ファイアーエムブレム&ティアサガ第23章

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1名無しさん@ピンキー
ファイアーエムブレムシリーズやティアリングサーガの18禁SSスレッドです。

ファイアーエムブレム&ティアサガ第22章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142609475/
作品倉庫
ttp://members.at.infoseek.co.jp/fire_emblem2ch/fe18.html
臨時
ttp://derheiligekrieg.h.fc2.com/safekeep.html

2名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 20:24:10 ID:oL7maIGC
過去スレ
「ファイアーエムブレムのエロネタでハァハァ… 」
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1004/10044/1004451716.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第二章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1020/10200/1020016530.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第3章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10338/1033828837.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第4章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1042/10422/1042292300.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第5章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1048/10487/1048789718.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第6章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1053/10532/1053271621.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第7章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10572/1057238909.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第8章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10653/1065356946.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第9章
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073706816/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第10章
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085577911/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第11章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第12章
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1097309108/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第13章
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1101369533/
3名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 20:24:59 ID:oL7maIGC
ファイアーエムブレム&ティアサガ第14章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105165398/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第15章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111765740/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第16章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115994347/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第17章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120208359/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第18章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124204091/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第19章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128218993/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第20章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132488917/l50
ファイアーエムブレム&ティアサガ第21章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138489104/l50
4名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 22:04:40 ID:Tyyr2UB/
乙です
5千葉犬:2006/05/10(水) 22:30:10 ID:MmJre36U
新スレ乙です。
どうも、千葉犬です。気が付けば過去に去って行った職人様が再び戻って来たりと、色々起こっているみたいですね。
今回は、まだ書きかけの作品ですが、即死回避も込めて投下したいと思います。
今回の作品にあたって、以下に注意事項を明記します。

長文は読んでて疲れるから嫌。

完成していない作品を読むのが嫌。

すぐにエロに入らない作品は嫌。

以上の項目に該当される方は読むのをスルーするのをお勧めします。又、今回も長い作品なので、二回に分けて投下します。
ちなみに今回の分では濡れ場までいかないので、その辺も踏まえて頂きたく存じます。
今回は封印からです。では投下します。
6悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:33:02 ID:MmJre36U
――灼熱――その言葉が肌に突き刺さる程に感じられる場所。名をナバタ砂漠という。
ミスル半島の約八割の面積という、広大な砂漠の中、一人の人間が道無き道をひたすら前へと向かっていた。
黒いフード付きのマントに身を包んでいるその者は、己の誤算を呪っていた。
(……くそっ、途中までは順調だった……それが、まさか盗賊の集団に遭ってしまったせいで……)
戦争が終結して、既に二年の歳月が流れていた。その二年の間、イリアの山奥で、『山の隠者』の下で勉学を学んでいたその少年の名
はレイ。
とある目的で、この地に単身やって来て、二年前の記憶を辿(たど)りながら、この砂漠の中にある、ナバタの里へと向かっていた。
しかし、いまから二刻程前に、偶然盗賊団の集団に出くわし、戦いの末、彼等を全員砂上の上へ殺(ねむら)したのだが、その時、
運悪く腰に吊るしてあった水筒(すいとう)を、相手の攻撃を避けた時に壊されてしまった。
当然、屍となった盗賊達が持っていないか探って見たものの、自分が放ったミィルの衝撃で壊れていた。
運よく壊れていない物もあったが、それをかき集めてみても、ナバタの里に辿り着くまでの充分な量とは言えなかった。
(俺もツキが無い……ばあさんからもらった霊薬が入った水筒を壊されるなんて……)
ナバタの里に行くと決まった時、レイはニイメから特殊な効果のある霊薬を受け取っていた。
その効果というと、一口飲めば、その日は喉の渇きを全く感じさせないというものであり、(麻薬のような一種の催眠効果ではない)
砂漠を渡って行く事を考えれば、これ以上にない物であった。
そんな大事な物を失ってしまった。盗賊達に出会わなければ――そう思っても、後の祭り。無くなった物は帰ってこない。
仕方なく、盗賊達から剥ぎ取った水筒を、ニイメから借りている魔法のバックパックに入れると、再び歩き出した。
それから三刻位時間が経過しただろうか。突然風が吹き出してきた。最初はマントを軽くなびかせる程度だったが、時間が起つにつ
れ、徐々に強くなり、ついには前方が見え無い程の砂塵(さじん)が吹き付けるまでになった。
こうなってしまっては、流石のレイも成す術が無い。その場にしゃがみ込み、バックパックから小型の簡易テントを取り出すと、こ
の砂塵の中一人で作業をし、そして終えると、砂塵が止むまでそのテントの中にいる事にした。
それから二刻経ち、状況は全く進展しないまま、レイはこの旅の中で散々食べてきた、ニイメの作った怪しい固形物を口に入れる。
正直、味は不味いの一言で片が付くものの、これを一口腹に収めれば、約半日は満腹の状態を感じ続けられるので、我慢して食べている。もし、水筒に入っていた霊薬だけでなく、この怪しい固形物まで失っていたらと考え
ると、これがまだ手元に残っているだけでもよかったと、不味さに顔をしかめながらもレイはそう思った。
砂塵がいつ止むのか分からなかったので、レイはバックパックから一つの魔道書――否、古文書を手に取り、それを開いた。
そして、その日は砂塵が止む事がなく、そのままテントの中でレイはその日を終えた……

次の日の早朝。日が昇る夜明けの時間にレイは眼が醒めた。外を覗いて見てみると、砂塵が止んでいたので、レイは早速テントを片
付け、ナバタの里目指し出発した。
太陽が真上に昇り、しばらくたった後、レイは突然自分の視界が揺らぎ始めたのに気が付いた。
――何だ?そう思った時には、視界がぐらりと揺れたかと思うと、次の瞬間には砂獏の上にその身を倒していた。
(……なん、だ?……身体に…力が入らない……くそ、こんな…ところで……)
心の中でそう悪態を吐いたが、どうにもならない。レイは、自分が脱水症状を起こしているのに気付かないまま、意識を失った……
7悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:34:45 ID:MmJre36U
そっと こぼれる 涙の数
優しさ 温もり 愛しさを
我らの 御子達 手に取りて
共に 今日を生き 眠りましょう

暗闇の意識の中、何処からともなく歌声が聞こえてくる。
低く、小さな声ではあったが、歌の歌詞にあった優しさや温もりを感じさせる、綺麗な声色だった。

果てしない夢を 描きながら
明日という 未来を 歩みましょう
時に くじけそうになった時
上を 見上げて 力強く
その 心を 越えていこう
さあ 行きましょう 手を繋ぎ
僕は 私は 君と一緒(とも)に
淋しくは ないから みんながいるから
さあ 行こう 怖くはない
精霊と 守護神が 見てるから
行こう みんなで 手を繋いで……

その歌声が止んだ時、レイの意識は徐々に目覚め、そしてゆっくりと、双方の瞼(まぶた)を開いた。
最初に視界に入ったのは、砂漠の空ではなく、土で出来たレンガの天井だった。
(…あれ?俺は確か……砂漠にいたはずじゃあ……)
レイは、まだ自分が何処にいるのかよく分かっていなかった。
「……レイ…目が醒めた……ようですね…」
その声のする方へ、レイは顔を向けた。
そこには、椅子に座りながら、自分の顔を見て、静かに微笑している少女の顔があった。
後の時代に、『ベルン動乱』と呼ばれる事となる、エレブ大陸全土を巻き込んだ戦争の中で、レイが出会った少女――ソフィーヤだった。
あれから二年が経ったというのに、容姿も、着ている服も、何もかもあの頃の時間が止まったままかと思う位に変わっていなかった。
「…何で、目が醒めたら目の前にお前がいるんだ?」
久しぶりの再会だというのに、レイの口から出た言葉は、再会の挨拶にしては酷く不釣合いな言葉だった。
そんな言葉を返されたというのに、ソフィーヤは微笑をしたままレイに言葉を返す。
「ここは…私の家ですから……私がいては…変ですか?」
「…そうか、ここはお前の家か……つまり、俺はナバタの里にいる、という訳か」
そう言い終わると、レイは辺りを見回した。自分の持っていた荷物が、果たしてここにあるのかと確認したかったからだ。
「荷物なら……向こうのテーブルの上に…あります……」
レイの心が解るのか、そう言い、ソフィーヤは自分の後ろの方に視線を送る。それに釣られてレイもその方へ目を向けた。
ソフィーヤの言う通り、レイの持っていたバックパックは、視線の先のテーブルの上に置いてあった。それを確認したレイは、ほっ
と安堵の溜め息を吐いた。
それからレイは、自分の身体がおかしくなってないか、ベッドの中で軽く身体を動かしてみた。どうやら何処も異常はないようだ。
「なあ、一体誰が俺をここまで運んできたんだ?」
身体を動かしながら、レイはソフィーヤに視線を向けずに聞いた。
「…イグレーヌさん……あなたを見つけるのが…もう少し遅かったら…危なかったって……」
「そうか…とりあえず後で礼を言わなきゃな」
そう言い終えると、レイはベッドから起き上がり、近くに掛けてあった自分の服を着ると、
向こうのテーブルにあるバックパックを手
に取ると、今いる部屋のドアを開け、外に出ようとした。
すると、一度ソフィーヤの方に顔を向けると、言った。
「……俺が目を覚ますまで、ずっと傍にいたのか?」
「…はい」
その返事を聞いたレイは、ぷいっと顔をソフィーヤから背けながらも言った。
「…ありがとう」
言い終わるとレイは、今度こそ外へと出て行った。ソフィーヤは、レイの不器用な感謝の言葉に、何処か喜びを感じていた……
8悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:36:46 ID:MmJre36U
外に出たレイは、里の人間には目もくれず、二年前に出会ったこの里の長老の住む家へと向かっていた。
以前の記憶を辿り、レイは長老の家へと辿り着いた。
コンコンッと軽くノックをする。
すると、中から姿を現したのは、長老ではなく、神竜のファであった。
「あ、ルゥお兄ちゃんだ!お姉ちゃん、ルゥお兄ちゃんが会いにきたよ!!」
そう言い、ファは家の中にいるお姉ちゃんとやらに声を掛けた。レイはその声の方向に目を向けて、はっとした。
家の中にいたのは、あの戦いの時、最後に戦った魔竜――イドゥンであった。
レイは咄嗟(とっさ)に、腰に付けていたバックパックの中にあるあの魔道書に手に取ろうとした――
しかし、それがどういう事なのかを理解した瞬間、レイは魔道書を取り出そうとした右手を止めた。
反射的だった。彼女の姿を見た瞬間、バックパックの中にある魔道書が、自分を使えと、己に囁いたかのような錯覚(さっかく)を
レイは感じ、全身から血の気が引き、嫌な感じの汗が額から滲(にじ)み出ていた。
(……大丈夫だ。目の前にいるのは、あの時戦った魔竜じゃない……今はファと同じ、神竜だ……)
そんなレイの事を知ってか知らずか、ファはイドゥンの手を引き、レイと対峙(たいじ)させた。
「ルゥお兄ちゃん。ファにね、お姉ちゃんができたんだ。ねっ、お姉ちゃん!」
「……」
そう呼ばれているイドゥンの方は、まるで人形のように表情を変えず、黙ったままだ。
(…ここに来る前に、ルゥ達に会いに行った時、ルゥに聞かされた通りだな……感情は、まだ甦ってはいないか……)
ナバタの里に来る前に、レイはリキアの方に足を運び、ルゥとチャド達、孤児院の皆に会いに行っていた。何故か、皆の中に、自称
『怪盗』と名乗っていたキャスがいたのが少し不思議であったが。
その時に、レイはルゥから、イドゥンがナバタの里で、ファ達と共に暮らしているのだという情報を聞いた。
あの決戦の後、イドゥンはロイの手によって神殿から連れ出され、それからイリアのゼロット将軍に頼み、イリアの天馬騎士団達の
手によって、ナバタの里までファやソフィーヤ達と共に連れて来られたのだという。
神殿から連れ出されたのはレイも知っていたが、その後の事までは知らなかった。いや、知る前に、ニイメと共にイリアの山奥へと
姿を消したと言った方がいい。
それだけレイは、闇魔道の探究をし、力を手に入れたかった。
そんな事を考えているレイに、ファは懸命に話し掛けていた。
「ねえ、ルゥお兄ちゃん。あのね、あれからお姉ちゃん、ファといっしょにね、里のいろんなところにいってるんだ。それでね――」
「悪いけど、俺はファ達に会いに来たんじゃないんだ……それに、俺はルゥじゃない、レイだ」
「えっ!ルゥお兄ちゃんじゃないの?だってかみのいろ、お外にいったときにみた、やまのいろとおんなじだもん。だから、ルゥお
兄ちゃんじゃないの?」
「…お前、ルゥ(あいつ)の事、髪の色で判断していたのか……ルゥは、俺と違ってこんな色のマントなんか着けないぞ」
「え〜そうなの?ファ、ルゥお兄ちゃんだと思ってた。レイお兄ちゃん、ごめんなさい」
そう言い、ファはぺこりと頭を下げ、御辞儀(おじぎ)良くレイに謝った。
「あ〜、別に謝らなくていい……ファ、それよりも、長老はいるか?」
「ちょーろー?おじいちゃんなら、あさにしんでんのほうにいってくるっていって、出ていっちゃったよ」
神殿――その言葉を聞いたレイは、長老が何処に行ったのかすぐに理解した。
「そうか、それじゃあな」
そういい、レイは二人に背を向けると神殿に向かって歩き始めた。背中からファの「またきてね〜」という大きな声を掛けられなが
ら……
9悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:38:36 ID:MmJre36U
以前、この里に来た時に、レイはロイ達と共にこの神殿の最深部へと足を踏み入れた事があった。その時は、一刻も早く辿り着き、
そこに保管されている神将器――業火の理と呼ばれる『フォルブレイズ』をベルンの手に渡るのを阻止する為だった。その時の記憶
を辿り、レイは一歩一歩階段を下りて行く。
この神殿は、失われて久しい過去の古代知識によって作られた物で、松明(たいまつ)やトーチの杖の灯りを使わずに、特殊な技術
で作られた壁の明かりが、この神殿の神秘さを醸(かも)し出している。
一人、こうして階段を下りて行く内に、二年前にここを通った時には気が付かなかった事を発見した。
光を放つ壁のいたる所に、様々な竜と人間を描いた壁画が鏤(ちりば)められていた。そして、それと同じ位に、古代語でその壁画
が一体どの様なものなのかを語っていた。その大半の文字は、レイには未だ読めない物が大半であったが、一部断片的に読み取れる
ものはあった。もっとも、その大半はその壁画の題や、それから見て取れる内容が殆(ほとん)どであったが。
そうこうしている内に、やがて視界に大きな青白い光が見えてきた。レイは、かつて踏み入れた事のある場所に、本当に長老がいる
のだろうかと考えながら、視界の先にある青白い世界に足を踏み入れた。
神殿の最深部のこの空間は、この里の水脈の丁度真上に作られている。壁の明かりがこの水面に反射して、階段の時とは比べ物にな
らない明るさを出していた。
辺りが静寂に包まれているせいか、コッコッとレイの歩く音が酷く辺りに木霊(こだま)す様に響き渡る。
「誰じゃ?」
中央にある祭壇の方からしわがれた声が聞こえてきた。祭壇へと向かってみると、先程ファが言った通り、この里の長老がいた。
「…お前さんは、誰じゃ?」
その問いに、レイは当然かと思った。以前この里に来た時に、一応互いに出会ってはいたが、ただ顔を見たといった感じであった為、
長老は覚えていなかったのだ。
「俺の名前はレイ。あんたが、この里の長老だろう?」
「レイ……ああ、ソフィーヤが言っていた、里に運ばれてきた少年か。いかにも、儂がこのナバタの長老じゃ。それで、一体儂に何
の用じゃ?」
すると、レイはバックパックから一冊の魔道書を長老に渡した。それを見た長老は、一瞬全身を震わし、目を見開いた。
レイの取り出した魔道書は、闇魔法の中でも最も強力で、かつこの大陸の魔法と呼べるものの中でも最も危険な魔道書――神将器の
一つで、闇の黙示録と呼ばれる『アポカリプス』であった。
「お主、一体何故これを!?」
「…山の隠者からの指示でね、これをナバタの里まで持って行けと言われたんだ。そしたら、これを長老に渡して来いともね……確
かに渡したぜ」
何の未練も無いようにレイは『アポカリプス』を長老に手渡した。
「あのばあさんが言うには、ここが最も保管しておくには安全な場所だからだとさ。何てったって、砂漠の中にあるわ、守護者がそ
の辺を徘徊(はいかい)しているわで、半端な連中には絶対に入って来れない所だからな」
「……」
「さてと、これで俺の使命は終わった……長老、ここには八神将の一人、大賢者アトスの残した遺産があるって、ばあさんから聞い
た。その中には、当然闇魔法に関する物もあるんだろ?ばあさんに言われたのもあるけど、その遺産、俺に見せてくれないか?」
長老は、何も応えず黙ったままだ。いや、違う。レイの要求を承諾するか否か考えているようだ。
しばしの間、辺りは静寂に包まれた。そして、長老は口を開いた。
「……よかろう、お前さんの表情から察すれば、こちらがよしとするまでずっと居座るつもりのようじゃからな」
そう言い、長老はこっちへ来いとレイに手招きをし、レイが下りてきた階段を昇り始めた。レイは黙ってその後に続いた。
10悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:40:16 ID:MmJre36U
神殿の中にあるどれかの部屋に行くものかと思いきや、長老はそのまま階段を上りきり、外へと出て行った。
一体、どういう事だ?そうレイは思ったものの、黙って長老の後に続いた。そして、辿り着いた場所が、何故かソフィーヤの家の前
だった。長老はコンコンッとノックをすると、中からソフィーヤがドアを開け出て来た。
「長老……それにレイ……一体どうしたんですか…?」
「いやのう、この少年が、大賢者の遺産を見せて欲しいと言ってきての、それでお前さんの所に来たんじゃ」
「そうですか……」
「すまんが、この少年を連れて行ってもらいたいんじゃ。儂は今からやらねばならん事があるんでな」
ソフィーヤは、分かりましたと返事を返すと、レイについて来て下さいと言い、歩き始めた。レイは、何故長老は、ソフィーヤに案
内を頼んだのか、いまいち分からなかった。
いつも皆と違って歩くのが早いレイにとって、妙に歩くのが遅いソフィーヤに歩調を合わせるのが、えらく苛立った。以前、共に戦
場を駆け巡った時も、随時(ずいじ)彼女はこの調子で歩いていた。マイペースといえば可愛く感じるかもしれないが、レイからす
れば、何チンタラしてるんだと叫んでやりたかった。もっとも、今は戦場ではないので、別段彼女がどう歩こうが勝手なのだが。
レイに言わせれば、まるでカタツムリのような遅さのスピードに我慢しながら歩いていくと、レイは再び神殿の前に戻って来た。
するとソフィーヤは、神殿の中には入らず、神殿の左側へと歩いていく。レイはそれについていく。
そのまま突き当たりの角を曲がり、神殿の左側を二人は進む。すると、神殿の壁に他とは明らかに違う形をした部分があり、ソフィー
ヤはその壁の前で止まった。そして、壁の半球状の形をした部分を奥へグッと押した。
急にグググッと何かが動く音が聞こえたかと思うと、ソフィーヤの左側に入り口がその姿を現していた。どうやら先程のソフィーヤ
の行動は、この入り口を開ける装置を作動させるものであったようだ。
「レイ…行きましょう……」
そう言い、ソフィーヤは入り口の中へと入って行った。レイも続いて中へと入った。

中に入って五分程経った頃であろうか。ここですと、ソフィーヤが一つの扉の前でそう言ったのは。
そして、ソフィーヤは目の前の扉を静かに開けた。そして二人は、その扉の先へと入って行った。
部屋の中に入った瞬間、レイは言葉を失った。そこは、まさに国立図書館――そう言っても良い程に、膨大(ぼうだい)な数の書物
がレイの視界に映し出されたからだ。
「以前は…もっと多くの書物がありました……それでも…まだこれだけの書物が…残っています…」
言葉を失っているレイに、ソフィーヤはそう言った。
「…なあ、こんなに沢山の中から、闇魔法に関する書物を見つけるのに、一体どれ位時間が掛かるんだ?」
「……多分、三日は掛かると…思います……」
――三日――それを聞いたレイは、それだけ時間が掛かるのかと、少しげんなりした。
そんなレイの事が解るのか、ソフィーヤはレイにこう言った。
「…私……闇魔法の書物が…どの辺りに置いてあるのか……分かります……教えましょうか……?」
「本当か!?なら最初からそう言えっての!よし、早速それが置いてある場所に案内しろ」
ぶっきらぼうな言い方でそう言われたソフィーヤは、何故か微笑みながら、こちらですと、闇魔法の書物が保管されている場所へと案
内した。レイは一瞬、ソフィーヤの奴、何で嬉しそうな顔をするんだ?と考えたが、それも、この先にある書物に出会う興奮に、すぐに消された。
11悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:42:59 ID:MmJre36U
ソフィーヤの案内のお陰で、闇魔法に関する書物が置いてある場所が分かると、レイは、手当たり次第本を取り出し、部屋の広間の
テーブルの上に置くと、一冊一冊読み始めた。ソフィーヤは、レイが読み終わった本が五冊ほど溜まると、それを元の本棚に戻し、
また別の本をレイの元に持って行くといった事を繰り返し行なった。
どれ程時間が経っただろうか。レイは少し休憩しようと、読んでいた本を閉じ、うーんと座りながら背伸びすると、テーブルの上に
置いてあった懐中時計に目を向けた。時計の針は、夜の九時を回っていた。
すると、レイのお腹が急にぐぅ〜と鳴いた。今更自分は空腹なのだという事に気が付いた。
「…そろそろ、晩御飯にしましょうか……」
「そうだな。さっさと食べて、明日またここで探究する体力を養う為、早めに寝るとするか」
そうして二人は、その部屋を出て、ソフィーヤの家へと向かった。
家に着くと、ソフィーヤは、夕食が出来るまで寛(くつろ)いでいて下さいとレイに言い、一人台所に行き、夕食を作り始めた。
その間レイは、バックパックの中にある古文書を開き、勉学に務めた。その間にも、台所の方から、空腹の身体に刺激を与える美味
しそうな匂いが漂ってくるのを感じる。
(……そういえば、食事らしい食事、イリアを発ってから全然食べてなかったな……)
この里に辿り着くまでの間、食事は例の固形物と霊薬のみで済ませていた。長い旅路の中で、所持金を殆んど持たないで旅をしな
ければならなかったレイにとっては、仕方が無い事ではあったのだが、やはり彼も育ち盛りの少年である。美味しいご飯を食べたい
という欲求はあった。なまじ、孤児院で暮らし、その後一人で放浪の旅をした事もあるレイは、人一倍美味しい料理を食べたい欲求
を思っていた。もっとも、普段はそういう素振りは全く見せていなかったが。
そんな事を思っている内に、台所からソフィーヤが夕食を運んで来た。献立(こんだて)は、小麦を練って薄い生地で作ったパンに、
里で作ったタロイモと、飼育している豚の肉を使ったシチュー。それにサボテンと椰子(やし)の果肉を使ったサラダだ。
久しぶりの食事らしい食事に、レイはゴクッと大きく喉を鳴らした。それを見たソフィーヤは、食べましょうと言い、レイの向かい
側に座り、レイの食べる分を木製のお椀に盛り、レイの目の前に並べた。そして、自分の分も盛り終えると、一緒に頂きますと言い、
夕食を食べ始めた。
レイは、ガツガツとは食べず、少しずつ口に運び、小刻みという表現が当てはまるようなスピードでよく噛みながら、差し出された
夕食を平らげていった。
ソフィーヤが漸(ようや)く自分の分を三分の一食べ終わった頃には、レイは綺麗に食べ終わっていた。
すると、ソフィーヤは立ち上がり、レイのお椀を取ると、お椀にシチューをてんこ盛りにし、レイに差し出した。ついでに、自分の
食べていたパンを、レイのサラダが置いてあった空の容器の上に置いた。
「?何のつもりだ?」
「…まだ食べ足りないって…顔をしています……それに、シチューは…パンと一緒に食べるのが…一番美味しい食べ方ですか
ら…それに……」
「?何だよ」
「……レイが、本当に美味しそうな顔で…食べているのを見て……私、嬉しいんです…」
「はぁ?何変な事言ってるんだ。やっぱお前、何処か変な奴だな……ま、別にいいけど」
そう言いながらもレイは、差し出されたシチューとパンを先程と変わらずよく噛んで食べ出した。ソフィーヤは、そんなレイを嬉し
そうな顔で、彼が食べ終わるまでずっと見ていた……
12悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:47:54 ID:MmJre36U
次の日からレイは、遺産が納めてある図書館と、ソフィーヤの家を行ったり来たりの生活を始めた。別段レイ自身から頼んだ覚えは
無いのだが、時折ソフィーヤがやって来て、食事や探究の手伝い等の面倒を看(み)に着たりした。もっとも、それらはレイにとっ
ては有り難かったので、ソフィーヤのしたいようにさせていた。時々、ファとイドゥンがソフィーヤに連れ添ってやって来たりもし
た。そんな時は、ソフィーヤに二人の相手をさせてはいたものの、次第にそれはレイの役目となっていった。何の事は無い。ファが
次々とレイに色々と質問攻めをする為、ソフィーヤはそんな二人を見守ってやる事しかやる事がなくなったからだ。流石のレイも、ファ
が相手ではなす術もなく、一つ一つ質問に答えてやった。そして、それが終わってファがイドゥンを連れて帰って行った後はさしものレイ
も酷く疲れているので、その日の作業を切り上げ、塒(ねぐら)となっているソフィーヤの家へと向かい、休養を取るようにしていた。
そしてそんな日々が半年程経った頃だった。図書館の中にあった闇魔道に関する書物を全て読み終わったレイは、明日の朝にはこの
里を去ろうと思い、長老に会いに行き、自分の胸中を語った。その際、何冊かの魔道書を譲ってくれないかとも頼んだ。長老は、よ
かろうと言い、承諾してくれた。レイは、すぐに図書館へ戻り、自分では解読出来なかった数冊の魔道書を両手で持つと、ソフィー
ヤの家へと向かった。

その頃ソフィーヤは、そろそろレイが戻って来る頃合だったので、夕食の準備に取り掛かっていた。
毎晩こうして、自分の家に帰って来る人の為に夕食を作る――そんな何でもない事に、ソフィーヤは、小さな生き甲斐を感じ始めて
いた。いや、それだけではない。レイに何かしてあげる事が、力になってあげる事が、ソフィーヤにとって、喜びを実感できるよう
になっていたのだ。
以前、共にベルン王国と戦っていた頃に、レイが声をかけて来たのが始まりだった。その時は自分の持っていた魔道書を見せろと言っ
てきて、それを拒絶したのをソフィーヤは覚えている。その時、ソフィーヤはレイの目を見て、分かった。彼の心が。彼が何故あれ
ほど執拗(しつよう)に自分の持っている魔道書を見たがっていたのかが。
レイは、自分の力が未熟である事を痛感している為、あのような言動で話しかけてきたのだ。それは、己の弱さの裏返しの為、そう
なっていたのだとも。
そして、彼が本当はとても優しい人なのだと、ルゥやチャドと言った、大切な人を守る為に闇魔道を選んだのだとも、ソフィーヤは
視線を交わしたほんの一瞬でそれを感じ取ったのだ。
ソフィーヤも最初は、どうしようかと悩んだ。悩んで数日後、エトルリア王国のクーデター派の大多数を鎮圧し、ロイ将軍と、それ
に続く数名のメンバーが、聖女の塔に立て籠もっているエミリーヌ教団の司祭ウィンダム率いるクーデター軍を討伐に向かっている
頃、そのメンバーから外されていたソフィーヤは、同じく外されていたレイの所へ行き、彼に自分の持っていた魔道書を手渡し、何
も言わずその場を去った。
13悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:48:55 ID:MmJre36U
そして、それから二日後、リキア同盟軍がベルンに逃亡したクーデター派の首謀者ロアーツ、アルカイド両名を追って、イリアに向
けて出発する事になり、皆その為の準備に追われていた。
ソフィーヤは、別段これといってする事が無かったので、自分達の宿舎になっている兵舎の脇に立っている大きな木に背中を預けて
いた。そして、辺りの風景を一人静かに眺めていた。
すると、横からソフィーヤに向かって誰かが声をかけてきた。それはレイであった。
ソフィーヤはレイの方に顔を向けた。するとレイは、二日前ソフィーヤが譲った魔道書をソフィーヤへ差し出した。
「この魔道書、返すからな」
「…え?…どうして…です?」
ソフィーヤは思わずそう言った。当然である。あれだけ読みたがっていた魔道書をあげたというのに、それを返しにきたからだ。
するとレイは、ふんっと鼻を鳴らすと、ソフィーヤの疑問に言葉を返した。
「恵んでもらう道理はないね。俺は物乞いじゃないからな!」
するとソフィーヤは、微笑を浮かべながら言った。
「…ええ…でも、あげたかったのです…あなたに…」
「?どうしてだよ?」
「…あなたが、いい人だったからです…」
「……は?」
いつもと違い、素っ頓狂(すっとんきょう)な声をあげるレイ。そんなレイを見て、何故かソフィーヤは笑いが込み上げそうになっ
ていたが、すぐにそれも止むと、言葉を続けた。
「あなたは…ずっと強がっているけど…本当は…とても優しい人です。だから…あげたかったんです…」
「俺が優しいって〜!?そんなオメデタイ事言ったのは、俺の双子の兄貴とお前だけだぜ」
そう言い突っ張っているレイを見て、ソフィーヤはすぐにそれは彼が強がって言っているのだと感じた。そんなレイに、ソフィーヤ
は優しく語りかけた。
「私…解ります…あなたより…あなたの事…」
「…訳分かんない事言うなよ。皆に気味悪がられるぞ」
「……」
「…俺は、別に平気だけどな」
目をソフィーヤから逸らしながらも、レイはそう言った。
「…ありがとう」
不思議だった。今まで沢山の人に同じ言葉を返した事があるというのに、今言ったありがとうは、本当に心から自然に発せられた。
対し、感謝の言葉を掛けられたレイは、一瞬眼を見開いたが、すぐにそれもなくなり、二人の間に不思議な静寂が続いた。
するとレイは、黙ったままソフィーヤの隣に座り、彼女と同じく木に凭(もた)れ掛かると、ソフィーヤの方を見た。するとソフィー
ヤも、レイの方を見ていた。
お互い、僅かな間見つめ合った。そして、レイの口が開いた。
「…名前教えろよ。俺はレイ」
「ソフィーヤ…です……よろしく…レイ」
ソフィーヤは、生まれて初めて微笑ではなく、笑顔でそう答えたのだった……
14悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:50:37 ID:MmJre36U
それからである。ソフィーヤの中で、初めて異性に対し、今まで感じた事の無い感情が現れたのは。
しかし、それがどういったものなのか、当のソフィーヤ本人が理解していないまま今に至っている。
彼女は今まで約百六十年間生きている。しかし、彼女の精神発達は、その外見と同じ様に、歳相応、もしくは僅かに遅れて成長してい
るのだった。その為、自分のレイに対する感情が一体どういうものなのか解らない。
ただ解るのは、レイの事を思うと、胸の奥が暖かくなったり、熱くなったりし、レイが嬉しそうな顔をすると、自分も嬉しくなり、
レイが声を掛けてくれる度、心が嬉しさで満ち溢れるといった事だった。
この感情を言葉で表すのは簡単なものだが、当の本人がこの事を誰にも尋ねたり、話したりしない為、誰も彼女がレイに特別な感情
を抱いている事を知らない。不思議な事だが、ソフィーヤはこの事は自分の胸の内にしまっておこうと考えており、そのため誰も彼
女の心情に気が付かなかったのだ。
そして、その感情を胸に秘めたまま、ソフィーヤは戦いが終わると、ファとイグレーヌ、そしてイドゥンと共に、ナバタの里へと帰っ
て来たのだ。
それから二年が経過し、その半年後、レイがイグレーヌに運ばれてきた時は、驚きもしたが、それ以上に心が張り裂けるような感覚をソ
フィーヤは感じた。すぐにイグレーヌに彼の容態を聞き、そして自分が後の面倒を看ると言った。その時、イグレーヌが一瞬驚いた
表情を見せたものの、了承の返事をもらったソフィーヤは、すぐに自分の家へと運んでもらい、ベッドに横にしてもらうと、木製の
桶で、家の中にある水瓶(みずがめ)に入っている水を汲み、布と一緒に持って来て、布を水に付け絞り、それでレイの身体を拭き、
それが終わると、彼が目覚めるまでその場にいた。
それからレイが目覚め、今日に至るまで、共にこの家で暮らしていた。その生活は毎日同じ事の繰り返しであったが、ソフィーヤに
とっては、今まで感じた事が無い位に心身共に充実した日々であった。
今日は近所の人に、里で栽培している果実を沢山もらったので、それを使ったサラダを作ろうと思った時、ただいまという声が聞こ
えてきた。
思わず家の出入り口の方に顔を向けた。分かってはいたが、そこにいたのはレイであった。ソフィーヤは、レイにお帰りなさいと言う
と、再び夕食を作る為、目の前の果実を捌(さば)きだした時、レイの口から次の言葉が放たれた。
「俺、明日の朝、ナバタの里(ここ)を出て行くからな」
その言葉を聞いた瞬間、ソフィーヤの果実の種を取っていた手が――彼女の身体がピタリと止まった。
「もうあの図書館にある闇魔道の書物は全部読み終わったし、解らなかった書物は長老に頼んで譲ってもらったから、早くイリアに
戻って、ばあさんに見てもらわなきゃならないからな」
そう言いながら、レイはテーブルの席に座り、古文書を取り出し勉学を始めた。
「……そう、ですか……帰って…しまうんですね……」
ソフィーヤはポツリと、誰にも聞き取れない位、微(かす)かな声でそう言った。言い終わると、再び果実の種を取り出し始めた……
15悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:51:27 ID:MmJre36U
食事を取り終えた後、レイは一人この部屋で勉学に勤めている。ソフィーヤはというと、用事があると言い、外へといなくなってし
まっていた。
ふと、レイは喉が渇いてきたので、水瓶のある台所へと向かった。
すると、台所には先程夕食に使った食器がまだ片付かずに置かれていた。
珍しい――そうレイは感じた。いつものソフィーヤなら、他に何かする事があっても、必ず食器洗いから片付けていたからだ。
よほど用事というのは大事な事なのだろうか?レイは近くにあった椰子の実の空で出来た容器で水を汲み、それを口にしながらそう
考えていた。

一方その頃、ソフィーヤは一人、里の外れの高い場所にある木の下で空を見上げていた。空には三日月が辺りを照らし、星々で出来
た川が夜空に流れていた。
「……明日、彼が……レイが…いなくなる……」
レイはこの里の者ではない。用が済めばここから去るのは当たり前である。
しかしソフィーヤは、この半年間充実した毎日を送っていたせいか、いずれそうなる事をすっかり忘れていた。忘れる程、彼女にとっ
てこの半年間は楽しかったのだ。
「…一体…私は、どうしたら……」
レイがいなくなったら、自分は半年前までのように未来(これから)を過ごせるだろうか?
それはきっと無理だと、ソフィーヤは感じた。彼がいなくなったら、この半年間に感じた充実感はきっと二度と得る事は出来ないで
あろう。
ファやイドゥンの面倒を見たりして気持ちを紛らわす事は出来るだろう。しかし、それは一時的な解決策にしかならない。
そう考えれば考える程、ソフィーヤにとって、レイがいかに大きな存在になっているのかが今更ながら解ってくる。
――行かないで欲しい。ずっと側にいて欲しい。
ソフィーヤはそうレイに言いたかった。しかし、彼は自分の事をどう思っているのだろう?もしかしたら自分の事が好きなのかも知れ
ない。それとは逆に嫌いなのかも知れない。はたまたどちらでもなく何とも思っていないのかも知れない。今から二ヶ月前、ソフィー
ヤはレイに、自分の事をどう思っているのか聞いてみようと思った時があった。
しかし、いざ聞こうと思うと、何故か言葉に出来なかった。
その時、ソフィーヤは感じた。自分は、彼の本心を知るのが怖いのだと。知る事によって、今の関係が終わってしまうのではないかと
言う恐怖が、それを拒絶しているのだと。
この時、ソフィーヤは解った。自分は、レイの事が好きなのだと。
だが、今のソフィーヤでは、それがファやイグレーヌに対する好き――友愛ではなく、別の感情だという事を理解していない。その
為、この感情を、先の二人と同じものだと間違った認識をしている。こんな時、彼女に家族がいれば、この感情がどう言ったものな
のか教えるのであろうが、彼女の両親は既にこの世にはいない。彼女が幼い時から両親の姿はなく、ソフィーヤは一人であった。
16悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:52:39 ID:MmJre36U
そんな彼女を引き取ったのが、大賢者アトスであった。アトスは幼いソフィーヤに、彼女が知らなければならない事を一つ一つ教え
てやった。そして、彼女が闇魔法の素質があると分かると、同じく少しずつ、闇魔法に触れさせ続けた。その結果、闇魔法に秀でた
今の彼女がある。闇魔法を知っていたから、それに関する魔道書を持っていたから、ソフィーヤはレイと出会い、親しくなれたのな
ら、ソフィーヤは亡き大賢者に感謝の祈りを捧げたい所であるが、それも出来ない位、今のソフィーヤは一人悩み続けていた。

三日月が丁度真上に昇った頃であろうか。考え続けてもどうしようもない。さんざん悩み続けた結果、そう結論が出たソフィーヤは、
家に帰ろうと歩いている時だった。
「どうしたの?こんな夜更けに貴女が外に出歩いているなんて」
そう横から声を掛けられた。声がした方向に顔を向けてみると、そこにはイグレーヌが立っていた。身に付けているものを見る限り、
守護者としての勤めを終え帰還してきたようだ。
「…イグレーヌさん……」
「もう月が西の方角へ傾き始めているわ。そろそろ寝付いた方がいいわよ。明日もまたレイ(かれ)の手伝いをするのでしょう?」
その言葉に、ソフィーヤの表情が沈んだ。イグレーヌは、初めて彼女の沈んだ顔を見た。今までこういった悲しみの表情をソフィー
ヤはした事が無い。するような出来事に出会った事がなかったと言っていい。少なくとも、イグレーヌが今まで生きてきた中ではそう
だった。
「…もしかして、レイに何かあったの?それとも、彼に何か嫌な事でもされたの?」
イグレーヌの問いに、ソフィーヤは顔を横に振った。
「それじゃあ、一体何でそんな悲しそうな顔をしているの?」
そう聞いてみるも、ソフィーヤは黙ったままだ。どうしたものかとイグレーヌは考えた。そして、ふうっ、と一息吐くと、ソフィーヤ
に語りかけた。
「とりあえず、私の家に来ない?こんな所で立ち話もどうかと思うから」
ソフィーヤは、その言葉にはいと小さな声で返事を返した。イグレーヌは、そんなソフィーヤを連れて、自分の家へと向かった。

イグレーヌの自宅に招かれたソフィーヤは、イグレーヌに言われるまま居間のテーブルの椅子に座り、じっとしている。しばらくし、
イグレーヌが里で栽培したハーブを使ったお茶を持って来て、飲むといいわと言い、それをソフィーヤの前に置き、自分は彼女の正
面に座った。
「貴女が悲しそうな顔をするなんて、今まで見た事がなかった……ソフィーヤ、一体何があったの?良ければ、話してくれないかし
ら。事にもよるけれど、力になれるかも知れないわ」
そう言われたソフィーヤは、俯いたままであった。が、しばらくすると、彼女の口が開いた。
「……レイが、明日…ここを去るんです……」
まるで呟くようにそう言うと、ソフィーヤは再び黙り込んでしまった。
イグレーヌはそれを聞き、レイがこの里に来てから、この半年間ソフィーヤの事を見てきた記憶を思い出していく内に、一つの推測
が頭をよぎった。
(…もしかしたら、ソフィーヤは、レイを好きになったのかも知れない……)
この半年間、ソフィーヤの表情には何処か生き生きとしたものがあった。それが何故なのか、深くは考えなかったのだが、こうして
考えてみれば、その推測は的を射ているとイグレーヌは感じている。なぜなら、かつての自分も同じ様な経験をしているからだ。
お茶を一口すすり、イグレーヌはソフィーヤに話しかけた。
17名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 22:52:53 ID:Phzuk8JA
イイヨイイヨー!
18悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:54:18 ID:MmJre36U
「ソフィーヤ。貴女、レイの事、どういう風に思っているの?」
その言葉にソフィーヤは一瞬ピクッと顔を動かした。そして、俯いたままではあったが、イグレーヌに言葉を返した。
「…それは、どういう意味で…ですか?」
「簡単よ。彼の事が好きか嫌いか…それだけの事……どうなの?」
「……私…レイは…好きです……」
「その好きという感じは、友人として?それとも、異性として?」
「…………分かり、ません」
――『分からない』――
その言葉にイグレーヌは、疑問を感じた。ソフィーヤ位の外見の人間なら、その感情が何なのか判断は付くと思っていた。しかし、
ソフィーヤは分からないと言う。つまり、彼女は今までその様な経験をした事が無いのか、それともそう言った感情が一体何なのか、
誰にも教えられていないという事になる。普通の人間なら、誰に教えてもらう事もなく、そう言った事を自然と理解するものだと思
えるが、ソフィーヤに関しては、そうではないようだ。
「ソフィーヤ。分からないって言ったわよね。なら聞くけれど、彼の事を想うと、心はどんな風になるのかしら?」
「…彼の事を想うと……心が、暖かく…なります。それに…胸の奥が…熱くなるんです」
ソフィーヤは、素直に自分の気持ちを語った。それを聞いたイグレーヌは、一口お茶をすすりながらも、彼女の感情が一体何なのか
ハッキリと分かった。ソフィーヤがその感情が何なのか分かっていない為、イグレーヌはそれが何なのか教える事にした。
「…ソフィーヤ。貴女のレイに対するその感情は、恋というものよ」
「恋…?」
「そうよ。もしくは愛とも言うけれど」
「それじゃあ…イグレーヌさんの事を…好きと思っているのも…恋なんですか?」
「それは違うわ。貴女が私の事を好きだと思っているものは、友情、友愛と言ったもの。レイに対して抱いている感情とは違うわ」
「どう…違うんですか?」
「それは、相手に対して、自分の心がどれ程影響するかの違いだと私は思っているけれど……極端に言えば、好きな異性に対して、
心が独占される位に相手の事が好きだというのが恋愛で、それ以外で同姓、異性に対する好きという感情は友情、友愛だと思うわ」
「…そう…なんですか……」
「でも、本当に貴女がレイに対してそう思っているかどうかは、貴女自身じゃないから、私にはそうだと断定は出来ないけれど」
その言葉を受け、ソフィーヤは少しの間考えた。そして、考えた末出した結論は、イグレーヌの言う通り、自分はレイに恋をしてい
るのだろうというものだった。
ソフィーヤは、自分の胸の内をイグレーヌに話すと、イグレーヌは一つの質問をソフィーヤに問いてみた。
「明日には、レイはこの里からいなくなる訳だけれど、貴女はどうしたいの?」
その質問に、ソフィーヤは俯き、沈んだ顔をした。そして、小さな声であったが、その問いの返事を発した。
19悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:55:34 ID:MmJre36U
「……レイと、一緒に…いたいです……」
――やはり――予想した通りの答えが彼女の口から語られた。イグレーヌはもう一つの質問を聞いてみた。
「それは、貴女がレイの側にいたいの?それとも、レイが貴女の側にいて欲しいの?」
その言葉に、ソフィーヤは眼を見開いた。すると、彼女の瞳から涙が溢れ、頬を伝わり、一つ、また一つと膝の上にある両手の甲に
雫となって流れ落ちた。
「…分かり…ません…………だけど…一緒にいたいんです……レイと一緒に…いたいんです……ッ」
嗚咽(おえつ)を吐くソフィーヤを見て、イグレーヌは、一つの提案を静かに言った。
「…彼に付いて行きなさい」
その言葉を聞いたソフィーヤは、泣くのを止め、イグレーヌの方を見た。
「今……何て言ったんですか……」
「彼に――レイに付いて行きなさいと言ったの」
「……でも…私は……」
「ソフィーヤ。貴女は他人に対しての気遣(きづか)いも出来るし、親切で面倒見もいい素敵な女性だと私は思っているわ。
だけど、貴女には一つだけ欠点があるわ……それは、自分から進んで何かをしようとはしない事よ。貴方は、誰かに言われた事を進
んで行なったりはするけれど、自分から何かをしようとはしないでしょう?
けれど半年前、私が砂漠で倒れていたレイを運んできた時、貴女は自分から彼の面倒を看ると言った時、私は驚いたわ。今まで自分
から何かをしようとしなかった貴女が、初めて自分の意思でそうしたいと言ったのだから。
それなのに、今の貴女はまた昔の貴女に戻っているわ……ソフィーヤ。貴女はレイの事が好きなのでしょう?側にいたいのでしょう?
なら、自分から彼の側にいようとしなければ。彼が自分の側にいて欲しいと思うのではなくて、自分が彼の側にいなくてはと思わな
いと。
…私が言えるのはここまで。ここから先は、貴女自身が考え、決めなくてはいけない事。すまないけれど、そろそろ私も休まなけれ
ばいけないから、貴女も自分の家へ帰って休みなさい」
そう言い、イグレーヌはコップを手に取り、台所へと向かった。ソフィーヤは、ゆっくりと立ち上がると、イグレーヌの自宅を去り、
自分の家へと向かった。帰路につきながらも、ソフィーヤは先程イグレーヌに言われた事をずっと考えていた……
20悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:57:07 ID:MmJre36U
家に着いたソフィーヤは、まだ照明のランプに火が灯されているのを見ると、それを消した。
暗闇の中、ソフィーヤは寝室へと向かった。寝室の中には、既にレイが毛布を全身に巻きつけ床の上で寝ていた。ソフィーヤは自分
のベッドへと向かい、その上に座ると、先程から考えている事をどうするべきか悩んだ。
自分の偽(いつわ)り無い気持ちは、レイの側にいる事。その為にこの里を出て行く。これであった。
が、しかし彼女は、この里で巫女として未来を予知する能力を使い、里の皆に様々な事を伝えるという義務を持っている。そして、
今ではファとイドゥンの後見人としての任も受け持っている。そんな自分がこの里から出て、レイに付いて行くという事は、その責
務を放棄する事に他ならない。彼女がこの里の皆にどれ程頼りにされているかは、彼女自身が一番よく解っている。だからこそ、彼
女は自分の本心と、自分に課されている責務との間で苦しんでいる。
「……どうしたら…いいの……」
その言葉を発した時、思わぬ事が起きた。
「…帰ってきたのか?」
暗闇の中、ソフィーヤは声の聞こえた方へ顔を向けた。暗闇に慣れた眼に映ったのは、上半身を起こし、こちらに顔を向けたレイの
姿であった。
「…起きて…いたんですか」
「いや、さっきまで寝ていた。そしたら、誰かがこの部屋に入る気配がしたから思わず目が醒めた…お前、一体こんな夜遅く何処に
行ってたんだ?」
「……もしかして…心配…してくれていたんですか…?」
ソフィーヤはそうレイに尋ねてみた。
「…心配?はっ、何で俺がお前を心配しなくちゃいけないんだよ、馬鹿馬鹿しい」
視線を逸らしながらそう言うレイ。しかし、一瞬視線をソフィーヤの方に向けた時、レイの瞳に映ったのは、悲しそうな表情をした
ソフィーヤの姿だった。その姿を見たレイは、彼女を傷付けたのだと瞬時に理解した。そして、そんなレイのソフィーヤに対して取っ
た行動はじつに解りやすいものだった。
「……本当は、お前に何かあったんじゃないかって、心配、してた……」
顔は逸らしたまま、しかし視線はソフィーヤの方に向けて、レイはそう言ってやった。
対し、ソフィーヤの方は、先程の一瞬だけレイと視線が重なった時、彼の本心が伝わってきた。彼は本当に心配してくれていた。い
つもこんな遅くまで外へ出かけたりしない自分がいつまでも帰って来なかった為、もしかしたら自分の身に何かあったのではと心配
し、探しに出かけようかと考えたが、もしかしたらもうすぐ帰って来るかもしれないと思い、不安ながらも寝室に行き、毛布に包まっ
て自分が帰ってくるまで待っていた。レイは決して眠ってなどいなかった。そして、もう少し帰って来るのが遅かったら、彼は今度
こそ自分を探しに行こうと思っていたのだと。
「……ありがとう…心配してくれて……」
「…フンッ!俺は寝るからな!」
そう言い残し、レイは再び毛布に包まり床に転がった。ソフィーヤは、そんなレイに向かってもう一度有難うと言うと、枕の上に頭
を乗せ、毛布を被った。この時ソフィーヤは、明日自分がどうするかがハッキリと決まっていた。それを決定付けてくれたレイに、
心の中でもう一度「ありがとう」と言うと、ソフィーヤは心が軽くなったのを実感したまま眠りに就いた……

21悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:58:14 ID:MmJre36U
次の日の朝、レイが目覚めた時には既に朝食が出来上がっていた。レイは早速朝食を取る事にし、ソフィーヤと一緒に食べ始めた。
食べながらレイは、これでこの里ともお別れかと思うと、この半年間が次々と走馬灯(そうまとう)のように脳裏をよぎった。そし
て、ソフィーヤの作った食事もこれで食べ納めかと思うと、少し残念な気持ちがあった。言葉には出さなかったものの、彼女の作っ
た料理はお世辞抜きにしてもとても美味しかったからだ。
そんな気持ちを知ってか知らずか、ソフィーヤはレイの差し出すお椀にたっぷりと、ポークとハーブのスープを盛る。そして、それ
を食べるレイを嬉しそうに見つめるソフィーヤ。そんなソフィーヤを見てレイは、何故か心の奥が僅かに疼(うず)いた。

朝食を取り終わったレイは、寝室に向かい自分の荷物を取りに行った。その間ソフィーヤは手際良く食器を洗い終わると、先程まで
埃(ほこり)を被っていた古びたバックパックの中身を確認した。確認し終わると、使わなくなって久しいこれまた古びた小さな引
き出しを開け、その中にあった紫色をした石を取り出すと、それを先程のバックパックの中へと入れた。そしてそれを背負うと、ソ
フィーヤは、レイよりも先に外へと出て行った。
一方レイはというと、寝室の中で一人感慨(かんがい)に耽(ふけ)っていた。もうすぐここから去るのだから、ある意味仕方がな
い。しかし、それも終わりを迎え、レイはバックパックを背負うと家を出た。そしてこの時間必ず長老がいる場所、神殿の最深部を
目指した。

レイは神殿に向かいながら、もう二度と来る事はないであろうこの里の風景を脳裏に焼き付けておこうと、自分でもらしくないと思
いながらも辺りを眺めながら歩いた。
そうしている内に、神殿の前へと近付いた時、視線の先に長老と何やら話をしているソフィーヤとイグレーヌの姿があった。
――何をしているんだ?――そうレイは思ったが、別れの挨拶を三人まとめて行えると思い、そのまま三人の側へと近付いて行った。
22悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 22:59:02 ID:MmJre36U
「――ふむ、そうだの……ん、おおレイか、丁度良かった」
「?丁度良かった?」
一体何の事だろうか。レイは一瞬訝(いぶか)しがった。そんなレイの内面を読み取ったのか、長老は何が丁度良かったのか話し出
した。
「すまないのだが、お主の旅路にソフィーヤも連れて行ってもらえんかの?」
「ふ〜ん、ソフィーヤを連れて行くねぇ…………な、何!?ソフィーヤを連れて行くだって!!何でそんな事を俺がしなくちゃなら
ないんだよ!?」
長老の言った事に抗議の声を上げるレイ。そんなレイに、長老の横にいたイグレーヌが理由を話し出した。
「ソフィーヤに里の外の国(せかい)が今どういう風になっているか見て来てもらう事になったの。けれど、彼女一人では危ないか
ら、貴方に同行して行ってもらおうと言う訳」
「なら、俺じゃなくて他の連中に――と言うより、アンタがソフィーヤ(こいつ)の代わりに行けばいいだろ?」
「私はこの里の守護者として、この里から出て行く訳にはいかないわ。最近周囲の砂漠にならず者の盗賊が時折見えるから、今私が
それをする事は出来ないの。それに、私とソフィーヤ以外、外の事を知っている人間はいないの。知らない人を行かせても何にもな
らないでしょう?だからソフィーヤに行ってもらう事になったの。それとも、彼女が一緒では何か都合が悪いのかしら?」
「ソフィーヤ(こいつ)は歩くのが遅い、時間が掛かる。それに一人の方が身軽でいい」
「なら、今回で御供を連れて旅をする経験をするといいわ。勉強になると思うわよ。それに歩くのが遅いと貴方は言ったけれど、彼
女、手を繋いで歩けば貴方と同じ歩調で歩くわよ。つまり、問題無いわね」
「勝手に屁理屈(へりくつ)並べるなって!とにかく俺は嫌だからな!!」
あくまでも嫌だと言うレイ。イグレーヌは長老の方に視線を送った。すると長老はゴホンッと咳を一度吐くと、レイに向かって話し
出した。
「なら、お主の持っている魔道書、返してもらえんかの?」
「な、何!?これは長老、アンタが俺に譲ってくれたんだろうが!!」
「確かに譲った。じゃが、タダで良いと、あの時儂は一言も言っておらんが?」
ハメられた。そうレイは胸中で分かったものの、だからといって今更バックパックに入っている魔道書を返すという考えはレイの頭
の中には無い。
「…もし、俺が返すのを嫌だと言ったら?」
その言葉に長老はイグレーヌに顔を向けた。その意味を理解したイグレーヌは、腰に吊るしてある矢筒(やづつ)に手を伸ばして言っ
た。
「その時は、賊として私の弓矢を受けてもらう事になるけれど…お望みかしら?」
イグレーヌの弓の腕前は二年前の戦争の時に目にしている。レイは面白くない顔でハアッと溜め息を吐いた。
「……分かった。物凄く不本意だけど、一緒に連れて行ってやるよ……けど、道中で何があっても俺は知らないからな、そのつもり
でいろよ。分かったな?」
その言葉にソフィーヤは「はい」と返事を返した。
「…それじゃあ、今まで世話になった。ありがとう」
レイはイグレーヌと長老二人にそう挨拶をすると踵(きびす)を返した。すると、イグレーヌは待ってと言い、レイを呼び止めた。
「行く前に、これを持って行きなさい」
そう言われ渡されたのは、一本の水筒と、何やら石みたいな物が詰まっている小袋だった。
「この水筒には、私達里の守護者が任務の時に使っている霊薬が入っているわ。砂漠を渡って行くなら持って行って損は無いはずよ。
こっちの袋には、赤の宝玉が詰まっている。旅の路銀に使って頂戴」
思わぬ収入に、レイは素直に感謝の礼を言った。そしてソフィーヤを伴(ともな)い里の出入り口へと向かって行った。
「…イグレーヌよ。本当にこれで良かったのかのう」
「…分かりません……ですが、少なくともソフィーヤ自身にとっては意味のある経験になると、私は思います」
「そうであってもらいたいのう……」
里の外の世界へと向かう二人の背中を見つめながら、二人はそう言葉を交わした……
23悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/10(水) 23:00:52 ID:MmJre36U
「あっ!レイのお兄ちゃんにソフィーヤお姉ちゃん!おはよう!!」
里の入り口から少し離れた場所に来た時、右側の方からファの元気な声が聞こえてきた。二人はそちらの方に顔を向けると、ファが
イドゥンの手を引きながらこちらに近付いてくるのが見えた。そしてファ達が二人の前に辿り着くと、ファはイドゥンに二人に挨拶
するよう言った。
「お姉ちゃん、レイお兄ちゃんとソフィーヤお姉ちゃんにおはようってあいさつだよ!」
「……おはよう」
感情の籠(こも)らない声であったものの、イドゥンは二人に挨拶をした。ソフィーヤはファ達に「おはよう」と挨拶を返した。
「…レイ…二人に挨拶……しないと…」
そうだったなと言い、レイは二人に挨拶をした。
「レイお兄ちゃん。かばんをおんぶしてどこにいくの?」
「ああ、そういえばファは知らないんだったな。俺はこれからイリアに帰るんだ」
「ええっ!?レイお兄ちゃん帰っちゃうの!?」
「悪いな。でもまあ、ファにはイドゥンがいるんだから別にいいだろ?」
「そんなことないもん。ファ、レイおにいちゃんがいなくなるからさびしいよぉ…」
ファはそう言い、今にも泣き出しそうになっている。
そんな時、今まで人形のように動かなかったイドゥンの手がゆっくりとファの頭の上に乗せられた。
「ファ…泣いては駄目……」
何気ない一言。ただそれだけの事が、目の前にいたレイとソフィーヤの二人にとっては衝撃的な事だった。今まで自分から何かしよ
うとはしなかったイドゥンが、初めて自分から行動を起こしたのだ。
「…そうよファ……イドゥンの言う通り…泣いてはいけない…これが、最後のお別れじゃ…ないわ……そうでしょう…レイ」
そう言われ、咄嗟にレイは、ああと返事を返した。
「レイも…ああ言っているから……泣かないで」
「うん、わかった。レイお兄ちゃん、またファたちに会いにきてくれるまで、お姉ちゃんといっしょにまってるね!!」
そう言い、ファはレイに向かって小指を差し出した。
「レイお兄ちゃん。指きりしよ!!」
オイオイとレイは言いかけたが、ここは素直にファに付き合う事にした。しゃがみ、レイもファの前に小指を差し出した。
「ゆーびきーりげーんまーん、うそついたらはりせんぼんの〜ます。ゆーびきった!!」
互いに差し出した指を絡め、再会の約束をした。ファはやり終わると、イドゥンの隣に引き返した。
「それじゃあファ…私、レイと一緒に…お外の世界に行って来るから……イドゥンと一緒にお留守番…お願いね……」
「ええっ!!ソフィーヤお姉ちゃん、レイお兄ちゃんについていくの!?」
「ええ…そうよ」
「ファも行きたいよぉ〜」
「駄目よ…遊びに行く訳じゃ…ないのだから……それに、ファも一緒に…里から出て行ったら…イドゥンが寂しがるわ……だから、
ファは……私が帰ってくるまで…お留守番お願いね」
「うん、わかった。でも、帰ってきたらお外であったこと、いっぱいはなしてね!!」
「分かったわ…それじゃあ…はい、約束」
そう言い、先程レイがやったようにソフィーヤはファと指きりを交わした。そして、それが終わると二人は、ファとイドゥンに見送
られながら、ナバタの里を後にした。眼前には、二人の旅路(たびじ)を案じてか、雲一つ無い青空が広がっていた……
24千葉犬:2006/05/10(水) 23:02:43 ID:MmJre36U
今回はここまでとします。続きは明日投下しようと思います。それでは、今日はこの辺で。
25名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 23:25:39 ID:NwZb3xdF
乙です! 続き楽しみにしています。
レソ大好き〜。純愛サイコー
26名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 00:12:03 ID:1MvN4leM
ファがキター! GJ!
続きのファを正座して裸で待ってます!
27名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 11:09:47 ID:QXrQeVSQ
GJ!
蒼炎2のサザとヒロインがレイソフィの再来のような気がしてならない
28千葉犬:2006/05/11(木) 21:30:17 ID:7oVaRts3
千葉犬です。約束通り続き投下します。
29悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:31:44 ID:7oVaRts3
「ふぅ〜、まあこんなところか。あ〜疲れた」
季節は秋にも拘(かかわ)らず、空からしんしんと白い雪が降ってきているここは、イリアの山奥にあるとある一軒家。外見からは
イリアの民家と対して変わりはしない。しいて他との違いを言えば、家の形が奥へと向かって長い構造になっている辺りであろうか。
しかし、この家主の名を知れば、この大陸に住む魔道を志す者ならば、毘(おそ)れを感じるであろう。
「お前の母親が死ぬ前に残した研究、まさか自分が受け継ぐなんて言うとは、ばばには最初信じられなかったね」
そう言い、夕食をその場に運んできたのは、『山の隠者』と呼ばれる、エレブ大陸に名を馳せる闇魔道士、名をニイメと言う。そして、
先程まで魔道の研究をしていたのは、彼女の孫で、名をヒュウ。ニイメの孫にも拘らず、闇魔道の才能を受け継がず、変わりに理魔
道の才能を母親から受け継ぎ、ヒュウは亡き母親の研究を、今から約一年前引き継ぎ、現在その研究に勤しんでいる。
「まあ俺も、この間の戦争で大分金も経験も手にしたから、そろそろ本格的に魔道の研究をした方がいいなって考えていた所だった
からなあ……にしても、俺の母ちゃん、随分と凄い研究をしてたんだな。同じ魔道士として、ほんと頭が下がっちまう」
「お前の母親は、死んでいなければ今頃、この大陸中に名を馳せれる程の才気と器量を持っていたからね。ついでに言っておくが、
お前の引き継いだ研究は、お前の母親だけでなく、父親の研究も引き継いでいる事をしっかりその頭の中に刻んでおくんだね」
「へっ?親父の研究も?どういう事よ!?」
「説明していなかったかね。まあいい、その事は食事でもしながらゆっくりと語ってやるから、お前はさっさと容器とスプーンを持っ
てきな。それと栓の開いた葡萄酒もだよ」
へいへいと言いながら、ヒュウは言われた通りにそれを持ってくる為厨房へと向かった……
30悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:32:49 ID:7oVaRts3
「――という事だ。解ったかい?」
「んん〜、解ったような、解らないような……」
その返事にニイメは、はあ〜と大きな溜め息を吐いた。
「ヒュウ。お前は修行に出て三年、戦争が終わってからのこの二年、いやもうすぐ三年か。一体何を学んだんじゃ?」
「契約の交渉に、野宿のテクに、値切りのテクに、後――」
「悉(ことごと)く、魔道に関係の無い事だね……」
「ちゃんと修行はしてたって!!」
どうだかと言いた気な顔で葡萄酒をクイッと飲むニイメ。もうすぐ八十になろうという年齢にも拘らず、酒の飲みっぷりはいまだ衰
えを感じさせないものだ。ちなみにヒュウは、それとは対照的にすぐ酔っ払う体質で、殆ど酒は飲まない。
「でも、一番の収穫は、やっぱリキア同盟軍に入れた事だな。あそこに入ってから色々と経験したからなあ。それまでの三年間より
も、あの数ヶ月の方がよっぽどいい経験させてくれたからな」
それは何だったんだいとニイメに言われたヒュウは、そのいい経験の中身を語りだした。その中身の殆どはレイ、ルゥ、チャドと言っ
た、軍に加わっていた子供達との触れ合いであったが。
しかし、その中身はヒュウにとっては魔道の修行以上に大切な物として心に刻まれている。その事をニイメは非難したりはしなかった。
そう言った経験は魔道士であれ何であれ、貴重な事であるのに変わりはないからだ。
「そうかい、それはいい経験をしたね」
「…………」
「どうしたんだい?私が叱るとでも思っていたのかい?」
「何ガキと遊んでるんだいと言われるんだとばっかり思ってたんだけど」
「…そう言った経験は、修行では得られない事だからね。ヒュウ、それはお前の中ではいい経験と思っているんだろう?なら、叱る
もんかい。人間、何事も経験だからね……」
そう言い終ると、ニイメは食器を片付け始めて厨房へと向かった。ヒュウも立ち上がり、自分の部屋へ行こうとした時だった。
ドンドンッと入り口のドアを叩く音が聞こえてきた。ヒュウは誰が来たのかと思い、入り口のドアを開けようとドアノブに手を付け
ようとした時だった。
ドンッと勢いよくドアを開けられ、その拍子で開けられたドアがヒュウの顔面に思いっきりぶつかった。
「ぐわああああああっ!!」
顔を押さえ、痛みに悶絶(もんぜつ)するヒュウ。何事かと、厨房から出てきたニイメが目にしたのは、頭や肩に雪を積もらせ、寒
さにガタガタ身体を震わすレイに、それに付き添うようにレイの側にいるソフィーヤの姿だった。
「今戻って来たぜ、ばあさん」
「…思ったより、早く帰って来たね……しかし、帰って来たついでにその娘(こ)を持ち帰ってきたのかい?ガキかと思ってたが、
ヒュウよりも早く色気付くとはね」
ホッホッと笑うニイメに、レイはきっぱり違うと答えた。そして、その時すぐ横で悶絶しているヒュウに気が付いた。
「あんた、何そんなとこで屈み込んでるんだ?」
「そいつの事はほっといていい。それよりもその薄汚れた格好を何とかするんだね。さっさと風呂に入って着替えてきな」
そう言われた二人の格好は、ニイメの言う通りのものであった。レイは言われた通り浴室の方へと足を向けた。ソフィーヤはニイメ
に呼び止められ、レイが戻ってくるまでここで待ってるよう言われ、先程ニイメ達が食事を取っていたテーブルに座った。その間、
ヒュウは一人痛みに耐えていた……
31悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:33:35 ID:7oVaRts3
その後、レイが浴室から上がってきた。身体を洗っている間にニイメが用意してもらった衣服を身に付けている。全体的に紫と灰色
で統一されているもので、黒で統一している普段の格好とはまた違う印象を受ける。
「風呂に入って随分と綺麗になったじゃないか。それだけ旅の垢が溜まっていたようだね」
「だったら、早くそいつも入れてやれよ」
そう言い、ソフィーヤの方に顎を上げた。
「そうだね。若い娘がいつまでも汚い格好のままでいる訳にはいかないからね。ソフィーヤ、浴室まで連れて行ってやるからついて
おいで」
そう言いニイメは立ち上がり、浴室の方へと歩いていく。その後を追うようにソフィーヤがついて行った。相変わらず歩くのが遅い
なと、彼女の後ろ姿を見たレイはそう思った。

脱衣所となっている小部屋で薄汚れた服を脱ぎ、ソフィーヤは浴室のドアを開けた。すると、ムワッと扉の向こうから湯気が立ち込
めてきて、それがソフィーヤの顔を襲った。やがてそれが過ぎると、中には大人が二・三人が入れるだろうか、石で積み上げ作った
浴槽の温泉がソフィーヤの目に入ってきた。
ソフィーヤは、このとき初めて温泉と言うものを見た。ナバタの里では身体を洗う時は、夕昏、もしくは陽が落ちて間もない時に、
それぞれの家にある井戸の水を使って沐浴する。その為、彼女にとって温泉に入る事は、外の世界の文化に触れる事と同じ事である。
浴槽に近付き、手で温泉の表面に触れてみる。少々熱かったが、堪えられない程ではなかった。近くに湯桶があったので、それで温
泉の湯を汲み、ソフィーヤは軽く身体にかけてみた。
初めて湯を肌で感じた為か、一瞬ビリッとした痛みのような感触がソフィーヤを襲ったが、それもすぐに収まった。続けてもう一度か
けてみたが、先程感じたような感触は受けなかった。
それからソフィーヤは浴槽の中へと入った。入る時、先ほど感じた感触を一瞬感じたが、それもすぐに身体が慣れ、今までに感じた
事がない妙な心地良さをソフィーヤは感じていた。
32悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:34:46 ID:7oVaRts3
「どうだい、気持ちいいもんだろう」
突然ニイメがドアを開けて入ってきた。一体どうしたのだろうかとソフィーヤは思った。
「おや、髪が湯船に漂っているね。こうして見てみると、まるで海の上に浮いている海草みたいだね」
笑い声でそういうと、ニイメはソフィーヤに浴槽から上がりなと言い、ソフィーヤは一体何だろうと思いながらも、ニイメの言う通
りにした。
するとニイメは、ソフィーヤに洗面台に座るよう言うと、近くに置いてあった物入れのような箱の中から小瓶を一つ取り出し、手に
持っていた布にその中身の液体を付け、湯桶に汲んだお湯をその上に少し掛けると、両手でその布を揉み始めた。
たちまち、揉んでいる布から大量の泡が出てきた。それを見たソフィーヤは、一体何なのかと不思議に感じていた。
そんなソフィーヤの事が分かるのか、ニイメはこの泡の正体を教えてやった。
「これはね、身体を洗う時に使うちょっとした代物さ。ああ、心配しなくていい。別に身体に害があるわけじゃないからね」
こっちに背中を向けなとニイメは言い、ソフィーヤは言われた通りにした。するとニイメはソフィーヤの背中を先程の布でゴシゴシ
と擦り始めた。
初めての経験もあってか、何だか変な感じがしていたものの、泡から発せられる独特の匂いが、そんなソフィーヤの気持ちを和らげ
る。
「さて、背中はこれでいいだろう。ほれ、前の方は自分で洗ってみな」
そう言われ、ソフィーヤはニイメから泡の着いた布を受け取った。そして、言われた通り自分で身体を洗ってみた。
最初は加減が判らなかったので、優しく擦っていたが、次第にどれ位が丁度良いのか自分で色々試しながら洗った。
そして、身体の隅々まで擦り終わると、いつの間にか温泉のお湯を汲んだ桶を手に持ったニイメは、急にその桶をソフィーヤの頭上
で逆さにし、お湯を浴びせた。
「さて、身体の次は髪を洗わないとね」
そう言いニイメはいつの間に用意したのか、先程とは別の小瓶を用意し、中に入っていた液体を、ソフィーヤの頭にかける。
「これは髪を洗う時に使う代物でね、目に入ると痛いから、目を瞑っておきな」
そしてニイメは、ソフィーヤの髪を両手で洗い始めた。彼女の髪は床に拡がる程に長く伸ばしている為、流石のニイメも全部を洗う
事はしなかった。頭部の部分だけをしっかり洗うと、ニイメは再びお湯をかけ、髪を洗う液体の入った小瓶をソフィーヤに渡した。
「手の届かない所は私が洗ってやるから、髪の先端はあんたが洗いな」
そう言われたソフィーヤは、ニイメの言う通りにした。
「…それにしても、随分と長く髪を伸ばしているね。手入れも大変じゃないかい?」
「いえ…そうでも…ないです……」
「そうかい?時間も掛かりそうだが…まあいい。ところで、あんた、レイとは一体どこまで行ったんだい?」
「…?行ったと言っても……里からここイリアまで…です」
「…言い方が悪かったね。あたしが言いたいのは、レイとはどこまで仲が良くなっているのかと言いたかったんだ。で、どうなんだ
い?」
「…特に何も…ないです」
「ほう、そうかい。あんたみたいな娘と一緒に旅して、何もしないなんざ、まだまだあれもガキだね」
「…そう…でしょうか?」
「ま、そんな事はどうだろうといい。ところで、あんたがレイに付いてきた理由はレイが風呂に入っている間に聞かせてもらったが、
本当にそれだけなのかい?」
そう尋ねてみるも、ソフィーヤは黙ったままだった。ニイメは構わず喋り続けた。
「三年前の戦争の頃のあんたを知っている私にしてみれば、隔離(かくり)されている場所から外の世界へとやって来るとはどうし
ても思えないんでね……あんたの里の連中があんたにそうするように頼んだかは知らないが、あんたはその為にレイと一緒にイリア
まで来るとは、よっぽど他に何か思う事があるんだろう。私はそう捉えたんだがね…」
「……」
「まあ、その辺は聞かない事にしておこうかね」
そう言い、残った部分が全て洗い終わるのを確認したニイメは、そこにお湯をかけ、泡を洗い流した。
「さて、後はゆっくり浸かってな。だが、あまり長く浸かっていると、頭がくらくらしてくるからね、適度に温泉からあがるんだよ」
そう言い、ニイメはその場から去り、ソフィーヤは再び浴槽の中へと入った。
33悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:36:28 ID:7oVaRts3
一方、レイはというと、居間で食事を取っていた。いつの間に用意されていたのか、チーズがたっぷりと入ったシチューに、固さも
充分なパンを頬張る。
食べながらも、ここを出てからの約一年の事をヒュウに話した。ついでにヒュウも、この一年の事を語った。
そうしていると、ニイメとソフィーヤがやって来た。ニイメが用意した物であろう、黄色と緑の生地で作った衣服にソフィーヤは着
替えている。また、髪は後ろで束ね、地面に付かないようにしてある。普段と違う格好をしているせいか、ソフィーヤなのにソフィー
ヤではない感じをレイは感じた。
「さて、これで全員揃ったね。さっそくだが、レイ、この一年あった事を話してもらおうかい。まあ、その前にお前さんが食事を終
えてからだね。ソフィーヤ、お前さんは食べるかい?」
ソフィーヤは、食べないと返事を返す。レイは、目で早く食べなというニイメの言葉を無視し、自分のペースで食べ続ける。そして、
程なくしてレイが食べ終わると、ソフィーヤがすかさず食べ終わった食器を片付け、厨房の方へと向かった。
「こっちが頼んでもいないのにするとは、中々しっかりした娘だね。さて、それじゃあ話してもらうとするかね」
厨房の方からカチャカチャと食器を洗う音が聞こえる中、レイはナバタの里に行ってから、ここへ戻ってくるまでの経緯を、順を追って
話し始めた。
そして話し終わる頃には、ソフィーヤもレイの隣の席に座り、皆レイの話す事に耳を傾けていた。
「――と、いう事。これで以上だぜ、ばあさん」
「…成程、そういう事だったのかい……しかし、魔道書と交換条件にソフィーヤを同行させる事になるとは、お前も案外マヌケだね。
ヒュウに当てられたんじゃないかい?」
ホッホッと笑うニイメに、冗談言わないでくれとレイは苦々しそうに言う。それを聞いたヒュウは、そりゃないだろうと二人に抗議
の声を上げた。
そんな中、ソフィーヤは一人、三人の会話の中に入り込めないでいた。昔から彼女はあまり他人の会話の中に入るような事をしない
人間だった。それに、自分が入ると、かえって会話の邪魔になると思い、黙っていた。
「ソフィーヤ。あんた、理由は兎(と)も角(かく)、ここイリアに来たのは正解だよ」
「…?…どうして…ですか?」
「このイリアは、傭兵業で生活が成り立っているのは、あんたも知ってるね?」
「…はい」
「傭兵として各地に散らばっていた者達が帰って来る時がある。その時、その者達は必ず互いに情報交換をする。何故なら、個々の
国の情勢を知り、自分達を買ってくれる国は今何処なのかを探り当てる為にね。それは、あんたが知りたがっている、外の世界の情
勢がすぐ知る事に繋がるのさ」
34悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:38:51 ID:7oVaRts3
「…そう…なんですか…」
「ああ、そうさ。まあ、今の時期はあまり帰って来る連中もいないからね、後一月かその位待たないといけないがね」
「へえ、ばあさん、よくそんな事知ってるな」
レイのその言葉に、ニイメはフンッと鼻を鳴らし、「お前なんかとは年季が違うからね」と言った。
「まあ、その時が来たら、ヒュウかレイのどちらでもいいから使ってやればいいさ」
「おいおい、ばあちゃん、そりゃ無いだろ?」
「何だい?ばばの言う事にケチをつける気かい?私に一丁前な言葉を聞きたけりゃ、どっからでも見事なシャーマンの娘でも連れて
来て、私に曾孫(ひまご)を見せる位の甲斐性を見せたらどうだい?」
その言葉を聞いたヒュウは、少しばかり考える仕草をしたかと思うと席を立ち、ソフィーヤに席を立つよう頼んだ。ソフィーヤは、
言われた通り席を立った。そして、彼女の肩を抱いて、
「一緒に寝室へ行こうか」
と言い、寝室へと行こうとした。が、次の瞬間。
『リザイア』
と、息もピッタリにレイとニイメのリザイアがヒュウに直撃した。
「ぐおおおおおおおっ!?」
いくら魔道士で、魔法防御が高いヒュウでも、シャーマンの上級職であるドルイドの二人のリザイアを喰らい、一気に生気が抜け、
その場に倒れ込んだ。
「誰が、客に手を出せと言ったんだい」
「あんた、何アホな事言ってんだ」
「じょ…冗談だったのに……ぐふ」
そう言い、ヒュウはその場で意識を失った。介抱しようとソフィーヤはヒュウに触ろうとしたが、ニイメに止められた。
「そいつはそのままほっときな。そんな事よりも、今ヒュウの言葉で思い出したよ。お前達の寝る場所が今無いんだった」
「は?なんでだよ!?」
するとニイメは、その理由を話し出した。
「実はね、お前がここを出て行ってから半年位だったかね、ヒュウの奴が、うっかりお前が寝床に使っていた部屋でランプを壊して
しまってね、それに入っていた油に火が点いてしまってね、私も早く火を消そうと頑張ったが、結局、部屋が全部燃えてしまってね、
まだ焼けたままの状態なんだよ」
「…なあ、ばあさん。半年もあれば、燃えてしまった部屋を直す事は出来たんじゃないか?」
「まあ、直せたんだが、別段あそこはあんた以外使わなかったからね、私には何の問題も無かったもんだから、ほっといたんだよ。
それに、まさかこうまで早くあんたが戻って来るとは思っていなかったしね…」
35悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:39:33 ID:7oVaRts3
「…他に部屋は無いのかよ?」
「無い訳じゃないが……しかし、あの部屋は……」
「何か問題でもあるのか?よっぽどの理由でもなけりゃ俺は使わせてもらうぜ」
既に使うと決めて掛かるレイ。それに対しニイメは、ポツリと呟くように一言語った。
「……死んだ息子夫婦の部屋なんだよ…」
そう言ったニイメの翳(かげ)の掛かった顔を見たレイは表情を硬くしていた。
「…もしかして、それって…」
ヒュウの両親なのか?レイはそう聞こうとしたが、ニイメの「まあいい」という言葉で遮(さえぎ)られた。
「いつまでも誰も使われない部屋というのも何だか宝の持ち腐れだろうし…レイ、使ってもいいよ。ただし、一つだけ守ってもらい
たい事があるがね」
「何だよ?」
「その部屋の押入れの中は、絶対に開けないでくれ。それさえ守ってくれれば、好きに使ってくれていいよ」
そういうニイメの目は、レイに対し拒否を許さない物であった。レイはその眼力に気圧されながらも、了解の返事を返した。
「そうかい。それなら私も安心だよ……ああ、そうだった。ソフィーヤ、あんたもレイと一緒にその部屋を使いな」
「…はあ!?ばあさん、何言ってんだよ!!何でこいつも一緒なんだよ!?」
「簡単だよ。他に部屋がないからだよ」
「だったらばあさんの部屋を一緒に使わせてやれよ!!」
「私は独りで自分の部屋を使いたいんだよ。それに客を泊める程いい部屋でもないしね……まあ、ヒュウの部屋なら大丈夫かもしれ
ないが…」
ならそこを一緒に――と言おうとしたのをレイは思い止まった。先程のヒュウの行動を考えると、万が一、いや、億分の一程の確率
かもしれないが、有り得ないとは言えない。
「…その顔からすると、私の言いたい事は解るね?なら洟垂(はなた)れのガキ見たく駄々こねてないで一緒に使いな。それとも何か
い?ナバタにいた時は一緒の部屋で寝れても、ここじゃ出来ないってのかい?」
「なっ!何でそんな事知ってんだよ!?」
顔を赤らめながらそう言うレイ。それに対し、ホッホッと笑って、ニイメはその訳を口にした。
「お前が旅の垢を落としている間に、ちょっとばかしね……これ、ソフィーヤを睨むんじゃないよ」
「……あの…私の事なら…別に…」
「ソフィーヤ、お前さんは別にいいんだよ。ただこの弟子が師匠の言う事を聞かないだけさ」
少しの間、沈黙が続いた後、レイの方が折れる形で終わった。結局の所、ここはニイメの家であり、その所有者の言葉に屈せざるを
えなかったようだ。
不機嫌ながらもレイはソフィーヤと一緒に、ニイメと三人で気を失っているヒュウを彼の部屋まで運ぶと、二人の共同部屋となるヒュ
ウの両親の部屋へとニイメに連れられて行った。
36悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:40:18 ID:7oVaRts3
誰も使っていないから、さぞ殺風景な部屋だと思っていたレイであったが、実際部屋に入って見ると、本当に十数年使われていなかっ
たとは思えない程生活観が漂っていた。おそらくヒュウの母親が使っていたのであろう、化粧台の前に数冊の魔道書が積まさっていた。
「レイ、あんたが着る服はこっちのタンスの中にしまってある。ソフィーヤ、あんたの方はこっちのタンスだよ。分かったかい」
そう言うとニイメは、毛布を持っているといい、その場を後にした。二人はとりあえず自分達の旅の荷物を手頃な場所に降ろすと、
レイは近くにあった椅子に、ソフィーヤはベッドの上に腰を下ろした。
「…本当に、誰も使っていなかったのか、この部屋?使ってない割に随分と綺麗じゃないか」
「……多分…ニイメさんが…掃除しているのだと…思います…」
それだけヒュウの両親は、ニイメにとって大事な存在だったのだろう。ソフィーヤの言葉を聞いたレイは、そう思えた。
ふとレイは、ニイメが言っていた押入れはどこかと部屋を見渡した。すると、南側の壁際にそれはあった。
レイは、絶対に開けるなとニイメに言われ、それを了承したが、一体中に何があるのか気になっていた。
――開けてみようか?――そう思った時であった。ソフィーヤが口を開いたのは。
「……思い出の品です…ニイメさんにとって…亡くなった人達との大切な物……」
その言葉に、思わずレイはソフィーヤの方に顔を向けた。
「…形でしか残らない…そう言った物が、沢山…」
「……おい、何でそうだと思うんだ?」
「…ニイメさんの目を見た時…少しだけ…伝わって来たんです……ニイメさんの…心が……それで…」
それ以上ソフィーヤは語ろうとはしなかった。その言葉にレイは、開けてみようかと思っていた事に、罪悪感が湧いてくる。
そんな事を考えていると、ニイメが毛布を持って来た。二人にそれぞれ与えると、そのまま部屋を後にした。
毛布を貰った二人は、旅の疲れもあってか、今日はもう寝る事にした。
が、ここで一つの問題が浮上した。寝るにしても、この部屋にはベッドが一つしかなかったのだ。
レイの本音は、久しぶりにベッドで眠りたい。これである。しかし、かといってソフィーヤを床で寝かせたいかというと、答えは否
である。いくらレイでも、自分と対して外見の年齢が変わらない(この時点ではレイも、ソフィーヤが長寿である事実を知っている)
彼女を床で寝させるのはどうも嫌なのである。かと言って、自分が床で寝るなんてこの時は絶対に嫌であった。結局の所、この時は
自分がベッドで寝ると一人勝手に決め付けていた。
37悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:41:18 ID:7oVaRts3
そんな事を考えているレイに、ソフィーヤは話しかけた。
「……一緒に寝ませんか?」
「…今、なんて言った?」
「…一緒に寝ませんかと…言いました…」
「あのな、何でお前と一緒に寝なきゃいけないんだ?」
「…きっと…レイの事だから…ベッドじゃないと嫌だと…言いそうですし……私も、久しぶりのベッドで…眠りたい…だから……」
どうやら、お互いベッドで眠りたいという気持ちは一緒のようである。ただし、レイはどちらかが一方、ソフィーヤは二人一緒にと
いう違いはあるが。
この事で、二人は互いの提案を通そうと話し合った、というよりも、レイの方が一方的に自分の提案を押し通そうとしていた。
だが、結局の所、ソフィーヤの提案を呑む事になった。理由としては、やはり互いに床では寝たくないというのが一番であった。そ
れに、ベッドは夫婦用のサイズで、まだ少年期の体格をしている二人が寝るにしても充分な大きさであった。
しかし、いざ寝るとなると、どうしても隣にいるソフィーヤの事が気になってくる。風呂で身体を洗った時のであろうか、ほのかに
いい匂いが彼女から漂ってくる。
「…それじゃあ…寝ましょうか……」
そう言うソフィーヤの、ランプの薄灯りに照らされた姿を見たレイは、一瞬ドキッとした。
(…変だぞ。いつも見慣れているはずなのに、なんでドキドキしているんだ?)
そう思う通り、自分自身どうしてか解らない位に心臓の鼓動が早くなっている。どこか身体中が熱を帯びて来ているような錯覚も感
じ始めている。
「……どうしたんですか……?」
なにやらレイの状態がいつもと違うのに気が付いたソフィーヤは、そう声を掛ける。その言葉にレイの心臓の鼓動は更に強くなる。
するとレイは何を思ったか、ベッドの丁度真ん中に、近くにあった魔道書と思わしき本を並べた。
「いいか、ここから少しでもこっちに来たら、ベッドから叩き出すからな!!」
少々声を荒げながらレイはそう言うと、毛布に包まり、ソフィーヤから背を向けるようにして寝た。
そんなレイを見て、ソフィーヤは声には出さなかったが、内心レイが本当に子供に見えて、思わず笑ってしまった。そして、自分も眠
りに就く為、ランプの灯りを消した。そして、眠っているのかどうか分からないレイにお休みなさいと言うと、ソフィーヤは瞼を閉
じ、隣にレイの存在を感じ取りながら眠りに就いた。
彼女が寝息をたて、眠ったのが確認出来た頃、レイはまだ意識があった。先程自分のした行動を、心が落ち着いた今、冷静に思い出
して、急に恥かしくなっていた。
(…一体、何やってるんだ…俺は……)
自分でも、まるで幼い子供がするような事をしてしまった事実に、大人気ないと思いながら、レイもその日の活動を終え、眠りに就
いた。次の日の朝、二人共眠りから醒めるまで、ベッドに並べられた本を倒し、相手の方に身体の一部を通す事はなかった……
38悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:42:18 ID:7oVaRts3
次の日から一ヶ月。レイとソフィーヤはニイメの家で彼等と共に魔道研究をしながら過ごした。
そして、改めてレイは、ニイメの偉大さを感じていた。ナバタの里から持って来た闇魔道に関する魔道書、全部で十冊あったが、そ
れを僅か半月で全てを解読してしまった。それに付き合うだけでも、レイにとっては非常に勉強になった。
対してソフィーヤはというと、レイと一緒ではなく、ヒュウの研究の手伝いをやっていた。その為か、一月経った現在、妙に二人は仲
良くなっている。
対し、レイはそんな二人を見て、何故かイライラしてきていた。そんな状態で勉学に務めてみても、以前と比べて身が入らなくなっ
ている。その為、今レイは軽いスランプに陥っていた。
そんなレイを見て、ニイメは彼の内面の変化を感じ取ったのか、翌日レイに、山から下りた先にある町に行ってきて、紙に書いてあ
る物をソフィーヤと一緒に買ってくるように言った。ついでに、別の仕事もこなしてくるようにも言われた。それが何なのか分から
ないレイではなかったが、ソフィーヤと一緒に行くというのがどうにも不安で仕方が無かった。
とはいえ、気分転換に町に行って来いとも取れるニイメの心遣いに、レイは少しばかり感謝をし、今のイリアの季節にしては珍しく
青空が見える中、レイはソフィーヤを連れて、山を降りていった。

「……お前な、これだけの荷物をどうやって持って帰るんだよ?」
頭を掻き、はあっと溜め息を吐きながら、レイはソフィーヤにそう言った。
今から三刻程前、ニイメに頼まれた物品はたいした時間も掛からずに終わり、レイはもう一つの目的、帰郷してきているイリアの傭
兵達に、今の情勢を聞きに行こうとした。
そこで、ソフィーヤには、自分が戻ってくるまでその辺をぶらぶらしているように言い、レイは傭兵達が集まり易い、酒場や交易所
を目指した。
そして、色々と情報を得て、レイはソフィーヤが待っている広場へと戻ってみると、そこには様々な荷物を両脇に置き、木製のベン
チに座っている彼女の姿があった。
一体どういう事だとレイはソフィーヤに問い出してみると、レイがいない間、市場の方に足を運んでみたら、次々と色々な人が自分
に話し掛けてきて、気付いたら色々な物を買っていたと答えた。
それは買っていたじゃなく、買わされたんだとレイは言うと、ソフィーヤは顔を傾け、そうなんですか?と返事を返す。
そして、レイは大きな溜め息を吐き、今現在に至っているのであった。幸いにも、お金はナバタでイグレーヌから貰った宝玉を換金
していたので、特に問題は無かったが、代わりにこの荷物をどうやって運べばよいのか、レイはソフィーヤに非難の視線を向けなが
ら、途方に暮れていた。
39悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:43:39 ID:7oVaRts3
そんな時、後ろの方から思わぬ人物が声を掻けて来た。
「二人とも、どうしたんだい?」
その声に二人は振り向いた。すると、そこに立っていたのは、かつてベルン動乱の際、共に戦った、エトルリアの弓将軍と呼ばれ、
一部の仲間達からは『銀の貴公子』と呼ばれていた、クレインであった。レイは、クレインとは直接話した事は無かったが、戦場で
は彼の弓の腕前と、他の指揮する面々に劣らない指揮能力には随分と助けられた記憶がある。
また、彼の人柄は皆に知れていて、リキア同盟軍の総大将(リーダー)のロイと同じく、外見や流言に惑わされず、そして貴族・平
民などと身分に捕らわれずに誰とでも接する事ができた、数少ない人物でもあった。
「…貴方は、確か……クレイン様」
「君は確か、ソフィーヤだったね。それにレイ君、久しぶりだね」
「まさか、あんたみたいな人にこんな所で会うなんて思っても見なかったけど」
そのレイの言葉に、クレインは笑いながら自分もそう思うと答えた。
「だけど、何でまたあんたみたいな人がこんな所にいるんだ?」
するとクレインは、その経緯を語った。
ベルン動乱が終結した後、クレインは軍から身を引き、文官へと転職した。そして、腐敗していたエトルリアの政界を少しでも変え
ようと、彼はその政界の中へと身を投じた。
そうして瞬く間に二年程経った。ようやくエトルリア王国も治安も行政も安定してきた頃、この時王位を引き継いだミルディン王、かつ
てエルフィンと言う名の吟遊詩人でもあった彼の発言により、各国の情勢を知る為、駐留大使を派遣するという事が決まった。この時、
隣国であるリキアや、敗戦国であるベルン、一年を通して過ごし易い環境のサカ等は、沢山の官僚が自分はと群がった。対し、西方
三島や、北国であるイリアには希望者は殆ど集まらなかった。特に、イリアの方は誰もいないという状態だった。理由としては、態々
(わざわざ)厳しい環境の土地に行くよりも、近くの過ごし易い所に行った方がいいと言う、ごく自然な、かつ情けないものであった。
しかし、クレインはそれを知ると、迷う事無くイリアへの大使に志願した。そして、それは叶えられ、今彼はここイリアにいるのだと言う。
「この町に来たのも、直(じか)に来て見て、どういった所なのかを自分の目で確認したかったからなんだ」
そうしたら、たまたま二人と再会したのだと、彼は言った。
クレインの身の変化に関しては、レイは別段感心もしなければ、貶(けな)しもしなかった。単に興味が無かった。他人がどういう
風に変わろうと、それが自分に関係無い事であれば、知った事ではないからだ。
クレインは、何故二人はこの街にいるのか聞いた。レイはその理由を語った。そして、それが終わってから、クレインは二人に、自
分も一緒に荷物を持って行ってあげようと言った。何でそんな事をするんだ?というレイの問いに、クレインは、
「困った人を助けないで、後から助けてあげればよかったと、後悔したくないからね」
と語った。
内心レイは、クレインの行為に有難うと言いたかったが、普段の天邪鬼(あまのじゃく)な所が出て、勝手にしろと言い、自分も手
に持てるだけ荷物を持った。ソフィーヤもそれに続く。
そして、三人はそれぞれの荷物を手にすると、ニイメの待つ山奥へと向かった。
40悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:45:35 ID:7oVaRts3
「山奥とは言うけれど、随分と奥深くまで行くんだね」
「だから山奥って言うんだろ?」
クレインの言った事にツッコミを入れるレイ。尤も、山奥と言っても、しっかりと道はあり、獣道のように迷う心配は無い。
時折、野生の動物が前を横切ったり、茂みの中をガサガサと音を立てて走り去ったりするのも見ながら進んで行く内に、前方に目的
地が見えてきた。
「思ったより、静かな雰囲気のある場所にあるんだね」
クレインは、誰に聞かれた訳でもなくそう言った。そして、三人は家の前まで辿り着いた。
すると、クレインは荷物を玄関のドアの前に置くと、これで失礼すると二人に言った。寄って行かないのですかとソフィーヤはそう
聞いてみると、クレインは、仕事の途中だからと答えた。彼には大使として、やらなければならない事、知らなければならない事が
まだまだあるのだ。二人は、クレインに有難うと感謝の言葉を言った。そして、クレインはそれじゃあと二人に言うと、今来た道を
戻って行った。二人共、彼の姿が見えなくなるまでその場でずっと見つめていた。
そして、見えなくなると、二人は荷物を持って家の中へと入っていった……

その日の夜、いつもの通りに皆で食事を取り、ソフィーヤは食器を片付け、厨房で今日買って来た食材を整理していた。そして、厨
房からすぐに外へと出れるドアを開け、雪が積もった所を掘り、めぼしい所にそれぞれの食材を埋める。こうする事で、食材を日持
ちさせる事が出来る、イリアに先祖代々伝わる保存方法である。それを済ますと、ソフィーヤは寝室へと向かった。毎日行っている、
寝室の掃除をする為である。
寝室として使っている部屋を掃除するようになったのは、この部屋を使わせてくれているニイメに対する、自分なりの恩返しなのだ。
尤も、普段なら昼頃に行うのだが、今日は町で買い物をして来た為、今の時間になってしまった。ソフィーヤは、早速掃除を開始す
る為、浴室の脱衣所で割烹着(かっぽうぎ)に着替え、雑巾と、水の入った木桶を用意し、寝室へと入った。
すると、レイが既にベッドに寝転んでいた。それを見たソフィーヤは首を傾げた。普段なら、今の時間にこの部屋にいたとしても、
勉学に勤しんでいるはずなのだ。
「…ん、何だ…お前か……」
部屋に入って来たソフィーヤに、レイはそう声を掛けた。しかし、声がいつもと違って、どこか力が入っていないように感じられる。
ソフィーヤは心配になって、レイに近付き、様子を見てみた。
表情を見るだけで、昼間での時とは違っていた。はあはあと声を出して息をし、ぐったりとしている。ソフィーヤは、レイの額に手
を当ててみた。
すると、思った通り熱を帯びていた。
「…どうも、風邪引いちまったみたいだ……なあ、悪いけど、ばあさんとこ行って…薬、もらって来てくれないか……」
そう言われたソフィーヤは、はいと返事をするや否や、普段見せない早さでその場を後にした。
「……何だよ……早く、動けるんじゃないか……」
そう言ったレイは、静かに目を閉じると、意識が暗闇の中へと引きずり込まれて行った……
41悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:46:13 ID:7oVaRts3
ニイメに事情を説明し、ソフィーヤは風邪に効くと言い渡された、薬草を磨り潰した物と水差しを手にし、再び寝室に戻って来た。
「レイ、薬を…持ってきました…」
そう話し掛けるも、レイの意識は既に無く、呼び掛けに反応しない。病人の身に悪いと思いながらも、身体を揺すったり、頬を軽く
叩いたりしてみても、全く意識が戻る気配は無い。
――仕方が無い。ソフィーヤはそう決心すると、薬草と水差しの水を口に含み、レイの顔を自分の手でしっかりと押さえ、彼の口に、
自分の唇を付けた。そして、そこからレイの口内へと、口に含んでいた物を流し込んだ。
すると、レイの喉がゴクッと鳴った。どうやら無事に薬を飲み込んでくれたようだ。それを確認したソフィーヤは、彼の口から自分
の唇を離し、ほっと胸を撫で下ろした。
暫くその場でレイの状態を見ていたが、薬を飲む前と比べて、呼吸が少し緩やかになったような気がする。ソフィーヤは、部屋の掃
除をするのを止めて、彼の看病をしようと思い、身体を拭く為のタオルを取りに、脱衣所へと足を運ぶと、丁度ニイメが風呂から上
がって来た所だった。ニイメは、ソフィーヤにレイの様子はどうなったかと聞いた。ソフィーヤは有りの儘の事を話すと、ニイメは、
今晩は私の部屋で寝るんだとソフィーヤに語った。何故と問うと、ニイメは次のように語った。
「きっとあんたの事だから、寝ずにレイの看病をするつもりだったんだろう?そんな事はせんでもいい。風邪に効く薬草を飲ませた
んだ、明日には元気になっている事だよ。それに、看病したあんたが、レイの風邪をもらってしまったらこっちも困るからね。
大丈夫、心配いらないよ。レイの奴が、風邪を引いた位でポックリとくたばると思いかい?思わないだろ?なら、今晩だけは私の忠告
を聞くんだ。いいね?」
そうまで言われると、ソフィーヤも嫌だとは言えなかった。仕方無く、その日の夜は、ニイメの忠告通り、ニイメの部屋で眠った。
明日には、元通り元気なレイを見れると思って……
42悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:47:20 ID:7oVaRts3
しかし、事態は全く逆の方へと向かっていた。
次の日の朝、レイが元気になったかどうか、ソフィーヤは彼が眠っている部屋へと入った。
すると、ベッドの上にいる筈のレイがいなかった。
――部屋から出て行ったのだろうか?そうソフィーヤは思い、部屋を後にしようとドアノブを握った時、微かに、誰かが呻く声がソ
フィーヤの耳に入った。声は、ベッドの向かい側の方から聞こえてくる。ソフィーヤは、声が聞こえてきた所へ足を運んでみると、
そこには、ベッドの傍で仰向けに倒れているレイの姿があった。昨晩の時よりも、さらに容態が悪化しているように見られる。
「レイ!…しっかり、しっかり…して下さい!!」
普段の振る舞いからは想像も出来ない程に大きな声を上げ、レイに語り掛けるソフィーヤ。すると、弱々しいながらも、うるさいとレイが声を返してきた。
「……頼むから、近くで大きな声を出さないでくれ……頭に響く…」
そう言いながら、レイは上半身を起こし、立ち上がろうとした。しかし、身体に力が入らないのか、上手く起き上がれない。
ソフィーヤは、無言でレイの脇下に頭を通すと、彼を支えるように立ち上がる。それに連れられるように、レイの体も起き上がった。
悪いとレイはソフィーヤに言ったが、気にしないで下さいとソフィーヤは言い、そして、レイをベッドの上に寝転がせ、彼の上に布
団を被せる。
「くそ……前に風邪引いた時は、薬を飲んですぐ良くなったのに…」
そう言葉を吐くレイに、ソフィーヤは、ニイメを呼んでくると言い、その場を後にした。そして、程なくしてニイメがやって来た。ニイメは、レイにいくつかの
質問をした。レイは、出来るだけ簡潔に答えを返した。そして、それを聞いたニイメは、ソフィーヤに一緒に来てくれと言い、ソフィーヤはニイメと共に
部屋を後にした。
何処に行くのかと思いきや、居間に辿り着き、ニイメはソフィーヤに座りなと言い、自分の席に座る。ソフィーヤも言われた通りに従う。
「…あの…レイは、大丈夫なんでしょうか…」
ニイメは、近くにあったポットに入ってあるお茶を自分の湯呑み茶碗に注ぎ、それを一口飲むと、口を開いた。
「…正直な所、あまり大丈夫ではないね」
「!……どう言う、事なんですか…?」
「…レイの奴が掛かっている病気……恐らく、高熱病だと思うよ」
「…高熱病?」
「あんたの里には、もしかしたらそんな病は無いのかも知れんが、レイは、そう言う名の病気に掛かっているんだよ」
「一体…どう言う病気…なんですか……?」
「その名の通り、高熱に苦しめられる病気さ。風邪なんかと違って、数日熱が下がらないし、その上頭痛、吐き気、眩暈(めまい)
に寒気、更に食欲も無くなるって言う代物だ。幼い子供や、私みたいな年寄りなんかがこれに掛かっちまうと、死に至る事もある、
恐ろしい病気さ」
「…レイは……その……」
「身体の丈夫な大人でも、ポックリ逝ってしまう事もある病気だ。あれに限っては絶対に大丈夫だ、とは言い切れないね」
そう言われ、ソフィーヤは言葉を失った。尚(なお)もニイメの言葉は続く。
「尤も、症状は重い風邪、と言った感じの病気だ。無理せずベッドの中に入って治療すれば、おのずと元通りになるさ……ソフィー
ヤ。だからと言って、一人で看病しようなんて考えるんじゃないよ。この病気も、風邪と同じで、他人に伝染(うつ)る病なんだよ。
もし看病するにしても、あまり長い時間付き添っちゃあ駄目だ。そうだね、一刻から二刻に一度様子を見に来て、身の世話をする程
度にするんだ。そうでないと、病気を伝染される可能性が非常に高いからね。あんたまで掛かってしまったら、流石に私も手を焼い
ちまう。いいね?」
「…つまり、身の世話をしても……大丈夫なんですね?」
「ああ、さっき私が言った事をちゃんと守れるんならね」
するとソフィーヤは立ち上がり、ニイメに一度頭を下げると、看に行って来ますと言い、レイの所へと向かって行った。
「…ふう、やれやれ。あの娘がこんな所にまでやって来た理由(わけ)が、漸く分かって来たね……」
そう言い終わると、ニイメは少し冷めてしまったお茶をぐっと飲み干した。すると立ち上がり、朝食を作る為、厨房へと向かった。
この時、まだヒュウは一人夢の中に居た……
43悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:48:25 ID:7oVaRts3
それから五日経った。しかし、レイの容態は依然として良くはならず、寧(むし)ろ危なくなってきていた。時折意識を失いそうに
なったり、あまりに辛い頭痛の為に呻いてしまったり、そしてなりよりも、今朝から全く食事を取っていない。否、取っていないの
ではない、取りたくても取れないのだ。食べ物が胃に入ると、すぐに戻してしまっているからだ。
そして、先程夕食の時も、何とか食べられないかとニイメとソフィーヤ、そしてヒュウは色々とやっては見たものの、成果は上がら
なかった。
今ソフィーヤは、レイの傍にいる。先程からじっと彼の顔を見つめている。五日前と違って、レイの頬が随分と痩せこけているよう
にソフィーヤには見えた。
レイは、先程ニイメの用意した睡眠薬を飲み、眠りに就いている。下手に起きて苦しむよりも、薬の力を借りてでも早く寝て、力を
蓄えておきたいのだろう。
ソフィーヤは、一人考えていた。自分は一体、彼に何が出来るのかと。
この五日間、看病をしなかった日はなかった。一刻毎(ごと)に彼の様子を見に部屋へとやって来ては、彼の世話をしてきた。
しかし、結局自分は、病に伏せているレイに対し、何の力にもなっていないのではと考えるようになっていた。それ程に、レイの容
態は日増しに悪くなってきている。
そんな時、コンコンッとドアをノックする音が聞こえた。そして中に入って来たのは、ニイメであった。
「レイの様子は…その顔を見る限り、相変わらず良くは無いようだね」
そう言いニイメは、ソフィーヤの傍に来てレイの顔を覗いた。そして、それを止めると、化粧台の椅子を持って来て、ソフィーヤの
隣に座った。
「…まさか、こういう風になっちまうとは、私の考えが甘かったね……」
「……レイは……どうなってしまうんでしょうか?」
ニイメの方を見ず、レイの顔をじっと見ながら、ソフィーヤは呟くような声でそう聞いた。ニイメは、内心解っているだろうと思いな
がらも、ソフィーヤに語った。
「…死ぬね、間違い無く。ここまで病状が進んでしまっているんだ。もう、後は天に任せるしか、方法はないよ」
「…………結局……私は、レイに何もして上げられなかった……本当に必要な時に……何の力にもなれない……私…私……ッ!」
ソフィーヤの両目から、一つ、また一つと涙が零れ落ち、自分が着ている服を濡らしていく。その姿から、何も出来ない悔しさ、レ
イを助けられない悲しさが伝わってくる。
その姿を見たニイメは、一度レイの顔を見た。そして、一度ふうっと息を吐くと、ソフィーヤに話し掛けた。
「…ソフィーヤ。あんた、レイに惚れているのかい?」
「……レイの事が好き……と言うのが…惚れていると言うのなら……多分、そうだと……思います……」
「あんたは、レイを助けたいのかい?」
「……はい」
「…例えそれが、自分の命を捨てる事になるかも知れない。そうなるとしても、助けたいかい?」
「……それで…レイが助かるのなら……」
泣きながらも、ソフィーヤははっきりとそう答えた。その姿勢には、本気の気概(きがい)が感じ取れた。そうだと解ったニイメは、
ソフィーヤに語り出した。
「…ソフィーヤ。一つだけあるよ、方法が」
その言葉にソフィーヤは反応し、顔をニイメの方に向けた。
「本当…ですか……?」
「ああ、本当だとも。恐らく、これ以外今のレイを救う方法は無いと、私は思うよ」
「それは一体…どういう方法なのですか…?」
するとニイメは、懐から一冊の本を取り出し、それをソフィーヤに渡した。
「その本の百十三頁目を見てみな。その方法が書かれているよ」
そう言われ、ソフィーヤはニイメの言う頁を開き、目を通してみた。
すると、そこにはニイメの言う通り、その方法が記されていた。
「…だが、私が思うに、この方法ははっきり言って、使う術者の方にリスクの全てを背負っちまうから、正直薦めないよ」
そう語るニイメの言葉どおり、記されていた方法は、多大なリスクを術者が背負うものであった。
しかし、ソフィーヤはその方法の手順を頭に入れると、本をニイメに返し、有難うと言い、頭を下げた。
「…それでも、私は…レイを助けたい……死なせたくないんです……」
静かな、それでいて決意に満ちたその言葉に、ニイメはこれ以上何も語らず、席を立ち、その部屋を後にした。
「……私も、とんだ悪者だね……命を落とす事になるかもしれない事を、あの娘にさせるなんてね……」
そう呟くニイメの表情は、どこか哀愁(あいしゅう)を漂わせていた。
44悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:49:17 ID:7oVaRts3
ニイメが部屋を出て行った後、ソフィーヤは早速その方法――レイを救う手段に取り掛かった。
まず、レイの上に被さっている布団を外し、ソフィーヤはベッドのに上り、レイの身体に上から覆いかぶさるような格好になる。
そして、左右の手で、レイの両手を繋ぐように握り締め、ソフィーヤは、本に記されていた綴(つづ)り通りの言葉を呟き始める。
すると、ソフィーヤとレイの体の回りに、何やら薄い光のような物が二人を包み出した。そして、呟きが終わると、ソフィーヤは静かに身体を、
レイの上に預けるように前へと倒し、そして、互いの身体を密着させると、ソフィーヤはレイの唇に、自分の唇を付けた。
次の瞬間、二人を包んでいた光が、輝きを増したかと思うと、レイを包んでいた光がソフィーヤの方へと流れていった。そして、全
ての光がソフィーヤの方へと流れ着くと、光はやがて徐々に薄れていき、ついには一片の欠片も残さず消え去っていった。
するとどうであろう。先程まで衰弱(すいじゃく)の色が濃かったレイの顔に、生気が漲(みなぎ)って来ているではないか。表情
もすっかり安らかなものになっている。
「…よかった……成功した……」
そう言うと、ソフィーヤはその場から去っていった。その表情には、安堵と、疲労の色が深く表れていた……

次の日の朝。レイは目を覚ますと、自分の身体の変化に気が付いた。昨日までの具合の悪さが嘘のように無くなり、食欲も出て来て
いて、目覚めたばかりだというのに、お腹がぐう〜と音を立てて鳴いた。
「…治ったのか…?」
あまりにも突然に容態が変わった為か、少し懐疑的(かいぎてき)になっていたが、元通りに回復したのだと解ると、レイはベッドから出て、着替
えを済ませると部屋を出て行った。そして、今まで風呂に入っていなかったので、朝一番に温泉に入り、病で掻いた汗を洗い落とし、
身も心もリフレッシュさせると、次は居間へと向かった。
「おや、どうやら元通り元気になったようだね」
居間に辿り着いた時には、ニイメが既にいて、朝食を取っていた。食欲はあるかとニイメに聞かれたレイは、あると答えると、席に
座り、ニイメから差し出された朝食を手に取り、久しぶりの食事を口に入れた。空腹もあってか、非常に美味しく感じられた。
そして、朝食を取り終わると、レイはニイメに、この場にいない二人の事を聞いた。
「ヒュウの奴なら、もう朝食を終えて、自分の研究を始めているよ。ソフィーヤの方だけどね、どうもあんたを看病している時に、
あんたの病気をもらっちまったみたいでね、今ヒュウの寝室で寝かしている所だよ」
それを聞いたレイは、本当なのかと言った。ニイメは本当だと答える。するとレイは立ち上がると、そのままヒュウの寝室がある方
へと足を運ぼうとした。
すると、待ちなと、ニイメの言葉がレイの背中に飛んで来た。何なのかと後ろを振り向いたレイの眼前に、こちらへと飛んでくるタ
オルが迫っていた。それを手に掴む事が出来ず、顔に命中した。
「あの娘の所へ行くっていうなら、それを持っていきな。部屋には水の入った木桶が準備されているから、それであの娘の熱を少し
でも冷ましてやりな。それが、あの娘に病気を伝染しちまったあんたが出来る事だよ」
そう言うと、ニイメは食器をお盆の上に乗せ、厨房へと向かっていった。レイは、顔に付いたタオルを左手に取ると、ソフィーヤの
元へと向かった。
45悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:50:04 ID:7oVaRts3
ノックもせず、レイはソフィーヤが寝かされているヒュウの部屋のドアを開けた。すると、ニイメの言う通り、ソフィーヤはベッドの
上で横になっていた。レイは、ソフィーヤの様子を見ようとベッドに近付く。
すると、ソフィーヤはレイの方へ顔を向けた。その顔を見た瞬間、レイの表情が一瞬固まった。
ソフィーヤの顔は、蒼白(そうはく)と言って過言ではない程に肌の色が白く、目の下に隈もでき、傍から見れば、今にも死んでし
まいそうに見えてもおかしくはなかった。
「……レイ……元気に…なったんですね……」
掠(かす)れるような声で、ソフィーヤはそう言った。レイは何も答えず、彼女の傍にある椅子に座ると、ソフィーヤの額に手を添
えてみる。顔の色白さとは対照的に、熱は驚くほどに高かった。レイは、すぐに持って来たタオルを近くに置いてあった、水の入っ
た木桶に入れ、そしてそれを絞ると、ソフィーヤの額に乗せてやった。
「…ありがとう……」
苦しいであろうに、ソフィーヤはレイに微笑を浮かべながら、感謝の言葉を述べた。
「いいから喋るな。黙って横になって、早く良くなるように寝てろ。いいな?」
するとソフィーヤは、目を瞑り、レイの言う通りにした。レイはソフィーヤに、また様子を見に来ると言うと、部屋を後にした。

レイは、寝室として使っている部屋へと向かいながら、先程見たソフィーヤの顔が、頭から離れなかった。
――もしかしたら、死んでしまうのかもしれない――そういう考えが、何故かレイの頭の中を先程から独占していた。そして、そう
思う度、レイは胸の奥が痛んだ。自分が伝染してしまったと思うと、余計痛みが増してくる。
そんな時、ふとヒュウが研究に使っている部屋を横切った時、中から声が聞こえてきた。声からすると、ニイメとヒュウが何やら話
をしているようだ。
普段なら、ちゃんとドアが閉まっているのに、その時に限ってドアは少し隙間を残していた。
他愛のない会話だろう。そう思い、レイはそのまま素通りしようとしたが、二人の会話の中で、ソフィーヤの名前が出た瞬間、レイ
の身体は止まった。レイは、ドア越しに二人の会話に聞き耳を立ててみる。そして、二人の会話がレイの耳に入ってきた。
46悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:51:11 ID:7oVaRts3
「…それって本当なのかよ、ばあちゃん?」
「ああ、本当さ…私は止めといた方がいいと、言ったんだけどね…」
「つまり、レイが元気になったのは、ソフィーヤがレイの病気を丸ごと引き受けちまう術を使っちまったからって事か?じゃあ、ソ
フィーヤはどうなっちまうんだ?」
「どうも何も、後は天のみ知る事さ……あの娘が、無事高熱病を克服するのを願うしかないね…」
「その事、レイの奴、知ってるのか?」
「知る訳無いさ。ソフィーヤの事は、自分をしょっちゅう看病していたせいで、病気が伝染ったと思っているだろうからね」
そこまで聞くと、レイは静かにドアを開けた。視界には、こちらを凝視している二人の姿があった。
「……なあ、今の話し、本当なのか…?」
感情の籠らない声で、レイはそう尋ねると、本当だと、ニイメは答えた。
「何でだよ!!何で、何であいつがそんな事しなけりゃならないんだよ!?」
激昂(げっこう)したかのような大きな声を上げ、レイはそう叫んだ。するとニイメは、静かに答えた。
「簡単さ。そうしなけりゃ、あんたが死んでいたからさ」
「そんなの、最後まで分かるもんじゃないだろ!?」
「……レイ。私はね、今まで何十人と高熱病に掛かって死んでいった連中を看て来た。この辺じゃ、私達魔道士が医者の代わりだか
らね。その私の目には、あんたはあのままいっていたら死んじまっていたよ。そうさせない為にも、本当は、私がそうしようと思っ
ていた…だが、結果的に、ソフィーヤがする事になってしまった……その事に関しては、あの娘の気持ちを汲んでやってしまった…
レイ。もしも、ソフィーヤが死んじまった時は、私を恨んでもいいよ。そうなった時、そうさせちまったのは、私なんだからね」
「……何で…何でそうまでして、俺を助けようとしたんだよ……」
その言葉に、ニイメは心底呆れたが、ふうっ、と一息吐くと、目の前にいる朴念仁(ぼくねんじん)にその理由を教えてやる事にした。
「……お前さん、本当に解らないのかい?どうやら、乙女心を解ってやっているのは、この中じゃあ、ばばだけのようだね」
「…一体何なんだよ?」
「……ソフィーヤはね、惚れているんだよ、あんたに」
その言葉に、レイは心臓がドクンと大きく鼓動するのを感じ取った。そして、それに次いでその鼓動が早くなっていく。
「…どうやら、その様子だと全く気付いていなかったようだね。そう、あんたに惚れているからこそ、あの娘はそうしたんだよ」
――ソフィーヤが自分に惚れている――そう考えれば、何故こうも自分の傍によくいたのかが理解出来る。
「…もしかして…俺に連れられて里の外へ出て来たのは……」
「そう、他でもない、あんたと一緒にいたかったからさ……ほんの僅かな時間でも、惚れた人の傍にいたい――人間らしいとは思わ
ないかい?」
ただそれだけの為に、自分の傍にいたのか?それだけの為に、今彼女は自分の代わりに苦しんでいるのか?
レイは、彼女の気持ちに気が付けなかった自分と、そこまで自分の為に自らを犠牲にするソフィーヤに腹立たしさを感じ、その場か
ら駆け出すように出て行った。そして、再びソフィーヤが寝ている部屋へと向かった。
47悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:54:00 ID:7oVaRts3
部屋のドアをバンッと大きな音を立てて中に入ると、ずかずかと大きな足音を立てながら、レイはソフィーヤに近付いていった。そし
て、椅子にドンッと音を立てて座ると、ソフィーヤの方を見た。ソフィーヤは目を開け、こちらを見ていた。
しばらく二人は、互いに見つめ合ったままであったが、ソフィーヤが先に口を開いた。
「……どうして…怒っているんですか…」
「…ばあさんから、事情を全部聞いたぜ……何で、こんな事になってまで俺を助けるんだ?」
「…………」
「おい、何か言えよ。黙っていたって何も分からないぞ!?」
「…………」
高熱病のせいか、それとも言いたくないのか、ソフィーヤは何も語らない。脅すように語り掛けているのがいけないのだろうか?そ
うレイは一瞬考えたが、違うと感じた。逆に、こう考えた。言いたくても、言えないのではないのかと。
「…いいさ。言いたくないのならそれでも……なあ、お前に一つ、言っておきたい事がある。いいか、よーく聞けよ」
そう言い、すぅーと息を吸って一度止めてから、その言っておきたいという言葉を発した。
「バカヤロー!!」
怒気をたっぷりと含んだレイの叫びが、部屋一面に響き渡った。その言葉を聞いたソフィーは、目を見開いた。この時ソフィーヤは、
レイにそう言われ衝撃を受けていた。
「…何で、そんな事を言われなきゃならないんだって思っているだろう?なら教えてやるよ。
お前、俺の病気を代わりに受け持って、それで俺がありがとうって感謝するとでも思っていたか!?それとも、自分はこの病気に掛
かっても大丈夫だと考えたか!?……いいか、お前がどんな理由でそんな事したかはお前じゃないから知らない…でもな、お前が俺
の代わりにそんな事になって、それでめでたしめでたしで終わるとでも思ったのかよ?ふざけるなよ!!……お前、今俺がどんな気
持ちでいるか、解るか?」
そう言い、レイはソフィーヤの手を握り、彼女の顔に自分の顔を近づけた。
その時、ソフィーヤはレイの瞳を見て、感じた。レイが一体どんな気持ちでいるのかを。
レイは、こんな事になってしまった自分を、本気で心配してくれている。そして、その根底には、自分に対する、好意と言う感情が
ある事実をソフィーヤは感じ取った。
「……俺の変わりに、こんな目に合って、苦しんで、死にそうな顔をしやがって……いいか、またこんな事が起きて、こんな事して
心配掛けさせるような事してみろ。その時は、絶対に許さないからな……馬鹿やろう……」
そう言い終わると、レイは俯き、目を閉じた。すると、レイの瞳が潤んで、やがてそこから涙が一粒、また一粒と零れ落ち、ソフィー
ヤの顔を濡らし始めた。
それを見てソフィーヤは、自分の手を握っている手を握り返し、自分も涙を流しながら、有難うと、そして御免なさいと謝った。
48悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:54:39 ID:7oVaRts3
それから一週間、ソフィーヤはレイに看病されながら高熱病と戦い続けた。その結果、彼女は何とか病に打ち勝ち、十日目には充分
なまでに回復した。その大きな要因には、レイが勉学そっちのけで、ずっと付きっ切りで看病してくれた事が、彼女にとって何より
も強い特効薬になったのだ。
ちなみに、レイは病み上がりであるにも拘らず、ソフィーヤに付きっ切りで看病していたのに、ソフィーヤから伝染されなかった。
それには訳があり、ソフィーヤが使った術の効果として、被術者の方は、自分に術を掛けた相手からは、決して自分が掛かっていた
病気には掛からないという効果があったのだ。それゆえ、レイはずっとソフィーヤを看病出来たのだ。
あの日を境に、レイとソフィーヤの関係は、少しばかり変化が見られた。今までソフィーヤに対し、素っ気ない態度をしていたレイ
が、自分から彼女に声を掛けたり、ソフィーヤの言う事に度々応じるようになっていた。そして、ソフィーヤが回復してから十日経っ
た現在、レイの勉学にソフィーヤも一緒に付き合うようになっていた。
「…何だかんだあったけど、二人共良い感じになって来たなあ」
先程自分の研究部屋にやって来て、必要な参考書を取りに来た二人を見たヒュウは、同じくその部屋に来ていたニイメにそう言った。
「お互いに心では好き合っているんだ。良い感じにならない方がおかしいさ……そう言うお前は、何時(いつ)になったら身を固め
るんだい?下手すれば、ガキのレイに先を越されちまうよ?」
「ん〜…まあ、その内……そう言えばソフィーヤは、取り合えず目的は果たしているんだよな?何時になったら、里に帰るんだろう
な?」
そうなのである。各国の情勢を知る事という任務は、既に完了しているのだ。本来であれば、もう里へ引き返さなければならないの
である。ソフィーヤがそれをしないのは、もう暫くレイの傍にいたいからに他ならない。
「そんな事、少し考えれば判るだろうに、全く……本当にお前はじいさんの血を受け継いでいるよ……」
はあっとニイメは溜め息を吐いた……
49悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:55:33 ID:7oVaRts3
その日の夜、山の麓(ふもと)にある町で手に入れた野兎を使った鍋料理を食べ終えたレイ達は、それぞれいつも通りの行動に移る。
レイは勉学を。ソフィーヤは夕食の後片付けを。ニイメはその日の一番風呂を。ヒュウは自分の部屋に行って、ソファにごろ寝を。
そして夜も暮れて、時計の針が十二時を回る頃、レイはベッドの上に腰を下ろし、ニイメから新たに支給された古代魔法の参考書を
読んでいた。
すると、キィ、とドアを開ける音を聞き、その方へ顔を向けてみると、ソフィーヤが入って来た。そして、レイとは反対側に座り、
枕の下に置いてある櫛を取り出すと、洗い立ての髪に櫛(くし)を通す。風呂から上がってきたソフィーヤが、毎晩必ず行う行動で
ある。髪を洗っても、そのままの状態でほっといているレイには、ソフィーヤのように櫛を通す事の意味が理解出来ない。以前ソフィー
ヤに、その事を聞いて見た時があった。すると彼女は、女の嗜(たしな)みですからと答えたのをレイは覚えている。きっと自分に
は一生理解出来ない事なんだろうなと、最近レイはそう思うようになっていた。
やがてソフィーヤもその習慣行事を終え、二人はその日の活動を終え、眠りに就こうとした時、ソフィーヤがレイに話し掛けた。
「…レイ。あの…一つ、頼みがあるんです……いいですか?」
「?何だよ、頼みって。言いたければ手短に言えよ。で、何だ?」
「…あの……今日は…それぞれの布団ではなくて……その…二人一緒に寝ても…いい、ですか…?」
頬を赤らめながらも、ソフィーヤはレイにそう言った。対しレイは、いつもと変わらない感じで、別に構わないと言った。それを聞
いたソフィーヤは一瞬嬉しそうな表情をしたが、すぐにそれも終わり、彼女はレイの布団の中に入った。
「枕使えないだろ?腕貸してやるよ」
そう言いレイは、左腕を開いた。彼の申し出に、ソフィーヤは嬉しそうに有難うと言い、彼の腕の中に入った。
この時、レイは初めてソフィーヤの肩を抱いた。その時レイは、彼女の身体が思っていたよりも小さいと感じた。ついでに、男と違っ
て肌が柔らかいなとも。
「……やっぱり…あなたは優しいです……」
「…優しくなんてない」
「いいえ…優しいです…こうして、私の頼みを…聞いてくれるのですから……」
そう言われ、レイは自分の顔が赤くなるのを感じた。
それから暫くの間、そのままであったが、急に自分の身体にソフィーヤが抱き着いて来た。
「な、何だよ急に!?」
驚いたレイはそう言った。ソフィーヤは抱き着いた状態で、無言のままである。
引っぺがしてやろうか?そうレイが考えた時、ソフィーヤの口が開いた。
「…もう少しだけ…このままでいさせて下さい……」
呟くような声でそう言った。レイはソフィーヤの方へ視線を向けて見た。ソフィーヤは、何処か哀しそうな表情で目を閉じ、自分の
身体に顔を寄せていた。それを見たレイは、胸にぐっとくる物があった。
そして、その時解った。自分の、ソフィーヤに対する感情が。
50悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:56:47 ID:7oVaRts3
(…俺は、こいつの事が好きなんだ)
漸くレイは、自分の中にあった本当の気持ちに気が付いた。思えば、ソフィーヤと共に行動した、この約一年余りに彼女に対しとっ
た行動や感情は、すべて彼女の事が気になっていたからだと考えると、全て納得がいく。
するとレイは、身体をソフィーヤの方に向けると、空いている右手をソフィーヤの背中へと回し、ぎゅっと抱き締めた。
そんな事をされるとは思っていなかったソフィーヤは、「えっ!?」と声を漏らし、レイの顔を見ようとしたが、強く抱き締められて
いるせいか、上手く見えない。仕方なく、そのままソフィーヤはレイに抱きしめられたままでいた。実際、彼にそうしてもらって、
凄く嬉しいのだ。
そのまま暫く二人は抱き締め合っていた。すると、レイの口から思い掛けない言葉がソフィーヤの耳に入ってきた。
「…なあ。もし俺が…お前の事好きだって言ったら……お前はどう思うんだ?」
その言葉を聞いた瞬間、ソフィーヤの思考は少しの間止まった。そして、頭の中が再び動き出した時には、胸の奥が熱くなり、同時
に苦しくなってきた。
「…私……私は……」
いざ自分の気持ちを伝えようと口を開いたものの、言葉が上手く言えない。するとレイは、己の気持ちをソフィーヤに伝えた。
「…俺は、お前の事が好きだ。親友とか、仲間だとかじゃなくて、だぜ?」
その言葉に、ソフィーヤの身体は一瞬震えた。そして、彼女は肩を震わし始めたかと思うと、うっうっと啜り泣き出した。
「ど、どうしたんだよ?」
彼女が急に泣き出したので、レイは慌ててそう言うと、ソフィーヤは涙声で言った。
「…嬉しい…です……嘘…ではないですよね?……夢では…ないですよね…!?」
「嘘でも夢でもない…俺の本当の気持ちだ」
更に抱き締める力を強め、レイは肯定の返事を返す。その言葉に、ソフィーヤは涙を止める事が出来ない。
「……私も…私も、あなたの事が……好きです…大好きです……っ!!」
抱き着く力をより一層強め、ソフィーヤは、顔をレイの胸元に埋(うず)めた。
レイは、自分の気持ちを伝える事が出来たせいか、心の中にあったもやもやとしたものが無くなってすっきりしていた。そして、ニ
イメの言葉からではなく、ソフィーヤ本人から好きだと言われ、不思議と穏やかな心境にあった。
「なあ、いい加減泣くなよ。俺の服、びしょびしょにする気か?」
そう言われたソフィーヤは、抱き着くのを止め、顔をレイの胸元から離した。別段、涙程度では服をびしょ濡れになど出来る訳無い
のだが。
「…それじゃあ、そろそろ寝ようぜ」
そう言い、レイは上半身を起き上がらせ、近くに置いてあるランプの灯りを消そうと手を伸ばした時、ソフィーヤの手がその手を掴
んだ。
51悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:57:19 ID:7oVaRts3
何だ?とレイはソフィーヤの方に顔を向ける。するとソフィーヤは、何か言いたげな表情をしていた。
「何だ?言いたい事があったら早く言えよ」
「……キス…してもいいですか?」
キス。そう言われ、レイは以外にも驚いた。まさかソフィーヤの方からしたいと言ってくるとは思わなかったからだ。
「べ、別にいいぞ…」
少し恥かしそうに、レイはそう返事を返す。ソフィーヤは、レイの首に両腕を絡め、顔をレイの眼前に近付ける。
そして目を閉じ、ゆっくりとレイの唇に、自分の唇を重ねた。やがてそれも終わると、ソフィーヤはレイを見つめた。
一方レイの方は、先程のキスの余韻が頭に残っていた。実際、レイにとって先程のキスは、女性とのファーストキスであった。その感
想はというと、彼女の唇の柔らかさと、形容し難い快感であった。
「…もう一回、しないか?」
先程の快感をもう一度味わいたい。そう思い、ソフィーヤに頼んでみる。彼女は微笑みながら、「…次は、あなたから」と言い、目
を閉じた。レイは彼女の背に右腕を回し、左手で彼女の顔を自分の方に引き入れると、唇を重ねた。先程した時と違って、強く、押
し付けるようなキスだ。
やがてソフィーヤの方が苦しくなってきたのか、レイの胸に両手を置き、離れようとする。そして、彼の束縛から解放されると、はあ
はあと喘ぐ様に息をした。彼女は多少髪を乱しながらも、頬を赤くしていた。
レイはというと、先程のキスで、身体の奥の方から、何やら今まで感じた事のない興奮が全身に漲(みなぎ)って来ていた。
すると、レイはソフィーヤに再び口付けをした。先程までとは違い、強引に、荒々しく。
突然の事に、ソフィーヤは一瞬、頭の中がパニックを起こした。しかし、レイの目を見て、彼が今どういう状態なのか解った。解った
途端、ソフィーヤはその荒々しい行為を受け止め、レイのしたいようにさせた。この時ソフィーヤも、身体の奥底から興奮が湧き上
がって来ていた。先程と同じように、彼の首に両腕を絡め、自分の唇を彼に押し付けるようにする。
「ん……んん…んっ……」
まるで永遠のような時間なのだと錯覚する位、二人は興奮し、長い時間キスをし続けた。やがて、それも終わりを迎え、二人は繋ぎ
止めていた唇を離した。
「はあ…はあ、はあ……レイ…私……」
「はあ、はあ、はあ…ソフィーヤ、俺…俺…」
二人共、全身に熱を帯び、興奮の高さを表している。特にレイの方は、もう抑え切れない程に高まって来ていた。
52悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:57:51 ID:7oVaRts3
するとソフィーヤは、レイの左手を掴むと、それを自分の左胸に押し付けた。衣服の上から、彼女の心臓の鼓動が伝わってくる。
「……いいです……レイがしたいようにして下さい…」
その言葉に、レイの理性は消えた。ソフィーヤを押し倒し、再び荒々しく唇を奪う。そして、彼女が着ていた衣服を強引に脱がし、
一糸纏(いっしまと)わない姿にした。まだ発達していない蕾(つぼみ)のような乳房に手を当てると、こねるように揉み始めた。
口の方も休まない。彼女の口の中に舌を突き入れると、彼女の口内を舐め出す。すると、彼女の舌が、レイの舌に絡み付いてきた。
レイは欲望の赴くまま、彼女の舌の絡み合いを味わう。ぴちゃぴちゃと、絡み合う卑猥な音が、部屋に奏でられる。
やがて、それを堪能し終わると、次にレイは揉んでいた乳房に吸い付いた。先端の乳頭を舌で転がしたり、歯で軽く噛み付いたりす
る。そうする度に、ソフィーヤの口から小さな喘ぎ声が漏れてくる。
「んっ……あ……ああっ!…んん…はあ……んんああ!!」
「…なあ、気持ち、いいのか?」
その問いに、ソフィーヤは顔を頷く事で返事を返す。レイは休まずに乳房を通して、ソフィーヤに快感を伝え続ける。自分が彼女を
支配しているという征服欲が、レイの興奮を更に高めていく。
左右交互に吸い付き、手で揉み続ける内、ソフィーヤの声が段々蕩けて来た。ちょっと舌で刺激を与えるだけで、声をあげて感じて
いる事をレイに伝えてくる。その声を聞く度に、レイの一物は熱を帯び、硬くなっていく。
乳房を愛撫するのを止めたレイは、ソフィーヤの顔を見る。表情は快楽のあまり崩れ、視点も定まっていない。それでも、レイが自
分を見ているのが分かると、ソフィーヤは笑みを浮かべる。レイは彼女に語り掛けた。
「ソフィーヤ……もう、我慢出来ない…」
そう言い、一物を彼女の中へと入れようとした時、ソフィーヤは上半身を持ち上げ、待って下さいと言った。
53悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 21:59:32 ID:7oVaRts3
「今度は…私が、レイを…気持ち良くして上げます……」
そう言い終わると、ソフィーヤはレイの服をゆっくりと、しかし確実に脱がしていく。そして、レイもソフィーヤと同じく何も纏わ
ない姿にすると、ソフィーヤはレイにキスをした。先程と違い、一度軽く触れただけで離れると、次は頬、首筋、喉元、乳首と、上
から順番に、下の方へと向かって、各部所に口付けを交わす。時折舌で舐め回したりもする。乳首を舐められた時、レイは背中にゾ
クッと来るような快感に襲われ、思わず声をあげて呻いてしまった。
「……乳首…弱いんですね…じゃあ、もっと……してあげます」
レイの感じる箇所を確認したソフィーヤは、音を立ててそこを舐め、吸い上げる。
「んん…ちゅ……ん…じゅる……はあ…ん…んん……」
淫靡な音を耳にし、レイは乳首を責められる度に、何とか声をあげまいと懸命に堪えるが、快楽の前にはなす術もない。
「くぅ、んあっ!ソ、ソフィーヤ、もう、うあっ!!止めてくれっ!!」
苦しそうにレイはソフィーヤにそう頼んだ。すると、ソフィーヤはあっさりと止めてくれた。レイは、ほっと一息吐いた――が。
「…次は……こっちを気持ち良くしますね……」
その言葉を聞いたレイは、何?と思い、ソフィーヤの方に目を向けると、自分の一物を握り締め、その先端をちろちろと舌先で舐め
る彼女の姿があった。
「なっ!ちょっ!お前、何を――」
その先を口にする前に、ソフィーヤがそれを口に咥えるのが先だった。咥えられ、一物の先が彼女の口内に包まれ、舌がそれを閉じ
られた空間内で舐め回す。先程乳首を弄られた(レイはそう思っている)時以上の快感が、レイの全身を駆け巡る。まるで、魔道士同
士の訓練の時によく使われる、弱いサンダーの魔法を受けた時の痺れるような感覚が、全身に広がっていく。
「…じゅる……ちゅっ、ちゅっ…ん…ん、んん……くちゅ…」
一物の竿を握り、先に付いている笠をソフィーヤは丹念に吸い、舌で包み込むようにゆっくりと舐め続ける。時には舌全体を使って、
笠を時計回りに沿うように舐めたり、先端の小さな穴を舌先で押し付け刺激を与えたりと、一体何処でそんなのを覚えてきたのか解ら
ない程、様々なバリエーションをレイに披露していく。
一方レイは、そんなソフィーヤの愛撫に、堪らず声を上げてしまう。彼自身、悔しいと思いながらも、どうしようもなかった。
「んくっ!お、お前、ああっ!!い、一体、どこでこんな事、ううっ、覚えたんだ……くぅ!!」
その問いにソフィーヤは答えず、次はレイの一物を、奥まで咥えるように根元まで顔を押し付ける。そして、顔を上下に動かしなが
ら、レイの一物の下にある睾丸を撫でるよ
うに触る。そうされる度、レイの喘ぐ声は更に高くなる。誰がどう見ても、この光景はソフィーヤがレイを口で犯しているとしか思
えないであろう。
「んんっ、…ん、ちゅ、ちゅぼっ、んう…じゅっ、じゅっ、じゅるっ」
段々、上下する速さが速くなっていき、それに比例するかのように、レイも快感がもはや限界に達しようとしていた。背を仰け反らせ、
目を閉じ、歯を食い縛りながらも、尚(なお)レイは懸命に堪えようとする。
(嫌だ!俺が先にいっちまうなんて、絶対嫌だ!!)
そう心で叫ぼうと、体の方は正直で、もう我慢出来ないと、熱い塊のような感覚が一物の先に集まってくる。そして、臨界が訪れた。
「うああああっ!で、出るっ!!」
レイがそう叫んだ瞬間、一物の先から大量の精液がソフィーヤの口内目掛けて放たれた。ビクビクと、レイの体が震え、それが終わ
るまで、レイの一物は精液が流れるのを止めなかった。
54悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 22:02:30 ID:7oVaRts3
「んんっ!……ん、んう…ふう……んんっ」
ドロドロとした精液が、ソフィーヤの口内を汚す。最初は苦しそうな表情をしていたが、ソフィーヤは、己の口内に放たれたレイの
精液を、こくっこくっと飲み始めた。そして、全て飲み終わると、彼女は一物からゆっくりと己の口を引き離した。口から離れる際、
彼女の唾液とレイの精液で出来た、一筋の糸が引かれた。
「…レイ…気持ち、良かったですか…?」
射精したのだから、気持ち良かったに決まってるだろと、いった後の気だるい状態のレイは内心思ったが、ああと返事を返す。その
言葉を聞きソフィーヤは、よかったと嬉しそうな顔をした。
「…一体、どこでこんな事覚えたんだよ?」
その質問に、ソフィーヤは先程と違って、ちゃんと答えた。
「…私は、たまに夜、散歩をするんです……その時、イグレーヌさんの家の前で…何だか声が聞こえる…何だろうと思って、窓を覗
いてみたら…その……さっきの、私達がしていた事を……イグレーヌさんが、ゴルロイスさん…イグレーヌさんの夫の名前です…そ
の人にしていたんです……ゴルロイスさん…気持ち良いと言っていました…だから、レイもそうしてあげたら…気持ち良いのかなっ
て……」
顔を俯き、恥かしそうにそう答えるソフィーヤ。
「……ちなみに聞くが、他にはそう言った事はないのか?」
その問いに、顔を横に振って否定した。
(…たったその時、一度見た事だけで、さっきみたいな事が出来たのか…?)
もしそれが、ソフィーヤが何の教えも無くやったのであれば、正直嬉しいと思うより、怖いとレイは思った。
「…あの、どうしたのですか?」
レイが急にだんまりになったので、何か自分が彼にいけない事をしてしまったのかを思い、ソフィーヤはレイに声を掛ける。レイは、
何でもないと言い、頭の中にあった考えを振り払った。いくら考えても、ソフィーヤが先程自分にした事を消す事は出来ないからだ。
この時には、先程まで全身を駆け巡っていた興奮は鳴りを潜めていた。ついでに、出す物も出してしまったせいか、とりあえず今回
はこの辺にしようかとレイが思った時、ソフィーヤの顔が、自分の一物がある場所に来ていた。そして彼女は、萎えてしまっている
レイの一物をパクッと咥えると、頬張るようにしゃぶり出した。
「なっ!おい!さっき射精(だ)したばかりだって――うあっ!!」
再び、レイの身体を快楽の波が押し寄せる。すると、萎えていた一物は忽(たちま)ち元の元気を取り戻した。これもソフィーヤの
テクニックの賜物(たまもの)なのだろうか?レイは内心戦慄(せんりつ)を感じ始めていた。
「お、おいっ!もう俺のをしゃぶるのは止せ!!」
そう言っても、ソフィーヤは止めようとはしない。寧ろ余計勢いを増してしゃぶり出す。
すると、レイの頭の中で、何かがプチッと切れた。
55二人だけの道:2006/05/11(木) 22:03:23 ID:7oVaRts3
「…お前、いい加減にしやがれえええっ!!」
そう叫び、ソフィーヤを自分の一物から突き放すと、レイは彼女を押し倒した。逃げられないように彼女の両手をレイはがっちりと
掴(つか)んだ。
「さっきからもういいって言ってるってのに、お前は!!……そっちがそういう事なら、こっちも同じ事してやる!!」
そう言うや、レイはソフィーヤの唇に勢いよく吸い付いた。そして、チュウチュウと音を立てて吸い出す。その間、レイの右手はソ
フィーヤの秘所へと辿り着き、人差し指を彼女の中へと侵入させた。
「んんっ!…んん〜…ん、んんっ、んん!!」
口を塞がれた状態で、秘所の内部を責められ、ソフィーヤは喘ぐ。するとレイは彼女の唇から離れると、次は彼女の乳首を責め出す。
吸い、噛み、舌で転がす等をして、二ヶ所を同時に責め続ける。
すると、秘所の中を往復している指の立てる音が、ジュボジュボと、濡れるような音を立ててきた。
「おい、何だよ?卑猥な音を立てやがって。そんなに気持ち良いのかよ?」
更にもう一本指を追加し、秘所を責め立てる。グチュグチュ音を立てながら、ソフィーヤの秘所はレイの指を飲み込む。すると、そ
こからレイの指を伝ってソフィーヤの愛液が流れて来た。
「おい、何だこれは?感じちまってお漏らししたのか?まるで赤ちゃんだな」
「ああっ…そんな、事…ない…ですっ…はああっ!」
「嘘付け!さっきから俺の手を濡らすように、お前のあそこから流れているのは一体なんだ?言えよ?」
「そんな…事、言えま…せん……んああっ!ああ…ふああん!!」
「言えよ!言わないと、もっと激しくするぞ!?」
そう言いながら、彼女の秘所を責める指の速さを一気に速める。
「あああっ!!や…やめ…て…んんっ!ひんっ、あああっ!!」
まるで叫ぶようにソフィーヤは喘ぐ。その声は、レイの欲望と言う名の火に油を注ぐような形となった。秘所を壊さんと思える程に
指を強く出し入れする。
「やっ!ひっ、あああっ!!レ…レイ…私…も、う、だめ…っ!!あっ!ああっあああっ!!」
自分の乳首を吸っているレイの頭を両手で掴み、身体を弓形(ゆみなり)に反らし、全身を震わせ、ソフィーヤは絶頂を迎えた。そ
の間、秘所の中に入れていた指は絶頂を迎えた膣壁にぎゅうぎゅうと締め付けられていた。
そして、絶頂が終わると、ソフィーヤはどさっとベッドに崩れ落ち、全身で息をし、まるで焦点の定まらない目で天井を見上げてい
た。その姿を見て、レイはやり過ぎたと感じ始め、心配になって声を掛けた。
「おい、ソフィーヤ、大丈夫か?」
すると、レイの手にソフィーヤは自分の手を添えると、大丈夫と言い、力ないものであったが、笑みを返した。
「…悪い…やり過ぎた……」
レイの謝罪の言葉に、ソフィーヤは顔を振った。
「…そんな事…ないです……すごく、気持ち良かった…」
そして、ソフィーヤはレイの首に両手を差し出し、彼の顔を自分の胸に抱き寄せる。
56悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 22:05:55 ID:7oVaRts3
「…レイ…私……あなたにもっと…して欲しいです……だめ、ですか…?」
「…俺も、もっとお前を感じたい…いいんだな?」
「はい……して、下さい…」
その言葉を受けたレイは、身体を持ち上げると、自分の一物をソフィーヤの秘所の前へともって行き、そして宛(あて)がう。
「ソフィーヤ…行くぞ」
レイは、自分の一物をソフィーヤの秘所の中へゆっくりと突き出す。そして、二人は繋がった。
「っ!んんっ!!」
レイの一物が自分の身体の中の奥へと入った時、快楽の衝撃がソフィーヤを襲った。
対しレイは、自分の一物が、根元まで入り切るのに何の苦労もせず行えた事に、少し疑問を抱いた。いくら先程の行為で膣内が濡れ
ているとは言え、こうも簡単にいくものであろうか?
「…どうしたんですか?…」
入れたにも拘らず、全く動く気配がないので、ソフィーヤは声を掛ける。レイはその言葉で現実に引き戻された。
(…何だっていい。俺は今こうして、ソフィーヤと繋がっている…それでいいさ)
先ほど感じた疑問を頭から切り離すと、レイは腰を動かし始めた。最初は、あまり激しくならないようにゆっくりと出し入れをして
いたが、段々じれったくなって来て、気付けば激しく動いていた。
「くっ…気持ち、良いか?」
「は…んんっ、は、はい……もっと…して、下さい…」
レイは、更に動きを速める為、ソフィーヤの腰を両手でしっかりと掴んだ。そして、力一杯に腰を突き入れる。
「ああんっ!!」
さっきまでとは比べ物にならない程に高い声をソフィーヤはあげた。レイは形(なりふ)り構わず腰を打ち続ける。繋がった部分が
ぶつかり合う度、パンッパンッと音を部屋中に鳴り響かせる。
「は…ふああっ!あ、あ…ん……んあああっ!」
顔を左右に振り、ソフィーヤは目に涙を浮かべながら、感じているのを喘ぎ声に表す。その声を聞く度、レイの一物は硬さを増し、
打ち付けるスピードも早くなる。
「く、ううっ!ソ、ソフィーヤ…はあ、はあ…ソフィーヤッ!!」
既に、レイの一物は限界に来ていた。これ以上は我慢出来ない。
「ぐうっ!駄目だっ!!もうっ!うああっ!?」
上半身を前のめりにし、レイは腰を深々と突き出すと、ソフィーヤの中へと己の精液を撃ち放った。溜まった物を一気に解放した時
の快感に、レイは全身を一度ブルッと震わした。
「はあ……レイの、熱いのが…いっぱい……ああ…」
膣内に出された精液の感触を、ソフィーヤは快感のあまり呆けた言葉で綴る。
「はあ…はあ…はあ……」
精液を出し終えたレイは、虚脱状態となり、ソフィーヤの上に倒れ込んだ。互いの身体が密着し、相手の鼓動と、火照った体の温も
りを二人は感じ合った。
57悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 22:07:13 ID:7oVaRts3
「…レイ……我慢、出来なかったんですね…」
「…仕方、ないだろ……気持ち良かったんだから」
「初めて……だったんですね…」
「…悪いかよ」
するとソフィーヤは、レイの頭を優しく撫でた。
「…そんな事…ないです」
暫くの間、二人はそのままの体勢でいた。するとソフィーヤが、レイに話し掛けた。
「…レイ…もう一度、してくれませんか…?」
その言葉を聞き、レイは驚きを隠せなかった。先程のフェラといい、今の発言といい、自分から積極的な彼女をこうも見せられると、
レイは今までソフィーヤに抱いていたイメージが、音を立てて崩れていくのを感じていた。
しかし、それでも良いかとレイは思う。今までの事を考えると、ソフィーヤがそういった事を見せるのは自分だけのようで、詰まる
所自分にしかそういった一面を見せないとなれば、かえってそれでいいと、レイは結論に至った。それに、少し休んだせいか、体力
も戻っており、且つレイも、ソフィーヤと繋がったままの部分が再びやる気を見せてきていたので、その頼みを叶えてやる事にした。
レイは、返事を返す代わりに、ソフィーヤの背中に右手を回し、左手で彼女の右手を引っ張って、体位を座位へと変えた。そして、
すぐには腰を動かさず、二人は互いの唇を貪り合った。それだけでも、互いに繋がったままの場所がぎゅうぎゅうと締まり、ギンギ
ンと硬くなっていった。
やがて二人は互いの唇を離すと、ソフィーヤが口を開いた。
「今度は…私が動きますね…」
そう言い終わるや、ソフィーヤはレイの背中に腕を回すと、ゆっくりと腰を動かし始めた。結合部分がぶつかる度に、卑猥な音がそこ
から流れ出てくる。
「は、ああ…んんっ、どう…ですか…?」
「気持ちいい…うっ!このまま、続けてくれ…っ!」
ソフィーヤは言われた通りに腰を動かし続ける。時折レイの唇に吸い付いたり、舌を絡めたりする。
対しレイはレイで、ソフィーヤの行為を受け入れながら、時折彼女の乳房を揉んだり、乳首を弄ったりして彼女に快感を与える。
「ああ、あっ…んん、ふあ……んんっ!ひんっ!!」
腰の動きを速め、快楽を喘ぎに変えてソフィーヤは乱れる。普段の姿からは、どうやっても思い描けない光景だ。レイはそう思う。
が、そうさせているのは自分だと思うと、レイは妙な気持ちになった。とはいっても、彼女を嫌いになったりはしない。寧ろ、自分
にしかこんな姿を見せないのだと思うと、変に独占欲が湧いて出てくる。自然と腰を動かし、下から一物を打ち付ける。
「はあっ!あっあああっ!!…ふあああんっ!!」
レイにしがみ付きながら、快楽を貪るソフィーヤ。甲高い声を上げる度、彼女の指先の爪がレイの皮膚に突き刺さる。レイは、その
痛みに微かに呻いたが、それも快楽の前では些細(ささい)な事だった。
「ああっ、ああ、ふあっ!んんっ…レイ…レイッ!!私…もう…」
その言葉を聞き、ソフィーヤが達しようとしているのが解ると、レイは彼女を力一杯抱き締めると、残った力を、全て腰を動かす事
へ使い出す。最早(もはや)二人共、頭の中は何も考えられなくなっていた。ただ互いに快楽を与え、絶頂を迎えようと、動きを極
限にまで速めて行く。
「はんっ!ふあああっ!!あっ、ああんっ!ひんっ!あっ、レイ、レイッ!!も、もう私……あっ!ああああああああああっ!!」
甲高くそう叫んだ瞬間、ソフィーヤの膣内が、納まっていたレイの一物をギュッと締め付ける。その感触に、レイの一物も限界を迎
えた。
「だ、ダメだっ!!ううっ!?」
三度目の精液をソフィーヤの身体の奥深くに解き放つ。そして、出し終えた直後、レイは後ろにある枕へと向かうように倒れた。ソ
フィーヤも共に同じ方へと倒れた。
互いに、はあはあと、全身で息をする。最早、これ以上は続けられないと身体で語り掛けていた。
すると、レイの一物が、ゆっくりとソフィーヤの秘所から出てきた。既にそれは萎えて、元の大きさに戻っていた。それが出てから
程なくして、ソフィーヤの秘所から、レイの精液が流れ出てきた。それがレイの太股(ふともも)に垂れ落ち、そしてベッドのシー
ツの上に落ちて行った……
58悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 22:08:37 ID:7oVaRts3
情事を終え、その跡二人は何も語らず、布団に包まり眠りに就いた。いや、レイだけが眠りに就いていた。ソフィーヤは、まだ意識
を留めていた。
ソフィーヤは、すぐ隣で眠りに就いているレイを見た。もうすぐ十六になろうとしているのに、今だその寝顔は子供のような表情を
していた。
だが、この少年が、先程まで自分と身体を交わり合っていた事を思うと、彼はもう少年ではないのかも知れない、そうソフィーヤは
思った。同時に、先程の情事で味わった快感を思い出し、ソフィーヤは一人顔を赤らめる。
「……あの時に、された時とは……違っていた……」
ソフィーヤは、レイと身体を一つにする以前に、一度性的経験をしていた。そう、今から三年半程前、ナバタの里にベルンの兵達が
侵略して来た時であった。ソフィーヤは、この時ベルン兵に身柄を拘束され、見知らぬ男達に辱めを受けた。この時の事を、彼女は
鮮明に覚えている。無理矢理に唇を奪われ、咥えさせられ、そして犯された。処女を失う時に受ける激しい痛みと、彼等に弄られた
時に感じた気持ち悪さだけが心に強く残った。レイとした時に感じた快感等は、全く無かった。
その事を思い出すにつれ、自分の家の近くに住む新婚夫婦の女性が言っていた事を、ソフィーヤは思い出した。
――好きな人と、愛し合う時程、嬉しい時はない――そう語っていた。
あの時は、どういう事なのか全く解らなかったが、今ならばその意味が解る。ソフィーヤは、まさにその通りだと感じた。レイと身
体を重ね合った時程、ソフィーヤの心は喜びに満ち溢れていた。その喜びは、今までに感じた事がないものだった。
「……レイ…大好きです……」
眠りに就いているレイに、そっと口付けを交わすと、ソフィーヤはレイの肩に顔を添え、眠りに就いた……
59悠久の魔道士 永代の巫女:2006/05/11(木) 22:10:47 ID:7oVaRts3
何かが自分に寄り掛かっている。そんな感触を感じ、レイは目が醒めた。そして、その寄り掛かっているものが何なのか、横を観て
確認してみる。
すると、それはソフィーヤであった。まだ目覚めず、すーすーと静かな寝息をたてている。その寝顔を見て、レイは昨晩、ソフィーヤ
と身体を重ねた事を思い出し、お互い何故裸なのか理解した。そして、レイはソフィーヤの寝顔を暫くじっと見ていた。やはり、こ
うして見ると、昨晩の出来事を思い出す度、目の前で眠っている少女と、あの時乱れて喘ぐ少女を重ね合わせる事がどうしても出来
なかった。
そんな事を思っていると、ソフィーヤの瞼がゆっくりと開いた。まだ目覚めたばかりの為か、ぼんやりとしている。レイは、おはよ
うと声を掛けた。するとソフィーヤは、寝ぼけた顔でおはようと声を返す。
それから二人は、互いに着替えを済ませる為、ベッドから降りる。その時、まずソフィーヤから着替えを始めた。その間レイは、布
団に包まりながら、彼女から背を向けて待った。そして、ソフィーヤが着替えを済ますと、今度はレイが着替えを始める。その際、ソ
フィーヤがあんまりにもジロジロ見つめていたので、レイは、
「恥かしいからこっち見んな!!」
と言い、それを言われたソフィーヤは、すみませんと顔を赤らめながら言い、レイから視線を逸らした。
そして、互いに着替えを終えると、二人は部屋を出た。その時レイは、ソフィーヤの手を握っていた。そんな何気ない事であったが、
ソフィーヤは、昨日までとは違う事に、内心喜びを感じていた。

居間に付くと、ニイメが食器を片付けようとしていた。どうやら朝食を取り終わった直後のようだ。
「おや、二人共おはよう。漸く起きて来たんだね。朝食なら、厨房に用意してあるから、自分達で持って来て食べな」
そう言うと、自分が使った食器を持って、厨房の方へと向かう。ソフィーヤは、持ってきますと言い、ニイメの跡を追うように厨房
へと足を向けた。程なくして、彼女は二人の朝食を持って来て、二人は隣り合うよう席に座り、頂きますと言い、朝食を取り始めた。
二人が朝食を取っている最中、ニイメが、自分を含む三人のお茶をお盆に載せて厨房から出てきた。そして、二人の前にお茶を添え
ると、二人の向かい側(位置にするとソフィーヤの真正面あたり)に座り、お茶をすすった。
「そう言えば、ヒュウの奴は?」
「あいつなら、とっくに朝食を済ませて、部屋に行っているよ。お前さん達が遅いだけさ」
そう言い、再びお茶をすする。レイも再び朝食を口に運ぶ。
お茶を飲み、ふうっと一息吐くと、ニイメは二人に話し出した。
「そう言えば、二人に言っておきたい事があったよ」
「?はんだよ?」
「喋るなら、口に物を含んでない時にしな…まあいい。
あんた達、別段あの部屋で何をしようが、別に私は気にしないが、せめて、激しい運動をするんなら、ちゃんと部屋のドアは閉めて
おくんだね。昨晩は、夜遅いというに、うるさい声が聞こえて来たからね……」
その言葉に、レイは丁度口にしていたお茶を思わず吹いてしまった。
「な、ななな、ちょっ、ばあさん!!」
「別に恥かしがらなくてもいいよ。若い男女が一緒の部屋で寝泊りしてんだ。おかしくならない方がおかしいってもんだよ」
そう言われた二人は、互いに顔を赤くした。レイは、ジロリとソフィーヤを睨んだ。ソフィーヤは、小さい声で、
「…すみません」
と言った。
「ま、今後は気を付けるこった……ほれ、何ぼさっとしてんだい。さっさと雑巾を持って来て、今噴き出したものを拭きな」
その言葉に、ソフィーヤが反応し、彼女は席を立つと、雑巾を取りに厨房へと向かった。レイは、やや気不味い気分の状態で、食事
を取り続けた……
60千葉犬:2006/05/11(木) 22:18:14 ID:7oVaRts3
ここまでです。一応ここで、この話の中編部分が終わった所です。後編の部分は現在頑張って
書いてますが、リアルの仕事が忙しくなってきてるので、完成はしばらく先になりそうです。どうか、
その辺のご理解を頂きたく存じます。
ついでに、一箇所タイトルが、過去のタイトルになっているのに、そのままやってしまいました……
一度吊ってきます……
61名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 22:37:44 ID:k/woU0n5
GJ!!

レソ…たまらん…。 レイの告白のセリフが某誰かさんを彷彿とさせて悶え死んだ。
多分見る人を制限するから親設定は出さんだろうけど、それだけで転がるほど嬉しかった
ありがとう、ありがとう…

後編執筆ガンガって下さい。凄く楽しみに待ってます。
62名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 23:59:55 ID:8WKYCa0G
乙!

レソ萌えたヨ
63名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 00:12:08 ID:lOlZs1ql
GJ!!

全体的に文章がまとめられていて読みやすかったです。
久しぶりにいいもの読めましたわw
続きもおおいに期待しておきます。
64名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 00:45:09 ID:hfNOPo3f
ニイメがキター! GJ!
続きのニイメを全裸で外で待ってます!

>ソフィーヤは、この時ベルン兵に身柄を拘束され、見知らぬ男達に辱めを受けた。

詳細を
65名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 01:52:38 ID:/eTYdne8
フュリー 「んっ! ……あっ………!」
パメラ  「ふふっ、どうしたの? まだ始めたばかりよ」(ギシッ)
フュリー 「い、いたっ……!」
パメラ  「ダメねぇ。マーニャの妹とは思えないわ」
フュリー 「ね、姉さまは関係な―――うぁっ!!」
ディートバ「口答えは許さないよ、フュリー」(ギュッ)
フュリー 「ご……ごめ………なさい……」
ディートバ「まったく、よくそれで四天馬騎士候補の一人と言われてるね。
      部下が今のあなたの姿を見たら、失望しちゃうわね。きっと」
フュリー 「そ、そんな……」
パメラ  「本当ね。こんなに硬くしちゃって、恥ずかしいわ」(ギュッギュッ)
フュリー 「ひぁっ!!!」
パメラ  「この程度で音を上げてちゃダメじゃない」
ディートバ「そうそう。もうちょっと厳しくやってもいいぐらいさ」(グイッ)
フュリー 「うあああぁっ!!」
パメラ  「あらっ、ちょっと今のはやりすぎじゃない」
ディートバ「今のフュリーには、これぐらいがちょうどいいのさ」
フュリー 「………も、もう駄目……げ、限界……です……」(ポロポロッ)
ディートバ「あん? もう泣き虫フュリーが始まったよ」
フュリー 「うっ………うっ……」(ポロポロ)
ディートバ「………フュリー」(チュッ)
フュリー 「んっ………っ……はっ……んっ……!!」(チュパッ)
ディートバ「その顔は反則だよ。あんたの泣く姿見てたら、もっと苛めたくなっちゃうじゃない」
フュリー 「はぁ…はぁ………はぁ………」
パメラ  「あっ、ディートバだけずるいわね。じゃあ、私も」(チュッ)
フュリー 「うあっ!! ………んぁ……ぁ…っ……んんっ……ふっ…………ふぅ……ん………うぁっ………ぷはぁ!!」(チュプッ)
パメラ  「ふふっ、どう? ディートバよりも上手な自信があるんだけど、よかったでしょう?」
フュリー 「ふぁぁ………はぁ…はぁぁ……」(トロ〜ン)
ディートバ「さてと、そろそろ下の方へと行かせてもらおうかね」
フュリー 「………ぁ………?」
ディートバ「意識がはっきりしてないみたいだね。どうやら、パメラのキスだけでイッちゃったみたいだよ」
パメラ  「フュリーは敏感ねぇ。それとも、私のテクニックがそれだけ凄かったって事かしら?」
ディートバ「どっちでもいいけど、こんな顔してくれるなら、あたし達も苛めがいがあるってもんさ」
パメラ  「ふふっ、フュリーがどこまで堪えられるか見ものね」
フュリー 「も、もう………やぁぁ……………」
                             (続?)
66名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 20:49:19 ID:614irWtG
お見事です。
続きキボン。
できればフュリーとシグルド軍の女性達との絡みも見たいです。
67名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 00:31:47 ID:4GEJU8mt
千葉犬氏、66氏両方GJ!

>ソフィーヤは、早速掃除を開始する為、浴室の脱衣所で割烹着(かっぽうぎ)に着替え、

ここを読んで、割烹着姿のソフィーヤを想像して思わず萌えてしまったのは俺だけでいい。
両方とも続きに期待。頑張ってくれ!!
68名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 00:04:55 ID:rjdOrAKF
保守
69名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 06:42:57 ID:mCGovWvP
フュリーと絡み(受けはフュリーで)がある女性キャラっているか?
あってシルヴィアくらいだが、恋敵でユリはないからな〜……
やっぱ、一介の騎士時代のフュリー<先輩騎士達からの洗礼が一番しっくりくる。あと、
「やめてください。何するんですか(反抗的目)」<殴って蹴って屈服  じゃなくて、
「お願いです。もう、やめて……ください(弱気で俯き加減に)」<フュリーの敏感・弱点を弄くりまわして屈服
が俺としては完璧なフュリー虐め。そんな俺は死んだ方がいいですか?
70名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 10:53:18 ID:uyY47FHG
バルキリーは使ってやらんから安心して氏ぬがいい。
昨日の(恋)敵は今日の友だ。
レヴティルあたりであぶれたシルヴィアとフュリーは
いい関係になると決まっている。

シャナンが独身の場合のパティとラクチェも然り。
71名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 11:07:47 ID:+VDJtVug
シルヴィアがティルテュと一緒にフュリーがまだ処女だって事を囃し立てていじめたり
初夜の心得を既婚キャラの誰かに教えてもらってるうちに実技まで施されたり、と
まあこれくらいだろうか?
72名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 12:10:53 ID:6tJ4QULu
前スレのラケシスタソに責められるフュリータソが今頭の中で悶々と…
73名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 12:30:02 ID:mCGovWvP
前スレにそんなんあったか?
思いつくのは、エロ無しのレヴィン×フュリー
74名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 14:35:07 ID:4aJxO6L5
壷の中の人のナンナがフュリーとだぶったんじゃない? うぶなキャラだし。
75名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 16:07:58 ID:LBfvR8vh
男総受キャラがフィンなら女総受キャラはフュリー
相手が誰でも弄ばれて喘ぐ
76名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 19:27:28 ID:/W0Qgcne
じゃあ、フィン×フュリーはどうなるのかね。二人ともストイックな性格してるから、そういう行為はしなさそう
77名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 19:56:35 ID:6tJ4QULu
成立はするがプラトニックを貫き通す(一線は越えない)は萌えだな。
でもそうでありながら衆目の前での行為を強要されるという妄想が
とまらないボスケテ
78名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 20:03:31 ID:OU7ssGqI
強制セックスか
それいいな
問題は誰が彼らに性交を共用するか、だ
やっぱりキュアンたんか?
79名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 20:09:01 ID:p7e1bYbs
キュアンとレヴィンが組んで余興にやらせるって感じだろう
それかヤリ方分からん二人のために指導付き初夜とか
80名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 20:14:20 ID:OU7ssGqI
さすが神器使い連中は房事にも余念が無いな
個人的にはまずフィンに強制オナニーさせたい
81名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 20:53:13 ID:6tJ4QULu
その際にはフュリーを挑発的な容姿・姿勢にさせるという
おかずで一杯ほしいところですな。
強制M字開脚とかで。
恥ずかしさのあまりに上から下から涙ひとつぶー(ひとつぶー)


神器使いは神器の継承=子作りが付いて回るからねぇ…
「プラトニック? しゃらくせぇ」的ことは考えていそう、この場合。
82名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 20:57:45 ID:pDqvr/Ad
なにこのキモい流れ
83名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 21:23:41 ID:ifrC58dW
屈辱的な行為を強いられているにもかかわらず、濡れてしまうフュリーが可愛いな
未だキスも知らぬその唇に「オマンコ」だか「チンポ」だとか言わせ、フィンのチンカス付きチンポを
強制フェラさせたいな
84名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 22:14:27 ID:/W0Qgcne
フュリーは四天馬騎士の一人の存在でしかないのに、元々の性格や本編会話が災いして、レヴィン専属の清純なメイドキャラみたいになってしまっている。
俺としては、もうちょっとレヴィンに厳しいキャラであったらよかったかな。
(真っ白過ぎて、汚される姿はちょっとキツイ)
85名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 22:59:26 ID:LLKO9zZu
それじゃマーニャと被らないか?
86名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:03:51 ID:D0Q3fRCa
やはりフュリーは犯され専のドMキャラがよく似合う。
87名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:23:11 ID:C1jxNKWu
そこで100`以上のアーダン様ですよ
88名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:47:51 ID:mCGovWvP
>>85
姉を忘れてた。
でも、あの人は厳しいというより、任務に関しては淡々としているような感じがする。


レヴィンとフュリー、お互いの事を想っていながらも気付いていない⇒
フュリーの前にアレク登場。アレクはフュリーの恋を手助けしてあげると言う。
⇒お人好しフュリーは申し訳と思いながらも、説得されて協力を要請する。
⇒男を落とすには、女性として美しくなる・テクニックをあげる必要がある⇒
アレク、訓練と称してフュリーを抱く。(性知識がないフュリーは、なすがままにされる)
⇒次の日から、アレクが毎日フュリーを呼び出しセックル。フュリーは「レヴィンに好きになってもらう為」
と言いながら、次第に性の快楽に目覚め始め、自ら腰を振るようになる……

こんなユリでも何でもないネトラレネタを思いついた。
89名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 00:00:21 ID:mCGovWvP
一応………アレクの部分を、妻が行方不明になって欲求不満なシグルドとか、
独身仲間のシアルフィトリオに変えてみたりしてもいいな。
ビアンにしたいなら、猫被った(レヴィンを譲るフリをした)シルヴィアだとか、
両刀そうなエーディンとか
90名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 00:05:59 ID:oxJ6VHDm
ディアドラが消えた後のシグルトにはラーナ、マーニャ等、シレジア美女達に寒い夜のベッドを
暖めてもらうもよし。
未だ決まった相手のいないエーディンにレスター仕込むも良し。
キュアンとエスリンの明るい夫婦生活に混ぜてもらうも良し。
訪問する村々の娘を美味しく強姦するも良し。
オイフェのケツを借りるも良し。
91名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 00:25:15 ID:MfZHIMyj
アイラも射程圏内じゃないか?
ブリギッドは一発かました割りに手ごたえは無さそうだったが
92名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 00:43:23 ID:oxJ6VHDm
シグルドは基本的におしとやかな大人の女性がすきなんだと思うんだ
ブリやらアイラやら、鼻っ柱の強そうなのには近づかないんじゃなかろか
93名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:56:13 ID:WtNPswDS
ブリギッド・・・君が欲しい
94名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 04:00:15 ID:OzqUheB4
ブリギッドよりも彼女の娘に萌える・・・
95名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 05:33:30 ID:s2CU2eUF
ブリギッドよりも彼女の息子に萌える…
96名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 05:35:52 ID:oxZh1VKn
うほっ
97名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 06:48:40 ID:1fKTYmQz
ぼくは母が病死し兄が国を出てすっかり落ち込んだフィーを毎晩ベッドで慰めるカリンが見たいです
98名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 13:15:09 ID:s2CU2eUF
なら俺は、「私と相性がいい方を妻とする」と言って、
シャナン×ラクチェ&パティを読みたい
99人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/15(月) 13:48:21 ID:ChdNpRnU
親子丼(1)

シグルドたちがシレジアへ来て、一年余りが過ぎた・・・・・・

元々、この軍は、若い男女の混成部隊。若い男女であるということは、当然、その中からいろいろな関係が生まれてくる。
誰々を好きになったり、愛してしまったり、果ては三角関係のトラブルまで起こったり・・・・・・
第二次性徴の出現によって、次第に男女の体つきに差が現れると、男は女を意識し、女は男を意識するようになる。
この時期から十数年間は、大多数の人が、性欲がピークに達している状態。シグルド軍の連中は、ほとんどがこの世代に含まれている。
そんな中、ある一室では・・・・・・

「うわあ、かわいい♥」
シャナンが産まれたばかりの赤ん坊を抱き上げて、その小さなお顔を眺めている。
「どうだい?これがあたしの・・・・・・赤ちゃんだよ。」
母親はブリギッドだった。その傍には、ようやくよちよち歩きを始めた一歳の子供もいる。
子供は赤ん坊の兄。そして、赤ん坊は女の子だった。
「ねえブリギッドさん、この赤ちゃん、僕にちょうだい!」
あまりの可愛さに思わずシャナンが言うと、ブリギッドは苦笑した。
「こらこら。まだ早いって。それに、このぐらいの赤ん坊には、まだまだ母親の保護が必要なんだよ。」
ブリギッドはシャナンから赤ん坊を受け取ると、早速胸を出し、赤ん坊におっぱいを与える。
「うわっ!」
目の前に、いきなりブリギッドのおっぱいが出現したのを見て、シャナンは思わず顔を赤らめた。
「あらシャナン、どうしたのかなあ?」
真っ赤になったシャナンを見て、ブリギッドは思わずニヤニヤした。
「ははーん、シャナン君も、もうお年頃ってわけなんだ・・・・・・」
ブリギッドはニヤケながら、じっとシャナンを見つめている。その視線に、シャナンはごくりと息を飲んだ。
どういうわけか、シャナンの股間が異様に膨れ上がって、コチコチに固くなっている。その様を見て、ブリギッドは妖しい笑みを浮かべる。
「ねえシャナン、お姉さんが女を教えてあげよっか♥」
ブリギッドは赤ん坊を休ませると、シャナンの側に寄って、彼をぎゅっと抱きしめる。
「うわっ!ブ、ブリギッドさん!」
「遠慮はしなくていいんだよ。さあ、シャナン!」
シャナンはベッドの上に仰向けに寝かされた。その彼を跨いで、ブリギッドが立っている。その寝巻きのスリットの隙間から、彼女の女の証がちらりと顔を覗かせる。
「うふふ。おいしそう・・・・・・」
シャナンのズボンをずらすと、彼のシンボルがひょこんと立ち上がった。まだ、大人ほど大きくはないが、これなら充分に挿入可能である。
「じゃあシャナン、いくよ・・・・・・」
ブリギッドがシャナンのシンボルの上にしゃがみこむ・・・・・・すると、彼女の生温かい女の証が、彼のシンボルをずぶずぶと飲み込んでいった・・・・・・
「!!!」
シャナンがいきなりカッと目を見開いた。何、これ・・・・・・?
今まで味わったことのない、この感触・・・・・・亀頭をすっぽりと包み込む、ねばねばとした、しかし熱い・・・
これが、これが女なの・・・・・・?
き、気持ちいい・・・・・・!!!
「どうだいシャナン、気持ち・・・いいだろ!?」
「うん・・・・・・すごく・・・・・・」
「実を言うとね、あたしも・・・・・・気持ちいいんだ・・・・・・」
ブリギッドが耳元でそう囁く・・・すると、シャナンのシンボルが、むずむずとむず痒くなってくる・・・・・・
「な、何だろう、これ・・・・・・?あ・・・何かが・・・出て・・・」
「いいんだよシャナン・・・いっぱい・・・出しちゃいな!」
びくん、びくん、びくん!!!
「ああああああああああっ!!!」
亀頭の熱が、最高潮に達した後、シャナンのシンボルから、熱き濁流が噴き出す。
ブリギッドは既に抜いた後だった。この辺はさすが年長の女性である。中出しはさせないということか。
シャナンの白濁は、そのまま自分のお腹に降りかかった。その生まれてはじめての熱い余韻が、彼の全身を包み込む。
「どうだい、気持ちよかったろ?」
「うん、すっごく!」
「また気持ちよくなりたかったら、あたしのところにおいで。但し、旦那がいないときにね♥」
「うん!」
100人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/15(月) 13:49:02 ID:ChdNpRnU
親子丼(2)

だが、戦局は、次第に悪化していく・・・・・・
そして、シャナンがブリギッドと交わることは、二度となかった・・・・・・

あれから17年。
あのときまだ子供だったシャナンは、もう大人になっている。
「もう17年も経つのか・・・・・・」
今、シャナンの目の前に、一人の女の子がベッドに横たわっている。少女は半ば緊張の面持ちで、じっとシャナンを見つめていた。
「シャナン様・・・・・・(どきどきどき)」
17年前の別れ以来、シャナンはブリギッドの消息を聞くことはなかった。だが、今、彼の前に寝ている少女・・・・・・彼女こそが、ブリギッドの娘である。
少女はなぜか、孤児院に預けられていた。一体、ブリギッドの身に、何が起こったのか。
だが、彼女の遺産は残った。17年経って、立派に成長した、彼女の息子と娘。
シャナンはふと考える。あの時、ブリギッドに女を教えてもらったから、今の俺がいる。
いくら感謝してもし足りない。だから、せめてものささやかなお礼として、今、彼女の娘に、男を教えてやろう。男はそう思う。
「パティよ。」
シャナンは娘の名を呼んだ。娘はじっと男の方を見つめる。
(あたしは、今日、いよいよ本当に女になるんだ・・・・・・)
彼女にとっても、これは通過儀礼。緊張の面持ちになるのは、当然のことである。
シャナンはそっとパティの女の証に指を当てた。そして、左右の陰唇を指で広げ、その場所に17年前に初めて男になったそのシンボルをそっと当てる。
シャナンとパティは向かい合っている。そしてパティはシャナンの両肩をぐっと掴んだ。
「パティ、もう少し力を抜くのだ。」
「は、はい!」
「それでは・・・いくぞ!!!」

一瞬。

「!!!」
パティの眼がカッと見開き、シャナンの肩を掴んだ両手にぎゅっと力がこもる。
パティの処女を、シャナンの男が貫いた瞬間。
それは、不思議な感触だった。生まれて初めて、膣に異物が入り込み、その膣が大きく広げられる感触・・・・・・
「痛いか?」
シャナンが聞くと、パティは少し涙目で答える。
「うん、ちょっと・・・でもね、何か・・・少し、気持ちいいの・・・」
そんなパティに、シャナンはそっと耳元で囁く。
「そうか。実はな・・・俺も、気持ちがいいのだ・・・」
「シャナン様・・・・・・」
今、この瞬間、二人は、男と女になった。王子とか、恩人の娘とか、そんなことは関係ない。今の二人は、愛し合う男と女。ただそれだけである。
このまま、ずっと繋がっていたい。愛し合う二人は、そう思う。
一番敏感で弱い部分を互いに絡めあい、二人はもう他人ではなくなった。
「愛している・・・・・・♥」
これが、今の二人を結ぶ、絶対的な関係。他人の入り込む隙間など、そこにはない。
「はあ、はあ、はあ・・・・・・」
パティがその熱い想いを受けて、思わず喘ぐ。そしてシャナンも、その喘ぎが乗り移ったかのように、喘ぎを返す。
「はあ・・・ああ・・・はああ・・・」
二人の間が、ぐちゅぐちゅと音を立てて軋む。もっと、パティの女を感じたい。シャナンの男を感じたい。
「あああっ!あああっ!あああっ!」
「ぐぐ・・・はあはあ・・・ああああ!」
もう、絶頂のときは近い。だが、17年前とは違い、外に出すことなど考えられない。
俺は、パティと繁殖したい。何故か?・・・理由などない。強いて言えば、己のDNAが、俺にそう命じているのだ。
「パティ!俺の子を産め!!!」
びくん!びくん!びっくーん!!!
「ひゃあああんっ!!!」
シャナンの精を、パティは子宮でまともに受けた。これだけで妊娠するとは限らないが、少なくとも、これがないと妊娠は出来ない。
だが、シャナンは確信していた。俺の精は、今、パティの卵と強固に繋がった。
10ヶ月ほど後に、赤ちゃんが産まれるだろう。

そして、その予感は、見事に的中した。
101人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/15(月) 13:50:06 ID:ChdNpRnU
親子丼(3)

数ヵ月後、シャナンはパティを妻に迎えた。
妊娠が判明したからだが、仮にもし妊娠していなかったとしても、シャナンは彼女を妻に迎えるつもりであった。

そして出産後・・・・・・

パティはシャナンから赤ん坊を受け取ると、早速胸を出し、赤ん坊におっぱいを与える。
目の前に、いきなりパティのおっぱいが出現したのを見て、シャナンは思わずドキッとした。
そこには、遥か昔に見た、ブリギッドの面影・・・・・・
(やはり、母娘だ)
母親として、我が子を愛するパティを見て、シャナンは思わず微笑んだ。

ブリギッドの血は、間違いなく彼女に流れている。

おしまい
102名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 18:37:30 ID:aZZA1hix
ダミアン氏…GJ
やっぱり大好きだ!!
103名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 19:20:09 ID:pIqj4cTC
GJ! さすがダミアン氏!
ただ、あえて言わせてもらうと、本当の親子丼は母娘を同時に頂く事にあり!

というわけで、アイラ・ラクチェの親子丼を希望
104名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 19:23:37 ID:89WSkLtV
ダミアン氏のSSってホントに癒し効果があるよね〜
GJです!
105名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 21:37:18 ID:3z5EMh5y
赤ん坊セリスに愛しき妻の面影を見たシグルドが息子に性的いたずらをするSSキボン
乳首の代わりに亀頭を含ませ母乳の代わりに精液を飲ませる
麗しき父性愛を文章にしていただきたい
106名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 21:49:26 ID:DqVwCAvt
アッー!は勘弁してくれ
数字板でやって
「気に食わないわねぇ」
誰にも聞こえない程小さく呟いたのは踊り子シルヴィア。とは言っても、今いる場所はシレジア王国西端にあるセイレーン城。
雪国であるシレジアで普段の服装は死を意味するので、今は防寒服。
それでも、踊り子としての意地なのか、あくまでも防寒としては最低限の装備で、いつでも、いつもの服装に着替える事ができる。
その少女がそうぼやいたのは目の前にいる女性―――フュリーだ。
廊下を歩いていたら小部屋からフュリーが現れ、それから二人は1m程の間隔を空けて同じ方向を進んでいた。
シルヴィアはフュリーに対して一つの疑問が生まれていた。それも、ほぼ確信的に。
(いつもの様子とか見てると、やっぱり、あれよね……恋のライバルって奴?)
「ねぇ、ちょっとフュリー。もしかしてあなた、レヴィンのこと、好きなの?」
シルヴィアはあやふやなままなのは嫌いで、突然、直球な質問をフュリーに浴びせる。
「えっ! …わたしは…そんな…ただ、レヴィン王子はシレジアにとって大切な方だし…」
「あっそう、じゃあ、わたしとレヴィンが付き合ってもいいのね」
答えをはぐらかされた様に思えたシルヴィアはより挑発的に言葉を返す。
「え、えぇ、べつにかまわないけど…」
「ホントに〜? 無理してんじゃないの?」
「む、無理なんかしてないわどうして私が無理なんかしなくちゃいけないの?」
「べっつに〜、それならいいんだけど。じゃあ私がもらっちゃうわよ。レヴィンさ…」
「あっ…でもね、シレジア王妃になる人はラーナ様のような気品がなくてはね…」
フュリーのその一言で、シルヴィアはカッとなった。それは、自分の生い立ちに関して馬鹿にされているように思えたから。
それも、自分でまともに物事を決められないような―――生きる厳しさをろくに分かっていない女に、と。
「あたしじゃダメだって言うの!? 失礼しちゃうわ!」
「え…、そんな…」
悪気が無かったとはいえ、フュリーも自分の言葉の過ちに気付き、申し訳ない表情を浮かべる。
「ふんっ、いいわよ! あたし、負けないからねっ」
そう吐き捨てると、シルヴィアは走り出してその場を去っていく。
目尻に溜まり出す涙を手で拭きながら、悔しそうに一人呟く。
「フュリー、絶対にあんた許さないからね。どんな手を使っても―――最低な女と言われてもいいわ。必ず、レヴィンをアタシの物にしてやるんだから」


「母上! それはないですよ」
玉座の間に響き渡ったその声はレヴィンから放たれた。
「シグルド公子とはさんざん長話をしておいて、実の息子を無視するのですか?」
「私の子供は二年前に、私を捨ててどこか遠いところに行きました。私はあなたなど知りませんよ」
「ははは、これはまいりましたね。母上はまだ怒っていらっしゃるのですか?」
シレジア王妃であり、レヴィンの母親ラーナはまるで拗ねた子供のようにそっぽを向く。
「当然です。私がどれほど心配したか、さみしい思いをしたか、あなたは全然わかっていないわ。そんな冷たい息子など、いないと思った方がましです!」
「まあ、その訳はいろいろとあるのですが、もういいでしょう。今はこうして、ちゃんと帰って来たのだから、もういいかげんに許して下さいよ。
これからは親孝行もします。なんだったら、肩でもおもみしましょうか?」
「まっ、私をとしより扱いして! レヴィン、あなたにはいろいろと話しておきたい事があります。近い内にシレジアへおいでなさい。忘れてはなりませんよ!」
レヴィン本人にとっては何気ないつもりだった言葉は、反ってラーナを怒らせる結果となってしまう。
「やれやれ、まいったな…」
そこに、レヴィンの横に立ってそっと耳打ちする女騎士―――マーニャだ。
「レヴィン様、ラーナ様はああ言っておられますが、本当はとても喜んでおられるのですよ。王子が無事に戻られてからは、すっかり明るくなられて」
「マーニャ、きみには感謝している。母上をどうかよろしく頼むよ」
「はい、シレジア天馬騎士団の長としてこの命に代えても必ずお守りいたします。レヴィン様、どうかご安心ください」
それを聞いて、レヴィンは心底安心したような微笑を浮かべる。
「ありがとう。あ、それと、フュリーはこの城に残ったままだけどいいのかい?」
「妹は…レヴィン様さえよければ、おそばにおいてやって下さい。あの子は…」
「お姉さま!」
マーニャの声を塞ぐように大声を上げたのはフュリーだった。
いつもなら、フュリーはこんな大声を出すような者ではない。その為か、レヴィンは意外だとばかりに驚く。
「あ、フュリー、いたの?」
「レヴィン様によけいな事を言わないで」
(本人の前で余計な事とはなんだよ。俺には言えない事なのか?)
「あっ、…ごめん。そうよね、よけいな事だったわ。フュリー、私はラーナ様と共にシレジアに帰るから、レヴィン様をちゃんとお守りするのよ。ね、がんばって」
「姉様ったら…」
フュリーは少しばかり元気の無い声だった。
レヴィンにはそれが分からなかった。


「気に食わねぇ」
窓辺に立つアレクは不機嫌な顔をしていた。
アレクは何度か同じ言葉を呟きながら、窓下の向こう側にいる自分と同じ緑髪の男を見下ろしていた。
その緑髪の男―――レヴィンは小さな広場で数人の女性に囲まれていた。
シレジア王国の次期国王と予定されているレヴィンには、ここに住む天馬騎士や女給もほとんど部下となる者ばかり。
だから、レヴィンの周りにそういった女性達が集うのは別に不思議ではない。
ただ、アレクがレヴィンに対して気に食わないと感じているのはある一つの理由。
それは―――


「ここにおられたのですか? 探しましたよ、レヴィン様」
現れたのは透き通るような緑髪をなびかせた女性―――フュリー。
レヴィンを囲む者達が女性と気付くと、一瞬だけ表情が凍ったように固まった。
「………フュリーか。悪いが今は、皆に旅の話をしている所なんだ。邪魔しないでくれるか」
「も、もう直(じき)、ラーナ様が帰られるのですよ。それなのに、こんな所で―――」
「うるさいな。約束通り、母上には会ったんだ。それで、文句はないだろう」
「そんな………」
「大体、母上にはマーニャがいるんだ。お互いに元気な姿を見せ合っただけでも十分だろ」
「そんな事を言わないでください。たった一人の母上なんですよ」
「……………ちっ、分かったよ。皆、悪いが旅の話はまた今度な」
フュリーが涙目なのに気付き、仕方なくレヴィンはそう言って女性達に解散を命じた。
女性達も各々の仕事へと戻っていった。
そして、レヴィンが皆いなくなったのを確認した後、自らも動き出した。当然のようにフュリーも後を追う。
レヴィンは直ぐに立ち止まって振り返る。
「……なんだよ。まだ何かあるのか?」
「レヴィン様がまた逃げたりしないようにと……」
「し・な・い。それとも、そんなに俺の事信用できないのかよ?」
「いえ、そんな事はありません。ですが」
「マ−ニャに言われたから。そんな所だろ?」
「………」
「任務に忠実なのはいいけどな、そんな毎日のように小言を言われるとこっちも息苦しいんだよ。詩人どころか、まるで囚人になったみたいだ」
「レヴィン様は―――」
「王族です。だろ? いい加減に同じ台詞ばかりで聞き飽きた。生真面目すぎると男にモテなくて、結婚どころか恋人も出来ないぞ、フュリー」
それを聞いたフュリーは顔を真っ赤にして、急に口早になる。
「そ、それはレヴィン様にはか、関係の無い事です。わ、私は誰かに好かれたい為に騎士になったつもりはありません。私は―――」
「ああ、もういい。どうせ、マーニャのような騎士になりたいとか言うんだろ? 一々ムキになるな」
「………すみません」
「なんで、そこで謝るかなぁ……まあいい。とりあえず部屋に戻るから、お前も見送りの準備をしろ」
「……はっ、かしこまりました」
フュリーはレヴィンに敬礼し、そのまま広場を去っていった。
レヴィンはその姿を見届ける。
「………俺には関係ない事、か。俺の事は王子としか見てくれていないのか? 教えてくれ、フュリー……」
悲しげに呟き、レヴィンも一人広場を去っていった。


「気に食わねぇ」
今日だけで何度呟いた事だろう。一部始終見ていたアレクはレヴィンがムカついて仕方なかった。
「優柔不断しやがって………告白するならさっさとしろっての! 只でさえ軍には女が少ないってのに、
アイツばっかりモテやがって―――いや、それは一国の王子だからまだ許せる。問題はアイツが一人を決め切れていない所為で、
シルヴィアや、フュリーが他の男になびく事はないって事だ。それも、正反対な性格をした二人だ。
恋に負けた方はかなりどショックを受けるに違いない。そこを俺が………」
アレクは拳を強く握り締める。よっぽど、この問題に力を入れているようだ。
「周りは結婚してるってのに、独身なんかじゃいられねぇ」
最後の方で本音を吐きながら、アレクは苛立ちをかき消すように、布越しに頭を強くかく。
「クソッたれ。一度、あの馬鹿王子にギャフンと言わせるような事しないと気が済まないぜ」
立場的にギャフンと言わせられているのはアレクの方だったが、それだけ、彼も独り身は嫌だという事だろう。
「まったく、なんとか方法はねぇかなぁ?」
「手伝ってあげようか?」
背後からの声にびっくりしたアレクは、思わず窓から落ちそうになる。なんとか落ちずに済むと、声を掛けてきた方へと視線を送る。
そこにいたのは今しがた声に出したばかりのシルヴィアだった。
「い、い、いつから?」
「んー? 優柔不断しやがってーとか言ってたあたりから。まぁ、私の名前出された時は何様のつもり? って思ったけどね」
「あ、あー、それはすまない」
アレクはばつが悪そうに頬を掻きながら謝る。
「そういえば確か、レヴィンの事を馬鹿王子って……」
その言葉に反応してからのアレクは速かった。
シルヴィアの口を塞ぎ、もう片方の手でシルヴィアを抱え持ち上げると近くの小部屋へと連れ込むと、職人もびっくりな見事な亀甲縛りでシルヴィアを吊るした。
その速さはレヴィンが放つ風魔法に匹敵すると思える程で、シルヴィアからすれば一瞬の出来事にも思えた。
「ちょ、ちょっと、何すんのよッ!! だ、大体、なんでこんな技知ってるのさ」
「そ、それはなんか異次元みたいな所からのエナジーか何かが、なんかもの凄いパワーで俺を、こうバーッと包むような感じで……」
「意味が分からない言い訳はどうでもいいのッ!! ちょっと外しなさいよ、コレッ!!」
怒り心頭のシルヴィアに対し、アレクは哀れな目でシルヴィアを見上げる。その目は既に犯罪者が開き直ったような、そんな目をしていた。
「外してやりたいのはヤマヤマだが、さっきの言葉を聞かれた以上、ここで帰すには……」
「人の話を聞けっての!! 私はあんたの手伝いをしてあげるって言ってるの」
「ほっ、本当か!?」
「本当よ。だからコレ、外してよね」
アレクは疑いを残しながらも、最初の言葉を信じてシルヴィアを解放する。
「まったくもう!! 痕が残ったらどうしてくれんのよっ!!」
「すまない。愚痴とはいえ、あんな事を報告されたら、俺の首が飛びかねないからな。で、手伝うって?」
「要は、彼女が欲しいって事でしょう? 私もレヴィンを手に入れたいから協力しましょうって話」
「……つまり、シルヴィアはレヴィンを恋人に、俺はフュリーを恋人に、って事か?」
「そういう事。アタシはフュリーに、あんたはレヴィンにギャフンと言わせたいんでしょう? だったら、利害も一致してるし、いいんじゃない?」
「簡単に言うけど、どうやって? 作戦はあるのか?」
「レヴィンがフュリーを好きになるとしたら、世間知らずだけど真面目で清純な所だと思うの。多分だけどね。悔しいけど、あの雰囲気はアタシには出せないわ」
「……確かに、でっ!」
シルヴィアがアレクの後頭部を叩く。
「そこは違うって否定しなさいよ! もう、アンタって女心ってものを分かってるようで分かってないわね」
「そうじゃなくて、シルヴィアは他人を元気にするような明るさと親しみやすさが武器って感じだからな。俺はそういう所好きだぜ」
「ほ、褒めたからって許してあげないわよ。そ、それに、アンタはフュリーを彼女にするんでしょっ!」
「そうなんだよな。よく考えてみればさ、素直で一生懸命で、騙される事を知らなさそうな無垢な心を持った女の子なんだよな。
ホント、騎士でなけりゃ箱入り娘そのものだぜ。俺色に染めてぇ〜!」
アレクは一人想像の世界へと入り込み、いやらしい笑みを浮かべる。
きっと今頃、アレクの妄想の中ではフュリーに色々いやらしい事をしているに違いない。
「そこよッ!!」
「えっ?」
シルヴィアの声にはっと意識が現実に戻るアレク。ただ、シルヴィアが自分の妄想の中身を指摘されたのかと思い戸惑う。
「つまり、フュリーは清純だと思っているレヴィンを幻滅させればいいのよ」
「幻滅たってどうやって? 彼女はガードが固くて、お酒の誘いすら乗らないぜ?」
「耳を貸しなさい」
この部屋にはアレクとシルヴィア以外に人はいないのだが、よっぽどの作戦なのだと、アレクも何も言わずに耳を傾ける。
「――――」
「―――なっ、それはナイだろっ!?」
「大丈夫よ、この城の天馬騎士に聞いたの。あの女の友人からも確認したんだから。『そこまで純粋無垢だと、時が来るまではその心を大事にしたい』ってね。
周りの人まで過保護にしてるみたいよ。多分、あの女は恋人がする事ってキスしたり、デートしたりするぐらいじゃないかしら? まるで子供ね」
「だからって、その作戦はマズイだろ!? 下手したら、本当に俺の首が飛ぶぜっ!!」
その作戦はかなり危険な内容なのか、アレクはそれは無理だと躊躇(ためら)う。
「あっ、そう。だったらいいわ。他の人に相談持ちかけるから。アンタは男としての機能を果たせないまま一生独身でいれば?」
「なっ、なんだとっ!!」
そこまで言われてはアレクも黙ってはいられない。
「いいじゃねぇか。やってやるよ。その代り、行動に移す時はお前も同行しろよ!!」
「いいわよ。今更、その程度で恥ずかしがるほど子供じゃないし。その代り、下手くそな事して計画を失敗させたら許さないからね」
「いいぜ。俺が騎士だけじゃなく、そっちの方も強いって事を教えてやる」
「頼りにしてるわよ。アタシの為にもね」
「任せとけ!」
そう言うと、二人はほぼ同時に高笑いするのだった。


―――その夜、ラーナ一行を見送ったフュリーは遅めの夕食を食堂で取っていた。
昼間着けていた鎧やプロテクターなどは脱ぎ去り、今は最低限の軍服姿だ。
遅めという事で、あっさりしたスープとサラダだ。それを黙々と食べていた。
「―――あの、私になにか…?」
フュリーは食事を止めて、向かいに座る人物に声を掛ける。
ずっと自分をみつめられていては、食事もしにくい。
「俺の事は気にしないでくれ。まっ、食事が終わったら少しばかり俺の話を聞いて欲しい」
「は、はぁ……」
フュリーは仕方なく食事を再開する。量自体は少ないので、数分後には綺麗に食べ終わった。
「―――あの、それでお話とはなんでしょうか?」
「……そうだな、まず最初の話だけど、シルヴィアの事なんだ」
「シルヴィアさん……ですか」
シルヴィアという言葉に小さく動揺をみせるフュリー。アレクは予(あらかじ)め聞かされていた様で特に反応はしない。
「彼女、君に酷い事を言ったそうだね?」
「いえ、そんな……酷いとするなら私の方です。彼女には申し訳ないと思っています」
「実は俺さ、彼女に頼まれたんだ。彼女に代わって謝りの言葉を言って欲しいって」
「シルヴィアさんが、ですか?」
「ああ。もしかしたら、君に許してもらえないんじゃないかって、不安で怖くて、面と向かって言えないってね」
「そんな、私の方は別に気にしてなんか……」
「それともう一つ。レヴィンの事は貴女に譲る。貴女の方がレヴィンに相応しいって言っていたよ」
「わ、私はレヴィン様の事を―――」
フュリーは慌てたように否定しようと手を大きく横に振る。しかし、耳まで真っ赤にしたその顔を見れば心根は間違いない。
「無理に否定しなくてもいいよ。レヴィン王子―――おっと、シアルフィ軍内で王子と言われるのは嫌ってたね、彼。
レヴィンに対する君の態度を見てれば誰でも気付く。気付いてないとすればレヴィン一人だけかな?」
「え、私、そんな――」
アレクの話を初めて知ったような表情で、今度は遂に顔全体が朱色に染まる。
(ウブだねぇ。確かに、周りの人が彼女を大切にしよう思う理由も納得いくぜ)
「それで相談なんだが、君はレヴィンの事を愛している。君自身もレヴィンに愛されたいと思っているんだろう?」
「わ、私は国に仕える騎士です。王子であるレヴィン様を―――」
「エーディン様とミディール。アイラ様とホリン。ラケシス様とベオウルフ。後者2つに関しては騎士ですらない。
今の時代、王族と騎士の恋愛は御法度なんて言う人はほとんどいないぜ。あるとしたら、政略結婚を考えている所だけだろう。
レヴィンも政略結婚の話とか出ているのかい?」
「…いえ、私の知る限りでは………」
「だったらいいじゃないか」
「でも! ………でも、私はラケシス様やエーディン様のような美しい女性ではありません。化粧と言うものもほとんどした事がありませんし、
いくら何でも、王子と私ではあまりにも不似合いかと思うんです……」
フュリーは自嘲気味にそう言いながら、自らを段々と落ち込ませ始める。
(ちょっとネガティブ過ぎるけど、フュリーは自分の良さに気付いてないみたいだな。まっ、ここはあえて―――)
「……確かに、今のフュリーでは難しいね。見た目は悪くは無いんだが、女性としての色気があるかと言われたら……」
「以前、レヴィン様に言われた事があるんです。お前はもっとあか抜けた方がいいって。それってつまり、私には女性としての魅力がない……って事ですよね?」
「厳しく言うならそうなんだろうね。俺としては君みたいな女の子も十分魅力的だけどね」
アレクはさり気なく自分の好感度を上げる為の言葉を混じ入れながら、フュリーの思っている事を聞きだす。
「あ、ありがとうございます。そんな事言ってもらえたのは初めてです」
再び頬を染めたフュリーを見て、テーブルの下でアレクの拳が強くガッツポーズを作る。
「それで、だ。シルヴィアがそんな君の為に、女性としての魅力をあげる訓練を教えたいと言っているんだ」
「そうなんですか!?」
「当然、今の状況ではゆっくりとはしていられない。訓練と言うからには厳しい物になる筈だ。
時には辛い事や恥ずかしいと思う事もしなければいけないかもしれない。それだけの覚悟があるならって事らしい」
「そんなに大変なものなんですか!?」
「俺も君も騎士をしているなら、日々の修練によって成長するものだというのは分かってるだろ? 男として、女として、人間として成長する事だって、
日々の積み重ねさ。それを短い期間で叩き込む。それも、一国の王子に愛されるという大きな壁だ。決して甘いものじゃない」
「それは分かってます。ですが……私に出来るでしょうか?」
アレクは自分の胸を強く叩き、力強い眼差しでフュリーの不安そうな瞳を見抜く。
「安心してくれ。シルヴィアだけじゃない。男からの目線って事で俺もフュリーに協力する」
「そんな!? 私の事でご迷惑おかけするには―――」
「いいって、いいって。俺も乗り掛かった船だ。君が訓練を受けるというなら、快く協力させてもらうよ」
「で、でも……」
「というより、俺自身の為さ。王族と騎士の恋愛は駄目なんて回りの考え方を壊したいんだ。人は身分で恋をするんじゃない。人は心や感情で恋をするもんだ。
俺の主君であるシグルド様なんかそれの体現者だろ?」
「あっ――――くすっ、そうでしたね」
「おっ、やっと俺の前で笑ってくれたね」
今まではどちらかというと、内気で悲しげに語っていたフュリーの表情に、僅かな明るみが表れ始めた。
「あっ、すみません。相手方の主を笑うとは不謹慎でした」
「気にしないで。君の笑顔が見れた事の方がよっぽど嬉しいぜ。それに、笑顔――笑う事は女性として魅力をあげる事の一つでもあるんだからさ」
「そうなんですか?」
「エーディン様やエスリン様を見なよ。美しい人は皆笑顔だろ? ラーナ様だって笑顔が優しそうで美しい人じゃないか」
「はい。そうですね。でも、ラーナ様をが褒められると、仕えている私達も嬉しくなってしまいます」
相手を褒める時は、別に本人の事だけじゃない。相手お家族や友人に対する褒め言葉も人は自分の事のように嬉しく思うものだ。
「君も笑うと魅力的に見えるよ。俺が王子だったら直ぐに結婚を申し込んでいるよ」
「は、はい……あ、いえ、冗談とはいえ、そんな事いわれると照れくさくて、顔が……」
もちろん、最後に本人を褒めればその効果は倍増。
女性騎士が中心のこの国で、元々ガードの固い彼女は、恐らく今までに男から口説かれた事は皆無に等しいだろう。
男慣れしていない彼女にとって、今の会話だけでも彼の好感度がぐんと上がっているに違いない。
アレクはそうを確信し、話を終わりへと向ける。
「それで、俺とシルヴィアの訓練を受けてみる気はないかい?」
フュリーは暫し黙り込む。ここで、断られたら作戦は失敗に終わる。
アレクは冷静を装いながらも、心では必死に祈っている。
(受けると言ってくれ。受けると言え。受けると言え〜!!)
「……やっぱり」
その言い方でアレクは心の中でがっくりと肩を落とす。
その時、
「二人っきりで何やってんだ、フュリー?」
「あっ、レヴィン様!?」
声と共に現れたのはレヴィン。
二人の姿を確認したレヴィンはあからさまに不機嫌な顔をしている。
「こんな所でなにやってたんだ? 答えろよ」
「あ、あの、そ、それは………」
「同じ騎士として話を聞いていたのですよ」
二人の間にアレクが割って入る。
(フュリーが嘘をつけるとは思えないし。出来ても、主君に嘘をついた事で自己嫌悪に落ちかねないからな)
「お互いに仕える者として、いい話し合いが出来ました。レヴィン王子の側近であるフュリー殿は、同じ騎士として尊敬できる部分が多かったと思っております」
ここでも先程と同じ方法。『身近な人間を褒めろ』を行う。ただし、この男に通用するかは分からなかったが。
「……まあいい。そういう事にしておいてやる。それと、シアルフィ軍にいる時は王子だとか敬語は使うなって言ってるだろ」
「はっ、すみません」
「ふん……まあ、フュリーも 一 応 女だからな。変な虫がついて仕事に支障を来されても困るんでな」
「……いち…お…う……」
レヴィンの一言にフュリーの瞳は曇った様に暗くなる。その小さな呟きをアレクは聞き逃さなかった。
「俺は別にそんな……此処に来てから色々と忙しい彼女が、どうしてそこまで頑張れるのかと思って尋ねただけさ。
最近なんか、ほとんどゆっくりしている姿を見ていないし、このままじゃ、いつか倒れてしまうと忠告入りでね」
フュリーは疲れていると、アレクが遠回しながら訴える。
これは嘘じゃない。実際、ラーナ王妃がセイレーン城を訪問するという話が決まった一週間前から、シレジア騎士達は準備や伝達などで忙くなり、
特に、レヴィンの側近であるフュリーが一番大変だった。それはレヴィンが一番知っている筈である。
「…………そうか。とりあえず俺はもう行くが、フュリー」
「は、はいっ!?」
「母上訪問の仕事が終わって明日は特に忙しくないだろう。明日は特別に休暇をやる。うんと休め」
アレクの一言が聞いたのか、レヴィンはそう言い残して食堂を後にした。
「あ、ありがとうございます!」
フュリーは深々と頭を下げ、その体勢はレヴィンの姿が見えなくなるまで保たれた。
そして、アレクの方へと振り返ったフュリーは、今度はアレクに向かって頭を下げる。
「シルヴィアさんにも伝えてください。訓練を受けさせてくださいと」
それを聞いたアレクの目は、さっきの善人そうな瞳ではなくなって、獰猛な獣の目と変わっていた。
(ふふふ、面白くなってきた。フュリーを立派な『女』に仕立て上げ、旨くいけば、そのままフュリーを俺の物にできる。
レヴィン王子、おまえのその不器用さが命取りになるぜ。ふふ……フフ……フフフ……!!)
アレクの心底で、自分でも感じた事無い程の何か黒い物体が、鼓動のように蠢いているのを感じた……

120Interlude ◆YLdWB0/d2s :2006/05/16(火) 09:37:56 ID:uM9fYPle
とりあえず、前編はここまで。
早ければ、明日には後編を投下できると思います。
ただ、>>88のような完全なネトラレまでは行かないと思うが、悪しからず
121名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 17:00:52 ID:uZiLEH1w
どどどどど・・・ ) )
( (  ∧_,∧ ) ))
 (( (´・ω・)っ□
  (( (っ r
   i_ノ┘

どどどどど・・・
( (  ∧_,∧ ) ))
(( ⊂(´・ω・`) ))
 ( ヽ日⊂ ) )) )
  (( (⌒) |
    三 `J

   ∧_,∧
  ⊂(´・ω・`)⊃旦
☆  ノ   丿 キキーッ
 ヽ ノ (⌒) 彡
  と_丿=⌒

GJです。お茶ドゾー
  ∧_,∧ ゼェゼェ
 (´・ω・;)
 ( o旦o)))
  `u-u´
  
122名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 18:43:09 ID:CFZZOQrT
ntr ktkr GJ
123名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 21:07:18 ID:sGTysmGa
この後どんなにいやらしい展開が繰り広げられるか、想像するだけでよだれが出る展開ですね
聖戦好きなんでうれしいお話です
124アレクとシルヴィアの>>88大計画 その1:2006/05/17(水) 06:39:09 ID:r/vxuTnn
あれから、フュリーは一度部屋に戻り、ある程度疲れを取ってからアレクの部屋―――寝室に向かった。
「―――聞いた場所は、確かここ……」
フュリーは自らに確認を取るように一人ごち、目の前にある扉を不安げに視認する。
『訓練は今夜から始めるよ。一度部屋に戻って準備が出来たら俺の部屋に来て欲しい。シルヴィアと二人で待ってる』
先程のアレクの言葉が脳裏に蘇る。
「……受けたその日に。それも、こんな夜更けからなんて、一体どんな訓練なんでしょう?」
――心臓が大きく鼓動している。
不安や期待で昂ぶる感情を抑えながら、控えめに扉をノックする。
「―――どうぞ」
返ってきたのは先程と同じ男性の声。
「……失礼します」
フュリーは一唾飲み込んで、心落ち着かせて扉を開く。
どんな未来が自分を待ち受けていうるのかと知らずに―――


フュリーと別れてから数刻。既に、次の日へと変わっていた。
椅子に座っていたアレクが、自分のベッドに寝転がるシルヴィアに「失敗したんじゃないの?」と聞かれたその時、遂に、待望の女性が現れる。
扉が開き、室内に入ってきたフュリーは、やや緊張した面持ちだ。
(男性の寝室を訪れるという事すら初めてなのかもしれないな)
仕えているレヴィンの部屋くらいならあるかもしれないが、彼にとってそんな事はどうでもいい。
今、現実として起こっているのは、フュリーが己の寝室にいるという事。
まるで、罠に掛かって身動き取れない野兎を見下ろしているような気分で、
膨れ上がる黒い欲望が、今にもフュリーを襲い掛からんとアレクの心内を暴れまわる。
アレクはそれを必死に押えて、扉の前から動かないフュリーに声を掛ける。
「来るのが遅かったから、やっぱり止めたのかと思って心配したよ」
「す、すみません」
125アレクとシルヴィアの>>88大計画 その2:2006/05/17(水) 06:41:26 ID:r/vxuTnn
「ホントだよ。遅いよ、フュリー」
そう言って、フュリーの横から抱きついてきたのはシルヴィア。
「あまりにも遅いから、次の日になっちゃったじゃない」
「あ、シ、シルヴィアさん。昼間は私……」
その時、シルヴィアは己の口元に人差し指一本を立て、フュリーの言葉を止めさせる。
「あれはお互い様で、もう無しにしよ。ね?」
「―――はい」
シルヴィアから仲直りをしようと言ってきてくれた事で、フュリーも安心したように朗らかに相槌を打った。
「それじゃ、二人ともこっちに来て」
「はーい!」
「は、はい!」
アレクの呼びかけに二人が応じる―――シルヴィアがフュリーに気付かれないように部屋の鍵を掛けながら。
「―――それじゃ、まず確認しておく。フュリー、君はレヴィンに愛し愛されたい。それは間違いないな?」
「……はい」
「それじゃ、どうやって彼の気を引くか、だけど―――シルヴィア、君の番だよ」
「はいはーい☆」
シルヴィアが明るく答える。
「そうねぇ。一時レヴィンといっしょに旅してきた私からすると………フュリーは女の子としては悪くは無いけど、
女性としては魅力不足かもね。もしかしたら、妹ぐらいにしか思っていないんじゃないかな?」
「妹…………ですか」
シルヴィアのその発言は、フュリーには予想以上の辛さだったらしい。
なにせ、妹という事は、完全に恋愛相手として見てもらっていないという事になるのだから。
シルヴィアは沈痛に沈むフュリーの姿を見ながら、小さな痛みを与えられた事に軽く悦に入る。
126アレクとシルヴィアの>>88大計画 その3:2006/05/17(水) 06:41:55 ID:r/vxuTnn
アレクがフュリーの肩にポンッと手を置き、同情の眼差しを送る。
「まっ、現状を知ったって事で受け止めるしかないさ。それを変えていく為に、今から訓練するんだろ?」
「そ、そうですね。落ち込んでばかりじゃ、ダメですよね」
フュリーは自分に言い聞かせながら顔を上げた。そして、次に進もうとシルヴィアに視線を移す。
「シルヴィアさん。お願いします」
「そうね。じゃあ、次は―――」
先程の事がよっぽど楽しかったのか、シルヴィアは予定とは全然違う内容を言い始めた。
アレクが『笑顔は女性の魅力の一つ』とは言ったものの、シルヴィアがその事に関して実行したのは、
フュリーに笑顔を作らして、「もっとこんな感じ。ここはこうして―――」と、フュリーの頬を抓(つね)って伸ばしたり、
レヴィンがフュリーの事をどんな風に思っているかを、ある事ない事でっち上げてフュリーを落ち込ませたりした。
シルヴィアは笑いを堪えながらも、従順なフュリーを見て楽しんでいた。だが、アレクから向けられる視線を察知すると、
さすがに遊びすぎたと反省し、予定の行動に切り替える。
「―――さてと、それじゃ今夜は次で最後よ」
フュリーも精神的な苦痛を受けまくったおかげで、その面(おもて)には元気が無かったが、「最後」という言葉を聞いて、希望に満ちた瞳を映す。
「最後は――――服、脱いでちょうだい」
「……………えっ?」
シルヴィアの言葉にフュリーはきょとん。
言葉の内容が理解出来なかったのか、それとも、その内容に承服出来ないのか、その顔は呆然としたままだ。
「だから、服を脱ぐの。さっさとしてよ、時間無いんだからさ」
「えっ、なっ、ど、どうしてですか!?」
「さっきまでしたのは外見的な魅力をあげる訓練。次にやるのは、内面から魅力を溢れさせる為の訓練なのよ。
127アレクとシルヴィアの>>88大計画 その4:2006/05/17(水) 06:42:30 ID:r/vxuTnn
それをするには服を脱いでもらわないと出来ないの」
「そんな………だ、だって、男性のアレクさんが見ているんですよ。それなのに………」
フュリーはアレクに助けを求めようと視線を送るが、アレクの方も真剣な眼差しでフュリーを貫く。
「フュリー、俺は言った筈だよ。時には辛い事や恥ずかしい事もするって。それでも、君はやると覚悟を決めてここにいるんじゃないのかい?」
「そ、そうですけど……」
「…ああ、もう。しょうがないわね」
苛立ち気にぼやくシルヴィアは、フュリーではなく、自分の服を一気に脱いで下着姿になる。
「ほら、アタシいっしょに脱いであげるから、フュリーも脱ぎなさい。それとも、私に脱がされたい?」
否定は許さないとその眼光でフュリーに圧力を掛ける。
その小さな体の一体何処に、それだけのパワーがあるのだろう。騎士であるフュリーはその迫力に完全に圧され、目を合わす事が出来ない。
「………は……ぃ」
プルプルと震えた唇を強く噛み締め、恥ずかしい気持ちを押さえ込むように自らの手で服を脱ぎだした。
アレクはその一つ一つの仕草や露になっていく姿を食い入るように見つめる。
ブーツを脱ぐ―――ここはまだまだ。靴下とパンツがフュリーの肌を隠し防いでいる。
上着を脱ぐ―――現れたのは真っ白な肌着と引き締まった腕。騎士としての訓練が無駄の無い筋肉を作り出し、健康的な魅力を醸し出す。
ベルトを外し、パンツを下ろす―――露となったのは下半身。太腿から足首にかけての脚線美は、どこか幼さを残した顔立ちのフュリーとは裏腹に、
妙に艶っぽくて男の情欲を誘う。色白な肌もそれを助長させているのだろう。また、ショーツを着けているにも関わらず、肌着を下に引っ張って
必死に隠そうとする仕草が堪らない。彼女自身は注目されたくないとしているのだろうが、それが反って、男の―――アレクの視線を引き付けてしまう。
肌着に手を掛ける―――
「待った!!」
128アレクとシルヴィアの>>88大計画 その5:2006/05/17(水) 06:43:08 ID:r/vxuTnn
アレクが咄嗟に大声をあげ、フュリーの動きを止める。
「………靴下。靴下も脱いで」
フュリーは肌着から手を放し、ゆっくりと靴下を脱ぎ取る。
素足となった両脚を交差に組み合わせる。
フュリーにとってはシレジアの寒さを防ぐ為にした仕草も、男によってはそれだけで欲情してしまう―――そんな色っぽさを漂わせている。
(やっぱ、人一倍羞恥心が強いフュリーだからなんだよな。さっさと脱ぎ捨てたシルヴィアなんか、対してムラムラっと来なかったし。)
そして、恥ずかしさに堪えて肌着も脱ぎさったフュリーは、遂に上下の下着のみとなった。
しっかり確認できるようになった胸のふくらみも尻の肉付きも、女性として十分に魅力のある大きさを持ち、
毎日の訓練によって鍛えられた体には一切の贅肉など無い。
また、姿勢には厳しい騎士の振る舞いがこういう所でも効果を表していた。
背筋はしゃきっとしており、出る所は出て、引っ込む所は引っ込む―――まさに、バランスのとれた美しいボディライン。
それに加え、まるでシレジア特有と言わんばかりの白い肌。そして、それによってフュリー長い緑髪が良く映える。
シレジアの騎士でもあるフュリーという少女は、素材としては一級品であった。
「あ……あの、終わりました。こ、これでいいですか?」
赤面したフュリーがシルヴィアに次の進行を促す。だが―――
「何言ってんの? 服を脱ぐって言ったでしょ? 全部よ、全部」
「そ、それは無理、無理です!」
シルヴィアが何度も命令するが、今度ばかりはフュリーも限界らしく、頑なに嫌がる。
「しょうがないわね。それじゃ……」
そう言うと、突然彼女はフュリーの体に抱きついた。
その瞬間、シュルッという擦れ音と共に、胸を守っていた布が解け落ちた。
「きゃっ!!」
フュリーはそれを掴もうと手を伸ばしたが間に合わず、完全に乳房が露となった。
そして、その隙を逃さなかったアレク。
背後に回ると同時に、フュリーの形の良い胸を優しげに覆う。
129アレクとシルヴィアの>>88大計画 その6:2006/05/17(水) 06:44:17 ID:r/vxuTnn
「え、え、え? 何するんですか!?」
「これからやるのは第2ステップさ。フュリーはただ感じるままにしてくれればいい」
「そ、そうではなくて、む、胸を、ふわぁっ!!?」
フュリーがアレクの手を退かそうと試みた時には既に遅く、アレクが胸の愛撫を開始した。
「忘れないで欲しいのが、これは特訓だという事だ。レヴィンに釣り合うだけの女性になりたいんだろう?」
「そ、そうですが、こんなの恥ずか、ひぃっ!!」
フュリーがビクンッとはねる。
「ん? どうした、フュリー? 何か苦しい?」
アレクは心配したように声を掛けながらも、胸の愛撫は止めない。
「そ、そこは、あ、あまり弄らないでくだ、ひゃうっ!!」
「そこって、もしかして………これ?」
「ひぃあッ!!?」
アレクは確認するように乳首を引っ張ると、フュリーは高らかに鳴いた。
(本当に、こういう行為を知らないんだな。まぁ、それだけ仕込みがいあって、今から楽しみだぜ)
「い、いけません、そ、そこは引っ張らないで―――ふぅんっ!!」
フュリーの体がビクビクっと震える。
「フュリーってもしかして、お尻とかも弱いの?」
声はフュリーの足元からで、シルヴィアがフュリーの太腿や尻を丹念に揉んだり撫でたりしている。
それに対して、アレクがはっと思い出したように答える。
「そういえば、騎士だとかよく馬に乗ってる人は、常に尻に刺激を受けてる分、敏感になりやすいって聞いたことあるぜ」
「へぇ、そうなんだ。という事は―――」
シルヴィアは嬉しそうに舌を出し、発見した弱点を中心に揉み責める。
「あっ! あ……ん…だ………だめ……そ……こ…んはぁ!!」
「どう、フュリー? 気持ちいいでしょ?」
前からはシルヴィアが、背後からはアレクがフュリーを愛撫する。
「はっ、はっ、あうっ! くっ………ぅ…むっ……ひゃあっ!!」
130アレクとシルヴィアの>>88大計画 その7:2006/05/17(水) 06:44:52 ID:r/vxuTnn
シルヴィアは尻や太腿を中心に責めたて、時には陰部の部分を優しく擦る。
アレクは痛くない程度に胸を揉みしだき、乳輪をなぞり、乳首を弾いたり転がしたり、引っ張ったりとバリエーションを組んで胸部分を一点集中で責める。
その度に、少女は小さく、大きく、小刻みに鳴く。
「こ……これ……くぁっ! く、くん…れ…んに……ふぅっ!!」
アレクは胸ばかりじゃなく、今度は、うなじをなでたり、耳を軽く噛むなどをして責めたてる。
「フュリーにはまだ分からないかもしれないが、この訓練は女性としての魅力を引き出すのに最適なんだよ」
「で、でも……こ、れ……って…へ……ンッ!!」
「だ・か・ら、フュリーはあたし達に任せて、感じてればいいの」
「協力するって言ったろ。悪いようにはしないから、俺達を信じてくれ」
「はっ……あっ………ダメ!! ひっ、ダ、ダメッ、おかしいの!! いやっ、ふぅわぁぁぁッ!!!」
シルヴィアが陰部を責めると同時に、乳首を口に含んで引っ張り、フュリーがビクッと大きく仰け反る。
今度の反応はさっきより大きい。
「はぁ、はぁ、はぁ」
一回、一回を大きく呼吸するフュリー。
一度も体験したことの無いような感覚に、きっと驚いている事だろう。
(初めてとは思えないほど感度は良好♥ フュリー自身も嫌がる気配は無くなって来たし、そろそろいくか)
アレクが愛撫を中止して、フュリーをベッドへと寝かす。
フュリーはイッた余韻がまだ残っているようで、涙目ながらトロ〜ンとしており、意識が薄い。
その間にフュリーの下の布も脱がし、生まれたままの姿にする。
下の口も既に愛液がトロトロと溢れ出している。
(これなら問題ないな)
「フュリー。これが、最後のステップだ」
フュリーの上に圧し掛かり、意識が戻りつつあるフュリーに見せたのは、アレクの大きく反りあがった剛直な肉棒。
131アレクとシルヴィアの>>88大計画 その8:2006/05/17(水) 06:45:32 ID:r/vxuTnn
「今から君のココに入れる。これが終わったら、今日の訓練は終わりだよ」
ビクビクッと心臓のように鼓動するそれを見たフュリーは、それをきっかけに意識がはっきりと戻る。
「そ、そんな………そんな大きいのなんて、入りません!!」
「フュリーなら大丈夫。最初は痛いかもしれないけど、すぐに慣れるさ」
(まっ、本当は3、4回目くらいから慣れるもんだけどね。これだけ感じやすいなら、もしかしたら……)
「で、でも、ん、んちゅっ」
シルヴィアがフュリーに口付けする。
「アレクを信じなよ。フュリーなら大丈夫だって」
「シルヴィアさん……」
シルヴィアに優しく諭されるように言われたフュリーは一度目を閉じ、アレクと目を合わせる。
「アレクさん。私は大丈夫ですから、お願いします」
「ああ。痛くて我慢できなかったら言ってくれよ」
「はい」
フュリーは覚悟したように頷いた。
(もう少し、もう少しだ)
アレクはフュリーの思い人であるレヴィンを思い出す。
(フュリーの処女を奪うのはレヴィンではなく、この俺だ!!)
 アレクもフュリーの覚悟を見て、腰を押し進めてフュリーの膣内へと侵入していく。
 
 ずっ……ずちゅ…ずちゅっ…

「ん……んんん……いたっ!!」
 まだ男を知らない膣壁をこじ開けて拡がっていく。強引に侵入してくる陰茎を拒もうと反発して、
強く締め付ける フュリーの膣壁。
そして、半分ほど陰茎が入った所で、一気にフュリーを挿し貫いた。
「い、痛ああぁぁぁっ!!!」
132アレクとシルヴィアの>>88大計画 その9:2006/05/17(水) 06:46:18 ID:r/vxuTnn
フュリーの叫びと共に赤い雫がフュリーの膣内から零れ落ちる。
そして、それを見たアレクが心の中で高らかに叫ぶ。
(フハハハ!! レヴィン、フュリーの純潔を奪った男はお前じゃなく、この俺だったぜ!!)
勝利の喜びもあったが、フュリーの狭い膣内が蠢き、あっという間にアレクを昇天させようとしてくる。
アレクもそれに耐え切れず、一気に腰を振る。
「くっ、イクッ!!」
その言葉と共に、フュリーの膣内から肉棒を抜き出し、フュリーの双丘に向けて精を放った。
さすがに、一発目から中出しするにはいかないと思い、外だしで終わらせる。
そのまま、フュリーに被さるようにベッドに寝転んだ。
フュリーも初めての事で体力を消耗し、そのまま深い眠りへと落ちていった。
そして、唯一起きていたシルヴィアが立ち上がり、服を着なおす。
「ふふふ、まずは第1計画成功ってとこね。これからが楽しみだわ」
そう言い残して、シルヴィアは一人部屋を出て行った。


朝を迎え、フュリーはもぞもぞとしながら起き上がる。
「……あれっ? ここは―――」
「おはよう、フュリー」
そう言って挨拶をしたのはアレク。彼は既に起き上がって服も着ている。
「あ、アレクさん!? あ、お、おはようございます。こ、ここは……」
「一応、あのままじゃ風邪引くと思って簡単に服を着させた。俺のだけどね」
その時、全てを思い出したようで、恥かしそうにベッドのシーツを引き寄せて顔を埋める。
「さ、昨夜はごめんなさい。私、あんな変な声を上げて……」
「いや、あれは普通の事なんだよ。気にしちゃ駄目さ」
「そ、そうなんですか……つっ!!」
フュリーは下腹部に痛みを感じ、苦痛に顔を歪める。
「大丈夫?」
「あっ、いえ、な、なんとか……」
そこでフュリーは思い出す。
休暇をもらったとはいえ、早朝訓練や点呼は隊長である自分がいなければいけない。
「ご、ごめんなさい。アレクさん。私、訓練に行かなきゃっ! 服は洗って返します。失礼しました」
フュリーは腹部の痛みを抑えながら、自分の服を持って部屋を出る。
しかし、すぐに戻ってきて―――
「アレクさん。昨夜の事は絶対にレヴィン様には内緒でお願いします。そ、それと………機会があれば………また今度でいいです。訓練を……お願いします」
それだけ言って、台風のような速さでフュリーはいなくなった。
だが、アレクは何も言わず見送った。
「また訓練してくださいってか。フフフ、まったく、今日から楽しみだぜ」
(終)
133Interlude ◆YLdWB0/d2s :2006/05/17(水) 06:49:08 ID:r/vxuTnn
とりあえず、終わりです。
終盤急ぎ足だったけれど、読んで楽しんでもらえたら幸いです。

それじゃあ皆、仕事や学校がんばりましょう



次回の予定は無い。気力とネタがあったら頑張る
134名無し:2006/05/17(水) 07:45:14 ID:jgrbxNkx
ベルウィックサーガのクリス希望してもいいですか?
シチュエーションは、捕虜になってエロ拷問を受けるのを希望…
自分には文才がなくて(T_T)
135名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 19:14:49 ID:MCelGdsE
頑張れフュリー負けるなフュリー
GJ!
136名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 23:00:21 ID:RpiMMv27
エルバート×クリス
ディアン×イゼルナ
アデル×ルミエール
シェルパ×アイギナ
etcetc…

BS、好きカプてんこ盛りなのに文章に出来ない…(´・ω・`)ショボン
BS神降臨、切にキボン
137名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 00:53:00 ID:zVjZRPc7
文章も練習しないといつまでもうまくならんぞ。
自分はこんなのが書きたい! という努力の跡を少しは見せてみろ。
ちゃんとしてるものなら文章にしたり、中途のものなら続きを書いてやらんこともないぞ。
138名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 02:18:26 ID:O80NBNR7
文才が欲しい今日この頃…あれば書けるんだろうけど(^_^;)
13988からネタ提供:2006/05/18(木) 07:11:39 ID:XHCiAprZ
フュリに訓練(初期)
シルヴィアと色々(フュリ受け・シルヴィア鬼畜度↑)
愛撫のみ(感度↑・フュリ堕落度↑)
視姦・自慰(フュリM度↑)

フュリに訓練(中期) 口・手・足などでの奉仕(フュリ堕落度↑)
シルヴィアと踊り子衣装を着せたフュリの踊り(フュリM度↑)
玩具責め(感度↑)

フュリに訓練(後期)
中出し解禁(堕落度↑)
シアルフィトリオとの4P(感度↑)
訓練・点呼中に…(フュリM度↑)

フュリ堕落化(ネトラレ成功?)

気力があるなら、是非お願いする
140名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 08:25:50 ID:CM50RIBW
シグルド×アイラ が会話的にもアリじゃないかなぁ。
どなたかおねがいしますう。
ちょっと・・・いやなかり見てみたい
141丼の中 ◆z3RbELqBu. :2006/05/18(木) 19:05:13 ID:gdlsPjhX
どうも、丼の中からコンニチハ。
前スレがdat落ちしてしまったので、前スレに投下していた
SSを自サイトに格納したのでお知らせします。
メル欄に検索キーワードをおいておきますので、
よろしかったら、どぞ。
142名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 19:53:49 ID:7ai9KGEJ
前スレのラケ小説、大変楽しませていただきましたよ
むこうでもこっちでも、またエロいの期待してますんでよろしく
143名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 21:37:13 ID:gTC5PERn
>>139
>>シルヴィアと色々(フュリ受け・シルヴィア鬼畜度↑)
これは、シルヴィアがフュリーに色々と悪戯したり、弄くり倒すという事?

>>シルヴィアと踊り子衣装を着せたフュリの踊り(フュリM度↑)
これは、フュリーがエロイ格好をして公衆の面前で踊り、大勢の人から見られる事で感じてしまう……かな?

>>訓練・点呼中に…(フュリM度↑)
いわゆる、痴漢プレイ……?

なんか、ゲームっぽく書かれてるけど、なんかのシチュエーションかい?
まあ、ネタの参考として頂いておきます。
144名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 21:42:32 ID:Cvx7jEwu
最後は死姦
145名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 21:44:06 ID:1IzzIICX
76 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/05/14(日) 19:27:28 ID:/W0Qgcne
じゃあ、フィン×フュリーはどうなるのかね。二人ともストイックな性格してるから、そういう行為はしなさそう

77 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/05/14(日) 19:56:35 ID:6tJ4QULu
成立はするがプラトニックを貫き通す(一線は越えない)は萌えだな。
でもそうでありながら衆目の前での行為を強要されるという妄想が
とまらないボスケテ


78 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/05/14(日) 20:03:31 ID:OU7ssGqI
強制セックスか
それいいな
問題は誰が彼らに性交を共用するか、だ
やっぱりキュアンたんか?

79 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/05/14(日) 20:09:01 ID:p7e1bYbs
キュアンとレヴィンが組んで余興にやらせるって感じだろう
それかヤリ方分からん二人のために指導付き初夜とか

80 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/05/14(日) 20:14:20 ID:OU7ssGqI
さすが神器使い連中は房事にも余念が無いな
個人的にはまずフィンに強制オナニーさせたい

81 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/05/14(日) 20:53:13 ID:6tJ4QULu
その際にはフュリーを挑発的な容姿・姿勢にさせるという
おかずで一杯ほしいところですな。
強制M字開脚とかで。
恥ずかしさのあまりに上から下から涙ひとつぶー(ひとつぶー)


神器使いは神器の継承=子作りが付いて回るからねぇ…
「プラトニック? しゃらくせぇ」的ことは考えていそう、この場合。



この流れで誰かよろ
146名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:16:29 ID:gTC5PERn
>>144
死姦は萎える
147名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:51:01 ID:xTyHnrcy
猟奇とグロは専用板で…ってのは駄目なのか?
真面目に気持ち悪くなって戻した事があるんだが…
携帯からだとスルーしたくても目に入るし。
148名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:53:35 ID:UUWdi7VC
まとめサイトから読めばいいじゃないかな
149名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:56:35 ID:y3+dG0KH
専用板orスレでってのは同意だけど携帯のフォローは知らん
150名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 00:34:37 ID:nX2fU4cv
21歳以上なら死姦は普通
151名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 00:36:51 ID:N3RleioV
>>139
書くとしたら、それぞれ三つの中から一つずつチョイスかと。
全部書くのはキツイです。
あと、中出しはシアルフィトリオといっしょでいいと思う。

まあ、気が向いたものを……
152名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 00:42:00 ID:Emhe3lSv
死姦は普通ではないと思う。
悪いとは言わないけど、マニアックだろ
153名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 00:57:17 ID:j6bBuGGx
男って、自分の奥さんや彼女が死んだら
抱きたいって思うものなの?
154名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 00:59:13 ID:nX2fU4cv
>>153
うん
155名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:00:16 ID:obGbM1SJ
オルソン乙
156名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:03:35 ID:BGpoYlM2
>155
ワロタw
157名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:06:44 ID:Emhe3lSv
変わった性癖をもったごく一部の人だろ。
一度やる度に殺してたらきりがないし、その「殺す」という感覚も賛同できない
158名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:16:48 ID:j6bBuGGx
ごく一部の人…そうであって欲しいですね。
女として、そう願うばかりです。
159名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:23:30 ID:LpCUFVTj
死姦が普通の趣向じゃない事は同意だが、
かといって何でもかんでも隔離ってのは賛同しかねる。

ちゃんと注意書きがあれば「大人が集まる」場所なんだし問題ないと思うんだが。
160名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:51:20 ID:Emhe3lSv
>>151
リクエストは有りか?
有りなら、シルヴィアと色々・玩具・痴漢で。アッー!なんかにフュリはもったいない
161名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 11:53:37 ID:Emhe3lSv
やっぱり玩具責めは無しで、
踊り子フュリ→大勢の兵士&リュート奏でるレヴィンに見られる
→羞恥心が徐々に快感に変わる→踊り終了後、興奮冷めやらぬ内にアレクがバックから襲う
→ビクビクッ!!

リクエストは置いといて、踊り子フュリ書くなら、是非、こんな感じでっ!
162名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 19:34:23 ID:RGrDR2v4
>>161
それなんてクリムゾn
163名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 19:40:28 ID:thCtQtV3
そして、ラストはああああああぁぁぁっ!
164名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 21:14:43 ID:MMFC2OvU
誰かがフュリーに自分らのセックス見せ付けてやるってのはどうよ?
165名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 21:32:53 ID:Emhe3lSv
さて、その意図は?
166名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 23:32:07 ID:kyCUqo93
見せ付けるってことは、あてつけかなにかかぬ?

ついでに、その後フュリー本人も何らかのエロい展開に持っていく要素がないと
見せ付ける意味は薄いと思う。

たとえば、シルヴィにレヴィンとられて(ここで見せ付けられる)
自暴自棄になったフュリーが例のトリオなり、誰でもいいやとばかりに
身を任せるとか、そんなかんじな。

さらに報復だったら、「あんたたち、好きにしていいわよ」みたいに
無名の兵士のおもちゃにされる展開もオプションでいけそうだけど、
その運びはちょと短絡か。

なんかヒネリがないものか。
167名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 23:42:51 ID:+XAmWgBe
独身確定のレヴィンに見せつける人妻ブラックフュリーとか
独身確定のシルヴィア(エリート踊り子のため)にレヴィンとのセクロスを見せつけるとかしか思いつかねー
基本的に真面目子ちゃんだから見せ付けるより上に出てた見られるの方がありそう
168名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 23:54:14 ID:kyCUqo93
ほぼ連続だけど自分としては
>>145みたいないじられフュリー(レスはあくまで例示でこの限りにあらず)が
フュリーらくして萌えだな。

誰か挑戦してほしい。
169名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 00:01:31 ID:N3RleioV
こんな風にネタ語ってるけどさ、
職人さんが気力を出してくれないと無駄なんだよな。

でも、こういう話題でレスするの嫌いじゃない。


(大計画)フュリーは子作りどころか、セックルそのものをよく分かってないっぽい。
多分、女性が男に酷い目に会うというのも、一方的に殴られたり蹴られたりと思ってる気がする。
強姦や中出しは怖い・危険という知識を持たせないと、ただ、従順になる話しにしか出来ない
170人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/20(土) 01:34:19 ID:YQwV9oM8
今書いてるw>フュリー
でもちょっと難しい・・・・・・
てなわけで、もうしばらくお待ちください。
171名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 09:31:34 ID:ymd6mO6S
危険な戦場に出てるんだし、セックルくらい知ってるんじゃない?
フュリーみたいな生真面目タイプだと
強姦されそうになったら自害すると思う。

そこでレヴィン人質とかするんですよ。
172名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 10:15:10 ID:9+5j1S3P
>>171
そこで死姦ですよ。

・・・やべっ!頭文字Gが喜びそうな(ry
173名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 10:21:09 ID:PNpaQbGf
シレジア陥落を聞いて、我を失ったフュリが単独で向かい、ラナ王妃を人質に取られ、キンボイス顔に犯られる。

とかならいいな
174人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/20(土) 11:53:51 ID:7dTwW6fZ
フュリーは燃えているか(前編)(1)

「招待状・・・ですか?」
たった今、目の前にいるエーディンから渡された招待状を目にして、フュリーは少しだけ呆然としている。
「はい。ささやかなホームパーティーではありますけど、よろしかったら・・・」
「そ、そんな、私なんかが行っても、よろしいのですか?」
思わず卑屈な言葉を返すフュリー。だが、そんな彼女に、エーディンは微笑んで答える。
「フュリーさんだからこそ、招待したいのですわ。」
実のところ、フュリーはあまり自信家ではない。むしろ逆に、彼女は引っ込み思案で、しかもかなりの奥手。そのせいか、好きな人にもアタックできないでいる。
容姿は端麗で、男性からは非常に人気が高いフュリーなのだが、肝心な意中の男性とは、なかなかいい関係になれずにいる。
もっとも、その彼は王子で、彼女は家臣。そんな身分の違いも、彼女が卑屈になってしまう理由の一つではある。
(私は、レヴィン様が好き・・・・・・)
しかし、そんなことを面と向かって言えるわけがない。見かねたレヴィンの母・ラーナ王妃も、彼女のために、ある特別な命令を下した。
「レヴィンに近侍して、レヴィンを護衛しなさい。」
天馬騎士としての任務。だがラーナ王妃の真意は、
(ずっとレヴィンと一緒にいて、結ばれなさい)
という意。
だが、彼女の引っ込み思案な性格が災いして、まったく二人の仲は進展しない。しかも、フュリーの前には、なんと恋敵まで現れたのだ。
「あたしが、レヴィンのこと頂いちゃうよ〜」
踊り子のシルヴィアである。
彼女も男性を惑わせるようなルックスの持ち主。その可愛くて美人な外見、そして、あまり知られてはいないが、その新緑に包まれた春の湖のように透き通った心。
フュリーは危機感を感じていた。このままでは、レヴィン様は彼女に・・・・・・
エーディンから招待状を渡されたのは、そんなある日のこと。

数時間後、フュリーはエーディンの部屋の前にいた。
こんこん。さっそくフュリーは部屋のドアを叩く。
「はぁ〜い♪」
すると中から、エーディンの明るい返事が聞こえてきた。
そして、エーディンがドアを開けて出てきた。
「まあ、フュリーさん!ようこそ私達のホームパーティーへ!」
にこやかにエーディンは言うが、フュリーは思わず緊張してしまう。
「は、はい!本日は、素敵なパーティーにご招待いただき・・・」
「まあ、フュリーさんったら!そんなに緊張なさらなくてもよろしいのに。うふふ。さあさあ、どうぞおあがりくださいな♪」
「は、はい・・・」
度を越した緊張を指摘されて、フュリーは思わず顔を赤く染めた。少しばかり、恥ずかしいところを見せてしまった。
ともあれ、フュリーは部屋の中へ・・・
175人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/20(土) 11:54:30 ID:7dTwW6fZ
フュリーは燃えているか(前編)(2)

「あら?」
部屋の中を見渡して、フュリーは思わず驚いてしまった。部屋の中には、背もたれが付いているだけのいすが一つ。そして、その前には、ベッドが置いてある。
「さあ、フュリーさんは、そちらのいすにお掛けくださいな。」
フュリーは少し不審に思ったが、取りあえずはエーディンの薦めのままに、いすに腰掛けた。
そのとき・・・・・・
「えっ!?な、何々?・・・・・・きゃあっ!」
何者かがフュリーの腰の辺りを、頑丈なロープでぐるぐる巻きにしてしまう。フュリーは忽ち、いすに縛り付けられてしまった。
「な、何するんですか!」
フュリーは必死にもがくが、両腕まで雁字搦めに縛られているので、外すことは出来ない。
その目の前に、エーディンは立つ。そして、その横には、フュリーを縛った張本人・ミデェールがいる。
「それでは、ようこそフュリーさん!本日は、私たちのホームパーティーへお越しいただき、まことにありがとうございます。
それでは、今宵は情熱と至福の時を、心ゆくまでお楽しみください。」
「そ、そんな・・・私・・・何されるのかなあ・・・」
「うふふ。ご安心くださいまし。あなたには、何もしませんから。」
そして、エーディンとミデェールは互いに向き合う。
「それでは、ごゆっくりとお楽しみください・・・」
次の瞬間、フュリーの目の前で、信じられないことが起こる・・・・・・
「きゃあっ!!!」
エーディンとミデェールの唇が、お互いに触れ合う様を見て、フュリーは思わず悲鳴を上げた。
「な、何てことを・・・」
見ると、二人の唇は少し開いていて、中からは互いの舌が伸びている。そして、それはお互いに絡まりあっていた。
「・・・な・・・な・・・」
フュリーは、わなわなと震えている。こんなキス、見たこともない。小さい頃にお父さんとお母さんが仲睦まじくしていたキスは、ほっぺにちゅっというものだった。
もっとも、それはただ単に、子供の前だったからというだけかもしれないが、とにかく、今フュリーが見ている二人のキス・・・・・・
それは衝撃的だった。思わず息を呑むフュリー。もし、レヴィンと結ばれるようなことがあったら、私も、あんなキスを・・・・・・
「・・・あら?フュリーさん、こういうキスは初めて?」
一旦唇を離すと、エーディンはフュリーに言葉を投げかけた。
「・・・・・・はい・・・・・・」
「うふふ。フュリーさん、これが本当に愛し合う男と女のキスなのですわ。」
そのまま二人は、またキスの続きに戻る・・・・・・
「えっ・・・?」
やがて、二人の唇は次第にずれていき・・・二人はお互いに首筋や顔、胸元を舐め回している。
「ん・・・」
エーディンの唇から、思わず吐息が漏れる・・・・・・それと同時に、フュリーはまたごくりと息を呑んだ。
そして・・・一瞬、ミデェールがエーディンを抱き上げると、エーディンはベッドに横に寝かされた。
そのまま、エーディンの両足が割り箸のようにパカッと開くと、灼熱のモノが_単位でプチプチと・・・
もとい、エーディンの両足が大きく広げられ、女の大事な部分が露わになる。
「あ・・・フュリーさん、じっくりとご覧下さい・・・んああ・・・」
エーディンの顔が、次第に野性味を帯びてくる・・・女から、メスへの変貌。
その女陰を、ミデェールは指で左右に広げた。
「ほら、フュリーさん、女の人のここって、唇みたいでしょ?だから、この部分は・・・陰の唇、つまり、陰唇って言うんだよ。」
ごくり。フュリーはまた息を呑む。そのエーディンの唇は、はしたないぐらいによだれを垂らしている。
次の瞬間・・・・・・
ちゅっ。
目の前で起きた、信じられない光景。
何とミデェールの唇と、エーディンの陰唇が、先ほどのような深いキスをしている。
その溢れる涎を、ミデェールは丹念に吸い上げ、なおもその舌を絡めている・・・
「今日は、いつもよりすごいなあ・・・」
ミデェールの言葉に、エーディンは薄目を開けて答えた。
「ん・・・だ、だって、今日はフュリーさんが見てくださって・・・ああん・・・」
「・・・エーディン様、えっちだなあ・・・」
「そ、それを言わないで・・・ああん・・・」
二人の行為を、フュリーは半分青い顔で、おぞましそうに見ている。
(愛する二人って、あんなことまでするものなの?)
もし、レヴィンと自分が結ばれたとしたら、やはりあんなことをレヴィンはしてくるのだろうか?
(やだ、汚いよ・・・)
176人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/20(土) 11:55:08 ID:7dTwW6fZ
フュリーは燃えているか(前編)(3)

エーディンとミデェールの二人は、すでにおぞましげに見ているフュリーの視線に気づいている。もちろん、その意味についてもである。
「フュリーさん・・・・・・」
やがて、ミデェールは唇を離した。すると今度は、エーディンの顔がミデェールの股間へと近づいていく。
その光景は・・・到底信じられるようなものではなかった。シレジアの天馬騎士として、ストイックな生活をしてきたフュリーにとって、とても信じられない出来事。
エーディンがミデェールの大きな一物を、ぱくっと口にくわえている。
(そ、そんな・・・汚くないですか?)
思わずフュリーは心の中で唸った。それを代弁するかのように、エーディンがミデェールに聞く。
「ねえミデェール・・・・・・私の身体、汚くない?」
もちろん、フュリーの心の内を読んでの発言である。それに、ミデェールが答える。
「貴女の身体の中に、汚い場所なんて、あるわけないじゃないか。」
(えっ・・・?)
フュリーは一瞬、耳を疑った。本当に愛する男女って、そういうものなの?ということは・・・私がもし、レヴィン様と結ばれるようなことがあったら、
私も・・・あんなことや、こんなことを・・・?
フュリーは一瞬、ぶるっと震えた。いくら好きな人でも、あんなところにキスなんて・・・・・・
「うふふ。フュリーさん、全てを超えるのが、愛の力よ。」
エーディンがフュリーに声をかける。その言葉に、フュリーは目から鱗が落ちたような気分になった。
(全てを超える・・・・・・愛の・・・・・・力・・・・・・)
「そう。愛があれば、超えられない壁なんてないんだ。」
ミデェールがフュリーに向かって言う。
「フュリーさん、貴女はレヴィン様の家臣っていうことで、躊躇しているみたいだけど・・・・・・」
フュリーはいきなり自分の心の内を何か鋭いもので突かれたかのようにミデェールの発言にドキッとする。
「でも、僕を見てごらんよ。僕だって・・・エーディン様の家臣だったんだよ!」
その言葉に、フュリーは金槌で頭を殴られたような衝撃を受けた。そう、ミデェールも、元々はエーディンの家臣だったのだ。
そのミデェールの発言に同調するかのように、エーディンも言葉を添える。
「そうですわ。でもね、フュリーさん・・・・・・愛は、全てを超えるものなの。」
そう言いながら、エーディンは仰向けになる。彼女の開かれた股からは、先ほどよりも多い涎で溢れていた。
「そう。できないことはないんだ。僕とエーディン様だって、ほら・・・・・・」
そう言って、ミデェールは、エーディンの涎で溢れる股に、己の肉棒を突き立てる。
「このように・・・」
「んああっ!あああっ!」
一瞬、エーディンの悲鳴が響くと、エーディンの陰唇は、ミデェールの肉棒を、ずぶずぶと飲み込んでいった・・・・・・
177人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/20(土) 11:57:02 ID:7dTwW6fZ
フュリーは燃えているか(前編)(4)

「んはあっ!」
根元までくわえ込むと、ミデェールの肉棒は、ピストン運動を始める・・・・・・
「ああ・・・み、見てフュリーさん!・・・これが・・・愛する男女の・・・しゅ・・・終着駅・・・ああん!」
ぐいっぐいっぐいっとミデェールの身体が、ありったけの想いを撃ち込むかのように激しく動く。そのたびに、エーディンの口から、激しい悲鳴が起こる。
「ああっ!あああっ!!!フュ、フュリーさん!これが・・・結ばれるという行為なの・・・です・・・ああああ・・・」
(これが・・・・・・結ばれる・・・・・・)
フュリーの視線からは、いつのまにかおぞましいという思いは消えていた。レヴィン様も、やはり、この二人と同じことを・・・?
(あ・・・私・・・)
フュリーのショーツが、一瞬、じわっと湿ったのを、フュリーは自分で感じた。
(ま、まさか・・・私も・・・求めている!?)
何となく恥ずかしい気がして、フュリーはポッと顔を赤らめた。
男女間の『好き』という言葉には、こんなにも深い意味がある・・・・・・
フュリーは今、それを肌で実感している。目の前で、愛し合うという行為の最終段階に入っている二人。
二人の顔は、もう虚ろな表情をしている。もはや、動物的な本能でしか動いていないかのような、そんな二人。
やがて・・・・・・
「あああああああああああああああああっっ!!!]
二人の絶頂の悲鳴が部屋中に響くと、ミデェールとエーディンの股間から、真っ白な粘液が溢れてきた。
そのまま、二人はぐったりとなる。やがて、エーディンは薄目を開けて、フュリーに語りかけた。
「はあ・・・はあ・・・フュリーさん・・・これが、愛し合うということなのです・・・」
そして、二人の結合部が離れると、ミデェールは立ち上がって、フュリーの縄を解いてくれた。
「フュリーさん、今なら・・・・・・まだ、間に合います!」
「そうですわ!さあ、早く、レヴィン様の元へ!!!」
フュリーは立ち上がる。そう、愛する二人の間に、壁なんてものは存在しないのだ。
今、エーディンとミデェールの二人が、それを実証してくれた。
「エーディン様、私・・・・・・」
今までの泣き虫で引っ込み思案なフュリーは、そこにはいない。今、そこにいるのは・・・獲物を狙う、獣のような目をした、フュリーである。
「私、レヴィン様を・・・・・・奪ってきます!!!」
その力強い目に、エーディンはこくりと頷く。
「フュリーさん、頑張って・・・・・・私たちは、いつでも貴女の味方よ。」

後編へ続く・・・
178名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 17:26:54 ID:wydlUiSW
ちょwww
179名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 19:18:52 ID:MDtx9/9r
本日22:33にFE三連記ラシを開催します。 皆様奮ってご参加下さい。

                         //
 .             冂| ̄\     //                    //
       ー_   匚● ̄]〕 \  // _ ーへ      冂| ̄\     //
  冂| ̄\ |    ̄囗 凵厂 囗 ̄/ ̄  /||    匚● ̄]〕 \  // _ ーへ
匚● ̄]   \  / ̄ ̄ ̄ ̄  ̄/    /⌒)ノ   ̄囗 凵厂 囗 ̄/ ̄  /||
  凵厂 □ ̄ |\|/ ̄ ̄ ̄\__|__ノ|   |
 ̄ ̄ ̄     |  |_/ ̄\Θ_   | |   |          Å
 ̄ ̄\_   I ̄ ̄ヽ――― γ冖冖γ――――――γ冖冖冖γ丶
 ̄\Θ     I   ノ―――人__ y――――――人___人丿
         l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄囗鳫 /7 〔っ目〕          ム
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[[ 発行コード ]]

基本テンプレ
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/mistletoe/GundamAA/MSG/dom.htm

コード発行所(PCからは一時間、携帯は即時発行)
http://saimoecode.sakura.ne.jp/RPG/

RPG最萌トーナメント投票スレ Round31
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1147948700/l50
180名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 19:53:29 ID:ymd6mO6S
だみゃーんさん最高っすよ、GJ!
後編wktkして待ってます
181名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 21:25:03 ID:bVui75EI
フュリー、耳年増なんじゃないか?
シグルド軍にいたら嫌でも恋愛話に花が咲くだろうからさ
女同士って結構際どいことも話すし
182名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 21:46:54 ID:CbPMDnDi
レヴィン浮気→ヤケクソで自分も浮気しようかと思うフュリー
→オイフェあたりの童貞うばう
183名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 21:52:15 ID:bVui75EI
浮気を問いただされたレヴィンが、「じゃあお前も他の奴と楽しめよ」って言って縛り上げ
事前に話をつけておいたキュアンに、これまた縛り上げられたフィンを連れて来させる
>>145
184名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 23:16:02 ID:eJ55t7ql
1話書いた大計画の事なんですが、
>>169が言っているように、抵抗感の薄いフュリーでは話が面白くないだろうと思い、
とりあえずは大計画は打ち切りにさせてもらいます。
出してもらっていたネタなどに関しては、機会があれば別の話で使えればいいと思ってます。


ところで、フュリーって山賊や敵軍に捕まって強姦されるのと、
レヴィンや先輩騎士方などに悪戯されたり、弄くりまわされるのと、
どっちが面白いと思う?
フュリーは四天馬騎士という立場を除けば、奥手で受け身なメイドさんと思っているので、
後者の「悪戯・弄られ」の方がエロイと思っているのだけど、
大計画みたいに失敗するのも嫌なので意見を聞きたいです。
185名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 02:08:15 ID:/KtgQN7x
後者のほうが厭らしいシチュだよね
186名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 02:59:32 ID:LzR4+3QV
こんなSS見つけたんだけど、全容知ってる人いる?
探しているんだが見つからない。

内奥の掻痒感にうながされてか、露わな股間にほころびそめたクレバスの
上端からは、可憐な肉芽までが恥ずかしげに頭をもたげている。
「いつまで気どってるのよ。あそこからいやらしいものまでのぞかせちゃってさ」
シルヴィアの嘲笑に応じてアレクが、
「そのいやらしいところをいじってやったら、言う気になるかもしれんな」
 と、勃起した肉芽の包皮を剥きあげる。
「ヒイーッ! そ、そんなところ、いじらないで……」
 ルビー色の花芯をアレクに指の腹でシコシコ揉みたてられたフュリーは、
たおやかな裸身をのけぞらせて悲鳴をあげた。
「いじられるのがいやなら、しゃぶってあげますよ」
 うわずった声で囁いたアレクは、割り裂かれた女騎士の股間に顔を伏せると、
血を噴かんばかりに充血した花芯を口に含んで、チュウチュウ吸いたてた。
「ヒイーッ! やめて、やめてください」
 官能の源泉を直撃する強烈な刺激に悩乱したフュリーは、僅かに自由になる
首を狂ったように振りたてながら叫んだ。このままでは、レイプされた時の
二の舞を演じかねない。弱みにつけこむ卑劣な男女の前で、
淫情に崩壊するさまを演じるくらいなら、死んだほうがましだ。
「言います。言いますから、やめて……しゃぶるのはやめて……」
 哀訴の声を振り絞るフュリーに、シルヴィアが冷ややかな声で命じる。
「言うのが先よ。はっきり言ったら、やめさせてあげるわ」
 今にも絶頂に達しそうなほど追いつめられたフュリーは、
忌まわしい官能の昂りから逃れるように、夢中で強制された言葉を口にした。
「わ、私、フュリーは、見ず知らずの男たちに素っ裸にされて縛られ、
あちこちいじりまわされているうちに気持よくなって、恥知らずなよがり声
をあげたことを認めます。そして、二人の男に代わるがわる強姦されている
うちに、普通のセックスでは経験したことがないほどすごく感じて、何度も
昇りつめてしまいました」
ようやくアレクが顔をあげても、中指の先ほどに勃起した肉芯は、ものほしげ
にヒクヒク蠢いている。
187名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 03:45:59 ID:E2LzcGAN
「お姉様・・・・・」
そしてディアドラはつやのある健康的なエスリンの首筋に舌を這わせ・・・まで呼んだ
188名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 17:25:15 ID:YDmrrcee
天馬騎士団所属で性に無智ってのはなさそう。
というのは……
具体的行為方法はさておく。
戦場で敗北した女が、どういう目にあうか。
これは女として戦場に出る以上、重要な問題だから、
護身方法その他心構え(まぁ自害まで含まれるかはわからんが)は、教え込まれてゐるんじゃないかな。

だから男と女がする行為についても、概略は知っているはずだ。
189名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 20:22:58 ID:qfl+j1k7
>>186より>>187の続きのほうが気になるよ
190注意書き:2006/05/21(日) 20:44:54 ID:beLziS5u
天馬騎士と義理姉妹百合ネタ盛り上がる中なぜか烈火ネタを投下します
以下の項目のSSが嫌いな人はスルーしてください
○ジャファル×ニノが嫌いな人
○純愛、羞恥プレイのシチュが嫌いな人
191ニノのお勉強1/12:2006/05/21(日) 20:46:59 ID:beLziS5u
「俺はもう、ニノの側を離れようと思う」
いきなりのジャファルの発言にラガルトは手にしていたシャベルを落とした。
「本気か……?」
「ああ、本気だ」
ジャファルは無表情なまま穴を掘り続けている。
「いまさらそんな事を……ニノは泣くぞ」
「もう、泣かしたさ」
「……お前があいつの側を離れようと言い出すとはな……まあでも仕方がないか」
足下にある猫の死骸を見ながらラガルトは呟いた。
「びっくりしたぜ、久々に尋ねてきてみりゃ軒先にこんなもんが置いてあるんだからな」
原型が猫であったかどうかすら分らないほど全身をばらばらにされた猫の傍らに、
血文字が書かれた一枚の紙片が置いてあった。
『死神へ贈り物を 今度はお前の女だ』
「やばいことになったな……エリウッド様に相談しとくか?」
「それはできない」
即座に答えるジャファルに、ラガルトは眉をひそめる。
「おいおい、お前がニノの前から消えたところでこいつがニノに
危害を加えなくなるってわけでもないだろう。相談しておく必要はあるんじゃないか」
「……いや、もうこの送り主がニノに危害を加えることは、永遠にない」
一瞬ラガルトはジャファルを見る。
しかし、彼はそれ以上死神へ追求をしなかった。
「……こういうことはよくあることなのか?」
「……ニノと暮らし始めてから、もう両手の指では数え切れないぐらいにあった」
「そうか」
お互いに黙りこみ、また穴を掘り始める。
だいぶ穴が深くなったとき、ラガルトはジャファルの左腕の異変に気づく。
「その腕、怪我でもしたのか?巻きつけた布の下から血が滲んでるぜ」
猫の死骸をひとつひとつ布の上に乗せながら、ジャファルは答える。
「いつかお前が言っていたな。『お前は弱くなった。ニノを人質にされれば、お前は刃を捨てるだろう』と。
……だがそんな必要はなかった。これの送り主に刃を突きつけた時、俺は一瞬躊躇ってしまった」
腕から垂れる血を拭いながらジャファルは続ける。
「こいつにも俺と同じように大事な人間がいて、そしてそいつを俺が殺したのか?
そんな風に考えた瞬間、相手も武器を持っているというのに動けなくなってしまった。
その僅かな隙を突いて腕に反撃を食らってしまった。昔なら、決してつけられなかった傷だ。
もう、俺にはニノを守れそうにない……」
かつてネルガルの命令で多くの罪なき者の命を奪ったジャファルには数え切れないほどの敵がいる。
今回はたまたまニノが家にいなくて助かったが、これからもこんな事件は何度でも起こるだろう。
そしてその時に掘る墓穴は今の墓穴よりもっと大きい物になってしまうかもしれない。
ならば、ジャファルの決断もやむおえないだろう。たとえそれが一人の少女泣かせることになっても。
「ねえ、もうお墓の穴掘れた?」
木陰から、弱弱しい足取りで猫の飼い主が現れた。
「ああ、もう大丈夫さ。それより気分は良くなったか?」
「うん……もう、だいぶマシになったよ。ありがとうラガルトおじさん」
力なく笑いかけると、ニノはよろよろと肉片の側へ近づく。
「ニノ、見ないほうがいい」
しかしニノはゆっくりと首を振ると、飼い猫の体を布に包みそっと抱いた。
「さようなら……そしてごめんね」
192ニノのお勉強2/12:2006/05/21(日) 20:49:34 ID:beLziS5u
「ごめんね、せっかくラガルトおじさん来てくれたのに……」
家へ帰ってきたニノはラガルトに紅茶を出しながら謝った。
「別にニノのせいじゃないから謝る必要はねーよ。それよりも、これ」
ラガルトは荷物袋の中から何通か手紙を取り出す。
「天馬騎士の子と弓使いの子と、魔法使いのガキと商人のおっさんと……後は学者の兄ちゃんのだ」
「あ、ありがとう!!わー、マリナスさん久しぶりだ……」
少し元気を取り戻して楽しそうに手紙を読み出したニノを眺めながらラガルトは
さっきジャファルとしていた話を思い出す。
『あいつは俺と違って知人や友人が多い。俺がいなくなっても、皆があいつを支えてくれる』
確かにニノは誰にでも好かれる存在だ。ジャファルが側にいなくても、きっと何とかやっていける。
だが
「……さっきジャファルと二人きりで、何を話してたの?」
ニノの呼びかけにラガルトは現実に引き戻される。
「もしかしてジャファルがここを出るとか……言ってた?」
ジャファルが近くの沢まで水を汲みに行っている今、ラガルトに聞いておきたいのだろう。
「ああ、言ってたな」
「やっぱりそうなん……だ……」
俯いて呟くニノに、ラガルトはかける言葉が見つからない。
狭い部屋の中に、ラガルトが紅茶を啜る音だけが響き渡る。
「ジャファルの意思すごく固いんだ……」
「そうみたい……だな」
「でも……ジャファルの側にいられないなら……あたしすごく辛いよ……」
「行かないように説得は……してるわな、そりゃ」
「もちろんしたよ。でも……近頃ジャファル……あたしのこと避けてて……ろくに目も合わさなくなって……
あんまり話とかしてくれないし……夜になっても狩りとかして家に帰ってこないこと多くなって……」
ラガルトはふー、と大きくため息をつくと荷物袋の中をかき混ぜる。
「そういやまだジャファルに文字教えてもらってるのか?」
「うん、あたしまだほとんど文字が読めないから毎日教えてもらってるんだ……
あ、でもこの前フロリーナに送ってもらった『エリミーヌ様が見てる』は全部読めたよ!!」
それはたしか同性愛的描写があってエリミーヌ教団から発禁食らった本じゃなかったか、
と心の中で突っ込みながらラガルトは一冊の本を取り出す。
「じゃあ今度は、この本でお勉強をしてもらえ」
「え、なになに……結構厚い本だね……これ何?小説?歴史書?」
そこでラガルトは意味ありげに笑った。
「驚くなよニノ……これは実は魔法の本だ。
こいつをお前とジャファルのお勉強の時読んでもらえれば、
ジャファルはお前の方ばかり見てくれるようになる魔法の本なのさ」
193ニノのお勉強3/12:2006/05/21(日) 20:51:06 ID:beLziS5u
ラガルトが帰ってしばらくしてから、ラガルトとニノの勉強会が始まった。
「じゃあ、これはなんだ」
ジャファルの指差す文字を眺めてから、隣に座ったニノは額に手を当てて考える。
「えーとリンゴだから……これかな?」
テーブルの上に置かれた様々な果実の絵の中から、林檎の絵を指差しながらニノはジャファルに問う。
「そうだ」
ジャファルがニノの頭を撫でると、ニノは嬉しそうに目を細めた。
「もうこれでエレブで取れる果実の名前も大体読めるようになったか……」
「でも、書く方はまだ不十分だよ?」
「ある程度読むことさえできれば生きていくのには困らない。一人になってもな」
とたんに楽しそうだったニノの顔が曇る。
「また……その話?」
「仕方がないんだ、ニノ。もし俺達がこのままいっしょにいれば……
いつかおまえがあの猫のようになってしまうかもしれない」
そう呟くと、ジャファルは席を立とうとする。
「どこへ行くの、まだあたしお勉強したいよ?」
「昼前に仕掛けた罠の様子を見てくるだけだ。すぐ戻る」
「嘘だよ。昨日も一昨日も、その前の日もずーとそう言って家に帰ってこなかったじゃない!」
「……俺がいなくなったらしばらくお前一人でも生きていけるよう、稼いでおかねばならないからな」
「ジャファル……せめて、もう少しいっしょに勉強してよ……お願いだから……」
半分泣きそうな目で頼み込むニノに、ジャファルは折れた。
「……わかった……」
「じゃあね……この本に書いてある言葉を教えて……」
ニノはテーブルの引き出しからラガルトにもらった本を出す。
「!……これは……ラガルトが置いていったのか……?」
珍しく動揺するジャファルに、ニノは懸命に頼み込む。
「ねえ、お願いジャファル!どうしてもこの本に書いてあること教えて欲しいの」
『この本は闇魔法の技術を応用した本だ。闇魔法は使い手の心を少しずつ蝕むというリスクがあるが、
この本にもリスクがある。うまくジャファルが読んでくれりゃ二人の仲はうまくいくだろう。
だがな、もし読むのを断られたら……二人の仲は永遠に引き裂かれたままになる』
ラガルトの言葉を思い出し、ニノは必死になる。しかしその思いはジャファルには届かない。
「駄目だ……これは読めない」
「なんで……さっきはお勉強してくれるって言ったじゃない!!」
「とにかく駄目なものは駄目だ」
「やだ、読んでくれなきゃやだ!!」
これがジャファルを引き止める最後のチャンスかもしれない。そう考えるニノは必死に引きとめようとする。
しかしジャファルは首を縦に振らず、そのまま立ち上がりドアの前まで歩いていった。
「死ぬよ……」
不意に、ニノが呟いた。
「……今なんて言った?」
不吉な言葉にジャファルが振り向く。
194ニノのお勉強4/12:2006/05/21(日) 20:51:44 ID:beLziS5u
「……あたしジャファルがいなくなったら死ぬ……」
「馬鹿な事を……!!」
「全然馬鹿な事じゃない……だってあたしには、ジャファルが全てだから……
黒い牙でろくに仕事もこなせなくて……死んでも仕方がないと思っていた時に……
あたしのことを生かしてくれたのが……生きる勇気をくれたのがジャファルだから……
もしジャファルが側にいてくれないのなら……あたしは……」
ぽろぽろと涙を流すニノの目をジャファルは見つめる。
そこには、ベルンのゼフィール暗殺の時と同じ暗い絶望に打ちひしがれた瞳があった。
ひとしきりニノは涙を流した後、ジャファルに懇願する。
「……せめて……側にいれる内は、いっぱい勉強教えてよ……」
「……そんなにこの本を読んで欲しいのか?」
静かにうなずくニノ。
ジャファルは大きくため息をつき、ニノの隣に座りなおした。
「本のタイトルは……『正しい愛の交わし方』だな」
「へー、なんかロマンティックなタイトルだね」
ラガルトの言葉を信じているニノはすっかり笑顔に戻った顔で元気に答えた。
「でもなんか字が多いね……挿絵もないし。結構難しいことが書いてあるの?」
「まあ実用書……だな。……どこから読みたい?」
少し投げやり口調で問うジャファルに、内容が分らないのにニノは楽しそうにページを捲る。
「えーと、じゃあ……あたしとジャファルの年齢を足して……このページから」
「ああ……じゃあそうだな……」
「あれ?いつもみたいに絵を書かなくていいの?」
ジャファルが読んだ単語の絵をニノが指で指し示し復唱する。それがいつものお勉強の手順だった。
しかし、今回のお勉強ではジャファルは絵を用意しようとしない。
「今回別に絵はいらない」
「あ、じゃあ本の内容分った!家具の本でしょ?家具なら絵を描かなくても、
本物がいっぱい家の中にあるからね。……違うの?」
ジャファルは何も答えず、本の文章をゆっくり指でなぞりながら読み上げ始めた。
「若年層の女性の乳房を愛撫するときの注意点」
「……え?」
思わず目を白黒させるニノ。
しかしかまわずジャファルは続ける。
「……女性の胸は10代後半になるまで未発達であることが多く、
未発達な乳房は柔肉の中にしこりが残っています」
「えええ!?」
「このしこりが残っている時に強い力で揉みほぐすと、女性は大きな痛みを感じるので、
男性はまず乳房を揉むときは少しずつ力を加えて女性が痛がらないか確認しましょう」
「ええええええー!!?」
顔中真っ赤にして、ニノは叫び声を上げた。
195ニノのお勉強5/12:2006/05/21(日) 20:52:32 ID:beLziS5u

対照的に、ジャファルは冷静な顔で一つの単語を指し示す。
「これはなんだ?」
「え……」
「え、じゃないだろう。ついさっき俺が読み上げたばかりだろ?この単語はなんだ」
目を大きく見開きながらニノは恥ずかしそうに答える。
「ち……ちぶ…………ちぶさ…………」
「…………」
「…………?」
いつまでも黙ったままで正解とも間違いとも言わないジャファルを
ニノは赤面したまま不思議そうに見上げる。
「指はどうした?」
「え、え、え?だって、ほら、絵がないし」
「本物があるだろう」
「?………………………………!えーーーーーーーーー」
ようやく思い至り、ニノはまたもや叫び声を上げる。
「え、でも、その、あの」
「人に自殺ほのめかしてまで本読ませておいて、今さらできないとはいわないよな?」
先にジャファルに逃げ道を塞がれ、何も言えなくなってしまうニノ。
視線をジャファルとは反対の方へ向けながら、自らの胸をそっと触る。
「これで……いい?」
「……次だ。
なおこの時いきなり乳首へ愛撫を行うと経験のない女性は強い刺激に痛みを覚えることも多いので、
まずは舌や唇による長時間の愛撫で十分に刺激に慣れさせてから指や歯による愛撫を加えるといい。
……では、この単語はなんだった?」
ジャファルの指した単語を見てにはっと息を呑み、泣きそうな声で答えるニノ。
「……ち……ちくび」
その後のジャファルの刺すような視線を感じ、潤む目ですがる様に彼を見上げるが、
何もいわないジャファルの態度にあきらめついにその場所を指で触る。
「だめだな……今のままじゃ不十分だ」
「え……?」
「服を着たままだと、ちゃんとここに書いてある場所を指しているか分らない、と言ったんだ。
せっかくのお勉強なのに間違えた場所を指していたのでは意味がないだろう」
「え……えぇーーーー?」
またもや悲鳴を上げるニノの上着をむんずと掴み、剥ぎ取るように脱がせるジャファル。
「ほら、肌着もだ」
「え、や、そんな、だってまだ明るいし」
「…………」
「わかったよ……」
ジャファルの無言の圧力に負け、ニノは耳たぶまで真っ赤にしながら自ら肌着を脱いで、
美しい半円を形作る乳房を空気にさらす。
「ここで……いい……?」
ジャファルと二人で暮らし、お互いに体を重ねることは何度もあった。
しかし、自らの体を隠すことはあっても、恥ずかしい部分を指し示すことなどなかったニノは、
自ら乳首を直に触る瞬間その指先が雷に打たれたかのように震えていた。
しかしそんな決死の覚悟のニノとは対照的にいつもと同じ雰囲気のジャファル。
196ニノのお勉強6/12:2006/05/21(日) 20:53:28 ID:beLziS5u
「よくできたな」
いつもの口調、いつもの手つきで、当たり前のようにニノの頭を撫でる。
そんなジャファルの冷静な姿が余計にニノの羞恥心を刺激する。
何せジャファルはいつもと変わらぬ姿なのに、ニノは靴下とスカートこそ穿いたままだが
上半身真っ裸なのだ。恥ずかしく思うなと言う方が無理である。
しかもそのスカートも丈の短い物のため、ニノは体の90パーセント以上を露出させている状態で、
ほとんど裸と変わらない。
そして何より恥ずかしいのが、ジャファルの視線だった。
その視線はニノの指が示す答えを確認するという名目で、ニノの乳房の先端に注がれている。
「じゃあ、次だ」
「あ、待って、服着るから……」
次の段階に進むのを確認し、さっと左腕で両胸を隠し右手で上着を掴もうとするニノ。
しかしラガルトは片手でもたつくニノの手から衣服をもぎ取る。
「な、な、なっ、なんで……」
「言っとくけどな、ニノ。こいつはベッドマナーの実用書だ」
「べべべべ、べっどまなぁ?」
「つまり男女の睦言や愛撫の作法だ。服を着たままじゃできないことの方が多い」
そういうとニノの衣服を丸めて遠くのベッドの上に投げ捨てる。
「もう、勉強の間は着る必要がない」
「うう……」
「うなってる暇はない。次へ行くぞ……ここは色んな部位が記載されているな。
実のある勉強ができそうなページだ」
しばらく適当にページを捲っていたジャファルはあるページの項目を見つけそこで指を止める。
その目に何か怪しい熱がこもりはじめたことにニノはまだ気づいていない。
最初はどこか投げやりだったジャファルの口数が増えてきたことに、哀れな少女はまだ気づいていない。
「性感帯について。
前章でいきなり乳首や陰核や膣を責めずに性感帯を十分愛撫してから責めるべきと書きましたが、
一口に性感帯と言っても、人によって色々な箇所があります。
へそ、脇の下、腰、喉、肩甲骨、鎖骨、膝の裏、手足の指の間。
こういった箇所が元来性感帯と言われていますが……
とりあえず、これはなんだ?」
「おへそ……」
新たな問題に、震える右手でへそを指しながら答えるニノ。
「じゃあ、これは?」
「い……いんかく?」
そう言って答えはしたものの、その場所が分らず当惑するニノ。
「ごめん、ジャファル。この場所、分らないよ……」
197ニノのお勉強7/12:2006/05/21(日) 20:54:11 ID:beLziS5u
7/
「謝る必要はない。分らないから教えているんだ」
そういうと、ジャファルはすっとニノのスカートの中に手を伸ばそうとする。
「え、え、ええええええ!!」
恒例となった悲鳴をあげ逃げようとするが、ジャファルの素早い身のこなしに
片腕で両胸を隠したままのニノが適うわけもなく、とたんにスカートの中へジャファルの指を迎え入れてしまう。
「あまり動くな。怪我をするぞ」
怯えたニノがジャファルを見上げると、その瞳はまるで獲物を狙う獣のようにぎらぎらと光っていた。
一瞬恐怖したニノは、しかし直後に考えを変える。
ジャファルがニノから離れると言い始めてから今まで、
こんなにもジャファルに自分を『見て』もらったことがあっただろうか。
だとしたら……少しでも自分を見てもらえたら。
ジャファルと自分の関係も変わるのではないか。
「立て、ニノ」
細くて白い太腿に手を這わしたジャファルが命令する。
そんなジャファルの声を聞きながら、ニノは沸き立つように血の昇った頭でさらに考える。
こんな風にジャファルに見てもらいたいと言ったのは自分ではないか。
ジャファルにこの本を読んで欲しいと言ったのは自分ではないか。
言い訳が少女の中で出来上がった。
まるで怪しい術にかかったかのようにジャファルの言葉どおりニノはよろよろと立ち上がる。
ジャファルは少女のショーツを一気に膝までずり下ろす。
しかしもうニノは大きな悲鳴を上げない。
快楽を受け入れる言い訳を考えついた時から、もう彼女の欲望を受け入れる態勢は完成してしまったのだ。
「スカートを捲り上げろ」
おずおず恥じらいながら、しかし逆らわずに、少女は自らの秘部を大気に晒す。
顔は夕日のように赤く、瞳は水溜りのように潤み、全身は小動物のように細かく震えている。
しかし、いやだからこそジャファルは責める手を休めない。
「よく覚えておけ、ここが陰核だ」
ジャファルの左手が肉の裂け目に沈み、そこを押さえる。
その力ない接触に、すぐに少女の腰が震え砕ける。
「あっ……」
しかし、そんなニノに更なる追い討ちを加えるジャファル。
「自分で触われ」
「なっ……あぁっ」
僅かに見せたニノの抵抗も、優しく触れている指先に僅かに力が加わるだけでかき消える。
いつの間にかニノの後ろに回された右手のせいで腰を引いて逃げることもかなわず、少女はすぐに傀儡へ戻る。
ジャファルは左手で割れ目を開き、ニノが触れやすい態勢にすると、彼女に触われと目で促す。
ニノの手はゆるゆると、亀のような速度で生まれて一度も触れたことのない場所へ右手を伸ばす。
その速度はとても遅いものだが、ジャファルは少しもせかさず無言でその指先を目で追った。
自分で自分の性器を触る瞬間をまじまじと見られる恥ずかしさに、
ニノの心と体は今までにないほど昂ぶってゆく。
そしてようやくその指先が答えの場所へと到達する時には、
答えの場所のすぐ下はスカートの陰になっていても分るほど妖しく濡れ潤っていた。
198ニノのお勉強8/12:2006/05/21(日) 20:54:52 ID:beLziS5u
「そこが陰核だ」
「……ここが……」
「まあ、知らなかったわけだからしょうがないな……じゃあ、ちゃんと性質を教えないとな」
「せー……しつ……?」
「そうだ。いつもお前が知らなかった言葉は俺が詳しく性質を教えているだろう?色や味、匂いに肌触り……」
そう呟くと、ジャファルは人形と化したニノを姿鏡の前へ導き、その性器を鏡に映し出しながら説明する。
割り開かれた毛も生えていない自分の女性器を見せつけられて、更なる恥辱がニノのわずかな理性をさらに追い詰める。
「そう、これが陰核だ。色はピンク、形や大きさは豆に近い。個人差はあるがな。
女性の体の中で最も刺激に弱い部分だ。もしこいつをいきなり摘んだりしたら」
ニノが押さえる指の上から、強い力で自らの手を押し付けるジャファル。
「!!!!っぁあ」
「……と、こんな風になる」
がくがくと腰を震わせるニノは、ついに限界を超えた。
「……もう……終わりに…………して……」
「なにを……」
更なる嗜虐を試みようとしたジャファルはぎょっとする。
ニノが、まるで猫を埋葬する時のように泣いていたからだ。
「……すまないニノ。少し調子に乗りすぎた」
「ううん、違うのジャファル。悲しくて泣いてたんじゃない。
あたしが泣いてたのは……ジャファルがすごくあたしのことを求めてくれたから……
あたしの事をまっすぐに見てくれたから……それが嬉しかったの」
「ニノ……」
ニノは涙を拭いて、えへへと笑った。そして、またもや顔を熟れたリンゴのように赤くして呟いた。
「だけどね……やっぱり、本に書いてある文字や、指だけじゃ切ないから……
ちゃんと、ジャファルの声で、ジャファルの……
……あれ……で……
ジャファルのしたいように、抱いて欲しいの」
少し俯き加減で恥ずかしそうに自分を求めるニノを見て、ジャファルの中の理性の鎖が千切れる。
スカートと靴下を履いたままのニノをベッドの上に放り投げると、
自らもベッドの上に登りニノの上に組み伏す。
「ニノ……俺はお前を放したくない……」
これ以上ないほどの力でか弱い少女を抱きしめるジャファル。
ニノは自分の体が締め潰されるような力を受けながらも、
それすら自らを求めるジャファルの心の強さの表れだと信じ感じてしまう。
「いいよ……いっぱい、いっぱいあたしと繋がって……」
いつまでも側にいることができないのなら、せめてこの一瞬だけでも深く強く繋がりあいたい。
ニノはただただそう思い、ジャファルを求めて名を叫ぶ。
もう、彼女の小さな肉壷は溢れるほどになり受け入れる準備をすましている。
もう、彼の硬い肉棒は音を立てるほどになり突き入れる準備をすましている。
お勉強で最大限にまで昂ぶった2人の肉体は、もはや前戯を必要としなかった。
貪る様なキスをしながら、ジャファルは早々に彼女の中へ進入を開始する。
199ニノのお勉強9/12:2006/05/21(日) 20:56:27 ID:beLziS5u
「ふぁ……あふぅ」
キスでふさがれた口の端から、小さな喘ぎ声が漏れるが、すぐにジャファルがニノの可愛い舌とともに飲み込んだ。
その腰使いはとても浅く優しく柔かいもので、最初こそニノはいつもと同じだけの軽い快楽に襲われるだけですんでいた。
しかしそれがとたんに深く激しく荒々しいものに代わり、ニノはいまだかつて感じたことのない快楽の波に襲われる。
「ふぅっ……ンっ……ぷはぁ」
ようやくジャファルがその唇を開放すると二人の間に透明な橋が生まれ、
まるで繋がりあいたい二人の心を代弁するかのようにいつまでも空中で揺れていた。
しかしその繋がりも、ニノの嬌声で掻き消える。
「やだ…………やだ…………変に…………なるよ…………」
今まで何度かジャファルとは体を重ねてきた。
しかし今日は何かが違う。
彼女は、自らの下肢を襲うとてつもない快楽のエネルギーに意識を飛ばされる恐怖に、
初めて絶頂を味わう困惑と恐怖に悶え、狂った。
「やだ…………やだ………やだぁ……やだ…やだっ」
少女の喘ぎのペースは男の腰の動きとリンクし、一番最速で、最奥に打ちつけられた瞬間、弾けて散った。
「ぃやああああああぁっぁ……」
自らの体の中へ精が放たれる瞬間、ニノは今までで一番敏感に、その感覚を味わっていた。
(あ……すごい……あたしの中に……ジャファルのがいっぱい)
そしてその精液と自らの愛液が混ざり合い、混合液が二人の棒と壁の僅かな隙間を埋めてゆく。
それがまるで二人の体自身が混ざり合うかのように感じられて、今のニノにはとても心地良い。
「おねがい……ジャファル……もっと……もっと、もっといっぱいだしてぇ……」
すでに理性の灯が消えた目でねだるニノに、ジャファルの理性もどこかへ飛んでゆく。
平均寿命が50歳そこそこのエレブ大陸では14ともなれば結婚して夜の営みを行ってもおかしくはない年齢ではあるが、
今までは発育しおえていないニノの幼い体を気遣ってジャファルも行為は抑え目にしていた。
しかし今日は2人ともまるで箍が外れたかのように貪欲にお互いを求め合う。
ニノの体に刺し入れた肉棒を抜かないままニノの体を180度横回転させるジャファル。
「ぁっ…………」
体の中で男のものが半回転する感覚だけで軽い眩暈のような浅い絶頂をニノは迎えるが、
ジャファルは労わろうという気配すら見せずすぐさま彼女を背後から突き上げる。
「うあああ…………」
男が最も女を支配しやすい体位を選ぶと、今日芽生えたばかりの絶頂をいつまでも刻み付けてやると言わんばかりに
腰を打ちつけ始めるジャファル。
ベッドのシーツを血の抜けるような力で掴み、背後からの衝撃にかわいらしい乳房をぷるぷると震わせながら、
さっき目覚めたばかりの女の悦びを以前の何倍にも強くされて新たに叩き込まれる。
「ああっこれやっ、これやぁぁーーーーっ」
しかしそれはただ力任せに打ち付けるものではなく、腰と足の関節を最大限に使い深度、速度、強度をたくみに変え、
抉る場所を、感じる時間を、叩き込む愉悦を何十通りにも変化させてくる。
「だめだめだめああああああぁぁぁぁぁーーーーーっ」
諜報と暗殺のため鍛えた悪魔のような腰使いが、ジャファルしか男性経験のないニノに耐えられるはずもなく
口の端から涎をたらしながらたちまち数回連続で絶頂を迎える。
「ひいあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ」
がくがくと震えながら、まるで腹の中に溜まった空気が引火して喉から破裂するような
人間離れした絶叫を上げながら、2度目の射精を感じてニノはベッドの上に力なく沈んだ。
200ニノのお勉強10/12:2006/05/21(日) 20:58:19 ID:beLziS5u
当然だろう。数十分前まで絶頂すら知らなかった少女なのだ。
しかしそれが、牙をむいたジャファルの手により、僅か数十分の間で5度も高みへと登らされたのだ。
経験を積んだ娼婦でさえ、白旗を揚げてもおかしくはないペースだ。
「おね……がい……じゃ……ふぁル……」
「何のお願いだニノ?」
しかしニノを見下ろすジャファルの目は、いまだ獣のままだった。
その目を見た瞬間、ニノの本能は見られることの、求められることの喜びを思い出し、体と心が従った。
「もっと……もっとだしてえぇっ!!」
「……いいお願いだ……」
また、ニノの体を半回転させるジャファル。
この時ニノの体内に入った肉棒の先端はGスポットに押し付けられていたので、
ただでさえ幾度もの絶頂で膣内がひくついていたニノはもう一度軽めの絶頂を感じる。
「ふぁぁっ…………」
「ニノ……今からするのは、正直お前にはきついことかもしれない。
怖いと思ったら、俺の名を呼んで全力で俺にしがみつけ」
正直、ニノは今までの行為でも十分恐ろしかった。まるで自分の意識がどこかへ飛んで消えてゆくかのような恐怖に、
肉体が熱病に浮かされたかのように戦慄く恐怖に、平常心を保っていられなかった。
「ジャ……ファ……」
しかしジャファルに言われたとおり、ジャファルの名を叫び、その体に全力でしがみつくと、
不思議と恐怖は消えた。
(ジャファルが……あたえてくれる……ものだから……きっと……だい……じょうぶ……)
もはやうまく言葉の紡げないニノは汗で乱れ、髪の張り付いた顔でにっこりと笑うことでジャファルにお願いする。
(入れて…………)
ジャファルは深く息を吸い込むと、ゆっくりと、自らの陰茎を差し入れる。
恐ろしい快楽が襲うと身構えていたニノは、その遅くて軽い進入に安堵と物足りなさを感じるほどだった。
そんな弱い抽出が7、8回続いた後不意に進入する距離が増え、一気に最奥の子宮口まで突いてきた。
「ふっ?!」
いきなりのペースの変化にニノは驚きの声を上げるが、
しかしその次の進入はまた浅い地点にとどまる。
そして、また何度か浅い進入を繰り返したあとふいに深くまで進入する。
(こ……これって)
そんな行為が何度か繰り返されるうちに、深くまで進入する割合が少しずつ多くなっているのに気づく。
そしてその度に、まるで体の中がかき混ぜられるような快楽を感じることにも。
「や……ひああああぁぁぁ」
まるで最奥から体内の内臓全てをかき乱されるような感覚に、
ニノは狂気の悲鳴を上げ、最奥まで突き入れるたびに股間からはいやらしい液を噴出させる。
「や……やあぁ……じゃふぁ……じゃふぁるうぅ……」
ニノの神経と肉体は悲鳴を上げ続け、ジャファルの腕に爪を立てながらついに最後の時を迎える。
「いやぁ、いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
高く大きな咆哮を上げ、激しい快楽と幸福感に包まれながらニノは意識を手放した。
201ニノのお勉強11/12:2006/05/21(日) 20:58:55 ID:beLziS5u
ジャファルが手で頭を撫でる感触に誘われ、ニノは覚醒する。
「あ……」
「……ああ」
まだ夜だから、おはようとも言えず、かといって他にふさわしい挨拶も見つからず、
ニノは気恥ずかしげに目線を下へ移す。
2人とも全裸のままシーツにくるまっていた。
まあ、あの後だから当然といえば当然ではあるが。
ジャファルの胸にニノは指を這わせ、ジャファルはニノの髪を撫で続ける。
そんな風にして二人とも無言でしばらく過ごしたあと、ニノは口を開いた。
「考えたら、こんな風に2人で夜を過ごすのって……ひさしぶりだね」
「……ああ」
しばらく目を閉じてから、ぱっと目を開き、ニノはジャファルの目をまっすぐ見ながら言った。
「あたしは、やっぱりジャファルがいなくなるのは辛い」
ニノからその話を切り出されたことがなかったので、ジャファルは少し驚いてから毅然とした態度で首を振る。
そんな彼を見てニノは悲しそうに笑う。
「うん、ジャファルはこうと決めたら決して意見を曲げない人だし、
あたしのためだって言うのは分ってる。でもね……少しだけ、猶予が欲しいんだ」
「猶予?」
「うん……新しい家族ができるまでの時間。
あたしが欲しかった、ジャファルに今までいなかった、家族ができるまでの時間」
「家族……ニノは俺の家族じゃないのか?」
「はは、そう、あたし達は家族だね。でもね、やっぱり、お父さんやお母さん、それに子供がいて……
それでようやく本当の家族かなって思うんだ」
「本当の家族……」
「うん。だって……ジャファルにもいるはずだもん、お父さんとお母さん。
それにさ、あたしにも一時期お父さんとお兄ちゃんがいてさ……
お母さんはあんなだったけど、すごく楽しかった」
ジャファルは自らが手にかけた2人の男を思い出した。
目をこすりながら、ニノは続けた。
「だからさ……あたしもなりたいんだ、お母さんに。ジャファルがもちろんお父さんで。
それでね、うん、二人の男の子がいいな……笑顔が素敵で思いやりのあるお兄ちゃんと、
ちょっとやんちゃだけどやっぱり思いやりのある弟と」
そう、ニノが思い浮かべる兄弟とは、彼女の家族であったあの兄弟の面影を持っているのだろう。
「俺が父親か……想像もつかないな」
「へへへ、でも……きっといいお父さんになれるよ。それでね……もし新しい家族ができても……
その子達の顔を眺めても……それでもあたし達の…………側を離れなきゃいけなくなるのなら………………
その時はあたしも……………………あきら…………………………から…………………………」
そこまでしゃべると、ニノは疲れたのか今度は安らかな眠りについた。
ニノの額にそっとキスをして、ニノの体を抱きしめながらジャファルも眠りについた。
202ニノのお勉強12/12:2006/05/21(日) 20:59:48 ID:beLziS5u
次の日、ニノは晴天の下でシーツを干しながらそこにできた大きな地図を見ながら赤面していた。
ジャファルの話では行為の最中自分の体から吹き出した体液らしいが、
出した本人は全然記憶にない。
それほど昨日は乱れていたということだろうか
「よお、どうしたボーとして」
「きゃああ……むぐ」
いきなりの背後からの声に仰天してニノは叫び声を上げるが、その口はラガルトの手に塞がれる。
「おいおい、昨日の今日でお前がそんな声出してたらジャファルの心臓が止まっちまうぞ」
「だ……大丈夫だよ。ジャファルは今日遠くの森まで狩りに行ってるから。
それよりなんですぐに帰ってきたの?」
「そらまあ、あの魔法の本の効果があったかどうか気になってね。
まあ、その顔ならうまくいったみたいだけど」
とたんにまたニノは顔を赤くする。
「別にあんなもの……読んでもらってません!!」
「ふーん、そう。ところでこのシーツは何だ?まさかいい年しておねしょしたんじゃないだろうな?」
びくっと震え、視線を逸らしながらニノはごまかした。
「こ、これは……花瓶!そう、花瓶をひっくり返したの!」
「ふーん、花瓶の水ねぇ……」
そう呟くと、ラガルトは『花瓶の水』の染み込んだシーツのにおいを嗅ぎ始めた。
「!……な……なにをしてるんですかっっ!!!」
あまりのことにわなわなと震えるニノに、おどけた顔をしてラガルトが返す。
「なんだ、花瓶の水のにおいを嗅ぐのに何か不都合なことでもあるのか?」
そこでようやくからかわれていたことに気づいたニノは、これ以上ないほど顔を真っ赤にして、
「ラガルトおじさんのバカ!バカバカバカバカ!」
と叫ぶと真っ赤な顔を隠しながら家の中へと駆けこんだ。

終わり
203あとがき:2006/05/21(日) 21:01:26 ID:beLziS5u
もうちょっと言葉攻めをしたかったが
無口なジャファルにはあれが限界でした

それでは
204名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 21:18:46 ID:uGkA4ORP
GJ!!GJ!!
サイコーです!!萌え死にました!
ニノ可愛い!ジャファルカッコイイ!!
205名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 22:16:21 ID:IxlOsWan
天馬騎士団員はみんな避妊リングを装備してるかもよ?
だからいくら中田氏されても妊娠はしない、とか
実際一回二回の強姦で自害してたんじゃ、太ももを惜しげもなく晒す
女だけの軍隊なんて成り立たないだろ
206名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 22:41:41 ID:xUr6MRK9
顔で強さが分かる世界なので大丈夫
207名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 00:40:01 ID:sPwq44mb
ぜんぜんエロくないネタで話の腰を揉んですまん。
女ばっかだからこそ逆にその辺のケアは進んでいるかもしれないと考えてみた。
月経周期報告義務はまずありそう。生理前調子悪くなる体質を無視して
任務シフトを組むわけにもいくまいし。
現代ものだと避妊薬の支給とかにも話が行くのだろうけど、
(いつも軍隊やってるわけでなし、非番期間中に調整する目的で)
FE世界らしくするならそれはまあ無理な話やろね。
(受胎しない魔法でも常にかかっている設定とかでない限り)

逆に戦力低下につながりかねないから、無名天馬騎士クラスではプライベートでの
妊娠が規制されている可能性は捨てきれず。
(ディートバぐらいのクラスだからこそミーシャが産める余裕が認められた、とか)

参考文献:「砂の薔薇」新谷かおる
208名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 12:43:09 ID:CuTr8cXp
ジャファニノGJ
テクニシャンなジャファルが新鮮でヨカッタ
何か最近スゲー萌える投下が多いナ〜
209名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 14:38:14 ID:h9KF0f1D
>>207
エロパロスレだからって腰を揉んじゃいかんよ
210名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 18:53:10 ID:CxlQSinr
>>207
オフィシャルと言うわけではないが、ファミ通文庫の鈴木設定を持ち出すと、
天馬は騎士と生まれた時からサシで関係を結ぶので普通の軍馬のように替えが効かない。
天馬が現役で軍用の仕事が出来るのはせいぜい十二、三年ということになっていて、
乗り手のほうも二十代半ばで引退らしい。やっぱり実務より象徴的な役割を担っていたんだろうな。
211名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 19:30:11 ID:aZZITe7e
鈴木シルヴィはエロカワイイ。
特に神父様誘惑するところ。
212名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 19:38:46 ID:iRBy7VYO
シグルドも女性戦闘員達に月経周期報告を義務付けてたんじゃね?
213名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 19:57:49 ID:QG94DYUT
エリンシアが戦闘で使ってたのは、婆さんがベグニオンからクリミアに
輿入れしたときの持参天馬らしいヨ!……いったい何年生きるのよ?
214名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 20:06:17 ID:aZZITe7e
>>212
できればエスリンかエーディンみたいな人に管理していて欲しいけど(デリカシーの問題)、
あったかもわからんね。
子世代でも誰が管理するかは知らないけど同じことだとおもわれ…

はっ

やはり親世代の子作りはそれによるバースコントロールがカギを握るのかっ
「○○と××、××が今日明日当たり排卵日なので二人は訓練に参加しなくてよし、
そのかわり子作りに励め、これは命令である」

これは萌えなのか萎えなのか
215名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 20:15:57 ID:iRBy7VYO
シグルドが嫁いだ妹の月経周期まで管理してたら面白いんだけど、実際は職業柄エーディンが最適かな?
避妊具・避妊薬の仕入・管理もエーディンが一手に引き受けている、と
妊娠から出産まではエスリンの方が適任だろうけど
216名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 20:28:34 ID:lPuquqOp
きゃーーーーーーー\(^O^)/ 
ジャファニノだ!! ウレシ〜
こんな素晴らしいSSが読めるなんて…このスレに通っていて良かったです。


>>215
当時ってちゃんとした避妊具とか避妊薬とかあったの? 
ムチャ気になる・・・
217名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 20:52:53 ID:5MQre7SK
ジャファニノ萌えー!
ジャファニノ大好きー!

>『死神へ贈り物を 今度はお前の女だ』

詳細を
猫を供養で食べるかと思いました。
GJ

>>210
外伝小説版だと天馬や馬(霊馬)はクラスチェンジしたとき、その人のアキレス腱から生まれるそうな。
まあアレはかなり特殊だけど。
218名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 23:26:26 ID:aZZITe7e
>>215
生まれてこの方はなれたことのない娘の月経周期を知っている父親、という
トンデモ設定は聞いたことがある。

>>216
各人がFEの世界を現行リアル世界でどの辺に設定してあるかによって内容が
変わりますが、
避妊具としてのコンドームなら
ttp://www.jp-health.com/condom_skin/condom_History.htm
参考としてどうぞ。
道具ではありませんが、事後に膣洗浄するという方法もあったようです。
薬については、避妊薬と言うよりは堕胎薬として、ハーブなど用いられたそうです。
(ペニーロイヤルミントなんか検索してみたどのサイトでも妊婦禁忌でしたね。
摂取の方法を間違えると母体も死ぬこともあるそうです。)
できるのをとめられないならできたのを処分するしかないと言うわけでしょうか。
219名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 00:09:51 ID:A03sSV2A
なぁ、デジャヴュを感じるんだが。
220名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 00:24:07 ID:uNk/WmG8
とりあえずフィオーラを犯したい
221名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 00:28:17 ID:YYfNvnqc
>>213
俺も天馬は何歳まで現役なのかとビックリしたけど、
加賀後の後付設定だから違和感があるなー。
そのへんの公式設定なかったのかな?
222名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 17:09:25 ID:TaaH5fPa
リリーナはシャニーらペガサス3姉妹と従姉妹とかいう妄想が頭から離れんのだが
223名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 18:05:01 ID:c5LG3VWl
フィオーラが封印三姉妹のママン?


一瞬サーシャを思い出した。あそこも兄ひとり姉妹三人から色々増えてたし
224名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 18:48:08 ID:uNpoqfi+
ユーノさんの年を考えるとちょっと無理があるような・・・

って、これもデジャヴュだなあ・・・
225人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/23(火) 19:46:57 ID:fKNW6PCS
フュリーは燃えているか(後編)(1)

フュリーは急いで、レヴィンの部屋へと向かう。
今度こそは、絶対に狙いを外さない。その決意を胸に秘めて。
生来の引っ込み思案が、今まで二人の仲の進展を阻んできた。でも、今度こそは・・・・・・

レヴィンは寝ていた。まだ夕方なのに、部屋のベッドの中で、平和そうにいびきを立てている。
その太平楽な寝顔を前にして、フュリーは再び緊張してしまう。
「えっ・・・、えっと・・・・・・」
先ほどは固い決意をもって、ここへとやってきたはずなのに、いざ本人を目の前にして、急に緊張してしまう。
(勇気を出すのよ、フュリー)
自分にそう言い聞かせてみる。幸いにも、レヴィンの私生活まではシルヴィアの手は及んでいないらしい。
さて、これからどうするか・・・・・・

レヴィンを・・・・・・起こしてみようか。

フュリーは気持ちよく寝ているレヴィンの肩を大きく揺すった。
「・・・・・・ん・・・・・・んん?」
すると、レヴィンはわけのわからない様子で、眠たい目をこすりながら上半身を起こした。
「な、何だ・・・どうしたんだよ、フュリー・・・」
「さあ、レヴィン様、起きる時間ですよ!」
レヴィンは少々不機嫌だった。当たり前である。せっかく気持ちよく寝ていたのに、無理矢理起こされたのだから。
「あら〜、レヴィン様、まだ起きないのですか〜?仕方がありません。それなら私が、朝のおはようを・・・」
すると、フュリーはマラカスを一本ずつ手に持って、しゃかしゃか振り出した。
226人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/23(火) 19:47:58 ID:fKNW6PCS
フュリーは燃えているか(後編)(2)

♪おっはよう おっはよう ボンジュール!
♪おっはよう おっはよう ボンジュール!
♪レヴィン様♥ レヴィン様♥
♪おっはようレヴィン様 うふっ♥

やがてフュリーはマラカスを上に高く掲げて、くるくるっと回りだす。

♪早く起きてよ ボンジュール!
♪今日も元気に ボンジュール!
♪クルクル クルクル クルクルまわって
♪ボンジュール ボンジュール ボンジュール ボンジュール
♪おはよう レヴィン様 ヘイ!

最後にマラカスをかっこよく上に掲げて、フュリーのおはようダンスは終了した。
レヴィンは呆気にとられている。確かに、かわいいことはかわいいのだが・・・
「さあ、レヴィン様!早く起きてくださーい!!!」
呆然としているレヴィンの腕を引っ張り、フュリーはレヴィンを無理矢理起こした。
「な、何なんだよ・・・」
「何って・・・今日は私とデートしてくださるって約束だったじゃないですか。」
「はあ?」
レヴィンは呆然としている。そんな約束は、まったく身に覚えがない。
「レヴィン様、忘れちゃったんですか?」
「いや、そんな約束、身に覚えがないんだか・・・」
すると、フュリーの瞳から、涙がポツリと零れる・・・
「ひどい!私、今日のデートをすごく楽しみにしてたのに・・・・・・」
「わっ!泣くな!わかったから、なあ。」
まるで身に覚えのない約束。レヴィンは、そんな約束などした覚えがない。当たり前である。実際には、そんな約束などされていないのだから。
しかし、女の涙に弱いというのも、彼の性格である。仕方なしにレヴィンは起き上がって、服を着替える。
「さあ、お着替えして、おめかししましょ〜ね〜♪」
レヴィンは疑問に思っている。今のフュリーは、いつものフュリーとは違う。いつもは、もっと恥ずかしがりやで、控えめな女の子のはずなのに・・・
敵のバサークにでもかけられたのだろうか?しかし、フュリーの身体に魔力の残留が認められないところを見ると、どうやらバサークではないようだ。
そんなレヴィンの疑問の裏側で、フュリーは固い決意を胸に秘めている。
(何が何でも、絶対にレヴィン様を・・・私のものにしてみせる!)
227人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/23(火) 19:48:44 ID:fKNW6PCS
フュリーは燃えているか(後編)(3)

ようやく着替えを終え、レヴィンとフュリーが外に出ると、日はすっかり西に傾いていた。
「な、なあフュリー、今から出かけるのか?」
「はいっ!もちろんです♥」
腕をフュリーにぐいっと引っ張られて、レヴィンは歩き出した。そして・・・・・・

「さあ、着きましたよ〜」
フュリーは、何だか怪しい建物の前に立っている。
「お、おい!ここ・・・」

天馬騎士団に入りたての、まだ見習いの頃、たまたま仲間と一緒に、この建物の前を通ったことがある。
「ねえ、この建物って、何するところなの?」
フュリーは一瞬、立ち止まって仲間に聞いた。
「ああ、ここってラブホテルよ。」
「ラブホテル?」
「そう、愛し合う男の人と女の人が一緒にやってきて、エッチなことを・・・」
エッチ・・・・・・その言葉だけで、フュリーは思わず真っ赤になる。
「さ、さあ、早く行きましょう!」
「ちょ、ちょっとフュリー!」
フュリーは仲間の手を引いて、足早に立ち去った・・・・・・

あれから数年。
フュリーは今、その建物の前に立っている。
(まさか、あのときは、この建物のお世話になるとは、思いもしなかったけど・・・)
あの時の自分は、エッチというと、胸やお尻をタッチとか、スカートめくりとか、そんなものだと思い込んでいた。
だが、さっき、エーディンとミデェールが、本物のエッチを教えてくれた。
(愛する男と女は、ああいうことをする)
「ちょ、ちょっと待てフュリー!ここって・・・ラブホテルだぞ!」
「はい、そうですよ?」
あたふたするレヴィンに、フュリーはしれっと答える。
「お、おい!ここって、何をする場所か、知ってるのか!?」
「もちろんです。さあ、行きましょう!」
レヴィンの腕を無理矢理引っ張り、フュリーは入り口へと入ってゆく・・・

「おやおや、いらっしゃい。お二人さん、休憩は3000G、宿泊は5000Gだよ。」
見るからに怪しげなババァが受付に立っている。
「え、ええっと・・・」
レヴィンが思わずどもる横で、フュリーは答える。
「宿泊でお願いします。」
「ちょ、フュ、フュリー・・・」
「しゅ・く・は・く・ですっ!!!」
フュリーは5000Gをババァに支払うと、ババァはにやけて答える。
「いっひっひ、毎度ありぃ。それでは、楽しい夜を・・・いっひっひ」
ババァはそう言って、部屋まで案内してくれた。
228人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/23(火) 19:49:31 ID:fKNW6PCS
フュリーは燃えているか(後編)(4)

「うわっ!!!」
部屋に入るなり、レヴィンは後ろからフュリーに突き飛ばされた。そしておもいっきりよろけると、そのままベッドの上に倒れこむ。
「な、何するんだフュリー!」
ベッドの上に倒れこんだレヴィンの顔を、フュリーはじっと覗き込む。
「決まってるじゃないですか。今から、私とレヴィン様は、愛し合うんですよ!」
全体重を腕に込め、フュリーはレヴィンの両肩を押さえ込む。そして・・・
「むぐっ!」
フュリーはレヴィンの唇を塞いだ。自分の唇で。
「むぐぐ・・・」
レヴィンの唇が、フュリーによって吸われる・・・・・・『重ねる』ではない。明らかに『吸われる』である。
やがて、レヴィンの舌に、生めかしく、そして懐かしいようなものが絡まりこんできた。
(何だろう・・・・・・この、懐かしいような・・・)

幼い日、レヴィンとフュリーはよく一緒にいた。あの頃のフュリーは、父親に連れられて、よく王宮に遊びに来ていた。
一説には、レヴィンのほうが遊びに来ることを望んだとも言われるが、この頃は、まだ二人とも小さかった。
「えーん、えーん・・・」
「わわっ!泣くなよフュリー!え、ええっと・・・」
遊んでいる最中に、喧嘩して泣いてしまうフュリーを、レヴィンは優しく宥める。そんなとき、よく、唇にちゅっとキスをしてやった。
「悪かった。だから泣くなよう。」
「ぐすっ・・・」
「大きくなったら、お前をお嫁さんにしてやるから、な?」
「・・・ほんと!?・・・うん!絶対だよ!」
あの頃は、まだ幼かった。だが、次第にレヴィンもフュリーも成長して、大人になってゆく。そうすると、お互いを異性として意識し、何だか恥ずかしくなってしまう。
自然と、フュリーが遊びに来る機会も減ってしまった。お互いの異性を、意識してしまって。
だが、フュリーの想いは、少しも色褪せていなかった。
彼女はやがて、天馬騎士になるために、王宮へとやってきた。
(少しでも、レヴィン様と一緒にいたい)
もちろん、正式に騎士叙任を受け、王宮に仕えることになれば、どこに配属されるかはわからない。もしかしたら、とんでもないところへ飛ばされるかもしれない。
だが、彼女には心強い味方がいた。それは、他でもないラーナ王妃その人である。
フュリーが胸に秘めた、レヴィンへの熱い想いを、ラーナ王妃は正しく理解していたのだ。
だから、レヴィンが叔父たちとの権力争いに嫌気がさし、国を出たときも、ラーナ王妃は、フュリーに追跡を命じたのだ。
その際、ラーナ王妃は、フュリーにこう命じた。
「レヴィンを見つけたら、ずっと側にいて、レヴィンを護りなさい。」
連れて帰れとは言わない。ただ、側にいろと言ったのだ。
こうして、戦いのさなか、フュリーは見事にレヴィンを見つけ出した。だが、お互いに恥ずかしいのか、今まで一言も愛の言葉を交わせずにいた。
229人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/23(火) 19:50:10 ID:fKNW6PCS
フュリーは燃えているか(後編)(5)

(そうだ。あの時のフュリーの唇と、同じ味だ。)
そのとき、レヴィンは少しずつ理解していた。何年経っても、子供から大人になっても、フュリーはフュリーなのだ。
いつのまにか、レヴィンのほうが、彼女の唇を吸い始めている。これも、文字通り、『吸う』である。
お互いに、懐かしい味。だが、幼少時は、ここまでであった。これから先は、大人同士だけが許される、未知の味わい。
フュリーはやがて、唇を離した。そして、次第に彼女の視線は彼の下半身へと集まってくる。
レヴィンの下半身は、ポッコリと膨らんでいた。小さい頃とは違い、大人の交接器。
「わわっ!フュ、フュリー・・・」
フュリーは彼のズボンを思いっきりずり下げた。するとそこには、さっきのミデェールと似たようなものが屹立している。
「これが、レヴィン様の・・・・・・」
フュリーは一瞬、顔を顰めた。臭い。想像はしていたけど、やっぱり、臭い。
(こ、こんなに臭いの・・・・・・?・・・・・・でも・・・・・・)
フュリーはその臭い肉棒をきゅっと握った。その彼女の脳裏に、先ほどのエーディンの言葉が浮かぶ。
(愛は、全てを超える)

はむっ!
レヴィンの肉棒の先端部を、フュリーの唇が捕らえた。
「うぉっ!!!」
思わずレヴィンが叫ぶ。そう、ここは、人間の身体の中でも、一番敏感で、弱い部分。その中でも、特に熱い部分を、今、フュリーは口に含んでいる。
一瞬、フュリーの眼に涙が点る。
(く・・・臭いよう・・・)
その口の中で、フュリーの舌が、彼の亀頭を味わっている。少し涙目なフュリーを、レヴィンは気にしたが、フュリーは止める気配もない。
(でも、愛は全てを超えるの・・・)
そう、愛しているから、これぐらいの臭さなど、へっちゃらなのである。そんな想いが、亀頭を介して、レヴィンの神経へと伝わってくる。
「フュ、フュリー・・・・・・」
耐えることなどできなかった。むせ返るような熱い液体を、フュリーの口腔内へと、一気に注ぎ込む・・・・・・
けほっ!けほっ!
むせたのか、フュリーはおもいっきり咳をした。何の前触れもなかったせいか、少し怒っている。
「もう!レヴィン様、お仕置きですっ!!!」
230人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/23(火) 19:51:02 ID:fKNW6PCS
フュリーは燃えているか(後編)(6)

そう言ってフュリーは己のショーツを脱ぎ捨てた。そして横たわるレヴィンの顔の上に跨る。
レヴィンは一瞬、心臓が飛び出そうなほどに驚いた。今、目の前にあるのは、フュリーの大事な部分。
しかもそれは、徐々に近づいてきている。そのたびに、むせ返るような熱い匂いが立ち込める。
「さあ、レヴィン様・・・しっかり、舐めるんですよ。」
その強気な言葉とは裏腹に、フュリーはひどく緊張していた。そう、ここから先は、彼女にとって、未知の領域。
「んん・・・」
やがて、レヴィンの唇と、フュリーの「下唇」は重なり合った。
(ああっ!レヴィン様が、私のアソコを!!!)
途端に濃密なフュリーの愛液が滴る。思わずむせ返って、レヴィンもこほっこほっと咳をした。
「レヴィン様、どうなさったんですか?」
「す・・・すごい匂い・・・」
その言葉にフュリーはちょっとばかりショックを受けたが、思えばさっきのレヴィンも、凄い匂いをさせていた。お互い様なのであろう。
「臭いでしょ〜。でもレヴィン様、『愛は全てを超える』んですよ〜♪」
フュリーは少しばかり腰を浮かして、その陰部をレヴィンの唇から離した。これは、レヴィンの反応を見るため。
果たして、レヴィンは吸い付いてくるだろうか?愛があれば、こんな匂いなんていう障壁など、屁でもない筈。
「ひゃあ!!!」
いきなり、フュリーのワレメを、レヴィンの舌がこじ開けてくる。まるで、もっと愛液を欲しているかのように。
途端に、フュリーの瞳からも、涙が溢れてきた。
(レヴィン様も、私を・・・愛してくれている・・・)
そして、フュリーは腰を離し、立ち上がった。
「フュリー!?」
そのまま、フュリーは腰を下半身の方へと移動させる。そこには屹立した彼の肉棒。
フュリーの腰は、その上へとしゃがみこんでゆく・・・
レヴィンはじっとフュリーを見つめた。恥ずかしそうなのに、どこか嬉しそうだ。
やがて、フュリーの陰部は、レヴィンの肉棒とぴったりとくっつく。
レヴィンは即座に理解した。
フュリーは、男と女の最後の契りを結ぶことを、許してくれたのだ。
「フュリー・・・・・・愛している・・・・・・」
231人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/05/23(火) 19:51:44 ID:fKNW6PCS
フュリーは燃えているか(後編)(7)

「!!!」
重力の重みによって、フュリーの処女が引き裂かれる。
レヴィンの肉棒は、一気に膣の奥まで滑り込んだ。
(こ、こんなに痛いの・・・?)
思わず悲鳴を上げそうになる。だが、望んだのは、自分の方。それに・・・・・・
『愛は、全てを超える』
さっきのエーディンの言葉が、脳裏に甦ってくる。そう、こんな痛みなど、愛の力の前には、些細なこと・・・そう自分に言い聞かせてみる。
でも・・・痛い。
フュリーは真正面からレヴィンを見下ろしている。フュリーが上になっているその姿勢で、彼女はレヴィンの両肩をしっかりと掴んだ。
そして、膝の関節を動かして、腰を上下する・・・・・・
「くっ!」
あまりの痛みに、思わずフュリーの口から声が漏れる。でも、これで・・・レヴィン様は・・・私のもの。
他の女になんか、絶対に渡さないんだからっ!
その想いが、腰の動きを徐々に強く、そして速くしていく。
「うおっ!こ、これが・・・フュリーの女・・・」
レヴィンは己の下半身を包み込む快楽の嵐に、思わず身悶える。今、俺の真上で、フュリーが女になった。
咄嗟に言葉が思いつかないほど、美しい。その身体は、まるで天から遣わされた天使のよう。
巷の芸術家がこぞって自慢している芸術作品など、この至高の芸術から見れば、どれもチンケな作品。
それほどの凄まじい美しさ。そして、その快楽。
レヴィンはふと、誰かが言った言葉を思い出した。
『本当に素晴らしいものに、言葉は要らない』
自分のかりそめの職業が吟遊詩人であることも忘れて、レヴィンはそう思う。

ギシ、ギシ、ギシ・・・
二人の下のベッドが、音を立てて軋む。しかもそれは、フュリーによるものだった。
レヴィンは少しも動いていない。動いているのは、フュリーのほうである。
女の悦びに、己の身体を預けて、レヴィンの上で必死に悶えるフュリー。それは、彼女が完全に女になった証。
だが、レヴィンはまだ、完全に男にはなってはいない。体つきは、すっかり男なのだが、ここから先は・・・・・・
フュリーを女から、母親に変えて、初めて男になれるのだ。
「・・・ふう・・・んん・・・ああああ・・・レヴィン様・・・あああ・・・」
激しい絶頂の中で、フュリーは何かを懇願するかのように、愛しい人の名を呼んだ。
「フュリー!!!ぐっ!!!」
フュリーが、女から、母へと変わる瞬間。それは、レヴィンの射精と共に訪れた。
厳密には、正式に母親になったわけではない。だが、無事にいけば、やがて、母親になる。
そのレヴィンの射精を、フュリーは己の子宮でまともに受け止めた。母親になるために。

「ふう・・・」
絶頂の余韻とともに、二人はベッドに寝転がった。
レヴィンの胸元で、フュリーは人差し指でくるくるっと字を書くようになぞっている。
「なあ、フュリー・・・」
「はい、レヴィン様?」
レヴィンは一つ、気になっていたことをフュリーに聞いてみた。
「なあ、今日の約束って・・・・・・本当にやったっけ?」
それを聞くとフュリーは膨れっ面をして、レヴィンの顔を覗き込んだ。
「むう〜!ちゃんと約束しましたよう〜!」
「えっ?いつ、どこで?」
「私の夢の中で。」
フュリーの一言に、レヴィンはがくっとうなだれた。

おしまい

元ネタ――――サクラ大戦3『巴里は燃えているか』より
232名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 19:54:30 ID:e/ZZlE8g
ユーノってティアマトより老けて見えるのはやっぱり子供産んだからだろうね
233名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 20:44:42 ID:CzOVpMSe
>>ダミアン

序盤のアレ、何の儀式だよwww
234名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 20:44:46 ID:TaMSpfoD
ダミアン氏、アンタは最高だ!!
元ネタも知ってたんで色々笑わせてもらったし、読んでて楽しかった。

また、次の作品を楽しみにしてる
235名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 20:48:42 ID:OZwOBa6S
エ…エリカ…

ダミアンさんGJ!
いつもながらの良い仕事ぶり脱帽〜
最高です
236名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 21:02:47 ID:TaMSpfoD
エリカ=フュリーはなんか分かる。
では、グリや花火とかは、例えるなら誰なんだろう?

237名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 00:13:09 ID:VBxZ4BWF
グリシーヌ=貴族、斧使い=ヨハン
コクリコ=子供だけど、大人びている=ミルラ
ロベリア=大悪党、炎使い=ヒルダ
花火=弓使い、黒髪=スー
238名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 06:08:41 ID:Ps3OwBZc
グリ、カワイソス…
239名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 08:21:28 ID:UOTus+t8
GJ なんか日高のり子声のフュリーを妄想した

エンディング後女王になるからグリはエキドナさんでいーんじゃね?
240名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 16:17:55 ID:Ob6cclpe
聖戦・第3章開始前にて……
フュリー「やめてくださいっ!! 人を呼びますよッ!!」
A男「大声出すまえにこの絵を見た方がいいんじゃねぇのかな?」
フュリー「こ、これって………(レヴィン様の王子姿…)」
E男「これを見た時は驚いたぜ。なんせ、シレジア王国直系の王子がこんな所で放浪三昧なんだもんな」
フュリー「それは………」
O男「うちらやあんたの国に広めてもいいんだぜ? シレジアの王子様は詩人の格好をしながら、中立を破ってシアルフィ軍に従軍しているってな」
フュリー「貴方達、私を脅迫する気ですか!? 一体、何が望みなんですか!!」
A男「いいねえ、その気の強いとこが好きだぜ。まあ、簡単な話さ。2時間ばかり俺等に付き合ってくれるだけで黙っといてやるよ」
フュリー「それって、まさか………そ、そんなこと出来るわけないないでしょ!?」
E男「じゃあ、ばらすしかないなあ」
フュリー「くっ………(でもレヴィン様だけは守らなきゃ…)」
O男「しゃあねぇ。行くか?」
フュリー「待って!! ………本当に黙っていてくれるんですよね……」
<3時間後>
フュリー「も…もうや…やめ…あうっあオオオオぅッ、ふ、ふとっ、うぁぁああぁぁっ!!!」
E男「処女のマンコにゃ俺のはキツすぎか?こんなんで明日まで持つんかよ。ほらッ!」
フュリー「あぅっ!! そ…んなあぅっ、や……ああぅっ、やぁぁぅ…くそくがぁぁあっ…」
A男「バーカ。最初からお前を孕ませる予定だっつーの」
フュリー「イ!!…イヤァァア!!! あうぅっ、ぬいってよおぉっおおぉ!! ふぁっぁあああ!!!」
(レヴィン様…ごめんなさい…もうダメ…わた……し…私孕まされちゃう…)
O男「イクのか? これで17……いや、18回目か。よし、イケっ!!」
フュリー「ダ、ダメぇぇええぇ、は…孕まされちゃうのにぃぃイ…イッッちゃうのおぉぉぉ!! 
きちゃダメ、きちゃダ……メぇぇ………(ブルッ)ひゅわあぁぁぁぁああああぁぁぁ!!!!」
241名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 19:41:30 ID:yD5Uyvx/
それいいな
ってかフュリーって同僚や名有り敵キャラより名無しさんたちに犯されてるほうが彼女らしいよね
242名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 22:22:27 ID:sCHjAupJ
フュリー大人気だな
243名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 22:48:29 ID:gEpVtoNC
2体のドラゴンナイトが、ペガサス狩りを楽しんだ後、
森に落下したフュリーをとっ捕まえてたっぷり陵辱輪姦・・・。
244名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 00:49:36 ID:wPZNoHmO
ふと疑問に思ったんだが、その場合子世代はどうなるんだろう?

セティの父親は(   )、母親はフュリーじゃな
245名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 00:54:22 ID:ZN8tdsf8
想い人や恋人のいるペガサスナイトが山賊に撃ち落されて
孕まされるまで犯され続けるのが外道としてはツボにくるな。

ついでに彼女の知らないところで愛する人が恋敵とセクロスしまくってたりするともっと萌える
246名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:16:35 ID:Za8tLWGF
たとえ輪姦であっても親父が誰か分かる占い爺凄ぇ
247名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:38:47 ID:yjZcHrKe
唯一血統ナシの女性親ユニットはいじりどころ満載。
中途半端に家族構成がわかってるのもネタになる。
俺もいっちょ外道を…と、前レス読んでひねったけど、
元がシチュ重視和姦寄りだからどうにもならなかった。


アトヲタノム(ガクッ)
248名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 09:37:32 ID:DuY+fn9A
フュリーって家畜小屋で飼ってみたい。
249名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 14:24:09 ID:Ni6TUema
>>247
和姦だってエロイ作品はある。
ラジオドラマ風に会話進みでもいいんで、書いて投下して欲しい。
250名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 15:28:34 ID:it7851kN
鬼畜と外道って何が違う?
結局、ヤってる事は凌辱だと思うんだけど
251名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 19:27:52 ID:0TMP8sAL
和漢が好きだし女キャラにはみんな幸せになってもらいたいと思う
だがフュリーに関しては見知らぬ下卑た男達に輪姦されるのが似合うんだよな
252名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 20:47:02 ID:DuY+fn9A
何でだろうな。
でも精液を体中に浴びながら(壊れて)笑顔を絶やさない、
そんなフュリーが好きだ。
253名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:47:02 ID:Ni6TUema
「ふふふ。あれからずっと、中に出させてあげてるのに、まだ私を妊娠させられないんですか?
でも、大勢でないと私一人すら襲う事もできなかった、根性の無い人たちばかりですからね。皆さんの精子まで根性が無いのですか?(クスクス
あらら、情けない顔しちゃって……またイクんですか? まだ5分も動いてないですよ?
また私の中に、彼方の情けない精液を垂れ流すんですか? ガマンのない方達ですね♥
あっ、んっ………お腹……ビクビクしてる。お腹の中で、熱いのがドクドクって当たってますよ?
また勝手にイッちゃったんですね。おちんちんまで自分勝手で根性ナシなんですね♥(クスクス
こんな場所に閉じ込めて、毎晩毎晩こんなにいっぱい私の中に注いでるのに、誰一人として妊娠の一つもさせられないなんて、
本当にダメな人達ですねー。いいですよ。まだまだ出して。 何度でも私の中に出して、妊娠させてみせなさい。
それが出来ないなら、簡単に孕ませるなんて言葉を使わないでくださいね」


……と、フュリーが兵士達(or山賊共)に言っています。
254名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:58:12 ID:4WIqZC5i
ぶっ壊れちまったフュリーもまた萌えだな
>>253のセリフは自分を保護してくれたエスリン、エーディン等衛生兵に向かって発言してるんだろうけど
255名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 23:43:53 ID:Ni6TUema
「フフン。あれから毎晩、中に出させてあげてるのに、まだ私を妊娠させられないのかしら?
まっ、私からじゃないと抱きしめる事もできない、根性の無しだからね。精子まで根性が無いのかしら?(クスクス
あら、情けない顔しちゃって……またイクの? まだ5分も動いてないわよ?
また私の中に、彼方の情けない精液を垂れ流すの? ガマンのない男ね♥
あっ、んっ………お腹……ビクビクしてる。お腹の中で、熱いのがドクドクって当たってるわよ
また勝手にイッちゃったのね。おちんちんまで自分勝手で根性ナシなんだから♥(クスクス
毎晩毎晩こんなにいっぱい私の中に注いでるのに、妊娠の一つもさせられないなんて、
本当に根性も無ければ、種ナシね。いいわよ、まだまだ出しても。
何度でも私の中に出して、妊娠させてみせなさいよ。根性ナシ 」


……とラケシスが言っております。
256名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 06:55:08 ID:El3njXLM
フィンはただでさえホモっ気がある上ドMな総受け、しかも種無しな気がするよ。
257名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 11:36:52 ID:wBacqmdY
戦国時代ならまず稚児の道まっしぐらだな。

ただ、稚児上がりの名武将もいるので油断はできない。

ドMかタネナシかはそれとして、女性が相手でもリードを奪われは
ごく普通にありそうなパターン。

ファティマぽい思考回路はしていると思う。(レアな男性M型とみた)
258名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 13:30:25 ID:d5FlS1Nn
保管庫に行けない…
259名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 13:42:47 ID:bIFQ6FeO
行けたよ。
落ち着いてリトライじゃ。
260名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 19:33:50 ID:uCjyXi8i
親世代フィンは女キャラに襲われるのが一番似合う
その経験をいかして子世代編では女キャラを喰い散らかして欲しい
261名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 19:46:18 ID:bIFQ6FeO
とらななも忘れずに。

実子はいないが女性キャラはすべて棒姉妹。

棒サイトでやってた「テクニシャン選手権」おもいだしてもた。
262名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 20:54:24 ID:NDIz4O3m
デュー×フュリーって需要ある?
263名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 21:28:46 ID:bIFQ6FeO
バッチコーイ
264名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:55:57 ID:NDIz4O3m
>>240の続きだと思ってください。

フュリー「ん……ちゅむ…んむ、ちゅぷ……」
デュー 「どう、お姉ちゃん? オイラのおいしい?」
フュリー「ぺろ、ぷちゃ、れろ……こ、こんな物がおいしい筈、ン、ぷちゅ、ンちゅ、無いでしょ」
デュー 「そう言いながら、フュリーお姉さんは美味しそうにオイラの頬張ってるように見えるけど?」
フュリー「んふぅ…ちゅ、ちゅぱ、そ、それは、彼方がレヴィン様の肖像画を兵士達に売ったから―――」
デュー 「兵士に犯された事をレヴィンさんには知られたくない―――
    それって、騎士のプライドとして?それとも、相手が好きな人だから?」
フュリー「そ、それは………んぶっ!!」
デュー 「まっ、どっちでもいいや。口止め代わりにフュリーさんが奉仕してくれるなんて、オイラってラッキーだなぁ」
フュリー「ん、んぷっ、ちゅぷ……れろ、んちゅ、んちゅぅぅ……っ」
デュー 「うあっ! フュリーさん、そこイイ」
フュリー「こ、ココ? ん、ぺちょぺちょぺちょぺちょ……んふ、んちゅう……くちゅくちゅくちゅくちゅ……」
デュー 「あっ、飲んでよ、フュリーさん。イクよ、イクよーっ」(ドピュドピュッッ)
フュリー「ん、んゥ!!? んん、ふぁ、ンン、くふ、くふぅぅんん、んん、
    ふぅぅんんん(ゴクッ、ゴ……ックン)はぁ、はぁ、はぁ……」
デュー 「よく出来たね。それじゃ…」(ごろん)
フュリー「ひあっ!! な、何を、きゃうっ!!」(ヌプッ)
デュー 「皆、オイラの事を子供扱いするけど、こっちの方はそこらの大人より上手な自信はあるんだよ。
    オイラの指使いはどう? 気持ちいい?」
フュリー「あうっ、き、気持ちイイ。気持ちイイから、抜いてください!! ほ、奉仕するだけのおおぉぉ、
    や、やぁあぁ………そ、くうううぅぅぅ、んあぅ、いやぁ……」
デュー 「フュリーさんがオイラの咥えてた時、物欲しそうな顔してたからさ。オイラも少しはサービスしてあげるよ」
フュリー「け、結構です!? お願いだから放してください!!」
デュー 「そう言わないでよ、フュリーさん。せっかく、面白い事を考えたんだからさ。そろそろ入っていいよ」(パチン)
????「(ガチャッ)わっ、本当にフュリーお姉ちゃんだ!」
フュリー「はぁ、はぁ………え?」
265名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:56:53 ID:NDIz4O3m
シャナン「本当にフュリーお姉ちゃんが裸になってる!!」
オイフェ「デューさん。こんな事して本当に大丈夫なんですか? 僕としてはちょっと不安なんだけど」
デュー 「大丈夫。ヤる前からそんな事気にしちゃダメだよ」
フュリー「こ、これって…………」
デュー 「せっかくだから、二人に性教育してあげようと思ってね。まあ、オイラとしてはそっちの方が面白そうだなぁと」
フュリー「そ、そんなぁ……」
シャナン「うわぁ、スゴい………お姉ちゃんのアソコから汁が溢れ出てる」
オイフェ「本当だ。それにヒクヒクッてしてるし、これも―――確か、クリトリスっていうのが勃起してる」
フュリー「嫌あぁぁ……そんなに近くで見ないでください…………」
デュー 「シャナン。フュリーさんはおっぱいを揉まれたり吸われたりするのが大好きなんだ。やってみなよ」
フュリー「だ、大好きなんかじゃ―――ああっ!!」
シャナン「うわっ、柔らかい。はむっ(カプッ)、ん、レロベロッちゅうううぅぅぅぅう!!」
フュリー「ああぁぁぁああッ!! ふあぁぁ、んく……あうっ……おっぱい、吸っちゃだめぇぇぇぇ!!」
デュー 「オイフェは下の方を弄ってみれば?」
オイフェ「はい。やってみます。(ヌプププッ)うわ、膣肉が凄いヒクついてて、指に絡み付いてくる!!」(ジュッ、ジュプッ、ズチュッ)
デュー 「こうやって、クリトリスをこねたりしてあげると(クニクリュッ)、女性は気持ちよくなるんだよ。他にも―――」
フュリー「あっ♥ んっ、くうっ、はああぁぁ♥ 嫌あぁ、拡げないでぇぇぇぇ!! ダメダメダメェェェ♥」
    (こ、こんな………同時に責められたら、またあの時と同じになっちゃう……)
デュー 「フュリーは敏感でねぇ、お尻や耳なんかも凄く感じちゃうんだ。(ハムッ、ペロピチャッ)」
フュリー「はあぁぁぁ……嫌ああぁ、耳舐めないで! 耳を犯さないでえええぇぇぇぇええぇぇぇ♥
    ふぅん、きゅうぅぅ、お願いだから止め、止めて―――んはぁぁああぁぁ♥」(ビクビクンッ)
オイフェ「わっ! もしかして、今のでイッたの? フュリーさんって意外と淫乱じゃないんですか?」
フュリー「ち、違うのおおぉぉぉぉ、私は、そん………されたらぁぁ、ひぃあぁぁ♥」(ビクン、ビクッ)
デュー 「そろそろよさそうだね。じゃあ、オイラが一番目いくね」(ズプププッ)
フュリー「ああっ! ………ふ、深いぃぃ♥ 奥まで、とどいて……こ、こんなこと、あ、あんっ! はあん♥♥」
オイフェ「それでは、僕はこっちを……」(ズプッ)
フュリー「やっ、やああっ! お、お尻にいいいぃぃぃ!! 二本も、入って……あ、はあ! くはあっ♥
    あ、はぁ……はぁ、はぁ……んひぃ、あふぅ♥♥ 中で、こすれて、こすれてますぅぅぅ♥♥」
シャナン「二人だけズルイ! 僕だけ除け者扱いしないでよぉ」
デュー 「シャナン。フュリーの口が開いてるだろ。フュリーの口奉仕はおマンコ並に気持ちイイよ」
シャナン「ホント? よし、フュリーお姉ちゃん、入れるよ」
フュリー「ダ、ダメよ。これ以上は、んんっ、んむぅ! ……ぷぁっ! あ、はぁっはぁっはぁっ……あ、い、あっ! ああっ♥
    私、感じちゃ、いけないのに……いけない、んだからぁぁぁ♥♥」
シャナン「あ、あ、あ! お姉ちゃん! ボク、もうイキそうだよ!」
オイフェ「僕も、もう限界だです! フュリーさんの綺麗なお顔、ベトベトにしてあげますね!」
デュー 「ようし! 三人同時に出すよ! フュリーお姉さんを孕ませてやれ!(ずちゅずちゅずちゅっ)」
フュリー「あっ♥ あっ♥ あっ♥ あっっ♥♥ だ、だ、ダメぇっっ!! 出さないで! 中に出したら、私、に、妊娠しちゃ……っ!!?」
    (どぷっ!びゅるっ!びゅるるるっ!!)
フュリー「ああッ♥♥ ひゅあああぁぁぁぁああああぁぁぁ♥♥♥ に、妊娠しちゃう!! 私、妊娠しちゃうぅぅっ!!!
     (びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ、どくどくどく……)
     は……あ……はぁ……はぁ……まだ、中で、出てるよぉ…… 私、また中出しされてる……」

この後、三人は事終えて先にいなくなり、フュリーは疲れきった重い体をなんとか起こして洗い場に向かう。
しかし、洗い場の入口で先日の兵士達と鉢合わせしてしまい、悲しくも、フュリーの淫辱は続く事になる。
266Interlude ◆YLdWB0/d2s :2006/05/28(日) 00:00:42 ID:NDIz4O3m
シレジアにはいないであろう荒々しい兵士達。
そして、年下の男の子達にまで愛玩のように弄ばれるフュリー。
ショタ系が嫌いな人は読まない方がいいかも
267名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 00:44:04 ID:gcrIXTpj
何か文が変だなと思ったら、携帯からだと、ハートマークが「?」に変わってるのな
268名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 06:06:38 ID:1sXYFlqs
乙だけど
>ショタ系が嫌いな人は読まない方がいいかも

注意書きをSSの後に書いても意味がないと思うんだ
269名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 17:09:45 ID:gcrIXTpj
書き忘れて、後付けした匂いがする
270名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 20:20:43 ID:1bn13VbQ
そぉか。
チビ連への性教育(マヌカン)というシチュがあったか。

しかし…オイフェ(前半)はチビの範疇なんだねぇ…
271名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 21:16:02 ID:2zzSqFk6
ペニバン付けたシルヴィアに犯されるフュリーというシチュはどうか?
もちろんその後ギャラリー達に輪姦される運命ということで
272名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 21:24:16 ID:MLXQUXv+
(オイフェ)
そうか・・・私も昔、フュリーどのには世話になったからな
これで少しは恩返しができたかな
(フィー)
あの・・・オイフェさん、
これからもいろいろ教えてくださいね。わたしはもっと大人になりたいの。

この会話の為だけにオイフェ出演させた。
だけど、よく考えたらオイフェって当時14〜15歳なんだよな。
女を知っててもおかしくないかも。というより、シグルドに―――
273名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 21:39:20 ID:1bn13VbQ
オイフェは聖戦でも数少ない年齢が比較的正確にわかっているキャラで、
序章で14歳、5章で17歳、6章で34歳(満年齢)。
シレジア(3−4章間)で16歳ぐらいだと思われ。
その会話を見るたびに、
何でお世話になったんだろうと、つい深読みしたくなるお年頃。



でもやっぱり、主人に後ろの処女は…
ディアドラの代わりにされちゃったかしらねぇ。
274名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 21:44:14 ID:2zzSqFk6
シグルドは結婚まで童貞守ってそうだよな、女相手には
その代わり、オイフェの世話になってたのは想像に難くない
275名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 21:57:25 ID:1bn13VbQ
そのシグルドも子供(士官学校)時代は…って、
これ以上はスレ違いか。

悪友二人が撃墜数勝負している真ん中で

呆゛〜

と「運命の人」を待っていてもらいたいものである。
276名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 22:50:49 ID:gUFUC2GD
なんだかんだで悪友2人も下半身関係は案外しっかりしてるかもな
下手に種ばら撒いてると後々問題が生じるからな
277名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:07:51 ID:1bn13VbQ
シグルドはともかくとしてほかの二人の場合は
いざタネまく事態になったら
「君の体を大切にしたいから」とかいってスルーしそうだな。

1章見る限りシグルドにその機微はなさそう。
(50ターン以前にディアドラと出会うと次には結ばれる…)

しかしやり方がまったくわからず結局ディアドラにリードされる
シグルド…萌えや否や。
278名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:13:31 ID:yGMLCcBW
つまり外出しってことか?>277

ディアドラは処女を守っていたんだろうけど、性欲処理は女同士で解消してたら萌え
シグルドの妻なっても女遊びが激しかったら面白い
279名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:32:11 ID:1bn13VbQ
>>278
外田氏も何も、そうなる前にさわやかに乗り換え。
卑怯にも見えるが体が必要なお付き合いはハナから
しないでフェードアウト。
これがよそにタネ撒けない神器継承者クォリティ。

奴らが通った後には
「ひどいひと、でも(かっこいいから)憎めない」な
良家の子女がるいるいとしているわけですな…

そしてシグルドは今日も天から「運命の人」が落ちてくるのを待っている。と
280名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:34:46 ID:PFR3VPu+
じゃあ、二人も結婚するまでは童貞だったとか?
281名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:43:01 ID:J0m44dt1
孕まなきゃ問題ないってのなら避妊具とかアナルですればいいんじゃね?
この場合でも素人童貞な確率は高い気もするが
282名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:45:15 ID:1bn13VbQ
初夜の先生になるメイドとか、実家に帰ってきたら刺客として差し向けられたりしてて…


日本の平安時代とか江戸時代とか、侍女が若様に教えちゃうという構図は
比較的ありがちなんだけど、基本的に背景世界が違うFEばかりは、想像がつかない。
283名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:45:51 ID:PFR3VPu+
エルトはよその女に手を出さなくても、可愛い可愛い妹をおもちゃにし放題だからなぁ
素人童貞ってのは菜イと思われ
284名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:51:52 ID:1bn13VbQ
私はお兄様のような(テクニックの)人じゃなければ、どこにも行かない…
285名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:58:17 ID:PFR3VPu+
シグルドは妹のパンツでオナニー三昧か
286名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 00:03:53 ID:rGrRxwQj
むしろキュアンと取り合い
287名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 13:26:24 ID:Nvt7tPjE
アルヴィスは失敗したクチだな
288名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 15:46:56 ID:Oultt3Cf
>>271
それは逆がいいな
289名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 16:58:50 ID:RSXvFWzY
バター犬オイフェをシアルフィ兄妹で取り合うのも面白くね?
290名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 18:03:47 ID:7gtV3IAY
テクニックというと何故かエルト>アレスというイメージがあるんだが
でも普通に考えたらアレスのほうが経験積んでるよな
291名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 19:19:24 ID:mke1pyq3
そうか?アレスは飢えた野良犬のようにガツガツ喰い散らかしてるだけかも
だったらエルト兄さまの方がテクは上かも知らん
292名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 20:06:19 ID:FKcCOuIH
フュリーの性教育読んでから、兵士達に凌辱されて堕ちたフュリーが、
姉マーニャを騙して巻き込んで姉妹丼されちゃう妄想が止まらない。
おかげで、昼間っから盛ってしょうがないんだけど、誰か助けて
293名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 20:33:02 ID:Oultt3Cf
よし、その荒ぶる思いをSSに表すんだ。
Pナイ姉妹丼カモーン
294名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 19:34:39 ID:ECeWUkbJ
>>289
妹のほうはバター犬なんて必要ないんじゃね?
295名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 21:42:38 ID:pBcEcqU6
バイブの杖とかフィンとか玩具があるしな
296名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 21:57:11 ID:8VZmrNqX
残念
フィンたんはゲイボルグ専用だよ★
297名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:35:44 ID:pBcEcqU6
ユミナ×ロレンス
セリカ×マイセン
ダグラス×セシリア
マーカス×イサドラ
デュッセル×アメリア
ガルシア×ネイミー
みたいな歳の離れた組みあわせが好きな人っていないの?
298名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:43:07 ID:iP18xYju
ダグラス×ララムじゃないの?
「義父さま」「おじさまー☆」萌え
299名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:43:27 ID:r8f1I0D1
セシリア先生32歳×ロイ16歳キボン
300丼出たら部屋の隅 ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:42:56 ID:gGRSipmF
お刺身ブリでございます。
前スレでしたかで、海の親子丼をかかせてもらったものです。
臨時保管庫さま、収録ありがとうございます。

話の流れを揉んで申し訳ありません。
何をトチ狂ったか、
「シグルドさん強制初体験ちょっと切ない系」
を書いてしまいました。

エロ度やや低め(前作比)です。
お気に召さない方はトリップにて華麗にスルーお願いします。
次のレスからはじめます。
301Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:44:19 ID:gGRSipmF
どうしようもない僕に××が降りてきた

「嘆かわしい」
士官学校が、夏の長い休みに入る。
この季節になると必ず帰ってくる息子の、その手紙を読んで、公爵バイロンは、やりどころのない複雑な心境を長い長いため息で締めくくる。
「いかがされました、旦那様」
と、隣に控えていた執事が無視しきれずに尋ねると、
「いつものことだ」
バイロンは投げやりに言う。別送されていた、士官学校からの成績表を読み、
「剣術・槍術については問題なし。しかし座学はぎりぎりか」
そう呟く。そして、気が付いたように執事に、
「シグルドからの便りだ。この夏はレンスターの王太子殿下がここにお留まりになる。いつものように準備を」
「…かしこまりました」
「エスリンに、新しい夏物を仕立ててあげるのも、忘れるなよ」
302Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:45:17 ID:gGRSipmF
 「ただいま戻りました、父上」
そしてシグルドは、親の心配などどこ吹く風で帰ってくる。
「この夏も、また騒々しくなりそうだな」
バイロンは、それに、苦々しくなりきれない顔でこたえる。少し大事に育てすぎたか。そんなことも思う。
「閣下、今年もお世話になります」
下馬して、簡単に立礼をするキュアンに、
「また息子が無理を言いましたかな」
というと、彼は
「いえ、今年は、私から彼に」
と答える。その内側の機微を感じて、
「然様ですか、ありがとうございます」
バイロンは、深々と、若い王子…そして未来の娘婿…に礼を返し、
「お疲れでしょう、奥に用意をさせておりますので、まずはお休みを」
「ありがとうございます」
「じゃあ私も」
と、その後をついてゆこうとするシグルドの首根っこを、バイロンは
「たわけ」
と捕まえた。
「うげっ」
勢いシグルドはのけぞる形になり、
「何故ですか父上、私だってここまで飛ばして疲れてるんですよ」
「お前、去年のことを、もしや忘れたとはいわぬだろうな」
後ろからバイロンがそう言うのに、
「はて、なにかありましたっけ」
と、飄々と返す。
「もういい、話が進まぬから全部言おう」
バイロンは、そのまま息子の首根っこを掴んで、自分の執務室に、引きずるように連れて行った。
303Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:46:32 ID:gGRSipmF
 「去年と言えば、お前」
背後の壁に燦然と輝くティルフィング。それを守るように、執務室の机に座ったバイロンは、
「ありがたくも、キュアン王子がエスリンをお見初め下さって、婚約が成立した年ではないか」
「ああ、そんなこともありましたね」
「お前、少しは焦りがないのか」
「焦りですか」
「そうだ。
 お前はいつまで、あとは老いるだけの私に、このティルフィングを守れと言う?」
バイロンは言いながら、背後にある聖剣を指す。
「何をおっしゃいます、父上はまだまだお元気ではないですか」
「そう言う問題ではないわ」
「ではどういう話なのです」
「いつになったら、私はお前の嫁の顔を拝めるのだ」
やっと話が本題に入る。シグルドはきょとん、として、
「その話は、もう少し先のことにしていただけませんか」
苦笑いともつかない顔をした。
「まだ士官学校も卒業していない身ですよ、まだ半人前の私に、その話は重すぎます」
「重いことなど少しもあるか。
 お前とほとんど年の変わらぬキュアン王子が、ああしてご自分のお相手をみつけておられると言うのに…
 まったく、お前は何をしていたんだ」
バイロンが畳み掛けるように言うと、シグルドは
「士官学校におりました」
という。バイロンはその一言に、盛大に脱力する。
「父上、手紙を読んでくださいましたよね、休暇前の模擬戦闘会で一等をとったんですよ。
私のような息子があって、父上は幸せだと、教官もみな」
「わかったわかった、お前に期待した私が馬鹿だった」
シグルドはまだ話したりない風情であったようだが、バイロンは
「自分の部屋に戻って、少し休め。
 夕方には王子をお迎えする舞踏会があるから、その時間は守れよ」
そういって、執務室から、文字通り、シグルドを押し出させた。
扉が閉まるのを確認して、バイロンは聖剣を仰ぐ。
「まったく嘆かわしいことですなぁ…」

 士官学校には卒業までの年を数えたほうが早いほど長くいるシグルドのためにと、シアルフィでこれと見定めた良家の子女は何人もいる。
 王子歓迎のレセプションは表向きのこと、その真の主役はシグルドだと、本人はおそらく…気がついているまい、あの分では。
 今年こそはと気負って装い、公爵嫡子の前で精一杯の媚をにじませながら招待を受けた礼をする子女達を、シグルドは
「彼女たちも、年を追うごとに美しくなりますね、周りが放っておかないだろう」
の言葉でさっくりとかたづけて、あとは、その子女たちの父親を見つけては、武術談義に花を咲かせてしまう。
「…」
バイロンは、用意されていた椅子にかけて、とほほ、とでも言いそうな顔で頭を抱える。
「バイロン卿」
と声がかけられて、ふと顔を上げると、
「何をお悩みですか」
キュアンがいた。
304Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:47:40 ID:gGRSipmF
「シグルドも親不孝な」
バイロンの嘆き節を一節聞いて、キュアンはやり場のない笑いをかみ殺すように言った。
「許婚など決めておけばよかったと、今は親馬鹿を反省することしきりです。
 大切に育てすぎましたかな…なにぶん、直系男子が最初に生まれたと、舞い上がっておりましたからな」
「…卿のお考えも一理ありますが、おそらくシグルドは、誰かがあつらえた縁談は、これからも拒否し続けると思いますよ」
キュアンの言葉に、思わずバイロンは、立ち上がり、
「それでは、私にも言えぬあたりに、どこかお心当たりでも?」
と、キュアンに掴みかかるように尋ねるが、キュアンは
「残念ですが」
といい、バイロンは「そうですか…」とまたぐったりとした。
「ただ、シグルドの中で、機が熟していないだけですよ」
キュアンはそれに、なぞかけのように言う。
「とおっしゃりますと?」
「なぜかは私も聞いていませんが、彼は『運命の出会い』のあったときこそその時と、自分を律しているようです」
「運命の出会い、ですと?」
「はい。シグルドの中で何かが納得しない限り、解決し得ない問題なのでしょう」
「まったく…エスリンみたいな少女でもあるまいし、そんな夢みたいなことを言っているヒマが」
バイロンは給仕からひったくるようにワインのグラスを取り、それを一気に飲み干す。
「卿がお焦りになるのもわかります。
 ですが、その件について、余りシグルドを責められぬよう…いつか彼も思いなおすことが、ないでもわかりませんから」
「できるなら、早く改心してもらいたいものですな、こちらとしては」
「私からも、それとなく、言っておきましょうか」
「恐れ入ります殿下…」
「それまでは、私達の子でご辛抱ください、義父上」
冗談でもないような顔をして、キュアンは、背後からエスリンが呼びかける、その声にしたがっていった。


 「退屈だ」
自分に興味ある話が尽きてしまうと、後は何をするでもなく、シグルドはバルコニーのひとつに出て風に当たる。
「…エルトも来ればよかったのに」
と呟いてみる。しかし、そのエルトは、自国で立太子式典があるからと、華麗にその申し出を断ってきた。
かといって、呼べそうな友人はみな自分の帰る家がある。
「あーあ…」
椅子に、盛大に手足を投げ出して、無言で無聊をかこっていると、隣のバルコニーに人の気配がする。
「…キュアンじゃないか」
シグルドはバルコニーまで届く木の枝に体を隠すようにして、妹と友人のやり取りがどんなものか、聞いてみることにした。
305Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:49:17 ID:gGRSipmF
 そのバルコニーは、ふたりが入ってちょうどいいほどの広さで、キュアンに手をとられながらエスリンが入る。
そこから中へ通じる扉が閉まってしまえば、後は二人きりだ。
「去年の話が昨日のようで」
去年までは帰ってくれば後先になって一緒に遊びまわった妹が、友人の前ではしおらしくしているのに、笑いが出掛かってしまう。
「私もびっくりしてるよ、去年は、卿より先に飛び出して、私達を出迎えてくれたのに、今年は奥で待っててくれたなんて」
「本当は、そうしたかったのですけど…とめられてしまったのです。
もうお嫁に行くのが決まったのだから、子供しい出迎えはいけません、て」
「それを守ったのだね。去年までならかんしゃくしてそんなことできないと、きっと言ったはず」
「もう、いつまでも私そんな聞き分けのない子供じゃありません」
そうして聞こえてくる笑い声。シグルドにしてみれはば、何であんなじゃじゃ馬がキュアンと、と理解不可能この上ないのだが。
「それよりも、キュアン様」
「何?」
「新しい服…おかしくありませんか?」
「全然」
「こんなに胸元が開いたの、初めてで…」
「仕方ないよ、君はもう子供じゃなくて、貴婦人の仲間入りをしたのだから」
「でも…」
「しょうがないな」
キュアンは、困っているらしきエスリンを前に、薄ら笑いをして隠しを探る。そして、
「つけてあげるから、後ろを向いて」
簡単なペンダントひとつだったエスリンの胸に、いかにもな首飾りがかかる。
「そこの扉のガラスに映してご覧。これで少しは恥ずかしくないだろう」
「わぁ」
おそらくは目を丸くしているエスリンを、キュアンは実に満足そうに見て、
「去年は忙しくて、たいしたものが用意して上げられなかったから」
という。
「その代わり、このペンダントは、私が君と思って持っていてかまわないね?」
「はい」
二人の距離が近くなり、ふと言葉がなくなる。ややあって、
「おっと」
とキュアンが顔を上げた。
「紅がずれてしまった」
306Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:50:24 ID:gGRSipmF
 「何したんだ、あいつ?」
バルコニーから身を乗り出して、その様子をもっと詳しく見ようと、シグルドは木の枝の中に顔を突っ込む。
暗くてよくわからないが、エスリンの耳が、心なしか赤く見える。
「よく、見えないな」
さらに枝をかきわけ、その様子を見ようとしたとき、シグルドは、ぐい、と首根っこを引き戻され、おまけにすぱこーん、と何かに脳天を叩かれた。
 目の奥の火花が収まって、中をよく見ると、宴ははや終わる気配を見せて、屋敷の外はこれから帰ろうとしている人々の声がする。
 そのあとから、叩かれた頭がうずいて
「いててててて」
と、頭を押さえたシグルドの真正面に、鞘に収めた聖剣を杖のように持つバイロンが、ぐわ、と押し付けるような雰囲気でにらみつけている。
「なんですか、父上、ご神器を粗末にするとバチが」
「罰当たりはお前だ、この出っ歯の亀め」
「出っ歯の亀?」
「意味などわからずとも良い、自分の部屋に戻れ」
バイロンは、聖剣で、出入り口の方角を指した。

 叩かれた頭をさすりさすりしつつ、自分の部屋に帰ってゆくシグルドを見ながら、バイロンは、
「誰かある」
という。すぐ、後始末をしていた執事の一人が走ってきて、
「御用ですかご主人様」
「うむ」
公爵は苦い顔をしたままで、
「かねてよりの作戦、今夜実行する。
 関係のあたりに準備の怠りないよう、よくよく言いつけておけ」
「…は」
執事は百を心得た顔をして、公爵に深々と礼をし、シグルドの入っていった扉の中へ、追いかけるように入っていった。

 「いてて」
人生盛りは過ぎたと言えどもマスターナイトの一振りだ、聖剣で打ち据えられた頭にこぶができた。
「あんなにお元気なら、跡継ぎの心配などまだ先のお話だろうのに」
シグルドは言って、礼服がわりの士官学校の制服のまま、部屋の寝台に大の字に寝転がる。
「エスリンがあんなことになって、父上はいっそ私の分もと、まとめてお考えなのではないのかな。
 でも私は、あつらえられた縁談など真っ平だ」
どこかで、自分だけをと待っている人がいるかもしれない。士官学校を卒業したら、その人を探したい。半ばシグルドは本気で考えている。
307Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:51:55 ID:gGRSipmF
 堅苦しい制服を脱いで、くつろいだ格好で横になる。
 疲れた。明日のことは明日考えよう。シグルドは、ひとつ盛大にあくびをして、眠りの淵にそろそろと下りてゆく。と、
「ん?」
今までにない違和感に、ぱち、と彼の目が開いた。
「誰かいるのか?」
「…恐れながら」
というのは、この城にいる古いメイドの声だ。しかし、シグルドは数人の気配を感じていた。
「ご主人様のご指示にございます、あまりお騒ぎになりますと、今夜こちらにお留まりのお客様方のご迷惑になりますので、お静かに」
「私は別に騒ぐつもりはないが…こんな夜に何の用だ」
しかしメイドは何も答えず、低く何かを指示したような声をだし、いなくなったようだった。

 明かりひとつない、あるとすれば月の弱い光だけだ。脇に控えるようにしたメイドらしい声が
「ご主人様が、今をおいてシグルド様にお教えする時はないと仰せになりまして」
という。
「…閨でのお振る舞いを」
「ちょっと待ってくれ、父上の指示だとしても、そんなことはまだ、私には」
「早いことはございませんよ」
メイドたちの手は容赦ない。問答の間にシグルドの服は全部剥ぎ取られていて、
「汗をお取りしましょう」
という。水音がして、やがて、ひた、とつめたい感触が、からだのあちこちでした。
 手足を拭き終え、体を拭き終え、やがて
「失礼いたします」
と一人の声が、吹き終えていない最後の一箇所にさしかかろうとしていた。
「待て、そこは私が」
シグルドのうろたえた訴えの聞き届けられればこそ。ひやりと、布の感触がして、ことさら丁寧に拭き清められているようだ
「!」
脊髄に何かが走った。
「な、何だ、これ」
「お静かに」
メイドの少し冷えた手が、上下に動く。勢い、寝台の縁に腰をかける形になったシグルドだが、こんな感覚は生まれて始めてだ。
ぬぐったばかりの汗が、吹き出そうになる。
「…っ」
士官学校の宿舎生活では、規律の乱れる元と言われ、生理的な用件以外では触るなと言われるモノなのだ。
寝るときでさえ、やましい行為に及ばないよう、両腕を出して寝ることが義務付けられているぐらいなのだ。
そんな部分を、メイドたちは、何か大切なものを扱うように触ったり、こねたりしている。
「お分かりになりますか?」
シグルドを、手でもてあそんでいたメイドの声が、両足の間でする。
「こうおなりになっているのですよ」
そして、シグルドの手を引いて、自分のものに触れさせた。何か熱い棒でも生えているような心持ちだ。
「お一人でなさいますか? 私どものして差し上げたことを、ご自分でなさればよろしいのです」
メイドの声は冷静だ。シグルドは、こころみに、剣の柄のように固くなった自分自身を握り、その手を上下させる。
「ぅぁ」
びくん、と、別の生き物のように、それが脈動した。体の奥に何かが凝る。その凝ったものが、真っ直ぐ、その脈打つものの先にめがけて刺さるように走ってきた。
「ぁ!」
シグルドが小さく声を上げる。直前、彼にはふわりと布が当てられて、噴き出されたものはすべてその中に集まる。
「おめでとうございます」
メイドが、少し、笑いのような感情を込めた声で言った。
「シグルドさまも、これで少し『男』に目覚められましたね」
シグルドは、自分を握り締めたまま、その言葉の真意を測りかねていた。では今まで、自分は何者だったと言うのだ?
308Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:53:08 ID:gGRSipmF
 シグルドの息が整うまで、メイドたちはじっと待っている。そして、
「では、次に…」
と聞こえ、彼は横にされた。今しがた「目覚めた」ものが、自分の中で異様に存在感を増している。
暗さに慣れた目には、まだ自分は、隆々として、何かを待ち受けているようだった。
 さぱ、と音がして、メイドたちが服を脱ぎ落とした。一人が寝台の縁に、きし、と腰をかけ、
「お手を」
と言いながら、彼の手をとった。直後、手のひらに、ぷわ、と柔らかいものが触れた。これは、教えられなくてもわかる。男性にはまずないものだ。
「…お手が震えてらっしゃる」
メイドが、笑うように言った。
「本当に、ご主人様のおっしゃるとおり、何もご存じない」
「教えがいのある方ですわ」
「…何も知らなくて、何が悪い」
シグルドの返答は、完全に開き直っていた。
「私を笑うつもりなら、部屋を出ろ」
「それはできません」
シグルドに胸をさらわせているメイドが言った。
「すべてを教えて差し上げるよう、そう言うご指示ですから」
「…」
観念したのか、それ以上は言い返さないシグルドに、メイドは、
「さ、このお手をどういたしましょうね。
 柔らかく、お慈しみくださいな」
という。シグルドの指が、その胸の中にふにゅ、とうずまる。押したり、こねたりのうちに、メイドが
「…あ…」
ため息ともつかない息を吐いた。その声が、耳を刺す。
「!」
耳とそれとが、一直線につながっているようだ。ようよう勢いを衰えさせていたものが、また熱を持ち始める。
「おわかりになりますか? 慈しんで下されば、女の体も応えますのよ」
メイドの手が、胸の先に触れさせる。それをゆっくりとつまむと、メイドの体がびくりと震えた。
「ん」
「あら、仕事を忘れたような声を出して」
ほかのメイドが笑った。
「この方お上手ですわ。…ん、あ、いけません、そんなところばかり…」
すうっとメイドが体をひく。シグルドの手が震えているのが、自分でもわかった。あんなに柔らかいもの、触ったことがない。
離しがたそうに差し伸べた手を、別のメイドが取った。
「あ、…ここからは…私が…」
そう言う声は、さっきのメイドより若く聞こえた。シグルドの両頬に手を添えて、その唇を吸う。
「うまくお鼻で息をされて下さいね…次は、私が舌を出しますから、それを吸って…ん、んん…お上手です…」
シグルドの手は、無意識に、そのメイドの胸も探っていた。先のメイドほどの質量はないが、ほんのりと暖かく、すでにその先がとがっている。
その先を両方一気に力を込めると
「きゃあっ」
とメイドが声を上げた。シグルドに、そのメイドの体が、ゆっくりともたれかかる。
「いけないこと、この子は」
先のメイドらしい声がした。
「仕事であることを忘れて」
「まあ、そう目くじらを立てず…」
別の声がして、
「たまたま体の相性が良かったと言うことでしょう。
 私達は、私達で、仕事をするだけ」
「そうですね」
別のメイドが、また、シグルドのものを手に取った。シグルドはそれに気が付いていたが、すぐ、
「!」
闇の中で目を開く。手とはまったく違う感覚がした。
「あまり深くお教えすると、たいていの女性では満足のできないお体になってしまいますよ」
「でも、御覧なさいな、こんなに素敵なお姿で、一人として女性をご存知でないと、信じられて?」
その新しい感覚は、暖かくて、ぬめって、時々故意に吸うような、先端に力が入ってくる。
「まあ、またこんなになられて…」
また、脊髄がうずいてくる。何にかを耳打ちされて、シグルドにもたれかかってそのあしらいにもだえていた若いメイドは、
「は、はい…」
と、はにかむような声を出した。
309Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:54:56 ID:gGRSipmF
 導かれて触れた場所は、なにやらさらさらとしていた。
「…ここは?」
誰問うにでなく尋ねると、
「女の持つ秘密の花園ですわ」
と冷静にメイドの声がする。そして若いメイドに、
「もう少し、足をお開きなさい」
という。別の手が、シグルドの指を取り、
「こちらがこれからシグルドさまがお入りになるところ… その前にあるのが、女を淫らにさせる鍵のようなものですわ」
と、簡単にその構造を案内される。そうしている間にも、若いメイドは、のどで声を殺して、触れる指に反応している。
「…ひとつ聞くが」
「はい」
「女性は経験のないことが重要そうなことを言われて、実際、エスリンなど厳重に守られているようだが?」
「それは…エスリンさまは将来ノヴァさまの裔をお産みなさる大切なお体だからです。
 私どもについては、その配慮は無用です。シグルドさまのお教えするためにかねてより指示を受けているものたちですので」
メイドはそう応えて、
「その子の、『鍵』に触れてくださいませ、入り口への扉が開きますわ」
シグルドの指を、押し込むようにさせた。若いメイドは、
「ふぁ」
と、声を上げる。ぐり、ぐり、と、ふくらんでくるその鍵を撫で回すと、シグルドの耳元で、メイドの喘ぐ声が
「あ、ああ、…ぁ」
細く聞こえてくる。そして、その声が、なぜか自分に勢いを持たせるのだ。
310Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:56:19 ID:gGRSipmF
 とろりと、何かが指に絡み付いてくる。それを尋ねると、
「それは、この子が、シグルド様をお迎えする準備が整ったしるしですわ」
そう言う返答が聞こえ、
「すべて私達でいたしましょうか、それとも?」
と尋ねられる。
「それとも、何だ?」
「世の男女がなさるようになさいますか?」
「よくわからないが…されっぱなしも癪だな」
「かしこまりました、起き上がりくださいまし」
起き上がると、今までシグルドが横になっていた場所に、例の若いメイドがすべる様に入り、仰向く。
「どうすればいい」
「その子の膝をお開きくださいませ」
膝に手をかけ、開くと、月がやや傾いて、わずかに明るさが増した部屋の中で、メイドの白いからだがふわりと見え、開いた膝の奥は、少しかげっていた。
「ご自分でご確認くださいませ、入り口がございます」
手を差し入れ、どこにあるかと指を滑らせる。若いメイドは、それにさえ声を上げた。
「あった」
シグルドが小さく言う。
「ここに、入れるんだな」
「はい」
すでに、自分のものは、自分で制御できるか怪しいほどに緊張している。慎重に手を当てたまま、その入り口に自分をあてがい、腰を前に滑らせると、
「あ、ああああ…っ」
メイドの声が高くなった。
311Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:57:01 ID:gGRSipmF
「いかがです?」
「熱い」
目がくらみそうになるのを、頭を振って正気を促しながら、シグルドは応える。
「…それに、押し出されそうだ」
「それに負けてはいけません、押し込んでくださいませ。
 押して、引いて…」
メイドに言われるまま、若いメイドの腰を引き寄せ、自分を押し込む。
自分を受け入れてくれるメイドの手が、シグルドの腕にかかっていて、その握る力が、だんだん強くなってくる。
「は、あ、…ああ… んっ」
メイドの一人が、すっと動いた。若いメイドに耳打ちする。
「泣いてはいけません。望んで申し出たのでしょう?」
その耳打ちが、まったく聞こえない距離にいたわけでもない。
「…初めてなのか、彼女は」
動きをやめて、シグルドが尋ねた。
「お気になさらず」
「そんなことできない」
メイドは、ふう、とため息をついた。
「この子は、明日…いえ、もう今日になりますね、縁談があってお屋敷を出る子なのです。
 出る前に何か望むことはと聞いたら、この仕事に加わりたいと。
 迷ったのですが、折れたのです」
「本当か?」
若いメイドの顔の上に自分の顔を持ち上げて、シグルドが聞くと、彼女はこくん、と、それだけ頷いた。
「ですからシグルド様、もうお迷いにならず、最後まで、この子の望みをかなえて差し上げてくださいませ」
「…わかった」
一呼吸して、そのメイドをまた刺し貫く。
「くうっ」
メイドは声をころした。シグルドの肩にすがるように手を回し、
「ありがとう…ございます…勝手な、願いを」
「何も言うな」
とはいっても、相手の経験にあわせた手加減などわかるわけもなく、シグルドは闇雲に動くことしかできない。
 そのうち、脊髄に針を打たれたような感覚が走る。体の奥のあの場所から、貫き出ようとする衝動が走る。
「また…出るっ」
シグルドがうめく。メイドは何も助けなかった。腕の下の、切ない行く末を知らされた、名前も知らないメイドの中を、焼くように真っ直ぐに、生涯二度目の精は放たれた。
312Mr.VTR ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:58:02 ID:gGRSipmF
 全部ことを終えて、ほかのメイドに支えられるようにして、か細くしゃくりあげながら部屋を出ていく彼女の声は、翌日目を覚ましたシグルドの記憶に、まだ残っていた。
 メイドの詰めている部屋を尋ね、今日出て行くメイドの居場所を尋ねたら、もう出て行ったと聞く。
 急いで馬を引き出して、かけてゆくシグルドの背中を、バイロンが見て、
「何ぞあったのか」
と、メイドに尋ね、
「なるほど…
 誰か、馬を。私も出る」

 彼女は、おそらくそれが実家への道なのだろう、街道をゆっくりと、歩いていた。
「…!」
呼び止めようとしたが、彼女の名前がわからない。先回って、彼女の前で馬を止める。
「シグルド様…」
「何も言わなくていい」
シグルドは、無造作に服の隠しから、何かを取り出した。
「母上の、形見のひとつだ。公爵邸への勤め、ご苦労だった」
小さなペンダントをひとつ。とっさに掴んだものが、これだけだった。
「…家への道は、遠いのか」
「いえ、さほど」
メイドだった少女は、シグルドの前を通り過ぎるように歩き、しばらくして、振り向き、背中が見えるほどの礼をした。

 屋敷に戻ろうと、馬を回頭させると、バイロンがいた。
「父上」
「何か、あったのかね、彼女と」
「身を削って屋敷に勤めた、その苦労をねぎらっただけです」
シグルドはそうこたえ、
「父上」
「何だね?」
「どうぞお戯れはこれきりに願います」
「これきりも何も、もう私はお前が何をしようと、関与はせんよ。
 これより先は、天からお前の言う『運命』とやらが落ちてくるのを、待つもいいだろう」
「そうさせてもらいます」
シグルドは馬に一鞭入れて、小さく見える公爵邸への道を、急がせるように戻っていった。

 「真の機微は手練手管の中にあらず」
バイロンは満足げに、蓄えた髭を撫で、
「私らは、ゆっくりかえろうか」
馬にそういった。
313部屋の隅 ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 02:59:38 ID:gGRSipmF
これで終わりです。

おかしいなあ、最初はこんな切ないけいになる予定ではなかったのに。
まあいいか。

また何かあったらきます。

ではでは。
314名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 09:16:12 ID:jZz+QWTH
GJ オリキャラのメイドさんに萌えた
サイアスとかはこんな感じで生まれたのかもしれんね
315部屋の隅 ◆z3RbELqBu. :2006/05/31(水) 10:51:30 ID:inznyikI
GJありがとうございます。

サイアスも、この手の勉強がたまたま「当たり」で出てきたとしたら、
神器が絡む生殖は厄介なことです。はい。

さて、なにぶん深夜の投下だったので、投下スレはここで正しかったのかと
思うほど緊張して、重要なことを書き忘れておりました。

<重要なこと>
<<300-312
オリジナルキャラクターとのカラミに抵抗感がある方はご注意ください。
316部屋の隅:2006/05/31(水) 10:56:29 ID:inznyikI
ああもうアンカーまで間違ってるし…

>>300-312

が正確なアンカーでひとつ。
317名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 19:30:07 ID:IFJuXQyN
この程度の名無しオリキャラなら、問題はないと個人的には思う
>生涯二度目の精は放たれた。
↑これ、シグルドは今まで射精すらしたこと無かったとか?
シグルドが妙にらしくてよかったですよ
また聖戦もので書いてください
318名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 20:57:40 ID:DdxriuxF
>>317

オナヌー知らぬままオナヌー禁止の士官学校に入ったとしたら
そう言うこともままあるかもわかりません。

319名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 22:35:24 ID:pMcly7lm
夢精含まないのか?
そこはかとなく腐女子的話題な気もするが
320部屋の隅:2006/06/01(木) 00:26:05 ID:LxGZuJx7
そういえばと思い、このまま自分も消化不良なのもいやなのでしらべまつた。

まず体の機能として。
夢精は、おもに明け方の脳が目覚めかけているとき、
その手の夢で興奮して起きるとされています。
頻度は人によりさまざまです。ないひとも、います。

ついでに、人間と言う生物は性的欲求を別の欲求に変換して
「発散」するという便利な機能がついてます。


宗教的には。(FEからずれますが中世ヨーロッパの話として)
夢精は、エロい悪魔が取り付いて起こさせると考えられていたので、
夢精があったらお祓い対象です。
自慰は聖書で禁忌とされていたので、厳しく規制されました。


そういうことのようです。
321名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 02:26:07 ID:qnevPmB3
じゃあ、夢精も自慰も普通に起きてる(してる)俺は、
悪魔に取り付かれた者か、規制破りの咎人として罰せられるな。
322名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 03:22:12 ID:H4E6VryS
中世ヨーロッパの修道院ではお稚児さん遊びが蔓延してたわけだが
つまりおいふぇはry
323名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 04:24:50 ID:28EIBcU4
修道院に蔓延してたのはエスじゃないか?
324名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 06:37:19 ID:4VrfuyFc
それじゃエーディンは
325名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 06:38:32 ID:EzANrDz8
メイドさんGJ!
メイドさんカワイイです!

>夢精は、エロい悪魔が取り付いて起こさせると考えられていたので、
>夢精があったらお祓い対象です。

つまり夢精を起こしてエロい悪魔に取り付かれた男の子を、
お姉さんがお祓いするんですよね。体で。
326名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 18:56:35 ID:qnevPmB3
>>325
その被害にあったのがセリス。
おかげで異母妹を愛してしまい、最後は独り身となって、同じ独り身ユリアと同棲しちゃう変態に…
327名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 19:11:36 ID:H52QanHq
まさかエルト等もオナニーしらずの無精通じゃなかんべな?
328名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 20:43:24 ID:pTo5y5Iv
する気がなければしないですむ世界があの世界、だったりして。
329名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 21:34:39 ID:pTo5y5Iv
やはり、人気どころのそう言う経験の有無はネタ的にも気になりますかいのぅ。
330名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 21:38:10 ID:IISw8r6V
そりゃ気になる
妹相手に中田氏エルトや嫁相手に中田氏キュアソにもシグルドみたいな時代があったのか、と
331名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 22:31:20 ID:CEt91T2y
エルトは糞マジメそうだから嫁取りするまで童貞だったんじゃないかとオモタ
ラケが色仕掛けで誘ってるのにそんな薄着すると風邪ひくぞとか言ってそう
それとも糞マジメにみえて実は鬼畜だったりするのだろうか、シャガールの近くにいれば色々見そうだしな
キュアンはフツーにエロだろ
332名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 22:48:31 ID:pTo5y5Iv
予備知識量は

キュ>エルト>シグ

がそれっぽくていいな
333名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 01:22:14 ID:07s5ASzy
部屋の隅の人、いっそ残り二人分も書いてくれ
334名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 06:54:15 ID:c79SjWDc
なんだかんだで生涯性交回数が一番多いのはキュだろうな
3353日目午後 1/13:2006/06/02(金) 10:30:25 ID:wp/Ls63f
「…………ぃやっ…………ロイ、さま……だ、め…………っ!!」
 小さく押し殺した声で、イグレーヌは必死に抗う。しかし彼女をベッドに放り出したロイは、抗議のささやき
を無視し、彼女の褐色の肌を覆う衣服を容赦なく剥ぎ取っていった。
「……イグレーヌさん……」
「ほ、本当に、だめっ!! ファが……起きたら…………っ!!」
 イグレーヌが必死かつ静かに抵抗するのは、すぐ隣のベッドで竜族の少女・ファが午睡を楽しんでいるからだ
った。確かにこれからロイがしようとしていることはあまり他人の目にさらすような行為ではないし、まして幼
い少女に見せ付けるべきものでは決してない。しかし燃え盛るロイの欲望は――ソフィーヤとの情交の名残もあ
って――おさまらない。むしろ懸命に彼に訴えかけるイグレーヌの切れ長の瞳が、かえって少年の獣欲を煽り立
てる結果になった。
「じゃあ、ファが起きないようにすれば……いいんですね?」
 ナバタの守り手を全裸に剥き終えたロイは、彼女のたっぷりした褐色の乳房を鷲掴みにしながら、その耳元に
意地悪くささやきかけた。彼もファの存在に気付いた時はぎくりとしたが、ファに気付かれるのを恐れるイグレ
ーヌの困惑ぶりを見て、すぐに邪な考えがひらめいたのだ。ロイはイグレーヌの耳たぶを前歯で噛むと、そのま
ま彼女の首筋に沿って唇を這わせ、その美しい鎖骨を軽く噛んだ。
「くぁうっ!!」
「……そんなに大きな声出すと、ファが起きちゃいますよ?」
 器用に片手で服を脱ぎながら、ロイはイグレーヌの顔を見上げた。彼女の憂顔は羞恥に染まり、哀訴するよう
な目を少年に向けている。
「そ、そん……んぅっ!! やめ……やめてっ!!」
 ロイの歯が敏感な鎖骨を刺激し、イグレーヌは思わず大きな悲鳴を上げてしまい、あわてて横目でファの様子
を窺った。幸いファはすぐ隣で行われている痴戯に気付かず、依然としてあどけない寝顔で昼寝を楽しんでいる。
「……んんっ!! ん、は……っ!!」
 安堵したのも束の間、彼女の乳首をロイが強く噛み、イグレーヌはまた短い悲鳴をあげてしまう。ロイは彼女
の豊かな胸の柔肉に顔を埋めるようにして、硬さを増しつつある乳首を音を立てて吸い続けている。イグレーヌ
は赤毛の少年を頭部を掴んで引き離そうとしたが、ロイはいやいやするように顔を振りながらますます深く胸の
肉の谷間に顔を埋めた。
3363日目午後 2/13:2006/06/02(金) 10:31:07 ID:wp/Ls63f
「イグレーヌさん…………むんん……あったかくて…………やわらかい……」
「あっ…………やっ…………」
 ロイはつい先刻までソフィーヤの細身の身体を抱いていたが、今はその反動で豊満な肉体への欲望がたぎり立
っている。彼は憧れの女性の脂肪と柔肉をたっぷり味わいながら、自分の下半身にまとわりついていたズボンと
下着を脱ぎ捨て、むき出しになった足をイグレーヌの長い脚に絡めた。
「んっ…………そ、んな……!!……あ…………んっ……」
 少年の硬くなったものを下腹部に押し付けられ、イグレーヌはびくりと身体を震わせた。その美しい顔に、ロ
イのキスが浴びせられる。
「……ちゅ…………ん…………僕……昨日から……ちゅっ…………ずっと、したかったんです…………んむ……」
「……あ…………」
 ロイの言葉に嘘は無い。昨夜この部屋の前でイグレーヌと別れてからというもの、彼女への想いは膨らむ一方
で、今朝も起床したら真っ先に彼女に会おうと決めていたのだ。『聖女の塔』攻略中も、片時も彼女の褐色の肌
と憂いを帯びた瞳を忘れたことは無い――他の女性と交わっている間を除けば。
 それに、とロイはイグレーヌの熟れた肉体を力任せに抱き締めながら思った。これまでのイグレーヌとの交わ
りは、どうしても彼女の方が主導的で、ロイはおとなしくそれに従うという形だったが、今回は違う。ソフィー
ヤから与えられた薬のおかげで全身に無限の活力がみなぎっていたし、それにファの存在もある。「ファを起こ
されたくなかったら……」という言葉に続くあられもない情景を想像しながら、ロイはイグレーヌの口に自分の
舌を挿し入れ、彼女の熱い口腔を犯し続けた。
「むぐ…………ぅ…………んん…………んうっ!! ……はぁ、ロ、イ、さま……だめ……ぇっ!!」
 ロイの右手が、イグレーヌの腿の間を割って女の秘所に触れる。キスに夢中になっていたロイは思わず顔を上
げて、もう一度指先でイグレーヌの花弁のあたりを撫でさすった。
「うわ……すごい……イグレーヌさんのここ、すごく……」
「い、いやっ……!!」
 イグレーヌ泣きそうな声をあげて顔をそむけた。まだ前戯らしい前戯をしていないのに、彼女の肉壷からはお
びただしい体液があふれ出している。ロイは愛しくてたまらないというように彼女のおとがいに左手を添え、そ
っと顔を自分の方に向けた。
「……イグレーヌさん……やっぱり、興奮してるの? ファに見られるかもしれないって、考えただけで?」
「…………っ!!」
3373日目午後 3/13:2006/06/02(金) 10:31:50 ID:wp/Ls63f
「ほら……聞こえるでしょう? ぐぢゅっ、ぐぢゅって……この音だけで、ファが起きちゃうかも……」
 ロイの指摘どおり、泥沼をかき回すような湿った音が、午後の陽光に満ちた静かな部屋いっぱいに響いている。
ロイもことさら息をひそめてイグレーヌの羞恥の表情を観察していたが、きつく唇を閉じて首を横に振り、少年
の陵辱から逃れようと空しく腰をよじる彼女の姿を見ていると、ますます性の衝動が膨れ上がってしまう。ベッ
ドの上にこぼれた、くすんだ金色の長い髪。ほど良く脂肪ののった、小麦色の肉体。そして、ほとんど泣きそう
になりながら恥辱に耐える美しい顔……
(イグレーヌさん……)
 ロイは指先でイグレーヌの秘所を容赦なく責め続けながら、焦がれるようなときめきを持って彼女の顔を見つ
めた。普段の彼女の端麗な顔には、見る者の胸が締め付けられるような寂しい表情が浮かんでおり、それが彼女
の魅力にもなっているのだが、今のように切なく、かつ淫猥な顔は、少年の目には途轍もなく扇情的に映った。
「イグレーヌさん……いいですか……?」
「んあっ……いやっ…………あっ…………」
 ロイは興奮して上ずった声でイグレーヌにささやくが、彼女は顔をそむけながら強く股を閉じ、少年の侵入を
拒もうとした。それでも、むっちりした女の太ももに挟まれたロイの手がひときわ強く彼女の性器を愛撫すると、
たまらず女の脚から力が抜けてしまう。ロイはすかさず自分の腿を割り込ませ、そのまま挿入しようとした。
 と、ロイは動きを止めた。イグレーヌは力を抜いて抵抗をあきらめたが、その瞳は少年の方を見ていない。彼
女の悲しげな瞳は、隣のベッドで寝ているファに向けられている。年端も行かない幼女に自分の痴態を見られた
くないという恐れと不安が、イグレーヌの心をかき乱している……ロイは身体を起こすと、自分の心に芽生えた
黒い欲望を満たすべく、イグレーヌにそっとささやきかけた。
「……ファのことが気になるんですね……? じゃあ、良く見えるように……よっと」
「…………え? あっ、ああっ!!」
 イグレーヌが驚くうちに、彼女は抱き起こされ、うつ伏せに寝かされた。間髪入れず、ロイは彼女の左脚を掴
み、後ろに反らせるように持ち上げて自分の肩に担いだ。同時に残った彼女の右脚をまたいで、開いた股の合わ
せ目に自分の下半身を擦り付ける。腰を反らされたイグレーヌは、右横向き、即ちファの寝ているベッドに身体
を向けた格好になってしまった。
「なっ……!! こ、こんな…………」
「こんな体位で…するのは、初めてでしたよね? 挿れますよ……」
「だ、だめっ、だ…………あ、あっ、あううっ!!」
 ぬぷりという感触とともに、イグレーヌのそこはロイの勃起を呑み込んだ。恐れ、かつ待ち焦がれていた熱い
肉剣の挿入に、イグレーヌは辛うじて歓喜の悲鳴を押し殺す。
3383日目午後 4/13:2006/06/02(金) 10:32:31 ID:wp/Ls63f
 一方ロイも、呻き声を押し殺して陶然とした甘い感覚に酔っていた。一昨日イグレーヌと初めて交わって以来、
すぐには思い出せない程多くの女性と交合してきたが、やはり憧れの女性のそこは別格だった。ねっとりと熱く、
絶え間なく収縮し、それでいて優しく包み込んでくれる。ロイは抱きかかえた彼女のすらりとした脚にキスの雨
を浴びせながら、少しずつ腰を動かし始めた。
「……うっ…………いい…………イグレーヌ、さん…………」
「…………っふ…………くぅっ…………だめ……だめぇ…………んっ!!」
 横から刺し貫かれているイグレーヌは、シーツに顔を埋めて喘ぎ声をかみ殺していた。抵抗の言葉とは裏腹に、
彼女の膣はますます収縮して、愛液をとめどなく垂れ流している。ロイが腰を突き出すたびに、形のいい小麦色
の乳房がぷるんと弾む。少年は誘われるままその肉の果実に手を伸ばして、もぎ取るようにぎゅっと捻り上げた。
「っ!! い、いた…………んっ…………んっ……」
 思わず口から飛び出しそうになった悲鳴を、イグレーヌは痛々しいほど唇を噛んでこらえた。ロイは思わず手
の動きを休め、詫びるように優しく彼女の胸を撫でさすったが、今度は彼女の腰まわりで波打っている肉と脂身
に手を伸ばして、乳房とはまた違った肉感を愉しみ始めた。
「……むー……」
 その時突然、ファが横に寝返りを打った。ロイもイグレーヌも思わず一瞬動きを止め、こちらに体を向けた竜
族の少女の様子を息を飲んで見つめる。
「……んー………………ん………………」
 ファの顔はこちらに向けられたままだが、幸いにも彼女は再び午睡のまどろみの中に戻ったらしく、安らかな
寝息が聞こえてきた。ロイは安堵か失望か自分でも分からないため息をついて腰の動きを再開したが、ふとある
ことに気付いて、イグレーヌにそっとささやきかけた。
「……イグレーヌさん……今、ファが起きそうになったら……ものすごく、締まりましたよ?」
「……!!」
 イグレーヌは怒りと羞恥に顔を染め、ロイを見上げた。事実、ファが起きるかもしれないと思った瞬間、膣が
激しく引き締まり、花芯の奥からつーっと蜜が溢れ出すのを自分でも感じていたのだ。ロイはそんなイグレーヌ
の可憐で妖しい反応を愛しく思いながら、優しく彼女を見つめ返した。
「怒らないで、イグレーヌさん……僕、もっとイグレーヌさんに……気持ちよくなって欲しいから……」
 ロイは小さい声でそう告げると、抱えたイグレーヌの長い脚に舌を這わせた。普段は腿のあたりまである長い
ブーツ――砂漠で砂が入らないための形状だと以前教えられた――に覆われているしなやかな褐色の脚は、すら
りと細く、美しい。むっちりと脂ののった太ももとは対照的だが、男の劣情をおそろしく刺激するという点では
どちらも変わらない。ロイは腰を小刻みに動かしつつ、じゅるじゅる音を立てて美女の膝裏を嘗め回している。
3393日目午後 5/13:2006/06/02(金) 10:33:12 ID:wp/Ls63f
「ひっ……ぅうっ…………あ、ンっ……んっ!!」
「……気持ち、いいですか……? …………んぶっ」
「あううっ!!」
 ロイは、さんざん唾液で濡らした彼女のふくらはぎに勢いよく噛み付いた。歯型が赤く残ってしまう位強く噛
んでしまったが、イグレーヌは軽く達したらしく、シーツをきつく掴んで身体を細かく震わせている。ロイは激
しく収縮する肉孔の感触に陶然としながら、腰の動きをますます大きく、速くしていった。憧れの女性の媚肉に
包まれた少年のものは、熱い膣壁をえぐるように暴れまわり、肉襞と愛液にもまれて途方も無い快感と満足感を
もたらしており、ロイは絶頂の瞬間が急速に近付いているのを悟って呻くように口を開いた。
「イグレーヌさん……僕、あなたの…中に、出したい……」
「…………え………だ…だ、めぇ…………なか、は…………う…………」
 イグレーヌは切れ長の瞳をロイに向け、息も絶え絶えに拒絶した。彼女は一昨日の夜も「膣内には出さない」
ことをロイに約束させたが、今もまた胎内への射精を拒んで弱々しく首を振っている。ロイは拒絶された不満よ
りも、切なさで胸が一杯になった。少年は、愛する女性の汗ばんだ太ももに下腹部を擦りつけながら、気落ちし
てつぶやいた。
「…………僕じゃ、だめですか……?」
「………………ごめん、なさい……………………ひあっ!! きゃ……あうっ!!」
 したたかに子宮口を突き上げられ、イグレーヌは声を殺すのも忘れて嬌声をあげた。ロイは目を伏せ、獣のよ
うに腰を動かしてイグレーヌの膣を無残にかき回す。名状し難い衝動に駆られた少年の渾身の往復運動は、男女
双方を一気に限界に突き上げ、二人の激しい息遣いと濡れた肉の擦れる音が室内を満たした。
「イグレーヌさん、でるっ……だすよ、なか、で…………っ!!」
「あ、くっ、ふ…ぅうっ、だめ、なか、は…………ああっ!! おねが、い、なかは、やめ……て!!」
 半ば涙声で懇願するイグレーヌの太ももをきつく抱き締め、ロイは最後の一突きを彼女の子宮に見舞う。そし
てイグレーヌがおとがいを反らせて絶頂に達したのを見届けると、限界に達していた男性自身を引き抜いた。
「…………っ……は……ぁ…………」
「……イグレーヌ…さん…………」
 ロイは男女の体液にまみれていきり立つ自分のものを、イグレーヌの汗ばんだ太ももに押し付けた。たちまち
熱い粘液が大量に噴出し、びちゃびちゃ音を立てて小麦色の肌を白く汚していく。
3403日目午後 6/13:2006/06/02(金) 10:33:54 ID:wp/Ls63f
「……う…………ぅあ…………はう、うぅ…………」
 白濁液が腿肉に降り注いで肌を灼くたびに、イグレーヌはびくりと身体を震わせる。ぐったりと力を失った彼
女の脚を肩に抱えたまま、ロイは無言で自分の欲望の塊を見下ろしていた。ソフィーヤを相手に何度も精を放っ
たにもかかわらず、彼の吐き出す粘液は信じられない程の粘度と濃度を維持しており、イグレーヌの脚に貼りつ
いた白い塊は、まるで軟体生物のように、じれったくなるような遅さで汗ばんだ太ももをぬめり落ちていく。
「…………どうして、中に出しちゃ……いけないんですか……」
 つぶやくようにロイは言った。が、彼の目はイグレーヌの顔を見ていない。イグレーヌは目を閉じて呼吸を落
ち着かせながら、かすれる声で答えた。
「…………はぁ…………ぁ…………本当に、ごめんなさい…………でも…どうしても……だめ……」
 イグレーヌは心底悲しそうに答えた。実を言うと、なぜロイが膣内に射精するのが不可なのか、彼女自身にも
確たる理由は分からない。亡夫への操を立てて? ならそもそもロイを抱いたりしない。子供が出来たら困るか
ら? 生まれてくる子がフェレ家の庶子になろうとナバタの守り手の後継者になろうと、問題は無いはずだ……
「イグレーヌさん…………」
 ようやく精の放出を終えたロイは、おびただしい白濁液で汚されている女の太ももを指先で拭った。どろりと
して生温かい精液が、発射した当人の指にまといつく。彼はそのすくい取った粘液を、まだ熱をもってヒクつい
ているイグレーヌの肉の花弁に塗りたくった。
「……っ!!」
「……僕、イグレーヌさんが、好き……」
 ロイの指は、体液で濡れた陰唇を執拗になぞっている。ピンク色の肉の花を、指先に付けた白濁液で白く汚し、
まだ充血して勃起している小さな蕾にも丹念に精液をなすり付けた。
「……あっ……やっ…………!!」
「イグレーヌさん……『イグレーヌ』って、呼んでいいですか……?」
 ロイは女の長い脚を抱え上げたまま、、今度は人差し指と中指を使って、彼女の太ももの精液を拭った。まだ
残っていた大量の体液が、べっとりと二本の指に絡みつく。
「…………いいわ、ロイ……イグレーヌって、呼んで……」
「うん…ありがとう……イグレーヌは、僕のこと……好き?」
 突然の質問に、イグレーヌはロイの顔を見上げた。少年は頬を染めて、じっと彼女を見つめている。純真で可
愛らしい少年の表情と、彼が肩に抱えた女の脚のなまめかしさが、奇妙な対照をなしていた。
「……好きよ、ロイ。でも、寝ているファの目の前で……こんなことするなんて……」
「……僕も、途中で止めようと思いました。でも、イグレーヌのここが……離してくれなかったから!」
「きゃ!!」
3413日目午後 7/13:2006/06/02(金) 10:34:36 ID:wp/Ls63f
 ロイはいきなり、精液まみれの二本の指をイグレーヌの肉孔に挿入した。さっきまでの激しい性交で濡れそぼ
っていた膣は、ぬるりと指を受け入れる。ロイは指を巧みに動かして、イグレーヌの膣壁にまんべんなく放出済
みの精液を塗りたくっていく。
「……あ、ああっ!! な……なにするの!? あ……や、やめ…………んんっ!!」
「イグレーヌが悪いんだ……中に出しちゃいけない、なんて…………」
 ロイはくいっと人差し指を曲げ、うねる肉襞をこそぐように動かす。イグレーヌは、胎内の奥でくすぶってい
た情欲の炎を再び熾され、ぎくんと背を反らせた。
「い、いやっ、いやぁっ!! やめ……ゆるし…………うぅっ、はぐうううっ!!」
「中で出していい、って言ってくれたら……やめます。でも、早く言わないと……ファが起きちゃいますよ?」
 イグレーヌは苛烈に責められながら、向かいのベッドで眠るファに目を向けた。まだ少女は眠っていたが、ま
た寝返りをうったらしく、こちらに背を向けている。「騒音」のせいで眠りが浅くなっている証拠だった。
「いや……ぁ、ああ……だめ…なかは……おねが、ぃひいい!! く、あっ、はっ…………いやあっ!!」
 懸命に喘ぎ声をこらえながら、イグレーヌはあくまで抵抗する。しかし彼女の女性器は、意に反してロイの指
の動きに歓喜の涙を流していた。粘性の高い体液と空気が混じりあい、かき回されるいやらしい音が彼女の耳朶
を打つ。が、彼女が絶頂に達する寸前、ロイの指が引き抜かれた。ロイはずっと肩に担いでいた彼女の脚をベッ
ドに下ろすと、彼女の身体の上にかぶさるように倒れこんだ。
「……ぁ……はあ……ぅっ……はぁ…………ロ、イ…………?」
「……イグレーヌ……いきたい……?」
 ロイはたった今肉壷から引き抜いた指を、イグレーヌのおとがいに当てた。イグレーヌは一瞬遅れて少年の言
葉の意味を理解し、真っ赤になって絶句した。
「なっ…………!!」
「中に……膣内に射精していい、って言ってくれたら……いかせてあげる……」
 ロイはそうささやくと、体液に汚れた二本の指で、イグレーヌの唇をなぞった。彼女は首を振ってその手を振
り払おうとしたが、力が入らない。絶頂寸前で愛撫を止められた彼女の肉体は、更なる行為を欲して激しく疼い
ており、口元を這い回る少年の指で、否、出来るなら少年の肉刀で、その痛みに近い官能の疼きを鎮めて欲しか
った。イグレーヌはぐっしょり濡れた太ももをすり合わせ、唇のあたりを撫で回すロイの手をぎゅっと握って、
かろうじて言葉をしぼり出した。
3423日目午後 8/13:2006/06/02(金) 10:35:22 ID:wp/Ls63f
「…………うっ…………だ、だめ…………ロイ……それ、だけは…だめ…………」
 絶頂寸前の、気が狂いそうな快感の中にあっても、イグレーヌは首を横に振った。ロイは驚きに目を見開き、
次いで寂しそうに目を伏せた。少年はしばらく無言のままうなだれていたが、やがて顔を上げると、空いている
左手をイグレーヌの下腹部に下ろし、人差し指をぶすりと膣穴に突き刺した。
「ひぐぅっ!! あ、あぁぁあっ!!」
 ロイは親指の腹で粘液まみれの蕾をさすりながら、挿入した人差し指で膣をえぐる。あっという間にイグレー
ヌは絶頂に達し、その小麦色の肢体を何度も何度も波打たせて、悶え続けた……

 嵐のような絶頂の快感が収まった後、ロイはイグレーヌの汗に濡れた身体を抱き寄せ、優しくキスした。
「…………あ…………」
「……イグレーヌ……ごめん。こんな、いやらしいことで……あなたに嫌な思い、させるなんて」
「ロイ……」
 イグレーヌは潤んだ瞳を少年に向けた。リキア貴族の息子は、愛しくてたまらないといった様子で彼女の目を
見つめ返し、またキスをした。
「……でもね、イグレーヌ……僕…………」
 ロイは何か言いたげに、もごもごと口を動かした。が、やがて何か決心したように口元を引き締めると、静か
に身体を起こして、ベッドから降りた。
「…………? ……え……? ロイ、何を……!?」
 イグレーヌは驚いて起き上がろうとしたが、何度も頂点に登りつめたせいで、全身の力が抜け切ってしまって
おり、顔を上げることしか出来ない。一方ロイは足音を殺してファのベッドに歩み寄ると、寝ている竜族の少女
をそっと両手で抱きかかえた。
「…………!!」
 イグレーヌが何か言おうとする前に、ロイはファを抱えて戻ってきた。そしてイグレーヌのすぐ隣に少女を寝
かせつけると、今度はイグレーヌの身体をぐいっと抱き起こした。
「あっ!! ちょ、ちょっと……ロイ!! な、何するの!?」
「しーっ……ほら、ファが起きちゃうよ」
 ロイは悪戯っぽく微笑むと、イグレーヌの身体の向きを変え、彼女を背中から抱きかかえた。そして驚き、困
惑する彼女に後ろからキスすると、静かに彼女をファの上に押し倒した。
「あっ……」
 あわてて幼女の両脇に手をつくイグレーヌ。今彼女は、ファの小さな身体の上に四つん這いになっている格好
だった。そして彼女がそのことを認識した瞬間、ロイが手が彼女の豊かなお尻をがしりと掴んだ。
3433日目午後 9/13:2006/06/02(金) 10:46:50 ID:wp/Ls63f
「……っ!! ロ、ロイ……そ、そんな……いや、いやぁっ!!」
「イグレーヌ……いくよ……」
 ロイは勃起の先端をイグレーヌの秘裂に押し当てた。そして首を曲げて振り返ったイグレーヌに微笑みかける
と、一息に貫き通した。
「……あっ……ぐぅうううっっ!! …………ぅ……は…………あぁぁっ!!!」
 イグレーヌはからくも喘ぎ声を抑制したが、ファの寝顔が一瞬揺らいだのを見てどきりとした。しかし胸の下
の少女に向けられた注意は、ロイの猛烈な突きによってすぐに引き戻され、彼女は襲い来る肉欲の疼きに耐えな
ければならなかった。
「ぅっ、ぁっ、ぁっ、だめ、いや、ロイ、ぃやっ…………あっ!!」
「すごい、イグレーヌ……そ、そんなに、きつく、締め付けないで……!!」
 熟れた女の尻肉と少年の下腹部の筋肉が激しくぶつかってぱちぱち音を立てている。容赦なくイグレーヌの膣
を犯すロイだったが、女の肉孔の収縮ぶりは予想以上に凄まじく、うっかりするとたちまち達しそうになってし
まう。それでも彼は歯を食いしばり、イグレーヌのたっぷりした腰を掴んで、荒々しく肉の楔を打ち込んでいっ
た。先刻から立て続けに絶頂を繰り返している彼女の花芯は、新たな衝撃に歓喜し、震え、愛液をしたたらせ、
少年のものを嬉しそうに呑み込んでいる。
「いい、いいよ……イグレーヌ……」
「ふぁっ!! くっ、ぅぅぅぅっ………………うっ、あ、はん……ん……んんっ!!」
 これまでに無い快感に、イグレーヌは上体を支えきれずにがくりと肘をつきそうになった。が、そうすると自
分の身体が――正確にはぶるんと揺れる大きな胸が――ファに当たり、少女を起こしてしまう。イグレーヌはき
つくシーツを掴んで、この残酷な性の拷問に耐えようとした。
 もっとも、彼女の肉体は歓喜のきしみをあげている。結合部から漏れ出した愛液が、汗に混じって太ももを流
れ落ち、ロイが彼女の背骨に沿ってつうっと指を走らせると、ぞくぞくっと戦慄が駆け抜けた。たまらずイグレ
ーヌが崩れ落ちそうになるのを、ロイは彼女の肩を掴んで止め、同時に深々と男性自身を押し込む。そして声に
ならない絶叫を上げるイグレーヌの両腕を後ろに引き寄せながら、肉剣の切っ先で何度も子宮を突き刺した。
「――――――――っ!!!! ぅっ、はっ、やっ、ぁあ〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
 金色の長い髪を振り乱し、褐色の背を思い切りのけ反らせて、イグレーヌは狂乱した。狂乱同然の痴態をさら
して絶頂に達した。ロイが思わず呻いた程肉孔がすぼまり、頂点に至った悦びを分かち合おうと男性本体を強烈
に抱き締める。
3443日目午後 10/13:2006/06/02(金) 10:47:33 ID:wp/Ls63f
「イ、イグレーヌ……イグレーヌっ!!」
 必死に射精の衝動に耐えるロイ。彼はその一方で憑かれたように腰を動かし続け、痙攣するイグレーヌの膣肉
をなおもえぐり続けた。頂に登りつめたイグレーヌが、休む間もなく責められて続け、限界を超えた快楽の園に
突き上げられる。自分を想う少年に両腕を掴まれ陵辱された憂顔の美女は、とうとう慎みも忘れて啼き叫んだ。
「ゃ、めぇ…………もうっ、もうっ…………だめぇぇぇぇえええ!!」
「……うーん…………」
 イグレーヌの叫びに、ファがうなされたように呻いて、わずかに首を動かした。もういつ目を覚ましてもおか
しくないが、ロイは腰の動きを止めるどころか、限界までその動きを速めてイグレーヌの膣と子宮を犯し続ける。
再び寝息をたて始めたファのあどけない顔を見ながら、イグレーヌは再び官能の業火に灼かれ、達した。
「…………ぁっ………………ぅぅぁっ………………は…………ぁーー…………」
 ロイは虚脱したように全身をぐったりさせているイグレーヌを、なおも犯し続けている。彼女の膣穴だけは休
むことなくロイの責めに反応しているが、汗に光る肉体からは力が抜け、時折びくんと全身を波打たせるほかは、
まるで人形のようになってしまっていた。ロイが腕を離したら、そのままファの上に倒れ伏してしまうに違いな
い。少年は汗で滑る女の腕をきつく握り締めながら、無言で愛する女性の子宮を突き続けた。
 二人の熱い息遣い、放心したような女の喘ぎ、肉と肉が打ち合わされるいやらしい音、体液に濡れた粘膜がか
き回される湿った響き……室内を満たす男女の肉の調べに、ロイはしばし陶然としていた。
「…………は…………うっ、は、あ…………」
 だらしなく開いた口からよだれが垂れ落ちそうになり、イグレーヌはあわてて正気づいて、ファの額に垂れ落
ちかかっていた唾液をすすりこんだ。ファの身体の上で激しく交合する背徳感と、そんな状況下でも繰り返し絶
頂を極めた羞恥心が絡み合って、イグレーヌの花芯はまた切なく引き締まってしまう。彼女の豊かな乳房が、幼
女の身体をかすめてたぷんたぷんと揺れ動いていた。
「お……ねがい…………ロイ……もう、ゆるして…………おねがい…………」
 目尻に涙を浮かべて、イグレーヌは首を曲げてロイに懇願する。ロイはその言葉を待っていたかのように、腰
の動きを止めた。
「…………あ…………」
「……イグレーヌ……僕も、いきたくて仕方ないんだけど…………中に出して、いいですか……?」
「…………!! だ、め……っ!! ……それ、だけ、は…………」
 少年の要求に、弱々しくかぶりを振って答えるイグレーヌ。確かに自分はこの赤毛の少年を好いている、しか
し胎内への射精を許すのは……とイグレーヌが思った瞬間、ロイは凄まじい勢いで腰を突き出した。
3453日目午後 11/13:2006/06/02(金) 10:48:19 ID:wp/Ls63f
「きゃ、あああっ!!」
「イグレーヌ…………なら、僕……ファに、ファの顔に……出しちゃうよ……?」
 ロイはゆっくり大きく腰を動かしながら、熱っぽくイグレーヌにささやきかけた。絶句した彼女の目に、ファ
の可愛らしい寝顔が映る。
「……そ、そん…………ああっ!! な、なに、かんが、え…………ううっ!!」
「もう、いきそう……イグレーヌの、中に、出すか……それが、ダメなら、うっ、ファに、かけちゃう……どう
します? ……あっ、そんなに、締めないで」
 ロイは徐々に腰の動きを速めながら、イグレーヌに選択を迫る。たぎりたった欲望を解放するのは、彼女の膣
内か、ファの寝顔か。イグレーヌは子宮に痺れるような感覚を覚えた。
 後者は論外だった。何も知らずに安らかな寝息をたてて眠っているファの幼い顔を、男の白い欲望の汁で穢す
など、絶対に許されない。しかしそうなると……胎内にたっぷりと熱い精液を注ぎ込まれる感触を想像し、イグ
レーヌはぶるっと身体を震わせる。
「うっ、もう、でるっ…………じゃあ、ファに、ファに出す……よっ!!」
「……だ、だめ、あっ、中に、私の……中に、出して!! ロ、ロイの……いっぱい……中に、だしてっ!!」
 小さく、だがはっきりとイグレーヌが叫んだ瞬間、彼女の膣が信じられないほど収縮した。ロイが経験したこ
との無いほどの、強烈かつ切ない締め付けだ。彼は満足げに一声呻くと、絶頂に背を震わせて精を解き放った。
「…………あっ!! ああっ…………あ……あ…………」
 しかしロイは、射精寸前にイグレーヌの両手を解放し、とっさに肘で身体を支えた彼女の肉孔から己自身を引
き抜いた。そして濡れた音と共に引き抜かれたそれを片手に握り、汗に濡れた女の背中に筒先を向けてから射精
したのだ。
「……ひゃうっ!! ……あ、うっ、はぁうっ…………あ……つい…………きゃっ!!」
 あまりの勢いに、放たれた白濁液はイグレーヌの背を飛び越えて、彼女の頭頂部のあたりにまで飛び散った。
白く熱い欲望の証が、美しいくすんだ金色の髪に貼り付いて、どろりと垂れ落ちていく。一部は彼女の前髪から
額に流れ落ち、また一部は背骨に沿った窪みに溜まって白い水溜りを作っていった。
 イグレーヌの膣内にも、ファの顔にも出さなかったロイは、白く汚されていく美女の褐色の肌と金色の髪を無
言で見つめつつ、放出の快感に浸っている。脅迫じみた手段で、愛する女性の意に反して膣内に射精しようとし
た自分への嫌悪と、そんな異常な行為が二人に気が遠くなりそうな性の快楽をもたらしたことへの悦びが交じり
合って、少年の心中を複雑なものにしていた。
3463日目午後 12/13:2006/06/02(金) 10:49:01 ID:wp/Ls63f
 長い射精がようやく終わると、ロイは先端の残り汁をイグレーヌの尻肉になすりつけて拭い去った。そして、
息も絶え絶えになりつつもかろうじて肘で上体を支えていたイグレーヌの胸の下から、どうにか眠り続けている
ファの身体をすくい取り、静かに元のベッドに運ぶ。彼が竜族の少女を無事寝かせつけた瞬間、イグレーヌが力
尽きたようにベッドに倒れ伏した。
「イグレーヌ…………」
「…………は…………あ…………は…………」
 うつぶせになったイグレーヌの肩は、事後の激しい息遣いで上下に揺れている。顔はロイに向けられていたが、
放心したよう口を開き、虚ろな目で少年を見上げる彼女の姿に、ロイは劣情と愛情が同時に湧き上がるのを感じ
た。彼はイグレーヌの脇に身体を横たえると、その汗と体液にまみれた小麦色の肉体を抱き寄せた。
「……イグレーヌ……ごめんなさい。あんなこと、言ったり……ファを、巻き込んだりして…………」
 ロイはイグレーヌの胸に顔を押し付けた。イグレーヌは逆らわず、少年のしたいようにさせている。ロイはち
ゅうちゅう音を立てて、未だ勃起が収まらない女の乳首を吸った。
「……んっ…………ぅんっ……ロイ…………」
 イグレーヌはロイの赤い髪を優しく撫でながら、そっと少年を抱き締めた。
「……私も、いけなかったわ…………あなたに抱き上げられて、ベッドに放り出された時……これから抱かれる
って、思った時……どうしようもなく、うれしかったの……」
 ロイは乳首をしゃぶるのを止めて顔を上げた。女神の優しい、しかし哀しい目が、彼を見つめている。
「それに……ファがいる前で犯されるって考えただけで、はしたないくらい興奮した。……はじめてだったわ、
あんなにどきどきしたの。いやらしい女ね……私って」
 イグレーヌは自嘲気味に微笑んだ。だがその寂しげな笑顔は、ロイが不覚にも勃起してしまったほど凄艶な表
情だった。ロイは眉を寄せると、イグレーヌを力任せに抱き締めた。
「あ……っ」
「いやらしいのは、僕の方です!! ……イグレーヌ、お願いだから……自分を責めるようなこと、言わないで
ください……僕、切なくなって……また、したくなっちゃいますから……」
 ロイの言葉に、イグレーヌはくすりと笑ってうなずいた。ロイが初めて見る、可憐な笑顔だった。
「わかったわ……好きなだけ、していいですよ……いやらしい司令官様」
 イグレーヌはそうささやくと、ロイの額にちゅっとキスした。その言葉と口づけに理性を失いかけるほど欲情
した少年は、夢中になってイグレーヌの唇にキスをし、舌を絡める。
 このひとのためなら何でもしようと思い焦がれながら、ロイは小麦色の熟れた肉体に溺れていった……
3473日目午後 13/13:2006/06/02(金) 10:49:48 ID:wp/Ls63f
 イグレーヌは「好きなだけ」と言ったが、少年は忠実にその言葉に応えた。あの後ロイは、イグレーヌの身体
にまたがって胸の谷間に挟んでもらって一回、間髪入れず口に突っ込んで一回、正常位で二回、騎乗位で一回、
後背位で一回、また正常位に戻って一回……と、愛しい女性の肉体を力の限り愛し続けたのだ。そして最後の一
発をイグレーヌの顔に放った瞬間、数え切れないほどの絶頂を繰り返してきたイグレーヌはとうとう気を失った
のだった――逆に言えば、イグレーヌの体力が続いていればもっと続けていたということである。
 部屋に置かれていたタオルでイグレーヌの身体を拭い清めながら、ロイはソフィーヤに飲まされた薬の効果に
戦慄を覚えた。最後に放った白濁液も、到底液体とは呼べないほどの粘度でイグレーヌの鼻の頭にへばり付いて
いる。それ以上に恐ろしいのは、これだけ射精したにも関わらず、一向に萎える気配が無いことだった。今こう
して汗と男女の体液に汚れた褐色の肌を拭っていると、また白く汚したくなってきてしまう。ロイはぶんぶん首
を振って、欲望にまみれた考えを振り払った。
 ようやく後始末が終わり――結局欲望に負けて、イグレーヌのお腹に一発濃厚なのを放ってしまったが――む
せ返るような男女の匂いが充満する部屋の空気を換気しようと窓に歩み寄ったロイは、その時初めて太陽がかな
り西に傾いていることに気付いた。時の流れに全く気付かないほど、イグレーヌとの行為に夢中になっていたの
だと苦笑しながら窓を開け放ち、飛び込んできた清冽な空気を胸いっぱいに吸い込む。
 この後どうしようかと、ロイは窓の外に広がるエトルリア王都の街並みを眺めつつ黙想した。そもそも今日は
何の予定も無く、本来なら朝からイグレーヌのもとに通って、何とか二人きりの甘い時間を過ごそうと期待して
いたのだ。ところがクーデター派の残党が『聖女の塔』に立てこもったために予定が狂い――もっともそのおか
げで、貴重な「経験」をたくさん積むことができたのだが――今に至っている。
 『聖女の塔』攻略の後始末や報告はセシリアがやってくれているはずだし、夕食にはまだ時間がある。それな
らばもっとイグレーヌと愛を交わしたいと思い、ベッドに横たわる彼女のそばに膝をついて顔をのぞきこんだが、
気を失った彼女はそのまま眠ってしまったらしく、軽く揺り動かした位では目を覚まさない。
 と、イグレーヌの寝顔を見ていたロイはぎくりとして顔を上げた。ファのことをすっかり忘れていたのだ。今
彼女が目を覚ましたら、ロイが全裸でこの部屋に居る理由、イグレーヌがやはり全裸でベッドに横たわっている
理由について、苦しい説明を強いられることは確かである。どうかファが目を覚ましませんようにと聖女エリミ
ーヌに祈りながら、ロイはベッドの周囲に散らばっている自分の衣服を拾い始めた。
 下着を探して二つのベッドの間をさまようロイ。この部屋に入ってイグレーヌの姿を見た瞬間、彼女を抱くこ
と以外はすべて頭から消えてしまったから、自分の服をどこにどう脱ぎ捨てたか全く思い出せない。
「ズボンはベッドの横におちてるよ、お兄ちゃん」
 戸惑う彼を助ける声が聞こえてきた。ロイがファのベッドの脇に目を移すと、確かに彼のズボンが丸まって落
ちている。ロイは拾い上げようと腰をかがめ、次いで愕然とした。今の声は…………っ!?
「ねーねーロイのお兄ちゃん、ご本よんでー」
 いつ目を覚ましたのか、ベッドの上で竜族の少女・ファが、にこにこと無邪気に微笑んでいた……
(3日目夕方に続く)
348名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 10:52:08 ID:wp/Ls63f
今回はイグレーヌのみでした。ファは次回に延期ですが、果たしてどこまで「する」かは未定です。
349名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 13:54:10 ID:809DLi5X
GJ!
エロいエロいよイグレーヌさん超エロい
350名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 16:38:11 ID:9eEZy73I
イグレーヌさんエロいよ、ていうかロイがケダモノだよGJ!
ファは前後の処女を貫通して妊娠してデコバラになるまで期待!
351名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 17:18:03 ID:72UiwaJp
エロ過ぎて死にそうです
職人さん、マジでありがとうございます
352名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:42:39 ID:mrkmUdQM
今まで何回も三日目神には驚かされたが、今回のは最高級だな・・・。
神様、ロイはいつになったらイグレーヌに中田氏できますか?
マジで不憫なんですが(´・ω・`)
イグレーヌとの再戦を今からキボンヌしておきます・・・。
353名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 20:03:27 ID:mrkmUdQM
あ、あとそろそろ亜鉛とエビオス錠をあげてください。
赤玉出るかも〉ロイ
354名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 21:46:56 ID:1CCoQl2q
三日目氏ホントにGJ!
あと残ってるのは、ギネヴィア、ユーノ、フィル、ブルーニャ、イドゥイか・・・?
・・・・・・(*´Д`)ハァハァ
355名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 22:13:31 ID:4KsGbilk
神!GJ!GJ!GJ!ファはネタ系に行きそうな気が。
>>354
三日目神の作品で誰ともからんでないキャラって事ならそうなるか。

…ってシグーネを思い出したorz
356名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 22:28:50 ID:wp/Ls63f
>>354
 ユーノの存在を綺麗に忘れていました……このシリーズは、『封印の剣』の第16章攻略直後の数日間の出来事という
形式でまとめる予定ですので、大変申し訳ありませんが、ロイ×ユーノについてはあきらめて頂く他無いようです。
 後日談などで回想風に語るとか、夢・妄想オチなども考えられますが、私が苦手とする「人妻」という属性が付属してい
るユーノでは、
「いやっ!! だめっ、ロイ様……私には夫が!!」
「そんなこと言っても…こっちの口は正直ですよ?」
「だ、め…………ああっ!!」
「ひょっとして期待していたんじゃないですか? ほらほら旦那のとどっちがいいですかげへへへへ」
 などのありきたりな展開しか浮かびません。ご期待に沿えず、重ねてお詫び申し上げます。

 あと、一応ヒロインであるリリーナのこともたまには思い出してあげてください。
357名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 22:54:23 ID:IBmqDNa0
って事は、ファの後は、
ギネヴィア、フィル、リリーナを予定していると言うことですね。

神よ…封印が終ったら是非とも「紋章の謎」でマルスの覇道を一つ!!…とかねだってみる
358名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 23:09:07 ID:O67Uv12C
>>357
暗黒竜編と紋章編で微妙に変わってくるよな。
シーダ・レナ・ニーナ・リンダ・ミディア・ミネルバ・マリア・
三姉妹・チキ・シーザ・チェイニーが基本(紋章編ではいない・最終章限定)で、
(紋章編)
マリーシア・ユミナ・シーマ・フィーナが追加。他にいたか?
359名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 23:12:03 ID:1CCoQl2q
>>356
お答え頂いてありがとうございます。ユーノを忘れちゃいけませんよww
ってか、人妻苦手だったんですか?てっきり年上とかそっち系が主なジャンルかと・・・
楽し過ぎるお話をいつもありがとうございます。
360名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 23:13:06 ID:nKnEpXXL
シーザは男だよな、な?
チェイニーは変身プレイか?
紋章はセシルがいるな
361名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 00:12:47 ID:Ag4QTx6w
紋章の謎で思い出した。
パオラ視点氏の新作まってるYO!
362名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 00:44:03 ID:uCX8CU+4
>>三日目の神様
漏れは少なくとも彼女を忘れとりゃしませんよ。むしろいつもリリーナに激しく期待してます。
しかし数日ということはもう半ばですか。この神シリーズの完結の際には
スケールのでかいのを希望します。どうまとめるか等今からwktkです。
363名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 00:50:13 ID:9atIrm5k
三日目の人はいつの間にか人から神に進化したんだね…
364名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 01:08:14 ID:+Kx6YR1q
>>358
エリス姉さまは?
365名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 01:45:34 ID:JIa+t5AS
>>297
遅レスだけど同意。
初体験の王女を優しく紳士的に責める老将軍とか悶える。
366名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 01:47:54 ID:TJ/yNyGV
>>358
近親相姦はナシだと思って除外してた
367名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 11:30:55 ID:ZygR3kKb
>>362
最後はリリーナと予想。
>>363
ほんとだな…
368名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 12:20:42 ID:hx07foSY
>356
イグレーヌも一応人妻なんだがw
369名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 13:00:01 ID:ickJWOkO
人妻はダメでも未亡人ならおk?
370名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 15:19:21 ID:rMBERiii
ユーノを未亡人にすれば解決するな。
(;゚∀゚)=3
371名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 15:50:40 ID:cUcN6cZb
逆転の発想でゼロットが三姉妹に搾り取られればいいんだよ
372348:2006/06/03(土) 20:46:54 ID:ZztkPXoB
皆様の人妻への欲望、もとい、ユーノへの愛情、確かに承りました。
再考の結果、ロイ×ユーノでは無理ですが、どうにかユーノを登場させることは可能と判断いたしました。
しかもそのおかげで、終結に向けたストーリー展開の中でずっと問題になっていた部分も解決しそうです。
……ロクな展開ではありませんが。

期待せず気長にお待ち下さい。
373名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 23:01:05 ID:HjS0uQGx
>>370
それだ!

>>372
ガンガッテ下さい、としか言えませんが、ガンガッテ下さい!
374名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 00:08:19 ID:BdngfkCk
>>372の神
やはり>>373と同じ事しか言えませんがガンガッテ下さい!!待ってます!!
>終結に向けたストーリー展開での問題点
というと…はっきりそうかと問われれば自信はないが、なんとなくあれかな?というのはあるようなないような。
375名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 00:41:00 ID:NUHWKOcr
q
3761/2:2006/06/05(月) 14:11:50 ID:SVjksET9
「ひぐぅ。い、いやぁっ、あふぅダメダメダメェェっ!あっあっあぁぁぁぁあ〜〜っ!!」
「義母上またイっちゃいましたね。僕はまだ1度もイってないですよ。ずるいなぁ。」
男の上に重なる様にして女が横たわっている。
いわゆる背面騎乗位が崩れた形である。
その男の立派な分身は川が氾濫したかのように濡れた女の秘部に深々と突き刺さり、秘部の上のクリトリスは皮がむけ真っ赤に充血している。
痛々しいまでに責められたことを証明していた。
「ハァハァ…も、もう…あふぅん、へ、陛下…おやめください…。」
「本当ですか?その割には僕のモノを締め付けて離さないじゃないです、かっ!!」
「ひぃっひゃぁぁぁぁああ〜〜っ!!」
「あれっ?ちょっと強く突いたぐらいでイかないでくださいよ、もう!
義母う…いや僕達二人きりしかいないんだし、こういう時はエーディンって呼んだ方がよろしいですか?」
エーディンと呼ばれた女性の耳元でやさしく囁くが、神に仕える女のほうにとっては悪魔の囁きにしか聞こえないかもしれない。
弓神ウル傍系である彼女の堅い意思をもってしても身体はその悪魔の囁きに屈してしまうのである。
「あははは、先ほどより締め付けが強くなっていますよ。これなら僕もイけそうですよ。」
「い、いやぁ…そんな風によ、言わないでくださいませ…。わ、私達は…義理であっても親子なのですよ。」
その言葉を聞いてか聞かぬか、若きグランベル王は再び自分の剛直したモノを大きく突き動かし始めた。
突き上げられた秘部から激しくしぶきが舞い上がる。
まるで水溜りを踏んだかのように。
「あぅあっあっ…そんなはげ…しくふぅぅ〜っ、ら、らめぇぇぇえ〜!」
二人の股下にあるシーツは大きなシミを作っていた。
その部分を搾ればエーディンの恥汁を搾り出せることだろう。
「自分で言っておきながら義理の息子に責められて激しく乱れているんじゃないですか。
まあ僕のほうもそのほうがヤりがいがありますけどね。さて僕のほうもぼちぼちイきそうですよ。」
短いピッチで激しく動き始める。
何度目の絶頂だろうか。
セリスの硬く大きい彼の分身ともいうべきモノにエーディンは為す術もない状態である。
「さあ出しますよ義母上。あなたのお腹に宿るのはバルドかヘイムか、それとも……。」
腰の動きを止め、息を少し荒くしたセリスがエーディンの耳元で囁く。
腰が急に止まったことで彼女の意識は耳元のセリスの囁きに集中されていた。

「…ロプトかな……」

3772/2:2006/06/05(月) 14:12:25 ID:SVjksET9
エーディンは自分自身の体温が一気に下がるのを体感した。
セリスにあれだけ責められ、絶頂させられたにも関わらずである。
「い…いやぁぁぁぁぁああ〜〜〜っ!!それだけは、いやあぁぁあっ!!!」
「あぁぁっはははは!すごいですよ義母上!!さっきまでの締め付けが前戯みたいにかんじますよ。」
セリスの剛直から逃げようとするエーディンだが、セリスに歳を感じさせないその豊かな胸をわし掴みにされ逃げ場を失う。
セリスの種子で仮にエーディンが妊娠してもロプトが生まれることはまずないであろう。
ロプトの化身ユリウスは、彼の生み親がロプトの傍系のアルヴィスとディアドラだったからである。
セリスはたしかにロプトの血を引いているかもしれないが、それ以上にバルドの直系でありヘイムの血を引いているのだ。
そして何よりエーディンは弓神ウルの傍系である。
他の神々の血統は引いていない。
ロプトの血を引くことは万に一つにもないにも関わらず、エーディンは気を取り乱していた。
普段の思慮深いエーディンだったら、こんなに取り乱すことはないだろう。
だがユグドラル大陸の最高権力者と言っても過言ではないセリスに、
自分が神に仕える立場以前に女であることを嫌ほど感じさせられ、義理の息子との行為の背徳感を徹底的に教えられていた。
「くっ、すごい締め付けですね。さ、さあ義母上出しますよ。」
「やだやだやだっ!!ゆ、ゆるひぃてくらさひぃぃぃぃっ!!い、いくっ!いぃぃぃぃひぃぃぃ〜〜っ!!」
エーディンの絶頂と共にセリスの分身はその我慢させられた思いを彼女の秘部に叩きつけるかのように大量の熱いモノを放った。

『ぶびゅ〜〜っ、びゅびゅびゅっ!!!』

射精の音は聞こえるはずがあろうであろう。
だがそれはグランベル王あるまじき下品な音を立てて放たれている様だった。
絶頂そして精が放たれた瞬間、エーディンの腰はへし折れるのではないかと思うぐらい反り返った。
セリスの分身が本来種の保存に使われるためのモノ。
この場合は『快楽を追求するための道具』を放ち終わるまでエーディンは生きながら…、
いやこの場合はイきながらか…。
天国と地獄を味わうこととなった。
精を放ち終わり、セリスが自分の分身を秘部から抜く。

『ごぷっ…、ごぽっ……』

先程の射精時のように音が聞こえる様だった。
「義母上、ロプトを孕むなんてあるわけないじゃないですか。
存外、貴方も変態なんですね。くくくっ…ふぅふふっ…アハッハハハハ!!」

「(な、なぜこんなことに…。神よ…弓神ウルよ…わ、わたくしに…救いの手を……)」

セリスの高笑いが遠くに聞こえていく。
涙に濡れた顔は、意識を失っていった。

(続く)
378名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:51:35 ID:lL+G7Zuv
うぉぉぉ!続き期待!義母が息子のチンポなしでは生きていけない
変態マゾに調教されていく展開キボン
379名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:48:21 ID:nWPNid2l
キミキスwww
ダミアンキモワロスwww
380376:2006/06/06(火) 02:38:30 ID:rWDuvG3f
まあ濃いエロ中心で書いていきたいとおもってるんで、自分の脳内妄想では378のようになるかも。
でもこのままだとセリス=ユリウス並にひどい奴になるなw
381名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 08:54:04 ID:GiiXKOYY
親子丼キボンヌ!
382名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 10:48:16 ID:irpjWwnC
>>380
大歓迎
383名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 12:03:07 ID:oaMY+1pA
期待してるぜ!
384376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/06(火) 14:59:35 ID:cWIN1ShM
バーハラの悲劇から数年。
その悲劇を逃れてたエーディンはこのティルナノグの地で、人々に神々の教えを説いていた。
「さぁもう子供は寝なさい。貴方達には夢を見る時間が必要ですよ。」
「えぇ〜、もっとごほんよんでほしい〜。」
「らなっ、わがままいったらだめだぞ。おかあさまのいうことをきかないわるいこのところには、おとうさまがかえってこないっていっただろう。」
「やぁやっ、おにぃさまいじわるいわないで!じゃあじゃあ、いいこにするからおかあさまといっしょにねるぅ〜。」
ここの生活は公女と言われた時とは比べ物にならないぐらい質素である。
だがこの修道院で暮らす子供達との生活は彼女にとって戦争前の時以上の幸せに包まれている。
数年後この子達が戦禍の中へ向かって行き、この暮らしもなくなってしまうことはわかっている。
それがわかっているだけに日々一日一日を大事に過ごしていた。
「うふふ、ラナは甘えん坊さんね。いいわ、いらっしゃい。」
無邪気な表情でエーディンのベッドに潜り込んでくるラナ。
それを見てラナの兄レスターも我慢できなくなったのかベッドに潜り込んできた。
「おにぃさまもあまぇんぼーだぁ。」
「べ、べつにあまえんぼうじゃないよ!お、おかあさまがわるいやつにねらわれないようにまもってやるだけだい!!」
息子のこういう正義感の強いところを見ると夫のことを思い浮かべてしまう。
彼はバーハラの悲劇の時に自分を逃がすために必死で戦ってくれた。
薄く所々を継ぎはぎをしている布団をかけ、ろうそくの火を消そうとした時どこからか音が聞こえた。
小さな小さな音。それはドアがノックされている音である。
「レスター、ちょっと出てくれるかしら。」
ベッドから降りてドアを開けると、そこには女の子と間違えそうな容姿の青い髪の男の子が枕を持って立っていた。
その顔は今にも震え目の回りを赤くし涙を溜めていた。
「セリス様!?」
「え、え〜でぃんさま…。ひっく…。」
そう言うとセリスはベッドのエーディンに向かってペタペタと走り出し、その胸で泣きじゃくり始めた。
「あらあら、どうしましたかセリス様。よしよし、もう大丈夫ですよ。」
「ひが…、ひが……。」
「ひ…?…火がどうかしましたか?」
「…ゆめのなかでね…。あかいかみのひとがおおきなひでぼくをもやすの…。」
「赤い髪の人…。」
「ぼくをまもろうとね…。あおいかみのきしさまがひかりかがやくけんでたたかうんだけど…、
ぼくをもやしたひで、そのひとももやしちゃうの…。」
エーディンは驚愕した。
恐らくその夢の赤い髪の男とは、ファラフレイムの使い手アルヴィス卿。
そして青い髪の騎士とは、彼の父親であるシグルドであろう。
しかもそのシーンはエーディンにも記憶がある。
いや、忘れようにも忘れられない。
バーハラ城の前でシグルドがファラフレイムに焼かれ、跡形もなく燃え尽くされたのだ。
シグルドの立っていた場所は黒く人方の形になり、
そこにティルフィングが突き刺さり主人の冥福を祈るかのように物悲しく光り輝いていた。
385376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/06(火) 15:00:45 ID:cWIN1ShM
そんなセリスをエーディンはやさしく、そして強く抱きしめた。
抱きしめられたセリスは泣くのも忘れ、その心地よさに身を委ねる。
しばらく抱きしめセリスが落ち着いたのを見て口を開いた。
「セリス様、今日はここでお眠りなさい。悪い夢は私が追い払って差し上げますわ。」
「で、でも…。」
「お気になさらず。それにレスタ…。」
長男に声をかけようとしたとき、彼はそこにいなかった。
気を利かせるような大人びた性格は夫にはあっただろうか。
そんな思いを抱きながら再びセリスに話かける。
「さっ、いらっしゃい。私の可愛いセリス。」
やさしく微笑みかけるエーディン。
彼の父親に淡い恋心を抱いていた頃、勇気を出して告白していればよかった。
でもその時は戻ってこない。
それに彼女はそれ以上に大切な男性と出会い、愛し、その人と自分の分身ともいうべき二人の子供を授かった。
だがセリスを育ててきたエーディンとしては彼も二人の子供と変わらぬぐらい愛してきたのである。
その言葉を聞いて安心したのか、飛びこむようにベッドの中に入ってきた。
「え〜でぃんさま…そのおねがいがあるんですけど…。」
「はい、私にできることであれば。」
先程とは違い、今度は恥ずかしさからか頬を赤くし勇気を持ってお願いをする。
「そのいまだけでよろしいので…、その…ははうえとおよびしてもいいですか?」
可愛い息子からのささやかなお願いに思わず顔がほころんでしまう。
「えぇ、もちろん。」
「は、ははうえ〜。」
エーディンの胸に抱きつくセリス。
その頭を優しくなでてやる。
反対のほうに抱きついているラナも同じように頭をやさしくなでてやる。

ろうそくの火が消され、部屋が闇に支配される。
その闇でさえ3人の幸せナ時を支配できそうになかった。
386376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/06(火) 15:02:31 ID:cWIN1ShM
今回は間奏ということで。
次からはひどいことにあってもらいますがw
387名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:17:06 ID:kBk3gS1W
聖戦は子作りゲームだ
イヤらしいのどんどんキボン
388名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 21:42:14 ID:Yehz6VcU
保管庫落ちてる・・・
389名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:08:28 ID:ZufTfnVA
落ち着いてリトライすべし
390中の人:2006/06/06(火) 23:00:33 ID:pRuXJ/Hc
時折鯖の都合で保管庫が落ちている模様です
困ったことにfc2からは何の音沙汰もありませんが(ノД`)
あまりに続くようであれば移転も検討するかも知れません


セリスはいつ鬼畜に目覚めるのかな(*´д`*)
391名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:23:20 ID:Hfzc5Xaf
エーディン様マジ聖母。こんな聖女がチンポのためならなんでも言うことを聞く
ペットに仕込まれるかと思うと…
392名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 09:12:42 ID:U3QD2ye1
ペットに仕込まれるかと思うと… 童貞臭い自分の妄想に鬱になる
393名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 17:30:03 ID:8LdvUGWs
エーディンがペットになっているように見せかけつつセリスを操るってのも(*´д`*)

中の人、いつも乙です
394名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 19:14:24 ID:g2hrVyll
>>393
最終的にいつもの黒エーディンか。
確かに、あれだけ男達にモテはやされておいて、たかが子供一人に操られるとは思えないもんな
395376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/07(水) 23:41:15 ID:bgoSLzs8
ここのスレでは黒エーディンなのかw
まあ黒幕は最後に出そうと思ってるんで
396名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:07:03 ID:iBiZJhT/
エーディン様をグチョグチョに下品に汚して下さい。
397名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:54:16 ID:b4mk4uy5
ついでにティルテュもブルームヒルダイシュトーイシュタルの兄一家責めでムニョムニョにしてください
398名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 02:02:50 ID:Vrt0X+DU
リーフとエーヴェル様も見たいです!
399376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/08(木) 03:03:45 ID:BVQaorwB
いつか夢は覚めるもの。
娘と息子と共に幸せに眠る夢の中の上から、義理の息子と戯れる地獄とも思えるの現実へ。
先程の余韻のせいか、頭に靄がかかっているのか自分の措かれている状況がわかっていない。
だんだんと頭の靄が晴れやかになり現実を認識してくる。
自分に行われた行為に、悲しみ、怒り、恐怖、後悔、背徳。
その状況から今すぐに逃げようとするが、肉体はセリスに下からしっかりと抱かれている状態であった。
セリスの表情を見つめる。
夢の中で自分の胸の中で笑っていたセリス本人に間違いない。
しかしなにかが違うのだ。
そしてエーディンは答えにたどり着いた…。
「…陛下……」
「…なんですか、義母上。」
「…陛下、いえ…セリス様。なぜそんなに怯えておられるのですか…?」
「………」
セリスは一瞬表情を変えたが、すぐに表情を戻しエーディンの言葉を淡々と聞くだけである。
先程以上に冷めた眼をして。
「今のセリス様は、ティルナノグにいた頃、夢の中で炎に怯えていた時のようです。
何が貴方をそこまで変えたのですか…?」
その変わらぬ、いや彼女にはわかっていた。
エーディンは本当は傷つきそして恐怖して泣いている。
セリスを見て涙を流した。
その涙がセリスの顔を濡らした。
「セリス……お願い…教ぇんん〜〜っ…」
セリスはエーディンの後頭部を抱き唇を奪った。
「はむぅ…や、やめへ…ふむぅ……ちゅっ…」
不意を突かれたエーディンは彼の舌の進入をいとも簡単に許してしまった。
セリスの舌は前歯から奥歯へ。前から後ろへ。そして再び前歯へ。
一つ一つの歯をしゃぶるかのように進んでいく。
「んふぅ…んンぅ……ちゅぷ…れぁろ……」
エーディンの口内に侵入した凌辱者は次なる目標自分の同種を凌辱しにかかった。
「あふぅン…だ…だめぇ……んんっ…」
舌先を舐め弄くり回す。唇であま噛みされそして吸われる。
舌はさらに奥へと侵入し、互いの舌を絡ませ凌辱していく。
「んちゅ…うむんぅふぅ…はむぅ…」
この突発的な行動は明らかに図星を指されたといえる行動だろう。
だがその行動を非難できず、セリスの甘美で淫猥なくちづけに再び堕落への扉を開かせられようとしていた。
その時エーディンの涙に濡れる瞳が見たものは、エーディンという獲物を嬲り狩っていく獣のような瞳
エーディンはそんなセリスの瞳を見て悲しくなる。
なによりも彼女が一番軽蔑する輩の目をしていたのだ。
400376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/08(木) 03:04:46 ID:BVQaorwB
「いいですよ、その表情。僕の嗜虐心を掻き立てるような表情。
ラナにはそういう色っぽい表情は似合わないですからね。」
「ラ、ラナにもこのようなことを…ぇるふむ…ふむぅ……ぷはぁ……、なさっているのですか……」
「するわけないじゃないですか。だってラナは僕の可愛いお嫁さんですよ。
グランベル王としてこの地を平和に治めるということは、ラナを守ることでもあるんですから。」
セリスの舌先がエーディンの唾液腺の一つ舌下腺を左右から嬲るように弄ぶ。
そこから唾液が分泌され、口内でピチャピチャと卑猥な音を立て始める。
「んふぅ…んれぅるぉ…ンんぅ…あふぅあん……ちゃぴ…ちゅぷ…ちょぱ……」
その場所を責められ、明らかに先程までの違う反応を示す。
そこがエーディンの弱点とわかったのか、先程の箇所よりしつこくその場所を責める。
今のセリスの瞳と同じように、ネコがネズミを嬲りながら狩りをするように。
「ぅふむんぅ…じゅぶぅちゅぷん…ひぃんむ…や、やめ…ひぇ…あむふぅ」
段々と焦点を失っていくエーディンの瞳。
目の前のセリスが霞んでくる。
もはやどんな表情をしているかわからない。
怯えているのか、笑っているのか、楽しんでいるのか。
堕ちていくエーディン。
堕落への扉に手をかけたとき現実に戻される。
彼女の口内に溜まっていた唾液をセリスは吸い出したのだ。
「ずずずぅぅぅっ!じゅぶぅ!ふむぅんんんん〜〜っ!!」
身体を痙攣させ、右腿に跨った下の口からも恥汁を噴出し悶えるエーディン。
唇を離されセリスの腕枕に倒れこむ。
息も絶え絶えな様子のエーディンに追い討ちをかけるように耳元に堕落の教えを囁きかける。
「でもね、ラナもどんな風に悶えてくれるか気にはなっているんだ。」
「そ…それだけは……、おね…がいセ…リス。ラ…ラナにだけは酷い事を…しな…いで……。」
そんな娘の思う母の愛を無視するかのように、囁きかけた耳タブをあま噛みをする。
「ふぅあぁぁぁあ〜、そんな…ところ食べちゃあっあっ!」
セリスの舌は耳の外を張って、裏側を舐め、耳全体をしゃぶりまわしていく。
耳元で卑猥な音を立てられ、今まで感じたことのない全身に電気が流れるような快感を味あわされる。
「いやぁ…音立てないで、いやらしひぃっ!お・・・おとをたへらいれぇぇ〜〜…」
耳から脳を溶かされていく感覚に陥っていく。
401376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/08(木) 03:05:46 ID:BVQaorwB
「(耐えなきゃ…私、耐えなきゃ……。そうじゃないとラナが…)」
「(何に耐える必要があるの?)」
誰だろうか。部屋には自分と義息子しかいないにも関わらず、女性の声で話しかけられた気がした。
「(私が耐えなきゃ、ラナが…ラナがこんな酷い目にいつかあってしまうわ…)」
「(正直じゃないわね。貴方は娘が酷い目に遭うのを防ぐというのを隠れ蓑にしているだけ。
本当はにこの快楽を受け入れたくてしょうがないのよ)」
「(違うわ…、私はそんなこと望んでいない!)」
「(ウフフフフ…、なにをそんなに我慢する必要があるの。もう言っちゃいなさいよ。
『わたしのオ●ンコをセリス様硬くて逞しいオ●ンポでグチャグチャにかきまわして』とね。)」
「(いや、もう言わないで…)」
「(それともこっちのほうがいいかしら。
『わたくしエーディンは弓神ウルの傍系にも関わらず、自分の娘婿に発情してしまう神に仕えるのも痴がましい牝豚です。
こんな牝豚の年中発情しているオ●ンコにセリス様オ●ンポでお慈悲をお与えください』ってね。)」
「(いや、いやぁあ……。そ、そうこれは夢。そうよ…、私は耳をしゃぶられ、気を失っていただけよ。
目を開けばきっと…。)」
謎の声からの甘い誘惑、堕落への道から逃れようと瞳を開く。
そこにはプラチナブロンドのウェーブのかかった髪。見る者をやさしく癒す瞳。整った口と鼻。
そして額のサークレット。
自分自身であった。
目の前の悪夢という現実の前に、顔は涙で濡れ、その恐怖から言葉を発する事ができない。
私は既に堕落への扉を開いてしまっていたのか。
彼女の心の全てを絶望が支配していく。
「(そうか…、もう駄目なのですね……。)」

『―――― 義母上 ――――』

彼女はその言葉で目を見開いた。
目の前にはセリスの顔。
両脇の下に手をつき、お互いの額を付けるような状態。
下半身は大きく股を開かれ、セリスの剛直した分身が秘部への進入を今や遅しと待っている。
その分身を秘部に擦りつけて、エーディンの最後に残された城壁をも崩しにかかる。
「これがたまらなく欲しいんでしょ。」
「あっ…あぁ……、…ほ…欲しいんです……。」
「じゃあ僕に言うことがあるでしょう。」
「(ごめんなさい…ラナ、レスター…私はもう……)」
402376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/08(木) 03:06:23 ID:BVQaorwB
その時、彼女の胸元で金属の音のようなものが聞こえた。
そこには先程までなかった首飾り。
全て純金で出てきているわけでもないし、宝石が散りばめてるわけでもない。
色は燃え盛る炎の赤。飾りにはその色と一緒の炎の彫刻が刻まれていた。
エーディンの瞳からは涙がとどめなく溢れ出していた。
「(あなた…。こんな私でもまだ愛してくださるんですね…。)」
エーディンが唯一心から愛した男性から告白された時にもらった首飾り。
その時すでに彼女達は汚名を着せられ逃亡余儀なくされていた。
いわばその首飾りは婚約指輪である。
彼はどんな時でも危険を顧みず、エーディンを守ってくれた。
あのバーハラの悲劇でも、殆どの兵士達が絶望する中、
大部隊の中に単騎で突入しエーディンを含むたくさんの兵士を落ち延びさせた。
だがそれ以降彼の行方はわかっていない。
彼がこの世にいることは万に一つもないというのはわかっている。
だがエーディンは最後まで彼が生きているのを信じたかった。
そしてバーハラの悲劇、いやそれ以上の絶望に陥っている今、彼女を救う唯一の希望となった。
「わ…わたくしは、ユングヴィ家の公女エーディン。わたくしを愛してくれる人が守ってくれる限り、
セリス…いや陛下、貴方には屈しません!!」
先程までの堕落への扉を開こうとしていた、虚ろで絶望に満ちた瞳ではない。
人々に癒しを与え希望へと導く力強い眼差し。
本来の聖母エーディンの瞳である。
その瞳を見てセリスの顔に陰がかかる。
そして次の瞬間背筋に冷たいものがはしる。
うつろな目をしエーディンを見つめる。
絶望でも怒りでもない、その瞳は何の感情も宿していなかった。
「義母上、このまま貴方が壊れるまで犯しても僕はかまわない。
でもそれじゃあ面白くない。そこで一つゲームをしませんか?」
「…ゲーム……?」
「そうです。今から一刻(2時間)、僕のすることに耐えられたら貴方を解放します。
解放した後は僕のことを煮るなり焼くなり好きにしてください。」
「その保証はどこに…。」
エーディンがそういうとセリスは精神を集中し始めた。
セリスの右腕にある聖痕からなにか膨大な力を感じはじめる。
次の瞬間聖痕が光り輝くと、セリスの右腕には艶やかな彫刻に彩られた剣が握られていた。
「この聖剣ティルフィングに誓って…。」
セリスの眼はエーディンをまっすぐ見つめていた。
覇気に溢れる聖王セリスとしての瞳と小さな頃の穢れの知らない瞳。
その両方を兼ね備えた力強くそしてやさしい瞳であった。
エーディンが愛した息子がそこにはいた。
「(セリス…あなたはそこまでして、私が欲しいのですか。)」
彼の覚悟を知り、エーディンも覚悟を決める。
「わかりました、この勝負受けましょう。このファイアーエムブレムに誓って」
403376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/08(木) 03:10:32 ID:BVQaorwB
予定では次で終わる予定です。
これ終わって考えてるのは、

アルマナ×コープル(ラヴラヴショタ)
お姉ちゃんイシュタル×ヘタレ&ツンデレユリウス(ラヴラヴコメディ)
マリク×エリス(ラヴラヴ鬼畜?)

でかんがえてるけど、キミキス買ったんでいつ書くかわからない

404名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:03:22 ID:Ip2BUstc
自分のペースで書いてくだされ
405名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:36:46 ID:ZIZWlbCZ
アルマナって誰だっけ?
そんな俺はユリア×コープル希望
406名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:05:29 ID:SZAYHcD5
背徳感バリバリのセリユリキボンヌ
407名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:10:22 ID:YlQRU8ex
>>405
バルマーの巫女だな
408名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 05:56:41 ID:lcFlGom+
やっとこのスレの存在を思い出した記念に、空気読まない亀レスをしてみる
かれこれ2スレくらい読んでないよママン

>>297
ガルシア×ネイミーは静かでイイ感じ。
ガルシアの大人な攻めもネイミーの奉仕も期待できる
ユミナ×ロレンスみたいな刹那的なのもイイ。体格差もありそうだし
ただセリカ×マイセンは…時期的に、誤魔化しようの無いロリな気が…
再会してからにしても何かあったっけ

あと年齢差といえばバル爺×エストとか読みたい
409名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 07:19:58 ID:NAuD3RQh
>>403
聖母様が壊される鬼畜展開がみたいものである。頑張れ
410名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 07:42:08 ID:IIi4QqUg
バルじいとエストか……エストファーネは世代がジュリアスより一つ下だから、ホントにじいと孫娘みたいだな
411人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/09(金) 09:31:34 ID:aNYEB/u8
レベッカ「じゃあいくわよ!せーの!パペット!」
ニノ「マペット!」
ルイーズ「オナペット!」
412名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 19:15:24 ID:CRD7S0Zs
オナペット…
ダミアンさん的に、
レベッカ=Rのつく騎士
ニノ=Jのつく暗殺者
ルイーズ=旦那と内弟子他100人の美少年

…とかだったら笑える
413名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 20:32:30 ID:pGvnd0zz
まとめサイトが携帯からじゃ全部見れない
なんとかしてくださらんか?とワガママを言ってみる
414中の人:2006/06/09(金) 22:55:46 ID:nSUjisWW
申し訳ないですが、中の人には携帯のサイト作りに関する知識が全くありません(つД`)
なので、今のところは携帯用は作る予定は無いです
時間とお金がかからなくて簡単に作れるような方法が何かあればなぁ……
415名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 02:17:35 ID:H1gDiTh9
>>406

気が合うな
416名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 03:42:44 ID:lzGwvzDf
>>408
蘇る性欲 ガルシア
ルネス王国のイム村に戻って
その再建につとめた後、
再び若い女と夜の生活を務めた。
強く勇猛なその姿に、
あこがれる者も多かったという。

という一発ネタを思いついた
417名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 04:45:20 ID:huC2g74P
忘れてはいけない…
彼には、事前に気を高める必要があるという事を。
>後
筋通し杉wwww
>410
ビジュアル的にはバルカの方が萌える
418名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 18:20:44 ID:fS8IFpOk
>>413
ファイルシーク(fileseek)について語るスレPart5
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/chakumelo/1149175768/
419名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 19:26:29 ID:9HEmdaJr
聖母エーディン様の陥落が見たい・・・
420名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 05:53:53 ID:JJzGsc1o
>>408
[ガルシア]
いや、ネイミー・・・ありがとう。
おまえは人の気持ちが分かる奴だな。
将来いい妻になるだろう。

これって遠まわしに結婚してくれって言ってるんだと思った。

どうでもいいけど
デュッセル×アメリアとか
ガルシア×ネイミーとか支援Aにしてもどうして結婚しないんだ!

そのくせヘタレ王子の愛人はOKだし
任天基準がわからんぜ
421名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 11:54:11 ID:taaYtctf
そもそもFEの公式に年の差カップル自体が珍しいものな(人外除く)
一世代違いそうな組み合わせなんて、ハールとかオイフェとかシャナン関係ぐらいしか思いつかん
ベオウルフもエルトと付き合いがあるのだから流石に一世代は離れてないだろう
……あとは強いて言えばオグマ?
422名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 19:58:50 ID:zjk/IDuw
オイフェとシャナンの変わりようには驚いたな
なんだそのチョビヒゲは
なんで長髪なんだよ、てさ

そしてマルジュ×メリエル希望
423名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 20:03:13 ID:2DOemJuE
そろそろ外伝氏の外伝の続きが読みたいなぁ。
424名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 20:24:04 ID:8kVCHt0J
ニイメとレイなら2世代ぐらい(ry
425名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 13:08:55 ID:Jl1VuH20
エーディン様の続きまだー?
426sage:2006/06/13(火) 22:22:33 ID:5Nm4M3dU
デュッセル×アメリアは、アメリアのお母さんも加わって大騒ぎに
427名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:18:22 ID:OULsBP6C
426です。
間違えて名前にsageって入れたのは内緒だ!
アメリアのお母さんは山賊に攫われてたらしいし、色々体験したのだろうなあ。
428名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:30:32 ID:NbK2sVPH
最近封印の妄想(純粋なもの)が止まらぬ…
429名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:59:34 ID:FWWFYcu3
>>428
ここで垂れ流せ
430名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 01:24:04 ID:vI+X0SAp
久しぶりに来たがロイ×イグレーヌすげえ!!GJ!!
後は>>352の意見と同じく中出しするだけですな!!
431名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 02:11:28 ID:hRI2LYwm
>>420
女にアクセサリあげるのは束縛の意味もあるらしいお
普通に内縁で続いてると予想


話がそれるが、内縁というとTSが浮かぶ
何故かは知らんがマトモにくっついてるヤツの方が少ないような
名前忘れた剣弓馬の親爺×レネとかロジャー×メルとか
ラストの主人公たちまであんな状態だし。
432名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 12:43:05 ID:NkUP4rlf
>>431
それって、女が男にアクセを贈るのでも束縛の意味あるのかなぁ?
…だとしたらニノはジャファルに…
なんか納得
433名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 12:49:45 ID:I+vj54Ef
男が女に服を買ってあげるのは、アレをする時に自分の手で脱がしたい
という心理が少なからず含まれてるとか聞いたことある。


つまり、アイラに剣を送るホリレクは、アイラに流星剣で10回斬りころs(ry
434セリス×エーディン続き 376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/14(水) 14:10:55 ID:DEJTqtV/
深夜のグランベル城。
一部の給仕や警備兵以外は夢の中である。
その闇が支配する城内をセリスはエーディンと歩いていた。
誰もいない城内に足音が響きわたる。
しかしその足音は一つだけである。
「夜の城内をなにも身につけず散歩するのも、なかなかオツなものですね。」
「…くふぅ…んンむぅ…フゥ…フゥ…」
くぐもった声を出す彼女のプラチナブロンドの髪が暗闇を明るく照らす。
目隠しと口にボールギャグをくわえ込まされた彼女はセリスの首に必死にしがみついている。
またセリスもしがみついている彼女の腰を抱え持っている。
肉棒は恥部に突き刺さり、いわゆる駅弁スタイルというやつである。
一歩踏み出すごとに腰の辺りからグチュリ卑猥な音を出し、床にはピチャリと恥汁を垂らしていく。
セリスとの賭けを承諾をしたものの、寝室を出た時から二人は何も身につけず城内を歩いている。
「首にしがみついてる手に力が無くなってきましたよ。まあその分いやらしい所の締め付けが強くなってますけどね。」
「ぅんぅ…んフゥ〜っ…んンっ!」
セリスの言葉に首を振り否定するも、彼女の恥部は本人の意思を無視し締め付けを強くする。
彼女の体力は先程の激しい情事のこともあり、体力の限界を超えているだろう。
そして体力は気力へと直結するもの。
彼女はそれを感じながらもその頑なな決意は屈しようとせず必死に堕落への誘惑と戦いつづけている。
しかし耐えれば耐えるほどセリス嗜虐心は燃えあがり、
己の分身で体力を奪い間接的に、卑猥な言葉攻めで気力を直接的に頑なな決意を残酷なまでに削り取っていった。
435セリス×エーディン続き 376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/14(水) 14:11:46 ID:DEJTqtV/
「さて少し強めのがいきますよ。落ちない様にしっかり掴まっていてくださいね。」
「フゥ〜…?んふっ…んンんん〜〜っ!!!」
彼女のくぐもった絶叫が響き渡る。
それはエーディンがこれまで受けた快楽とは比べ物にはならない。
セリスの肉棒が彼女の秘部の最奥へと深々突き刺さり子宮口を叩いたのである。
秘部から多量の恥汁が溢れ出す。
「今どこを歩いているか分かりますか?」
「んふぅ〜〜〜っ!フゥ〜っ、んぅンんォォ〜っ!!」
再び同じ衝撃がエーディンを貫く。
ボールギャグを加えさせられた口から涎が流れ落ち、下の口からも涎が流れ落ちる。
「階段を降りているんですよ。義母上を抱えてるから降りるのに注意が必要ですけど。」
「フゥゥゥッ!ほぉ、あえへぇ〜〜っ!!」
「何を言っているか、分かりませんよ。」
「んほぉぉぉっ!フゥおお〜〜ゥ!!」
階段一段一段降りていくごとに彼女の決意を破壊するような快楽が襲う。
セリスの太腿を恥汁で濡らし、獣のような喘ぎ声をあげる彼女は何とかイクのを我慢しようと
ボールギャグを噛みくだんばかりに歯を食いしばろうとする。
そこから多量の唾液が流れ落ち、抱きついているセリスの胸へと垂れ落ちる。
その胸は涎と自らの汗でエーディンの恥部の様にいやらしく濡れている。
堕落の奥底へ飛んでいきそうな意識を首を振り必死に現世に繋ぎ止める。
そんなセリスが降りている階段の先は堕落の奥底へと繋がっているのかもしれない。
436セリス×エーディン続き 376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/14(水) 14:12:21 ID:DEJTqtV/
「さすがにがんばりますね。じゃあ今度はもっと強いのがいきますよ。」
そう言うと先程よりも腰をしっかり抱え、一段飛ばしに階段を降りていく。
「ぉふぅおぉ!ぉっ…ぉ゙っ…んぁぁ〜〜っ!!」
子宮を突き破りそうな衝撃がエーディンに襲い掛かる。
「ひっ…ひひゅうがぁ〜っ…、ほまっへぇ〜っ!!」
最初は恐る恐る降りていたが、徐々に慣れてくるとリズム良く階段をおり始める。
階段を降りるたびにエーディンの口から悲痛な声が上がる。
彼女にはもうそれは拷問であった。
「(もういやだ…。だ、だれか助けて……)」
セリスの責めは彼女の心も折れかかっていた。
それを察したのか一旦階段を降りるのをやめて耳元に話しかける。
「つらいですか、義母上?」
彼女はその言葉に弱々しくうなずき、目隠しの下は「もう止めてください」と訴えてる様に見える。
「あの時堕ちてしまえば、こんな気持ちいい…、いや辛い思いすることなかったのに。
でも酷いですね。ここまで頑張って耐えてるのに想いの人は天上から見てるだけなんて。
実は責められてるのを見て楽しんでるんじゃないんですか?」
彼女が否定していったことをあげ、後悔の念を募るよう仕向けていく。
肉体的にも精神的にも限界に近い彼女には十分過ぎる言葉であった。
「(私は…、私は貴方が思っているほど強い女では…。
それとも貴方はこの拷問のような性行為に耐えさせてまで私に愛を求めるのですか…?)」
彼女は夫へ疑心を抱き始めていた。
セリスは彼女の思いを見透かすかのようにゆっくりゆっくりと、その疑心を広げる様に再び階段を降り始めた。
「んふぅぅぅうっ!ほぉ…ほぉいひゃぁぁぁあっ!」
「(バーハラで貴方が愛を示した様に、今度は私が愛を示せねばならぬのですか?)」
437セリス×エーディン続き 376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/14(水) 14:12:57 ID:DEJTqtV/
彼女の中で耐えていた何かが音を立てて崩れていくのを感じた。
今まで守っていた彼を愛する思いがどんどん無くなっていく。
セリスはボールギャグを外し、その涎で濡れ光っている唇を自分自身の唇で塞ぐ。
「や、やめ…、はむぅ…れぇろ…ンちゅ…くちゅぱ」
甘くやさしいキス。下のほうとはまったく反対の責めに、彼女は無意識のうちに自分の舌をセリスの舌に積極的に絡ませていった。
「あむ…くひぃ!し、しんじゃぅ…あっあっあむ…ちゅぴ…ぇろっ」
防衛本能が働いたのか下の拷問のような快楽から逃れる為なのか、上の甘い快楽へ身をゆだねていく。
「くちゅ…ぅぁん…もうらめ…れぉろ…ぁむぅ…もっとちょうらい」
「ふふふ、どっちなんですか。」
セリスは歩みを止め、積極的になった彼女の唇を味わう。
その間下のほうも自分で腰を突き上げていた。
静寂の城内に欲望に浸る音がいやらしく響き渡る。
「この状況を見られたらどうします。王とその義理の母親が深夜の階段でこんな格好で抱き合いながらキスしているとこを。」
「い、いわないれぇ。そうなったら、そうなったら…。」
「フフフ…義母上、腰が動いていますよ。それに締め付けも強くなってますし。」
「だって、だって気持ちいいんれすもん。れぇろ…ちゅぅ…つばもおひぃい。」
彼女の唇は彼の舌から唾液をバキュームの様に吸い取っていく。
再び階段を降りたとき、彼女の腰はそれに合わせて動かしていた。
彼女の身体が大きく弾む。
彼の肉棒の根元まで落ちたとき、その衝撃は先程の比ではないだろう。
だがこの衝撃をも彼女は嬉嬉として受け入れていた。
心も身体も快楽が彼女の心をを支配していくを感じる。
それと比例して彼女の心は愛する者への思いが消えていくを感じていた。
438セリス×エーディン続き 376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/14(水) 14:15:20 ID:DEJTqtV/
終わるとか書いときなが終わりませんでした。次で終わると思います。

本当は体内時計を使った責めで落とそうとしたんですが、
内容的にも文章的にも酷い内容だったんで、こういった感じになりました。
呼んでくださる方、ありがとうございます
439名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 15:22:07 ID:Ar6Ix8t5
ガルシアとネイミーが戦後ハメハメしまくって
「ロス、今日からお前の母さんになるネイミーだ」
とか言って孕んだネイミーをロスに紹介するハッピーエンドになるのが見鯛

ついでにデュッセルの親子丼も見たい
440名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 18:20:40 ID:g2MQn6+E
ああ、ガルシアってロスの父親か
今までずっとギリアムのこと言ってるのかと思ってたw
ややこしい名前だな
441名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 18:24:51 ID:+WU+mYtn
>>438
最高
442名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 18:54:10 ID:+tGXgZjc
>>439
俺がいる。
歳の差って需要も供給も少ないんだよな。
443名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 22:11:26 ID:RHwFMxWl
>>438
GJ!
444名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 11:03:15 ID:0NPbGy2I
>>439
>ついでにデュッセルの親子丼も見たい

デュッセルとアメリアがギシアンしまくって
「お母さん、今日からお母さんの義理の息子になるデュッセル様だよ」
とか言って孕んだアメリアがアメリア母に紹介するぐらいで我慢しとけw
445名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 12:46:05 ID:as//ofNO
俺はヴァルターによるアメリア親子丼が見たいw

これはぜひまごのて氏に書いて欲しいw
446名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:06:04 ID:q7gSBthN
>>438
楽しみにまってるぜ!
447名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 20:58:38 ID:XICsJfVp
>>439.444
ごついおっさんと少女が幸せに結婚して子供とか作るのって想像するとすげーエロい。
並みのエロ漫画よりよっぽどやらしく感じるのは俺だけだろうか
448名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 21:00:11 ID:86hKKSMD
むしろごついおっさんって時点でエロス
449名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:00:32 ID:dDoVClIr
それってただのロリコンじゃん―――と思ったが、「ごついおっさん」がキモっぽいね。
450名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:04:07 ID:GFFXYgmX
激しく亀だが
>>428
凌辱系は避け気味で和姦に飢えてる漏れにとっては稚拙でも垂れ流ししていただきたい。
むしろ安定供ky(ry
451名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 01:57:37 ID:7CmTcOR4
ミンツはいいキャラだったな。
歳の差ロリコンカポーは大好物なんでもっと見てみたい。
452名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 02:38:36 ID:GYy2eYcO
年の差ロリコンカポーか、オズインとセーラもなかなかいいよな
453名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 02:42:33 ID:+zj+re1V
美少女と野獣カップル(;´Д`)いいね
454名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 04:01:39 ID:7CmTcOR4
ディーンはおっさんと言うには若いか。リノアンも歳の割に落ち着いてるしロリコンという感じじゃないな。
455名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 09:54:22 ID:t/BhYPeP
美少女と野獣…そこでアーダン先生の登場ですよ。



逆に、野女と美獣てのも広いFE世界のことだしありそうな気がしてならぬ。
456名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 11:10:29 ID:Xm80SsVj
エフラム×ターナってありそうで無いんだな
457名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 11:20:10 ID:Ez1J4WSh
ターナはクーガーあたりのが書きやすそう。エフラムはミルラとか居るしねぇ。
458名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 12:45:37 ID:Xm80SsVj
エフラムとの支援みる限りだとよさげなんだがなぁ

自分で書くと萌えないし…
459名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 14:35:37 ID:7kgClCOK
年の差CPで初めにはまったのはベオラケなんだが、
この2人て全然見ないな。
460名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 17:25:03 ID:3jlGv5/w
オイフェさんとフィーも年の差だな
おじさまとか呼んでそう
461名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 18:43:29 ID:QwzMjQVs
オイフェさんにはやはり

「あぁん、おひげが、おひげがこすれるよぉ」

のオトナの舌技を期待してしまう自分は
多分病んでいる。

「オイフェ、このごろヒゲの色変じゃないか?」
「そうですか?」
という会話の向こうで頬染める若い恋人(特定せず)が…

姫傭兵はネタの選択肢に悩む。スレの需要やいかに。

462名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 20:51:09 ID:ajtCdIxk
中年フィンが子世代の少女達にケツに石ころ突っ込まれたり尿道に木の枝突っ込まれたりするようなのきぼん
親世代女性陣でもいいけど
463名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 21:39:49 ID:S1IftKtR
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
464名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:10:35 ID:uzNENj4w
姫と傭兵といえばアイギナシェルパ
465名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:35:59 ID:OZCnNlmt
姫と傭兵といば、ラケシスとベオウルフ
ベオウルフにフェラチオはもちろん肛門性交やフィストファックの味を覚えさせられるラケシス
466名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:40:09 ID:vtMAJTFB
ラケにベタぼれでなかなか手が出せないベオとか
マスターナイトの怪力で浮気したベオのチンコ握りつぶしそうなラケとかが頭に浮かんだ
姫と傭兵ならディークシャニーも一応そうなるか
467名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:45:21 ID:NWqlDwLk
ベオラケも好きだが、姫と傭兵と言えばオグマ×シーダ!!!
でもオグマ×ユミナも好き。 どっちにしてもロリコン
468名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:47:00 ID:OZCnNlmt
シャニーって姫だっけか?

オグマとシーダが姫傭兵の元祖だな
エロさではベオラケに劣るけど

ラケシスって粗マンな感じするわ
気位ばっかり高くてベッドの上では不感症ってのもいい
469名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 01:11:38 ID:Gjh4SgVR
シャニーはエンディングでお義兄さんが国王になるから一応王族になるな
ゲーム中ではただの一傭兵だが

なんかラケシスとベオウルフネタが思いついたからゆっくり書いてみるよ
遅筆だから何日かかりそうだが
470376 ◆DyX9vtiiH6 :2006/06/17(土) 01:44:29 ID:A6Q4P5f+
キミキス売って、封印の剣+攻略本買ってきた。
これで少しは話についていけそうだ
471人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/17(土) 03:02:18 ID:aQNzeclS
某ゲームに影響されて、こんなのを書いてみた。

マッチング会話 レイ×ソフィーヤ

ソフィーヤ:あ・・・あの・・・
レイ:ん?お前・・・ソフィーヤっつったっけか?
ソフィーヤ:はい・・・。
レイ:で、俺になんか用か?
ソフィーヤ:あの・・・レイ、少し・・・お話しませんか?

レイ:さて、何から話そうか・・・?

話題:[生活/世間話][学習/闇魔法][おしゃれ/ズルズル服][娯楽/読書][美容健康/健康] 

[生活/世間話]
レイ:今日も暑いな〜
ソフィーヤ:・・・そうですね・・・あまりに暑くて、ふらふらしています・・・
レイ:お、おい!大丈夫か?気分が悪くなったら、俺に言えよ!
ソフィーヤ:は、はい・・・ありがとうございます・・・お優しいんですね・・・♥
レイ:そ、そんなんじゃねーよ!(♥↑)

レイ:さて、次の話題は・・・

話題:[学習/闇魔法][おしゃれ/ズルズル服][娯楽/読書][美容健康/健康][行動/神風]

[おしゃれ/ズルズル服]
レイ:なあ、お前、いっつもそんなズルズルの服着てるけど、それじゃすぐ汚れるんじゃないか?
ソフィーヤ:・・・はい。ですけど・・・でも・・・砂漠では、このぐらい長いスカートじゃないと・・・砂が入ってしまうんです・・・
レイ:砂が入ってしまうって、どこに・・・?
ソフィーヤ:そ、その・・・女の子の大事な・・・ところです・・・
レイ:そ、それって・・・・・・(♥↑)

レイ:さて、次の話題は・・・

話題:[学習/闇魔法][娯楽/読書][美容健康/健康][行動/神風][恋愛/エッチ]

[美容健康/健康]
レイ:なあ、お前って、いっつもフラフラしてっけど、何か健康に気を遣ってることとかねーのか?
ソフィーヤ:と、特に何も・・・・・・
レイ:ダメだぞ、ちゃんと健康に気を遣わないと。いきなり倒れられたりでもしたら、こっちがいい迷惑なんだからな!
ソフィーヤ:・・・・・・。
レイ:それに、将来子供が出来たときに、母親が健康じゃねーと、子供にまで悪影響を与えちまうからな。
ソフィーヤ:・・・・・・あ、あの・・・それって・・・私に・・・あなたの子を・・・産んで欲しいのですか?
レイ:そ、そんなんじゃねーよ!!!(♥↑)

472人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/17(土) 03:03:06 ID:aQNzeclS
レイ:だいぶテンションも上がってきたな・・・さて、次の話題は・・・

話題:[学習/闇魔法][娯楽/読書][行動/神風][恋愛/エッチ][アタック]

[行動/神風]
レイ:神風よ吹けっ!!!
ソフィーヤ:きゃあっ!な・・・何するんですか!
レイ:ふむ・・・パンツは白だな。
ソフィーヤ:も、もう・・・・・・知りません!(♥↑)

レイ:さて、いよいよ最後の話題は・・・っと

話題:[学習/闇魔法][娯楽/読書][恋愛/エッチ][アタック][行動/ツンデレ]

[アタック]
レイ:な、なあ・・・俺、お前と話してると、何だか不思議と興奮してくるんだ・・・
ソフィーヤ:あ、あの・・・・・・私もです・・・・・・
レイ:ソフィーヤ、その、もしよかったら、今夜・・・一緒に寝ないか?
ソフィーヤ:・・・・・・は、はい・・・・・・その、よろしくお願いします・・・・・・♥

アタック大成功!!!おめでとう!!!
473名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 05:52:16 ID:buLi5/zX
ガルシアとネイミーが一日中まぐわうすんげーエロいのキボン
で、最後は>>439のようになる。


ガルシアは歳の割りに性欲余ってそうだしネイミーも意外とやらしいこと好きそうだし
想像するだけでおっきしてきた
474名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 09:48:34 ID:une5iGnd
TSのサムソンとエリシャに萌えたのって俺だけかね?
不倫でもいいからこの2人の絡み見てーな
475名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 11:15:58 ID:pxdm+zg3
>>470
俺も今封印の剣やってる
 
もちろん見た目でリリーナは主力決定だぜ!
476名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 12:58:23 ID:QXnkbOS4
>>474
エリシャは好きだが、男と絡ませるなら俺はアフリードの方が後ろ暗くて萌える(`・ω・´)
……結局不倫に変わりは無いか。
477名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 19:02:32 ID:5l7RhSXO
妊娠させてしまって修羅場・・・なんか嫌だな。
478名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 19:06:50 ID:GH7LaoOJ
>>476
ハゲド、あの二人の泥沼不倫劇萌える
479名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 20:24:33 ID:nPy4WLVh
そういえばBSには父の行方を捜している味方キャラがいるんだが
その父は記憶をなくしてる間に敵国の若いシスターとできていて
しかも子供まで作ってしまったという萌える展開があったな
480名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 23:35:59 ID:ExbQRPVK
キャラ名を出してもわかってもらえないと判断しての状況説明ですね(´・ω・`)
ここ、ティアサガ含むからベルサガも含まれるはずなのに。・゜・゜・(ノД`)・゜・゜・゜。
皆ベルサガもプレイしようよ。

このスレ的には被捕縛時のセリフを奨める。
「なっ‥何をするつもりなの‥‥」
「はなせ、バカッ! だれかたすけてっ!!」
「私は騎士です! はずかしめは受けません!!」
「いやです‥たすけてっ‥パラミティース‥」
どうだね嗜虐心をそそられないかね。
嫌がる娘を陵辱したくならないかね。


と書きつつ自分は男女カプスキーなのだが
純愛もいっぱいあるしこのスレ的にもおすすめのゲームだからさ。
481名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 00:37:59 ID:mRThp6Gl
>>479
その敵国のシスターがすごくかわいいんだよな。
息子も伯爵令嬢(確かクリフォードは伯爵)ゲットできるし
女運に恵まれた親子だなあ
482名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 01:07:31 ID:t66/X22u
>>472
元ネタしらんがワロタ
483名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 05:49:50 ID:xLdnE4l4
>>474
そういうサイト覗いてた体格差者が来ましたよ
個人的には、カティナとの仲も良好なのが逆にハァハァ
484人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/18(日) 06:28:19 ID:ZfAhTTJn
マッチング会話 パント×ルイーズ

ルイーズ:あの、パント様。
パント:ん?どうしたんだいルイーズ?
ルイーズ:少し、私と話しませんか?
パント:そうだね、では、何を話そうか?

ルイーズ:さて、それでは何からお話しましょうかしら・・・?

話題:[恋愛/エッチ][恋愛/エッチ][恋愛/エッチ][恋愛/エッチ][恋愛/エッチ]

マッチング会話 バアトル×カアラ

カアラ:バアトル。
バアトル:む・・・貴様はカアラ!ここで会ったが100年目!いざ、勝負だっ!!!
カアラ:まあ待て。バアトル、少し、話をしないか?
バアトル:むう、まあよかろう。で、どんな話をするのだ?

バアトル:さて、何から話そうか・・・?

話題:[アタック][アタック][アタック][アタック][アタック]

しつこくキミキスネタスマソ・・・
今、俺の中で旬なもんで・・・orz
485名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 17:33:22 ID:bORVqR14
もっと頼む
486名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 19:47:31 ID:w/+4Qnu9
元ネタ知らんがワロタ さすがダミアン氏
487名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 20:31:21 ID:TUs2E1dg
ティトおねーちゃんにデコちゅーをせがむシャニー頼む
488名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 21:13:54 ID:A4an0vq1
ユーノお姉ちゃんに授乳を頼むシャn(ry
489名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 21:27:53 ID:3BpIdM7k
スカサハに男と女の違いを教わろうとするラナとラクチェを頼む
490名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 21:30:38 ID:qyFBbhl/
このノリでリリーナ×ロイを頼む
491人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/18(日) 21:37:58 ID:8XB7NnMZ
マッチング会話 ロイ×リリーナ

リリーナ:ねえロイ。
ロイ:ん?どうしたのリリーナ?
リリーナ:少し、私とお話しない?
ロイ:いいよ。それじゃ、何を話そうか?

ロイ:さて、何を話そうかな?

話題:[恋愛/ソフィーヤ][恋愛/ララム][恋愛/セシリア][恋愛/シャニー][恋愛/スー]

リリーナ:ロ〜イ〜!!!
ロイ:わわっ!ごめんなさいリリーナ!あっ!ちょっ!た、助けて〜!!!
492名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 22:33:31 ID:92zwhXqx
スカサハとラクチェを捕らえて双子きょうだいのセックスショーを強要したい
493名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 22:47:46 ID:3BpIdM7k
>>492
一番捕えるのが難しそうな二人だなwww
494名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 23:47:15 ID:1OhgAyWh
そこでシャナンの出番ですよ
495名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 23:54:52 ID:A4an0vq1
スカラクなんかあめ玉あげるよとかいえばホイホイついてくんじゃないの
496490:2006/06/19(月) 00:23:42 ID:DBK8z8lW
>>ダミアン氏
いきなりキテター━━(゚∀゚)━━!!やはりそっち(リリーナの事は眼中にない)できましたか。
GJ!
497名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 00:34:32 ID:Yq2/1L5K
>>495
どこぞの小学生か
498名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 08:11:22 ID:c0AN/V+Q
…このスレのおかげで、
ロイリリってロイが散々他の女の子の間をフラフラした後、
最後に今まで対象外だったリリーナの魅力に気付くってイメージがついたよ…
ともあれGJ
499名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 19:46:52 ID:JqMi2Ijk
>494
シャナンには無理です。
理由:弱いから。
500名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 20:18:48 ID:SpFNeMa/
>>ダミアン氏
GJ!
ただどこか予想にはまってしまったのでロイ×リリーナの仕切りなおし会話キボン
>>498
ナカーマ…
501名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:26:10 ID:DBK8z8lW
>>498>>500
俺が居る!

封印やり始めのころは普通に二人くっつけててこれ以外は考えなかったんだがねぇ。
ゲーム中ではまだ固定してるけど。
502名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 23:49:24 ID:92rHoiir
>>ダミアン氏
作品見て、キミキスやりたくなった。
レイソフィの続きが見たいw

503名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 00:05:47 ID:gbXEuGhe
>>498
青い鳥とか(←内容は違うが感覚が似ている)似たような話をいろいろ思い出した。
いかにも(もちろん良い意味で)永遠の典型的パターンというか。
504名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 00:15:28 ID:6LyMiJdF
幼馴染みとか運命の出会いとかは王道パターンだよね。
どっちも好物☆ 王道カプは大抵大好き〜
505人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/20(火) 16:08:46 ID:2Bv3/TCi
ニイメさんの闇魔法講座(1)

ほっほっほ、よく来たねえ。今から私の闇魔法を1から学ぼうとするとは、随分と殊勝なことだ。
その心意気に免じて、今日はとっておきの闇魔法を伝授しよう。
だが・・・闇魔法は、一歩間違うと、とんでもないことになる。
自分の運命はおろか、この先の未来の世界をも変えてしまう、恐ろしい魔法なんだ。
だから、この魔法の取得は、本当に慎重に行う必要がある。くれぐれも、気をつけるんだよ。

それではまずは第一の課題『生命体を造る』

ほっほっほ・・・では、始めようかねえ。
今日は、私の代わりに、私の二人の助手にやってもらうことにするよ。
こちらが、私の第一助手のレイ、そしてこっちが私の第二助手のソフィーヤだ。

レイ:・・・・・・。
ソフィーヤ:・・・あ、あの・・・よろしくお願いします・・・

それではまず、第一助手が第二助手の耳元に口を近づけて、呪文を唱える。このときの呪文は、出来る限り『愛の言葉』がええな。
言葉の代わりに、息を耳に吹きかけてもええ。それじゃ、やってみるがええ。

レイ:えっと・・・ふー
ソフィーヤ:あ・・・・・・

次に、今度は同じ呪文を、口伝いに相手に伝える。このとき、口同士をピッタリとくっつけて、直接言葉を流し込むのがポイントじゃ。
これも、言葉の代わりに息を流し込んでもええな。では、やってみい。

レイ:ええっと・・・えい!(ちゅっ)
ソフィーヤ:ん・・・・・・んぐ・・・・・・

しばらくすると、第二助手の身体がほんのり赤くなってくる。これは新しい生命体の誕生の準備が出来たという信号なのじゃ。
じゃが、これではまだまだ不十分。ここから、第一助手が、第二助手の身体に、更に刺激を与えてやらねばならん。
なあに、やり方は簡単じゃ。先ほどのように、呪文を口伝いに身体の要所要所に送ってやればええだけじゃ。
これも、口を直にくっつけて行うのがポイントじゃな。もちろん息でもかまわん。あと、吸ってみてもええかもしれん。
特に胸やお尻、そして下腹部なんかは効果が高いじゃろう。

レイ:はむ・・・ふむ・・・ちゅっちゅ・・・
ソフィーヤ:あ・・・私・・・何だか・・・ああ・・・

更に!特に効果が高いのは、第二助手の股の間じゃな。
まずはショーツの上から、そして、ショーツをめくってその中に・・・

レイ:す・・・すげえ・・・ソフィーヤ・・・こんなに濡れてる・・・
ソフィーヤ:ああ・・・いや・・・そんなこと・・・されたら・・・私・・・あああああっ!!!

さて、これで第二助手の準備は完了じゃ。
じゃがしかし、あんたらは気づいているだろうとは思うが、まだ第一助手の準備が完了しておらん。そこで、第一助手の準備も併せて行うのじゃ。
やり方は先ほどと同じじゃ。但し、刺激を与えるのは、特に股間の生殖器に集中させた方がええじゃろう。

ソフィーヤ:はむ・・・ふむ・・・れろれろ・・・ちゅっちゅ・・・
レイ:うぉっ!ソ、ソフィーヤ・・・やるじゃねえか・・・あふう・・・
506人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/20(火) 16:10:17 ID:2Bv3/TCi
ニイメさんの闇魔法講座(2)

ふむ・・・これで、ようやく準備は整った。それでは、いよいよ生命体を造成するぞい。
先ほど大きくなった第一助手の交接器を、この第二助手の股間の割れ目に挿入する。このとき、間違ってもその下の窄まった穴には入れんようにな。
まあ入れるのは別にかまわんが、今回の『生命体の造成』という主旨には合わんからのう。
さあ、では、やってみい!

レイ:うおっ!こ、これは・・・何という・・・気持ちよさだ・・・うう・・・
ソフィーヤ:ああっ!レイが・・・入ってきてる・・・ああ・・・

ほっほっほ。二人とも、すごい気持ちよさそうじゃのう。じゃが、これではまだ不十分じゃ。
お互いの交接器に、更なる刺激を与えてやらねばならん。やり方は簡単じゃ。腰を使って、交接器同士を擦り合わせてやればええのじゃ。

レイ:はあ、はあ、はあ・・・くやしいけど、気持ちいいぜ・・・ああ・・・あふう・・・
ソフィーヤ:あっ!あっ!あっ!ああっ!あああっ!あああああっ!

このとき、第一助手だけが気持ちいいと思ったら大間違いじゃ。実はの、第二助手も、すごく気持ちがええのじゃよ。ほっほっほ。
初めてのときは、ちょっくら痛いかもしれんがの。

レイ:ああああ!あああああ!ああああああ!
ソフィーヤ:あふう!ああん!ああああんふう!

ほっほっほ!二人とも、本来の目的を忘れて、楽しんでおるみたいじゃのう。実はここからが本番なんじゃよ。
さあ、二人とも、イクがよい!!!

レイ:ああああああああああっ!!!(びゅっびゅっびゅっ!!!)
ソフィーヤ:ああああああああああっ!!!

ほっほっほ。これで、新しい生命体の造成は終わった。後は・・・時間じゃな。だいたい・・・10ヶ月ほどかかるのう。
ちなみに、私も同じようにして、過去に4人ほど産んでおるぞい。

レイ:はあ、はあ、はあ・・・なあ、ばあさん。

ん?どうしたのじゃ、レイ?

レイ:これって闇魔法じゃねえだろ?ただの生殖行為じゃねえか。

ほっほっほ。まあ、細かいことは言うではない。それでは、本日の講義は、ここまでじゃ。みんな、10ヵ月後を楽しみにしているが良い。ほっほっほっ!

おしまい
507名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 21:06:45 ID:6LyMiJdF
住人のニーズに余すことなく応えるとは…
さすがダミアン氏! GJ!!
ダミアン氏のSSはこのスレの宝です。
508名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 22:57:29 ID:NzNBjtpy
>>ダミアン氏

アンタ最高だよ!
キミキスネタの次がそれとはwww
509名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 09:09:02 ID:R7YMlG5x
ダミアン氏ハヤスw
510名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:20:57 ID:GSLsw7db
Q:最近の聖魔や青炎に限らずFEでボールギャグを女につけさせて、
たれてくる涎を嬉々としてなめ取る男は誰が似合ってる?
511名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:21:29 ID:BEIDMWh8
A:レイドリック
512名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:25:54 ID:GSLsw7db
Q:行為の前戯で女の肛門の匂いをかいでそうな男は?
513名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:38:59 ID:nzswgqk+
A:レイドリック
514名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:48:03 ID:5smpUxPR
レイドリックの人気に嫉妬
515名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:50:05 ID:GSLsw7db
Q:レイドリックはレイドリックであり、
それ以上でもなければ、それ以下でもありませんか?
516人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/23(金) 00:32:45 ID:BFL6qPMn
ニイメさんの闇魔法講座 第2講

・・・・・・ね○ね○ね○ねは・・・いっひっひ、ねればねるほど色が変わって・・・こうやってつけて・・・うまい!!!(てーれってれー)

ほっほっほ、お前さんたち、先ほどの第一の課題は、無事にクリアしたかね?
・・・まああの課題は、言ってみれば基礎中の基礎じゃからな、あれすらクリアできぬようでは、ここから先の課題にはとても付いていけんじゃろうて。
まあお前さんがたは、きちんと無事にクリアしたじゃろうがね。
それでは次の課題にいくぞい。第二の課題『永遠の命を得る』

永遠の命・・・まあ、言ってみれば、不老不死ということじゃが、実はこれについては私もよくわからんのじゃ。
聞くところによると、大賢者アトスは1000年も生きたというが、どうやったんかのう?
まあ、マムクートならば、それくらいは生きられるじゃろうがの。じゃが・・・不老不死については・・・私も謎だらけじゃよ。
じゃがの、このおばばもかなり長く生きておるでの、不老不死は無理でも、それに近いことならよく知っとるよ。
それは、少しでも長く生きるということじゃ。それには、適度な運動と、バランスの取れた食事が重要じゃ。
特に、食生活・・・昔から、腹八分目という言葉があるが、これはお腹いっぱいに食べてはいかんという戒めの言葉じゃ。お前さんたちも、くれぐれも気をつけるようにな。
暴飲暴食は、早死にの原因の一つなんじゃよ。
・・・まあ、とにかく、ここでは私の長年の研究による、長生きできるスーパー食材を紹介するぞい。

それは、『粘っこい食材』じゃ。オクラ、納豆、山芋、メカブ・・・実はの、これらのネバネバには、免疫を強化する成分が含まれているのじゃ。
さらに、体調を整え、不要な脂肪分を除去する働きもあるのじゃ。このおばばの研究では、これらのネバネバ食材こそが、もっとも不老不死に近い食材ということになる。
それでは、これらの調理法を紹介しようかの。
さて、今回もお手本は私の二人の助手にやってもらうことにするよ。
こちらが、私の第一助手のレイ、そしてこっちが私の第二助手のソフィーヤだ。

レイ:・・・・・・。
ソフィーヤ:・・・あ、あの・・・よろしくお願いします・・・

517人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/23(金) 00:33:45 ID:BFL6qPMn
それではまず、第一助手が第二助手を横に寝かせて、第二助手の両足を持って左右に大きく広げるのじゃ。

レイ:えっと・・・えいっ!
ソフィーヤ:きゃあ!・・・パンツが・・・見えちゃう・・・

ほっほっほ。随分と、エッチなアソコじゃのう。そしたら次に、そのおパンツの真ん中を左右どちらかにずらして、その淫らな秘所を露出させるのじゃ。

レイ:う・・・うわ、すげえ・・・エロい・・・
ソフィーヤ:・・・いや・・・いやあ・・・

そうしたら、そのアソコの割れ目に、指一本突き立てる。そして、ずぶずぶと中に入れていくのじゃ。

レイ:い、いくぞ!・・・えいっ!(ずぶぶぶぶ・・・)
ソフィーヤ:いや!いやあ!あああ・・・んん・・・

ほほう、第二助手、嫌がってる割には、随分と気持ちよさそうじゃのう・・・ほっほっほ!

ソフィーヤ:れ、レイ・・・嫌・・・指動かさないで・・・ああん・・・
レイ:そ、そんなこと言ってもよう・・・指が勝手に・・・

ほっほっほ、楽しいかえ?それでは、その指を、円を描く様に、動かすぞ。そして、このおばばのように、呪文を唱えるのじゃ。
・・・・・・ね○ね○ね○ねは・・・いっひっひ、ねればねるほど色が変わって・・・

レイ:・・・・・・ね○ね○ね○ねは・・・いっひっひ、ねればねるほど色が変わって・・・
ソフィーヤ:ひいいいいっ!へ、変になっちゃうううううう!!!

ほうら、この第二助手の白い透き通るような素肌が、次第に赤くなってきたじゃろう?そしたら、指を取り出し、ぺろっと舐めてみるがええ。このときも、呪文は忘れんようにな。
・・・こうやってつけて・・・うまい!!!(てーれってれー)

レイ:・・・こうやってつけて・・・うまい!!!(てーれってれー)
ソフィーヤ:いやあああああああん!!!

ほら、興奮して、ネバネバしたのが、いっぱい出てきておるじゃろう?

レイ:おいばあさん!

何じゃレイ、また文句か?

レイ:オクラとか、納豆とかはどこ行ったんだよっ!

うるさいのう。これだって、ちゃんとネバネバしとるじゃろうが。それでは、今日はここまでじゃ。ちゃんと家に帰ったら復習して、マスターするんじゃよ。
ただし、マスターベーションはほどほどにな。

おしまい
518名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 00:42:45 ID:tVb5dH/s
GJw

考えてみれば逆でもねばn(ry
519名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 01:20:06 ID:3DEGbmaX
ねるねるねるねはGJ
520名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 04:02:38 ID:GzXJGsUZ
502なんだが…ダミアン氏のこの作品は自分のリクに応じてくれたからと解釈していいんだろうか。
いや、勘違いでもGJな作品であるのにはかわらないが。
521名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 07:47:49 ID:vrpIU0fE
古いビデオでそのCM観たとき(てーれってれー)の音に爆笑した自分としては
効果音までしっかりつけてくれるダミアン氏は超神。GJ
522名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 12:52:21 ID:v/Ra5fmO
GJ!

ダミアン氏のSSは癒し系だなぁ
落ち込んでいても元気出るよ
523人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/23(金) 12:56:50 ID:Al+0BZy7
ティルナノグを発って数ヶ月・・・

僕らの野営地の近くに、小さな小川が流れている。
「あっ、あれは・・・」
僕が戦いの合間の執務中にちょっと休憩しようとこの小川に来ると、先客がいた。
「シャナン!」
シャナンはその小川の淵に立っていた。
「セリスか。」
「シャナン、何してるの?」
僕はシャナンの前を覗いてみた。すると、シャナンは、その大きな陽根をポロっと出していた。
「あ・・・、立ちションするところだったんだ・・・ごめん。」
するとシャナンは意外な言葉を返した。
「セリスよ。これは立ちションではない。釣りをしているのだ。」
「つ、釣り!?何が釣れるの!?」
「まあ見ていろ。」
そう言うとシャナンは股間の釣竿をブラブラ揺らして、何かを誘っているような仕草をした。
そのとき・・・・・・
「シャナン様〜!!!」
後ろからもの凄い勢いで、女の子が走ってきた。そして、その女の子は、シャナンの前に回りこむと、その釣竿の先端をぱくっと咥えた。
「ふむ・・・今日は、パティが釣れたな。」
「・・・・・・シャナン・・・・・・」
「セリスもやってみろ。可愛い女の子が、釣れるかもしれんぞ。」
「う、うん・・・・・・」
僕はシャナンの言うとおりに、股間の釣竿をぽろっと出す。その横で、今、シャナンの股間の釣竿には、パティがかかっている。
それにしても、パティは本当においしそうにシャナンの竿をしゃぶっているなあ・・・
僕の場合は、何が釣れるんだろう?
その時・・・・・・もの凄い勢いで、前方から女の子のお尻が迫ってきた。
「セリス様〜!」
この声は・・・ラナだ。そのまま、ラナのお尻は、そのすぐ下に広がる大きなお口で、僕の釣竿を捕らえた。
「うおっ!」
僕の竿・・・すごく気持ちいいよお・・・
「シャナン・・・」
「どうした?」
「釣りって・・・すごく楽しいね。」
「・・・そうだな。」

おしまい
524名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 19:23:16 ID:2JZNj7Ml
>>510>>512
フィンとかゼトとか、そういう陰湿系セックスしそう
もちろん逆にされる側でも似合う
525名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 21:40:03 ID:qCQOkmWF
キミキススレでは随分嫌われてるなあダミアン氏・・・・・・
526名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 22:05:24 ID:hIctQAUP
そもそもキミキスって何だ?食えるのか?
527名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 22:33:05 ID:gB3bukTY
>>524
シャナンもそういうの似合いそう
528名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 00:36:05 ID:VgKGZwo/
>>526
ギャルゲだからくえない
529名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 09:49:04 ID:A5mGFtOt
つまり、10以上は年下の女キャラとセックスできるチャンスのありそうな男キャラはみんな
ボールギャグ咬ませたり肛門の臭いをかいだりする、ということだろうか?
ションベン飲んだり飲ませたり、ナマでアナルセックスした後の糞付きチンポをしゃぶらせたり、
なんというかこの手の男キャラは不潔なプレイが似合うわ
530名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 11:55:01 ID:8PQFo5Wd
そしてそういう事されるのはフュリーが似合う。
山賊による輪姦、強制種付けのほうが似合うけど。
531名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:51:17 ID:6NyPz4rO
フュリーはスカトロも似合いそうだな
原田知世もスカマニアなんだっけ?そんな感じ
532名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 04:51:43 ID:ZrflURul
>529みたいなネタにマジレスするのもアレだけど
年取る→その手の知識増える→心理的抵抗薄いし安全策もバッチリ
ってだけ
積極的にやるかどうかはあくまで属性次第
533名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 10:33:12 ID:qZ5tMhbs
>>530
パティも陵辱似あうと思わんか?
>>532
積極的にやりたがりそうだがな>ゼトフィンシャナン
534名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 15:10:48 ID:nNv6ptVT
というか、シャナンとかゼトとかフィンもそうだけどムッツリって感じがする
535名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 21:04:19 ID:doNyesTB
そろそろ三日目の神様のを読みたくなってきたがじっくり待つとするか
536名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:42:00 ID:b9zpHC3k
あまりプレッシャーを与えずのんびり待ちましょう
せかさずのびのび書いてもらった方が神もきっといいSSが書けるさ

神には遠いが聖戦のラケシス陵辱SS投下しますね

○フィンとラケシスが破局するの前提だから
 フィン×ラケシス好きの人は 絶 対 読んではいけません
 スルーしてください
○レイプアンド寝取り属性ですダークでどろどろしてます
 嫌いな人はこれまたするーで
537幻想の兄1/17:2006/06/25(日) 22:43:25 ID:b9zpHC3k
「双頭の獅子の紋章のある漆黒の鎧、傍らに置かれたミストルティン、
それらからおそらくあの方のご遺体と見てほぼ間違いはないかと……」
シルベールの城門でオイフェの絶望的な報告を聞いたシグルドは天を仰いだ。
「そうか……やはり……」
「首はすでにどこかへ持ち出されたようで見当たりません。
それと……我々より先に城内へと踏み込まれた
ラケシス様の行方もいまだ分りません」

「ラケシス……兄を心から慕う彼女がこのことを知れば……
どれだけ悲しむだろう……」
「まだ城内には最後まで抵抗しようという
シャガール直属の兵もいるとのことです」
青ざめた顔で、シグルドはきっと前を向く。
「そうか……もしラケシスまで死なせてしまえば……
エルトシャンに会わせる顔がない。
オイフェ、すぐに彼女を保護するよう城内へ伝達を頼む」

オイフェは黙って頷くと、シルベールの城内へと足早に入っていった。
城外のキュアンの報告も聞かなければならないシグルドは
血の気の抜けた唇を噛みながらシルベールの城を見上げる。
「ラケシス……どうか、早まらないでくれ……」


―――――――――――――――――――――――――――――――――
538幻想の兄2/17:2006/06/25(日) 22:45:12 ID:b9zpHC3k
***************************

そんなに近づくなですって……
それは無理な話です
だってようやく兄上に会えたんですもの
もっとお側にいさせて下さい……

***************************


「大丈夫かラケシス?」
男の声で少女は悪夢から開放される。
「エルト……にいさま……」
おぼろげな瞳で、乾いた唇で愛しい者の名を呼び、
少女はベッドの脇で心配そうに見下ろす男の姿を確認した。

とたんにその頬に赤みが差し、飛び起きるように半身を起こす。
「あ……あにうえ!!い……いつからそこに!」
男は少し疲れた顔で椅子に腰掛けたまま少女に語りかける。
「お前がうなされてうめき声を上げ始めてからだ。
なにか怖い夢でも見たのか?」

汗で体に張り付いた寝間着の乱れを整えながらラケシスは
さらに顔を紅くして男から顔を背けた。
「はい……よく思い出せないのですが……
なんだか……とてもよくないことが私と兄上に起きる……
そんな夢だったような気がします……」

呼吸が荒れ赤面しているのは夢の中で恐ろしい目に会ったからか、
はたまた自らの無防備な寝姿を兄に見られていたからか。
「そうか……近頃はお前に辛いことばかり起きていたから、
多少神経が高ぶっているのかもしれないな」

「すいません兄上……アレスやお義姉様と別れて辛いのは兄上の方なのに」
心配をかけたことをすまなく思ったラケシスは振り返り
敬愛する兄の両腕に引っかき傷を見つけはっと息を呑む。
「どうされたのですか兄上!」
男は相変わらず感情を殺した顔でしばしラケシスの顔を見つめた後、
ため息をつきながら腕の傷をさする。

「なんてことはない。猫に引っ掻かれただけだ」
「兄上が……猫を飼い始めたのですか?」
あの獅子王と畏怖されるエルトシャンが、飼い猫に両腕を引っかかれる。
その姿を想像し、思わずラケシスは噴き出した。

「すいません……でも兄上が……猫に引っ掻かれるなんて!」
シーツで口を隠しながらくすくすと笑いを堪えるラケシスを見つめる男の顔は
少女とは対照的に深い悲しみを湛えていた。
「そうだな……まったく笑える話だ」
539幻想の兄3/17:2006/06/25(日) 22:46:01 ID:b9zpHC3k
***************************

母をなくして目の前が真っ暗になった私には……
助けてくれた兄上があの時救世主のように見えたんです……
私にとって兄上は頼れる父であり守ってくれる騎士であり
世界中の誰よりもすばらしい男の人だったの……

***************************


いつものように悪夢から目を覚まし、
怯えていたラケシスの頭を男は優しく撫でる。
するとたちまち少女の顔から恐怖が消え、
傷だらけの男の腕を見上げながら満足そうに目を閉じる。
「……そういえば私と兄上が出会ったばかりの時も
よく兄上は私の髪を優しく撫でてくれていましたね」

「……俺とお前が出会ったのはいつだったかな」
とたんに少女は少し寂しそうな表情になり顔を俯ける。
「……そうですね……兄上はあのころ父の葬儀や
王位の継承で忙しかったから忘れても仕方がありません……。
でも、きっと私は一生忘れないと思います。
だって私は自分の出生については一言も母から
聞いてなかったのですから、いきなり兄がいたと聞いて、
しかもそれが王と知って飛び上がるほど驚いたんです」
「そうか」

気のない男の声に反比例するように
熱のこもった口調になってきたラケシスは続ける。
「そうです。ただでさえ母しか血の繋がった人がいなくて、
その母が突然病でいなくなって自らの生きる術も分らなくなり
不安で不安で仕方がなくて。
そんな時私のことを保護して、優しく接してくれた兄上は
まさしく私にとってサガに出てくる聖戦士のような存在でした」

実際に聖戦士の末裔だったわけですけど、と微笑みながら小さく付け加える。
「『サガの中の聖戦士』、か……。
お前は父もなく、恋をしたこともなかったんだったな。
男というものを良く知らぬまま不安な時期に助けられたから、
助けられた相手に思春期に持つさまざまな理想を
重ね合わてしまったのかもしれないな」

「確かに……私は兄上に理想の男性像を見たのかもしれません。
でもそれは昔の、子供のころの話です。
いまはもう、ちゃんと私にも好きな人がいるんですよ」
ラケシスは男の様子を伺うように告白した。
540幻想の兄4/17:2006/06/25(日) 22:48:43 ID:b9zpHC3k
***************************

兄上……
私には好きな人ができたんです
兄上は私の好きな人に興味がありますか?
私に好きな人ができたことに興味がありますか?

***************************


「この前話していた……お前の好きな人、のことだが」
男のその言葉を聞いたとたんラケシスは嬉しそうに顔を綻ばせた。
「シグルド様の軍にいる方です。兄上はお知りではないでしょうけど」
「フィンという男だろう?」

ラケシスはただでさえ大きな宝石のような目をさらに見開く。
「まあ……兄上は知っておられたのですか!?
ああ……そうでしたわ。彼はキュアン様の従騎士……。
キュアン様の親友である兄上が知られていても少しもおかしくありませんものね」

「彼は誠実そうな男だな」
「ええ……それはもう。それに思慮深くて、優しくて……。
兄上の……アグストリアのことで辛い思いをしていた私を
いつも慰め、励ましてくれました」

視線を遠くを見るように宙へ移し、
ラケシスはフィンと出会ったころの幸福を噛み締めるように思い出す。
「……なぜ彼は君の前に姿を現さない?」
「え」

「思慮深くて優しいその男が、なぜ恋人の前に何日も姿を見せない?」
ラケシスの頭の中で警鐘が鳴る。
「そ、それは……キュアン様やエスリン、アルテナの側を離れられないから……」
「本当にそうなのか?会いに来ることができなくても
文をしたためるぐらいのことはできるのではないか」

これ以上この話を聞いてはならない。そんな内なる声が少女の中でこだまする。
「私には……分りません……きっと何か深い事情が……」
「そもそも本当にお前はフィンのことを大切に思っているのか?
お前は今までフィンのことなど俺に話しもしなかったのに?」

「私は今まで……フィンのことを……」

ラケシスは困惑する。
「フィンはあんなに……私のことを……愛してくれたのに……忘れるなんて……」
困惑は混乱に変わり、
「いや……なんで……彼のことをうまく……思い出せないの……」
混乱は恐怖に変わり、
「フィン……フィン!お願い……そんな目で見ないで……」
恐怖は悲鳴に変わり、
「いや……いやあああっフィン、フィン、置いて行かないで!!」
悲鳴は嗚咽に変わった。
「ああ……お願いもう……一人にしないで……」

幼子のようにしゃくりあげ始めたラケシスの肩を男はそっと抱く。
「すまないラケシス……少し、強く言い過ぎた」
優しく包み込むように肩に置かれた手のひらには、
引っ掻き傷から微量に血が滲んでいた。
541幻想の兄5/17:2006/06/25(日) 22:49:23 ID:b9zpHC3k
***************************

私はただ兄上の側にいたいだけです
兄と妹など関係なく
兄上の側にいられることが私の願いでした
兄上の近くで生きていられるだけで幸せでした

***************************


「昔ある所に一人の娼婦がいた」
「兄上、いきなり何なのですか?」
男の突然すぎる会話に、ラケシスは驚きの声を上げる。
「……お前は娼婦が嫌いか?」

「昔母がいなくなった後、もし兄上が私を探し出すのが遅れていたら
私も人買いに売られていたかもしれませんから……
だからそのときのことを思い出して少し怖くなっただけです。
見たことも話したこともない方々を嫌いにはなれません」

「……その娼婦は今のお前のようになった」
「今の私のように……?毎日悪夢にうなされていたのですね」
男は肯定も否定もせず続ける。

「その娼婦は男に毎晩体を許しながらも
凛とした気高さと教養にあふれる知識を持っていた。
どこかの王族か貴族の娘と噂されるほど聡明で、
その巧みな話術と華のある容姿で娼館の中でも1,2を争う人気だった。
最も彼女が本当に零落した高貴な者だったかどうかは
今となっては確かめる術はないが」

王族の娘で実際に売られそうだったラケシスにはまるで人事には思えない。
最初のころに感じた不快感など消え、熱心に男の話に耳を傾け始めた。

「では……男達に毎日体を開くことに心を痛め、
恐ろしい夢に苛まれるようになったのですね」
「彼女はタフだった。そんなことでは心を痛めないさ。
彼女が心を乱すきっかけは、ある一人の客を取ってからだ。
自由騎士を気取る傭兵崩れの賞金稼ぎで、
そいつは次の日彼女の身元を引き受けたいと店に申し出た」

「……それは、一目惚れだったのでしょうね」
だったのかもしれないな、と男は聞き取れないほどの声で囁いた。

「自分は誰かの妻になる気はないと女は男の求めを断った。
だが男は諦めなかった。次の日もまた次の日も彼女の元に通い
彼女には指一本触れず朝を迎え、また夜になったら
彼女の元に通うという生活を何日も、何週間も繰り返した。
初めこそ彼女のお得意様達は彼女を独占する男に文句を言ったが、
その男は腕力と財力に物を言わせ他の客を黙らせていった」

「まあ……暴力に物を言わせるのは感心できませんけど……
お金を払ったのに指一本触れなかったということは……
きっと、自分の愛が本気なのだと言うことを相手に示したかったのですね。
……だけど分りません。何故そのような誰かに思われているような女の方が
私のように苦しい思いをするようになったのですか?」

「愛しき者を失ったから、さ」
腕に幾重もついた引っ掻き傷のかさぶたを剥がしながら男は答えた。
542幻想の兄6/17:2006/06/25(日) 22:52:44 ID:b9zpHC3k
***************************

兄上……
あなたは私にとって全てです……
なのになぜ……
なぜ置いて行ってしまわれたのですか……

***************************


愛しき者を失うという言葉にラケシスは何かを思い出そうとする。
しかし、大事なはずの何かはまるで強風の中の煙のように
心の中で像を作る前に姿を変えかき消える。
「大事な人を……その自由騎士の方と、悲しい別れをしたのですか?」
男は少しだけ唇を歪め笑みを作り、ラケシスの問いを無視して続けた。

「男が金を払いながら女を抱かないという話はすぐに色町中に広まり、
多くの者がお前の思うようなロマンスを思ったがそうではなかった。
真っ当な客を長い間取れなくなった女は、
次第に客の誘い方、悦ばせ方を忘れていったのさ。それが男の作戦だった。
男は一向にそういった要求を女に求めず、男が通い始めて半年経つころには
ついに女は娼婦としての技術を錆付かせてしまい、
自分ひとりで生きていく術を失い、男に嫁ぐほかなくなった」

「まあ!それは狡賢い方だったんですね。そんな男に言い寄られて……
その女の人も辛くなったのでしょう」
「……その女は結婚式に衆人の前で夫となった男の頬をはたき、
『ここまで人を追い詰めておいて幸せにできなければ、
魂が口から抜け出るほど張り手を浴びせてあげるわ』と神の前で誓った」

そこまで聞いて不意にラケシスはある結婚式を思い出し笑いがこみ上げてきた。
アグスティで行われたその結婚式はシグルド軍の重騎士アーダンと
剣士アイラの結婚式だったが、その結婚もアーダンのしつこい誘いに根負けした
アイラが折れる形で行われたもので、めでたい席の上だというのに
花嫁は花婿に平手をかますわ花婿は嬉しさのあまり号泣して呆れた花嫁に
引きずられるようにして誓いのキスをするなどの無茶苦茶さで、
その式のことはしばらくシグルト軍の中で語り草になっていた。

「では意外と……その女の方はアイラのように幸せだったのかもしれませんね」
最初のうちは険のあった黒髪の花嫁の顔がやがて幸福な笑顔に
包まれるようになったのを思い出しながらラケシスは楽しそうに呟いた。
ラケシスの顔には確かにその声音と同じように楽しげな笑顔が浮かんでいる。
しかしその笑顔がどこか引き攣っている事は、
誰よりも彼女自身が自覚していた。

アグスティでの結婚式、アグスティの町、アグストリアの首都。
何故そこに自分達シグルド軍がいたのか?
そもそも何故自分はシグルド軍に?
思い出せるのは点の記憶。
イーヴ達との別れ、結婚式、フィンと過ごした休日。
それらの時間と場所と因果が線にならず、ただただばらばらに頭に浮かぶ。
美しい花嫁、海賊から自分を守るフィンの雄姿、首のない死体。
死体?
何かが線になりかけた時また風が吹いてそれらをばらばらにする。
なぜこんなにも不安になるのかすら分らず、
ただラケシスは正体の見えない恐怖に理性を圧迫されていた。
男は、かさぶたが剥がれむき出しになった赤黒い腕の肉をじっと眺める。
543幻想の兄7/17:2006/06/25(日) 22:56:01 ID:b9zpHC3k
***************************

兄上のいない世界なんて……
エルトにいさまのいなくなった世界なんて……
私にはもう……
堪えられない……

***************************


「夫は悪運の強い賞金稼ぎだった。
もともと遊郭に半年ほど通うだけ稼げるほどの腕前はあったし、
あっという間に家を買い子供が生まれても大丈夫なぐらいの蓄えができた。
二人で暮らして始めても夫婦間で目立った衝突もなかった。
娼婦も傭兵も自らの体を資本に生きていく世界最古の職業といわれる
職種だからな。思考や価値観が似通っていたのだろう」
「……ならば……なんで……その女の方は……」
「最初に生まれた息子が死んだからさ」
「死……」
割れるような頭痛を感じラケシスは頭を抱え込む。
「ある日男が帰ってくると、村は山賊に火を放たれた後だった。
男は妻と息子の待つ家へと急いで帰ったが、家はすでに燃え上がり、
妻は庭で賊達に輪姦され立ち上がることもできないほどの傷を負っていた。
そして夫婦の見る前で息子のいる家は倒壊した」
ラケシスの全身に汗が浮かび上がり、悪寒が走る。

「お願いです……もう、やめて……」
「賊が入る前に物置に息子を隠した妻の判断は正しい。
もし賊たちの目に止まれば人買いに売られることや
ロプト教の贄として生きたまま切り刻まれることさえある。
しかし自らの体が動かなくなるまで犯されたのと
急に風が強くなり火の回りが速くなったのが災いした。
もしかしたら賊が見つけ出し連れ出していたかもしれない……
そんな俺の見え透いた慰めの言葉などあいつには届くはずもなかった」
544幻想の兄8/17:2006/06/25(日) 23:01:42 ID:b9zpHC3k
「やめて……兄上……なんでそんな話を……」
「そしてあいつは壊れた。翌朝目を覚ましたあいつは、
瓦礫の中から出てきた息子に与えたクマの人形を息子と思いこみ、
息子の名を呼びながら抱きしめ、キスをして、乳を与えようとした。
そこには俺が愛した強く気高く聡明な女の面影はなかった。
だから俺は目の前が真っ暗になり一瞬あいつを見放し、自分を見失った。
そして我に帰った時、あいつは焼けた柱の下敷きになり冷たくなっていた」

眩暈。寒気。耳鳴。あらゆる感覚が狂い、
ラケシスは病人のようにがくがくと震えだす。
「エルト……にいさま……何故そのような死なれた方と……
私が……同じなどと……」
男はいまいましそうに舌打ちをした。
「いまだ「にいさま」か。まだ分らないのか」
そういうと男は突然ラケシスの胸を揉みしだきながらベッドへと押し倒す。

「いやあっ、こんな、エルトにいさま、こんなことは間違っています」
暴れるラケシスは、男の腕に爪を立て、皮と肉を裂き赤い川を作り出す。
「間違っている?何がだ、どうしてだ?!」
「だって、エルトにいさまが……こんな……こんなひどいこと……
こんな世界……夢よ……これも悪い夢……」

とたんに、辱めを行う男の手が止まる。
「そうだな。間違っている。だがそれは本当にこの世界の方か?」
男は顔をラケシスに近づける。
二人の吐息が交じり合う距離で、男は彼女の世界を壊す。
「本当に間違っているのは……お前の方じゃないのか?」
「なんの……こと」


「本当は……エルトシャンなんて、もういない」
「あ……」


首のない死体とその周りのイメージ達が赤い線で繋がる。


「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああ」


ラケシスはあの時と同じような叫び声を上げた。
臓腑から締め出されるような恐ろしい悲鳴が、二人だけの室内に響き渡った。
545幻想の兄9/17:2006/06/25(日) 23:02:51 ID:b9zpHC3k
―――――――――――――――――――――――――――――――

「そんなに近づくなですって……
それは無理な話です
だってようやく兄上に会えたんですもの
もっとお側にいさせて下さい……」

男はシルベール城の中庭でラケシスを発見する。
彼女の兄に妹を頼まれていた男は、
大きな怪我もないその姿を見て少しほっとした。

しかし何か様子がおかしい。
彼女の周りにはシグルド軍数人の輪ができている。
しかし誰も彼女に近づこうとせず一定の距離を置いて
恐る恐る壊れ物でも扱うように彼女を見守っている。
そして、そんな輪の中からある一人の人間が歩み出る。

それはラケシスと恋仲だともっぱら噂になっているフィンだった。
しかし彼も少しラケシスに近づくと何かに怯えるように歩を止める。
そんな恋人の前でラケシスはうっとりとした笑みを浮かべながら
マントをさすりつつ独り言を呟いている。

「母をなくして目の前が真っ暗になった私には……
助けてくれた兄上があの時救世主のように見えたんです……
私にとって兄上は頼れる父であり守ってくれる騎士であり
世界中の誰よりもすばらしい男の人だったの……」

遠くから聞こえるその言葉は誰かに語りかけるものであったが、
その対象が彼女の周りに、視線の先には見当たらない。
だからそれは独り言のはずなのだ。

しかし確かに彼女はその時
「兄上」
と呟いていた。
オイフェの伝令によればもういないはずの人間の名を。

「ラケ……シス?」
腰の引けたまま話しかけるフィンを見ながら、
ラケシスを囲む輪に加わって男は少女の異常を確認する。
いつもなら背後に羽織る真紅のマントを抱くように両手に持ち、
まるでいとおしい者を見つめるようにそのマントに視線を置くラケシス。

その焦点の合わぬ瞳が、眼前のフィンへ注がれる。
「ねえ、フィン。兄上に、あなたのことを紹介したいの」
うっすらと頬さえ染めるその少女は高揚した口調でフィンに語りかけた。
「ラケ、シス……」
対するフィンの声は震えがここまで伝わるのではないかと思うほど
乱れ擦れていた。
しかしそんなフィンの様子に気づかないラケシスは、
また視線を膨らんだマントへと戻し、それを持ち上げ頬擦りをした。

「兄上……
私には好きな人ができたんです
兄上は私の好きな人に興味がありますか?
私に好きな人ができたことに興味がありますか?」

そしてマントを胸へと戻すと、頬擦りした後に紅を引いたように
赤い筋がうっすらと白い肌を染め上げていた。
マントが真紅で気づかなかったが、
きっとマントは何か赤い液体で濡れていたのだろう。
546幻想の兄10/17:2006/06/25(日) 23:05:32 ID:b9zpHC3k
少女は顔を赤く染めたまま、朗らかな笑みさえ顔に貼り付けたまま
フィンに一歩近づいた。
手に持ったマントがわずかに肌蹴る。
その瞬間ある者は神の名を呼び、ある者は小さな悲鳴を上げ、
ある者はラケシスから目を背け、フィンは一歩だけ後ずさった。

それとほぼ同時に、フィンの顔に後悔の色が一瞬現れたことを、
男は見逃さなかった。
そんなフィンの行為に首をかしげるラケシス。
しかしすぐに注意をマントへと移す。
まるでマントの中から何かに呼びかけられたように。

「私はただ兄上の側にいたいだけです
兄と妹など関係なく
兄上の側にいられることが私の願いでした
兄上の近くで生きていられるだけで幸せでした」

楽しそうに、まるで回りに見せ付けるかのように、
彼女は会話を楽しんでいる。
男は深いため息をついた。ラケシスとフィンを見て、
過去の自分と妻を思い出したからだ。

「兄上……
あなたは私にとって全てです……
なのになぜ……
なぜ置いて行ってしまわれたのですか……」

彼女はマントの中に語りかけ続ける。
そこにいる幻想の兄に向かって。
すると、男が輪の中からラケシスの方へ歩み出て、
マントの中の兄を取り上げる。


「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああ」


まるで発狂したかのような悲鳴が上がる。
……いや、もうすでに……。
男はその悲鳴に物怖じもせずそれをラケシスの手の届かないほどの
高い場所へ右手で持ち上げると、
旧友の無念の宿る瞳をゆっくりと左手で閉じさせる。

「いやあああっ、かえしてっ、かえしてええええ、
えるとにいさまをかえしてえええっ」
泣きながら、ラケシスは兄を持ち上げた男の太い腕を爪でがりがりと削る。
しかし男はまるで表情を変えなかった。

「かえし…て…」
我を忘れたラケシスが鞘から剣を引き抜くのと、輪の中で
スリープの杖をかざしたエーディンが詠唱を終えるのはほぼ同時だった。

「兄上のいない世界なんて……
エルトにいさまのいなくなった世界なんて……
私にはもう……
堪えられない……」

倒れゆく妹を、男は兄の首を持つ方とは逆の手で抱きしめた。
547幻想の兄11/17:2006/06/25(日) 23:06:22 ID:b9zpHC3k


―――――――――――――――――――――――――――――――――


目の前の男はぐにゃりと曲がり崩れ、そして兄だった人間は
いつの間にか兄の知人と名乗った自由騎士へと姿を変えた。
「あなたは……ベオウルフ……」
そこでようやくラケシスは全てを思い出し、理解した。

「ああ……そうだ……聖戦士の兄上じゃなくて悪かったな」
ベオウルフはラケシスを組み伏せたまま答えた。
その目の中にどこか狂気めいた光が宿っているのを見て、
ラケシスは思わず身を縮ませた。

「ごめんなさい……私はまた……」
ふんと鼻を鳴らしベオウルフは消え入りそうなラケシスを睨む。
「これで何度目のごめんなさい、だろうな。
一昨日も五日前も、1週間前もお前はそう言って、
次の日また目を覚ませば『エルトおにいさま』だ」

シルベールの城でラケシスが兄の死に心を砕かれてから3ヶ月の時が経っていた。
スリープの眠りから目覚めたラケシスはもう兄の生首を生きていると
思い込むことはなくなったが、代わりにベオウルフをエルトシャンと
間違えるようになった。

やがてシレジアへと渡りついてシグルド軍が比較的
穏やかな時を過ごせるようになった時、
ベオウルフはシグルドからエルトシャンの振り
(といってもあまり演技などしなくても勝手にラケシスは
ベオウルフをエルトシャンと認識するのだが)をして
ラケシスの護衛をするようにとの命をじきじきに受けたのだった。

しかしそれは護衛ではないことを、
シグルド軍の全ての者は知っていた。
シレジアに入ってからと言うもののラケシスの「勘違い」は悪化し、
ベオウルフの姿が見えなくなれば人前であろうと
泣きじゃくり彼が近くに来るまで一歩も動こうとしなかった。

確かにそんなラケシスの姿を見てベオウルフは多少哀れに思い同情した。。
だからシグルドの提案もすんなり引き受けたし、
ラケシスの心を癒そうと彼なりに頑張ってきた。
しかしもう限界だった。
548幻想の兄12/17:2006/06/25(日) 23:08:07 ID:b9zpHC3k
「すみません……その……体を……離してくれませんか……」
頬を赤く羞恥で染めながら、自らの体と密着するベオウルフに頼むラケシス。
ここ数週間ベオウルフはラケシスに対して暴力的だったが、
今日の彼は特にひどく彼女の胸を荒々しく捏ね繰り回し
寝間着を半分剥ぎ取っていた。
それは騎士として到底許される行為ではない。

しかし、自らがつけた引っ掻き傷からだくだくと血を流すベオウルフを
非難することは、負い目のあるラケシスにはできなかった。
その彼女の弱弱しい意志と姿勢がベオウルフの中の狂気を育む。
衣服の上からでも分る柔らかい肉の丘を更に強い力で男は荒々しく揉み回す。
「あ……お願いです……あっ……もうやめて……あ、あ、
もう……私……大丈夫ですか……あっ……」

寝間着のすそから入り込んだベオウルフの手の指の動きに、
ラケシスの顔が恐怖に歪み、彼に対する負い目を上回る。
「い……いい加減にしなさい!!この無礼者!!
それい……ふぁっ」

肌着の上から胸の頂点を擦られ、ラケシスの声の湿度が上がる。

「あっ……なんで……あなたはこんな……あぁっ……
ひどい事を……あっぁっ…………今までは……ああぁっ……
優しくて…………ひあああぁぁぁ」

いまいましそうにベオウルフは舌打ちをする。

「お前に俺がひどいことをすればもうお前は俺を2度と
お優しい『兄上』と間違わないだろう?
犯されるような目に会っても誰も助けてくれなければ
もう『サガの中の聖戦士』などいないと分るだろう?
だから俺はお前のために犯して穢して辱めてやるのさ!!
2度と兄に会えないようにな」

そう宣言すると、ラケシスの肌着を抜き取り始めるベオウルフ。

「それ……いじょう……すれば……おおきなこえ……
ひとを……あ、あ、あっだめですっ、だれか、
だれかああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

ついに肌着を脱がされみずみずしい
乳房をじかに触られパニックを起こすラケシス。
「そんな大声出しても無駄だ。あんたが「勘違い」をしている時、
どれだけ『エルトにいさま』がいないと大声で喚いたのか覚えていないのか?
今さらそんな声を叫んだところで、またいつものことだと思われ
無視されるだけさ」

嘲るように笑いながらベオウルフはびりびりとラケシスの寝間着を引き裂き
ぼろぼろの布切れへ変えていく。
泣きながらラケシスは抵抗しようとするが男の腕力には適わず、
ただぼろぼろになった布切れを体に巻きつけ、
その女体の秘めるべき部位を何とかベオウルフから隠すことしかできない。

しかし巻きつけた布切れはそれらの部位を隠すにはあまりにも心許ない。
両乳房を隠した布切れと左手は頂の蕾こそ隠してはいるものの、
逃げ回ろうとして掻いた汗で美しい曲線に張り付き
思わず押しつぶしたくなるその美しい形をあらわにした。
549幻想の兄13/17:2006/06/25(日) 23:09:38 ID:b9zpHC3k
そして男は彼女の最も恥ずべき器官を守る衣に手をつけた。

「だめえええええええええーーーーーーーーーーーーーーーぇぇっ」

そんな叫びなど耳に貸すはずもなく、
少女の震える手が太い彼の腕を止められるわけもなく、
一気にショーツを破り秘唇を外気に触れさせる。

哀れな少女はもはや本来の役目をなさぬショーツの切れ端を掴み、
太股と太股の間から臍にかけて右手で貼り付けるがそれははまるで
今にも捲ってくれといわんばかりに不安定で頼りなく
ベオウルフの中の獣性を呼び起こすのに一役買ってしまう。

「そういやあいつが言ってたな。男を誘うなら、
直接見せ付けるよりも少しずつ隠した場所を見せていった方が
男は興奮するってなあ」
もちろんラケシスには大事な箇所を視界から隠すことが
却って男を煽ることになるなど知るはずもない。

しかしベオウルフの獣のような目から
これから自らの身に起こることを想像し逃れようとするが、
少しでも急いで動こうとすれば自らの秘すべき所を守る物が
取れてしまうのではないかという恐怖で激しく動くことができなかった。
その隙を手熟れのベオウルフが逃すはずもなく、
無骨な両手が青白い動脈の浮かぶ少女の双丘にすっぽりと覆いかぶさる。

「いやぁっ……いや……」

もはや観念したのか、ただ口で「いや」と繰り返すだけで
もうラケシスは非難も抵抗もしようとしなかった。
そして男の10本の指がまるで多脚生物のように
ラケシスの胸の上で円を描きながら這い回り始めた。
その円運動は桃色の頂を中心として、
しかしけしてその場所に触れないように弄くり回され続ける。

「いや……いや……いや……いやぁ」

その回転が二桁を越えた辺りで、ラケシスの声に新たな感情が漂い始める。
嫌悪と恐怖が主だった音色に、確実に戸惑いや忍耐といった物が含まれ始めた。
それは胸の中に走り始めた新たな感覚に対する戸惑い。
感じた声を上げ陵辱者を喜ばせないための忍耐。

「ぃや……いゃぁ…………ぃ…………いやああぁっ」

甘い、盛りのついた雌猫のような音程の声を口内で噛み殺そうとするラケシス。
しかしその試みは4回と持たず、まさに獣の様な発情しきった声を上げる。
そして自分の出した声の恥ずかしさを認識し、さらなる恥辱に体を赤くし、
その声がベオウルフの性欲と刺激となることを恐れそうならないように祈るが、
時はすでに遅くベオウルフはたぎった目でラケシスの変化を声から判別した。
そしてついに彼はラケシスの二つの蕾へ優しく触れた。

「い……いや……いやああぁぁっ…………いやああああぁぁぁぁっ」

子に命を分け与える聖なる器官が、ただ男の肉欲を満たすためだけに
揉み潰され、転がされる。それは忌むべき感覚であるはずなのに、
ラケシスは確実に官能を感じ始めていた。

「いやああああっこんな、こんなのって」
550幻想の兄14/17:2006/06/25(日) 23:10:26 ID:b9zpHC3k
しかしそんな物は始まりに過ぎない。細く折れそうな首筋を
ベオウルフが舐め上げると、とたんにラケシスは更なる嬌声を上げ、
さらに右胸に添えられ胸を苛んでいた右手が更なる
秘すべき場所を責めようとラケシスの下腹部へ向かうが、
舌と言う新たな陵辱者の性質の異なる快楽がラケシスから
認識能力を奪いその事実を覆い隠す。

「あああっっ、くびいやぁ、みみいやああぁ、かたいやあぁぁっ」

首筋や耳たぶ、鎖骨といった頭部とその周辺を
軟体生物のような下が嘗め回す感覚に背筋がざわつくような快楽を覚えるが、
しかし胸部から送られてくる官能もとどまることを知らず、
快楽に融けきった脳には常人の判断能力が残されていなかった。

彼女の両手はいまだ胸と性器に布を添えるような格好で置かれていたが、
もはやその手には布切れなど握られておらず、それらがとっくに
ベオウルフによって取り払われていることなど翻弄されるラケシスには
分るはずもなかった。
そしてついに、肉の芽に右手が触れる。

「ふひいいいいいぃぃぃぃっ??!!」

新しい、そして今までで一番強い淫らな衝撃に思わず舌を出して
ラケシスは喘いだが、そんな舌すらベオウルフは口に含み自らの舌を絡ませ
新たな快楽を与える。

「んぐぅーーうむぅ……う……ぅぅーー……」

まるで舌がヌチャヌチャと絡み合う音が響きあっているかと錯覚するほど、
ラケシスの舌を自分の体内に引き込むように吸い、
そして唾液同士をどちらのものか分らぬほど交換しあうベオウルフ。
ラケシスはあまりに激しい口交に唇の端から涎を垂らしながら
感じ入っていた。

「うぅーーーっぷはっ、げほげほっ、ふ、いやあぁ、だめぇぇ、
そこだけは、そこだけはだめえええぇぇぇ」

そして、肉の芽の下の秘唇の入り口から指を入れ、
彼女の経験の有無をベオウルフは確認する。

「経験有りか……まあ、大体想像はついていたが」
551幻想の兄15/17:2006/06/25(日) 23:12:25 ID:b9zpHC3k
「おねがいっ、やめて、それだけは、そこだけはやめてえええぇぇぇ、
たすけてっ、えるとおにいさまっ、ふぃんっ、だれかあああぁぁぁっ」
しかしベオウルフははんと鼻で笑うと、たおやかな腰を両手で固定し
突然彼女の体内へ肉棒を穿ち入れる。

「いやああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああ」

絶望に満ちた悲鳴が響き、ベオウルフの傷だらけの腕の中で
少女はまた涙を流し始めた。

「こんな……ひどい……なんであなたは…………わたしのために……
きずだらけになって…………だから……………………やさしいひとだと……
おもって…………いたのに……………………
……………………………………………………
あなたが……………………わからない………………」

「俺だってなんでこんなに苛つくか分らないさ。
だけどな、別に俺は優しくなんかない。
ただ単に、あんたと死んだあいつを重ねていただけだ。
あんたを助けたのは、あの時あいつを救えなかった罪滅ぼしに過ぎないんだよ」

「じゃあ……わたしをだくのも……そのひとのかわりなの……?」

するとなぜかラケシスは、憐れむような悲しむような目でベオウルフを見上げた。
ベオウルフは声にならない声をあげ、ラケシスの中で腰を激しく打ちつけ始める。

「ひいいいぃぃっ、あっ、かはぁっ、だめっ、こんなの、こんなのだめえぇっ」

ラケシスの入り口は進入物を迎え入れようとるすかのように柔軟に広がって、
中ほどの壁は彼の竿をしごくかのように狭く熱く蠢いていて、
最奥の空間は彼のカリを収納するかのようにピッタリとした空洞だった。
正直中に入れているだけで強烈な射精感をベオウルフは感じていたが、
動き出して彼女のそれが自分ととても相性のいいことを確信する。

「いやあっ、こんな、こんなぁ、なかが、なかがとけるぅぅぅっ」

もちろんそれはラケシスの身からしても強い快感を得るということだ。
一突きするたびに広がった秘唇を擦られ、多くの面積を密着した壁を棒で抉られ、
腰の動きが全て伝わるかのように子宮口ごと胎内を震わされる。
ラケシスはベオウルフが動き始めてから1分も経たないうちにその全身を
運動以外の汗で濡らし始め、恥辱以外の紅潮で染め上げ始めた。

「ああああっ、あふぁっこんなっ、こんなのだめぇ、
いや、わたしは、こんな、ふぃん、ごめんなさい、
ごめんなさい、ゆるしてぇ、ゆるしてええええぇぇぇっ」

操を守ると心に誓った相手へ詫びながら、
しかし淫魔のごとき巧みな腰使いと奇跡のような体の相性に
確実に乱れ悶えながらラケシスは高みへと昇らされていく。

「いやあああああ、だめええええ、えぐっっちゃやあああぁぁ
いやああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

長く大きな絶叫で部屋の窓ガラスを振動させると、
体内に放出される熱い体液を感じながらラケシスは意識を失った。
552幻想の兄16/17:2006/06/25(日) 23:17:13 ID:b9zpHC3k
「ごめんなさい……」
意識を取り戻し、少し疲れが取れてからラケシスはいきなりベオウルフに謝った。
あまりにも予想しなかった事態に、思わずベオウルフは絶句し
「……何故謝られるのか、理由が全く分らない」
とようやく言葉を紡いだのだった。

「私にはなぜあなたが私に苛ついていたか分ったから……。
私はあなたに優しくされるのが嬉しくて。
何度もあなたを忘れてもいつまでも側にいてくれることに幸福を感じていました。
でもそれは、私に対するものじゃなくて、あなたの『罪滅ぼし』
だと知ったときに……私のためではないと知ったら急に悲しくなって」
あの時ラケシスの瞳に浮かんだ憐れみと悲しみは、
ラケシス自身に向けられたものだったのだ。

「だから……私があなたを兄と思っていたこの数ヶ月間は……
きっとあなたにとって地獄だったのでしょう?
私はあなたに偽らせ続けていたのだから……
私の前で自分を殺して……『兄上』を演じ続けて……
でもどれだけあなたが親身に私へ接してくれても、
私は親切と好意をすべて『兄上』から与えられた物として感謝していたのだから」

「……それだけの理由で、あんなことをした俺を許し、その上謝るのか?」
「だって、私は知っているんですもの……
嘘の自分を演じ続ける辛さが。己を偽る苦しさが。
……私は何年もいい『妹』を演じ続けてきたから……」

二人の間に沈黙が流れる。
それを破ったのはベオウルフだった。

「俺よりも……あんたはフィンに謝るべきだったんだ」
「なぜ……フィンは私を置いてレンスターに帰ったのかしら」
「あいつは自分が許せなかったんだろう」
自分が愛した女を守れなかったことを。
わずか一瞬でも見放したことを。
彼がより騎士としての心と礼節を重んじれば重んじるほど、
それはけして許しがたい事と感じ、自らを罰しただろう。

「俺にはわかる。あいつは騎士としての行いに背いた自分が
お前にふさわしくないと思い、何も弁明せずお前の元から去ったんだ」
その後悔、虚しさはベオウルフも良く知っている。
なぜなら彼も、一度愛する人を見放したのだから。
騎士として育てられてたフィンならば、後悔の念もより深く重かっただろう。

「あいつを追うか?レンスターには……エルトシャンの妻も子もいる」
不思議な話だと思うが、ベオウルフはなぜかフィンに
強い信頼……いや、共感のような物を抱いていた。
それはきっと同じ女を愛したからであり、同じ痛みを知っているからであり、
さらには同じ男……エルトシャンに負けたからであろう。

ラケシスはゆっくりと首を振る。

「今はシグルド様の戦いを見定めたい……何故アグストリアはあんな風になり……
兄上が死なねばならなかったのか……この戦いを続けていけば分ると思うの」

「そうか……」

そして、ラケシスはベオウルフの傷だらけの腕に顔を寄せ呟いた。

「それに私は……あなたを愛してしまったの、ベオウルフ」
553幻想の兄17/17:2006/06/25(日) 23:22:05 ID:b9zpHC3k
―――――――――――――――――――――――――――――――――

血まみれの生首を持った少女の前に自分がいる。
自分は彼女を愛した。彼女を助けねばならない。
意を決意してフィンは前に出る。
ああ、今度は、今度こそは自分が彼女を救える。
フィンは彼女をがっちりと抱きしめた。

「ラケシス!!」
そこで目が覚めた。
なんという夢だ。
全身が不快な汗でまみれている。
だがあれはただの夢ではなかった。
なぜならば愛しいラケシスは今目の前にいる。

「ラケシス……よかった……」
「むにゃ……お父様……お父様……痛いです……」
彼女を抱きしめて、ようやくフィンは彼女が妻ではなく
娘であることに気がついた。

「すまない……起こしたか、ナンナ?」
「ええ、目が覚めました……お父様、なにか恐ろしい夢を?」
目を擦りながら尋ねる娘にぎこちなく笑いながら答える。
「ああ……とてもとても恐ろしい夢だった」

すると母に似てきた娘は父の額におでこをぶつけ、
ゆっくりと目をつぶり、呪文を唱え始めた。
「偉大なる聖戦士ノヴァよ……ねえ、お父様も」
ああと答えると、フィンも目を瞑りレンスター地方に伝わる
夢魔退治のまじないを娘とともに始める。
『偉大なる聖戦士ノヴァよ、悪しき夢を司る魔を退け
私達に美しき夢を与えたまえ……』
全てのまじないの言葉を二人同時に言い終えると親子は額を離し、
お互いに見つめあった。

「お前はどんな夢をノヴァ様にお願いしたんだい?」
「お母様が帰ってきて……お兄様も一緒で……
レンスターのお城に家族4人で暮らす夢です。お父様は……どんな夢ですか?」
「私は……そうだな……もう一度あの人に会える夢、かな」
「あの人……キュアン様ですか……」
うつらうつらとしながらナンナがフィンに尋ねる。

「キュアン様はいつも私達を見守っていらっしゃる……」
フィンはベッドの脇にある勇者の槍を見ながら呟いた。
「私の会いたい人はね……とても強くて……昔母さんを救ってくれた人さ……
いつかお礼が言いたいんだ……」
自らはただ後ずさるしかなかったあの時、
誰よりも速くラケシスの側へ行き、抱きしめた男。
「そして……ナンナ、お前の……」
しかし、ナンナはもう安らかな寝息を立て始めていた。

そんなナンナの肩まで布団をかけながら、フィンは少し安心していた。
もう一度あの時のようなことが身近な誰かに起きても、今度こそは……
今度こそはきっと、さっきの夢のように
後ずさることなく抱きしめてやることができるだろう。
その時こそ自分は……ラケシスやあの男に、
一人前の騎士として胸を張って再会することができるのだろう。

終わり
554名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:29:00 ID:b9zpHC3k
>465-467
なんつーか暗いし全然プレイのリクエストにこたえてない気がするけど
こんな感じでどうでしょう
レイプしても爽やかな感じを狙いました ファンタジーだしこんなんもありかなと
555名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:30:38 ID:doNyesTB
リアルタイム遭遇!
十二分にGJ!!
556名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:59:58 ID:O2sNMXTa
超好みの話です。GJ!

この場合、ナンナはフィン養女で、後にフィンとくっつく…
…とかいう設定だと凄く萌えるんですが、どうなんでしょか?
557名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 01:39:03 ID:lFEXTUgJ
最後にフィンとナンナの場面が入ってるのがいい感じだよね。
そして>>556に同意。
558人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/26(月) 02:16:24 ID:fDz3Is4U
あんなこといいな できたらいいな
あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど
みんなみんなみんな 叶えてくれる
不思議なポッケで 叶えてくれる

ラーチェル:ちょっとドズラえもん!
ドズラ:ガハハ!どうなされましたラーチェル様?
ラーチェル:この軍、女性が皆美人ばかりで、私がちっとも目立ちませんわっ!ドズラえもん、何とかしなさいっ!
ドズラ:ガハハ!かしこまりましたラーチェル様!ガハハ!少々お待ち下されいっ!

(一時間後)

ドズラ:ガハハ!ラーチェル様、こちらにお着替えくだされ!ガハハ!
ラーチェル:ちょ、ちょっとドズラえもん!お着替えくだされって、何も持っていないではありませんのっ!
ドズラ:おや・・・?ラーチェル様にはこの服がお見えにならない?この服は『淫乱娘には見えない糸』で織り上げてあるのでございますぞ!?
ラーチェル:なっ・・・!
ドズラ:ラーチェル様、この服がお見えでないということは、ラーチェル様も、淫乱娘・・・・・・
ラーチェル:そ、そんなわけありませんわよっ!ああ、何て綺麗な緑色の服なんでしょう。
ドズラ:おや、ラーチェル様、この服は、赤色なのですが・・・・・・
ラーチェル:ま、まあ、私としたことが・・・おっほっほ・・・

ドズラ:さあ、お着替えになりましたな!おおっ!これは何とお美しい!さすがはラーチェル様!ガハハ!
ラーチェル:ド、ドズラえもん・・・やっぱりこれ・・・裸・・・
ドズラ:ガハハ!それでは、このお綺麗なラーチェル様を、ぜひとも皆の衆に見ていただきましょう!ガハハ!

エイリーク:やだ、ラーチェルったら、どうしてハダカンボなの?
ターナ:やだ、露出狂よ!
ヒーニアス:いくら美人でも、あのような女は御免だな。
ミルラ:ねえエフラム、どうしてあの人、ハダカンボなの?
エフラム:さあな。それが彼女の趣味なんだろうな。俺にはまるで理解できないが。
ヨシュア:まあ、確かに綺麗ではあるけどな・・・・・・ああいうのは・・・
ゼト:仮にも一国の王女たるお方が、このような公衆の面前でストリーキングとは・・・嘆かわしい・・・

ラーチェル:は・・・恥ずかしい・・・・・・でも・・・・・・これで私は・・・もう・・・淫乱娘では・・・ありませんわね・・・
ドズラ:ガハハ!ラーチェル様、お綺麗ですぞ!ガハハ!
アメリア:あれー?ラーチェル様、どうしてハダカンボなんですか?
ラーチェル:!
ロス:外は結構寒いのに、元気だなあ。あんなに家臣がいるのに、誰も止めなかったのかよ?
ラーチェル:!!
ユアン:かわいそうに。彼女には、羞恥心というものがないんだね。
ラーチェル:!!!

ラーチェル:ちょ、ちょっとドズラえもん!どうしてくれますのっ!!!
ドズラ:ガハハ!ラーチェル様、これで貴女様はこの軍で一番目立ちましたな!ガハハ!
ラーチェル:も・・・もう私・・・皆の前に・・・出れませんわ・・・・・・あーん、あーん、あーん!!!

とっても大好き ドズラえもん♪

GJな大作の後に、こんなの書いて、すいませんorz
559名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 03:14:50 ID:rAlXn1+F
貴方は相変わらず馬鹿だな(超褒め言葉)w
560名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:47:34 ID:ABtUAtUS
ラケはやっぱりレイプが似合う
561名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:02:09 ID:o/0UJTBZ
聖戦代替キャラって人気ないのかね?
保管庫を「マナ」「デイジー」「フェミナ」で検索したけど一個も無かった。
562名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:11:53 ID:xjYKPxgV
マナは最萌え見る限り人気あると思う
デイジーやフェミナは……パティとフィーが人気結構あるからなぁ
563名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:20:00 ID:iy/CDcHe
>562
その表現ではラナがまるでにんk
564名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:24:34 ID:VKqUdLRG
えっ?
ラナって人気あるの?
565名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:15:52 ID:xRbaFf+x
ラナっていうとラナオウが最初に思い出される
566名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 03:36:45 ID:2n4O1J1R
そういえばどっかのサイトにデイジーとパティのレズ小説があった
567名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 11:18:46 ID:O6FsJtdl
パティも盗み失敗して種付けが似合うからな。

デイジーは巨乳。
568名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 15:57:22 ID:6MaFgs2S
>>566
野辺の白花のところだな、それ
569名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 18:13:10 ID:fRdWfEJH
>>556
いいなそれ。フィン×ナンナの純愛もいいな。
570名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 10:47:27 ID:KSQ10OHX
>>569
純愛かどうかは知らないが過去に投下あったぞ
571名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 18:08:07 ID:J5eDrM5W
エーディン様まだー?
572人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/29(木) 19:13:46 ID:Qpumh2jg
ニイメさんの闇魔法講座 第3講

ほっほっほ・・・お前さんたち、これまでの講義の復習は、きちんとしておるかえ?まあ、闇魔法は危険とはいっても、
今現在では、まだまだ危険なレベルまでは教えておらんからのう。じゃが、ここから、一気に専門的になるゆえ、心していくのじゃよ。

それでは、第3の課題『危険な薬品を調合する』

ほっほっほ。今回も、私の二人の助手に見本を見せてもらおう。

レイ:おいばあさん!

何じゃ、相変わらず反抗的じゃのう、レイは。

レイ:当たり前だ!どうして、俺が裸で三角木馬に跨ってるんだよ!?おかげで、ポコチン痛てーじゃねえかっ!

ほっほっほ、レイや、その程度の痛みはまだほんの序の口じゃよ。さて、いよいよ調合を開始する。では、ソフィーヤ!

ソフィーヤ:・・・・・・はい・・・・・・
レイ:ソ・・・ソフィーヤ・・・その格好・・・

ほっほっほ。どうかね、黒革のボンテージに、黒い網タイツ、そしてアゲハ蝶を象った仮面に、黒いハイヒール・・・意外じゃが、よく似あっとるよ。
それでは、始めるぞえ。ソフィーヤ、がんばるのじゃぞ。

ソフィーヤ:・・・・・・。
レイ:な、何だよその眼は・・・?
ソフィーヤ:あの・・・・・・、何ですか、その・・・反抗的な態度は・・・。・・・また私の鞭にいじめられたいのですか・・・?
レイ:ソフィーヤ?
ソフィーヤ:・・・・・・愚かな豚さんですね・・・・・・。わかりました、今から私が・・・・・・可愛がってあげますね・・・。(ぱしーん!)
レイ:ぐあっ!?
ソフィーヤ:・・・え・・・?・・・もっと欲しいのですか・・・?・・・仕方ないですね・・・。(しぱーんっ!)
レイ:ふぐうっ!い、いてーよソフィーヤ!
ソフィーヤ:!?・・・ひどい・・・私に隷属する身分なのに、私のことを呼び捨てだなんて・・・ずいぶん小生意気な子豚ちゃんです・・・。・・・ちょっとだけ、お仕置きしちゃおっかな♥
レイ:な、何だよ!
ソフィーヤ:・・・・・・あの・・・・・・豚・・・・・・!・・・・・・女王様とお呼びください・・・・・・!!!(ばちこーん!!!)
レイ:ひぎぃっ!
ソフィーヤ:まあ・・・随分・・・気持ちよさそう・・・あなたって・・・筋金入りの変態なんですね・・・・・・。(しぱーん!)
レイ:うっく・・・ソフィーヤ・・・
ソフィーヤ:・・・あの・・・また呼び捨てですか・・・?・・・あなたは相当この鞭に好かれているのですね・・・。・・・でも、もうこの鞭はおしまいです・・・♥
レイ:何なんだよお・・・
ソフィーヤ:・・・うふふ・・・次はこの蝋燭を・・・お楽しみくださいね・・・
レイ:熱っ!あちーよ!
ソフィーヤ:・・・まあ・・・どうして嫌がるのでしょう・・・本当は、もっと欲しいくせに・・・。・・・わかりました。・・・あなたの気の済むまで、この蝋燭を存分に味わってくださいね・・・
レイ:や、やめ・・・くぁwせdrftgyるぅlp;@:「」

ほう・・・、これは見事な調合じゃのう。よし、二人とも、合格じゃ。

ソフィーヤ:はっ・・・!・・・あ、あの、私、今何を・・・・・・?
レイ:ば、ばあさん・・・これ『調合』じゃなくて『調教』だろ?

ほっほっほ。わずか一字違いじゃ。気にするではないぞよ。それでは、本日の講義はここまでじゃ。
皆、火事には気をつけるんじゃよ。

おしまい
573名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 19:27:58 ID:4+Y8q2lz
ソフィーたん…ワシもぶって…
574名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 20:54:54 ID:FHrVbwG5
あいかわらずばかだな。
だがそれがいい
575名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 22:50:04 ID:HkySdCJG
「ふじこ」のところを「るぅ」にするとは・・・なかなかやるな。
576名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:02:08 ID:MDUe1iix
ダミアン氏は流石だ。
いつも想定をいい意味で裏切ってくれる。
577 :2006/06/30(金) 00:17:55 ID:TP314w0Q
578名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:33:56 ID:HSsc7wYH
Q:ヒーニアスに似合うプレイは?
579人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/06/30(金) 23:39:17 ID:Cvq/blq8
A:屋外露出調教
580名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:42:43 ID:RtIRCroo
縛られて天馬の鞭で打たれる
581578:2006/07/01(土) 01:02:44 ID:9AEJKYTd
Q:ヒーニアスはTDN的存在ですか?
582名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 14:13:47 ID:TqFXzuEn
TDN……たどん?
583名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 15:28:22 ID:9AEJKYTd
Q:ヒーニアスはタダノ的存在ですか?

アーッ!
584 :2006/07/01(土) 21:49:06 ID:4t2to0vH
>>572
GJ! w
585名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 00:51:59 ID:3i6wtWkm
 外伝はそれらの問いに答える事はありませんでした…
 彼はありったけの電波と精液と妄想を撒き散らし、
 生命を出し尽くして氏んでいたのです…
 しかしその表情は何故か安らかでした…
















 ⊂(。A。⊂~⌒⊃ ←でも見てください、この満足そうな氏に顔。
             貴方はこんな顔で氏ねますか?
586名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 01:45:20 ID:kQtbL+2+
>>585
それ見てもグローメルしか思い浮かばない。
587名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 06:30:47 ID:L4uO4bSh
ワード×シャニーでシャニー初体験が見たい
588名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 06:44:23 ID:T7EpBtrm
ルセア×セーラで昼メロみたいなの読みたい
589名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 10:10:06 ID:GxBnZIDm
カレル×フィルで濃厚なの読みたい
590名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 10:39:01 ID:QNGmSe6u
アイク×レテキボンヌ
591名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 18:04:15 ID:GvRi9XKp
ナバール×フィーナが読みたい
592名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 22:16:42 ID:LRjioiVk
クレクレばかりしてないで自分の熱き妄想を篭めてキーを叩いてSSに挑戦してみたら?w
出来がよければ書き込む
駄目なら自前d(ry
593名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:33:14 ID:zBnkG0+L
新作のサザらしき主人公が気になったので倉庫に行って感極まってきた。
594名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 02:47:58 ID:a4+2/yX0
>592
自前はドリーム入りきってるから無理><
後やってるとこしか書けん><
595名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 07:46:05 ID:vavqaD0q
イドゥンってどうやって戦闘竜を生み出してるんだろう・・・・・

やっぱゼフィールとセッ(ry
596名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 11:58:45 ID:6qSpJJHv
ヒント:ピッコロ大魔王
597名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 15:40:07 ID:XVtyW0fl
汚い産卵だなぁ
598名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 19:41:32 ID:f2la9xzS
モルフみたいなもんだろ。
599名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 19:53:32 ID:Dh8cygec
逆に戦闘竜一匹生み出すごとにいちいち妊娠・出産してたら引くなw

「さあ、イドゥン!頑張れ、ひっひっふーだ!」
「ひい!ひい!ひいい!」
「ひっひっふー、ひっひっふー!」
「ひい!ひい!ふう!ひい!ひい!ふう!」
「よし、頭が出てきた!もうすぐだ!歯を食いしばれ!」
「んんんんんんんんんっっ!!!」

ガオーガオー

看護婦:立派な戦闘竜ですよ。
600名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 20:46:18 ID:V+4wNB8e
>>599
お前の豊かな想像力がうらやましいよ。
601名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 22:26:07 ID:zpuouIJl
久々にミランダ×リーフとか見たいな。
602名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 23:17:38 ID:zBnkG0+L
サザ×ステラ見てきた後なのでまたサザをキボンヌ
603名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:22:44 ID:BmvRTc8o
真面目に考えると一回で一匹は物凄く時間がかかる希ガス
大量生産の事を考えると戦闘竜同士で繁殖した方が効率良いのでは
モルフみたいなのはエーギルがめちゃめちゃ要りそう

>599
保守には丁度良いサイズのおまいを見習いたい。
604人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/07/05(水) 11:58:45 ID:54Dok4QK
ニイメさんの闇魔法講座 第4講

・・・・・・さて・・・・・・

今までの講義は、いわば闇魔法の初歩中の初歩。じゃが、ここからは、闇魔法の本質に迫るのじゃ。
実は、私も少々緊張しとるよ。ここから先の講義には、命の危険が、常に付きまとってくる。
少しでも間違えると、あっという間にあの世逝きじゃ。くれぐれも、心してかかるようにな。

・・・・・・。

レイ:何だ?どうしたんだよばあさん?いきなり黙りこくって・・・

う、す、すまんの・・・・・・私の息子たちのことを思い出しておったのじゃ・・・・・・
私には、4人の息子がおったが、上の3人はの・・・闇に身体を支配されてしまっての・・・生きながらに、死人のようになってしまったのじゃ。
それは、ちょうどこの実験の最中だったのじゃ。あのとき、ほんのわずかな誤差によって、私の3人の子供たちは・・・・・・
4番目の子は、辛うじて成功したがの。

ソフィーヤ:そ、そんなに・・・・・・危険・・・・・・なのですか・・・・・・?
レイ:だ、大丈夫だソフィーヤ!お前のことは・・・俺が何としてでも守るから・・・!

・・・覚悟はできたかえ?それでは・・・始める。第4の課題『物体を転送する』。
一般には、テレポーテーションと言われておるが、これは、ある物体を、一瞬にして別の場所に転送するのじゃ。
ここからわかるように、失敗すれば、己の肉体が、永遠に消えてしまうことになりかねん。じゃから、今回は、私自らが行うこととしよう。
それでは、第一助手と第二助手、そこに並んで立つがええ。

ソフィーヤ:・・・は・・・はい・・・
レイ:な、何が・・・起こるんだろう・・・?

605人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/07/05(水) 11:59:52 ID:54Dok4QK
それでは、まずはこの魔道書を用意する。これは闇魔法『リザイア』と言っての、本来は相手の生命エネルギーを吸収して、己の身体に取り込む魔法なのじゃが・・・
今回は、これを力をセーブして使うことにする。強すぎると、相手を殺してしまいかねんからの。
それではまず、第一助手の股間に向けて、この魔法を唱える。くれぐれも、強すぎない程度にするのじゃ。

レイ:うわわっ!俺のアソコが・・・・・・
ソフィーヤ:・・・・・・(大きい・・・♥)

そして・・・リザイアを唱える・・・

レイ:うわっ!な、何か出てきた!

ほっほっほ、今、レイのアソコから出てきたのは、レイの精子じゃ。今度は、これに向かって呪文を唱えるのじゃ・・・ふん!
(精子、孤を描いてソフィーヤのスカートの中へ)

ソフィーヤ:きゃあっ!な、何なの!?

ふう・・・これで大成功じゃ。

レイ:ば、ばあさん!今、何をやったんだよっ!?

ほっほっほ、それはの・・・『レイの精子を、ソフィーヤの卵巣に転送した』のじゃよ。ほっほっほ。

レイ:ば、ばあさん!何てことするんだよ!
ソフィーヤ:・・・・・・。

何を言っとるか!お前さんらは既に、第一の講義でヤッとるじゃろが!

レイ:そ、それは確かにそうだけどよ・・・
ソフィーヤ:わ・・・私・・・妊娠・・・しちゃうのでしょうか・・・

大丈夫じゃ!このおばばだって、何だかんだ言って、4人の子供を育てたのじゃ。お前さんたちはまだ若い。なあに、何とかなるわい。
それではお前たち、お幸せにな。

おしまい
606名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 17:26:38 ID:GolLZpGY
昆虫みたいに一度のセクロスでゼフィールの精子を溜め込んで
戦闘竜を生み出すという形をとれば無問題
607名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 22:53:15 ID:XMYHoIhE
竜って卵から生まれるのか哺乳類みたく子供産むのかにもよりそうだな
卵なら魚みたいに一気に大量に産めるのかもしれん
イドゥンの産んだ卵に射精して受精させるゼフィール、想像したけどちょっと萎え
608名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 23:46:08 ID:QPw0zxAn
>>607
鮭の養殖の受精シーンが思い浮かんだ…
609名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 23:49:04 ID:jlMfK2oO
そろそろ次スレかな?

ところで外伝氏はどこいったんだろう・・・?
610名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:04:27 ID:OLAEfpuI
やっぱりダミアン氏のSSは和むね〜
GJ!
次回作楽しみにしています
611名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:14:09 ID:u3esBulk
ダミアン氏相変わらずGJ!

てか千葉犬様は…?
612名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:32:59 ID:g+X7DU3l
外伝氏は22章でずいぶん投下したからなぁ
残弾が切れて補給中なんじゃないか?
613名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:43:15 ID:pl3HPFYN
某スレより改変(どのスレかは秘密w)

パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
びゅっびゅっびゅっ!!!
「外伝さん!弾切れ!!!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
びゅっびゅっびゅっ!!!
「外伝さん!弾切れ!!!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
びゅっびゅっびゅっ!!!
「外伝さん!弾切れ!!!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
びゅっびゅっびゅっ!!!
「外伝さん!弾切れ!!!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
びゅっびゅっびゅっ!!!
「外伝さん!弾切れ!!!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
びゅっびゅっびゅっ!!!
「外伝さん!弾切れ!!!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
びゅっびゅっびゅっ!!!
「外伝さん!弾切れ!!!」

・・・・・・もうだめだ・・・・・・
俺はついに、彼女の膣から男根を抜いた。そして、力尽きたかのように、セリカの横に寝転がる。
その時、俺の陽根から、赤い玉がポロっと零れ落ちた。もう・・・打ち止め。
すると、セリカは俺の顔を覗き込んだ。
「あらあ?どうしちゃったんですか、外伝さん!?」
614名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:48:25 ID:+y/QFBy/
不覚にもワロタ
615名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 06:16:00 ID:iD2Rc71N
外伝はダミアン殺しで服役中なんジャマイカ?
616名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 14:32:53 ID:q4sA/h4I
赤い玉……
617名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 19:48:34 ID:KbjWZojq
 外伝はそれらの問いに答える事はありませんでした…
 彼はありったけの電波と精液と妄想を撒き散らし、
 生命を出し尽くして氏んでいたのです…
 しかしその表情は何故か安らかでした…
















 ⊂(。A。⊂~⌒⊃ ←でも見てください、この満足そうな氏に顔。
             貴方はこんな顔で氏ねますか?
618名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 21:05:09 ID:FxCmtB0v
マザーエイリアンって一匹でも繁殖可能なんだよな?
619名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 21:56:54 ID:KbjWZojq
>>618

無理

フェイスハガーを使ってチェストバスターを
他の生物の体内に送り込まないと
あの戦闘用のエイリアンは生まれない。
620名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 21:59:13 ID:KbjWZojq
エイリアン卵 カパッ

フェイスハガー フワッ

チェストバスター ブシャアアア

エイリアン成体 ギャオオオ

と言う感じ
621名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 22:19:13 ID:3uYaW+Lz
たとえダミアン氏が許しても漏れが許さん。
622名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:21:22 ID:s6RYGYyp
>>619
4だとマザーがボーンを直接生んだんだが
623名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:46:09 ID:8/5zUTTB
そろそろ次スレだね〜
今回のスレは良質の作品てんこ盛りでしたね!
職人様、素晴らしい作品を有難うございました。次スレも楽しみにしています!
624人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/07/07(金) 00:48:37 ID:Bh0fnIFD
>>613
ゴルァw
625名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 18:55:42 ID:niBFUzgN
まだ次スレが立っていないようなので立ててきます
626名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 19:03:09 ID:niBFUzgN
次スレ立てました

ファイアーエムブレム&ティアサガ第24章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152266336/l50
627名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 11:43:38 ID:b6+YjsYC
まだ埋まってないYO!!
628名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 21:01:14 ID:Oi9WdPdQ


















































埋め
629名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 21:01:47 ID:Oi9WdPdQ
後17kbかぁ
630名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 22:53:40 ID:zElmPay1
本スレ>27のマネ

外伝=ガルバトロン
三日目=メトロフレックス
壷=アーシー
UCC=パーセプター
マシン=アストロトレイン
亜茶=ウルトラマグナス
千葉犬=ロディマス長官
ダミアン=初代コンボイ

わかりにくいネタでスマン・・・
631外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/07/09(日) 23:50:17 ID:AZH/h2zo
2010の初代ガルバトロン?
あの頭から電気パチパチ出して病院惑星に入院してラスボスの座も地球人に奪われた。

さいこー
632名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 03:54:24 ID:41naYWjN
>>630
壷?
633容量間に合うか分からないけど埋め投下:2006/07/11(火) 21:54:59 ID:h9U+Qm93
私は、けっして恋に落ちてはならない人と恋に落ちてしまった。
平民と貴族――恋愛小説や童話にはよく見かけられる恋――
自分には、絶対に縁の無い物だと思っていた。それに、貴族とは絶対に恋に落ちたりはしないと、自分に対して言い聞かせていた。
なのに、私は落ちてしまった……

彼と初めて出会ったのは、西方三島での山賊討伐の任務の時だった。その頃の私は、仲間の天馬騎士の中で部隊長に就いていた。自
分が皆の中で一番腕が立っていたというのもあったけれど、それよりも、皆の中で私が一番真面目で、日頃妹のシャニーの面倒を見
ていたのもあったからかも知れない、面倒見が良かったからだと、今更ながら思う。
若い将軍の下で働く事になると、エトルリアの貴族の士官から通達があった時、私は、決して相手に見下されない様に、毅然とした
態度で挑もうと思った。何故なら、エトルリア貴族の大多数は、自分達は平民や騎士達よりも上――貴い血族だと信じている。その
為、傭兵として働いている私達に対する態度も、当然見下したものばかりだった。
私は、そんな経験を何度も味わって来たから、そういう態度を取り、任務をこなして来た。そうする事で、貴族とは言え、簡単に舐め
られない様に務めて来た。
彼の出会った時の第一印象は、とにかく物腰が柔らかかったのを覚えている。これから戦いに赴くというのに、微笑を浮かべて、私
達、天馬騎士の皆に丁寧な挨拶をして下さった。
だからといって、私はすぐに毅然とした態度を変え様とはしなかった。寧ろ、戦場を知らない貴族の御曹司の配下になるという事に、
私は不安と、自分がこの人の変わりにしっかりしなければという責任感を感じていた。

634容量間に合うか分からないけど埋め投下:2006/07/11(火) 21:56:43 ID:h9U+Qm93
その日は、小雨が降っていたのを覚えている。私は、自分達が、山賊達が出没しているという山岳を、仲間の皆と共に偵察をして
くると彼に言い、彼の、何かあったらすぐに連絡をして欲しいという言葉を背中に受けながら、私は空へと駆け上がった。その時の
私は、自分達の手だけで任務を達成すると、勝手に決め付けていた。今思えば、相手に舐められない為にとはいえ、何て身勝手な事
を考えていたんだろうと思う。
偵察に入って半刻経った頃だった。仲間の一人から、賊を見つけたと連絡が入った。私は、すぐに皆を集め、自分達だけで討ち取ると、
皆に伝えた。
――幾ら何でも、それはいけないのでは――仲間の一人から、そう言われたけれども、私は断固として、自分の意思を曲げようとは
しなかった。
そして私達は、いつもの通りに三人一組でチームを作り、相手を包囲する陣形を作って、相手を討つ作戦を取る事に決め、そして実
行に移した。
今までこの作戦で、賊を討ち倒していたからだったかも知れない。上手く行く、そう思い込んでいた。実際、最初はいつも通りに上手く
行っていた。
けれども、途中で思わぬ反撃が横から私達に浴びせられた。
山賊の別の集団がやって来て、私達に襲い掛かって来た。私は、作戦が上手く行っていた事をいい事に、油断していた。
山賊の別働隊の方に首領がいた為か、統制が取れていて、私達は苦戦した。
そして、何人目か分からない、目の前の山賊を槍で仕留めた時だった。私は、背後から襲って来た山賊に頭を殴られ、意識を失って
しまった。
635容量間に合うか分からないけど埋め投下:2006/07/11(火) 21:58:12 ID:h9U+Qm93
それからどれ程たったかは分からない。目が醒めた時には、何処かの洞窟の中に手足を縛られた状態になっていた。
私が目を覚ましたのが判ったのか、山賊の首領は私に近付いて来た。そして、怒りの表情を浮かべながら、私をどうするのか、憎悪
を込めた口調で私に語った。
内容は聞く前から判っていた……私の身体で払って貰うというものだった。そして、首領の手が、私の肩に触れようとした、その時
だった。
ヒュンッと、空を切る音が聞こえたかと思ったら、山賊の一人が声を上げて叫び出した。そして立て続けに、彼等に矢が放たれた。
どれも狙いは正確で、相手の眉間、もしくは胸や喉を狙っていた。
次々と矢を受けた山賊は、その場に倒れ、動かなくなっていった。ついに首領ただ一人になった時、その矢を放っていた人物が、ゆっ
くりと私の視界に入って来た。
それは、あの若い貴族の将軍だった。偵察に出る前に見た時とはまるで別人と言った、引き締まった指揮官の顔になっていた。
山賊の首領は、怒りのまま、彼に襲い掛かった。
しかし、彼は素早くそれをかわすと、至近距離で、相手の胸へ銀の矢を打ち込んだ。まさに早業だった。
その攻撃を受けた首領は、よろめきながらも再び襲い掛かろうとしていた。けれども、再び銀の矢を打ち込まれた時には、その力も
失い、その場に倒れ込んだ。
私は、自分の判断が間違っていた事に漸く気付いた。仮にも将軍の地位に就いていた彼を、今までの貴族の士官達と同じ風に見ていた。
けれども、彼はそうではなかった。彼はその地位に就けるだけの実力を持っていた。それなのに、私はそれを見抜けなかった。
私は、彼に助けられると、勝手な事をしてしまった事を謝った。私は、彼からどんな罵りを言われても仕方がなかった。
けれども、彼の口から出た言葉は、それとは逆だった。私の肩を抱いて、こう言った。
『君が無事で、本当によかった…』
彼にとっては、私が勝手にやってしまった事への文句よりも、私が無事であった事の方を大事に思ってくれていたのだ。
私は、天馬騎士になってから初めて、貴族の前で涙を流した。そして、自分でも分からない位、彼に対して自分がどう思っていたの
かを話し、謝罪した。彼は、そんな私を抱き締め、いいんだよと優しく語ってくれた……

636容量間に合うか分からないけど埋め投下:2006/07/11(火) 22:00:08 ID:h9U+Qm93
その日の出来事を境に、私は一人心の中で誓いをたてた。この方の力になろうと。
そして、それから半年ほど過ぎてから、私達はロイ将軍率いるリキア同盟軍に加わり、後に『ベルン動乱』と名付けられた戦い
に加わった。
それが終結して、二年の歳月が流れた頃だった。彼がイリアへ、エトルリア大使としてやって来たのは。
そして、それから私達は、すれ違いや、私の方だったけれど、頑なに彼の想いを拒み続けたりして、色々あった。
けれども、やっぱり私も彼と同じで、自分の気持ちに嘘が吐けなかった。
そして私達は、眠りに就く前、この部屋で結ばれた。
以前、ユーノ姉さんから言われた事が、本当の事だったんだなと、目が醒めた時、私は、彼との情事を思い出しながら感じていた。
――私、ゼロットと身も心も一緒になった時は、言葉に言い表されない位に幸せだったわ――
自分も、まさにユーノ姉さんと同じだった。彼に抱かれ、女として、初めての時に受ける痛みに涙を流しながらも、彼と一つになっ
ている事が――愛されている事が、本当に、言葉に表せられない位に嬉しかった。
初めての私を常に気遣って、優しく抱き締めながら彼は、私の名前を呼んだり、キスをしてくれたり、私が感じやすい所を愛撫した
りして、少しでも痛みを和らげようとしてくれた。
そして、痛みが少しずつ無くなっていく内に、今まで感じた事の無い快感が、身体の奥から湧き上がって来て、それが全身に行き渡
る頃には、その湧き上がって来た快感に私は引きずり込まれていた。
それからの事は、余り覚えていない。押し寄せる快感の中で、彼の名前を呼び続け、彼も私の名前を呼び続けていた事は辛うじて覚
えている。それ以外は、頭の中が真っ白になった時、身体の中に何か熱い物が放たれた感触を受けて、そのまま私は意識を失った。
それから、今こうして目覚めて、私は毛布に包まり、彼の腕に抱かれながら、彼の肌を通して感じる温もりを、私は暫くの間感じ続けた。
637容量間に合うか分からないけど埋め投下:2006/07/11(火) 22:02:21 ID:h9U+Qm93
まだ目醒めない彼の腕の中で、私は彼の胸にそっと触れた。すると、彼はその手を空いている手で握ってきた。
「…目が醒めたのかい…おはよう、ティト」
その時、私は彼――クレインが、既に目覚めていた事を知った。私は、自分でも分かる位、顔を赤らめて返事を返した。
「…まだ起きるには少し早いみたいだけれど…どうする?」
そう言われ、私は部屋の時計に目を向けた。確かに、まだ起きるには少し早かった。
『どうする?』私は、言葉を返す代わりに、彼の胸に顔を埋(うず)めた。彼は何も言わず、そんな私に腕を回し、優しく抱き締め
てくれた。
そして、その温かい手で、私の髪を優しく、慈しむように撫でてくれた。
「……ティト……愛しているよ……」
「…はい…私も…貴方を愛しています……」
「…ティト。貴方じゃないよ?」
その言葉に、私はクスッと笑うと、彼の望む通りに言った。
「すみません…クレイン……」
そして私達は、目覚めの口付けを交わした。気持ち良くて、身体中に幸せが染み渡る様な、長い、長いキスだった……
638千葉犬:2006/07/11(火) 22:06:31 ID:h9U+Qm93
以上です。いつも長い作品しか投下していないので、たまにはこのくらいの物を
投下した方がいいと思ってしました。
まだ少し容量が残ってますね。残りは他の方に埋めをお願いします。
ではこの辺で。千葉犬でした。
639名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 07:15:05 ID:NfANKTXG
ち…千葉犬さ〜んGJです!
クレティト正直興味無かったけど、好きになりましたよ〜
レソの続きも楽しみに待っています☆
640名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 13:40:39 ID:JLMT7a48
ティルテュ×アゼルが見たい
641名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 16:54:00 ID:oJ0Bi6KV
>>640
倉庫にあのマシンタソの名作があるよ。
642人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/07/21(金) 01:50:01 ID:eSIH46rG
埋めついでに、ちょっとだけカップリング考察。
とりあえず今回は、おいらの好きなカップルで。

@ギィ×プリシラ

このカップリングのキーワードは、『童貞と処女』と『10代の青臭い性欲』。とにかく、これに尽きます。
皆さんも想像してみてください。10代・・・子供から大人へと変わる時期。体つきもそれに合わせて、男はがっしりした筋肉質な体つきになり、
女は子を産むために、骨盤が広くなり、胸が出て、お尻が大きくなる。
異性を意識し、性に興味を持ち始めるのも、この頃。当然、セックスにも強い興味を持っている。とはいえ、まだ若いので、もちろん経験はない。

そして初体験・・・・・・童貞と処女。お互いに、初めて。まだ見ぬ大人の世界への、第一歩。
恋を楽しむと言うよりは、快楽自体を楽しむ二人。

そして・・・10代の性欲は、とどまるところを知らない。

この二人の場合、一旦交わってしまうと、あとはひたすらにやりまくり!だと思うのですが、皆さんはどう思います?

ギィプリが嫌いという方もいらっしゃるかとは思いますが、個人的には大好きなカップリングです。

Aシャナン×パティ

王道ではありますが、この二人も個人的に大好きなカップル。何か初プレイ時からはまった。
この二人って、何となくアンジェリークの『闇の守護聖』クラヴィスと、『女王候補』アンジェリーク(リモージュ)に似ていますよね。
黒髪ロン毛男と金髪娘。そして、暗い過去を持ち、人生に疲れ果ててしまった男を、その輝くような明るさで、明るい未来へと導いていく少女。
う〜ん、萌え〜!

シャナンは、そんな明るいパティが愛しくてたまらないので、気がつけば子だくさんに。

最初の子は、当然できちゃった婚。
戦いが終わってイザークへと帰るシャナン。その傍らには、ぽんぽんが大きくなったパティちゃん。
そして、イザークで挙式。その後、少し経ってから、パティは出産する。
最初の子は黒髪の男の子で、バルムンクの継承者。それからしばらくは、パティの育児が忙しい時期。
そして一年ぐらいした頃、「もう一人欲しいな。」と子供を仕込む。
そして、最初の子から二年後、第二子出産。
今度は女の子。母親譲りの金の髪。
翌年、第三子出産。この子も女の子で、今度は黒い髪。
シャナンはその子に、『アイラ』と名づけた。由来はもちろん、叔母の名前から。
で、その翌年、第四子出産。女の子で、金髪。
さらにその翌年、第五子出産。女の子で、黒髪。
こんな調子で、金と黒が交互に産まれる。そして、気がつけば、子供は13人。

兄と、12人の妹。

「お兄ちゃん、大好き♥」

失礼しますた。
643名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:30:08 ID:Zpu1zOF0
>>642
だみゃ〜ん氏何でこっちにこっそり書いてるんだよw(*^ー゚)b グッジョブ!!
その3はないの?
644名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 21:41:55 ID:XFrjKunX
埋めネタその2。えらく個人的な妄想交じりですみません。

@アマルダ×スルーフ
完璧超人とまでは行かないまでも、剣A杖Cと何でもこなせる器用なアマルダ将軍。
ただでさえ一目置かれている上に、女性の将軍ともなれば、
心に抱えた悩みを打ち明けられる仲間など周囲にいなかったのでしょう。
だから帝国軍での彼女の評価は、クールビューティーという言葉が最も適切だったのでしょう。

その反動かスルーフ司祭の前でだけ女の子に戻って、思い切りワガママを言うアマルダ将軍。
普段の冷静な物腰も、他人と距離を置いた言葉遣いもかなぐり捨てて、
「ちょっと私の悩み聞いてよ」と司祭に絡むアマルダ将軍の姿は、想像しただけでかなり萌えます。
エヴァでいう所のミサトさん萌えがちょっと入っているかも……。

Aオルソン×モニカ
オルソンの健気さ、一途さが印象に残りました。
主君や祖国を裏切ってまで、不器用な愛を貫くオルソン。
『愛ゆえに、人は苦しまなければならぬ!』の名ゼリフを地で行くオルソンの態度は、
聖魔のシナリオや支援会話をも凌駕する異彩を放っていたような気がします。

なお彼と正面対決する十六章から、フィールドBGMが変わっています。
サビの部分が勇ましいながら、どこか悲壮感漂う名曲『真実 絶望 そして希望』。

だけどオルソンの行く手に希望なんてない!あるのは絶望だけです!
だってモニカはもう……。
645名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 15:15:05 ID:Ox84OkCZ
オルソンって聞くとイリオス思い出しちゃうトラ7世代
646人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/07/24(月) 22:40:16 ID:kmR8Wa+F
Bユアン×アメリア

何かゲーム初プレイ時に、たまたまこの組み合わせでくっつけたら、EDがすごいインパクトだったw
それ以来、このカップルは大好きです。
「えへへ。スカートの中、見えちゃった♪」
この数年後に、ユアン君はその中身までも見てしまうのですよ。それどころか、その感触までも味わってしまうのですよ。
こ、このクソガキ・・・・・・でも好き。
但し、ロス、フランツ、デュッセルとかとのEDも非常に捨てがたいわけで・・・・・・
そんなときはどうしても輪姦になってしまいます。アメリアたん、ゴメンw

Cロイ×リリーナ

どちらかというと、自分はロイを浮気者として書く傾向がありますが、実はすごい好きなカップルですw
やっぱり恋は障害が多いほうが燃えるって。まあ、「あたるとラム」の構図に近いものがありますな。
そう言えば、おいらの初投稿作品が、このカップルだったんだよねえ・・・・・・今読み返してみても、やっぱり駄作ですorz

Dレイ×ソフィーヤ

個人的には、ソフィーヤはすごく萌えですw何か弱々しくて、守ってあげなきゃと思わせるようなその儚いふいんき(なぜか(ry)
ソフィーヤの儚さと、レイのツンデレが、ほどよいハーモニーを奏でて、お互いの個性をより引き立たせる・・・・・・正直、すっげー萌えw

Eエイリーク×ゼト

ゼトいいですね。現実家で。理想家で、危なっかしいエイリークを、陰で支えるその忠臣ぶり。
あんだけ苦労したんだから、ED後は是非とも幸せになってほしいものです。
子供は何人欲しい?
ゼト「う〜ん、一人か二人がいいですな」
エイ「たくさん欲しいです。ねっ、ゼト?」
ゼト「・・・・・・(真っ赤)」
やっぱりエイリークの方が、肉欲強そう・・・・・・w

プリシラといい、エイリークといい、どうしてお姫様は・・・・・・w
647人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/07/24(月) 23:44:12 ID:kmR8Wa+F
産めついでに・・・・・・

皆さんは、『ネット上の駄目なエロSS』スレというのをご存知だろうか?
自分としては、結構いい勉強にはなるので、たまに見に行っているのですが・・・・・・
まあ、たまに自分の作品が貼られているのは困りものですけど、大抵貼った人が叩かれてます。
まあそれは置いといて、そのスレの中で、気になる記述を一つ。以下コピペ。

エロ小説投稿大手サイト”DingDongDong”(以下DDD,現在は消滅?)では、
投稿された全ての作品を掲載しており、正に玉石混交の様を呈している。
そのDDDでも底辺を争うと言われる……

■カー@氏
ttp://www.tomato.sakura.ne.jp/~ddd/ddd/novel/t00138.htm
ttp://www.tomato.sakura.ne.jp/~ddd/ddd/novel/t00666.htm
初代スレに登場して以来、このスレの話題を独占し続けて来た ネ申 。
誤字脱字の目立つ文体の壊れっぷりと、エロSSなのにエロシーンをぶっ飛ばす
ネ申独特のテンポで読者を魅了する。

この、『エロSSなのにエロシーンをぶっ飛ばす』という部分に、俺はたまらなく魅力を感じた。
『エロSSなのにエロシーンをぶっ飛ばす』・・・・・・何て斬新な考え方だろう。やはり邪神様は、俺らの想像を遥かに超えていらっしゃる。
そうだ!不肖この俺も、この邪神様にあやかって、『エロSSなのにエロシーンをぶっ飛ば』してみよう。

そうしてできたのが、Part22スレの実験作品、通称『ギシギシアンアン』なわけです。

これで埋まったかな?
648名無しさん@ピンキー
あと1KBっぽいw
埋めにはもったいない投下だったなー