ガンダムヒロインズ MARK ]T

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1名無しさん@ピンキー
語るも良し!エロパロ書くも良し!
ガンダムの娘ッ子どもで妄想が膨らむ奴は集え!

ガンダム以外の富野作品もとりあえず可!で、SSは随時絶賛募集中!
ずっと絶好調のガンダム系総合スレ。
まだまだこのアオリ文のまま、遂に11スレ目スタート!

前スレ
ガンダムヒロインズ MARK,X ( 10 )
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133328333/
2名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 17:29:25 ID:UsD0nd2J
3名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 17:30:06 ID:UsD0nd2J
■公式サイト
SUNRISE official Site
ttp://www.sunrise-inc.co.jp/index.html
ガンダムオフィシャルズ
ttp://www.gundamofficials.com/
劇場版Zガンダム 星を継ぐ者
ttp://www.z-gundam.net/
AC:機動戦士Zガンダム エゥーゴvs.ティターンズDXサイト
ttp://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ac_zdx/
GNO ガンダムネットワークオペレーション
ttp://www.gno.ne.jp/

■SS保管所
南極条約
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/
エロパロ板dat落ちスレ保管庫
ttp://eroparo.e-city.tv/index2.html
機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
ttp://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html

■参考リンク
シャア専用辞典
ttp://www.geocities.jp/charsenyou_jiten/e/v.html#2
4名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 17:31:56 ID:UsD0nd2J
■現在連載中のSS

「機動戦士ガンダム VoiceOfTheEarth」
登場人物紹介や過去ログはまとめサイトにて。
機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
ttp://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html
5名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 18:07:20 ID:0W9yjeVf
>>1
  _、_
( , ノ` )      、
  \,;  シュボッ
    (),
    |E|
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~  。

  _、_
( ,_ノ` )y━・;;~~  …
      .,..,,.,,.
     ┗━┛
  _、_
( ,_ノ` ) n∫  おつかれだぜ。
      ,!..,,.,,.
     ┗━┛
6名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:38:08 ID:s2+aKKmF
>>1乙なり
7名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:44:39 ID:Nh//U28s
うわぁ、新スレが立ったってのに人がいねぇ(;´Д`)
8名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 01:04:57 ID:I6MLLtbT
>>7
確かに…即死しそうだな。
立てるには少し早かったか…?
9名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 01:08:49 ID:YB56ZZc4
470kbの900じゃもう1本投下待ってもよかった
でもまあいいじゃん、乙
10名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 11:54:03 ID:rGsPsimy
otu
11名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 12:35:38 ID:rPRyZQU0
12ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:29:02 ID:VHOr4Euf
>>1
新スレ、おつかれさまです。
お祝いとして、今週はあっちにオマケもつけてみました。

>>7
このスレに活気がないのは、私のせいかもしれません。
ごめんなさい‥‥‥。


13ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:30:01 ID:VHOr4Euf



そんなベルナデッタの鳴き声に、トリノはまるで音楽の演奏のように聞き惚れて見せる。
「ほう‥‥‥思ったよりも、良い啼き声ですねぇ」
うっとりとしたように、トリノは更に靴底でベルナデッタの顔を踏み付けた。
「や、やめてぇええっ!!」
知識として、ティターンズが横暴で間違った組織であるという事は知っていた。
だが、ここまで暴走が出来るような異常な権力体だとは思わなかったベルナデッタだ。
少女は、不意に自分が空港でティターンズの暴行を指して言ったセリフを思い出す。
トリノが、涙でぐしゃぐしゃになったベルナデッタの顔を覗き込んだ。
「じゃあ、そろそろその身体で償っていただきますか」
トリノの言葉に衝撃を受けて、ベルナデッタは急速に現実感を喪失する。
ベルナデッタの大粒の涙に少しも良心の呵責を感じる事なく、トリノは言った。
「部下達も、随分と禁欲生活を余儀なくされていましてね‥‥‥丁度良かったですよ」
ベルナデッタを嬲り者にすべく、トリノは背後の5人の部下に顎をしゃくる。
笑顔を崩さないまま、トリノはベルナデッタを床から引き起こして立たせた。
そして、トリノはベルナデッタの後ろに廻って縛って纏めた手をぐいっと掴んだ。
14ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:31:01 ID:VHOr4Euf
微笑を絶やさないまま、トリノはベルナデッタの上着に後ろから手を掛けた。
そして、引きちぎるようにボタンを飛ばしてベルナデッタの可憐な下着を露出させる。
「きゃあぁぁぁっ!!」
ベルナデッタは、散々踏み付けられた顔の痛みも忘れて叫んだ。
しかし、少女は清潔なブラジャーをも一気に破り捨てられてしまう。
ベルナデッタは、生まれて初めて何も守られていない乳房を他人の眼に晒された。
白く、透き通るように綺麗な乳房と小さく色づきも仄かな乳首が空気に触れる。
小振りながら形の良い乳房が、ベルナデッタの悲鳴にあわせてぷるぷると揺れた。
「いっ!、いやあぁぁぁっ‥‥‥っ!!」
恥辱に絶叫するベルナデッタを、トリノは小気味良さそうに見守っている。
室内に静かなどよめきが走り、トリノの部下達が口笛を吹きながら近寄って来た。
「‥‥‥こ、こんな事っ や、やめて下さいっ‥‥‥」
ベルナデッタは怯えながら身体を動かしたが、逃げる事など出来るはずもない。
背後からベルナデッタを押さえているトリノが、満足げに含み笑いを漏らす。
「ふふふ‥‥‥これくらいで怯えられては困りますねえ」



15ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:32:01 ID:VHOr4Euf







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第157回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.
16ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:33:00 ID:VHOr4Euf


機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html

17ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:34:01 ID:VHOr4Euf



エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマの特徴的な船体は、砲撃の振動で微かに揺れている。
純白の船体は、月面都市フォン・ブラウン市上空の空域で固定されたままだ。
アーガマから見上げる天空では、激しい戦闘が作るビームの花が咲いては散っている。
今回の戦闘に限って言えば、アーガマは月面都市で専守防衛に徹していた。
だが、手前に見えるエゥーゴ主力量産型巡洋艦アイリッシュ級1番艦アイリッシュと、
遥か彼方に小さく見えるティターンズ旗艦ドゴス・ギアの戦闘は継続中だ。
ジュナスやカミーユ、テオドールやリベカも未だ戦闘の炎の中に居る。
ふと、アーガマのプレデッキが砲撃の振動で揺れてそこを歩く人影をよろめかせた。
二体のノーマルスーツは、テレンス・デニケン少尉とサラ・ザビアロフ曹長だ。
よろめいたテレンスの手の中で、危なっかしく握られている拳銃が揺れる。
その銃口を横目で見たサラは、薄く笑ってから何気ない口調でテレンスに問い掛けた。
「今来てるのは、アレキサンドリアなのかしら」
今回の投降に際し、サラは自分の所属を重巡洋艦アレキサンドリアだと申告している。
アレキサンドリア級アレキサンドリアは、以前はティターンズ旗艦だった船であり、
遠く離れた月面都市グラナダ沖で『コロニー落とし作戦』を決行中であった。
18ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:34:59 ID:VHOr4Euf
ジャマイカン・ダニンガン少佐を司令とし、エゥーゴにとって軽快すべき相手だ。
サラの質問に、テレンスはミーティングルームで聞いた情報を口にする。
「いや、ティターンズの旗艦の、ドゴス・ギアらしいよ」
その船には、“木星帰り”のパプティマス・シロッコ大尉が司令として乗艦していた。
ドゴス・ギアの名前を聞いたサラは、少し浮かれたように頬を染める。
考えてみれば、エゥーゴとティターンズの両勢力のフラグ・シップとあろうものが
双方の運命を決める戦闘に参加していない事実は何処か象徴的と言えよう。
本来、戦局というものは1隻の戦艦や1体のMSで変わるようなものではないのだから。
もっとも、今回の戦闘は時間的に見てもそろそろ収束に向かいつつある。
MSも機械である以上、稼動限界時間もあれば弾薬や燃料も当然に無限ではなかった。
「急ごう、サラ」
気さくに言ったつもりでも、テレンスが少女を呼ぶ口調はまだまだぎこちない。
6歳も年下の少女に気軽に話しかけられない21歳の青年というのもなかなかに情けない。
サラは、小さく「ええ」と頷いてからMSデッキへのエアロックの扉を開く。
エアロックの扉を開くと、二人の眼前には慌しく整備工が飛び回る格納庫が現れた。
19ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:36:00 ID:VHOr4Euf
其処では、誰もが真剣な表情で怒声を上げつつ一所懸命に跳び回っている。
戦闘に命を賭けのがパイロットなら、その支援に命を賭けるのが彼等、整備工である。
テレンスとサラは、入り込めない空気に気を呑まれたように立ち竦んだ。
そこへ、たまたま通り掛ったアンナ・ハンナが壁のバーを掴んで顔を近付けて来る。
テレンスと彼女のノーマルスーツのバイザーがこつんっとぶつかった。
「テレンス少尉! 手が空いているなら弾薬の持ち出しを手伝って!」
通信機の電力を使わない接触回線の会話、通称“お肌の触れ合い会話”である。
ミノフスキー粒子が蔓延している現在、通信機やレーダーの感度は恐ろしく低い。
そんな中で必然的に生み出されたのが、ノーマルスーツを触れ合わせる会話方法だ。
ちなみに、会話による空気の振動を利用するこの方法はMS同士でも多用される。
至近距離でも周波数の判らない相手と交流するには、原則的にこの方法しかなかった。
だからこそ、一年戦争時代は敵味方が話す場面なぞ殆どなかったのである。
グリプス戦役の戦闘中に会話が成立するのは、単に同じ周波数を使っているからだ。
テレンスは、至近距離で見るアンナの真剣な表情にドギマギとしてしまう。
「か、甲板のハイザックが邪魔だってブリッジが言ってます!」
20ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:37:01 ID:VHOr4Euf
口から出任せを言う彼の態度が奇妙な事に、普段の彼女なら気付いたはずだ。
だが、この時のアンナは彼の傍の見慣れないノーマルスーツの事さえ見逃してしまう。
「そう? 判った、どかしといて!」
戦闘が始まってしまえば、戦艦のクルーは自分の仕事だけで精一杯なのである。
顔に浮き出ている汗を拭う事さえ出来ず、アンナはぶるんっと顔を猫のように振った。
そのまま、二人に対する関心を失ったように彼女は被弾したネモへと飛び去る。
ノーマルスーツの彼女の尻に視線を奪われたテレンスの腕を、サラが掴んだ。
「‥‥‥行きましょ、テレンス」
そういえば、サラが彼の事を名前で呼んだのはこの時が最初だったろうか。
頷いたテレンスは、サラのノーマルスーツを促してカタパルト付近へと身体を流した。
モスグリーンのRMS-106 ハイザックは、デッキ上の艦橋下外壁に固定されている。
全長18mの無骨な機体は、下から見上げると真空の中でさえも威圧感があった。
「あのジョイントを外してくれる? あたしはハッチを開けるわ」
バイザーの横を彼のバイザーに当てたサラが、テレンスに優しく微笑み掛ける。
テレンスが固定ジョイントを外している間に、サラはコックピットまで浮き上がった
21ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:38:00 ID:VHOr4Euf
パネルを操作すると、ハイザックの胸部コックピットがさっと機敏に開く。
それを満足そうに見つめたサラは、スレンダーな肢体をシートに滑り込ませた。
順番にスイッチやレバーを操作すると、ハイザックはジェネレータを起動させて行く。
「どうやら動いたようだね。じゃあ、二人で出撃しようか」
拳銃をホルスターに入れつつ、浮き上がって来たテレンスが上気した顔で言う。
そんな彼を見つめるサラの表情が、不意に哀れみを含んだ微笑になった。
「‥‥‥あなた、優しいのね」
バイザーを接触させたまま、サラが、突然頬を染める彼の身体を外へ強く押し出した。
「でも、優しいだけじゃ魅力にはならないわ」
「な‥‥‥っ!? サ、サラ、僕を騙したのかよーーーっ!!」
愕然と目を見開くテレンスの身体が、甲板に向かってジタバタしながら落ちて行く。
怒りと戸惑いで喚き散らすテレンスの眼前で、ハイザックが静かに上昇を始めた。
「──あたしはドゴス・ギアに‥‥‥パプテマス様の下へ帰らなきゃいけないの」
一呼吸置いてから、ハイザックはバーニアを全開にして一気に虚空に消える。
MSデッキにしがみ付いたテレンスは、涙を流しながらサラの名前を何度も絶叫した。



22ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:40:01 ID:VHOr4Euf



通信回線の向こうから聞こえて来たそれは、最初小さな破裂音か何かのようであった。
その音が何処か気の抜けた拍手だと気付き、ジュナス・フレイブ大尉は眉を顰める。
ぱちぱちぱち、と少しの間繰り返された拍手に続いて通信機から声が流れた。
『いやぁ、相変わらずお強いですねぇ。さすが、ジュナス大尉』
緊迫した戦場に似つかわしくない声に、ジュナスは操縦桿を握り締めて目を見開く。
馴れ馴れしく常に余裕を失わないその声は、一時も忘れた事がない。
──いや本当に困りましたよ‥‥‥、ベルナデッタの変態ぶりにはね
その声の主は、ベルナデッタ・ソロンを強姦し陵辱し尽くした男である。
彼は、ジュナスの7年前の彼女と同じ顔を持つ少女に一生消えない傷痕を遺したのだ。
『素晴らしい、としか言いようがありません』
言葉を失ってしまったジュナスにお構いなく、男は一方的に話し続ける。
ジュナスの脳裏に、輪姦されたベルナデッタの無惨な裸身がフラッシュバックする。
──基地に来た途端、誰でもいいから犯してくれと勝手に裸になるんですから
薄暗いテーブルの上に縛り付けられ、数人の兵士に汚された少女が気絶していた。
白い乳房や脚の付け根も晒され、彼女は全身痣だらけになるまで弄ばれたのだ。
23ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:41:00 ID:VHOr4Euf
「ねぇ、テオ? この性格が歪んでそうな声に聞き覚えがない?」
リベカ・マレリー少尉の小声の囁きに、テオドール・チャーチワード少尉も頷いた。
「うーん、僕もリベカと同じ意見だなぁ」
気軽に答えながらも、テオドールの視線は油断無く戦場の周囲を見回している。
アレン・クロワゼット少尉とダグ・カスタネダ少尉を退けただけで戦闘は終わらない。
強敵だった2機のRX-110 ガブスレイを撃破した分だけ気楽ではあるが。
「ジュナス大尉を知ってるって事はまた昔の部下のヒトなのかな?」
二人が乗っているのは、乗る明るいオレンジ色と白で塗られたMSA-004K ネモVだ。
ネモVは、MSA-004 ネモUの武装強化を目指して先行試作されたマシンである。
ちなみに、ネモUは一体が工場で組上げられたのみで結局戦闘に参加した記録はない。
「でも、ジュナス大尉もまだまだ謎が多い人だよねー」
リベカは、自機の左肩に備えられた中型ビームキャノン砲をさりげなく構えた。
先程の戦闘で、リベカの2号機は右肩から脇腹へかけて損傷し、右腕を失っている。
「リベカ、戦闘が始まったら僕の後ろに移動して」
そう言うテオドールの1号機は、機体のあちこちに被弾しているが四肢は失っていない。
24ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:42:01 ID:VHOr4Euf
二人の横に浮かぶ可変MSの操縦席で、カミーユ・ビダン少尉が記憶の底を探る。
「僕も、この声に覚えがありますよ。何処でだったっけな‥‥‥」
少年が乗るトリコロール・カラーのMSZ-006 Ζガンダムは掠り傷すら負っていない。
新品そのものの装甲には、周囲を過ぎ去ってゆく艦砲のビームが反射している。
彼等が居る月面都市フォン・ブラウン市に程近い空域は、未だ戦闘の渦の中だった。
少しの静寂の後で、開けっ放しのティターンズ回線から声が流れる。
『そうそう、あの淫乱ベルナデッタちゃんはお元気ですかぁ? ジュナス大尉』
眉を顰めていたカミーユが、不意にその声の主を思い出して息を呑む。
「そうだ、『ジャブロー侵攻作戦』前の大気圏突入の時──!」
トリノ・カーナヴォン中尉と名乗っていたティターンズのパイロット。
彼が、エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマに乗艦している諜報員の少女に与えた恥辱は
艦内で誰もが知っていて、誰もが罪悪感と共に痛ましく思っている。
その瞬間、ジュナスのMSR-100S 百式改が乱暴にビームライフルを連射した。
「ジュ、ジュナス大尉!?」
驚いたように叫ぶテオドールは、目にしている光景が信じられない表情である。
25ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:43:01 ID:VHOr4Euf
そのジュナスの行動は、素早かったかもしれないが乱暴で繊細さがなかった。
案の定ビームライフルの光弾は漆黒の宇宙空間にばら撒かれただけで終わってしまう。
普段のジュナスからは、想像も出来ないくらいにお粗末な攻撃行動である。
「ど、どうしちゃったんですか、ジュナス大尉」
殆ど悲鳴に近いような声でリベカが呼び掛けても、答えは返ってくるはずもない。
いつも明るいリベカの可憐な顔が、困惑したように強張っている。
「ジュナス大尉‥‥‥!」
カミーユが、悲痛な面持ちで叫びつつなんとか自機を敵襲に対して備えさせた。
「‥‥‥‥‥‥」
テオドールも、どう呼び掛けて良いのか判らずにただ口篭るだけだ。
彼等の知っているジュナス・フレイブ大尉は、いつでも冷静沈着な大人の男だった。
常に敵の先を読み、その神算鬼謀は敵を退け味方を救って来たと言っていい。
しかし、今のジュナスは周囲が全く見えていないように稚拙な攻撃を繰り返している。
それが、カミーユやテオドールには例えようも無く哀しかった。
ジュナスをそんなに変えてしまう敵がいる事が悔しく、そして腹立たしかったのだ。
26ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:44:02 ID:VHOr4Euf
『おやおや、怖い、怖い。くすくすくす‥‥‥』
馬鹿にしたように笑う声に向けて、ジュナスは問答無用にビームライフルを撃つ。
明かりの中に、トリノの乗るRMS-108 マラサイの赤い機体が浮かび上がった。
そのシルエットを見た途端、カミーユは突然に理不尽な怒りを感じる。
既に、変形機構を有する第三世代MSが活躍している現在マラサイは旧型機だ。
そんな機体で自分の前に出て来る相手に、舐めているのだと感じられて不快だった。
「そんなMSでぇぇーーーっ!」
カミーユは、Ζガンダムの新設計大出力ビームライフルをさっと構える。
その瞬間、錯綜する戦闘宙域に凄まじい意識の奔流が走った。
「──っ!?」
強制的に時が止められたかのようなプレッシャーに、カミーユは苦い覚えがある。
その不快感は、『アポロ作戦』の時にドゴス・ギアから押し寄せて来たものと同じだ。
「確か、パプティマス・シロッコ‥‥‥っ!」
それは、あのサラ・ザビアロフという少女を利用しようとしている男だ。
愕然とするカミーユの視界に、PMX-000 メッサーラの紫色のシルエットが滑り込む。



27ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:45:02 ID:VHOr4Euf





──次回、6月18日





28ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/11(日) 19:46:01 ID:VHOr4Euf






 次 回 、 「 作 戦 は 一 刻 を 争 う 」






29名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 20:36:26 ID:nNfmmBDr
乙です。ジュナス、バーサークしてますね…次回が楽しみです。
30名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:42:18 ID:il/Qgtgs
やっぱり
トリノは
鬼畜だ
な    ←無論、性的な面も含む

ISAP氏乙。
相変わらず精神面での攻撃が上手いですのう、トリノは

前スレのGガンネタも含めて、面白く堪能させて頂きました
31名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:51:48 ID:bJtx5rAJ
トリノ
統率 ご想像にお任せします
武力 ご想像にお任せします
知力 ご想像にお任せします
政治 ご想像にお任せします
魅力 一桁
32名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 08:08:27 ID:IK1l54BJ
今週はあれだけなのか!?と思ってたらこっちに来てたのね
今から読みますがひとまず乙でありますっ
33ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/06/16(金) 21:47:38 ID:ycrdmh1s
>>27

×次回、6月18日
○未定

お詫びして訂正致します。
34名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:10:46 ID:tncea4E7
な、なんだってー


ISAP先生は沖縄の救援に向かいますた。
35名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 00:17:19 ID:h2jkeOvo
ISAP先生は自衛隊の人?
36名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 01:21:55 ID:h2jkeOvo
ローゼンクロイツ
37名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 00:27:30 ID:wzKtvj2j
今更なんですけど南極においてあるの読み返してきた。
やっぱいいよな〜。ISAPさん節?といって良いのかわからないけど
やっぱ惹かれるものがあるよ。誰か専用のまとめサイト作ってくれ!!
38名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 23:50:17 ID:F/3CwAbq
なんで?南極で読めばいいジャマイカン。
39名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 01:20:38 ID:fkYgP+O1
>>37
>>4

・・・・・・もしかして俺は釣られたのか?
40名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 08:47:36 ID:k35m969W
気にしなくてもいいダニ ンガン
41名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 00:48:21 ID:yMQHBTZ3
次回未定っていつ頃になるのかな?

このまま終わりなんて事にはならんよね・・・
42名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 13:53:36 ID:6FTX6Ka0
南極では、なんでISAQになってるの?
43名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 21:30:48 ID:y8Oa9jq6
ISAP氏は昔ISAQと名乗っていたからだ
44名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:18:33 ID:Yauh6aEY
246 名前: ISAQ ◆ISAQqQQ8gA [sage] 投稿日: 03/02/09 18:46 ID:fhRuQumG
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次回、トリノ・カーナヴォン再登場。

こうきて、その次の書き込みが

270 名前: ISAP ◆ISAPgGZZNI [sage] 投稿日: 03/02/16 18:58 ID:GlcBH+qR
(ちなみにペンネームを微妙に変更しました)


−という経緯。
45名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:20:02 ID:PAm91XBc
もう3年も前かぁ…
46名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 20:57:27 ID:NyX0B8oj
ちなみに皆は何て発音してる?
俺はイサク→イサップ(敬称略)と呼んでるが
47名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 22:27:28 ID:RCn4zp8K
アイエスアーピーさん
48名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 01:01:26 ID:FBxifpuU
Independent States allied Quality
Independent States allied People
49名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 07:01:29 ID:BK8lmCH4
ISAPて発音してる
50名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 07:29:04 ID:hSHvP8ZY
イサピー
51名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 11:04:38 ID:A6ip3Pe0
次回光臨までほっしゅる
52名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 00:35:01 ID:siWygDtE
感想少ないから見捨てられたとかいうことはないよなあ
53名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 01:14:58 ID:hax4U14b
W杯終わったら帰ってくるよ。
54名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 06:13:49 ID:j6pBu5ue
馬鹿ちげーよ。ISAPさんは今エアフォースワンで小泉の警護中だって。
55名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 09:13:29 ID:0upPWedV
ろなうどの中に潜伏中だよ、やつが膨れているのはそのせい
56名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 12:39:15 ID:NZOAHOtv
ガットゥーゾに電波で指令出してるって聞いた
やつの素敵な奇行はそのせい
57名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 22:23:23 ID:GlD2COqA
プーチン大統領の指揮の下、テロリスト殲滅の為にイラクを駆け巡ってるよ
見敵必殺
58名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 19:11:49 ID:tH/ZwKHp
普通に大雨の九州を救済に向かってます
ISAPさんはそういう方だ
59ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:21:32 ID:ZEVVPa+T
ごめんなさい。

実は前回の時の感想が少なくて落ち込んでました。
もうやめようと思ってしまいました。

私は、弱い人間です‥‥‥



‥‥‥ごめんなさい。
60ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:22:30 ID:ZEVVPa+T







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第158回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.
61ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:23:31 ID:ZEVVPa+T


機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html

62ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:24:31 ID:ZEVVPa+T
見下ろした視界の中で瞬く月面都市グラナダの都市の光は、既に判別可能な程大きい。
移動するコロニーに連れて、戦場は少しずつグラナダへ近付いていた。
月面都市の中心部のオフィスビルの一室では、二人の男がソファーに身を沈めている。
「あと数回のコース変更の核パルスの噴射で‥‥‥」
沈痛の面持ちを隠さないまま呟いたのは、グラナダ市長オーウェン・ゲイルだ。
目の前に置かれた琥珀色のブランデーのグラスには小さな水滴がびっしり浮いている。
表面に氷が解けた水が張っているのは、ずっと手を付けていないからであろう。
その額にも、同じように照明に照らされた汗が浮かんでいるのが見える。
オーウェンが口を閉じると、部屋を奇妙に居心地の悪い静寂が支配した。
彼等の頭の上には、刻一刻と巨大な質量を持った物体が接近しつつあるのだ。
それが落下を終えれば、グラナダは瞬時に彼等をも巻き込んで消滅することだろう。
オーウェンの右横に座る東洋系の男が、勤めて平坦な口調で言った。
「ラーディッシュの活躍に期待するしかあるまい」
細い瞳に骨張った顔立ちは、アナハイム・エレクトロニクス社重役、ウォン・リーだ。
顔を動かしたウォンは、残り時間を示すデジタル表示の35分という表示を見つめる。
63ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:25:31 ID:ZEVVPa+T
彼の前に置かれているグラスの表面を、透き通ったつるりと水滴が滑り落ちた。
そして、彼等の頭上には、エゥーゴとティターンズの激戦が少しずつ近付きつつある。
漆黒の空間をMSの背から伸びるバーニアと、ビームライフルの光弾が彩っていた。
落下を続ける廃棄コロニーの彼方此方では、砲撃による爆発が散発的に起こっている。
激しい砲撃は、彼等の背後と言うべき空域にいるアイリッシュ級2番艦ラーディッシュと
その僚艦であるサラミス改級アララトから発射されているものだった。
コロニーを構成しているセラミックやスチール材、アルミニウムが盛大に飛び散る。
「ふははははは!! 来たぜえええ!」
そんな爆発を浴びるRGM-179 ジムUのコックピットから場違いな高笑いが響き渡った。
「『不死身の第4小隊』さんよ! 今日が年貢の納め時だあああ!」
普通なら、これだけ意気揚々とした言葉を聞けば安心するかもしれない。
何しろ、彼は先程“逆転の秘策”とやらを思いついたと宣言しているのだ。
だが、そんなウモン・サモン准尉のセリフを味方の誰もが嘆息しつつスルーする。
「‥‥‥取り敢えず、盾代わりになってくれるだけで良しとするか」
RMS-099RS シュツルム・ディアス3号機のフラグ・ラグ・ハヤオ中尉がため息を吐いた。
64ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:26:35 ID:ZEVVPa+T
「しかし、流石にこりゃあ、マズいなあ、おい」
フラグの機体も、右グライバンダーが圧し折られ、頭部にも損傷が認められる。
「そうですね‥‥‥」
RMS-099リック・ディアスのコックピットで、バッチ曹長が静かに応えた。
「こりゃあ、覚悟を決めないといけないようですな」
似たようなシルエットのこの2機は、既に機体のあちこちから火花を散らしている。
「‥‥‥‥‥‥」
そして、MSA-099-2 リック・ディアスUに乗るフランセス・エラワー少尉は、無言だ。
グレーに塗られたディアス系最新型の彼女の機体も、さすがに被弾の後が目立つ。
フランセスの視線の先には、3機の黒く塗装されたRGM-79Q ジム・クゥエルがあった。
それでも、少女の一切の感情を押し殺した表情はいつものように冷静そのものだ。
ただ、訳の判らない事を喚き散らすウモンへ軽蔑の視線を送るだけである。
もっとも、フランセスがこの世で存在する事を認めている男性はただ一人だ。
それ以外は、実は存在していてもいなくてもフランセスには全く関係ない事だった。
気にしたり、視界の中に入れるだけの価値があるとはとうてい思えないのだ。
65ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:27:36 ID:ZEVVPa+T
だから、フランセスはその人以外の男性にどう思われても関心がなかった。
その人だけいてくれれば、その人にだけ見つめていてもらえれば、それだけでいい。
もしも彼に抱き締めて貰えたらなら、フランセスは神でさえ敵に回せるだろう。
『ったく、エゥーゴは新兵に対する教育がなっちゃいねぇな』
少しだけ気を抜いた彼女の視界の中で、ジム・クゥエルがさっと散開する。
ウモンを小馬鹿にしたように嘲笑するのは、当然ながらベルナルド・モンシア中尉だ。
「フラグ中尉、来ますっ!!」
リック・ディアスのバーニアを噴かしながら、バッチが悲鳴のような声を上げた。
ばん!と間髪を入れずにリック・ディアスの左腕の肘から先が吹き飛ぶ。
『ちゃーんと、オムツ持参して来たか?』
そう言うチャップ・アデル中尉の放つビームライフルを、フラグ機が寸前で避けた。
背後のグライバインダーが激しく軋む様に動いて炎を吐き出す。
そこへ、ウモンのジムUが連続して撃ちまくったビームライフルが襲い掛かった。
『おっと! まさか、そんな攻撃が奥の手だと言うつもりか?』
口笛を吹きそうな笑顔で、アルファ・A・ベイト大尉がライトグリーンのジムを見る。
66ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:28:30 ID:ZEVVPa+T
そんなベイトのセリフを無視したまま、ウモンは無闇矢鱈に攻撃を続けた。
「そうとも! これがウモン・サモン様の奥の手だ!」
その攻撃は時にベイト機を、モンシア機を、と標的さえ安定していない無様さである。
「おい! ビームライフルの残弾くらいチェックしてるンだろうな!」
思わずツッコんでしまうフラグの声も、今のウモンの耳に届く事はない。
モンシアも、アデルも、ひらりひらりと彼の攻撃を舞うように避けている。
しかも、ウモンの攻撃が悪いのは彼等を集結させてしまっている事だ。
いつの間にか、『不死身の第4小隊』は3機がそれぞれ手の届く程近い位置にいる。
強敵であれば強敵である程、各個撃破を理想とするのは、教科書の基本だというのに。
「‥‥‥まるで‥‥‥子供‥‥‥」
ウモンの馬鹿というには余りにも馬鹿な行動に、フランセスは冷たく言う。
更に何発かの銃弾を撃ったところで、ビームライフルから空しく機械音が響いた。
遂に、ウモンはジム・クウェルに一発も当てられないまま銃弾を撃ちつくしたのだ。
「よぉーしっ! 来いよ、オレは素手だぜえええ!」
ウモンの叫びと共に、ジムUは潔くその手に持っていたビームライフルを放り捨てる。
67ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:29:31 ID:ZEVVPa+T
くるくる回りながら遠ざかるビームライフルを見つつ、フラグが額を押さえた。
「まさか、オマエさンの奥の手って‥‥‥相手を油断させる為の」
敵を騙そうとする場合、ある武器だけを使って敵に印象付ける事がある。
印象付けられた武器が捨てられれば、相手はこちらの武装を勘違いしてしまう。
捨てられた武器以外に武装がないと、勝手に判断を誤り油断をするのだ。
だが、それは知略と戦局を判断する優れた目がなければ成立しない“技”である。
ウモン程度の腕と性格では、とてもそんな高度な戦術は使いこなせまい。
当然ながら、ベイト、モンシア、アデルの3人はそれぞの操縦席で苦笑していた。
『こういう馬鹿は嫌いじゃないんだがねぇ』
一頻り笑った後で、ベイトが表情を引き締めつつ操縦桿を改めて強く握り締める。
『そんな見え透いた罠に引っ掛かってやる程、お人よしじゃないんだよ』
3機のジム・クゥエルは、示し合わせたように現在の空域に留まって動こうとしない。
当然ながら、あの“技”は敵が油断して近付いて来ないと成立しないのだ。
「‥‥‥な!? なんで来ないんだよおお!?」
目を見開いて絶叫するウモンに、フラグとフランセスはもう掛ける言葉もなかった。
68ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:31:31 ID:ZEVVPa+T
恐らく、ウモンは敵を自分の近くに誘き寄せて自爆覚悟で戦うつもりだったのだろう。
だが、敵に策を見破られた以上ビームライフルもない彼に出来る事は何もない。
『ここから撃ってりゃいいだけだしなァ!』
一列に並んだフォーメーションを崩さないまま、ベイトがビームライフルを放った。
こうなってしまうと、敵を集めて纏めてしまったウモンの作戦ミスだ。
ジムUは、手足を広げて飛び回りつつその攻撃を避けて避けて避けまくった。
「そ、そんな所に止まってるなよおおーーー!」
焦燥しつつ叫ぶウモンは、頭部の2門バルカン砲を3機に向かって撃ち始める。
「動け、動いて、こっち来いよおおおーー!!」
連続して放たれた弾丸は、しかしMSの装甲を撃ち抜ける程の威力は最初からない。
彼の無意味な攻撃で、更に3機のジム・クゥエルは横一列の陣形になる。
「ちい! 敵わぬまでもーーっ!」
フラグの叫びと共にシュツルム・ディアスがグライバインダーのビームカノンを撃つ。
だが、チャップ機は少しだけ身を捩っただけでその攻撃を回避した。
「くっ! フォーメーションを崩しもしない!?」
69ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:32:31 ID:ZEVVPa+T
まるでウモンをせせら笑うかのように、彼等はその場所から動こうとはしないのだ。
ふと、フラグがシュツルム・ディアスの腕でリック・ディアスUの肩に触る。
「フランセス少尉、いざとなったらオマエさンだけでも逃げろ」
通信機の電力を使わない接触回線の会話、通称“お肌の触れ合い会話”である。
ミノフスキー粒子が蔓延している現在、通信機やレーダーの感度は恐ろしく低い。
そんな中で必然的に生み出されたのが、ノーマルスーツを触れ合わせる会話方法だ。
会話による空気の振動を利用するこの方法はMS同士でも有効である。
コンソールに表示されているデジタル時計が残り時間32分をカウントダウンした。
後、たった30分以内に彼等は廃棄コロニーの落下軌道を変えなくてはならない。
フランセスのノーマルスーツのバイザーに、砲撃の照り返しが映り込む。
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュとサラミス改級アララトは、コロニーを攻撃中だ。
その衝撃で少しでも進路を変えようとしているのだが、効果は期待出来ない。
「ちくしょう! 近付いて来てくれよーーー!!」
開けっ放しの通信回線から流れて来るウモン准尉の声は、既に泣き声に近かった。
先程までの余裕に溢れていた高笑いを考えると、如何に困っているかが判る。
70ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:33:31 ID:ZEVVPa+T
少女の視界の中で、バッチのリック・ディアスがフランセス機を護るように移動した。
その手に持つビームピストルも、恐らく残弾は心許ない状況だろう。
フラグの珍しく真剣なセリフに、フランセスは前方を見据えたまま静かに答える。
「‥‥‥中尉は‥‥‥馬鹿ですか‥‥‥?‥‥‥」
軍隊ではないエゥーゴとはいえ、恐らく作戦時間中の敵前逃亡は極刑を免れない。
それに、ここでエゥーゴが引くという事は月面都市グラナダを見捨てるという事だ。
数十万の市民を見殺しにして、どうしてスペースノイドの信頼を得られよう。
だいたい、目の前の強敵がむざむざと此方を逃がしてくれるとでも思うのだろうか。
「うわわぁぁ! 近付いて来いよおおお! なんで来ないんだよおおお!!!」
とうとうみっともなく泣き出したウモンは、鼻水を流しながら絶叫する。
顔を幼児のように歪めて悔しそうに号泣するウモンに、誰もが大きく眉を顰めた。
ただひたすら情けなく、ただひたすらブザマな彼は手足をバタバタ振り回す。
「どうしても、どうしても近付いて来てくれないんだなーーーっ!!」
未練がましい叫び声を上げるウモンに、モンシアが吐き捨てるように答えた。
『ああ! 俺達はここから一歩も動きゃしねぇよ!』
71ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:34:31 ID:ZEVVPa+T
その途端、突然号泣を止めたウモン・サモン准尉が嬉しそうにニヤリと笑う。

「それなら、アンタらの負けだよ」

『‥‥‥‥‥‥何だと?』
ベイトが虚を突かれたように目を見開いた瞬間、3機のジム・クゥエルが光に包まれる。
ホワイトアウトした視界に、気を呑まれたように誰もが言葉を失った。
どかん!と表現するには余りにも重く威力のある衝撃で彼等の機体が振動する。
『う、うおおおおおぉぉぉーー!?』
操縦桿を握るモンシアが、コックピットの中で信じられないという表情で絶叫した。
『な、なんです、これぇぇーーー!?』
アデルも、何が起こっているのか判らないままガクガクと震えるだけだった。
「‥‥‥おいおい」
愕然と呟くフラグは、目の前で起こっている光景にマヌケな事しか言えない。
一瞬の嵐が過ぎ去ると、3機のジム・クゥエルの胸部から上が綺麗に吹き飛んでいる。
彼等は、頭部メインカメラも、武器とシールドを持った両腕も失ったのだ。
もう、そこにいるのは無抵抗の文字通り手も足も出なくなったただの物体に過ぎない。
72ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:35:30 ID:ZEVVPa+T
さすがのフランセスも、呆然と目を見開いたまま一気に逆転した戦場を見る。
「‥‥‥砲撃を‥‥‥利用‥‥‥するなんて‥‥‥」
そう、ベイト達のジム・クゥエルは巡洋艦アララトの砲撃に被弾したのだ。
エゥーゴは、戦艦の砲撃で少しでも廃棄コロニーの落下進路を変えようとしていた。
彼等が戦っているコロニー近くの宙域は、ふと気付けば砲撃の雨の中なのである。
だが、普通ならMSがそんな砲撃に当たるようなマヌケな事態になる訳がない。
『キ、キサマ、あの場所に砲撃が来る事が判っていたな!?』
彼等は、ウモンの演技でわざわざ砲撃の通り道に整列させられたと気付く。
歯噛みをしつつ叫ぶベイトのセリフに、ハッと顔を強張らせモンシアが絶叫した。
『そうか! 近付いて来いと言っていたのはアソコに俺達を足止めする為かああ!』
そうだ、ウモンは戦艦が撃った主砲の通る場所に『不死身の第4小隊』を誘導したのだ。
そして、その場所から動かないようにわざとパニックになったふりをしたのである。
『し、しかしなんであの場所にあのタイミングで砲撃が来ると‥‥‥!!』
慄然と問い掛けるアデルに、ウモンは不敵に笑いながら楽しそうに答えた。

「知らなかったのか? このウモン・サモン様はニュータイプなんだぜ!」

73ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/02(日) 19:36:31 ID:ZEVVPa+T





── 次 回 、 グ ラ ナ ダ 沖 海 戦 ク ラ イ マ ッ ク ス





74名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:07:07 ID:CWvaqPFB
ISAPさん。お疲れ様です。ウモンの頭脳戦、すごいです。次回楽しみにしてます。
75名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:09:20 ID:7qbGbpsh
ジョセフ・ジョースターだ…
76名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:23:37 ID:b26fimi6
>>59
ISAPさん乙です!そんなこと言わずに最後まで書き続けて下さい。
読者はここに書き込んでいる人の数倍はいますので。
個人的にアムロが好きなのでまた出てくるのを楽しみに待ってます。
77名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:25:41 ID:kaCch3WS
ISAPさん乙です!
ウモンさんスゴ過ぎWさすがニュータイプW
78名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:40:09 ID:8Dpr8y26
>>73 ISAPさん乙です。
何でこう……、レスできるタイミングがウモン登場の回なんでしょう自分w
辛いようでしたら無理はしないでください。

フランのフラグさんに対するあたりって柔らかくなるのかな……
って、こう書いてたらなりそうもないですか(苦笑
>もっとも、フランセスがこの世で存在する事を認めている男性はただ一人だ。

それにしてもウモン、真面目なのかはたまた只の偶然なのか……。
そして分からないままに被弾しちゃった第4小隊3人が却って涙を誘う不思議。

え〜と、阻止限界点まであと……30分弱ですか。
確かヤザンと対峙しいたと思ったエマさん、
トリノの出現で混乱気味のジュナス・カミーユの戦闘宙域、
そして途中出場のメッサーラは何をしてくれるのか。
どんな決着がつくのか色々と心配です。

えー、作戦中にこんなこと言うのってどうかと思いますが……
エリスとヲル豚のコンビ(?)の再登場が待ち遠しいです。
79名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:54:27 ID:Oo8TDRlV
アーヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!! (°∀°)
よくぞしでかした!<ウモン

そして、お疲れ様です。<ISAPさん
枯れ木も山の賑わいになるのであれば、
毎回コメントさせていただきすヨ?ハイ。
80名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 21:35:57 ID:DXhPHmLl
ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
オツカレさまです。

ウモン、よくやった!
相手に馬鹿にされつつ、実は敵を振り回してたなんて!
ちょっと賭けもはいった策だけど、思いつくのはすごいなぁ。
・・・といっても、ウモンをよく知らないんだけど orz

フラグさんって飄々としてる感じだけど、たたき上げの人だから
やっぱり常識人なんですねー。
ヲル豚とかウモンとかフランとか。
個性の強いキャラに囲まれてると苦労が絶えないな。

次回はジュナス・トリノ戦が再びきますかな?
もちつけジュナスーー!!


> 実は前回の時の感想が少なくて落ち込んでました。
> もうやめようと思ってしまいました。

レスの少なさを見て、きっと仰るだろうと思いました。
そんなこと言わずに頑張って下さい。
前回は2ちゃん仕様変更に気づかずに、書き込みエラーに負けて
感想を書けず終いでした。
良く考えれば、専ブラじゃなくIEで書き込めばよかったのよね。
ギコナビ更新したのはつい最近・・・。
ごめんなさい、です。
81名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 21:50:02 ID:rih8KWAP
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

かなり遅ればせですが、前回のジュナスは良かったです!
ベルのために逆上してくれる所はさすが主人公。
そんな姿にテオたちやカミーユが怒りと哀しみを覚えるのも無理のない話ですが、さりとて
ここで仇敵相手に逆上しなけりゃそれはもう、本当にただの朴念仁なので、男としてはかなり
正しいかと! 戦士としてはまだ克己の余地ありですが、そこはテオたちやカミーユとの協力
と、ベルとの関係の発展に鍵ありと思ってます。
そして前スレのライジングガンダムモノですが、Gガンを見たものなら誰しもかきたてられる
妄想をストレートに書き出した逸品です。
レオタードのエロさは原作の5割増し。発達した尻肉という言葉は良いです。おいしゅうございます。
ただし難があるとすれば、実際の外の人のくんずほぐれつを想像するとどうしても笑いがこみ上げて
きてしまう所。
ミケロのハイテンション具合がまた……w MF越しになんでアソコを触りたがるのか。

>パイロットから愛液の分泌を確認

システム音の中の人は、一体どういう状況を想定してこんな文章を入れたのでしょうか。
しかも『愛液』ですよ? 他は結構医学的な用語なのになんでここだけ俗っぽくw

>その中でも、やはり普段は“スカート”部分に隠されている太腿は白さが際立った。

壁にポスターを貼っておいて、半年ぐらい後に剥がすとそこだけ白くなってるじゃないですか。
それを思い出してつい笑いがw やはりMFといえど兵器なので、汚れとかつくんですね。
あ、本気半分ネタ半分の感心なので、さらりと流してください。
前回のお話は好きです。色々な要素がスパークしてしまった、一種の神がかりなお話ですので。
とにかく、です。
ライジング陵辱といい、ジュナスの表情や内面の描写一切なしにビームライフルを連射する
百式改といい、MS(もしくはMF)の概念を活かした名演出だと思います。
方向性はともすれば真逆ですが、硬柔を両方とも、それも同時期に描けるというのは作家として
非情に高い力量の成せる技だとも思います。
82名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 22:26:46 ID:rih8KWAP
今回はウモンの活躍その一点に尽きます!
いや、途中まで見事騙されていました。
ウモンの狼狽は、彼をフラグさんが囮にするフラグだとばかり。
そしたらめちゃくちゃ兵法チックな逆転劇!
かの韓信が渡河途中の竜旦将軍へ洪水を浴びせたような、かの孔明が空の船を魏軍に差
し向け十万本の矢を調達したような、見事な方法!
ギャグでしかなかったセリフも、憎い位に決まりすぎ!
さすがISAPさん! 三国志好きはダテじゃない! そこにしびれるッ! あこがれるゥッ!
弱いキャラが知略で強敵に打ち勝つっていうのは、本当、少年漫画的なカタルシスです。
やはりISAPさんの描かれる戦闘は燃えです。ドラマやエロと同じく、最上級の。

ジュナスを思うあまりに、フラグさんの優しさに気づけない不器用なところと、あくまで戦況や
軍規を見据える冷静なところを併せ持つフランセスは、可愛いです。
こーいうコが陥落しすると、元の無口無表情さが空すべりして途端に微笑ましくなるモノです
が、果たして?
いずれ二人の何気ない会話も見てみたい所。
お茶を貰って気に入って、無表情で何パックもちゅーちゅー飲んでるフランセスとか。
あ、これは妄想ですので、ISAPさんが描かれる義務は特にないですよ。
無理に取り入れると、本題が描けなくなる恐れがありますので……

グラナダ戦後にリベカやテオが、トリノ相手に逆上したジュナスの様子をベルに話せば、
彼女の心も少しは救われて、関係も一歩前進なのですが……

感想については、書ける限り書かせて頂きます。
恐らくISAPさんは、良いモノを描こうと務められている筈。
となると、そのプレッシャーは相当なモノで、投下したSSへ感想が少なければ必然的に、
「良いモノを描けなかった」という自責に駆られ、プレッシャーに負けそうになるコトもしばしばでは……?
でもいいじゃないですか。感想が少なくても。その少ない部分できっちり色々な伏線や描写を積
み上げたおかげで、盛り上げるべき所が盛り上がり、10レス20レスの感想をドバドバ稼ぎ
出すのがVOEだと自分は思ってます。
でも、たまには感想の多寡を気にせず、描くコト自体を思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか。
そうすると新たな展望が見えるかもですよ。
83名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 01:46:28 ID:QDRheDGA
ウモンSUGEEEEEEEEE!!!!!!
84名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 04:32:53 ID:KsZa//s6
ウモンじいさん、カッコエエエエエ(*´▽`*)ウットリ
ジョセフ・ジョースター「相手が勝ち誇った時、そいつは既に負けている!」を思い出したり
あ、ISAP氏はJOJO嫌いでしたっけ?

自分は某スレでエロゲレビュ書いたりしてますが反応がないと落ち込むもので
やはり感想がなくてやる気がそがれるのは普通のことかと
毎回感想を書き込めない自分が言うのもなんですが・・・・・

85名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 10:33:30 ID:RYq+9XiO
なんてこった!連載が終わったら困るじゃないか!

やばいと思ったので書き込んだっすけど、いっつもROMってますよ〜
86名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 13:03:04 ID:i8N8CExP
ISAPさん、貴方が恋しくて週末が待ち遠しいくらいですよ(*´д`)
カウンターがあればどれ位の人がISAPさんを待ち望んでいるかわかるのに
87名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 15:52:35 ID:F1XK1L8E
くくく、いつもは感想など書かないのだが
思わず書き込みたくなってしまったじゃないか



ウモン ワロスwww
88名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 19:35:22 ID:sV6bj6cr
同じく!
いつもROMですみません。
しかし心底楽しみにしてるし、楽しく読ませていただいています!
89名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 20:03:01 ID:efu66RpG
ISAPさん、乙です。
見てる人間は私含めたくさんいます。
何とぞ、最後まで走り続けてください!
90名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 21:26:53 ID:2umvFegn
>>80
ウモン爺さんの活躍は「機動戦士クロスボーンガンダム」(全6巻)で
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047131032/qid=1151929322/sr=1-7/ref=sr_1_2_7/250-4697597-1080206

まあ、この物語の時点では爺さんじゃなくて23才前後だけど
91名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 01:22:16 ID:4S6zn5Gl
ISAPさんお疲れ様です。つ旦
ウォルトン2世かと思いきや何この孔明の罠。
92名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 03:47:09 ID:madvJjOB
いつも、たのしく読ませていただいております。
自分はいつもはROMなんですがこれからは少しでも感想を書いていきたいと思います。


ウモンスゲー!!
93名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 11:06:06 ID:t6Hze89V
お疲れさまです。
ウモンが策略家として成り上がっていくのも面白いかな。
94名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 21:30:08 ID:c7YU2rAr
>>90
ありがとう。
95名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 06:00:41 ID:RUIP7t6d
クロボンは普及版?の2冊のほうが安く済んでお勧め
96学生:2006/07/05(水) 18:08:55 ID:rS4oILs3
ISAPさんいつも楽しませて頂きありがとうございます。いつもROMですみません…
97名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 20:38:15 ID:l5/OypmR
さすがウモン!
98名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 22:42:39 ID:tic2u3dX
そろそろジュナスたんの軍師っぷりも堪能したいところ
99名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 23:54:41 ID:G04zaE/o
クロスボーンは、GジェネFと第二次スパロボαで完璧
100名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 23:55:11 ID:G04zaE/o
ついでに100ゲットー!!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ
101名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 10:26:12 ID:XdZjQ2sG
クロスボーンは最初、雑多のゴミガンダムの一つかと思ってたんだけど
読んでみたらかなり面白かったんだよな。

最近は市民権も得はじめててうれしい限りだ。
102名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 11:46:42 ID:y32xXi+p
ウモンはヲルトンと同じポジションに着くかと思ったけど、
こんな心理作戦にはめてくるなんて…
さすが自称ニュータイプ
103名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 12:38:30 ID:aYyBN9Sg
なんだかんだいってウモンも一年戦争経験者だしな
しかもソロモン攻略戦経験してる上にエースだし
104名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 15:16:30 ID:4hAHXpDI
ウモンは自称してるおかげで一般人には…な目で見られてるが
NTからすれば一応NTとして認識されてると思う

キンケドゥとかそんな感じだったし
105名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 20:51:59 ID:PKrFxiFK
カッコよさの中にもウモンらしさはなくなってない原作重視がISAP流
106名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 22:15:23 ID:kDyXoGME
・・・ウモンが誰なのかよく分かってない俺は
ここ最近の流れがよく分かりません・・・orz

でも毎回読んでますお
次回も楽しみにしてます。
107名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 23:06:00 ID:Pi1TUkSv
意外とマイナーなんだな、クロスボーン
たしかに知らんネタが続くと面白くないだろうなあ
パロディの難しいところだな

まあそろそろオリキャラの活躍がありそうなヨカン
108名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 06:37:54 ID:3Qamx0gi
109名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 11:26:02 ID:6Wkv/ReT
クロスボーンとウモンの若いころの話は無茶苦茶過ぎて個人的にNG
足首のアーマーで鞭を振り回すとかありえないんですが。
単行本で一番面白かったのはどんどんなげやりになっていく富野のおっさんのコメント。
110ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:37:48 ID:dtZwTooV







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第159回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.
111ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:38:47 ID:dtZwTooV

機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html

112ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:39:48 ID:dtZwTooV


PMX-000 メッサーラは、パプティマス・シロッコ大尉が設計した機体である。
木星から帰還途中の巨大輸送艦ジュピトリス内で開発されたこのマシンは、
強大な木星の重力下でも俊敏な行動が可能なように大型のバーニアを装備しており、
その有り余るパワーの為に地球圏では圧倒的な機動力を発揮する事が出来た。
機動力重視の開発理念は、大推進力バーニアを効果的に使うフォルムにも現れている。
それにしても、RMS-106 ハイザックのジェネレータ出力1,428kwの
実に3倍以上の4,900kwというジェネレータを持つメッサーラはある意味で異常だろう。
スラスター推力にしても、なんとハイザックの1.5倍という数値なのだ。
本来、効率を考えればここまで過大な推力をMSもしくはMAに持たせる必要はない。
彼が、一体何故このような機体を作ったのかには様々な説がある。
後世の歴史家は、シロッコの“木星の重力への恐れ”がその理由だと定義していた。
ただ、逆に彼の木星への異常とも言える憧れが記された文献もあるにはある。
いすれが真実なのかはともかく、この時点に於いてメッサーラの機動性は未だ脅威だ。
視界の中を右から左にあっという間に飛び去った薄いパープルの流線型の機体に、
リベカ・マレリー少尉はMSA-004K ネモVのコックピットの中で目を丸くしている。
113ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:40:48 ID:dtZwTooV
「ねー、テオ。アレって地球に降りる時に戦ったヤツだよね?」
彼女の言う通り、エゥーゴは『ジャブロー侵攻作戦』前にもメッサーラと戦っていた。
「よく覚えてるね、リベカ」
コンソールの操作をしたテオドール・チャーチワード少尉が、感心したように頷く。
地球降下を前に激戦が繰り広げられたのは、既に3ヶ月半も前の事である。
テオドールとリベカは直接立ち合ってはいないが、あの時はかなり強敵だったはずだ。
俗に、メッサーラはMSの可変化への歴史を変えたマシンだと評される事が多い。
ただ、それからたった100日余りの現在では敵味方共に可変MSを数多く保有している。
その事態の変化の早急さの陰には、戦争商人の絶え間ない“努力”があった。
そんな会話を耳に挟みつつ、カミーユ・ビダン少尉はコックピット内で唇を引き結ぶ。
「確か、メッサーラとかいうMS‥‥‥!」
少年は、地球降下作戦前とは別に更にもう一回メッサーラと戦った事があった。
月宙域でブライト・ノア艦長が乗るシャトル、テンプテーションを救出した時である。
そう考えてみると、随分と縁がある機体だと言えない事もない。
もっとも、パンをくわえた女高生ならともかく敵MSと縁があろうが嬉しくはないが。
114ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:41:47 ID:dtZwTooV
カミーユの感慨にお構いなく、メッサーラから連続してグレネード弾がばら撒かれる。
「それくらいで!」
宇宙空間に数十の爆光が弾け、その光にカミーユは目を顰めながら後退した。
細かい破片が幾つか飛び散り、MSZ-006 Ζガンダムの装甲を掠めたようだ。
そんな衝撃では、新品のガンダリウム合金製の装甲には些細な跡が残る程度であろう。
未だ、傷らしい傷を負っていないΖガンダムの存在感は圧倒的である。
メッサーラは、まるで舌打ちをするようにバーニアを噴射して距離を取った。
カミーユがそれを追おうとした所へ、なんと背後からマシンガンの銃弾が飛んで来る。
攻撃自体は稚拙そのものだったからΖガンダムに当たるはずなぞある訳がないが、
味方エリアのはずの宙域からの攻撃に、少年はぎょっとした顔になった。
その視界の中に、バーニアを全開にしたモスグリーンのRMS-106 ハイザックが映る。
少しの間何が起こっているのか判らなかったカミーユが不意に叫んだ。
「まさか、サラ!?」
位置的に、エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマから発進したMS以外にはありえない。
そして、アーガマにあったハイザックならばサラ・ザビアロフ曹長の機体であろう。
115ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:43:03 ID:dtZwTooV
状況を全く把握出来ないまま、カミーユはΖガンダムをハイザックに接近させる。
「サラ! どうしてここにいる!?」
一時的に捕虜扱いの投降者であるサラが、勝手に出撃してしかも発砲して来たのだ。
彼女とテレンス・デニケン少尉の間の事情を知らない彼は混乱するしかない。
そんなカミーユに向かって、ハイザックはいきなり銃口を突き付ける。
通信スクリーンの中には、緊張した面持ちで睨みつけて来るサラの顔が映っていた。
『下がって! じゃないと撃つから!』
「最初から裏切るつもりだったのかよ!」
彼女を信じたいと思っていたカミーユは、こうも呆気なく裏切られた事に歯噛みする。
特に、コロニー落としが本当の事だと判ってからは彼女を信じ始めていたのだ。
『あたしは、パプテマス様の下へ帰らなきゃいけないの!』
カミーユの叫びを敢えて無視して、サラはザクマシンガン改を連射する。
その銃弾をひらりと避けながら、Ζガンダムは徐にビームライフルを振りかぶった。
「サラ! ティターンズになんか帰っちゃダメだ!」
しかし、なかなか引き金を引くタイミングが掴めずにモーションを止めてしまう。
116ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:44:01 ID:dtZwTooV


対峙した二人の若者から離れた西天の方向では、赤いMSがビームの海を泳いでいた。
『あーあ、エゥーゴの軍師サマもそのザマですか』
余裕の態度を崩さないまま、トリノ・カーナヴォン中尉が笑う。
彼の乗るRMS-108 マラサイへ、MSR-100S 百式改がビームライフルを連射し続けていた。
だが、その攻撃は新兵でも避けられそうな余りにも雑な攻撃である。
「ジュナス大尉!!」
他に何を呼び掛けたらいいのか判らず、名前だけを連呼するリベカ・マレリーだ。
彼女が悔しそうに息を吐いた途端、百式改がビームライフルを撃ち尽くしてしまう。
金色のMSが無我夢中でトリガーを引く動作に、戦場が少しだけ静かになった。
それを待っていたかのように、トリノのマラサイがさっとビームライフルを構える。
『それじゃあ、そろそろお別れにしましょうか。ジュナス大尉殿?』
含み笑いで構えたマラサイの連射型ビームライフルが、襲い掛かるビームで折られた。
『おおっと? これはこれは』
予想外の位置から放たれたビームキャノンの火線に、トリノが意外そうに目を見開く。
「そんなに急いで帰らなくてもいいだろう? まだティータイムの途中さ」
117ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:45:00 ID:dtZwTooV
テオドールが乗るネモVが、ジュナスの百式改の前へ滑り込むように動いた。
ネモV1号機は、右肩のビームキャノンを油断なくマラサイに向かって構えている。
そのオレンジ色の機体の横に、同じくオレンジ色のネモV2号機が並ぶ。
「そうそう、まだお茶もお出ししてないしねー」
リベカの2号機は右肩から脇腹へかけて損傷し右腕を失っているが、まだ戦闘は可能だ。
そして、二人共に以前このマラサイと戦った時とは乗っている機体が違う。
リベカもジュナスを背に庇うように立ち塞がったのを見て、トリノは作り笑いをした。
『そこまでお気を遣って戴かなくとも‥‥‥』
溶けたビームライフルを捨て去りつつ、マラサイが一気に後退をした。
尻尾を巻いた、と表現するのが一番似合っているその行動にテオドールは目を見開く。
「待て!」
追い掛けようとしたテオドールの前に、連続したビームが襲い掛かった。
咄嗟の回避行動の先手を読まれ、ネモVのビームキャノンが吹き飛ばされる。
「テ、テオ! ぞ、増援があんなにっ!」
彼のフォローに入ろうとしたリベカが、メインスクリーンを見た途端身を震わせた。
118ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:47:03 ID:dtZwTooV
いつの間に近付いて来たのか、トリノと彼等の間には6機のマラサイが出現している。
第2世代MSとはいえ、アナハイム・エレクトロニクス製造のMSだ。
決して手を抜いて勝てるような相手ではないマシンが、ニ個小隊も出張って来ている。
「マ、マズいよね、流石にコレ‥‥‥」
ノーマルスーツを盛り上げる豊かな胸元を押さえつつ、リベカが呟いた。
「‥‥‥だいたい、カミーユは何処なの?」
カミーユはハイザックのパイロットの少女と何か言い合いの真っ最中だ。
Ζガンダムなら指先一つでダウンさせられそうな相手に、何を苦戦しているのだろう。
これでは、テオドールとリベカの2機だけで6機を相手にしなくてはなるまい。
唐突に、マラサイBがビームライフルでテオドール機の左足を撃ち抜く。
操縦桿を握り締めるテオドールの視界の中で、リベカ機のキャノンが圧し折られた。
必死にバーニアを噴かして移動しつつ、ネモV1号機が2号機を気遣う。
「リベカ、大丈夫!?」
自分が被弾した時は声も出さなかったテオドールだが、リベカの事なら話は別だ。
「う、うん。ダイジョーブだけど、‥‥‥どうしよう」
119ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:48:10 ID:dtZwTooV
まさか、RX-110 ガブスレイ2機との戦いの後ここまで連戦になるとは想像外だった。
既にビームライフルの残弾も心許なく、装甲も相当に傷付き疲弊している。
何の策もなく戦闘に飛び込んだ迂闊さに、テオドールは歯噛みした。
開けっ放しのティターンズ回線から、マラサイAのパイロットの楽しそうな声が流れる。
『さすがのエゥーゴの軍師とやらもタネ切れのようだなぁ?』
少し距離を置いた場所で高みの見物を気取っているトリノも言った。
『まあ、わたしに掛かればこれくらい軽いものですよ』
トリノは、ティターンズ内でも有名なジュナスを出し抜いた事に満足そうだ。
「もう! 許さないんだから!」
悔しそうにペダルを蹴り飛ばすリベカ機の、左腕が肘の先から吹き飛ばされ飛んだ。
「きゃあ!!」
テオドールが絶叫しようとした瞬間、不意にゆっくりとした声が通信機から響く。
「──すまなかったな。テオドール君、リベカ君」
すらりと身を翻した百式改が、金のエマルジョン装甲を煌かせながら降り立った。
「ジュ、ジュナス大尉!? い、いつものジュナス大尉だーー!」
120ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:49:08 ID:dtZwTooV
嬉しそうに声を上げるリベカとは対照的に、トリノがつまらなそうに鼻を鳴らした。
『今頃自分を取り戻したからって何が出来るっていうんです』
マラサイを見つめるジュナスの瞳には、まだ抑え切れない憤怒がある。
眼前の敵は、ベルナデッタ・ソロンを傷付けた許す事の出来ない憎むべき敵なのだ。
『女一人助けられないジュナス大尉殿が一体何をしようと?』
そう笑うトリノ機を含め7機のマラサイは、既に包囲フォーメーションを組みつつある。
大きく深呼吸をしたジュナスは、心を落ち着けるように静かに言った。
「いや、私の策は既に終わっている」
ビームライフルを構えもしないジュナス機を、マラサイのパイロット達が笑い飛ばす。
もっとも、百式改のビームライフルは全弾を撃ち尽くしているが。
『ほう? まさか銃弾一発も撃たずに俺達を撤退させるとか言う気なんですか?』
ジュナスの百式改は、眼前に数で勝る敵がいる事を一切気に掛けていないようだ。
「ああ。もう、私は指先一つ動かす必要もない」
『‥‥‥何ですって?』
その瞬間、トリノの手元のコンソールから緊迫した口調の通信が響き渡った。
121ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:50:12 ID:dtZwTooV
『こちらドゴス・ギア! エゥーゴの伏兵に襲われ絶体絶命! 至急帰艦せよ!!』
マラサイのパイロット達は一様に、げえ!?と絶叫して百式改を見つめる。
不気味に沈黙したままの金色のMSは、慌てふためく彼等を睥睨するだけだ。
『しまった! 貴様、無防備なドゴス・ギアをーーっ!?』
ドゴス・ギア艦載MS隊は、その殆どを今回の戦闘で放出してしまっていた。
艦司令のシロッコのメッサーラを始め、マラサイ隊は予備機まで出撃させており、
アレン・クロワゼット少尉とダグ・カスタネダ少尉のガブスレイ2機も大破していた。
要するに、ティターンズ旗艦大型戦艦ドゴス・ギアは現在丸裸なのだ。
『マ、マズイ! ドゴス・ギアが墜とされでもしたら‥‥‥!』
当然、長距離を移動出来ないMSは補給も出来ずに宇宙を彷徨う他なくなってしまう。
それまで余裕を咬ましていた6機のマラサイが一気にパニック状態になる。
『MS隊は至急帰艦せよ! 繰り返す、MS隊、大至急ドゴス・ギアまで帰艦せよ!』
雪崩をうって、マラサイ隊はドゴス・ギア宙域目指して退却し始める。
その動きを止めようとしたトリノは、それが無意味だと悟って悔しそうに顔を歪めた。
『つ、次は、こうはいきませんからね。覚悟しておくことですよ、ふふふ』
122ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:51:07 ID:dtZwTooV
捨て台詞を残し、彼の乗るマラサイも慌てて射程圏外に飛び出し後退して行く。
思わずそれを追い掛けようとしたジュナスは、必死の表情で堪えてその場に留まった。
「ジュナス大尉はやっぱりスゴーイ!  ‥‥‥でも、伏兵って一体だぁれ?」
キョトンとした顔のリベカに答えるように、写りの悪い通信モニターが点滅する。
「よう、リベカ。相変わらず元気そうだな」
画面の中には、ガルダ級輸送機アウドムラで共に苦労したパイロットが微笑んでいた。
「アポリーさん!! そっかー、伏兵はアポリー中尉だったんですか」
RMS-099RS シュツルム・ディアス1号機のアポリー・ベイ中尉が得意気に微笑んでいる。
彼女がアポリーに会うのは、エゥーゴ支援組織カラバ秘密基地ヒッコリー以来だが、
なるほど、いつも前線にいる彼を今回の戦闘で見かけなかったのはこのせいだったか。
その横にいるのは同じ任務のRMS-099リック・ディアスのボディ曹長だろう。
ジュナスは、今回の戦闘が始まったと同時に策を与えて彼等を別働隊で動かしていた。
“借り物”のドゴス・ギアを、パプティマス・シロッコが粗雑に扱える訳がない。
だからこそ、ジュナスはドゴス・ギアを攻める事で敵を翻弄したのであった。
トリノ・カーナヴォンが消えた宙域を睨みながら、ジュナスは大きく熱い息を吐いた。

123ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 19:52:17 ID:dtZwTooV





── 次 回 、 コ ロ ニ ー 落 と し 攻 防 戦 、 決 着 。





124名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 20:28:48 ID:36cFgp3v
ISAPさん乙です
祁山の蜀軍ならぬエゥーゴを攻撃して優位に立ったと思ったら
孔明ならぬジュナスの策でイスイの本陣ならぬドゴスギアを強襲されて
慌てて撤退する仲達ならぬトリノにテラワロスwwwwwwwwwwwwww
125名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 20:39:56 ID:OjdL1+0F
ISAPさんキテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

投稿おおおおおお疲れ様です。
ジュナスが復活した……、カッコよす つд`)
出てきたばっかりのメッサーラに即座にお帰り頂くとは……
流石軍師!主役!
激昂しててもトリノなんかとは役者が違うことを見せつけてくれますな。

残るはエマさん組の決着ですな。
どういう展開を繰り広げてもらえるのか、楽しみ待たせてもらいます。
126名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 20:59:01 ID:X+/o2Ocn
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
MSへのうんちくは相変わらずお見事。
三国志の小説を書かれたとしても、矛や剣へのディティールはきっと他の作品に負けないはず。

>パンをくわえた女高生ならともかく

もちろん、転校生でちょい強気の女高生ですね。
関係ありませんが、むかし野生の「パンをくわえた女高生」を目撃しましたよ。
ギレンの野望のOPで荒野を走る死神の列ってるドムを思い出しましたね。ハハ。

おおアポリー。今回ばかりはドカベン顔に見えるほど頼もしい。
彼を配置したジュナスはもう切れる切れる。てか敵まで軍師と呼び始めるとはw
トリノならいざ知らずマラサイAのパイロットまでですよ。すごい浸透っぷり。
テオも自分の無策に歯噛みしてましたが、ジュナスを見習って少しずつ視野を少し広げてい
くのではないでしょうか。
もっとも、リベカ一番大事の甘々なところがあるからこそ彼は好きでして、今回も被弾したリ
ベカを気遣うところはグッド! こりゃ少年漫画にいたら女性人気は爆発するコト請け合い。
で、以前から仄かにリベカがトリノに拉致られるんじゃないかとヒヤヒヤしてましたが、なんとか
峠は越えたようで一安心。さすがに彼女まで毒牙にかかったら鬱ですので……

>『つ、次は、こうはいきませんからね。覚悟しておくことですよ、ふふふ』

小悪党モエスw でもダメだトリノ! そんなセリフを多用してると、毎回毎回ジュナスに嵌めら
れて必死に逃げるポジしかなくなってしまう! 
てか仲達のみならず、彼にはツンデレの素養がおありで。実は女性だったりしたら面白いですね。
いや、濡れ場じゃ凶暴な愛馬があれやこれやをやらかしてましたが。
それはさておき、案外受けに回るとすごく可愛くなると思いますよ。>トリノ
フラグさんに尿道カテーテル経由で玉露を注ぎ込まれて、「アッー!」と放尿した後、真っ赤に
なって弁明するトリノとか。それを見てフランセスは表情一つ変えずこういうのです。
「‥‥‥中尉は‥‥‥馬鹿ですか‥‥‥?‥‥‥」 と。
やはりフランセスは良く、馬鹿なのはコレ書いてる自分と痛感した日曜日。
今週も無病息災でごゆるりとお過ごし下さい。では。
127名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 21:45:08 ID:haXY2yOz
ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
今回もお疲れ様です。

相手との立場の逆転、さらに逆転。
読んでいてハラハラ・・・
でも最後に決めてくれたのは、ジュナスの策だった!
ムハー(;゚∀゚)=3
いいよ、いいよ。格好いいよ!!
テオとリベカの頑張っている姿もよかったけど。

ジュナスってば。、トリノの言葉に翻弄されていただけじゃなかったのね。
動揺はしたけど、ちゃんと事前に策を設けていたからこそ
動揺できたってことでもあるのか。
しかし、いいタイミングだった。
アポリー、GJ!

次回も楽しみにしています。
ISAPさん、頑張ってくださいね。

128名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 21:49:02 ID:aVzhYKj3
ISAP先生キター
129名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 21:55:23 ID:x1yPbVor
トリノはどんどん小物になっていってる気がするなw

いや、最初からだったかもだが
130名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 22:00:44 ID:gPk/kb35
ISAPさんは理数系な感じがするのですが、エンジニアですか?
文章がどうもそれっぽいです。
エンジニアで策略家なISAPたん燃えー
ジュナスの二つ名はいつでるのかwktkしながら待ってます。

いったいアポリーの野郎は何しているんだ!
と思ったらこんな所に出てくるなんて、おいしい役ですね。

131名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 22:15:48 ID:PfuPdFwK
をおう。My favorite脇役のアポリーが、美味しいとこを。
次回も期待してます。<ISAPさん
132名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 22:30:39 ID:QIcmqT06
ベルと謎の青年士官の接近が気になって気になって夜も眠れません
あとフランがフラグさんフラグを立ててしまいそうでこれも気になって(ry

さあどうする我らがジュナス
男(トリノ)の尻をおっかけてる場合じゃないぞ!?
133名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 23:02:20 ID:6ID/8tZ2
ジャーンジャーン!
げぇ!ジュナス!

な展開でしたな
134名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 23:53:10 ID:nDMeffJe
以前からジュナスは稀有な戦略眼の持ち主であることがアピールされてたもんね。いよいよ本領発揮だ。

本来クワトロあたりが策を立てるべきなんだろうけど、原作ではダカール演説以降、彼はハマーン・シロッコら化け物ニュータイプの狭間に埋没しちゃうしなあ。



135名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 00:04:57 ID:u5ttKBAA
>>133
それじゃ伏兵がジュナスでは。
げえっ!?アポリー!

しかし旦那横光三国志好きねぇ。
136名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 04:09:53 ID:PH+/RbTL
いやもう、ジュナスがかっこよければなんでもいいですw

だいたい、原作だと戦略立てられる人が誰もいなかったしなあ
貴重な人材ですな
137名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 04:42:31 ID:B13jvQTc
ISAPさん今日もお疲れ様です!!我らが主役ジュナスの更なる活躍を期待しております。ただ、ベルがどうなってしまうのかずっと頭から離れません…(--;)
138名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 07:03:40 ID:MOQDH4NU
ISAPさん乙です。
それにしてもジュナスもすごいがトリノがちょっと無策すぎますねぇ
もっとがんばれ悪役!w
今回の戦いも収束に向かってますが何よりオリキャラの中で最燃えのテオと最萌えのリベカの復活がうれしいシリーズでした。
139名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 08:15:02 ID:AP9x/HIg
Zガンダムはいつから世紀末救世主になったんだろう…?
140名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 10:18:11 ID:eZd0KtqS
どっこいジュナスは指先一つも必要ないぜっ、とな。
141名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 17:31:54 ID:yOAo0n0M
ISAPさん乙です。
トリノ!オマイいつからそんなショボイ奴になったんだよ!
最初は残忍且つ狡猾な悪役が今じゃ孔明の罠にはまる敵役って………
次回はもっと彼を活躍させてやって下さい。
142名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 19:26:49 ID:gXKW9PBp
げぇ、アポリー!!
退けっ、退けっ!
そこらじゅうにジュナスの罠があるぞ!

この時トリノは生きた心地がしなかった
ただひたすらマラサイの操縦桿を握り続けドゴスギアへ向かったのであったw
143名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 19:51:36 ID:aDPYs4eS

  ジャーン
                      ジャーン
144名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:01:58 ID:G5x4IO3L
何故かこのスレは、トリノとかジェリドとか「大物ぶってるヘタレ」の人気が高いスレですな
ジャマイカンも当てはまるし


(・∀・)つ 「ガンダムのヘタレに萌えるスレ」
145名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 01:33:08 ID:MNn26vcl
しばらく読んでなかったら凄い進んでて全く話が理解出来ませんorz

ウォルトン何処行ったー?あの挫折からは立ち直れなかったのかー?(俺が最後に読んだのはウォルトンがフラグ指導の元ずっとランニングしてた話)
すみませんが、誰かその後から今までのあらすじ教えてくださいorz
146名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 05:51:05 ID:gdHTYbZm
>(俺が最後に読んだのはウォルトンがフラグ指導の元ずっとランニングしてた話)
それ、連載131回、去年の8月じゃん
・・・・約一年のブランクか(´・ω・`)

132回以降は
http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/top.html
の「ガンダムヒロインズ MARK IX」スレを読めばいい。

まとめサイトに収録されてない10スレ目はUPしといた。

ttp://www.uploda.net/

の「うpろだ 2号(小物用)」の
upload20000018475.zip(ガンダムヒロインズ MARK-X.zip)
ダウンロードパスワードは、半角英数で「voe」
147145:2006/07/11(火) 18:02:38 ID:MNn26vcl
dクス。
148名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 22:11:28 ID:U6rArEI7
ひさびさに読み返してみて気がついたこと

クワトロが去年の9月から一回も出てませんよ。・゚・(ノД`)・゚・。

リベカやエリスのことは文句をいうのに
クワトロの不在は完全スルーですかそうですか
149名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 11:29:29 ID:ddzjBZgE
>>148
ダカールまで出てこないと思うんだけど。普通。
150名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 17:22:14 ID:PiGELLrb
>>148
きっとすごい大活躍をしてくれるんだよ!

…………たぶん、ね。
151145:2006/07/12(水) 18:07:07 ID:ItpzgPtH
>>148
つ俺達はクワトロはアニメで出てくる所しか出てこないと思ってる

リベカやエリスはアニメ出てないからもう出てこないかもしれないという不安があるだろ?
だから文句言うんだよ。
152名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:31:36 ID:3IVWvf+z
クワトロには、クライマックスでハマーンとシロッコに袋叩きにされる役割が残っておりますゆえ
153名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 00:01:49 ID:JyvNXvLa
でも再登場時は濡れ場からと予想
154名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 04:18:35 ID:jcPZwX1W
相手はハニャーンですか
155名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 06:04:23 ID:z4aX4/4F
>>149
アクシズ地球圏帰還は087年10月、ダカール演説は11月
ダカールの前にハマーンとの再会に立ち会わないと
156ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:31:24 ID:arCMlFv/







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第160回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

157ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:32:24 ID:arCMlFv/

機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html

158ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:33:26 ID:arCMlFv/



視界の中で、流線型の物体が跳ねるように飛んでから一気に接近して来ている。
カミーユ・ビダン少尉は、しかし殆ど操縦桿を動かさないままその物体をやり過ごす。
数条のビームが彼に向かって撃たれたたが、掠りもせずに飛び去った。
メインスクリーンの中にそれが現れたと同時に、尖ったプレッシャーが押し寄せる。
カミーユは、そのMAから攻撃を簡単に避けられた驚きの感情を読み取った。
濃淡の紫色で塗られたメッサーラは、少年の乗るトリコロール・カラーのΖガンダムと
サラ・ザビアロフ曹長のモスグリーンのハイザックの中間で止まった。
開けっ放しの通信機から、サラが嬉しそうに息を呑んだ気配が伝わって来る。
カミーユは、何故か一度も会った事がないのにも関わらずパイロットの名前が判った。
「パプティマス・シロッコ‥‥‥!」
顔を見たことすらないのに、カミーユは何回も彼の存在を感じている。
直接に対峙した時は勿論、様々な戦闘の影にシロッコの意識を読み取っていた。
不思議な事に、相手の方でもカミーユを認識したような気配が伝わって来る。
気配? そう、二人はまるでMSという装甲なしで宇宙空間に向かい合っているようだ。
少年の視界の中で、鋭くそして酷薄で凶暴な意識を持った誰かが薄く笑った。
159ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:34:23 ID:arCMlFv/
不意に、開けっ放しのティターンズ回線から落ち着いた口調のセリフが流れ出す。
『サラ、ここは私に任せてドゴス・ギアまで帰るんだ。行けるな?』
『は、はい! パプテマス様』
不似合いに優しい言葉に嬉しそうに答えたサラは、一気にハイザックを退却させた。
バーニアの炎が爆発するかのように広がり、ハイザックが戦域の外へ跳ねる。
「サラ、行っちゃ駄目だ‥‥‥」
パプティマス・シロッコは、わざわざ艦を出て直々にサラを迎えに来たのだ。
それはつまり、彼女の投降はシロッコの謀略による物だったという事に違いあるまい。
そして、サラは自分への裏切り行為を少しも恥じていないようだった。
「どうして、どうしてそんな事が出来るんだよー!」
行き場のない怒りを感じ、カミーユは自機にビームライフルを構えさせる。
すると、シロッコのメッサーラがそれを牽制するかのようにMSに変形しつつ跳んだ。
間髪を入れず、Ζガンダムのビームライフルでメッサーラの右ショルダーが吹き飛ぶ。
『な、何だと!?』
被弾を想像もしていなかったシロッコの愕然とした感覚が、カミーユに押し寄せた。
160ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:35:24 ID:arCMlFv/
メッサーラは、反撃でグレネードランチャーを放つがΖガンダムには当たらない。
その動きに息を呑んだシロッコの意識が、さっとドゴス・ギアへ移る。
『閣下から預かったドゴス・ギアを、ここでエゥーゴにくれてやる訳にはいかん』
カミーユが怒りに任せて引き金に指を掛けた処で、メッサーラが強引に加速をした。
『‥‥‥覚えておこう、エゥーゴの新型と‥‥‥少年っ!!』
戦線から離脱して行くその機体のバーニアの炎を、カミーユは無言で睨み付ける。
そして、彼が浮かんでいる宙域から遥か遠く、フォン・ブラウン市上空に滞在している
エゥーゴ旗艦強襲用巡洋艦アーガマの廊下に立つ人影もそれを見つめていた。
レコア・ロンド少尉の瞳には、彼方で長く伸びて消えたバーニアの軌跡が映っている。
既に、アーガマ艦内でもサラ・ザビアロフ曹長の脱走は知れ渡っていた。
そして、彼女が逃走した宙域にあの戦艦ドゴス・ギアが出張って来ていた事も──
そうだ、パプティマス・シロッコは誠実に少女を迎えに来たのだ。
自分は、ジャブローに潜入しても男に迎えさえに来て貰えなかったというのに‥‥‥。
ガラスに置いた手をぎゅっと握ったレコアは、肺の底から吐き出すように言う。

「気のせいよ、あの子が、サラが‥‥‥私に来いなんて言うのは」



161ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:36:23 ID:arCMlFv/



月面都市グラナダ上空に迫りつつある廃棄コロニーの周囲で、連続して爆発が起こる。
随伴は、アレキサンドリア級1番艦アレキサンドリアと、2番艦アル・ギザ。
コロニーと比べればゴミのようにしか見えないが、共に巨大な宇宙戦艦である。
アレキサンドリアのブリッジでは、ジャマイカン・ダニンガン少佐が口を開いていた。
「大丈夫か? これではコロニーはグラナダに落ちない」
コロニーは、何度も砲撃を受けてその落下軌道を当初の予定からズラされている。
そんなジャマイカンの呟きに、ガディ・キンゼー中佐が軽く首を振った。
「大丈夫です。質量が大きい。核パルス・エンジンを使いでもしない限り直進します」
コロニーには、ここまで運んで来た時に使った核エンジンが設置されたままだ。
軌道を変えようとするエゥーゴはそれを狙い、ティターンズはそれを妨害していた。
いわば、この戦いは核パルス・エンジンを廻る攻防戦と言えなくもない。
そんなティターンズ艦隊に対するエゥーゴ側は、アイリッシュ級2番艦ラーディッシュと
グラナダ駐在部隊の母艦であるサラミス改級巡洋艦グトルファスの2隻だ。
それら4隻の戦艦とコロニーの外壁の間付近の宙域に、彼女、エマ・シーン中尉は居た。
既に、コロニー落下阻止作戦は終盤戦──タイムリミットまで28分間となっている。
162ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:37:29 ID:arCMlFv/
ウモン・サモン准尉の“策略”により強敵だった『不死身の第4小隊』は退けたものの、
味方も流石に無傷という訳にはいかず、戦線は立て直せてはいない。
そして、エマの目の前にはエゥーゴ隊を圧倒する巨大な敵が未だ生き残っている。
必死に回避をする彼女のRX-178 ガンダムMk-U3号機に、メガ粒子砲が襲い掛かった。
『オマエ達が、そんな程度だからァァァァ!』
ORX-005 ギャプランを駆るヤザン・ゲーブル大尉の忌々しそうな舌打ちが響いた。
『ジャマイカンのような男の作戦が上手くいっちまうのだァァァ!』
ばん! ばん! と凶悪に迫る協力なメガ粒子砲に、エマは顔を引き攣らせる。
それでも、なんとか気を取り直して、ガンダムMk-Uにビームライフルを撃たせた。
ビームライフルの弾が掠ったのを物ともせず、ギャプランが肉薄して来る。
既に彼等はコロニーに接近しているから、壁面には2機の影が影絵のように映っていた。
「こ、この動き! 避けるだけで!」
エマは、悲鳴のような叫びを上げつつも、バーニアを噴かして右方向へ逃げた。
“狂犬”の異名を取るヤザンの動きは、彼女の常識にはない物である。
普通のパイロットなら必ず考える回避行動や牽制行動を、全く歯牙にも掛けていない。
163ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:38:23 ID:arCMlFv/
従って、エマがこれまで対峙して来た敵のデータが参考にもならないのだ。
エマは、それでもビームライフルの引き金を引き続け、額を一杯の汗で濡らす。
その頃、ラーディッシュの艦橋でヘンケン・ベッケナー中佐が怒鳴り声を上げていた。
「ターゲット確認。主砲判ってるな? 進路を変えるんだ、標的に向かって左!」
ヘンケンのセリフに、主砲を担当しているクルーから緊張した声が返って来る。
「こっちも子供じゃないですからね! コロニーの進路を変えてみせますよ!」
クルーの言葉に頷くヘンケンは、視界の中にガンダムMk-Uを探そうと目を泳がした。
「‥‥‥艦長、エマ中尉に通信を入れましょうか?」
気を使っているのか、からかっているのか判らないセリフに、ヘンケンは眉を上げる。
「気にするな! 主砲を撃ったら敵も撃ってくるぞ。第一戦闘戦速だ!」
目を凝らしたヘンケンは、ついでにメタスの黄色の機体も探そうとして首を動かした。
「どちらかといえば、ファ軍曹の方が心配か‥‥‥」
ラーディッシュから遠く離れた宙域ではビームライフルが飛び交っている。
ガンダムMk-Uのすぐ傍まで接近したギャプランが、不意にぴたっと動きを止めた。
コックピットの中のヤザンが、エマを見つめたまま背後に向かって口を開く。
164ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:39:39 ID:arCMlFv/
『‥‥‥いつまで隠れているつもりだァ? ガキがァ!』
不意にコロニーの壁を吹き飛ばし、1機のRMS-099リック・ディアスが跳び出して来た。
MSA-005 メタスを手に抱くのは、リシュレール・サントス中尉の機体である。
「ガキとはご挨拶だな、ヤザン大尉」
素っ気無い口調で言うリシュレールは、無造作にビームピストルを連射した。
ノーマルスーツのバイザーの中で、亜麻色の髪が揺れてバンダナがその目を覆う。
リック・ディアスは、弾幕代わりにビームをばら撒きつつ西天へ跳んだ。
「すみません、教官」
抱き抱えられた格好のファ・ユイリィ軍曹は、頬を染めて礼を言う。
気絶してコロニーに落下していた少女を助けたのは、別働隊のリシュレールだった。
アンマンで訓練を受けたファにとって、担当だった彼女は鬼教官である。
もう関係はない判っていても、ついつい緊張してしまうお茶目なファだった。
ファが気を取り直した途端、リシュレールは無言でメタスを安全な後方へと放り出す。
「きょ、教官‥‥‥酷いですぅ」
少女の抗議を聞き流し、リック・ディアスが腰のクレイバズーカをその右手に取った。
165ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:41:08 ID:arCMlFv/
『リシュレールかァァ? いつかの模擬戦の決着を付けてやるよォォ!!』
ヤザンが、ギャプランをMS形態に変形させるとメガ粒子砲を勢いだけで連射する。
リック・ディアスは構えようとしたクレイバズーカの銃身を吹き飛ばされて後退した。
紅い機体が動いた先には、半壊したコロニーのミラーが鈍い光を放っている。
『外から串刺しにしてやる!!』
ギャプランがバーニアを全開にした途端、逆方向からビームライフルが襲い掛かった。
『あん?』
さっとその場から飛び退きながら、ヤザンは眉を上げて怪訝そうに言う。
コロニーの付近に、良く似た無骨なシルエットのMSが、2機接近していた。
「残っているのはこの1機だけだ、フランセス少尉!」
RMS-099RS シュツルム・ディアス3号機のフラグ・ラグ・ハヤオ中尉が大声で叫ぶ。
「‥‥‥‥‥‥」
そんな事は言われなくても判っていると、フランセス・エラワー少尉は無言である。
彼女のMSA-099-2 リック・ディアスUは、フラグの機体よりも相当に速い。
『このヤザンの前に出て来るとはなァァァアア!』
166ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:42:13 ID:arCMlFv/
ヤザンの声と同時にコロニーの外壁が膨れ上がり、金属さえ燃えているように見えた。
「そこ!」
リシュレールのリック・ディアスが、ビームピストルを連射しつつギャプランに迫る。
しかし、彼女の飛び込んだ空間にはギャプランのモスグリーンの機体はなかった。
『こっちだっっ!』
後方から回り込んだヤザンのギャプランは、シールドに仕込まれたランチャーを撃つ。
「それならば」
リシュレールは、自機の装甲を酷く焼きながらもビームピストルを撃ち続けた。
力で押して来る敵には力で押し返す、いわば戦闘の基本的なセオリーだ。
リシュレール機の右肩が吹き飛び、左腕が圧し折られ、装甲材が派手に散る。
ギャプランの左側のマルチ可動式バインダーがビームの熱で溶け、右腕の半分が散る。
「教官‥‥‥!」
ビームライフルを撃っていたメタスのファが、余りの凄まじさに絶句した。
その瞬間、エマのガンダムMk-U3号機からの緊急通信がファの耳に飛び込んで来る。
「ファ! こっちよ、援護してっ!!」
167ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:43:10 ID:arCMlFv/
はっとメインスクリーンをスクロールしたファは、コロニー外壁にエマ機を見付けた。
いつの間にか、エマは目指す目標だった核パルス・エンジンを見つけている。
「いつの間に!? エマ中尉、凄い」
大きなノズルのような物体の根本に立つガンダムMk-U3号機は、さすが抜け目がない。
ファは、もう背後を振り返る事無くバーニアを全開にしてエマ機まで跳ぶ。
逆円錐形の巨大なノズルの下のMSは、パーツに纏わり付くコビトのようだ。
「残り時間は22分です! いけます!?」
「艦砲攻撃と、このエンジン一つを始動させればコロニーの落下方向が変わるわ!」
エマ機は、無防備な背中を晒してエンジン付け根のコントロールパネルを開いた。
つまり、護衛は任せると、それだけファを信頼しているという事だ。
「頑張って下さい!」
Mk-Uと背中合わせにメタスを立たせたファは、弾幕代わりにビームを連射する。
見上げると、ギャプランとリック・ディアスが至近距離でビームを撃ち合っていた。
その攻防の激しさに、訓練時代の教官の厳しさを思い出してファは身震いする。
不意に地震のような大きな振動が来て、ファは愕然と周囲を見回した。
168ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:44:09 ID:arCMlFv/
「ファ軍曹、全速で上昇してっ!!」
エマの凛とした叫び声に、ファはMk-U3号機とほぼ同時にコロニー外壁から上昇する。
視界一杯に先行が広がり、巨大なコロニーが身動ぎをしたように震えた。
メタスとガンダムMk-Uの足元の核パルス・エンジンから、巨大な炎が上がっている。
「こんな使い古しのエンジンでも ‥‥‥やった!」
見事任務を達成したエマは、コンソールの残り時間22分の表示を指で撫でた。

一方、巨大な光の尾を見つけたアレキサンドリア艦橋では、クルーの悲鳴が上がる。
「コ、コロニーの進路が変わりましたーーっ!!」
「ヤザンは何をやっている‥‥‥!?」
忌々しそうに呟くジャマイカン・ダニンガンは、廃棄コロニーを睨み付ける。
「もう方向は変えられん。この作戦‥‥‥失敗だという事だな」
恐らく、作戦を指揮したジャマイカンは相応の処罰を覚悟しなくてはならないだろう。
ジャマイカンの脳裏に、パプティマス・シロッコ大尉の能面のような顔が浮かんだ。

そして、ギャプランのヤザンも核パルス・エンジンの閃光に口元を歪めた。
『ふはははははァ! それくらいでないと面白くない!』
169ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:45:09 ID:arCMlFv/
さっと身を翻すヤザン機は、あちこちから火花を散らしているが未だ健在である。
「まだ、いつかの決着は付いていない。ヤザン」
対するリシュレールのリック・ディアスは、もう腕さえも上げられない惨状だった。
そんな彼女の機体を嘲笑で見てから、ヤザンは一気に退却をして行く。
『失敗した作戦にいつまでも付き合う程馬鹿じゃねんだよォォ!』
その思い切りの良い素早い動きに、追跡を諦めたフラグは苦笑するしかない。
「手馴れてンなぁコイツ。これから苦労しそうだ、こりゃ」
まるで本能で嗅ぎ分けたかのようなヤザンの退却タイミングは素晴らしいのだ。

ギャプランの機影が虚空に消える頃、ウォン・リーはベルの鳴った卓上の電話を取る。
「そうか‥‥‥彼等はやってくれたのか。そうか‥‥‥」
受話器を置いて天窓を見上げ、ウォンはグラナダ市長オーウェン・ゲイルへ言った。
「コロニーはコースを変えたそうだ。グラナダの180km西へ落ちるとのことだ」
机の上の残り時間を示すデジタル表示は、残り時間19分から18分に切り替わる処だ。
思わず安堵の息を吐くオーウェンは、ようやく汗だくの顔をハンカチで拭う。
天窓には、まだグラナダ市街に接近するコロニーの姿は見えてはいないようだった。




170ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/15(土) 11:46:09 ID:arCMlFv/






──次回、グラナダ沖海戦シリーズ、(ようやく)終了。





171名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 12:47:56 ID:F0anekNC
こんな時間に来てるー?
仕事中なのに読み耽ってしまいました
この臨場感…流石ですm(__)m
172名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 12:57:12 ID:1ZZCqRzN
ISAPさんGJ!!
読み応えありすぎ!!
173名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 13:37:07 ID:zej06O/u
せんせい、先生。今回は誤字が目立ってますYp
174名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 13:42:40 ID:3pzPzQbA
不意打ちでISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

ああ、この希釈前のカルピスのような文章密度。相変わらず惚れ惚れです。
一時期はキャラの増えすぎを懸念してましたが、今回のようにどのキャラも多すぎず少なす
ぎず描写できるバランス感覚を見てしまうと、もはや懸念は杞憂としか。
いやはや、本当にお見事!
特にレコアなんて、たった7行弱の登場なのにすごく印象的。
シロッコの出迎えを見て、エゥーゴでの処遇に不満が増えたのは間違いなしですが、彼やサ
ラへの感情の揺らめきも垣間見え、果たして原作どおりに彼女が動くのか気になるところ。

そしてツボを十二分に撃ち貫いてるカミーユとシロッコの対峙は、読んでるだけでホクホクです。
これぞ正しくニュータイプ。これぞガンダム。

ヤザンはもう、ISAPさんの中の何かがおかしくなっているとしかw

>『失敗した作戦にいつまでも付き合う程馬鹿じゃねんだよォォ!』

逃げてるくせに気迫がこもり過ぎ! 本当この人やばいって説得力があり過ぎ!
前回のトリノの引き際がああだったので、余計にヤザンの存在感がw
存在感といえば、リシュさんも自分の中で印象が大きくなりましたね。凛然とした女性という
のはなかなかに良いもの。24歳というのもいい感じ。
リシュさんと、エリスと、フランセスが小隊を組んだら無敵かも。
で、ヤザンと模擬戦をやったというコトは元・地球連邦軍所属? 
ライバル? それともそれ以上の男女的な因縁アリ? 決着がついていないというのも興味深い。
彼女に濡れ場があるとすれば、ヤザン絡みになりそうですが……彼が出てくるとハイテンシ
ョンさゆえにギャグになってしまいそうですねw 
達する時も、「出すぞ! 出すぞ! 出すぞォォォォォッ!!」とかいいそうな。
で、リシュさんは何気に3スレ目からいるんですよね。しかもエリス初登場の2週間前から。
通算すると2年と10ヶ月前からというのがすごい。
そんな彼女の影で、コロニー落着防止の措置をやってるエマとファも偉い。お疲れ様。
ヘンケンもきっとそんな心持ちでしょうね。
MK-IIやメタスを探す彼、いい人です。ヘタレだけど人間味があって、好きです。
175名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 23:02:41 ID:qzpWs/V8
ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
お暑い中、今回もお疲れ様です。

で。
今日来てるとはーー!!!

緊迫感たっぷりの戦闘シーンの目白押し。
読んでいてすごかったです。
Zは女性が男性と同等に戦っていて好きなんですが、
ヤザンと対峙してひるまないリシュレールが (・∀・)イイ!
ちょっと女らしいレコアさんの原作分の補助を
彼女がしてくれるのかなーとか思ったり。

ヘンケンは相変わらずで笑ってしまいました。
でも戦闘はおろそかにしないし、そこら辺はさすがですが・・・。

次回、ひと段落つきそうですね。
ジュナスとベルも何かきっかけでも作れればいいのになぁ。
それはこの先の、というか最後のお楽しみなんでしょうね。
ワクテカしながら待ちますw
176名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 01:40:15 ID:/g5muGVQ
パプティマス・シロッコ。
サラはなぜか「パプテマス様」って言うんですよね。
ちゃんと再現されてて、さすがです!
177名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 02:27:26 ID:Zj7mrZ7L
過去の怨念見たいのが好きな俺は
今回のヤザンが(・∀・)イイ!!
エゥーゴとティターンズの間で築かれているライバル関係見たいのが大好き
178名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 14:26:57 ID:HdXipCW/
GJ!
フラグたんかわいいよ!
179名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 22:25:17 ID:7IieeZSf
ヤザンかっちょえーーーーーーーーー
ヤザンはどんな状況でも負けてるイメージがしないなー。
今回も面白かったッス
180名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 22:30:53 ID:+hMTzFIW
>ヤザンはどんな状況でも負けてるイメージがしないなー。

これは同意だ(=゚ω゚)ノ
181名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:01:27 ID:/cMGpdSz
ヤザンテラオソロシス
182名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 05:06:35 ID:2WKOI02H
ジェリドはどんな状況でも負けてるイメージしかしないなー。
183名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 09:44:53 ID:v3a3t/1Y
Vガンダムの18禁SSサイトはないかね?
184名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 19:01:44 ID:tILE4i7g
ヤザンカッコいいな…
185名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 20:41:40 ID:lLuf1H92
ヤバい。何か敵キャラがスゲー輝いてる。
こいつらを殺すのは勿体無い気がしてきた。
186名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 22:13:02 ID:WaP+a/eQ
リシュ教官萌えw
187名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:45:56 ID:UO+IjWUL
ヘンケンはもうファと付き合った方が良いね。
ヤザンが格好良く思える日がくるとは…。
188名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 08:13:46 ID:d7d17GYx
ZZの小説も、かなりカッコ良かったっすよ。
189名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 21:08:14 ID:k7t0pwTa
880 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/05/27(土) 04:36:06 ID:kCiqGQAB
そろそろラーディッシュ所属のもう一人のNamedが出てくるんじゃないかと期待 
教え子のピンチですしね 

1ヵ月半前に予想してたつわものが…
いや、このレスがあったからリシュレールが出てきたのかな?
まぁでもフォン・ブラウン奪還戦以来だから7ヶ月ぶりだ
これはまだ短い方かw
190名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:29:45 ID:YmosBqNU
おそらく、そのレス=リクエストで出場したと思われる
ちゃんと教え子を救ってるし

>まぁでもフォン・ブラウン奪還戦以来だから7ヶ月ぶりだ
>これはまだ短い方かw

メインヒロインですら2年間も放置プレイしてた小説ですから
191名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 05:31:41 ID:OyQHP1eg
>>188
まあ、TV版よりはカッコヨカッタかもしれんw
192名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 11:56:32 ID:kJO7A+LJ
工事現場のおわび看板の中の人に一番合う声の人のキャラは小説だと早く死んじゃったね
193名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 17:12:00 ID:1EQd+cX5
                 ''';;';';;'';;;,.,                  ザッ
                  ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ザッ
     ザッ            ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;          兵卒はいるかい
                    ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
兵卒はいるかい          ,.〜^,.〜^,.〜^..〜^      ザッ
                   ⌒vv⌒yv⌒vv⌒yv⌒vv、
                , '´ ̄`ヽ −^, '´ ̄`ヽ −^, '´ ̄`ヽ         兵卒はいるかい
ザッ           ,‐ '´ ̄`ヽ ,‐ '´ ̄`ヽ ,‐ '´ ̄`ヽ ,‐ '´ ̄`ヽ
           ,‐ '´ ̄ ̄`ヽ__‐ '´ ̄ ̄`ヽ _‐ '´ ̄ ̄`ヽ    ザッ
        -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、       -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、       -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
      / /" `ヽ ヽ  \    / /" `ヽ ヽ  \    / /" `ヽ ヽ  \
    //, '/     ヽハ  、 ヽ //, '/     ヽハ  、 ヽ //, '/     ヽハ  、 ヽ
    〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i| 〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i| 〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|
    レ!小l●    ● 从 |、i| レ!小l●    ● 从 |、i| レ!小l●    ● 从 |、i|
     ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
 /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
 \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│:;::::| l>,、 __, イァ/  /│:;::::| l>,、 __, イァ/  /│
  /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ | ::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ | ::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
  `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
194名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 21:48:09 ID:6IemVzS2
>工事現場のおわび看板の中の人に一番合う声の人のキャラは小説だと早く死んじゃったね



                  誰?




195名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 01:10:28 ID:cyODItft
>>193
なぜちゅるやさんがこのスレに…………
196名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 02:22:30 ID:peRRxf4Y
数ヶ月ぶりにスレを覗きました。

他の皆に怒られそうですが、敵方の台詞は『』で味方方の台詞は「」なんですね。

普段いかに漫然と読んでいるかがうかがい知れますね。
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
197名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 05:13:16 ID:8YgcEIcv
ん。それは無線?を通した声かじゃないのか。
198名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 06:11:01 ID:6WJbMAJc
漏れのヤザン像とは違うがこれはこれで良いなあ
199名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 06:50:08 ID:ivExRrCZ
ヤザンのレスばっかですな

>>196
『』は、無線を通した声かと・・・・

200名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:47:10 ID:9bk9WNgM
ヤザンがハンブラビの尻尾で
レコアのメタスの股間を貫くあれは
こちらの世界でも実現するのかな?
201名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 21:18:54 ID:ny9rzh8N
>>157
まとめサイトは放置プレイ中かよヽ(`Д´)ノ
202名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 12:06:49 ID:c/bmLl1j
>>194
小説版ZZだとマスマーは地球降下直後の砂漠であぼん
203ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:18:00 ID:9G6xy3LU
大雨で被害を被られた地域の方に、心からお見舞い申し上げます。



204ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:19:00 ID:9G6xy3LU







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第161回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

205ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:19:59 ID:9G6xy3LU

機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html

206ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:20:59 ID:9G6xy3LU



緊迫した空気のアイリッシュ急2番艦ラーディッシュの艦橋が、安堵の息に満たされる。
「このまま行けば、グラナダの西に落下する。周囲に都市はないな?」
メインスクリーン上部には、廃棄コロニーの予想落下軌道が簡易CGで表示されていた。
艦長のヘンケン・ベッケナー中佐のセリフに、オペレータのサマーンが大きく頷く。
「アレキサンドリア、撤退に入ったようです! MS隊も転進!」
レーダー上で、アレキサンドリア級アレキサンドリアが方向転換したのが確認出来た。
僚艦のアレキサンドリア級2番艦アル・ギザも、遠からず戦場を去るだろう。
少しの間漆黒の宇宙空間を見つめたヘンケンは、さりげなさを装って口を開く。
「皆、良くやってくれた。 ‥‥‥エ、エ、エマ中尉に通信を繋いでくれ」
思わずドモってしまう艦長を、ブリッジ中のクルーがニヤニヤと横目で見て微笑む。
「あー、ごほん、これは艦長としての気配りであってだな‥‥‥」
一拍の沈黙の後で、メインスクリーンに走査線入りの通信画面がカットインした。
映りの悪い画面の中で、憮然とした表情のエマ・シーン中尉が敬礼する。
ノーマルスーツのバイザー越しでも、やはりその美しさは目立つ。
心持ち頬を染めつつ、ノーマルスーツを着ていないヘンケンも敬礼を返しつつ言った。
207ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:22:01 ID:9G6xy3LU
「エマ中尉、作戦成功だ」
一応、コロニー落下阻止作戦の総隊長はエマなのだから、労いも別に可笑しくはない。
ただ、下心がないのならもっと堂々とすべきであろうとニヤつくクルーだ。
『‥‥‥ありがとうございます』
素っ気無く答えるエマは、手を伸ばして通信を叩き切ろうとしている。
慌てたヘンケンは、威厳の態度で事後処理を全パイロットに指示した。
「つ、月の引力圏に入る前に、コロニーの核パルス・エンジンは全て回収するように。
 月を放射能で汚染したくはない。各機、敵の動きを警戒しつつエマ機を援護だ」
位置を少々ズラしはしたが、廃棄コロニーの月面への落自体は阻止出来はしない。
だが、その巨体に設置された核パルス・エンジンまで月面に落とす訳にはいくまい。
『了解』
そうは言っても、殆どの機体が戦闘による損傷を被っており、無傷なMSは1機もない。
エマ自身のガンダムMk-U3号機も、ご多分に漏れず満身創痍であった。
物憂げな敬礼を終えたエマは、手元のサブ・スクリーンにコロニーの全景を映し出す。
コロニーは刻一刻と月面に向けて移動しており、推定作業残時間は17分だ。
208ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:22:59 ID:9G6xy3LU
「各自、2機でペアを組んで核エンジンに当たって! エンジンは全部で3つよ」
そう叫んだエマは、メタスのファ・ユイリィ軍曹に付いて来いと顎を杓って飛び出す。
「ファ、私達は真ん中のエンジンAを除去するわ」
「りょ、了解です‥‥‥?」
そう言いながら心配そうに振り返るファに、リシュレール・サントス中尉は苦笑した。
「私は大丈夫だ。作戦はまだ終わった訳ではない」
少しばかり視線を厳しくするリシュレール教官に肩を竦め、ファは飛び去る。
ヒト使いが荒いよなぁ、などと文句を言いつつウモン・サモン准尉もそれに続いた。
彼のジムUも機体の被弾状況は最悪に近いが、マニピュレータは使用可能なのである。
リック・ディアスのバッチ曹長は、その後に続こうとして背後の空間を見た。
「いや、待てよ‥‥‥」
そこには、上半身を失った惨めな3機のジム・クゥエルが漂っている。
「──敵は、倒せる内に倒しておくのがセオリーだよな」
仮にも『不死身の第4小隊』と異名を取る強敵をこのまま逃すのは得策ではあるまい。
そして、この場でなら手も足も出ない彼等を倒して後顧の憂いを絶つ事が出来る。
209ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:24:00 ID:9G6xy3LU
バッチのリック・ディアスが、クレイバズーカの銃口をジム・クゥエルに向けた。
開けっ放しの通信機の向こうで、ベルナルド・モンシア中尉達が息を呑む気配がした。
『まさか‥‥‥こんな処で終わりを迎えるとはな』
チャップ・アデル中尉がため息交じりの言葉に、アルファ・A・ベイト大尉も呟く。
『コロニー落としなんてジオンみたいな作戦に付き合うんだ。覚悟は決めてる』
4年前の“デラーズ・フリート”との戦いで彼等は問答無用で要注意人物になっている。
地球連邦軍は、常に偏見と監視を以って彼等を押さえつけていた。
ジオン残党と見なされるエゥーゴを、ジオンが使ったコロニー落としで滅ぼすという
今回の作戦は、『不死身の第4小隊』には身の潔白を示すチャンスだったのだ。
それでも、こうも見事に武装を奪われてしまえばモンシアとしても苦笑するしかない。
『考えようによっちゃぁ、大量殺戮に手を貸さずに済んで良かったわな』
バッチが引き金に指を掛けた瞬間、通信スクリーンから静かに鋭い声が流れ出した。
『もう決着はついている。これ以上の戦闘は無意味だ』
目を見開いたバッチの前に、蜃気楼のようにRGM-79C ジム改が出現する。
一体どうやってここまで近付いて来たのか、その動きは余りにも華麗で身軽だった。
210ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:25:06 ID:9G6xy3LU
所属コードを見ると、地球連邦軍ルナツー所属機でティターンズ勢力ではない。
そんなMSで何が出来るんだ、とバッチは嘆息しつつ引き金に掛けた指に力を入れた。
刹那、ジム改は踊るようにリック・ディアスの両腕を切り落とす。
「な!? こ、この動きは一体ぃぃ!?」
クレイバズーカを握ったまま切り落とされた両腕の切断部から、火花が散る。
慄然と身体を硬直させるバッチに、ジム改のパイロットは低く落ち着いた声で言った。
『無駄な戦いをするな。ここは大人しく引くんだ』
がくがくと頷いたバッチは、リック・ディアスのバーニアを噴かして撤退する。
少しの沈黙の後で、助けられた格好のジム・クゥエルから吼えるような怒声が響いた。
『こ、この野郎、今まで何処で、た、た、高みの見物していやがった!!』
余りの怒りにドモってしまうモンシアに、ジム改のパイロットが薄く微笑む。
ノーマルスーツのバイザーの下は、黒髪をオールバックにした精悍な青年の顔である。
目を細めた鋭い表情には、どこか陰があり色っぽさまで感じさせた。
『遅れてすみません、モンシア中尉』
青年の容姿は26,7歳くらいだが、年齢に似合わない程の渋みと異様な凄みがある瞳だ。
211ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:26:00 ID:9G6xy3LU
彼はコウ・ウラキ少佐──かってRX-78GP-03D デンドロビウムを操って宇宙を駆け抜け
“ソロモンの悪夢”アナベル・ガトー少佐を相手に渡り合ったパイロットだ。
延々と騒ぎ立てるモンシアに比べ、懐かしそうな目のベイトは幾分か冷静に言う。
『‥‥‥まあ、お前がコロニー落としなんぞに参加する訳がないか』
ベイトにしたところで、他に選択肢があればコロニー落としなぞに手は貸すまい。
4年前の苦い思いは、あの戦いに関わった人間をいつまでもいつまでも縛り付けていた。
『とりあえず、皆さんを皆さんの艦まで送ります』
ジム改は、3機のジム・クゥエルの操縦席から順番に仲間を助け出し始める。
遠くに見えるコロニーの周囲では、エゥーゴMS隊の撤去作業が急ピッチで進んでいた。
その光景も、自分より昇進しているコウの階級もモンシアには腹立たしい。
『てめぇ、のこのこ出て来て恩着せがましく俺達をアル・ギザまで送り届けるだと!?
 そんな余計な事すんじゃねぇ! これは命令だああああ!』
どこか駄々っ子のような態度とセリフに、ベイトとチャップが困ったように苦笑する。
優しげに微笑むコウが、その命令は聞けませんという表情で小さく首を振った。
『お忘れですか? 命令違反は、昔っからコウ・ウラキの十八番ですよ』



212ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:28:06 ID:9G6xy3LU


左足と左腕を失ったジムUの操縦席で、ウモン・サモン准尉がふと顔を上げて言う。
「そういや、フォン・ブラウン市の方にはドゴス・ギアが来たんだって?」
ジムUは、移動を続ける廃棄コロニー上の核パルス・エンジンCの撤去作業中だ。
見下ろすウモンの視界の中には、接近しつつある月面都市の灯りが見える。
今回の作戦では、エゥーゴは敢えて主力部隊を二つに分けて対応していた。
すなわち、フォン・ブラウン市防衛部隊と、グラナダへのコロニー落下阻止隊である。
「あ? ああ。アッチにゃジュナス大尉がいるから大丈夫だと思うがネ」
少し離れたエンジンBの撤去作業中のフラグ・ラグ・ハヤオ中尉が答えた。
フラグのセリフに、フランセス・エラワー少尉が「当然」といった表情で数回頷く。
ジュナスを全面的に信頼している少女にとって、当然すぎる反応だった。
ただ、フラグもフランセスもジュナス達フォン・ブラウン組の動向は判らないのだ。
ミノフスキー粒子発見以降の通信は、距離と正確性が大幅に制限されていた。
ようやく核エンジンの固定枠を外したウモンが、一息吐いてから興味深そうに言う。
「ドゴス・ギアの司令は“木星帰り”なんだろ? なんか薄気味悪いよなぁ」
些か過激ではあるが、しかしウモンの偏見は世間一般的な感想であるのも事実である。
213ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:28:57 ID:9G6xy3LU
ウモンは、大きく伸びをすると木星があるはずの天空を見上げて肩を竦めた。
「オレだったら、“木星帰り”なんかと戦うのはゴメンだねぇー」
後世の歴史家の指摘する通り、ウモンのこの願いはものの見事に叶わなかったのだが。
「無駄口が多い割りに、ウモン准尉は意外に作業が早いンだな」
未だ核エンジンの撤去に手間取っているフラグが呟くと、ウモンは手元を覗き込む。
「ああ、そのパーツは右に動かして先に下のパネルを取るのさ」
フラグがその通りにやってみると、あっという間に作業が進み出した。
ニュータイプは先読み能力があると聞くが、空間認識能力も高いというのだろうか。
「随分とメカに強いンだな?」
「将来は、整備工になってMSを壊して帰って来た若造を叱りながら暮らしたいのさ。
 こりゃ〜! またMSを壊して帰って来おって! とかな」
死と隣り合わせの戦場で生き生きと未来を語るウモンに、フラグは淡く苦笑する。
「‥‥‥オマエさン、きっと長生きするよ」
「こちらエマ・シーン、核パルス・エンジンA撤去完了。進行状況報告を」
見ると、遥か遠方のコロニー外壁から、巨大なエンジンがゆっくりと離脱していた。
214ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:30:00 ID:9G6xy3LU
核エンジンを抱えているのは、エマのガンダムMk-U3号機とファのメタスである。
コロニー落下までの残り時間は4分──そろそろMS隊も撤退すべきタイミングだった。
「こちらエンジンB担当、ウモン准尉も作業完了済だ!」
意気揚々と彼がエンジンの固定を外すと、円錐形の巨大ノズルが外壁から浮き上がる。
「こちらフラグ中尉。エンジンCも間に合った」
フラグのシュツルム・ディアスがエンジン上部を掴み、フランセス機が下部を押す。
グラナダ近郊に落下するコロニーが、彼等と反対の方向へと加速して行った。
アレキサンドリア級1番艦アレキサンドリアと2番艦アル・ギザが撤退を始めたようだ。
順番にコロニーから離れつつ、エンジンを抱えたジムUのウモンが口を開いた。
「ようやく終わったな。ま、色々あったがまたどっかで会ったら宜しくな!」
一瞬目を白黒させて言葉に詰まったフラグは、一拍置いてから口の端を吊り上げて笑う。
「ああ、そうだな。また、何処かでな」
リック・ディアスUのフランセスは、つまらなそうに前方を見つめたまま無言だ。
「‥‥‥‥‥‥」
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュが、MS隊の回収の為にランチを出したようだった。
215ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:31:00 ID:9G6xy3LU
結論から言えば、この後フラグやフランセス達が彼、ウモンと再会する事はなかった。
其々の戦場で戦い続けた彼等の運命が交わったのは、これが最初で最後である。
ウモンは、フラグの冗談めかしたセリフ通り非常に長生きし戦い続けたと伝えられる。
ただ、彼が本当にニュータイプだったのかどうかは後世の歴史家の議論の的だ。
核パルス・エンジンを運ぶ彼等の背後で、コロニーの落下速度が上がった。
予定時刻を示すデジタル表示がゼロになり、コロニーは遂に月の引力に捕らえられる。
「そろそろ来るぞ‥‥‥衝撃に備えたまえ」
グラナダ中心部のビルの一室で、ソファに座るウォン・リーが天窓を見上げて言った。
ウィスキーのグラスを傾け、グラナダ市長オーウェン・ゲイルが息を吐く。
「まずは、君達エゥーゴの危険すぎる賭けが成功した事を祈るべきかね」
程なくして、全長約30km、直径約6kmの巨大な円筒がグラナダから180km西に激突した。
コロニーは、その膨大な自重と加速の衝撃で玩具のように潰れて砕ける。
鋼材とガラスが飛び散り、内部の廃屋や橋梁等の建造物が宇宙空間に大量に撒かれた。
巨体の所々から閃光が弾け、爆風が吹き出し、連続して爆発が起こる。
グラナダ市も激しい地震に襲われ、その巨体が静まるまで数時間以上を要したという。



216ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:32:00 ID:9G6xy3LU





 グ ラ ナ ダ 沖 海 戦 、 終 了 。




217ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/23(日) 19:33:01 ID:9G6xy3LU





── 次 回 、 「 天 使 の ウ イ ン ク 」





218名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:34:08 ID:Jauw84Be
久しぶりに生投下に立ち会えたーっ!!
数年ぶりにコウの登場ですねっ
まだ全部読んでませんが乙乙!
219名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:43:50 ID:Cf7iXNLN
ISAPさん乙です。

あれ?( つд⊂) なんだかウモンがカッコいいぞw
グラナダ沖海戦編終了ということで、緊迫した戦闘の連続にも一段落ですね。

随分久しぶりにコウの登場ですな、しかも相変わらずの凄腕だし……。
いつかまた忘れた頃にひょっこり出てきて驚かされそうです。

>「 天 使 の ウ イ ン ク 」
もしかしてラブコメ街道まっしぐら……とかですか?
どんな天使が出てくるのかワクテカしてお待ちします。
220名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:56:21 ID:9r8qQ34B
いつのまにかコウのほうが階級が上に
でもモンシアたちはティターンズだから上になるのか?
221名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 20:26:03 ID:ahqAPQYe
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
3年と4ヶ月ぶりにウラキキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

いやはや。モンシアたちに対しては0083当時のままというのがなんとも。
敵に対しちゃ『スゴ味』を持ちつつ、心根は変わってないのは良いです。ええ。
それとなぜか、第4小隊のセリフは読んでて声付きで再生されます。
多分、ISAPさんのキャラ把握の賜物と、自分が0083好きなせいかも。
彼らに漂う、「世の中こんなもん」って割り切りは格好よいですね。

>素っ気無く答えるエマは、手を伸ばして通信を叩き切ろうとしている。

危うくお茶を吹きそうにw 「切ろう」じゃなく「叩き切ろう」という所に果てしない悪意が。
ああ、ヘンケン艦長いい人なのに。報われる日は来るのでしょうか。
でも、眉毛のないおっさんが頬を染めるってのは気持ち悪いかとw せめて伏目がちにおどおどとか。

ウモンは未来をはっきり見すぎw 単純に夢を叶えただけかも知れませんけど。
ここでフェードアウトは少々惜しい気もしますが、居たら他のキャラを喰ってしまうヤッサバさ
んみたいなキャラなので、これ位がいいかも知れませんね。思い出をありがとうウモン。さらば!

で、今回の最大の目玉は

>フラグのセリフに、フランセス・エラワー少尉が「当然」といった表情で数回頷く。

これですよ! 
漫画ならデフォルメの効いた顔で「コクコク」と擬音をつけてそうなこれですよ!
このジュナスへの信頼感がフランセスの可愛いところ。
兄や父を思うような一途さがありますね。
その後の、ウモンとの会話への無関心っぷりがまた……w
なんかの外人のコラあるじゃないですか。座ってるだけのと、ワーって食いついてる奴。
アレみたいな反応の違いが良すぎです。画像があればコラ素材にできそうなぐらい、フラン
セスのジュナスへの信頼っぷり&それ以外の無関心っぷりの完成度は、高い!
222名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:41:05 ID:1ssX6/eY
ISAPさん、投下お疲れ様です&勿論GJでした!

ウモンとコウが美味しいところもって行っちゃいましたね〜。
特にコウはナイスな台詞まで。
>>お忘れですか? 命令違反は、昔っからコウ・ウラキの十八番ですよ

確かに0083組にはコロニー落としは忘れられないものですけど、こういう冗談を
言える関係はやっぱりいいなぁ、と思います。
後フランもいい感じコクコクしてますねw本当にジュナスが好きなんだろうなぁ〜。
勿論ベルも大事なんだけど、やっぱりこの3人の「これから」が一番に気になります。
次回のタイトルもそれっぽい感じだし。
223名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:24:01 ID:H42bBwvu
ウモン乙
ISAP先生もキャラ動かすの大変だから
ウモンは役目を終えて退場。
224名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:44:34 ID:INcsGAN2
フランセス、ウモンとの別れの挨拶ぐらいちゃんとやれよ…



225名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:07:08 ID:SAUygVkQ
ISAP氏、毎回お疲れ様です。

ウモンもコウも格好良いですねぇ。
バーニィの再登場も私は待ってますよ〜。


>「 天 使 の ウ イ ン ク 」
尾崎亜美の名前が浮かんだ私もいい歳ですかねw


226名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 04:03:13 ID:mRqIRF5j
>>221
コウ、再登場は3年と4ヶ月ぶりか・・・・

大河連載だと再登場も放置プレイも単位がスゴイな
もう半年後なら、4年ごと再登場のこち亀の日向並だ
227名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 21:14:17 ID:EHGskLw+
ISAP氏GJ!!
コウいつの間にかアムロよりも階級が上になってる〜!!
228名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:11:52 ID:mRqIRF5j
>>202
速水さんって「工事現場のおわび看板の中の人に一番合う声」かぁ?
229名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:49:44 ID:poSGQUik
>228
マスマーの中の人は速見さんじゃないけど
230名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 02:35:34 ID:4OMGmhnG
ジェシーおいたんだな
スレ的には月は出ているか?の人といったほうがいいのかも知れんが
231名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 13:56:20 ID:9BLlQ/ce
声優ネタはイマイチわからないんだけど…
232228:2006/07/25(火) 21:38:43 ID:vi5Ed45A
すまん、何故だか速水さんだと思い込んでた

同じキザでも速水さんはギャブレーだった
233名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:15:16 ID:edt47Ajw
まあ、あのトリビアの種は微妙だったな
234名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 22:17:36 ID:QI94iL+1
戦線維持
235名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 23:23:17 ID:nRbKdQAw
しかし、書き込みがありませんな
236名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 11:56:51 ID:TH62S7dg
困ったもンだな

そういえば今月号のガンダムエースのデータガンダム
あまりにタイミングよく不死身の第4小体が登場したんで笑ったw

そういや、ここでウモンが再登場したと思ったらいきなり
「クロスボーン鋼鉄の7人」の連載が始まったんだよな
なんかスゴイぞ
237ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:21:58 ID:X7bGkhAZ



青年が少女の性器の唇の部分を引っ張って、クリトリスの包皮を剥いて真珠に触る。
「んぁ! ぁふぁ、ああ」
少女は、赤みの掛かった金髪のショートカットを振り乱し、まだ薄い胸を上下させた。
「大丈夫か」
額に傷のある青年が棒読みの口調で言うと、健気な少女は荒い息のまま微笑む。
「は、はい、大丈夫です。大佐」
如何にも無理矢理微笑んだという態度だったが、青年はそれを免罪符と受け取った。
青年が、所々に恥垢の残る少女のまだ幼い秘芽を掃除するように擦った。
「あ、んはぁぁぁ! は、は、は」
犬のように舌を出して呼吸をしつつ、少女は下肢を切なそうに揺らす。
青年が指先に力を込めると、きゅきゅっと閉じた贅肉のない太腿に痙攣が走った。
少女が、青年の思い遣りのない愛撫に感じ始めているのは一目瞭然だ。
「大佐、あ、あたしダメになっちゃい‥‥‥そうで‥‥‥」
「ハマーン、ダメになればいいさ」
青年は少しずつ充血して勃起してゆくクリトリスを、指で摘んで転がした。
238ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:23:00 ID:X7bGkhAZ
くるくると丸めるように弄ったかと思うと、包皮を全て剥がしてから指先で弾く。
「きゃあぁっ! そこ、感じちゃうんですぅ、大佐」
身体をぴくぴくと震わせる少女の秘部がふわりと開き、じゅくんと愛液がこぼれた。
まだ幼い少女の性感は、無慈悲な青年によって無理矢理開花させられつつある。
そんな少女の反応を冷めた瞳で見つめつつ、青年は金髪の前髪を払った。
「んん、はぁ、はぁぁぁぁ」
少女のショートカットの髪がばさばさと揺れ、普段はあどけない顔も上気している。
身体を起こした青年は、スラックスからそそり立ったペニスを取り出した。
彼の自身は、既に先走り液に濡れて少女を圧倒するかのように勃起している。
ふと潤んだ目でそれを見た少女が、怖気付いたように目を見張り身体を固くした。
「‥‥‥た、大佐」
「怖いのか? ハマーン」
青年の平坦な声の問い掛けに、少女は激しく首を振って上目遣いに口を開いた。
「いえ、た、大佐に‥‥‥あたしの、その、初めての人になって戴けるなら」
怖くなんてありません、と涙を浮かべる少女に返事をしないまま青年は身体を重ねる。
239ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:23:59 ID:X7bGkhAZ
余りにも一途なその視線から、何故か青年は逃げるように視線を逸らしていた。
その仕草に胸を締め付けられ、少女がとても哀しそうな瞳になったのを彼は知らない。
「なら、構わないな」
青年は、少女の薄い身体に逞しい自分の身体を重ねてペニスで割れ目を突付いた。
「ひゃ、ひゃあぁぁ」
MSに乗る時には、非常に険しく真剣な顔にもなる少女が今はただ無力に泣くだけだ。
その光景に獣欲を刺激されたかのように、青年は尚もペニスを突き上げていく。
「い、いや、やっぱり」
処女を失う恐怖に声を詰まらせた彼女は、必死でずり上がろうとした。
だが、青年は少女の身体を強く抱いて、無慈悲にもその動きを封じてしまう。
それから、膣口にペニスを押し付けたまま、少女の肩を押さえ付けて強引に挿入した。
「ん! ううううううう‥‥‥!」
唇を噛み締めた少女の歯の間から薄い血が流れ、青年のペニスも処女の血に濡れる。
「大きく息を吐くんだ。そうすれば楽になる」
強引に処女を散らされた衝撃に、少女は涙で潤む目を見開きながら大きく息を吐いた。



240ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:25:00 ID:X7bGkhAZ







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第162回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.
241ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:26:00 ID:X7bGkhAZ



機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html



242ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:27:00 ID:X7bGkhAZ




陽光のケネディ・スペース・ポートは、アスファルトから上がる熱気に包まれていた。
立っているだけで身体を炙られるような日差しは、眩暈さえ感じさせる。
地面に伸びている影も、まるで黒い色紙を切り抜いて貼り付けたような黒さだった。
巨大な輸送機のタラップから空港に降り立った青年が、サングラスの視線を廻らす。
「この日差しも、別れるとなると懐かしく感じるな」
すらりとした長身のクワトロ・バジーナ大尉は、幾分肩を竦めつつ小さく呟いた。
クワトロの履いている革靴が、空港路面を踏み締めて乾いた音を立てる。
「宇宙の方には連絡が行っています。ブライト大佐なら間違いありませんよ」
彼とは対照的にずんぐりとした体型の男が、汗の浮き出す額をハンカチで拭った。
男は、エゥーゴ支援組織カラバ代表ガルダ級アウドムラ艦長ハヤト・コバヤシである。
クワトロは、ハヤトに向かって軽く頷きつつ降りて来たばかりの輸送機を見上げた。
「ありがとう、ハヤト君。またアウドムラの世話になってしまったな」
アナハイム社によって用意されたシャトルは、アウドムラに比べて貧弱だ。
そもそも、巨大輸送機ガルダ級の翼長は524m、更に前後幅は実に317mに達する規模だ。
単純な大きさは、旧ジオン公国で使用されていたガウ輸送機を遥かに上回っていた。
243ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:28:00 ID:X7bGkhAZ
1番艦ガルダ、2番艦アウドムラ、3番艦スードリ、4番艦メロウドと4機あるガルダ級の内
アウドムラだけが、エゥーゴ支援組織カラバに管理運用されている。
ニューギニアのティターンズ拠点を壊滅させる事が出来たのもこの機体あってこそだ。
カラバはアウドムラを手に入れる事によって千載一遇のチャンスを掴んだと言えた。
そして、灼熱の空港に鎮座するシャトルはクワトロを宇宙へ送り返す為の物である。
ルオ商会が用意しただけあって、中古ながら手入れは行き届いたシャトルだ。
クワトロ一人を送り返す為に打ち上げるのだから、随分と豪勢な貸切ではある。
サングラスを掛けたままの顔を、クワトロがくすんだ白色のシャトルへ向けた。
エゥーゴの『ジャブロー侵攻作戦』に従事した部隊が此処に来たのは3ヶ月も前になる。
あの時は、クワトロ達が部隊の一部をケネディから帰還させたのだ。
アポリー・ベイ中尉と並んで忠実な部下だったロベルト中尉が戦死したのも
強敵だった新型可変MS NRX-044 アッシマーと初めて遭遇したのもケネディである。
それから3ヶ月が経過したが、事態はエゥーゴに不利なまま推移を続けていた。
「あのグラナダへの『コロニー落とし』以後、コロニーや月面都市が恐怖に煽られて、
よりによってティターンズと結ぼうとしているという話も聞きます」
244ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:28:59 ID:X7bGkhAZ
ハヤトは、後から降りて来たスタッフからボードを受け取りつつ口を開く。
グラナダへのティターンズによる『コロニー落とし作戦』から1週間が経過していた。
作戦自体は、エゥーゴのアイリッシュ級2番艦ラーディッシュが勝利を収めている。
だが、コロニーそのものは月面に落下し多大な被害を出しているのも事実だ。
グラナダ壊滅こそ免れたが、それを以ってエゥーゴの完全勝利とはとても言えない。
コロニーや月面都市がエゥーゴを見限ろうと責める事は出来ないのだ。
原色のように明るいケネディ・スペース・ポートを、気持ちの良い風が吹き抜けた。
クワトロ・バジーナの綺麗な金髪の前髪が、その風でさらさらと揺れる。
「ああ、その事なら承知している」
自身が加われなかった作戦の戦果について、クワトロは余り多くを語ろうとはしない。
少しの間口篭った後で、クワトロはハヤトを振り返りながら口を開いた。
「しかし、コロニー落としを行った事でティターンズを憎む人々も増えているはずだ」
「ならば、ブレックス准将が危篤状態な今、貴方がエゥーゴを纏めて下さいませんか」
間髪を入れずにハヤト・コバヤシに、クワトロは僅かに頷くだけである。
2週間前に狙撃されたエゥーゴ代表ブレックス・フォーラ准将は未だ意識不明の重態だ。
245ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:30:00 ID:X7bGkhAZ
末端の実行犯は未だ捕まっていないが、後ろで糸を引いている人物は判り切っている。
すなわち、ティターンズ総帥ジャミトフ・ハイマン大将もしくはその側近だ。
ちなみに、集中治療室のブレックスはダカールから動かせないままである。
エゥーゴ派議員のモアザ・ムバとルオ商会が厳重に警戒をしてるから一応は安心だが、
殆ど逃げるようにダカールを抜け出したクワトロの心中は複雑であろう。
彼は、暫くの逃避行後にルオ商会経由でカラバのアウドムラに回収されたのだ。
「准将の代わりは‥‥‥私には荷が重いな」
誰もがブレックスを継いでエゥーゴ代表として辣腕を振るうと期待したクワトロは、
しかし現在まで奇妙なまでに沈黙を守って何も語ろうとも行動しようともしない。
眉を顰めたハヤトは、シャトル打ち上げは12時間後です、と小さな包みを取り出す。
「そうそう、お願いがあります。ブライト夫人からです。お渡し戴けますか?」
「土産か? あぁ、マメな方だな。ミライ・ヤシマ夫人は」
その荷物を受け取って少し足を進めたクワトロは、ハヤトに聞こえないように呟いた。
「カラバにエゥーゴ、そしてアクシズ‥‥‥少し重過ぎる『土産』だな」
アクシズ、という聞き慣れない単語を口にしたクワトロの顔は何故か苦渋に満ちてる。



246ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:32:02 ID:X7bGkhAZ



静謐の宇宙空間に、2隻の宇宙巡洋艦が整然と並んで巡航しているのが見える。
エゥーゴ所属汎用巡洋艦アイリッシュ級1番艦アイリッシュは地球へ向けて航海中だ。
随伴しているのは、スカイブルーで塗られた同型艦2番艦ラーディッシュである。
月面都市グラナダへの『コロニー落とし作戦』阻止から既に1週間だ。
現在、アイリッシュはエゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマとは別行動中である。
「順調なようね」
ブリッジのキャプテンズ・シートに座るマニティ・マンデナ少佐が、小さく呟いた。
未だに連邦軍の制服を着用している彼女は、制帽までキチンと被っている。
所詮寄せ集めの組織であるエゥーゴでは、ここまで身嗜みに気を使う士官も珍しい。
そんなマニティの声に、傍らに控えていたアフリカ系の美少女が答える。
「当たり前です」
チョコレートを溶かし込んだような肌に黒水晶の瞳の、エマニュエル・クリル副長だ。
すらりとした身体の彼女も、連邦軍の制服を完璧に着こなしている。
殺意まで秘めていそうなエマニュエルの言葉に、マニティはいつも落ち込んでしまう。
「そ、そうよね。貴方がみんなやってくれているものね‥‥‥」
247ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:33:00 ID:X7bGkhAZ
顔を伏せたマニティを苛々と睨み付けてから、エマニュエルは顔を背けた。
「‥‥‥仰せの通りです、マニティ艦長代行」
クルーの殆どと同様に、エマニュエルも決してマニティを艦長と呼んだりはしない。
その理由は充分に判っているから、マニティも唇を噛み締め無言のままだ。
艦長としての経験が全くないマニティは、何をやるにも副長だけが頼みの綱である。
本来、アイリッシュの艦長はロスクニー・グレゴリー卿が就任するはずだった。
ところが、彼が指揮していたサラミス改級マッキンリーが不幸にも撃沈されてしまった。
困ったエゥーゴ首脳陣は、次に階級の高いマニティを引っ張り出したのだ。
だが、マニティは自分がアイリッシュのクルーに疎まれているらしいのを知っている。
実力もないのに階級だけで艦長になった女というのが彼女の正当な評価だろう。
だからこそ、マニティは寝る間も惜しんで艦長としての勉強を必死で行っている。
アイリッシュに乗艦して以降、彼女が気を休めた事なぞないと言っていい。
それでも誰にも認めて貰えないマニティ・マンデナは、“艦長代行”のままだった。
「‥‥‥‥‥‥」
落ち込んで暗い表情の艦長と不機嫌な副長、所謂いつものアイリッシュの光景である。



248ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:35:00 ID:X7bGkhAZ



そんなアイリッシュの居住ブロックの一室では、艶やかな声が部屋を満たしていた。
「んん、あああ‥‥‥っ」
照明を落とされた室内では、白い肌のコントラストが目を射抜くかのように鮮やかだ。
雪のように白い乳房に指が食い込むと、リベカ・マレリーの肌が火照る。
彼女が美しい眉を寄せながら嬉しそうな喘ぎ声を上げると、白い歯が目立った。
「リベカ‥‥‥」
熱っぽい表情で乳房を愛撫しているのは、恋人のテオドール・チャーチワードである。
薄絹一枚纏わない二人の全裸の身体が、空調の効いた部屋で浮いていた。
本来パイロットは三交代制だから、幾ら彼等でもそうそう休みが一致したりはしない。
特に、テオドールとリベカは今ではこのアイリッシュのエースだ。
以前にも解説しているが、宇宙世紀の“エース”の称号には二つの意味がある。
本来、エース・パイロットとは多数の敵機を撃墜した者に与えられる名誉の称号だ。
航空機が戦闘に使用され始めた旧世紀の第一次世界大戦時から存在している物である。
当初は10機以上の撃墜が条件であったが、現在では5機撃墜が一般的だ。
そして、“広義”では部隊なり軍団の主力となるパイロットを指して使用されていた。
249ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:36:00 ID:X7bGkhAZ
二人は狭義でもエースを取っており、広義でもアイリッシュのエースに間違いない。
そんな主戦力二人を同時に休ませては、緊急事態に対応出来ないだろう。
従って、彼等が落ち着いた時間を過ごすのは随分と久し振りの事だ。
まあ、普段でも二人だけの時間を作り出す才能においては人後に落ちない二人だが。
「リベカ、感じてるのかい‥‥‥?」
テオドールの吐息混じりの囁き掛けに、リベカは唇を噛みながらコクンと頷く。
その反応に気を良くして、テオドールはぎゅぎゅっと彼女の乳房を絞るように掴んだ。
「そんなに強く握ると、潰れちゃうよぅ」
リベカのすべすべした乳房の上を、テオドールの指が這って行った。
その動きは、リベカの感じるツボを知り尽くしているからこそ、微妙で絶妙である。
「んんんっ!」
自分の膨らみに合わせてじりじりと動く彼の指を見つめ、彼女は肩をくねらせた。
アイリッシュ級には人口で重力を形成するブロックはないから、この部屋も無重力だ。
ふわふわと部屋の中を漂う抱き合う二人の裸身は、なかなかにエロチックである。
「だめぇ、そんなにゆっくり触っ、触っちゃダメだよう」
250ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:37:01 ID:X7bGkhAZ
テオドールの指は、彼女の乳首を避けて乳輪の周囲をくすぐり、また付け根に戻った。
「ふわぁ、ああ、あああぁぁん」
そんなリベカの困ったような喘ぎ声が嬉しくて、つい意地悪してしまうテオドールだ。
「感じてるね、リベカ」
乳房を根本から揉み上げると、彼女の可愛い悲鳴が彼の耳を楽しませる。
ぎゅっと持ち上げるように、重さでも量るかのように、ぷるぷると揺らしてみた。
「ああああぁぁんん!」
びくびくと、水から打ち上げられた魚のようにリベカは身体を痙攣させる。
汗ばんだ首筋をテオドールの舌がなぞり、指が強弱をつけて乳房を揉みしだいた。
「あん、あん、ああああん!」
リベカが白い喉を見せて仰け反ると、ふわふわのウェーブの髪が揺れる。
とん、と二人の身体が部屋の天井にぶつかって、軽く跳ね返るかのように流れた。
視界の端には、ベッド・ユニットに固定されていないブランケットが揺れている。
空中に広がったままのブランケットは、たまに二人の身体にさらりと触れた。
「可愛いよ、リベカ‥‥‥」
251ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:38:00 ID:X7bGkhAZ
テオドール・チャーチワードの指が、リベカの豊満な乳房を弄る手に力を込める。
「そ、そんな事言われて胸ぇ揉まれたらぁ‥‥‥」
執拗な胸への愛撫に、リベカ・マレリーの声は完全に甘い物になっていた。
女性にとって、好きだの愛しているだのという男のセリフは栄養のようなものだろう。
四六時中言われていないと不安になるし、何百回言われても満足する事はない。
女を可愛くするのは、男の可愛いというセリフだと言っても過言ではないのだ。
まあ、勿論それを言わせるだけの女になる努力をしなくてはいけないのは大前提だが。
潤んだリベカ・マレリーの瞳が、常夜灯の仄かな明かりを反射して光った。
乳首はとっくに固く尖っていて、テオドールの指の間でふにふにと形を変えている。
「はあぁぁぁ」
彼の指で乳首を弾かれると、乳房までもがぷるんと揺れて肢体が突っ張った。
「リベカ、リベカ‥‥‥」
「ふぁぁああん、はぁ、はぁ」
ため息を吐きながら睫毛を震わせ、リベカは豊かな胸を突き出すようにする。
乳房は、テオドールの手の平に納まり切らない程の大きさを保ち、相変わらず見事だ。
252ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:38:59 ID:X7bGkhAZ
背後からその乳房を絞り上げるように掴んで揉み、乳首を摘んで引っ張る。
「んんん‥‥‥んんん」
ぴんと伸ばされたリベカの足の先が、背伸びでもするかのようにぶるぶると痙攣した。
半開きにした唇から唾液を垂らし、リベカは可憐な瞳を熱く潤ませる。
「お、おっぱい、感じるよぅ」
首筋に這うテオドールの舌の動きに、彼女は胸に当てられた彼の手をきゅっと握った。
宙に浮かんだまま身体を捻り、リベカはテオドールと正面から抱き合う。
テオドールの手が彼女の髪の中に埋まり、指の間で髪を梳くように動いた。
リンスの匂いがふわりと漂い、手触りの良いその感触が彼の手をとても楽しませる。
「‥‥‥テオぉぉ」
熱っぽく囁くリベカの口をテオドールの口が塞ぎ、その手が彼女の乳房を揉んだ。
二人の口が離れるとその間に唾液の橋が掛かり、薄暗い照明の下できらきらと光る。
「やっぱり、テオとこうしている時が一番嬉しい」
快感に融けそうなリベカの笑顔は、まるで彼に向かってウインクしているかのようだ。
丁寧に乳房を愛撫されたリベカの身体は快感に満たされ、更に力を抜いてゆく。



253ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/30(日) 19:40:00 ID:X7bGkhAZ




──次回、テオドール&リベカ 濡れ場の続き。




254名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 19:52:01 ID:bemACaEd
冒頭の濡れ場シーンだけでキた・・・

ああやっぱエロもすごいわISAP氏・・・

乙でありま、あっ、やべティッシュ
255名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 20:55:49 ID:xbcLouAS
会社帰りの電車の中で読んで、ガチガチになった息子をどうすればよいですか?
256名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:03:09 ID:lCLl3AaL
ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
お疲れ様です!

冒頭のエチでハマーン キタ━━━━━━━!!!!
最後のエチでリベカ&テオ キタ━━━━━━!!!!
次回は続き・・・ (;´Д`)…ハァハァ

しかし昔からシャアは駄目男だなぁーw
凄そうに見えて、なんか何処か駄目。
事情は分かるが、しかしねぇ。

リベカ&テオのエチは、1番安心というか幸せな気分で
読んでいられるエチです。
濡れ場で癒されるってのもアレですがw
この幸せが続いてくれるといいなぁ。
戦時中だから難しいだろうけど。

あまりにも幸せそうだと、なんだか不安… orz
257名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:37:03 ID:Sn3YExAb
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

ああ、忘れた頃にやってくるこの濡れ場。
良いですなぁ。
14歳ハマーンの青さもリベカの成熟っぷりももはや芸術の域。
I行為描写も優れていますが、台詞に下品さがないのがまた素晴らしい。
安心して心置きなく萌えれます。

>女を可愛くするのは、男の可愛いというセリフだと言っても過言ではないのだ。

クワトロは手ぇ出したのにこのセリフを怠ったから、ハマーンがあんなカリッカリの女王様に……w
ところでマシュマーはZ当時どうしてたんでしょうか? 
現ハマーンに濡れ場があるとすれば、相手は彼ぐらいしか。

テオとリベカの濡れ場はVOE最強では。
コンスタンスに投入でき、必ず甘々しくて、(彼らの)技術的にも高クオリ…ああもう!
気持ちの篭った愛撫やらかすテオとそれに応えまくるリベカが可愛杉!
彼女が騎乗位でいじらしく動く様を想像すると、脳が甘く痺れます。
むろん、本編を読んだ時の痺れには遠く及びませんが。
本編のカップルの中で、今後一番破綻の危機がないのは彼らなのでその点でも最強。
願わくば2人とも幸福に全うして、たくさんの孫と老後を送って欲しいものです。

クワトロが渡された「小さな包み」の内容も気になりますが、

>クワトロ一人を送り返す為に打ち上げるのだから、随分と豪勢な貸切ではある。

て事はエリスの再登場はまだ先なのですね。
タイミングとしては、カミーユがフォウと再会する辺りでしょうか?
でもですね、エリスは小さい人じゃないですか。ならば「小さな包み」に入っ…やめときます。

艦長代行ってセリフがクローズアップされてると、「艦長」って最期に呼ばれるんだなぁとどうし
ても思ってしまいますね。「すまない、艦長」(嗚呼─ 私の役職……)「謝るなよ 副 長」とか。
258名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:40:49 ID:OqYI231f
ちくしょう!!アンタエロイよ!!
259名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:54:07 ID:wOpYKNMN
>>余りにも一途なその視線から、何故か青年は逃げるように視線を逸らしていた。

やっぱりヘタレだなw
260名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:36:55 ID:fsDyqQmL
ISAPさん乙です!

>女を可愛くするのは、男の可愛いというセリフだと言っても過言ではないのだ。
当方女ですが、この部分だけでも彼氏に読ませたい。
時折、この人女性では??と思うくらい、女性の心理や機微について
唸ってしまうほど的確な描写があるので、その部分も楽しみです。
261名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 04:44:46 ID:AnYLWOhH
たしかに時々この人は何者なんだろうと思う時はあるな
ガンダムへの豊富すぎる知識とか

それにしてもテオ+リベカはいい・・・・
262名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 07:40:22 ID:b//hdZKp
>>261
新訳は未視聴と以前言ってたから、ガンダムに関係した職業の人(ゲー
ム開発とか雑誌の関係者とか)という線は薄いと思う。

あと富野信者でもないだろうな。VOEは0083的なミリタリー要素が濃くて、
NT論については薄味だし。
富野信者だったらNT論が前面に出たものになる。






263名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 09:31:43 ID:K7DWX+o2
>>
同意。
えちシーンがなくても、かなり品質の高い
作品に仕上がると思う。

オリジナルキャラクターも魅力的だし、
原作では設定のみだった機体も出てくるし。

毎回展開が楽しみですよ。
何年かかってもいいので完結させてください!
264名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:02:34 ID:XbbV+T6i
>>262
たしかISAP氏は富野信者だと明言してたと思うが
ソノラマ文庫版のガンダムUエロパロとか書いてるくらいだし

でも、たしかにジュナスがオールドタイプだからニュータイプ論は薄味だよな
265名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:10:10 ID:jTDhCbuw
この作品のNTはアムロみたいな人が基準ですから
ヒッコリーの戦いはかなり衝撃的だったw
266名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 23:02:05 ID:QjxQQpft
またいいとこでお預け
267262:2006/08/01(火) 00:01:53 ID:b//hdZKp
すまん。自分の周りの富野信者達は揃いもそろってZといえばNT論と
いう連中なので…偏ったイメージが出来てたみたいだ。

268名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 03:09:14 ID:xEMsWAPa
>前半の濡れ場
クワトロの声は池田声で再生されるのだが、
ハマーンの声は榊原声では再生されない不思議
コレは俺の修行が足りないだけなのか
269名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 04:45:34 ID:orqUrSN+
このころはまだ、髪切ったばかりのはにゃ〜ん様だしな。
270名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 05:20:36 ID:rYDU6tp8
相変わらずすごいなぁ
>153-154辺りの要望も入ってるし
いやもう言う事なしです
271名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 05:41:10 ID:3MGhlM89
>>268
北爪漫画読んでてハニャーンが榊原声で再現されるヤツもいないかとw

まあ、ハマーン様と14歳萌えハニャーンは別人認定
272名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 21:59:29 ID:pHBqt1IF
>>266
それが連載の「引き」というものデスよ?
273ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:06:08 ID:1UqA4816



2回目だから初体験より楽だろうというのは、男の勝手な言い分で根拠も何もない。
処女を失ってすぐに感じる事が出来る女性は、圧倒的に少数派であろう。
女性はそんなに簡単な性はしていないし、男性よりはずっとデリケートなのだ。
青年に組み敷かれている少女も、まだまだ全身に硬さが残っていた。
「た、大佐‥‥‥」
声に含まれる少しだけの怯えと強い緊張感に、青年は敢えて無関心を装う。
そうして無言で身体を重ねて来るから、少女は健気にも身体から力を抜いて待った。
「‥‥‥来て、下さい」
初体験から3日後、好意を寄せてくれない青年を少女から再度誘ったのだ。
身体を与えても自分を大事にしてくれない青年の態度が、彼女を混乱させていた。
少女は、セックスさえすれば彼が恋人になってくれると信じていたのだ。
「入れるぞ、ハマーン」
青年は自らのペニスを更に勃起させ、無造作に少女の脚を開かせようとする。
少女は、その動きにびくっと身体を震わせた後でおずおずと細い両脚を開き始めた。
二つの脚の付け根の部分には、まだまだ淡く細い恥毛しか生え揃っていない。
274ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:07:05 ID:1UqA4816
頭髪と同じ薄く赤い金髪のそれは、少女の緊張を伝えるように揺れていた。
「は、はい。‥‥‥怖いけど、我慢、します」
必死に力を抜こうとしているのだろうが、しかし少女の全身はガチガチの硬さである。
本来なら、男の側としてはこうした場合に女性をリラックスさせる義務があった。
女性は、剥き出しの性欲なぞよりそれを表現出来る雰囲気こそが必要であろう。
だが、男の性欲と女の性欲は根本的に違うという事をこの時の青年は判っていない。
太腿を閉じる事も出来ず、少女は唇をぷるぷると震わせて目を潤ませた。
青年は、身体をズラしてペニスの先端を少女の粘膜に密着させる。
くちゅっと小さい音がしたかと思うと、少女はその身を再び青年に貫かれてしまう。
「んあああぁ!」
まだ慣れていない少女の秘部は、挿入されてしまうと鈍い痛みを伝えて来る。
「い、痛っ、ああ、くううぅう」
肉襞を掻き分けながら進むペニスは、だが少女の痛みなぞ最初から問題にしていない。
背中を強く青年に抱かれている少女は、身体を離す事が出来なかった。
まるで若鮎か何のように、少女の全裸の身体が青年の腕の中でびくびくと跳ねる。
275ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:08:04 ID:1UqA4816
「あ、あああああああ、ああ」
青年の胸を押し上げて、背中を弓なりに浮かせながらも、少女は精一杯の我慢をした。
「や、やっぱり、まだ辛い‥‥‥!」
少女が叫んだ瞬間、膣肉がきゅきゅっと緊張して青年のペニスを咥え込んだ。
その甘美な感触に、少女を抱き締めている金髪の青年は目を細めた。
「感じてるのか、ハマーン?」
見当違いのセリフを口にする青年に、少女はぷるぷると首を横に振る。
だが、挿入を果たした青年は興奮したように少女の小さい乳房を左手で愛撫し始める。
まだまだ成熟には程遠い少女の乳房は、作り立てのプリンのような白さだ。
「ああ、強くしたら、ダメですぅ」
青年の手が、薄っすらと青い血管を透かしている乳房を硬さを確かめるように揉む。
身体をそっと起こした青年は、腰を使いつつその乳房の頂点を口に含んだ。
「んんぁぁあ、痛、痛っ! 大佐、キツイです‥‥‥!」
乳首を乱暴に舌の上で転がされ、少女は顔をトマトのように真っ赤にして喘ぐ。
青年は腕を突っ張って身体を上げ、無抵抗な少女に向かってピストン運動を始めた。



276ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:09:59 ID:1UqA4816







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第163回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html
277ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:10:59 ID:1UqA4816
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
 6- 12  39- 44  57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26  77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
278ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:11:58 ID:1UqA4816
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56  94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48  89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906 
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389 484-493 563-572 627-640
774-783 836-845 887-896 
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57  140-159 216-227 326-337 467-476 478-480 611-621 681-692
734-743 798-807
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45 121-131 225-235 281-290 349-360 428-438 513-522 566-575
618-627 675-686 807-816
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35 114-118 120-124 185-194 247-256 279-289 359-361 369-378
425-426 434-443 492-501 551-560 620-629 710-719 782-794 829-838
948-959
ガンダムヒロインズ MARK X
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133328333/
51- 60 105-116 154-165 218-229 252-263 334-344 377-386 414-423
473-483 551-562 602-611 638-646 712-721 756-767 808-819 856-867
ガンダムヒロインズ MARK ]T
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149928068/
17- 26  62- 72 112-122 158-169 206-215 242-252
280ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:13:59 ID:1UqA4816
 [南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
  こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

 第1話(連載第1回〜第2回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
   【挿絵 プルスキー様】
 第2話(連載第3回〜第6回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
 第3話(連載第7回〜第9回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
 第4話(連載第10回〜第13回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
 第5話(連載第14回〜第16回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
 第6話(連載第17回〜第19回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
281ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:15:00 ID:1UqA4816
 第7話(連載第19回〜第23回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
 第8話(連載第24回〜第27回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
 第9話(連載第28回〜第33回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
 第10話(連載第34回〜第38回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
 第11話(連載第39回〜第43回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
   【挿絵 チップ様】
 第12話(連載第44回〜第48回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
 第13話(連載第49回〜第52回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
 第14話(連載第53回〜第56回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
   【挿絵 チップ様、ンダ様】
282ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:16:00 ID:1UqA4816
 第15話(連載第57回〜第60回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
 第16話(連載第61回〜第64回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
   【挿絵 チップ様】
 第17話(連載第65回〜第68回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
 第18話(連載第69回〜第72回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
 第19話(連載第73回〜第76回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
 第20話(連載第77回〜第80回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
 第21話(連載第81回〜第83回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
 バレンタイン・ゴーゴー
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
283ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:17:10 ID:1UqA4816
 第22話(連載第84回〜第87回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe22.html
 第23話(連載第88回〜第91回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe23.html
 第24話(連載第92回〜第94回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe24.html
 第25話(連載第95回〜第98回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe25.html
 第26話(連載第99回〜第103回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe26.html
 第27話(連載第104回〜第106回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe27.html
 第28話(連載第107回〜第110回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe28.html
 第29話(連載第111回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe29.html
 第30話(連載第112回〜第115回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe30.html
284ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:19:14 ID:1UqA4816



テオドール・チャーチワードは、柔らかいリベカ・マレリーの身体を背後から抱いた。
張り詰めた彼女の乳房を充分に捏ね回せば、何とも言えない感触が返って来る。
染み一つなく白く透き通った肌は、まるでミルクでも溶かし込んだようだ。
快楽の為だろう、内部から浮き出して来ている赤みまでが魅惑的である。
乳房の表面に10本の指が食い込むと、食い込んだ指と指の間から乳肉がはみ出した。
「テオぉぉ‥‥‥テオぉぉ」
甘えるようなリベカの声に合わせ、テオドールは淫靡に変形した乳房を揉み込む。
水で満たされた水風船のように柔らかく、弾力的な乳房が彼を楽しませた。
「ん‥‥‥」
リベカの言葉に頷きだけで答え、テオドールは目を細めて幸せそうに微笑む。
勿論、背後から彼女を抱き締めているのだから彼の行動が彼女に見えるはずなぞない。
テオドールは、リベカのメロンのような巨乳をわしっと鷲掴みにした。
「んんああああ!」
力を込めれば込めただけ、リベカの喘ぎ声は可愛くそして官能的に蕩けて行く。
痛みと快楽の入り混じるその吐息は、男なら誰でも魅了せずにはいられないだろう。
285ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:20:13 ID:1UqA4816
もっとも、未来永劫その声を聞く権利を持つのはテオドール唯一人なのだが。
重なったままの二人の身体が、無重力の部屋の中をゆっくりと上から下へと漂った。
床に触れてバウンドすれば、そのまま反射して二人はまた部屋の中を動く。
一般的に無重力の艦内の就寝時は、身体をベッドにバンドで固定するのが普通である。
しかし、拘束プレイでもない限り性行為の際に身体を固定したりはしない。
テオドールの手と指が、今度は優しくリベカの双乳を揉みしだく。
硬く張った乳房の表面を撫で回し、更に硬くなった桜色の乳首をこりこりと弄った。
「あは、チクビも気持ちイイよ‥‥‥」
恥ずかしそうに、しかし嬉しそうに微笑むリベカの笑顔にテオドールは鼓動を早める。
だから、テオドールは一層心を込めて彼女の乳房を揉んでしまうのだ。
リベカの形の良い二つの乳房は、手の中でむにむに、もにゅもにゅ、と形を変えた。
「あ、あはぁ、はあああ」
二人だけの部屋に、リベカ・マレリーの吐息が散らばって消えて行く。
彼女が首を振ると、ふわふわのウェーブの掛かった髪が軽く乱れた。
軍隊の支給品にしては香りの良いリンスは、エゥーゴで常用されているブランドだ。
286ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:21:16 ID:1UqA4816
テオドールの右手の指が、そのまま乳房から下へと下りて彼女の股間へと動いた。
「ああん、だめぇぇ‥‥‥」
リベカの秘処は、とっくに濡れそぼって愛液を宙に散らばらせそうだ。
テオドールの手が花弁を弄くると、彼女の身体がびくっと震えて首が激しく振られる。
「んあああ!」
反射的なリベカの制止は本気ではないと判っているから、彼は遠慮しない。
片手で爆乳を搾りつつ、テオドールは一心にリベカの濡れる割れ目を愛撫し続けた。
「あ、あ、あああ、ああああ」
リベカは、下半身に電気でも通されたかのような強烈な快楽に目をぎゅっと閉じる。
せつなげに身をくねらす彼女の顔は、既に陶酔したように蕩けていた。
桃色に色づく身体は、うなじに汗がじっとりと浮かび、瞳は熱く潤んでいる。
「テオぉ、もうガマンできないよぅ」
首だけを後ろに向けて囁くリベカに、テオドールは息を整えて優しく口を開く。
「わ、判っている。リベカ、僕もだよ」
彼は、自分に向かって突き出されている恋人の臀部に手を添えて身体を動かした。
287ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:22:14 ID:1UqA4816
腰を引いた途端、丁度リベカの身体の前面が部屋の床に横たわるように触れる。
豊満な乳房が、むにゅっと潰れて、少しだけ横に広がる光景もなかなかにそそる物だ。
「あんっ‥‥‥あああ」
勃起した乳首を刺激され吐息を吐くリベカの秘部へ、テオドールはペニスを近付ける。
彼は、勃起した先端を粘液の満ちる肉襞の中にくちゅんっと差し込んだ。
「はああ、ああああ!」
喉首を晒すようにリベカが快楽の声をあげ、仰け反った身体の中央で乳房が揺れる。
ぷるんっぷるんっ、とバウンドする乳房は、まるで意志を持っているようだった。
一旦浮き上がって乳房の下の付け根の部分まで見せてから、更に数回揺れる。
「あはぁ、テオ、テオ、スゴイよぅ‥‥‥っ」
もう何回愛し合ったのか覚えてないが、二人の身体の相性は最強だった。
旧世紀の東洋の挿話に、比翼の鳥という動物が出て来るのを知っているだろうか?
この空想上の鳥は、雌雄各一目一翼しかなく、常に一体となって飛ぶのだと言われる。
寄り添い、互いを支えあわないとこの2羽の鳥は何も出来ないのだ。
リベカは、この話を聞いたときに真っ先に自分とテオの事だと思ったものである。
288ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:23:14 ID:1UqA4816
テオドールのペニスに激しく突かれ、リベカは半開きの目で唇の端に涎を浮かべた。
「んんはぁ、はぁ、はぁ、はぁぁぁぁ」
声を上げ、よがり狂うリベカの乳房が、テオドールに更に掴まれてしまう。
彼の手が、ぴんっと引っ張るように乳首を伸ばしたかと思うとぎゅむっと揉みしだく。
「あはぁぁぁーーー‥‥‥」
甘い声を漏らして身体をびくびくとさせる彼女の乳房が一層熱くなる。
彼女の割れ目は、テオドールのペニスを根本まで飲み込んで蠢動を繰り返した。
「あん、あん、ああああんん」
引き抜かれかけた肉棒がまた差し込まれ、差し込まれた肉棒がまた引き抜かれる。
結合部からは白濁した愛液が溢れ出しているが、重力下と違い垂れ落ちたりはしない。
ただ、水滴状に丸まって空中に浮かんだり、肌に纏わりつくだけである。
「ああああ」
浅く、深く、浅く、深く、とリズミカルな動きにリベカの唇から吐息が連続した。
背後から貫かれたまま、身体が彼の腰の動きに呼応するように動く。
咄嗟に何かに捉まりたくなるリベカだが、無重力の艦内ではそれも叶うはずもない。
289ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:24:15 ID:1UqA4816
リベカの手が、自分の乳房を我が物顔で玩弄するテオドールの手に重ねられた。
「はあああああ‥‥‥テオぉぉ」
そのまま、リベカは自分の魔乳を一緒に揉みしだくように動かして快感を増幅させる。
テオドールの腰の動きが次第にピッチを早め、呼吸がどんどん荒くなっていく。
「リベカ‥‥‥リベカ‥‥‥リベカ!」
リベカも、それに合わせる様に息を吸い、吐き、自らの快楽を高めていった。
「ああ、あああ、あああああ!! イっちゃうよぅ、テオおおおお!」
彼が一気に腰を突き上げた瞬間、リベカの胎内に熱く粘っこい精液が注ぎ込まれる。
「‥‥‥んんんんん!」
乱れて顔に被さって来た後れ毛を唇で噛み締めつつ、リベカは甘美な絶頂に達した。
荒い息を吐き続け、二人は身動きするのを忘れたかのように宙を漂う。
虚脱感と熱っぽい一体感に包まれたまま、リベカがゆっくり背後に向かって顔を捻る。
手を握り合ったままの二人は、息を整えるより先に互いの唇を求め合った。
例え一枚の翼しか持っていなくても、テオがいるから大丈夫、そうリベカは思うのだ。
一人では何も出来なくとも、二人一緒なら空でさえ飛べるかもしれないのだから。



290ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:26:16 ID:1UqA4816



1番艦アイリッシュに随伴しているのは、アイリッシュ級2番艦ラーディッシュである。
月面都市グラナダとフォン・ブラウンの護衛を終えた2隻は、新たな作戦行動中なのだ。
ラーディッシュ船体後部の居住ブロックに、艦長の為に用意された部屋がある。
当然、そこに居るのはラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナー中佐なのだが──
「──ヘンケン艦長の逞しい肉棒を、私のいやらしい口でご奉仕させて下さい」
床に跪いた半裸のエマ・シーンが、ヘンケンをねっとりと上目遣いに見上げて来る。
ブラジャーとショーツだけのエマの身体は、素晴らしいプロポーションだ。
「私などでは、お気に召しませんでしょうか‥‥‥?」
その表情には、エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマのエース格パイロットの面影もない。
「あ、ああ、いいだろう」
唾を飲み込みつつ頷くヘンケンに、エマは歓喜の表情を隠さないまま頷いた。
「ありがとうございます」
エマは、ボブカットの黒髪を軽く払うとその唇をヘンケンの股間のペニスに近付ける。
ちらりと色っぽくヘンケンを見上げてから、彼女は彼の性器に舌を絡み付かせた。
「れろれろ‥‥‥んむううう、むうううう」
291ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:27:14 ID:1UqA4816
唾液をたっぷりと乗せた舌がヘンケンのペニスを這い回り、舌の腹で更に刺激をする。
エマの澄んだ瞳は、彼に奉仕出来るという嬉しさで潤んだように揺れていた。
「あむぁ‥‥‥、逞しいですわ、ヘンケン艦長」
甘美な吐息を漏らしつつ、エマは自分で自分の乳房を下着越しにゆさゆさ揉みしだく。
魅惑的なその光景にヘンケン自身は硬さを増し、先端から先走り液が出た。
エマの唾液が奏でる淫らな音が、次第に粘っこく湿った官能的な物に変化してゆく。
「私の拙いご奉仕で、興奮して下さったのですね」
額に浮き上がった汗が丸く水滴になり、熱っぽく火照るエマの淫らな顔を彩った。
「‥‥‥私、嬉しいです」
愛しくて愛しくて仕方がないといった風情で、エマはペニスを熱心に舐め続ける。
ヘンケンは、衝動的に彼女の黒髪を掴んでペニスをエマの口内に突き立てた。
「エマ中尉、腰を使うぞ」
掠れた声で言うヘンケンに、エマは上気した顔でこくんと頷いて大きく口を開ける。
「んぐぅ、んんん、んあぁぁ」
頭を固定されて使われるエマの顔には、うっとりとしたような表情が浮かんでいた。
292ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:28:16 ID:1UqA4816
中腰のヘンケンは、そのままエマの顔を激しく前後に動かして快感を高めていく。
「あふぅ、あふ、んぐぅぅぅ」
唇を窄めたエマは、口内を蹂躙するヘンケンのペニスを強く挟んで嘗め回した。
激しい前後運動の中で、彼女の白い額が彼の股間に押し付けられるような動きになる。
ヘンケンのペニスを覆う恥毛と、エマの綺麗な前髪が触れるのが快感だった。
「じゅぶぅ、んじゅぅ‥‥‥んぶぶぅ」
エマの唇の端には白濁した唾液が泡となり、ぐちゅぐちゅと音を上げている。
堪らなくなったヘンケンは、エマの頭髪をぎゅっと掴んで思わず絶叫してしまう。
「エマ中尉‥‥‥!」

『エマ中尉がどうかしたんですか?』

冷静なツッコミを入れてくる可憐な声は、勿論エマ・シーンとは似ても似つかない。
その声が聞こえた途端、前にいたはずのエマの身体がすぅっと薄くなる。
「あ、‥‥‥あああ!?」
蜃気楼のように消える彼女の身体に向かって、彼は未練がましく手を伸ばした。
だが幻は直ぐに消え去ってしまい、目を開けたヘンケンの前には別の少女の顔がある。
293名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 19:29:30 ID:1UqA4816
「ふふ、エマ中尉の夢でも見ていたんですか?」
悪戯っぽく微笑むファ・ユイリィ軍曹は、どうやら又勝手に部屋に入ってきたらしい。
ルームライトに逆光で照らされている少女はエマとは違った意味で可憐だ。
エプロンで手を拭っている辺り、勝手に部屋を掃除でもしてくれていたようである。
それにしても、いつもどうやってドアロックのコードを解析しているのやら‥‥‥
「ま、自分でも上手く行き過ぎだとは思ってたけどな」
頭をぽりぽりと掻きながらベッドから身体を起こすヘンケンは、ファを軽く睨む。
「イイところだったんだ。ったく、勿体無い事をしてくれたもんだ」
「あらあら、どんなエッチな夢だったんですか?」
ファは、勝手知ったる艦長室といった感じで冷蔵庫から紅茶チューブを取り出した。
ヘンケンはダージリン、ファはアールグレイ・オレンジペコがお気に入りである。
「せっかく同じ艦に乗ってるんだから、現実でお茶でも誘えばいいのに」
パックを手渡しながらファが口を尖らすと、ヘンケンは急に暗い表情になった。
「それどころか、今回でラーディッシュへの貸出しは最後にして欲しいと言われたよ」
そう言って深いため息を吐くから、ファは目を丸くしつつヘンケンの横に座った。
294ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:30:30 ID:1UqA4816
今回の作戦でも、エマ・シーン中尉は引き続きラーディッシュにレンタル中だ。
当然ヘンケンの根回しあっての事だが、エマはそれを苦々しく思っているようだった。
要するに、エマがヘンケンの指揮下に入るのは今回が最後になる可能性が大きい。
「自分はあくまでもアーガマで最前線に立って戦いたい、だとさ」
エマ中尉はひょっとしてアーガマに恋人がいるんじゃないか?とヘンケンは呟く。
その想像は当たっているのだが、もっともそれがなくても彼女はこの艦を嫌っていた。
エマにとって、情けないヘンケンが率いる集団は評価対象外なのである。
「これで、もうエマ中尉と話す事も出来なくなるなあ」
がっかりしたように頭を抱える彼を見て、少女の瞳が母親のように優しくなった。
ベッドに腰を下ろしたまま、ファは手を後ろに回してエプロンを脱ぐ。
そのままエゥーゴ制服のボタンを外して、ファは上着を腕から抜き取ってしまう。
「お、おい、何をしてるんだ? ファ軍曹」
慌てて距離を取るヘンケンは、彼女の浅葱色の下着に目を奪われてしまう。
ファは、白い肢体を積極的に摺り寄せながらヘンケンに向かって淡く微笑んで見せた。
「さっきイイところで起こしちゃった責任取らなくちゃ、ですよね?」



295ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:31:31 ID:1UqA4816





── 次 回 、 8 月 27 日 予 定 。





296ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/06(日) 19:32:31 ID:1UqA4816





次回も、まだまだ エロエロもーど。





297名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 19:38:13 ID:mUmymLSH
ISAPさんキター!!!

リアルタイムで読んだので、
いきなりエマ中尉とヘンケンが!の展開に
かなり驚きましたが
そういうオチでしたか。

でも次回のファに期待大です。
エロエロ突っ走ってください。
夏だし。
298名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:16:08 ID:b0dfGmrG
ごっつぁんです。

>肉襞の中にくちゅんっと差し込んだ。

くちゅんて。
299名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:02:42 ID:nM8JcEdS
ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
今回もお疲れ様です。

冒頭のシャア×ハマーン
激甘のテオ×リベカ
ありえなーいヘンケン×エマw
なんかもう全部(;´Д`)…ハァハァ

ヘンケン艦長のはすぐに夢だってわかったけど、
あんな夢を妄想しちゃうって…バカだなぁw
もう少し現実のエマさんに近い妄想にしなきゃ。
> 「──ヘンケン艦長の逞しい肉棒を、私のいやらしい口でご奉仕させて下さい」
なんて、たとえ惚れた相手でもエマさんは言わないと思うそ!
っていうか、どんなエマさんを望んでるんだよー!!
ご奉仕メイドエマさん?(それはそれで良いけどw)

リベカの胸が、いろんな擬音で揉まれて揺れて凄かった〜
次回のファにも期待してます!


最後に。
ISAPさん、そして住人の皆様。
暑中お見舞い申し上げます。
急に暑くなったので、体調を崩さないようお気をつけください。
300名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:18:15 ID:X++zSF/B
リベカの乳の表現が巨乳→爆乳→魔乳に・・・。ワロス

大佐のあんぽんたん!!
301名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:29:33 ID:1Nmb45G6
シャア、お前どうしようもない奴だな…
302名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:01:20 ID:e2e/t4BU
ヘーンケーン!!
303名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:58:21 ID:AyE5uXL1
はにゃーんにリベカに萌え死にそうです(;´Д`)
次回のファも待ち遠しすぎです(;´Д`)
304名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:14:14 ID:9ze3urnh
シャアw
若さ故のってか
305名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 15:31:44 ID:JH631ldj
ヘンケンウガーくぁswでfgyふじこlp;
って感じだが夢落ちなので許す
306名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:33:25 ID:By+oV2eU
エマさん、ヘンケンにツンデレという訳じゃないんだ。

男を上げる機会もなさそうだし。あわれ
307名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:38:17 ID:alykdF33
次回も楽しみ!
308名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 09:16:10 ID:DIsHlibk
ヘンケン艦長は、本当はそっちの嗜好の人だったんですね。
いつもは、ファに良い様にあしらわれてるとゆう感じでしたが、
次回は、ファを奴隷調教とゆう様な展開でしょうか?
309名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 09:49:21 ID:wXo8DUb/
>>307
>>308
ageないでください><

詳しくはE-mail欄にsageと打つべし!!
310名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 09:49:46 ID:BQAoHGCB
奴隷調教はチターンズに任せたほうがいいんでないかと
311名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 15:27:37 ID:xWT0EL26
312名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 16:58:55 ID:RCNCbXCY
うそお!
313名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 17:17:32 ID:OFf4cw+5
むーん、これはISAP先生にブライトさん追悼SSを書いてもらわねば…。

ブライトさんのえちシーンてまだなかったよな?
314名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 18:53:52 ID:dH6Z71Rk
>>313
相手は奥さんかエマリーぐらいしか思いつかんな。
あとは大穴でアイリッシュの艦長さんとか?w
315名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:53:11 ID:II+1rBVN
そういえば、pinkちゃんねるを閉鎖するという話があるけど、閉鎖されたら私達はどうすればいいんだろう……

■ ピンクちゃんねる(bbspink)は閉鎖 !?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erobbs/1154154630/l50
316名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 11:28:20 ID:X+TXCkuc
当然デラーズよろしく潜伏さね
317名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 19:44:51 ID:IK27XJ4Y
何ぃ!?デラーズ×ブライトだとぉう!?









いや、ホントすまんかった
318名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 13:51:53 ID:X4QWRABH
ネタ帳でもしっかり磨いて置くんだね!
319名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 20:39:19 ID:Pug7JNzG
ガディ艦長の中も今年亡くなってますね、そういえば・・・
320名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 21:56:32 ID:O9VLTtgS
戸谷さんな
321名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 13:10:09 ID:n+bLG7O1
テオとリベカのセクース読んだらこの記事思い出した(´・ω・`)

宇宙でのセックス、簡単ではない
ttp://www.spaceref.co.jp/news/2Tues/2006_07_26son.html
322名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 09:54:27 ID:k0+CKo3h
ほしゅ
323名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 02:42:11 ID:afkvex+N
左舷、レス薄いぞ! 何やってんの!!
324名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 00:43:53 ID:tRfyhfuL
ISAPはこのスレの主砲だと思っていたが
もはやエンジンじゃないか!
なんで作家陣がこんなに過疎ってるんだ?
325名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 04:23:20 ID:/vgHelLe
>>323
うう、ブライトさん。・゚・(ノД`)・゚・。

しかし、古谷さんや池田さんだっていつかは・・・・
時の流れは残酷だね

326名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 20:47:33 ID:tneooZD9
>>324
そうあせらないでも、
このスレがもっと賑われば、仲間に入りたい人も出てくるでしょ

一歩ずつ、一歩ずつ、ね
327名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:44:22 ID:nXLNCUct
ブライトとガディと言ったら連邦が誇る名艦長の双璧じゃないか…
328名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 11:22:29 ID:DjJ4/eUG
小説版CCAで優れてるとは言えない艦長と(富野に)言われてるのに
世間じゃ有能で定着してるブライト
329名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 22:20:24 ID:4OshX8XT
一応、ホワイトベース、アーガマ、ラー・カイラムと「最前線」を指揮した艦長だから
少なくともそこらに転がってるような艦長なんかよりは有能だろう
派手さはないが、堅実・確実・誠実
330名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 22:35:03 ID:TS+Zv5in
ただ「無茶でもやるんだよ!」が多いから無能と言われるのかも。
331名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:00:25 ID:tE4NYXjh
そのへんの考察はこれが詳しいかな。
ttp://makimo.to/2ch/comic_shar/1034/1034856772.html
332名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:15:33 ID:4OshX8XT
なんか、そのスレでもヘンケンが人気者w で笑った
333名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 00:19:58 ID:325Ggs59
定時パトロール終了
334名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 10:10:19 ID:9Am6u2Bg
閃光のケネスが指揮官としてはかなり優秀に思えるが晩成っぽいしな
335名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 14:45:18 ID:bq0iyfyE
ああ、ケネス

割と好きだな、あのテのやつ
ハサの敵じゃなきゃもっとよかった
336ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:16:11 ID:sdIPSDKz
>>299
残暑お見舞い申し上げます。

まだまだ暑い日が続きますが、皆様お身体にはお気をつけ下さい。



337ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:17:12 ID:sdIPSDKz



ゆっくりと抱き締められてから、恐る恐るといった調子で彼女は唇を重ねる。
彼女を抱き締めた青年のキスは、いつもの様に不慣れで不器用で、そして純粋だった。
「ブライト‥‥‥」
そう呼ぶのは別に今に始まった事ではなく、思えば出逢った時と変わりはしない。
しかし、込められている感情はきっと最初に会話を交わした時からは変わっている。
もっとも、その時にはこんな風になるとは思いもしなかった二人だ。
青年の震える手が、彼女のマシュマロのように柔らかい乳房にそっと添えられる。
「‥‥‥んん」
素肌の背中に当たるシーツの感触に、彼女は身体をぶるっと揺すった。
だが、彼女に覆い被さっている青年はうろたえたように細い目を見開く。
彼女の乳房に遠慮がちに当てられて手が、ぱっとまるでバネ仕掛けのように外された。
「あ、すまない、ミライ。痛かった、か‥‥‥?」
如何にも自信のない素振りを見て、彼女は微かに微笑みながら首を横に振った。
「ううん、ブライト。続けて大丈夫」
「そ、そうか? すまんな、ど、どうも慣れてなくて」
338ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:18:12 ID:sdIPSDKz
慣れていないのはお互い様なんだから、と思いつつ彼女は心の中で少しだけ苦笑する。
彼が慌てている分だけ、逆に彼女は意外と冷静になってしまうのだ。
彼の不慣れさは、よく知っている艦長の時とは大違いでそれが楽しいと言えば楽しい。
キャプテン・シートに座っている彼は、あんなに堂々と凛々しいのだが。
「ミ、ミライ、さ、触るぞ」
彼は、まるで触ったら壊れてしまうかのように彼女の乳房を怖々と揉みしだいて行く。
横たわっている彼女の乳房は、左右に流れて潰れてしまう程に柔らかい。
それを何度も捏ね回され、彼女は唇を噛み締めながら小さな快感の吐息を漏らす。
視線を横に向ければ、そこにあるのは毎日寝起きしているベッドのシーツだ。
「ああ、ブライト‥‥‥っ」
そんな場所で誰かに身体を弄られているという状況に頭の何処かが痺れたようになる。
彼が手が彼女の乳房を一心不乱に揉み、ぐぐっと持ち上げたり離したりした。
彼女の乳房は、服の上から見る以上にたっぷりとした量感をたたえているのである。
「イイわ‥‥‥イイわよ、ブライト」
うわ言の様に囁く彼女の吐息が、少しずつだが熱の篭った物になって行った。
339ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:19:13 ID:sdIPSDKz
彼の手の中で、彼女の豊かな乳房が自由自在に揉みしだかれ、身体を溶かし始める。
柔らかい上に弾力に溢れた白い肌は、ふにふと形を変えて彼の目を楽しませた。
「ああ、ああああ‥‥‥っ」
彼女は、自分の声が次第にかすれて熱っぽくなって行くのを感じている。
彼の手が直接彼女の乳首を摘んで、きゅきゅっとチャンネルのように強く転がした。
「きゃうっ」
既に興奮して硬くなっている彼女の乳首は、彼の手で刺激されて更に勃起する。
夢中でこりこりと弄られると、彼女の全身からくたっと力が抜けてしまう。
彼が顔を近づけて来たから、彼女は砂漠で水を乞うように唇を重ねた。
「くふぅぅぅ」
彼の舌を受け入れた彼女は、口の中で互いの舌を絡めさせる。
彼女は、これまで二人の男としかキスをした事がないから別にキスに詳しくない。
それでも、彼がどんなに自分を想ってくれているのか判るキスだと感じる。
それはひょっとしたら勘違いかもしれないし、単なる処女の思い込みかもしれない。
だが、それでも良いと想ってしまう彼女はきっと彼が本当に好きなのだ。



340ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:20:11 ID:sdIPSDKz







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第164回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html
341ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:21:13 ID:sdIPSDKz



下着姿のファ・ユイリィ軍曹は、ヘンケン・ベッケナー中佐の前に陣取った。
17歳という年齢にしては、なかなかに豊かな胸元がブラジャー越しに目立つ。
ちょいど身体の前で腕を交差させるようにしているから、谷間が強調されているのだ。
揃いのデザインのショーツの清楚さも、逆に股間の奥底を想像させてしまう。
「ヘンケン艦長‥‥‥」
吐息のように囁くその表情は、格好の割には悪戯っぽい微笑だ。
まるで先程の都合の良い夢の続きでも見ているようで、ヘンケンはドモってしまう。
「ちょ、ちょっと落ち着け、ファ軍曹」
柄にもなく手を顔の前で振って、良識的な意見を口にしてみたりするのだ。
それにしても、こんな時まで階級で呼び合う関係はある意味で困ったものだが。
別にちっとも慌てていないファは、その可愛い顔をぴょこんっと横に傾けて見せた。
「落ち着いてますよ、私?」
無重力用にセットされた漆黒の髪が、さらさらと揺れて広がるのが愛らしい。
17歳のファ・ユイリィは、平時ならばハイスクールで勉学に勤しんでいる年代だった。
例えばそのハイスクールの日常に、下世話なミス・コンテストがあったと仮定する。
342ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:22:12 ID:sdIPSDKz
女性の内面を無視して外見だけで評価する愚かしさは一先ず置くとして、だ。
ファがそのミス・コンに出たとして、グランプリを取る可能性は万に一つもあるまい。
だが、それではファに魅力が全くないのかと言えば勿論そんな事はない。
一緒にいて、肩が凝らずに暮らせるのは、どう考えてもファ・ユイリィであろうから。
ちなみに、そこにエマ・シーン中尉が居合わせたらどうだろうか?
何度誘われても、教科書の束を抱えてツンと横を向く嫌悪の表情が想像出来そうだ。
ヘンケンは、ベッドに腰掛けた姿勢のまま少女を困ったように見つめた。
「えーと、何でしたっけ? 何かとてつもなくありきたりなセリフでしたよね」
唇に指先を当てて首を傾げるファに、ヘンケンは口許を歪めつつ苦笑する。
「‥‥‥悪かったなあ、ありきたりなセリフで」
正確に言えば、男にとって都合の良い女が口にする定番の口上だろうか。
アイリッシュ級巡洋艦には、アーガマのような慣性重力のあるブロックはない。
従って、下着姿のファはぷかぷかとヘンケンの前の空中に可愛く浮かんでいるのだ。
「思い出しました。“艦長の逞しい肉棒を私のお口でご奉仕させて下さい”、です」
細部は微妙に異なっているが、別にたいして拘るような場面でもあるまい。
343ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:23:12 ID:sdIPSDKz
だいたいが、ハイスクールの女生徒に肉棒なぞと言わせる自分が情けないヘンケンだ。
巧みに床を蹴ったファは、ヘンケンの開いた脚の間へとその身体を滑り込ませる。
「どうです? エマ中尉に似てましたか?」
いや、これっぽっちも似てないし──ヘンケンは、無言で額を押さえた。
そもそも、ファとエマは精々が東洋系であるという以外余り似ていない容姿である。
残念だが、17歳のファにはない大人としての美しさが24歳のエマにはあった。
その理知的で気高い雰囲気に、どうしようもなく惹かれてしまうヘンケンなのである。
ヘンケンの軽く開かれた両足の腿に手を掛け、ファは身体をぐいっと寄せた。
宙に浮かんだままの少女の身体が、ゆっくりと彼の前に着地しつつ股間に手を伸ばす。
「“私なんかじゃ、お気に召しませんか?” でしたっけ?」
チャックを開けてまだ柔らかいペニスを取り出しつつ、ファはニマっと笑った。
「いや、もう充分だ。ファ軍曹」
大体、ロクでもない想像をいくら正確に再現しても喜劇以外の何にもなりはしない。
ヘンケンは、ファの手を掴んでそのままベッドへ押し倒すように引っ張った。
「あ、あ‥‥‥んっ!」
344ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:24:12 ID:sdIPSDKz
弾みで空中に伸ばされた両足は、カモシカに例えたいくらいにスマートでスリムだ。
元々、スラックスを履いていないファの生脚は艦内でも相当に好評である。
水が掛けられれば弾き返しそうなその滑々とした肌は、男達の目を楽しませていた。
ファとしてはそんなつもりはなくとも、男とはそういう動物なのだ。
圧し掛かって来るラーディッシュ艦長を見上げ、新人パイロットは片目を閉じる。
「まだ、途中ですよぅ?」
「‥‥‥脱がせるぞ」
ヘンケンは、返事も待たずに少女の下着の端を摘んで片足から抜き去ってしまう。
「きゃっ」
常夜灯の灯りに下腹部から恥毛に覆われた秘部まで照らされ、ファは頬を染めた。
抜き去れらたショーツは、投げ捨てられてぷかぷかと明後日の方へ飛んで行く。
ファの白く滑らかな腰のラインは、元ハイジャンプの選手らしく引き締まっていた。
反射的に両手で股間を押さえようと、身体を硬くしてしまう少女である。
「大丈夫、綺麗だ」
真剣に褒めているのだから、ちゃんと目を見つめて言ってやれば良いものだ。
345ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:25:12 ID:sdIPSDKz
目を逸らしてたどたどしく言われてしまえば、ファもぷっと頬を膨らませるしかない。
自分の言葉に照れたのか、ヘンケンは少女の股間へ顔を近付け繁みに口を付けた。
鼻先には少女の陰毛が触れ、彼の口の周囲を覆う髭が股間を擦り上げる。
「あぁん!」
ファは、ベッドの上で背中を逸らして、引き攣ったような声を上げてしまう。
彼は腕を伸ばして脚を抱えると、舌を伸ばしてファの秘裂を舐め上げた。
「あっ、ダメ、んんっ、くぅぅ」
彼女は舌を噛んで声を押し殺そうとしているが、かえって喘ぎ声が色っぽく聞こえる。
彼が舌を動かす度にファの全身に力が込められ、宙の脚がぷるぷる震えた。
蹴り上げられている脚は、次第につっぱられて行き、つまさきがぴんっと伸びる。
ヘンケンは、股間に顔を付けたまま彼女のブラジャーを上にズラして乳房を出させた。
窮屈な覆いから剥き出しにされたファの乳房が、ぷるぷると震える。
「‥‥‥んむ」
ヘンケンは、ファの張りのある太腿を更に強く抱え込みながら熱心に舌を使った。
すると、若く秘めやかな淫裂の奥からはとくとくと熱い蜜が溢れ出して来る。
346ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:28:13 ID:sdIPSDKz
「あ、ああぁぁん、ああああ」
彼よりも一回り以上も幼い少女は、嬌声を上げながら身体を仰け反らせた。
ヘンケンは、舌先を丸めてスリットの中に差し込んでぬちゅぬちゅと掻き回す。
「ああ‥‥‥っ!」
すると、その途端にファの喘ぎ声が大きく艶っぽい物になり、身体が震えた。
それまで身体の横に投げ出されていた少女の手が、ヘンケンの頭をそっと探り当てる。
まるで、ファは両手で自分の股間を押さえようとしているかのようだ。
乳房の全体がぷるんっと揺れ、既に尖り始めている乳首が存在を誇示した。
「あふ、あはぁぁ、あん、あん」
小刻みに嬌声を上げながら、ファはヘンケンの頭髪をくしゃくしゃと弄る。
指の間に髪を挟み、丸めて絡めるかのように腕を動かし、目を閉じて大きく息を吐く。
「はぁーーー、はぁーーーーっ」
ヘンケンの舌先に操られるかのように、少女はぷるぷると身体を痙攣させた。
「ん、ん、ダメ、ダメぇぇぇぇえ」
ファの股間からは、ヘンケンの舌先が奏でる湿った音がリズミカルに響き続ける。
347ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:29:13 ID:sdIPSDKz
しばらくそうやって彼が愛撫を行うと、彼女の全身が淫らな桜色染まって行った。
「艦長、も、もう‥‥‥来て‥‥‥」
途切れ途切れに囁くファのセリフに促され、ヘンケンが両足の間から顔を上げる。
潤んだ瞳で熱っぽくヘンケンを見つめるファが、彼の頭髪を優しく撫でた。
ヘンケンは、身体を起こすと手早く服を脱ぎ捨ててからちらりと少女の身体を見る。
ベッドに横たわっているファの裸身は、常夜灯の下で輝いているようだ。
呼吸と共に上下する乳房の頂点には、桜色の乳首が痛いくらいに勃起している。
「はあぁ‥‥‥艦長‥‥‥」
情欲に染まって全身に薄っすらと汗をかいている少女は、とても色っぽい。
ごくりと唾を飲み込んでから、ヘンケンはその無骨な身体をゆっくりと重ねて行く。
ペニスを割れ目に当て、先端を指先で挟んで潤んだ中にぬるりと差し込んだ。
「あふぅっ‥‥‥!」
一気に最奥までペニスを差し込まれ、ファは満足そうに吐息を漏らす。
勢い良く突かれた衝撃で、左右の乳房がぷるぷると同時に揺れた。
ねっとりと暖かい肉襞が、ヘンケンのペニスを包んで絡み付くように締め上げる。
348ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:30:13 ID:sdIPSDKz
その気持ち良さに息を呑みつつ、彼は息を吐きつつゆっくりと腰を使い始めた。
「あ、あああ、あぁぁぁあぁぁ」
スローペースで腰の抜き差しを繰り返すと、ファの体温が上がり顔が染まる。
一回突き、そして抜き、二回連続で突き、それからゆっくりペニスの先端まで抜いた。
くちゅ、くちゅ、と粘っこい音が股間から立ち上り、愛液が滲み出した。
「はぁーーーー‥‥‥ああ」
ファが見上げて来る潤んだ瞳に、ヘンケンは後押しされるように腰を突き出す。
上下に激しく揺らし、“の”の字を書くかのようにヘンケンがペニスを突き立てると、
ファは堪え切れないように大きく首を振りながら悲鳴を上げた。
「あ! あああ! あ! ‥‥‥っ!」
激しく乳房が振動し、上下に、左右に滑らかに揺れて乳首があちこちを向く。
少女の細い腰を抱えたままヘンケンが挿入を繰り返し、ファの身体がそれに反応した。
快感の頂点に押し上げられ、ファはせつなそうな声で喘ぎ声を振り絞る。
「ああ、も、もうっ、イ、イっちゃ‥‥‥!」
「俺もだ‥‥‥!」
349ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:31:12 ID:sdIPSDKz
ファの甘い声に追い立てられるように、ヘンケンも一気に腰を突き出した。
彼女の奥底まで突き立てられた性器が、一気に膨張して爆発をする。
「んんん!!」
少女の胎内の一番奥底で精液を吐き出した後で、彼はびくんと身体の動きを止めた。
苦しそうに息を吐き、ヘンケンは腰を突き出したまま全身を震わす。
「ああぁ! ふぅぅーーー」
ファはヘンケンの全てを受け止めてから、脱力したように細い身体を弛緩させた。
「‥‥‥はぁ、はぁ、はぁ‥‥‥」
虚ろな瞳のファは、うっとりとした息を吐きながら手を宙に持ち上げる。
その腕が、ちょうど覆い被さって来たヘンケンの逞しい身体を掴んで引き寄せた。
「艦長‥‥‥」
「ああ」
抱き締められたまま、彼は彼女と唇を重ね、舌を絡めて激しい口付けをした。
二人だけの部屋に、荒い息の音と唾液が交換される湿った音が響く。
常夜灯の中に、細く白い少女の身体を抱き締める逞しい身体が仄かに浮かんでいた。

350ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:32:12 ID:sdIPSDKz

長い長いキスが終わった後で、ヘンケンとファは後始末を済ませベッドに横たわった。
彼は、まだ火照りを残している少女の身体を愛撫するかのように撫でつつ言う。
「なあ、なんでドアロックのコードが判った?」
別に詰問するような口調ではないから、ファは乳房を弄る彼の手を止めはしない。
「えへへ、あたしはニュータイプなんですってば」
本当は、単にヘンケンの使っているパスワードが3つしかないからである。
誕生日の日付8ケタとそれを逆にした2パターン、それに初期パスワードの12345678。
こんなセキュリティ意識の低さでは、防犯も何もあった物ではあるまい。
よくパソコンのログインパスワードを付箋でモニター横に貼っているマヌケがいるが
それに勝るとも劣らない大らかさは、まあ少なくとも馬鹿と言うべきか。
「‥‥‥頼むから、誰かに見られるのは止めてくれよ」
困ったようなヘンケンは、ファに軽いキスをしつつ脇腹から腰までをそっと撫でた。
「“特にエマ中尉には”、ですよね?」
得意気に微笑む少女の髪の毛を、くしゃくしゃっと掻き回すヘンケンだ。
肩を竦めたファは、可愛く悲鳴を上げて猫のようにベッドの中で身体をくねらした。

351ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:33:13 ID:sdIPSDKz





──次回、9月3日。





352ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/08/27(日) 19:34:14 ID:sdIPSDKz





 次 回 、 「 秋 の 気 配 」





353名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 19:57:12 ID:AOMJIcsN
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

前回は感想がなくてすみません。ちょっと立て込んでいまして……

テオとリベカの絡みは何度読んでもツボです。
比翼の鳥のごとく正に一心同体なカップルというのは、作品問わず良いモノですね。
全幅の信頼と愛情と、やわらか擬音。加えて、床で潰れて横に広がるディティールの細かさ。
F91よろしく質量を持った文章にはもう感謝の極み! 柔らかいモノは最高!!

その後にヘンケン艦長がまたw
エマだけにメイドさん口調なワケですね。多分。
しかしヘンケン艦長、それはエロゲー覚えたての高校生レベルの妄想ですぞ。
まぁ、妄想の中で思い人の口調を完全再現する中年も考えモノですが。
これはアレですね。「好きだけど汚したくないからせめて口調は別人にした」という所?
>「それどころか、今回でラーディッシュへの貸出しは最後にして欲しいと言われたよ」
あまりにやるせないw
そして「れろれろ」に声優繋がりのジョジョネタを見出してしまいましたが、それはさておき今週分。

たぶん1stの頃だと思いますが、年相応の反応ですね。ブライトさん……

ちょっと言葉攻めが入ったファはまた格別。
>だいたいが、ハイスクールの女生徒に肉棒なぞと言わせる自分が情けないヘンケンだ。
ンな言葉を夢の中でエマさんに使わせる段階で気づけと小一時間(ry
まったく。終始不器用なあなたが可愛くて仕方ない。
……ん? 以前は避妊具つけてたのに、今回は生!? 大丈夫なんでしょうか。
とにかく、頭をつかんで髪をくしゃくしゃする指の動き、おいしゅうございました。

>よくパソコンのログインパスワードを付箋でモニター横に貼っているマヌケがいるが

うちの会社はみなそうですw てかISAPさん、ヘンケン艦長をフォローしてるようでしてないw

次回のタイトルは宇宙世紀らしからぬモノですが、ひょっとしたら外伝とか?
354名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 19:58:04 ID:xDhtHQC3
ファと言えば生脚
流石よくわかっていらっしゃる・・・・・辛抱タマラン

しっかしこの2人は何度見ても援助交際のオヤジと女子高生だなぁ
いい歳こいて若い女の子とセクースできるのヘンケンが羨ましい限りだ

355名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 21:19:08 ID:NydYoi3t
はっきり言ってファは可愛くないと思っている
なのに痛いくらいに勃起させてしまうISAPさんの文章に脱帽
356名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 22:06:31 ID:9FpA753/
ヘンケンうらやましすぎ
357名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 09:32:50 ID:XX375t6E
偏見h(ry
358名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 12:36:55 ID:FbBfs8ob
ブライト艦長(の中の人)に敬礼!
359名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 20:44:59 ID:rbk5LRes
だんだんこの二人が哀れになってきた。エチー場面なのに萎える。
ファはドン底まで落ちていきそう。
ホント現代の女子高生みたいだな
360名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 22:24:42 ID:X3tffdv8
ヘンケンとファの関係はいいですなー
しっかりしてないオジさんと、しっかりしすぎな女子高生のカップルというのは個人的にツボ

なんでだろうなーと考えてたんですが、ああ、「赤川次郎だ!」と

氏の小説のカップルはたいていこうですな
そういや、昔は赤川次郎の新刊が出るたびに読み倒したなー

361名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 02:14:16 ID:pMW+bPVR
>>359
私もこのファはある意味レコア以上に哀れな人間に思えて悲しくな
ってくる。

…こんなこと書きましたが、VOE大好きですよ。毎回楽しみに
してます。ミライさんとブライトさん激萌え。
362名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 23:34:47 ID:Ls+ieYYk
下がりすぎにつき保守であります

ついでにハマーン様で一発していくであります
363名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 00:25:46 ID:3mvlncS4
たしかに、今週は書き込みがぜんぜんないなぁ
常にチェックしてると、スレに動きがないのはさびしいもんだ
364名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 14:34:48 ID:lx5lzVA5
今週は艦長シリーズだったのか…。
物語の終わりにこの二人がどうなるのかなー。メチャ気になります。
365名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 16:07:30 ID:QvN0p9C4
落ちないとは思うが心配だから上げる。
366名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 00:47:28 ID:fRpQ8iAP
VOEまとめリンク消えた?
367名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 02:59:49 ID:5e084NEK
>>366
俺も見れない。
368名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 14:15:35 ID:bbMmPKoZ
>>366
消えてるな。
369名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 19:31:06 ID:mK+Y00VD
うほっ 糞スレ
370ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:31:45 ID:SzCOy/BW
消えてますね。

お忙しいのでしょうか、心配です。


371名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 19:32:30 ID:mK+Y00VD
( * ) アナルでござる
372ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:32:46 ID:SzCOy/BW







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第165回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html

373ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:33:41 ID:SzCOy/BW
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
 6- 12  39- 44  57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26  77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
374ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:34:41 ID:SzCOy/BW
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56  94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48  89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906 
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389 484-493 563-572 627-640
774-783 836-845 887-896 
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57  140-159 216-227 326-337 467-476 478-480 611-621 681-692
734-743 798-807
375ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:35:41 ID:SzCOy/BW
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45 121-131 225-235 281-290 349-360 428-438 513-522 566-575
618-627 675-686 807-816
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35 114-118 120-124 185-194 247-256 279-289 359-361 369-378
425-426 434-443 492-501 551-560 620-629 710-719 782-794 829-838
948-959
ガンダムヒロインズ MARK X
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133328333/
51- 60 105-116 154-165 218-229 252-263 334-344 377-386 414-423
473-483 551-562 602-611 638-646 712-721 756-767 808-819 856-867
ガンダムヒロインズ MARK ]T
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149928068/
17- 26  62- 72 112-122 158-169 206-215 242-252 284-294
376ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:36:41 ID:SzCOy/BW
 [南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
  こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

 第1話(連載第1回〜第2回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
   【挿絵 プルスキー様】
 第2話(連載第3回〜第6回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
 第3話(連載第7回〜第9回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
 第4話(連載第10回〜第13回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
 第5話(連載第14回〜第16回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
 第6話(連載第17回〜第19回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
377ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:37:41 ID:SzCOy/BW
 第7話(連載第19回〜第23回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
 第8話(連載第24回〜第27回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
 第9話(連載第28回〜第33回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
 第10話(連載第34回〜第38回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
 第11話(連載第39回〜第43回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
   【挿絵 チップ様】
 第12話(連載第44回〜第48回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
 第13話(連載第49回〜第52回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
 第14話(連載第53回〜第56回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
   【挿絵 チップ様、ンダ様】
378ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:38:41 ID:SzCOy/BW
 第15話(連載第57回〜第60回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
 第16話(連載第61回〜第64回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
   【挿絵 チップ様】
 第17話(連載第65回〜第68回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
 第18話(連載第69回〜第72回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
 第19話(連載第73回〜第76回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
 第20話(連載第77回〜第80回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
 第21話(連載第81回〜第83回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
 バレンタイン・ゴーゴー
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
379ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:39:41 ID:SzCOy/BW
 第22話(連載第84回〜第87回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe22.html
 第23話(連載第88回〜第91回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe23.html
 第24話(連載第92回〜第94回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe24.html
 第25話(連載第95回〜第98回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe25.html
 第26話(連載第99回〜第103回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe26.html
 第27話(連載第104回〜第106回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe27.html
 第28話(連載第107回〜第110回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe28.html
 第29話(連載第111回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe29.html
 第30話(連載第112回〜第115回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe30.html
380ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:41:42 ID:SzCOy/BW



それにしてもこの部屋にも随分と馴染んじゃったわね──とエマ・シーン中尉は思う。
サイドボードの引き出しには、コスメが前回の作戦時から入れっ放しだ。
クリーニングはされているはずだが、ベッドのブランケットの手触りも馴染んでいる。
そっとそこに腰を下ろすように座ってみて、エマは小さなため息を吐いた。
彼女は、アイリッシュ級2番艦ラーディッシュの居住ブロックの一室にいる。
元々、エマはエゥーゴ旗艦強襲宇宙用巡洋艦アーガマに所属するパイロットであった。
最近やけに借り出されているが、ラーディッシュの任務はあくまで不本意だ。
幾ら同じ部屋を宛がわれているとはいえ、馴染むつもりはないのである。
身体が浮き上がらないように横になると、漆黒のショートカットの髪が乱れ広がった。
「私以外にも、パイロットはいるでしょうに‥‥‥」
不満げなセリフは、艦長のヘンケン・ベッケナー中佐に向けられたものだ。
恐らく、いや確実に、エマがラーディッシュに貸し出されたのは彼の差し金である。
アーガマ艦長ブライト・ノア大佐は、そういう変に義に厚いところがあった。
そして、配属の理由は純粋に戦力比を考えての事でないのは明らかである。
それを充分に判ってしまうから、エマは肺の底から出る大きなため息を吐くしかない。
381ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:42:41 ID:SzCOy/BW
彼女の脳裏に、十数時間前アーガマと別れる前に肌を重ねたばかりの少年の顔が浮かぶ。
「──エマさん、またラーディッシュに呼ばれているんですか?」
一見少女と見間違う程に整った顔立ちの彼は、我儘な所まで少女のようだ。
あの時のカミーユ・ビダン少尉のセリフに対して、年上のエマは苦笑する他なかった。
別に、ラーディッシュ部隊へのレンタルは彼女が望んだ訳でもなんでもない。
エマは、対ティターンズ最前線に立つアーガマのクルーである事に誇りを持っていた。
「ええ。アイリッシュと一緒に地球に向かうらしいけど」
アーガマの自室にカミーユを迎え入れたエマは、肩を竦めつつ言ったものだ。
地球、という目的地で判る通り今回の作戦はクワトロ・バジーナ大尉の出迎えだ。
現在、彼はエゥーゴ支援組織カラバ代表ハヤト・コバヤシと共にケネディにいるという。
そこから打ち上げられるシャトルとランデブーするのが今回の作戦の目的だ。
考えてみれば、たかが大尉クラスの回収に巡洋艦2隻を引っ張り出すのは異常である。
だが、それをしてしかるべきだという空気がエゥーゴ内にはあった。
クワトロが望むと望まないに関わらず、彼のその肩に掛かる期待は余りにも大きい。
カミーユが無言で抱き付いて来たのは、エマが口先を尖らせつつ腰掛けた途端だ。
382ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:43:40 ID:SzCOy/BW
久しぶりに彼の体臭を思い切り吸い込んで、エマはどきんと鼓動を早めてしまう。
「ちょ、ちょっとカミーユ」
「‥‥‥それじゃ、また逢えなくなるじゃないですか」
コロンを使う習慣がない少年の身体からは、訓練後の軽く湿った汗の匂いが漂って来る。
恐らくシャワーも浴びずに来たのだろうと考えると、その性急さも無碍に出来ない。
最近休みのシフトが会わない二人だから、寸刻も惜しいのはお互い様だ。
最後の逢瀬は『アポロ作戦』前だったから、もう三週間以上になるのだろうか。
その期間が長いのか短いのか、女性であるエマはなんとも判断に困ってしまうのだが。
「エマさんっ!」
少年の繊細で力強い手が、彼女の柔らかい乳房を制服越しに揉んで来る。
空手のハイスクール・チャンプだけあって、カミーユは綺麗な外見の割りに力が強い。
華奢な身体で力も強くないエマは、握り潰される乳房の感触に顔を顰めた。
彼の手の動きにつれ、上着の下でブラジャーが擦れて胸の皮膚を微妙に刺激する。
「カミーユ!」
エマが咎めるようにその手に手を重ねると、少年の手が意地になって力を込めた。
383ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:44:41 ID:SzCOy/BW
きゅきゅっと形を変える青い制服越しの乳房は、エマの身体に軽い痺れを伝えて来る。
「い、いきなり‥‥‥カミーユ、ちょっと!」
顔を仰け反らせて息を吐くエマの上で、カミーユは彼女の上着を開いて脱がせ始めた。
瞬く間に、エマの白い下着に包まれた胸部から腹にかけての曲線が晒される。
豊かなエマの二つの乳房が、まるで柔らかい水風船のようにぷるぷると揺れた。
「や、止めなさい、カミーユ! ‥‥‥カミーユってば!」
カミーユの余りに性急な行動に、エマはぱたぱたとその逞しい胸板を叩いて抗議する。
それでも、一旦加速しだした男の性欲はそんなもので止まったりはしない。
無論、部屋に思春期の少年を招き入れて二人っきりになる状況を作ったのだから、
エマにしたところで、こういった展開を全く予想していなかったと言えば嘘になる。
それでも、ベッドを共にする前に会話の一つも楽しみたかったエマなのだ。
押し倒された彼女の瞳が、自室のテーブルの上に置かれたティーセットを見つめる。
久しぶりに配給室から分けて貰ったダージリンとバナナケーキだった。
それを一緒に食べて、他愛のない会話の一つでもしてみたいと思っていたのである。
恋人というのは、本来はそういうものなのではないかと思うエマ・シーンだ。
384ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:45:41 ID:SzCOy/BW
カミーユの手が、戸惑うエマの乳房を絶妙の強さで愛撫してから下着を取り去る。
そのまま強引に乳首を指で摘み上げたから、エマは「あんっ!」と熱い声を漏らした。
もう何度肌を重ねた事だろう、随分と手馴れたものだとぼんやり考える。
憎らしい事に、カミーユはエマの感じ易く弱い場所を沢山知っているのだ。
「エマさん‥‥‥感じてますよ」
プライドの高いエマにとって、なかなか酷なセリフをカミーユは軽い気持ちで言う。
17歳の興奮した少年は、はぁはぁと息も荒く目も熱っぽく潤んでいた。
「んんん‥‥‥!」
24歳のエマの肢体も、少しずつ彼女の意志を裏切って熱くなっていく。
嵩に掛かったカミーユが、指先に挟んだエマの乳首を左右に捏ねるように回した。
「あ、ああああ!」
それから、わずかに引っ張り上げたり、また白い乳房の中に押し込んだりする。
「ダメ、ダメぇぇぇ」
ショートカットの黒髪を乱し、エマはいやいやと快感に抵抗しようとした。
だが、下半身から湧き上がってくる熱と快楽の前では彼女の理性なぞ脆いものだった。
385名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 19:47:40 ID:SzCOy/BW
強く噛み締めようとしていたエマの唇から、わずかに熱い吐息が漏れる。
「ダメなのに‥‥‥いやぁ、カミーユぅ」
緊張と抵抗で硬くなっていたその身体も、少年の手の中で弛緩したように解れて来た。
それを敏感に感じ取ったらしいカミーユは、右手をエマのスラックスの中に差し込む。
「あぁっ!」
必死に身を捩ろうとしたエマの動きより先に、彼の手が彼女の淫裂を探し当てた。
「そこ、そこは!」
「イイんですよね、ココ‥‥‥エマさん」
エマの耳元で、嬉しそうなカミーユが呟き、エマはびくんと肩を竦める。
慌てて両足を閉じたエマが、股間に滑り込んで来た少年の手を抑えようとした。
しかし、カミーユの指はすぐにエマの胎内を探し当ててくちゅっと開いてしまう。
「んんんっ!」
真っ赤に火照った顔をぶるぶる震わせるエマのそこは、既に愛液で満ち溢れている。
「エマさん、濡れてますよ‥‥‥」
相変わらず露骨なカミーユと制御の利かない自分の身体を、恨めしく思うエマだ。
386ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:48:41 ID:SzCOy/BW
潤んだ視界の端にティーセットが映り、エマは唇を噛み締めながら目を閉じた。
カミーユは、そのままその指をエマの蜜壷の中でくちゅくちゅ掻き回す。
「あ、あああ、ああああ」
ねっとりと溢れ出して来た彼女の愛液で、少年の手はいやらしく濡れていった。
「クリトリス、摘みますよ」
カミーユはエマのスラックスを太腿まで脱がせ、びしょびしょのショーツもズラす。
それから硬くなっているエマのクリトリスを見つけて、その包皮を剥いた。
「ああん! ダメダメダメぇぇぇ」
エマはどちらかというと挿入で感じる方だが、クリトリスも決して鈍感ではない。
「あ、あん、あはぁ、あん」
擦り上げられ、摘まれると、エマは涙を浮かべて身体をびくびくさせてしまう。
そんなエマに煽られ、カミーユは一心不乱に彼女の乳房や女芯を愛撫する。
乳首を転がし、クリトリスを弾き、少年の手が7歳も年上の女性の肢体の上を動いた。
「カ、カミーユ、も、もうダメ‥‥‥」
エマが、はぁはぁと肩で息をしながら囁いたのは、そんな行為が暫く続いた後だ。
387ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:49:40 ID:SzCOy/BW
彼女の涙を溜めた瞳と目を合わせ、カミーユは乱暴に自分のスラックスを脱ぐ。
もどかしそうにエマの両足の間に身体をこじ入れ、彼はペニスを中心に押し当てた。
「くっ! エ、エマさんっっ」
「っ! はあぁぁぁーーー‥‥‥」
繋がり合った瞬間、期せずしてカミーユとエマは同時に蕩けるような吐息を漏らす。
充分過ぎる位濡れていたエマのそこは、すんなりと彼のペニスを咥え込んだ。
内部の柔肉が、蠢動するようにカミーユ自身を包み、しっとりと絡み付く。
「あ、イイですよ、イイです、エマさん!」
美少女のようにうっとりと目を閉じたカミーユが、猛烈に腰を突き出して来た。
「く、くぅ、はぁぁ」
黒髪をばさばさと乱しながら、エマはカミーユに突かれるままに顔を揺する。
「あ、そこ、そこ、そこぉ」
一回突かれれば喉首を見せて喘ぎ、更にもう一回突かれれば横を向いて唇を噛む。
「んん、いや、感じ、感じちゃって‥‥‥んん!」
もう一回突かれれば目から涙をこぼし、強く突かれれば唇の端から涎を流す。
388ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:50:40 ID:SzCOy/BW
自分の腕の中で乱れるエマの表情に追われ、カミーユは一気にスパートを駆けた。
「エマさん、エマさん、エマさん!」
少年は、いつまで経っても呼び捨てに出来ない愛人の名前を必死に連呼する。
「んあぁ、カミーユ、カミーユ」
ベッドの上で背中を仰け反らせるエマをしっかりと抱え、強くペニスを抜き差しした。
その動きに促され、エマも快感の階段を一気に駆け上がってしまう。
「エマさーーーーんっ!!」
「んはぁぁぁあああ!!!」
彼は、爆発的に膨張したペニスで最後の一撃をエマの身体の奥底へと放った。
そのまま、カミーユは力尽きてエマの身体の横に崩れ落ちるようにうつ伏せになる。
「あっ‥‥‥ふぁっ‥‥‥」
カミーユを受け入れ終わったエマも、脱力するように四肢を投げ出した。
部屋の照明は点けたままだから、ふと見上げると眩しくて目が痛くなるエマである。
「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥はああ」
暫く荒い息を吐き続けたエマは、呼吸が落ち着いてから手を翳しつつ身体を起こす。
389ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:51:40 ID:SzCOy/BW
枕元のスイッチを切ろうとして、気が付くとうつ伏せのカミーユは寝息を立てていた。
「‥‥‥ちょ、ちょっと、カミーユ? 本当に寝ちゃったんじゃないでしょうね」
不満げな彼女のセリフを聞いも、少年の寝息のリズムは崩れはしない。
後戯をしろとまでは言わないが、相変わらず性行為まで直情径行な困った少年である。
コラコラ、と寝顔を睨んでからエマは部屋のテーブルへ視線を移した。
テーブルの上には、揃えたままの紅茶のティーセットとバナナケーキの包みがあった。
「まだ、何もお喋りしてないじゃないの──」
エマ・シーンが自室で苦々しく呟いたのは、たった十数時間前の事である。

結局、あのケーキはダストボックスに捨ててしまったっけとエマは思い出す。
体重の事を考えればそれで良かったような気もするが、勿体無い気もしないでもない。
ラーディッシュの部屋で天井を見つめつつ、エマは大きなため息を吐いた。
自分は、誰かに愚痴をこぼすような、慰めを欲しがるような弱い女ではないはずだ。
一人でも生きていける、一人でも歩いていける一人前の人間のはずだ。
「やだ‥‥‥まだ匂いが残っているのかしら」
シャワーは浴びたはずなのに、エマは情事の香りが指先から立ち上った気がした。

390ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/03(日) 19:52:41 ID:SzCOy/BW





 次 回 、 「 戦 争 の 犬 た ち 」





391名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 19:59:05 ID:p+H+pPpJ
>>ISAP氏

投下乙かれさまです

日曜夜20:00に放映中の「功名が辻」を見てからその後スレ閲覧するのが最近の日課(週課?)でしたが
珍しく放映前にチェックできたので、リアルタイムで読ませていただきました
すれ違うカップル編が続きますね。エロ満載でいつもに増して目が離せません(笑)

ところで「秋の気配」とはなんぞや・・・・・

>紅茶のティーセットとバナナケーキの包み

そうか 食 欲 の 秋 だ !


・・・何はともあれ季節の変わり目、風邪と食べすぎには気をつけてください。
今後も楽しみにしています。
392名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 21:01:41 ID:R+JjH1Ua
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

秋の気配といえばオフコースの曲に同名のモノがありますが、そちらを意識されたんでしょうか?

──ああ、嘘でもいいから微笑むふりをして
──僕のせいいっぱいの優しさをあなたは受けとめる筈もない

一気呵成なカミーユに(アレが若さなので仕方ないといえば仕方ない)、やや翳を帯び始め
たエマさんにマッチしているので。
そも、秋というのは夏の熱がなくなり、冬に向かってだんだん寂しい雰囲気になっていく季節。
いずれにしろ今回のタイトルには、エマさんの心情が現われていると感じた次第。

なんだか、新撰組血風録の「胡沙笛を吹く武士」とか「長州の間者」に似てますね。
これらの話では、最初熱をあげてた女性が中盤以降冷めていったので。

通して読んでみると、ヘンケン艦長にもけっこう逆転の目がありますね。
彼は行為より会話の方が好きで、事後もちゃんと女性に優しい。
シーマもびっくりのいい男じゃないですか。
彼をエマさんが見直す大きな出来事さえあれば……
それが起こるのは、(メール欄)のどちらかがカミーユと接触する頃かもですね。
彼女らが出てきたら、秋の気配は冷え込むはず。

ただ、決定的な破局を迎えてしまうと「命を吸って」に繋がらないので、カミーユとエマさんの
描写は難しい所。
途中で盛り返すのか、はたまたレッシィみたいに距離を置くのか。
エマさんの行く末にも、期待大!です。

>次 回 、 「 戦 争 の 犬 た ち 」

コウと第4小隊、アレンとダグ、バスク一派にシロッコ、そしてトリノ。
敵側の誰が出たとしても、自分的にはかなりツボ。
味方側ならなおのコト。ジュナス頑張れ。ベルに声を掛けて彼女を救ってあげるんだ。
393名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:43:06 ID:XqOE8pJZ
今週もありがとうございます。エマさんナマ派ですか?
394名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 15:27:14 ID:ZUwsVvCw
ISAP先生今週もエロ編、超乙でした。
カミ×エマは最高ですだね、ヤパーリ

しかし次回放映予定日が書いてないのが悲しいッス。
395名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 18:44:15 ID:A+0G90iQ
これが若さか……
396名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:30:56 ID:npAGaQQX
確かに最近本編でのクワトロにエロ当番廻ってこないよな。
ハマーン回想ぐらいか。
397名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 08:04:15 ID:yM3ItX54
次回「戦争の犬たち」

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ヤザン!ヤザン!
 ⊂彡
398名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:11:12 ID:yzkLEVZ3
サンダーヘッドなお方が関係しないのに反応してしまう
399名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:44:13 ID:2UulL7VI
>>398
ウォードッグ小隊か
俺もそれが連想された
400ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:35:29 ID:hopCXUDN



宇宙世紀0087年9月1日現在、エゥーゴ旗艦強襲用巡洋艦アーガマは月上空に停泊だ。
正確には、グラナダ沖海戦後一週間掛けて月面都市の見回りを済ませたばかりである。
ティターンズがフォン・ブラウン市制圧を目論んだ『アポロ作戦』が8月10日、
それに対抗してエゥーゴがフォン・ブラウン市を奪還したのが一週間後の8月17日、
そして、グラナダへの『コロニー落とし』が行われたのが更に8月24日と、
冗談か何かのように毎週土曜日に混乱に襲われているのが、今の月面都市である。
だからこそ、エゥーゴ上層部は旗艦アーガマをわざわざ哨戒任務に就けた。
要するに、スペースノイドの支持を失わない為のアピールと言う他ない任務なのだが、
宇宙移民者の代表を名乗るエゥーゴには、そんな示威行動も必要なのだ。
もっとも、非戦闘体勢で半舷休息状態のアーガマ艦内は至って平穏そのものである。
それは、船体中央部の居住ブロックが回転状態なのを見ても明らかだ。
船体を軸に左右に伸ばされたアームの先端のブロックには、慣性重力が形成されてる。
靴の底のマジックテープを気にせずに歩ける重力下状態はクルーに好評なのだ。
ベルナデッタ・ソロン伍長は、そんな艦内を配給室に向かって歩いていた。
彼女が脚を踏み出す度に、丁寧に櫛で梳かされたブラウンの髪がさらさらと揺れる。
401ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:36:38 ID:hopCXUDN
通路の暗めの照明の下でも、ベルナデッタの髪の綺麗な天使の輪は目立つ。
長い睫毛に縁取られた少し小さめな瞳に、桜色で柔らかそうな唇は余りに可憐だ。
視線を下に向ければ、エゥーゴの制服の胸元を押し上げるバストが魅力的なのが判る。
数字上は豊満という訳ではないが、全体的に華奢な分だけ膨らみが目立つのだ。
規則的に動くタイツに包まれた脚も、余計な贅肉が付いていないしなやかさである。
ただ、少女を最高に美しく見せているのが憂いに翳る表情だというのは皮肉だ。
彼女が配給室の前に辿り着くと、入口近くにエゥーゴの制服を着た青年が立っていた。
「あ‥‥‥」
ベルナデッタは、照れたような顔で会釈して来る青年に軽く口篭る。
彼はカトラン・トゥシャール少尉、フォン・ブラウン市で補充された新パイロットだ。
2週間程前に告白して来て以来、青年は暇を見つけては彼女に会いに来ており、
ベルナデッタもさすがにそんな誠実なカトランに少しずつ好感を持ち始めていた。
「やあ、げ、元気?」
顔を真っ赤にしてドモるカトランの前で、ベルナデッタは僅かに微笑む。
自分なんかにそんなに緊張してくれる青年に、なんだか悪いような気持ちの彼女だ。
402ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:38:04 ID:hopCXUDN
立ち止まった彼女の横を、コンテナを積んだ台車を押した料理人が通り過ぎた。
顔見知りの彼にも挨拶しつつ、手を胸の前で合わせたベルナデッタは青年を見つめた。
「はい、あたしは元気ですよ」
彼女は、自らの笑顔にどんな破壊力があるのか気付いていないのだろう。
だから、一層顔を染めてるカトランを見て不思議そうに首を傾げるのである。
「どうかしたんですか?」
不意に、彼女の後ろを通ろうとした料理人がベルナデッタの背を突き飛ばしてしまう。
「‥‥‥あっ!」
よろめいたベルナデッタは、カトランに抱き付くように胸にしがみ付いた。
慌てて手を伸ばしたカトランも、思わず手を回して彼女の柔らかい背中を抱く。
すまない、と言い捨て走り去る料理人の声を、ベルナデッタは青年の胸の中で聞いた。
ベルナデッタは、久しぶりに感じる他人の温もりと抱擁に目を閉じる。
不意に、誰かの視線を感じた気がした彼女は青年に抱かれたままゆっくり顔を上げた。
その瞬間、紙のように青褪めたベルナデッタの全身が硬直する。
通路の端では、ジュナス・フレイブ大尉が立ち止まって目を見開いていた。



403ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:38:59 ID:hopCXUDN







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第166回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html

404ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:40:34 ID:hopCXUDN
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
 6- 12  39- 44  57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26  77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
405ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:41:30 ID:hopCXUDN
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56  94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48  89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906 
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389 484-493 563-572 627-640
774-783 836-845 887-896 
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57  140-159 216-227 326-337 467-476 478-480 611-621 681-692
734-743 798-807
406ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:42:31 ID:hopCXUDN
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45 121-131 225-235 281-290 349-360 428-438 513-522 566-575
618-627 675-686 807-816
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35 114-118 120-124 185-194 247-256 279-289 359-361 369-378
425-426 434-443 492-501 551-560 620-629 710-719 782-794 829-838
948-959
ガンダムヒロインズ MARK X
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133328333/
51- 60 105-116 154-165 218-229 252-263 334-344 377-386 414-423
473-483 551-562 602-611 638-646 712-721 756-767 808-819 856-867
ガンダムヒロインズ MARK ]T
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149928068/
17- 26  62- 72 112-122 158-169 206-215 242-252 284-294 341-350
380-389
407ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:43:31 ID:hopCXUDN
 [南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
  こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

 第1話(連載第1回〜第2回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
   【挿絵 プルスキー様】
 第2話(連載第3回〜第6回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
 第3話(連載第7回〜第9回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
 第4話(連載第10回〜第13回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
 第5話(連載第14回〜第16回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
 第6話(連載第17回〜第19回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
408ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:44:37 ID:hopCXUDN
 第7話(連載第19回〜第23回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
 第8話(連載第24回〜第27回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
 第9話(連載第28回〜第33回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
 第10話(連載第34回〜第38回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
 第11話(連載第39回〜第43回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
   【挿絵 チップ様】
 第12話(連載第44回〜第48回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
 第13話(連載第49回〜第52回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
 第14話(連載第53回〜第56回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
   【挿絵 チップ様、ンダ様】
409ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:45:31 ID:hopCXUDN
 第15話(連載第57回〜第60回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
 第16話(連載第61回〜第64回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
   【挿絵 チップ様】
 第17話(連載第65回〜第68回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
 第18話(連載第69回〜第72回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
 第19話(連載第73回〜第76回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
 第20話(連載第77回〜第80回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
 第21話(連載第81回〜第83回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
 バレンタイン・ゴーゴー
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
410ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:46:32 ID:hopCXUDN
 第22話(連載第84回〜第87回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe22.html
 第23話(連載第88回〜第91回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe23.html
 第24話(連載第92回〜第94回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe24.html
 第25話(連載第95回〜第98回収録)
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 第26話(連載第99回〜第103回収録)
  ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe26.html
 第27話(連載第104回〜第106回収録)
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 第28話(連載第107回〜第110回収録)
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 第29話(連載第111回収録)
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 第30話(連載第112回〜第115回収録)
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411ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:48:31 ID:hopCXUDN



地球圏へと航海中のアイリッシュ級巡洋艦1番艦アイリッシュと2番艦ラーディッシュを
黒と紫で塗り分けられた1隻の宇宙巡洋艦が偶然に捕捉していた。
即ち、ティターンズ元旗艦アレキサンドリア級1番艦アレキサンドリアである。
漆黒の空間を単騎で進むそのシルエットは、何処か孤独にも見えた。
先日まで随伴していた2番艦アル・ギザは、補給と修理の為に既に別れている。
アル・ギザ及び『不死身の第4小隊』は、元々ジャマイカン・ダニンガン少佐が、
月面都市グラナダへの『コロニー落とし作戦』に借り受けていた別働隊であるからだ。
「エゥーゴの艦隊を見つけただと?」
キャプテン・シートのガディ・キンゼー中佐が、制帽越しに片目で睨み付ける。
彼の前には、CGで補正処理された宇宙空間の映るメインスクリーンが広がっていた。
「恐らく、静止軌道の付近で最接近するかと」
アレキサンドリアのオペレータのムリョ曹長が、間髪を入れずにガディに答える。
「あと2時間といったところか」
ガディは、進路予想図の傍に表示されているデジタルの時間を見つめる。
アイリッシュとラーディッシュは、真っ直ぐに静止軌道を目指しているようだ。
412ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:49:30 ID:hopCXUDN
一方、アレキサンドリアは補給の為にサイド7のグリプスへ向かう迂回路上である。
グラナダ沖海戦で疲弊したアレキサンドリアには、ロクな弾薬は残っていない。
「アイリッシュ級は、地球に降下するつもりでしょうか?」
オペレータのムソール伍長のセリフに、ガディは鷹揚に首を左右に振った。
「この動きは恐らく地球との連絡だ。人間か物資を回収するつもりだろう」
実際に、アイリッシュの目的は地球から打ち上げられるシャトルとのランデブーだ。
シャトルに搭乗する予定は、当然エゥーゴ幹部クワトロ・バジーナ大尉である。
それを正確に見抜いたガディに、、通信員のゴトジ・ゴッシュ軍曹が怪訝そうに言う。
「何故、それが?」
「進路をカモフラージュもしていない。要するに、作戦時間は短時間だという事だ」
一斉に感心したような顔になるブリッジのクルーに、ガディは静かに口を開いた。
第2次地球降下作戦と仮定しようには、艦隊の数が少な過ぎて話にならない。
そして、大規模作戦でないなら目的宙域に直進した方が燃料も時間も節約出来るのだ。
「俺がラーディッシュの艦長なら、そう動く」
シートに寄り掛かったままそう語るガディに、誰もが信頼に満ちた視線を向ける。
413ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:50:32 ID:hopCXUDN
敵とはいえ、ラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナー中佐を評価しているガディだ。
「そういえば、アイリッシュの艦長はマニティ・マンデナ少佐だとか」
ムリョ曹長の嘲笑めいた口調に、ガディは関心がなさそうに頷く。
エゥーゴに参加している構成員の何人かは、彼等が良く見知った同僚なのだ。
ガディも、苦笑混じりにグラナダ駐在部隊司令官だった生真面目な女性を思い出す。
「アイリッシュは無視しても構わんな。マニティなぞに艦は動かせまい」
官僚としては優秀な女性だったが、それだけで優秀な艦長になれる訳ではない。
戦艦の艦長にとって本当に重要な事を、恐らくマニティは気付く事は出来ないだろう。
だからこそ、アレキサンドリアにとって現時点のアイリッシュは敵ではない。
「さて、ラーディッシュを追うかどうかだが‥‥‥」
単純に残戦力だけならば、エゥーゴと一戦を交えるのは考え物である。
だが『コロニー落とし作戦』が失敗した今、手ぶらでグリプスへ戻るのも情けない。
従う部下の事を考えれば、手柄の一つも立てさせてやりたいのは山々である。
「ジャマイカン少佐はどこだ?」
ガディは、マニティと同じく官僚としては優秀なアレキサンドリア司令を探した。
414ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:51:33 ID:hopCXUDN
作戦参謀としてこのアレキサンドリアに乗艦中のジャマイカン・ダニンガン少佐は、
ティターンズ実働部隊を指揮するバスク・オム大佐の懐刀を自認している。
「格納庫に下りて行かれたようですが‥‥‥?」
オペレータのムソール伍長の声を遮るように、艦内通信のスクリーンが点滅した。
『ガディ艦長、この騒ぎは何か? まるで戦闘配備ではないか』
声を荒げるジャマイカンの背後の喧騒は、しかしガディも知らない動きだ。
小さな画面では良く判らないが、突貫工事並の出撃準備にも見えた。
戸惑いで口篭るガディに代わって、ジャマイカンの背後から面倒臭そうな声が上がる。
『そのつもりですがッ!』
黄色を基調にした恐ろしく派手な連邦軍の制服姿の男が、通信画面の中に入って来た。
軍の制服に黄色などという色彩はないから、勿論特別に作らせた物だ。
ティターンズの正式な軍服のベースは黒だから、やたらと目立つ。
ぼさぼさの金髪を無造作にオールバックにしている大柄な男は、眉のない瞳を細めた。
その眼光に射竦められた様に、ジャマイカンは2,3歩下がって口を開く。
『‥‥‥ヤザンか』
415ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:52:38 ID:hopCXUDN
ジャマイカンのセリフ通り、彼こそが“狂犬”の異名を取るヤザン・ゲーブル大尉だ。
アル・ギザ同様、彼もジャマイカンが苦労して借り受けた“即戦力”である。
『アポロ作戦』に失敗したアレキサンドリアは、急激に建て直しの必要があったのだ。
もっとも、恐ろしく腕は立つが性格はお世辞にも褒められた男ではない。
野獣のようなヤザンに、事務屋としてのジャマイカンは怯みつつ怒鳴る。
『何だと? 本艦は補給の為に、一刻も早くグリプスに向かわねばならんのだぞ!』
戦争に於いて何よりも大事なのは弾薬と燃料、要するに補給物資だ。
気合と根性だけで戦いに勝利出来るのは、一部の似非格闘大会くらいのものであろう。
しかし、ジャマイカン少佐を前にしてもヤザン大尉は尊大な態度を崩さない。
『だからこそ、ここでアイリッシュ級2隻を叩き、敵の足を止めるんだよ』
『貴様、いつから作戦参謀になったっ!?』
手を振り下ろし大声で叫ぶジャマイカンを見下ろし、ヤザンはニヤリと笑った。
『何なら、今ここで任命してもらって結構だが?』
顔を真っ赤にして何かを言おうとしたジャマイカンは、不意に自嘲気味な瞳で笑う。
『‥‥‥貴様は、気楽だな』
416ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:55:00 ID:hopCXUDN
立場や名誉を考えずに戦いに赴くだけでいいパイロットは、何と気楽なものだろう。
下手をすれば、最終的に責任を取るべきは自分の命だけで済むのだ。
しかし、ジャマイカン・ダニンガンはれっきとしたティターンズのナンバー3である。
当然、自分だけではなく付き従う部下と上司への責任を持たざるを得ない。
彼がこの地位にいる限り、成功し勝ち続けない限り誰かに先を越されてしまうのだ。
『ああ? 俺はエゥーゴを叩き潰したいだけだ』
腰のベルトに両手の親指を指し込んで胸を反らすヤザンに、ジャマイカンは聞いた。
『何か策でもあるのか、ヤザン? ふん、何もないのだろうが』
モニターの中でそう呟くジャマイカンに、ガディは、「参考までに」と言い添える。
「ヤザン隊が一戦を交えるだけの物資は残っておりますが」
少しの間口を閉じた後で、ジャマイカンはガディとヤザンを交互に見た。
『判った、勝手にやれ。ただしアレキサンドリアは予定のコースは変えん』
部下に良い目を見させてやりたいのは、ジャマイカンもガディも、ヤザンも同じだ。
それに、万が一ヤザンがラーディッシュを沈めでもすれば大金星であろう。
狂犬と呼ばれるパイロットを使いこなすという誘惑に、ジャマイカンは苦笑した。
417ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:55:59 ID:hopCXUDN
そのまま荒々しく背を向けたジャマイカンの背中に、ヤザンがお義理で敬礼する。
『帰りたければ、部下共々自分で帰って来ます』
『その言葉、忘れるなよ。ギャプランは好きに使って良い』

背を向けつつ吐き捨てるジャマイカンの姿がモニターの中から消えて行った。
「ありがとうございます」
そこでガディは通信を切ってしまったから、次にヤザンが呟いたセリフは聞こえない。
「コロニー落としなどという愚劣な作戦と、オレとどちらが正しいか、見せてやる」
不敵に笑ったヤザンは、そのまま振り向いて騒々しい格納庫を見渡す。
アレキサンドリア級巡洋艦の中央格納庫は、さすがに壮大な大きさを誇っていた。
彼の傍らでは、ORX-005 ギャプランが2機並んで整備を受けている。
その横でRMS-106 ハイザックの出撃準備を進めているのが、彼の部下のアドル曹長だ。
柔らかそうな髪に整った容姿の、なかなかに好青年といった風貌の新兵だった。
もう一人のジェフ・キグリー少尉とアドルの3人が、ヤザン小隊となる。
「‥‥‥慣れたか?」
鷹揚に尋ねるヤザンに、アドルはバネ仕掛けの人形のように立ち上がった。
418ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:56:59 ID:hopCXUDN
「はっ、二度目ですので多少は!」
その態度を面白そうに眺めつつ、ヤザンは逢引でもするかのように彼を抱き寄せる。
緊張したまま目を丸くしたアドルに、ヤザンが低い声で語り掛けた。
「アドル曹長。敵を捕捉しても、敵艦付近での戦闘は避けろ」
は?と何を言われているのか判らない様子のアドルに、更にヤザンは目を細める。
「アレキサンドリアまで、敵を引っ張って来るんだ」
「しかし‥‥‥!?」
当然、敵MSを母艦まで引っ張って来てしまえば味方を攻撃の危険に晒す事になろう。
奇妙な事を言う上官に、アドルは何を言えばいいのか判らずに口篭る。
「今まで、アーガマを落とせなかったのは、戦艦の戦力を有効に使えなかったからだ」
ぐいっと部下を強く抱き寄せ、ヤザンはギョロリとその瞳を見開く。
「そして、ジャマイカンにも、もっと戦闘の恐ろしさを教えてやらねばなァァ?」
「‥‥‥そ、そうであります」
魅入られたかのように頷くアドルの股間を、不意にヤザンの逞しい手が強く掴んだ。
「うっうぅ、小隊長殿!」
419ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:57:59 ID:hopCXUDN
ペニスを包み込むようにわしわしと揉まれ、アドルが戸惑いの幼い喘ぎ声を上げる。
通常、男は急所である性器を、同性に無造作に揉まれる機会なぞそうはない。
「ああ、あああぁ」
口をぱくぱくと金魚のように開けながら、そっと頬を染めるアドルだ。
ニヤリと笑ったヤザンは、ぽんっとアドルの身体を叩いて格納庫出口へと泳いだ。
「縮んどるぞ〜! まだ出撃前だ、しっかりせぃ!」
いざ戦場で、ペニスが縮み上がっているようでは、男は生き残る事は出来ないだろう。
恐らくヤザンなりの部下への思い遣りなのだろうが、しかし流石に独特だ。
「は、が、頑張って立たせます!」
「ふははははァァ! 安心しとけ、オレが一人前に育ててやるからなァ」
楽しそうにアドルから離れたヤザンに、不意に近付いて来た女性パイロットがある。
「エゥーゴと遊ぶんならアタシも連れてってくれなきゃ困るねぇ」
黒いノーマルスーツに身を包んだエルシー・シャトラン中尉が、口の端を吊り上げた。
その豊かな胸元とすらりと伸びた脚のスマートさは、なかなかに魅力的である。
だが、金髪を短く切り揃えた彼女は頭に包帯を巻いて頬や手には絆創膏を貼っていた。
420ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 19:59:02 ID:hopCXUDN
あの月面都市攻防戦で、カミーユ・ビダン少尉のΖガンダムに負わされた傷である。
そのせいで、エルシーは先日のグラナダ沖海戦に参加する事が出来なかったのだ。
「怪我をしたままで乗りこなせるほど、ギャプランは甘くないぞ」
ヤザンは、自分のギャプラン1号機と並んでいる彼女の2号機をチラッと見た。
ギャプランは第2世代機であるが、可変MSというよりMAに分類される事も多いマシンだ。
そもそも、この機体は常人より身体能力に優れる強化人間専用機である。
通常、まともなパイロットは高出力の機体が生み出す強烈な加速に耐え切れないのだ。
両腕のマルチ可動バインダーの噴射による姿勢制御は、性能の分だけ負担も大きい。
そのシビアな操作感の機体は、並大抵の腕のパイロットではまともに動かせないのだ。
だからこそ、ギャプランを操れるパイロットは現状では非常に貴重だった。
噂ではティターンズ上層部ともパイプを持つというエルシーは、如何にも胡散臭い。
それでもヤザンが彼女を評価しているのは、ただその腕前あってこそだ。
「今回は、アタシも大尉と同じギャプランで出させて貰う」
凶悪に微笑むエルシーの瞳に、ヤザンはくくっと喉の奥で楽しそうな笑い声を上げた。
「くくくッ! 遅れずに付いて来いよ、このオレになァァァ!」

421ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/09/10(日) 20:00:00 ID:hopCXUDN






── 次 回 よ り 、 ク ワ ト ロ ・ バ ジ ー ナ 回 収 作 戦 。






422名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 20:38:14 ID:CmU+q5l+
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

ヤザン大尉の名シーン、コリコリもキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

でも緊張で縮むのは竿じゃなくて玉のほうだと思う。
っていうか男なら生理的にわかるはず(恐怖で玉が体内に吊り上がるの経験してるはずだし)
ISAP氏女性疑惑浮上?(ヲイ

BLとかHGッぽい描写を見せてもゲイに見えないのがヤザンの人徳というか、
むしろ男も女も手当たり次第って感じで(w
なんとなく滝沢解の女犯坊を思い出した。念彼観音力〜

「野獣」ヤザンに「雌虎」エルシーも加えてクワトロ大尉大ぴ〜んち!

ガディがヘンケンさんを評価してるのもなんとなくイイです。

……ジェナス、呆然としてる場合じゃないぞ(w
423名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:10:05 ID:bCmwmM4g
ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
お疲れ様です!

今日こそは日曜日に読むんだっ!!
…と挑んだところ、冒頭部分で撃沈。
ベタな展開だけに威力も強力。
しばらく思考が止まりましたよw

誤解がさらなる誤解を招く展開がやってきそう。
あぁ哀れジュナス、哀れベルナデッタ。
両想いなのに近づけない歯がゆさが悔しい。
そろそろ挨拶ぐらいはできるようにならないかなぁと思っていたけど、
それすらも難しい情況になりそうだなー。
でもまだまだ先は長い。
幸せがくると信じて、じっくり待ちます。

そして
狂犬ヤザンキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ちょっと格好いいよ、ヤザン。

エルシーもヤザンに腕を認められてるし、
どうなる、クワトロ回収!?
次回が楽しみです。
424名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:31:24 ID:ZElQVRg5
あの…ジュナスの方は修羅場寸前?
425名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:37:58 ID:QGdOQYsM
フラン派の自分としてはジュナスのライバル登場はある意味頼もしくもあったりもします
この辺は住人ごとに好き好きが別れそうですね・・・



>魅入られたかのように頷くアドルの股間を、不意にヤザンの逞しい手が強く掴んだ。
>口をぱくぱくと金魚のように開けながら、そっと頬を染めるアドルだ。

そしてこの一コマで不覚にも・・・不覚にも・・・うぁぁぁぁそんな馬鹿ナァッ?!
426名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:39:49 ID:i3/AA481
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

蒼ざめた瞳見つめるジュナス。実にラブコメちっく。だがそれが良い。
でも彼は本気で応援しそうで怖くも。
嫉妬して怒るならまだ良いのです。でも、応援だけは非常にマズい。
ベルは落ち込んでしまいますので。ジュナスに好かれてない、と。
さりとて、ジュナスはキャラ的に踏み込んでいけないので……うーむ。
波乱含みですね。

>彼女は、自らの笑顔にどんな破壊力があるのか気付いていないのだろう。
ジュナスの朴念仁ぶりも大概なモンですが、彼女も彼女でまた鈍いw
……絶対ないと思いますが、もしカトランと一線を越えてしまったら、ヒロインとしてはかなり
マズいのでジュナスへのアプローチが欲しい所。

今週のハイライトは、アドルくん。
エロに一日どころか百日の長があるばかりに、とてもとてもヤバい事に。
直後の会話もまたヤバい。「立たせる」のを「一人前に育てる」というのは。
いやいや、ここは戦闘終了後あたりにエルシーをあてがって度胸をつけさせるという意味
の筈…… 
ヤザンとエルシーのカップリングもなかなか。
野獣のようにガッツンガッツン貪りあう体育会系的エロスも斬新。
でも、ヤザンのテンションじゃ何やってもギャグにしかなりませんがw

傷まみれの女戦士というのもグっときますね。
コクピットで血ぃ吹きながらカミーユにがーっと吼えそうで、なかなか。

敵のジャマイカンもガディも、部下をないがしろにしていないのがいい所。
ただ、マニティを軽視しているのが非常にまずい。
エマニュエルという優秀な補佐役がいる上に、マニティ自身も無能に甘んじる気配がないの
で、思わぬ所で虚を突かれる予感。
古いところでは韓信を軽視していた項羽や竜旦みたいな。
三国志でも、「劉備など恐るるに〜」て趣旨の事を言った武将は必ず負けますし。
427名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:17:44 ID:N0m6KCsP
あっちでもこっちでも不器用な恋ばかりで歯がゆいのぅ
やっぱりジュナスは動揺してるのだろうか
朴念仁は保護者モードに移行しちゃいそうで
どこかでベルたん応援キャンペーンが必要だな

なにはともあれ毎回楽しみにしてます
428名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:51:39 ID:vFM+2alw
ベルたーん、会いたかったよう(⊃Д`)
元気そうでヨカタ
429名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 11:36:07 ID:Fg/ijZ/S
ヒロインとしてはどうかとは思うけど
現時点ではベルナデッタにとってはジュナスよりカトランのほうがいいような気がする
カトランは過去の陵辱を知らないし、おそらくベルも過去を忘れてつきあえそうだ
ジュナスはベルの過去を知っているし、知られているという事実がより強くベルを悩ませる

今回の事でジュナスがベルの事をどう思うか
自分を救うために犠牲になった少女を
みんながいうように保護者にならないことを祈ります
430名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 15:30:38 ID:87UnrpHE
ヤザンってこうやって見ると漫画の前田慶次だなw
戦場でポロリ小便鉄砲もあるよな感じで
431名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:33:53 ID:KdUMKTvx
まさかアドルで数字方面に向かいやしまいな?
432名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 01:14:15 ID:sWzfoyb+
たとえISAP氏が八百や百合に走っても俺はトリノが死ぬまで読み続けるぜ
433名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 01:16:02 ID:wi7SXWkk
そろそろまとめサイトをなんとかして欲しいと思う今日この頃
434名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 15:28:24 ID:1ACZOkk8
>>431 むしろTDNスレな方向に向かうと思うんだアッー!

しかしヤザンつったらこのシーンだよな!
435名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 19:08:07 ID:oZU9o6R4
まとめサイト消えてるのね(´・ω・`)
久々に前の話を見返そうと思ったのに。
南極に載っている以降のログ、どなたかお持ちで無いでしょうか?
436名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:12:39 ID:RG2mvITq
専ブラ使いな誰かの気まぐれを待て

ジャマと一緒ってことはガチィも死んじゃうのん?
Z本編でシロッコ以外にヤザンを使いこなせた只一人の指揮官が消えるかあ…
437まとめサイト作って奴:2006/09/15(金) 18:24:52 ID:PlGHjLXA
みんな、すまない。
こちらの仕事が忙しくなったのとプロバイダを変えたのが重なって消えっぱなしになってしまって。
やっと仕事も一段落ついたので本格的に新プロバイダのアドレスへの移行と更新を開始する。
とりあえず消える直前まで乗ってたデータは移行した。
更新は・・・まだ俺自身読んでないので読みながら順次する。
申し訳ないが更新完全完了まではしばらく待っててくれ。

ttp://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html
438名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 18:48:56 ID:XrOE8aL8
>>437
おお!乙です!
実生活に響かない程度にがんばってくだされ。
439名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 23:20:24 ID:ZucQ8Qfq
ISAP氏、今週はおやすみなのかしら。
毎週楽しみにしているだけに、無いとちょっと寂しいもんですな。
440名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:30:12 ID:ZPKibPMa
>>439
普通は最後のところに次回投下予定日が書いてある。

次回予告に日付が書いてないときは間隔が開くことが多い。
逆に2週お休みとか(旅行、出張などで)投下間隔が空くことがわかってるときも、
次回投下日が書いてあるけどな。
441名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 02:01:55 ID:Q3h4bTtA
>>422
竿だって縮むぞ
442名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 08:44:15 ID:sQoKczUR
ジャックハズアバットアンドツーボールズ
443名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 18:40:31 ID:ZPKibPMa
>>441
ちっちっちっ、竿は基本的に縮んだほうが通常サイズ。
使用時に熱血を充填してふくらますのだ。いわば浮き輪や風船?
玉は体積が変化するんじゃなくて、体内に収納するのだ。
通常時は冷却のため体外に展開しているのが、
外気温の低下や危険の察知により腹腔内に引き込まれる、いわばガメラ式防御?

まあ竿も極端に血流が少なくなれば通常時の二〜三割は縮むがな、
玉の縮み上がり具合とは比較にならんよ。
444名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 01:01:37 ID:2RoS4C81
二、三割も縮めば充分だろ

445名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 13:19:23 ID:JGRioQ1Q
原作を一部無視した妄想を垂れ流したら顰蹙買うかな?
446名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 13:40:47 ID:85YdN83H
妄想の質による。

質が高ければ喜ばれるし、
質が低ければ顰蹙どころか叩きまわされることだろう
447名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 13:45:02 ID:pq+EoUZf
アムロが「くそっ、しょうがねぇな!」とか言ったりする妄想だと叩かれるかも
448名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 14:54:22 ID:85YdN83H
>>447
それは妄想じゃない。現実を見るんだ。
449名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 18:17:27 ID:LMOonU6Y
今日は日曜日、wktk
450名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 21:18:41 ID:oVvvUrXy
今週も先生はお休みでした
451名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 21:20:05 ID:OHALsfTn
きっと作者取材のため休載なんだよ。
452名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 10:14:27 ID:eMggtwlF
待てば待つほど美味しく頂けます
453名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 21:14:19 ID:jN9XsIo6
age

454名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 21:48:35 ID:oIqzFrbP
こんなとこにこんな良スレがあるなんて
455名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 03:35:13 ID:oPMJeMdC
そういえばここでは曽我部さんの話題が出てないね。
456名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 07:27:27 ID:uJdG3Ff/
ゼータ中心のスレだからな。
457名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 13:03:56 ID:eBdCWV+A
ワッケイン司令も逝ったのか
458名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 12:33:13 ID:Lo3il3zx
ついにダト落ちしたので、統合ってことで。
過去ログに次から加えといてください。

ガンダムキャラに萌えるスレ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1009/10097/1009782805.html
ガンダムキャラに萌えるスレ2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067268320/
ガンダムキャラに萌えるスレ3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091797596/
459名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 13:47:35 ID:kHmqO3b3
流入か…
460名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 21:34:47 ID:hO8C3wUU
今日もお休みでつか・・・
461名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:20:04 ID:xEXHxhpV
ISAP先生は凱旋門賞出走のため今週はお休みします。
462名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:37:02 ID:Xbvag+zj
確かディープ・ワンだかダゴンだかってのに乗るんだよな
463名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:47:45 ID:qkcCTvY5
>>458


そこに出ているスレって住人が職人たたきしてて寂れたところだろう。
勝手に統合するなんて決めるなよ。

464名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 09:10:43 ID:aXU7cAtX
>>462
ISAP先生がクトゥルーにまたがって
颯爽とロンシャンを壊滅に追い込む様子を幻視した
465名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 03:50:10 ID:TXubnw8V
ISAP先生はISAP物語全65535巻執筆のためお休みです
466名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 00:20:51 ID:lz1b3NPO
hosyu
467名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 18:37:20 ID:vcabsvZe
65535ってどう言う数字だっけ?
なんか引っ掛かってるけど出てこない。
468名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 18:51:59 ID:HYMXL9//
16bitの符号なし整数(16桁の2進数)の最大値
469名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 12:14:13 ID:AYW7Y6+Z
もう休載から一ヶ月になるワケで


見捨てられたと理解してよろしいのでショーカ・・・・
470名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 18:20:51 ID:9KTXxGdq
4年4ヶ月も続けてきてそれは無いかと…(思いたい
ってか改めて考えると4年以上も連載するってすごいな
471名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:23:24 ID:ShEs9+0v
だが俺たちは待ち続けるしかないんだ。ISAP先生を。
472ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:29:14 ID:JusR2FEr



柔らかい身体に魅了されたアムロは、ベルトーチカの豊満な乳房に頬擦りをする。
「んっ‥‥‥ふっ‥‥‥ふふ」
ベルトーチカは敏感な膨らみを刺激されて、震えながら息を吐いた。
そっと伸ばされた彼女の腕が、アムロの頭を愛しそうに抱え込む。
そして、まるで幼子に乳を飲ませるが如くアムロの頭を自らの胸元に押し付けた。
アムロは、服の上からベルトーチカの乳房の先端をそっと刺激する。
「ふあぁぁっ」
乳房の先端から全身に電流のように駆け抜けた快感が、ベルトーチカの身を捩らせた。
アムロは、艶っぽい吐息に急かされるようにベルトーチカの上着に手を掛ける。
彼女の制服の前面に7つあるボタンを、アムロの手が一つずつ外した。
たどたどしい彼の指先をフォローするように、ベルトーチカはそっと上着を脱ぐ。
シャツの胸元が開くと、ライトグリーンの下着に包まれた彼女の乳房が飛び出した。
汗を浮かべ、艶かしく発達したベルトーチカの乳房が眩しく揺れる。
アムロは、その見事な乳房にもう一度頬擦りして手の平でゆっくりと愛撫した。
「ふっ‥‥‥アムロぉ‥‥‥」
473ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:30:15 ID:JusR2FEr
弾力に富むベルトーチカの乳房は、中に固さを持ちつつ表面は蕩ける程柔らかい。
アムロの手に吸い付くように馴染み、張りのある肌の感触も素晴らしかった。
夢中になったアムロは、ベルトーチカの下着に包まれた双乳を捏ねまわす。
ベルトーチカは固く目を閉じ、アムロにされるがままに静かに痙攣していだ。
アムロが下着をずらすと、ベルトーチカの乳房が外気に晒された。
ベルトーチカの乳房を見るのは二度目だが、アムロはその美しさに見惚れてしまう。
張り詰めた肌がすべすべと輝き、程よく大きく理想的な形だ。
薄い桜色の乳首は、乳房の大きさの割りには控え目だが肌の白さを存分に引き立てる。
思わず乳首にむしゃぶりついたアムロに、ベルトーチカは甘い声を上げた。
「ああんっ‥‥‥そこ、気持ちいい」
ベルトーチカの甘い喘ぎ声を聞き、アムロは頭の中を痺れさせる。
アムロは、ふにふにとベルトーチカの乳房を揉みしだきながら乳首に口を付けた。
次第に、ベルトーチカの乳首がぷくっと盛り上がって尖り始める。
「はぁぁぁっ」
ベルトーチカは吐息を漏らしつつ、自分の乳首をしゃぶるアムロを潤んだ瞳で見た。



474ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:31:16 ID:JusR2FEr







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第167回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html
475ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:32:16 ID:JusR2FEr



アイリッシュ級2番艦ラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナー中佐は軽く顔を顰めた。
「アレキサンドリアが来ているだと?」
確か、事前情報ではティターンズ元旗艦1番艦アレキサンドリア級アレキサンドリアは
本拠地であるサイド7のグリーン・ノア2、即ちグリプス2へ帰還途中だったはずだが。
小さな通信画面の中には、チョコレートを溶かし込んだような肌の少女が頷いている。
アイリッシュ級1番艦アイリッシュ艦橋に立つ、エマニュエル・クリル副長だ。
『我々と同じか、それより早い時点に地球の静止軌道上に達すると思われます』
本来、作戦中の僚艦ならば緊急の報告は艦長同士が行うのが通例である。
だが、アイリッシュ艦長マニティ・マンデナ少佐はその背後で所在無さげな表情だ。
それを確認したヘンケンは、少し下を向いて密かに困ったような息を吐いた。
多分、予想外の事態にマニティはアイリッシュをどう動かすべきか判らないのだろう。
『アレキサンドリアは迂回ルートを取ったのでしょう』
静かな怒りを込めたようなエマニュエルの報告に、ヘンケンは同意の頷きを返す。
そういえば、この黒人の美少女はいつも怒っているような気がするヘンケンである。
彼女の気分を害するような事をした覚えはないんだが、と思わないでもない。
476ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:33:15 ID:JusR2FEr
『ヘンケン艦長、何か?」
ムスっとしたまま問い掛けて来るエマニュエルに、ヘンケンは静かに首を振って言う。
「いや、迂回ルートを通って目的をカムフラージュする訳にはいかないのか?」
作戦である以上、こちらの目的が相手に判り難ければ判り難い方が良い。
だが、画面の中の黒水晶のようなエマニュエルの瞳は微かに細くなっただけだ。
『それでは、シャトルが必要以上に静止軌道上で待機することになります』
彼女の言っている“シャトル”とは、ケネディ・スペース・ポートから打ち上げられる
クワトロ・バジーナ大尉を宇宙に帰還させる為の特別シャトルの事である。
打ち上げ予定時刻は13:42だから、残り時間は後3時間といったところか。
無論、ロボットに変形するはずもない輸送用シャトルなぞ無防備そのものである。
ティターンズに嗅ぎ付かれて、銃弾の一発でも当てられれば全てが無に帰してしまう。
そんなシャトルを必要以上静止軌道上に待機させる事は、危険を増やすだけだ。
「レーザー通信を受信するために、敵側の空域に移動したのが、痛かったな」
『強行突破しかないと思われますが。ヘンケン・キャプテン?』
毅然と宣言するエマニュエルの背後で、感心したように何度も頷くマニティである。


477ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:34:17 ID:JusR2FEr



熱気を持った強い風が通り過ぎ、彼女のセミロングの金髪が広がりつつ揺れた。
エゥーゴ支援組織カラバ構成員ベルトーチカ・イルマは、舞い踊る砂埃に目を細める。
「今回は無事に行かせて貰えるのかしら」
陽光煌くケネディ・スペース・ポートの滑走路に、彼女は優雅に立っていた。
9月とはいえ、まだまだ暑いアメリカ西海岸だからその額には薄く汗が浮かんでいる。
ベルトーチカが見上げているのは、発射台に設置されて最終整備中のシャトルだ。
話によれば香港ルオ商会の調達した中古品だそうだが、素人目には新品同様に見える。
その客室に座っているのは、クワトロ・バジーナ大尉唯一人だった。
ベルトーチカは、クワトロの綺麗な金髪と表情の判らないサングラスを思い出す。
最初に見た時から少しは印象は変わっているが、未だに余り好きになれない。
その身に纏う戦いを好む雰囲気を、どうしても嫌悪するのがベルトーチカの女の性だ。
いつか自分達を裏切るのではないかという危うさも警戒したいと感じる。
もっとも、そんな処が良いとカラバの女性クルーの中にもファンは多いそうだが。
「それにしても、こうも簡単にシャトルを用意するなんて」
味方である内はともかく、敵に回せばルオ商会は空恐ろしい組織となる事だろう。
478ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:35:15 ID:JusR2FEr
華僑系資本の企業である彼等は、カラバが劣勢となれば即座に見捨てるに違いない。
最悪の事態を迎えないように、素人集団カラバは一流の組織になる他ないのだ。
「どうした、ベルトーチカ」
遠くから声を掛けながら歩いて来るのは、カラバ代表ハヤト・コバヤシ艦長である。
ずんぐりとした身体をフライトジャケットに包んでいるのが、微笑ましい。
彼の周囲では、シャトル発射に向けて最終調整の為にクルーが走り回っていた。
「今回はティターンズの妨害がなさそうで良かったと思って」
小さく肩を竦めるベルトーチカに、これまでの激戦を思い出してハヤトも苦笑した。
ケネディ・スペース・ポート、カラバ基地ヒッコリー、大嶼山のチェクラプコック空港
エゥーゴ降下部隊と共に過ごしたあの2ヶ月余りは、既に懐かしくもある。。
弱小組織カラバは、あの戦いの日々がなければ頭角を現す事は出来なかったろう。
息も吐けない戦いの日々は、カラバのクルーを成長させる貴重な経験だったのである。
ハヤトも、シャトルの周囲を飛び回るドダイ改に乗ったMSを見上げつつ言う。
「ティターンズは新しい拠点への引越しでそれどころじゃないんだろうな」
蒼穹を飛び回る雄々しい機体には、カラバのエース・パイロットが搭乗している。
479ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:36:27 ID:JusR2FEr
彼等カラバ=アウドムラ隊が、建設途中だったティターンズの新ニューギニア基地を
電光石火の早業で壊滅させたのは、約一ヶ月半程前の事である。
ただ、残念ながらティターンズが秘密裏に移動した新本拠地の場所は掴めてはいない。
しかし、カラバにはフリーのジャーナリストのカイ・シデンの協力もある。
有能なカイならば、遠からずティターンズの拠点を見つけ出してくれるはずだった。
「それなら、いいんだけど」
そう呟きながら、彼女はハヤトが手に抱えていた一枚のファックス用紙に目を留める。
その視線に気付いたハヤトは、ベルトーチカにそれを渡しつつ言った。
「ん? ああ、ダカールの地球連邦政府議事堂と周囲の地図だ」
ダカールとは北緯14度7分西経17度5分に位置する西アフリカ有数の大都市の事である。
サハラ砂漠と大西洋に挟まれ、年の半分以上を熱気に包まれるセネガルの首都だ。
ダカールは、現在の議会民主主義制の地球連邦政府の政治的中心地である。
地球連邦軍が如何に力を持っているとはいえ、幸運にも現在の政府は「文民統制」だ。
最終的に地球の政治経済の行く末を決めるのは、議会の多数の表決なのである。
「そういえば、11月の年次総会まで2ヶ月ちょっとね」
480ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:37:34 ID:JusR2FEr
現在、エゥーゴ&カラバは共同で“ある重要な作戦”を発動する準備を進めていた。
戦況を引っ繰り返す作戦の舞台になるのが、このダカールという都市なのだ。
いや、正確に言えばこの作戦が失敗すれば反連邦組織エゥーゴとカラバに未来はない。
「まだまだ、戦いは終わりそうにないわね」
ベルトーチカは、少し離れた場所を歩く背の低い女性を見つめた。
松葉杖を付きながら一所懸命歩く彼女の、腰まである見事な金髪が大きく揺れている。
確か、香港の第三次シャトル防衛戦で大怪我を追ったエゥーゴのパイロットだったか、
生死の境を彷徨った彼女も、2ヶ月余りでかなり回復しているようだ。
宇宙に帰った恋人と再会する為にキツいリハビリも必死にこなしているらしいと聞く。
腕の良いパイロットだそうだから、貴重な戦力になってくれるはずだ。
名前は忘れたが、そんな健気な彼女に頑張って欲しいなと思うベルトーチカである。
──ふと、アスファルトの滑走路に発射台から静かな振動が伝わって来た。
腕時計を見れば、そろそろシャトル発射の為のカウントダウンが始まる時間である。
「ダカールも大切だが、まずは今回のシャトル打ち上げを成功させないとな」
ハヤトのセリフに、ベルトーチカは手に持った連邦政府議事堂の地図を握り締めた。



481ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:39:36 ID:JusR2FEr



彼等の上空遥か彼方の漆黒の宇宙空間では、2隻の戦艦が臨戦態勢に入りつつある。
アイリッシュから直線で飛び出たのは、MSA-004K ネモVの一個小隊、3機だ。
静謐な宇宙に、背後のバックパックから伸びるバーニアの光が鮮やかに映える。
「そういえば、クワトロ大尉と会うのもお久しぶりだよねー」
はしゃぐように口を開くのは、ネモV2号機のリベカ・マレリー少尉だ。
ノーマルスーツ越しでも見事に形の良い巨乳が目立つ、なかなか魅力的な女性である。
「ヒッコリー以来だから、もう随分になるね」
答えるのは、彼女の恋人である1号機のテオドール・チャーチワード少尉だ。
彼等は、エゥーゴの失策と評される『ジャブロー侵攻作戦』に従事していた。
当然参加していたクワトロ・バジーナ大尉とは、何度も轡を並べて戦った経験がある。
そんな二人とクワトロは、第2次打ち上げシャトルで宇宙に帰還後に別れたきりだ。
「シャトルは無事なのかなー。またあのUFOが来てないといいんだけど」
リベカの無邪気な言葉に、テオドールは幸せそうに微笑むだけである。
ちなみに、彼女の言う“UFO”とは可変MS NRX-044 アッシマーの飛行形態の事だ。
アッシマーは、第1次、第2次シャトル防衛戦でエゥーゴを苦しめた強敵だった。
482ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:40:33 ID:JusR2FEr
当時最新鋭だったMSも、そろそろ一般兵にも配備されるレベルになりつつあるらしい。
ふと、ゆったりとした口調の少女が、二人の会話に参加するように話しかけて来る。
「‥‥‥地球にいらっしゃった時は、UFOを御覧になられたんですかぁ?」
それは、ネモV3号機に搭乗している新人パイロットのエイン・グリアラ准尉だった。
口元を隠すように付けているベールと髪飾りは、宗教上の理由だか何からしい。
素敵ですねぇ〜とぽやぽやと笑う少女の周囲には、まるで花が舞っているかのようだ。
「いや、UFOってのはリベカの例えで‥‥‥いや、例えでもないか」
勘違いをしているエインに解説をしようとして、小隊長であるテオドールは口篭る。
それに、アッシマーのMA形態をUFO以外の何と呼べばいいのだろう。
困るテオドールに比べて、いつものようにリベカはマイペースそのものである。
「エイン准尉も、UFOが見られるといいねー」
そんなリベカに嬉しそうに頷いて、「はい、楽しみですぅ〜」とエインは微笑む。
いや、ここでアッシマーに大挙して押し寄せて来られたら流石に困るんじゃないかな。
でも、リベカが楽しそうだからいいかあと思う適度に適当なテオドールだ。
そんなテオドール小隊の会話に、ブリッジではエマニュエル副長が額を押さえていた。


483ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:41:36 ID:JusR2FEr



第1次戦闘配備が点いたラーディッシュ艦橋に、エマ・シーン中尉は足を踏み入れた。
彼女が黒髪を揺らしつつ入室すると、どこかブリッジの空気がザワつく。
その変化に少し眉を顰めつつエマは艦長であるヘンケン・ベッケナー中佐に敬礼した。
ヘンケンは、軽く咳を一回した後でわざとらしく真剣な表情になる。
「あ、あぁ、エマ中尉。Gディフェンサーはどうか?」
FXA-05D Gディフェンサーは、RX-178 ガンダムMk-Uのパワーアップ・パーツだ。
この強化装備は、Mk-Uの防御能力向上及び航続距離延長の為に開発されたのである。
エマは、ブリッジのメインスクリーンを横目で見つつ冷静に答える。
「整備完了しました」
画面には、ケネディから打ち上げられるシャトルとのランデブー地点が光っている。
カウントダウンのデジタル数字は、既にシャトル発射まで40分余りを示していた。
「実戦で使えるか?」
そのGディフェンサーとガンダムMk-Uが合体した形態を、スーパーガンダムと呼ぶ。
どこら辺がスーパーなのかフリーダムなのかストライクなのかは、不明である。
「シミュレーションは十分です。あとは、私の問題だけです」
484ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:42:35 ID:JusR2FEr
当然ながら、エマとしては謙遜というよりも自信のつもりで言ったセリフだ。
そんな彼女の機嫌を取るかのように、ヘンケンは顎鬚を弄りつつ口を開く。
「中尉なら出来る。次の作戦にはGディフェンサーを出したいが、どうだ?」
「判りました。モビルスーツデッキに移動させるよう、手配します」
そのまま踵を返そうとするエマに、ヘンケンがさりげなさを装いつつ言った。
「‥‥‥中尉」
「は?」
「お茶、付き合わないか?」
「え‥‥‥ダメです」
予想もしていなかったヘンケンの誘いに、思わず素に戻って首を振ってしまうエマだ。
そのまま飛び去るエマを見つめるヘンケンの背後で、ヒソヒソ声が上がる。
「タイミングが悪いんだよなぁ?」
「そうそう」
そもそも、作戦前にパイロットをお茶に誘うなぞ常識的に考えても無理があり過ぎる。
にやにや笑うオペレータ達を、情けなさそうに睨み付ける相変わらずのヘンケンだ。



485ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:43:35 ID:JusR2FEr





──次回、10月15日





486ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/08(日) 19:44:34 ID:JusR2FEr





次 回 、 ヤ ザ ン ・ ゲ ー ブ ル & エ ル シ ー ・ シ ャ ト ラ ン 強 襲 !





487名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:56:17 ID:ShEs9+0v
ついに先生キター!
ISAP先生、お疲れ様です!
久々のエリスの登場、そしてクワトロ回収部隊と
アレキサンドリアのヤザン隊との戦闘が待ちきれないぃぃぃぃ
488名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 20:19:52 ID:YuTGgwQa
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
エリスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
復活、近そうですね。思えば彼女が被弾したのって2年ぐらい前では?
ウォルトン恋人ってのが周り公認で、外堀も着々と埋まりつつ。頑張れ。
彼女復帰の暁には、ウォルトンの成長を一発どかーんとやって頂きたく。
あ、MS操縦技術の話でアッチ方面は精神的な結びつきが円熟してから……

UFOとはまた気楽なw エマニュエル副長の気苦労が忍ばれます。
で、次回はまず、
天然と朗らか少女と王子様 vs 狂犬とタマ青年と女王様 
という戦いがある筈でして、すごく濃いコトになりそう。

>予想もしていなかったヘンケンの誘いに、思わず素に戻って首を振ってしまうエマだ。

ちょっと変化の兆し? カミーユのがっつき振りがここに響いているような。
ヘンケン艦長もファのアドバイスに従ってる上にちょっと落ち着いてますし。
いずれも濡れ場での要素で、それをストーリーに上手く絡めているのはお見事。

とにかく、場面構成の上手さには惚れ惚れします。では。
489名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 22:32:39 ID:VGVfTsK2
フムゥ。俺は新キャラが気になるぜ。



いきなり死んだりしないよねえ?
490名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 23:51:55 ID:Vcdotlux
エリスは本当に久しぶりだなぁ。宇宙に帰ったら搭乗機が気になるぜ!
なにはともあれISAP氏GJです!
491名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 00:44:52 ID:SY74maLh
>松葉杖を付きながら一所懸命歩く彼女の、腰まである見事な金髪が大きく揺れている。

乳は揺れるほどないんでしたよね・・・確か
492名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 02:11:31 ID:p9PAX+LC
ロボットに変形する輸送用シャトルでググったら、負傷兵を飛行中に捨ててったアストロトレインが出てきた…。
493名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 11:07:04 ID:p4tDeiOS
ヘンケン艦長空気嫁www
494名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 11:26:46 ID:rXWSyGdz
>>491
きっと「走っても揺れない」ってやつだ
495名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:47:29 ID:bnxCT0Lm
>>491
確かそれは今フラグさんの下で必死こいてる誰かさんが大きくする筈……だといいなあ。

ISAPさん、ガンダムをろくに知らない私でも毎回本当に面白い作品を有難うゴザイマス。
496名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 00:28:19 ID:CbWRibO4
今日は休みだったので
VoEまとめリンクの宇宙編を一気読みしてきた。


ヤザン分の補給ができなかった(ノд`)
497名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 04:40:24 ID:aKGPZWzD
ヤザンの登場はグラナダ沖海戦から
498名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:24:06 ID:CbWRibO4
と思ったらまとめリンクにリンク貼られてないだけで
ちゃんとうpしてあった。

そしてヤザンの登場は現行スレからだった(`・ω・´)
499名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 21:24:37 ID:CX2nFGPG
再登場したのに意外に人気ないねベルトーチカ
500名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 21:37:27 ID:ESmq2AzU
いや俺は好きだけど
エロがなかったせいかな
501名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:28:28 ID:UUjPlvAI
まあ、一時期に比べてレス減ったしね
502名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 11:12:30 ID:ANAEicZW
これからテオ&リベカvsヤザン&エルシーの戦闘が始まれば活気が戻ってくるさ
503名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 11:30:28 ID:0Pgb5jsX
書き込み数だけじゃなく閲覧数もわかりゃこのスレの重要さがわかる筈だよと
504名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 09:44:57 ID:+454HG+A
>>495見て思ったんだが、Z知らないで読んでる住民ってどれくらいいるんだろ
VOE読んでからZ見てもそれはそれで面白そうだが

アイリッシュのマニティさんがISAP氏のオリキャラだと思ってる人もいるんだろうなあ
505名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 14:13:59 ID:ORXJIxZ1
>504
中の人はロザミアとかエマリーと同じ人だったね、そういえば
506名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 17:06:14 ID:jkJgFoNq
ガンダム系のゲームやらスパロボとかをやってきたおかげで
大筋とかは分かっているが原作はみてないな・・・
確かに脇役のオリキャラと原作キャラの見分けは最近つかなくなってきたかもしれん
507名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 00:29:02 ID:cRwGrLXy
>>504
VOE読んでから、原作アニメを見ました。
昔ほぼリアルタイムでアニメを見たはずなんだけど、
ストーリーはまったく覚えていなくて。
(ちなみに1stもZZも同様に覚えてなくて、1stは劇場版で補完、ZZはまだ…)

で、VOEに触発されてアニメ全話鑑賞。
エマさんとヘンケン艦長とファを違う目で見てしまったw
あと、カツも。

1st、Z、ZZ、W、∀、種、種死に0083の劇場版かなんかをちらっと見たぐらい。
偏ってるなぁ orz



508名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 11:23:43 ID:j08NZ8IW
>エマさんとヘンケン艦長とファを違う目で見てしまったw
これはこのスレの住民的にデフォかとww

しかし、TV見てる時になんでファがカミーユのいるアーガマじゃなくて
ラーディッシュに乗ってるのか不思議だったんだけど肉体関係アリなら納得
(二次創作と原作をごっちゃにしてはイケマセン。)
509名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 16:11:27 ID:G23hFrx8
いよいよ今日だな、あと3〜4時間か?
今からパンツ脱いで待ってよう
510ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 19:51:33 ID:mx0RkyM8
パンツマンさん?



‥‥‥今回はえろしーんがないのです。
511ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 19:52:31 ID:mx0RkyM8







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第168回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html
512ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 19:53:34 ID:mx0RkyM8



アイリッシュ級1番艦アイリッシュからは、更にMSA-003 ネモの一個小隊が出撃する。
これで、テオドール・チャーチワード少尉のネモV一個小隊と合わせて計6機だ。
その上、アイリッシュ級2番艦ラーディッシュからも二個小隊が出撃する予定だから、
たった一人のクワトロ・バジーナ大尉の出迎えとしては非常に豪華であろう。
現在の宇宙標準時刻は13:00ジャスト──、シャトル打ち上げ予定時刻まで42分である。
6機のMSは、アイリッシュを取り囲むようにフォーメーションを組み始めた。
後から出たネモ隊3機の隊長はフルバック、部下2機は当然左ウイングと右ウイングだ。
テオドールはフォワードに上がり、フロントローのフッカーを固める。
リベカ・マレリー少尉が左プロップ、エイン・グリアラ准尉が右プロップへ動いた。
「こちらバックス担当ネモ隊小隊長、ネモV小隊隊長へ」
ネモ隊隊長であるトリッパー中尉の声が通信機から響くが、それに対する返答はない。
奇妙な静寂の後で、リベカ・マレリー少尉が可愛く唇を突き出した。
「ねーねー、隊長さぁーん! 御指名ですよー」
彼女のツッコミの後で、テオドール少尉はようやく自分が呼ばれたのだと気付く。
「あ、ごめんリベカ。じゃなかった! こ、こちらネモV隊隊長どうぞ!」
513ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 19:54:30 ID:mx0RkyM8
慌てて答えるテオドールに、トリッパーもリベカも揃って吹き出してしまった。
「テオ、隊長っぽくないよー」
「ま、慣れない内はしょうがないさ。こっちは準備完了だ」
ネモ隊のトリッパー中尉も、取り成すように笑ってから軽くウインクをして来た。
「あ、えーと、こっちも大丈夫です」
顔中に冷や汗が浮き出すが、ノーマルスーツのバイザーがあるから拭えない。
その気持ち悪さとバツの悪さで、テオドールは大きく息を吸ってから吐いた。
通信画面の中では、リベカがファイト!というポーズをしている。
ヘルメットの頭を掻く仕草をして、彼は操縦桿を握り直して短距離レーダーを眺めた。
何しろ、彼にとっては初めての隊長という立場は座り心地が悪い事この上ない。
軍隊の体裁をなさない場合が多いエゥーゴでは、隊の編成は流動的だ。
宇宙世紀の全般に於いて、MSは通常の場合3機で一個小隊編成として運用されていた。
四個小隊で一個中隊、四個中隊で一個大隊、そして十個大隊で一個師団となる。
だが、現在のエゥーゴはパイロット不足もあって完全な小隊編成は非常に少ない。
そんな背景もあり、テオドールは評判が良い割にこれまで隊を率いた経験がなかった。
514ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 19:55:33 ID:mx0RkyM8
基本的に、これまでの彼はリベカとコンビでの出撃を基本としていたのである。
勿論、彼を有効に使うのはそれが最良の選択だったのだという事は誰にでも判る事だが
しかし、仮にも軍隊である以上誰かに隊を預ける必要があるも事実だ。
そんな訳で、今回初めてテオドールは部下を持つ“隊長”になってしまったのである。
まあ、その任命に勝手にYESの返事をしてしまったのはリベカだったのだが。
「テオは隊長なんだから、ビシッとしてくんないと!」
自分の方が隊長のように威張りながら、リベカはメロンのような胸をつんと突き出す。
テオドールは、その揺れる乳房の柔らかそうな動きに幾分か気分が楽になった
元々リベカの代わりに戦場を把握するのは彼の役目だったから、慣れたものではある。
隊長とは言っても、別に今までとそんなに立ち位置が変わる訳でもあるまい。
すると、口許をベールで隠したエイン・グリアラ准尉が軽く首を傾げ問い掛けて来る。
「ところで、敵が来たらあたしはどう動けばいいんです? 隊長」
そういえば、出撃前は慣れていなかったからろくなミーティングしていない。
「そりゃまあ、各自判断の上で──いや、ちょっと待って」
そう言い掛けたテオドールは、急にそれは上官が言うべきセリフではないと気付く。
515ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 19:56:30 ID:mx0RkyM8
小隊を率いるからには、部下を効果的に使って最大限の戦果を上げなくてはならない。
相手はテオドールの指示で動く以上、彼が命を預かっていると言うべきだろう。
命を預かっている部下? ああ、そうか自分は一人の人間の命を預かっているんだと
改めて気付いた途端、じわじわと得体の知れない怖さがテオドールを包んで行く。
自分の指示を待っている“部下”の存在が、急に重い物に感じられる。
「い、いや、各自の判断じゃなくて、えーと‥‥‥えーと」
勿論彼はこれまでリベカの事は護って来たし、どんな事があっても護り続けるだろう。
だが、隊を率いるのならリベカだけの動きを気にしていれば良い訳ではない。
「隊長さん〜?」
ぴょこんと首を傾げるエインの怪訝そうな瞳は、あくまでも真摯そのものだ。
呆然としたテオドールは、乾いた口の中で舌が頬に張り付くのを感じた。
「テオ、どうしたの?」
さすがに心配そうなリベカの声に、テオドールはハッと我に返って言う。
「エイン准尉は僕の撃ち漏らした敵の背後を狙って。リベカは僕と同じ標的だよ」
リベカが「了解だよ、テオ!」と答え、エインは「判りましたぁ」と微笑んで来た。
516ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 19:57:30 ID:mx0RkyM8
戦闘に不可欠な視点を、仮に「戦術級」「戦略級」「作戦級」と定義したとしよう。
この中で、一兵士として相対した敵と渡り合う思考方法が「戦術級」だ。
噛み砕いてみれば“一騎打ち”の才能とも言え、その視点は深くはあるが非常に狭い。
その意味では、戦術級レベルのパイロットは局地的な戦闘の華でもある。
一方、戦場エリア一帯を把握した上での俯瞰的視点が、「戦略級」能力だ。
目の前の敵のみならず、個別戦闘エリアの挙動を即座に判断し部隊を運用する能力で、
仮にも一部隊の長ともなれば、優劣を判断されるのはこの力の高低である。
だが、それでは戦略級の能力があればそのパイロットは優秀な隊長になるだろうか?
テオドールは、全天周スクリーンの真上を見上げながら大きくため息を吐く。
「‥‥‥ジュナス大尉や、クワトロ大尉ってスゴかったんだな」
自分が相手の立場に立った時、改めて相手の偉大さが判るという事はよくある事だ。
そう簡単に追い付く事は出来そうにないという実感は、なかなかにほろ苦い。
「隊長は、どうなされたんでしょう? 何か元気がなさそう」
不思議そうに呟くエインに、いつものようにリベカが満面の笑みで答えるのだ。
「ん? 心配ないわよ、エイン准尉。だって、あたしのテオだもん、大丈夫」



517ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 19:59:30 ID:mx0RkyM8



アイリッシュ部隊に続いて、僚艦ラーディッシュからもMS部隊が続々と出撃し始める。
エマ・シーン中尉のRX-178+FXA-05D スーパーガンダム率いるフォワード隊と
リシュレール・サントス中尉のRMS-099 リック・ディアスを隊長とするバックス隊だ。
ちなみに、今回MSA-005 メタスのファ・ユイリィ軍曹はスリークォーターバックス、
すなわち左ウイング担当であり、要するに元教官のリシュレールの配下である。
「アレキサンドリアが来ているなら、ギャプランが来る」
事務的な口調で指示をするリシュレールに、ファは真剣な顔で頷きつつ言った。
「こっちだって可変MSです」
「メタスではヤツは捉え切れない。私の後ろから離れるな」
リシュレールは静かに諭すように言うから、さすがのファも素直に「はい」と答える。
もっとも、メタスが可変機としては試作レベルなのは言わずもがなであろう。
一方、フロントローのフッカーであるエマ・シーンは緊張気味に周囲を見渡している。
今回の場合、エマに求められている役割はフォワード兼ナンバーエイトだ。
総合的に高い能力の求められる、フォワードの中では最も華のあるポジションであり、
守備・攻撃の両面においてラーディッシュMS隊の中心となる重要な役割である。
518ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 20:00:30 ID:mx0RkyM8
そんなの彼女のガンダムMk-U3号機は、既に補助パーツGディフェンサーと合体済だ。
スーパーガンダムと称されるこの形態は、ガンダムがGディフェンサーのバックパックを
背負ったシルエットであり、手に持つ長い砲身は巨大なロング・ライフルである。
そもそも、既存のMSの改修型として開発されたガンダムMk-Uは中途半端なMSだ。
名を受け継いだファースト・ガンダムと違い、装甲や武器の性能は極めて凡庸である。
続々と戦場に送り込まれるティターンズの可変MS相手では、正直見劣りしていた。
その弱点をカバーすべくエゥーゴで開発されたのが、このGデフェンサーだ。
スーパーガンダム形態になる事で、Mk-Uは火力と機動性が格段にアップするのである。
「アレキサンドリアが、MS隊を出して来ない‥‥‥?」
Gディフェンサー経由のレーダーを睨み、エマは不安気にノーマルスーツの首元を直す。
「エマ中尉、そろそろシャトルが上がって来る。頼んだぞ」
言わずもがなのヘンケン・ベッケナー艦長のセリフに、エマは画面隅を見た。
宇宙標準時刻は13:35、確かにシャトル打ち上げまでもう7分しかない。
一方、アイリッシュのブリッジではマニティ・マンデナ少佐が眉を顰めている。
「あれ、なんだかおかしい‥‥‥」
519ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 20:01:30 ID:mx0RkyM8
マニティがそう呟いた瞬間に、間髪を入れず不機嫌そうな声が聞こえて来た。
「何が気に掛かる点でも? 艦長代行」
いつの間に近付いて来ていたのか、エマニュエル・クリル副長が憮然と立っている。
何だか気が付くといつも彼女が傍にいるような気がするマニティだ。
「い、いえ、その敵の動きがね」
短距離レーダーを見る限り、左前方の敵艦アレキサンドリアの挙動が妙に気に掛かる。
上手く説明は出来ないが、マニティが予測していたより遠慮気味?の動きだ。
「アレキサンドリアの艦長は、ガディ中佐のはず──」
頬に指を当てつつ呟くマニティの頭の中を、猛烈な速度で知識が踊る。
マニティは、一日も早く一人前の艦長になりたくて寝る間も惜しんで勉強をしていた。
四書五経、六韜三略、孫呉兵法、黄石公素書、役立ちそうな物は何でも読んだ。
だが、一体アレキサンドリアの何が気に掛かるのかが判らなかった。
「‥‥‥それで何をしたいのです?」
この時のエマニュエルの声のトーンがいつもと違っていた事に彼女は気付けない。
「そ、そうね、アイリッシュを少し後ろに下げたいんだけど」
520ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 20:03:02 ID:mx0RkyM8
マニティが恐る恐るそう言った瞬間、ブリッジの空気が奇妙にい緊張した物になる。
その変化に彼女が怯えるのを見透かしたように、エマニュエルは静かに言った。
「それは、艦長代行の命令として記録に残しても構わない物ですか」
古来、軍中にあっては将軍の命を聞くべし。天子の詔であっても受け付けずとされる。
だが、最前線の戦艦の艦長の命令権限は強大なだけに責任も重い。
艦長の命令は克明に記録され、例えば敗戦後の軍事裁判では重要な証拠となる。
そうでなくとも、大勢のクルーの生命を左右するのが艦長の判断だ。
要するに、エマニュエルは彼女にそれだけの覚悟があるのかと問い掛けたのである。
マニティは、不意に目を伏せると部下であるエマニュエルに頭を下げた。
「ごめんなさい、つまらない事を言って」
「‥‥‥‥‥‥つまらない人、ですね」
言葉で人を殺せたら、きっとマニティを串刺しにしそうなエマニュエルの呟きである。
マニティは、唇を噛み締めると膝の上に置いた手をぎゅっと握った。
その瞬間どん!と重い衝撃がアイリッシュを襲い、黒人の少女が虚を突かれよろける。
「きゃっ!」
521ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 20:04:01 ID:mx0RkyM8
マニティは慌てて立ち上がって副長を支え、短距離レーダーを必死で見つめた。
意外に華奢なエマニュエルの身体を抱き締めるマニティの目が大きく見開かれる。
「ギャプラン・タイプっ!!」
画面の中では、高速で動く2つの光点がアイリッシュの横腹に喰らい付きつつあった。
現時点において、可変MS ORX-005 ギャプランの機動性は敵味方双方で圧倒的だ。
敵は今回、その機動性をレーダー圏を大きく迂回路して奇襲する為に使ったのである。
「潜んでいた敵ハイザック隊も動き出しました! 伏兵は7機です!」
オペレータの叫びに、彼女の腕の中のエマニュエル・クリルが大きく息を呑む。
ジェネレータを停止して漂流しているMSを、レーダーで見つけ出すのは困難である。
ギャプランは機動性で側面へと迂回し、ハイザックは息を潜めての伏兵。
ミノフスキー粒子下の有視界戦闘のメリットを最大限に生かした効果的な策だ。
その見事な連携作戦は、ティターンズ屈指の名艦長ガディ・キンゼー中佐の物なのか?
「そうか、だからアレキサンドリアは目立つ動きをしなかった‥‥‥!」
ハイザックの砲撃に揺れる艦内で、エマニュエルは目を見開きながら愕然と言った。
下手に砲撃でも始めれば、照り返しでハイザックが見つかる恐れがあったからだろう。
522ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 20:05:02 ID:mx0RkyM8
アレキサンドリアの何処か遠慮しているような挙動の意味はこれだったのだ。
「ネモ隊、2機撃破されました! 更にラーディッシュも被弾!!」
一気に騒々しくなったブリッジを、焦燥と混乱に彩られた通信が飛び交い始める。
「ラーディッシュ全速で回頭っ!」
ヘンケンが怒鳴る声が聞こえるが、戦艦たるものそうそう簡単に船首を切り返せない。
対MS戦闘という意味では、巡洋艦なぞ単なる標的以外の何物でもないのだ。
そこに、もう一度大きな衝撃が来るが、エマニュエルは必死で踏み止まる。
「そうだ、時間は!? シャトルの発射を遅らせなさいっ!!」
チョコレートを溶かし込んだような肌の少女は、オペレータを大声で怒鳴り付けた。
「グッドモーニング、ケネディ! こちらアイリッシュ! ‥‥‥え?」
その瞬間、メインスクリーン隅のデジタル表示が13:42へと変わる。
ヘッドセットを耳に押さ付けていたオペレータの顔色が蒼褪めた。
「シャトルはたった今打ち上げられた‥‥‥ですって!?」
「こちらフォワード、エマ中尉! フォワード組はギャプランを狙って!」
叫ぶエマ隊の左プロップ、リック・ディアスが狙撃されて大きな爆光と共に四散する。


523ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 20:06:01 ID:mx0RkyM8





──次回、10月22日





524ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/15(日) 20:07:01 ID:mx0RkyM8





 次 回 、 「 シ ャ ト ル 到 着 」





525名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 21:15:55 ID:AREgJKdd
GJ!
マニティの自信のなさが見事に裏目に出ましたな。
特に目立った非がないのに現場の人望が徹底して無い艦長……

今後の成長が楽しみなキャラです。が、なによりまず生き残れるのか……

そして危うしクワトロ・バジーナ。
いかに赤い彗星といえども荷物扱いでは七面鳥以下。
攻めてくるのがヤザンだけに終盤までは大丈夫と思っていても心配だ。
526名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 21:41:48 ID:pDGLs/io
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

なんかすごく社会人してます。テオ。ガチガチに緊張する所が好印象。
一回落ち着いてから、新たな発見に動揺するのもリアル。
リベカがいい塩梅に緊張を抜いてくれればいいのですが、しかし胸見て
落ち着くというのはどうかとw リベカは表情だって胸と同じ位素敵なんですし。
恐らく、一種の生命危機感がごにゃごにゃでリビドー発動してしまったのでしょうけど。
良くも悪くも比翼たる2人ですが、間にもう1人が入った場合、ペースは
明らかに今までと変わってしまう訳で、戦士としては試練の時かもですね。
ひょっとしたらカップルとしては順風満帆すぎる2人にメリハリを与えるべく、
テオを隊長にされたのかも。

で、マニティ艦長代行の勉強の下りは「坂の上の雲」の秋山真之を思い出しました。
彼も古今東西の兵法や戦史を海陸問わず研究してたので。
ただ艦長代行は真之のように要点だけを覚えるコトはできなそうですが……しかし
今回は成長の兆しもありますし、よろけたエマニュエルをキャッチしましたし。
頑張れ。呂蒙の様に頑張れ。
いつかエマニュエル副長に「呉下の阿蒙にあらず」と言わしめるために。
まずは、いち度に3つ以上の事を考えたらのぼせ上がって失神する体質になるのです。
あと、教官つながりでリシュレールを見るたび曹洪がちらつきます。

どっちも蒼天ネタですが、やはりZを正史とみなした場合、VOEは蒼天航路になると思うのです。
元に忠実でありつつ、大胆な改変で面白さを作られていますので。
527名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 22:55:16 ID:G23hFrx8
ISAP先生乙です!
ガディの策かヤザンの策か、見事にエゥーゴの横っ腹を突きましたな。
しかもシャトル防衛戦という難易度の高いミッション、
エマ、リシュレール&ファ、テオ&リベカで
果たしてギャプラン二機を止められるのでしょうか。
援軍が来ることもなさそうだし、
ここはマニティ艦長代行の機転でなんとか形勢逆転か?
528名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 00:49:01 ID:nVEmj9KT
ISAPさん乙かれさま

テオとリベカのカップルはパッと見長生きしそうなカップルだけに
もしもがありそうでなんだか嫌な予感がムンムンです

しばらくえちーが連続で続いたこともあって、今度は濃厚な戦闘モードが連続で続きそうな予感
続きを楽しみにしております

529名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 04:06:24 ID:y5vML2Ne
ISAPさん、話全体には関係ないし意味も文中で説明してあるのでアレなんですが…
「戦術級」「作戦級」「戦略級」の定義はちょっと違うす。

ジャンルや状況どころか国や時代によって幅のある用語な上に
ガンダム世界の編成単位がはっきりしてないので微妙ですが
軍事用語としては

個々人の戦闘技術は「戦技」
連携する要素が入ってくると「戦術」
(所謂部隊、ガンダム世界だと艦隊位まででしょうか)
その戦域全体で「作戦」
(目的の為に艦隊複数を行動させ、その為の陽動や補給含む)
複数戦域以上で「戦略」
(視点によって作戦と一部重複して見えます)
(国家や勢力全体だと「大戦略」とか「国家戦略」と呼ぶ事も)

こんな感じになります。
口幅ったい事を言いましたが毎回楽しく読ませて頂いてます。
原作キャラとオリジナルキャラクターをここまで違和感なく共存させている
二次創作はちょっと他にはないと思っとります。
530名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 09:33:33 ID:v7f5RUaG
>>529
幅のある用語だとわかってるなら突っ込まなければいいのに。


テオ隊の新人さん、なんだか長生きしそうな雰囲気ですね。
それ以前に帰る母艦が残ってるかどうかが心配なところですけど。
531名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 13:08:53 ID:riGXD/+4
今回のを読んで花園の県予選が始まってることに気がついたw
532名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:23:04 ID:YHQ628N8
>>529
あくまでも「この話では「戦略級」というのをこう使ってる」という理解でいいのでは?

ライフルっていうよりガン形態の武器をガンダム世界じゃビームライフルって呼んでるように
ソードORセーバーと呼ぶのが普通の武器をサーベルと呼んだりさ
533名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:39:17 ID:eVsRZCdy
私ならビームライホゥ!と叫ぶがね
534名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 21:02:31 ID:9iQl9lEe
んビィィィーームゥサアァァベルゥッ!!
535名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:43:10 ID:fvlcl0b3
グリプス戦役は基本的に内戦みたいなものだから
シミュレーションゲームとかの戦略級などの用語を
正確に当てはめるのは無理があるような
536名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 08:58:28 ID:HVRMsyad
>>533
PSUに帰れ
537名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 18:53:49 ID:9KegOoAk
今日はヤザンとエルシーのギャプランが大暴れするんだよな。
楽しみで仕方ない。パンツ脱いで正座して待ってよう。
538ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:43:18 ID:Qvu/8B/8
そろそろ、えろしーんを入れなくてはいけませんね‥‥‥



>>529
レスをありがとうございます。

実のところ、「戦術級」「戦略級」「作戦級」という単語を使った理由は
単に「貴方、そんなにウォー・シミュレーションゲーム好きなの〜?」と
ツッコんで貰いたかっただけだったりします。(>>535さんの言う通りです)

もはや懐かしい「ヘックス」やら「スタック」という単語に反応する方や
「デュアル・マガジンの巻末付録」と言って判る方のみ判って下さい。
(‥‥‥すみません、いちいちネタがマニアックで)
539ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:44:16 ID:Qvu/8B/8







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第169回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html

540ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:45:16 ID:Qvu/8B/8



漆黒の宇宙空間に、目も眩むような派手な爆光が堰を切ったように連続して弾けた。
アイリッシュ級1番艦アイリッシュ、2番艦ラーディッシュ共に迎撃に必死だ。
だからこそ、張られている弾幕は通常のレベルを大きく上回る物量である。
簡単に当たるはずはないと判っていても、その輝きは不慣れなパイロットを怯ませた。
「うわぁぁぁ! うぅぅ‥‥‥」
極太のビームが飛び交う中、ハイザックBに乗るアドル曹長が悲鳴を上げた。
どんなに腕が良くとも、戦場の空気に呑まれてしまえば実力の10%も出す事が出来ない。
それが戦場の魔力だという事は、ベテランのパイロットなら誰でも知っている。
だが、今回が2度目の出撃であるアドルにとってそれはまだ只の知識でしかない。
「アドル曹長、大丈夫だ、そうそう当たるものではない!」
隣を飛ぶハイザックAのジェフ・キグリー少尉の励ましも、彼の耳には入らなかった。
せっかく伏兵で出たにも拘らず、彼は未だ銃弾の一発も撃っていない。
これでは、アレキサンドリア艦長ガディ・キンゼー中佐の奇襲の策も無意味である。
すると、まるで幻のように青年の前に鋭角的なシルエットが滑り込んで来た。
「こんな弾に当たったら、減俸もんだぞ。アドルゥゥ!」
541ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:46:15 ID:Qvu/8B/8
ギャプランAを駆るは、“狂犬”と異名を取る彼の小隊長ヤザン・ゲーブル大尉である。
戦闘前と同じように余裕のヤザンに、アドルはハッとしたように顔を上げた。
「も、申し訳ありません」
その声が震えているのが判ったからこそ、ヤザンはギョロリと大きく目を見開く。
「ん? 怖いのか?」
「そんなことはありません!」
そうやって虚勢を張れる内は、新人とはいえそう簡単に死ぬ事はないだろう。
「戦場では、びびった者が死ぬんだ。覚えておけっ!」
そう叫びけつつ、ギャプランAは再びラーディッシュの砲撃の雨の中へ突っ込む。
アイリッシュ側面銃座が浴びせるビームのシャワーがヤザンの顔を照らした。
進路に飛び出して来たネモ隊の1機を血祭りに上げ、ギャプランは血の色に塗られる。
「オレに続けェェェ! アドル、ジェフッッ!! フハハハハハッ!!」
口の端を思い切り吊り上げて笑いつつ、ヤザンのギャプランAはメガ粒子砲を連射した。
背後で、部下であるジェフとアドルが「はいっ!」と必死に答えて追って来る。
ぎょろりと目を開いたヤザンの大きな口の端が、まるで悪魔のように吊り上がった。



542ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:47:15 ID:Qvu/8B/8



爆発の照り返しが、ノーマルスーツのバイザーに映り込んで鈍く光ってそして消えた。
彼女の視界の中で、アイリッシュ級2番艦ラーディッシュの船体が揺れる。
恐らく、伏兵として潜んでいたハイザックの二連装ミサイル・ポッドからの被弾だ。
光学兵器と違い、実弾であるミサイル等が船体に与える振動は意外に大きい。
まさかあれしきの攻撃で撃沈はしないだろうが、しかし帰る場所が無くなるのは困る。
必死に周囲を見渡すエマ・シーン中尉の額を、幾筋かの汗が流れ落ちた。
そこへ、小さなスクリーンが光りラーディッシュ艦橋からの通信を伝えて来る。
「エマ中尉! まずは敵のリーダーを狙え!」
艦長であるヘンケン・ベッケナー中佐自ら伝えて来るような作戦かどうかはともかく
エマとしても、崩れ掛けているフォーメーションを立て直したいのは同意だ。
もっとも、いかにも心配そうに通信画面越しに見つめるのは止めて欲しい。
口の中だけで、そんな甘さが部下に舐められる原因じゃないのと小さく呟いてから、
「了解! フォワードは先行しているギャプランAに集中して!」
ヘンケンを見返しもせず、スーパーガンダムは左手に持ったビームライフルを撃った。
狙いを絞っている余裕なぞないから、補助COM任せの殆ど弾幕まがいの連射だ。
543ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:48:16 ID:Qvu/8B/8
そこへ、新手のハイザックDがバラ撒いたザクマシンガン改の銃弾が襲い掛かる。
スーパーガンダムは、背負ったスラスターを全開にして一気に機体を東天へ泳がした。
「当たるはずもない、か!」
「総員に告ぐっ! シャトルは地球から打ち上げられた!」
不意に、アイリッシュ級1番艦アイリッシュの艦橋でエマニュエル・クリル副長が叫ぶ。
息を吐き掛けていたエマは、ガンダムの操縦席で愕然と目を見開いた。
「な、なんですって!?」
メインスクリーン片隅のデジタル表示は、作戦標準時間13:43に変わっている。
エマ機の周囲では、少し動くと当たりそうな位にビームが飛び交っていた。
そんな戦場に、装甲さえ纏っていない単なる連絡用シャトルが飛び込んで来るという。
銃弾の一発でも当たれば、あっという間に作戦は失敗となってしまうのに。
そして、その無防備なシャトルに乗っているのはあのクワトロ・バジーナ大尉なのだ。
「シャトルが到着するまで約330秒! それまでに敵を殲滅しろっ!!」
そんな無茶な命令するエマニュエルの声も、相当に焦燥した物になっている。
エマがロングライフルを構える間に、ギャプランAのメガ粒子砲が連続して飛び去った。
544ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:49:14 ID:Qvu/8B/8
例えば、川の水面へ回転する様にコーヒー皿を投げた時水面で連続して跳ねるように、
逆三角形のギャプランの濃い青とモスグリーンの機体がビームの海を跳ねる。
『フハハハァァァァッ! ヌルいぞ、エゥーゴォォォッ!』
開けっ放しのティターンズ回線から、野獣の唸り声のような哄笑が響き渡った。
「その声は、ヤザン大尉‥‥‥っ!」
ギャプランのヤザン・ゲーブル大尉とは、グラナダ沖海戦からの連戦だ。
少なくとも、あの時の戦闘はからくも見逃して貰った、と表現すべき戦果だった。
ヤザンの腕の確かさを知っているエマは、ロングライフルの照準を戸惑ってしまう。
ギャプランは、その銃口を物ともせず簡単に火線を潜り抜けてMSへ変形する。
「ダメだわ、タイミングが‥‥‥!」
『そっちの都合通りいくもんかァァーー!』
息を呑むエマの耳に、噛み付くようなヤザンの叫び声が突き刺さって来た。
作戦標準時間13:44、エゥーゴ隊に残された時間は恐らく300秒を切った程だろう。
「敵の速さは判っているはずだっていうのに!」
自分への戒めと部下であるパイロットへ叱咤が混ざり合って出た、エマの叫びである。
545ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:51:36 ID:Qvu/8B/8
スーパーガンダムは、振り被ったロングライフルを抱えるようにヤザン機へ向けた。
その途端、通信機から今回エマ隊に配属された2機目の部下の絶叫が響く。
「エマ隊長ぉぉお、うわぁぁーーっ!」
至近距離で爆発したリック・ディアス44号機の閃光に、エマは慄然とする。
これで、あっという間にエマ小隊は彼女一人になってしまった訳だ。
「そんな‥‥‥!」
左右のプロップがなくなってしまえば、フロントローだけで敵のタックルは防げない。
フォワードは、あくまで敵の攻撃を的確に食い止めてこそフォワードだ。
そんな事は百も承知の小隊長エマにとって、現在の劣勢な状況は余りにも歯痒い。
「これを使うしかっ!」
エマは、照準を乱暴に覗き込んだだけでロングライフルの引き金を引いた。
弾丸を節約する為、試射もしていなかったスーパーガンダムのメインウェポンだ。
ごうっ!という圧倒的な衝撃と共に、漆黒の宇宙を強引な光線が切り裂く。
『な、なんだ、このビームはぁぁぁっ!!』
ロングライフルの初弾は、その光を掠めただけのハイザックEを一撃で葬った。
546ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:52:31 ID:Qvu/8B/8
強大な威力のビームの奔流を見て、ヤザンが慌ててエマから距離を取る。
その臨機応変な動きは、流石にここまで生き残ってきただけあると言うべきだろう。
『戦艦並のライフルだとっ!?』
「す、凄い‥‥‥!」
期せずしてヤザンとエマの驚愕の声が重なり、スーパーガンダムは一瞬だけ硬直する。
そうそう撃ちまくる訳にはいかないだろうが、それにしても凄まじい威力だ。
これなら、あのMSZ-006 Ζガンダムのビームライフルに勝るとも劣らない。
「後は、当てるだけ!」
叫ぶエマの対角線の宙域では、テオドール・チャーチワード少尉が混乱の中にいた。
「テオドール少尉、こっちは1機墜とされた! フォーメーションを組み直すぞ!」
バックス担当のネモ小隊のトリッパー中尉が、切羽詰った声で叫ぶ。
アイリッシュを護るべきか、飛び出して迎撃を優先すべきか選択すべき事態だである。
「テオぉぉぉ! ハイザックの動きが判んないよお!」
部下であり最愛の恋人であるリベカ・マレリー少尉が、パニック状態だった。
彼女の背後では、先駆けのギャプランと後詰のハイザックの連携攻撃が展開中である。
547ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:53:30 ID:Qvu/8B/8
テオドールが兎も角口を開いた途端、ラーディッシュのオペレータが自棄気味に叫んだ。
「短距離レーダーにシャトルの機影を確認! マズイぞっ!!」
画面隅のデジタル表示は既に13:46だから、残された時間は150秒から160秒か?
こうなっては、まず部隊を立て直して敵に当たるのが最良の策であろう。
「トリッパー中尉、こちらと合流して下さいっ!!」
テオドールは通信画面に向かって怒鳴るが、ミノフスキー粒子障害で画面が乱れる。
「ええい! 伝わったのかどうか判らない!!」
焦るテオドールは、思わずコンソールを拳で叩き、痛みに顔を顰めてしまう。
「ねぇ、テオ、テオってばっーーー!!」
癇癪を起こしたようにリベカが叫ぶが、テオドールは顔も向けてやれない。
「待って、リベカ、ちょっと待ってってば!」
その口調の激しさに、リベカは滞空監視をしながら少しだけ不満そうに唇を突き出す。
「‥‥‥テオぉ」
「シャトル到着まで、残り120秒ぉぉぉ!!」
未だティターンズMS隊を一機も墜とせていない現状の中、オペレータは絶叫した。
548ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:54:30 ID:Qvu/8B/8
そんな事は判っている、とテオドールは絶叫したい気分でビームライフルを撃つ。
「こちらトリッパー中尉! テオドール少尉応答願う!」
ビームライフルを連射しているネモ隊のトリッパーが、必死の形相で彼を呼んだ。
「こちらテオドール・チャーチワード少尉! どうぞっ!!」
「隊長ぉ、あたしはどうしたらいいんでしょうか〜?」
エイン・グリアラ准尉の不安そうな態度に、テオドールは苛々と叫んだ。
「君は、僕とリベカの撃ち漏らした敵を撃ってくれればいいと言ったろう!?」
相手は初陣のパイロットだと判っていても、もう気を遣う余裕がないのだ。
「は、はい。そうしますぅ」
びくっと肩を震わせたエインのネモVは、肩のキャノン砲を虚空に向かって構える。
本来なら、こういう混乱した事態の中でこそ上官は落ち着かなくてはならない。
そして部下を受け止めてやらなければ、不安が増すばかりであろう。
薄いベールで覆われた口許を軽く綻ばせつつ、エインは胸の前で手を合わせる。
「隊長さんは、お忙しいようですねぇ」
そう呟く彼女の顔が、ぽやぽやしたものから、少しずつ真面目な物になっていった。
549ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:55:48 ID:Qvu/8B/8
「目視でもシャトルを確認っ!! 総員、死んでも目の前の敵を墜とせ!」
アイリッシュのエマニュエル副長の絶叫に、リベカ・マレリーは地球の方角を見た。
地球をバックに、小さい米粒のようなシャトルが炎を吐き出しつつ近付いて来る。
ふと、リベカの耳元でひゅんっ!という何かが風を切る音が聞えた気がした。
「‥‥‥リベカ少尉、危ないですよぅ」
エイン准尉のどこか超然とした囁きに導かれ、リベカは無意識に自機を左に泳がせる。
彼女のネモVがいた空間を、ギャプランのメガ粒子砲がざくっと通り過ぎた。
そこへ、高速で一気に距離を詰めてくるのはギャプランBの鋭角的なシルエット。
『おやおやぁ! ちったぁアタシを楽しませてくれるのかい!?』
開けっ放しのティターンズ回線から、畳み掛けるような凶悪な笑い声伝わって来る。
ギャプランBを駆るエルシー・シャトラン中尉とは、初戦のリベカだ。
「このMA、なんて無造作に距離を詰めて来るの−−っ!?」
眼前に一気に距離を詰めてくるその身軽さに、リベカはぎゅっと目を閉じる。
テオドールがぎょっと援護に入ろうとするが、迂闊にも余りに距離が離れ過ぎていた。
ギャプランBの砲撃で、リベカのネモVの右足が吹き飛ばされ、その機体が振動する。

550ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/10/22(日) 19:56:52 ID:Qvu/8B/8





──次回、クワトロ・バジーナ回収作戦 中盤戦へ






551名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 20:18:06 ID:62C6N62Y
緊迫感ある戦闘GJ!

5thルナやアクシズを地球に落とす悪党なんかどうでもいいから、
うえだとほーこたんが無事きのこれますように……

エインたん、意外と大物に化けるかも?
まずエルシーとヤザンの猛攻を切り抜けにゃならんけど。
552名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 20:19:06 ID:9KegOoAk
ISAP先生、乙です!
リアルタイムで見られました。
エゥーゴの焦りとヤザンの余裕の対比が、見ていてハラハラさせますね。
エイン准尉がニュータイプっぽいところを見せたのも今後どうなるか?
553名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:10:00 ID:fdXSUd4h
僕はデュアルマガジンの影響でエリ8にはまりました。
SLGはダンバインを買ったくらいでおさまりましたw
554名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 09:49:44 ID:fVpX9Aq3
ここで颯爽とヲル豚が・・・

ないかな。
555名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 11:49:37 ID:cbErrCSb
ISAP氏もボード・シミュレーションゲームが緩慢な死を辿るのを
リアルタイムで体験された世代なんですね。
(今もコマンドマガジンなどで細々と生き残っていますが)
556名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 16:22:55 ID:WskMDj6x
相変わらずイヤな汗がタラリと出てくる、いい緊張感のある文章ですね

戦略なんて単語の出るゲームはギレンの野望しかやったことの無い自分
独立戦争記ならクリアできたけど系譜はクリアしてないなぁ
どうも最後まで行く前に膠着状態の戦況に飽きちゃうんだよなぁ
557名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 17:55:32 ID:7m3iDXjL
ギレンの野望の続編PS3で出ないかなぁ・・・
だったら買うのに。
PSPはロード時間が少ないからいいけど、キャラもMSも増えてないベタな移植にガッカリ。
せめてキャラだけでも増やしてくれい。オリジンのキャラを・・・
558 ◆aaBdZIQkV. :2006/10/24(火) 21:38:58 ID:KTKs4VlH
9
559#:2006/10/24(火) 21:39:37 ID:KTKs4VlH
9
560 ◆7qt3pvTTRM :2006/10/24(火) 21:40:10 ID:KTKs4VlH
9
561 ◆3fHrjnHIFE :2006/10/24(火) 21:40:45 ID:KTKs4VlH
9
562名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 17:20:02 ID:Pt7d4B83
>>558-561
トリップテストは他所でやれ。
563名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 07:48:52 ID:edxe9hZ2
さわんじゃね
564sage:2006/10/28(土) 18:49:51 ID:9jsq/Htd
このまえZの劇場版をまとめて見たけど、最後のカミーユのあまりにも普通っぷりにちょっと笑ってしまった。
感動したのは最後のアーガマに結構モビルスーツが残ってたトコだった。
なんつーかあまりにも凄惨な戦いの後にもあんなにもザコが生き残ってた事に安堵した。
ブライトの言ってた通りにパーティーしたんだろうな。
ISAPさんの作品の脇キャラたちも最後には皆揃ってパーティーできるといいな。

565名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 21:03:01 ID:0UGulGCn
そういえば前回の最後には予告日書いてないな。
でも今日来てくれると信じてパンツ脱いで正座して待ってよう。
566名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 05:26:24 ID:sat+qOJs
そして月曜日('A`)
567名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 11:58:01 ID:am5E+QFL
>>565
風邪ひくなよ
568名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 20:39:57 ID:nh7bmZwL
>>565
懐かしのパンツマン乙
569名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 19:27:31 ID:jbYzoxJp
570名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 09:25:39 ID:kq7MDX8u
ちょwwwwwwwwwww
571名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 12:42:48 ID:vipmi5WN
ちょっと待ちなさい。
572名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:25:36 ID:mUtGz8cP
風邪ひいた・・・

白菜と合鴨とねぎの鍋焼きうどんウマス!

寝る。
573名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 13:15:23 ID:sYdGwmw0
>>572
いつまでもパンツ脱ぎっぱなしでいるから…
574名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 07:35:19 ID:+2FYkAAP
某袋の冷却効率は世界一ィィ
575ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:49:16 ID:Dw6cEI4l
御身体はお大事に


576ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:50:24 ID:Dw6cEI4l







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第170回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html
577ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:51:28 ID:Dw6cEI4l


コックピットを揺らす振動に、リベカ・マレリー少尉の堪え切れない悲鳴が上がった。
「きゃあぁーーっ!!」
「リベカぁぁぁ!!」
ネモVを一気に跳躍させるテオドール・チャーチワード少尉だが、距離があり過ぎる。
エルシー・シャトラン中尉のギャプランBは、まさに圧倒的な速さだ。
『すぐに、そんな悲鳴も上げられなくしてやるよぉーー!』
開けっ放しのティターンズ回線からは、エルシーの嵩に掛かる嘲笑が響き渡る。
「間に合え、間に合えーー!」
テオドールは、必死の形相でバーニアを全開にして自機をリベカ機に近付けた。
元々が接近戦が主体のMSとはいえ、当然に得意な間合いというものがある。
戦闘の理想は、こちらの攻撃だけが届いて相手の攻撃が届かない距離を維持する事だ。
ヒット・アンド・ウェイは、それを究極まで突き詰めた戦法の一つである。
戦闘に慣れたパイロットであればある程、そのリズムを体感しているものだ。
だが、エルシーの、そしてヤザン・ゲーブル大尉の行動にはそのリズムがなかった。
こちらの射程圏内に入ろうとも一切関知しないそのアクションは、まさに異質だ。
578ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:52:33 ID:Dw6cEI4l
その凶悪なまでのユニークさに、エゥーゴMS隊は翻弄されるしかないのである。
リベカのネモVは、吹き飛ばされた右足を庇うように急いでビームライフルを構えた。
「ね、狙いが付けられない‥‥‥!」
間合いを詰めて来るのだから、常識的に考えれば簡単に当てられそうなものだ。
だが、それを簡単にさせない異様な気迫がエルシー機にはあった。
『さあ、血反吐吐いて死になぁぁぁーーー!!』
ギャプランBが、エルシーの楽しそうな声と共にメガ粒子砲の砲門を輝かせる。
「リベカぁぁぁっ!!」
手に持ったビームライフルを連射つつ、テオドールのネモVが悲痛な叫び声を上げた。
テオドールの脳裏に、撃墜されて身体を焼かれるリベカのイメージが映る。
その瞬間、テオドールの耳に静かでゆっくりとした声が滑り込んで来た。
「大丈夫ですよぅ、隊長さん」
不意に、エルシーの出鼻を挫くように連続してビームキャノンの正確な閃光が弾ける。
派手な爆発に方向転換をしたギャプランBは、リベカのネモVを狙えない。
『ほう! 良くアタシの動きを読んだねぇ』
579ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:54:07 ID:Dw6cEI4l
小さく舌打ちをするエルシーを牽制したのは、エイン・グリアラ准尉のネモVである。
「‥‥‥え?」
その予想外な動きに、隊長であるテオドールはまるで痴呆のように左右を見渡す
確か、エインはテオドールの後方で敵の動きに戸惑っていたはずだった。
それが、どうして彼の前に、しかもギャプランの邪魔を出来るような位置にいるのか?
「エ、エ、エイン准尉‥‥‥?」
リベカも、コックピットで操縦桿を握り締めたまま呆然と爆発の光を見る。
通信画面の中の少女は、目を細め、口元のベールの下で微笑んでいるようだった。
もっとも、一旦方向転換したエルシーはあっという間にその戦意を取り戻してしまう。
『まさか、このギャプラン鼻っ面に当てて来るとはねぇぇ!!』
エルシーが叫びつつ放つギャプランのメガ粒子砲が、エインのネモVに襲い掛かった。
間髪も入れないその素早さに、ネモV3号機は右手装甲を焼かれてしまう。
「‥‥‥う、うわぁ」
少女にしてみれば、まさかギャプランBがこんなにすぐに復活して来ると思いもしない。
それが、場数を踏んでいない甘さと指摘されれば認めるしかないだろう。
580ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:55:25 ID:Dw6cEI4l
メガ粒子砲の掠めた衝撃に揺れるコックピットで、エインは可憐な唇を噛み締めた。
そこへ、通信機の中から真面目そうな声が響くと共に一つの影が跳躍する。
「駆動系異常なし、行けますっ!」
バックスの右ウイング担当だったネモ隊の一人が、一気にフォワードへ上がって来た。
左肩から煙が上がっているのは恐らく被弾したのだろうが、致命傷ではあるまい。
モスグリーンの機体が、振り被りつつビームライフルをギャプランへ向ける。
『その程度で、アタシの前に出て来るってのかいっ!!』
ギャプランBは、その動きを認めるや否やメガ粒子砲を無造作に放った。
眩い光がパワーを持ったまま伸び、エインは思わずその軌跡を追ってしまう。
ネモは、ビームライフルの引き金を引く暇もなくその腹部を貫かれて四散して行った。
「死ねるものかよーー!」
パイロットの絶叫は、しかし戦場の喧騒の中で掻き消されてただの雑音になる。
またもや味方を失ったエゥーゴ隊に衝撃が走る中、爆煙の中から2機のMSが飛び出した。
「リベカと一緒なら、お前なんかに負けはしないっ!!」
見事なツイン・フォーメーションを組んでいるのは、テオドールとリベカの二人だ。



581ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:56:31 ID:Dw6cEI4l



ティターンズ元旗艦アレキサンドリア級1番艦アレキサンドリアは、息を潜めている。
ダークブルー系統で塗装された船体は、戦闘宙域からは少し離れた位置にあった。
司令であるジャマイカン・ダニンガン少佐は、遠くの爆光に目を細める。
「ラーディッシュ、あと1分で主砲の射界から離脱します」
オペレータの一人が、ヘッドセットを片手で押さえつつジャマイカンを振り返った。
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュを射程圏内に捉えられるのはある意味僥倖である。
相手は、エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマに勝るとも劣らない重要な船だ。
アイリッシュ級巡洋艦1番艦アイリッシュなぞとは違い、そうそう隙は見せていない。
混乱する戦場の中で、たまたま訪れた見逃せないチャンスと考えるべきだ。
「このまま逃がすものか。各砲門、対艦放火開始だ!」
手で指し示しつつそう叫ぶジャマイカンに、隣のガディ・キンゼー中佐が息を呑んだ。
「少佐、ここからではMSの戦闘宙域を直撃しますが‥‥‥」
「なんだと?」
ジャマイカンも、艦長であるガディのそのセリフに戸惑ったように口篭る。
慌てて手元のレーダーを見れば、確かに主砲の射線と味方の進行経路が重なっていた。
582ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:57:32 ID:Dw6cEI4l
これでは、アレキサンドリアが主砲を撃てば味方を狙撃してしまう可能性がある。
舌打ちをするジャマイカンの脳裏に、グラナダ沖海戦の苦々しい記憶が蘇った。
あの戦闘では、『不死身の第4小隊』が敵の策略で主砲に被弾し戦闘不能となっている。
戦場を自由自在に動くMSといえども、戦艦の主砲に耐えられる装甲は持ってはいない。
「せっかくのチャンスだと言うのに、何をやっている」
ジャマイカンの苦々しげな呟きに、ガディは制帽の下で細い眉を顰めた。
通常はこんな混乱は起こりえないのだが、そもそもが即興の迎撃作戦である。
敵の側面を突こうとした奇襲の成功の代償が、この状態を引き起こしてしまったのだ。
「ヤザンに迂回させろ」
重々しく言うジャマイカンに、オペレータが少しの時間の後で叫び返して来る。
「回線繋がりません!」
報告を聞いたジャマイカンは、思わず手元のコンソールを叩いて小さく唸った。
ミノフスキー粒子を戦闘濃度で散布しているのだから、通信が困難なのは判る。
現代の戦闘で、クリアな通信を確保出来るのは奇跡に近いのも判っている。
それでも、何故この場のこのタイミングで通信が通じなくなってしまうのか。
583ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 19:58:31 ID:Dw6cEI4l
アレキサンドリアは、その弾薬の少なさから今回の戦闘には積極的に参加していない。
グラナダ沖海戦で疲弊したこの船には、ロクな物資は残っていないからだ。
そもそも、アレキサンドリアは補給の為にサイド7のグリプスへ向かう途中だったのだ。
「──ガディ艦長、サブ・ブリッジへ降りてくれるかね?」
ジャマイカンは、メインスクリーンを見つめたまま背後のガディに宣言した。
「ジャマイカン少佐、私も砲撃は行うべきだと‥‥‥!」
自分で全ての責任を取ろうとするジャマイカンに、ガディは立ち上がりながら叫ぶ。
地球連邦軍の最前線の戦艦の艦長の命令権限は、強大なだけに責任も重い。
艦長の命令は克明に記録され、例えば敗戦後の軍事裁判では重要な証拠となる。
だが、ここで敵母艦を撃墜出来るかもしれない絶好の機会を逃すのは情けないだろう。
ジャマイカンは、もうガディを振り返りさえもせずにオペレータに叫ぶ。
脳裏に浮かんだ形だけの敬礼を行っていたヤザンの姿に、ジャマイカンは苦笑した。
──帰りたければ、部下共々自分で帰って来ます!
「ヤザンなら自力で戻ってくる。撃てぃーー!!」
アレキサンドリアの船体中央左右に設置された8門の主砲が、一気に雄叫びを上げる。



584名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 20:00:48 ID:Dw6cEI4l



ビームとミサイルが飛び交う戦場を、アレキサンドリアの圧倒的な主砲が切り裂いた。
「撃って来た!?」
スーパーガンダムのコックピットで、エマ・シーン中尉は唖然と叫ぶ。
ホワイトアウトした視界で、主砲が通り過ぎたラインで起こる幾つかの爆発が見えた。
『おあぁ、何だと!? 味方に向かって発砲したのかァァッ?』
ギャプランAを操るヤザン・ゲーブル大尉が、怒りに任せたように咆哮する。
ヤザンの右手方向では、ハイザックGがその主砲に巻き込まれて爆発するのが見えた。
恩給位は出るのだろうが、しかし味方に狙撃され死ぬパイロットは哀れだ。
きっと死んでも死に切れまい、そう思えばこそヤザンは瞳を狂暴に動かすのである。
『やってくれるじゃないか、ジャマイカンよォォォッ!』
ヤザンのギャプランAは、戦場を飛び回りつつメガ粒子砲を怒りに任せ乱射した。
「カタパルト被弾! エアブロック閉鎖ーー!」
ラーディッシュのオペレータのラエルの絶叫に、エマの視界が白くなる。
正面スクリーンには、右カタパルトから爆煙を上げるラーディッシュが映っていた。
ラーディッシュの、前方に3基・後方に1基あるMS射出用カタパルトデッキの一つだ。
585ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 20:01:44 ID:Dw6cEI4l
スカイブルーの船体は、アレキサンドリアの狙撃の衝撃でまだ細かく振動している。
「被弾‥‥‥? そんな!?」
予想外にショックを受けている自分に、更にショックを感じてしまうエマ・シーンだ。
「ヘ、ヘンケン艦長は──!?」
通信用のスイッチを探すノーマルスーツのグラブの指先が小刻みに震える。
普段なら簡単に押せるその大きなスイッチを、エマは何故だか中々操作出来ない。
その瞬間、通信画面が一斉通信扱いで艦長のヘンケン・ベッケナー中佐の顔を映した。
髭を蓄えた無骨な顔は、自艦が被弾した事を微塵も感じさせない冷静さだ。
その落ち着いた物腰と、未だにノーマルスーツを着ていない事実が嬉しい。
戦闘時にノーマルスーツを着るのは、部下の腕を信頼していないと看做されるからだ。
「艦長‥‥‥!」
ぱっと顔を輝かせ掛けたエマは、ごほんと空咳をしてふんっと横を向く。
いつも五月蝿いヘンケンを心配してやる必要なぞ、これっぽっちもないエマなのだ。
「総員、陣形を立て直せ! シャトルが敵の射程距離に入るまで30秒だ!」
幸か不幸か、エゥーゴ隊の側面を狙った敵はシャトルの進入経路の正反対の位置だ。
586ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 20:02:47 ID:Dw6cEI4l
だからこそ、エマ達はシャトルを混乱の真っ只中の戦場で未だ護れているのである。
「了解、シャトル援護の優先順位を上げます」
短距離レーダーを横目で見るエマの耳に、リシュレール・サントス中尉の声が聞えた。
彼女の乗るリック・ディアスは第2世代MSだから、現在の戦場では旧型機であろう。
それなのに、未だに被弾一つせずにハイザックCを落としている腕は素晴らしい。
きっと、ヘンケンの信頼が厚いであろう事は想像しなくても判るエマだ。
「了解です、ヘンケン艦長!」
たかが軍曹の癖に、何故だか気安くヘンケンに返事をするファ・ユイリィ軍曹である。
そんなファに眉を顰めつつ、エマはむすっとしたように押し黙って返事をしない。
「頼むぞ、エマ中尉」
いつものように親しげに声を掛けてくるヘンケンに、エマは憮然と言う。
「‥‥‥了解」
なるべく素っ気無く聞えるように言ったつもりだが上手く出来たかどうか自信がない。
軽く頭を振ったエマの前に、右腕を失ったハイザックDが飛び込んで来る。
スーパーガンダムは、正確な動きで両腕で抱えたロングライフルの引き金を引いた。



587ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/05(日) 20:04:31 ID:Dw6cEI4l
(第170回・終)
588名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 21:02:46 ID:+QFiMAw5
帰宅したところでちょうどISAP先生に遭遇ー!
相変わらずの迫力あるバトルシーン、
それに機微な心理描写ですね。
続きが楽しみです。
589名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 21:27:07 ID:dIFe8wx6
      _,. -―‐-- 、_
    ,.‐'"     ヾ  `ー-、
   / ///  _,.-―-、-‐‐'" `i
   `r、__,.-'"     ヽ    .|
    i'          l    |
    l         〈    |
.    l.     ,,...__   |    |
    l. ,.=、  '゙ー’   l. ,.-、 |
.    l `゙7゙       ! j h | |
     l  !  、     └;__.ノ |
.     l. ,ゝ'"´゙ヽ    j. `ー|
     l. `゛ニ ̄`    j   |
.     !       ,:' /  |
      ヽ、  ___...ノ /   .|
       「 ̄ __,..===|
.       |ll厂 ̄ ̄ ̄    |
      _,.!l  l三三l _,.--―!、_
     ̄ヽ、ll__,..--―'"        ̄ ̄
       ll

590名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:04:51 ID:4SOzCW14
ゴチでございます
591名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:34:20 ID:RO0EN9L+
ジャマイカン少佐は今月中にお亡くなりになるのかな
592名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 23:48:39 ID:R0jio/Au
きたこれww

エマさんがなんだかんだいいつつヘンケン艦長を気にしているあたり、
まだ脈はあるのかなぁ・・・。

テオドール隊の3番機の底もなかなか知れないところで、楽しみですな。
593名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 00:24:57 ID:htFq+DIO
ヤザンの謀略発動へ
594名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:17:30 ID:eWc4+SUh
ああ、ヤザン、ガディ、ジャマイカンの3人は去年再放送見てからすげー好きなんだよなぁ〜
もっと活躍してくれ
595名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 17:26:28 ID:m+t4DGSN
Gジェネネタはこちらで良いのかいな?
596名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 17:28:09 ID:2entUs6e
やめとけ、叩かれるだけだと思うぞ。
597名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 19:45:21 ID:DY3K+/jd
>>595
SS投下するならせめて水曜か木曜くらいを狙った方が叩かれないと思う。
日曜はみんなパンツ脱いで待ってるから。
598名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 21:37:38 ID:wDFmHF45
よっぽどおかしいものでなければ、叩かれることはないだろうけどね
599名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:21:06 ID:etF9yTWw
他でやってよ。
600名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:37:50 ID:5bPK3Xq+
べつにいいじゃん。
まあ、日曜の夕方〜夜を狙って投下するのはなんだけど、
それ以外の時間帯なら断る理由無くね?

ここが氏専用スレってわけじゃないし。
601名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 08:47:07 ID:G8gh65h8
(例の効果音)
いやな予感がする・・・
602名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 19:51:56 ID:UkliqIfk
新しい才能を拒む理由は無いと思うが?
常に開かれた場所でなくては神はあらわれない。
>>597さんは頑張って投下して下さい。
603595:2006/11/13(月) 23:30:21 ID:G0532r8B
いや……もう何か……書く気無くしたから良いや……

しかも、こちとらずっと前からいろんなスレに投下してきた人間なのに
「新しい才能」とかって、格下っぽく扱われるのが癇に障るし……
604名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 23:36:01 ID:EYgG7VmD
>>603
まぁ、先任さん(ISAPさん)は、ずーーーーっと前から延々と投下してしていた
事実から見ると「新しい才能」になってしまうわけで…
「Gジェネ」ねたは個人的には好きなんで投下をして欲しいです。
605名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 00:05:40 ID:M/80Enbe
>>603
またいつか書きたくなったらその時にまたきて下さいな
日曜投下さえしなければ大丈夫だと思います

ただ、ちょっとこらえ性がない印象は受けちゃいますね
これくらいのレスで癇に障るようではここで続けていくことは難しいと思います
606名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 08:39:54 ID:AclT6OLq
延々・・・というか、何年目だっけ?
4年目くらいだっけ
607名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 15:10:39 ID:Wb/TeCho
もう4年半になるもんなぁ
608名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 00:54:39 ID:6rIuABPO
ISAP氏がすごいのは認めるし、俺も大好きだが、過度に持ち上げてるのが気持ち悪い。
上でもあったがそれ以外の人は格下みたいな感じで書いてあるのも、双方に失礼だと思わんのか?
このスレにとっても、ネタを投下しづらい空気になってるのは問題じゃ。

というわけで595щ(゚д゚щ)カモーン
609名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 08:15:10 ID:jfxUg5jF
いつのまにかここ以外には、
まともなガンダムのエロパロスレがなくなってるんだな。

ガンダムでスレ一覧を検索しても引っかからないだけか?
610名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:11:58 ID:vsu5PkEL
>しかも、こちとらずっと前からいろんなスレに投下してきた人間なのに
>「新しい才能」とかって、格下っぽく扱われるのが癇に障るし……

こんなコト言われたって分かる訳無いと思うんだが。
611名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:25:23 ID:4FLi4JUa
komattane
612名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 00:53:35 ID:hGJcfFEI
別に日曜の投下もかまわんだろw 何いってんだ。
613名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 17:13:01 ID:8wNGH9oH
基本的に匿名希望なんだから己のリビドーをただ叩き付ければイイんじゃね?
614ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/18(土) 07:55:11 ID:SNBm+WzS
私も、己のリビドーをただ叩き付けれるだけで良いと思います。
匿名掲示板のSSスレ、ですから。

>>595
新しい、というのはほめ言葉だと思います。
少なくとも、古臭いなどと言われるよりよほど期待されているじはずです。
私は、貴方の作品の投下をとても期待しています。
頑張って下さい。

あと、私は格下とか格上とかにはこだわりませんので、
私の態度や他の事で直せるようなことは言って戴ければ改めます。
615名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 05:22:10 ID:JYV8y++Y
・・・




あれ!?
作品の投下は!?

投下もないのにISAPさんが降臨するのなんて初めてじゃないのか。
616名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 11:47:41 ID:8N6MDifV
いや、あったような気がする
617名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 16:50:07 ID:12VZME4+
ベルたん陵辱でいいから活躍してほしいな
告白を断ったのに腹いせにやられちゃうとか
朴念仁に期待してるといつになるかわからないからな

だめかな
618名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 19:09:21 ID:vnYdVk0E
投下無しでもいいからどんどんコメントしてくだせえ!
619名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:21:45 ID:JYV8y++Y
いや、それはやめたほうがいいと思うけどな。
彼の身のために絶対ならない。
620名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:52:48 ID:VEgcptB2
> しかも、こちとらずっと前からいろんなスレに投下してきた人間なのに
> 「新しい才能」とかって、格下っぽく扱われるのが癇に障るし……
何処のスレのどのSSを投下したのか教えて。
でないと、勝手に勝利宣言して逃げ出す某半島人のように思われるぞ。
621名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:52:55 ID:BwOm4o+l
今週は無しか・・・・残念無念

ティッシュ箱抱えてフランタンの夢を見るとしよう
622名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 02:09:25 ID:DJrgOZx6
りらっクマーーー
623名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 18:34:23 ID:hN6tbwWz
落ち着いたかね。
よかったよかった。
624名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 20:26:31 ID:XV7rpkCX
明日、作品の投下があるんだって?
625名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 01:07:16 ID:7411lILW
ノエルのエロいssたのむ!
626名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 05:11:01 ID:THxBaIV8
>>624
うそつき!ヽ(`Д´)ノ ウワァァァッン
627名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 00:32:48 ID:qf2FtDRf
>624が自転周期24時間の星に居るとは限らないわけで
628名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 19:52:07 ID:TwBFNRc+
闘いの中を生きて来た少年だからこそ、その身体に残る傷跡は数え切れない程に多い。
リリーナ・ピースクラフトは、少年の肌に指先を這わせる時いつもせつなくなる。
この胸の切り傷も、この腕の火傷も、何度も死線を彷徨って来た証なのだ。
中には──少年は認めないだろうが──彼女の為に負った傷もあるだろう。
「ん、‥‥‥リリーナ」
目を閉じて仰向けに横たわったまま、少年は彼女の指先の感触に小さく声を上げる。
彼、ヒイロ・ユイとこうやって肌を合わせるのはもうこれで何回目だろうか。
それでも、その度に少年の身体に残る傷跡に触れずにはいられないリリーナなのだ。
「ヒイロ?」
リリーナは、ふと自分の腕の中にいる少年が他人のように思えて怖くなった。
彼女は、いつだって小鳥のように手から逃げ出しそうな少年を捕まえておきたい。
それで、つい少年を抱き締めながら不安そうに呼び掛けてしまうのである。
「‥‥‥何だ‥‥‥?」
しかし、ヒイロはいつものように冷静そのものといった表情で彼女を見返して来た。
一転の曇りもない瞳は、少年が多くの人間を殺めて来た事実を疑わせる。
629名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 19:53:05 ID:TwBFNRc+
こんな綺麗な目の少年に、一体誰を殺す事が出来るのだろうと思ってしまうのだ。
「いいえ、何でもないわ」
彼女が横たわったまま首を振ると、少年は無言で任務了解というように頷く。
リリーナの腕に抱かれたまま、ヒイロはただ彼女の為すがままにさせているようだった。
それは、彼女が何をしても御し切れると判断しての余裕にしか見えない。
そんな少年の冷静さが、リリーナには疎ましく、憎らしかった。
男に、自分にだけは弱い処も見せて欲しいというのは女の持つ厄介な我儘の一つだ。
無論、男は好きな女であればある程、虚勢を張って余裕を装う。
それを求めている一方で、女は男に依存してくれる弱さも同時に求めている。
少年の、まるで仮面のように作られているクールさを壊したい。
少年に余裕がある限り、いつ自分の元から巣立って行くか判らないから。
七つの大罪にも匹敵するその欲望に、恋するリリーナは呆気なく負けてしまう。
不意に、リリーナは抱き締めているヒイロの耳元に唇を近付けた。
「ヒイロ、貴方を放したくない」
彼女は、身体を硬くしたヒイロの耳たぶを噛み、ぺろっと外から内へ舌を入れる。
630名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 19:54:03 ID:TwBFNRc+
リリーナの湿った舌先が、少年の柔らかい耳の穴の周囲をぺろぺろと舐め回した。
彼女の突然の変容に怪訝そうな少年が何か抗弁しようとした瞬間、
「ふうっ!」
同時に、リリーナはヒイロの耳の中に甘ったるく熱っぽい吐息を吹き込んだ。
「‥‥‥う、あああっ‥‥‥」
リリーナの腕の中で、ヒイロは情けない悲鳴を上げて目をぎゅっと閉じた。
少年は、全身を突っ張らせて首を左右に大きく振って逃げようとする。
だが、突然の快感に力が抜けているのか、ヒイロらしくもなく抵抗はか弱い。
途中まで上げられたヒイロの腕が、びくっと震えて宙を彷徨うのが可愛かった。
リリーナは、少年を逃がすまいとその身体をより一層強く抱き締める。
「ヒイロ‥‥‥」
いつも素っ気無い少年が、自分の腕の中で悶えている事実に彼女の胸が高まった。
まるで、ヒイロの全てが彼女の腕の中にあるかのような誤解をしてしまう。
心臓の鼓動が一気に早まり、まるで早鐘のようにドクンドクンと動き出す。
「‥‥‥止めろ、リリーナ‥‥‥」
631ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 19:55:18 ID:TwBFNRc+









  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第171回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html
632ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 19:56:04 ID:TwBFNRc+



漆黒の空間に閃光を上げ、直撃を喰らったハイザックDの機体が爆発して四散する。
『うわっ、ちょ、直撃ーーっ!?』
愕然としたようなパイロットの悲鳴は、腹の底に響くような爆音に掻き消された。
爆光は、エマ・シーン中尉のノーマルスーツのバイザーに映り込む。
ハイザックを構成していた部品の幾つかが飛んで来て、ガンダムの装甲に当たった。
「‥‥‥この威力、使えるわ」
冷静に呟くエマの瞳は、元ティターンズ軍人としての判断力に彩られている。
風圧さえ感じさせるスーパーガンダムのロングライフルの威力は凄まじい。
次第に時代遅れになりつつあったガンダムMk-Uのパワーアップパーツにしては、
このGディフェンサーという新型支援機は中々のポテンシャルだと認めざるを得ない。
だが、これでロングライフルの残弾は二発──些か心元ないと感じる。
ふと、通信機からはリシュレール・サントス中尉の押さえた呟きが聞こえて来た。
「悪いが、墜とさせて貰う」
そのセリフが終らない内に、東南天でハイザックCが爆発する光が弾ける。
クレイバズーカを構えた真紅のリック・ディアスが、炎の向こうに浮かび上がった。
633ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 19:57:03 ID:TwBFNRc+
フルバックの任務を確実に果たしているのが、リシュレールというパイロットだ。
額に巻いた厚いバンダナの端から見える鋭い目が、周囲を睥睨しているのが頼もしい。
「教官、さすがです」
メタスのファ・ユイリィが、自分もアーム・ビームガンを構えつつ賛美する。
とっくに教官でなくなって久しい彼女だが、ファにとってその印象は強烈なのだろう。
ファが受け持っているのはスリークォーターバックス、左ウイングである。
MA形態に変形しているマッドイエローの機体は、未だ掠り傷程度だ。
レコア・ロンド少尉を押し退けて正パイロット候補となって久しいのも頷ける。
もっとも、敵を撃墜するというよりは牽制射撃が主任務と言った機体ではあるのだが。
「世辞はいい。シャトルを護るんだ」
「は〜い」
敬礼するファだが、一緒にリシュレールに従っていた僚機は数分前に撃墜されている。
月面都市攻防戦の時といい、なかなか部下運に恵まれないリシュレールだ。
当初アイリッシュ級2番艦ラーディッシュから出撃したMSは二個小隊、6機である。
しかし、現在残っているのはエマのスーパーガンダムと彼女達の計3機でしかない。
634ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 19:58:04 ID:TwBFNRc+
既にラーディッシュ護衛やシャトル防衛に充分な戦力であるとは言い難かった。
「エマ中尉、私達はシャトルへ向かう」
それでも、現状のリシュレールではエマにそう告げるしかないのが作戦というものだ。
要するに、彼女はラーディッシュの護衛はエマ1機に任せると言っているのである。
2機が去ったら母艦であるラーディッシュは殆ど丸腰になってしまうだろう。
だが、クワトロ・バジーナ大尉の乗るシャトルを護るのに他に妙案はなかった。
エマの頷く映像を横目でみつつ、リック・ディアスが跳びメタスがそれを慌てて追う。
「きょ、教官、だってエマ中尉一人でラーディッシュを‥‥‥!?」
そもそも、誰が好き好んで帰るべき場所の守りを他人一人に押し付けるだろうか。
その信頼が判っているからこそ、エマは黙ってその背中を見守るしかない。
作戦標準時刻は13:51、下手をすればもうシャトルが発見されてもおかしくなかった。
『近付いて来るシャトルを発見! エゥーゴの補給部隊と思われます!』
不意に、開けっ放しのティターンズ回線から若いパイロットの声が聞こえて来る。
「見つかったか!?」
リシュレールの鋭い叫びに、戦場中のエゥーゴ・パイロット達は慄然とした。
635ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 19:59:03 ID:TwBFNRc+
遂に、恐れていた通り敵に無防備なシャトルの存在を嗅ぎ付けられてしまったのだ。
「ファ軍曹、気を抜いている暇はない!」
リック・ディアスが、背後のバックパックから盛大にバーニアを噴射して跳ぶ。
その長く伸びる炎は、リシュレールの焦りを示しているかのようだ。
「は、はいっ!」
ファ・ユイリィも、返事をする間まで惜しんでスラスター全開でメタスを跳躍させる。
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナー中佐が、
「マズいぞ、こりゃぁ」
そう呟きつつキャプテン。シートで頭を掻き毟った声は通信機に流れない。
当然予想された事態ではあるが、しかし心の何処かでラッキーを望んでもいたのだ。
当然、アイリッシュ級1番艦アイリッシュの艦橋も騒然とした空気に包まれる。
「弾幕を張っ‥‥‥! ってもシャトルは護れない、か」
途中まで指示を仕掛けて、黒水晶の瞳のエマニュエル・クリル副長が口篭った。
そうだ、幾ら弾幕を張ろうともそれで護れるのはこの艦アイリッシュただ一隻なのだ。
ことこの事態に至っては、戦場の主導権を握るのはMSに他ならないのである。
636ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 20:00:02 ID:TwBFNRc+
キャプテン・シートのマニティ・マンデナ少佐は、おろおろと周囲を見渡すだけだ。
そして、ブリッジの中の誰も彼女に意見を求めもしないし指示も期待していない。
『よぉーしっ、シャトルとやらを接触させるんじゃぁないぞ!』
戦場に勝ち鬨の声のように響く声は、ギャプランを駆るヤザン・ゲーブル大尉である。
もう、シャトルは全天周スクリーンを拡大しなくても判別可能な距離だ。
空気が無いから遠近感が掴めないが、それでも相当に近い場所に来ているのは判る。
緊張するエマの耳を劈くように、唐突に高笑い混じりのセリフが聞こえた。
『じゃあ、その前にオマエを墜としてやるよォォォーー!』
通信回線の中を、ミノフスキー粒子を物ともせず威圧的な叫びが走った。
ギャプランAが、両腕のマルチ可動式バインダーの噴射を使い距離を詰めて来ている。
同時に連続して襲って来るメガ粒子砲の閃光を、しかしスーパーガンダムは避ける。
『データよりも速いだとッ!!』
コックピットのヤザンが、ぎょろりと目を剥きながら吐き捨てるように言う。
エマ機のバックパックの大口径ノズルから吐き出されるバーニアは相当に強力である。
アナハイム社が開発した支援機の性能は、なかなかにダテではないということだ。
637ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 20:01:05 ID:TwBFNRc+
ヤザンのギャプランは、強引にバーニアを吐き出してその体勢を変えて来る。
まるで蛇のように機体がしなったように見えたが、それ位に驚異的な反応速度だった。
「まだ、付いて来るっ!?」
鋭角的なシルエットのMA形態の機体が、派手にメガ粒子砲を撃ちまくる。
『逃がすかよォォォ!!』
オーバーヒートを気にせずに撃つ方も撃つ方なら、それを避ける方も素晴らしい。
右に左に跳躍するスーパーガンダムは、完全にギャプランの動きに対応しているのだ。
背後に背負ったフライヤー・パックが、せわしなくバーニアを吐いている。
「こちらシャトル! ハイザック2機が接近中っ!!」
刻一刻と戦場に近付きつつあるシャトルから、操縦士の悲鳴混じりの声が聞こえた。
短距離レーダーに映るのは、ヤザン率いる第1小隊のアドル・ゼノ曹長のハイザックBと、
エルシー・シャトラン中尉が率いる第2小隊に所属するハイザックFの2機だ。
銃弾一発で撃破されてしまうシャトルには、この2機だけでも絶体絶命に近い。
「アイリッシュはMSを回せない! ラーディッシュ隊、頼みます!」
エマニュエル・クリル副長が苦々しく叫ぶ声が、雑音混じりの通信機から流れる。
638ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 20:02:19 ID:TwBFNRc+
テオドール・チャーチワード少尉のネモVは、ギャプランBと交戦中で動けないのだ。
ネモV2号機のリベカ・マレリー少尉も、それをサポート中である。
だからこそ、エマニュエルの声はミノフスキー粒子越しでも口惜しげであった。
ネームシップである以上、1番艦アイリッシュはこの作戦で旗を振るべき存在のはずだ。
その艦長が、敵の目論見を的確に判断し先読みしなくて誰がするというのだろう。
この戦場には、クワトロ・バジーナ大尉もジュナス・フレイブ大尉もいない。
神算智謀で敵を退ける軍師もいないし、錦袋に入った命令書さえもここにはなかった。
だからこそ、アイリッシュ艦長代行マニティ・マンデナ少佐の責任は重い。
そういえば、戦闘が始まってからマニティは一切指示を出していないのではないか?
エマは、役立たずという噂の艦長代行がいる宙域を軽蔑の視線で見る。
不意に、シャトルに近付くハイザックがザクマシンガン改を撃ったのが遠くに見える。
「撃って来た!!」
副操縦士の絶叫が響くが、どうやらその弾丸は上手く逸れてくれたようである。
しかし、そんな幸運がいつまで続くのか保証の限りでないのが戦場という場所なのだ。
『余所見をしてる場合かよォォ!』
639ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 20:04:03 ID:TwBFNRc+
ヤザン機から放たれる光線を避けるエマの耳に、突然焦燥した叫び声が聞こえる。
「右舷被弾! 消化班急げ!」
叫んでいるのは、サングラスを掛けたラーディッシュオペレータのガイーガ伍長だ。
思わず全天周スクリーンを振り返ったエマの目に、母艦から上がる爆煙が映る。
いつの間にか、ラーディッシュには単騎でハイザックAが取り付いているではないか。
単独行動のハイザックAは、ヤザン小隊のジェフ・キグリー少尉である。
ラーディッシュの全長は約450mだから、20分の1以下のMSなぞ本来は大した敵ではない。
だが、大艦巨砲時代が終わった現代に於いては機動性こそが『強さ』なのである。
「‥‥‥くっ!」
思わずラーディッシュまで下がろうとして、スーパーガンダムは何とか踏み止まった。
ナンバーエイトであるエマは、いわば対ギャプランの最後の防衛線なのである。
エマは、ガンダムの全身より長いロングライフルをおもむろに振り被った。
その銃口の光を目にしたヤザン機は、ひらりと進路を変えて一旦距離を取る。
「さすがに、ロングライフルの威力は判ってるようね──」
しかし、ギャプランさえ墜とせるこの兵器の残弾は二発、無駄遣いは出来ないのだ。



640ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 20:05:19 ID:TwBFNRc+



エルシー・シャトラン中尉が乗るギャプランBが、大きく旋回して突っ込んで来る。
『次は、どうやって楽しませてくれるんだいぃっ!?』
彼女の居丈高な声が、開けっ放しのティターンズ回線から周辺の宙域に響き渡った。
それを迎え撃つ格好になったのが、テオドールとリベカのネモVコンビである。
額に汗を浮かべながら、弱々しくテオドール・チャーチワード少尉が口を開いた。
「楽しませてあげられるか、自信はないなぁ」
「テオは、あたしだけ楽しませてくれればいいの」
慰めているんだか惚気ているんだかよく判らないのは、当然リベカ・マレリー少尉だ。
アイリッシュMS隊も、テオドールの小隊がエイン・グリアラ准尉を含め3機、
トリッパー中尉が率いる小隊は隊長である彼が残るのみなので、合計でたった4機だ。
もっとも、アイリッシュに敵が張り付いていないのは彼等にとって幸運である。
母艦が集中砲撃を受けるというシチュエーションは、勘弁して欲しい状況だ。
「テオドール少尉、俺はアイリッシュの護衛に下がるぞ!」
バックスのトリッパーのセリフに、「頼みます」と小さく答えるテオドールである。
彼がそう答えたのと殆ど同時に、ギャプランBのメガ粒子砲が連続して走った。
641ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 20:06:17 ID:TwBFNRc+
「テオ、来たよ〜!」
「気をつけて、リベカ!!」
パッと左右に割れるように飛び退いた2機のネモVのコンビネーションは確かに見事だ。
こういった場合、回避が遅い方を狙いたくなるのが突進する方の心理であろう。
だが、恋人達の呼吸はコンマ何秒の狂いさえないからエルシーは攻撃を迷う。
舌打ち一つで方向転換をするエルシー機へテオドールはビームライフルを撃ち込んだ。
『ええいっ!』
この場合、発射までタイムラグが産まれるビームキャノンを使わないのは正解だ。
ギャプランは、くるりと回転するような動きでMS形態に変形する。
「とりあえず撃つよ!!」
西天へ跳んだリベカ機は、力の限りビームライフルを撃ち込んで弾幕にした。
それをリズミカルに避けるエルシー機は、無造作な一撃でリベカ機の右肩を撃ち抜く。
「きゃあっ!!」
ショルダー部スパイクシールドが吹き飛び、コックピットのリベカが震えた。
ネモV2号機は大きくよろめくが、なんとか体勢を立て直して陣形を維持して見せる。
642ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 20:07:21 ID:TwBFNRc+
リベカの心配をしたい気持ちを押さえ込んで、テオドールはビームキャノンを構えた。
だが、ギャプランは照準の中にずっと止まってくれる程に悠長ではない。
一発、二発、と連続してキャノンを連射するテオドールだがギャプランは未だ無傷だ。
「大丈夫ですかぁ? リベカ少尉」
ぽややんとした口調のエイン・グリアラ准尉だが、その動きは中々に優雅である。
上手く立ち回るネモVの操縦席で、エインは口許を覆うベールの下の唇を尖らした。
「それで、あたしは、どーすればいいんですぅ?」
そういえば部下である彼女に何も指示を出していなかったテオドールだ。
隊長である彼が命令をしなければ、フォーメーションも何もあったものではないのに、
「えーと、ギャプランを止めなきゃいけないんだけど!」
顔中を汗塗れにしながら叫ぶテオドールに、エインは小さく首を傾げて見せる。
「なら、3秒後に右前方65度で撃つと良いと思いますよぅ」
ぎょっと目を見開いてから、自棄になったようにテオドールは「1、2の」と呟いて、
「さぁーーんっ!!」
絶叫で撃ち込んだネモVのビームキャノンが、ギャプランBの横腹を見事に抉り取った。


643ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/11/26(日) 20:08:19 ID:TwBFNRc+
(第171回・終)
644名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 20:15:45 ID:2XyLQDkT
ISAP先生お疲れ様です!
久々にリアルタイムで拝見できました
645名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 20:35:16 ID:PMI34oIT
えぇぇぇと...
何者ですか<エイン・グリアラ?
にゅーたいぷ??
646名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 21:14:38 ID:FZLqxuHL
うむ。この物言いはニュータイプだな。
ニュータイプはインドっ娘が多いということか!
647名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 21:30:04 ID:8QZkLPRN
すみません。色々たてこんでまして感想が2回分遅れてしまいました。というコトで久々の。

ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

いやはや、女性が強い!
錦袋に入った命令書も伏兵の関羽もドラもない現実的な苦境と、その中で自分の役目を全
うせんとする姿勢がカッコ良いです!
ただ1人浮世離れしているエインは一体?
そういえばオリジナルキャラでNTっていなかったですよね。とするとやっぱりNT?

で、どうもですね、最近坂の上の雲を読了したせいか組織の性格とか色々考えてしまいまして。
読んでて思ったのですが、上司と部下の連携についてはエゥーゴは弱いですね。
兵士自体は粒揃いなんですが。
リシュレールさんは部下運に恵まれず、マニティは信頼がなく、テオは経験がまだ浅い。
後者2人については、懐かしのオペレーター嬢風にいえば「“そこ”から先はあなたの努力次第」
で、成長や大活躍を期待できるんですが、運だけはなんとも。
せめて東郷平八郎の運の良さの1%ぐらいはリシュレールさんに向いて欲しい物です。
余談ですが、坂の上の雲のタイトルの由来はかなりグっときます。
ひょっとしたら「Voice Of The Earth」というタイトルにも、花神とか坂の上の雲みたいに「おお!」
となる由来があるのかも。

>なかなかにダテではないということだ。
さすがνガンダムを作った会社。この頃からすでにw

テオはそうですよ。リベカだけを楽しませていないと。濡れ場でもそれ以外でも。

そしてヤザンとエルシーの荒れ狂いっぷりがもう、恐怖を通り越して気持ちいいw
こりゃもう純粋戦士ですよ。蒼天呂布ですよ。
ぎょろりと目をむくところなんてごく自然に絵が浮かびました。

呂布といえば関係ないですが、先週木曜日発売のモーニングの蒼天航路画集の宣伝漫画で
おかしな格好してましたね。未読で、かつ蒼天がお好きでしたら是非どうぞ。面白いですよ。
648名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 22:06:42 ID:STJhk4oC
>>646
インドっ娘で計算がむちゃくちゃ得意な天才タイプでどうか?
0(ゼロ)を発明した国だけあって、あちらの数学の天才は尋常じゃないとか。
649名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 17:58:56 ID:gpcx8t+L
ISAPさん乙です!
新たなニュータイプ?ですか

こりゃこの戦闘が収束したら
次回の濡れ場は必至!!
相手は誰でしょう?楽しみです。
650名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 18:11:17 ID:GH2hlW90
次の濡れ場はヤザン×エルシー
651名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 19:12:08 ID:B7sIR4um
遅レスですがヒイロとリリーナに萌えた。

耳なめと息吹きかけのコンボ(;´Д`)ハァハァ
でもなんでココで?
652名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 21:07:33 ID:EJvVTPBv
>でもなんでココで?
今回のテーマが「信頼」だったからじゃないのん?
653名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 21:34:51 ID:UrkCRMnP
今週もお休みかぁ…
654名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 01:27:09 ID:+v8LN6JD
VoEがガンダムの二次創作としては日本一(=世界一?)のテキスト量らしいと聞いたんだがどうだろう?
655名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 04:49:34 ID:5vfymh/w
656名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 12:18:17 ID:l4Vchp8K
>>646
>>648
黒人少女は、マニティさんの副官のエマニュエルさんでは・・・・・?
それとも、エインもインド少女?

描写は「口元を隠すように付けているベールと髪飾り」だけど
657名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 22:32:34 ID:7g/bdEHq
>654
作品内容に異論反論はあるだろうが、
ISAP先生の連載期間の長さは他の追随を許さない。
658名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 18:22:35 ID:JXWzyTE6
木曜か・・・。
そろそろGジェネの彼がくるかと思ってたんだけど、どうかな。
659名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 21:25:52 ID:8eB30IZJ
投下するなら投下すればいいのにね。
面白ければ読むし、つまんなかったらスルーするだけだし。
別に新しかろうが、古かろうが、さ。
660名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 22:17:31 ID:PmqjT6d7
どうしてそう上からものを見るような態度になるんだか
661名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 23:49:51 ID:H0oTZST1
あのGジェネ君も上からものを見るような態度だったわけだが
662名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 00:26:10 ID:EesOlyDi
>>661
それでは両者とも変わらないじゃないですか、あんたって人は!




おっぱい。
663名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 13:48:41 ID:yfNoIwiW
>>661
どっちにしても鬱陶しいですよ!




おまんにょ。
664名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 14:37:54 ID:4SPTphzi
ふと思ったがVOEにはロリ分が足りnザザーー(ミノフスキー粒子の濃度が濃くて通信が!
665名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 15:45:06 ID:scB2e7iZ
何言ってんですか。ロリ文なら今リハビリ中のツルペターなsアーーーッ!!
666名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 19:26:23 ID:AZOkSrpz
今だ!666ゲッ(ミノフスキー粒子の濃度が濃くて通信が!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ
667名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 03:56:16 ID:leKNrMKP
ロリ分なら大丈夫だ
そろそろ赤い人が地球からお土産を連れて帰ってくるはずだ。
668ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:36:08 ID:nVo2EFkz
>>647
すみません、最近は忙しくて「モーニング」を全然読んでいなかったのです。
その内、何処かの古本屋あたりで読める事を期待しますが、
でも呂布はまあ余りファンではないので良いかなあと思ったり思わなかったり。

私はもう、張飛一筋で何十年です。(次点が魏延で、その次が姜維)
いつか張飛が主役の三国志を書こうと思っていたら安能先生に先を越されましたが
あの小説も非常に大傑作だったのでとても嬉しかったりします。
ちなみに、お茶目な横山版張飛も好きですし、豪快な蒼天版張飛もかなり好きですが
個人的には光栄ドラマCD三國志の玄田哲章:張飛がベストアクターだと思います。


669ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:37:07 ID:nVo2EFkz







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第172回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html
670ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:38:10 ID:nVo2EFkz
漆黒の宇宙空間で、機体から外れた細長いシールド状のパーツが激しく回転する。
鋭角的なシルエットのORX-005 ギャプランが、機体の左右に持つ推進用ユニットだ。
マルチ可動式バインダーと称されるそれは、ギャプランの異常な姿勢制御を補助する。
『クソガキがぁぁぁ! やってくれるじゃないかーーっ!』
右横腹をビームキャノンで抉り取られたギャプランBから、絶叫が響き渡った。
思わず後退りしたくなる怒声の主は、エルシー・シャトラン中尉である。
アクティブスラスター・ユニットが損傷を受ければ、ギャプランは本来直進出来ない。
ギャプランの尖った機首が、電動ドリルのように激しく振動する。
だが、エルシーはまるで暴れ馬を躾けるように強引に機体を立て直して見せた。
コックピットで足を踏ん張るノーマルスーツのバイザーに爆発の光が映る。
エルシーの額に巻かれた包帯が紅く染まり、すうっと血の筋が眉の間を、滑り落ちた。
二週間前の月面都市フォン・ブラウン奪回作戦で負った傷が開いてしまったのだ。
『このアタシに直撃させた命知らずは、アンタで二人目だよっ!!』
ちなみに、“命知らず”の一人目はMSZ-006 Ζガンダムのカミーユ・ビダン少尉だ。
猫のように頭を振るエルシーの顔が、流れ落ちる血で化粧のように彩られていく。
671ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:39:07 ID:nVo2EFkz
MSA-004K ネモVのコックピットでテオドール・チャーチワード少尉は声を失っていた。
エルシーの気迫に呑まれている彼は、逆に追い詰められているような表情だ。
だが、客観的にはマルチ可動バインダーを失った時点でギャプランの勝利はない。
「じゃあ、たぶんあたしが三人目!」
サードガールを自称するリベカ・マレリー少尉が、ネモVのビームキャノンを放つ。
『はんっ、甘いよ!!』
ドトールのコーヒー並に甘過ぎるんだよという表情で、エルシーは機体を跳ばした。
八双跳びのように跳躍したギャプランは、ふと疲れたのが動きを止める。
「逃がさないっ ‥‥‥い、いやダメか!!」
それを追おうとしたテオドールは、すぐにハッとした顔になって踏み止まる。
ギャプランBが動きを止めたのは、ネモVの射程距離ギリギリの位置だ。
無我夢中で追おうとすれば、勢い最短距離は直線になってしまいその軌跡は読み易い。
恐らく、手負いのギャプランであっても彼を撃ち落せるくらいに読み易い。
テオドールの機体が近付いて来ないのを確認して、エルシーが乱暴に唇を噛み破る。
『覚えときな、オレンジ野郎! 次は殺してやるからさぁぁぁっ!!』
672ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:40:07 ID:nVo2EFkz
エルシーの叫びと共に血が飛び散って、ノーマルスーツのバイザーを真紅に汚した。
機体から火花を散らすギャプランは、母艦に向かって全速力で後退して行く。
テオドール的には、撃退したというよりは見逃して貰ったような気分だ。
「オレンジ野郎、って‥‥‥素敵な渾名だなあ‥‥‥」
ちなみに半分試作機扱いのネモVは、大部分を綺麗なオレンジで塗装されていた。
有視界戦闘が主流である現在では、金ぴかなMSR-100S 百式改並に目立ち易い。
もっとも、エゥーゴのMSはフランス国旗じみたトリコロール・カラーのΖガンダムに
“赤い彗星”カラーに塗られたRMS-099 リック・ディアスとやたら派手な物が多い。
武器商人のコマーシャリズムのリクエストは玩具メーカー並に悪趣味だ。
気が付くと手が震えていたテオドールの耳に、リベカのはしゃいだ声が聞こえて来る。
「あのMSを倒しちゃうなんて、スゴーーイ! さすがあたしのテオだね!」
「本当、隊長さんはすごいですぅ」
ぽややんと微笑みながら、手を合わせてうっとり言うのはエイン・グリアラ准尉だ。
いや本当に凄いのは僕じゃないでしょ、とテオドールは息を吐きつつ背後を見る。
エルシー・シャトランを退けたのならば、当然に次はシャトル防衛が残っているのだ。



673ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:41:37 ID:nVo2EFkz



アイリッシュ級2番艦ラーディッシュからは、幾つかの爆煙が上がっているのが見える。
RX-178+FXA-05D スーパーガンダムのエマ・シーン中尉はその前方にいた。
丁度、ヤザン・ゲーブル大尉のギャプランAとラーディッシュを結ぶ戦闘エリアである。
唇を引き結ぶエマの背後で、ラーディッシュがまたも小さな爆光を上げた。
攻撃をしているのは、ヤザン小隊ジェフ・キグリー少尉のRMS-106 ハイザックだ。
単独行動のハイザックAは、巧みにラーディッシュの背後のポジションを取っている。
その構造上、宇宙戦艦は後方には1,2門の砲塔しか搭載していないのが通例だ。
戦艦は、常に主砲を叩き込めるように敵標的を正面から側面に配置するのが理想である。
ラーディッシュもその例に漏れず、背後の空間は弾幕も手薄になってしまう。
「取り舵一杯! ラーディッシュはハイザックを振り切れ!」
通信機からは、艦長であるヘンケン・ベッケナー中佐の声の焦燥した声が流れてきた。
もっとも、どこか芝居っぽく聞こえるのはパニックに陥っているからか?
だが、ラーディッシュが動くにつれてハイザックもバーニアを噴かしている。
動きつつ撃たれるザクマシンガン改の火花が、ラーディッシュの船体を削り取っていた。
「『振り切れ』、って‥‥‥無理に決まってる!」
674ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:42:52 ID:nVo2EFkz
エマは、ヤザンのギャプランにロングライフルを向けつつ苛々とした叫び声を上げる。
常識的に考えても、戦艦が小回りの効くMSを振り切って回る事は出来ない。
更に、ジェフのハイザックAはエマのスーパーガンダムからは狙撃出来ない位置関係だ。
せめて、ロングライフルが撃てるようなエリアならまだ援護も出来るものを。
ヘンケンの余りにその場限りの適当な行動を見たヤザンが、せせら笑うように言った。
『戦法一つ知らん素人が戦場に出て来るとは、寒い時代になったもんだなァ?』
部下であるエルシーが撤退したのもお構いなしのヤザンの攻撃は一層鋭くなる。
その火線をひらりと避けながら、しかしエマもヘンケンに悪態を吐きたい気分だ。
「私が帰る場所くらい残しておいてくれないと!」
『こっちは一年戦争から戦場に出てるんだ。年季が違うなァァァ!!』
餓狼の遠吠えのように叫ぶヤザンの気迫に、エマは思わず息を呑んでしまう。
7年前の宇宙世紀0079に学生だった24歳のエマは、当然に一年戦争の従軍経験はない。
元ティターンズのエリート士官とはいえ、二人の実戦経験の差は明白だ。
ふと、エマの耳にシャトル防衛中のMSA-005 メタスのファ・ユイリィ軍曹の声が入る。
「この、この、このっ!」
675ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:43:37 ID:nVo2EFkz
それを冷静にサポートしてるのは、小隊長のリシュレール・サントス中尉だ。
彼女のリック・ディアスがばら撒くバルカン・ファランクスは、弾幕代わりであろう。
銃弾一発さえ逃すわけにはいかないのだから、彼女達の任務は重大である。
エルシー機を討ったテオドール隊が更に援護に入ったようだが、まだ予断は許さない。
エマは、爆光を背負う輸送用シャトルのシルエットをちらっと横目で見る。
エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマ艦長ブライト・ノア大佐が、かつて艦長を勤めていた
テンプテーション級と同型の、全長62m余りの一般的なスペースシャトルだ。
全長約20mのMSの3倍以上と大きい分だけ、今回の攻撃の的としては防衛に手間取る。
「右舷、更に被弾! 艦内空気が漏れています!」
サングラスを掛けたラーディッシュのオペレータのガイーガ・ガイ伍長が叫んだ。
そこへ、腰部ミサイルポッドからハイザックAが放ったミサイルが一斉に襲い掛かる。
「撃ち落さないと、ヘンケン艦長!」
「弾幕は張らなくていい!」
思わず叫んでしまうエマのセリフを無視するように、ヘンケンは回避命令を出さない。
ヘンケン艦長は気が狂ったの?と目を見開くエマの前で、ラーディッシュが爆発に震える。
676ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:45:36 ID:nVo2EFkz
「一体、何を考えているんです! ヘンケン艦長ぉっ!!」
右舷に攻撃を受けた船体を見たヤザンが、楽しくて仕方がないように高笑いをした。
『エゥーゴの艦長は、目の前のミサイルを見る事も出来んようだなァァァ!』
こんなことでは、シャトル防衛に向かった味方を援護する事が出来ない。
悔しそうに瞳を潤ますエマの耳に──唐突にヘンケンの声が聞こえて来る。
「ティターンズのパイロットに見えるのは、目の前のミサイルだけか?」
その頼もしげな口調に、エマの胸の何処かがとくんっと小さく鼓動するのが判った。
『‥‥‥‥‥‥何だとォ?』
訝しげなヤザンの目の前で、突然ラーディッシュがその主砲を咆哮させる。
漆黒の宇宙空間を、眼底を焼き尽くすような眩いメガ粒子砲が一気に駆け抜けて行く。
ぼんやりしていたエマはその閃光を視線で追ってから──慄然とした。
なんと、炎が向かった先は輸送用シャトルを襲っている敵MSが滞空する付近だ。
『そんな馬鹿なぁぁ!! ヤザン隊長おおお!!』
ラーディッシュの主砲は、ヤザン率いる第1小隊のアドル・ゼノ曹長のハイザックBと、
エルシー配下だったハイザックFの2機を撃ち抜き、完全に撃破してしまったのだ。
677ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:46:40 ID:nVo2EFkz
呆然とするヤザンは、戦艦の主砲なら長距離を狙撃出来る事を思い出している。
そう、彼は目の前の敵は見えても全体的な彼我の位置関係は把握出来てなかったのだ。
『‥‥‥アドル!? アドル曹長ォォォ!!』
これで、エゥーゴはシャトルに纏わりついていた厄介な敵を排除出来たのである。
当初二個小隊6機だったティターンズ小隊は、ヤザンとジェフの残り2機だけになった。
誰よりも的確に戦場を把握していたのは、ヘンケンだったのである。
「ヘンケン艦長、凄い‥‥‥あんな正確なタイミングで!」
華やいだ声で言うファに、リシュレールが小さくたしなめるように言う。
「失礼だぞ、ファ軍曹。艦長は仮にも前アーガマ艦長だった方だ」
そう、ブライトが参加しなかったならきっと今でも彼がエゥーゴ旗艦艦長だったろう。
『貴様、わざと攻撃を受けて方向転換に加速を付けたなァァ!?』
血走った目で叫ぶ通信画面内のヤザンに、ヘンケンが口の端を吊り上げて笑う。
そうだ、ハイザックのミサイルを迎撃しなかったのは彼が狂った訳でもなんでもない。
物理的な攻撃ならば、戦艦に一定のベクトルを発生させるのは自明の理だ。
「一年戦争から戦場に出てるとか言ってたな、ギャプランのパイロット?」
678ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:47:37 ID:nVo2EFkz
『しかも、ベストに狙撃出来るタイミングを計っていたという訳かァァァ!』
「実は、オレも一年戦争の時から艦長をやっていてな」
一兵卒のヤザンと違って、ヘンケンは7年前の青年時代から艦長というエリートである。
その経験があってこそ、自艦がどれだけの攻撃に耐えられるか位は判るのだ。
不意にラーディッシュの主砲が連続して放たれ、ヤザンのギャプランに襲い掛かった。
エマは、その光に魅了されたように操縦桿をぎゅっと握り締めてしまう。
『う、うおっ!?』
ヤザンのギャプランの左部スラスターが吹き飛ばされ、機体が激しく振動する。
今まで誰も攻撃を当てる事が出来なかったヤザン機から激しい火花と爆煙が上がった。
『ヤザン隊長に攻撃を! ちくしょう、許さんぞラーディッシュ!』
常にラーディッシュの背後エリアに取り付いていたハイザックAのジェフが絶叫する。
その機体がザクマシンガン改を構えた途端、ヘンケンがため息を吐いた。
「もう少し、周囲を見たらどうだ? ハイザックのパイロット」
『周囲だと!? オレはずっとお前達の背後に──!』
その途端、彼はいつの間にかラーディッシュがかなりの回転をしている事に気付く。
679ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:48:37 ID:nVo2EFkz
シャトル防衛の為の狙撃をした後も、実は船体はずっと動き続けていたのである。
相対的な位置関係で言えば、ハイザックは確かにラーディッシュの背後だ。
だがラーディッシュが旋回した今、それにつれて彼も大きく移動してしまっていた。
その距離は90度以上、すなわちジェフはエマ機の射界に入ってしまっている。
顔面を引き攣らせるジェフの視界に、ライフルを構えるスーパーガンダムが映る。
『ひ、ひいいい、ガ、ガンダムっっ!!』
翼を背負ったようなシルエットの、トリコロール・カラーのMSの目が煌いた。
主砲の狙撃で意識を逸らせたまま移動を継続させた、ヘンケンの頭脳の勝利であった。
そして、エマ・シーンは自分が戦場で果たすべき役割にを正確に遂行する。
振り被るように構えた、物干し竿レベルのロングライフルの銃口が獰猛に光った。
「ロングライフル、行ってえええーーっ!!」
圧倒的な衝撃と共に、漆黒の宇宙を強引で圧倒的な光線が強引に切り裂いて行く。
一直線に伸びたライフルは、一瞬で無抵抗のハイザックを焼き尽くしてしまう。
『‥‥‥‥‥‥っ!!』
ヤザン配下のジェフ・キグリー少尉は、悲鳴を上げる間もなく消し炭となって消えた。
680ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/10(日) 19:49:38 ID:nVo2EFkz





── 次 回 、 「 ジ ャ マ イ カ ン の 最 期 」





681名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 20:47:14 ID:m/oN28gz
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!(IDが微妙に惜しい!)

いやもう、メイド服エマさんとか想像してた人とは思えない活躍ぶり!
戦局の困難な部分を把握し、それを機転一つで覆すというのが実直な彼らしい。
逆転の最中の余裕っぷりにはもう……w
エマさんもときめくワケです。操縦桿だって握り締めますよ。
この2人が引っ付いた後のファはどうするんでしょうか? サバサバと認めるのかそれとも……
1年ぐらい前にはジュナスを王平になぞらえましたが、むしろヘンケンの方がそれっぽいかも。
その影で、あぁ、アドル。いかに立てようとも兵卒の命はかくもむなしいモノなりき。南無。

で、次回は横山光輝っぽいタイトルですねw 
「○○の最期」「生きていた××」はガチですよね。

エルシーは怖すぎ。手負いの獣は何するか分からないので、テオやリベカが心配です。
案外リベカが3人目になって、落としたりもしそうですが。

そうそう、遅れてしまいましたが前々回の

>ホワイトアウトした視界で、主砲が通り過ぎたラインで起こる幾つかの爆発が見えた。

は映像がありありと見える屈指の描写だと思いました。

話は逸れてきますがどうも根っからの蜀ファンぽいISAPさんにはモーニングのアレは嬉しくないかも。
蜀陣営は女装孔明だけですので。蒼天の張飛の長坂橋は絵的に最高ですよね。締めの「饅頭」含め。
682名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:12:41 ID:hXdQ2wBl
ヘンケンさんが、ヘンケンさんがかっこいい!
ほーこたんとうえだ、なんとか死亡フラグを振り切った。
でも新しいのが立ったような……
この二人とヲルトンと大尉にはぜひ幸せになって欲しいですが、
今一番ヤバイのはテレンス?Gディフェンサーのコクピットには近寄るな!
名つきの味方が結構サクサク落ちるから、油断は禁物だ!

次回はジャマイカンの見せ場。
「天よ!何故この私とジュナスを同じ時代に産んだのだ!!」
(いや、アンタ周瑜ってガラじゃないから)
683682:2006/12/11(月) 00:02:02 ID:hXdQ2wBl
えりすたん中尉ぢゃん大尉じゃなくて……orz
684名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 11:35:47 ID:wPISyAPC
ヘンケンさんの見せ場キター!!

VoEはいぶし銀の中年が大活躍するので好きですよぉ、ほんと。
685名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 01:30:06 ID:EBWNqYZc
ヘンケン艦長、カッコイイ!!

>>681
ファは意外とドライな部分もあるからヘンケンに執着しないと思う。
本命はカミーユじゃなかったけ?(この話の中では自信が無いけど)
686名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 18:21:31 ID:ywmyv7l3
>>668
文庫版18巻にオマケで載ってるらしいですよ。>宣伝漫画
687名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 19:50:37 ID:o9+y1Bv7
ISAPさん乙です。
そうか、これでヘンケンは逆恨みされて
墜とされるわけですな・・・
688名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 01:35:13 ID:PjHVZFN1
  ( ゚д゚)  「え、ヘンケンがお手柄?・・・えっ?」
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
  \/    /
     ̄ ̄ ̄


  ( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
  \/    /
689名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 10:59:31 ID:r2IS/QwN
こっち見るな
690名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 22:16:16 ID:S4LWIDqg
せっかく活躍してもスレが盛り上がらないヘンケン艦長(´・ω・`)カワイソス
691名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 23:54:19 ID:cUeHk8aN
ちょっとカードビルダーでヘンケン艦長使ってくる
692名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 03:55:49 ID:YsUpjfJg
ヘンケンって丹羽長秀とか陳到な感じ
693名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 19:14:20 ID:No2fAGIF
ヘンケンヘタレってイメージがこうも覆るとは
ISAP氏恐ろしい子!

本編でも割と地味でイケテナイイメージだたから心配してたんだけど
これでちょっといいところが拝めそうで楽しみです
694名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 23:51:03 ID:AZwlJ6pG
1年戦争当時でもサラミスでリックドム撃墜、とか
やってそうだな、ヘンケン艦長って。
695名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:19:34 ID:nmWCGS0J
でも一年戦争当時はフジ級スルガ艦長だから
そんなに前線には出てないんじゃ?
696名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 03:35:18 ID:ybqqg+z6
こんばんは。

某板の某過疎スレで某ガンダムのエロ文書いてる者ですが、
話が進んで本番抜きでは書けなさそうになって来ました。

そこで、21禁のこちらに引っ越そうか(そういう提案がスレでありました)思案中です。

こちらのスレ(板)は初めてで、今ざっと見渡してみたのですが、
ヘンケン艦長の話でスレが盛り上がってる御様子ですね。

こういう状況下で余所者が突然書き殴り始めてもよろしいものでしょうか?
697名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 06:26:34 ID:NdrLEUxO
>>1
>ガンダム以外の富野作品もとりあえず可!で、SSは随時絶賛募集中!

ですので、全く問題ありません。
気楽に行きましょう。
698名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 08:44:58 ID:2LoSnqkT
ちなみに、比較対象はやたらと強大であるということは申し添えておきます。
699名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 11:49:41 ID:FdDMpdGx
ンなことは「ざっと見渡してみ」てもすぐわかるだろうから、余計なおせっかいじゃね?

>>696
とりあえず投下してもらったもんを読ませてもらってからだな、まずは
期待してみるとするか
700名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 15:11:12 ID:t9TIaXSi
>>696
別にスレ立ててやった方がいいんじゃないかなぁ
701696:2006/12/17(日) 15:13:02 ID:JBJwJKN3
【綺麗なお姉さん】シュラク隊スレ8【健気な子】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1140016592/292-

こちらです。感想は向こうにお願いします。
702696:2006/12/17(日) 15:43:09 ID:JBJwJKN3
>>700
スレ立ても考えてみたんですが『ガンダム』だけで
5スレ(ここと、なりきり、SEED、X、W)もあるので乱立し過ぎではないかと考えています。

ジャンルからいえば

ショタ総合スレッド
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145542704/

が妥当かと思いますのでそちらも検討します。
703名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 16:41:50 ID:L1mEVTay
ようやく盛り上がってきたのに696に話の腰を折られたヘンケン憐れ…

>「ティターンズのパイロットに見えるのは、目の前のミサイルだけか?」
その頼もしげな口調に、エマの胸の何処かがとくんっと小さく鼓動するのが判った。

>>エマは、その光に魅了されたように操縦桿をぎゅっと握り締めてしまう。

フラグ立ったかね?
これまでヘタレ路線のど真ん中にいた御仁だけに微妙だね。
704名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 19:17:15 ID:nmWCGS0J
>ようやく盛り上がってきたのに696に話の腰を折られたヘンケン憐れ…
確かに漏れもISAP先生が好きだが、
別に先生専用スレというわけじゃないんだし
そういう言い方こそ周りをげんなりさせるんじゃないかな?かな?

今回のヘンケンの活躍を受けて
マニティ艦長代行が果たしてどうなるのやら。
自分もこのままではいけない、変わらなくては・・・となったら
ヲルトン二世になってしまいそうな展開だし。
ISAP先生がどういじってくれるかが楽しみです
705名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 19:21:43 ID:dSt+mZnm
>>703
ISAP氏は常に自分以外の才能を歓迎しておられるんですが。
こう言うときは黙って自分の話題を振るもんでそ?
(この部分返答不用)

まあ、俺もウッソやロランネタは大好きだが……

ヘンケンさん、ヘタレな印象はあるがやたらとクルーからの人望は厚いしねェ。
やっぱ地道に有能だと思うよ。
次回投稿予定日が書いてなかったので今日はISAP氏の降臨はなさそうだが、
更なるヘンケンさんの見せ場はあるか?wktk

>>704
俺もマニティさんは今注目の人です。
706ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:45:43 ID:FJEv+OC2
>>702
板の状況を考えれば、スレの乱立は好ましくないというのは同感です。
私が邪魔なら、別に連載を中断しても構いませんので
こちらのスレで、貴方の素敵なSSを書いていただけることを期待します。

私なんかの駄文を辛抱強くよんで丁寧なレスをくれる親切な方ばかりですので
きっと貴方もこのスレが気に入ると思います。

707ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:46:41 ID:FJEv+OC2



カミーユ・ビダンのペニスの先端が、エマ・シーンの膣口へ少し侵入した。
その瞬間、自分のペニスを包みかけた柔らかな感触にカミーユは有頂天になる。
「エマさんっ! ‥‥‥エマさぁぁんっ!」
頭の中を痺れさせたまま、カミーユは強く腰を前に動かして挿入を始めた。
「‥‥‥くっ 、うぅ‥‥‥痛い‥‥‥」
いくらも侵入していない位置で、エマの口から苦痛の声が上がる。
「痛いぃぃ! や、やっぱりだめぇ!」
だが、カミーユはエマの両脚を掴んだままそそり立つペニスを一層奥に入れて行った。
「エマさんっ! 気持ちっ‥‥‥良いです‥‥‥!」
初めて味わう快感が、未熟なカミーユの身体を駆り立てている。
「だめぇっ! ぬ、抜いてぇぇっ!!」
目に涙を一杯に貯めながらエマは絶叫したが、無我夢中のカミーユには届かない。
もう既に、カミーユは自分の腰の動きを止められる状態ではなかった。
「入れちゃ、ダメぇぇぇっ‥‥‥!」
叫びを無視して打ち付けられたカミーユのペニスが、エマの処女膜を貫通する。
708ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:47:41 ID:FJEv+OC2
「ひぃぃぃっ‥‥‥!!!」
エマはたまらずに悲鳴を上げて、そのシミ一つない白い身体を弓なりに反らせた。
カミーユの熱いペニスは、すっぽりとエマの濡れた粘膜の奥に収まる。
エマのカミーユの陰毛が絡まり合い、べとべとの肌がぴったり密着した。
透明な愛液に混じって、紅色の鮮血が一筋二筋、エマの裂かれた秘裂から流れ落ちる。
「はぁ、はぁ、はぁ‥‥‥」
まるで酸素不足の金魚のように、エマは息も絶え絶えに涙を流した。
もっとも、処女喪失の痛みなどというものは一瞬のものである。
実は膣にかかる圧力の方が苦痛なのだが、カミーユはそんな事を知るはずもない。
挿入を終えたカミーユは、呼吸を整えるようにエマとしっかりと抱き合った。
「くぅぅ‥‥‥はぁぁぁ‥‥‥」
カミーユの胸板に押し付けられたエマのマシュマロのような乳房が何回も上下する。
真っ赤になったエマの目を見つめ、カミーユはすまなそうに言った。
「あ、あの‥‥‥大丈夫ですか? エマさん‥‥‥」
エマは言葉を発する余裕もなく、涙で一杯の怒ったような目で強く首を横に振った。
709ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:48:41 ID:FJEv+OC2
「すみません‥‥‥あんまり気持ち良かったもので‥‥‥」
結果的にちっとも優しくしなかったカミーユは、ペニスを挿入したまま謝るのだ。
ようやく口を開けるようになると、エマはカミーユに鼻声で怒鳴った。
「‥‥‥大丈夫な訳ないでしょう‥‥‥!!」
あんなに何度も入れないでくれと頼んだのに、とエマは恨めしげな顔になる。
「‥‥‥本当に‥‥‥もうっ!‥‥‥」
これまで24年間も大切にしてきた処女でも、失う時は呆気ないものだった。
自分で誘ったようなものだが、少しばかり軽率だったかもしれない、と感じる。
それにしても、女というのは男に組み敷かれてしまえば所詮こんなものなのだろうか。
それは、男に負けまいとエリートとして肩肘を張ってきたエマには新鮮だった。
今までの価値観を容易に壊されてしまったようで、ある意味痛快でさえある。
ぼんやりとしているエマの髪に、カミーユが手を伸ばしてきた。
その手で労るように撫でられながら、エマはそっと目を閉じて股間の感触を確かめる。
「私‥‥‥女に、なったのね‥‥‥」
エマは目を開けると、カミーユの少女のような瞳の中の自分に向かって小さく言った。



710ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:49:43 ID:FJEv+OC2






  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第173回







      (C)2002,2003,2004,2005,2006   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html


    
711ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:50:41 ID:FJEv+OC2



スーパーガンダムが放ったロングライフルの閃光が、宇宙空間の彼方まで切り裂く。
その光に焼かれる空間から、ハイザックの無残に千切れた脚部が弾け飛ぶ。
これで、ティターンズ部隊の残りはヤザン・ゲーブル大尉のギャプランA、ただ1機だ。
もっとも、エゥーゴMS隊とて無事なのは、エマ・シーン中尉の小隊はエマ一人、
リシュレール・サントス中尉の小隊も彼女とファ・ユリィ軍曹の二人と言う惨状であり
アイリッシュ級1番艦アイリッシュの部隊も、トリッパー隊は隊長の彼のみで、
かろうじてテオドール・チャーチワード少尉の部隊が、彼とリベカ・マレリー少尉、
更にエイン・グリアラ准尉が健在であるという現状は正に満身創痍であろう。
しかし、少しの間、ロングライフルの軌跡を見つめてからヤザンが怒声を上げる。
『ジェフゥゥゥーー!! ちぃぃっ、このままじゃ済まさんぞォォ!!』
悪鬼のような形相になったヤザンは、一気に手負いのギャプランを後方へ跳躍させた。
『ラーディッシュと言ったな、その艦はァァ!』
ギャプランのスラスターからは、バチバチと派手な火花が飛び散っている。
その状態でもギャプランを制御している彼のパイロットとしての力量は凄まじい。
まさか噂の“強化人間”ではなかろうが、少なくとも常人の辿り着くレベルではない。
712ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:51:41 ID:FJEv+OC2
身を翻しながら右目をぎょろりと見開いたヤザンは、口を耳まで裂けさせて叫ぶ。
『貴様を墜とすのはこのヤザンだ、忘れるなァァァッ!!』
もっとも、その気合を受け止めて見せるのがヘンケン・ベッケナー中佐という男だ。
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュのキャプテン・シートに座ったまま正面を見据え、
オーケストラの指揮者が手を振るように、ヘンケンは命令を出した。
「主砲、目標を外すなよ、撃てぇぇーーー!」
こちらも右舷ブロックから火花を散らせながら、ラーディッシュが主砲を撃ち込む。
しかし、それをひらりと避けるギャプランが一瞬スーパーガンダムの方を向いた。
MA形態のギャプランだから、向いたというよりは機首を振ったと言うべきか?
「‥‥‥何!?」
エマが操縦桿を握り締めた途端、ギャプランは、さっと左方向へジャンプする。
そのまま爆発のように急激なバーニアを噴かしながら、ヤザンが退却に入った。
「っ! どうすれば!?」
誰もが認める強敵であるヤザン・ゲーブル大尉を仕留める絶好の機会かもしれない。
いかな“狂犬”であろうとも、退却の最中は通常の力を出せるはずがないからである。
713ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:52:41 ID:FJEv+OC2
もっとも、追撃戦の有効性は場合によりけりというのも戦術教科書のいろはだ。
エマは、ここでヤザンを追い掛けるべきかどうか急ぎヘンケンの指示を仰ごうとした。
「ヘンケン艦長!」
ところが、通信画面の中のヘンケンは自艦の保守に一所懸命で聞こえていない。
「右ブロック、消化急げ! 対空監視はレベルを下げて良い!」
その横顔は、彼女がこれまで見た事がなかったような真剣な表情である。
艦を第一に考えるのは、そもそもエマがずっと望んでいた理想の艦長像のはずだった。
巡洋艦の艦長たるもの、部下であるパイロットをわざわざ心配する必要はない。
いや、むしろそんな媚を売ってる間に戦場の隅々まで見通すべきである。
ちょっとだけ虚を突かれたエマは、心持ち頬を膨らませてから思い切りペダルを踏む。
「エマ・シーン、ギャプランを追いますっ!!」
スーパーガンダムは、拗ねた子供のように乱暴にギャプランを追い掛け始めた。
背後のフライヤー・ユニットから長く伸びる炎が、宇宙空間を彩る。
「‥‥‥ヘンケン艦長‥‥‥あんな顔、出来るんだ」
エマは、必死に年下の愛人のカミーユ・ビダン少尉の端正な横顔を思い出そうとした。



714ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:55:00 ID:FJEv+OC2



ヤザンが駆るギャプランが逃げるその先には、紺と紫で塗られた巡洋艦が停泊中だ。
すなわち、ティターンズ元旗艦アレキサンドリア級1番艦アレキサンドリアである。
突然、アレキサンドリアのブリッジが騒々しく慌しい空気に包まれ始めた。
「‥‥‥何だと?」
キャプテン・シートに座ったまま、ジャマイカン・ダニンガン少佐が眉を顰める。
正式な艦長であるガディ・キンゼー中佐は、未だサブ・ブリッジに下りたままだった。
元々、このアレキサンドリアは被弾時のダメージを最小限にする為に旧ジオン公国の
ムサイ級巡洋艦を真似てエンジン部と船体、艦橋部が別ブロックの設計である。
従って、例えばエンジンだけが破壊されても艦橋や船体には影響がない。
その特徴を生かすべく、補助的な役割のサブ・ブリッジが付いているのであるが、
ジオン残党狩りから生まれた組織であるはずのティターンズの前フラグシップが
そのジオンの設計思考を真似ているのは、些かポリシーがなさ過ぎだろう。
もっとも、主力MSにしてからハイザックなのだから何を今更と言った処だろうか?
「こっちに突っ込んで来ますっ!!」
ジャマイカンの問い掛けに応えるように、オペレータが焦燥した声で叫び返して来る。
715ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:56:00 ID:FJEv+OC2
この場合の主語は「ヤザン」、そして「こっち」とは当然にアレキサンドリアだ。
「ヤツめ、大きな口を聞いておきながら逃げ戻って来たのか?」
そして、ギャプランの後ろにはスーパーガンダムのオマケ付きという訳である。
ジャマイカンのこの非難は、しかし戦略上当然に浮かんで来るものだ。
何しろ、『グリプス』へ補給に戻る途中の部隊を無理に駆り出したのはヤザンなのだ。
お陰で、今回の戦闘でアレキサンドリアは碌な支援が出来なかったのである。
その上、持ち出したMSはエルシー・シャトラン中尉のギャプランは被弾で中破状態、
7機のハイザックと貴重な部下は全滅させてしまったヤザンの罪は、当然に重い。
「無意味な出撃などするからだ!」
ジャマイカンは、怪訝そうな表情を崩さないままオペレータを怒鳴り付けた。
「何を考えてるのだ、ヤザンは。ええい、ヤザンを呼び出せ!」
退却するにしても、そのやり方があろうし、そもそもそのルートこそが最重要である。
こんな母艦のブリッジ目掛けて一直線に突っ込んで来るような方法は異常だ。
これではまるで、アレキサンドリアを撃墜してくれと頼んでいるような物ではないか。
「!? 撃墜してくれ‥‥‥だと? そうか、そういう事か」
716ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:57:00 ID:FJEv+OC2
「ダメです、回線が繋がれません!!」
更に慌てるオペレータを尻目に、ジャマイカンは不意に何かに気付いた瞳になった。
そして、大きく目を見開いて肺の底に溜まった諦念の息を吐く。
「‥‥‥‥‥‥」
そのまま数秒、彼が黙り込んでいる間もギャプランとガンダムは近付いて来ていた。
スラスター部から火花を散らすギャプランは、何かに憤慨しているかのようだ。
「ジャマイカン少佐?」
不思議そうな通信員のセリフを聞き流した後で、ジャマイカンはため息混じりに言う。
「──総員、サブ・ブリッジへ‥‥‥下りろ」
それから、サブ・ブリッジのガディ艦長を呼び出して迎撃の指示を始めるのだ。
「各砲座、各個に迎撃させぃ! 弾幕を切らさんようにな!」
画面の向こう側で慌てて敬礼するガディに頷きつつ、戸惑うクルー達を叱り付ける。
「私の命令が聞えなかったのか! さっさと下りんか!!」
狐に抓まれたような表情でブリッジから退出し始めるクルーに彼は背を向けた。
数秒の後、アレキサンドリアのメイン・ブリッジはジャマイカンだけになってしまう。
717ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 19:58:00 ID:FJEv+OC2
一方、そのジャマイカンが見つめるスクリーンの中ではギャプランが急接近中である。
コックピットで凶悪な微笑を浮かべるのは、ヤザン・ゲーブル大尉だ。
「オトシマエは付けて貰わんとなァ、ジャマイカン」
ヤザンは、味方陣地中心に主砲を撃ち込んで来たのがジャマイカンだと確信している。
ガディならそんな事はしないと、ジャマイカンならそれ位はすると思っている。
そして、攻撃にどんな理由があろうとオトシマエを付けさせない訳にはいかないのだ。
「撃てよ、ガンダム‥‥‥。狙いを外すなァァァ!!」
ヤザンがわざと動きを止めた瞬間、案の定スーパーガンダムがロングライフルを放った。
それを待っていたヤザンは、さっと身を翻してからアレキサンドリアを晒す。
彼を狙っていたロングライフルは、過たずにアレキサンドリアのブリッジを直撃した。
「ここは戦場だからな。フ、フハハハハハハァァァァ!」
楽しげに高笑いをするヤザンの目の前で、アレキサンドリアの艦橋が閃光に包まれる。
たった一人で炎をその身に受けつつ、ジャマイカン・ダニンガン少佐は苦笑した。

「大局が読めんようでは‥‥‥お前もロクな死に方はせんぞ」

そのセリフが終わらない内に、彼の身体はビームに焼かれて肉片一つ残さず蒸発した。



718ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 20:00:00 ID:FJEv+OC2



静けさを取り戻した宙域から、任務を果たした輸送用シャトルが飛び去って行った。
エマ・シーン中尉は、アイリッシュ級2番艦ラーディッシュに着艦しつつ、それを見る。
奇跡的に銃弾一つ受けずに済んだシャトルは、心持ちほっとしているかのようだ。
エマのスーパーガンダムは、被弾が少ない左舷のカタパルトにそっと着地した。
殆ど船体に衝撃を発生させないあたり、元ティターンズの腕前は流石と言うべきだ。
彼女がガンダムMk-U3号機の腹部ハッチを開けると、整備工が跳躍して来た。
「お疲れっス、アレキサンドリア、墜としたんですって?」
「ブリッジに当てただけ。たいしたダメージはないはずよ」
肩を竦めるエマは、ティターンズ時代にアレキサンドリアの頑丈さをよく知っている。
現に、艦橋に直撃後もアレキサンドリアからは迎撃の火線が上がっていたのだ。
それに、そもそもヤザンのギャプランを狙った攻撃が逸れて偶然当たっただけである。
「ギャプランは逃がしたのだから、自慢は出来ないわ」
エマとしても、ロングライフルの残弾が切れた以上深追いする気はなかったとはいえ、
みすみすギャプランを逃してしまったのは心残りでならないのである。
「ヤザンは、──あの“狂犬”は次はもっと高性能な機体で来るわ」
719ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 20:01:02 ID:FJEv+OC2
それは、当たって欲しくはないが、恐らく当たるであろう予感というより確信だ。
それに、あのエルシー・シャトラン中尉もきっと見逃してはくれまい。
「そうなったら、今度はラーディッシュでエマ中尉を護りますよ」
人の良さそうな整備工は先程の戦闘でエマがラーディッシュを救ったのを覚えている。
もっとも、戦艦がMSの盾になる戦法などある訳ないから、エマは失笑するしかない。
大体、たった一人のパイロットの為に自艦を犠牲にする艦長が何処にいるというのだ?
「そう? その時はよろしくね」
この時のエマは、この会話をただの世間話として忘れてしまったのである。
大して期待はしていない口調で言ったエマは、きょろきょろと周囲を見渡した。
怪我人の搬送や被弾箇所の応急修理で大忙しの艦内は、何処かしらざわめいている。
「どうかしました?」
「いえ、‥‥‥ヘンケン艦長はブリッジ?」
「はい、勿論」
別に出迎えを期待していた訳ではないから、とエマはぶるんっと顔を振った。
艦長が一パイロットに通信を入れたり、気に掛けたりしてる方が、おかしいのである。
720ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 20:02:01 ID:FJEv+OC2
なんとなく気まずくなったエマは、ふと頭に浮かんだ疑問を口にしてしまう。
「今回の危険な作戦、誰も艦長のやり方を批判しないのね?」
艦にミサイルをわざと受けて方向転換に加速を付けるなぞ、尋常な戦法ではない。
罷り間違えばラーディッシュが撃沈していたかもしれない作戦に、整備工は微笑んだ。
「艦長を信じられなくなったら、船乗りとしては失格ですよ」
目をパチクリとさせてから、エマは思わずつられて微笑んでしまう。
「そっか、そうよね?」
そのまま反動を付けたエマは、空中を泳いで格納庫から廊下へと身を泳がした。
無重力とはいえ空気のある艦内で、彼女はノーマルスーツのヘルメットを脱いだ。
ボブカットの黒髪がばさりと広がり、控えめに付けているシトラスのコロンが香った。
じっと手を見つめ、ノーマルスーツのグラブを握ったり開いたりしてみる。
ギャプランを撃てなかったのはこの手だ、そしてそれは自分が未熟だったからだ。
じゃあ、カミーユなら? なんでも出来る天才のカミーユ・ビダンなら討てたろうか。
少年に護って貰っている内に、エマは随分弱くなったような気がするのだ。
しばらく無言で艦内を移動したエマは、ラーディッシュのブリッジへ足を踏み入れた。
721ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 20:03:02 ID:FJEv+OC2
そこでは、綺麗な金髪の長身の青年がヘンケン・ベッケナー中佐に挨拶している。
大き目のサングラスにスタイリッシュなスーツは、クワトロ・バジーナ大尉だ。
「やあ、ご苦労だったなエマ中尉」
何かの議長のように落ち着いた声のクワトロに、エマは小さく敬礼する。
今回の作戦の主賓だけあり、その無事な姿を見るとようやく作戦が終わった気分だ。
ふと見ると、何故だかファ・ユイリィ軍曹がヘンケンの横にいるではないか。
何やら楽しそうに少女の会話の相手をする彼に、エマは複雑な感情を覚えてしまう。
硬い表情で近付いてたエマに気付き、二人はぎょっとして口を閉ざした。
そんなヘンケンとファの前で立ち止まって、エマは素っ気無い口調で敬礼をする。
「──艦長、お話を戴いていたラーディッシュへの転属の件ですが」
以前エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマ艦長ブライト・ノア大佐から打診があった時、
エマはそれを断っており、ラーディッシュへの派遣も今回が最後のはずだった。
緊張した表情になったヘンケンから目を逸らしつつ、エマは目を閉じると一気に言う。
「謹んでお受けさせて戴きます、今後ともよろしくお願い致しますっ!」

逃げるようにブリッジを出たエマの背後で、一瞬の静寂の後に喚声と喝采が上がった。



722ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/12/17(日) 20:04:03 ID:FJEv+OC2





── ク ワ ト ロ ・ バ ジ ー ナ 回 収 & 合 流 作 戦 、 終 了 。






723名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 20:15:35 ID:dSt+mZnm
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

今日は期待薄だっただけによけいうれしいっす。
ヘンケンさんやっと花咲いた。
ヤザン、ちょっとヤな奴になったけど、凄みましてます。
ヤザンコワイ!カコイイ!

ジャマイカン、死に際して大幅に株上がった?
さらばジャマイカン、月面での雄姿を僕たちは忘れない。


……そしてカミーユのおサル!色魔!ヒロシお兄ちゃん!!
724名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 20:27:53 ID:diFLbHDk
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

>>712前半のヘンケンがカッコよすぎw
ヤザンも敵ながら天晴れですが、その気迫を受け止めるなんて。
そしてエマさんが段々ツンからデレへ。拗ねてるところが(・∀・)イイ!!
でもいざエマさんがアプローチかけたらきっとヘンケン艦長はおたおたして以前の夢とかを思
い出して勝手に赤面してグダグダになるかもw

兵装への造詣の深さもさすが。ただ設定を書き連ねるのではなく、それを使う組織の姿勢を
同時に描写できる無駄のなさに垂涎です。
確かにジオン残党狩りの組織がザク使うのは変ですね。

ジャマイカンには合掌です。
味方を撃つ善悪は別として、自らの立場を貫く姿勢だけは立派だったと思います。
>>581を読むと、生き延びた場合でも責任をとろうとしてますし、ヤザンいうところの「オトシマ
エ」も部下を犠牲にする事なくつけてますから。
今までただの陰険で無能でAAじゃ頭ばかりが際限なく伸びるキャラでしかなかった彼が、V
OEを通して好きになりました。本当に。

今回のエマさんと整備工の会話は、終盤を思うと泣けますね……

さて、いよいよ年末。来週はソロモン攻略戦の日ですね。
寒さいよいよ厳しく慌しい時節ゆえに、体調にはお気をつけ下さい。
ないと思いますが、忘年会等の帰りに飲酒運転はくれぐれもされぬよう、お願いする次第であります。
725名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 21:48:04 ID:rMXnff2l
      _,. -―‐-- 、_
    ,.‐'"     ヾ  `ー-、
   / ///  _,.-―-、-‐‐'" `i
   `r、__,.-'"     ヽ    .|
    i'          l    |
    l         〈    |
.    l.     ,,...__   |    |
    l. ,.=、  '゙ー’   l. ,.-、 |
.    l `゙7゙       ! j h | |
     l  !  、     └;__.ノ |
.     l. ,ゝ'"´゙ヽ    j. `ー|
     l. `゛ニ ̄`    j   |
.     !       ,:' /  |
      ヽ、  ___...ノ /   .|
       「 ̄ __,..===|
.       |ll厂 ̄ ̄ ̄    |
      _,.!l  l三三l _,.--―!、_
     ̄ヽ、ll__,..--―'"        ̄ ̄
       ll

…合掌。
726名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 21:51:14 ID:hyyWZsaW
ISAPさん乙です。
ヘンケンさんカッコイイ!!
こんな日がくるのを待っていました。
エマさんとの今後の関係に期待しております。
727名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 22:11:37 ID:Wko9uYgX
ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
お疲れ様です〜

前回からヘンケン艦長が格好いいこと。
あれじゃエマさんだって惚れるよ。
あんまり格好いいので、カツを思い出した。
さすがに終盤のエマさんのこともあるし、
ヘンケン艦長があっという間に・・・ということは
ないでしょうが。

漢を垣間見せたヘンケン艦長と天才カミーユ。
エマさんはしばらく揺れることでしょう。
ファも絡むと、昼ドラ並にドロドロだなぁ。
あ、冒頭の部分、懐かしかったです。
そういえばそんなことがw

ジャマイカンもいい感じだっただけに、
わかっていても残念ですね。
部下を逃がす読みができるなんて、
もったいないなーと思ってしまいます。

さて。
クワトロ無事帰還。
次回あたりには、ジュナスも登場してくれるかな?
周りの恋愛は良くも悪くも進展してるのに、
主人公の恋は・・・。


>>696
投下お待ちしております。
投下作品が増えれば、スレの活性化にもなってよいと思います。
ロム専の一意見ですが…。
728名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 22:19:53 ID:nmWCGS0J
ISAP先生お疲れ様です。
今回のエゥティタ明暗を分けたのは、パイロットと艦長の連携の差でしたね。
ですが、反目しつつもヤザンの技量は信頼していたジャマイカン、
おそらくVoEで最も株の上がったキャラの一人でしょう。カツとかと並んで。

あと>>724氏も
>今回のエマさんと整備工の会話は、終盤を思うと泣けますね……
とおっしゃられておりますが、原作準拠ということもあって
今後の展開を踏まえた伏線は、毎回ニヤリとさせられてしまいます。
729名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 00:38:35 ID:UVf7nhtT
ISAPさんお疲れさまです。
VOEはほんとに脇役がイイですね!
嫌われキャラだった??ジャマイカンがこんなに魅力的に描かれるとは。

エマさんとうとうラーディッシュですか。
もう濡れ場は期待できないのかな。激しいの期待してるんですが。

730696 ◆r7g9gPusW2 :2006/12/19(火) 08:07:07 ID:uRxuCYuB
>>706(ISAP ◆ISAPgGZZNI)
どうも、はじめまして。おはようございます。

>別に連載を中断しても構いませんので
そんな気は毛頭ございませんのでそのまま続けてください。
加えてワタクシ、遅筆なので一時中断して頂いて、
その間にこちらが完結といった芸当も出来ないので。

ご配慮ありがとうございます。

>>all
元スレの紹介はしましたが、
今まで投下した分は総転載したほうがよろしいですか?
731名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 10:30:26 ID:Dltdjx3+
>>730

物量にもよるんでしょうけど次のISAP氏の投稿まで間があるので投下してもだいじょぶと思いますよ。
732名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 10:32:39 ID:ljO7H7HV
>>730
その辺は読みにいくんで転載には及ばない
733名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 13:39:45 ID:UMcFfmOW
エマが同じ艦に常駐することになったら、簡単にファとセックスして発散する事が出来なくなって、
エマへの思いが強まってヘンケンの妄想が深まるのでは?
艦長命令で、ウエーブは艦内ではメイド服着用とか。w
734696 ◆r7g9gPusW2 :2006/12/20(水) 22:05:38 ID:8xX4fLQs
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1140016592/454続き

「うわあああああ!!」
思わず大声を上げた。コニーさんが僕のオチンチンを口に咥えているのだ。
「んぱぁ…じゅる……もう、大げさに驚いちゃって…」
「ひいぃっ!!」
僕はさらに驚かされた。コニーさんが口から放した僕のオチンチンは、今まで見た事が無いくらい大きく膨れ上がっていたのだった。
「やだっ!戻して!元に戻して!!」
コニーさんの唾液でヌメヌメと光る僕のオチンチンは自分の体の一部とは思えなかった。
「今もとの大きさにしてあげるからね、坊や」
コニーさんの横からヘレンさんが顔を出して僕のオチンチンを咥え込む。
(じゅぷっ!じゅぽっ!!じゅるじゅる…)
オチンチンがコニーさんの大きく開けた口から出入りしている。
「ああああああ――――!!あああ―――!!」
2度目の電気だ。さっきより強めの電流が体を走り抜ける。
ガクガク!ガクガク!ビクンビクン!!
感電したように体が痙攣する。よく分からない感覚が全身を侵していく。
そんな僕を見て4人は楽しそうに囁き合う。
「我慢強い子ねぇ。声は出しちゃうけど…お汁は漏らさないもの」
「ホント、これは以外だったわ。この前の奴、覚えてる?」
「ふふふふ、あのマッチョの奴?握っただけで出しちゃったのよねぇ」
「そうそう。さんざ威張り散らしてたのに、イッた後の情けない顔、うふふふ……」
「じゅぱっ…ちょっと!あんな粗チン男の顔、じゅるるるっ……思い出させないでよ!せっかく可愛い坊やを捕まえてるのに!」
コニーさんは文句を言いながらも僕のオチンチンを咥え続ける。
「あはは、ゴメンねコニー。ほら、坊やの顔見て」
ケイトさんとヘレンさんが僕を引き起こし、股間に潜っているコニーさんが目線を上げれば僕の顔が視界に入るようにする。
ペギーさんは例によって僕を後ろから抱きかかえ、胸を押し付けてくる。
「じゅぷ…んふふふ…可愛い」
コニーさんは満足そうな笑みを浮かべた。
(じゅぱっ!じゅぱっ!じゅるるっ!じゅぱっ!)
一心に僕のオチンチンにしゃぶりつくコニーさん。
「やめ、やめて…ください」
顔を背けようとするが他の3人がそれを許さない。
「ほら坊や、コニーがこんなに頑張ってるんだから、見てなきゃダメよ」
とケイトさん。
「しかし頑張るねぇ、まだ1回もイッてないなんて…」
とヘレンさん。
(じゅぱっ!じゅぱっ!じゅじゅぷっ!)
「ぷぁ…ホント、凄いわね。顎が疲れてきちゃったわ」
「ふふふふ、コニーはもうギブ?じゃ、交代ね」
大きく膨れ上がった僕のオチンチンをケイトさんが握り締めた。
「あ!ケイト、何するのよ」
「チェンジよ、チェンジ!お客さんはコニーのフェラじゃイケないってさ」
強引に僕の股の間に体を割り込ませ、コニーさんとポジションを代える。
「ふふふ、コニーのでグチョグチョね。今キレイにしてあげる」
735名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 09:05:52 ID:VziZRicn
736名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 09:56:11 ID:fk3oyRoO
737名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:23:27 ID:EfQVcXiQ
>>734
あちらのスレから遡って読ませていただきましたが、
とてもよいと思います。エロさ溢れるシュラク隊イイですよね!
向こうには「特定コテハンの専用スレ」なんていう輩も居るようですが
そんなことは無いはずなので、これからも投下期待してます。
738名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 17:18:18 ID:0+MLT/+O
>>734
スマソ今週忙しかったので見るのが遅れた。
GJだ、こう言うのも大好きだ。
向こうのも見たが主人公初心すぎ。お前歳幾つだよって。下手すりゃウッソの方が詳しいぞそういうことww

というわけで、少なくとも二人は受けた人がいるので、反応薄いからって帰らないくださいおながいします。

それでは、メリークリスマス
739名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 22:49:54 ID:s7JQMEh9
>反応薄いからって

だいたい、シュラク隊スレの住民が

>そこはやめとけ。
>特定コテハンの専用スレみたいなもんだから、下手すりゃ叩き出されるぞ。

>まぁ対抗しようと思わなければいいんじゃね
>相手はガンダムの二次創作SS世界一らしいしw

>向こうは池沼の巣窟だ

とか一方的にケンカ売ってきてるから、正直萎えてる住民が多いんじゃね?
こちらじゃ「特定コテハン」の職人自ら歓迎してるのに、勝手に敵視されてもなあ。
あれじゃ職人もいい迷惑だな。
740名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 00:56:12 ID:1EO7+vhg
とりあえずGJ!
エロ部分が終われば向こうへ帰っていきそうなのが残念だけど、仕方なし。
バキSAGAみたいに向こうでは「その頃、別キャラは…(一般向け」はちょっと無理か。
741名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 09:14:27 ID:YQ92yoMM
>>739
お前もケンカを買うなよ。おとなげない。
742名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 15:57:16 ID:e+GeYidd
今年最後の投下は31日にあるんですかね
クリスマスに投下無かったし
743名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 09:41:55 ID:KFBc1l/V
ごめんなさい。
PCの調子が悪くて
744名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 12:27:02 ID:foXPUrzj
住人の皆さんあけましておめでとう
今年も良い年でありますように。
745名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 14:03:41 ID:I5R8J8yV
ファはアーガマ移動になりそうな予感。
746名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 21:34:25 ID:251dKN9M
>>739
特定コテハン本人がどう思っていようが
たった一人の職人が妙に長い連作をバンバン載せてりゃ
他の職人からしたら「ここは個人の専用スレか?」と思って当然
少なくとも「書きやすい環境」でない事は事実
少しは「自粛」という言葉を覚えたらどうなんだ、と思う

以前他の職人さんが来て「ここって書いて良いの?」と聞いてきた時に
よく考えもしないで「叩かれるからやめとけ」とか「他でやれ」とか
逆に無神経に「新しい才能だから受け入れろ」とか言ったりなんかして、もう
正直あれはご本人でなくともヒくような発言の数々だったよ
特定コテハンの信者さん達には客観性が無いようだから、自覚出来ないんだろうけど
先にケンカ売ってんの、お前らの方だよ?
747名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 06:36:06 ID:IAa+hRbd
華麗にスルーしてあけおめ。
748名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 09:20:08 ID:c752uUGC
カレーと言えば軍艦とかでは毎週決まった曜日にカレーを食べて
曜日感覚を失わないようにするらしいけど宇宙世紀でもやってるのかな?
749名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 09:37:35 ID:CT+1LX/T
>>746
私は、「ISAP氏の連載が終了したら胴上げオフをやろう」といった書き込みをした事がある程のキチガイだったりするんですが。
そんな私から見ても、例えばISAP氏の存在を理由に他の書き手さんを拒否するような態度は不健全だと思います。
他のガンダム系のスレを見て無いので、確かなことは言えませんがこのスレは「ISAP氏以外」が「書きにくい環境」なのかもしれませんね。


まあ、もう少し皆まったりしましょうよってことで。21歳以上なんだし。


とりあえず、レコアがシロッコにアナルを打開される回まで素っ裸で過ごそうと思います。


最後にあけましておめでとうございます。
本年も皆様とって幸せな一年となりますように。
750名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 09:38:59 ID:IAa+hRbd
宇宙世紀ではどうだか知らないが、うちの会社の社員寮では、やってるらしいぞ。
751名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 12:25:00 ID:ik/jXnV1
この際だから俺も言わせてもらう

ネタの多そうな種系はともかく、WやXまで単独でスレが立っ
てるのは、ここが閉塞的だからじゃん
かと言って建て前では「ガンダムヒロイン全般」「職人歓迎」
だから削除対象にも出来ないし、仮に新たにガンダムヒロイ
ン総合のスレを立てても、君らは重複扱いしてくるんだろうし
かと言ってGガンやZZで書きたいネタが思いつく度に個別で
スレ立てるわけにもいかない
覚悟決めてこっちで書いても、どうせ住人ちゅーか儲達には
補正のかかった不平等な目で批評される事が目に見えてる

俺だって、そのせいでここで作品書くの諦めたクチだから、シュ
ラク隊の人達や今までこのスレを見限ってきた職人さん達の
気持ちがよくわかるよ
752名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 16:08:52 ID:zffUavG2
なんつか・・・・申し訳ない、切に
753名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 16:15:49 ID:zffUavG2
途中送信してしまった・・・

>補正のかかった不平等な目で批評される
この点に関しては本当に申し訳ないと思う
どうしても人間だから不平等というか贔屓に走ってしまうんだ・・・

ただ、色々なキャラの色々なエロパロが見たいのは決して建前ではないよ
754名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 19:16:47 ID:sV2YMBKS
一部の人たちが長期連載のISAP氏(&読者)に
すべての責任を押し付けたいようだけど
彼だって最初から長期連載なんてステータス持ってたワケじゃない。

きっと彼だって、こつこつ一所懸命書いてきたはずで
そして、その誠意があったからこそファンも生まれたんだろうし。

「ある職人さんが長い間頑張って積み重ねてきた実績や努力」を
認めようともせずに「スレが閉鎖的だ」とか「自分がSSを投下しにくい」
としか主張しないのって、随分と視野が狭いんじゃないですか?
どこのスレだってある状態になった歴史があるのは当たり前ですよ。

頑張ってその職人のいる位置まで登って行こう、と考える前に
レスがあまりつかない自分のポジションまで引き摺り下ろそうと考えちゃうのって
あまり健康的じゃないです。努力して下さい、努力。
わたしたちはきっと貴方のその努力についていくから。
755名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 20:12:24 ID:mZGQ9H3Z
>>751
自分の表現を受け入れてくれないってツラサは解るんだけどねぇ、、、
ただ恨み言は無しにしようぜ 

ダメならまた別のものを作り出せばいいんだし
他のスレで発表してもいいんだし
自分で単独スレ立てるでもいいし
別に他に総合スレ立てても重複だと怒り出す住人なんてここに何人も居ないかと
受け入れられれば、それをより良いものに昇華していけばいいんだし

自分が受け入れられない理由を他の作者や住人のせいにすることだけはどうかと思う
756名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 20:44:54 ID:TSNBdhXt
ていうか、このスレで他の人が投稿して怒ってる人がいる?
757名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 21:23:39 ID:I5hzZkon
言い訳並べるのが得意だな、お前ら
誰も長期連載の職人の努力そのものを非難はしてないだろ、最初っから
タチの悪い信者がマンセーばっかしてる現状を非難してるのであって


お前らアレかい?
アマチュアのバンドマンがどっかのライブハウスで活動続けてきたとして
本人の意思や誠意に関わらず痛い信者(つまりお前ら)がたくさんついてしまって
本人自身も「他のバンドの人に迷惑になるのであれば活動を控えめにします」と
言ってくれてるにも関わらず
「悪いのは他のライブハウスまで足を運びに行く努力をしない、甘ったれたバンドマンどもだ!」
とか言ったりするのかい?
少しは視野を広げてみたらどうなんだと
お前らは俺らを、調和を乱す存在のように思ってるのかもしれないが
お前らが守ろうとしてる調和は、お前らの派閥の中だけの調和でしかない
頑固過ぎて孤立してる事に、ええ加減気づけ
758名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 21:27:02 ID:I5hzZkon
それと>>756


596 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 17:28:09 ID:2entUs6e
やめとけ、叩かれるだけだと思うぞ。

599 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 23:21:06 ID:etF9yTWw
他でやってよ。

601 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 08:47:07 ID:G8gh65h8
(例の効果音)
いやな予感がする・・・



ここまで露骨な「先入観と贔屓で他の職人さんを、書く前から拒絶」
してるレスがついてるのに、今更その言い草は舐めてんのか?
759名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 22:18:11 ID:5pw6Ufxr
お前等職人さんが投下しにくい環境作ってどうするョ。

ここにしろ某コーヒースレにしろある程度長期になると回りが勝手な事いって荒れるのが定番。
そうなると最後は独立してHP作る事になる。
この辺が2chの限界なんだろうね。
760名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 22:36:36 ID:ik/jXnV1
そうだな、まさにイサップ氏は自分でサイト立ち上げるべき
ウィクトみたいに
761名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 23:03:14 ID:3F9eHYxC
HP立ち上げもアリだけど、書き手の意思しだいなので押し付けたくは無いなぁ。
漏れは、他SSの投下も適当に楽しむし、きつければスルーするんで、原則投下大歓迎と、意見表明してみたり。

762名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 23:21:27 ID:mZGQ9H3Z
自分としては現状維持でやってほしいけどね
書き手の環境も様々だし
763名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 00:32:42 ID:YrufPlSr
出た、「現状維持」
根拠も無く「今の状態が最高だから別に良いじゃん」って論理
日本人にとって一見正しいように聞こえる、実に恥知らずな言葉
764名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:21:17 ID:v9KLVgoJ
その非難が尚投下しにくい空気を作っていると何故わからない。
765名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 12:12:17 ID:TgcKNVI0
>>758
>>601だけど、そのレスは一連の流れに対して
「またくだらん事で荒れそうな予感がする」って意味な。

大当たりじゃん。NTかよ俺。
766名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 15:17:14 ID:YlE5zvVe
>>751=>>757=>>758は口は悪いが言ってることは正しい。
ここは本来SEED以外の全ガンダム作品と全富野作品を扱うスレのはず。
なのにVOE以外の投下が全くと言っていいほど無いのは何故か。
それはいつからか「ISAPさん以外の投下があまりにも無さ過ぎる
→ISAPさん神格化→他の書き手が寄り付けない→ISAPさんをさらにあがめる
→もっと投下しづらい雰囲気に」という悪循環をこのスレはくり返してるからだ。
ISAPさんをマンセーするのは結構。実際俺もVOEは好きだしね。
でもあまりにもマンセーし過ぎるからここが事実上「ISAP専用スレ」に
なってしまっているということを分かって欲しい。

もちろんISAPさんは今回のことで負い目を感じる必要は全く無いし
今まで通りに頑張って欲しい。レコアさんとかサラとか楽しみにしてます。
767名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 18:14:38 ID:YrufPlSr
職人が書き込みづらくなるから場を荒らすような発言は止めろ、という奴らは
先に自分達が、ISAP氏「以外の」職人が書き込みづらい状態を作りあげてる事に、気付いてない
それで「このスレ以外にまともなガンダムスレが無い」とか言ってもねぇ
768名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 22:03:08 ID:OEkAlFP0
被害妄想に何を言っても無駄。
769名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 22:07:58 ID:Tf/nZAxF
>>73 >>74 >>75
じゃぁ萌えハマーンだ。とかいってみたり。。
770名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 22:14:54 ID:Tf/nZAxF
う、誤爆OTZ...
# なんか議論がBeyond the time(メビウスの輪、Zじゃないけど。。)状態だなぁ。
771名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 22:34:22 ID:YrufPlSr
Zじゃないけど、という注釈が入ってるあたりに、このスレの実態が表れてる


Z話じゃなければ、そしてISAPじゃなければ、断りを入れる必要性があるスレなのだと
証明されちまったな
772名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 23:16:47 ID:8/57NsAf
>>765
「くだらん」っちゃあくだらんのですよ。

ただ、新たな書き手さんが現れるたびにこういった事を繰り返す方がもっとくだらんと思います。
そろそろここら辺で一回膿を出しませんか、ってことでしょう。

ここがISAP氏専用のスレならいいんですけど、仮にもここは総合スレです。
テンプレのアオリ文(もっとも、とっくに形骸化しているのかもしれませんが)でぶち上げておきながら、投下表明をする職人さんを門前払いじゃあ、誰も書きたがりませんよ。


我々がすべきことは、粛々と書き手さんを受け入れ、投下されたSSに対して批判することだと思います。
その批判を糧として、書き手さんは育つわけです。
書き手がいなければ読み手は存在しないし、その逆もまた然り。
それなのに、いきなり茎を折ってりゃ、咲く花も咲かんでしょう。


ここらで一つ、総合スレ住人としてのあり方を考えてみませんか。
773名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 23:50:17 ID:Tf/nZAxF
>> 771 (=>> 763 =>> 767)
あららんうっかりでした、けど、棘を感じる突っ込みね。(そんなつもりじゃなけりゃスマソ)
何かが不満な感じだけど、貴方の望みは何?
774日曜日はwktk:2007/01/06(土) 01:43:05 ID:R7IUWuSj
俺は時々「リアルタイムキター!!」とか「うおぉぉぉヲル豚〜ッ!」とかわめくやばくて痛い奴の一人だが、
ISAP氏以外の作品にいちゃもんつけた覚えはないなぁ。
(そこの君!正当な文句はつけたろ?とか言葉遊びはしない!)
「XX青春白書」シリーズが掲載されてた頃はVOEよりもそっちの方を応援してたくらいだし。
(量的問題。応援コメントが多いってだけで同時期VOEを低く見てたわけじゃない)


……ただ、VOEの投下直前直後に作品投下して読者の反応悪いからいやだとか言うな!と言ったことはある。
VOEは原則日曜投下の上大抵次回投下日が書いてあるから、
曜日をずらすなり投下のない週を選ぶなりすればもっとまともな反応が得られるだろと。
このスレにもまた新たな才能が出てきてくれないかといつも願ってるんだが……


ところで諸君、
アメリカ人どもは日本球界で赫赫たる成果を上げている松坂をルーキー呼ばわりしているらしいぜ。
野茂やイチローや、自分たちで散々ラブコールしてた松井のときもそうだ。
真にベテランと呼ぶにたる名選手を新しい才能呼ばわりとは無礼とは思わんか?←バカ
775774:2007/01/06(土) 01:45:55 ID:R7IUWuSj
そうそう、
> VOEの投下直前直後に作品投下して……
これは「青春白書」シリーズに対してじゃないぞ。別作品のことだ。
776名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 02:04:09 ID:6AH/QVRI
ぬるぽりずむ
まったりしろおまいら、猪じゃないんだから
777名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 02:19:35 ID:bJLF3VDz
ま、普通の職人さんなら他人の投稿中はちょっと待つとか当然エチケットとしてするわけで。
では何故文句が出るんだろう、不思議だ。
778名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 13:49:15 ID:FKug69Cl
ところでISAPさん、時の河って曲ご存知でしょうか。
横山光輝三国志のOPなんですが、自分はこれでこんなの作ってたりしまして。

ttp://www.youtube.com/watch?v=nF3AUZubMGc

冗長ですが02:23ぐらいから三国志なので、暇つぶしにでもどうぞ。
VOEを読んでから、何か良い作品を作りたいと思い続けています。
苦労はあります。ウォルトンの下りよろしく常に現実的な努力が必要です。
けれどやはり良い作品は作りたく……上記はその試みの1つ。
SSも描いております。少年漫画板の漫画総合SSスレにて0083っぽいコテで。
そちらで充分な筆力を得しだい、ISAPさんに良い作品をお見せするのが夢の1つ。
もう少しだけお待ち下さい。では。
779名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 13:55:34 ID:rl1wtK3S
以前は何人か職人さんがいたけど
今はISAPさんだけが続けてくれている
それは別に排除してこういう状態になった訳じゃない

当然ここは専用のスレではないし誰が投稿しても問題ない
褒められるか貶されるかスルーされるかは作品次第
自分の作品が貶されることが我慢できないなら
こんなところに投稿する必要はない
ISAPさんマンセーに見えたりしてもそれは
読み手がただ感想を並べているだけ
780名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 22:42:24 ID:njCm0hUE
>>779はクラスに一人はいる、話の流れが読めてない子
781名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 17:56:47 ID:TbmDQEJH
今やっと>>776が今年の干支に引っ掛けてたのに気がついた。
782名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 10:44:59 ID:cIv8TBh7
>我々がすべきことは、粛々と書き手さんを受け入れ、投下されたSSに対して批判することだと思います。
>その批判を糧として、書き手さんは育つわけです。


こういうこと平気で言える奴って何様?
SSが投下されるという事実、それ自体をまず有難がるのがロハで読ませてもらっている側の最低の礼儀じゃないのか?
書き手が育つかどうかなんてあくまで書き手側の問題であって、読み手側が育てているなんて思い上がりも甚だしい。
VOEは確かに高品質なSSだが、そんなレベルの投下を当たり前に思うような読み手がこのスレに多いのであれば、
むしろISAP氏にはしばらくの間投下を中断してもらっても構わない。
そうすれば 「職人=神」 という基本的な原則をもしかしたら思い出してもらえるかもしれないと思うから。
783名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 18:37:25 ID:DPpG+jhO
>>782
VOEを投下するか否かはISAP氏の自由では?

それはともかく、「読み手側が育てている」と考えるのは危険であるという意味では同意。
ま、結果的に育てている場合もあるだろうけど、育つも育たないも書き手次第。
784ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:39:05 ID:MwH+8Bld
あけましておめでとうございます。

毎週毎週もう止めようと思いながら、皆さんのお陰であと半年でなんと5周年です。
毎回言っていますが、この物語の本当の作者はいつも暖かいレスをくれる貴方です。

昨年中は大変お世話になりました。また今年も末永く宜しくお願い申し上げます。

>>778
素晴らしいです! 自分は音楽的センスはないので正直に言って感動しました。
特に銅鑼の時の画像が、「ああ、これこれ!」といった感じで白眉かと。
ちなみに、私はアニメ『横山光輝 三国志』はDVDを買ったほど大好きですが
歌としては後期の「DON'T LOOK BACK」&「STANDING ALONE」が好みです。
ああ、あのまま最後までアニメで放映してくれたてたらと思わずにはいられません。


785ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:40:05 ID:MwH+8Bld



信じられない事態に停止していたマウアー・ファラオの思考が、一気に動き出す。
そこに立っていたのは、彼女がもっともこんな痴態を見られたくない相手であった。
「!? い! いやぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」
半狂乱で首を振りまくるマウアーの胸元で乳房が揺れ、ショートカットの髪が乱れた。
尖った乳首がぷるぷると揺れるのを、その相手は蔑んだ眼で見つめている。
「放して、放してぇぇぇ!!」
だが、どんなに彼女が振り解こうとしても手と足を固定してる縄は解けない。
恥毛を晒し淫唇を弄られながら、マウアーは最悪の場面から逃げる事も出来なかった。
──まあ、お楽しみは後にとっておくさ。ここじゃ場所も悪い
子供の様に泣き叫ぶマウアーに余裕の態度で近付き、エルシー・シャトランは哂う。
「はん、嫌われたようだねぇ、アタシもさ」
その手がマウアーのマシュマロの様な乳房に伸ばされ、無遠慮に尖る乳首を触った。
「触らないで、許さな── ひぐっ!!」
指を避けようとしたマウアーの乳首を、エルシーは爪を立ててぎりぎりと摘んだ。
「ああああ! 痛い、痛いーーー!」
786ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:41:05 ID:MwH+8Bld
そのまま力を込めて乳首を捻り潰され、マウアーは狂ったように首を振った。
しかし、エルシーは涼しげな顔をしたまま更に指先に力を込める。
敏感な部分を力一杯刺激され、マウアーが引っ張る手首に縄が食い込んで赤くなる。
ぎりぎり、ぎちぎち、っと彼女の敏感な尖りが引き千切られそうになった。
「ひぎぃぃぃーーー! 痛い、ごめ、ごめんなさい、ごめんなさい!」
涙をぽろぽろと流すマウアーを嬉しそうに見つめた後で、エルシーは指の力を緩める。
──いいねぇ、その生意気そうな顔。‥‥‥泣かせてやりたいくらいにねぇ
「はあ、はあ、はぁ‥‥‥」
目を潤ませて荒い息を吐くマウアーに、トリノ・カーナヴォンがに微笑んで言った。
「そうそう、紹介が遅れましたね。私の妹のエルシーです」
セリフに合わせるように、エルシーが存在しないドレスの端を摘んでお辞儀をする。
虚ろな瞳のマウアーの視界の中で、後ろで結んだトリノの長い金髪が揺れた。
金髪を短く切った髪型のエルシーが、口元を歪めて目を細めて微笑む。
苗字が違うから気付かなかったが、確かに並んでいると実によく似ている顔である。
マウアーは、全裸で縛られたまま乳首の痛みに涙を流して絶望に浸るしかない。



787ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:42:05 ID:MwH+8Bld







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第174回







     (C)2002,2003,2004,2005,2006,2007   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html

788ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:43:12 ID:MwH+8Bld



バスク・オムの太い腕が、熟女と形容していい美しい女の乳房を掴み上げて揉み込む。
「‥‥‥ああぁっ」
女は、激しく喘ぎながらもバスクの髪のない頭を抱き締めるようにした。
地球連邦軍エリート部隊ティターンズの実働部隊の指導者バスク・オム大佐といえば、
身長2mを超える逞しい巨体と、視力を補助するオレンジ色のゴーグルだ。
しかし、女と同衾している今、彼はゴーグルを付けない素顔である。
照明の消された部屋では、窓から差し込んでくる仄かに蒼い月光だけが頼りだった。
だが、闇に浮かび上がる女の白い肌は年を感じさせない程に滑らかに映える。
バスクは、女の柔らかい恥毛の手触りを楽しんでから秘裂に触れてそこを綻ばせた。
「あ、ああぁーー」
びくんびくんと肢体を反応させつ、息を吐ききった女は小さく鼻を鳴らした。
「エルザ‥‥‥」
乳房から顔を上げたバスクが、女の秘所に勃起したペニスを近付けつつ静かに言う。
女は、自分を呼び捨てにする彼を少し嗜めるように、彼の顔をそっと撫でた。
だが、見上げているはずの視線は何処か焦点が合っていないように見えて奇妙である。
789ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:44:05 ID:MwH+8Bld
バスクは、女の指を軽く払い除けると、太腿を押し割って下半身を入り込ませて行く。
「はあぁぁーーーぁぁ」
エルザ・カーナヴォンは、バスクのペニスを受け入れてから豊かな金髪を乱れさせた。
バスクは、エルザのしなやかな上半身を押さえつけたまま腰を前後に動かす。
「あ、あ、ああああ、あ!」
緩やかにウェーブの掛かっている金髪が量感と共にばさばさと跳ねて香った。
バスクの身体の下で喘ぐ彼女は、“カーナヴォン”というファミリーネームが示す通り
ティターンズ旗艦大型宇宙戦艦ドコス・ギアに乗るトリノ・カーナヴォン中尉と
アレキサンドリア級1番艦アレキサンドリアに乗るエルシー・シャトラン中尉の母親だ。
ちなみに、シャトランは偽名でエルシーも本名はエルシー・カーナヴォンだ。
バスクのペニスが、ぬぷりぬぷり、と突き立てられる度にエルザは呻き声を上げる。
「ううん、ダメよ、ダメよぉぉ」
びくんっと裸身を痙攣させながら、彼女は泣きべそをかくような顔になった。
それが、年下の子供を叱るような口調に聞こえてバスクはムッと口許を引き結んだ。
26歳のトリノを17歳の時に産んだエルザは、43歳という年齢に似合わず若く見える。
790ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:45:05 ID:MwH+8Bld
それでも、37歳のバスクよりは6歳年上だからその口調自体はある意味普通だったろう。
だが、バスクは気分を害したかのように一層力を入れてペニスを差し込んで行く。
エルザの膣内は、ぬらぬらと彼自身を包み込んで、じゅくじゅくと蠢動を繰り返した。
「や‥‥‥いやあぁぁ‥‥‥」
彼女の乳房を強く揉み込みながら、彼は情熱的に裸身を揺さぶって腰を突き出す。
執拗に粘膜を擦り上げられたエルザは、曇った瞳でバスクを見上げて来た。
「‥‥‥いけない子」
エルザが、まるで子供に言うかのように囁いた途端、バスクは顔をさっと赤くする。
彼は、エルザのすらりとした太腿を乱暴に持ち上げ、一気に挿入を深めた。
「あ、ああああ!」
トリノ兄妹の母親という事は、バスクにとって彼女は今は亡き父親の後妻という事だ。
もっとも、二人はエルシー出産後暫くして離婚しているから今は他人だ。
それでもバスクとっては短い間とはいえ義母と呼び慕った事もある憧れの女性である。
昔から美しかった容姿は未だ衰えず、むしろ年齢を重ね妖艶ですらあった。
その彼女が、必死にピストン運動を続ける彼に突き上げられ、華やかな嬌声を上げる。
791ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:46:10 ID:MwH+8Bld
悶絶するエルザを見下ろすバスクの思いは、しかし征服感とは程遠い惨めな感情だ。
肌を重ねる度に、唇を重ねる度に、疎ましい父親の影を彼女に見てしまう。
あの男はどうやってエルザを抱いたのだろう、どうやってエルザを悦ばせたのだろう。
トリノとエルシーを授かっている以上、父はエルザを少なくとも2回は抱いたはずだ。
いや、むしろ17歳の少女を妾にして毎夜励まなかったとは考えにくい。
では、100回? まさか1000回? 1000回エルザは父の肉棒を咥え込んだというのか?
そう考えれば考える程、バスクは彼女を殺して自分も死にたくなってしまう。
だから、エルザが彼を子供のように扱おうとする度、言いようのない辛さに苛まれる。
「うっ、あうぅぅ‥‥‥!」
膣内の壁を乱暴に擦られ、エルザが切羽詰った声でバスクの逞しい背中を抱いた。
バスクは、ペニスをリズミカルに抜き差ししながら、豊かな乳房をくたくたに揉んだ。
「ああん、ああああん」
エルザが切なそうに鼻を鳴らすから、彼は思わず高ぶって絶頂してしまいそうになる。
そんな顔を親父の前でもしたのか、と聞きたい衝動に駆られて目を閉じた。
どんな顔をしてあの男に愛してると言ったのかと聞きたくて聞きたくて仕方がない。
792ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:47:06 ID:MwH+8Bld
バスクは、下半身を連結させたまま、エルザの一糸纏わぬ身体を後ろ向きにさせた。
そうすれば、快楽に融けそうな顔をしている彼女の顔を凝視しなくて済む。
「あっ、ああっ‥‥‥」
小刻みに女陰の奥を抉られつつ、背後から右手で乳房を鷲掴まれてエルザが甘く喘ぐ。
腕立て伏せのようにシーツに突っ張った彼女の両手が、ぶるぶると快感に震えた。
彼の左手は、下腹部に伸びると充血しきったクリトリスをきゅきゅっと扱き上げる。
「ひ、ひぃぃあぁぁぁ」
「私は、もう子供じゃないんだ‥‥‥」
熱っぽく囁きながら、バスクはエルザの耳たぶをしゃぶり、首筋から肩までを舐める。
力をなくした彼女の腕がゆっくりと曲がっていき、その乳首がシーツに触れた。
バスクは、エルザの両腕を身体の下から引っ張り出し、完全にうつ伏せ状態にさせる。
「んん、んんんんぁぁっ」
乳房が身体の下で潰れ、その肉の一部が身体の横からはみ出す光景が淫靡だ。
バスクは、エルザの後頭部を見つめたまま激しくそのペニスの抜き差しを繰り返す。
「‥‥‥エルザ‥‥‥」
793ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:49:07 ID:MwH+8Bld
うつ伏せで息も絶え絶えなエルザの柳腰を、バスクは抱き抱えて引っ張り上げた。
彼女は、バスクに示されるままに両手両足を突いた四つん這いの姿勢になってしまう。
「こ、こんな格好、いやぁ‥‥──」
バスクは、殆ど間髪を入れずに彼女の奥の奥、子宮に届く位にペニスを挿入する。
「あ、イ、イイイっ‥‥‥!」
力なく首を折っていたエルザが頭を起こして金髪を大きく乱れさせた。
上半身を大きく弓なりに反らせ、乳房をぷるんぷるんと揺らしながら嬌声を上げる。
その乳房を掴み取り、思い切り揉み続けながら、バスクは腰を強く押し付けた。
「あ、あ、あああああ!」
そのまま彼がペニスを数回深く突き立てると、彼女の全身がぶるるんっと痙攣する。
「っはぁ‥‥‥」
喉の奥で搾り出すような絶叫を漏らし、エルザの腰が淫らにくねった。
バスクは、その瞬間ペニスを蜜壷から抜き去り、精液を彼女の尻にぶちまける。
「はぁ‥‥‥はぁぁぁーーー」
絶頂と同時にうつ伏せに倒れ込んだエルザは、顔をシーツに埋めて荒い息を吐いた。
794ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:50:08 ID:MwH+8Bld
その汗まみれになった妖艶な裸身から、バスクは苦心して視線を逸らす。
心地好い疲れに包まれる体を無理にベッドの脇に腰掛けさせ、彼は大きく息を吸った。
「エゥーゴめ‥‥‥何処までも小癪な」
──彼の腹心とも言うべき、ジャマイカン・ダニンガン少佐の死を聞いたのは昨夜だ。
報告によれば、彼を討ったのはRX-178 ガンダムMk-Uだったという。
まるで、バスクの失態である“ガンダム強奪”の責任をジャマイカンが取ったようだ。
そう考えると、バスクは彼を前線に送った自分の戦略眼のなさに歯噛みしたくなる。
バスクにしても、ジャマイカンに軍人としての能力があるとは思っていない。
彼がジャマイカンに期待したのは、この戦いが終わった後の官僚としての能力である。
その権威付けとして、前線で幾許かの戦果を上げてくれさえすれば良かったのだ。
だが、ジャマイカンはバスクの期待を過剰に感じて戦いに赴いたのである。
それは、彼が余りにも真面目だったからで、それを見抜けなかったのはバスクの咎だ。
「‥‥‥ううん バスク?」
気だるげな声を漏らしつつ、エルザがベッドからその上半身を持ち上げる。
彼に呼びかける彼女の視線は、暗闇という事を差し引いても全く焦点が合っていない。
795ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:51:12 ID:MwH+8Bld
そう、エルザは7年前の一年戦争の時にジオン公国の爆撃のせいで視力を失っている。
ジオンの捕虜になった際の過酷な拷問のせいで視力を失ったバスクとは理由が異なるが、
いずれにしろ、“宇宙人”達のせいで人生を狂わされた事に違いはない。
そして、一応ゴーグルを付ければ普通に見えるバスクと違ってエルザは全くの盲目だ。
だから、彼が意地悪く何も応えないとすぐに不安になってしまう彼女なのだ。
「ど、どうしたの? バスク」
おろおろと怯えるエルザを見ると、バスクは直ぐにその裸身を抱き締めてしまう。
「大丈夫、私が貴方を不安にさせたりしない‥‥‥」
一年戦争で死んだ彼の父親がエルザに与えてやれなかった事がたった一つだけある。
それは、彼女から光を奪ったジオンの残党──つまり、エゥーゴの殲滅だ。
それを果たして初めて、バスクはエルザを本当に大切に出来る気がする。
バスクはエゥーゴの最後の一人まで叩き殺し、内臓を引きずり出し食い破るつもりだ。
その為には、どんな手段を取ろうとも誰を裏切ろうと許されるはずだ。
スペースノイドの自治なぞという下らない理由で、それを邪魔される訳にはいかない。
バスクの腕の中で、かつて義母と読んだ女性がそっと身体を委ねて来るのが判った。



796ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:52:36 ID:MwH+8Bld



地球連邦軍が開発した宇宙輸送艦ジュピトリスは、全長2,000m以上という巨大さだ。
仄かに明るい星の瞬きを背に、宇宙空間をその船体が緩やかに動いている。
距離感のない宇宙空間では、ジュピトリスの異様な大きさは判らないかもしれない。
だが、地球連邦軍で一般的なクラスの巡洋艦サラミス改の全長は約200mなのだ。
比較すれば10倍、エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマ級の500mと比べても4倍近くである。
大艦巨砲時代は既に過去のものとはいえ、やはりその大きさは圧倒的だった。
惑星間航行も可能なこの輸送船の主任務は、木星で採取されたヘリウムガスの運搬だ。
核融合燃料となるヘリウムガス(H3)は、現代のMSや戦艦の生命線である。
ジュピトリスには、そのH3輸送用の巨大な円柱型のコンテナが20機以上備わっていた。
細長い船体のあちらこちらから突き出ているコンテナは、なかなかに壮観だ。
ジュピトリスの外観で他に特徴的なのは船体中央前部の回転型重力発生装置だろうか?
このブロックの中では、遠心力による人工的な重力を持つ生活空間が形成されている。
これも、長期間に及ぶクルーの身体を正常な状態に保つ為に重要な設備なのだ。
「パプテマス様は、この艦で木星まで行かれたのですね」
サラ・ザビアロフ曹長は、強化ガラスの表面にそっと手を触れつつ静かに呟く。
797ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:54:17 ID:MwH+8Bld
彼女が数分前に通されたのが、擬似重力のある居住ブロック内のこの清楚な部屋だ。
通常、戦艦の個室に窓はないが、その純白の部屋には宇宙を見る窓があった。
戦闘を想定していない輸送艦の、しかも艦長の私室だからこその特別仕様である。
サラの背後、部屋の中央近くには一人のスマートな青年が微笑を湛えていた。
肩まで伸びた艶やかな髪に、細面の中で少し吊り目勝ちな瞳が涼しげに笑っている。
すらりとした長身は、ただ立っているだけでも身のこなしが洗練されていた。
パプティマス・シロッコ大尉、すなわちこの輸送艦ジュピトリスの若き艦長である。
「三年前、デラーズ紛争が終わって暫く経った頃の事だ」
「デラーズ紛争‥‥‥? 聞いた事がないのですが」
サラが不思議そうに眉を顰めたから、シロッコは思わず苦笑したように見えた。
最近地球連邦軍に、しかも特例扱いで入ったばかりの少女には難しい話かもしれない。
「いや、忘れてくれて構わんよ。サラ」
4年前の0083年11月13日、北米大陸穀倉地帯にコロニーが落下し大惨事となった。
当時ジュニアハイスクールの生徒だったサラも、さすがにその“事故”は知っている。
だが、公式発表でも事故とされているこの巨大な災害は、実は事故なぞではない。
798ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:55:10 ID:MwH+8Bld
しかし、コロニー落下の真相とガンダム開発計画(RX-78GP01、RX-78GP02A、RX-78GP03)
及び一連の『デラーズ紛争』は、0084年3月10日に公式記録から完全抹消されている。
アングラサイト等ならまだしも、教養課程の講義や講習では扱うはずもない。
シロッコとしても、わざわざそれを蒸し返して語るつもりはないようだった。
例えそれが──現在のティターンズ結成に如実に関係している重要な紛争だとしても。
シロッコにとって、敗北した人間はいずれにしろ興味の範疇外であるからだろう。
穏やかな微笑を顔に貼り付けたままのシロッコに、サラは少し拗ねたように言った。
「ですが‥‥‥パプテマス様の仰る事は全て理解したいのです」
少女の余りに一途な視線を真正面から受け止め、シロッコは暫し言葉を失くす。
二人が、ティターンズ旗艦ドゴス・ギアからジュピトリスに来たのは数時間前の事だ。
本来、シロッコはジュピトリスの艦長でドゴス・ギアはあくまで借り物である。
それでも、総帥であるジャミトフ・ハイマン大将から直々に借り受けている以上、
ドゴス・ギアを如何に上手く動かすか、はシロッコの力量のある意味試金石だ。
だが、未だシロッコは活動拠点をジュピトリスに置いて、様々な意味で活動中である。
そして、今回もドゴス・ギアを近くの宙域に待機させてジュピトリスに戻ったのだ。



799ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/08(月) 19:56:38 ID:MwH+8Bld





次 回 よ り 、 ジ ュ ピ ト リ ス 潜 入 作 戦 開 始 。





800名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 21:00:17 ID:9YDx2kMm
あけましておめでとうございますISAPさん。今年一回目楽しませてもらいました。
回を進める毎に意外な人物にスポットが当たるのが楽しくて仕方ありません。
これからも欠かさず読みますので、ぜひ完結できるようご自分のペースで頑張ってください。
駄文失礼しました。
801名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 21:51:52 ID:MUUb/kt4
バスク、父親と穴兄弟確定。キモイけど、さすが変態家系の一角だw

今年中に大団円迎えるのかどうかは知りませんが、連載頑張ってください。









※あまりに不愉快だからついでに一言 

上の方で出ていた 書き手を育てるための批判? ハァ お前何様のつもりだよ! 
802名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 22:14:14 ID:dZBLplhF
>>801
そういうレスを見ると、当人だけでなく他人まで不愉快にさせるのがわからんのか。
21歳以上の大人なんだからスルー汁。成人式で暴れる新成人じゃあるまいし。


ISAP先生あけましておめでとうございます。
バトルシーンもひと段落して久々の濡れ場、しかもバスク×義母とは予想GUYでした。
今回はバスクの内面をオリジナルキャラとうまく組み合わせて描かれていますね。
今後の展開も楽しみにさせていただきます。


自分はISAP氏以外の小説も(このスレだけに限らず)楽しく読ませてもらっている身ですが
どうもISAP氏関連の揉め事は、職人さんより周りの読み手(“取り巻き”といわれる事も)
ばかりが熱くなっている気が。
いわゆる「ISAP信者」でも「アンチISAP」でもない自分としては、もっと多くの書き手さんが
どんどん作品を発表してくれると嬉しいのですが。みんなガンダム好きなんだろうに。
803名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 13:57:02 ID:2ry9SDUA
ふーむ。ここで噂でしかなかったトリノの係累が明らかに。
しかし、バスクからするとトリノ&エルシーは邪魔というか
疎ましいのでは・・・

エルザの存在あたりをネタにティターンズに食い込んでいるのだと
すれば、いずれ兄妹がバスクを謀殺・・・ないしその逆、といった
展開も出てきそうかな?

あと、尻担当もご健勝そうでなによりです。
次は誰の尻が犠牲になるのかwktkですな。
カミーユとかじゃないといいんだけど。

>書き手を育てるための批判
 面白かったらGJ、つまんなかったら叩かれるだけの話ですわ。
たぶん叩くときに、阿呆がVOEを比較対象に持ち出すんでしょうがね。
804名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:21:55 ID:Em6Cst2Z
こうして結局、このスレの閉鎖的姿勢は変わりませんでしたとさ
805名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 23:22:36 ID:RDzgTNMj
ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
お褒め下さりありがとうございます。ドラをああするのはファンとしての責務ですよ!
「STANDING ALONE」は大好きです。あのEDぽく魏・呉・蜀の陣営を並べたのですが力及ば……
スレ違いの話題はさておき。
やはり三国志のような善悪さだかならずの群雄劇を好まれるだけあって、敵にも愛がありますね。
キャラを1人あてがうだけで、バスクが一気に人間味を。
ブッちゃけ0083好きとしては彼はどうにも好きになれなかったんですが、先が気になります。
なんというか、好きな女性を抱きつつも侘しさを感じてるのが良いです。
寝取っているのに寝取られているようなアダルティーな倒錯が結構ツボ。
バスクのような筋骨隆々の男があれをやるから映えますね。ジャマイカンだと小物っぽいかも。
しかし熟女まで制覇されるとはw いい意味で際限のない求道ぶり。

自分はやるべきコトをやるだけです。
投下される作品に対し、読み手として丹精込めた感想をつけるのみ。
それで誰か1人でも喜んでくれればいいのです。

あと、深刻に思い悩まないで下さい。
読む人を思うのも大事です。そこは尊敬していますし、かなり感化もされています。
けれどもごく普通の一人の書き手として、自分の描きたい物を第一に考えて下さい。
最初のスレに初めてVOEを投下した時、どうしても表現したい「何か」があった筈です。
それから5年近く連載を成せるほど表現したい大事な「何か」が。
引いたり休んだりするのは後で取り返せます。けれどもつぶれてしまえば何もかもがなくなります。
現在に至るまで数限りない情報収集と修練があり、将来必ず描きたい物だってある筈です。
それらを失わないために、何もかもを抱え込んで心を重くしないで下さい。
ためらいや耐え難い心労がありましたら遠慮なくお休み下さい。
それらがなければ思う存分、描きまくって下さい!
投下の間隔や有無、場所を選ぶのは、誰にも等しくある権利ですよ。
とりあえず、執筆途中の息抜き用に>>778のファイル(画質やや良好版)と種OPパロのセットでも。

ttp://50.megaloda.org/uploda/www.megaloda.org0258.zip.html (パスはmad)

今年もよろしくお願いします。>皆さんへ
806名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 00:54:13 ID:BF2wkEBu
ISAPってのはなんてひどい奴だ!こんなところで、
しかも肉欲エロエロの真っ最中にバスクの「ちょっといい話」をやるなんて。
おかげで前みたいにバスクを心置きなく罵れなくなったじゃないか!

どうせトリノやエルシーも、死ぬ直前に「どうしてこんなんなったか」のエピソードを入れて読者に、
「をぉぉぉぉ〜っ!そうだったのか〜っ!!ごめんよ、今まで一方的に悪玉視しててごめんよ〜っっッ!!」
と言わせる気なんだろ!

なんてひどい奴だ、だからもっとやってくださいおながいします。
807名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 07:11:25 ID:csZ7cBEI
ISAPさん乙です。
今年もISAPさんの作品が読めることを嬉しく思います。

バスクそうきましたか。
こういった裏側の作り込みが非常に面白いです。
「ガンダム」って敵側にもそれなりに事情があると思わせた
最初のアニメでしたので。
それにしても映像が浮かぶこと浮かぶこと(笑)
読んでるというより毎回放送されてますよ。
808名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 09:50:14 ID:Z7Mhd5FB
Zの小説読み返してみたんだけど、バスクは一年戦争に参加してないね。

ジャマイカンにとってバスクは出世競争の中で目障りな存在と思っていたはずだけど。
809名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 12:17:43 ID:tDmNnHGj
アリオンが思い浮かんだ・・
810名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 18:23:35 ID:UONziJLJ
どこのスレでも、スレ違いの話題をする奴は
職人であろうが読者であろうが、敬遠されるのが普通なんだけどなぁ
まぁ、どうせまた「スレ違いも一概に悪い事とは言い切れない」とか言い訳並べて
偽善的な集団オナニーを繰り返すんだろうけどさ、ここの人達は

板全体から見ればISAP氏レベルの文章力や発想力を持ってる職人さんなんて一杯いるのに
このスレだけ何故かやたらと不気味なくらいに特定個人が持ち上げられ、マンセーされ、崇拝すらされてる
それだけでも傍から見てれば「気持ち悪い」の一言に尽きるのに、その上職人交えてのスレ違い雑談
もうこれは、現実に顔見知りの友人・知人ばかりが寄り集まって、スレ借りてダベってるようにしか見えない
これで「うちは閉鎖的ではありません、誰でも歓迎です」なんて、通じると思う方がおかしい

挙句、新規参入の職人が拒否される理由が
「ISAP氏の投下前後だとどうしても比較されるから避けた方が良い」ってか
何でこのスレ限定の「暗黙の了解」を押し付けられなきゃならないんだ
ここはガンダムスレという狭い世界である以前に、エロパロ板という広い世界である事を認識しろよ
お前らアメリカに企業進出して現地の文化の中に暮らしてる現地の人間達に対して
「うちは日本流でやるから、お前らも日本流に合わせろ」と身勝手な事を正論のようにほざいて
世界中から白い目で見られてる、今の日本企業と体質的には一緒だよ
811名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 19:02:29 ID:Ii7VAiaS
いつまで言ってるの?
812名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 19:29:19 ID:Z3rhgDLs
しかし毎度の事ながら
言ってる事は何一つ間違ってない上に
ここのイサップ至上主義が行き過ぎてる感が強いのも事実


事実、イサップが投下した直後あたりは盛り上がるくせに
平日に誰かが投下宣言しても反応が薄かったり、投下さえ拒否したり
これは明らかに住人がイソップにしか期待してない事の表れ
けど自分達のそんな姿勢は断じて認めず「ISAP氏以外の職人が認められにくいのは、
そいつにその程度の実力しか無いから」という内容の事を遠回しに言う
これを事実として受け止めない限りは、建設的な話し合いは出来ないよ
813名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 20:13:58 ID:Ii7VAiaS
まだ言ってるの?
814名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 22:04:35 ID:GoReNH/K
>812
何?ありがとうも言うなってこと?読んでる俺はおまえの話にも付き合わなくちゃいけないの?
815名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 22:17:58 ID:UREL6+pL
シャクティとウッソの禁断のロリショタ初エッチとか
プルプルズとリィナの禁断のガチ百合3Pとかきぼんぬ
816名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 22:54:12 ID:UONziJLJ
>>814
>>812のどこをどう読んだらそんな解釈になったの?
俺にはわからない
817名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 00:04:44 ID:N+3ZP3ox
>>814
ついでだ、俺にも何でお前がそんな曲解したのか教えてくれ
818名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 00:34:04 ID:FLnIVbAh
被害妄想に建設的な話し合いなどそもそも無理。
819772:2007/01/11(木) 01:06:54 ID:QCSNS2mK
>>782
「批判」という言葉を使ったのは、不適切だったかもしれません。
所謂「欠点をあげつらう」という限定的な意味合いではなく、素直な感想や作品の世界観に対する考察、文章構成に対する指摘等、幅広い意味での書き込みを指すつもりで「批判」という言葉を使いました。


>書き手が育つかどうかなんてあくまで書き手側の問題であって、読み手側が育てているなんて思い上がりも甚だしい。

ある意味ではそうでしょう。しかし、書き手が独りでに育つとお考えでしたら、お言葉を返すようですが、それこそ思い上がりではないですか。

書き手にとっては、読み手のあらゆる感想が、血となり骨となるはずです。
読み手のリアクションを糧として、また新たな作品を生み出すか否かは、それは正に書き手側の問題でしょう。
そのエネルギー源となる書き込みを我々が行う。それこそが最低限の礼儀ですよね。

特定の書き手以外を拒否するということは、総合スレにはあるまじき姿勢ではないでしょうか。

>>801
何様のつもりでもありませんが、少なくとも我々が行う書き込みの力って我々が思ってる程小さくないんですよ、きっと。
820名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 02:49:23 ID:Q0xm2cX/
>>818
はっきり言って、それが結論だと思う。
書きたい人が書けばいい、ただそれだけ。
ただ、時間がカチ合うとシャッフルされて読みづらくなるから、
ちょっと時間をずらすのがいいわけで、それ以外で他者を拒む理由も書き手が臆する必要も無い。
821名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 10:09:47 ID:qfIEJnop
>>819
それ、微塵も批判って言わないと思う。
書き手を育てるとか偉そうなこという前に、自分の見る目や
日本語能力とかを養い、過大な自尊心をそぎ落としたほうがよかろ。
通ぶった阿呆に「批判」されたところでなにが育つというのだ。

>>820
同意。
相互に邪魔にならないように、書きたい人が書けばいい。
相応の評価がつくだろ。
VOEと比較する阿呆は放置すればよし。
822名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 11:05:45 ID:+5tYpQLk
育てる気があるなら他の職人さんにこんなこと言わないよな。

74 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2005/07/14(木) 23:12:09 ID:ML8W7GxM
>「この小説は、ヌケたものではないので読んではいけません!!」
いや、誰も読まないし
75 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2005/07/15(金) 00:06:45 ID:DAa/phio
どうせなら前スレの埋め立てに投下すれば・・
78 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2005/07/15(金) 11:16:27 ID:U0diGc0t
つまねぇよ。このスレはISAPさんだけで充分
80 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2005/07/15(金) 18:06:59 ID:gBvURJ1d
どこが面白いのか、解説してくれ
83 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2005/07/15(金) 21:59:49 ID:lWcCtZ5N
>81
うお?
あの後荒らしてたのは別の人だし、主張だって違うだろが。
指名するほどむかついた?あれ。


垢すりや他の書き手がめげずに書いてるんなら、別になんでもいいよ。


ざっと過去ログ読むと他の職人さんが投下したときは1〜2のGJレスと罵倒、スルーでの反応。
ま、こういうスレってことですね。
823名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 12:31:50 ID:qfIEJnop
本当に面白ければスルーされないと思うぞ。

あと、このスレには「VOEだけ読みに来ている人」も居るだろうから、
そういう人にスルーされるのは致し方ない気もする。
「俺がVOE読むのに邪魔だから他の奴は書くな」とか言い出すと論外だが。
>>822が引用しているのが、まさにその論外な連中)

スルーが多い件を逆に考えると・・・

『「VOEだけ読みに来ている人」以外のスレ人口』が
結構少ないんじゃないか?
824名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 12:50:25 ID:8BzYdePx
VOE以外無いし
825名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 12:54:21 ID:N+3ZP3ox
>>823
>>本当に面白ければスルーされないと思うぞ。


出た、結局は「だってISAP氏以外面白いSS書いてないんだもん」の理屈
目が節穴か、もしくは盲目的な信者だからそう見えるだけだ
826名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 13:45:30 ID:nZA1j2f8
>>825
よう、妄信的なアンチ。

読みもせずに叩く連中はただの荒らしだとは思うが、
読んだ上でつまんないとか稚拙だとか批判がついても信者の仕業ってかぁ。
ずいぶんゴミSS書きに都合のいい理屈だな、おい。
じゃあ俺もSS書いてやろうじゃん。


「強盗だ!・・・おう!」
男はセイラの裸を見て感激した。
(中略)
男はセイラを妊娠させてしまった。


これ叩いたらお前、ISAP氏信者な。
827名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 14:06:04 ID:X+xdYnjR
ガキかおまえは。
828名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 15:01:08 ID:qfIEJnop
それは>>825に言ってやるべきだと思うが。
829名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 17:19:42 ID:N+3ZP3ox
ひとつ質問したいんだけど、ここの人達って
普段はどんなスレの、どんなSSを、どんな風に褒め称えてんの?
830名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 18:30:14 ID:UAmYvva4
一通り読んで一発スッキリさせた後、「抜いた」ってレスしてるぜ!
831名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 18:56:50 ID:Q0xm2cX/
「GJ!」とな。
832名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 19:01:12 ID:lm+nyo1k
力入れてると思われる部分へ反応する。笑った箇所があればその旨を書く。
それと原作準拠のSSは好きだな。ファンとして読んでて嬉しい。
833名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 19:19:32 ID:N+3ZP3ox
そうだよな、普通そのくらいで済ませるよな
いくら本当にGJでも、あんまり長々と感想述べたりしてたら
見苦しいだけでしかないもんな

そんな事は皆わかってるから手短に「グッジョブ!」とか
時には「〜の部分、ワロスwww」とかで済ませてるってのに
>>800-807みたいなイレギュラーがこのスレには多いせいで
一部以外の人からしてみれば不快以外の何物でもなくなってるんだけど
それをこのスレはいちいち正当化させてるんだよな

それとも何?
ISAP氏のパロは本当に優れているからこそ、住人の感想も長くなるわけ?
パロが優れてなければ、感想も短いの?
834名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 20:49:45 ID:VGCp0+8W
すぐれていると言うかパロ+オリジナルのながーいながーい
続き物だから「ここでこうきたかー」とか「あの伏線がこうなるのかー」とか
そういう長めの感想がつくのだろうと思う。

過去の情報量に応じた感想がついているんだろう。
連載漫画と読みきり漫画とではあまり似たような感想にはならないと思う。
835名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 21:14:16 ID:N+3ZP3ox
ふぅん……

でも普通、少年漫画板とかでも、商業誌で長く連載してる漫画に対して
毎週毎週長々と感想述べてる奴なんかいないし、いても疎まれるだけなんけど
このスレではそういうのは通用しないみたいだね

今度は「商業誌で書いてるプロと、スレ専属のアマチュアとでは扱いがうんたらかんたら」とか言うかい?
836名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 21:27:45 ID:KO9ZMZOk
ところで恥ずかしながらアイナとノエルぐらいしか知らない
俺なんだが、他のガンダムアニメやゲーム、漫画で良さげな
ガンダムヒロインっているかい。
なんつーか、このキャラだけは知っとけっていうイチオシの。

ちなみにアイナは楚々としてる所が、ノエルは焼きもち焼きな所が好きだ。
837名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 21:39:14 ID:sIxvUUv4
ここで聞いてもZヒロインの名前しか挙げてもらえないだろうし
アイナさえ知ってるのなら、後はクリスティーナ押さえときゃ間違いから
それで十分なんじゃないかな
838名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:45:04 ID:ElJw9Gpv
>ここで聞いてもZヒロインの名前しか挙げてもらえないだろうし
しつこい。

>>836
やっぱセイラさんとセシリーくらいは押さえといたほうがいいんじゃね?
セイラさんはファースト、セシリーはF91な
839名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:03:05 ID:sIxvUUv4
イソップも信者も、単独スレ立てて移動しろよ
侵略に近い事しといて「実力だから良いんだ」は筋違い以外の何モンでもねんだからさ
840名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:08:23 ID:UAmYvva4
キッカとプルとリィナとシャクティとティファだけ覚えていればよい
841名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:10:25 ID:UAmYvva4
リィズを忘れてたぜ!
842名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:29:42 ID:eyN1DBn7
>>839
君のほうが筋違い
843名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:30:23 ID:QCSNS2mK
>>839
まあ、あれだ。
今後いつか新たな職人が現れた時には、今回の一連の流れの結果がわかるさ。

>>836
基本的には、一作品につき一ヒロインは抑えておいてほすぃ。
既出だけど、セシリーはいいよ。さすが見本な主人公の彼女さんなだけはある。
844名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:43:41 ID:xtpAwNBc
Gガンのレインかなあ。
845イレギュラー呼ばわりされた一人:2007/01/12(金) 01:03:42 ID:XDPwmnfo
お前らいいかげんにしろ!
平日に伸びてるから新職人がきたと思ってGJしに来たのに……

Wのヒルデたんを推すね、、俺は。
846名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 01:23:01 ID:osek9YXR
ヒルデたんこいっWW
847名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 05:04:26 ID:gGim39Va
お前らハマーンキシリアシーマカデジナさんを忘れるとはどういう事だ
848名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 05:19:22 ID:+exgbd4S
ハマーン様とミネバ様の授乳プレイハァハァ
849名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 07:31:05 ID:yurITSRl
>>843
既に「新たな職人」を拒否した過去があるのに
まだ「結果」がわかってないなんて、お前も随分な事言うね

また「新たな職人」が現れた時も、同じ事言って逃げる気かい?
850名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 07:53:39 ID:lhwcqrax
>>843
>見本な主人公

詳しく
851名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 07:57:46 ID:lhwcqrax
忘れてた。0080のドロシーもなかなか。
852名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 08:08:44 ID:+exgbd4S
シーブックのことじゃないの
普通で優等生だけどいざというときには行動力にあふれる主人公
853名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 18:31:48 ID:xtpAwNBc
>>851
ドロシーというとWの方を思い出すな。
あの枝分かれ眉毛と思想がチャームポイント。
854名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 18:51:21 ID:8Sr18eud
>>853
あの眉毛見るたびにコウテイペンギンを思い出しちまうんだよなぁ
855名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 23:16:10 ID:s8FvR4ri
>>835

>>817=>>825=>>829=>>833=>>835

ふぅん……

でも普通、少年漫画板とかでも、一日中スレに張り付いて
延々と住民に絡んでるお前みたいな奴なんかいないし、
いても疎まれるだけなんけど
お前の知ってるスレではそういうのは通用するんだ?

ずいぶんと自分に甘いルールだこと
856名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 23:21:25 ID:K5Wqwol4
っていうか

>>839
日本はキミの棲んでる将軍さまの国と違って
多数決の民主主義社会なのです。
多くの住民にとって、キミが一番筋違い以外の何モンでもねえ。
857名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 23:40:09 ID:a1szVIgH
閉鎖したらもうイサピーの小説読めなくなりますねプギャー
858名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:36:42 ID:yrotEvgX
いい加減にしろよ
このスレの多数派は、板全体にとっては少数派だと知れ
この板のどこに、たった一人の職人を贔屓するために
他の職人をけなしてるスレがあるんだよ
859名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:44:01 ID:1boeoq1I
>>850
see(見る)+book(本)でシーブック。
860名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:44:17 ID:FCXeCT7Z
かといって、けなしをやめたり口論を止めたとしてもこのスレに他の職人が来ることは無いよ。
このログ読めば普通は落としたくないだろう。
861名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:46:43 ID:yrotEvgX
>>860
「普通は」って……
862名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:50:17 ID:FCXeCT7Z
おかしかった?「他職人歓迎」の人と「別にイラネ」の人が口論してたスレに誰が落としたいと思う。
萌えがあっても別のところ探すね。
863名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:54:02 ID:ThTzkwk2
>>859
目から鱗が落ちた
そういうことだったんか
864名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 06:44:44 ID:Bsbrj9Gg
>>863
sea(海)の方で考えてたから、オレもビックリ。
865名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 09:08:30 ID:EpynB7Ej
>>837-851さん
レスありがd。
ひとまずF91から見てみる! 聞けばセシリーには入浴シーンがあるらしいのでw
太もも映るかな太もも。
866名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 12:36:39 ID:yrotEvgX
>>862
あぁ、落とすってそっちか

俺はてっきり「スレを落としたくない」って意味かと思った
867名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 14:04:57 ID:QLYlJ7Lw
それ以前に「イラネ」というひとは一人もいなかったな。
妙に連載職人に絡む気持ち悪い奴が一人いるようだが。
868名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 14:30:46 ID:KA2kEtp3
>>822でレス番が妙に飛んでるのが気になって調べたが・・・・・・
なんだ。そんな排他的なスレでもないじゃん。
出典は、http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/log/gh_09.html ね。

73 名前:名無しさん@ピンキー :2005/07/14(木) 21:19:47 ID:2qIzOaiS
おお、久しぶりに垢すりさんだ。

やはりSDガンダムだと生き生きしてますな。
ずっと前のぜーたが曹操っぽく死ぬあれは、今でも
思い出し笑いの種ですよ。プルが分身して卓球してるのも。
場所がら色々あるでしょうが、だからこそ向上を目指すきっかけにして
垢すりさん独自の面白SSを描いて欲しいと思ってます。
こういうノリとテンションは、ある程度天分のものなので、磨けばきっと武器になるはずです。
例えば、ラノベとか純文学とか、あと官能小説とかを読み漁ってみれば
どういう風に表現すればいいか、描く際の参考になりますよ。
戦いは数だよ兄貴。
ところで、SDガンダムにドズルって出てましたっけ。

74 名前:名無しさん@ピンキー :2005/07/14(木) 23:12:09 ID:ML8W7GxM
>「この小説は、ヌケたものではないので読んではいけません!!」

いや、誰も読まないし

75 名前:名無しさん@ピンキー :2005/07/15(金) 00:06:45 ID:DAa/phio
どうせなら前スレの埋め立てに投下すれば・・

76 名前:名無しさん@ピンキー :2005/07/15(金) 01:48:16 ID:lWcCtZ5N
いや、わりと好きよこれ。
キャラが良く動いていると感じる。

SDじゃないけど、ホレス師とザクレロの出てくる奴も好きだったな。
869名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 14:52:42 ID:oGNf/YeV
つまり>>822
自分に都合のよい部分だけ抜き出して
自分の論理を正当化する、
痛い香具師の典型的なsee+bookってことだな。

俺からしてみればISAP叩きもISAP信者も
両方ウザいから普段はスルーしている。
870名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 15:16:59 ID:QLYlJ7Lw
詭弁のガイドラインを読んで、引っかからないように注意するほか
ハナカラ無視するのも手だね。
871名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 15:21:00 ID:KA2kEtp3
>>868続き

77 名前:名無しさん@ピンキー :2005/07/15(金) 10:24:22 ID:MMvsFuFs
おお、久しぶりですな。

前より笑える部分が減っちゃってる気がするんだけど、
接触編ってことでこれから加速するのかな。

既に接触編で死人が出てるんですけど(;´ω`)

78 名前:名無しさん@ピンキー :2005/07/15(金) 11:16:27 ID:U0diGc0t
つまねぇよ。このスレはISAPさんだけで充分

実をいうとSS書きとしてビビってたんだが、ちょっと安心(w
>>822さん。他の罵倒レスの例とかは見せないで欲しい。けっこう臆病なんでそーいうの恐くて恐くて。
>1〜2のGJレス
せっかくあなたが書いてくれたココに希望を見出してるので。
しかし意地悪ですな(w 
「他の職人を育てる気のない人」を攻撃しておきながら、あなたに割りと近い立場つーか
仲間っぽい存在の「他の職人さんに声援を送っている人」を隠されるとは。
好きですけどねそんなトコロ。ツンデレっぽくて萌えますわ。
とにかく、いうほど閉鎖的なスレでもないでしょ。新参にレス少ないのはどこも同じですって。

>>869
まーまー。コピペ爆撃やらかすよりは可愛いじゃないですか。
それとスルーできる方はオレのような一介の書き手にはありがたいです。

でわ。時間できたらノエルSSでも書いてみるわ。
872名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 16:07:48 ID:yrotEvgX
>>871
>>新参にレス少ないのはどこも同じですって。


えぇぇぇぇぇ……
お前の巡回してるスレの少なさが伺える発言だなぁ

因みに俺は>>822ではない事を、一応付け足しておく
873名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 16:44:03 ID:a17/5/Pr
三国志好きが多そうなので貼ってみる。
>>76以降に姜維の墓とかある。

蜀将討議スレッド16
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1164728089/

乗り遅れたけどヒロインの紹介レス見てると、その人の趣味が
見えてきて面白いw
>>840氏と>>847氏は真逆ですなぁ… 
874名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 16:55:38 ID:a17/5/Pr
っと。今気付いた。

>>871殿。待ってます。感想は必ずおつけ致します。
875名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 04:00:24 ID:8ACFsDHi
……で検索
876名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 09:34:19 ID:+euqEaQe
     ヾ 、  `i 、j`ヽ---、、-―一ン"                        、       ィ  /   ,,ィ
      ヽ ̄`'"__,,,、      /,                          ヾ.、ヾ.、_,/(/(,、_,,.-'"/
       )   (_`` しヽ  フ       iVVVイ    _ Ni/l〃  っ     ヽ`"         ./' ,、ィ
       /    L  _i    / /   ∩  >⌒ノ--、 ,--i、二 )  '      ノ 一,``一,`` -l- `-''"'
      /    ⊂メ、 /|つ  `て  々  ,r-=,イ',、-ゝ ~ '"-:、 )、',>.、  つ  /  一' 一'  (メ^>  ./
     /っ    -一, ナヽ   y'" ⊆  /  (_::::::::::::::::::::::::::::::::く  ヽ, 、_ \  イ__ イ__  〈   /
     ∠     -'  ⊂メ   ヽ_フヽヽ '、⌒ i'ィ:::::::i:::::r'、:::::::::::::トj⌒ ./ 、 ( `` .i  ̄ノ   ̄ノ   〈  |
      ⌒ヽ   //  レ ヽ  / ヽ(_ヽ  \ ` 〉、_( 、( )ノj_ィ''〉  /  ノ 、) > l   _、_ -i-ゥ 〈  |
        ノ,-、.゚ ゚      .|  i      >'"Jヾiu ヾ,,〃,, レノ`く    __ l ___ /   ヽ、' .!  〈   i
       '"   `ヽ、 r:、n/ 7,|'⌒i  ,r'"  、/\_TT_/、-   ヽ   レ|'  ) 7         _  :|
             \ | `|  ' ' -' (  ィ-'ヾ   :U一堂ィ-、,,_ ^|   ヽ_  '^i  ,,、r- 、 ,'^V ヽ、|
               ヾ   -十''  .`ヒニ/ _ィj`-、,,__,,,.、、イ   ヾ=|   ̄\  j/    ヾ    ヾ
                   (_ノ  ,r'  く'" .( `'' 、,,,,、-'' .):\ /,  `i  (⌒`
                     つ ノィィ iノノ ,,ヽ   |   /  `VV、i.}  `''"
                       (   <  〉  :|  .〈 >   :)    つ
                        ` 、 ,,_  ̄、^~ | ~^./  _,,、'"
                           `''--|`=人='V-'''"
                               l、 ,|、 ノ
                              ヽ_ノ、_/


877名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 12:25:58 ID:tRzP858z
>>871
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ノエル!ノエル!
 ⊂彡
878名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 15:20:40 ID:Pqhp7Oyx
>>875
吹いた
879ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:44:06 ID:AGEBsNU2
毎回、戴いたレスは何度も何度も何度も読み返させていただいています。

>>808
>Zの小説読み返してみたんだけど、バスクは一年戦争に参加してないね。

公式資料で「ゴーグルは一年戦争当時の負傷による視力障害を補うた為」と
なっていたので、てっきり一年戦争に従軍していたものとばかり思っていました。
すみません、間違えてしまったようです。ご訂正戴ければ幸いです。

>ジャマイカンにとってバスクは出世競争の中で目障りな存在と思っていたはずだけど。

こちらは逆に、「判っていて吐いている嘘」です。
原作では、そもそも二人が話しているツーショットのシーンなんて殆どありません。
ただ、バスクがジャマイカンを邪魔に思っていると、ヤザンに謀殺された場面の感想が
「ヤザンの野郎、良くやってくれたじゃないか。愛いやつめ」となってしまって、
バスクに余裕が出来て、ヤザンのアナーキーな怖さが際立たなくなってしまうのです。
つまり、「バスクが惜しむような立派なジャマイカン」を罠にはめたヤザンって
実はバスクよりも危険な男なんじゃ? と思ってもらいたくての設定変更なのです。

ご指摘、ありがとうございました。これからも宜しくお願い致します。
880ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:45:05 ID:AGEBsNU2







  「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第175回







     (C)2002,2003,2004,2005,2006,2007   ISAQ > ISAP PRESENTS.

   機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
   http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html

881ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:46:05 ID:AGEBsNU2




後に『グリプス戦役』と呼ばれるこの騒乱の中で、ジュピトリスの立ち位置は微妙だ。
3年前、この超大型宇宙輸送艦を発進させた地球連邦軍は現在ティターンズ傘下である。
その為、地球圏に帰還したジュピトリスをティターンズは接収しようとしていた。
ジュピトリスという艦の価値は、現在の戦乱の中でも些かも衰えるはずもないからだ。
だが、艦長であるパプティマス・シロッコ大尉は艦の引渡しを拒み続けている。
法改正でもされない限り、原隊復帰が軍の鉄則の一つなのは当然だ。
シロッコは、それを根拠にジュピトリスという独立国を維持し続けているのである。
彼がティターンズ旗艦大型宇宙戦艦ドゴス・ギアを特例扱いで貸し与えられていたのも
シロッコにジュピトリスを供出させたいジャミトフ・ハイマン大将の思惑なのだ
ジャミトフのそういうシロッコへの余裕の態度は、中々に興味深いと言えよう。
しかし、ジャマイカン・ダニンガン少佐の戦死後ドゴス・ギアの比重は大きくなった。
遠からず、旗艦ドゴス・ギアを取り上げられるであろう事は想像に難くない。
だからこその、このシロッコのジュピトリス訪問だと考えれば推察は更に容易である。
「木星で体験した事は、神秘の連続だったと言えるだろう」
清楚な艦長室でサラ・ザビアロフ曹長と向かい合ったまま、シロッコが口を開く。
882ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:47:00 ID:AGEBsNU2
太陽系第5惑星「木星」は、核融合燃料ヘリウム3を大量に埋蔵する星である。
直径は平均で71,492kmにも及び、太陽系の惑星を全部集めた以上の異常な大きさだ。
人類の故郷である蒼い星 地球の11倍、月に至っては40倍以上の大きさである。
巨大な木星の質量の殆どはガスであり、その表面では雲が綺麗な縞模様を描いていた。
縞模様の正体は、木星の自転のスピードの速さに乗って流れる雲だ。
赤道の少し下付近に見える赤い渦巻き模様は、“大赤斑”と呼ばれる大嵐である。
大嵐は300年以上も続いており、直径は4万kmを超えるという想像を絶する大きさだった。
「あの空間を観て、木星の表面の大気の色のドラマを見れば人は変わらざるを得ない」
頷くサラは、しかしシロッコが言っている事象の殆どを理解している訳ではない。
そもそも、地球圏で暮らす人々にとって木星という惑星は日常の想像の範囲外である。
せいぜいが、紅い伝説巨神か未確認物体ジュピターゴーストの噂を知る程度だろう。
この理解度を持って、サラの洞察力の貧しさを責める訳にはいかない。
「この地球圏での人の抗争なぞは、馬鹿げて見えても仕方がなかろう?」
シロッコが微笑みながら言うと、少女にはそれが永遠不滅の真実に聞こえるのだ。
もっとも、何もシロッコに言われずとも戦争なぞ馬鹿げた行為以外の何物でもない。
883ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:48:00 ID:AGEBsNU2
それに、後の歴史家の評価を待たずとも『グリプス戦役』は軍の内部抗争そのものだ。
その戦いに大義と呼べる物がどれだけ内包されているのかは甚だ疑問である。
サラが一途に見上げてくるから、シロッコは興が乗ったように話し続けた。
「しかし、真実の裏には恐怖というものが絶えず隣り合わせにあるものだ。
 木星でヘリウム採掘作業中にも、事故やトラブルで何人もの部下を救えなかったし、
何より太陽から遠く離れた空域の冷たさは、水色の星が浮かぶ此処よりは暖かくない」
サラは、寒々とした空間に一人取り残されたシロッコをふと想像してみる。
それは、彼女心臓がきゅんと音を立てて縮こまってしまう位に辛く哀しい光景だった。
パプテマス様の力になりたい、とサラは思った。出来る事なら何でもしたい。
その為なら何をしたって許されるはずだ。少女は、一途に信じて納得してしまうのだ。
そうだ、誰を裏切ろうと誰を陥れようと、恋慕の為なら全て許される。
それを知ってか知らずか、シロッコは少しだけ口篭ってからそっと囁くように言う。
「私が、サラのような少女に魅かれる理由もそのへんにあるな」
「ハッ?」
サラは、ドキっと心臓の鼓動を高めてシロッコを見つめるが、その視線は逸らされる。
884ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:49:00 ID:AGEBsNU2
ジュピトリス艦内を管理している空調の微かな音が耳について離れない。
残念ながら、シロッコのセリフに期待したような含みはなかったようである。
「今度の作戦の意味が判るか?
 私はサイド2を制圧し、地球圏でサラと一緒に歩ける場所を手に入れたいのだ」
通常、スペースコロニー群は行政単位として7つの集団に分けられている。
集団を「サイド」と呼び、一サイドは40近くのコロニー=「バンチ」で構成された。
サイドの通称はそれぞれ、サイド1(ザーン)、サイド2(ハッテ)サイド3(ムンゾ)、
サイド4(ムーア)、サイド5(ルウム)、サイド6(リーア)、サイド7(ノア)だ。
ちなみにサイド2には「アメリア」「マケドニア」「ヘラス」等のコロニーがあるが、
「アメリア」ではこれより約70年後『ザンスカール帝国』が発祥する事となる。
もっとも、現時点ではエゥーゴ&ティターンズ共に大規模な作戦はなかった。
ティターンズが月面都市グラナダへの『コロニー落とし』を阻止されてまだ間がない。
さすがに、新しい“作戦”を立ち上げる余裕は双方共にないのである。
それを知ってか知らずか、サラは頬を染めたまま愛しい想い人を見つめて言う。
「パプテマス様は、大地が欲しいのですか?」
885ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:50:01 ID:AGEBsNU2
彼女のセリフに頷き、シロッコは芝居が掛かったように長い髪を掻き揚げて見せた。
彼の額を飾ってるリングが、部屋の明かりを反射して光ったように見えた。
「どれほど木星に順応していても、私とて女性の胎内から産まれた人間なのだからな」
何かを語っているようでいて、実は何も語っていない空虚なセリフでだろう。
しかし、サラはそれでもうっとりとしたように彼に賛同する言葉を紡ぎ出すのだ。
「地球の再生を願っているのですね」
「そうだ。だからこそ、それまでの居場所が欲しい」
地球では、アフリカ大陸が海岸線以外は砂漠化している事は意外と知られていない。
この50年だけでも、全世界で絶滅した種は300種以上に上っており、
旧アメリカ合衆国の州鳥に制定されていた鳥も、20種類が絶滅しているという。
海洋汚染がプランクトンを殺している為、シロナガスクジラも絶滅状態である。
旧世紀に先進国によって放置された環境汚染は、地球の根幹まで虫食んでいるのだ。
いわば、人間は地球の資源を食い潰して生き長らえているだけにも関わらず、
繰り返される戦乱と相次ぐコロニー落しで、地球環境は既に荒廃する一方であった。
それをなんとかしなくてはならないというのは、別にシロッコだけの思想ではない。
886ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:52:00 ID:AGEBsNU2
「パプテマス様の居場所というのが、コロニーなのですか?」
問い掛けて来るサラに微笑で頷きながら、シロッコはその手を少女の肩に置く。
「手伝って欲しいな、サラ」
当たり前のように「はいっ!」と答えるサラから、シロッコはその手を離した。
そして、少しの沈黙の後で彼はいつものような隙の全くない涼しい微笑で口を開く。
「今日はもう遅い。サラも部屋に戻るがいい」
そのセリフを聞いた少女の小さく細い肩が、びくっと震えてから固まってしまう。
何回かジュピトリスに同行しているサラには、“いつもの部屋”がある。
そこは、きっと綺麗にベットメイキングされてサラを親しげに待っているのだろう。
俯いたまま身体を動かさない少女に、前に立つシロッコが訝しげに口を開いた。
「どうした、サラ──」
「きょ、今日は、しないんでしょうかっ‥‥‥?」
シロッコの問い掛けを遮るように、サラはどこぞの見習いシスターのように叫ぶ。
「──っ!?」
ジュピトリス艦長の青年が、あくまで紳士的に眼を見開くのが少女には判った。
887ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:53:01 ID:AGEBsNU2
サラが、初めてシロッコにそのアヌスを調教されたのはいつの事だったろう。
──‥‥‥私の、お、お、お尻も‥‥‥パプテマス様のものに、して、戴きたいのです
あの時、少女はシロッコがレコア・ロンドのアヌスを弄んでいる光景を偶然盗み見て、
レコアに嫉妬して、発作的にパプティマス・シロッコへ尻を差し出したのだ。
それから、数回、サラは作戦のご褒美のように彼にアヌスを弄って貰っている。
思いの丈を叫んだ少女は、ティターンズの制服の上着の端を握り締め床を見つめた。
その決心と決意を、判ってくれないような相手ではないと思いたい。
それでも、口の中はカラカラで心臓は張り裂けそうで脚は今にも崩れてしまいそうだ。
「‥‥‥サラ」
だから、奇妙に居心地の悪い沈黙の中でシロッコが呟くと、サラは挫けてしまう。
ぐらり、と倒れそうになった少女の身体を彼がさっと手を出して抱く。
シロッコの腕の中にいるというだけで、体温が一気に急上昇してしまう少女である。
彼は、そのまま部屋の壁際のベットまで運んでそっと寝かせるようにした。
「パプテマス様‥‥‥っ」
サラは、もぞもぞと身体を転がすようにして臀部を上になるように姿勢を変える。
888ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:54:01 ID:AGEBsNU2
そうして、シロッコに背を向けるように寝転がって制服のスラックスを脱ぎ出した。
横になって身体から力を抜いてシーツに沈めたままでは、洋服というのは脱ぎにくい。
少女は、ぴょこっと下半身だけ浮かせるようにしてスラックスを脱ぎ捨てる。
そうして、ツルリとショーツを太腿の処まで引き下ろして腰を突き出した。
ぷりんと丸く張り詰め、皮膚に艶がある新鮮な果実のようなサラの臀部が露になる。
そんな少女の尻の割れ目からは、悩ましくも甘い匂いが香り立って来た。
彼に尻を見られている事に激しい羞恥を覚え、サラの肌がぼうっと桃色に上気する。
奇妙と言えば奇妙だが、サラはこういった行為をするようになった今でさえ
シロッコにキスをして貰った事も、情熱的にいきなり抱き締めて貰った事さえもない。
ましてや、アヌスを愛撫される事はあってもヴァギナへ挿入された事はない。
少女は、ただ歪に後ろだけを成長させられ、厳密に言えば男を知らないままなのだ。
「そうか、判った」
そんな少女を、立ったまま見下ろして何かを考えていた青年が身体を動かした。
剥き出しの尻を部屋の空気に晒しているサラは、不安そうに顔を少し上げる。
見ると、シロッコはサイドボードからセラミック製のケースを取り出して来たようだ。
889ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:55:02 ID:AGEBsNU2
元々ここはシロッコの部屋なのだから、彼の私物がどこにあっても不思議ではない。
それをシーツに顔を埋めながら見つめていたサラは、小さく甘えるように聞く。
「‥‥‥それは‥‥‥?」
口を開くと、シーツの匂いと自分の息の匂いが交じり合うように興奮した。
勿論、ベッドメイキングされているのだから何度も洗濯されているに違いないが、
青年の体臭が漂いはしないかとサラはついついシーツに顔を押し付けてしまうのだ。
シロッコは、ケースの中から長さが20cm程度の黒いゴム製の棒を取り出す。
直径は2,3cmくらいだろう──ケースには、それより太い棒も幾つか入っているようだ。
外見的には、太い真っ黒な鉛筆といった感じの何処か不安を駆り立てる器具である。
「ブージーという器具だ。サラが気に入ってくれるといいのだが」
そう言われた瞬間、サラはそれがアヌスを調教する為に使われる器具だと判った。
「‥‥‥っ、パプテマス様」
ハッと身体を硬くした少女は、唾を飲み込んで逃げたくなる気持ちを押さえ込む。
ここで逃げたら、反抗したら、きっと嫌われる二度と話し掛けても貰えない。
そして、今自分が占有しているポジションは他のもっと素直な誰かに取られてしまう。
890ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:56:00 ID:AGEBsNU2
それは嫌だそれだけは嫌だ。そうなるくらいなら死んだ方がましなサラだ。
顔をシーツに埋めたままぎゅっと握り締めるサラの尻たぶを、彼の手がぐいと広げる。
肛門まで開かれ、覗き込まれてしまうの気分は、なかなか慣れるものではない。
「普通は、アヌスや直腸の手術の後に癒着しないように入れておく為の物だよ」
落ち着いた口調でそう言うシロッコが、ブージーをサラのアヌスに差し込んで来た。
「まずは、直径2cmで行こうか」
にゅにゅっと押し込まれる明らかな異物の感触に、サラの下腹部がさっと熱くなる。
「く、はぁ」
どう言えばいいのか、敢えて言うなら便秘の時に感じる鈍いもどかしい感触だ。
秘所がじゅくんっと湿り出すのが判ったが、アヌスに押し込まれる棒は強引である。
「抜き出すぞ」
ぬるんっと抜き出されるブージーの感触に、サラは「はあ」と息を吐き出す。
「次は、2.5cmだ。大丈夫だな、サラ」
こくんと彼女が頷く間を待たず、青年は黒いゴム製の棒を処女のアヌスへ突き刺した。
心持ち太くなったブージーで菊穴を蹂躙される感覚に、サラの肌が赤く火照りだす。
891ISAP ◆ISAPgGZZNI :2007/01/14(日) 19:57:01 ID:AGEBsNU2





── 次 回 も 、 サ ラ の 処 女 肛 門 拡 張 調 教





892名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 20:30:57 ID:tRzP858z
ISAP先生お疲れ様です。
シロッコのアナル好きは相変わらずですなw
893名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 20:51:08 ID:fjADy090
>>879
…いかん、バスクで「愛いやつめ」なんて言われると、別の道が開かれそうだw
894名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 23:16:53 ID:Pqhp7Oyx
サラが既に開かれちゃってるけどなwww
さすが尻担当、シロッコ様・・・そこにしびれるあこがれる
895名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 12:37:25 ID:XNcIDDBd
ここはあえて池脇千鶴ちゃんの声で読んでみたい。
896名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 22:38:46 ID:+vEeGtG1
真剣な疑問があるんだが

この人、相当文章力無いよね?
897名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 22:53:23 ID:swDq0fY8
…それは、どれだけ本に接しているかで人によって違うから判らない。
898名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 23:31:52 ID:QTwdtK+4
>>896
はい。あなたがそう思われるのでしたらそうなのでしょう。
私は文章の素人ですので、論理的な弁護はできません。

ただし書き手は批評を糧にいたします。
あなたのその発言もまた、成長を促す好材料。
ですのでいましばし共に見守り、時には何かお言葉を頂けないでしょうか。
よろしくお願いします。
899名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 23:54:13 ID:Ma6JUuAV
だから何度も言うけど、ここは盲目的な一神論スレなんだってば。
比較対象も研鑽相手もろくにいないんじゃ、しょうがないさ。
とても五年もSS書いてきた人の文章に見えないのは、それなりの事情があるのさ。
900名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:00:38 ID:kErPDoog
文章力うんぬんいってたらエロ投下なんて期待できない
粗くてもいいくれーエロSSくれー
901名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:04:57 ID:YnvUmtpu
しかしISAP氏以外の職人さんが来ると
途端にうんぬん言い出すのがこのスレ
902名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:07:19 ID:+6JYfEaB
ISAPさん(顔文字は省略)
エロもですが木星とか生物絶滅のサイエンスな描写がツボです。
そんな中でさらっと小ネタが出てくるのが嬉しい。
巨神はともかく、確認物体ジュピターゴーストは検索してもサッパリですがw
903名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:13:31 ID:J4vgfC2r
>>896
2chのSS職人の標準以上の文章力はあると思う。
個人的にISAP氏は文章力以上にヲタの好みそうな点をつくのが上手い職人さんだと
思ってる。
微妙だと思う解釈・アレンジの時も結構あるけど、二次創作として面白さは
充分満たしてるし、こういう見方もあるのかと気づかされる時もある。
904名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:19:46 ID:BC4SqMXP
「二次創作」「解釈・アレンジ」で思い出したけど
誰かギルティギアを、設定も含めて詳しく知ってる人は
一度ギルティのパロスレ見てみてくれ

タイトルは(確か)無かったけど、「眼鏡の男」と「髪の赤い女」が絡んでる作品が
最後に「そう言う事か!」と唸らせる内容で、マジ神の業だと思った
しかもそれを、ショートショートよろしく1レスで完結させているという点が凄い
905名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:32:42 ID:UvqRusRg
>>904
ごめん。すごく興味わいたけどこの板で検索しても見つからんかったorz

二次創作か… むかしヤムチャが100人に分裂するのがあったけど
アレは面白かったなぁ。

とまぁ一見スレ違い気味だけれども、良SSを紹介すれば
比較対象や研鑽相手の一人ぐらいはできるような気も。できたらいいなぁ。
906名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:42:28 ID:YnvUmtpu
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119446475/l50

ここか?
ここ最近神がかってるよな、あらゆる意味でw
907名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 19:43:26 ID:CIdmMTFI
hosyu
908名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 09:46:16 ID:eKgsI1Fr
そろそろアクシズ勢もグリプスエロ戦役に参加させてください
909名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 14:17:21 ID:NuzaG/NN
>>908
そうやってまたISAP一人のみに期待する……

職人の名称も明記してないのに、誰もがその職人を特定出来てしまうってのは
いい加減問題アリだと、そろそろ自覚しろよ
910名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 17:12:09 ID:phxnzQ/B
>>905
疎いのでよく分からなかったが、ガンダムでいうなら
「仮面の男なのでシャアと思ったらゼクスだった」という感じか? 
ともかく、1レスであれだけやるのに感心したよ。教えてくれてサンクス。
911名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 17:13:56 ID:phxnzQ/B
うわ。>>904の間違いだった。
912名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 20:46:28 ID:j8v/HaS8
あー。鯖死んでただけか。閉鎖かと思ってビビった。
913名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 22:23:15 ID:46v2YDBS
>>909
そうやってまた一方的な被害妄想を撒き散らす……

あのさ、赤い垢すりクン? 
どうにかして「文章力のある」自分が叩かれたのは
このスレの信者とやらのせいにしたくて、粘着を続けてるようだけど
怪傑!ジェリドくんの職人さんやZZのSS書いてた職人さんは
叩かれるどころか、むしろ期待されてたのは過去ログ見てもあきらか。
当時のレスコピペしようか? 君みたいに自分の都合のいいところだけ抜き出さないで。

君が叩かれたのは、単に君の実力。
それもわからないようじゃいい加減問題アリだと、そろそろ自覚しろよ。
914名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 23:48:18 ID:NuzaG/NN
赤い垢すりって何? 何かの慣用句?
そもそも俺別にこのスレじゃ投下も何もしてないよ
俺はむしろ、新しい職人さんの投下に期待してたのに
お前等のせいでその職人さんが投下前にこのスレから追いやられて
残念な思いをしただけの人間なんだけど

一方的に妄想してんのはお前の方だと、これでわかったか?
915名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 23:57:47 ID:rZaNmsby
何が何でも「全てのアンチはたった一人の自演」だと思いこみたい奴がいるみたいだな
短時間に別々のIDで信者を批判してるレスが三つ四つあった時だってあるのに
これも自演だと言う気かねぇ?
916名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 01:33:21 ID:JiuTLv7y
専スレじゃないんだから、色んな人に書いてほしいよね。



シーブック×セシリーっていいよね。



職人さんを涅槃で待つ。
917名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 05:04:37 ID:KMF0mu+t
>>910=913=914=915

でFAZZ
ID?そんなものはいくらでも好きなときに変えられますよ

スレに波風立てる名無しは言ってる事が正しかろうが間違ってようが害でしかない
議論は他所でやって下さい
918名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 08:20:25 ID:D31V2k5p
あー、あれだろ、議論を装ってスレの雰囲気悪くして
ここからなんとかISAPさんを追い出して過疎スレにする→SSの投下がなくなる
→住民が「誰でもいいからSSの投下を!」と来たところで
「じゃあ、しょうがないな♪ SSを投下してやるよ」→「神降臨!」となりたいんだろう

そんなのシャア板で何回もみてきた新職人候補の常套手段じゃんw

ISAPさんは、粘着に負けずに頑張って欲しい
貴方がいつも新しい職人さんに頑張ってと声をかけてる姿勢を尊敬しているから
919名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 09:29:38 ID:4xt+Dvt9
>>916
あれはいいものだ。
バーニィ×クリスもいい。悲劇的なオチしかないとしても。
920名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 11:05:43 ID:gRH0bb4E
>>913は明らかな信者なのに、同じ信者である>>917-918と対立しちゃったな
何度も言われてる事だけど、ISAP自身は悪くないのに、信者が相当タチ悪い
内部分裂起こしてるようじゃねぇ
921名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 12:23:54 ID:APNVkqHP
あ、そろそろ次スレの準備をしとかないとな。
現在464KB。
容量的にはもう1本SSが投下されたら移り時だ。覚えててくれみなの衆

語るも良し!エロパロ書くも良し!
ガンダムの娘ッ子どもで妄想が膨らむ奴は集え!

ガンダム以外の富野作品もとりあえず可!で、SSは随時絶賛募集中!
ずっと絶好調のガンダム系総合スレ。
まだまだこのアオリ文のまま、遂に12スレ目スタート!

前スレ
ガンダムヒロインズ MARK ]T
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149928068/
922名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 12:24:29 ID:APNVkqHP
923名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 12:25:22 ID:APNVkqHP
■公式サイト
SUNRISE official Site
ttp://www.sunrise-inc.co.jp/index.html
ガンダムオフィシャルズ
ttp://www.gundamofficials.com/
劇場版Zガンダム 星を継ぐ者
ttp://www.z-gundam.net/
AC:機動戦士Zガンダム エゥーゴvs.ティターンズDXサイト
ttp://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ac_zdx/
GNO ガンダムネットワークオペレーション
ttp://www.gno.ne.jp/

■SS保管所
南極条約
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/
エロパロ板dat落ちスレ保管庫
ttp://eroparo.e-city.tv/index2.html
機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
ttp://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html

■参考リンク
シャア専用辞典
ttp://www.geocities.jp/charsenyou_jiten/e/v.html#2
924名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 12:31:02 ID:APNVkqHP
以上。いやしかし寒い時期ですわ。
08MSのビームサーベル温泉が恋しいw
925名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 18:21:53 ID:FSDqqJFU
乙彼です。寒い時期だと思わんか…?
926名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:19:15 ID:WcjsKWyg
というか、この際専用スレ立ててもいいんじゃないの?

「Zガンダム長編エロパロ"VOE"スレ」とかで。
「ガンダムヒロインズ MARK XI(11)」は別に立てるとして。

正直、粘着アンチにはいい加減うんざりなんだけど。
927名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:37:40 ID:gRH0bb4E
粘着信者の方がうんざり
スレの占有は削除対象にさえなるという事を理解してないようだな
928名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:38:57 ID:gRH0bb4E
粘着信者の方がうんざり
スレの占有は削除対象にさえなるという事を、まだ理解してないようだな

因みにVOE専スレ立てるなんてもってのほか
特定の職人専用のスレは、利用規定違反
信者はホント、何様のつもりなんだろう
929名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:47:17 ID:WcjsKWyg
そうか、違反か・・・知らぬこととはいえ失礼した。

ところで、利用規定というのはどこにあるのかな?
ローカルルールにはそういうことは書いていないんだが、
それ以外に規定書いてあるページがあるんだよな?
差し支えなければ教えてもらえないだろうか。
930名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:51:51 ID:8M5qIIrs
板のトップだが、
ローカルルールに

>既存スレッドとの重複や類似、特定の作品についてのスレをテーマ/カップリングで限定して立てることは禁止。
>あまりに限定的なシチュエーションやテーマでのスレッド作成は控えめに

という一文がある。
これに抵触させてまで投下させるのはISAP氏に悪いし、スレ全体が批判の対象になる恐れがある。
「わざわざ専用スレを立てるなんて信者はこれだからタチ悪い」とか言ってきそうだし……と思ってたら案の定。
やれやれ。
931名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:55:38 ID:8M5qIIrs
あ、解釈は分かれるが

>あまりに限定的なシチュエーションやテーマでのスレッド作成

てところがVOE専用スレにひっかかると思う。
932名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 22:02:42 ID:V1OwlWfu
流れが少し速いので、次にSSが投下される頃にはレスや容量がヤバそう。
だから立てといた。

ガンダムヒロインズ MARK ]U
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169384276/
933名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 22:12:21 ID:gRH0bb4E
http://deleter.bbspink.com/wiki/wiki.cgi?page=BBSPINK


ここの削除ガイドラインの
「3. 固定ハンドルに関して」を
穴が開く程読むと良い
934名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 23:10:58 ID:5lBthCd9
評論家気取りはキモイよ。
マジで死んでくれや。
935名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 23:27:11 ID:OQWvDk7q

>>914は「新しい職人さんの投下に期待してたのに」「投下前に」って
2ヶ月も前のことをずっと根に持って粘着してるんだ・・・・


 異常だな、コイツ ( ・д・)、.ペッ


その内、>>914は「謝罪と賠償を要求するニダ」とか
言い出すんじゃないのか?
936名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 23:29:00 ID:OQWvDk7q
ちなみに、2ヶ月も前ってのは>>595のGジェネ厨騒動
例のシュラクスレの職人はちゃんと投下してるから「投下前に」じゃない
937名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 23:58:20 ID:JiuTLv7y
>>919
ああいうベタベタな感じが大好きなんですよ。

「こんなんじゃ何やったって意味ないじゃないか!」

もうねこの台詞で射精。


>>930
IDがエミネムっぽい。



ところで、最近の一連の流れに参加してる人って、普段どんな立ち位置にいたんだろう。
938名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 00:30:29 ID:xc6A9ZTp
シローとアイナも(シチュ的には)なかなか。
小説版はシローの心境が良かった。
939名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 01:41:25 ID:pcTy3qsE
たった二ヶ月前の事を遠い昔のように言える神経が凄い
その二ヶ月の間、全くスタンスを変えようともしなかった馬鹿信者はどこのどなたですか?
940名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 06:44:35 ID:SWN2Ou/U
ID:pcTy3qsEはなんでそんなに喧嘩腰なんだか。
カルシウム足りてないぞ。
941名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 07:52:15 ID:DmdsKkBV
あなたはこの2ヶ月間、書き手として何をなさってきたのですか。
他の方も仰ってましたが、VOE並みの作品なんて確かにザラですよ。
スレにそういうのがきて、全く自分の作品にレスが来ないのも書き手やってれば当然のコト。
でもね。
そういう状況であろうと、歯ぁ食いしばって自分の作品完結させて、次につなげようと
あがくヤツだってザラですよ。
まったく書けない状態で苦しみながら、それでも必死に自分の表現したいも物のために
努力する人だっているんです。
でも、あなたはこの2ヶ月間、書き手として何をなさってきたのですか。
このスレの信者を恨み愚痴を撒き散らして、本当に書き手として満足ですか。
描きたかったものはその程度のものですか。

一度、新・吼えろペンの5巻や無印吼えろペンの9巻でも読んでみなさい。
方向性は変わりますから。確実に。
942名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 08:10:02 ID:22h6Sgwf
一番恐いのは、>>595のフリをして書き込まれる事だな。
そういう書き手叩きの流れを作って信者を貶めようとしてるのも
一応考えられるので、ほどほどに。
943名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 08:43:04 ID:CVyWWuL1
叩きにせよ擁護にせよ、スレのふいんき(なぜか変換できない)を
悪いほうへ悪いほうへ持っていこうとする連中が幾人かいる
(あるいは一人の自作自演)ようだ。
このままでは改善の目処が立ちそうに無いな。

【問題となっている書き込み】
・ちんこ釣り針のキモ粘着
・勢いよく釣られているISAP氏信者(アンド、信者の振りをしている荒らし)
・スレのふいんきを見て萎えている他の職人(アンド、職人の振りをしている荒らし)

幸いISAP氏はそこら辺をしっかりスルーできる方のようだが、
荒らすつもりが無いのであれば本物の信者と職人は
しばらくこの問題に触るのをやめてみたらどうだろう。

もしくは、徹底的に触って荒らしがボロを出すのを待ち構えるか。
944名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 12:28:30 ID:pcTy3qsE
あのさぁ
>>595の話題が出たから、あくまで>>595の立場に絞って考えさせてもらうけど
この人は「レスがつかなかった」とか「批判された」以前に、そもそも書かせてさえもらえなかったんだよ?
ご本人が「書いて良いか」と尋ねてきた途端に「やめろ、よそいけ」と言った連中が確実にいたわけで
それを棚上げし続けるのはどうなのかと思うんだが?
「一部の住人の発言なんか知ったこっちゃない、書かなかった方が悪い」ってか?
スレの空気を読もうとした職人さんが、空気読んだせいで害を被ったのに
「自身の努力が足りないから」って言い張るのは、いい加減失礼じゃね?

それと、スレって何もここだけじゃないよね
>>595がGジェネネタを諦めたからと言って、他のスレで他のネタを書いてる可能性は十分あるのに
(事実、ご本人も普段は別のスレで実績を重ねてきてるという旨を発言していた)
まるで書き手として何もしていないかのような言い方をする>>941って、職人でも何でもないROM専かね?


追伸
昔、ある漫画のパロスレで、半数近い住人の我侭が正論のように通ってしまったせいで
何ヶ月も踏ん張った末に結局スレが荒れるのを嫌がって姿を消してしまった職人さんがいた
俺はその人の連作の続きを期待してた分だけ、いなくなったのがショックだった
お前等の言う「二ヶ月前」もそうだけど、それ以外にも今までちらほらと
他の職人さんを煙たがるようなレスが散在してきたのが非常に嘆かわしい
それでも件の漫画スレでは、我侭言ってた住人が最終的には職人さんや他の住人に謝ってたのに
このスレでは、無責任な発言をした連中の殆どは、ふんぞり返って悪びれてない
同じ住人として、恥ずかしくないか?
945名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 13:03:18 ID:hJ94INj1
多分>>595本人はもうこのスレいないだろうがね。
書ける職人からしてみれば、わざわざ一つのスレに居続ける理由が無い。


問題は俺や>>944みたいな、これから先ISAP氏以外の作品を
このスレで読みたくても中々読ませてもらえない人間だね。
俺なんか、他の職人さんを応援したい時に限って勤務中だったりして
結果的に、俺がスレ覗いた時には職人さんが非難ごうごうにされた後だった事が二回程あるから
余計に、このスレの体質がいただけない。
946名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 13:37:49 ID:CVyWWuL1
>>944-945
よぉ、「信者のふりをした荒らし」。
長文精が出るな。
947名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 14:37:36 ID:hJ94INj1
は?
信者のフリって、俺はそもそもISAPの信者でも何でも無いんだけど
何を言ってんの?
948名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 14:48:00 ID:61zz2pqO
まあ、あれだ。新スレに期待しましょうよ。


>>944も、このスレの住人を叩くのが目的じゃないでしょ?
あくまで、新しい職人さんを呼び込む為に、改めて総合スレとしてのあり方を考えての行動だと思うし。

>>946
新スレでは「信者のふりをした荒らし」がつけいる隙がないくらいの雰囲気を作り上げてやろうぜ!


>>938
08は、LD第一巻しか視聴してないんですよ。
小説版も読んでないなぁ。

「捕虜にはなりたくない」
て台詞が妙に印象的でした。
949名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 12:59:27 ID:tR8kLVzD
ID:CVyWWuL1で抽出すると笑える

>>943
>叩きにせよ擁護にせよ、スレのふいんき(なぜか変換できない)を
>悪いほうへ悪いほうへ持っていこうとする連中が幾人かいる

>>946
>よぉ、「信者のふりをした荒らし」。
>長文精が出るな。
950名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 14:05:34 ID:HZ3GPqxc
おまいは今頃になってなにを言っているんだ?
951名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 21:07:30 ID:qCqoXz3x
板は移転してないよな?
952名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 11:40:54 ID:7kgUf2Z2
>>543
ZガンダムSSだから・・・
ガノタじゃないと楽しめないけど、それでも良いなら。

http://www.eonet.ne.jp/~spiritshout/vote/index.html
953名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 11:41:25 ID:7kgUf2Z2
誤爆・・・
954名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 19:40:42 ID:3N85/77o

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955名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 19:41:21 ID:3N85/77o
うい。これで480KB超えた。後は落ちるのみ。
956名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:55:31 ID:FoYYGZUU
500ではなくて?
957名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 09:06:43 ID:pAWhBJT/
埋め
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958名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 09:07:16 ID:pAWhBJT/
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       \   i .\_            i .i         i ゙ヽ_ ^゙ヽ、ン   ./  ノ   人
         \八   . ¨'=z_         i .i         ゙ヽ、  :::    /    ノ   / ヽ
          ¨゙^=v__   ¨^-_      i .i   ___,、--'''^^ ̄    ,,ノ"/    厶   i  ヽ
               ゙^ー,  .,フー ー = - - i i -ー゙^     フヽ、  ,,ノ"ノ /     i ヽ  ヽ  ヽ
                  ゙゙/               /   ゙''"  ノ  /      i \       \
                 ,イ                /      ノ  /      ヽ      __,,,,‐ヽ
               /                i      イ   i        ヽ__,,,,‐^`′
             .,/                   ̄ヽ ゙ ー = v , , , _ _ - ─ ' ' ' ^ ¨  ̄
959名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 09:08:16 ID:pAWhBJT/
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           ,/           ノ                        ../  ノ リ i i       ミ
         ,/            ノ                       ._/  ノ ノ i i        ミ
        ノ″  /         ノ                     ,;_,ノ   ノ ノ  i イ i       ミ
      ノ"  /         ノ               - = = :;ノ;、' "     ノ ノ   ノノ i i      ミ
    ノ"  /          /                ミ ノ ;;;;,,  `"=;;_  ノ ノ    ノノ  ノi      ミ
 ノ"′ //        ノ  /           ノ    ./ミ (;';';';';')`ヽ、  ノ、、    ,ノ   ノ i      ミ
《′  .//         ノ  /           ノ    / .i ヽ、,,____,, 丶`       ,,,__,、、,,. リ      l″
.ミ  /'゙ /         ノ  /           丿    /  i              ,,,;;;;;,,   リノ     l"
. ミ./ ./         ノ  /           ./.    i   .i            ./;';';';' ミ, ;;;; リ/     l"
 ミ /         ノ  /           ././     i   i            i:ヽ、、ソ  リ"    ノ
  .ミ゙         /  /           ./ /       i i            i:    リ"    /
   .\       /  /            i i        i i            i:  ,ノ"    /
    .\      /  /            i i        .i i         -ーン-" ノ /   /
     ゙\    i  /             i .i        i ゙ヽ    _ _   ゙ ′ ノ" /   /
       \   i .\_            i .i         i ゙ヽ_ ^゙ヽ、ン   ./  ノ   人
         \八   . ¨'=z_         i .i         ゙ヽ、  :::    /    ノ   / ヽ
          ¨゙^=v__   ¨^-_      i .i   ___,、--'''^^ ̄    ,,ノ"/    厶   i  ヽ
               ゙^ー,  .,フー ー = - - i i -ー゙^     フヽ、  ,,ノ"ノ /     i ヽ  ヽ  ヽ
                  ゙゙/               /   ゙''"  ノ  /      i \       \
                 ,イ                /      ノ  /      ヽ      __,,,,‐ヽ
               /                i      イ   i        ヽ__,,,,‐^`′
             .,/                   ̄ヽ ゙ ー = v , , , _ _ - ─ ' ' ' ^ ¨  ̄
960名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 09:08:56 ID:pAWhBJT/
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         ,/            ノ                       ._/  ノ ノ i i        ミ
        ノ″  /         ノ                     ,;_,ノ   ノ ノ  i イ i       ミ
      ノ"  /         ノ               - = = :;ノ;、' "     ノ ノ   ノノ i i      ミ
    ノ"  /          /                ミ ノ ;;;;,,  `"=;;_  ノ ノ    ノノ  ノi      ミ
 ノ"′ //        ノ  /           ノ    ./ミ (;';';';';')`ヽ、  ノ、、    ,ノ   ノ i      ミ
《′  .//         ノ  /           ノ    / .i ヽ、,,____,, 丶`       ,,,__,、、,,. リ      l″
.ミ  /'゙ /         ノ  /           丿    /  i              ,,,;;;;;,,   リノ     l"
. ミ./ ./         ノ  /           ./.    i   .i            ./;';';';' ミ, ;;;; リ/     l"
 ミ /         ノ  /           ././     i   i            i:ヽ、、ソ  リ"    ノ
  .ミ゙         /  /           ./ /       i i            i:    リ"    /
   .\       /  /            i i        i i            i:  ,ノ"    /
    .\      /  /            i i        .i i         -ーン-" ノ /   /
     ゙\    i  /             i .i        i ゙ヽ    _ _   ゙ ′ ノ" /   /
       \   i .\_            i .i         i ゙ヽ_ ^゙ヽ、ン   ./  ノ   人
         \八   . ¨'=z_         i .i         ゙ヽ、  :::    /    ノ   / ヽ
          ¨゙^=v__   ¨^-_      i .i   ___,、--'''^^ ̄    ,,ノ"/    厶   i  ヽ
               ゙^ー,  .,フー ー = - - i i -ー゙^     フヽ、  ,,ノ"ノ /     i ヽ  ヽ  ヽ
                  ゙゙/               /   ゙''"  ノ  /      i \       \
                 ,イ                /      ノ  /      ヽ      __,,,,‐ヽ
               /                i      イ   i        ヽ__,,,,‐^`′
             .,/                   ̄ヽ ゙ ー = v , , , _ _ - ─ ' ' ' ^ ¨  ̄
961名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 09:09:26 ID:pAWhBJT/
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         ,/            ノ                       ._/  ノ ノ i i        ミ
        ノ″  /         ノ                     ,;_,ノ   ノ ノ  i イ i       ミ
      ノ"  /         ノ               - = = :;ノ;、' "     ノ ノ   ノノ i i      ミ
    ノ"  /          /                ミ ノ ;;;;,,  `"=;;_  ノ ノ    ノノ  ノi      ミ
 ノ"′ //        ノ  /           ノ    ./ミ (;';';';';')`ヽ、  ノ、、    ,ノ   ノ i      ミ
《′  .//         ノ  /           ノ    / .i ヽ、,,____,, 丶`       ,,,__,、、,,. リ      l″
.ミ  /'゙ /         ノ  /           丿    /  i              ,,,;;;;;,,   リノ     l"
. ミ./ ./         ノ  /           ./.    i   .i            ./;';';';' ミ, ;;;; リ/     l"
 ミ /         ノ  /           ././     i   i            i:ヽ、、ソ  リ"    ノ
  .ミ゙         /  /           ./ /       i i            i:    リ"    /
   .\       /  /            i i        i i            i:  ,ノ"    /
    .\      /  /            i i        .i i         -ーン-" ノ /   /
     ゙\    i  /             i .i        i ゙ヽ    _ _   ゙ ′ ノ" /   /
       \   i .\_            i .i         i ゙ヽ_ ^゙ヽ、ン   ./  ノ   人
         \八   . ¨'=z_         i .i         ゙ヽ、  :::    /    ノ   / ヽ
          ¨゙^=v__   ¨^-_      i .i   ___,、--'''^^ ̄    ,,ノ"/    厶   i  ヽ
               ゙^ー,  .,フー ー = - - i i -ー゙^     フヽ、  ,,ノ"ノ /     i ヽ  ヽ  ヽ
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                 ,イ                /      ノ  /      ヽ      __,,,,‐ヽ
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             .,/                   ̄ヽ ゙ ー = v , , , _ _ - ─ ' ' ' ^ ¨  ̄
962名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 09:12:17 ID:pAWhBJT/
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         ,/            ノ                       ._/  ノ ノ i i        ミ
        ノ″  /         ノ                     ,;_,ノ   ノ ノ  i イ i       ミ
      ノ"  /         ノ               - = = :;ノ;、' "     ノ ノ   ノノ i i      ミ
    ノ"  /          /                ミ ノ ;;;;,,  `"=;;_  ノ ノ    ノノ  ノi      ミ
 ノ"′ //        ノ  /           ノ    ./ミ (;';';';';')`ヽ、  ノ、、    ,ノ   ノ i      ミ
《′  .//         ノ  /           ノ    / .i ヽ、,,____,, 丶`       ,,,__,、、,,. リ      l″
.ミ  /'゙ /         ノ  /           丿    /  i              ,,,;;;;;,,   リノ     l"
. ミ./ ./         ノ  /           ./.    i   .i            ./;';';';' ミ, ;;;; リ/     l"
 ミ /         ノ  /           ././     i   i            i:ヽ、、ソ  リ"    ノ
  .ミ゙         /  /           ./ /       i i            i:    リ"    /
   .\       /  /            i i        i i            i:  ,ノ"    /
    .\      /  /            i i        .i i         -ーン-" ノ /   /
     ゙\    i  /             i .i        i ゙ヽ    _ _   ゙ ′ ノ" /   /
       \   i .\_            i .i         i ゙ヽ_ ^゙ヽ、ン   ./  ノ   人
         \八   . ¨'=z_         i .i         ゙ヽ、  :::    /    ノ   / ヽ
          ¨゙^=v__   ¨^-_      i .i   ___,、--'''^^ ̄    ,,ノ"/    厶   i  ヽ
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                 ,イ                /      ノ  /      ヽ      __,,,,‐ヽ
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             .,/                   ̄ヽ ゙ ー = v , , , _ _ - ─ ' ' ' ^ ¨  ̄
963誘導:2007/02/02(金) 09:13:20 ID:pAWhBJT/
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