クイズマジックアカデミーでエロSS!三回戦

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1名無しさん@ピンキー
前スレ&過去スレ
クイズマジックアカデミーでエロSS!二回戦
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129074191/l50
クイズマジックアカデミーのエロSS
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112618806/l50

いちおう公式サイト
ttp://www.konami.jp/am/qma/qma3/index.htm
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.arings2.com/
2名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 00:18:54 ID:JpC2vVaZ
すげえ愛想のない1になってしまった……
3名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 01:28:12 ID:f6ChxaVj
新スレメダルゲトー
4名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 01:37:00 ID:v9N7PHjw
1乙です。初一桁。
5名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 17:53:04 ID:a3wpFqJ0
>>1
乙。よくやった。
時間が空けばオレも何か書いてもいいよん
6名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 17:55:41 ID:7EXDhOgF
>>1乙ルキアディア
7名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 20:53:32 ID:ZLxP06jq
1乙

そんな貴方にアロエジュース
8名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 00:41:17 ID:mwx2Fw8A
>>1乙。
9名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 17:02:16 ID:3wrtfsZt
>>1
乙シャロンスキー
10名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 20:52:41 ID:aTDJnHvL
>>1
乙クラランシス
11名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 21:37:16 ID:1Cla7Vyr
即死は防ぐぞ諸君
12名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:29:39 ID:703A8Jyv
>9
なんでわかったんですか

>6
おまえしんでいいよ
13名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 15:51:52 ID:ps1gaeEb
さぁ、誰かSSをUPするんだ
14230:2006/05/19(金) 19:11:12 ID:AHm4cE8E
んでは、あんだけ時間あったのに完成してない拙作をば

・前スレからの続きです。
・執筆した時期がかなりズレていますので、変な所多いかも。
・無駄に力んで長ったらしいので、即死防止には良?
・カイル×ヤンヤン。本番までいってないですよー。

こんな感じで。あぼーんは「230」で願いますー。
15230:2006/05/19(金) 19:16:46 ID:AHm4cE8E
※全開までのあらすじ
ヤンヤン、興奮剤をカイルに飲ませようとするも失敗、自爆。
看病してもらった後、お礼代わりにカイルの部屋へと……!?
以下本編↓


 廊下の死角から覗き込むと、こそこそと男子棟へ歩いて行く二つの影が見える。
 そこでマラリヤは、やっと心の荷が下りた。
(どうにか成功したみたいね……頑張ったのね、あの子)
 伸びをして肩を軽く鳴らし、自分の部屋への帰路に向かう。
(これで上手くいかない訳が無い、と。そうね……私も、そろそろあの人に仕掛けてみようかしら……? ふふ)
 足音も立てず、彼女はそのまま去って行った。
 口の端に不敵な笑みを浮かべたまま。

 ふと気付いたら僕の部屋でした。
 僕は彼女に何と答えたのか、僕達がどこをどう通って帰ってきたのか。
 全くさっぱり記憶に無いというこの状況。
「どうしよう……」
 呟きに誰かが答えてくれる訳も無く、さぁぁぁ、という水の音が聞こえてくるだけ。
 そう。彼女は今、僕の部屋のお風呂に入っています。
 いつも鈍感だの朴念仁だの言われている僕だって、いくらなんでもこの状況とこの後の行動は分かる。
「……どうしよう」
 そりゃ、僕だって男の子ですから、ヤンヤンさん可愛いなぁーとか、意外と大きいんだなぁー、とか思ったことはありますけど。
 まさかいきなりこんな事になるとは思ってもいませんでした。
 準備や心構え抜き、なおかつ“初めて”という事も合わさり、僕の頭は限界のようです。煮えてます。
「ど、どうすればいいんだぁぁ!」
「とりあえず、お風呂に入ればいいと思うアル」
「ぎょわっ!?」
16230:2006/05/19(金) 19:17:25 ID:AHm4cE8E
「あ、上がったなら上がったと言って下さい……心臓が鼻から飛び出るかと」
「申し訳ないアル」
 素直にぺこりと謝るヤンヤン。
 その動きに合わせ、ひよこの色に似た長い髪が揺れる。
(うわぁぁ。髪降ろしたヤンヤンさん初めて見た。な、なんだか……)
「その、お、大人っぽい、です、ね?」
 奥手な少年は、そんな小さな違いにもいちいち動揺してしまう。
「そうアルか? えへへ、何か照れるネ」
 目を弓なりに、少女はぽりぽりと照れ臭そうに頭を掻いた。
「っじじじゃあ、僕もお風呂入ってきますね――って、あれ?」
 おかしい。何かとても重要な事件を見逃している気がする。
 何だ。何だ。何だ。……あ。
「っ!! 何でヤンヤンさんが僕のYシャツを着てるんですかっ!? しししししかも下に何も着けずに!!」
「やっと気付いたアルかー。これは家に代々伝わる『男を落とすてくにっく』の一つ、“肌華歪視奴”ネ!」

 ――――その昔、中国では騎馬民族が覇権を争っていた。
     そして、ある英雄がその争いを征する。その名を『裸上着』(ら・じょうぎ)という。
     その裸上着が得意とした技が、“肌華歪視奴”である。
     まず上半身に外套だけを羽織り、その間から見える筋骨隆々の身体と、
     肉体から立ち昇る闘気によって相手の注意を引き、その隙をついて奇襲する、というのがこの技の仕組みだ。
     現代には、人知れずこの技を受け継ぎ、意中の相手を陥落させる女性も多数いるとされている――――

                                   民明書房刊  『隠されし最終奥義』より


「いやいや男塾ネタでは無くてですね女性はみだりに肌を見せてはいけないと言うか何と言うかあーもうお風呂行って来ます!」
 耳まで真っ赤に染めたカイルは、言うが早いか風呂場へと逃げて行く。
「はは、ちょっとやり過ぎたアルか……って、本当は私が恥ずかしがる物なのにネ?」
 変なカイルー、と呟きつつ、ヤンヤンはベッドに腰掛ける。
 その頬がうっすら色付いているのは見間違いでは無いだろう。
「本当に、しちゃうアルね」
 とくんとくんと高鳴る鼓動。
 不安はある。恐怖はある。
 安堵もある。期待もある。
 そして何よりも、嬉しさに満ち溢れている。
 彼はどうあれ、自分の部屋へ私を連れて来てくれた。
 私を受け入れてくれたのだ。
「これが嬉しく無かったら、女の子じゃ無いネ……」
 かすかにこぼれた声は、風呂からの水音で掻き消される。
17230:2006/05/19(金) 19:18:27 ID:AHm4cE8E
(まずい。あれは非常にまずい)
 勢い良く冷水を被りながら、カイルは瞑想の構えをとる。
 顔を引き締め、不動のままシャワーに打たれ続けるその姿は、まるで修験者の様である。
(いや多分彼女なりのアピールなんだろうけれどあれはまずい)
 しかし内面では、年頃の男の子回路がフル回転中。
 もやもやと、妄想が浮かんでは消えるを繰り返している。
 それはさっきの格好で、とんでもない体勢になったヤンヤ――
(うおおおお静まれ第二の僕よ! いくらツボだからといって既に発射態勢になるんじゃ無いぃぃ!!)
 頭を抱えごろごろと風呂場を転げ回るカイル。
 彼の男の部分は、何と言うか、限界まで張り詰めてしまっている訳で。
 頭を洗っても身体を洗っても冷水を浴びてもさっぱり落ち着いてくれない、聞かん坊っぷりを発揮していた。
(ああああこんな状態で行ったら絶対引かれる! 間違い無く“ヤル気”満々に見られてしまうって!)
 凄まじい葛藤も空しく、一向に主張を続けるカイルの息子さん。
(! そ、そうだ、こんな時はロマノフ先生の事を考えれば……おお、一気にしぼんで行く)
 カイルは老人の持つアンチ海綿体パワーに感謝しつつ、パンパンと自分の頬を叩く。
「さあ、一世一代の勝負です!」
 戦場に向かう勇者の如く、威風堂々と彼は風呂を上がった。

 薄い青の無地のパジャマを着て、部屋へのドアをゆっくりと開ける。
「あ、カイル上がったアルね。はい、お茶注いでおいたヨ」
 居間の椅子にちょこんと腰掛け、足をプラプラ揺らしている彼女を見て、一回は押さえ込んだモノがまた持ち上がりだす。
「あどうもですすいませんお待たせしてしまってはははは」
 完全体になる前に向かいの椅子に急いで座り、テーブルでなんとか誤魔化すカイル。
「? カイル、ちょっと変だネ? どうしたアル?」
「あ、いや気にしないで下さい」(って身を乗り出さないでー! 谷間が! 谷間が!!)
「そう? ……ん。やっぱカイルにお茶の入れ方は負けるヨー。少し苦くなっちゃったネ」
「あ、いや気にしないで下さい」(ここで舌を突き出すとは!? 狙ってるのか? 狙っているのか!?)
「やっぱ変アルね……? そ、そういえばカイルの部屋って全然汚くないアルね。やっぱり性格が出るアルか?」
「あ、いや気にしないで下さい」(あー! 横向いたら見えるようーなーじ! うーなーじ!!)
 同じ言葉しか返さないカイルに、ヤンヤンは妙な異変を感じ取る。
「……カイル、もしかして緊張してるアルか?」
「へあっ!? そんな事は無いですよっ!? ほらこの通り一気飲みまで!」
「あ」
 カラッカラに渇いた喉に、カイルは一気にお茶を流し込む。
 それは確かに少し苦かったが、むしろその風味が自分を落ち着かせてくれた。

(そうだ、落ち着け。何をやってるんだ僕は)
 すぅっと自分の中で何かが変わって行く。
(……多分、この流れだと、行く所まで行ってしまうだろうな。
 だから、だからこそ冷静になるんだ、僕。こういう事は一生の思い出になる。僕にとっても彼女にとっても)
 目の前の彼女を見つめ、彼の決意は言葉となる。
18230:2006/05/19(金) 19:20:28 ID:AHm4cE8E
「ヤンヤンさん。僕から、伝えたい事があります」
 いつに無く真剣な声音で告げる。
「あなたが入学してきてから」
 手に背中に心に汗が。
「あなたの事を、ずっと考えていました」
 脳は白く燃え上がり、想いを残らず吐き出させる。
「一目惚れって奴、ですね」
 顔を上げ、瞳を見せて、彼は。
「あなたの事が好きです。大好きです」
 
 慕う彼からの、いきなりの告白。
 何が起きたのか解らない、といった表情から一転、ヤンヤンの目には涙が浮かび始める。
「う、うぅうぅぅぅ」
 顔を真っ赤にして必死に堪えている様だが、一旦決壊した涙腺は止まらない。
 ぼろぼろと溢れる大粒の涙は頬を伝い、テーブルの上で形を崩す。
「うぅぅ! カイルも、マラリヤも、何で急にこういうコト……!」
 何度もしゃくりあげながら、彼女は必死に自分の気持ちを伝えようとする。
「ひっ、わたしも、うぅ、わたしも、カイルが大好きだヨぉ! ひぐっ、ひぅぅぅ」
 Yシャツの裾でいくら拭っても、その滴は止まる事を知らない。
 肩を震わせ、喉を震わせ、ヤンヤンは感情のままに嗚咽する。

 ――あの時、何故ああいう事をしたのかは、自分でも分からない。

 カイルは彼女の後ろにゆっくり回りこむと、そのまま腕を首に回し、身体全体で抱き締めた。
 その行為はとても静かなもの。
 けれど、どんな言葉や仕草よりも、雄弁に心を伝えていた。

 応えてくれてありがとう。
 泣かせてしまってごめんなさい。
 遅くなってすいません。
 大好きです。愛しています。
 だからもう、泣き止んで下さい。
 恋人からのお願いですよ。
 ね?

 ――でも、それで良かった、と思う。
   そうじゃなきゃ、あんな思い出は作れなかっただろうから。

 席を立ち、ベッドの前でもう一度抱き締めあう。
 ヤンヤンはまだ少しぐずっていたが、カイルの胸元に顔を埋めるとそれもすぐに治まる。
 ぽん・ぽん、と、緩く背中を叩いてあやしてやるカイル。
 甘える猫の様に、顔を胸に擦り付けるヤンヤン。
「カイルぅ」
「はい? んむぅっ!?」
 呼び掛けに応じてこちらを向いた彼に、口付けで奇襲する。
 精一杯背伸びしての、唇同士が触れ合うだけのキス。
 直後にぱっと身を離したヤンヤンは、ベッドにぼふっと飛び込み、真っ赤な耳を隠そうとシーツと格闘する。
「うやぁー!! は、恥かしぃーっ!!」
「……あ……」
 お返しの奇襲を食らい、カイルの頭は悶々モードに再突入する。
(ぷにゅっとした柔らかい物が僕の唇をそれよりももっと柔らかい物が胸に押し付けられてああ僕はもう駄目みたいで)
 鼓動の速さは限界に近く、続く拍動は全身を内から焦がす。
 もう、止まらない。
19230:2006/05/19(金) 19:22:10 ID:AHm4cE8E
 二人分の体重を支え、ベッドが少しの揺れと小さな軋みを起こす。
 カイルは布の擦れる音と共に、シーツを取り払う。
 その下には、自分で自分を抱き締める様に小さく縮こまった少女が一人。
 先程シーツと戯れる内に着ているYシャツもめくれてしまったのか、太ももや胸元がはだけてしまっていた。
 それでもまだ見せたくないと言う様に、大事な部分だけでも手で覆い隠す。
 火照った身体やその動作が、逆にいやらしさを引き立てるとも分からずに。
 荒くなった息が漏れ、自分の頭の中が沸々と煮立つのが分かる。
 心で暴れ狂う劣情は、股間の膨らみという形で表に出ていた。
「わ……」
 パジャマを突き破りかねない勢いのシルエットを見て、彼女は驚きと好奇の溜息をこぼす。
「ちょ、ちょっと待って下さい。今脱ぎますから」
 いつもなら絶対言う事の無い大胆な言葉で答えながら、わたわたと上のパジャマと薄手のシャツを脱ぎ捨てる。
 外見では判らない、きっちりと引き締まった筋肉を纏った上半身。
 無駄な物が殆ど見られない、正に男性の理想的な肉体である。

(うわうわわわわ……は、初めて見たヨ、男の人の裸)
 赤い顔を隠した手の指の隙間から、しっかりと覗くヤンヤン。
 昨日までは想像の内でしか見ていなかったものが、今現在彼女の目の前にある。
 丁度、後ろを向いてパジャマのズボンを脱いでいる彼の腰から下にかけてがあらわにされていた。
 緊張のあまり、ガチガチに固まった尻の筋肉が引きつって動いている。
 ふっと好奇心が打ち勝ったのか、ヤンヤンは硬さを確かめるように、彼の今だひくひく波打つ臀部の筋肉に指先で突きを放つ。
「え、えいっ」
「はうッ!?」
 屈んでズボンを脱ぎ終わろうとした瞬間、無防備な尻に何かが直撃する。
 驚きの余りに海老反りながら前方へジャンプしてしまったカイルは、足首をパジャマにとられ 正 面 から派手に転倒してしまう。
 しかも、手を床に突く事が出来なかったのだ。

 さて、男性読者はお分かりであろう。
 分からない方は、膨張した棒状の筋肉を、平面で急激にサンドイッチされる、と想像して欲しい。
 
 めきょっ!
「―――――――――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッ!!!!!!」
 声にならない絶叫が口から放たれ、彼は股間を押さえてごろごろとカーペットの床を転げ回る。
 作者もあんまり考えたくないタイプの痛みを味わい、一瞬で体中に脂汗が滲み出す。
 唯一幸運な事といえば、中途半端な勃ち具合ではなく、腹に付きそうなほどの全開勃起状態だった事であろう。
 とはいえ、一歩間違えば男性として終焉を迎えていたかも知れない事件に、カイルはパニックを起こしていた。
(あ、あれ? 何でお爺ちゃんが川の向こうで大漁旗を振っているんだろう? とりあえず手伝いに行かなきゃいけな)
「カ、カイル!? ごめん、大丈夫アルか?」
 ぺちぺち背中を叩かれて、カイルははっと正気に戻る。
「ヤ、ヤンヤンさん……僕は、もう、もう……」
「わわ、お、落ち着くネ、カイル!」
 ずりずり引っ張られて、ベッドに腰掛けさせられるカイル。
「本当に申し訳ないヨ。……痛いトコはどこアルか?」
 ぺこりと謝るヤンヤンは、続けてカイルの身体中をまさぐり始める。
「わ、や、ちょ、ま、違、そこは、ひょわっ!?」
20230:2006/05/19(金) 19:23:37 ID:AHm4cE8E
「あれ? どこも変になって無いヨー。……! も、もしかして……こ、ここ……アル、か?」
 男性器を軽く握られ、かすかなうめき声と共にそこにまた血が集中し始める。
「うわ、硬くなって……お、おっきくなってきたヨ?」
 カイルのソレは、常人よりも一回り程大きい、彼の体格に見合った代物であった。
 先っぽはちょっと被ってはいたが。
「あ、あの、流石にそれはちょっと……あわわわっ!?」
 両手で陰茎を掴み、こしゅこしゅとゆっくり擦り上げるヤンヤン。
 カイルの弱々しい抗議や抵抗も、全く意に介さない夢中っぷりである。
「……かちかちで、すべすべで、ぴくぴくして、あっついアル」
 彼女はごくりと生唾を飲み込み、ペニス全体のフォルムを撫でる様にして確かめる。

 滑らかな女性の肌という物は、それだけで男に対しての特殊兵器となり得る。
 その感触が、身体の中でもとびっきりに敏感な部位を這いずり回るというのだから、カイルにしてみればもう堪ったものではない。
「くぁ、はぁぁぁ……うう、く、ふぅぅ……」
 しゅにしゅにと乾いた摩擦音を立てながら、股間をまさぐる彼女の手指。
 自分でする時とは全く異なる思いがけない動きに彼は翻弄され、襲い掛かる快悦に声を漏らすだけ。
「びくびくが凄いヨ……そういえば、コレ、咥えると気持ちいいって聞いたアルけど……」
 皮を後退させられ、赤く腫れ上がった切っ先を見つめ、呟くヤンヤン。
 息を段々と荒げ、大きく口を開け、男根を咥内へ迎え
「あ…………やぁぁぁぁ!! やっぱ怖いアルぅぅぅ!!」
 いれない。
 反対に顔を背け、根元をぎちぎちと万力の如く握り締める。
「うあぁぁぁぁ!?」
 ぬめぬめどろどろの快感を予想していたカイルは、予想外の強襲に思いっきり仰け反る。
 ペニスの内圧が一気に高まり、微弱な空気の流れだけでも快感に痺れてしまう程だ。
(流れ……? ああ、これなら……)

「や、ヤンヤンさん……先っぽの所に、ふぅーって、してみてくれますか?」
 薄白く濁った頭の中、そんな言葉が口から出る。
「え、え? こ、こうアルか?」
 不思議な指示の意図が読めず、小首を傾げながらもヤンヤンは指示に従った。
 凶悪な形状を持つ勃起のすぐ近くに、桜の花弁を二つ合わせた様な、小さな彼女の唇が寄せられる。
 すごくいやらしい構図だな、と思ったのも束の間、潤みを含んだ熱波が頂点へ叩きつけられる。
「ふぅーっ……はぁーっ、はぁぁ……」
(く、ぁぁぁぁっ!! やっぱり、これ、凄いっ)
 一撃目は表面を滑らかに通り過ぎ、二撃、三撃目はねっとりと粘膜に絡みつく。
 それは、確かにただの吐息。
 けれども、内側から弾けそうになっているソレにとっては、口淫を用いた愛撫と変わらない。
 擬似的なフェラチオに、カイルは奥歯を噛みしめ、顔面の神経を引き締めて耐える。
 そうでもしないと、もう一回された瞬間に、全部解放してしまいそうだから。
21230:2006/05/19(金) 19:25:48 ID:AHm4cE8E
「はぁっ、はぁ、ふぅーっ、はぁぁ、はぅ、ふぁーっ、はふぅぅぅ……」
 自分のやっている事が、どんなに淫らな事なのか、ヤンヤンは自覚している。
 自覚しながら、目の前で熱く滾っている男に、大きく息を吹きつけている。
 口でするのはちょっと、いや結構怖い。でも、これだったら大丈夫だ。
 これでカイルが喜んでくれるなら、酸欠になったって気にはならない。
 ――そういえば、おとこのひとはきもちよさがげんかいになると『射精』するんだったね。
 いつなんだろう。まだかな。もうすぐかな。とびでてくるのかな。
 めのまえでおおきくふくらんで、あついあついなかみを『射精』するのかな。
 まだかな。まだかな。ちょっとくるしくなってきたけど、かいるのためならわたしは――

 正常な呼吸が保てなくなり、犬の様にはぁはぁと喘ぐヤンヤン。
 その間も細指が根元や袋を弄び、カイルの射精への秒読みを早めさせる。
 酸欠と羞恥で首元まで赤くなったヤンヤン。
 日常の元気な表情と正反対な、淫蕩な笑顔での奉仕。
 カイルはもう、この異常で非常な事態に我慢できない。
「もう、でっ……ますっ……ヤンヤン、さん……!! ひ、ぁっ! あああああぁぁぁあぁぁっ!!!」
 最後の一言を言い終えるが早いか、カイルの肉柱は指を押し退ける位に一瞬で体積を増し、カリ首を広げ、先端から白濁を射出する。
 ぶびゅぅっ! びゅばっ! びゅびゅ、びゅっ! びくん! びゅ、ぴゅる……
 溜めに溜めた男のエキスを、一気に噴出す股間。
 恐ろしいまでの快感は脊髄を瞬時に駆け上り、頭のど真ん中で爆発を起こす。
「ひゃ!? わ、わ! あ、っついっ!? やぁぁ!」
 打ち上げられた子種は、放物線を描いてヤンヤンの顔面に軟着陸。
 そのまま額や鼻筋、降ろされた髪、口元にまで飛び散る。
 睾丸の中でぐつぐつ煮込まれた精液は、鼻孔を突き刺す程に濃密な男の匂いがした。

 真っ白に染まった夢世界から、はっと意識が頭に戻る。
「はっ、はぁっ、ヤ、ヤンヤンさん、すいません……」
 目の前には、顔に大量に付着した精子を指で拭い取ろうとしている彼女の姿があった。
 掌に掻き集められたのを見ると、自分がどれだけ凄まじい量を出したかがはっきり分かる。
 いくらなんでもこれは……。
「凄かったヨ……噴水みたいだったアル」
 と、ヤンヤンはにこやかに微笑む。
 その目元や頬は今だ上気していて、心の奥底がびしびし刺激される。
「これ……ちょっと舐めたけど、苦いし喉に絡むネ。あんまり好きにはなれなさそうアル」
「と言いながら何故指先でちょっと掬って舐めてますかー!? あの、何か猛烈に恥ずかしいのですが」
「そうアルか? うーん……」
 カイルは気恥ずかしさを紛らわそうと、ティッシュを2、3枚とって彼女の顔を拭ってやる。
 ちょっとペタつく気もするが、ネトネトした感触は大体取れた。
22230:2006/05/19(金) 19:27:14 ID:AHm4cE8E
 始末を終え、改めて二人は向き合う。
 今日だけで何度となく繰り返した行為を交わし、ベッドへもたれかかる。
 ヤンヤンは上から迫るカイルの唇に、舌を絡めて対抗。
 唾液を交換、舌を接着。唇から口蓋、歯の裏までお互いに舐め回し、舐め回す。
 自分とは違う味の体液を味わう。それは正に美酒で火酒。
 身体は火照り、汗は吹き出す。
 二人の世界は、未だ終わらない。

 口付け、と言うには淫靡すぎるその行為の途中、カイルの手が恐る恐る彼女の膨らみへと伸びる。
 ふン、と甘い声を漏らしながらも、ヤンヤンは震えるその手を拒まない。
 むしろ触れやすいように、胸をぐっと突き出すようにする。
 ぽふ、と膨らみに手が乗り、ヤンヤンは身体を小さく震わせる。
 綿の硬い肌触りの上からでも、はっきりと自己主張をする柔らかい乳房。
 小柄なヤンヤンには、やはり不釣合いな程の大きさである。
「ん……は、う……」
 ふにっと指を沈ませたり、さわさわ撫ぜてみたり、ゆっくりと圧迫してみたり。
「ん、む……わ、わぁ……」
 カイルはその初めての感触に驚きっぱなしだ。
 そのまま、口付けとソフトタッチを継続する内に、より強い好奇心が湧いてくる。
 ――生で、見て、触って、揉んで、舐めてみたりしたい――
 男として、これだけは譲れないポイントだ。
(急にやるのは何だかマズい気がします……ここは、じわじわと……)
 カイルは手元をちょっとだけずらし、そろりそろりとYシャツの釦に指を掛ける。
 かたつむりとデッドヒートをしそうなスピードで、一つ、二つと外されていく小さな留め具。
 腹の上まで行くと流石にばれ、ヤンヤンにジト目で睨まれたが、カイルは申し訳なさそうな笑みでどうにか誤魔化す。
 程無くして、Yシャツの隙間から赤みを増した肌色が覗く。
 そのまま一番下の釦を外すと、ふるん、と支えを失った生乳が揺れ、綺麗な裸体が露にされた。

 正直、カイルは言葉も出ない程驚愕していた。
 綺麗。美しい。凄い。見惚れる。
 そんなありきたりな言葉じゃあ、この素晴らしさは表現出来やしない、とカイルは思う。
 誰が見ても、うっとりと溜息を漏らす様なヤンヤンの艶姿。
 引き締まる所はきっちりと、膨らむところはゆったりと。
 余す所なく、極上なボディラインを誇示している。
「カイル、あんまり見られると……恥かしいヨ」
 局部は両手でしっかりと隠してはいるが、余計扇情的なポーズになっているのに彼女は気付かない。
「あ、そ、すいません……」
 さっきからカイルは生唾を飲みっぱなしだ。
 緊張を飛び越えて、ある種のトランスに近い精神状態のまま、カイルはヤンヤンの素肌へと触れる。
「ひゃう……!」
 拒否なのか驚きなのか判別しがたい悲鳴もそっちのけ、カイルはおへその近辺を撫で回す。
 温かく、滑らかでもちもちした柔らかい感触を、手の神経をフル活動させて感じ取る。
「カ、カイルぅ……」
「は、はい?」
 どこか切なさを含んだ声で呼び止められ、カイルは何事かと視線を合わせる。
「ごめ、ごめん、見られるの……は、はず……恥かしいから、後ろから触って欲しいアル……」
 ――息を荒げた『お願い』。僕は拒否なんて出来ませんよ。そりゃあ。
23230:2006/05/19(金) 19:29:38 ID:AHm4cE8E
とりあえずはここまでー。
これ以降がなんというかかんというかorz

続きは何時になるやら…。
もしお待ちしていた方がいらっしゃいましたら、本当にすいません。と、詫びを入れます。
それでは、また。
24前スレ506:2006/05/20(土) 15:14:44 ID:4SHs7aEV
>>230
久々に乙です!
くすぐり(民明書房ワロス)あり、初々しい2人の描写といい、GJです!
エロなしと言いながら、空気フェラ、その発想は無かtt(ry
続き、首を勃たせて待ってますw

>>1
乙タイランダ



さて、こちらも1本UPしました。
これから一晩寝かせて、チェックの上お届けできれば、と思います。
カイル×クララですが、需要あんのかな?
あと、差し支えなければ、鳥は付けませんが何か名乗りましょうか?
ウザいなら「前スレ506」で通します。
25名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 20:56:19 ID:k7a3lQri
>>24 wktkして待ってます。

カイル祭りワショーイ。
26前スレ506:2006/05/21(日) 09:36:50 ID:reAau24/
PN名乗るのはやめときます。
校正完了につき投下。

>>25
口に合いますかどうですか…

注意事項
・カイル×クララ、基本甘。(倉庫置場のカイクラにインスパイア)
・拘束あり、薬使用あり。
・クララがかなりM入ってます。
・時期外れw
・長いです orz

2人のキャライメージ損なう可能性がありますので、嫌な方はスルー推奨。
NGは「506」にて。
27前スレ506:2006/05/21(日) 09:41:25 ID:reAau24/
 『MY GIFT』

1.8月4日(Fri) 3:00 P.M.

「そういや、みんな来週からどうするの?」
「うーん、アタシはタイガと旅行、かな。 ツーリングと食い倒れになりそうだけどね。
 そういうルキアは?」
「私? 実家に一旦戻ってから、テキトーにブラブラするつもり」
「あれ? レオンは放っとくの?」
「アイツも実家。 ま、戻ってきたら、夏祭りにでも行くわ。 マラりんは?」
「…その呼び方やめなさい…」
「えー、かわいいと思うけどなぁ」
「………。 私も実家。 家の手伝いと、地元の祭に顔を出すから…」
「セリオスは連れて行くの?」
「勿論」
周りに誰もいないカフェに座って、お茶を飲みながら、つれづれに休みについての井戸端会議。
マジック・アカデミーは既に夏休み。 生徒は早々に実家に戻ったり、補習を受けたりと、思い思いに過ごしている。
今この場にいるルキア、ユリ、マラリヤ、クララの4人も今週いっぱいは寮で過ごしている。
ちなみに、アロエは既に実家に戻り、ラスクとユウは2人(?)でリゾートへ旅行、
ヤンヤンは寮に残って自習とバイト漬け、といった按配である。
また、シャロンも避暑地の別荘で過ごしている。 半ば強引に招待されたサンダースも一緒だ。
「私も実家ですね…めったに戻れないですから」
「そーいや、クララの実家って、結構遠いんだよねぇ」
「でも、転送陣を使えるから、まだ楽ですよ」
「カイルとは旅行とかしないの?」
「カイル君も、久々の実家みたいなんです。 出発は一緒なんですけど」
「カイルといえば、来週早々誕生日じゃなかったっけ?」
「はい、一応その日は2人で街へお出掛けします」
少し頬を染めて、クララは返事をする。
「へー、やるねぇ、クララ。 で、プレゼントとかは決めたの?」
「手作りのお菓子とか…」
「料理上手だもんね、クララ…って言いたいとこだけど」
とルキアとユリが意地悪く笑いを浮かべる。
「折角だから、『私を食べて♪』 とか迫っちゃいなよ」
クララの顔が爆発したように真っ赤になる。
「そ、そんな…」
ウブな反応を楽しむかのように、ルキアとユリはさらに茶々をいれる。
「ほら、ハダカにリボン巻いて『プレゼント♪』とか」
「逆にカイルに襲いかかっちゃうとか…って、初めてじゃ、ムリか」
「………」
28前スレ506:2006/05/21(日) 09:43:28 ID:reAau24/
「…何を馬鹿言ってるの…この娘、もう処女じゃないわよ。 相手は勿論カイル君ね…」
黙ってしまったクララにマラリヤが助け舟(?)。
「マジ!? いつ?」
「ってか、何でマラりんが知ってんの!?」
クララは赤くなったまま俯いている。 マラリヤは一瞥して、
「…クララの誕生日の翌日かしら、痛み止めを処方したから…すぐバレるわよ」
「うっそー、こないだ!? クララ、やるじゃん!」
「…でもさぁ、その割に全然フンイキ変わんないよねー、2人とも。 
恋人同士ならもっとアツアツな感じになるもんだけど」
クララ当人をよそに盛り上がる3人。
「…あ、あのぅ…」
ようやく、声を発するクララ。
「あ、ゴメン。 ちょっとからかい過ぎたね」
ユリが謝る。
「…いえ、それはもういいんですけど…ひとつ皆さんにお聞きしたい事があるんですけど…」
相変わらず顔が赤いままだ。
「なーに?」
「皆さん…あの…2回目って…どうでした?」
「はい?」
「ですから…その…」
内気な彼女らしく、なかなかはっきりとは言えないらしい。
「…初めてシてから、次いつシたか、って事?」
ユリが尋ねる。
恥ずかしそうにコクリと頷くクララ。
「うーん、どうだろ、私は1週間ぐらいしてからかなぁ、確かデートの後の流れだったし…」
「そうなの? アタシ、その日から向こう、ほぼ毎日なんだけど…」
「…やり過ぎよ…私はルキアと似たようなものかしら…」
ルキア、ユリ、マラリヤがそれぞれ応える。
「そ、そうなんですか…」
少しヘコんだように言ってまた俯く。
29前スレ506:2006/05/21(日) 09:44:11 ID:reAau24/
「…クララ、ひょっとして、誕生日の時以来…してないの?」
ルキアが尋ねる。
「…はい」
「ありえなーい! カイルって、甲斐性なし!?」
「でも、カイルなら有り得るよ、ソッチ淡白そうだし、優しすぎてなかなか手が出せないとか…」
「…セックスに甲斐性って変だけど…それはともかく、セカンド・ヴァージンってわけね…」
「でもさぁ、クララとしては、それでいいの?」
「いえ…正直、不安なんです。 もちろん、それが全てではないし、カイル君も優しくして
くれているけど、本当にそれでいいと思っているのか…」
「いや、カイルじゃなくってさ、クララ、あなたの事。 カイルの事好きなんでしょ?
ユリみたいに毎日、とは言わなくても、彼とエッチしたいんでしょ?」
「一言余計だよ」
「黙って。 クララ、そこんとこ、どーなのよ?」
不安な様子のクララにルキアはストレートに畳み掛ける。 
しばらく沈黙した後、か細い声で、
「……はい……」
クララが応える。
「じゃあさ、カイルの誕生日なんだし、いい機会じゃない?
まぁ、クララの性格だから、ガッつくのって難しいとは思うけど、押しの一手で迫っちゃえば」
「…直球がいいかはわからないけど、ここでウジウジしてるよりはマシね。 何か必要なら応援はするわよ」
「そーそー、頑張れ!」
次々に後押しするようなセリフが出る。
「…ありがとうございます。 いえ、迫る覚悟はできているんですけど…その…」
「ちょっと、なら悩む必要ないじゃん!」
「…その中身が問題、というわけね」
「…は、はい。 皆さん、応援いただけるということで、少しお手伝いいただきたい事が…」
まがいなりにも気持ちを少し吐き出したためか、クララの声と内容に力が戻っている。
「中身によるけど…なーに?」
「実は…」
声を潜めて紡がれるその内容に、3人の目が大きく見開かれた。
…恋する魔女たちの茶会が終了したのは、そこから更に2時間以上経ってからだった。
30前スレ506:2006/05/21(日) 09:44:51 ID:reAau24/
2.8月7日(Mon) 4:00 P.M.

「ふぅ、今日はこれくらいにしますか」
カイルが図書室で独りごちる。
時計はそろそろ夕方4時を指している。
図書室での自習は、予習と復習のプログラムを日々繰り返すカイルにとって、もはや日課である。 
夏休みということもあり、人気はない。
2時間ほど前に、ルキアが本を探しがてら、課題でわからない点を彼に質問してきたくらいで、
彼女もほどなく電話で呼び出されたのか、既に図書室を立ち去っている。
「さて、明日ですか…」
ふと、自分の誕生日が頭をよぎる。 寮に入ってから特に意識はしなかったが、今年は特別だ。
恋人となったクララと2人で過ごす誕生日である。
約2ヶ月前のクララの誕生日の夜、ここで告白された。 自分自身、彼女が好きだったから、
内気な彼女の泣きそうになりながらの決死の告白に、精一杯の勇気で応えた。
…まさかその日のうちに彼女を抱くとは思ってもみなかったが。
そして表面上は普段変わらぬ関係を続けている…が、カイル自身悩んでいる。
このままでいいのか、もっと恋人然としていいのか。
しかし、元来気が優しすぎるカイルは、まず、クララのことを考える。 
この恋によって、クララの賢者修行の足を引っ張る事になれば、本末転倒だ、と。
しかし、自分自身無理にでもそう制御しないと、おそらく彼女への色情に溺れるだろう、とも思う。
実際、夜毎に頭のなかであらぬ欲望を巡らしているのは事実だ。
「…詮の無い話ですね」
思考を打ち切る。
夕飯の準備にかかろう。 ロマノフ寮にある自室へゆっくりと戻る。

自室の鍵を開け、カイルは、不思議な香りを感じた。 フローラルなジャスミンの香り。
普段変わらぬ整った自分の部屋だが、芳香剤の類は置いていないし、アロマの趣味はない。
「誰か来たのですかね?」
鍵を掛けた部屋に入ることのできるのは、合鍵を持つクララ以外にはないだろうが、
彼女は、今日はマラリヤ達と外出している筈だ。
不審に思いながら、自分の机にノートと書物を置こうとして、淡いピンク色の封筒に気付く。
『カイル君へ』
紛れも無く、クララの文字だ。
封を開ける。 1枚のグリーティング・カードが入っている。
『1日早いけど、プレゼントです』
短い文字。 よく見ると、その文字列は不自然にカードの上方に書かれている。
そして、すぐ下に矢印が書かれているが、矢印の先は余白があるばかりだ。
「? 何でしょうかね」
部屋を見回す限り、プレゼントとおぼしき物はない。
まさか、このカードとジャスミンの香りがプレゼントでもないだろう。
キッチンを見る。 朝方と何ら変わりは無い。 冷蔵庫の中身も今日の夕飯の材料があるだけだ。
飲みかけのボトルのミネラルウォーターを少し飲んでから部屋に戻り、そして寝室へ。
ベッドとサイドテーブルとクローゼットのみの部屋。
カイルは、眼に飛び込んで来たものに、しばし呆然とした。
31前スレ506:2006/05/21(日) 09:46:17 ID:reAau24/
ベッドの上には、クララが眠っている。
しかし、彼女は全裸である。 しかも、両手を上にして枷を取り付けられベッドに固定されている。
さらに言えば、アイマスクで目を、ヘッドホンで耳を、テープで口を塞がれている。
あまりに現実離れした光景に理解が追いつかない。
「…! ク、クララさん! 大丈夫ですかっ!?」
ようやく我に返り、慌ててクララのもとへ駆け寄り、戒めを解こうとして…携帯電話が鳴る。
とりあえずタオルケットを彼女に掛けて、電話を見る。 見覚えのない番号だ。
「…はい」
『カイル君だね、1日早いがお誕生日おめでとう。 プレゼントは気に入ってもらえたかい?』
「!?」
聞きなれない低い声。 男の声のようにも聞こえる。
『どうした? そんなにポカンとして? 君が大事に想っているクララをプレゼントしてるのに』
「誰ですか、あなたは? クララさんに何をしたんです! いや、どうやって僕の部屋に…」
電話の主の正体もわからない、どうやってこの状況を作りあげているかもわからず、カイルは混乱する。
しかも、自分が戻ってきた頃合いを見計らったような電話。
電話を持ちながら、忙しなくカイルは部屋を見回す。
『まぁ、落ち着きなよ。 別に彼女に危害は加えてないよ。 ただ、君の返事次第では…』
「…目的は何なのですか、一体!」
『…話が早い、と言いたいが、最初に言った通り、バースデー・プレゼントといったろう?
 で、早速プレゼントで楽しん…』
「ふざけてるのですか? クララさんを物みたいに…!」
電話の主の発言に、カイルはいきりたつ。 恋人に蔑ろなマネをされて黙ってはいられない。
『気に召さなかったかな? ただ、カード見ただろう? 彼女が自分で書いたものだよ。
 君の部屋に入れたのも、彼女の協力あってこそさ』
「…クララさんが自分から? 信用できませんね」
『信用する、しないは勝手さ。 で、プレゼントが気に入らないなら…こうするけど?』
低い詠唱。
クララが眠っている上で、気流が発生し、先程掛けたタオルケットを無残に引き裂く。
再び、クララの裸体が露わになる。 カイルは青ざめるとともに、しかし、一方で、体の奥が不思議な熱さに囚われる。
『…次は体を狙うよ』
「ま、待ってください! 僕にどうしろと?」
相手はクララに危害を加えようとすればできる状況のようだ。 明らかに見られている。
相手の出方がわからない以上、まずはクララの安全確保が第一、とカイルは考える。
そのためなら、自分の体が傷つくくらいはなんでもない。
しかし。
『簡単なことさ。 据え膳食わぬは何とやら、って言うだろ? 君は君の思うままに、クララとセックスすればいいのさ』
「…は?」
32前スレ506:2006/05/21(日) 09:48:23 ID:reAau24/
あまりの展開にカイルはまたしても混乱する。
バースデー・プレゼントといってクララを拘束してみたり、呪文をぶつけて脅してみたり、挙句、抵抗も敵わない彼女とセックスしろ、だ?
「何をわけのわからないことを…」
『何を躊躇うんだい? 恋人同士だろ? たまにはこんな刺激もあってもいいだろ』
「そんな趣味はない!」
『…フフ、君はそうだろうね。 でも、彼女はどうかな? 本当はこんな感じで犯されたい、と思ってんじゃない?』
低い声がからかうように続ける。
『知っているんだよ。 君が、初体験してからこのかた、彼女に手を出していないことは。
 もう、かれこれ2ヶ月だよな? クララも不安がってたよ。 愛されてないのかってね。
 でも、内気な娘だから、自分からセックスをねだれないじゃない? で、こっちがそのお手伝いしてるってわけ』
電話の声は正確に2人の関係を把握している。 誰だ。
『無理やりにクララを拘束したんじゃないよ。 ほら、服だって几帳面に畳んであるだろ?』
確かに、丁寧にクララの制服やらが畳まれて置かれている。 破られたり、ボタンが綻んだりはしていない。
「でも、こんな無理強いめいたマネまでして、僕は彼女を抱きたくない! 普通に僕から誘いますよ!」
『でも、実際、してないよな? 2ヶ月も。 その間、誘うチャンスはいくらでもあったのに』
「こっちの恋愛のペースにまで指図するんですか?」
『そりゃあ、恋に悩む女の子の方を応援するさ、朴念仁』
やりとりを続けながら、カイルは自分の急速な異変に気付いた。
熱い。 脳の奥も、口の中も、体も、そして…ペニスも。
動作がそぞろになったのを見透かしたのか、電話の声がこう言う。
『ほら、そろそろ効いてきたね。 さっき飲んだ水に、ちょっと仕掛けをしたんだ』
「…一服盛ったんですね…」
『不本意だけどさ、こうでもしなきゃ、君はソノ気にならんだろ?』
「卑怯だ!」
『彼女を放っておく方もどうかと思うよ? さ、胸の奥にしまっていたクララへの欲望、ぶつけちゃえば?』
そのセリフに従うように、カイルの視線がクララへ再び注がれる。
拘束されている事を除けば、焦がれてやまないクララの裸体がそこにある。
奥底が熱を帯びる。 …いや、だめだ。 こんなのは…
心の中の葛藤を突き崩すように、声がする。
『本当は、彼女と爛れるような刻を過ごしたいんだろ? 頭の中で犯していたように、さ』
…その通りだ。
『さ、もう我慢する事はないさ。 ぐちゃぐちゃに犯して、彼女を啼かせてあげなよ』
………。
「………」
カイルの脳裏で何かが爆ぜた。
…ごめんなさい、クララさん。 僕は、弱くて下劣な、最低な男のようです。
操り人形のようにカイルは、クララへ近寄る。
33前スレ506:2006/05/21(日) 09:52:14 ID:reAau24/
3.8月7日(Mon) 4:30 P.M.

『やっとソノ気になったみたいだね』
楽しそうに、しかしどこか安堵したような声がする。
「…まだ、電話は切らせてもらえないんですか?」
欲情に濡れつつも、抑揚をなくした声でカイルが言う。
『いや、本番が始まったら切るよ。 そこまで野暮じゃないしさ。 ただ、その前にいくつか注意事項を伝えたいから、少し待ってくれ』
「手短にしてください」
『ハハッ、素直だね。 まず、耳のヘッドホンと口のテープは外していいよ。 手枷とアイマスクはそのままだ。 で、あと、声は変えておけ』
「…最後に抱き締め合いたいんですが」
『気持ちはわかるが、それは辛抱してくれ。 で、そこにある小箱に色々入ってるから』
カイルは小箱を開ける。 どう見ても、媚薬の類いが揃っている。
『1つだけ、挿れる前にそのチューブの膏薬だけは塗ってあげてくれ。 まだ妊娠させたくないだろ?』
チューブを見ると、どうやら避妊薬のようだ。 互いの局部に塗布するらしい。
『他は使うなり何なり好きにしてくれればいい。 副作用はないから大丈夫さ』
「…そんなことより、その後、どうしろと?」
『また電話で指示するさ。 電話は切るけど、見てるから。 じゃ、プレゼントを堪能してくれ』
電話は切れた。
カイルは電話をサイドテーブルに投げ出した。
そして、もどかしげに服を全て脱ぎ捨てる。 
ベッドに飛び乗るように移動して、クララを見つめる。 まだ眠ったままだが、心なしか、肌が上気しているようにも見える。
「まずは、と…」
ヘッドホンを外し、口のテープをはがす。 薄紅色の唇が姿を現す。 安らかな呼吸音。
上質な人形のようなたたずまい。 しかし、手枷とアイマスクのアクセントが淫らで、黒い劣情を催す。
小箱を改めて見ると、喉用の噴霧薬のようなものがある。 ラベルを見ると変声効果があるようだ。
噴霧。 苦い刺激。 普段の柔和な声が一変して、低くしわがれる。
「…起きてもらいますか」
なにか、別の人格を持ったような気分である。 そして、頭の中が欲望で塗りつぶされる。
あとは、思うがまま、彼女の体を、弄ぶだけ。
34前スレ506:2006/05/21(日) 09:54:31 ID:reAau24/
薄く開いたクララの唇。
カイルは、覆いかぶさるようになり、両手で軽く彼女の顔を挟む。 そして一息にキスをする。
普段の優しく愛情を込めた軽いキスではなく、欲望に忠実なディープキス。
口腔内に舌を侵入させ、激しくかき回す。
「!?」
眠っているはずなのに、まるで待っていたかのように、クララの舌が的確にカイルを迎撃する。
不意打ちに動揺しながらも、カイルは負けじと舌を絡め、上顎を舐める。
「…あ…ふ…ぅ…」
クララの吐息が艶っぽい音を立てる。
キスだけでも痺れそうな快感がカイルに疾る。 このままキスだけで溶けてしまいたくなる。
名残惜しそうに、キスを解き、カイルはそのまま唇を首筋から胸元へ滑らせる。
「…んっ…」
まだ目を覚ます風ではないが、寝息は甘い。
唇が乳房にたどり着く。 やや小ぶりだが、美しい丘を形成している。 そして、頂点では乳首は控えめながら尖り始めている。
一旦唇を肌から離し、カイルはクララの乳房を強く揉みしだいた。
クララの体がビクリ、と震える。 それでもまだ目は覚まさない。
激しく揉みながら、カイルは左の乳首を丁寧に咥えて転がす。 そして右。
彼女の乳房が固く張り詰め、小さな乳首がこれ以上ないくらいに尖り、存在を主張する。
「あ……んっ……えっ」
ここに至り、ようやくクララが目覚めたようだ。
「な、何…?」
「お目覚めですか、お姫様」
事態をまだ把握しきれていない様子のクララに、カイルは芝居っ気を込めて声を掛ける。
「だ、誰…?」
…違和感。 電話の声は『クララの協力のもと』と言っていた。 しかし、彼女にそんな様子は微塵もない。
騙され…たか?
しかし、すでに行為に没入していたカイルはその考えを振り捨てる。
「気持ちよくして差し上げますよ、お望みどおりに、ね」
自分の発言だが、自分の声ではない。
クララの問いは無視して、さらに愛撫を続ける。
すでに欲情して熟れている乳房を擽るように弄り、乳首を摘む。
「あうんっ!」
クララの声が半オクターブは跳ね上がる。 乳首をこねる度に、彼女の体がベッドで跳ね、身をよじる。
その反応に妙な征服感を味わいながら、カイルは臍のあたりに唇を落とす。
「…あんっ…」
控えめながら、上気した彼女の声。
唇を下へ滑らせながら、緩く開いた彼女の両足を持ち、一気に押し開く。
「きゃっ!」
激しく体をよじる。 反射的に手を下ろそうとしたのだろう、手枷が鈍い音を立てる。 無論、拘束された手はその位置を変えない。
カイルはまじまじとクララの秘部を見る。
すでに感じているのだろう、ラビアが充血している。 そして、既にそこは蜜で溢れている。
怯えとも快感ともつかぬ吐息をついているクララにさらに嗜虐的に欲情していくのがわかる。
「さて…」
カイルは次のステップへ移行する。
35前スレ506:2006/05/21(日) 09:57:54 ID:reAau24/
カイルの指が充血したラビアを開く。 蜜に溢れ、てらてらと妖しく光っている。
「…きれいな色だな…」
飲まされた薬も手伝ってか、口調をややぞんざいにして呟く。
「い、いや、見ないでぇ…」
クララが懇願するが、言っている側から、ヴァギナの奥から新たな蜜がとめどなく湧き出るのがわかる。
「見られただけで、これかい…」
言って、指を外し、ラビアに舌を這わせる。
「あああんっ!」
一際大きい声で彼女が啼く。
舌で無遠慮に舐め回す。 その度に、ぴちゃぴちゃと粘った水音を立てる。
「あっ、あっ、ダ、ダメぇ…あん!」
視界が利かないのも手伝うのか、クララの反応は激しい。 普段の可愛らしいトーンと無縁の淫らな声だ。
啼き声を堪能しながら、しばらくラビアを往復した舌を、ヴァギナへ挿し込んだ。
「あんっ!」
腰が高く跳ね、カイルの顔に押し付けられる。
「…ここが、いいんだね…?」
意地悪く言って、カイルは舌で鋭く突き刺したり、突き入れだ舌を泳がせて蹂躙する。
「ふぅ…あ……あむんっ…」
返事の代わりに喘ぎ声。
舌を抜き、紅玉のように濡れ輝くクリトリスを唇で挟む。
「い、いやぁっ!」
悲鳴にも似た啼き声。 もちろん、言葉と裏腹に、彼女は腰を突き出し、内腿までしとどに蜜で濡らして快感を示している。
ふ、とクリトリスへの刺激を止める。
36前スレ506:2006/05/21(日) 09:59:42 ID:reAau24/
「……え…?」
戸惑い気味にクララが声を発する。
「嫌なんだろう? しょうがない、止めますか」
「え、あ…そんな…」
「では、どうしたらいいのかな? 言ってごらん」
反応を楽しむように、言葉で責めてみる。
クララの顔が紅潮している。 次の言葉を待ち、一切の愛撫を止める。
「………て、……ください…」
消え入りそうな声。
「聞こえないよ。 はっきり言ってごらん」
「…お願いです。 もっと弄って…いじめてください…」
本人の口から聞かされる、淫らなおねだり。
「…よく言えました。 では、お望み通り…」
カイルは愛撫を再開する。
舌ではなく、中指をゆっくり挿入する。 濡れているから、スムーズに侵入する。
きつい肉の締め付けと柔らかく溶けた襞の感触が同居している。
「あ…あ……んんっ…!」
鼻にかかった声でクララが快感を訴える。
カイルは指の動きを複雑にする。 深く突き立て、指先の関節を伸縮させ掻き回す。
「あんっ、あんっ、ああっ…!」
クララは指の動きに合わせて激しく悶える。
指を抜く。 吐き出された蜜が指先からしたたり落ちる。
「はぁ…はぁ…お願いです…から…も、もう…」
どこまでも淫らになるのか、クララが懇願する。
カイルは無言で、再びヴァギナに指を押し込んだ。 今度は2本。
クララの体に痙攣が走る。 深く挿し込んだ指を荒々しく往復させ、奥で捻る。
淫猥な水音が粘る。 そして、指を動かしながら、親指で限界まで腫れたクリトリスを同時に刺激する。
「あああっ、もう、もう…!」
クララが激しく息をついて喘ぐ。
中指の腹が、襞の敏感な箇所を擦る。
「…ああああああっ!」
クララが全身を震わせながら絶頂を告げる。
同時にヴァギナが激しく収縮して、カイルの指を噛む。
締め付けに逆らい勢いよく指を抜き去ると、後を追うように、大量の液体がクララの奥から迸り、シーツを染め上げた。
37前スレ506:2006/05/21(日) 10:02:24 ID:reAau24/
全身を紅潮させ、荒い吐息で胸を上下させているクララ。
カイルは、少し我に返り、絶頂に導いた指を見ている。 …どう考えても自分の業とは思えない。
少し罪悪感が込み上げる。
でも今更「ごめん」と声は掛けられないし、やめられない。
せめて、とカイルは、優しく体に触れ、荒い呼吸を繰り返すクララの唇に軽くキスをする。
今度は、こっちも気持ちよくなる番。
力が抜けたクララの足を押し開き、限界まで勃起したペニスを挿入…しようとして思い出す。
「…これを塗るんでしたっけ…」
膏薬を取り出し、少し絞り出す。 まず自分のペニスの亀頭部分に塗りつける。
粘膜に軽い刺激。 恐らく、本来の目的―殺精子剤―とは別の薬品も入っている。
そして彼女のヴァギナにも丁寧に摺りこむ。 クララの体がまた反応する。
準備完了。
「…行きますよ」
自由の利かない華奢なクララの体を組み敷くことに軽い嫌悪感を覚えながらカイルは囁く。
「…はい…存分に…嬲って…ください…」
快楽に従順な返事。
腹に当たる程猛り狂った自分のペニスを、コントロールに苦労しながらとば口に当てる。
少し腰を前に押し出すと、吸い込まれるようにペニスが呑み込まれる。
「あうんっ!」
クララの体が敏感に反応する。
まだ中ほどまでしか挿入していないが、彼女のヴァギナが奥へいざなうように蠢く。
その感触に痺れるような快感を覚えながらも、カイルは一旦ゆっくりと入り口あたりまでペニスを戻す。
そして、一気に体重をかけ、根元まで押し込む。
「あああああぅ…んっ!」
クララが絶叫する。
「うっ…!」
カイルも思わず呻く。 それほど甘い快感が走る。
その状態で静止して、カイルはクララの頬に手を当てる。そしてキスを落と…そうとして、
アイマスクからこぼれる涙に気付く。
38前スレ506:2006/05/21(日) 10:04:30 ID:reAau24/
「痛い…のか…?」
少し不安になるが、クララはゆっくり頭を振る。
「いいえ…こ、こんなに…気持ちいい、なんて…ぁはぁ…」
いわゆる「よがり泣き」というものらしい。 軽い驚きを禁じえない。
しかし、淫らな色に塗りつぶされた彼女の声に、嘘はない。
しかも、じっとしていても、彼女の襞は間断なく、カイルのペニスを悦ばせるかのようにうねっている。
激しく動きだしたい衝動に駆られるが、恐らく、そうすれば自分はあっさり臨界点を迎えることは明白だ。
それほど淫靡な感触が粘膜を伝っている。
唇に軽くキスを落とし、カイルはゆっくりと律動を開始する。
「はぁん、あん、あん、あんっ…!」
動きに合わせてクララが啼く。 結合部からはぐちょぐちょと粘った水音が響く。
クララの華奢な体が不自由に舞う。 たまらず、乳房を鷲摑みして揉みしだく。
「もっと、もっと…奥まで、突いてっ…!」
はしたないセリフで強くせがむ。
その言葉に導かれ、カイルはさらに深く早く、クララを貫く。
その度に、ヴァギナはスムーズにペニスを呑み込んだかと思えば、引く際には絡み付いて離さない。
熱く絡みつかれて、カイルは次第に込み上げてきた。
(…まずい、こちらが先に終わりそうだ…)
一旦奥に突き立てたペニスをのろのろと引き抜く。 ビクビクと脈打ち、蜜の糸を垂らす。
「あん…ぬ、抜かないでぇ」
クララの口から、普段からはまずありえないほどの浅ましいくらい淫らなセリフが零れる。
「…最後は、こうしてあげる…」
必死にセリフで芝居して、カイルはクララをうつぶせ気味に反転させる。
もちろん、手が拘束されているから、枷と頭の位置を調節してあげて、何とかうつぶせさせる。
そして、臀部を高く掲げさせて、後ろからインサートした。
「ひぅうっ! いい、それ、いいっ…!」
そこにいるのは、普段の内気な優等生のクララではもはやなかった。
被虐の快感を心ゆくまで享受する、淫らな一匹の、雌。
そして、後ろから快感の赴くまま責め立てるカイルも、柔和な秀才ではなく一匹の、牡。
そう自覚した途端、視界と脳が灼けてくる。
「はぁ、はぁ、クララ…いく…よっ!」
カイルは彼女を初めて呼び捨てる。
「あん、あぁ、もう、来て…っ! い、いいっ!」
クララももう快感で何も考えられない状態だ。 すぐにでも昇りつめるだろう。
カイルはピッチを早めた。 ヴァギナが激しく収縮し、ペニスを甘く締め上げ、突き崩す。
「も、もうダメっ、い、いっちゃうぅっ! ああああっ……!」
全身を痙攣させ、口から涎を垂らせて、クララが絶頂を迎える。
「くっ……!」
同時に、カイルも呻き、激しく精液を噴き上げた。 彼女の奥底で、何度も、何度も。
最大級の快感が、2人の足場を消失させ、2人は同時に崩れ落ちた。
39前スレ506:2006/05/21(日) 10:11:49 ID:reAau24/
4.8月7日(Mon) 6:00 P.M.

「はぁ、はぁ…」
激しく息をつきながら、カイルがようやく体を起こす。
クララは深い快感に失神しているようだ。 弛緩した口元といい、力なく投げ出された体といい、淫らで、愛おしい。
そっと、抱き締める。 緩んだ口元の涎を舐め取るようにして、口付ける。
しかし、目を覚ます気配はない。
(…これで、良かったんだろうか…)
薬による極度の興奮状態から醒めて、カイルは急速に冷静さを取り戻す。
そして、一度はかなぐり捨てた、罪悪感。
…電話が鳴る。 先程と同じ番号だ。
『…改めて、誕生日おめでとう。 いいものを見させてもらったよ』
「…悪趣味ですね」
カイルの声は元に戻っている。
『…さて、一旦服を着て、部屋を出てほしい。 そうだな、図書館で1時間ほど時間をつぶしてくれ』
「このままいたら、駄目なんですか?」
『後始末はこちらでする。 で、図書室に『スイーツ一覧』という本があるから、それを読んでくれ』
「…よくわかりませんが、従えば、クララさんは無事解放されるのですね?」
『もちろん。 というか、そもそも誘拐したわけじゃないし。 じゃ、最後に、明日の誕生日は仲良く過ごしなよ』
言うだけ言って電話はまた切れた。
カイルは手短にシャワーを浴びて服を着替え、図書室へ向かった。
図書室の鍵を借りて入る。 そして、『スイーツ一覧』を探す。 本はすぐに見つかった。
「この本が何なんだろう?」
明日のケーキのレシピでもあるのか、とやや的外れな事を考えながら、表紙を開くと、そこには封筒があった。
『カイル君へ』
クララの文字だ。 急いで封を開くと、かわいらしい便箋にクララの文字が走る。

『 カイル君へ

今日はありがとう、そして、ごめんなさい。
今日のこの一件は、全て、私のシナリオによるものです。
電話の主は、私の信頼する友人です。 私が無理にお願いしました。
ですから、友人には何の悪意も罪もありません。
責められるのは、他ならぬ私自身です。

『なぜこんな回りくどい事を』とお思いでしょう。
私から抱いてください、といえば済む話ですから。
でも、私は、こんな女です。
愛する人に犯され、弄ばれ、悦ぶ。 そんな女です。
でも、そんなこと、言い出せなくて。

もし、愛想が尽きたのなら、そのまま私を突き放してください。
もし捨てられても、私の気持ちは変わりません。

…願わくば、私の勝手なわがままを、許してください…
         
                                         クララ 』
40前スレ506:2006/05/21(日) 10:13:35 ID:reAau24/
「………」
カイルは声もなく短い手紙を繰り返し眺める。
確かに、電話の主は本当のことを言っていたのだ。
そして、クララは全て承知で、見知らぬ他人のフリをした自分に抱かれたのだ。
カイルはしばらく茫然と立ち尽くしていた…

またもや電話が鳴る。 あの声だ。
『もう部屋に戻っていいよ』
「………」
『ショックだった? でも、彼女を責めないで…』
「…責められるのは、僕でしょう」
『カイル、自分を責めるのもやめておいたら? 部屋に戻って、もう一度カードを読んで』
それだけ言って電話が切れる。
「………」
力なく自室へ戻る。
もちろん、クララの姿はなく、彼女の服もない。 ベッドも乱れた様子は消え、普段の自分の寝室に戻っている。
机の上のカードを読む。 先程の余白に、新しい筆跡。

『今日はありがとう。 嬉しかったです。
                 そして、誕生日おめでとう』

一言、クララの文字。 
不意にドアが開く。 振り返ると、そこにはクララがいる。
「あ、あの…」
カイルが言葉を紡ぐより早く、クララが胸に飛び込んできて、顔を埋める。
「…ごめんなさい」
うっすらと涙を浮かべてクララが囁く。
「…いいえ。 僕に勇気がなかったばっかりに、苦労を掛けました…。 責められるのは僕です」
カイルがおずおずとクララを抱き締め返す。
「…!」
クララが弾かれるように顔を上げる。
「カイルくん、自分を責めないで…カイルくんのことを考えなかったのは私だから…」
「クララ…さん…」
これ以上傷つけたくない。 それほどに彼女が愛しい。 
「こんな僕を…許してください」
強く抱き締める。 勝手だが、この気持ちには何も代えられない。
クララの目から涙が溢れ落ちる。
「ううん、私こそ…こんな不束な私でも…」
クララの言葉を遮り、カイルは深くキスをした。
そしてそのまましばらく時が過ぎる…
「…クララさん、これからも、よろしくお願いします」
「…私こそ…あと、クララ、って呼んでください…」

― Fin. ―
41前スレ506:2006/05/21(日) 10:31:33 ID:reAau24/
以上、相変わらず長くて申し訳ない orz
正直、この2人は難しいです;
感想、不平不満は受け付けます。

さて、残る脳内勝手カップルはサンダース&シャロン。
…さらにハードル高いじゃんよ…orz
どない妄想しよ…
42名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 12:29:38 ID:mMErrsCQ
即死回避どころかGJすぎるではないか
サンシャロもwktkで待ってる
43230:2006/05/21(日) 13:40:43 ID:OVQGETCq
うわー俺足元にも及んでねーorz
すんげー作品でしたGJゥ!

描写、心情等的確かつしっかりと書いているのがやっぱりいいですね。
しかも長くなりすぎないときている。見習いたいですorz
44前スレ506:2006/05/22(月) 09:14:34 ID:dQt93+XD
早速感想ありがとうございます。
こんな拙文にどうもです、サンシャロもぼちぼち頑張ってみますよ。

>>230
そんな事ありませんってw
自分は、明るめの掛け合い路線を読むのが好きなのですが、
いざ自分では全く描けないですから、氏の作風がうらやましいですよ!
なお上記のカイクラ、本当は後ろがもう少し長い予定でしたが、
切り捨てました(再度クララ&女3人の座談会)。

あと、お詫びです。
「鷲摑み」が携帯から見ると化けてしまうというミスが発覚orz
以降、旧字体は避けます。
45名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 00:09:07 ID:uTTxEjbo
>45
携帯に限らず、マッキントッシュなんかでも化けます。(「つかむ」)
それほど使用頻度の低い字ではないと思うのですが unicode 外のようです。
「掴む」だとどことなく間が抜けた感じになって個人的には好きじゃない
んですが、仕方ないですね。
ともあれ 230 氏、前スレ506 氏ともにGJ。
46名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 09:52:04 ID:GSnPxrIc
GJ過ぎて射精が止まらないんですが異常ですか?
47ライン:2006/05/23(火) 19:25:45 ID:2I5mfjbs
私も続いて・・・。
前スレのラストに投下したサンダースネタの続きです
48ライン:2006/05/23(火) 19:26:52 ID:2I5mfjbs
サンダースが一人決意を固めているのを見ていたのは、彼のクラスメイトのシャロンだった。
サンダースがユリに惚れている、なんてクラスメイト達は先刻承知の話で、でも彼が必死なのが酷く滑稽に思えて、見ているだけにとどまっていたが。

(最低ですわね・・)

ぼそりと小さく、自虐してみる。
サンダースの必死さは滑稽などころか、羨ましいとさえ思える。
シャロンは、今まで何一つの不自由さえない生活を送っていた。
人の心さえも金で動かせると教えられた。
―そして、それを真実と信じて疑わなかった。

「・・・サンダースさん、貴方にお話があるの」
「・・・」

気が付いたら、彼に声をかけていた。
鬱陶しい、とでも言いたげな目を向けられた。

「貴方、ユリにフラれたのでしょう?」
「笑いたければ笑え。馬鹿にしたければ馬鹿にするがいい」
49ライン:2006/05/23(火) 19:27:52 ID:2I5mfjbs
馬鹿になど、と言いかけて、シャロンは口を閉ざした。
このまま話をしていても埓があかない。
―ならば。

「それより、こんな―教室で言い合いをするのも不毛ですわ。良ければ私の部屋へいらっしゃいな」

そうすれば、何の遠慮もしないで話せる。
誰かに見られるという恐れも最大限なくなる。

「・・良かろう、貴様が何を企んでいるか知らんが付き合おう」
「当然ですわ。では早速行きますわよ」

シャロンの口ぶりに刺激されたサンダースが、シャロンの後ろについて歩き出す。
シャロンの部屋までの道中、二人は全くと言って良いほど喋らない。
50ライン:2006/05/23(火) 19:29:04 ID:2I5mfjbs
「お父様から届いたジュースですわ」
「気を使わなくてもいい。・・・話をするのだろう?」
「そうですわね・・」

グレープジュースだろうか、深い紫の飲み物をグラスに注いだシャロンは、サンダースの隣に座る。
椅子ではなく、ベッドにだが。

「貴方はユリさんの他に誰か好きな相手がいるのですか?」
「おらんよ。いわゆる初恋というやつだった」
「・・・それで諦めますの?」

冷ややかなシャロンの視線に、サンダースは溜め息をついた。

「彼女の幸せを考えればな。私などより奴の方がいいはずだ」
「・・・それは、ただの言い訳ですわ。貴方は負け犬なんですの。逃げることをユリさんの幸せに見せかえただけですわ」

シャロンの言葉に、サンダースは口をつぐむ。
シャロンの言うことも正論だった。
だが・・・。
51ライン:2006/05/23(火) 19:29:50 ID:2I5mfjbs
「―私は近々戦場に赴かねばならん。その際に死ぬ恐れがあるのだ、なれば彼女を手に入れても不幸にするだけだろう」
「・・・許しませんわよ。死ぬなんて、この私が許さないから・・!」

欝とした表情のサンダースを少しみて、シャロンはグラスの液体をちびりちびりと飲む。
喉越しがいい。
シャロンは好き嫌いが多く、それは飲み物にも反映されているが、それを差し引いてもこれは美味しいと思えたらしい。
一杯、二杯と次々にグラスを空ける度、テンションが上がって、体が熱くなってくる――――。

「しにゅらんて、あたしゅがゆるしゃないかりゃ・・」
「・・・ろれつが回ってないぞ。これは、やはりワインか・・・」

グラスの液体を指先に付け、舐めてみたサンダースは、ほんのりと漂うアルコールの匂いと、過去飲んだワインの味から飲み物を当てた。
52ライン:2006/05/23(火) 19:31:05 ID:2I5mfjbs
「君は――ベッドで少し眠るといい。私はこれで失礼するから・・・」
「らめれしゅ!あたしゅをれっろまれはこりなしゃい!(意訳:駄目です!私をベッドまで運びなさい!)」
「・・・何を言っているのか解らんのだが・・」
「うぅー・・・・」

理解しきれない言語を語るシャロンが、退室しようとするサンダースを引き止めて早くも三十分。
サンダースは今更ながらに酒の力の恐ろしさ、シャロンの変貌に驚いた。
一方『酒に溺れたお嬢様』シャロンは、変な唸り声をあげると、肉食獣が獲物を補足した時のような目でサンダースを見て。



――――不意に、飛びかかった。
53ライン:2006/05/23(火) 19:31:56 ID:2I5mfjbs
一応ここまででス。
賑わってきたみたいで嬉しいなぁ(何
54名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 01:56:31 ID:M+TtZ7p6
>ライン氏
おお、話が動き始めましたね。続き楽しみにしてます。

未熟者の自分だけどSSを書いてみようと思う。
今はタイガ×リディアに猛烈ーなので、それを。

ところで女子×女体化はここでもヨロシ?
もしかして腐女子…いや、腐男子になっちまう?(w
分類がよくわからないので、とにかく聞いてみようと思って。
5554:2006/05/24(水) 02:15:06 ID:M+TtZ7p6
ごめん、無事自己解決した。
TSスレに行ってくる。
56名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 16:29:40 ID:vOg2wPNF
>>48-52 ライン氏乙です。続きまってます。
57うぶぎー:2006/05/24(水) 16:49:32 ID:NgZ0j9Jk
新スレおめでとうございます。
最近QMAから離れてましたが今日久々にやったら相変わらず面白かったです。
今執筆中のがあるのですが書き終わったら投稿してよろしいでしょうか?
58名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 17:15:52 ID:zOFQUC6T
いいよ〜。
投下待ってます。
59うぶぎー:2006/05/24(水) 19:53:26 ID:NgZ0j9Jk
ちょっと危ない位置にいるので保守ageします。
60名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 20:42:02 ID:DaUYzj7v
保守乙。
61577:2006/05/25(木) 02:02:55 ID:8DIgAlNa
前スレの577です。後半を投下します。
62タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(1/23):2006/05/25(木) 02:04:57 ID:8DIgAlNa

「―――ずいぶん、気持ちのいい笑顔をするものだと思った」

突然、切り出されて、一瞬なにを話しているのかわからなかったがすぐに思い当たった。
ユリのことだ。

「行動も表情も開放的で、躍動に満ちている……初めて彼女に会ったときから常にそう感じていた」

カップのお茶はもう冷めていた。
淹れなおそうかと尋ねたが、これでいいと断られた。
飲む気がないのか、あるいは冷えたもののほうが飲みたかったのかわからないが、
彼自身はカップを取り替える気はないようだった。仕方なくマラリヤは自分の分だけの茶を注ぐ。

「……一目惚れだったの?」
「今思えばな。あの時はまったく気がつかなかったが」
淡々とした口調だったが、語尾まではっきり発音をしてくれるので、聞き取りやすかった。
時おり、言葉を選んでいるのか、口を閉ざす場面もしばしばだったが、それでも辛抱強く待つ。
ゆっくりと、しかし確実に言葉は過去の出来事の輪郭を形作っていった。

「姿が見えるだけでいつも心が弾んだものだ、いつ見ても何度見ても飽きなかった。
しまいには想像だけで姿を思い描けるようにさえなった。その想像の彼女の姿をより完璧なものに
しようと、私が今まさに初めてみる彼女の表情を見つけたさいには、付け加えるようにしていた」

ここで、一旦言葉を切ると冷えた茶を一口含み、喉を休ませた。
つられてマラリヤのほうも茶を含む。

「ある日、彼女にまた私の知らない表情が表れた。だが今までとは少し趣が違う。躍動というよりかは
衝動にちかく、開放というよりかは高揚にちかい。笑顔ではあったが彼女らしさはなく、むしろ別人の
ようにさえ思える………不審に思ってその場で彼女をよく観察してみた。
―――――視線の先に、あの男がいた」
63タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(2/23):2006/05/25(木) 02:05:57 ID:8DIgAlNa

ああ、とマラリヤがため息のような相槌を打つ。
最後の言葉に込められたサンダースの感情をちゃんと読み取っていた。

「仲がいいと思っていたものだ。だがそれは似たような性格だから馬が合うのだろうぐらいに
しか考えていなかった――あるいは、そう考えたかっただけかもしれないが――とにかく、
同性ならば相棒になっていただろうと、彼女とあの男の関係をそんな風に簡単に片付けていた」

『彼女』『あの男』と、登場人物が代名詞の話は、抽象的で身内の話という感じがしない。
恐らく、今は名前を口に出すのが辛いのだろう。暗く沈んだ目の色から、そう判断することができた。

「でもそうじゃなかったのね? ……まあ今の二人の関係を見ればそうなんでしょうけど」
「最初のうちは彼女のほうも己の変化に気づかなかったらしく、あの男に会うたびに生じる感情に戸惑って
いるようだった。だが、一旦、自覚をするとすぐに行動を起こした。……今まで以上にあの男に近づく
ようになった」
「でしょうね……」

行動派のユリに、ためらいや躊躇という選択をすることはまずない。
心がこれだと求めるものを見つければ、良くも悪くも体当たりするようにろくに何も考えずに飛び込んでいく。
そういえばある時期を境に、彼ら二人だけでどこかへ出かけることが多くなっていたような気がすると、
ふと思い当たった。

「あれだけ積極的にアピールをしていれば、どんな鈍い男だって気がつく。ましてやあの男は、少なくとも
私よりかはそういった鋭さには長けている。やはりというか、しばらくすると彼女の態度の意味に気がついて
彼女と同じ視線で彼女を見るようになった………時折り、好色さも交ざっていたがな」
「だからあんなに、彼につっかかっていたのね……」

想いを寄せた異性をそんな眼で見られれば、いい気持ちはしないだろう。
例え彼自身もそういった邪な眼で見ていたとしてもだ。
64タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(3/23):2006/05/25(木) 02:07:00 ID:8DIgAlNa

「……告白、先にされていたわね」

恐らく、サンダースが話すの最もためらっているであろう部分を、先にマラリヤが口に出す。
自分から話したほうがいいと思ってのことだ。多分、彼が話して楽になりたい部分もそこであろうから。

「……彼女を探していたら、偶然その場に居合わせた」
「間が悪いわね……」
「申し合わせたような光景だった、台本にそってやっているのではないかと思ったぐらいだ。
奴が好きだと伝えて彼女がはいと答える、それから抱擁、口付け、だいたい十数分くらいで済んでいたな」

まるで単純作業の説明のように、その時二人が起こしていた行動の単語だけを起こした順番に淡々と並べる。
具体的になことには極力ふれず、なるべく短い言葉で済ませようとしているようにもみえた。

まさかあの二人が舞台のような、非常にあからさまで甘ったるい告白などするはずはなかっただろうが、
大げさであろうが淡白であろうが、大した違いはなかった。少なくとも、自分の意思以外の理由で想いを
潰えることになってしまったサンダースにとっては。

「ちなみに君が私のところに来たのは、その次の日だ」
「あら、私も間が悪かったわ……」
いつの間にかサンダースのカップの茶はなくなっていた。
今度は尋ねることはせず、黙って茶を注いだ。多分、話はまだ続く。

「今日のことだが……」
「あなたらしい行動ではなかったわね」
「気持ちを伝えたら、もうこれで終わりにするつもりだった。本来なら秘めたまま己の中で解決するべき
なのだろうが、そうするには気持ちは育ちすぎていた。……ひょっとしたら万が一があるかもしれないと
考えていたことも否定できないが」
「動機としてはそんなにおかしいことじゃないわ……でも、断られたとき、どうしてすぐ立ち去らずに、
あんなに食い下がっていたの?」
65タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(4/23):2006/05/25(木) 02:08:09 ID:8DIgAlNa

今日のサンダースの行動で、最も彼らしくなかった点を問うと、彼は一瞬気まずそうに顔を伏せた。
出す声がやや口ごもる。

「……聞いたら多分呆れてしまうだろうが……」
「これ以上、呆れやしないわよ……」
何を言っても気にしないとでもいうように、マラリヤがゆるく穏やかに促す。
その促し方がうまかったのか、サンダースの口ごもっていた口調はすっかり消え、元のはっきりした言葉
に直っていた。

「『あの男が好きだから』と、彼女はそういって断った」
「それがどうしたの?」
「………………その台詞が丸ごと気に入らなかった」

グッと彼の持つカップの手に力が入る。
割れるのではないかと冷や冷やしたが、幸いそうはならなかった。手加減してくれたらしい。

「『そういう対象としては思えない』『その気はない』、単に私を選ばないといった理由なら別に
何ともなかった。だが、『奴が好きだ』『心に決めた相手がいる』そういった類の言葉は駄目だった。
……自分以外に慕う男がいるという事実を聴きたくなかった……」

馬鹿ねとつぶやいて、マラリヤが軽く目を閉じまた開く。
カップの茶はなくなっていたが、もうポットのほうにもなかった。

「彼女のその言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが吹っ切れた。無理にでもイエスと答えさせなければ
気が済まなくなっていた。それがどんなに無意味なものであるかを知った上でだ」
「そして電話越しの会話につながると……」
「君達が来るのがもう少し遅かったのなら、取り返しのつかない事態になっていたかもしれない……
なんせ彼女は首を縦にふらない、頑なにあの男の名を呼び続ける、自己中心的な男の心を苛立たせるには
充分だったからな……」
「『実力行使』に出て、何もかも滅茶苦茶にしようとしたのね……」
66タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(5/23):2006/05/25(木) 02:09:24 ID:8DIgAlNa

具体的なことは言わず、暗にほのめかすだけにとどめておいたが、それでも伝わったようだった。
頷いて彼女の推測の正しさを証明する。

「あの男を好きになったことを後悔させてやりたいと思った……」
「馬鹿ね……後悔するのはあの子じゃなくてあなたでしょうに……あなたが馬鹿なこと仕出かす前に
間に合って本当に良かったわ……」
おもむろにマラリヤが椅子から立ち上がり、サンダースの側まで行く。
そして彼を座らせたまま両腕をのばすと、その頭を抱えるようにして抱きしめた。

「すまん……」
「本当に馬鹿……」
彼自身は特に抱き返すような真似はしなかったが、かといって離れようともしなかった。
どこかすがりつくように頭をマラリヤの胸に預ける。そのままの姿勢で二人はいくらかの時をやり過ごした。

「……運がなかったのよ」
しばらくして、マラリヤが沈黙を破った。ささやくような小さな声だった。

「あの子が自分の気持ちに気づく前にあなたが告白をしていれば、案外うまくいっていたかもよ?
……まあその場合は、私が今のあなたの立場に立つんでしょうけど」
「……それはどうだろうな」
自嘲気味にサンダースが笑う。その笑い方が少し奇妙に思えて、マラリヤは片眉をひそませた。

「覚えているか? ずっと前、箒の応用実習の時、えらく不真面目な教師の怠惰であらかじめ用意されていた
箒の半分以上が不良品だった時のことを」
「ああ、今年、懲戒免職になった教師ね……前半と後半の組に分けて速度を競って……確かあの時、
箒に乗っていた前半組の半分が落ちていたわ……それもかなりの高さから……」
「怪我人だけで済んだのが不思議だといっても大げさではない。その時の怪我人の中には彼女も含まれていた」
「そうだったわね……あとルキアとクララもだったかしら? 先に乗るか後に乗るかで運命が分かれたわ」
「私はすぐにその教師に詰め寄った、『これはもう過失などではない、立派な事故だ』と」
「怖かったわね、あの時のあなた……怒鳴りはしないものの、凄みをきかせていたんだもの……
どっちが先生だかわからなかったわ……」
67タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(6/23):2006/05/25(木) 02:10:55 ID:8DIgAlNa

「私がそうやって詰め寄っていた時、あの男はというと真っ先に彼女のもとへと走っていった。
……何よりもまず先に彼女の身を案じた」
ふとマラリヤの脳裏にさっきのあの場面が浮かび上がる。ユリが倒れたあの時だ。
なぜあの時、急にサンダースは自ら敗北宣言をしたのかわからなかったが、
ここでやっと理解することができた。いま話してくれた時のことを思い出したのだろう。

「あの男が彼女にふさわしいのかどうかそれはわからん、だが少なくとも私はふさわしくなさそうだ。
―――感情に任せたまま自分勝手に動くような男だからな」

ここまで言い終えると長く深いため息がサンダースの口からもれた。
寂しそうに、しかしどこか満足そうに見えるその様子から、話したかった全てを話しきったことがわかる。

「サンダース……」
抱きしめていた腕を放し、マラリヤもまた寂しそうな眼で彼の顔を見つめた。
何か言って楽にさせたかったが、何も思いつけなかった。

「駄目ね、私も……何を言えばいいのかわからないわ……」
「充分、助かった。恐らく君以外の話し相手ではこうはいくまい」
今度は逆にサンダースがマラリヤをなぐさめる。
やはり淡々とした口調だったが、それでもその言葉には暖かさがあった。

「そう言ってくれると嬉しい……あなたを好きでよかった……」
「馬鹿だと言っても、まだこんな男が好きか?」
「好きな人の馬鹿な部分は、案外、愛しいものよ……」
ふふっとマラリヤが軽く笑うと、つられてサンダースも口元をゆるませる。
ここに来て、ようやく彼は今日初めての笑みをみせた。

「とにかく礼をいう。もし君に何か手伝って欲しいことができたのなら、今度は私が君を助けよう」
「そうねえ……今手伝って欲しいことはないけれど、なぐさめさせては欲しいわね」
「……それはどういう意味だ?」
しかしマラリヤはその問いには答えず、体をかがめるようにして顔を近づけると、
有無を言わせぬ速さで唇を重ね合わせた。
68タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(7/23):2006/05/25(木) 02:12:49 ID:8DIgAlNa

こういうことよと言いながら唇を離したのは、きっちり十秒後のことだった。
もう一度笑ってみせるマラリヤとは対照的に、サンダースの表情は少し固まっている。

「……そこまで面倒をみてもらうのはどうかと思うが?」
「でも私がやりたいことよ」
「その…私の気持ちは……」
「言わないで……ちゃんとわかってるわ。わかってて言ってるの」

静かに首を横にふって、サンダースの言葉を封じ込める。何もかもを承知の上での言葉だった。

「…………今夜だけ、君に甘えてもいいだろうか?」
「さっきも言ったでしょ? ―――頼ってくれるのは嬉しいの」

再び唇を重ねた。






「あら…?」
バスローブを羽織って浴室から出ると、先に湯を浴び終えていたサンダースがベットのわきに立っていた。
ズボンだけをはいた上半身裸の姿のままで、両腕を後ろに組みながら毅然とした態度で今来たマラリヤを
見据えている。びしりとした姿勢のまま微塵たりとも動かない。

「ベッドに入るか座るかしていればよかったのに……」
「部屋の主人よりも先に入るのは失礼かと考えた」
「だからといってそんな隙のないポーズで待つことはないでしょう? ……今度は私と闘うのかと思ったわ」

やれやれと呆れたようにため息をつきながら、マラリヤはベットのふちに座ると、ぽんぽんとその隣を
叩いて彼をここに座るように促した。やはり両腕を後ろに組んだまま頷いて、それにならう。
69タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(8/23):2006/05/25(木) 02:15:02 ID:8DIgAlNa

「さてと……率直に聞くけど、やり方は知ってる?」
「一通りの手順と知識はある。ところで私は避妊するようなものを何も持っていないのだが……」
黙ってベットから立ち上がり、すぐそばの机の引き出しから小さな箱を取り出すと、彼に渡した。
コンドームだった。

「……何故君が持っている?」
「いつかあなたと関係を持ったときのことを考えて念のために。多分あなたのことだから、こういう類の
準備は何もしてないと思ったの。使わなければ誰かにあげていたかもね」
「君は薬を使うものだと思っていた……」
「一応、飲んではいるけど、さらにつけておいたほうが安心じゃないかしら? ………あなたが」

ねえと問いかけると、どうやら図星だったらしく気まずそうに顔を背けた。
そんな部分が何だか可愛く思えて、硬く骨ばった肩に頭を寄せる。
互いの体から湯の匂いがした。どうやら両者共々、準備はできたようだ。

「さあ、いつでもどうぞ……」

艶かしく誘いをかけると、すぐに頬に手がそえられた。
今度はサンダースのほうから唇を重ねる。濡れたような弾力が唇を通して返ってきた。


最初は軽く押し付けあうだけだったものが、次第に貪るように深いものへと移っていく。
少し顔を傾けるように角度を変え、唇で唇をかむように半開きのまま上下の開閉を繰り返す。
マラリヤの両頬にそえられていた手のうち、右手のほうをあごにまでずらし、下あごを押すように
してより大きく口を開けさせるとひと息に舌を捻りこませた。口内に男の舌が侵入する。

「ふ……んぅ……むぅ……」
歯列を割って入ってくる舌の感触に、思わずマラリヤの口から鼻にかかった甘い声がもれた。
ぴちゃちゃぷちゃぷ……舌の裏側を舐められ、上あごをなぞられ、さらには舌先を舌先で丹念に擦られて、
どうにもたまらない。体は細かく震え始め、何とか沈めようとバスローブのすそを強く握り締める。
だが、一度異常を感じた体がそう簡単に元にもどるはずもなく、震えは体に依存し続けた。
70タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(9/23):2006/05/25(木) 02:16:52 ID:8DIgAlNa

「ふ…ぁ……っ!」
舌でかき混ぜあう音が激しくなり、口内が二人分の唾液であふれる。そして唇の端からひと筋の流れとなって
漏れ出した頃、ようやく唇が離れた。マラリヤが大きく息を吸い肺に新鮮な空気を送ると、それにともない
体の力も抜ける。がくりと無意識のうちに隣いる男の胸へとしだれかかっていた。

「大丈夫か?」
「……サンダース……あなた経験があるの……?」
「正直な話、君が初めてだ。過去それに類するような行為は一切ない」
「……そんな簡単にするような人じゃ、一途に一人の女性を追いかけたりはしないわね……」

まだ口で息をしているマラリヤの背中をさすりながら、その後頭部に手を置きぐっと引き寄せ抱きしめる。

―――慕う相手の腕の中という幸せ

閉じ込められる一種の束縛感が、今ある立場の位置をあらためて教えられ、その官能に満ちた幸福感に
体ごと浸すように思う存分酔いしれた。

「……大したものね……あなたその手の才があるんじゃないかしら……?」
「何も不思議なことではない。行動はあらかじめ行うべき計画を想定しておくだけで、迅速にかつ正確に
行えるものだ。いうなれば、いつどこで何を判断すべきかが極めて重要で……」
「ストップ……もう、ムードぶち壊しじゃない……」
理路整然と話し始めたサンダースを、マラリヤが慌てて止める。
これ以上、空気に合わない台詞で雰囲気を壊されてはたまったものではない。

「ふむ、確かに野暮であったかもしれん……しかし、ならばこういう時はなんと言えばいいのだ?
『君は綺麗だ』か?」
「それは服を脱がせた後よ……あなた、しゃべるほうはてんで駄目ね……」

どうも台詞のほうは行為ほど達者ではないらしい。サンダースの性格が言葉を通して顕著に表れる。
『いつ』『どこで』『何を』話すべきかがまるでできていない。
それでもそんな彼らしい拙さは嫌ではなく、むしろ好感の持てる部分の一つだった。
71タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(10/23):2006/05/25(木) 02:18:12 ID:8DIgAlNa

「……マラリヤ、続けてもいいか?」
「お願いするわ……あと会話はしばらく控えましょうか……」
積極的になり始めたサンダースの変化を、胸のうちでマラリヤは喜んだ。
腰に結ばれているバスローブのヒモをほどかれ、重なっていた合わせ目が左右に開く。
身体の真ん中に、柔らかそうな白い肌が一本の道のように現れた。

下にショーツをつけているだけで、上半身は何もない。
重力にしたがってこぼれ落ちた大きな乳房が空気中にさらけ出される。
バスローブの合わせ目辺りの布がかろうじて乳頭を隠してはいたが、それでも乳輪のほうまでは全てを
覆うことはできなかったらしく、ちらりと赤い半円がはみだしていた。

「あ……!」
両襟に手をかけ、後ろに剥くように一気に引きずりおろす。
脱がされるときの背中と腕を布に擦られる感触が軽い刺激が肌に駆け抜け、思わず喘いだ。

ひじに引っ掛かっていた袖を丁寧に取り、バスローブを床に投げ捨てるとあらわになるシミ一つない肢体。
細い両肩をつかむとゆっくりと後ろに倒し、手始めにと言わんばかりに豊満な乳房に手をのばした。

「きゃ…っ! あ…あぁ……!」
たぷりと下から持ち上げるように乳房の根元をつかみ、掌をいっぱいに広げて揉みしだく。
ぐにゅりと大きく形を変え、無骨な指のすき間からは白い肉がしぼりだされるようにとびだしている。
深い谷間ができるほどきつく寄せ、すべらかな肌を感じ取るようにさすり、見えなくなるほど指を乳房に埋め
ると、マラリヤの体にはどうにもならない快感がわきあがり一旦は治まりかけていた震えが再び生じ始めた。

「あっ…!?」
ぴちゃりと右の乳首を舐められて、マラリヤはびくりと腰を浮かせる。
赤い円をなぞり、舌先で頂点をつつくと、唐突に口に含んだ。

「あっ! あっ! や……っ! あんっ……はぁ……!」
口の中で乳首が硬くなっていくのがわかる。
舌を擦りつけ、きつく吸い、軽く噛む、それら一通りの動作を終えると今度は左の乳首を同じ目に遭わせる。
72タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(11/23):2006/05/25(木) 02:19:29 ID:8DIgAlNa

その後、できる限り乳房を寄せ、さらに乳首どうしをも中心に集まるように寄せると、横に広げるように
口を開けて二つ同時に咥えこんだ。

「はぁんっ!? やぁ……っ!!」
片側だけでも責められるのは充分な刺激なのに、それが両方だとたまらない。
さすがに片方の時と比べると動きこそ大雑把だったが、それでもすでに敏感になっていた突起を同時に愛撫
されると快感は倍になって襲い掛かった。熱い舌で線を引くように何度も左右の突起をなぞられて、
じくじくと膣の奥が熱をはらむ。すでに受け入れるための準備が始まっていた。

「ん…! そこばかり……! いや………」
しつこく乳首への愛撫が続くせいか、とうとうマラリヤの口から懇願めいた言葉がでる。
唾液で滑りがよくなった両の乳頭を親指と人さし指の腹で捏ねられて、無意識のうちに腰をくねらすように
体を震わせる。内股をすり合わせると、すでにしみだしだ粘液がじゅぷりと音をたてた。

「……は……あ…あ…あぁ……」
もう胸は充分に堪能したのか、今度は鎖骨を舌でなぞり、そのまま乳房を分けるようにして下半身のほう
へと下がると、腰の出っ張った骨をちゅっと吸い上げた。
すでにショーツの股にはさまれた部分の布はぐしょぐしょに濡れ、濃いシミをつくっている。
濡れぼそったショーツに指をひっかけ、真っ直ぐにおろして脱がせると、足を大きく開かせて
ためらいもせずに、秘部に顔を近づけた。

「!? あ…っ!? ちょっと待っ……っあああぁっ!!?」
さすがに直接的な部分を口に触れられるのには抵抗があるのか、一時的に理性を取り戻し、行為の中断を
求める。しかし、時はすでに遅く顔ごと埋めるように深く舌を挿れられ、なぶり始めていた。
ひときわ高い悲鳴があがる。

「きゃあっ!? あ! ああっ!? はああぁぁんっ!!」
ぴちゃぴちゃと割れ目の周りを舐め、赤くびらびらした部分を吸い、尖ったクリトリスを舌で押しつぶす。
あまりの快感に、割れ目の蜜は止まることなくあふれ続け、そして濡らし続けた。
73タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(12/23):2006/05/25(木) 02:20:49 ID:8DIgAlNa

「ああっ! あんっ! いやあぁ……っっ!!」
ビクビクと体を震わせ、出せるだけの声を出しても昂ぶりは少しも治まらない。
神経までもがひどく犯されているような感覚に、何もかもがおかしくなる。

その内に割れ目をずずっと勢いよく吸い上げられて、突き抜けるような快楽が四肢をいっせいに痺れさせた。

「ふあっ……!? 指……太い……! んぅぅっ!? 広げないでぇっ……!!」
ぐちゅぐちゅと二本に束ねた指が内壁を執拗に擦る。
奥まで挿れて指を開くと、狭い膣が横に広がり、より多くの蜜があふれ出る。
もうこれ以上は耐えられないといった風に首を激しくふり何度も背を浮かせるが、指は止まらずに
マラリヤの鋭敏な場所を責め続けた。

やがて体の奥に変調がくる。
指は三本に増やされ、中をばらばらに探られ、空いた手でクリトリスを捻ねり引っ張られ、貪欲になぶられる。
もはや嬌声は言葉ではなくなり、五感の全てが狂ったように悶え、体を激しくのた打ち回らせる。
のけぞるようにきつく背を浮かせたその瞬間、どくんと膣の奥が弾けた。

「うあああああぁぁぁぁっっ!!?」

激しい絶叫とともに、赤い割れ目からびゅるっと透明な液がふきだした。




不規則な荒い息はまだ続いている。
目じりにはかなりの量の涙が溜まっていたが、それを拭き取るだけの気力はなかった。
体中が汗ばんで、今身に起こった突き落とされたような刺激の強さを物語っている。

不意に親指が近づいて目の端の涙を拭われた。サンダースだった。
指に押し寄せられた涙のしずくが、耳のそばを通り抜けるように真下に落ちる。
74タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(13/23):2006/05/25(木) 02:22:06 ID:8DIgAlNa

「……大丈夫か?」
サンダースの低い声が耳に届いて何故だか少し安心する。久しぶりに聞いたような気さえした。
うまく声が出せなかったので、微かに頷いて応えるとそうかと彼も答えを返す。

「マラリヤ……その…そろそろ……」
「……聞かなくてもいいわよ……好きな時にきて………」
表情のほうには大した変化はなかったが、チャックのある辺りの布はぎちぎちと張り詰めている。
彼は彼で気を昂ぶらせていたのかと思うと、胸にじわりとした高揚が広がった。

「少し遅れてしまったが……君は綺麗だ」
「若干タイミングが悪いわね……でもいいわ、嘘でも嬉しい……」
律儀にたどたどしく、そしてかなり下手な甘い言葉をつぶやくサンダースにマラリヤは思わず笑いそうになる。
それでも必死にこらえると、その不恰好な優しさに礼を言った。
下手でも何でも、彼の気持ちが嬉しかった。

「……嘘を言ったつもりはないのだが」
「でも私はあなたの好きな人じゃないもの……」
寂しそうに、だけどそれでも構わないと好意を伝える彼女の表情はひどく柔らかい。
それ以上サンダースは何も言わず、箱からコンドームの袋を一枚取り出すと、ピッと開け口を切った。

大きく膨張した少々グロテスクなソレに、薄いゴムの膜が包みこむ。
今からそれが自分の中に挿れられるのだと思うと、さしものマラリヤにも緊張が走り不安の色が隠せない。
そんなマラリヤの心を知ってか知らずか、つけ終わるとすぐに女性の部分が丸見えになるほど大きく
彼女の足を開かせ、一気に捻りこませた。

「!!? あああああっっ!!?」

再び言葉は悲鳴に変わる。
75タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(14/23):2006/05/25(木) 02:23:47 ID:8DIgAlNa

ずちゅっ! ぐじゅぐじゅじゅぷちゃぷ……

淫猥な水音が割れ目を音源にして響き渡った。
すでに充分な硬度を持っている肉棒は、狭い膣内の中を前後に移動しながらかき回す。
心の準備もできないまま追い詰められ、逃げ場のない快感からの責めがマラリヤの体を蝕んでいく。

「ふあああっ……!? 激しっ…!! いやああぁっっ……!!!」
抜け落ちそうなくらい腰を引き、ズンと根元まで挿れるように強く突く。
与えられる膣への衝撃が度を過ぎていて、もう自分の身に何が起こっているのかわからない。
耐えられないと本能までもが悲鳴をあげる。

ずっ! ずっ! ぐじゅぬちゅっ!!

打ち付ける腰の強さがより速くなる。
腰の動きに合わせて彼女の大きな乳房が上下に揺れる。それに目を止めると、おもむろに彼女の足から手を
放し、目的のものへ伸ばすと滅茶苦茶に揉みしだいた。快感が助長され、マラリヤの嬌声がずっと高くなる。

「はあああん…っ!! 胸……弄らないでぇ………っっっ!! だめえ……っっ!!!」
無論、本心からの懇願は聞き届けられない。
ぶんぶんと首を振り、シーツをつかみ、出せるだけの声を出す、何とかしてこの昂ぶりから逃れようと
する。しかし内壁の敏感な部分を擦る肉棒がそれを許さない。どこまでもしつこく彼女を責め続ける。

「ああんっっ! 熱い……!! 体……熱い……のぉ……!!」
中のモノはますます膨張し、逆に内壁は縮小する。
きつくなった膣内を押し広げるように、硬い昂ぶりが何度も往復する。
もうこれ以上は駄目だと限界を感じたその時、不意にサンダースの顔が耳元へと寄せられた。

「!」

ささやかれた言葉に、マラリヤは一瞬だけ理性を取り戻す。
瞳が瞠目で小さくなった。
76タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(15/23):2006/05/25(木) 02:26:30 ID:8DIgAlNa

「……馬鹿ね」
消え入りそうな声でつぶやくと、ちょうど彼と目が合う。

「変なところで嘘がうまいんだから………」

そう言って口元だけ笑うと、目の前の男も笑ったような気がした。


意味の通じる言葉をかわすのはこれが最後だった。
緩んでいた腰の動きが再び強くなり、マラリヤの意識は頭から追い出される。


「はうんっ……!! うああぁぁっ……!!」
足を広げられるだけ広げてしまうと衝撃の威力を落とすことなく腰を打ちつけ追い込む。
そして何度か往復したあと、最後に一際たかく突き挿れると、膣内の壁はこれ以上は無理だと思えるほど
収縮し男性の部分を締め付けた。


―――どくんと、もう一度奥が弾ける。


「やあああああぁぁぁぁ……っっっ!!!!」

びくびくと激しい悪寒に体が襲われ、さっきよりも多量の熱い粘液を膣から吐き出し、そして達した。
77タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(16/23):2006/05/25(木) 02:28:12 ID:8DIgAlNa


目が覚めると隣にサンダースの姿はなかった。しかし部屋の気配は消えてはいない。
不審に思って上半身だけ体を起こすと、ベットの足元側のほうの床で、彼がいつものように
腕を後ろに組みながら、見据えるようにこっちを見ていた。
相変わらず上半身裸のズボン姿のままだ。

「……何をしているの?」
「うむ、君の寝顔を見ていた」
「…………布団の中で見ればいいじゃない」
「女性の顔を近くで無遠慮にじろじろ見るのは失礼だと考えたからだ」
「だからといってそんな遠くで、しかも隙のないポーズで見ることはないでしょう?
……見張られているのかと思ったわ」

今度は別の意味でやれやれとため息をつくと、毛布で体を隠すように巻きつけてからベットのふちに
腰掛けた。体はだるかったが、動けないほどではない。

「体調は大丈夫か?」
「何とかね……」
行為前の時と同じようにぽんぽんと隣を叩いて横に座るよう促す。
やはり最初の時と同じように頷くと、彼女の隣に腰掛けた。

「今、何時かしら?」
「午前4時12分、もうすぐ夜が明ける頃だ」
「そう……朝食にはまだ早いわね……」

軽くついた寝癖を直すように長い髪をかきあげる。すでに二人の口調も表情も元に戻っていた。

「マラリヤ……」
「何かしら?」
「……いろいろ世話になった。礼をいう」
「………表情が少し晴れたわね」
78タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(17/23):2006/05/25(木) 02:29:44 ID:8DIgAlNa

ふっとマラリヤの口元が緩む。
サンダースの顔にもう影はない。暗い気配が取れると、いつもの彼らしい無骨な顔が現れた。

「どう? 初めての女性との経験は?」
「悪くはない。何故夢中になる輩が多いのか少しわかった。恐らくは達する瞬間の一際強い昂ぶりが……」
「ストップ。……そもそもムードが何かをわかっていないみたいね」
またしてもため息。どうやらサンダースにはこの手のことは苦手科目らしい。
実践は合格、だけど理論は不合格といったところだろうか。しかし彼の色気のない性格を考えれば、
むしろ実践だけでも合格という状況は大したものだと言わざるを得ない。

「………嬉しかったわ、私」
不意にマラリヤが静かに言葉をこぼす。柔らかく儚げな気配が表情ににじみ出ていた。

「綺麗だって言ってくれたこととか、一番最後の『君でよかった』っていう台詞とか……あなたの口から
聞ける日がくるなんて思わなかったもの……」

つい数時間前の出来事をまるで昔を思い出すかのような口調で話す。
その顔は幸福そうで明るい。

「本当に嬉しかった……たとえ嘘でもね」

ありがとうとつぶやいたその表情に、皮肉や毒といったものはまるで含まれていない。
心からの感謝をしていることがそれでわかる。


しかし、返ってくると思われた『どういたしまして』の返答は何故かなかった。


あら、とマラリヤは不思議そうな顔で首を傾ける。
すぐ隣の男は、彼女以上の複雑そうな顔でマラリヤを凝視していた。
79タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(18/23):2006/05/25(木) 02:31:27 ID:8DIgAlNa

「……どうしたの?」
「…………マラリヤ」
彼女の会話を遮るようにして出した声も、表情のままの複雑さを孕んでいる。
何かおかしなことでも言っただろうかと、浮かんだ疑問をそのまま言葉に直そうとしたその時、
マラリヤよりも先にサンダースが口を開いた。


「―――私がこの部屋に入ってから今に至るまで、嘘をついたのは一度だけだ」


今度はマラリヤのほうが顔を複雑に歪める番だった。
言われた台詞の意味がわからず、困惑する。

「……それはどっちの言葉かしら?」
「行為中の言葉ではない。もっと前だ」
サンダースの言葉が足らな過ぎて、理解がちっともはかどらない。
どうも彼のペースに合わせないと、話は早く進んではくれないようだ。

「もう少し具体的に話してもらえる?」
「率直に言ってしまえば君が私を誘った辺り、『今夜だけ君に甘えてもいいだろうか』のくだりがそうだ」
ぴくりとマラリヤの眉が上がる。
不意打ちをくらった心の軽い衝撃に、一瞬言葉を失った彼女を尻目に、サンダースはなおも先を続けた。

「その、勝手な男だと思うかもしれないが……今回だけでなくこれからも、つきあってはもらえない
だろうか? もちろん体のほうではなく、心を通い合わせるという意味のほうだが……」

眉はこれ以上は無理だと思えるほど、上がりに上がる。
知らないうちに、その手の薬でも飲ませてしまったかと、ありえないはずの仮定を少し真剣に考える。
もちろん、そんなことはない。
80タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(19/23):2006/05/25(木) 02:32:32 ID:8DIgAlNa

「……サンダース?」
「私としては、君のことをもっと深く知りたい。もし、体目当てではないのかと考えてしまうのなら、
君からの了承を得るまでは控えたっていい。とにかく私は……」
「サンダース、少し落ち着いて」

だんだん早口になり始めた口調をマラリヤが一旦、せき止める。
よく見れば、彼の顔はひどく紅潮し耳まで赤く染まっていた。本気の話らしい。

「……理由を聞かせてもらえる?」

今までいくら好意を伝えても、決して気持ちには応えてくれなかった。
それがここに来て突然の交際宣言、たとえマラリヤでなくとも驚く。
とにかく心変わりの原因を追究したい、次にくるサンダースの言葉を辛抱強く待った。

「………本当のところ君の真っ直ぐな一途さには、常々心が動いていた」
「真っ直ぐねえ……失恋した人をうまく口車に乗せて誘った私が?」
「いいや、君は真っ直ぐでそして優しい。君は相手が自分に好意をもたないからといって責めたりはしない、
相手の想いを寄せる異性を非難したりはしない、ましてや無理に引き剥がすような真似は絶対にしない」

一度止まったのが良かったのか、サンダースの口調は元のリズムに戻った。
やはり聞き取りやすい、語尾まではっきりとした発音だ。

「駄々をこねて馬鹿な行動など起こしはしないし、気持ちを考えての行動がちゃんとできている。
―――私のような歪んだ一途さなどでは決してない」

ここまでを一息に言ってしまうと、マラリヤのほうに向き直る。
そして、きちんと眼を合わせるとサンダースにとって最も言いたい言葉をこれ以上にないくらいの
はっきりした発音で声を出した。
81タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(20/23):2006/05/25(木) 02:34:04 ID:8DIgAlNa

「もう一度言う。どうか私とつきあってはもらえないだろう?」

長く、間が空いた。
サンダースのその言葉を境にして、息を潜めたように空気がしんと静まる。
だがそれも一時的のことで、だいぶ経ってからようやく言葉が活動を始めた。
マラリヤからだった。

「………少なくとも、あなたは同情で動くような人ではないわね」
「当たり前だ。感じはしても行動に移すなどもってのほかだ」
「……失恋したすぐ後は、どんな異性でも結構良く見えるものよ?」
「今回に関しての失恋は、すでに一度過去に起こっている。昨日の件は認めないと愚かな真似をした
ゆえの結果にすぎん」
「……私、一度手に入れたらなかなか捨てないわよ?」
「むしろ、勝手な我がままを聞き届けてくれるのかどうかのほうが極めて重要な問題だ」

三度の問答、変わらない表情と口調、そしてどうやら変わらないらしい彼の想い。


「…………あなたって、本当に馬鹿ね」


とうとう呆れたように大きくため息をつく。まぎれもない『了承』の合図だった。

「いいのか?」
「当然よ、好きな人につきあってくれと言われて断る人がいると思う? 理由がないなら尚更ね」
「……礼を言う」
「感謝しているのは私も同じよ……ありがとう。―――あら? やっと5時になったわね。
いいわ、少し早いけど朝食にしましょうか?」
おもむろにベットから立ち上がるとすぐにクローゼットへと向かい、適当な服を出す。
学業で着る時の服は今は選ばないことにした。
82タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(21/23):2006/05/25(木) 02:35:19 ID:8DIgAlNa

「サンダース、あなた何か食べられないものはあるかしら?」
「特にない。何を出されても舌を口に合わせよう」
「……そういう時は『君が作ったものなら何でも食べる』よ」

言葉のほうはまだまだねと軽く笑いながら、冷蔵庫の中を確認する。
そしていくつかの材料を取り出すと今度はキッチンのほうへと向かった。

「すまん、精進する」
「当分そのままでもいいわ」
「それと………君は綺麗だ」
「…………タイミングのほうは少しマシになったみたいね」

本当に久しぶりに、マラリヤは鼻歌を歌った。









「タイガ、ちょっと………アイヤー……」
朝一番、教室で彼を探したヤンヤンは、見つけた彼の姿に少し瞠目した。
彼の特有さを表す、いつものツナギを着ていない。
83タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(22/23):2006/05/25(木) 02:36:35 ID:8DIgAlNa

「その格好どうしたネ? 生活費でもなくなって売ったアルカ?」
「お前と一緒にすんなアホ。……訳あって破れよった」

正確にいうのなら『破かれた』のだが、昨日のアレを一から説明する気にはどうしてもなれなかった。
胸元を大きく開けたシャツにピタリとしたズボン、一応、制服もあるにはあったが、あまりにも
似合わなすぎて止めた。自分でも似合わないと思うものを他人が見たら、どんな反応が返ってくるのか
確かめなくてもわかりきっている。

「そいうえばさっきカイルから聞いたヨ。ユリともめたって……」
「ああ……つけるのは別にええけど、重ねることはないやろ言うてな………」
「つける? 重ねる?? 餃子でも作ったアルカ? あれは中の具よりも、むしろ皮が命ネ」
「いや、皮はとっくにむけてる………ってそやなくて、お前、俺に用あってきたんちゃうか?
はよ言えや」
「おお、忘れるとこだったネ! はい、これ受け取るヨロシ」

そういって一枚の封筒をタイガに渡す。
女の子が選ぶような可愛らしい封筒だった。

「……これ、なん?」
「もち、みたまんまのラブレターネ。コイツにはもう女がいるヨと言ったけど、『友達に頼まれたから一応
受け取ってくれ』と言われて取りあえず受け取ってきたアル」

うんうんと一人で頷くヤンヤンをを尻目に、品定めするようにじっくりと封筒を眺める。
今の時代にしては古風だなと考えながら、取りあえず封を開けて中の便箋を取り出した。

「お前に熱をあげるなんて、つくづくこの学校の女は男を見る眼がないネ」
「やかましい! しばくぞ!」
84タイガくんとマラリヤ姐さん・後半(23/23):2006/05/25(木) 02:38:00 ID:8DIgAlNa

からかうヤンヤンを黙らせて、三つに畳んだ折り目を開いた。一行、二行、三行……一定のリズムと速度で
目を下に滑らせる。すぐ隣ではヤンヤンが非常にわくわくした様子で文を読むタイガを観察していた。

「タイガ、何が書いてアルネ? さっさと言うヨロシ」
待ちきれないといった風に手紙の中身をせがむ。
何だかんだいって、こういうのはいつでも人をひどく興奮させるものだ。

――しかし、タイガがある行に目を止めると、びくりとその顔がひどく強張った。

「……タイガ? どうしたネ?」
「……………………」
不審思って声をかけるも返事はない。もう一度声をかけようとしたその時、目の前の男はみるみるうちに
顔を青ざめさせ、そして奈落の底に落ちるような悲鳴をあげた。


「…………#$=&%+**@#*<>%&’#$=&%+**@##*>%&*@$=&%+*@##*@
#$=&%+*@##*@<%&#$=&%+&%+**@#*<>%&’#$=&%+**@##*>%$
**@##*>%&ッッッ!!!!????」

「アイヤーーッッ!!? 悲鳴が文字化けしてるアル!!?」

もはや人間の言語ではない叫びに、本能的に彼に尋常でない事態が起こったことを悟る。

「タイガ!? 何があったネ!? 『命を狙う』みたいなことでも書いてあったアルカ!?」


手紙の文面自体は普通のラブレターであった。


――――宛て名が男の名前であったことを除けば。


85577:2006/05/25(木) 02:45:33 ID:8DIgAlNa

以上です。

前スレ656様
レスをありがとうございます。返事が遅れてすみません。
当方、一応、生物学上では女に属します。同じQMA仲間と一緒に酒を飲みながら
QMAを語るのがもっぱらです。

「アロエたんと一緒にお風呂に入りたい〜〜」 (私)
「あーー俺サンダースかタイガにだったら抱かれてもいいーー!
つーか抱きてぇーー!!」 (QMA仲間・男)

取りあえず、サンダースは守る。
86名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 02:46:31 ID:a1HEDr6+
>>85
GJ
これは素晴らしいサンマラですね
87前スレ506:2006/05/25(木) 09:17:27 ID:U5Sokn50
>>577
いやはや、大作GJです!
サンダースの愚直なまでの性格不器用っぷりといい、
マラリヤの駆け引きと本音の綾成しっぷりといい、
この2つの絡み具合がスバラとしか言いようがありません!
エロの部分もきっちり描かれていて、これまた楽しく読ませていただきました。
当方も精進せねば…

88230:2006/05/25(木) 23:38:37 ID:p9s9izo1
ヴァーーーーーー
なんつーか僕はもう、もう!

正にキャラが「生きている」感に満ち溢れていて、
全く違和感無しの文句なしの大作でしたよーっ! GJーっ!
89名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 20:34:59 ID:mhfz45iw
ほしゅ?
ほしゅ!
90前スレ506:2006/05/31(水) 09:01:20 ID:dwZOuIXj
保守がてら。

月末で忙しすぎorz
SSもなかなか捗らない状況&ヘタなカップリングを描いているばかりに、
ちょっとハマり気味ですorz
既に2案ボツらせた…
まあ、なんとか原点回帰のエロで進めるメドは立ちましたので
近日中にはUPします。
91名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 09:03:11 ID:aKn6TNv+
>>90 wktk
92名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 17:10:32 ID:3kRnqiYT
保守
93前スレ506:2006/06/03(土) 10:37:45 ID:SCJ4zTH2
完了。

注意書き。
・サンダース×シャロン(軍曹視点、基本軍曹受け)
・コス要素あり
・一部勝手設定あり

NG指定は「506」で。


94前スレ506:2006/06/03(土) 10:38:39 ID:SCJ4zTH2
『Sir,Yes Sir!』

「どうしたのかしら? こんなになって…?」
私の上から声がする。 ひどく攻撃的で、扇情的だ。
私は、全裸でベッドに横たわって…いや押さえつけられている。
そして、私に跨り睥睨しながら言葉を投げかけている女性もまた全裸である。
…いや、正確には素肌に軍服のジャケットを羽織っている。
肩口の階級章は「中尉」、私の階級が「軍曹」であるから、上官と一兵卒の主従関係が成り立つ。
力ずくで脱出するのは簡単だが、抗えない。
いや、抗う気にもならない。
長く伸ばした金髪、上品な美貌、磨かれたような白い肌、細身の艶めかしい肢体…
乳房は小振りだが、いささかも気にならない。
そんな女性が自分の上にいて、あまつさえ甘美な快楽を与えようというのだ。
誰が抵抗できよう。
「答えなさいな。 ここをこんなにして、どうしたの…?」
彼女は私を詰問しながら、細くしなやかな指で私のペニスをさすっている。
既に、これ以上はない位に固く反り返って、刺激の一つ一つに脈動している。
「う…ちゅ、中尉…」
私は甘い刺激にまともに答えられない。
「命令よ」
「…中尉の…その美しく、淫らな…うっ…姿に、無礼にも、欲情しております」
ペニスへの刺激に脳が灼け、途切れ途切れに私は言葉を紡ぐ。
彼女は少し満足げな表情を浮かべて、さらに続ける。
「フフ…どうして欲しいのか、言ってごらんなさい」
彼女はゆるゆるとした愛撫を止めることなく言葉を続ける。
「…はい、自分をもっと、気持ちよく…うっ…させていただきたい…、で、あります」
…そう伝えた時の彼女の表情を何と表現すればよいのだろう。
戦地に降り立つ女神とは、かように美しく、淫らなものなのか。
「最初から素直にそうおっしゃいなさい。 では、サンダース軍曹、これよりいやらしい貴方に『指導』するわね。
 あと、これからは、『中尉』はやめて。 名前で呼びなさい」
至福の表情を浮かべて彼女がこう言う。
私の答えは一つだ。
「了解しました…シャロン…様」
「…様、もいらないわよ」
そう言って、彼女の顔が、体ごと私の股間へと移動する。
95前スレ506:2006/06/03(土) 10:39:33 ID:SCJ4zTH2
「フフ…いつ見ても立派ね…」
シャロンは、私のペニスを弄りながら、視線でも舐め回す。
その視線といえば、喩えるなら、大好物の菓子を与えられた子供の無邪気な喜びと、獲物を手にした女豹の淫蕩さを同時に内包している。
で、私はと言えばただ、微妙な快感に呻くだけだ。
そして、『指導』とやらが始まる。
薄紅色の唇が私のペニスに触れる。 触れられた箇所から、波紋が広がるように快感が全身にわたる。
「くっ…!」
私の反応に悦びの表情を浮かべて、シャロンはさらに唇を這わせる。
亀頭から雁首、竿の裏側を根元の方まで滑る。 唇が通った跡は唾液で濡れて光る。
そして、細い指をも駆使して唇での責めがじわじわと続く。
まるで、長笛を演奏するかのようだ。
快感に痺れていると、唇と指が外される。
支えを失い、無様に勃起した私のペニスは、天井を向くどころか自らの腹へ勢い余ってぶち当たる。
「咥えて欲しいの…?」
またしても問われる。 …だから、答えは一つだ。
「是非、シャロンさ…いや、シャロンの口で、蕩かせていただきたく…」
命令違反の口調が出そうになるのを何とか堪え、私は懇願する。
「では、そうしてさしあげましょう、サンダース軍曹」
本当に嬉しそうだ。 一瞬だけ、彼女の口調が平生に戻る。
しかし、そんな事を悠長に考える間もなく、私のペニスが再び指で捕捉され、敏感な先端に舌を突きつけられる。
「うおっ!」
我ながら、無様な声だ。 だが、耐えられる訳がない。
先程までと違い、舌を駆使しているため、動きが激しいのだ。 その烈しさに比例して、与えられる快感も暴力的なのだ。
瞬く間に、ペニス全体がてらてらと光る。 唾液だけではなく、既にだらしなく溢れる自分の体液も混ざっている。
「熱いのね…」
とろんと薄い膜がかかった瞳でシャロンが呟き、その小さい口がペニスを一息に呑み込む。
全体が柔らかく熱い感触に包まれる。
私は思わず腰を浮かせた。
96前スレ506:2006/06/03(土) 10:40:30 ID:SCJ4zTH2
私の股間で、シャロンの頭が上下する。
私のペニスをさすがに持て余すのか、根元までは咥え込めないようだが、丹念にねぶりあげる。
根元に添えられた指も休むことなく小刻みに動く。
さらに、彼女の長い髪が、周囲の肌を擽り、それさえも新たな快感を呼ぶ。
「く…はぁ……」
私はと言えば、魂の抜けたような吐息で快感を訴えるほかに術はない。
「む…ふぅ…」
一心不乱に舐めあげるシャロンの口から、艶のある吐息が時折漏れる。
吐息と一緒にぴちゃり、ぺちゃり、と卑猥な水音がする。
そして、深く飲み込んでから、舌を裏筋に引っ掛けるようにして、ゆっくりと口を外す。
その刺激に思わずのけぞってしまう。
「どう…?」
顔を上げ、唇から唾液の糸を曳きながら、こう問いかけられる。
「無上の…幸せで、あります」
「…素直に、『気持ちいい』と言えないの?」
私の口調に不満を言いつつも、シャロンの表情はさらに妖艶さを増す。
「お願いです…続きを…」
自然と懇願の言葉が口をつく。
「フフフ、言うまでもないわよ…」
そして再び口淫が始まる。
深く咥えこみ、舌が雁首のあたりを丁寧に這う。 かと思えば竿を周回するように激しく回転する。
ペニスの根元に添えられた指もしごく動きだけではなく、不意に睾丸をさすってみたり、と一つ一つの動きが更なる快感を呼ぶ。
「…ん…むっ…」
愛撫の最中に漏れ聞こえる彼女の吐息も非常に扇情的だ。
そこまで激しくされたら…もう、限界である。
私のペニスが絶頂へ向けて膨張を開始するのがわかる。
射精へ向けて確実に快楽の階段を駆け登り…
「ぐぅっ!?」
不意に、ペニスの根元をきつく握り締められる。
「…まだよ」
シャロンが愛撫を止める。
「まだ、楽しませて」
「…も、もう、限界で、あります…」
私は素直に絶頂が近いことを告げる。
「…仕方ないわねぇ…では、おいきなさい。 そのまま出していいわよ…」
軽く溜息のようなものをつきながらも、得意げに美貌を光らせ、シャロンが『許可』を出す。
そのまま、深く咥え直し、頭が激しく上下する。
しごき上げる刺激に加えて、舌が激しく舞っているのだ。 限界まで昂められている私は臨界点を迎えた。
頭の中が白く染まる。
「うおおぉっ…!」
私は絶叫し、達した。
幾度となく熱く滾った精液を彼女の口の奥に注ぎ込む。
「んふっ、むぅ…」
むせるような声を漏らしながら、シャロンは一滴残らず嚥下した。
97前スレ506:2006/06/03(土) 10:42:03 ID:SCJ4zTH2
「フフ…すごい量だったわね…」
シャロンが恍惚とした表情で私を見下ろす。
私はといえば、絶頂の余韻で感覚がまるで追いついていない。 端から見たら、只の木偶の坊だ。
「ありがたき…幸せであります」
やっとの思いでこう伝える。
シャロンは悪戯っぽく微笑み、私のペニスから漏れる精液の残滓を舐め取る。
「いいえ、まだこれからよ」
その台詞に呼応して、またぞろ私のペニスが屹立する。
それを満足そうに見やり、シャロンが私の眼前に体を寄せる。
「では、軍曹、命令よ。 …お舐めなさい。 精々、私を悦ばせてちょうだい」
言って、私の顔に跨る。
眼前に彼女の淡いヘアと既に濡れそぼった膣口が差し出される。
「…承知しました」
私に拒否権などない。 いや、そもそも…願ってもいない僥倖だ。
淫靡な光景と甘い香りに、ささやかな理性は消失する。
吸い寄せられるように私は膣口に舌を伸ばし、舐める。
頭の遥か上からくぐもった甘い声が聞こえた。
「はぁ…いいわよ……」
その声に導かれ、私は舌での愛撫…いや、奉仕を続行する。
くちづけのように唇を重ね、蜜を啜ると、彼女のラビアとクリトリスがさらに鮮やかに充血していく。
私はクリトリスに狙いを定め、下で丁寧に転がす。
「あ……ふぅ…んっ!」
刺激に満足しているのか、静かながら息を乱し、喘ぎ声をあげる。
舌で転がしながら、クリトリスを包皮から解放し、さらに激しくつつきまわしてみる。
クリトリスはさらに膨れ上がり、赤い宝珠のようなたたずまいを成す。
「あああっ…!」
高い声をあげ、シャロンの上体がのけぞる。
「もっと、もっとよ! 激しく…はぁん…お舐めなさ…いっ…!」
私の顔に体重を掛けるほどに秘部を押し付け、命令口調でねだる。
私は、クリトリスを唇で挟み、優しくすり潰すように動かしてみる。
「……っ! いいわぁ! それ、気持ちいいわぁ…!」
シャロンが絶叫する。 それを証明するように、次々と秘蜜が溢れ、私の顔をも濡らす。
「あん…中も…んっ、中も舐めてぇ…」
命令というよりも、もはや『おねだり』に近い口調でシャロンが言う。
「はい…」
愛撫に必死になりながら私は応えて、舌を尖らせ、ヴァギナに挿し込む。
「あんっ!」
また高い声をあげ、体を痙攣させる。 よくはわからないが、この刺激は、実際の挿入と同等なのだろう。
私は、泉の水を飲むように秘蜜を飲む。 舌は貪欲に奥へ、奥へと潜りこませる。
「はぁ…はぁん…」
シャロンは息も絶え絶えに快感に酔っている。
私は思い切って、一際奥へ舌を突き入れた。
「あああああっ……!」
その瞬間、私の舌は噛み千切られるように締め上げられ、シャロンは体を何度も痙攣させて達したようだ。
濃厚な蜜が私の口を満たす。
98前スレ506:2006/06/03(土) 10:43:01 ID:SCJ4zTH2
私の顔を跨いだまま、絶頂の余韻に浸るシャロン。
元々美しい肌が、淡く紅く染まって、それがなお本人の美しさを際立たせている。
美しい女神の貌は、快楽で蕩け、普段は知的な光を宿す瞳も悦楽に淀んでいる。
「……貴方、素晴らしいわ…」
やっとの思いで紡いだ言葉は、最早、上官のそれではない。
「いえ、自分は命令通り任務を遂行しただけであります」
シャロンはやっとの事で体を離す。
「では、最後の指導ね…」
言いながら、再び私の股ぐらへ顔を寄せる。
…軽くペニスに触れられたかと思うと、ごく自然な流れでコンドームが装着される。
そして、私に跨り、しばらくペニスに自らの秘蜜をなすりつける。
ふと、動きを止め、シャロンは私の体に刻まれた傷跡を撫でる。
「いつ見ても…痛々しいわね…」
「いえ、軍人としての…証ですから」
シャロンの表情から、「上官」の貌が消える。
首を振り、優しい視線を私に送る。
「今はただ…戦いは忘れてお休みなさい…癒してあげるわ…」
その表情は、まさしく…慈母のような貌。
それ以上は何も言わず、シャロンは私のペニスを自らの膣口にあてがい、ゆっくりと腰を沈める。
「あうんっ!」
慈母の表情に、淫蕩な色が上書きされる。
そして、自ら腰を振り、快感を貪る。
私は、彼女の動きと、きつすぎる締め付けに翻弄されるばかりだ。
「ううっ…!」
呻き声をあげるのが精一杯な有様である。
シャロンは激しく腰を打ちつけ、私の上で淫らに舞う。 彼女に合わせてジャケットがひらめく。
「あ、貴方も…あんっ、う、動いて…あんっ!」
私は、ここで初めて彼女の体に触れる。 しなやかな腰に両手を添えて、動きに合わせて奥へと抽送する。
「あああんっ! す、凄い…わあっ…!」
シャロンが激しく体を反らす。
もう一度、私のペニスが深く潜り込むと、
「くぅうん…! ああっ…!」
高い声をあげて体を痙攣させ、脱力する。 …軽く絶頂に達したようだ。
99前スレ506:2006/06/03(土) 10:44:41 ID:SCJ4zTH2
「…ごめんなさい…私だけ先に昇りつめちゃったわね…」
シャロンが陶然とした表情で詫びる。
私は首を振る。
「…貴方は素敵ね」
彼女はそう言い、再び私を貪りだす。
次は一緒に。 聞かなくてもわかる。
私は彼女の動きに合わせ、ひたすらに彼女のヴァギナの奥を抉る。
かなり狭いが、しとどに濡れた襞の感触が、私のペニスをこれまで以上に苛む。
「くっ…!」
私も昂ぶりを堪え切れなくなっている。
「ああっ! ま、また堕ちそうっ! ああん…っ!」
シャロンも再び、淫らな声で絶頂の到来が近いことを告げる。
お互いの動きがさらに激しくなる。
「くぅ、げ、限界…だ…!」
「き、来て! 来てっ、サンダース! …わ、私の名を…あんっ、呼んで…!」
「…い、行くぞ、シ、シャロン…っ!」
「あああああっ!」
刹那、私のペニスが最高潮に膨れ、シャロンのヴァギナが限界まで収縮する。
全てが喪失するような感覚の中、私は激しく射精した。
同時にシャロンも電撃に撃たれたように体を硬直させて絶頂に達する。
私は甘い虚脱感に沈み、私の上でシャロンも頽れる。

「…すまない」
私は彼女を抱き寄せ、詫びる。
「…いいえ、でも因果ですわね、こうしないと…というのは…」
シャロンは羞恥心で、頬を染めている。
何の事はない。 これは…私の嗜好だ。
軍人でもある私だが、いくばくかの軍役は、やはり翳を落としているようである。
軍役時の記憶に引きずられないと、激しく欲情しないというのだから。
「これでは、君を玩具にしているのと同じだ…」
私の表情が曇る。
シャロンは私に口付けて、
「いいえ、先程も言いましたでしょう? これから、私が癒して差し上げますわ。 何度でも、何度でも…」
あくまでもその声は優しかった。 普段の素直でない物言いは、微塵もない。
「…私は、甘えても、いいのか?」
「フフ、当然ですわ。 私は…そんな貴方も…」
言って、ジャケットを脱ぎ去る。
「…受け止めますわよ」
そして、私の傷跡を拭い去るように撫でた。 そして、瞳が求める。 次は貴方から愛して、と。
私は優しく彼女をくるむように抱く。 了解した。 次は、私から…愛する番だ。

― Fin.―
100前スレ506:2006/06/03(土) 10:49:47 ID:SCJ4zTH2
以上、手短に。
エロのみに特化してすみません;
他のシチュも相当考えたのですが、非エロになるのが見えたので…orz
遠慮なくシバいてください。

次の電波が来るまで、またもQMA廃人になってきます ノシ
やっと5段だよ…ほんとにケルベロス以上は解禁されるのか…?

ついでに100ゲット&あげ
101名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 13:38:38 ID:JUhzU4J7
うはwwこう言うのいいなwww

GJ!!
102名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 00:09:47 ID:sqjHwxvh
すげー!なんかイメクラっぽくてイイ!!
GJですよGJ!!
103前スレ506:2006/06/06(火) 08:58:59 ID:+o8p4P+b
拙文に感想ありがとうございます。
…確かにフーゾクネタですな、こりゃw

さて、マラリヤのプレミアムがまたヤバい件。
というかストレートに妄想対象ですな。
…今しばらく、マラリヤシリーズを考えてみます。
まあ、期待せず気長にお待ちください。
104名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 10:42:33 ID:DBF8hRmZ
 漏れの脳内でのみのカップル
ガルーダ先生とミランダ先生
という世にも奇特なSSを読みたい逆賢者はいらっしゃいますか
105名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 14:30:35 ID:cj+hPf0y
>104
それが俺だ。
106名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 09:32:45 ID:rKlio1Pb
保守
107名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 16:03:40 ID:4k8nxnnI
シャロンとルキアの絡みがあればなあ…。
108名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 07:11:31 ID:CB6oz8nq
>>104
こんなところに俺がいる
109名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 14:41:53 ID:Ri7syyDs
>>107
おまいは俺かw
110名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 13:41:12 ID:4hO7yyKf
ホシュ
111名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 16:17:59 ID:bTiLGQu0
で、誰か新作をうp
112名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 04:29:08 ID:QFR9NpWt
前スレが昇天されました
113名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 20:18:59 ID:IqQWnPti
どなたかシャロン×ルキア/ユリ×アロエの百合モノをやってくれませんか?
114名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 22:22:06 ID:WETagc2Z
逆は同人では見かけたが…
115名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 22:15:16 ID:9lylKU3/
レオン「保守するぜ!」 クララ「保守です。」
セリオス「保守だな。」 ルキア「保守っ!」
カイル「保守しますね。」シャロン「保守ですわ。」
ラスク「保守するよ。」 アロエ「保守するよ〜。」
サンダース「保守である!」 マラリヤ「・・・保守。」
タイガ「保守やな!」 ユリ「ほーーーーーーーっしゅ!」
ユウ「ほ・・・保守。」 ヤンヤン「保守するアルよ。」

・・・うわぁ・・・読み辛い・・・。
116名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 16:47:17 ID:Q9IP1c0K
いや、いいと思うよ。
小ネタにしてはGJだ。
117名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 02:05:15 ID:ufPRI7Ic
そこでシャロン×レオンだ。
118名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 00:10:05 ID:AgsX9Gs+
個人的には需要のないセリオス×シャロンが見たい。
119シャロン×レオン:2006/06/24(土) 04:40:46 ID:E1PvxCpj

「ったく、シャロンのやつ……」

一日の授業も全てが終わり放課後、暮れなずむ寮の廊下をレオンが歩く。
女子寮の廊下を何事かを呟きながら歩く様は、何も知らない人が見れば立派な不審者にしか映らない。
しかし彼のこの姿は毎度のことであり、すれ違う女生徒達も『ああ、またか』と笑うだけだった。

レオンとシャロンが交際を始めてからというもの、
月に二、三度、こうして彼が頭を抱えながら歩く姿が目撃される。
そうした場合は決まって、些細なことで機嫌を損ねたシャロンに対して彼が機嫌を直してもらいに行く時だった。

今回、レオンが頭を抱える事になったきっかけも実に些細なことだった。
リディア先生が担当の雑学の授業中に、ぽけーと前を見ながら顔を緩ませていた、それだけである。
たったそれだけの行為だが、授業終了後の昼休みにシャロンから、
「お前もか! お前も巨乳がええのんか!」
と思わず言葉遣いがおかしくなるほど激怒され、めでたく本日の出頭となった。

どうもシャロンは、リディア先生が授業中に意味もなく胸を揺らしているのが嫌いらしく、
今回の件も『憎い巨乳に見とれる』という裏切りに見えたらしかった。
120シャロン×レオン:2006/06/24(土) 04:42:32 ID:E1PvxCpj

どうしようかと悩んでいる内にシャロンの部屋の前に着いてしまった。
遠慮がちにコンコンとノックをする。
「シャロン……いるか?」
「……さっさとお入りになったら? 開いてますわよ」
ドアの向こうから聞こえてきたシャロンの声に、思わずレオンは溜息を吐く。
時間が経てば少しは機嫌も直るだろうと、若干の希望を持っていたものの、
シャロンの声を聞く限りでは少なくとも良くはなっていないようだった。
はぁっ、本日何度目になるか分からない溜息を吐きながら部屋へと入る。

ベッドにテーブル、参考書などが詰まった本棚、部屋の所々に置いてある植物とぬいぐるみ。
前にレオンが訪れた時と変わらない小奇麗にまとまった部屋の中央、
装飾が美しい椅子に、ムスッとした表情でシャロンが座っていた。

「なぁ、いい加減機嫌直してくれよ」
部屋に入るなり、とりあえず駄目元で直球を投げてみる。
「誰のせいでわたくしの機嫌が悪いとお思いで?」
なんなく打ち返された。
「だからさ、あれは誤解だって――」
「レオンは、ただ胸! がでかければ、後はどうでもいいのね」
リディア先生に聞かれたら弓矢で撃たれるぞと思ったが、
とりあえず今言ってもシャロンの機嫌が悪化しそうなのでレオンは黙っていた。

思考を冷静にして対処法を思案してみる。
さて、この状況下でどうやったらシャロンの機嫌が取れるだろうか?
……容姿を褒めてみる?
『シャロンの胸もスリムで無駄が無くていいんじゃないか』
前に、体育の授業中に冗談半分でこの言葉を言った時は、
バールの様な物で殴られ、その後一週間奴隷として使役されることになった。
……では、今度は逆か?
『シャロンの胸だって十分に大きいだろ』
(…………間違いなく殺されるな、俺)
121シャロン×レオン:2006/06/24(土) 04:43:56 ID:E1PvxCpj

「……ちょっと、聞いてますの?」
「えっ…あぁ、ははは…………何?」
レオンの受け答えに、怒り顔だったシャロンの顔がますます険しくなる。

「だいたい! レオンは、わたくしという恋人が居るのに、
 いつも胸の大きい女ばかり見て!! この、浮気者!!」
「い、いや、そんなこと無いって、ははは……多分」
「嘘おっしゃい! 今日だって、リディア先生の胸を嘗めまわすように見ていたくせに!」
「いや……俺は別に巨乳好きとかじゃないし、シャロンの小さい胸だって、
 ……小さいっていうか無いけど、でも俺は全然無くても――」
レオンの言葉が最後まで語られることはなかった。
ブチンッ、と何かまずいものが切れた音と同時に、目の前のシャロンがわなわなと震え始めたからだ。
もうすぐ本格的な夏だというのに、何故か強烈な寒気を感じる。

「いっ!? ちょっ、俺の話を最後まで――」
俯いたシャロンが低い声でポツリと呟くと、ガチャという音と共に後ろのドアに鍵がかかる。
「えっ、ちょっ、まっ!?」
レオンが驚いて後ろを振り返った時、シャロンの手はレオンの後頭部に触れていた。
「っ!? シャロ、まっ――」
「いちいち、無い無い、うるさいのよっ!!!!」
――凛と響くシャロンの怒声とバチッという小気味良い雷撃の音を聞きながら、レオンの意識は闇に沈んでいった。
122シャロン×レオン:2006/06/24(土) 04:46:16 ID:E1PvxCpj

「……で、これは一体何の真似だよ?」

レオンが意識を取り戻したのは、シャロンに気絶させられてから数分後の事だった。
先程雷撃を受けたせいか、体全体が痺れて思うように力が入らない。
周りを見渡すと気絶前と同じくシャロンの部屋にいるらしく、
状況を見ても特に気絶前と違った点は見られなかった。
……何故か後ろ手に縛られながら床に体育座りの格好をさせられて、
制服のズボンを脱がされている点を除いては。

「別に大した事ではないですわ、うふふ……。
 ……レオンさんにもわたくしが受けた屈辱と同じものを味わって頂こうと思いまして」

目の前の椅子に優雅に足を組んで座ったシャロンが、丁寧な口調と共に笑顔でそう答える。
ただ、顔と口調は笑っていたものの眼がまったく笑っていないため、怒り顔よりも恐ろしかった。
これから何されるんだろう? とレオンが内心でビクビクしていると、
突然、ニーソを穿いたシャロンの足がレオンの足を割って入って来る。
「えっ、ちょっ……シャロン?」
「……ふふっ」
レオンが驚いている間に、シャロンの足先がレオンのトランクスの上に置かれる。
「何すんだよ、やめっ……」
レオンは何とかしてシャロンの足から逃れようとするが、痺れで体が思うように動かない。
逆に、置かれた足の柔らかい感触に、思わずビクッと反応してしまった。
シャロンは、嘲る様に冷笑しながらトランクスの上から形を確かめるように足の指でなぞり始める。
123シャロン×レオン:2006/06/24(土) 04:47:05 ID:E1PvxCpj

「あら? どうして大きくなっているのかしら。 実はこういう趣味があるとか?」
「そ、そんなわけないだろ!? ……なぁ、止めてくれよ」
「お断りしますわ、……ふふっ、思いっきり惨めな姿を晒してもらうんだから」
その言葉を合図に、シャロンの足がレオンの肉棒を擦り始める。
部屋にニーソとトランクスの擦れる音が聞こえる中、レオンは声を出さない様に歯をかみしめていたが、
シャロンの柔らかい足の指先が先端の部分を刺激してくるたびに、どうしても声が漏れてしまう。
そうして足でされてから3分も経たないうちに、レオンの肉棒はギンギンに張り詰めてしまっていた。
シャロンが足先で器用にトランクスをずり下ろすと、すでに先走りの汁で濡れた肉棒が勢いよく飛び出す。

「っ――!?」
息を呑むような声と共に、シャロンの足の動きが一瞬止まる。
荒くなった呼吸を整えながらレオンが何事かとシャロンの方を見ると、
シャロンは、部屋の照明を受けてテラテラと光るレオンの肉棒を食い入るように見つめていた。

「ず、随分と凄い事になっていますわね」
「シャロン……その、もう――」
「あ、慌てなくても続けて差し上げますわ」
「ち、違っ…ぅっ!」
レオンの言葉を無視したシャロンは、足のつま先で先走りの汁をすくいながら肉棒全体に擦り付けていく。
そうして今度は片足で先端を優しく撫で、もう片足で裏筋の部分を激しく擦り上げ始めた。

「殿方がこんな情けない格好で足で踏まれて感じるなんて……。 レオンったら変態じゃないの?」
「くっ!? はぅっ!?」
変態、という辛辣な言葉を聞いた瞬間、レオンの背中にゾクッとした快感が走る。
それと同時に、快感に反応するように肉棒がビクンッと脈を打った。

「あっ!? 今、ビクンッていいましたわ。
 ふふっ、レオンったら変態って言われて嬉しいのね」
「ち、違う……」
「それならもっと言って差し上げますわ。 この変態! 変態!」
シャロンは言葉でレオンを責めながら、レオンの足首を持ち上げ電気按摩の格好にする。
そして片足で袋の部分をさすりながら、もう片足で肉棒を踏み始めた。
124シャロン×レオン:2006/06/24(土) 04:49:43 ID:E1PvxCpj

一段と激しくなったシャロンの足の動きと、屈辱的な状況、強制的に与えられる快楽に、
レオンはあっという間に射精へと上り詰めていく。
「…シャロン! 止め…、もう……」
「はい、じゃあここまでね……」
レオンの射精の合図を聞いたシャロンは、足首を掴んでいる手はそのままに、
それまで激しく動かしていた足を引っ込めてしまう。
「えっ? あっ、うぅ…………」
射精直前で快感を止められたレオンが辛そうにシャロンを見ると、シャロンは少し顔を紅潮させながら薄く笑っていた。

「ふふっ、続きが欲しかったら、おねだりして御覧なさい」
「おねだりって…何だよ?」
「そうねぇ、『お願いします! 逝かせて下さいシャロン様!』って言えたら続きをしてあげるわ」
「そ、そんなこと誰が言う、かっ!?」
レオンの反論を中断させるように、シャロンの足がレオンの鈴口をなぞる。
レオンはその刺激で射精しそうになったが、寸前のところでまた責めを中断された。
「ほら、言葉が違うでしょう。 まったく、物覚えが悪いんだから」
「うっ、くっ!」
レオンは何とか言葉だけでも反抗しようとしたが、その度に蛇の生殺しのような緩慢な刺激を与えられる。
射精寸前で止められたレオンには、提案を受け入れる選択肢しかなかった。
「ぉね…ぃ…す……くださぃ、シャロン様」
「何? 何を言っているのか全然聞こえませんわ!!」
「お願いします! 逝かせて下さいシャロン様っ!!」
「おーほっほっ、本当に言うなんて、貴方には自尊心というものが無いのかしら?」
叫ぶようなレオンの言葉を聞いて、シャロンが口に手を当てて高笑いする。
対するレオンは、恥辱から軽く涙目になっていた。
「でも、ようやく自分の立場を理解したようね。 
 そう、貴方はわたくしに犬の様に従っていればいいの。 そうしたらちゃんと御褒美を上げるんだから」

シャロンは満足したようにそう言ってから、レオンへの責めを再開する。
射精寸前で止められていたレオンはあっという間に射精の瞬間を迎えた。
「ぅっ…、出る!!」
ビュクッ! ビュクッ!
肉棒の先端から白濁した液体が勢い良く飛び出し、そのままレオンの上着やシャロンのニーソへと降り注ぐ。
かかった精液は、出したレオン本人が驚くくらいの凄い量だった。
125シャロン×レオン:2006/06/24(土) 04:50:57 ID:E1PvxCpj

射精を終えたレオンが、はぁはぁと荒い呼吸を整えていると、
ふふっ、と満足気に笑ったシャロンがレオンの顔を覗き込んでくる。
「これに懲りたら、もう二度とわたくしに逆らわないことね」
シャロンとしては、あくまで冷たく言い放ったつもりだったが、
声色には、レオンを屈服させたことによる上機嫌さが出ていた。

レオンが出した精液を見せつけるように、精液の付いた足先をレオンの顔の前に持ってくる。
「足で踏まれていくなんて、はしたない人ね。……わたくしのニーソをこんなに汚して。
 急いで洗わないと染みになっ、て!?」
バッと突然、何かに気付いたかのようにシャロンが足を閉じた。
だがレオンには、シャロンが足を上げた時にスカートの中の光景がばっちりと見えていた。

(今、確かに見えた。 そうか、シャロンの奴、人の事を散々変態だとか罵っておきながら……)
レオンの頭の中に、シャロンにされた恥ずかしい仕打ちが思い浮かぶ。
(そうだよな。 自分だけ酷い仕打ちを受けるのは不公平だよな。
 ここは一つお仕置き…もとい気持ち良くさせてもらったお返しをするとしますか)
雷撃の痺れも取れ、両手の拘束も外れていることを確認すると、
必死に平静を装っているシャロンを見て、ニヤリと笑った。


―――― 続く? ――――
126名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 19:33:37 ID:KneM8LjU
>>119-125
GJ&続きwktk
127名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:05:49 ID:Aey2VBEg
よくやった!GJGJ!!
続きwktkして待ってる!
128名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:13:58 ID:wVjs2Zi4
ぐぐぐぐぐGJ!!!

ただ、シャロレオで似たようなネタを考えていたんで
先を越されてしまったショックの方が大きいOTL

でも、エッチは足コキなシャロンってやっぱり映えますな〜
129名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:20:36 ID:9N9r4qE/
シャロン様のストッキングは高級シルクを使用しているので
肌触りの滑らかさもしっとりとしたきめ細かさも比類なきものです!
130アロエ×クララ(注!プチスカ表現あり!):2006/06/25(日) 17:49:07 ID:lbyovkda
誰もいない放課後の体育倉庫。アロエはクララに連れ込まれた。
「アロエちゃん…」とクララはアロエを抱き寄せ、マユゲ犬がプリントされた
白色のパンツ越しにアロエのお尻を撫で回した。ビクッ!ときたアロエ。
「あん、クララちゃん、だめぇ…」2人は濃厚キスを交わし、アロエは寝かされた。
服を脱がされ、パンツ1枚になったアロエ。クララはアロエの股間のスリットを
中指で弄られていく。「クララちゃん、そんなとこいじっちゃやあ…」次第に
パンツが濡れはじめた。アロエは股を舐められ、クリトリスを刺激されると尿意を感じた。
「クララちゃん、おしっこしたいよ…」と訴えるが「アロエちゃん、このまま出せば?
私が処理してあげます」とクララはアロエの股間に口をつけ、そのまま
こくこくと喉に流し込んでしまった…。
131名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 21:48:35 ID:j1b/1sW2
>>130つ…続き!
132前スレ506:2006/06/26(月) 08:44:05 ID:TegyyINd
しばらくぶりです。
レオン×シャロンの方、乙です!
…やはりこの構図にツボな方が多いようですねぇ。
自分は逆な発想の人間なんで…
レオシャロ考えてましたが、白紙にして、
セリオス×シャロンを書いてみます。(多分シャロンは受けになります)
来週中には何とかしてみます。
百合は…属性ないので、他の作家さんに期待。

………ポプ対戦にかまけてるとは言えないな…

133名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:47:40 ID:dYA+6l5V
>119-125
GJ 。サディスティックなシャロンが上手く描けてますね。
立場逆転するであろう続きに期待しております。

セリオス×シャロンにも wktk 。

百合では初代スレにあったルキア×シャロンがよかったなー
134名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:02:22 ID:IWAU6UTc
ヤンシャロを書きたい書きたいとは思ってるけどいつも構想で終わる
135名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:11:41 ID:s3OldZ14
一応保守。
>>134
構想でも吐き出してみれば?
もしかしたらネ申職人様が書いてくれるかもよ?
136シャロン×レオン→レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:37:57 ID:+8IEMr0N
>>125からの続き

「あーあ、しかし随分と汚しちまったな。 こりゃすぐに洗濯しないとまずいな」
レオンは、シャロンの状態に気づいていない風を装い、自分の上着を脱ぎながら、
「靴下も汚しちまってすまなかったな。 まとめて洗ってくるから脱いでくれよ」
シャロンに対してそう提案した。

「べ、別に結構ですわ。 自分で洗いますもの」
焦りながら返答するシャロンに、レオンは内心でニヤリと笑う。
「じゃあ、椅子に座ってないでさっさと行こうぜ。 はやく洗わないと染みになるぞ」
「そ、その……えっと………わ、わたくしは……、あ、足が疲れたから、しばらく座っていますわ」
シャロンは、焦りながら苦しい言い訳を口にする。
ばれない様に足を閉じてモジモジしているシャロンを見て、レオンの中にますます嗜虐心が沸いてくる。

「そうなのか? …………あ、そうだ! だったら俺がシャロンを抱えていってやるよ」
「えっ? ちょ、ちょっと何を言って――」
「ほらっ、遠慮するなって……よっ!」
「きゃあ!?」
レオンは、シャロンの制止をあえて無視して、シャロンをお姫様抱っこする。
抱えられたシャロンの足の付け根からは、椅子につながる様に粘着質の糸が引いていた。

「や、やめてっ!?」
「ん、何だこれ? ネトネトしてる……」
レオンはシャロンの抗議の声を無視しながら、いかにも今気づいた風に、
垂れている液を指で掬い、シャロンに見えるように顔の前に持ってくる。

「何だこりゃ。 お漏らしでもしたのか?」
「そ、そんなわけありませんわ!」
「そうだよな、人のことを散々変態だとか罵っておいて、
 責めてる本人がお漏らししていたら、すごい変態だもんな」
「うぅっ……」
「じゃあ、本当かどうかちょっと拝見……っと」
「えっ? きゃあっ!?」
シャロンを抱えたまま器用に黒のニーソを脱がすと、
精液と一緒に白い愛液が一際目立って付着していた。
「なるほど、じゃあこれは汗ってわけか?」
「っ!? いやぁ、放して!!」
「っとと!? 危ないから暴れるなって」
腕の中でじたばたともがくシャロンを、そのまま部屋の隅にあるベッドに押し倒す。
137レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:39:33 ID:+8IEMr0N
押し倒されたシャロンは、しばらくの間ベッドの上で暴れていたが、
レオンが愛液で濡れている白色のショーツの上からシャロンの割れ目をなぞると、
ピクンと軽く痙攣した後、体に力が入らないのか急におとなしくなった。

「しかし、俺を責めただけでこんなに濡れるもんなんだな」
「ち、違いますわっ!」
「人のを足で踏みながらこんなに濡らすなんて、シャロン様ったらはしたないですわね」
「っ、う、うるさ……はぁっ!」
ショーツの下でプックリと盛り上がっている突起を刺激すると、
シャロンは全身を震えさせ抗議を続けられなくなる。
そのまま上下に動かし続けると、
クチュ、ニチュと割れ目を擦る湿った音に混じって、シャロンの喘ぎ声が響いた。

しばらくしてレオンが責める手を止めると、シャロンは全身を痙攣させながらぐったりしていた。
口元から涎をこぼしたまま、ぼうっとした視線をレオンに向ける。

「それじゃ、気持ち良くなってきたところで、シャロン様にはさっきのお返しをさせてもらおうかな」
レオンは、シャロンの片足を顔の前に持ってくる。
「……えっ、何を? …………ひゃん!」
そして、そのまま舐め始めた。
「んちゅ……んー、少し汗の味がするかな」
「ひゃあ!? や、やめ……てぇ」
足を舐められていることによる羞恥と、くすぐったさ、背筋にゾクッとくる快感、
様々な感覚が一度に流れ込んできて、シャロンの思考を白くしていく。
それでも、快楽に流されないようにギュッとシーツを掴み、
体をビクン、ビクンと痙攣させながらもなんとか耐えていた。

「どうですシャロン様、気持ち良いでしょうか?」
「はぁ、はぁ、全っ然…そんな事……ありませんわ!」
それがシャロンの精一杯の強がりであることは明らかだったが、
レオンは、特に気にせずに目の前で悶えるシャロンを見て楽しむ。
「そうですか? では、気持ちよくなってもらえる様に……」
レオンは、シャロンの足の裏を舐めながら優しく太股をさする。
「だ、だめぇ、そこ!」
「えっ、もっとですか?」
「や、やめて……あぁっ! ああぁああぁぁ!!!」
シャロンは、短く断続的な喘ぎ声を発しながら体を仰け反らせ、そのままぐったりと体を弛緩させた。
138レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:40:54 ID:+8IEMr0N
「ふあぁ…………」
「アレ? もしかしてシャロン様……おイキになった?」
レオンはぐったりとしているシャロンの耳元に口を寄せると、先程のお返しとばかりにささやく。
「まったく、足を舐められてイクなんて、シャロン様ったらどうしようもない変態ですねぇ」

レオンの言葉を聞くと、シャロンは顔に手を当てて小刻みに震え始めた。
「うっ……うぅっ、ふぇ……」
突然、シャロンの眼から堰を切ったように涙が溢れ出し、レオンを動揺させる。
常に気丈なシャロンの泣き顔を見るのは、レオンにとって初めての事だった。

「ふぇっ……ひどいですわ……ひっく……レオンの馬鹿…」
「ま、待て!? 悪かった悪かった、俺が悪かったから。 少し意地悪しただけで、何も泣かなくても」
レオンは、何とかシャロンをなだめようとして、そっと頭を撫でる。

「うぅっ、わたくし、変態だから感じるんじゃない!」
「……ごめん。 調子に乗りすぎたよ」
「ぐすっ……、わたくしがこんなに感じるのは、ひっく……レオンがしてるせいなんだから」
シャロンは、レオンの胸に顔を埋めながら途切れがちに言葉を続ける。
普段のシャロンからは、およそ考えられない光景だった。

「わたくしが嫉妬するせいで、レオンが迷惑してるのはわかってますわよ。
 ……でも、しょうがないじゃない、……好きなんだから。
 レオンのこと、どうしようもないくらい好きなんだから!!」
シャロンは、そこで一度言葉を切ってレオンをみつめる。
「……好きなんだから、ずっと好きなままなんだから……もっと優しくしてよぅ……」

「シャロン……」
レオンは、自然とシャロンの濡れた頬を優しくなでていた。
無意識な行動だったが、不思議と驚きはなくむしろ当然のこととして納得する。
そのまま、レオンがそっと顔を近づけると、シャロンはうっすらと頬を染めながら静かに眼を閉じた。
「レオン……」
そのまま互いに唇を合わせる。 ただ触れるだけの軽いキス。
しばらく経ってレオンが唇を離すと、シャロンはぽうっとした赤い顔でレオンを見つめていた。
139レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:42:11 ID:+8IEMr0N
「俺も、ずっと好きだ」
レオンは短く、しかしはっきりとシャロンに聞こえるようにそう告げる。
そのまま再びキスをすると、シャロンもレオンに応えるように肩に両腕をまわしてきた。
口内でお互いに舌と舌を絡ませ合って、唾液を交換し合う。
沈む夕日が窓から赤く差し込む部屋の中、クチュクチュと二人が舌を絡めあう音が響いていた。

「ぷはぁっ……」
名残惜しそうにキスを止めて唇を離すと、二人の間に唾液の糸ができる。
お互いに頷くと服を脱がしあって下着姿になる。
そのままシャロンはトサッ、とベッドに横たわった。
「胸、さわるからな」
レオンは、白色の可愛いブラジャーを上にずらす。
綺麗で平べったい乳房の中心で、ピンク色をした乳首がツンと上を向いていた。
そのままシャロンの平らな乳房を優しく揉み始める。
……どちらかというと、揉むというよりはつまむという感じだった。
「その……ごめんなさい」
「ん、何が?」
「だ、だって、わたくし胸が小さ、んっ!?」
レオンはシャロンの言葉を中断するように乳首をコリコリとはさむ。
「そんなこと言うなって。 シャロンの胸すごく綺麗だし、俺はこの胸が好きなんだから」
「で、でも、だって、あっ、レオンは大きい胸の方が、いいんでしょう? はぁっ、授業中だって……」
「だからアレは違うって……」
あんまり話したくなかったけどしょうがないか、と前置きをおいてからレオンが言葉を続ける。

「あの時は、その…………シャロンのこと考えてたんだよ……」
「…………えっ?」
不思議そうにレオンを見るシャロンに対して、レオンは少し照れたように視線を逸らす。
「だから、その、前にHした時可愛かったなぁ……とか、
 今度はどんなことしようかな…とか、ははっ、さすがに、本人には言えないだろ」
無理に笑おうとしたものの、シャロンからの反応が無いので気まずくなって黙ってしまう。
チラッとシャロンの方を見ると、小刻みに肩をプルプルと震わせていた。
140レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:45:11 ID:+8IEMr0N
「じゅ、授業中に何を考えているの!!
 そんなことだから、いつまで経っても恥ずかしい間違いをするのよ!」
「ううっ、い、いやそんなに怒らないでくれよ」
剣幕に押されたレオンは、なだめる様にシャロンを撫でる。 瞬間、シャロンの体がビクッと震えた。
「んっ! あっ、ん、んんっ!」
「シャロン? …………ひょっとして、イッたのか?」
「はぁ、レオンが変なことを言うからですわ。 ……レオンが嬉しいこと言うから」
「シャロン……、やっぱりお前ってすごく可愛いよ」
「ま、また……それに、そんな当たり前のことに気付くのが遅すぎですわ」
「ははっ、いや、シャロンとこういう関係になる前からずっと思ってたさ」
「そ、そう、それならいいのよ。 ……ほら、さっさと続きをしましょう」
「了解っと」

ツンと上を向いた乳首の片方を舌先で転がし、もう片方の乳首を指先でキュッとつまむと、
シャロンは短く喘ぎ声を上げ、頭を仰け反らせる。
そのままお腹の部分に舌を這わせると、プルプルと小刻みに震える。
そうして、指と舌で愛撫する場所をだんだんと下げていき下腹部に辿り着く頃には、
シャロンはすっかり息も絶え絶えになっていた。

「シャロン……」
「ん……」
レオンは、濡れて透明になったショーツを脱がす事を視線で伝えると、シャロンは静かにコクンと頷く。
ゆっくりとショーツが脱がされていく。
141レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:47:26 ID:+8IEMr0N
「うわっ…すごいことになってるな…」
ショーツの中の光景に、レオンは思わず驚きとも歓喜ともとれる声を上げる。
綺麗なピンク色の割れ目から粘ついて白濁した愛液が溢れ出て、
それがショーツへと伸びて数本の糸が出来ていた。
クリトリスは赤く充血し、薄く生えそろった金色の恥毛も愛液で濡れている。

レオンが生唾を飲み込んで食い入るように眺めていると、
「あんまり見ないでちょうだい……」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしたシャロンに止められた。
レオンとしてはシャロンの痴態をもう少し観察していたかったが、
シャロンがどうにも恥ずかしそうなので、しょうがなく後ろにまわった。

「……これでいいのか?」
「うん、ありがとう。 ……あと」
「ん?」
「ギュッとして欲しいの。 ……その、安心できるから」
「…………あ〜、もう! 可愛いな、今畜生め!!」
辛抱堪らなくなったレオンがガバッと後ろから抱きしめる。

「んっ、ちょっと!? 苦しいですわ」
「シャロンが悪いんだからな。 そのくらい我慢しろって」
「もう、何よそれ。 ……でも、すごく暖かい……」

シャロンは安心したように眼を閉じると、そのままレオンに体をあずける。
そのやり取りに、レオンはまた思い切り抱きしめたくなったが、ぐっと堪えて愛撫に集中することにする。
抱きしめていた手をシャロンの太股の間に入れると、ピンク色の割れ目を指で軽くなぞった。
そのまま、トン、トンとリズムを取るように中指と薬指を割れ目の上で動かすと、
白く粘ついた愛液が指に絡み付いてニチッ、ニチッ、と卑猥な音をたてる。
シャロンは恥ずかしい音に身悶えしながらも、はにかむ様な表情でレオンに身を任せていた。
142レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:49:43 ID:+8IEMr0N
レオンは指が十分に濡れたことを確認すると、ゆっくりと二本の指をシャロンの膣内に埋没させていく。
ツプッ、ツププッ……
「んっ、レオンの指が入って来る……」
レオンがゆっくりと指を出し入れすると、それに合わせてシャロンの口から喘ぎ声が漏れる。
「んっ、あっ、いい…ですわ……」
本当に気持ち良いらしく、レオンの指が出入りする度に小刻みに震えていた。
「気持ち良いみたいだし、もう少し激しくするな」

出し入れしている二本の指を鉤状に曲げると、レオンは膣の浅い部分を重点的に擦る。
すると、膣内からチュプチュプと水気のある音が漏れ始める。
「あ、あっ、それ、すごっ、いい……わ」
「みたいだな、分かるか? シャロンの膣内が喜んで、すごく締め付けてる」
「そ、そんなこと、言わないで!? だ、だって、気持ち、いっ、いいんだもん」
「じゃあ、これも」

そう言ってレオンは、膣内を責めるのと同時に親指でクリトリスを擦る。
「そ、そこ弱いっ! からぁ……」
気持ちよさそうに表情を緩めているシャロンの口元から、一筋の涎が流れる。
レオンはさらに、空いている方の手でツンと尖った乳首をつまみ、首筋に吸い付くと、」
敏感に反応するシャロンの体が、レオンの腕に押さえられながら、ビクン、ビクンと反り返る。
レオンが責めを早くすると、シャロンの周期的な喘ぎも早くなっていく。

「んっ、あっ、あっ、もう、わたくし」
同時に敏感な部分を責められたシャロンは、あっという間に昇りつめていった。
「んっ、シャロンがイク時の可愛い顔、見たいな」
シャロンをいかせようと、レオンが両手で乳首とクリトリスをキュッとつまむ。
「あぁっ! イ、イク、イク、イク……イクゥ!!」

シャロンは一際大きい声をあげて反り返ると、ビクッ、ビクッ、と体を痙攣させながら昇天した。
体の痙攣に合わせて、股間からプシュッ、プシュッ、と透明な潮が噴き出す。
「すごっ、潮噴いてる……」
「ふあぁぁぁ…………」

レオンが膣内から指を引き抜くと、白く粘ついた愛液がコポッと垂れてシーツに溜まる。
シャロンが落ち着いた頃には、シーツは潮と愛液とでグショグショになっていた。

「嘘、わたくし、こんなに……、恥ずかしいですわ」
「イッてる時のシャロン、すごく可愛かったぜ」
「やだっ、レオンったら……んっ」
レオンは、シャロンの口元から垂れている涎を舌で舐めるとそのままシャロンの口内に流し込む。
そうしてまたしばらくの間、二人で深いキスを交わしていた。
143レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:51:07 ID:+8IEMr0N
キスが終わると、照れくさそうにシャロンの方から話を切り出す。
「わたくし、その、そろそろレオンと一つになりたいですわ」
「いいのか? さっきイッたばかりで辛いんじゃ……」
「大丈夫よ。 それに、その、さっきから……お尻に…か、固いのが……」
「えっ、あっ……いや、これは……あはは……」
「……わたくしだって、レオンのことを気持ち良くしてあげるんだから」

「今日はわたくしが上になりますわね」
シャロンは、レオンに跨って馬乗りになると、
肉棒の先端を自分の膣口にあてがい、ゆっくりと腰を落としていく。
ズブッ、ズブブブッ、
レオンの肉棒がゆっくりとシャロンの中へと埋没していく。
「んっ、あぁぁ、レオンのが、入ってきますわ……」
「っ、あぁ、シャロン……」
そのままシャロンが腰を落としていくと、レオンの肉棒を根元までピッタリと包み込む。
「レオンのが、奥まで……届いてる」

シャロンは根元まで完全に入ったことを確認すると、
愛しい物の形を確かめるかのようにレオンの肉棒をキュッと締め付ける。
「くっ、うぁっ!? シャロン、そんなに締め付けられると……」
「んっ、締め付けられると、どうなるのかしら?」
自分の下で喘ぐレオンを見ながら、シャロンは嬉しそうにキュッ、キュッとリズム良く締め付ける。
その度に、膣内の無数の肉ヒダがねっとりと絡みつき、不規則な動きでレオンの肉棒を刺激する。
気持ち良いとしか表現できないその動きが、レオンにとっては致命的だった。

入れたばかりにもかかわらず、一気に射精感がこみ上げてくる。
シャロンを止めようとして腰に手をまわした所で限界だった。
「くっ……もう無理、……出る!」
「えっ? レオン?」

ビュクッ! ビュクッ!
突き抜けるような快感とともに、2回目の射精が始まる。
「あっ……嘘、熱…い」
「うっ…シャロン……」
レオンは、無意識の内にシャロンの腰を引き寄せると、さらに奥の方に精液を吐き出す。
ドプッ、ドプッ
射精の度に膣内がまるで精液を搾り取るように蠢き、さらに射精を促す。
そのせいか、一度射精したにもかかわらず大量の精液がシャロンの膣内に吐き出される。
「あぁ…レオンの…が…いっぱい……出てる…」
「あっ……あぁっ…」
長い射精が終わるまでの間、シャロンは熱い迸りを受ける度に快感に身を震わせていた。
144レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:55:29 ID:+8IEMr0N
「はぁっ、はぁっ……ぐぇっ!?」
射精し終えたレオンが荒い息を吐きながら呼吸を整えていると、急に下腹部に重さがかかる。
恐る恐る上の方に眼を向けると、半眼でシャロンが睨みつけていた。

「いや、その…ごめ――」
「早過ぎですわ」
「うっ…」
「しかも勝手に中に出すし」
「うぅっ…」
「まだわたくしは全然満足してないのに」
「……ごめん」
「もう終わりなの?」
「本当にごめん!」
「もういい、どうせわたくしなんて……」
「ま、待ってくれよ。 埋め合わせは何でもするからさ、だから――」
シャロンが拗ねる様にそっぽを向くと、レオンは慌てて縋るようにシャロンの腕を掴む。

「ぷっ、レオンったらそんなに慌てて。 ……冗談ですわよ」
掴まれたシャロンの方は、レオンの狼狽振りに思わず吹き出していた。

「えっ?」
「別にわたくしは怒ってなんかいませんわ」
「……ほんとに?」
「えぇ、一緒に気持ち良くなれなかったのは残念ですけど、
 ……その、レオンはわたくしで感じてくれたんでしょう、それなら怒れませんわ」
「でも、勝手に中に出しちまったし…」
「今日は危険な日じゃないから別に大丈夫よ」

シャロンは、未だに申し訳なさそうなレオンの頬に嬉しそうにキスをすると、耳元で囁く。
「それに、レオンに出されてる時って、暖かくてすごく幸せな気分になるの」
そう言って、少し悪戯っぽく笑いながらレオンのものが入ったままになっている下腹部をさする。
その仕草は、本当に幸福感に満ち溢れている様だった。
145レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:56:31 ID:+8IEMr0N
「……それに、そろそろ洗濯しに行かないといけなかったし、丁度良かったのよ…」
シャロンは少しだけ寂しそうな表情をした後、レオンの上から降りる。
ガシッ!
「…レオン?」
降りようとしたシャロンの腕を、レオンはしっかりと掴んでいた。

「まだ、終わりじゃないさ」
「でも、レオ、んっ!?」
ズンッ!
突然の突き上げに、困惑していたシャロンの表情が快楽に歪む。

「えっ、あっ?…レオンの、硬い、どう…して?」
「どうしてって、シャロンに…好きな娘にあんな寂しそうな表情させて、そのままにしたら男じゃねぇ。
 というわけで、覚悟しろよ。 シャロンが満足するまで放さないからな」
「そんな、いきなり……ああっ!」

レオンはシャロンの指に自分の指を絡めて、両手を合わせる格好にするとそのまま下からシャロンを突き上げる。
「あっ、ああっ、すごい、レオンのが、奥まできてるぅ」
シャロンを突き上げると、パンパンという小気味の良い音が部屋に響いた。

「わ、わたくしだって、負けないんだから……」
シャロンも負けじと両手を支えにして上下に腰を降り始める。
ドロドロになった膣内でレオンの肉棒をリズムよく締めつけると、膣肉が奥へと誘うように蟲惑的に蠢く。
「うっ、シャロンの膣内、すげー気持ちいい。 吸い取られるみたいだ……」
「あっ、レオンのも、すごく深くて、はぁ、気持ちいいっ!」
お互いに時を忘れたように、ただひたすら互いの性器を擦り合わせる動作を繰り返す。
二人の結合部からは、愛液と精液が混じり合い白く泡立った液が溢れ出し、二人の陰部を白く染めていた。
146レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:57:35 ID:+8IEMr0N
「はぁっ! わたくし、おかしくなりそうですわ」
「あぁ、おかしくなっても大丈夫だから、我慢するなよ」

レオンは、突き上げる角度を微妙に変えると、膣の浅い部分に何度も肉棒を擦りつける。
「ひぁっ!? そ、そこ、弱いから、突いちゃだめぇ!!」
感じる部分を刺激されてシャロンが歓喜の悲鳴を上げる。
さらに挿入を続けると、シャロンの膣からプシュッ、プシュッ、と体液が飛び出した。

「らめぇ、わたくしっ、イク、イク、イッちゃう!!」
同時に、膣内が小刻みに痙攣してレオンの肉棒に絶妙な刺激を与える。
「くっ、俺もまた、出るっ!!」
「うんっ、このまま! このまま中で一緒にぃ……ああぁああ!!」

ドクンッ! ドクンッ!
絶頂の瞬間、お互いに性器を押しつけ合うようにして深くつながる。
それと同時に、レオンの肉棒から熱い精液の塊が飛び出し、シャロンの子宮内を叩く。
「あっ、あぁ…レオンのが、また、いっぱい……」
精液がシャロンの子宮に注ぎ込まれる度に、二人とも快感に身を震わせていた。


「はぁ……、これで満足したか?」
本日数回目とは思えない長い射精を終えると、息を整えたレオンがシャロンに尋ねる。
「え、ええ……、十分ですわ」
十分とは言ったものの、しばらく経っても何故かシャロンはレオンから降りようとはしなかった。
レオンが訝しげにシャロンの顔を覗き込むと、何やら口をもごもごさせながら眼をそらす。

「シャロン? ……もしかして、まだ足りない……とか?」
「そ、そんなこと無いわよ!? …………べ、別にやめたっていいんだから」
シャロンは微妙におかしな返答をすると、うー、と唸り声を上げながらチラッとレオンを見る。
……シャロンが素直に言えない時の癖だった。
やれやれ、とレオンは心の中で苦笑する。
(まぁ、こういう所が可愛いんだけどな……)
言うとシャロンはムキになって否定しそうなので口には出さない。
しかしこのままじっとしていても埒があかないので、レオンの方から話を振ることにした。

「あぁ〜、俺はまだちょっと足りないかな」
「し、仕方ないわねぇ。 レオンがどうしてもって言うなら……」
「ははっ、付き合ってくれてありがと、シャロン……」
147レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:58:33 ID:+8IEMr0N
レオンは、上体を起こすと対面座位の格好になる。
そのまま間近でシャロンを見つめると、シャロンの方からキスをせがんできた。
お互いに唇を合わせると、どちらからともなく舌を絡ませ合う。
「んっ、ちゅ、んぅっ……あんっ」
硬くしこった乳首を指で弾くと、キスを続けたままシャロンが身じろぎする。
「ふっ、んっ、んん〜、ちゅぷ、ん…ちゅっ」
胸への責めを激しくすると、それに比例するようにシャロンも激しく舌を絡ませてきた。

「ぷはっ、あ……んんっ、レオン……もう、大丈夫だから、ぁっ」
胸ばかりを責められたシャロンが、切なそうにレオンにしなだれかかる。
つながったままの下腹部も、レオンを急かす様に淫らに動いていた。

「んっ、分かった、俺も回復したし。 ……今度はゆっくりしような」
形の良いシャロンのお尻を両手でがっしりと掴むと、
レオンは、ゆっくりと円を描くように挿入を開始する。
「あっ、ああっ、すごいっ、膣内が、掻き混ぜられてる…」

グチュ、グチュ、グチュ、グチュ
二度の射精ですでにドロドロになっている膣内を掻き回すと、
粘度の高い湿った音が二人の結合部から漏れる。
奥の方まで掻き回すと、先端がコツンと硬い部分にぶつかった。
そのまま、グリグリと先端で刺激するとシャロンが身悶えする。

「あぁ! んっ! レオンの、大きいのが……奥に、奥に当たってますわ!」
子宮口を刺激されて切ないのか、シャロンはレオンの動きに合わせて腰をくねくねと動かす。
顔は完全に緩みきって、目はとろんとして、口元からはだらしなく涎をこぼしていた。
148レオン×シャロン:2006/07/02(日) 04:59:09 ID:+8IEMr0N
「シャロンって、随分といやらしくなったよな。 ……すごくエッチな顔してる」
「わたくしを、んっ…こんな風にしたのは、レオンじゃない! ……何か文句でもあるの?」
「文句なんてあるわけ無いだろ。 ……愛してるよシャロン、今も…すごく興奮してる」
「馬鹿っ! こんな時だけ、あっ、愛してるなんて、言われても、あ、あぁ!
 ……ぜ、全然嬉しくなんかないんだからぁ、……あ、ああぁぁあぁっ!!!」
軽く達したのか、シャロンは全身を震わせると両足をレオンの腰にまわしてギュッとしがみつく。

「じゃあ、もう言わない」
「……………………もっと、言ってよ」
「冗談だって。 止めろって言われても絶対に止めてやんない、シャロン…愛してるからな」
「んっ、レオン! レオンッ!! わたくしも、ひっく……愛してますわ!!」

感極まったのか、シャロンはぽろぽろと涙を零しながらレオンに抱きつく。
そのままレオンに口付けすると、激しく情熱的に舌を絡みつかせた。
それと同時に、腰の動きも快楽を貪る様に激しく上下に動く。

「ん、んっ…んんっ! レオン……レオン!」
「ぷはぁっ! まったく、今日のシャロンは泣き虫だな」
「だ、だって、わたくし、さっきからずっとイキッぱなしで……頭が真っ白で」
「そんなに激しく動かれると、また俺イッちまうって」
「うん…うんっ! 来て、イッていいからわたくしの膣内に来て!」

レオンは、シャロンに負けないくらいきつく抱きしめ返すと、激しく腰を叩きつける。
ジュプッ! ジュプッ! ジュプッ! ジュプッ!
お互いの接合部からは、一際大きな音が漏れる。
二人とも限界に向けて最後のスパートをかけた。
149レオン×シャロン:2006/07/02(日) 05:00:33 ID:+8IEMr0N
「レオンッ! レオンッ!!」
「シャロン! 俺、もう……イク!!」
射精の瞬間、レオンは腰を奥深くに突き入れると、シャロンの耳元で囁く。
「シャロン……ずっと、愛してる」
「あっ、ああっ、レオ…んっ! んんっ!!」
シャロンが何かを言おうとする前に、キスで口を塞いだ。
ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ
そのまま、シャロンの奥深くに射精を始める。
「んっ、んんっ………ふあああぁぁぁ…」
シャロンは、レオンに口を塞がれたまま恍惚とした表情で射精を受け止めていた。

精液をすべて出し終わると、レオンは塞いでいた口を解放する。
そのままお互いにドサッとベッドに倒れ込むと、シャロンが
「わたくしも……ずっと、愛してますわ」
幸せいっぱいの声で囁いているのを、うっすらとした意識の中で聞いていた。
150レオン×シャロン:2006/07/02(日) 05:04:59 ID:+8IEMr0N
お互いにしばらくの間抱き合った後、ゆっくりと結合を解く。
肉棒を引き抜くと、これまで出した分の精液が膣内からドロッと零れ落ちてきた。
三回も膣内に出したせいか、大量に零れ落ちてシーツに溜まる。
「…こんなにいっぱい。 もう、レオンったら……出し過ぎですわ」
シャロンは、無意識に手で掬うと面白そうに指で弄んだあと、口に運ぶ。
膝立ちで股から白い液を滴らせながらチロッと舌で精液を舐める仕草が、またひどく淫猥だった。
「なぁ、シャロン……」
「……何かしら?」
「その、そんな姿を見せられると…なんだ、その……またしたくなってきた…んだけど」
「えっ? ……あっ!?」

シャロンが驚いて、レオンの下腹部を見ると、
先程出して萎えたはずなのに、いつの間にかまたギンギンに張り詰めていた。

「……わ、わたくしは、きょ、今日はこのくらいにしておこうかしら」
「なぁ、頼むよシャロン!」
「うぅ〜、……も、もう、分かったわよ。 じゃあ、愛し――」
「愛してるシャロン!!」
「あっ、そんなにがっつかないでよ……ああんっ!」

――再び行為の場所となった部屋の中、
完全に忘れられた上着とニーソックスが、部屋の隅でカピカピに乾いていた。


―――― 終わり ――――
151名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 07:35:25 ID:R7ZZeCai
>>136-150
激しくGJ!まさにネ申!
152名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 15:17:41 ID:5hm6i2Xn
長編乙
153シャロン×アロエ:2006/07/02(日) 16:59:33 ID:e7a/dibh
アロエはクイズの成績の良さに喜んでいた。アロエに抜かれたシャロンは「私が
あの娘より最下位なんて…」と震えながら怒りを爆発させた。放課後、アロエは
シャロンに誰もいない男子トイレへ連れ込まれた。ビシィッ!シャロンの平手が
アロエの頬を打った。「シャロンちゃん、何で…」とアロエ。「あなたのような
人が何で私より上なの?態度がでかいですわ…」とシャロン。アロエは「シャロン
ちゃん許して!何でもするから!」と泣きながら訴えた。「なんでもする?そうね、
私に対して恥ずかしいことしなさい…」とシャロン。アロエはパンツを脱いで
秘部を丸出しにした。「シャロンちゃん、恥ずかしいよ…」アロエにとって
陵辱だった。いきなりシャロンはアロエの股間のスリットを剥き広げた。
「ああん、もっと恥ずかしいよお!」とアロエ。「いいこと?これもお仕置き
ですのよ」とシャロン。ついにアロエの更なる恥辱が始まった。
154シャロン×アロエ(注!プチスカ表現あり!):2006/07/02(日) 17:11:19 ID:e7a/dibh
シャロンの恥辱の奴隷と化したアロエ。シャロンはついにアロエの
上陰頭を舐め始めた。続いてクリトリスが執拗に舐められていく。
「シャロンちゃん…」とアロエ。「どうしましたの?」とシャロン。
アロエは尿意を感じ始めた。それでもシャロンはアロエの股間を
舐め続けた。「おしっこしたいよ…」とアロエは涙ながらに訴えた。
「もう出そうなの?いいですわ、このまま飲んじゃうから…」
アロエは限界だった。するとシャロンはアロエの股間に口をつけて
コクコクと喉に流し込んでしまった。「あっ、はああん!」とアロエ。
「どう、私を侮るとこうなるのよ」とシャロンはアロエに言葉を
ぶつけた。
155前スレ506:2006/07/02(日) 17:22:59 ID:bdw9v92X
>>レオシャロの方
続編お疲れ様です!
立場逆転していても、2人のキャラの特徴がすごい立っていていい感じです!
若い2人って…かわいいですね(遠い目
シャロンのデレがこんなにかわいいとは…

さて、割り込み気味ですが、こちらも久々投下。
セリオス×シャロンです。
注意!
・調教系
・セリオス鬼畜系
ですので、甘党の方はスルー推奨。
NGは「前スレ506」。
156前スレ506:2006/07/02(日) 17:24:15 ID:bdw9v92X
『Serenade bizarre』

夜の帳が降りた頃。
アカデミー旧校舎の屋上に、シャロンは独り降り立つ。
誰もいないことを確認すると―人がいるはずもないが―、携えたヴァイオリンケースからストラディヴァリを出す。
しばらく指を切った後、調律を済ませた名器をそっと構える。
G線に載せられた弓が、低く豊かな音を紡ぐ。
曲はわからない。 しかし、ゆったりとしながらも、誰かに甘く囁くような曲。
『愛想曲』の一つだろう。
名器がすすり泣くように震える。
まるで、そこにいない恋人に告白するかのように。
一心不乱に演奏するシャロンにも、少しずつ変化が訪れる。
上品で美しい貌が紅潮しだし、碧い瞳も心なしか潤み始めている。
正確に旋律を紡ぐしなやかな指は、まるで違う何かを求めるようにも見える。
曲調が転換するとともに、音色も変化する。
静かに愛を囁いていた音が、にわかに艶を増す。
まるで、褥で愛の交歓を求めるように。
シャロンの様子がさらに変化する。
潤んだ瞳は既に焦点を失い、自らが甘い吐息を漏らし始めている。
指は、ヴァイオリンと弓をかき抱き、愛撫するかのようである。
よく見ると、両脚に細かい震えが走っている。
その震えが指に及び、曲を揺らすが、曲を乱すこともなく、むしろ、艶っぽさを増す結果となっている。
最後の一音を結んだ瞬間、高らかな吐息を名器が吐き出し、シャロンの体が、電流に撃たれたように軽く痙攣する。
そして、ゆっくりと、屋上の床にへたりこむ。
…背後から、乾いた拍手が聞こえる。
「素晴しい」
静かな声が投げかけられる。
シャロンは振り向かない。 いや、振り向くまでもない。
恋焦がれ、待ち焦がれた相手。
銀髪の少年―セリオスがそこにいる。
157前スレ506:2006/07/02(日) 17:25:25 ID:bdw9v92X
「どうしたんだい? 座り込んだまま?」
セリオスの言葉は静かなままだ。
シャロンは弛緩した体に力を込め、ようやく立ち上がり、セリオスを見る。
「セ、リオス…」
貌を紅潮させ、ようやく彼の名前を絞り出す。
その様子に薄い笑みを浮かべて、セリオスはシャロンの間近まで歩み寄る。
「いい曲だったよ。 …でも、何を考えて演奏していたんだい? 前に聴いた時よりも…」
一旦言葉を切る。
「…淫らに絡みつく音色だったけど?」
そのセリフにシャロンがピクリと体を震わせる。
「…そ、そんなこと…あ、ありませんわ…」
強がってみるが、どうにも言葉に力はない。
その言葉を無視するかのように、セリオスはシャロンの背後に回る。
「でも」
言って、顔を耳元に寄せ、こう囁く。
「そんなもの欲しそうな音で僕を呼んだのは、どこの誰かな?」
耳とうなじにセリオスの吐息がかかり、シャロンはまたピクリと震える。
「そ、それは……」
シャロンが口ごもる。
「僕に、こうしてもらいたんだろ?」
後ろから胸に触れられる。
「あうっ!」
シャロンが鋭い悲鳴を挙げる。 しかし、抵抗はない。
「だって、そういう合図だよね、この曲を奏でるのは。 そう決めたんだよね」
服越しに乳房をまさぐりながら、セリオスが詰める。
「………えぇ、その通りです…私は…」
快感に体を再び震わせ、シャロンが途切れ途切れに言う。
「じゃあさ」
セリオスは体から手を離す。
「…自分で脱げるよね」
シャロンの瞳が大きく見開かれる。 縋るような瞳。 セリオスの表情は変わらない。
「……はい」
わかっている。
セリオスには逆らえない。 そう、体に刻み込まれているから。
ゆっくりと、制服のリボンをほどき、ボタンに手をかける。
158前スレ506:2006/07/02(日) 17:27:16 ID:bdw9v92X
シャロンは上着を脱ぎ、床に落とす。 そしてブラウスのボタンに手をかけて、ゆっくりと脱ぎ進める。
セリオスが、後ろから胸元に手を当てる。 その刺激に、
「うんっ…」
思わず反応してしまう。
しかし、セリオスの手は、乳房の敏感な箇所へ進むこともなく、スルリと離れる。
そして、その手は、シャロンの頭のリボンを解いただけだった。
「…まだ、何もしないよ」
シャロンの反応を嘲笑うようにセリオスが言う。
シャロンは思わず振り返り、涙ぐんでセリオスを見据える。
「まだ、ね」
その反応に満足げにセリオスが言う。
「さ、脱ぐんじゃなかったのか?」
「う……」
シャロンは何も言えずに、脱ぎ続けるしかなかった。
…わかっている。 自分も、セリオスも。
乳首は既にこれ以上ないくらいに尖り、スカートの奥は既に熱く濡れていることを。
シャロン自身がその恥辱を期待している、ということを。
ブラウスのボタンを全て外して、肩から滑らせるように落とす。
袖を抜こうとすると、いきなりセリオスの手がシャロンの両手を後ろ手に取る。
そして、先ほど解いたリボンで縛る。
「あっ!? な、何を…」
「さっき、勝手に感じただろう? 僕の許しもなしに。 これは罰さ」
うろたえるシャロンに、セリオスが冷たく言い放つ。
「…ひ、ひどい…ですわ」
シャロンの訴えを聞きながら、セリオスはブラウスを脱がせた。
抜けるような白い肌が露わになる。
「でも、こうされて、本当はもっと感じてるんだろう?」
言って、ブラの上から正確に尖った乳首を押す。
「はうんっ!」
強い刺激にシャロンが嬌声をあげ、セリオスの貌に嗜虐的な表情が浮かぶ。
159前スレ506:2006/07/02(日) 17:28:17 ID:bdw9v92X
「はぁ…はぁん……」
「ほら、もうそんな声をあげて。 もの欲しそうに…」
言いながらも、セリオスの攻めは止まらない。 両方の乳首を的確に抉る。
「き、気持ち、いいですぅ…も、もっと…」
そう言うシャロンの声は、既に普段とはかけ離れたものだった。
「もっと欲しいなら、言葉と態度で示しなよ」
セリオスが静かに言い放つ。
シャロンは直接弄られたい欲望にもう勝てない。
「…うっ…も、もっと触って、気持ちよくしてくださ…い…」
そう言って、後ろ手にされた手を器用に動かし、ブラのホックを外す。 支えをなくしてブラが滑り落ちる。
大きさは控えめながら、女として成熟しつつある乳房が露わになる。
その中心でピンク色の乳首がこれ以上なく存在を主張している。
「そんな恰好で脱ぐなんて…いやらしい娘なんだな、シャロンは」
セリオスは意地悪く言い、直接シャロンの乳首を嬲る。
「あっ、あああっ!」
堪えきれず、シャロンが高く喘ぐ。
こねるように、つまむように弄ばれる乳首から全身へと激しく快感が駆け巡る。
全身の震えが止まらず、膝から崩れそうになる。
シャロンのわななく姿を満足げに堪能しながら、セリオスの手が乳首を離れてスカートへ潜り込む。
「ふうん、紐留めかい、いやらしい下着を選んでるんだね」
「あん、い、言わないで…」
「…もう、今は必要ないだろう、外すね」
言うが早いか、セリオスの指は紐の結び目を解いている。
右側、そして左側と解くと、そのまま床へショーツは落ちた。
既に大量の蜜を含んでいる布は、湿った音を鳴らす。
「…お漏らしでもしてるのかい?」
「…ち、違いますっ…うんっ…」
度重なる言葉での攻めにシャロンの理性は耗弱してきている。
「じゃあ、これは何だい?」
セリオスの指が内腿をさする。
溢れた蜜が内腿までをべっとりと濡らしているのがわかる。
「あん!」
熱いむず痒さにまた嬌声があがった。
160前スレ506:2006/07/02(日) 17:29:41 ID:bdw9v92X
「…ほら、こんなに。 シャロンが溢れさせたんだよ」
指に絡みついたシャロンの秘蜜を見せつけながらセリオスが囁く。
あまりの恥辱にシャロンは正視できない。 思わず顔を背ける。
しかし、逃げようとするシャロンの視線を執拗に追うように、セリオスは続ける。
「そうか、もう夜だから暗くて見えないのかな」
言って、短く詠唱する。 途端に2人の周りの半径3メートル程度が明るくなる。
「い、いやっ!」
昼のような明るさに肢体を晒され、シャロンは身を竦ませる。
すかさずセリオスは、乳首を捏ね上げ、内腿を柔らかく撫で上げる。
「ああ…ぅんっ…」
快感にシャロンの体が弛緩する。
抵抗がなくなったのを見計らって、セリオスは再び、蜜に濡れた指をシャロンの眼前に示す。
「こんなに濡らして…」
ほら、というように指をさらに差し出すと、貌を紅潮させたシャロンは、自らの吐き出した蜜にまみれた指をしゃぶった。
「…どうだい、自分の味は…?」
「ぁはぁ…セリオスさんの指…甘いです…はぁ…」
陶然と言うシャロンにクスクスと嗤い、
「じゃ、ここも…」
と再びスカートに手を潜り込ませて、しとどに濡れたスリットを撫でる。
「きゃうっ!」
シャロンが電撃に撃たれたように体を硬直させる。
「全く、はしたなくできてるもんだな…」
スリットを撫でる指が中心で止まる。 そして、指が2本、一息にヴァギナへ潜り込む。
「あんっ!」
またしても鋭い嬌声で反応するシャロン。
「さっきから悲鳴ばかりかい? こうされてどうなの…?」
セリオスは言葉を紡ぎながら、襞を指で緩やかに蹂躙する。
「あふぅ…と、とっても…あん、…気持ちいい…ですぅ…」
シャロンは甘く啼く。 
「もっと声あげなよ。 さっきのストラディヴァリの方がもっと素直に訴えてたよ、気持ちいい、ってさ」
ヴァギナに挿さった指の動きを激しくする。
にちゃり、ぐちゅり、とくぐもった水音が響く。
「ああああんっ! 気持ちいいのぉ! もっと…!」
しどけない表情に貌を蕩けさせてシャロンが痴態を晒す。
指がヴァギナの浅い位置にあるツボを刺激すると、
「あぁ…はぁん…もっと…もっとぉ…!」
と、溶け落ちそうな声をあげて啼く。
そして、セリオスは親指を駆使して、クリトリスをすり潰すように捏ねる。
「……あ、い、いやぁっ!」
シャロンは高い悲鳴をあげるように絶叫し、上体を痙攣させる。
その瞬間をセリオスは逃さず、快感を送り込んでいた指を全て外す。
161前スレ506:2006/07/02(日) 17:31:06 ID:bdw9v92X
「あ…あ、ど、どうして…?」
絶頂を目前に攻めを中断され、空ろに潤んだ瞳でシャロンがセリオスに縋る。
「だって、『いや』って言っただろう? だから止めたんだけど?」
空々しくセリオスが言う。
「あうっ…」
シャロンが口ごもるのを後目にかけ、セリオスは意地悪く、
「それでは、これでおしまいにするか。 嫌々じゃしょうがないからね」
そう言って、クィディッチ用の箒を出し、その場を立ち去ろうとする。
「あ…そ、そんな…」
「そんな、ではわからないな。 どうして欲しいのか、はっきり言ってごらん」
すぐにでも飛び去る姿勢でセリオスが突き放す。
シャロンは恥辱で顔どころか、体まで赤くしながらも、声を絞り出す。
「わ、わた…くしを、もっと、弄って…気持ちよくさせ…させてください…私を……い…イカせて…く、ください…」
シャロンは両目から涙をこぼし懇願する。 既に平生のプライドはなかった。
想定通りの展開に内心得心しながらも、セリオスはやれやれ、といったポーズを取って箒から降りる。
そして、後ろ手に縛ったリボンを解いて、
「よく聞こえなかったな…もう一回、言ってごらん」
「えっ…」
何度も、恥辱にまみれたセリフを言わされる状況にシャロンの脳裏が白くなる。
しかし、恥ずかしさと、好きな男が与える悦楽とを秤にかけるまでもなかった。
自然と、シャロンはスカートを捲り上げ、自らの秘部を晒す。
そうしておいて、
「私を…もっといじめて、気持ちよくしてください……淫らに浅ましくイク姿を見てください…っ!」
再びねだる。
言う傍から、新たな蜜をこぼし、床に染みを作る。
セリオスの笑みがさらに意地悪くなる。
「最初からそう素直に言うんだね…」
恥ずかしい姿勢のシャロンをそのままに、セリオスは放り出されたままのストラディヴァリと弓をケースにしまい、シャロンの上着を拾う。
「じゃあ、このまま、君の部屋へ行こう。 そこで続きとしよう」
言うが早いか、シャロンを抱き上げ短く詠唱する。
箒がひとりでに動き、飛ぶ準備を済ませる。
セリオスは横乗りすると、そのまま寮へと向かった。
魔法光も消えた屋上に、重く湿ったショーツと染みだけが残された。
162前スレ506:2006/07/02(日) 17:33:00 ID:bdw9v92X
「さて、どうして欲しいんだっけ?」
シャロンの部屋に着くなり、セリオスがまたしても同じ問いをぶつける。
「………」
シャロンは涙ぐみ、うまく言葉を継げない。
「…冗談だよ」
そう言いながらも、セリオスはシャロンを放ったまま、ステレオコンポに向かう。
そして、目当てのディスクを見つけるとデッキにセットして、静かに流す。
それは、先ほどシャロンが演奏した曲であった。
「じゃ、全部脱いで」
セリオスが促すと、シャロンは脱ぐ時間ももどかしい、とばかりに一糸纏わぬ姿となった。
滑らかな肢体に内心舌を巻きながら、セリオスは床に落ちている制服のリボンを手に取る。
そして、シャロンの両手を再び後ろ手に縛る。
「あ、そ、そんな…」
弱々しくシャロンは言うがされるがままである。
セリオスはそのまま、シャロンをベッドに横たえる。
緩く開いた脚の付け根からは、相変わらず蜜が吐き出され、シーツにじわじわと染みを広げていく。
「…まだ濡れるんだね。 何もしてないのに」
「…そんなに見ないで…ください」
「駄目だね。 …そうか、こうすればこぼれないかな」
セリオスはシャロンの両足を持ち上げ、体操の後転の要領で倒す。
両足は、寝ているシャロンの頭の上となり、後ろ手の姿勢と相俟って、窮屈さにシャロンが呻く。
「…これで良し、と。 これならこぼれないし、よく見えるからね」
「あ……くっ…」
天井に向かって秘部を晒す恰好にシャロンが身悶える。
足を軽く押さえつけ、内腿をさらりと掃くように撫でながら、
「見えるかい? シャロンの恥ずかしい部分が」
「う…は、はい…」
目を背けたくても、この姿勢では無理である。
「シャロンの望みは、弄ってもらってイクことだったよね。 じゃ、こうしてあげる」
そう言って、無防備に開いたヴァギナに指を挿れる。
「んんっ…!」
窮屈な姿勢のまま快楽を与えられ、シャロンの声がくぐもる。
「こんなにきつく締め付けてくるなんて…本当、いやらしいね」
しばらく指を単純に出し挿れするだけの動作だったが、それでもシャロンのヴァギナは敏感に反応して蜜を吐く。
「ああ…はぁ…」
体の下から甘い啼き声が聞こえる。
163前スレ506:2006/07/02(日) 17:34:47 ID:bdw9v92X
セリオスは指を一旦抜いて、顔をヴァギナに寄せる。
そして、まるで、接吻するかのように口で激しく啜る。
「ああっ…うんっ!」
シャロンが鋭い嬌声をあげて喘ぐ。
セリオスは、ディープキスを模したように激しく深く舌を差し出し、ヴァギナを攻める。
舌の代わりに、熱く溶けた襞が、舌の動きに合わせて絡み付いてくる。
ぴちゃっ、ずずっ、と殊更に大きな音を立てて啜り、蹂躙する。
「は…は…はぅんっ…あっ…!」
シャロンの声が小刻みに震える。
セリオスは口を離した。
刺激を止められたラビアがひくひくと痙攣している。 鮮やかなピンク色に染まり、更なる快感を欲している。
「…目を閉じずに見るんだ」
セリオスが言うと、シャロンは弾かれたように強く瞑った瞳を開く。
シャロンは既に快楽の海に溺れている。
セリオスの巧み、かつ嗜虐的な愛撫に反応し、また、あのBGMが心の奥の色情をくすぐっている。
何故だろう。
ほんの一片だけ残された理性が問う。 あの曲を聴くと、何故、私はこうなってしまうのか。
確かに、セリオスを愛しているからこそ、このような恥辱にも耐えられる。
しかし、この曲に出会うまでは、ごく普通の付き合いだった筈だ。
この曲は、一体…?
しかし、そんなシャロンの思考を消し飛ばすように、セリオスの指が2本ヴァギナの奥底へ鋭く潜む。
「きゃうっ!」
思わず、また目を瞑ってしまうが、何とかまた目を開ける。
「すごいな、こんなにきつく締め付けるなんて…」
セリオスが嗤い、屋上での行為と同じように、ヴァギナを掻き回し、紅く膨らんだクリトリスを抉る。
「どうなんだい?」
「…ああ…はぁ…ク…クリトリスが…んっ…気持ちいい…っ!」
激しい攻めに、ストレートに応える。
無理やりに開いた目に、自分の恥部を自在に蹂躙する指が踊るさまが見える。
「じゃ、もっとこうしてみるかな」
セリオスの指の動きが変わる。
往復していた動きを止め、深く突き立てる。 そしてそのまま右へ、左へ捻りこむように動かす。
「いいっ! それ、気持ちいいっ! ああああっ…!」
全身をわななかせ、シャロンが絶叫する。 もう絶頂は目前である。
しかし。
そこで、セリオスは指を抜く。
快感で限界まで熟れたシャロンのヴァギナは奥まで開き、挿れるべきものを求めてぱくぱくと蠢いている。
「…え…?」
寸止めを食らってシャロンが戸惑う。
164前スレ506:2006/07/02(日) 17:36:39 ID:bdw9v92X
「ど、どうして…? お願い、もう…イカせて…ください…」
シャロンにとっては、今日何回目かになる恥ずかしいおねだりのセリフを言う。
しかし、セリオスは何も言わない。
薄く笑ったまま、窮屈な姿勢を解き、後ろ手に縛ったリボンも解く。
そして、シャロンの上体を起こし、後ろから両腿を抱え上げ、その姿勢でベッドから離れる。
まるで、幼児の放尿のような姿勢に固定されてシャロンがまた身悶える。
「ど、どこへ…?」
その質問を無視したまま、セリオスはリビングのテーブルまでたどり着くと、テーブルにシャロンを
座らせる。
Mの字に足を開いたしどけない恰好だが、快楽に痺れたシャロンは姿勢を正せない。
「…さて、そろそろ、欲しいんだろう? もう一度、おねだりしてごらん。 僕がすぐにでも挿れたくなるように、ね」
薄く張り付いた笑みと裏腹に、セリオスの目は変わらない。
言いようのない恥ずかしさにシャロンはしばらく動けない。
しかし、限界までたわめられた快感を開放したい、その欲望にはもはや勝てなかった。
おずおずと、両手を充血した秘部に当てる。
そして、指で、自らのラビアを開いて、奥を見せ付ける。
「…お願いします。 淫らなわ、私に、貴方の…貴方の熱くて大きいお…お…おちんちんを、挿れて…ください…」
浅ましい姿で、ついに言わされる。
「全く、ただのメス犬だな」
淡々とセリオスが言う。
「はい…私は淫らな、メ…メスです…いっぱい、いっぱい…イカせてください…」
もはや、うわごとのようにシャロンはおねだりを繰り返す。
セリオスがズボンと下着を下ろす。 バネ仕掛けのように屹立したペニスが晒される。
「…では、メス犬のシャロンには、躾とごほうび、だ」
言い捨てて、一息に貫いた。
「あああああっ!」
激しく侵入したペニスが子宮口を叩き、今まで昂められていたシャロンは一瞬で昇りつめた。
全身を痙攣させ、涙と涎を流して、体の奥からの快楽に酔う。
「…もうイったのかい? 全く、自分勝手だな…」
シャロンをあっさり絶頂に導いた満足感を味わいながらも、セリオスは口撃を止めない。
「さあ、まだ足りないんだろ?」
言いながら、一旦ゆるやかにペニスを抜く。 そして、再び、根元まで押し込む。
「あんっ!」
シャロンの体がまた快感で跳ねる。
165前スレ506:2006/07/02(日) 17:38:15 ID:bdw9v92X
「あ…あはぁ…ふとい…おっきいのが…いっぱい…」
恍惚とした表情でシャロンが快感を訴える。
セリオスはそれを見ながら、ひたすら突き上げる。
溶けるような感触の襞が、ペニスにまとわりついて離れない。
セリオスにしても、さすがに、こみ上げるものを抑えきれない。
「…いやらしい眺めだ」
言いながら、シャロンの乳首を攻めながら抽送を早めると、
「ああっ、ま、またいっちゃううっ!」
完全に感度が上がりきっているのだろう、いくばくも動かないうちにまたしてもシャロンが昇りつめた。
絶頂の瞬間の激しい締め付けに内心酔いながらも、
「ほら、僕を満足させてみろ!」
と、息つく間も与えず攻め続ける。
シャロンはひたすら啼きながら、上体を、腰を淫らにくねらす。
…そうか。
激しく突きたてていたペニスを唐突に抜いた。
「あん、いや…お願い…もっと…」
途中でペニスを抜かれて、シャロンがいやいやをするようにねだる。
「…だったら、メス犬らしい浅ましい姿で犯してあげるよ」
言って、テーブルから彼女を降ろす。
快感で息の乱れたシャロンは立っていられず、床にへたりこむ。
セリオスは、再びリボンを拾い、後ろ手に縛る。
そして、シャロンを立たせて、ソファーに行き、自分は浅く腰掛ける。
そして、背面座位の恰好で、真下から彼女を犯した。
「あうんっ! お、奥まで当たってるぅ!」
「ほら、もっと動いてみせろよ、ほら!」
セリオスの言葉遣いが荒くなる。 彼女の足の間に自分の足を入れて、大きく開かせる。
そして、奥まで貫いた状態でぐりぐりとせり上げる。
「こんなのって…こんなのって…いい! あっ、すごくいいっ!」
シャロンも不自由な姿勢ながら、欲望のままに腰を激しくグラインドさせる。
密着した2人の秘部からは蜜の飛沫があがり、淫猥な音を立てる。
「くっ…!」
セリオスが不意に呻く。 シャロンの締め付けと変わった角度での動きにつり込まれる。
「はぁ、はぁ、はぁあん! ま、またイっちゃうううっ!」
ひときわ高い声をあげてシャロンが絶頂を告げる。
その瞬間、彼女のヴァギナが激しく収縮し、限界まで膨れ上がったペニスをこれ以上なく甘く絞る。
「ああああああっ!」
「ううっ…!」
絶叫と共にシャロンが達し、セリオスも激しく射精した。
意識が白くなる感覚に、シャロンは失神した。

今なお繰り返し流れるあのメロディにセリオスは確かに聞いた。
『周りには奇異に映ろうとも、それが真実の愛』
(シャロン…こんなでも…君のことは…本当に…愛…し…)
言えなかったセリフが頭を過ぎり、そして、セリオスも意識を落とす。

― Fin.―
166前スレ506:2006/07/02(日) 17:44:41 ID:bdw9v92X
以上、お粗末様でした。
初めて、他人様のCPリクに応えてみて書きましたが、
恐らくストライクゾーンは大きく外した気がします;

感想、不平不満は何なりとお願いします。

では、全国大会に潜りますノシ
167名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 18:02:03 ID:a54/jlpl
GJだ
全国大会が終わったらまた戻ってきてくれよな
168名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 00:29:06 ID:kvFS7ht4
レオシャロもセリシャロもGJでした!
オレも全国大会は自己新と公式入りを目指しますよ。

てか、オレもこれくらいのエロSSが書きたいよ・・・文才はまだ修練レベルさOTL


それはそうと、倉庫の方がまだ更新されてないよね。どうしたんだろ?
169名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 06:48:40 ID:vIqAZNBr
来ましたね!さすが、GJ!俺も全国大会は頑張ろう。なんかシャロンもの多い気がするが、まあGJだからいいか。
170名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:32:28 ID:OXf5JFkw
【東京】多摩地区のQMA事情【マジアカ】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1151939787/l50
171名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 03:44:55 ID:ZXD7wOLk
>>170マルチ氏ねボケカス
172名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 17:13:16 ID:MNDV3yut
新作SSをwktkで待ってる
173名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 20:54:51 ID:wgkwkfd/
シャロンにチンコ生やしてもいい?
174名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:00:52 ID:I/AOG+zD
過去にはシャロンに生やしたりマラリヤに生やしたりルキアに生やしたりした前例があるからバッチコーイ。
・・・・・ゴメン。俺も別キャラふたなり以前書いた。
だから大丈夫だと思うよ。
175名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 19:57:29 ID:VJC44Zf3
>>174どうやって自然に生やすか迷ってるんだよねえ
話の流れでさあ魔法的な?もんで生やすかさあ元々そういうことにするか
176名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:09:12 ID:yw6P9y1Q
マラ様の薬とか?
177名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:54:40 ID:VJC44Zf3
あー、薬って手もあったか
「チンコが生えちゃったよ!」 「(しめしめ)精液を絞り出さなきゃ治らないわね…」みたいな
ベタだけどw
178前スレ506:2006/07/08(土) 13:30:40 ID:AJ+yX0qp
しばらくぶりです。いつもいつも拙文にお付き合いいただき多謝。
全国大会は自己ベ出たのでとりあえず満足。

>>168
構想ができているなら、まずは書いてみませんか?
自分にしたところで、今までSS書きの経験ゼロで3ヶ月書き殴っているだけですから。
少なくともキャラ萌え+エロがあれば形にはなるかと。

さて、本格的に夏になりましたので、次は明るめに。
海だ!水着だ!Hだ!のノリで書きますかね。
…需要なかったりして…
179名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 18:09:28 ID:LqzLPjhT
>需要なかったりして
ないワケがないでしょう。
これはもう書いてうpするしかないですね。
wktkで待ってます。
180168:2006/07/10(月) 02:10:45 ID:xubCiamj
>前スレ506氏

レスありがとうございます。ただ、ここで書くかは微妙ですが・・・
ちなみに自分のHPではエロパロスレのとある話を元にしたSSを公開していますが(連載中)、
エロに関しては最後の最後くらいになる予定なんでやっぱりここ向きでないかもしれません(汗

あと、仮に正体がわかっていてもご察しください。荒れてしまう原因になってしまうので。
181前スレ506:2006/07/10(月) 08:41:25 ID:4m3MFAfz
>>168
いえいえ、こちらこそ図々しい発言失礼しました。
色んな方の作品を読みたかっただけですので…
なお、中の方の見当も付きませんし、詮索もいたしませんのでご安心ください。
スレ違い内容ですみません;

さて、夏ネタ第1弾は7月中にUPします。(宣言しないと書けない)
…ライン氏の『さまばけ』の続き、気になります…
182168:2006/07/11(火) 02:35:42 ID:UwoH+YQd
>前スレ506氏

こちらこそ変にしゃしゃり出てすみません。
でも、機会があれば読みきりを何かしらここで載せてみたいかな・・・という
気持ちは少しながらあるかもしれませんが(企画倒れの可能性が高いですがw
ちなみに506氏のSSは結構見てますよ。どれも面白いです。

では、いったん名無しに戻ります。ノシ
183名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 03:38:09 ID:3jwrYmfE
ルキアの一人エッチなら書けない事も無い。
184名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 03:59:20 ID:UPA08C9N
ここは思いきってうpだ
185ライン:2006/07/12(水) 17:21:20 ID:moFI4W28
あらはー。
ラインです。
入院やら大学の試験やらで来れてませんでしたが、大分に落ち着いてきたんで、また投下します



右腕骨折は辛いでス。
186名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 20:36:59 ID:S1txUPjJ
シャロン×ルキア×レオンのうpをキボン
187初代スレ343:2006/07/17(月) 09:00:40 ID:S/t5PAVG
皆様覚えてらっしゃらないかもしれませぬが前々回のスレの343でございます。
前回の投稿から早いもので1年くらい経過してしまいましたorz
寝る前に妄想力が突然爆発して一気に書き上げて見ました。
(ブックマークしていたのが2回戦のスレでDAT落ちしてて焦ったのは内緒)

内容はタイガ×マラリヤで 結構鬼畜な話です。

↓投下しますよー。
1881/14:2006/07/17(月) 09:03:29 ID:S/t5PAVG
「ふう・・・すっかり遅くなっちゃったわね・・・。」

アカデミーが存在する空中都市の外れにある密林の奥地で少女、マラリヤは一息ついた。
本来ならばフランシスの引率無しでこの地に立ち入ることは禁止されている。
しかし彼女は先日、授業中に偶然見つけた新種のキノコを採取するために、
夜中にこっそりと自室を抜け出し、授業以外では立ち入り禁止である密林に忍び込んでいた。

「うふふ・・・でもこれだけの収穫があったから満足・・・。」

マラリヤは手に持ったカゴ一杯のキノコを見て満足げに微笑む。
自室に戻ったら、あれをしよう、これをしようと思案を巡らせる。
その中には、本来の用途(実験や調合)以外に使用されるものもあった。

「さ・・・早く帰らなきゃね・・・。あの変態教師に見つかったら面倒だし・・・。」

アカデミー一の色ボケ教師であるフランシスに捕まれば一体どんなお仕置きをされるのだろうか。
実際被害にあった生徒は何を尋ねても顔を横に振るだけで何も語らない。
フランシスのお仕置きの内容に少々興味があったが自分の身に降りかかるとなればそんな事は言っていられない。
マラリヤは来た道を引き返そうと踵を返す。

が。

「おかしいわね・・・この道、さっきも通ったような・・・。」

行けども行けども、同じ場所を彷徨っているような錯覚に陥る。
頭の良いマラリヤは何の用意もなしにこんな危険な密林に挑んだりはしない。
きちんと、来た道を辿れるように所々に魔法で目印をつけておいたはずだ。

しかし、その目印がどこにも見当たらない。

「なんで・・・。どうしよう・・・。」

予想外の出来事に不安を隠せないマラリヤ。
ここに来るまでにろくに休養を取っていなかったため魔力ももうじき尽きようとしている。
瞳に宿らせた魔力のおかげでこの暗闇の中でも視界が効くが、それがなくなればもう1歩も動けない。
さらにこんな密林の奥地で魔力が尽きてしまえば・・・それは死を意味する。
魔法が使えないマラリヤは、只の女の子だからだ。
1892/14:2006/07/17(月) 09:04:16 ID:S/t5PAVG
がさっ・・・。

「・・・!」

突然、背後の茂みから動物の気配がした。

何故、フランシスの引率無しで密林への立ち入りが禁止されているか。
それは、密林に巣食う獰猛な魔法生物に襲われるからだ。
賢者とは言えアカデミーに通う生徒達にはまだまだ実戦経験が足りない。
1度襲われれば、成す術もなく無残に喰い散らかされるだけ。

「あ・・・。」

マラリヤの脳裏に「死」と言う文字がよぎる。
濃密な死の気配は冷酷にもマラリヤに近づいていく。

しかし、彼女は恐怖で足がすくんで動けない・・・。

(ごめんなさい、私はここで死んでしまう・・・。)

誰にともなく謝罪の言葉を呟くマラリヤ。
ついに、”それ”は彼女の前に姿を表した。

「・・・お困りでっか?お嬢さん。」

「え・・・?」

顔を上げると、そこに居たのはアカデミーで何度か顔を合わせた事のある男、タイガだった。

「タイガ・・・?どうしてここに・・・?」

質問にタイガは不適に笑う。

「それはこっちの台詞やで?こんな時間に、こんな場所に・・・なぁ?」

「うっ・・・。フランシス先生には内緒にして・・・。」

意味ありげな笑みを浮かべるタイガについつい下手に出るマラリヤ。

「・・・ん〜?まぁそれはお互い様ちゃうん?俺もこうしてここにいるわけやし。」

「・・・あ、それもそうね・・・。」

「なっはっは。」

タイガが乾いた笑い声を上げる。
どこか、様子が変だ。
でも、そんな事よりも今は寮に帰らなくては・・・。
1903/14:2006/07/17(月) 09:05:29 ID:S/t5PAVG
「あの、私目印をつけてたんだけどそれが無くなっちゃって・・・帰れなくて困ってたの・・・。」

「ん?そらそうや。だってお前がつけた目印を消したの俺やし。」

「え?」

瞬間。
マラリヤの腹にタイガの拳がするりと吸いこまれる。

「げほっ!」

マラリヤはがっくりと崩れ落ち、その体をタイガに抱きとめられる。

「すまんのお、少しの間だけ眠っててもらうで?ククク・・・。」

邪悪な笑みを浮かべるタイガ。
どうやらこの密林に巣食うのは獰猛な魔法生物だけではなかったようだ。

・・・

「う・・・。」

「お目覚めですかい?」

タイガに腹を殴られ、気を失っていたマラリヤは目を覚ました。

「・・・!」

意識を取り戻し、彼女は瞬時に自分が置かれている状況を理解した。

「いい眺めやで〜?クックック。」

マラリヤは服を全て脱がされ、両腕を木の枝に括り付けられ、半ば吊るされている状態にあった。
足は地に付いているものの、両腕はばんざいの形で縛り付けられている。

「これは・・・何の真似・・・?」

強がって見せるも、それは何の意味もない。

「何の真似って、これからお前を犯してやろうと思ってな。」

「・・・!」

ある程度予想はしていたものの、ハッキリと口に出され、全身の血の気がサーッと引く。

「くっくっく・・・。」

全裸で無防備なマラリヤに無遠慮にずんずんと近づいていくタイガ。

「や、やめて、来ないで・・・!」

「ふん、俺がこのままどっか行っても猛獣に食い殺されるだけやで?」

「う・・・。」

今、この場に彼女の味方をするものは、誰も居なかった。

「ひ・・・。」

ついにタイガがマラリヤの目の前までやってきた。
1914/14:2006/07/17(月) 09:06:26 ID:S/t5PAVG
「どれ・・・。」

くんくん、とタイガが無防備なマラリヤの脇を嗅ぐ。

「や、やめて・・・!この変態・・・!」

「ちっとすっぱい臭いがするで・・・。こんな汗かいてまでキノコ集めとったんかぁ?」

「・・・!」

かぁっ、と恥ずかしさで赤面してしまうマラリヤ。

「・・・んっ!」

ペロリ、とタイガがマラリヤの脇を舐め上げる。
くすぐったいような、気持ちいいような奇妙な感覚が全身を走る。

「脇の手入れ、ちゃんとしとかなあかんで?チクチクしとるで。」

「よ、余計なお世話・・・んっ!」

反対側の脇もねっとりと舐め上げるタイガ。

その執拗な責めに、拒絶の意思とは裏腹に声が漏れてしまうマラリヤ。

「ワキ、弱いみたいやな。」

「やめてって・・・これ以上は・・・もう・・・。」

タイガの舌の動きは止まらない。
れろれろと、執拗にマラリヤの脇を責め続ける。
もう既に彼女の脇は彼女自身の汗の匂いではなく、タイガのそれになっていた。

「んうっ・・・。」

「お遊びはこれくらいでええやろ・・・。」

「!?」

タイガの手が剥き出しのマラリヤの股間に伸びた。

「・・・お?そんなに気持ちよかったんか?マン汁が糸引いとるで・・・?」

タイガの執拗な脇への責めによるものか、マラリヤの股間からは既に愛液が零れていた。

「オレの舌技もなかなかのもんやろ・・・?」

顔を覗き込まれ、必死で背けようとするマラリヤ。
しかし括られた両腕以外にも魔法をかけられているのか思うように動かせない。
今自分の体は完全にタイガの意のままであると言うことを悟った。

「体は正直やなぁ。・・・ほれ、これお前の体から出たもんやで。」

タイガは指でマラリヤの膣から溢れた愛液をすくい上げるとそれを彼女の口元にあてがった。
1925/14:2006/07/17(月) 09:07:24 ID:S/t5PAVG
「嫌・・・!汚い・・・!」

嫌がるマラリヤの口に容赦なく彼女の愛液で汚れた指をねじ込むタイガ。

「自分ので汚したんや。ちゃんと綺麗にしてもらわな・・・な?」

(う・・・しょっぱい・・・何だかぬるぬるしてて変な味・・・。)

「どうや?自分の味は?美味いか?」

生まれて始めて口にした、”自分”の味。
でもそれは排泄器官でもある性器から分泌されたもの。美味しいわけがない・・・。
反論しようにも、口の中を蹂躙されていて上手く言葉に出来ない。

タイガはすっ、とマラリヤの口の中から指を引き抜くと彼女の前でしゃがみこむ。
完全に丸出しのマラリヤの女性器をタイガは下から食い入るように覗き込む。

「い、嫌!見ないで!」

今まで自分以外の人間に、親にだって見られたことのない彼女の女性器の中身が。
タイガの指で開かれた。

「・・・なんや小便くさいのぉ。ちゃんと洗っとるんかぁ?」

「っ!」

女性器はその構造上、男性器よりも蒸れやすい。
マラリヤだって年頃の女の子なのだからそれくらい理解している。
だからシャワーを浴びる時は気を使って念入りに洗うようにしている。
それでも、時間が経てば。用を足せば。
彼女の女性器からある程度の臭いが出てしまうのは仕方がないこと・・・。
タイガはそれを全て知った上で、マラリヤの自尊心を嬲る。

「クリもちゃんと皮剥いて洗わなあかんで?白いカスがたまっとるで?」

タイガの指が小陰唇の付け根にあるつぼみ、すっぽりと包皮に覆われたクリトリスを摘む。

「・・・っ。」

(もう、死んでしまいたい・・・。)
今まで誰にも言えなかった悩みを、あっさりと知られてしまった。

彼女の陰核は包皮が癒着しているため、完全には剥くことが出来なかった。
いわゆる真性包茎の状態である。
彼女自身今までにせっけんを付ける等して何度か剥いて洗えるよう試みたのだが包皮が剥離する痛みのあまりいつも途中で止めてしまっていた。

「ちゃんとオマンコは手入れしておかないとエッチの時彼氏に逃げられるで・・・?」

(そんなの、居ない・・・。)

「・・・ん?」

タイガが何かに気付いたのか、再びマラリヤの顔を覗き込む。
1936/14:2006/07/17(月) 09:08:30 ID:S/t5PAVG
「・・・もしかしてお前、処女やったんか?」

「そ、そんなこと・・・。」

(どうだって、いいでしょ・・・。)

言葉に出来なかった部分は心の中で飲み込む。

「なんや・・・面倒やのう・・・。」

チッと短く舌打ちする。

「流石に処女は気が引けるしのぉ・・・。」

タイガが急に冷めた反応を見せた。

・・・もしかして、見逃してもらえるかも・・・!

「もっと誰とでもヤりまくってるのかとおもっとったわ。」

くい、とタイガがマラリヤの細い顎を持ち上げる。

「オレはなぁ、いっつも何考えてるかわからないそのツラ、崩れるところが見たかっただけなんや。」

「え・・・?」

「ずっとずっとチャンスを待っとったんや。お前が1人でどこか人気のないところへ行くなんてな・・・!」

再び、タイガが邪悪な笑みを浮かべる。

「引き下がるわけにはいかんのや・・・。前がアカンなら・・・ケツで我慢したるわ。」

(え・・・?ケツって・・・お尻の・・・穴?)

「安心せぇや。オレケツの穴掘るの上手いで?」

言っている台詞は物凄いがその表情はとてつもなくさわやかだ。
”ケツの穴を掘るのが上手い。”
マラリヤは何度か頭の中でその言葉の持つ意味を反芻した。

・・・どうやらタイガは噂どおりの男のようだ。
しかし、その対象は男子生徒のみならず、女子生徒である自分の身にも降りかかってくるなんて・・・!
1947/14:2006/07/17(月) 09:09:17 ID:S/t5PAVG
タイガが背後に回る。

その手が、マラリヤの白くて滑らかな臀部を撫で回す。

ぞわぞわぞわ、と全身を悪寒が走りぬける。
これからなされるであろう、陵辱を体が予想し、敏感に反応した。

「んぅっ・・・。」

タイガの手が尻の間に差し込まれる。
手はそのまま肛門を通り過ぎ、愛液を吐き出し続けている女性器へと伸びる。

「女はこれを使えるから便利でええのう。」

耳元で息を吹きかけられるように囁かれる。

タイガは先程のように指に愛液をこすりつけ、今度はそれをそのままマラリヤの肛門に塗りたくる。

「あっ・・・。」

思わず声を漏らすマラリヤ。

「もっと濡らしておかないと痛いで・・・。切れて痔になってまうからな?」

タイガの指はマラリヤの膣口と肛門を何度も往復する。
その度にマラリヤは甘い声を漏らした。

「はぁ・・・はぁ・・・!」

女性器と肛門を弄られ、恥ずかしさと快感が入り混じってどうしたらいいかわからないマラリヤはただ荒い息を吐くだけだった。

「これくらいでええやろ・・・。さて、まずはほぐさなあかんのぉ。いきなりオレのを入れたら裂けちまうし・・・。」

タイガはきょろきょろと、辺りを見回した。

「・・・丁度ええもんがあるやないか。」

タイガはマラリヤが採取していたキノコを1本掴んでマラリヤの目の前に差し出した。

「お前の大好きなキノコや。これからこいつがお前の体ン中入るで?どや?嬉しいやろ?」

もう、マラリヤの頭の中は真っ白で正常な思考が働かなくなっていた。
1958/14:2006/07/17(月) 09:10:10 ID:S/t5PAVG
大好きな・・・キノコ・・・。

そもそも、彼女がキノコに興味を持ったのは、ただ実験材料としてではなく・・・。
男性器と形が瓜二つ。と言う部分が大半を占めていた。
マラリヤも年頃の女の子だ。異性の体にだって興味はある。
何度か、細くて形のいいキノコを使ってオナニーに耽った事もある。
最も、細いものとは言っても全てを膣に入れることは出来ずに、
結局愛液でぬるぬるになったキノコの先端でクリトリスを包皮の上からこすって絶頂に達するのが彼女のパターンだ。
肛門に入れる、などという発想はどこにもなかった。

「ほなええか?入れるで?」

タイガがぐっと、彼女自身の愛液でぬるぬるになった肛門の入り口にキノコをあてがう。

「あ・・・嫌・・・。」

やめて、と口に出す間もなく。

ずるっ!

「ぅぁっ!」

一気に、根元まで彼女の肛門はキノコを飲み込んだ。

「意外とケツの穴はゆるいんやなぁ。毎日太いウンコでもしとるんちゃう?」

ゲラゲラと下品な笑い声を上げるタイガ。

(い、痛い・・・!)

肛門から腹部にかけて焼けた釘を打ち込まれたような激痛。
本物の男性器が体の中に入ってきたらもっと痛いのだろうか?

じゅぷっ!

「ふぁっ!」

タイガが一気にマラリヤの肛門に刺さっていたキノコを引き抜いた。
1969/14:2006/07/17(月) 09:14:18 ID:S/t5PAVG
「・・・ん?」

「便秘気味だったんかいな?実がついとるで?」

引き抜いたキノコのエラの部分に、彼女の便が少しだけこびりついていた。

「・・・。」

もう、マラリヤは言葉を発することが出来ない。
ただ、成されるがままに・・・。受けいることしか出来なかった。

「・・・ま、ええわ。キノコを使って直腸洗浄、してやるわ・・・。」

タイガは汚れたキノコを放り投げると新しいキノコをカゴから取り出し

「こいつで全部かきだしたる・・・。」

先程のより一回り大きいキノコを取り出し、見せ付けた。

(嘘・・・さっきのでもあんなに痛かったのに・・・!)

「すぐになれるで。なれたらごっつ気持ちええで?」

ぺたぺた、とキノコでマラリヤの頬を叩く。

「ついでに言うとオレの一物はコイツよりも一回り大きいで?ククク。」

(う、嘘・・・男の人のって・・・そんなに、大きいの!?)

「ほれ、綺麗にしないとオレのモノをいれられんからのぉ。いくで・・・!」

ずぶっ!

「あうっ!」

先ほどと同じく、小さくて狭いマラリヤの肛門に太いキノコを一気に根元まで押し込む。

・・・ずぽっ!

「あっ!」

そしてそれを同じ勢いで引き抜く寸前まで戻して、止める。

ずぶっ!

「うあっ!」

まるで排便中のような肛門の圧迫感。
ただ排便中と違うのは、出たものが再び中に戻ってくること。
19710/14:2006/07/17(月) 09:15:05 ID:S/t5PAVG
「ひぅっ・・・。」

ずぷっずぷっ・・・。

1度抜ける寸前まで引き抜き、さらに再び腸の奥まで差し込む。
この動作を休むことなく繰り返す。

「はぁ・・・はぁ・・・。」

肛門をキノコで犯され、動物のように荒い息を吐くマラリヤ。

「大分実をかきだしたかのぉ。ま、こんなもんやろ。」

ジーッ・・・と、ここで初めてタイガが服を脱ぐ。

(うわ・・・。)

マラリヤが生まれて始めて目にする生の男性器。
それはそそり立つように天を向いていた。

「これからキノコじゃなくて本物がお前のケツの中に入るで?」

眼前に差し出されるタイガの一物に思わず唾を飲み込むマラリヤ。

「小便漏らすまで掘ったるわ・・・。」

グッ、とタイガの一物がぽっかりと口を開けたマラリヤの肛門の入り口にあてがわれる。

「こんだけガバガバなら・・・行くで。」

ぐっ!とタイガが一物に力を入れる!

「嫌ァァ!い、痛いッ!」

しかしそれでも、彼女の小さくて狭い肛門にはタイガの一物は大きすぎた。

「亀頭が全部入れば・・・歯ァ食いしばっとき!」

ずっ、ずっ、ずっ、と、悲鳴などお構い無しに肛門に侵入する男根。
やがて、「つるん」と言う感触と共に根元まですっぽりとおさまった。
19811/14:2006/07/17(月) 09:15:55 ID:S/t5PAVG
「あ・・・あああ・・・。」

「ふぅ・・・全部入ったで・・・?気持ちええか?」

気持ちよくなんかない。
痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。

「処女はケツの穴の締まりもええんかいのぉ・・・腰振ったらすぐに出ちまいそうや・・・!」

え・・・?動く・・・?入ってるだけでもこんなに痛いのに?ちょっと待っ

「あああああ!」

ずぷっ、ずぷっとタイガの一物が容赦なくマラリヤの肛門を掘る。
亀頭が抜ける寸前まで引き抜いた後、直腸の奥まで貫くようにずんっと深く掘る。

「あっ!あっ!あっ!あっ!」

マラリヤは壊れてしまった人形のように声を上げる。

タイガの男根が薄皮1枚隔てただけの膀胱を執拗に突いてくる。

「そ、そこは・・・!やめて、も、漏れちゃう・・・!」

「小便漏らすまで掘ったる言うたやろ・・・?」

ぐっ、ぐっ、ぐっ!

(だ、ダメ!絶対にダメ!ああ、でももう・・・出ちゃう!)
19912/14:2006/07/17(月) 09:17:06 ID:S/t5PAVG
ちょろっ。

初めは遠慮がちに。
マラリヤの尿道から黄色い雫が零れ落ちた。

ちょろろろっ・・・。シャァァァア!

それは次第に勢いを増し、周囲に飛び散りながらもアーチを描いた。

「ははっ!ケツを犯されてあまりの気持ちよさにお漏らししちまったのぉ。」

「はぁぁ・・・。」

肛門を犯されて、膀胱を強く圧迫されて失禁してしまうなんて。
彼女の中で、何かが壊れた。

「うっ・・・オレもそろそろ限界や・・・出すで?」

「だ・・・。」

ダメ、と言いかけてもう既に言葉を失うマラリヤ。

どくっ!どくっ!
直腸の奥に、熱い物が注がれた感触。
肛門に刺さった男性器がびくん、びくんと2,3度跳ねる。

(あ・・・出てる・・・これが・・・射精・・・なのね・・・。)

ちゅるっ、とタイガの一物が肛門から引き抜かれる。
数秒遅れてどろっとした精液がぽっかり口を開けたままのマラリヤの肛門から流れ出る。
20013/14:2006/07/17(月) 09:17:48 ID:S/t5PAVG
「・・・ふー、久し振りにスッキリしたわぁ・・・。おおきにな。」

自分にした行為などまるで何でもなかったかのように微笑みかけてくるタイガ。

しかしマラリヤはそんなタイガをただぼーっと見つめることしか出来ない。

「それじゃあオレ帰るわ。お前も無事に帰れるとええな。そんじゃ!」

タイガはそれだけ言い残すとふっと消えた。
空間移動、それが出来るのは賢者の中でも取り立てて優秀な者。
勿論マラリヤにそんな能力はない。
彼女の仕掛けた目印を消去してしまう能力と言い・・・。
どうやらタイガは自分より段の高いの賢者だったようだ。

1人、密林に取り残された彼女は全裸のまま、大の字に寝そべる。
まだ、ずきずきと肛門が痛む。
女性器も意思とは無関係に溢れ出る愛液で濡れたままでぐちゃぐちゃで気持ちが悪い。

もう、このまま、消えてしまいたい。

他のアカデミーの人間に知られてしまったら、それこそもう生きてはいけない。

もうじき、夜が明ける。
少なくとも、フランシスには発見されてしまうだろう。
ここは、彼が管轄する領域なのだから。
20114/14:2006/07/17(月) 09:18:37 ID:S/t5PAVG
がさがさ・・・。

再び、近くの茂みから物音がした。

(・・・今度は何・・・?)

マラリヤがそちらを振り向くとほぼ同時にその音の主が、のっそりと姿を表した。

「・・・ひっ・・・。」

彼女の夜は、まだ始まったばかりのようだ。
202初代スレ343:2006/07/17(月) 09:20:55 ID:S/t5PAVG
はい、以上です。あ、題名付け忘れました。「狩」です。
キノコ狩りに行ったはずのマラさまが逆にキノコに狩られちゃうと・・・。

っつーか朝っぱらから何書いてんだ俺OTL
203名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 09:53:18 ID:kp/OMexw
おお、すごいぞ…かなり背徳的だね!
わくわくはしないが、結構ドキドキものだ。
204名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 12:46:56 ID:t/GpkA4O
>>202
ははは激しくgj!!
自分タイガ使いだけど鬼畜なタイガも(・∀・)イイ!!
続きがあるのかな?のっそり登場だと軍曹あたり期待してしまう。
205マロン×アロエ:2006/07/17(月) 13:51:23 ID:4gINQCCL
>>131様、今度はこれでいきますよ〜。
放課後の教室、アロエは一人残って勉強していた。そこへマロン先生が入ってきて
「アロエちゃん、一人で頑張ってるんだね」と話しかける。突然「パンツ穿いて
ないでしょ」この言葉にアロエはギクッ!と来た。「先生、何で知ってるの?」
「私って勘がいいから。このことをバラされたくなかったら話してちょうだい」
アロエは「私の家は貧しいんでパンツが買えないんです…」と訳を話した。
「そんなの私には言い訳でしかないの。アロエさん、あなたをお仕置き
しなくちゃね…。さ、スカートをめくって恥ずかしいところを見せなさい」
アロエは自らスカートをめくり、毛も生えてない股間のスリットを丸出しされた。
206マロン×アロエ(注!プチスカ表現あり!):2006/07/17(月) 14:05:23 ID:4gINQCCL
「先生、恥ずかしいよお…」ノーパンの股間を丸出しにされたアロエは
涙ぐみながら赤面した。M字開脚され、マロンに秘部を拡張され、膣口を
中指でグチュグチュ穿られ、舐められていく。しばらくすると「マロン先生、
おしっこ…したいよ…」アロエは尿意に襲われ始めた。マロンはすぐさま
クリトリスと尿道口を激しく吸い上げ、刺激を与える。「もうダメ、おしっこ
出ちゃうよぉ!」アロエは我慢が限界に達した。「いいわよ。アロエちゃんの
飲んじゃうから」アロエはマロンが股間にむしゃぶりつくと「あっ、ああっ、
はぁぁん!」と絶叫し、マロンはそのまま喉に流し込んで飲み干してしまった…。
207名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 19:56:51 ID:iqr1t5+H
>>202いいわーかなりいいわー
208名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 04:13:19 ID:aCNlbWne
何か、意外なほど先生達のネタって無いんだね……
むう。書いてみるか……
209名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 05:50:15 ID:zRu779Xe
ユウまだー?
210ライン:2006/07/21(金) 05:49:18 ID:MTkkMDHp
書きためてたのを放出がてら。
ぶっちゃけ夏休みネタなんで注意を。
211last days night:2006/07/21(金) 05:50:35 ID:MTkkMDHp
夏休みが始まり。
一部(と書いて大多数と読む)の生徒達は成績不振による補習授業を終え。
またそれを除く生徒は無事に課題をやり終え、各々が夏休みを満喫していた・・・・。


のだが。
補習を受けるような生徒が夏休みの課題を一人で片付けるなど出来るはずもない。
多分に漏れず最終日に大半を仕上げなくては、という状況に追い込まれてさえいた。


「・・という訳で、夏休みの課題を写させて欲しいのよ」
「帰れ。自業自得だ。大体海に五回行く余裕があるのだろうが?」
「あぅ」

少女ユリは、クラスメイトのサンダースに言いくるめられていた。
ただサンダースの言葉は一々正論な為、ユリも言い返す事は出来ない。
因みにサンダースは海に行くことを酷く嫌がり、自室で軍記物やら随筆を読んでいたり、戦艦の模型を作ったりしていた。

ある意味、引きこもりに近いかもしれない。


サンダースが引きこもりかどうかはまぁいい。
問題はユリの夏休みの課題なのだ。
今こうしてサンダースに頼み込んでいる時点で昼、丁度昼食の席だ。
という事は後半日も時間がないという事になる。
徹夜さえすれば時間は格段に延びるが、それでも一人で課題を片付けるには至らない。
今回はカイルやらクララも遊びに夢中だった為、実質終わっているのはサンダース一人という事になる。


「本ッッッ当にお願い!サンダースの課題見せて!?」
「・・知るか。半日、いや徹夜さえすれば終るだろうが。休む暇などない。今ここで無駄な問答をするのならば、早々に片付ければいいだろう」
「・・・意地悪!」

あくまで冷えきった答えのサンダースに、ユリは遂に諦めたのか。
大っ嫌い!と吐き捨てるように言い、自室へと走って行った。


「大嫌いか。望む所だ。・・私には、優しさ等必要ないのだからな」

小さくそう呟いたサンダースは、箸で笊蕎麦を摘んで蕎麦汁に運ぶ。
氷が溶けた蕎麦汁は酷く冷たく、少し薄味だった。
212last days night:2006/07/21(金) 05:52:02 ID:MTkkMDHp
夕食の席で、サンダースは言われのない誹謗を受けた。
その出処は恐らくユリだろう、人でなしやら何やら散々に言われた。
だがサンダースはそれにさえ全く動じない。
マロンやリディア達教師が気を使ってくれたが、大丈夫とだけ答えて自室へと足早に戻った。


蚊取り線香に火を着け、扇風機のスイッチを入れて、氷を入れたコップに缶のカフェ・オレを注ぎ。

栞を挟んで置いた本を手に取る。
ごろりとベッドに寝そべり、気ままに本を読む事のなんと楽しいことか。

本の中では恋愛は美しく、優しく、文字通り美化されている。
だが、サンダースは現実での恋愛の痛みを、悲しみを、辛さを、身を持って知っている。


だからこそ、本の世界に溺れた。

サンダースが丁度本を読み終え、氷で薄くなったカフェ・オレを飲み干した時分にノックの音が響いた。

時間は既に深夜一時過ぎ、この時間に起きている等普通は有り得ないし、他人の部屋へ訪れるなど非常識にも限りがある。

もう一度控え目なノックがあって、仕方なくサンダースがロックを解くと、そこにはユリがいた。
パジャマとタオルを抱え、まだ昼間の私服姿のままのユリが。

「・・何の用事だ。こんな時間に他人の部屋、ましてや男の部屋を訪れるなどと、非常識だと思わないのか?」
「うん、ゴメン。だけど明かりが着いてたから、起きてるのかなって」
「ふん。で、貴様は何をしている?課題は仕上げたのか?」
「うぅん、まだ。今からお風呂に入って。で、続きをやるつもり」

苦笑混じりの笑顔を見せるユリに、サンダースは呆れの溜め息をつく。
213last days night:2006/07/21(金) 05:52:47 ID:MTkkMDHp
「・・・仕方あるまい」

サンダースの顔が、呆れから苦笑へと変わる。

「この時間ならば他に起きているヤツもいまい。風呂を終えたら今一度ここに来い。課題の写しぐらいやらせてやろう」
「え・・・・?」

サンダースとしては最大限気を使ったつもりだったが、今度はユリが呆然とする番だった。

「そもそも昼間に貴様に見せれば、他の奴らに不公平だとか言われるだろう。だが今なら、偶然を言い訳に出来るからな」
「そ・・だったの?」

嘘である。
ただの言い訳だ。

「ほら、さっさとしろ。余り遅いと私が眠くなるではないか・・」
「じゃ、勉強道具取って来るね!」

パジャマやらを放り出して駆けていくユリ。
甘い女の匂いと汗の匂い、そして茫然とするサンダースだけがそこに残された。
214last days night:2006/07/21(金) 05:54:00 ID:MTkkMDHp
んだば、この夏の間に全部終ればいいなぁとか希望的な観測を持ち出してみます。
出来るかな、出来るといいなぁ・・・。
215名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 06:35:03 ID:4Qkcyfzx
GJです。ワクテカしながらまってますね。
216名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 14:31:57 ID:dpSIInTA
軍曹ーーーーッッ!!
かわええーーーッッ!!
抱いてくれーーーッッ!!
217230:2006/07/21(金) 22:41:26 ID:iqAJIWLi
なんかついてないなぁ
書いてたのがパソと一緒に藻屑と散るわ
完結させてないのに次の構想が湧いてくるわ…

俺ってば駄目人間まっしぐらじゃんかっ! 畜生!
218名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 23:40:11 ID:GMa1fUEB
>>前スレ230氏

イ`・・・そんなオレもネタは思いつつも時間がなくて書けない状態。
テストなんかもうやだ・・・OTL
219前スレ506:2006/07/22(土) 08:33:32 ID:iVpYRNSP
しばらくぶりです。
世間は夏休みに入ったようですが、当方には「は?」てなもんですw
夏休みは学生の特権ですな…(遠い目

>>初代スレ343氏
亀ですが、力作お疲れ様です。
タイガの行為中の粘着っぷりと終わった後のあっけらかんっぷりの落差が
不気味な鬼畜っぷりが出てますね。
されるがまま壊されるマラリヤも自分的に新鮮でした。

>>ライン氏
骨折…災難ですね……
しかし、久々の作品お疲れ様です。
一応、応援として。
つ【DUE TOMORROW】

>>前スレ230氏、218氏
…正にイキロとしか…
復帰期待してます!

そろそろ、夏ネタ仕上げます。
期待値ゼロでお願いしますw
220名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 17:26:11 ID:58RnJX3u
>214
wktkで待ってるぞ
221LAST DAYS NIGHT:2006/07/23(日) 00:45:10 ID:IybwcBRp
カリカリと鉛筆がノートを走る音だけが、静かな部屋に聞こえる。
サンダースはベッドに寝転び、ユリが必死こいて写しているのを見ている。
一度ユリのノートを見て、言語なのか象形文字なのかミステリーサークルなのか解らないようなものの羅列があったことに、サンダースはショックを受けたものだ。

「ねぇサンダース、今何時!?」
「午前五時二十三分」
「うっそ!?超ビックリ!」
「嘘だ。午前二時になった所だ」
「・・・なら、まだ余裕あるよね・・」

サンダースのイジメにも負けず、ユリは鉛筆を走らせる。
余程テンパっているのか、それとも集中してんのかのどちらか。
だが答えは何れでもなくて。


「サンダースさぁ?」

ユリが持参のゴッキーを摘みながら口を開く。
サンダースは眠たいらしく、首をユリの方に向けるだけだ。

「サンダースってさ、何で皆と仲良くしないの?突っ張ってるって息苦しくない?」

やたら固い菓子らしく、ユリがゴッキーを噛む度にゴキゴキと嫌な音がする。

「あぁ〜・・・?」
「ほら、アロエちゃんなんかサンダースに甘えたがってるよ?」
「甘えて・・・?」
「サンダースは何時も一人だから心配もしてるみたいだし」
222LAST DAYS NIGHT:2006/07/23(日) 00:45:59 ID:IybwcBRp
サンダースの眼はとろーんとし、瞼が重くなりつつある。
普段の凛とした、と言うべきサンダースとは違い、ユリには身近に感じられたりする。
無論鉛筆は動かしているが。

「サンダース、眠いの・・・?」
「あ〜・・・もう寝る」
「え?ちょ、サンダース!?」

ユリは慌ててサンダースに近寄るが、布団を被って安眠モードに入ってしまったらしく、ユリは諦めて宿題を写す作業に専念し始める。


まだまだ先は、長い。
223LAST DAYS NIGHT:2006/07/23(日) 00:47:38 ID:IybwcBRp
午前六時。
漸く全ての宿題を写し終えたユリは、大きなあくびを一つ。

「ん〜っっっ!やっと終わったぁ〜・・!」

自力で達成した訳ではないが、これだけ必死になるのも久し振りだ。
恩人はベッドで穏やかな眠りについている。

せめてシャワーを浴びたかったが、サンダースの穏やかな寝顔を見て睡眠欲がそれに勝ったのか。

「ごめんねー?私も寝させてねー?」

無論返事はない。
ユリはパジャマにその場で着替えると、サンダースの隣に寝転んで、そのまま寝息を立て始めた。



そして、きっかり一時間後。
徹夜しても間に合わなかったルキアがサンダースに助けを乞いに彼の部屋を訪れ、散らかったユリの制服&下着と、一緒に眠る二人を見て、大騒ぎになるのは。

無論の話だった。
224LAST DAYS NIGHT:2006/07/23(日) 00:53:29 ID:IybwcBRp
お久しぶり。
ラインです。

LAST DAYS NIGHTはこれにて完結ですが、さりげなく次回作予定の「始まりはメイド服と共に(今思い付きました)」の前編扱いです。
サンダースとユリはまず有り得ないカップリングですが、気長に見てくれると嬉しいデス。


>>前スレ230氏
助言どもです。
私は思い付く限りに書いてるんですが、そんなんじゃダメでしょうかね?
思い付く限りに書いて、で後で完結させるスタイルは楽っちゃ楽ですよ?


アンカーあってるかな?
225名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 00:56:24 ID:r/Mmrcw/
GJ!!

>ゴキゴキと嫌な音がするお菓子・ゴッキー
なぜか吹いた
226名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 02:41:40 ID:Th6zYGK4
ゴッキー
素敵な名前の菓子に吹いたw

で、続編超絶期待!!
軍曹可愛いよ、可愛いよ軍曹。

……俺も何か書くか。
227名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 17:45:26 ID:wG5/ySo/
ライン氏GJ!!
228名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 14:55:11 ID:gZJW0Ye+
素敵過ぎる名前にクッキー吹いたw
229ライン:2006/07/29(土) 18:18:13 ID:2PrItPaQ
途中まで出来たので投下しまつ。
タイトルは「始まりはスク水とビキニの狭間で」でよろちゅうお願いします。
230始まりはスク水とビキニの狭間で:2006/07/29(土) 18:20:33 ID:2PrItPaQ
夏休みの最終日の夜に、ユリとサンダースの距離が9ヤードほど近付いた事件から一週間。
マジックアカデミーのメンバーは遂に最大のイベントである修学旅行を前にしていた。
否が応でも高まる期待。
普段ならば厳しい規則で固められるはずだが、今回はそれもない。
恐らく全権リディアに託されたからだ。
『男の子も女の子も、誰とでも二人一組で行動よ?その二人でホテルの部屋も一緒だからね』とか何とか責任を投げっぱなしジャーマンにして、リディアは笑っていた。

「という訳でペアをきめる。各個自由な相手と組め。ユウに関してはサツキとのコンビは認めぬ方向でな」

リディアから『サンダース君なら仕切れるでしょ?』とだけ書いてあった矢文が届いた為、サンダースは会を仕切っている。


サンダースの声と共に、クラスメイトたちは各々自由にペアを組んでいく。
ヤンヤンとタイガ、セリオスとマラリヤ、シャロンとカイル、クララとユウ、ラスクとアロエ、ルキアとレオン。
そして。

「・・何故貴様だ?」
「余ったんだもん、しょうがないじゃん?」

サンダースとユリ。

どうみても仕組まれた様だが、サンダースは一切文句をつけない。
この辺りサンダースが優しくなったと呼ばれる所以だったりする。
ちなみにユリはサンダースと同室でも別段嫌とは思わないし、寧ろレオンやらタイガより紳士だしいいかなぁとか何とか思ったり。
231始まりはスク水とビキニの狭間で:2006/07/29(土) 18:21:34 ID:2PrItPaQ
即座と言って差し支えない早さでコンビが決まった以上、後は各々の組で行動先を決めたりするだけなのだ。
今回の行き先は、常夏の大陸。
海で遊んだり、南国気分を味わえるらしい。

で、サンダースとユリのコンビは屋上で行動を決めたりしていたのだが。

「もうサンダースが決めちゃっていいよ?」

こいつも責任を投げっぱなしジャーマンかよ、とサンダースは頭を抱えてしまう。
いっそ全ての日程の食事・入浴・睡眠以外を、指圧マッサージにしてやろうか、とも思ったが、それはそれで嫌だ。

・・・で。
結局無難過ぎるぐらい無難な行動に決めちゃったサンダースは、ユリにそれを教えて。


日曜日。
服やら日用品を買いに、サンダースとユリは街まで降りた。
幸い二人とも杖で飛ぶ事には慣れていたし、修学旅行の用意に使う金もたんまりとある。
・・・・そう。
そして、やはり問題はここから始まるのだ。


「まずは水着よね〜?」
「・・・海に行った時のでいいではないか?」
「鈍いなぁ?サンダースのだよ?」

衣装ショップの前。
最初に水着を買いたいとか吐かしたユリを、少しも疑わなかった自分をサンダースは恨んでみる。
無論んなことをしても状況は変わらないのだが。
232始まりはスク水とビキニの狭間で:2006/07/29(土) 18:22:38 ID:2PrItPaQ
「私はいらん。見ているだけでいいからな」
「えぇ〜、一緒に泳ごうよう?」
「君が恋人などであれば魅力的な誘いだがな。生憎私は海が苦手なのだ」

双方全く譲らぬ舌戦。
はっきり言えば、ユリはサンダースが嫌いではないのだ。
寧ろ好きとも言える。
無器用ながら優しいし、特に夏休み最終日の勉強の際、彼と同じ布団で寝た時に感じたサンダースの温もり、大きさがユリの心を揺さぶっている。
ただ彼女自身が友情と恋愛感情の間が理解しきれていないだけだ。

「ほら、ペアなんだしさ。ペアルックとか、色々お揃いにしたいじゃない?」
「そうか。私はそうは思わないが」

233ライン:2006/07/29(土) 18:25:29 ID:2PrItPaQ
ってな訳で、先ずは此処まで。
夏休み最終日→修学旅行→クリスマスとなる予定。その真ん中の作品で、まだ前編です









いやタイトルで先が解りますが?
すみません。
234前スレ506:2006/07/30(日) 11:49:39 ID:7ofitd7z
>>ライン氏
ハイペースにGJですね。
続きwktkしながら待ってます。
サンダースはどのCPでも似合ってますよー。

さて、当方の拙作も完成。
・レオン×ルキア、超バカップル。
・宣言通り、海ネタ…ですがあまり関係ない(爆)
甘党でない方はスルー夜露死苦です。
235前スレ506:2006/07/30(日) 11:50:23 ID:7ofitd7z
『SUNSHINE ROMANCE』

「んー、潮風が気持ちいい♪」
ボートの上でルキアはご満悦。 今年流行りの白のビキニが眩しい。
俺はオールを漕ぐ手を休めずに、
「やっぱ、海は最高だな!」
と返す。
アカデミーの『研修旅行』とは名ばかりのバカンス旅行で、俺たちはリゾートビーチに来ている。
しばらくビーチで皆と遊んだ後、自由行動となり、俺はルキアとボートに乗って沖の小島に向かっている。
「…よし、着いた」
小さな砂浜と岩だけの島に到着し、俺はボートを流されないようにもやる。
砂浜にマットを敷き、パラソルを差して2人して座る。
「ねぇ、レオン」
ルキアがビキニトップのストラップをほどいてうつぶせに寝転ぶ。
「オイル塗ってもらっていーい?」
「はいはい」
俺はサンオイルを取り出し、ルキアの腕と背中に丹念に塗りこむ。
「いっぱい焼いちゃうもんねー♪」
「日差し強いからな。 すぐにコンガリ焼けそうだな」
俺もオイルを塗りたくり、一緒にうつぶせる。
まだまだ日は高い。 パラソルの陰にいても、ものの1・2時間で俺たちは真っ黒に焼けるだろう。
「…ねぇ、レオン」
しばらく横になってたら話しかけられた。
「どうした?」
「ううん、2人っきりって久しぶりだよね」
「…2週間でも『久しぶり』なのか?」
「だって、ずっと試験だったし、前に一緒にデートしたのも、この水着買いに行った時だもん」
言って、ビキニのストラップをつまむ。
「そういやそうだな」
その仕草に少しドキリとしながらも、素っ気なさげに俺は返す。
「もう! 嬉しくないの?」
「ち、違うって! その…」
少し機嫌を損ねちまったようだ。 ルキアが頬を膨らませ俺をジトッと睨む。
…恋人同士となっても戸惑い半分、水のように、空気のようにお互いにいて当たり前の感覚半分なんだけど、
これをそのまま言うと、またルキアはムクれるだろうしなぁ…
「…ごめんごめん、嬉しいなんて当たり前だろ。 ほら、機嫌直せよ、可愛い顔が台無しだ」
俺は起き上がり、うつぶせのままのルキアの肩を優しく揉む。
「むー」
ルキアはムクれたままだけど、目はもう笑っている。
「んー、気持ちいい…レオン、背中もマッサージして♪」
「はいよ」
体重をかけないように俺はゆっくりとルキアの体をほぐす。
優しい潮風と相俟ったのか、ものの10分もしないうちにルキアは安らかな寝息を立て始める。
「………」
無邪気な寝顔。 この寝顔を独占している俺は、やっぱ果報者だよな?
起こしてしまわないように頬に軽くキスをして、俺も横になって甲羅干しを始める。
236前スレ506:2006/07/30(日) 11:51:01 ID:7ofitd7z
波の音だけが聞こえる。
のろのろと時間が過ぎる。
いつしか俺も微睡みだして…
「ん?」
ふと、体に何かが当たる。 柔らかい感触。
「……ホント、寝相悪いな」
ルキアが寝返りをうったのだろう。 俺は苦笑しながら、姿勢を戻してやろうと向き直る。
「…って、おい!」
俺は慌てた。
ルキアは仰向けになって寝ている。 そこまではいい。
しかし、甲羅干しの際、ビキニのストラップを外していた。 そこに寝返りをうてば…
…つまり、今、ビキニは胸を隠す役割を全く果たしていない。
俺は焦りながら、バスタオルを探し当て、ルキアにかぶせる。
「…まったく…」
なんでこう無防備なんだよ。
俺が内心ボヤいていると、
「……んー……」
バスタオルの感触に気付いたのか、ルキアが目を覚ます。
「あれぇ…? ……って、あーーーーっ!」
自分の状態に気付いて、両手で胸を隠して大声をあげる。
「ひっどーい! 見たなぁー!」
「待てよ! そっちが寝返りうったから見えただけだろ!」
「ウソ! 寝てる間になんて……!」
「おい!」
言いがかりもいいとこだ。 俺は必死に弁明する。
「……えっち」
眉をひそめ、ジト、と俺を睨むルキア。
「……あのなあ、それならバスタオル掛けないだろ、普通…」
いや、内心、しばらくぶりにじっくり眺めたかったとは思うが。
「ほら、早くビキニつけろよ。 後ろ向いとくからさ」
俺はルキアに背を向けてそう促す。
バスタオルがマットに落ちる音がする。
で。
「…まだ着けられないのか?」
とボヤいた俺の背中にふにっ、と柔らかい感触。
「……ねぇ、レオン〜」
クスッと言う小さな笑みと共にルキアが俺に引っ付いてくる。
「うわ、な、何だよ?」
「……ごめんネ、冗談だから」
「いや、もういーからさ。 じゃ、もうひと泳ぎすっか」
と振り向いて、思わずのけぞる。
…脱いでるじゃんかよ! 小麦色に灼けた肌と白いままの乳房のコントラストにクラクラする。
「…ねぇ、私って、そんなに魅力ないの?」
ルキアが上目遣いに甘えるように俺の眼を覗き込む。 
そう来られたら…
「んなワケないだろ。 綺麗だよ、ルキア」
無条件降伏。 優しく抱き寄せる。
237前スレ506:2006/07/30(日) 11:52:20 ID:7ofitd7z
抱き寄せたまま、俺は素早く視線を走らせる。
近くに他人の気配は…ない。 遥か向こうにヨットが見えるだけだ。
ビーチ側からもこちらに向かうボートもない。 …よし。
俺はルキアの顔を覗き込み…いきなりキスを貪られた。
「ん…ぐ……」
俺は目を白黒させる。 こんな積極的だっけ?
ルキアの柔らかい舌が俺に入り込む。 気を取り直して俺も負けじと舌を絡める。
…そういや、確かにキスするのも『久しぶり』だな…
と思い当たって、一度キスを解いて、
「…『久しぶり』だし、いっぱい、キスしような」
と言って今度は俺がルキアの唇を奪い取る。
深く深く吸い、舌を躍らせる。 上顎を舐めると、
「…ん……はぁ…」
とルキアの口から甘い吐息が聞こえてくる。
キスを続けながら、俺は手を伸ばして、ルキアの豊かな乳房に触れ、ゆっくりと揉み始める。
同年代と比較すると遥かに大きい乳房は、張りがあって俺の手を弾き返すくらいだ。
「や…あん……ふぅ…」
キスの合間に甘い声が漏れる。
俺は手を休めずに首筋にキスを落とし、そのまま乳房に滑らせようとしたが、首にキスした途端、
「ん…ダメ…痕、残っちゃう…」
拒まれる。 ま、真っ昼間にキスマークじゃ恰好つかないしな。
「しょうがないなぁ。 …じゃ、こうだ」
作戦変更。 俺は直接ルキアの乳首を唇で転がす。
「ああっ! んぅ…!」
鋭い嬌声をあげてルキアが悶える。
大きな乳房に不似合いなくらい小振りの乳首が、俺の口の中で硬く大きく育つ。
「やだ、レオン、そんなにしちゃ…あんっ!」
弱々しい抗議はすぐに快感で掻き消えたようだ。
俺は反対側の乳首も同じように愛撫する。
「ルキア、敏感なんだな、ここ」
「やぁん、い、言わないでよぉ…あぁ…」
俺が言うと、恥ずかしそうにルキアが喘ぐ。
「もっと可愛い姿、見せてよ」
もっと乱れる姿が見たい。
俺は両手で激しく乳房を揉む。 揉みながら、切なく尖った乳首を同時に捏ね上げると、
「やっ……! ああんっ! いい、よぉ!」
刺激が強いのか、強く俺にしがみつき、快感を訴える。
一旦揉む手を外し、俺はそのまま許可を取らずにアンダーの紐に手を掛けて解く。
ルキアはされるがまま、快感に溺れている。
手をおずおずと俺の下半身に伸ばして、水着越しに俺のアレをさすっている。
緩やかな刺激に俺はたまらなくなり、アンダーを解き終えると、右手をルキアの後頭部に廻しマットに押し倒す。
絡みついたアンダーを取り去ると、夏の激しい陽光の下、一糸まとわぬルキアの姿がさらけ出される。
快感で張り詰めた乳房は、横になってもほとんど形が崩れずにツンと上を向いている。
そして、まだ淡いヘアの奥は、既に蜜で濡れて光っている。
しげしげと眺めていると、
「お願い…あまり見ないでよぉ…」
顔を赤く染めて、ルキアが懇願する。 本当に恥ずかしいらしく(当たり前か)、内腿を閉じる。
238前スレ506:2006/07/30(日) 11:53:00 ID:7ofitd7z
「…しょうがないなぁ」
横になってモジモジしているルキアを可愛いな、と思いつつ、俺は一旦ルキアの唇に軽くキスをする。
そして、一旦体を離すと、
「えっ、ちょっ、やだぁ!」
有無を言わせず、素早く両足を押し開き、秘部に顔を埋める。
「だーめ。 俺、我慢できない。 もっとルキアのエッチなとこ、見たい」
それだけ言って、俺は薄く開いた秘唇に舌を這わせる。
「や、あああんっ!」
ルキアが顔をのけぞらせるのが視界に一瞬入る。
ルキアの甘い蜜の香りに潮の香りが混じっているが、全く気にもならない。
俺は鮮やかなピンク色の秘唇にディープキスの要領で口づけ、舌を入れる。
狭く締め付ける感触が俺の舌を攻撃し、ヌラリと溶けた蜜の感触が俺の舌を酔わせるようだ。
「んぅ! レ、レオン…や、あ…」
ルキアの声が早くも途切れ途切れになる。
俺は、挿し込んだ舌を激しく躍らせてみたり、舌を尖らせストローのように蜜を音を立てて啜る。
「あ……あ…」
静かな波の音に混じり、淫らな吐息と粘った音がかぶさる。
もっと、エッチな声が聞きたい。
俺は、舌を胎内から抜くと、赤く尖った蕾に舌を這わせる。
「あんっ! そこ、弱い、のぉ!」
ルキアの喘ぎ声が甲高くなる。
「ルキア、可愛い」
俺は囁き、さらに舌と唇で可愛がる。
「……もう、レオン、あ……いやぁっ…!」
俺の頭を強く押さえてルキアが体を激しくよじる。
チラリと上目遣いにルキアの乱れた表情を捉えて、俺は、
「ルキアがイク時の可愛い顔、見せて」
とだけ言って、蕾を唇で甘く噛み、はさまれた蕾を舌で啄ばむ。
「レ、レオン……! もうダ、ダメぇっ! イ、イッちゃうっ…!」
ルキアの両手が、俺の頭を激しく自分に押し付ける。
俺は唇に力を込めた。
「ああああ…んっ…!」
高い声を迸らせて、ルキアは絶頂に達した。 強く眼を瞑りながらも、大きく開かれた口から舌が覗く蕩けた表情。
その表情が俺に焼きつき、俺の口を、ルキアが発した一際熱い蜜が満たす。
239前スレ506:2006/07/30(日) 11:53:46 ID:7ofitd7z
俺は体を起こし、肩で息を吐いているルキアの体もゆっくりと起こす。
「やっぱり、ルキア可愛い」
座った姿勢で抱き締め、目じりに薄く涙を浮かべたルキアに軽くキスをする。
「レオン、あったかい…」
ルキアもキスに応じて、俺をギュッ、と抱き締める。
しばらくそのままの姿勢で俺はルキアを感じる。
…ほどなく、俺のモノに少しひんやりとした柔らかい感触。
ルキアの手が、既に粘液をこぼしている俺を軽く握っている。 そしてゆるゆるとしごく。 
「…手、汚れるぞ」
甘い刺激に俺は疼きながら囁く。
「…熱い。 ねぇ、レオン…欲しいよぉ…」
眼を蕩けさせながら、ルキアがねだる。
「……じゃ、挿れるぞ?」
俺のモノから手を外させて、俺はゆっくり押し倒そうとするが、ルキアがかぶりを振る。
「ギュッ、と抱き締めあいながら…したいの」
「オーケー。 俺もルキアの顔、もっと見たい」
俺は胡坐をかく。 そこにルキアがまたがり、俺のモノに手を添えてゆっくりと腰を沈める。
十分に濡れたルキアの襞はスムーズに俺を飲み込む。
「あああん…っ!」
ルキアが強くしがみつく。
「うっ、ル、ルキア…すごい…気持ちいい!」
熱い潤みに満たされた俺も、強い快感に腰が震える。
いきなり射精したくなる感覚に俺の頭がヒリつくが、何とかこらえる。 イクのは一緒に、だ。
俺はルキアの腰に手を廻して揺さぶるように体を動かす。
「あんっ! レ、レオンのが…いっぱいで…甘いよぉ…!」
開けっ広げに快感を訴えながらルキアが俺にしがみつく。
座ったままだから、突き上げるような動きにはならないけど、それでもルキアの中は狭く締め付けながらもうねうねと襞が蠢き、絡みつく。
「ル、ルキア…俺も、溶けそう…!」
このまま溶け合いたい衝動が俺を襲う。
俺は挿しこむ角度を微妙に浅く変えて、激しく左右に揺する。
「あああん! そこ、そこ擦ったらダメぇっ! そんなの……いいのっ!」
ルキアが激しく体をのけぞらせる。 俺を抱き締める腕に力がこもる。
ルキアの奥からも熱い蜜が新たに迸り、俺たちの動きに合わせて粘った音を発している。
もう、我慢できない。 このまま、一緒に…
俺はさらに激しく動く。 結合部を軸にしてマットの上を独楽のように回りながら淫らに踊る。
「あ、あっ、レオン、またイッちゃうよぉ!」
ルキアの全身がわななく。 俺の胸に体を密着させる。
ルキアの襞が全てを吸い込むように一際甘く締め上げる。
「お、俺ももう…出るっ!」
「わ、私も…あああああっ!」
ルキアの絶頂を告げる声に導かれて、俺も達した。
激しくルキアの奥に打ちつけながら、俺は囁く。
「ルキア…ずっと…愛してる」
しばらくして、俺の胸の中にしなだれかかったルキアの口から、
「私も…ずーっと大好きだから…レオン…」
幸せそうな声。 …絶対、離すもんか。
240前スレ506:2006/07/30(日) 11:55:05 ID:7ofitd7z
「なぁ、ルキア」
ビーチに戻るボートの上。
俺はボートを漕ぎながらルキアに尋ねる。
「なぁに?」
俺の胸に頭をあずけた姿勢のまま、ルキアが応える。
「さっきのアレ…タヌキ寝入りだろ?」
「ギク」
…ホント、嘘つけないな。
いくら何でも、あんな寝相はないだろ。
「…だってぇ、しばらく一緒にいれなかったんだもん」
ルキアが甘えた声で言い訳。
「…そうだな。 ああいうのもたまにはいいか、ルキアの可愛い顔いっぱい見れたし」
「あぅ…恥ずかしいからやめてよぉ…」
俺の言葉に、ルキアが顔を染めて少し拗ねた表情をする。
そんな顔も可愛くて。
俺はオールから手を離し、ルキアの髪をクシャリと撫でる。
「くすぐったいよ…」
言いながらも、ルキアは気持ちよさそうだ。
むずがるルキアの額にキスをして、俺はオールに力を込める。
…いつまでも、そばにいるからな、ルキア。

「何や、お前ら表でヤッたんか?」
その日の晩、浴場でタイガに声を掛けられる。
「な、何言ってんだお前は?」
「日焼けの痕でバレるがな」
ボソッと耳元で囁かれる。
……しまった。 でも、ま、いっか。 な、ルキア?
241前スレ506:2006/07/30(日) 12:04:23 ID:7ofitd7z
以上、閑話休題、おつまみ程度に。
関係ないですが、この2人の公式誕生日があまりしっくり来ない…
脳内では
レオン=8/8(闘争心の強い一本気な獅子座)
ルキア=7/7(明るく母性本能が強く、頼られると弱くエッチな蟹座)
なイメージですが。

夏ネタで
・祭り+花火+浴衣H
・スコールに打たれてH
ってのは需要ありますかね?
242名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 13:23:51 ID:o1raDBQr

どっちも需要ありっすwwwwwwwwwwwww
書いてくれるのなら、wktkで待ってるよwwww

最後に、試験勉強中のオレを感動させてくれてありがとう!!
覚えた内容が全部ふっ飛んだのは内緒だwwwwwwwww
243名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 00:49:38 ID:IulBjhbp
>>234-241

ナイス
244名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 00:59:35 ID:AFEmXY6z
GJです!ま、公式はレオンがナイナイの日でルキアが元祖体育の日ですがね。

・・・夏休みは時間ができると思いきや短期のバイトとこれまで行ってたバイトで
まったく時間が取れないOTLいつになったらSSがかけるのやら・・・
245名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:46:14 ID:y0UmNuTK
あー、こういうバカップルいいなあ・・最高です。GJ
246名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 20:55:39 ID:RPp0iaC2
素晴らしいねww
GJの一言に尽きるよ。
やっぱりQMAは甘いSSが似合うなぁ…。
247名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:53:47 ID:ngbNsc+0
GJ!ルキアたん(;´Д`)ハァハァ

>>241>>244
誕生日の件だけど、レオンに関しては名前からして、獅子座ってのはアリだと思うw
ただ、ルキアたんに関しては個人的にはどっちもアリだと思うなぁ。
”明るく母性本能が強く、頼られると弱くエッチな蟹座”ってのも分かるし、”元祖体育の日”ってのも何か分かるw

248前スレ506:2006/08/04(金) 09:09:04 ID:6J0ZEHIJ
なんか拙文にいろいろありがとうございます。

>>242
いや、勉強もがんばってくださいw

>>244
期待してSSお待ちいたしております。

さて、夏場はやっぱり花火で明るくHに書くことにします。
(久しぶりにタイユリです)
…あまり期待しないでください。

さて、皆様に質問です。
・ロリショタ組を成長させたシチュ(ロリショタ時点でのH有前提)
・先生陣の若返り(…てか爺さんだけどw)
はアリですかね?

249名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 10:06:38 ID:4GWenxm3
現在のキャラと姿を変えると脳内妄想全開オリジナルキャラになる危険。
コメディだったらそれもありだけど、シリアスに行くならオナニーにならないよう十分に気をつけてくれ
250前スレ506:2006/08/04(金) 10:34:35 ID:6J0ZEHIJ
>>249
ご意見ありがとうございます。
そうですね。
今の自分の力ではその危険が高いですので、やめた方が無難なようで。
実は書きかけ(シリアス)がありましたが、闇に葬ることにします。
失礼いたしました。
251ライン:2006/08/05(土) 00:18:59 ID:sRAiyPdX
ちょっとした事で旅に出てたラインです。
こんな波乱万丈すぎる人生・・・もういや・・。


ってことで質問ですが、ポップンミュージックとのクロスくさいのは無理ですかね?
なんとなく思いついたんで・・・。
252名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:23:44 ID:JcXJX/0o
ライン氏>
いいんじょのいこ?
確かポップンにアロエでてたはずだしw
253名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:17:13 ID:ENbytf8E
シリアス・・・ここのエロパロ倉庫にある某SSを元にした
超鬱系シリアスSS書いてるんだった・・・重すぎて書いてる自分が泣いてしまうOTL
254前スレ506:2006/08/08(火) 08:59:53 ID:3qE98G5U
>>ライン様
ポプもヘビープレーヤーな自分としてはwktkですが、
あまりポプにシフトしすぎた内容だと、ポプを知らないとついて来れない方もいるかと
思いますので、そこに注意すればいいのでは、と。
255名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 20:11:30 ID:5zInFP7U
えろければかまわん。

ってことでワッフルワッフル。
256名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 17:20:46 ID:0D8kD5k+
新作のうpをwktkで待っているよ
257名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 23:11:59 ID:u+oFYwRu
面白いSS置いてるサイトはどこかにないー?
エロでもノーマルでもOKだが
258名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:14:29 ID:YPyk97Iu
面白いね・・・好みもあるから紹介しづらいね。それに下手すりゃ「宣伝乙」もありうるし。

というか、お盆なのかそれともここの住人が来ないからか、過疎だねぇ。


てなわけでちょいと上げておく。
259名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 09:47:43 ID:UrPypqgV
おもしろいかどーかは保証しかねるが、
SS投稿サイトいってみたら?
ttp://yellow.ribbon.to/%7Eqmass/index.html
260名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 14:04:08 ID:J8abtirq
>>259
ここの携帯版荒れすぎだよな...
261セリオス×ユリ 1/6:2006/08/21(月) 12:30:00 ID:FsBJ6A0t
ユリの動きは素早かった。
壁に背をつけて脚を投げ出して座っていた僕のその両脚にひらりとまたがると、
両膝で僕の脚を挟むようにして、膝の辺りにお尻を乗せた。そして右手を伸ばし、
パンツの前開きからはみ出した僕のペニスをつかむ。
「ちょっ……こんなところで」
僕は言うが、ユリは構わず肉棒をさすりはじめた。
「大丈夫、誰もこんな時間に来ないよ」
たちまちペニスは充血しはじめ、完全に芯が通ると、雄々しく天を向いてそそり
立つ。
「うわあ、おっきいね、セリオスの……」
ユリは嬉しそうに肉棒を見つめると、すっと身を屈めてその頂上に軽く唇をつけた。
「こりゃルキアもあんなに嬉しそうに泣くわけだ」
「?!」 
思いがけずルキアの名が出てきて、僕が言葉に詰まっていると、ユリは再び上下に
ゆっくりと手を動かしながら続けた。
「びっくりした?」
「なんの話だかわからないね」
「とぼけなくてもいいよ。……前、旧校舎の教室でエッチしてたよね。あたし、
たまたま通りかかって、昼日中から何やってんだと思って覗いてみたんだ。びっくり
したよ。クラスメートたちがおふたりで、まあ仲睦まじく入れたり出したりしてるん
だから」
………どういうことだ?
言葉にこそ出さなかったが、僕は激しくうろたえていた。あれは夢ではなかったのか? 
絶頂に達した後目が覚めて、下着を洗濯したことも確かに憶えている。記憶が
混乱しているのか。でもあんなことが現実に起きたのだとしたら忘れる筈はない。
ならば目の前のユリが言った言葉は何なんだ。
これもまた夢なのか。あるいは……あるいは、なんだ?
そんな僕の狼狽に気付かないのか、ユリは悪戯っぽい笑みを浮かべて訊いてくる。
「恥ずかしい? こんな話されて、恥ずかしい?」
肉棒をしごく手は止めない。強すぎず弱すぎない絶妙の力加減で、ゆっくり僕の
官能を刺激し続ける。
「でも、こっちの身にもなってよね。いきなりあんなもの見せられて、こっちが
恥ずかしいぐらいだったよ。しかも、前から憧れてた男の子が、堂々と、こんな
立派なものを晒して、女の子をあんあん言わせてるんだよ。………たまらないよ、
ほんと」
「え………」
思いがけない告白に、僕はさらにうろたえる。それなのに、ペニスは硬く立った
ままだ。
「羨ましいやら興奮するやら居たたまれないやらで、もうどうしていいかわかんなかった。
仕方ないから、トイレに行って自分でしたけど。………なんか、凄くむなしかった」
ユリは顔を伏せながら、上目遣いに僕を見つめると、ゆっくりと舌を伸ばして亀頭を
べろりと舐めた。
「だから、チャンスがあれば、これを頂こうって、ずっと思ってたんだよ」
そう言ってペニスを細い指できゅっと握ると、にっこり笑ってみせた。「今日は、
覚悟してね」
ユリは唇を軽く開くと、ゆっくり上半身を上に倒し、ペニスを真上から含み始めた。
瞼が閉じられる。小さな口が太いペニスに押し広げられ、さらに肉の傘に引っかかって
大きく広がった。温かい口腔粘膜に、肉の塔が包まれていく。
唇を軽く締め、ゆっくりと上下に動かし始める。かなり喉の奥まで入れている
ようだったが、唾液が付着するのは肉棒の全茎の半分より少し下辺りまでだった。
右手の細い指でペニスの付け根を握り、軽く上下にさすりながら、唇の上下運動を
少しずつ速めていく。時折うっすらと目を開けて、僕の表情をうかがってくる。
激しい上下運動の合間には、口を離して舌を伸ばし、亀頭をぺろぺろと嘗め回す。
あるいは、ハーモニカのように横向きにくわえ、肉棒の裏側の筋を吸い上げる。
さらにユリは顔を深く沈めると、僕の睾丸にまで舌を這わせてきた。左手に持ち替えた
ペニスは逆手でゆっくりとしごきつつ、右手を玉袋に支えるように添え、薄い
舌を伸ばしてつつくように、くすぐるように刺激を加えてきた。
「ううっ……」
ついに僕は小さく呻いた。
262セリオス×ユリ 2/6:2006/08/21(月) 12:30:40 ID:FsBJ6A0t
ユリはちらりと微笑むと、その声に力づけられたようにますます激しく口を動かして
きた。再び肉棒をくわえると、右手は竿に、左手は睾丸に持ち替える。唇で作った
輪でペニスを締め付けながら、唾液をたっぷりとまぶしつつ、顔を上下に往復させた。
ポニーテールの豊かな青い髪がばさばさと揺れた。
僕は混乱していた。混乱していたのは確かだったけど、事態を全く把握していなかった
わけでももちろんなかった。結局のところ、ユリの方から迫ってきたのをいいことに、
抵抗しようともせずに快楽に身を任せていたのだから、なんと言われても仕方のない
ところだろう。
「気持ちいい? セリオス」
ふと、上下運動を止めて、ユリが訊いてきた。上目遣いの瞳が、とろんと潤んでいる。
「………うん」 
僕は正直に頷いた。早くも、開き直りに近い心境になっていた。
「うれしい」
ユリはにっこり笑うと、視線を僕に向けたまま亀頭にちゅっと音を立ててキスを
した。「出していいからね」
僕もこらえているのが辛くなってきていた。ユリが再び肉棒をくわえてしごきたてる
のを見下ろしながら、股間にこめていた力を少し緩めた。温かい粘膜の摩擦によって、
急激に肉棒の内側に熱い感覚がこみ上げて来る。
「ああ、出るよ、ユリ」
ユリは答えず、顔を上下に動かしながら、ペニスを強く吸い立てた。
「うおっ」
肉棒がびくんと跳ね上がった。第一撃の精液がペニスの内側を走り抜け、ユリの
口中に迸った。
ユリは口を離さず、そのまま僕を強く吸い上げた。睾丸は2回、3回と痙攣して
精液を射出する。かなり大量に出ている感覚があったが、ユリはその全てを口に
含んだ。
ペニスの震えが一段落すると、ユリはようやく口を離して、口中のものはそのままに
顔を上げた。唇からわずかに粘液の糸が伸びる。ユリは瞳を閉じ、上を向いて
口腔内のものを嚥下した。喉の筋肉が動くのがはっきり見えた。
かすかに不安そうな表情で訊いてくる。
「お、男の子って、飲んでもらうのが好きなんでしょ」
本当なら罪悪感を覚えてもよさそうなところだけど、僕は逆にこの言葉を聞いて
激しく昂奮していた。
「いや、正確に言うとそうじゃない」
「……ちがうの?」
いつもは凛々しい眉がきゅうっと下がる。
「そういうふうに、しなくてもいいことをわざわざ自分のためにしてくれることが
嬉しいんだ」
「え……」
意外な答えだったのか、ユリが一瞬戸惑った隙に僕は動いた。脚を無理矢理開き、
乗っていたユリがバランスを崩して後ろに手をつこうとしたところへ、両膝を
手前に引きながら跳ね上げてユリの脚を持ち上げる。ユリはほんの刹那尻餅を
ついて、M字に脚を開くような恰好になる。僕は両手を伸ばしてユリの太股の
裏にかけながら、上体を前に倒して顔を股間に近付けた。ユリはすぐに脚を閉じたが、
僕の頭を挟むことになるだけだった。
「ちょっと!やめてよ!」
ユリは抵抗するが、こうなるとどうしようもない。
短いスカートはまくれあがり、僕の眼前にはパンツの股布があった。よほど昂奮
しているのか、文字通りびしょびしょになっていて、脚の付け根の辺りにまで
べったりと蜜が広がっている。
「濡れやすいんだね、ユリ」
僕はどうにか太股の間から上を覗くようにして訊いた。
「……濡れやすいわけじゃないよ」
表情は伺えないが、恥ずかしそうな声がためらいがちに返ってきた。「……こんなに
なったの、生まれて初めて」
「そうなんだ」
263セリオス×ユリ 3/6:2006/08/21(月) 12:31:50 ID:FsBJ6A0t
左手の親指で、股布に隠されている敏感な部分と思しき辺りを軽くこすってみる。
「あっ」
鋭い短い喘ぎ声とともに、僕の頭を挟んでいる両の太股に力がこもり、ぶるぶると
痙攣した。
続いて股布を横にずらした。あらわになった陰毛は髪よりだいぶ暗い色だったが
やはり青く、同系統の色素が発現するんだな、と僕は余計なことを考えた。
直接クリトリスに触れてみる。
「あん!」
今度は身体全体にびくびくっと震えが走った。もうどうしようもないほど敏感に
なっている。
僕は股布をずらしたまま、閉じようとする太股を力づくで広げさせ、顔をこじ
入れるようにしてユリの股間に舌を伸ばした。
「んんっ」
悩ましげなユリの声がくぐもって聞こえる。「だめだよ、そこ、きたないよ、」
僕は構わずさらに顔を近付けて、秘唇にも舌を這わせ、唇をつけた。口の周りや
鼻の頭が、溢れる熱い蜜にまみれる。ぴちゃぴちゃといやらしい音がたち、腰が
震え、左右にくねり、時には跳ね上がった。
「いや、だめ、いや、」
口では言うが、ユリは僕の頭を両手で抱くだけで突き放そうとはせず、際限なく
尻を左右にうねらせる。
「やあん、だめ、恥ずかしいよう」
「だめ?」
僕は舐めるのを止めて、視線を上に向けた。いつの間にかユリの太股の力は抜けて、
されるがままになっていた。
「駄目じゃないけど……」
ユリは曖昧に言いながら、僕の肩をつかんで上体を引き起こさせた。
「けど?」
「……もう、我慢できない」 
ユリは膝立ちになると、自ら乱れたスカートを捲り上げ直し、パンツの両端に
手をかけた。
「入れていい?」
空色の瞳が涙すらにじみそうなほど潤んでいる。僕は先ほどから入れたくて仕方
なかったが、この科白を言わせることができたことに満足を覚えた。
「……いいよ」
聞くや否や、ユリはパンツを一気に膝まで引き下ろし、右膝を立てるようにして
右脚からパンツを抜いた。
どうする心算かと思っていると、すぐに僕の両肩に手をかけて後方にゆっくり、
しかし有無を言わさず押し倒した。それから脚を伸ばさせ、ベルトを外し、制服の
パンツと下着を膝の辺りまで引き下げる。裸にされた下腹部からペニスがにょっきり
とそびえ立つ様は、我ながらどこか滑稽だった。
ユリはそのまま右脚を上げて僕の身体をまたぐと、膝立ちのままにじり寄って、
股間を僕の腰の真上に進めてきた。左手を脇について身体を支えると、ゆっくりと
腰を下ろしはじめた。
肉塔の先端が、ユリの割線に近付いていく。秘肉はびっしょりと蜜にまみれて
いて、ペニスの先端がわずかに触れると、ねっとりと糸を引いて蜜液が亀頭に
絡み付いてきた。
「あんんっ………」
肉棒が秘肉の入り口部分を押し開くと、ユリは腰を震わせた。
僕は腰を少しだけ持ち上げて、亀頭の下辺りまでを一息にユリの体内に挿入した。
「ふぐっ!」
ユリは激しくのけ反り、あやうく後方に倒れそうになる。「おっきい、セリオス!」
「………そう?」
「ゆっくりいれて……」
ユリはなんとか身体を支えると、また左手をつき直して、ペニスに貫かれたままの
腰を下ろし始める。
形のいい尻肉の間に、僕の肉棒が喰い込み、少しずつ呑み込まれていく。肉壷の
締め付けはきつかったが、垂れ流れて来るほどの蜜のおかげで進むことができる。
264セリオス×ユリ 4/6:2006/08/21(月) 12:32:38 ID:FsBJ6A0t
なんとか根元まで、ペニスはユリの中に収まり切った。
「セリオス、すごい………」
ユリはぷるぷると身体を震わせた。「すごい、いっぱい――あっ! あっ、あん!」
僕はユリの腰をつかみ、下から肉棒を突き上げた。ユリの引き締まった身体が
弾むように躍動し、ペニスは先端近くまで抜けてからまた一気に全身が埋まった。
激しい反応と秘肉の締め付けとがたまらず、僕はそのままピストンのように腰を
上下に振った。
「ああっ、うっ、うん、あん、」
ユリは瞳を閉じ、眉間に深い皺を寄せた。「だめ、いっちゃうっ」
「もういくの?」
僕は腰の動きを止めたが、ユリはそれを引き継ぐように尻を上下に振り始めた。
蜜肉がぐっちゃぐっちゃと音をたてた。
「だって、こんな、こんなの………だめ、あっ、あん、」
ユリの腰が細かい震えを起こしたのを見て、僕は手を伸ばすと、その無駄のない
腰を両手でがっちりと挟み、動きを止めた。
「………っ!」
腰を退けて、肉棒を蜜壷からゆっくりと抜き出す。
「やだあ、抜かないで」
「抜かないでください、だろ」
「抜かないで、ください、入れて、」 ユリは泣きそうな声になっている。
「なにを?」
「………これ、だよう」 手を伸ばしてきて肉棒をつかむ。
「これじゃわからないな。ちゃんと名前を言ってくれよ」
どこかで聞いたような会話。なにか大切なことと関係があったような気がする
記憶。
「いじわるう……セリオスのいじわる………」
ユリは眉根にくっきりと皺を刻み、今にも泣き出しそうなか細い声で、しかし
にらむような目つきで僕を見ていたが、やがてふっと視線を逸らすと、呟くように
言った。
「セリオスの、おちんちんを、いれてください」
「よし」
僕はつかんだままだった腰を引き下ろし、だいたいの位置で肉塔をあてがって
腰を突き上げた。糸を引いて垂れそうなほど秘部はたっぷりと蜜液にまみれていて、
僕のペニスは導かれるようにするりとユリの膣におさまった。
「ああっ!」
お腹の底から絞り出すような声をユリは出した。
「気持ちいい、ああ、気持ちいいっ!」
熱い粘液ときつい締め付けに再び浸り、僕は下からリズミカルに腰を動かした。
それに合わせるように、ユリも丸みを帯びた形のいい尻を上下に往復させる。
20回も突き上げないうちに、限界が訪れた。
「ああっ、いくっ、だめっ!」
ユリは叫ぶと、僕の身体の上でぴんと背筋を伸ばして反り返り、全身を思いきり
痙攣させた。苦痛に耐えるように目を堅く閉じ、歯を食いしばり、息すらも
しばらくの間止めていた。秘肉もそれに伴いぐいぐいと僕の肉棒を締め上げる。
熱い蜜がさらにわき出して僕の毛むらを濡らした。
僕は欲望がこみ上げかかるのをなんとかこらえた。
「はあっ…………」
ユリは空気が抜けるように大きく息を吐くと、ゆっくり崩れるように上体を僕に
預けてきた。
少しの間、僕はユリとつながったままその柔らかい身体を抱えていた。絶頂に
達した後で力が抜けていても、なお軽いと言えそうな細身の身体。
……どこにあんなエネルギーがひそんでいるのかな。
そんなことを考えかけて、僕はあわてて頭を振った。
265セリオス×ユリ 5/6:2006/08/21(月) 12:33:15 ID:FsBJ6A0t
「ねえ、セリオス、いかなかったの?」
僕の胸に頬をつけたまま、ユリが訊いてきた。「気持ちよくなかったの?」
「ちがうよ」
僕はユリの頬を撫でてしまう。「もっといっぱいしたいから、ちょっと我慢した
んだ。さあ、立って」
「立つの?」
怪訝そうにしながらも、ユリは身体を起こし、下半身をゆっくりと引き上げて
肉棒を抜いた。蜜液がとろりと一筋流れ落ちるが、構わず立ち上がる。
僕も一旦下着とパンツを引き上げて立ち上がった。
「そこでしよう」
僕は顔を向けて、外部に面している窓を指し示した。「立ったままつながろう」
「え、窓……」 
ユリは不安そうに僕を振り返りながら、ゆっくり歩み寄って桟に手をかける。
「さっきこんな時間には誰も来ないって言ってたのは誰だったかな。さあ、両手を
ついて、お尻をこっちに出す」
僕に命じられると、ユリは困ったような、しかしどこか嬉しそうな表情を浮かべ
ながら、もじもじと窓のガラスに両手をついて、腰を後方に突き出した。
僕はスカートをゆっくりとめくり上げた。きゅっと締まった丸い尻が薄闇の中に
浮かび上がる。
「脚を開いて」
「こう…」 
ユリは足を擦るように少し外側に動かした。「ああ……セリオスに命令されると、
それだけでおかしくなっちゃう……」
しなやかな両脚がわずかに開き、尻の狭間からびっしょり濡れたままの秘部が
のぞいた。
僕は再びパンツと下着を下ろしてペニスを取り出した。
少し膝を曲げると、適度な弾力のある尻を両手で掴み、とろとろの秘肉にゆっくりと
肉棒をあてがった。熱い粘液が亀頭にからみ、ユリの腰がぴくんと動く。そのまま
僕はペニスを進めた。狭く見える肉洞が、ぐうっと広がって一気に肉の傘を呑み込む
と、硬く握りこむように締め付けてきた。
「んん……」 ユリが小声で呻く。
僕はぐっと奥まで肉棒を突き込んだ。きつ過ぎるほどの洞穴だが、あふれんばかりの
秘蜜が、ペニスが潜り込むのを助けてくれた。内部の肉は歓迎するように蠢いて、
僕自身を刺激する。
「ううん、おおきい……」
腰を一旦退けて、また奥へ差し込む。秘肉は見事な締まりを見せ、厳しく肉棒を
握りこんできた。
僕は腰を激しく前後に動かしはじめた。肉棒が愛液にてかり、丸い可愛い尻肉の
間にひそむ洞穴に、根元近くまで呑み込まれては吐き出される。
「あっ、あっ、いい、あん、いいっ」
ユリは爪先立ちになり、ひと突きごとに腰から下を細かく痙攣させ、立っている
のも難しそうな様子だ。肘から先を窓につけ、なんとか身体を支えている。
後背位に移ってから、ユリの締め付けはぐっと強くなり、僕のペニスにもこみ上げて
来るものがあった。熱い肉と形のいい尻と愛らしい声が、僕の興奮をさらに高める。
一気に最後までもって行くべく、僕はピッチを上げた。
「もう、だめ、もう」
ユリは一瞬振り返るが、次の深い突きでまた耐えられずにのけ反る。細い眉が
八の字にたわんでいた。「あん、またいっちゃう、またいっちゃう、」
「ごめん、おれも出そうだ」
「中に、ちょうだい、中に!」
ユリは絞り出すように、だがはっきりとそう言った。「今日は、だいじょうぶ、
だから、」
「よし、じゃあ、出すぞ、」
僕は叫ぶと、ペニスの抑制を解いて腰を前後に素早く動かした。まもなく肉棒の
中を熱いこみ上げが通り抜け、鈴口からユリの内部にほとばしった。射精のために
亀頭が膨張した瞬間、ユリの全身がびくんと震えた。
「ああっ、いくうっ!」
266セリオス×ユリ 6/6:2006/08/21(月) 12:34:44 ID:FsBJ6A0t
びくびくと激しい痙攣がユリの全身を波動のように二度三度と走り抜けた。振動が
窓にまで伝わり、ガラスがかたかたと音を立てた。僕の肉棒も何度もユリの膣の
中で跳ねるように引きつり、その都度精液を注ぎ込んだ。ペニスが膨らむたびに、
ユリの身体に震えが走り、窓が揺れた。
「はあっ………! はあんっ………!」 
痙攣に耐えるようにユリは窓に体重を預けるが、脚ががくがく震えていた。下半身は
半分僕の肉棒で支えられているようなものだった。
僕は下腹に力を込め、自力で絞り出せる限りの精液をユリの中に放った。
しばらく僕はペニスをユリにつないだままでいた。ユリの肢体に思い出したように
震えが走るさまはなんとも淫らだった。
二人とも少しの間口をきかなかった。主にユリの、荒い息づかいだけが部屋の中に
広がっては消えていった。
腰を引いて肉棒を引き出すと、ユリはそのまま膝を折ってぺたんと床に尻をつけて
しまった。
「………うれしい」
窓の方を向いたままユリが呟いた。
「ん」
曖昧な返事をすると、ユリは顔を僕の方に向けて微笑んでみせた。
「いっぱい、出してくれたよね。さっきはいってくれなかったし、あたしなんか
じゃ全然駄目なのかと思ってたけど」
「あ、いや、うん」
僕はどう応じてよいかわからなかった。またしても快楽に負けた自分と、目の
前の女の子の健気な科白をどう折り合わせればよいのかわからなかった。
にもかかわらずペニスは硬度を全く失わずに勃起したままで、そしてユリの瞳が
たった今それを捉えて瞬時に淫らな濁りを帯びたことも僕は見逃していなかった。



※この話(>>261-266)は保管庫には収蔵しないでください。


久しぶりです。
エロパロ板は1レスあたり60行だと最近ようやく気付きまして、今回から
それに従っています。どうしてもレスの切れ目で読む方も流れが切れるので、
少ないに越したことはないのかなあと個人的には思っています。もっとも、
それを逆手に取ることなんかもできるのでしょうが。
267名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 09:03:26 ID:OnMA6kNu
グッジョブ(・∀・)b
いやぁ、いい作品を見させてもらったよ。

なんで、「保管庫には収蔵しないでください」と書くの?
収蔵しても文句を言われない作品だと思うが。
268名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 15:22:49 ID:3jQvggsK
最近その保管庫にアクセスできないんだが、何かあったのだろうか?
269名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 02:49:12 ID:KN77HGIe
>>267
実はプロの作家でこんなところで自分の書いた作品が残ると困るからじゃね?
270名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:05:09 ID:vHDtKTsx
up
271名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:18:45 ID:vHDtKTsx
失礼した
272名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 01:31:37 ID:XQY6UZuu
>>267
ありがとう。はげみになります。
収蔵しないでほしいのは単なる自意識過剰です。

>>269
プロじゃありません、もちろん。
273前スレ506:2006/08/24(木) 08:33:12 ID:4kGQAJiw
お久しぶりです。

>>261-266
相変わらずGJ過ぎです。
当方がここにSSを書くきっかけとなった方の一人なんで、
久しぶりの作品、堪能いたしました。
細かい仕種からも漂うエロさ、さすがです。 見習わねば…
果たして夢か現か…全ての女子生徒と絡んだらわかるのでしょうか?
次回作も期待値MAXでお待ちしております。

拙作も土曜日メドで仕上がりそうです。
…この作品の後だと、ヘボさが際立ちそうですがw

大会最終日の回線不良に泣かされた…
274名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 17:43:39 ID:Xf8nN72x
まとめサイトって無いのか…?
275前スレ506:2006/08/26(土) 11:47:43 ID:prDFFZh0
投下。

・タイガ×ユリ 甘属性
・花火ネタ…ですが、相変わらずあまり関係ないw
・少し長いかも

スルーは「前スレ506」にて。
276前スレ506:2006/08/26(土) 11:48:47 ID:prDFFZh0
『STARMINE』

「おーい、ユリ、まだかいな?」
「えー、もーちょっとだから、待ってよー!」
「早よ行かんと、屋台とか終わってまうぞ」
「あーん、もう! 帯がうまく結べなーい!」
「着付けくらい、誰かに手伝ってもらう段取り取っとかんかい!」
「だってー」
「大体、祭りの直前まで寝とるとか、ありえへんぞ」
「うー」
「…しゃあないのう、部屋入るぞ、手伝うたるわ」
「…うぅ、お願い」
ガチャリ、とドアを開けて俺は目を丸くする。
「…お前なぁ、帯がどうとか以前の問題やんけ! 何やねん、そのムチャクチャな着方は!」
「え、こうじゃないの?」
キョトンとユリが自分の姿を見下ろす。
濃い目の水色地に、カラフルな水玉模様の浴衣。
本来やったら、ユリをもっとコケティッシュに見せるはずなんやけど。
「何で、右前やねんな! そんなん、どう考えてもヘンやろ!」
ありえへん。 コイツ、ホンマに着付け覚えて来たんか?
「えー、違うのー?」
「……着直しや、一旦脱がすぞ」
しゃあない。 俺は手を伸ばす。
「キャ! エッチ! スケベー!」
「アホ! 祭りに出かける前に、んなことするか!」
問答無用で浴衣を解く。 …コイツ、バンドも紐留めもいい加減なあしらいしとる…
「暴れんと、ジッとせぇ。 …上前はここでええか…ほれ、ユリ、自分で押さえろ」
「うぅ…はーい」
キッチリ左前に合わせて、腰紐を結わえる。 で、次は『おはしょり』。
身八つ口から手を入れると、
「キャ! やっぱりエッチな事するんでしょ! セクハラー!」
………このどアホ。
「ほな、自分で整えや! できるんか!」
「あぅ…」
何とか、しわを取って、衣紋を抜いて、伊達締めを巻くところまで漕ぎつけた。
あー、しんど。
次は帯や。 もう、めんどいから文庫結びにしよ。
「普通、一人結びやったら、体の前で結び目作んねんで。 何教わったんや?」
「ゴメン、ちょっとナメてた…」
帯の長さ合わせにやっぱり悪戦苦闘しながら、ユリがしょげる。
それでも何とか結び目が完成。
「あとは結び目を背中に廻し…って、おい! 右廻しや!」
着付けの苦労が水の泡になるやろ。
「ふー、何とかなったな」
着付けが整ったユリは、なかなかサマになっている。
「ありがと、タイガ」
小首を傾げてお礼を言い、少し背伸びをして俺の頬にキスをよこす。
「遅うなったし、早よ行くぞ」
…照れくさいマネすんな。
277前スレ506:2006/08/26(土) 11:49:44 ID:prDFFZh0
カラン、コロン。
てこてこてこてこ。
2人の足音が夜道に心地よく響く。
「でもタイガさぁ、何であんなに着付け詳しいの?」
ユリが尋ねる。
「地元は祭り多かったさかい、ガキの頃からよぉ着てたからな」
めっちゃ普通やな、この返事。
「ふーん、そーなんだ…道理でタイガの浴衣姿似合ってるわけだ」
「ホンマやったら、下も何も穿かんかフンドシ締めんねんけどな」
「なにそれ」
「元々、浴衣って風呂入る時のモンやしな。 ヘンに下に付けたら下着の線出るしな」
「え」
慌てて自分のラインを確認してるユリに半ば呆れてまうけど、
「ま、別に今はそんなん気にせぇへんけどな」
「へー」
「…つーかユリ、お前もめかしこむんやったら、それ位知っとけや、一応女やろ」
「一応って何よ!」
ユリが持ってる巾着で俺をシバく。
コイツ、格闘学科やからか、何かと言えば手が出る。 今は巾着やから痛くも痒くもないけどな。
「暴れんな! シワシワんなって浴衣台無しやろ!」
普段の制服ならまだしも、浴衣はだけさせるつもりか。
「うー、ムカつく!」
「少しは女らしい事してから物言えや」
「例えば何よ! こうすればいいっての!?」
言って、いきなり衿をはだけて胸元を見せようとする。
「……アホ。 素でやってんのか? 料理とかオシャレの事とかいろいろあるやろ」
ユリはいわゆる「女の子の趣味・特技」に弱い。
特に料理は壊滅的だ。 一度得体の知れんモン(本人は『カレー』と言っていた)食わされて死にかけた。
「…そんなのこれから覚えるもん」
「そうしてくれや」
やっと収まった。
…ようやく、祭り囃子が聞こえてくる。
「ほれ、やっぱり始まってもうてるがな」
「あーん、タイガ、急ぐよ! 屋台、屋台!」
「おい、走るな!」
俺を置いて、サッサと急ぐユリ。
…やっぱ、『花より団子』ってとこか?
ま、ええわ。
278前スレ506:2006/08/26(土) 11:50:50 ID:prDFFZh0
囃子の音がやかましい位に鳴り響く。
その音に負けない位に賑やかな人の群れ。
「たこ焼き、たこ焼き〜!」
臆面もなくそんな事を叫びながら屋台に突撃するユリ。
…どんなガキやねん。
そう思いつつ俺はついてゆく。
「…おいし〜い!」
満面の笑みでたこ焼きを頬張るユリ。
確かにうまい。 どうやら、俺の故郷からやって来た連中の屋台らしい。
「なかなかダシ利かせて、ソースもほんまもんやし、うまいな」
「…何、その中途半端な美食マンガみたいなセリフ」
「やかまし、黙って食え」
ホンマ、思ったまんまが顔に出て、口に出る奴や。
しばらくブラブラ歩いていると、
「あ、タイガ、あれやろーよー!」
…金魚すくいか。
「勝負すっか?」
「へっへ〜ん、負けるもんか!」
金払て、それぞれポイをもらって、金魚を狙う。
「…あっちゃー…」
ユリがガッカリした声をあげる。 いきなりポイを破られたらしい。
「何や、もう終わりかいな」
俺は手際よく金魚を追い込んで立て続けに掬い上げる。 
「うそー、そんなに取れたの?」
「ま、コツがあんねや」
ポイに限界が見えたんで、一旦切り上げて金魚をもらう。
「あぅ、金魚さん、取れないよぉ…」
「ボクもダメだよ…」
少し離れた水槽から少しヘコんだ幼い声が聞こえる。 2つとも聞き覚えのある声や。
「あれ? ラスク君とアロエちゃんじゃない?」
ユリが言うまでもなく、ラスクとアロエや。
かわいらしいデザインの浴衣姿が似合っている。
「2人とも、どないや?」
「あ、タイガ兄ちゃん! ユリ姉ちゃんも!」
「お兄ちゃん、すごーい!」
俺たちに気付いた2人の視線は、俺が獲った金魚に釘付けになっている。
「……おっちゃん、この金魚、この子らに分けてやったって」
俺はその視線の意図を察して、屋台のオヤジに言う。
「「お兄ちゃん、ありがとー!」」
ハモりながら、嬉しそうにお礼を言う2人。
「…優しいんだね、タイガ」
「何をいまさらな事言うてんねん。 俺はいつでも優しいで」
「………そうだね」
ふと、俺に寄り添うユリ。
「…歩きにくいやろ」
思わず毒づくが、そのままにしておいた。
遅く来たせいもあって、そろそろ祭りも酣、という時間になった。
「そろそろやな…」
「え、何が?」
俺のつぶやきにユリが問い返す。
「こっちや、ユリ」
俺はユリの手を引いて、この場を離れる。
279前スレ506:2006/08/26(土) 11:51:55 ID:prDFFZh0
祭りの会場から一旦出ると、俺は魔法で縮めていた箒を取り出し、ぼそりと詠唱する。
瞬く間に、元の大きさに戻る箒。
すかさず跨り、
「さ、早よ後ろに乗れや」
とユリを促す。
「どこ行くのよ?」
「えぇから、早よ。 『特等席』へご案内、ってな」
「?」
首を傾げながらも俺の後ろに横掛けする。
ユリが乗ったのを確認すると、俺は箒を空へ浮かせる。
夜の闇を縫って箒が滑る。
「ねぇ、どこ行くの?」
まだわからんか。
「祭りのシメって言うたら何や?」
「…あ、花火!」
「いちいち人多い所で見てもしゃあないしな」
「…まさか、空中じゃないよね?」
「そんなん、俺がしんどいわな」
そんな事を言うてるうちに、目当ての場所が見えてきた。
俺はゆっくりと高度を下げて、小高い丘に降りる。
俺が短く呪文を唱えると、薄明かりを発する球体ができる。 
「へー、こんな場所あったんだ…このあたり結構来るのに気がつかなかった…」
「歩きやと木と川がジャマでよぉここには来んからな」
後ろは茂った木々で人は来ない、正面には川が走る、小さな秘境みたいな場所。
「そんなことより、そっちや」
俺が指し示す方向をユリが見ると同時に、空が明るく輝く。
「…すごーい」
ユリが呆けたように眺める。
空には赤、青、緑…とにかく華やかな牡丹玉が連続して咲いている。
少し遅れて、花火の爆ぜる音が届く。
いきなりスターマインとは豪勢やな。
「どや?」
「すごく綺麗。 しかも、こんないい場所で…」
視線は空へ釘付けのまま、ユリが目を輝かせる。
280前スレ506:2006/08/26(土) 11:52:38 ID:prDFFZh0
ひとしきり派手な華を咲かせた空は、単発ながら落ち着いた菊花模様になっている。
俺たちは何もしゃべらずに見入っている。
花火の合間に俺は横目にユリを見る。
快活な顔に見え隠れする幼い表情、そして…女の表情。
いつも見ているはずやのに。
こそばゆくなってきて、俺は空に視線を戻す。
「…ねぇ、タイガ」
ふと話しかけられる。
「何や?」
「一つ聞いていい?」
何かユリらしくない言い回しや。 普段ならストレートにぶつかってくる筈やのに。
「…どないしたんや?」
とりあえず促す。
「花火とアタシ、どっちが綺麗?」
……何やいきなり。
「ね、答えて」
その表情は柔らかいけど、真剣に聞いているのがわかる。
「…そんなん比較にもならんわ。 お前に決まってるやろ、ユリ」
言うててこっちが恥ずかしいわ。
「…ありがと、タイガ」
頬を染めて俺にしがみついてくる。
……そら、恋人がそうするんやから、嬉しいのは当たり前やけど、一体どないしたんや?
「当たり前の事言わせて何やねんな」
俺の胸に体を預けて、上目遣いに俺の顔を覗きこみ、
「ううん、普通、女の子ってこういう反応するんだよね、と思って」
「………」
「アタシ、そーいうとこ、あんまりわかんないから…何となく不安になっちゃって…」
「不安?」
「うん、アタシなんかよりもっと女の子らしい娘のほうが、タイガの好みなのかな、とか
 ふと思っちゃって…」
…行きしなのやり取りが気になってるんか。
せやけど、こんなユリ見るのは初めてや。
いつもは見せない表情。
俺は知らず、ユリを強くかき抱く。
「何言うとんねん…俺、お前やなかったらあかんねんで…」
「……!」
「別にヘンに女らしゅうなることあらへん。 いっつも元気に笑いかけてくれてたら、それでえぇねん」
息を呑んでいたユリの目から一粒の涙が零れる。
「何で泣くんや、初めてこんな事言うたわけやないのに…」
ユリは微笑んで、
「そうだよね…何か安心しちゃった…」
その表情のまま、また俺の胸に顔を預ける。
俺はユリの顔を起こすと、そのまま口付ける。
ユリも瞳を閉じて、キスに応える。
花火の音が遠くなった。
281前スレ506:2006/08/26(土) 11:53:28 ID:prDFFZh0
甘い味。
薄明かりの中、俺はユリを唇で知覚する。
普段、さんざんしている筈のキスがなぜか新鮮に感じる。
もっとこの感触を味わいたくて、俺は舌を挿し入れる。
ユリもそれに応えながら、胸を前に突き出す。
俺の体にぎゅっ、と柔らかい感触。
俺はその感触を支えようと足を一歩後ろに擦らせて、―草に足を取られて、バランスを崩す。
「うぉわっ!」
「きゃっ!」
抱き締めた姿勢でまともに後ろに倒れてしもた。 背中に衝撃が走る。
「あだだ…悪い…大丈夫か?」
「うー、ありえなーい…」
ユリを地面にぶつけんように庇った分だけ、俺の体に顔がぶつかったようや。
少し鼻声になってる。
マヌケな俺らを笑うように、また花火の音がする。
2人して、同時に笑い出す。
「あーあ、たまにマジになるとこうやな」
「だよねー」
「…場所変えるか、起きる…」
体を起こそうと促した瞬間、俺のセリフはユリに飲み込まれる。
ユリの唇が、舌が俺の腔内で踊り、俺の官能とやらを刺激する。
ユリの唇が離れたんは、たっぷり1分以上経ってからやった。
「おい、ユリ…」
面食らった表情の俺に、悪戯っぽい笑みに少し潤んだ瞳で、
「ダメだよ…今日はここでするんだから…」
言うが早いか、俺の浴衣の胸元を軽くはだけ、右手を俺の股間に伸ばす。
「お、おい…」
「…ホントに穿いてないんだ」
少しひんやりとしたユリの細い指が俺のペニスを直に捉えている。
「…言うたやろ? 浴衣にゃ下着は着けへん、って」
そんなマヌケな事を言いながら、俺のペニスは刺激に対して正直に反応している。
「ふふ、おっきくなったね…」
ユリの笑みが妖しくなる。
そして、ユリの顔が視界から俺の下半身側へ退いていく。
「待った」
俺はユリを一旦制する。
「え? 口でされるの、イヤ?」
訝しげなユリの声。 眉が八の字に下がる。
「違う、違う! その前に…」
俺はユリににじり寄り、上半身を抱き寄せる。 そして、帯の隙間に手を差し込む。
「……んっ」
俺は手をまさぐり、伊達締めとバンドを外して、スルリと抜き取った。
「…こんなん、ジャマなだけやしな」
見かけ上は変わらんけど、これで、衿元もはだけやすくなる。
「…だね」
ユリはそれだけ言うと、俺の体を滑り降りるように、股座に顔を移した。
282前スレ506:2006/08/26(土) 11:54:45 ID:prDFFZh0
「…良かったら、そのまま出してね」
そんな事を言って、ユリは少し顔を強張らせながらも俺の膨れ上がった亀頭に口を近づける。
…お前、フェラするのは初めてやろ。
「…じゃ、行くよ」
俺に言うたのか自分に言い聞かせたんかそう呟き、ユリの舌が俺のペニスを這う。
先端から根元、そしてまた先端と往復しながら唾液をまぶす。
正直動きはぎこちない感じや。
くすぐったさだけが先行している状況だったが、
「うっ!」
不意に、エラとくびれの敏感な部分に舌が集中して、声を漏らす。
「また固くなってきたね」
一旦舌を離すと、細い指でペニスを握りこむ。
早くも俺の先端からは、透明の粘液が滲む。
ユリはその粘液をチロリと舌先で舐め取ると、軽く口を開いてゆっくりと俺のペニスを飲み込む。
「うおっ」
亀頭全体が温かい粘膜に包まれる感触に俺はのけぞる。
俺の反応を見て取ったのか、ユリはそこで咥え込むのを止め、丹念に愛撫を始める。
まるで飴玉をしゃぶるかのように、亀頭を舌で転がし、時には粘膜ではさんで吸い上げる。
ぎこちなさはあるけど、とにかく丁寧だ。
ユリの口から唾液がこぼれて粘った音が聞こえる。
唾液が垂れて伝う感覚にも、俺のペニスは反応して、ビクビクと脈動する。
「ふぉう? ふぃもふぃいい(どう、気持ちいい)?」
ペニスから口を離さずに上目遣いにユリが聞いてくる。
「ああ、ごっつ…えぇわ…」
俺はやっとのことでそう答える。
「じゃ…」
とだけ言うと、ユリは一息に俺のペニスを深く飲み込む。
俺の腰が震える。
「ん…むぅ……」
かなり奥まで飲み込んだんやろう、少し苦しそうな声を漏らしながらユリが頭を上下させる。
頭に合わせて、トレードマークのポニーテールもふさふさと揺れ、時折乱れた動きで俺の肌をくすぐる。
また、花火の打ち上げが始まったのか、空が断続的に明滅し、その姿を淫靡に照らす。
激しい刺激とその光景に俺はこみ上げてきた。
「ユリ……そろそろ…あかん…」
俺はユリの頭に軽く手を添えながら限界を告げる。
「いいよ…そのままイッて…」
やや掠れた声でユリがフェラチオを続ける。
往復するペースを変えずに、舌が複雑に絡み、竿の根元に指が添えられ、口に合わせてしごきあげる。
俺の睾丸が収縮する。
そして、一際深く飲み込まれた瞬間、俺のペニスはユリの喉元で体積を増した。
「う…うおっ!」
俺は呻き声と共に達して、そのままユリの口に射精した。
「む、むぐぅ……」
初めて味わう感触に戸惑いながらも、ユリは全て受け止めた。
長い射精が終わってから、ユリはゆっくりと口を離し、眉根をよせながらも、そのまま精液を飲み干した。
その姿がまた花火の明かりに照らされる。
283前スレ506:2006/08/26(土) 11:56:27 ID:prDFFZh0
「よかった…?」
顔を上気させ、口元を唾液と粘液で光らせたまま、ユリが聞いてくる。
その表情が、今までになくエロい…いや、淫靡って言うんか。
「……ああ」
「あんまり、よくなさそうなんだけど…」
声と表情が少し沈む。
「何言うてんねん。 好きな娘にそこまでしてもろて、良くないわけがないやんけ」
俺のセリフにユリは目を見開き表情を綻ばせる。
俺は荒々しくユリを抱き寄せ、帯の結び目を前になるように廻す。
そしてそのまま体を廻して、座ったまま後ろを向かせ、両脚を掴んで開かせる。
「あっ、な、何よ…」
ユリは驚いた風に大声をあげるが、俺は構わず、はだけた足の付け根に右手を挿し込む。
「…もうこんなに濡らしてるんか…」
後ろからなんで見えやしないが、ショーツのクロッチどころか、内腿まで愛液を溢れさせてるのが判る。
「んっ、やだ、言わないでよ…」
「別に誰にも聞かれへんって」
言って、ショーツ越しに指でスリットを撫で上げると、
「ふあっ…あぁ…」
力なく啼いて、ゴトリ、と体の力が抜けていく。
右手でゆるゆると撫で上げたまま、両衿を完全にはだけさせる。
肌理の細かい白い肌が薄く染まっている。
左手でブラジャーのホックを外そうと手を泳がせると、
「ホック、前…」
フロントかよ。
変に捩っていた左手を戻し、もどかしげにホックを外し、カップをどける。
ふるん、とボリュームのあるユリの乳房が外気に晒される。
既にツン、と尖って、重力に逆らうように上を向いている。
「艶っぽい図やで、ユリ…」
俺は囁き、左手でゆっくりボリュームを味わう。
そして、右手でクロッチをずらして、直接クリトリスをこする。
「きゃうっ!」
同時に愛撫されて、刺激が大きかったのか背筋を突っ張らせ、腰が跳ねる。
「…どない?」
愛撫を続けながら、ユリの顔に俺の顔を近づけて聞いてみる。
「…あん、き、聞かなくたって、わ、わかるでしょ…んぅ!」
「言葉にして言うて欲しいんや」
ユリは潤んだ瞳で俺を軽くにらんで、
「もぉ、バカぁ…」
弱々しく抗議しながらも、俺が再び乳首とクリトリスを同時に強くこねると、
「ああんっ! …き、気持ちい、いいのっ…! タイガにされて、すごく…気持ちいい…!」
と、叫ぶように応える。
そのセリフに俺は満足感を得る。
「ねぇ、タイガ…そろそろ…ちょうだい…」
湿った声でユリがねだる。
284前スレ506:2006/08/26(土) 11:57:36 ID:prDFFZh0
俺は一旦右手を退き、ショーツに手を掛けてずらすように脱がせる。
ユリも腰を浮かせ、自分の手も添えて脚からショーツを抜き去る。
「…立ってもらえんか?」
「立ってするの…?」
言いながらも、ユリは素直に立ち上がる。 
俺は、傍に置いていた浴衣止めのバンドを手に取る。
「捲るで」
ユリの浴衣の裾を一気に尻まで捲り上げる。 そして折り返して長さを整え、腰骨あたりでバンドを上から巻いて固定する。
白く引き締まった下半身が乱れた浴衣から唐突に伸びる様子に、俺は激しくソソられる。
「やだ、こんなの恥ずかしいってば」
ユリが呟く。 けど、別に抵抗する風でもない。
「誰も来ぇへんって…しっかしすごいエロい眺めやな…」
「アンタがしてるんでしょ! …なんだか、スースーして、ヘンだよ…」
「でも、可愛いで…ほれ」
俺はユリを一本の木へと導く。 そして、木の幹にユリの背中をつける。
「こんな姿勢で?」
訝るユリに俺は、
「軽く脚、開(ひら)いてんか」
とだけ言う。 するするとユリの脚が開く。
俺はユリに軽くキスすると、―屈みこみ、ユリの草むらに顔をつけ、秘唇を舐める。
「あん! やだ、そこ、汚いよ」
快感と羞恥の混じった声でユリが抗議するけど、俺は、
「さっき、口でイカせてもろたお返しや」
取り合わずに、丹念に溢れる蜜をすする。
「はうっ!」
ユリの両腿に震えが走るのが見える。
さっきからの愛撫で、ユリの秘唇は十分感度が高まっている。 舌を這わせる度に新たな蜜が湧く。
俺は顔を上げて、舌を突き出し、秘唇に挿し込む。
「ああんっ!」
声が一段と高くなる。
「…デカい声やな、人に聞かれるで」
舌を抜き、わざと意地悪く言うてみる。
「…いじわるぅ…」
焦点を失った瞳で俺を見下ろし、ユリが泣きそうな声で抗議する。
すまんな、と軽く応じ、俺は再び舌を挿し込み、激しく動かす。
熱く溶けた襞と蜜の感触が俺の口を満たし、時に激しい締め付けで俺の舌を攻め返す。
ユリは腰をくねらせて快感の大きさを示し、堪えきれず甘い声で啼く。
腰と膝の震えを見て取って、俺は立ち上がる。
「ねぇ、もう…ちょうだいよぉ…」
「もう一回言うて欲しいんや…気持ちえぇか?」
ねだるユリの秘唇をゆっくりさすりながら俺は耳元で囁く。
顔を紅潮させ、うっすら涙を浮かべたユリが、一瞬はっきりと俺を見据える。
「……す、好きな人にこんなに弄られて、感じてるに決まってる…っ…!」
普段は聞けないユリの淫らな激情。
俺はユリの瞳を覗き込み唇を塞ぐ。 同時に、撫でる指を止め、一息に膣内に突き挿れる。
昂められた体には、それで十分だったようや。 襞の奥から熱い蜜が吐き出される。
「……ん! んんんー…っ!」
全身を激しく痙攣させ、ユリが昇天する。 その声も俺は飲み込んだ。
285前スレ506:2006/08/26(土) 12:03:19 ID:prDFFZh0
まだ痙攣が走る上半身を前のめりに俺に預けるように、ユリは絶頂の余韻に浸る。
脚も震え、時折思い出したように膝が笑う。
膣内に入ったままの俺の指を支点にかろうじて立っているような状態だ。
ビクビクと快感にうねる襞からゆっくりと指を抜き去ると、ガクリと体が崩れ落ちる。
俺はすかさず抱きとめる。
「大丈夫か?」
「はぁ、はぁ……う、うん…」
途切れ途切れにユリが応える。
「えぇ顔してたで、イク時の顔」
「バカ、そんな事言わないでよ…」
拗ねたような表情でユリが俺を軽く睨む。
そんな仕種のひとつひとつに俺はもう抑えきれんかった。
「…もう、挿れて…」
そう思った矢先にユリが俺のペニスを握りながらねだってくる。
「…イッたばかりで、大丈夫か?」
俺もすぐにでも挿れたかったが、体に力が入っていないユリを気遣う事は忘れない。
「いいから、して…」
「…座ってするか」
俺が先に地面に座り、ユリを導く。 ユリも倣って地面に膝をつける。
俺は、木に凭れ掛かって胡坐をかく。
すかさずユリが俺を跨ぐように座り込む。
そして、ゆっくりとペニスを飲み込ませる。
「ああんっ!」
高い声で啼いて、俺にしがみつく。
「ユリ…めっちゃ熱い…!」
俺も熱すぎるくらいの感触に声が上ずる。
しとどに濡れそぼったユリの襞がねっとりと絡みついてきながら、小刻みに強く締め付けてくる。
俺は思い切り押し倒して、激しく突き上げたい衝動に駆られるが、何とかこらえる。
…浴衣やし、汚すわけにもいかん。
代わりに、膣内をこね回すように腰を揺さぶり、空いた両手で、ユリの乳房を激しく揉みしだく。
「あん、な、中が掻き回されてるよぉ!」
ユリが切なげに喘ぎ、腰をぐいぐいと押し付ける。
「あっ、あっ、タイガ、いい、よぉ!」
「今日のユリはえらいエッチやな」
「だ、だってぇ…んっ、こんなにしたの、タイガじゃないの…!」
「…お前が可愛いせいやろ…もっと可愛い貌、見せてくれよ」
「あん、あん、…んぅっ!」
ユリが顔を蕩けさせて俺にしがみつく。
「…もうダメ、もっと動きたい!」
ユリが叫ぶように言うと、無理やり体を引き離す。 擦れるようにペニスが抜ける感触に俺はのけぞる。
ユリは強引に俺の体を木の幹からずらして地面に押し倒し、俺の上から一息に腰を沈める。
「ああっ、太いのが、奥まで…!」
その感触を貪欲に味わうように、激しく腰を上下させる。
グチャ、ジュブッ、と湿った肉の擦れる音が淫らに響く。
見上げると、乱れた浴衣姿のユリが、まだ続く花火に照らされて、淫靡な舞いを演じているように見える。
堪らず、俺もユリの動きに合わせ、腰を強く突き上げる。
「あっ、イ、イク! イッちゃうううっ!」
急激な刺激に、高く叫んでユリが一気に昇りつめる。
全てを吸い上げるような膣内の締め付けに俺も釣り込まれて、
「お、俺も…!」
ユリの奥にものすごい勢いで射精してしまう。 ユリの膣内で跳ねるように長く吐き出す。
ユリの上体が脱力して、俺にかぶさった。 その表情は恍惚として、愛らしい。
286前スレ506:2006/08/26(土) 12:07:11 ID:prDFFZh0
「いっぱい、してくれたね…」
ユリが俺の胸に指を這わせて、満足げに言う。
「嬉しい」
ポツリ、とそう呟いて、俺の顔に自分の顔を寄せ、キスをする。
その仕種も、やっぱり可愛くて。
俺はポニーテールを撫でる。
「当たり前やろ。 お前が好きやねんから」
本心やけど、気恥ずかしくて、なんか顔みて言えんかった。
ユリが軽く微笑む。
「ありがと」
つながったまま、2人とも体を起こす。 お互い浴衣が乱れてひどい有様や。
また、夜空が明るくなる。
「あ、まだ花火やってんだ」
そろそろ花火もシメなのか、またもや派手にスターマインが夜空を彩る。
「あんまり花火見てなかったよね、2人とも」
笑いながらユリが立ち上がろうとする。
俺はユリを押さえつける。
「まだ見れるで、特等席で」
「ちょっと、タイガ、あんっ!?」
突き上げの不意打ちを食らって、ユリの顔がまた快感に歪む。
ユリの膣内で、俺のペニスがまた回復してユリを求める。
俺は座ったままユリの体を後ろ向きにして、両脚を抱えあげる。
「や、やだ、こんな恰好…ああ、あん!」
「ほれ、よう見えるやろ?」
言いながら、下から腰を上下に揺さぶる。
「バカぁ! …で、でも、いい、いいのぉ…!」
「俺も…花火よりも…ユリ、お前が一番や」
再び快楽に向かって駆け出した俺たちを、今夏最後の花火が手荒く染め上げる。

― Fin.―
287名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 12:08:04 ID:+6cNv7I/
GJ
288前スレ506:2006/08/26(土) 12:13:05 ID:prDFFZh0
以上です。

そういや、注意書き不足(今さらですが)
・タイガ視点のため、関西弁がうるさいです
・某所のお祭りSSにインスパイア

忘れてた…orz

さて、QMAでガチバトルしながらしばらくは萌え電波受信に努めます。
289名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 15:27:10 ID:/ccGN69D
いい仕事と書いてグッジョブと読む!
イイヨイイヨー
290名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 14:31:58 ID:M38Y/rTT
タイユリ(*´д`)
GJGJ!次作も楽しみにしてます!
291ライン:2006/08/27(日) 22:26:07 ID:MWqeWnd8
恐らく半月ぶりぐらいのラインです

投下ラッシュに紛れて投下。
サンダース&ユリのコメディの続きでふ。
292始まりはスク水とビキニの狭間で:2006/08/27(日) 22:28:59 ID:MWqeWnd8
――結局。
ユリの押しを受け流し切れなかったサンダースは、派手ではないものを、と言う条件をつける事で水着購入を認めたのだが。

「・・・・・」

試着室から水着に着替えて出てきたサンダースを見て、ユリは息を飲む。
躯中に刻まれた傷痕、無駄のない躯――。
格闘技をするには、この上なく理想的な体。

「・・・すご・・」
「もういいか。流石に素肌を人前に晒し続けるのは・・・気が退ける」
「あ、そだね。・・・はぁぁ・・」

ユリは無駄のない躯を作る事がいかに苦しく難しいか、良く知っている。

だからこそ・・・。

「何を呆けている。貴様は選ばんのか」
「・・・・」
「・・む?」

少しばかり考え込むユリを見て、サンダースは――額に手を当ててみる。
熱はない。

「おい。貴様、何を呆けて・・・」
「ひゃああっ!?サンダース!!?」

度を越えた驚愕の声。
ユリは恐いもの知らずだが、今回は別の意味で心臓がとびだしそうになった。

(サンダースの顔が・・あんな近くに・・)

ばくばくと高鳴る心音。
今の一瞬で、ユリは間違いなく自分がサンダースに惹かれている、そう自覚出来た。

「大丈夫か?熱があるようだが」
「あ―うん、だいじょぶだいじょぶ。結局それにするんだ、水着」
「あぁ、似合っていると言われた故な。流石に褒められたものを買わぬ訳にはいかん。ほら、掴まるがいい」

床にへたりこむユリに差し出された、サンダースの武骨な腕。
ユリがそれを掴むと、一気に引っ張りあげられ。
勢いのあまり、サンダースに抱きつく様な形になってしまう。

「―――――!!」
「ふむ、軽いな。無駄な肉がないようだ」
「ちょ、サンダース?」
293始まりはスク水とビキニの狭間で:2006/08/27(日) 22:30:42 ID:MWqeWnd8
サンダースに抱き締められる形に相なり、ユリは頬を紅く染める。
顔が熱い。
夏の熱さなど話にもならない熱が、ユリの全身に宿る。

「ふむ。酷く顔が赤いぞ。やはり今は寮に帰って養生せねばならんのではないか?」

ここに来てまだ鈍いサンダースが、今は恨めしく思える。
ユリは、幾らか考えて、

「・・私、スクール水着しかないんだもん・・」

失敗した。
間違いなく失敗した。
そういう趣味があるヤツならば泣いて喜ぶだろうが、相手はこのサンダースなのだ。
呆れられるに違いない。

「構わんではないか。似合っておったぞ?」
「へ?」

ユリが顔を上げて、サンダースの顔をみる。
変わらぬ仏頂面。
しかし、彼は数度授業で見せただけのスクール水着姿を覚えていてくれた。

「君は無駄に飾るより、シンプルな方が映えると思うのだが?」
「・・・馬鹿」

胸の鼓動が激しさを増した。
―この想い、もう疑うべくもない。

ユリとサンダースが二人、まだ日も高い街を歩く。
サンダースが先に、少し後ろにユリ。
見方次第でデートに見えなくもない構図だ。

(あぅ・・マトモにサンダースの顔が見られないよぅ・・・)
「ユリ」
「・・・うん?」

ユリが照れていると、サンダースが喫茶店の前で立ち止まっていた。
その手にはサンダースの水着と、一応買っておいたユリのビキニが入っている袋。

「少し腹が減ったし、喫茶店に寄らんか?」
「(まんまデートじゃん・・)うん、いーよ。私もお腹減ったしね」

ユリの答えに、そうか、と満足気にうなづいたサンダースは、近くの洒落たオープンカフェに向かって歩き出し。
ユリは慌ててそれを追っていく。

どうやらユリの焦燥は、まだまだ続きそうだ。
294ライン:2006/08/27(日) 22:33:20 ID:MWqeWnd8
以上です
長々とかけたのにこんなクオリティで・・・・


先に投下された方々に頭が上がりませんな。

以降修学旅行編で絞めます
295名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 22:41:23 ID:ST5fwVeu
ライン氏降臨!!そしてGJ!!次のSS楽しみに待っています。
296名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 00:51:23 ID:MSKYfw8/
― GJ. ―
297名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 00:58:05 ID:MSKYfw8/
ageてしまってごめんなさい
298名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 01:08:34 ID:Sv4M5s+C
タイガスレの住人へ。(ちょっと借ります。)
何が「びびってんなよチキン」だ?ふざけるにも程が有りすぎるぜ^^
実際警察なんか来なかったし。学校からも電話なんか来なかったし。
バカじゃねーの?俺がそんなことでくじけると思ってんのかよ?
通報とかどこに通報したか書いてなかったから、すぐにガセだと分かったよ。

ちなみに俺の学校には「吉岡」なんて先生居ませんから。副担任って嘘だったから。
俺の学校の奴らが一番よく知ってると思う。

俺は学校でいじめられてるっつーか、周りに相手にされてないだけ。
もういいよ。2学期の3ヶ月間学校では周りのシカトとかに耐えてやるしかない。
俺が周りからキモいと言われているのが原因なんだからな。
2学期からスタイル変えていこうと実際思ってるし。

タイガスレ。あばよ。学校の連中にも俺の気持ちが伝わったし、2学期は胸張って頑張るよ。
299名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 10:10:00 ID:cGwzlg+O
えーとなんていうか

邪魔くさいからおんもでやってね
300名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 18:54:27 ID:d9kIV7qd
ウゼェよ中村圭一
301名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 17:44:32 ID:iW06/gZw
どうして保管庫が更新されないの〜??
302名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 19:53:09 ID:ov/8w0sV
>>301
色々と忙しいんだと思う。
気長に待とうぜ。
303ライン:2006/09/02(土) 20:47:42 ID:XkyW3IyZ
修学旅行編、序盤のみですが投下します。
なお今回は読むに至り、以下の点に注意いただきたいと思います。

※酒が入っていたため、数箇所程壊れ気味な文章になっています。

※ユリがやたらと積極的です。

※甘いかどうかは保証出来かねます。

上記を理解した上で読んで貰えれば幸いです

タイトルは「ロマンシング・メモリアル」等です。
304ロマンシング・メモリアル:2006/09/02(土) 20:49:16 ID:XkyW3IyZ
「海だ・・・」
「水着だ・・」
『おっぱいだー!』
「煩い黙れ」

なんのかんのと事前イベントが多発した修学旅行だが、今しがた無事に現地に到着した途端、タイガとレオンがテンションに任せて暴走した。
押さえはサンダース。
この事で、レオンとタイガは少女たちにペアを切られ、修学旅行中男二人での行動のみと言う哀しすぎる仕置が待っている。


んなこたどうでもいい。

投げやり気味だが、今回の主役はあくまでサンダースとユリだ。


で、その二人だが。
サンダースはレオンとタイガに冷たく突っ込んではいるが、背にはサンダースとユリの分の荷物を背負っており、さらに飛行機内で眠りこけるユリを、お姫様だっこなどしている。
起きていれば夢のような体験なだけに、寝ている事が非常にもったいないぞユリ。

「君の荷物ぐらい持ってやるよ」
「大丈夫だセリオス。この少女は軽い。荷物も然程ではないのでな」
「そうか」

セリオスの声かけにも笑顔で対応のサンダース。
少女でなくて、ユリと呼び捨てにしてやってほしいのは、サンダースを想うユリを知ってのことか。
サンダースのただ一人の親友として、セリオスは彼等を見守ることにした。

で。

一行は、今回の旅で滞在するホテル「魔時亜日」へと到着するやいなや、長旅の疲れもあって当てがわれた部屋で倒れていた。
ユリを抱っこしていたサンダースも例外ではなく、『唯一』あったベッドに彼女を寝かせ、彼も暫くの眠りに身を委ねた。
305ロマンシング・メモリアル:2006/09/02(土) 20:50:38 ID:XkyW3IyZ
さてさて。
飛行機の中から寝ていたユリは、当然の如くサンダースより先に目を覚ます。

(うぅ〜ん、ここどこぉ・・・?)

まだ重い瞼をこすりこすり、目を少しだけ開いたそこに・・・。

「・・・・!!」

眠気が一気に吹き飛ぶ。
ユリの隣、唇が触れるか触れないか程の近距離に、サンダースの穏やかな寝顔があった。
一定に保たれる寝息、全くの安全を信じきっている寝顔。
そして、夕焼けに照らされる部屋を少し見て、ここが目的地のホテルだと理解した。

(そっか、サンダースが運んでくれたんだ)

飛行機内で眠気に負けた自分を、ユリは理解していた。
そしてサンダースはユリの事を他人まかせにするほど冷たくない。

(・・・キス、してもいいよね?)

もう我慢出来ない。
ユリは、そうっとサンダースの唇を奪った。

そっと触れ合う唇と唇。
夏休み最終日から抱き続けた切ない想いと、サンダースへの真っ直ぐな想いをいっぱいに伝えるかの如く、そのキスは長くて。

(・・大好き。今はサンダースが寝てる時にしか出来ないけど・・)

必ず、二人で遠慮もなくキスしあえる関係になってみせる。
ユリがそう誓って、唇を離すと。

「・・・・・」
「・・・・え?」

サンダースと、目が合った。
何時もと変わらぬ無機質な目が、逆に痛い。
・・・暗に、ユリを追い詰めている気がして。

「・・・」
「あの、その、ね?」
「・・何だ、今のは?」

人工呼吸か?とか間の抜けた台詞を吐くサンダースに、ユリは拍子抜けする。
そして、そういえばサンダースはこんな男だったと再確認もしてみる。
306ライン:2006/09/02(土) 20:52:18 ID:XkyW3IyZ
取り敢えずここまで。

以下鋭意制作中のため、気長にマターリ待って貰えると嬉しいです

破綻気味な文章にならないように気をつけねば、なラインでした
307名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 02:06:06 ID:D+inJNtJ
ユウきゅんマダー?
308名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:33:15 ID:mZI+HvXw
誰もー覚えてないだろーけどー
カイルとーヤンヤンのー続きー
未だやろうと引きずってるー

ユウきゅん女装ネタもー考えてるー

ただただ時間が欲しいーorz
309名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 00:27:59 ID:l3/GASlN
ユウきゅんネタ、以下の内容で考えてる。受けはアロエたん。
まだ前編書き終えてない。時間ほすぃ。
さわり書くのでこんなんで良いかおすえてくんろ。


「僕のアロエちゃん・さわりだけ」

僕はユウ。今は一応マジックアカデミーの生徒なんだ。
というのも、半年前に前に通っていた学校の校長先生から転校の話しが来たんだ。
「ユウ君、君はもう我々の学校で満足できるレベルではない。マジックアカデミーに
 推薦状を書いてあげるから、そこで勉強してみる気はないかね?」
マジックアカデミーは幼なじみのラスクとアロエちゃんが飛び級で入学したってことを
聞いていたから、校長先生からの話しを断る理由なんてなかった。
「え?いいんですか?僕なんかで・・・」
「ユウ君、君は謙遜しすぎるが、君のお姉様のサツキ君と同じく魔力の潜在能力は
一般の生徒とは桁外れに違う。もっと上を目指して勉強してみるのも悪くはないと思うのだが?」
「校長先生がそういうのなら、是非転校させて下さい!!」
「そうか、じゃあ来週末にはマジックアカデミーに転校できるよう私が
 手はずを整えよう。ユウ君は引っ越しの準備をしておいてくれ。」
「僕なんかの為にありがとうございます・・・」
「いいんだよ、マジックアカデミーで賢者になれるよう精進してくれたまえ。」
「はい!!」
そういういきさつがあって、僕はラスクやアロエちゃんと一緒の学校に再び
通学できるようになったんだ。(実際は寮生活なんだけどね)
310名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 17:28:42 ID:nasmEISB
おおっ前スレ230氏ですか?
カイルとヤンヤンの続き密かに待ってる奴が一人居ますノシ
焦らなくていいので頑張ってください。
311名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 22:59:04 ID:ueY5zhOe
ありがとう、その一言で頑張れそーだ!

因みに308=309ではないですぜ
文脈的に繋がって見えるので一応
312名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 01:09:37 ID:qMO27U2k
覚えてます&期待してますよ〜>前スレ230氏

オレも短期のバイトが終わったら書きかけのSS完結させないとな・・・
あ、別にここに公開するやつじゃないんで(汗
313577:2006/09/08(金) 05:51:26 ID:YANjd2HH
投下します。

サンダース×マラリヤで、前半小ネタ、後半小説です。
長くなったので前・後に分けました。よろしくお願いします。
314サンダースさんとマラリヤ姐さん(1/12):2006/09/08(金) 05:53:34 ID:YANjd2HH


あなたと私が夢の国
少し前、マラリヤ姐さんは、サンダースさんと恋人になりました。



「――と、いうわけで、めでたく結ばれてから1ヶ月が経ったわけだが……」

「早いものね……」

「――我々は特になにも変わっていないように思える」

「そりゃまあ……お互いありのままの姿を好きになったのに、
まさか変えるわけにもいかないし……」

「取りあえず、このままではいかんと思い、私なりに小説、映画、漫画
などから恋人としてあるべき姿のノウハウを調べてみたがなんの役にも立たなかった」

「周りが都合よく事件を起こしてくれる媒体で調べてどうするのよ……」

「その通りだ。まったく! 漫画なぞを読んだせいで時間を無駄に潰したわ!」

「ところで、あなたのそばにある開き癖のついたコミックスは何かしら……?」

「……君が昨日見た女性は、実は私の妹で……」

「その言い訳は浮気がばれた時に使うのよ……
別に漫画に夢中になっていたからって軽蔑なんかしないから安心なさい」

「……すまない、少々気が動転した」

「馬鹿ね……」

「ちなみに今日読んだものは ヒロインが転校した学校に行く初日、うっかり遅刻
をしてしまい仕方なく壁をよじ登り乗り越えたところ、着地した地点がこれから
結ばれるであろう男の腕の中=@というものだった」

「……あなたのペット、見事な魚ね」


(1)


「……で、いきなり外に連れ出して何のつもりかしら?」

「よく聞け、マラリヤ。我々は現在、恋人として交流を深めているわけだが、
お互いに色恋ざたには疎い、この件に関しては修練生といってもいいぐらいだ」
315サンダースさんとマラリヤ姐さん(2/12):2006/09/08(金) 05:54:48 ID:YANjd2HH

「私もそんなに経験があるわけじゃないし、あなたにしてみたら私が初めてね……」

「今はまだつき合い始めゆえに、さしたる問題は出ないだろう。しかし、これから先、
少しずつ問題が出てくるであろう時期にまで何も知らないままだったらどうする。
知っていさえすれば些細な誤解で済んだものが、我々の致命傷になるやもしれんのだぞ」

「……それで?」

「これから二人で一から愛を学び直す。私は今日までにあらゆるものから調べ上げ、
これはと思うものを抜き出した。今から実際に行動にうつし、よりよい恋人へと
なれるよう訓練をする。何事も経験に勝るものはない」

「何かするの?」

「もちろんだ。まずは『出会い』から始める。正しい出会いは、後の関係の良し悪しを決める。
逆に言えばこれができなければ、次へは進めん。

――さて、ここに食パンを用意した、君はこれを…… ま、待てっ!? どこへ行くマラリヤ!?」


(2)


「まだ説明を終えていないのだが……」

「食パンだけ聞けば充分よ……私くわえないし、走らないし、ぶつからないわよ」

「何故だ? 何が不満だ?」

「当然よ……私たち、出会うどころかもう関係を持っているじゃない……
もうゴールしたのに、なんでスタートに戻ってサイコロを振り直すような真似をするのよ」

「基礎工事のできていない建物はすぐに壊れる、これは人の関係においても同じだ。
面倒だからと怠っては、後の悲劇は免れん」

「……だから私たち、すでにできた関係でしょ?」

「例えすでに関係ができていたとしても、今以上によくなるのなら
始めから組み立て直すべきだ。愛とはいくらでもやり直しが可能なものであるはずだ」

「その意味でこの言葉を聞くのは初めてね……」
316サンダースさんとマラリヤ姐さん(3/12):2006/09/08(金) 05:56:08 ID:YANjd2HH

「さあ、わかったのならくわえるがいい!」

「嫌よ……大した理由もないのに、食パンくわえて走るだなんて間抜けじゃない……」

「恥じる必要がどこにある? 君なら輝くばかりの萌えヒロインになれる」

「冗談じゃないわ……」

「マラリヤ、勇気を出せ」

「あなたは正気に戻って」


(3)


「頼む、この通りだ……!」

「……仕方ないわね、一回だけよ?」

「よし! ならばただちに始めよう!」

「やれやれ……まずはこれをくわえて……」(ぱくっ)

「――待て。構えが違う」

「……構え?」

「いいか、食パンはこう

 → □ 

ではなくこう

 → ◇ 

ひし形になるようにしてくわえるんだ。やるからには完璧な慌てんぼうさんを目指せ」

「慌ててる時点で完璧でも何でもないじゃない……」
317サンダースさんとマラリヤ姐さん(4/12):2006/09/08(金) 05:57:29 ID:YANjd2HH

「そして面倒くさがらずにトーストしろ、バターとジャムも忘れるな」

「……遅刻しそうなヒロインって、どうしてわざわざ時間を潰すような真似をするのかしら?」

「なお、ジャムは苺以外は認めん」

「……もう何だっていいわ」


10分後


「パンの用意ができたわよ……」

「さっそく行動に移そう。時計を出せマラリヤ、私が角を曲がってからきっちり
3秒後にぶつかるよう合わせる」

「私こんなところで何をやってるのかしら……」

「合わせたな……よし! 定位置に着け! ただいまより、行動を開始する!

――――作戦名、『運命』!」

「作戦にしてはえらく抽象的ね……」



本番10秒前


3、2、1……



 提供:マジックアカデミー


 ドラマ【 運命 〜僕と君のマジカルレッスン〜 】
318サンダースさんとマラリヤ姐さん(5/12):2006/09/08(金) 05:59:00 ID:YANjd2HH

タタタタ……


スタスタスタ


タタタタ……(何かをくわえながら走るのって辛いわね……)


スタスタスタ(A地点を通過、これから10秒後目標人物と接触)


タタタタ……(あの角から現れたサンダースにぶつかって……)


スタスタスタ(通過確認、この角を曲がり次第衝突を……)


クルッ……



タタタタタタタタタタタタ…………………ガッ!(←小石)


ずべっしゃあっっっ!!!! ごろごろごろ…………!


「ぬうっ!? マラリヤ!!?」


***


「派手に転んだな……大丈夫か?」

「……なわけないでしょう……鼻すりむいたわ……」
319サンダースさんとマラリヤ姐さん(6/12):2006/09/08(金) 06:00:26 ID:YANjd2HH

「安心しろ、顔に傷を負っても私は変わらず君を愛している」

「愛しているのなら、ケガさせるような真似をさせないでほしかったわ……」

「――ところでマラリヤ」

「……何よ?」

「転んだ君が大変愛らしかったので、ぜひもう一度転んでほしいのだが……」

「いい加減しばくわよ……」


(4)



ビョオオオオォォォォォ……(※IN雪山)


「……サンダース、ここはどこかしら?」

「見ての通り雪山だ」

「……一応聞くけど、何をするの?」

「『遭難』だ。今度は極限の状態の中で愛を鍛える。
まずは雪道を歩き裏寂れた小屋を目指しそれから……」

「もういいわ……さっきのことといい、一体なんの漫画の影響?」

「漫画ではない、映画だ。極限を見事切り抜けた男女は互いの目と目を見つめあい
こう呟くのだ、『こんな時、どんな顔をすればいいの?』『笑えばいい』と……」

「笑えないのはこの状況よ……」


***


ビョオオオオォォォ……


「ふむ……風が強くなってきたな……」

「風もそうだけど、道もよくわからないわ……」
320サンダースさんとマラリヤ姐さん(7/12):2006/09/08(金) 06:01:39 ID:YANjd2HH

「本来ならそろそろ見えるべき地点がまったく現れん……
何てことだ! マラリヤ、我々はどうやら遭難をしてしまったらしい!」

「……今日のあなた、おそろしく頭が悪いわね……」

「不覚だ……遭難によって君との愛を深めるつもりがまさか本当に遭難
してしまうとは……」

「本末転倒……と言いたいところだけど、本と末の理由が一緒だから転倒しても
大して意味は変わらないわね……」

「こんな吹雪の強い雪山は大変危険だ……せめて風の防ぐ場所でも見つけないと
命にかかわる……」

「そこまで危険を知っていながら何故来たのよ…… あら? ねえ、アレは何かしら……?」

「建物らしきものが見えるな……よし、行ってみよう」


ガサッ…!


「小屋みたいね……」

「定期的に誰かが使っているのだろう、古びてはいるが廃墟ではない……
ありがたい、当初の予定とは違ってしまったがここで休ませてもらおう」

「不法侵入なんて気がひけるわ……」
321サンダースさんとマラリヤ姐さん(8/12):2006/09/08(金) 06:03:03 ID:YANjd2HH

ガチャ……


「鍵はかかっていないようだ」

「良かったわ……壊す必要がなくて……」


ギィ……


「ほう、なかなかしっかりした造りの………………………………

…………………………………………!!!??」


ゴトッ!


 「 ……だ、誰か……来たのか……!? ……た、頼む……助け……! 」




「…………………………」

「…………………………」

「……サンダース」

「……どうやら、我々よりも先に遭難してしまった人物のようだ」

「…………………………」

「…………………………」

「………こんな時、どんな顔をしたらいいの?」

「………笑ってはいけないことだけは確かだろう」
322サンダースさんとマラリヤ姐さん(9/12):2006/09/08(金) 06:11:08 ID:YANjd2HH

「ちょっとちょっと!? 聞いた!! あのね、サンダースとマラリヤが……!」
「知ってる、雪山で人命救助でしょ?」

息を切らしながら、教室に飛び込んだユリにルキアが応える。
人の少ない朝にもかかわらず、すでにルキアの机の周りには見慣れた顔が集まって
小さな群れを作っていた。


皆の目当ては机の前に置かれた一枚の新聞、見出しは『お手柄! アカデミー生!』。


「とある旅館の経営者が仲間と一緒に雪山で登山をしていたところ、うっかり皆と
はぐれてしまい遭難。なんとか小屋に避難はできたものの、ひどい衰弱のため
連絡を取ることもできず苦しんでいたところを、サンダース君たちが発見したそうです」

今きたばかりで大した事情を知らないユリのために、カイルが問題の記事の部分を大ざっぱに
拾い読み上げる。だいぶ省略はしてあったものの、重要な部分はきちんと含まれていたため、
この説明だけでユリは理解をすることができた。

「ほへ〜……でもさ、確かにすごいけど二人ともなんで雪山なんかにいたの?」

カイルの説明にユリは感心するものの、すぐに首をかしげて当然ともいえる疑問を口にだす。
この疑問は皆が思っていることでもあった。

「訓練とか修行とかじゃねえの? ほら、サンダースってしょっちゅうそんなこと
ばっかやってるしさ」
「でもそれじゃあマラリヤさんを連れて行く必要はないんじゃ……」

レオンがそれらしい理由をあげるも、カイルはあっさり否定。
確かにその推測が正しいのなら、サンダース一人で行くだろう。
マラリヤを連れていく説明にはならない。

「あ! じゃあマラリヤが実験に使うキノコを二人で採りに行ったとか……!」
「……雪山にですか?」

今度はルキアの推測をクララが否定する。
仮に雪山にしか生えていないキノコだとしても、わざわざ遭難しやすい山を選ぶ理由がわからない。
323サンダースさんとマラリヤ姐さん(10/12):2006/09/08(金) 06:12:29 ID:YANjd2HH

「う〜〜……なんかもう訳わかんなくなってきた……こうなったら二人に直接……」
「姐さん達なら今日はおらんで」
「え?」

埒があかなくなってきた堂々巡りに、ユリが最終手段を提案しようとした矢先、タイガが
すぱりと言葉を遮った。

「温泉やて、二人で」
「助けられた方のご招待だそうです。その方自身はいま病院にいますけど、その方のご家族
がお礼にぜひと……旅館経営者らしいお礼といえばお礼ですね」

ごく簡潔にタイガが二人の不在の理由を述べ、補足するような形でカイルがその後を続ける。
どうやら最終手段すら叶わぬらしい。

「今日行ったの? 昨日そういうことがあったのに?」

途中を抜かしたような展開のはやさに、ユリが訝しげに眉をよせる。
助けられてお礼をするのは別に珍しいことではないが、昨日の今日ではいくら何でも早すぎる。

「今の時期は割と空いているからだそうです。来月になったらアカデミーはテスト期間に入りますし、
ちょうどいいと思ったんじゃないですかね」

そう外れてはいないであろうカイルの推測に、ユリはもちろん皆も納得の表情を見せた。
あの二人なら突拍子もない選択をしてもなんら不思議はない。
なんせ普段の行動からして突拍子もないのだから。

「ちぇっ、結局あいつらが帰ってくるまで理由はお預けかあ……」
「せめて事前におかしな行動でもしとったらなあ……」

好奇心丸出しのレオンとタイガが残念そうにため息をつく。
その時、二人の間に割り込むように小さな影が現れた。アロエだ。
324サンダースさんとマラリヤ姐さん(11/12):2006/09/08(金) 06:13:57 ID:YANjd2HH

「あ! アロエ昨日マラリヤお姉ちゃんがおもしろいことしてるの見てたよ」
「うおい!? マジで!?」
「よっしゃでかした! アロエ、はよ言えや!」

突然の言葉に、アロエを中心にして辺りの空気がにわかに活気付く。
皆、意外な人物が情報を持っていたことに驚きつつも、解明に結びつくかも
しれない答えに期待が膨らむ。はやる気持ちを抑えながらアロエの言葉を待った。

そして

「あのね、トーストをくわえながら走ってたの」

皆、の時間が同時に止まった。

「……………………え?」

一番最初に時から解放されたルキアが間の抜けた声を出す。
だがこの声は皆の気持ちの代弁でもある。

「……姐さんがなんやて?」
「……走ってただぁ?」
「……トーストくわえて?……ありえない……」

次々と解放された者たちが思い思いの言葉を口にする。言葉は違うが皆、心は一緒だ。
それは何かの間違いだと。

「いや、腹が空いていたんだろう。それなら何もおかしいことはないよ」
「おかしくない訳ないでしょう!!」

ここにきて、ようやくセリオスが口を開いたものの、かえって場を混乱させるだけの
言葉だったために慌ててカイルがつっこんでせき止める。
それでも混乱が生じないはずがない。
325サンダースさんとマラリヤ姐さん(12/12):2006/09/08(金) 06:15:30 ID:YANjd2HH

「え〜と、トーストをかじっているうちに雪山に行くことを思いついて……」
「クララ、いくら何でもそりゃないってば……」
「僕としては腹が空いたらパンではなくごはんのほうを食べるな。腹持ちが断然いい」
「あ、私も! 運動後のおにぎりなんてもうチョー最高!」
「くおらぁっ!! なんでいきなりメシの話になってんねん!!」

めいめい好き勝手な事を言い始め、和の乱れが徐々に激しくなる。
もはや止めることは不可能だった。

「なあ、パンの特売日だったから食ってたってのはどうだ?」
「意味がわかりませんよ!? 大体なにがしたいんですか!?」
「お姉ちゃんちゃんとジャムを塗ってたよ、苺だよ」
「僕だったらブルーベリーを塗るな、眼精疲労によく効く」
「お前の好みは関係ないやろがぁ!!」

この混乱は授業が始まるまで、治まることはなかった。
326577:2006/09/08(金) 06:17:49 ID:YANjd2HH
以上が前半です。
できる限り早く後半をあげたいです……
327前スレ506:2006/09/08(金) 08:52:12 ID:KbJEHOzt
お久しぶりです。
拙作へのコメント感謝です。

>>ライン様
GJですよ!
十分クオリティ高いですよ。 当方に比べれば。

>>230
カイル×ヤンヤンを待ち侘びて、勃てた首が攣りそうなのがここに一人w
マイペースで行きましょう。

>>577
サンマラ続編GJです!
てか、サンダースがアホすぎてワロスw
…でも、本当に、小説や漫画から愛の言葉をピックアップしてそうですな<軍曹

そろそろ当方もネタを形にしてみますかねぇ…
・ラスク×アロエ(エロ薄め)
・アメリア羞恥
…要りませんか、そうですか…
328名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 08:58:50 ID:9rQRs681
このスレに神が降臨したようですねww
エロはなくとも十分に楽しめる内容ですた。
577氏は書き物を書くのが上手ですなー。
329名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 12:42:08 ID:G3ktKx2E
>>577
GJ!面白かったです。
アホ軍曹可愛いです。
それと、カイル復活したんですね。良かった。
330名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:58:37 ID:nIqFm6Rw
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!

面白い!!早く続きー    頼む
331名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 17:04:06 ID:pgO0led5
ルキア×ユウを見てみたい
332名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:13:52 ID:pRoc7mUC
>>314
GJ! サンダースバカスwww
奴は確かに少女漫画でもなんでも最初は馬鹿にしてても
のめりこむと物凄い信者になりそうだwww
マラリヤの力ないツッコミにも吹いたw 続き楽しみにしてるよーノシ
333名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 17:16:31 ID:6KUPp7A1
ここでサンダース×アロエを是非と言ってみる。
334名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:56:44 ID:kESZtNjg
カイル×マテウス
335ライン:2006/09/13(水) 02:01:25 ID:i3BcBUN1
今回もクオリティが微妙な私が来ましたよ



あぁ、今回もシナリオは少ししか進みません。
作風変わってる恐れありますが気にせずに。では。
336ライン:2006/09/13(水) 02:02:12 ID:i3BcBUN1
大きな深呼吸を一つ。
ユリは、よし、と呟いて、サンダースに声をかけてやる。

「あのね、サンダース。今のは、」

顔が熱を増した。

「キスって言ってね、」
「鱚?あれが魚だと言うのか?」

違うよ、と内心だけ否定してみる。
ベタすぎてどうかと思うネタはあるが。

「魚じゃなくて。うん、愛し合う二人の、愛の証みたいなのだよ」

遠回しな告白。
ユリの顔は茹で蛸の如くだし、胸だって壊れたんじゃないかと思うぐらいにドキドキしている。
337ライン:2006/09/13(水) 02:03:10 ID:i3BcBUN1
「愛の証?」

サンダースが、小さく呟いた。
呆れた様な、不思議な様な、困った様な声。

「うん、そう、」
「私と君は愛し合っていないはずだが?」
「・・・うぅ」

全くの正論に、ユリがうめく。
だがヘコンでばかりもいられない。

「それはそうとして!だって、私、サンダースが好きだし・・・」

言った直後、ユリは手で顔を覆い、ぶるんぶるんと首を左右に振り回した。

「君が、私を、好き?」

こくんと頷くユリ。
顔の熱が限界を越えて、燃え尽きそうだ。

「私は、貴方が、大好きなの」
「成程な。君の言い分は良く理解出来た」

あっさりと。
余りにもあっさりと理解されてしまった、ユリの恋心。
はぅ、と両手で頬を覆う萌えっ娘恋愛ポーズをとるユリに、サンダースは『どーだすげーだろ』と言わんばかりに誇らしげだ。
338ライン:2006/09/13(水) 02:05:15 ID:i3BcBUN1
・・・で。

「ふむ、冗談はこれぐらいにしようか。―私は酷く無器用だし、君を独占しなければ気がすまなくなる恐れがあるぞ」
「それって、」
「最終的な決定権は君に委ねよう・・・あぁ、もう夕食の時間か。食堂へと行こうか?」

赤い顔をしたサンダースが、時計に顔を向ける。
一人で部屋を出ようとするその背をめがけて、ユリは思いきりに抱きついた。
後ろからのショルダータックルに、サンダースは思わず倒れてしまう。
腰に抱きついたユリも同様に。

「っ痛・・・」
「ごめんね〜?」
「いや、大事はない。無傷だ」
「・・これが、私の答えだからね?」

本来ならば抱きついてキス、とやりたかったらしいが、「抱きつく」が「タックル」になる辺りユリらしさがある。


サンダースに馬乗りになったユリは、もう一度キスをする。
サンダースが、そっとユリを抱き締めて。

二人が結ばれた瞬間だった。
339ライン:2006/09/13(水) 02:07:44 ID:i3BcBUN1
とりゃえずここまで。
次回、二人がお風呂場でえちー(したらいいな)とか、タイガとレオンを不幸にしたいとか思いますね


>>333
果てなく低いクオリティになるので構わないならサンダースとアロエ、書きますぜ?←暇
340名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:29:45 ID:zQjhO4ar
AGEてミルス
341名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 03:42:11 ID:3Fabx3Gg
wktkwktk
342名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 01:21:13 ID:HCMDEMZi
「だって私はルキアさんやユリさんみたいに胸が大きくないし・・・。」
「気にする事は無いですよ、貴女は貴女ですよ。」
「だ、だって・・・。」
「・・・胸が薄いほうが貴女の心臓の音がよく聞こえるんです・・・。」

保守。
343名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 09:29:53 ID:RTSctYST
>>342がいいことを言った。
344ライン:2006/09/17(日) 14:20:44 ID:ZsQRXoJl
何をとち狂ったか、サンダース×アロエを書いてみたラインでっしゅ。
微妙すぎな出来なんで、途中までです。





メインカードなくしたぜ・・・
345ライン:2006/09/17(日) 14:21:36 ID:ZsQRXoJl
サンダースとアロエは恋人同士である。
何故かと聞かれれば本人たちにしか答えは分からないが、兎に角恋人同士である。

ある者はサンダースをロリコンと呼び、腕の関節を両腕共に外された。
彼は激痛と生活出来ない事態に落とされ、サンダースには逆らうまいと心底に誓った。
またある者はアロエを親父好きと評し、サンダースにトーナメントの際に散々な結末にされた。


そんなことはどうでもいい。
アロエは、サンダースと付き合い出した当初より、教師達の了解を得てサンダースと同じ部屋にて暮らしている。
共に学び、共に眠り、共に入浴して。


そして、今晩も短針が10を指したと同時に・・。


「お兄ちゃん、お風呂に入ろう♪」

机に向かい、四国史なる歴史書を読んでいるサンダースに、アロエが抱きついて。
それにびくともせず、サンダースは栞を四国史に挟む。

「む。もうそのような時間か」
「うんっ!だから、一緒にお風呂に行こう♪」

アロエの手には、可愛らしいパジャマと猫がプリントされたタオルが持たれている。
サンダースも椅子を立つと、干していた寝間着とトランクスを手にする。
褌はアロエ渾身のお願いで廃棄された。
かなし・・・喜ばしい事だ。


部屋を出て、ロックをかけるサンダース。
アロエはサンダースの腕にぴったりと引っ付いている上、時折頬擦りなんかもしている。
甘えぐせもここまで行くと行きすぎの気さえするが、二人にとってはむしろ日常。
346ライン:2006/09/17(日) 14:22:59 ID:ZsQRXoJl
脱衣所にて、アロエは毎日の様にバストサイズを測る。
ルキアちゃんみたいなおっきいのじゃなくていいから、せめてユリちゃんぐらいは欲しいと言うのがアロエの本音らしい。
事実ユリのは立派だが、サンダースはアロエに惚れたのであって、きょぬーが好きな訳ではない。
むしろひんぬーマンセーだったりする。


「あ〜あ、今日は大きくなってないやぁ」
「・・・気にせずとも、私は今のままの君が好きだぞ?」
「うぅん、もっと女っぽくなりたいの!」

ぐっと拳を握るアロエ。
確かに素晴らしい決意だが、全裸で言うのは如何かと思う。
サンダースはサンダースでアロエが女らしく成長したのを想像して、鼻血なんかを吹き出している。


さてさて。
サンダースの鼻血が収まるのを待って、二人は一緒にお風呂に入る。
毎日の洗いっこは、ないと眠れない程になっているのだ。
事実サンダースが風邪を引いた際に、アロエが一人で風呂に入ったら、洗いっこが無くて寂しいと泣き付かれたこともある。


「アロエ、今日もきちんと勉学を納めたか?」
「うんっ!試験で一番になったよ〜♪」
「そうか・・偉いな」

アロエとサンダースは所属クラスが違うため、授業は一緒に受けられない。
アロエはエルフ組、サンダースはケルベロス組。
少しばかり遠い開きではある。

「お兄ちゃんは、浮気しなかった?」
「するか。する相手が居らんわ」
「いたらする?」
「さぁな」

思わせ振りなサンダースの返事に、アロエのなかの幼い嫉妬心がむくむくと頭をもたげる。
347ライン:2006/09/17(日) 14:25:58 ID:ZsQRXoJl
タイトル無し、サンダースが壊れ、アロエがエロっ娘(と書いてエロっこと読むべし!)、ついでにユリでするはずのお風呂場えちーな展開(のはず)な小ネタでっす。

リクした人の期待に沿えれば嬉しいなぁ。


卒論も終わり、就職先も決まったラインでした。
348前スレ506:2006/09/17(日) 15:26:32 ID:rBGUeaEB
>>ライン様
就職オメ!

「四国史」だの「フンドシ廃棄」だのケルとエルフの差が少しとか
小ネタワロスw

サンユリも待ってます!
…電波来ないなぁ…こないだのネタ振りは需要なし、と見做して廃棄…
349ちょっと相談。:2006/09/18(月) 22:20:55 ID:WCdIIE1Z
リアルでまだ中級5、シャロン使いの新参者なんだけど……
過去スレも保管庫も見れないのであえてスレ住民の魔法使い達に聞きたい。

クイズ勝負で負けたら脱衣、というめっさベタなss作ってるんだが、
ベタ過ぎて過去に誰かがやってるよな?
キャラはシャロンとアロエで、これまたベタすぎる選択なんだが……
男性側からはレオンとサンダース。決勝戦形式の話になる予定。

ヌルいえろ描写しかできないヘタレだけど、そんなんで良ければ是非書いてみたい。
完全にネタかぶりならキャラを変えて組みなおそうと思うので、
古くからいる住民の意見を伺いたい。
OKなら、導入部分を投下してみるけど……どう?
350名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 22:24:21 ID:aOfcjL9C
みた覚えがない
351mjsk!?:2006/09/18(月) 22:45:19 ID:WCdIIE1Z
誰もが真っ先に思いつく、ベタベタな話だと思っただけに一安心。
とりあえずお試し版ってことで少し付き合ってくれると嬉しいです。
352mjsk!?負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/18(月) 22:48:50 ID:WCdIIE1Z
「うーん……上級魔術師クラスになると、なかなか勝負もつかないね……
今日は魔法少女リリカルリーフの再放送があるから、早く帰りたいんだけどなー」

マロン先生の少々不謹慎な発言とは裏腹に、生徒達の表情は真剣そのものだ。
今回の決勝戦は、間違いなくアカデミーの歴史に残る名勝負になるであろう。
4人全て正解数は同じ。早さも同じ……達人の域に近付くと、紙一重の差が勝負を分けるというが、
今回集まった4人も、そんな才能の片鱗を見せていた。

レオン、サンダース、シャロン、そしてアロエ。
予選を勝ち抜き多少疲れているはずなのに、それを感じさせないほどの勢い。
担当教官であるマロン先生とミランダ先生は、教え子の成長を喜び、同時にこの素晴らしい決勝戦で
司会進行役を務める事に、教員としての生き甲斐を感じていた。

……はずなのだが、3度の飯より大好きな魔法少女アニメの放映がもうすぐとあっては話は別。
延長戦で再試合というのはまっぴらごめんというのがマロン先生の信条であった。
加えて、ざっくばらんで開放的な性格のミランダ先生が加われば、事態は暴走してくれと言ってる様な物。
マロン先生の何か企んだ表情を、ミランダ先生が見逃すはずは無かった。

「ねぇ、ミランダ先生……今回は、特別ルールの決勝戦でいこっか?」
「……また何か企みましたね、マロン先生…………ふむ、ふむふむ……
うん、面白そうじゃないですか。乗りましょ、そのお話」
「おっけー!じゃ、アメリア先生が会場の許可を取って戻ってくる前にはじめましょー」

言うが早いか、マロン先生が女性特有の丸文字で決勝戦のタイトルを決めた。
愛用のステッキで書かれたその特別決勝戦のタイトルは……

『うれし恥ずかし、羞恥心とプレッシャーに打ち勝て!脱衣クイズ杯♪』

会場の使用許可を取ってきたアメリア先生が目を点にするのはそれから5分後。
……すなわち、決勝戦の開催が決定してからの事だった。
353mjsk!?負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/18(月) 22:49:59 ID:WCdIIE1Z
「一体、どう言う事ですかっ!!」
アメリア先生とシャロンの甲高い声が会場に響き渡る。
「だからー、上級魔術師クラスともなれば、実力が拮抗してくるでしょ?つまり、
純粋な知力だけじゃなくって、プレッシャーとかいろんな条件下での実力を養うカリキュラムなの」

「……」
となりでミランダ先生が『よくもまぁ、ここまで口先三寸を……』と内心思い、肩をすくめる。
が、自他共に認めるお祭り好きであり、若いうちは色事の一つや二つ経験するべきという信条の
彼女だからこそ通った計画であり、決勝戦でもあった。
この状態の二人を止める術は……多分、いや、おそらく無い。
アメリア先生は、せめてロマノフ先生に見つかりませんように、と心から願うしかなかった……

「じゃ、ルールを説明するね。予習と同じ6問形式で1ラウンド終了。得点が一番低い子が罰ゲーム。
男の子は今まで獲得したメダルを、女の子は今着ている服を一つづつ没シュートしちゃいまーす!」

「ちょっと待てよ!俺達はメダル取られるの?不公平じゃね?」
「ふふーん、分かってないねレオン君。それくらい大事なものを賭けての闘いじゃないと、
気合が入らないじゃない?男の子が脱いでも面白くないしー」
「そうよ。女の子からすれば、メダルを取られる方がマシだと思うけどなー」
「ぐ……そ、そりゃそうだけどさ」
正面切ってマロン先生とミランダ先生に説得され、レオンは了承せざるを得なかった。


「ふむ、そう言われては引き下がるわけにはいかん。どのみち優勝はわたしが貰うのだから」
サンダースの反応はいつもと変わらない。
「じ、上等ですわ!……このわたくしが肌を人前に晒すというリスク…確かにメダルより価値があります。
それに、負けなければ一枚も脱がずに特別メダルをこの手に出来る……断る理由はありませんわ」
「うー……どうしてもやらなきゃダメなら、仕方ないけど……恥ずかしいなぁ……
負けたらお嫁にいけなくなっちゃうよぅ……」
354負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/18(月) 22:51:33 ID:WCdIIE1Z
まかせて、とばかりにマロン先生は胸を張って説明を続ける。
「その辺は大丈夫。倫理的な規定もあるし、男の子はメダル4つまで。
女の子は最後の一枚になったらギブアップの権利を認めるわ。
ギブアップが出た時点で最下位が確定。以下、3位、2位と決まっていくサドンデス形式。OK?」
「あの……せめて女子はプラジャーを脱ぐ時点でギブアップの権利を与えた方が……」
アメリア先生が少しでも暴走を止めようとするが、残念ながら焼け石に水にしかならない。
「それだと、メダルを没収するリスクが減るし、ブラを付けてないアロエちゃんが不利でしょう?」
「!?」

保健担当でもあるミランダ先生は、当然ながら生徒達の身体情報も把握している。
言われて真っ赤になるアロエを見ると、どうやら真実のようだ。
「それと、靴とかリボンとか、小物の脱衣は認めません、シャロンが有利になるからね」
「……の、のぞむところですわ!負けなければどうと言う事はありませんっ!」

どんどん悪化する事態を、指をくわえてみていることしか出来ない自分がもどかしい。
隣にいるのがせめてリディア先生だったら……いや、あの人は天然だから流されちゃう。
なら、ガルーダ先生なら……いやいや、勝負と名が付けばあの人は大抵のことは認めてしまう。
アメリア先生は再び、せめてロマノフ先生だけには見つかりませんように、と心の底から星に願った。
もし見つかったら、始末書+減俸処分という事態が、水晶玉無しでもイメージできるから。

「さーて、みんながドコまでプレッシャーに耐えられるか、訓練だよ!決勝戦、はじめ!」
そうして、【違う意味で】アカデミーの歴史に残る決勝戦がはじまった……


■本編へつづく。
355こんな感じ。:2006/09/18(月) 23:07:53 ID:WCdIIE1Z
とりあえずは以上。
全員女生徒だと恥じらいに欠けるし、人数が多いとまとまらなかった。
脱衣による精神的な駆け引きを駆使して勝ち進むシャロンと、
恥じらいながら懸命に喰らいつくアロエ。
あとはメダルを奪われながらも美味しい状況から抜け出せない男性陣を
ゲームの雰囲気に則って表現できたら……と思ってる。
お楽しみに、とはとても言えないけど、見守ってくれると嬉しい……

356名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 01:09:00 ID:yNzEL15j
GJ!×573
是非、続きをお願いします。


……使用される問題はやはりガチ?
357355:2006/09/20(水) 00:15:22 ID:nI/zjPAI
一人でも楽しんでくれる人がいて良かった……とまずは一安心。

とういわけで、まずは最下位が決定するまでを書いたよ。
シャロンとアロエが下着姿になるまでの模様です。
生徒達とは別に、教師達の力関係を書くのも結構楽しかった。

では、決勝戦第一ラウンド投下します。
358負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/20(水) 00:17:05 ID:nI/zjPAI
「くっ……このわたくしがっ!?」
最初の罰ゲームを受る事になったのは、意外にもシャロンだった。

しかも、答えが分かっていたのに、パラレル(クイズ用語で言うところのひっかけ問題)に
引っ掛かり、何でもない4択を外してしまった故の敗北。
自らのミスで自爆するという、シャロンにとってもっとも屈辱的な負け方であった。

レオンが生唾を飲み込む音がはっきりと聞こえ、サンダースが冷静を装いつつも汗をかいている。
これから始まる罰ゲームに、場の緊張感が嫌でも高まった。
「ふんっ……罰ゲーム程度、潔く受け入れますわ!一枚くらい、丁度良いハンデだと思えばっ……」
そのまま上着を脱ごうとするシャロンを、マロン先生が制した。
「はい、ストップストップ、先生の話を聞きなさーい!まず、シャロンちゃんが脱ぐ必要は無いの」
「はぁ!?」

いきなり大会のルールを否定するような発言に、一同が静まり返るが……
ミランダ先生のみ、落ち着いた表情をしているところを見ると、どうやらこの事態が初めてではないらしい。
「この広い会場で本当に脱いだら風邪ひいちゃうでしょ?だから、こうするの!!」
マロン先生がステッキを一振りすると、シャロンのスカートが色を薄め……
みるみるうちに、透明色と化し、消えていった。

「………き、きゃぁぁあーっ!!わたくしのスカートっ……どうしてっ……」
「透明化の魔法で見えなくなっただけで、ちゃんと存在してるから安心でしょ?
これなら寒くないし、風邪もひかないし、オールオッケー!!」
「どうして下から脱がすんですかっ!!」
「わたしの趣味♪あと、レオン君がお部屋に隠してるえっちな本が、そういうタイプのだったから……
ちょっとしたサービスよ。これで冷静に普段の実力が出せたら本物よ、レオン君」
「ちょっ……なんで俺の部屋にあるお宝倉庫を知ってるんですかマロン先生!?
それに、お、俺は別にそういうの【だけ】が趣味なワケじゃ……」
苦し紛れに否定するが、いざ目の前でシャロンの下着が見えると、己の分身が即座に反応する。
ストッキング越しであるが故に、白いシルクの高級感が際立ち、シャロンの形の良い尻を強調する。
加えて、上半身は普通の制服姿なのに、下半身がストッキング越しの下着姿という、
何ともいえないフェチズムを感じさせるビジュアルは、かなり彼のツボにはまったようだ。
359負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/20(水) 00:17:51 ID:nI/zjPAI
「うーん、シャロンちゃん自慢の脚線美……羨ましいわぁ」
「あの、ミランダ先生……教師としてもっと他に言うべき事あるんじゃないですか!?」
面白ければOK、というのが信条のこの人に、多くの常識的な観点は期待できない。
脱衣が始まってしまった以上、もう誤魔化しようの無い事態に、アメリア先生は必死に魔力障壁を張り、
通行人の視点を逸らしていた。
一応、一般生徒の視点に干渉できるが、魔力の強い生徒や先生が通りかかったら……
想像しただけでも血の気が引くが、できる事はすべてやっておきたかった。
そうでもしないと、この教師2人は果てしなく暴走すると分かっているから。

「ふん……どうしたレオン?女人の下着程度で集中力を乱すなど、未熟な証拠であるな」
「うっせぇ!!てめぇこそ必死こいてケツをつねって注意を逸らしてるじゃねぇか?」
「ふ、ふん、知らぬ!!シャロン女史の下着ごときでどうにかなるヤワな精神はしておらぬ!」
「ちょっと!!『ごとき』とは何よっ!!わたしの魅力と色気をもっとちゃんと見なさいっ!?」
「知らんな!その細かい2段のレース模様も、真ん中の高級そうなリボンも興味無い!」
「しっかりそんな細かいところまで見ないでよっ!汚らわしいっ……」
「……シャロンちゃん、言ってる事が支離滅裂だよ」

アロエが突っ込みを入れた瞬間だった。
会場に『はずれ』を意味するブザーが鳴り、マロン先生が嬉しそうに全員に不正解の×印を振った。
「な……ありかよそんなん!?」
「ふっふーん♪油断したね。決勝戦ではいかなる場面でも気を抜いちゃダメなんだよー」
レオンが審判の先生達に目で抗議するが、ミランダ先生は笑顔を崩さずに抗議を却下した。
アメリア先生に至っては、生徒に『勘弁して』と拝み倒す始末。
彼女の決断は、この2人を下手に刺激せず、なんでもいいからさっさと決勝戦を終わらせる事。
たとえ、その理由の根本が『マロン先生が魔法少女アニメの放映に間に合うように』という、
少々教員として問題のある行動であったにしても。

全員が、はじかれた様に問題に向き直り、決勝戦が再開された。
そして、大方の予想通り次に罰ゲームとなったのは、シャロンの下半身に意識を取られまくったレオンだった。
360負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/20(水) 00:18:32 ID:nI/zjPAI
「お……俺のゴールドメダル……」
女生徒の恥じらいがどれほどのものかは知らないが、苦心した末に取ったゴールドメダルを没収されるのは、
どうにも言えず悔しく、本能とはいえシャロンの下着にばかり気を取られる自分が情けなかった。
もしも目の前でシャロンやアロエがトンデモナイ事になったら、冷静でいられるだろうか……
なんて事を考えたが、それ以前にシャロンが一枚脱いだ程度でここまで集中力を乱されているのだから、
もっと修練を積まなくてはならない。

決勝戦のルール自体は問題大ありだが、生徒達の真剣さはこれまで見た事も無いほど高い。
図らずしもマロン先生の建て前どおりになった様相を見て、アメリア先生は改めてここにいる生徒達の
秘めた可能性の広さと潜在能力の高さに驚かされた。
生真面目に授業を進めるだけでなく、時には刺激を与えて生徒達を伸ばす。
マロン先生とミランダ先生が始末書の多さに反して優秀な卒業生を多数輩出している理由が、
この状態を見ていると何となく分かるような気がした。
「……だからって、真似しようとは絶っっっ対思わないけど、ね……」

アメリア先生の苦悩をよそに、決勝戦は進んでいく。
このまま行くと、一番動揺しているレオンが最初にメダルを全て失くすと思われたが、
神の助けか悪魔の悪戯か、アロエの苦手とする芸能問題が集中したおかげで、
レオンはあとメダル一個の時点で命拾いし、変わってアロエがはじめて罰ゲームを受ける番になった。

「あらら〜残念!苦手ジャンルに当たるとこんなものよねー」
マロン先生は何故かアロエの方を見ず、悪戯を仕掛けるような気体に満ちた表情でサンダースを見た。
「お楽しみタイムのはじまり〜♪リリカル、マジカル……」
魔法をかける対象面積が多いためか、いつもより詠唱が長い。

それもそのはずで、アロエの制服は上下一体型……というかスカートをはいていない。
故に、一枚脱いだだけで大変な事になる。
アロエは注射を耐える子供のように、きゅっと目を瞑って恥ずかしさに耐える中、
マロン先生の詠唱により、少しずつ服が透明度を増し、消えていった(ように見えた)
361負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/20(水) 00:19:15 ID:nI/zjPAI
「おい……軍人もどき。鼻血が出てるぞ」
「だ、黙れ未熟者!これは汗だ。時折こんな色の汗が出るのだ!!」
「……思いっきり苦しい言い訳ね。まぁ、あんたのストライクゾーンは思ったより広かったわけね」
「し、知らん!まだ決勝戦は終わっていない!無駄口を叩く暇は無いぞ」

「ひゃうぅ……何だか、服は着てる感触があるのに、下着姿なんて……恥ずかしいですぅ……」
最初は、衣服の少なさゆえに不利と思われていたが、意外にも服の中は枚数が多く、
お腹を冷やさない目的での厚手のパンツに、キャミソールタイプのシャツ。
少なくともあと2回は負けてもいいと思われる服装に、レオンの崖っぷち感は嫌でも強まった。

……だが、それ以上に集中力を乱されまくりな男子生徒が約一名、いた。
「……落ち着け、わたしは世界を制する軍人、婦女子の裸などに……」
心の中で必死に言い訳をしながらも、汗が滝のように流れる。
アロエの下着姿を見れば嫌が応にも意識し、見なければ頭の中がアロエの裸で一杯になり、
問題が一切入ってこない。

上級魔術師とはいえ、精神の修練を積んでいない若者ならある意味当然の反応だった。
そのままサンダースが本来の調子を取り戻せるはずも無く……
得意とするスポーツ関連の問題も落とし、ズルズルとメダルを失った。
もはや、クイズではなく欲望と闘いながらの決勝戦だったが、そんな余計なものと戦っていては
勝てるはずも無く、シャロンが上下の制服を失ったストッキング込みの下着姿、
アロエが暖かい毛糸のパンツを脱ぎ(消え?)下のショーツ姿を見せた時点でサンダースは負けた。
メダルを全て失っての最下位確定だった。

「くっ……止むをえん………退却だ」
4枚目のメダルを差し出し、会場を後にしようとするサンダース。
しかし、マロン先生はそれを許さなかった。

「決勝戦はまだ終わってないよー!最下位のものは、罰としてそのままフリーズの刑ね♪」
「な……せ、先生、せめて手くらいは自由に……」
「だーめ♪目を瞑る事も却下だからね。終わるまでそのまま頑張ってね〜」

いつものように【やすめ】の体勢で金縛りにされるサンダース。
手を動かせないので欲情の証である股間を隠す事は出来ず、
服の上からでもはっきり分かるほどに怒張したものが皆の目に晒される。
それを見たシャロンは目を逸らし、アロエは真っ赤になりながらも目が離せない。

「あらら〜、サンダース君、体形どおり御立派ねぇ♪」
「……もう、どうでもいいから早く終わって……下手すると全員停学一ヶ月ものよ……」
冷静に辺りを見回せば、半裸の女生徒に股間を起立させている男子生徒。
上級魔術師の高レベルな知力の応酬とはとても思えない。

アメリア先生の泣きそうな表情を無視して、マロン先生は出題準備に掛かった。
リリカルリーフの放映まで……あと3時間の出来事だった。


■3位決定戦へ続く。
362今日は以上です。:2006/09/20(水) 00:23:54 ID:nI/zjPAI
というわけで、下着姿になるまで脱がしてみたが……
肝心な脱衣描写が少ないせいかあんまりえろくなくなった……

今度はもっとえろくなるように頑張るから……
3位決定までに誰がどう脱がされるか、もう一回練り直してくる。
363名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 00:29:15 ID:YdMdDi+w
サンダースの羞恥プレイに勃起した!
GJ!!!!
364名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 07:02:23 ID:okKPXG3z
ダムのため埋め立て予定地記念カキコ
365負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/22(金) 02:42:12 ID:KgsjdBrs
「残機はそれぞれシャロンちゃん3、アロエちゃん2、レオン君1かぁ…男の子、頑張れー♪」
「ざ……残機?」
マロン先生が今の状況を、とある会社伝統の横スクロールSTGに例えて説明するが……
当然、アメリア先生に分かるはずも無く。
「ほら……何だっけ?マロン先生のお部屋で一緒にやったゲームよ」
ミランダ先生の補足説明を受けて、ようやくおぼろげな記憶が蘇る。

「えーと……何か、複雑なコマンドを覚えさせられた記憶が……
確か、上、上、下、下、訴訟、権利、訴訟、権利、B、Aでしたっけ……??」
「全然違う!!それはリディア先生が冗談で作った風刺問題!!
次回の試験問題にうっかり提出しちゃって謹慎処分になったトラウマ問題だから忘れなさい」

生徒達が賢者を目指すこの学校だが、教師達も理事会側と色々大変らしい。
今はひとまずその話を置いといて……現在崖っぷちにいるのはレオン。
今度負けたら自分の3位が確定し、さらにはマロン先生にどんな罰ゲームを言い渡されるか。
しかもシャロン、アロエ双方共に気まずくて視線を合わせられない。
ここで彼が苦手とする雑学系のキューブクイズあたりを引いたら状況は絶望的だ。

(くそっ……どうする?ここはやはり、スポーツ系の並べ替えを選んで勝負か……)
3位決定戦を前に、それぞれが希望ジャンルを選ぶターンとなり、ここでは各人の戦略性が出る。
おおまかに自分の得意ジャンルで得点を伸ばすか、またはライバルが苦手なジャンルで妨害するか。

無論、自分の得意ジャンルを選んだ方が確実な得点を見込め、やりやすいのは事実。
しかしながら、もしも会場の空気が読めて、三人が同時に一人の苦手ジャンルを選んだらどうなるか?
自分が得点を伸ばすより、時としてそちらの方が有効な場合もありえる。
はじめのうちは自分の実力が全て、と思っていたレオンだが、クラスが上がって実力が拮抗してくると、
そういう些細な戦略が勝敗を分けると言う事を身をもって知り、戦略面も勉強するようになった。
366負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/22(金) 02:42:49 ID:KgsjdBrs
(シャロンは確実に、雑学で俺を落としに来るよな……だが、もう一人はアロエだ。
あの子はおそらく生き残りを考えて得意ジャンルの学問系で来るはず。
雑学と学問が出題されるなら……多分、数値的にはこんな感じだろうな)

■←有利  アロエ>>>シャロン>>>>>>俺  不利→■

得意ジャンルのスポーツで差を詰めても、おそらく自分の最下位は変わらない。
世間知らずなシャロンが比較的苦手とするのは雑学だが、レオン自身も得意ではないので効果は薄い。
上級魔術師ともなると、それぞれがある程度弱点をカバーしているため、効果は僅かな物になるからだ。
アニメ&ゲームで攻めるという手もあるが、アロエが圧倒的有利になる。
どう考えても、有効な戦略が存在しなかった。

(他人の弱点を責めるのは性に合わねぇ!!こうなったらせめて負けても後悔しない得意ジャンルで……
いや待て!?賢者がそんな考え方でいいとは思えねぇ……)
逆転勝ちを至上の喜びとするレオンにとって、こういう状況は嫌いではなかった。
クラスメイトの悩ましげな姿は一旦置いといて高速で脳を回転させる。

(そうだ……一部、賭けになるが成功したら一気にいける!これでいこう!!)
わずか10秒にも満たないジャンルセレクトの時間だが、上級者クラスはこういうものだ。
そして、発表された勝負内容を聞き、一番驚いたのはシャロンだった。

「雑学×2に、学問ですって!?……アロエが雑学を選ぶって事は無いから……まさか!?」
普通に考えれば、レオンの圧倒的不利。しかし、わざわざ負けるためにジャンルを選ぶとも思えない。
「……何か、あるわね……」
そして、この戦略が及ぼす勝敗により、後の闘い方も大きく変わることになる。

367負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/22(金) 02:43:30 ID:KgsjdBrs
いざ、3位決定戦が始まると、皆の予想を覆す事態が起きた。
レオンが驚くべきスピードで正解を連発。アロエが圧倒的有利になるはずが、
蓋を開けてみれば不思議とレオンが他の二人を引き離していた。

(どういう……事ですの!?)
レオンを落とすべく狙った雑学だが、計算を完璧に狂わされたシャロン。
その動揺が、ほんの少しではあるが彼女の判断力を奪っていた。
「……あっ!?」

4文字言葉クイズでのタイプミスは、修正不可能。
正解数で並ぶ場合は早さが勝負の鍵となるため、意外と上級者戦でも時間を気にしてのミスは多い。
最初はただの自爆だが、今回は戦略面でレオンの罠に落ちた。
そして、そのミスは残りの問題でもフォローしきれず……
「っしゃあ!!」
一回戦目はレオンがトップで勝ち抜け、シャロンが点数2倍以上の差で大敗北を喫した。

「そんなっ……どうして……」
目の前の罰ゲームより、この敗北自体に納得がいかないシャロンだが、その原因が分かる事も無く。
「んっふっふ〜……今回から、ちょっと罰ゲームの内容が変わるよ♪」
生徒達の思惑を知ってか知らずか。マロン先生が物騒な魔法の詠唱をはじめた。
その魔力に、ミランダ先生を除く一同が何事かと息を呑む。

『飛んでけーっ!ディバイン………バスターっ!!』
「っきゃあぁあぁぁぁー!?」
普段のお仕置きより数段上の魔力放出。
マロン先生の身体ほどはあろうかという幅の光が、レーザー状のエネルギーとなって、
シャロンに向って放たれた。その迫力は、殺す気と言っても過言ではない。

「マロン先生っ……生徒に何て事を!?」
「アメリア先生、教師が騙されてどうするんですか……幻術ですよ、幻術」
「ほぇ!?」
368負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/22(金) 02:44:23 ID:KgsjdBrs
ミランダ先生になだめられてよく見ると、確かにシャロンは生きているし、怪我をした様子も無い。
その代わり、膝から上のストッキングが引き裂かれ、純白のショーツが丸見えになっている。

「あぁっ……神聖なコロシアムで、このようなはしたない姿をっ……」
他人によって無理やり脱がされたようなその様子は、普通の下着姿より段違いにいやらしく、
レオンとサンダースの雄としての劣情が嫌でも出てきてしまう。
「い、いやぁ……ショーツ、完全に見えちゃって……っ……」
さすがにシャロン自身も恥ずかしさを隠せないらしく、右手でブラジャーを、
左手でショーツを隠しながら、真っ赤になってうつむいていた。

「安心してね♪破れたように見えるだけで、実際はちゃんと感触あるでしょ?
魔法で模擬戦闘をする時は、こんな風に幻術を併用したりするんだよー」
「そんな事するのは、マロン先生だけだと思うんですけど……」
アメリア先生が突っ込むが、彼女は『それが当然』という顔で切り返す。
「大丈夫!わたしがエクセリオンバスターACSを習得した時よりも手加減してるから」
「だから、マロン先生を基準に考えないで下さいっ!!」

純粋な魔法攻撃力ならロマノフ先生に次ぎ、魔力量(マジックポイント)ならアカデミーの教師で一番。
反面、戦闘系と変身系のみに特化しバリエーションの少ないのがこの小さな先生の特徴だった。

「時間も無いしサクサク行くよー、次は学問。一問多答式クイズGO!」

「……今は集中だ。まだまだ安心できねぇ……気を抜くなよ、俺……」
不得意と思われるジャンルで得点を稼ぎ、シャロンの動揺を誘うこの作戦。
半分は運任せだったがどうやら現状では上手く行ってるらしい。

雑学1を制したことで次の雑学2に向けて大きな精神的優位を保ったまま進めるし、
今回の学問勝負に関しては、アロエ有利な点はいつもどおりだが、シャロンとレオンでは
実力差は少しだけしか変わらない(いつもはシャロンが若干有利)
もし、ここでレオンが勝てば勝負の流れは一気に彼に傾き、
シャロンが負けるようなことがあれば、ブラジャーを剥ぎ取られた上に彼女も崖っぷちに立たされる。

針の穴を抜けるような逆転のシナリオだったが、不可能とも言えない作戦だった。
実力が拮抗している場合、勝負は流れを制したものが勝つ。
球技、格闘技などは特にその傾向が強く、単体での能力に劣っていても、
流れを制する事に長けたものが勝利を手にする事が多い。
369負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/22(金) 02:45:05 ID:KgsjdBrs
レオンは上級魔術師クラスまで成長した事で、理屈ぬきに身体でそれを知っていた。
そして、幸いにも予習していた問題も多く出た事により引き離される事も無く……
最後の一問こそアロエに譲ったものの、レオンは僅差での2位を守りきり、またも生き残った。

「……はぁっ、はぁ……どうだ、こんちきしょうめ!」
「………くっ……ま、また……負けてしまうなんてっ……」
2位通過とはいえ、今、勝負の流れはレオンが握っている。
シャロンは己の作戦が完璧に裏をかかれたことを知り、愛用のハンカチを引き裂かんばかりに悔しがった。
が、悔しがってばかりもいられない状況がすぐにやってくる事も知っている。
隣で物騒な詠唱が、今度はやけに長く聴こえてくるからなおさらだ。

『さあ、罰ゲーム……おしおきだべ〜♪最大出力、スターライト……ブレイカー!!』
マロン先生の頭上に、バスケットボール大の魔力球が浮かび上がる。
魔力の集積度合いの高さは、まさに彼女の部屋にある漫画コレクションの格闘漫画の一つに出てくる
【元気玉】と呼べるものにそっくりだった。
その迫力とエネルギーに、幻術と分かっていようと身体がすくむ。
アメリア先生は、どうしてこの人は無駄に凄いところに力を入れるのだろうと思いつつ、
たかがブラジャー一枚を脱がす(幻術だが)ために放たれる極太レーザーを見て、
この人だけは学院長にしてはいけないと確信した。

「あ、あぁっ……わたくしの胸……誰にも見せた事なんて無かったのにっ……」
幻術とはいえ、レベルの高い魔力に晒されたためかその破れ具合はリアルそのものであった。
下着の感触こそ残っているが、控えめな乳房と、綺麗な形をした乳首が白日の下に晒される。
肌の手入れは行き届いていて、下着同様絹のようになめらかで、
羞恥に身体全体を赤く染める様は、育ちの良さと歳相応の可愛らしさを同時に現している。

胸こそ標準より薄いものの、流れるような金髪に、細くしなやかな身体つきは、
モデルやアイドルと言っても決して疑われないほどに魅力的で、
当然の事ながらその裸体も、男の欲望を掻き立てるに十分な威力を持っていた。
しかし………
370負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/22(金) 02:45:55 ID:KgsjdBrs
「どうしよう……恥ずかしくてまともに問題に集中できないっ……」
その美しさに反して、シャロンの心は今にも折れそうなほど羞恥に呑まれていた。
余裕を持ってレオンを追い落とすつもりが、見事に裏を書かれての逆転劇。
想定外の事態と、唯一コンプレックスを持っている小さめの胸を晒す羞恥心。
彼女の中での弱い心が、今すぐにでもギブアップを宣言しろと何度も要求する。
ライバルとはいえ、自分のみを心配してくれるアロエと、
鼻血の水溜りを作りながら血液不足と闘うサンダースが視界に入る。
そんな中、一人だけただまっすぐに自分を見つめているレオンが気になった。

「レオン……何ですのその目は。余計な気を使わず、笑いたいなら笑いなさい!
いつもからかうように、この貧しい胸を、この無様な格好を笑いなさいな!?」

叫びながら、自分でもただの難癖だと分かっていた。それでも止められなかった。
周りを攻撃してでも自分を奮い立たせないと、恥ずかしさに負けて泣き出してしまいそうだったから。
売り言葉に買い言葉で、笑ってくれればいい。馬鹿にしてくれればいい。
喧嘩すれば少しはいつもの自分を取り戻せる。そう思っての八つ当たりだった。
しかし、返ってきた言葉は全然別のもので……


「笑うわけねぇだろ!!むしろすっげー綺麗で、もっと見たい!!」


「………」
「な!?……」
「……レオンお兄ちゃん、凄い事言ってる……」
「うわぁ……レオン君、ちょっとカッコいいわね……」
「うんうん。今、ぴろりろーん♪って、好感度ポイントが上がった音が聞こえたわね」

レオンの発言に、コロシアム全体の時間が止まった。

「でもな……【今の】お前のハダカは見たくない。俺は男だから、女子が裸を見せるのが
どれくらい精神的にキツいことかは知らない。だけど、今のお前は恥ずかしさだけじゃねぇ!
暗くて、絶望的なカオしてて……似合わないったらありゃしねぇ!!
俺は親父のような大賢者になるって決めたんだから、絶対手は抜かねぇぞ。
だから、パンツ一枚になった今が丁度いい機会だ。さっさと降参して舞台から降りちまえ!
今のお前を倒す事に、意味は無ぇ!」

顔を真っ赤に染めながら叫ぶレオンに、嘘や誤魔化しの感情は一切無かった。
その瞳は何処までも真っ直ぐで、何かに押し潰されそうなシャロンの心を正面から捉え、
激しく、しかし心地良いばかりに打ち据えた。
「………」
371負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/09/22(金) 02:46:29 ID:KgsjdBrs
下着一枚という扇情的な姿で、雷に打たれたようにシャロンが立ち尽くしている。
コロシアムの時間が、レオンからシャロンへ時間の中心軸を移し、ゆっくりと回り始めた。


「……確かに、貴方の言うとおりですわね先程のわたくしはどうかしていました……」
俯いた顔をゆっくり上げ、同時に胸を隠していた両手はまっすぐ下へ。
シャロンの胸が完全に露出し、ささやかながらも綺麗なふくらみと、まだ色も薄いが、
形も整い、ほんのり桜色に染まる乳首が……気のせいか誇らしげに見えた。
先程までの表情とは違い、恥ずかしさは残しつつ3度の敗北と自分の体型を認め……
コロシアムにショーツ一枚の半裸を晒してはいるが、それが神々しいまでに美しい。

「このわたくしの肌……誰にでもほいほい見せていいとは思えませんが、
今の貴方と全力で闘うためなら、ショーツを脱ぐことくらいに躊躇はありませんわよ。
逆にあっけなくミスしたりなんてしたら……本気で怒りますわよ」

本来、相手のミスは喜ぶべきものだが……どうやらシャロンの性格上それは余計な事らしい。
「マロン先生……最後の一枚、賭けさせていただきます。
その事で先生を恨んだり、糾弾したりもしません……ですから、お願いします……
彼と……彼らと、全力で闘わせてください!!」
「ん……OK。野次馬に覗かせたりマジックペットに記録させたりとかは絶対させないから、
思う存分いっちゃいなさいっ!アメリア先生、ヨロシク♪」
「はいはい……ちゃんとやってますよ、さっきから。シャロンちゃん……頑張って!」
「ふふ……ありがとうございます。最高の勝負を御覧に入れますわ」
「アロエちゃんとレオン君もね。悔いの残らない決勝戦にしなさい」

「はぁい!」
「ッス!!」


「さーて盛り上がってきたよ!二人はチェックメイトが掛かってるから気をつけてねー♪
最後の雑学2で、誰かが落ちるか、それとも全員がけっぷちか〜GOGO!」
「……絶対、状況を楽しんでるわね……この人」
ノリノリのマロン先生とは対照的に、アメリア先生は魔法障壁でMPを使い、元気が無くなっていく。
出場者全員が羞恥と緊張に耐える中……最後のターンがはじまった。
魔法少女リリカルリーフの放送まで、あと1時間半の出来事だった。


■つづく。
372355:2006/09/22(金) 02:54:10 ID:KgsjdBrs
3位は決まりませんでした……orz

いざ進めてみると、シャロンが思ったより素直でびっくり。
脱衣の心理効果まで計算してレオンを煙に巻くはずだったんですけど……
ですが、後悔はしていません。とりあえず今回でシャロンもリーチ(笑)
次回で優勝が決まり、その後EDとなる予定。

あくまで予定ですので、あまり気にせず読んでやってください。
最初の573ネタも、洒落と思って流してもらえると助かる。
商標、商標、遊戯王、遊戯王、左、右、左、右、B、Aーヽ(`▽´)ノ
373名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 06:44:38 ID:om/c9FKC
GJ!!!!


凄まじい天賦の才・・・
374負けたら脱衣!上級魔術師決戦 :2006/09/23(土) 04:54:56 ID:fPKetVo/
何かにとり憑かれたように全員が正解を連発する様相は、もはや大魔導師や賢者の戦いを連想させる。
知っている問題はもとより、よく分からない問題でも勘と読みで捻じ伏せる離れ業を、
全員がやってのけた。
クイズ勝負の基本は知識量だが、レベルが同程度なら回答の速さも要求され、
それも同じレベルなら、あとは精神面の強さが鍵を握る。
レオン、シャロン共に【絶対に負けたくない】と言う気持ちが全てに打ち勝ち、
気迫で勘と運を引き寄せ、勝利を手繰り寄せる。
全員の本気がぶつかり合い、コロシアムは魔力の波が微妙なバランスで積み重なっていき……
決勝戦を闘うメンバー達にさらなる負荷を掛けた。

「2番だ!!」
「2番ですわ!」
「えっと…2番!」

4択問題をほぼ同時に答え、正解を叩き出したら次の問題へ。
数をこなすうち、それぞれの額には汗が滲み、頬を伝って流れ落ちる。
脳の回転は上がり、熱量は汗となって汗腺から放出され、身体を冷却する。
女性陣の衣服は透明化の魔法が掛けられている為、汗がうかび上気した様子がはっきりと分かる。

ただ一人、外から様子を見ていたサンダースが、シャロンとアロエの真剣ながら……
いや、真剣であるが故に美しく、艶かしい肢体に脳髄を翻弄されていた。

「落ち着け……落ち着け!私はこの世のトップとなる存在。トップ…そう、TOP……
トップレスのシャロン女史……っく、何を考えている!!私の阿呆!!」
激しい知識の応酬も、外面だけ見ると破廉恥極まりない絵面でしかなく……
回答する度はげしく動くシャロンの胸が揺れ、アロエのツインテールと共にキャミソールが上下し、
可愛らしいおへそが見え隠れする。加えて、前からは下着のリボンが、
後ろからは下着のプリント柄である猫のイラストが見え、目が釘付けにされてしまう。
サンダースにとっては、天国と地獄を同時に味わうが如き刺激だった。
375負けたら脱衣!上級魔術師決戦 :2006/09/23(土) 04:55:47 ID:fPKetVo/
「うお……い、意識が……あと少しなのだ、我は耐えてみせるっ……」

誘惑に負けまいと向き直ったサンダースの目に、アロエの苦悶する表情が見える。
強さを増す魔力の奔流に、その小さな身体が悲鳴を上げていた。
よく見れば、ほんの少しだけ……回答時間がずれて、微妙な点差が開いている。
レオンとシャロンのまったく互角といっていい魔力に、じりじりとアロエが押されていた。
しかし、一問のミスで即座に覆るくらいの点差であり。決定的なものでは無い。

体力に劣りながらも決して諦めず、自分の全てをぶつけるアロエを見ていると、
能力に任せっきりで、実力以上のものを常に出すほど自分は真剣だったか……
そんな風にサンダースは反省させられた。
「わたしに欠けていたものを、この者達は持っているのだな……これでは、落ちて当然だ」

普段の彼に珍しい謙虚な気持ちが芽生えた時……最後の一問が出題され、
全員が回答を終えた。またも答えは全員同じ。オールパーフェクトでのフィニッシュ。
上級魔術師クラスにあるまじきレベルの高い攻防だった。

「レオン君95.2、シャロンちゃん95.2、アロエちゃん……92.8で終了だよ!すっごーい♪」
「見てるほうも疲れるような試合だったわね……みんな、よくやったわ」
「でも、一応ルールだから……ごめんね、アロエちゃん……おまけしておくから勘弁ね。
リリカル、マジカル……ディバイン・シューター!」

マロン先生の言う【おまけ】が普段とどう違うのかは誰も知らないが……
小さめの光球が4つほど浮かび、電撃を帯びながらアロエに向って突進した。
376負けたら脱衣!上級魔術師決戦 :2006/09/23(土) 04:57:19 ID:fPKetVo/
「ひっ……きゃぁあぁぁっ!」
激しい電撃と共にアロエのキャミソールが引き裂かれ……ほとんど膨らんでいない胸が露出した。
「ひゃぁんっ……だ、だめぇっ……こんなの、恥ずかしいよぅ……」
「ぐほぁうっ!!」
アロエが両の手で胸を隠すと同時に、地響とともに何かが倒れる音がした。
「あらら……サンダース君、リタイアね……可愛そう」
ミランダ先生、のんきな事言わないで!!この出血で倒れたんだから危険ですよ」
「はーい、まぁ、若いから命に別状は無いと思うけどね……保健室に運びますよっと。
アメリア先生、あとの進行はよろしくねー」

(進行って……ミランダ先生、最初から何もしてないんじゃ……)
アメリア先生の頭にそんな疑問が浮かぶが、今は生徒の無事が一番なので突っ込むのは止めておいた。
「さて…アロエちゃん。申し訳ないんだけど一つだけ教えてね……ぱんつ、賭けてもう一回行く?」
質問されて、はじめて自分に続行の選択権があることを思い出す。
だが、今の戦いを終えてアロエには自分の成すべき事が見えていた。

「うぅ……ごめんなさい、降参しますぅ……」
おそらく、今の自分は気迫でこの二人に遠く及ばない。
優勝を賭けて争うのは、きっとこの二人が相応しいのだろうと確信できた。
「そっか……お疲れ様。よく頑張ったわね。そして、はい。メダルをあげるわ…おめでとう」
アメリア先生が自分のマントをアロエに掛けてやり、ブロンズメダルを進呈する。
これで正式に3位が決まり、残るは優勝決定戦のみ。

勝ち残った二人の気合が炎のように会場を奔る。
どちらが勝つかという結果より、今はただこの勝負を見届けたい。
会場にいる全員がそう考えながら、決勝ラウンドの開始を今や遅しと待ち構えていた。
……ただし、一人を除いて。

「うーん、リリカルリーフまであと1時間っ……ちゃっちゃと片付けないとね♪」



■最終戦へつづく。
377355:2006/09/23(土) 05:03:26 ID:fPKetVo/
ちょい短いですけど、3位が決定して切りが良いので投下。

前回レオン、シャロンがメインだったので、今回は軍曹、アロエの番。
どっちを勝たせるか……いや、どっちが勝つかは脳内妄想次第です。
キャラが動くに任せて筋を作っているので、えろSS的に正しいほうに行くなら、
シャロンが最後の一枚を脱ぐべきなのですが……
マジでどうなるか分かりません。もし脱がなくても怒らないでね。
では、また続きが出来たら投下します。
378名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 16:48:53 ID:OeLhgat+
続きをwktkで待っているよ〜wwwww
379名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 17:54:26 ID:fXAap6Xc
保守!

何かネタでも書こうと思ったが思い浮かばない・・・。
380名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 19:50:07 ID:vPt3yyv/
4で参入確定になった購買部で仕事してる女生徒のネタとか。
381規制屋 ◆n7ktedJmA. :2006/09/30(土) 17:30:14 ID:TUYfnxl4
このスレッドの>>298は削除ガイドラインに準しました。
準したガイドラインは以下の通りです。
通常削除(削除整理)
5. 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿
なおこのスレッド>>298は削除依頼されてるため削除されます。
後、この通告を無視したり、通報人に攻撃的な書き込みをすると強行作戦発動しますよ( ̄ー ̄)ニヤリッ

通報人 規制屋
382名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 04:31:37 ID:jODoqycC
「スレッド>>298」ってなんだ?
ていうか削除依頼したんなら削除依頼したで、削除人に判断を任せればいいのでは?
383名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 09:34:40 ID:n+QvCcBl
うん、任せておけばいいと思うよ。
これ以降はこの話題はスルーで。
384負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/10/02(月) 18:24:05 ID:uQlX+7VQ
最終戦はマロン先生の意向により、ノンジャンルの12問勝負となった。
全てのジャンルから、形式すらバラバラに出題される混乱っぷりは間違いなく脳に厳しく、
慣れる事を許さない。落とし穴も多く、これで間違えない方がおかしいくらいの難易度だった。
(……絶対、問題を難しくして早く終わらせたがってるわね、マロン先生……)
正解を続けるごとに眉を寄せるマロン先生の表情を見ると、アメリア先生の予想は大方間違っていない。
そんな計略をよそに、二人ともハイペースで正解を叩き出し、決勝戦を盛り上げる。

「……戦い自体は、是非とも記録に残しておきたいんだけどね……」
悩むアメリア先生の後ろに、大きな影がさした。
「ふむ、何か問題でも?アメリア先生」
「ひうっ……が、ガルーダ先生!?」

アメリア先生の魔法障壁は、当然術者よりレベルの高いものには効果が無い。
いつの間にか寄ってきたガルーダ先生が、嬉しそうな顔で勝負を見物していた。
「ガルーダ先生……どうしてここに?」
「名勝負の匂いがしてな……来てみたら面白そうな事をやってるではないか」
「あ、あのっ、ガルーダ先生……お願い!この勝負、他の生徒には言わないでっ……」
「む?……まぁ、何か事情でもあるようだな……承知した。それにしても、上級魔術師のレベルで
ミックスアップを見られるとは……あいつら、やるじゃないか」
「ミックス……アップ?」
あまり聞いた事の無い単語に、アメリア先生がオウム返しに尋ねる。

「試合の中でレベルアップしていく現象だ。普通、知力は毎日の勉強を積み重ねる事で上がっていく。
……しかし、稀に勝負の中で度胸や運を身につけて強くなっていく奴がいるんだ。
極端なまでの緊張感と集中力を二人同時に持っていて、なおかつ相性が良くてはじめて起きるもんだ。
俺も見た事は片手で数える程しかない。よく見ておいた方がいい」
「へぇ……」
「シャロンもずいぶんと真剣なようだな……ああまで脱ぐほどに大量の汗を流して」
「えーっと……そういう訳では……あ、いえ…いいですそれで」
385負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/10/02(月) 18:24:43 ID:uQlX+7VQ
ここで突っ込むと、また話が逸れてしまうのであえて黙っておく。
ただ、言われてみれば二人とも、決勝戦が始まる前とは明らかに雰囲気が違う。
人間の形そのものを表す【顔立ち】自体は変わらずだが、
人間の心の有り様を示す【顔つき】が引き締まり、
レオンは頼れるリーダーとして王者の如き風格を身に纏い……
シャロンは血生臭い戦場にありながら輝き続ける戦乙女の如き美しさを醸し出す。
もはや、大魔道師以下にはとても見えない決勝戦に、見ているもの一同は
呼吸する音すら立てられないほどの緊張を強いられていた。

「わずかだが、レオンが押してるか?……それでも0.3ポイントくらいだな。
たった一つの不正解で状況はひっくり返る……凄い闘いだ」
「そうですね……いえ、たとえ正解でもワンテンポの遅れで逆転します。
わたしは教員になってから日が浅いですが、こんな試合、何度見られる事か……」
「お兄ちゃんたち、すごぉい……降参して正解だったかも……」

凄まじいまでの正解率で二人は一歩も引かずに突き進む。
残す問題もあと1問となり、周囲にもう一段、緊張が重なった。
最後に残った問題は画像4択クイズ。
図に示す像は、どの美術館に収蔵されているでしょう?というものだった。

画像を詳しく見るまでも無くそれは有名なもので、一般的に言う【ミロのヴィーナス】と
呼ばれるものであった。当然、その答えも有名なもので、問題の難易度は低かった。
しかし、重要なのはその問題が、どのタイミングで出たかという事であり。
レオンにとっては問題の難易度より、彫像とはいえ女体を見たという事実こそが、
この瞬間における最高のアクシデントであった。

文字情報より、画像の方が直接的にイメージに響くため、
今まで集中力で押さえ込んでいた劣情が強烈に蘇る。
女性の平均よりは大幅に薄いシャロンの胸。しかしながら肌は染み一つ無く綺麗であり、
瑞々しくも十分に成人女性としての色気を見せる乳首までもがレオンの瞼に焼き付いていた。
こうなると、脳の構造というものは厄介で、次々に関連する記憶を引っ張ってくる。
シャロンの下着に、大事なところを覆うふくらみ。そして、汗にまみれて薄く透けている黄金の茂み。
ほんの一瞬だが、レオンの時間が止まった。
それは普段なら何てことない時間だが、真剣勝負には決定的な時間であった。
386負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/10/02(月) 18:25:22 ID:uQlX+7VQ
「……くっ!?」
何とか正解のパネルを叩くものの、明らかにシャロンより一歩遅れた。
終わってみれば、両者全問正解のパーフェクトフィニッシュ。
いつもならトップは手堅い万全の結果であった。……しかしこれは対戦形式の決勝戦で、
どんなに優れた点を取っても、その上を行くものがいれば勝利の女神はそちらに傾く。

「むぅ……これは俺でも分からんな。最後の最後で逆転か?」
「……結果が楽しみですね。95点クラスは行ったでしょうけど……
マロン先生の採点を待ちましょうか」

「はいはーい、お待たせっ♪採点結果を発表しちゃうよー!!」
時間が押しているためか、さすがに彼女の採点は早かった。
普通なら、発表の際は生徒達に緊張感を持たせるためにある程度の間を置くのだが……
魔法少女アニメを楽しみにするこの先生を前に、そんな決まりは無視しても構わないほど、
些細なものであった。


『結果は……レオン君95.05点、シャロンちゃん95.08点!よって、シャロンちゃんの優勝ー』


高らかなファンファーレと共に、学園で用意された紙ふぶきが表彰台の上に舞う。
今回は特別ルールでの勝利のため、スペシャルメダルおよび前年度仕様の、
真紅の優勝旗がシャロンに手渡された。
「おめでとー♪じゃ、アメリア先生、後はヨロシクー!!やっほーい間に合ったー♪」
「ちょ……ちょっと、マロン先生!?表彰と経験値の割り振りが!!」
「任せるからてきとーに計算して。後で理事会からハンコもら……」

最後まで言い切る前に、テレポートの魔法が発動してマロン先生が消えた。
おそらく、寮内の自分の研究室にある大型魔法ハイビジョンスクリーンの前へ行ったのであろう。
「ああもうっ!しょうがないわね……まず、シャロンちゃんに優勝旗を……うわ!?」
下着一枚で佇むシャロンを見て、アメリア先生は大事な事を思い出した。
387負けたら脱衣!上級魔術師決戦:2006/10/02(月) 18:26:21 ID:uQlX+7VQ
(マロン先生……せめて魔法解除してから帰ってよ!?)
改めて状況を見ると、シャロン、アロエ共にショーツ一枚のあられもない格好で、
シャロンにいたっては大量の汗で下着が透け、白い布の向こうに金色の茂みがうっすらと見えている。
とりあえず、真紅の優勝旗をシャロンに贈呈し、その布地で身体を隠してもらった。
「おめでとう……あと、ごめんなさいね……本人でないと、魔法解除は出来ないから……
後でテレポートで自室まで送るわ。見えなくて大変だけど、自力で着替えてね」
「わかりました……ですが先生、その前に少し、よろしいかしら?」

シャロンは、そのままアメリア先生に背を向け歩き出す。
そして、力の全てを出し切ったレオンが仰向けに倒れている場所へと歩み寄り、手を差し伸べた。
「……本来、対戦相手に言葉をかけるべきでない事は承知しておりますが……
レオン、ありがとう……あなたが檄を飛ばしてくれなければ、恥ずかしさに心が折れていたわ。
そして、あなたが相手でなければ、わたしもここまでは来れなかった……」

本来、シャロンは誰とでも仲良くするタイプではないが……この時ばかりは状況が違った。
力のあるものを認め、素直に健闘を称え感謝するその心に嘘偽りは無く、
普段の尖ったイメージからは考えられないほどに、爽やかな笑顔でレオンに微笑みかけた。

「お、おう……っ!?」
レオンが差し出されたシャロンの手を取って起き上がるが、彼も忘れていた事が一つ。
決勝戦が終わり、集中力が切れてしまえば彼も普通の健康的な男子生徒であり……
優勝旗で隠してはいるものの、赤い布の隙間から見える肩口からスラリと覗く太腿に、
思わず股間が反応してしまう。
さらに、彼の方が低い位置にいるため、ローアングルでシャロンの下着が見えてしまった。
「早くお立ちなさいな……貴方がシルバーメダルを受け取らない事には、進みませんわよ」
「わ、分かってるから……頼む、ちょっと離れてくれ……本当にやばそう……」

緊張感が消えても戦いの感覚はまだ残っているらしく、視覚も嗅覚も鋭いままだ。
このままではシャロンの裸ばかりか、彼女の【女の子】としての匂いに、
さらに下半身が反応して、終始前かがみでいることになりそうだ。

「はっはっはっ……若さだな。実に素晴らしい試合だった」
「ガルーダ先生。お願いですから少し会場の整理を手伝ってくれませんか?
メインの担当が二人とも外れちゃってこっちも大変なんですからっ!!」

会場の収拾にメダルの授与。正解と得点の記録から、理事会への報告、承認……
そして最後に生徒へのケア。
アメリア先生は半分泣きながらそれらの雑務を全てこなしつつ、結界を維持し、
何とかこの決勝戦のスケジュールを全て終わらせた。
今日が週末であることが幸いしたらしく、このあと彼女は寮に帰った後、
丸一日、泥のように寝込む事になったらしい。

アカデミーの歴史に残る、変則ルールの脱衣決戦は、こうして幕を閉じた。
388:名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 18:34:49 ID:uQlX+7VQ
最終戦、何とか書き終わりました……
ごめん。シャロンがどうしても脱いでくれなかったので、
ぱんつが透ける程度のえろしか入れられなかった……

話の流れもキャラも、全部成立させて上でえろくするのって本当に難しいわ。
とりあえず、えろというよりえっちパートはこれで終わりです。
風呂敷を畳むべきエンディングパートは一応考えてるけど、えろ無いしorz

4の発表もあったことだし、シャロンにえろい着せ替えカスタマイズが
できる事を祈ります。
ベタい妄想に付き合ってくれた人たち、ありがとう。
389名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 00:05:58 ID:3HE68Euf
いやいや、GJでしたよ!

本番ありがここのデフォ?な感じでしたが、このようなスタイルもいいと思いますよ。
それに試合中の展開に関しても普通のSSでも活用できると思います。


あー・・・でも、ますます自分の文才に対して自信がなくなってきた。
ここうp用のSS書いてみたいが、今書いてるやつの書き直しが先だ・・・
390名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 16:38:00 ID:rlcKbn+C
突然ですが恋愛占いです

シャロン(shalon) さん(秘数5)とカイル(kaile) くん(秘数7) ふたりの恋愛を占いました。

〜ケンカもするけど、仲良しカップル〜

仲がいいときと、悪いときの差が激しくて、ケンカの多い恋になりそうなカップルです。
さっきまでのいい雰囲気が急変、争いごとになってしまったり・・・。
波のある刺激的なお付き合いになるでしょう。

■片思いの場合−−−効果的なアプローチは?
 大好きな相手に、ついそっけない態度をとったり、つっぱったり・・・なんてことはありませんか?
 恋を進めるためには、さりげない優しさで相手の力になってあげましょう。
■片思いの場合−−−交際のきっかけは?
 気持ちを伝えるには、手紙とかきちんとした感じは避けて、冗談っぽく「好き!」って伝えてみましょう。短いEメールでも○。
 そのほうが受け入れてもらいやすいでしょう。
■長続きする交際の秘訣は?
 小さなことでも、かくし事や嘘は二人を遠ざけます。
 なんでも話し合ってお互いの信頼感を深めあいましょう。そしていつも自分をみがく努力は忘れずに。
 デートはきちんと計画を立て、健康的な場所で。お金を使いすぎないように注意しましょう。
 ケンカは二人にとって日常茶飯事ですが、必ずルールを守って。いつまでもこだわりつづけるのはバツ。
391名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:17:55 ID:51OA7yYb
>>390
何か的を射ているな・・・。
392名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 03:19:14 ID:Yw65n4Kn
マロン(MARRON)先生のMってマゾのMなんー?

「も、もう我慢出来ないのだ。は、早く先生を叩いて欲しいのだ・・・。」
・・・保守。
393名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 19:51:09 ID:iLiUK2+0
何か一気に過疎ったな・・・・・・・

・・・・・保守
394名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 23:09:45 ID:pu55w5ar
保守
395577:2006/10/18(水) 02:23:18 ID:qAeKRsiz
レスを下さった方、ありがとうございました!
間を空けてしまいましたが、続きを投下します。
思っていた以上に後半が長くなってしまったために、後半をさらに二つに
分けてしまいました……
なお、エロパートとオチは次回です……
396サンダースさんとマラリヤ姐さん・中編(1/8):2006/10/18(水) 02:25:33 ID:qAeKRsiz


カコンと竹が岩を叩く。空気を縦に切るような、ししおどしの乾いた音。
一つ鳴るたび、辺りの静寂はその深さを増していく。

「いいところだ……」
きゅうすの茶を湯のみに注ぎながら、ふと、サンダースが部屋から見えた
庭園について言葉をこぼす。

「こうしていると、まるで夫婦のようだな……」
「……夫がお茶を淹れるの?」
サンダース自らが淹れた茶を、マラリヤは複雑そうな顔で受け取ってすする。
すでに湯を浴び終えた二人は旅館特有の浴衣と羽織りを着込み、
用意された部屋でくつろいでいた。部屋は和風で統一されている

「どうした? あまり楽しくなさそうに見えるが?」
あまり覇気のなさそうに見えたからだろう、サンダースが声をかけると、
ほんの一瞬分の沈黙を経て、マラリヤが伏せていた顔を上げる。
そして軽くため息をつくと、いつもの抑揚のない声が彼女の口からこぼれでた。

「楽しくないわけじゃないわ……」
正座を組んでいた足を崩して横に流し、額にはりついた洗い立ての髪を指ではがす。
いつもおろしている長く豊かな黒い髪は、今は後ろでまとめて頭の上のほうで留めていた。

「ならばどうした? いささか大人しすぎるように思えるが……」
「……食パンかじりながら走って、雪山に行って遭難して人命救助して……その後、招待されて
今日は温泉……これで疲れない人がいたらお目にかかりたいくらいよ……」

もう一度マラリヤがため息をつくと、どうやらサンダースは何かを感じ取ったらしく、
ああと合点がいったように頷く。

「なるほど……確かに女性の身で雪山はきつかろう、疲れるのは当然だ」
「……言っておくけど、疲れているのは肉体のせいだけじゃないわよ……」
納得はしてくれたようだが、おそらく理由は半分もわかってはいまい。
皮肉や毒舌が通じるような相手ではないし、通じたところでそれを理由に
騒ぐような男でもないからだ。
397サンダースさんとマラリヤ姐さん・中編(2/8):2006/10/18(水) 02:27:03 ID:qAeKRsiz

それでもマラリヤは仕方ないわねと小さく呟いただけで、その鈍感さを許してやった。
サンダースとつき合っていると、知らないうちに心は寛容になっていくようだ。
立ち上がって彼のそばへと行き、その隣であらためて座りなおす。

「……まあ、いいわ……なんだかんだ言ったけど結構、面白かったし……」
サンダースの骨ばった肩に頭をのせ、甘えるようにして寄り添うと、微かに香る湯の温もり。
ふれあう互いの暖かみは、気配が溶け合うような柔らかい心地がした。

「……ねえ、考えてみれば本当に何も変わっていなかったわね……」
「何のことだ?」
「昨日の最初であなたが言ってたじゃない、『私達は特になにも変わっていない』って」

グッとサンダースの眉間にしわが刻まれる。突然、前日の話題を持ち出すマラリヤに、
おかしなものを感じたからだろう。言葉の続きを待ちながら、真意を探るように耳をすませる。

「君はそれで納得をしていたんじゃないのか?」
「納得とは少し違うわね……こういうものだと思っていたの」
「……どういう意味だ?」
まるで禅問答のような具体的な形を欠いた言葉に、サンダースの眉のしわがますます深くなった。
しかしそれでも急かすような真似はせず、マラリヤのペースに気持ちを合わせる。

「私とあなたなんだから、つき合ったくらいでそうは変わらないだろうって思っていたのよ、
それこそ、あなたが読んだ漫画や映画みたいに、周りが都合よく事件を起こしてくれれば
話は別でしょうけど……」
サンダースの肩に乗せていた頭を離し、髪をなでて少し乱れた部分をならす。
それから相手に対して少し斜めになるように座りなおすと、顔をのぞきこむようにして上半身
を前に出した。

「実際、特に変わったところはないわけだが……」
「だから仕方ないのよ……『私』と『あなた』なんだから……」
もう一度、マラリヤが同じ台詞を繰り返す。
考える時はいつもそうするようにサンダースが目を閉じる。少しの間、訪れる沈黙。
やがて何かに気づいたらしいサンダースが目を開け、言い聞かせるように呟いた。

「……変化がないのは、むしろ当然の結果というわけか」

言葉に導かれるままそうサンダースが結論付けると、隣のマラリヤはゆっくりと微笑んだ。
笑顔の意味は「よくできました」。
398サンダースさんとマラリヤ姐さん・中編(3/8):2006/10/18(水) 02:28:12 ID:qAeKRsiz

「……なるほど、言われてみれば確かにその通りかもしれん」

自分の言葉に頷き自分の言葉に対して返事をし、そして自分で自分の言葉に納得する。
考えてみればお互い、物事の変化に対する耐性は、級友たちのそれに比べるとずっと高く、
歓喜であれ悲劇であれ、突然の事態に対して心が揺れ動くことは少ない。
また、動いたとしてもそれがそのまま行動に表れることもめったにない。

恋愛に疎いうえに、普段から出来事に対するリアクションが薄く、変化への順応性も早い、
これだけの条件がそろってしまえば、ありのまま≠フ存在だけに留まってしまうの
は当然のことだった。

「――少し、焦っていたんだ」

サンダースがぽつりと点を打つように言葉を置いた。
外ではししおどしがまた岩を叩いて、場にふさわしい静寂を一つ増やす。

「かなりの日数をかけて交際を続けても、君の態度はさして変わっているようには
見えなかったし、また変わっていくようにも見えなかったからだ」
「……誤解のないように言っておくけど、私すごくうれしかったわよ?
だってやっとふり向いてくれたんだもの……」

ふとマラリヤがうつむいて、一緒になる前の寂しかった日々を思い出す。
サンダースの意中の人物が自分ではないと知った時の絶望感、気持ちを伝えても望む返事が
返ってこなかった苛立ち……むなしさから生ずるやるせなさなど飽きるほど経験した。

「……まあ、私は私で不安だっだけどね……」
「そうか?」
「……あなた、私より先に好きな人がいたじゃない……不安にならないわけないでしょ……」

もう忘れたのかと半ば呆れると、気まずそうにサンダースが目をそらす。
どうやら慌てているらしい。

「いや……その……そ、それこそ誤解のないように言うが、私はもう……」
「わかってるわよ……未練があるならつき合おうだなんて言うはずがないし……
あなた、そういうところはしっかりしているもの……」

すぐに弁明を始めようとしたサンダースをマラリヤが首を振って遮る。
説明などしなくても、同情や憐れみだけを理由に動くような人物ではないことなど知っている。
399サンダースさんとマラリヤ姐さん・中編(4/8):2006/10/18(水) 02:29:24 ID:qAeKRsiz

「……まだ不安か?」
「今? ――もう平気。あなたがさんざん馬鹿な行動で引っぱり回してくれたおかげで、
そんなの吹っ飛んだうえに、何だかどうでもよくなったわ……」

口調から心配をしているらしいサンダースに対して、優しい言葉で否定をするマラリヤ。
やれやれと子供のいたずらを許すときのような、その柔らかい表情が、
普段の彼女とかけ離れて見えたせいか、色気にも似たその魅力に思わずサンダースの顔が赤くなる。
そんな彼の様子が可愛く見えたのだろう、再び彼の体に寄りかかった。

「そうか……私の行動が何かの役にたったのなら幸いだ」
別にサンダースの提案した数々の珍奇な行動が役にたったわけではなく、
彼なりに自分達の関係のありかたを考えていてくれたことが嬉しかったのだが、黙っておくことにした。
わざわざ伝えなくとも、特に支障はないだろう。

また一つ竹が岩を叩き、辺りの気配を静める。
黙った二人の間に時が流れ、静から生じる柔らかい心地よさが空気を通して伝わってくる。
お互いの心が通じ合っている時の沈黙は、居心地のいいものだった。

しばらくそうやって時をやり過ごす二人。
不意にサンダースが口を開いた。


「――ところで、今夜の我々の行動についてだが……」


ビシリとマラリヤの周囲の空気が固く冷える。

ほんの少し、唇を引きつらせながらマラリヤがサンダースの体から離れると、
なにやらまた何かを企んでいるらしく、はっきりとした決意のようなものが瞳から垣間見えた。
まだ何も聞いていないが断言はできる。ろくでもないことだと。

「……また何かするの?」
「当然だ、二人きりになることなどいつでもできるが、周りに知人がまったくいない
状況などそうそうない。この機会を利用せずにどうする」

いつもの低い声で淡々としかし熱く語る彼の様子に、唇だけだった引きつりが顔全体にまで広がる。
400サンダースさんとマラリヤ姐さん・中編(5/8):2006/10/18(水) 02:30:47 ID:qAeKRsiz

「……それは夜の営みについて?」
「その通り。今回は『快楽と陥落』だ」
予想通りのろくでもないことの上に、今までの中で一番たちが悪い。
彼が何かをするにしろ自分がするにしろ、ある種の被害が出ることには間違いない。

「……ねえ、今のままでは何か不満かしら?」
「不満はないが君に対しての要望はある。素直に行為に馴染んでいる君も悪くはないが、
私としてはそれだけでは物足りない」
「……どうして欲しいの?」
「単刀直入に言おう、君からの『おねだり』を要求する」

ズザッとマラリヤがサンダースとの間にかなりひらいた距離をとる。
彼が冗談を言っているわけではないことは表情でわかるし、至極、真面目な話をして
いることもその口調でわかる、だから余計に恐い。

「……本気で言っているの?」
「当たり前だ。調べた結果、実に様々な『営み』があることがわかった。
そしてどうやら私は『征服欲』に対して極めて高い興味があるらしい」
「……そのままじゃない」

ガンガンと危険を知らせる警報が脳内で鳴り響く。
無論、その警報がすぐにこの場を離れることを示唆していることなどわかっていたが、
状況的に逃げられそうもない。

「ところで今夜の行為についての簡単なプロットだが、
(1)君が嫌がりながら抵抗。
(2)しかし徐々に快感を感じて陥落。
(3)快感に翻弄されおねだり。
……という風に考えているのだがどうだろう?」
「どうだろうじゃないわよ……ただの強姦イメクラプレイじゃないの……」

どこで道を間違えたのか、あらぬ方向に突き抜けていくサンダースにもはやマラリヤは
強張った笑みを浮かべることしかできない。
一応、つっこんではみたが、それも無駄な抵抗でしかないだろう。
401サンダースさんとマラリヤ姐さん・中編(6/8):2006/10/18(水) 02:32:02 ID:qAeKRsiz

「イメクラか……ふむ、その類も調べてみたがなかなか興味深かった。
機会があればぜひ試したいものだ」
「冗談じゃないわ……大体、私とあなたで何をするのよ……
まさか病院の医師と患者だとか教師と生徒でとか言うんじゃないでしょうね……」
「いや、町娘と悪代官だ」
「どうしてそんなマニアックなものを……」

段々、話がおかしなほうへと流れていくが、それでもマラリヤはつっこみを忘れない。
止めたら最後、恐らく食われる。

「嫌か? ならば借金のかたに連れてこられたという前提での、長屋の娘と借金取りはどうだ?」
「……取りあえず、あなたが私を悲惨な目に遭わせたいことだけはわかったわ……
あとその言い方だと、すぐにでも始めるように聞こえるんだけど……」

すでに話している内容自体がろくでもないことになっていることなど、
当にわかりきっていたが、もはやこの流れを止める術はない。
とうとうマラリヤが、おぼろげに考えていた最終手段を決心する。

――逃げよう。今すぐここから。

あまり良い策とは言えないが、他に事態をを打破する案などない。
このまま進めばサンダースの言葉通りのことを実行せざるをえなく、
それはすなわち、もっとも避けたい最悪の事態を受け入れることに他ならない。

「これも不満か? うむ……他に君が気に入りそうなものは……」

サンダースが顎に手を添え、視線をマラリヤからはずす。

――今だ。

一瞬できた隙をマラリヤは見逃さない。
すぐさま膝を立てて立ち上がり、体を出入り口のほうへと向けそれから……

「――――――――ッ!!?」

ドクンと身体の深い部分で熱が弾ける。

「――え……!?」

一瞬のことだった。
突如、湧き上がった体内の激しい違和感に、瞳を驚愕の形に変えながら自分の体を抱きしめる。
全ての筋力を失ったかのような感覚にたまらずその場にへたり込むが、生じた異常は消える気配は
一向にない。……全身が焼けるように熱い。
402サンダースさんとマラリヤ姐さん・中編(7/8):2006/10/18(水) 02:33:30 ID:qAeKRsiz

「な、何……!?」
「効いてきたか……」
今だ戸惑いの解けないマラリヤとは対照的に、サンダースの態度はいつもと同じでまったく崩れない。
むしろ、あらかじめこうなる事がわかっていたかのような口ぶりだ。
おかしい……マラリヤの瞳が歪み、恐怖にも似た疑惑を胸に孕ませる。
その時、ふと目の端に先ほどまで自分が使っていた湯飲みが映った。
思考がある直感を捉える。

「……お茶に何か入れたの?」
「少々な。今、君が考えているようなものを入れたと思ってくれればいい」
はずれていて欲しかった予感が当たる。
徐々に体を蝕んでいく熱に懸命に耐えながら、何とか気丈に振舞うもそれもいつまでもつか。
サンダースがマラリヤに近づく。

「今までのことから推測するに、君が私の提案をそのまま受けいることは難しいと考えた。
なので少し強引な手を使わせてもらうことにした」
「手段はともかく……どうやって薬を手に入れたのよ……私のところから盗んだわけでも
なさそうだし、他にあてがあるとも思えないし、作るにしろあなたにそこまで深い薬の知識
あるとも思えない……」
「簡単なことだ、君のCOMアザリンに作ってもらったんだ。
実験になりえるだろう茸を土産に持っていったら、すぐに渡してくれた」

なんてことしてくれるのよと、マラリヤが心の内で物につられた自分のCOMに毒つく。
COMを利用したサンダースの頭の巡りに、ある意味で感心しつつも、この行為を実行する
ためだけにそこまでする彼に頭が痛くなる。どうやら自分は、まだまだ彼を甘くみていたらしい。

「……ねえ、ここまでしてやりたい事なの?」
「当然だ。私は何事においても、実行にうつすさいには決して手を抜かん。
なお、今回参考にしたものは……」
「言わなくていいわよ……出かけにあなたのペットが花に変わっていたこと、
すっかり忘れていたわ……」

あの時、一瞬でも感じた疑問をなぜ今の今まで忘れていたのか、それが悔やまれる。
参考にした資料も気になったが、あえて好奇心を押さえた。
聞いたら多分、立ち直れないような気がする。
403サンダースさんとマラリヤ姐さん・中編(8/8):2006/10/18(水) 02:34:39 ID:qAeKRsiz

「本当に聞きたくないのか? あるDVDの……」
「黙りなさい。これ以上言った……――――ッ!?」

再び何かが弾けるようなものを感じて、マラリヤがビクリと体を震わせる。

――熱い熱い熱い。

さっき以上に、理性で抑えなければいけないほどに。
過ぎた時間の分だけ、薬はより深くその効果を体に根付かせていた。

「頃合か……」
「……っ!」
マラリヤの二度目の変化を見て、行動に移すべき時期がきたことを知ったサンダースがにじり寄る。
反射的に後ろへ下がろうとしたが、腕も足も力が入らない。
どうやら薬の効果は熱を与えるだけでなく、ある程度の筋力を奪う効果もあるようだ。

「さて……」
「……来ないで……っ!」
「うむ、なかなかうまいな」
「……演技じゃない上にあなたの提案にのったわけでもないわよ……!」
いまいち危機感が持てないのは、薬で弱っているせいだけでは多分ない。
彼とつき合う上では、こんな状態の時でもうまいことを言わなければいけなくなるらしい。

「なに、いずれ散る花、先であろうが今であろうが変わりはなかろう」
「……どうして急に悪代官みたいな台詞を言うのよ……」
「ならば今この時この場で散らすのみ!」
「きゃあぁぁっ!?」
がばりと獲物を襲う肉食獣のようにサンダースが抱きつく。
無論、突然の事態にマラリヤが対応できるはずもなく、あっさりと捕らえられた。

「は、離しなさい……! きゃっ!」
「ふははははっ! 声をあげたところで助けなど来ぬわ! 大人しくわが手に堕ちるがいい!」
「だからどうして代官口調に……きゃああぁぁっ!!? ま、待ちなさい! 待って!
それは帯じゃな……………………ああれえぇぇっっ!!」

抵抗むなしく、衣類を剥ぎ取られる即席の町娘。悪代官の乱心を止める術はもはやない。

今から好きな人に犯される今から好きな人に犯される今から好きな人に犯される今から好きな人に犯される
今から好きな人に犯される今から好きな人に犯される今から好きな人に犯される今から好きな人に犯される
今から好きな人に犯される今から好きな人に犯される……

できることといえば、頭の中で何度も何度も精神ダメージを軽減する呪文を唱えることだけだった……
404577:2006/10/18(水) 02:36:42 ID:qAeKRsiz
以上です。
最後の残りは土曜日に投下できればと考えております。
405名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 11:40:03 ID:KM+eF9fo
土曜日wktk
サンダース暴走しすぎですってw
406前スレ506:2006/10/18(水) 19:49:11 ID:C+3OsLso
久しぶりに覗いてみました。

>>脱衣決戦の方
GJです!
…確かにここのSSは比較的「本番」まで書くケースが多いようですが、
(実際、自分も「本番なし」は書いてませんから)
本番なしでも、「魔法学園もののパロディ」として高いクオリティだと思いますよ!
明るいノリで楽しく読ませていただきました。
次作を書かれるのを楽しみにしております!

>>577姐様
続編ktkr
たった1日足らずで魚→花にペットを変えたり、薬の手配を済ませている
軍曹の行動力…もとい妄執スゴスw
つーか、悪代官シチュにハマる軍曹…マジで何歳なんだwww
ああ、マラ様はこのまま毒牙(?)にかかるのか、それとも………w
続きwktkでお待ちしております!

忙しくてなかなか筆が進んでませんが、月内に1本あげてみます。
(容量的に、このスレでは最後…かな?)
407名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:17:42 ID:k+IubNz4
GJ!
マラリヤが何気に乗ってるのが吹いたw
何かしらやらかしてくれそうで期待して待ってる
408名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 15:46:34 ID:ra8eEFcm
アロエのうんちの穴を思い切り舐めまわしたい。
それで「やぁん…ダメだよ、そこ汚いよ〜?」と全然困ってない様子で言われたい。
うぎぎ!勃ってきた!
409名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 14:04:03 ID:7958ZCXO
アロエたんは、う ん ち だ さ な い![・∀・]
410名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 15:58:11 ID:/MQPrnq+
>>409
待て。それって人間じゃないって事だろう

たとえ冗談でもそんな萎えること言ったら次は許さないからねッ
411名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 21:15:31 ID:oulLcPyU
>>408
なんというか、そのアロエはQMAよりも
どっちかというとツインビーやサラマンダ、A-JAXなんかに出そうな…

すまない。忘れてくれ。
412名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 09:02:41 ID:AFijuP2V
>>404
土曜日っていつの土曜日?
明日なのか??
413名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 10:53:19 ID:WV4dDpdb
>>412
まあ、落ち着きなさいよ。
職人さんにも都合あるわけだし。
マターリ待ちましょうよ。

>>409
何か輪郭が違うが…言った方がいいのか?w
414577:2006/10/29(日) 03:32:31 ID:4CP8BadR
自分で書いた期限に遅れてしまい、本当にすみません……
続きを投下します。
415サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(1/13):2006/10/29(日) 03:34:16 ID:4CP8BadR


― アカデミー (カイルの部屋) ―


「……と、いけないもうこんな時間か。マラリヤさんのペットにご飯をあげないと……
蝙蝠くーん、ご飯ですよー、どこですかー! ……いないな、知らない人の部屋に預けられて
緊張をしているのかなあ……」

バタバタ! バタバタ!

「ってうわあっ!? ドアに挟まれて……今助けます! 
よいしょ……ああ、よかった、ケガはないな……でもどうしたんですか? 
外に出たかったのなら窓から……え? ご主人さまがピンチ?大丈夫ですよ、だってマラリヤさんには
サンダース君がついていますし……そうじゃない? サンダース君が危険? だからご主人さまがピンチ?
……すみません、窮地に立っているのはどっちですか……?」





白い肌を無骨な男の指が滑る。

「……っ……は…ぁ…んぅ…ふぁぁっ…!」

あぐらをかいたサンダースの膝の上で、後ろから抱きすくめられるような形で愛撫が行われている。
マラリヤの白い肌に纏っているものはブラジャーとショーツの下着のみ。
どちらも彼女の特徴を表す黒い色だ。

「…く……ふぅ……んぅ……」
丸みを帯びた肩、胸の豊かなふくらみ、白い腹、すらりと伸びた足、
そして背中……あちこちに手を這わせ、快感を煽る。
ただ触れるだけ、ただなぞるだけの非常に程度の弱い行為だけが、ずっと続いていた。

「……ぁ…ぁ……ひぅっ!?」
耳の裏を舌でなぞる不意打ちに、マラリヤの体がびくりとはねる。
軽く耳たぶを噛んだあと耳紋を通って孔に舌を捻りこませる。喉からしぼり出される短くも鋭い嬌声。
顔をそらして逃げられないよう、頭を手でしっかりと固定してさらに嬲った。
416サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(2/13):2006/10/29(日) 03:35:53 ID:4CP8BadR

「…あ、あ、あ……はぁん!?」
「撫でるだけでもうこの反応か……なるほど、よく効く薬だ」
「んっ……今日はずいぶん……繊細に動くじゃない……」
マラリヤにとっては、理不尽ともいえる理由で犯される行為に憤りを感じていたのか、
舌ったらずな口調で皮肉をぶつける。
だがサンダースがその毒に気づくことはなく、ただの問いかけと実にのんきな解釈をし、
崩れぬ態度で律儀に答えを返した。

「聞くところによると、相手からのおねだりが欲しいのなら、できる限りじらすのがもっとも効果的らしい。
しばらく前からある人物に、その手ほどきを受けた」
「……誰よ……そんなろくでもない事を教えた人は……」
「それは言えん。名前は伏せるが、その人物によると最初は局部を避け、じらすだけじらした後、
集中的に責めるのがいいらしい、『思っているより時間をかけるのがコツやで』とも言っていたな……」
「……伏せた意味ないじゃない……」

最後の一言で、いともあっさりわれる正体。
少なくともサンダースよりかはその手の経験が豊富であろう、独特の方言を使うあの男を思い出して、
ただでさえ治まらない怒りがますます増幅される。

(こんな状況でなければ……呪ってやるとこよ……)
あるいは、もう少し怒っていたのなら、この状況でも始めていたかもしれない。
取りあえず、呪われるはずだった男の運命はぎりぎりで回避されて……

「ああ、ちなみに……」
「…何……?」
「イメクラなどの知識及び、DVDを含むその他の資料を提供したのも奴だ」




― アカデミー (カイルの部屋) ―


「良かった……取りあえず蝙蝠くんは落ち着いたようですね……」

ドンドン

「ノック……? 誰だろうこんな時間に? よいしょ……ああ、タイガ君」
「カイル〜辞書かしてぇな。ジュースこぼして使い物にならんねん」
「しょうがないですね、ちょっと待ってて下さい……あったあった、さあどうぞ」

バタッ!

「んなぁぁっっ!!? タイガ君!!?」
「……か、体……動かな……」
「ちょ、ちょっとタイガ君!? しっかりして下さい! しっか……うおわっっ!!?
額になんかダビデの星みたいなのがうかんでるーーっっ!!? い、医者を……医者でいいのかな…?」
「……かゆ……うま……」
「感染してるーーーっっ!!? と、とにかく誰かぁーーーっっ!!?」
417サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(3/13):2006/10/29(日) 03:37:08 ID:4CP8BadR

「あ……くっ……!?」
漏れ出す嬌声の数が多くなる。
あれからどれくらいの時間が経ったのだろう。行為が始まった頃よりも、時計の長短の針の角度は
大きく開いているのに、まだ下着は脱がされてはいない。
薬と一つ隔てた中途半端な愛撫のせいで、いつもの時とは比べものにならないほど体が熱くなっている。

「……あっ……!」
「大分、進んでいるな……」
ショーツ越しに女性の部分をなぞられて、一瞬、びりっとしたものが背筋に走る。
股に挟まれた布はすでに充分に湿っており、軽く指で押すと微かに粘液が音をたてた。

「そろそろか……」
「……!」
サンダースの呟きに、何かしらの合図を感じたマラリヤが、ビクリと体を強張らせる。
……まずい。
『さんざんじらした後、局部を集中的に』
先ほどの説明通りにいくのなら、恐らく次は体の直接的な部分に、直接的な行動をするのだろう。
今でさえ体が翻弄されないよう必死で耐えているのに、そんな行動に移されたらどうなるかは
目に見えている。このままでは、サンダースの言った通りだ。
何か方法を見つけなければ……何か……何か……

「……あ、あ、あ……もうだめぇっ……!」

突然、マラリヤの口から一際高い声があがり、驚いたサンダースの手が一瞬止まる。
いきなりの変化にさすがのサンダースも戸惑いが生じたようだ。

「……マラリヤ?」
「……ねえ……お願い、意地悪しないでぇ……」
艶のある声とその表情に、彼女を犯す男の心臓がはねる。
そんな男の心情を知っているのかいないのか、腰をくねらせながら首を斜め上に伸ばすように
後ろに振り向くと、瞳を潤ませた上目づかいで視線を注いだ。

「……胸も……あの部分も……直接さわって……」
普段の彼女からは想像もつかないような、艶かしい姿に思わず生唾を飲み込むサンダース。
誘われるままにブラジャーの肩紐に手をかけ、隠されている部分をさらけ出そうとする。
だが、その前に白い手が男の固く乾いた手に重ねられ、行為を止められた。
418サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(4/13):2006/10/29(日) 03:38:20 ID:4CP8BadR

「待って……」
「どうした?」
「ここじゃなくて、床の間でして……」
マラリヤの要望にサンダースが、ああ、と何かを納得したように頷く。
彼自身は別に茶の間でも良かったのだが、彼女の言う床の間なら、より深く楽しめるだろう。
それに今はまだともかく、体を横に倒したときに彼女の背中を畳みで傷つける心配もある。
太腿の下に腕をくぐらせて軽々と抱き上げると、すでに布団が敷かれてある部屋へと向かった。

「……意外と早かったな」
マラリヤを布団の上に寝かせながら、サンダースが呟く。
もう少し時間がかかると考えていたからだろう、わりにあっさりと陥落をしたマラリヤに
若干戸惑いが消えない。
それでも、彼女の淫らな変貌に、内の興奮ははちきれんばかりに膨れあがり、
それは下半身にも顕著になって表れる。目的を遂げようと、待ち焦がれている肢体に手をのばす。
だが、またしても制止。

「……その前に……あなたも脱いで……私だけじゃ犯されているみたいで嫌なの……」

今までの中で一番甘い台詞と、とろけた顔。ドクンと血流が逆流したような錯覚に陥る。
その声が、表情が昂ぶりを最大限まで押し上げた。
追い詰めているのは自分のはずなのに、逆に理性をかき回される。
早く事におよぼうと、己の衣類をとめている腰紐に手をかけ……

と、マラリヤから大きく体を離した時だった。

「!?」

すぐそばの大気が大きく変化する。
目に痛いくらいの眩しい光とつんざくような空気の弾ける音、そして衝撃、思わずサンダースが
体を後ろに反らすと、再び激しい光が現れ体にぶつかる。
今度は痛覚で光の存在を感じ取るはめになった。

「……っ!?」
なにが起こったのかもわからまま、背中から倒れるサンダース。自由になったこのチャンスを、
マラリヤはもちろん見逃さない。無理やり、足に力を入れて立ち上がる。

(……もう力が……早くここを……)
なけなしの気力を集めて魔法を使ったために、もう単純な行動しかできない。
横抱きで運ばれている間、ひそかに呪文を詠唱してできた雷光は、思っていたよりもずっと弱いものだった。
恐らく、狙っていた気絶≠ワではできていないだろう。
ならば彼のショックがとけないうちに、この場去る以外にもう道はない。

よろけながら出口に向かって足を動かす、もう少しと微かな希望を胸にいだく。
だが希望は、その小さなパーセンテージ分の効果以上の願いを叶えることはできなかった。
419サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(5/13):2006/10/29(日) 03:39:26 ID:4CP8BadR

「――あっ!?」
背後から大きな気配を感じた時にはもう遅かった。
後ろからのびた逞しい二本の腕に捕らえられ、再び体を束縛される。

「……君が演技が達者であることを忘れていたようだ」
低い声にこめられた、どこか脅迫めいたその鋭さに、思わずマラリヤがすくみあがる。
体に巻きつく腕も、さっきまでのような拘束さだけの意味にとどまらず、
今ある立場をわからせるための、彼の無言の主張のようなものになっていた。

「――――んぅぅっっ!!?」
マラリヤの顎をとらえ向きを変えると、そのまま薄い唇を唇でふさぐ。
そして強引に舌を捻じ込むと、口内を思う存分に暴れまわった。

舌で舌に絡み、上あごをなぞり、喉まで深く差し入れ、そしてまた絡ませあう。
息ができない、苦しさにマラリヤの肺が悲鳴をあげる。
だがサンダースは、必要量の酸素を求めて暴れる彼女を、気遣うつもりはまったくないらしく、
逆に、彼女の後頭部に手を添え、めいいっぱい手前に引き寄せた。
男のぶ厚い舌が小さな喉をふさぐ。

「んぅっ! んーぅぅ――――っっっ!!!?」
喉に舌で栓をされてからたっぷり数十秒、ようやく唇が離れた。
気力を一気に奪われて、マラリヤの体がぐらりと傾く。
しかし、そのまま倒れることはなく、今自分を閉じ込めている太い腕が、力を失くした足を
無理に立たせていた。

「悪いが、もう手加減はせん」
「は、放して……!」
一度は逃げ出した寝床に、再び引きずられる。彼女にできる抵抗は、もう何もなかった。
サンダースがほとんど落とすようにして、細い体を仰向けに押し倒す。
そして胸を覆っていたブラジャーをむしりとると、すでに固く尖っていた赤い頂点にむしゃぶりついた。
420サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(6/13):2006/10/29(日) 03:40:41 ID:4CP8BadR

「ああああぁぁっっ!!?」
鋭い快感が頭から足先までを、一直線に駆け抜ける。
しこった乳首をきつく吸い上げ、舌先、舌の根、舌の裏を使って表面を舐り、歯でその側面を擦る、
胸の刺激がそのまま膣へと直接響く。
たまらず声を張り上げ、身をよじって逃れようとするが、もちろん男はそんなことはさせない。
体で体を押さえつけながら、より深く嬲り、反対側も同じように責める。

「はぁんっ!! ああっあっ、イヤっ、イヤぁぁっっ!!!!」
指で唾液にまみれた乳頭を両方同時に捏ねると、さらに高い悲鳴が部屋に反響した。
突起をつまんでクリクリと左右に捻り、人差し指で上下に弾き、豊満な乳房を手のひら全部を使って
丹念に揉みしだく、そしてまた先端を口に含む。

抵抗も思考もこの快感に邪魔をされ、耐えることすら苦しい。
その苦しさからあがる悲鳴はますます高くなり、よじる体の動きも大きくなる。
そんな行動は、今自分を犯している男を余計に煽らせる結果に繋がることなどわかっていたが、
力のないこの身でできることは何もない。されるがままに受け入れるしかなかった。

「ひっ…!? あ、あぁ……!?」
胸への意識に集中しすぎたせいか、いきなりショーツの中へと入ってきた手に不意をつかれる。
茂みをわけいって手を深く差し入れ、ぐっしょりと濡れている割れ目から赤い芽を探り当てる。
親指と人差し指でつまんで、無遠慮に芽をつぶした。

「あぅっ! はああん!! 駄目……駄目ぇぇっ!!! イヤぁーーーっっ!!!!」
片方の乳首を口でしゃぶられ、もう片方の乳首を捏ねられ、クリトリスを指の腹で擦られる。
薬で弱らせた体に、鋭敏な部分だけを責めるこの三点責めは拷問に等しい。
嬌声はもはや絶叫にちかいものへと変化していた。

「―――あああぁぁっっ!!!!?」

ぶるりと大きく震わせて、体が達する。
大量の液が膣から吐き出され、下着を完全に使い物にならなくさせるほど汚す。
しかし、愛撫の手は止まない。

「え…!? 嘘……待って……!!」
休ませてもらえるだろうと考えていたから、この仕打ちは全くの予想外だった。
制止を呼びかけるも、サンダースからの返答はない。
かわりに赤い芽をつぶしていた手が下へ移動し、イったばかりの秘唇の中へ指を入れられる。
突然の異物の侵入に、膣口がぎゅっと縮んでそれを拒んだが、指はそんな抵抗などものともせず、
根元まで深く差し込んだ。

「ああっ!! 止めてっ……! …もう……止めてぇ……!!」
「直接さわれといったのは誰だ?」
珍しくサンダースが皮肉りながら、ぐちゃぐちゃになった彼女の内を指でかき回す。
その顔はいつもと同じ憮然としたものだったが、眼の奥にははっきりとゆらめく欲の炎。
視覚が淫らに暴れる彼女を捕らえるたび、聴覚が嬌声を聴き取るたびに、
炎がその激しさを増していくのがわかる。

(……もう……駄目……!)
二度目の絶頂の到来を感じ取り、マラリヤがきつく目蓋を閉じる。
敏感な部分ばかりを執拗に責められ続けたせいで、もう体が熱くて仕方がない。
早く楽にしてほしい、祈りにも似た気持ちで解放されるその瞬間を待ち……

「――――!?」
その時、愛撫が止んだ。
あまりにも突然に、あっけなく中断されたものだから、一瞬、時が止まったような錯覚を覚える。

「…え……?」
「――話によると、相手からのねだりが欲しいのなら、できる限り焦らしたあと、
集中的に局部を責め、そして……」


「達する寸前で行動を取り止め、陥落を促すのだそうだ」


残酷な言葉が、えぐるように耳に届いた。

「残念だが、今回は考えを曲げるつもりはない。君からのねだりを所望する」
「…嫌……」
「拒むというのか? ならばただちに行為を中止するがそれでもいいか?」
「…嫌……」
「どうして欲しいのか言ってみろ、要求がないのなら、これ以上の行動はない」
「……嫌……嫌………――――嫌ああぁぁぁっっ!!!!!!」
抑えていた気持ちが爆発する。
こもった熱を逃がしたい、頭が真っ白になるあの瞬間が欲しい、苦痛をを感じるほど犯されるのは
嫌だが何もしてくれないのはもっと嫌だ、もっともっとこの身に激しく……

「…………て……」
「うん……?」
「……イかせて……お願い……」
「達するだけでいいのか?」
「……その先もして……」
「その先? どこになにをして欲しいのかまではっきり言え」
昨日といい今日といい、本当にろくでもない事ばかり覚えてくる。
悔しい悔しい憎たらしい、いつだってリードをしてきたのは自分の方だし、精神的優位にたっていたのも
自分だ。それなのに今は彼の言葉ひとつに怯え、表情ひとつで期待をし……悔しい悔しい、弄ばれて腹が立つ。

だけど
422サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(8/13):2006/10/29(日) 03:43:27 ID:4CP8BadR

「……あなたのペニスで……私の膣を……かき回して……」
弄ばされて気持ちがいい=Aそう思ってしまった気持ちを完全に否定などできなかった。
恥ずかしくて泣きそうになりながら、それでも具体的な卑猥の言葉を口に出す。

今夜の己の運命は、彼の思考で左右されるのだろう。
恐らく、つき合ってから初めてであろう彼のリードが今まさに……

「……本当に言うとは思わなかった……」
「言えって言ったのは誰よ……!」

……行われなかった。

「いや……まあ、そうなんだが……でもまさか君が……」
「戸惑っているんじゃないわよ……! 鬼畜になるのなら最後まで徹しなさい……!」
望みどおり言葉を言わせたというのに、喜ぶどころか逆に狼狽するサンダース。
恥ずかしさも相成って、マラリヤが少し声を荒げると、目の前の大男はさも申し訳なさそうに謝った。

「すまん。よく考えてみたら、命令されるのには慣れているが、するほうはそれほど経験がない
ことに気がついた」
「……よりによって、なぜ今……」
「本当にすまん、精進する」
「……いいから、するならするで早くしてちょうだい……」
あっさりと立場が逆転する。
サンダースにとってはまだ手に負えない未知の境地だったのか、ろくに扱えないまま主導権が
マラリヤへと移る。もちろん、嬉しくはない。

「しかし、考えを曲げないと言っておきながら、このていたらくでは男が廃る上に君にも申し訳ない……
うむ、ならば予定を変えて今から行為をイメクラへと変更するのはどうだろう? 町娘と悪代官で」
「……お願いだから普通にして……」

……さっきとはまったく別の意味で泣きたい。

「普通か……少々物足りないような気もするが、君が望むのならその通りにしよう」
「ま、待ちなさい! 何も今すぐ……!?」
いきなりショーツを抜き取ろうとするサンダースを慌てて制する。
だが一歩違いでショーツは脱がされ、さらに両足を左右に大きく開かされた。

――ぐちゅりと入り口に昂ぶりが押し当てられる。
423サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(9/13):2006/10/29(日) 03:46:27 ID:4CP8BadR

「――――っ!? あぅっ……!?」
不意打ちの刺激に、ゾクリとした悪寒が背筋を一直線に駆け抜けた。
そのまま奥へと侵入するのかと思いきや、その剛直したものはただ当てていただけで、それ以上
先へは進んでこない。
もどかしさに、マラリヤが腰をくねらすと、昂ぶりはその淫らに赤く濡れた割れ目を、擦り付ける
ようにして上下に動き始めた。

「はぁんっ! あ、ああ……んぅ……いや……!」
一度は治まりかけていた火が、再び燃え出す。
わざと音をたてながら表面を強く撫でたあと、先のほうだけを中へと挿れ、膣に満たされた愛液を
かきだすように浅い出し入れを繰り返す。それに合わせて、小さな口からこぼれでる嬌声の音量が、
徐々に高くなっていった。

「あああっ!? あっ! ……もう、これ以上焦らさないで……!」
「『かき回して欲しい』という要望に応えたつもりなのだが……」
どうやらサンダースのこの行動は、若干すれ違った意思の疎通ゆえの結果らしい。
満足させているつもりが、逆に物足りそうに文句を言われ、再びサンダースが戸惑う。
そんな彼の態度が余計に焦れるのか、五感の全てで苦しみを感じ取りながら、マラリヤの顔が
苛立たしさと懇願で複雑に歪む。


そしてついに彼女は体の本音を認めた。『もう我慢できない』と。

「……を……!」
「――?」
「……奥を……もっと奥を突いて!! 早くめちゃめちゃにしてぇっっ!!!!
お願いぃっっ!!!! 奥がいいのぉっっ!!!!」

出せるだけ声をだす、言いたいことを恥じることなく口にする、言葉が部屋で反響する。
その豹変ぶりに、さしものサンダースもある種の戦慄を覚えるが、気がつけば彼女の最奥まで
自身を挿入し、激しく揺さぶっていた。

「あああああっ! いいっ! お願いもっと……もっと激しく……ふあああああっっ!!!!」
恍惚に目を輝かせ、涎を流すほどだらしなく口を開けながら、夢中で精を貪るマラリヤ。
いつものあのクールで気丈な姿はどこにもない。
ただ膣に与えられる衝撃だけを求めて、本能だけを解放する。

「んんんんっっ!!! 深ぁ……深いぃぃぃっっっ!!!!」
唐突にサンダースは開かせていたマラリヤの足をつかむと、己の肩へと乗せ、上から突き刺すように
激しく埋め込んだ。若干苦しい姿勢だったが、それでも感じるのか、最奥をグリグリと擦られて
歓喜のような悲鳴があがる。そして二度目の絶頂。
424サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(10/13):2006/10/29(日) 03:48:30 ID:4CP8BadR

「はあああんっっ!!! 苦しい!! でもいい!! 気持ちいいの!!!
もっと!! もっともっと激しくぅ……!!!!」
びゅるりと膣から透明な液が噴き出す、だが律動は止まない。
むしろその液すらも利用し、滑りのよくなった内部をより深く、より強く責めたてる。
ビクビクとはちきれんばかりに脈打つ剛直が、収縮する膣を押し広げ、膣もまた広がる壁を
元に戻そうと昂ぶりごと縮める、そのくり返しが何度も続いた。

やがてサンダース自身も絶頂を感じ、何度か往復したあと、一際強い衝撃を一番深いところに
届かせるように腰を打ち付ける。最奥に熱が弾ける。

「ああああ……ん……!! 気持ちいい……! 精子……熱くて……気持ちいい……!!」

ほとばしる精を内部で貪りながら、どこかうっとりした表情で、全てを受け入れるマラリヤは
この上なく淫らな雌だった。



翌朝。


「…………」
「…………」
互いに正面を向き合いながら、正座をする二人。
よく見るとサンダースのほうは両手を畳みにつけている。

「……いや…その、何というか……すまん」
「……よくも散々な目に遭わせてくれたわね……」

反省会だった。

「……別に強引なことをするなとは言わないけど……それでも薬まではやりすぎね……」
「……本当にすまん……まさかあそこまで変わるとは思わなかった……」
「……まあ、いいわ。それより……」
やれやれとお決まりのため息をつき、一泊おいてから改めて話題を変える。
まだサンダースの頭は下がったままだ。
425サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(11/13):2006/10/29(日) 03:49:38 ID:4CP8BadR

「その手の趣味に目覚めたってわけではないのね?」
「ち、違う! 断じてそんなことはない!!」
不名誉な疑いをかけられて、さすがのサンダースも声を上げて抗議をする。
いつもは表情に乏しい彼も、今は小さな子どものように、眉と口を大きく動かして自分の
自尊心を庇っていた。幸い、それ以上の追求はなかった。

「そう……ならいいわ……」
ただ一言、肯定をした後は、特に何を言うわけでもなく黙り込む。
つられてサンダースも黙るが、意図的に作られた沈黙は無言の文句を浴びているようで
実に居心地が悪い。

「……まだ、怒っているか?」
「……許してはいないわね」
恐る恐る尋ねると、余計恐くなるような答えが返ってきた。
その憤りが表情に出ていないのがまた辛い。再び沈黙。

「…………」
「…………」
空気の圧力はより濃くなっていた。
なにも言葉を交わさないことが、どんな非難の言葉よりも胸にこたえる。
それでも、ある一定以上の時間が経つと、もう一度サンダースは話を切り出した。

「言い訳に聞こえるかもしれないが、それでも聞いてくれ……」
真剣さがこめられているせいか、声質がいつもより若干硬い。
マラリヤからは特に何の返答もなかったが、サンダースは構わず先を続けた。

「私は常に、何をするにも最悪の事態を想定してから行動に移すようにしている。
一定の安全とそして危険の回避ができない場合には、行動を止めることもしばしばだ」
「…………」
「私は特にそれをおかしいと感じることもなく、ずっとそのままの姿勢で貫いていた。
だが、そんな私に変化が表れた……君とつき合い始めてからだ」
「…………」
「ことごとく調子が狂うのが自分でもわかった、安全も危険もその先に君に関する利があるのなら、
なんの事はないように思えた。今まで私が起こした問題も、全てその狂いのせいだ。だが私はその狂いに
対して不快な感情などまったく生じない、むしろここまで君に夢中なれることがひどく嬉しい……」
「――!」
「はっきり言おう、どんな問題も君という理由があれば私は喜んで取り組むだろう、
それがどんなに、危険で安全に欠けるものであってもだ」
「サンダース……」

始めは全くの無表情だったマラリヤの顔が、呆気にとられたように緩んだ。
サンダースの言葉によって胸に湧いた暖かいものが、朱へと姿を変えて頬に浮かぶ。
426サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(12/13):2006/10/29(日) 03:50:59 ID:4CP8BadR

「……どこで覚えたのよ……そんな映画だかドラマだかに出てくるような台詞……」
「私だって言うときは言う。いつまでも口下手なままでは精進したことにはならん」
照れ隠しにわざと素っ気なく接するマラリヤ、ふいと顔を横にそむけたが、赤い顔までは隠せない。
まだサンダースは真剣な目つきでマラリヤを見ていた。

「……まったく……一昨日から、ろくでもないことしか言わないんだから……」
もう怒りなど、どこかに吹き飛んでいた。張り詰めていた、気持ちに余裕が生まれ始める。
許してやろうか、だけど今は胸にあふれる愛しさのままの行動を起こしたい。
抱きしめてもらおうと、彼のそばへと体を……

バサッ! バサバサッ!!

「――!?」
「え……!?」
秘めやかな甘い空気に、突然、乾いた雑音が邪魔をした。
特に何かに触れたというわけでもないのに発生した物音に、二人は目を見合わせ共に訝しがる。
ほぼ同時に音源らしき場所に目をやると、そこには一冊の本が落ちていた、どうもこれが正体らしい。
本のすぐそばにはサンダースの旅行鞄があり、細々したものを入れるポケット口のチャックが開ききっている、
恐らくここから落ちたのだろう。

ちなみに本の題名は……


『今日から使えるよりぬき名台詞・恋愛版 (映画・ドラマ編)』


「……………………」
「……………………」
「……昨日、君が見た女性は実は私の妹で……」
「……その言い訳は、浮気がばれたときに使うのよ」


「失礼します。昨晩はよくお休みなられたでしょうか? ただ今、朝食のご用意を……」


その朝、ある部屋を訪ねた仲居が見たものは、きゃしゃな乙女が屈強な男を
右ストレートで吹っ飛ばす姿だったという……
427サンダースさんとマラリヤ姐さん・後編(13/13):2006/10/29(日) 03:52:43 ID:4CP8BadR


― アカデミー (食堂) ―


「あなたとわたーしがゆっめの国〜〜♪ もーりのちいさな教会でぇ……あ、マラリヤ!」
「ユリ……もう少し小さな声で歌ってちょうだい……」
「帰ってたんだ! ねえねえ温泉どうだった?」
「……精神を鍛えられたわ……」
「……遊んでたんじゃないの? あ、それ昼食? おにぎりと紅茶って変な組み合わせ」
「……パンと緑茶は当分口にしたくないの……」
「ふ〜ん……それよりさ、サンダースとなんか進展した? ほら意外な一面みたとか……」
「……そうね、取りあえず天然≠ヘ最強の鬼畜だってことを思い知らされたわ……」
「……なんじゃそりゃ?」


― アカデミー (図書館) ―


「ふう……タイガ君の意識まだ戻らないな、心配だなぁ……と、サンダース君?
もう帰ってきていたんですね」
「昨日、行楽地から戻った」
「そうでしたか、ところで帰った早々もうテスト勉強ですか? 熱心ですね……」
「いや……これはマラリヤから……」
「マラリヤさん?」
「……マラリヤから、私のペットが魚か花のうちは、絶対に会わないと言われて……」
「……喧嘩でもしたんですか?」
「似たようなものだ」
「た、大変ですね……でもマジックペットを変えるだけだったら、サンダース君の
得意教科である、学問のほうがいいんじゃないんですか?」
「学問には文学作品及びその他もろもろの芸術も入っている……
……場合によっては反感を買うやもしれん……」
「……あの、何があったんですか……? その顔の傷と何か関係が……?」


その後、サンダースは必死の思いでペットの姿を変え、一週間かけてマラリヤからの許しを得た。
なお、彼女の逆鱗に触れた男の呪いが完全に解けたのは、それから三日後のことである。
428577:2006/10/29(日) 03:57:40 ID:4CP8BadR
以上で終了です。

>>前スレ506様
新作を襟を正しながら正座でお待ちします。

>>412
すみません、予定では先週の土曜日のはずでした。
完全にこっちのミスです……
429名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 05:52:10 ID:ZWWYRYQA
来ましたね!GJ!
待ってた甲斐がありました!こんな朝早くに乙です。
430前スレ506:2006/10/29(日) 14:47:38 ID:LKW0QqfY
大会新記録も、自爆激沈で乙。

>>577
超GJです!
エロと掛け合いのバランスが、相変わらずの切れ味ですね!
乱れてメスの貌を覗かせるマラ様にハァハァ
しかし、魔性の右ストレートを放ち、軍曹を吹っ飛ばすマラ様テラツヨスw

しかし、このままでは軍曹のペットは竜固定では?
(学ラン4、雑ラン1でも暴走するのが目に浮かぶwww)

次作も夫婦漫才&ラブラブ?なサンマラ(もちろんそれ以外も)を期待してます!


…あと、正座してまで待つようなSSではありませんので、ごゆるりとw
(一応、マラタイですが)
431前スレ506:2006/10/29(日) 18:48:37 ID:LKW0QqfY
さて、校正終了につき投下。
(間髪入れずなのはご容赦くださいませ)

注意事項
・マラリヤ×タイガ(タイガ視点、相変わらず関西弁調)
・魔法使用有(移動・拘束系)
・設定的に恋人設定ではありません

あぼーんは「前スレ506」。
432前スレ506:2006/10/29(日) 18:49:36 ID:LKW0QqfY
『PURPLE NIGHTMARE』

「…ここ、どこや?」
紫の満月が昇る夜の下、俺は正直混乱しとる。
確か、自分の部屋でウトウトしとって、フッ、と気ィ付いたら何や変な部屋におる。
足元にゃ妙な文様―魔法陣やろうな―が浮かんでるし、その真ん中にゃ祭壇よろしくデカいベッド。
辺りには、ワケのわからん薬やら書物やらがぎょうさん詰まった棚。
ここに魔女でもいりゃ、黒ミサでもおっ始まりそうなフインキ(何故か変換できへん)や。
そういや、ガキの頃、バアさんとかオカンが言うとったな。
『紫の月が昇る夜は、おっかない化け物が出るさかい、夜更かしする子は喰われるんよ』って。
んなアホな、と全く取り合った事はあらへんけど、いざこんなトコに放り込まれたら、そんな気にもさせられてまうな。
何たって、ここは魔法が当たり前の世界で、かく言う俺も魔法使いの端くれやしな。
…まぁ、多分、アカデミーの外れの掘っ立て小屋の1つやろ、と見当をつけて表に出ようとした時や。
「そう、ここは私の秘密の部屋……って、あら? タイガなの?」
不意に背中から低い女の声がして、俺は飛び上がった。
「おわぁっ!」
「…煩いわね。 静かになさい」
いや、誰もおれへん筈の空間から声掛けられたら、誰かてビビるわな。
「…ってマラリヤやないかい、ビビらすなや」
言うて俺は振り返って―目を見張る。
紫の髪と瞳を持ち、どっか神秘的なフインキ(何故か(ry )のベッピン。 黒ずくめの服装はまんま『魔女』。
…の筈なんやけど。
今目の前のマラリヤは、赤いエナメル地のビスチェっぽい服を纏ってる。 長手袋もストッキングもガーターも赤。 赤ずくめ。
あと、鞭でもありゃあどこぞの『女王様』か、M字開脚でも披露しそうなレスラーみたいないでたちや。
「そんな事しないわよ…で、『フインキ』って何? ひょっとして、『雰囲気』のつもり?」
大して面白くもなさそうに、マラリヤが肩をすくめる。
…って、待てや。
俺、『フインキ』ってセリフ、口にはしてへんぞ。
ちょ、俺、心読まれてる?
「まぁ、そんなとこね。 あなた、結構単純っぽいからこっちも楽でいいわ」
…あー、俺も会話が楽や。
「で、マラリヤ、そんなカッコしてこんなトコで何しとん? てか、俺、何でここにおるんや?」
至極まともな会話を俺は試みる。
どない考えても、このシチュエーションがありえへん。 どないして俺は自分の部屋からここに来たんや?
「…まさかあなたが釣れるなんて、ね…」
「釣れる?」
「……簡単に言うと、私の能力の1つね。 眠っている男性の精神波を掴んで、自分のいる空間へ転送させるの」
淡々と言ってのけるマラリヤ。
…それって、かなりレベル高い術ちゃうん? やっぱし、魔女の力ってやつ?
「で、たまたま転送してみたら、タイガ…あなただったって訳」
「ま、まぁ、それはそれでえぇねんけど、何のためにそんな事しとんねん?」
ブッ飛んだ能力の事についての理解を速攻で諦めた俺は、次の質問をぶつける。
「お相手探し」
「は? 何の?」
まさかこんな夜に、こんな部屋でお茶や将棋って事はないやろけど。
「馬鹿ね、決まってるでしょ…夜伽の相手よ」
「ヨトギ?」
「簡単に言ったら、セックスの相手、ね」
433前スレ506:2006/10/29(日) 18:50:38 ID:LKW0QqfY
……はぁ。
表情一つ変えずに『セックスの相手』と言い放つマラリヤの顔を俺はポカンと見ている。
つまり、何や。
これは夢や。 しかもエロエロモード全開の。
俺、そんなにタマってたっけ?
「夢、って事にしちゃうの? まあ、それでも私は一向に構わないけど」
「現実と認識せぇ、ってのが無理ある話やろ、こんなん」
そもそもマラリヤとの接点も薄い所に、こんなエロい展開、漫画でもあらへんわ。
やのに、いつものペースで喋るコイツは一体何や? どう考えても夢にしか思えん。
「理解してもらうつもりもないわ。 夢だろうが、現実だろうが、する事は同じよ」
…さよか。
「一応確認したいんやけど、ただの欲求不満で男連れ込んでんの?」
「まさか」
「新手の口説き?」
「外れ」
のらりくらり。 全然、話見えて来ぇへん。 俺はイライラしてきた。
「…あなたも知っての通り、私は魔女。 私の故郷では、魔力を高める手段の一つとしてこうしてるのよ」
…要は、男の精吸うて、より高い魔力を身につける、って寸法かい。
「そんなん、自分の彼氏とすりゃあええんちゃうん? 何のカドも立たへんし」
確か、彼氏持ちやった筈や。 
「色即是空、空即是色…ってね」
ソレはソレ、コレはコレってわけかい。 すげぇ割り切り。
「何もこっちも精気を吸いっぱなし、ってことにはしないわ。 その分の快感は約束するわ」
「要は、そっちは魔力を高めるために男とヤる。 俺はその分気持ち良ぅなって吸われとけ、って話やな?」
俺もええ加減、問答に疲れてきた。 話が俺の理解を超えとる。
「…まあ、そう割り切ってくれると有難いわね」
そう言うて、マラリヤが一歩俺に近づいてくる。
「待ってくれや。 お前はそれでえぇか知らんけど、俺の意思はどないなんねん?」
「あら、私じゃイヤ? …ひょっとして、あなた、童貞?」
「違う(ちゃう)がな! 俺かて彼女(おんな)おるし、アイツ泣かす真似はでけへんだけや!」
「大丈夫よ、ユリに言ったりしないから」
「喋る喋らんの話やなくて! こう見えてもアイツ一筋やねんけど」
「…見かけと違って意外と身持ちが堅いのね」
「じゃかあしいわ! てか、マラリヤ、お前にゃ貞操とかあらへんのか!」
「色即是空…」
「それはもうえぇて! 何かおかしいで!」
「概念の違いね…少なくとも心を奪ったり、奪われなければ浮気ではないでしょう?」
「いや、普通、肉体関係持ったら浮気やろ…」
「そこが違うのよ…私は今、あなたの心は求めないし、奪わない。 でも、魔女として高い魔力は必要なの。
 その必要性に付随して、セックスがあるだけ。 快感とかはその代価みたいなものね」
「艶街の『お花売り』の論理かいな!」
「私だって、本質的には『愛のあるセックス』派よ。 でも、『目的達成のためのセックス』も必要だから求めるの」
押し問答するうち、マラリヤが1歩、2歩と近づいてくる。 一瞬、紫の瞳が妖しく光った気がした。
「ま、待て! こっち来んな!」
嫌な予感がして、俺はマラリヤを押し止めようとして…俺の腕が全く動かない事に気付いた。
後ずさろうとした足もそのままや。
「ごめんなさいね…運動中枢を麻痺させたわ…」
赤い手袋に覆われたマラリヤの手が、俺の頬に触れる。
434前スレ506:2006/10/29(日) 18:51:43 ID:LKW0QqfY
「おい! 早よ術を解け!」
「ダメよ…ジタバタしないで」
いや、術のせいで、手も足も動かへんがな。
言いながら、マラリヤは1粒の錠剤を取り出す。
ソレが何か…俺は一瞬で悟る。
「ちょ、おま、それはやめ! んなもん飲ますな!」
「ヘンな事にはならないわよ。 ほんのちょっと、気持ちよくなるだけ…」
「勘弁せぇ! ま、待て、わ、わーった!」
錠剤を唇に挟み、口移しに飲ませようとするマラリヤを何とか制する。
「はぁ、はぁ…わーったわ! これは夢や! 夢ン中で誰とヤったかて浮気とちゃうやろ!」
もうヤケクソや。 
夢なんやったら、とりあえず好きにするわ。 そうしよ、そうしよ。
……ま、マラリヤの体に興味ない言うたら嘘やしな。
「その気になってくれたのね?」
「だ、だからクスリはやめてんか! そんなん飲まんでも俺勃つから!」
「そうね。 でも、この薬、結構効くのよ…?」
言いながらも、マラリヤは錠剤を引っ込める。
「あと、術も解いてくれへんか?」
「まずは、私が楽しんでから、よ…」
そう言って、マラリヤの指が俺の服を脱がせていく。
……女郎蜘蛛の糸に絡め取られた心境ってこんなんかもな。
 
「なぁ、一つ聞いてええか?」
「どうしたの? 嫌になったの?」
俺の服を脱がせる手を休めずにマラリヤが返事をする。
「いや、今までも、こないして男引っ張り込んで、ヤってるわけ?」
「…紫の満月の夜だけよ。 さらに言えば、アカデミーでは初めて」
記念すべき生贄1号かよ、俺。
「別に、私は色情狂でも痴女ってわけでもないから。 普通に愛されるのは彼がいれば十分」
けど、この流れでそのセリフ、俄かに信じるヤツおらんぞ。
「せやから、さっきも聞いたけど、精気吸うのって、彼氏じゃあかんの?」
「自分と近い人間から精気を何度も吸うと、変な癖がついて却って魔力向上の邪魔になるのよ」
…理屈はわからんけど、難儀なんやな、魔女やるのも。
「さ、もうそんな野暮な話はやめて」
そのセリフと同時に、俺はほぼ素っ裸にされた。
「…立派じゃない」
俺のモノを掴んで、マラリヤが嘆息する。
普通やったら男として嬉しいセリフやけど、こんなシチュじゃ複雑や。
「いつもユリが泣いてるわけね」
「…聞いてんのかい」
「聞こえただけよ……あの娘の声が大きいのよ」
「…てか、夢ン中でまで、そんな話やめにせぇへん? 気ィ殺げるわ」
夢の中でリアルを呼び起こされるのは勘弁や。
「…こっちも野暮だったわね…」
そう言うて、マラリヤは俺のモノに舌を這わせる。
435前スレ506:2006/10/29(日) 18:53:07 ID:LKW0QqfY
手袋越しにも、マラリヤの指は冷たい。
少しザラリとした感触のマラリヤの舌は熱い。
一緒くたの感覚を受けて、俺のモノはあっさり勃起している。
舌が先っちょから根元まで丹念に動いてる感触がゾクリとする。
恐らく、俺のナニは唾液まみれになっとるんやろう。
…えらい抽象的やけど、立ったまま麻痺させられて、全然様子が見えへんさかい、触覚で想像するしかあらへん。
「…せめて、首から上は動けるようにでけへんの?」
「流石にそんな器用な術は無理よ」
ペロペロ舐めながら、返事してくる。
いや、俺をこんな所に飛ばしてくるんやから、それくらい楽勝な気ィするけど。
「……たまには、為す術なく翻弄されてみなさいな」
いや、こんな状況やなかったら歓迎するんやけど。
と、半ばシラけた俺の思考を吹っ飛ばすような快感が、亀頭に集中する。
「うおっ!」
いきなり、暖かい粘膜に吸い付かれる感覚。
俺はのけぞる。 …いや、体は全く動かんから、そんな感じ。
マラリヤは、飴玉をねぶるように俺の亀頭を集中的に愛撫している。
…やば、めっちゃ気持ちえぇ…
視界に入らないのも手伝って、相当感覚が鋭くなっとるようや。
柔らかい口内の粘膜がくすぐり、絡みつく唾液が熱く表面を灼き、傍若無人な舌が容赦なく快感のツボを嬲る。
俺のナニが、ますます硬く反り返るのがわかる。
「…あ、あかん、ヤバいわ…」
思わず声にしてまう。
俺も、長持ちする方やと勝手に思っとるけど、これを食らったらさすがにこみ上げてくる。
ナニの周りの血管と神経がドクン、と弾けるような感覚を覚える。
「…フフ、気持ちいい?」
今さら訊かんといて。 わかるやん。
「ちゃんと口で言いなさい…気持ちいいかしら?」
「ごっつぅ、気持ちえぇ…」
はい、素直に言うたったよ。
「……こんなにドロドロに濡らして…いやらしいのね…」
いや、アンタがしたんやろが。
「ほら、こんなに先から垂らしてるわよ…」
実況されると、こんなに恥ずかしいもんなんか。 できりゃ、もぉ言わんといて欲しいんやけど。
「ぐぅっ!?」
いきなりナニを握り締められる。
「さあ、言ってごらんなさい。 『イカせてください』って」
「ちょっ…おい…」
「イキたいんでしょ? やせ我慢せずに、ねだってみなさいな…」
言いながらゆるゆるとしごいてくる。 唾液と俺の先走り液で濡れたナニがニチャリと音を立てる。
あーあ、なんか『モード』に入ってもうたみたいやな。
せやけど、俺もこの生殺しに耐えるのは限界や。
「…あ、姐さんの口の中で、イカせて欲しいんやけど…」
あれ?
自然と、この言葉が俺の口から滑り落ちとる。
「『姐さん』ねぇ…ま、貴方らしい呼び方ね…いいわ、出させてあげる…」
そのセリフと共に、俺のナニは熱い粘膜に包み込まれる。
亀頭からサオの半ばまで激しく粘膜が往復する感触。
空いた手が、タマをいじる感触。
それらが、快感という凶器に変わって、俺の背筋から頭へと突き抜ける。
「で、出る…!」
一瞬、俺のナニが膨れ上がって、口内で暴れる。
頭ン中が白くなったと同時に、俺はありったけの量の精液をぶちまける。
「……んん…んぐ…」
白くトビかけた俺の耳に、少し鼻にかかったようなくぐもった声が艶っぽく聞こえる。
436前スレ506:2006/10/29(日) 18:54:39 ID:LKW0QqfY
頭がクラクラする。
半ば呆けた状態の俺を後目に、姐さん(あ、もうこの呼び方になってしもた)はゆっくりと立ち上がる。
口許から、俺の出した精液が一筋零れていて、その図にまた頭がクラクラする。
そして、姐さんは顎を軽く反らして…口の中のモノを飲み干しよった。
「……フフ、濃いわね」
艶然と笑みを浮かべ、飲み残しの液を舌ですくう。
一瞬、何かの力を感じる。
と、目の前の姐さんから何かのオーラが出た―ように見えた。
瞳は輝きを増して、白い肌もますます白く輝いとる。 …闇夜に輝く類いの白さやけどな。
ふ、と姐さんが俺の前に来て、軽く背伸びして触れるだけの口付けを落とす。
…つい今の今まで、俺のナニ咥えてた口、と考えるとちょっとアレやな…
と考えた瞬間、俺の体の戒めが解かれる。
手足が動く、と思ったのも束の間、足をとられて床に尻餅ついてしもた。
「どうだったかしら?」
「あない気持ち良かったん、初めてですわ…」
なぜか口調が敬語モードに入ってる俺。 正直、姐さんに呑まれとる。
「フフ、言ったでしょう? ただ吸い取るだけじゃないって…」
「確かに……で、姐さん」
とりあえず、俺としては、これを確認したい。
「これで終い…でっか?」
只管吸い取られるのも勘弁やけど、コレだけで終わられてもやるせないさかいな。 夢なんやし。
「まさか、夜は長いわよ…それに、回復してきたでしょ? 口移しに力を送ったから」
言われて気ィ付いた。 体の疲労感が吹っ飛んでる。 で、下もビンビンに復活。
「ホンマや…ほな…」
と、俺が手ェ伸ばそうとしたら、
「まだよ…もう一回飲ませて」
姐さんに制される。 また、マグロかよ。 いや、それはそれで決して悪ゥないんやけど。
そんな事思っとる間もなく、へたりこんだ姿勢のままの俺の股座に姐さんの頭が潜り込む。
はも。
ノーモーションで俺のナニを深く咥えこんでますよ。
でもって、舌を巻きつけるように絡ませながら、激しく頭を上下させとります。
俺、あまりの気持ちよさに腰が震えとる。
「うわ、あ、姐さん、激しすぎやって…!」
さっきは触覚のみやったけど、今度はキッチリ視覚でも感じる。
妖しい美貌の魔女が、ホンマ美味そうにフェラチオしてる図ってのは、なかなかないさかいな。
ぴちゃ、ぺちゃ、ずず。
俺の声など聞こえてへんかの様に、姐さんは音立ててしゃぶり続けとる。
思わず腰が跳ねて、喉の奥を突き上げてしもた。
「んくぅ! ぐぐ…」
「あだぁっ!」
ナニがブチ当たった衝撃で姐さんがむせて、その拍子に歯を立てられた俺は激痛に悲鳴をあげてまう。
「けほけほ…暴れん坊さんね…」
むせて涙目になった姐さんが軽く睨む。 いや、俺もナニを噛まれたんですけど。
「いや、すんまへん、気持ち良かったさかい、つい…」
せやけどなぜか謝ってもうてる俺。 完全に主従の「従」やな…
「どうしようかしら………お仕置きかしら?」
言ってる姐さんの顔、ごっつぅ楽しそうやねんけど。
これ、ホンマに夢やんな? 自信のうなってきた…
437前スレ506:2006/10/29(日) 18:55:44 ID:LKW0QqfY
姐さんが棚からビンを取り出す。
蓋を取ると、甘い香りがあふれてくる。
「それ、何でっか?」
「安心なさい…ハチミツよ」
確かに、黄金色の蜜の香りや。 一さじ掬って舐めさせてもらう。 …確かにハチミツや。
「で、それでどないするつもりでっか?」
「こうするのよ」
刷毛を取り出す。 あ。 なるほど。
俺が思うた通り、刷毛でハチミツを掬い取り、俺のナニに塗りたくる。
ぺたぺた、ぬりぬり。
「うは、こそばい(くすぐったい)!」
刺激に俺のナニが跳ね上がる。 …節操のない暴れん「棒」やな、我ながら。
「フフ、上手いこと言うわね…」
いや、親父ギャグの類いやと思うねんけど。
「…できたわ」
ハチミツでテラテラ光った肉の棒。 なんか、アホみたいな図や…
「…で、そのままパクリ、といくんでっか?」
姐さんは応えずに薄く笑って、再び頭を下げる。
「くはっ!」
俺のセリフは裏切られた。 いや、いい意味で。
姐さんはしゃぶっている。 俺のナニの付け根を円柱に沿うように、ハチミツを舌で掬っている。
それも確かに気持ちええねんけど、問題はそこやない。
根本をペロペロやりながら、さっきの刷毛で、亀頭をくすぐってくる。
粘膜にくるまれる刺激とは違う、ピンポイントな刺激と、異質な蜜にまみれる図に俺のナニはますます硬くなる。
姐さんは、刷毛の手を休めず、丹念に蜜を舐め取る。 根本から裏スジ、と思えばタマにまで。
時折刷毛からハチミツが垂れ落ちて尿道口を叩く。
俺の先っぽから、白っぽい先走り液が吐き出されて、ハチミツとブレンドされてる。
シュールな絵図と、舌の刺激と、ハチミツの甘い香りにアテられて、俺の意識が絶頂を求めだす。
つ、と刷毛がどけられる。
「いい感じ…じゃ、そろそろ本格的にいただくわ…」
え? 今ので前菜かいな!?
俺がうろたえる間もなく、暖かい感触に支配される。
「うぉわあああっ!?」
いや、別段、激しく動かされとるわけやない。
せやけど、姐さんの口の粘膜が細かく蠕動して、俺のナニをくすぐる。
そして、粘膜の襞に合わせて、舌がリズミカルに、ザラリと蜜をこそげ取る。
何か、木の蜜に群がる虫に這われてるような、恐怖心と快楽を同時に味あわされてる。
「あ、あかん…!」
俺の腰が浮く。 もう、出したい。
ぎゅ。
「ぐえっ!?」
「…まだイっちゃダメよ…我慢なさい…」
思いっきしナニの根本を握り締めて、姐さんが俺の射精を阻止。
そいで、またもや咥え直して、根本を握り締めたまま俺を責める。
「んむ…はむっ…」
…なんか、ごっつ美味そうに食べとる。 ホンマに魔力向上のためなんやろか?
普通に「好き」なだけちゃうんかいな。
…いや、少しでもシラけた事考えとかんと、すぐイってまうねん。
姐さんの口の動きがさらに激しくなってきた。 マジ、ヤバいって、この快感。
俺、歯ァ食いしばって、少し涙目になりながら耐えてるような有様や。
つ、と姐さんの空いた手がスルリと俺のタマを越えて、その奥のケツの穴に伸びる。
え、と考える間もなく、細い指が容赦なく挿れられ、俺は悲鳴をあげる。
「そこ、アカンて…!」
俺の情けない声を無視して、姐さんは指を深く潜りこませる。 そして、ある一点で止まると、グイッ、とそこを刺激する。
明らかに「イカせる」攻撃に、俺は限界を超えた。
俺がのけぞるのと同時に、ナニの根本の手がパッと離れる。 で、せき止められてた精液が一気に噴き出す。
さっきよりも明らかに大量のものを、ホント美味しそうに飲み干してるのを俺は掠れた意識で感じていた。
438前スレ506:2006/10/29(日) 18:57:34 ID:LKW0QqfY
ほけーっとアホ面晒してる俺に構うことなく、姐さんはまだ口を離さへん。
舌が残りカスを掃除するように蠢いている。
くったりしてしもた俺をよそに、顔を上げた姐さんは、ますます絶好調モードみたいや。
ますます、その美貌に磨きがかかっとる。 何か背徳的なモンをくすぐられるような美貌。
紅色の舌がチロリと姐さん本人の唇を舐めとる絵は、そらぁ「エロい」の一言じゃ片付かへん。
で、また軽い口付け。
一瞬で俺の体が回復する。
「まだ大丈夫ね……いくわよ…」
とまたしても俺を吸い取ろうとする。
「ちょ、待ってぇな、姐さん!」
慌てて俺は制する。
「あら、もうお腹いっぱいなの?」
「違うって! そら、まだまだイけるけど…その、少し休ませてくれまへん?」
「回復したでしょ? ほら、ここだって…」
と、カチカチに勃起してるナニを掴まれる。
「いや、体やなくて、精神疲労が激しいんでっけど」
そらそうや。
こんだけ深くて激しい快感を立て続けに喰らってたら、気持ちの疲労も出るわ。
しかも、なんぼ気持ちえぇ言うたかて、一方的にヤられてるってのも、俺としては微妙なストレスなわけよ。
「…なるほどね。 私もイカせたい、って事?」
「そら、吸われてるんも悪ぅないんでっけど、やっぱしヤるんやったら、お互いにギブ・アンド・テイクと洒落込みたいんですけど…」
(恐らく)リアルで俺の精神から魔力を吸い上げてる姐さんは実利あるけど、俺は夢の中の快楽だけ。
しかも、折角の姐さんの体を何一つ楽しめないのは、俺が消耗するばかりで正直不公平感あるで。
「…残念だけど、それはまだまだ先よ」
せ、殺生や。
「ちゃんとセックスはさせてあげるわ。 でも、まだ、お・あ・ず・け」
「……何か俺イジって楽しんでまへんか?」
「それは否定しないけど…」
一瞬言いよどむ。 ま、何か理由があるんやろな。
しゃあない。 夢の中とはいえ、ここは姐さんが圧倒的に有利な場のようやし、変に機嫌損ねていらんトバッチリ喰らうんもシャレにならんし…
「へいへい、しばらく気ィ済むようにしたってください」
決めた。 俺はしばらく、マナ板の上の鯉になったる。
それで姐さんの気ィ済むんやったら安いモンや。
「…ありがとう、タイガ」
…こんなんで礼言われるなんて、思いもせぇへん。
で。
小一時間、俺はとことん吸われる、気持ち良ぅなって出す、回復する、でまた…を繰り返す。
…端折り過ぎやて?
実際、徹底的に「ヌカ六」状態になってみぃ。 途中から「気持ちええ」しかわからんようになるんや。
小一時間問い詰めるんは、それからにしてや。
439前スレ506:2006/10/29(日) 18:59:20 ID:LKW0QqfY
「…あ、姐さん…さすがに俺、キツいんやけど…」
ホンマ、もう何回射精したかわからへん。 このトシで赤玉出るんちゃうやろな。
「もうギブアップ?」
「いや、せやから、体は姐さんが回復してくれとるからナンボか持つけど、その…」
その体に触れたい、いや押し倒し…いやストレートにヤりたい。
「まだ、もう少し吸いたいのに…」
「せやけど、これ以上は俺も気持ちが惰性になってまうだけやし…」
夢でここまで精神消耗したぁないで。
「……しょうがないわね」
姐さんが肩をすくめて立ち上がる。 「OK」のサイン。
スタスタと、部屋の中央のベッドの縁に立つ。 …やっとベッドが本来の役割果たすな。
俺も立ち上がり、姐さんに寄り添う。
「…さあ、いらっしゃい…」
艶めかしく誘いがかかる。
俺は手を伸ばし―惑う。
このビスチェ、どないして脱がすんや? …何でこういうエロい服って機能的やないんやろ?
「…後ろよ」
俺の戸惑いを察して、姐さんがレクチャー。
背中側に手を回すと、なるほど、細いファスナーがある。
ファスナーを下ろすと、固く守られていた姐さんの体が解放される。
ビスチェを下まで下ろして、脚のエナメルブーツも脱がす。
残るは、手のロンググローブとガーター、ストッキングだけや。
…けど、俺はここで脱がすのをやめる。
いや、抜けるような白い肌に赤いアクセントの組み合わせ、男のフェティズムをそそるやん。
姐さんは当然、下にランジェリーとか着けてないから、またエロい眺めなんや。
「…あまりジロジロ見ないでよ」
姐さんの決まり悪そうな表情も、ええもんやね。
「ほな、優しくいきまっせ…」
と俺はキスを試みる。 さんざんしゃぶられてから、ってのはアレやけど、つかみとして、これは譲られへん。
「…ストップ」
いきなり止められた。
「…今さらそれはあらへんで、姐さん」
「違うの…ディープキスはあげられないわ」
…なんでここだけ、乙女の貞操観念が働くんやろ? ま、でも、気持ちはわからないでもないな。
「わかりましたよ、ほな」
「きゃっ!」
言って俺はいきなり姐さんをお姫様抱っこにして、少し手荒くベッドに落とすように横たえる。
「へぇ、ただしゃぶってたってワケでもあらへんようでんな」
無防備に横たわる姐さんを見下ろしながら、俺は言う。
細い体に絶妙のバランスで実っている乳は、横になっても見事な形を保ってるし、内腿には愛液の筋が零れているのが見て取れる。
「…煩いわね…あ、あんっ!」
俺に目を合わせず姐さんが憮然と返すが、俺がお腹の辺りをサッと撫でると色っぽい声が上がる。
「感じやすいんやねぇ、姐さん」
俺は姐さんに覆いかぶさると、たわわな乳に口を寄せ―ると見せかけて、綺麗な形をした耳たぶを甘く噛む。
「きゃあうっ!?」
予測をしてへんかったんか、想像以上の反応や。
「ここ、弱いんでっか?」
俺は耳を重点的に噛み、舌でつつき、時には吐息を当てて攻めてみる。
「くぅっ、そ、そんなこと…ああっ!」
「せやけど、体は正直みたいでっせ」
耳への攻めを止めずに、俺は内腿をスッ、と掃く。
「あん! …は、初めてよ、そこを触られるのは…んっ…」
へえ。 意外とオーソドックスなセックスしかしてへんのやな。
俺は反対側の耳も同じように攻める。
「変態扱いは、や…ん…やめて…うう!」
さんざフェラチオしてるだけやと思ってたけど、相当昂ぶらせてたんやな、もう反応が激しい。
俺の手が、脇腹をくすぐるように撫ぜると、
「…んっ、くうううぅぅっ!」
堪えるような声をあげて、姐さんは軽く達したようや。
…一瞬、俺の視界がブレたような気がした。 …俺も昂ぶってきたみたいや。
440前スレ506:2006/10/29(日) 19:01:00 ID:LKW0QqfY
「…どないでっか?」
「…煩いわね…」
姐さんが俺を潤んだ眼で睨む。 その表情もまたええわ。
「まだ、これからでっせ」
軽くイカせた事に満足感を得て、俺は両手でたわわな乳を強く掴む。
「あん!」
俺の体の下で、細身の体がしなる。
俺は乳を中央に寄せるように揉みしだきながら、尖った乳首を舌で弾く。
「きゃ、はうっ…!」
「姐さん、結構スケベなんですな、どこ触ってもこんなに感じて…」
「だ、黙って…! そんなんじゃ…」
言葉で抗う姐さんを半ば無視して俺は右手を下へ滑らせ、下半身のうるみの中心に触れる。
「くうっ!」
また、姐さんの体が跳ねる。
また、俺の視界がブレる。 …何や、一体?
それでも俺は一瞬の疑問のことは片隅に追いやり、姐さんをイカせることに専念する。
「ごっつ濡れてますぜ…」
「………」
涙目でキッと睨む姐さんを、少し可愛い、と思った。
「ほら、内腿までこんなに…」
言いながら、指を紅く尖ったクリトリスに擦り付ける。
「あん!」
姐さんは眼を閉じ、白い喉を反らす。
「…気持ちええか?」
口調をぞんざいに戻して、俺は問う。 指は勿論止めてへん。
「…う……先刻の仕返しのつもり…?」
「はて、何の事やろ? もう一度訊くで、気持ちええか?」
「…見てわからないの?」
「ちゃーんと口に出して言うてぇな」
俺はクリトリスを親指に任せて、中指と薬指を膣内(なか)にくぐらせる。
「くふぅっ!」
「ほら、我慢せんと。 聞かせてぇな、色っぽい声を」
膣内の敏感なスポットをゆるゆると擦りながら俺は言葉で攻めるのを止めない。
姐さんの体に細かい震えが疾る。 また俺の視界にノイズ。
姐さんは俺に視線を投げかける。
その紫の瞳は潤みながらも、淫らで直情的な強さがある。
「…き、気持ちい、いい…だから…!」
貌を紅く染めて、雌の視線で姐さんがねだる。 瞳が妖しく光る。
このセリフを言わせたことに俺は少し溜飲を下げ、笑みを浮かべて膣内から指を抜く。
そして、すらりとした両足を押し開いて、いざ―
「……あ、あれ?」
俺は腰を突き出そうとした姿勢のまま固まる。
「……そこまでよ…」
姐さんが鋭くそう言うて、俺を倒す。 マヌケな姿勢のまま木偶人形のように俺は転がる。
「あ、姐さん?」
「調子に乗りすぎね…た、確かに貴方の愛撫は見事よ…本当にすぐイクと思えたもの…」
そこまで言うて、姐さんは、また雌の視線で俺を見下ろす。
「でも、ここの主人は私…主導権は渡さないわ…」
え!? またしても、俺、マグロ!?
「挿れてあげるんだから、感謝なさい…」
言うて、姐さんは、膝立ちのまま固まった俺の両脚に触れる。 …あっさり自然な形に脚がほぐれる。
……ちょ、やっぱしできるんやんか。 麻痺の一部解除。
そんな俺をよそに、姐さんは俺に跨る。
441前スレ506:2006/10/29(日) 19:03:17 ID:LKW0QqfY
「んふぅ……あ…ん」
俺の頭上から艶めかしい吐息が聞こえる。
魔法で見事な「マグロ」と化した俺の上で、姐さんが悩ましく腰を振っている。
「ああ…はぁんっ! んっ…!」
そんな喘ぎ声の合間から、グチョグチョと粘った水音が部屋に響いとる。
姐さんの膣内(なか)は、結構キツく締めつけてくるのと、もちっ、と吸い付いてくる感触で、ゾクリとする。
「あ、姐さん…せめて手だけでも動かさせてんか?」
俺は精一杯の懇願を試みるが、
「ダメ…うん…貴方はそのまま…」
あっさり却下。
ぴた、と一旦動きが止まる。
「……? どないしはったんですか?」
姐さんは何も言わず、俺の首筋に顔を寄せる。
一瞬、吸血鬼か女夢魔に寄られた気分になって俺はビビる。
…かなり長いこと、俺の首にキスを落として、再び騎乗スタイルに戻る。
「何のマネでっか?」
「…内緒」
…もぉええわ。
で、姐さん、また動き始める。
今度は角度をやや浅く変えて、スポットに擦るように細かく腰を上下させる。
丸見えの結合部から、愛液の飛沫が跳ね、中ではぐいぐいと厳しく締め上げられとる。
「うは、し、締まる!」
俺はまたも情けない声で応えてしまう。
「ああああんっ!」
姐さんも、そこが感じるのか、一際大きい声で喘ぐ。
…しばらく忘れてたけど、俺の体を快感が支配し始める。
激しく突き上げたい衝動に駆られるけど、いかんせん、俺、マグロや。
ただただ、姐さんのリードに翻弄されるしかあらへん。
姐さんの腰の動きがますます複雑になり、快楽を深く追い求める。
深く飲み込み、奥でグリグリとねぶる。 と思えば、浅い部分で細かく擦る。
そのたんびに、膣内の襞は俺の亀頭やらサオやらを甘く噛み締め、震える。
…あかん、も、もう出る。
そう思た瞬間、さっきからチラつくノイズが一層激しくなってきた。
同時に、姐さんの動きが激しくなり、体の震えが明らかに見て取れるようになっとる。
「はぁ、はぁ、も、もう……!」
どうも姐さんの絶頂も近そうや。 いや、俺も大概限界やけど。
「ざ、残念だけど、もう…ダメ……! イッちゃう…っ!」
残念? 何が『残念』かはよくわからへんけど、襞が激しく俺をイカせようと、痙攣しながら締め上げる。
「あ、姐さん、で、出るっ…!」
「はぁっ、ああああああっ!」
2人して同時に絶頂に達する。
激しく奥底に打ちつける感覚と共に、俺の視界が白とノイズに支配され、意識が遠くなった。
「……術が切れたわ…今日は…あっ…これまでね……」
遠い意識の中で、姐さんの声が甘く殷殷と響いていた…
442前スレ506:2006/10/29(日) 19:06:16 ID:LKW0QqfY
ガバリ、と俺は体を起こす。
「……お、俺の部屋や…な?」
マンガやバイク雑誌なんかが雑然と放り出された、いつもの俺の部屋。
体を見る。 …ちゃんと寝てる時の服を着ている。
時間はもう明け方や。
……夢、やったんやな…
普通に考えたら、当たり前の事やけど、そんな事にも俺は内心ホッとした。
にしても、妙な夢やったわ。
寝汗が酷い。 ブリーフの中もイヤな感触や。 間違いのぉ汚してしもうてる。
俺は服を脱いで、下着姿でバスルームに入る。
頭からシャワーを叩きつけて、汗を流す。 やっと眼ェ冴えてきた。
汗からモヤモヤから全部流して、サッパリして俺はバスルームから出る。
体を拭い、ふと鏡を見て、―俺は凍りつく。
首筋にキスマーク。
な、何でや?
確か、夢ン中であ…いや、マラリヤに口付けられた箇所やけど、なんで現実に跡ついてるんや?
あれ、夢やろ? あれが現実とかありえへん、そや、あってたまるかいな!
俺は蒼ざめたまま頭を振り、服を着替える。
そして、キスマーク状の跡の上を掻き毟り、上から絆創膏を貼ってとりあえず隠す。 …古典的って言うなや。
部屋の明かりを点けて、椅子に座って考えてみる。
…せやけど、現実味がなさすぎる。 なんぼ魔法世界でも、同級生とこんな形でイタすのは考えられん。
まして、いかに「魔女」と渾名されてようと、そこまでの現象は発生せんはずや。
…とりあえず、俺の妄想バンザイ、って事にする。 もぉこの件は忘れよ。
不意に、俺の携帯が鳴る。
…ユリからや。
「…何や、こんな朝早うから」
「タイガッ! どこ行ってたのよ!?」
「朝からワメくな! 何やねん、薮から棒に?」
「怒鳴りたくもなるわよ! 何回電話しても出ないし、部屋にいる気配ないし!」
「はぁ? 俺、部屋で爆睡しとったぞ!?」
「ウソ! アタシが部屋に行ったら誰もいなかったじゃない!」
「ま、待て! そんなアホな話が…」
言って、俺の中である不安がもたげる。
俺…ひょっとして、ホンマにマラリヤとヤッたのか!?
いや、あらへんあらへん、あんなんは絶対夢の中でしかありえへん。
「誰といたのよ! この浮気者!」
これ、面と向かってしゃべっとったら、間違いなくユリにボコボコにシバかれてるとこや。
「せやから、ホンマに俺寝とったがな!」
…しばらく埒もない口論を続けて、ユリが俺の部屋に飛び込んできて、問答無用でシバかれて、(中略)、ひとまず落ち着いた。
「……何やねん、まったく…」
食堂で朝メシを食いながら俺はボヤく。
夢の中から朝のここにきてまで、全く休まらない。
「あら、おはよう、タイガ…珍しく早起きなのね…」
いきなり背後からマラリヤに挨拶され、俺は少し固まる。
「お、おぉ、まいど…」
そう返す俺に、
「…姐さん、って呼ばないの?」
ぼそり、と耳元にそう一言残し、マラリ…姐さんは離れた席へ向かう。
俺の手から、箸と茶碗が同時に、落ちた。

続き? あってたまるかいや! いや、あらへん…よな?

― 一応、終 ―
443前スレ506:2006/10/29(日) 19:14:43 ID:LKW0QqfY
以上、お粗末様でした。

容量的にも、これがこのスレで最後のSSになりそうです。

自分のヘタレSSにいつもお付き合いいただきありがとうございます。

当分、来たるQMA4に備え、電波受信状態に入ります。

…リエルをどうイジるかなぁ…
444名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 23:54:55 ID:z1GHh0K+
超GJです!
リエル編、期待して待ってマス!
445ライン:2006/10/30(月) 12:34:23 ID:grYF8qJ/
GJ!
数か月ぶりのラインです・・・・が。


なんか二回ほど入院してきました故、構想はばっつりです。
このスレの容量上、次スレでサンユリ簡潔、サンリエを投下できればと思いますのでヨロシクです。




ってか忘れられてそうw
446名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 12:10:23 ID:7RhMB5wo
容量がちとヤバイが保守
447名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 16:11:00 ID:q3rpB9M8
次スレでは、ユウ×サツキもしくは、ユウ×ルキアを見てみたい
448名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 00:56:07 ID:+NhyX5UO
いま 432KB とかだからあと 60KB ぐらいは行けるんじゃないの?
単純計算で三万字だから、もう1本ぐらいは行けると思うんだが。
それとも上限下がったりしてるのかな。
449名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 08:50:21 ID:qaPm2KBD
SS保管庫、更新されたな…
おっと、各氏GJ!
450ライン:2006/11/10(金) 21:12:24 ID:V2BS7QJq
ちょっとダケ投下しまス

【以下サンリエの出鼻】
風呂の湯を全身に浴び、リエルはほうっと息をついた。
アカデミーの風呂は、成程魔法を応用して温度が変わらないようになっているらしい。
二回目に入った今でも、三時間前と同じ温度のままだ。

「一日の疲れが落ちるようです〜・・・」

婆くさいかな、と首を傾げて、でも誰にも見られていないし、いいかなと思った。


・・・ドラゴンの子と眼が合った。

「ド、ド、ドラゴン〜!?」
「♪」

ぴちゃぴちゃと風呂桶のなかで水浴びをしていたドラゴンの子が、リエルを確認したとばかりにリエルに向かって飛んで来る。

「はわぁ!?」
後ずさろうとして、リエルは浴槽に頭から横転してしまう。
取り合えず呼吸の為に頭だけ出すと、ドラゴンの子がリエルの頭に着地する。
頭の上の微かな重みが、なんだか微笑ましくて、リエルは小さく笑みを漏らした。
小さな小さな珍入者を丁寧に洗ってやったリエルは、風呂を上がった後、飼い主探しをしようと考えていた。
このドラゴン、幼いゆえかひどく人懐っこいが、それでもリエルが飼える代物ではない。
ただ、一つ問題が。

(持ち主の検討が付きません・・・)

アカデミーの生徒は、基本的に常時ペットを引き連れているが、真紅のドラゴンなど珍しいもの、購買部にいる自分でも見たことがない。
誰だろう、と考えて、十数分考え込んだ後、サンダースと言う人物に思い当たった。
アロエやらルキアやらと同期の、人。
アロエが言うには「優しいお兄ちゃんみたいな人」、ルキアが言うには「何でもそこそこ出来る人」、マラリヤと夫婦漫才をしていた不良が言うには「極道や。あんだけキツい目つきは極道以外にあらへんわ。むしろ閻魔やろな」。

つまり、
(優しいお兄ちゃんで、何でもそこそこ出来て、それでいて極道みたいな閻魔様〜!?)

リエルの頭が限界を越えた。
451ライン:2006/11/10(金) 21:13:50 ID:V2BS7QJq
序でに上げ
452名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 00:35:28 ID:kIMqYwst
しかしGJ。続き(0゜・∀・)ワクワクテカテカしながらまっていますね。
453名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 18:51:27 ID:R6/NcnOM
wktk
454情けない話なんですが・・・・・・・・:2006/11/12(日) 21:53:50 ID:crdxyfMk
リエルってマジアカ4のキャラでしたっけ?
455ライン:2006/11/12(日) 22:31:36 ID:/rxi9GN4
>>454
マジックアカデミーの購買部にいた娘さん
マジアカ4でNPC(だっけか)で出てきたはず
456名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 22:06:25 ID:fd6RMwrs
来月当たりにマラ×タイガの逆レイプネタを投下しようと思ってましたが、
>>432-442のネタがすごすぎ&ハァハァしたんで、
「これを超える話は無理だ」と断念した俺がいる…o...rz
457名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 01:07:08 ID:11KuzJ1f
保守
458名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 09:47:00 ID:zvJnAsUh
>>456
レスが遅れて申し訳ない。
ぜひとも投下してほしい。
459前スレ506:2006/11/19(日) 13:43:50 ID:RBhHQRwl
お久しぶりです。
皆様、拙文にお褒めの言葉、ありがとうございます。

>>456
自分が言うのも変ですが、気後れする必要はないかと。
「人の数だけ、エロと萌えはある」と思っとりますのでw
是非、拝見したいです!

>>ライン様
サンユリ編、リエル編、続きをwktkでお待ちしております!

さて、もう一本ぐらいは落とせそうな感じですね…
…リエルネタは、まだ彼女のイメージが固まらないので、
QMA4が稼動してからになりそうです。
460名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 23:16:28 ID:+rbIa5v6
保守
461名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 20:25:31 ID:KA7GXjpR
保守するよ
462名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 01:36:14 ID:p7MELuKo
アメリア「保守するわよー。」
ガルーダ「おらぁ!保守だ!」
マロン「保守♪保守♪」
フランシス「保守をするぞ。」
リディア「保守で〜す。」
ロマノフ「保守じゃのう。」
ミランダ「保守よ。」
463名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:55:38 ID:GiHPqKZ7
「体で保守しろ!」
464名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:40:11 ID:SNefYOVO
ほしゅ。
465名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 01:13:46 ID:yrQjLFhw
〜予習中〜
リディア「・・・この答えの番号は?」
アロエ「えぇっと・・・、3番?」
リディア「・・・ハズレだわ・・・。」
アロエ「うぅぅ・・・。」
リディア「えっと、点数は・・・あらら、0点ね。」
アロエ「・・・ぁぅ〜。」
リディア「それじゃあ、お仕置きいきま〜す。」
アロエを軽々と持ち上げ、近くにある椅子に座りアロエを膝の上にうつ伏せにするリディア。
アロエ「え?先生、カミナリじゃないの?・・・きゃあ!」
アロエの上着の裾を捲り上げ、一気に下着を下ろすリディア。
466名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 01:26:25 ID:yrQjLFhw
リディア「0点にカミナリじゃあ分にあわないでしょう?だから、こうするの!」
蛙の腹のように真っ白なアロエの尻に平手打ちをするリディア。
アロエ「きゃんっ!」
リディア「少しでも点数が取れたならカミナリで済ましますけど、こんな点数には・・・!」
続けてもう一発。
アロエ「や・・・やぁぁ・・・。」
リディア「嫌じゃありません!もう一度、問題を出しますから答えなさい。」
アロエ「ぅ・・・ぅぇぇ・・・。」
リディア「間違ったら、また叩きますよ。」
アロエ「・・・ひっく・・・ひっく・・・はい。」

QMAをやり始めた時、お仕置き=お尻ペンペンだと思っていた。
で、保守。
467名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 03:12:19 ID:TeMyJKnt
ホシュ
468前スレ506:2006/12/09(土) 16:26:16 ID:fEoL0LGf
かわいらしいお仕置きに吹きましたw

さて、クリスマス前に1作落とします。
早ければ来週末、遅くともイヴを越えないうちにお目に掛けられればと。
(クララを使います)
では。 全く期待せずにお願いいたします。
469名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 17:39:19 ID:cHwVDKxw
>全く期待せずにお願いいたします。
無理ッスw


私もクララで1本書いてる途中なのですが、オリ設でどうやってもクララが不幸になるので
クララファンの方には見せられなくなりそうですorz
470名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 19:24:43 ID:I2aAWUJr
幼少時に実際に尻を叩かれた俺にはかわいいお仕置きに見えない・・・。
後ろ向きだからいつ叩かれるか分からない恐怖があるんだ。
471ライン:2006/12/09(土) 21:42:47 ID:UQHYJZCC
あっはは、雨に濡れたまま遊んでてインフルエンザにまで延びたラインです。
喉が痛いわ(言葉が出ない)、体の節々が痛いわ、散々です。
皆さんはきを付けて下さいね。



まぁ寝てるだけは暇なんで、苦釐蒭魔蘓のSSを作ってます。
皆さんも風邪には気を付けて下さいね
472577:2006/12/10(日) 14:43:03 ID:CPKFnSye
今書いているものがそろそろ終わりそうなのですが(今夜か遅くても明日)、
できたら投下しても大丈夫でしょうか?

恐らく、これでスレが埋まりそうなので念のため……
473前スレ506:2006/12/10(日) 16:27:08 ID:xNjplUQH
>>577
wktkしながらお待ちしております!
…自分のやつは、次スレの即死防止用にまわしますよw

>>469
まずは、うpしませんか?
この作品的には重め・不幸属性が感じないため、逆に興味があります。

>>ライン様
この時節柄、お体には十分ご注意くださいませ。
今、自分が書いているのも庫裏須磨巣ネタだったりw
474469:2006/12/10(日) 18:44:05 ID:/8y0x8Eu
>>471
自分は予防接種は後が辛いので受けてません。ガクブルです。
SS楽しみにしています。

>>472
お待ちしております。

>>473
ありがとうございます。
男子生徒キャラクターにクララを取られるのが癪だとか、クララのエッチシーンが
書きづらいとか、そういった妄念をキャンセルする為の方法として考えたのですが、
まだ、きちんと形になる見込みが立たないというのが現状です。
とりあえず、形にしてから考えようと思います。
475ライン:2006/12/10(日) 22:21:28 ID:WzF6aGtH
ふむ、皆さんもがんばってるんですねぇ・・・。


一応形にはなりかけてるんで、よろしければ締めに投下させていただきますが・・・出来次第に。
476577:2006/12/11(月) 03:30:20 ID:laD5m1ym
ssを投下します。

・タイガ×ユリ
・ユリ視点
・お初物語

です。全部で18になります。
477タイガ×ユリ(1/18):2006/12/11(月) 03:31:49 ID:laD5m1ym

それはある日のこと。

「……なあ、ええか?」
「まだ早くない? 焼けてないよ」
「誰がメシの話しとるっちゅーねん」
ヘラでお好み焼きをひっくり返しながら応えたら、いきなり否定された。
いや、それだけじゃわかんないっての。

それでも大した話じゃないだろうと軽く考えた私は意識をお好み焼きにもどす。
今、店の中にいるお客は私とタイガの二人だけ。
お昼からだいぶ遅い時刻と(授業は午前中に終わって、それから少し遊んだ)
お店に大した特徴がないのと(他に安い店があったけど、混んでいた)何より人通りの少ない場所に
たっている(次来るときまでちゃんと営業しているか心配になるほど人がいない)おかげで、待たされる
ことも急かされることもなく、ゆっくりと食事ができた。

畳を敷いた席でブーツを脱いだ足をくずしながら、鉄板とにらめっこ。出来上がりまであと数分。
あー……まだかなまだかな? 焼けたらソースをたっぷり塗って青海苔かけて鰹節も……

「聞けや人の話」
「いたぁっ!?」
いつの間にか私の隣に移動していたタイガがメニューで私の頭を叩いた。
って何で角で叩くわけ!

「ばかぁっ! けっこう硬いんだから平らな部分使ってよ!」
「叩かなきゃならんほど夢中になってたのは誰やねん。ほんっまに食い意地のはったやっちゃの……」
文句を言ったら、心底あきれた口調で馬鹿にした。
うあー! ムカつくムカつく! ぜっったい後で骨がきしむほど間接かける!
だけどそんな私の復讐心などにはまるで気づかず、タイガは器用にお好み焼きをひっくり返していた。
取りあえず、気を取り直して話をきくことにする。

「で、わざわざこっち側に来てまでなんの話?」
「んー……いや、まあそろそろ……」
……なんか決まり悪そう。
顔はこっち向いてるけど、視線は斜め下のあっちの方、態度もはっきりしない。
推測しようにもそろそろだけじゃ……ん? そろそろ? ……まさか!

「や、やだ待って! 籍を入れるのならもう少し先……」
「ちゃうわ! 定職にも就いとらん学生が結婚できっかアホ!」

あれ? 不正解?
478タイガ×ユリ(2/18):2006/12/11(月) 03:33:10 ID:laD5m1ym

「……違うの?」
「んなわけあるか」
「じゃあなに?」
「…………」
やっぱり気まずそうな顔。
しかもよく見るとどこか罪悪感がありそうな……ん? 罪悪感?
……まさか!

「いやぁっ! なにしたかわかんないけど罪を犯したんならちゃんと償ってえっ!」
「しとらんわぁっ!」
「もう止めて! 嘘つかないで! 私待ってる! 何年でも待ってるから自首して!」
「……ぃいかげんにせいやぁぁっっ!!」

ゴッ!

……今度はメニューの代わりに拳骨がきた。後頭部が痛い、ひどい……

「ばかぁっ! けっこう痛いんだから平手にしてよ!」
「……ええけどダメージ変わらんで」
さっき以上に呆れた口調で私にツッコんだうえに、駄目押しと言わんばかりの大げさなため息。
うああーー!! ムカつくムカつくムカつくムカつく!!
もう間接だけじゃおさまんない! こうなったら休憩なしの3ラウンドで……

「……ス……」
「え?」
宣戦布告を突きつけようとしたその矢先、タイガの口が動いた。
決して滑舌が悪いわけじゃないのに、声が小さくて聞き取れない。もちろん聞き返す。

「なに?」
「いやだから……『そろそろセックスええか?』って……」
……絶句ってこういうときに使うんだと思う。
なまじ言ってることが理解できただけに、対応する言葉がなにも浮かんでこなかった。
セックス? 私とタイガで? それボケ?

「おい、聞いてるか?」
「は、はいぃっ!?」
人工的な金縛りをかけた張本人に声をかけられて、やっと拘束が解ける。
変な声で変な言葉が出た。

「――俺ら、つき合い始めてそろそろ二ヶ月くらいになるやん」
私の意識がタイガのほうに向けられていることがわかると、今度はちゃんと聞こえる声で話を始めた。
うん、取りあえず、話の前提は理解した。
479タイガ×ユリ(3/18):2006/12/11(月) 03:34:17 ID:laD5m1ym

「で、その間にしたことは、キス、ハグ、手をつなぐ、この3つな」
「それがどうしたの?」
話が見えず、適当に当たり障りのない相槌を打つ。
――その瞬間、タイガが握り拳でテーブルを叩いた。

「……何でやねん」
「……え?」
「な・ん・で二ヶ月も経ってここまでしか進んどらへんねん!」
声を張り上げて、再びテーブルをバン。これで殴られたら痛いだろうなってくらい、タイガの拳は
かたく握り締められている。っていうかなになに? なんなの? タイガがご乱心?

「俺の予定じゃんなもんとっくに済ませたうえに、『ねえ、タイガ今日もいい?
ダメって言っても行っちゃう』ってな具合に俺を困らせとるはずなんやぞ! なのに現実は
ちゅーまでしかしとらんやん! ほんっっま何でやねん!」
うん乱心だ。
いつもは誰に対してもツッコミ役のタイガだけど、たま〜に明後日の方向にキレると、
こんな風にはっちゃける。え〜と今回の原因は欲求不満?

「もう俺は我慢ならん、つーか我慢できん! 明日俺の部屋こいや!」
「あーもうわかったわかっ……えぇっ!? なに言ってんのよバカ!」
「バカぁ? いつかは辿る道が明日になっただけやろが! 文句言わずに来い!
部屋が嫌ならホテルでも何でも俺が好きなとこへ連れてったるわ!」

うわあ……目が完全にイッちゃってるよ……
多分なにか言っても聞いてくれないだろうな……
っていうか何でこんなにせっぱ詰まってるんだろ? 私なにかしたかなぁ……?


告白された時:

「なあ、キスだけじゃ治まりつかへんから、よければこのまま……」
「な、なに言ってんのよバカ! いくら何でも飛びすぎ! ちゃんと段階は踏んでよ!」


三回目のデートの時:

「なあ、その……今日は俺の部屋泊まってかへん?」
「え……! ご、ごめん、まだちょっと心の準備が……」


連休前:

「なあ、明日休みやし、つき合うて結構たつしそろそろ……」
「……ごめん、今日から生理……(嘘)」


あ、3回も断ってた……
480タイガ×ユリ(4/18):2006/12/11(月) 03:35:25 ID:laD5m1ym

「おい、聞いてんのか!」
「は、はいぃっ!?」
怒鳴られて強制的に意識が蘇生、再び変な声で返答する。
もうこいつがガラの悪い体育教師かヤクザにしか見えないよ……

「そ、そんなの突然言われても……」
「お前いつもハラハラドキドキワクワクするようなことしたいって言っとるやん、
なんでセックスごときで怖気づくねん?」
……セックスだから恐いんだっての。
ハラハラドキドキの種類は違うし、興味もないことはないけどやっぱり不安のほうが大きいし、
第一よくよく考えてみたらワクワクしてるのタイガじゃんか!

「……ねえ、明日じゃないとダメ? まだ心の準備がさ……」
「あかん」
譲歩しようとしたら、一言で切り捨てられた。

「『近いうちに必ず』なんて言うのなしな。問題先送りにしようったってそうはいかんで」
その上、言おうとした台詞と目的まで封じられた。
だめだ、今のこいつに勝てる気しないよ。私このまま犯られちゃうのかな……?

「おい、なに望まぬ契りを交わすはめになった町娘のような顔しとんねん?」
「……だってその通りだし……」
「……ぁあっ! 体やのうて俺の心が目当てでつき合っとったんかお前はぁっ!!」
「それが普通でしょーっ!?」

やばっ! またキレ始めたよ! しかもボケ!?

「あ? 彼女の裸みたいちゅー俺がそんなに変か? 欲情したらあかんのか?
俺はなあ…………お・ま・え・のパンツすら見たことないんやぞぉごるぅあぁっ!!」
「いやーっ!? 大声で変なこと言わないでよバカーっ!!?」
もう何を言ったらいいのかわかんない。下手なことを言ったら火に油を注ぐような気がして何も言えない。
でもこのままだとタイガの暴走は止まらないだろうから、思い切って声をかけた。
……不覚にも、その言葉が油だった。
481タイガ×ユリ(5/18):2006/12/11(月) 03:36:30 ID:laD5m1ym

「ね、ねえタイガ、取りあえずお好み焼き食べちゃおうよ? 焦げちゃうし……」
「お好み焼き? ……人が大事な話しとる時に、お前はお好み焼きに気ぃとられてたんか?」
「え……いやそういうわけじゃ……」
いきなり声が低音になって、選んだ言葉が失敗だったことに気づく。
慌ててフォローしようと頭をフル回転。だけど間に合わず、タイガはいきなり私に抱きついて、
そのまま後ろに押し倒し……ってええーーっっ!!?

「いやあぁぁっ!? なに考えてんのよバカバカバカ!!! お店の中でしょーっっ!!!?」
「知るかぁ!! 俺のこと以外はなにも考えられんようにしたるわあ!!!」
「やだやだ放して……! きゃああっ!? お尻さわんないでよーーっ!!?」
「んー? いいケツしとるのぉ? どれどれ、ユリちゃんの今日のパンツの色はと……」
「止めてー!! めくらないでーーっ!! いやぁお好み焼きが見てるーー!!」
「はっ! ちょうどええわ! お前の心奪ったモンにこの女は誰のもんか見せつけたるわ!!」

突如、午後1時のドラマになった店内に、私とタイガの声が二重奏になって響いた。
私たち以外にお客はいないから、当然誰も止めてくれない、助けてもくれない。
けどこんな形で処女喪失なんて絶対いやぁっ!! 誰かー! 誰か助けてーー!!

ふと気がつくと、厨房の入り口で店主らしき人がうな垂れていた。
……たぶん久しぶりに来た客がこんなんだったからだと思う。


* * *


で、時間が経過して今は問題の日の夜、タイガの部屋。もっと正確にいうとタイガのベッドの上。
雀よろしく二人仲良く並んでお座り。だけど部屋に入ってから、お互いにひと言も言葉を交わしていない。

お好み焼き屋でのお戯れ事件のあと、私は約束を結ぶことで何とかタイガの暴挙を治めた。
絶対条件として提言したのは、無茶なことはしないことと、避妊はすること。
……ってこれはわざわざ条件に出さなくてもしなきゃいけないことなんだろうけど……まあ、いいや。

それよりもこの無言、無言、無言。
正直、私とタイガが一緒にいてこの静寂はありえない。でも現実にお互いの口から言葉は出ない。
なぜ会話がないのか? ――むろん、会話の切り出しが『始まり』になることがわかっているからだ。

「…………」

たぶん30分は経ったと思う、だけど沈黙はいぜんとして変わらず。
ってなんで何もしゃべらないのよ! 誘ったのはあんたでしょーが!
こっちはあんたのために恥を忍んでルキアに必要なことを教えてもらって(もうとっくに済ませていたもの
と思っていたらしく、意外そうな顔をされた)、昼食が5回は食べられる下着も買って(ルキアは15回分
だそうだ)、その……行為の最中のこととか男の子の体のこととか教えてもらったり……
あー! いいから何かしゃんべりなさいよお!

「――おい」
「は、はいぃっ!?」
いやーっ!? 急にしゃべんないでよー!? びっくりしたあ……!
482タイガ×ユリ(6/18):2006/12/11(月) 03:37:43 ID:laD5m1ym

「あらためて聞くけど……ほんまにええか……?」
「……?」
「その……俺あんなこと言うたけど……お前が本気で嫌なら別に……」
確認≠ゥら始まった台詞の、その二言目は譲歩≠セった。
普段からきつそうに見える瞳が微かに揺れている。タイガとつき合い始めてから数えればまだ日は浅いけど、
知り合ってからなら結構経つ。だからわかる事だって当然ある。
その一つは、こうやって逃げ道を作ること。相手にはもちろん自分にも。

もちろん、そんなのはタイガだけじゃないってことぐらい知っている。
だけどタイガの場合それが少し敏感で、どんなに些細な出来事でも、それがなにかしらの取り返しの
つかなくなりそうな事態を孕んでいるのなら、(しかも相手にも影響が及ぶ可能性があるのなら)
すぐに嗅ぎつけて予防線を張っている。まるで防犯のセキュリティが作動するときみたいに。

(ああ見えて、結構デリケートなんだよね……)
『怖そうに見える人ほど繊細だ』なんて言葉があるけど、タイガは間違いなく申し分のない例の
ひとつになると思う。

「……俺かて無理はさせたないし……万が一があるかもしれんし……」
まだタイガは言い訳みたいな台詞をぶつぶつと続けている。当然、目は合わせない。私が聞いている
かどうかの確認なんて多分していない。……私が聞いてなきゃ、ただの大きな独り言だっての。
私はタイガの顎をつかむと無理やり自分の方へと向かせた。

「……つまり何が言いたいかというと――ぐおっ!?」
不意をつかれた時にふさわしい声をあげて、タイガと私の目が合う。いや、正確には合わせる。
逸らされないよう注ぐ視線に力を込めると、私の狙い通り、タイガの目線は私の瞳の延長線上に留まった。

「お、おい……」
「……なんで急にそんなことを言い出すわけ?」
「え……いや……?」
「マジで嫌なら部屋なんか来ないっての」
バカバカ本当にバカ。気を使うんなら、するしないの選択肢を私に選ばせるんじゃなくて、
怖くないから大丈夫≠チてそれくらいドンと構えて安心させてよ。
お好み焼き屋で変な風に誘われたけど、求めてくれて嬉しかったんだからさ……

ほんの一瞬、タイガの瞳孔が奥に小さくなってすぐに元に戻る。同時に全身の緊張もとけたようだった。
今度の沈黙は非常に短い時間で済んだ。

「……まあなんだ……シャワー浴びるか?」
「うん」
やっと見せてくれたタイガらしさに、私は思わずほころぶ。
483タイガ×ユリ(7/18):2006/12/11(月) 03:38:57 ID:laD5m1ym

「じゃあ先に浴びてくるね」
「おう」
声をかけて浴場へと向かう。取りあえず、事態は一歩前進かな?

15分後

「ちょっとー!? なんで下着しかないのよ!?  私の服はーっ!!?」
「隠しといた。俺が浴びている間に逃げ出さんための逃亡策な」
「なに誘拐犯みたいなことしてるのよ!」
「ちなみにクローゼットに鍵かけといたから俺の服着ることもできんで。じゃ、シャワー浴びてくるわ」
「いやー!? 待ってー!?」
取り返しのつかない事態に対して気を使うタイガは、一旦行動を決めると容赦しない。
……あれ? 私、選択まちがえた……?

結局、下着姿で待つはめになった。特に恥ずかしいと思わなかったのは、タイガだから安心できるので
あって、決して恥じらいがないわけじゃないと信じたい。


* * *


私以上にたっぷり時間をかけて、やっとタイガが浴場から出てきた。
なんで女の私よりも時間が、かかってるんだろ? たんなる綺麗好き? 
私が横着で体をろくに洗ってないから? それとも逃げ出せない事がわかってるゆえの余裕?
……最初の理由以外やだな。

「…………」
「な、なによ……」
出てきたなり、濡れた髪をタオルで拭きながら、無言で私を見つめてくる。
上半身裸の下は黒のストレートスウェット、いつもは後ろにかきあげている前髪は今は水分を含んで額に
落ちている。それをタオルですくい上げてゴシゴシ。
あれ? もしかしなくても前髪おろしてるタイガ見たのこれが初めて? ちょっと可愛いかも……
と、見とれていたのもつかの間。

「――!」
無口のまま立っていたタイガが、いきなり歩きだした。目的地はもちろん私。
声をかける間もなく、いきなり左肩をつかまれる。

え? え? なに? まさかもう始めるの!?
ぎゃー!? ちょ、ちょっと待って! 普通こういう時ってなにか前置きみたいなものがあるでしょー!?
「してもいいか?」みたいな台詞はないわけ!? なんの合図もなくいきなり開始だなんて、あんた武道の
世界じゃ無礼者……って顔ちかづけないでー!? イヤーイヤー!? ぎゃぼー!!?
484タイガ×ユリ(8/18):2006/12/11(月) 03:40:52 ID:laD5m1ym

「……っ!」
数秒先の未来の予想にこらえきれず、目をつぶる。すぐそばの気配が徐々に濃くなる。
そのまま、唇が熱くなったような気がして……

「……ぶっ!」
突然、吹き出す声が響いた。誰かが部屋に入ってきたわけでもないから間違いなくタイガだ。
不審に思って目を開けると、タイガの顔は私の真正面ではなく、頭一つ分ずれた左側にあった。
ん? 左? そういやさっきから左肩をつかまれているような……
え? なに? 左肩になにかあるの?

「…………」

あった。……値札が。

「嘘ぉ! ありえないぃっ!!」
「お前にしちゃずいぶん値の張るの買うたなぁ? どれ? 昼食3回分ぐらいか?」
「5回だもん! そんなに驚くほど高くないでしょーが!」
「それでも少ないやん、俺かてこの値段ぶん使い切るには確実に8回はいくわ。
でもまあ、ええか。俺のためにわざわざ可愛い下着新調してくれるユリちゃんはほんまにええ子やのう」
「バカー! 別にタイガのためだけじゃないんだからあ!」
「わーったわーった。んーよう似合っとるでー」

……最悪だ……。ごく単純なミスのせいで、この場と流れの主導権は完全にタイガのものだ。
なにを言ってもツンデレに変換されて言いくるめられる。
なんだか今ならシャロンと深いところで語り合えるような気がするよ……

「あー幸せすぎて俺とけそう……」
「勝手にとけててよバカ!」
さっきまでの張り詰めた空気はどこへやら、この砕けた空気はいつものそれだ。
……でも、ちょっと助かったかも。あんな気を張った雰囲気よりも、こんな風にギャーギャー
騒ぎあっているほうが断然いい。だからといって初行為のときまでこの調子じゃ困るけどさ……

「ほれ、いいかげん機嫌なおさんかい」
いつまでもむくれている私に、タイガが子どもをあやすように抱きしめてきた。ついでに頭も撫でられる。
ふーんだ、こんなんじゃ誤魔化されないんだからね!
……と、言いたいところだけど、やばっ、ちょっとドキドキする……

私は下着、こいつは上半身の裸。肝心な部分は隠してあるけど、それ以外は何も布がないから、
結果、大部分が素肌と素肌でぴったんこ。俗にいう心臓に一番近い距離≠ナいいのかな?
あ、何だかんだ言って、やっぱこいつ筋肉ある……細く見えるのに羨ましい……暖かくて気持ちいい……
……もうちょっとこのまま……ん?
485タイガ×ユリ(9/18):2006/12/11(月) 03:42:03 ID:laD5m1ym

「きゃっ!?」
柔らかい幸せに浸っていたその刹那、タイガのとんでもない行動で中断される。
なんでお尻をさわるのよ!

「た・い・が〜……」
「相変わらずいいケツしとるのう……」
もろオヤジみたいなことを言いながら、背中に回した手を下にずらしてサワサワ。
いやサワサワじゃないって。もう! せっかくの甘い空気が台無し! よーし、これ以上ふざけるのなら、
取って置きのユリスペシャルを……

「――――――ッ!?」

ぞくりとしたものが背筋を通り抜けた。

「えっ……!? や、やだ……!?」
「おー、やっぱ生は違うな」
いつの間にか、するりとショーツの中に手が差し入れられていた。
お尻の表面を、直接タイガの手がすべる。丸く撫で回し、太腿のつけ根付近にまで深く潜らせたあと、
ひと息に上まですべらせる。再び悪寒。

「この弾力がまた……ええもん持っとるわお前」
「ちょ……やめてよ!?」
しまいにはつかむように揉みだして、思わず突き飛ばし、離れる。
ドクドクと鳴る心音が異常なほど速い。だけどそれは、嬉しいときに感じる、あの高揚感を煽るような
ものじゃなくて、もっとずっと危険が迫ったときの警告音のような嫌な音。
戸惑いながらタイガの顔を見据える。――困った顔をしていた。

「……やっぱ止めとくか?」
申し訳なさそうな声、申し訳なさそうな顔、その二つを合わせた答えはタイガの後悔。
ああ、『始めよう』としていたのか……
それも私が緊張しないよう、できるだけ自然な流れにしようとして。
理由がわかって、胸の警告音がすこし緩くなる。

どうしよう……
嫌なら部屋には来ないといった手前(実際、恐怖があるだけで嫌じゃない)、私はなにが
なんでもやり遂げるつもりだった。いつも、いつかは『あげたい』って考えてた。
この機会を逃せば、次はもっとずっと後になることだってわかっていた。

だけど怖い……身体的な心配はもちろん、なんだか取り返しがつかなく≠ネりそうで怖い。
逃げ道作ったタイガのことなんて笑えないよ……私が一番、臆病だ……
486タイガ×ユリ(10/18):2006/12/11(月) 03:43:02 ID:laD5m1ym

「無理せんでええから、な?」
何も言わなくなった私にタイガが気をつかう。肩を抱いてそばへと引き寄せられる。
……暖かい……嬉しい……優しい………………泣きたい。
こんなに自分が情けないって思ったことはなかった。

「……て…」
「ん?」
「……して……平気……さっきは、びっくりしただけ……」
「いや、でもな……」
「大丈夫……私は大丈夫だから……」
「お、おい、待て……! 少し落ち着け……」
「…………―――――大丈夫って言ってんでしょおっっ!!!!!」

さっさと始めなさいよこのバカ!!! 私は平気! ぜっっっっっったいに平気!!!!!!
体力には自信があるし、痛いことにはなれっこだし、だいたいセックスくらい私の敵じゃないっての!!
気合をこめてタイガを睨むと、ほんの数秒間だけ呆けたように私を見つめた。そして……

「……ぶっ!」
吹き出した。毎度お馴染みのあの笑顔で。

「さよか」
納得したように頷いて、さっきのように正面から抱きしめてきた。
ちょ、ちょっと、今度はいきなりお尻さわらないでよね!

「そうそうするかボケ」
やっぱりお馴染みの憎まれ口を叩きながら――私にキスをした。


* * *


「…………っ……!」
「おー♪ やっわらかいのー!」
あお向けに寝かされながら、ぐにゅぐにゅと、タイガが私のおっぱいを揉みしだく。
ホックをはずしたブラジャーを上へとずりあげたまま(タイガいわく、脱がすのはもったいないそうだ)、
手のひら全体を使ってこね回している。タイガの手のひらで、乳房はおもしろいように形を変えていた。

「わかっちゃいたけど、結構でかいな……クイズに正解するたんびにこう揺れて……」
「ちょ、ちょっと……遊ばないでよ……!」
下からすくい上げるようにして、たぷたぷと故意に揺らし始める。
そんな風にされると自分の胸が、なんだかとてつもなく卑猥なものに見えて恥ずかしい。
487タイガ×ユリ(11/18):2006/12/11(月) 03:44:13 ID:laD5m1ym

「……!」
「少し固くなったか……?」
不意にタイガが指が乳首をぎゅっと摘まみあげた。
さっきのあの嫌な悪寒が背中に走って、思わずあげそうになった声を必死に抑える。
指はそのまま、乳房の中に乳首を埋めるようにぐりぐりと押し付けだした。

「コリコリしてきたな……なら、もうちょっと重点的に……」
「……んっ……!」
「おら、声我慢すんな」
「あっ!」
クリクリと乳首をひねっていた指で、右の突起をピンと弾かれて、とうとう私は声をあげた。
恥ずかしくて無理やり口を閉じたけど、出た声がもどるはずはない。
もう一度、タイガが乳首を弾く。今度は両方同時に。今よりも高い声がでる。

「…あっあっ……やぁ…!」
「ん? 指でこねるよりもこうやって弾いたほうがええか?」
両の乳首の上に添えるように置かれたタイガのひとさし指が、箒で掃く時みたいに前後に擦るように
素早く動かす。ぷるぷると指に合わせて乳首が上下に揺れた。弄ばれ、乳首が完全に固くなる。

「もうビンビンやん……どれ、少し味見したろ」
「やっ…!?」
止める間もなく、左の乳首がタイガの口の中に隠れる。
びりっとした刺激が頭からつま先までを一直線に駆け抜けた。

「んー、美味いでぇユリちゃんの乳首」
「んんっ! んっ! うぅ……駄目ぇっ!」
突起にねっとりとしたものが絡みつく。まんべんなく嬲られたあときつく吸い、吸いながら舌で突起の
先端を舐め、そして歯で軽く噛む。舌や歯で突起がつぶされるたびに、出したくない声が喉から絞りでた。
……あそこが熱い……じくじくする……

「ああんっ!? それやだ! 嫌ぁっ……!!」
上と下の歯で軽く挟んで固定した乳首、それをチロチロと舌で舐められて、たまらず私は抵抗した。
タイガの髪の毛をつかんで、胸から頭部を引き剥がそうと力をいれる。
だけど、私を押さえ込んでいるタイガのほうが圧倒的に有利でびくともしない。
抵抗の無意味さをわからせるかのように、愛撫はずっと続いた。

「ひっ…んぅ……止めて……止めてよぅ……!」
「おーおー、まだおっぱいしか触っとらんのに感じまくっとるのう」
「…言わないで……! も、止めて……」
「アホか、まだ片方残ってんやん」
「や、やだ! やだぁ……!」
私の懇願をあっさり無視して、タイガが反対側の乳房に吸い付いた。
今しがたしゃぶっていた胸を手で弄りながら、反対側の乳首をさっきと同じ手順で嬲る。
暴れても声をだしても、タイガの行為は止まなかった。
488タイガ×ユリ(12/18):2006/12/11(月) 03:45:53 ID:laD5m1ym

「――きゃっ!?」
「少し湿ってんな」
胸への愛撫に気をとられたその不意をついて、ショーツにタイガの指が這う。
股に挟まれた布の辺りを擦りだした。布越しとはいえ割れ目に与えられる刺激が膣に響く。

「どれ、そろそろユリちゃんの大事な部分でも……」
「――!」
ショーツの端にタイガの指がひっかかる。そのまま、下へと――

「駄目!!」
瞬間、私は振り払うようにして体をひっくり返し、腹ばいになった。
脱がされないよう、ショーツもしっかり握る。

「駄目、ぜったい駄目! 見ないで!」
「ちょ、ちょっと待てや……」
私の突然の豹変に、タイガはうろたえているらしい。
その戸惑った様子に罪悪感がちくりと心を刺すけど、それでも私はタイガのほうに体を向けることが
できない。だって、恥ずかしい……

「おいユリ……」
「恥ずかしいの! タイガに見られるなんて恥ずかしい!」
「ア、アホか!? 俺はそこが一番見たいちゅーねん!」
「う……でも駄目! 見ないで……!」
必死に抵抗、ショーツを握る力をますます込めて女性≠フ部分をしっかりと守る。
ここを使うんだから拒んでいたんじゃ意味がない、だけど私の心のどこかにある貞操みたいな部分が、
行動に強い歯止めをかけていた。
自分には女の子らしいとこなんて無いって思ってたのに、何かを思い知らされた気分……

「…………」
しばらく、無言になったタイガが不意にベッドから立ち上がった。
怒ったの……? タイガの何気ない行動で不安になる。だけどすぐに答えが出た。
――明かりが消えたのだ。

「おら、これで我慢しろ」
ベッドのそばの淡く弱いライトだけをつけて、タイガが耳元で呟いた。
またしても譲歩、今度は何もいわずに私の気持ちを汲み取って。
489タイガ×ユリ(13/18):2006/12/11(月) 03:47:57 ID:laD5m1ym

「……ありがと」
「世話かけおって」
一番いいのは真っ暗闇だけど、それでも充分に光を落としてくれただけで、ずいぶん気が楽になった。
ゆっくりと体を戻すとすかさずタイガが覆いかぶさる。
スルリと、ショーツが体から離れた。





水音が響く、息もひどく乱れる。

「ふぅっ……あっ……はぁんっ!」
「いーい具合になってんのう……」
少し開いた足の間にタイガが手を差し入れて、膣口を弄る。
自分でもろくに知らない部分を、指が前後に往復するように滑る。触れられる時はまだ
少し怖かったけど、今はもうそんな余裕すらない。何かにすがりつかないと意識すら乱れそうで、
私はシーツをぎゅっと握りしめた。

「えっ!? あ……待って! 指いれないで……!!」
言い終える前に指は中へと侵入してきた。
もう一段階進んだ行為に、体が全身で拒絶する。だけど指はそんなことはお構いなしに辺りをそろそろ
と探る。ぐちゅりと、水の音が大きく乱れた。

「ふああん!! やだっ! ああんっ!!」
「我慢せい、あとで指よか凄いもん挿れるんやぞ」
何となく自信ありげな口調でしゃべっていたけど、こっちはそれどころじゃない。
ゆっくりと中をかき回すように、指を出し入れする。痺れが指の先や足の先にまで広がった。

「どれ? ここも……」
空いていた手で、タイガが私のなにかを摘まむ。ドクッと心臓が高く打つ。

「――ひっ…!?」
「やっぱ、クリは感じるか? さっきとは反応がケタ違いやん」
「バ、バカ! 変なこと言わないでよ……!」
「バカぁ? ……んな口の悪いユリちゃんにはお仕置きしたろ。こう皮をむいて……」
不機嫌そうに眉根を寄せ、タイガがクリの皮をむく。
そしてむきだしになったソレをいきなり責め始めた。

「きゃうっ!? 駄目ぇっっ!!!」
さっき乳首にしたように、タイガがピンとクリを弾く。だけど、衝撃は乳首の比じゃない。
ビリッと苦しいくらいの痺れが膣に直接響く。

「あああっ!! 嫌ぁっ!! 嫌ぁぁっ……!!!!」
「どうした? もう威勢のいい口は……って、聞いとらんか……」
「はぁん!! 止めて……もう止めて……お願いだからぁ……!!!」
「ええ顔するなあ。ほれ、こういうのはどうや?」
「ひゃうっ!? ああっ! ああああんっっ!!!」
片方の指がクリを摘まんで引っ張って、グリグリとつぶし、同時にもう片方が膣の中をかき回す。
膣からあふれだす液の量が増えていることに、気づいてまた声をあげる。
苦しさよりも、熱のような昂ぶりのほうが強すぎて、自分の身になにが起こっているかわからなかった。
490タイガ×ユリ(14/18):2006/12/11(月) 03:51:21 ID:laD5m1ym

「……ま、こんだけ濡れてればええわな」
声が枯れるほど喘いで、やっと解放してくれた。
タイガの声は耳に届いたけど、返す気力はない。指一本、動かすのもおっくうだ。
ほてった熱が少し治まって、私は大きな深呼吸をする。だけど、平穏はここまでだった。

「すまんが休むの後な、もう少し精だせや」
「――あっ……!?」
何をと問い返す暇もなく、足を開かれ、アノ部分に何かが押し当たる。
何か≠ノ思い当たって、私は思わず腰を引いた。……無駄な抵抗でしかなかった。

「――俺もう我慢できんわ」
言いながら、タイガがひと息に腰を打ち付ける。
狭い膣に、激しい衝撃。

「――――――――――――――――っっ!!!!?」

『痛い痛い痛い』と本能が悲鳴をあげた。
真ん中から割けるような痛みと内部を圧迫する苦しみ、たぶんこれが初めてだと思えるほどの痛覚が、
ぼやけていた意識を無理やり元に戻す。

「ひぐっ!? うあっ……!?」
「あかん……! むっちゃええ……!」
耐え切れず引こうとする私、さらに奥へ挿れようとするタイガ、やろうとする行動はお互いに全く逆だ。

「あっ……痛っ! ……痛い…よぉっ……!!」
初めて≠ヘ痛いものだと聞いてはいた。わかっていたけど経験は想像よりもずっと辛かった。
無茶なところに無茶なものを無理やり詰める行為……言い表すのなら、これが一番ちかい。
本音を言うとただ静止をしているこの状態でもかなりきつかった。
だけど……

「おいユリ、平気か?」
よほど辛い顔をしてたんだろう、これで何度目かになるタイガの心配顔は今までの中で
一番心配そうに見えた。私は頷く。

「…痛い……けど、平気……」
「でもな……」
「…平気だから……止めないで……せっかく、ここまできたのに……止めないでぇ……!」
この言葉で察してくれたらしい。それ以上タイガはなにも言わず、覆いかぶさるようにして体が前に傾く。
「つかまれ」の合図に私は腕をタイガの首に巻きつける。肌がじっとりと汗ばんでいる。
491タイガ×ユリ(15/18):2006/12/11(月) 03:52:52 ID:laD5m1ym

「……動くぞ」
そう言ったときにはもう、タイガの腰は下がっていた。
下げた距離から一気に上へと打ちつける。

「――――…………っ!!!?」
『裂かれる』って意味が初めてわかったような気がする。
ズキズキとかそんな程度のことじゃなくて、まとまった打撃を一箇所に受けた時のような度の過ぎた痛み。
力いっぱい奥歯を噛む、耐える、目もつぶる。

「…ふっ……っ……!」
タイガの息が荒い。ほとんど空気の音しかしないかすれた声。
それでも休むことも止まることもなく、一定の速度の往復を繰り返している。

「はあんっ! んうっ! ああっ……!」
思いがけず自分の口から甘い声が出て、驚く。耐えるので精一杯だったこの行為に、粘液をかき回す音を
聞く余裕ができてさらに驚く。そして痛み以外の感覚が湧いて出て、うろたえるほど驚いた。

「ふああっ!? や、やだっ……なんか変っ……!!?」
体の奥からじわりと侵食していくような奇妙な興奮。
まだ痛みはあったけど、それよりも後から現れた感覚のほうが次第に占めていく。
よくわからないこの感覚は、ひとつのある実感を改めて私に教えた。

――私、本当にタイガとセックスしてるんだ……

「ああんっ! あ、ああっ……!! はああん!!!」
タイガの動きが激しくなる。私の悲鳴も音量、数がともに増えてくる。
体が完全にあの奇妙さに支配される。どっちがどっちを求めているかなんて区別のつけようがなかった。

「……ぐっ…!? ……すまん、そろそろ……」
言われるまでもなく、私は前触れ≠予感していた。
今はもう、取り返しのつかなくなる事よりも、早く先へ進みたい気持ちでいっぱいだった。
タイガの首に回した腕をきつく締める、その分だけタイガの顔が近づく、目が合って唇をふさがれた。

「………………――――――――――――――――――っっっ!!!!?」

唇を重ねたまま、奥が弾ける。
なんとなく奇妙な興奮の正体がわかったような気がする。たぶんこれが『快感』なんだろう……


* * *


翌日、朝というには遅く、昼にはまだ早いそんな中途半端な時間、私たちはあのお好み焼き屋にいた。
休日だというのに、またしても客は私たちだけ。……なんか、本当に次来たときにはつぶれてそう……
492タイガ×ユリ(16/18):2006/12/11(月) 03:54:29 ID:laD5m1ym

それよりも

「…………」

さっきからタイガが無言。
私との初セックスの気まずさからかというと、そうじゃない。そうだったらどんなにいいか……
とにかく、こんな沈黙をいつまでも続けられてちゃたまんないので、思い切って声をかける。
火に油を注がないよう慎重に言葉を選んで。
……だけど、今のタイガにはどんな言葉も油だったようだ。

「ね、ねえタイガ……」
「……あ?」
怖っ!? 目がすわってるよ! ねえ、それ恋人を見る目じゃないよね!

「……そんなにスネることないじゃん……」
「……ヤリ終わった後すぐ爆睡、まあ初めてやし、しゃーないかと思うてたら、
今朝起きていの一番に言った台詞が「恥ずかしい」でも「おはよう」でもなく「腹へった」。
……なめとんのかお前は」
うぅ、タイガの嫌味が爆発だ……
だって仕方ないじゃん! 終わったら、なんかほっとして眠くなっちゃったし、あんだけ動いたんだから
お腹だってへるし……でもそんな事いったら嫌味だけじゃ済まされなさそう……

「いや、だからさ……」
「そうかそうか、俺への愛しさよりも空腹のほうが大事か、お好み焼きと俺を天秤にかけたら、お好み焼き
のほうを傾けるか、……なんでお前に欲情したのかほんまに不思議やわ」
「!? ちょっと……!」
さすがにこの言葉にはカチンときた。怒ってるのはわかるけど、そこまで言うことないじゃない!
ひと言、文句を言ってやろうと私は腰を上げ……

「いっ……!?」

……すぐに下ろした。き、昨日のダメージがぁ……!?
快感を感じたと思ったけど、やっぱり痛みのほうが強かっいーたーいー!!?
この私が敵を目の前にして……あれ?

「――大丈夫か?」
いつの間にか、タイガが隣に来て、私の腰をさすっていた。
さっきまでのあの厳しい顔は全部ふっ飛んで、これが同一人物かと思わせるくらいの心配げな優しい顔。
……そんな顔されたら文句言えないじゃん……別にいいけどさ……

「あ……う、うん」
「……まあ取りあえず、お前がアホなのはいつもの事やからこのさいええ」
大丈夫と見て取ると、タイガはおもむろに話し始めた。……ってアホおっ!?
この期におよんでまだ言うか!
493タイガ×ユリ(17/18):2006/12/11(月) 03:55:23 ID:laD5m1ym

「……ごっつよかった」
「……ふぇ?」
「……俺の我がまま聞いてくれておおきに」
え? なに? お礼をしてるの? いつもアホって言ってる(今も言われた)私に?
何かを言おうとしたけどその前に、タイガが私の肩を抱いて引き寄せた。
私の半身がタイガの半身に触れる。

「あ……」
暖かい。昨日と同じあの温もり。たぶん忘れることなんてできないあの……

「…………」
今度は私が無言になって、その身に体をまかせる。
タイガもなにも言わない、だけど別に構わなかった、だって気持ちは私と同じだったろうから。

行為の最中、お互いに「好き」なんて言わなかったけど、わかっていた。
同じ時に今みたいな気持ちを持っていたんだって。好きなんていう言葉じゃ伝えきれなかったって。

――心に熱が広がっていく。

なんだか温度に直したら、火傷するくらい高い熱が心に……って熱?
そういえば、お好み焼きはどうなってるんだろ? 焦げてない? あ、大丈夫大丈夫、ぜんぜん平気だ。
へっへ〜♪ 焼けたらソースをたっぷりと塗って、青海苔をかけて鰹節も……

「いたぁっ!?」
後頭部に衝撃、またしてもメニューの角。
ちょっと! だから叩くんなら平らな部分を……あれ? タイガが戦国武将みたいな顔をしてるよ……?

「……タイガ?」
「……俺、今むっちゃ大事なこと言うたんやけど、聞いてたか?」

え!? 嘘!? 何かしゃべってたの! そんなに大事な言葉だった!?

「え……あの……」
「そーかそーか、れいによってお好み焼きに夢中やったか。そんなら可愛いユリちゃんのために
特別サービスでもう一度言うたげような」


「『彼女がお前でほんまによかった、愛しとる』」


……………………むちゃくちゃ大事な台詞だ。
たぶん言うか言うまいか、何度も自問自答したであろう高レベルに位置しそうな……
494タイガ×ユリ(18/18):2006/12/11(月) 03:56:53 ID:laD5m1ym

「あ、あはは……その、肩を抱かれて安心してたっていうか……」
もはや戦国武将どころか、先祖が武田信玄だったのか思えるくらいの厳しい顔になったタイガに、
説得というよりかは時間稼ぎにちかい言い訳を始めてみる。
だけど、そんな私の拙い策が通用するはずもなく、タイガは私を真正面から抱きしめ、
そのまま私を後ろに押し倒し……ってええーーっっ!!?

「いやあぁぁっ!? 昨日したばっかでしょーっっ!!!?」
「知るかぁ!! お前の食欲より先に俺の性欲を満たせやぁっ!!!」
「やだやだ放して……! きゃああっ!? どこさわってんのよーっっ!!!?」
「どれどれ、昨日はあんま見れなかったユリちゃんの大事な部分はと……」
「止めてー!! いやあ豚玉が見てるーっっ!!!」
「はっ! ちょうどええわ! この女がどんな顔で喘いでいたか見せつけたるわ!!!」

突如、レディコミになった店内に、またしても私とタイガの二重奏が響いた。
人がいなくて救助と制止がないところも前回と一緒だ。
……ってこんなところで羞恥プレイなんて絶対いやぁっ!! 誰かー! 誰か助けてーー!!


ふと気がつくと、厨房の入り口で店主らしき人が頭を抱えていた。
……たぶん、この前と同じ客が来たからだと思う。
495577:2006/12/11(月) 04:00:47 ID:laD5m1ym
以上です。

>506様 >469様
後押しをありがとうございます。
作品を楽しみに待っています。

>ライン様
容量をくってしまいすみません……
ご養生下さい。
496名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 19:32:40 ID:JRsTBnqF
ちょ、超大作だな・・・。
497名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 23:21:37 ID:B9GIOoES
掛け合いが見事ですね・・・。いや、お見事です。

ちなみにテキストファイルだとこれで何KBになるんでしょうか?
498名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 01:20:51 ID:XcKHvKle
これはまたいい物を見せていただいた・・・

オレが某所で書いているのとは天と地の差だ・・・OTL

オレもこれくらいいいのを書きたいよ〜
499577:2006/12/12(火) 02:59:24 ID:WdefnS1R
さっそく感想のレスをくださって、ありがとうございます!

>>497
だいたい30KBぐらいでした。
もう少し削れたな……
500前スレ506:2006/12/12(火) 09:19:20 ID:3pes+Sxk
>>577
超GJです!
なんか、めっちゃ「初体験」のリアル感あるんですがw
「やらせろ」と迫りつつ、いざとなったら妙に気を回してみたり、
「その翌日」の第一声に不機嫌になるタイガといい、
想像以上の乙女回路が入ったかと思えば、やっぱり「色気より食い気」
が先に立つユリといい、何かイメージがしっくりきますねw

で、お好み焼きに見られると叫んでおいて、店主に冷静に同情してるユリに吹きましたw

さてさて、短めのものなら何とか落とせそうですなぁ。
501ライン:2006/12/12(火) 14:50:12 ID:JdFlbx7F
長編乙です。
俺は、あれですか。
クルシミマス迄に投下出来れば満足なんで、気になさらずトモ。
其より、






サンダースとリディアが初めてな自分に軽くヘコンでます。
メインカードのペアなのに・・・
502名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 00:23:53 ID:75vwCh4e
>577
乙。長いけど間延びしてないしよかった。

あと 20KB ちょいだし、次スレ立ててもいいんじゃないかな。
地味路線踏襲してこんな感じか。
----
前スレ
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147792671/l50

過去スレ
クイズマジックアカデミーでエロSS!二回戦
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129074191/l50
クイズマジックアカデミーのエロSS
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112618806/l50

いちおう公式サイト
ttp://www.konami.jp/am/qma/qma3/index.htm
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.arings2.com/
----
503前スレ506:2006/12/17(日) 16:17:19 ID:YKL1RQdX
最後の埋め立てイキます。
(なお、新スレ立てはどなたかお願いいたしますm(__)m)

・カイル×クララ(クララ視点)
・クリスマス激甘モード
・クララはドジっ娘

いつも通り、あぼーんは「前スレ506」。
504前スレ506:2006/12/17(日) 16:18:27 ID:YKL1RQdX
『Holy Lovely Red&White』

「ふぅ、後は飾りつけをきれいにしたら出来上がりですぅ」
ホッと一息、私はそう呟く。
明日は、寮でのクリスマスパーティー。
私は、お菓子作りを任されている。
もともと、お菓子作りは大好きだから、ついつい張り切っちゃって、ケーキもクッキーも盛りだくさんになっちゃった。
「ちょっと休憩っと」
エプロンを外して、キッチンから部屋に戻る。
「あ、そうだ」
またキッチンに取って返して、ミルクティーを淹れる。
「…ふぅ、おいしい」
私の少し疲れた体に染み込むようで、心地いい。
しばらくゆっくりしながら、明日の段取りを思い浮かべる。
お菓子はほぼ仕上がったし、お料理はシャロンさんが用意するそうだし、
会場の飾りつけはルキアさんたちがして、ゲームやプレゼントはミランダ先生が用意して…
「あ、そうそう、お洋服!」
私はクローゼットから服を取り出す。
勿論、サンタクロースの衣装。
女の子用に作っておいたもので、赤と白の基本的な組み合わせだけど、少しデザインを変えている。
購買部のリエルさんの衣装を参考にした、長めの袖をセパレートにしたメイド調のアレンジ。
ちょっと人を選ぶようなデザインだけど、なかなか可愛らしい出来かな、と思う。
鏡の前で合わせてみる。 …似合うかなあ?
ちょっと着てみないとわからないなあ。
「ちょっと着てみちゃおうっと」
私はそう言って、―お料理で手や体が汚れている事に気付く。
「いけない! 一旦、お風呂に入らなきゃ」
私はベッドの上にサンタの衣装を置くと、バスルームに向かいシャワーを浴びる。
「ふぅ…」
少し冷えた肌に気持ちいい。 手と体の汗や汚れを軽く洗い流すだけにして、私はバスルームから出る。
濡れた体を拭い、ふと鏡を見る。
小柄で、まだまだ発育途上の体。
「うーん、やっぱりあの衣装、自信ないですぅ…」
自分で作っておいて何だけど、やっぱりあの服って、スタイルのいい女の子に似合うのよねぇ。
私は、ルキアさんみたいにグラマーでもないし、シャロンさんみたいなモデル体型でもない。
ユリさんやヤンヤンさんみたいに引き締まった躍動感もなければ、マラリヤさんのような妖艶さもない。
ごくごく普通の少女体型。
「でも、私だって…」
いつかは、魅力のある女性の体型になるはずだよね。
なんて事を考えながら、裸のまま自分の部屋へ戻る。
505前スレ506:2006/12/17(日) 16:19:21 ID:YKL1RQdX
自分の部屋へ戻り、改めて鏡の前でサンタさんの服を合わせてみる。
「ふふ、可愛く…見えるよね」
彼はこれを見たら、どんな顔をするかしら?
『綺麗ですよ』とか、『クララさん、一段と可愛いですよ』とか言ってくれるかしら?
「…ね、カイルくん」
頭の中で、はにかみながらそう言う恋人の図を思い浮かべて、思わず目の前にいない彼に声を掛けてしまう。
それとも、大胆なデザインにドギマギしてしまうかなぁ?
彼の反応をいろいろ勝手に想像しながら、私は上の空で衣装を着ける。
スカートを穿き、上着を付け、それからセパレートの袖を通す。
鏡の前に現れる、即席の女の子サンタ。
「ヘン…じゃないですよね」
そしてストールに腰掛け、これまた赤と白のブーツをつけて、サンタ帽をちょこん、と乗せる。
「ふふ、なかなか可愛くできました」
誰もいないから、自画自賛。
私は鏡の前でサンタ姿の自分自身を見つめる。
うん、サイズは大丈夫だし、背中とかお尻のあたりもほつれとかはない。
クルリ、と一回転してみて、私は悦に入る。
またストールに腰掛けて、明日の事をいろいろ想像してみる。
『メリー・クリスマス!』
『ク、クララさん!?』
やっぱりドギマギしている彼。 
『ほら、カイルくんも一緒に!』
彼の手を引っ張って、シャンパンのグラスを持って、
『乾杯!』
なんて言って、2人で盛り上がって、それでもやっぱりカイルくんは目のやり場に困ってて…
『カイルくん』
『な、何ですか?』
『私のこの衣装、似合ってます?』
『あ…その……えーっと…』
『……私なんかじゃ、ダメですか?』
『っと、とんでもない! すごく……可愛いです』
『…ありがとうございますぅ』
なんて言って、ピッタリ彼に寄り添えば、また彼は顔を赤くして、誤魔化すように頭をポリポリ掻いて…
そんな事を考えつつ、私は何とはなしに部屋を出て歩く。 想像はまだ続く。
それから、2人で部屋に戻って、
『カイルくん、ちょっとそこで待っててくれます?』
『は、はい…』
で、私は部屋に入って、『プレゼント』を用意して、でも、わざと少しじらして時間かけて。
恋人同士の時間も期待しながら服を緩めて…
コンコン。
「クララさん、入っていいですか…?」
 『ふふ…どうぞ…』
 精一杯、色気を持たせた返事をして。
ガチャリ。
ドアが開き、カイルくんが私の部屋に入ってくると同時に、私は現実に引き戻される。
「キャッ!」
思いっきり驚いて、足が滑り、彼に足を開く形でしりもちをついてしまう。
506前スレ506:2006/12/17(日) 16:20:44 ID:YKL1RQdX
「ク、クララさん! 大丈夫ですかっ!? …………!」
カイルくんが慌てて私の体を起こそうと手を差しのべ、―その姿勢のまま凍りついている。
そりゃあ、そうよね。
私はといえば、サンタさんの恰好してはしゃいで、挙句、本当に彼が来たことにパニックになってコケちゃってるし。
しかも、想像…っていうより妄想が暴走して、現実に全く気付いてなかったし。
「ご、ごめんなさいっ…!」
私にできるのは、顔を赤らめて謝るだけ。 姿勢を直す余裕もない。
「本当に何でもないです、ないですから!」
自分でも何を言っているのかわからない。
「あ…いえ…その…」
カイルくんもようやく我に返ったみたいだけど、ひどく慌てて瞳を反らす。 彼も顔が真っ赤だ。
「その……姿勢を正していただけると…えー……ありがたく…」
たどたどしく彼が指摘する。
言われてやっと私は、彼に向かってスカートの奥を見せてしまっていることに気付く。
慌てて脚を閉じ―ようとして、とんでもないことに気が付いた。

スカートの下に、 何 も 穿 い て い な い ことを。

「……………っ!」
声にならない悲鳴をあげて私は縮こまる。
バカバカ、私ったら本当にバカ。
ヘンなこと考えて有頂天になったまま着替えたりするから、こんなドジをしてしまうんだ。
恥ずかしい、恥ずかしい。 消えてしまいたい。
顔を真っ赤にして、涙目になって私は頭を振る。
「ご、ご、ごめんなさい! で、出直しますから!」
カイルくんがアタフタしながら踵を返す。
「ま、待って!」
反射的に私は彼を呼び止める。
彼は恐る恐る振り返る。
「……ごめんなさい、カイルくん…ヘンな所見せちゃって…」
本当に泣きそうになりながら私は謝る。
「い、いえ、僕が悪いんです、声がしたからといって、勝手にドアを開けてしまって…」
カイルくんもしどろもどろに謝る。
「…ほんと、私、バカですね…」
「そ、そんなことないですよ」
「明日、カイルくんと過ごす事ばっかり考えてて…でも、こんなとこ見せちゃって…私、ただのバカで変態みたい…」
涙がこぼれる。
「…クララさん」
カイルくんがそっと私の両肩に手を置いて、屈みこんで私を見つめる。
「そんな事を言わないで。 た、確かに驚きましたけど…僕は、そんなクララさんも好きなんですから」
「カイルくん…!」
「だから、泣かないで。 折角の可愛い顔も衣装も台無しですよ」
「…!」
私は思わず彼の胸にすがり、声をあげて泣く。 彼は何も言わずにそっと私の体を抱き締めてくれる。
「…落ち着きましたか?」
少しの間をおいて、彼の優しい声が届く。
「…はい」
私は顔を上げる。 −そしてそのまま優しいキスを受ける。
カイルくんは、唇を離すと、何も言わずに私を抱き上げ、入り口のドアを施錠して、私を部屋の奥へ連れて行った。
507前スレ506:2006/12/17(日) 16:21:40 ID:YKL1RQdX
ベッドの上に横たえられる。
「…大丈夫ですか?」
「…はい。 でも…」
私は口ごもる。 こんな子でも、彼はそのまま愛してくれるのか。
彼は自分の眼鏡を外し、私の眼鏡も外すと、
「何も言わないで、クララさん」
言って、そのまま深いキスを浴びせてくれる。
私は、彼の頭に腕を優しく廻して抱き寄せる。 また涙がこぼれる。
………こんなバカな子で、ごめんなさい。 でも、私もカイルくんが、大好きです。
「…んぅ、ふぅ…」
彼のキスがどんどん甘くなり、私の声も比例して甘くなる。
ゆっくりとカイルくんの唇が離れる。
そして、私のブーツを脱がせる。
私はドキドキしたまま、されるがままになっている。
彼とこんなことするのは初めてじゃない。
告白したその日に最後までねだって結ばれて、彼の誕生日の時など、私の暴挙ともいえる『プレゼント』に応えてもらったり…
逢うたびに毎回、というわけではないけど、彼は私を愛してくれる。
でも、正直、今日のこの流れは自分でも情けない。
「……こっちも脱がせていいですか?」
カイルくんの声に、私は意識を戻す。
「…はい。 で、でも…わ、笑わないで…」
そう。 私はもう全て気付いている。 ショーツもそうだけど、ブラもつけるのも忘れている。
「?」
カイルくんは、少し不思議そうな顔をしながらも、私の上着をはだけさせて―やっぱり、一瞬手が止まる。
サンタの衣装からダイレクトにのぞく、私の肌。
まじまじと見下ろされ、私はまた赤面する。
優しい言葉を掛けてくれてはいても、やっぱり呆れられてしまっただろう…
いたたまれなくて、また体を縮めて大事なところを隠そうとする私に、
「…いや、ごめんなさい、思わず…見蕩れてしまいました…」
え?
「衣装との対比があまりに可愛らしくて…何も恥ずかしくなんかないですよ」
う、嘘? てっきり『退かれる』と思ってたのに。
軽く呆然とする私に、いつもと変わらない微笑を湛えて、カイルくんはそう言ってくれる。
「そ、そんな…可愛くなんて…」
と首を振る私に、
「本当に可愛いですよ、クララさん。 だから…」
言って、私の両の鎖骨あたりに優しく手を置く。
「そんなに恥ずかしそうに、隠れようとしないでください」
置かれた手が優しく肌を滑る。
「………はい」
私は、強張らせていた体を緩め、彼のリードに体を委ねる。
私の服をはだけた後、カイルくんが服を脱ぐ衣擦れ音が聞こえる。
508前スレ506:2006/12/17(日) 16:22:24 ID:YKL1RQdX
「あ、あの…」
私はおずおずとカイルくんに尋ねる。
「服、着たままで……するんですか…?」
今の私の恰好は、帽子とブーツは外されているけど、上着ははだけただけ、スリーブもスカートも着けたまま。
微妙に気恥ずかしいんですけど。
「…やっぱり、イヤですか…?」
カイルくんが申し訳なさそうな表情をする。
「あ、い、いいえ…でも、これ、明日も着るんです…」
珍しく(というより初めて)、彼からの変化球攻め。 応えてあげたいけど、この服、替えがきかないんです…
「無茶をして、破いたり、汚したりはしませんから」
彼の手が私の頬に優しく触れる。
「…ダメですか?」
「…いえ、お願いします…」
ほんの刹那の後、そう返事する。
普段の顔からはまず見られない、セックスに積極的な彼。
…ひょっとして、この恰好、意外とツボだったのかしら?
彼の穏やかな微笑が『ありがとうございます』と応え、頬に置かれた手がゆっくりと下へ滑る。
「あっ…」
肌を暖かく擽る感触に、私は軽く身震いする。
カイルくんの手が、私の乳房に辿り着く。 そして、ゆっくり、ゆっくりと上に持ち上げるように揉み始める。
「ふぅ…」
私は、気怠げな吐息をつく。
彼の手は、休むことなく私の乳房を愛撫する。 決して荒ぶることなく、丁寧に揉みしだく。
「あ……ん…」
不意に私の口から甘い声が漏れる。
自分でも、乳房が硬く張り詰め出して、昂ぶり始めたのがわかる。
「ここも触りますね…」
カイルくんがそう言って、控えめに尖った乳首に指を這わせる。
「あっ!」
私の体を甘い電流が疾り、高い声をあげて体をよじらせる。
その反応を見てか、カイルくんはさらに私を昂ぶらせようと、攻めを複雑にする。
攻められている乳首がますます固くしこり、そこから電流が幾条も私の体内を疾り、熱をもたらす。
「カ、カイルくん…き、気持ちい…いですぅ…」
問われもしていないのに、私の口は快感を訴える。
カイルくんは、またにっこりと微笑み、体重を掛けないように私に覆いかぶさり、乳首に優しくキスをする。
愛しい刺激に体がわななき、思わず両手を彼の首に廻して引き寄せる。
「あ、あぁ……んぅ…」
私は甘美なものに酔ったまま、吐息だけを彼に聴かせる。
―彼が一旦顔をあげる。 一瞬、視線を私の下半身に走らせ、すぐ私の瞳をのぞく。
瞳が『いいですか?』と問いかける。
私は軽く頷く。
彼の手が、スカートをまくりあげる。 そして、裾を腰のベルトの内側にたくし入れる。
快感と期待で熱を帯びた、私の下半身が晒し出される。
509前スレ506:2006/12/17(日) 16:23:18 ID:YKL1RQdX
「……綺麗ですよ、クララさん…」
私をまじまじと見下ろしながら、半ば呆けたようにカイルくんが声を掛ける。
そう言われるとさすがに少し恥ずかしいです。
「あまり見ないで…」
身をよじって、私は脚を閉じようとして、―彼にしっかり腿を押さえられる。
「恥ずかしがらないで…」
珍しく強い言葉を投げかけて、彼は私の秘所へ顔を埋める。 私はさすがに少し身を固くする。
既に濡れそぼった私の秘所に、暖かい感触。
「あんっ!」
さっきより強い電流が駆け抜け、私の腰が跳ね上がる。
…やっぱり、抵抗できません。 もっと、弄られたい。 もっと愛されたいです。
「すごく、甘いです…」
聞いてて気恥ずかしくなるセリフを投げかけられて、私は頭を振るけど、彼の舌が再度伸びると、
あまりの気持ち良さに、自分から腰を持ち上げ、彼に押し付けてしまう。
「くぅ…ぅん…はぁ…」
私の吐息が快感を訴え、浅ましくなる。
「お、奥も…お願い…ですぅ…」
知らず、彼に淫らなおねだりをしてしまう。
「…じゃ、行きますね…」
一瞬顔をあげ、視線だけを私に向けて、彼はさらに深く私を弄る。
秘所に軽い圧迫感。 彼の舌が深く挿し込まれる。
「ん……」
彼の舌が私の襞の奥深くで踊る。 粘った水音が激しく響き、私の耳に届く。
刺激の強さと、発せられる音の淫らさに、私は瞳を閉じて、体を大きくよじらせる。
「ああっ! そ、そこぉ…! いいっ…!」
私の喘ぎ声もますます大きくなっていく。
「…すごい。 ますます溢れてきて…」
カイルくんの感嘆混じりの声が聞こえる。 言われずとも、私の秘所はさらに多くの熱い蜜を吐き出し、激しく昂ぶっているのがわかる。
「も、もっと、い、弄って…!」
快感に翻弄されながらも、高みを求めて、私はねだる。
彼の舌が応えるように、私のクリトリスに触れる。 私の全身が軽く痙攣する。
「…そのまま、達しても構いませんから」
私の絶頂の到来を感じ、そう言ってくれる。 彼の声が、興奮で掠れているのがわかる。
「……はい…」
私は従順なセリフを吐くのがやっとです。
再び、彼の舌がクリトリスを攻め始める。 その刺激の強さに私は彼の頭に両手を添えて、強く押さえつけてしまう。
熱を多量に帯びた快感が下半身を中心に広がり渡る。
その瞬間を感じた私が、体を震わせ力を込めた瞬間、彼の唇が強くクリトリスを噛む。
「……あああっ…!」
短い叫びだけを発して、体が達する。
彼の下で、弓なりになった体が震えているのをうっすらとした意識の中で感じる…
510前スレ506:2006/12/17(日) 16:24:03 ID:YKL1RQdX
焦点を無くした私の視界。
只でさえ、眼鏡を外しているから、ほんの目の前の事しかわからないんだけど、そんなのじゃない。
…軽いキスの後、カイルくんの気配が離れる。 一旦、部屋を出たらしい。
「…?」
やっとの思いで、絶頂に達して気怠さの残る体を起こす。
カイルくんが戻って来た。 ぼやけた視界にも、何かを持っているのがわかる。
「それ、何ですか?」
少し掠れた声で私が尋ねると、
「あぁ、クリスマスですからね」
と彼は答え、何かをベッドの脇やデスクの上に置いていく。
そして、部屋のライトを落として、
「…どうですか?」
私の眼鏡を掛け直してくれながら優しく尋ねてくる。
「…ああ、綺麗ですぅ…」
グローランプのみの仄暗い部屋に、いくつかのキャンドルライト。
小さな炎の灯りが、私たちを照らして、微妙な陰影を彩る。
「気に入ってもらえましたか?」
そう言いながら、カイルくんが寄り添って、顔を近づける。
「はい、素敵です…」
私ははにかみながら瞳を閉じて、−甘いキスを受け取る。
お互いの舌を絡ませ、激しく貪る。 時折、眼鏡がぶつかりカチリと乾いたアクセントを添える。
「いいですか…?」
カイルくんの言葉を合図に、私は体を横たえ、−止められる。
「え…?」
戸惑う私に、カイルくんは、
「これ以上、服にシワをつけたくありませんから…座ったまま…」
と言う。
「はい…」
私は頷き、緩く脚を開いて座ったままの彼に向かい合う。
そして、昂ぶった彼のペニスに手を添え、ゆっくりと私の中へ沈めていく。
「ううっ…!」
「あんっ!」
彼のものが奥まで届き、彼が体を震わせ呻く。 私もゾクリとした快感が疾り、高い声をあげて彼にしがみつく。
「クララ…さん…凄い…いいです…」
カイルくんが私を抱き返して耳元で囁く。
「私も…奥が…あんっ…熱くって…」
私もそう返すのがやっと。 襞がそれに呼応して、愛おしそうに彼のペニスを包み込み、そのフォルムを確かめる。
「う…クララさん、そ、そんなに、締めないで…」
彼が切なく快感を訴えてくれる。
私は、ひとりでに彼の首筋にキスを幾度も幾度も落とす。
カイルくんは私の頭を優しく抱き寄せ、されるがままになっていたが、不意に、彼の唇と舌が私の耳を這う。
「きゃうっ!」
私のキスが止む。 同時に彼の両手が激しく乳房を捏ね出し、腰をねぶるように動かす。
「あっ、ダ、ダメですぅっ…!」
私は腰をくねらせて快感に抗うが、耳元で、
「クララ…愛してる…」
と囁かれた瞬間、快感と感激で脳裏が白く爆ぜる。
「私も…愛して…ます! あああっ!」
体がブルリ、と震え、絶頂に達する。 私の襞の奥も愛しさに痙攣する。
511前スレ506:2006/12/17(日) 16:24:44 ID:YKL1RQdX
「…大丈夫…?」
カイルくんの声が遠い。
あ、そうか。 いくらも動いていないのに、『クララ』『愛してる』…と聞いた瞬間達してしまったのね…
「はい、嬉しくって……ごめんなさい、私だけ先に達しちゃって…」
私ばかりが快感に溺れているのが申し訳なくてつい謝ってしまう。
「いいえ、僕だって嬉しいです。 ク…クララがそんなに感じてくれて…」
カイルくんが照れくさそうに言う。 言い慣れていないからたどたどしいけど、確かに『クララ』と呼んでくれている。
彼に心と体を所有され、束縛される甘い感覚に、私は涙をこぼす。
「あ、ぼ、僕何か変なこと言っちゃいました!?」
慌てる彼に、
「違います…嬉し涙です…」
と応え、唇と腰を彼に押し付ける。
私の態度で察したのか、カイルくんもそれ以上は何も言わず、キスで応えた後、両手を私の腰に廻す。
そして、ゆっくりと、ゆっくりと私の奥を捏ねるように動く。
「ああん…はあ…」
私の口からまた甘い声が漏れ、切なく腰をくねらせる。
「くっ…!」
彼の表情も甘く歪む。
深くつながったまま、二人で体を貪りあう。 そんなに激しく動かせる体位じゃないけど、そんなの関係ないくらい心地いい。
「うう、凄い…!」
カイルくんが呻いて腰を震わせる。
彼のペニスも震えて脈打ちながら、私の奥をコツコツ叩く。
「あんっ、そ、そこぉ、し、痺れるぅ…!」
奥底の敏感な部分を刺激され、私も浅ましい嬌声をあげて快感を訴える。
その声を合図にしたのか、カイルくんの動きが激しくなる。
私の腰を強く掴んで大きく揺さぶり、下から腰をせり上げる。
「ああんっ! カ、カイルくぅん…いい、いい、のぉ!」
私も全てかなぐり捨てて、彼に合わせて体をぶつける。 襞の一枚一枚で、彼を強く感じる。
「はぁ、はぁ、し、締まる…!」
彼も快感に溺れて、雄の言葉を発している。
激しく揺さぶられ、快感に再び焦点を失った私の瞳に、私たちの淫らな影絵が、壁に揺らめく様子が映る。
―このまま、蕩けてしまいたい―
私は、彼との絶頂だけを求めて、激しく腰を絡め、彼の肌を唇で貪った。
彼も絶頂が近いのを悟って、私の腰を持ち上げ、強く突き上げる。
「ク、クララ…っ!」
彼が私の名を叫び、私の唇を奪うように塞ぐ。
同時に彼のペニスが私の奥を抉り、それに呼応して私の襞が痺れるように締め付ける。
「んん……………っ!」
彼の唇の奥に絶頂と愛情を込めた呻きを注ぎ込み、私は達する。
白く灼けた意識の中で、彼の熱もまた私の奥に注ぎ込まれるのを感じていた…
声が聞こえる。 『愛してる』と。 私も、愛して、います…
512前スレ506:2006/12/17(日) 16:26:26 ID:YKL1RQdX
「メリー・クリスマス!」
そこかしこから、明るく弾けた声が聞こえている。
パーティー会場は、クリスマスに相応しく賑わっている。
私が作った衣装も概ね好評だったみたいで(シャロンさんは少し複雑そうだったけど)、会場に花を添えている。
「…はい、どうぞ」
部屋の隅の椅子に腰掛けている私に、カイルくんがシャンパンを持ってきてくれる。
「ありがとうございます」
と応え、グラスを重ねる。
「クララさん」
カイルくんが声を掛ける。
…むー。 名前で呼んで欲しいのにー。
「あ、ごめんなさい、やっぱり…恥ずかしいんですよ…」
私がムクれた意図を察して、カイルくんがあたふたしながら言い訳する。
「いいですよーだ。 どうせ、私なんて…」
本当は怒ってなんかいない。 でも、困る顔も素敵で。
「ほ、ほら、…ク、クララ、可愛い姿が台無しじゃないかい…」
どうしようかな、もうちょっと困らせてみようかな…でも、ちゃーんと呼んでくれたから。
「ふふ、冗談ですよ、カイルくん」
とびっきりの笑顔で、もう一度グラスを重ねて、彼にもたれかかる。
やっぱり、彼は赤い顔をしてて。
…Merry Christmas for you, and forever…

― Fin. ―
513前スレ506:2006/12/17(日) 16:30:27 ID:YKL1RQdX
以上。 お粗末様でした。

これで、丁度500KBになった模様です。
次スレでまたお会いできれば、と勝手ながら挨拶に代えてみたりしますw
514名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 17:56:51 ID:LYqnZcXq
GJ! スレの最後を飾るに相応しい作品でした。
この二人、清いんだかエロいんだか・・・
515名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 20:44:15 ID:rRcZt23H
GJでした!!
今は規制されているので、新スレは立てれません…orz
516名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 20:58:12 ID:qVyw2jK3

とりあえず立てました!!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166356636/l50

詳しい感想はこちらで・・・・
517名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 00:36:37 ID:qOYPoSPg
GJ!
518名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 00:47:00 ID:eQpP9EZB
新スレの即死判定ってどうだっけ
519名無しさん@ピンキー
うめなんだぜ
来年はもっとスレが活性化しますように