苺ましまろのエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
ちかタソ中心できぼんぬ
2名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 09:02:51 ID:YJ0RJUIL
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!

.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"
3名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 09:56:26 ID:vshBn2vn
まだスレなかったのか。
原作の人気とタイプからすると意外な感じだな。
4名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 14:17:42 ID:vQrNweGV
>>3
前スレは2代目まで行ったが、圧縮で落ちた後そのまま放置。

5名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 23:51:00 ID:VRM5zeM2
苺ましまろエロパロスレッド
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112477335/
苺ましまろエロパロスレッド 苺2こ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129074137/
6名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 04:09:47 ID:oJwt1lrs
ttp://29g.net/link.php
ここで苺ましまろやその他のアニメが見れるぞ
7名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 19:55:40 ID:4mAtB5L8
ちか希望
8名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:06:49 ID:geiFqXN5
>>4
つまりこれで3スレ目ってこと?
9名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:58:17 ID:Kh/frob1
ほし
10名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:24:24 ID:OJ77uYix
あったのかw
11名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:29:09 ID:tiikY1tH
一分コッポラ
12名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:29:33 ID:p3/LqFKc
ss
13名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:29:38 ID:Q/EZm07o
ss
14名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:30:32 ID:30gWaCbI
さば中心できぼんぬ
15名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:30:57 ID:1kzQfmvS
一分茉莉ちゃんのエロパロ読みたいような読みたくないような
16名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:31:14 ID:5QOCrsqy
17ごぬん、小説と聞いてなんか書きたくなった:2006/06/05(月) 23:42:34 ID:YNTs7z0P
またしても暗い一日が終わりを告げるわ。
時というのは残酷でいつまでも私を待たせてくれない。
ずっとずっと私は暗闇の中を歩かされるのかしら。
その答えを見つけた時、きっと私は天使になるだろう。

もうこんな光の無い一日もう過ぎてしまえばいい。
明日がもしも今よりも僅かにでも希望に溢れているなら黙ってその時を待つだけ。

でもそれが無いのなら、せめて今だけは甘い甘い夢を見ていたい。

こことは違う世界、苦しみも痛みも知らない純真な世界。

だから私はずっと神様に祈るの。
もう涙を流さなくてもいい明日が来るように。
昨日も一昨日も、ずっとずっと。

例え私が生きる意味を探せないとしても、
例え私がここにいる価値が無いとしても、
私はここでずっと神様に祈るつもりなの。
18バレンタイン:2006/06/06(火) 19:18:38 ID:9Bu8O8PF
「お〜い、ちぃ」
ここは伊藤家の次女千佳の部屋。
「いないのか〜?」
長女の伸恵は遠慮なく部屋に入っていく。
そして向かうのは、もちろん机の引き出し。
「まー、いないほうが好都合ってことで」
引き出しを開けて財布を…
180円……。
「うぇー…ちぃのやつも苦労してんだなー……」
いくらなんでも、中身を全部持っていくのは可愛そう。ということで
「貯金箱っと……えーっと…」
この前美羽が大破させた貯金箱はもちろん無い。
「あれ?ちぃの事だから絶対あると思うんだけど……」
棚には無いし、ベッドの下にもないし、ゴミ箱にも無い。
「あとはやっぱり机… うわっ!!」
振り向くとそこには美羽が…
「やっほー、おねえちゃん。何か探しものですかい?」
「ちぃの貯金箱探してるんだけどさー。あいつ隠してるんだよねー」
「それは一大事ですなっ!」
特に口調には触れずに机を探してみる、と、机の棚の教科書の間に何か挟まって……
「ん、なんだこりゃ」
「どーかしたの?」
ほれ。と二人で見ると、ハートのシールで封をしてある手紙みたいだった。
そして下には……
『千佳より♥』
こ、これは…
「「ラブレター!」」
汗をかいて驚く伸恵と
目を輝かせて興味深々な美羽。


ここまでしか書けてない(´・ω・`)
あ、ちなみにエロなしね
19名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:36:04 ID:L0XGWyCk
4円
20バレンタイン:2006/06/06(火) 22:51:13 ID:9Bu8O8PF
「あ、今日は何日だ…?」
「え?知らない」
カレンダーをなぞると…
「そうか、明日バレンタインか!あららーちぃのやつ頑張るなあ」
そんなことを言ってるといきなりドアが開いた。
「ぬぉっ!」
「あ、あの…こんにちはー…」
「おねえさまこんにちわ」
「な、なんだ、アナちゃんと茉莉ちゃんかぁ……」
「やあ、茉莉ちゃんにコッポ…」
(ピーポーピーポー)
二人が入ってくると後ろから声が聞こえる。
「お姉ちゃん?」
「ち、ちぃ!!!!」
慌てて持ってた手紙を背中へ……。
美羽も隣で並んで無理やり笑う二人。
「どしたの?」
「何でもない、何でもない」
「な?」
と伸恵が言えば首をたてに振る美羽。
「ま、いいや。私は二人を連れてきただけだし。じゃあお菓子作りの続きしてくるから」
じゃーね。といって一階へ……。
降りたのを確認して美羽の耳元へ
「美羽、茉莉ちゃんとアナちゃんには言うなよ」
「サー!」
「じゃあ、美羽隊員はキッチンへ偵察へ行って来てくれたまえ」
「サー!」
とととーっと走って階段を下りていく。
「おねえさま?何かありましたの?」
「いろいろと面白いことがね」
「なんだろ?」
「さあ…?」
顔を見合わせて首をかしげる茉莉とアナ。
21バレンタイン:2006/06/06(火) 22:51:50 ID:9Bu8O8PF
すると、まだ2分も経っていないのに階段を上る音が聞こえてきた。
「作戦失敗であります!」
大きなタンコブを作って美羽がもどってきた。
〜〜回想〜〜
たたたたっと一階に着いて、なぜかトイレのドアをノックしてからキッチンへ向かう。
しかし、あと一歩でキッチンのとびらというところで、
「みっちゃん?入ってきたらみっちゃんの分クッキーあげないかんね!」
「それはできない!隊長命令なのだ!」
と無視してドアを開けて顔を突っ込んだ瞬間、
ゴッ!
という打撃音が起こり、それとともに早々に二階へ撤退……。
〜〜終〜〜
「という次第であります」
「ちぃのやつ、かなり本気だな……何かいい作戦は…」
ちらちら周りを見回すと、アナと茉莉。
「???」
という顔をする二人に、
「アナちゃん、茉莉ちゃん。キッチンに行ってちぃが何作ってるか見てきてくれない?」
「え?べつにいいですけど…」「うん、いいよ」
という二人の返事を聞いてから肩を叩いて見送る伸恵と美羽。
「あの二人なら成功するだろ」
「お代官様も悪ですなあ。おとりとは……」
「さっきまで隊員だっただろうが」
「もー、お姉ちゃんもノリが悪いなあ」
「知らんがな」
またそんなことを話してるうちに、すぐに足音が聞こえてきた。
22バレンタイン:2006/06/06(火) 22:52:46 ID:9Bu8O8PF
「げ、あの二人も追い返され……」
「クッキーできたよ〜」
笑いながら千佳とアナと茉莉が入ってきた。
「千佳ちゃん特製チョコクッキーでーす」(千佳)
「こりゃまた美味そうだな」(伸恵)
「おいしそー」(茉莉)
「いただきまーす!あむっ!」(美羽)
「みっちゃん早すぎ!」(千佳)
「早いもん勝ちだよー」(美羽)
一区切りついて、半笑いで伸恵が口を開く
「なあ、ちぃ。今日作るの遅くなかったか?」
「そ、そうかな〜?失敗したりしたからじゃない〜?」
あははー。と苦笑い。
……よし、それなら…。
「わー」(棒読み)
カップから中の紅茶がこぼれる。
「美羽、『キッチン!』から雑巾持ってきてくれないか?」(棒読み)
「はーい、じゃあ行ってくるねー」(棒読み)
すぐさま部屋を出ようとする美羽の手をつかむ千佳。
「だー!もう!わかった!かったから」
23名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:53:17 ID:9Bu8O8PF
今日はここまで
ゴメンネ文才無くて
24名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:58:50 ID:IoyImTuB
GJ
25名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 17:15:31 ID:7J0kXPo9
gjgjgj!
26名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 17:27:54 ID:VL6uaZhM
試演
27名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:56:21 ID:0+5Jb+gz
GJ
28名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:59:15 ID:qGiYG1Fd
wktkしてきたぜww
29名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:18:04 ID:0+5Jb+gz
VIPですすいません

苺ましまろ避難所
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=news4vip&key=1149684249&ls=50
30バレンタイン:2006/06/07(水) 22:29:45 ID:CWM+jF+1

そしてなんだかんだで、ベッドに千佳が座って、机をはさんで4人が座る形に。
「では、一つずつ聞こうか」(伸恵)
「なによー」(千佳)
「あなたは今、チョコレートを作っていましたね?」(美羽)
「うん、作ってたよ?」(千佳)
「それを美羽ちゃんにあげましたか?」(美羽)
「ないない。あとd…」
「次、机にあった手紙について」(伸恵)
「別にいいじゃん、書きかけだったんだからー!」
「その手紙を食べましたか?」(美羽)
『『ゴツンッ』』
「では、最後に。そのチョコレートを渡す相手は?」
「はあ?そりゃあ……

 お姉ちゃんたち決まってるでしょ?」

31バレンタイン:2006/06/07(水) 22:31:01 ID:CWM+jF+1
「………は?はあああああああ?」(伸恵)
「じゃ、じゃあなんで殴ったのさー!」(美羽)
「渡す前に見られたら意味ないでしょ!」(千佳)
「さっき千佳さん言ってましたよねえ?」(アナ)
「うん、さっきクッキー持ってきたときに」(茉莉)
「は……ま、そうだよなーちぃが男なんて……」(伸恵)
「え?男って?」(千佳)
「ちぃがチョコを隠れて作ってるから好きなやつに渡すのかと思っての…」(伸恵)
あーあ。と伸びをしてベッドに倒れこむ伸恵。
「じゃ、じゃあ明日楽しみにしてるね?千佳ちゃん」(茉莉)
「だけど、もう話しちゃったし、手紙も意味ないしね…」
ちょっと待っててーといって一階へ降りていった。
「隊長、作戦失敗」
「そうだなー」
「給料をお願いします」
「知るか」

「はいはーい。一日早いけどバレンタインね♪」
千佳が持ってきた大皿には、カップにはいったプチケーキや、生チョコみたいなものがたくさん乗っていた。
「うわーこれ全部作ってたのか」(伸恵)
「うんめー!ちぃちゃんうんめー!」(美羽)
「だからまだ食うなっての!」
「よし、じゃあ食べるぞ!」
「「「「おー!」」」」

いつもの寒い夕方。
勘違い騒動も決着がついて、伊藤家の二階からはいつものように賑やかで暖かい笑い声が聞こえてきたのである。

終。
32名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:32:14 ID:CWM+jF+1
苺ましまろにはバレンタインネタが無かったから書いてみた。
文章で5人を均等に登場させるのは非常に難しい。
アナちゃんと茉莉ちゃんはもう少し出番をあげたかったんだけど…。

てことで、原作っぽくのほほんとしたものを書いてみました。
33名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:33:56 ID:wi/JMHWu
乙です

和んだ(*´Д`)
34名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:36:04 ID:VL6uaZhM
千佳ちゃん優しいです。
35名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:44:04 ID:0+5Jb+gz
まじでGJ
36小学校の保健:2006/06/07(水) 23:03:15 ID:CWM+jF+1
5-2組 授業中 科目「保健」
「思春期に入ると、男性と女性で体に違いが出てくるわけだー」
小学校で一番静かになる授業。それが保健の性についての授業。
「男性の場合はー、体つきがしっかりしてくる。そしてー、全体的に体毛が生えてくる。あとー、声も変わる」
教科書を上から読んでいっても右のページに男女の図があればみんな黙っている。
「で、精通が起こるわけだな。精通は、男が子供を作れる合図でー、大人への第一歩というわけだ」
カリカリと黒板に先生が書いてく。それを無言で生徒が写す。
毎日こんな授業だったら成績憂愁なのに。
「男性はここまでだ。女性の外見の変化はー……笹塚。答えみろ」
「え?」
「え?じゃない」
教科書をチラチラみながら答える。
「体が丸っぽくなって……えっと…むねが出てきて」
「あと一つ」
「性器周辺に毛が生えます…」
「この変態。立ってろ。今日はそこでいいぞー」
茉莉とアナは完全に赤くなってうつむき加減である。
「あと、女性の場合は生理というものがあってー、つまり、簡単に言えば卵を産むわけだ」
女性の話に入ると、教室は物音一つ立たなくなる。立ってるのは笹塚。
「で、月に一回卵を出す。これが月経というやつだ。それで、大体12歳前後で最初の月経が行われるわけでー、コレを初経という」
教科書には排卵の順番の図が乗っている。絶対にここは見てはいけない。あとでからかわれる。
「もちろん、さっきの精通も初経も人によって違うのでもし遅くても心配しなくていい」
「あの、先生」
「何だ笹塚」
「ノートが書きづらくて……」
「よし、まとめついでに教科書のここの部分を読んでみろ」
「……はぁ…」
こうして、笹塚の辱めは続いた。
37名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:05:29 ID:7J0kXPo9
乙です。
結構、台詞中心っていうのが文章的にも見やすかったし、5人均等に出そうという心配りもいいね。
特に目立って悪いところとかも無かったと思います。なんか偉そうでごめんね。文芸板住人の悪い癖
38名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:22:15 ID:CWM+jF+1
>>36についてはコレで授業後ということで別で書きます
性に触れて恥ずかしがるようなのを書こうかと

>>37
意見をもらうと参考になるのでありがたいですw
39芥川男:2006/06/08(木) 00:27:09 ID:JDBlQy9B
ちょっと1/3ぐらい出来たので一旦投下します。
かなり文章としての構成に気使ってて逆に見難いかもしれませんが何卒、宜しくお願いね。
40早いけどコッポラBDSS:2006/06/08(木) 00:28:05 ID:JDBlQy9B
茹だるように暑い6月のある日、いつものように私たちは部屋に屯してました。
昨日、壊れてしまったクーラーが冷たくならない空気を無意味に運んでた、あーあ、早く直らないかなぁー。
「ねーねーお姉ちゃん、今度の日曜ここ行きたいんだけど」(美羽)
酷暑で皆ぐてっとしているのに美羽がただ一人はじけた様子で私に近寄った。
やっぱりいつでも美羽は美羽なんだな。
「ん・・・これはいわし漁の体験ツアーじゃねーか」(伸恵)
広告のちらしを見て私は思わずきょとんとしてしまった。何で、いわし漁なんだ?何でだ?
疑問に思って美羽に視線を戻すと、美羽がおかしな踊りを踊っている。
ソーラン節を髣髴とさせる動きなんだが、何かが確実に違うのは確かだった。
UFOでも召喚させたいのか、こいつは。
「・・・その踊りは一体、何なの?」(伸恵)
「いわし漁のダンス」(美羽)
「全然いわしっぽくねーよ」(伸恵)
つっこむのが段々と慣れてきたのはあいつのせい(おかげ?)だな。
やがて踊り終わるとすぐに美羽は変てこな歌を歌い始めた、まさにイワシのオンパレード。
「いーわしりょー、いーわしりょー、いわしにたこいかうにまぐろー♪」(美羽)
その微塵もセンスの感じ取れない微妙な歌は何だ?
もう行かせる気が失せてきた、そろそろほっぽりだす準備をしとこうかな。
「イワシ漁なのにタコとか捕ってどうすんの」(千佳)
ちぃもつっこむ所が微妙に違う気がする。
皆、クーラー壊れて暑さのあまり、どっかネジが緩みはじめたのかな。
「えっ、いわし漁の歌と踊りがあるんだったら他の踊りとかもあるの?例えばかつお漁とか」(千佳)
「そんなもんあるわけねーじゃん、廊下に立ってなさい」(美羽)
「はい、立ってきます」(千佳)
そして部屋を出るちぃ、この小芝居は何なんだ?
ピンポーン!
ナイスタイミングで訪問客が来たようだ。
「ちょうど良かった、ちぃ、ちょっと見に来て!」(伸恵)
変なやりとりもたまには便利に使いこなせる事があるものだ。
それにしても何の意味があったんだ、さっきのコントもどきは。
41早いけどコッポラBDSS:2006/06/08(木) 00:29:31 ID:JDBlQy9B
「おはよう、お姉ちゃん」(茉莉)
さっきまで立たされていたちぃとともに茉莉ちゃんがやって来た。
「来る途中にね、また外国人が道に迷ってたから場所とか教えてあげたんだ」(茉莉)
またか、そりゃあ困っている人を助けるのは悪い事じゃないけれどさ。
「それでその外人とどこまで行ってきたんだ?」(伸恵)
「それが・・・その・・・今、私の隣にいるのが・・・」(茉莉)
「ヤー、ニホンのミナサーン、ドウモ、スルビルデース」(ネパール男)
急に目の前に現われたいかにも外人っぽい180cmはあろうでかい褐色の男。
これまたややこしいのが出てきたな、茉莉ちゃんもわざわざここまで相手しなくてもいいのに。
「ハママツへのダイガクへのイキカタ、ワカリマセーン」(ネパール男)
「なあ、あんたどっから来たの?」(美羽)
「ネパールからリュウガクセイとしてネパールからヤッテキマシタ」(ネパール男)
「ねえねえ、ネパールってどこらへんにあるの?」(千佳)
「インドのキタ、チャイナのミナミデース。エベレストとグルカ兵とシェルパがトテツモナクユーメーナーノーデースー」(ネパール男)
日本語がたどたどしいな、まあ外国人なのだからしょうがないのだろうけど。
それにしてもまさかアナちゃん以外の外国人が家にやって来るなんて思いもしなかったな。
ん・・・アナちゃん?何か忘れているような・・・。
「茉莉ちゃん、今度の日曜っていつだっけ?」(伸恵)
「えっとー、確か18日だったと思うけど・・・」(茉莉)
6月18日って・・・あーっ!この日って!
「次の日曜ってアナちゃんの誕生日じゃん!」(伸恵)
「ああっ、そうだ!」(茉莉)
「すっかり忘れていたな」(美羽)
「うーん、またケーキでも作ろかなー」(千佳)
とりあえずまずはこの外人を帰そう、ネパールでも大学でもどこでもいいから。
「オーリコチャンハウスダー!シッテマスカー、ワタシノチチハーそのオモチャツクルコージョーでハタライテ・・・ぐはっ!」
勝手に他人の人形で遊ばないでくれ、美羽じゃあるまいし。
気絶した妖しい外人を家の外にほっぽりだすと私たちは誕生日プレゼントについて考え始めた。
まずいな、何もまだ用意していなかったんだ。
幸いにもアナちゃんはこの日、家の用事とかでここに来ていない、だから今日のうちに何送るか考えておこう。
「お前らは何かあげるものとか考えてある?」(伸恵)
「特にまだ考えてはいないよ」(千佳)
「うーん、そうだなあ、コッp」(美羽)
バコーン!
目にも止まらぬ早業だった、まさに世界新記録。
聞くところによるとちぃも茉莉ちゃんも美羽もまだ用意していないらしい、これはこれでホッとした。
「皆でプレゼント買いに行こうよ」(茉莉)
「そうだ!いわし釣ってきてそれをコッp」(美羽)
バコーン!バコーン!
一発目はいわしの分、二発目は名字の分。
うーん、私の場合は皆から贈られてばっかりだから考えづらいな。
美羽に聞いてもいわししか返ってこないし。
「・・・あれ?あの外人財布落としていってるぞ?」(美羽)
ふと床を見ると確かに分厚そうな財布が落ちてある。見慣れない柄からするときっとあのネパール人のものだろう。
「あんまり、盗んだりするのはよくないよ」(茉莉)
「茉莉ちゃんは分かってないね。さっきの男は不快指数で言うと200ぐらいなんだ。多少、あいつが不快な思いしても仕方ないでしょ?」(伸恵)
「なんか理に適っているようで適っていないよ、お姉ちゃん」(千佳)
まあとにかくあんなボケボケ外人のことだから、きっと永遠に財布無くしたことに気付く事は無いだろう。
肝心の中身を調べると外国からの留学生のくせにむかつくぐらい札束を持っていることが判明した。
何なんだ、どうやってこんな大金をせしめられたんだろう。
さらによく調べてみると一枚の二つ折りにされた紙切れが入っていた。
開けてみると・・・
「コレハーメガネのコのオレーデス、スクナイケレドモーツカッテナノデース。P.S.ワタシノチチがハタライタコージョーは(以下省略」
茉莉ちゃんのお礼というわけか、奴もなかなかいい人間じゃないか。
早速、明日から使わせてもらう、こんな大金ありがとうね。
42名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 17:41:26 ID:T8fu24rc
支援
43名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:09:42 ID:JDBlQy9B
支援
44名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:42:07 ID:T8fu24rc
>>43
kaitekureyoww
45BDSSっぽいのの続き:2006/06/08(木) 23:42:08 ID:JDBlQy9B
翌日、私たちはネパール人から貰った大金で東京へと向かっていた。
東京へ行く理由はもちろんアナちゃんへの誕生日を買うためただそれだけ。
「そういえば伊豆より東の方は行った事無いな」(伸恵)
「あんまり行く機会とか少ないからね」(千佳)
「あっ、あれって富士山?」(茉莉)
「違うよ、あれは武双山だよ!」(美羽)
「それは力士です」(伸恵)
あまり乗った事の無い新幹線の車内、初めての東京だけに皆が皆、大燥ぎ。
確かに虎のように素早く流れる車窓からの眺めは見ているだけで気持ちがいい。
静岡の延々と広がる街並みも、由比からの青々とした太平洋も、いたるところから見える富士山の雄大な姿も。
そして旅の楽しみを共有できるっていうのがこんなに楽しいということを私は始めて知った。
今度、また東京へ行く時はアナちゃんも連れてゆきたくなった。
「おーい、おいらを忘れてないかーい?」(美羽)
後ろからやたら声色を変えてきた美羽の声がしてきた、どんなキャラなんだ一体。
振り返ってみると左手に狼のパペットをはめた美羽、ゲーセンとかでよく手に入るようなやつだ。
「誰だよ、あんた」(千佳)
「おいらだよ、おいら!周富徳なのさ!」(美羽)
周富徳って・・・あの中華街で料理人やってるあの周のこと・・・?
「どう見たってそれオオカミじゃん」(千佳)
「違うよ!得意科目はカレーです」(美羽)
「それはもう周富徳と関係ないじゃん!」(千佳)
「そうだよね、中国人がカレー作る訳無いよね」(美羽)
「・・・あれ?これって美羽ちゃんが動かしてるんじゃないの?」(茉莉)
ナイス純粋無垢、不思議がる茉莉ちゃんはやはりどことなく可愛い。
必死になってなめるように色々な角度からパペットを見ていくが何か引っかかっている様子の茉莉ちゃん。
「そんなわけないじゃん。周富徳は彼自信の心で動いてるんだよ!」(美羽)
「なんか胡散臭い説明だな、それ」(千佳)
「・・・うそだーっ、絶対に美羽ちゃんが動かしてるんでしょーっ!」(茉莉)
「いや、私は動かしてないぞ?」(美羽)
「え・・・じゃあ・・・どうやって・・・」(茉莉)
そうこうしているうちに新幹線は終点の東京に到着した、流石は首都、人が半端じゃなく多い。
でも今にして考えてみると何で東京なんだろうな、そりゃあ浜松よりも店多いし、買う物の選択の自由が利くけどさ。
別にこんな遠くへ行かなくてもプレゼントは買えると思うんだが。
まさかただ東京って地名をただ出したかっただけなんじゃ・・・。
「そのまさかだ」(美羽)
「・・・えっ!?」(伸恵)
「そのますだおかだ」(美羽)
「いや、文章になってないやん」(千佳)
もう馬鹿はそろそろほっとこう、相手をしているだけ無駄な気がしてきた、3分のタイムロス。
とりあえず昨日考えてきたコースに沿って色々と買い物をしていく事にした。
こんな東京砂漠でいつ迷いだすか分からない、だからちゃんと考えたんだ。
肝心のアナちゃんへのプレゼントはどうやら皆、ちゃんと考えてきてあるみたいだ、良かった。
茉莉ちゃんは池袋、ちぃは渋谷、私は六本木でプレゼントを買うんだけど、
何故か美羽だけ銀座。どう考えてもプレゼントとは別に高いものを買わされるぞ、きっと。
「たっだいまー」
いつもの4人がちぃの部屋に入ってきた。
「おー、お帰りー」
「まーたお姉ちゃん早帰り?」
「しかたないだろ〜?最後体育なんだからさー」(伸恵)
「なんでお姉ちゃん体育嫌いなの?」(千佳)
「あ?着替えるの面倒でしょ」(伸恵)
「伸ねえちゃんの体操着見たいな〜」(美羽)
ゴスッ!
「いてて……いいじゃんかー!別にさー!」
「誰があんなもん……って茉莉ちゃん今日も英語の勉強?」
「うん、今ハリポテの英語のやつ読んでるから」
「……は!?そんなん読めるの?茉莉ちゃん……」
「えっ!?茉莉ちゃんそこまで…!?」
「ううん、時間かかっちゃって辞書使いながらだから、まだ2巻の真ん中くらいなんだ」
「………ううっ」
腕で目を押さえながらアナちゃんはベッドにうつぶせてしまった。
「あ…そう……。お、これ保健の教科書じゃん」
茉莉ちゃんが机に広げた教科書を見つけて拾い上げる。
「あ、茉莉ちゃんたち今保健やってるんだ」(千佳)
「おーあのエロエロのやつだー」(美羽)
「別にエロくはないだろこんなもん……」(伸恵)
ぱらぱらめくる。
「あ、そうだお姉ちゃん学校で……」
辞書を引いてる顔をひょいと上げて茉莉ちゃんがこっちを見た。
「ん?」
「先生何も言ってなかったんだけど、

 赤ちゃんってどうやってできるの?」
「なばばば!?ま、茉莉ちゃん!?そげなこと…」(伸恵)
ちぃの方をみても、スルー勉強モード。
アナちゃんはまだ落ち込みモード。
美羽は……にやにやしながらこっち見てやがる……。

「そ、その…結婚して、子供がほしいって思うとコウノトリさんが…」
「おねーちゃん。嘘教えちゃだめっしょ」(美羽)
こんにゃろ!…だが殴れないっ……!
「え?違うの?」(茉莉)
「だってさー、そんなんだったらこんな授業しないっしょ」
勝手に教科書を手から奪って、ぱらぱらめくって多分生理の話あたりのページを出したんだと思う。
「あっ、ご、ごめん……嘘ついて……」
美羽……あとで顔に落書きしてやらあ……
「本当は、男の人と女の人が……」
いえない……なんかすっごい恥ずかしい。
頭から湯気が出てると思う。
「えっと……エッチするんだけど……」
一応口から出た。ほっぺが熱い…。
部屋の温度は30度こえてんじゃない?
あと、アナちゃんとちぃも絶対分かってる。
だって完全に動かないんだもん。
「えっち…」(茉莉)
完全にハテナ顔。まずい、知らない状態で覚えるほうが危ない。
放送禁止用語を連射する小学生みたいになっちゃ困る。
「その、えっちってのは……」
「無理だよ茉莉ちゃん。お姉ちゃんしたことないんだから」
「なななっ…!!!???」
「…お姉ちゃん彼氏作ったことないし…」
ちぃがぼそっと言った。
もうだめ…私限界……。
「したことないんでしょ?」
美羽が覗き込んで話しかけてきた。
もう、今、私は酒飲んでいるときより真っ赤です。
小学生の無謀さと無垢さに勝てないっ!

「そりゃ……無い…」
「だから伸ねえちゃんに聞いても無駄だよ茉莉ちゃん」
「え、そうなの?」
「ま、茉莉ちゃん!さっきの言葉絶対しゃべっちゃ駄目だからね!」
最後に茉莉ちゃんの身を守るために最後の力を振り絞って叫んだ。
そして……  トイレに行くといって部屋から逃げた。
どうせ、戻ったときには話題は変わってるんだから!

後日、友人の紺野いわく学校でほんの少しまじめになったとか。
どうしてだろ…?


茉莉ちゃんの無垢さを利用した伸恵いじり。
直接な発言は避けたかったんだけど、回避できませんでした。
49名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 06:44:34 ID:rsMa3ifa
保守
50名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 18:01:09 ID:siQBja3V
保守
51名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 19:00:11 ID:tLcStV6W
Gj
52名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 20:03:58 ID:siQBja3V
今更ですが、>>46の作者=>>30と同じ作者なのすか?
53名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 21:18:24 ID:rsMa3ifa
>>52
うん。あたり
54名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 01:19:00 ID:8hODetSp
ちょすげえGJw
もっと書けw
55名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 15:09:27 ID:8hODetSp
保守
56名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 15:56:56 ID:DGVvYP48
保守ついでに
俺の書く気力がなくなってきたんで>>53にwktk
57名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 21:01:28 ID:OiGoyRXK
「人には誰しも黒歴史というものがあります」
いつもながら突然でる美羽の発言。
ほんのちょっとの沈黙の後、伸恵が煙を吐き出しつつ答えた。

「お前の戯言に付き合うのにはたくさんだが、暇だし聞いてやろう。黒歴史が何だって?」
「例えばちぃちゃん!昔は勉強するとき眼鏡を掛けてたがなんで掛けないの?」
「えっ!それは…別に気がついたら掛けなくなっ(ry」
「茉莉ちゃんという眼鏡っ娘の存在が、ちぃちゃんを特徴のない子にしてしまったんだね…。ほら茉莉ちゃん!しっかり謝りなさい!」
千佳が言い終わる前に美羽は前半は泣き真似を、後半は茉莉に指を指しつつ言った。

「ふぇ!?……えっと、その、千佳ちゃん、ごめんなさい…」
「勢いに負けて謝る必要は無いと思いますわよ、茉莉さん」
と、アナがため息交じりにつぶやく。

「茉莉ちゃんも茉莉ちゃんで酷いよねぇ〜。あたしに向かって『ぶ女』とか『轢かれてしまえ』だもんねぇ」
「それはホントですの?茉莉さん?」
「そ、それは……まだ美羽ちゃん達とあんまり遊んでなかったから…だから、ヒック、ヒック」
途端に茉莉の目が潤んでくる。

「こら!茉莉ちゃんをいじめるな。今はこんなにかわいいんだから昔の事はいいだろ」
「お姉ちゃんだって昔は金髪のロングヘアーで!おまけに車まで運転して!人間失格なオーラがぐえっ!!」
いつも通りに伸恵のツッコミを受けて美羽はダウン。

「そういうみっちゃんだって昔はあたしと大差なかったやん」
「こいつの場合は昔の方が大人しくて今が黒歴史みたいなモンだがな」
「美少女美羽ちゃんはいつでも進化し続けるからね!毎日生まれ変わってるから!」
「一日だけの歴史で満足か、お前は」
なんてまたもやいつも通りに千佳からのツッコミを受けていると、

「あの…まだあたしのことは言われて無いのですが…?」
アナが少しだけ右手を上げつつ言った。
「あ、コッポラちゃんね。え〜と、コッポラちゃんの黒歴史は……わかんないね」
「えっ?」
「まぁ、ずっと昔から知ってたわけじゃないしね」
「アナちゃん、え、えっとね…英語が話せるようになれば…」
「なるほど、英語が話せなかったことを黒歴史にするわけだな」
「つうことは、コッポラちゃんの黒歴史は今だ!!」
「げ、現在進行形の黒歴史なんてイヤですわー!!」


保守かでら書いてみた。駄文スマソ
58名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 21:52:44 ID:2sIhQNAz
Gj!
59名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:40:49 ID:ctLe4Fsa
gj
60名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:57:15 ID:DGVvYP48
gj
そしてvip落ちてる今こそコンセントレーションして作品を一気に書き上げるチャンス
ノッ
61名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:09:23 ID:DGVvYP48
やあvipスレが落ちてるから避難所がわりにでも使ってくれ
ただしましまろなお友達限定だ
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/6362/
62BDSSっぽいのの続きの続き:2006/06/11(日) 00:53:12 ID:ohOWCZFs
そして私たちは、私が贈るプレゼントを買いに六本木へと行った。
流石は六本木、見回すだけでも外人がたくさんいる。外国に来ているようだ。
アナちゃん以外であまり外人とか見たことが無い私にとってはまたしてもの衝撃。
そうこうしているうちに目的地であるCDショップについた、古くさそうな店構え。
この怪しげな感じこそいかにも洋楽の専門店っていう雰囲気を醸し出している。
早速、私たちはやや暗いその店内へと入っていった。
「いらっしゃいませ」(店長)
そういいながらエプロン姿のヒゲが生え揃っている小汚い白髪の年寄りの店長が現われた。
ちょうど神話にでてくる年老いた神のような感じ、洋楽とパンクロックの神様。
「何かお探しですか?」(店長)
「ええ、洋楽のコーナーってどこなんですか?」(伸恵)
「おや…あそこにいるのは茉莉ちゃん…ですね?」(店長)
「えっ、どうして私の名前を知ってるの?」(茉莉)
「さてはおまえwinnyの・・・」(美羽)
ゴスッ!
「すいません、この子にあとでよく言って聞かせますんで」(伸恵)
「いえいえ、元気なお子さんじゃないですか。君たちは…美羽ちゃんに千佳ちゃんだね?」(店長)
「ええっ!?どうしておじさんには私たちの名前が分かるの?」(千佳)
「あんた、何気にすげーな、お前は何者なんだ?」(美羽)
「いいかい、わしには千里眼というものがあるんだ、どんなに隠し事したってわしの前では無意味なのだわい」(店長)
「それじゃあ私の名前も答えてみろよ」(伸恵)
「・・・マレーネ・ディートリッヒ」(店長)
・・・えっ、外国人ですか!?
「それと貴方の友人にコッポラとかいうのもいるね、金髪の子の。」(店長)
なんでそこまで分かって私が分からないんだ?というより、身なりからして外人じゃないだろ?
「えっ?何でお姉ちゃんはマレーネなの?」(茉莉)
「そう顔に描いてあるからです、ちなみにマレーネは12月にフィリピンで産まれてますね?」(店長)
「何もかもが・・・違う・・・んで、洋楽はどこらへんにあるんですか?」(伸恵)
こいつは本当に千里眼を持っているのか?おかげでさっきの感動が全部白紙になってしまった。
大体、フィリピンで産まれているというのは何だよ、私は外国人じゃないっての。
ああ、もう面倒くさくなってきた。さっさと買い物を済ませてこの店から出なければ。
とりあえず店長の薦めでエアロスミスのCDを5枚ほど買ってその場を去った。
こういうのでアナちゃん喜ぶのかな、エアロスミスなんてあまり聞かなさそうだし。
アナちゃん、気に食わなかったら許してくれ。あの店長が苦手なだけなんだ。
そう思いながら私たちは次の目的地である渋谷へと足を進めた。
63俺の彼女は伊藤伸恵:2006/06/11(日) 01:44:02 ID:bcImhJzB
「俺、伸恵のことが大好きだ。付き合ってくれないか?」
たったそれだけ。たったそれだけの言葉を言うのに俺はもう二年近くかかっているのだ。
今日こそ告白しよう。そう思い続けて早二年だ。時の流れは速い。
自分の情けなさに腹が立つ。男なら当たって砕けて見せろ、俺!・・・無理だ。伸恵に振られたら死なないでいる自信がない。
いつも、伸恵を呼び出して告白しようと思うのだが・・・直前で怖気づいてしまう。
結局今日も何も言い出せずに学校が終わってしまった。もう俺ほんとに死のうかな・・・。
とりあえず、屋上でヤケ酒でもすることにする。うちの学校はなぜか酒、タバコに寛大だから見つかっても大丈夫だろう。うん。
屋上にタバコの吸殻でも落ちてたら拾って吸っちまうかな・・・間接キスだし。と小学生みたいなことを考えながら階段を上る。
ドアを開け、屋上独特の空気を吸う・・・タバコくさい。
もしや、と思い辺りを見回すと・・・・・・・・・いた。伸恵だ。黄昏ながらタバコをくゆらせている。
これはチャンスだ。酒の勢いも借りれるし。伸恵に酒を出せば一緒に飲める。一石二鳥とはこのことだ。
「おい!伊藤!お前放課後もこんなところでタバコ吸ってんのか?」
ちなみに普段呼ぶときは伊藤だ。伸恵は頭の中でだけの呼び方である。
「あ?んだよ」
伸恵が不機嫌そうに振り向く。俺だとわかると「ああ、なんだこいつか」というような顔をして
「何か用か?」
と聞く。やはりかわいい。
「いや、別に・・・ここで酒飲もうとしたらたまたま伊藤がいたからさ、声をかけただけだよ。・・・一緒に飲むか?」
このチャンスを逃したら二度と告白するチャンスはねえ。そう思ってか思わずかいつもより饒舌になる俺。
「・・・まさかかわいい女の子に金を払えとは言わないよな?」
当たり前だ。ていうかパシリでもいいくらいだ。なんでもお申し付けくださいませ。
しかしそんなことを言ったらきもがられるのは目に見えているので嘘をついてごまかす。
「おお、タバコ屋の前の自販機で買ったんだけど今日ついてて二本も当たってさ。二本までなら飲んでいいよ」
ナイス嘘。俺、ナイス頭の回転。四本缶ビール買ったから結局半分を伸恵にあげることになるのだが。
「サンキュー!」
伸恵がビニール袋からぐびなまをひったくる。
ごくごく飲む姿・・・すごく、セクシーです・・・。
「あ?何見てんだよ・・・ていうかお前も飲めよ、飲まねえんなら全部もらうぞ?」
さすがに全部飲まれるのは嫌なので飲むことにする。
そういえば緊張して喉がカラカラだったんだ、生き返る・・・。
「ほら、酒くれたからな・・・一本やるよ」
伸恵がタバコをくれた・・・しかし、俺はタバコを吸ったことがない。
伸恵からライターを借りて吸おうとするのだが・・・火がつかない。
「お前バカか、吸いながらじゃねえと火ぃつかねえぞ」
なるほど、さすが伸恵だ。おもいっきり煙を吸い込む・・・
次の瞬間、突然息ができなくなった。咳き込みまくる。顔が真っ赤だ。
伸恵がゲラゲラ笑っている。やばい、苦しい。
死にかけたけど、伸恵が背中をさすってくれたからよしとしよう。
「ゲホッ、ゲホゲッホ・・・」
「ったく・・・世話が焼けんなお前は・・・おい、大丈夫か?」
俺が顔を上げたときに、心配そうに俺の顔を見る伸恵がいままでで一番かわいく見えた。
次の瞬間、俺は伸恵の両肩に手を置いていた。
「あ?え?な、何だよ」
「伸恵」
「・・・伸恵?伸恵なんて呼んだことないだろ?なんだお前、酔ってんのか?」
「好きだ、付き合ってくれないか」
言った。言ってしまった。
「・・・え?え?」
困惑する伸恵
「ずっと好きだったんだ・・・頼む」
「そ、そんなこと急に言われても・・・ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぃぃ」
ん?最後聞き取れなかったぞ?
「・・・いい、ぞ・・・・・・・・・その・・・付き合っても/////////」
あまりのことに脳みその処理能力が追いついてない。
「え?・・・どういうこと?」
「どういうことって、つ、付き合ってやるって言ってんだよ!////////」
マジっすか!?
続くよ
64名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 01:51:20 ID:RKpPPTKV
続け
65名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 02:01:59 ID:ohOWCZFs
>>63
うはwwwwツンデレな伸恵もなかなか乙なものだね
GJ!
6618:2006/06/11(日) 02:46:37 ID:X4MnEAjb
>>65
oh WC

エロいの需要ってありまふ?
67名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 03:03:20 ID:hQMpCv6J
いちいち誘い受けするな
うざい
68名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 03:04:43 ID:RKpPPTKV
この流れでいきなりエロは投稿しづらいだろ
空気嫁
69名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 03:18:06 ID:cQ2QzkHk
>>18みたいな大した文章力も無いくせに
カン違いして調子こいてる勘違いクンは困るよな
もう少し空気読みまちょうね?
70名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 03:32:48 ID:RKpPPTKV
>>69
別に勘違いしてるわけじゃないだろ
流れがエロ方向にいってないから聞いただけじゃん。
後、>困るよな とか同意求めるのやめた方がいいよ。

>>18
因みに自分はエロぎりぎりが大好きです><
できればちぃちゃんメインがいいです><
71名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 09:32:43 ID:X4MnEAjb
>>67-69
ども、じゃ、このスレはお任せしますんで
72名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:02:34 ID:ohOWCZFs
このIDなのは時期ちょうど旬だから?
73名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:19:45 ID:X4MnEAjb
>>72
旬だね
74名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:23:56 ID:ohOWCZFs
よっしゃちょっとドイツ語のwikiのましまろのページ充実させてくるノッ
75名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:27:08 ID:X4MnEAjb
>>74
ドイツ語ができることに尊敬する
76名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:27:22 ID:ohOWCZFs
やっぱやめた。時間が足りないよ
戯言いってごぬん
77名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:28:11 ID:ohOWCZFs
いや、ドイツ語とかロシア語とかそんなもんはのりで大体出来るんだよ。
中学の時の英語の授業ののりでやっちゃえば同じ皆Svo文法だし。
78名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:29:33 ID:ohOWCZFs
いや、まて英語のうぃきぐらいならいくら低脳な俺でも出来そうだ
もしも完成していたら見に来てくれ。日本語のやつの英訳したのを上書きするだけだが
79名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:44:48 ID:ohOWCZFs
一時間書き込みが無かったら二期のOPはすみーれーせぷてんばーーらああぶになる
80名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:53:32 ID:5S3iUx4+
それは阻止させてもらう
81名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 11:55:33 ID:X4MnEAjb
そもそも二期があるのかが…
82お弁当:2006/06/11(日) 21:15:02 ID:8iKrDvLE
「はい、お姉ちゃんこれ」
朝の忙しい時間。登校前にちぃが渡してきたのはかわいらしく包まれた弁当箱。
「お、いつもすまないね」
「そう思うなら自分で作れよ」
「だってめんどくさいし。それにちぃが作った弁当はホントにおいしいから」
「はいはい、ありがとね。じゃ、あたしは先に行ってるから」
そんなカラ返事をしつつ、ちぃはさっさと玄関を出てしまった。

あたしの言ったことが弁当を作ってもらうお世辞に聞こえたのだろうか?あたしは本音を言ったのに…
ちぃはお菓子作りに関しては勿論、普通の料理をさせてもホントに上手だ。実の姉が言うのもなんだが。
なんて事を考えているうちに、そろそろ出ないとやばい時間になっていた。
このままじゃ遅刻しちまう。まぁ遅刻してもかまわないんだが。
渡された弁当箱を鞄にしまい、玄関の扉を開けた。

午前のかったるい授業を聞き流し、(午後もかったるいが)昼食の時間となった。
「いつも思うんだけど、伸ちゃんのお弁当って見た目からしておいしそうだよね」
なんて言ってくるのは向かいに座って弁当広げてる紺野。飯のときはいつもこの座り方だよな。
「あぁ、これ妹がいつも作ってくれんだ。味のほうも中々だよ」
「えっ!伸ちゃんの妹さんって小6だよね?すごーい!」
紺野のすっとんきょうな声に、クラスにいた奴らが一斉にこちらを向く。ちょっと恥ずかしかった。
「なんなら食ってみる?ホレ」
卵焼きを差し出す。返事を聞いてないが、こいつなら貰うだろう。
「いいの?それじゃ……ん、おいしーー!」
またもやクラスの奴らが注目したのは言うまでもない。

「ホントに妹さんが作ったの?ホントにおいしい…」
「だろ?姉のあたしが言うのもなんだが、料理上手なんだよ」
なんて今日思ったことを言えて少々満足していると、
「なにがそんなにおいしいの?」「さっきからなんなんだ?」「ちょっと恵んでくれよ」
いつの間にかクラスにいた奴らはあたしたちを取り囲んでいた。

「伸ちゃんの妹さんが作ったお弁当なんだけど、これが絶品なの!ほら皆も食べて見てよ」
こらこら紺野、誰の許可を得て言っているんだ?と文句を言う暇も与えず、弁当箱を奪われた。みんなに回されていく。
「ホントにおいしい!」「ウチのカーチャン作るのなんかより全然美味い!」
みんなが驚きの声をあげながら答えた。毎日食ってるからわからんが、ここまで好評とは。嬉しくもあり、少し照れくさかった。

それからしばらくちぃの作ったお弁当はちょっとした話題となり、あたしの食べられる量が半分以下になってしまった。
それでもちぃに量を増やせとは言わず、クラスに好評だったことすら話さなかった。
なぜ話さなかったのかは、実のところあたし自身よくわからない。だけど一つだけ言わせてくれ。

「いつもありがとうな、ちぃ」
83名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 21:21:51 ID:8iKrDvLE
スレ汚しスマソ
千佳は弁当作らねーよ!とか言われそうなので先に謝っときますorz
最後に伸恵がなぜ言わなかったかは、思いつかな(ry
84名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 21:57:34 ID:v3yNh3pX
>>83
GJ。こういうさっぱりした話好き。
85名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:55:13 ID:ohOWCZFs
GJ!
ちぃちゃんなら弁当作れそうだしね。
こんな雰囲気好きだな、またーりしてて
86名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:10:31 ID:gjkCIf/l
今日DVDを全巻観ただけの自分でも仲間に入れますか?
のぶえお姉さまのいい男っぷりにもうメロメロです
87名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:15:29 ID:dFqyIlE+
>>86
DVDを買った時点でお前は偉い
88名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:24:21 ID:gjkCIf/l
さすがに買ってはいないw
レンタルで一気に観賞さしてもらいました
アイキャッチののぶえお姉さまが尽くエロくて幸せです
89名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:33:14 ID:oUDDyUvi
俺は全部nyで落としたけどなあ…
DVDって買ってる人居るの?
90名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 03:22:06 ID:1m1JdRIz
>>89


作品への愛、つーかちぃちゃんへの愛だ。
91名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 04:04:36 ID:zCbu8bT3
>>89のおかげで>>90がかっこよく見える
92お弁当(二杯目):2006/06/12(月) 19:56:14 ID:4pQIv32g
「おはよー…って美羽が何故ここに居る?あとその格好はなんだ?」
キッチンの扉を開けるとそこにはいつものちぃの姿の他に、エプロン姿の美羽が台所に立っていた。
「あ、お姉ちゃんおはよー。…えへへ」
なんだその薄ら笑いは?と、問いかける前に
「はい!今日のお弁当、あたしが作ったんだ!」
いつもと違うきんちゃく袋は手渡された。
「え?なんで美羽が?」
「昨日お姉ちゃんのお弁当作ってること言ったら作るって聞かなくて」
ちぃの説明。その隣には満足気な顔をした美羽も立っていた。
「美羽が作ったねぇ、ホントに食えるのか?」
「失敬な!!そのお弁当には、あたしの愛がたっぷり詰まってるんだよ。不味いはずがないっ!」
「横で見てたけど、妙な薬とかは盛られて無いから大丈夫だよ」
「そこまで信用ないのかあたしは」
その後美羽が居たおかげで我が家はいつも通りの大騒ぎとなり、あたしは朝食を食べ損ねた。
まぁ、腹が減ってれば不味い物でも美味しく食べれていいだろう。いや、ここまで言っては失礼か。
今日の昼食にちょっとした期待と不安を抱えつつ、学校へ向かった。

今朝の飯抜きもあって、いつも以上に上の空で授業を受けていたらもう昼時だ。
あたしはさっき取り出したきんちゃく袋を見つめながら静止していた。
この中には何が入っているのだろうか。これがびっくり箱だとしても、美羽ならやりかねん…。
「あれ?伸ちゃんどうしたの、食べないの?」
紺野の言葉にハッと我に返ったあたしは、意を決して蓋に手を伸ばす。
弁当の蓋をあけるのがこんなにデンジャラスでスリリングとは。
しかしそんな考えも、中身を見た瞬間に杞憂なのだと知った。

から揚げやハンバーグがメインの、ごく普通の弁当だった。
心なし肉が多いのは、あたしが肉好きなのを知ってのことだろうか?
恐る恐る口にしたが、とりたてて不味いわけではない。しかしこの味は…
「どのおかずも少しばかりスパイシーなのは、はたして気のせいなのだろうか?」
ちぃの目を盗んでガラムマサラを投入する美羽の姿が目に浮かんだ。

「ま、美羽にしては上出来だな。帰ったら褒めてやっか」
食べ終わった後そう呟き、空になった弁当箱をきんちゃく袋に入れた。コツン。
「ん?底になんか入ってるな」
取り出して見るとそれはゆで卵であった。ご丁寧に塩の小瓶までセットだ。
残すのもなんだし、食っちまうか。
机にコンコンと叩くと、少しだけ殻が剥けた。後はそこから剥いていくだけ…
「あれ?中々剥けない…」
いつもなら心地いい音を出しつつ剥けるはずの殻が剥けない。ムキになって指に力を込めると

パギャッ!!
生卵が辺りに四散した。あたしは制服や机にかかった白身を取ることなく、指から垂れる黄身を見ながら呟いた。
「帰ったら即効でシバき倒す……!」
93名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 20:01:01 ID:4pQIv32g
調子に乗って続編まで書いてしまった
むしゃくしゃしてやった。反省はしていない
あとGJと言ってくれた方、マジ感謝ですorz
94名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 20:13:55 ID:retzMfXY
GJ
おもしろい
95名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 21:21:14 ID:DQltzPJ0
続き書いてkレ
96俺の彼女は伊藤伸恵2〜エロあり注意〜:2006/06/13(火) 02:40:13 ID:TT8Zhw5m
続いたよ

俺と伸恵が付き合うようになって早3ヶ月。
まだ伸恵のことは「伊藤」と呼んでいるけれど、俺と伸恵の距離はだいぶ縮まった。ように思う。
それと同時に、俺は伸恵のことを本当に何も知らなかったんだな、ということを改めて気づかされた。
妹がいること。小学生の友達が三人いること。みんなかわいくて全員大好きだ、ということ。その子達の名前は美羽、茉莉、アナということ。
好きなタバコの銘柄はマルセン。伸恵の唇はやわらかいこと。・・・俺の脳味噌の中にあるまだ名前も決まっていないフォルダは、すでに「伸恵」の文字であふれている。
突然話は変わるが、今は昼の11時。今日は火曜日。学校に行かなければならない時間なのに、俺は部屋にいる。熱を出して学校を休んでいるのだ。
伸恵の情報を仕入れすぎた為の知恵熱かと思ったがただの風邪のようだ。
「・・・暇だ」
大抵、微熱なら昼くらいには症状が治まるものだ。俺も例外ではなかった。
暇だ。暇すぎる。しょうがない、ネットでもしながらビールでも・・・無い。そうだ、昨日サッカー見ながら全部飲んじゃったんだ・・・どうしよう。
「ま、コンビニでも行って買ってくっかあ・・・」
部屋着兼パジャマのジャージから外に出れるような格好に着替え、外に出ると、昼独特のけだるい感じがする。
いいなあ、このけだるい感じ・・・不登校になっちゃおうかなあ・・・とアホなことを考えていると、伸恵からメールが来た。
「お前休んでるってホントか?」
ホントか?ってお前同じクラスなんだからわかるだろと思ったら伸恵もめんどいから授業をフケたらしい。
紺野に俺が休んでることを知らされたそうだ。俺がビールを買いに行く途中だと伝えると
「じゃあアタシの分も買ってきてよ、頼むね」
と病人をパシリに使いやがった。でも許す、伸恵なら許す。とりあえずミニストップに行くことにする。
ミニストップでビールを買って伸恵の家に行く。よく考えたら、女の子の家に男が一人遊びに行くんだよなあ・・・たしか伸恵ん家は共働きだし、おそらく伸恵一人・・・。
いかんいかん、何を考えてるんだ俺は。冷静に、冷静に・・・。しかし、万が一ということもあるし・・・ゴム買っとくか。
97俺の彼女は伊藤伸恵2〜エロあり注意〜U:2006/06/13(火) 02:42:36 ID:TT8Zhw5m
「何だよ遅かったじゃんか・・・まあいいや、上がりなよ」
くわえタバコで伸恵が出迎えてくれた。コンドームを買っていて遅くなったとは口が裂けてもいえないだろう。
「ほれ、こっちこっち」
伸恵が自分の部屋に案内してくれた。・・・自分の部屋?
「え、リビングとかで飲むんじゃ・・・」
「ん?ああ、リビングでタバコ吸うと匂いがつくって親に言われたからな」
理由はどうあれ伸恵の部屋に入れる・・・やばい、緊張してきた。
「はい、ここがアタシの部屋」
・・・意外に女の子っぽい部屋だ。やっぱり伸恵も女の子なんだな・・・と思ったとたんに机の上にある汚い灰皿を見つけてしまい鬱になる。
「あんま見るなよ・・・恥ずいから///」
伸恵が山盛りになっているタバコをゴミ箱に捨てる。
照れるところはすごく女の子っぽいんだけど汚い灰皿見られたからっていうのが・・・まあかわいいからいいけどね。
「ほら、早くビールくれよ・・・サンキュ」
伸恵が俺からビールをひったくる。ひったくられる時にいつも思うんだけど伸恵の頭の中では俺<ビールなんじゃないか?
せめて俺≦ビールくらいにしてほしいなぁ・・・。
「ぷはぁーっ!やっぱんまいね〜♪」
伸恵が飲みだしたので、俺も飲むことにする。
心地よい刺激が口に入り、喉を通り・・・ぷっはぁーッ!
「うめー!」
うまい。やっぱりビールはうまい。
しかし、つまみなしでビールを飲み続けるのもアレなんで伸恵に何か出してもらうことに。
「ほら、持ってきたぞ」
彼女が持ってるのはポテトチップス。ビールの恋人といっても過言ではない。
「やっぱりつまみにはポテチが一番あっ!」
転がしておいた空き缶でこける伸恵。これはまずい、考えるよりも先に体が反応していた。倒れる伸恵をやさしく抱き上げる・・・つもりだったのだが。
なんか、俺がベッドに伸恵を押し倒したような体勢になった。これなんてエロゲ?
しかも少し困惑したあとに伸恵が目をつむって口を軽く突き出した。これは・・・万が一が起こった。よっしゃ。
98俺の彼女は伊藤伸恵2〜エロあり注意〜V:2006/06/13(火) 02:43:30 ID:TT8Zhw5m
俺は両肘をついて伸恵の後頭部を持ち、顔と顔を近づけ・・・キスをした。
いつもよりちょっと長めのキス。大人のキス。
唇を離した後も二人の間に引いた糸を味わう。
もう一度、今度は伸恵からキスをしてくる。縫い合わせるようにお互いに抱きしめあう。
二人は口づけを何度も繰り返しながら、舌と舌をからませあった。
くちゅ、じゅる・・・
どれくらいの時間がたっただろうか。
俺の手は自然に伸恵の股間に伸びていた。キスを続けながらゆっくりとうごめく俺の指。
パンツ越しの刺激に伸恵は興奮しているようだった。指が動くたびに鼻息が荒くなる。
もっと伸恵が欲しい。伸恵を感じていたい。
そう思った俺は次の瞬間パンツの内側に手を入れ、直接伸恵を感じていた。
汗と、薄い毛と、ぷにぷにした感触。
「・・・んぁ、ッ・・・ぁぅッ・・・ぅぁ・・・」
微かだが、伸恵が喘ぎ声を出している。
指を動かすと、自然と伸恵の奥に入っていった。
熱い。指が溶けてしまいそうだ。それにきつい。
とにかく指をがむしゃらに動かした。なるべく優しく、激しく。
「ぅぅ・・・んくぅッ!」
伸恵が苦悶とも快感ともつかない声を漏らす。
もうそろそろいいかな・・・俺は買っておいたゴムを装着する。つけ方がわからず3個ほど駄目にしたが。
「いくよ、伸恵?」
「うん・・・」
伸恵がコクンとうなづく。
伸恵のましまろな部分に俺のモノをあてがい、体重をかけていく・・・。
まず亀頭に熱い感覚があり、徐々に徐々に熱いものに包まれていく。
「ん、んぁあ!」
伸恵の体がビクン!と跳ね上がる。痛いのだろうか、俺の背中に指がグイグイ食い込んでいる。
「痛い?大丈夫?」
「い、痛いけど・・・お前だから、平気ッ、だ・・・」
「無理はするなよ?」
「大丈夫ッ、だから、続けて・・・」
そこまで言われてしまうとしょうがないので、ゆっっっっくりと腰を動かす。ほんの数センチ動かし、ちょっと戻し。という運動の繰り返しだ。
ずっ・・・・・・・・・ずっ・・・・・・・・・ずっ・・・・・・・・・
しばらくすると、伸恵の声が次第に変化していった。
「んぅ・・・ぁッ、あふん・・・」
「大丈夫?気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ・・・ぁうッ」
よかった。意外と早く痛みが和らいだようだ。俺の腰の振りも自然と速くなる。
ずっずっずっずっずっずっずっずっ
「んッ・・・くぅ!」
だんだん腰の振りが激しくなる。
首筋に伸恵の爪が食い込んでくる。
「うぁっ、ぁっ、いっ!」
ヤバイ。イッてしまいそうだ。
「伸恵、イクよ!」
あ、勢いで伸恵って呼んじゃった。まあいいか。
「んふぁ・・ぁくぅん!」
伸恵の体がさっき以上にビクビクッ!と跳ね上がる。イッた・・・のか?
俺も、腰をゆっくり動かしながら長い長い射精を続けていた・・・
99俺の彼女は伊藤伸恵2〜エロあり注意〜W:2006/06/13(火) 02:44:54 ID:TT8Zhw5m
「おい、もう起きろよ・・・」
「え?でもまだ伸恵と一緒に寝てたい」
「もうすぐ妹が帰ってくるんだよ!早く服を着ろ、バカッ!///」
あ、そうか・・・俺素っ裸だった。
まあそれは伸恵にもいえたことなのだが。
「妹さんに会うの初めてだからなー、どんな子?」
伸恵がシャツのボタンを留めながら言う。
「んー?まあ普通じゃない?」
そのとき、玄関先からにぎやかな声が聞こえてきた。
「あれ、みんな連れてきたのか・・・」
「みんな?みんなって、小学生の友達?」
「そうそう、みんなかわいいんだよー」
どたどたどたどた、階段を上る音。
勢いよく部屋のドアが開いた。
「おねーちゃんただいまー!」
「おじゃましますわ、お姉さま♪」
「こんにちは、お姉ちゃん」
「遊びに来たぞー!」
おお、これが伸恵の言ってた「かわいい子ら」か。
「あれ?おねーちゃん、この人誰?」
「まさか、彼氏か!?」
「えー!?お姉さまに彼氏がー!?」
「彼氏?」
一人状況をよく飲み込めてない子がいるな・・・この髪の毛なんだろう、ファッション?
「彼氏じゃないよ、ただの男友達」
伸恵が言い訳をする。嘘はいけないなあ、嘘は。
「いいえ、彼氏です」
宣言してやった。どうだ。
まあこのあとぶん殴られたけどね。
今日は伸恵と繋がれたし、「伊藤」から「伸恵」にステップアップもした。
今日を「伸恵と俺の恋の記念日」にしよう。カレンダーに書き込んだらまた殴られた。
でも、シャーペンで書いたのに消さなかった。「消しゴムがもったいねえからな!///」って何だよ・・・素直じゃないなあ。
まあそこがかわいいんだけど。
100俺の彼女は伊藤伸恵2〜エロあり注意〜了:2006/06/13(火) 02:46:37 ID:TT8Zhw5m
伸恵の両親が共働きって言うのは適当に作った設定です。
こうしないとややこしくなってしまうんでね・・・すいません。
まだ続きがあるかもないかもわからんです。
モチベーションの問題です。
眠い。
101名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 10:34:12 ID:1Ek7AY9Y
GJ!
エロありもいいもんだね
102名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 10:57:10 ID:kdmKksV7
やっぱエロイラネ
103名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 11:45:29 ID:gfNIZhQI
もともとエロパロだろうが
104名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 17:37:10 ID:ZylN/bEK
ましまろにエロは合わんね
105名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 20:12:17 ID:MIzuSD4N
小学生でエロってのもなww
106名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 20:37:28 ID:8lddvLvZ
伸恵ならオナニーくらいするだろう
107お弁当(三杯目):2006/06/13(火) 23:11:28 ID:1OX3PGa1
「あの…お姉ちゃん、コレよかったら食べて?」
寝ぼけているのだろか?朝っぱらから茉莉ちゃんが家に居て、しかもあたしに紙袋を差し出している。
なんだか恥ずかしがりやの後輩からラブレターを貰うという、一昔前のラブコメな展開を連想する。
「えっと…なんで茉莉ちゃんが?それはなに?」
寝起きの頭ではこれを言うのがやっとだった。
「この前学校の調理実習でね、お弁当作りをしたの。それで伸恵お姉ちゃんに食べてもらいたくて…っ!お、お姉ちゃん?」
気がつくとあたしは茉莉ちゃんをギュッと抱きしめていた。ホント、無意識に。
「茉莉ちゃん、なんていい子なんだ…。ありがとうね。お礼にキスして」「やめんかこら」
ちぃの制止によって無理やり引き離される。ちぇ、もう少し堪能したかったのに。
「じゃあ、コレ貰っちゃっていいんだよね?」
「うん、あ、でも美味しくないなら残しても…」
「残すわけないでしょ〜。というより茉莉ちゃんの作ったお弁当が不味いはずないよ」
心からの本音。今日の昼食は楽しみだ。
鼻歌交じりに学校へ向かった。

昼のことを考えると勉強も集中できずに、(よくもまぁ、言い訳が思いつくもんだ。この頭は)お待ちかねのチャイムがなった。
「フンフンフフン、フンフフフフンフン、フフフフフン〜♪」
「なんか今日の伸ちゃんご機嫌じゃん。朝からずっとにやけててさ」
コンプリートなメロディを口ずさんでいるあたしに、紺野がたずねる。
「いやぁ、べっつに〜?」
妹の友達からお弁当貰った、なんて言ってもこの喜びはコイツにはわからんだろう。
紺野の問いかけを無視しつつ、紙袋から弁当箱を二つ取り出す。
一つにはおむすびが、もう一つには野菜炒めやらベーコン巻きやらが入っている。プチトマトやブロッコリーも入っていて彩りも良い。
茉莉ちゃんがここまでのものを作るなんて、相当な苦労をしたんじゃないのか?
お鍋が吹き零れてアタフタしたり、フライパンかろ出る黒いこげを見て泣きそうになる姿が容易に想像できた。

おむすびを一つ手に取る。茉莉ちゃんの手によって握られたそれはとても小さく、少し形がいびつなのもまたかわいい。
「おんなものを食べれるなんて、あたしゃなんて幸せモンなんだろ」
今日何度目かの台詞を言うと、おむすびにかじり付く。パクリ。
「………………………………」
後日紺野いわく、そのときのあたしはかなり驚いた様子で目を見開いていたらしい。
そりゃそうだ。実際かなり驚いていたんだからな。あまりの美味しさに、という理由ではないのだが。

家に帰ると茉莉ちゃんが少し瞳を潤ませつつ感想を聞いてきた。
うん、美味しかったよ。茉莉ちゃんはいいお嫁さんになれるよ。なんて言うと、とても喜んでくれた。
だけどホントのことは言わなかった、もとい言えなかった。
あんな瞳で見つめられたら、言えるわけないじゃんか!
それでも誰にも聞こえないように呟く。

「次からは間違えないようにね」
もし聞こえても何のことかわからないだろう。あの弁当を食べたのはあたしだけなのだから。
砂糖がしっかりかかった、甘いおむすびの味を思い出した。
108名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 23:15:50 ID:1OX3PGa1
また続けてしまった。反省は(ry
ここまできたらアナ編も書かねばなるまい
長々とスイマセンorz
109名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 23:17:52 ID:Ccuzk4xG
GJ!
期待してるよ
110名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:12:29 ID:ZUkB1gVr
文才がないと判断したら書かないほうがいいのだろうか
111名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:30:02 ID:m2sOO5N+
>>110
それは自分が自分の文才のなさに気づいたら、ってこと?
それとも読み手から「お前文才ないから消えろ」って言われたとか?
WHICH?
112名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:44:49 ID:ZUkB1gVr
>>111
後者
113名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:47:50 ID:m2sOO5N+
>>112
悪い、何度も。
このスレで言われたわけじゃないよね?
114名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 01:25:24 ID:ZUkB1gVr
>>113
ここではないことは確かw
>>18が叩かれてたからやめたほうがいいかと思って聞いた
115113:2006/06/14(水) 01:50:54 ID:6zRR6q+q
>>114
そっか。でもスレによってはタチの悪い読み手しかいないスレもあるよ。
投下した作品の瑣末なことにいちいち文句や不満をぶつけてくる人が…。
酷評を書き込む人の中には読み手を語った「書き手」がいたりするからさ。

けどあくまでssを書くのは自分の意思だし、誰かに強制されて書くべきじゃないしね。
自分が未熟だと思ったなら、書くのを辞めるか、
あるいは、ひたすら書いて書きまくって自分が納得できるものが書けたなら
改めて投下してみたらどうかな…とか。

同じ書き手として、色々考えさせられたわ。

これ以上はスレ違いだ。ごめんね。
116名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 02:38:50 ID:dRgCSKUi
投下待ち
117名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 02:51:33 ID:y2agASBh
新参っす。どうもコンバンワ。初投下です。どうかお手柔らかに
おねがいしもす。あと非エロです。

 ゲーセンの巻
キーンコンカーンコーン
HR終了の鐘が鳴る。
「きり〜つ」「礼」
学級委員長が号令をかけた。茉莉はそれに従い…。
「先生さようなら。みな・・・はぅ」
茉莉が間違えて後ろを向きながら礼をするところを、アナが凝視する。
「それをやっていたのはギリギリ低学年までですわよ?」
「つ…ついクセで…ごめんなさい」
「あ…あたしに謝られても……さ、さぁ行きましょう。千佳さんたちも待ってますし」
「う、うん。それでね、アナちゃん。ちょっと今日…」
今日は何か特別な用件がある様子だ。二人は校門へ向かいながら話を進めた。
「それで…なんですの?今日は」
「あ…あのね、昨日お父さんが酔っ払って帰ってきて、おみやげだってぬいぐるみを
 くれたの」
「はぁ」
「それでね…そのぬいぐるみゲームセンターで取ってきたって言ってて、すごくかわいい
 やつで、他のもあるって言うから……」
二人が校門に到着した。千佳と美羽はまだ来ていないようだ。アナと茉莉は校門の前で
二人を待ちながら会話を続ける。今日の議題は、聞いての通り、ゲームセンターのUFO
キャッチャー、というかぬいぐるみだ。
「じゃあ、今日はそのゲームセンターに行くんですの?」
「で…でもでも、一人じゃ怖いし…」
小学5年とは言え、物騒な昨今では一人で行くのは確かに危険かもしれない。さすがに
小学生から金品を強奪するような腑抜けた輩がそうたくさんいるとも思えないが、どちら
かと言えば、茉莉なら誘拐等の標的になる可能性もそう低くない。むしろアナ的には、一人
で勝手に行かれても心配なところがある。
「はぁ。なるほど」
「なになに、何の話?二人とも」

             続く
118名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 02:53:46 ID:y2agASBh
さっきの切れ目激悪でした。以後キヲツケマスで続き

「なになに、何の話?二人とも」
美羽が二人の後ろから割って入った。千佳もいるようだ。アナが事のいきさつを説明する。
「それで、今日は皆で駅前のゲームセンターにいきませんか?ってお話ですけど…」
「あぁ〜確かにあたし達も行ったことないねぇ。でも危ないかもよ?」
千佳が言った。なにやら後ろで美羽がごそごそピコピコやっている。
「そんな時こそこれだー!!」
携帯を手に掲げ、千佳に渡す。
「はぁ?携帯って…あぁ、お姉ちゃんね」
発信している番号を見て、伸恵に連絡をしているのがわかったようだ。美羽もたまには
まともな行動をとるのだろうか、はたまた、ただ伸恵を呼びたいだけか。真相はどうあれ、
千佳はすでに発信中の携帯を美羽から受け取った。
「もしもし?お姉ちゃん」
「うん。そんでね、今ちょっと」
「え?だめ?」
「うん、わかったー」
プツ。携帯の通話ボタンを切り、美羽に返す。美羽が結果の程を聞いた。
「ダメだった?」
「うん。なんかいま手が離せないんだって」
「うぅ…。どうしよう」
茉莉はすでに泣きモードに入っていた。アナが手をバタバタさせながらなぐさめる。
「で…でも、今日はまだ日も高いですし、そんなに怖がらなくても大丈夫かもしれませんわよ?」
「そうだね〜。あたしもかわいいぬいぐるみだったら欲しいし、皆で行ってみようか」
千佳もアナの意見に賛同した。これだけの人数がいれば大丈夫と考えたようだ。と、いう訳で、
今日は皆でゲームセンターに行くことになった。
119名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 02:56:48 ID:y2agASBh
>>118続き
同時刻の伸恵の状況。手が離せない、との事だが、何をやっているかというと、
ぶっちゃけ脱衣麻雀だった。真剣な表情で画面を見つめている。
(八萬か…う〜ん迷うなぁ。)
確かに手が離せない感じではあるが、別段大事な用事ではなかったようだ。と、
その時、背後から学生服を着た男が伸恵に近づいてきた。
「よぉ、姉ちゃん暇そうじゃない。そんなことしてないで俺と遊ばない?」
はたから見れば、女子高生が制服で脱衣麻雀ゲームも若干微妙だが、暇なのだろう
とも取れなくはないかもしれない。実は真剣極まりないのだが、それは普通に認識
できる事柄ではなかった。伸恵は顔を画面から離さず対応した。
「あ?うるせぇよ。今忙しいんだ。あっちいってろ」
「そう言わずにさ〜、退屈させないから」
男が言いながら伸恵の肩に触れる。伸恵は舌打ちしながら、その手に煙草を押し付けた。
「ぐあっつ!!?てめぇなにしやが…」
伸恵は男を睨む。
「あ゛!?」
人も鬼も等しく喰らう、一匹の修羅。心許すもの、ただ幼女のみ。そんな眼光だった。
どんな眼光だ、それ。と聞かれると正直わからないが、一般人に太刀打ちできる顔では
なかった。蛇に睨まれた蛙でももう少しマシな顔をしているだろう、というような感じ
で男は後ずさる。
「ゴメ…スイマセンでした……」
男はとぼとぼと歩き去っていった。
「煙草消えちゃったじゃんかよ〜、まったく」
悪びれる様子もなく、いや悪いのは男の方ではあるが。少なくとも一方的かと問われれば
多少考える状況か。で、新しい煙草に火をつけながら画面を見やる。ロン。対面が。
「ああああぁぁっ!!!!」
120名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 02:58:22 ID:y2agASBh
>>120続き
話は戻って、四人がゲームセンターに着いた。一番最初に口を開いたのは、千佳。
「うわ〜。凄い音だねぇ。耳が痛いよ」
続いて、美羽。
「あと、なんかおねぇちゃんの部屋みたいな匂い」
「普通に煙草くさいって言えよ」
「ふわぁ、耳が壊れちゃいそう…うぅ」
「ですわね〜。みなさん平気そうにしてますけど、慣れてくるものなのでしょうか」
各々の初めてのゲームセンターへの感想は、総じて、うるさい、という感じだ。
誰が行っても初めはそうかもしれないが。
「で、とりあえず、両替しようか。百円玉たくさん使うし」
千佳が入り口付近の両替機を指差しながら言った。
「どうやって使うの?これ」
茉莉が不思議そうに両替機を眺める。美羽の眼が光った。
「これはね〜。ここに千円札を入れると…」
「入れると?」
「店員さんが百円玉を十枚もってきてくれる」
「その機械の意味ないじゃん、もう。嘘教えないの。」
千佳がフォローを入れた。アナは遠巻きに説明を聞きながら頷いている。
千佳が千円札を実際に入れながら説明を始めた。
「で、ここに千円いれると…」
「豚バラ肉が出てくる」
再び美羽が割って入った。
「出ねぇよ!そんなん!」
「じゃあコッポラちゃんが脱ぐ」
「ぬ…脱ぎません!」
美羽の夢と希望とボケはともかくとして、下から百円玉が十枚出てきた。
千円は入っているので当然の機能であり、別段、特筆すべき能力ではない。
アナや茉莉が両替している時、美羽がまた脊髄反射的に言う。
「フタ開ける!雪入れる!これでOK全自動!ってさぁ、別にどの融雪機でも
 できるよね、アレ。なにがすごいの?」
「なんの話?さぁ行こっか。茉莉ちゃんの言ってたぬいぐるみ探そう」
「は〜い」
千佳の声で、四人はUFOキャッチャーを見て回り始めた。数分の探索の後、
お目当てのぬいぐるみの入ったUFOキャッチャーを発見する。
121名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 02:59:31 ID:y2agASBh
うあ、安価ミス。119の続きです
122名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 03:01:31 ID:y2agASBh
>>120続き
「あったよ、みんな。これ。うわぁ、他のもかわいい」
「本当にかわいいですわね〜」
「うん。かわいい」
茉莉が眼をキラキラさせながら、ガラスケースの中を眺める。千佳、アナも
同様にぬいぐるみを鑑賞していた。美羽のみ、千佳の財布を凝視している。
「ちぃちゃん、百円貸して」
「なんで。イヤだよ」
「いいじゃん、百円くらい。今日あんまり持ってきてないんだよぅ」
「んも〜、しょうがないなぁ、すぐ返してね」
「やた」
美羽はUFOキャッチャーに…ではなく、自販機でジュースを買った。
「そんでやらないのかよ!」
「え?いや、あたしいらないし。のど渇いちゃって」
「んもう。まぁいいや。茉莉ちゃん、やろう?昨日もらったのってどれ?」
千佳が話を進める。
「えっとね、あれ。ピンクの猫さんのやつ」
「あぁ〜アレか〜。かわいいねぇ。でもとりあえず別のを狙おっか」
「そうですわね。猫さんもかわいいですけど。どれにしようか迷ってしまいますわ」
と、美羽がジュースを一気飲みして一言。
「……店長を呼べ!」
「ブッ」
123名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 03:02:54 ID:y2agASBh
>>122続き
恒例の一発ネタを終え、美羽に新しい目的が生まれた。ジュースを一気飲みしたことの
副作用。端的に言えば尿意だ。
「あたしちょっとトイレ」
「すぐ戻ってきなよ?一応気をつけてね」
千佳は走り去る美羽に念のため、忠告した。聞くような輩でないことは承知の上だが。
三人は各々の目的のぬいぐるみを決定し、行動を始めた。UFOキャッチャーに百円
を入れる。最初は千佳だった。真剣な眼差しでぬいぐるみを眺めボタンを押す。二回目の
ボタンを押そうとしたその時。
「美少女生首」
「うぇ!?」
美羽が反対側から顔をにょきっと出した。はずみで指を離してしまい、クレーンは
何もない場所で降下を始めた。当然千佳は怒る。
「邪魔すんな!!早く行って来い!」
笑いながら美羽が逃げるように去る。若干の妨害があったが、その後三人は千円分ゲームを
楽しみ、一つずつ、ぬいぐるみを取ることができた。初めてにしては、まあまあの収穫と
言えよう。と、ひと段落ついたところで、千佳が気づいた。美羽がまだ戻っていない。
最後に見たのちより、結構な時間が経過している。おおよそ2〜30分くらいだろうか。
「みっちゃんは?」
「まだ、戻ってきてませんわね」
「ちょっと遅いねぇ」
何かトラブルにでも巻き込まれたのか、自らトラブルを起こしたのか、予告なしに始まった
かくれんぼなのか。とにかく、3人は美羽を捜すことになった。
「みっちゃ〜ん。どこ〜?」
呼びながらゲームセンターを徘徊する。人が多いのでこれはこれでなかなか恥ずかしい。
通りすがりの田中 光弘氏21歳がドキッとして振り返った時などたまったものではなかった。
千佳はあとで美羽をなんとかすることを思いながら、捜索した。
124名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 03:05:58 ID:y2agASBh
>>123続き
一方その頃の美羽。なにやら不良らしき男子高校生と睨み合っていた。ことの経緯は数分前に
遡る。トイレから出た直後、美羽はその不良高校生とぶつかったのだった。
「ってぇな。前見て歩け」
「あ、不良だ」
一言目から不良と言われた可哀想な男子高校生は、当然美羽に喰ってかかった。
「んだぁ?このクソガキ。文句あんのか」
凄む男の顔を無視し、美羽は男の手の甲にある根性焼きを見て、湧き上がる欲望のままに
行動した。素早く美羽が手を伸ばす。
「発射!」
ボタンに見えなくもない部分を押し、美羽は言った。
「ぎゃごあぁ!!なにすんだこるぁ!!」
「根性焼きって押したら痛いのか〜へぇ」
「これはさっき出来たばっかりでそもそも自分でやったやつでもねぇしってこらぁ!
 んなこたぁ、どうでもいい。ずいぶん舐めたマネしたくれたなぁクソガキが」
と、そんな経緯で現在に至る。この場合、悪いのは明らかに美羽だが、警察を呼ばれて
注意を受けるのはどちらか、というとおそらく高校生の方だ。不条理すぎる。そこへ
千佳たちが美羽を見つけ、走り寄ってきた。
「あ、いたいた。みっちゃ〜ん。もう、すぐ戻ってきてって言ったじゃ……」
「……う」
千佳とアナは状況を見て絶句。茉莉は千佳の後ろに隠れた。
「ちょっと、みっちゃん。何してるの!?」
千佳が美羽に向かって小声で叫ぶ。これは相反する項目だが前述は音量、後述はテンション
として認識してもらいたい。不良が千佳たちを見やる。
「なんだ?お友達かぁ?」
「だ……だったらどうだっていうんですの!?」
「ちょっとそのクソガキがいろいろやらかしてくれたんでね。出すもん出してもらおうか」
不良が金と謝罪を要求する。と、そこで美羽がもう一発。
「発射」
「ぎゃおぁ!」
「ちょっとみっちゃん!!?」
「てめぇいい加減に…」
「もう、何してるのよ?怖くないの?」
不良をからかって遊ぶ美羽に千佳が聞いた。美羽はアゴに人差し指を当てながら返答する。
125名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 03:08:25 ID:y2agASBh
>>124続き・ラストです
「いやぁ〜、おねぇちゃんと比べたら言うほど怖くもないよこんなの」
美羽の声は遠慮なく、不良に丸聞こえだった。馬鹿にされた不良が怒り、かつ笑いながら
言う。
「は…ははは。んだ?お前等の姉貴はゴリラか何かか?フヒヒ」
そこに近づく一人の姿に、まずアナが気づいた。俗に言う、噂をすれば影、というやつである。
「あ」
不良の背後から恐怖の爪が伸びる。後ろから鷲掴みにされては振り返ることすら出来ない。
不良はワタワタと腕を振りながら叫んだ。
「いででででででででで!!!ちょ…なにす…」
「誰がゴリラだこのやろう。もっぺん言ってみろこらぁ」
「「「おねぇちゃん(サマ)」」」
四人が声を揃えて伸恵の登場に驚いた。伸恵は不良をアイアンクローしたまま四人と話す。
「なにやってんだおまえら、こんなとこで。あぶないだろー?」
「あがががががが!危ないのはお前の怪力だ馬鹿女!はなせこの…あ、お前さっきのオフ!」
かろうじて不良が振り返り、誰が相手だったのか認識した。が直後襲い掛かった急所への
蹴りで意識を失った。当然伸恵の蹴りである。背後からの金的は回避不可だった。
「おねぇちゃん、いつからいたの?」
千佳が、伸恵のまるでヒーローのような登場について聞いた。行いはヒーローのようでは
ないことは確かだが。
「ん〜?このゲーセンにか?それなら昼頃からいるけど…」
「学校は?」
次に返ってくる言葉など、そうバリエーションがあるわけでないのは分かってはいたが、
一応聞いた。
「サボったに決まってるだろ」
「じゃあ手を離せない用事ってなに?」
次の質問は美羽。さすがにここで脱衣麻雀だ、と平気で答えられなかった伸恵は、
話の流れを変える。
「ていうか、なんでこんなとこにきたの?おまえら。今日はたまたまあたしがいたから
 よかったけど、毎回いるとは限らないぞ?」
茉莉が泣きながら伸恵の問いに答えた。泣いているのは、今床に転がっている不良に
絡まれていた時からだが。
「うぅ…あたしが…皆に行こうって言ったの……ゴメンナサイ……うぇぇ」
「い、ちょ…泣かなくていいから。別に怒ってないよ、茉莉ちゃん」
「そ、そうですわ。それに行こうって直接言い出したのはあたしと千佳さんです」
アナも一緒に茉莉をあやし、事は無事解決した。いかに伸恵といえど泣く子供には勝てない。
が、昨今ではそれにすら打ち勝てる外道の類も多いので伸恵は念のため、涙に遮られた用件を
言う。事があったため皆分かっているだろうが、これからまたこのようなことがあっては
困る。
「今後はここに来る時はちゃんとあたしを呼ぶように。もしあたしが行けないって言ったら
 ここには無理して来ないこと。」
「「「「はーい」」」」
四人が元気よく返事をする。
「んじゃぁ帰ろうか。もう4時だし。見たところ用事は済んだんだろ?」
三人が抱えるぬいぐるみを見ながら、伸恵が言った。
「うん、帰ろう」
「そうですわね」
「は〜い」
「今日はありがとうね、皆」
夕暮れの中、五人は歩いて帰った。不良はもちろん放置して。


                                    終
126名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 03:24:16 ID:dRgCSKUi
GJ!
面白かった
127名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 03:55:20 ID:6FRk2lWs
流れ無視してすいませんが、かなり鬼畜な感じの千佳陵辱書いたんですがここに投下してもいいでしょうか?
128名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 03:58:50 ID:dRgCSKUi
普通のエロでさえ毛嫌いされるのに、鬼畜陵辱かぁ
あんまりひどいと思いっきり叩かれると思うよ
129名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 04:01:22 ID:6FRk2lWs
そうですか・・・
じゃあ投下するにしても鬼畜スレ等にしたほうが良さそうですね
どうも忠告ありがとうございます
130名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 05:11:37 ID:dPnESoni
>129
とりあえずどこに投下したかだけ教えてください。
131名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 09:06:49 ID:3v2Pidgx
>>129
鬼畜陵辱は大生板なら合ってそうだけど、あそこはまた異質かw
132名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 09:40:32 ID:mRId7LZq
GJ
続きが書きたくなるような話だw
4人を部屋に連れ込みリアル脱衣麻雀を始める伸恵…
133名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 23:33:43 ID:ZUkB1gVr
>>115
もしジャンルとかで会わない人もいるだろうから
もし投稿するときは前に一言言ってみますわ
134名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 23:43:35 ID:3v2Pidgx
シュールな話を書きたいが、小説だと難しいしツマンネとの髪一重だなw
135名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:17:56 ID:B4xB29CP
>>134
シュールな話をうまくまとめようとするとコントの台本みたいになるよなwwww
136お弁当(四杯目):2006/06/15(木) 21:48:06 ID:ye47rT6C
「明日のお弁当はあたしが作りますわ。だから千佳さんは休まれて結構です」
西日が差し込む玄関先でアナちゃんがこんなことを言い出すもんだから、大いに驚いた。
「へっ?アナちゃん、どうしたの急に?」
「先日学校で茉莉さんがお姉さまのお弁当を作ったこと、とても嬉しそうに話していました。それであたしも、と思いまして」
「茉莉ちゃんがね、あはは…」
あのおむすびの味を思い出して、少し引きつった笑みを浮かべる(ちなみにおかずの野菜炒めも勿論甘かった)。
「でもアナちゃんは作る必要なんてないんじゃないの?」
正直、みんなが作る弁当には良い思い出が無い。失礼と思いつつ釘を刺してみた。
「いえ!日頃からお姉さまにはお世話になってますから、これ位はやらせて下さい!」
アナちゃんの意思は固いようだ。ここで断っては申し訳がないだろう。
「じゃあ、お願いしようかな」
「本当ですか!ありがとうございます、お姉さま!」

翌日。あたしが下に降りるとアナちゃんはキッチリと来ていた。
「あ、おはようございますお姉さま」
…とても大きな風呂敷を持って。
「………お、おはよう」
手に持つそれを見てしばらく言葉を失ったが、なんとかあいさつをする。
「あの、アナちゃん?それがお弁当…?」
「はい。ママに手伝ってもらいまして、張り切って作りましたわ」
「え〜と、アナちゃん。もう時間だから学校行こっか?じゃ、じゃあねお姉ちゃん」
あたしが明らかに困っているので、ちぃが助け舟を出してくれた。ちぃがアナちゃんの背中を押して家を出る。
「持ってかないといけないんだろうなぁ…」
机に置かれた風呂敷包みを見つつ、ため息とともに吐き出した。

「よし、やるか…」
昼食にこれほど気合が入っているヤツは、そうそういないだろう。
風呂敷を机に置くと、広げる。シュルッ。
何段にも積まれた重箱が姿を現す。高い、高すぎる。
「伸ちゃん、何これ…。ピクニックにでも行くの?」
向かいから紺野の声が聞こえるが、重箱によって顔が見えない。
ピクニックより花見の方が正しいかな?いや、問題はそこではなかった。
天辺の蓋を開けるとおむすびがきれいに並んでいた。
その下はきんぴらごぼうだったり肉じゃがだったり、純和食なメニューがズラリ。
イギリス人らしく、バスケットに入ったサンドウィッチとかフルーツサラダやらを想像してたため、余計に多く感じた。

誰かにあげることだってできるが、せっかくあたしの為に作ってくれたアナちゃんの手作り弁当をあげる気にはなれない。
全部食べよう、一人で全部食べよう。たとえ午後の授業までかかったとしても。
食べ始める前に今朝のことを思い出して呟く。
「張り切りすぎだよ、アナちゃん…」

「あ、お姉さま。お弁当どうでしたか?」
「とっても美味しかった。どうもありがとね」
途端にアナちゃんと表情が明るくなる。
この顔を見れたんなら、頑張ってよかったよ。美味しかったのもホントのことだし。
「あたしなんかでよかったら、またいつでも作って差し上げますわ」
にっこりと微笑んできたアナちゃん。その姿は最高にかわいいんだけど…
苦しさを隠しつつ、お腹をさすりながら答えた。

「次に頼んだときは、普通のお弁当箱でいいからね?」
137名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 21:50:54 ID:ye47rT6C
アナ編が一番難しかった…orz
こんなもんにGJと言ってくれた方々、本当にありがとうございました
138名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 23:32:46 ID:B4xB29CP
完結gj!

はあなんか蜆塚ウェストゲートパークでも書きたい気分だな
139名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 18:51:06 ID:TF3u+MZO
保守
140名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 22:05:08 ID:YNdFz0lS
ゲーセン投下した物ですが、遅ればせながら
GJマリガトーゴザイマス。なんか2ch入れませんでした。
141名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 22:14:41 ID:RFFjpOyJ
>>140
遅ればせながらGJ
最近急に過疎ったから不安だった
何か投下したほうがいいのか?
142お弁当(おまけ)若干エロ注意:2006/06/19(月) 23:25:47 ID:RFFjpOyJ
「あぁ〜、腹減ったなぁ…」
さかのぼること数時間前。
珍しくちぃのヤツが寝坊なんかしたせいであたしも起こされるのが遅くなってしまった。
慌しい朝だったがなんとか朝食を口に突っ込むことには成功したが勿論、弁当など用意されていることなどなく…
「死ぬぅ〜、満腹度0%だよ」
昼にはこんな状態だ。

「だから購買でパンでも買ってくれば?」
「前にも話しただろ?昼にパンは腹膨れないもん」
目の前で普通に弁当食ってる紺野が悪魔に見える。少しはあげるとかするだろ?
「しょうがないなぁ、こんなのでよかったら恵んであげよう」
…前言撤回。コロッケ差し出す姿は正に女神のようだ。
「おっ!マジで?神様、仏様、紺野様に感謝します」
差し出されたコロッケを手で掴んで口に放り込む。…うん、美味い。
その後、あたしがねだりまくったおかげで紺野の弁当を大分奪うことに成功した。
紺野が妙ににやけた笑みを浮かべていたのには、この時はまだ気がつかなかった。

………はぁ、はぁ…なんだか体が熱い。特に下腹部が熱を持っている。
座っているだけなのに、息が上がってくる。これは、一体……。
「どうしたの伸ちゃん?顔、真っ赤だよ?」
紺野が心配そうな目であたしの顔を覗き込む。んっ…紺野の息が頬にかかって、背中がゾクッとした。
「…なんか熱でも出たかな…?ちょっと、保健室行くわ……」
「一人じゃ危ないって!あたしが連れてってあげる。先生!伊藤さんが体調悪いそうなんで保健室まで行ってきます」

あたしはいいって言ったのに、肩まで貸してくれて廊下を歩く。
触れている部分から、制服越しに体温が伝わってくる。それだけでまたへんな気分に…。
ホントに、あたしの体、どうなっちまったんだろ……?
「あたしね、伸ちゃんが妹さんやその友達の話を楽しそうに話してるに嫉妬してた」
突然なんだ紺野?あとそっちは保健室じゃないぞ。そっちにはトイレしか…
「目の前にあたしがいるのに、伸ちゃんはいつもその話。全然あたしを見てくれない」
話してる内容とは裏腹に、笑顔。その笑顔が少し怖くなり、離れようとするが力が入らない。もがくあたしを見ながら
「お弁当を忘れてくる、この日をどんなに待っていたことか…。力なんか入らないでしょ。美味しかった?あのコロッケ」
紺野の息。体温。においに至るまで、全ての五感をチクチクと刺激してくる。そのたび、下腹部が熱を帯びる。
女子トイレに連れ込まれ個室に二人で入り、鍵を閉められる。ガチャリと鉄の触れ合う音が静寂に響いた。
紺野が真っ赤になっている耳元に囁く。

「伸ちゃんはあたしのものなんだから」
143名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 23:29:37 ID:RFFjpOyJ
過疎をいいことに馬鹿なもん書いてスイマセンorz
文才ないくせに投下しまくってるし…
144名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 23:52:20 ID:MSYmrH1K
>>143
GJです!!
ぶっちゃけ続き読みたいですよ!!
145名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 21:45:19 ID:CzyT70Ju
なんか増えてきたから保管所ほしいなwww
146名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 22:34:11 ID:tZdJxdIA
誰かwikiの保管庫あたりにお願いしてくれ、他力本願でスマンが。
147名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 22:51:57 ID:AYPZgv8B
>>143
GJ!そして紺野GJ!
続き読みたいです。
148名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 05:49:13 ID:hDE0pEh6
誰かブログでまとめとけばいいんじゃねえの?
149名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 16:48:56 ID:ssUeYPoj
>>148
だったら俺部ログ持ってるから今日中になんとかやってみるよ
150名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 17:06:39 ID:Vf/CkCAe
>>149
任せた!!!
151名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 18:22:39 ID:hDE0pEh6
>>149
任せた!!!
152名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 18:28:55 ID:ssUeYPoj
とりあえずこのスレの作品だけでおk?
前スレ、前々スレのも合わせて保管し解いた方がいい?
153名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 18:30:09 ID:Vf/CkCAe
>>152
え?
ましまろって前々スレ、前スレあるの?
このスレが最初かと思ってたよ…。
154名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 18:38:10 ID:ssUeYPoj
155名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 18:40:09 ID:Vf/CkCAe
あ、ほんとだ。
読みたいから保管してほしいけど、
任せますぜ。
156名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 18:48:15 ID:ssUeYPoj
リストアップしとく
バイオリン 18, 20-22, 30-31
小学校の保健 36
小学校の保健 伸姉ちゃんは恥ずかしいの苦手編 46-48
無題(黒轢死?) 57
俺の彼女は伊藤伸恵 63, 96-100
お弁当 千佳 82
お弁当 美羽 92
お弁当 茉莉 107
ゲーセン 117-120, 122-125
お弁当 アナ 136
お弁当 番外編 142
安価ミスとかない?
>>は諸事情によりつけられなかった
157名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:14:24 ID:Y1ISP59P
安価ミスはおk
しかし題名のバイオリンはバレンタインの間違い?
158名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:16:57 ID:ssUeYPoj
>>157
アゥー!
俺横文字苦手だからよく間違えるんだよ
159名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:17:57 ID:hDE0pEh6
バイオリンw
160名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:19:08 ID:ssUeYPoj
でも普通に間違えるだろ?
な、あ、あとペルーとベルギーってのも間違えるよな?
161名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:22:55 ID:Y1ISP59P
>>158に萌えた
162名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:42:26 ID:ssUeYPoj
ちょっとやっぱり俺のブログじゃ色々問題があるんで
相方さん名義でうぃきつくってそこに保管させますわ
出来たらあど晒しときますね
163名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 20:07:29 ID:ssUeYPoj
とりあえず一ページだけ完成
ttp://www15.atwiki.jp/todotakayuki/pages/4.html
出来るだけ早くメニューページとかも補充させる
164名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 21:43:28 ID:SbKjociM
苺ましまろのベロベロとかになってないか心配です。
165名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 22:13:19 ID:4/v+d6a7
158はアナたん
166名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 22:19:37 ID:ssUeYPoj
まあ俺もリアルに純粋な日本人じゃないだけに否定しようがないよーっ
167名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 22:28:09 ID:ssUeYPoj
とりあえず完成
メヌーはこっから作るからぼちぼち待っててくれ
http://www15.atwiki.jp/todotakayuki/?cmd=list
168名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 22:32:14 ID:Y1ISP59P
>>167
マジGJ!!
自分の作品が載ると改めて恥ずかしいな///
169名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 00:54:54 ID:fqQxRINN
>>167乙ですす。
170名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 00:55:18 ID:o16EWm92
>>167
乙すす。
171名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 19:08:35 ID:lrOv0TAq
>>167
乙ましまろ
172お弁当(おまけ2)エロ注意:2006/06/23(金) 00:16:29 ID:nyJHIpez
「お前、後で覚えてろよ……!」
舌がうまく回らなく、弱弱しい声でなんとか吐き出す。
「ふぅん、そんなこと言うのは…この口かな?」
にやりと呟くとどんどん顔が近づいてくる。抵抗したが狭い個室のうえに力も入らないので…唇が重なった。
軽く触れた後、すぐ離れる。そしてまた触れる。さらに紺野の舌があたしの口内に侵入する。
歯茎から内頬まで、丁寧に舐め回される。
「ん…んふ…っん………」
もはや抵抗などしなかった、もとい出来なかった。
その舌の感触やぴちゃぴちゃと響くいやらしい音に、頭が真っ白となっていた。
「ん…ぷはっ!…ふふっ、かわいいよ伸ちゃん」
ようやく離した紺野が、いたずらっぽく笑う。お互いの口からは銀の糸がたらりと伸びて輝く。

続いて首筋にキスされる。それは徐々に下がっていき、鎖骨を舐められる。
同時に制服のボタンを取りにかかる。あっという間に全て取り終えると、手際よくブラのホックを外す。
あたしの胸が露になる。キスされただけなのに先端の突起はピンと立ち自己主張をしていた。
「や、やめろ!見るなっ!」
顔をさらに赤くしながら両手で胸を隠す。しかし、
「そんなに先っちょ固くして、説得力ないね」
紺野の指が、触れる。それだけで全身に電撃が走った。
あんっ!と自然と喘ぎが出てくる。こんなにも色のある声を自分が出すものかと驚く。
荒々しく揉みしだかれ形を変えるあたしの胸。
さらにもう片方の胸にしゃぶりつかれ、硬くなったアレを舌で弄ばれる。
「あっぁぁ、んん!」
頭の中が溶けてしまいそうだ。快感の波が絶え間なく襲ってくる。
紺野の手がスカートの中へ滑り込んだ。

「うわっ、伸ちゃん凄く濡れてる。こっちはまだ触ってないのに」
パンツ越しからくる紺野の指の感触が、さらにあたしをおかしくさせた。
そのままスリットをなで上げられる。
「ありゃりゃ、口から涎まで垂らしてなんて顔してるの?まぁこっちのお口も相当だけど」
指のスピードを速める。
もはや言葉も出なかった。出そうとするが、出てくるのは喘ぎと荒い吐息だけである。
「こんなに溢れて来たら履いてるの気持ち悪いでしょ?脱いじゃおっか」
パンツに手を掛けて、スルスルと下ろす。真っ白なパンツは汗や愛液によって濡れて一部が半透明になっていた。
「んじゃ、そろそろイキますか」
紺野の中指があたしの中に入った。
173お弁当(おまけ3)エロ注意:2006/06/23(金) 00:17:11 ID:nyJHIpez
「っ!ん……くぅ」
すんなりと紺野の指を受け入れたあたしのそこからどんどん蜜が溢れて来る。
指が出し入れされる。
「はふっ、あっ…あぁ!」
必死に声を押し殺すが、どうしても声が出てしまう。抵抗など…することすら忘れていた。
「んっ、締め付けが強くなってくよ。イキそうなの?」
紺野の呼びかけに素直に応じる。声が出せないので首を振って肯定した。
「そう、なら一気にいくよ」
そう言うと指がもう一本足し、中をかき回す。
同時に空いているもう一本の手で膨らんだ秘所を剥き、親指と人差し指で転がす。
「んっ……ひゃ…あぁんっ!」
先ほどとは比較にならないほどの快感があたしの全身に流れた。

「はぁ…はぁっ」
どれほど時間が経ったのかわからないが、紺野がポツリと呟く。
「すごかったね、伸ちゃん」
あたしは少し自笑気味に微笑んで答える。
「うん……ホントにね…」

その後落ち着きを取り戻したあたしは紺野にコロッケの中身を問いただした。
あいつは笑顔で「心配しなくても大丈夫!」と自信たっぷりに答えたが…怪しい。
あとで紺野がめちゃくちゃ謝ってくるので、今回のことはお互い無かったことにということにした(紺野自身も気分がハイになってたので)。
だから拉致された時の言葉も聞かなかったことにしよう。
前となんら変わらない、ゆるい日常が戻ってきた。
ただ一つ変わったことがあるとすれば、
あたしがあいつらにお礼に、手作りの『お弁当』を作ろうとしているところか。
勿論おかずは…

「あのさ、その…あたしにもコロッケの作り方教えてくんない?」
174名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 00:21:18 ID:nyJHIpez
需要があったので書かせていただきました
完全に投下するタイミングを逃したと思うんだ
つうかエロ書けないorz
175名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 00:45:15 ID:lmGBpmct
>「あのさ、その…あたしにもコロッケの作り方教えてくんない?」

うはwwwみなぎってきたぜwwwwwGJwwwwww
176名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:24:34 ID:vaIrYMq+
保守
177名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:55:27 ID:aTW9h2Vs
>>174
亀レスだけど乙です。
まだ続くのかな?続編でも新たな作品でも楽しみに待ってます!
178名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 23:54:20 ID:8k+ff8rz
age
179名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 04:03:19 ID:RdTjJrLk
ほしゆ
180名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 15:57:47 ID:FWu0Pv12
保管庫管理人様、過去スレ作品の収録も希望であります。
アニキャラ板の奴なんかもあればサイトが一気に華やぐ。
スロ板や百合板、VIP板でもSSは見かけたけど、大生板のアレは無しってことで。

どうかご無理のない範囲で、ゆっくり、ゆっくりと。
181名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 18:03:14 ID:in89B3Xl
>>180
分かりました。今週中に初代スレのほうは片付けていきたいと思います
182名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 21:16:13 ID:dPP0TYpU
気長に待ってま〜す
183名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 00:17:48 ID:dxjH/wAb
ようやく更新できた。ちょいおくれてすまん
http://www15.atwiki.jp/todotakayuki/pages/3.html
184名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 00:18:46 ID:R0hkIBEe
>>183
乙!!!
185名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 17:55:42 ID:3c9/pvFq
保守
186名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 11:58:54 ID:AlskiM+M
 /:: :: :: / Yー:' :: :: :/::/-―  |:: |  ヽ:―',-',:、::|:: :: l:: :',
 |:: :: ::/  l:: :: :: :: :/::/      |:: |   ヽ:: :l ',:: l!:: : l:: ::',
 |:: :: /  l:: :: :: : /::/      |::/    ヽ::| .',::|l:: : |:: ::.',
 ヘ: /'   |:: :: :: イ:/  , -= 、 l/    , =-- 、.',:!',:: :l:: :: ::,
  ヾ   /:: :: :: ゝ /,r.=、        ,r =.、\ l::/::/!:: ゝ
      /ハ: ,r―、 / l!::::::::::l      l!:::::::::::l  ',レ.‐く|ハノ  投票してねー
       |〈 ゝ   ヽ - '′     ヽ' - '′ :/   ノ
        lノヽ,r― 、:::::::::::     '    :::::::,r┴ 、イ
       r.く ヽ ヽ l               / / ., \
  ┌──lヽJしし'`'────────‐〈._〈_ y─ '───────┐
  │                                         |
  │                                        |
  │ http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1152202241/ |
  │                                         |
  │                                         |
  │                                         |
  │        
187保守がわりss:2006/07/07(金) 21:19:45 ID:+tweCsqb
「……オナ禁する!」

「…絶対むりだってやめときなって」
「いや絶対する!」
「いーよ じゃあできなかったら何でもしてやるよ」
「ほんと!?」
「じゃあ…遊園地つれてってよゆうえんち!」
「いーよ みんな連れてってやるよできなかったらな!」

「そのかわりオナ禁できたらお前らなんかやれよ!」
「…うんいーよ!」
「…おまえ今どうせできねーって思ったろ」
「だって…絶対無理だもん」
「…すごい罰考えてやるからな」
「でも…なんで急にオナ禁しようなんて思ったん?」
「ん…?そりゃ おまえ」
「16才でオナニーしまくってたらいかんだろ」
「…えらそうにいうな」

「――まず今日一日はあれだ―どんな時オナッてんのかみてみよう と…あっ」
「普段、んぁ…そんなん気にしなぃからね」
「…お姉ちゃん」
「くぅ…何?」
「…今 それ何処に指這わせてるん」
「あぁっ…そりゃおまえ…見たら分かるだろ」
「マ○コだよ!!」
「あんた…それはまたオナニー中毒とは違う問題だよ」
「あっ ボケか!ぼけたんだよね」
「うn」
「…うそつけ」



原作本一巻 episode.5のパロ
台詞だけなのは仕様です
188名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:59:24 ID:9JNUeyfn
ちょw
エロくないエロに笑った
189名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 11:55:29 ID:vyhdTTeR
ほわいとましまろの再来ktkrwwww
190名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 19:32:27 ID:89ep37pw
>>189
ほわいとましまろについてkwsk
191名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 22:16:37 ID:vyhdTTeR
ヒント:保管庫
192名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 11:24:15 ID:2uDnyugb
>>191
すごい面白かったw
193名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 20:12:14 ID:n7X/ePKX
>>191
今見た。ネタ被んなくて良かったwww
194名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 21:43:03 ID:M/mxnxmF
ちぃと伸と美羽の、ちとどろどろした三角関係物が読んでみたい。
195千佳の独白:2006/07/12(水) 00:57:12 ID:IMjG57Py
――みっちゃんはいつも自分勝手だ。
勝手に窓から入ってきて、勝手にお菓子をつまみ食いして、勝手に人の体にいたずらして…。
それでも…あたしはみっちゃんを嫌ったりしなかった。
なんだかんだで長い付き合いだし、みっちゃんを軌道修正する役目がイヤではない。
ただ…今、みっちゃんはあたしの一番大事なモノを奪おうとしている――。

『美羽…みう、んっ…』
『…あはぁ、お姉ちゃん。あたしのこと好き?』
『うん。あたしは美羽のこと……』聞きたくない!!
薄いドアから漏れてくる会話から、耳を逸らしたくなる。
けど、これは事実。いくら聞く耳を持たなくても分かってしまうこと。
お姉ちゃんはいつもアナちゃんや茉莉ちゃんのことを見ているが、ホントはみっちゃんが一番だと思ってる。
口に出さなくても、態度に出さなくても。姉妹だから分かっちゃうんだ。
そして、あたしは一番見てくれない。
お姉ちゃんにとって、あたしは何なの?
許せなかった。
どうしていいか分からない自分に。
あたしの気持ちをちっとも察しないお姉ちゃんに。
そして…あたしからお姉ちゃんを奪おうとしているみっちゃんに。
「どうしてっ!!」
気がついたら、あたしは目の前のドアを勢いよく開け放っていた。
196千佳の独白2:2006/07/12(水) 00:59:22 ID:IMjG57Py
「な…千佳!ど、どうしたいきなり!?」
「うわっ!ちぃちゃん、ノックぐらいしたまえ!」
二人はベッドの上で抱きついてたようで、あわてて離れた様子だった。
そんな姿、考えたくも無い。考えられない。
あたしは声を張り上げ叫んだ。
「なんで?なんでみっちゃんなの!?なんであたしじゃ駄目なの!?
あたしはお姉ちゃんしか見てないのに、なのになんでお姉ちゃんはあたしに見向きもしないの!?」
抑えていた感情が、一気に湧き出る。
同時に両目から、大粒の涙が零れ落ちた。
「ぁ……千佳…」
お姉ちゃんは驚いた様子であたしを見ていた。
その隣のみっちゃんは
「………………」
無言で睨んできていた。

しばらく重い空気が場を包んだ。
数時間にも思えたし、ほんの数秒だったかもしれない。
「ふぅん。言いたいのはそれだけ?」
それは突然に破られた。この場に似つかわしくないほどの軽い口調で。
その声はさらに続く。
「でもさ、結局伸恵お姉ちゃんは」
…やめて。
「あたしを選んだじゃ」「ウソだ!!」
自然と口が動いた。
イヤだ。聞きたくない。少なくとも目の前では。
「なんで?これがホントのことじゃん。お姉ちゃんはあたしが一番好きだって言ってくれたもん。
だから、用がないなら自分の部屋に帰ってよ」
―あたしの中の何かがキレた。

「くっ!美羽!!このやろうーー!!」
気がつくと、あたしは美羽を押し倒していた。
「うぎゃ!なんだ、選ばれなかったって妬むんじゃないっ!!」
押し倒されてもイラつく笑みを絶やさないのその顔に、さらに怒りが湧き上がってくる。
「おいっ!止めろ二人とも!!」
本気で殴ってしまおうかという時、お姉ちゃんが制止に掛かる。
お姉ちゃんの目は怒りのそれではない。むしろそれは同情に近い目で…。
途端に頭が冷える。お願い、そんな目で見ないで…。
「ひどいよお姉ちゃん。もっと叱ってやって」
「お前もだ。少し頭冷やせ」
「……だ。…ぃやだ。いやだ!!」
「あたしはお姉ちゃんから直接聞いてない!お姉ちゃんの口から聞くまで信じない!!」
涙が止まることなく溢れ続ける。
「ね?お姉ちゃんは誰が一番なの?お姉ちゃんの口から、ハッキリ言って!!」
瞳を潤ませつつ、それでも凛とした表情で睨んだ。
「お姉ちゃん?遠慮しなくていいから言っちゃって。さっき言ったことでいいよ」
美羽があたしの隣に立ち、お姉ちゃんを見つめる。

「……ぁ、あたしは…」
沈黙の後、お姉ちゃんが重々しく口を開いた。
今から言う名前が誰であろうと、もう昔の関係には戻れないだろう。
197名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 01:00:18 ID:IMjG57Py
>>194さんのリクに勝手ながら答えさせていただきました。
どろどろ…してれば幸いですorz
198名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 05:05:58 ID:OZEED6VX
GJだけど、呼んだらこの暑さと同時に溶けそうになった
199名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 21:34:01 ID:YIArLa1I
>197
GJです。

つかマジ泣きしそうになったよorz
200名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 09:48:16 ID:zfqxD9Yt
>>197
超GJ! リクに答えていただいて超嬉しいです。
是非、続き希望です。



伸姉が、「美羽」と答えて、さらにどろどろ展開をば…。
201197:2006/07/13(木) 21:19:22 ID:0oeAvCzg
1「それは千佳に決まってるだろ」 伸恵×千佳
2「悪いが美羽の言うとおりだ」 伸恵×美羽
3「茉莉ちゃんがかわいくてしかたながい」 伸恵×茉莉
4「アナちゃんが一番だよ」 伸恵×アナ
5「あたしはロリコンじゃない」 伸恵×紺野
6「あたしだって女だから…」 伸恵×笹塚
7「悪い。今からファミレスにバイトの時間だ」 伸恵×おじいさん
8「とりあえず、さたけに餌をあげないと」 伸恵×さたけ
9「一番なんて選べないよ!」 伸恵×メイン4人
10「ごめん…一人にさせて……」 伸恵自慰

あなたならどれが好き?
202名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 22:01:44 ID:gDwYCSH9
>>201
個人的趣向だと3
203名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 22:52:49 ID:zfqxD9Yt
>>201
個人的に「美羽」と答えて、自暴自棄になった千佳を伸恵が上手に慰める展開
希望です。
204名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 00:36:26 ID:QuakIW1O
>201
選ぶとすれば9かな。
>203みたいな展開も好きだけど。
205名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 20:37:50 ID:HArmGF9o
「今からアタシと美羽がやることを全部そこで見てな
最後までそれが出来たらちいの方を愛してやる」
206名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 21:27:41 ID:pfj8SSxE
>>205
(゚д゚)ハア?
207名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 22:53:32 ID:DZNJka2m
>>201
選べなくて一人で考え込む10
208千佳の独白 分岐2:2006/07/17(月) 20:56:54 ID:e/dpcuK8
……ぁ、あたしは…悪いが美羽の言うとおりだ」

暫く、思考が停止した。
その言葉を理解するのに、時間を要した。
『お姉ちゃん?遠慮しなくていいから言っちゃって。さっき言ったことで…』
信じていたものが、崩れ落ちた気がした。
今更泣き叫ぶこともしない。いや、叫ぶ気にもなれなかった。
ただ、嗚咽だけが漏れる。
反比例して、涙が止めどなく溢れる。
美羽が嬉しそうな表情でお姉ちゃんに抱きつく。
そして、お姉ちゃんもそれを拒否しないで受け入れた。
「…ぅ、うわぁぁぁぁあぁぁあぁああ!!!」
そんな光景から避けるように、自分の部屋に逃げ込んだ。

真っ暗な部屋で、あたしはベッドに座り込んでいた。
「千佳、入るぞ…」
ノックと共に、ドアの向こうからお姉ちゃんの声が聞こえる。
「……………」
あたしの沈黙をどう捕らえたか分からないが、
「……なんだ、電気も点けないで。…隣座るぞ?」
お姉ちゃんが入ってくる。同時に部屋が明るくなった。
「何の用…?」
顔を向けずに呟く。
「聞いてほしいことがあるんだ」
「言い訳なんて…聞きたくない!」「いいから聞けっ!!」
「分かってたんだ…。ちぃがあたしをどう見てたか、全部分かってたんだよ…。」
えっ…?いや、そんな言葉は信じられなかった。
「う、嘘だ…じゃあなんで応えてくれなかったの!?」
「応えられるわけないだろ!あたしたちは姉妹なの!ダメなんだ…応えるわけには…」
それは、まるで自分に言い聞かすような感じだった。
「だから美羽を選んだ。こうでもしないとあたしは…」
「もういいよ、分かったから…。最後に、お姉ちゃんのホントの気持ち、教えて?」

「あ、あたしは…」
「あたしは大好きだよ。誰よりも、お姉ちゃんのことが」
また暫く、沈黙が辺りを包んだ。
「……あたしもちぃのこと、一番好きだよ。でもこれは、持ってはいけない感情なんだよ…」
「お姉ちゃん?お姉ちゃんはあたしが嫌がるのが怖かったんでしょ?あたしもそうだったよ。
でも…あたしは嫌じゃないよ。逃げたりなんか、しないよ。だから…」
お姉ちゃんが抱きしめてきた。暖かい。
あたしも手を回してそれに応える。
「ちぃ…ごめんな。今まであたしは…」
「ううん。いいよ、もう。その代わり、もう離さないでね…」

それからというもの、あたしとお姉ちゃんは毎晩のように気持ちを確かめ合った。
姉妹愛というには、あまりにもに歪な方法で……
209名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 20:58:20 ID:e/dpcuK8
>>200さんで千佳孤独ENDも考えましたが、かわいそうに思い>>203さんの案にしました(ちょっと違いますが)
あまりどろどろは苦手なもので…orz
皆さんありがとうございました
210名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 21:57:25 ID:gHLtmtsm
うぇーいw
GJw
211名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 00:11:22 ID:qbdnj8ue
文才が無いのを自覚している上で投下します。
212仕掛け:2006/07/18(火) 00:12:04 ID:qbdnj8ue
冷房の効いた部屋に侵入してきた黒い影。
「お〜い、ちぃちゃん〜♪」
「えっと〜この問題が……」
「せっかく来たんだから相手しろよ〜ノリ悪いぞー」
「……140引いて…」
「おい!ふとし!」
「…………」
「…へんじがない。だたのしかばねのようだ。」
「ぶっ!」
ぼそっと発された一言に不意を突かれて噴出す。
相変わらず不意に弱いな、私……。
「宿題やってんだから邪魔するな!」
「反応したらお前の負けだ!ちかのふとし!」
びしり!と指を刺しての鼻をつついてくる。
邪魔だっつうの。
「だー!もう!なんの用なのよ、みっちゃん!」
「んやー?暇だしs……」
「えっと、次の問題は……」
「なんだよつまんねー」
「つまんないから帰ってよ」
「で、おねえちゃんは?」
「話聞けっつうの!私知らないよ?出かけたんじゃない?」
「よ〜し!お姉ちゃんの部屋に探検に行こう!千佳隊員同行願うぞ!」
「だ・か・ら!」
後ろを向いた隙にスッとノートを奪取!
そのまま窓を開ける。なんだよもう……。
「この宿題帳の命が欲しければ!」
手を窓からだしてノートを振り続ける。
「わかったよもう……!っておい!!!」
「あっ……」
ワザとなのかミスなのかは知らないけど、美羽の手からノートが滑り落ちてそのまま屋根へ……。
数秒後、ドサッと言う音が庭から聞こえた。
「おい」
「え?」
「拾って来い」
「すんません」


なんだかんだで伸恵の部屋の前。
「ったく、いい加減にしてよ」
「よーし!探検隊出動!」
美羽がノックをするが返事がない。
「やっぱり出かけてるんじゃない?タバコとか」
「んなこたぁない」
ガチャッとドアを開けても誰もいない。
大体、居留守使う必要ないし当然だけど。
「よし、お姉ちゃんを探すぞ」
「はいはい……」
213仕掛け:2006/07/18(火) 00:14:26 ID:qbdnj8ue

最初は押入れ等を調べていたが、(絶対にいるはず無いのに)探し続けていると、机の引き出しとかに手を出し始め

た。
「お姉ちゃん何も机の中に入ってないぞ」
「やめときなよみっちゃん!お姉ちゃん帰ってきたらどうすんのよ」
「そんときは、『泥棒が入ってきたのよ〜』って言えば万事OK!」
親指を立てて自信たっぷりの奴に逆らえそうもないな……。
「よし、次はカバンだぞ!」
「はいはい……」
美羽は、部屋の真ん中に放り出されている学校用のカバンに焦点を定めると、カバンをおもむろに開き出した。
対して千佳は、美羽についていくのも面倒なので部屋で座ってることにした。
「なんも入ってねえぞ、お姉ちゃんのカバン」
「何のために学校行ってるんだろねー」
「お、なんか入ってた」
美羽が引っ張り出したのは、ピンク色でなんか二つにつながっていた。
リモコンと……ん?
「なにそれ」
「わかんね。えっとー」
スイッチを入れると震え出した。ますます分からなくなる二人。
「分かった!マッサージ器だー。お姉ちゃん最近小じわ増えたからなー。オヤジだし」
「あ?誰が小じわが増えたって?」
タバコを片手に伸恵が颯爽と登場。
「いや、何でもないっす!」
「あ、お、お姉ちゃんどうしたの!?」
目を点にしてあからさまな弁解をする美羽、両手で一生懸命手を振って回避しようとする千佳。
どの道逃げられるわけもないのに。
「何だよお前ら、人の部屋に入っ……!!!!」
しかし、ふと目に入った美羽の手にあるものを見て伸恵絶句。
「なんでアレが……??」
そもそも、私はそんなもの恥ずかしくて買うはずもないのに……。
「そうだ。伸ねえちゃん。コレ、マッサージ器?」
「んと……それは……うん、まあ………」
ふと頭を学校でのことが過ぎった。
昨日、朝ギリギリで起きて、朝食を食べていかなかったのだ。もちろんノンビリと登校して遅刻したが、お昼に友人の

紺野がトイレで席を立っている間に昼食を拝借、そして返さず。ということになったのである。
今日、妙に機嫌が良かったのは、まさか……。
計られたり……。

「そっかー、マッサージ器かあ」
「うん、まあ、肌のケアに……」
「でもどこに使うの?肩?」
「あーっと……顔じゃない……?」
「じゃ、こうか!」
震えているローターを頬に当てて満足げ。そんなことはどうでもいい。
もし、このまま勘違いしたままだと、平気で人前で自慢しかねない。
ピンポーン…。
話をぶった切るようにチャイムが鳴った。
「こんにちわー」
「あ、アナちゃんだ。迎えに行ってくるね」
こ、これはマズい。変な知識を広める羽目になりかねない。
「お、おい、美羽。返せ」
自分の物になっているのが物凄く不本意だけど仕方ない……。
「やだ!アナちゃんに言いふらしてやる!」
「いいから!」
じりじりと部屋の隅に追い詰める。勝機は間近!!
しかし、もう少しというところで、美羽が突然ニヤニヤしてこんなことを言った。
「お姉ちゃんもするんだー。ぬふっ」
214名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 00:17:45 ID:qbdnj8ue
紺野さんが黒いキャラになっていますがお許しくださいまし。
続きは書けたら書きます。
215名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 06:31:08 ID:8te4JASb
>209,214
お2人ともGJ!
朝から萌えさせていただきました。
216名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:38:00 ID:mugTQVTH
期待age
217仕掛け:2006/07/24(月) 23:14:05 ID:YOrjTzHc
「だっ!!?」
伸恵が硬直した瞬間に、後ろのドアが開いた。
「お姉さま。こんにちわー」
その瞬間に美羽は脇をすり抜けて走り去っていった。
……どうしよう……。
追いかけるか、いや、放っておくわけにも行かない。
どうせ、千佳の部屋にいるんだからなんとか……。

普通に千佳の部屋に入ると、美羽がアナちゃんを襲っていた。
「でねーこうやってやると、肌がツルツルになるんだってー」
「な、何ですの?美羽さん!」
マズイ、非常にマズイ。
美羽が使い方知ってるとなると、そのままアナちゃんが…。
しかし無理に止めるとバラされる可能性が……。
ここはひとまず傍観したほうがいいか。
「ちょいと、お邪魔するよ。お〜涼しいな〜。千佳、麦茶持ってきてくれない?」
「ん?いいよ〜もって来るね」
この短い時間の間に、また何とかしないといけないんだけど……。
……ん?アナちゃん顔が少し赤い……?
「ちょ、ちょっと美羽さん!」
「な〜に?」
「そ、それ何ですの……?」
「あ、これはね。おねe」
気づいたら美羽がベッドの上で倒れてた。
脊椎反射で殴ったみたいだ。
しかし、しかし、アナちゃんはもしかして……。
「あの…おねえさま……これ……」
「い、いや…そのね…アナちゃん…・-・」
「私は何も見てませんわ」
そういうと、美羽に押し付けられていたローターを渡してくれた。渡された。
「おねえさまが、ダイエット中なんて秘密にしますから」
「へ……?」
とりあえず状況は分からないけど、しまったほうが良いみたいだ。
「あ、ありがとね、アナちゃん」

美羽が起きる前に大急ぎで自分の部屋に行って、ごみ箱のタバコの箱の中に押し込んだ。
「このまま捨てたら勿体無いかな……?ちょっと仕返しを……」
いろいろ考えて、すこし膨らんでいるけど、裏をかいて胸ポケットに入れて部屋に戻った。
少し箱は膨らんでいるけど、ま、ばれないだろ。
「くそー!お姉ちゃんに逃げられたー!」
「そ、そうですわねーほほほ〜……」
…どうせ明日には忘れるだろ。
ちょうど千佳が部屋に上がってきた所を手伝って、賑やかな部屋の扉を開けた。
明日への楽しみを心待ちにして。
218仕掛け:2006/07/24(月) 23:25:43 ID:YOrjTzHc
後日。

二時間目が体育。
憂鬱だけど、いくらなんでも二時間目で早退するわけにも行かないので仕方なく着替える。
というか、仕返しもしないといけないので、ウキウキ気分で女子の更衣教室へ。
紺野はいつもの調子だったし、何も言おうともしなかった。これこそチャンス!
「お〜い」
「え?どしたの伸ちゃん」
「ほれ、忘れ物〜」
タバコの箱からローターを取り出して投げ渡してやった。
服を脱いでる途中に受け取れるわけも無く、足元に落ちる。

成功だ!!

心の中で珍しくガッツポーズ。無表情でワクワクしていると、
「え?伸ちゃんのでしょ?」
「えぁ???ちょ、ちょっとまて……」
いきなりの返答にドギマギして、思わず近づいてブツを拾い、耳元で話しかける。
「おまえが入れたんじゃないのか?」
「うん、入れたよ。だって、こうしたら伸ちゃん仕返しできないでしょ?」
………嗚呼。
「それ、伸ちゃんにあげるよ。使ってみたら?」
いや、ごめんなさい。負けました。
「遠慮しとく……」
かといってそのまま放置するわけにもいかないので、仕方なく仕舞い、授業へと向かった。
219名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 23:26:45 ID:YOrjTzHc
どうも、駄文投下すいませんでした。
エロ書いてみたかったんですけど、下手に書くともっと駄文になりそうなのでやめました。
220名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 04:49:28 ID:efZoLOY9
とりあえず、「素直になれない千佳」×「鈍感な伸恵」希望です。
221名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 13:23:28 ID:Kt4eDXpF
きんもー☆
222名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 15:19:19 ID:B0ShOG1L
夏だなあ
223となりの伊藤家:2006/07/28(金) 23:32:15 ID:Lw4sc6cM
「昨日の映画、トトロだったね。お姉ちゃんと一緒に見てたけどみんなは見た?」
「あたしも見ましたわ。前にも何回か見ましたが、やっぱりおもしろいです」
「あたしも見たぞー」
「昔から飽きるほど見たけど、つい見ちゃうんだよな。茉莉ちゃんは?」
「見てたけど途中で寝ちゃった…。でも家にビデオあるから朝続き見たよ」
「茉莉ちゃんジブリ好きだからね。あたしはトトロが一番好き」
「あたしもー。トトロってまだいるかなぁ?猫バスに乗ってみたいなぁ」
「茉莉ちゃん…なんてかわいいんだ!とりあえず抱きしめさせて!」
「こら!伸姉ちゃん、浮気はするなー!」
「誰が浮気だ。茉莉ちゃんの前にはきっと現れるよ、きっと」
「ホント?嬉しいなぁ〜」

(あんな毛玉いる訳ないだろうが…、けどこうでも言ってキャラ作りしないとな)





いろいろとごめんなさいorz
224名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 00:30:11 ID:HsIPJYyI
きっと伸恵のアレ毛がまっくろくろすけ!
225名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 06:51:23 ID:b879TSCd
ワケワカメ
226右近 ◆.UPqm0er1Y :2006/07/29(土) 20:53:30 ID:4J9MiioP
ども、ご無沙汰してます。
前スレに作品投下した右近っつー三文文士だけど、この間HDDがdで原稿も一緒に死んじまった。
誰か前スレのログ持ってる香具師いたら、どっかにうpしてくれないだろうか。

ちなみに、今美羽(ふたなり)と茉莉の話書いてんだけど、需要ある?
227名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 21:01:23 ID:R2/0Xr27
>>226
前スレに書いたんなら、>>183に保管されてるんじゃないか?

それから、需要があるかどうかは聞かない方がいいと思うぞ。
投下の直前にシチュと注意書きだけして、黙って投下した方がいい。
228右近 ◆.UPqm0er1Y :2006/07/29(土) 21:35:43 ID:4J9MiioP
>>227
いや、探してはみたんだけど、見つからなかった。
美羽と千佳の話なんだけどなー……。
無論、前スレってのは「苺ましまろエロパロスレッド 苺2こ」のことな。

アドヴァイストンクス。
つーワケで、書きあがったら前触れなしに投下します。
229名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 23:00:48 ID:9RpWwMld
伸枝×美羽書いてくれるならうpするよ。



嘘。
明日の夜に適当なうpロダ探して上げてくるから待ってて。
230名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 00:03:11 ID:HsIPJYyI
人がいないから返答待ったら一週間以上開くことにもなりかねんw

>>219
GJ
231右近 ◆.UPqm0er1Y :2006/07/30(日) 00:09:18 ID:G9uUjKOu
>>229
dクス。助かるよ。ただ、

ロリショタの漏れには、伸枝なんて(ry

いや、ヒマがあれば書いてみますが。つか、デフォで美羽がふたなりか百合にしようか迷う今日この頃。
232名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 00:13:09 ID:2N+G2TQp
美羽のふたなりはかなり嫌だなぁ…
233229:2006/07/30(日) 01:01:16 ID:wE7EjruP
>>231
いやいや。マジで冗談だからw 気にすんな。
他人に強制する権利なんて俺にはないし。
234229:2006/07/30(日) 21:04:44 ID:wE7EjruP
前スレお待ちどうさん。
ttp://black-coffe.ddo.jp/~coffe3/
ここの14
235右近 ◆.UPqm0er1Y :2006/07/30(日) 21:24:56 ID:TQQ9svee
おー、ありがとう。
ただ、ダウソしてはみたものの……

書庫が壊れてるorz
236右近 ◆.UPqm0er1Y :2006/07/30(日) 21:54:20 ID:TQQ9svee
修復とか試したけど、だめぽ。
悪いけど、再うpしてもらえないだろうか。

お願いしますm(__)m
237229:2006/07/30(日) 22:06:54 ID:wE7EjruP
も、もう! 仕方ないわね!
ここは流れ早いからちゃっちゃと落とすのよ!
取り逃がしても知らないんだから!
普通 1129074137.html  かりん   パス:ichigo
238右近 ◆.UPqm0er1Y :2006/07/30(日) 22:17:28 ID:TQQ9svee
べ、べつに欲しくて落としたわけじゃないんだからっ!
ただ……そうよ、偶然見つけただけなのよっ!

マジ感謝。
239名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 06:57:57 ID:QfEyU73u
……w
240名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 00:05:12 ID:W8QlzKoc
せっかく保管庫を作る人が出たのに過疎だな
241名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:42:46 ID:AI6IqZbT
ここはじっと耐える時だ。
242名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 04:57:03 ID:txe2nmeb
ドラマCDでちぃも伸恵と同じ性癖が有る事が分かったね。

レズでセクハラ大魔神の気質が…。
243保管庫の中の人:2006/08/14(月) 14:29:36 ID:PafuLgv+
あまり最近更新できてないみたいでごぬん
ちょっと色々あって、高卒ニートで10年やってきた俺が大学受験を目指すことになりましてね
もうあまりそれほど知識とか時間がたって忘れてるみたいで時間をかけてこれから人並みの学力を…ということです。
保管庫は勉強の合間に息抜きみたいな感覚で更新しますわ
とりあえず今からちょっと更新しなおしてくる
244名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 20:04:37 ID:Wuzw+pIQ
>>243
頑張ってくれ。応援してるぜ。
245名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:31:38 ID:7Z9h+YB0
>>243
thx
おそばせながら更新してくる
246名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 01:16:48 ID:iH9ViC5D
1分コッポラ
247名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 01:24:25 ID:gaEO4YIt
ss
248名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 01:49:40 ID:L0FtHPDb
アナとまつりが笹塚を襲えばいいじゃない
249名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 11:22:52 ID:uuaPUCm6
笹塚〜勃てろ〜
250名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 18:56:06 ID:eFzyo56E
久々にこのスレ来たなぁ
そういえば俺、監禁少女まだ完結させてないままだな
笹塚君一生の・・・はあれで一応終わらせたけど

今読み返すと色々と変なところがあるから困るw
251名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 16:52:20 ID:G9kvjWPg
保守
252エロ書いてみた人:2006/09/09(土) 03:11:55 ID:yz8BWZlV
・夜分遅くに唐突で突然なんですが、投下させてもらいますね。
・茉莉×アナもので、額面通り茉莉攻めです。
・茉莉が壊れているので、清純な彼女が好きな方はスルーお願いします。
・未完結です。続きはまた後日……。




あと、美羽モノじゃなくてゴメンナサイ。
253茉莉×アナ:2006/09/09(土) 03:14:03 ID:yz8BWZlV

「茉莉さん……?」
「アナちゃん……」

二人の少女が互いの名を呼び合う。
その二つの声は、今まで二人が互いに向かって発した声音のどれとも違っていた。
アナと呼ばれた少女は、怯えと驚きとをないまぜにした声で、
茉莉と呼ばれた少女は、とろけてしまいそうな甘い声で、それぞれ互いの名を呼ぶ。
クーラーの効いた部屋。微かに聞こえる蝉の声。テーブルの上のリコちゃんハウス。
いつもと何一つ変わらないはずの桜木茉莉の部屋は、今日この時だけ、空気の違う別世界に感じられる。

「アナちゃん」
「……なんですの、茉莉さん?」

出来うる限りの平静を保ちながら、アナは答える。
震える心に鞭を打って、むりやり出した普通の声。
それでも、少し上擦ってしまったかもしれないという不安を感じるのは、この異常な状況からだろうか。
端的に言うと、アナは追い詰められていた。
茉莉の部屋のベッドの上で、壁を背にして、もう一歩も下がれないという事態である。
相手が普段の茉莉ならば、アナが対抗する余地は有り余っていることだろう。
しかし、今の茉莉が醸し出す雰囲気は尋常のそれではない。
惚けるような瞳にはアナ以外の何も映っておらず、四つん這いのままだんだんとアナとの距離を詰めてくる。
不気味なほどの静寂の中、アナは逃げ出すことすら出来ず、チクタク動く時計の音を聞いていることしかできない。
時計の針が動く度に、茉莉とアナの距離は縮まり、アナは来て欲しくない瞬間を怖れて、目を瞑った。

「アナちゃん」

はふぅ、と目の前で息が漏れる音を聞いて、アナは恐る恐る瞳を開く。
茉莉は目の前で、アナをすっぽり自分の影で覆えるぐらい近づいて、夢見るような瞳でアナを見ていた。

「もう、ね。がまんできないの」

茉莉は膝立ちのまま、追い詰められたアナを見下ろす。

「アナちゃんのこと考えただけで、もうパンツがグショグショになっちゃうの」

知らない。見えない。聞こえない。
アナは現実から逃げるように目を瞑り、膝に顔を埋める。

「ねぇ、アナちゃん。顔、見せて」

す、と空気が動いて、なにかがアナの両頬を抑える。
それが一体何なのか、知覚すらできないうちにアナの顔は持ち上げられ、
知らぬ間に開いていた目が近づいてくるなにかを捉える。
数瞬のあと、アナは始めて自分がなにをされているかに気づいた。
驚愕に目は開ききり、視界いっぱいに広がる一房の可憐な睫毛が、ただこの状況が何なのかを告げている。

「(キ…ス?)」
254茉莉×アナ:2006/09/09(土) 03:15:21 ID:yz8BWZlV
英国人とはいえ、その生活様式をほとんど家庭生活に持ち込んでいないアナの家では、
当然挨拶としてのキスも習慣のうちに入ってはいなかった。
容姿は英国人といえど、心は日本人そのもののアナにとって、
キスという行為は一般的日本人がそう思うように『恋人同士が愛の証としてするもの』という位置づけがなされていたのである。

あまりにも異常な事態に、しばし呆然と目を見開くアナ。
しかし、新たな当惑も醒めぬ間に、茉莉は次の行為に及ぶ。

「……んっ!?」

結ばれた唇から、なにかがアナの口内に侵入してきたのである。
それが茉莉の舌であることはすぐに理解できたが、何故このような行為をするのかが分からない。
異質な体液が流れ込んでくる感覚と、茉莉の舌が口内を蹂躙する感触を驚きと戸惑いを覚えながら感じていたアナ。
しかし、変化は唐突に訪れた。

「……ん、ぅっ!」

身体の芯がぴりり、と痺れるように疼き、続けて何とも言えない感覚───あえて言うならば、
快感にも近いものがアナの躰を電流のように駆け抜けていったのである。
あまりにも唐突な体の異変に仰け反り、困惑するアナ。
いつの間にか離れた唇は透明の糸を引いており、その先には満足げに微笑む茉莉の笑顔がある。
茉莉は笑顔のまま問い掛けた。

「ねぇ、アナちゃん。気持ちよかった?」
「茉莉さん……あなた、どうしてしまったんですの……?」

あの甘い感覚の余韻は未だ躰を走っている。それを悟られぬよう、アナは問い返す。
先程から、二人の会話は妙脈を成していない。
茉莉はうわごとのようにアナの名を繰り返し口にし、常人の空気を保っておらず、アナの言葉に耳も貸さない。
アナは、茉莉はおかしくなってしまったのだ、と考えた。
そして、自分もまた茉莉によっておかしくされようとしているのだろう。
映画に出てくるゾンビが生きている人間を襲い、自分の仲間にするように。

そこまで理解を進めたときには、もう全てが遅かった。
伸びてきた茉莉のか細い手が今度はアナの両胸を覆い、そのまま円を描くように滑らせる。
ただそれだけの行為だというのに、アナの意識は再び甘い感覚の波にさらわれた。
胸と服との衣擦れが幼い彼女の秘められた性感を呼び起こし、快楽の渦に突き落とす。
先程とは比較にならないほどの、快感の高波の連鎖。
連続的に続く茉莉の愛撫に、アナの剥き出しの快感は絶え間ない刺激を浴び、

「…っ、んっ、あっ、んああっ…!」

小さく、嬌声を上げるほどにまで膨らんだ。

自分が今上げた声を、信じられないとアナは思う。
今までこんなに高い声を出した覚えはなかったし、こんな獣じみた、奇声じみた声が自分の口から出るなんて信じられない。
恥ずかしいという思いがこみ上げてくるが、そんなものは既に理性の戯事であって、躰は既にこの感覚を積極的に求め始めている。

もっと気持ちよくなりたい。
この快感をできるだけ長く感じていたい。
この気持ちよさを誰かと一緒に感じたい。
255茉莉×アナ:2006/09/09(土) 03:16:58 ID:yz8BWZlV
膨らむ思いが心音を加速させ、アナの心境を興奮状態へと高めていく。
興奮は理性を凍結へと追い込み、理性の覆いがとれた本能が、欲望をギラギラと煮えたぎらせる。
抗いようのない感覚だった。心の片隅の知らないなにかが警鐘を鳴らしても、リミッターの外れた意識は振り向かない。
漫画でよくみる天使と悪魔のたとえが、アナの脳裏を過ぎる。
そういう場面では大抵、悪魔が勝って主人公は煩悩に屈服してしまうのだ。
それを見てアナはいつも「ありきたりですわ」なんてバカにしていた覚えがある。

ありきたりほど怖いものなんて、なかった。
ありきたりほど多くの人がハマりやすいということで、それはつまり大抵の人は煩悩の誘惑に勝てはしないということで。
もう自分は戻れないところまで来てしまったのだと、アナは残った理性で答えを出す。
ぷちり、と服越しに乳首が潰れて、その理性もどこか遠くに流れていった。


「ぁ、あっ、ぅぁあああああっ!」

獣のようなアナの嬌声が、茉莉の部屋に響きわたる。
茉莉はそれを見て、とろけそうな顔をさらに綻ばせ、

「アナちゃん、やっとイッてくれたんだ」
「イク……?」

息も絶え絶えなアナが問い掛ける。

「『イク』っていうのはね……気持ちよすぎて、体がびくびくってなることなんだよ」
「……茉莉さん、物知りなんですのねぇ」

ほとんどろれつが回らない様子で、それでもアナは感想を返した。

「それよりも、茉莉さん……」
「なぁに、アナちゃん」
「もっと、あたしに気持ち良いことしてください……」

その言葉に、待ってましたと言わんばかりに茉莉は飛びつく。
ベッドの上、仰向けになったアナに馬乗りになり、今一度、唇を触れ合わせて口姦する。
舌はすんなりとアナの口内に滑り込み、粘膜を、歯茎を、舌を犯していく。

「んっ、んんんぅ……っ!」

一度快感を受け入れてしまえば、あれだけ抵抗していたことが嘘のように思えてくる。
女の子同士のキス、という背徳的なシチュエーションは、快楽に染められたアナにとって興奮の対象にしかならない。
興奮は性感を過敏にさせ、先程までは驚愕と拒絶の対象でしかなかったディープキスも、
今のアナにとってはまたとない快楽材料となる。
茉莉の唾液が流れ込む度、どんどん快感が広がっていくような気がして、アナは果てしない悦びに身をよじらせた。
256茉莉×アナ:2006/09/09(土) 03:17:39 ID:yz8BWZlV

アナがしっかりと感じてくれているのを確認してから、茉莉は口姦を止めぬまま、
片手をアナのシャツの下へ潜り込ませる。
服の下を侵入してくる感触が性感に繋がったのか、くぐもった声を上げるアナに秘所が濡れてくるのを感じながら、
茉莉はアナの胸に両手をタッチさせる。
先程とは違い、今度は膨らみのある胸を揉みほぐすようにして愛撫する。

「んっ、ん、んんんんーっ! んぅうううっ!」
「……ねぇ、アナちゃん。魔法って信じる?」

唇を離し、茉莉はアナに問い掛ける。
快感で頭がいっぱいのアナには、恐らく聞こえていないだろうその声。
それでも、茉莉は続ける。

「あたしね、見つけちゃったんだ。魔法。
ハリポテみたいに空も飛べないし、火も出せないけど、でも、とっても素敵な魔法なの」

赤く上気したアナの顔。潤んだ瞳。それを見ていると、同性のはずの彼女が無性に愛おしくなる。
乳首の先端を軽く弾いてやると、一際強い喘ぎが出た。

「……その魔法ね。お父さんとお母さんの部屋にあったの。
見かけは普通のお薬みたいなんだけど、これを飲んだらね、すごく気持ちが良くなって、
動けないくらいになって、そしたら、おしっこの穴が少しずつ濡れてきたの」

茉莉はポケットをまさぐり、小さな小瓶を取り出す。
ピンク色の液体が、小さく波を打って揺れる。

「最初はお漏らしかなって思って、でも触ってみたら全然違ってて。
もっと触ってみようとしたら、間違って穴のひだひだの所を触っちゃって。そうしたら、すごくビリってきて。
それがすごく気持ちよくて、何度も何度も触ったら『イッちゃった』んだけど……」

俯き、アナを攻める手を止め、

「……あたしね、このお薬飲んでから、すごいの。
ときどき、すごくそういうことがしたくなるときがあるんだけど、そういうとき、
まるで自分が自分じゃないみたいになれるの」

淀みのない動作で、スカートを、ショーツを下ろしていく。

「ほら、こんな風に」

そこには、普段の茉莉から感じ取れるような気弱さ、トロさ、その他諸々が全く感じられない。

「ねぇ、アナちゃん。あたしのここ、なめて欲しいな」

アナは少しの間、逡巡するように茉莉と、茉莉の指差す股の間を交互に見る。
多少なりの抵抗があるのだろうか、その表情は、迷いを浮かべているようにも感じられる。
そんなアナを見て、茉莉は天使のように微笑みながら、

「アナちゃん」
「……?」
「なめてくれたら、もっと気持ちのいいこと教えてあげるよ?」

悪魔の誘惑を、口にした。
257エロ書いてみた人:2006/09/09(土) 03:23:54 ID:yz8BWZlV
以上、茉莉×アナ(仮)(前編)でした。
後編の執筆は未定ですが、9月中に終わればいいかなぁ、と。

ではノシ
258名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 01:18:50 ID:oj09h3RI
>257
GJ!

続き期待してます。
259名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:08:05 ID:vP7ZLX+l
GJ!!!!
260名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 03:26:01 ID:grzeUAeY
GJJJJJJ
261エロ書いてみた人:2006/09/12(火) 17:31:01 ID:Jg3H8HlK
>258,259,260
SS投下なんて初めてなんで、少し不安だったのですが……
そう言って頂けるとありがたいです。感謝。

後半はまだ執筆中なのですが、多少ハードなプレイも含みますんで、
「原作の雰囲気に合わない」
「アナをこれ以上虐めないでくれ」
「いくら茉莉攻めにしたって、これ以上鬼畜になるのはちょっと……」
「ここまでの展開が気に入らない」
「むしろお前が気に入らない」
と思われる方は、NGワードに「鬼畜」と入れて回避をお願いします。
次回投下時に名前欄に入れておきますので。
262229:2006/09/12(火) 19:30:31 ID:JgGctLa6
>>261
名前欄に注意書くのはいいけど、それなら適当にトリップ付けるか
タイトル付けるかした方がいいと思うよ。
この鬼畜はダメだけどあの鬼畜は平気、て人も居るかもしれないから。

個人的には続き期待してる。頑張ってくれ。
263名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 19:33:06 ID:JgGctLa6
名前欄消し忘れスマソ
264エロ書いてみた人:2006/09/12(火) 21:56:34 ID:Jg3H8HlK
了解です。忠告サンクス。
265エロ書いてみた人:2006/09/13(水) 03:02:35 ID:gPNbALec
・ごめんなさい
・プロットに大体の内容を書いてみたら、到底前後編だけで終わる内容じゃなかったです
・一気に投下すると10レス以上になる可能性があるんで、先に出来てる分だけ投下しますね
・今回はまだ鬼畜ないです。多分次回

・あと、タイトル付けますね。『魔法』で
266『魔法』:2006/09/13(水) 03:04:28 ID:gPNbALec

アナは茉莉の誘惑にゆっくりと首肯し、お姉さん座りの格好になった茉莉の股に顔を埋めていく。

「こんな感じで、いいんですの……?」
「うん。あたしのそこ、どう?」
「すごく……綺麗ですわ。これをなめればいいんですのね」

アナは茉莉の秘唇へと舌を這わせる。
茉莉の引き絞るような声を聞きながら、抑揚を付け、何度も舐め上げていく。

「んっ、んんっ、ぅっ、んぁっ……。いい、よ……アナ、ちゃぁん……っ!」
「んっ、ぴちゅ、ちゅ、んっ」

茉莉の秘唇から溢れる蜜が、アナ自身の唾液と混じり合う。
今まで味わったこともないような奇怪な風味を、それでも美味しいと感じてしまうのは、
この異様なまでの興奮をこの目の前の少女と共有しているからだろうか。

「ふぁっ、ぁあっ、アナ、ちゃぁん……! 舌の先っぽで、弄って……ぇっ」

舌先を丸め、つんつん、とつつくように淫核を刺激する。
新たな刺激に反応したのか、茉莉の秘唇からは次々と蜜が溢れ出す。
二人の奏でる淫靡な水音は、行為の激しさに比例してさらなる高まりを見せ、
茉莉のベッドを、足を、そしてアナの顔を、愛液と唾液のミックスジュースが汚していく。

「アナちゃん、アナちゃぁんっ!」

切ない喘ぎで名を呼ばれ、アナの胸は愛しい気持ちでいっぱいになる。
情緒は倒錯を始めており、アナは自分の抱いている感情が同性愛であることに気づかない。
この子はなんてかわいい声で私を呼ぶんだろう。
もっとその声が聞きたい、とアナは思い、そのためにももっと気持ちよくなってもらいたい、と思う。

舌先での刺激をおろそかにしないようにしながら、アナは両手をだんだんと上へ上へと伸ばしいく。
そしてある程度の高度を持った所で唐突に茉莉の腋を掴み、

「ア、アナちゃん?」
「……茉莉さん、もっと気持ち良くさせてあげますわ」

思い切り、押し倒す。
力任せの一撃は見事に功を奏し、茉莉とアナの関係は見事に逆転。
茉莉の体は、ぼふ、とベッドに体を沈められ、すかさずアナは自身の体重をかけて茉莉を拘束する。

「ふふっ、茉莉ちゃん、かわいいですわ……」

組み敷いた茉莉を眺め、口元を綻ばせるアナ。
嗜虐心をそそられるこのシチュエーションに高まる興奮を抑えきれない。
茉莉の口が何かしら発声を伴う形に開かれる前に、唇を押し当てる。
体を重ね、手持ち無沙汰の左手を茉莉の背中へ回してがっちりとホールド。
残った右手はシャツに潜り込ませ、

「んっ。ちゅっ、くっ、んっ、んっ」
「んっ、んっ、んんんんぅっ!」
267『魔法』:2006/09/13(水) 03:06:15 ID:gPNbALec

勃起した乳首をつまみ、クリクリと弄る。
恍惚とした声に酔いしれた後は、再びキス。今度は舌を入れて、先程茉莉から受けたディープキスを模倣していく。
歯茎に這わせ、舌を絡ませ、口内の隅々までを舐め通していく。

「んっ、ぷ、はぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ……」

気持ちが存分に高まってきたところで、唇を離す。
今度はキスに向けていた分の集中を胸への愛撫に加え、より丹念に行為を行えるよう努力する。
その一方で、背中を抱えていた左手は茉莉のシャツをたくし上げ、膨らみすらない胸を外気に露出させる。
十分な湿り気を帯びた唇を右胸の突起に近づけ、口づけ、挟んだ乳首を舌で弄った。

「んっ、あぁっ、ん、んぅぅぅっ!」

冷房の効いている筈の部屋で、しかし二人は肌を紅潮させ、貪り、貪られ続けている。
長らく喘ぎ続け、攻め続けた疲労ゆえか、二人の体は汗ばんですらいた。
だが、彼女たちの幼い心は既に性の虜と成り果て、その欲求は全て性欲へと向けられてしまっている。
疲れが彼女たちの行為を阻むことはない。

「んぅっ、あぁっ、だめっ、あぁあぁぁぁっ!」
「……茉莉ちゃん?」
「あたし、だめぇっ、だめなのぉ、もうイっちゃう! イっちゃうぅ!」

茉莉が『イク』───それは、さっきの自分が見せたような痴態を茉莉も見せてくれるということだろうか。
あの獣じみた声を、限界まで突き詰められた快楽が一気に弾ける時に出るあの声を、
この悦楽の世界に自分が入門した、その合図となった声を、茉莉が聞かせてくれるということだろうか。

アナの瞳がこれまでにない興奮と歓喜で満ち満ちた。
同時に愛撫はより激しくなる。

「アナちゃんらめぇ! らめぇぇっ!」

『イク』ことを、快楽の限界に達することを拒む茉莉の叫びが、アナの耳にビンビンと響いてくる。
しかし、アナには自然と理解できていた。
茉莉は本当に、そこに達することを拒んでいるわけではないということが。
そんなものは上辺だけで、下心ではその快楽が欲しくて欲しくて仕方がないことが。

アナは言う。

「……茉莉さん、さっきのあたしみたいに、はしたない声で───」

乳首を思い切りつねり、

「───イっちゃいなさいな」

ほんの一拍、間が空いた。茉莉の喉が大音声を振り絞る前の、その刹那だけ。
次の瞬間。

「ぁ、あ、あっ、ぅぁああああああ”あ”あ”あ”あ”あ”あ” あ” あ” あ” あ” あ” あ” あ”っ ! ! !」
268『魔法』:2006/09/13(水) 03:07:05 ID:gPNbALec

声が裏返ったような、素っ頓狂な喘ぎが部屋いっぱいに満たされていく。
いや、実際に裏返っていたのだろう。
喘ぎ続けたその喉は枯れ、奏でられたのは正に咆吼とも言うべき獣の歌声だった。
もしもこの家にいるのが茉莉とアナの二人だけでなかったら、確実に怪しまれ、詰問されるに違いない。
それほど、茉莉の絶叫は常人が出しうる声としては有り得ないものである。
だが、それでも。
アナは凄まじいまでの絶頂を迎えた茉莉を、目の前で誕生した我が子のように愛しい気持ちで見守っていた。
茉莉の吠え猛るような喘ぎは、アナにとって天使のラッパにも等しかった。
今、愛しく思うこの少女の絶頂の瞬間に立ち会い、体の芯が沸き立つような心情でいた。
これほど心が高ぶった経験は、今までに一度としてない。

興奮を未だ抱きつつも、茉莉を組み敷いていた姿勢を解き、少し離れてその様子を窺う。
と、足が何か冷たいものに触れたのを感じる。
確かめてみれば、それは自分と茉莉とが行為の過程でさんざん排出してきたモノ───端的に言えば愛液だった。
愛液は敷かれたシーツのあちこちを濡らしており、場所によってはなにかの地図のような不可思議な形を描き出しているものもある。
そういえば───本当に今更だが、ここは茉莉の部屋なのだ。
茉莉だけならともかく、自分も一緒になって没頭してしまい、結果的に部屋の一部を汚してしまったのだから、
ここは当然自分も事後処理を手伝うべきだろう。
アナはシーツをめくる。
染みは布団にまで及んでおり、その処理には遅くまでここに留まる必要がありそうだ。
昼過ぎにここを訪ねて来たとき、茉莉は、両親は今日は遅くまで帰らないと言っていた。ならば安心。
電話をかけて、今日は茉莉ちゃんの家に遅くまでいる───と伝えればいい。
いや、『遅くまでいる』なんていうのは中途半端だから、いっそ泊まるということにするのはどうだろう。
茉莉ちゃんにも親に電話をかけてもらって、正式な許可をもらうのだ。
そうすれば、今日は遅くまで二人で過ごせる。
二人で食事をして、二人で片付けをして、二人でお風呂に入って。
もしかしたら、その間にこの行為を再びする機会もあるかもしれない。
だとすれば、今度は汚れても問題ない場所でするのがいい。そうだ、お風呂場でするっていうのは───
麻薬にも似た興奮が、アナの想像の翼を際限なく延ばしていく。
そんな、清々しいまでの青空を心に広げたアナを現実へ呼び戻したのは、茉莉の声だった。

「……アナちゃん」
「はい、なんですの茉莉さん?」

内心、ウキウキとしながら茉莉に問う。
気持ちよかった、と言ってくれるのだろうか。
またしようね、と約束してくれるのだろうか。
あわよくば、もう一度して、と───。
いずれにせよ、自分の行為を快く受け入れてくれる茉莉を、アナは夢想した。

だから、次の瞬間に起こったことをアナは理解することができなかった。

「アナちゃん……」
「…………茉莉さん?」

・・・・・・・・・・・・
アナは、先程自分がそうしたように、茉莉に組み敷かれていた。

「えっと、どうしたんですの? もしかして、不快だったとか……」
269『魔法』:2006/09/13(水) 03:07:58 ID:gPNbALec

それはありえなかった。
現に、茉莉はアナの愛撫により『イッた』のだ。
アナはそのことを理解していたが、しかし、他に思いつく節がない。考えあぐねて取り敢えず口に出してみただけだ。

「ううん、そんなことないよ。とっても気持ちよかった。ただ───」

───ただ?
アナは疑問符を付けて、茉莉の言葉を反芻する。

「───アナちゃん、私言ったよね? 『ここなめて』って。それなのに、その約束は、どうした、の?」

"ねぇ、アナちゃん。あたしのここ、なめて欲しいな───"
"なめてくれたら、もっと気持ちのいいこと教えてあげるよ?"
アナの心に、先程の茉莉の言葉が蘇る。そして、その誘惑に対し首を縦に振った自分自身も。
途端、興奮しきっていたアナの心に、冷たい闇が降りてくる。
それは、約束を破ってしまった自分に対する自責の念だ。
茉莉を愛しく思うあまり、約束を無視して自分の快楽を優先した事に対する後悔の念だ。
それらは目の前の茉莉の異様な無表情と相まって、アナの心を暗雲で侵していく。
体がガタガタと震え出し、出所の分からない恐怖が全身の血管を縮め、筋肉を弛緩させていく。

茉莉は言う。
怯えるアナに向けて、いつもと変わらぬ声色で、しかし有無を言わせぬ口調で。

「言うこと聞けない子には、お仕置きが必要だよね?」

茉莉はアナを組み敷いたまま、ベッドに投げっぱなしのスカートのポケットをまさぐる。

「気持ちよくはしてあげるけど、同じぐらい虐めてあげるから」

そこからあの薬を見繕うと、きゅ、と蓋を抜き、

「覚悟、してね?」
270エロ書いてみた人:2006/09/13(水) 03:20:10 ID:gPNbALec
以上です。
あと6〜10レスほど続くと思います。

PS
保管庫管理人様へ。
172-173 お弁当(おまけ)の後半
187 保守がわりss
195-196,208 千佳の独白
以上が収納されていないようですので、お暇がある時に更新お願いします。
271名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 16:53:35 ID:8C2+3Ozd
続き続き!!
272名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:00:00 ID:8rcbqcqx
GJ!続きがあるなら全裸で靖国参拝してきます
273たまにシスプリスレとかにも行く”管理”人:2006/09/17(日) 20:05:48 ID:KaIa+Z2t
>>270
忙しい中、久々来ました。
今夜中に出来れば更新したいと思います。
更に暇があれば作品投下ってことも。。。
どうしても家にこもりっぱなしになると変な欲望が・・・
274エロ書いてみた人:2006/09/22(金) 04:41:23 ID:5nt40zme
どうも、エロ書いてみた人です。
ちと茉莉×アナものが詰まったので、今回は短編投下で。あっち期待してた方にはごめんなさい。
ご声援には必ずお応えしますので。


今回は、伸恵×千佳モノです。導入が強姦ぽいですがハード描写はありません。
タイトルは『夏の終わり』なんですが、書いてるうちに全然タイトルと内容が関係なくなった問題作です。
275エロ書いてみた人:2006/09/22(金) 04:45:02 ID:5nt40zme

『夏の終わり』


この広い夜空の下には、2種類の子供しかいない。
夏休みの宿題を、日程を組んできちんとやる子供か、最終日に慌ててやる子供か。

伊藤千佳は、その人種分けからすると恐らくは前者に割り振られるタイプである。
幼なじみ(腐れ縁とも言う)である松岡美羽の妨害に幾度となく邪魔されながらも、
着実に宿題はその量を減らしていき、残っているのは、その今日の出来事を記して終わる日記だけとなっていた。

そう、今日は8月31日。
夏休み最後の日である。

「……夏休みも終わりかー」

休憩のため鉛筆を投げた千佳は、イスに寄りかかって大きく伸びをする。
その言葉に呼応したかのように、窓に吊るした風鈴がちりんと音を立てた。
夏の終わりの風鈴の音は、いつだって物悲しい。
その不思議な音色に誘われて思い出すのは、いつもと変わらない当たり前の日常。
それでも、夏の光の下で過ごした日々は、他の季節のそれよりずっと輝いて感じる。
あと1年はやってこないその日々が終わってしまうのが惜しいから、きっとこんなに心が切なくなるんだろう───

そんな感傷に浸っていると、コンコン、とドアが叩かれた。

「誰ー?」
「あたし」

そう言うなり、千佳の部屋に入り込んできた人物。
なんのことはない。彼女の姉、伊藤伸恵(20)である。

「なにやってんだ?」
「宿題」
「ふーん……」

そっけなく返され、虫の居所を無くす姉。
手近な所にあったベッドに座り、妹の部屋の内装にぼんやりと目をやって、暇を持て余す。
そのまま数分が経過しただろうか。
伸恵はなにかを閃いたのか、両手を打ち鳴らし、日記の文章作成に苦心する千佳の後ろに立つ。

「ちぃ」
「なにー?」

振り返った妹の唇に、自らの唇を押しつけた。

「んっ、んんーっ、んっ」
「……ちゅ、んっ、ん、ちゅ、ぴちゅ」
276『夏の終わり』:2006/09/22(金) 04:46:16 ID:5nt40zme

重なり合う唇がハーモニーを奏で、部屋を満たしていく。
伸恵はそれをBGMに、さらに行為を盛り上げるべく舌を侵入させていく。
人肌ではありえない温度を持った淫らな熱が、二人の間で交わされる。
伸恵はキスを止めると、熱に浮かされたような千佳をベッドに押し倒し、自らその上に被さる。

「お姉ちゃん、いきなりなによ……?」

講義の声を上げる千佳。
しかし、少なからず感じてしまったのだろう、その声は弱々しく覇気がない。

「あぁ、それなんだが。ちぃ」

いつものぼんやりとした表情で、伸恵は千佳に顔を近づける。

「エッチなことしようぜ、体がふやけるほどにな」

なぜかサムズアップ。

「ちょ、お姉ちゃん答えになって……」
「いいだろ、理由なんて別に。ただヤりたくなったんだし」

ふにふに、と胸を揉む。そこにかつてなかった感触を発見し、伸恵、

「お、もしかして胸膨らんだ?」
「は、話を逸らさないでよっ!」
「逸らしてないだろ。ヤりたくなったって言ったろうが」
「理由不十分、でしょっ……!」
「いいや、十分」

膨らみが出てきた胸を摘み、その登頂部分に指を乗せて滑らせる。
固まった空気が千佳の口から吐き出されると同時に、あっ、と小さな喘ぎが上がった。

「感じてんじゃん」
「……感じてなんか」
「ほぅ、じゃあちぃのほっぺたが苺みたいに赤くなってんのは」
「……気のせい」
「吐く息が心なしか荒いのは」
「……根詰めて勉強してたから」
「……お前、日記書くのにそんなに体力使うのか?」
「………」
「素直じゃねぇなぁ」

伸恵は攻めを再開する。
上着をはだけ、胸を外気に露出させる。乳首の先端を摘み、消しゴムのカスを丸めるように弄る。
千佳は千佳で、未熟な性感への刺激を必死に耐えようとする。
その表情にいじらしさを感じ、伸恵はなんとなくその想いを口に出してみる。

「かわいいな、ちぃは」
「……そんなこと言ったって何も出ないよ」
「……ブサイクだな、ちぃは」
「……それはそれでイヤ」
277『夏の終わり』:2006/09/22(金) 04:47:06 ID:5nt40zme

少し汗が出てきたので、伸恵はタンクトップとハーフパンツを脱ぎ、下着だけになる。
どうせすぐに、ふたりとも生まれたままの姿になるのだ。
今のうちに脱いでしまっても問題はないだろう。
伸恵は千佳のズボンもはぎ取ってしまい、ついでにショーツも半分おろして恥部への刺激を開始することにする。
太股の谷間に右手を突っ込むと、予想通り、濡れていた。

「……下の口は正直ですってか」
「……オヤジ」

千佳の悪態を耳に留めず、指でまさぐって陰部の位置を探り当てる。
爪で引っかかれたのか、くぐもった声が鼻から出て、伸恵の耳に届いた。

「んっ、ん、んんっ」
「ほら、ちぃ。股開け」

しかし、なかなか開こうとしない。
仕方なく伸恵は起きあがり、無理矢理足を開かせる。
慣れない正座で千佳の両足の間に入り込むと、両股を固定してベッドに抑え、何とかして態勢を作った。
そのまま頭を妹の股に押しつけて、陰部に舌を這わせる。

「お、お姉ちゃん、汚いよ……」
「ちぃのが汚いわけないだろ」

やっと素直になってくれたか、とか考えながら、伸恵は恥ずかしがる妹をそう窘めてやる。
セリフ自体は既に使い古されて錆が浮いたようなものに違いないが、
自分の少ない語彙の中に、この状況下で言うべき言葉はこれぐらいしか思い当たらない。
……というか、これ以外の何を言えというのか。

「お姉ちゃん……」
「なんだ、ちぃ」
「その、あたし、もう……」
「……あー、わかった」

前戯は終わりだ。
快感からか既に骨抜きになっている千佳を起こし、残った着衣を脱がせていく。
二人の間を隔てるものは、下着一枚すらあってはならない。
二人は裸になって抱き合い、いや、正確には伸恵が千佳を抱き抱えるような形になる。

「……お姉ちゃん、して」
「ああ」

短い会話だが、二人の間はそれで十分。
伸恵は人差し指から千佳に挿入し、内部に刺激を与えていく。

「あっ、ああっ、お姉ちゃん、いいっ、よぉっ」

姉の名を呼び、快感に喘ぐ実の妹。
こんな倒錯した光景が、彼女たち姉妹の日常だ。
態度は違えど、心の奥で二人は求め合い、互いを糧にして日々を生きていく。
さながらそれは、つがいと離れては生きていけない、比翼の鳥のように。
278『夏の終わり』:2006/09/22(金) 04:47:44 ID:5nt40zme

「ちぃ、一本増やすけど、大丈夫か?」
「んっ、……うん」

充分な潤滑油の助けで、伸恵の中指はすんなりと千佳の中に入る。
二つの指は千佳の中を刺激し、剥き出しになった性感の限りを費やして、
千佳を何の変哲もない小学生という普段の姿から、性感の虜として姉と交わり合う一人の女として変貌させている。
伸恵もまた、妹の艶姿に興奮し自らの秘唇に指を入れ、快感を得るべく動かし続ける。
水音だけが支配する世界で、二人の心は一つとなるべく近づいていく。

「はぁ、はぁ、お姉ちゃん……」
「なんだ、ちぃ……?」
「あたしが、はぁ、やったげよっか……?」
「……あぁ、頼む」

伸恵の秘唇を千佳の指が、千佳の秘唇を伸恵の指が、弄り、弄び、這わせ、刺激していく。

「お姉ちゃん、あたし、イクぅ……っ!」
「あたしもだ、ちぃ。二人で一緒に……!」
「……うんっ」

「あ、あっ、ぅぁああああああああああああああっ!!!」
「あ、んっ、あ、あああああああああああああっ!!!」











───それから、しばらくして。

「参ったな……」

伸恵は困っていた。
というのも、先程の絶頂のあと、千佳が一向に目を覚まさない。
当然死んでいるわけではないので、恐らく意識を失っているか、それとも疲れで眠ってしまったか。
いずれにせよ、目を覚ますまで時間がかかるのは事実だった。
しかし、それだけなら千佳にパジャマを着せるなりしたあと、ベッドで眠らせておけばいい。
当面の問題には、それ以外の理由も絡んでいるのだ。
ベッドに染みついた愛液───である。
思い切り千佳のベッドでヤッてしまったがゆえに、そこに異臭を放つ染みが残ってしまった。
伊藤伸恵、一生の不覚。
279『夏の終わり』:2006/09/22(金) 04:48:28 ID:5nt40zme

「こりゃ簡単には落ちないよな……」

ティッシュで拭ったり、濡れたタオルで拭いてみたが、結果は対して変わらない。
小一時間ほど色々試した後、ついに伸恵は白旗を揚げた。

「……やーめた」

千佳が眠るベッドに、伸恵も寝転ぶ。
ヤッちまったもんは仕方がない。落ちないもんもしょうがない。
多分、恐らく、きっと。そのうちなんとかなるだろう。解決しないものは放棄に限る。
伸恵はもぞもぞと体を移動させ、その寝顔のよく見えるところに落ち着く。
愛しい妹の寝顔を存分に堪能したところで、どこからか流れてくる甘い香りに気付いた。
そこで唐突に『セックスをした後の男の体は蜂蜜の匂いがしませんか』なんて、
ぶっ飛んだ名前のレディコミがあったことを思い出す。

いや、違うだろ。
蜂蜜なんて大層なもんじゃあない。

寝返りを打つと、テーブルの上に小さな皿が載っていることに気付いた。
確か、昼間にちぃと二人で食べたやつだ、と伸恵は思い出す。
寝転がったまま、手だけ伸ばして引き寄せるという横着な手段で手に取る。
小さな皿に一つだけ、忘れ去られたように乗っかっていたそれを、伸恵は口に運ぶ。
伸恵が口に含んだそれは、甘くて酸っぱい、ふわふわで、幼い。

苺ましまろ。
280エロ書いてみた人:2006/09/22(金) 04:56:24 ID:5nt40zme
いじょです。
一晩で完成させて提出なんて変な重荷を課したせいか、エロ薄かったり文章変だったりします。
叱って下さい。


追伸
茉莉×アナの後編ですが、なんだか鬼畜消えそうです。
茉莉のキャラを過剰に壊さないようにしながらアナを虐めるのが想像以上に難しいもんで。
281名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 17:43:46 ID:jlZb1wpI
    /                ! l ヽ  |       \
   /           i    ,'l |   ', |    i      ,
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 ,'        l   l |  _/  ! ,'    .⊥.L_',   l |  i
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. !   |   レ'´ 〃,' /  /      !|  l: | !|i |  . !
|  l   ´! .//// __        二..__ !| ! ! !   l |
!  l   |/〃'z=_==         ´, :¬:、ヽ !|l   l,!
 !   !     |' //´..:.:.ヽ           i:.:tッ:.:.i ヽ !:!   |
  !  l    l/  {:.:.ゞ':.: }          t ー-;ノ   i{リ   | 
.  l  ,'|   ,l  ヽこ..ク          `¨     |   | 
.  !. { l     |            ,          l    !
.   ! `|     |                       ,    l よろしくお願いしますわ
   i. l     |                    /    !
    ! l  : l\        r−‐,      /    !  <<アナ・コッポラ@苺ましまろ>>
   |! l  : . l: !: 丶、     `       イ : | :  ,
.    |j .l  : . l: !:、: : : `:i ー- .__  -‐1´: l:| : l :   ,{     __
.    ,' : :! : :. l:ヽヽ ___: }        ヽ: :!: : ! : ;′ハ   〃⌒ヽヽ
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282名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 18:00:14 ID:rYugNwLO
283名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 05:52:31 ID:HTtvU5oM
>>280
GJ!乙です。
確かにエロが薄い感じもしますが、おいしかったです。

難しいと思いますが、続編も期待してます。頑張って下さい。
284名無しさん@ピンキー
>>280
GJ!
原作の雰囲気が出て読みやすかったです!