
他スレとかだとその人が細切れに投下している間は、ほかの人が投下しにくくなるからやめたほうがいい。
とりあえず次からは完成後に投下して欲しい。

んで、俺は>>71の続きを全裸で待ってるんだが。
143名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 07:27:02 ID:ChGgobmU
即突入型の度ぎついハードなのが多いんだな、ここは。

パソの整理をしたら、放置中のカーマイン×ジュリアの長編が見つかった。
だらだらと絡みが続き、肝心なエロ少々じゃ、住人には辛いか…
144名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 23:58:01 ID:MZu/7+zO
>>148
ぜひ見せてくれ、後生だ。
145名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 23:58:50 ID:MZu/7+zO
すまん。安価ミス。正しくは>>143
146名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 12:19:30 ID:6A9+gPEP
当時1人称の勉強中で、同じ事をそれぞれの視点で書いてある。
ジュリアとカーマイン。どちちがお望みだ?
147名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 14:39:42 ID:yKzVZ6v4
ジュリア
148名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 16:28:48 ID:e4Pxwafl
ジュリア
149名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 17:01:03 ID:QCNWsFhi
両方
150143:2006/10/24(火) 17:10:28 ID:6A9+gPEP
以下、マイロード系セクハラだから苦手な人はスルーよろ。
151マイロード誓約 ジュリアsaid 1:2006/10/24(火) 17:11:11 ID:6A9+gPEP
「どうしたんだ。早く来い。」
無造作に紅いジャケットを椅子に放り投げ、どさりと天蓋つきの豪華なベッドにカーマインは身を沈めた。
さらに体を仰向けにして宙を見ている。
私に先程までの勢いは既になく、戸惑いを隠せないまま彼を見つめてしまう。
西日が窓から差込み、私の足元まで伸びる。それが軍事法廷のステンドグラスの明り取りを思い出させて、今まさに審判を仰いでいる惨めな罪びと……そんな薄暗さを感じた。

「嫌ならいいんだ。俺は信用のない剣など必要としないから。」
苦笑した彼の唇から紡がれた、諦めを促す残酷な言葉に動揺し、重い足取りで彼のそばに歩いてゆく。

なぜこんな形になってしまったのだろう?


「お前に愛される女は、果報者なんだろうな…
私はこれまで男という存在を特別視したことはなかったが、どうやらお前はそういうものに値するやもしれん…。」
昨晩の、彼との会話でそう口走ってしまった。
馬鹿なことを。
何を期待して言ってしまったものか、彼に気づかれなかっただろうか。
振り払うように、チャンピオンと対戦してみないか、と名を告げず明日の闘技場での試合を申し込む。
ちょっと思案した後カーマインは頷いた。
これは、これからの私の未来、運命を賭けた勝負であり、その決意を確認するためだ。
こうでもしないと、もう抑えきれないほど彼への思いが高まってしまっていたから。
152マイロード誓約 ジュリアsaid 2:2006/10/24(火) 17:13:17 ID:6A9+gPEP
翌日、手合わせしてみれば、今や勝負にすらならいところまで技量は引き離されていた。
鮮やかに舞う羽ような剣技の前に圧倒され、地に足をつきカーマインへの敗北を認める。
闘技場の司会は新チャンピオンの誕生と祝賀を送る。
観客からは歓声と罵倒。場内にはずれ札が舞い乱れる。
心配げにティピが声をかけてくるのを笑い飛ばし、ヒーリングでこの身を癒す。
後で控え室にくるようにカーマインに言い放ち、その場を後にする。
清々しいほどの完敗。
彼が来るまでに乱れた身だしなみを整え、深呼吸を何度もする。大丈夫だと何度も言い聞かせて。
程なく控え室に入ってきたカーマインに、素直に今の実力を褒め、本題にはいる。

「マイロード。そう呼ばせてはくれないか。」
そう言ってかしずいた。
彼の剣に、片腕になれる自信はあった。
少なくとも大陸最強と詠われるIK(インペリアルナイト)まで登りつめた私だ。
けして彼の足を引っ張ることはないだろうし、そうなりかけた時の覚悟はもう出来ている。

が、カーマインからの返答はない。
沈黙が怖くなり、恐る恐る見上げて彼の表情を探る。
知らない人間からすると人形のように無表情。
だが、落胆しているような悲しみが見えた……気がする。
やはり言い出すべきではなかった。私では物足りなかったのだ。
後悔をはじめたとき、カーマインのその金銀妖瞳に妖しい影が宿ったのを見た。
153マイロード誓約 ジュリアsaid 3:2006/10/24(火) 17:14:18 ID:6A9+gPEP
「それが私の望みか。」
「はい。」
「……いいだろう。」
安堵が広がり、その脇を飛ぶティピの、いいのかな〜っといった困惑が眼に入る。
その彼女を肩に寄せるとぼそぼそと2.3言。仕方ないわねといった顔つきで、ティピは外に飛んでいった。
それを見送ったカーマインが再び私に向き合う。
いつもと変わらないし落ち着いた瞳で、よく通る凛とした声で私に言葉をかける。

「ジュリア。」
「はい。」
「俺は自分が扱えない剣は持たない。その剣の全てのことを理解しないまま、受け入れたりはしない。」
彼の言葉のひとつひとつをかみ締め、心で反復する。

「お前の体を抱きたい。」

意味が分からなかった。
そのまま聞き返すべきかどうか、迷う。
が、そうしようとしてこの身が金縛りにあったかのごとく、まったく動けないことに気づく。
今なんと聞こえた? 私を、その、体を……抱きたい? 
抱くの意味を文字通りなわけがないと勘ぐり、いやまさかこのカーマインに限って、そのようなことを口走るとは想像も出来ない。
どう受けとればいいのだ、この発言を。
思考が上手く回らない。その困惑が表に出てしまったのだろう。
ふっとカーマインの苦笑いが聞こえたような気がした。
ゆっくりと私に背を向け階段に足をかける。
154マイロード誓約 ジュリアsaid 4:2006/10/24(火) 17:14:55 ID:6A9+gPEP
「マイロード!」
「いい加減な決意で、他人に忠誠など誓わないことだな。ジュリア。」
彼が行ってしまう! 
あせりと動揺が私を突き動かし、立ち上がった。

「私は本気です。それで私の誠意をご理解していただけるのなら、たいしたことではありません!。」
何をいい加減な発言をしているのだ、私は。たいしたことではないか。
だが、彼を留めることには成功したようだ。
カーマインが振り向き微笑んだ。

「では、実際に証明してもらおうか。ジュリア。」
事態は落石のごとく、あらぬ方向へ転がってゆく。
そのまま歩き出したカーマインの後ろを、少し遠慮深げに間を開けてついてゆく。
闘技場を出て大通りをしばらく歩き、やがて彼が立ち止まったのは、私も何度か利用したことのある高級宿である。
カウンターでカーマインがフロントの男と会話して鍵を受け取る。
私はその時点でも、なぜか現実がつかめなかった。
ゆるやかな瑠璃色の階段を2階まで登り少し奥へ、そして百合の香りがむせ返る一室に、彼が入ったのに後ろから続き、ドアを閉めた。

そして今……
私はここにいる。
155マイロード誓約 ジュリアsaid 5:2006/10/24(火) 17:16:33 ID:6A9+gPEP
そっと腰をベッドに降ろし、カーマインをおずおずと見下ろす。
宙を漂わせていた左右異なる色の瞳が私を視界に捉えたらしく、投げ出されていた右腕が思い出したように、私の髪を撫で、そして赤いリボンをほどく。
縛っていた髪が自由を得て、軽く体全体に広がる。
だが瞳はまだ生気を失ったままだ。

「マイロード……。」
その言葉が鍵となって意識を取り戻したのか、体を起こし、その瞳に私を映す。
覗きこむように端正な顔を近づけたかと思った瞬間、頬に触れた。
息を呑み、逃げようと身構えて、しかし踏みとどまる。
カーマインはそんな私の態度に気づいているのか、触れるか触れないかの感触でその唇を頬、耳、首筋へと流し、そして力無く私の肩に頭をもたれた。
軽い重圧。肩先に感じる吐息。両腕をまわし私を抱きしめる。
最初はたどたどしく、やがてきつく。
その仕草に私は抱きしめ返した。
少しくらい埃にまみれても輝きを失わない漆黒の髪を優しく撫でる。

「弟にも、いつもこうしてやっていたのか。」
なぜここで無関係な弟の話題を口にするのか。
もちろん父のことを除けば仲のよい兄(もとい姉)弟だった。
よしよしとその髪を乱暴に撫でることも、肩を叩きあって身を寄せたこともある。
だが、意味が違う。怒りを込めて否定する。

「そんなわけありません。私はただ……。」
「ただ?。」
「貴方が愛しく感じられたから……です。マイロード。」
156マイロード誓約 ジュリアsaid 6:2006/10/24(火) 17:17:04 ID:6A9+gPEP
多分頬は染まっていたことだろう。
言葉に偽りはない。私は彼が好きだ。
先程マイロード、我が主と認め誓い、主従関係を結んだことで、私の心に一種の自制を産み出せた。
こんな言葉を口にしても、心はどこか静かだ。
この枠がある限り、彼の前で無様な失態はしないだろうと、なんとなく期待していた。
それは幻想であり、偽りともいうが、私が私を保つためならかまわなかった。

そんな私の気持ちを知ってか知らずか。
カーマインは左腕に力を加え私をベッドに押し倒した。
その勢いのまま、私のIK服の腰元を探りボタンをはずしてゆく。
あわてて一瞬身構え、両手で胸元を抱きしめる私。苦笑するカーマインがささやく。

「自分で脱ぐか?」

人前で裸になる日がこようとは、男装をしていた頃は想像だに出来なかったな。
そんなことを考えながら、IK服を調度机に脱ぎおいてゆく。
隣の椅子にはカーマインのいつもの緋色のジャケットがかけてある。
最後の下着……パンティまで手をかけて、この後どうやって彼の元に行けばいいのか迷った。
タオルかシーツくらい、一緒に持ってくればよかったと後悔。

が、そのタイミングを計ったかのように、背後からカーマインの気配が近づき、気がつけばあの昨夜のように、そのたくましい腕に抱きかかえられていた。
慌てて自分の裸を隠そうとして、もう無理と判断し、思い切って彼に絡みつく。
こうすれば今一時でも彼の視界にこの体を入れずにすむだろう。
以前、怪我した女性をたまたま窮地から救い上げたときに学んだ知恵だ。
もちろんその行為で隠せるのは視界だけで、むしろ余計な感触を彼に与えてしまうなんてところまで意識は回っていなかった。
軽い足取りでベッドに自分を連れてゆこうとしているカーマインを見て、ふと私とは別の意味で女性の扱いに慣れている。その意味を考えつぶやいてしまった。
157マイロード誓約 ジュリアsaid 7:2006/10/24(火) 17:17:47 ID:6A9+gPEP
「初めて……ではないのですね?」

カーマインの口元が揺れた。
馬鹿な質問をしたものだと後悔する。
彼が外見内面問わず魅力的な男であることは誰の眼にも明らかだろうに。
その苦笑いに自分の知らない女性の影を感じ取り震えた。
同時に、どす黒い醜い感情が己のなかに潜んでいたことを知り、嫌悪する。
彼の手馴れたこの腕を誰が知っていたのだろう。
今もその女性は彼を捉えているのだろうか。いや一人ではないかもしれない。
目端が利く女性なら彼を放っておくはずもない。
彼がこのように気まぐれに関係を持たなかったと言いきれるわけもない。
いったいどれほどの女性が彼を奪い合っていることだろう。

私だけではない。
それは冷たく言い知れぬ深淵に引きずりこまれた瞬間だった。

ベッドに体を降ろされて移るように促されるものの、素直に降り立てずと動けなくなる。
もとからこの体に自信などなかったし、見比べられるのは嫌だった。

「ジュリアって意外に重いな……。」
その言葉に一瞬で頬が染まる。
慌てて彼から身を離し隠そうとする。
が、強引に正面になぎ倒された。私を見下ろす視線に、恥ずかしさがこみ上げてくる。
こんな傷だらけの醜い体を見られるくらいなら死んだほうがましだ。
そう思うのに、彼の慎重に見定める様を気にしてしまう。その瞳は何を意味しているのだろう。
158マイロード誓約 ジュリアsaid 8:2006/10/24(火) 17:18:41 ID:6A9+gPEP
真剣な眼差しをやっと緩めたカーマインが、その長い指先を私の腹にのばす。
体の震えを止めることができない。
わが身ひとつ操れないとは! 
情けなさと惨めさに打ちひしがれている間にも、カーマインはその指先を太ももまでずらし、ふと身を翻すと、自分の服を乱暴に脱ぎ捨てはじめた。

後ろ向きにその裸体を露にしてゆくカーマインに息を呑む。
西日が彼の肢体を照らす。
華奢すぎもせず、必要以上の筋肉もついていない理想の、私がもし男であったのなら、こんな肉体がほしかった……と、思いながら見惚れる。
そこでカーマインが振り向いてこちらを見たことで、眼があってしまい、慌てて背ける。
闘技場で荒くれの男共にまぎれて勝ち進み、非道な戦場を体験し、多くの兵士を率いて、時に重症患者の手当てもしてきたが、成人男性の裸を間近で見たことはなかったのだ。
動揺を最後まで気づかれずに、私は上手く彼とすごせるのだろうか。

不安な私の心をよそに、カーマインはぐっと私に圧しかかり、身を屈めると私の心の臓に口づけた。
跳ね上がる鼓動。カーマインの熱い吐息に眩暈を覚え、硬直がより一層強くなる。
いきなりの洗礼。舌で指先で探られて、私の全てを絡みとられそうになる。

「いや……!」
思わず口走る拒絶。

「どこが嫌だ?」
「そこはや……。」
「ここか。」「だ、駄目……ぇで……あう……っ。」
戦場に出れば100人をなぎ倒すほどの長剣を、難なく振り回すこの腕も、今のカーマインを退けることはできない。
力いっぱい振りほどこうともがくが、びくともしなかった。
男性としては細いはずのこの腕にいったいどこまで力を秘めているのだろう。
やがてその抵抗も、執拗に体を侵食するカーマインからの官能に屈してゆく。
159マイロード誓約 ジュリアsaid 9:2006/10/24(火) 17:19:14 ID:6A9+gPEP
「ああ。……う……んん……ぅん。」
今まで与えられたことのない快楽に、自分でも意識しないうちに声が漏れる。
自身のその卑猥に乱れた声に驚き、慌てて硬く口を閉ざして自分を必死に抑えようとする。
がすでにその声に応呼するかのように、カーマインが乳房に愛撫を続け、唇で舌でその敏感な乳首を攻め立てる。
与えられる甘い痺れに、再び潤んだ瞳でカーマインに応えてしまう。
恥ずかしさと耐え難い快楽のせめぎあいの中で、徐々に女としての本能が目覚めるのを感じた。

抗えない。この呪縛から逃れられない。逃れたくな……い。
IKとしての自制心など、彼への欲望の前には無力だった。
軽い絶頂。感覚が麻痺して息があがる。

やっと開放され、汗で私の顔にはりついていた髪を、しなやかな指で整えられる。
彼が顔を近づけたかと思うとその額を私に重ねられた。
ちょっと遊ばれている。そんな思いに笑みが零れる。
私は上手く彼を納得させることが出来ただろうか。

「あ! ま、マイロード、その先は……!」
油断していたせいで、カーマインの次の行動に出遅れる。
私が先に崩れてしまっていたのを、彼も同様と見てしまっていた失態。
気づいた時には、恥部を覗かれていて、慌てて隠そうとして、またはじかれる。
指先がその先に入り込み、その茂みの先の鋭敏な秘所へと進んでゆく。
愛される恥ずかしさと、彼だけに許したくなる願望と……

ふいに冷や水を浴びたような現実を思い出す。
彼にとって私は何番目の女……?
160マイロード誓約 ジュリアsaid 10:2006/10/24(火) 17:20:25 ID:6A9+gPEP
馴れた手つきがさらにその不安を駆り立てる。
他の女と同じ扱いで、彼に抱かれたくない。
私にとっては初めての経験だ。
だから多分……負ける。カーマインの心を占めているその女性に、きっと負ける。
先程感じたカーマインへの別の女の影に嫉妬し、その憎悪を隠したいがあまり、体が動き、口は心にもない言葉を投げつける。

「マイロード。どうか、これ以上のお戯れは……およしください。」
「それでは全てを知ったとはいえないな。」
「所詮、戯れ……なのでしょう!? 私は。……わ、たし……は……貴方にとって……ことを……っ!」
言葉が紡げない。
嫌じゃない。この関係を望むなら、私は……彼だけがいい。
忠誠のなかに戯れが含まれているとしてもかまわない。だけど、比べられるのは……嫌だ!
なんとか説明しようと顔をあげれば、今まで向けられたことのない底冷えする狂気の表情に身がこわばる。

「選べ。」
「……。」
「今、ここで、俺に全てを預けるか。信ずるに値せずと撤回するか。」
「……。」
「軽蔑してもいいし、もう目を合わせなくてもいい。俺はお前を抱きたい。」
「……。」.
「戯れを望むならそうするし、本気ならその体で応えてみろ。」
161マイロード誓約 ジュリアsaid 11:2006/10/24(火) 17:21:09 ID:6A9+gPEP
息が出来ない。
窒息してしまったほうがましだ。
なんでこんな事態に。
愛する人にこんな眼で恨まれて、惨めだ。
どうにか取り繕おうにも、頭が、舌が回らない。
肩で激しい息をして、なんとか均衡を保とうと自分をなだめている間にも、彼は立ち上がり服を着てしまった。

「……宿代は払っておく。オスカーたちにも適当に話をつけておくから、落ち着いたら帰るといい。」
戸口で最後の言葉を投げると、カーマインはノブに手をかけた。

行ってしまう。今度こそ本当に。
私の前から彼がいなくなってしまう。
嫌だ。見苦しくても浅ましくてもいい。彼を失いたくない。
ふらつきながらやっとの思いで彼の背中に追いついて、体が、指が、彼を必死に止めようともがいて、ただ嗚咽が漏れるだけなのをとめることができなかった。

二人を見守っていた太陽が隠れた。
162マイロード誓約 ジュリアsaid 12:2006/10/24(火) 17:21:56 ID:6A9+gPEP
グローシュランプに明かりがともる。
彼が今ここにとどまっていてくれる。
私はベッドに腰を降ろしたまま虚空を眺めていた。
その前には、せわしく、しかし静かに動き回っているカーマインの姿があった。
私に水のはいったグラスを差し出しそっと持たせ、飲み始めるのを確認し、次に現れた時にはタオルで洗い立ての私の髪を優しく拭きはじめる。
カーマインの髪もぬれていて時折雫が落ちる。
丁寧に繰り返し私の髪を拭くその度、少しゆるめに締めただけのローブから、カーマインのたくましい胸板や腹筋が動き見えた。

「痛くないか。ルイセには毎回もう少し力を入れるように言われるんだが……。」
彼の声をぼんやりと聞いている。

「腹は減っていないか。希望ならルームサービスを取るが……。」
ぱらぱらと机に腰をかけメニューをめくりながらこちらの様子を伺う彼がいる。
彼の動きも視界に入っているけど、声は出なかった。

彼の様子が少しおかしかった。
どうしていいのか迷っているのだろう。
でもさっき渡された水は飲めたのに、今はこの体も心も力が全然入らなくて、瞼ひとつ動かせないのだ。
けだるい。ただ、いてくれるだけでいい。そう。
そのまま側にいて。

何故分かったのだろう。
カーマインは私の傍らに座ると、優しくその指で髪をなでてはじめた。
その肩に私を寄せて抱きしめてくれる。
気持ちがいい。そっと体を預けたまま、なすがままに甘える。

多分、これまでの人生で一番幸福な時間。
163マイロード誓約 ジュリアsaid 13:2006/10/24(火) 17:23:27 ID:6A9+gPEP
大陸一の最強騎士団、我がバーンシュタイン王国の誉れと称されるIKとしての地位も、もう私を護る鎧に過ぎなくなっていた。
マイロードと忠誠を誓ったことも、他国の騎士である彼をつなぎとめる絆が欲しかっただけ。

いつからだろう。
ずっと走り続けて、何度も倒れそうになってその度に己を叱咤して、立ち上がって、生きてきた。
幼い頃父に甘えた思い出が遠くなったのは、いつからだろう。
大切なはずの弟を疎んだのはいつから。
父を見返したくて、気がつけば同じ立場のIKになるのが目標になって。
それすらも、女というだけでなれないと一笑され、激高し出奔。
男装までしてがむしゃらに這い回り、あげく家名を汚すという理由で勘当された。
それは娘としては修羅の道だったのかもしれない。
IKになったところで事態は変わらなかった。掴んだつもりのその剣を持つ意味すら、現実は移ろいやすくもろかった。
多くの部下を死なせ、連戦連敗という汚名を受け、名誉挽回のために無理をし続け、彼の前で倒れた。
もしその場にいたのが、彼でなければどうなっていたことだろう。

何かにすがる、甘える前に立ち上がらないと負ける。自分の弱さに、運命に……
その中には安らぎなんてなかった。
私が求めるものは砂漠に浮かぶ蜃気楼に過ぎなくて揺らめいて零れ落ちていく幻。
そう思っていたのだ、昨日までは。
信じられないほど全てが好転し、望みどおり女としてIKを認められ、父とも和解した。
なのに、自分が求めていたものは全て手にしたはずなのに…

今なら分かる。
本当の欲しいもの。必要なもの。
164マイロード誓約 ジュリアsaid 14:2006/10/24(火) 17:24:54 ID:6A9+gPEP
「……。」
「どうした?」
カーマインが覗き込んでくる。
声を絞る。

「抱いて……ください。」
カーマインが驚いて、その世にも稀な瞳を見開く。
この瞳だ。降り注ぐ金の陽光と揺れる深く澄ん青。
静かで落ち着いた湖畔に、優しく押し寄せる潮騒の中に、たたずんでいる様。
揺れる草木のように、打ち上げられた貝殻のように、ただ彼に導かれるままここまでこれたのだ。
彼がいなかったら、私はこの世に絶望してとっくに死んでいたかもしれない。

「私を……抱いてください。マイロード。」
唇でそっと彼に伝える。
彼の戸惑いがありありと、やがて堰をきったように激しく求められる。
荒い吐息と熱い体で抱きしめられベッドに沈む。
なすがままに、いや今度は素直に応じながら、全てを預け彼を感じる。
たくましいその腕で、そのしなやかな指先で、熱い唇で、鍛えきったその体が私を包み込んで、優しく強く甘くしびれさせる。
そこに確かな関係を望む彼の心がはっきり伝わってくる、自分を壊れもののように大事に、触れてくれる。
今受けている彼からの祝福は、切ないほど純粋で、愛しさにあふれてる。
思うだけで、心は満たされ、涙がこぼれる。
言葉にしても飽き足らないこの思いを伝えたくて、彼の頭を胸で抱きしめる。

いいではないか。
彼をこの一瞬。いや一晩だけでも私のモノにできるのなら。
明日は別の女性のことを想うとしても、今だけは私を見てくれる。
カーマインのそのローブに手をかけた。
そして次に自分の胸元を開き、そっと引き寄せた。
165マイロード誓約 ジュリアsaid 15:2006/10/24(火) 17:25:29 ID:6A9+gPEP
どうやったら彼を悦ばすことが出来るのだろう。
見よう見まねで肌を寄せ、指や髪をからませて彼を縛ってみる。
他の女性はこんな時、愛する男にどう伝えているのだろう。
心に魔法がかかっているかのように、悪女になったつもりで、彼の耳元で囁いてみる。

「抱いて……。」
カーマインの行動は一層激しくなり、ぬくもりは熱い嵐に変わる。
浴びせられた体は燃えて息をすることすら忘れそうになる。
先程は拒んでしまったその指を、素直に恥部に導き彼に任せる。
そうした後に彼のそこに向ける眼を見つけて、やはり恥ずかしさを覚え逃げだしたくなる。
逃げてはいけない、逃げてはいけないと繰り返し心に言い聞かせ、ぎゅっと彼の腕を握りしめ耐える。
彼の探る指の感触が、夕刻のあの絶頂を思い出させて身構える。
と、その先端を刺激した。

「はう……ん。」
思わずもれてしまう快感への応え。
時をおかず襲ってきた、最初に教えられた快楽とは別の部分への、もっと刺激的な感触にあえいだ。
新しい獲物を得たかのような彼のみだらな扱いも、快感を高めるだけで不快さはなく、そのまま身を任せて味あわせる。
ふいに何か……確かめたように、頭をあげると正面にむき、私の体を引き寄せた。
優しく私の足を開かせ、その恥部にカーマインが、男のモノをそっとあてがった。
高まりきっていたつもりの鼓動が一層跳ね上がる。
想像していたモノよりかなり大きい。
怖い。思わず見てしまったことを後悔する。
166マイロード誓約 ジュリアsaid 16:2006/10/24(火) 17:26:38 ID:6A9+gPEP
なんとか動揺を悟られまいと、気丈に振舞おうとして顔を上げる。
と、そこにいきなり神妙な顔つきになった彼を見て、なぜか顔がほころんでしまった。
それを訝しげに見返し、すぐ真剣な眼差しに戻ってしまう彼に、不謹慎だと、心を言い沈めて静かに時を待つ。

「いい……な?」
「はい。」
彼が動いた。

「……!」
怪我には慣れているはずのこの身が、内側から刻まれる痛みに悲鳴をあげる。

「動かしても……大丈夫か?」
彼の声が聞こえる。
だが応えられない。
必死に応えたいと唇を動かすのに、言葉にならない。ほんの一言発するだけだと言うのに。
彼に応えないと……早く。意識が跳びそうになるなかで、気持ちだけが空回りをする。
何とか伝えないと……そう思って目を見開くと、正面にカーマインの苦渋に満ちた顔があった。

……?
眼を閉じてじっと耐えている。別に動いていないのに、どうしてそんなに汗を……
だが、なんとなく察した。カーマインは私と同じように苦しいのだ。
気が緩んだ。

彼のほうが経験豊かなのだから、遠慮することはない。
彼に身を任せてしまえばいい。

やっとその眼を開いてくれたところで、精一杯微笑み頷いた。
おそらく歪んでいて分かりにくかったと思うが、伝わったらしい。
ほっとしたような、彼にしては少々間が抜けたような顔がおかしかった。
167マイロード誓約 ジュリアsaid 17:2006/10/24(火) 17:27:25 ID:6A9+gPEP
「ああ、う……。」
初めは痛さだけが突き刺さるようで、同時に与えられる乳房への甘い痺れに身を震わす。
耐えられず彼の肩にまわした手の指先、爪に力を込めれば、彼は黙って与えられる傷を享受する。
ゆっくりと、しかしだんだん小刻みに揺れ動く波のような快楽が痛みと共に押し寄せる。

「く……っ。」
「ああ! あ……ああ……!」
先程までの行為がうわべの快楽とすれば、今感じているのは深い愛。
内側に確かに感じる彼からの想い。抱かれるの本当の意味を、今理解した。
薄暗いグローシュランプの揺れる光と陰のなかで、時折垣間見えるカーマインの、粗く激しく快楽におぼれる表情をおぼろげに見つめる。
その恍惚とした瞳に、自分がさせているんだ、と少し嬉しくて自慢に思う。

「ジュリア……。」
「マ……イロード。愛してます。一生をかけて貴方を……ん。」
何を口走ってしまったのか、今の私にはどうでもよかった。
彼がその全てを私に向けている。
優しさを帯びて、繰り返し呼ばれる私の名。
その腕に背に指先を這わせ、彼を感じる。

満足をしてもらえないなら、明日からは他人扱いされるかもしれない。
もう2度とこんな夜はこないかも、若い時の思い出になってしまうかもしれない。
別の女の影への嫉妬を捨てきれず、吐息のなかにため息が混じる。
それでも

偽りの愛でもいい。刹那の気晴らしでもいい。
この瞬間だけは、貴方は私のモノ。

貴方のなかでひと振りの、
―――――――――輝きを放つ剣でありたい。

そう思ったときに内側に熱いほとばしりを感じて、そこで意識はついえた。


fin
168名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 18:06:28 ID:e4Pxwafl
>>151〜167
サンクス。
二回抜いた。



出来ればカーマイン視点もうpして欲しいんだが、だめだろうか?
169143:2006/10/24(火) 18:41:03 ID:6A9+gPEP
確かに両方見ないと分からん話ではあるけどな。
ほぼ同じだけの長さあるぞ。
一人でこれだけのスレ消費をするのはどうなんだろうか?

とりあえず、出来立ての短編を投下していくから、コレでも食ってけ。
シチュとカップリングは同じだが、別物と見てくれよ。
170ジュリア 剣のお手入れ1:2006/10/24(火) 18:42:09 ID:6A9+gPEP
ああぅん。

剣士にとって自分の愛刀の手入れは重要である。
いざ出陣となれば、一瞬一合で運命を別ける戦場を走り抜けねばならない。
自分の運命を預ける剣が、剣士にとっていかに大切か。
剣は剣士の命である。

側に寄せて決して手放さない。
日々磨きかけては自分になじませる。
その手入れ具合を見れば、自分の実力すら一目瞭然と見られるのである。

相性も重要だ。
剣士が成長し目標が変われば、選ぶ剣が変わることもごく普通の出来事だ。
良い剣を持つことが、有能な剣士である証ですらあるのだ。

今日は一ヶ月に一度の刀身のチェックをする日である。
場所はローザリアより少し西の地域を治める若き領主の館の一室。
すでに前準備として服は脱いである。
ベッドに横たわったジュリアは、これから起こるであろう作業の手順を思い出して赤面していた。

剣となった日からこうなることは予想していた。
いやむしろ剣として率先して受けるべき義務であるのに、これほど間が開いてしまうのは、一重に自分のわがままである。
御身を離れて、他国に仮初の忠誠を誓っているなど剣にあるまじき悪行。
なのに我が主は実に寛大なご配慮で、それを許してくださっているのだ。
そこへ貴方の剣になると誓った相手、絶対的奉仕の対象であるべきマイロード、ことカーマインが扉を開けて入ってきた。
171ジュリア 剣のお手入れ2:2006/10/24(火) 18:43:18 ID:6A9+gPEP
「待たせたな。」
「いえ、とんでもありません。お約束どおり明後日の朝まで、休暇を取ってまいりました。
よろしいのでしょうか。マイロードのお手間をこんなに取らせて。」
「気にすることはない。
ただでさえ、お前はいつも遠くにあるのだから、念がはいるのは当然だろう。」

まずは目視される。
それだけでとろけそうな恥ずかしさに身悶える。

「何時見ても美しい刀身だな。特にこの滑らかな湾曲具合がいい。」
カーマインがジュリアの腰の括れから、尻を通り、すんなりと伸びた足先まで指を這わせてゆく。

「握り具合はどうかな。」
「あう、く。はあ…ああっ……っ!」
「以前よりふくらみが増してきたようだな。」
張りのある形のよい乳房を無造作に掴まれた。
ぷにぷにとカーマインの手のひらのなかで、揉まれては転がされ、ジュリアの瞳が潤む。

「このサワリの良さと、吸いつき具合がいいんだよな。飾りも可愛いし。」
「はあ……あっ! …んんぅんっ。ひぃや…あ…ああ…っ! ん、ふぅんっんっ。もうマイロードっ。」
硬くしこりきった乳首を、ねちねちと舌でいびられてジュリアは泣き耐える。

こういったときにカーマインは凝り性なのを思い出して、ジュリアはあえぎながらカーマインを憧れの眼差しで見つめた。
マイロードはコツを掴むのがお早い。
わずか2.3回ほどのチェックで、このジュリアの剣としての特徴を覚えられてしまってしまわれる。
自分はまだまだ至らないというのに、とジュリアは恨めしく思う。

「もうこれ以上はっ、ああぅっマイロー…はぅ。ああっ。はあはあ、もう…耐えられませんっ!!」
「何をいう。ジュリア。まだ肝心な筒の部分を確認していないぞ。
いざというときに、すばやく鞘から抜けなかったら意味がない。」
へそを中心になぞっていた左手をジュリアの恥部へと進ませる。
ぷくりと卑猥な音を立てて、泉に続く割れ目にそのまま指先を沈ませた。
その溝を何度もこすっては確認する。
あふれる愛液が指先にまとわりついては、名残惜しげに糸を引く。
172ジュリア 剣のお手入れ3:2006/10/24(火) 18:44:10 ID:6A9+gPEP
「あっあああ…っ! はあっ、いやそこはこれ以上…!いやぁん。はあっ…んんくぅっ。」
「錆止めの潤滑油はまだ健在だな。念のために塗り足しておくか。」
カーマインは自分のジッパーを降ろすと、反りあがった肉棒をつきたてる。

「はあはあ、お戯れはここまでに…ってああ! 駄目ですっ。
ソレはっ本当に、まだ入れなっ…あ!! …くうぅ! ん。…。ああ〜っ! 気持ち…いいっ。」
「そうか。筒の埋まり心地が変わってなくてほっとしたよ。しかしまだ擦れ具合の確認が残っている。」
腰を突き動かされて、涙目のジュリアは快楽の渦に飲みこまれる。

「ああマイロード。凄すぎますっ。もう、あああ――――ぅああ、ああっ!
はあはあはあ。 ああ――――――――ぅんっ! はあっ。あっ。く〜ふうあはぁ…っんん。」
「腰の振りかたとこの締め付けがジュリアの最大の良さかな。普段から鍛えている分、実にいい。
しかしどうも馴染みが足りないな。妙に新鮮というか。
やっぱり時間をかけてじっくりと、慣らしていかないと駄目なんだろうな。」
ジュリアもこれで4回目の確認作業。すっかりカーマインのペースである。

「マイロードそんな…っ! はあ…もうイってしまい…んんんっ。はあはあ…いそうです。
お、お許しをっ…!」
「この程度でイかれてはな。もう少し耐久力はつけてもらわねば困る。少し続けるぞ。」
乳房を弄んでいた両手をベッドのスプリングに移し、つながったまま腰を落として体勢を整えるとカーマインはさらに動作を激しくさせてゆく。

「あああ…はあ。ん。お人が悪すぎ…る…あああう。」
もう後はぐちゃぐちゃだ。
何がなんだかジュリアは良く覚えていない。

ご満足の褒美を子宮の中で感じ取った後、ジュリアは開放されたことに気づく。
激しい息遣いをしたまま潤んだジュリアはカーマインを見あげた。
カーマインは満足げに見返してくれる。
だがこれはまだ序章に過ぎない。
今夜そして明日の晩までじっくりと味わって…自分の良さをご確認して、納得していただかなくてはならないのだ。



剣として捨てられないために…
173名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 19:29:19 ID:bfJ45yQd
>>151-167

× said
○ side
174ある農村の姉弟:2006/10/24(火) 22:41:50 ID:uXng43Aa
 某連邦王国内某農村にある一軒家

「あっ・・姉上、気持ち良いです。」
フニッ・・・ちゅぱっ・・ちゅぱっ!
「もうリッキーったら、こんなに大きくなっちゃって。」
中では姉のレイチェルが実の弟のリッキーに全裸でパイズリ奉仕をしていた。
因みに父親の村長や義兄を含む村人達は朝から仕事に出かけていて帰ってくるのは夜遅くと予想された。

二人が倫理を無視した近親相姦な関係になったきっかけは約一年前、レイチェル14歳・リッキー13歳の時だった。
村の近くの山に山菜取りに出かけていたリッキーは昼食後、水浴びをしているレイチェルを待っていたが余にも遅いので様子を見に行った。
そこで彼は女神に遭遇してしまった。
湖の中で全裸で水浴びをする姉レイチェル。その14歳とは思えない美しく豊かな身体を。
特に90は超えているであろう豊かな胸。普段はそれほど無いように見えるがどうやらきつめのブラとサラシで無理やり抑えていたようであった。
彼は実の姉であるレイチェルに一目惚れしてしまった。
一歩一歩近づいて行くリッキーに慌てて気付き胸を隠すレイチェル。リッキーは濡れるのも構わず湖に入ると姉を優しく抱きしめる。
叱責しようとしたレイチェルだがリッキーの余にも真剣な表情と告白の言葉に我を忘れてしまいそのまま関係を結んでしまう。
行為の後、レイチェルの股間から自分の出した精液に破瓜の証が混ざっているのを見て正気に戻ったリッキーは泣いて誤りだす。
しかしレイチェルは自分にも責任があると感じ、リッキーを自分の胸に抱きしめて慰める。
その後、何事も無かったように村に帰った二人だがその時の快感が忘れられずにいた。
そして皆の留守を見計らったり山菜取りなどを理由に二人っきりになった時に抱き合っていた。
その関係が今日まで続いているのである。
175ある農村の姉弟:2006/10/24(火) 23:07:54 ID:uXng43Aa
「んふっ!リッキーのおちんちん相変わらず大きいね。」
パイズリを続けながら先端をしゃぶるレイチェル。
「姉上の胸こそあの時より大きくなってますよ。育てたかいがありました。」
リッキーの言葉に顔を赤く染めるレイチェル。
実はあの時以来、家族の目を盗んだリッキーに暇を見つけてはに胸を揉まれ続けていたレイチェル。
そのおかげでレイチェルの胸は今日までに100センチの大台を超えてしまっていた。
さすがに此処まで来るとサラシでは誤魔化せず、リッキーが密かに副業にしていたトレジャーハンティングで見つけた財宝を売ったお金で買った魔法のブラで小さく見せかけていた。
「ふふふっ、姉上のこの胸を一人締め出来るなんて・・・私は何て幸せ者なんだ。」
「胸だけじゃなくて私自信を独り占めでしょう。私を此処までHにしといて・・・。」
ちゅぱ!ちゅぱ!ちゅぱ!
喋りつつもパイズリを続行するレイチェル。リッキーもレイチェルも既にお互い無しではいられないようになっていた。
「姉上、もうだしますぞっ!。」
「良いわっ、私の胸にイッパイかけてぇ。」
どぴゅどぴゅどぴゅっ
レイチェルの胸に挟まれたままのペニスから精液が勢いよく発射される。
発射された精液はレイチェルの顔や胸。そして髪や全身を汚していく。
「ああっ・・・リッキーの精液・・あったかい。」
全身にリッキーの精液を浴びたレイチェルは恍惚とした表情で呟いた。
176ある農村の姉弟:2006/10/25(水) 00:29:46 ID:Li13diQ+
ちゅるちゅる・・・ちゅぽっ。
暫く全身にかけられたリッキーの精液の温かさに浸っていたレイチェルは気を取り戻し、彼のペニスをしゃぶっていた。
「これで綺麗になったわ。」
リッキーのペニスにこびり付いていた精液を舐め取ったレイチェル。すると彼女の目の前で再び大きく勃起し始めた。
「姉上、そろそろ入れますよ。」
そう言ってリッキーはレイチェルをベッドに寝かす。
「リッキー・・・来て。」
レイチェルの言葉を合図にリッキーは彼女の秘部にペニスを突き刺した。
「あっあっあっあーーっ!リッキーのおちんちんが・・入ってきたよぅ。」
待ちに待った実の弟のペニスの感触に歓喜の声を上げて悶えるレイチェル。
「くぅって!姉上の中・・・キツくて締りが良くて気持ち良いですぞ。」
激しく腰を振りながら姉の身体を味わうリッキー。
「ああっ!リッキー・・リッキー・・もっとぉ。」
リッキーの名を叫びながらさらに求めるレイチェル。禁断の交わりはなおも続いたがそろそろ終りが見えてきた。
「姉上、これ以上もちません。」
「良いわ、来てリッキー。私の中に出してっ!。」
限界が来た事を知らせるリッキーの言葉に答えて中に出すように言うレイチェル。
「ですが・・・姉上は今日は危険日じゃなかったですか?」
レイチェルが今日は危険日である事を知っているリッキーは思わず秘部からペニスを抜こうとしたがレイチェルが足を絡ませてきた為に出来なくなっていた。
「大丈夫よリッキー、例え妊娠しても。私リッキーの事愛してるから・・・姉だけじゃなく女としても・・。」
レイチェルの言葉を聞いたリッキーは抜くのを止め、逆に彼女の奥深く突き刺した。そして・・・
「いきますぞ姉上って。」
どぴゅどぴゅどぴゅっ・・・どくどくどくっ
「ああんっ!リッキーのが私の中を満たして。。ふあああああ〜〜〜っ。」
弟として、そして男性として愛するリッキーの精液を注がれレイチェルは至福の快楽で満たされていた。
177ある農村の姉弟:2006/10/25(水) 01:00:56 ID:Li13diQ+
行為の後、二人は身を清めるために風呂に入った。
そこでも欲情し、何度も抱き合いながら身体を洗った。
そして今、全裸のレイチェルは同じく全裸でベッドに寝そべるリッキーに身体を預けていた。
「リッキー、何で私たち血が繋がってるんだろうね。そうじゃなければ堂々とできるのに。」
「姉上、いつか村を出て誰も私達の事を知らない土地に行きましょう。」
悲しそうに呟いたレイチェルの頭を優しく撫でながらリッキーは言った。
秘密にはしていたが副業でかなりの大金を稼いでいた彼はレイチェルと二人なら一生暮らしていけるだけの金額を貯めていた。
「そうすれば私は姉上を妻として娶る事もできますし。」
そう言うとリッキーは小箱を取り出し、中に入っていた2つの指輪の一つをレイチェルの薬指にはめる。
「リッキー・・・これって?」
「外見は安物の玩具の指輪にしか見えませんが婚約指輪です。姉上・・・今直ぐではあありませんが私と結婚してください。」
リッキーの突然の行動にしばし呆然とするレイチェル。しかし・・・
「本当に私でいいの?私がリッキーのお嫁さんで・・。」
「はいっ、姉上以外の女性となんてかんがえられません。」
言い終えたリッキーはレイチェルを抱きしめる。
「姉上・・・いやレイチェル、愛してる。」
愛する姉を名前で呼びながら唇を重ねるリッキー。
「リッキー・・・私も。」
レイチェルもそれに答えて濃厚なキスを交わしていった。

キスも終り二人もだいぶ疲れていた。
「姉上、まだ皆が帰ってくるにはかなり時間があります。暫くこのまま休みましょう。」
「そうね・・・お休みリッキー・・・ちゅっ。」
リッキーの頬に軽くキスをしてからレイチェルは彼の胸の上で眠りにつく。
「姉上は誰にも渡さない・・・。」
自分の胸の中で全裸のまま眠る最愛の姉を抱きしめながらリッキーはそう呟いた。



178名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 11:45:59 ID:vi8m1V3G
保守。グロラン5はいまいちエロ妄想しづらいんだよな。
本編の描写が薄いせいでメルヴィナくらいしかエロネタが思いつかん。
179名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 15:51:02 ID:4pFZkNz8
コリンの声優、小倉優子がやってくれると思ったのに…
180名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 19:28:04 ID:gyjZow2i
>>179
恐ろしい事を言うな
181名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 21:44:02 ID:5sMhtwaP
>>169
俺もカーマイン視点投下希望
182名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 22:28:46 ID:ZsiO1N8u
保守
183名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 22:40:45 ID:6RWNhfey
>174−177が、原作を知らない漏れには
天の恵みに思えてきた。・・・最近エロ分が足りねぇんだよ!コンチクショウ!
184名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 22:41:40 ID:6RWNhfey
・・・あれ?
またしても失敗・・・どうなってんだよ・・・
・・・俺がバカなだけか
185裏・シェリスロール:2006/11/03(金) 02:57:28 ID:svYsDhwN
某坑道最下階

「サリア!!」
「この女の命が惜しければ大人しくすることですね。」
気絶している配下の女僧兵サリアを人質に取られシリルティア王国の王妹である近衛兵長シェリスは仕方なく武器を捨てた。
兄である王の暗殺計画を察知した彼女は部下のサリアと暗殺の依頼人を追って此処まで来たが戦闘中に孤立したサリアが気絶させられ人質にされてしまったのだ。
暗殺を依頼した首謀者の部下達及び首謀者と懇意にしている商人は悔しさに震えるシェリスを見てどす黒い欲望が湧いてきた。
「シェリス様、この場で服を脱いで全裸になって貰いましょうか。」
「なっ!何を不埒な・・・」
ストリップをしろという要求に激怒するシェリス。しかしサリアの首筋に当てられたナイフが動こうとするのを確認すると仕方なく脱ぎ始めた。
シェリスが服を脱いでいく様を男達は涎を垂らしながら見ていた。
何しろ国王の妹で大陸でも数少ないスレイヤ−でもある極上の女が自分達の前で服を脱いでいる。
しかもこれから好き勝手に犯せるとなるとその興奮は凄まじかった。
「これで・・・よいのか!」
胸と秘部を手で隠しながら男達に向かって怒鳴る。
男達の予想通り鍛えられ引き締まった身体に豊かな胸・・・恥辱に塗れた表情と合わさって物凄い色気がでていた。
「ご安心ください、優しくして差し上げますよ。」
そう言うと男達はシェリスの身体に群がり始めた。
ある者は彼女の口に強引に舌を入れディープキスする。他の男達も胸を揉んだり乳首を吸ったり尻を撫でそして秘部を嘗め回す。
「んああっ!何なのだ・・・この感覚は・・・ああっ!はぅっ。」
男達の慣れた動作にシェリスは徐々に感じ始めた。
「その調子ですよシェリス様、快楽に素直になって下さい。」
シェリスが感じて来ているのを確認した男達はその速度を速める。
「ああん!はんっ・・・ふああっ・・あうう!」
全身を襲う凄まじい快感に激しく喘ぐシェリス。
「シェリス様、一度イッて下さい。」
一人がシェリスの耳元で囁く。
「駄目ぇっ!ああん!ふああああ〜んっ」
シェリスは男達が与える快感に耐え切れず始めての絶頂に達してしまった。
186裏・シェリスロール:2006/11/03(金) 02:58:31 ID:svYsDhwN
「まだ倒れるには早いですよ。」
男達が用意したシ−トの上に倒れ、絶頂後の余韻を味わいながら荒く息をするシェリスに話しかける。
そしてシェリスを仰向けにさせると股を開かせて秘部を露にさせる。
「これから我々が貴女を”女”にして差し上げましょう。」
男の一人が勃起したペニスを彼女の秘部に狙いを定める。
「やっ・・やめ・・・」
慌てて止める様に言おうとしたシェリスだが・・・
ズニュッ!にゅぷにゅぷにゅぷ!
「痛!うあああっ!ひあっ!」
時既に遅く一気に挿入される男のペニス。処女膜も破られ痛みに叫ぶシェリスを男達は満足げに見詰める。
「時期に気持ち良くなりますよ、我々無しではいられない程にね。」
男達はそう呟くと未だ痛みに震えるシェリスを気持ちよくさせるべく愛撫を再開する。暫く繰り返していくうちにシェリスも嬌声を上げるようになってきた。
「あん!気持ち良い・・・もっと突いてくれっ!」
自ら積極的に腰を動かし始めおねだりもする様になるまで快楽に染まった彼女に姫やスレイヤ−としての姿は見れず、貪欲に快楽を求める淫らな女としての姿が見える。
姫としての身分とスレイヤ−としての強さが邪魔して誰も彼女に言い寄ってこない。維持軍司令の息子もあくまで幼馴染で友達でしかない。
そんな自分が暴力的に犯され処女を奪われる。その被虐的な感覚も彼女を此処まで淫らにさせていた。
「そんなにペニスが良いのですかシェリス様。」
「良い!ペニス気持ち良いのォ・・・もっと!あううっ」
シェリスは男達の卑猥な質問にも素直に答える。
「ではその大好きなペニスで貴女を至福の快楽に導いて差し上げます。」
男の方も限界だったのか彼女の秘部深くにペニスを突き入れ精液を放つ。
どぴゅどぴゅどぴゅ!
「ああ・・中に!妊娠しちゃううっ!もうダメぇぇぇぇぇーーーーーーー。」
勢い良く胎内を満たしていく精液の感覚に彼女は男達の言葉通りに至福の快楽に導かれていた。
187裏・シェリスロール:2006/11/03(金) 02:59:11 ID:svYsDhwN
くちゅっ・・・くちゅっ・・・くちゅっ・・・
「ああんっ!精液美味しいよぉ」
自分の秘部からかれた射精したばかりの男のペニスをしゃぶりながらシェリスは呟いた。」
絶頂後もシェリスは順番を待っていた男達に何度も犯された。
男達も此処で彼女を始末するよりも調教して言う事を聞かせたほうが都合が良いと判断したようだ。
もう彼女の身体できれいな場所はどこにもなく数時間前まで処女だった事が信じられないような状況であった。
「んっ」
男が彼女の口からペニスを抜く。それをシェリスは残念そうに声を上げる。
その様子に男達はシェリスが完全に堕ちたと思い口封じの為ともしもの時に対するシェリスへの押さえの為に未だ気絶しているサリアを犯そうと全員で彼女に近づいて行く。
その時、男達が堕ちたと判断した筈のシェリスの目が光った。犯され快楽に染まりながらも彼女は隙が出来るのを待っていたのだ。
武器を拾い男達に向かっていくシェリス。スクリ−パーすら単独で倒せる彼女に敵うはずもなく男たちは一瞬で絶命した。
シェリスはサリアが無事なのを確認すると男達の死体をファイアボールで焼却する。
そして周囲の地面もファイアボールで焼いた後、近くの水溜まりで身を清め自分が犯された形跡を完全に消した。
その後彼女は覚醒したサリアを伴い陰謀を阻止するために坑道を後にした。
188裏・シェリスロール:2006/11/03(金) 02:59:59 ID:svYsDhwN
それから数ヶ月〜

パン!パン!パン!
「ああっ・・・もっとぉ!」
深夜、シリルティア王都の裏路地の一角にある一軒家で女の喘ぎ声と肉のぶつかる音がする。
良く見ると数人の男達が若い女性を犯していた。女の方は娼婦のようで男達の欲望を積極的に受け入れていた。
実はここ数日、裏路地の娼婦の中にシェリス殿下に似ている娼婦が居るということで彼女に憧れを持ちそして淫らな気持ちも抱いてる者達が累犯に訪れていた。
もちろん髪の色や身長も違うし喋り方もシェリスに無理に似せている様なので本物と間違われる事は無かったが・・・その正体はシェリス本人だった。
坑道での件の後、何とか暗殺を阻止して首謀者も捕らえた彼女だが身に刻まれた快楽への欲求だけは消える事は無かった。
そこで彼女は城を抜け出して城下にある自分の隠れ家で様々なアイテムで自分とは分からない様に変装した後、夜の城下に繰り出していた。
そして行きずりの男を誘ってセックスをしたり浮浪者たちの前に全裸で現れ欲望を誘発してわざと輪姦されたりもした。
今の様に娼婦として身体を売ったりもした。こうしたお忍びでの淫行でシェリスは欲求を満たしていた
どぴゅぴゅぴゅっ
「ああああーーーーー」
客達が一斉に射精し彼女の胎内や尻・口などを汚していく。それを彼女は満足げな表情を浮かべながら喘いでいった。

行為が終り身支度を整えた客達は精液塗れでぐったりする彼女を少し見詰めた後、お金を置いて去っていった。
暫く余韻に浸っていた彼女は用意していた濡れタオルで精液をふき取ると娼婦用に用意した際どい服を着て再び夜の路地に繰り出していった。
身に刻まれた快楽への欲求を満たすために。


189名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 16:55:50 ID:hMVJZwOX
もう少し頑張りましょう
190名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 21:23:34 ID:/QUnX7FF
>>185-188
俺は非常に満足したぞ。
ほとんど交流もない汁人の告白をあっさり受け入れた理由としては十分だw
スクリーパ予備軍汁人は絶倫と踏んだシェリスがぐだぐだにされるんだな。
191名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 22:11:20 ID:pfALy+Nj
シチュはかなりいいんだが、もう少し読みやすく改行してくれるとありがたい
192元部下への復讐(アリエータ×バイロン):2006/11/06(月) 10:08:11 ID:WzOu1tdN
「ふふっ、帰ってくる時が待ち遠しいわ。」

婚約者であるインペリアルナイトのウェインの事を思い、アリエータは呟いた。
今ウェインは長期任務で留守にしていて家には彼女一人である。

 ”トントントン”

突如ドアをノックする音が聞こえてきた。

「は〜い」

応対するべく扉を開けるアリエータ。しかし突如扉は乱暴に開けられ彼女は突き飛ばされてしまった。

「痛た・・・あ・・貴方は。」

侵入者を見たアリエータは固まった。ウェインの元上官である元バーンシュタイン第2師団長のバイロンだったからである。
バイロンは扉を閉め、鍵をかけると彼女に向かって言い放った。

「奴のお陰で俺は師団長を解任されたんだ!お前にはその報いを受けてもらう」

実はバイロン、平民出身のウェインを快く思っていなかった。
部下であった時代に策謀によりウェインを陥れることをたくらんでいたが結局失敗し、挙句の果てに出世され自分より上位になってしまった。
しかも自分は指揮の不手際や不正の発覚などで解任・降格されその事でウェインを逆恨みしていたのである。
だが報復しようにも実力・人望・人脈等で劣っている彼は直接の行動は取らず、恋人を汚す事で果たそうとしたのだ。

「いやあああ〜」

バイロンに押し倒され、組み敷かれるアリエータ。

「大人しくしろ、騒げば近所に聞こえるぞ。」

そう言いつつ自分の口でアリエータの口を塞ぐバイロン。
突如として口内に入ってきたバイロンの舌。押し退け様にも力では敵わずもがくほど舌は絡まりあう。
暫くアリエータの口内を味わっていたバイロンは彼女に馬乗りになり、乱暴に胸を揉み始めた。

「いやあっ!痛い、やめてぇ。」
「意外とでかいな、ウェインに揉まれて育ったのか?淫乱女め。」

相手の感覚を無視して一方的に愛撫するバイロン。アリエータはただ耐えるしかなかった。
するとバイロンは片方の手で愛撫を続けつつ、もう片方の手を彼女の下着の中にいれ秘部を直接弄くった。

「へっ、無理やり犯られている癖にこんなに濡れやがって。」
「違います!私は感じてなんか・・・ああっ!」

否定しつつも濡れだしていた事を自覚していた彼女はバイロンに秘部をいじられ思わず甘い声を上げてしまった。
それを見たバイロンは怪しげな笑みを浮かべると彼女の下着を乱暴に破り、秘部を露にさせた。
193元部下への復讐(アリエータ×バイロン):2006/11/06(月) 11:05:24 ID:WzOu1tdN
「今はお前を感じさせるために犯っている訳じゃないからな、じゃあいくぜ。」

バイロンは濡れてはいるものの、まだ十分ではないアリエータの秘部に自分のペニスを挿入した。

ズニュ!ヌプヌプヌプヌプッ!

「いやあああああっ、痛い・・・抜いてぇ!」

十分に濡れきっていない状態で勃起したバイロンのペニスを入れられ痛みに泣き叫ぶアリエータ。
バイロンはそんな彼女の姿を満足げに見つつ、腰の動きを加速させる。

「へへへ、お前が穢れるほど奴への復讐が完遂できるのだぁ」

勝ち誇ったようにアリエータを犯し続けるバイロン。
一方のアリエータは泣き叫んで近所に発覚するのを恐れて歯を食いしばりながら耐えていた。
女性の快楽を無視したこの一方的な復讐の為のレイプ・・・そしてバイロンは最後の仕上げにかかった。

「そろそろ中で出してやるぞ。」
「それだけは止めてください。今日は・・・今日は危険日なんです。」

バイロンの宣言に危険日であることを訴えて中で出す事を止めるように言うアリエータ。
しかしそれはバイロンにとって好都合であった。

「それは良い、俺様の子供を孕みやがれっ!。」
 どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ!
「やだあああああ!妊娠したくないぃ!いやああああ。」

バイロンの叫びと共にアリエータの胎内に精液がぶちまけられる。
好きでもない中年男に無理やり犯され妊娠の危険があるにも関らず中に出される・・・。
この救いようも無い事実に彼女の意識は闇に沈んでいった。


1時間後、意識を取り戻したアリエータにバイロンは話しかけた。

「誰にも言うなよ。最もウェインにばれたら婚約解消になるかもしれんがな。」

にやけた顔で言い放つバイロンにアリエータは俯いたまま首を縦に振る。
それに満足したバイロンは更に彼女を地獄へと突き落とすような事を言った。

「これからお前は俺様の性奴隷だ、良いな。断ったらどうなるか・・・分かるな?」

承諾すれば完全にウェインを裏切る事になる。しかし彼女に断る術は無かった。

194元部下への復讐(アリエータ×バイロン):2006/11/06(月) 11:40:53 ID:WzOu1tdN
それからウェインが帰ってくるまでの間、彼女にとっての地獄の日々が始まった。
バイロンの屋敷に連れて行かれたアリエータは常に全裸でいる事を命じられた。
朝、バイロンを起こす時はフェラチオで起こし、そのまま犯られる。
バイロンが朝食中は常に足元でフェラかパイズリをさせられ、彼の出勤時にはディープキスを強要される。
彼が出勤している時が唯一の安らぎだったが強要されて自画像(ヌード)を書かされていた。
やがてバイロンが帰ってくると、出勤時と同じようにディープキスをし出迎える。
夕食は常に女体盛りで風呂では自分の身体スポンジのように使ってバイロンを洗い流す。
夜は当然バイロンが満足するまで何度も犯られる。因みにバイロンは危険日などお構い無しにセックスは全て中に出していた。
しかもウェインの任務期間が更に延び、それだけバイロンに犯される日々が増えてしまった。

バイロンに無理やり犯されてから3ヵ月後、彼女はやっと解放された。
延びに延びていた任務が終り、ウェインが1週間後に帰ってくる事が決まったからだ。

「これ以上犯りまくって発覚したら俺様がヤバイからな。お前にはもう手を出さんよ。」

そう抜け抜けと言いながらバイロンはアリエータを送り出した。
バイロンの屋敷からの家に戻る途中、不安になったアリエータはグランシルにあるカレンの診療所に向かった。そして・・・

「おめでとう!アリエータさん。妊娠してますよ。」

当然である。危険日を無視して中に出されれば妊娠するのは当たり前だ。
ウェインとの婚約を知っているカレンは素直に祝福の言葉を送る。
アリエータは奈落のそこに突き落とされたような絶望を感じたが、その場で作り笑いを浮かべると礼を言って外に出た。
カレンの診療所を出て、家への道を歩きながらアリエータはすすり泣いていた。
バイロンに犯され性奴隷になるよう強要され、長期間彼の屋敷で奉仕生活を送らされた。
その挙句の果てにバイロンの子供を妊娠してしまったのである。
家に着いたアリエータは扉を閉めるとその場で泣き崩れた。

「うっうっうっ・・・ごめんなさい・・・ウェインごいめんなさい・・・。」

その翌日アリエータは姿を消した。近所の目撃によると荷物を纏め、悲しそうな顔をしながらテレポ−トして行ったらしい。
それ以来、彼女の姿を目撃した者は誰もいなかった・・・。


〜終り〜
195名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 11:44:55 ID:WzOu1tdN
今回初めて”救いようの無いネタ”で書いてみました。
それと改行や間についても色々と変えてみました。
まだまだ未熟ですが今後もよろしくお願いします。

注・・・最近ちょっとネタ切れ気味です。なんか良いシチュはありませんか?
196名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 13:33:36 ID:iWLGLK1A
乙。
言ってみろ。どんなネタがお好みなんだ?
お前の神降ろし手伝えるかどうかはそれからだ。

本スレ埋まってしまった。これからどうなるんだろう。
197名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 16:51:54 ID:pTp8HSU9
インペリアルナイト確定のジュリアン
リシャール派歓迎のため温泉街コムスプリングスの宿を予約
そしてリシャールはその日始めて「真実」を知る

男のロマンですなこのイベント
198名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 18:08:43 ID:8P/NmDZj
>>195
乙ー。
仮面騎士達に輪姦されるが、兄と同じ顔なので心のどこかで喜んでしまっているルイセとか
身体を使って情報収集するリビエラとか、ヌードデッサンをしようと男を集めたら
いつの間にか自分がヌードにされちゃったフレーネとか。
199名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:18:25 ID:sD2XFHuV
どっかのアンソロであったなぁ、そんなネタww
いや、フレーネだったか誰だったかデッサンモデルにムッキンマッチョを使ったらそっち系のファンがたくさん付いたとかいう
ネタだったんだがw
200名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 00:16:03 ID:WFRWXc8j
ウェアキャット×クライアス
201名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 00:32:36 ID:8vo+iS4m
>>195
貴重なアリゲタものを書いてくれたアンタに感動
202名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 10:23:39 ID:yb06fP2p
>>201
アリゲータはアリエータ ゲーヴァスVerのことじゃないのか?
203名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 23:57:07 ID:SmZhviml
俺はアリゲータのほうが通常版よりハァハァできるな
204名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 00:45:50 ID:KRkT9h4I
アリゲータにはむしろ踏まれたい
205名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 12:49:55 ID:yQ0WAb7C
>>203
じゃあアリエータは俺のものな
206名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 13:29:03 ID:X778ltzn
>>205
ただし肉体はゲーヴァスのものな
王都ローザリア  ホテル内 ルイセの宿泊室

「ちょっ!ちょっとラルフさんっ!」
「君が欲しいんだルイセ。」

ルイセは義兄の身内を名乗るラルフに迫られていた。
実際義兄に瓜二つで皆で話を聞くためにホテルに泊まっていたが疲れてきた為、後は翌日にして各自部屋に戻っていた。

「こんな風に一目惚れしたのは初めてなんだ。」
「でも・・・私はお兄ちゃんともう・・・」

既に義兄と関係を結んでいる事を盾に拒否しようとするルイセ。しかし・・・

「それでも良い、一度きりでいいんだ。」
「・・・・・(こくり)・・」

ラルフの懇願、そして義兄と同じ顔で迫られたルイセは今回限りを条件に首を縦に振る。
それを見たラルフはルイセを優しくベッドに押し倒すと唇に自分の唇を重ねる。

「んんっ!んふっ・・。」

自分の唇に重ねられたラルフの唇。その心地よい感触にルイセは気持ち良さそうに声を上げ、顔を赤く染める。
暫くルイセの唇の感触を堪能していたラルフは、彼女の服の上から胸を触り始めた。

「あんっ!・・・あの・・私そんなに大きくなくて。。。。」
「そんな事は無いさ、それにとても感度が良いじゃないか。」
「んふ!ありがと・・・ああっ。」

胸を揉んでくるラルフに小さくてごめんと言おうとしたルイセ。
しかしそんな事は無いと言うラルフの言葉にうれしくなり、更に巧みに胸を揉まれて歓喜の声を上げる。
胸を揉みルイセが喘ぐ。そんな状況が続いていたが不意にラルフが愛撫を止めた。
残念そうな表情を浮かべるルイセに対してラルフは・・・

「君の生まれたままの姿が見たい。」

ルイセに裸になって欲しいと言った。
一瞬戸惑ったルイセだが、要求通り裸になると再びベッドに横になる。
ルイセの裸を眺めていたラルフはある部分に注目した。

「もうこんなに濡れているな。ルイセはHだな。」
「そんなぁ、ラルフさんのせいで・・ひゃあっ!もう・・いきなりっ!」

僅かに桃色の毛が生えている程度のルイセの秘部が濡れている事を発見したラルフは指を突き入れてかき回し始める。
抗議しようとしたルイセだが突如として生じた強烈な快感に喘ぐ事しか出来なかった。
そしてラルフが秘部を舌で舐め始めるに至ってその喘ぎは激しくなっていた。

「ふあああああんっ!ラルフさぁん、気持ちよすぎですっ・・ひゃんっ!もうダメぇ。」

激しく喘ぎまくるルイセにラルフは 「部屋が防音仕様で助かったな」と心の中で思っていた。


続く
208名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 00:57:16 ID:U5F4R8+M
続き期待。俺も投下。
209inアリゲータ 1:2006/11/09(木) 00:58:15 ID:U5F4R8+M
ランザックへの長期任務を命じられたウェインは、愛しいアリエータを迎えに来た。
ウェインの言葉に涙するアリエータ。熱く二人は抱き合う。
ずっと大切にしていた思い出の彼女は、今ウェインの中でやっと訪れた幸せを感じていた。
そのアリエータが旅支度を済ませた頃には、出発しても次の村まで辿り着ける時間ではなくなっていたので、今夜はこのまま泊まる事になった。

夕飯を済ませ、裏の浴場で簡単に体を洗うと、ウェインは初めての夜を迎えられる喜びに胸を躍らせていた。
寝室に入る。
見ればアリエータはもう服を脱ぎ捨て、黒い妖しげなパンツ一枚でベッドで寝そべっている。
ウェインは頑張るぞーとガッツポーズをして近寄った。
「アリエータ……!」

「遅せーぞ。」
「!?」
迎えたのは、いつもの優しい紫の瞳ではなく、ぎらつく傲慢な金の目。
そんな……馬鹿な!? ウェインは呻く。
信じたくなかった。
200年の歳月はアリエータの心を確実に蝕み、元凶のゲーヴァスを排除したにも拘らず、恐るべき闇人格アリゲータが目覚めてしまうまでになっていたのだ。

「し、信じられないよ。アリエ……」
言い終わる前にベッドから飛び起きたアリゲータがウェインを蹴り倒した。
壁に叩きつけられ激しく咳き込むウェイン。その打ち倒されたウェインにアリゲータが迫る。

「おらおらおらおら〜ぁ。アリゲータ様と呼びやがれ!」
がしがしがしがしぃ。げしげしげしぃ。
ウェインの全身に、満遍なくアリゲータの足が激しく打ち込まれる。
容赦のまったくない蹴りなのに、なぜか不思議な恍惚感を覚えてしまったウェイン。
210inアリゲータ 2:2006/11/09(木) 00:59:20 ID:U5F4R8+M
俺はマゾじゃない……! 
こんな、気持ちいいなんて、嘘だ!
は、早く彼女を助けなくては。
そう思いながら、痙攣を起こしつつ見上げたウェインの目に、蹴りを入れるたびに、ぷりんぷりんと豪快に揺れ動くアリゲータのデカ乳が映る。

「欲しいか? この体が。」
アリゲータは豊満な体をくねらせながら、お色気ポーズをとる。
そのあまりの妖艶さに、我を忘れてよだれをたらすウェイン。

「ん。もうHなんだから。ウェイン。ねぇ、欲・し・い?」
「ほ、欲しい……!」
今出現している人格はアリゲータのほうなのに、ウェインはどちらでも良くなった。

「ほう。それ程欲しいか。ならな。」
優しくウェインのあごを掴むと、アリゲータが耳元で甘く囁くは、あまりにも陳腐かつ危険な言葉。

「ええ。でも……!」
「どうした?」
「え。やっぱり、その、俺言うの?」
「は! 短小めっ 自信がないのであろう?」
「いや、それとこれとは話が違う、っていうか、俺のはそれなりに自信があるぞ!」
顔を真っ赤にしてウェインは否定する。

「では、言ってみろ。」
「俺の……を……ください。」

「ああ? 聞こえねえぇよ。もっと大きな声で言いやがれ。ご近所さまにしっかり、聞こえるようにな。
でないと……」
突然アリゲータはがしっと踊っていた巨乳を握ると強引に揉みはじめた。
211inアリゲータ 2:2006/11/09(木) 01:00:42 ID:U5F4R8+M
「いやぁ。ウェイン。助けて〜。一人でイカされちゃう〜ああ。気持ちいい。ふうん。」
ウェインは決意した。
10年前、幼少の特権で一度だけ転んだふりをして揉んだ事のある乳。あの時から俺が狙っていたんだ。
これ以上大切なアリエータを奴にばかり、やらせてたまるか!

「だからっ
俺のおチ○チンを、君のおマ○コに入れさせてくださ――――――いっ!」

「そら、ご褒美を受け取りやがれっ。」
温かい黄金のシャワーがウェインの頭に降り注ぐ。

ああ。ご免アリエータ。
俺は君を救えなかった……
あまりの気持ちの良さにウェインはペニスを暴発させて、がっくりと意識を失った。

「ち。勝手に先にイキやがって! 使えねえ奴だ。こんな男のどこに惚れたんだか」
アリゲータは一人自慰を再開する。
片手で溢れる乳を揉みながら、溢れ出た愛液を周りに振りまきつつ、膣の中を指でかき回す。
放尿のときに脱ぎ捨てたパンツは、浅ましくも失神寸前に最後の力を振り絞ったウェインが握り締めたままだ。

「あうん。ああん。駄目、こんな淫らな事、神様がお許しなるわけがないわ。ああ。
でも……あふ、あああん。はぁんんん、止められないわこの快楽。
あああああ―。イク――――うっっっん!!!!」

新たに出現した強大な敵、アリゲータ。
ウェインが愛する彼女を救い出せるのは何時の日か。
それは誰にもわからなかった。 完。
212名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 01:02:59 ID:U5F4R8+M
番号しくじった_| ̄|     ...○
213名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 08:03:52 ID:4tZ6xWBB
アリエータたんの裸体を描写するなら
清楚な顔に似合わぬ濃い陰毛について触れなくてはなるまいて。

髪はサラサラストレートなのに
股間には縮れた毛がモジャモジャ〜(;´Д`)ハァハァ
214名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 09:32:26 ID:tA2EeV0j
>>209-211
ちょwww性格変わりすぎwww
ゲームでもこんな性格じゃなかったぞ
どこぞの言葉遣いがメチャクチャな人形のほうがまだマシだ
215名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 13:05:31 ID:MX7oswjM
言葉遣いくらいは原作にあわせてくれ
216名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 14:47:40 ID:3P1Pxe2g
ふざけるな
217名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 01:40:15 ID:LSeeGb6a
ウェインとアリエータのラブラブHが見たいと言ってみる。

初めて見るペニスに目を奪われつつ陰毛を見ると
ウェインより自分の方が濃くてアリエータはショックを受けるが
ウェインの方はそのギャップに大興奮みたいな。
218名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 02:07:26 ID:6WGudz/d
オーケイ、まずはその情熱を自らメモ帳にぶつけてみようか
219名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 20:18:19 ID:t2E4jXyE
>>217に期待
220名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 10:43:46 ID:Tn9iTj1b
アリエータのサラサラな髪の毛を指で梳きながら
もう片方の手で指に絡まる縮れた陰毛のモジャモジャした感触との違いを楽しみつつ
処女マンコを愛撫するウェインとか。
221名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 04:39:56 ID:ikoKua1t
人が居ないな。次に盛り上がるとしたらエロテレカが出た時かなw
222名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 10:37:17 ID:9FeqPfSv
222get
223その時何が起きていたかV   ラルフ×ルイセ:2006/11/22(水) 14:54:48 ID:4MuWes+Z
「ラルフさぁん・・・私もう駄目ぇ、そろそろ入れてぇ・・・。」

秘部を散々弄られて悶えまくっていたルイセは股を開き、指で秘部を広げて挿入をねだる。

「正直に言ってご覧。何が欲しいのか、それをどうして欲しいのかを。」
「え〜っと・・・ラルフさんの太くて硬いおちんちんをルイセのおまんこにぶち込んでくださいっ。」

ラルフの要求にルイセは我慢できないとばかりに過激な言葉で求める。
その言葉を聴いたラルフは笑みを浮かべるとルイセの不意を突いて一気に挿入した。

ぬぷっ!ぬぷぬぷぬぷっ!

「んああぁっ!ルイセのおまんこにぃ・・・ラルフさんのが入ってきたよぅ!」

秘部を満たすラルフのペニスの感触にルイセは盛大な声で喘ぎ始めた。

「ふふふっ、気持ちいいかルイセ。」
「はいっ・・・あふぅ!・・・おまんこがとっても気持ちいいです・・ああんっ!」

処女を捧げた義兄とのセックスでもこんなに乱れなかった。
そしてアリオストやウォレスといった肉体関係にあるセックスフレンド達との行為でもここまで淫らに喘がなかった。
それはラルフのテクが凄まじいのか、それとも最近ご無沙汰だったせいなのか。
だが2人はそんなことは気にせずに貪欲にお互いの身体を求め合って行った。

「ルイセ、もうあまり時間が無い。そろそろキメるがどうして欲しい?」

ラルフの問いかけにルイセは笑顔で・・・

「ルイセのおまんこの中に出してください。」

と答えた。
その返事にラルフはペニスをルイセの秘部の最奥に突き入れた。そして・・・

「いくぞっ!受け取れぇ〜。」

どぴゅっ!どくどくどくどくっ!

「はあぁん!ルイセ・・・もう・・いくぅーーーーーー!」

大量の精液がルイセの秘部を満たし、結合部からも漏れ出してきた。
自分の秘部がラルフの精液で急速に満たされて行く感覚に絶頂を迎えるルイセ。だがそれで終りではなかった。
224その時何が起きていたかV   ラルフ×ルイセ:2006/11/22(水) 15:19:03 ID:4MuWes+Z
「ルイセっ、口を開けるんだ。」

ラルフの声に絶頂の余韻に浸っていたルイセは慌てて口を開ける。
するとラルフは秘部からペニスを抜くとルイセに咥えさせる。そしてまだ出し切れていなかった精液を発射した。

どぴゅどぴゅどぴゅ・・ぴゅぴゅっ

「んくっんくっ・・・ラルフさんの精液、多くて濃くて美味しいよぅ。」
「そうか、ちゃんと全部飲むんだぞ。」

口内に出されて行く精液を飲んで行くルイセ。
ラルフはルイセの頭を撫でながら彼女の口内の暖かさを堪能して行く。

「くちゅっ・・くちゃっ・・・んん、全部飲みましたぁ。」

精液を全部飲み干したルイセはラルフに向かって笑顔でそう言った。


5分後・・・

シャワ−を浴びて身を整えた2人はソファーに寄り添うように座っていた。

「有難うルイセ・・・君を抱けて本当に良かったよ。
「そんな、ラルフさんも今までで一番よかったです。」

ラルフの言葉に顔を赤く染めながら答えるルイセ。
14歳でありながら義兄を始め、多数の人間と肉体関係にあるルイセだがこれだけ気持ち良かったのは初めてだった。

「また君を抱けると良いな。」
「・・・はい。」

そしてラルフはルイセに軽くキスをすると自分の部屋に戻って行った。



これはラルフがゲヴェル電波で豹変する少し前の出来事であった。


   おわり
225不倫・・・その結果 (アイザック×ヴァネット):2006/11/27(月) 15:27:23 ID:axa51dKm
古代兵器修復基地  宿舎

「あんっ!駄目ぇ、アイザック・・・激しすぎるわ!」
「ヴァネットの具合が良すぎるんだ。よっぽどセルディスとの初夜は不満だったんだな。」
「だってぇ・・あひぃ!・・・淡白すぎるのよ彼は・・・」

数日前にセルディスと結婚したはずのヴァネットがベッドの上で仲間のアイザックに貫かれながら語った。
実は結婚式後の初夜においてセルディスはヴァネットを満足させることなく早々に出してしまっていた。
その事で身体が悶々としていたヴァネットを性欲を持余していたアイザックが誘いこうなったのであった。

「結婚直後の新妻がさっそく不倫とは・・・あいつが知ったらどうなるかな?」
「んふぅっ・・それは貴方も同じよ・・・さあっ、もう話は御しまいにして気持ち良くなりましょっ。」
「はは、そうだな。」

アイザックはそう返事をすると正常位の体勢からヴァネットを抱き上げ自分の上に乗せ、騎乗位の体勢で貫き始めた。

「ああんっ!いいわアイザック、もっと突き上げてぇ!。」

快楽に喘ぐヴァネット。アイザックは無言で速度を速めると共に彼女の豊かな胸を下から揉み始める。

「おっぱい強く揉み過ぎないでぇ、ちぎれちゃうわっ!そんな・・・ひゃあっ!」

もはやヴァネットはアイザックの与える快楽の虜になっていた。
彼は最後の仕上げをするべく体を起こして対面座位の体勢をとると貫きながら彼女を抱きしめてキスをする。

「んんっ。」

突如抱きしめられ、さらに口内に舌を入れるような熱いキスをされたヴァネットは悩ましげな声を上げながら自分も舌を絡めていく。

「ヴァネット・・・中で出すぞ。」
「えっ・・・いいわ、私の中に出してちょうだい。」

キスの最中に突如耳元で囁かれた言葉。最初は戸惑ったもののアイザックの中出し宣言を受け入れた彼女。そして・・・

どぴゅっ!どくどくどくどくどくっ

「あああっ!アイザックの濃い精液が中に勢いよく入ってくるぅぅーーーーー。」

勢い良く放たれたアイザックの精液がヴァネットの胎内を満たしていく。
その気持ちよさに身を委ねながら彼女は今までに無い絶頂感を味わっていた。


「んんっ、ちゅぱっちゅぱっ!」
「満足できたかヴァネット。」

行為が終わった後、後始末をするべくペニスをしゃぶるヴァネットにアイザックは話しかけた。

「凄く良かったわ。それと・・・・また・・・お願いね。」

自分のペニスをしゃぶりながら上目遣いでまた抱いてくれと頼むヴァネットに彼女の頭を撫でることで答えた。


この日以来、二人はセルディスの目を盗んで密会を繰り返した。
ヴァネットにして見ればセルディスの淡白さに、アイザックにしてみれば親友の不甲斐無さを言い訳にすることで罪悪感から逃れていた。
この行為はセルディスにはばれなかったが・・・
226不倫・・・その結果 (アイザック×ヴァネット):2006/11/27(月) 15:27:59 ID:axa51dKm
約1年後

ヴァネットは男の子を出産した。
薄らと銀色の髪が生えている赤ちゃんをみてセルディスは涙を流して喜んだ。
そして矢鱈とハイテンションな状態で遠方の協力者の下に出かけていった。



「んんっ・・・あなたは赤ちゃんじゃないでしょ。」

セルディスが再び出かけた数日後、宿舎の中には赤ちゃんに乳を与えるヴァネットの姿があった。
ただ普通の授乳風景と違うのは開いているもう片方の乳首からアイザックも母乳を吸っていることだった。

「ヴァネットの乳が美味しいからつい・・・。」
「あまり吸うとこの子が嫉妬するわよ。それにしても・・・」

ヴァネットは無邪気な表情で母乳を吸っている赤ちゃんを見つめた。髪の毛こそセルディスと同じ銀色だが・・・
彼女の視線に気付いたアイザックは一時母乳を吸うのを止めると彼女にキスをした。

「俺たちの子供だろうヴァネット。」

不倫の度に中出しを繰り返せば妊娠しないはずが無かった。
セルディスは自分の子供と思っている様だが実はアイザックとの不倫の末に生まれた子供だったのだ。

「そうね。これからもよろしくね、あ・な・た。」

ヴァネットはそう言うと再び赤ちゃんと並んで自分の母乳を吸い始めたアイザックの頭を優しく撫で始めた。


おわり
227名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 11:38:17 ID:P101mjSS
hoshu
228名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 20:58:40 ID:fskBkEWg
5物が増えてきてますね。
229名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 13:33:08 ID:/CBat3V3
本編がアレ過ぎるからいまいち上手くまとまらないんだよね。
まあ無茶な設定をぶち込み易いとも言えるのかもしれないがw
230名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 04:42:29 ID:L8JzMYNZ
231逆襲のゴルドリー 最終章:2006/12/15(金) 00:03:04 ID:SOwUfYTf
  本編及び外伝を含めた最終章です。


「ばっ・・・馬鹿な、混沌の神である我が人間如きにぃ・・・」

混沌の神カオスが悲鳴を上げながら倒れる。

「その人間如きを舐めすぎたのがお前の敗因だぜ。」

カオスに向かってゴルドリーは言い放った。その背後にはルシリス等が控えている。
周囲の護衛は彼女たちによって倒されゴルドリーとカオスが一騎打ちの状態になっていたのだ。

「そろそろ止めを刺してやる。いくぞ皆。」
「「「「「「「「「「「「はいっ、ゴルドリー」」」」」」」」」」」」

ゴルドリーの掛け声を合図に彼女たちは一斉にカオスに攻撃を仕掛けた。
ルシリス・ジェシカ・ローゼンシル・レイチェル・シェルファニール・リスティル・マリーが極限まで高めた魔法の一撃を放つ。
セレナ・エミリー・アンジェリナ・ブレンダ・クラレットがカオスに向かって斬り込む。そして・・・

「おのれ・・・・グギャアアアアーーーーーーー」

ゴルドリーの放った必殺技に止めを刺され、混沌の神カオスは完全に消滅した。



一週間後・・・

ゴルドリー達は神界にて盛大な宴会を開いていた。
本来なら翌日か翌々日に開く予定であったのだが戦いの後、ゴルドリーがご褒美として全員を動けなくなるまで犯しまくったせいで延期になっていたのだ。

「幸せだな・・・」
「んくっ・・・そうですねゴルドリー。」

呟いたゴルドリーに口移しでワインを飲ませながら全裸のルシリスが話しかける。

「むにゅっ・・ちゅぱっ・・ちゅぽっ・・・そうですね、こうして愛する人に奉仕できるなんて・・・。」
「わたしも・・・ちゅるっ・・こうしていられる時を待ってたわ。」

足元にてゴルドリーのペニスに奉仕していたレイチェルとマリーもルシリスの言葉に反応して答える。
彼女達はゴルドリーによって胸を巨乳に育てられ(外伝参照)、レイチェルは100cm・マリーは110cmの胸で挟み込むようにして奉仕していた。
232逆襲のゴルドリー 最終章:2006/12/15(金) 00:03:59 ID:OTYFvcyL
「私・・・何故ゴルドリーに酷い事をしてきたのだろう。」
「確かに過去は色々とあったが今はもう改心しただろう。それにお前はもう俺様の女の1人だ、これからも宜しくたのむぞ。」
「ううっ・・分かったわゴルドリー。」

過去を悔やむエミリーを優しく諭すゴルドリー。
しばらく性奴隷の扱いを受けてきた彼女だったが段々と彼や他の女性たちと交流するに連れて後悔するようになってきた。
そして自らゴルドリーに謝罪。その証として他の女性達が見ている前で彼に抱かれ、最後にディープキスをした。
こうしてエミリーはゴルドリーの女として認められるようになった。
そして現在、彼女はゴルドリーの首に背後から抱きついて胸を背中に押し付けてマッサージをしている。

前方のテーブルの上ではリスティル・クラレット・ブレンダが自らの裸身の上に各国の様々な料理を盛り付けて女体盛りとなりゴルドリーに食べられるのを待っていた。
その少し前にあるステージではシェルファニールとアンジェリナが特別招待したカコンシス王妃と母娘3Pレズショーを演じている。

「ふふっ・・冷たいデザ−トは如何ですか?」
「溶けない内に召し上がってください。」

セレナとローゼンシルが自らの胸の上にアイスやパフェを盛り付けて迫ってくる。

「お口直しに水でも・・・んくっんくっ・・・。」

ジェシカが口直しとばかりに口移しで水を飲ませる。


こうしてゴルドリーは神界で彼女たちと永遠の時を快楽と共に過ごしていった。
そして彼がジェシカより貰い、その後の長き戦いに使用した剣は平和の象徴としてこう呼ばれるようになった。

・・・・・聖剣ゴルドリッサーという名で・・・・・


逆襲のゴルドリー   完
233名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 04:17:38 ID:0gcCq5OT
ラング3でテレポ使える奴って誰がいる。
234フレアのラフェル占領記:2006/12/21(木) 03:02:52 ID:BL+230bq
 パンッパンッパンッ!

「その調子で腰を振るのだ。」
「あんっ!気持ち良いわ、もっと突いてぇ」

バーラル王城のフレア姫の部屋から肉のぶつかり合う音と興奮した男女の声が聞こえてくる。
部屋の主である王女にして姫将軍のフレアは彼女の個人教官で次期総司令に就任確実と言われているダークナイトに正常位で攻められ喘ぎまくっていた。

「姫ともあろうお方がここまで淫乱になるとは・・・はしたないですな。」
「ひゃあっ・・・その私を・・・あぅ!・・ここまで淫らにしたのは・・・あなたでしょう・・ああんっ!」
「まあ確かに。」

ダークナイトは苦笑しつつ更にフレアを攻めていく。

「ああダークナイトぉ・・もう駄目ぇ、イっちゃいそうだわ。」
「そうですか・・・ではどうして欲しいですか?」

フレアを突きながら意地悪そうに尋ねるダークナイト。

「そのまま中に・・・おまんこに出してぇ!!」

フレアの言葉にダークナイトは満足する。そして・・・

どぴゅどぴゅどぴゅっ

「きてるぅっ!おまんこの中に精子がいっぱい・・・ああああーーーーーっ!!」

ダークナイトの放った精液がフレアの中を蹂躙する。フレアはそのすさまじい快感の中、視界が真っ白になり意識を手放した。


その後、数度に渡る行為の後フレアは全裸のままベッドに寝そべっていた。
ダークナイトは他の仕事の為に部屋を出ていたが彼女の身体には彼の放った精液がこびり付いたままだった。
フレアはこのダークナイトという男を初めは快く思っていなかった。
常にフルフェイスの仮面と重厚な鎧で己を覆い決して素を見せようとしないのも原因の一つである。
父であるウィルダー王に直々に雇われた彼は自分の個人教官をしながらも軍内部で着実に出世し次期総司令に内定するまでに到った。
彼の教育は非常に厳しいながらも充実した内容で彼女は戦略・戦術面での指揮能力や個人戦闘技能など大幅にレベルアップしたのである。
だが想定外だったのが彼はウィルダー王からフレアの性教育も任されていたことだった。
父の命令という事もあり、戸惑う彼女の身体をダークナイトはあっという間に全裸にして教育を始める。
自慰すら知らなかったフレアにとって彼の行為で生じる快感は未知なる物で、直ぐにうっとりし身体を任せてになってしまう。
そして快感の内に処女も奪われたフレアはすっかり快楽の虜となってしまった。
その後も続く教育によりフェラなどの行為からアナル・SM・青姦・野外露出調教などによりすっかり淫乱になってしまったフレア。
最早その身体でダークナイトに犯されていない場所は無かった。それに彼の教育のせいで胸も成長し今では100cm近くまでになってしまった。
しかしフレアは今では感謝するようになっていた。セックスの気持ち良さをを教えてくれた彼に・・・。
そう思いながらもフレアはふと意識を切り替えた。
明日、自分は軍を率いて出撃する。父がラーカス王国に攻め込んだからである。
攻撃目標は副王都ラフェル。自分は後詰として残敵を掃討しつつ補給路を確保してから父と合流するのが任務だ。
フレアは明日に向けて休息を取るべく浴室に向かっていった。
235フレアのラフェル占領記:2006/12/21(木) 03:03:25 ID:BL+230bq
「お気をつけて下さい。私も編成が住み次第向かいますから。」
「分かっているわ。」

ダークナイトの言葉にフレアは答える。すでに準備は完了し、後は彼女の命令を待つばかりであった。
その時命令を発しようとしたフレアの近くにダークナイトが寄ってきた。

「事が済みましたらまた可愛がってあげますよ。」

そっと耳元に向かって話しかけられた彼の言葉に思わず顔を赤くするフレア。その姿を見ると以前とは違う部分があった。
彼に抱かれることによって増した色気と肌の艶、そして彼女の着けている鎧である。
胸の成長に対応し、胸を覆う部分を大きくした事。鎧の下につけるレオタードの様な保護服を着るのを辞めて臍を見える様にした事。
そして注目されるのが股間の部分をギリギリにし、お尻の部分をTバックのパンツみたいにしたことである。
しかも今彼女はダークナイトの指示で下着を着けておらず、更に股間の毛をすべて剃っていた。鎧の下は素肌な状態である。
今の彼女は鎧の上の部分は兎も角、下は鎧と言うより金属製のパンツを履いているようなものだった。
前の部分は割れ目をギリギリ隠すほどしかなく後ろも尻の穴を隠すだけの暑さしかなかった。
一部の兵士たちは彼女の素の姿を見て前かがみになり股間を押さえるのに苦労していたのは言うまでも無い。

「全軍出撃。」

フレアの声を合図に部隊は出撃して行く。
ダークナイトはその光景を見ながら笑みを浮かべていた。


プロローグ 完
236上記の補足。:2006/12/21(木) 03:04:59 ID:BL+230bq
プロローグを入れ忘れました。
題名をフレアのラフェル占領記〜プロローグ〜 に変更してください。
237名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 17:01:31 ID:IMXcIQjn
>>236
乙!神降臨だな
戦場でディハルトに見せつけるようにヤリまくって欲しいな
238名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 17:16:35 ID:DmrGrnwe
>>236 奮戦乙。あっち盛り上がってんなw
萌えが再燃してずっと続き書いてたよ。暇をみて順次投下……させてください。
239マイロード誓約 カーマインside 1:2006/12/21(木) 18:31:54 ID:DmrGrnwe
ねじまがった愛とはかくも残酷なことができるものだ、と俺は思った。
宿屋の一室の端に置かれた豪華な椅子に、無造作に緋色のジャケットを脱ぎ捨てる。
既に夕暮れも近く、窓辺のベッドを通り越して西日が伸びる。
その先に押し黙ったままのジュリアがいた。先程から戸口を背に沈んだ瞳で俺を見つめるだけだ。

「どうしたんだ。早く来い。」
どさりとキングサイズのベッドに自らの体を預け、ジュリアを見返す。
言葉を失ったままのジュリアの態度に苦笑し、体を仰向けにして光の反射した天蓋を見つめる。

「嫌ならいいんだ。俺は信用のない剣など必要としないから。」
ジュリアの一途な瞳がゆれ、戸惑いの口元が言葉にならない動きをみせ、やがて諦めたようにゆっくりと俺の傍に歩み寄ってきた。

何でこんな形になってしまったんだ?


「お前に愛される女は、果報者なんだろうな……
私はこれまで男という存在を特別視したことはなかったが、どうやらお前はそういうものに値するやもしれん……。」
昨夜の、そんなジュリアの言葉にときめいた俺の気持ちはなんだったのか。
チャンピオンとの対戦を望むジュリアの誘いに、ひょっとしたら何か褒美でももらえるのかと期待して受けてみれば、相手は当の本人とは。
呆れながらも、もう実力差のつきすぎた剣はあっけなく勝敗の結果を出す。
好きな女に怪我を負わせる痛みなど、彼女には分かるわけもないか、なんて溜め息をひとつ。
闘技場を渦巻く歓声を背に、ゆっくりと彼女の待つ控え室にティピと共に歩いてゆく。
そしていくつかの話を聞かされた後、ジュリアは俺にひざまずいた。
240マイロード誓約 カーマインside 2:2006/12/21(木) 18:35:09 ID:DmrGrnwe
「マイロード。そう呼ばせてはくれないか。」
頭を殴られたような錯覚。軽い吐き気と不快感。俺が望んで得たことはこんなことだったのか。
俺の剣として忠誠を誓うだと?
ティピのちろちろと二人を見比べる動作を横目に感じながら黙っていると、ジュリアは不安げに俺を見上げた。

その時だ。ふと意地悪をしたくなったのは。

「それがジュリアの望みか。」
「はい。」
「……いいだろう。」
ほっとした表情の彼女と、受けて良かったのって言いたげな顔をするティピ。ティピを肩に寄せて囁く。

「悪いが、先に帰っていてくれないか。ティピ。これからちょっとジュリアに話したいことがある。」
「……うん。」
ティピはやけに素直に頷き、ふわりと燐光を散らしながら控え室の外へ飛んでいった。
彼女なりに遠慮したのだろうし、まさかこれから俺が何を言い出すのか、想定していなかったせいかもしれない。

「ジュリア。」
「はい。」
「俺は自分が扱えない剣は持たない。その剣の全てのことを理解しないまま、受け入れたりはしない。」
何を言いたいのかと、不思議気に見上げるジュリアに言い放つ。

「お前の体を抱きたい。」
241マイロード誓約 カーマインside 3:2006/12/21(木) 18:37:11 ID:DmrGrnwe
凍りつく……
今のジュリアにふさわしい言葉だ。
彼女の瞳に俺はどんな風に見えているのだろうか。
醜く口元を歪めて、皮肉めいた瞳で、さぞかし意地の悪い汚らわしい男に映ったことだろう。
望む愛が手に入らないなら、壊してしまえばいい。
こんな体裁だけの関係を求められるくらいなら、赤裸々に欲望をさらけだし拒絶されたほうがまだましだ。
ずいぶんと嫌な考えをするヤツになったな、と自嘲する。
しばしの時間を置き、固まったまま身じろぎひとつしないジュリアに背を向けひとり出口に向かう。

「マイロード!」
「いい加減な決意で、他人に忠誠など誓わないことだな。ジュリア。」
そう言うと、階段を降りかけた。その時背後の気配が動き、ジュリアがこちらに近づいてくるのを感じた。

「私は本気です。それで私の誠意をご理解していただけるのなら、たいしたことではありません!」
たいしたことではない。俺のこの気持ちはそんな程度でしかないわけか。己の惨めさを鼻で笑う。
振り向いて笑みを浮かべると俺は応えた。

「では、実際に証明してもらおうか。ジュリア。」
闘技場を抜け、大通りをしばらく進んで選んだ宿は、グランシルではそれなりに通ったところだ。
主に闘技大会を見物する王侯貴族ら上流階級を相手にしている。
この時期、客はほとんどおらず閑散としていた。
新チャンピオンとIKの組み合わせを見ても眉ひとつ動かさないフロントの男は、いくつかの確認を行い鍵を渡す。
二人は黙って緩やかな高配を二階へ、瑠璃色のじゅうたんを踏みしめてゆく。
比較的奥の割り当てられた一室をあけると、ふわりと百合の香りが漂った。
242マイロード誓約 カーマインside 4:2006/12/21(木) 18:39:46 ID:DmrGrnwe
ベッドに身を投げ出したまま天を見上げていた俺の視界に、ぎこちない動きでジュリアの、金にも銀にも取れる美しい髪が揺れて入ってくる。
寄り添うようにベッドに腰を下ろしたジュリアの表情は硬いままだ。
右手に零れ落ちてきたその髪を弄んで、それから後ろに手を伸ばし赤いリボンを解く。
と、柔らなかな音を立ててジュリアの髪が広がり、夕日を受けて鮮やかに煌いた。

このまま何もせず、帰してしまうのもいいかな、なんて妙に逃げたくなる気持ちが生まれてくる。
本当はこんな関係を求めたんじゃない。
ゆっくりと男と女、二人の間をつめていけばいい、そんな風に思っていたのだから。

「マイロード……。」
その言葉は、そんな思いに浸っていた俺の嗜虐心を呼び覚ます。
体を起こしながら、ジュリアの頬に自分の顔をすり寄せる。
びくりと反応し、少し引きかけて、かろうじて持ちこたえる様子が肌を通して伝わってくる。
そのまま唇を頬、耳元、そして首筋に軽く落としてゆく。闘技場の埃にまみれた甘い汗が俺の鼻腔をくすぐる。
こうして感じるのは、やっぱりジュリアは女だよな、ということだ。
そのまま細い肩に顔をうずめる。ジュリアの腕をすり抜けて、両手を後ろに回し身を寄せる。
柔らかくて温かい肌の感触と、胸元の押し返してくる女性としてのふくらみが、母と妹に感じているものとは別の、野蛮で残酷な感情と欲望を抱かせる。
さらに強く抱きしめると、戸惑いながらもジュリアもそっと俺の背に手を当てて抱きしめ返してきた。
ほんのり頬を染め、まるで我が子を抱きしめるように優しくさするジュリア。
その扱いは違うだろう、とちょっと考え、それから思ったことを口にする。
243マイロード誓約 カーマインside 5:2006/12/21(木) 18:41:42 ID:DmrGrnwe
「弟にも、いつもこうしてやっていたのか。」
ジュリアはばっと顔をあげその美眉をひそめて否定する。

「そんなわけありません。私はただ……。」
「ただ?」
「貴方が愛しく感じられたから……です。マイロード。」
なぜ、その言葉でその表情でマイロードと呼ぶ。
年頃の娘が放つ、いじらしく愛くるしい顔を前にしてこみ上げてくる心の痛みにうめく。
ただの男として求められていたのなら、これほどの祝福はなかっただろうに。
左腕に力を入れ、ジュリアと体を入れ替え、ベッドに押し倒す。
その勢いのままに、ジュリアのIK服の腰元を探りボタンをはずしてゆく。
あわてて一瞬身構え、両手で胸元を抱きしめるジュリアに苦笑する。

「自分で脱ぐか?」
口が何かを言いかけて、つむんで、それから頷く。
そっと開放すると、ジュリアはベッドから降りて、先程俺が自分のジャケットを置いた椅子の脇にある調度机に、次々に身にまとっていた服を脱ぎおいてゆく。
その様子を見ながら、一旦決めるとジュリアも思い切りがいいんだよな、なんて他愛のないことを考えていたが、下着の段になるとちょっと様子が違った。
彼女が後ろ向きに、きつく巻いてあったさらしをはずし始めて、自分の男としての欲望は健在だな、と俺は自覚する。
それから割りきった。
どうせ未練たらしく悩んでいてもコトは同じ。
なら愉しんだ方がいい……と。
244マイロード誓約 カーマインside 6:2006/12/21(木) 18:47:54 ID:DmrGrnwe
ジュリアはちょうど最後の、脱ぐかどうか迷った末に脱いだ白のパンティをそっと机に置いたところだった。
後ろからつかつかと近づき、ぐっと両手でジュリアを抱き上げた。
その行動にあわてて身を隠そうとして無駄だと即理解し、俺の首筋にきつく抱きつく。
長い髪がジュリアの体を覆いその先を見せない。

「初めて……ではないのですね?」

その言葉に苦笑いする。
ジュリアが俺に、男としての未熟さを望んでいたとしたら残念だ。
俺はこの容姿で、あの多くの民の集中するローランディア王都に十七年も住んでいたのだ。
例の予言だって旅立ちの日まで知らなかったし、もちろん王都の民も同様だ。
俺は金銀妖眼のせいで多少不自由があった程度の、宮廷魔術師の拾われた子というだけであった。
もちろん母の名を汚すことは避けたし、妹の手前もある。

それにあれは短い逢瀬だったから、恐らく誰にも気づかれもしなかっただろう。
そう、あの日俺は……かけがえのない存在になるはずだった女性を失った記憶を、封印した。

嫌な過去を思い出したものだ。
振り切るようにジュリアをベッドに降ろす。が、ジュリアが離れない。
疑問を浮かべて顔を見れば、そのまま離すと自分の露な体が見られてしまうことを怖がっているようだった。
再び苦笑。これで四度目。でも今度はジュリアへのいじらしさから。鼻筋にそっと口づけて優しくささやく。

「ジュリアって意外に重いな……。」
効果はてきめんで、顔をしかめ恥ずかしげに慌てて手を離しうつ伏せに身を縮めようとする。
それを半ば強引に正面に向けさせ転がす。
朱に染まった顔をそむけながらも、目線だけはこちらに向けているジュリア。
245マイロード誓約 カーマインside 7:2006/12/21(木) 18:51:36 ID:DmrGrnwe
そんな彼女の美しい体をじっと見下ろす。
思ったより傷は少なくほっとする。
ヒーリングなんて所詮自己治癒力を高めるだけの魔法であり傷跡は残る。
今日の闘技場での戦いでも、なるべく跡の残らないよう配慮したつもりだった。
IKと言っても不敗ではない。戦場で幾度太刀を受けたことだろう。
現時点で実力なら上をゆく俺だが、生傷が絶えることがない。

その滑らかな肌に手を這わせると、はっきりと分かるほど震えが伝わってくる。
優しくへそを撫で、そのまま太ももに指先を滑らしてゆく。
両手でシーツを握り締めて、耐え忍ぶその様子がいじらしさを増長させて俺の欲望をたきつけた。
自分の服を全て床に脱ぎ捨てると、体を埋めジュリアの心の臓に口づけた。
ジュリアの硬直がより一層強くなるが、無視して体を押し付ける。
体重がかからないように意識しながら、舌で指先で彼女の弱い部分を探しまわす。

「いや……!」
耐え切れなくなったジュリアは恥ずかしげに抵抗を試みるが、俺は強引にねじ伏せる。

「どこが嫌だ?」
「そこはや……。」
「ここか。」
「だ、駄目……ぇで……あう……っ。」
嫌がる部分こそ、もっとも攻めがいのある敏感なポイント。
願いを無視されジュリアの瞳は潤んだ。
戦場に出れば百人をなぎ倒すほどの長剣を難なく振り回す彼女の腕が、力いっぱい振りほどこうともがくが、俺の腕を退けるほどの強さは持たなかった。
いや、彼女が弱くなったのではなく、それを超える力を手に入れたに過ぎない。
やがてその抵抗も執拗に体を侵食する俺からの官能に屈してゆく。

「ああ。……う……んん……ぅ。」
やがてジュリアの快楽が、あえぎ声となって口元からあふれる。
その声にさらに呼び覚まされるように俺は、仰向けでも形が崩れない豊かで張りのある乳房に愛撫をし続け、舌だけでなくその口でその乳首をさらに強くはっきりと求めた。
甘い痺れに溺れ、再び潤んだ瞳で俺に応えるジュリア。
その表情を横目に見ながら途切らすことなく攻め続ける。
ジュリアにこんな表情をさせている自分に自信を覚えた。
246マイロード誓約 カーマインside 8:2006/12/21(木) 18:53:42 ID:DmrGrnwe
そのままどれくらい時が過ぎたことだろう。
ひとしきりジュリアを満足させた後、俺はその腕を離ししげしげとジュリアを見つめた。
涙で塗れた瞳が、汗で濡れたしなやかな裸体を粗い息で上下させて、俺を見つめ返す。
綺麗だ。とても可愛いと思う。どんな言葉を使っても、今の彼女を言い表すことは出来まい。
そっと汗で乱れた額の髪を指先で整え、俺の額を当てる。ほんのり微笑むジュリアの瞳に微笑みかえす。

ジュリアが軽く息を整えた頃を見計らって、先程は手を出さなかった下部の、銀の泉に手を伸ばす。
ぎょっと動揺を隠せない眼差しで、俺の真意を探るジュリアに、ちょっと意地悪げに笑みを浮かべてみせる。
そのまま指先で銀の茂みをかきわけその泉に侵入した。

「あ! ま、マイロード、その先は……!」
今まで聞いたことのないような、かすれるような悲鳴をあげて制止を求めるジュリア。
その腰を掴み、自分の体をずらし、今度はその茂みの中をのぞく。
銀糸に隠されていた泉のすじを優しく広げて、その中をじっくりと拝む。
先程の余韻のせいかしっとりと熱を帯び、触れれば透明な糸を引く愛液がその奥へ誘う。
が、次の瞬間強引にはね退けられた。
いや蹴り飛ばされたというべきか。
くらくらする頭をもたげてジュリアを見れば、もうこれ以上の屈辱はないと言う顔で、俺を睨みつけている。
その声が怒気を帯びて、俺に再度の制止を求めた。

「マイロード。どうか、これ以上のお戯れは……およしください。」
「それでは全てを知ったとはいえないな。」
「所詮、戯れ……なのでしょう!? わたしは。……わ、たし……は……貴方にとって……ことを……っ!」
悲痛な表情を浮かべるジュリア。
その瞳に再び冷や水をぶっかけられたような衝撃を食らい、不快な眩暈に教われる。

ここまで応じておいて拒絶。
いまさら何を言う。自らその立場を求めた女が。
俺は容赦のない眼を初めてジュリアにぶつける。
247マイロード誓約 カーマインside 9:2006/12/21(木) 18:55:52 ID:DmrGrnwe
「選べ。」
「……。」
「今、ここで、俺に全てを預けるか。信ずるに値せずと撤回するか。」
「……。」
「軽蔑してもいいし、もう目を合わせなくてもいい。俺はお前を抱きたい。」
「……。」
「戯れを望むならそうするし、本気ならその体で応えてみろ。」
時が止まる。
俺の腕を振り払い、震える体を両手で押さえつけるようにジュリアは身を縮める。
俺は黙って視線を落とす。分かっていたことだ。俺に対してだけでなく自分自身すら偽ろうとした彼女だ。
目的がずれた関係などいずれ破綻する。だから破綻させた。俺の手で。
偽りの愛などいらない。

俺はゆっくりと立ち上がる。
西日は最後の燃えるような血色を投げ落とし、罪びとよ、反省せよ、とばかりに俺の背を攻め立てた。
身をかがめて先程脱ぎ散らかした服を集めてゆっくりと椅子まで歩いてゆく。
てきぱきと服を着て紅いジャケットを着流す。今度は振り向くことなくドアに手をかける。

「……宿代は払っておく。オスカーたちにも適当に話をつけておくから、落ち着いたら帰るといい。」
ノブを回すことはできなかった。
背後から、震えながらジュリアがその手を握り締めてきたからだ。
涙声で、俺が去るのをとめようと必死で、でもまともに声にもならなくて、
それでもなんとか留めようと、ただ泣きじゃくる彼女の体が俺を後ろから抱きしめていた。

その時陽が力尽きたかのように落ちた。
248マイロード誓約 カーマインside 10:2006/12/21(木) 19:07:52 ID:DmrGrnwe
グローシュランプに明かりをともす。
カーテンを閉め机の水差しからグラス一杯に注ぐ。
そのグラスをそっとベッドに座り込んだローブ姿のジュリアに渡す。そのまま飲み干すまで待つ。

バスルームから持ってきたタオルをジュリアの濡れたまま髪に載せ優しく拭いてやる。
俺の髪は放って置けばすぐ乾く便利なものだ。
柔らかいプラチナブロンドの髪がランプに照らされ煌いて揺れる。
ジュリアは俺のすることに身を委ねたまま俯いている。

「痛くないか。ルイセには毎回もう少し力を入れるように言われるんだが……。」
返事はない。
先程のやり取りは相当効いたらしい。
あの後、俺に縋り疲れてしゃがみ込んでしまったジュリアにシャワーを浴びさせた。
その後俺も軽く、昼間の闘技場でまみれた埃と汗を流した。
もうこの時間だと皆を心配させていることだろう。しかしこのままジュリアをIKに復帰させるには不安がある。
どうしたものか。

「腹は減っていないか。希望ならルームサービスを取るが……。」
そう言いながら机の引き出しからその一覧を取り出しめくる。反応はない。
間をつぶせない一方的な会話。俺はそういう時ルイセには寄り添ってやる。
不貞腐れていてもしばらくすると眠りについてくれる。
ジュリアもそうだろうか。
一瞬あんないやらしいコトをした男に近寄られるのは気分を害するのではないだろうかと考え、なら縋りついたりしないだろうと結論を出す。

ジュリアの隣に腰を下ろしそっと抱き寄せた。
まだ乾ききっていないジュリアの髪を何度も撫でてやる。
このまま夜を明かすのも悪くない。
好きな女を抱きしめて夜を過ごせるならティピの蹴りも怖くない。

多分これで俺達の関係は終わってしまうんだろう。
249マイロード誓約 カーマインside 11:2006/12/21(木) 19:09:54 ID:DmrGrnwe
「……。」
「どうした?」
ふとジュリアに何か言われたような気がして応える。
ジュリアは相変わらず身動きしていない。が、ぽつりと今度ははっきり俺の耳に届いた。

「抱いて……ください。」
俺はしばし言葉を失う。ジュリアの無表情な瞳を見て、今のは幻聴だろうかと思いなおす。

「私を……抱いてください。マイロード。」
やっと瞳に生気が宿ったジュリアはゆっくりと俺に振り返り口づけた。

甘い唇のふれあい。やがて深く舌を絡ませあってベッドに崩れる。
絶えることなく互いに求め、吐息がもれる。熱を帯びた潤んだ瞳に見つめ返され、俺の心も揺れた。

いいのだろうか。 ―― 戸惑い ――
望んでいいのだろうか。 ―― 期待 ――
最後の別れを望んでの行為か。 ―― 不安 ――
分からない。彼女の心が……何を……?

ただ抱きしめて唇を重ねて眩暈に身を委ねる。
再び熱く自分の男としての本能がたぎってくる危険さに、今度こそ勝てるだろうか。

初めての出会った頃は圧倒的な強さに憧れて、いつか絶対追い抜くと決めた目標だった。
敵として何度も刃を交えているうちに、俺の心に耐えがたい苦悩をもたらし始めて、その正体に動揺を覚えた。
それは昨日、女性としてドレスをまとって俺の前に立った時に、はっきり悟った恋心。
今日と変わらぬ夕暮れに、二人でバーンシュタイン王城に向かった時の、必死に隠した胸が躍る照れくささ。
今と同じくらいの時間に夜の帳のなかで、王城のテラスで語らいながら、彼女のはにかむ笑顔に抱いた言い知れぬ幸福感。

捕らわれて、縛られて、この関係だけではもはや満足できなくなった自分の身勝手さに呆れ返りながらも、
俺のモノにできるのなら、どんな試練もクリアできるだろう、なんて思いに耽ってみたりした。
250マイロード誓約 カーマインside 12:2006/12/21(木) 19:11:12 ID:DmrGrnwe
まあ最後でもいいか。

俺はひたすらジュリアを抱きしめ堪能した。
その麗しい月の女神のごとき光を放つ髪を弄ぶ。金色の澄んだ輝きに満ちたその瞳を見つめ交わる。
愛らしく整った唇を甘噛みする。ほのかに桃色に染まった頬に口づける。
いつもは長剣を握り締める細い柔らかな指に、俺の無骨な指を絡ませる。
しなやかで女性らしい体をローブの上から抱きしめ、その息遣いを感じとる。
強い意思で荒波を乗り越えてきた、気高く美しい稀有な魂。その全てが愛しい。

愛している。多分言葉にする日は来ないだろうが。

ふとジュリアの瞳から涙がこぼれた。
微笑を浮かべて、安らぎの女神はぎゅっと俺の頭を胸元に包み込んだ。
ジュリアの鼓動が聞こえる。規則正しくて少し早い。
いつもは隠している豊かな乳房も、今はローブ一枚隔てるだけで押付けられている。
その谷間に、窒息してもおかしくないほど顔を埋めてみる。

気持ちいいな。腹上死でもいいかも。

結局いいところなのに余計なことばかり考えてしまう。
そんな自分の悪癖にがっくりと肩を落としかけた時、ジュリアが動いた。
二人して寝転がりながら愉しんでいたわけだが、ジュリアが俺のローブに手をかけ脱がせようとしているのだ。
戸惑う俺をよそに肩を露出させ、今度はローブにしっかりと包まっていた自分の胸元を惜しげもなく開き寄せてきた。
251マイロード誓約 カーマインside 13:2006/12/21(木) 19:13:10 ID:DmrGrnwe
息を呑む。
その柔肌を、しなやかな肢体を、俺の体に絡ませてくる。
甘い女としての香りが俺の心を掻き乱し、男としての本能の楔を解き放つ。
優しく俺の髪を撫であげ、その唇を耳元に寄せささやく。

「抱いて……。」
その誘惑に抗えるはずもなかった。
与えられるままその肌を求め熱く唇を這わせる。
優しい彼女の指先が俺の体を抱きしめ促す。先程は拒まれた泉へもあっけなく自ら導いてゆく。
改めて銀の茂みをかきわけ、その溢れ出した愛液でランプの光を帯びる泉をじっと見つめた。
白い肌のジュリアの、濡れきった秘割。
ひだをめくり、その真ん中にある男性自身でいえば先端に当たる部分を見つける。
その小さな突起を優しく指でつまんで刺激する。

「はう……ん。」
ジュリアの甘くしびれる声に、俺の理性は消し飛んだ。
その先端を、舌で飽きるほど刺激して愛液を口にする。
ほんのり女性特有の甘さが脳幹をつきぬけ、自分でも信じられないほどの欲望をたぎらせた。
流されるまま、その涌きでる源泉に指をくぐらせようとして、その手前で進行は妨げられた。
再度その入口の状態を確認した後体を起こした。
ジュリアを正面に仰向けに転がして覆いかぶさる。
そしてそのままジュリアの腰を引き寄せると、自分のモノをあてがってしばし息を整えた。

「いい……な?」
「はい。」
痛みは一瞬で終わらせてやりたい。眼を閉じ大きく息を吸うと、俺は一気に突き通した。
252マイロード誓約 カーマインside 14:2006/12/21(木) 19:16:20 ID:DmrGrnwe
「……!」
苦痛を必死に喉元で、両手で押さえ込んで耐えるジュリア。
声をださず、身動きひとつしない。

やっぱりやめるか……なんて言えるはずもない。その段階は今過ぎた。
俺、ジュリアを泣かしまくりだな。
ティピに今度こそ蹴り殺されるかも知れない、なんて余計な方へ思考が飛んでゆく。

差し込んでしばらく互いに身動きせず、ジュリアの様子に身を任せる。
歯を食いしばって耐えている姿を見ると、戦場でないのに彼女を傷つけている自分が許せなくなってくる。
俺自身も実は、少々締め付けがきつい。初めての女性というのは癖があるものだからだ。
だが自分のことはこの際後回しだ。ジュリアの表情を伺う。

「動かしても……大丈夫か?」
言葉が返ってこない。まだかかるか。
欲望をたぎらせたモノを、そのなかで押さえつけるのは苦しかったが待つ。
じんわりと滲んでくる汗が腕を伝い、ジュリアの肩先に落ちる。
それを見て、無言のままジュリアは頷いた。

そっと身をかがめ、ジュリアの感じるところを刺激する。
夕刻と違い今度は素直に応えるジュリア。再び甘い吐息とあえぎ声が室内に満ちる。
彼女の乱れた動きにあわせそっと揺り動かしてみる。
互いのバランスとタイミングをその表情で計りながら、ジュリアを俺のペースに持ち込んでゆく。

「ああ、う……。」
やがてその動きに徐々に慣れてきたらしいジュリアの表情が、少しずつだが和らいできている。
慎重にあせらず進めてゆく。玉雫の汗が互いを濡らしあい、吐息が交じり合う。

「く……っ。」
「ああ! あ……ああ……!」
俺自身、制御できないほどの熱に浮かされ意識が飛びそうになる。
ジュリアは本当に初めてなんだろうか……と、この快楽を疑い、さっき確かめただろうと心で言い聞かせる。
253マイロード誓約 カーマインside 15:2006/12/21(木) 19:18:52 ID:DmrGrnwe
「ジュリア……。」
「マ……イロード。愛してます。一生をかけて貴方を……ん。」
粗い息を吐きながら、マイロードだけ余計だと思ったが口にすることはしなかった。
彼女自身、言っている意味を理解しているのだろうか。いや、今はどうでもいい。
優しく名を呼んでやる。繰り返し繰り返し、言い聞かせるように彼女の名をささやく。

剣として護って欲しいなんて思わない。俺が護る。俺がお前を護る。
願わくば、その切っ先で俺の未来をほんの少し照らしてくれればいい。それだけで俺は……

救われる。

波は最高潮に達し、熱い精を放って俺は果てた。
ふらつく身をジュリアの傍らに投げ出す。

闇夜に潜む潮騒のように押し寄せてくる不安。
自分は果たして人間であるのか。
もしかして……存在してはならない生き物なのかもしれない。
次々に起こる事件や出来事を通して、確信はやがて絶望を突きつけるのだろう。
王母を連れ出したあの直轄領近くで見てしまった仮面騎士の、ラルフと同じ素顔の意味を。
「気づいているのだろう?」「どのみちエラーは正さねばならん!」リシャールのあの言葉の意図するところを。
その時、果たして闇に堕ちないと断言できるだろうか。

俺に何が残る。
何を残せる。
俺は……

汗にまみれた髪をかきあげながら、意識を失ったジュリアを見る。
求める形が違ってしまったのなら、それはそれでいいだろう。
俺が強ければいい。
闇が深いなら、それに勝る光を求めよう。

ジュリアに求めるもの。
それは ――――――――― 光の道しるべ

fin
254フレアのラフェル占領記〜第1章 行軍の合間に〜:2006/12/21(木) 23:04:36 ID:BL+230bq
出撃したフレア率いる軍はラーカス領内に進入後も順調に進軍していた。
この辺りの敵兵は先行している父に率いる主力部隊に敗退したようで偶に少数の敗残兵と遭遇する程度だった。

「全軍停止、暫らく休息を取る。」

危険は少ないと判断したフレアは休息を取らせるべく軍を停止させる。
彼女の部隊は良く統制がとれていて彼女の妖艶な姿を目にしつつも颯爽と行動していく。
準備ができたのを確認したフレアは護衛の女騎士達や侍女達に何かあったら連絡するように言うと森の中に入っていった。


「気持ちが良いわ、戦争中なのを忘れそうね。」

森の中で一本の大木の幹に腰をかけたフレアは蜂蜜の塗られたパンで軽食を取っていた。
周囲には護衛の女騎士達が居るとはいえ少々離れていて多少叫んでも聞こえないくらいの距離はある。
その時フレアの所に一匹の犬が寄ってきた。
大型犬ぐらいの大きさで野良犬であろうが綺麗な白い毛を生やしている。

「あらっ、貴方これが欲しいの?」

パンを欲しそうに見ている犬にフレアが尋ねると犬は 「ワンッ」 と鳴いた。

「仕方ないわね。」

フレアがパンを差し出すと犬は嬉しそうに食べついた。
その光景を微笑ましそうに見詰めていたフレアだが犬は食べ終わると突然彼女の股間に顔を近づけると匂いを嗅ぎ出した。

「えっ!何・・・あっ」

自分の股間を見てあることに気付いたフレア。彼女の股間には食べていたパンに塗られていた蜂蜜が見事に垂れていたのだ。

「わんっ!わんわんっ!」

匂いを嗅いでいた犬はとうとうフレアの股間に付いた蜂蜜を舐め始めた。

「ああ・・・駄目よっ!そんな・・・ああんっ。」

言うまでも無いが彼女の鎧の股間部分は割れ目をギリギリ隠すだけの幅しかなくしかも下着を履いていない。
つまり横から舌を入れれば容易に割れ目の中まで舐められる状態なのだ。

「うんっ・・あぅ・・犬に舐められて感じるなんてぇ・・・はぅう!。」

犬に割れ目の中まで舐められて感じまくるフレア。犬にしてみれば蜂蜜を舐めているだけだがそんなことはどうでも良かった。

「わん・・・??」

股間を舐めていた犬は蜂蜜ではないほのかに甘い液体が溢れて来ているのに気が付いた。
もっと液体を味わいたくて舐めていると人間の女が気持ち良さそうな表情をしている。それに雌の匂いがどんどん濃くなってくる。
本能に忠実な犬はフレアを交尾の相手と決めた。
255フレアのラフェル占領記〜第1章 行軍の合間に〜:2006/12/21(木) 23:38:55 ID:BL+230bq
「えっ・・・?もうやめちゃうのって・・・ああ!!。」

突如股間を舐められるのを止められた彼女は犬を見て驚いた。
ペニスを勃起させて荒く息を吐いている。しかも勃起したペニスをしきりに自分の尻に擦り付けてくるのだ。

「ごくっ・・・そう・・私と交尾したいのね。」

息を呑んだ後そう尋ねるフレアに犬は彼女の唇を舐めることで答える。
暫らく犬と舌を絡ませあう濃厚なキスを堪能した彼女は股間部分の鎧を外すと四つん這いになった。

「準備はいいわ・・・おいで。」
「わんっ!」

フレアの言葉に犬は彼女の背中に飛びつくとバックから彼女の割れ目に挿入した。

「んあああああっ!!大きいわぁ・・すごおいいぃぃ。」

予想以上に大きかった犬のペニスを迎え入れたフレアは甲高い声で喘ぎ始めた。
犬もフレアの雌の匂いが更に濃くなっていくのを感じ取り、本能に従って激しく腰を動かす。

「ふぁ!!私バーラルの姫なのにぃぃ・・犬と交わって感じているのぉ・・ああんっもっとぉ!」

自虐的に呟くフレア。
バーラルの姫、しかも戦場で軍を率いて戦う将軍でもある彼女が野外で・・しかも鎧を着けたまま犬と交尾している。
この凄まじい状況も彼女の快感を高める要因の一つとなっていた。

「わんっ・・・わん!。」
「ああ・・・良いわ・・・ってなに?まさか出すの?」

犬の鳴き声から射精が近いことを感じたフレア。少し躊躇いを感じたが妊娠しないことは知っていた。
それにもう後戻りができない状況であった。

「良いわ!きてぇ・・・フレアのまんこに犬の精液を注ぎ込んでぇ!」
「ワンッ」

どぴゅっ!どくどくどくどくどくどくっ

フレアの叫びを合図に犬は一声鳴くと彼女の中に精液を放った。

「あうううぅぅぅ!!犬の精液が中を満たしてるよぉ・・・こんなのって・・あああああ〜んっ!」

犬の精液が中を満たしていく感覚にフレアは一気に絶頂に達した。しかし・・・

「えええっ、まだ射精止まらないのぉ?もうフレアのまんこいっぱいだわ。」

絶頂に達した後も未だに割れ目へと流れてくる犬の精液。その間フレアは快感から解放されなかった。
256フレアのラフェル占領記〜第1章 行軍の合間に〜:2006/12/21(木) 23:58:29 ID:BL+230bq
最初の射精から一時間後、犬はようやく射精を止め彼女からペニスを引き抜いた。
すると割れ目から愛液と混ざった犬の精液が大量に溢れてくる。

「ようやく・・・終わったのね。」

そう呟くフレア。一時間近く精液を注がれ続けた彼女は下半身が溢れた精液で塗れており、腹も少し膨らんでいた。
交尾を終えた犬はフレアの顔を舐めると森の奥へと走り去っていった。

「拙いわ・・・もう直ぐ時間ね。

自分が設定した休息時間の終了まであまり時間が無いことに気付いたフレアは慌てて中に残っている精液を搾り出す。
そして用意しておいた濡れタオルで身体を綺麗に拭くと香水をつけて身を整え陣の方に向かっていった。


「まさか魔犬との交尾に耐えられるとはねぇ。」

フレアと犬が交尾しているのを姿を消して伺っていたヴェルゼリア3魔将の一人、変幻のフェラキアは唸った。
あの犬は上位の女魔族が慰安用に品種改良した魔犬で精力を高めるだけ高めたものだった。
もっとも強化しすぎたせいで並みの女魔族では行為の快感に耐え切れず壊れてしまう。今まで耐えることのできた女魔族はフェラキアと極少数だった。

「バーラル王女フレア・・・上級魔族に肩を並べる精力ね・・・絶対に喪のにしてやる。」

フェラキアはフレアを自分のモノにすることを決めると魔犬を回収して去っていった。
257フレアのラフェル占領記〜第1章 行軍の合間に〜:2006/12/22(金) 00:35:31 ID:Gg+2S4ja
フレアが魔犬と交尾している頃・・・


「ああんっ!嫌ぁ、もうやめてぇ。」
「感じているくせに何言ってやがんだ。」
「ばらされたくなければ大人しく犯られてろ。」

休息地のはずれの茂みで一人の女騎士が5人ほどの兵士に輪姦されていた。
輪姦している兵士達は出発の際にフレアを欲望に満ちた目で見ていた連中で輪姦されているのはフレアの護衛の女騎士だった。
兵士達は何とかフレアと犯れないか計画していた所を茂みに隠れて自慰をしていた彼女に遭遇したのだった。
その女騎士は最近護衛隊に配属されたばかりでまだ10代後半と若いながらも腕は確かで兵士5人程度なら素手でも軽く倒せるほどだった。
彼女は行軍中もフレアの隣に位置していた為に彼女の色気に触発され、何とか気を沈めようと隠れて自慰をしていた所を襲われたのだ。
あっという間に鎧を脱がされ全裸にされたあげくに処女も奪われ代わる代わる犯される。
普段なら絶対負けることの無い連中に犯されしかも自慰をネタに脅される・・・彼女は屈辱に満たされていた。

「ちゃんとしゃぶれっ、全員をだぞ。」
「うう・・・んくっ・・ちゅぽっ。」

一通り女騎士を犯し終えた兵士達はフェラを強要しながら話しかけた。

「俺達はなんとしてでもフレア姫と犯りたい、そこで護衛隊のお前にも協力してもらうぞ。」

そう言って兵士達は計画を話し始める。

「姫様を汚させる計画に協力なんてできないわっ。」

フェラを止めて叫ぶ女騎士。しかし・・・

「出なきゃお前がここで自慰していたことをばらすぞ。」
「それにお前だけでなく護衛隊にも迷惑かかるな。姫の護衛隊の女騎士は行軍中にオナニーしまくる変態女ぞろいだってな。」

兵士達の脅す言葉にパニックになる女騎士、断れば隊の皆にも迷惑がかかる・・・しかし敬愛する姫を汚すことはできない。
彼女が悩んでいるのを見た兵士達は更に言った。

「姫も女だ。犯っちまえばお前と同じで逆らえなくなる。」
「睡眠薬で眠らせてから犯るか媚薬でたまらなくしてから犯ればいいぜ。」
「いざとなりゃこの記憶を消す薬を使って犯った記憶を消せばいい。」

勿論記憶を消す薬なんて嘘っぱちである。だが追い込まれていた女騎士は多少安堵した様子を見せた。

「分かりました・・・協力させていただきます。」

涙を流しながら協力することを誓う女騎士。

「それでいい。ならさっさとしゃぶりなおせ。」

兵士達は女騎士の協力するという言葉に満足し、再びフェラを強要する。

「姫様・・・申し訳ございません。」

女騎士は敬愛するフレアに心の中で謝罪しつつ再び兵士のペニスをしゃぶり始めた。


第1章  完
軍事用の早馬を走らせて、ほぼ一日。コムスプリングスの馬場に駆け込むと、急ぎ馬番にその綱を渡す。

「お疲れ様です。あの方なら、もう街の反対側の入り口でお待ちですよ。」
「そ、そうか……。」
ばれている。その気恥ずかしさにやや照れながら、そそくさとその場を後にする。
その様子では相当待たせてしまっているに違いない。
主君を待たせるなど、臣下の風上にも置けない行為。もっと早く来れなかったのだろうか。
馬より降ろした荷物のなかにある、王母アンジェラ様より下賜されたいつものドレスを着ている時間がない。
愛しい男性の前で美しく装いたい気持ちと、これ以上待たせてはいけないと思う気持ちがぶつかり合った。
一瞬悩んだ後駆け出した。

頭のなかを壊れた計画がぐるぐると回っている。

本当は先にお待ちする予定だったのに。
待ち合わせの湯気が立ち上る川の手すりにたたずんで、きちんとお待ちする予定だったのに。
カーマインが来たら、振り返って微笑んで「お待ちしておりました。マイロード。」って言うはずだったのに。
ああ。化粧もして、まわりの女の子たちよりも目立ってみせて、彼を喜ばせてみせるつもりだったのに!
彼の優しい微笑を見ながら、ちょっと照れつつ私は少しは女性らしい振舞ってみせる。そして――

「どうですか? ちゃんと女の子に見えるでしょ?」
この言葉を言ってみたかったのだ!
なのにこの無様な失態はなんなのだ!?
どうかまだ彼が来ていませんように。

大陸一の観光地。温泉街をのんびりと流れる旅行客をかいくぐって、約束した場所に近づく。
しかしキャーなどと女性達の甲高い悲鳴や軽いざわめきを感じ取って、やはり……と心が乱れた。
見ればその先に少し大きめな輪ができていて、カーマインの見慣れた紅いジャケットがちらりと見えた。
足が速まる。
「遅くなりまして申し訳ありません!」
わざと大きめな声で到着を告げれば、女性達が残念そうに垣根を解いた。
彼が顔をあげて私を見ては、優しく微笑みを浮かべてくれた。

「俺も今来たところだから。」
「まずは一緒にお食事でもいかがですか? マイロード好みの、良い店を見つけておきました。」
「食事か。」
「……それとも先に温泉で疲れを癒しますか? でしたら、私がお背中を流して差し上げます。」
彼が苦笑した。二人してその場を離れる。あわせて取れた休暇は一泊二日。

「あの……ここしばらくは、お互い任務で会うことができませんでしたが、お体の方は大丈夫でしょうか?」
「ああ。心配かけたな。もう大丈夫だが……ジュリア、埃まみれだぞ?」
とその指で、乱れた髪に触れられれば、あまりの恥ずかしさに慌てて振り払い礼を述べる。
今は情けないことに軍服……いつもの紫のIK(インペリアルナイト)服である。色気のある話などとても出来ない。

「申し訳ありません。」
「先に宿に行って一度身奇麗にしたほうがいいだろう。」
「はい。」

カーマインの見立ては確かだ。
彼よりも慣れていると思っていたここの地理も、ぐちゃぐちゃと入り組んだ裏通りに入れば方向を見失う。
彼が何度も地図を見直す様を見ながら、小さな路地をひたすら進み、やがて小さな門をくぐると見慣れぬ植物がうっそうと茂ったな森に出る。
その先の案内板をみて初めてこれが宿だと知った。それぞれ独立した棟の一つが今日の泊まるところらしい。
彼から離れて奥の控えの間に入る。

例のボディラインを強調するドレスとは別にもう一枚。
用意してきた紺色の膝下まであるツインドレスを見る。実は試着していない。
シュッツベルグの実家から強引に送られてきた衣装のひとつに紛れ込んであったものを、とっさに選び取ってきたものだ。
据付けられていた大鏡で、自分の体と見合わせてみる。
似合うだろうか。彼に気にいってもらえるだろうか。
そう考えながら体を後ろに捻ったところで、がくりと腰が沈んだ。
「うわ……!」
その情けない声に彼が走りこんできた。

「どうした?」
言葉が出ない。打ちつけたばかりの尻が痛い。
周囲には脱いだばかりの制服や手袋やその他諸々が、脱衣籠から一緒に落ちたまま散乱している。
ああ。今朝から失敗続きで自分が本当に嫌になる。
本当はもっと上手に振舞って、彼を喜ばせて見せたいのに。
どうしてこんな、彼の前で失態ばかりしてしまうのだろう。

「着替えさせてやろうか?」
視界が涙でにじむ。
彼が戸口に体を預けて笑いを堪えている様を感じ取り、恥ずかしさのあまりこの身が消えてなくなってしまえばいいと呪った。
そんな私に気を使ってくれたのか、カーマインが優しく言い続ける。

「いいんだよ。いつも近寄りがたすぎるくらいだから、たまには弱みも見せてほしい。」
「……そんなに近寄りにくい……ですか?」
「まあ、一般的にはそうだろうな。女性だけど大陸最強と呼ばれたIKだ。隙がないし、実際怖い。」
カーマインにもそう見られていた。悲しさで胸が苦しくなる。
当然だ。やはり女性らしさの欠片もない男勝りの私では、彼の愛など得られるはずもない。

「だから俺以外の男を寄せ付けさせないと、信用している。」
その意味は……! 期待していいものだろうか、と顔を上げて彼を見る。
いつもの強気な笑みがそこにあった。

「あれから浮気、してみたか?」
そんなことするわけがない。私は彼一筋だ。
全身で否定しては彼の笑みがこぼれたのを見て、また泣きそうになるのを必死に押さえて笑顔を作ってみせる。
彼のたくましい腕が伸び、私の手をすくっては抱き起こしてくれた。
簡易椅子にすわらせてくれたところで、部屋の方へ戻っていった。
手間取りながらもドレスを着て身づくろいも済ませた後、恐る恐る彼の待つメインルームへ行く。
彼は私に気がつくとベッドから上半身を起こした。
そのまま無表情でじっとこちらを凝視している。
そ、そんなに似合わなかったのだろうか?
怖くなって咳払いしてみる。彼が苦笑した。立ち上がるとやさしく抱き寄せてくれた。

「今回は俺がおごる。」
「ですが……。」
「俺はジュリアにとって主なんだろ。なら面倒を見るのは当たり前。」
「……は……い。お任せします。」
主――
その言葉に改めてその現実を思い出してしまって、高揚していた気分が一気に醒める。
そうだった。私は彼の剣にすぎない。

わかっていたはずなのに……

グランシルで気がついたではないか。彼の腕に抱かれているのは私だけではないと。
やはり彼にはきっと別の、心から愛する女性がいるに違いない。
私は所詮仮初の女に過ぎないと……
この行為もきっと臣下である私を労ってくれているだけだと……

わかっていたはずなのに!

己の立場をわきまえず愚かな私。
体が急激にこわばり、心には絶望と孤独の雨が降り注ぐ。
気づかれたくなくて先に外に出て、彼が鍵を閉めるのを見守った。
彼がいつもの紅いジャケットを脱ぎ置いてきたせいか、しなやかに動く腕に目が奪われる。
そのまま立ちすくんでいると、先に歩き出した彼が不思議そうに振り返った。
促されて私もとぼとぼと歩き出しては、彼が所在なさげにズボンに手を突っ込むんだのを寂しく見つめた。
彼から予約していると聞いたレストランは南側の繁華街の奥にある。
気がつけば無言で二人やや距離を置いて歩いているのが耐えられず、一刻も早く辿り着きたくて足が速まっていた。
後もう少しでこの苦痛な時間が終わる。
そう急きすぎたのか、階段を降りかけたところでまた体が沈みかけよろめいてしまった。
私が手すりに捕まるよりも早く彼が動き、私を抱きかかえるように引き寄せる。
そのまま強く抱きしめられた。

「!」
「大丈夫か?」
「……マイロード……。」
息がとまる。彼の柔らかい黒髪が、暖かい吐息が、耳元にかかるのを感じうつむく。
心は切なさで凍えているのに、体が彼のぬくもりを感じて熱くなる。
今はこの静まらない心臓を彼に聞かれたくない。

「急がなくていい。飯は逃げない。」
「……往来で抱き合うのは、恥ずかしいものですね。」
飯は逃げない……カーマインにそんなことを言わせてしまうなんて。
あまりの情けなさと惨めさに打ちひしがれた。

やっと束縛を解いてくれた彼の腕が、私の背をまわり腰を支えてくれた。
歩き出す。彼がさっき以上に私の歩幅に合わせてくれているのがわかる。
こんな風に体を寄せ合って歩くなんて、まるで恋人同士のよう。
行きかう人々にもそう見えるのだろうか。
だけど彼にはもっと熱く抱きしめあう女性がいて、とても似合いな一対をなしているに違いない。

どうしよう。
これは心理的に危険な兆候だと理解しているのに、どんどん落ち込んでいくのがわかる。
彼はいつも優しいから。誰にでもしている当たり前の態度だから。勘違いするのは愚かなことだから。
期待するだけ無駄だから……今はこの態度が辛すぎて泣きたくなる。
彼が選んだ店の扉が開いた瞬間、耳に飛び込んできた喧騒にあっけにとられる。
最近オープンしたばかりの海鮮バイキングの店らしいが、この観光地にあっていない気がする。時代の流れか。
案内されて席に着くと、カーマインはさっさと料理を取りに言ってしまった。
戻ってきたカーマインは私の皿にも強引に盛り付けてゆく。
私はためらった。
私の育ったシュッツベルグもバーンシュタイン王都も、海が近くになかったせいであまりこういった料理に慣れていない。

「嫌いなものがあったのか?」
「いえ。……その、マイロードの御前で、見苦しい食べ方になるかもしれません。」
「俺もだ。今更そんなところに気を使う関係じゃないだろう? その場にあわせて愉しめばいいんだよ。」
その言葉にはっとして彼を見る。
せっかく彼がこれだけお膳立てしてくれているのに、何を一人落ち込んでいたのだろう。
カーマインの言うとおり今は余計な事を考えないで、楽しめればいいではないか。
一緒になって手づかみで挑戦する。彼がそれを見て苦笑した。

景気よく、周囲の音に負けんばかりに彼が蟹の脚を引きちぎる。
バーンシュタイン城の晩餐会で見た、騎士としての上品な振る舞いは演技だったらしい。
次々に皿の獲物を平らげてゆく。
あの生気を失った頃の食の細さが嘘のようだ。
その様をまじまじと見守っていると、ちろりとこちらを見て苦笑した。また皿に熱中しはじめる。
可愛い。ああ、もう手も口回りも、食べ粕やら貝汁やらで、べとべとじゃないか。
ずいぶんと彼と行動を共にしてきたが、こんな様は他の女性には見せてはいまい。
あえて魅せているのか。それとも本性を現したのか? 想像するだけで楽しい。

食後は見慣れた大通りを二人してぶらぶらと歩く。
欲しいものがあるかと聞かれ、思い切って彼の腕にからむ。
見た目以上に艶のある滑りのいい彼の腕が、とても気持ちいい。
欲しいのはマイロード。貴方のすべてだと言えたらいいのに……
夕暮れ近くになって宿に戻ると、いつの間にか明かりが燈された籠があちらこちらに置かれていた。
露天風呂に先に入ったカーマインを追いかけるような形で私も入る。
大判のタオルで体を包み戸口にたつと、見つけた彼が苦笑した。
軽く体を洗ってそそそと温泉に入ると、さりげなく、そう、あくまでもさりげなく彼の側に近寄った。
湯船に流れ込んでくるお湯の音が、やたら響いては心をどうしようもなく波立たせる。
あのグランシルの夜に肉体関係を結んでいなかったら、とてもできるはずもない大胆な行動だと思う。
しかし湯気の合間から彼の金と銀の瞳がこちらを見ているのには、さすがに耐えられず顔を反対に向けた。
彼がまたふっと苦笑したのを背中越しに感じた。

程よく温まったところで彼の背中を洗わせてもらう。
泡立ちのよい石鹸の香りが鼻をくすぐる。彼の背中もよく見れば傷跡がところどころ残っている。
一年以上前、出会った頃は傷ひとつなかっただろうに。それは大切な人を護りきった歴戦の証。
そしてあの夜痛みに耐えかねてつけてしまった傷跡を探す。
が、思ったより浅かったらしくその形跡は見当たらなかった。ちょっとほっとして、少しがっかりしてしまう。

やがて風呂をあがると、ベランダに立っていた彼に寄る。
優しい笑みを浮かべて彼が抱き寄せてくれた。
そのまま熱い彼の肌を感じながら、いつまでもこのままいられればいいのに、と思った。
月が私たちを照らし出した頃、カーマインと部屋に入る。
彼はもう一度強く抱きしめた後、私を手離した。無言でベッドに入り込む。

「マイロード?」
彼からの返事はない。自分に背を向けてぴくりとも動かなくなった彼をみて、不安が押し寄せる。

私は……

俯いて自分を見る。胸の谷間がのぞく。
彼が望むかもしれない。そう思ってガウンの下には肌着は着けてはいなかった。
先程までの高揚感は再び絶望に変わる。
飽きられていたのだ。




続く
265名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 21:14:43 ID:9OiCWA89
か、神が降りてきた!!!
266深淵のなかで ジュリアside 8:2006/12/23(土) 21:22:02 ID:oicpbc07
眠れない。
寝返りを打って彼を見る。
相変わらず暗い闇のなか、やっと少し差し込んできた月明かりで彼の背の線が見えるだけ。
暗闇が本当に怖いと感じているのは、彼が……
私の前からいなくなること。消えてしまうこと。永遠に失われてしまうこと。

パワーストーンのおかげで一命は取り留めているとはいえ、その効力はどれほどのものなのだろうか。
人と同じならやがて寿命と共に命は費える。だけど彼が人と同じ年月を生きるとは限らない。
明日にも、今日にも、突然死を迎えてしまうかもしれないのだ。
死に方だって、かつての彼の同胞と同じように泥のように崩れて溶けるとは限らない。
眠るようにある日冷たくなって、静かに逝ってしまわないだろうか。

怖い。
耳を澄ます。
彼に舞い降りる死神の気配を探る。
息遣いが聞こえない。
怖い。
ベッドを抜けて彼の傍らに寄る。
それでも息遣いを感じ取ることが出来ない。
戸惑う腕でそっとカーマインの頬に触れる。
暖かい、生きている。ほっとした瞬間その腕を掴まれた。

「……分かっているのか? 俺は……俺が生まれたのは!」
それ以上言葉はない。
突き放されたときに感じ取った、腕を通して伝わったかすかな震え。
影だけが揺れ動く。
戦場で鍛え上げた私の直感は、彼が何かに脅えていると告げる。
取り除いてあげたい。
彼を悩ませる影を。そう思い手を再び伸ばせば、あっけなく彼はその身を委ねてきた。

「もちろんわかっています。マイロード。」
彼の腕が私を求め、強く抱きしめ返される。
あがった息で空気を求めるかのように、顔を空に向けたカーマイン。
瞳が潤み、糸を引いて月の光を帯びた玉が零れ落ちてゆく。
それを胸でぬぐい受け止める。
声を上げて泣いてしまえば楽だろうに、そうせずに耐え忍ぶところが、切なくて……
ラシェルの保養所で義妹ルイセのために涙したという時も、こんな感じだったのだろうかと想像する。
と、突然我に返ったように、弱々しく私の腕を払いのけようともがき始めた。
267深淵のなかで ジュリアside 9:2006/12/23(土) 21:25:22 ID:oicpbc07
「俺は……ゲヴェルなんだぞ。」
「ゲヴェルだからどうだというのです?」
彼が倒れたとき、ローザリアの実家で義母のサンドラ様からおおよその事情は伺っている。
私も彼と同行してからは一緒にその衝撃的な事実を受け止めてきた。
彼が旧時代の怪物ゲヴェルの腹から生み出された私兵で、彼の国の撹乱のために送り込まれたスパイであったことも。
しかし実際には義妹ルイセが最強のグローシアンであったため、思念は閉ざされ真実を知らずにごく普通の人として生きてきたことも。
ゲヴェルの脅しに「何のためらいもない」と即答する程、何よりも深く家族を愛していることも。

「俺のなかに闇がある。それがどんどん俺を蝕んでいる。」
「誰もが闇を持っています。貴方はそれに負ける方ではありません。」
彼のなかの闇……初めて聞かされる言葉に、心がざわめく。

「俺が狂ったらどうなると思っているんだ!? お前を殺してしまうかもしれないんだ!」
「命など惜しくはありません。正気に戻させます。」
「ゲヴェルの力を引き出したヴェンツェルを、お前は醜いと言っていたよな。あの姿になるんだ。」
「どのような姿をとろうとマイロードはマイロードです。貴方の心が気高く清らかであることは変わりありません。」
彼がくくくっと哂いを洩らす。
やがて腹を抱えて大きな声をたててのた打ち回るように哂いだした。
その切なく遠くを見るような瞳に、歪んだ笑みに、彼が今まで自分の事をどのように思ってきていたのか、思い知らされ愕然とする。
誰よりも純粋な生き様を、誰よりも激しく誇り高くひたむきに歩み続けてきた軌跡を……彼自身は知らないのだ。
彼がもしゲヴェルになったとしても、私は醜いと思わないだろう。
どのような姿を借りようとも、彼の魂まで醜くなるなんて思えないから。

「俺が清らかだって!? お前に俺の何がわかる!?」
「誰も自分自身が一番見えていないものです。貴方は私が見込んだ素晴らしい方です。」
「俺は闇の命じるまま、今すぐにでもお前を引き裂いて食い殺してみたくてたまらないんだ!」
「マイロード……!」
私をにらみつけている左右異なる瞳は妖しくぎらついている。
彼の闇の片鱗を見た気がして背筋が凍る。
でもここで絶対に怯んではいけない。
私は彼の剣。彼の心を闇に染めさせはしない。
真っ直ぐ見つめ返して受け止め返す。

「わからないのか!? 俺の言いたいことが――!」
「マイロード、落ち着いて。」
「俺は……いずれ化け物になって、欲望のままこの世を滅ぼすって言ってるんだ!!」
「そんなことはさせません。あなたの望みでない以上、全力で防いでみせましょう!」

それが彼を悩ませ苦しめ続けている悪夢――
彼が命がけで守ったはずの世界を、人々を、彼自身で壊してしまうなんて何よりも耐えられるわけがない。
268深淵のなかで ジュリアside 10:2006/12/23(土) 21:27:56 ID:oicpbc07
彼が私を払いのけようとする力が高まるのを感じ、必死に離すまいと抱きしめる腕に力を込める。
私の女の感は、彼をこのまま手放せばすぐにでも命を無駄に散らしかねない、と教えてくれる。
ベッドのなかで激しく攻防を繰り広げた後、彼を覆っていたブランケットが床におちた。

「もし……! もし俺がこのままお前を犯して、ゲヴェルの……子が生まれたらどうする気……だ!?」
「大切に育てます。」
「!!!」
動きがとまった。
薄く指す月明かりの中、信じられないといった顔つきで、彼の揺れる瞳が私を見つめている。
そんな彼の頭を胸元に抱き寄せ、優しく何度も撫でる。
観念したかのように、この腕に込められていた力が徐々に抜けてゆくのを感じた。

もう一人で悩まなくていいのです……
貴方が闇に墜ちるなら、私も一緒に逝かせてください……

「マイロード。私の決意を軽く見ないでください。」
「……。」
「貴方のすべてを護りたいのです。あなたの剣になるときにそう誓ったのです。」
「……。」
「貴方自身の闇からも、あなたの心を護りきってみせましょう。」
「俺は……っ。俺は――――――!!」
彼が動いて私をベッドに押し倒した。
ガウンを引きちぎるような勢いで私から取り去るとそのまま覆いかぶさってきた。
荒々しく私の体を獣のように這い回る彼の手や唇。
激しい息遣いと、今にも泣き出すのではないかと思えるようなか細い声が漏れ、そのまま熱い塊が私の体に押し込まれた。二度目の交わり。

が、その瞬間息ができないほどの激痛が走りぬけ、私は体をこわばらせた。
彼が動くたびに、下半身が切り裂かれていくようだ。
信じられない。同じ行為のはずなのに。快楽とはとても呼べるものではない。
あまりの辛さに、悲鳴をあげそうになるのを、持ち前の忍耐力で押さえ込んだ。
彼に気づかれてはいけない。彼の思うままにさせてあげたい。

これは彼の痛み。彼の苦しみ。彼がずっと心に溜め続けて魂の叫び。

ならば何故ここでひるむ必要があるのだろう。
今にも気絶しそうな痛みの波を受け止めながら、彼の背を抱きしめた。
悲し過ぎるくらい一途な彼の、隠されていた心の内を受け止められる存在になれたのが嬉しかった。
269深淵のなかで ジュリアside 11:2006/12/23(土) 21:57:44 ID:oicpbc07
眼を覚ます。
まぶしい光のすじが二人のベッドまで差し込んでいる。
横で眠るカーマインを見る。
あの頃と違って穏やかな寝顔だ。ほっとしてまた目を閉じた。
また目を開いたときには、金と銀の瞳が私を見つめていた。

「ジュリア。」
「よく眠れましたか。マイロード。優しい寝顔をしていらっしゃいましたね。」
体を起こすと、彼の漆黒の髪を優しく撫でる。
彼が身を寄せてくる。ふと顔をあげて私を見つめた後、私の乳首にすがりついた。

「あ……。」
赤ん坊のような仕草に、心地よい快楽がこみ上げてくる。
サンドラ様ほどには尽くせないだろうけど、それでも彼にすがられるのは嬉しい。

撫でていた頭を離し、ゆっくりと彼の体に自分の指を滑らせる。
そして下半身でくつろいでいた男性のソレに手をかけた。
彼が驚きの表情をこちらに向けてくれている。
私は続ける。
先端を優しく刺激し続け、裏筋にゆっくりと指を這わせ付け根を撫でまわす。
カーマインのソレが徐々に硬く大きく熱を帯び始めたのを見て手ごたえを感じた。
そろそろこのあたりで昨日の失敗続きを挽回したい。

今回逢えることが決まった日のことだ。
「もう数ヶ月逢っていないんだよね。愛想つかされちゃうかも……」なんてからかわれて、「ならどういう勉強をしたほうがいいか、教えてくれないか?」なんて逆に聞き返し、オスカーを酷く慌てさせた。
「君も……がんばるねえ。本気なんだ。父君のダグラス卿には黙っておいてよ。」と苦笑しながらその手の、官能純愛小説を数冊貸してくれた。
オスカーは男だから、卑猥な本くらい持っててもおかしくはないが、深夜寄宿舎の自室で読めば、頬が朱に染まってしまうのは仕方がなかった。

体も動かして、今度は彼のモノをこわごわと観察する。
舌で彼のモノに恐る恐る触れる。
……。
最初は小説の一文どうりに……してみたけど、ちょっと違うみたいな気がした。
素直な彼のモノはびんと天を目指して突きたってて、フェザーランドの浮かぶ大岩が思い浮かんだ。
そのうち彼のモノの反応が面白くなり、その反応のままに可愛がってみる。
どれくらいまで起ち上がるんだろう。舌で促してみる。
モノの下に隠れていた二つの玉に目を向ける。
ちょっと邪魔な黒毛を押しのけて、不思議なしわ模様を指先で撫で撫でした後、思い切って口に含んで吸ってみた。
突然彼が身をよじった。
びくりとして見上げれば、熱い吐息をはきながら汗をにじませ、眉をひそめ瞳はややおぼろげで快楽に酔いしれているのがわかる。

彼が私の行為に悦んでくれている。
この彼が心の奥に閉じ込めているあの弱さを他の女には見せたくない。
昨日のあんな乱れた悲痛な声で怒鳴り散らすカーマインを見たのは、おそらく私が初めて。
私のなかで独占心が昨日以上に高ぶっているのを感じた。
270深淵のなかで ジュリアside 11:2006/12/23(土) 22:03:37 ID:oicpbc07
グランシルで感じたカーマインにまとわりついている女性の影。
彼の心を掴み取った人。
今だ心当たりがありすぎて誰が絞れない。
初めて出会った頃から彼は女性にモテてていたし、女性に対していつも平等で優しかったから、本命が誰なのかつかめない。

戦いの最中常に側に置いて、何よりも大事にしていた、素直で可愛らしい義妹?
監視役といいながらも、誰よりも彼を理解し、明るく彼を励ましていた羽虫?
年上の落ち着きと、女性らしい魅力に満ち溢れた、男なら誰もが憧れそうなあの美人な看護婦?
それとも義妹の学友で、彼に一目惚れしたと堂々と周囲に宣言し、熱烈だった赤毛の少女?
ああ、誰だろう。
私が側にいない間にその女性とはどこまで進み、どれほど心を通わせているのだろう。

「ジュリア……。」
「はい。」
「その、もう出……そうなんだが、退いてくれないか?」
体を起こそうとしている彼を、強引に押し沈める。
困ったような彼の瞳と、意地の悪い笑みでそれを邪魔する自分がいた。
その女性に対してはこの行為にどう反応しているのだろう。

「嫌です。私の口ではご不満ですか。」
「……止めておいたほうがいい。」
「なら、その気になっていただくまで。マイロード。貴方の寵が欲しいのです。」
「寵?」
その言葉に彼の瞳が不思議げに私を見つめる。
それを無視してまた彼のモノを可愛がる。
彼の喘ぎが増し、モノもより硬くはちきれそうなほど膨れたのを感じた。

「く……っ。」
「んん!」
口のなかに彼の精が溢れる。
これは……苦い。
あの小説でこの部分の女性側の描写が曖昧だったのはそういうわけだったのか。
と後悔したが、それ以上にこちらの困惑を悟られて、彼の弱った顔を見せられたのが許せなかった。
ぐっと我慢して飲み込む。
やはり不味いし、ねばねばして生っぽい、後味も酷い。とても愉しめる行為ではないと思った。

「……。」
「だから言っただろ。」
彼が体を起こして私の腰をつかんで引き寄せる。
が、恥部を触られかけて、思わず体が引いてしまう。
昨夜貫かれ続けた痛みは、グランシルの初めてのときより遥かに辛く激しいもので、私は男女の交わりの難しさを思い知らされた。
彼がまた私の顔をいぶかしげに覗きこんできた。
271深淵のなかで ジュリアside 13:2006/12/23(土) 22:07:12 ID:oicpbc07
「も、申し訳ありません。その……。」
どうしよう。
彼が求めているのに応じれないなんて。
やはりさっきの続きをしてごまかせないだろうか。
しかし彼は異常に感がいい。
時遅く、もうその理由を読み取ってしまったのか、私を申し訳なさそうな瞳で見つめている。

「昨夜は、その……すまなかった……。」
「……。」
「止めておこう……か。」
彼がうつむいて私を離す。
息を呑んだ。
カーマインがはっきりとわかるほど落ち込んでいる様子が伺えた。
しまった。彼を拒むなんて!
慌てて彼を抱きしめてその異なる瞳を見つめる。

「私はマイロードの剣です。どうか……お気が済むまでお使いください。」
彼の戸惑いがありありと見えた。
私の心を一瞬で見透かし、苦笑して抱きしめてくれた。

彼は座りなおすと、私を膝立ちにさせて優しい愛撫を始めた。
暖かい腕や彼の体が私の体を包み込んでは這い回るうっとりとした感触。
彼の唇、彼の舌、彼の指、そして彼の体で、優しく時には熱く刺激されて、私の体全体が性感帯になってしまったかのような錯覚に陥る。
倒れこみそうになるのを必死に押さえて彼にしがみつく。

指先で私の唇をなぞった後、その唇が下から被さってくる。
この二度目の彼からの口づけはとても情熱的で、あまりの凄さにすぐに頭のなかがすぐに真っ白になる。
グランシルのときはかなり手加減をされていたのだと知らされた。
私も彼に応えようと必死に口を開いては舌を動かして絡めてみる。
でも彼の方が断然うまい。
唇の左右の端を舐めすくい、歯列をなぞり、口のなかに進入してきては上を確かめ、そして逃げ込んでいた私の舌を見つけ出して絡ませてくる。
どこまでも甘い唇の感触とざらついた舌が、絶妙な動きで私を蕩けさせる。
私は防戦一方で、唾液が吸われて口の中を這い回られるあまりの心地よさに耐えられなくなり声をあげてしまう。
同時に乳房に与えられる刺激もあの時と同じ、いやそれ以上に丁寧なもみ心地がすごく気持ちいい。
まるで乳房全体が別の生き物になってしまったみたいに、彼の両手のなかで不思議な動きをしてはその指に吸いつくように跳ね回る。
今まで邪魔なだけだと思い込んでいたものが、今私と彼を喜ばせる存在になっている。
その先端に彼の親指が触れた瞬間のけぞった。
彼のせいであまりにも敏感になりすぎている体。突き抜けるような快楽にもう耐えられない。
272深淵のなかで ジュリアside 14:2006/12/23(土) 22:20:44 ID:oicpbc07
彼に触れられるたびに、次々に目覚めては溢れ出す女の欲情。
自分の体にこれほどの快感が眠っていたことを知らされて戸惑ってしまう。
だけどその一方で、あのはじめての夜を体験してしまったせいか、すごく物足りないさを感じだす。
彼の思いを全身で受け止めたいのに、何を躊躇っているのだろうと自分を叱咤した。

「マイロード。私に褒美をいただけませんか。」
「褒美?」
「私はその、マイロードに忠誠を誓いましたが、無条件でお従いするつもりはありません。」
「……。」
「私を抱いていただきたいのです。」
大きく見開かれた後、静かに閉じられる左右異なる瞳。
言った後にどうしようもなく恥ずかしくなり彼から顔を背けた。

彼の手が私の向きを反転させた後、恥部を探りはじめた。
背後から伸びる彼の指先が私の敏感な部分を探り当てると優しくじらし始める。
擦ってたり撫で回したり、くすぐったり軽く摘んだり、刺激も全体に渡ったりそこだけを攻めたりと、常にその動きが一定しない。
彼がとても慎重に、丁寧に私の反応を観察しながら触れているがわかる。
そのあまりの気持ち良すぎる刺激に体が何度もぞくりとし、脚ががくがくと震えだす。
この過激しすぎる彼の指から逃れたくて……違う。
もっと感じたくて、その動きに合わせて腰が尻が勝手に動いてしまう。
彼も私の動きに反応して弄る感覚を変えてくる。
このまま絶頂を迎えてしまいそうで怖くなる。

「ああ! マイ……ロード!」
「感じるか?」
「はい。きてください。」
「……痛いならそう言ってくれ。」
激しい刺激に酔っている間に、後ろから彼のモノが入ってくるのを感じた。
昨夜撃ちつけられた痛みがまだ残っていたが、じんわりと快楽を感じ取ることができた。

「本当にいいんだな? 途中で止められる自信はない。」
「大丈……夫です。とても、気持ちいいです。」
彼のモノを感じた体が、これから来るであろう快楽に身構える。
が、動かない。
まだ動かさないのだろうか。不思議に思って首を後ろにひねって彼の表情を探る。
カーマインが妙に緊張していることに気がつく。
どうしたのだろう。
何か気になることでもあるのだろうか。
問いかけるべきか悩んでいるうちに、彼が口を開いた。
273深淵のなかで ジュリアside 15:2006/12/23(土) 22:27:47 ID:oicpbc07
「愛してる。」
「……。」
「お前を愛している。俺の寵が欲しいなら喜んでくれてやる。
だから今だけは……俺を、恋人と思ってくれないか。」
嘘でもそんな言葉を言われるなんて思わなかった。
涙が溢れる。
その雫を彼は背後から優しくあごから頬をなんども往復してはなめとってくれた。

恋人――
本当にそうなれたならどんなに嬉しいことだろう。
こんな夢のようなことをカーマインが言い出したのは、きっと昨夜の行為にばつが悪い思いをしているからに違いない。
本当の恋人には悪いことをしていると自覚はある。
申し訳なく思っている。
こんな形で彼の体をすくねている私はずるいと思う。
だけど、こうして彼の腕のなかにいるときだけは私のモノにさせて……。

「マイロードのお望みのままに。私もずっとお慕いしていました。」
「名を呼んでくれないか?」
「はい。カーマイ……ン様。」
「呼び捨てでいい。」
彼が動き始めた。
私のなかにかすかな痛みを打ち消すような勢いで、快楽の波が打ち寄せてくる。
私は羞恥心を捨て去って、彼から与えられる快楽に素直に応えてみた。
背後から耳元に届く、彼の次第に荒くなる息遣い。
あの夜以上に気持ちがよくて、彼の動きに合わせて体を動かし流されるままに声をあげる。

剣の道を選んで……
マイロードと忠誠を誓って本当に良かった。
だから今、彼は私を抱いてくれる。形だけでも愛してくれる。
あの時愛を口走らなかったのも正解だった。
274深淵のなかで ジュリアside 16:2006/12/23(土) 22:29:13 ID:oicpbc07
マイロードと誓った後、ヴェンツェルという旧時代の支配階級だったというグローシアン王が復活した。
己の野望追及の果てに失ってしまった力を取り戻すため、奴は彼が大切にしていた義妹のグローシュを奪った。
それだけでも許しがたい行為なのに、ゲヴェルを倒した祝賀会の最中、まるでカーマインが果てるのを狙っていたかのように宣戦布告をしてきたのだ。

彼は立ち上がった。
残り少なくなった命を削りながら、人々のため、友のため、家族のため、そして大切な……多分恋人のために、最後まで戦うと決意したのだった。
私も同行を許され奴との戦いに望んだ。
ユングや魔物を徘徊させて恐怖で支配を迫るヴェンツェルは、狡猾で逃げ足が速く、後一歩のところで逃げられてばかりだった。

しかし彼は屈しなかった。
惑わされた民衆からどんな責め苦を負わされても怯むことなく、危険性を説き、体を張って民を守り続けた。
気高く信に溢れた情熱は、人々を絶望から希望へと導いていった。

民衆の応援の声が高まるのと比例して、彼が倒れる回数も増えた。
戦いに身を置いたものならばすくわかるほど死相が色濃く見え、今にも消え去ってしまいそうだったカーマイン。
影で泣き濡れたのは私だけではない。
彼の眠る枕元でしか愛を口走れなかった臆病な私。

誰か救って。彼を助けて。代われるものなら代わりたい。
なのにラシェルの保養所の前で不意をついたヴェンツェルの攻撃より、彼は私を庇った! 
「私なんかを庇うことなかったのに……!」

「数日間の延命でしかないが、その間は本来の力を発揮できるだろう。」
数日――。
それがカーマインの命のタイムリミット。彼がいなくなるまでの猶予。
そう言い残して彼のオリジナルという男性、ベルガーが最後の望みをかけて彼を死の寸前から救ってくれた。

私たちは必死に駆けずり回った。
そしてついに奴の本拠である時空制御塔を墜落させ、乗り込むところまで追い詰めることに成功した。
彼の好意で突入前、ほんのひと時二人きりになる時間を与えられた。
275深淵のなかで ジュリアside 17:2006/12/23(土) 22:31:34 ID:oicpbc07
時空が離れ始めたせいか、ラージン砦周辺でも、グローシュが周囲を金色に染めてしまうほど溢れかえっている。
皆から離れて、森の開けた一角で彼と向きあう。
もう数日は過ぎてしまっている。
彼とこうして向き合える次は、ない……そう思った瞬間、臆病が私を支配して飲み込んだ。

体が震える。声もいつもより途切れがちだ。
彼を激励するつもりだった。
なのに愚かな私は、怯える心を看破され強く抱きしめられてしまった。
その誘惑に私の唇は言ってはいけない言葉を紡ぎ始めてしまう。

「まるで自分の体ではないように……。」
そこでやっと言葉を途切らせることに成功し、しばらく黙り込んだのを覚えている。
あともう少し問い詰められていたら、私は間違いなく彼に愛を告白してしまっただろう。

あなたが好きだから……。あなたを愛してしまったから……。

そう言おうとする自分の心と懸命に戦った。
もう二度と足手まといになりたくなかった。
彼の負担にだけはなりたくなかった。
好きでもない女の告白なんて、きっと彼を困らせ引かせてしまうだけ。
踏みとどまった私はそれでも我がままを口にしてしまった。

「お願いがあります。このまま私の手の届かない所に行ってしまわないでください!」
彼は微笑んで私を見て頷いてくれた。
無理な願いだと知っていた。彼の命は燃え尽きようとしていた。

でも彼なら……
不可能を可能にしてきた彼なら……!
私はその後こう言い続けた。

「あなたは私が守ります、マイロード。だから、絶対に勝ちましょう。」
276深淵のなかで ジュリアside 18:2006/12/23(土) 22:34:31 ID:oicpbc07
そして――奇跡は起こった。
彼を守り続けてきた強運は、彼を見捨てなかった。
多くの民衆を救った彼はその民によって救われた。

「さぁ。皆の者! 彼のために祈ろうぞ! 勇者を縛る、忌まわしき呪縛を解き放つために!」
そう言い放ったフェザリアンの女王の手のひらの中から、パワーストーンが輝き、ローランディア王城の王の間を包んだ。
一瞬眩しさに目を閉じて、それから王座の周囲に植えられていた樹木が朱色の花を咲かせては、はらはらと花びらを散らしていくのを見上げた。
彼がゆっくりと顔をあげるのを見た。
羽虫が彼を覗きこんで、顔色を確認し「やった、やったぁ☆」と、大声で叫んでいる。

彼がなんとも言えない表情を浮かべて周囲を見回し、そして私と視線を交えたとき笑みを作った。
あの橋で、私が投げ捨てた剣をすっと差し出したときに見せた、穏やかなのにすべてを射抜く力強い瞳。
そのとき開いていた天窓から王の間を風が吹きぬけ、ローザリアの風が再び彼を取りまきはじめたのを私は感じた。

彼は私との約束を守ってくれたのだ。

そして、今――
こうして私を抱いてくれている。
激しい彼の息遣いを背中越しに感じる。彼の両手が強く私を抱きしめている。

「ああ、ぁあうう。ん。はあ、あ、あ、カーマイン。あああ!」
「……っ! ジュリア……!」
嬉しい。
彼の心に、その体にまた触れることができたことが。
彼のすべてが愛しい。
私は彼にうわごとのようにつぶやく。

ああっ……カーマイン。貴方らしく望みのままに生きていけばいいのです。
いつも前だけを見ていてください。私が阻むものをすべて切り伏せて見せましょう。
強気なその瞳ですべてを切り開いていく。そんな貴方だから尊敬しているのです。
だから……あ、あ、はあ……あ!

そのまま彼のすべてを飲み込み続ける。
彼のなかで何度か絶頂を迎えては、悲鳴をあげて彼に悦びを伝える。
彼も同じように幾度も愛を返してくれる。
私はとても幸せだった。
277深淵のなかで ジュリアside 18:2006/12/23(土) 22:39:18 ID:oicpbc07
宿の鍵を、門の隅に据え付けてあった箱に投函する。
もう彼の表情は見れないほど暗い。
門の扉をくぐろうとしてカーマインに強く抱きしめられた。
彼の背中に手を回しぬくもりを確かめる。

「ありがとうございました。よい夢が見れました。」
「……ジュリア。俺の寵はお前にある。それを忘れないでほしい。」
その暖かい言葉にまた涙が零れそうになる。
この熱い腕を手放したくない。
一時はどうなるのか心配していたけど、結果的に彼の隠していた心の闇を知ることができた。
彼を慰めてあげることができた。
この温泉のように私は彼の心の傷を癒してあげることができたかもしれない。
だけど……

また逢えるのは何時の日になるのだろう。
出逢った頃は互いに背負うものはなくて自由なはずだったのに。
今や彼はローランディアの英雄騎士で、私はバーンシュタインのIKだ。

なぜ彼とは同じ国の民でないのだろう。
このコムスプリングスだって、彼にとっては通行証や理由がなければ行き来することすら難しい。
私もIKである以上、目的なく身分を隠して、彼の国に入るのはご法度となる。

バーンシュタイン軍の馬場で互いの馬を受け取ると跨る。
どうしよう。
考えれば考えるほど、このまま永遠に別れてしまう可能性の方が高い。
私たちはこんなも離れすぎている。
今すぐこんな立場も、国も、何もかも捨てて彼の元に走れたら……!
そう思った時彼が私の側に馬を寄せた。

「次に逢うときは、バーンシュタイン城で……。」
私の背中に彼が触れるのを感じた。

「それはどういう意味……。」
すばやく背を向けて馬を駆けていってしまった彼に、この問いは届かなかった。
私は馬上で呆然とする。
しかしもうさっきまでの不安が消えていた。

彼とはまた逢える。必ず逢える。
それもきっと近いうちに……

彼はいつも奇跡を運ぶ人だから―――――――――

fin
278名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 22:43:11 ID:oicpbc07
正)〜フェザーランドが浮かんでいたあの大岩を思い出した。

2chの弱点は加筆修正が聞かないところだよな……
俺の嫁シリーズ年明けまで続きそうです。
279フレアのラフェル占領記〜第2章 夜営中の出来事〜:2006/12/23(土) 23:43:45 ID:x6+LFuN7
行軍を再開し数日たったある日、フレアは父が討ち漏らした砦を発見した。
あまり重要な場所ではなかったようで主力部隊はあえて攻撃していなかったようだ。
だがフレアは残敵掃討と補給路確保の為には攻略が必要と判断し攻撃を開始した。



攻略自体は呆気なく終了した。砦を率いていたのが士官学校も出ておらず親の政治力だけで上級将校になった貴族の息子だった為、短時間で全滅した。
フレアは砦や周囲の地形を把握させると共に交代で兵を休ませることにした。
久しぶりの屋内での休息は士気の向上にも繋がるからだ。
指示を終えると彼女も休むべく守備体長の貴族が使っていた部屋に向かった。


「いいな、今夜決行するから手筈通りにしろよ。」
「・・・はい。」

フレアが部屋に向かっていくのを物陰から見ていた例の兵士達が護衛の女騎士に話しかける。
女騎士・・・アリアはあの自慰をネタに脅されて輪姦されてから今日まで隙を見ては呼び出され犯されていた。
今も休もうとした所を連れ出され犯されたばかりだった。しかも装備を着けたまま犯られた為に鎧等に精液がびっしり付着していた。
幸いなのは彼等5人の内2人が砦を攻めた際に戦死した事であろう。
兵士達はアリアが今夜の護衛の当番であることを知り、実行することに決めたのだ。

「しっかりやれよ。」

兵士達はそう言うと、いくつかの物を彼女に手渡して去っていった。


「ん・・・アリア、これ味付けがいつもと違うわね。」
「えっ・・・調理係りによると食材から調味料まですべて地元の品を使用しているとの事です。」

食事をしていたフレアは味付けが違うのに気が付いて護衛のため共に食事をしていたアリアに尋ねた。
アリアは一瞬ドキッとしながらも地元の食材を使っていることを伝える。

「そう・・・たまにはいいわね。」

フレアはそう答えると食事を再開した。
味が変わっているのは確かに地元の食材を使ってはいるが原因は食事に兵士達の精液が混ぜられているからである。
あの時手渡された物の中に精液の入ったビンと「姫の食事に混ぜろ」と書かれた紙が入っていたからだ。
調理場から食事を運ぶ際に彼女は隙を見て混ぜていたのだった。

「(んっ・・・これ精液の味よね。)」

食べていくうちにフレアは味付けが変わった原因を察知した。だがアリアに分からぬように口には出さなかった。

「(最近アリアの様子もおかしいし・・・何かあるのかしら。)]

フレアは昨日の行軍中の休息の際に数人の兵士に囲まれ茂みの中に入っていくのを目撃していた
その時の彼女はとても悲しそうな顔をしていたのを覚えている。しかも行軍再開後、彼女からカスかに精液の匂いが漂っていたのだ。

「アリアっ」

フレアはある事を思いつき、彼女に話しかけた。
280補足:2006/12/23(土) 23:44:38 ID:x6+LFuN7
女騎士では不便なので名前を入れました。
281フレアのラフェル占領記〜第2章 夜営中の出来事〜:2006/12/24(日) 02:15:41 ID:wGUlphxI
「げへへへ、しっかり寝てるぜ。」

3人の兵士達が下品に笑う。彼等の目の前にはベッドの上で眠るフレアの姿があった。
彼等は精液入りのビンと共に睡眠薬も渡していて隙を見て使うように指示していた。
そして夜になってから姫の護衛であるアリアを見張りとして扉の前に立たせてフレアの部屋に侵入したのだ。

「では犯るまえにまず・・・」

兵士の一人が眠るフレアの顔に自分の顔を近づけてキスをする。

「んんっ。」
「ちょっと反応したな、それにしても柔らかいぜ。」

寝ているフレアが少し反応したが兵士は構わず彼女の唇の感触を味わう。
他の二人は彼が唇を味わっている間に薄い夜着の上から胸を揉む。

「でかいな、本当に15歳かよ。」

フレアの胸の大きさに驚嘆しつつ2人は更に揉んで行く。

「あん・・・あふぅ。」
「寝ているくせに感じているのかよ。」

寝ているフレアが甘い声を上げる。それに興奮した兵士達は更に行為を続けていく。


「これだけ身体を弄っても起きないとは・・・薬が効きすぎたか?」

一通りフレアの身体を弄った兵士達は中々起きない彼女に対し、睡眠薬が効き過ぎたのかと思い始めた。

「だがせっかくの機会だ。このまま犯ろうぜ。」

一人がそう言うと、彼等はフレアの夜着を脱がして全裸にさせると再びその身体を貪り始めた。
キスをし胸を揉み乳首をしゃぶりまんこを舐める。暫らく寝ているフレアを弄んでいた兵士達は彼女の身体から離れた。

「どうする、このまま入れちまうか?」

兵士の一人がそう切り出した。

「寝ているときに入れても反応してくれないと面白くないな。絶好の機会なんだが。」
「数日はここに留まるみたいだぜ。それに明日の護衛当番もアリアだからお楽しみは翌日だな。」

相談の結果、お楽しみの挿入は明日にすることにした兵士達。
今彼等の頭の中にあるのはフレアが自分達のペニスを挿入されて喘ぎまくる姿だった。
フレアを犯して性奴隷にすれば出世や俸給増額も思いのままだ。何より彼女の見事な身体が手に入るのだ。
そう思うと兵士達は興奮を隠しきれなかった。
そして彼等は寝ているフレアの前に立つとペニスを出してしごき始めた。

「取り合えずぶっかけておこうぜ。収まりがつかねえや。」

一人がそう言うと他の2人も頷く。そして・・・

どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅっ!

兵士達のペニスから出た精液がフレアの裸身を汚していく。
顔を含めて身体全体に精液がかかったフレア。それでもなお彼女は眠っているように見えた。
282フレアのラフェル占領記〜第2章 夜営中の出来事〜:2006/12/24(日) 02:16:25 ID:wGUlphxI
射精を終えた兵士達は精液塗れのまま寝ているフレアを見て満足するような表情をする。だがイマイチ収まりがつかなかったようだ。

「仕方ねえ、口直しにアリアを犯るか。」
「あの後始末もやらせればいいな。」
「おいっ、入って来い。」

兵士達は口々に叫ぶ。すると護衛任務のため完全武装している彼女が入ってきた。だが様子が変なようだ。

「収まりがつかねえ、さっさと脱げ。」

兵士の一人が彼女に全裸になるように命じる。しかし彼女は服を脱ぐどころか剣を抜いて構えた。

「おいっ、何のつもりだ・・・・ぎゃあああっ!」

問いただそうとした一人をアリアは無言で斬り捨てた。しかも切断面が凍りつき血が辺りに撒き散らされなかった。
彼女の持つ剣は護衛隊用にフレアから直接渡された魔法剣で氷属性の魔力が付加されていた。

食事中にフレアに話しかけられた彼女は全てを告白し責任を取り自害すると申し出た。
しかしフレアは優しく慰めてくれたばかりか全てを不問にしてくれた。
しかも兵士達を始末する機会をつくってくれた・・・すなわち自分を囮にして無防備になった彼等を始末する。
兵士達が他の同僚に脅迫や計画を話していないことはすでに分かっていたので戦死した連中を除いたこの3人を始末すればよかった。

「やめろっ。」  「助けてくれ。」

残された2人の兵士達は泣き叫んで助けを求める。今の自分達は武器も携帯してなければ頼みの脅迫も使用できる状況ではなかった。
もっとも武装していても彼女には勝てないだろうが・・・・。

「死ね、外道共めっ。」
「ぎゃあああああ。」   「ぐあああああ。」

残りの2人も切り捨てたアリア。そして魔法を唱えると兵士達の死体を焼き払い証拠を消した。

「良くやったわアリア。」

不意に彼女に声がかかる。振り返ると今まで寝たふりをしていたフレアが未だ精液塗れのまま笑みを浮かべて彼女を見ていた。
283フレアのラフェル占領記〜第2章 夜営中の出来事〜:2006/12/24(日) 02:30:29 ID:wGUlphxI
「姫様、このような事態になり真に申し訳ありません。

アリアは改めてフレアに謝罪する。するとフレアは彼女の近くに寄ってきた。

「仕方ないわ、元はと言えば私の色気に触発されたんだし。でも今度から自慰は誰も居ない所でするのよ。」
「はいっ・・・ありがとうございます。」

自分を労わるフレアの言葉に彼女は涙を流す。

「アリア、今からお風呂に入るから身体を流してくれないかしら。」

フレアの言葉に彼女は無言で頷いた。



「身体も綺麗になったわ。ありがとうアリア。」
「いえ・・・そんな。」

あれから2人は部屋に備え付けてある大きめの風呂で身体を洗っていた。
全裸のままのフレアはアリアにも全裸になるように言いそのまま二人で入浴していた。
だがアリアはフレアを直視できなかった。自分より年下ながら遥かに良い身体。
見詰めているとまた性欲が湧いてきた。



続く。
284名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 21:51:06 ID:R3E/Kwje
保守
285名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 01:34:02 ID:AkwsgfLu
うお、久々に覗いてみたら素晴らしい作品が…『深遠のなかで』メチャ格好良い!
286名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 15:10:29 ID:LNYmk6TW
誰かゲヴェルに陵辱されるヒロインの話かいて
287THE・拉致〜ゲヴェ様巨乳ホムンクルスを洗脳す〜:2007/01/05(金) 12:47:13 ID:VLJzc6LI
「誰がこいつを連れて来いと言った!」

洞窟にブチ切れたゲヴェルの声が響く。
自分はグローシアンの娘(ルイセ)を拉致して来いと命じたはずだ。
しかし部下の仮面騎士達が拉致してきたのは親友のミーシャだった。要するに間違えたのだ。
だがゲヴェルはある事を思いつき謝罪する部下達を下がらせる。そして・・・

「私をどうするつもりっ。」

普段は陽気でのんびりとした喋り方のミーシャだがさすがに恐怖を感じているのか強張った口調になっている。

「安心しろ、別に殺したり傷つけたりはせんよ。」

そう言うとゲヴェルは股間から多数の触手を伸ばしミーシャに接近させる。
何をされるのか察知したミーシャは後ずさりしようとする。だが

「んふぅ!あんっ。」

ゲヴェルの触手が服の上から胸を撫でただけで彼女は甘い声で鳴いてしまった。
彼女は先日討たれたローランディア国内でのグローシアン行方不明事件の首謀者であり祖父(製作者)のマクスウェルに身体を開発されていた。
そのおかげで愛撫に対して非常に敏感になってしまった彼女はこの状況下でも感じてしまっているのだ。

「服の上から撫でただけで・・・なんとも淫乱な娘だな。」

これは調教がしやすそうだな・・・ゲヴェルはそう思った。
どうやらミーシャを快楽の虜にして洗脳、ルイセを拉致するための手駒とするようだ。

「ひゃあっ!駄目ですぅそんなところ・・・ああんっ。」

胸に触手を巻きつけられ本格的に愛撫されるミーシャ。
柔らかそうな巨乳が形を変えその度に彼女の口から喘ぎ声が漏れる。

「あひぃっ・・あん・・ふにゃあああっ!」

胸だけではなく下着の上からではあるが割れ目の部分を愛撫されたミーシャは軽く絶頂に達してしまった。
288THE・拉致〜ゲヴェ様巨乳ホムンクルスを洗脳す〜:2007/01/05(金) 12:48:44 ID:VLJzc6LI
ゲヴェルは軽く絶頂に達したミーシャを解放した。そして彼女が落ち着くのを待ってからこう話しかけた。

「ミーシャよ、もっと気持ち良くなりたかったら服を脱ぐのだ。」

禁断の誘惑、聞き入れたらもう引き返せない。
しかしマクスウェルが討たれて以来、誰にも抱かれず快感に飢えていた彼女は無言で服を脱ぎ全裸になった。
ゲヴェルは笑みを浮かべるとミーシャの身体に触手を巻きつかせ開脚の体勢を取らせる。
そして太目の触手で彼女の割れ目を愛撫させる。

「もう我慢できない〜、早く入れてください。」

喘ぎながら挿入をねだるミーシャ。

「ならば我にお願いをするのだ。」
「わ・・分かりましたぁ。ミーシャのまんこにゲヴェル様のふっといペニスをぶち込んで下さい〜。」

お願いをするように言うゲヴェルに快楽に飢えていたミーシャはその通りにしてしまう。

「では行くぞ。」

ずにゅっ!ずぷずぷずぷっ

「ああ〜、おっきいのが入ってきましたぁ、いい!気持ちいいよぉ。」

宣言と同時に挿入されたゲヴェルのペニス(触手)にミーシャは歓喜の声を上げる。

「そんなに良いのか?」
「良いですぅ!とっても気持ちいいですう・・・もっとぉ・・・ああっ」

気持ち良さそうに喘ぐミーシャ。しかしゲヴェルは突如動きを止めてしまう。
289THE・拉致〜ゲヴェ様巨乳ホムンクルスを洗脳す〜:2007/01/05(金) 12:49:22 ID:VLJzc6LI
「止めないで下さい、もっとミーシャを犯してください〜。」

必死で懇願するミーシャ。ゲヴェルはそんな彼女に言い放った。

「もっと犯して欲しければ自分が誰の物か、そしてどうするのか誓うのだ。」

ゲヴェルの問いかけに対して彼女は親しい人たちの顔を思い浮かべる。
だが快楽への欲求が勝ったようでその口から出た言葉は・・・。

「私は・・・ミーシャの全てはゲヴェル様の物ですぅ。ずっとゲヴェル様に忠誠を誓いますから・・・ご褒美を下さい〜。」
「良いだろう。忠実な者には褒美をやらんとな。」

ミーシャの宣言に満足したゲヴェルは再び動き始める。

「ああん!これですぅ〜、これを待ってたんですうっ!」

再び自分の中で動き始めたゲヴェルのペニスにミーシャは大声で喘ぎ始める。
そしてゲヴェルは彼女の口内やアナルにもペニスを挿入し動かし始める。

「んんっ・・あはっ!気持ち良すぎますっ!最高ですぅ。」

更なる快感にミーシャは絶頂寸前まで追い詰められる。

「ミーシャよ、そろそろイきそうだがどうして欲しい?」
「ゲヴェル様ぁ、ミーシャの胎内に・・・全身にぶちまけてください。」

自分の思い通りの言葉を口にしたミーシャにゲヴェルは満足する。

「ではくれてやろう。」

どぴゅっ!どくどくどくどくっ

「ああ〜!!ミーシャの胎内にゲヴェル様の精液が注がれてますぅ〜、もう駄目ぇ〜。」

自分の胎内・アナル・口内そして全身に注がれるゲヴェルの精液の快感にミーシャは今までに無いほどの快楽を味わい絶頂に達した。
290THE・拉致〜ゲヴェ様巨乳ホムンクルスを洗脳す〜:2007/01/05(金) 13:12:03 ID:VLJzc6LI
数日後

「準備はできたか、我が忠実なる使徒ミーシャよ。」
「は〜い、ゲヴェル様っ。」

ゲヴェルの問いかけにミーシャは元気に答える。
今彼女が身に着けているのはいつも来ているスケスケの服ではない。
仮面騎士達が着ている鎧に露出部分を多くし、胸の部分を大きくして女の魅力を醸し出したアレンジ版である。
要するに今のミーシャは女版仮面騎士といった状態なのである。


あの後ミーシャは何時間にも渡ってゲヴェルに犯された。
そしてゲヴェルが休んでいるときは部下の仮面騎士達に輪姦されていた。
幸いにも彼女は主人公パーティーに加わっておらず、多少いなくなっても怪しまれなかった。
食事と睡眠以外はひたすら犯され続けている内に、彼女はゲヴェルの意図通り完全に快楽の虜になりゲヴェルに忠誠ちかってしまった。
さらにゲヴェルの精を注がれている内に身体能力も大幅に上がった彼女にゲヴェルは前述の鎧を授ける。
こうしてゲヴェルの忠実な使徒、仮面騎士ミーシャは誕生したのである。

「ではいってきま〜す。」
ミーシャはゲヴェルに挨拶すると鎧のヘルメット部分を被る。髪を纏めて内部に入れて口調を変えれば自分が誰だかばれる事は無い。
彼女は普段はいつもの服を着てスパイ活動をし、この鎧のときは直接的な行動をするのである。

「さ〜て。がんばって任務を終わらせてゲヴェル様に可愛がっても〜らお。」

ミーシャは愛しいご主人様の事を思い浮かべると任務を遂行すべく出撃して行った。


おわり
291名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 14:40:00 ID:s/MlU37B
意外な組み合わせだが、俺好みな展開振りでGJ!
さらう相手を間違えた仮面騎士がお茶目だなw
292乳揉みオナニー中毒者・アネット=バーンズ:2007/01/07(日) 16:15:44 ID:vC8wdRMX
―どんなに強く、美しい女剣士も、部屋の中、一人で居れば淫らなメスとなる事もある……
『はあっ……はうぅぅ……』
先ほどから、服越しに自身の胸を揉み続けている朱い髪の少女…アネットも例外ではない。
『……ッ!?…い……イ……クーーーッ!!!』
服の中に閉じ込められた乳の先端から、甘い香りの液が弾け飛び、胸元を濡らしていく…
『……んッ!?…はううぅぅぅぅッ!!?………ぅぅぅ……』
母乳が全て出るとアネットは、バタン…と、ベットの上にうつ伏せに倒れ込んだ。
『はぁ……はぁ…
また…おっぱいでイッちゃった……』
―周りには自分の事、『イイ女』なんて冗談混じりに言ってるけど違う。
本当は母乳が出ちゃう体質な上に、それでオナニーをしまくる、オマ〇コよりおっぱいの方が感じちゃう、最低な淫乱娘……
絶頂を迎えた後の乱れた呼吸の中で、何度も感じる罪悪感…
そして、その自虐的な罪悪感で…
『あぁ……ま、また……っ!?』
ベットで押し潰されていた、ほど良い大きさの乳が一瞬大きくなり、再び服の中で失禁をすると、また押し潰れ、シーツに浮かんだミルクの海に沈んだ。
『は……うぅっ……………』
『こ、こんなに……自分が…淫乱……なんて……』
アネットの瞳は、自身の髪と同じ色に染まっていた。
『今日は……もうイキ過ぎて……身体が…動かない……』
しかし、ミルク色に濡れたシーツと服を処理しなければ…
そう思って力を振り絞り、ベットから起き上がった時だった…
銀髪の青年が、部屋の前で立ち尽くしていた事に、アネットが気付いたのは……
『!!?……ス、スレイン……』
青年の顔は、困惑と、性的欲求の入り混じった複雑なものだった…
恐らく、全てを見ていたのだろう…
『……い、嫌…イヤアアアアッ!!』
ほのかに想っていた男に、恥態を見られた…そのショックから、止まらない失禁が始まり、アネットの目の前は真っ暗になった。
―アネットが恥態を目撃されてから半年…
今の彼女は幸せに暮らしている。
愛した男に、牝牛として飼われ、搾乳と称した性行為を強制されているのだから……

―ス、スレイン…様……そこは…もう、いやぁ……あぁぁぁっ!!!―
―グロラン3のパッケージのアネットの乳首が勃起してるように見えたので閃いた。
お目汚しスマン。
293名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 16:21:54 ID:vC8wdRMX
>>292
ちなみに、スレインは
『うお〜〜おっぱい揉みて〜おっぱい揉みて〜〜』
…と、言ってるように見える。
294フレアのラフェル占領記〜第2章 夜営中の出来事〜:2007/01/08(月) 20:57:16 ID:IWLT9NjZ
「アリアっ、乳首がたってるわよ。」
「ああっ姫様。」

突如フレアに乳首を吸われ、アリアは甘い声を上げた。

「姫様・・・あああ〜良いです!ふああっ。」

更に胸を揉まれたアリアは快感のあまり。フレアに身を任せて喘いで行く。
暫らくこの状態が続いていたがフレアは動作を止めると彼女の片足を持ち上げて割れ目と自分の割れ目を合わせた。

「行くわよ。」

フレアは掛け声と共に腰を動かす。

「ああんっ!姫様ぁ、そんなっ・・・もっとぉ。」

割れ目と割れ目が擦れ合う感触にアリアは至福の快楽を味わっていた。
自分が仕える主人であり憧れでもあるフレア姫とレズ行為に及んでいるという現実が彼女を興奮させていた。

「姫様っ、私もう駄目です。イきそうです。」
「ああっ!もうイくのね、なら2人で一緒にいきましょっ。」
「はいっ。」

2人はタイミングを計りながら腰を動かす。そして・・・

「「ああああああ〜〜〜!!」」

感極まった声が部屋中に響く。
2人は絶頂を迎えた後、そのまま風呂の床に倒れこんだ。

「アリア・・・良かったわよ。」
「姫様も・・。」

2人は見詰め合った後お互い抱き合い熱いキスを交わしていった。



「全軍出発。」

準備を終えた隊列にフレアの声が響き渡る。
彼女は昨夜の事が無かったようにいつもの大胆な鎧を着て進軍命令をだした。
そして傍らに控えるアリアに微笑んだ後、先頭に立ち歩を進めていった。

第2章  完
295名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 00:20:46 ID:dHhleTln
皆様GJ。依頼<<<職人投下な優良スレになりつつあるなw
で、緊張のあまり勃たないウェインを、優しく導くアリゲータ希望だが、期待してもいいだろうか?
296名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 02:00:33 ID:e0oGFOts
じゃあ俺は超乳化したアネットが搾乳される話を希望。
>>292の乳首勃起疑惑で興奮しちまった。
297名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:27:51 ID:TgSiM+rI
>>295
『ア リ エ ー タ』 だ
298誰にも言えない衝撃の真実:2007/01/10(水) 23:07:49 ID:eZLdWc1H
「ふうっ。」

ローランディア王国宮廷魔術師のサンドラは自宅の自分の部屋で寛いでいた。
対バーンシュタイン戦も終盤に差し掛かり、息子達も友軍と合流して数日後のバーンシュタイン城突入に備えていた。

ガタッ・・・
「えっ!」

突如音がしたと思うと背後から抱きしめられていた。
今この家には自分しか居ないはずなのに・・・。

「久しぶりですねサンドラ。」
「ガ・・ガムラン!」

背後からサンドラを抱きしめていたのはバーンシュタインの特殊部隊シャド−・ナイツの長であるガムランだった。

「なんでいまさら・・・それより今まで何を」
「このまま行けば私は散る運命にありますからね。最後に貴方に会いに来たんですよ。」
「そっそれはどいう・・・んむっ!」

問い続けようとしたサンドラの唇をガムランは自らの唇で塞ぐ。
そのうちにサンドラも抵抗を止めガムランの背中に手を回して抱きつく。
その状態が暫らく続いた後、唇を離したガムランにサンドラは泣きそうな顔で問い詰める。

「そんな・・、ではあの子は・・・ルイセはどうするんですか。まだ言ってないんですよ。」
「仕方ないでしょう。こんな腐れ外道が実の父親なんて知りたくもないでしょうし。」

2人の会話からとんでもない事が判明する。ルイセの父親はなんとガムランだったのだ。


十数年前、まだSナイツに入って間もない頃のガムランはローランディアに密偵として潜入していた。
市民として生活しながら情報網の構築などを担当していたのだがそんな時に出会ったのが宮廷魔術師団に正規配属されて間もない頃のサンドラだった。
最初はガムランも情報収集目的でサンドラに近づき巧みな話術や経験などで彼女と付き合う事に成功する。
だが恋人として過ごしそして何度か肌を重ねていく内に本気でサンドラに惚れてしまった。
その後2人は同棲し、結婚も確実かと思われた・・・・。
だが突然ガムランに本国帰還命令が出てしまった。情報網構築が評価され失踪した前マスターに変わり昇格が決定したのだ。
本気でサンドラを愛していた、手放したくは無い。だが命令は命令である。
そこでガムランはやむを得ず自分の素性をサンドラに告白し別れを告げる。
当然の如くサンドラは困惑し、別れを嫌がった・・・自分も連れて行ってくれとまで言った。
しかしガムランの必死の説得により落ち着いたサンドラは用意していた婚約指輪を彼に手渡す。
それを交換し合い再開を誓い合うとガムランを見送った。
だがこの時サンドラのお仲の中に新たな生命が宿っていた事を2人は気付いていなかった。
その数ヵ月後、サンドラは元気な女の子を出産した。それがルイセだったのである。


続く。
299名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 11:43:32 ID:kY/PrEmA
誰もいない…
300名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 20:35:29 ID:wLmI12a9
フレア姫に期待している俺ならいる
301フレアのラフェル占領記〜第3章 ラフェル到着・父への労い〜:2007/01/16(火) 14:32:46 ID:BXz9//Li
残敵を掃討しつつ進軍していたフレアの部隊は目的地であるラーカス王国副王都ラフェルに入城した。
入城してきたフレアの姿を見たラフェル市民は様々な思いを抱いた。
彼女の美しさにあこがれる物・これからの市政に期待する者・欲情する者・邪な事を思う者。
様々な視線を受けつつフレアは部隊を所定の場所に展開させアリア達護衛部隊も宿舎のチェックや警備計画の作成を行わせる。
指示を出し終えたフレアは父であるウィルダー王に挨拶に向かった。


「父上、只今到着しました。」
「うむっ。」

部屋に通され2人きりになった後、着ている鎧を脱ぎ全裸になり挨拶をするフレア。
ウィルダーは全裸の娘に返事をした後、舐めるようにその全身を見た。

「相変わらず見事な体つきだな。欲情した雑兵共に襲われても仕方ないくらいだな。」

フレアを抱き寄せ、首筋を舐め胸を揉みながら話しかけるウィルダー。

「ああっ!も・・もう護衛をレイプして・・・んふっ・・弱みを握り手引きをさせた兵達に・・・んふぅっ。」

実の父に胸を揉まれ喘ぎながらも先日あった事を報告する。

「まったく、淫乱な娘に育ったな。」
「そうなる様にぃ・・・育てたのは・・あううっ!父上でしょう。」

胸ばかりか割れ目まで弄られ喘ぎまくるフレア。
その様子にウィルダーは己の勃起したペニスを取り出すとフレアを抱き上げる。
302フレアのラフェル占領記〜第3章 ラフェル到着・父への労い〜:2007/01/16(火) 14:33:20 ID:BXz9//Li
「今日中に出発せねばならんのでな、あまり時間を掛けてられんからもう行くぞ。」

そう宣言したウィルダーはフレアの返事を聞く前に彼女の割れ目にペニスを挿入した。

ずにゅっ!にゅぷにゅぷにゅぷっ

「はあぁぁあんっ!父上・・・いきなりそんなぁ!うふぅっ!」

いきなり胎内に入ってきたペニスに驚くもその気持ち良さに喘ぐフレア。
現在2人は対面座位の状態で繋がり合っていた。

「良いぞフレア、お前は最高の女だ。」
「ああ父上・・・好きですぅ!ちゅぱっちゅぷっ。」

お互い腰を動かしながら唇を求め合う。実の父娘でありながらそれは恋人の様な感じでもあった。

「(良い女になったな、他人にやるのが惜しいくらいだ。)」

フレアを抱きながらウィルダーはそう思った。
腰を振るたびに胸板に叩きつけられる大きな胸、幾多の経験をつんでいるにも関らずペニスをきつく締め付ける名器。
15歳でこれなのだ、成熟すればどれ程の女になるか想像も付かなかった。

「(何とかして妃にできんものかな・・・。)」

実の娘を妃にするなどとんでもない事である。しかしウィルダーにそう考えさせるほどフレアは良い女だった。
そう思いながらもフレアを追い詰めていくウィルダー。そして・・・

「父上ぇ、フレアはもう・・・イきそうでそす。」
「そうか・・・なら胎内にくれてやろう。」

ウィルダーの言葉にビクッとするフレア。たしか今日は危険日だったはずだ。

「父上っ、私今日は危険日です。ですから・・・。」
「ちょうど良い、上手くいけば世継ぎ誕生というわけだな。」

フレアの言葉にニヤリとするウィルダー。

「では受け取れフレア、我が子を身篭るのだっ。」

どぴゅっどくどくどくどくどくっ!

「駄目ぇ!父上・・・妊娠しちゃう・・妊しっ・・・・ああああ〜んっ!」

ウィルダーの叫びと共にフレアの胎内に放たれる精液。
その感覚にフレアは妊娠への恐怖と共に堪らない位の快感を感じていた。
303フレアのラフェル占領記〜第3章 ラフェル到着・父への労い〜:2007/01/16(火) 14:33:58 ID:BXz9//Li
フレアよ、お前をラフェル占領軍司令官に任命する。ラーカス方面の我が軍を纏める立場だ。しっかりな。」
「はいっ、父上。」

勢揃いした兵達の前で何時もの大胆な鎧を着たフレアにウィルダーは告げる。
そして近づくと彼女の耳元で

「さらに経験を積んで良い女になるのだ。次に抱く時を楽しみにしているぞ。」

と囁くと直属の部隊を纏めて本国に帰還していくのを顔を赤く染めながら見送るフレア。
その股間から大量の愛液が垂れて来ているのに気付くものは誰もいなかった。


第3章 完
304名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 00:16:27 ID:uo/gAaVr
GJ!
まさか禁断の営みがみれるとはな
305フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/20(土) 20:44:04 ID:Z+bMNQ9K
ラフェル占領軍司令官に任命されたフレアは政務を行う傍ら、毎晩接待を受けていた。
よくある新たな支配者へのごますりだが情報収集もかねてフレアは極力出席するようにしていた。
だが今夜の接待はいつもと様子が違っていた。


「なかなか有意義な時間だったわ。」
「フレア様にそう言って頂けて真に光栄です。」

会食の後、談笑するフレアと接待相手の商人。
この商人はラフェルの風俗産業を取り仕切る有力者であり占領下での権益の保護を要請していた。
そして諜報部の事前調査でフレア姫に取り入って占領軍相手の風俗の独占を狙っていた。
フレアはそれらを承知で一人で接待場所に来ていたのだ。

「(食事に媚薬が混ぜてあるわね・・・私の身体も狙っているのかしら。)」

食事に媚薬が混ぜられていた事からそう予測するフレアだがその考えは正しかった。
この商人はラフェル入城の際のフレアを見てなんとしてでも抱きたいと思っていた。
さらに彼女の情夫となることで権益のさらなる増大も狙っていた。

「(そう思い通りになるとは限らないわ。)」

フレアは商人に分からないように妖しく微笑んだ。
306名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 20:46:25 ID:Z+bMNQ9K
↑続く。
307名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 09:55:12 ID:uyiXrZc/
フレア自ら風俗を経営かハァハァ
308フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/23(火) 22:09:00 ID:dCknNyhr
「どうなさいましたかフレア様。」

すでにフレアに企みを悟られている事を知らない商人は媚薬が効いてきたと思い話しかけた。

「身体が熱くなってきたわ。それに食べすぎでちょっと苦しいわね。」

その言葉に商人は会心の笑みを浮かべた。
この部屋は防音タイプでしかも2人っきり、そして媚薬で敏感になっている上に動きも鈍い。
このチャンスに彼は動き出した。

「では私がマッサージをして差し上げます。」

そう言うとフレアの背後に回りドレスの上から彼女の胸を揉み始めた。

「んんっ・・あん!中々上手ね。」
「そうですか・・・では直接揉みましょう。」

フレアの甘い声に気を良くした商人は手際よくドレスを脱がして全裸にすると正面に回り胸を揉むと同時に乳首を吸う。

「あはんっ!とても気持ち良いわぁ。もっとぉ・・・やってくれないかしら。」
「よろしいですよ、お望みのままに。」

直接胸を揉まれ、更に乳首を吸われたフレアは快感に喘ぎもっとしてくれるように要求した。
商人はその要求に応えて動作を続けていたがフレアの割れ目から大量の愛液が垂れているのに気付くと直接指を入れて掻き回し始めた。

「フレア様、もうこんなに淫らな液が溢れてきていますぞ。」
「んぁあっ!そんな・・こと・・・言わない・・・でえ!」

突如割れ目を掻き回し始めた商人に対し驚くフレア。
しかし商人の指は止まらず彼女も快感に耐え切れなくなり・・・

「あああ〜んっ!はぁはぁはぁ・・・。」

軽く絶頂に達してしまったフレア。
商人は彼女を備え付けのベッドに運んだ後、その身体を嘗め回すように見詰めていた。


続く
309フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/23(火) 22:43:05 ID:dCknNyhr
商人はここで考えていた。
当初の計画通りフレアに満足してもらい占領軍相手の風俗産業を独占し権益を保護してもらうか。
このままいけば計画通り自分はフレアの情夫になれるかも知れないし権益の増大望めるであろう。
だが上手く行き過ぎたのが彼を何処かで増長させてしまった。
新たな考えとはフレアを調教し、自分のセックス奴隷にしてしまおうという事である。
そうすれば自分に逆らえなくなるし万が一でもこの事で脅迫できる。
それに調教した彼女に客を取らせれば・・・・・想像出来ないほどの儲けが出るかもしれない。
一国の姫・常勝無配の姫将軍・地元を占領している敵軍の司令官。
こんな彼女なら直ぐにでも最高級の娼婦になれるであろうし常連客の他の有力者に抱かせればかなりの料金が取れる。
商人は少し考えたが後者の考えを選択した。それが命取りになるとは知らずに・・・・・。


「フレア様、挿入しますぞ。」

商人は自分も全裸になるとまだ息の荒いフレアにそう告げ、ペニスを一気に割れ目に挿入した。

「ええ!ああぅう・・・ちょっとまってぇ、まだ・・・・ふぁああ〜んっ!」
「いえいえ待てませんぞ、このまま気持ち良くなって下さい。」

フレアの胎内にペニスを挿入した商人は彼女の懇願も聞かず、腰の動きを加速させていく。

「良いわ!気持ち良いぃ・・・もっと突いてぇ。」
「淫乱な姫様だ・・・そんなに欲しいんですか?」
「ええ、あなたのペニスでフレアのおまんこをもっと掻き回してぇ。」

商人の言葉に淫らな言葉で応えるフレア。
それを聞いた商人は笑みを浮かべて更に突いていく。
このまま行けば上手くいくと確信する商人。そして・・・

「ああんっ!もう駄目ぇ。イっちゃいそうだわ。」
「ではフレア様の胎内に出してあげましょう。もう拒否はできませんぞ。」

イきそうなのを訴えるフレアに対して胎内に出す事を宣告する商人。

「では行きます。受け取ってください。」

どぴゅっどくどくどくどくどく!!

「ああ・・フレアの胎内に精液が注がれてるぅ、もう駄目ぇ・・・イっちゃうぅぅ〜〜〜んっ。」

商人の精液がフレアの胎内を満たしていく。
彼女はウィルダーに抱かれて以来のその感覚に甲高く喘いで絶頂を迎えた。


続く
310フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/23(火) 23:21:27 ID:dCknNyhr
「フレア様、貴女を気持ちよくしたモノです。後始末をお願いします。」
「分かったわ・・・んくっ・・ちゅぱっちゅぱ・・。」

絶頂に達したフレアの胎内からペニスを引き抜いた商人は彼女の顔の前に持ってくる。
フレアはそれを当然のように舐め始めた。
一国の姫にフェラをさせている、この事実が商人を更に増長させていく。
暫らくしてペニスを舐め終わったフレアに商人は話しかけた。

「フレア様、我が店で娼婦をやって頂けませんか?勿論占領軍司令官と兼任で構いませんから。」

とうとうフレアに自分の要求を突きつけた商人。
彼女をこのまま拉致しようとしなかったのは彼女がいなくなれば町は混乱し治安も悪化する。
それに占領軍も必死で捜索するだろうし見つかれば処刑される。
ならば彼女の占領軍司令官という地位を利用すれば間接的にだが町を支配できる。

「何ふざけた事を行ってるのかしら。」

フレアの返事は当然である。
一国の姫に娼婦をしろと言う奴がいるほうが可笑しいのだ。

「仕方ありませんな。ではもっと気持ち良くなって頂きましょう。」

商人はそう言うと部屋の端にあるスイッチを押した。
すると壁がスライドしていった。どうやらこの壁は仕切りの役目もしていたようだ。
そしてその向こうには数十人の全裸の男達がいた。皆ペニスを勃起させている。

「今日の為に召集した男娼及びホスト達です。」

商人はフレアにそう言った。

「さあ、フレア様を気持ち良くさせてあげなさい。」

商人の言葉に数十人の男達がフレアに群がっていった。
311フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/23(火) 23:22:28 ID:dCknNyhr
「うぁ・・・ああんっ・・・ぁぁぁ。」

虚ろな表情のフレアが喘ぐ。
あれから数時間、フレアは数十人の男達に代わる代わる犯された。
割れ目・口・アナルなど彼女のあらゆる部分が精液に塗れていた。
頃合い良しと見た商人は精液塗れのフレアに話しかけた。

「フレア様、我が店で娼婦になって頂けますな。もし断れば・・・分かりますな。」

断ればこの事を公表すると脅す商人。

「貴女も気持ち良くなれますし・・・どうですかな?」
「分かったわ・・・あなたの店で・・・娼婦をやてあげる。」
「流石はフレア様です。。」

フレアの返事に満足した商人。計画が成功したと確信し、この先得られる利益に頭がいっぱいになる。
この後フレアはさらに商人の愛人(セックス奴隷)成ることも誓わせれ再び彼に抱かれてしまう。
彼女が解放されたのは更に1時間後だった。

だが商人は浮かれるあまり疑問ももたなかった。
脅され、そして犯されたからといってこうも簡単に要求を受け入れたのか?
長時間外出したのに軍は何故捜索しなかったのか?
礼装に着替えて商人の屋敷を出るフレア。
その顔は悲壮なものではなく何故か笑みを浮かべていた。
312フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/24(水) 00:10:49 ID:W/S8U6Kg
深夜に全裸で首に鎖を着けさせられ犬のように散歩させられた事もあった。
そして商人は今度の知り合いの有力者達を集めた秘密の会合時にフレアを娼婦デビューさせる事を決めた。


「皆さん、今日は新人のお披露目を行いたいと思います。

会合も終わりに近づき、商人は出席者にそい発表した。

「ほお・・」  「楽しみですな。」  「期待してますぞ。」

出席者からはそういった返事が返ってきた。

「では入ってきなさい。」

商人が言うと奥から全裸のフレアが出てきた。

「フレア、皆さんに挨拶しなさい。」
「新人のフレアです。今日は誠心誠意、私の身体でご奉仕いたします。」
「「「・・・・・」」」

有力者達の前であいさつするフレア。あまりの現実離れした状況に皆声も出ない。
暫らく部屋から音が途絶えたが有力者の一人がようやく意識を取り戻し質問した。

「これはどういうことですか?この方は・・・・・」
「本物のフレア姫です。会談の時、食事に媚薬を混ぜて調教しました。」

商人はこの1ヶ月の間、フレアを調教していた事を伝える。
すると安心したのか皆欲望に満ちた目付きになった。

「ではフレア、有力者の方々にご奉仕して差し上げなさい。
「はい御主人様。」

商人の言葉にフレアは有力者の一人に近づくと足元に座り、ペニスを露出させてパイズリを始めた。
313フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/24(水) 00:11:39 ID:W/S8U6Kg
むにゅっ!むにゅむにゅっ

「どうですか?フレアのおっぱい気持ち良いですか?」
「お・・おぅ、最高じゃ。」
「ありがとうございます。では・・・くちゅっ。」

気持ち良いと言う返事に笑みを受けべたフレアは胸からはみ出ているペニスの先を口に含んで舐め始めた。
一国の姫で自分達の町を占領している軍の司令官が全裸で自分に奉仕している。
有力者の一人は射精寸前まで気分が高まっていった。

「もう出しそうじゃ。」
「ならフレアの胸にぶちまけて下さい。」

どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅっ!

フレアの返事が引き金になり射精する有力者。
出された精液は彼女の胸だけではなく顔や髪にまで飛び散っていく。

「んん・・・くちゅっ、美味しいです。貴方様の精液・・濃くて美味しいです。」

自分の胸にこびり付いた精液を手にとって舐めるフレア。
その余りにも淫靡な光景に他の有力者達は全裸になると一斉にフレアに群がった。
そしてペニスを口・割れ目・アナルに挿入する。あぶれた者はペニスを手に握らせる・髪の毛に絡ませたりする。
準備が整うと彼等は一斉に腰を降り始めた。

「んんんぅ!!とても気持ち良いですぅ。皆さんもぉフレアの身体で気持ち良くなって下さい。」

自分の身体に群がる有力者達に媚びた声で求めるフレア。
その光景を商人は勝ち誇った目で見詰めていた。
314フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/24(水) 00:47:02 ID:W/S8U6Kg
「ふふふっ、私の予想通りだ。そうだなフレア。」
「はい、御主人様。」

ソファーに座り、フレアにペニスをしゃぶらせながら商人は呟いた。
フレアは数時間の間、有力者が満足するまで犯られ続けていたのだ。
現在有力者達は精根尽きたのかぐったりとしながら休んでいる。

「このままいけばラフェル・・・いやバーラルおもしはいできるかもしれないな。」

フレアに奉仕させながら商人は考えた。
フレアは次期にバーラルの女王に即位する。そうなれば影からではあるが一国を支配できる。
それにバーラル女王をセックス奴隷にしたとなれば裏の世界でも名を上げることもできる。
商人が妄想に浸っていると突如武装して黒い服に身を包んだ女達が部屋になだれ込んできて集まった有力者達を斬殺していった。

「これは・・・ひっひぃぃ!」

目の前で繰り広げられる惨劇に驚く商人。だが奉仕しているはずのフレアにナイフを突きつけられているのに気付くと更に驚く。

「この時を待っていたのよ、一網打尽にするこの時をね。」


会談に訪れる前、調査によってある程度企みを察知していたフレアはそれを逆手に取ろうとしていた。
そして商人の考えの変化のような突発の事態に対処できる準備も整えていたのだ。
娼婦になると誓わされた後、フレアは諜報部に命じて調査をした結果、有力者との会合時にデビューさせる計画を掴んだ。
その有力者達は占領前から賄賂など様々な不正を行っていた者達であり自分の身体を狙っていた者達でもあった。
更なる調査の結果、商人は計画の事を誰にも話していなかった事が判明した。
自分の調教に関った連中にも 「フレア様がお忍びで愉しみに来られている。」 としか言ってなかった。
要するにここにいる連中を皆殺しにすればフレアを調教し、娼婦にした事実を知るものはいなくなる。
彼女は自らの身体を使って囮捜査を演じていたのだ。
ちなみに深夜に全裸で首に鎖を着けさせられ犬のように散歩させられた時にはその区間に誰も入れないように警備を変更していた。

「余計な事をしなければ死なずに済んだのにね。・・・・じゃあね。」
「ぎゃあああああ!!。」

フレアに喉を切り裂かれ悲鳴を上げながら商人は死んでいった。
商人が死んだのを確認したフレアは女達に命じて証拠を隠滅させる。
それを見ていたフレアに背後から声が掛かった。

「このような事はこれで最後にしてくださいね。」

黒い服の女・・・アリアはフレアにそう言った。この黒い服に身を包んだ女達は全員彼女の護衛部隊だった。
彼女達は事前にフレアの計画を知らされていた。だがやっぱり敬愛するフレアが汚されるのが心配だったのだ。

「分かっているわ・・・こんな事はね。」

淫らな笑みを浮かべながら返事をするフレア。
証拠隠滅の準備が整い会合場所を出ると突如火の手が上がる。これで火の不始末による焼死で済むのだ。
司令部に戻る道を歩きながらフレアはまだ淫らな笑みを浮かべていた。
315フレアのラフェル占領記〜第4章 官官エロ接待〜:2007/01/24(水) 01:08:00 ID:W/S8U6Kg
ラフェルの風俗産業を取り仕切る商人を始め、彼女の身体を狙っていたとはいえ有力者達が謎の失踪を遂げ、ラフェルは混乱するかに見えた。
だがフレアの対応は素早く当主を失った所もその身内(自分達に忠誠な者達)に後を継がせていた。
そして洗脳処置を施し自分達に忠実になった商人の部下に後を任せ、間接的にだが占領軍(フレア)がラフェルの風俗産業を支配することになった。
全てが順調にいき、フレアも通常通りの生活に戻った。



「いらっしゃいませ、本日は私がお相手しますね。」

ある風俗店の個室でフレアの声が響いた。
あれ以来彼女は刺激に飢えると変装して自分とは分からなくしてから娼婦になり客に抱かれていた。
その店は内装も豪華な高級風俗店であり客層も限られていた。
例の商人の部下が直接責任者を勤め、彼女が占領軍司令官のフレア姫とばれる心配は無かった。
他の従業員や娼婦も変装し声も変えた彼女の正体は分からなかった。
そしてフレアは偶にしか来ないにも関らず人気を呼び、すぐに”売れっ子娼婦”になった。
彼女のこのお忍びでの乱行はバーラル軍がラフェルから撤退する時まで続く事になった。


第4章 完
316超絶軍師アイヴァー:2007/01/25(木) 20:12:43 ID:Li13diQ+
その日のカコンシスは慌しかった。
その原因は国王命令による今までこの国に攻め込んでいた連邦への逆侵攻作戦準備のせいだった。
これは国王が新たに登用した軍師(参謀)の進言によるものであった。


「んふふふふ、順調ですね。」
臨時に与えられた宿舎で新任の参謀・・・アイヴァーは高笑いしていた。
上手く国王に取り入る事ができた彼は今後の更なる野望に燃えていた。
その時部屋の扉が開き、誰かが入ってきた。

「来たわよアイヴァー。」
「待ってましたよ。」

彼の部屋を訪れたのは国王の娘の1人であるアンジェリナ姫だった。

「アンジェリナ、貴女のお陰で無事登用されましたよ。」

どうやらアンジェリナは彼を登用するように父である国王に進言していたようである。

「良かったわね。それとアイヴァー・・・ご褒美・・・頂戴。」

そう言って短いスカ−トを捲るアンジェリナ。
彼女はなんと下着を履いておらず、更に割れ目からは愛液が溢れていた。
するとアイヴァーは行き成り指を彼女の割れ目に入れ、掻き回し始めた。

「んぁああっ!いきなり・・・そんなぁ、はぅううんっ。」
「指を入れただけでこんなに喘ぐとは・・・凄いですね。」

割れ目を掻き回すアイヴァーの指が与える快感に幸せそうな表情で喘ぐアンジェリナ。
よほど溜まっていたのであろうか弄られてる間に着ていた肩当や服を脱ぐと、自分の胸を揉みだす。

「いいわアイヴァー、もっとおまんこを掻き回してぇ。」
「淫乱なお姫様ですねぇ。まあご褒美ですからよろしいでしょう。」

自ら胸を揉みながらもおねだりするアンジェリナ。
アイヴァーはそれに応えて指の動きを早くすると同時に胸を揉む彼女の指の隙間から出ている乳首を吸う。

「ちょっとぉ!そんなに吸っちゃ駄目ぇ。」
「ふふふっ・・・貴女の乳首、美味しいですよ。」

アイヴァーの更なる行動に悲鳴を上げるアンジェリナ。もっともそれは嬉しい悲鳴だが。

「ああんっ!ちょっとアイヴァーわたしぃ・・・はぅううんっ!」

久しぶりのアイヴァーとの密会。
今まで我慢していたアンジェリナは前技だけで絶頂に達してしまった。

続く
317超絶軍師アイヴァー:2007/01/25(木) 23:45:08 ID:Li13diQ+
「まだまだ終わりではありませんよ。」

荒く息を吐くアンジェリナにアイヴァーは言った。
そしてズボンのチャックを下げ、パンパンに勃起したペニスを取り出す。

「ああ・・・ああああ・・・・・。」

アイヴァーのペニスを見たアンジェリナは潤んだ瞳をしながら仰向けになった。
そして股を開いて自分の手で割れ目を広げた。そして・・・。

「アイヴァー、早くそのぶっといペニスをアンジェリナのおまんこにぶち込んでぇ。」

自分から準備を整えただけでなく卑猥な言葉でおねだりするアンジェリナ。
アイヴァーはそれに応えるかのように無言で割れ目にペニスを挿入した。

「ああんっ!良いわ。アイヴァーのペニスが胎内にぃ!あうう〜。」

久しぶりに胎内を満たすペニスの感触を味わい甲高い声で喘ぐアンジェリナ。
アイヴァーも自分のペニスで姫である彼女が悶える様に興奮し腰を加速させる。

「どうですかアンジェリナ、私のペニスは。」
「あんっ!・・最高・・・よぉアイヴァー。もう・・私・・貴方のペニス無しじゃ生きて行けないわ。」

そうとまで言い切るアンジェリナ。アイヴァーも彼女の言葉に満足する。
暫らくこの状態が続きそして・・・

「アイヴァー、私もう本当に駄目ぇ。もうイくのを我慢できないよぉ。」
「そうですか・・・では貴女の胎内に注ぎ込んであげましょう。」
「ちょっと待ってぇ、私は今日危険日なのよ。お願いだから外に出してっ!」

危険日である事を訴えて外に出すように求めるアンジェリナ。

「駄目です、胎内で出します。その方がもっと気持ち良くなれますよ。」

アンジェリナの耳元で優しく囁くアイヴァー。
するとアンジェリナは更に瞳を潤ませて・・・

「いいわアイヴァー、妊娠してもいいから胎内に頂戴。」

その言葉を聴いたアイヴァーは待ってましたとばかりに彼女の胎内に精液を解き放つ。

どぴゅっどくどくどくどくどくっ!

「ああ・・貴方の精液が私の体内にぃ!すごいぃ・・もうイクゥゥゥゥゥゥッ!!」

アンジェリナの胎内を満たすように流れ込んでくるアイヴァーの精液。
彼女は至福の快感を味わいながら意識を手放した。
318超絶軍師アイヴァー:2007/01/26(金) 00:23:15 ID:hF1LzRU7
「ちゅぱっちゅぱっちゅるっ!」
「いいですよアンジェリナ、その調子でしゃぶってください。」

あの後、意識を取り戻したアンジェリナにアイヴァーはペニスをしゃぶらせていた。

「んふっ・・わかったわ・・ちゅるっちゅぽっ!」
「いい返事ですよ。」

ペニスをしゃぶるアンジェリナの頭を撫でながらアイヴァーはこれからの事を考えていた。
エルサリア大陸では良い仕官先が見当たらずこのイェレス大陸に流れてきた。
カコンシスと連邦で戦争が勃発し、しかもカコンシスでは上級軍人が不足している話を聞いてここにきた。
だが出自も確かではない自分が行き成り取り立てられるはずも無い。そう考えていたときに彼はアンジェリナと再開した。
以前彼女が姉と共に連邦の人質になっていたときにアイヴァーと会っていた。
その時アンジェリナは長く辛い人質生活の気を紛らわすかのように変装して町の酒場で飲んでいてそこでアイヴァーと出会った。
その時女に飢えていた彼はアンジェリナを言葉巧みにナンパ、アンジェリナも酔いが手伝って気軽に返事をしてそのまま彼の宿泊部屋でセックスをしてしまう。
アイヴァーはその時は彼女が貴族の令嬢でお忍びで出かけに来ているとしか思ってなかった。
処女は失ったがセックスの快感を知ったアンジェリナはまた抱いてくれるように頼み、定期的に密会するようになった。
彼女にとってアイヴァーとセックスしている時が人質生活の辛さを忘れられるのだ。
その後色々な事があり、途絶えていたが先日城下町で偶然再会した。
以前彼に抱かれたときの事を思い出したアンジェリナは裏路地に誘い再開を祝うかのごとく激しく交わる。
その後自分の身分を明らかにしたアンジェリナに一瞬戸惑うアイヴァー。
だが自分の目的を思い出すと彼女に仕官の件をはなしたのだった。


「終わったわよ。」

アイヴァーが考えている間にペニスを舐め終わったアンジェリナ。

「よくできました。」

アイヴァーはそう言うと彼女を抱き上げるとディープキスをする。

「んんっ・・・くはぁ。」

彼の首に自分の手を回し、抱きつきながらキスを受け入れるアンジェリナ。
彼女と熱いキスをしながらアイヴァーは思った。

「(がこの先栄達するにはアンジェリナを完全に自分のモノにしなければ・・・。)」
「ええっ!!ちょっとアイヴァー、したばかりなのにもう大きくなってる。」

アンジェリナの言葉に現実に引き戻されるアイヴァー。どうやらまた勃起してきたようだ。

「今日は一晩中可愛がってあげますよ。」

アイヴァーはそう言うとアンジェリナを押し倒して再び彼女の胎内にペニスを挿入していった。


おわり。

319その時何が起きていたかW  ウォレス&ウェーバー×ルイセ:2007/01/26(金) 21:38:48 ID:hF1LzRU7
現在バーンシュタイン王城では対ゲヴェル戦勝利の祝賀会が開かれていた。
主人公パーティーや各国要人などが参加して盛大なものになっていた。
ちょうど夜遅くになったので続きは明日に行われる事になり招待客はそれぞれの宿泊部屋に戻っていった。


〜ウォレスの宿泊部屋〜

パンパンパンッ!

「ああんっ!ウォレスさんもウェーバーさんも硬くて太くてステキ・・・あふっ!」

室内ではルイセがウォレス・ウェーバーの2人にペニスで貫かれて喘いでいた。

「ふむ、この年齢でなんという見事な喘ぎだ。」
「言ったとおりだろウェーバー。」

おまんこを貫きながら話すウェーバーにアナルを貫くウォレスが返事をする。
14歳の少女を30過ぎの2人が責め立てる光景はある意味異様なものだった。

「もっと突いてぇ!ルイセのおまんことお尻を犯してぇ!!。」

淫らな声で叫び、更なる快楽をねだるルイセ。
2人はそれに応えて動きを早くしながらもルイセの顔を見てドキッっとした。
その表情は14歳の少女に相応しくないほどの淫らで恍惚とした、それでいて美しいものだったからである。
特に最近女を抱いていなく、それでウォレスに誘われてこの3Pに参加したウェーバーは年甲斐もなく恋心を抱きそうになるほどだった。

「なんという締め付けだ、1度抱いたら癖になるぞ。」
「まったく。何人もの男に抱かれているのにまるで処女とやっているようだ。」

それぞれ腰を動かしながらルイセの身体を褒め称える2人。
ルイセもその言葉に嬉しくなり自らも腰を動かしながら淫らに喘ぐ。

「ウォレスさん、ウェーバーさん・・ルイセもうイっちゃいそうだよ・・・ひゃんっ!」
「よしウェーバー、胎内にくれてやれ。」 「そうだな、胎内に出すぞルイセ。」

2人はそれぞれラストスパ−トをかけルイセのまんことアナルを攻め続ける。そして・・・

どぴゅっ!どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅっ!

「わ・・わたしのおまんことお尻に熱いのがながれてくるぅぅぅ、もう駄目ぇぇぇぇぇ!!」

ルイセの胎内と直腸内に放たれるウォレスとウェーバーの精液。
2つの穴を同時に襲う衝撃にルイセは盛大に喘ぎ、絶頂に達した。
320その時何が起きていたかW  ウォレス&ウェーバー×ルイセ:2007/01/26(金) 21:58:42 ID:hF1LzRU7
行為が終わった後、ルイセは2人のペニスをしゃぶり、後始末をしていた。
そして自分も服を着ようとしたときにウォレスが話しかけてきた。

「ルイセ、垂れてくる精液の処理はしなくていい。」
「それじゃどうやって・・・あんっ!ふひゃん。」

ウォレスの言葉の意味が分からず問い返そうとするルイセ。
だがウォレスはルイセの割れ目とアナルに小型のバイブを挿入した。

「栓をしてやったぞ。処理は自分の部屋でやってくれ。」

ウォレスはそう言うとルイセの首筋を吸いキスマークをつける。
ウェーバーもそれに習って同様にキスマークを首筋につけた。

「んもうっ、今日はもう帰りますからまた今度お願いしますね。」

ルイセはそう言うと自分の部屋に戻っていった。

「キスはしないんだな。」  
「あくまでも肉体だけの関係・・・恋人じゃないからな。」

ウェーバーの問いかけにあくまでもセックスフレンドである事を告げるウォレス。

その頃ルイセは自分に用意された宿泊部屋に戻っていた。

「ウェーバーさん凄かったな。ウォレスさんと同様に経験豊富だったし。」

そう言うとルイセは懐から手帳を取り出すとウェーバーの名前を書き込んでいった。
その手帳には自分が今まで抱かれた事のある男の名前が書き込まれていた。
処女を捧げた義兄だあり本命のカーマインを始めウォレス・アリオスト・ラルフなどたくさんの名前が書き込まれていた。
書き終えたルイセは精液の後処理をするべく割れ目とアナルに差し込まれたバイブを抜いた。
そこからはウォレスとウェーバーの精液が垂れてきて股を伝い床に水溜りを作っていた。


 おわり
321その時何が起きていたかX  ライエル×ルイセ:2007/02/01(木) 21:40:57 ID:A0pRIUGq
バーンシュタイン王都に進軍中のジュリア軍は野営中にライエル率いる軍の夜襲を受けた。
何とか撃退に成功したジュリアは警戒を強化しつつ休息の為、夜営を続行させていた。


「んんっ!ひぁあっ!ひゃんっ!」
「騒ぐな、聞こえると拙いのはお前も同じだろう。」

野営地の外れ・・・林の中で女の喘ぎ声と男の制する声が聞こえている。
そこでは撤退したはずのライエルがルイセを押し倒してそのまんこを舐めていた。


部隊を撤退させたライエルだったが様子が気になり単独で偵察に来ていた。
丁度外れにまで差し掛かったとき、林の中で欲求不満に耐え切れずこっそり抜け出して自慰をしているルイセを見つけた。
以前コムスプリングスで見た時からその幼い身体に秘められた色気に気付いていたライエル。
立場の関係で娼婦に手を出すわけにもいかず、激務も合わさって高まった性欲を抑えきれなくなりつい襲ってしまったのだあ。

「まったく、余り声を出すなと言っただろう。」
「で・・・でもぉ、気持ち良くってぇ・・我慢できないんです・・・あああんっ!」

ライエルのまんこを舐めながらの問いかけに気持ち良くて我慢できないと答えるルイセ。

「ふむ・・・これだけ濡れれば十分だな。よし、服を脱いで裸になれ。そして木に手をついて尻を向けろ。」

ライエルはルイセのまんこを舐めるのを止めると全裸になるように命令する。
その無機質で冷たい声にルイセは逆らえず言われた様にする。

「準備・・・できました。」

ルイセは全裸になり、木に手をついて足を開きライエルに尻を向ける。
その割れ目からは大量の愛液が滴り落ちていた。

「よし、ではいくぞ。」

そう言うとライエルは勃起しきったペニスを取り出し、ルイセのまんこに挿入した。

ぬぷぬぷぬぷっ!

「ああん!凄いよぉ!おっきくて硬くて気持ちいいよぅ!」
「ぬうっ、なんという締め付けだ。凄まじい。」

ライエルのペニスを挿入され、その感触に声を押し殺しながらも喘ぐルイセ。
一方のライエルはルイセのまんこの締め付けに挿入早々射精しそうになっていた。
今まで抱いた事のあるどんな女よりも具合のいいまんこ。だがナイツである彼は気力を振り絞って耐えていた。

「まったく、敵に犯されて喘ぐとは・・・なんという淫乱なのだ。」
「あうう!わ・・私はぁ・・敵に青姦されてぇ・・感じちゃう淫乱な女です・・・ふひゃあっ!」

ルイセの淫乱を嘲る言葉を発し、何とか射精を耐えていたライエル。
しかしそれは空しい抵抗に終わり、限界に近づいていた。

「ちぃっ・・・もう限界だ。出すぞ。」
「え・・・それじゃあ胎内に・・・・」

どぴゅっ!どくどくどくどくっ!

「ああっ!精液が胎内にたくさん流れてくるよぉ。もう・・・イクぅぅぅぅぅっ!」

ルイセの胎内出しを望む言葉も途中でライエルはその望み通りに胎内に射精する。
その予想外の精液の量にルイセは何時もより長く絶頂から逃れられなかった。
322その時何が起きていたかX  ライエル×ルイセ:2007/02/01(木) 22:07:45 ID:A0pRIUGq
「もう行かなければ拙いな。」

身支度を整えたライエルは未だ全裸のまま余韻に浸るルイセに向かってそう言った。
まだ辺りは暗いがもう少しすれば夜が明ける。そうなればこっちが不利だ。
それにナイツである自分が欲求不満で少女を襲った事も発覚してしまう。

「早く着替えるんだ。」
「はっ・・・はい。」

ライエルの言葉に慌てて着替えるルイセ。だが立ち上がりパンツを履こうとした所で割れ目から精液が漏れてきた。
大量の精液がルイセのまんこに溜まっていて、立ち上がった拍子に垂れてきたのだ。
するとライエルは懐から幅が広めのテープを取り出すとルイセの割れ目に貼り付けた。

「これで俺の精液が漏れることは無い。暫らくそうしていろ。」
「うぅ・・・はい。」

ルイセは唸ったが結局受け入れる事にした。
今は戦争中である。夜が明ければ行軍を再開する。
このままでは胎内に精液を溜めたまま戦闘しなければならない。
だがルイセはこの被虐的な状況も愉しんでいたのだ。もちろん表には出さなかったが・・・。

「これをお前にやろう、コムスプリングスにある俺の家の鍵だ」

ライエルは突如としてルイセに鍵を渡した。

「どのような形であれ戦争が終わればまた会える。その時は今よりゆっくりとお前を抱ける。」

その言葉にルイセは顔を真っ赤にする。
するとライエルはいきなりルイセを抱きしめるとその唇に自分の唇を合わせ、更に舌を入れてルイセの舌と絡ませる。

「え・・んんっ・・・んふぅ!」

突然抱きしめられてのディープキスにルイセは驚くが直ぐに目がトロンとしてきて受け入れてしまう。
暫らく抱き合いながら舌を絡ませあうライエルとルイセ。

「ではさらばだ。」

キスを終えるとライエルはそう言って去っていった。

「んふふふふっ、楽しみね。」

ルイセは笑顔でそう呟くと貰った鍵を懐にしまいテントに戻っていく。
ライエルの精液を胎内に溜めたまま・・・・・。


おわり

323名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 14:20:54 ID:k2ch+Ykc
ここには凄い職人がいるな
324主従を越えた・・・(エリオット×ジュリア):2007/02/04(日) 20:15:20 ID:xAzzxSqe
じゅぽっじゅぽっじゅぽっ・・・

深夜のバーンシュタイン城謁見の間、誰も居ないはずのこの空間から卑猥な音が聞こえてくる。

「ちゅるっ!じゅぽっ・・・陛下、気持ちいいですか?」
「ええ、とても良いですよジュリア。」

なんとインペリアルナイトのジュリアが玉座に座る国王エリオットのペニスをしゃぶっていたのだ。
しかも着ているはずのナイトの礼服や下着は傍らに脱ぎ捨てられていて彼女は今全裸なのである。
見つかったら大変な事態になるが幸いにも国王命令で深夜の立ち入りは禁止されているのでその危険性は無かった。


何故二人がこのような関係にあるかというと二人ともある失恋が原因だった。
エリオットはルイセを、ジュリアはカーマインをそれぞれ好きになっていた。この二人は義理の兄妹である。
しかしこの二人が結ばれてしまった為に2人とも失恋してしまったのである。
その事を知った2人はお互い慰めあった。だがお互い多感な時期である。
慰めあいがより親密になりそれが肉体関係に発展するまでそう時間は掛からなかった。


「ジュリア、もう持ちません。出しますよ。」
「はい陛下、口の中に下さい。」

どぴゅどぴゅどぴゅっ!

「んくっ!ごくごくごくっ。」

口内に発射されたエリオットの精液を飲み干していくジュリア。

「陛下・・・美味しかったです。」

精液を飲み干し、ペニスにこびりついていた部分も舐め取ったジュリアはエリオットに言った。
325主従を越えた・・・(エリオット×ジュリア):2007/02/04(日) 20:16:29 ID:xAzzxSqe
「ではジュリア、そろそろ行きますよ。」

ジュリアを玉座に座らせて股を開かせて体勢を整えさせる。

「お願いします。私の秘部に陛下のペニスを挿入してください。」

エリオットはジュリアの言葉を聞くとペニスを彼女の秘部に挿入した。

にゅぷっ!ぬぷぬぷぬぷっ!

「ああ〜!陛下のペニス、とても気持ち良いです。」

待ち望んでいた快楽の到来に全身を震わせて悦ぶジュリア。

「ああ陛下・・・陛下・・・ふぁぁ・・ひゃあっ!」
「ジュリア・・・こうして2人きりの時は名前で呼ぶように言ったはずですよ。」
「分かりました陛か・・・エリオット・・・あひィ。」

名前で呼び合うほど主従の関係を超えて親密になっていた2人。
お互いの名を呼び合いながら身体を貪りあっていたがそれも終わりに近づいてきていた。

「エリオット!!私もう駄目です。イクのを我慢できません。」
「分かりましたジュリア。このまま胎内に出しますよ。」

ジュリアの訴えにエリオットは彼女の奥までペニスを突き刺した。そして・・・

どぴゅっ!どくどくどくどくっ!

「ああっエリオットの精液が私の胎内に・・もうイク・・イクぅ・・ああああ〜〜。」

エリオットの精液で胎内を満たされ絶頂に達するジュリア。その後も2人は暫らくの間抱き合ったまま互いの温もりを感じていた。
326主従を越えた・・・(エリオット×ジュリア):2007/02/04(日) 20:34:07 ID:xAzzxSqe
その後も2人は機会を見つけては抱き合っていた。
エリオットが変装してお忍びで外出するときは必ず彼女も変装して同行する。
名目は警護とはなっていたが実態はデ−トそのものだった。
だがそれを繰り返すうちに2人は互いに感情の変化に気付いていた。
最初は慰めあいそれが肉体関係となり親密さを増して・・・今では恋愛感情になっていた。


ある晩、行為を終えた2人はベッドの中で互いに抱き合いながら休んでいた。

ジュリア・・・これを受け取ってください。」

エリオットが唐突に枕元から箱を取り出してジュリアに渡した。彼女が中を確認すると・・・それは婚約指輪だった。

「僕と・・・一緒になってくれませんか。」

エリオットからのプロポーズ。それに対してジュリアは・・・

「ああエリオット・・・私でよければ・・喜んで!」

その数日後、国王エリオットとジュリア・ダグラスの婚約が正式発表された。
327主従を越えた・・・(エリオット×ジュリア):2007/02/04(日) 20:45:15 ID:xAzzxSqe
正式に婚約し、晴れて公認の中となったエリオットとジュリア。そのお陰で堂々と同衾できるようになった。
勤務を終え国王エリオットの部屋に”帰宅”するジュリア。食事も風呂もベッドの中も勿論共に過していく。
公式行事や外国訪問も共に参加しその親密さ(バカップルぶり)を大陸中に広めていく。
そしてその数ヵ月後・・・・・


「ようやくこのときが来ましたね。」
「はい。」

盛大に彩られた王都の教会。そこにエリオットとジュリアは居た。
礼装を着たエリオットと純白のウェディングドレスに身を包んだジュリア。
各国要人や市民の見守る中結婚式は順調に進んで行く。
そして指輪交換も終わりいよいよ誓いのキスをする時が来た。

「エリオット・・・これからも私を愛してください。」
「勿論ですよジュリア・・・貴女が嫌になるくらいにね。」

抱き合い熱く深いキスをする二人。その時ジュリアのお腹には新たな生命が宿っていた。


おわり
328その時何が起きていたかY  リシャール×ルイセ:2007/02/04(日) 22:43:49 ID:xAzzxSqe
グランシル市の闘技場
大会に出場したカーマインとルイセのペアは見事優勝し、エキシビジョンでもジュリアを破った。
優勝賞品を来賓のバーンシュタイン王子リシャールから受け取る2人。
そこでリシャールはルイセにこっそり手紙を渡した。そこには

「別に賞品を渡したい、○○○○まで一人で来てくれ」と書かれていた。


大会後、暫らく自由行動になったのでルイセは指定された場所に来ていた。
そこは会場に近い公園にある男子用公衆トイレの個室だった。
中に入ったルイセは個室の鍵を閉めるとリシャールに向き合う。

「あの・・・どういうことですか?」
「手紙の通り、そなたにだけ特別に賞品を渡そうと思ってな。」

ルイセの疑問に答えるとリシャールはズボンのチャックを開き、ペニスを露出させる。

「え・・ええ!!これって・・・・・」
「これが賞品だ。」

顔を真っ赤にするルイセにリシャールは誇らしげに勃起したペニスを見せ付ける。

「高貴なるペニスだ、そなたの様な美しい少女に相応しい。さあ存分に味わうのだ。」

リシャールは便器に座ったまま足元に膝を突いた状態のルイセにペニスをしゃぶらせようとする。
ルイセも思いもよらなかった機会に胸がときめき、また戦闘後で興奮が残っていた事もあり彼のペニスを口に含んだ。

「ぱくっ!ちゅるっちゅぱっ!」
「おお!美味いぞ、その調子で舐めるのだ。」

ペニスを口に含んでしゃぶるルイセに対してリシャールは彼女の口内の暖かさを賞賛する。

「ちゅるちゅる・・・ふにっ!くちゅっ。」

更にルイセはペニスをしゃぶりながら玉も揉みだした。
リシャールは自分と同じ年齢である少女の口技に興奮していく。
ルイセも男子トイレで隣国の王子にフェラチオをしているという行為に酔いしれていく。

「ルイセよ、もう持たんぞ。我が高貴なる精液をそなたの口内にくれてやろう。」
「ちゅるっちゅぽっ・・・はい・・・・ちゅるっ!」

どぴゅ!どくどくどくどくどく!!

リシャールは宣言と同時にルイセの口内に精液を放った。

「んく・・ごくごく・・ごくん!」

口内に放たれた精液をルイセは全て飲み込んでいく。

「はあ・・・リシャール様の精液・・・美味しかったです。」

飲み終えたルイセはリシャールに笑顔でそう呟いた。
329その時何が起きていたかY  リシャール×ルイセ:2007/02/04(日) 22:57:36 ID:xAzzxSqe
「さて、そろそろ・・・。」

リシャールがルイセを本格的に抱こうとして服を脱がせようとしたときだった。

「「リシャール様ーー。」」

近くで自分を探す部下の声が聞こえてきた。もうルイセを抱く時間は無い。

「時間が無いか・・・ルイセ、今すぐパンツを脱げ。」
「え・・・は、はい。」

リシャールの急ぐような言葉にルイセは愛液で湿った下着を脱ぐ。
するとリシャールはそのパンツを手に取った。

「残念だがもう時間が無い。我がペニスをそなたの下の口に味あわせるのはまた今度になりそうだ。」
暗に機会を作ってお前を抱くと言っている言葉に赤面するルイセ。

「それとこのパンツは記念に貰っていく。」

そう言うとリシャールはルイセのパンツを自分の懐に入れて個室を出て行く。

「うう・・・不完全燃焼だよ・・・それにノーパンで皆の所に帰るの・・・。」

不満そうに顔を膨らませて呟くルイセ。今彼女はノーパンで男子トイレの個室に一人きりだ。

「しかたないなぁ・・・あんっあふっ。」

ルイセは便器に座ると火照った身体を鎮めるべく自慰を始める。
結局皆と合流したのはそれから約1時間後、思う増分自慰をした後だった。
合流し皆と宿に戻るルイセ。そのとき彼女はまだノーパンのままだった。


おわり
330名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 09:30:55 ID:rJq3Q8l7
連投GJ
331深淵のなかで カーマインside 1:2007/02/05(月) 20:39:36 ID:yul8ihPl
好きな女に待たされるのは酷く不安をもたらすものだ。
こつこつと軽く地面を蹴ったり、足を何度も組み替えたりしても紛らわせきれない。
いつものお目付け役のティピを適当に撒いてきたものだから、話をする相手もいない。
いや、視界一杯には、俺の言葉を待っている存在がいるにはいるんだが、今は社交辞令も口にする気にはなれなかった。
彼女らの熱いまなざしに、むしろこの変な目の色のせいで好奇にさらされたあの頃を思い出し、俯いて時をつぶす。

「遅くなりまして申し訳ありません!」
ぴくっと体が反応する。
振り返ればそこに待ち望んだ愛しいジュリアを見つけて顔が緩んだ。
約束の時間をほんの少し過ぎただけ。
それでも俺との約束を護ってくれたことに安堵する。
互いに任務のせいで、待ち合わせてはすれ違う日々がどれほど続いたことだろう。

「俺も今来たところだから。」
「まずは一緒にお食事でもいかがですか? マイロード好みの、良い店を見つけておきました。」
「食事か。」
「……それとも先に温泉で疲れを癒しますか? でしたら、私がお背中を流して差し上げます。」
その大胆な発言に苦笑する。
不思議げに見返すジュリアは、多分自分で言った意味を理解していない。
グランシルで彼女の体を求めてしまったから、そういう行為も受け入れるという彼女の俺への配慮なのか。
華やぐ一大観光地、このコムスプリングスの午後の大通りを歩き出した。
ジュリアの金とも銀ともとれる鮮やかな髪が乱れ、赤いリボンが解けかけているのが眼に留まる。

「あの……ここしばらくは、お互い任務で会うことができませんでしたが、お体の方は大丈夫でしょうか?」
「ああ。心配かけたな。もう大丈夫だが……ジュリア、埃まみれだぞ?」
リボンに手を伸ばせば、汚れますと素気無く払われた。
相変わらずの真面目ぶり。
変わらないことに笑みを浮かべる。

「申し訳ありません。」
「先に宿に行って一度身奇麗にしたほうがいいだろう。」
「はい。」
332深淵のなかで カーマインside 2:2007/02/05(月) 20:47:42 ID:yul8ihPl
何度もの改修で、すっかり入り組んでしまった温泉街の旧道に入る。
その道順を確認しながら、やっと狭い路地の奥に門を見つけた。
抜けると視界が開け、うっそうと茂った暑苦しそうな森と細い石畳が続いていた。
東洋……というどこかの大陸のバンブー、シダとかフジという怪しい植物をわざわざこの地に持ち込んで、
調度品も建物もすべて、それらの葉や蔓を使った編みこみで作られているらしい。
そういえば俺の領地にもこれに似たような……確か和食三月? 
いや違う。
とにかく月の名前がついてた店があったよな、と思い返す。

出迎える人はなく、しばらく行った左手に掲げてあった地図を頼りに、本日の部屋の位置を確認する。
枝分かれする小道をかきわけていくと、池のほとりに目的の棟が見えた。
前もって渡されていた鍵で中に入ると、ジュリアはそのまま控えの間、多分化粧室に当たるところへ。
俺は窓を開放し空気を取り入れる。
そこで一息。
二つあるベッドの手前側に座ると、傍にあったお茶うけに手を伸ばす。
 
実は朝から何にも食べていない。
ローランディアの王都ローザリアを、夜も明けないうちに飛びだして愛馬をかけてきた。
街の反対側にあるバーンシュタイン軍の馬場まで行って、条約に従って馬を預け、あの場所まで走りこんで、
時間ぎりぎりだったせいもある。
昨夜は今日こそ彼女に逢えるだろうかと、不安で食が進まなかったことも理由だろう。
ここだって、このコムスプリングスでも隠れた名湯と知られている激戦宿で、
王都の宿を経営するご婦人に頼み込み、裏から手を回して予約しておきながら、何度無駄金を払って終わってしまったか。
ばりばりと菓子を頬張りながら、これから予約していたレストランには間に合うな。
なとど先の段取りを確認していた時……

「うわ……!」
大きな物音と何かが軽いものが落ちる音。
それから多分ジュリアのこけたであろう上擦った声が響いた。

「どうした?」
慌てて化粧室を覗き見て苦笑する。
ぺたりと床にへたり込んでいるジュリアの顔は真っ赤だ。
ちょうどIKの白いシャツを脱ぎかけたところまで。
右腕で庇ってはいるものの、はだけたシャツの合間から、豊かな胸の谷間や可愛いへそがのぞいている。
やはりパンティの色は白。
なんとも愛らしい様を、上から下まで不躾気味に見入ってしまう。

無理もない。
このコムスプリングスはバーンシュタイン領でありながら、その王都よりローザリアのほうが近いくらいだ。
あの様子からしてさぞかし慌てて休む間もなく馬を走らせてきたのだろう。
そりゃあ腰も膝もくるよな。
それでも、同じ立場ならこんな失態をするつもりはない、俺のほうが鍛えている。
と、にやりと笑みを浮かべて、戸口に肩を寄せて見下ろす。
333深淵のなかで カーマインside 3:2007/02/05(月) 20:51:22 ID:yul8ihPl
「着替えさせてやろうか?」
首を限界まで振って否定する彼女に、悪いとは思いつつも笑いがこみ上げてきてしまった。
ルイセならほっぺたを膨らませて、俺をなじりながら泣き出してしまうところだが、ジュリアからの反応はない。
見ればその金の瞳をそらし、今にも涙が零れ落ちそうな様をぐっと堪えている。
きっと自分の失態が許せずに恥じてでもいるんだろう。
どんな時も真面目なジュリア。
そのいじらしい魅力には気づいていないのか。

「いいんだよ。いつも近寄りがたすぎるくらいだから、たまには弱みも見せてほしい。」
「……そんなに近寄りにくい……ですか?」
「まあ、一般的にはそうだろうな。女性だけど大陸最強と呼ばれたIKだ。隙がないし、実際怖い。」
ちょっとショックだったのか、余計俯いてしまった。

「だから俺以外の男を寄せ付けさせないと、信用している。」
ばっと顔を上げて俺を見るジュリア。

「あれから浮気、してみたか?」
全身で否定してみせるジュリアの瞳を見て微笑む。
手を貸し、立ち上がらせる。
簡易椅子まで誘導し、待っていると後ろ手でゼスチャーしながら寝室へ戻る。
それから先程のベッドに上半身を投げ出した。

遠く鳥のさえずりが聞こえる。
池をさざ波が駆け抜けていく。
さわさわと窓辺にかかるシダの長い葉が揺れた。
この世界、もとい大陸は、やっとあの大戦から立ち直りかけて、被災した人々の顔もどこか明るい。
去年は一部の、ブローニュ村を除き各穀物地帯は近年になく豊作で、今年も続くと期待されている。
全ては順調。
死に体だった俺も全快。

緑とは別の、絹づれの音を聞き取って、顔を上げる。
ジュリアが気恥ずかしそうに、こちらに歩み寄ってきた。
紺色の膝下まであるドレスがよく似合って……へそまで見れそうな程大胆にあいた胸元にまず目がいった。
目線をずらせば、スリッドもほぼ腰まで入っているし素足だ。
見方によっては、あのいつものドレスよりきわどいんじゃないか?
ひょっとして下着を一切つけていないとか。
と妄想し、思わず生唾を飲みこんだ。
そこへジュリアの大きな咳払いを食らい、我に返って苦笑する。
中身がともなっていない、ちぐはぐな彼女を引き寄せた。

「今回は俺がおごる。」
「ですが……。」
「俺はジュリアにとって主なんだろ。なら面倒を見るのは当たり前。」
「……は……い。お任せします。」
主気取り――
そうでもしなければ、ジュリアとこうして抱き合うことすら許されるはずもない男だ。
マイロードでも、何でもいい。
彼女を一時的にでも独占できれば……それでいい。
334深淵のなかで カーマインside 4:2007/02/05(月) 20:55:25 ID:yul8ihPl
宿を出ると、大通りをまたいで南側の繁華街に向かう。
先程から、ジュリアの元気がない様子が気にかかる。
心ここにあらず……そんな感じで急いて歩いていた彼女が、また体勢を崩したのを見て、慌てて抱き寄せる。

「!」
「大丈夫か?」
「……マイロード……。」
そのまま顔を寄せてみると、彼女は瞳を逸らしうつむいてしまった。
やはり少し様子がおかしい。
体調が悪いようには見えないが、ぎこちなさを感じて仕方がない。
明らかにいつもの彼女とは違和感がある。

「急がなくていい。飯は逃げない。」
「……往来で抱き合うのは、恥ずかしいものですね。」
このまま手放すのが心配になり、少々強引かと思ったが、また彼女が崩れないように腰元を引き寄せ、すがらせて歩かせる。
街行く人々の目線が気にいらない。
見るな。触るな。俺の女だ。

予約していた店に入る。
ここの自慢は内陸部には珍しく、三国の新鮮な魚介珍味を、時間無制限バイキング形式で振舞っているところだ。
バリバリと派手な音でロブスターを割ったり、貝をこじ割る喧騒が響くなか、俺達も予約席につくと、早速料理を取りに立つ。
取り皿にあふれんばかりに持ち帰り、持ち前の器用さで二人分にし終わったところで、ジュリアが戸惑いを見せた。

「嫌いなものがあったのか?」
「いえ。……その、マイロードの御前で、見苦しい食べ方になるかもしれません。」
「俺もだ。今更そんなところに気を使う関係じゃないだろう? その場にあわせて愉しめばいいんだよ。」
根っからの貴族の彼女には、この店は少々庶民的過ぎたようだ。
男装時代もこんな店には立ち寄らなかったらしい。
でもジュリアにはこんな俺の一面も見せておきたかった。
彼女が微笑んでロブスターに手をかけた。
どうやら俺に合わせてくれる気になったらしい。

後は好き勝手に、互いに空腹をみたし、その足で温泉街を散策する。
欲しいものがあるか、気にいったものがあれば買ってやると言うと、首を振りはにかんでその腕をからめてきた。
彼女の素肌の心地よさが腕を通して伝わってくる。
時折あたる柔らかい胸のふくらみに、俺の鼓動も跳ねあがる。
白銀の透き通るような長い髪が、風にからかわれてふわりと揺れ、俺の肩先にかかっては誘う。

ジュリアを見る。
来る時の不安定なジュリアはもういない。
やはり腹をすかせていたんだろうなと安堵する。
うつむいて特徴である両目を隠して歩く俺。
目印の紅いジャケットも脱いできた。
女らしい装いのジュリア。
さっき側の店で同色のショールを押し付けて、その目立ちすぎる衣装は隠させてある。
行きかう人々の誰もが俺たちの正体に気がつかない。
穏やかなひと時を愉しんだ。
335深淵のなかで カーマインside 5:2007/02/05(月) 21:01:23 ID:yul8ihPl
夕刻近くまで遊んだ後、再び宿に戻る。
そのまま俺は、棟の一室を開放して造られた露天風呂で、溜めきっていた疲れを洗い流した。
明かりが点々と燈った湯船で、のんびり浸かっていると、ジュリアがこそこそと入ってくるのが目にとまった。

タオルで隠していても良くわかる、相変わらず溜め息が出るほど見事な女体の曲線ぶりに見入る。
それも体を洗い終わった頃には、逆に張り付き意味を失う。
透けた薄い白地にくっきりと浮かび上がる乳房や尻やら……銀糸に隠してあるはずの秘裂。

昼間のドレスなど比較にならないほどの誘惑ぶりに、今にものぼせそうになるが耐える。
それでもジュリア本人は、一応隠しになっていると、安心してでもいるんだろう。
湯船にはいると、俺の側まで来ては、顔を背けてうつむいている。
溜め息をつきつつ、彼女のうなじに今にも伸びそうになる手を押さえた。

しばらく浸かった後、互いに背中を流し合う。
染み一つない綺麗な背中に触れる。
敵に背を向けるような戦いを望まなかった彼女だからか、目立つ傷は見当たらない。
いつも正面から堂々と俺に挑んできたあの頃を思い出す。
石鹸で優しく洗いつつ、少しばかりその肌の感触を愉しんだ。

それからちょっとふざけてお湯を掛け合う。
勢いで体を隠していたタオルが解け、生まれたままの姿を俺に晒してしまい、慌ててしゃがみこむジュリア。
今更そんな仕草をしても……な。
苦笑して、先に上がってやった。

濡れた髪を夜風で乾かしていると、同じくガウン姿のジュリアが寄ってきた。
今度は手を伸ばし、髪を乾かすのを手伝う。
そのまま絡み合う瞳を愉しみながら、ベランダで抱き合った。
やがて夜の闇が深くなり、少し肌寒さを感じて部屋に入る。
先程空に舞い上がった月は、まだ窓にさしこむまでの高さはなく、暗い室内に静けさが漂う。

悪戯けはここまで。

自分の、戸口側のベッドに潜りこむ。
まだ立っているであろうジュリアに背を向けて、小さく就寝の言葉をつぶやくと、体を布団の中で縮めた。

あの夜から数ヶ月。
確証通りの出自は、事態を複雑に転がす要素になり、創造主を失った体は、命の供給源を絶たれ死の淵をさまよった。
ルイセを、母を、俺の大事な人たちを苦しめる、あの傲慢鼻くそ爺をあの世に先に蹴り落とすまで、死んでたまるか!
そんな見苦しい信念だけを糧に、我武者羅に足掻きまくった挙句、まさに奇跡とも呼べるぎりぎりのチャンスを掴みとっていた。
そして終わってみれば、過程はどうあれ、俺がゲヴェルによって作られたクローン人間だった、という事実だけが残った。
俺の中に潜むヤツの血筋。
この身を握りつぶしたくなる。

「マイロード?」
返事はしない。
愛しい女の視線を後ろに、目をつぶって時を数える。

はやく眠れ。
眠ってしまえ。
俺には……資格がない。
336深淵のなかで カーマインside 6:2007/02/05(月) 21:32:50 ID:yul8ihPl
眠れない。
どれくらい時が流れたのか。

ここには時計や、それらを計る術が置かれてはいなかった。
ゆったりと時を忘れて――そんな宿のふれこみが、今は無性に辛い。
ジュリアの気配も途切れない。
まだ寝ていないのか。

さらりとシーツの動く音が聞こえて、こちらのベッドを回ってくる息遣いが聞こえる。
埋めたままだったこの顔に、その指先が触れた瞬間、掴んだ。
下手に引き寄せないように距離を置いて、ジュリアの腕を離す。

「……分かっているのか? 俺は……俺が生まれたのは!」
それ以上の言葉がでない。体がこわばる。
いくら俺でもこの残酷な真実を、正面から受け入れるのは簡単じゃない。

この身がどれだけ人間に似せて作られていようと、中身はゲヴェルだ。
どす黒い闇を抱えた俺が愛する女に、人間に何を許されると言うんだ?
化け物の端くれと知りながら、救ってもらえただけでも感謝すべきこと。
一緒に行動してきて、その事実を知らないはずのないジュリアは、ベッドに腰を降ろして俺を強く抱き寄せた。

「もちろんわかっています。マイロード。」
抱きしめ返す。
すがりたい。
俺は本当に生き延びてしまって良かったのか。その問いに答えて欲しい。

いや、これは俺自身の問題で、俺だけで始末すべきこと。
俺は一人でも生きてゆける。だから大丈夫だ。
その気になれば、少し体をよじれば、彼女の優しい腕は簡単に払えるだろう。
なのに体が動かない。

熱いものがこみ上げてきて、声を殺してそれを受け止める。
早く抑えないと、この空間に異常をきたしてしまうかもしれない。
こんな自分の能力に嫌悪する。
時空を操る力なんて、裏を返せば時空を乱し傷つける力だ。
一人で鎮められなくてこの先どうする。

拮抗する心のバランスを保とうと、天を見上げて息を整える。
そんな俺の髪を、首を、ジュリアが優しく撫でる。
甘いこの女の香りに、また心が乱される。
何故俺はここまで、彼女にもろいのか。
俺はいつからこんなに弱くなったのか。
そんな自分が許せず、怒りの矛先をジュリアに向けた。

「俺は……ゲヴェルなんだぞ。」
「ゲヴェルだからどうだというのです?」
ジュリアは不思議そうに俺を見る。そんな彼女の表情に動揺したじろぐ。

「俺のなかに闇がある。それがどんどん俺を蝕んでいる。」
「誰もが闇を持っています。貴方はそれに負ける方ではありません。」
初めて他人に口走ってしまった、俺のなかのゲヴェル。
創造主と入れ替わるように住みつきだした魔物。

「俺が狂ったらどうなると思っているんだ!? お前を殺してしまうかもしれないんだ!」
「命など惜しくはありません。正気に戻させます。」
「ゲヴェルの力を引き出したヴェンツェルを、お前は醜いと言っていたよな。あの姿になるんだ。」
「どのような姿をとろうとマイロードはマイロードです。貴方の心が気高く清らかであることは変わりありません。」
337深淵のなかで カーマインside 7:2007/02/05(月) 21:34:48 ID:yul8ihPl
ジュリアのその言葉に、哂いがこみ上げてくる。
鈍感にも程がある。
ちょっとは言っている意味を、事情を察してくれ。
軽蔑して離れて欲しいと願っている男の必死の叫びを、何でこんな勘違いするんだ!?
何でも自分の都合の良いほうに解釈してくれる。
これだから女は……!

「わからないのか!? 俺の言いたいことが――!」
「マイロード、落ち着いて。」
「俺は……いずれ化け物になって、欲望のままこの世を滅ぼすって言ってるんだ!!」
「そんなことはさせません。あなたの望みでない以上、全力で防いでみせましょう!」
後悔する。
今日やはり逢うべきじゃなかった。
もう一度だけ愛しい女と最後の思い出を作りたい――その想いが仇になってしまった。
今夜何事もなくすごして明日、別れ際にマイロードなんて下らない誓約を破棄するつもりだったのが……!

「もし……! もし俺がこのままお前を犯して、ゲヴェルの……子が生まれたらどうする気……だ!?」
「大切に育てます。」
「!!!」
俺は言葉につまり眩暈を覚えた。
言葉が見つからない。息もあがった。次はどうすればいい? 
どうやったら彼女を引き剥がせる!?
あの戦いのなかで思い知らされたことじゃないか。ルイセ、カレン、そしてミーシャ。
腹をすえた女の真の怖さと度胸の前に、あっけなく男の小さなプライドや杞憂など吹き飛ばされてしまうことを。

「マイロード。私の決意を軽く見ないでください。」
「……。」
「貴方のすべてを護りたいのです。あなたの剣になるときにそう誓ったのです。」
「……。」
「貴方自身の闇からも、あなたの心を護りきってみせましょう。」
「俺は……っ。俺は――――――!!」
心の任せるままに、前戯もなしにすべりこむように体をくぐらせると、モノを泉に投げ込んだ。

激しい吐息を耳元に感じながら、ただ彼女のなかで喘ぎ乱れた。
彼女の体を突き破らんばかりに、ひたすら激しく腰を動かし本能の望むまま撃ちつける。
頂点に登り詰めて軽い疾走感。
回復するまでしばらく息を整える。
そしてまた執拗に彼女を貪る。
幾度かそれを繰り返した後、ようやく気が晴れ体を投げ出したところで意識は潰えた。
338深淵のなかで カーマインside 7:2007/02/05(月) 21:45:27 ID:yul8ihPl
※「深淵のなかで カーマインside 7」で一段落分、抜け落ちました。すみません。



これだから女は……!


「俺が清らかだって!? お前に俺の何がわかる!?」
「誰も自分自身が一番見えていないものです。貴方は私が見込んだ素晴らしい方です。」
「俺は闇の命じるまま、今すぐにでもお前を引き裂いて食い殺してみたくてたまらないんだ!」
「マイロード……!」
何故怯まない。怯んでくれない。どうしてだ。
こちらは脅しているんだ。頼むから怯んでくれ。
俺のなかの男の部分を、これ以上刺激しないでくれ!


「わからないのか!? 俺の言いたいことが――!」
339名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 23:16:37 ID:yDoC0y9R
GJ!楽しませていただきました
340深淵のなかで カーマインside 8:2007/02/06(火) 01:49:05 ID:5csb6oCK
窓から差し込む光に眼が覚めた。
傍らに身を寄せた愛する女のまどろむ姿を見て、溜め息をひとつ。
あの真実を知ったときに誓った決意は、こんなにもろくあっけなく崩れ去ってしまった。
己の意志の弱さに反吐が出る。
結局片方に、二人で裸のまま包まって寝てしまっていたらしい。
狭いベッドで身をひねらせようとして、少しばかり腰に疲れを感じた。
そのとき隣のジュリアの気配を感じ、目を向けた。

「ジュリア。」
「よく眠れましたか。マイロード。優しい寝顔をしていらっしゃいましたね。」
ジュリアは上半身を起き上がらせると、俺の髪に優しく手を伸ばす。
繰り返し梳いてくれる指先が気持ちがいい。
聖母のような慈愛に満ちた……でも彼女は母ではない。
ジュリアの胸の谷間に身を寄せて目を閉じた。

規則正しい彼女の鼓動が聞こえる。
朝の清々しい空気。
露天の湯船に湯が流れ込む音。
シダの葉が揺れる音の後に続いて、鳥が羽ばたく音。
自然に身を任せると、俺のなかの闇――ゲヴェルが完全に静まるのを感じる。
ゲヴェルの反応は人の毒を感じたときと、同類に出会ったときに感じる程度まで沈んでいる。
パワーストーンは結局ベルガーと同じで、ゲヴェルの波動を代用するエネルギーを提供しただけなんだろう。

うずめていた顔を持ち上げて、すこし大きめな左の乳房にすがりついた。
赤子のように乳首をしゃぶる。
口の中ですぐにとがり始め、俺は舌で転がしたり歯を軽くたてたりして弄ぶ。

「あ……。」
ジュリアは感じたのか、甘い声をあげると、俺を子供のように抱きしめて優しくさする。
この仕草にはグランシルで面食らったが、彼女の無意識のくせなんだろうと考えるようになっていた。
赤子の頃の記憶はほとんどない。
だが母は当時は一度も子を産んだことのない身だった。
乳母という存在も知らない。
俺を母乳で育てることはしなかったんだろう。
341深淵のなかで カーマインside 9:2007/02/06(火) 01:51:29 ID:5csb6oCK
彼女はそんな俺の仕草を見て、細い手を下腹まですべらせて、モノに触れた。
俺はびくりと反応し、ジュリアを見上げた。
俺を見下ろす笑みは変わらないのに、その手は俺のモノをそっとしごきはじめた。
昨日酷使したはずのモノは、愛しい女に優しくなぶられて、現金すぎるほど悦びはじめる。
そのうち彼女は本気になり始めた。
体を俺の下半身にずらして、モノを弄ぶことに夢中になる。

俺は戸惑った。
彼女の表情を伺うが、とても愉しんでいる感じだ。
先端を舌でからかっては唇を這わせ、裏筋をつつと幾度もなめあげてくる。
ぎこちなさを感じるが、それ以上に好きな女からされているという衝撃。
気を許せば、一瞬で昇天してしまいそうになる。

と、いきなり玉袋に触れたかと思うと口に含んだ。
俺は想定外の攻撃に硬直する。
さすがに今の未熟なジュリアに、男の一番弱いところを預けるには、あまりにも危険すぎると感じた。
その動きに気がついてくれたのか、口を離してこちらに目を向ける。

「ジュリア……。」
「はい。」
「その、もう出……そうなんだが、退いてくれないか?」
何時の間に、どこでこんな知識を身につけたのか。
自信があるこの直感に問うても、彼女の肌から他の男の気配は感じない。
俺はやはり人と違うのか、五感も並外れて鋭いし、いわゆる第六感、超感覚も常に感じ取ることができる。

「嫌です。私の口ではご不満ですか。」
「……止めておいたほうがいい。」
「なら、その気になっていただくまで。マイロード。貴方の寵が欲しいのです。」
「寵?」
彼女が俺のモノを咥えなおす。
繊細な舌ざわりで先端を満遍なく刺激しては、両手で優しくしごき続ける。
再び過激な快楽に飲まれ、俺は悶えうめく。

「く……っ。」
「んん!」
軽くイキかける。
誘惑に負けて今朝はじめての精を出してしまった。
彼女は顔をしかめた後、精を飲み込んだ。
後味も悪いらしい。しばらくうつむいたまま押し黙った。
342深淵のなかで カーマインside 10:2007/02/06(火) 01:54:06 ID:5csb6oCK
「……。」
「だから言っただろ。」
俺のモノはまだ欲望のまま硬くそりたったままだ。
行き場を求めてジュリアの体に手を伸ばす。
抱き寄せて、腰から手を滑らせて谷間に降りると、縮れた銀糸の森を撫でまわす。
濡れ具合を確かめるため、秘裂のひだをめくろうと中指を沈めかけたとき、ジュリアはびくりと引いてしまった。

「も、申し訳ありません。その……。」
言いかけて、ジュリアは黙り込む。
その段になって俺が気がついた。
昨夜俺はかなりジュリアに酷い扱いをしてしまったということに。

相当痛い思いをさせてしまったに違いない。
女の初めてが痛いという話は聞いていたし、次からまったく痛みがなくなるなど、そんなお手軽なはずないよな。
某温泉宿では、浴場を素っ裸で歩き回る豪快などこぞのおっさんもいたし、
体を洗うときには皆隠しをとるわけで、ジュリアに悪いが俺のモノは大きい方だ。

昨夜のやりとりは、俺も消し去りたいほど無様だったと思う。
自分のことばかり考えて、ジュリアに気を使ってやることが出来なかった。
せっかく忙しい任務の間をぬって、ようやく逢ってくれたのに、あんな残酷な扱いをしてしまった。
自分の不甲斐なさに、この身を殴り倒したくなる。

「昨夜は、その……すまなかった……。」
「……。」
「止めておこう……か。」
ふわりと空気が動いた。
俺を抱きしめるジュリアのぬくもり。
見つめる澄んだ金色の瞳が俺を映す。

「私はマイロードの剣です。どうか……お気が済むまでお使いください。」
そんなこと出来るわけがないだろう、ジュリア。
俺は誓約を受け入れたが、本当は愛しているんだ。
恋人になってはもらえないだろうが、せめて優しい主でいさせてくれ。

ベッドのなかで座りなおして、改めて抱き寄せる。
素直に応じた膝立ちのジュリアの後ろに手を回し、優しくその長い髪を撫でる。
唇にそっと人差し指で触れると、彼女も応じて甘噛みしてきた。
そのまま唇を重ねる。
前回よりも一歩進めて、もっと深い官能の味を教えていく。
343深淵のなかで カーマインside 11:2007/02/06(火) 01:57:07 ID:5csb6oCK
舌を絡ませあいながら、両手で乳房を揉みしだく。
あの夜と変わらない張り具合を確かめ、優しくパイズリさせてもらえたらどんなに気持ちいいだろうと、両乳房を寄せて手放した。
たわわに揺れ動いたこの谷間で、俺のモノを挟み込んではすりあげる光景を思い浮かべる。
舌が生み出している淫猥な水音のように、濡らした胸で俺のモノが……ちょっとにやけた。
視線を戻せば、ジュリアの頬は染まり、瞳は潤み、うっすらと汗を滲ませてきている。

乳輪をなぞり、赤みを帯びた桃色の乳首に触れる。
とたんに体が大きく跳ねて、重ねていた口元からぐもった喘ぎ声が漏れた。
俺はいい反応だなと満足する。
このままなかに入れずに彼女を愉しませてやりたい。

乳首を人差し指と親指でつまみあげて、優しくこりこりと転がす。
中指で乳房に押しこんでつぶしてみると、ぷくりとすぐに硬く跳ね返してくる。
そのたびに、彼女が艶かしい声を出しては悶えてみせた。
逃げ出そうとするのを優しく留めて、そのままねちねちと弄び続ける。
彼女も拒まない。

と、突然悲鳴に近い嬌声をあげて、唇から唾の糸を引きながら俺に倒れかかってきた。
どうやら忍耐力の限界まで、追い込んでしまったみたいだ。
優しく抱きとめながらも、普段の彼女からはとても想像できないほど乱れる様に、俺の欲情もさらに増してくる。
溢れた先走りがモノから垂れた。
絶え絶えの熱い息を吐きながら、彼女が俺を見つめた。

「マイロード。私に褒美をいただけませんか。」
「褒美?」
「私はその、マイロードに忠誠を誓いましたが、無条件でお従いするつもりはありません。」
「……。」
「私を抱いていただきたいのです。」
こちらの様子を伺うように俺を見つめては、恥ずかしげに俯いてしまったジュリア。
昨晩からとてつもない甘美な幻を見ている気分だ。
俺は一度目を閉じて精神を落ち着かせた後、いじらしい彼女を見つめなおした。
ここまでジュリアから誘わせてしまっておいて、俺が引けば、彼女を失望させてしまうだけだろう。

彼女の体を反転させた後、俺は意識しながら背後から銀の茂みを探る。
優しくひだをさすりながら、芯を刺激する。
体を震わせて、その快楽に悶えるジュリア。
温かいとろみは指先を伝って俺の手のひらを濡らす。
その愛液を泉全体に塗りたくり道を作る。
344深淵のなかで カーマインside 12:2007/02/06(火) 01:59:50 ID:5csb6oCK
「ああ! マイ……ロード!」
「感じるか?」
「はい。きてください。」
「……痛いならそう言ってくれ。」
改めて彼女の濡れ具合を確かめた後、ゆっくりと腰に腕を回し、彼女の体を一度持ち上げる。
俺の懐にしゃがませていきながら、徐々に背後からモノを泉に入れていく。
その間も休むことなく優しくひだと芯を刺激続け、昨晩確認させてもらえただけだった、滑らかな背中を舐めまわす。

「本当にいいんだな? 途中で止められる自信はない。」
「大丈……夫です。とても、気持ちいいです。」
熱く交わる吐息。
完全につながった俺のモノが歓びで湧き勃つ。
とても二度目とは思えない絶妙な締めあげ具合に、そのまますべてを搾り取られになる。
今なら言えるかもしれない。
冗談と聞き流してくれ。

「愛してる。」
「……。」
「お前を愛している。俺の寵が欲しいなら喜んでくれてやる。
だから今だけは……俺を、恋人と思ってくれないか。」
こちらに首を向けていたジュリアの瞳が大きく開かれて潤み、涙が頬をたどる。
その雫を舌で拭ってやりつつ、言った先から後悔がよぎる。
やっぱり男の口から言うもんじゃないよな。

「マイロードのお望みのままに。私もずっとお慕いしていました。」
「名を呼んでくれないか?」
「はい。カーマイ……ン様。」
「呼び捨てでいい。」
また唇を重ねて、互いに吐息を漏らす。
それなりの成果があったようだ。
ジュリアの潤んで光を帯びた金の瞳を見つめる。

このときをどれほど夢見ただろう。
ジュリアの言葉が偽りの、この場限りの演技であっても、嬉しかった。

愛してます――グランシルの夜に一度だけジュリアが口にした言葉だ。
以降、らしい言葉すら聞いていない。
今振り返って考えてみると、男女の交わりは悪戯に感情を高ぶらせるから、
ジュリアはあの時快楽のまま、口走っただけだったかも知れない。
俺をひとりの特別な男として想ってくれているなら、マイロードなんて馬鹿馬鹿しい話を持ちかけるはずがない。

ジュリアの本心はどこにあるのか。
純粋な忠誠だけか。
それとも、そのなかに潜んでいるかもしれない愛に期待していいのか。
345深淵のなかで カーマインside 13:2007/02/06(火) 02:04:12 ID:5csb6oCK
ゲヴェルを倒したあの日の出来事は、良く覚えている。
フライシェベルグ奥の洞窟内に築かれていた、肉の城が大きく揺らぎ、俺の創造主は斃れた。
どろどろと湯気を立てながら、崩れ去っていくゲヴェルを見ながら、
同時に俺のなかで、見えない力が失われていくのをはっきり感じた。
そして悟った。
俺はもう終わる生き物だと。

彼女を不幸にしてはいけない。
彼女を諦めよう――
そう洞窟の出口から漏れてきた光を浴びながら、俺は心に誓った。

午後の日差しが点々と、沼地に光を落とし、皆の表情は明るく晴れ晴れとしていた。
脅威は過ぎ去った。
人の未来は守られた。
皆が信じてやまない幸せな未来を、俺が共に歩むことはないだろう。

ルイセの問いに「みんなの力の勝利だ」と返せば、ティピが「ああ、何だかいいわよね。こういうのって!」と笑顔で叫んだ。
そのなかでひとり、俺だけが沈んでいった。
ジュリアの「本来のナイツの仕事があるからな。城に戻らざるをえん」という言葉も遠くに聞こえた。

それから半月もたたないうちに、俺は意識をたびたび失いかけるようになった。
皆が心配するのを、大丈夫だと言いのける一方で、体が確実にその機能を低下させていく現実を突きつけられた。
俺自身もどこまで持つかわからないなか、本性を現したヴェンツェルを、倒すことだけに専念しているつもりだった。
同行するジュリアが俺をマイロードと呼びかけてきても、もう違和感を感じないほど間を取っていたはずだった。

なのに毎晩夢ばかり見た。
かつて見ていた創造主の波動の影響ではない、甘くほろ苦い残酷な夢。
目が覚めると、絶頂寸前の俺のモノと、もう現実では二度と味わうことのない夢の抜け殻だけが残された。
打ち払い続けてきた願望。

また味わえるとは思わなかった。
ヴェンツェルを葬った後、ローランディア王の間で皆の願いを受けて復活した後も、俺は打ち消すべきだとずっと考えてきた。
押さえ込んできた欲望。

「ああ、ぁあうう。ん。はあ、あ、あ、カーマイン。あああ!」
「……っ! ジュリア……!」
優しく深く、えぐるようにゆっくりと、彼女の泉をモノで幾度も突き上げては、確かめ続ける。
飲み込みの早い彼女も、俺の動きに合わせ腰を振るようになっていた。
普段の理性など脱ぎ捨てて、ひたすら互いに貪欲に求め合う心地の良さに、俺はのめり込んでいった。
花の香りを漂わせた銀の髪にうずめていた顔をあげれば、後ろ向きに俺に抱かれて喘ぐジュリアの姿が映る。
汗を散らせながら、彼女が呪文のように俺に囁き続ける。
346深淵のなかで カーマインside 14:2007/02/06(火) 02:07:18 ID:5csb6oCK
ああっ……カーマイン。貴方らしく望みのままに生きていけばいいのです。
いつも前だけを見ていてください。私が阻むものをすべて切り伏せて見せましょう。
強気なその瞳ですべてを切り開いていく。そんな貴方だから尊敬しているのです。
だから……あ、あ、はあ……あ!

その呪文が、今まで抱え込んできた気持ちを打ち砕いていく。
彼女のなかに精を放つたびに、今まで溜め込んできた闇も一緒に抜けていく。
もう止めた。
後ろ向きに考えるのに飽きた。
来るかどうかもわからない恐怖に慄いているだけの俺を、彼女が愛してくれるわけがない。

俺のなかに彼女に誇れるものがひとつでもあるのなら、それを信じて突き進めばいい。
俺の諦めの悪さを、今度は彼女に向けてやる。
彼女のすべてを、俺のモノに出来る日まで―――――――――


日が傾ききった頃、俺たちは宿を出る。
門をくぐる前に、もう一度だけ強く抱きあう。

「ありがとうございました。よい夢が見れました。」
「……ジュリア。俺の寵はお前にある。それを忘れないでほしい。」
一昨日と同じ道をたどり、コムスプリングスに駐在しているバーンシュタイン軍の馬場へ。
薄暗く、もう表情は灯りなしには読み取ることは出来ない。
馬番から互いの馬を受け取る。
体を馬上に引き上げながら、同じく騎乗したジュリアに馬を寄せる。

「次に逢うときは、バーンシュタイン城で……。」
驚きの瞳と交差。
上半身を屈めると、彼女の後ろの赤いリボンに、別れの口づけを落とす。
ジュリアが何かを口走る前に、馬の首をローランディアへと向けその腹を蹴った。
いななく愛馬がその場で足を踏み鳴らし、次の瞬間走り出す。
疾走する風景が、春の始まりを告げる妙に薄い風を感じさせた。


次はローランディア側の特使として、君に甘えにいこう。

fin
347名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 02:32:56 ID:NtUJCW27
かなりのGJですね。
348名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 02:34:27 ID:5csb6oCK
※「深淵のなかで カーマインside 14」訂正   一昨日と同じ道を〜 → 昨日と同じ〜

なんか色々泣きたくなってきた。本当に失態ばっかりですみません。
オカズ作り不向きですが、後3作で完結しますんで投下させてください。
349名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 00:36:01 ID:oYEamKiA
神様GJ!
もうね、お前になら抱かれても良い。
350フレアのラフェル占領記〜外伝その1 ライリムでの敗戦〜:2007/02/09(金) 18:58:28 ID:weK3pRa6
注)・・・ディハルトの扱いは最悪です。



順調にラフェルを統治していたフレア姫。だが突如として急報が入った。
レイモンド子爵率いる抵抗軍の別働隊がライリム峠の防衛拠点に接近中であるというのだ。
その報告にフレアは統治や治安の為に自らの護衛部隊や腹心を残し、急ぎの為少数で造園に駆けつけた。
しかし別働隊は思った以上に兵力が多く、また現地指揮官が無能だったためにあっさりと進入を許してしまった。
こうして到着したときには末期的な状況であった為、フレア自身も奮戦したが捕虜になってしまった。


〜上級将校用特別牢〜
元は貴賓室だった部屋を急遽改装して作られたこの部屋にフレアは囚われていた。
手足こそ拘束されては居ないが武器は取り上げられた彼女は鎧を脱ぎ、与えられた普段着を着ていた。
暫らくすると扉が開いた。

「ディハルト・・・・・。」

姿を現したのは別働隊司令官にして幼馴染のディハルトだった。

「やあフレア・・・随分綺麗になったね。」

ディハルトは彼女に話しかけながら近づいていき抱きしめた。

「ちょっと・・・捕虜に暴行する気?」
「俺達は幼馴染じゃないか。それにフレアがいけないんだ・・・俺を誘惑するから。」

ディハルトは一方的に言うとフレアの唇に自分の唇を合わせてディープなキスをする。

「んん・・・(何よこの匂い。歯ぐらいちゃんと磨きなさいよ。)」

声には出さなかったもののディハルトのキツイ口臭に辟易するフレア。
因みにディハルトは朝食に納豆ご飯やくさやの干物などを食べていてしかも戦闘の為に歯を磨いていなかった。
そんな事はお構いなしにディハルトはキスを終えるとフレアの服を引き千切りその身体を弄り始めた。

「あなた・・・何をするのよ。」
「大丈夫だよ、代えの服は用意してあるから。それよりも・・・気持ち良いだろ。」

フレアの抗議を無視して彼女の身体を弄り続けるディハルト。

「あ・・うんっ・・(下手糞な愛撫ね、自意識過剰も良いところだわ。)」

フレアにそう思われているなんて知らないディハルトは調子に乗って更に愛撫を続けていく。
一応フレアも感じているフリをして早く終わらそうと努力をする。
そのかいあってかフレアの割れ目は少し濡れてきた。それを自分の愛撫がそうさせたのだと勘違いしたディハルトはズボンのチャックを下げてペニスを出した。
351フレアのラフェル占領記〜外伝その1 ライリムでの敗戦〜:2007/02/09(金) 19:18:30 ID:weK3pRa6
「今からコレで君を気持ち良くさせてあげるよ。」

そうほざくディハルト。

「えっ・・・(ちっちゃ・・それに皮被ってるわ。)}

余りの小ささ、そして皮被りなディハルトのペニスに絶句するフレア。
それを恥ずかしさで声が出ないと勘違いしたディハルトはフレアを押し倒した。

「じゃあ行くよ。」

ぬぷ・・・ぬぷぬぷっ!

ディハルトはフレアの割れ目にペニスを挿入した。しかし小さいために奥まで届かない。

「ああ・・・良いよフレア。君も気持ち良いだろ。」
「・・・・・(全然気持ち良く無いわよ。ただ腰を動かしてるだけじゃない。)」

冷めた表情でディハルトの言葉を受け流すフレア。そうとは知らず、ただ腰を動かすディハルト。だが・・・

「もうイクよフレア。君の胎内に出してあげるよ。」
「ええっ・・・(早すぎるわ、まだ1分も経ってないじゃない。)」

あまりの速さにまた絶句するフレア。

どぴゅ!ぴゅぴゅぴゅっ

そしてディハルトは限界に来たのかフレアの胎内に精液を放った。しかし・・・

「ああ〜・・・(量も少ないし・・・情けないわね。)」

一応声を出して感じているフリをするフレア。だが内心は冷め切っていた。
放出を終えたディハルトはフレアに話しかける。

「なあフレア・・・気持ちよかっただろう。」
「ディハルト・・・・・。」

ディハルトの問いかけにフレアは冷め切った目で見つめ返す。そして・・・

「短小・・・包茎・・・。」

グサッ・・・

「フ・・・フレアっ?」

ディハルトの心にグサッっと刺さる彼女の言葉。更に・・・

「早漏・・・下手糞・・・自意識過剰・・・。」

グサッグサグサグサッ・・・

さらにディハルトの心に突き刺さるフレアの辛辣すぎる言葉の槍。

「うわ〜ん、フレアなんて大っ嫌いだぁ〜。」

フレアの言葉に耐え切れなかったのかディハルトは泣きながら逃げ出して行った。

「あほらしい・・・」

フレアはそう呟くとディハルトの用意していた代えの服に着替えていった。
352フレアのラフェル占領記〜外伝その1 ライリムでの敗戦〜:2007/02/09(金) 20:20:52 ID:weK3pRa6
その翌日、ライリム峠の抵抗軍はダークナイトの奇襲を受けていた。
フレアは混乱している隙を突いて魔法により牢を爆破、武器を取り戻してあっさりと脱走しダークナイトと合流した。
なおディハルトは牢での愚行やだらしなさが発覚し、暫らくの間任務以外では女性陣から口を聞いてもらえなかった・・・。


「ああんっ!良いわ。やっぱりこれよぉ・・・。」

町が見渡せる崖の上の森まで逃げたフレアは横になったダークナイトの上に跨り激しく腰を振って喘いでいた。

「激しい乱れっぷりですな。ディハルトに抱かれたのではなかったのですか?」
「最悪だったわ・・・。」

昨日の事をダークナイトに話すフレア。

「そうだったのですか。では私が思う存分抱いて差し上げましょう。」
「ああん!嬉しいわぁ・・・ああもっとぉ!んふぅ・・・ひぃ・・あふっ!」

ダークナイトの上で淫らに喘ぎまくるフレア。
こうしてダークナイトと思う存分犯りまくった彼女は彼に貰った小型バイブを割れ目とアナルに差し込んだまま馬に跨るとラフェルへ帰還すべく進んでいった。


外伝その1  完
353カレン医院の日常:2007/02/09(金) 21:06:12 ID:weK3pRa6
「次の方どうぞ。」

ここはグランシルにあるカレンが開いている医院の診察室。彼女は今日も訪れた患者の診察を行っている。

「今日はどうなさいましたか?」
「手が痺れて・・・上手く物を握れないんです。」
「わかりました・・・では」

そう言ってカレンは上着を脱ぐと患者の前にその巨乳をさらした。

「では両手で私の胸を揉んでください。」
「は・・・はい。」

患者は指示された通りに両手を使ってカレンの胸を揉み始めた。

「あんっ!あふっ・・あぅぅ・・・。」

揉まれている内に感じてきたのか喘ぎ始めるカレン。すると・・・

「先生、手が上手く動かせるようになりました。」

どうやらカレンの胸を揉んでいるうちにその暖かさと柔らかさが作用して上手く動かせるようになった様だ。

「これでもう大丈夫ですね。お大事に。」

患者が退出していくとカレンは上着を着なおした。


「次の方どうぞ。」

カレンがそう言うと次の患者が入ってきた。

「先生、何時もの薬を飲みに来ました。」

この患者は定期的に薬を飲みに来ている様だ。

「では横になって下さい。」

カレンは患者をベッドの上に寝かせる。すると下着を脱いで割れ目を露にすると患者の顔の上に跨った。

「では何時もの通りにしてくださいね。」

カレンにそう言われ、患者はカレンの割れ目を舐め始める。

「ああ・・・良いですわ。ちゃんと舐めて・・・しっかり薬を出してくださいね。」

喘ぎながらもしっかりと指示を出すカレン。すると舐められているうちに割れ目からは愛液が溢れ出して来た。

「先生、薬が出てきました。」
「はいっ、では沢山飲んで早く元気になって下さいね。」

ぴちゃっぴちゃっぴちゃっ・・・

患者はカレンの割れ目を舐めてそこから溢れてくる薬(愛液)を音を立てながら啜る。

「ひゃんっ!ああ・・・もっとぉ。」

一応治療行為の筈だがついつい喘ぐカレン。患者は一通り薬(愛液)を飲み終えると手続きをして帰っていった。
354カレン医院の日常:2007/02/09(金) 21:07:07 ID:weK3pRa6
「次の方どうぞ。」

カレンは脱いだ下着を履かずに告ぎの患者を呼ぶ。

「今日はどうしたんですか?」
「ペニスから・・・精液が出てこないんです。」

患者が言うにはいくら勃起した状態で自慰をしても中々精液が出てこないとの事だ。
カレンがペニスを触ってみると体温よりも冷たいような感じがする。

「すこし冷たいようですね。では治療を開始しましょう。」

カレンはそう言うとベッドの上に寝そべってスカ−トを捲り上げると股を開いて割れ目を露にする。

「ではペニスを私の割れ目に入れてください。」
「・・・・・はい。」

カレンに言われ、患者はペニスを挿入し始めた。

ぬぷっ!にゅぷにゅぷにゅぷっ

「あひぃ!その調子ですわ。どんどん突き上げて下さい・・・あうぅ!。」

下半身に生じた快感に淫らな声で喘ぐカレン。患者もその声につられて激しく腰を動かす。

「あん・・・ああんっ!だんだん暖かくなってきましたわ。もう少し・・・頑張って下さい。」

患者を励ましながら自らも激しく腰を振るカレン。すると・・・・・

「先生っ!出そうになって来ました。もう我慢できません。」
「良かったですわ。そのまま私の胎内に出してください。」

努力のかいあって射精が可能になってきた患者。カレンは喜びそのまま胎内に出すように指示をする。

どぴゅっ!どぴゅどぴゅどぴゅぴゅっ

「ああんっ、精液が勢いよく流れてきます。これで直りましたね・・・はうぅぅぅうんっ。」

治療の成功を確信したカレン。
彼女はその成果である患者の精液で胎内を満たされ幸せな気分で絶頂を味わっていた。



「お大事にどうぞ。」

カレンはそう言って患者を送り出すと戸締りをする。今日の診療時間はこれで終了のようだ。

「明日はどんな患者が来るのかしら。」

カレンはそう呟くと身体を清めるために浴室に向かっていった。


おわり
355再誓約 ジュリアside 1:2007/02/10(土) 18:18:01 ID:p1se38Z9
「それにしても私服で来いというから、デートにでも誘ってくれるのかと思いましたよ。」
「そんなことを言っていいのかな? お前には似合いの者がいるだろう?」
相変わらず現金な奴だ。
追ってウェインが彼女にせっつかれている様を、出て行くドア越しに見ながら、廊下で一息つく。
そのまま数歩右に進んで、隣の宿直室に立つ。
姿勢を正し、身だしなみに問題がないか再確認する。

これより、傭兵国による混乱が終息に向かい始めてから、やっと公式訪問してくださった我が主君、
マイロードことカーマイン・フォルスマイヤーに、お会いすることができる。
最後にお会いしたのは、扇動者ウォルフガングを討ち取り、傭兵国を崩壊させた後、ウェインたちと報告に帰城した時だ。
愚かしくも我がバーンシュタイン王国の大臣、マクシミリアン・シュナイダーが反乱を起こしたとの知らせが入り、
わずか二言三言交わしたところで、この短い逢瀬は費えたが……

我が国は一枚岩ではない。
無能な部下、あれはバイロンと言ったか――の例を挙げるまでもなく、身分階級制度が邪魔をして、
本来首に据えてはならないような輩が、陣取っている部署も数多い。
重要な拠点がたまたま奴の持ち場だった。
あと少し、ほんの少しでも持ち堪えてさえいれば、支援部隊が間に合ったものを!

直属である奴の配置を知りながら、対応を見誤ったのは、私ジュリア・ダグラスの人生最大の失敗と言える。
結果、軍事大国でありながら、鎧兵による国内撹乱の鎮圧に必要以上の手間をかけるはめになり、
ローランディア再戦よりも、遥かに多くの死傷者を出さざるを得なかった。

「軍人も我が国の民です。あのような惨劇は、もう二度と繰り返してはなりません――」
報告をした時の、あのお優しいエリオット陛下の言葉が、今でも胸に突き刺さっている。
陛下はそれなりに優秀なお方だ。
城を抜け出す癖はともかくとして、ぼんやりとしているようで着々と足場を固めていらっしゃる。
そのような陛下だからこそ、我々バーンシュタイン王国第一近衛騎士団、インペリアルナイツ(IK)がお支えして、
一層盛り立てていかねばならない。

それに私は、未来はそう暗いものではない、と確信している。

既にウェイン・クルーズという、優秀な少年が後輩として加わった。
先の大戦で放逐されたアーネスト・ライエルも、一年足らずで復帰する予定だ。
加えて現在筆頭であるオスカー・リーブス。
最高の栄誉と称えられる我が隊に、この時期、これだけの人材が集まるのも、非常に喜ばしいことだと思う。
歴史を紐解けば、一人もいない時代があるのだから。

……堅苦しい話はここまでにする。

とにかく!
私はこの日をずっと待ちわびていたのだ。
それこそ首を長くして! 
一日千秋の思いで!
356再誓約 ジュリアside 2:2007/02/10(土) 18:19:25 ID:p1se38Z9
軽くノックをすると、懐かしい声の返事があり、高鳴る胸を押さえて室内に入った。
待ち焦がれ続けた、やっと二人きりで逢える瞬間。
だけどすぐに異変に気づき戸惑う。
雰囲気がおかしい。
私が抱かれなれた彼の、爽やかなローザリアの風の匂いがしない。
彼は臙脂色の革張ソファーに座ってはいたが、目もこちらに向けてくれてはいなかった。

「申し訳ありませんでした。ウェインをランザックに派遣する手続きをしておりまして。」
「へえ。ウェインがね。それでもう暫く彼の側にいたかったというわけか。
彼と違って俺は根暗だからな。お前に楽しい話をしてやれないし、する気もない。」
「マイロード。あの……。」
「年下も悪くないだろ。会う奴らが異口同音で言うには、俺と彼は似ているそうだ。
どこが似ているか俺にはさっぱりわからないが、お前もそう思う口か? 
なら縁遠い余所者の俺に、無理して仕えなくてもいい。俺の代わりにしてもいいんじゃないか?」
「そ、それは……ありえません!」
思わず駆け寄って膝を折ると、カーマインの大使服の裾をつかんで見上げた。
少し怒気を帯びた金銀異なる瞳が、私を見返してきた。

どうしたというのだろう。
彼がとても苛立っている。
私にすら本心を隠したがる彼が、こんなに饒舌かつ好戦的な口調をするなんて尋常なはずがない。
何があったというのだろう。
私に原因があるのだろうか。
それともまた辛い悩みを一人で抱えこんで、こんな形で助けを求めているのかも知れない。

「貴方は貴方でしかないのです。ましてマイロードの代わりになるような……。」
どうしたらいいんだろう。
理由が知りたい。彼の力になりたい。

「本当にそう言い切れるのか?」
「断言できます!」
「なら、信じさせてみせろ。」
私を疑うなんて!
売り言葉に買い言葉。
そんな勢いで彼は立ち上がると、私を抱き寄せ唇を奪う。
どんな理由を付けられても、こんな風に熱く迫られるのは嬉しい。
でも場所が場所だと、我に返る。

「ん。ま……ド。ここは宿直室で、廊下は頻繁に人が行き来を……。」
「夜しか使わないってことだよな? お前が声を出さなければいい。」
「それに私はエリオット陛下に呼ばれて……。」
「俺のことでね。話はついてる。」
「しかし……!」
再び重ねられる彼の熱い唇。
いつも少し強引に私を抱きしめる逞しい腕に、力が入ったのを感じた。

この部屋に入るとき、鍵をかけたのは正解だった。
部下にこんなところを見られたりしたら、言い逃れはできない。
立場を考えるなら、彼のほうが不味いかも知れない。
剣ならば、全力でお守りするべき存在なのに、彼を逆に追い詰めてしまったら、本末転倒もいいところ。
でも彼なら、そんなヘマをするわけない……か。

この理想の騎士は、非常にもてるくせに、スキャンダルを聞いたことは一度もない。
恋する女性からの一途な願いも、玉の輿を狙う不遜な女からけしかけられた罠も、
ふっと笑みを浮かべては、難なくかわしている姿を、幾度見かけたことだろう。
今私に見せているこの姿こそが、彼の真の姿だと知る者はほとんどいない。
357再誓約 ジュリアside 3:2007/02/10(土) 18:22:00 ID:p1se38Z9
「マイロー……。」
ソファに強引に座らせられる。
彼の唇が首筋に落ちる。
続けて耳、頬と次々に優しく愛撫してゆく。
それだけで私の体は喜びに震え、熱い吐息が漏れ、頭に快楽のもやがかかりはじめる。

気がつけば、彼が私のIK服に手をかけていた。
彼の唇からのびた舌が、乱された服から引き出された乳房に触れかけている。
慌てて隠そうとしたけど、体力差がありすぎて、もう抵抗と呼べる態度ではなくなっていた。
背もたれに体を押し付けられ、上から圧しかけられ身動きが取れない。
苦しさは感じない。
手加減してくれている彼の顔は、伏せられていて表情はわからない。

突然軽いノックが響いた。
やっぱり誰か来てしまったのだ。
私は青ざめ、慌てて立ち上がろうとする。
しかしそれを彼が許さなかった。
右手で口元を押さられ、左手で愛撫を続けている。

信じられなかった。
今まで、一度だって私の仕事に、口を出してくることはなかったのに。
こんな……! 
望んでいたけど、望んでいない。
最悪だ。

「誰かいるのかい?」
オスカーの声が聞こえた。

「……ジュリア将軍にあったら伝えてほしい。練兵場でのユニコーン騎士団の練習時間が変更になったそうだ。
午後十五時とする。以上。」
そう告げて去ったのは、私がいると気づいていたからか。
私が職務中でありながら、何をしていると考えたのか。
あの同僚は、この愛しい主と同じで勘が鋭い。
果たして、またからかわれるだけで済むだろうか。
やっと口を開放されて、いくらマイロードでもと、怒りがこみ上げる。

「マイロード!!」
「俺を捨てるか?」
「……!」
カーマインはこんなとき、いつも残酷な選択を迫る。
そう言われたら黙るしかない。
捨てられるのは、私の方なのだから。
358再誓約 ジュリアside 4:2007/02/10(土) 18:26:49 ID:p1se38Z9
続けられる。

カーマインの肩越しに見える部屋が、散漫に映る。
体が官能に麻痺していく一方で、頭のなかではまとまりのない混乱と、現実を受け入れられないショックが渦巻いたままだ。
泣きたくなる。
先程のウェインの話が、これ程彼を怒らせているとは思えない。
原因がわからないから、対抗策も浮かばない。彼の気分も和らげない。

乳首を通じて与えられる、痺れるような甘い快楽。
優しい吐息とともに、乳房にいくつも付けられてゆく彼の印。
さらにズボンも引き脱がされ、恥部が露わにされる。

濡れることと感じることは、別物であると、私は知った。
今日は自分でもはっきりわかるほど、恥部は濡れていない。
こんな状況で、彼の愛を感じ取ることなど、できるわけもなかった。
なのに、この恥部を這い回られる感触はすごく気持ちがいい。
肌をすべる彼の暖かい腕、胸元にかかる黒髪が揺れるだけで、今にも絶頂を迎えてしまいそうになる。

うつむいていたから、私を探る彼の指先が少しだけ、とろみを帯びたのが見えた。
そのまま愛撫を続けられていくうちに、次第に襲いくる快感が激しくなり、すべてを忘れて喘ぎ出したくなる。
彼が動く。
さらに深みへと誘い込まれた。

それほど濡れていないせいなのか、彼のモノもいつもと全然感触が違う。
体の内側に差し込まれた、苦痛を伴わない異物感。
抜き取られるたびに、はっきりと残る空虚な感触。
それがまるで今までの彼との、マイロードとの主従関係を表しているようで、切なさが滲んだ。
359再誓約 ジュリアside 5:2007/02/10(土) 18:27:31 ID:p1se38Z9
じらされる。
どこまでも甘い時間。

ここは神聖な王城の、規律に厳格に縛られるべき職場なのに。
私はこの国の誉れ、IKなのに。
早くもっと先に、あの愉しみを味わいたいと、体が彼を求めて騒ぎ立てる。
突然、彼のいたぶりが最奥まで達し、一瞬頂点を垣間見た。

「ああ……っ。」
いやっ。逃げないで。抜かないで。抱いて!
そう何度口走りそうになっただろう。
愛して欲しい。ここでは駄目。
激しくぶつかる官能と理性の間で、私の心は今にも引き裂かれてしまいそう。

よく敵を懐柔するとき、色事を使う方法が用いられるのは知っていた。
男装をしていたときに、自分にもけしかけられたこともある。
女性に戻った後も、当然返り討ちにしてやった。
鼻で笑っていた。
浅ましい下賎な手段だと。

でも、今こうしてこの身に起こっている事態を考えれば、そんな自信など崩れ去っていく。
カーマインは「俺の寵はお前にある」と宣言してくれたけど、
彼が得意とする視察任務や、敵の内部撹乱には、相当有効な手段のはず。
彼が挑めば、堕ちない女性などいるはずもない。
この男は見た目より、遥かに過激で、淫猥で、官能的なのだから。
ウェインたちと行動を共にしてくれると聞いたとき、心底ほっとした。
まだ目が届く範囲で、集団行動だから、その選択は必要ないだろうと――

不意に彼が離れた。
不思議に思い見上げると、さっさと乱れた衣装を調えてゆくカーマインがいた。




続く
360名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 18:56:00 ID:p1se38Z9
大使服の裾→特使服の裾
午後十五時→十五時(または午後三時

どうして投下してから気づくのかな俺。後の誤字は脳内修正よろ。
361名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:16:38 ID:2ny+66ID
GJ!どうなるかwktkです
362名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 21:25:45 ID:VuCWJE/J
カーマインの居ない間に色仕掛けで堕とされるジュリア。
それを知ったカーマインは相手の野郎を始末した後ジュリアにお仕置き〜なんてのも読みたいですね。
363名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 07:23:01 ID:k4lsELCO
おお、久々に来てみたら以前希望したカーマイン視点の話が
うpられてる上に、続きの話まで上がってるとは。
ジュリアかわいいよジュリア。見に来て良かった。

>>360
あなた俺の神。超最高。超GJ。
364名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:14:54 ID:2b5LQaOE
全然関係無い話を空気読まずに書くけど、
別に特別露出してる訳でもデカイ訳でも無いアネットの乳で抜いた事があるんだが
俺ってキワモノ好みなんだろうか・・・?
365名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:34:18 ID:UsBvId4R
>>364
本スレのほうが、食いつきいいとオモ。
キャラデザが第一の難関だからな。
おっぱい絵師のどのキャラであれ、抜ければ立派なキワモノだw
366名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:36:25 ID:UsBvId4R
やっと解禁、お待たせしました。
367再誓約 ジュリアside 6:2007/02/19(月) 00:48:07 ID:UsBvId4R
「マイロード?」
「ここから練兵場まで、五分くらいかな。」
はっとして時計を見やり、あと三十分もないとわかると、立ちあがった。
脱がされた白ズボンを、拾いあげようとしてふらつく。
カーマインがとっさに、片腕を持ちあげてくれたおかげで床に転げることはなかったものの、
思った以上に疲労している、この身に戸惑う。
慣れない緊張を強いられて、余計なところに力が入りすぎていたのかもしれない。

「慌てなくていい。俺が支える。」
「しかし……。」
「こんな状態で、練兵場まで堂々と歩いてゆけるのか。」
私に自信はなかった。
その後、少しの時間を置いてから練兵場に向かった。

ユニコーン騎士団の女性たちから、華やいだ声があがる。
無理もない。世界共通の英雄が現れたのだ。
彼と同行している間に見慣れた光景だ。
憧れの救世の騎士。自らの命を削って、世界を救った英雄。
端正な容姿とその優雅な仕草。機転の速さと飲み込みのよさ。
男性としてはやや小柄で線も細く、一見優男に見えるのに、刃を交えれば圧倒的な力の差に、舌を巻くことだろう。
彼の実力を知るものなら、もはやこの大陸にかなう猛者などいない、と知っている。

カーマインは現在、隣国から特使として、度々このバーンシュタイン王城を訪れるものの、ほとんど一部の、
エリオット王に望まれた場所と、外交絡みの部署にしか顔を出さない。
それ故、彼女たちにしてみれば、間近で見られる機会はそうないのだろう。

「グローランサー様。あの…よろしければ、ぜひお手合わせいただけませんか。」
「ああ、ずるい。それなら私もぜひ!」
「抜け駆けしないでよっ。私は弓ですが、遠距離での戦闘についてアドバイスをいただければ……。」
次々に、嬉々として詰め寄ってくる団員たちに、私はあせった。
今の彼を、これ以上荒れた心を、疲れさせてはいけない。
同じ騎士としても、彼に部下の教育がなっていないと、判断されるのも避けたかった。

「こら、お前たち。こちらは特使の任務でこられているのであって……。」
ふいにカーマインにその先を遮られた。
肩を捕まれ、軽く後ろに下げられる。
それだけで腰が砕けそうになり、慌てて両足に力を入れて踏みとどまった。
続いて私の耳にそっと響いた、落ち着いた口調に、はっとする。

「無理するな。指揮官なら、カリスマを維持することは重要だ。」
振り返ったときにはもう、いつものカーマインに戻っていた。
カーマインは特使のマントを、次に上着を脱ぎ捨てる。
相変わらず羨ましくなるような、鍛えられた肉体が眩しい。
でもよく見ると、少し筋肉量が増したというか、中性感が薄れてきている気がする。
考えてみれば、彼はもう十九歳のれっきとした成人である。
初めて出会ったころは、少年らしいあどけなさを残した印象が強かったのに、
わずか一年足らずで、一気に成長を遂げた。
そしてこの一年半で、もう誰も彼を少年だと思わないだろう。

「こちらこそ大歓迎。最近どうも体がなまり気味でね。自信がないからお手柔らかに頼む。」
「お願いしますっ!!」
368再誓約 ジュリアside 7:2007/02/19(月) 00:55:32 ID:UsBvId4R
そのまま黙って、練兵場の入口にもたれて、ぼんやりと彼女らを見守った。

淀みなく軽やかに、彼女たちを相手にしてゆく彼の動きは、いつも通りで乱れ一つなかった。
あのとき交わりこそすれ、彼自身は絶頂にいっていなかったのは、荒くならない吐息や
一度も精を出されなかったことから、分かっていた。
私が遊ばれていただけ。
誰もが出入りする宿直室のソファーと、私のIK服が汚れない様、それなりに気を使ってくれたのだろうか。
いや、むしろ私が乗り気でなかったから、彼は感じてくれていなかったのかもしれない。

自分は馬鹿だと思う。
さっきの会話、あの態度は、本当に不味かったと、後悔ばかりが浮かぶ。
もっと上手に、彼を誘導する術はなかったのか。
誰だって口には出せない思いを、吐き出したいときはある。
たまたま八つ当たりに、ウェインが出てきただけだろうに。
なのに、私は勘違いしてしまった。
彼は辛い感情を癒して欲しくて、私に逢いに来てくれたのかも知れないのに……
私ときたら、動揺のほうが先にたって、彼の苛立ちを慰めてあげられなかった。

カーマインは頼れる男として、一回りも二回りも大きくなってゆく。
川が濁った溜まりを流してゆくように、どこまでも透明に、すべてを染め直してゆく。
風がよどんだ空気を消し飛ばすように、皆をよりよい方向へ導いてゆく。

なのに私は……?
置いていかれるような孤独感が襲う。

マイロード。そう彼を呼ぶようになってから、私は狂ってきてはいないだろうか。
最初はどんな形であれ、彼に愛されたのが嬉しかった。
半年たってコムスプリングスで、彼の寵を得られたとき舞いあがった。
公務でこちらに来たときにも、私に情けをかけてくれるようになった。

それなのに、私はどんどん醜くなってきたような気がする。
不安を植えつけないで。
ほかの女性に優しくしないで。
私だけを見て。
本命の女性より私を好きになって。
なんて身勝手な……!
男装していた時代には理解不可能だと思っていた、この女が持つ貪欲な浅ましさが私を支配し、
苦しめ、壊してゆく。

どうすればいいのだろう……!? 
このままではいけない。そう思うのに、きっかけがつかめない。
こんな甘美な関係を捨てたくなんかない。
369再誓約 ジュリアside 8:2007/02/19(月) 00:58:24 ID:UsBvId4R
剣の噛みあう音、団員たちの歓声が時折響く。
そんな時間が、どれほどたったことだろう。
夜の帳が降り始める。
あちらこちらに明かりが煌々と燈りはじめ、バーンシュタイン城が夜空に美しく浮かびあがり始めた。

カーマインも頃合と思ったのか、そろそろあがろうか、と彼女らに持ちかける。
しかし、団員たちから一斉に威勢のよい反撃を食らって、意外だったのか声をあげて笑った。
この仕草でまた、彼女たちの内の何人かが、彼によろめいてしまったことだろう。
溜め息をつく。
私を含め、どれだけの女性を泣かせたら、この騎士は満足してくれるのか。

私は本日の練習の終わりを、団員たちに告げた。
一斉に散り始める。カーマインも私の元に戻ってきた。
少し汗を滲ませ、やや興奮気味で楽しげに見える。
彼女らは、彼を楽しませるという点において、私より遥かに優秀かもしれない。
まだ団員たちが周囲にいる状態で、マイロードとは呼べない。

「これからお前はどうするのだ。どうせまた今回も、王城の賓客室泊まりなんだろう。」
「そうだな。途中のブローニュ村で、去年モノだが貴腐ワインを手に入れたから、どこか味わえるところがあるといいな。」
「この時期だと、こちらも最後のラムが出回る時期だ。
特に今収穫を始めたばかりの、シュッツベルグ郊外でしか取れない、貴重な白トリュフを使った料理は最高だ。
味は私が保障する。」
「へえ。どこの店なんだ?」
「……我がダグラス家の、別宅を取り仕切るコックの自慢料理だ。」

私の家は、代々IKを数多く排出してきた名家であり、当然このバーンシュタイン王都にも、それなりの別宅を構えていた。
しかし当主の父はIK引退後、シュッツベルグに下がってほとんどこちらにこない。
別宅を預かる執事が、それではあまりにも寂しいと嘆くので、私が土日と休暇を利用している。
持ち前の感の良さで、その意味を悟ったカーマインは、微笑ながら私の右手のひらに口づけを落とした。

「ぜひ味わいたいな。特使として用意されたあの部屋にも飽きてきたし、もっと刺激が欲しい。」
370再誓約 ジュリアside 9:2007/02/19(月) 01:05:51 ID:UsBvId4R
久しぶりに迎えた客人に、コックは大喜びだった。
晩餐に出された新作は、私を非常に満足させる出来栄えだったし、カーマインも喜んでくれた。
彼が持ち寄った貴腐ワインも本当に美味しくて、テーブル越しに見つめた彼の瞳も優しくて、
先程まで抱え込んでいた、私の下らない心の葛藤を、一気に吹き飛ばしてくれた。
この気分なら、きっと上手にお相手出来るかもしれない。

家を預かる者たちが寝静まったのを見計らって、ベッドから抜け出すと、傍らのローソク立てに三つの明かりをともした。
その光を頼りに、そっと長い廊下を横切り、彼に断りもなくドアのノブを回す。
彼と出会って、大胆な行動に相当慣れてきたつもりだったけれども、ここまで積極的な行動に出るのは初めてな気がする。

鍵はかかっていなかった。
気配も消されていない。
静かに沈んだ空気のなかを突き進みながら、彼のベッドまでいく。
視線を落とせば、両手を頭の後ろで組んだまま、金と銀の瞳がこちらを見ていた。

「マイロード。」
「どうしたんだ? こんな夜更けに。」
「……襲いに参りました。」
緊張あまり、声が裏返っている。
しかもいくら言葉に詰まってしまったとはいえ、咄嗟に何と口走ってしまったのだろう、私は。
襲撃に……意味は同じか。
ご奉仕……この言い方が最適かも。
今から言いなおすべきなのだろうか。

「好きにすればいい。」
カーマインは今朝と違って酷く優しげな、そう、とても信じられない程切なげに、微笑を浮かべて促した。
少し躊躇った後、私は裸になる。
ベッドに入り込むと、ゆっくりと片足を開き、彼の上に、背を向けて跨る。
指先をはわせると、彼はガウンを半脱ぎに羽織ってはいたが、それ以外は身に付けていなかった。
私を待っていてくれたのだろうか。

「マイロード、その……。」
「……。」
振り返ると、優しい瞳が私を見つめている。
私は……女として、すごく恥ずかしい言い方をすれば、飢えていたんだと思う。
彼に最後に抱かれたのは、あの堰破壊が起こる直前だったから、かれこれ半年以上も前になる。
彼のガウンの紐を解き、はだけさせる。
続けて下半身に手を伸ばし、彼のモノに触れてみた。
信じられなかった。

彼のモノは……勃っていなかった!
371再誓約 ジュリアside 10:2007/02/19(月) 01:24:12 ID:UsBvId4R
私は戸惑う。
カーマインが私を感じてくれていないなんて!
今まで、私を抱いてくれるときには必ず、彼のモノは勃ちあがって出迎えてくれていたというのに。

動揺を押さえて、いつものように指で優しくモノを、その奥の玉袋を、内股を、全体にかけて丁寧に撫でまわす。
黒毛をそっと分けて、顔をうずめると、モノの先端から根元までを、何度も熱く唇を這わせる。
舌で一生懸命舐めあげてはしゃぶり、彼のモノをその気にさせようと、促し続けた。
その後、思い切って少しだけ強く握ってみる。
熱を帯びている気がするけど、表面がどことなくふにゃっとした感触で、どうみても……!

私は振り返っては、微笑む彼の顔をまじまじと見る。
そして改めて首を動かして、彼のモノを見つめた。
昼間私を散々いたぶったモノは、そんな出来事など覚えがないとでも言わんばかりに、だらけている。

もう一度彼の表情を探る。
カーマインは優しい笑みを浮かべたままだ。
どうやったら、彼をその気にさせることが出来るのだろう。
私は頭のなかに蓄えてきた、官能本から得た知識のページを必死にめくる。
ええと、確か男性は……視覚や音に反応する……と書いてあった気がする。

そうだ。パイズリをしてみたらどうだろうか!
彼はまだまだ満足してくれないけれど、好きみたいだから。
私はそう思い動こうとして、膝に軽い痺れを感じた。
それにしても……と、私は自分の姿勢を見直した。
実は先程から、彼のいつもはすることがない膝立てを、邪魔に感じている。
今日は私側から攻めているので、お願いは出来ないし、この笑みを見ると、多分聞いてくれそうにもない。
おかげで、足元から攻められれば楽なのに、今夜は四つんばいで、かがむことを強いられている。
太ももが辛くなり、ちょっとだけ、彼に負担がかからないように意識しながら、少し後ろにさがると、軽く腰を降ろした。

「……っ!」
「!?」
私は次の瞬間、驚いて飛びあがった。
突然目前の彼のモノが、びょんと天高く勃ちあがったのだ。
それはすごい勢いで。
それこそ腰を降ろした瞬間に、反動で持ちあがった怪しい洞窟の仕掛けみたいに。
私はびくりとして振り返り、彼の顔色を伺う。
何となく彼の笑みが凍っている気がする。
一体何があったんだろう?
私が何か仕出かしたのだろうか?
372再誓約 ジュリアside 11:2007/02/19(月) 01:34:11 ID:UsBvId4R
とにかく彼がその気になってくれたのだ。
頑張らないと!
そう思い直し、顔を戻したところで、今度は私がこわばった。
私の視界に、モノから大量に溢れてきている透明な液が、飛び込んできたのだ。
あのコムスプリングスで体験した、苦く不味い思い出が蘇る。
彼と何度も交わっているうちに、しばしば出してくるこの存在に、気がついていたけどずっと怖くて避けていた。
振り返ってまた彼の表情を伺うけれど、相変わらず優しい瞳で私を見返している。
試されているのが分かっていた。
彼を悦ばせなければ……

勇気を振り絞ると、恐る恐る舌で舐めてみた。
……。
もう一度確かめる。
……やっぱりあの時の、苦手な精とは違うみたいだ。
生っぽさは同じだけど、少し甘い感じだけがする。
そう判断して、そのあふれ出してきた不思議な液を、私は舐めはじめる。
彼が気持ちよさそうに私の行為を見つめている。

どんどん湧き水のように溢れてくる不思議な雫。
私は舐め取りつづける。
だけど彼自身は楽しそうにしているだけで、絶頂になんて程遠い感じだ。
そのうち彼も飽きてきたのか、つまらなそうな表情を見せ始めた。
私はがっくりして、彼から一度離れる。

やはり正攻法で、攻めてみるのがいいかもしれない。
今度は彼に、顔を向けて跨る。
もう一度彼の表情をみて、許してもらえそうと判断すると、彼のモノの位置を確かめる。
自分の恥部の濡れ具合も大丈夫。彼のモノに向けて、そろそろと腰を降ろしてゆく。

「ん……く。あ……!」
昼間と違って、私はすんなりと彼を受け入れる。
彼もこの行為のほうが嬉しいらしく、初めて彼のほうから動いて、甘く唇を重ねてきてくれた。

「それじゃまずは一度、愉しませてくれないか?」
「はい。……んっ! はあ……ぅん。ん。」
昼間の、彼の望みに素直に応じれなくて、寂しい思いをさせてしまった、償いがしたかった。
今度こそ彼を満足させてあげなければ、寵など一気に覚めてしまうだろう。
いつもの抱かれたときの感覚と、彼の動きを思い出しながら、揺り動かしていく。
体の奥に快感が走り、私は次第に官能の渦に巻き込まれてゆく。

「ああ……ん! あぅん、う、ああ! はあ……ん!」
待ち焦がれていた、久しぶりのカーマインとの交わり。
私は彼のモノを軸にして、いつものようひたすら腰を振り、快楽に身をゆだね続けた。
そのうちふと気がついた。
私だけが動いて……る?
はっと意識を振り向けたのが、少し遅かった。
373再誓約 ジュリアside 12:2007/02/19(月) 02:20:03 ID:UsBvId4R
「あ、あ……あ―――!!」
私の体は不覚にも、先に絶頂を迎えてしまったのだ。
脱力して、私は彼の上にしゃがみこむ。
彼のモノは硬く勃ちあがったまま、私のなかに深く突き刺さっている。
そのまま私は恥ずかしさのあまり、彼に顔を向けられなくて、その胸元で打ち震えた。
直接耳に伝わってくる彼の鼓動はやや強く早めで、肌もかなり熱くなっていたけど、思ったとおり昼間と同じく、
息を荒げるところまでいっていなかった。

何ということだろう。
愚かで未熟な私は、またしても彼の気持ちを無下にしてしまったのだ。
私だけが勝手に満足してしまったのが、悔しくて切なくて情けなくて……ああ!
彼は優しくあやすように抱きしめてくれるけど、それがかえって同情みたく感じられて、いやになる。
汗にまみれた髪を優しく撫でられて、とても気持ちがいいけれど、今欲しいのはその指ではないのだ。
私は意を決すると、彼の優しい瞳を見つめた。

「マイ……ロード。お願いがあります。」
「なんだ?」
「貴方……の……が欲しいのです。」
「寵ならくれてやってるだろう?」
「違います! 私は……っ。」
優しい振りをして私を見つめるだけの、本心をはぐらかし続ける彼に、怒りとは違う激情がこみあげてくる。
他の女性と、本命の彼女と比べられていることなんて、もうどうでも良かった。
こんなに追い詰められて、初めて気がついたのだ。
もう自分の心を偽り続けるのが、許せなくなっている私自身に――

もう体だけの、寵なんかでは満足できない。
彼の心が欲しい。彼の本気が欲しい。
いつもそう。私はいつだって彼が欲しかった。もっともっと彼と一緒にいたい。
淫乱ではないかと思われるのが怖くて、抱かれているときすら彼への愛を押さえ込んできた。

「わ……たしは。」
「ん?」
所詮この程度の女だったのかと、呆れて私に幻滅するかもしれない。
うっとおしい女とかかわるのは面倒だと、そのまま捨て去られてしまうかもしれない。
それでも……もう、いやだ。
――耐えられない。
こんな風に上辺だけの交わりでは、主従関係では、決して壊すことができない、彼の心の鎧に阻まれ続けるのが。
本当の彼に、ありのままに触れることを許されないことが。

「マイロードの……あ、愛が欲しいのです。」
「愛?」
「……はい。」
言えた。
俯いてしばらく時を置いて、やっと勇気を振り絞ると、顔をあげて彼の反応を見た。
先程と変わらない微笑みを浮かべたまま、左右異なる瞳だけが面白そうに私を見つめている。
374再誓約 ジュリアside 13:2007/02/19(月) 02:26:52 ID:UsBvId4R
「こんな感じにか?」
「ああっ!」
彼がモノを突きあげた。
私の体が跳ねあがった。
気持ちいい。やっぱり私だけが動くのと、彼と一緒に感じるのでは違いすぎる。
でも彼は三回だけ揺り動かして、止めてしまった。

「いやっ。やめないで……続けて!」
私は泣きながらねだる。もうなりふり構っている場合ではない。
崩せないその優しい笑みが、かえって彼への怖さを増してゆく。
情けなさで、涙が零れ落ちてとまらない。
まだ足りないのだ。
どうしたら納得してくれるのだろう。

今のこんな私では、昼間の苛立ちの理由を聞いても、きっと打ち明けてもらえない。
まずは彼に満足してもらわないと……!
お願い。何でもするから、どうか私を見捨てないで……!
私の心を、体を――信じさせたい!

「もっと……私を愛して……ください。」
「俺だけが、お前を愛してやらないといけないのか。」
「それも嫌です。二人で……愛し合いたいの、です。」
「……。」
「貴方の苦しみも、悩みも、歓びも、すべてを一緒に分かちあいたいのです――。」
「ジュリア……。」
優しい彼の腕を抜けて、私は姿勢を整える。
恥部はまだ絶頂に麻痺してて、力をこめるのが難しい。
支える足もがくがくと震えていたけど、自分を叱咤して、再び彼の上で動き始める。
そんな私の態度に、彼はちょっと真面目な表情をしてから、私のくびれやおなかを撫でまわした後、
優しく手を腰に添えると、一緒に動き始めた。

今度は、恥部のしめ具合を意識して、また腰を動かす。
ひたすら彼のモノを、内側で揉みあげることにだけ集中する。
さっき以上に激しい快楽に朦朧し、今にも飛んでしまいそうな心を、彼への欲望だけで留め続ける。
彼に感じて欲しい。
言葉ではなくて、体で感じて欲しい!

「あああ、あ、あん、くうん、あん、あっ、あっああ―――!」
「……くっ!」
彼の表情が少し変わって、余裕がなくなってきている感じがする。
もう少し、あと少し、彼に私の体を愉しんでほしい。
この想いを感じて――!!
375再誓約 ジュリアside 14:2007/02/19(月) 02:32:41 ID:UsBvId4R
彼が一際高く突きあげたとき、暖かい息吹を私の内側に感じた。
少しだけ精を出してくれたのだ。
私は砕けそうな腰を必死に振り続けながら、彼に問う。

「き、持ちいいですか?」
「……ああ! 大分上手くなったな。ジュリア!」
荒い息を吐きながら、やっと彼が初めて満足げに笑った。
彼が怒りを解いてくれたのだ。私を許してくれた。
嬉しい……!
このままいけば、彼から昼間の苦悩を取り除いてあげられるかも知れない。

そう思った瞬間だった。

「ち、父上!?」
不意だった。
何者かの気配がしたと振り向いた瞬間、いきなり扉が開いたのだ。
この情事をもっとも知られてはならない相手がそこにいた。
慌てて飛びのこうにも、つながっている状態ゆえそれもできず、とっさに脇に寄せられていたベッドのシーツで
この身を、カーマインごと包み込むのが精一杯だった。

怖くて父の顔が見れない。
父の怒りが、ぴりぴりとした空気を伝う。
感じ取った私の体が、氷にあてられたように震えだす。
カーマインも表情を失い、こちらを見つめている。

ついに恐れていた事態が表面化してしまった。
愚かな娘は、今日も貴方を失望させてばかりいる。
376再誓約 ジュリアside 15:2007/02/19(月) 02:40:11 ID:UsBvId4R
呼び出された居間に入ると、先程の騒ぎでたたき起こされたらしい侍女が暖炉に火を入れ、
グローシュランプ、今はただの魔法ランプに、明かりをつけ回っていた。
父は私たちにソファに腰掛けるように言い、侍女には労いをかけて、退出を促す。
三人で部屋に取り残された。
赤々と燃える暖炉は、暖かさを部屋中に撒き散らすのに、冷たく重い空気が満ちている。
父は暖炉脇のレンガに身を預けて、押し黙っている。

私は唇をかんだ。
つつましくあるべき、貴族の未婚の令嬢にあるまじき行為。
自室でなく離れすぎた客室で、あのときの体勢は、どう見ても言い訳できまい。
彼に責任を擦り付ける気はもちろんない。
が、巻き込んでしまうのは避けられそうになかった。
頭の中で案を必死に考えるが、父には嘘はすぐばれてしまうだろう。それでも――

「言い訳を聞こうか。」
二人して顔を合わせる。
カーマインは、自分は家族間の問題に立ち入れない、と戸惑いの表情を返す。
私は大きく息を吸って吐き出した。とにかくこの場をしのぐのが先決だ。
諸々の難題は、後でどうにかしてみせるしかない。

「付き合っています。」
「いつからだ。」
「二年前、女性ナイトとしてエリオット陛下に任命されたときです。」
「で、こんな風に関係をもつようになったのは。」
「今夜です。」
ふうと大きなため息をついて、父は天窓を仰ぐ。
暖炉で燃えている薪の、時々爆ぜる音だけが響く。

「フォルスマイヤー殿。これでも一応ダグラス家の娘だ。責任はとってくれるのだろうね。」
「ダグラス家には、嫡男、ジュリアの弟君のフィリップ殿がいらっしゃるのでしたね。
私はローランディアで爵位を賜っている身。我が領地を治めねばなりません。それを認めてくださるのなら……。」
その言葉に、私の鼓動が跳ねあがった。
思わずカーマインの横顔を見るが、無表情だ。
こんなときに、彼の本心が読めないのは口悔しい。
その気がない、とはぐらかすと思っていた。
私が勝手に押しかけてきて襲った、とでも言えばいい。
彼なら、言い訳などいくらでも浮かぶだろうに――
なのに、これはその、プロポーズといっても過言ではないのでは……!?

私と彼が結婚。

あらためて意味を考え、私の心はざわめいた。
グランシルで感じた彼女と、ひょっとしてもう別れたのだろうか。
だから私が選ばれたのだろうか?
まさか私に乗り換えてくれたのだろうか?

永遠にかなわない幻想と、とうの昔に切り捨てていた。

英雄となってすぐに、カーマインは全体陸中の女性たちの憧れに登りつめてしまった。
縁談もひっきりなしで、時には王族か、それに順ずる令嬢との話も舞こんで来ることもしばしば、と聞く。
なのに私ときたら、男として振舞うことに慣れきり、男言葉に無骨な長剣を振るうのがお似合いのがさつな女。
女性らしい魅力など、ひとつもありはしない。
377再誓約 ジュリアside 16:2007/02/19(月) 02:45:27 ID:UsBvId4R
「フィリップか。しかし今頃どこにいるのやら。」
「それならご心配に及ばないでしょう。先日、ランザック南部で勝負を挑まれました。」
「ほう。貴方に、ですかな。」
「姓は名乗っては頂けなかったのですが、一目でわかりました。剣技も態度も、そして容貌もそっくりでしたからね。」
くすくすとカーマインが笑った。
私は再び彼の顔を見る。
優しい眼差しで、どこか遠くの出来事を楽しげに、懐かしそうに振り返っている。
ひょっとして私も、こんな風に普段思われているのだろうか。

「『次の闘技大会を楽しみにしていろ!』と言っていらしたから、そのうちまた会えるはずです。」
「やれやれ。どうして私の子供たちは、こうも問題ばかり起こすのかね。」
「先進的なだけかもしれませんよ。でもそろそろ、手綱を引き締めたいところですね。互いに……。」
また大きくため息をつきながら、カーマインを見つめる父の顔は、もう怒気を帯びてはいない。
カーマインも、親しい人にも滅多にみせない悪戯げな笑みを浮かべては、見返している。

承認が降りる。
父は私たちを開放した。

「……父上が認めるとは意外だった。」
カーマインがこちらを見て苦笑したが、今はあまり気にならない。
彼の求婚にも驚いたけど、父から受けた衝撃のほうが、それを遥かに上回っていたのだ。
本当に意外だった。まだ信じられない。

私はこれでも適齢期を迎えた、否ちょっと遅れ気味の大貴族の娘である。
隠していた性別を公開し、女性初のIKとしてエリオット陛下に再叙任を受けた後、父の面子、貴族の建前を守るため、
それなりに見合い数をこなす必要に迫られた。
もちろん何かと理由をつけて、すべて断り続けた。

この時代、貴族の女性が家庭に入るということは、仕事を捨てろという意味だ。
仕事……IKの職務は、いつも難題ばかりで険しいが、私はありがたいことに必要とされていた。
何よりもIKになることは、数年前まで人生すべてを捧げてきた目標だった。
それに、父がお見合い相手に選んだ輩は、その、父には悪いが悪趣味な奴ばかりだった。

身分だけが取り柄の、加齢臭まみれの変態老年男性。
女は跡取りを産むための道具、と言い放った古い常識にしがみつく、世間体だけの卑屈な男。
再婚数ならバーンシュタイン一、愛人だけでも常に十指は侍らせている、という噂の好色男。
美食だけがすべて、と言わんばかりの肥え太った豚、いや脂肪団子。
自分だけで動くことすらできぬあれを、人間とは呼ぶのは、私の美的感覚が許さない。

とにかく、どれもこれもカーマインとは、似ても似つかぬ相手ばかり。
たぶん男を選ぶという趣向については、未来永劫、父とはそりが合わないのだろうと思っていた。
378再誓約 ジュリアside 17:2007/02/19(月) 02:58:29 ID:UsBvId4R
そのまま寝付くこともできず、彼の客室を抜けて、ベランダに二人佇んだ。
どうしよう。
浮ついた気分が離れない。

「マイロ……。」
「その呼び方はやめろ! 俺はもうお前の主じゃなくて、婚約者なんだ。」
「……。」
「ジュリアはどっちで見られたいんだ。結婚相手か。剣か。」
その言葉に振り向いて、彼を見た瞬間たじろいだ。
こんな、なんというか、その、とにかく言葉がつげない。
口調と裏腹に、非常に嬉々として、満面の笑みを浮かべている彼を見たのは、初めてなのだ。
彼がこんな顔をするはずがない。
らしくない。
こんな照れを隠さない、無邪気な子供っぽい表情をなんて絶対しない。
――こんな彼を、私は知らない!

急に怖くなって、彼をまともに見れなくなって俯いた。
よく考えてみれば、こんな上手い話自体おかしいではないか。
私はひょっとして、夕食をすませ自室に戻った後、不覚にもそのまま寝入ってしまったのではないだろうか?
すべては私の都合のよい夢のなかの出来事で、ここで彼に触れたら、覚めてしまうかも知れない。

「いいのですか。私で……。」
「つまり……お前以外を嫁にとれということなのか。それでお前は満足か?」
言葉を失う。そんなわけがない。
どうするべきなのだろう。
こんなことを言われる夢は初めてだ。
いつも見る彼の夢は、硝子細工のように切ないくらい美しい世界で、私を困らせるようなことはなかった。

私は考える。
なぜ幻影にまで、自分の心を偽る必要があるのだろう。
夢ならば何をしても叶うはず。
そう、これは夢。
現実にとてもよく似た夢なのだと、私は心に言い聞かせた。
だから――

そうでも思わなければ、出来ないことをしてみたい。

勇気を振り絞って、私は彼に飛び込んだ。
その広さを感じるようになった胸板に、頬を擦り寄せて、思い切り甘えてみた。
両手を回して、きつく抱きしめてみた。
その勢いのまま、彼がいつも私にしてくれるように、彼の唇も奪って舌を絡めてみた。

暖かい――――


力強く私を包むこの腕が、幻なんかであるはずがない。
熱く返してくれた唇が、偽りなんてありえない。

やっぱり夢ではない。
彼がくれる温もりに、涙が溢れ止まらなくなる。

「いやです。貴方が別の女のモノになるなんて……。
いかに相応しくないか、裸足で逃げ出したくなるように仕向けてみせます。」
「その言葉に偽りはないな。信じてしまいそう……だ。」
「はい。貴方を愛しています。一生をかけて、貴方に証明してみせると、誓います。」

見上げた彼の顔は、何故か泣きそうになっていた。
間もなく、すべてをかけたいと思っていた人が、本当の意味で私のすべてになる。

fin
379名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 03:09:51 ID:UsBvId4R
ジュリア弟名がないので、フィリップとしました。
この後、ウェインを肴に痴話喧嘩再勃発、消化試合開始ですが、切りがいいのでここで割愛。

今年に入って規制食らってばかり、マジきつ過ぎです。
380名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 03:56:26 ID:FIWv/KPD
GJ、毎回楽しく読ませてもらってます。
勃っていなかった!にはちょっと笑ってしまったw
381再誓約 カーマインside 1:2007/02/20(火) 04:48:25 ID:bFymdGVy
ウェイン・クルーズ、と彼は名乗った。
ジュリアと同じ瞳の色、だが黒髪の間から放つ光は、どこかで見た覚えがある。
記憶をたどるが途切れた。後ろの従者らしき男女を見れば、嘘をついているのは瞭然。

気に入らない。
何故か、それが彼に対する第一印象だった。

それから事態の流れ上、行動を共にするようになって、やっとその謎を解き明かしたとき、俺は笑った。
片色こそ違えども、普段鏡越しに見ていた俺の目。諦めを知らない黒豹が、上目遣いでこちらの隙を窺っている。
同類嫌悪という奴か。
もっとも彼の場合、こんな俺を疑っていないどころか、顔を合わせれば尊敬丸出しで苦笑しっぱなしだったな。
うらやましいことに、俺と違って彼には闇がない。
俺が決して歩めない道を、彼は……自由に選んでいける、似て異なる者。

そして今。
その彼が、隣のジュリアの執務室で、彼女と話をしているのを聞いていた。

どうやってか。
面会待ちに宛がわれたこの宿直室にも、コムスプリングスの温泉宿と同じく覗き穴があったからだ。
この大陸の奴らは、こういった趣向がお気に入りらしい。
あちらこちらと、大陸中を回るうちに飽きれるくらい見つけた。
宿であれ、客間であれ、知らぬ部屋に通されたら、まずは状況を把握するのが、戦いに身を置く者の基本。
もっとも今の俺はそんな無粋なものに頼る必要もなく、望めば愛する女の裸を、堪能できる立場にある。

「それにしても私服で来いというから、デートにでも誘ってくれるのかと思いましたよ。」
「そんなことを言っていいのかな? お前には似合いの者がいるだろう?」
隣室の俺に、筒抜けだとは気づいていないジュリアは、彼の意味深な誘いを矛先を変えてすませる。
何故否定しない。
どうしてお前には気がないと言わない。
こいつに過剰な期待を抱かせる危険さに、気がついていないのか。
この男の本性を甘く見過ぎている……!とジュリアの態度に舌打ちをする。

隠し穴があるということは、ジュリアは誰かに監視されていたわけだ。
あの部屋を、彼女の執務室に当てたのはリシャール。
しかしエリオット治世に入って、王城の大改修や人事異動に伴う部屋の割り当て変更があり、
一時的に場所を変えた時期が幾度かあった。
そのどれにも、こうしてジュリアへの監視が用意されていたことを、本人も他の奴らも知っていたのだろうか。

エリオットが王座について、二年あまりの歳月が過ぎた。
先王リシャールと比べるのは酷だが、王としてはまずまずの滑り出しを見せ、国内外で人気は高い。
だが十六を過ぎたばかりの少年王に、バーンシュタイン王国全土を把握するには、まだ無理があるのだろう。
お気楽さが売りの、他人任せのローランディアと違って、階級制度や身分差を強調するこの国では、
貴族間、軍人同士問わず、下克上や権謀術数が渦巻き続けている。
382再誓約 カーマインside 2:2007/02/20(火) 04:49:29 ID:bFymdGVy
ジュリアが退室しかけたのを確認し、素早くソファーに座る。
時をおかずノックが響き、返答をすると、扉を開けて彼女が入ってくる。
俺はいかにも待ちくたびれたかのように、素っ気なくジュリアを出迎えてみせる。

「申し訳ありませんでした。ウェインをランザックに派遣する手続きをしておりまして。」
「へえ。ウェインがね。それでもう暫く彼の側にいたかったというわけか。
彼と違って俺は根暗だからな。お前に楽しい話をしてやれないし、する気もない。」
「マイロード。あの……。」
「年下も悪くないだろ。会う奴らが異口同音で言うには、俺と彼は似ているそうだ。
どこが似ているか俺にはさっぱりわからないが、お前もそう思う口か? 
なら縁遠い余所者の俺に、無理して仕えなくてもいい。俺の代わりにしてもいいんじゃないか?」
「そ、それは……ありえません!」
IKの白手袋をはめた細い指が、俺の特使服の裾をつかむ。
信じられないといった表情のジュリアが、俺の目に映る。
無防備なその瞳が、俺のいらだちを加速させる。

「貴方は貴方でしかないのです。ましてマイロードの代わりになるような……。」
その愛らしい唇から紡がれる言葉を、指先でさえぎってみる。
じっと俺に澄んだ瞳で訴えるジュリア。

「本当にそう言い切れるのか?」
「断言できます!」
「なら、信じさせてみせろ。」
そう言いながら、指から口に変えてジュリアの唇をむさぼる。
深く舌を絡めて、ジュリアを強く抱き寄せた。

「ん。ま……ド。ここは宿直室で、廊下は頻繁に人が行き来を……。」
「夜しか使わないってことだよな? お前が声を出さなければいい。」
「それに私はエリオット陛下に呼ばれて……。」
「俺のことでね。話はついてる。」
「しかし……!」
ジュリアが先程、鍵をかけたのは知っている。
たぶん二人でいるところを、邪魔されたくなかった程度の意味しかないだろう。
しかし今の俺が、それで済ませるはずもない。
男の嫉妬は見苦しいとわかっていても、どうしようもなかった。

「マイロー……。」
ソファにジュリアを無理やり座らせると、少々荒めに唇を、舌を熱く這わせてゆく。
頬からあごにかけて、そして耳に変えては首筋に落ちるように、何度も繰り返し求める。
それだけでジュリアは激しく反応し、豊かなプラチナブロンドの髪を乱れさせ、柔らかい唇からは甘い吐息を放ちはじめる。
そのしびれるような艶やかな態度が俺を狂わせてゆく。俺の心を必要以上に多弁にさせる。
383再誓約 カーマインside 3:2007/02/20(火) 04:53:25 ID:bFymdGVy
ジュリア。君は知らないだろう。
救世の騎士は、自尊心しか能のない、保身と我欲にまみた貴族や役人どもを毛嫌いしている。
その評判を返上するほど、今回奴らに媚へつらうような態度をとって見せたことを。
先の両国戦争勃発の収拾を図るために、知る限りのあらゆる手段を用いて、必死に国の主要たちの間を駆けずり回った俺の姿を。
お前と堂々と会いたい、ただそれだけの理由のためにだ。

不安がよぎる。
これからもまた形式上敵となるかもしれない。互いに異国の騎士であり、仕える相手が別ならば。
この半年あまりの大陸中を巻き込んだ争乱も、結局傭兵国立国を潰しただけであり、根本的問題の解決にはなりえない。
これから先も、間違いなく続く苦悩だ。それが俺をじわじわと痛めつける。

ジュリアがIKになるために、IKであり続けるために、どれだけ血の滲むような努力を重ねてきたかを知らない俺じゃない。
身に染みて分かっている。俺が君にとって、どういう存在かだってことは……!

マイロードごっこは、所詮二人の間で交わされたお遊びにすぎない。
こんな風に肉体関係がある程度の、恋人未満の、いい加減な関係がだらだらと続いている。
愛人、そういう言い方をしたほうがが相応しいだろう。
この見えない茨の垣根を取り払えない腹立たしさが、俺をどうしようもないほど怖がらせ急きたてる。

変われるきっかけがほしい。
IKの身分を捨てさせるだけの虜にしたい。
俺にそれだけの魅力を感じてほしい。
俺はお前にふさわしい男になるために、己を高め続ける努力は続けているが、まだ足りないか。
どれだけ誘惑したら、ジュリア。君のすべてが陥落するんだ、と今すぐにでも声に出して、攻めたててみたい。

俺だけが君を必要とし、俺だけにすべてを傾けてほしい。俺がお前の世界でありたい。
いつでも振り返れば、見つめ返してくれる位置にいて欲しい。
ローランディア側にまったく敵がいないわけではないが、それでも監視役を置かれるようなこんな場所に、
ジュリアを置いたままにしておくのはいやだ。
384再誓約 カーマインside 4:2007/02/20(火) 04:55:27 ID:bFymdGVy
脱がしにかかる。
上着のボタンを外しシャツをはだけさせると、女であることを隠す必要がなくなったためか、さらしは巻いていなかった。
すぐに豊かな乳房が露になり、いつもと違ってあわてて両手で隠そうとする。
それを強引に開かせて、顔をうずめ、乳房を舐めだす。
舌が生み出す淫猥な音が、部屋に満ち始める。
ジュリアの表情が次第に恍惚としてきたのを確認し、本気で嫌がっていないと判断する。

突然ノックが響いた。
びくりと反応した後、青ざめたジュリアは慌てて立ち上がろうとする。
それを力尽くで押さえ込み、その口元を押さえて愛撫を続けた。
俺の願いより、IKであることを優先させるつもりなら許さない。

「誰かいるのかい?」
オスカーの声がする。

「……ジュリア将軍にあったら伝えてほしい。練兵場でのユニコーン騎士団の練習時間が変更になったそうだ。
十五時とする。以上。」
オスカーは、この部屋に誰がいるか知っているのか知らないのか、そう告げると去っていった。
気配がなくなって、ほっと安堵の溜め息を漏らすジュリアの口元から手を離すと、すぐに抗議を受ける。

「マイロード!!」
「俺を捨てるか?」
「……!」
あえて意地の悪い切りかえしをしてみた。
見開く黄金の瞳。ジュリアが切なげな顔をして、俯き押し黙った。

そのまま続ける。

パンティーごとズボンを引きずり落とすと、そのまま一気に脱がせる。
今日は泉は濡れていなかった。
縮れた銀の茂みを、執拗に撫でまわす。
秘裂をなぞりあげては、もみあげる。
ジュリアがそのたびに身を震わせて、必死に声を立てるのを抑えているのを横目に、ひだに指を滑り込ませて、その間を這いまわる。
指先は、その奥の湿り気だけを帯びた小さな入口から、溢れるはずの水を求めて刺激する。

やがて愛撫に誘われて、ほんのり指先がとろみを帯び始めた。
さらに続けると、やっと泉は俺のことを思い出したかのように、少しずつ湧き出してくる。
量が少し足りないかもしれない。
ジュリアに、行為のために苦痛を伴わせるのはいやだったが、そろそろ次の段階に進みたい、と俺のモノが喚いた。
385再誓約 カーマインside 5:2007/02/20(火) 04:56:38 ID:bFymdGVy
先走りで少し濡れてきた俺のモノは、差込みかけて入口ではじかれる。
軽く引きかけて、周囲に刺激を撒き散らしながら、俺の唾液を潤滑液として塗りたくると、再度挿入を試みる。
少し深く進入したところで、またはじかれる。また唾液で濡らしたあと、差し込む。
それを繰り返しながら、徐々にジュリアの内に入り込む。
やっと奥には入りこめたものの、まだいつものように完全に埋まったとはいえない。
泉から与えられる感触は、じりじりと攻め立てるのに、俺のモノは不思議なほど冷め切った動きで、彼女を愉しんでいる。
滑りこそ悪いが、いつも以上の締め付け具合と、段違いのこすれる感触が、たまらなく気持ちがいい。

ゆっくりと引いては、押し返してみる。
その度にジュリアが快楽を抑えようとして、九の字に折れてはのけぞる様が、より鮮明に浮かび上がる。
もっと泣かせてみたい。
壁にかけられている時計を見る。
まだ十一時を少し回ったばかりだ。
訓練の身支度まで逆算すると三時間か。
いつもは絶頂までの過程でしかないこの感触を、今日は本気で楽しみたいと思った。

じらす。
わざと。
差し込んでは抜く。
時にゆっくりと、そしてじっくりと攻めたてる。攻める場所も変えて、反応を見る。
甘い吐息が、熱い喘ぎに変わる。潤んだ瞳が、切なげに物惜しげに俺に絡みつく。
まだ理性を保っているのか、決して自分から欲しがらない様が、俺の嗜虐心を呼び起こす。
さらに深くえぐりあげ、なかを乱してみる。

「ああ……っ。」
一瞬快楽に声をあげかけて、慌てて口を強く結ぶジュリア。
今ので俺が心の奥底に隠している、この泣きたいくらいに切ない渇望の、何分の一かでも君にわかってもらえのだろうか。
君の口から、俺を欲しがる言葉が聞きたい。
お前の心の鎧を、すべて剥ぎ取りたい。
望めばすぐにでも、俺のすべてを与え尽すというのに。
386再誓約 カーマインside 6:2007/02/20(火) 04:58:01 ID:bFymdGVy
時間なんて、過ぎるときにはあっという間だ。
時計はすでに十四時半を切りそうだ。
もう少し愉しみたいと、モノが訴えたが捻じ伏せる。
あまり一方的な我侭ばかりでは、彼女が困るだけだ。
欲しいのは、あくまで自主的な背徳なんだから。
名残惜しさを振り切るように、ジュリアを開放すると、自分の乱れた特使の服を調えた。

「マイロード?」
「ここから練兵場まで、五分くらいかな。」
ジュリアは先程まで与えられた快楽の余韻に、しばらくぼんやりとして見せたが、
はっと意識を取り戻すと、即事態を理解し立ちあがった。
同じように服を調えようとして崩れかけ、俺が支える。
そこには快楽に悶える女ではなく、自らの遅れを叱咤するIKの姿があった。
優しく抱きすくめ、その首筋に唇を寄せてささやいた。

「慌てなくていい。俺が支える。」
「しかし……。」
「こんな状態で、練兵場まで堂々と歩いてゆけるのか。」
押し黙るジュリア。
それから五分程、この状態でジュリアの体の回復を待ち、衣装を調えるのを手伝う。
乱れた輝く白金の糸のような触り心地のよい髪を手ですいてやり、床に落ちていた赤いリボンを、拾って結びなおしてやる。
幼年時のルイセを、ずっと相手にしてきたらこれも結構得意だ。
振り向いたところで、唇をまた奪いたくなるが、ぐっと押さえる。

練兵場の門をくぐると、ユニコーン騎士団の女たちから元気な声があがった。
俺が現在の立場、隣国から特使となってからは、このバーンシュタイン王城にも、以前にも増して出入りするようになった。
だがその場所は限られている。
外交官ゆえの特権と制約。
不審な行動、態度や言動は、即ローランディアやこの国で懇意にしてくれる人々に、災いとなって降りかかるのだ。
この練兵場も、本来他国の騎士が出入りしていい場所ではない。
外交視察に当たるので、エリオットの許可が必要だ。

「グローランサー様。あの…よろしければ、ぜひお手合わせいただけませんか。」
「ああ、ずるい。それなら私もぜひ!」
「抜け駆けしないでよっ。私は弓ですが、遠距離での戦闘についてアドバイスをいただければ……。」
次々に詰め寄ってくる団員たちに、ジュリアが叱責を飛ばす。

「こら、お前たち。こちらは特使の任務でこられているのであって……。」
それを俺は制し、軽く彼女の肩を引き寄せては、後ろに下げてみた。
それだけで腰が砕けそうになり、踏みとどまる様を感じ取る。
ジュリアの性格なら、率先して剣を交え、指導を行っているはずだ。

「無理するな。指揮官なら、カリスマを維持することは重要だ。」
彼女にしか聞こえないように耳元でささやくと、特使のマントを脱ぎ捨てた。
続けて見栄えだけが取柄の、上着にも手をかける。
この服にも慣れてきたとはいえ、緋色のジャケットを着ていた頃が懐かしい。
俺の隣にジュリアがいた。二人で先陣を切って戦いに挑んだ日々は、永遠の思い出だ。

「こちらこそ大歓迎。最近どうも体がなまり気味でね。自信がないからお手柔らかに頼む。」
「お願いしますっ!!」
脇に立てかけてあった予備武器のなかから、練習用の刃先をつぶした銅剣を一本選ぶと、順番に相手にしてゆく。
最初は個別に指導し、次に複数で同時にかかってくる訓練をさせる。
騎士団ならば連携が大切だ。かくいう俺も、女のみとはいえ単独での集団相手は久しぶりだ。
387再誓約 カーマインside 7:2007/02/20(火) 04:58:44 ID:bFymdGVy
つい熱が入ってしまったのだろう。
一人のレイピア使いの攻撃を、ぎりぎりのタイミングでかわしたとき、その少女が勢いあまって体勢を崩した。
手前には、別の女から弾き飛ばして、突き刺さっていたままだった鎌の切っ先。
あわやのところを、俺がその腕をとらえることに成功し、自分の元に引き寄せた。
勢いあまって、二人は抱き合う形になる。
周囲の女たちの間に、安堵の空気が広がった。
目を優しげに細めて、感じ取ったその雰囲気が、俺の望む方向に流れているか確認する。

グローランサーは、騎士の見本でなければならない。
この剣は大切な民を守るため、愛すべき国を守護するため、信じる友と歩むため、そしてか弱き淑女たちを救うために、
振るわれるべきなのだ。
優しい笑みを絶えず浮かべ、心は常に余裕を忘れない。
すべてをそつなく、優雅に完璧にこなす。
決して品を疑うような、見っともない真似は絶対にしない。完全無欠な人格者、と思われている。

はっきり言えば、そう思わせた。
ダンディブックの内容を、そのまま実践したに過ぎない。
突然英雄に祭りあげられた、世間知らずの口下手な餓鬼が、わずか二年そこそこであらゆる点に置いて
『東のインペリアルナイツ、西の救世の騎士』と、並び称される程までになった。
男なんて笑ってしまうほど、単純で純情で臆病で、そのくせプライドだけはやたら高い、どうしようもない生き物だ。
愛する女の気を少しでも引けそうだなと考えたら、それこそ一直線に、死ぬまで頑張ってしまえる見本が、ここにいる。

ジュリア、君はいつ悟ってくれるのか。
出会って最初のころ、ジュリアが遠く憧れの眼差しを向けて、IKに選ばれるのがどれ程難しいか、と話してくれたことを思い出す。
あの時男相手に言ったら殺される、と思い黙って聞いていたが、それは恋に恋する乙女の顔だった。
俺はIKにはなれないが、君の望む理想に少しでも近づけたのだろうか。
君の愛が欲しい。
見上げた王城は、夜のベールをまとい美しく淡い光に包まれている。

相手をしてきた団員たちにも、疲労の濃さが見え始めた。
そろそろあがるべきかな、と持ちかけると、一部残念そうな顔をする者もいたが、
ジュリアがその後の言葉を継いでくれたので、解散となった。
汗を、普段から持ち歩いている腰のタオルでぬぐっていると、ジュリアが話しかけてきた。

「これからお前はどうするのだ。どうせまた今回も、王城の賓客室泊まりなんだろう。」
「そうだな。途中のブローニュ村で、去年モノだが貴腐ワインを手に入れたから、どこか味わえるところがあるといいな。」
「この時期だと、こちらも最後のラムが出回る時期だ。
特に今収穫を始めたばかりの、シュッツベルグ郊外でしか取れない、貴重な白トリュフを使った料理は最高だ。
味は私が保障する。」
「へえ。どこの店なんだ?」
「……我がダグラス家の、別宅を取り仕切るコックの自慢料理だ。」

ダグラス家は、北部の広大なシュッツベルグ領を治める大貴族だ。
当然このバーンシュタイン王都にも、それなりの別宅を構えている。
俺は笑みを浮かべると、ジュリアの右の手のひらをすくいあげ、手袋越しにお願いの口付けを落とす。

「ぜひ味わいたいな。特使として用意されたあの部屋にも飽きてきたし、もっと刺激が欲しい。」

このまま奇跡よ、突き進め。
388再誓約 カーマインside 8:2007/02/20(火) 05:00:23 ID:bFymdGVy
ダグラス邸で、愛しいジュリアと目を交わらせながらの、楽しい晩餐。
貴腐ワインをあけて乾杯する。
ジュリアと同じ、柔らかい光を帯びた琥珀色の雫が、グラスのなかで踊る。
十分寝かせた年代モノの、ワインの深みは語るまでもないが、せっかく村人が溜め込んでいたそれを、
無粋なヴェンツェルの奴が、倉ごと吹き飛ばしてくれたので、今はこれより古い物がない。

でもこれは前菜だ。
屋敷が眠りにつくこれからが、本当の主菜の登場となる。
今朝の、恥虐に満ちた蜜の味を、何度も思い返しては酔いしれる。
時間が思ったより経過してしまったようだ。
かちりと音がして視線をずらすと、蝋燭の火が妖しく揺らめいて、愛する女を映し出した。
入口で彼女はガウンを脱ぎ捨てた。
一歩ごとに、薄すぎる下着の長い裾がその素肌にまとわりついて、見事なその女体を浮かび上がらせている。
こんな誘惑、今夜の企みが成功すれば、何時でも味わえるのだ。沸き立つ心を必死に隠す。

「マイロード。」
「どうしたんだ? こんな夜更けに。」
「……襲いに参りました。」
その震える声音は、今まで聞いたどの愛の囁きよりも誘惑的で、俺はこのまま死んでもいいと思ったが、それをおくびにも出さない。
ここでよろけてたまるものか。絶対に今夜こそ、聞き出したい言葉があるのだ。

「好きにすればいい。」
小躍りしたい欲望を抑えて彼女に任せる。
俺の一大決心。この日のために、今の俺があると言っても過言じゃない。
やっとここまで追い込んだ女鹿が、生け捕られるタイミングを待っている。

俺は寝そべったまま、彼女に任せてみる。
優しい指が俺の体を這う。
その下着も脱ぐと、全裸になりベッドにあがる。
少し恥じらいと戸惑いを残したまま、ジュリアはゆっくりと片足を開き、俺の体を後ろ向きに跨いだ。

「マイロード、その……。」
「……。」
言葉は返さない。あくまで自分で、と笑みを送る。
少しばかり膝を立てて、足元側からジュリアが攻めにくくした甲斐があった。
よつんばいで俺のモノを攻めにかかる。

が、すぐに何かをすごく訴えたそうな瞳で、俺を振り返った。
予想通り、彼女は俺のモノがまったく勃っていないことに、困惑しているのだ。
いつも以上に熱心にモノを刺激して、必死に頑張って勃ちあげようとしている様子を、そのまま眺め続ける。
今夜の俺が、その程度であっけなく、イくと思うなよ?

戦場に出たら、戦う相手に気を回してやるなど、命取りでしかない。
昔橋の上でオスカーが愚かな余裕を見せて、俺たちにむざむざと勝機を与え、大敗したのがいい例だろう。
だから心を一時的に殺す。
目的を果たすため、今の打てる限りの手を張り巡らして、最初から全力で挑む。
少しでも早く戦いを終わらせることが、敵味方問わず、一滴でも流す血の量を減らすことになる。
その心理を、男の本能に向けているにすぎない。
五感その他諸々の全神経を集中させて、心を制御、男の本能を完全に押さえ込む。
俺の視界が捕らえているエロい世界を、ただの情報と判断するように仕向けているのだ。

もちろん、これは口で言うほど生易しいものじゃない。
実際には血を吐くような凄まじい精神鍛錬が必要だったが、やると決めたら絶対習得してみせるのが俺だ。
少なくとも今夜のために、ジュリアを焦らせるくらいの忍耐力ぐらいまでは、がっちり鍛えてきたつもりだ。
389再誓約 カーマインside 9:2007/02/20(火) 05:02:01 ID:bFymdGVy
ジュリアがますます泣きそうな顔をして、俺の顔と萎えているモノを、何度も何度も見比べている。
その涙目の表情も、動揺している態度も、いじらしくて仕方がない。
本当にいたぶり甲斐がある可愛いジュリア。

実のところ俺のほうも、かなりの攻勢にあっている。
俺が選ばせた方法だが、いつもとは逆の姿勢ゆえに、可愛い尻を俺の視界いっぱいに寄せられているからだ。
俺だっていつまでも、好きな女を見ただけで即発情、即昇天してしまう男でいてたまるか。
普段は恥ずかしがって、強引に押さえ込まなければ、見せようとしないその付け根。
その銀糸に縁取られた泉のすじが大きく開かれ、二対のひだはもちろん、剥きあがった芯も俺に見せつけている。
だが、いつものようにしゃぶりつきたくなる欲望も、冷静に受け流し続ける。

さあ、どうするジュリア?
俺は自分の態度に満足しながら、彼女がどんな手を使ってくるのか、心を静めて見守る。
まだまだ、俺にだけに見せてくれる、君の知らない君をたくさん見せてほしい。
この愛しいジュリアの一挙一動を、優しい眼差しで見つめてやりたい。
昼間とは逆のこの方法で、今度こそ泣き乞うまで、このまま焦らし続けるのも悪くない。

しかしそれは結局、浅はかな自信でしかなかった。
彼女は何を思いついたのか、姿勢を変える。
俺のモノに夢中なのか、無防備に揺れ動くひだの間から、次第に愛液が溢れてきている泉。
その泉が不意に俺の視界いっぱいから、どんどん近づいてきて……俺の顔面に、しっかりと覆いかぶさった。

「……っ!」
「!?」
無知ほど危険すぎるものはない。
窒息寸前の過激な誘惑に、あっけなく俺の理性は総崩れを起こした――……

突然勃ちあがったモノに、驚いた彼女の尻が、すぐに俺の顔を開放してくれはした。
しかし男の本能を自制しすぎていた反動は強烈だ。
心臓は激しく高鳴り、久しぶりに意識を失う寸前の、血が昇りきったような眩暈が、俺を襲う。
モノは欲望のあまり、火傷したかのような発狂間際の激痛に悶えている。
この洗礼で、モノを暴発させなかっただけ、俺は本当に立派になったと思う。

不思議そうに振り返った彼女に、男の意地をかけて平静を装い、引きつった笑みを贈ってやる。
彼女には俺の額の冷や汗と、自分が塗り付けた愛液の区別がつかなかったようだ。
勃ちあがってしまった俺のモノは、今までの忍耐を振り絞るような勢いで先走りを飛ばしまくる。

そのジュリアが今度はその先走りに怯えて、また俺を振り返る。
俺のほうは、気取られないように火照りを静めることに必死で、彼女が振り向くたびに、
凝り固まりそうな笑みを返してやるのが、精一杯に成り果てていた。

少しばかり時間が空いた。
とにかくその間、俺はどうやって過ごしていたか、覚えがない。
やっと周囲の状況に意識をめぐらすことができるようなところまで落ち着いたとき、水音に気づいた。
390再誓約 カーマインside 10:2007/02/20(火) 05:02:38 ID:bFymdGVy
音の源に目を向けると、俺が仕掛けた最初の難関を、攻め落した泉の先。
動きに合わせてたわわに離れてはぶつけ合う乳房の間から、彼女が俺の先走りを舐めているのが見えた。
俺は信じられずに、じっとその様子を眺めた。
くすぐったく俺の勃ちあがりきったモノに伝わる舌の感触。
彼女の愛らしい舌が確かにその液を舐め取っている。

コムスプリングスでの失敗以来、怖がって触れることすら、逃げていたはずだろう?
そこまでするほど、俺が欲しくてたまらなかったのか!

あまりのことに愛しさがこみあげてきて、そのまま押し倒してめちゃくちゃにしたい発作に襲われる。
もちろん時折様子を伺うために彼女が振り向けば、俺はそんな素振りを微塵も見せない。
が、また舐め始めれば、そのまま精も、何もかもぶちまけてしまいたい欲望に再び駆られる。

ちょっとだけ、少しだけ、さりげなく精も出していいか?
大丈夫だ。ジュリア。きっとお前は気づかない。お前がこちらを向いた瞬間に出してやるから。
もう不味くない。ちっとも怖くないんだ。
俺の言いたいこと分かるよな?
その味を、お前のその唇で、舌で確かめてくれ。じっくり味わってくれ!

欲望にかられ生唾を飲み込んだところで、またジュリアが振り返ってくれたおかげで、俺は我にかえる。
危うく本能に引きずられて、今夜の目的を見失うところだった。

それでも、俺の先走りを彼女の舐める水音が響きつづけると、だんだん耐えられなくなってくる。
ほんの少し顔を持ちあげれば芯を、愛液を味わえる、という誘惑に負けそうになる。
いつものように俺が芯を熱く一舐めでもすれば、お前はきっと可愛い悲鳴をあげる。
そしてじっと無言で悶えつつも、俺に欲情に濡れた瞳を向けて、もっと続けてくれ、絶頂を迎えるまで舐め続けてくれ、
と催促するんだ。
やばいな。平常心を一度失うと、あとは崩される一方だ。

そろそろ次の段階に進んでやるか。
またこちらの顔色を伺ったジュリアに、わざとつまらなそうな表情をして見せた。
ジュリアは戸惑いを見せて、この策は失敗に終わったと考えたらしい。
不満そうに離れると、俺を堕とすための、次の戦術を練っている。
俺は最大の危機を脱したと、胸をなでおろす。
やがて彼女は今度は俺に顔を向けて跨ぐと、膝を立てて俺のモノの具合を確かめる。
それから、自分の泉も確認して、ゆるゆると腰を降ろしはじめた。

初めて彼女のほうから、泉にモノを入れさせてもらう――
その事実に、彼女の真剣な態度とは逆に、俺は不覚にも、でれでれに砕けてしまいそうな気持ちに駆られる。
毎回俺が逢うごとに、何度も望んで口説いても、自分からするのはいやだと、決してやろうとしなかったよな?
泉はモノの先端にぶつかって、彼女はびくりと一度逃げかける。
それも数秒のことで、もう一度彼女は泉をモノにあてがった。
俺は笑みを崩さない。
しばらく見つめあった後、ジュリアはモノが逃げないように優しく握り、先端を泉に突き通した。
391再誓約 カーマインside 11:2007/02/20(火) 05:03:41 ID:bFymdGVy
「ん……く。あ……!」
一瞬で欲情の味を知ってしまった女の顔が現れる。
先端を咥え込んだだけで、呼吸は乱れはじめ、甘い吐息を放ち、潤んだ瞳で酔いしれてゆく。
そのまま彼女は身動きをしなくなる。泉は俺の精を搾り取ろうと、程よく締めあげはじめる。
不味い状況だな。
そろそろ俺の狙いに、彼女がついてこれるように、誘導してやらないといけない。
俺は少し起きあがって、つながったまま彼女を抱き寄せると、優しく唇を重ねる。
驚きの表情を浮かべた後、彼女も応じはじめる。
笑みを互いに浮かべ、小鳥が啄ばむような軽い口付けを交わしあう。

「それじゃまずは一度、愉しませてくれないか?」
「はい。……んっ! はあ……ぅん。ん。」
行為にはいって、初めて声をかけてやると、彼女は嬉しそうに笑みを浮かべた。
俺は動かないまま、彼女に任せ続ける。
さらに甘い声をあげながら、ジュリアはモノを泉の奥まで飲み込んだ。
泉は動きだし、俺のモノを気持ちよくこすりあげ、締めあげ、弄ぶ。
前後に、浅く深くと動きを変えながら、彼女は自分の感じるところを探しているようだ。
その色っぽすぎる仕草に、俺はまたしてもぐらつきそうになる。

「ああ……ん! あぅん、う、ああ! はあ……ん!」
喘ぎを一段と増して、一人俺の上で乱れるジュリア。
潤んだ瞳は空を漂い、激しく腰を振っては、甘い歓喜の声をあげて酔いしれている。
今夜一度も触れていないのに、乳首は硬くしこって、俺に早く食いついてくれと誘惑する。
もみ心地の良い乳房が、俺の目前で動きにあわせて揺れまくっている。
俺と夜を過ごせなくてそんなに辛く寂しかったのか。
まるで腹をすかせた雌犬のような、この甘えっぷりは何なんだ?
これが本当にあの、ジュリアか!?

相変わらず他の男の気配はまったく感じないが、自慰くらいはしていそうだな。
これからは自慰なんて、虚しい一人の夜をすごす必要はない。
毎晩俺がたっぷり満足させてやるからな。

そこまで思ったところで、また昼間のウェインとの会話に、怒りがわいてくる。
絶対の忠誠とか、大陸最強の心身ともに優れたIKといっても、所詮女。
男の味を知り、寂しい月日が続けば、甘い言葉によろめいて、下種な男に身を許してしまわないとも限らない。
女友達と、色恋話に華を咲かせるべき少女の頃を、剣だけに生きてきたジュリア。
男女の駆け引きの仕方を知らずに育った分、その過ちを犯す危険は大きいのではないか。

そんな事態になる前に、お前を俺のこの体から、逃げられないように躾けてみせる。
貞操の首輪で、その身も心も、がんじがらめに縛りつけてやる。
そう改めて決意すると、ジュリアに笑みを浮かべたまま、冷静に見続ける。
たっぷり半時ほど俺のモノで快楽をむさぼり続けている。
ずっとジュリアにまかせっきりで俺のほうは動いていないことに、彼女はまだ気がついていない。

「あ、あ……あ―――!!」
やがて一際大きな嬌声をあげて、絶頂を迎えたジュリアは、俺の胸元にぐったりと倒れこんできた。
泉は痙攣して、モノをきつく締め上げたまま、イった余韻に酔いしれている。
肩で激しい息をしながら、やっと自分だけが勝手に動き続けていたことにも気がついたのか、
ジュリアは大きく瞳を見開いて一瞬だけ俺を映した後、突っ伏した。
勝手にイってしまった恥ずかしさに、悶え震えているジュリアを優しく抱きとめてあやす。
やがて、声を殺した嗚咽が、俺の懐から響きだした。

俺はぎくりとし、彼女の様子を伺う。
これは快楽から泣いているわけじゃないな。
少し悪ふざけが過ぎたか……
392再誓約 カーマインside 12:2007/02/20(火) 05:04:34 ID:bFymdGVy
普段絶対に弱音を吐きたがらない彼女だからか、実際に泣かれると俺はどうしようもなく弱くなる。
だが――
俺はまだ今夜の目的を果たしていない。
彼女には悪いが、もう少し付き合ってもらわないと困る。
次の段階にどうやってジュリアを誘い込むか、俺は再び思考を練り始める。
罪悪感を埋めるために、優しく髪を撫でてやっているうちに、ふと蘇った記憶。

……そしてその思いは強くなる一方です……これは……
貴方を……愛してしまったからでしょう。

なんだ?
この俺の胸で泣き崩れているジュリアと重なる、声だけの……記憶は。
暗闇の中で、か細く途切れ途切れに俺の耳に届く、彼女の悲しすぎる涙声。

……でもそれは、私には過ぎた事です。
私のような者では、貴方にふさわしくありません……
女らしい振る舞いも十分にできない私のような者に、貴方を愛する資格はありません……だから……

彼女を見る。
今の彼女が言っているわけじゃないのに、心が張り裂けそうな痛みを思い出す。
女らしくない?
ここまで俺を翻弄し、心をかき乱し、狂わせ続けるお前が女らしくないだと?
馬鹿だな。ジュリアらしい発想だが、そんな下らない思い込みだけの理由で、自分を抑えてきたのか。
俺を愛して……くれているのか?
ずっと前から、本当に?

……でも、今この一瞬だけは、貴方を想うことをお許しください……
貴方が眠りから覚めれば、私は今まで通り貴方を守るための剣となります。
だから……この夜があけるまでのほんの少しの間だけ、貴方を想う娘でいさせて……

何故今頃になって、これ程重要な出来事を思い出す?
これは本当に俺の記憶なのか、泡沫のうちに紛れ込んだ夢じゃないのか?
コムスプリングスでもグランシルでもない、もっと馴染みの……
俺の部屋でか!?
ゲヴェルの波動を失って、寄りにも寄ってアルカディウス王の御前でぶっ倒れた、あれか。
あの時、こんなにも求められていたのに、俺は彼女に手を伸ばしてやることが出来なかった。
撫でてやることも、抱きしめることも、指一つ動かすことすら許されずに、無様に聞き続けていた情けない俺。

顔をあげて俺を見つめるジュリアの泣き顔に、現実に引き戻される。

「マイ……ロード。お願いがあります。」
「なんだ?」
「貴方……の……が欲しいのです。」
「寵ならくれてやってるだろう?」
「違います! 私は……っ。」
もう精一杯の微笑を浮かべてやることしか出来なかった。
もう……いい。
すまなかった。
お前の本心を知らずに、いや、君の心を読み取りきれなかった、俺は愚かだ!
お前を追い詰めることを、嬉々としてやってきたさっきまでの俺は、最低な男だ!
393再誓約 カーマインside 13:2007/02/20(火) 05:09:01 ID:bFymdGVy
「わ……たしは。」
「ん?」
何が望みだ。俺でよければ何でもかなえてやろう。
どんな罰でも受けてやる。欲しいならこの命もすぐに絶ってやろう。 
そんな気分で、黄金の瞳から溢れた涙を指先で拭い取る。
柔らかい肌を滑らせて、震える肩先を抱きしめてやる。
俺を求める震える手を握り返してやる。長い銀の髪を撫でて、慰め続ける。

「マイロードの……あ、愛が欲しいのです。」
「愛?」
「……はい。」
それは俺が望んだ――愛なのか?
動揺ともときめきとも違う、言葉にはならない感情がこみあげてくる。
読み取られたくなくて、とっさに誤魔化そうと目が泳いだが、彼女にはばれなかっただろうか。
彼女が望むことは分かっていた。
俺がこの体を欲しがるように仕向けたから、彼女が今口にしている愛は、男への媚だ。
だが、ジュリアのほうは、頂点を迎えたばかりでまだ辛いだろうに……

「こんな感じにか?」
「ああっ!」
優しく俺のモノで彼女の体を突きあげてやる。
いたぶる理由を失ってしまった俺には、ジュリアが可哀想過ぎて、三回目で続けることが出来なくなった。
ジュリアは俺を最初から愛してくれていた――
もっと早く気がついていたら――
もっと優しく導いて、最高の夜と、生涯ジュリアの心に残るような形で、愛の告白をさせてやれたのに――

「いやっ。やめないで……続けて!」
ジュリアは激しく左右に首を振りながら、俺の手を振りはらうと、涙に濡れた瞳で俺を見つめた。

「もっと……私を愛して……ください。」
「俺だけが、お前を愛してやらないといけないのか。」
「それも嫌です。二人で……愛し合いたいの、です。」
「……。」
「貴方の苦しみも、悩みも、歓びも、すべてを一緒に分かちあいたいのです――。」
「ジュリア……。」
すべてを一緒に――
俺は静かに目を閉じた。

俺たちは、どこまで互いのことを、理解出来ているというのだろう。
こんなに肌を重ねて、言葉も交わしあっているはずなのに、心がいつもどこかですれ違っている気がする。
許されるのか。出来るのか。
これから先、一本の道を二人で歩き出すことが――
394再誓約 カーマインside 14:2007/02/20(火) 05:09:34 ID:bFymdGVy
無理をしているのが傍目にもはっきりと分かる彼女が、また俺を酔わせようと動き出した。
今度は俺も、素直に応じてクッションを数枚背に挟み込んで体勢を整え、彼女がやりやすいようにしてやる。
甘い声を出して、ジュリアが俺の上で揺れながら、再び喘ぎだす。

「あああ、あ、あん、くうん、あん、あっ、あっああ―――!」
「……くっ!」
先程と違い、俺のモノが泉にぐりぐりと、容赦なく締めつけられては、激しくこすりあげられる。
もう笑みを浮かべていられる状況じゃなかった。俺の体から汗が滴り始める。
ゲヴェルとの時すら俺は無表情を装えたのに、もう駄目だ。もう我慢できそうにない。
あんなに抑制できていた精も、既に一度揉み絞りされてしまった。

そのとき、屋敷を取り巻く気配が変わった。
やっと来たか……!

ジュリアはこちらに夢中なのか、気づいていない。
俺の研ぎ澄まされた感覚は、過去何度か話をした間柄の人物が、こちらに近づいていると告げる。
酷く荒々しく大股で、後ろからおろおろと……これは屋敷の者だろう。
深夜に、この屋敷に堂々と入れて、かつ誰も咎めることなど出来ない人物。
たまたま今回来る途中の街道沿いで、彼が急な用事でスタークベルグに立ち寄っていると聞き、ちょっと流してみせた、
彼女の情人との密会を告げる噂。

「き、持ちいいですか?」
「……ああ! 大分上手くなったな。ジュリア!」
ジュリアの恍惚とした問いに、笑って応えると、とろけそうな無邪気な笑顔を俺に返してくれる。
その愛しい微笑が、俺の重苦しい闇を、またしても吹き飛ばす。
こんなに艶めいた君を抱ける俺は、最高の幸せ者だ。だから女神よ、俺に永遠の祝福を与えてほしい。
間もなく俺も頂点を迎えそうだ。
このまま続けられないのが、本当に悔しい。
その思考も、ドアが開かれる音で終わる。

「ち、父上!?」

実に良いタイミングだ。
慌ててジュリアが飛びのこうとしたが、俺とつながっている状態でそれは無理。
彼女は機転を利かして、シーツで俺たちの半身を隠す。
わなわなと、全身を震わせているダグラス卿を垣間見て、それから俺の上で、固まってしまったジュリアを見た。
両手を胸元に添えシーツを握り締め、親に艶事をばらされて恥ずかしさに耐え忍ぶ彼女の、
耳まで赤く染まった、少女のような愛らしい表情は絶品だった。
眺めているうちに、妙な欲情に駆られて、今にもまた動き出しそうな俺のモノを、押さえ込むのに必死だったことは、
多分言わなくていいことだろう。
395再誓約 カーマインside 15:2007/02/20(火) 05:10:49 ID:bFymdGVy
ダグラス卿が部屋を出た後、時を置いて、押し黙ったまま二人服を着なおした。
気丈なジュリアの、今にも倒れそうな表情に心が痛みを覚えたが、声をかけるわけにはいかない。
呼び出された居間に入ると、ダグラス卿は暖炉脇のレンガに身を預けて、一点を見ていた。
俺たちはソファに座って、ダグラス卿が話しかけるのを待つ。

「言い訳を聞こうか。」
二人して顔を合わせる。
俺はどうしようか、とわざと困った顔をしてみせた。
ジュリアは大きく息を吸って吐き出した。
彼女がどう出るのか。じっと動向をうかがった。

「付き合っています。」
「いつからだ。」
「二年前、女性ナイトとしてエリオット陛下に任命されたときです。」
「で、こんな風に関係をもつようになったのは。」
「今夜です。」
それはまさに、俺が待ち焦がれ続けてきた言葉。
一部内容が違うものの、初めてジュリアから他人に、それも父親に恋人と俺を紹介したのだ。

「フォルスマイヤー殿。これでも一応ダグラス家の娘だ。責任はとってくれるのだろうね。」
「ダグラス家には、嫡男、ジュリアの弟君のフィリップ殿がいらっしゃるのでしたね。
私はローランディアで爵位を賜っている身。我が領地を治めねばなりません。それを認めてくださるのなら……。」
やんわりと、ジュリアを嫁に寄越せ、と言ってみる。
驚きの表情で、ジュリアがこちらに視線を向けているのに気づいたが、無視してダグラス卿と話を続ける。
やはりそこまで思考が回っていなかったか、と少々残念に思ったが、ここまで進んだら、後は勢いのまま済ませてしまうに限る。

「フィリップか。しかし今頃どこにいるのやら。」
「それならご心配に及ばないでしょう。先日、ランザック南部で勝負を挑まれました。」
「ほう。貴方に、ですかな。」
「姓は名乗っては頂けなかったのですが、一目でわかりました。剣技も態度も、そして容貌もそっくりでしたからね。」
あれはなかなかの見ものだった、と我ながら思う。
ウェインが時空制御塔で、落ちたマックス……シュナイダー大臣を探し回っていたころのことだ。

俺はコーネリウス王らに、この傭兵国に関する事後報告した後、宮廷魔術師に正式に昇格したルイセとともに、
テレポートでランザックに飛んだ。
ランザックは今だ、王位をめぐる争いの渦中にあり、俺は傭兵国鎮圧後の国交の回復と、状況視察の任務を帯びていた。
そこでウェーバー将軍から、南部の砂漠地帯に、強力な勢力を持つ継承者が現れたと聞き、当然様子を見に行った。
そこでいきなり刺客と誤解されたうえ、彼らの前で、一人の腕自慢に勝負を申し込まれたのだ。
見た瞬間、出会ったばかりころの男装していたジュリア――
ジュリアンが、俺の妄想のあまり化けて出て来たのかと思った。
彼はその継承者の思想にいたく共鳴したらしく、自ら彼の警護を買って出たらしい。
誤解が解けたときの表情も、楽しいものだった。

まあ余談だから、このあたりで収めておこう。
入れ替わりでウェインが派遣されたし、数年続いたあの国の混乱も、これでやっと収まるかも知れない。
396再誓約 カーマインside 16:2007/02/20(火) 05:11:44 ID:bFymdGVy
「『次の闘技大会を楽しみにしていろ!』と言っていらしたから、そのうちまた会えるはずです。」
「やれやれ。どうして私の子供たちは、こうも問題ばかり起こすのかね。」
「先進的なだけかもしれませんよ。でもそろそろ、手綱を引き締めたいところですね。互いに……。」
笑みを浮かべたまま、しばらく睨み合う。
ばれたかな。
さすが過去IKを勤めあげた男は、誤魔化せないようだ。
やがてダグラス卿は再度溜め息をついた後、俺たちの結婚を認めた。
部屋を出る寸前、ダグラス卿が「これでやっと花嫁姿が見れるか……」と、弱く呟いたのを俺は聞き逃さなかった。

「……父上が認めるとは意外だった。」
扉を閉めた瞬間に吐き出した、ジュリアの肩の荷が降りたといわんばかりの言葉に、俺は苦笑する。
縁談の話が舞い込む度に、ジュリアがIKとしての立場を盾にして、蹴り飛ばしてきたのは知っている。
ダグラス卿の威光をもってすれば、少々強引な手を使いさえすれば、ジュリアの意思などいくらでも曲げてしまえるものを。
自分の愚かな妄執のあまり、愛する優しい娘を、息子として扱わざるを得ないところまで追い込んでしまった。
その良心の呵責に苦しんだ父親の、せめてもの償いに、ジュリアは最後まで気づけなかった。

横を歩くジュリアを見つめる。
二年前のエリオットの戴冠式典。
あのジュリアの初の女IK叙任のお披露目も兼ねた席で、ダグラス卿が俺に「ジュリアを頼む」と言ったことを思い出す。
もうあのときから、男同士の胸の内は決まっていたのだ。
俺も器用なようで、相当不器用だと思う。
こんな回りくどい形でしか、彼女を攻め落とす方法を選べなかった。
ダグラス卿にしばらくは、頭があがりそうにない。
397再誓約 カーマインside 17:2007/02/20(火) 05:12:55 ID:bFymdGVy
そのまま二人で、先ほどの寝室を抜けベランダに出た。
夜風が冷たいが、とても清々しい気分だ。バーンシュタイン王都の秋は早い。
ローランディア王都ローザリアや、俺の領地は、西海からの暖かい空気が流れ込んでくるため、冬場でも辛いと感じる期間は短い。
俺はともかく、隣にたたずむジュリアの肩が冷えるのは避けてやりたい。

「マイロ……。」
「その呼び方はやめろ! 俺はもうお前の主じゃなくて、婚約者なんだ。」
「……。」
「ジュリアはどっちで見られたいんだ。結婚相手か。剣か。」
その言葉に振り向いた彼女が俺を見るなり、瞳を大きく見開き、脅えた表情を見せた。
そして一歩後ずさった後、そのまますぐに下を向いてしまった。よく見れば震えてもいる。

俺は動揺する。
俺が怖いのだろうか。
今の言葉がきつかったかもしれない。でももう二度と、マイロード等という空々しい敬称で、俺のことを呼んで欲しくはない。
ひょっとしたら、もう寒さで凍えているのか。
途中で終わったとはいえ、行為の最中の汗が、彼女の体温を早く奪った可能性がある。
ベランダに出てからかなり経つ。だから顔色が悪く見えているだけかも知れない。
まさか、ここまできて……

俺は愕然とする。
考えたくはないが、彼女はあの頃とあまりにも違う俺に愛想をつかして、とっくに心変わりをして……
本当に俺を主としてでしか見ていなかった、単なる交わりの相手に過ぎなくなっていた……
という落ちはないだろう……な?
その有り得すぎる危険性の前に、俺の笑みも凍りついてゆく。

「いいのですか。私で……。」
「つまり……お前以外を嫁にとれということなのか。それでお前は満足か?」
さっきよりも暗く俯いてしまっている彼女に、俺ももう泣きたくなってきた。
頼む。ジュリア。どうか嘘だと言ってほしい。
沈黙に心が押しつぶされそうだ。

次の瞬間、この心配を跳ね返す勢いで、ジュリアが俺の胸に飛び込んできた。
腰先まで延びた彼女の美しい髪が、ふわりと三日月の光に煌いては、俺の体を優しく包み、俺の心は一瞬で氷解する。
信じられないくらい情熱的で、唇も自ら激しく求めてきてくれた。
俺も強く抱きしめ返す。
一回り大きくなった今の体なら、十分彼女を寒さからしのげるだろう。

「いやです。貴方が別の女のモノになるなんて……。
いかに相応しくないか、裸足で逃げ出したくなるように仕向けてみせます。」
「その言葉に偽りはないな。信じてしまいそう……だ。」
「はい。貴方を愛しています。一生をかけて、貴方に証明してみせると、誓います。」

涙をぬぐうことなく、俺を真っ直ぐ見つめる、揺るぎない黄金の瞳。
貴方のすべてを護りたい、すべてを一緒に分かちあいたい、そう言ってくれた愛しい彼女は、やっと俺の妻になる。

fin
398名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 05:39:47 ID:bFymdGVy
他の職人さんに、質問です。
総合情報室によると 480kb→dat落ちカウントダウン→500kbで書込不可?
こちらがイク前に、現在460kbになるまで投下しすぎた、俺がすぐにでも、新スレ立てるべきですかね。
399名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 10:13:11 ID:+cxNNGJ8
GJ!GJ!良かったデース
400名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 11:41:06 ID:TGf8mtlC
>>398
GJ!

また、ある程度尺の長いSSを投下する気なら新スレを立ててからのほうが
いいと思う。
401名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 20:13:21 ID:VzgSx/di
まだ400KBいってない気がするんだが…俺のブラウザの問題?
402名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 20:26:42 ID:bFymdGVy
俺PCでHTML保存 専ブラ=460 IE=425 らしぃ
エロパロはdat落ちの基準が不明確過ぎ。実際600kb越スレあるしな。
どうすればいいのか分からん訳だ。で、相談しているわけです。
403名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 21:38:29 ID:bFymdGVy
皆様、混乱させてすまなかったです。
なんか勝手にgdgdしちまった。

重複→やっぱり削除だしな。
SS保管人殿の動きが鈍い+>>3のSS内容=神経質になりすぎたらしィ。
dat落ちするまで、このスレに最後まで頑張ってもらいたい。馬鹿な質問と忘れてください。
404名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 16:58:37 ID:VUo8rQro
GJGJGJッ!!!
やっぱジュリアがグロの中じゃ一番だよ。
405名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 18:24:30 ID:S7LBIdZy
保守
406領地にて:2007/02/25(日) 12:27:59 ID:2nrLP1HO
コトコトと煮込む音。ジュワと焼く音。
ここは、ローランディア王国は西の一帯を占める、領主の屋敷の調理室だ。
領民の雇用も兼ねて、大所帯と化しているので、この朝食の時間がもっとも騒がしい。
その片隅で、ボールを抱えて、一心不乱に黄色い中身をかき混ぜるだけの私がいる。
たかだか卵溶きに、これだけ時間をかけるのは、これしかすることがないためだ。
悲しいことに私の料理の不器用さは、今や知る人ぞ知る事実であり、行く先々ですっかりネタにされている。
これでもIK(インペリアルナイト)時代、部下のシャルローネに教わったケーキ作りのように、
中身を飛散しまくることがなくなった分、ましなはずなのだが。

「奥様。そろそろだんな様を起こしに行っていただけますか?」
「ええ、わかりましたわ。」
この屋敷の侍女が、私に呼びかけた。
いよいよだ。
返事する声も、どことなく上擦ってしまっている。
エプロンで洗った手を拭いた後、そのまま調理室を出て、二階に上がる。
愛する人の奥様、と呼ばれるのはすごく気恥ずかしい。
が、目先の大仕事の前に、浮かれた気分も吹き飛ぶ。
もはや、これは戦争といっても過言ではない、危険な任務なのだ。

主寝室の扉をあければ、そこには半端にシーツをひっかけたまま、朝日をうつぶせに浴びて、
裸で眠りこけているカーマインの姿があった。

「マイ……こほん。貴方? 起きてください。朝食の時間です。」
「……。」
「貴方?」
寝起きの悪さ、は出会った頃から知っている。
あの頃は羽虫がいて、無遠慮の過激なキックをお見舞いしていた。
さすがに連れ添いを蹴り起こすなど、恐ろしい発想は真似できない。
抱かれなれた肩に手を置いて、ゆさゆさと揺り起こしてみる。

「……。」
「……貴方?」
恐る恐る顔を近づけて、彼の顔を覗きこむ。

「……。」
「……。」
互いに目を合わせて、沈黙が降りる。
次の瞬間、抱き寄せられてベッドに引きずり込まれた。
知り尽くされた体からブラウス、スカート、そして下着まで手際よく剥ぎ取られていく。

ああ! 
今日もしてやられてしまった、と己の未熟さを腹立たしく思う。
407領地にて 2:2007/02/25(日) 12:34:50 ID:2nrLP1HO
俺は非常に満足していた。
純白のエプロン一枚だけになってしまった、新妻ジュリアを見下ろしている。
お約束の抵抗があったため、陽を浴びて煌く白金の髪は乱れ放題。
ベッドのなかで、細い肩を激しく上下させて息をついている。
思ったより小さめのエプロンをしていたため、豊かな胸はあふれ気味で、下からは暗いところでは銀……
今は秘裂が見えてしまいそうな程、淡い薄白金の茂みが覗いている。
それを恥ずかしそうに気にしながらも、潤んだ瞳でこちらを射殺さんばかりに睨んでいる。

実に扇情的な光景だ。
エプロンとは、かくも魅力的なアイテムに早変わりするものだと感心した。
後ろのリボンが少々緩くなってしまったのが残念だが、今朝の脱がし技はまずまずか。
どこから攻めようか。上か下か、それとも背後から。
人生は素晴らしい。

しげしげと見惚れていたら、胸元の少し厚めの布を突き上げて、とがりきった乳首に目がいった。
触ろうとすると、ぺしりと叩き落された。
そのまま俺に隙を与えず、胸元を両手で隠してしまった。
泣きそうな顔をしているくせに、抵抗を緩めない健気なジュリア。
もう襲いたくてたまらない。

「朝食の時間です!」
「ん。わかった。それじゃあ手早く済ませるから、まずはお前を食べさせてほしい。」
「貴方という方は――――――――っ!!」
ジュリアが切れた。側のクッションを掴み取ると、俺を叩き倒しにかかる。
一応名匠が作った特注品なんだが、羽毛が舞い散り、刺繍糸が解けまくっている。
この絶叫に近い抗議の声が、俺の屋敷に響き渡った後は、事情を察した執事が配慮して、当分誰かが呼びに来ることはない。
毎日のことなのだが、ジュリア自らが窮地に追い込んでいくのが面白い。
IKとして、時に三連隊を率いる程戦術に長けた女なのに、俺にかかわると、こうもあっさり引っかかるところが楽しい。

さてと、極上の麗しき女神を、ありがたく頂戴するとしよう。

「……だと。聞いているのですか!?」
まずは振り回している、そのしなやかな二の腕から。
捕らえると頬を寄せて擦る。内側の、もっとも極めの柔らかい肌を愉しむ。
びくりと体が震え、振り払おうとするのをそのまま強引に抱き込んだ。
頭を肩先に埋める。
余計なものを含まない、純粋な女の香り。
暴れるたびに、俺の胸板で揺れ動く、布越しに感じる二つのふくらみ。

「ああぅく! いい加減に健康的な朝をっ、ご一緒に……って、こらっ。そこを触るな。話を聞け!」
さらくびれを滑らかに降って、その流線具合を確かめた後、小ぶりな尻をたっぷりと撫でてから、背後から泉を探る。
ここ一ヶ月あまりの間に散々馴らしてきたせいか、既にぐっしょりと濡れて、愛されるのを待っていた。
その手を逃れようと腰を前に引きかけたところで、正面から俺の熱くたぎった欲望の塊を、優しく差し込んでいく。
408領地にて 3:2007/02/25(日) 12:36:15 ID:2nrLP1HO
「ああ! だから……ぅ駄目だといって……あ、やめろ……んんっ!」
体をのけぞらせて、快楽から逃げようとするのを、両手で押さえつける。
すっかり俺好みに育てられた彼女の体が、言葉とは裏腹に俺を欲しがる。
ここまでくればジュリアに勝ち目はない。

目が覚めれば、まずは一発。
気が向いたら、いつでもいくらでもヤらせてもらえる立場。
新婚家庭で、長期休暇を満喫できるありがた味に、今とても感謝している。誰に。いや、今はどうでもいい。

結婚前から、何度か肌を重ねる夜はあったが、やはり毎日こうして一緒にいる間に、気づく点は多い。
女の体は繊細にできているらしく、感じる時期と鈍くなる時期があるらしい。
愛液にもその兆候があり、あふれる量や、その粘り気具合、それから味でも、乗る日とそうでない日が
あることもわかってきた。
においについては、もともとジュリアの体臭は強くない。
香水も強いものはつけないし……もう少しチェックを、厳しくしてみるべきか。

危険日――
正しくは妊娠可能日という概念が、この世界にあったかと言われれば、旧世界時代からあった。
しかしそれも体調や相性とか、様々な要素が加わって、微妙にずれてしまうこともあるらしく、
考慮すべき点、というくらいにしか認識していない。
それに、俺は最初からそういうことは考えていなかった。
グランシルの時から彼女に夢中だったし、波動を失って瀕死の頃は禁欲生活だったし、
コムスプリングスの頃には開き直ったりしたし、特使のときはまあ、それなりに愉しんだ。
できちゃった婚――
これなら確実に、ジュリアをIKから剥ぎ取れると思っていたから、実のところ、手ぐすねひいて、
連絡がもらえる日を待っていた。
まさか俺が先に折れる羽目になるとは……結果的には、彼女の勝ちか。

ジュリアを愛している最中、このように思考をめぐらせるのも、初めの頃は引け目を感じていたが、もう慣れた。

「ああっん! あ、ああ、はあん。はう、んんっ。」
ジュリアの歓喜を告げる喘ぎが、一段と増した。
今日は体の調子がとても良いらしい。どこまで耐えられるかな。
すでに小休憩を挟んで、三回戦目に突入している。

俺は笑みを浮かべると、再び動きを大きくして、刺激を強めてゆく。
ジュリアの普段は少し低めに通る声が、愛らしい嬌声となって部屋中に満ちる、たまらなく好きな時間。
彼女の中で暴れまわっていた俺のモノは高まり続け、さらに本能のまま突き上げてはむさぼる。

既に片手で足りない数くらいの絶頂を味あわされ、快楽に耐え忍ぶ権利しか与えられていない、愛しいジュリア。
その零れる涙を何度も舌でぬぐい、汗で張り付いた豊かな髪を、指で優しく整えてやる。
でも決してやめたりなどしない。
409領地にて 4:2007/02/25(日) 12:37:08 ID:2nrLP1HO
溢れ出した互いの欲望の雫が、可愛い尻を中心に、エプロンやシーツを大分汚してしまっていたが、
まだ許してもらえるかな。
今日こそ、限界まで挑めるかもしれない。

「あぁ! あんん――――――――――――んっ!!!」
ジュリアが一際大きな声をあげて、失神寸前まで脱力したのを見て、俺も最後の精を放ち、やっとモノを抜いた。

溜め息をついた。
俺自身も相当酷使しているはずだが、下半身を見れば、まだまだ頑張れそうだ。
しかも抱いたばかりのジュリアの体、特にそのすっきりとしたへそ周りをじっと見つめていると、
また欲望がユラユラと勃ち昇ってくるのだ。

アリオストに相談したら、驚かれた。
苦笑して「直後って、気持ち的にも萎えないか」と聞かれた。
意味がわからないと告げたら、「羨ましいね。やっぱり君は観察のし甲斐がある」と返されたな。
満足感は当然あるが、虚しくなる理由がわからない。
好きな女を愉しめたのに、何でそういう気持ちが芽生えるんだ?
とりあえず理解する必要性は見当たらない。

許してもらえるなら、このままジュリアに、俺の残りありったけの精をぶちまけてみたい。
特使時代にパイズリさせてもらったとき、一度だけ胸元に撃ち出したら、すごく嫌がられて、
その後の諸々が、全部駄目になったことがある。
以来、外出しさせてもらえていないが、そろそろ明日の入浴あたりで挑戦してみようか。
まずは胸元。尻、首筋、顔。いずれその体全体を、満遍なく汚してみたい。
もう一つ望めば、口でも受け止めて欲しい。
この心底惚れている女のすべてが、完全に俺のものになったことを、この目で確認したくてたまらない。

男としては恥ずかしいことなんだが、グランシルのあの最高の夜を味わってしまった後、
俺のモノは、他のどんな魅力的な女の誘惑にも、納得しなくなってしまっていた。
ジュリアだけに感じ続ける性欲。ジュリアにしか満足できない俺。
結婚が決まった夜、義理の父に責任うんぬんを突きつけられたが、俺のほうこそ
一生をかけて償ってもらわないと、割が合わない。
もっともこの話は、俺が先に果てた時にすると決めているので、何年かかかるかわからない。
ひょっとしたら、永久に話さずじまいかもしれない。

「よく頑張ったな。飯にしようか。」
「……。」
まだまだジュリアに試したい性技はいくらでもある。
彼女はどんな表情でそれを楽しんで、どんな声で俺を喜ばせてくれるだろうか。
余韻から抜け出せず、腰が砕けたままになっている愛妻を抱いて、朝食――
もう昼食か、に向かう夫というシチュエーションも、新婚家庭ならではの楽しみになりつつある。
410領地にて 5:2007/02/25(日) 12:39:29 ID:2nrLP1HO
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中庭に設けられた東屋が、私のこの屋敷で一番のお気に入りの場所だ。
天気のいい日は、こうして二人で、ティータイムを楽しむことにしている。
午後の日差しを浴びながら、私の手には『奥様に吉報。ご主人を喜ばせる三分料理特集』の抜粋記事。
カーマインは、ローザリアで大人気の週刊誌を広げていた。
ちなみにトップ記事は、私たちのことだったりする。
表紙も、結婚時の花吹雪のなか満面の笑みを浮かべる二人で、恥ずかしいから、
あまりこちらに向けないで欲しいと思う。

「ジュリアがマイロードなんて変な話をしなければ、とっくに幸せを満喫できたんだ。」
「ぐっ! で、でもですね。私もそれなりに……。」
「三年だぞ。三年。相思相愛だったのに、生殺しにされ続けた男の身にもなってくれないか。」
「しかし……。」
「きっと今頃楽しく、ジュリアもH大好きな女になって。」
「ちょっと待てもらおうか! その発言を撤回しろ、カーマイン。絶対ありえん。大好きとは断じて!」
「俺とするのはいやか?」
「いや、あ……その、いやではないのだが、つ、つまりだな……。」
「愛しているからするんだろ。ジュリアはもうヤりたくないのか?」
「もちろん、や……。」
「や?」
「……じゃない。」
否定した後で、私は赤面してはうろたえる。
三年――同僚の負担を考え、私はライエルがIK復帰するまで、結婚を伸ばしてもらっていたのだ。
もちろん生殺しなんてした覚えなどない。
ちゃんと婚約者としての責務……
彼は来るたびに、父の監視の目をかいくぐって、私の寝床に押し入っては、しっかり行為を要求していたのだから。

今になって思えば笑い話だろうけど、当時、私は彼には別に、本命の女性がいると思い込んでいた。
初夜の床で見せた、誤解が解けたときの彼の引きつった、苦虫をつぶしたような顔は、あまりにも強烈で
生涯忘れられないだろうと思う。
「俺はそんなに浮気性に見られていたのか……」と、がっくりと彼が肩を落としたあたりから、
どうも関係がおかしくなってきた気がする。
以来、こうして彼はこの話をネタにしてからかうようになった。

大体、彼が今もっている雑誌の見出しにもあるとおり、「三国一のエロい男」に選ばれるような男性が、
私に一途に想いを寄せてくれていたなんて、今でも信じられない。
だまされている気分だ。

「じゃあ、ヤらせてもらおうかな。」
「って……何? ま、まさかここでする気か!?」
「いいじゃないか。自宅の庭で何しようが、俺たちの自由……だろ?」
自分の席を離れて、こちらに回ってくるカーマインに、思わず飛びのいて後ずさる。
強姦魔と化した夫の、攻撃の第一手をぎりぎりで避けると、間髪いれず手刀を叩き込んだ。
女性とはいえ、これでも先々月まで大陸最強騎士団を勤めていた私だ。
距離さえあれば、迎撃方法もいくらか選択できる。
油断していたらしいカーマインの首筋に、もろに入ってしまったらしく、あっさりと崩れこんだ。

しまった。もう少し手加減するべきだったか、と近寄って心配したのもつかの間、スカートから伸ばしていた足に、
カーマインの指がつつつと伸びた。
続いて片足をとられ、足首から膝へと彼の唇が這い上がる。
411領地にて 6:2007/02/25(日) 12:40:15 ID:2nrLP1HO
私は眩暈にふらつきながら見下ろす。
無表情な、という表現を返上するべきではと思う程、すっかりデレきった愛する夫の顔がある。
可愛いと感じてしまったことは別として、これは深刻な事態だ。

結婚すると駄目になる男は、職務上相当数見てきたし、どういうタイプがそうなりやすいか理解しているつもりだった。
しかし、まさかこの光の救世主、騎士の中の騎士と呼ばれたカーマインに、起こるとは思ってもみなかった。
しかも大抵の理由は妻側にある。
つまり私の態度が、カーマインがだらしなくさせているのだ。
ここはきちんと主導権を掴み取り、より良い理想的な夫婦の形に持っていかねば!

そう握りこぶしを震わせて熱く決意した私は、心を鬼にして、その頭を蹴り落とす。
さらに常備していた鞭を、ガーターベルトより抜き出すと、ピシリと彼の前で鳴らしてみせた。
彼がにやついたまま、私を見あげている。

「何か言いたそうだな、カーマイン?」
「ふっ。やっぱり好きなんだな。そういうのが。」
「調子に乗るのも、大概にしろ……!」
誰がこんな態度を取らさせているのか、と私は怒りに震えて、鞭を振り上げる。
脅すつもりですぐ脇の地面を撃つが、その隙を逃さず、彼の手がその先端をすばやく握りしめてしまった。
その勢いを生かして立ち上がると、それを手繰るような仕草で、私を引っ張り込む。

「あ……く! 何を……?」
「俺しばかれるより、縛るのが好きなんだ。」
あっという間に背後に両腕を捕られ、そのまま鞭で縛り上げられる。
背後から、彼の押し殺したような笑いが聞こえる。
だから情け無用と思うのに、愛しい男には本気で挑めなくなっていた。

「まずは下ごしらえしないとな。」
「!! は、離せ!」
背後から、カーマインの両手がするりとシャツの下に滑り込み、乳房をふわりと包み込んだ。
優しく念入りに擦られれば、敏感に反応し乳首が立ってきてしまう。
それを指先で絡めとり、楽しげに転がしては弄ぶ。

「……く、止めろ。」
「感じてるんだろ? 素直になればいい。」
彼は私を拘束したまま、片手でテーブルの食器諸々を器用に、東屋の椅子側に除け始めた。
その仕草が本当にやたらもったいぶって丁寧なのが許せない。
そこまで余裕を見せ付けられると、惨めさが増す。わかっていてやっているんだから、始末が悪い。
それも数分のことで、そのまま私はテーブルに、上半身をうつぶせにされた。

彼の腕が、スカートのなかに忍び込んでくる。
私の太ももや尻を、何度も往復して這い回る。
ガーターベルトが外され、パンティーの隙間から指を差し入れてる。
ぞくぞくと体が反応して、その刺激の呼び水に、次第に体全体が敏感になってきてしまう。
自分でもはっきり分かるほど、濡れ始めるが分かる。
彼がそれを恥部からすくい取り、いやらしい音をたてさせながら、指先で満足そうに確かめている。

「さてと、じゃじゃ馬としては、どういう調理法がお希望なんだ? 俺が直接指導してあげよう。」
「断る……!」
「泣いて許しを請うてみたら、三分で済ませてあげてもいいな。」
「だ! 誰が……お前のHのときの口約束ほど、信じられないものは……な、あ! ああっん。」
時をおかず、パンティがひき降ろされ、スカートを捲りあげた彼のモノが、後ろからあてがわれた。
今だ。私は彼のモノの先端を、この尻と太ももに力をこめて挟み込み、締めあげた。
412領地にて 7:2007/02/25(日) 12:40:57 ID:2nrLP1HO
「……!」
「ど、どうだ!!」
「だんだん知恵がついてきたな。」
「さあ、さっさとのけ!」
「ジュリア……股擦りって言葉、知っているか?」
「ま……たす?」
彼のモノが、私の愛液の力を借りてするりと股から抜けたかと思うと、次の瞬間太ももの付け根に、
深く滑り込んできた。
敏感になりきっていた私の恥部は、そのあまりの過激な感触に悲鳴をあげる。

「!!」
声を上げてしまったら、多分私は脱力してしまう。
彼のモノが容赦なく、私の谷間を前後に行き来する刺激に、歯を食いしばって必死に耐える。
だけど、いくら尻を太ももをきつく締め上げても、彼を感じてしまった体が、欲情の雫で谷間をしどしどと濡らしては、
彼の手助けをしてしまう。
悔しい気持ちよりも、快楽のほうがどんどんと心を侵食し、麻痺させてゆく。
淫猥な水音が東屋に響ている。

「ぁああ。ゆ、許して――……!」
ついに耐えられなくなり、降参する。
首筋に当てられる彼の唇と、愛しているとささやく声が、その願いを却下する。

「もう……続けないで!! あうぅんん、あ、も……駄……目ぇ、これ以上……耐えられな……あん!」
「一度この方法で、お前をイかせてみたかったんだ。」
「あああ!!」
その動きが一層加速して、悲しいことに私は堕落する。
もう声を出すことに慣れてしまい、カーマインの望みのまま乱れ、そのまま気持ちよく頂点を迎えてしまった。
彼はぐったりとうなだれた私の頭を、優しくあやすようになでると、私のなかにモノを差し込んで、再び動き始める。
あとはいつものように、この体は蹂躙されつくしてしまうのだろう。
私の意思なんて、どうにでもなると舐めきっているのか。

「ん。はあ。あ。あん、ひう、あっ、あ、あ、あああぅん!」
妻たるもの、いかなる時も夫をたて、夫に尽くし、常に影となり……
どこで聞いた理想の妻の話だろう。

この底なしの種馬相手に、どうすれば対抗できるのだろうか。
この夫は、私の気持ちを理解してくれるんだろうか。

愛しています。
だからあなたにとって、最高の妻でありたいのです。



そう願うのに、道は果てしなく遠い――――――――
413領地にて 8:2007/02/25(日) 12:42:15 ID:2nrLP1HO
---

顔を上げれば、頂点まで舞いあがり、後は落ちるだけになった満月が見えた。
ローランディア騎士服に身を固め、腕を組んで窓辺に佇んでから大分経つ。
やっと正門横に授けられている通用口が動き、待っていた相手が中庭を、のっそりと歩いてくるのが見えた。
振り返ると、ジュリアはまどろみのなかで俺に悪態をついているらしく、時々言葉ならない寝言を紡いでいる。
苦笑して柱の時計を見れば、まもなく深夜二時を回ろうとしていた。
気配を消してそっとベッドに近づくと、腰先まで伸びた美しい銀の髪を一房すくいとり、口づけを落とす。
ゆっくりと音もなく、部屋の扉を開けて廊下に出た。

俺も待たせる身だからな――
昔ある女シャドーナイトに言った言葉だ。
シュテーム山麓のとある村で、集団失踪事件が発生したらしい。
周辺警備を担当するウォレスが、お手上げだと俺に助力を要請してきたのだ。
正面ホールの、広いカーブ階段を降りながら考える。
彼女は、自分も連れて行かないことをどう思うだろう。
腹を立てるか、落胆するか、それとも追いかけてくるのだろうか。

あのグランシルの夜から始まった、俺たちの望み、求める形は、果たしてひとつになったのか。
闇は、俺のなかに居座り続けている。
ゲーヴァスに会って、活性化し始めたかもしれない。
ラルフ、リシャール、ヴェンツェル、そして……俺。
アリエータだって、自らの意思で追い出せたわけじゃない。
やつが勝手に、出てってくれただけだ。
己の力だけで、ゲヴェルらの呪縛から逃れることは、誰にも叶わないのか。

いつかこの幸せも、崩壊する日が来るかもしれない。
まだ見ぬ未来を、憂いていても仕方がない。
今この時、この瞬間を、大切に噛みしめて生きてゆけばいい。


俺を照らす光と道は、確かにここにあるのだから――――――――

fin
414名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 12:47:01 ID:2nrLP1HO
SS保管人殿 
手数ですが、上記SSも3-143に加えてくださると助かります。

領地にて 2冒頭に区切り線(---)を付け忘れました。
以上で一応ジュリアのマイロード話は終了です。

ティピ独り言エロネタは、需要ありますかね?
415名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 16:29:08 ID:XkCZRlXQ
GJ!!
416名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 20:54:09 ID:nWirnbCy
えッ?ジュリアはもう終わりなの?
そんなコト言わずに続けてくださいよ(´;ω;`)
417名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 00:25:29 ID:MGH+KldY
俺、純愛系はそれ程興奮しないのにこれはとても良かった。
少しずつでいいから書き続けて欲しいよ。
もし、よそでも何か書いてるなら教えて!
418414:2007/03/01(木) 20:50:47 ID:8nh71/fS
これが初エロ。
ただ勘違いでこのスレを汚した手前、落ちるまでけじめをつけてから、消えたいです。
しかしもう萌尽きて、本番なしの話をさかのぼった、小ネタくらいしか浮かばない。

・ジュリア性別バレでカーマインが悪戯。
・12回目休暇時、コムスプリングスで風呂ノゾキ。
・堰破壊直前の特使暗殺計画(カーマインsideのみ・終盤までエロなし)
419ティピちゃんの休日:2007/03/03(土) 12:00:13 ID:2cXB5OZ9
とある休日のカーマイン宅。
ルイセはミーシャの所に遊びに行き、カーマインとサンドラはそれぞれの部屋でお昼寝中。
そんな中、ティピはというと・・・・・。

「う〜ん、美味し〜。」

屋根の上でお日様の光を浴びながらくすねて来た蜂蜜を舐めていた。
誰にも邪魔されずに至福のときを過しているティピ。しかし・・・

「きゃあっ!」

気持ち良くなり眠くなってきたせいなのか、手を滑らしビンの中の蜂蜜が全身にかかってしまった。

「も〜、最悪。」
「にゃ〜ん。」

悪態をついていたティピ。すると1匹の猫が可愛らしい鳴き声をあげながら近づいてきた。
小型の種類なのか成獣に成りかけらしいのにティピより少し大きいくらいのサイズしかなかった。
その猫はティピの直ぐ近くに来ると匂いを嗅ぎ、顔を舐め始めた。

「ちょっ・・・ちょっと!」

行き成り顔を舐められ抗議の声を上げるティピ。
しかし猫は舐めるのを止めず、段々と下の方へと舌を移動させていった。そして・・・

「ああんっ!、駄目ぇ。」

突如として甘い声で喘ぐティピ。
猫の舌が彼女の股間に到達していたからである。しかも半ズボンの隙間から器用に割れ目を直接である。

「ね・・猫さん、ちょっと辞めてよ・・・ねえ・・はうぅぅんっ。」

必死で猫に止める様に訴えるティピだが猫の舌は止まらない。しかも股間から生じる快楽のせいでその声も喘ぐ割合が高くなっていた。
そんなティピに対して猫も(股間を)舐める度に気持ち良さそうに喘ぐティピを見て興奮していたのか舌の速度を早くする。

「ああ・・・気持ちいいよぉ、もっと舐めてぇ。」

ついに自分から舐めるように求め始めたティピ。猫もそれを感じ取ったのか更に積極的になる。

「ああっ!猫さん、私もう駄目ぇ!イク・・イっちゃうよぉ!ふああああ〜。」

ついに限界が来たのか甲高い声で喘ぎ、絶頂に達するティピ。
猫はぐったりとしたティピを労わるかの様にその顔を舐めていた。
420ティピちゃんの休日:2007/03/03(土) 12:49:20 ID:2cXB5OZ9
「う〜んっ」

暫らくして落ち着いたのか、身体を起こすティピ。

「ふふふ。ありがと猫さん、気持ち良かったわ・・・チュッ!」

未だ快楽の余韻が残っているティピは猫に礼を言うとその顔にキスをした。

「にゃあっ!にゃあにゃあっ。」

だがキスをされたとたんに猫は少し激しく鳴き始めた。

「何かしら・・・ってちょっと!」

その原因を探ろうと猫を見詰めていたティピは股間の生殖器・・・ペニスがパンパンに勃起しているのを発見した。

「私と・・・・交尾したいの?」

一応性に関する知識を持っていたティピは状況から猫が自分を交尾の相手とした事を察知した。

「にゃあっ!。」

ティピの言葉に肯定するかの様に首を縦に振り鳴く猫。
少し考えた後、ティピは半ズボンを脱ぎ割れ目を露出させると四つん這いになた。

「良いわよ、来て。」

普段なら絶対にやらない行為なのだが今の彼女は快楽とそれを与えてくれた猫への愛おしさで頭がいっぱいだった。
猫は嬉しそうな表情をすると四つん這いのティピの上に被さってその割れ目にペニスを挿入した。

ずにゅっ!にゅぷにゅぷにゅぷっ!

「ああ〜!猫さんのおがちんちんが胎内に入ってきたよぉ・・ひぃっ!気持ち良い。」

猫のペニスに貫かれ激しく喘ぐティピ。彼女に処女膜は無かったようでこれが初体験にも関らず快楽だけを感じる事ができていた。
そして普段はマスターであるサンドラと意識が繋がっているのだが昼寝中だったのでこの痴態が発覚せずに済んでいた。

「にゃあ!ふにゃあっ。」
「気持ち良いいっ!もっと突いてぇ・・私を妊娠させてぇ!」

まるで妊娠を望むかのように猫との交尾にのめり込むティピ。今、彼女は正に雌と化していた。

「にゃにゃっ!」
「出すの?なら私の胎内に注いでぇ!ああ・・・もうっ。」

猫が射精しそうなのを感じ取ったティピは腰を振りながら胎内に出すように叫ぶ。そして・・・

「にゃあ〜〜っ」

どくどくどくどくどくっ!

「んんっ・・猫さんのぉ・・精液が私の胎内に入ってくるよぉ、もう・・イクぅぅぅぅっ!」

猫はティピの身体をがっしりと掴み、確実に孕ませるとばかりに彼女の胎内に精液を放つ。
その感覚にティピは再び絶頂を迎えて行った。

こうしてティピの休日は過ぎていった・・・・・。
421ティピちゃんの休日:2007/03/03(土) 12:58:18 ID:2cXB5OZ9





後日、その猫はサンドラやルイセに気に入られペットとして晴れてフォルスマイヤー家の一員となった。
そのお陰でティピはほぼ毎日猫と一緒に過せるようになった。
そして妊娠する事は無かったがお互いの絆を確かめ合うようにティピは猫と交尾をするのを止めなかった。
仲良く過すティピと猫。その様子はまるで番いの様であった。



おわり。
422名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 22:57:01 ID:Lr74+Sxx
フレアとルイセの男漁り投下待ちな俺。
423見つめられて 1 :2007/03/09(金) 18:23:50 ID:iiDzNJZX
十二回目の休暇の二日目に、コムスプリングスをカーマインは選んだ。
ヴェンツェルへ秘石制御装置を使うかどうかの選択を、ローランディアの王が渋ったためだ。
こんなことをしている間にも、彼の体調は悪くなってきているというのに。
苛立ちを洗い流そうと、私は初めて公衆浴場へと足を向けた。

---

「俺はもうあがるが、無理はするなよ。」
夕刻、俺は公衆浴場の男風呂に向かう。
もともと入る気はなかったが、ジュリアがこちらに向かったと聞かされてしまえば、いらぬ期待がもたげる。
入れ違いのウォレスに苦笑されながら、温まるよりも先に、俺はふらふらと例の洞窟へと歩き出す。
暗い闇のなか、手探りで一筋の光を目指す。
アリオストの時と違い、賑やかな女たちの話し声はまったく聞こえない。
水音がする。
願望と予感が入り混じった煩悩を抱きながら、以前覗き損ねた女湯に続く小さな穴に目を当てた。
白金に近い髪を結い上げて、広い女湯でひとりジュリアが入浴していた。
やや薄暗いなりはじめているが、まだ明りが燈らない時間。
浅い白い石底は日中とは違い、沸き立つグローシュ光を反射して、見事な女体を浮かびあがらせている。
うなじのおくれ毛を、うっとおしそうにジュリアが整えるたびに、タオルからもれた上向きの豊かな乳房が湯より露出する。
俺は食い入るように、その湯気に見え隠れする光景を見つめた。
424見つめられて 2:2007/03/09(金) 18:25:35 ID:iiDzNJZX
---

この気配は……!
私は息を呑む。
男湯との間を隔てる岩山の一角から彼の気配を感じとったのだ。
まさか、あのカーマインが……覗きを?

私は何を考えているのだろう。
もし彼じゃなかったら、いや、そこに気配がするのは単なる気のせいだったら。
そう思いながらも、私は前にたらしていたタオルをはがすと、そっと側の手すりに置いた。
彼に……もっとよく見えるようにと、さりげなくその気配のする方向に、私の体を向けてみる。
乳房をそっと見せつけるように、両手で寄せてはお湯より持ちあげてみた。

「ん……。」
ちょっと恥ずかしかったけど、あのグランシルの夜の彼の行為を思い出して、乳房を揉んでみる。
彼に触れて欲しい。また抱いて……欲しいと、体がうずきだす。
下半身に指先を伸ばせば、恥部は濡れていた。
彼を思い浮かべるだけで、私の体は炎に包まれているかのように熱くなる。
あの夜の痛みは次の週には消えていたけれど、この体に植えつけられた欲情は、深く根をはり蝕み続けている。

ちりりと与えられたあの刺激を求めて、ぼんやりと流されるまま、乳首を弄り続ける。
だけど、これは彼にしてもらった快楽とは程遠すぎる虚しい行為。
途中で意識を失ってしまったけれど、あの感覚がいわゆる絶頂というものなのだろう。
どうしようもない気分になり、乳房からそらすと、か細い滝が目に映った。
寝転がりながら、体のつぼを刺激するために設けられているもの。
私はその滝に行く。

「あ……んん。」
思わず声をあげる。
流れ落ちる水が、心地よく恥部を叩きつけては刺激する。
あの夜カーマインにそうされたように、私は素直に足を開いて、滝に向かって尻を突き出してより快楽を求める。
容赦なく恥部をえぐり続ける水圧に、次第に理性が麻痺してゆく。

「う……く、あ、んっ。」
彼に抱かれたい。
またあの逞しい腕に、優しい吐息に包まれたい。
熱い唇を這わせて、荒々しくその舌でこの体を舐め回して、私を蕩けさせて欲しい。
彼のモノで私の体を内側から、女の性の扉を撃ち破って欲しい。

パーティに参加を促されて期待していたものの、彼と二人きりになるチャンスは巡って来なかった。
カーマインは誰かといつも一緒にいて……違う、彼は話しかけづらい雰囲気を漂わせていた。
明らかに避けていた。私はやはり彼の目にはかなわなかったのだろうか。
初めての女は扱いにくい――
後でバーンシュタイン王城で偶然、下士官兵たちの猥談を耳にして、背筋が凍ったのを覚えている。
男ならやはり喜ばせてくれる、手管を覚えた熟女を欲しがるもの――彼もその類だったのだろうか。

「あああ……!」
そのまま頂点を迎えて、私はうなだれた。
同じ絶頂でもなんて違い。惨めさだけが私を覆う。
馬鹿みたいだ。

こんな浅ましい事をしているのを見て、カーマインはどう思っただろう。
後で合流しても、彼はきっとこの話題には触れない。
何事もなかったかのように皆の点呼をすませて、ローザリアに帰るように指示するだけだろう。
私は落胆の溜め息をつくと、浴場を後にした。
425見つめられて 3:2007/03/09(金) 18:26:46 ID:iiDzNJZX
---

これは……儲けモノ……なのか?
打たせ湯で、激しく身を震わせて悶えるジュリアの裸体が、俺の脳裏に生々しく焼きついている。
解けた腰元まである髪が、呪縛の様にその体にまとわりついて、彼女が俺に差し出された生贄のようにすら見えた。
彼女の艶めき上気した肌を、蛍火のように妖しく照らしては消えていった、グローシュが見せた幻。
ジュリアは多分俺に気づいていた。
俺のほうを意識していたのが、はっきりと分かる姿勢だったからだ。
この壁を魔法で壊せば、俺のモノは彼女を望みのままに貪ることは出来ただろう。

覗くべきじゃなかった。
これから先、俺はいつまで生き、この葛藤に耐え続けねばならないのか。
切り捨てられない男の本能を、未練たらしく壁に向かってぶちまけた。

fin
426特使暗殺計画 カーマインside 1:2007/03/11(日) 02:07:39 ID:LCzyj3bD
バーンシュタイン王都へ向かう公用馬車の中で、肩肘をついては溜め息をつく。
ついて事態が好転するものなら、いくらでもついてみせる。
それくらい厳しい。

先々月、アルカディウス王が享年四十一で世を去った。
即位したのはその甥にあたるコーネリウス。
この王が好戦的な思想家で、現在軍備拡張を主張して文官と激しいやり取りをしている。
この動きに隣国であり、過去幾度もこのローランディア王国と戦火を交えてきたバーンシュタイン王国も、警戒を強めはじめている。
今回招かれているのは、ローランディア側にはまったく無関係に等しい表彰式典。
国代表の役目は、我が国にも多大な貢献をしてきたという彼らに労いの言葉を述べるだけ。
それをあえて受けるよう強くあちらが要請してきたのは、両国間の疑念を払ってほしい、というエリオットの必死の努力ゆえだ。

「ようこそ、バーンシュタイン城へ。お待ちしておりました。」
「お招きに預かり感謝する。早速エリオット陛下にご挨拶をしたい。」
「は! どうぞこちらです。」
城門で出迎えてくれたジュリアが、いつもと違ってドレスを着ていないのも当然か。
警護を指揮するIK(インペリアルナイト)が、この状況で浮ついた服で現れたら、これ幸いに、
普段から彼女をよく思わない連中が攻め立てるだろう。
途中で俺に嬉しそうに駆け寄ってきたエリオットに苦笑する。
オスカーも合流し、式典会場の中庭へ向かう。

「ようこそ、バーンシュタインへ。お元気でしたか。貴方が代表と聞いてほっとしていましたよ。」
「俺は参ってる。」
「ご免なさい。僕も正直どうしたらいいか悩んでいて、貴方に相談できると思ったら嬉しかったんです。
勝手にはしゃいじゃって……貴方の気持ちも考えずにすみません。」
「わかってる、エリオット。俺もできる限りのことはする。」
「わあ、やっぱり頼もしいですね。貴方に会うと元気が出ます。僕も頑張らなきゃ。」
さすがに王の頭を撫でるわけにはいかないので、肩を叩いて励ましてやる。
エリオットも相変わらず苦労が絶えない宮廷生活を送っているようだ。
「貴方たちの前ではただのエリオットでいたいから」か……
はたから見ると、騎士風情が偉そうにと言われそうだが、それでエリオットが満足するなら我慢してやるか。

「僕も君に期待しているんだよ。お偉方をそのやけっぱちな似非面で、懐柔してもらいたいね。」
「オスカー、俺が形式ばった会食は苦手だって知ってるよな?」
「もちろん君だから選んだのさ。まだご婦人方がいない分気楽なはずだよ。違うかい?」
427特使暗殺計画 カーマインside 2:2007/03/11(日) 02:12:10 ID:LCzyj3bD
会場に着くと、俺が最後の客だったらしく、すぐにエリオットが壇上に立ち簡単な挨拶を述べた後式典が始まる。
ジュリアが俺の背後に着いた。
警備側である彼女に、必要以上に話しかけられないのが辛い。

それも一時間足らずで終了し、いよいよ今回の本題。
すなわちコーネリウス王の真意について知りたがっている連中、この国の重鎮たちに取り囲まれた。
すっかり板についた愛想笑いを浮かべた俺と、彼らとの腹を探りあいが始まる。
特に俺と同じ年というマクシミリアン・シュナイダーが熱心に話しかけてくる。彼の戦争嫌いはよく聞いている。

「……しかし、新しい王の本意はどこにあられるのでしょう。」
「我が王は先の大戦で失われた兵数を補充するよう命じたにすぎない。二年前に戻るだけのこと。
我々のゆるぎない友好の前に、障害などあろうはずもない。そう思われないか、シュナイダー大臣殿」
「カーマイン殿のおっしゃるとおり。しかし、この先はわかりません。
果たしてこの国の先の王、今や名を口にするのも憚られるあのお方のように、愚かな過ちの繰り返しは避けられるのでしょうか。」
「過去二十年間に起きた戦争のうち、我が国から一度たりともしかけたことはない。
この事実、よもや貴公が知らぬわけがあるまい。それとも我が国にそのような意思があったほうが、良いとでもお思いか?」
「とんでもない。グローランサーがここまでおっしゃられるのを疑うことなどと。ただ……。」
馬鹿げている。
一国の代表という立場など形式だけだ。
俺が何の決定権を持っているとでも思っているのか。
前王アルカディウスのお気に入りの騎士だった。それだけにすぎない。

コーネリウス王について俺はほとんど知らない。
次期王の人柄を知らなかったとは、国に仕える者なら恥じるべきだろうが、それくらい想定外の人物だったと言うことだ。
継承権順位や国民人気を無視して、一部の貴族や役人どもが勢力争いを繰り広げながら推し進められた王選定会議。
この国には特例で女王も認められているはずなのに、直系が蹴り飛ばされ、先々王の庶子の、これまた庶子が王位につく。
国民乖離も甚だしいのはどこの国でも同じか。

アルカディウス王が、なぜか後継者を選んでいなかったことも災いした。
本当に指名していなかったのか、と言われれば信じるしかない。
一人娘のレティシア姫が、せめて優秀な婿をとっていれば、もう少し上手く立ち回れたのでは……と思いかけて苦笑した。
俺もその候補だったよな、と今頃思い出す。
428特使暗殺計画 カーマインside 3:2007/03/11(日) 02:14:16 ID:LCzyj3bD
注文していた紅茶を給仕より差し出され、俺はそれを口にする。
舌に強烈な焼きつく痛みが走った。
給仕の動きや表情におかしな点は見られない。
俺はハンカチをさりげなく口にして、周囲の様子を伺った。
始終見られているのはいつものことだが、そのなかに一人俺の動向を凝視している男が目にはいる。
脇に控えていたジュリアに目配せする。

「どうされましたか?」
「来る途中で馬車酔いをしてしまったようだ。」
「わかりました。こちらへ。」
「では休憩室まで誘導いたします。」
「いや、私一人で十分だ。お前たちは引き続き警護を怠るな。」
会場を抜けしばらく歩いたところで我慢出来なくなり、草陰に入ると激しく吐いた。
かつての戦いで嫌というほど毒を食らった身だ。
顔色ひとつ変えずに我慢できる特技はありがたかった。

「マイロード!?」
「静かに。」
ジュリアは機転が利く。
意味を悟り、その鋭い瞳は追いかけてきた男を映す。

「毒を……盛られた。あいつだ。行け。」
「は、ですがマイロードの御身が……。」
「任務を優先させるんだ。」
躊躇うジュリアをせかす。
彼女は俺に毒消しのファインを唱えたあと、奴を探してこの場を後にする。
俺もキュアを唱えて口の痛みを癒す。
まだふらつく体を引きずって、通りすがりの兵士を捕まえ、休憩室に案内をさせた。
体を緑の長椅子に預けて、しばらく放心していると、ジュリアが戻ってきた。

「大丈夫ですか。」
「ああ、ジュリアのファインのおかげだ。」
俺の側にかしずくと、切なく雫を溜めこんた悲しい瞳を向けてくる。
そんな表情で自分を攻めるなジュリア。
俺は大丈夫だからと、その柔らかいプラチナブロンドの髪を撫でてやる。

「申し訳ございません。マイロード。私がついておりながら、このような失態。いかなる処罰もお受けいたします。」
「……ではこれを、調べてくれ。」
ジュリアが警備についていた以上、彼女に非が生まれてしまうのは仕方ない。
責任感旺盛な彼女を不問にすれば、逆に追い詰めてしまう。
俺は先程持ってきたカップを彼女に差し出した。
429特使暗殺計画 カーマインside 4:2007/03/11(日) 02:20:22 ID:LCzyj3bD
「貴方の警護を厳重にさせていただきます。」
俺たちは互いに顔を合わせる。
俺たちの関係は一部の奴らしか知らない。
オスカーにはすぐばれた。
エリオットにも俺から事情は一応話してある。
ジュリアの仕事優先を第一にしているため、という理由で交際は表ざたにできないと――

異国の騎士との交流があるだけでも波紋を呼びやすい。
まして初の女IKだ。
まもなく新設されると聞いている、女のみの騎士団の団長にも推薦されている。
働き盛りの彼女の足を引っ張ることだけはさけてやりたい。
それに俺は……付き合っているのかと問われれば、違うと答えるしかない身だ。
本当の恋人でないのが辛い。

部屋が替えられる。
いつもの貴賓室よりさらに奥、王が寝室に、より近い棟の一室。
出入口に、各階の廊下に、衛兵が十数メートル置きに配置されている。
これでは内部から死角を見つけることなく出入りは無理そうだ。
さらに俺があてがわれた部屋の入り口の左右に新たに兵士が加わり、窓を見下ろせば五名の見張りが見えた。

先に部屋に入って点検をしていたジュリアが、その作業を続けながら、俺に警備体制の説明をはじめる。
それを遮って、強引に抱き寄せた。
先程の出迎えの時とは違い、ほんのり薄紅色の口紅が添えられているのを認め、それを指先で愉しむ。

「先程怪我をされたばかりでは。」
「もう直っている。」
「ん……っ。」
口直しがしたかった。

身も蓋もない言い方をすれば、俺はこの国にジュリアを抱きに来ている。
彼女の体目当てと言ってもいい。
ティピに言ったら即蹴り殺されそうだが、男なんてそんなもんだと思う。
現にローランディア側から特使として派遣されるようになったこの半年あまりの間に、ジュリアとは相当な数肌を重ねた。
コムスプリングスでの逢瀬で、ジュリアから忠誠の報酬という理由を引き出せた俺は、何かにつけて彼女を抱くことができた。
彼女もそれを拒まない。
唇を重ねあっているうちに、愛する女とする快楽を覚えてしまった俺の体が、忘れられないその味を求めて沸き勃ち始める。

扉を叩く音がした。

「ダグラス将軍。今夜の警備体制の確認をお願いします。」
「わかった。すぐ行く!」
やはり物足りない。
面倒な公務や立場に邪魔されて、一度も愉しめずに帰るなんて真っ平ごめんだ。




続く
430名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 16:38:23 ID:dwaoiUH9
wktk
431名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 17:23:54 ID:b6KmlB4T
「ああっ、お兄ちゃん…っ、好き、大好きだよぉっ」
フォルスマイヤー邸、二階にある一室。
淫乱な牝の声が響き、室内に反響していた。
「ルイセ、少し黙ったらどうだ?俺は逃げないから」
「んんっ、だってぇ…お兄ちゃんへの想い、口にしたいんだもんっ…
あはぁ、い…いい…っ」
指を秘所に突き入れ、自慰をする少女に、其れを見詰める青年。
少女の方がルイセ、青年の方がカーマインという。
兄と妹ではあるが、実際には血は繋がってない。
カーマインは幼い頃に、この家の主、そしてルイセの実母で
あるサンドラに拾われ、この家の子となり今まで育てられてきたのだ。
「あ、はぁんっ、見て…私のここ、こんなに広がるようになっちゃったんだよ」
厭らしい蜜を零す穴を指で、くぱあっと広げてカーマインに見せつける。
指三本は楽に咥え込めるだろうか、ピンク色の肉壁が覗く。
愛液がとぷとぷと流れ、カーペットの生地を汚していった。
「やらしいな、立派だよ、お前は」
義理の妹の痴態をにやりと口端を吊り上げながら、見下ろす。
「ふあっ、は…あ、ああッ。もっと褒めてぇ、ご褒美頂戴ぃっ」
ひくっひくっと蠢く膣壁、ごりごりと擦りつける物が欲しい。
自分の指だけでは物足りない。ルイセは桃色の髪を振り乱し、
体をくねらせ、欲望を口に乗せた。
「前言撤回、かな。強請る時の言い方は教えた筈だ」
ベッドの淵に腰を落ち着けながら、冷ややかな目線をくれてやる。
「あぅ、お…お兄ちゃんのご慈悲を下さい…ませ」
金と銀の瞳に見つめられ、自分の失態に気付き慌てて言い直す。
「取り敢えず、合格点…でもそれじゃこれぐらいだな」
すらりとした足を伸ばし、足の爪先で秘所をぐっと押し付けた。
ぐりぐりぐり、と足の指で肉芽や膣の入り口を苛める。
「あ、あああっ、や、やああああっ…そんなのじゃ嫌ぁっ!!
お兄ちゃんっ、お兄ちゃんを入れて欲しいのっ!!」
願う、秘所を貫く熱い肉棒を。入れて、滅茶苦茶にして欲しい。



「こんな話はどうだろうか?」
「……お前の妄想力には毎度驚かされる……」
「はは、まあいいだろ?ティピが居ない今がチャンスなんだ」
「ああ、お前の周りを飛び回っていた妖精か……」
「いや、正確にはホムンクルスなんだけどな。
お目付け役だからって、何かと煩いんだ」
「そうか……」
繰り広げられる猥談はとあるアパートの中の一室で。
元インペリアルナイトのアーネストと光の救世主のカーマイン。
元居た世界の過去へと仲間何人かと共に召還され、そこで生活をしている。
最初は幾分か戸惑ったが、慣れれば割と快適に過ごせるようになり、
男二人、集まれば自然とこういう話しになってくるもの。
之に偶に、ゼノスやヒューイ、ウェイン等も参加する。
その時は収集がつかなくなり、翌日には皆が皆、睡眠不足を訴え、
女性陣の頭には軒並みハテナマークが浮かぶんだとかなんだとか。
432バルディア王妃のキケンな遊び〜:2007/03/15(木) 19:50:30 ID:zQcscA8F
 *バルディア王妃のアブナイ遊び〜の続編です。*


相変わらず大陸統一の為、軍事行動を続けるレディン率いるバルディア軍。
現在はとある国に侵攻中であった。その国の王は野心家でありダルシスやボ−ゼルとの戦争終結直後から関係が悪化していて国境ギリギリでの演習など何かと挑発をしていた。
開戦のきっかけもバルディアの勢力拡大に嫉妬した王が自国の勢力拡大を狙って隣接する小国を攻め、その国がバルディアに援軍を求めたのだった。



某国王城〜王の間

「陛下、バルディア軍が最終防衛ラインに向けて進軍中とのことです。」

「拙いな、其処で逆転できれば良いが・・・。」

顔を青くしながら報告する大臣の言葉を聞きながら某国国王は頭の中で考えていた。
このままでは滅亡は免れないかも知れない。如何にかして血統を残しつつバルディアに一泡吹かせるかを。

「やはりこの方法しかないか。王子達を呼べ、それと使節派遣の準備をせよ。」

何か方法を思いついたのか、王は次々と指示を出し始めた。
433バルディア王妃のキケンな遊び〜:2007/03/15(木) 20:11:16 ID:zQcscA8F
その日、バルディア王妃クリスはご機嫌だった。
数日前、某国から王子や王家に連なる貴族を初めとする外交使節が訪れていて交渉の為に夫レディンが久々に戻っていたからである。
そして昨夜は夫婦の営みを思う存分愉しんでいたのであった。
交渉の結果、一時停戦される事になりレディンは残務処理の為に再び停戦ラインに赴き、使節団は交渉の窓口として王都に留まる事になった。
その間の交渉は国王レディンに変わって王妃であるクリスが担当する事になった。


つづく。
434補足:2007/03/15(木) 20:14:22 ID:zQcscA8F
短い書き込みで申し訳ありません。書いてるネタに詰まりました。
一応バルディア王妃のアブナイ遊び〜の続編です。
次回の書き込みの時は纏めて投下するつもりです。
時間はかかるかも知れませんがどうかよろしくお願いします。
435名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 20:24:45 ID:d3HH4CIb
うおおぅ。続き期待……
しかし、俺これから約50KBを落とそうと考えていたんだが……よろしければ、新スレは駄目かな?>>434
436名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:15:23 ID:pwxm6zbT
職人様方、移動よろしくお願いします。

新スレ http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173975118/
437特使暗殺計画 カーマインside 5:2007/03/16(金) 01:20:17 ID:pwxm6zbT
俺はジュリアが戻ると、エリオットにもう一度面会を頼んだ。

「提案がある。」
「何でしょう。」
「俺が外に出て、犯人をおびき出す。」
「危険です! 今回は貴方はコーネリウス王の代理として来ているのですよ?
万一貴方の身に何かあれば国際問題になります。既に捕まえた人は何者かに殺されてます。」
「だからこそ奴らは仕掛けてくる。背後の敵を叩かなければ、次はお前を狙うかもしれない。」
「でも……。」
「俺を誰だと思ってるんだ?」
俺は悪運が強いだけが取り柄の男だ。

午後の日差しのなか、城の正門から堂々と外に出る。
特使の服ではなく、ジュリアが用意してくれた普段着に近いもの。
もちろんジャケットは半脱ぎに限る。
顔は隠さない。
身内以外の黄色い声は苦手だが、笑みを返してさっさと歩き出す。
まずは大通りで人ごみに紛れ、ついて来る奴を確認しながらふるい落とす。
さらに下町に行って撒く。
うざい女たちの追っかけが一番厄介だ。
新たに加わる者ふるい落とされる者、二時間程たっぷり王都内を引っ張りまわしてやった。 

そろそろいいかと考え、王都東の階段を全力で駆け上がり、つけている者を一旦撒く。
路地裏で待ち構えていたジュリアの部下から、用意されていた薄茶けた旅人のマントを受け取る。
それを頭からかぶり、また通りに出た。
ここまでで城からつけてきた奴らは三人。
一人はケバイ女……
これはもういい。これだけ執念深いなら、いい男の一人くらい捕まると保障する。
次の男。
これも以前、とある貴族の令嬢に言い寄られたときに見た。下男あたりか。
そしてもう一人の男。

明らかに二人と違う機敏な動作。
傭兵か、どこかに所属する兵士の類か。
さらに歩を進めると、俺を違えることなくついて来るのはそいつだけではないと気がついた。
かなり遠くから輪を描くように少なくとも六人はいる。
連携を取りながら、俺が人気のない場所に行くのを待っているようだ。
これは少々手がかかるかもしれない。

細い裏通りを登りかけたとき、正面の方角に弓による殺気を感じた。
いよいよ始める気か。
身構えたとき、俺の後ろを歩いていた子供がこけたらしい音がした。
刺客の位置が悪い。俺が避ければ延長線上のこの子にあたる可能性があった。
438特使暗殺計画 カーマインside 6:2007/03/16(金) 01:21:25 ID:pwxm6zbT
「大丈夫か。」
「……。」
俺は少年を庇える位置まで引き返し、わざと後ろを向けてみた。
刺客の気配を探る。
身なりは貧しく、すった跡や泥がついている少年だ。
具合を診る。
捻りどころが悪く、捻挫をしてしまっているようだ。骨折はしていない。
魔法を詠唱する。
詠唱防御は未修得だが、俺も唱えるのは早くなったし、遠距離攻撃ならこの少年ごと避けられる自信はあった。
右手より溢れ出した光が陣を描いては、少年を上空から包みこんで傷を癒していく。

「兄ちゃん。魔法使い?」
「専門じゃないが使える。」
「魔法教えて!」
「何故?」
「俺を虐める奴らを退治してやるんだ。戦争で俺の村の皆が死んじゃってさ。そいつらにも復讐する。」
復讐――俺は首を振る。
あの戦乱のなかで、耳が腐る程聞かされてきた恨みの言葉。
「うちの子を……うちの子を返しておくれよ! 聞いておくれよ。この城の馬鹿な騎士が……。」
今でもこびりついているローランディア王城前で門番に縋っていたあの婦人の声。
大切な人たちを守るという名目で、俺はどれだけの人を泣かせ苦しめ屠ってきたか。
もしかしたら、この少年にとって俺がその復讐の相手かもしれない。

覚悟は出来ている。
だが、怒りのままに力を振ったその先に待つ地獄をこの少年はまだ知らない。
失望した少年は俺に罵声を浴びせて走り去ってしまった。
弓をつがえていたはずの刺客の気配も、いつの間にか途絶えていた。

再び連中との攻防が始まる。
遠方よりの魔法攻撃がたいして効かないと見るや、物理攻撃に切り替えてきた。
俺はなるべく人がいない方向へ、奴らが望む方向へ、その陣地へと足を踏み入れていく。
王都南の下町に入ると、地の利もあるのか、彼らの動きは次第に先を読むようになり、行き止まりに追い込まれる。
俺は周囲に視線をめぐらすが、誰の気配もなかった。
背後から、俺を追い掛け回してきた男たちが一斉に襲ってくる。
二、三回強めに蹴りを食らわせて、全員気絶させる。

シャドーナイト程ではないにしても意外に強情な奴らで、一度自白に失敗し一人自害された。
それが訓練による忠誠心の表れだったのか、傭兵に時折見られる独特の自尊心だったのかまでは分からない。
だが奴らは所詮手先だ。
黒幕を吐かせないことには次に進めない。
439特使暗殺計画 カーマインside 7:2007/03/16(金) 01:23:46 ID:pwxm6zbT
俺はズボンのポケットを探り、カード型の装置を取り出す。
『カーマインレーダー』などという、ふざけた名前のこのアイテムは、アリオストが開発したものだ。
俺の波動、時空干渉能力で生じる歪みを拾い上げ、数値化し表示する。
外出が絶えない俺の居場所を突き止めるためと、はた迷惑なことにティピが提案し、皆が一斉に賛同。
かつて戦った仲間たちがそれぞれ手にしている。
半径一キロ。レーダー同士も範囲に入れば互いに反応する。
通信は出来ない。
俺も時空干渉能力を押さえる基準に、精神力の鍛錬に使えると、一応持っている。
これがいずれ鎧兵を探り当てるための魔力波レーダーの基になるのは、それ程遠くない未来の話だ。

今回はこれをジュリアとのつなぎに使ってみた。
作戦ではまずは俺が敵をおびき寄せ、網にかかり次第、ジュリアが密かに援護にくるはずだった。
起動させるが、城を出たときと違い、反応がない。
想定外の問題でも発生しているのか。
彼女には複雑な責務や立場があるからそちらを優先している可能性が十分ある。

こういうときは単独行動が仇になる。
ティピがいてくれれば……いや無理をしたがる彼女だ。
寿命が縮めるような真似だけは、絶対にさせたりしないと決めている。
一年前の大戦以後、危険が伴うと分かっている任務を受けたときにはいつも彼女を巻き続けてきた。

こいつらのレベルを考えれば、ジュリアのことだから問題はないだろう。
俺を、互いを見失った場合は、必ず一度は王城に戻ると約束しているから、今頃あちらに向かっているはずだ。
かなわないと判断し、逃げ出そうとした一人の男を追って走り出す。
そうだ、このままねぐらに案内しろ。

「一人で来るとは、いい度胸だな。」
王都に隣接する寂れた地域に乗り込んだところで、お約束の雑魚どもが大量出現してきた。
どうやらここが奴らのアジトらしい。
無言でひょいと避けては蹴る。仕掛けてきた八人は選抜隊だったようだ。
野郎の尻を蹴り続けるのは不本意だが、奴らを挑発して表に全員引き出してから始末しようと考えた。
口々に悪態をつく奴らを冷ややかに見つめていると、ようやく奴らの垣根が割れて、野太い声が響いた。

「おい。次に足を出したらこの女ぶっ殺す。いいな? 逃げるのもなしだ。」

ジュリア!?
440特使暗殺計画 カーマインside 8:2007/03/16(金) 01:24:43 ID:pwxm6zbT
後ろ手に縛られた女が引き出されてきたのを見て息を呑む。
地味な衣装に派手な化粧と、おおよそ彼女らしくない下町の女。
だがどんな変装をしようとも、愛する女を見間違えたりしない。
一瞬で喉がからからに干あがる。

着衣の乱れはないか?
俺の知らない間に、彼女の身にいったい何が起こったんだ?
連中の頭らしい男に、後ろから抱き寄せられた状態で、こちらを見ている。
ありえないはずの事態に、俺は足元から崩れそうな恐怖に駆られる。
大丈夫だ、奴らは彼女の正体に気づいてはいない。
バーンシュタイン軍最高仕官であるIKが、自分たちの手中にあると知れば何をするか分からない。
悟られないように平常心を装う。

一人の男が俺に向け大鉈を振るった。
咄嗟につけていた指輪に意識を集中する。
金色の光が揺らめいて左手より片手剣が出現し、その攻撃をはじいた。

リングウェポン――
最近になって我が国にも情報がもたらされた新種の武器、いや古代の遺産というべきか。
誰にでも出せるわけでもなく種類も選べないため、我が国では骨董品の扱いになりそうだ。
俺も一応片手剣の類を出せる。
精神力を相当要するため、長時間出現させたままにしておくのは厳しいとわかった。
いずれ十分使いこなせるように実践の機会が欲しいと思っていた。

「手は禁じられていないよな。」
「この女の命が惜しくはないようだな?」
「……。」
俺は動いた。
両手剣を上段に構えたまま、動きを止めていた大男のわき腹をまずは掻っ捌き、
振り向きざまに、背後から迫っていた男の槍をかわしながら、剣を下段より振り上げる。
これはヒットしなかったが、よろけたところを袈裟斬りにする。
続いて連投されたナイフを身を沈めてやり過ごし、走りより一刀。
ついで後方に下がりかけていた弓使いに追いつくと、背後からその心を突き通す。
その足で、数メートル先で魔法を発動寸前だった魔術師の元へ向かうと二人続けて葬る。
隙をつこうと振るわれた鎖鉄球を飛びのいてかわし、懐に飛び込むとそのすねを蹴った。
怯んだところに止めをさす。
うめき声をあげて絶命し、俺側に崩れかかってきたその男を蹴り払うと、あたりを一瞥する。

そこへ苛烈な鞭裁きで全周囲攻撃を与え続けていたジュリアが、敵の間を縫って俺に近寄ると背中合わせに立つ。
連中はまだ俺たちを囲んではいるものの、動揺がありありと見えた。
ほんの数秒で一気に半減させられたのだ。今更自分たちと格が違うと自覚したんだろう。
今の俺たちなら、シャドーナイトクラスが何十人束になって襲って来ても負ける気はしない。
441特使暗殺計画 カーマインside 9:2007/03/16(金) 01:25:18 ID:pwxm6zbT
「さすが、ジュリア。」
「お褒めの言葉、このジュリア嬉しく思います。さあ、この者たちに正義の裁きを下してやりましょう!」
平然と俺の後ろに控え、鞭を構える変わらないジュリアに、安堵の溜め息を漏らす。
さっき彼女の意味深に、強く光を放つ金の瞳を見たときに、信じて判断した。
彼女を人質扱いはできない。
俺と同じ、仲間の足を引っ張るくらいなら躊躇うことなく死を選ぶ側の人間だ。

だが事故はいつでも起こりうる。
現に俺は不覚にも、彼女を蹂躙されかねない失態を犯した。
今背中に感じているぬくもりを、穢し消し去っていたかもしれないこいつらに、もう容赦する気など生まれなかった。
俺たちは先程の刺客だった弓の女一人を残して全滅させた。

「黒幕は誰だ?」
「……。言うわけないだろ。これでもこの仕事で食っているんだ。」
「頼む。女性に……無体な真似はしたくない。」
「……。」
「足を洗う気はないか。望めばローランディアでもバーンシュタインでも手配する。」
「……なんであんた、裏でもかこうって言うのかい?」
「傭兵以外の道もある。もう一度やり直してみないか。」
「馬鹿だよ。さっきだってあたしはあそこで殺る気だったんだよ!?」
「躊躇ったのを知っていた。」
彼女は観念した。

「あのなぁ。
坊ちゃんのお前と違って、俺たち孤児同然の奴らが、生きてゆく手段なんか選べる余裕あるわけねぇだろ!
俺はまあ、腕力があって、グランシルでも色んな奴らに目をかけてもらえていたから、カレンを養えたけどよ。」
ゼノスの言葉だ。
国からの支援も受けられず、すがる相手もおらず、居場所すらない。
そんな人間がなれる職業など限られている。
戦争や大乱のたびに、家を焼かれ、町を村を廃墟にされ、大切な家族を失って、路頭に迷う人々が溢れる。
「ブローニュ村でもたくさんの孤児を引き取ってきたけどね。焼け石に水だよ」とアリオストが嘆いていた。
俺も自分の領地を通じて支援を続けているが、果たしてどれだけの力になれているというのだろう。
あの少年も、戦火がなければ復讐など考えもせず、彼の村で豊かな一生を送れたかもしれない。

戦争を起こさせない。
それが俺が特使の道を選んだもう一つの理由だ。
442特使暗殺計画 カーマインside 10:2007/03/16(金) 01:26:13 ID:pwxm6zbT
女傭兵が自白したのはバーンシュタイン城下町北東のとある一角。
夕刻、取り囲んでいた屋敷の様子を確認したあと、ジュリアが眉をひそめてこちらを見る。
俺のほか、オスカー、それにエリオットも同行してきた。配置した部隊は突撃の合図を待っている。

「何もお前自らが乗り込まなくてもよいではないか!」
「確実に証拠を掴みたい。」
「僕も同意見だね。しらを切られる恐れがある。」
「この王都でこれ以上の悪事を働かせはしません。」
「陛下まで!」
「抜け駆けは許しません。僕も戦います。」
説得するだけ無駄な奴らと諦め、女傭兵に誘導されて俺たちは屋敷に堂々と正面から入る。
皆一応傭兵らしく変装を……
先程の反動か、ジュリアのスカートがやたら短すぎるのが大問題だ。
俺以外に軽々しく見せるな。

「これはどういうことだっ。私はこやつを殺せと命じたはずだ!」
「は……い。しかしこの男が死ぬ前にどうしても聞きたいことがあると。」
「聞きたいことだと!」
「昼食会で俺に毒を盛ったのは誰だ?」
小太りの男を見上げた。
男爵……か。
先祖の功績を寝床に、民を食いつぶすためだけに存在する害虫。
こんな下種のために、俺は愚かにもジュリアを危険な目に遭わせる作戦を取ってしまったのか。

「ははは。そんなことも見抜けぬとは、成り上がりの英雄気取りが。貴様を憎む者はわし以外にもいるということだ。」
「……。」
「わざわざこのわしに頼ってな。これでもわしの素晴らしさを理解し、敬服する者には寛大なのだよ。」
「名は?」
「言うと思うてか。馬鹿な奴よ。皆共やってしまえ!」
俺は奴に続く蒼の絨毯を敷いた階段をゆっくりと登る。
途中で襲ってくる手下どもは一刀に臥す。
奴は俺に最強魔法ソウルフォースを幾度も唱えたが、総合的に耐性の高い今の俺には大きなダメージにはならない。
醜い薄笑いを浮かべていた奴の表情が次第にこわばっていく。

弱い者にしか己の力を示せないお前らに、何の魅力や価値があると思っているんだ。
俺は作られた英雄の仮面を脱ぎ捨ている。
血塗られた剣をそいつに向け残虐な笑みを浮かべて見せた。
443特使暗殺計画 カーマインside 11:2007/03/16(金) 01:27:05 ID:pwxm6zbT
「ひぃぃ、や、やめろ。来るな、化け物め!」
そう俺は人間ではない。
化け物の端くれだ。
だから敵と見なした人間に容赦はしない。
振り回していたそのヴィトの杖をむしり取る。
逃げようとした奴を壁際に追い詰めると、それで両手足の骨を全部折ってやる。
悲鳴をあげて転げまわるそいつの丸々太った腹を思い切蹴り飛ばした。
奴はへどを振りまきながら階段を、大音響を立てつつ転げ落ちていった。
痙攣しているが息はあるようだ。
もう少し強めに蹴るべきだったか。
昼食会で吐かされた返礼としても、彼女を窮地に陥れてしまった憂さ晴らしとしても、まったくもって物足りない。
ジュリアが突入してきた兵士たちに、奴の捕縛を命じたところで諦めた。

「グローランサー様。どちらへ?」
「ダグラス将軍に伝言を。先に行っている。」
街の灯りから遠ざかる。
王都の東門を出て右手、脇道に反れて少し歩くと壊れた水車小屋がある。
側の小川に立ったまま星空を見上げていると、しばらくして背後に待っていた気配を感じた。

「マイロード! ……お探ししました。陛下や皆が心配しています。」
「ジュリア。俺は……。」
先程のジュリアが人質として引き出されてきたときを思い返す。
彼女は強い。
あのとき俺が剣を捨てる真似をすれば、彼女から失望の罵りと、激を飛ばされてしまったことだろう。
しかし、俺は……
臆病だ。

守られる側より守る側が合うし何倍も楽だ。
大切な人には安全な場所にいて欲しい。
危険を冒さないで欲しい。
何かあればすぐ駆けつけられるところにこの身を置きたい。

横に来た彼女の瞳を見つめる。
心はこんなに多弁なのに、口に出すのが苦手だ。
偽りの戯言は自分でも呆れる位言えるようになったのに、いざ本気の会話になると言葉が空回りする。
過去何度かジュリアと口論したときも墓穴を掘ってばかりいる。

「すぐ戻るようにか?」
「いえ、明日の正午までにと陛下のお言葉です。」
エリオットも気を利かせてくれるな。
何か言おうとして言えずに戸惑っているジュリアを優しく誘い抱き寄せた。

「ジュリア。今日は頑張ったな。褒美をしないとな。」
444特使暗殺計画 カーマインside 12:2007/03/16(金) 01:27:54 ID:pwxm6zbT
水車小屋にはいると携帯ランプに火を灯す。
互いに服を脱ぎ捨てそのまま強く抱き合った。
しばらくそのままそのぬくもりを確かめたあと、見つめあい、そして唇を重ねた。

始めからむさぼるように求める。
歯列をなぞり、彼女のなかに逃げ込んだ舌を追いかけてはちろちろと誘っては絡める。
薄目をあけて見れば、頬をうっすらと染めて瞳を閉じたジュリアの顔。
今日の化粧はややきつめだがそれがまたいい。

「ん……ふぅ、んっ。」
「……もっと俺を求めてこい。」
「ん、んっ!」
ジュリアがもっとも苦手とする舌の裏側を念入りに攻める。
少し刺激が強引過ぎたのか、いつもより早めに耐え切れなくなった彼女が顔をそらす。
唾の糸を引いて逃げては、優しく俺の耳を甘噛みしはじめた。
俺も彼女の感じやすい首筋に場を移し、両手で腰や背中を撫で回したあと尻に手を伸ばす。
その感覚に一度は逃げかけた彼女も、また唇を求めては乳房を押しつけてきた。
しなやかな指先で俺の体を這い回るのを好きにさせる。
尻の張り具合をたっぷり愉しんだあと、乳房に狙いを変えようと、彼女をはがして後ろから被さる。

馴れ馴れしく抱きつくようにジュリアを拘束していたあの汚らわしい野郎。
俺が手を下す前に、ジュリアが先につぶしてしまったので、俺の怒りは解けていない。
特にあの男に触れられていた背後から、念入りに俺の体を塗りつけて上書きし穢れを払い落としたくてたまらない。

「マイロード! ど、どうかお許しください。背中からは苦……手で、っあ、ああ……っ!」
「俺が愉しみたいんだ。」
逃げようとした彼女を捕まえて羽交い絞めにする。
さらに内股に俺の片ももを突っ込んで泉を守るひだを少し擦る。
一瞬感じすぎてしまったのか、びくりと反応し抵抗を止めた。

諦めたのを見計らって乳房に手を伸ばす。
両手のなかで転がしては揉みはじめる。
下から持ち上げて離すと、弾力を持った乳房が元の形に戻ろうと跳ねる。
横から包み込むこむように揉みこんで離せば左右に揺れる。
俺の手のままに柔らかく変えてゆくその胸の谷間を肩越しに見下ろしては、首筋から耳元へ、
ゆっくりと何度も舌を這わせるては、強く吸いついて、彼女の柔肌に無数の斑点を刻み込んでいく。

まだ乳首には手を触れない。
じっくりと愉しみたいなら順番に攻めるのがいい。
彼女の密接した肌が次第に熱くなり、息が一段と荒くなるのを感じた。
重ねた太ももに彼女の愛液が染み出してくる。
445特使暗殺計画 カーマインside 13:2007/03/16(金) 01:28:43 ID:pwxm6zbT
「ああ……くっ。あ……ん。はぁ、ああ。」
「少し大きくなってきた気がするが、まだ成長するかな。」
「あ……戦いでは邪魔になりますので、その……あんっ。」
「俺はもう少し大きいほうが好み。さらしは形が悪くなるからなるべくしないほうがいい。」
俺たちは若さもあって性欲も強いし、戦場で走り回ることを職業にしているだけに、並の男女より遥かに体力はある。
だからこちらの関係はかなり強い部類に入ると思っている。
互いの休暇がうまく合えば、一週間程この小屋で浸りあったりした。
その間に俺もジュリアを知り尽くす努力はしたし、彼女もどんどん開花していった。

「ああっ、あ、あん……あ。はあ、あ!」
乳首を苛め抜かれて歓喜に悶えさせていたジュリアが、頂点を迎えて、俺の腕のなかでのけぞっては崩れた。
俺はベッドに転がり込んで、息があがった彼女を正面から抱きすくめたあと一度手放してやる。

ようやく開放されたジュリアは、艶を帯びた幸せそうな表情で俺を見つめている。
やがて気だるげに体を起こし、ゆっくりと俺の額に優しく口づけを落として、そのまま下部へと唇を這わせてゆく。
俺の硬く勃ちあがりきったモノに口づけをしたあと、舐め始める。
そのうち指も加えて弄びはじめた。
俺にはたまらない刺激だ。

「うふふ。」
「……くっ。」
俺のモノをからかう癖を覚えたのは少々困る。
毎回散々焦らすだけ焦らす。
そのままモノが絶頂寸前まで反応している様子を、面白げにじっとひたすら見守り続けるから参らされる。
おかげでぶっかけたくて仕方がない俺のモノを、押さえるのがどれ程大変なことか。

最初に経験した味が酷かったのが相当応えたんだろうな。
当時は俺も性に関する基礎知識が不足していた自覚もあったから、この特使に任命されるための勉強と一緒に、
そっちのノウハウも調べた……アリオストの実地研究成果ノートが一番役に立ったかな。
おかげで初めての夜や、コムスプリングスでの彼女への扱い方が、いかに間違っていたかを思い知らされた。

しかしそれ以上にその過程で俺自身の大問題が発覚し、その衝撃の方が遥かに大きかったのを覚えている。
床惚れって一、二回程度でもありえるのか?
まあ、今のところは大きな障害にはなっていないのが救いか、と楽しそうにモノと戯れているジュリアを見る。
今ならかなり不味くはない精を出せるようになった、ということを教えてあげたいが……まだ無理か。

先走りが出る前に引き剥がそうとしたら、すばやく逃げた。
俺は追いかける。
藁の山にシーツをかぶせて整えただけの簡単なベッドのなかで二人追いかけあう。
藁が散る。
彼女がからかうような悪戯な目線を俺に送る。
互いに息を弾ませて静動を繰り返しては転げまわる。
446特使暗殺計画 カーマインside 14:2007/03/16(金) 01:29:50 ID:pwxm6zbT
「ふふ、そう簡単には捕まったりいたしませんよ、マイロード。」
「……そんなに俺の本気が見たいのか。」
奴らには簡単に捕まってみせたくせに――か?
俺は先程まで忘れかけていた事実を思い出し、むかついて顔が引きつる。
聞けば、単に俺との合流に失敗したために、わざと捕まってみただけだと?
水車小屋に入りかけたときに、自信満々にジュリアからこの回答を聞かされて、俺の思考は完全に停止した。

俺は追いかけながら、しなやかにかわし続ける彼女の裸をじっくり鑑賞する。
動きまわるたびに揺れる乳房がまぶしい。
悩ましい腰つきも俺の欲情を一層そそる。
プラチナブロンドの髪も汗で体に張り付いては、上気した肌をより美しく浮かび上がらせる。
太ももの先、付け根の銀糸の茂みの奥には欲情の沼地が潜んでる。
愛らしい微笑みを浮かべて、じっと俺を興味津々の眼差しで見つめている。
初めて抱いた頃よりも、数段も女として成熟しはじめているジュリア。
何より今彼女が漂わせている濃厚な色香は、この半年以上かけて俺が教え込んだものだ。

だが、あまりにも無防備すぎる……!
装えば、滅多にお目にかかれない程魅力に溢れた美しい女になると、自覚していないことに不安がこみあげる。
捕まってから十分足らずで俺が来たからいいものの、もし俺との合流に失敗したり、時間が経ち過ぎてしまえば、
――自分の身に何が起こってしまうのか――
男装している間、君は男たちの一体何を見てきたんだ?
状況さえ許せば、欲望のままに見境なく襲いかかりたくなる男の性を、ジュリアは全然理解していない。
俺たちは国も立場が違うから、四六時中お前の側にいて護ってやれるわけじゃない。

「あ……っ。」
「ジュリア!」
俺の伸ばした指先から逃れようとして、バランスを崩しかけたジュリアが転がり落ちかける。
それを止めようと抱きしめたまでは良かったが、その勢いで俺も一緒にベッド脇に落ちた。
互いに息を整えあい、また瞳を交わらせる。
もう一度熱く口づけをかわしたあと、俺はベッドにジュリアを抱きあげて入りなおす。
彼女を仰向けに降ろすと、その足を広げて俺の体を深く割り込ませた。
俺の太ももやモノに泉から溢れた愛液が絡みつく。

「マイロード、その……いきなり?」
「ふっ。今夜はなしだ。」
「えっ。あの、せめて、そのもう少……あああ!!」
ぐっと腰を落とし、卑猥な音をたてて俺のモノが彼女を突き通す。
泉は待ちかねていたかのように俺に食らいついた。
逃げようともがく彼女の体を、強引に抱きこんでそのまま体勢を整える。
447特使暗殺計画 カーマインside 15:2007/03/16(金) 01:31:09 ID:pwxm6zbT
「……ジュリア。」
「な、何でしょうか?」
「せっかくだからあの豪勢な部屋で、してみたかったのかな?」
「いいえ。その……気兼ねなく走り回れるベッドのほうが貴重かと、思います。」
「やはりそう思うか?」
「はい、弟と喧嘩するたびに、スプリングが痛むと母にたしなめられました。
マイロードにはそのような体験、ありませんでしたか?」
「くくく。やっぱりジュリアだな。」
「え? あ、ああ! マ、マイロード。私を――謀られたのですか!」
俺とルイセは四年前まで同様のことをしていたと……
居間の長椅子の底をぶち抜いて、母に尻叩きを食らってみたなんて、彼女を喜ばすような昔話は教えてやらない。
これから俺のこの体で、その体験談をじっくり伝えてやろう。
ジュリアは自ら過去を暴露してしまった恥ずかしさに、顔を真っ赤に染め、恨みがましく涙目で睨んでいる。
俺はそのまぶたに口づけを落とすと、今夜初めての交わりを開始する。
彼女のしなやかな腕が俺の肩にぎゅっとしがみついてきた。

一人一人性感帯は違う。
共通もあればまったく意外なところで反応することもある。
ジュリアの場合は、交わるときの体勢によって、ひだがこすれる感触に弱いことがわかった。
特に芯が一番感じることはグランシルで確認済みだ。
そこに両乳房を優しく揉みあげ、親指で敏感な乳首を転がすと、身をこわばらせては必死に耐え忍ぶ彼女が愉しめる。
さらに滑らかな首筋に歯をたてて滑らせると、悲鳴のような歓喜の声を漏らしては、鳥肌をたてて激しく反応しはじめる。
あとは腰使いを意識しながら、彼女の泉の奥に眠っている快楽を揺り起こしつつ、
完全に俺のペースに持ち込んでゆくだけだ。

これでジュリアは簡単に墜ちる。

「ああ! あぅ。んん。はあぁん!」
「ジュリア……気持ちいい……か。」
甘い声が小屋のなかに響く。
俺のささやき。彼女の喜びの涙。
銀糸の豊かな波が俺の目の前でゆれ、彼女は激しく俺のなかで快楽に鳴き乱れる。
蕩けそうな程恍惚としきった表情で、俺だけを愉しんでくれるジュリアを何時までも見ていたい。

「ああ、はあ、もう……駄目で……す。ああぅ、くぅん、ん。許し……ん! あ、あ、ああっ。あう!」
「ジュリア……俺のジュリア。」
「ああああ――――っん!」
モノへの締め付けが増し、彼女が絶頂を迎えたことを知る。
今夜は絶対に眠らせたりなどしない。
彼女の回復を待って、再び攻めて可愛がる。

俺たちの激しい行為で、壊れることのない藁のベッドの上。
その夜何度も抱き合った。
互いに汗を交わらせながら、本能のまま欲望に身をゆだねあえる幸せがここにある。
明日には引き裂かれる宿命の女を、俺は全身全霊を傾けて愛しんだ。
448特使暗殺計画 カーマインside 16:2007/03/16(金) 01:32:31 ID:pwxm6zbT
帰途にラージン砦に寄る。
そこで不在のブロンソン将軍からの託を受け取った。

アグリス村上流の堰が何者かに壊されて、下流の村々が被災、多数の死傷者が出たそうだ。
そのなかに貴族も含まれているらしい。
これより私やウォレスをはじめローランディア王国の主要なメンバーが召集され、御前会議がはじまる――
そこで内容は途切れた。

受け取った日時から逆算して、はじまる直前だ。
俺はこの会議に間に合わない。
手元の書状はエリオットによると式典の返礼が述べられているだけだそうだ。
ならば一度現場の貯水池だけでも調べてから、ウォレスに報告しその先を検討しよう。

好戦的な新王に、まき餌のような堰破壊。
大陸各地で度々起こる小規模の動乱。
バーンシュタイン王国内で、俺を暗殺しようとした黒幕はまだ割れない。
アルカディウス王を失ってから始まったこれらの出来事が、見えない一本の糸を映し出す。
俺の感が、何者かに仕組まれている、急げと警告を鳴らす。

どうか早まらないでくれ。
乗ってきた公用馬車の御者に王への託を頼み送り出すと、
砦を任されている副官からの助力も丁重に断って砦を出る。

今度こそ一人だけで。
もう誰の手も、いや、誰も俺の危険に巻き込みたくない。
少なくともある程度、その正体を探り出すまでは――

時代はまた、きな臭い道を歩み出そうとしていた。

fin
449名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:36:21 ID:pwxm6zbT
3-143 時系列

マイロード誓約 → 見つめられて → 深淵のなかで → 特使暗殺計画 → 再誓約 → 領地にて
450特使暗殺計画 ジュリアside 1:2007/03/16(金) 01:38:17 ID:pwxm6zbT
今日の任務は、エリオット陛下主催の表彰式典及び、昼食会の警護だ。
表向きは日頃尽くしてくれる臣下に、功労にあわせて勲章を与え激励するだけ。
が、意図は別のところにある。
バーンシュタイン城の正門に、待ちかねた隣国よりの客人の到着を告げる声が響いた。

「ローランディア王国より代表の、フォルスマイヤー卿がご到着されました。」
「フォルスマイヤー卿……か。よし、あとは私に指示された通りに行え。」
「は!」
公用馬車から降りたカーマインは、ここ半年以上の間に見慣れた、ローランディア特使の衣装を纏っていた。
彼はゆったりとこちらに瞳を向け、極上の微笑を浮かべては優雅な、そう、とても優雅な仕草で歩いてくる。
何度見ても私が見惚れてしまう程見事なものだ。
特使としてこちらに訪れたときに、初めてこの仕草を見せつけられて声をかけそびれたことを思い出す。
何時の間に、彼はこんな品格を身に付けてしまったのだろう。
彼にはいつも驚かされてばかりいる。

「ようこそ、バーンシュタイン城へ。お待ちしておりました。」
「お招きに預かり感謝する。早速エリオット陛下にご挨拶をしたい。」
「は! どうぞこちらです。」
今回、国王名代として訪問したカーマインに、いつものような軽々しい言葉はかけられない。
カーマインも当然のように、一国の王の威信を示すために遜色ない、貫禄に満ちた口調で答える。
兵士たちが整列して見守るなか、私は警護を全任されたIKとして礼節をもって出迎えると、式典会場へと案内する。
待ちかねていたせいか、既にエリオット陛下は途中の回廊でリーブス、いやオスカーと待っておられた。
先導を私が後衛をオスカーがついて、合流した陛下とカーマインを誘導する。

「ようこそ、バーンシュタインへ。お元気でしたか。貴方が代表と聞いてほっとしていましたよ。」
「俺は参ってる。」
「ご免なさい。僕も正直どうしたらいいか悩んでいて、貴方に相談できると思ったら嬉しかったんです。
勝手にはしゃいじゃって……貴方の気持ちも考えずにすみません。」
「わかってる、エリオット。俺もできる限りのことはする。」
「わあ、やっぱり頼もしいですね。貴方に会うと元気が出ます。僕も頑張らなきゃ。」
このようにエリオット陛下の甘える声を聞くのは久しぶりだ。
有言実行の彼だから、その励ましが誰の言葉よりも心強く感じるのは私も同じ。
エリオット陛下がたびたび城を抜け出してしまわれるのは、私たちの接し方が窮屈で、ご不満なためかもしれない。
でも所詮は臣下の身。
対等に接することはできないのは、仕方がないことなのだ。
あのリシャールと、オスカーやライエルのような間柄は、規律を重んじる我が国では本当に特別だったのだから。

「僕も君に期待しているんだよ。お偉方をそのやけっぱちな似非面で懐柔してもらいたいね。」
「オスカー、俺が形式ばった会食は苦手だって知ってるよな?」
「もちろん君だから選んだのさ。まだご婦人方がいない分気楽なはずだよ。違うかい?」
……ということは、オスカーもエリオット陛下も彼が来るとご存知だったということか。
何ということだろう。
私は自分の服を見る。
今日もいつもと同じだ。
もちろん身だしなみに気を使うのは当然だけど、それはIKとしてで。
先月贈っていただいたミスリル銀の白百合のペンダントとか、ピンクゴールドのアーモンド花のイヤリングとか……

ああ、別宅になら色々置いてあったのに!
451特使暗殺計画 ジュリアside 2:2007/03/16(金) 01:42:43 ID:pwxm6zbT
表彰式典は早々に終わり、昼食会に移る。
予想通り、現在進行中のローランディアの新国王についての議題が持ちあがる。
アルカディウス王崩御の知らせを受けて、ここ二ヶ月の間、あちらではあわただしい動きがあったのは知っていた。
こちらからもそれなりの身分の国王代理を葬儀に参列させ、新王コーネリウス戴冠式にも列席し祝賀を送っている。
しかしここにきて、雲行きが急激に怪しくなってきているのだ。
噂は告げる。新王は争いを好む――と。

警戒を怠らない。
それにしてもローランディア側の国情を説明にきた王代理が、カーマインだったとは意外だった。
もっと政治向きの、大臣クラスの文官を送り込んでくると踏んでいたのだ。
軍人にあたる救世の騎士を寄越したのは、彼がこの国でも人気が高いことを利用したあちらの策だろうけど。
彼は時々剣と誓った私にも告げないで、今回のように突然舞い降りることがあるのが、少し嫌だ。

カーマインの表情が曇ったのに気がつく。
とても微妙な変化なので、私のように彼と長い間過ごした者でなければ見抜けない。
目配せされて近寄ると、口元をハンカチで押さえて俯いた。

「どうされましたか?」
「来る途中で馬車酔いをしてしまったようだ。」
「わかりました。こちらへ。」
「では休憩室まで誘導いたします。」
「いや、私一人で十分だ。お前たちは引き続き警護を怠るな。」
警備兵に断りをいれると、彼をかばいつつ、好奇の視線を向ける客たちに笑みを返しながら会場を出る。
回廊を曲がったところで、さっと彼が駆け出して、少し先の茂みの陰に入ると激しく吐きはじめた。
血も混じっている。

「マイロード!?」
「静かに。」
はっと振り返れば、先程我々がいた回廊の角に、貴族の衣装に身を包んだ男の姿が現れた。
その無様な挙動は、洗練された我がバーンシュタイン軍人貴族にはありえない。

「毒を……盛られた。あいつだ。行け。」
「は、ですがマイロードの御身が……。」
「任務を優先させるんだ。」
とっさに解毒の魔法ファインを唱え、彼にかけたあと指示に従う。
招待状こそ持っていたが、男は案の定どこの貴族でもなかった。
正体がばれると、刃物を振り回して逃げようとしたので捕縛する。
武術の心得はあったようだが、我々IKの足元に及ぶ者などそういない。
私が直接王城地下の牢屋に投げ込んで、牢番に尋問官を呼ぶように手配した。
引き返すとオスカーに事情を話し、昼食会場の警備から外れる。

それから急ぎ彼のもとへ。
彼は休憩室でぐったりと長椅子に横たわって休んでいた。
452特使暗殺計画 ジュリアside 3:2007/03/16(金) 01:44:06 ID:pwxm6zbT
「大丈夫ですか。」
「ああ、ジュリアのファインのおかげだ。」
私は肩膝を落とし、臣下の礼をとる。
毒を受けたにもかかわらず、笑みを浮かべて心配するなと、優しい瞳で安心させようとしてくれる。
伸ばした指先で、乱れた私の髪を整え労ってくれるその態度に、私は不甲斐なさで胸が痛くなる。
IKの白手袋をはめた手で、食い込む程自分の肩膝を握り締めた。

「申し訳ございません。マイロード。私がついておりながら、このような失態。いかなる処罰もお受けいたします。」
「……ではこれを、調べてくれ。」
カーマインは懐から持ち出してきていたのであろう、中身が少し残ったティーカップを差し出した。
私は眉をひそめる。
今回、茶葉の種類ごとにカップの柄も違え、配る相手によってもソーサーを変える等して、識別をおこなった。
これも私が一度検査をしたはずだ。

この意味するところ。
我々IKの目をかいくぐり、厳重な式典や昼食会に、刺客や毒物を送り込める程の奴が我が国にいる。
それもこのバーンシュタイン王城内に。

「深刻ですよね。ジュリアさん。」
「……エリオット陛下。」
「王主催の昼食会ですよ。即効性を見ると、混乱を狙ったものか、彼自身の暗殺を狙ったか。
彼が機転を利かせてくださって、本当に良かったです。」
「いずれにしても、先の戦争の再来を狙ったかのようなこの事件。
隣国との争いを望む不届きな輩は、厳罰に処すべきです。」
王の私室で、私は怒りに震えながら、エリオット陛下に進言する。

判明した毒は無色無臭。しかし口に入れればすぐわかる代物。
だけど、もしカーマインが注意せず、一気に飲み干してでもいたら……!
誰かがカーマインの命を狙った。
私の目の前で彼を傷つけた。私は気がつきもせずに――
あの知恵の浅そうな男単独の犯行ではあるまい。
内部で手助けした者は誰か。
必ず見つけ出す。私自ら処断しなければ、彼に申し訳が立たない。
そこへにオスカーが入ってきた。

「エリオット陛下。」
「何事ですか?」
「それが……。」
「かまいません、報告を。」
「はい。先程ジュリアが捕らえた曲者ですが、牢屋にて何者かに暗殺されました。」
「え……?」
「何だと!? オスカー、それは本当なんだな?」
「残念ながらね。牢番が外の物音に呼び出された隙に、一突き……だったらしい。」
エリオット陛下は溜め息をつかれて、椅子に深く座り込んだ。
無理もない。
隣国の動向だけが悩みの種ではないのだ。
最近国内のあちらこちらで事件が頻発している。

小競り合いも数を増せば、負担が募る。
先週もロッテンバーム村に、去年たった二人だけ騎士叙任出来た内の、片方を送り出したばかり。
いや、士官学校を卒業して騎士職にいるのは、もう彼だけだから、一人というべきなのだろう。
もう一方は、先程の昼食会でカーマインに食い下がっていた立身出世の鏡、シュナイダー大臣だ。
陛下はカーマインを呼び、事態は悪化したことを詫びつつ、最後にこう言った。

「貴方の警護を厳重にさせていただきます。」
453特使暗殺計画 ジュリアside 4:2007/03/16(金) 01:45:13 ID:pwxm6zbT
無表情だったカーマインが、その言葉を聞いた瞬間に険しい顔になる。
今までの特使在来中、彼は非常にこちらに気を使って行動してくれてたし、我々も信頼しているので、
目立った警護はつけていなかった。
接待という建前で、私が……彼のお相手を申し付けられていたのだ。
私以外の供がつくということは、今回は望めない、と宣言されたも同じ。

落胆する。
彼に愛されることがない、という残酷な現実が、私のなかで胸を締めつけ重みを増してゆく。
私のせいで、彼に負担をかけてしまったのだから、当然の罰かもしれない。
彼のあのぬくもりを味わえる次は……何時になるのだろう。

彼はいつもの特使用の貴賓室を望んだけれど、説得して、より厳重な警備の敷ける特別室に移ってもらう。
あの新王が来るとは思っていなかったけれども、王族専用の華美なこの部屋は用意されていたものだ。
二人で室内に入り、部屋の間取り警備体制を説明している最中、彼に遮られる。

「先程怪我をされたばかりでは。」
「もう直っている。」
「ん……っ。」
私の唇を優しい指先がなぞり、暖かい手が私の頬を包み込んだ。
熱く唇を重ねられる甘い瞬間……
が、ノックで妨げられる。

「ジュリア様。今夜の警備体制の確認をお願いします。」
「わかった。すぐ行く!」
今は職務を優先させなければならない。
454特使暗殺計画 ジュリアside 5:2007/03/16(金) 01:45:58 ID:pwxm6zbT
彼がこのまま引き下がるとは思っていなかったけれど、案の定彼はエリオット陛下に自ら危険に飛び込む策を申し出る。
陛下がどういう説得を受けたのか分からない。
だけど結局彼の提案を受け入れて、私は補佐を命じられた。
城門から遠ざかっていくカーマインの後姿をじっと見つめる。
いつものように問題がなければ、私も供として城下町で二人楽しい時間をすごしているはずなのに。

彼を狙う敵に、暗殺の機会を与え、泳がせて黒幕まで案内させる。
その上で軍を動かし一網打尽にするのが、彼の計画。
網にかかったら、一人でも捕縛して尋問に回せば早いのでは。その提案は彼に蹴られた。
「失敗した刺客を城内で消し去ることの出来る奴が、俺たちの動きをどこまで掴んでいるか分からない。
裏をかくしかない」と――
彼は気まぐれで、城下に遊びに抜け出したふりを。
私はそれにあとから気づき、慌てて追いかける役を。

計画に必要な人員を確認するだけの、無駄に時間が過ぎていく嫌な時間。
私も今動かせるのは、側近の部下数名だけ。
ようやく彼が待ち合わせ場所で、識別用のマントを受け取ったと知らせを受ける。
彼の予想通り、獲物がかかったらしい。
カーマインはこの二時間程、王都内を派手に走り回ってくれた。
おかげで、別の意味で都は凄い状況になってしまい、各地域を担当する守備兵が右往左往している。
まったく自分の世評を自覚してくれているのか、いないのか。

「私も出撃する。指示を待て。」
「は!」
髪を結い上げ、やや派手めな化粧を施し、身なりは地味な幅広ロングスカートにブラウス。
それからすっぽりとフードをかぶる。
これで私をIK、ジュリア・ダグラスとすぐに気づきにくくなったはずだ。

城門を抜けると、待ち合わせの場所、王都東の路地裏に急ぐ。
現地に控えていた部下から状況報告を受け、さらに彼の現在位置を確認する。
敵は既にカーマインに仕掛けているとのこと。
王都の要所要所で部下たちが、彼の救命要請に備えているが、まだお呼びがかからないらしい。
私も敵に気づかれずに、彼の跡をつけなければ……

表通りに出ると、行く手を塞ぐ程の大きな人垣が出来ていた。
覗いてみれば、一人の派手な衣装の女性が喚きたてて、治安回復に懸命な兵士らの行動を邪魔しているようだ。
私は溜め息をつく。

「何事だ?」
兵士たちは最初いぶかしげに私を見つめたけれど、馴染みの上級仕官が気がついたようで慌てて敬礼した。
私は事情を説明するように言いかけたところ、いきなりその女性に掴みかかられる。

「あ、あんたでしょ。グローランサーの愛人って自称している女は!」
「な、何……だと?」
455特使暗殺計画 ジュリアside 6:2007/03/16(金) 01:47:13 ID:pwxm6zbT
愛人――

言われてみれば、世間一般にはそう見られてしまうのかも、と考えて私はぎくりとする。
カーマインの話題でなければ、私は一笑にふしていただろう。
彼にまつわる噂は絶えないけれど、女性関係ではデマばかりが横行し、彼が醜聞まで発展させたことはない。
これは彼が女性に礼儀正しい割には、慎重すぎるくらい注意深く行動をしているせいだと思う。
きっと本命の彼女を心配させないために――
だけど事実、私は横恋慕して、彼とは……
嘘とも言えず私は戸惑ってしまったのを、その騒がしい女性は図星と見てさらに騒ぎ始める。

「こら、その方を離すんだ。」
「下らない詮索もそこまでに……あ痛てて、噛みつくのをよさぬか!」
「うるさいわね。あんたたちもこの女にたぶらかされているんでしょ。これだから軍……は、離しなさいよ。」
国に絶対忠誠を誓ったIKが、他国の騎士である彼にも密かに忠誠を誓っていることを話せるわけがない。
ここにいる兵士たちは皆、私が見習うべき軍人の頂点に立っていることを敬服し信じている。
さらに揉み合いになってしまった彼らに、答えあぐねたとき、中央の大教会の鐘が鳴りだした。
我に返る。もう午後四時を回る時計台。
ここで余計な上官精神を出して、声をかけてしまったのは大失敗だった。

慌てて、胸元より携帯装置を取り出す。
『カーマインレーダー』と皆が言うこの装置は、彼の独特の波長を捕らえることができる大切な絆。
単独行動をとりたがるカーマインを、皆が心配して作り出した、互いに持ち合っているかつての仲間の証。
先程路地裏で画面を確認したときにはあった、彼を示す赤い点滅は消えていた。

敵を油断させるために、彼は今この広い王都で、たった一人で戦っている。
私はまた……
動揺する心を切り替えて、私は側近に指示を出す。
我が王都の中心部の出来事なら、彼を狙っている者たちより、私の部下のほうが探索能力は遥かに上だ。

南に続く長い階段を一気に駆け降り、下町に入る。
情報によれば、ここまでは王都の高見台の見張り兵が、彼の動きを捕らえていたとのこと。
下町は相変わらずごみごみしていて迷いやすいし、一度奥に入り込まれると見つけるのは難しい。
レーダーは、半径一キロ内に同じレーダーがあれば明確に表示するけれど、今の画面は暗いまま。

カーマインも、今頃はレーダーに私の反応がないことには気がついているはず。
彼のことだから、私がいなくても一人で済ませようとするだろう。
早く彼を見つけださないと、どんな危険に飛び込んでいくか分からない。

私はスイッチを切り替える。
このレーダーのもう一つの能力、時空干渉値を頼りに彼を見つけ出すために。
平時はほどんど感知できないレベルまで押さえ込む彼も、今ならきっと出し始めている。
「やはり戦いになると、内なる血が騒いでしまうみたいだな」と以前この装置を見て、彼は切なげに哂ってみせた。
昔のグローシアン階級が、民衆を支配するためだけにこの世に生み落とした、戦闘兵器ゲヴェルの血が――
456特使暗殺計画 ジュリアside 7:2007/03/16(金) 01:50:20 ID:pwxm6zbT
下町の要所のひとつ、西南側の大広場に出る。
レーダーに淡い、時空の乱れを示す青い点が所々映し出されている。
間違いなく彼がここを通って戦ったのだ。
慎重に辿りながら、路地を曲がりかけて、はっとする。
その路地の奥から、「……サーを殺し……見つけ……」と続く物騒な言葉が漏れてくる。
かまわずその袋路地に飛び込んだ。
数人の、武装した男たちがこちらを向く。

「ち、聞かれたみたいだぜ?」
「どうせさっきの馬鹿騒ぎで、英雄様を追いかけてきた馬鹿な女だろ。」
「会わせてやってもいいぜ。お優しいグローランサー様にあの世へのエスコートしてもらいな。」
これは少々危険な賭けだけれど、あえて乗ってみるか。
私は脅えたように彼らを見つめて、立ちすくんでみせた。

拘束された私は歩かされる。
彼らはバーンシュタイン王都南よりさらに外れ。
朽ち果て忘れられた地域を根城にしているようだ。
私には賛成できない方針だけれど、どこでも兵を入れればいいというものではない、とオスカーは言う。
下町には下町の、村には村人の、領地には領主の、傭兵には傭兵たちの自治権があるからと、
王の軍隊と言えども、要請や大義名分がなければ、手を入れられない領域が我が国には数多くある。
治安悪化は地方の村々だけの話ではないのだ。
かつての戦乱を乗り越えて、彼が命を投げ捨ててまで手に入れてくれた平和のはずなのに、
人の世は何故こうも容易く壊れてゆくのだろう。

薄汚い通りをしばらく行き、比較的まともな酒場に入る。
すでに店としては機能していなかったけれど、いかにも癖のある傭兵らしき者たちが数十人雑談している。
獲物がいるといった高揚も、緊張も感じ取れない。
カーマインはまだここまで辿りついていないのだ。
奥のほうで酒を煽っていた、肉付きがいいだけの男の前に突き出される。
事情を聞かされて、私をやらしい目つきで嘗め回したあと、薄笑いを浮かべた。

「なんだ、娼婦か。悪りぃな、ちょっと協力してくれれば礼ははずむぜ。」
「ほう、美味しい話か?」
「まあな、上客がいい仕事を俺たちに寄越してんだ。お前も乗らないか?」
「相手はあのグローランサーと聞いたが、巻き込まれて殺されるのは遠慮したいものだな。」
「何、手引きするだけさ。あとはその男爵を強請れば、上手い汁がいくらでも吸えるぜ。」 
この男がここの連中の親玉か。
抜けた男だ。口も軽い。
私をただの女と見くびっているのか、後ろ手に括った縄の絞め方がゆるいし、身体チェックもしなかった。
女としての魅力はない私だけれど、この男からなら簡単に聞き出せそうだ。

今回の首謀者を聞き出すことに成功すれば、もうカーマインを危険な目に遭わせないで済む。
我が国の情けない内情に、私の不手際による失態に、彼を巻き込む必要がなくなる。
剣ならば、主君を守るために、いかなる手段も躊躇うべきではないのだ。
だから……
457特使暗殺計画 ジュリアside 8:2007/03/16(金) 01:51:26 ID:pwxm6zbT
私は男に取り入ろうと、笑みを浮かべてみせる。
あっけなく男は誘いに乗り、奥の個室に二人きりになろうと言い、その酒で汚れた手を伸ばしてきた。
尋問に自信はある。
個室の扉を閉めた瞬間、声もあげさせず一撃で沈める。
周囲の仲間にも気づかれずに、私は悠々とこの男を締めあげ、黒幕を吐かせてみせるだろう。
そのための一歩を踏み出したとき、出入り口の扉が荒々しく開かれ、小男が転がり込んできた。

「お頭!」
「なんだ。」
「や、奴が……すぐそこに。」
「何!?」
たむろっていた連中が一斉に動き出す。
外の様子が室内にいても伝わってくる。
動揺渦巻く連中とは対照的に、微塵の隙も感じさせない氷刃のような――戦いのときだけ見れる懐かしい気配。

彼がもう来てしまった。
もうあのレーダーを使わなくても、彼が分かる。
ヴェンツェルを倒すため、時空制御塔のパワーストーン生成装置の間で、私たちは皆グローシアンになった。
といっても、彼の義妹ルイセのような生粋のグローシアン程の感知能力はないけれど……
私はまぶたを閉じ、彼を感じとろうとする。
暗闇のなかに気高く立ち昇る、揺るぎのない力強い白銀色の波動。
周囲の時空のかすかな揺らめき。

彼の身に何も起こっていなかったことを感謝する。
本当は私の手助けなど、必要としないと分かっていた。
仲間がいなくても、一人でもすべてを切り抜けられる程、彼は強くなってしまっていたから。
私はもう……剣としての価値はなくなってしまっているのかもしれない。
側に置いてくれているのは、親しく付き合ってくれているのは、彼が優しいからなだけ。

連中は彼にかなわないと見ると、私を表に引き出す。
か弱い女性を盾に取り、相手の良心を煽るずるく意地汚いやり方だ。
だが今回は、相手が悪かったと後悔するだろう。

「おい。次に足を出したらこの女ぶっ殺す。いいな? 逃げるのもなしだ。」
彼の瞳を見る。
相変わらず微妙な変化だけれど、少し動揺しているみたいだ。
彼らしくない。
何を躊躇っているのだろう。
カーマインならこんな戦況は何度も体験しているはずなのに。
切り札の武器リングウェポンを使うことさえ、彼はぎりぎりまで拒んでみせた。
間髪の差で彼が大鉈をその剣で受け止めたとき、私は気がついた。
まさか、私のことを……?
458特使暗殺計画 ジュリアside 9:2007/03/16(金) 01:52:23 ID:pwxm6zbT
「手は禁じられていないよな。」
「この女の命が惜しくはないようだな?」
「……。」
男たちが彼に悪態をついている間から、私のことなど気にしないでさっさと始めて、と必死に目で訴える。
私の縄はとっくにほどけているのだから。

彼は私に目配せをすると動いた。
私も同時に、まずは背後から私を押さえていたこの親玉らしき男のわき腹に肘鉄首を打ち込み、
怯んだ隙に、首に巻きついていたやらしい腕を払いのける。
そして右スリッドを探り、反対のガーターベルトに挟んで隠し持っていた鞭スタンウィップを抜くと、
押さえにきた男四人に全周囲攻撃をお見舞いする。
これは雷獣の皮から作られたため、相手に電気ショックを与えられる。
麻痺し呻いている彼らに再び鞭を振るい、完全に沈黙させる。

「さすが、ジュリア。」
「お褒めの言葉、このジュリア嬉しく思います。さあ、この者たちに正義の裁きを下してやりましょう!」
久しぶりの彼との力を合わせた戦いに胸が躍る。
だけど相手には恵まれていなかったこの戦いは、すぐに終わりを告げた。

カーマインはしゃがみこんでいた一人の女傭兵の元へ行く。
さっきの戦いで彼に何度も矢をはじかれ、弦を切られ、小刀もかわされ続けてすっかり戦意を喪失しているようだ。
彼が膝を折り優しく肩に手をかけた。
うつむいているその女性と視線を合わせるために覗きこんでいる。
私の胸がずきりと激しく痛んだ。

「黒幕は誰だ?」
「……。言うわけないだろ。これでもこの仕事で食っているんだ。」
「頼む。女性に……無体な真似はしたくない。」
「……。」
「足を洗う気はないか。望めばローランディアでもバーンシュタインでも手配する。」
「……なんであんた、裏でもかこうって言うのかい?」
「傭兵以外の道もある。もう一度やり直してみないか。」
「馬鹿だよ。さっきだってあたしはあそこで殺る気だったんだよ!?」
「ためらったのを知っていた。」
見上げた彼女とカーマインとの間は数センチもない。
あと少し、どちらかが動けば口づけができそうな状況だ。
彼は基本的に女性に優しい。
そして親しい人には平等に接してくれる。私にも同じように……
これは、私にとって――拷問だ。
459特使暗殺計画 ジュリアside 10:2007/03/16(金) 01:55:36 ID:pwxm6zbT
彼女が自供した屋敷は、王都の東北貴族たちが屋敷を並べる一角にあった。
カーマインを背後にして、私は苛立ちを隠さない。

「何もお前自らが乗り込まなくてもよいではないか!」
「確実に証拠を掴みたい。」
「僕も同意見だね。しらを切られる恐れがある。」
「この王都でこれ以上の悪事を働かせはしません。」
「陛下まで!」
「抜け駆けは許しません。僕も戦います。」
カーマイン以外は、皆武装した兵士を偽装する。
私たちは女傭兵の誘導で、すんなりと屋敷に入り込めた。
広間で待つと、多数の雇われたらしい傭兵たちを従えて、二階から一人の小太りの男が顔を出した。
カーマインを見つけると、汚らわしいモノでも見つけたかのように顔を醜くしかめる。

「これはどういうことだっ。私はこやつを殺せと命じたはずだ!」
「は……い。しかしこの男が死ぬ前にどうしても聞きたいことがあると。」
「聞きたいことだと!」
「昼食会で俺に毒を盛ったのは誰だ?」
カーマインの気配が、また静かに荒れ始める。
私も彼に負けないくらい、怒りの眼差しを向ける。
この男が例の男爵――
我がバーンシュタイン王国貴族の名折れ。
悪戯に王の威厳を傷つけ、国家を窮地に貶めようとしている輩。

「ははは。そんなことも見抜けぬとは成り上がりの英雄気取りが。貴様を憎む者はわし以外にもいるということだ。」
「……。」
「わざわざこのわしに頼ってな。これでもわしの素晴らしさを理解し、敬服する者には寛大なのだよ。」
「名は?」
「言うと思うてか。馬鹿な奴よ。皆共やってしまえ!」
この男は黒幕ではなかった。
内部にまだ手引きしたものが別にいたと知り、私は考える。
この事件はどこまで根が深いのだろう。
我が国の未来を思う多くの兵士や民が、どれほど切なる平和を願っても、こんな輩が跋扈している。

屋敷を取り囲んでいた守備兵たちが、私の指揮の下一斉に突入し、傭兵たちを鎮圧した。
問題の男爵は、カーマインが追い詰め蹴り落とす。
一階に転がり落ちてきたところを、私の側近が捕らえて連行する。
この泡を吹いている無様な貴族には、これから先、ガルアオス監獄で終わりのない責め苦が待っているだけだ。
460特使暗殺計画 ジュリアside 11:2007/03/16(金) 01:57:11 ID:pwxm6zbT
オスカーが屋敷内をしらみつぶしに探索を行い、証拠固めを始める。
エリオット陛下とその進み具合を確認している最中、私はカーマインがいないことに気づき青ざめた。

「彼は? フォルスマイヤー卿はどうした!?」
「はあ。伝言を賜っています。先に行っている、とのことでした。」
「先に……では一人で城に戻ったというのか!」
「城とは言っていませんね。ダグラス卿。心当たりはありますか?」
「はい。おそらく……。」
「まだ危険です。貴方が直接探しに行ってください。期限は……。」
エリオット陛下が一呼吸置いたあと、私の目を見て笑みを浮かべた。

「明日の正午までです。」
「は!」
私は敬礼もそこそこに、走り出す。
王都の東の門を抜け、暗い夜道を全力で走る。
少しの甘い期待と、次第に大きくなってくる不安。
いつもの風車小屋の側の小川で、ぼんやりと空を見上げていたカーマインを見つける。

「マイロード! ……お探ししました。陛下や皆が心配しています。」
「ジュリア。俺は……。」
少し落ち込んでいるような後姿。
あの貴族はカーマインの真実を知らないだろうけど、偶然にも一番嫌う言葉を使った。
「ひぃぃ、や、やめろ。来るな、化け物め!」と広間に響き渡ったその声に、私が上を向いたとき、
怒りのなかに少し悲しい表情を浮かべて、カーマインがその男を追い詰めていくのを見た。
彼は人間でないことを誰よりも悩み、今もこうしてゲヴェルの呪縛に苦しみもがき続けている。
彼の闇が、彼自身を飲み込んでしまわないように。
私が、その闇を深く沈めるための歯止めの剣であるように。

「すぐ戻るようにか?」
「いえ、明日の正午までにと陛下のお言葉です。」
彼が優しい微笑を私に向けた。
私は誘われるままそっと肌を寄せる。
カーマインは深く抱き寄せながら私にささやいた。

「ジュリア。今日は頑張ったな。褒美をしないとな。」
461特使暗殺計画 ジュリアside 12:2007/03/16(金) 01:57:44 ID:pwxm6zbT
この壊れた水車小屋は私を育ててくれた乳母の弟の持ち物だ。
年に数日、魚釣りを泊まりこみするときにだけ利用しているらしい。
テーブルに置いてあった携帯ランプに、彼が火をつける。
私は奥の二山程ある藁を平らに整えると、シーツを広げて寝床を整える。
淡い光のなかで、私たちは互いの服を脱いでゆく。
振り向いて彼のたくましい背中を見て、これから与えられる官能を感じて、ほうと溜め息をついた。

「ん……ふぅ、んっ。」
「……もっと俺を求めてこい。」
「ん、んっ!」
始めから強烈な洗礼が私を襲う。
いつもになく息がとまるような長く深い濃厚な口づけに喘ぐ。
初戦に負けた私は彼の弱い耳元に歯を立てる。彼は私の首筋へと。
そしてしばらく互いの肌を絡めあう。
不意に気分を変えた彼が、私を反転させるといきなり被さってきた。

「マイロード! ど、どうかお許しください。背中からは苦……手で、っあ、ああ……っ!」
「俺が愉しみたいんだ。」
後ろに回られたら、彼の表情を見れなくなるのが嫌だから。
私は逃げ出そうとするけれど、簡単に上半身はその腕に押さえ込まれ、恥部には太ももを差し込まれてしまう。
首筋を耳元を荒く彼の舌が這い、熱い吐息がかかる。
そのたびにぞくりと鳥肌がたつような感覚が私を襲う。
彼は乳房を弄びはじめる。

「ああ……くっ。あ……ん。はぁ、ああ。」
「少し大きくなってきた気がするが、まだ成長するかな。」
「あ……戦いでは邪魔になりますので、その……あんっ。」
「俺はもう少し大きいほうが好み。さらしは形が悪くなるからなるべくしないほうがいい。」
動けない。動こうものなら挟み込まれた彼の太ももが、私の高まりきった恥部を過激に攻めたてる。
いつもより時間をかけて、私の乳房は揉みしだかれる。
優しくときに荒く、今夜は執拗なくらい彼は首筋や乳房に固執している。
私は抱きすくめる彼の腕をつかむことだけは許されて、ひたすらその快楽に耐え続ける。
462特使暗殺計画 ジュリアside 13:2007/03/16(金) 01:58:16 ID:pwxm6zbT
「ああっ、あ、あん……あ。はあ、あ!」
気持ちがいい。
意識が混濁してきてもう何も考えられなくなる。
力を失った口元から唾が垂れかけると、笑みを浮かべた彼が顔を寄せてその雫を舐めとる。
弄られすぎて、紅く染まってしまった乳首が、またつまみあげられる。
耐えられず私が悲鳴をあげて跳ね上がると、愛液で濡れきった恥部が彼の太ももに深くえぐられた。
逃げ出そうと腰をひねったところで彼が許さず、両乳首をつぶしながら太ももを激しく何度も揺り動かす。
私は限界を向かえ、カーマインの腕のなかに崩れ落ちた。

カーマインはやっと納得してくれたのか、私をベッドの上で解き放つ。
私はぐったりと力を失いしばらく絶頂の余韻に浸り続ける。
同じように横たわりながら、優しく髪を整えてくれる彼の指先が心地いい。
捕まえると、彼が苦笑して握り返してきてくれる。私の手のひらで遊びはじめた。

カーマインとこの半年の間交わり続けて、どんどん自分が官能に弱くなってきていると自覚している。
もちろんこれは私が望んだ彼からの寵なのだから、ちっとも不満はない。
むしろ私は色々な感動を教えてくれるこの関係が待ち遠しくてたまらない。
いつまでもこうしていたい、彼と――

少し回復したところでだるい体を起こすと、今度は私が責める番になる。
彼のたくましい胸元を、引き締まったお腹を降って、彼の勃ちあがったモノに口づける。

「うふふ。」
「……くっ。」
素直な彼のモノは、舐め跡に軽く息を吹きかけるだけで、激しく脈打ち限界まで硬く膨らみあがる。
見上げると、彼のモノを弄っているときだけは無表情を装えないみたいで、連動する反応が可愛い。
そんな弱りきった表情のカーマインを見るのがたまらなく快感で、毎回夢中になってしまう。
彼がまた私を強引に抱き寄せようと指先を伸ばしてくる。
今度は上手く逃げ出せた。

「ふふ、そう簡単には捕まったりいたしませんよ、マイロード。」
「……そんなに俺の本気が見たいのか。」
藁のベッドのなか、鬼ごっこをしながら私は思う。
どうやったら彼を引きとめ続けることが出来るのだろう。
本命の女性からねだられれば、こんな虚ろな関係など、彼はきっと躊躇せずに切り捨てる。
だからこそ、彼が与えてくれるこの一瞬は愛しくて悲しい。
463特使暗殺計画 ジュリアside 14:2007/03/16(金) 01:59:42 ID:pwxm6zbT
「あ……っ。」
「ジュリア!」
不安定な藁山にふらつく足を捕られて、視界が揺れる。
カーマインに抱きしめられながらベッドを転がり落ちた。
彼の腕のなかで、私は荒れた息を整える。
荒い息遣いと、間近で熱く視線を送られているのを感じて、思い出したくないことを思い出す。

あの女傭兵とはどういう関係だったのだろう。
こんな風に鼻筋をあわせて見つめあって、私が側にいなかったらどうなってしまっていたのだろう。
私が預かり知らぬところで、二人はどうやって知り合い、何を交し合ったのだろう。
胸が痛くなる。
彼からしたら、たいした出来事じゃないかもしれない。
だけど彼女はカーマインの言葉を信じた。
この贅沢な苛立ちは、しばしば私の心を乱しては、彼の眼差しを拒みたくさせる。
彼を知る前はこんな程度で泣きたくなる様な弱い人間ではなかったのに!

嫉妬に押しつぶされそうになったとき、彼が唇を寄せてきた。
彼を取り巻く女性たちから奪い取れるものなら、このまま二人墜ちるところまで墜ちてもいい。
彼女以上に近いまつげが重なりあう距離で、優しい彼の瞳の奥に私が映っているのを見つけて、甘い口づけに酔う。

カーマインが私を抱きあげてベッドにまた入りなおす。
右手で左ももをすくいあげると、甘く唇を這わせる。
次に来るのは恥部への愛撫。
ももから降ってまずは付け根を攻めて来る。
優しい彼の指が、繊細な動きをする彼の舌が、私を何度も絶頂に導いてくれる。
だけど今夜はそうすることなく、彼はそのままモノをあてがってきた。

「マイロード、その……いきなり?」
「ふっ。今夜はなしだ。」
「えっ。あの、せめて、そのもう少……あああ!!」
今日はしてくれないなんて。
彼をからかいすぎたのが原因?
考えをめぐらす暇なく彼が私を貫いて私の心を蕩けさせた。
464特使暗殺計画 ジュリアside 15:2007/03/16(金) 02:00:34 ID:pwxm6zbT
「……ジュリア。」
「な、何でしょうか?」
「せっかくだからあの豪勢な部屋で、してみたかったのかな?」
「いいえ。その……気兼ねなく走り回れるベッドのほうが貴重かと、思います。」
「やはりそう思うか?」
「はい、弟と喧嘩するたびに、スプリングが痛むと母にたしなめられました。
マイロードにはそのような体験、ありませんでしたか?」
「くくく。やっぱりジュリアだな。」
「え? あ、ああ! マ、マイロード。私を――謀られたのですか!」
私の性格を知った上でからかったのだと気がつき、その胸元を叩いて抗議したけれども、
彼は私を強く抱きしめて誤魔化した。

本当はこんな声をあげているところなど、他の人には聞かれたくないから――
彼にだけにしか見られていないと思うから、こんな淫らな姿になれるのに――
いくらあの扉の防音が完璧でも、あんな見張りだらけの特別室で、出入り時間も計られるのに、
こんな行為出来るわけがない。
その怒りも動き出されてしまえばどうでも良くなる。

「ああ! あぅ。んん。はあぁん!」
「ジュリア……気持ちいい……か。」
意識が再び混濁してくる。
彼に抱かれてしまうと、すべてが真っ白に染まるのが、心地良いけれど怖い。
その間のことは何も思い出せなくて、彼がどんな表情をしてくれていたのかすら覚えていないから。
このとき私はどんな風に見られているのだろう。
どんなことを考え感じ思ってくれているのだろう。
もっと彼の弱いところを知りたい。
彼の恍惚とした表情をたくさん見たい。
そう思うのに、途切れることなく続く快楽の荒波に揉まれ続けていく内に、また心が砕けてゆく。

「ああ、はあ、もう……駄目で……す。ああぅ、くぅん、ん。許し……ん! あ、あ、ああっ。あう!」
「ジュリア……俺のジュリア。」
「ああああ――――っん!」
今夜の彼はいつも以上に情熱的で、絶頂を迎えても、彼は私を離してはくれなかった。
私の様子を伺うために、彼が腰を少し揺り動かすだけで、意識が飛ぶ。

もっと名前を呼んで。私を感じて。
好きだから、愛してるから、もっと、もっと私を攻めて!
今日一日貴方を守りきれずに、足を引っ張り続けた愚かな私を、罰するように――
465特使暗殺計画 ジュリアside 16:2007/03/16(金) 02:01:32 ID:pwxm6zbT
のちにカーマインに執拗に刺客を差し向けていた黒幕の名前が判明した。
シュナイダー大臣の下した命令を各方面に伝える使者として、王城仕えの立場にあったエルロイ。
もっともこれは偽名で、十数年前に我が国に仕え落命した外交官の名を悪用したらしいのだ。

奴は傭兵国のスパイだった。
シュナイダー大臣の補佐にすり替わって我が国深く潜入し、動向を探り、建国のために布石を打つことを狙った。
推薦され、来るはずだった補佐官は死体で発見された。

一国の代表として来たカーマインに、我が国内で何かあれば、両国に亀裂を入れることが出来ると踏んだ。
それに失敗すると、大臣の偽者を使いローランディア側の貯水池の堰を破壊した。
さらに自分の身が追い詰められていると知るやコムスプリングスへ逃走、新人の騎士に罪をかぶせようとして、
失敗している。
目下行方を捜索中なのだが、おそらく今頃傭兵国領内に逃げ込んでしまっていることだろう。

先程のウォルフガングという男の独立宣言が耳に残っている。
傭兵国などというならず者の国など蹴散らしてくれよう。
カーマインを手をかけようとした罪は重い。地の果てまでも追いかけて必ず引きずり出してみせる。

私、ジュリア・ダグラスの名にかけて――

fin
466名無しさん@ピンキー