幻想水滸伝エロ妄想スレPart11

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1名無しさん@ピンキー
2http://love3.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1142817497/1:2006/04/10(月) 19:05:51 ID:+g8Oz/P7
ああっ、もう便意ッ!
ぁあ…便意催すっ、便意催しますうっ!!
ベッ、ベンッ、便意便意便意ィィィーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
便意ッ!便意イイイイーーーーーーッッッ…便意ッ!
便便便便便便意イイイイイイッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ベッ、ベンッ、便意ィィィッッ!!!
便意便意イッッ!!便意便意ッッ、便意便意便意ィィッッ!!!
おおっ!便意ッ!!ベッ、ベンッ、便意ッッ!!!便意催してるうっ
ああっ、もう便意ッ!!便意いいいーーーーっっっ!!!
便意イッ!便意ッ!便意便意便意ィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱい便意催してるゥゥッ!
便便便便便便便意ぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!便意便意便意ィィィッッ!!
便便便 糞糞糞 糞便糞便糞便んんんんんんんんっっっ!!
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出ないっ、ウンチ出ませんンンンっ!!
いやああああっっっ!!張ったおなか見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
んはああーーーーっっっ!!!べッ、ベンッ、便秘ぃぃぃぃぃッッ!!!
ムリムリイッッ!!無理無理ぃッッッ、カチカチカチカチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ出てぇっ
ああっ、もうダメッ!!下剤いいいいいーーーーっっっ!!! 本屋で立ち読みぃぃぃぃっ!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ溜めてるゥゥッ!
吹き出物ぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!
ぁあ…ウンチ出てっ、ウンチ出しますうっ!!
いやああああっっっ!!浣腸見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンチッッ!!ウッ ウッ ウンチィィィィィィィィィィィーーーッッ!!
35@お茶:2006/04/10(月) 19:16:01 ID:Wrtz+FV9
何か変なの沸いてる。sage忘れたせいか…スマソ。

そして前スレで言ってたマリハヅ投下してみます。
マリノ→ベル×ハヅ前提、暗い系、レズ苦手な人はスルーして下さい。
あと、マリノがちょっと可哀想な話なので(ベルハヅ前提なのだ)、
そういうのが苦手な人もスルーして下さい。
4マリノ×ハヅキ 1:2006/04/10(月) 19:17:23 ID:Wrtz+FV9

─────────みてしまった。
「お休みなさい、ハヅキさん」
彼はそう言って、目の前の小柄な少女にキスをした。細い肩を抱いて。
今までに見たことのないような優しい笑顔を向けて。
「ああ……気を付けて戻れ」
少女…ハヅキもまた、みたことのないような可愛らしい笑顔で、
恥ずかしそうにそう答えた。
その姿を見た女ならば、今の今まで、ハヅキが何をしていたのか。
正確には、誰と、何をしていたのかなんて、一目でわかる。
いつもきりっとした涼しい顔をしているハヅキが、
歳相応の少女のように頬を赤らめ、目の前の男───ベルクートに、甘えるように口付けを返す。
それは、きっと誰が見たって、恋人同士が逢瀬を惜しむそれにしか見えなくて。


近いんだから、大丈夫ですよ。ベルクートはそう言ってハヅキの頭を撫でた。
そうして、二人は別れた。わがままを言って、無理やりに近くにおさまったハヅキの部屋から、
ベルクートの部屋まではそんなに距離がない。
「四六時中監視する」と言う言葉通り、彼女はいつもベルクートの傍にいたのだ。
────そう、こんな、夜のひとときまで。
5マリノ×ハヅキ 2:2006/04/10(月) 19:21:25 ID:Wrtz+FV9
先に出会っていたのは、わたしの方なのに。
マリノはきつく唇を噛んだ。涙が零れる。
時間だけで言うならば、先に出会っていたのはハヅキの方かもしれない。
けれど、二人が再会する前にマリノはベルクートと出会って、恋をした。
辛いこともあったけれど、ベルクートはいつもマリノに優しかった。
だから、気が付かなかったのかもしれない。

誰にでも平等に、公平に優しさを向けるベルクート。
その優しさに安心して、彼の本心を全くわかっていなかったのかもしれない。
安心していた。優しくされるのが嬉しくて、幸せだった。



「どうしてハヅキさんなの…?」
廊下に取り残されたマリノは、閉ざされたハヅキの部屋の扉をきつく睨み付けた。
「どうして、私じゃないの…?」
ゆっくりと、その扉へと歩み寄る。

幸せそうな二人の顔が頭を過った。二人とも、この部屋の中でずっと一緒に────…


『そんなの嫌!』
ほんの一瞬、その光景を思い浮かべてしまい、自らの想像にひどくショックを受ける。
憧れの男が、よりによって自分の嫌いな女と愛し合っている姿なんて、例え想像の中でも見たくなんてなかった。
くやしい。マリノは思わずしゃがみ込んで嗚咽を洩らす。
もしかしたら、ハヅキに気付かれるかもしれない。別にそれでもよかった。
問い詰めて、引っぱたいてやるくらい許されてもいい筈だ。
ずっと好きだったのに。知らないうちに取られてしまったのだから。
6マリノ×ハヅキ 3:2006/04/10(月) 19:22:37 ID:Wrtz+FV9
「────そうよ」
ふと、マリノはある事を思い立ち、ゆっくりと立ち上がる。
扉に手をかけると、鍵はかかっていなかった。軽く押すと抵抗なくうっすらと扉が開く。
「わたしだって…ベルクートさんのことが好きなんだもの…」
うつろいだ瞳に妖しい光を宿しながら、マリノはゆっくりとその扉を押し開いた。




ハヅキは壁に背を当て、そのままずるずるとその場に崩れ落ちるように座り込んだ。
別れ際の口付けの感触が、温もりが、まだ残っているような気がした。
口付けだけではなく、その前の営みを。触れる手を、熱い肌を、声さえもが鮮明に蘇る。
ハヅキにとって、初めての経験だった。
それがベルクートであった事は、嬉しくもあり気恥ずかしくもあった。
明日からどんな顔をして会えば良いのだろう。
きっとどうしても重なってしまう。どんな顔をされても、先程までの一人の男としての顔と。
思い出すだけで下肢がじわり、と熱くなる。今朝までは何も知らない清い体だった。
それが今は───。思い出せば思い出すほどに熱くなる。今頃になって再び訪れた快楽の余韻に、
ハヅキは自らの身体をぎゅっと抱き締めるようにして蹲る。身体が熱い。あれほど求め合ったというのに、
足りないなんて。もっと欲しいと思うなんて。どれだけ自分は淫らな女なのだろう。
ハヅキは切なげな息を吐く。秘所が疼く。
まるで体内に残された情交の証が熱を放っているかのような錯覚を抱いた。
7マリノ×ハヅキ 4:2006/04/10(月) 19:24:21 ID:Wrtz+FV9
いけない、そう思いながらもハヅキは寝間着の裾にするり、と細い手を忍ばせ、
疼きの止まない秘所にそっと触れる。
「んっ…」
情交の後、湯を使うことも拭うこともしていなかったハヅキのそこは、
まだ───否、また、というべきだろうか、濡れたままだった。ハヅキは恐る恐る敏感な肉芽に触れる。
「あ…っ」
息が漏れる。指先にコリコリした感触が伝わり、同時に痺れるような快楽が広がった。
男と交わるのは勿論、自慰の経験もなかったハヅキにとって、これが初めての自慰行為だった。
そのまま更に指を進め、たっぷりと蜜を垂らすそこに触れた。
指が動くたびにくちくちと淫らな音が零れる。ぎこちない手つきで自らの秘所を弄ぶ。
先程、ベルクートがそうしたように。触れられたその時を思い出しながら。
「あ…っ、ふ……あぁ…っ」
ほんの少し躊躇いはしたものの、ハヅキは思い切ってゆっくりと自らの指を内部に沈める。
加減がわからないのでそれほど深くは挿入せず、入り口を軽くかき回すように動かしてみる。
自分自身の身体なのだから、自分の何処が快いのかはハヅキ自身がよく判っている筈だった。だが、自らの手でそんな奥まで触れることをほんの僅かに恐れ、控えめな動きでゆるゆると入り口のあたりを刺激しては、その甘い快感に酔った。

性的なことに一切の経験がなかった為、自慰さえも余裕がないハヅキは、
所を弄るので精一杯だった。快楽を求めて指を動かすたびに伝わる水音に、
ゾクゾクと身体が震える。抑えていた声さえも次第に露わになる。

はしたないと、頭のどこかでこの行為にブレーキをかけようとする気持ちはあった。
だが、あまりにも深い身体の欲求に、そんなものが叶うわけもなく─────。
8マリノ×ハヅキ 5:2006/04/10(月) 19:25:40 ID:Wrtz+FV9
「ぁ…んっ、ぅ……ベルクート…!」
その名を口にした途端、ハヅキの身体が大きく跳ね上がった。絶頂を迎えたのだ。
細い体が強張り、次第に力が抜けて行く。
先程まで秘所に触れていた手をだらりと投げ出して、肩で息をする。
まさか、こんな所で、こんな事で、達してしまうなんて。何とはしたないのだろう。
こんな姿を見たら、ベルクートはどう思うだろう?そう思うとハヅキは泣きたくなった。
頭の中がぐちゃぐちゃで良く判らない。

ただ、もう一度抱いて欲しいと思った。先程別れたばかりなのに。
もう一度、あの温もりを与えてほしいと思った。
部屋へ戻ることを勧めたのは自分だ。要らぬ詮索を受けたくなかったが為に、
何よりベルクートが、自分との関係を知られて困るようなことがあればと思い、部屋へ戻らせたのだ。
ベルクートにしてみれば、愛しい女と抱き合ったという事実は変わらないのだから、
誰に何を言われようと気にはしないのだが。

でも会いたい…もう眠ってしまっただろうか?
幸いなことにベルクートは、戦でも多くの功績を上げている故か、個室を与えられている。
眠っていたら諦めよう────そう思いながら立ち上がった。




「……?」
扉を開けようとしたその時だった。外から扉が押し開けられたのだ。
ベルクートだろうか…とほんの一瞬思ったが、すぐにそうではない事を知る。
そこにいたのは、マリノだった。昼間会った時と同じ、
宿のカウンターに立つ時の、いつものマリノの姿。
9マリノ×ハヅキ 6:2006/04/10(月) 19:27:45 ID:Wrtz+FV9
「な……何だ、こんな時間に…」
何の用だ…と、その言葉をハヅキは飲み込んだ。様子がおかしいというのが一目でわかったからだ。
どこか虚ろで、それでいて真意を知らせぬような、失礼な言い方だが不気味な目。
何故かはわからないが、危険だ。
そう直感したハヅキは身を翻そうとするが、それよりも早くマリノに腕を掴まれてしまう。
いざとなればハヅキの方が武芸に通じているだけに強く、簡単に振り払うことはできるだろうが、
マリノの異様な様子に呑まれてしまったのか、掴まれた腕を振り払おうともがきはするものの、
無駄な抵抗となってしまったまま、部屋の中程まで詰め寄られてしまった。

「離せ、何のつもりだ!」
いつもの朗らかで愛らしい姿からは想像できなかった。
無表情のまま、真っ直ぐにハヅキの顔を見つめる青い瞳は、
生気が灯っていないようにさえ感じた。
確かに、マリノに嫌われているという自覚はあったが、こんな事は初めてだ。

「ベルクートさん…さっきまで、ここにいたでしょ?」
「な…」
何故。そう問い返そうとして口を噤んだ。最も、もう手遅れだろうが。
明らかに「何でそれを知っている」と言うような反応をしてしまったのだから。
マリノも当然それに気付いたはずだ。ならば、下手に隠し立てすることもない。
マリノはベルクートと親しく付き合っている人間の一人だ。話しても───ハヅキはそう思った。
ハヅキ自身には全く悪気はない上に、決してわざとではなく、マリノが
ベルクートを特別な異性として好いている、とは気付いていなかったのだ。
ベルクートは勿論だが、マリノも同じように、誰にでも優しく、
心からの思いやりをもって接する女性だった。つまり、同じようなものだと思っていたのだ。
少なくともハヅキ自身は。
10マリノ×ハヅキ 7:2006/04/10(月) 19:30:38 ID:Wrtz+FV9
「隠さなくてもいいの。私、見てたから」
この部屋から、ベルクートさんが出て行くのを、見てたの。マリノはそう繰り返した。
腕を掴む力が強くなる。痛みにハヅキが眉を顰めた。
「ベルクートさんと……したんだよね?」
マリノの視線が、初めてハヅキの眼から外れ僅かに下を向く。首筋に残された赤い痕。
鎖骨や、乱れて僅かに覗いた胸元にも、見受けられた。
ハヅキは視線の先を知り慌てて肌蹴かけていた胸元を、布を掻き寄せて隠す。
既に見られてしまったのなら意味はないのだが。

「…何の、ことだ」
今更、その上相手は明らかに気付いている。
けれどハヅキはそれを正直に言う気持ちにはなれなかった。
マリノの様子がおかしいという事だけでなく、
ただ、誰にも知られたくないと思ったのだ。
それがどんな感情から来るものかはわからなかったが、特にマリノにだけは知られたくないと、
その時初めて思った。
「どうして隠すの…?そんな嘘ついてもわかるんだから!」
初めてマリノの表情が変わった。打って変わって怒りの表情に変わり、
空いている方の手で乱暴にハヅキの胸元を隠す手を掴み、力任せに引っ張った。
突然のことと、予想しなかったマリノの力の強さに抗いきれず、
ハヅキの胸元が先程よりも大きく肌蹴られた。
形のよい乳房が寝間着からこぼれて揺れる。そこにも、幾つもの痕が残されていた。

「私だってずっと、ベルクートさんの事好きだったのに…!」
マリノの表情が、今度は悲しげに歪む。色恋の鈍さでは軍でも1,2を争うハヅキでも、
ここまできて、漸くマリノの言わんとしている事に気がついた。
そして、マリノの気持ちにも。
そんなマリノに見られてしまうとは、迂闊だった───自分は却って余計なことをしたのだ。
自分が不用意だったばかりに、傷つけてしまった。ハヅキは申し訳ない気持ちになる。
結果こそ同じではあるが、こんな現場を目撃してしまうのと、
そうでないのとでは傷の深さも違う筈だ。
…だからといって譲るつもりはないが。好意を寄せているからこそ、操を捧げたのだから。
では、マリノには何と言えば良いだろう?
経験浅い、というよりも何もかもがはじめての経験のハヅキには、いきなり重過ぎる修羅場だ。
どうしたらいいのか判らない。
11マリノ×ハヅキ 8:2006/04/10(月) 19:32:01 ID:Wrtz+FV9

「ずるいよ、ハヅキさん…私、私だって…!」
「マリノ…」
ほんの一瞬、ハヅキの警戒が解ける。
その時、マリノはまるでそれを待っていたかのように、ハヅキをベッドへと突き飛ばした。
倒れたハヅキの上に、まるで男がそうするかのようにのしかかり、両腕を掴み抑えつける。
マリノの表情はまたここへ入ってきた時と同じ、感情のこもらないそれに戻り、瞳には妖しい光を宿していた。

「ハヅキさん、いっぱい可愛がってもらったんだよね…?気持ちよかった…?」
妙に甘いその声に、ハヅキはまるで背筋が凍りついたかのような寒気を覚えた。
───まさか。有り得ない。ベルクートが好きだというのはよく判った。
だが、それとコレとは全く関係がないはずだ。
第一、そう思うなら私ではなくベルクートにそうすれば良いではないか。
…叶う相手ではないだろうが。だが、それでもそっちの方が道理に叶う。
混乱して動けないハヅキに、まるで追い討ちをかけるようにマリノは笑ってみせた。
優しい、可愛らしい笑顔だった。そして、それが逆にハヅキの恐怖に拍車をかけた。

「ずるいよ…独り占めするなんて。……ねえ、私にも、分けて?」
言うなり、マリノはハヅキの唇を、自らのそれで塞いだ。
12お茶:2006/04/10(月) 19:33:14 ID:Wrtz+FV9
とりあえずここまでです。導入だけでやたら長くてスマソ。
改行もなんか変で読みにくい…。
続きは明日の夜あたりに投下します。
13群島好き:2006/04/10(月) 19:36:29 ID:vqnzlzZC
>>1乙!そして百合GJ!
自分も飯食ってから投下します。
14名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 19:53:13 ID:CKcxngsm
スレたて&新作GJです。
続き期待してますー。
マリノ気の毒というより、ハヅキかわいい。ごめんよマリノ。
15群島好き:2006/04/10(月) 20:22:23 ID:vqnzlzZC
では前スレ791からの続きです。
前にも言いましたが陵辱物、嫌な人は気を付けて下さい。
16群島好き:2006/04/10(月) 20:23:08 ID:vqnzlzZC
「おら、さっさと歩け!」
まさかこんな風に戻ってくるとは―ルセリナはそう思った。
用事を全て終えて城へ戻ろうとした帰り、運が悪く敵の部隊に見つかってしまった。
演習でもあったのか大部隊であったため、逃げ切る事も出来ず、こうしてレインウォールへ連行された。
剣を持たぬ彼女に反抗など出来る筈もなく言われるまま従った。だが――
「で、ですがこんな格好で街の中になんて…」
今のルセリナの身を包むのは下着のみ。兵士達に卑猥な目つきで見られるだけでなく、街中でもその姿を曝せと言うのだ。
「はっ!いいじゃねぇか、バロウズの令嬢の恥ずかしい姿をとことん見てもらいな!」
「そ、そんな…」
彼は知っていた。ルセリナの正体を。
既に全ての国民がバロウズの非道を知っている。その罰だとでも言わんばかりに兵士達は彼女を歩かせる。
  見ろよ、バロウズの娘だ…
  はっ、いい気味だぜ…
  奴もあんな目にあっちまえ…
  死んだほうがマシだと思わせろ…
その街に以前のような活気はない。多くの者が自らの利益を求めつつも栄えていた街の面影はない。
あるのは憎悪、嫉妬、悔恨、そして全てを引き起こしたバロウズへの呪詛があった。
ルセリナは羞恥に耐えながらも故郷を見る。
自分を見る目は憎しみ、欲望。どの住人にも生気がない。
どこからかは壊れた笑い声が聞こえる。
涙が出て来る。そして実感させられる。これが私への罪なのだ。
「ここだ、入れ」
連れられた先は通りより離れた河を挟んだ高台、窓も全て塞がれた家だった。
背筋を悪寒が走る。ここは何か危険だ、と。
「さっさと奥へいけ!このアマッ!」
だがルセリナに拒否権はない。首に繋がれた縄をひかれ入れられる。
むわっ、とした蒸し暑さを感じる。不快な臭いもする。
「おい、新しい奴を連れてきたぞ」
最奥のドアの前へ連れて行かれる。本能がここには入るな、開けるなと告げる。
ドアを開けた先、ルセリナはまず熱を感じる。次に生臭い臭い。
そしてその目に映ったのは、三人の男に嬲られる女。その周りにはまだ数人の男が居る。
犯されていた。嬲られている女には所構わず精液が付着しその目は虚ろだ。
ここは肉欲の館。レインウォールの狂気の果てがあった。
17群島好き:2006/04/10(月) 20:23:52 ID:vqnzlzZC
「ひっ!いや、いやっ!いやあぁーっ!!」
少女にこの光景は強烈過ぎた。男と女の関係を知っていてもこの異常さに耐えられる訳もなく。
ただ錯乱し恐怖の声を上げる。
「くそっ…うるせぇな。っておい結構イイ女じゃねぇか」
「おうよ、しかもあのバロウズの娘だぜ?いくら犯っても心が痛まないぜ?」
「ぎゃははっ、違ぇねぇ!さっさと連れて来いよ?」
品性の欠片も感じさせない声で笑い合う。
「おい、この女はどうする?」
「そいつもう全然反応しなくてつまらねぇんだよな。家の前にでも捨てとけば他の連中が拾ってくれるだろうよ」
「う…あ…」
ルセリナと入れ違いに犯されていた女は外に連れて行かれる。汚いモノにでも触れるように。
「いや…いやぁ…」
怯え震えるルセリナを男達は輪を作り、中心に投げ込む。
「この反応、いいねぇ。最近は反応薄い女ばっかりでつまんなかったからなぁ」
「しかもホントイイ女だぜ。貴族の女を犯せるなんてここは楽園だなぁ」
「ちゃんと働いてさえいれば、女を抱き放題だもんな。ここ離れたくねぇよな」
その言葉にルセリナがはっとする。
「まさか…さっきの人は街の…?な、なんて事を!」
外道の行いにも男達は平然と答える。
「何言ってやがる!悪いのはお前らバロウズじゃねぇか!」
「そうそう、悪い事したらちゃんと罪を償わないとねぇ〜」
「俺たちゃ、そのお手伝いをしてるだけだもんな!ひゃははっ!」
不条理を平然と言い切る。
「だからと言って街の者を…!」
「あ〜もう、うるせぇなぁ。俺たちはすっきりできればいいんだよ。もうやっちまおうぜ」
「ひっ!いや!来ないでっ!!」
近付く男達に後ずさりするものの、輪の中では逃げ場はなくすぐに体を捕まえられる。
何本もの男の手がルセリナの体を這いずり回る。下着は剥ぎ取られ露になった乳房を、股間を遠慮もなく触られる。
「いやぁっ!やめてぇ!誰か、誰か助けて!」
その叫びに応えるものは誰一人としていない。
ルセリナに欲情し興奮している男達はその悲鳴をもスパイスとして行為を加速させる。
「いぎっ!?いた、痛い!いやぁ!」
既に胸はいびつに歪んでいる。足は舐められ、膣に指を入れられる。
相手の事など一切考えずにモノのように弄ぶ。
「ほら、咥えな」
口の中に男のものが入れられる。
「むぐっ!?うぅ〜!もごっ!?」
「ははっ、いい気味だ!ほら手も使え!」
両手にも肉棒を握らされる。その間も体を這いずり回る手は一向に減った気配がない。
「よ、よし、まずは一発目だ!」
口の中に液体が流れ込む。生臭く喉に絡みつく。
それは口の中だけでなく周りからも顔に出される。
「うえぇ…げほっ、ごほっ!いやぁ…やめてぇ…」
「ひゃはっはっ、いい顔になったなぁ」
男達が笑う。何が楽しいのか、ルセリナには理解出来ずただ泣くことしか出来ない。
18群島好き:2006/04/10(月) 20:24:25 ID:vqnzlzZC
「よーしっ、俺が最初だ!お前ら体押さえろ!」
「しょうがねぇなぁ。おい、あの薬忘れんなよ!」
それでも男達の陵辱は止まない。体を押さえられ足が開かれる。
そこでルセリナは今日一番の恐怖を味わう。
「いやっ!それだけは、それだけは!お願いですからっ!!」
「安心しなよ。これ飲みゃ大丈夫だからよぉ」
そう言われて口に何かを入れられ、飲まされる。
「い、今…何を…」
「心配すんなって。ただの妊娠しにくくなるような薬だ」
妊娠。その言葉がより一層ルセリナの恐怖を煽る。それはつまり――
「だからいくら膣中に出しても問題ないってこった!ぎゃははっ!」
「やだやだやだ!助けて、殿下ぁっ!!助けてぇっ!!ファルーシュ様ぁ!!」
錯乱したように叫ぶ。こんな人達になんて。ただ愛する人の名を呼ぶ。救いを求めて。
「王子様ぁ?そうか、残念だったな。ほらよ、っと」
「ーーーーーーーっ!!」
衝撃が走る。体に突き刺さる痛み。救いはないのだと知る。
「あ……かはっ……」
声にならない悲鳴を上げ、息も絶え絶えになる。
「おや、初めてだったのか。そいつは悪い事したなぁ。
 てっきり向こうでは王子様に足開いてるもんだと思ったんだがなぁ」
「そん、な…こと…してな…」
男が腰を動かすたびに激痛が走る。大して濡れてもいないのだから当然だ。
しかし男はルセリナを省みることなく欲望に忠実に動く。
「うあがっ!?やめっ、いたい、本当にいたいのっ!」
何度そんな遣り取りをしたのだろう。涙は止まらず声は掠れる。
男達はニタニタと笑いながらルセリナを見下ろすだけだ。
「そろそろ、出すぞ…!」
「ひっ!?いやだ、だめっ、せめて、そとにっ!」
それに返答はなく男はただスピードを上げてルセリナの奥底に打ち付ける。
男の体の動きが止まった瞬間、
ドクドクドクッ
「い、いやああぁーーーっ!!」
願いは無残にも崩れ去った。
19群島好き:2006/04/10(月) 20:25:03 ID:vqnzlzZC
「う、あぁ…殿下…ファルーシュ殿下ぁ…」
何よりも恐れた事態に、ルセリナは愛する人の名を呼びむせび泣く。だが悪夢はまだ続く。
「ったくいきなり中出しかよ。後の奴の事も考えろよ」
「わりぃわりぃ、あんまり気持ちよくてな。でもこれで滑りが良くなるじゃねぇか」
聞こえてきた言葉は絶望への道標。
「え…?あとの…やつ…?」
「何だお前、ここに何人いると思ってんだ。全員で回すにきまってんじゃねぇか」
  全員で。今と同じ事を。まだ終わらない。
「いやぁ!もういやぁっ!!もうしたくないっ!!ファルーシュ様、助けてぇっ!!」
恐怖も混乱も最高潮に陥る。気が触れたほうがましだと思うほど。だがそう簡単に人は狂えない。
「はいはい、王子様はもういいから。あんなガキの事なんか忘れさせてやるからよっと」
「うああぁっ!?や、だっ、もうやっ!?」
「うるさい口は塞いじまおうなー。ほらしっかり、しゃぶってくれよ。」
上下からの責め。つい先程まで清らかな乙女には想像も出来ない狂乱の宴。
「うぐっ、むぐっ!?ひゃぶっ、じゅるっ……」
「ほらほら、よがってないで手も使えよ。終わんねぇぞー」
よがってなんかない!苦しいだけだ!と声を上げたかった。
だが彼女にはそれすら許されない。今彼女に出来るのは男達の欲望の捌け口となるだけ。
「こりゃ、まじで名器だぜ…。こいつ実は淫乱なんじゃねぇ?」
「あぁ、口の中もいい…うっ、出るっ…!」
ドクドクッ
再び飲み込まされる。口の中に入ったままでは息もままならないからだ。
「おえぇっ…、も、や…だ…んぶっ!?」
引き抜かれたと思えばまた次の肉棒が入り込み、休む暇などどこにもない。
今の状況は上と下にペニスを捻じ込まれ、両手にも握らされ無理矢理しごかされている。
乳房も男に咥え嘗め回され、何がいいのか素足を舐め回す者までいる。
果てには髪の毛でペニスを包んでしごいている者まで居る。
使わされていない所などない。男達にとってルセリナは肉人形でしかなかった。
20群島好き:2006/04/10(月) 20:25:38 ID:vqnzlzZC
ドクドクッ
既に何人膣中に出したのだろう。ルセリナには考える暇すら存在しない。
「むぐっ、ぷはっ!ま、た、中にぃ…もう…いやぁ…」
既に体力は限界で声をだすのも億劫だ。それなのに。
ズグッ
「うああっ!ま、だ、いる、の…?ひくっ、ぐすっ…」
それでも宴は止まず、
「ごぶっ!?ごくっ、ごくっ、うえぇ…もう、飲み、たくない…むぐぅ!」
ルセリナは弄ばれる。
「おい、そろそろ、ケツも使おうぜ。こっち向かせろよ」
また聞いた事のない単語が聞こえた。これ以上何をしようと言うのだろう。
そんな事を薄ボンヤリと考えていると体の位置を変えさせられる。
膣に入れている男が下に回り、それに乗りかかる格好になる。
「うああっ!もっ、と中にぃっ!?」
重力の関係でより中に抉り込む。
「よし、入れるぜ。口はしばらく空けとけよ。噛み千切られたりしたら大変だからな、ひゃははっ」
そう言いながら男のペニスが触れるのはもう一つの穴。
「ひいっ!?そこは、ちが、んんっ、やだ…や…そんなとこ…はいらなっ!?」
ズグッ
「あがああぁっ!?は…かふ…あ、あ…」
二本のペニスがリズムを違わせて出し入れされる。
「うがぁっ!?くるしっ、こんな、こんなの、狂ってる…」
「ははっ、ケツの穴もいい気持ちだ!お前さん変態の素質あるぜ?」
「そろそろ、大丈夫そうだな。ほら咥えろ!」
「むぐっ!?もごっ、ごぶっ、ぷはっ、ひゃ、ひゃめて…」
三つの穴が全て塞がれここに一つの陵辱の形が完成する。
「よし…出すぞ…!」
「オレもオレも。」
「よーし、チームワークの良さを見せてやるかっ!」
「んあっ、やだ…むぐぅ、じゅるっ、ぷはぁっ、やめてえぇーーっ!!」
ドクドクッ  ドクドクッ  ドクドクッ
声が館に木霊しただけだった。
21群島好き:2006/04/10(月) 20:26:20 ID:vqnzlzZC
「うおおっ…?」
ドクッ…ドクッ…
「ふぅ…出した出した。ついやりすぎちまったなぁ」
「オレもオレも。こいつ、気持ちよすぎるもんなぁ」
最後まで残った男達がそう呟く。ルセリナは――
「う……あ……」
時折ビクッビクッと体を痙攣させる。彼女の様相は実に惨たらしいものだった。
膣と菊門からは大量の、何人分もの精液が流れ出ている。
体と髪には精液が触れてない場所などないとばかりにこびり付いている。
空気を求める口からも、飲み切れなかった分が零れ出し溜りを作っている。
既にルセリナの頭には汚された事よりも、ファルーシュに申し訳ないと思う事よりも、
ただただ行為が終わったことへの安堵感しかなかった。
「ファ…ルー…シュ…さ…ま……」
「なんだぁ?まだ王子様ってかぁ?」
「よっぽど惚れてたんだな。まぁ、こうなっちまったら見向きもされなくなるだろうがな、ぎゃはっはっ!」
そしてルセリナは初めて殺意を抱く。生まれて初めて人を殺したいと思った。
だが憔悴しきった彼女には体を休ませることしか出来ない。
  許さない。必ず殺してやる。
だが悪夢はまだ終わらない。
ガチャッ
「おっ、やっと来たか」
「まったく今日も上官がうるさくてたまんなかったぜ。んで、そいつがそうか?」
「なんだよー、汚ねぇなぁ。次の奴の事も考えろよ!」
再び大勢の男が入ってくる。
「わりぃわりぃ、つい興奮しすぎてな。水でもぶっかければいいじゃねぇかよ」
「な…に…これ…なん…なの…?」
「へっへっへ、ルセリナちゃ〜ん、まだまだ可愛がってあげるからね〜」
「せっかく終わったと思ったんだろうけど、まだまだ兵士はいるからなぁ。」
「そうそう、もっともっとオレ達の精液飲ませてあげるからな、ひゃはははっ!」
理解が出来ない。何故私がこんな目に。マダオワラナイ。
「イヤアアアァーーッ!!!」
館のドアは無常にも閉じていった――
22群島好き:2006/04/10(月) 20:28:31 ID:vqnzlzZC
今日はここまで。続きは明日にでも。一応救いはある話です。
正直書いてて男の台詞がうざかった…。途中から減るのはその為。
23名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 20:48:25 ID:zwRYINzU
うああーーールセリナたんがああああ
早く、早く救いを
24名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 20:58:27 ID:c8gbNDh3
>>1
GJ!別れてすぐベルクートに会いたいハヅキ可愛いなー
マリノの狂気の行く末も楽しみだ。
自分もがんばってベルハヅ完成させねば。

>>22
うわああああああああああルセリナーーー!!!
>>23と同じ気持ちだ、早く助けてあげてくれ!!!


最近神々が降臨しすぎです。GJGJとしか言いようがないです。
25名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 21:21:53 ID:J3ezVack
 ∧_∧
( ;´∀`) 心が痛い
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
26名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 21:41:36 ID:4oyGvO3+
>>22
GJです。この後の展開に期待。
27義勇兵:2006/04/10(月) 22:31:53 ID:9YTXyv0q
>>22
GJです、どうかルセリナに幸せな結末を…

執筆完了、投下いきます。娼館シリーズ、ノーマ編「ノーマがんばる!」
ノーマ×客。
5のストーリー開始直前のお話。
28義勇兵:2006/04/10(月) 22:32:45 ID:9YTXyv0q
わたし、ノーマ!
「スゴい魔法使い」の人を探して旅をしてるんだ。
それというのもおかしな紋章の呪いでヒョウの姿に変えられちゃったエッちゃん…
わたしの幼馴染のエルンスト君を元に戻すためなんだけど、これが思ったよりも大変。
「自称」スゴい魔法使いの人はどこにでもいて、そういう人たちはわたしたちのことをネギしょった
カモかなにかと間違えてるんじゃないかって感じで、平気で適当なこと言ってお金だけ巻き上げようとしたりするんだよ。
最初の頃は何回かそういうのにひっかかっちゃったりもしたりして…
宿屋さんに泊まるお金もなくなって、エッちゃんにひっついて眠ったりしたこともあったっけ。
もともとそれまでもエッちゃんが一緒だとどこの宿屋さんも泊めてくれなくて、
わたしの部屋の窓の外にきてもらってこっそり毛布をかけてあげたりしてたんだけどね。
そのうちエッちゃんが言い出して、大道芸みたいなことをしてお金を稼ぎながら旅をすることになったんだけど…。

わたしは本当はあんまり気が進まないんだよ。
だってエッちゃんを見世物にしてお金をもらうなんて、やっぱりいい気はしなかったから。
凄く頭がいいんだね、ってお客さんはみんな言うけど、そんなこと言われてもエッちゃんは嬉しいはずないもん。
エッちゃんはヒョウじゃないもん。人間だもん。
なんだかエッちゃんばっかり苦労してるよ。
わたしがやることって言えば、エッちゃんが見せた芸に感心してお金を払ってくれるお客さんに
「スゴい魔法使いの人、知りませんか?」って聞くだけ。
そもそもエッちゃんがこんなになっちゃったのはわたしのせい。
満月の夜に、あるいは何か必要があって少しの間だけ人の姿に戻るたびに、
エッちゃんはそんなことないって慰めてくれるけど、やっぱり悪いのはわたし。
だから、もっとわたしががんばらなきゃだよ。
エッちゃんのためだもん、辛いことなんか…ううん、辛いことはやっぱり辛いけど、我慢しなきゃいけないもん。
だからわたしは…。


はあ、と一人溜息。
今までみたいなやり方じゃ、いつまでたってもエッちゃんを元に戻すことなんてできないって思ったから、
わたしは一つの決心をした。
ここはずいぶん大きな街。わたしたちはしばらくこの街に滞在して
本格的にスゴい魔法使いの人を探すことにした。
エッちゃんには夜は酒場に入って、噂話をいろいろ聞き込んでくるから待っててねって言ってある。
エッちゃんに嘘はつきたくないけど、ホントのことを知ったら絶対止めるに決まってる。
わたしが今いるのは、いわゆる娼館と呼ばれる場所。
前に街を歩いてたら、そういう職業の人と間違えられたことがあるんだよ。
慌ててそんなんじゃないって言ったら、だったらそんなまぎらわしいカッコしてんなって…。
その時は頭にきただけだったけど、それならわたしにもできるかもって思って面接を受けてみたら
拍子抜けするほどあっさり決まっちゃった。それはそれでなんか複雑だったけど、とにかくよかったよ。

ここにはいろんな立場の人が来る。
その中にはきっとスゴい魔法使いの人のことを知ってる人だっているはずだよ。
それにお金もたくさんもらえるし、これから旅をするのも随分楽になるはずだもんね。
むりやり明るい方向に思考を向けてみるけど、やっぱりそんなに簡単なものじゃない。
ここに来てからどれくらい経ったっけなあ。
思い出そうと指折り数えてみたけど、なんの意味もないと思いなおして途中でやめちゃった。
「ノーマちゃーん、ご指名よー」
ああ、またかあ。なにか手がかりだけでも見つかるならやる気もでるんだけどなあ。
「ノーマちゃーん?」
「はーい!」
上辺だけでも元気に返事。
とにかく今日もがんばってみるよ。
もしかしたら今度こそ手がかりがつかめるかもしれないもんね。
わたしは自分に気合を入れて、娼婦の控え室を後にした。
29義勇兵:2006/04/10(月) 22:33:28 ID:9YTXyv0q
「こんばんはー、ノーマでーす」
明るい挨拶といっしょに部屋の中へ。
人によっては挨拶の仕方が悪いっていきなり怒り出す人もいるから、とにかく元気に愛想良く。
「やあ、待ってたよ」
よかったー、わりと普通っぽい人だよ。
はっ! ちがうちがう、心配するのはそこじゃないよ。
わたしはスゴい魔法使いの人の情報のためにここにいるんだよ。
あらためて見ても、やっぱり見るからに普通そうな人だよ。今夜もあんまり期待できないかなあ…。
「へー、なんかエッチな服だね。ここの仕事着なの?」
「え、ううん、これは自前で…」
うーん、やっぱりわたしの服ってエッチなのかなあ。わたしはそんなつもりないんだよー。
「自前なんだ? そっかー、ノーマちゃんはエッチな女の子なんだね」
ぴらっ、とスカートをめくられる。
「きゃっ! もう、エッチだよー」
別にめくられても下はレオタードだから下着が見えるわけじゃないじゃん、とか
そもそも前で留めてないから最初から丸見えじゃん、とかは言いっこなし、だよ。
「ははは、オレもエッチか。ノーマちゃんといっしょだねー」
「あははは…」
なんか明るい人だなあ。
別にこんなところ来なくてもよさそうなのに。

「さーて、それじゃあ時間ももったいないし、はじめよーか」
「う、うん。あの、脱いだ方がいいのかな」
「いやいやいや、それには及ばないよ。こんなエロい服を見たら脱がしてみたくなるのがオトコってもんでしょー」
もんでしょーって言われても、わたし知らないよー。
エッちゃんはそんなこと言わないけどなあ。
「ふんふんふーんと…ノーマちゃん、ロリ顔のわりにオッパイ大きいよねー」
わざといやらしい手つきで胸を揉みながら、"彼"はニヤっと笑ってみせた。
そういえば名前も聞いてないけど、まぁいいか。わたしが聞きたいのは名前なんかじゃない。
「それそれそれ」
「きゃっ、きゃうっ、それだめぇっ」
「おっと、ノーマちゃんの弱点はこの可愛い乳首なのかなー? じゃあもっと攻めちゃおう」
「ひゃああっ…!」
きゅっ、と乳首をつまみあげられて思わず声が上がっちゃう。
その間に、彼はするするとわたしの服を脱がしていた。その手つきは随分慣れてるっぽい。
見かけによらず、こういうところに通いなれてる人なのかな。
「そーれ、オッパイちゃんのお出ましだー」
「あ、は、恥ずかしいよお」
別に演技じゃなくて、それはわたしの本心。
もう両手の指じゃ数え切れないくらいの男の人に見せたけど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいよ。
30義勇兵:2006/04/10(月) 22:34:08 ID:9YTXyv0q
「乳首ナメナメしちゃおっかなー」
ちゅうっ、ちゅうっ、とわざと音を立てて乳首に吸い付いてくる。
舌の動きもやけに滑らかで…やっ、ちょっと感じちゃうよ…。
「ちゅうっ、ちゅうううっ」
「そ、そんなに吸っても、オッパイでないよぉ…」
「おっとそいつは残念」
にやにや笑いながら、彼は私の手をとると自分の下半身の方へ導いていった。
「ほら、ノーマちゃんもオレの触って」
「う、うん…」
おそるおそるそこに触れると、そこはびっくりするほど硬くなってた。
ズボンのジッパーを下ろして中身を取り出すと、びんっ、と擬音をつけたくなるくらいの勢いで飛び出してきた。
「す、すっごい元気だよ…」
「私の愛馬は凶暴です」
「えっ?」
「いやなんでもない」
とりあえず肉棒に手を添えて上へ下へ擦り上げる。
ここのところ毎日やっていることだから、結構慣れてきちゃった。
その間にも彼の手は止まらずに、片手は胸を揉みしだきつつ、もう片方を股の間にそっと差し入れてくる。

「あっ、そこは…」
すっかり脱がされて隠すものはなにもないそこに、長い指がするりともぐりこんで掻き回す。
「ひあっ、あん、ああんっ」
「まだ余裕があるっぽいねー」
指の数が増えた。二本の指を別々に動かして、わたしの秘裂の中を縦横無尽に這い回る。
同時に固く立ち上がった乳首をこりこりと刺激しながら、首筋に舌を這わせて嘗め回してきた。
やっ、なにこの人…うまい…!
「やあんっ、気持ちい、気持ちいいよぉっ」
いくつものポイントを同時に刺激されて、思わずあえぎ声が出ちゃう。
普通そうな人に見えたのに、見た目どおりの人じゃないみたいだよー…。
「こっちはどうかな…っと」
「やあっ!?」
胸から手を離して、わたしの肌の上を滑らせながら指がお尻の方に移動した。
「そ、そこはやだっ! そこはやめっ」
静止の声はさらに秘所に飲み込ませた指の刺激でむりやり止められた。
お尻なんてやだっ…! そう言おうとするけど、与えられる刺激が強すぎて言葉にならない。
口からは意味をなさない喘ぎがひっきりなしに漏れるだけ。
「ひゃうっ、ひょこ、しょこ、そこ、はっ…!」
それでもなんとか言葉にしようとがんばってみた。でもやっぱりムリ…。
もうダメだよ…と観念した時、お尻の穴のギリギリまで迫っていた指がぴたっと止まった。
それと一緒に首筋を舐め上げる舌も、股間の指も止まる。
31義勇兵:2006/04/10(月) 22:34:50 ID:9YTXyv0q
「はあ…はあ…え?」
「いや、ゴメンゴメンちょっとやりすぎたかな。オレ、エッチは楽しくがポリシーだからさ、
ノーマちゃんが嫌がるならお尻はやめとくよ」
「あ…ふ、ふぅ…あ、ありがとう…」
「や、どういたしまして」
わたしの息が整うまでの間、彼は裸で荒い息をついて横たわるわたしを楽しそうに見つめてた。
「んじゃま、そろそろいっちゃう?」
これ以上ないほどに反り返ったそれを指差して、彼はニヤっと笑ってみせた。
「う、うん…」
経験の少ない人なら、手とか口で終わらせちゃってそこまでやらなくてもいいこともあるんだけど。
この人はちょっと勝手が違う。わたしがどう頑張ってもリードするのはムリそうだよ。
ひどいことはしなさそうだし、いつもよりはきっと楽なはず。
「ねーねーノーマちゃん、おねだりしてみてよ」
「えっ、おねだり…って?」
「オレのコレ、ほしいってアピールしてみせて」
「え、ええっ」
そ、そんなこと言われても困るよー。
わたし別にそんなのほしくないし…
「はやくー」
「う…こ、こう、かなあ」
自分で秘裂を広げて、見せ付けるようにしてみる。くぱぁっ、と恥ずかしい音がして、顔が赤くなるのがわかった。
「こ、ここに…そ、それを挿れて、くだ、さい…」
「んー? それってなにかなー」
「ううう」
どうしても言わなきゃダメなのかなあ。彼の顔を伺ってみると、凄く楽しそうにニコニコ笑ってた。
「ノ、ノーマのここに、あなたの…その、その…ペ、ペニスをずぶって、挿れて…」
「んー、ペニスかー。ま、いいか」
なんとか満足してもらえたみたい。彼は自分のモノを握ってわたしのそこに狙いを定めて、
入り口を何度も擦ってみせた。
「やぁんっ、はあ、はあぁんっ」
背筋を電気が駆け上るみたいなゾクゾクした感じがして、思わず震えちゃう。
そんなわたしの反応が楽しくて仕方ないみたいに、彼は笑顔を絶やさない。
「じゃあ、いっくよー」
ずぶっ!
勢いをつけて腰が押し出されて、わたしの中がどんどん犯されていく。
彼の愛撫でどろどろになっていたそこは信じられないくらいスムーズに彼のモノを飲み込んでいた。
「どうかなー、ノーマちゃん。感じてるー?」
「う、うんっ感じてる、よっ。気持ちいい、よっ!」
「オレもすっごく気持ち良いよー。お揃いだね」
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ…
腰をグラインドさせるたびに、肌がぶつかりあう音が響く。
わたしの割れ目からは絶えることなく愛液が滲み出ていて、彼の肉棒が根元まで刺さるたびに溢れ出て
彼とわたしの肌に飛び散っていく。
「は、ああああああっ!!」
彼の動きが激しくなって、膣内が激しく掻き回される。肌を打ちつける音のリズムも早くなって、
彼の限界が近いことがそこからわかった。
「このまま中に射精してもいいのかなっ」
「あ、あの、できれば外、にっ…!」
娼館の決まりでは、お客さんは中に射精すことも許されている。
それでもわたしは今までいつもそう言ってきた。
わたしがホントに望んで受け入れたいのはエッちゃん一人だけだから。
「りょーかい…っと!」
わたしの中から肉棒が勢いよく引き抜かれる感覚があった。
その瞬間、肉の竿の先端から白い欲望の証がどくどくと溢れ出る。
飛び散った精液はわたしのお腹や胸に雨のように降りかかり、顔にまで飛んできた。
「はあ…はあ…」
荒い呼吸をつくわたしの身体の線に沿って、精液が滑り落ちていった。
32義勇兵:2006/04/10(月) 22:35:34 ID:9YTXyv0q
「あの…スゴい魔法使いの人のこと、何か知らない?」
情事が終わって寝台の上で枕を並べながら、わたしはそう切り出した。
館長さんには余計なことは言わないようにって言われてる。
前にわたしにそう聞かれた人が館長さんに文句を言ったらしい。
でもこの一言を口にしたいがために、わたしはガマンしてこんなことしてるんだもん。
なにを言われたって、これだけはやめられない。
お客さんの反応はいろいろ。
興味なさそうに知らないって一言言うだけだったり、興が削げるようなこと言うなって怒り出したり、
なにも知らないのに思わせぶりな素振りだけ見せて、わたしにもっといやらしいことさせようとしたり。
でも今夜のお客さんはそのどれとも違ってた。
「スゴい魔法使い…ノーマちゃん、弟子入りでもしたいの?」
「ううん、そういうんじゃないよ。でも、どうしても会わなきゃいけないんだよ」
「へえ…」
首をめぐらせてわたしの顔を覗き込んで、わたしがこれ以上ないくらい真剣な顔してるのを見ると
彼はちょっと口を噤んでから喋り出した。

「なんか事情があるんだね」
「うん」
「どんなの? …って困った顔しないでよ。別に無理に聞いたりはしないって」
ちょっと笑ってから、彼は言葉を続けた。
「ファレナの女王国にそんな人がいるって聞いたことあるなー」
「ホントっ!?」
今までで一番有力な…っていうか、初めてのまともな情報。
わたしはそれに餌を目の前にした魚みたいに食いついた。
「ファレナの、ファレナのどのあたり!?」
一口にファレナって言っても広い。できればもう少し詳しいことが知りたかった。
「うーん、オレも実際会ったわけじゃないから。正確な場所教えてあげられればいいんだけど、ごめんね」
「う、ううん…」
わたしは愛想笑いを浮かべながら、一生懸命考えていた。
たとえ他になにも情報がなくったって、今までなにもなかったことに比べればずっといいや。
とにかくファレナに行ってみよう。それからのことは行ってから考えればいいよね。
とりあえずそう考えてたわたしに、彼はもう一つヒントをくれた。
「そういえばノーマちゃん、ストームフィストって知ってる?」
「え? ううん、知らないけど」
「ファレナの結構デカい街なんだけど、近くそこで闘神祭ってのがあるんだよ。
次期女王様の婿を決める武道大会でさ、すごい数の人が集まるんだって。
だからそこに行ってみて、いろんな人に話を聞いてみればもうちょっと詳しいことがわかるんじゃないかなー」
「ファレナのストームフィスト…」
絶対忘れないように口の中で繰り返しつぶやく。
そこに行けば、スゴい魔法使いの人の手がかりがつかめるかもしれないんだ!

「ちょっとは役に立てたかなー」
「うん! ありがとう、えっと、お名前…」
お礼を言おうとしたけどまだ名前を聞いてない。でも、彼は朗らかに笑ってわたしの問いには答えなかった。
「オレの名前なんてどうでもいいじゃない」
「でも…」
もう一度聞いてみたけど、彼はやっぱり答えなかった。
代わりにちょっと真面目な顔を作って、わたしの目を覗き込んでくる。
「行くのかい?」
「うん」
一瞬の間もおかずに答える。
「そっかー。オレ、ノーマちゃんのこと気に入っちゃったから、ちょっと残念だけどさ。しょうがないよね」
なんて答えればいいのかわかんなくて黙ってると、彼はにっこり笑ってわたしの頭を軽く撫でた。
「がんばってな。もう会うこともないだろうけどさ、オレ、ノーマちゃんが早くスゴい魔法使いに会えるように祈ってるよ」
「うん。あの…」
「んー?」
「ありがとう、だよ」
33義勇兵:2006/04/10(月) 22:36:16 ID:9YTXyv0q
その日のうちに私は娼館をやめた。
いきなりのことだったからそれなりのお金を館長さんに払わなくちゃならなかったけど、
手がかりがつかめた以上、わたしはすぐにでも旅立ちたかった。
「さあ、エッちゃん! 目指すはファレナのストームフィストだよ!」
まだ朝日も昇りきらない朝早く、わたしはエッちゃんと並んで滞在していた街を出た。
ストームフィスト。たくさんの人が集まるその街に行けば、きっとなにかがわかるはず。
雲ひとつないよく晴れた空の下を、エッちゃんと並んで歩き出す。
ファレナ女王国へ――。
様々な陰謀渦巻くその土地で、激しい戦乱に巻き込まれることになることを、
その時のわたしは知る由もなかった。



(終)
34義勇兵:2006/04/10(月) 22:36:56 ID:9YTXyv0q
以上です。彼の口調がちょっとカイルっぽいような気がするけど気にしない。
35名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:53:53 ID:BAdiRRkD
>私の愛馬は凶暴です。
変態兄弟の兄テラワロス!
36名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:09:32 ID:W2A0Nh5E
>>12
マリノ怖いよ。
思いつめると怖そうな人だから、続きに期待。

>>22
ティンコ立ったw
陵辱もいいなぁ。でも救いがあるそうなのでそっちにも期待。

>>34
ノーマいいねぇ。ワケありだから娼館に勤める理由もあるしねー。
確かに男の方カイルっぽいw
娼館シリーズもいろいろな人が書いてシリーズモノっぽくなってきたね。
37名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:20:47 ID:ade6NCz6
娼館シリーズはさりげなく男がいい味出してるよな。
良シリーズだ。面白かった。
38名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:54:07 ID:19KNP5UE
どうみてもカイルです
39名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:55:01 ID:weMPCebS
そういわれるとカイルにしか見えなくなってきた
40前スレ304:2006/04/11(火) 00:18:19 ID:I9X239J7
自分が以下に甘かったがよくわかるなあ…もっと酷くいけばよかったか…
41名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:37:16 ID:oWRsF3b8
いやいやw
42名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 09:31:44 ID:HegTcj2Z
いやカイルだろコレw
まあでも、どっちにしても面白かった!GJ!!
43名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 11:44:06 ID:Xd6wPO75
ちょwカイルなにしてるのwwwww
さりげなくいい奴だし。面白かったよ。GJ!
44お茶:2006/04/11(火) 14:54:58 ID:Xd6wPO75
今がチャーンス!夜に投下とか言ってたんですが、続き出来たので投下します。
というわけで>11からの続きです。
出来た所だけ、エロ薄め。マリノが嫌な奴です。マリノ好きは注意して。
45マリノ×ハヅキ 9:2006/04/11(火) 14:57:11 ID:Xd6wPO75
抗議しようと開きかけた唇を塞がれ、舌を差し込まれる。
寒気がした。抗おうともだえるが、マリノは以外と力が強いようで
なかなか腕を離すことができない。
生温い舌が縮こまったハヅキの舌を絡み取る。
ハヅキは勿論だが、マリノもこんな深いキスの経験はない。
ただ、逃げ惑う舌に自らのそれを絡め吸い上げ、軽く歯を立てる。
何度も、何度も、それを繰り返す。
含みきれぬ唾液が口の端から垂れた。腕を押さえつける力が弱まったのを感じ、
ハヅキはもう一度押し返そうと力を込める。
意外なことに、マリノの腕はあっさりとハヅキを解放した。
が、今度はその両腕は別の所へと向かっていた。
「んっ…むぅ……ぅ…!」
マリノの手が、形のよいハヅキの胸を包むように揉みしだく。
柔らかく、繊細に。同じ女であるマリノの愛撫は、男のそれとはまた違ったもので──────。

「ふ……っ、お前、こんな…!」
漸く長い口付けから解放されたハヅキが、瞳に薄らと涙を浮かべながら抗議するが、
まるでマリノの耳には届いていない様だった。マリノはしつこい位にハヅキの胸を揉み、
桃色に色づいた頂きを指で弄び、口付ける。
その一つ一つの行為に、ハヅキの身体は敏感に反応した。
引き剥がそうとマリノの背に伸ばした手も、力が篭らない。
46マリノ×ハヅキ 10:2006/04/11(火) 14:58:54 ID:Xd6wPO75
「いっぱい、キスしてもらったんだ…。たくさん痕がついてる…」
マリノはベルクートが残した痕の上に、唇を重ねハヅキの肌を吸う。
白い肌に浮いたまるで花のようなその痕は、更に鮮やかに色づいてゆく。
「気持ちよかった?
…ねえ、ベルクートさんは、どんな風にハヅキさんの胸に触ったの?」
舌を這わせ、愛しい男が残した痕を辿りながら、マリノは甘く囁いた。
ハヅキの抵抗が強まれば、乳首をきつく吸い上げ強い刺激を与える。
恐怖とない交ぜになった快楽でハヅキを支配しながら、
マリノは既に用を成していない寝間着の帯を解き、
その帯でハヅキの両腕を拘束し、ベッドの柱にくくり付けた。
「やっ…ぁ、やめ…ろっ…!」
羞恥を煽るような言葉と、切れ間なく与えられる刺激。
加えて自由を完全に奪われてしまったことで、ほぼ完全に逃げ道を失ってしまった状況に
ハヅキはこの上ない恐怖を覚えた。
次いで、辛うじて下肢を覆っていた寝間着さえも剥ぎ取られ、
色づいた艶かしいハヅキの裸身がマリノの目の前に晒される。
「なにを……考えている…」
身体は本能のままに熱を帯びていながら、頭の中だけがまるで冷水を浴びたかのように
冷ややかに、冴え渡っている。あまりに異常な状況に、ハヅキの身体が小刻みに震え出す。
マリノはそれを楽しそうに、嬉しそうに見下ろしている。その意図が全くわからない。
47マリノ×ハヅキ 11:2006/04/11(火) 15:00:10 ID:Xd6wPO75
女同士で身体を重ねたところで何になると言うのか。
ハヅキにしてみれば、愛しい男を奪った女の身体に触れている、
その状況が一体何の意味を持つのか、検討もつかないのだ。
悔しいだろうし、憎いだろう。
それなら殴るなり何なりしてその悲しみや怒りを晴らせばいい。
ハヅキにとっても、そうされた方がよっぽど楽だった。
気の済むまで詰り、謗り、罵倒すればいい。だが、マリノはそうしなかった。
普段は感情的で、声を荒げる事の多いマリノなら、
きっとそうすると思っていたが────。


「何って…言ったじゃない。私にも分けて、って」
マリノはそう言って、自らの着衣をゆっくりと脱ぎ始めた。
分けるとはどのような意味なのか、ハヅキにはやはり判らない。
目の前でマリノが一枚、一枚とゆっくり衣服を脱ぎ、床に落とす。
「お前がどうしたいのかは知らぬが……ほどほどにせぬと、私とて考えがあるぞ」

マリノはひどく緩慢な動きで、少しづつ脱衣してゆく。
その間に僅かばかり冷静さを取り戻したハヅキが、マリノを睨み付けながら言い放った。
マリノは正常ではない。きっと、混乱して我を失っているだけだ。落ち着けばいつもの彼女に戻る。
ハヅキはそう考えたのだ。
口調は厳しくとも、内心では次第に恐怖が膨れ上がって行く。
それを打ち消すためにも、何かを言わずにはいられなかったというのもあるが。
48マリノ×ハヅキ 12:2006/04/11(火) 15:01:57 ID:Xd6wPO75
だが、マリノはやはりどこか壊れた笑いを浮かべるだけだった。
はらり、と腰紐を解くとボリュームのあるスカートがすとん、と床に落ちる。
「考えって何…?誰かを呼ぶ、とか?」
マリノはにっこりと笑って身を翻した。
何をするつもりかとハヅキは起き上がろうとするが、
腕を拘束されたままで起き上がることは困難だった。
そうしている間にマリノは入り口へと辿り着き、閉ざされていた扉を、うっすらと開いた。

「な…何を!」
「これなら、大声を出せば誰かが気付いてくれるかもしれないわね。…誰かが。
ベルクートさんだけじゃない、他の人にも、聞かれてしまうかもしれないけど」
マリノはまた笑った。その声が廊下に反響する。静まり返った廊下に、その声はよく響いた。
「やめろ!!」
「そんな大きな声を出したら、聞こえちゃうんじゃない?」
ハヅキの顔がさっと青ざめた。マリノは知っているのだ。この廊下に面した部屋は、
ハヅキの部屋意外は全て男の部屋だということを。
少しでもベルクートの近くに、というハヅキの意思を汲んで、
王子がこの部屋を与えてくれたことを。
女王騎士らの部屋も近い。異変があればすぐに駆けつけるだろう。
───この部屋に。
49マリノ×ハヅキ 13:2006/04/11(火) 15:02:32 ID:Xd6wPO75
マリノはゆっくりとベッドへ戻る。
最後に、下着を脱いだ。ハヅキと同じ、一糸纏わぬ姿になる。
「卑怯な」
「卑怯なんかじゃない。嫌なら呼べばいいのよ…助けて、って、叫べばいいわ。
誰が来るかはわからないけど」
身体を離した事と、言葉を交わしたことで、ハヅキの身体の熱は冷め始めていた。
逆に、まるで急速に体温が下がって行くかのような錯覚に捕われる。
おかしい。こんな事、普通じゃない。
マリノはまるで舐めるようにハヅキの身体を頭から爪先までじっくりと眺めている。
薄く、笑みを浮かべながら。
「─────狂ってる」
これ以上、何も出来ない。
観念したわけではないが、どうしたらいいのかも判らない。
ただ、心だけは決して屈しはしないと、そんな気持ちをこめて吐き捨てた。


その意志の強さが災いしたなどとは、その時のハヅキにはわかるはずもなく。
忌々しげに、マリノは言った。

「あなたのそういう所、─────大っ嫌い」
50お茶:2006/04/11(火) 15:04:53 ID:Xd6wPO75
今日はここまでです。長くてスマソ。そしてなかなかエロ入らなくてゴメソ。
最後の一行をマリノに言わせたかったが為に書いたw
マリノ、本当に嫌な奴にしてごめんよ…orz
51名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 15:09:21 ID:TDEHGIMo
大っ嫌い、にドキドキした僕はどうすればいいですか
続きwktk!
52名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 16:23:21 ID:o7nfbDXg
王子「ミアキス、誕生日おめでとう」
ミアキス「あらぁ?覚えていてくださったんですかぁ?ありがとうございますぅ〜」
王子「もちろんだよ!はい、これプレゼント」
ミアキス「プレゼントまで用意してくださったんですかぁ〜」
ガサガサ


王子「どう?気に入ってくれた?」
ミアキス「これは…ダッチハズバンド…!?」
王子「これすごいんだよ!顔の部分は着け替えられるんだ!とりあえず僕とゲオルグとカイルとガレオンのしかまだないんだけど…」
ミアキス「………じゃあ早速今晩使わせてもらいますねぇ〜ありがとうございますぅ」



翌朝、王子の部屋の前にガレオンの顔が着いたダッチハズバンドが放置されていた。



どうでもいいけどミアキスって4月生まれっぽく見える。
53名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 16:47:19 ID:CAUK47om
狂戦士+ブーストの紋章つけたミアキスと、ゲオルグの夜の一騎討ちで
というか、魔防紙のゲオルグは、魅惑の紋章とかであっさりオとされそうですね
54名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:16:30 ID:ElNKN1Ab

ブフオァッ!!!

娼館『ジーンの館』の待合室。
ゆったりとした東方調の敷布の上で、あぐらをかきながらおもたせのカクテルを飲み飲み、
レストランのような二つ折りのメニューに並べられた、かつて轡を並べ共に戦った、いくつもの名を順に見ていた。
奇抜なドレスをまとう少女。異国の女剣士。自称冒険家の少女。賭博狂いの女。なんとドワーフの女窓師までいるではないか。
しかしその名前は、中でも極めつけ中の極めつけだった。
『リムスレーア・ファレナス』
職業的にはある意味、娼婦の全くの真逆。
他のも大概だが、とにもかくにもこの娘だけは娼婦にしちゃいかんだろと、あらゆる意味から、そう思う。
「……汚いですねぇ。どうしたんですかリューグちゃん?」
後ろでうつぶせに寝転がり、足をぶらぶらさせながらこちらもメニューを吟味していたミアキスが訊ねてくる。
今自分が床に吹き出したアルコールを拭いてくれている、例のジーンさんのシモベ一号に
「すまないな」などと謝っているラハルと三人で、ここへ遊びにきたわけなのだが…
「悪ぃ、ありがと……いや、なんでもねぇよ」
女性向けのメニューには、半ば当たり前だがその名は無い。
だが親切に教えてやればどういう惨劇あるいは喜劇が生産されるか、
それが分らぬほどに馬鹿ではない。このモヒカンの中身はスポンジではないのだ。
「…そう、ですかぁ」
怪訝そうに、それでもまあいいやと思ってくれたのか、メニューの文字列を追いに戻るミアキス。
気付かれないよう、ひそかに安堵のため息をついて、あるいはこれは千載一遇の好機なのかもしれぬと思いつつも
残念ながら自分にロリータコンプレックスのケは全く無いのだと、改めて自覚する。
すなおに、歳が近い好みの子を探そう……と
「隙、ありいっ!」
あっと声も出ない。上方背後から、細腕が伸びてかっ攫われたメニューを持っていた時の腕の形のままで
一拍の間の後、我に返って慌てて振り向くと、ミアキスが「なにに驚いてたのかな〜」などと楽しそうに意地悪そうに男用のメニューを読んでいる。
「おい返せっ!」
襲い掛かるがミス!襲い掛かるがミス!パリングパリング!ミスミスミス!
万年二軍のほぼ初期レベルと、まがりなりにもファレナ十八傑にも数えられた現役女王騎士とでは、残念ながら勝負にならない。
レベルはともかく、ED後の立場だけならそうそう劣りはせぬものを……!
屈辱に熱い聴覚に、しかもこんな声まで聞こえてくる。
「では私は十二ページの『音師ラニア』をお願いします」
ちょwwwwwをまwwwwwwwwwそれ実の姉wwwwwwwwwww
「はい、ラニアさんね」
ジーンさんもwwwwwwあっさりスルーかよwwwwwwwww
ファレナに名高きファルーシュ軍が、実はこんな変態揃いであったと誰が知る。
55名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:17:32 ID:ElNKN1Ab
そんな風に、改めて現実に軽ぅくショックを受けていると、
「―――ひっ!?」
背後で膨れ上がる、ものとてつもない殺気。
「……ジーンさん」
「はい?」
暗く深くてドス黒い、断罪の紋章のそれを三千倍にも増幅させたような圧倒的な悪寒と威圧。
ものともせずに普通に応対するジーンさんは、やはり只者ではないのだなどと、後じさりながらもこれまた再認。
「この……リムスレーア・ファレナスっていうのはぁ……どういうことですかぁ……?」
津波の前の凪。嵐の前の静けさ。あるいは自分とそれ以外全てに対する等しい怒りの焔をもって。
大破局を予感させるたしかな何かが地響きを友としながら闊歩しきたる。
「あら、リムスレーアちゃんをご所望?」
ほう、女が女を買うのもありなのか。……ではなくて
「そういうことじゃなくてぇ…………ふざけてるんだったら、私、怒っちゃいますよぉ?」
なにがおかしいのか、くすくすと笑うジーンさん。
ミアキスの、威圧感に場違いな笑顔に、場違いな青筋が、びしりにょろりと姿を現す。
「うふふふ……」
「うふふふふふふ……」
笑顔の対峙。
今更逃げ出そうにも足がすくんで動かない。
「まっ、待ってくださいミアキスさんっ!!!」
そこへ流星のように現れた、正確にはラハルを案内して戻ってきた、のはなんとジーンさんのシモベ一号。
この恐るべき対峙に割ってはいることができるとは、ああ偉大なるかな一方的でも愛の力。
「これはあくまで姫様―――いえ陛下の御意なのです!! 何度もお止めしたのですがどうしても、なんとしてもとの下知に、ついにやむなく仕方なく―――」
「あら、私は最初から構わな」
「―――おっ、お願いですからジーンさんは暫く黙っていてください!」
庇う後ろを振り向いて懇願するシモベ一号。
「そ、それでですねミアキスさん! 幸いなことに、陛下はまだ、お客を一人もお取りになってはおられないのです!
 なにせ名簿に名が載ったのが今日からですし、ミアキスさんたちお三方の前には二人しかお客もいらっしゃらなかったので―――」
その瞬間、沸騰し、ひっきりなしに泡を立て、気化したなにか禍々しいものを立ち昇らせていたそこに―――差し水を差したように、
ミアキスのなにかが、唐突に大人しく、普段通りの彼女に戻る。
56蒼天航路なルクレティア:2006/04/11(火) 17:19:32 ID:RDXUzpTU
「王都奪還は甘美で麗しいばかりではありません」
「あれは淫猥にして卑しくそれゆえまた官能的なるもの」
「たとえばほらこのように」

がばあっ

「「「ぶふっ!!!」」」

「ファルーシュ様。王都奪還なぞに甘い恋心を寄せるのはおよしなさい」

「……リオン。ラン。か、帰るよ」

僕の想いが甘い恋心だ?王都は淫猥だ?気にするな!
初めて会った人間の前で股をおっぴろげる輩に僕の何が分かるってんだ

「リオン」「よくもあんな奴の所につれて行ってくれたね!」
「ええ!私だって後悔しています!!(よくも王子によくも王子に私だって見せた事ないのに!!)」

一発ネタをやってしまった。元ネタ覚えている人がいるんだろうか?
57名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:20:28 ID:ElNKN1Ab
「……姫様は、まだ、してない?」
「はいっ!はい!そうなんです!ですからむしろこちらからお願いをしたいのですが、
 ミアキスさんの方でなんとか陛下を説得して、太陽宮に連れて帰っていただくわけにはいかないでしょうか!?」
「あら、そんな勿体無いせっかくの幼」
ジーンさんの言葉に被せるようにシモベ一号。
「昨晩今日と胃が痛んで痛んで……!! 恐れながら姫様とミアキスさんは、単なる女王陛下と女王騎士の立場を超え、
 姉妹のように仲睦まじいとも話に聞きます。こうしてこのタイミングで貴女が来店されたのも何かの縁!!是非に是非とも是非是非是非に」
「ジーンさん」
「はい?」
懸命なシモベ一号の肩をぽんと叩き、にこやかにミアキスはジーンさんに振り返る。
「私ぃ、姫様を指名しようと思いますぅ。とりあえずぅ、今日一日ぃ」
「それは……まあその分の御代をいただければ勿論構わないけれど」
「……ミアキスさん?」
「あら、いやですぅ、そんな目しないでくだいよぅ♪ちゃあんと説得して、今日中に、なんとか連れ帰りますからぁ」
「あ、ああ、そ、そうですか」
自分でも何に違和感を感じているか、わかっていないのだろう。
可哀そうなシモベ一号は、複雑な表情で「うん?」などと腕組みをしている。
「ええ、それでもやっぱり悪いからぁ、お代はお支払いしますねぇ、姫様のそれも含めたぁ、迷惑料みたいなもんですぅ」
勿論自分も、暴露する気も止める気もなかった。
現女王陛下に対する忠誠も、ファレナの河と大地に準ずるくらいなみなみと持ってはいるが
折角あの大戦争から持ち帰ったこの命、今になってドブに捨てるのはやはりとっても忍びない。

それから先、それぞれの個室で何があったのか、詳しいことは勿論知らない。
ちなみに自分はエストライズの悪戯少女を選んで存分楽しんだ。
とてもエガッタ。






うんごめん意味わからんなw
58名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:23:45 ID:ElNKN1Ab
>>56
軍師さまのそこにはなにが屹立していましたか?
59名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:33:00 ID:RDXUzpTU
>>58
ごめんなさいごめんなさい
とんでもないもので割り込んでしまいました_| ̄|○

追記
わかってるくせにw
60名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:55:48 ID:zPdogFDz
>>50
おおすばやい続き、職人さん乙です。
男の部屋では主に誰が居ますかハァハァ( ;´Д)
61群島好き:2006/04/11(火) 18:05:44 ID:NFuLsKB2
うはぁ…いい続きだなぁ。エロイよ。
では続いて駄文をどうぞ。>>21からの続き

スマン…まだ救いはない…
62群島好き:2006/04/11(火) 18:06:22 ID:NFuLsKB2
ファルーシュは焦っていた。自分でもこんなに心を動かした事などない。
レレイからの報告に目の前が真っ暗になった。
ルセリナの事を考えていた時だけに後先考えずに飛び出したのだ。
こんな風に心を黒く塗り潰されたのは、両親を失ったと聞かされた時にもリオンが刺された時にもなかった。
そして王子は知っている。
戦争に、いや戦争時だけでなく女性が敵に捕まった時どんな扱いを受けるのかを。
ましてや報告から時間を逆算すれば既に一晩は経っている。それが一層ファルーシュの心を曇らせる。
それにいつもより兵士の数が多いのだ。連れて行かれたとすればそれはレインウォール以外有り得ない。
だが迂闊には近付けない。情報を得て万全の態勢で赴かなければならない。
「くそっ…!!」
独りごちる。だが都合よく大雨が降り出してきた。ファルーシュは外套を被り、人目につきにくい場所を走り抜ける。
そしてまたしても運が良かった。間抜けな顔をして欠伸をしている兵士が一人だけでいた。
周りにも人の気配はない。情報を聞き出すならこの男からだと思い、気配を殺し後ろから近付く。
相手は未だに腑抜けた様子で呆けている。
護衛用の短刀を取り出し、相手の口を塞ぎ、短刀を首に添え体の動きを止める。
「動くな。少しでも動けばその首を掻き切る。尋ねた事だけに答えろ」
ファルーシュの普段からは考えられないような冷淡な声。
まだ新参の兵士なのかそれに怯え首を立てに振る。
「最近反乱軍の斥候を捕まえたか?」
首を振る。
「何人?数だけ首を振れ」
一回。嫌な予感がする。
「誰を捕まえた?名前だけを言え」
少しだけ口を塞ぐ手を緩める。
「ル、ルセリナ・バロウズ…」
舌打ちをする。状況は最悪だ。
「何処に連れていった!?何のために連れていった!?」
語気が荒くなる。この答えだけは違っていてくれ…!
「ほ、捕虜にする事なんて決まってる…。それがましてや女なら…」
怒りがこみ上げる。
「貴様は、貴様は彼女を犯したのか!?答えれば命だけは助けてやる!」
「…あぁ、そう――」
兵士は台詞を途中までしか言えなかった。約束を破ったとは言え、生かしておく気にもなれなかった。
心が漆黒に染まる。怒りでも哀しみでもなく、どこまでも深い色の――憎悪。
63群島好き:2006/04/11(火) 18:07:02 ID:NFuLsKB2
目が覚めた時には部屋には自分しかいなかった。
いつの間に気を失っていたのかと逡巡しながら体を起こそうとする。
しかしずるりと手が滑り体は床に打ち付けられる。
そこにあったのは精液の水溜り。いや手の所だけではない。体全体に降りかかっている。
フラリと体を動かすと股間からもゴプリと流れ出る。
「ふ…ふふ…あは…あはは…」
乾いた笑い。昨日までは処女だったというのに一晩だけで何人の男の精を受け入れたのか。
「あは…は…う…ううぅ……うあぁぁ…」
悔しさに嗤い、悲しさに身をよじる。
「うぅ?おえぇっ!げぼぉっ!げほっ、ごほっ、かふっ…」
吐き気を催し、白い水を吐き出す。いや、白い水ではない。飲み込まされた男の精。
「う、あああぁ、うわあぁぁ!!」
頭を抱え込み泣き叫ぶ。これが罪なのか、これがバロウズに与えられる罰なのか。
私は何もしていない。ただ王子に片思いをしていただけだ。それすらも罪なのか。

部屋の隅で呆然としていると再び人の気配が聞こえてきた。
ドアが開けられ数人の男が入ってくる。また始まるというのか。
「うっわ、なんだこれ。臭えぇー。やりすぎだろが、こりゃ」
「こりゃ、ひでぇや。水溜りが出来てやがる」
どの口がそれを言うのか。ガタガタと震えながら男を見る。
「おやおや、すっかり怯えちまって。まぁいいや。ほれメシだ」
そう言って冷えたシチューが差し出される。そういえば何も食べていなかった。
「ほら、こっち来いよ。じゃねぇと捨てるぞ」
その言葉に渋々近付き手に取ろうとする。しかし――
「待った。いい事思いついた。ちょっと待て」
一人の男がそう言うと食事を持って部屋の中心にしゃがみこむ。
「な、なにを、しているの?」
「はっはっは、これがお前さんのメシだ」
そう言って差し出されたのは、白いモノでコーティングされたシチューだった。
「な、なんてことを!こ、こんなもの食べられるはずが―」
「嫌ならいいんだぜ。まとめて捨てるだけだ」
「ぎゃははっ、何かと思えばえげつねぇ真似するなぁ!」
「昨日は散々、ごくごく飲み干してたもんなぁ。無理じゃなぇわな!」
男達は笑い出す。どうしてこんな事が出来るのか。本当に同じ人間なのかと疑いたくなる。
しかし、逃げ出すためにはこれ以上体力を失う訳にはいかない。
「わ、わかりました…、た、食べます…」
「素敵な精液のご飯を食べさせていただきます、だろうがよぉ!」
「す、素敵な、せ、い…えきのご飯を、ひっく、食べさせて、ぐすっ、い、いただきます……」
「よく言えました。ほらよ」
シチューを掬う。ドロリと精液が流れる。見ないように口に入れる。
「んぐっ、…ぱくっ、…ごくん…」
精液の悪臭が鼻につく。喉に絡みまた吐きそうになる。
「ははっ、本当に食ってやがる!貴族のお食事とどっちがおいちいですか〜?ぎゃはははっ!」
全てを食べ終わるまで男達の罵声は続いた。
64群島好き:2006/04/11(火) 18:07:59 ID:NFuLsKB2
屈辱的な食事をさせられた後、鉄の鎖の首輪を付けてルセリナは外へ連れ出される。
「今度は…どこへ…」
身に何も着けさせられない羞恥心よりも不安が勝る。
「さすがにオレらも仕事はしなきゃいけないからな。お前の相手は出来ん。お前さんの暇潰しの為だ」
そうとしか言われずただ付いて行くしかない。
歩くたびに痛みが走り、股間からは精液が垂れ流れる。
そうして連れられた先はレインウォールの大通り。今は昼近くだというのに人の姿はほとんどない。
「ほらよ、ここだ」
そういって鎖を繋がれる。
「じゃあな。仕事が終わったら迎えに来てやるよ」
「な…なんで、こんな所に…」
男達の意図が分からず動揺していると、男達はまたいやらしい笑みを浮かべ言う。
「言ったろ?仕事中はお前の相手は出来ねぇって。だからその間は街の連中に可愛がってもらおうと思ってな。
 お前らバロウズのせいで散々酷い目にあった奴らだ。さも執拗に相手してもらえるだろうよ。
 な〜に、心配すんな。時々見張りが来るから死ぬような事はないだろうよ」
その言葉を聞いて、辺りを見回してみる。あちこちから好奇と憎しみの視線がある。
「ひっ!や…いやぁ!お願いです、何でもしますからこんな所には!」
される事は一つ。また悪夢が始まるのだ。
「まぁ、せいぜい張り切りなぁ!ひゃっはっはっ!」
ルセリナの懇願を無視し兵士達が消えていく。それと同時に。
ぞろぞろと、わらわらと。どこにこれだけの住人が隠れていたのかと思うほど。
憎しみと欲望に塗れた目を持つ者達が寄ってくる。
ルセリナは叫ぶ。しかしその声は男達の熱気の中に消えていった――

「ふぐっ!むぐぅっ!じゅるっ!ごぶっ!?」
既に何時間が経過したのだろうか。男達の群れは途切れることなく、ルセリナを陵辱する。
「いやっ…もう、入れないで…すこ、し、休ませて…いぎっ!?」
太陽は隠れ、雨が降り出したというのに男達が減る気配はない。
入れ替わり立ち代わり男達の肉棒が咥内に、媚肉に、肛門に突き入れられる。
ルセリナは元々気丈な人間の部類に入る。その気丈さ故に家族を捨て、自らの信念に従ったのだが―
「ぶはぁっ、ふぐっ!?くるしっ…!おなか、が…!?」
それ故に狂う事もままならない。狂ってしまえば、嬌声を上げてしまえば楽にはなれるのだろう。
一人の人間ではなく、一匹の雌として肉欲に身を任せてしまえば。
だが周りの男達もそんな事は望んでいない。
これは復讐なのだ、当然の権利なのだと、自分達の犯している罪をごまかす為にルセリナに罰を与えようとしていた。
彼らにとってこれは陵辱ではなく、復讐の行為―それは言い換えればルセリナを破壊する行為だった。
「も、う、いや…」
ルセリナが声を出す。
「もう、いやあぁっ!こんなのっ!こんな事したくないのぉっ!!」
叫び。魂の奥底からでた叫び。少女の心からの叫び。
「うるせぇ、メス豚」
ドクッ ドクッ ドクッ
大量の白濁液がルセリナに降り注ぐ。白い雨―
「てめぇは人間なんかじゃねぇんだよ。人形か豚だ」
「豚は豚らしく犯されてろ」
「楽になんかさせてやらねぇ」
「ただ咥えこんでりゃいいんだよ」
「……ぶっ壊してやる」
男達のドス黒い憎悪。
「あ…う…あ…」
ルセリナは精液に塗れた自分の両手を見る。――人形。――豚。破壊の行為は続く。
「イヤアアァァアアァァーー!!」
65群島好き:2006/04/11(火) 18:08:41 ID:NFuLsKB2
「………」
レインウォールを見上げる一人の男がいた。愛する人の無事を願い、愛する人を助けに来たファルーシュであった。
深緑の外套に身を包み、その全身からは殺気が満遍なく溢れ出している。
そして何よりもその目。ギラギラとした憎悪の目はそれだけで人を恐怖に陥れそうだ。
そこにファレナを奪還しようと皆の期待を一身に背負う王子の姿はない。
人の持ち得る全ての負の感情――憎悪、憤怒、怨嗟、呪詛――に委ねた一人の男だった。

ここに来ると思い出す―。ファルーシュは見つからぬよう忍び込みながら思う。
母がおかしくなったのも、ロードレイクが乾いたのも、故郷を奪われたのも全てはここから狂いだした。
怒りが増殖する。
だがここに来なければ、とも思う。
レインウォールに身を寄せなければルセリナはこんな目に遭わなかったのではないかと、
ルセリナに罪の感情を背負わせたのは自分なのではないかとも思う。
ルセリナから全てを奪ったのは自分なのだと後悔する。
だが、しかし。
ここの人間が許せなかった。自分だけならまだしも家族を、多くの人間を利用しようとした者を。
思えばここを捨てたあの日、初めて怒りのまま人を殴った。
――バロウズでなくなったルセリナ様に用はありませんよ
散々自分にルセリナの事を聞いて、貴族でなくなったらもう用はないのか。
「なら、王族でなくなった僕にも用はなかっただろうっ!!」
そう叫び、殴り飛ばした。
全ての者がそうだとは思わないがここに来る人間は狂うのだ、そうファルーシュは思った。
66群島好き:2006/04/11(火) 18:09:15 ID:NFuLsKB2
「……は……ぜ……」
人の声が聞こえる。気配を消し、足音を消し声が聞こえる所まで近付く。人数は…二人。
「…ったく、こんな雨の日に哨戒だなんてついてねえなぁ」
レインウォールに駐在する兵士のようだ。
「まったくだ。あ〜あ、今頃他の奴らはあの女を輪姦してんだろうなぁ」
あの女。その言葉に悪寒が走る。
「へへっ、あいつ、ほとんど昨日の夜から休みなしのようなもんだからな。今日は壊れてんじゃねぇか?」
「昨日は良かったよなぁ〜。いや、いやって可愛らしい声で抵抗するもんだから興奮しちまったよ」
「おう、オレも何発もだしちまったぜ。明日にゃどうなってるか楽しみだぜ、ぎゃっはっはっ」
…もう聞きたくない。…もう喋るな。
ファルーシュは飛び出し、一回転し遠心力の効いた三節棍の一撃で一方の男のこめかみを打つ。
ゴシャリッ
最大の力で打ち付けられて、鈍い音がする。頭蓋骨が砕けたようだ。
「なっ――」
突然の襲撃と同僚に起きた惨劇にもう一方の男は驚愕する。だが――
その間すら与えず同時に握っていた短刀で、三節棍を放し喉を浅く切る。
シュパッ  …カラン
落ちた三節棍の音が聞こえ、血が噴出しファルーシュにかかる。だが構わずヒュー、ヒューと息を漏らす男の顔を壁に打ち付ける。
「ルセリナは何処だ」
地獄の悪魔もかくや、という声で男に問い掛ける。
しかし、混乱しているのか男は涙を流し喉を押さえるだけ。
もう一度、今度は短刀を頬に突き刺す。ズブリ、と刃は口内にまで及ぶ。
「ルセリナは、何処だ」
先程よりも凄みの効いた声で脅す。そしてついに男がある方向を指差す。
(あっちは、確か…離れの高台?)
レインウォールを案内された時の地理を思い出す。河を挟んだ橋でしかいけない場所だ。
そして男を打ち付けていた手を放す。ズルズルと男は崩れ落ち、しかしこれで助かると思った。
「死ね」
短刀を目に突き刺す。奥に届くように、根元まで押し込んで。
――許すものか、皆殺しだ
命の灯火が消える寸前、男はそんな声が聞こえた気がした。
67群島好き:2006/04/11(火) 18:09:52 ID:NFuLsKB2
「んぐっ…ちゅぱっ…はむっ…ごくっ…」
また飛んだ。意識が。それでも何も言って来ない。無意識でもちゃんとやっていたのか。
時刻は夜。場所を処女を散らされた館に戻され、相手も兵士達に変わっていた。
昼近くからレインウォールの住民に犯され、ほとんど休みなしで今も嬲られ続けている。
既に抵抗する気力もなく、男達の言うがままにされている。
ペニスをしゃぶれと言われれば、口に咥え舐め回した。
自分から挿入れろと言われれば、自分から男の体に乗り、秘部を拡げ媚肉で咥え込んだ。
床に溜まった精液を飲めと言われれば、汚れた床に顔を近づけ精液を舐め取った。
自らの手で膣に溜まった精液を掻き出し、それをそのまま飲まされた。
今のルセリナは半ば客観的な視点で自分を見つめていた。
これは自分ではない。この人は別の人間だと思っていた。
一種の自己防衛的行動――
これ以上は壊れるというスイッチが入り、彼女は外の世界を遮断した。
「じゅるっ…ぐちゅっ…んあっ…はぶぅ…」
その変化を感じ取った男達は口々に文句を言う。
「なんだよ、全然反応なしかよ、つまんねぇ」
「やっぱ、やりすぎたかねぇ?昨日から合わせて何人やったよ?」
それは単に自分達が満たされないという勝手な思い。
「あぁ〜、昼間凄かったみたいだしな。回収しに行ったら死んでたかとおもったぜ」
「そうそう、アソコやケツからゴボゴボ溢れてたし、口からも白いモン吐き出してたからなぁ」
「人間、こうはなりたくないと思ったね、ぎゃはっはっ!」
まるでそれが日常事かのように軽口を叩き合い、ルセリナを犯し続ける。
「じゅばっ…けほっ…ごほっ…」
「うっ…、出た出た。まぁ、二、三日すりゃ喜んでよがり声上げてくれるようになるって」
「それはそれでつまんねぇなぁ…。抵抗してくれたほうが張り合いがあって何発も出来るんだけどよぉ」
「いいじゃねぇか。飽きたら捨てて、また新しい女かっ攫ってくりゃいいんだしよ」
「反乱軍にゃあ、イイ女がたくさんいるらしいぜ。あ〜あ、王子とかが喰いまくってんだろうなぁ」
「コイツもそれ知らないだけだったりしてな。良かったなぁ、こっちに来て。
 オレ達にたっぷり可愛がってもらって幸せだろう?あぁ?」
その問いにも意識を遮断し、混濁したルセリナには答えられない。
「う…?あ…?」
「チッ、駄目だコイツ。さっきから全然反応しねぇ」
「しゃあねぇ、あと二回ぐらい出したら帰るとす――」
その時、轟音がした。
68群島好き:2006/04/11(火) 18:12:47 ID:NFuLsKB2
気になるようなならんような所でひとまず引きです。
続きは明日に。王子が有り得ん性格してますが、そこは十人十色の性格と言うことで。

次回からは陵辱はなくなります。もう書きたい所は終わったので。
69名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 18:14:29 ID:IJBO64jY
>>68
乙!王子が・・・。ここまで突っ走った凌辱はええな。慰めエロも期待ってか・・・
というかこのタイミングで続くだなんて兄者は鬼のようなやつだ(誉め言葉)
70名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 18:36:43 ID:zPdogFDz
>>68
うううルセリナが可哀想すぎて泣きそうだ。
王子の怒りが兵士どもにぶつけられてすっきりしたが・・・続きビクビクしながら待ってるよ
71名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 19:27:13 ID:21qPU2Tu
>>68
もうハラハラドキドキしっぱなしっスよ先輩
続きお待ちしてます
72名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 19:42:09 ID:B/UTymre
>>50
期待wktk
マリノ怖いよマリノ

>>57
リムwなんで娼館なんかにww
って言うかラハルお前wwww

>>68
ひぃぃぃぃ、こりゃ凄い陵辱描写だ。
不覚にもティンコ立った
73名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:15:20 ID:Aal9Nj9q
>エストライズの悪戯少女

リューグもロリコンwwwww
74名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:20:24 ID:POXECbho
>54
ラハルの方kwsk(*゚∀゚)=3
75名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:50:20 ID:kUh9QQvu
ルセリナ!大丈夫だ!きっと幸せな結末が待ってるはずだ!
そうだよな!?そうだといってくれえええ!
76名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:07:43 ID:IJBO64jY
あ、群島兄者・・・きっと日付が変わったら直ぐに投下してくれるよな!
そうだよな!
77名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:20:38 ID:TDEHGIMo
ruserinaaaaaaa
王子遅いよ王子!!
78名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:20:55 ID:HcrPQHgO
>50
 いかん、自分もマリノの「大っ嫌い」に萌えてしまった……。
怖いけれど魅力を感じる。ごめんマリノ。

>57
 自分もラハルの方をkwsk聞きたい(笑)

>68
 ルセリナ! ルセリナー!!(絶叫)
79群島好き:2006/04/11(火) 23:31:21 ID:NFuLsKB2
いや、まぁ、別に投下してもかまいませんけど?
80名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:34:17 ID:oWRsF3b8
さあ投下するんだトム
81名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:35:51 ID:TDEHGIMo
く、くそーじらされてる…お願いしまs!1
82群島好き:2006/04/11(火) 23:36:18 ID:NFuLsKB2
しまった。言い方が中途半端だった。ラブエロまで行かないけど
連投してもいいものかと思いまして。
83前スレ304:2006/04/11(火) 23:38:38 ID:I9X239J7
ユーラム(改心後×ミアキス構成中。多分あしたには。
84群島好き:2006/04/11(火) 23:41:04 ID:NFuLsKB2
わかりました。ラブエロまでの繋ぎです。
>>67からの続きです。

そんな大したもんじゃないです。展開的には王道ですから。
85群島好き:2006/04/11(火) 23:42:37 ID:NFuLsKB2
返り血を気にする事もなくファルーシュは橋を渡った。
橋の前に一人だけ兵士がいたが容赦なく殺し、河に投げ捨てた。罪悪感など微塵も感じない。
橋の向こう側に見張りはいない。無用心だな、と思いながらニヤリと笑う。
さほど広い家ではない。ならば橋を落としてしまえば館の人間は逃げられないし、追っ手も来ない。
本音を言えば、この街の兵士を皆殺してやりたいがそれは不可能だ。
ならばルセリナを助け出す事に専念し、そこを邪魔する者だけを殺す。敵と名の付くものに同情も理解も一切与えるものか。
ファルーシュはそう考えた。
館もさほど広くはない。そして兵士の全てがここにいる訳でもない。
多く見積もったとしても二十人前後。まして奇襲される筈のない場所で襲われればそれだけで人は混乱する。
「ルセリナ…」
快活に、そして照れてはにかむ彼女の笑顔を思い浮かべる。
そして橋を落とそうと右手の紋章を掲げる。
また、疼く。まるでこんな事に使ってはいけない、と警告するように。
「ハハ…」
乾いた声を出し、嘲笑する。
「これぐらい、奴等に比べたら何でもないだろう?」
そう右手に囁く。そして雨の夜に光が炸裂した。

素早く扉の影に立つ。
「なんだ、これは!?」
「は、橋が落ちてる!?」
予想通り。突発的な事態で人をまず原因を探しに行かせる。最初はキサマらだ――
影から悠然と出て、余程慌てていたのか裸でいる男達を打つ。
まず振り下ろし一人目の脳天を穿つ。グシャッ。脳漿が飛び出る。
返す刀で二人目の急所を打ち上げる。何かが潰れる音がして男は泡を吹いて意識を失う。
そして三節棍の連結を外し、より遠心力のついた一撃で三人目の男の顔を砕く。
そして館の中に入る。裸のまま何か喚き散らしている。もう一つの扉の前に九人。
「…焼け死ね」
恐ろしく底冷えのする声で怨嗟を右手の紋章から放つ。
再び放たれた黎明の紋章は一瞬にして右手にいる五人を焼き尽くす。
左手から男が剣を上段に掲げ襲い掛かってくる。隙を突いたいい攻撃なのだが――
憤怒で熱くなっているならいざ知らず、今のファルーシュは憎悪で冷静。
あっさりと三節棍で受け流し、回転しそのまま後頭部を狙い撲殺する。九人目、あと三人。
今殺した男の剣を拾い、男に投げつける。咄嗟の奇抜な行動に男はただ受けバランスを崩し倒れる。
それを呆気に取られる他の二人だがそれが命取りになる。
すこし目を放した隙に目の前まで近付かれ、勢いの付いた突きで喉骨を砕かれる。十人目。
倒れる瞬間に男から剣を奪ったファルーシュはそのまま倒れている男の顔を横から斬る。
顔の半ばで止まった剣を捨てる。十一人目。残りの一人はガチガチと歯を鳴らし失禁している。
あまりの手際の良い殺人術にただ震えた手で剣を構えるだけだ。
泰然自若に近付くファルーシュに、それに怯え後ずさり剣を左右に振るだけ。
――こんな奴等に
ギリッと歯噛みする。こんな下劣な奴等にルセリナは――
そして連結を外した三節棍で剣を絡め取り、零距離で曙光を浴びせる。
人肉が焦げるいやな臭いを発し、十二人目はその体を左右に分けさせられた。
86群島好き:2006/04/11(火) 23:43:27 ID:NFuLsKB2
ドガンッ!
扉を勢い良く蹴破る。少し待ち反撃がないのを確め中に入る。ひどい臭いだ――
そして探し人が見つかる。最悪の状態で。
白く濁った水溜りの中で白く汚されていた。
「ルセ、リ、ナ……」
「な、な、なんだ、てめぇは!?」
「お、王子ぃ!?な、なんでこんなとこにいやがる!?」
中にいた五人の男達が喚く。その声も不愉快だ。
「煩い、喋るな」
今日三度目の曙光。一人があっという間に焼けた肉塊と化す。
「ひいいぃーーっ!!」
残りの男達が腰を抜かし、ルセリナから離れる。
そしてファルーシュはゆっくりとルセリナに近付く。
その惨状に心を痛め、ルセリナの顔を拭う。
「…ルセリナ」
「あ…あ…?で、ん、か…?」
色を失っていた瞳に生気が宿り始める。
「うん、僕だよ。ファルーシュだよ」
何の躊躇いもなく男達を殺した者と同一人物とは思えぬ優しい声で語りかける。
「でん、か…いやぁっ!見ないでぇ!見ないでぇっ!!」
心が戻ったルセリナだが、最初の感情は拒否。
助けてくれた事よりも、愛しい人に汚された自分を見られる事の恐怖が勝ってしまったのだ。
だがファルーシュはどこまでも優しく
「…ごめん、ルセリナ。本当に……ごめん」
大丈夫?などとは聞かない。聞ける訳がない。
そう言って自分の外套を掛ける。そして、憎しみは男達へ。
「キサマラ…、殺してやる」
男達は逃げ出す事も忘れて、ただぶるぶると震えるばかり。恐怖が最高潮へ達したのだ。
ファルーシュは手身近にいた男に近付き、ただ乱暴に三節棍を振る。
「なぜ犯した」      ゴシャッ
「なぜこんな事が出来る」 グシャッ
「貴様らは人か」     ゴズッ
ガキッ、ゴグッ、グシャッ、ゴズリ
そこに武術の欠片はなく、ただ粗雑に殴り殺す。
最初こそ悲鳴を上げていた男だが、途中から声も聞こえなくなる。それが絶命だと誰にも分かった。
だがファルーシュは止めない。肉が飛び散り、骨が砕け、返り血が付く。
文字通り肉塊と化した男への手をようやく止め、後ろへ振り向き、また一人、男へ近付く。
服に血が、肉が付いているのを一向だにせず、表情は凍り付いている。
「や、やめてくれぇ!!」
目の前に立たれた男が恐慌し、泣き喚く。手を上に掲げたが衝撃は来ない。激痛は下に来た。
「それを貴様が言うか」       股間への蹴り。
「ルセリナはそれを言っただろう」  ただただ乱暴に。
「貴様はやめたのか」        純粋な暴力。
「なら僕もやめない」        赤いものが流れる。
男は白目を向き、泡を吹いて倒れる。そして次だ。
87群島好き:2006/04/11(火) 23:44:07 ID:NFuLsKB2
残った四人の中で幾分まともな思考を取り戻した男が喚く。
「て、てめぇだってオレ達の同僚を殺してきた癖に、な、何言いやがる!」
その男の顔を見てファルーシュは凍える笑みを浮かべる。
「続けろ」
「な!?」
「続けろと言ったんだ。言いたい事は言ってみろ」
どこか楽しげに、どこか哀しげにあざ笑う。
「て、てめぇは何もかも持ってるじゃねぇかっ!だからオレ達も分けてもらって何が悪い!
 全て持ってるお偉方にはオレ達のことなんかわからねぇだろう!恵まれたおまえにゃあ、わかんねぇだろう!」
どこまでも身勝手な物言いだった。まるで整合性がない。話の前後すら合ってない。
しかし、ファルーシュは笑った。何とも形容し難い笑みで。
「全てを持っている?」
何も持ってなどいない。自慢ではないが自分ほど何もかも奪われた人間はいないだろう。
本当に欲しかったものはあの日全てこの手から零れ落ちた。
父を、母を、妹を奪われた。唯一傍に残った肉親は遠くへ行った。大切な者まで奪いそうになる事態を起こしてまで。
そしてルセリナを。これ以上何を奪おうというのか。取り返すにはもう遅い――
「もう、何もないさ」
笑って、呆然とする男を殴る。
「これ以上、何を奪うと言うんだっ!?」
感情がごちゃ混ぜになる。取り繕うことなどしない。
「まだ、あれだけ奪っておいて!お前達は足りないとでも言うのかっ!!」
大切なおもちゃを壊された子供のように殴りつける。
「次は何だっ!?次は誰だっ!?僕から世界までを奪うと言うのかっ!!」
涙が溢れる。拳の感覚が麻痺する。
「それともっ!僕はいらないのかっ!?世界が僕をいらないのかっ!?答えろぉっ!!!」
「殿下!!」
気絶している男を殴る手が止まる。ファルーシュを呼び戻す声。ファルーシュが聞いていたかった声。
「ル、セ、リ、ナ……?」
愛しい人が、大好きな人が自分の足に絡みついている。必死に。
「殿下…、殿下は必要な人です。皆にとって。……私にとって」
「だけど、だけどそれは!英雄が必要なだけだっ!皆に都合のいい英雄がっ!」
抱き締められる。
「違います…。私が、私が必要なのはファルーシュ…あなたです」
心に風が吹く。柔らかな暖かい風が凍りつきそうなファルーシュの心を溶かす。
ファルーシュ、と初めて名前だけで呼ばれた。それがとても心地よくて、ファルーシュはルセリナの胸に頭をうずめた。
88群島好き:2006/04/11(火) 23:44:56 ID:NFuLsKB2
どれぐらい抱き締められていたのだろうか。ただ一人生き残った男は這いずりながら外へ逃げた。
その男を追うでもなく二人は抱き締めあって――いや、ルセリナがファルーシュを抱いていた。
精液と血が溢れ出るおぞましい部屋。
混沌と狂熱が存在するこの部屋の中、二人の周りだけが清廉だった。
子供のように泣いていたファルーシュがやがて落ち着き、声を発する。
「逃げるよ、ルセリナ」
短くも力強い言葉。その言葉に安堵しルセリナは
「はい」
とだけ告げる。
見た目よりも力のあるその腕でルセリナを抱き上げる。
「しっかりと掴まってて」
そしてルセリナもファルーシュの首に手を回す。
館の入り口から外を見る。既に騒ぎを聞きつけた兵士達が橋のあった向こう側で右往左往している。
これでは逃げられない、とルセリナの体が震え、手の力が強くなる。
しかしファルーシュはどこまでも優しく諭す。
「大丈夫、ルセリナは必ず守る。僕を信じる?」
信じられない筈はない。ファルーシュはここまで来てくれたのだから。
「勿論です、殿下」
そして河に飛び込む。高さもあるが迷うことなく。
ルセリナを抱え、苦しまないようファルーシュの背中から水の中へ沈んでいった。

「河へ飛び込んだ!下流を探れ!決して逃がすなっ!!」
それを対岸から見ていた兵士達は渋々散っていく。
彼らは知っているのだ。同僚がどのように死んだのか。
あの館には二十人弱はいたはずなのに飛び込んだ男は一人だった。
それはつまり全員殺されたと言う事。そんな強い奴を元々怠惰な兵士達は張り切って探そうとは思わなかった。

場所は変わり、ある場所の河岸。
「げほっ!ごほっ!無茶しすぎたかな…。ルセリナ、大丈夫かい?」
「ごほっごほっ…は、はい。何とか」
河から上がりぐったりする二人。特にファルーシュはルセリナを抱え泳いだのだ。
決してルセリナの体を離す事無く。体力の消耗は著しいはずだ。
「けほっ、ですが殿下。このままでは追っ手が…」
頭の回転が速いルセリナは瞬時に疑問を口に出す。ところが
「ああ、それなら大丈夫。上流…ハウド村に向かって泳いでたから」
今頃兵士達は慌てて下流を隈なく探し回っているだろう。
「だけど、あんまりのんびりはしてられないね。よっと」
「で、殿下!?私はもう抱えなくても大丈夫ですから!」
「駄目。それは許さないよ。もう…離したくないし」
揺るぎない決意。ルセリナと自分への永劫の誓い。
愛する人を抱き上げ、ファルーシュはエストライズへ向かう。
89群島好き:2006/04/11(火) 23:45:43 ID:NFuLsKB2
エストライズへ着いたのはそれから丸一日経ってからの事だった。
敵に見つからぬよう遠回りに走ったものの、丸一日で、というのはファルーシュの力に寄る所が大きい。
ルセリナがいくら休むように勧めても、一刻も早く休ませたいが為殆ど小休止で済ませていた。
「はぁ、はぁ、…ふぅ。ルセリナ、ご免、ここにいて」
ボズの実家の扉の横にルセリナを座らせる。
コンコン
「はい、どちらさま?」
「すいません夜遅くに。ファルーシュです」
「王子殿下!?あら、どうなされたのです?」
扉を開けられドナが姿を現す。
「すいません、ビッキーを呼んでもらえますか?ここに世話になってくれと言っておいたのですが」
「はい、確かにいますよ。すぐ呼んできますね」
姿が見えなくなってからルセリナを見る。
一目見たところ擦り傷などがあるものの大した傷はない。しかし心に負った傷は何よりも重傷の筈だ。
すぐに休ませなければならない。
「はい、お待たせしました。…ほら、ビッキーちゃん、王子殿下ですよ?」
「ふにゃ…、おうじ様…?おかえり…むにゅぅ」
いつも夜見かけるビッキーそのままがいた。
「すいません、ドナさん。このお礼は必ず後で伺います。今はこのまま消えるのを許して下さい」
「いえいえ、王子殿下のお役に立てることでしたらいつでもどうぞ。でもお待ちしておりますわ」
「はい、すいません。…お休みなさい」
そう言って、寝ぼけ眼のビッキーを引きずっていく。
「ビッキー、ビッキー。お願いがある。僕の部屋にテレポートしてくれないか?」
「むにゅう…やってみるぅ…え〜い」
些か頼りない返答ではあったが果たして次の瞬間にはファルーシュの部屋にいた。
成功した!と思いまずはすぐにルセリナを自分のベッドに運ぶ。
今は疲れたのか眠っている。しかし辛そうな顔で、悪夢でも見ているのかうなされている。
「当然だよな…」
実際彼女は悪夢を見てきた。それこそ終わりなき悪夢を。自分の不甲斐無さに腹が立つ。
まずはビッキーを所定の位置まで送ろうと振り返り、そこで足がガクンとなる。
ファルーシュも既に限界だったのだ。しかしここで膝をつく訳にはいかない。
えへへ、と奇妙に笑いながら眠るビッキーをいつもの位置まで戻し、医務室へ向かう。
同室で眠るリオンを起こさぬよう最小の音でノックする。
「シルヴァ先生、いらっしゃいますか?」
十数秒後、ドアが開かれる。
「王子か、こんな時間にどうした。リオンなら――」
「すいません、急患なんです。付いて来て下さい」
自らの言葉を遮ってまで話すファルーシュに驚くものの、急患、の言葉に直ぐに医者の顔になる。
「…どこだ?」
「僕の部屋です!お願いします!」
そしてシルヴァを伴い、部屋に来てルセリナを診せる。
厳しい顔を変えないシルヴァが彼女の体を診て愕然とする。そして怒りの声が混じる。
「王子。これはどういう事だ」
年老いたとは言え、同じ女。ましてやシルヴァは戦場にもいた。これが分からない筈がない。
「すいません…、事情は必ず後で話します。ですからまずはルセリナを…!」
そのファルーシュの様子に只ならぬ事態を感じ取り、それ以上質問する事無くルセリナを診る。
理解してくれた事とルセリナをお願いしますとの気持ちを込め、一礼し部屋を出る。
これでいい、ようやく彼女を休ませられる…そう思いファルーシュは部屋の少し前で意識を喪失した。
90群島好き:2006/04/11(火) 23:46:30 ID:NFuLsKB2
目が覚めた時、見知らぬ天井が見えた。ここはどこだ…?
「あら、お目覚めですか」
慣れ親しんだ声が横から聞こえる。
「…ルクレティア?」
「はい、そうですよ。貴方の軍師の素敵なルクレティアさんです。気分はどうですか?」
未だルセリナの惨状が頭に焼き付くファルーシュは彼女の事を想い返事をする。
「…反吐が出る程最高です」
「そうですか。まずは無事で何よりです」
ファルーシュの皮肉をさらりと受け流し、それでも安堵の表情を浮かべる。
「貴方は部屋の前で倒れてました。他の人に見つかると色々厄介な事になるので私のベッドに寝かせました。
 私のベッドに男性が寝るのは初めてなんです。思う存分感謝して下さいね」
「ありがとう。…ルセリナは?」
ルクレティアの軽口を聞き流し、今最も知りたい事を尋ねる。
「まだシルヴァ先生が診ておられます。あの人と私以外立入禁止にしてあります。
 ……大方は聞きましたが、やはり…そうなのですか?」
ルクレティアにしては歯切れの悪い問い掛け。だがそれだけで何を聞いているか分かる。
「…ああ」
そう答えるだけでルクレティアにも分かったのだろう。沈痛な表情を浮かべる。
「王子」
「言いたい事は分かってる。一つ間違えれば僕も捕まり、ここの軍が空中分解する事態にもなりかねなかった。
 それでも、そして今でも行くしかなかったと思っている。結果良ければ全て良しだなんてとは言わない。
 頭に血が上ったのも確かだ。それでも…助けたかったんだ」
ルクレティアの言いたいだろう事を先に言って、それから非難と叱責の言葉を待つ。
しかし彼女の口から出たのは、
「そんな事は言いませんよ。王子なら分かってるだろうと思ってましたから別に言うことじゃありません。
 ただルセリナさんを助けて下さってありがとうございました」
呆気に取られる。
「また見透かされてたか…。でもルクレティアが言うことでもないだろうに」
「いいえ。レインウォールに人員を増やしたとは聞いていました。そんな中、彼女を使いに出した私の失策です」
「ルクレティアのせいでもない。悪いのは…奴等だ」
再びファルーシュの表情に憎悪が出てくる。歯軋りをし、唇を噛む。
「今は…何とも出来ません。それよりも今は彼女の元へ行ってあげて下さい。きっと待っている筈です」
「だけど…」
今男である自分が近付いて大丈夫なのだろうか。
しかしその迷いも見透かされ
「大丈夫です」
その思いが今は嬉しく
「本当に…敵わないなぁ。うん、行ってくる」
「ええ。……支えてあげて下さい」
「言われなくても。…介抱ありがとう」
そして部屋を出て行く。その後姿を見送りルクレティアは誰に言うでもなく呟く。
「変な所で理性的なんですから。こういう事に策などいらないんですよ」
91群島好き:2006/04/11(火) 23:48:17 ID:NFuLsKB2
とりあえずここまでです。王子のキャラが壊れてく…
ラブエロが上手く書ける人が羨ましい。
92名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:48:53 ID:oWRsF3b8
GJ!
93名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:54:36 ID:AYhKrvc2
神だ・・・神がいるぞ!
94名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:55:32 ID:CAUK47om
勢いのある文章、読んでて楽しかった。
これから先の展開に期待しつつ、GJしとこうハァハァ

>>83
超絶待ってる
95名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:55:41 ID:5Soeb78c
王子!!!あんたはかみだ!!!!!
96名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:57:10 ID:fXiwIYVY
>91
GJ!感動した!続きまってる
97名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:09:34 ID:ET/ZCwzy
陵辱展開は良かったけど一度犯られた後に
下手に救済されても余計気分が悪くなるのって俺だけ?
98名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:10:09 ID:udu1ARcw
王子とミアキスの一騎打ちのシーンで
「女王騎士は降伏できないんです」みたいな台詞
誰かちゃんと覚えてる人いますか?
99名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:16:06 ID:iuHRUmkk
>>98
覚えてないなぁ
そんなんあったけ?
100名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:19:10 ID:B6d9KVw5
>>98
仲間になってーって言ったときの返事だったよね
だから仲間にしたいんなら私を倒してくださいみたいな流れだよね

ちゃんとは覚えてないよ
ダメかな
101名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:21:45 ID:UAzPuVRP
王子も知ってるでしょう?
女王騎士は絶対に降伏しちゃいけないんです
だから・・・私に言うことを聞かせたかったら私を倒してください
102名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:22:18 ID:8lVv5YyB
「王子だって、知ってるんでしょお?
 女王騎士は、降伏できないっていうこと…
 知っているくせにぃっ!」

「それ以上言うな、ミアキス!それ以上言ったら、ぼくはきみを…!」


勝利条件:女王騎士ミアキスを倒せ!
103名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:26:23 ID:udu1ARcw
うはwこんな時間にみんなありがd!
まだどんなのになるかわからないけどミアキス受けの方向でがんばってみるよ!
でも多分王子×ミアキスにはならないと思うので好きな人はごめんなさい・・・。
104名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:27:53 ID:8lVv5YyB
>>103
キルデリクか、ザハークか、ギゼルあたりですか…
いやアレニアというのもまた!
105名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:29:01 ID:iuHRUmkk
ここはリムで
フェリドでもいいよ
106名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:54:40 ID:rqe6nZHO
>>102
それなんて天道士?
107名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:55:01 ID:7E3hIkbH
あえて一騎討ち後、ケジメのおしおきを受けるというのもあるぞ!
108名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:59:01 ID:8lVv5YyB
>>107
リオン×ミアキスか!!
また、ルセリナ×ミアキスなんだな!?
もしくは、ルク(ry
109名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:15:05 ID:CVIGC1Oe
うわぁあああ素晴らしく感動的な大作を有難うございましたルセリナタンの最後まで凛々しく理知的な姿に惚れ直しました王子が泣き崩れるさまやビッキータンの可愛さやルクレティアの魅力まで凄まじくマトを得た丁寧な描写で素晴らしくGJ過ぎます!!!
110名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:15:47 ID:8lVv5YyB
>>109
落ち着け
>マトを得た

特にこのへん
111名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:25:58 ID:iuHRUmkk
リオン×ミアキスって新しいな
112名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:45:47 ID:7E3hIkbH
>>108
主要な女性と王子からお尻叩かれるというのは懲罰的なエロも相まってよいぞよいぞ

一旦牢屋に入れられて、そこから登用するもんだとばっかおもってたよ。
と、幻想水滸伝1で本拠地の牢屋見た瞬間、「ここにはソニアが入るんだな」と
未来を予測した俺が言ってみる
113名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:49:53 ID:8lVv5YyB
>>112
懲罰というか

「る、ルクレティア殿ぉ…?え、ええと、これはぁ…」
「いえ、不安なのでちょっとだけ。王子のお役に立とうというなら、意識改革が必要だと思いまして。
 大丈夫です。痛くない程度に縛りましたから。
 私のいうことをちゃんと聞いてくれるようにするだけですよ。ああ、レレイさん。
 王子とリオンさんは 絶 対 に この部屋に入れないでくださいね?」
「ひっ……」
「わかりました」
「えぇ!?」
「ふふふ…というわけで、やっと二人きりになれましたね。ミアキスさん」

と、自慢の羽扇を指先でいじくりながらにじり寄るルクレティア―――……
新しい女の子が仲間になるたびに軍師殿に食われてる気がしてきた
114名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:12:35 ID:8gsCNs/p
イケナイ軍師部屋(*´Д`)ハァハァ
115109:2006/04/12(水) 02:40:41 ID:udu1ARcw
投下しようときてみたら…みなさんの期待に添えられてないようです・・・orz。

カイミア気味のミアキス受けシリアス風味(直接エロ描写なし)未完
なんですが投下してもよろしいでしょうか・・・?
116名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:43:06 ID:G1ECAmek
カモン!!
117名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:43:36 ID:aiikRE9/
>109
誘い受けイクナイ!
いいからさっさと出せあwqせrftyふじこlp;@:!!!

要するに読みたいということだ。さあ来い!
118名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:44:16 ID:aiikRE9/
>109
誘い受けイクナイ!
いいからさっさと出せあwqせrftyふじこlp;@:!!!

要するに読みたいということだ。さあ来い!
119名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:45:17 ID:aiikRE9/
連投orzスマソ
120109:2006/04/12(水) 02:45:49 ID:udu1ARcw
「ミアキス様…!もういいんです…もうやめてください!!」
「ごめんなさいリオンちゃん…でも王子も知ってるでしょう?
女王騎士は絶対に降伏しちゃいけないんです。だから…私に言うことを聞かせたかったら
―――私を倒してください」
大粒の涙をこぼし、微笑みながらそう言った彼女は王子の棍の前に破れた。
「ず、ずるいですよぉ王子…いつの間にそんなに強くなっちゃったんですかぁ…」
弱弱しく笑みを浮かべふらふらと足をもつれさせながらも、
ミアキスは気丈に膝をつかなかった。
「ミアキス様!一緒に王子のお城に行きましょう!」
「そうだよ、僕もミアキスがこっちについてくれたほうが…」
ファルーシュは一歩足を踏み出しミアキスの目の前に手を差し伸べた。
しかし、ミアキスはびくりと身を硬くし、後ずさる。
「ミアキス…?」ファルーシュは不思議そうに首をかしげた。
「王子…わたしは…」ミアキスが目を伏せ小さく呟いたそのとき、
「王子ー!」カンカンという足音と共に待機メンバーのはずだったカイルが
息を切らして3人のほうへと向かってきた。
「ルクレティア様からの伝言です。すぐに街門の方へお戻りになるようにと…」
そこまで言って、満身創痍のミアキスに気付いたカイルははっと息を呑んだ。
ファルーシュはちらっとリオンに目配せをすると、軽くうなずき城の門へと足を向けた。
リオンは少し戸惑ったようにミアキスのほうに目を向けたが、慌ててファルーシュの後を追う。
ファルーシュはカイルの横を通り抜ける際に
「ミアキスの傷を治療して…本拠地のほうへ連れて帰ってきてくれないかな」
と言い残して出口へと向かった。
121109:2006/04/12(水) 02:46:33 ID:udu1ARcw
ファルーシュとリオンの姿が見えなくなったとたんミアキスはよろけるようにその場に座り込んだ。
「ミアキス殿!大丈夫ですか!?」カイルはミアキスに走り寄り、その小さな体を抱き起こした。
「ふふ…王子ったらぁ、ぜんっぜん容赦ないんですよぉ…」
擦過傷やあざを白い肌に浮き上がらせながらも、いつも通りの明るい口調で振舞うその姿は見ている方が
痛々しく感じられた。
「でも、王子とリオンちゃんが先に戻ってくれてよかったですぅ…」
「ミアキス殿ー、さすがの俺でも怪我をしてる女の子を口説くほど人でなしじゃないですよー」
ミアキスを元気付けるためにカイルは緊張感の無い声で軽口を叩いた。
「とりあえず、怪我したところを見せてくださいねー。そして早く王子のお城に」
「カイル殿!」ミアキスはカイルの言葉を遮って、傷口に向けられた手を掴んだ。
「そのことです…私は王子のお城には行けません…。」
「ミアキス殿、心配しなくても王子はミアキス殿のことを怒ったりなんかしてないですよー」
カイルはなだめるようにミアキスに笑いかけた。しかし
「違うんです!そうじゃ、そうじゃないんです…」ミアキスは今にも泣き出しそうに顔を歪め、口を開いた。
122109:2006/04/12(水) 02:47:05 ID:udu1ARcw
「わたし…太陽宮が落ちてから、ギゼル殿の命令で、ザハーク殿やキルデリクや…衛兵たちの相手を
していたんです。姫様の見ていないところではずっと…。毎日毎日調教され続けて、それでも姫様の
前ではいつも通りに振舞って…ばれないようにしてきたのに―――姫様が戴冠式を拒んだときに
見せしめとして姫様の前で…」
カイルはただ黙って聞くことしかできなかった。
「ギゼル殿の策略だったんです。姫様の態度のおかげで家臣が辱められ、しかも調教によって姫様の見ている前で
乱れてしまうことも、姫様がギゼル殿におとなしく従うようになるための脅しです…。
その後は戴冠式に出席した一回きり以外はもう姫様に会わせてもらえなくなってしまったまま、
ドラートへ来たんです…」ミアキスは自身の肩をぎゅっと抱きしめ爪を立てた。
「こんなこと王子には絶対言えませんよぉ…わたしがこんなに穢れた体になってしまったなんて…。
今だってカイル殿に触れられているのがいやでいやでたまらないんです…わたしのせいで
カイル殿まで汚れてしまいそうで…」
「ミアキス殿っ!」カイルは一喝するように強い語気で言い放ち、ミアキスを強く抱きしめた。
「…あ」
「そんなバカなこと言わないでください。ミアキス殿は汚くなんかないですよ。悪いのはギゼルやザハークたち
じゃないですか!被害者のはずのミアキス殿にそんなことを言わせるなんて…!」
「……カイル殿ぉ…」今までのつらく残酷な日々に、リムスレーアのためと耐えてきたミアキスにとって
太陽宮がまだ平和で楽しかったころと変わらない、志を同じくした同僚の言葉は深く響いた。

ミアキスはしばらくの間泣き続けた。
123109:2006/04/12(水) 02:47:53 ID:udu1ARcw
「ミアキス殿、怪我の治療も終わりましたし、そろそろ行きましょうかー?」立ち上がるカイルの
服のすそをミアキスは握った。
「…最後に一つだけお願いがあるんですけどぉ…」床に腰を下ろしたままのミアキスは下を向き
カイルと目を合わせずに呟いた。
「やっぱりこの状態で王子のところには行きたくないんです。―――カイル殿ぉ!」
カイルを見上げたミアキスの目は潤み頬は赤みがさしていた。
「お願いしますぅ…。わたしを…抱いて、きれいな体にしてから連れていってください…」



続・・・けられません!すみませんどうしてもエロ書けませんでした・・・orz
楽しみに待っててくださった方々ごめんなさい・・・誰か続けてくれる人がいたら
熱烈に歓迎します。
124109:2006/04/12(水) 02:49:20 ID:udu1ARcw
捏造多くてスマソ。王子とミアキスの抱擁シーンは大好きです。
125109103:2006/04/12(水) 02:52:18 ID:udu1ARcw
うわあああああ!!しかもなぜか名前間違えてる!!!111!
>>109さん本当にごめんなさい・・・
回線切って吊ってきます・・・・・・・
126109じゃなくて103:2006/04/12(水) 02:53:17 ID:udu1ARcw
うわあああああ!!しかもなぜか名前間違えてる!!!111!
>>109さん本当にごめんなさい・・・
回線切って吊ってきます・・・・・・・
しかも二重投稿でごめんなさいorz
127名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 07:55:28 ID:YR/STZoJ
もちつけw
ともかくGJ。やっぱミアキスはアレやらコレやらされてたんじゃないかと妄想してしまうですな。
続きはじっくり書いてみたら?
1日数行でもいいからゆっくりじっくり筆を進めれば、いつの間にか完成ってこともありますよ。
128名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 12:10:48 ID:15UBu0b4
キルデリクに調教されちゃうミアキスハァハァ
ザハークが調教って想像できねえw
129名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 12:34:47 ID:uQCo0KnY
ザハークはどちらかというと調教される側だと思います。
130名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 12:50:09 ID:YR/STZoJ
ミアキス調教シーンだけで1話書いて欲しいくらい(;´Д`)ハァハァ
131名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 13:30:06 ID:aiikRE9/
ミアキスやルセリナは人気あるから作品も多いけど、
たまにはそれ以外のキャラの話も読んでみたいなと思う。

例えばアレニアとか(;´Д`)ハァハァ
132名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 13:48:59 ID:yVBnepPK
アレニアが王子軍の捕虜になって兵士達に…って言う妄想ならした事ある
133名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 13:53:19 ID:7E3hIkbH
アレにあが王子軍の捕虜になってルクレティアさまじきじきの尋問・・・
そのあとミアキスの仕返しという妄想ならしたことがある。
134名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 14:22:15 ID:zLtKkJjQ
ザハークのレルカー焼き討ちの後に王子軍の捕虜に落ちて、とか
エストライズでシュラの慰安に散々付き合わされた挙句に逃げられるとか

とてもやらしい意味で。
135名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 14:24:01 ID:15UBu0b4
「くっ…こんな、卑怯なっ…ひゃ、いやあ、ふ、ああっ」
 四つんばいにされ兵士達から屈辱的な行為をうけて数時間、
アレニアの理性は失いつつあった。
「卑怯?その言葉こそあなたにふさわしいのではないですか?」
 優雅なたたずまいで椅子に腰掛け、ことを傍観しているルクレティアは
うっすらと微笑む。
 傍らに佇むレレイは見ていられない、というように俯k


うん・・・ごめん・・・無理だった
136群島好き:2006/04/12(水) 14:48:47 ID:t51a3Grx
そうか!アレニアなら救いようのない陵辱が似合うな!
学校から帰って何を言ってるんだ、オレは…。
ともかくみんな楽しんで読んでもらえてるようで何よりです。
感想は読んでてとても楽しいです。

>>90からの続きです。結局前と変わらんような長さになる…。
137群島好き:2006/04/12(水) 14:49:24 ID:t51a3Grx
それからルセリナはファルーシュの部屋で療養する事になった。
チャックが詰め寄ってきたり、カイルやミアキスなどの類がからかってきたりもしたが、
そこはそれ百戦錬磨のルクレティア、シルヴァ、そしてファルーシュの三人はうまくはぐらかした。
「重い病で静かな環境がいいのだ」
そう周りには言っておいた。無論、間違いのでもないのだが。
ただルセリナは普通に寝起きをしているのだが、未だ人、ことさら男性には恐怖を覚えている為の止むを得ずの処置であった。
そのルセリナも例外にファルーシュにだけは接する事は出来た。そしてそれが唯一の治療法でしかなかった。
ファルーシュはその事に嬉しくも思ったのだが、同時に不甲斐無さを感じる。
例えば、お互いが普通に話していても、ただ集団の人の足音が聞こえるだけでルセリナは体が震える。
体に染み込まされた恐怖は未だ何も消え去っていない。そしてもうひとつ――

例の事件から十日程経ったその日も、ファルーシュは二人分の食事を持ち自分の部屋へ戻る。
今まで皆と取っていた食事も今ではルセリナと二人だけが習慣となっていた。
このままでいいのかとも、このままがいいとも相反する思いを抱き階を上がる。
今まで以上にルセリナと一緒にいられるのは嬉しい事なのだが、状況が状況なだけに今一踏み込めない。
ふぅ…と一つ溜息をつき、部屋の前に立つ。
「ルセリナ、僕だよ。入るね」
返事はない。妙だなと思いながらもう一度声をかけようとする。
その時、中から苦しげな声が聞こえてきた。
「……うぁ……くぅっ…」
また発作か!と思い、中に入ろうとする。ルセリナは今まで原因不明の発作を時々起こす。
いや、原因ははっきりしている。悪夢にうなされる為だ。
しかし中に入ったファルーシュの目に映ったのは発作に苦しむルセリナではない。
「ううんっ!…あぁ、ぐすっ、どうして…こんなぁ…んあっ!」
涙を流し、自分の行為を不快に思いながらも、淫らな姿で秘部を慰めるルセリナ。
その光景に愕然とし、食事の乗ったトレイを落とす。その音にルセリナがようやくファルーシュに気付く。
「殿下!?……ああぁ、私、私…」
余程熱中していたのか自らの乱れた姿を隠す事無くただ呆然とする。
どうして、こんな。
ファルーシュは何も答えずにルセリナに近付く。
なんでルセリナがこんなにも苦しまなければならない。
ベッドに横たわるルセリナを見つめる。そこに情欲などなく。ただ助けたいと思った。
そしてルセリナの横に座り抱き締める。あの時にしてくれたように。そして囁きかける。
「苦しいのなら…辛いのなら。僕が慰めてもいいかい?」
恋人に囁くように。
138群島好き:2006/04/12(水) 14:50:04 ID:t51a3Grx
ルセリナは初め、何を聞いたのかと思った。さぞ自分で自分を慰める姿に失望したのだろうと思っていたから。
そして同時にファルーシュもそうなのか、と思ってしまった。結局王子も男なのか、と。
しかしそれは間違いで、最初に唇が触れる。
「んんっ!?うぅ…はむぅ…」
不快な気持ちなど微塵も感じない。ファルーシュの唇からはただ愛しさと優しさを感じ取れた。
「はぁ…ちゅぱっ、じゅるっ、くちゅっ…で、ん、か…はむっ…」
それに安心し舌を差し出す。ファルーシュも変化に気付きルセリナの舌を絡め取り、咥内を舐めまわし、口付けをする。
思えばこれがファーストキスなのだとルセリナは思った。
レインウォールの男達にとって、口はペニスをしゃぶらせる為のものでしかなかった。
何人もの肉棒を咥え込み、その精を飲まされた口なのに、ファルーシュは何処までも優しく穢れを落とすように舐め回す。
「ぷはぁっ…殿下、殿下ぁ…」
長い長い濃厚なキスの終わりに、二人の口からは唾液の糸が垂れる。
そしてファルーシュに優しく横にさせられる。壊さないように、穢してしまわないように。
服を優しく脱がせられルセリナの肢体が露になる。
ほうっ…とキスで蕩けた目にファルーシュの姿が目に入る。
穏やかな柔らかな笑み。男に触られる恐怖など感じず、全てを委ねられると思った。
そしてファルーシュの口が、手が乳房に触れられる。
「ふわあぁ……でんかぁ…んんっ、ああぁっ、んはぁっ!」
甘い声が出た。愛する人に触れられる事はこんなにも気持ちいいのか。
苦痛も恐怖も感じさせない。ただ心から暖かな気持ちになる。
「こんなっ、すご、いっ!あふぁ…んくっ、ひゃあぁ…」
乳房の形が歪む。舌が嘗め回し唾液がトロリと糸を引く。指先が乳首をコリコリと弄られる。
「んああっ!こ、えが、とまらなっ、ふわぁ…でんか…でんかぁ…」
最愛の人の愛撫に嬌声を上げ、愛しい人へ呼び掛ける。
「もっ、とぉ…もっとして、くださいぃ…わたし、を、味わってぇ…」
より極上の快楽を求める。もっとこの気持ちを昇華して欲しかった。
それに同意したのか、ファルーシュの手が今度はルセリナの秘肉に触れられる。
シュッ…シュッ…と擦られるだけでルセリナはより蜜を垂らす。
「ひゃああぁっ!すごっ、こんなっ、あた、まが、しびれっ…!」
未だ胸は口に含まれたまま、自らの秘部は汁を垂れ流しファルーシュの指をも濡らす。
「んはぁっ!ゆびが、ゆびがぁ…入って、くるぅっ、中がぁ…擦られっ…」
濡れそぼった媚肉は容易くファルーシュの指の進入を許す。いや自ら飲み込んだのだ。
中に入った指は前後に動き、また角度を付けて優しく抉る。そのアクセントがルセリナをより感じさせる。
「でんかぁ…すごいのぉ…これ、これ、感じすぎっ、すごすぎるぅっ!」
あまりの心地よい快楽に口からは涎が垂れ流れ、またそれをファルーシュが舐め取り口に含ませる。
「ふむぅ、じゅばぁ、ちゅるっ、あふぁ…でんか、でんかぁっ!」
獣のようにお互いの唾液を飲み干し、媚肉は指を飲み込む。そして指が蜜壷に触れられる。
「んああぁっ!そこっ、だめぇっ!くるうっ…狂ってしまいますぅ…あはぁっ!」
何かが来る。恐ろしいものではない。悦んで受け入れられるものだ。
指の出し入れの速度が上がる。胸は口に含まれ歯で乳首を甘噛みされる。蜜壷がコリッとひねられる。
「んはああああぁぁーーーっ!!!」
絶頂の悲鳴、否、絶頂の歓喜の声。蜜壷からは汁を噴出し、ファルーシュの掌をぬらす。
心地よい疲れと愛しい人に抱き締められている安堵感から、ルセリナは眠りに落ちようとする。
その間際、情事の間、一言も発しなかった愛する人の声が聞こえた気がした。ただ一言、
「おやすみ…」
と。
139群島好き:2006/04/12(水) 14:50:45 ID:t51a3Grx
久しぶりの快適な目覚めだった。何にもうなされる事もなく爽快な気分だった。
ふと昨夜の事を思い出す。しかし自分はちゃんと寝間着を着ているし、ベッドのシーツも濡れていない。
あれは夢だったのかと思う。悪夢に耐えられず、都合の良い幸福な夢を作り出したのかと思った。
そう疑問にも思ったが、はたと気付いて自分の体を見る。
痕がある。唇の痕。ファルーシュが自分に触れた証がそこにあった。
コンコン
ノックの後に想い人の声が聞こえる。
「ルセリナ、僕だよ。もう起きてるかい?」
急な出来事にどんな顔をしたものかと迷いながら
「は、はい。起きてます」
と答えざるを得ない。ファルーシュ殿下はどんな顔をしているのか――
「良かった。もう起きてたんだね。お早う、ルセリナ」
しかしあるのはいつも通りの穏やかな笑顔。思わずドキリと心が鳴る。
「お、お早うございます、殿下。あの…」
「朝食を持ってきたんだけど、食べられる?起きてすぐなら、無理はしないでいいけど」
まるで何事もなかったように喋っている。しかしそこにいつも以上の優しさが垣間見えるのは気のせいか。
「い、いえ、大丈夫です。頂きます。すいません、いつもいつも…」
「ん、それなら一緒に食べよう。話しながら食べたほうが楽しいしね」
そう言って食事のトレイをテーブルに置く。
「じゃあ、着替え終わったら呼んでね。先に食べちゃったら怒るからね」
そしてひとまず部屋を出る。その後姿を見送り、本当に昨夜の事はあったのか頭を捻らざるを得ないルセリナだった。
140群島好き:2006/04/12(水) 14:51:19 ID:t51a3Grx
普段着に着替え、二人一緒に朝食を取る。朝食はパン、野菜と果物のサラダ、それと紅茶だった。
シチューなどの汁物の類は一度ルセリナが吐き気を催して以来ない。
それを察してくれて、今は固形物のみを選んで運んで来てくれる。
朝食はとても楽しかった。爽快な目覚めのお陰か今日は何時もより口数も多くなる。
それでもやはり気になる。はしたない事だとは分かりながらも聞かずにはいられなかった。
「殿下」
「うん?どうしたの、真剣な顔つきになって…」
お替りの紅茶を含んでから答える。
「そ、そのお聞きしたい事があって…。あの…昨夜の事なのですが…」
恥ずかしくて語尾が小さくなる。
「……うん。あの時はああするしかなかったんだ。あまりにもルセリナが辛そうだったから。
 本当はいけない事だったのかもしれない。だけど僕は、ルセリナを助けたかった」
泣きそうな顔になり、語るファルーシュ。
「だから…気に障ったのなら、もうしない。ごめん」
その優しい気遣いが本当に嬉しくて。
「で、殿下が謝る事なんてありません!わ、私は、その、う、嬉しかったものですから…」
言ってから顔を赤くする。何て事を口走ってしまったのだ!
「う、嬉しかった?それ…本当?」
「は、はいぃ……」
顔から火が出そうだ。だけどここまで来たのなら、と決意する。
「そ、それで、あの、殿下がよろしければ今後もその…してくださると…嬉しいです…」
最早言葉尻は消え入りそうだった。
「え?あ、うん。そ、その、えと、こ、今後ともよろしく」
「は、はい!こちらこそ!不束ものですが、お、お願いします!」
新婚の初夜のように二人とも半ばヤケクソだった。
141群島好き:2006/04/12(水) 14:53:22 ID:t51a3Grx
とりあえずここまでです。後半のほうが難しい…。
他の人の甘甘ラブのようにはいかない…。
142名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 15:07:10 ID:aiikRE9/
学校って…群島氏って学生?
まさか未成年じゃないよな?
143名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 15:15:15 ID:SgLiLfgl
学生って言っても、専門学校とか大学とかなんじゃないか?

ルセリナが多少救われてきてえがった・・・続きが楽しみだ。
144群島好き:2006/04/12(水) 15:30:19 ID:t51a3Grx
スマヌ。余計な事は書かないほうが良かったですね。
ただの大学生です。あと続きは夜にでも。
145名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 16:45:13 ID:Vx1kxA1j
群島氏・・・アンタスゲェよ・・・なんか感動したよ・・・
とりあえずGJ!!

いま幻水5リアルでやっているんだが、もうなんか小っ恥ずかしくなってまともにブラウン管が見れん・・・
攻略本も王子とルセリナの欄だけ飛ばして見る始末だよ・・・
ああもう最近は帰宅してからこのスレにばっかアクセスしてるなぁー
ダメな大人になりつつある・・・orz
146名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 18:27:40 ID:YR/STZoJ
速筆ですね、うらやましい〜
ルセリナも救われつつあるようで良かった良かった
続き楽しみにしてまする
147名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 20:14:07 ID:O2DwtHHR
ルセリナ続きキテター!!
俺も帰宅→スレ直行 ダメ社会人…orz
148名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 20:54:41 ID:aiikRE9/
群島氏の投下後は投下しにくいな。反応がすごいから。
スルーされそうだしやめとく。
149群島好き:2006/04/12(水) 21:22:00 ID:t51a3Grx
>>148そんな事言わずに読ませてください…。みんな感想を忘れるような人はいないはず。
というよりいろんなものが読めるのがここのいいとこだし。

と言うわけで>>140からの続き。もう一気に投下しちゃいます。
150群島好き:2006/04/12(水) 21:22:35 ID:t51a3Grx
その日から奇妙な関係が続いた。
食事を一緒に取り、今や内務の仕事も出来るまでには回復したルセリナとファルーシュはなるべく一緒にいた。
同じ机で仕事をこなし、休憩は共に取りおおいに盛り上がる。
ルセリナはまだ部屋から出たがらないものの、二人とも最高のパートナーのように過ごす。
夜はルセリナが発情してしまった時にだけ、ファルーシュが慰め、眠りに落ちたのを確めてから別の部屋の寝室に戻る。
そう、ファルーシュは決して自ら求めない。そして抱こうともしない。
自分の欲望をひたすら抑え、ルセリナに恐怖を思い出させないよう、ただルセリナの快楽だけを昇華していた。
初めはそれでもよかったのだ、ルセリナには。自分の身を案じてくれるのは嬉しい。
しかし、少なからず彼女にも不満があったのかもしれない。
そして望んでいるのかもしれない。ファルーシュと結ばれたいと――


ファルーシュはその日、一日中違和感を感じていた。ルセリナの様子がおかしい。
共に仕事をしていてもどこか呆然としていたり、また呼び掛けてみれば、
「は、はいぃ?なな、何の御用でしょうか?」
上擦った声で非常に歯切れが悪い。どこか調子でも悪いのかとも思ったがルセリナはそれを否定する。
嫌われた訳ではないようでホッとする。
いくらルセリナの為とは言え、その体の隅々まで見てしまっているのだ。
その優しさでただ受け流されてるのではないかと気を揉んだ事もある。
それを伝えた時はいつもの照れてはにかむ笑顔で
「殿下だからこそ、してもらいたいのです」
と言ってくれた。なのに今日は変だ。どこかおかしい。
151群島好き:2006/04/12(水) 21:23:10 ID:t51a3Grx
その悶々とした気分で夜を迎える。
「ファルーシュ殿下…」
艶っぽい声色でそう呼ばれては今日も慰めるしかない。
ルセリナを助けてあげられるのは自分しかいないのだから。しかしその後に続く言葉があった。
「その……もう、いいのです…」
それは拒否の言葉。やはりこんな事は間違っていたのだ。
「そう……ごめん。君の気持ちも考えずに。…帰るね」
目の前が真っ暗になり、身を翻そうとする。
「あ、あの殿下?」
「もう、いいんだろう?もう僕は必要ないんだろう?だったら…」
ルセリナがしまった!というような顔をする。それを妙に思い、先を聞こうとする。
「あ、あの殿下!そうではなくて、その、もう、我慢される必要はないと言う意味で……」
「?」
「い、いつもいつも私ばかりが気持ちよくなってしまって…。で、ですから殿下にも、その…。
 気持ち良くなってもらいたいと言う意味で、その…」
まるで顔から火が出るのを通り越して沸騰しそうな表情で言葉を紡ぐ。
「それは……つまり、僕がルセリナを…?」
「は、はしたない女だとお思いでしょうが、わ、私も殿下に…大好きな人に…抱いてもらいたいのです…」
大好きな人。その言葉に頭を物凄い勢いで金槌が殴りかかる。
「僕で…僕で、いいのかい?」
「殿下が、ううん、殿下でなければ嫌なのです。
 私のような穢れた女に、こんな事を言われるのはご迷惑でしょうが……んんっ!?」
ルセリナの唇を奪う。あまりにも愛おしくて。
「ちゅぷっ……穢れてなんかいない。ルセリナは綺麗だよ…だから、笑ってくれる?」
いつか言った言葉を再びかける。
「僕も、君が好きだ…愛してる」
「殿下…殿下ぁっ!!」
涙を流しながら、必死に笑おうとする少女を抱き締める。
もう、何もないさ、そう言い放った少年は今、何よりも大切な人をその手に掴む――
152群島好き:2006/04/12(水) 21:23:54 ID:t51a3Grx
キスを重ねながらルセリナの服を脱がす。ベッドにしゃがませて。
今までに何度も見てきた筈なのに、今日は一段と輝いて見える。それは彼女を抱けるという興奮からなのか。
「本当に……綺麗だ、ルセリナ」
もう一度囁く。
「で、殿下…そんな風に言われると恥ずかしいです……」
顔を真っ赤にして背けるのがまた可愛らしくてつい悪戯をしたくなる。
かぷ
「あひゃああぁっ!?ででで殿下!?どこを噛んでるんですかっ!」
背けた時に目の前にあった耳を甘噛みしたのだ。予想もしない攻撃にルセリナは素っ頓狂な声を上げてしまう。
しかしそんな非難にもめげずにファルーシュはあっけらかんと答える。
「いや、ちょうど目の前にあって美味しそうだったから。それとルセリナ」
「は、はい」
「僕の事、名前で呼んで」
あ、また可愛い表情だ。ぼけっとしている。
「え、えぇ!?で、ですが!」
「折角恋人同士になれたのに、殿下、ってなんか余所余所しいんだよね。だから名前で呼んで、ね?」
その笑顔はルセリナにとって強烈な破壊力だった。こんな笑顔で迫られては断れる筈もなく。
「ふぁ、ふぁ、ふぁ」
「うんうん」
「ふぁるっ、ふぁるっ、ふぁるっ」
壊れたオルゴールのように繰り返す。
「ふぁ、ファルーシュ……」
ようやく言えたと思えばボンッという音が聞こえそうな程真っ赤になる。
「そうそう、これからはずっと名前だけで呼んでね?せめて二人きりの時だけでも」
「はい…ファルー…シュ、今日は何か意地悪です」
プクーッと頬を膨らませる。やっぱりもっと色んな表情を見たい。そう思わされる。
「ごめんごめん。ルセリナが可愛すぎるから」
「やっぱりファルーシュはずるいです。そんな風に言われたら許すしかないじゃないですか」
そして二人で笑い、また唇を重ねる。
「んんっ、ちゅるっ、はむぅ…ふわあぁ…」
キスをする場所を唇だけでなく、少しずつ下へずらしていく。
もう興奮してくれているのか肌が赤みを帯びていく。
「ああぁ…ファルーシュ…ふはぁ…」
口付けをし、時折舌で舐め、ルセリナの肌を味わい尽くす。
そしてさらに位置をずらし、一つ目の目的地へ辿りつく。柔らかな膨らみを口に含む。
「ああんっ…むね、感じて…しまいますっ…!」
左の乳首を舌で弄び、右の胸を掌で覆い被さり揉みしだく。
「んはぁっ!そ、こ、よわいのっ!あんまり…強くしないで、んくっ、くださいぃ…」
甘い声を惜しみなく聞かせてくれる。自分の脳が蕩けてしまいそうになるほど魅力的な甘さだ。
もっと聞かせて欲しい。
「本当に…?本当はもっと強くしてもらいたいんじゃないの?」
歯で噛み、指でキュッとつねる。
「あああぁっ!!ほん、とに、よわい、んああっ!からだがっ、支えられ、なくぅっ!!」
後ろに倒れそうになるルセリナを片方の手で支え、胸から離される。
「ふうぅ……はぁ……ファルーシュぅ…」
弱弱しい声で少し恨めしそうに見る。
「ごめん…少しやりすぎた」
あまりバツが悪くなさそうな顔をしてルセリナをそのまま横たわらせる。
「ううぅ〜〜〜」
自分は果たしてここまで責めっ気があったのかと、自分のことながら不思議に思ってしまう。
どうにもルセリナは色々な意味でそそられるようだ。
153群島好き:2006/04/12(水) 21:24:32 ID:t51a3Grx
ベッドに横たわるルセリナは当に珠玉の宝石に見えた。
その柔らかな、普段は生き物のように揺れる髪がファサッ、と広がる。
全てをファルーシュに委ねているルセリナに最早怯えはどこにも見当たらない。
そして足元に顔を寄せ、ゆっくりと足を開かせる。
顔を近付かせ、ふぅっ…と息を吹きかけると、ひくひくと蠢く。
既に十分すぎる程、茂みは濡れそぼっていたがまだ勿体無い。もっともっと味合わなければ。
「ルセリナ…口でやるよ?」
「は、はい。ファルーシュのお好きなように……」
本当にそそられる台詞を言う。これではいじめてくれと言っているようなものではないか。
舌で茂みの先のクレパスをなぞる。
「あああっ!なに…これぇ…ふああぁっ!!」
未知の感覚に、それでも嬌声を上げる。今までに口で秘部を慰めた事はない。さぞ嫌悪感を感じるものと思ったのだが。
「んふぅっ、ふわぁ、ああんっ、中に、なかにぃ…した、が、あはぁっ!」
舌先を中に捻じ込ませ媚肉を舐め回し、粘膜をつつき、愛液をわざと音を出して吸い取る。
「ひゃああんっ!!そんなぁ、やめてぇ……恥ずかしい、んっ、ですぅ…」
指先も動員して中へ挿入する。そして舌で一番敏感な所を開き、覗かせてからつつき回す。
「ふああっ!だめっ!そこっ、かんじっ、すぎっ!?くる、くる、きて、しまいますっ!!」
「そのまま、気持ち良くなって!思う存分感じてくれっ!」
速度を、強さを上げ、絶頂へ導く。
「っ!?ファルーシュっ!?んああああぁぁーーーっ!!!」
プシャアァッ
ルセリナの絶頂の証がファルーシュの顔にかかる。まるでお漏らしをしてしまったように。
「凄い……ルセリナ。今までより気持ち良かったんだね…」
舌先でルセリナの吹いた液体を舐め取り、だらしなく口を空けるルセリナを見つめる。
「う、あ…ごめ、ごめんにゃはい…わたし、ふぁるーひゅのぉ…」
涎をたらし、絶頂の余韻に呂律が回ってない。それにまた興奮してしまい、
「ルセリナ…、じゃあ、舐めて。顔にかかったもの、舐めて綺麗にして、ね?」
その言葉を理解したのか、必死にファルーシュを舐め回す。
生まれたての子猫に舐められるような、そんな感触だった。
154群島好き:2006/04/12(水) 21:25:12 ID:t51a3Grx
チロチロと触れる感触にファルーシュの興奮は最高潮になる。ついに、ついに!と思わずかぶりつきそうになる。
だけど本能の激流を必死で押し留める。ここで焦っては全てが台無しになる。
「ルセリナ……もう我慢出来ないよ。…いいかい?」
再び破壊力抜群の笑顔。今日だけで、この顔をすればルセリナは何もかも許してくれると確信出来ていた。
それを分かっていて尚も笑顔を見せる。人を惹きつける、王子の真骨頂がそこにあった。
「はい…ファルーシュ。来て、来てください。私で…気持ちよく、なって下さい…」
予想通り、ニヤリ、と笑いそうになる口を必死で抑え、真面目な顔を作る。
「うん。じゃあ……入れるよ…」
ズヌリ
絶頂を迎え、既に十分に男を迎え入れる準備が出来ていた媚肉は、何の抵抗もなく男根を飲み込む。
「うあああぁっ!!ファルーシュっ!ファルーシュぅっ!!」
最早、名前を呼ぶ事に何の躊躇いもなくなったルセリナは、目の前の恋人の名を呼びその体に手を回す。
「うああっ…やわらかっ…!?すごすぎ、る…!?」
一方、ファルーシュは自分のペニスを包み込むその感覚だけで果ててしまいそうになる。
入れただけでキュッキュッと締め付けるその快楽に、大した経験もないファルーシュは頭が痺れる。
それでも何とか男の面子を保とうと、必死に腰を動かす。
「うはぁっ、ふぁるっ、しゅ…おおきい…なか、なかがぁ…えぐられっ、んああっ!」
ファルーシュに先程のような余裕はもうない。自らのペニスを包み込む感触と、
甘く甘く嬌声を上げるルセリナの声に、ただただ飲み込まれていくばかり。
「んふぅっ!もっとぉ…もっとぉ、して、ああっ、くださいぃ…あひゃあっ!」
これはまずい。まずすぎる。こんなものに耐えられる訳がない。
苦痛も悲しみも耐えられる。だけど…これはっ…!
「うああっ、ルセ、リナ…まず、い…!?」
ルセリナが笑った気がして、その時また締め付けられる。
ドビュルルルッ!
「あ、あ…うあ……」
繋がったまま、中に出してしまう。その快感に体を震わせる。
「ああ…ファルーシュ、そんな、に、気持ちよかったのですか…?」
ルセリナの声に我に返る。
「ご、ごめん、ルセリナ。つい我慢出来なくて…」
ふふ、と笑いながらルセリナはファルーシュの頭を撫でる。
「いえ、私は嬉しかったのです。ファルーシュが、私で気持ち良くなってくれた事。
 そしてファルーシュの精を中で受け入れられた事が」
「ルセリナ…」
「そ、その少しは年上らしい所を見せないといけませんし…って、ええっ!?」
まただ、また。何もわかってない、この娘は。その言動全てが男を興奮させているのだと理解させてやらねばいけない。
股間のものが再び硬度を増していく。
「んあっ、そんな、出したばかりなの、にっ、また、大きく…!?」
「ルセリナ…そんな可愛い事を言ったら治まりがつかなくなるじゃないか…。
 もっと、味合わないと…いいよね?」
今日一番の破壊力を持った笑顔が炸裂した。
155群島好き:2006/04/12(水) 21:25:52 ID:t51a3Grx
「うああぁっ!すごっ、さっきよりっ、はやっ、ふああっ!」
一度精を放出した為か、少しばかりファルーシュに余裕が生まれる。
ただ腰を前後に突くだけでなく、少し角度を変えたりしてルセリナを抉る。
「ふわぁっ…ファルーシュぅ…こんな、こんなのって、ああんっ!」
膣中を突きながら胸を口に含み乳首も弄る。それだけでなく蜜壷も責める。
自らの快楽だけでなく、ルセリナの快楽をも増幅させようとしているのだ。
自らを襲う快感に、しかしルセリナは恐れる事無く身を任せる。
「ひゃんっ!あぁ…すご、いっ!?ぜんぶ、全部感じて、ふあぁっ!しまいますっ!」
知らず知らずにルセリナも自らの腰を浮かしたりして、より快楽を求める。
二人が繋がっている場所からは、淫靡な水音がして、先程の精液が小さな白い泡となり掻き出される。
少女は女として大切なものを奪われた。
少年は周りから何もかもが消え去っていった。
だけれども。
奪われた二人は今、何よりの幸福を手に入れる。
お互いの傷を舐め合うではなく、お互いで支え合い助け合い、ようやく一つになれた。
二人はこれからも罪を背負い生きていくしかない。
しかし許し合いながら生きていけるはずだ。
「ファルーシュっ!もっとぉ…もっとぉっ!ファルーシュぅっ!!」
「ああ…ルセリナ、ルセリナっ、ルセリナっ!!」
絶頂が、近い。
「ファルーシュ、ファルーシュ、一緒に、いっしょにぃっ!!」
「うああ、イク、イクっ!ルセリナっ…!」
傷は消えない。それでも。
「ふあああああぁーーーーっ!!!」
大切な人を、取り戻した――
156群島好き:2006/04/12(水) 21:26:26 ID:t51a3Grx
「ねぇ、ルセリナ」
「なんでしょう?ファルーシュ」
ベッドの上で二人、情事の後の甘い睦み合いの中、ファルーシュはルセリナの髪をクルクルと弄りながら話しかける。
「その、こんな事は聞きたくないのかもしれないけど…体は大丈夫?」
思いがけず、半ば雰囲気に流されたように抱いてしまったのかもしれないと後悔する。
「……。心配して下さるのは嬉しいです。まだ……他の人は怖いですけれど、
 ファルーシュと一緒なら、いつか笑って過ごせると思います」
矢張り強い女性だ、と思った。自らの傷を認め、尚、前を向いて歩こうとしている。
だから自分は支えなければいけない。罪の意識を与えてしまったこの少女を。この小さな可憐な、自分が愛する少女を。
「ルセリナ…大好きだよ」
それらの思いを託して抱き締める。もう二度と離さない、もう誰にも奪わせない。
「ファルーシュ……大好きです」
ルセリナも誓う。強くなければいけないこの人を守る、と。
自分の前でだけ、弱さを、辛さを吐き出したこの少年を精一杯包み込むと決心をする。
「ふふ…可愛いです、ファルーシュ」
「ル、ルセリナ?」
よしよしと頭を撫でられるファルーシュ。こんなのは幼い頃、母親にしてもらっただけだ。
「一応、私のほうが年上ですから…。甘えたい時はいつでも言ってください、ね?」
極上の笑顔。どんな宝よりも手に入れにくい、最高の微笑み。そして男を魅了する魔性の笑み。
まただ、また。この男を興奮させる笑顔。
理解させなければいけない。他の男に見させない為に。これを見る事が出来るのは自分だけだ!
「じゃあ、甘えるね。…ルセリナ」
「あ、あの、ファルーシュ!?」
あの最早逆らう事の出来ない破壊力抜群の笑顔をして押し迫る。
夜は長い。未来も長い。
一からこの少女は教育しなければ。


<完>
157名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 21:31:24 ID:Mis9k/Es
感動した
158群島好き:2006/04/12(水) 21:32:02 ID:t51a3Grx
終了です。ほんと連投ばかりですみません。また名無しに戻り他の人のを読ませてもらいます。
色々な人の分を読みたいので。

次は王子×ランとか少し話にでたバフラム×ラージャなんかが頭に浮かびました。
でも本音は前スレ最後のようなギャグが書きたい…。
では本当に読んでもらってありがとうです。
159名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 21:48:31 ID:YR/STZoJ
大作完投オツ!GJ!
陵辱描写で(;´Д`)ハァハァさせて救いを描いて感動させて。
いや、素晴らしいわ。
また機会があったら書いて下せぇ。

漏れも下らないネタで前スレ埋めてる場合じゃないぜw
160名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 22:15:38 ID:fNofSuRi
GJ!の一言につきます。
やっべ、ルセリナ萌え過ぎ(;´Д`)ハァハァ
自分も創作意欲を刺激されたので、すぐさまメモ帳にぶつけてみようと思います
161名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 22:42:46 ID:s0DLNHgi
力作をありがとうございましたっ!
スレを知ってから、初めてリアルタイムで見れた作品なので凄く嬉しい。
この二人だったら、リムを立派に支えていくだろうなあ。
王子×ランのネタを正座して待ってます!
162名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 22:51:18 ID:q6rOvdBL
GJアンド乙です!!!
163名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 22:54:08 ID:649aAzOq
前半の悲惨な描写と後半のあまーい描写の対比がよかった。GJ!
164名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 22:54:14 ID:aiikRE9/
GJだし神だけど、これだけ大作だと感想も多いし
その後の雰囲気はやっぱり投下しにくいよなあと思うよ…。
こんだけ持ち上げられてると、他の神も来づらいだろうね。
165名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 22:56:28 ID:fNofSuRi
>>164
そういう面もあることは否定しない。
でもわざわざ言うことでもないんでは?
166名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:06:56 ID:15UBu0b4
>>164
そういう発言こそ神が来づらくなる。
自重してください
167名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:08:12 ID:GG3JcigP
神に刺激されて創作意欲が沸く。いいことじゃないか。
書いたらそりゃ賛辞が欲しいけど、厳しいこと言われたり比較されたりも
することもあるだろうさ。でも、意欲があるのに我慢するのはよくないぞ。
いろんな神がいてこそエロパロスレだとおも。
168名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:12:08 ID:aiikRE9/
意欲があって投下してもスルーしそうなくらい乙コールするじゃないか。
実際最近群島氏意外に神来てるか?
169名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:15:45 ID:PSdJsa+c
結局その愚痴を吐き出す事で誰が救われるのか
これがわからない
170名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:21:16 ID:m/GYpruq
愚痴吐く本人かなー。そいつ以外にはいい迷惑だけど
171辻きり(王ルセ2-1):2006/04/12(水) 23:29:14 ID:dqseCqf/
まあ誰も望んでいないのに続き投下。今回は一レスどす。
 
まあそんなこんなで太陽宮を抜け出し、ファレナ市街をマッハで駆け抜けて逃げ出した
ファルーシュ。その双腕にかかえられているのは、ルセリナ嬢である。その明晰な頭脳を
もってしても何が起こったかはさっぱりわかってないようであった。
 彼女のその思考を鈍らせているのは、想い人にこうして抱え上げられている――
世に言うお姫様抱っこをされている――からであろう。ほんのりと朱に染まった頬が
それを物語っている。天下の才媛も、ここでは恋する一人の乙女であった。
「ふう、ここまで来れば大丈夫・・・だよね。多分」
 キョロキョロと回りに人影が無いことを確認してから、ようやく一つため息をついて、
気を若干抜く。ゴキブリダッシュは役に立つなあ。そんな呟きから、これはどうやら
二週目以降の後日談であることが推測できる。まあどうでもいいことだ。
「あ、あの・・・殿下、下ろしてください・・・」
 か細い声がルセリナから漏れる。腕の中できゅ、と小さくなっていたルセリナを、
ゆっくりと地面の芝に下ろしていく。半分だけ残念な気持ちを抱えながらも、
ファルーシュにありがとうございます、と一礼をして、トントン、と着物を調える。
 ファルーシュにはだけさせられ、そしてその上からシーツを羽織っただけの姿の
ままだったので、いやがおうでもあの時の行為を思い起こしてしまう。
 何も気づいていないかのように自分の表情をのぞき見るファルーシュの視線から
つい、と目をそらして、
「あ、と、ところでここは何処でしょう・・・」
 くるくると回りを見渡すが、元々内務処理を請け負うルセリナには土地勘という
ものは余り備わっていない。
「ん、どうやら・・・もうルナスまできちゃったみたいだね」
「ル・・・ルナス?・・・」
 驚いて声を張り上げるルセリナ。ちょっと見上げた先に、それらしきものが確かに
映った。普通、ファレナからルナスまでは数日かかるはずの距離なのである。なのに
朝方にファレナを出てまだ日が傾くかどうかの時間に・・・
恐るべし、真神行法。恐るべし、キャザリー。恐るべし二週目。少々くどかった。
「す、凄いですね。確かに早いとは感じていましたけど・・・」
「そうだね。こんな凄い技、ひょっとしてキャザリーさん以外も北国の人は皆身に
つけてたりするのかな」
 こんな速度で猛突進してくる人々の群れをルセリナはぼんやりと思い浮かべる。
当然の如く構えは皆王子と一緒である。一列に並んで、ダッシュ、ダッシュ。
頭の中がカサコソ、カサコソといやな音で埋め尽くされる前になんとかその妄想は
振り払うことが出来た。才媛も危うくトリップ寸前である。
「ははは、そんなわけないよね。ゲオルグだって出来なかったんだし・・・紋章のお陰
だよね」
「ふ、ふふふ、そうですよ。殿下。変なこと言っては失礼ですよ」
 乾いた声で返答をして、顔をひきつらせながらルセリナは例のダッシュをして
チーズケーキに一目散のミスターGを目撃していたことを必死に記憶の奥へと
仕舞い込んでいた。
172名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:39:51 ID:0EynCX2g
前スレ終盤でリオンの豊乳作戦に精を出していた王子に、
とうとう堪忍袋の緒が切れたリオンのとった報復措置。



リオン「……」
王子「……(ビクビク)」
リオン「…………ロイ君です」
王子「……え?」

リオン「この人はロイ君です!!私に今、信じられないようなセクハラ行為をしました!!!」

ミアキス「え〜っ!!?なにやってるんですかロイ君!!?(あ、相変わらず見分けがつきませんね〜!!)」
ゲオルグ「また一段と(変装の)腕をあげたようだが……。よりによってセクハラか。放置するわけにはいかんな」
ガレオン「なかなかどうして見所のある若者だと思っておったのだが…。王子のお姿で破廉恥な振る舞いに及ぶとは、
      まさしく言語道断!!成敗してくれる!!」
カイル「ん〜?……リオンちゃんが言うんなら、やっぱり君が偽者クンかな……?う〜ん、じゃあ、オシオキしないとねえ…?」

王子「え……!!?ちょ、ちょっと皆なに言って…待って、僕の話を
リオン&ミアキス&ゲオルグ&ガレオン&カイル
「「「「「黙れ下郎!!!!!!」」」」」
173名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:41:23 ID:fNofSuRi
>>171
いや俺が待っていたw
まったくルセリナはツボすぎて困る。
テンポがよくておもしろいですw
174名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:42:17 ID:YAIv2O59
ルセリナカワイス!!
チーズケーキハンターゲオルグワロスwwwwww
175名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:45:56 ID:2qh9fRZN
前スレの作者も>>172も乙
笑わせてもらった
誰かひんぬーリオンに救いの手を差し伸べてやってくれw
176名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:53:27 ID:udu1ARcw
>>171
お姫様だっこルセリナテラカワイス(*´Д`)そしてオチ担当のゲオルグww

>>172
今前スレ見てきてワロスwロイは素でリオンにやってそうだから困る。

>>168
まったりしましょう(*´ー`)
aiikRE9/氏の作品も投下して欲しいよー。
あなたのレス(と>>116さん)のおかげでちょっと勇気を出して
初投下することができた人より。
と日付が変わる前に書き込んでみるテスト。
177名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:55:01 ID:8lVv5YyB
ゲオ「"子供たちを頼む"と言われた以上―――リオンの面倒も見てやらねばならんか。
    最近胸の大きさに(やっと)拘りだしたが……肉と牛乳と腕立てだけではダメなのか?
    やはり―――揉まねばならないか。酷い話だ」
ベル「…………」
ミア「…あ、あの…突っ込んでいいのよぉ?ベルちゃん」
ゲオ「…行ってくる」
ベル「えっ!?」
ミア「本気だったんですかぁ?」
ゲオ「心配するな。」
ベル「い、いえ、心配とかそういう問題ではなく!」
ミア「道徳的にぃ!」
ゲオ「…何だ?お前たちは。自分の胸に実っているそれを誇るばかりで、他人の悩みに親身になれぬばかりか、
   女風呂で一緒に入るたびに、「ちっちゃいねぇ」などと、無意識に歓談の合間にすらあいつを追い詰めていたんだ」
ミア「(…え、何で知ってるんでしょぉ)」
ゲオ「いいか、ベルナデット。ミアキス殿。
   確かに男が女にこういったことを指南するのは道徳的ではない。だが、そんな場合か?
   このままでは、黄昏の紋章を宿し不安定になったばかりか、とろいファルーシュ、そしてロイ…
   いや、奴より豊かな女の仲間ですらあいつを追い詰めていく。
   俺はリオンのことも女王に託された。 …それだけだ」
ベル「で、でも!自分から汚れ役に…!」
ミア「止めても無駄ですよぉ、ベルちゃん…このひとは、そういうひとなんですぅ」
ゲオ「すまんな、ミアキス殿」
ミア「いいえぇ」
ゲオ「…邪魔をした」


ミア「生きて帰って来れますかねぇ。というより、上手くいくのかすら…」
ベル「確かに、効果はありますけど…結構。でも、殿下やロイ君が…」
ミア「ベルちゃん?」
ベル「え?」
178名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:00:30 ID:8lVv5YyB
そういえばベルナデットものが読みたい
ゲオベルとかミアベルとかヤルベルとかネリベルとかそのへんどうですか神様
179名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:32:44 ID:GIx60r3Y
ベルクート×ベルナデットでベルベル…
いや、なんでもない
180名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:33:38 ID:zt/cT/lo
つ ワシベル
181名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:35:17 ID:PENSjn+c
>>180
そういえば結局あの人の憧れは報われなかったんだろうかねw
182名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:45:08 ID:KkMRwGov
確かに群島氏マンセーは度が過ぎている気がするな
ぶっちゃけ過度のマンセー工作は乞食みたいでウザイだけ
183義勇兵:2006/04/13(木) 00:45:15 ID:N3LxwuUC
あいにくベルものではないですが執筆完了したので投下。
娼館シリーズ、ゼラセ編。
ゼラセ×客。
184義勇兵:2006/04/13(木) 00:46:01 ID:N3LxwuUC
いきなり腰掛ければ思い切り沈み込んで、そのまま後ろにひっくり返っちまいそうなフカフカのベッドの上で
オレは期待に胸を膨らませてその時を待っていた。
街外れに建つ娼館。いつか行ってみたくて、女房に隠れて小金をコツコツ貯めること数ヶ月。
ようやく軍資金を確保したオレはいそいそと、しかし知り合いに見つからないよう、こそこそとやってきたと言うわけだ。
オレのお目当ては涼やかな目元に白い肌、でっかいオッパイの黒衣の美女。
ああいうクールな女をヒイヒイ言わせてみたいと常々思っていたのだ。

この部屋に案内されてから今か今かと瞬きする間すら惜しんで、扉を見つめ続けている。
しかし待てど暮らせど彼女は現れない。ちくしょう、焦らしプレイかやってくれるぜ。
「早く来ないかなあ」
思わず声に出して言ってしまってから、オレはひっくり返るほど驚いた。
「とっくに来ています」
「へえっ!?」
急に石をどかされた虫みたいに無様にあがいて、オレは声の方を振り向く。
なんということか、視線の先にはさっきからずっといました、みたいな平然とした顔で
黒衣の美女――ゼラセ、って名前のはずだ、がソファにゆったりと座っていた。
「い、いつの間に?」
部屋に入ってきた時は確かに誰もいなかった。そしてオレはそれからずっと扉を見つめていたのだ。
いったいどこから、いつの間に入ってきた? 窓か? いやしかしなんで娼婦が客の待つ部屋にわざわざ
窓から入らんといかんのだ。だいたい窓が開く音だってしなかった。だったら――。

「なにをしているのですか」
「え」
「なにもする気がないなら、帰らせてもらいますが」
「え、え、いやちょっと待って」
いかんいかん、あまりのことに驚きすぎて硬直してしまった。
まあ気になるといえば気になるが、オレはやれればそれでいいんだ。
「じゃ、じゃあよろしくゼラセ様」
「ええ」
あ? 今オレなんてった? ゼラセ様? なんで娼婦のお姉さんを様付けで呼んでんだオレ?
なぜかそう呼ぶのが当たり前のようにサラッと…。
おっと、うっかりまた硬直しちまった。もう細かいことは気にしないで、さっさとやることやっちまおう。
「それじゃ早速…」
それにしてもエロい格好だな。
ブ厚いフードつきのローブを頭からすっぽり被ってるけど、胸のところの切れ込みが凄くて
縦にかぶせた薄手の帯? でちょっと覆ってるくらいで半乳が見えてる。
とりあえずローブは脱がすとして、この帯はズラすだけにして残しておこう。
全裸にしちゃあ、せっかくエロい服着てるのに意味がなくなっちまうからな。
「いてーっ!?」
なんてことを考えながらローブに手をかけようとしたら、その手に鋭い痛みを感じてオレは思わず叫び声を上げてしまった。
185義勇兵:2006/04/13(木) 00:46:42 ID:N3LxwuUC
痛みの先を辿ってみると、手の甲に長い針が突き刺さってやがった。なんだこりゃ!?
視線を動かしてみると、いつの間にかゼラセ様の手の中に同じ針が出現している。彼女がやったのか!?
「な、なにすんだよ!? 血ぃ出てるよ血ぃ!」
「針で刺したのですから血がでるのは当然です」
急いでいつも携帯してるおくすりで手当てをしながら文句を言ったが、彼女は平然としている。
なんなんだよ、なんのつもりだ!?
「あなたごときが私の服に触れようとはなんのつもりですか」
「は? なんのつもりって、だってオレ客ですよ」
「客ならば私の服に手をかける権利があるとでも?」
え? ないの権利? だってここ娼館じゃん。オレ客。彼女娼婦。オレは金を払った。彼女はここへ来た。
オレは彼女の服を脱がそうとした。何か間違ったことしたか? いやしてない。
「いいですか、私はプロです。あなたはド素人です。ド素人がプロを差し置いて主導権を握ろうなどと
おこがましいとは思わないのですか。あなたは私の指示に従い木偶のように動けばいいのです」
なんて言い草。そこまで言うのならプロの腕を見せてもらおうじゃないか。さあやってみやがれ。
憤慨して偉そうに胸を張ってみたが、実は内心けっこうドキドキ。
だってこの人怖いって、普通いきなり刺さないって。痛えよ、あんな長い針で刺されちゃってさ。
まさか実はこの人そっちのプレイ専門で、このまま待ってたら身体中をあれで刺されてあっちの世界へ
連れてかれたりなんて…自分の想像で背筋に寒気が走る。自慢の息子も恐怖で縮こまっちまった。シット。

「……」
「……」
「……」
…あれ? あのー、さっきからプロの指示を待っているんですが。
「なんですか、さっきからジロジロと。不愉快です」
「なにそれ!?」
待てと言うからおとなしく待っていたら、出てくる台詞がそれか。
もうこうなりゃこっちから脱いでさっさとやってやる。鼻息も荒くベルトを外して、ジッパーを下げる。
氷のような冷たい視線に一瞬怯んだが、とにかくアクションを起こさなきゃダメだと自分に言い聞かせ
そのままズボンも一気に引き下ろす。さあ見るがいい! コレがオレの自慢の…自慢の…。
威勢良く披露したまではよかったが、針で刺されたショックと、マジ怖い絶対零度の視線にビビってしまったのか
オレの息子は自分でも情けなくなるほど萎んでしまっていた。
「なるほど…」
嘲笑われるかと思ったが、ゼラセ様は興味深げにオレのものを見下ろしている。
お? なんだか知らないがひょっとして好印象? やっとまともに楽しめるのかな。
「よくわかりました」
「それは嬉しいです」
「それでは失礼します」
「おおいっ!」
くるりと踵を返して本当に出ていこうとする彼女の肩を掴んで引きとめようと…うおっ!
危ねえ、間髪避けた。細かく震えて床に突き刺さっている針にビビりながら頑張って言葉を紡ぎ出す。
186義勇兵:2006/04/13(木) 00:47:35 ID:N3LxwuUC
「あんた、さっきからなんなんだよ。オレ高い金払ってわざわざ来たのに…」
「あなたはここになにしにきたのですか」
「へ?」
なにしにって…その、エロいことをしにだよな。うん、間違っても針で刺されて血飛沫あげたり
おっかない目で睨まれて萎縮するためじゃない。
ということを伝えると、ゼラセ様は表情一つ変えずに言ってのけた。
「嘘はおやめなさい」
「なんですか嘘って。オレは…」
「あなたはここに欲望を処理しにきたと言いました。そうですね」
そこまでストレートに言った覚えはないが、まあ間違っちゃいない。
「しかし言葉に反してあなたのそれは萎えきっています。そう、まるでしなびた野菜のように。見るに耐えません」
うわっ、なんかひどいお言葉。しかしオレの胸の中で何かがうごめいたような。
やめろ、オレはそっちのケはないんだ。静まれ、静まれ。
「それが何よりも雄弁に語っています。あなたに処理すべき欲望はない。つまりあなたはここにいるべきではないのです」
いやそれは違う。今は緊張と恐怖でこんなになっちゃってるけど、それはこれからプロのお手並み拝見で…。
「ゆえに私がここにいる意味もありません。わかりましたか?」
「え、あ。いや、そんな…」
わかるか。
必死で止めようとしたけど、近づいたら針だ。
どうしようどうしようと思っている間に、ゼラセ様はもう扉に手をかけていた。
「あ、あのっ! だったらせめてお金返して」
もうこの人はいいや。今夜はツキがなかったと諦めて、後日別の女の子を指名しよう。
そう思ったオレに対する彼女の返事は、これ以上ないほど冷たいものだった。
「あなたは私の貴重な時間を無駄に使わせました。あのお金は埋め合わせとしてもらっておきます」
ガチャン。
無情な音を立てて扉が閉まる。
オレは萎えた下半身をさらけだした無様な姿のまま、己の星のめぐり合わせの悪さを嘆くしかなかった。


「ゼラセ…困るのよね。ここで働く以上は、ここのルールに従ってほしいのだけど」
「何を言うのです。ここのルールは男の溜め込んだ欲望の処理をすることでしょう。
しかしあの男は欲望を溜めていなかった、だから出てきただけのことです。それがおかしいと言うのですか」
無茶苦茶なことを言っているが、彼女にその自覚はあるまい。
「はあ…今夜はもう休んでくれていいわ」
「そうさせてもらいます」
悠々とした足取りで立ち去る黒衣の美女を見送って、ジーンは一人溜息をついた。


(終)
187義勇兵:2006/04/13(木) 00:48:24 ID:N3LxwuUC
以上です。
筆が進むにまかせて書いていたら、エロがないまま終了…。ゼラセ様はむずかしい。
いつかリベンジ…できるといいなあ。
188名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:52:36 ID:nbeKJnho
テラワロスwwwww
エロなしでも逆にそこがイイ!GJ!!
189名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:54:01 ID:zt/cT/lo
GJ!
針プレイもいいかなと思た
190名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:58:56 ID:bbc6iPUW
ちょwwwゼラセ様www俺も刺してwww
ありそでなかったゼラセ様をありがとう!
191名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 01:06:26 ID:PENSjn+c
ゼラセ様wwwwwwwww
192名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 01:28:07 ID:7A8/kHpD
135見てヘンなスイッチ入ったのでアレニア陵辱を
さわりだけ書いてみた。
こんな老いぼれでも役に立つかのぅ。



「あらあら、お久し振りです。」
ひらりと羽扇を口元に宛がい、目を細める女性はあくまで柔らかい物腰だった。
そのまま世間話でも始めそうな雰囲気だが、状況は全く違う。
鉄格子が張られた仄暗い地下牢。
対峙するは、手負いの獣の様な瞳をした彼女――アレニア。
「き…さ、まぁっ!裏切者ルクレティア!!」
傍に控えていた長身の女性がこの叫び声にびくりと身を震わせたが、当のルクレティアには
微塵も効いてはいなかった。
普段はきりりと纏めた髪が美しく、気高い華の様であったアレニアだが、今はその影も無い。
艶が無くなった髪は解れて四方に垂れ、そこかしこに擦り傷や打撲の痕が見られ無残だ。だが、
今はそれを気遣う事も無く目の前の”敵”に殺気を向ける。
”敵”と認識された優雅な女性、ルクレティアはそれとは裏腹にあくまで緩やかな表情を
崩さなかった。
「ゴドウィン家に招かれながら裏切った反逆者め!!このアレニアが始末してくれる!!」
「まぁ落ち着いて下さい。あまり無理をしては怪我に障りますよ?」
「黙れ逆賊めが!!…このっ!放せ!!殺してやる!!!」
ガキッ!と金属質の音がしたと同時に、ルクレティアの喉を掻こうとした手がすんでの所で
留まった。何度も手を伸ばそうとはするがやはり同じ事で、次第にアレニアの手首に
痛みが走る。
手足とも頑丈な鎖で壁に繋げられていると言う事を、アレニアは錯乱して理解出来ていない様
だった。
「ルクレティア様っ」
「良いのですよレレイさん。」
厳しい表情を浮かべているレレイを抑え、アレニアに届くか否かの所まで歩み寄った
ルクレティアは、笑みに少しだけ困った表情を浮かばせた。
「いい加減自分の立場を理解して頂かないと。…貴方は、捕虜になったんですよ?」
「捕虜、だと………?逆賊のか!!」
「…”私達の”捕虜です。…薬を飲んでまで挑んだ王子に倒されてもまだ
命を取り留められたんですよ。これも黎明の紋章の力でしょうか?」
(捕虜…捕虜?私が?…誉れ高き女王騎士の私、が……?)
捕虜という単語だけで頭がいっぱいになっているアレニアを他所に、ルクレティアは
嬉しそうに続けた。
193192続き:2006/04/13(木) 01:31:44 ID:7A8/kHpD
「それにしても、王子は器用な事すると思いません?生きていた貴方を
ここまで運ぶなんて、ねぇ。」

――そうだ。
ザハークと共に我等は最後の砦だと、女王騎士長の退却命令を復唱できないとして
反逆者である女王の兄に立ち向かった。
”幽世の門”で作られたという秘薬を用いて、女王国の理を乱す逆賊に
鉄槌を下す筈、だった。
しかし太刀筋がいくら薬で高められようとも、奴らは……

ふ、と衝撃を受けていた心に自我が戻ったアレニアは、恩着せがましい軍師の
言葉に反論する。
「き、貴様らに救われたなどと、思いたくも無い…今すぐ私の首を切れ!でなければ此処で
舌を…」
「ふう、そうやって武人はすぐ恥と言って死に急ぐ…レレイさん、なんとか言ってやって
下さいな。」
「何とか、と言いますが…このような者は今の時点で捕虜としての価値は無いと思われます!!」
今まで尊敬するルクレティアに暴言を吐いていたアレニアに対して、レレイも多少頭に血が
上っていた様だった。
「あ…そういえば貴女も半分武人みたいなものでしたね。…それにしても捕虜って言う言葉の響きを
聞くとちょっとワクワクしません?何されるんだろうって…」
「ルクレティア様!!」
「貴様と一緒にするなぁっ!!」



今日は此処まで…
ギャグで終わってるけどヒドい目に遭わせる予定…。
194名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 02:02:23 ID:JWbpNu3O
>>193
乙!!!むちゃくちゃワクワクしますであります、ルクレティアさま!!!
195名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 04:16:46 ID:wigSbSS9
アニレアだし酷い目に遭っても問題ないな
196名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 07:27:07 ID:F9Gx1Zze
あぁ、アレニアがどれだけ酷い目にあうか期待しておりまする
197名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 08:10:31 ID:GIx60r3Y
アレニアじゃあ、仕方ないな( ´∀`) 
198名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 09:05:28 ID:eNMwZrSg
いじられてこそアレニア。
199名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 11:59:51 ID:3EL85nh1
>>178
神どころか全くの初心者だがただいまゲオルグ×(ベルミア)製作中。
今日中に完成する自信がないが区切りがついたら夜投下します。
200名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 12:45:32 ID:HapX9lQb
若き日のガレオンとシルヴァを…
つか元夫婦だったんだな。今知った。
201名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 14:29:04 ID:McOp826d
>>192
俺もワクワクするのでありますルクレティア様!!
続き正座してお待ちしております

作品を投下なさる人は全員神だ、まったりしようやww
202名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 15:18:44 ID:2ie+aAj+
>>200
そしてそこにムラードが加わるわけだ
203名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 15:24:07 ID:3znY6iq8
ムラードが調合したバイアグラでニャンニャン(ry
204名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 15:27:07 ID:OLjy1pM2
そこに若き日のタルゲイ(ry
205名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 16:01:52 ID:fQBl1ses
さらに若き日のゲンオウも(ry
206名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 16:58:19 ID:2ie+aAj+
ゲンオウの獣姦か。ぜひ読みたいぜ。
207名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 18:29:23 ID:F9Gx1Zze
ゲンオウ×ビャクレン
208名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 18:32:37 ID:sDSh+uJ7
言うと思ったw
209名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 18:54:13 ID:ILr/yytE
「ええのんか?ここがええのんか?」
「フシャァァンァァ…」

「はて、わしゃなにをしとるんだっけか」
「ブシャァァァァ(怒」
210名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 18:55:40 ID:GIx60r3Y
ボズ×ビャクレン
211名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 18:55:54 ID:cz0HRCZb
王道公式カップルのランス×フレイルまだ?
212名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 20:02:33 ID:Tj2Igz5M
竜馬騎兵団に女性初で入団する頃のランはやはり母親譲りの巨乳なのだろうかっ!?
他の団員たちに弄くられちゃってるといい
213名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 20:12:40 ID:MnB00+NB
>>199
チーズケーキ断食して待ってる
214名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 20:16:33 ID:PENSjn+c
>>199
超待ってる

>>212
ログに何人殺られるのか…
215名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 20:18:07 ID:n0MxzQB/
>192
まったくしょうがないなあアレニアは。
…って、自分もアレニア投下しようと思ったんですが、
192さんが完結してからにしますね。多分、イロがかなり違うので。
216お茶:2006/04/13(木) 21:01:16 ID:sDSh+uJ7
もうすぐ終わりそうなのになかなか終わらないorz
ところで百合のあとのラブラブエチーってのはどうだろうと呟いてみる。
217名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 21:30:24 ID:bbc6iPUW
>>216
超待ってる 続き楽しみにしとるよ
218お茶:2006/04/13(木) 22:51:12 ID:sDSh+uJ7
誰もいない…イマノウチw

何度も書きますがマリノが嫌な奴です。
文章もヘボですが続き出来たので投下します。
>49からのつづき。
219マリノ×ハヅキ 14:2006/04/13(木) 22:52:55 ID:sDSh+uJ7
マリノは再びハヅキに馬乗りになると、躊躇いもなくその両手でハヅキの胸を包んだ。
唇を噛んでハヅキが目を閉じるが、気にはしない。
ベルクートが寝泊りしている部屋はこの部屋の蓮向かいにあたる場所にある。
扉を開いた時にちらりと見たが明かりは洩れていなかった。もう眠っているのかもしれない。
逆に、その隣の部屋の扉は開いていた。確か女王騎士であるカイルの部屋だった。
もし感づかれでもしたら自分まで危険な目に遭わないとも限りはしないが、そんな事はどうでもよかった。
円を描くように揉み、再びその頂きに唇を寄せて優しく舌を絡める。
まるで味わうかのようにねっとりと絡み付いては吸い上げてくる舌にハヅキが小さく喘いだ。
「気持ちいいの?」
笑みを含んだ言葉に、ハヅキは言葉で返すことはせず、ただ顔を背けるだけだった。
声を出すまいときつく噛み締めた唇を指でこじ開けると、もう一度舌を差し込んだ。
「う……」
体が強張る。キスは苦手なのだろうか。
マリノは先程したのと同じように強引に舌を絡め取る。わざとくちゅくちゅと音を立てて吸いながら、
先程まで舐めていた乳首をつまみ上げ転がしてやると、ハヅキの体が跳ね上がった。
ピンク色の突起を両手で荒っぽく捏ねまわす。その間も口膣内を舌で侵しつづけた。
閉ざされたハヅキの瞳に涙が浮かぶ。嫌悪か、それとも生理的な涙なのかはわからない。
220マリノ×ハヅキ 15:2006/04/13(木) 22:54:23 ID:sDSh+uJ7
そのまま下肢に手を滑らせると、ハヅキが目を開き身をよじった。
同じ女とはいえ、そんな所に触れられるのは嫌だ。
増して先程まで男と交わっていたというのに。マリノは構わず強引に触れようとするが、
舌を思い切り噛まれ手を止めた。
「痛いじゃない」
非難の眼で見下ろすが、涙を浮かべたまま、意志の強い瞳が睨み返してくる。
ハヅキのこの真っ直ぐな強い視線がマリノはとても嫌いだった。
いつもそのゆるぎない視線でベルクートを見つめていた、そんな姿が嫌いだったのだ。
「噛んだのだから痛いだろうな」
短くそう吐き捨てると、ハヅキはまた唇を噛んだ。触れるなと拒むように。

噛んだといっても、噛み切るような力ではなかった。手加減したのだ。
それが無性に腹立たしい。痛みはすぐに引いた。それが証拠だ。
この期に及んでまだ相手に気を遣う余裕があるというのか。

どうせそんな余裕もすぐになくなる。
思い直したマリノは、再びハヅキの胸元に顔を寄せた。
普段は鎧で隠されているハヅキの身体は、女の目からみても美しかった。
鍛えられた体には無駄な肉はなく、引き締まっている。
きめの細かい白い肌はまるで絹のような手触り。同年代の女と比べると豊満な胸のふくらみに、
くびれたウエストのライン。何度か風呂で見たことはあったが、
間近で見るのとでは大違いだった。
マリノは太い、というわけではないが、平均よりややぽっちゃりした体系で、
胸のサイズも平均的。ごく普通の娘だった。
それだけに、ハヅキのこの身体をはじめて目の当たりにした時はショックを受けたものだった。
221マリノ×ハヅキ 16:2006/04/13(木) 22:55:59 ID:sDSh+uJ7
細い腰のラインを指でなぞりながら、腹部に残された痕に唇を重ねる。
ハヅキはゾクゾクと背中に這い上がる甘い痺れに見を震わせた。
マリノはベルクートが残した痕を追い、それに忠実に従うかのようにその部分を吸う。
まるでそれがベルクート自身であるかのような目で、ひとつひとつを丁寧に探し当てては、
甘く刺激を与えるのだ。
彼が痕を残している、即ちそれはハヅキの感じる部分である、ということ。
洩れそうになる声を必死に抑え、耐える。声を出してはいけない。
それはこうしてマリノに触れられる事に対して「屈しはしない」という意味の他に、
誰にもこの姿を見られたくない、という思いもあった。
誰に見られるのも嫌だ。
赤の他人とまでは言えないが、特別な相手でもない男に裸を見られるのは嫌だ。
もちろんそれもある。
だが、愛しい人に、…ベルクートに、女に犯されている自分の姿を見られるのが怖いのだ。
軽蔑されるかもしれないと思うと、身が竦む。そんな目で見られたくない。


「いやっ…!」
思考に落ちていたハヅキの意識が急に現実に呼び戻される。
ハヅキの意思などに関わりなく、マリノは無遠慮にハヅキの身体の至る部分に触れていた。
柔らかな尻肉を揉み、少女らしい瑞々しい太腿に残る痕を辿り、たっぷりと口付ける。
「ねえ、お尻にもキスしてもらったの?」
言いながら、マリノは固く閉ざしていたハヅキの両足を思い切り広げた。
露わになった秘められた部分に視線が向かっているのがわかる。
かっ、と頬が赤くなるのを感じた。
「やめろっ…!触るな!!」
羞恥のあまり大きな声を出す。マリノは楽しそうに笑いながら、
まるで男がするようにハヅキの右足を持ち上げて、自分の肩に乗せる。
「いいの?…カイル様、起きてるみたいだけど」
「─────ッ!」
口を噤む。たった一言で、ハヅキの声を封じることが出来るのだ。
今、この嫌な女を支配しているのは自分。大嫌いなハヅキを自分のいいように操っている。
それが楽しい。
歪んだ喜びに頬をゆるめながら、ハヅキの秘所に触れた。
222マリノ×ハヅキ 17:2006/04/13(木) 22:57:31 ID:sDSh+uJ7
「あっ」
ほんの一瞬声を上げ、ハヅキはまた唇を噛む。
嫌でも見えてしまうマリノの行為に嫌悪と羞恥を覚え、再び瞳を閉ざした。
マリノの指が、ハヅキの秘所を探るように動き回る。
遠慮なく最も敏感な肉芽を捉えると、きゅっ、と指で挟んで転がす。
かと思えば指先で押し潰すように刺激を与え、空いた手で内腿のキスマークを探り、
くすぐるように撫でまわす。
「あ…っ、は、やっ…」
同性からの弱い部分をよく知ったその責めは、経験の浅いハヅキには、
声を抑えて我慢していられるような刺激ではなかった。
認めたくは無いが指が這い回るごとに、淫らな音が耳に届くたび、
ハヅキの身体はその快楽に震えた。

「いや…っ!」
ひとしきり秘所を刺激し、ハヅキの蜜で濡れた指を荒っぽく挿入する。
根元まで挿し込んだかと思うと、勢い良く抜き、再び挿入する。
何度もそれを繰り返し、時折中をめちゃくちゃにかき回したり、緩急をつけて責め立てた。
ハヅキのそこは意思とは関わりなく、内部へ押し入るマリノの指をきつく締め付けた。
それがより深い快感になる。
「や…ぁ、やめろ…っ、はぁ…」
声を荒げないように、大きな声を上げてしまわないように、ハヅキは必死に耐えた。
既に口だけになっていたものの、それでも抵抗は止めない。
「気持ちいいみたいね…。ねえ、私がするのとベルクートさんと、どっちが気持ちいい?」
「くっ…ふ、ふざけるな…!っあぁ…んっ…!」
抵抗の言葉さえ快楽の喘ぎに飲み込まれる。悔しいが、身体は本能に忠実だった。
狂おしいほどの甘い悦びが全身を駆け回る。頭の中が真っ白になる。
これ以上耐えられない───。
抱え上げた足に残された痕にマリノは口付けた。
それだけでハヅキの身体は反応してしまう。休みなく指を動かしながら、
そのまま少しづつ腿の方へと唇を滑らせ、足の付け根に残っている痕にキスをした。
223マリノ×ハヅキ 18:2006/04/13(木) 22:58:56 ID:sDSh+uJ7
「!!」
びく、とハヅキの体が仰け反る。内部に沈めた指が一際強く締め付けられた。
絶頂を迎えたのだ。マリノは指を引き抜くと、楽しそうに声を上げて笑った。
「そんなに気持ちよかったの…?女の子にされていっちゃうなんて、いやらしいのね」

ハヅキは呆然とした瞳で天井を見上げている。
肩で息をしながら。興奮と屈辱で涙が止まらない。
こんな事をして何になるのだろう、ハヅキの思考は最初のそこへ戻っていた。
「もう終わったとか、思ってないよね?」
マリノの声に、呆然としていた意識が戻された。
反射的に声の方へと視線を向け、後悔する。同時に足をばたつかせて抵抗した。
マリノの顔は自分のその部分の目の前にある。
次に来る行為に、その快楽に、ハヅキは抗った。
「嫌っ…やめろ、離せ!!」
ハヅキの言葉が終わるより先に、マリノは既に蜜でとろとろに濡れた秘所へと舌を伸ばし、
拭い取るように舌を動かした。入り口に舌を窄めて挿入し泳がせるように動く。
羞恥を煽るようにわざと音を立てて。
「いやあああっ!」
ハヅキの声が悲鳴じみたものに変わる。が、マリノは容赦しない。
指でくい、と秘所を広げ、肉芽に吸い付きながら、もう片方の手は、
指を奥まで差し入れ、内部の蜜を掻き出すように動き回る。
「ベルクートさんはどうしたの?あなたのここ、どんな風に触ったの?」
ちゅ、と音を立てて吸い、問い掛ける。当然ハヅキは答えない。
答えられるものでもなければ、そんな余裕もない。
224お茶:2006/04/13(木) 23:00:32 ID:sDSh+uJ7
中途半端な所でなんですが、今日はここまでです。
エロシーンとか書いたことないんでヘボくても見逃してやって下さい。
つまらないくせに長文ゴメソ…。番号ふっててビックリしたw
225名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:42:13 ID:F9Gx1Zze
やべぇ、ハヅキの悲鳴って萌えるな…
GJ。なんとなくだけどレズ描写って難しそうですね。

ナッシュシエラ書いてるけど、キャラが全然エロい方向に動いてくれない…
226名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:44:57 ID:OLjy1pM2
乙!
マリノのSっぷりにどきどきした僕はどうすれ@えdds
続きwktk
227 ◆IGA.li4jPs :2006/04/13(木) 23:53:12 ID:0YsNQG9+
職人の皆様の作品はどれも良き刺激になります。感謝です。
アレニアさんがちょくちょく登場してますね、喜ばしい事です。
問題はミアキスと絡ませるか軍師さんと絡ませるか…伏線でレレイさんとの絡みも。
どれにしましょ?
228名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:55:14 ID:PENSjn+c
ここは意表をついてカイル
229名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:58:50 ID:hlJuygCd
軍師さん!軍師さん!

百合っていいな…マリハヅGJモエス
230名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 00:14:21 ID:sWEy1pmx
>>227
 個人的にはカイル。
 でもカイル、どんな女性だろうと、嫌がる女性を抱いたりはしなそうだなー。

 ハヅキ萌えー! 色事の疎さと気真面目さを感じれば感じるほど、そのギャップに萌えてくる……。
231199:2006/04/14(金) 00:33:24 ID:z0vKtQkg
お待たせしました。日付変わってしまった…
ゲオルグ×(ベルナデットミアキス)です。媚薬ネタ。
色恋モノというよりその場のノリ。
かるーく読み流してください。
232199:2006/04/14(金) 00:34:32 ID:z0vKtQkg
とある深夜。
王子の仲間探しの旅につきあっていたゲオルグは予定より大幅に遅れて帰還した。
風呂も入ることもかなわず、王子の部屋の護衛も待機中だったカイルが引き受けてくれたため
久しぶりに本拠地の自室で休むことにした。
本拠地にいても自室にいることは滅多にない。
それをわかっていても、王子はずっとゲオルグの部屋を残しておいた。
それは王子なりの信頼の証といえよう。
そんな自室のドアに近づいたとき、一瞬ゲオルグの動きが止まった。
シンダル秘術のチカラか、音は何一つ漏れてこないが

人の気配が、ある。

(1人、ではないな…こんな時間に何者だ?)
ゆっくり、ドアを開ける。
最初に聞こえたのは、声。女の声。
ゲオルグは確かに聞き覚えがあった。
深夜、灯りもない部屋の中、寝台に二つの人影。
そこには、ミアキスとベルナデットの姿があった。
「…おい」
「あ、ゲオルグ殿ぉ。おかえりなさい〜」
「おつかれさまでしたあ。遅かったですねぇ」
「待ちくたびれちゃいましたよぉ」
どちらがミアキスのセリフなのか。
そのくらい二人揃って舌っ足らずな語尾でゲオルグを出迎える。
しかし彼にとってそんなことはどうでもよかった。

「お前達、人の部屋で何をしている。」
233ゲオベルミア:2006/04/14(金) 00:36:09 ID:z0vKtQkg
数刻前。

「無断で入ったら、怒られないかしら…」
「いいのよぉ、ベルちゃん。ちゃあんと手土産あるし♪」
困り顔のベルナデットを強引に引き連れ、ゲオルグの部屋に入るミアキスの姿があった。
簡素な机に1ホールのチーズケーキを「でーん!」と自分で効果音をつけながら置き、
まるで自分の部屋のようにベルナデットに席を勧める。
「レツオウさんの試作版、大人のチーズケーキ(仮名)!!
 この洋酒とチーズの香りを部屋中に染み込ませて、ゲオルグ殿をムラムラに…
 しかぁし!テーブルの上にはいかにも完食したといわんばかりのお皿だ・け。」
「食べちゃったら、手土産にならないんじゃ…」
「あらあ、この芳しい香りが何よりのお土産じゃない♪」
ミアキスのこの天サドっぷりも。
そしていつもゲオルグに倍返しをされていることも。
それでも懲りずに悪巧みをするミアキスも。
ベルナデットはすでに慣れてしまったので止める気にもならなかった。
いつしかこの二人のやり取りを漫才のように楽しんでさえいる。
後日、今回だけは止めるべきだったと反省する羽目になるのだが。

「確かにお酒の香りが強いけど、いい香り。何のお酒かしら?」
「何でもとっておきのをジーンさんに譲ってもらったとか。 
 でもレツオウさん、なかなか食べさせてくれなくてぇ…」
「…ミアキスさん。これ、どうやって手に入れたの?」
「うふふー♪さあっ、いっただきましょーお!!」
「…いただきます」
ベルナデットは、レツオウの無事を祈りながら合掌した。


部屋中に広がる甘い香り。
机には大皿に1ピースだけ、チーズケーキが残っていた。
そして二人の着衣は乱れ、組んずほぐれつ状態。
さすがのゲオルグも現状を理解できなかった。
「ゲオルグ殿もいかがですかあ?男ならぁ、ベルちゃんのこのぽよぽよ爆弾にはさまれたいでしょお?」
「やんっ、でもミアキスさんの方が形も肌もきれいで、ほら…こんなに感じやすいなんて。
 うらやましいなぁ。」
「あはっあん、ベルちゃんったらあ…なんでそんなにぃ、上手なのお?」
「かわいい…ゲオルグ殿ぉ、ミアキスさんって、いつも夜はこんなにかわいいんですかぁ?」

「…」
ベルナデットの質問にはあえて沈黙し、机のチーズケーキに手をとる。
チーズケーキの甘い香りと、アルコールの強い香り。その独特の香りに覚えがあった。
放浪中、どこかの酒場にあった秘蔵の酒。
媚薬の原料に使われる果実を発酵させるのが困難で、希少価値が高いと自慢された―。
「で、この有様か」
どこからこれを入手したのか、誰かのたくらみなのか。
だがしばらくは大きな作戦もないし、酒も命にかかわるものではなかったはず。
あまり裏を読む必要はなさそうだった。
ならば、残すは現状打破のみ。
「仮にも軍人たるもの、しかも二人揃ってこの有様では情けないな」
「ああっ!」
「ひゃうんっ!!」
「風呂が閉まっていてな。汗臭いかもしれんが、我慢してもらうぞ?」
234ゲオベルミア:2006/04/14(金) 00:38:19 ID:z0vKtQkg
「俺のいないうちにチーズケーキを食べたりするからだ」
後ろから抱えられたミアキスは、足も内側から膝を入れられ強制的に開脚された。
ゲオルグの慣れた指の動きが感度の高い乳房を這い回り、抵抗していた力も抜けてあっさり陥落する。
「だって…ベルちゃんも共犯ですようっ…」
「あの1ピースを残してくれたのはベルナデット殿だろう。
 大方誰かさんは完食して匂いだけこの部屋に残すつもりだった。違うか?」
「うっ…それはその…ひゃっ!まって!これじゃああそこにアレがあたっちゃいますう!」
すでに潤っている秘裂が下から伸びてきている肉棒にこすりつける体勢になり
恥ずかしさでさらに潤いが増す。
「どうせなら何が当たったかちゃんと言ってほしいものだな」
「ああ…やぁ…」
「ふふ…ここから見るとミアキスさんに生えてきちゃったみたい」
ミアキス達に向かい合った状態のベルナデットは二人の重なった股間に顔を近づけ、
下から伸びかけたモノの裏筋を根元からゆっくり舐め上げた。
ビクン、と明らかな反応を見せる。
「これは、なかなかだな」
「ふにゃあ、なん、か、ヘンですぅ…」
いつのまにか膝をついて自分から腰を必死に動かし秘裂をこすりつけるミアキスと
ミアキスの動きを邪魔しないように唇と舌で舐めまわすベルナデットの協力攻撃に
ゲオルグのそれは戦いの疲労を払拭するように起立していった。
「っふ、ちゅうっ、ゲオルグ殿、どうしますか?このまま一度…?」
目の前にあるミアキスの秘裂との密着を高めるように指で弄びながら、
しかし、まるで軍事会議の発言のように淡々とした口調でゲオルグを伺った。
「そうだな…いや、まずは貴殿からだ。ベルナデット殿」
その言葉にミアキスの動きが止まる。
「えぇ…私はおあずけですかぁ…?」
荒い息を整えながら、自分の背にある厚い胸板にぽすん、と身体を預ける。
その言葉も仕草も不安げで、いつもの彼女からは予想もつかない。
 か わ い い 。
それは庇護というよりも、嗜虐心をそそられる愛らしさ。
ベルナデットがそんな思いをめぐらせながら再びゲオルグに視線をやると、
思いが通じたかのように二人の口の端がつりあがる。

ゲオルグ殿だけ、ずるいですよ?
では、是非堪能してくれ、ベルナデット殿。

「ベルちゃん…?」
アイコンタクトのみで不敵に微笑みあう二人に挟まれ、ミアキスの不安は募る一方だった。
235ゲオベルミア:2006/04/14(金) 00:41:16 ID:z0vKtQkg
「では、先に失礼しますね…」
不満げな顔をして膨れてみせる戦友の額になだめるように優しくキスを落とし、
そそり立つゲオルグのモノにゆっくり腰を落とす。
 くちゅっ・・・
奉仕しかしていなかったベルナデットだが、二人の(というかミアキスの)痴態を視姦するだけで
受け入れるには充分の準備ができていた。
 ず・・・じゅぶ・・・
「ふぁ、は…!ふと…っ!!」
「むっ…」
間近で触感よりも太く猛々しく見えるソレがおやつ仲間の可愛い同僚に挿入していく。
体感するより見ている方が卑猥なのだと感じながらも、ミアキスは指をくわえて待つしかなかった。
「うぅ〜、いいなぁ…んむっ!?」
目の前にあったベルナデットの顔がさらに近づき、ミアキスの唇を奪う。
腰の動きとともに、深く、より深く、やわらかい舌がミアキスの口中を蹂躙していった。
両の手で頬を包み、細くしなやかな指がゆっくりと這い、そっとミアキスの耳を塞ぐ。
ぐちゅ、ぐちゅり。
口内で絡み合う音が何倍にも増幅して耳に届く。
淫靡な音色で聴覚も侵され、ミアキスは次第に自分からベルナデットを求めていった。
「ん、ふむぅん、はぁっ、ベルちゃぁ…ん」
痺れるような甘さをさらに求め、お互いの背中に腕がまわる。
密着した、決して小さくない乳房と、それを上回る豊かな乳房。その先端のつぼみ達が
主人たちとは別に、だがそれぞれが求めあうように激しく擦れ合って快感を生み出した。
「く、ちゅっ、ひゃうっ…おっぱい、ベルちゃんのおっぱいっ、すごいですぅっ!」
「あ、あっ、ミアキスさんっ…はあっ、おっぱいだけで、いっちゃ、ダメ、よぉっ、
 ゲオルグ殿にも楽しんでもらわなきゃ…ね?」
「あん、な、オジサンなんかぁ、いいんですぅ、…って、っふにゃああああっっっ!!!!」
「誰の話だ?ミアキス殿…」
二人に組み敷かれた状態だったゲオルグは、自分の胸板を愛液まみれにした元凶の蜜壷に
指をためらいなく差し込んだ。武骨な二本の指は何の抵抗もなく根元まで沈み込む。
ベルナデットの動きに任せて堪能していたものの、二人の空気に疎外感を感じ、
ミアキスに至っては乗っかっていることすら忘れたような口振りだ。

誰がオジサンだ、誰が。お前と同じ20代だ。

とは、口にせずもう片手の指を2本、ねじりこむ。
「ひゃあうっ、ムリ、無理ですからあ、ひろげないでぇっ!!!」
抽送を繰り返すベルナデットの揺れが重なり、わずかな指の動きで膣内をかき回されてしまう。
「女王騎士たるもの、やすやすと降参してはいかんだろう?」
「やあっっ!!だって、裂けちゃう、裂けちゃいますぅ!!」
ゲオルグの指から逃げようとするが、ベルナデットに上半身をしっかり固定されてるので
それすらままならない。
「そんなに、暴れちゃったら、、ホントにケガしちゃうわ…っ、ちゅっ
 素直に謝っておきましょう…ミアキスさん」
「…ふにゃぁ、ごめんなさぁい…もお、あん、オジサンなんてっ、言いませんっからあ…」
「そうだな。口は災いの元だ」
右の指をゆっくり引き抜いた。つぅ、と指の先から愛液が線を描く。
236ゲオベルミア:2006/04/14(金) 00:42:27 ID:z0vKtQkg
「うんっ、ふう… …」
ミアキスが一息ついた次の瞬間、
「…!!!!!!!!!!!!!」
「ミアキスさん!!?」
声のない叫びにベルナデットも思わず抱く腕に力を込める。
ゲオルグの指は愛液の線が途切れない内にすぐ上の菊穴に無理矢理沈める。
「そんなトコだめええぇっっ!!!!ゲオルグ殿ぉっ!!!」
「なに、じきに慣れる」
「そんなの慣れたくないですう!そういうとこがオヤジなんじゃないですかぁ!!」
そこまで言い切ってハッと我に返る。
「…後ろをとられて、先程の約も違えるか。さすがミアキス殿。豪胆なのは認めよう。
 ベルナデット殿。手伝ってくれるな?」
「ひいぃぃぃ!ベルちゃあん!!」
「ごめんなさい、ミアキスさん…ゲオルグ殿には逆らえないわ…。
 それに、その方がミアキスさんの可愛いところ、いっぱい見られそう…」
「そんなあ!!」
途端、膣に差し込まれていた指が激しい中層を繰り返す。
「ひゃあああああ!!!!はむぅっんっ!」
「むぅぅん、ちゅ…」
口内も、膣内も、果ては後ろの穴まで刺激を受け、ミアキスは意識を保つのが精一杯だった。
本人は知る由もないが、ケーキの効能によって増幅された欲望が
皮肉なことにこれだけの刺激に耐えうる状態を維持させていた。
「ああん、ミアキスさん…おいしい、もっと…」
ミアキスの痴態を堪能するたび、ゲオルグとの結合部分から愛液が音を立てて溢れ出す。
「ひゃう、あん、っ!あ、あっ!!」
「ふああっ!あっ!あああああっ!!」
「ぐっ…!これでは…っ」
陣形技が爆発するのは時間の問題だった。
「ふぅ、もう、だめぇ、ですうっ…頭が、こわれちゃ…」
「わ、私もぉ、限界、ですっ、ゲオルグどのっ…はやくっ…!」
「…!!いくぞっ!二人とも!!!」

「「あああああああああああああっっ!!!」」
237ゲオベルミア:2006/04/14(金) 00:43:57 ID:z0vKtQkg
翌日。
「…ぶーですぅ」
「…ホントに、ゴメンナサイ…。私、どうかしてたんです…」
山のようなお菓子を貢ぐベルナデット。
いつもと変わらぬ光景はゲオルグが淡々とチーズケーキを食しているくらいか。
「自業自得だ。そんなに気にするな、ベルナデット殿」
「で、ですがっ。私、本当にそういう気があるわけじゃなくてっ!」
「そんなことわかってますよう」
ふてくされながらも貢ぎ物に手をのばすミアキス。
重い空気を纏わせていたベルナデットがきょとん、と目を丸くした。
「??」
「媚薬なんてものは人間の本質を増長させるものだからな。
 ベルナデット殿がミアキス殿より一枚上手だったのは意外だったな」
「は!?そそそんな私は!!」
「純情タイプだと思ってたのに、猫かぶられてたなんてぇ…
 オボロさんやテイラーさん、いくらで買ってくれますかねえー」
「待ってくださいミアキスさん!!はやまらないで!!!」
顔を沸騰させたり、目を白黒させながらミアキスにしがみつくベルナデット。
しかし、ミアキスの天サドのあとに倍返しあり。
「ほう、ではミアキス殿のはいくらになるんだろうな。
 ミアキス殿の悪戯を根に持っている者は俺の聞いただけでも…」
「ゲオルグ殿ーーっっ!!!!」


その日、食堂は臨時休業。
レツオウは墓地近くの倉庫にて意識不明で発見されたのは、別の話。
238199:2006/04/14(金) 00:46:19 ID:z0vKtQkg
終了です。エロなんてただでさえ難しいのに3Pなんて自分でハードルあげちまった・・・
この3人でワンセットがツボです。ありがとうございました。
239名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 00:48:55 ID:xw2WL585
ちょwwwwwギガモエスGJ!いいなあこの3人。永久保存ケテーイ
ミアキスはやっぱり受けがモエス
240前スレ304:2006/04/14(金) 01:07:38 ID:GeX8HB7D
どこをどうやっても改心後ユーラムエロに持ち込めねえ…
組んでみたら2のカミュに近いんだよなあ…
241名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 01:14:35 ID:1tatJTgg
改心後のユーラムが何かのショックで再びヘタレ化してシュミンたんハァハァとか
242前スレ304:2006/04/14(金) 01:15:33 ID:GeX8HB7D
レツオウさんに美味しく調理されるからそれ。
243名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 01:36:20 ID:6grfktq4
なかなかエロに持っていけない、というのはあるよなぁ。流れとかキャラにもよるけど。
そんな自分も書き途中。濡れ場そのものも難しいけど、導入部分でかなり苦しんでるよ。
お互いがんがろーぜ。

>>238
超GJ!!!!あっけらかんとした雰囲気が良かったス
244名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 01:41:48 ID:w3aibBHs
導入前はスラスラ書けるのに導入後は時間かかるよな
245名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 01:51:05 ID:t5kH69rU
俺も今書いてる途中。娼館シリーズがネタ切れ起こしたので、
気分を変えて本拠地壊滅話を書いてるんだが、男書いてる方が楽しくてエロになかなか入っていかない。むう。
246名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 01:58:27 ID:t5kH69rU
いかん肝心の感想書くの忘れていた。
>>238
ミアベルが可愛くてGJ!この二人が組むといい感じだ。
247名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 02:15:01 ID:4aj43/5A
「ご馳走様。」
「美味しかったですね王子。」
「ふむ、次はデザートだな。」
「今日はイチゴのショートケーキですよぉ!」
「悪くないな…。」
「リオンちゃんと王子と私の分、と。」
「美味しいですね王子。」
「うん。」
「待て待て俺の分俺の分!」
「ゲオルグ殿はご飯食べたでしょお?
 その上デザートまで食べたら折角の二つ名に傷が付いちゃいますよぉ〜。」
「いやいやいや!付かないって!!
 一瞬でケーキ食べ終わって二太刀いらず〜!みないな?ね?ねっ??
 甘いの、俺も甘いのお口に欲しいよぉ!!」
「………。(ゲオルグ様…。)」
「………。(ゲオルグ……必死だな…。)」
248名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 02:24:35 ID:xw2WL585
「少し太ったな」
「………」
「待て、紋章はまずい」
「ゲオルグ殿ぉ、ちょっとは言葉を選んでくださいよぉ」
「本当のことだ。寝る前に菓子を食い、朝にケーキ、昼もケーキといけば太るに決まっているだろう?
 お前の怠惰な生活のツケだ」
「…むぅ〜、でもゲオルグ殿はもっと食べてるじゃないですかぁ。どうしてそんなにちゃんとした体を維持出来るんですかぁ?」
「食後の運動、とよく言うだろう?シルヴァ殿に聞いたが、身体にたまった砂糖を食べてすぐ使いきればいいらしい。
 夕食後は一日分の砂糖がたまっているわけだからな」
「へぇ〜。でもぉ、食べてすぐしたら気持ち悪くなっちゃいますよぉ?
 上下左右前後問わずにがくがくされるわけですしぃ、おなかのなかぐりぐりされるわけですしぃ。
 ベッドが吐瀉物で汚れちゃったりしたら、もう食べられなくなっちゃうじゃないですかぁ」
「…いや、何もその運動で消費することはなかろう。身体を動かせばいい」
「あぁ、上に乗ればいいんですねぇ?」
「違うぞ」
249199:2006/04/14(金) 03:01:33 ID:z0vKtQkg
>>236 誤字ありましたorz
>差し込まれていた指が激しい中層を繰り返す。
               ○  →抽送
ベルナデットをベルデナットにならないよう気をつけてたのに…情けない
感想thxです。おやすみなさい。
250名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 12:08:22 ID:+IJSsGW2
>199
GJです。ミアベルはやっぱ可愛いな…。
しかしエロシーンは本当に難しいよ。神々の描写素晴らしいよ。
参考にしようと思って読み込んでたら、自分の文章に激しく萎えた…orz
251名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 20:19:43 ID:w3aibBHs
>自分の文章に激しく萎えた
あるあるww
252ウィルボーン:2006/04/14(金) 20:43:46 ID:FhO79ZGf
アレニアで投下します。
エロ薄めです。本編のラスト辺りで、かなり脚色してあります。
253アレニア1:2006/04/14(金) 20:45:03 ID:FhO79ZGf
「んん、んぅ…」
石に囲まれた冷え冷えとした部屋の中。アレニアは跪いて椅子に座ったギゼルに奉仕していた。
ギゼルのモノを両手で抱え込んで丁寧に嘗めあげる。喉の奥までほお張って、わざと大きな
音を立てて吸い込む。
「んふぅ…っ」
「ああ、アレニアどの、とてもいい…。そろそろ限界だから、もうけっこうですよ」
アレニアは首を横に振り、なおも奥まで咥え込んだ。ギゼルは体を震わせ、アレニアの口内に
己の高まりを解放した。アレニアは喉に詰まらせながらも、一滴も漏らすことなくそれを
飲み干し、名残惜しそうに口を離す。
「ご苦労様でした、アレニアどの。だいぶ上達されましたね」
「そんな…まだまだです」
「ごほうびを差し上げましょう」
そういうとギゼルはアレニアを自分の膝に乗せ、背後から手を回して服の上から胸に触れた。
「あぅ…ん!」
胸に軽く触れられるだけで、体中が甘く痺れるような快感が貫く。
「あぁ…ギゼルさまぁ…」
ギゼルの片手がそのまま下腹部に伸び、服の上からさわさわと股間をいじる。その絶妙な
指使いは、服の上からでも効果は絶大であった。アレニアはぐったりとギゼルにもたれかかり、
そのまま振り向いて、ギゼルの唇を求めた。
「だめですよアレニアどの、キスはしないと言ったでしょう」
とたんにギゼルの手の動きが止まる。
254アレニア2:2006/04/14(金) 20:45:37 ID:FhO79ZGf
「も、申し訳ありませんギゼルさま」
「怒っているわけではないのですよ。さて、そろそろ王宮へ戻る準備をしなくては。
アレニアどの、ここの警護はお願いしましたよ」
ギゼルは立ち上がり、乱れた衣装を調えて、何事もなかったかのように部屋を出て行った。
一人残されたアレニアは、扉が閉ざされると同時に冷たい床にへたり込んだ。
「ギゼル…さまっ」
無意識のうちに手が己の下腹部に向かう。先ほどまで愛撫を受けていた体はすっかり準備を
整えている。解放しないことには収まりそうもなかった。
ギゼルによって高められた体の奥の熱い場所に己の指を差し入れ、激しく出し入れする。
「ぁぅ…う!ぅん、ん、あぅぅっ」
普段の、どこか陰のある孤高の女剣士であるアレニアを知る者が見たら、おそらく別人だと
思うだろう。顔は紅潮して口元はだらしなく緩み、己を慰めるその姿は、誇り高き
女王騎士ではなく、まるでどこかの場末の娼婦のようであった。
「ギゼルさま…ああっ!」
先ほどまでギゼルが座っていた椅子に這うようにして近づき、大きく足を開脚して座る。
まるでギゼルに後ろから抱かれているかのような感覚を覚えた。
「も…、もう、だめぇ!」
アレニアは限界を迎えてぐったりと椅子に沈み込んだ。せき止められていたものが外されたかの
ように、泉からは大量の液体が噴出し、椅子を、床を濡らした。だがそんなことは目にも
入っていないのか、アレニアは己に訪れた快感に浸っていた。
255アレニア3:2006/04/14(金) 20:46:22 ID:FhO79ZGf
しばらく後、アレニアは後始末を終えて部屋を出た。ドアを開けてすぐの階段の踊り場には、
サイアリーズがいつものようなけだるい表情を浮かべて窓の外を眺めていた。
「おや、アレニアじゃないか。ギゼルの部屋で一人で何してたんだい?」
「…ギゼルさまは、御用がおありとかで、先に王宮へ向かわれました。私は後片付けを
仰せつかっただけです」
「へーぇ。後片付け、ねえ」
サイアリーズは殊更に言葉を強調し、腰に手を当てて鼻で笑った。お前たちのことなど
お見通しだ、とでも言いたげな口調だった。アレニアは屈辱で震える思いがしたが、
拳を握り締め耐えた。
「ま、せいぜい頑張るんだね」
この女さえいなければ。
ギゼルが自分を受け入れてくれるかもしれない。黄昏の紋章を宿し続けていられたかもしれない。
その思いは殺意のような視線となって、去りゆくサイアリーズを射る。
ギゼルの妄信的な崇拝を知った上で好き勝手に振舞うバカな女。王族という自覚を忘れた
かのような軽薄な発言と格好。何もかもがアレニアの癇に障る。
いっそ死んでしまえばいい。

「ふん、女の嫉妬ってのは怖いな」
「ン…ッ!バカに、してるのか…ッ」
夜の闇に紛れて、一つの塊が淫靡にうごめく。
「理解できないな。お前もギゼルを思いながら、なぜ俺を拒まん」
「それは、お前が…ああっ」
髪を振り乱し獣のように吠えるアレニアを背後から貫きながら、キルデリクは薄く笑う。
アレニアは力の抜けた体を冷たい床に押し付けつつ、尻だけを高く持ち上げてキルデリクを
受け入れている。キルデリクは荒い息を吐きつつ、激しくアレニアの中に猛った己を叩きつける。
256アレニア4:2006/04/14(金) 20:47:03 ID:FhO79ZGf
いつからそうなったのか、きっかけは思い出せない。ただ、それが始まったのはおそらく
サイアリーズが戻ってきた時からのように思える。
ギゼルとの秘め事は、アレニアが口と手で処理するだけで、互いの裸すら見ていない。
気が向けば服の上から愛撫が加えられる程度。そして絶対の約束として、キスはしない。
ギゼルがサイアリーズに操を捧げているのは明らかだったが、それでも良かった。
あの人のために、あの人が喜ぶなら。我ながら愚かなことだと分かっている。それでも止まらない。
ギゼルに触れ、一瞬でも熱を感じることが出来ればそれだけでいい。
キルデリクはどこから知ったのか、その関係を嗅ぎつけ黙秘の代償に体を求めてきた。
「あ、ああっ、もうダメぇ!」
一際深く抉られ、アレニアは甲高い悲鳴を上げて崩れ落ちた。だがキルデリクは飽き足らず、
なおも激しく突いてくる。結合部からは粘り気のある液体がポタリポタリと垂れている。
これは決して強姦ではない。口では嫌がっていても、ギゼルとの秘め事で熱くなった体を
鎮めるには、もう自分で慰めるだけでは満足できないのだ。キルデリクは強引ではあるが
粗暴ではなかったし、体の相性は不思議と良かった。
…情事の後に泣きたくなるような後悔が押し寄せる以外は。
キルデリクは膝の裏を抱えてアレニアを持ち上げ、結合したまま激しく上下にゆすった。
「あぅ、あぁぅぅ…っ。やめてぇ、もう、おかしくなりそう…っ」
普段冷静なアレニアが狂ったように悶える様子を見ると、キルデリクは精を放ってもすぐまた
硬度を増していくのを感じていた。迸る精は衰えを知らず、何度も何度もアレニアの中に注ぎ込む。
その度に喘ぐアレニアだが、やがて頂点を迎えてグッタリと体を弛緩させた。そのまま床に
崩れ落ちると、アレニアは冷たい床の感触に覚醒し、散っている衣服をかき集めた。
257アレニア5:2006/04/14(金) 20:47:51 ID:FhO79ZGf
情事の余韻に浸るまもなく去ろうとするアレニアを、キルデリクは呼び止めた。
「もうじき、反乱軍がやってくるだろう。お前に一つ、いいものをやる」
そういうと、キルデリクは懐から液体の入った小瓶を取り出した。
「これは肉体を限界まで引き出す薬だ。格段に強くなる。ただ、飲めば自制心を失い獣になり、
二度と人間には戻れまい。しかしこれでギゼルを逃がすことが出来るかもしれん」
「なぜ私に?」
「分からん。情が移った、とでもいうべきか。もっともこれは幸せになれる薬ではないがな」
そう言ってキルデリクは自嘲気味に笑い、闇夜に溶けた。

そして。
ソルファレナは落ちた。いや、正当な主のもとに戻ったと言うのが妥当なのだろう。

アレニアは、体中が避けるかのような激痛に、ふと意識を取り戻した。うっすらと瞳を開くと、
そこに写っているのは不気味に変色した己の腕だった。体中がどす黒く変色し、膨張している。
指一本動かすだけで体の中から突き上げるような激痛が走る。
これが、あの薬の効果か。
激痛を堪えて体を起こすと、すでに事切れたザハークが横たわっていた。目を見開き、激しい
苦悶の表情を浮かべている。それは遠くない自分の姿なのだろう。
…ギゼルさま!
アレニアは弾けるように思い立ち、いざりながら奥の部屋を目指した。奥にはギゼルがいる。
行かなければ。守らなければ…!
258アレニア6:2006/04/14(金) 20:48:24 ID:FhO79ZGf
扉はすでに開いており、中には女王騎士長の正装を身にまとったギゼルが横たわっていた。
「ギゼルさまっ!」
痛みも忘れて駆け寄る。抱き起こすと、ギゼルは薄く目を開けた。
「サ…サイアリーズ、さま…。迎えに、き、て、くれ…」
ギゼルの焦点の合わない瞳から涙が溢れ、隈取の赤い染料と交じって、赤い涙がこぼれた。
力なくかざそうとする手を、アレニアは強く握り締めた。
最後まであの女には勝てなかったのか。その悔しさとは裏腹に、この人の最期を看取るのが
サイアリーズではなく自分であることに、アレニアは密かに優越感を味わった。
「ええ、サイアリーズです、ギゼルさま、迎えにきました。お一人では逝かせません」
「あり…がとう」
ぐいっと引き寄せられ、唇を塞がれた。アレニアの瞳から、大粒の涙がこぼれた。
「嬉しい…ギゼルさま」
乾いたギゼルの唇からは死の香がした。だがそんなことは構わない。
夢にまで見たギゼルとの一瞬。このまま溶け合って死んでいけたら、どんなに幸せだろう。
国の行く末も、己の誇りも何もいらない。ただこうしていられたら、どんなに…。
アレニアは迫り来る死の影に怯えることもなく、喜びに打ち震えた。

やがて突入してきた制圧隊が見たものは、きちんと胸の上で腕を組み、女王騎士長の威厳を
保つかのように横たわるギゼルと、片膝をついて臣下の礼を取ったまま息絶えているアレニアの
姿だった。
二人の顔はとても穏やかで、まるで幸せな夢を見ているようだった。
その場に居合わせた人は後にそう語ったという。

おわり
259ウィルボーン:2006/04/14(金) 20:51:04 ID:FhO79ZGf
以上ですー。
書いていくうちに愛着が湧いてくるなあ。ヒドくさせられなかった。

>192
続き楽しみにしてます!

カイル×アレニアも読んでみたい。最近すっかりカイルスキー。
260名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 20:58:48 ID:w3aibBHs
アレニアもこう見るとなかなかええのぉ
261名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 21:00:14 ID:KiioV4xo
・゚・(ノД`)・゚・
262名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 21:02:43 ID:fOSQ5bvD
なんかしんみりした
263名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 21:28:49 ID:Iw1u9E25
泣いた。アレニア大好きだ。
乙!!
264名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 21:41:56 ID:3a54eiOr
切ないなー
涙が出た。
265辻きり(王ルセ2-2):2006/04/14(金) 21:43:08 ID:WH9WNGg5
アレニアGJ!!こうしてみるといいなあ・・・そして続きをちょっと。まあウルダとかの
細かい部分は気にしないで下さい。ED見れてないものでorz

「ルセリナ、どうしたの?」
「へ?ああ、いや、チーズケーキが・・・」
「ゲオルグがどうかしたの?」
 どうやら例の男はイコールチーズケーキで間違いなさそうである。ルセリナは王子に
いえ、なんでも、とはぐらかす。
 てくてくと二人で肩を並べて手を繋いで――ルセリナのほうがちょっとファルーシュに
寄りかかるようにして――歩いていくと、ルセリナにも見覚えがある場所についた。
 始まりの地へ赴く時に通ったルナスへの表通りである。王子が敢えてショートカットを
して険道をいったためにルセリナとしてはわけがわからなくなっただけのことだった。
王子は一般人と違ってタフであるから、ダンジョンにならない森くらいなら全くものともしない。
いちいち道を通るなど鬱陶しくてやってられないのだ。流石である。
 ここまで来ればもう間もなく。そうしてちょっときつい坂を上ると、
もうルナスの入り口であった。一応回りに気を配りながら、久方ぶりのルナスの澄んだ
空気を味わいながら。
 ここ最近は平和になっているせいで、入り口の架け橋で番をしている兵もあくびを
かみ殺していたが、流石にファルーシュの姿を確認すると、びしっと居住まいを正す。
「お、王子殿下。いかがなさいましたか?」
 やさしそうに微笑みながらもどこか回りの様子を気にするファルーシュ。ルセリナは
なんと説明していいやらわからず曖昧な顔をするしかない。殿下に恥ずかしい思いを
させたくない。そういう思いがあるから。
 まあ、ファルーシュの恥ずかしい思いはどう贔屓目に見たって自業自得だが、
こんなのが知れ渡ったらルセリナのほうがよっぽど恥ずかしい思いをしてしまうだろう。
 ひとまずそれは置いておこう。ファルーシュは、門番のその問いを受けて、さらりと
「ああ、ハスた・・・、もといハスワール叔母上の顔が見たくてね」
 門番とルセリナにはどこかその言葉に悲しみが残されているように見えた。かつて
叔母と慕っていたサイアリーズはもう居ない。だからきっと――と、まあ相当に
都合よく二人は解釈した。実際ファルーシュはそんなつもりは別にないのだが。
ルセリナのファルーシュを慮る気持ちが、きゅ、と手を握り返す力を
強くする。
だが、ファルーシュはちょっと心ここにあらずな状態であった。逃亡経路?として
水路を選ばずにこちらを選んだ理由。それは――
「は、はっ、お入り下さい!斎主様もきっとお喜びになられます」
 そうしてささ、こちらへ、と丁重にもてなすようにハスワールの居る館へと案内を
する。なんとなく何かにうずうずしているような気がするが、一体何なのだろう。
「斎主様、ファルーシュ様とルセリナ様をお連れいたしました」
「え?嘘?ホントに?遠慮せずに入ってきていいわよ〜」
 扉越しの驚き混じりの声ながら、はしゃぐ様子が伝わる。王子はそわそわしながら
その扉を開ける。そこには若々しい母と同じ色の髪の叔母と、太陽拳と金髪のツンツン娘の
エルフ二人が居た。
 相変わらずイサトは無表情である。ウルダも前と変わらずのツンツン。ハスワールも
いつものようにニコニコ微笑んで、しゅた、とファルーシュのほうに駆け寄ってくる。
 段々と近づいてくるハスワールに対して露出に関しては母上やもう一人の叔母上を見習って
くれたらもっといい光景が見れたのに、なんて失礼なことを思うのはファルーシュ
だけで十分である。これはこれでいいものだということが分かるにはまだまだ若い。フェリドや
ゲオルグへの道は遠く険しい。
 しかしそうは言ってもあの服の上から揺れる胸の動きを察知出来るファルーシュはやはり
只者では無い。彼を持ってしても無理だったのは、身近な人間では護衛の最近見習いから昇格した
女王騎士(本人の名誉のため名前は伏せる)ぐらいのものであった。
266辻きり:2006/04/14(金) 21:44:35 ID:WH9WNGg5
「ファルちゃ〜ん。良く来てくれたわ〜」
 若干スライディングしぎみにファルーシュにアタック。そしてハグ、さらにぎゅー。
ついでにほっぺですりすり。ハスワールの得意技である。前からしっかりいくのが
彼女の流儀であり、後ろからゆっくりと抱きつくのがアルシュタート流である。
胸があたるのは仕様、もとい「わざとあててるのです」ということらしい。
 ファルーシュは傍目からみると照れて恥ずかしそうに、しかし内心至福の感触を
味わう。谷間に顔をうずめる形となったが、誰もそれを不審に思わない。ハゲが
苦々しい顔をしているのはいつものことだ。全く羨ましい、いや、恥知らずな
王子である。頬に胸の感触を服越しながらふにふにと味わいながら、ファルーシュは
こちらを選んで正解だったと心より思う。これだけの為に疲れる陸路を選んだのだ。
最もこれを読んでいるかも知れないここの猛者達にとってみれば、ひょっとしたら
この選択は当然のことと言えるのかもしれないが。
(ああ、ちょ、ちょっとくらいいいよね。勢いあまってってことにしておけば)
 こずるいことを考えながら、ちょっと苦しそうな顔の演技をして、
「伯母上、ちょっと苦しい・・・」
 掌を胸に当てようと近づけようとする。軽く引き離すような振りをして、
掌に味わおう(あわよくば揉んでしまえ)というどうしようも無い策である。
が、その手はすか、と空を切るだけだった。心地よい感触から解き放たれた
ファルーシュがあたりを見回すと、ハスワールは今度はルセリナのほうを
しっかりと愛でているのであった。
「ハスワール様、止めてください。は、恥ずかしいし苦しいです・・・」
「ルセリナちゃんもかわい〜」
 ムツゴロウさんも真っ青な愛でっぷりに思わず羨ましいなぁと思って
しまうファルーシュ。じっとそれを見ている当たりイサトも羨ましいの
であろう。ウルダはすっかり幼馴染に無視されて不機嫌である。
「ファ、ファルーシュ様、たすけ・・・」
 顔が照れ以外のもので真っ赤にそまってピクピクしているのを見て、
ようやくハスワールも抱擁を止めて、
「ご、ごめんね。ついつい」
 やっちゃった、えへ、みたいに舌を出してそんなことを言うが、ついついで
そこまで強くやられたら(一部の人間以外)たまったものでは無い。
 けほ、けほ、と咳き込むのを見ると流石にしゅん、としたが、王族のこれに
弱いルセリナがすぐにそれをなだめたので、ハスワールも態度を元のものに戻した。
ここらへんの立ち直りの良さはファルーシュに似ている。
「あ、ファルちゃん、折角来たなら泊まっていかない?ルセリナちゃんもちょっと
お清めしましょうか」
「え?お清めですか?・・・ですが」
「おばさんと一緒じゃ恥ずかしい?」
「そ、そんなわけは無いですけど・・・」
「じゃ、決まりね?ウルダちゃんもどう?」
 得意技でさっさとルセリナを陥落して、ハスワールはスレンダーなツンツン娘も誘う。
ウルダは悪くないけど、と呟いた後、イサトとファルーシュにこういう場合のお決まりの台詞を吐く。
「覗かないでよね」
 ファルーシュは勿論そんなことはしない、と綺麗な笑顔をウルダに向ける。さしものツンツンも
これには弱いらしく、思わずその視線から目をそらす。イサトはいかにも興味は無い、と言った
ところだ。ストイックな僧侶といった風格である。
 れっつご〜といった感じで向かっていくハスワールと、戸惑い気味のルセリナ、ぷんすかしている
ウルダの三人組を見送った後、ニヤリと影武者ばりに顔を歪めて足早にどこかへ向かっていった。
267名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 21:46:26 ID:+IJSsGW2
>最近見習いから昇格した女王騎士(本人の名誉のため名前は伏せる)
ワロスw
268辻きり:2006/04/14(金) 21:48:03 ID:WH9WNGg5
以下続
で、アンカ忘れてました>>171の続きでした。まあくどいのとキャラが
馬鹿ばっかりなのは色々スマヌ。
269名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 22:04:20 ID:w3aibBHs
無い物は見れない訳だw
270さんまるよん:2006/04/14(金) 22:30:45 ID:GeX8HB7D
推敲をすべきかと思う。
しかし特攻していいだろうか。
ユーラム×ラン・フェイレン物
271名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 22:34:06 ID:xw2WL585
迷うな。行け!!
272さんまるよん:2006/04/14(金) 22:34:47 ID:GeX8HB7D
あの戦いが終わって…もう二年がたつ。
終戦の歓喜。高揚。そして、特別な事態。

それも大分収まり、復興への兆しも順調で。
ローズレイクなどは周辺のはげた木々への再植林が完了。
5年前。
あの時以前の状況を取り戻している。

住民があのときを忘れないように、と水のない時期と同じ服装をしてはいるが。

所は変わり…サウロニクス。

その街の一角、そこでは商店の前で土下座をしている男が一人。
20代過ぎだろうか。
細面で一見は育ちがよさそうに見える。
しかし着ているものはどこか煤けて。そして、やせ細っているかのように。
冬場、寒さがこたえるだろう男は土下座を繰り返す

「どうか、どうか御願いします!レインウォールの!レインウォールの商人が来たときに、話しを聞いてやってくださいっ!」
273さんまるよん:2006/04/14(金) 22:35:36 ID:GeX8HB7D
商人。
一応このあたりのまとめ役になっている男は腕組みをして、一言。3日そうしていたらかなえてやる。
その言葉に一言、ありがとうございます、といい。
男は、土下座を開始した。
地面に額をつける寸前でとめ、冬の寒空の下、ずぶぬれの姿で。


「拙いんじゃない?一応、ルセリナに…」
「やめといたほうがいいかも。本人だという確証はないし。それに、何を言っても届かないよ。」
「…様子は見にこようか。ラン。」
「死なれちゃ…こまるしね。」

少女二人は離れていく。
男の名前は、ユーラムバロウズ。
ある意味では、二年前の戦い、その発端を作った人間である。


時折ユーラムの様子を二人は見に行った。
土下座をずっと、一心に続けているその男の姿を。
レインウォールの人間だというのが。そして、顔つきでそれなりに上の立場だったと認識されたのか、けられたり、石を投げつけられたりもしていた。

…しかし。ユーラムはそれに一切抵抗しなかった。
274さんまるよん:2006/04/14(金) 22:37:44 ID:GeX8HB7D
翌日。
ランが目を覚ますと、外は白く染まっていた。

「えっ!!!」

叫び、声を上げる。
入り口の扉を開けると、ちょうどフェイレンも自室から飛び出したところで。

「…行かないと。」

兵舎の入り口にアックスたちがいたがパス。
そのまま駆け抜けて、ユーラムが土下座を続けているはずの商人の家の前へ。

人の多い。
普段相手をしている子供たち。
人間たち。
それらを全てパスしていく。
それらは全てがほぼ笑顔で。
しかし。あの男はそれらに背を向けている。
共にだれかと歩もうとすることを望まず。
レインウォールの民、自分の妹の前に立ち、罵声を、非難を、一身に浴び僅かなりとも平坦な道を歩かせようとしている。
まず悪意を取り除かねば。
どんな方法でも、偏見を取り除かねばいけない。
まるで、その方法に、自分の体を、存在を犠牲にしているかのように。

前に、たどり着く。
姿は、ないちがう。

「ユーラムッ!!」

以前、ラフトフリートに帰ったとき、彼女は母であるキサラから相談を受けた

『長い間ユーラムが戻らない。出会ったら教えて欲しい。』

そう、ルセリナから頼まれたと。
元々民に信頼されていたルセリナはレインウォールをよくまとめているらしいが。

二人は雪の中にためらいなく手を入れ、倒れこんでいたユーラムを抱き起こそうとする。
ひんやりと、そして濡れた体がしみてくるが、関係ない。

「ねーちゃんたちどーしたのー」

ニックがアックスと共にやってくる。
さっきの様子がおかしいので追ってきたらしい。

「ニック!ユーラムを兵舎へ!…フェイレン。先生を。頼める?」
「(こくっ)」

フェイレンは頷き、すぐに走り出した。
ランもアックスと一緒に走る。
確信を得たのがよりにも夜って就寝前だったなんて…そんなことを、色々思いながら。


275さんまるよん:2006/04/14(金) 22:38:47 ID:GeX8HB7D
orz…レス一回分をコピベミスって削除。
しくじったあ・・・
276さんまるよん:2006/04/14(金) 22:40:20 ID:GeX8HB7D
時節柄だった。
二年と言う間に、ファレナのなかに物資がそれなりにいきわたったのだ。
物資がなければ、あらゆるところから買い付けようというものがでる。
たとえそれが、いい意味を持たない名前の場所であっても。
しかし、いきわたってしまえば?
商人たちはよりいいイメージのところから買い付ける。
たとえば、エストライズ。ソルファレナ。
そして真っ先にその理論で切られたのが、レインウォールだった。

ばしゃぁあぁあっ!!

土下座を繰り返していた男。そこに水がぶっ掛けられ、その木のバケツですら投げつけられる。
商売の迷惑。
客が寄り付かない。
そんなことを怒鳴りつけられても、男は引かない。

「話を、話しを聞くだけでいいのです…機会を、我らレインウォールの民に、機会をおあたえください…」

その風景を見ていたラン、そしてフェイレンは口元を押さえつつある。

「あれ…もしかして…」
「…だとは思うけど。あそこまで変わる?」

男は言葉を続けている。
土下座。頭を擦りつけたままで。

「いえ…レインウォールの民に責はないのです…
 本来とがめられるべきは、まとめ役にあったバロウズのみ。
 レインウォールの民は、与えられた条件で商売に精を出していただけ…
 確かに、傲慢になった部分もあったでしょう…
 あつかましかった部分もあったでしょう…
 しかし…いま、レインウォールはもう一度…まっとうな形で…立ち上がろうと…」


一つ目と二つ目の間にこれを。
どうにかなった…次のときにエロ突っ込む予定。
277七誌:2006/04/14(金) 23:29:28 ID:6+H+Ngl+
 おおー、ぞくぞくと新カプが出ておりますね!
 自分じゃ書けない、多様な作品を味わえるところが、イイところだなぁ……(しみじみ)

 そんなわけで、ようやく自分も新作出来たので、投下させて頂きます。
カップリングは王子×ゼラセです。

・前よりもさらにもっと捏造入ってます。
・カプは ゼラセ×王子 ですが、中はゼラセ→王子(黎明)→サイアリーズ(黄昏)って感じです。
278ほしつちのはな(ゼラ王) 1:2006/04/14(金) 23:33:08 ID:6+H+Ngl+
 トントン、という軽いノックの音。王子殿下が見えたという侍女の声もろくに聞か
ず、その幼子(おさなご)は「おばうぇー」と、高い声を上げながら、ドアをすり抜
け、叔母の元へと駆け寄った。

 「ああ、アンタかい」
 と、まとめ髪で片目を隠していた叔母は、片眼で、自身の甥の姿を目に入れる。自
分を慕い駆け寄る様子に、自然、目尻が緩んでいった。

 「おばうえ、なにをみていたの?」
 「花を見ていたのさ」

 はな? という甥の言葉に、そう。と、サイアリーズは相づちを打ちながら、甥を
自分の腰掛けてるベッドへと呼び寄せる。よいしょ、という声を上げて、甥は小さな
手でベッドにしがみ付き、足をぱたぱたとさせてどうにかベッドによじ登る。
 よじ登るサイアリーズのベッドには皺が寄り、侍女が慌てて手を貸そうとするのを、
サイアリーズは目で制し、幼子が自力でよじ登るのをじっと待った。幼子は登り切り、
ぽすん、と腰を落ち着かせる。短い足を、ぶらぶらさせた。

 「おはなって、あれー?」
 「そう。綺麗だろう? サクラっていう木の、花なんだ」
 子どもがテーブルに置かれた盆栽を指差すと、サイアリーズは目を細めながら桜を
眺め、言葉を返した。

 「あたしはこの花が好きでね。年に八日間だけしか咲いてくれない木で、なかなか
手に入り難いやつなんだが――
 知り合いが手に入れて、贈って来てくれてね……」

 「おばうえ。ははうえと、おとーさんにも、みせてあげようよ! よろこぶよ!」
 そうだねぇ。と、サイアリーズは子どものはしゃぐ言葉に、相づちを打ちながら、
苦笑する。

 「そうしたいのはやまやまだけど、贈って来たヤツも秘密であたしに贈って来たん
だ。あまり贈った、贈られた、っていうのをおおっぴらにするのは、あたしも、贈っ
てくれたヤツも好きじゃあなくてね。
 これがここにあるのと、贈って来てくれた人物に関しては、姉上も義兄上もご存知
だけれど、秘密なんだ。暗黙の了解、ってやつだね」
279ほしつちのはな(ゼラ王) 2:2006/04/14(金) 23:35:43 ID:6+H+Ngl+
 「アンモク……?」
 「知ってるけれど、言っちゃ駄目。ってことさ」

 しーっと、サイアリーズが人差し指を立ててそう言うと、幼子はぱっと両手を口に
やり、こくん。と、妙に神妙な顔で頷いた。その様子に、くつくつ、とサイアリーズ
は可笑しそうに肩を震わせる。

 「おばうえ。ぼく、これみて、いいの?」
 「ああ、いいさ。ただし、あまりこのことは喋らないようにしておいておくれよ?」

 叔母の許可に、幼子はわぁい! とひとつ歓声を上げると。桜の木へと駆け寄った。
薄紅色した花弁が、雪のように木々の枝へと咲いていた。

 「ぱっと咲いて、ぱっと散る。潔いさまが、好きなのさ――」

 サイアリーズの言葉を聞いてか、聞かずか、桜の花弁は風を受け、ちらちらとその
枝を揺らした。


『 ほしつちのはな 』


 笛の音が、湖城静かに響いていた。決戦前夜、思いにふけるのは自分だけではない
のか、城に身をおく者たち皆に声を掛けながら中を廻り、ふと、とある場所で足を止
めた。
 そこには漆黒の衣に身を包み、夜天の星を仰ぎ見る、女の姿が、あった。

 「まだ、起きているのですか。眠りなさい。明日に障ります」
 ゼラセさん。と、少年は女の言葉に呟いた。俯く少年の姿に女は昂ぶる気を静めよ
うと思ってか、この女性にしては珍しく、少年に対し幾らかの言葉を掛けた。黄昏の
紋章の継承者に関しては、しばし、忘れなさい。と、言いくくって。

 でも、と。少年は顔をぱっと上げて、女の言葉に言い募った。
 「そんなこと、出来ないよ!
 だって、僕は伯母上とずっと、一緒だった。ずっと、助けられて来たんだ。ずっと
――守られていたんだ! ロードレイク視察の時も、闘神祭の時も、ラージャさんと
出会えたのも、太陽宮を逃げ出すときも、バロウズの側に行った時も、ルクレティア
に会えたのだって、セーブルを味方につけられたのだって、ユーラムの目を、覚まし
てくれたのだって、伯母上が――!」
280ほしつちのはな(ゼラ王) 3:2006/04/14(金) 23:42:05 ID:6+H+Ngl+
 ――ああ、そうだ。と、少年は思った。
 ロードレイクを視察する時、王家という重圧に、寄せられる眼の冷たさに耐えられ
たのは、リオンやゲオルグの存在もあったが、同じく王族である叔母が、共にその重
圧を負ってくれていたためだった。闘神祭で、ギゼルの思惑に気が付き、無実である
ゼガイを助けることが出来たのも、叔母の経験があってこそ。ラージャと縁を結び、
それからログやランといった者たちに出会え、そこから縁が広がったのも、叔母の勧
めがあったからだ。太陽宮を逃げ出す時、バロウズの領地に入ったとき、もし、これ
が自分ひとりであったならば、あっさりと自分の命運は途絶えていたかも知れない。

 現軍師であるルクレティアの名を出したのも、叔母だった。セーブルの心を引き戻
すために、損害が互いに出ないよう、趣ある知恵を出してくれたのも叔母だった。バ
ロウズに粛清を加え、ユーラムの目を覚ましてくれたのも、結果的には叔母の行動あ
ってのことだった。

 あの時の、バロウズ兄妹の分かち合った笑顔と、決意の眼差しを、忘れることはな
いだろう。

 叔母が裏切った。などとは思っていない。この十六年、ともに食事をし、ともに笑
い、ともに怒って、生きて来たのだ。叔母の人となりは、良く分かっていた。私利私
欲で動く人間ではなかった。優しく、厳しく、身分に拘ることを厭い、誰にでも平等
で、正義感あふれる、ひとだった。

 母の性情を太陽とするならば、叔母のそれは大河だった。あるべきものを照らして
教えるのではなく、あるべきものへと流れて教える。母とは違うやり方で、導いてく
れるひとだった。

 「忘れられない。忘れられる、わけが、ないよ――!!
 ゼラセ、僕はなんとなくでしか分かっていないけれど、ゼラセは人の星回りが分か
るんでしょう? どうして、どうして伯母上は一緒に歩めなかったの? そうしても
し、それが、僕の選んだ運命だというならば、どこで僕は――……」

 俯く。低い、声が漏れる。
 「どこで僕は、伯母上との運命を、選び損ねて、しまったんだ――」

 月の光が、少年の立つ場所を淡く照らす。す、と。俯いた視界に、黒い影が近付いた。
 「――では、この場で全てを放り出し、諦めますか? 愛しい叔母のもとへ、ひと
りで駆けて行きますか? 黎明の紋章継承者よ」
 
 わかっているくせに。と、少年は泣き笑いのような表情で、頭を上げて、女を見た。

 「僕は皆を、僕を信じてついて来てくれた、ファレナの民を裏切れない。僕は妹で
あるリムを助けたい。伯母上と一緒にいたい。でもそれだけじゃなくて、やっぱり僕
はファレナの女王であった母上と、騎士団長だった父さんの子なんだ。
 僕は、ファレナを愛している。だのにここで投げ出すことなんて、出来ないよ」

 分かっているではありませんか。と、平静な声が続いた。
 「愚痴を聞いてやる気はありません。時間の無駄です。それよりも早々に体を休め、
明日に備えろと言っているのです」
 「歯に衣着せないなぁ」

 くしゃり、と少年はゼラセの言葉に少し、笑った。
 「でも、ゼラセ。駄目なんだ。僕はどうしても、伯母上をことを考えてしまう。忘
れろと言われても、忘れられない。僕は、伯母上に助けて貰って、ばかりで――僕は
伯母上に、何をしてやれたのかと、そんなことを、考えるんだ――」
281ほしつちのはな(ゼラ王) 4:2006/04/14(金) 23:44:53 ID:6+H+Ngl+
 愚かですね。と、声が響く。うん、そうだね。と、どこか達観した気色を交えて、
少年は自嘲にも似た笑みを浮かべる。

 「言っても聞かない、と言うならば仕方ありません。……我慢なさい」
 声は少年の耳元で響き、女が自身の外套を少年にふわりと被せると同時に、少年の
視界は闇に染まった。


 そこには天も、地も無かった。辺りは全て漆黒で、少年は驚きのあまりに、見えぬ
であろうにも関らず、ぱちくり、と目を見開き、きょろきょろ辺りを見回した。ゼラ
セ。と、女の名を呼んでみる。

 「ゼラセ、居るんでしょ? ここ、どこ?」
 返事は無かった。少年は暗闇を手探りで、おぼつかない足取りのまま、歩み出した。
ゼラセ。と、時折女の名前を呼ぶ。

 しばらく歩いていると、次第に目が闇へと慣れて来たのか、自分の足元に、点々と
輝く淡い光があることに少年は気付いた。よくよく見れば、辺りにはそうした光の粒
が広がっている。その光に目を凝らしながら、少年は歩いた。夜空をもし歩けたとす
れば、こういう感じなのかもしれない、などと思いながら。

 歩む間も、眼は闇へと慣れてゆく。当初、淡いと思っていた光は、歩むうちに、十
分に灯りの役目を果たしていた。自身の靴音も響かない場所において、少年は時折上
げる女の呼び声と、自身の心音だけを感じていた。

 ――そこで、ふと、あの城で奏でられる、笛の音に似た音がした。

 「ゼラセ、そっちにいるの?」
 返る応えはやはり、無く。少年は、微かなる音を頼りに、音の方へと進んで行った。

 果たして、音の先に女はいた。そこは他よりも一層、光が集い、それぞれの光が、
胎動の如く、穏やかに明滅していた。外套を脱ぎ捨て、静かなる光を受ける女の肌は、
どこまでも白い。平生と異なる空間の中で、女の肌は明るく映った。

 「――立ち止まって、そのまま眠ってしまうかと。或いは、慌てふためいて走り回
り、疲れで眠り込むかと思っていましたよ」

 そうなれば良かったのに。という抑揚に、少年はひとつ、苦笑する。
 「こんなわけの分からないところで立ち止まれるほど、僕は大物でもないし、闇雲
に走り回れるほど、熱血漢でも無いよ。
 ねえ、ゼラセ、ここはどこ? どうして僕を、ここに呼んだの?」

 少年の問い掛けに、――ふぅ。と女はひとつ、溜息を吐き、歩み寄った。
 「――私が貴方に害なす。という可能性も、貴方は考えないのですね――?」

 言い、女はそっと、手を伸ばして少年の頬へと、触れる。
 「思わないよ。そう思うなら、ゼラセさんはとっくにしているし、初めから、僕に
力を貸そうだなんて、思わないでしょ?
 ね、ゼラセさん。ここはどこ?」

 「その質問には、答えられません。ただ、私といる以上は、貴方には害は無い。と
言うことは保障します。
 ――もっとも、これから起こることを、貴方がどう思うか、によっては、保障の限りではありませんが」

 え? という少年の呟きを無視し、ゼラセは少年の身をはさりと倒した。
282ほしつちのはな(ゼラ王) 5:2006/04/14(金) 23:48:10 ID:6+H+Ngl+

 「ゼラセさん!?」
 少年はここでもって、初めて驚きの声を上げた。少年の体の上には、女が圧し掛か
り、少年の頬を女の黒髪がはさはさとくすぐった。甘い香りがした。

 「陰陽説。というものがあります。
 女は隠。男は陽。ちょうど陽が昇り、夜が訪れ、くるくると世界が円を描いて回る
ように、相反するものが交じり合うことにより、ひとつの世界を形づくる」

 「えっと……どういう……?」
 黄昏の紋章は。と、女は言った。

 「本来の継承者によって導き出された、あれの力は強大です。私もやれる限りのこ
とはするつもりですが、何よりも、頼りになるのは貴方のもつ黎明の紋章です。それ
には、少なくとも黄昏の紋章主と同等な力を必要とされます。
 黄昏の紋章とは異なり、黎明の紋章は本人の英気によってその効果が左右されます。
眠れ、と言ったのはその為です。どうしても眠れない。というならば仕方ありません。
 ――貴方を抱きます」

 はさりと、黒髪が広がった。女は眼を見開いた少年の唇を、女の唇がくちりと塞いだ。
 声を上げようと思った口の隙間から、舌がするりと押し入った。生暖かい感触とは
別に、ふぅ……と、不可思議な、吐息にも似た「流れ」が少年の身に注ぎ込まれる。
熱が高まる。種類の違う酒を混ぜ合わせたものを飲んだような、けれども甘い痺れと、
酔いとが少年の身にあった。

 互いの唾液で濡れた少年の唇を、女は指で軽く拭い取る。しばらくは上手く混ざら
ず、気分が優れないだろうが、暫くすれば、自分の注いだものは少年のものとなる。
そう言い、女は少年の服に、手をかけた。

 待ってよ。と、少年は掠れるような声で、悪酔いするかのような体を、どうにか上
半身だけ持ち上げ、抗議した。
 「待ってよ。ゼラセ。駄目だよ……だって、これは……」

 「私は警告しました。けれども貴方は聞かなかった。ここで私に言うことを聞けと
いう権利が、貴方にあると思いますか?」

 衣服の隙間から、女の冷たい指先が肌へと触れた。衣擦れの音が響く。ぽつ、ぽつ
と、最早星空としか思えぬ、明滅する闇の上に、緋色の衣が広がった。

 「痛ッ……!」
 髪留めが布を噛んだのか。髪が引っ張られ、少年は形良い眉を歪ませた。真白い、
細やかな指が髪留めへと動き、かちり、と。少年の結わえている髪を解いた。

 少年の銀糸の髪は波を描きながら闇へと流れ、女の黒髪と混じりあう。しゃらん。
と、音が響いた。女は少年の下肢へと手を伸ばしていた。女の腕につけた幾重もの腕
輪の音と、少年が女の動きによって震わせた、足につけた金輪とが、それぞれ互いに
音(ね)を上げた。

 少年の衣を解き、自身をさらけ出させると、すぅっと……女はそれを、いささかの
躊躇いもみせずに柔らかく手で包んだ。そっと撫ぜ、次第に緩急をつけてしごき上げ
る。駄目っ! と、少年が白い吐息を吐きながら、そう叫んだところで――ぴたりと、
手が止まった。
283ほしつちのはな(ゼラ王) 6:2006/04/14(金) 23:51:14 ID:6+H+Ngl+
 「…………?」
 物憂げな目で、自分の上にある女を見上げる。女は何も言うことなく、両の手で自
身の首筋へと手をやり、ぱちん、と音を立てて留め金を外した。音と同時に、女の着
衣ははさりと沈み、両の胸がふるり、と顔をだした。

 気配に呑まれてか、或いは女の、夜中の雪を思わせるような白さゆえか。息を、飲
んだ。その場から逃げ出したいような、けれども先を目にしたいような、そんな感覚
に捕らわれながら、じり、と後ろに下がる。

 女はそうした少年の様子など意にも介さないように、自身の下履きをするりと解く。
女の同じ髪の色が、そこにはあった。
 「ゼラセ、さんっ!!」
 「聞きません」

 泣き出しそうな少年の声を無視して、女は片手で少年の身を捉えると、もう片方の
手で自身を開き、ずぶずぶと、少年の身を、飲み込んだ。
 「…………ッ!」

 ぞくぞくと、背を駆ける快感から、少年は身を竦ませた。女の陰器は少年の陽物を
包み込み、波打つように捕らえあげる。下腹部へと熱が高まる。悦楽へと流れてしま
いそうな自身を戒めるかのように、少年はきゅ、と自身の唇を噛締めた。堅く、眼を
瞑り、腕に力を張り、精一杯の抵抗を試みる。

 少年にとって、性交はいわば、禁忌だった。
 そも、王位継承権がないとはいえ、争いの胤を作らぬためにと女王以外の王家の女
たちは結婚しない定めである。自分の腹より子を生むことがない男だとはいえ、無闇
に交わることが良いわけがなかった。

 それだというのに、王位継承権が無いにも関らず、その身分に惹かれてか、媚を売
ってくる女たちの姿が、周りにあった。

 幼い頃は、叔母がそうした気配に目を光らせ、しばらくすると、リオンが護衛につ
くことによって、そうした者たちを防いでくれた。恐らくリオン当人は自身が防いで
いたということに気付いていないだろうが、異性であるものが常に護衛につくことに
よって、そうした謀(はかりごと)から、少年の身を守ってくれていたのだ。

 だのに、いま。
 頭の芯が痺れていた。女が動くたびに、快感と、ぐちゃぐちゃという音が響く。
 背徳感が、あった。

 太陽宮では、孤独と抗いながら、懸命に自分を待つ妹がいる。真意が知れないもの
の、身を汚すことなく立ち続けた叔母がいる。本拠地の医務室では、自分のために、
無理をしてでも起き上がろうとする少女がいる。明日のために、心を奮い立たせる仲
間たちがいる。

 黄昏の紋章を抑えるため、力を増すため、と、理由はあれども、それと快感に支配
されるのことは、少年にとって別だった。

 噛み締めた唇から、うっすらと鉄の味がしていた。
284ほしつちのはな(ゼラ王) 7:2006/04/14(金) 23:53:58 ID:6+H+Ngl+
 「愚か、ですね……」
 ふいに、女の声がした。平生その言葉を呟く時の、忌々しいものを見つけたような
口調とは違い、どことなく憐れむような抑揚に、少年は堅く閉じていた眼を開いた。

 女は、少年の身をくわえたまま、やはり、憐れむような目で少年を見ていた。
 「このようになることが嫌ならば、はじめから私の言うことを聞いていれば良い。
予測することが出来ないのなら、出来ないものと、その場で諦めてしまえば良い。
 これは単なる魔力促進の儀だと、ただ、それだけのことを思えば良いではありませ
んか。
 何故、貴方はそう、他のもののことを思うのです――」

 そんなの。と、少年は掠れる声で女に言った。
 「ゼラセさんだって、そうじゃない。
 僕のことを思って、何も言わないようにしたり、言ったり、してる。同じ、だよ。
ただ、それが多いか、少ないか。それだけの、ことだよ――」

 少年はそう言うと、眉を寄せて、今にも泣き出しそうな顔でひとつ、笑った。女は
その眼差しを僅かに伏せると、再度、動き、出した。

 ぐちりぐちりと音がする。女の髪がさらさらこぼれる。たわわな胸が、上下に揺れ
る。
 少年の首筋が、びくんと揺れた。女は少年の傾いだ頭を抱き、自身で傷つけた少年
の唇を、軽く舐めた。律動が早まる。頭の奥がくらくらする。靄がかかる。
 ――さきがけの星よ、と。掠れるように、女が言った。

 「魁(さきがけ)の星、星たちの長よ。
 本当は、嘆くことなど、無いのです。朝が来たり、陽が照らし、夕闇が、夜が来る。
全ては、円を描くように連なっている。
 黄昏の紋章が宿主として選んだ、あの女性とも。太陽の紋章の宿主であった、貴方
の母とも――見えぬだけで、その心は、貴方がいる限り、繋がっているのです――」

 言い、女は少年の額に、目蓋に、掠めるような口付けを落す。少年は高まる熱に翻
弄されているのか、女の動き合わせ、少しずつ自身も動きをみせていた。

 「夜の紋章は陽の輝きを疎ましく思い、自らの姿を剣となし、絆を断ち切り姿を消
した。けれどもあれは、陽の輝きを疎みながらも、同時に憧れ、愛していた。そうし
て、自ら望んで孤独を招いたというのに、その寂しさを恐れているのです。さもなく
ば、自身の使い手を求める存在である、剣の身などにはなりません。姿を変えても、
それでも、自身のかたわれを、求め続けているのです。
 ――愚か、です」

 ――私も。と、女は言った。

 「求めているのです。夜の紋章と同じように、自身のかたわれを。断ち切った『絆』
より生まれた、ものたちを。その輝きを疎ましく思いながらも、求めているのです」

 すっと、女は少年の手をとり、自身の手と重ね合わせた。首筋から黒髪が流れ落ち
る。少年の銀糸と絡み合い、交じり合い、流れる。動きが早まる。きゅっと、少年は
自ずから、重ね合わさった女の手を、握り締めた。

 ――あなた。と、伴侶を呼ぶかのような声が、微かに響いた。
285ほしつちのはな(ゼラ王) 8:2006/04/14(金) 23:58:29 ID:6+H+Ngl+
 王都は奪還した。妹は手に戻った。だが、叔母の姿は決して戻らず、まだ全ては、
終わってなかった。

 叔母は本拠地の墓場に葬られたと、ガレオンは言った。
 帰陣し、自室に戻る。見慣れた筈の自身の部屋に、どことなく違和感を覚え、少年
は自分の部屋を見回し、はたと、寝台近くに置いていた、桜の植木に目を留めた。

 窓辺に置いていた桜の花は、戦が行なわれた、数日間のうちに散り、鉢植えにその
花弁を雪の如く、広がっていた。
 少年は窓辺に歩み寄り、窓を開けると、一陣の風がふわりと吹き込み、花弁を巻き
上げ、空へちらちら舞って行った。
 夜。しんとした暗闇の中、少年は桜の鉢植えを手に叔母の眠る墓場に出向いた。

 そこには、眠る主を想う花々が、ひっそりとして供えられており、少年は、そこの
土をほんの少しだけ掘り起こすと、桜の鉢植えの中に、そっと入れた。

               ・
               ・
               ・

 姫さまぁ! という呼び声に、声の方へと振り向いた。
 「何じゃ、ミアキス。仮にも女王の部屋に入るのじゃぞ? ノックくらいせぬか!」
 「やだぁー、姫さまってば! 私、ちゃんとしましたよぉ?」

 「……そうなのか? わらわの耳には聞こえなかったが?」
 「もう! 姫さまってば、いくら大好きな王子がリオンちゃんに取られて旅に出ち
ゃったからって、塞いだりしちゃ、駄目ですよ!」

 ば、馬鹿を申すな! と、顔を赤らめて、慌てて少女は護衛の言葉を否定した。
 「だ、誰がそのようなこと……! 第一、リオンは兄上の護衛であるし、ゲオルグ
殿とて一緒であろうが!?」

 「ふふ、甘いですよ姫さま〜。ゲオルグ殿はもうばっちり大人! の、空気が読め
る人なんですからぁ、王子に気を効かせたりすることくらい、お茶の子さいさいです
よぉ〜」
286ほしつちのはな(ゼラ王) 9:2006/04/14(金) 23:59:08 ID:6+H+Ngl+

 う……。と、ミアキスの言葉に少女は言葉を詰まらせた。口元に手をやり、眉を強
く歪ませる。うー、うー。と、唸った。

 「まぁ、ノックしたのは隣の部屋からですから、聞こえなかったかも、しれません
けれどねぇ〜」
 「おのれはぁあああ!!!」

 しら、っと言うミアキスに、リムスレーアの怒号が続く。そのまま、この悪友にも
似た存在である護衛へと文句を言おうとしたところで、
 「それで、何をぼうっとしてらっしゃったのですか?」
 と、ミアキスの言葉が先を塞いだ。

 ああ。と、気を取り直し、少女は応える。
 「桜をな、見ておったのじゃ」
 「桜?」

 見れば確かに、リムスレーアの言う通り、テーブルには一本の、どこか見覚えのあ
る、桜の植木が置いてあった。
 「あれ? ひょっとして、それ、王子のですかぁ? セラス湖でのお城で、見たこ
とありますぅ」
 そうじゃ。と、ミアキスの言葉に少女は答えた。

 「自分の留守中、決して枯らすことの無いように、と言い、置いて行きおった。勝
手なことじゃ」
 「へぇー。でも、王子にしては珍しいですねぇ。私的なことは、あまりひとに頼ま
ないひとですからぁ。
 でも、姫さまってば、よく王子の旅出を許可した上に、鉢植えまで受け取りました
ねぇ」

 「うむ……。
 わらわも、あの戦の最中、ここで懸命に戦っておったが、兄上のそれは、わらわの
比ではなかったじゃろう、と思うておる。
 何より、兄上は今まで何のかんのと、周りのものに気遣いすぎじゃ! 暫く、気を
楽にしても良いかと思うてな」

 これは、兄上には秘密じゃが。と、ぽつりと少女は言った。
 「この花は、兄上に似ておると、わらわは思うのじゃ。
 今咲く、いつ咲くかと心待ちにしておるうちに花開き、予期する間もなく散って行
く。全く意のままになりはせぬ。だのに、人の心を捉えて離さぬ――くるくると、め
ぐりめぐる、毎年毎年の月日の流れを、共に過ごすことを、楽しみにさせて、くれる
のじゃ……」

 ミアキス。と、少女は女王騎士の名を呼んだ。
 「花を愛でるには、何より心の余裕が必要じゃ。まずは、争いによる焦土を治す。
ついてまいれ!」
 りん、とした幼き女王の言葉に、はい! とミアキスは恭しく一礼を返し、主に付
き従って部屋を出た。テーブルの上に乗せられた桜の木は、部屋を出るその時に起こ
った風によって、青々と茂る緑の葉を、さわりと揺らした。

*END*
287七誌:2006/04/15(土) 00:05:20 ID:6+H+Ngl+
 以上です。
 前回が「――」が多すぎたので、前よりは少なめにしてみましたが、
やっぱり、分かり難い感があるような気がする所がチラホラ……。
イメージを形にするって、楽しんだけれど、難しいなぁ。ゼラセむずいよゼラセ。

 次回は箸休めとして
エロ無し
・クレイグ団長×ハスワール   か
・オボロ×フヨウ(探偵一家)  辺りのほのぼのしたやつ、書いてみたいなぁ、なんて思ってます。
288名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:17:37 ID:pBzCKRyM
あなたの文才に感動した
289名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:19:30 ID:JUU4WVvI
素直におもしろかった。GJ
290名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:25:05 ID:lsQiVqaT
文章うまいなー。GJ。
291名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:46:00 ID:GpzwU+V1
GJ!!読ませるお話を書かれますね〜。
次回作、どちらにしても超楽しみにしてる!
292名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:08:04 ID:meqaFIyZ
雰囲気すごい好きだ、gj!

>>270
続きまってます
293名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 03:55:15 ID:y9WACNye
すごい綺麗だ!!
294名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 08:56:52 ID:KKpAIDdf
とても美しい…!!
まさに詩的!!!!
GJでした!

団長×蓮、オボロ×フヨウさんどちらも楽しみに正座して待ってます!
295名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 10:03:16 ID:+Wlte73P
あんまり回りくどい表現をする話は幾ら上手くても読みにくいと思う。
自分にはちょっと不向きだ。
296名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 10:47:26 ID:d8AuUm7/
>>277-287
こういう頭の中に絵が浮かんでくるような綺麗な話もいいもんですな。
感動しますた。次回も楽しみにしてます
297名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 10:54:06 ID:9cTFpllN
>>287
GJ!描写の仕方上手いですね。
オボロ×フヨウにwktkしてます。
298名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 13:17:07 ID:+Wlte73P
また始まったよ…。
前スレでも他の人が投下してんのに無視して乙コールしまくってたもんな。
そんなに七誌氏好きか藻前らw
299名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 13:53:52 ID:pBzCKRyM
もう終わってるのに始まったとはこれいかに
300名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 14:00:21 ID:D/7sm6Ep
>>272
GJ!
改心後のユーラム好きとしては、続きがものすごい楽しみ。
是非、彼に少しはいい目を見せてあげて下さい。

>>277
ゼラセ様も素敵だけど、王子がらしくてイイ。

301名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 16:26:36 ID:C5kEPUTo
悪文の中の達文
302名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 17:31:29 ID:AiZ3mL4X
>>272
ユーラムの改心っぷりに涙。この3人の絡みwktk!待ってる

>>277
ゼラセ様あああなんか綺麗だなー流石。探偵一家よみたいと主張してみる
303アホキチ:2006/04/15(土) 17:44:07 ID:K1YZZt1Z
後半(エロパート含む)の目途が立ってもいないのに前半を投下!
はっはっは〜突撃ぃ〜!
304海水浴 1:2006/04/15(土) 17:44:45 ID:K1YZZt1Z
「……暑いのう」
「夏だからな、暑いのは当たり前だ」
「…海にでも行かぬか?」
「仕事中だろ」
「わらわの仕事ではない」
「なら一人で行ってくれ…」
「…つれないのう。わらわの水着姿を見せてやろうと言っておるのじゃぞ?」
「オババの水着なんか見たくな」

――怒りの一撃!

「ぎゃーーーー!」


『海水浴』


「はぁ…ったく、相変わらず人使いが荒いと言うかなんと言うか…」
大きくため息をつきながらも、ナッシュは水着姿で砂浜に寝転がっていた。

…とある人物の監視。
それが今のナッシュに与えられた仕事であり、本来なら海で遊ぶつもりなどなかったのだが…
3日ほど前、ぶらりと現われたシエラと偶然の再会をしたナッシュは、この3日間というもの、
彼女に振り回されっぱなしであった。
最初の日は、宿の部屋に空きがなく、知り合いだからという理由で強引に部屋に転がり込まれ、
次の日は路銀が尽きているから飯を奢れと言われ、昨日は暇だから仕事を手伝うなどと言っておきながら、
結局見張りを交代すらしてくれず…。
そして今日は海に行こう、である。
ドミンゲスに見張りを任せて、何かあったらすぐ知らせるようにとは言ってあるが、やはり心配だ。
それでも誘いをきっぱり断ることができずに、結局は振り回されてしまうのがナッシュの性分であった。
305海水浴 2:2006/04/15(土) 17:45:24 ID:K1YZZt1Z
「…下手なこと言うと、雷落とされるしな」
リィンとの一件以来、何となくシエラとは妙な縁ができてしまっていたナッシュ。
オババだのなんだのと暴言を吐くたびに雷を落とされているので、扱い方は理解してきているつもりである。
「やれやれ…それにしても、これからもこんな風に振り回されるのかねぇ…」
「何か言うたか?」
パラソルの下で同じく仰向けになっていたシエラが、顔を上げてナッシュを見る。
シエラの水着は白のワンピースタイプ。
至って平凡な水着で、ナッシュには少々物足りない。
「いや、もっと大胆な水着の方が良かったんじゃないかと思ってな」
「む……こ、これでもかなり冒険したつもりなのじゃが」
どこがだよ、即答したくなるのをなんとか我慢して、ナッシュはシエラの水着をじっくりと観察してみる。
だが、どう見てもただのワンピースで、どこが冒険してるのかさっぱり判らない。
「…じろじろ見るでない」
「どの辺が冒険してるのかと思ってな」
「……いや、その…昔はこんなにその…切れ上がってる水着はなかったのじゃが…はいれぐというヤツか?」
何しろシエラが生まれたのは800年以上前だ。今のような水着があったのかすら疑わしい時代である。
「ハイレグねぇ…そう名乗るにはちょっと大人しすぎるかな」
同じく海で遊んでいる周りの女の子たちに目をやってみると、確かにシエラのは大人しい方だ。
すぐ隣で砂山を作っている10歳くらいの子供の水着と似たような感じだろう。
「まぁ、実年齢はともかく中身は子供みたいなもんか…」
「…ほほぅ、また雷を落とされたいようじゃな」
子ども扱いされるのがいちばん嫌いなシエラは、早くも手に帯電させて電撃を撃たんとしている。
「いやまて、ここは人が多いぞ魔法なんか使ったらパニックになるって言うか俺が悪かった」
「……ふん。ま、我慢してやるとするか」
大慌てで謝るナッシュにシエラはそう言って、再び横になると顔の上に帽子を乗せてしまう。
そんな子供じみたところも気に入ってるんだがな、と、ナッシュは声には出さずにひとり思う。
306海水浴 3:2006/04/15(土) 17:46:04 ID:K1YZZt1Z
ふたりはしばらくの間、そうして並んで寝転がっていた。
日も昇ってきて、かなり気温が高くなっている。
確かにシエラでなくても泳ぎたくもなろうというものだ。
「さて、少し泳いでくるかな。なぁシエラ、あんたも泳がないか?」
「………」
返事はない。
「おーい、寝てるのか?」
ナッシュがそーっと帽子を持ち上げてみると、シエラはすぅすぅと寝息を立てていた。
「やれやれ…こうして寝てる姿は可愛いんだけどなぁ」
16歳で成長を止めているシエラの顔は、あどけない少女のようで。
惹きつけられる様にシエラの寝顔に顔を寄せていくナッシュ。
そう言えば血を吸わせてやったこともあったっけ…などと思い出しながら、その唇が徐々に近づいていき…
「(はっ!?…何やってるんだ俺は!)」
慌ててシエラから顔を離す。
「ったく、ラブコメじゃあるまいし…」
「なんじゃ、キスでもしてくるかと思っておったのじゃが」
「なに言ってんだよ、子供じゃないんだぜ……ってうわぁ!起きてたのか!?」
ナッシュが驚いてシエラの方を向くと、シエラが身体を起こして笑っていた。
どうやら最初から起きていて、ナッシュの反応を見ていたようだ。
「おんしもなかなかどうして、子供みたいなところが残っておるではないか」
「ちっ、少しでも可愛いとか思った俺が馬鹿だった」
「ふふ、そう言うな。わらわは別にキスされても構わなかったぞ。おんしとするのは初めてではないしな」
「…は?」
思わずマヌケな声を上げてしまうナッシュ。
自分とのキスが初めてじゃない。確かにそう聞こえた。
数年前のリィンとの一件以来、何度か会ってはいるが…そんな関係になった記憶はない。
またからかってるのかとシエラを見るが、そこは齢800歳以上のオババ。何を考えてるか全く判らない。
「…今、何か失礼なことを考えなんだか?」
「地の文に突っ込むなよ…いや、そうじゃなくて、どういうことだ?俺はあんたとキスした覚えなんて…」
「ふふふ…ナイショじゃ」

それはリィンの一件が片付いた夜。
体を張って助けてくれたナッシュに好感を抱いていたシエラは、ナッシュの元からの去り際に、
お礼の意味でキスをしてから去って行ったのだが…眠っていたナッシュはそれに気づいていないのであった。
307海水浴 4:2006/04/15(土) 17:46:46 ID:K1YZZt1Z
ナッシュはシエラの言葉を冗談だと受け取ったらしく、深くは追求してこなかった。
シエラはちょっと残念そうな顔をすると、再び横になる。
「なんだ、泳がないのか?」
「いや…もう少しこうしていたい。吸血鬼じゃからな、昼間は眠いのじゃ」
「おい、暑いっていうから海に来たんだぜ。泳がないなら俺は帰るぞ」
立ち上がって帰ろうとするナッシュ。
「待たぬか。つれないヤツじゃな。わらわといるのがそんなに嫌か?」
そう言いながらも、シエラは寝転がったままだ。
仕方なくナッシュは再び腰を下ろし、シエラと顔を合わせる。
「だから、俺は仕事があるんだって。一日中ここでのんびりしてるわけにはいかないんだよ」
「あの鳥がおるではないか。…なんとかゲスとかいうナセルバトが」
「ドミンゲスは頼りになるヤツだけどな、だからって任せっきりってワケにはいかないだろ」
それに、あんまりコキつかって機嫌を悪くされたらたまらない。
機嫌が悪いと、本部から送ってくる資金をこっちに渡してくれないなんてこともある。
だから、シエラが泳ぐなら付き合ってあげないこともないが、そうでないなら早く帰りたいのが本音だった。
「…わ、わかったわかった。泳げばよいのじゃろう」
シエラは渋々立ち上がると、しかし海の方ではなく海岸に沿って歩き始めた。
そのまま真っ直ぐ行くと、あまり人気のない崖の方へ向かってしまう。
「おーい、どこに行くんだ?泳ぐならそんな方に行かなくても…」
「ここは人が多いからの。もっと静かなところで泳ぎたい」
そんなことを言いながら、シエラはどんどん歩いて行く。
「…?しょうがないやつだなあ。おい、待ってくれ」
ナッシュも仕方なくシエラの後を追って歩き始めた。
308海水浴 5:2006/04/15(土) 17:47:28 ID:K1YZZt1Z
シエラの後ろを少し離れて歩いていると、周囲からの視線がシエラに集まっていることに気づく。
それはそうだろう。美しい銀色の髪に、抜けるような白い肌。そして一見すると可憐な少女のような顔立ち。
その実800歳などと知る由もない周囲の男どもは、どうやって声をかけようかなどと話し合っているに違いない。
「ねぇねぇ、君どこから来たの?俺たちと一緒に泳がない?」
ほら来た。二人組の軽薄そうな男がシエラに声をかけている。
だが、シエラは黙って二人組を一瞥すると、ぷいと顔を背けてしまう。
「あ、冷たいなぁ。いいじゃん、一人なんでしょ?」
「そうそう、俺たち泳ぎ上手いんだぜ?」
なおも食い下がる二人組。
後ろから見ていたナッシュは、あんまりしつこくしてシエラの電撃をもらったら可哀想だと、
二人組とシエラの間に割って入り、シエラの腕に自分の腕を絡ませる。
「ごめんごめん、遅くなって。あ…俺の彼女がなにか?」
二人組は顔を見合わせていたが、「なんだ、男連れかよ」などと言いながら去っていった。
周囲の他の男たちも、ナッシュに嫉妬と羨みが混じった視線を向けながら散っていく。
ナッシュがほっと一息つくと、シエラがじろりと睨んでくる。
「……誰がおんしの彼女なのじゃ?」
「あ、そういう言い方はないだろ。助けてやったんじゃないか」
「ふん、あのテの連中のあしらい方くらい知っておるわ。それより早く腕を離さぬか」
まだ組まれたままの腕をぐいと引っ張りながらそう文句を言うシエラを、ナッシュはまぁまぁとなだめる。
「いいじゃないか。また変なのに絡まれないように、このまま向こうまで行こう」
シエラはしばらく黙って組まれた腕を見ていたが、やがて仕方なさそうに肩をすくめた。
「……ま、今だけは許してやるとしようかの」
309海水浴 6:2006/04/15(土) 17:48:08 ID:K1YZZt1Z
「さて、この辺でいいだろ?」
二人はしばらく歩いて、人気のない崖下近くまでやってきた。
あまり崖に近づくと危ないので、ある程度は崖から離れているが。
「う、うむ…周りに人もいないようじゃし、この辺でよしとするかのう」
そう言いながらも、シエラはなぜか落ち着かない様子でそわそわしている。
「どうしたんだ?早いとこ泳ごうぜ」
「…わ、わかっておる……とりあえず海に入ればよいのじゃろう?」
一歩、また一歩とゆっくり砂を踏みしめながら、シエラはおっかなびっくり海に入っていく。
波が押し寄せ、また引いていく際に足元の砂がさらわれると、それだけでシエラはびくっとして足を止めている。
そんな様子を見たナッシュは、笑いながらシエラに近づくと、思いっきり腕を引いて海へ引っぱり込んだ。
「ほら、早く来いよ!」
「わわっ…や、やめぬか!こら、引っぱるでない!」
急に腕を引かれて足をもつれさせたシエラは、ナッシュの胸に飛び込むような形で倒れてしまう。
「あ…」
「あっ…」
肌を寄せ合い、しばし見つめ合う二人。シエラの白い頬に、わずかに朱が差したように見える。
「(な、何をドキドキしておるのじゃ…相手はナッシュじゃぞ?)」
ドキドキドキドキ
「シエラ……」
「な、なんじゃ…?(えーい、落ち着かぬか!)」
ドキドキドキドキドキ
「もしかしてと思ってたが…泳げないのか?」
――ガクッ
思わず膝から崩れ落ちるシエラ。
ナッシュにしがみつきながら、なんとか身体を支える。
「そ、そんなこと…どうでもよいではないか…」
「いや、悪い。さっきから様子が変だったから。…ほら、立てるか?」
「う、うむ。……いや、この際だから正直に言ってしまうが、その…実を言うと泳げぬのじゃ…」
頬を染めて俯きながら、シエラはポツリとそう呟いた。
310海水浴:2006/04/15(土) 17:49:14 ID:K1YZZt1Z
とりあえずここまで。
シエラのエロって難しいなぁ。
311名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 17:58:35 ID:KKpAIDdf
オババ可愛いよオババ…!!

はっはっは。GJぅ〜!
312名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 18:07:45 ID:2y9Nbnf1

http://taro.cocolog-nifty.com/taro/2006/02/post_21ed.html

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

おっぱい! イェイ!
313名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 20:33:58 ID:+Wlte73P
>303
シエラカワイスw
読みやすいしテンポよくて面白かった。
5もいいけど他のシリーズももっと色々あるといいな。
314名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 20:52:42 ID:lsQiVqaT
>>310
GJ!ナッシュとシエラはいいなー。
なんだかまた外伝やりたくなってきた。後半も楽しみにしています。
315群島好き:2006/04/15(土) 21:53:41 ID:IBJyfJtw
199さんのを読んで影響されました。王子×ベル、ミア物です。
ギャグ…のつもり。自分はどうも長くなってしまいがちです。
しかし、他の皆さんGJです!容易にシーンが浮かぶものばかりです。
316群島好き:2006/04/15(土) 21:54:20 ID:IBJyfJtw
「王子ぃ、特訓です!!」
始まりはその言葉から。蹴破られたドアは吹っ飛び自分のすぐ横を通っていった。
もう少し横にズレてたら当たってた…と思うよりも、豪快に足を上げて蹴破ったミアキスのスカートの中に目はいったのだが。
「あ、あの、どういう事かな?」
聞かないほうが良かったのかもしれないが、根が真面目なだけについ聞いてしまう。
「どうもこうもないですぅ!わたし女王騎士なんですよ!?なのにここにいる皆さんはわたしより強くて…。
 挙句には本気出したのに、あれだけ昔は可愛がってあげた王子にまで負けちゃったんですよぉ!?
 そりゃ王子はずっと実戦ばかりだから強くなるのはわかりますよぉ。
 でもですね、王子にボコボコにされてる最中に思ったんです!あぁ…カ・イ・カ――じゃなくて!
 わたしもっと強くならないと、姫様をお守りできないって!」
ふぅ、はぁと息を荒げ事の次第を告げるミアキスに事態が分かるような分からないような。
「あの、それで、どうして僕の所に?」
言ってから気付く。ヤバイ、逃げろ、一目散に。第六感がそう告げる。
「それは勿論、王子にお相手してもらいたいからじゃないですかぁ」
抜群の笑顔。イヤな予感というのは当たるもんだなぁ…としみじみと思う。
「で、でも僕じゃなくたってゼガイさんやベルクートさんとかいるじゃないか、ね?」
頭の中でスマナイ!と思いながら生贄を捧げようと別の人の名を出す。しかしそんなやましい思いは一蹴される。
「だ・め・ですぅ。王子じゃなきゃ嫌なんですぅ!」
体を折り、涙を溜め、上目遣いで見上げてくる。ぐはっ…と心の中で血を吐く。神様…台詞と状況の使い所が間違ってます!
「王子がお相手してくれないんならぁ……ドラートで無茶苦茶にされたってない事ない事言い触らしてやりますぅ!」
「ない事ない事かよ!せめてある事喋ろうよ!……はぁ、分かったよ。僕で良かったら付き合うよ」
これ以上抵抗すると何をされるか分かったものではない。ここは折れるべきだ。…あれ?僕ってここのリーダーだよね?
「やったぁ!では早速行きましょう、気の変わらない内に!さぁ、いざ出陣っ!」
「や、やめて、首の奴引っ張らないで…げふっ、くび、が、しま……」
父さん、母さん、僕は元気です。でももうすぐ死にそうです。何でこんな人が女王騎士なんですかぁっ!!
317群島好き:2006/04/15(土) 21:55:02 ID:IBJyfJtw
げふげふとむせびながら、特訓の場所に着く。城の外の広場。まぁ特訓には好都合だろう、だが…
「何でベルナデットさんまでいるの?」
そう現在はミアキスが「ちょっと待っててくださいねぇ」と言って消え、待ってる最中なのだが。
何故かベルナデットが先にいた。少し申し訳なさそうな顔をして。
「はい、ミアキスさんに頼まれて、その、殿下の回復係を頼まれまして…」
「それって、まさか…」
回復係、それが意味する所はもしかして、
「休みなしでやれって事!?そんな無茶な!なんで止めてくれなかったの!?」
「い、いえ…わたしも止めたほうがいいと言ったのですが…ですが…その…」
顔を背けて言い淀む。何かと思ったがその口から涎が垂れている。まさか…
「買収されたね!?お菓子とかデザートで買収されたね!?特盛ゴージャスデザートセットとかに誘惑されたね!?」
「い、いえ!群島諸国連合の軍人がそんな買収なんかに応じる訳はありませんにょ?」
「今噛んだ、絶対噛んだ!動揺してるじゃないかぁっ!!」
神様、僕が何をしたって言うんです。ははっ、常識まで奪われていくよ、ハハハハ。
「王子ぃ〜、お待たせしましたぁ!あれ?どうしたんです?
 全世界の不幸を一身に背負い込んで立てなくなったみたいに頭を抱え込んで?」→_| ̄V)
全ての原因が何を言う。
「ハハハッ、もういいや、疲れちゃったよ。さぁ始めようか、ハハハハッ」
もう考えるだけ無駄なんだ、と思考を途絶し、どこか壊れたように笑う。
「?何か妙ですねぇ。まぁやる気になってくれたのはいい事ですぅ!ではジーンさん、お願いしますぅ!」
へ?ジーンさん?何でまた?
気にしていなかったが、確かにいる。そしてミアキスに何かしている。あれは紋章の付ける作業…ハッ!
「ままま、まさかっ!ジ、ジーンさん、今何を付けているんですっ!?」
「ちょっと待ってね。ふふ、もろ刃と凶戦士とブーストの封印球よ。…頑張ってね」
最強最悪、いや最凶最悪の組み合わせだ。
「無理無理無理っ!死ぬっ!死んでしまうっ!」
「大丈夫よ、ベルナデットさんもいるのだから。死なない程度には頑張れるわ…はい、終わり」
ベルナデットさんに助けを求めようとしたが、既に彼女は遠くへ避難している。薄情者。
そして後ろからは、殺気。どこまでも強烈な殺気。それだけで人が死ねるだろう。
「フフ…フフ…オウジ、イキマスヨォ…」
すいません、その片言は非常に怖いです。
「ぎゃああああぁあぁぁあぁっ!!!」
318群島好き:2006/04/15(土) 21:55:38 ID:IBJyfJtw
連撃、連撃、また連撃。休む暇もない怒涛の連撃。暴走しているようなものだからか命中率は高くない。
しかし迅く、重い攻撃が続く。回転しながらの連撃は来るタイミングは分かっても、微妙に振り下ろす位置を変えてくる。
一瞬たりとも気を抜くことは出来ない。重い攻撃に腕が痺れた所を寸分違わず狙ってくる。
「ぐあっ!?」
まだ重傷ではない。それでも体を休めようと離れるもののぴったりと張り付いてくる。まさに凶戦士。
「って、なんで僕は真面目に相手してるんだあっ!?」
さっさと逃げれば良かったんだよ。こんなの無茶だったんだよ。ポワァッ…
ああ、気持ちいい…傷が癒えていく…
「だから、休ませてー!?お願い、倒れさせて!」
そこでハッとする。そうだ、確かブーストは長時間じゃないはず。
「ジ、ジーンさん!ブーストの効果はど、どれぐらいですか!?どわぁっ!?」
必死に攻撃を受けて避けて尋ねる。幾許か考えてから指を二本出す。
二十分か!それぐらいなら何とかなる!何とか逃げ続けるんだっ!
「ごめんなさいね、二時間なの。ちょっと改良したものだから」
「はぁっ!?二時間!?何それ!?ギャグですかぁっ!?」
本当に死ぬ。回復されても二時間もこんなのやったら体が壊れる。もう躊躇などしていられない。
「ベルナデットさん!撃って!ミアキスを撃って下さいぃ!お願いしますぅっ!!」
少し戸惑いが見えたが流石にこれでは悪いと思ったのか、両手で丸を作ったのが見えた。
少しでも動きを止められれば何とか…
ベルナデットの紋章が発動する。氷の息吹!全体攻撃ならば当たる!
ササッ!
「うそぉ!?避けたぁっ!?そんなのありですかー!!」
脅威の身体能力を駆使して避けやがりましたよ、あの人。ふざけてるんですか。
ドガガッ!
「ぎゃあああぁぁああぁっ!!ジーンさんは撃たないで下さいっ!しかも僕に向かって!!」
「あら、ごめんなさい。ふふ…あまりに楽しそうだったから、つい…ね…」
「楽しいわきゃあるかーっ!!ぎゃああっ!また、来たぁっ!?」
父さん、母さん、僕は元気です。世間って厳しいんですね。常識よ、さようならっ!
319群島好き:2006/04/15(土) 21:58:05 ID:IBJyfJtw
ここまで。もう連投はやめて一日おきとかにしておきます。
王子×ランを書いてたのに、どうしてもこっちが優先された…。
320名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:00:18 ID:D/7sm6Ep
面白いんだけど、笑ったんだけど、いちおうエロパロスレなんで
事前に「エロなし」と注意書きいれて欲しいですのう。人によっては
大地雷だろうから。

321群島好き:2006/04/15(土) 22:03:37 ID:IBJyfJtw
あう、一応続きにエロはあるんです。言い忘れてました。すいません。
322名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:08:53 ID:+Wlte73P
また来た。
323名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:23:13 ID:dNjx4+oA
そろそろ荒れるなw
324名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:26:07 ID:ZY4k7jAJ
続きが楽しみ!GJ!!
王子×ランも期待してる
325名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:31:16 ID:pBzCKRyM
ふむ
326名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:42:44 ID:HzqydLSz
「剣の腕だけでなく一方ならぬ見識を備えている。お前もみんなの話を聞いてみるといい」


「…あの時は、父さんの言っていることがいまいちわからなかったけど…」

ゲオルグ=甘いものの知識
カイル=女性経験
ミアキス=同性愛のいろは
ガレオン=離婚夫婦なるもの

「うん、確かに…うん。
 リオンの将来が心配になってきた」
327名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 23:44:15 ID:CH2ASY/G
>>326
リオン=尽くす愛

すでに手遅れかとw
328名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 23:49:18 ID:mgfZZWBe
>>326
カ「王子はああいってるけどねぇ・・・」
ゲ「リオンの場合は既に」

リオン=王子王子王子

ゲ「だろう?」
カ「まんまですよねぇ。まぁ、ザハーク殿やアレニア殿も」

ザハーク=国家運営(民置き去り)
アレニア=ギゼル様ギゼル様

カ「でしたし」
王「女王騎士って・・・」
329名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:03:52 ID:mhQU2Nw1
保管庫の更新マダー?
330名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:04:28 ID:1TrbNxNf
ちょっと質問なんだけどクレイグって王子に対しては敬語だけど他の人に対してはどんな口調?竜馬騎士とかミアキス以外の人に対して…物腰柔らかめな否敬語でいいのかな?
331名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:06:56 ID:i+qFiU9r
>>330
竜馬騎兵とかミアキス以外には逆に敬語だと思う。そこまでかしこまった感じじゃないだろうけども。
332名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:17:10 ID:ZrHrePkk
>>328
一番の女王騎士常識人がパパンだけな罠
333名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:19:01 ID:i+qFiU9r
>>332
一応仲間になる奴等は大体常識人だけど。
ゲオルグは実力が非常識だし、他はちょっと盲目的というか。

一番まともなのはカイルだと思う
334名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:24:44 ID:1TrbNxNf
>331
トン!
335名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 02:27:56 ID:i+qFiU9r
「ゲオルグ殿!ゲオルグ殿ぉ!」
「どうした、ミアキス殿?」
「た、大変ですぅ!お菓子が切れちゃいましたぁ!
 補給船はクレイグ団長たちが護衛してるんですけど、足止め食らっちゃってるみたいでぇ!」
「何!?くっ…何てことだ…ベルナデット、どうする?」
「今からならまだ間に合います。旋廻し、後退して補給船を救助することも可能です」
「そうか。 よし、後退だ!すまん、ファルーシュ、後は頼むぞ!」
「王子ぃ、わたしたちはケーキを助けに行ってきますねぇ!あとよろしくぅ!」

「王子殿下!ゲオルグ殿の部隊が後退をはじめました!」
「だからあれほどケーキは積んどけって言ったのに…!」
「王子」
「ルクレティア、ごめん…ゲオルグたちの部隊がいなくなると、ちょっと苦し」
「実は、レッドペッパーも切れちゃったんですけど」
「おい」
336名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 08:17:17 ID:wFhybZ+w
>>330
団長クルーー!?
ワクテカワクテカ

>>335
ルクレの手料理は、レッドペッパーをふんだんに使った料理で、あまりの辛さに皆卒倒するに違いないW

ともかく、神が多すぎて溺れちまいそうだW
337名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 08:32:05 ID:MeyWea3P
団長!団長!!
338名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 10:00:18 ID:ky5bnFqv
>>群島好きさん 335さん
こういったギャグ物も面白い
つ〜か、ゲーム中に出てきても違和感なさそうなのがすごい
339名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 13:16:11 ID:5kPpGrtL
71 名前:名無したんはエロカワイイ[] 投稿日:2006/04/16(日) 06:14:11 ID:wStVO3IC
ゲオルグ・ミアキス・ベルナデットの「甘党同盟」に対抗すべく
エレシュ・フェイレン・コルネリオで「のどあめ同盟」を考えたが
この三人では会話も膨らみそうにない。


これで会話を膨らませてくれる神はここにいらっしゃいますか。これ超見たい。
340名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 13:36:42 ID:kPIIIj5D
何でのどあめなん?
341名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 13:42:36 ID:ky5bnFqv
初期装備
342名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 13:47:28 ID:tkir/noo
フェイレンがロイのグチをエレシュに言う

エレシュ興味なし

フェイレンの大声にコルネリオがキレる

セックル

完璧じゃね?
343トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:01:16 ID:+rGaNe72
2chに書き込むのも初めてな私が投下してもよい?
ちょっとしたシチュ物なんだけど、
死ね!とか失せろ!とかだけじゃ無くて
読み物(勿論エロ)として批評して貰えると
今後の参考になるのよ
344トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:01:55 ID:+rGaNe72
ロイが横たわっている・・・
「竜馬騎兵団はまだ・・・」
王子ファルーシュは力なく呟く。

今やこのシンダル城は落城寸前だった。
キリデルクやアーメス軍の侵攻スピードが
予想以上に早く、王子の軍は一人、また一人と討ち取られてゆく。

「王子・・・」
ファルーシュの側にルクレティアが寄ってくる。
その顔にはいつもの微笑みは無く、険しい物になっている。
「どうしたの、ルクレティア?」
「王子は手勢300ほど連れて脱出を・・・
 間もなく城は落ちます。」
「なっ・・・」
受け入れ難い現実・・・
「僕の・・・僕の判断が・・・ロイが・・・」
「王子、今はそんな事を考えている状況ではありません。
 リオンさん!」
「はいっ!王子、行きます!」
控えていたリオンがファルーシュの手を取り駆け出す。
「レレイさん!ベルクートさんの隊を王子の護衛に。
 場所は分かってますね?」
「はい。・・・しかしルクレティア様は・・・」
レレイの顔も曇ってる。
「私の事は心配しないで下さい。ゴドウィン卿だって捕虜の扱いぐらい
 心得ているでしょう。・・・さぁ、行って下さい。」
優しく微笑みレレイを送り出す。

それから数刻の後・・・シンダル城にゴドウィン家の旗が翻っていた。
345トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:02:51 ID:+rGaNe72

ファルーシュ達は深い森の奥で息を潜めている。
城が落ちた後もキリデルクの追撃は凄まじく、途絶えることは無かった。
今もこの森を囲むように500の部隊が展開している。
「くっ・・一体どうすればここから抜けれる・・・僕はまだ・・・
 まだ捕まる訳には・・・」
「王子・・・」
ファルーシュの心情は痛いほど分かるだけに、リオンの表情も曇る。
だがやがて・・
「王子、私が行きます。」
「な・・・何を!」
「私が出て追っ手の目を惹きつけます。王子はレレイさんやベルクートさん達と
 包囲が薄くなった場所から脱出を」
「バカな!リオン!」
「王子・・・王子はここで捕まってはいけないんです・・・生きて・・・
 生きてこそ姫様にお会いする事が出来るんですよ。」
「だからってリオンが・・・
リオンは微笑みながらファルーシュに語りかける。
「王子・・・敵の狙いは王子です。私が王子の護衛をしているのは当然敵も知っていますし
 、私が出て行けば目を欺くことが出来ます。」
「だけどリオンは・・・」
「私は大丈夫ですよ、王子。これでも女王騎士なんですから・・・見習ですけど。」
わざとおどけた調子で言う。
「リオン・・・」
「王子・・・行ってきます!」
リオンに同調した兵士が30ほど従って、共に森を出て行く。
「リオン・・・」

「出て来たぞ!」
「女王騎士がいるぞ!王子もいるはずだ!全て捕らえろ!!」
ゴドウィン軍の兵士が北の方に集まって行く気配がする。
レレイが近づいてくる。
「王子、南から脱出します。ルートを5つ程設定しておきました。
 散って逃げる方が 効率的です。
 王子には私とベルクート殿が付きますのでご安心下さい。」
ファルーシュはレレイをキッっと睨む。
「安心だって!?リオンが
「それ以上は言わせません。」
毅然とファルーシュの言葉を遮るレレイ。
「辛いのは皆同じです。・・・そろそろ出ます。ベルクート殿!」
「分かっています。」
両脇を二人に抱きかかえられながら、ファルーシュは走った。
「ルクレティア・・・リオン・・・どうして・・・」

346名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 15:03:18 ID:WQy2QRMg
どうぞどうぞ
347トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:03:51 ID:+rGaNe72

ドワーフケイブ・・・
ケイブドワーフ達の住処。
あれから一週間。ファルーシュら三人は何とか此処に逃れて来ていた。
ファルーシュの軍は不足の事態の集合場所として此処を選んでいたのである。
しかし・・・
「集まりが悪いですね・・・まだ100人も到着していません。」
レレイの報告。
しかしファルーシュは未だ気持ちを切り替えられずにいる。
茫然自失のまま、転がった岩に腰掛けている。
「ん?」
何やら入り口の方が騒がしい。気づいたベルクートが
「王子殿下、様子を見てきます。仲間が到着したのかもしれない。」
しかし数刻もしない内に戻って来る。
「王子殿下!お逃げください!キリデルク・・・幽世の門です!!」
「馬鹿な!!この場所は・・・ゴドウィン軍は知らぬはず!!」
レレイも混乱しているのだろう、声は悲鳴に近い。
「ようやく見つけたぜ〜王子殿下〜。読み通りだったなぁ〜うははは!」
「キリデルク・・・」
キリデルクが近づいてくる。見渡せばすでにベルクートも幽世の門の刺客に
捕らえられている。
「観念しな、で・ん・か。きゃはははっははは!」
ファルーシュは何も出来ない・・・いや何もしなかった。
仲間を置き去りに・・・見殺しに・・・そんな自責の念だけが
ファルーシュの頭の中にあった。そして・・・
「連れて行け!」
捕らえられた三人はそのままシンダル城へと送られたのである。

348トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:05:05 ID:+rGaNe72

「お久しぶりですね、義兄上。まさかこんな形で再びお目見えできるとは
 思ってもいませんでしたよ。」
城の入り口・・・ゴドウィンの兵士達に拘束され、ここまで連れてこられると
そこにはギゼル・ゴドウィンの姿があった。
「どうしました、義兄上?なにやら元気が無い様子ですが?」
ファルーシュの目は死んでいる。何もできず、
残った仲間達の思いに報いることも出来ずファルーシュには絶望しか無かった。
「何故ドワーフケイブが分かった?貴様らはあの場所を知らないはずだ!」
レレイが気丈にもギゼルに問い掛ける。
「何故?・・・ああ、その事ですか。教えて頂いたんですですよ、
 我が軍の新しい軍師に。」
「軍師だと!?」
「ええ。お呼びしましょうか?・・・おい、彼女をここへ。
 ああそれから兵たちは下がらせて。」
しばらくして・・・
「お呼びでしょうか?ギゼル様。」
「なっ・・・」
死んでいたファルーシュの目が驚きに変わる。そこに現れたのは・・・
「やあ、ルクレティア。わざわざ呼びたててすまないね。そこにいるお嬢さんが
 疑問があると言うので、説明してもらおうと思ってね。」
ルクレティアだった。いつもと変わらない穏やかな微笑み。しかしどこか
艶かしい色を湛えてギゼルを見つめている。
「かまいませんけど・・・あら、レレイさんじゃないですか?」
初めて気づいたようにレレイを見る。その目には感情らしい
感情は認められなかった。
「ルクレティア様・・・」
絶句するレレイ。ファルーシュが問い掛ける。
349トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:06:13 ID:+rGaNe72
「どういうことだルクレティア!何故そこに!」
険しい目つきでルクレティアを睨みつける。
しかし彼女は平然とその目を受け止め言う。
「あら、王子もご一緒だったんですか。敗軍の将の言葉遣いとは思えませんね。
 私は ルクレティア・メルセス。呼び捨てで呼ばれる謂れはありませんよ?」
「なっ・・・」
「私を呼び捨て出来るのは、ここにいるギゼル様とリムスレーア女王陛下だけですよ。」
再び艶かしい目でギゼルを見上げるルクレティア。続けて言う。
「ギゼル様の命なのでお答えしますが・・・でもレレイさん?
 私がここにいるという事で、もうお分かりですよね?」
「・・・・・・・」
レレイが押し黙る。
「まだ僕の問いに答えて貰ってない。何故そこにいるんだ、ルクレティア?」
ファルーシュは怒気を含めて聞く。
「呼び捨てにするなと言ってますのに・・・しょうがないですね、王子は。
 いいでしょう、お答えいたします。王子・・・あなたよりギゼル様のほうが良いと
 思ったから、それだけですよ?私は自分の思った通りにやると・・・その為なら
 平気で裏切る事もしますと言ったはずですよ?」
ファルーシュも黙る。目が・・・以前のように沈んでいく。
「良く言えたねルクレティア。ご褒美だ。」
「ああん。あの三人が見てますよ?」
「気になるんですか?」
「ギゼル様がおっしゃるんでしたら・・・」
わずかに顔を赤らめるルクレティア。
「な・・・何を・・・」
ルクレティアがギゼルの衣服の下を脱がして行く。そして・・・
「ああ・・・ギゼル様の・・・私にたっぷりと下さいませ・・・」
ルクレティアはソレを口に含む。艶かしく舌で舐めまわす。
「おいしい・・・ん・・・むぅ・・・はぁ・・・」
「いいですよ、ルクレティア。」
涼しい顔でルクレティアを見下ろすギゼル。
「ルクレティア様・・・そんな・・・」
すでにレレイは顔をそむけ涙している。
ファルーシュは俯いてしまって顔色を伺う事は出来ない。
「あん・・・早く・・・下さい・・・はむ・・ふぅん・・・」
動きが激しさを増す。涎がだらしなく飛び散る。
「では行きますよ!」
ギゼルが腰を波打たせる。ルクレティアの口内に出したようだ。
「んん〜・・・はっはっ・・グキュ・・・はぁ・・・この濃いのが・・・
 ああ、おいしい・・・ギゼル様ぁ・・・」
ルクレティアの顔は恍惚に満ちている。
「続きは後ですよルクレティア。私はまだまだやる事があるのでね。」
「わかりました。ギゼル様・・・でも本当に後でお願いしますね?」
「了解ですよ。さて、それでは・・・レレイさんといいましたかね?
 連れて行け。」
「な・・・何を・・・」
呼ばれた兵たちに連れて行かれるレレイ。
「レレイさんをどうする気です!?」
もはや生気が無いファルーシュに代わり、ベルクートが叫ぶ。
答えたのはその場を去ろうとしているルクレティアだった。
「処刑ですよ?それ以外になにか?」
「・・・・っ!!」
一瞬ピクッとファルーシュが反応するが、目も留めずルクレティアは城の中へと入っていく。
「おや、どうなされました王子殿下?まだ絶望するのは早いですよ。
 まだまだこれから王子に見て頂く物はたくさんありますので。」
恐ろしく淡々と・・・表情一つ変えずにギゼルは言葉を掛ける。
「ああ、今ので少し服が汚れてしまいましたね。私の部屋へ来ませんか?
 着替えをしたいものですから。ご足労掛けますが。」
350トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:07:04 ID:+rGaNe72
ギゼルの部屋・・・それは一週間前までは王子の部屋だった場所。
「貴様〜!・・・恐れ多くもここはっ!」
もはや言葉を発することも無くなったファルーシュ。
ベルクートだけがまだ抵抗の意思を見せている。
「恐れ多くもって・・・私は一応女王騎士長なんですがね。」
涼しげな眼差しでベルクートを見下す。
「それではどうぞ、むさ苦しい部屋ではありますが。」
嫌味になりそうでならない表情でそう言うとドアを開ける。
「お帰りなさいませ〜ギゼル様!」
「ギゼル様・・・ご無事で何よりです。」
そこに居たのは・・・
「マリノさん!!ハヅキさん!!」
しかし二人はベルクートなど目に入らないかのように、ギゼルだけを見つめている。
「やぁ二人とも。ご苦労だね。そうそう、着替えをしたいんだ。
 い・つ・も・ど・お・り・やってくれるかい?」
「了解しました、ギゼル様。」
両手両足を縛られ身動きが出来ない二人を尻目に、ベッドに腰掛けるギゼル。
「それでは・・・お着替えと・・・いつものご奉仕をさせて頂きますね。」
なんら昔と変わる事の無い笑顔で答えるマリノ。
しかしその相手はベルクートではなくギゼル・・・
その状況をベルクートは信じられない思いで見つめている。
マリノは下を、ハヅキは上着を手際よく脱がして行く。
「ああ、ギゼル様・・・」
すっかり裸になったギゼル。そのギゼルをうっとり眺める二人。
「さぁマリノ、頼むよ。」
「はい!お任せ下さい!」
『シーツを洗っておいてくれ』とシルヴァに頼まれた時と同じような受け答え。
しかしマリノは徐に自分の衣服を脱ぎ去ると、その豊満な胸でギゼル自身を包み込む。
「ああっ・・・はぁ・・・はぁ・・・ど、どうですかギゼル様?
 私の・・・ああ・・・私のむ・・あっはぅ・・・私の胸は・・・ああう・・・」
ハヅキも既に衣服を脱ぎ捨てギゼルの上半身を舐め回している。
「ふ・・・ん・・・ギゼル様・・・いつもマリノばかり・・・ん・・・
 くやしゅう御座います・・・ふぅ・・・私の舌ででもお感じなさって
 下さいませ・・・ああ・・・ふむぅ・・・」
マリノは挟みながら舌も使い出している。
クチュッ・・・ジュプッ・・・
二人の隠微な音だけがギゼルの部屋に響く。
「何故・・・何故です・・・マリノさん・・・ハヅキさん・・・」
ポツッとベルクートが漏らす。その目は涙で溢れている。
「煩いぞ、ベルクート。」
舌を使うのをやめ、自身の裸の体をギゼルに擦り付けるようにしているハヅキが、
動きを止めずに言う。
「そなたは・・・うん・・・はぁ・・・こんなに・・あはぁ・・・気持ちの・・・ああ・・・
 気持ちの良い事を・・・はぁはぁ・・・教えてくれたか?・・・ぅぅ・・」
「そうですよ・・・むふぅ・・・」
マリノが同調する。
351トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:07:36 ID:+rGaNe72
「ギゼル様は・・・私たちを・・・ああん!・・・ん・・・こんなに気持ちよくさせて・・・
 下さいます・・・むぐぅ・・・もう・・・ギゼル様じゃなないと・・・あはぁぁ!・・
 私ははぁぁぁぁ!!!」
ギゼルがマリノのソコに手を伸ばす。
「それでは今日はマリノさんにしましょうか。さあいつものポーズでおねだりを。」
がっかりした表情で側に控えるハヅキ。
マリノは犬のように四つんばいになり、自分のソコを広げる。
「ああ・・・ギゼル様ぁ・・・マリノの・・・マリノのいやらしいおマンコに・・・
 ギゼル様のその猛々しいおチンポを入れて下さい・・・ああ・・・早く・・・」
ベルクートの表情がみるみる王子と同じになって行く。
「あっ!あはぁぁぁ!ああああああ!ギ・・・ギゼル様ぁぁぁあああああああ!!!
 すっ凄いぃぃぃぃぃ!!ああっふ!ふぁっふぁっ!くぁぁぁぁぁ!!!」
「マ・・・マリノ・・・さん・・・」
ベルクートは最早気力も失せ、ただその行為を見ているだけ・・・
「マリノさん?いいんですか?そこで思い人が見てますよ?」
「あああん!いいのぉぉぉぉ!うはぁん!!あんなの・・・うんあはぁぁ!!
 別に・・・あ!あふぁぁぁ!もうギあはぁぁぁ!!あっは・・・ギゼル様しかきゃうぁぁぁん!!」
「・・・だ、そうですよ、ベルクートさん?」
しかし・・・すでにそこには、いつもの強く、聡明なベルクートは居なかった。
「ああああああ!!い・・・いきますっ!!!もう・・あはぅぅぅ!
 ギゼル様ぁぁぁぁ!!逝っちゃいます!!!ああ!!も・・もう・・・あはぁぁぁぁん!!
 ダメ・・・ああ!逝く!逝くぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「くっ!出しますよ!」
「うはぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

暫くして・・・ハヅキに着替えさせて貰ったギゼル。
マリノはまだ大きく肩で息をしてベッドの上に横たわっている。
「マリノさん、暫らく休んでて結構ですよ。でハヅキさんは彼の処分をお願いします。」
そう言ってギゼルはベルクートを指す。
「承知致しました。」
ハヅキはベルクートの縄を引き外へと出て行った。
王子は一人きり・・・表情も言葉も無く、ただ顔を下に向けるばかり。
「おやおや、王子。相当堪えているみたいですね?でもまだですよ。まだまだ
 こんな物ではありません。封印の間、でしたっけ?今度はあそこにご足労願いますよ。」
王子は答えなかった・・・・

352トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:09:04 ID:+rGaNe72
とりあえずここまで。
なんか・・・エロと状況描写のバランスが悪いな・・・
後半はエロの方加速させて行きたいと思うんだけど・・・
続き書いていい?
353名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 15:15:18 ID:sZFBRo6C
GJですどうぞ書いてくださいと言うか早く投下してください何をしているのですかまったくもう
354トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:29:17 ID:+rGaNe72
>353
反応サンX
7時までには投下したいが・・・
仕事中だわ雌キャラ誰にしようかで・・・
筆が進まんのですよw
355名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 15:34:48 ID:sZFBRo6C
ちょw仕事中は仕事しとけww
誰が登場するかwktkしながらのんびりと待ってるから
356名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 15:38:12 ID:ZrHrePkk
>>352
GJって志村ーー!後ろ後ろ!!
357名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 15:38:43 ID:ZrHrePkk
>>354
ついでにレレイはやっぱりエロ処刑?と聞いてみるテスト
358トリップって何だ?:2006/04/16(日) 15:45:47 ID:+rGaNe72
>>355&356
忠告サンx
気をつけて書くw

>>357
考えてなかったよorz
359名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 15:59:55 ID:GW3la14D
ミアキスとの一騎打ちにて
攻撃×攻撃で「王子ぃ、そんなに顔を近づけるとチュウしちゃいますよぉ」
そして夜中に王子部屋訪問して暗転…

妄想で補完しろってことですよね?先生っ
360名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:01:32 ID:i+qFiU9r
でもギシアン中は一度も王子の名前も呼ばずに「姫様、姫様、ぁっ」とか言ってそうな感じがしますが。
361名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:03:11 ID:mhQU2Nw1
篭城の頃のリオンはまだ歩くのもやっとで王子の護衛なんて出来ないと思うんだけどな…
あとケイヴドワーフの住処はドワーフキャンプですよと。

で、保管庫の更新はまだですか?
362名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:04:15 ID:i+qFiU9r
管理人さん忙しいみたいだし、あんまりせっつくのはよそうよ。
にくちゃんねるでログはみれるし。
363名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:04:44 ID:gRb3c/f/
姫様を守ることが出来なくなったと悲しむミアキスに
求められるまま肌を重ねて慰める王子

と妄想したら萌えた
364トリップって何だ?:2006/04/16(日) 16:11:04 ID:+rGaNe72
>>361
指摘サンx
リオンの状態考えてなかったorz
ここは直ってるってことで脳内補完を一つ。
ドワーフキャンプはマジへこんだ・・・
直しとくw
365名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:11:49 ID:i+qFiU9r
というか、そのネタ結構前にあった気がするw

ミアキス絡みで大好きだったのは、妄想の紋章さんのリムミアだったなぁ…
太腿責めというツボをとらえていらっしゃる方だった。
366名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:14:47 ID:s3X8OFsf
>>364
半年ROMってから来い
367名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:18:26 ID:i+qFiU9r
まぁしかし

・「この人はまたわけのわからないことを」「流石だ!」とカイルを調教してそうな天サドミアキス
・太陽宮陥落後、兵士たちとかキルデリクに何かされてそうなM気味の弱ったミアキス
・ドラートで軽く自暴自棄になってゲオルグにキレてフラフラなところを姫様ソクーリの王子に慰めてもらうミアキス
・「よかったぁ!よかったよぉお〜!!」のところのリオン相手に百合ミアキス
・「ちょんぎっちゃいましょお」のロイを責めるミアキス
・「ご、ごめんなさいぃっ!」の後、体をつかってゲオルグにお詫びするミアキス

ネタばかり思い浮かぶが文章にまとめる時間がない
というかミアキス大好きでございます
368名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:25:04 ID:sZFBRo6C
リム「ふともも〜ももも〜」
リム「こいつめ!このふとももめ!このやわらか大王!」

リム「いっそこのふとももに挟まれて圧死したいのじゃ!」
ミア「どれだけふともも好きなんですかぁ!」
リム「サンドイッチ拍車のような最期を遂げたい!」
ミア「サンドイッチ伯爵そんな死に方してませんよ、たぶん!」

ミアキススレの書き込み見た瞬間にこう脳内変換されてしまった。
元ネタは幻水と全然関係ないけどさw
369名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:25:16 ID:q7AcUnKZ
>>366
君はこのスレには必要ないな。
すまないけど消えてくれる?
370名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:32:02 ID:i+qFiU9r
>>368
ミア「ちょっと肌寒いので、たまにはボンタン(ボツ資料の格好)で出勤してみますぅ。
   ふふ、ちょっと反応が楽しみですねぇ」


ミア「おはようございますぅ」
リム「む……?」
ゲオ「誰だ…?」
カイ「あれー、おかしいですね。ここ女王騎士詰め所ですよー?」
アレ「不届きな!不法侵入とは無礼千万!」
ザハ「よく警戒網を潜ってこれたものだ」
ガレ「各々方、準備はよいな?」
ミア「あ、あれぇ!?」
371名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:44:15 ID:sZFBRo6C
やっぱミアキスはふともも出してないとなw
ミアキスの半分はふとももで出来ています
372トリップって何だ?:2006/04/16(日) 16:44:17 ID:+rGaNe72
続き〜
>>366&369
喧嘩はやめて〜♪
全ては間違えた私が悪いのよorz

封印の間・・・ファルーシュとその仲間達の名が刻まれた石版の置き場。
しかし、今やその石版から文字を読み取ることは不可能だった。
108の星は今や輝きを失い堕ちてゆく・・・

「さて義兄上。ここはちょっと今までよりショックがでかいかも知れません。
 失礼ですが、自決されても面白く無いので猿轡をして頂きますよ。」
猿轡を噛ませられ、ギゼルに引きづられるようにドアを潜る・・・
「・・・!!!!!」
ファルーシュの目に正気が戻る。しかし、それは驚きと悲しみ・・・
「ふぃふぉん!!!ふぃふぉーん!!!」
猿轡の所為で上手くは喋れない。しかしその目は確実にソレを捕らえていた。
石版の前。裸で立ったまま両手両足を鎖で大の字に繋がれた・・・リオンの姿を。
「・・・お・・・王子・・・」
うっすらと半目を開け、リオンもファルーシュを見る。
「ふぃ・・・ふぃふぉんふぉふぁふぁせ!!!ふぃふぇふ!!ふふぁふぁぁぁ!!!!」
今まで見せたことも無いような怒りの色を携えてギゼルを睨む。しかし・・・
「義兄上・・・何を言ってるのかわかりませんよ。私はまだ頑張らねばいけない
 ようなので、少し静かにしてて頂けますか?」
ドゴッ!!
ギゼルは膝でファルーシュの鳩尾辺りを蹴る。
「がはっ!!」
一瞬息が止まり、喋ろうとしても声が出ない。
「あああっ!王子!!王子ーーー!!!」
リオンが叫ぶ。
「なんですか、リオンさん?」
「わ・・・私に・・・王子と・・・王子と話をさせて下さい・・・」
俯きながらギゼルに話す。
「・・・いいでしょう。ではその鎖を解いてあげますよ。」
373トリップって何だ?:2006/04/16(日) 16:46:20 ID:+rGaNe72
解き放たれたリオンは、ファルーシュに駆け寄る。
何故かギゼルはリオンの後ろへ回る。
ペタンと座り込みファルーシュと目線を合わせるリオン。
「王子・・・すいません・・・王子・・・」
「ぐぅ・・ふぅぅぅ・・」
「王子・・・しゃべれないですもんね・・・私の話だけ聞いて下さい・・・
 私は・・・私は・・・王子・・・」
リオンは涙を流している。しかし・・・
「王子・・・あぅん!・・・ああ・・・おうじぃ・・・うぁん!・・・
 ごめいひゃん!・・・おうじぃ・・・ご、ごめんなあはぁ!ごめんなさいひゃぁあ!!」
「・・・?」
リオンの様子がおかしい。これではまるで、先ほどの彼女達と同じ・・・
そこまで考えてハッとギゼルを見やる。
ギゼルは何食わぬ顔で立ってはいる。しかし、その右手はリオンのアソコを
捏ねるように弄っていた。
「おうじぃ・・・私はもう・・・あはぁ!・・・はぁっ・・・はぁ・・・
 私は・・・身もぅぅはぁ!心もああひぃや!!ギゼル様のぉぉうはぁぁんん!!!
 物なんですぅぅぅぅ!!私は・・・あっ!はぁぁっ!!こ・・・はぁはぁ・・
 これからギゼル様にぃぃぃぃ!!うぅぅあはぁぁ!!お・・・おつかえして・・・
 うはぁぁん!ああ・・・いいっ!!あ・・・はっ・・・一生・・・うう・・・
 おそあああぁぁぁ!!お側でぇぇぇああん!!お守りするんですうはぁぁん!!」
「本当かいリオン?美しい女王騎士にそう言って貰えて光栄ですね。」
「あああああ!!私はもう・・・あああはぁぁんん!!!逝くゥゥゥゥ
 逝きますギゼル様ぁぁぁぁぁ!!ギゼル様のあひゃぁん!!!モノですぅぅぅ!!
 あああああああ逝くぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ファルーシュは猿轡の意味を悟ってさらに絶望する。
死にたい・・・その思いが涙となって流れる・・・
「おやおや、手だけで逝ってしまうなんて・・・イヤらしい騎士様だ。」
「あああ・・・」
リオンは白目を剥かんばかりに気を遣っている。
「ギゼル・・・さまぁ・・・ああ・・・」
最早リオンの頭の中にはファルーシュの事は無い。
あるのは自分を気持ちよくさせてくれるギゼルの事だけ。
そして、それをわかってしまうが故にファルーシュは絶望の淵を彷徨う。
「さて・・・リオンさんはこの状態ですし・・・最後ですよ、義理兄上。
 急普請ですが、玉座を作ってありますのでそこまでお越し願えますか?
 あなたの処遇を決めねばならないのです。」

その言葉はファルーシュに届いていなかった。
彼は最早廃人のようになり、一切の感情をも認めることが出来なかった。


374トリップって何だ?:2006/04/16(日) 16:48:39 ID:+rGaNe72
駆け足&勢いで書いたのが
○分かりの文章・・・orz

もうちょっとだけ続くけど
次回作の構想練っとくわ

自分の文章力の無さにビックリだ・・・
375名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:51:53 ID:ZrHrePkk
>>374
GJ!ってか仕事大丈夫か、おい!?

オチ予想
1.リムもギゼルの奴隷→王子廃人
2.1→リムのあにゃる奴隷兼玩具
3.実は義兄上のことが!ウホエンド
4.オチで逆転 これもルクレティアの策かーーー!
376トリップって何だ?:2006/04/16(日) 16:55:10 ID:+rGaNe72
>>375
気遣いサンx
でも休日出勤させる上司がバカなんだ。
私は悪くないw
それにしても・・・そんな予想立てられたら
書けなくなるw
377名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:56:32 ID:tw8iXlcq
>>375
5.キル「という、夢を見たんだが…」
  ギゼ「さっさとストームフィストに行け、城とトラード取り返されやがって、このヘタレ。」
だと思う。
378名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:57:01 ID:sZFBRo6C
そうね、急いで書いた場合は特に、書き上がったらよく見直した方がいいよ。
あとで「もっとこう書けばよかった」とか絶対思うから。
俺なんか何回も見直しながらじっくり書いた場合でさえ、あとで後悔することが多々あるw

リオンがあっさり堕ちてるぅぅぅぅぅうぅ!
贅沢を言うようだが、堕ちるさまをじっくり見たかった…
379名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:57:24 ID:gF90g458
>370
いやリムはわかってやれよw
380トリップって何だ?:2006/04/16(日) 17:02:09 ID:+rGaNe72
>>378
忠告サンx
やっぱり?漏れもそう思うorz
ごめんね、あっさり風味で・・・
漏れも寝取られ属性だからその辺の描写を
しっかり書きたいんだけど・・・
次頑張るw
381トリップって何だ?:2006/04/16(日) 17:10:29 ID:+rGaNe72
ほいラスト


「兄上ではないかっ!!」
一番会いたかった人の声が聞こえる・・・
一番助けたかった人の声・・・
しかしリオンの件でショックを受けたファルーシュの耳に・・・
いや、脳には届かない・・・
「なんじゃ・・・無事であったのか、兄上。」
そこには安堵という感情は無い。寧ろ無念さを感じるような響き。
ゆらっっと顔を上げるファルーシュ。そこには愛する妹の姿。
「てっきり既に我が最愛の夫、ギゼル殿の手に掛かってのたれ死んでおると
 思っておったが、しょうがないお人じゃ。」
と、リムスレーアはため息を一つ。
(わかっていた・・・わかっていたさ・・・そうなんだろうと・・・)
「ささ、ギゼル殿。そこなお人はどうでもよい。早ようわらわに夜伽を
 命ぜぬか。」
「だ、そうですよ、義兄上。残念でしたね、崇高な志もここまでです。」
再び項垂れたままのファルーシュ。
(いいさ・・・もう・・・負けたんだ・・・全て・・・全て・・・)

終わり
382名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:16:06 ID:tkir/noo
6.ルクレティア「っていう人形劇を考えたんですけど、どうですか?」
ルクレティア「ってチサトさん話の途中で気絶しちゃ駄目ですよ」

だと思う
383トリップって何だ?:2006/04/16(日) 17:17:16 ID:+rGaNe72
書いてて自分の文章力と構成力の無さに
驚いたorz

今まで散々ここの職人さんたちに世話に
なってたんでw恩返しにと書くことを
思い立ったんだが・・・

ちょっと精進して次書くわ。
寝取られモノしか書けないけどねw
384名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:17:25 ID:tkir/noo
えええええ!?
385名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:20:23 ID:sZFBRo6C
>>383
おk。次にも期待してます。
っていうか仕事中に無理して急いで書かなくても…
なんていうか、勿体無い。
386名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:26:30 ID:W2T/N7y9
>>383
ぶっちゃけ萎えるわ。寝取られとしても陵辱としても底が浅い。簡単に落ちすぎ。厳しいこと言うけど
まず仕事に集中してろ。休日出勤は同情するがどっちつかずは一番駄目だ、人としてもな。
387名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:29:12 ID:Hy30gaCf
もうちょっと寝かしてじっくり書いたほうがいいんじゃないか
題材はいいと思う
388名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:32:20 ID:i+qFiU9r
一回書いて、一晩寝て見直す、がいいかも。
389トリップって何だ?:2006/04/16(日) 17:32:24 ID:+rGaNe72
>>385・6・7
サンx
そういう厳しい意見大歓迎・・・凹むけどorz
今度はもうちょっと練ってから休日にコツコツ書くよ
期待に添える位の物を書きたいもんだ・・
390名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:35:55 ID:0yuSfsar
まず三点リーダの出し方を覚えよう
391名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:36:12 ID:cnKbRdgh
ちょっとずつ投下して、その度に反応を伺うのは、
あまり良い投下姿勢ではないと思われ…。
誘い受けに見えてしまうよ。

まとまって書き上げてから投下したほうがいいと思うな。
392トリップって何だ?:2006/04/16(日) 17:38:39 ID:+rGaNe72
>>390
なんすかそれ?

>>391
わかた。気をつける。
393名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:39:28 ID:+F9F78+U
あと感想貰うたびに反応するんじゃなくて、ある程度時間おいてから纏めてレスした方がいいよ。
394小ネタ※エロなし:2006/04/16(日) 17:39:54 ID:C72w21K4
風呂イベント 真・美青年攻撃

カイル  「うーん、おかしいなぁ」
ダイン  「どうしたんですか?カイルさん」
カイル  「なんでオレ美青年攻撃のメンバーに入ってないんだろう?って思って」
ベルクート「そういえば、ダインは入ってるね」
ダイン  「べべべベルクート!余計なことを言わないッ!」
カイル  「うーん、選定基準はなんだろう?」
ダイン  「ね、年齢とかじゃないですかっ?24歳という年齢は、青年と呼ぶには
     まだ若いというかなんというか、その」
ベルクート「そういえば、あのメンバーはみな20代後半ですね」
ゲオルグ 「ではなぜ俺が選ばれん!」
カイル  「わぁ!ゲオルグ殿、どっから湧いてきたんですか」
ゲオルグ 「そんなことはどうでもいい。剣技に優れた20代後半のイケメンという
     カテゴリーなら、俺だって立派にその資格があると思うのだが」
ベルクート「みなさん自分の容姿に自信をお持ちなんですね。私はさっぱりですよ」
ダイン  「別に容姿に自信などないんですが…。それに、自分たちでび…、び、美青年攻撃と
     決めたわけではないのです。他にいい呼び方があったら変えたいくらいですよ」
カイル  「じゃあゲオルグ殿!オレらの女王騎士攻撃を「真・美青年攻撃」に名称変更しましょう!」
ゲオルグ 「それは妙案だ!カイル、さすがにそういうことは頭が回るな」
カイル  「えへへへー。照れますね。善は急げです。それじゃ!」
ダイン  「やれやれ、騒々しい二人だなぁ」
ベルクート「協力攻撃の名前は変えられるのですか?」
ダイン  「さあ、どうなんだろう」
ベルクート「じゃあ、私たちの剣豪攻撃も「空前絶後!超美麗剣豪攻撃」に変えません?」
ダイン  「……却下」
ベルクート「え!じゃ、じゃあ「激烈!一撃必殺剣豪攻撃」は?」

かぽーん…
395名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:44:59 ID:W2T/N7y9
>>392
これ→…
つーか、ほんとこのままだといろいろと大変な事になるかも試練。悪い事は言わん、もう少し2chがど
うゆうとこか勉強しな…。
396名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:46:41 ID:sZFBRo6C
>>392
判らない言葉が登場したら、まずはググりましょう。
「ググる」とはgoogleで検索することを言います。

ちなみに三点リーダとは「…」のことです。
「・・・」とは違うので注意。「・・・」を打ってから3つまとめて変換すれば「…」になります。
397トリップって何だ?:2006/04/16(日) 17:49:16 ID:+rGaNe72
ありがと。
2chもSSもまだまだ勉強してから
またリベンジに来るわorz
スレ汚しですいませんでした;;
398名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:50:42 ID:kG3cure8
>>395-396
2ちゃんの優しさを垣間見た
399名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:52:11 ID:h/0nUzu0
>>392
トリップって何だ?さん、けっこう楽しく読んだよ。

でも、投下前にカップリングと傾向だけは書いてから投下してくれ。
あと、読み手すべてのレスにいちいち反応するのは危険。

この二つでスレが荒れるのはかなり回避できる。
SS書きの控え室ってスレがあるから、そこ読んでみると参考になるよ。
ちなみに三点リーダは…のこと。

400名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:53:47 ID:2DWF+3n1
サンx

って何だ?
君は個人サイトの方があってるんじゃないか?
401名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:54:14 ID:q3GoGc8l
>>397
乙、っていうか今日にも投下しようと思っていた。
本拠地落城ものを他にも書いてる人がいたこにびっくりしたw
また新作ひっさげて現れてください
402さんまるよん:2006/04/16(日) 17:55:26 ID:sw26kEwm
続き。突貫します
403名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:56:44 ID:ERKfvUSv
>>397
 ものを書いたり作ったりすることは、どうしてもそれなりに時間がかかるものだから、
今度は根気良く、焦らず最後まで書いてみて、書いたものを読み直して、
直せそうなところは直して、それから投下してみるのを勧めるよ。

 リベンジを楽しみにしてる!
404名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:57:43 ID:2qYeWQRC
>トリップって何だ?さん
悪い事言わないので↓見てから来てください。

初心者の質問
http://etc3.2ch.net/qa/
大体の場合、サウロニクスに存在する兵舎の医務室は空きがない。

突発的に竜馬があばれたり。
突発的にラニアに呼び出された竜馬に轢かれたり。
突発的に来ていたミアキス用のお菓子にレッドペッパーを仕込んだリューグなどが詰め込まれているからだ。

そんなわけで、ランがユーラムを運び込んだのは、自分の部屋だった。
先生、医者も其方のことは認識しているらしく…そのことには何も言わなかった。
毛布を何枚かアックスに乗せ運んできたニックは容態を聞く。

しかし。
「なんじゃい…これは…」
ユーラムの服、とりあえず脱がせて着替えさせようとした医師がうめき声を上げた。
贅肉がほとんどない。
内臓のふくらみが見えるような、そんな程度ではないが。
それであったとしても…酷い状況だった。
「どうして…こんな…」
ランも同様にショックを隠しきれない。
彼女が知るユーラムバロウズと言うのは自信にあふれ、己がバロウズが正義と信じ、王子を害してきた存在。
しかし、父親によって、己の足で立ち上がることを決断してきた。その程度だ
それであっても。
「どれだけ無理を…死に掛け…死んでいてもおかしくない…」
「ユーラム!起きろっ!なぜお前はここにいる!お前のこのざまは何だっ!」
ランは叫び、ユーラムにすがろうとする。
薄く、目を開けた。
ユーラムはこの場所がどこだかわかってはいない。
しかし。
「……私を…あの場所へ…まだ…3日には…たっていない…」
そういって身を起こそうとする。
それを無理やり押さえつけるかのように。
「無茶しないで。」
フェイレンも同様だ。ユーラムをランが横から、その様子を見ながら、顔を覗き込もうとする。
「…私が…食べなければ…一人ぐらい…食べられない人の下へ…その分……・回るかもしれないだろう?」
すう、と。
そのまま目を閉じた。気を失ったかのようだ。
かも知れない。
不確定の要素だけで、この男は最低限しか食べていないのだろう。
どうして?
ランも、フェイレンも。
外から見ていたニックやアックスさえも。それは思ったようだ。
ランは呟く。
「先生…傷の手当て。それだけ御願いします。何かあったらお呼びしますから。」
時間をかけて暖める。それが適当なのだろう。
「私も、やる」
フェイレンも言う。
彼女にしても部屋は隣。何かするには適当だろう。
ランはニックのほうを振り返り、微笑みつつ
「きっと大丈夫だから。ニックはもどりな」
「…本当に?」
「本当だ。」
ニックは頷き、医師も手当てをして戻っていく。
外を見れば…風が出てきた。珍しく、吹雪になったようだ…
407さんまるよん:2006/04/16(日) 18:00:06 ID:sw26kEwm
こーれーだーけー。
続きはがんばります。
エロなのですが、このまま和姦方面
ある人物の干渉を受けエロ濃い目方面とあるのですが、どっちが需要ある?

オレガカケルカドウカハベツモンダイダケドネ。
408名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 18:00:25 ID:MeyWea3P
>>397
正直ほんとに21越えてるのか疑わしい書き込み内容だと思ったよ
煽りに見えるかもわからんが半年ROMをお勧めする。
409さんまるよん:2006/04/16(日) 18:01:11 ID:sw26kEwm
>>400

サンクスってことじゃないの?
あえて突っ込むけど。
410トリップって何だ?:2006/04/16(日) 18:06:22 ID:+rGaNe72
ごめん、ありがとうって事です。<サンx
でも21は超えてない会社勤め。

ちょっと暖かいレス貰えて感謝してる。
本気で勉強して半年ROMってリベンジしにくるよ。

お騒がせしました。
411さんまるよん:2006/04/16(日) 18:07:15 ID:sw26kEwm
へいぼーい。
21禁だぞ。ここは。
412名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 18:07:46 ID:h/0nUzu0
>>407
おお、待ってたよ。続きもすごく待ってるよ。
読み手としては和姦もエロ濃いめもどっちも捨てがたい……
「すべては作者の気持ちのままに」が、何よりだと思う
413辻きり(馬鹿王ルセ2-4):2006/04/16(日) 18:17:45 ID:vqOTkrGj
ベルミアもフェイロンも色々ハァハァ。
流れを読まず不定期連載。>>171,>>265の続き。馬鹿で健全じゃない王子が嫌いな人はスルーして下さい。

 ささ、っさ。ゴキブリより早く、かつすばしっこく。そうでなければこのミッションを成功
させることは不可能だった。いち早く例の場所にいかなければ――
 彼の右手に握られているのは、とある場所を示す地図のようなものだった。かつて彼の父が
ここに来たとき、とっさに記したメモ――それが今、時を越えて彼の手の中にある。
 コンコン、と岩を叩いて、回りに反応が無いか確認する。OK。ほふく前進をして、その
場所を目掛けて。勿論服は回りに合わせた迷彩仕様。通信機が無いのは残念だったが、
時代が時代だからしょうがない。
(父上・・・あなたの遺志は無駄にはしません)
 このメモが発見されたのは、先の闘いで死闘を演じたゴドウィン家の息子のポケットの
中であった。いつかこれを有効利用しようと思って、落ちていたこれを拾って大事にとって
あったのだろう。ではなぜこれがフェリド氏のしたためた物だと分かったのか。
 それは、父と子の絆のなせる業であったようだ。ここに関しては突っ込みはいらない。
岩場の影からこっそりとそこをうかがう。そう、ここはみそぎの泉をのぞく絶好のポイントであった。
息を殺して、きゃぴきゃぴと黄色い声が近づいてくるのを待つ。
「いっちばん〜♪」
「ふぅん・・・この水なら私も大丈夫そうね」
「きゃ・・・つ、つめたいです」
 三人が入ってくるのをクワッと目を見開いて確認する。が・・・
(父上・・・なんでこの三人はバスタオルを巻いているのですか――)
 人生の敗北者のようにその場でOTLとなるファルーシュ。こんなことがあっていい筈が無い。
だってそうじゃないか。こんな秘境?にはバスタオルなんて野暮なものがあっちゃいけないんだ。
心の中で血を流す彼だが、それでもそこから目を離す様子は無い。もらえる物は貰っておくハングリー
精神はまだ生きている。
「えい♪・・・」
 ハスワールは年甲斐も無く・・・じゃない、どこか幼さを残したその様子で、金髪のエルフに
向かって水しぶきをぶつける。パシャ、と雫がかかり、エルフの美しい金髪に水がしたたる。
沸点の低いエルフは、反撃とばかりに、
「やったわね!この・・・」
 と、水を脚で思い切り蹴り上げ、しぶきをさらに巻き上げる。きゃ、と腕でガードを
試みるハスワール。だが、それもたいした意味を成さず、全身にしぶきを浴びてしまう形と
なる。その時、ファルーシュは大いなる発見をした。
(き、キターー!)

以下続
414名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 18:26:21 ID:sZFBRo6C
キタコレw
馬鹿王子大好き!
415名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 18:31:49 ID:W2T/N7y9
>>411
黙ってみさせてもらってたが…あんたもどうかと思うよその態度。言わんほうがいいかも試練が言わせて
もらう。コテ丸出しでの雑談は控えた方がいい。
416名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 18:41:46 ID:FBcuvPUK
いや、でも気持ちはわかるよ。
サンx、とかどこの厨房だろうと思ったし。
作品の出来については人の事を言えた義理ではないし、どんな作品でも
書き手さんの愛がいっぱい詰まってるもんだから、読むのは楽しいけど。

というか、自分が気になったのは、
・仕事中に書いてる
・21禁板で21歳以下を宣言

もう投下するしない、2ちゃん来る来ないじゃなくて、
まず世間一般の常識と、21禁の意味調べてから来てほしいと思う。
417さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/16(日) 18:43:47 ID:sw26kEwm
了解した。とりあえず思ったよりわかりやすかったのでつけてみる。
418さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/16(日) 18:45:41 ID:sw26kEwm
あれは一寸言いすぎだったかもしれない。申し訳ない。
のんびりと、続きを書くことにする
419名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 18:48:28 ID:FBcuvPUK
>418
別にひどいとは自分は感じなかったよ。気にするな。
まあ、皆で仲よくマターリしようや。
ただ年齢制限だけは守ろうぜ。
420名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 18:53:22 ID:qDmY9Jfz
>>413
ギゼルお前って奴はー
421名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 19:20:39 ID:2DWF+3n1
やっぱ21以下だったか
阿呆にもほどがある
422名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 19:43:36 ID:CjgxvUs9
なんかもうあんなのが社会人やってると思うと
423名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 19:52:03 ID:i+qFiU9r
要らん話題を引き摺りすぎですよ
妄想して萌えないか?
424さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/16(日) 19:57:23 ID:sw26kEwm
4のネタではラプソディアに赤月所属のエロそうなおじ様が出ていたことは思い出した。
…しかしネタとしてまとまらない。
425名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 19:58:01 ID:sZFBRo6C
竜馬騎兵になったラン。
しかし竜馬騎兵には女が居なかったので、女性用の鎧がない。
そこでモンセン登場!
ランの身体のサイズを隅から隅まで測って、鎧を作ってくれるとのこと。
もちろん胸のサイズから膣のサイズまでバッチリ測ります。

とか馬鹿な妄想ならいつもしてるよ
426名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 19:59:23 ID:i+qFiU9r
篭城ルートではフェイレンもですね!!
427名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:00:46 ID:nG8NGklI
ロイの死んだ事によるフェイレンの心の傷につけこんで
金髪カツラでフェイレン犯す王子とかいう妄想もいつもしてますが
428義勇兵:2006/04/16(日) 20:01:36 ID:q3GoGc8l
もしゲオルグがゴルディアスに現れなかったら。
もし竜馬騎兵団の出撃が封じられたままだったら。
そんな状況で篭城を選んでしまった場合の、本拠地壊滅ストーリー。
エロはことごとく名もない兵士による輪姦なので、苦手な方は注意してください。
エロありはハヅキとマリノ。
429義勇兵:2006/04/16(日) 20:02:15 ID:q3GoGc8l
目の前に横たわる、自らが流した血の海に沈んでいる少年。
反乱軍の首領…いや、その影武者か。倒れた拍子にかつらは外れており、
その少年の本来のものである茶色の髪がのぞいている。
「くくくくく…時間稼ぎのつもりか。そうすれば竜馬騎兵が駆けつけてくるとでも思ったか」
ゴルディアスで何が起こっているかも知らずに、愚かな連中だ。
卵と幼竜を押さえられたクレイグは絶対に部隊を動かさない。
たとえ、それで反乱軍が壊滅するとしても、だ。
「キサマも無駄死にだったな」
グリッ、と既に死骸と化している少年の頭を踏みにじり、薄笑いさえ浮かべながら
キルデリクは彼をそのまま湖に蹴り落とした。

「ロイーーっ!!」
命なき身体が重力に引かれて水面に吸い込まれるように消えていく。
その着水音を引き金にしたかのように、たった今殺し、打ち捨てた少年のものだろう名前を
叫びながら二人の少年と少女が武器を手に走りこんできた。
「ロイの仇だ、死ねーっ!」
まだ年端も行かない少女は涙で顔をぐしゃぐしゃにしたまま、華奢な体つきに似合わぬ
大型のブーメランを投げつけてきた。当たればそれなりの効果もあるだろうが、当たればの話だ。
キルデリクはやすやすとそれを腕の刃で弾き飛ばし、そのまま湖に放りこんだ。
「ああっ…」
「フェイレン、下がって!」
今度は男の方が右腕に装着したからくり仕掛けの腕をかざして殴りかかってくる。
立派な体格をしている。力もそれに見合うだけあるだろう。
しかし太り気味の肉体は明らかにスピードに欠けている。
「わざわざ刻まれに来たのかあ?」
苦もなく拳を避けると、キルデリクは伸び切った右腕に刃を振り上げた。
「いぎゃああああっ!?」
キルデリクの刃は恐るべき切れ味を発揮し、大柄な男の右腕をからくり仕掛けの腕ごと斬り飛ばしていた。
「ひゃははははは! 人を斬る感触と言うものはたまらんな!」
両腕の刃がきらめく。閃光が走るごとに大柄な男の肉体のどこかが切り離されていく。
430義勇兵:2006/04/16(日) 20:02:57 ID:q3GoGc8l
「ア、アニキ…アニキーー!!! イヤァァァー!!!」
武器を失い立ち尽くしていた少女が悲鳴を上げる。
たまらない。キルデリクにとって、それはどんな至高の音楽よりも心を癒すのだ。
「ヒャハァーーッ!!!」
白刃が死の線をなぞる。瞬く間に十の肉片に刻まれた男は血の雨を降らせて湖に散った。
「あ、ああ…」
ロイと呼んだ、おそらくは彼女が慕っていたであろう男の血。血をわけた実の兄の血。
自分の親しい人間の返り血に塗れた狂気の男が近づいてくる。
それにフェイレンが感じたのは純粋な恐怖だった。
もはや怒りなど湧き上がる余地はない。
強い者に怯える原始的な感情に支配され、彼女は引きつった叫びを上げる。
「いや、いやだ、くるな、くるなあぁっ!」
キルデリクの殺戮はあまりにも速すぎた。城の中にいる千を数えるはずの味方は駆けつけてきてはくれない。
「ふん…」
「あ…」
当身を食らってフェイレンは昏倒する。
再び意識を取り戻した時にはまだ14歳の少女には辛すぎる現実が待っている。
それを思えば兄や想い人のように一思いに殺されてしまった方がまだしも幸せだったろうか。
しかし彼女にはそれを選択する権利すらないのだ。

「連れて来い。味見は後回しだ」
後ろに控える部下に気絶したフェイレンを乱暴に投げわたし、キルデリクは歓喜を隠し切れない瞳で
部下どもを眺め回す。その顔は既に破壊の快感に酔い始めていた。
「いいか、まずは中央を押さえるんだ! 奴等をひとところに固まらせるな。
数はこちらが大幅にまさっている。分断して各個撃破するのだ!」
「おおおおおっ!!!」
ゴドウィンとアーメスの連合兵。反乱軍の本拠地を蹂躙するという事実に、圧倒的な力で弱者を
叩き潰す快感を覚えているのだろう、その士気は並外れて高い。だが彼らの士気が高いことには
他にも理由がある。それは彼らを指揮する者、キルデリクの性質ゆえだ。
「一切の容赦はいらん! 奪えぇ! 犯せぇぇ! 殺せぇぇぇ! 命乞いなど許すな。
ジジイだろうがガキだろうが嬲り殺し、女を凌辱するのだ! すべての欲望を解き放て!!」
正常な人間が発するものではない命令に、彼等は忠実に従う。
キルデリクの異常さに当初は否定的だった者までも、多くが彼につき従わされているうちに
公然と罪を犯せる快感に染まり始めていったのだ。
「いくぞ!!」
キルデリクの命令一下、獣と化した兵士達が王子の名のもとに集った
誇り高き戦士達を狩りたてるために怒涛と化して走り出した。
「マハ殿はどうなさいますかな」
不気味な赤い刺青をほどこした顔に酷薄な笑みを浮かべ、
キルデリクはわざとらしい敬語でアーメス兵を指揮する神将・マハに伺いを立てた。
「こんな乱戦に首突っ込むのはゴメンだね。ここで高みの見物と行かせてもらうよ」
「そうですか。では前線の指揮は私がとらせていただきましょう」
存分に殺戮が楽しめることへの期待を抑えられない。キルデリクの顔はそう語っているようだった。
「よろしいのですか、マハ様。あのような輩にここまで好き勝手を…」
キルデリクの強さ、そして残虐さを目の当たりにして、
顔中から汗を噴き出しながらジダンはマハに伺いを立てる。
「好きにさせるさ。それであたしらが損することはない。お手並み拝見といこうじゃないか」
「は…」
ジダンは決して慈悲深い方ではない。
性質としてはむしろキルデリクに近いと言えるだろう。
それでもこれからこの城で起こる惨劇を思うと、彼は憐憫の念を抱かずにはいられなかった。
431義勇兵:2006/04/16(日) 20:03:38 ID:q3GoGc8l
「くそっ! 後から後から沸いてくる!」
「ハヅキさん、前に出過ぎないでください!」
本拠地中央の塔から吊橋で連結されている円堂。
その円堂側の吊橋前でハヅキとベルクートが肩を並べて押し寄せる敵兵を必死に防いでいた。
もうどれくらい戦闘が続いているのだろう。
ともに戦っていた味方の兵士達は全滅してしまっている。
残っているのは既にベルクートとハヅキだけだった。
「よもやここまで食い込まれるとはなっ!」
こんな死闘の中でも、ハヅキの太刀筋は美しさを失わない。流れるような動きで次々と敵を斬り倒し、
なんとか吊橋を確保し中央の塔へ向かおうとするが、敵の動きが早過ぎた。
ここから見えるだけでも吊橋の向こう側には何百という敵兵がひしめいており、なんとか中に入ろうと
王子軍の兵士達と激戦を繰り広げているようだ。いかに王子の軍に精鋭が揃っているとはいえ、
この数の差はいかんともしがたい。アーメスとの同盟により膨れ上がったゴドウィン兵は
数の暴力でもって彼らを押しつぶそうとしていた。
早々に中央を押さえられてしまったため、援軍は期待できない。
中央塔下部からこちらの円堂へ通じる道を通って助けがこないかと期待してみたが、どうやらそれも無駄らしい。
敵を斬り倒した僅かな瞬間に下を探る視線を飛ばせば、既に円堂にも敵が入り込んでいる。
ハヅキ達が戦っている宿屋がある円堂屋上部に乗り込もうと螺旋階段を登ってくる敵を抑えるために
リンドブルムの傭兵たちはそちらに回っている。
宿屋の中に残っているのはマリノやリンファ、エグバードといった戦力としては当てにできない者ばかりなのだ。
孤立無援のこの状況、ハヅキが頼れるのは自分の剣と、隣で肩を並べて戦う男だけだった。

敵の太刀筋には技というものがない。ただ力だけを頼りに振り回してくる雑な剣さばきだ。
ハヅキにとってそんな相手を斬り伏せることは藁束を斬るのと大差ないことだったが、
敵には数という恐るべき武器があった。
女の体力の悲しさか、ベルクートの方はまだ余裕があるが、ハヅキはそろそろ息が上がり始めていた。
「ハア…ハア…ハア…!」
肩で息をしながらも、ハヅキは鋭い突きを放ってまた一人の生命を奪う。
だが疲れのあまり深く突きすぎたか、思うように剣が抜けず、そこに隙が生まれてしまう。
「もらったぜぇー!!」
仲間の死体を踏み越えて大上段に剣を構えた粗野な男の顔が目に入る。間に合わない!
「げあっ…!」
しかし斬撃は来なかった。それより早くベルクートが横薙ぎに剣を振るってその男の首をはねていたのだ。
「べ、ベルクート、すまない…」
「いえ、それよりハヅキさんはしばらく休んでいてください!」
「な、馬鹿を言うな! いくらお前と言えど、一人で抑えられる数か!」
「しかし…!」
疲れに固くなり始めた身体を叱咤して、ハヅキは再び剣を構える。
ベルクートと呼吸を合わせて切り込もうとした時、その声は聞こえてきた。
「ヒャーハッハッハァ! がんばっているじゃないか。ええ?」
「この声は…!」
ベルクートが機敏に反応し、声のした方、敵兵の壁の向こうに注意を向ける。
次の瞬間、壁となった敵兵の肩を踏み越えて、一つの影が大きく跳躍してきた。
432義勇兵:2006/04/16(日) 20:04:18 ID:q3GoGc8l
「何奴!?」
「くくくくく…闘神祭以来だな」
「キルデリク…!」
常人離れした跳躍力で背後に回りこんできたキルデリクに戦慄を覚える。挟みうちだ。
「貴様らは女のほうをやれ! ただし殺すなよ!」
命令を飛ばし、キルデリクはベルクートに猛然と襲いかかった。
「くっ!」
奇妙な体さばきから繰り出される変幻自在の刃を、ベルクートは大剣を使ってかわす。
勝てない相手ではない。闘神祭での戦いを見て、そう思っていた。
だがそれは万全の態勢を保てていればの話だ。
たった二人での雲霞のごとく押し寄せる敵兵との戦闘が、ベルクートから体力を著しく奪っていた。
いつもなら頼もしく感じる大剣のずっしりとした重みが、
今は一振りごとに両腕の筋肉が悲鳴を上げるほどに辛くなっていた。
「ずいぶん動きが鈍いじゃないかあ? さすがのハイア門下の剣士も、この数にはかなわんか」
ここで自分が倒れたら、ハヅキは、マリノは、城の人たちは。
その一念だけを支えに気力を奮い起こし、ベルクートは最後の力を呼んだ。
「我がはやぶさの紋章よ…!」
それはラウンディア・ハイアの剣を極めたことの証。
紋章の輝きは瞬間的にベルクートに通常の三倍のスピードを与える。
紋章によって増幅された神速の刃はキルデリクを両断するかと思われたが、
キルデリクは思いもよらない方法でそれを潰してのけた。
「ブゥーッ…!!」
「な…!?」
口から噴き出された不気味な緑色の飛沫。
毒霧を両の目に吹き付けられ、ベルクートは視覚を奪われる。
それは太刀筋を鈍らせ、必殺の一撃はまさに紙一重でキルデリクに届かなかった。
「当たらなければどうということはない!」
全身全霊の技をさばかれ、無防備になった胸。
そこに二つの刃が同時に襲いかかり、十字に斬り裂いた。
「ぐふっ…」
大量の鮮血を噴き出し、ベルクートは剣を取り落として倒れ伏した。
毒霧を浴び、ぼんやりとしか見えない視界がハヅキの姿をとらえる。
驚いたことに彼女もこちらを見ていた。目が合った。唇が動く。なにを言っているのか。
既に正常な聴覚を失ったベルクートにはわからない。
(ハヅキさん、すみません…マリノさん、あなたを守れなかった…)
急速に胸の傷から生命が抜け落ちていくのを感じる。
薄れゆく意識の中で、ベルクートは一人の少年を思い浮かべた。
(殿下…)
あんな人に会ったのは初めてだった。
命令されたからではなく、そうしなければならない理由があったからでもない。
しかし、彼のために自分の力を使いたいと思った。
彼にならば剣を捧げてもいいと思った。
だからベルクートは彼についてきた。
できることならば、最後まで彼の力となりたかった。
だが、それはもう叶わぬ願いのようだ。
(殿下…申し訳ありません…)
熱いものが胸に飲み込まれていく感覚。それを最後にベルクートの意識は永遠に断ち切られた。
433名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:04:27 ID:K3C+ZN6Y
ある日戦闘で他メンバーの戦闘能力に感心するレレイ
 ↓
そこでいつものごとくミアキスが余計なちょっかい。
「女の最大の武器は色気ですよぅ」
 ↓
(このあとミアキスは「それでは、その実力見えてもらおうか」とチーズケーキに拉致)
 ↓
このままではルクレティア様のお役には立てない、と
真面目に考え込むレレイ
 ↓
しかし、また真面目なレレイ。
同僚であるシウスに「私は女の魅力がありますか!?」と迫る
 ↓
わけのわからないまま喰われるシウス。

……なんて馬鹿なこと考えてるよ。
実際途中までSS書いたけど、纏まらず断念…orz
でも、実際年齢が離れてるから下手したら犯罪だよナァと思いつつ
シウス&レレイは好きだ。
434名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:05:06 ID:K3C+ZN6Y
スマソorz
435義勇兵:2006/04/16(日) 20:05:33 ID:q3GoGc8l
「ベ…ベルクート…」
キルデリクがベルクートにとどめを刺す瞬間をハヅキは見ていた。
死んだ。
彼は死んだのだ。
もう二度と彼の声を聞くことはない。
名前を呼んでもらうことはできない。
「ベルクート…」
呆然と呟く。ベルクートの死の衝撃は、彼女の動きを完全に止めてしまっていた。
「オラっ!」
「うあっ!?」
右腕に重い感触。剣が弾き飛ばされた、と思った時にはもう遅かった。
「へへへ…やっと捕まえたぜ」
ハヅキの剣を弾いた敵兵は、すかさず巨大な体躯をいかして小柄なハヅキの動きを封じてしまう。
「くっ…! どけ! 貴様など、貴様らなどに…!」
「やることやったらどいてやるよ。てめえに何人仲間殺られたかな。この身体でオトシマエつけさせてやるぜ!」
きつく胸をつかまれる。
そこにあるのは欲情、いや、憎悪なのか。握りつぶさんばかりの勢いで、ハヅキの乳房を揉みしだく。
「痛いっ…!」
「俺はこっちだ!」
「じゃあ俺はこっちを…」
ハヅキの身体にむらがるのはその男だけではない。後から、後から、沸いてくる。
脱がせる暇も惜しいとばかりに、手当たりしだいに服をつかみ、力任せに引き裂く。
露出した秘部に乱暴に指を突っ込まれ、薄汚い肉棒を顔になすりつけられる。
「や、やめろ…やめろ…」
いかに凛々しいとはいえ、まだ17歳の少女だ。
猛り狂った男の欲望の渦の中に放り込まれ、ハヅキは恐怖に歯の根を震わせた。
「なんだあ? 怯えてやがるぜ!」
「あれだけ仲間を殺しといて、ビビってんじゃねえよ!」
さほど大きくはないが形の整った胸を、顔を情欲で彩ったアーメスの兵士が舐めまわす。
その兵士は乳首を丹念に舐めながら、ハヅキの嫌悪に歪む顔を明らかに楽しんでいた。
「こんな、こんなことをして…」
「どうなるってんだ? もうてめえらは終わりなんだよ。助けなんか来やしねえ」
「あきらめて大人しくしてろ! せいぜい俺たちを楽しませるんだな。
そうすりゃもう少し生かしておいてやるぜ」
兵士がハヅキの足を持ち上げ、肩に担ぐ。
別の兵士が大きく広げられた秘所に顔を埋め、割れ目を広げて秘裂の中に舌を埋没させてゆく。
「チッ、全然濡れてねえじゃねえか。おいてめえ、やる気あんのか!?」
あるわけがない。こんな風にされて、快感など感じるわけがない。
感じるのはとめどなく溢れ出す恐怖と悲しみ、怒り、そして憎しみだ。
436義勇兵:2006/04/16(日) 20:06:14 ID:q3GoGc8l
「おい、犯らねえんならどけよ。かわりに俺が犯ってやるぜ」
「うるせえな、わかったよ」
割れ目から舌を抜き、かわりにそそりたつ肉棒をあてがう。
さらに二人を囲むように十人近い男たちがそれぞれ肉棒をさらけだして握り締める。
「おいおい、勢いあまって俺にまでかけるんじゃねえぞ」
ハヅキの両足を抱え込んだ男が顔をしかめる。
だがすぐにそれは暗い欲望の表情へと変化し、固く閉じたハヅキの中に自らを埋めていく。
「う!? う、あああああっ!!」
めりめりと肉が裂ける音がはっきりと聞こえてきた。
自分の身体を力づくでこじあけられる痛みに、ハヅキは絶叫する。
痛みに耐えかねて叫ぶなど剣士として恥ずべきことだとの思いは既に吹き飛んでしまっていた。
「動くなよ! いいところなんだ」
ハヅキを犯す男が、周囲に目で合図する。
周りの男がそれに頷き、何人かが自らのものをしごきながら膝を落としてハヅキの両腕の動きを封じた。
「よし! ほら、いい声でなきやがれ!」
勢いよく腰を打ちつけて、男は肉どうしがぶつかりあう音を耳で楽しむ。
弾むような肉感で押し返してくるハヅキの肉体に、男は歓喜していた。
「ぐうううっ! いやぁっ、や、やめて…そんなもの入れてくるな…」
「なんだ、痛いとでも言うのかよ? お前さんのここはえらく締まりがいいぜ。
まるでタコにでも吸い付かれてるみたいだ」
男の下品な冗談に、周囲の者たちもげらげらと笑う。
ハヅキの顔は怒りと羞恥で赤く染まっていった。
怒りが湧くのはまだ心が折れていない証拠だ、とハヅキは思う。
だがどこまで耐えられるか。この凌辱劇が終わった時、自分は正常でいられるのか。
自分の想像に恐怖する。
しかし獣どもはハヅキのそんな内心など知ったことではないとばかりに、ひたすらに欲望をぶつけてくる。
肉棒を押し込まれるたびに、ハヅキの整った顔は苦痛に歪み、それが男たちの欲情を喚起する。
ハヅキの周囲は異様な熱気に包まれ、男たちのリズムが示し合わせたかのように揃っていく。
そのリズムが段々早くなっていき、同時にハヅキの苦痛も増していく。
「くっ…いくぜっ!」
「な、中は、やめ…!」
みなまで言わせず、男はハヅキの最奥で欲望を解き放った。
ハヅキの身体が折れたかと思うほどに、弓なりにのけぞる。
そこに周囲の男たちが精液の雨を降らせる。
全身を痙攣させながら、ハヅキは白い化粧を施されていった。
437義勇兵:2006/04/16(日) 20:07:19 ID:q3GoGc8l
「オラ、とっとと出てくるんだよ!」
「いや、やめて! 髪ひっぱらないで…」
下品な男の声に混じって、聞き覚えのある女性の声がハヅキの耳に届いた。
男たちの肉の壁に視界はふさがれ、姿は見えない。だがおそらくは…。
「…え? ベルクートさん?」
宿屋の中から引きずり出されてきた女性が、生命を失った抜け殻と化した彼の姿を見つけたのだろう。
「ウソ…ウソでしょ? なんで…ベルクートさん? ベルクートさん?」
マリノだ。物言わぬ想い人の名を幾度も呼び、彼が答えてくれるのを待ち続ける。
「ベルクートさぁんっ!」
「うるせえよこのアマっ! そいつはとっくに死んじまってんだ、何言ったって無駄だぜ」
「死んだ…死んだ? 死んだ…い、イヤアアアアァァッッ!!!」
壊れた。
彼女の精神はベルクートの死に耐えられなかった。
押し倒され、十を越える数の手にその身をまさぐられても、
その喉から出るのはもはやこの世にいない男の名前のみ。
「ベルクート、さ…」
「ああっ、黙れよてめえはっ!」
頭にきたのか、兵士の一人がマリノから剥ぎ取った下着を乱暴に彼女の口に突っ込み、声を出せなくする。
さらに他の兵士達に目配せして両腕を押さえさせると、その兵士は歪んだ笑みを浮かべた。
「さて、これで落ち着いて犯れるな」
マリノの片足が宙に浮く。
もう片方の足に腰を下ろし、足が閉じられないようにしてから内股に指を這わせつつズボンをずり下ろした。
兵士はろくに濡れていないのも気にせず、凶悪な太さを持つそれをマリノに押し込んでいった。
438義勇兵:2006/04/16(日) 20:08:09 ID:q3GoGc8l
「……!!」
ぴったりと閉じた割れ目をむりやりこじあけられる痛み。さしものマリノもその時ばかりは
ベルクートの名を呼ぶのをやめ苦痛に呻きを漏らす。もっとも押し込まれた下着のせいで、
周りの男たちにはどちらも同じようなくぐもった声にしか聞こえなかったのだが。
今度は両腕を押さえていた男たちがそれぞれ片手ずつを伸ばして、マリノの胸に触れていく。
押しつぶすように揉みこんだかと思えば、乳首をつまんで思い切り引っ張る。
挿入している男は一度抜ける寸前まで腰を引いては、勢いをつけて根元までねじこむという動きを繰り返し、
子宮まで届けとばかりに打ち込んできた。
「あ、が、が…」
「よし、そろそろいくか…」
「おいおい、いきなり中に射精す気かよ」
兵士の荒々しい動きには直前で抜こうという気配はまるで見られない。
凌辱の様を見ながら自分で慰めていた他の兵士が文句を言うが、まるで気にした様子もなかった。
「いいじゃねえか、文句があるならあとで掻き出させりゃいいだろ」
「ちぇっ…まあいいか、とっとと済ませて代われよ」
「おう」
軽い調子で返事を返す。彼等は凌辱という行為をどう考えているのか。
マリノの精神は既に崩壊を始めていたが、彼女を犯すこの男たちの精神ももはや正常とは言えまい。
男は殺し、女は犯す。そんなおぞましい行為を罪であるとすら思っていない。
彼らを支配しているのは狂気だった。
「中にくれてやるぜ…!」
一方的な宣言。それにどういう反応が返ってこようと、やる事は変わらない。
マリノの中に男の精液がどくどくと流し込まれていく。
おぞましく生ぬるい液体に内部から身体を汚される感覚。
こんなものが本当に新たな生命を生み出す力を持っているというのか。
そうだというのならば目の前にいるこの男も、やはりこのような腐った液体から生まれたに違いない。
「こっちもいくぜっ!」
「こっち向けよ!」
周囲に群がっていた男たちも、髪をつかんで振り向かせ、あるいは胸にこすりつけ、一斉に放った。
「あ…」
濁った白い雨を全身に受け、マリノが白目を剥き、意識を刈り取られる。
それでも男たちは止まらなかった。
彼女の意識があろうとなかろうと、いやあるいは命の有無すら、外道どもには関係のないことなのかもしれない。
マリノへの凌辱はまだ始まったばかりだった。



(続?)
439義勇兵:2006/04/16(日) 20:08:53 ID:q3GoGc8l
とりあえずここまでです。
一応この後もぼんやり考えてはいるんですが、形にできるかどうかはちょっと微妙かも。
でもできるだけ書く方向でいきます。
440名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:09:45 ID:mCRvmHCV
グッドボブ
441名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:13:18 ID:i+qFiU9r
未だ嘗て無い陵辱ブームキター
GJ
442名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:25:25 ID:Xw2PeRsJ
>>433
そこにルクレティア様が加わればスムーズにいくかもw
完成したものが投下されるのを正座して待ってます。
443名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:32:59 ID:FBcuvPUK
>433
楽しみにしてる。がんがってくれ。
444名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:34:04 ID:FBcuvPUK
スマソ、送信しちゃった。

>428
あんたすごいよ…上手すぎるよ…。
上手すぎてトラウマになりそうだorz ハヅキ…!
445名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:38:19 ID:5U4cdoDH
>>442
ちょww どっちに加わるんだルクレティア様…

>>433
GJ!!続きを祈りながら期待してます
446445:2006/04/16(日) 20:42:29 ID:5U4cdoDH
スマソ…>>442は陵辱文の感想と思ってレス返してしまった
大河の如き反省してくる
447名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:03:25 ID:C72w21K4
話豚切りスマソ。
ベルナデットって、フェリドが自分の兄であること、王子の叔母であることは
知らないんだよね。ゲオルグとも、ニルバ島が初対面になるのかな?
親父さん繋がりで顔見知りだったのかな。
448名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:07:32 ID:i+qFiU9r
>>447
ベルナデットは、フェリドが自分の兄なことも、自分が王子の叔母であることも知らない。
ゲオルグに関してはどうなんだろ。
449名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:13:36 ID:gF90g458
>448
そうなん?ニルバ島で皇子に流し目するから、知ってたのかと思った。
450さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/16(日) 22:15:55 ID:sw26kEwm
サイアリーズさまが自分と同じ立場ってどういうことでしょうっていうのが目安箱にあったような気がします。
451名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:24:49 ID:YeMWm7G2
>>439
GJ!勃起したハァハァ
こういうのもいいねえ
452名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:40:54 ID:fWtduMrr
決戦前夜にベルナデットに話し掛けると、『一番上の兄』に関する話が聞ける。
453名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:51:41 ID:cnKbRdgh
保管庫更新乙です〜
454さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/16(日) 23:45:59 ID:sw26kEwm
このペースでいくと600くらいで容量オーバーかい。
455名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:19:21 ID:iJZg/VI8
内容が詰まった良スレだからな
456192:2006/04/17(月) 01:41:25 ID:BaZaKo9Y
筆が遅くてスミマセン…今日も途中までorz
誰かゼラセ様の様に叱ってください。
457名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 01:49:35 ID:u3bCqx+x
>>456
何をしているのです!途中でかまいませんからうpりなさい!
458192:2006/04/17(月) 01:50:06 ID:BaZaKo9Y
「ま、本当にどうしてやろうかワクワクするのは此方ですけど。」
ヒステリックに怒鳴るアレニアに肩を竦めて見せるルクレティアは、レレイに視線を向けた。
合図と受け取り、レレイは憮然としながらも一礼し、外へと出て行く。
ぎ…と重い扉の音が収まるのを合図に、ルクレティアは口を開いた。
「……私が幽閉される前、陛下に積極的に私の処刑を進言したのは貴女でしたね。」
「はっ!…やはり私怨か」
アレニアは全て見通した様な表情を浮かべ、軽蔑のまなざしを向ける。
「貴様は大局を見据えられぬ小物の軍師だな。…ギゼル様はもっと太陽の紋章の力を使って
ファレナを揺ぎ無い国にしようと御立ちになったのだ!それを私怨で軍を立ち上げて
ファレナに歯向かったばかりか、今度は私怨で拷問か!!」
「いやですね、そんな事位で恨みませんよ?私は“託された”だけですから。」
あっさりアレニアの勝ち誇ったような言葉を否定する――服の合わせに忍ばせていた
皮製の帯を取り出し、アレニアの背後に回ったルクレティアは言葉を続けた。
「ただ、貴女のそのお馬鹿さんな振る舞いで、随分遠回りしたのは事実なんですよね。」
「お、ばか…?」
「そう、お馬鹿さん、です。当然”大局”を見据える事ができる貴女なら解りますよね?」
まるで首飾りでも付けてやる様に、ルクレティアはアレニアの首に皮製の帯――首輪を
巻きつける。散歩用に飼い主が持つ紐も一緒になっており、傍から見れば奴隷が犬の格好を
させられている様だった。
459192:2006/04/17(月) 01:51:04 ID:BaZaKo9Y
「ふふ、お似合いですよ…わざわざ群生諸国出身の方に手配してもらいました。」
「な、なん…」
「ルクレティア様、連れて参りました。」
「ご苦労様。此方も用意が整った所です。」
扉が開かれたそこには、いかにもという風体の兵士達が数人…柄の悪そうな男達四、五人が、
下品な笑みを浮かべて囚われのアレニアを嘗め回すように見つめる。
「よぉ…軍師サマよ、来てやったぜ」
「はい、御苦労様。全力でお願いしますね。」
「なっ……何をするつもりだ!」
「…この状況から読めませんか?」
手に持った縄をくるくると指に絡めて遊びつつ、彼女は楽しそうに続ける。
「捕らえるだけなら芸がないでしょう?アレニア殿には、ちょっとしたお仕置きを
受けてもらおうと思いまして。うふふっ」
「ぐっ!」
ルクレティアはアレニアの首輪に繋がっている紐を、いきなりぐいと引っ張りあげた。
「おいおい、マジかよ…ヤってもイイってよ」
「あの女王騎士に首輪?おもしれぇや。」
「ツンツンした女があんなになるとたまんねぇな」
「オレが初めにブチ込んでやるからな」
口々に卑猥な単語を並べる兵士の視線から逃れようと必死に身をよじるが、ルクレティアが
引いている首輪が喉元に食い込むだけだった。見るな、と途切れ途切れに言うのが精一杯だ。
そんなアレニアを見下ろしていたルクレティアは男達が近づくと同時に、彼女に優しく耳元で囁く。


――女王騎士として、死なせるものですか。


目を見開いた刹那、男達の手が目の前まで迫っていた。
460192:2006/04/17(月) 01:51:51 ID:BaZaKo9Y
******


「っ、触るな!あぅ!!」
乱暴に胸先を捻られ、非難の声をあげるもそれを面白がる男達には通用しなかった。複雑な形状を
している着衣は「脱がし方がわからない」とあちこち裂かれ、性交するには都合の良い穴を
開けられたりと散々だ。胸の形を強調するように裂かれた箇所からは、形の良い乳房がこぼれていた。
四つん這いに綱に繋がれた首輪…自分の状況を認識すればするほど、一層アレニアの
自尊心を傷つけた。
「おら、マタ広げろよ。ヨダレ垂らしてるクセに今更気取るなって」
「誰がっ…っさわるな無礼者!!」
「うるせぇ、喋ってるヒマがあったらしゃぶれって」
下半身を露にした兵士がアレニアの顔に昂ぶった陰茎をぐいぐいと押し付けた。いきなり
性器で顔をなぶられ、アレニアの羞恥心が猛烈に煽られる。
“秘め事”は男女の愛の営みだと教育されてきたアレニアにとって、このような行為は蛇蝎の如く
嫌い、蔑んだ目で見てきた物だった。
「このアマ…」
無理矢理口にねじ込もうとするが、アレニアは頭を振って歯列を割らない。その様子にルクレティアは
諭すように助言する。
461192:2006/04/17(月) 01:53:10 ID:BaZaKo9Y
「アレニア殿。受け入れた方が後々楽だと思いますよ?」
「う、うるさ…んぐっ!」
口答えする隙を狙って入り込んだ肉棒は、アレニアの口腔内をいたぶる。喉の奥まで達するように、
アレニアの髪を掴んで前後させた。
「へへ、ありがとよ軍師サマ…っ」
「それはどうも。」
おどけて応える彼女…人道から外れた性行為を平然と見物するルクレティアに対して、レレイはそこに
踏みとどまるのがやっとだった。確かにルクレティアに無礼な口を利いたアレニアに対して腹を立てて
いたし、散々戦局を引っ掻き回した憎き武将だったが、この仕打ちは。
「レレイさん、大丈夫ですか?」
「は……い…っ」
「ぅぐ、ぇぐっ、ぐっぅうっ…!」
肉棒で喉を突かれ、嬌声からは程遠いくぐもった声が一層大きく上がる。
女でなくても、思わず目を伏せたくなる光景が繰り広げられているが、この場に居る事でルクレティアに
近づけると考えていたレレイは、気丈に頷いた。そうですか、と短く答えたルクレティアはレレイから
アレニア達へ視線を移した。
462名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 01:56:43 ID:iJZg/VI8
どこまでGJなのですか!
463192:2006/04/17(月) 02:00:24 ID:BaZaKo9Y
今日のところはここまで…

>457
ゼラセ様にデレしてもらうように今度は終わりまでうpるよ…orz
464名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:07:02 ID:iKMFWI87
GJ!(*´Д`)

461でアレニア輪姦の横でちゃっかり展開されるルクレティア×レレイを期待してしまった百合好きの俺カイル
465192:2006/04/17(月) 02:10:52 ID:BaZaKo9Y
>464
J( 'ー`)しごめんねごめんね、おかあさんちゃんと違うオチ
用意してあるから、その展開も美味しいと思うけどごめんね
466名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:43:41 ID:Jpd3u4Sw
GJ! ラストのオチまで期待している!
さて、保管庫の方の援護となれば幸いと、前スレの分をまとめてみましたー。

【 part10 】
*21様 21-24,165-170 リオン×王子(和姦)
    363-365,650-656 王子×ハスワール(和姦)

*前スレ932様 32-36,131,157-160 王子×ルセリナ
*お茶様    6-9,42 ベルクート×ハヅキ
*村人D様   52,54-55,
*辻きり(全スレ721)様 60,218,248-250 王子×ルセリナ(和姦)
*ほっけ様   86-90 ドルフ×リオン(陵辱)
*アホで鬼畜様  99-103「桃色スパイス」セシル×トーマス(強姦?)
*115-122様  「雲のように風のように」リューグ→ミアキス(和姦、ゲオルグ←ミアキス前提)
*ウィルボーン(前スレ582)様 130,132,135,137-139 カイル×サイアリーズ
        632-637 ナッシュ×クリス
*304様 本拠地女性陣陵辱
   476-478.538-540,566-572 ハレス×キサラ 陵辱、調教。
     766-767 シュウ×ヨシノ
*310-314様 ベルクート×ハヅキ
*義勇兵様 354,371-372,374-375 娼館 バレリア
      557,559-563「王子の迷い、ルセリナの決意」王子×ルセリナ(和姦)
*354様   413-418「ワタクシの名前はジョセフィーヌ!」娼館、ジョセフィーヌ×シュラ
*七誌様(5-851) 379-382 リヒャルト×ハヅキ(エロなし)
      598-609「あまやどり」リヒャルト×ハヅキ
*群島好き様
388-391,434-438,469-472,503-509,583-586,614-617,641-646,709-712 フェリド×アルシュタート(和姦)
 788-791 王子×ルセリナ(陵辱有り)(次スレへ)
*442様 443-447 娼館、リオン
*アホキチ様 463-466「ビッキーの場合」娼館、ビッキー
       723-725,729 「ミアキスの場合」娼館、ミアキス、エロなし
*592様    593-594,621-622「欲望の秘薬 ベルハヅ編」ベルクート×ハヅキ 
*777-778様 ルクレティア×レレイ 百合、和姦。
467名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:45:59 ID:Jpd3u4Sw
--小ネタ--
70,72-73 「4月1日」 ギャグ。
78    「4月1日」
80    「4月1日」
83    人類最強の男(コピペ変換文)
106   「馬鹿なこと思いついた」ゲオルグ×ミアキス(4月1日ネタ)
206   ゲオルグ
209   露天風呂ネタ
214   かめはめ波
215   かめはめ波でこれを思い出した(幕張ネタ)
217   ジョジョネタ
236   協力攻撃代案
239   サウロニクス
240   ジョジョネタ
241   王子×リムスレーア
259   協力攻撃
261   協力攻撃
262   協力攻撃・ファレナ
319   おっぱお(王子×リオン)
320   胸ネタ(ゲオルグ×ミアキス)
348   恋愛指南
349   王子×ハスワール
350   二太刀いらず?
377   ジョルジュさん
432   じょるじゅ・ぷらいむ
450   協力攻撃〜ファレナ〜
454-455「天サド」(ゲオルグ×ミアキス)
516  14歳(ルウ×シュン、強姦?)
721  ミルク(ミアキス×ベルナデット、ゲオルグ)
750  アル
752  演劇・役者説明
756  演劇「桃太郎」
758  演劇「赤ずきん」(フェリド×アルシュタート)
763  演劇「浦島太郎」(フェリド×アルシュタート・ゲオルグ)
722 
774  武術指南
775  ふともも2
809  リオンと肉まん
812  リオンと牛乳
813  リオンと腫れもの
815  リオンと毒蛇
819  リオンと王子のマッサージ
468名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:48:02 ID:Jpd3u4Sw
小ネタの方はどう纏めれば良いかよく分からなかったので、とりあえず番号と、
目安になりそうなものを上げました。少しでも保管庫の助力となりましたら幸いです。
469名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:50:10 ID:ov7j+60M
>>459
群島じゃなくて群生諸国って…意味が変わるような…まぁ別にいいか
470名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 04:14:49 ID:J3Z3R5ne
>450
正確にはベルナデットの身上調査で
「ゲオルグさんが彼女のことを、サイアリーズさんと同じ立場って言ったことがあるんですが
どういう意味なんでしょうね?」
ベルナデット本人はフェリドが父で王子が甥だって知らないけどゲオルグはわかってるっぽいな。
471名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 06:38:22 ID:TnZJyVUo
リオンが寝たきり生活になって落ち込む王子を慰めるうちに、
ただならぬ関係になってしまうベルナデット、これが生まれて初めての恋。
自分の体を求めてくる王子に応じるかどうか悩んでいる最中に、
パパ上から手紙が届く。

『言い忘れてたが、お前と王子は叔母と甥だ。まかり間違っても恋とかしちゃダメだぞ。
まあ、おまえのようなオクテな娘に、いらん心配かもしれんがなワハハハハ!』

……というのはいかがでしょう。
472名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 06:56:08 ID:K5h1/XG2
>>471
さあかけいますぐ
473名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 07:24:12 ID:aDrKRJrO
>471
な(ry
474名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 07:24:18 ID:1USPMeBL
はやくかかんとじねんじょのとろろかけるぞ
475名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 08:03:15 ID:sTvPkD8Q
俺には王子関係のものを書くのは不可能ということがわかったので>>471がんがれ
476名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 08:49:38 ID:QBuK3inQ
>>471
親父には振り回されっぱなしだなw
477名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 10:32:21 ID:E4+m1/ti
>>472-474
ちょwwヒドスwww
ワロタ
478名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 10:41:04 ID:2uUiNS9F
ここは敢えてゲオルグとルクレティアを挙げてみる
479クレイグ×スバル:2006/04/17(月) 12:28:44 ID:bRvr9K9+
書いてみました。スバルの口調がよくわからなかったです。






スバルは珍しく城内をうろついていた。
「くっそ〜…最近なんかつまんねーんだよなぁ…」
あまり来たことのない塔基部を探検していると、一つの部屋に王子が入っていくのを見かけた。
「お、ちょうどいいや。たまには王子さまでも誘って釣りでも…」
スバルは王子の入っていった部屋へと近づいた。そこには[オボロ探偵事務所]の看板が建っていた。
「王子さま、何だってこんなとこに…」
こっそりと扉を開け、スバルは耳を傾けた。

「……調査報告です」
低めで小さい声の持ち主はこの事務所の長、オボロだ。
「今回はクレイグさんの報告結果ですね。えっと…趣味は釣りなんですが、スバルさんにバレると勝負を挑まれるので黙っていてくれと頼まれました。静かに釣り糸を…〜」
「!!!」
スバルはあまりの驚きと喜びに、小さな胸が高鳴った。こっそりと扉を閉め目をきらきら輝かせながら全速力で庭園へ向かった。



「おい!!」
たまたまその時庭園にはクレイグしかいなかった。
「おや、珍しいですね。何か用でも?」
つかつかとクレイグに詰め寄り、釣り竿を差しだした。
「オレと勝負だ!!」
「…はい…?」
「オレは聞いたんだぞ!あのオボロっていう探偵が団長さんは釣りが好きだって調査報告を王子さまに言っているのを!!」
クレイグは少し冷や汗をかき、オボロに話してしまった事を少し後悔した。
しばらくの間の後、クレイグは浅くため息をついた。
480クレイグ×スバル:2006/04/17(月) 12:29:55 ID:bRvr9K9+
「…確かに私は釣りが好きですよ。しかし君の様に競うつもりは…」
「一回だけでいい!頼む!最近釣りに来る奴があんまりいないんだ。オレ一人でつまんねーんだよ…」
先ほどまでとは打って変わり、急に顔を下に向け落ち込んだスバルを見てクレイグは流石に可哀想だと思ったのか、釣り竿を受け取った。
「一回だけですよ」
その言葉を聞いた途端、スバルは満面の笑みで顔をあげた。
「じゃあ早速勝負しようぜ!!」
クレイグの腕を引っ張り、釣り場へ向かった。


「ただ楽しく釣りをするだけじゃだめですか?」
「ったりめーだ!こんだけ魚がいるんだぜ!勝負だ勝負!」
スバルは久々の勝負で血がたぎっている。
「今回は多く釣った方が勝ち、だからな!」
「はぁ…勝ったら何かあるんですか?」
「そうだな…負けた方は勝った方のいうことを1つだけ聞くってのはどうだ?」
スバルはいつになく生き生きしている。
「ふぅ…本当は勝負したくはないのですが…釣り竿を受け取ってしまった以上受けてたたなければなりませんね…わかりました」
クレイグは再びため息をつき、釣り竿を構えた。
たまたま近くにいたムルーンに開始の合図をしてもらった。
481クレイグ×スバル:2006/04/17(月) 12:32:44 ID:bRvr9K9+
「行きますよー…よーい…スタート!」
合図の瞬間スバルの小舟は魚を追いかけ、クレイグの小舟はその場から動かず釣り糸だけを垂らしていた。
(まぁきっと大した願いではないだろうな…ここはおとなしく負けた方がいい)



「終わりでーす!」
ムルーンは終わりの合図を告げ、庭園へ戻っていった。
クレイグは3分間最初の位置から動かず、魚は数える程度。スバルは調子が良かったのか、小舟に乗せきらないほどの魚を釣っていた。
「ぎゃははははっ!オレの勝ちだな!」
「そうですね。参りました」
クレイグは少し残念そうに笑う演技をし、スバルに聞いた。
「それで私は何をすればいいんですか?」
するとスバルはクレイグの両手を握り、少し恥ずかしそうに言った。
「オ…オレの胸をでかくしてくれ…!!」
「…え?」
クレイグは驚き、自分の耳を疑った。
「前に竜馬騎士の兄ちゃん…ラハルってやつとリューグってやつだ。その2人に聞いたんだよ。団長さんには不思議な力があるって」
「い…一体なにを…」
「ホラ、女王騎士のミアキスさんだっけか?あの人の胸が成長したのは団長さんの力だって…」
釣りをしている時とは別の雰囲気できらきらと目を輝かせながらスバルは言った。
(あの馬鹿2人…!!)
「いや…そんなことを言われても…」
「頼む!ランぐれーにしてくれとは言わない!せめて人並みに…」
ふと、クレイグはスバルの胸元へ目を向けた。
482クレイグ×スバル:2006/04/17(月) 12:33:54 ID:bRvr9K9+
(ふむ…確かに少し小さいが…)
サラシが巻かれたスバルの胸は凹凸がなく、まっ平らだ。
「胸が小さく見えるのはサラシを巻いているからではないのですか?」
「ちげーんだよ!もともとオレの胸は…」
するとスバルはサラシをとき始めた。
「ちょっ…ちょっと待ってください、女の子が…」
クレイグが止める間もなく、スバルはサラシを取ってしまった。
「な?オレのは元からこんくれーしかねぇんだ。ランもサラシ巻いてんのにあんなにでけーし…」
ラフトフリートに住む女性特有のきめ細かな肌に、申し訳ない程度の膨らみが2つ並んでいた。
クレイグは生唾を飲み、スバルの胸をジッと見つめていた。
「そっ…そんなに見つめんなよ!!!流石にオレだって恥ずかしい…わっ!!!」
クレイグは理性がとび、スバルの両腕を掴んだ。
「なっ…なんだよ急に…いてぇじゃねぇか!!!」
「胸を大きくしたいのでしょう?確かにミアキスの胸が成長したのは私の力かもしれません」
「ほんとか!?じゃあオレの胸も頼む!!」
「構いませんが…少し痛いかもしれませんよ?」
「少しくれーなら構わねーよ!!」
「では…」
クレイグはサッとスバルの後ろに回り、膝の上に座らせた。
「なっなんかこの体勢恥ずかしいな…」
「これが一番やりやすいんですよ」
483クレイグ×スバル:2006/04/17(月) 12:36:54 ID:bRvr9K9+
するとクレイグはスバルの脇から手を前に回し、小さな山を大きな手のひらで包み込んだ。
「はっ…はは…ちょっとくすぐってーな…」
ピクン、と体が反応しスバルは体が熱くなった。
「確かに小さいですが…素材は良いみたいですよ。柔らかいですし…」
さする様に胸に刺激を与え続け、時折揉みほぐした。
「っん…なんか胸が熱い…」
「こうやって刺激を与えると胸が成長するんです」
クレイグは山の頂上を指で軽く摘んだ。
「ひゃあああああ!やだよぉ…怖いよぉ…」
今まで感じたことのない感覚に、スバルは涙目になっていた。
「ふむ…スバルさんも女の子らしいところがあるじゃないですか。可愛いですよ」
「ばっ…からかうんじゃねぇ…あぁぁぁんっふぅ…」

クルリとスバルを向かい合わせにして、クレイグは小さな山へ顔を近づけた。
「わっ…っっっ!!!!んっ…ひぃああああああっっ!!」
小さな山へ吸い付き、頂上を舌で転がした。
「やめっ…もう…っはぁはぁ…っんやぁ…」
スバルの抵抗を気にせず、クレイグはただひたすら山へ刺激を与え続けた。
「なんかっ…あぁっ…へっ…んな…のが…」
「おや、もうイキますか…」
スバルは震え始め、クレイグはそのまま頂上をいじり続けた。
「んああああ!!っくぅぅぅぅっっっ!!!」
ビクンビクンと体を跳ねさせ、スバルは達してしまった。グッタリとクレイグにもたれ掛かり、そのまま気を失ってしまった。
484クレイグ×スバル:2006/04/17(月) 12:38:38 ID:bRvr9K9+
「気を失ってくれて良かった…この先に進むのは気が引ける…痛い思いはさせたくないしな」
クレイグはスバルの部屋へと抱えていった。






「スバル殿、まさか実行してないよなぁ?」
「リューグ…あれだけ話を大きくしておいて何を今更…」
「だってよ、ミアキスの胸が成長したのは初めての相手が団長だったからだと思うぜ、俺は!ラハルもそう思わないか?」
「ああいうのは遺伝的なものだと俺は思うが…」
「でもこれだけは言えるぜ。団長は絶対ロリコ…」
「言うなリューグ。それは言ってはいけない」
「…そうだな」







終わりです。前置き長すぎました、すいません…orz
485名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 12:58:22 ID:cThpKone
組み合わせが新鮮GJ乙!スバルかわいいよスバルハァハァ
しかし団長ってやっぱり…
486名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 13:21:56 ID:p1WzQdEH
団長は下はリムから上はラージャまでいけます
487名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 13:47:37 ID:VDYbrfIF
ちょWWWWW
団長もスバルもテラモエスGJ!
ハァハァハァ…ゴフッ
488群島好き:2006/04/17(月) 14:22:39 ID:nW5zU7ky
やっぱりスバルはかわええなぁ…。たまらんなぁ。

そして>>318からの一応続きです。王子×ベルナデット・ミアキスもの。
ただギャグっぽいのや、キャラクターのイメージを激しく損なっていますのでご注意を。
489群島好き:2006/04/17(月) 14:23:21 ID:nW5zU7ky
「フゥー、フゥー、ゴハァー、……ふぅ、はぁ、流石に疲れましたぁ!でもいい汗かきましたよぉ!」
二時間後…、紋章の効果が切れたミアキスはそれまでとは別人のように爽やかに言う。
まるで下水に繁殖したナメゾンビの大群を駆除して満足した時のように爽やかに、ええ、それはもう。
「…あれ、王子ぃ?どこ行っちゃったんですかぁ?王子ぃー、王子ぃー?」
「あの…ミアキスさん、下…です」
安全を確認したのかようやく寄ってきたベルナデットがミアキスに言う。ちくしょう、今まで隠れてやがった。
「へ?なぁんだ、そんな所にいたんですかぁ。でも駄目ですよぉ?
 女性のスカートの中を覗こうなんてぇ。でもぉ…これ見せパンですよ。ほらほら、見えますかぁ〜」
チラリチラリと絶妙の所でスカートをひらひらさせる。くっ、そうとはわかってもつい目がいってしまう。体が動けば反撃出来るのに。
「も……だ、め…からだ…うごか、な……たす、け……」
耐えるんだ、僕!今は伏して待つ時だ!
「あらぁ〜、少しやり過ぎてしまいましたかねぇ?」
「ミ、ミアキスさん!のんびりしてる場合じゃありません!部屋に運びましょう!」
ああ…頭にベルナデットさんの胸が当たってる…ちょっと幸せ。

「ふふ、本当に動けないみたいですねぇ〜。王子可愛いですぅ!」
僕にはミアキスが悪魔に見えるよ、ハハッ。
「やっぱりぃ、まだまだ可愛いお年頃ですよねぇ。そうだ、リオンちゃんもいない事だし、悪戯しちゃいましょう!」
「はぁ!?ミアキスさん、何を……きゃああっ!!」
あれ、何か下半身がスースーしますよ?ベルナデットさんが顔を真っ赤にして手で隠して、でも指の間からチラチラ見てますよ?
「王子の三節棍のご登場ですぅ!あれ…まだションボロリンしてますねぇ?」
え?僕の三節棍?アハハ、息子さんが顔出してますよ、悪戯ってこういう事かぁ、アハハ。
「う〜ん、やっぱり折れたりはしませんねぇ」
折れたりしたら大変です!一大事です!
「そうだ、ベルちゃん、こっちこっち……えいっ!」
「きゃあっ!ミ、ミアキスさん!?何をする、んあっ、やめっ…」
何が起きてるのでしょう。顔を捻るとそこには年頃の女性がキスをしながら、胸を揉んでいるではありませんかっ!
「んふぅ…ほらぁ、ベルちゃん、王子の暴れん棒が直立してますぅ!」
「ああっ、凄い…あんなに大きくなって…」
そりゃそんなもの見せ付けられたら大きくもなりますっ!
「ほらほら、殿方があんなになったら楽にして差し上げませんと。ベルちゃん、やり方分かりますよねぇ?」
「は、はい。では殿下…失礼致します……んぐっ!」
咥えられちゃいました。ベルナデットさん、貴女、こういう人だったんですか?
490群島好き:2006/04/17(月) 14:24:03 ID:nW5zU7ky
「う……や、め……きた、な…」
「うふふ、王子ぃ…そんな女の子みたいな事言ってぇ。女性をその気にさせるのが上手いですねぇ…ぺろっ」
玉と竿の同時攻撃ですか。ああ、そんな、こんなの逆らえる訳ないじゃないですか。
責められ続けて快楽が上ってくる。
「ちゅばっ、んぐっ、すごぉい…こんな長くて太くて…咥えきれない、じゅるっ!」
「ふふっ、ベルちゃんすっかり、その気ですねぇ。王子ぃ、ちゅっ、こっちもパンパンになってきましたねぇ?」
「あ、あ、で…出る…」
もう限界です、教官。こんな美人と顔は可愛らしい二人に責められて耐えられません。
「だ・め・ですぅ」
ぎゅむっ
「あぐうあっ!」
「まだ出しちゃ駄目ですぅ。もっと堪能しないとぉ…」
狩人がいる。この目は狩人の目。自分の暴れん棒が手で握られますます暴れる。
「ベルちゃん、あれしましょう。二人で味わうにはあれが一番ですぅ!」
そう言って始まったのは男なら誰でも一回は想像するもの。ええ、女性が二人いる訳ですから。つまりは、
「うああっ!?な…これ…は……うあっ!」
二人の胸による左右同時のパイズリでした。フニフニと、柔らかな弾力が暴れん棒をしごく。
少しミアキスのほうが物足りないかな?
「ふふっ、どうです、王子ぃ?こんな美人に挟まれる感触は?気持ちいいでしょう〜」
「んんっ、はぁ…硬いのが暴れてます…、ひゃあっ…乳首が乳首と擦れあって、すご、いですっ…」
「ふあっ、こ、これ凄いですぅ!ビリビリってきちゃいますぅ!」
身体的な快楽も勿論、そして視覚的な効果も抜群。ぬちゃぬちゃと唾液も零れ、潤滑油となる。
そして乳房で包むだけでなく、二人の舌が断続的に亀頭を襲う。
「むちゅっ、ふああっ、王子ぃ…ベルちゃあん…ちゅる、じゅぱっ…」
「あはぁっ、また、びくって…殿下、気持ちいいですか……ミアキスさんも…ちゅばっ…」
胸を支えてしごき、ミアキスとベルナデットは濃厚な口付けを交わす。熱気は最高潮となり、
「うあああっ、で、出るっ!!」
一度せき止められたそれは、噴射となって二人の顔に、胸に降り注ぐ。
「ひゃんっ、すごいですぅ…こんなに、いっぱいぃ…ぺろっ…ふふっ」
「あふぁっ!こ、これが男の人の…苦くて、熱い……」
射精の疲れに、ベッドに倒れ込む。ボウッとした視界では二人はお互いにかかった精液を舐め取っている。
それをみて興奮しない訳はないが、いかんせん体力は限界だ。体が動かない。
父さん、母さん、もう休んでいいですよね…。僕は貴方達の部下に犯されました…。
491群島好き:2006/04/17(月) 14:24:40 ID:nW5zU7ky
「馬鹿者っ!ここで休んでどうするっ!」
突然声が聞こえたと思えば、目の前には今は亡き父、フェリドがいる。
「あれ?父さん?……ここ、あの世?」
そっかー、死んだのかー、と至って冷静に考える。
「違う、違うぞっ!いいかファルーシュ、ここがどこかなどどうでもいい!お前は何をしているっ!!」
あれ?僕、何で怒られてるんだ?
「お前は、お前というやつはあんな痴態を見ておきながら休むというのかっ!嘆かわしいっ!
 いいか!あんな状況を見た男がすべき事はただひとぉーっつ!!襲ってしまえっ!」
「そんな、身も蓋もない…」
「いいーやっ!よく考えろ!あんなたわわに実った果実にしゃぶりつかんでどうするっ!
 俺なら、俺ならっ!たとえ死の間際であろうと齧り付くぞ!!」
「血涙流して力説すんなよ…」
かつての女王騎士長のご高説は続く。
「かたや群島の海が作り上げた乳!」
「やっぱ乳好きなのか…」
「かたや童顔の、年に似合わぬお子様な体系!」
「殺されるよ…?」
「この対極にあるものを同時に頂けるというのに、お前はまだ休むと言うのかっ!!
 俺は究極の乳のアルを手に入れた!だがおまえはまだ若い。色々知ってもいいんじゃない?」
「おい、何で最後はおとなしめに言うんだ?」
「俺はアルの乳に吸い付いている時が至福の時だった…」
「両親のそんな話は聞きたくない…」
「たとえお前やリムが生まれても俺も一緒に吸い付いたものだ…」
「ぎゃああっ!やめろ!今すぐ話をやめろっ!」
「いいか、ファルーシュ!乳には夢が詰まってる!男の希望が詰まってるっ!」
「人の話を聞けぇーっ!!」
「たとえ大きくとも小さくともっ!今、あの二人は吸い付いて欲しいと思っている!いや、間違いないっ!!
 だからな、女性の望みを叶えるのは男の本懐ぞっ!!行けっ!襲え!」
「うわー、最後の少し前のまともな話が台無しだー」
話が終わったのか、近付いて肩に手を置かれる。
「お前は俺の息子だ。信じているぞっ!」
「嫌な信じ方だ…」
そしてフェリドの姿が消えていく。光の粒子となって。
「と、父さん!」
「俺はいつでもお前を見守っているぞ……」
涙が出た。内容はどうあれ父は僕を心配してくれたのだ。ならば僕がやるべき事は一つ。
「あ、そうそう。ベルは俺の妹らしいから、気を付けて扱ってくれよ?」
「さっさと消えろぉーーっ!!感動が台無しだぁーーっ!!!」
492群島好き:2006/04/17(月) 14:26:22 ID:nW5zU7ky
とりあえずここまで。あと一回ほどです。また明後日ぐらいに。
493名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 14:55:16 ID:kqg4fjx3
なんか最近投稿してる香具師かまって君な厨房多すぎじゃね?
494名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 15:28:00 ID:2uUiNS9F
君が投下して構って君じゃない職人の見本を見せれば良いよ
495名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 16:15:54 ID:+ojcgryv
>>492
おっきして待ってます
4966スレ970:2006/04/17(月) 16:30:14 ID:y/YJWY2K
>>488
gj!ツッコミ王子も楽しいですねw

投下します。坊ちゃん×ビッキーです。時代設定は捏造です。
497遠い未来に:2006/04/17(月) 16:31:59 ID:y/YJWY2K
城の大広間で、鏡に魔力がこもったのを感じた。
ああ、リーダーさんに渡した手鏡が発動したんだ。
急いで帰還魔法を唱えなきゃ!えーと…あれ。呪文を忘れちゃった。ま、いっか。
あれ、そう言えばこの鏡っていつからここにあったんだろう?
私、持ってきてないのに。あ、今はそんなこと考えてる時じゃないっけ。
「えいっ!」
私の方も鏡に魔力をこめる。パァッて鏡が輝いて、リーダーさんと仲間達が鏡から現れた。
「ただいまビッキー。」
「おかえりなさーい。あれぇ…?その人は。」
頼もしいリーダーさんと仲間達。行くあてもない悲しい身の上の私をこのお城に
かくまってくれる優しい人。今日も新しい仲間さんを見つけてきたみたい。
でも、今日の人は何だか違っていた。赤い服、緑のバンダナ…あっ、この人は!
「ああ、新しい仲間だよ。といっても本拠地にいてくれるわけじゃなくて、
助っ人として参加してくれるだけなんだけど、強力な紋章を」
リーダーさんが説明してくれてるんだけど、そんなの関係ないみたいにその人が
こっちに歩いてきて、いきなり私をぎゅっと抱きしめる。細く見えるんだけど、
力はとっても強くて、でも気持ちよくて温かい。この感覚も久しぶり。
「久しぶりだな、ビッキー。いや、もしかしたら君にとっては昨日のことかもしれないが。」
「昨日?ううん、昨日じゃないよ!私、ティルさんとずっと会えなくて寂しかったんだから。」
久しぶりに会った私の恋人は、何だかすごくひどいことを言うから、ちょっと腹がたった。
この前の戦いもこの前の戦いも、きっとティルさんが来てくれると思って
ずっと待ってたのに、ティルさんは来てくれなかった。
左手で私の腰をかかえたまま、右手で私の髪をなでるみたいにすいていく。
私のご機嫌をとる時の動き。そんなんじゃ誤魔化されないんだから!
498遠い未来に:2006/04/17(月) 16:33:17 ID:y/YJWY2K
「そうか。すまんな、寂しい思いをさせて。
僕とどれぐらい会えなかったか、思い出せるか?」
「えーとぉ、えーと…ティルさんと最後にあったのがハルモニアで、
無名諸国で2年と、ゼアラントで1年ぐらいいたから…3年も会えなかったんだ!!」
「そうか、君は『その時』のビッキーか。僕も寂しかった。
しばらく北方大陸では戦いが起きなかったから、43年も君を捜し歩いたよ。
手っ取り早くソウルイーターで戦乱を起こそうかと思ってしまったくらいだ。」
「43年?じゃあもうティルさんおじいさんになっちゃったんじゃないの?やだぁ。」
おじいさんと恋人だなんて嫌だな。でも、そんなに長く私を探してくれてたんだと思うと、
嬉しかった。この前会いにきてくれなかったことは、許してあげようかな?
「ふふふ、テッドの年齢は超えてしまった。だが、まだ肉体は10代だぞ?」
そう言うと、ティルさんの顔が近づいて、私の唇をペロって舐めた。
いきなりだからちょっと驚いてたら、今度はそのままキスされちゃった。
軽いキスだったけど、ちょっと恥ずかしいな。リーダーさんに見られてる。
リーダーさん、何だか金魚みたいに口をパクパクさせてた。
私がリーダーさんのことを見ているのに気づいたのか、ティルさんも振り返る。
「軍主殿、どうやら私の目的は果たせそうだ。君の目的が果たされるまで、
このティル・マクドール、力を尽くすことを誓おう。」
「は、はぁ。」
「それじゃビッキー、また後で。」
見られてることとか全然気にしてなかったみたい。
私からもあっさり離れて、ひらひらと片手を振ってる。
499遠い未来に:2006/04/17(月) 16:34:31 ID:y/YJWY2K
「ええっ!?せっかく会えたのにすぐどこか行っちゃうの?やだよー。」
3年も待ったんだもん。色々話したくなることもあるよね?
「何、ちょっとこの城の施設を紹介してもらうだけさ。終わったらすぐ君のところに行く。
じゃあ軍主殿、案内してもらえるかな?」
「あ、はい。この城は結構複雑ですから。ご案内しますよ。」
「えー、私でも案内できるよ?もうこのお城のことなんか知り尽くしちゃってるんだから!」
「いや、こういうことに関してだけはちょっと君のことは信用できないからな。」
「ええーー!?」
ひどい!私、テレポートでは失敗しちゃうこともあるけど、自分が住んでるところで
迷ったりなんかしないんだから!階段を下りたら鍛冶屋さんで、その隣に音師さんがいて、
その先には…あれ?誰がいたっけ?
思い出すためにちょっと考えてたら、その間にティルさんとリーダーさんは
歩いて先の方まで行ってしまっていた。ひどいなぁ。
「ところで軍主殿、当然もう風呂担当の宿星は仲間にしているな?」
「え?ああ、はい、しばらく前にお風呂作ってもらいましたけど。」
「そうか、上出来だ。ちなみに、この規模なら混浴が…。」
「え?はぁ…それは……でも規約では…」
「堅いこと言うな…真の…」
「えぇっ!…わ、わかり……貸切は…一時間!?…無理!…」
途中から聞こえなくなっちゃったけど、なんだか、ティルさんがすごくうきうきしてた。楽しそう。
私も、ちょっと楽しい気分になった。
時々会える人もいるし、ジーンさんとはいつも会えるけど、
やっぱりティルさんと会えると特別嬉しいから。
500名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 16:35:00 ID:ov7j+60M
>>493
投下する人ってのは少なからず構って欲しいと言うか、自分の書いたものを見て欲しい、喜んで欲しい、褒めて欲しいと思ってるものです。
まぁそうでも無ければ貰える物も無いのにモニターを睨めつけながら延々と文字を打ち込んだり、わざわざこんな所に投下などしません。
そういう気持ちが厨だって思うのなら、貴方はこんな掲示板では無く、書き手の気持ちが載っていない普通のSSのあるサイトを見て回ったほうが良いでしょう。


と、元書き手が言ってみる
501遠い未来に:2006/04/17(月) 16:35:57 ID:y/YJWY2K
一日の終わりはやっぱりお風呂が一番だと思う。
今日も、リーダーさんはティルさんを連れてきた後も交易で色々回って、
私も魔法をいっぱい使って疲れちゃった。ゆっくりつかろうっと。
お風呂に着くと、番台のお風呂屋さん(名前はド忘れしちゃった)が、
なんだか悲しい顔して話しかけてきた。
「あ、ビ、ビッキーちゃん。今日は女湯は開いてないんだ、こらえとくれ。」
「ええー!?そんなぁ…。」
やだなぁ…せっかくティルさんだって来てくれたのに、お風呂に入れないなんて。
「あ、だ、だけどね。混浴の方は開いてるから。そっちに入ってくれるかい?」
「なーんだ。入れるんだ。良かったぁ。でも、混浴ってちょっと恥ずかしいな。」
「だ、大丈夫大丈夫。誰も入っちゃいないからさ…誰も。ささ、入っといでよ。」
なんだかよく分からないけど、お風呂に入れることは嬉しい。
お風呂屋さんはなんだかいっぱい汗をかいてたけど、お風呂上りなのかな?
脱衣所でローブを脱いで、ドアを開けたら、湯気でもわもわして黒い空しか見えない。
寒いから、お湯をさっと体にかけて、すぐに湯船に入ることにした。
「んーあったかい。」
「ああ、それに柔らかい。」
「うひゃぁっ!?」
いきなり後ろから声が聞こえて、しかもいつの間にか体を触られてて、
私はびっくりして叫んじゃった。湯船に声が響く。そのまま逃げようとするけど、
後ろから伸びてきた手は逃がしてくれなかった。
「あはは。ごめんごめん、びっくりさせて。」
「〜〜!!ティルさん〜!ひどいよー!!」
聞こえてきた笑い声は、恋人の声だったからちょっと安心はした。
だけど、伸びてきた手は私の体を触り続けてる。胸も。
「君のことを待っていた。」
「待っててくれたのは嬉しいけど…お風呂にはゆっくり入りたいよ?
それに、誰か来ちゃったら恥ずかしいよ!!」
「大丈夫、人払いはしてある。それに、僕の方はゆっくりできないほど君に飢えてる。」
なんだかすごく恥ずかしいことを言われた気がしたんだけど、
そのことを考える前に、耳たぶをかぷっと甘く噛まれた。
502遠い未来に:2006/04/17(月) 16:37:11 ID:y/YJWY2K
「ひゃっ…ティ、ティルさん…。」
「君の声も姿も体も瞳も、ずっとずっと探し続けた。」
腕にかかる力が強くなって、私の体は湯船の中でティルさんの体にもたれかかるみたいに
ぴったりくっつけられる。ティルさんの意外と熱い胸板が背中に当たる。
それと、その…何度も感じたことのある、固いものがちょうど私のお尻に当たってる…。
「戦いが起こったと思ったら108星の集まるものではなくて、腹いせにソウルイーターで
全部飲んでやったことだってある。だけど、そんなものでは満たされない。」
ティルさんの手が、私の乳首を弄ぶ。くちゅくちゅ優しくつまんで、
その度に、恥ずかしいとかそういうのがどうでも良くなる気持ちよさが体に伝わってくる。
股の間が、段々熱くなってくるのを感じる。お湯の熱さのせいだけじゃない。
「はぁん…ティルさん…気持ちいいよ…。」
「もう僕には何も残ってない。君以外。知り合いはみんな死ぬかさっさと紋章を
誰かに渡して逝ってしまう。僕は誰にも渡せないというのに。」
熱い、誰かに触って欲しいと思っていたところを避けるように、その周りだけを
ティルさんの手が触っていく。ふとももを触られるだけでは物足りない。
おかしくなってきちゃいそう。
「ティルさぁん…ねぇ…触って?」
振り返る。声だけでティルさんだとわかってたけど、目の前にあるのはやっぱり
ティルさんの顔だった。会ったときから変わってない顔。綺麗な金の目。
「…君はやっぱり反則だな。何度会っても、君のよがる顔を見ると無茶苦茶に
犯してやりたくなる。初めてあったのは、もう300年も前なのにな。」
ふとももを触っていた手が、一番気持ちいいところを直接触ってくる。
503遠い未来に:2006/04/17(月) 16:38:05 ID:y/YJWY2K
「ひゃぁぁぁ!」
電気みたいなのが体を走って、何もかもがどうでも良くなってきちゃう。
もっと触られたい。無茶苦茶に犯されるなら、犯されてみたい。
「もっと啼いてくれ。何十年と聞いてなかった分、頭に焼き付けたい。」
首筋にキスを落とされて、跡が残っちゃうくらいに強く吸われる。
一番気持ちいいところをつまんでいた手がちょっと止まって、
ゆっくりと、ティルさんの指が私の中に入ってきた。
「あ、あ…入ってきてる…はぁ、ああん!」
指は一本だけで、そんなに苦しくはなかったけど、一緒にお湯が入ってきちゃう。
気持ちいいのと熱いのが私の中で混ざる。そこだけじゃなくて、キスをされるところも、
優しく揉まれている胸も、体中が熱くて気持ちいい。
そのまま気持ちいいところの向こうの遠いところに飛んでいけそうな気もしたけど、
なんだかちょっと熱すぎる。お湯に溶けていっちゃいそうな気がした。
「ティルさん、私ちょっと、変になってきちゃった…。」
不安なことをティルさんに伝えたら、ティルさんは私のおでこにキスを落として、
手の動きを止めちゃった。やめちゃうのかな?やめて欲しいんじゃないのに。
「変になられるのは嬉しいんだが、ちょっとのぼせてきちゃったみたいだな。
仕方ない。続きは部屋ですることにしようか。我が生と死を司る紋章よ…。」
私がいつも使う緑色のワープの光とはちょっと色が違う、なんだか黒っぽい光に
包まれて、私はどこかへ運ばれていくのがわかった。でも、ティルさんと一緒だから
怖くはなかった。向こう側が見えるほど透き通った黒で、ティルさんと同じ色だった。
5046スレ970:2006/04/17(月) 16:39:00 ID:y/YJWY2K
とりあえずここまでです。

それと、まとめサイトの管理人さんにお願いなんですが、
「王の手の中」は消しておいてください。陵辱物は書けませんでした。
505名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 16:44:37 ID:ov7j+60M
>>504
す、すまん、割り込みしてた。ちゃんと確認してからカキコすりゃ良かった。

6スレの時の人か。久しぶりにGJ!戦争ごとソウルイーターで飲み込んだとか怖いな1主
506名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 16:52:37 ID:LnbdBs82
ビッキー=天魁星キラー
507名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:08:53 ID:iJZg/VI8
GJ!
508名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:13:29 ID:RVl04wX/
>>493
大目にみてやれ
トリップってなんだ?みたいな真性厨はイラネけど他の人はまだいいでしょ
509445:2006/04/17(月) 17:21:24 ID:yY5LD841
>>500
俺も同じ考えですよ
投下してる神を神と認識できないやつは今すぐキエロ

アレニアタン萌えた、オチが軍師アレニアタンになるのか
レレイアレニアタンになるのか楽しみですよハァハァ
スバル可愛いよ貧乳でも十分可愛いよハァハァ
王子ベルミアもビッキータンもすべからくGJ!!
510名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:23:11 ID:yY5LD841
スマソ番号消し忘れた…
511名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:36:03 ID:8WyAmlLo
>>509
俺は投下した事のある身分で、自分の見解だがキエロと言うのはいいすぎでは?
やっぱ書き手にも、守らなければならない暗黙の了解があるし、読み手書き手両方
がマターリやっていくにはそう言う事を知ってなければならないと思う。
なんか、自治厨みたいな分になってスマン。
512名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:37:08 ID:8WyAmlLo
ぐはっ、吊って来る…。分→文
513名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:37:57 ID:dTJhZ/DJ
叩いていい奴が居るわけでもないから
大人の対応をしよう。大人が来る板なんだから。
514名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:41:05 ID:dIM0mxzL
恐ろしい坊ちゃんだ…GJ。
しかしどの辺がかまって君に見えるのかよくわからんな。
515名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:50:13 ID:ov7j+60M
>>511
>>509は投下してるとは書いてないぞ。まぁ、>>509は俺と同じ考えと言いながら消えろ、と言ってるが、それは言い過ぎだろう。
一応俺は書き手はこういう気持ちを持ってるってことを書きたかっただけで、文句言う香具師は消えろとは思っていない。
ただ、書き手の気持ちが厨臭いと思うんなら>>500に書いてる通りか、胸の内にしまって置くだけにして欲しいと思っただけだ。

争いの火種になるような事書いてスレ汚しだな。余計なこと書いてしまったな…すまんかった
516名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:57:43 ID:rnGtqvsq
>>504
GJ!ビッキーたんハァハァ

もういいじゃん。こんな事ばっかり話してたら職人がいなくなる
517名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:59:14 ID:RDFPFU16
書き手は注意書きと投下終了だけ書いておけば問題なし
518名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 18:25:01 ID:RL/Fpkl1
書き手の雑談も読み手の愚痴も
気に入らない発言はスルーが基本
こんな事があるたびに討論してたら無駄にレスを消費してしまうし
何より神達が作品を投下しにくいだろう

以下チラシの裏
それより最近個人的に気になるのが
作品の分割。
前編後編くらいの二分割、長編ならもっと分けても問題ないけど
あまり小出しにされると読み手としてはちと辛い。

行き詰って途中投下、皆の反応もらって元気でたから続き書く、
みたいな心情も解らなくはないけど
もうちょっと頑張って欲しいなと思う読み手のワガママ。

ごめんね、長文になっちゃってごねんね

519名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 18:38:59 ID:7kiwPfXo
キエロって大人の発言じゃないな
1のユーバーレベルだな
520名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 18:42:50 ID:dTJhZ/DJ
>>519
そうはいかないワン
521名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 18:57:04 ID:6PbaOqPo
陵辱が書きたい。
書きたいけど、和姦もので行き詰ってるとこだから他のに手を出すわけにいかない…遅筆だから。
しかも今書いてる話ってエロがオマケ程度しかないんだよなぁ。
つくづく和姦は苦手だと実感した。

ただの愚痴でした。
522名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:08:29 ID:yoL7i4c/
>>521
 いいんじゃないかな、書いて。不完全燃焼な状態で作品書くより、
書きたいものを書きたいときに書いてしまった方が良い気がする。
 ただ、途中まで書いて投下するのは、読み手も混乱してしまうだろうから、
書き上げて投下すればいいと思うよ。

 色々挑戦すれば、自分の得意分野や好みも明確になって、それが作風に繋がると思うし。
と書くことを煽ってみる。
523名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:55:19 ID:Ktn2f6ku
愚痴に便乗。あんまり長くなると投下するの躊躇うんだ。
だから分割して投下してる。反応見てるとかじゃなくて。ただそんだけ。

ここには勉強する気持ちで投下してるので、反応が薄かったりなかったりでも、
それは自分のレベルの問題だと思ってるので気にしない。
自分のサイトで見せるよりここの方が忌憚のない感想もらえるし。
指摘もらえたらそこに気を付けてまた書いて投下する。これが楽しい。
レベルの向上にもつながると思うし。
まあ、中には真性の感想クレクレ厨もいるんだろうけど。
524名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:57:34 ID:Ktn2f6ku
ごめん話蒸し返したorz

ところでキャザリー物が読みたいんだがどうだろう。
挑戦してみたがネタはないしエロに入らないしで挫折。
525名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:57:56 ID:qbDwpD8W
誰か…王子×スバルを…書いてくれ……。
526名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:00:48 ID:dIM0mxzL
>>524
考えてみたことはあるが、どうもキャラがうまくつかめなくて難しいんだよな。
ルクレティアとの絡みとかそっちの方向ならなんとかなるのかもしれんが、
俺は百合書けないし。
527名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:01:28 ID:mGdAVeRV
スカトロってナシですかねぇ?
528名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:03:39 ID:y/YJWY2K
>>525
その思いをキーボードにぶつけるんだ!
529名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:12:40 ID:AIaXuwlI
 流れにのって自分も読みたいものをリク。
誰かリヒャハヅ書いてくださいお願いします。自分で書いた話だと、
当たり前だけれど話の筋が分かってるから読み手として楽しむことが出来ないんだよー。
530名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:18:50 ID:dTJhZ/DJ
>>529
それはあれだ。
自分がリヒャハヅを書く→それを見た職人さんたちがおお(・∀・)イイ!とおもう
→俺もリヒャハヅ書こう!という人が出る、かもしれない。

私はちょっと前に、あんまり支持者がいないであろうカプものを投下したんだが、
その後、ちらほらそのカプを書いてくれる職人さんもあらわれて、
私だけの影響とは思わないけども、「ああ、これもアリなのね」と思ってくれる人がいたんだなとちょっと自惚れてる。
いい作品とか、ネタだけでも見れば、「ああよし書こう」と思う人がいるはずさ。

というわけであなたの書いた作品なるものを投下するといい
531名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:25:55 ID:6PbaOqPo
>>522
うーむ、確かに書きたいモノを書いた方がストレスも溜まらん気もしますね。
和姦もうヤダ!って気持ちになった時に平行して書いてみようっと。
dクス

>>527
好きな人が少ないのを覚悟して、しかも投下前に必ず注意書きを入れるなら、別にいいんでない?
おしっこ程度ならありって人もいるだろうし、全くダメ!って人もいるだろうし…
何でもありの人もいるかもしれない。
532名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:34:36 ID:AIaXuwlI
>>530
 ごめんよ、説明不足だった。もう書いていて投下済みなんです。
 でも意見ありがとう。構想がまとまらなくて保留状態だったんだけど、
気分切り替えながらゆっくりともういちど構想を練ってみるー。
533名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:42:02 ID:cdbRK5S6
幾多のスレで何度も見た光景
534名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:54:19 ID:Q7SfhS+w
スバルとランが王子を逆レイプする展開キボンヌ
535名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:55:35 ID:dTJhZ/DJ
>>534
頼んだ
536名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:56:02 ID:eOsdikQf
>>534
うっわ、ありそうで嫌だ。まざまざとシーンが頭に浮かんだよ。
自分に文才がないのがカナスィ
537名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 21:00:59 ID:TnZJyVUo
>>534
たぶんそれ、
最初はフツーに「おんなのみりょく」とかで張り合って王子の取り合いになってたのに
結局ふたりともアプローチの仕方分かんなくて
「めんどくせえ!とりあえずひん剥け!!」みたいな。
538名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 21:06:49 ID:6PbaOqPo
>>537
うは、その展開いいな、ありそうw
539さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/17(月) 21:29:39 ID:MJJQd8GS
一つ質問。
アルママンたちの母親であるファルズラームの旦那と、サルムの関係って何か記述あったっけ。
バロウズ出身ってあるんだけど。
540名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 21:36:48 ID:Y94XccNw
>>496
ビッキーテラカワイス! 
誰も知り合いいなくなって、ビッキー探し回ってる
坊ちゃん、ちと気の毒だけどそれそれでロマンだなあ。
続きも楽しみにしてます。
541名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 21:57:41 ID:AtTTvj6S
>>525
スバル×王子
なら今書いている途中なんだが…
なにぶん書くのは初めてだし、ギャグだらけになってしまって肝心のエロ部分が……

まあ、期待せずに待っててくれ
542さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/17(月) 22:48:57 ID:MJJQd8GS
えーとユーラム続き行きますよー?いいですかー?
543さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/17(月) 22:54:26 ID:MJJQd8GS

 がちゃん

勘違いをされないために、だれにも見られないために部屋に鍵をかけ、それで、どうしよう、と思う。
毛布のストックはまだある。
着替えのストックは…ない。
元々自分たちが運び込んでしまったのだ。
男物の着替えなんかあるわけがない。
ここにいる、男性となるとラハルが思い浮かんだが、たまに兵舎内でも女装をしているので無理だろうと思った。

風邪でも引いたのかもしれない。
ユーラムの体は汗をかいて、しかも寒がっている。

着替えさせなくてはならない。
544さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/17(月) 22:55:37 ID:MJJQd8GS
ランはユーラムにかけられていた布団を剥く。
そして、その体を見る。
がりがりにやせたその姿。
少し前、医師がいたときにも見た姿だ。
「みんな。希望を抱いているのに…お前だけ…」
戦争が、戦いが終わったのに。
やっと貴族の言いなりにならないでもすむ状況ができたのに。
みんなが希望を抱いて、あかるいほうを見られるようになったっていうのに。
なのに。
なのに。なのに。
この男は…

「がんばってる。間違ってるのかもしれないけど。けど…がんばってる。
 全部の人の悲しみを。
 全部の人の嘆きを。
 全部の人の苦しみを。
 この人は…受け入れようとしてる。この男は。」
フェイレンは、呟きつつ、色々思っている。
こちらのほうはある意味複雑。
ロイのこと。
ロイにこの男が、余計な頼みごとをしなければ、まだ山賊だったかもしれないけど、
ロイと。兄と。自分と。それなりに楽しい日々だったんじゃないかと。
けど、今のこの男の姿を見て。何もいえない。
違う。
何かが、決定的に違っていたのだ。
あの城にいたほかのみんな、そして、この男は。
545さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/17(月) 22:56:08 ID:MJJQd8GS
「…フェイレン?提案があるんだけど」
「……?なに?」
「あの…さ。
 男をあっためるときって、人肌がいいって聞いたことがあるんだけど。
 いや、あのさ。チサトさんにさ、あの城で聞かせてもらった話があったんだ。
 無人島に男と女二人がボロ船で流れ着くんだけど、女を島まで運んだあとに男は力尽きちゃって。
 がたがた震える男に暖める方法がなくって自分の体温を使おうとしたら同じ船で密航していたネコボルトに見つかるって話。」
「っていうことは、誰か乱入するんじゃ?」
「だれが?」
「ミアキスさん」
ランの疑問にフェイレンは即答する。
やりかねない。
ランはそんなふうに思いつつ深く息を吐く。
けど。
「他に方法はある?」
「…何か飲ませるとか…」
「調理場を使うのは…ねえ。バレそうだし。ここ一応、女部屋だよ?
 男を連れ込んだってばれたらそれはそれで…」
「ニックに口止めしておいたほうがよかったかもね。」
546さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/17(月) 22:56:39 ID:MJJQd8GS
…まあいいや。
その辺の懸念をランは放棄した。
「女は度胸。」
そういって、ランは服を脱ぎ始める。
身につけているのは元々、ラフトフリート時代に来ていた服。現在は私服扱いのそれ。
少々寒かったりする。しかしその辺も度胸。
一枚、一枚衣服を脱いでいけば、その、かつてより豊かに育った胸元が露になる。
母親譲り。
そう表現される胸、決め細やかな肌。
一般団員が憧れる、その裸身をあらわにしていく。
フェイレンのほうは、やや小ぶり。
しかし、しなやかに引き締まった体。それはまた、別方向の魅力を引き出す様子。
なおこの二人が本格的にサウロニクスで活動するようになってから、一人、アイドルっぽい立場にいたのが蹴落とされている。

女性二人、傍らで一糸まとわぬ姿に脱いでいるのにも気がついていない。
めくった布団。ユーラムそしてユーラムの衣服も、全て脱がせてしまおうとしている。

「…こ。これは…」
「え、えと。あの。いわゆる、生存本能ってやつでは?」
どもりながらも、下を脱がせた結果、そこにあったものにランは驚き、フェイレンはおぼろげな記憶を引き出そうとしている。
「(王子様より大きい…)」
「(ロイよりも大きい…)」
そんな内心を表には決して出さず。女たちは好奇心を満たそうと、一つ言葉を放つ。どちらともなく。

『触ってみる?』
547さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/17(月) 22:58:05 ID:MJJQd8GS
ここで終了。
次はエロに持ち込めるかな?

…二人の会話ってむつかしーね。
ユーラムの周りの補足の話もやったほうがいいかな、とか思うけど。
548名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 23:59:36 ID:L0qFCMus
続きも楽しみにしてます!
しかしユーラムでかいのかw
549名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:27:15 ID:kNVTV7JR
>>541
やべ、ネタが被った…まさか王子×スバルで被るとは…
まぁ俺は書くのが遅いから今の内に書き直すかな
550名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:43:55 ID:R3Kci0Xr
ナクラ×サギリ書いてるが、エロまでの導入が難しい…
あっさりやっちゃってもアレだしなあ…
551名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:46:20 ID:AHL5YdgK
>>550
ナクラが押したおしたら、サギリ、抵抗しなさそう・・(´・ω・`)
552名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:39:05 ID:RuGOiw5k
 自分が死ねば良かったのに、って言う子だからね……。
553名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:46:10 ID:R3Kci0Xr
>>551>>552
なんかお二人のレスで少し筋が見えてきた
dです
554名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:55:47 ID:1i4NLs37
>550
うおー超wktk!
555199:2006/04/18(火) 03:01:12 ID:G2i6vBLs
群島さま王子ベルミアみれてしあわせっす!カミカミベルと夢枕フェリドに腹よじれました。

皆様の神文章の中、懲りもせずにまた投下。ヴィルヘルム×リオン。本番寸止め。
マイナーカプの紋章が脳味噌に貼り付いてるようです。
今回も恋愛要素、ハードさはありません。興味の無い方スルーしてください。
556ヴィルリオ?:2006/04/18(火) 03:02:10 ID:G2i6vBLs
「ん、ふぅっ…」
できるだけ、声を、吐息を漏らさないよう、枕に顔をうずめる。
まっさらなシーツの中、か細い指は己の胸へ、そして秘所を刺激する。
その動きは未成熟な身体と同様につたないものだったが充分に効果はあった。
くちゅっ。
「!!」
卑猥に響く音に思わず身を固める。
その音も、指に絡みつく愛液も自分から出ているのだと思うと、耳まで熱くなっていった。

はしたない。

理性はどこまでも自分を罵るが、指を、身体の疼きを止める事はできない。
安静中の女王騎士見習いは医務室のベッドの中で理性と欲望にさいなまれていた。


その日、医務室は彼女を除けば誰もいなかった。
リオンが多少歩けるようになってからこの部屋を独り占めするのは初めてかもしれない。
王子をはじめ、要人達はストームフィストへ遠征中。
本拠地に重病人が残っていなかったため、シルヴァ達も医療班に加わっていた。
リオンはかえって安心した。治りかけの自分より、確実に死と隣り合わせの戦場にこそ
医療技術は必要なのだ。
本拠地にも必要最低限の軍人は残っている。医務室のドアの向こうにも衛兵は配置されていた。
(何か、久しぶりかも…)
ただ、ただ、静寂だった。
自分が護るべき人、大切な仲間たちは戦場にいるというのに。
(…王子)
もう少し。あと少しでこの傷も癒える。
お傍で、お守りしたい。
王子も、ロイも、仲間たちはいつも自分を気遣ってくれた。
本当はそんな時間も余裕も無いほど情勢は慌しかったのに。
だからこそ何もできない自分が歯痒くて仕方が無かった。
(…王子)
足手まといになんて、なりたくないのに。
「おうじ…」

「おうじ…ぃ…」
想いは昂ぶり、欲望は膨れ上がる。
(だめ、こんなこと…)
誰の目もない空間。一度火のついた想いは正直に、身体を熱くさせる。
「ハッ…ア…」
(だめ、なのに…)
衣の上からそっと、脚の付け根に指を伸ばす。
「ああっ…」
(からだが、あつい…)
557ヴィルリオ?:2006/04/18(火) 03:03:29 ID:G2i6vBLs
時の流れすら把握できずに、リオンはそれでも欲望と戦っていた。
生真面目すぎる性格が、身体に湧き上がる本能を抑えようと努力する。
(こんなの、だ、め)
ぐちゅり。
「ふぁ…っ!!」
抑えつければつけるほど、そこの疼きは膨れ上がり、快感という痺れが下腹部を駆け巡る。
しかし、リオンは全く予想しない形で性欲を抑えつけることになった。
いや、ふっ飛んだという方が正しいか。

「なあ、ねーちゃん」

「っっ!!!!!!!!!!!!!」
その驚きは彼女の人生において最大だったかもしれない。
リオンが横たわっていた寝台の足元、下の手に声の持ち主はいつの間にか立っていた。
「起こしちまってわりいな。センセー手製の塗り薬って知ってるか?
 紋章で治したんだから構わねえのに、ウチの隊員達がうるさくってよー」
リンドブルム傭兵団の支隊長、ヴィルヘルムが頭を掻きながら面倒くさそうに辺りを見回す。
「ああ、あの、何で、ここに」
無意識に胸元にかけていたシーツをかき集める。
さして着衣が乱れてないとはいえ、あまりにも無防備すぎた自分に混乱し
自分が何を言っているのかも理解できていなかった。
「いや、だから薬」
「あっ、えっと、ごめんなさい、じゃなくていつから」
「はぁ?この部屋に入ったのはついさっきだが??」
いくら療養中とはいえ。敵ではないとはいえ。全く気づかなかったなんて。
リオンは軽い眩暈に頭を抱える。
「前によ、ここに来た時にやかましいだのうるさいだの散々説教くらっちまって
 しかも廊下で正座だぜ!?他の奴らの笑いモンにされるし、ったく…
 まぁそんなわけで今日は気ぃ使って静かに来たんだ。驚かせちまったか??」
いつも豪快な振る舞いだが、彼もいずれ劣らぬ歴戦の戦士。
ある程度の気配を消して近づくのも不可能ではなかった。
まあ性格上、そのような行動も長くはもたず、あっさりリオンに声をかけてしまったわけだが。
「でよう、ねーちゃん。塗り薬ってのしらねーか?」
「あっ、はい、ムラードさんが調合してくださったものでしたら、その白い棚の…」
着衣が乱れてないか確認して、寝台から降りようとしたところをヴィルヘルムが制す。
「おう、ねーちゃんは寝ててくれ。ここかぁ?」
リオンは上半身は起こしたまま、寝台からアドバイスをした。
「確か右の引き出しです。青い容器なんですが…」
558ヴィルリオ?:2006/04/18(火) 03:04:27 ID:G2i6vBLs
大きな背中の向こうで明らかに引き出しの中身をごちゃ混ぜにする音がしばらく続いた後、
「おっ、こいつか?そういやリヒャルトがこんなやつ使ってたな」
リオンの側に引き返し、確認を求めるようにリオンにそれを見せる。
「はい、切り傷ならそれでいいと思います。私もお世話になっているので」
「なら大丈夫だな。邪魔したなねーちゃん、まあ俺に構わず続きに耽ってくれや」

ビリィィッ!!!

リオンの手元にあったシーツが途中まで裂け、それを握りしめている拳はぶるぶると震えている。
負のオーラを纏ったリオンを先の発言者は特に顔色を変えるまでもなく、きょとんと見守っていた。
「…ヴィルヘルムさん?ま さ か…」
奈落の底に引き込まれるかのような響き。されど傭兵隊長はいつもの豪快な笑いで返す。
「まだあんたも若ぇんだ、そういうときもあるさ!
 性欲が湧くのは体力が戻ってる証拠だ、結構なことじゃねえか!!」
(やっぱり、見られてたっ…!!)
途端に全身から脂汗が吹き出した。

こんなことが皆に、王子に、知れたら。

枕元に忍ばせておいた長巻に無意識に手を伸ばす。
「おい!!」
少女の刃が自分に向けられていないのを瞬時に判断したヴィルヘルムは強引に長巻を叩き落す。
「くぅっ!」
「バカ野郎っ…ったく…」
冗談が通じない相手とわかっていたが、まさか自決しようとは。
さすがのヴィルヘルムも謝罪の言葉を考えた。
「あー、その、何だ、悪かったな」
「…」
頭を垂れたまま、反応の無いリオン。そっと彼女の頭に手を置き、そのまま寝台の端に腰を下ろす。
「最初は夢にでもうなされてると思ったんだ、だから声掛けちまったんだが…
 別にこんなこと話のタネにしようなんざ思ってねえからよ、な?」
本能のまま行動する彼にとって、例え女でも自慰行動くらい些細なものだった。
空腹で腹が鳴ったところで誰が咎めようか。その程度のレベルである。
女にちょっかいをかけることが生きがいだが、追い詰めるのは彼の趣味ではなかった。
「…いつ、気づいたんですか」
小さく、鼻にかかった声が聞こえた。
「あんたが跳ね起きた時かな。…あー、怒らないで聞いてくれよ。
 ニオイがしたんでな。こればっかりは男として敏感に反応しちまうものだ」
大抵の男が気づけない、わずかな匂いを感知した男はぽんぽんと頭をなで腕を戻す。
「はしたない、女ですね。私…」
「誰もいなかったからだろ?頼むからそんな自分を追い込むんじゃねえよ」
でも…と自嘲気味につぶやくリオンにヴィルヘルムは溜め息をひとつ。
「なあ、ねーちゃん。あんた戦うことは好きか?」
「え…?」
559ヴィルリオ?:2006/04/18(火) 03:05:59 ID:G2i6vBLs
突拍子の無い質問に、思わず顔を上げる。
「殺戮の話じゃねえ。戦場に身を置き、強い相手を求めて戦うことを純粋に楽しんでるか?」
今まで考えたことのない質問にリオンは思いを巡らせる。
「楽しむも何も…王子をお守りするのは私の役目です。そのためなら」
「じゃあ戦うことより、王子を守ることの方が楽しいんだな?」
「楽しいとかと、次元が違う気もしますが…」
話の先が見えないが、リオンは正直に答える。
「今、王子を守れなくてストレス溜め込んでないか?」
「…」
ストレス、なのだろうか。この歯痒い想いは。
「身体も自由にならねえ。自分の役目は果たせねえ。イヤにもなるさ。
 だがな、ねーちゃん。そのストレスのはけ口にナニをしたって別にいいだろ。
 さっきも言ったが、体力が戻ってなきゃそんな気も起こらねえ。
 たらふく食えるようになった、よく眠れるようになった、ってのと同じで体が回復してる証拠だ」
そうは、言われても…素直に納得することはできない。
何より本能で女を追いかけるヴィルヘルムが言っても説得力が無い。今度はリオンが溜め息をついた。
「いっそのこと、王子に頼んでみるか?」
「なっ!ふざけないでください!!」
頬を紅くして叫ぶリオンに、ヴィルヘルムはいつものようにゲラゲラ笑う。
「まっ、体に負担かけてまで我慢するなってことさ。
 あと、王子が必死につなぎとめた命だ。自決なんて馬鹿なこと考えんなよ」
そして最後にもう一度、すまなかった、と頭を下げた。
「…もう、いいですから。確かに私も馬鹿な真似をしました。止めていただいて、ありがとうございます」
弾かれた手首はまだ痛むが、逆に頭が軽くなった。
「なんだか、1人でもやもやと思いつめてたのがすっきりしました」
「体のモヤモヤはすっきりしてねーだろ。何なら手伝ってやろうか?」
「なっ…!!」
さっき頭を下げたことも忘れたのか。リオンが再びつっかかろうとしたが、
「―っ」
ヴィルヘルムの瞳に息を呑んだ。
そこには、先程の冗談も、豪快な笑いのときにもなかった真摯の光が宿っている。
慈愛でも、狂気でもない。その瞳にリオンの記憶の片隅で何かが動いた。

誰かに、に、て――――。

「ねーちゃん」
「あ…」
豪胆な戦士は少女の瞳の奥の揺らぎを見逃さなかった。
「んな顔すんな。何も無理に取って食おうなんざ思っちゃいねえよ。
 あんたは生真面目すぎるからな、自分で吹っ切れられるか?」
「わたし…は」
560ヴィルリオ?:2006/04/18(火) 03:07:11 ID:G2i6vBLs
下品なことを平気に口にして、悪気も全くなくて。
こんなひと、こんな人なんかに。

ぬる。

「…っ」
下着に残る先程の名残を改めて感じ、今さら顔が熱くなる。
いつの間にか息がかかるほどにヴィルヘルムは接近していた。
リオンはそれでも彼の眼差しから逃れることはなかった。汗と、血の染み込んだ匂いがリオンの鼻腔をくすぐる。
普通の女なら拒絶する匂いだが、リオンは同じく戦場に立つ者として知っていた。
それは戦を駆け抜け、生き抜いてきた戦士の証。
信じて、いいのだろうか。
こんなことを王子はもちろん、ミアキスやロイに相談するなどありえない。
自分の中にそんな欲望あること自体浅ましいと思っていたのに。
封じたい思いを目の前の男はあっさり笑い飛ばした。
「嫌なら拒め。ただ、我慢はするな。何も考えんなよ」
頑強な腕がリオンの背にまわる。いつもの物騒な振る舞いはそこにはなく、悠然とリオンを抱きとめた。
リオンの傷に響かない様に。彼女の思いを汚さない様に。
リオンの首筋に顔をうずめる。リオンも自然にヴィルヘルムの首に手を回し、しがみついた。
頬に、うなじに無精髭が刺激を与える。少し痛いが、不快ではない。
「傷、痛まねえか?」
返事の代わりに、少しだけ腕に力を込めた。
本当にこれでいいのか。リオンは正直、まだ答えを出せないでいた。
しかしこの男の存在を身体は拒絶していない。
自分のことを何も知らない。そしてこれからも。
だからこそ、さらけ出してもいいのだろうか。

 びくっ。
ヴィルヘルムの空いている手がリオンの腰に置かれた。
その箇所から瞬時に熱が拡がる。
「ふぁっ…」
女特有の体のラインをゆったりと、武骨な指がなぞっていく。
そしてそのまま、そっと胸元へ、ゆるやかな膨らみにふれる。
「っ、はあっ…!」
衣の上から、ゆっくりと、撫で上げる。
リオンはしがみつく腕にさらに力を込めた。ヴィルヘルムはあくまでただ、抱き止める。
リオンが拒絶する様子がないのを見止めると、指の腹で膨らみの先端を探し当てる。
「っ!!」
それは衣の上からも判るほど突起し、武骨な指が与える刺激を幾重にも増幅させリオンを痺れさせた。
「ああ…っ、ああっ…!!」
自分以外の、初めて他人に触れられる、甘い刺激。
未知の感覚に、今まで踏み入れた事のない世界は果てしなく白くて。
現実に追いすがるようにリオンはしがみつき、救い上げるようにヴィルヘルムは彼女を支える。
「ほら、深呼吸でもしとけ」
一度、自分にしがみついてくるリオンを抱き上げ、寝台に横たわらせた。
561ヴィルリオ?:2006/04/18(火) 03:08:57 ID:G2i6vBLs
自分も寝台に膝をかける。ぎしり、と寝台が軋み、リオンは身体を強張らせた。
赤みがかった白い頬をそっと撫でる。それは彼女を落ち着かせるというよりも、少しでも怯えさせないように。
空いた利き手は、ゆっくり、衣の下に侵入していった。
防具など身につけているはずも無く、衣擦れの音とともに白磁の肌が空気に触れる。
上衣を鎖骨まで寄せ上げると穢れを知らぬ白い肢体が晒される。緊張で僅かに震え、桜色に色づいた。
ヴィルヘルムは眩しそうに眼を細めて見入っていると、リオンはそろりと胸を隠す。
「あ…あんまり、見ないで…恥ずかしい、です」
「あまりに綺麗で見惚れちまった」
さらりと真っ直ぐな言葉にリオンはますます顔を赤らめた。
胸を隠す細い腕をとらえる。力を込めなくともリオンの手は誘導されるままヴィルヘルムの肩に置かれた。
「触るぞ「あっ」
今度はリオンの反応を待たないまま胸に手をやる。
吸いつくような肌触りを手の平で堪能した後、先端にある桜の蕾を摘んだ。
「ひゃうっ…」
置いてきぼりのもうひとつの蕾にヴィルヘルムの顔が迫る。
「え、まってくだっ」
気づいたときには既に手遅れ。ぬちゃっ。
「……っふわぁああっ!!」
幾多の女性を悦ばせた舌が蛭のごとく卑猥に蕾を弄ぶ。
 ぬちゅ、ちゅぷ、ぬる、ずちゅ。
「はう、うあっ!、ああ、ああっ、ひゃん!」
わざと卑猥な音を立て、リオンの聴覚までも刺激していった。
やっと解放されたかと思えば公平にもうひとつの蕾にしゃぶりつく。
 くちゅ、ちゅぱ、にりゅっ、ちゅぴん。
先程まで考えを戒めていた理性などどこにいったのだろう。
リオンは初めて感じる甘く、痺れていく刺激を受け止めるので精一杯だった。
下腹部から下着に手が差し込まれても抵抗する余裕もない。
 ぐちゅり。
愛液が溢れて下着が哀れなほどに湿り、太腿まで下げればつう、と糸を引いていた。
当然ながらヴィルヘルムも自慢のモノがはちきれんばかりに怒張していたが
今回に限り自分の欲情をリオンにぶつけることは一切なかった。
全てはリオンが壁をぶち破るための手ほどき。
彼にとって欲情の捌け口などいくらでも道がある。だがこの少女は実直すぎる性格が災いして自ら道を塞いでいた。
真面目で不器用なオンナが泣いているのだ。助けずには(=ちょっかいを出さずには)いられない。
固く閉じられた腿も次第にゆっくりとほぐれていき、指が少しずつ繁みの奥へと入っていく。
男を知らない秘裂はどれだけ濡れそぼっていてもいまだ異物の侵入を拒んでいた。
愛液にまみれた指を裂け目をなぞるようにゆっくり往復させる。
「…り、っ…さまっ…!」
不揃いな呼吸と途絶え途絶えの嬌声の中、ヴィルヘルムは自分以外の名を聞いた。
562ヴィルリオ?:2006/04/18(火) 03:09:51 ID:G2i6vBLs
なぜ、思い出したのだろう。少しも似ていないのに。

耐えることのない快楽は、もはやリオンの意識をも奪いとろうとしていた。
波のように時に激しく、時にやわらかに、甘い痺れは身体中を支配する。
白い世界の中、先程ヴィルヘルムの瞳に見つけた真摯な光。
男の匂いも、抱きとめてくれる腕にも、不快はなかった。むしろ記憶のどこかで既視感を感じていた。
それはやがて記憶の片隅で動いたパーツと融合し、輪郭をみせる。
しかしどれだけ腕を伸ばしてもがいても、そこに届くことはなかった。

その名が何を示すのか、彼の相方である副長ならば気づいただろう。
しかし今、リオンを抱いているヴィルヘルムの脳味噌に男の名を記憶するという観念は存在しない。
「うあ、っ、はあっ!…ど…さ、あ、フェリドさまあっっ!!」
リオンを現実に引き戻さないようにヴィルヘルムは口を閉ざした。今は自分を求めて欲しいわけではない。
誰かは知らぬがそいつが絶頂に導いてくれるよう、指の動きを速める。
裂け目をなぞり、愛撫で肥大した粒を指の腹で押し、引っ掻くように弾き、摘む。
胸を舐め上げた時より高く、水音が淫靡に響き渡る。
  ぴちゃり、くちゅ、ちゅくちゅくちゅくちゅくちゅぷくちゅっ。
「あうん、あう、あっ、あっ、あ、あ、は、あっあっあっ!!」
水音の速さにそって絶頂が近づく。リオンの肢体がビクンと跳ねた。

「あああ―――――――っっ!!!!」

意識の途切れる寸前、「お疲れさん」と聞こえた気がした。
563ヴィルリオ?:2006/04/18(火) 03:11:01 ID:G2i6vBLs
目が覚めたときには、陽が沈みかけていた。
リオンは上半身を起こし、ぼんやりと記憶を巡らせる。
服は乱れていない。まっさらなシーツがかかっている。
「あ」
寝台の脇にはシーツが雑然と落ちていた。破れた裂け目に覚えがある。
隣の寝台を剥ぎ取ってかけてくれたのだろう。一箇所だけベッドメイクされていない。
身体も拭いてくれたようだが下着の湿り気までは拭き取ることはできなかった。それが何よりの証。
「…」
現実とかけ離れた時間。
ぽすん、と枕に顔をうずめる。よみがえる記憶は顔から火が吹き出すようなものばかりだったが、
今は何も考えずにただあのときの記憶を反芻することしかできなかった。
なにも、かんがえずに。

同時刻、本拠地内某所。
「あ〜〜…」
「隊長、暇だからってトンズラしないでくださいよ。今ここで指揮をとれるの隊長だけなんスよ?」
傭兵旅団の隊員が溜め息をついた。
本拠地の指揮官を任された上司が数刻ほど行方知れずだったのである。
「王子はまだ帰ってこねーのかぁ?この俺様に留守番させといていい度胸だなあ」
アリバイを作るように慣れない魚釣りに格闘していた所を部下に見つかり、引き戻されたのだ。
「…無償奉仕ってのも、面倒なもんだな」
珍しく不機嫌なヴィルヘルムに部下達も遠巻きにしてたため、そのつぶやきは誰にも届かなかった。

「っっぉおおっしゃあおめえらああ!!!」
突然の雄叫びに隊員達が一斉に振り向く。
「王子たちが帰ってきたら、ヤシュナの娼館までついて来い!!!!
 留守番なんてうぜえ仕事こなしたんだ、俺が全部奢ってやらあ!!!!」
「オオオオオーーーーッッ!!」
「隊長かっけぇー!!」
「一生ついていくぜー!!」
「ヴィルヘルム隊ばんざーいっ!!」
旅団の金にまで手をつけて後に帰還したミューラーに殺されかけることは予想せず、
王子が確実に勝利して帰還する確信を持って、ヴィルヘルムは部下達と娼館ツアーの打ち合わせを開始した。

END
564199:2006/04/18(火) 03:14:16 ID:G2i6vBLs
余裕のある男くさい隊長を目指したものの、見事撃沈。
エロも素股までいく予定がだらだらに長くなりそうなので切りました。
誰かカッコいいヴィルヘルムをた、たのむ…。
565名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 03:29:05 ID:WcsuGhKu
>>564
GJ!!ヴィルヘルムかっこええーーー!抱いてくれーーー!
566名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 03:46:10 ID:wgfAMZGi
GJ!!!!!!!
このヴィルヘルムにならケツを掘られても良いとおもた
567名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 05:02:09 ID:YkW8GXU3
関係ないけど、戦争のときのヴィルヘルムの掛け声が二日酔いでゲロを吐いてるようにしか聞こえない
568名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 07:46:10 ID:KOsElXpL
むしろ食後のおっさんのゲップのように聞こえるのは自分だけか。

マリノとハヅキだけで室内風呂行ってみたが何のイベントもなくてサミシス。
つかマリノ肩幅ヒロス。並べたら明らかでちょっとワロタw
ぽっちゃり系で骨太って誰かが前に書いてたが、ほんとそんな感じだな。
女同士なのにこの体格差に萌えた。
569名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 09:17:31 ID:v1hFSgwR
レレイの肩幅も広いな
同じくらいの身長のキャザリーと並べても明らかに

ルクレティアはふたつの抱き心地を楽しめるわけだ
570名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 09:26:56 ID:XHiyHLd9
>>564
GJ!!!ヴィルヘルム男だよ…なんか熱い気持ちになってしまった
571名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 12:18:55 ID:IAlGWQ9k
ヴィルヘルムカコイイ!
572名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 12:40:31 ID:j/zO7Lhk
エロシーンも良かったけど、最後のオチも「らしい」感じでイイ!
猛烈にGJですたー。
573名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 18:00:15 ID:WELHxZEP
>>564
ちょwwwヴィルヘルム様抱いてwww
超傭兵団に入れて欲しいと思ったよwGJ!
574名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 19:24:47 ID:j/zO7Lhk
やっべー、いま書いてる話前置きが長すぎかもしれん…。
なかなかエロシーンまでたどり着かない。
投下した時がちょっと怖いんだが、垂れ流しと
いうことで大目に見ていただきたい
575名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 19:28:13 ID:3AxXhkaH
>>574
俺が今書いてる話も全然エロに到達しなくて困ってるw
前半は投下済みなんだけど、後半も半分以上が非エロというありさま。
576名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 19:37:38 ID:PVRSab7a
>574
エロシーンに入るまでを丁寧に書いてあるのも好きだ。
色々なタイプの作品見れる方が嬉しいし。
577名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 19:48:41 ID:TlPgv//g
個人的には導入部が長い方が好きだな
単純に読み物として面白いのもあるし
578名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 20:12:15 ID:j/zO7Lhk
うおお、レスありがとう。お陰でちと勇気を得た。
ただ、前置きにあんまり苦戦していると自分でも
「ハァハァ、早くエロエロが書きてえ!」という気分にはなってくるなw
何にせよ頑張るよ
579義勇兵:2006/04/18(火) 20:12:21 ID:L3d1qJO7
>>438からの続きを投下します。
今回の登場キャラはゼガイとリンファ。例によってエロは輪姦。
580義勇兵:2006/04/18(火) 20:13:02 ID:L3d1qJO7
肉を裂き、骨を断つ感触が矛を通して腕に伝わる。
一突きで急所を貫かれた敵が鮮血を迸らせて倒れるより早く、
ゼガイは別の敵兵の首をはねていた。
中央塔基部、大階段。
大量の敵が踏み込んでくるより僅かに早く、ゼガイは近くにいたビッキーと
大階段下を持ち場としていたルセリナを上に逃がし、自分はそこを死守する道を選んだ。
今のところ、新たな敵が現れるのは外周部への入り口からのみ。
上下に繋がる階段のむこうからは凄まじい撃剣の音が聞こえてくるものの、敵の増援はない。
どちらでも自分のように、誰かが命をかけて戦っているのだろう。
「むんっ!」
気合とともに矛を突き出し、二人の胸板をまとめて貫き通した。
矛を突き刺したままそのまま力任せに振り回し、当たるをさいわい群がる兵士どもを蹴散らかす。
かつては闘技奴隷最強と謳われ、かつてはたった一人で百の兵士と渡り合ったこともあるゼガイである。
雑兵どもとの力の差は大人と子供どころではない。
圧倒的な物量をものともせずに、ゼガイは矛を突き、払い、振り回す。
ゼガイが攻撃を繰り出すたびに、必ず誰かの命が散っていった。

「おいなにやってんだ!? 相手はたった一人じゃねえか!」
新しく塔の中に入り込んできた兵士だろう。ゼガイ一人に翻弄されるふがいない同僚達を咎める声がした。
「バカ野郎が! 闘りもしねえで、偉そうに言ってんじゃねえ!」
気分を害したのか、わざわざそちらを振り返って敵の一人が怒鳴り返す。
バカは貴様だ。
ゼガイは躊躇いなく、隙を見せた敵兵を背後から突いた。
その男がいた位置はゼガイから距離があった。まだ自分の番ではないとでも思っていたか。
だがゼガイの巨躯から繰り出される長大な矛の間合いは、愚かな男の目測を遥かに越えていた。
「なんなんだこいつ! 強すぎるぜ!」
声を発すれば集中力が失われる。ゼガイの矛が手から消えうせたかのような速度で疾る。また一人。
ゼガイがいくら強いと言えども、所詮は人間だ。その体力は無限ではない。
だがゼガイは今、自分の体力が底なしになったように感じていた。
いくら雑魚とはいえ、これだけの数を相手にしているのだから、普段なら息が上がり始めているはず。
にもかかわらず、ゼガイの技の冴えは微塵も鈍らない。
(これはおまえが与えてくれた力か)
ゼガイは王子の顔を思い浮かべる。
それまでずっと一人で戦ってきた。
それが成り行きとはいえ、僅かな間ながらともに戦った。
一度は彼らと別れ再び一人の戦いに戻ったが、いかなる巡りあわせかゼガイは再び王子と出会い、
彼とともに戦う道を選んだ。
それからの幾多の戦いの中で、ゼガイは自分が以前より明らかに強くなっていることを知った。
力が強くなったとか、技のきれがよくなったとか、そういうことではない。
なにかもっと別の、今まで知らなかった新しい力を手に入れたような。
581義勇兵:2006/04/18(火) 20:13:54 ID:L3d1qJO7
(僕の力なんてたいしたことはない。でも、多くの人が僕に力を貸してくれる。
その人たちのためにも、負けられないと思う。だから僕は戦える。強くなれる)
かつて聞いた王子の言葉が脳裏に蘇った。
これが自分のためだけの戦いであったら、ゼガイはとうに力尽きて死んでいただろう。
しかし今のゼガイにあるのはそれだけではない。
今日まで肩を並べてともに戦ってきた者たちのために。
その思いがゼガイに限界を越えた力を与えていた。
ゼガイは常に強さを求め続けていた。そして今、ゼガイは誰よりも強くなっていた。
その強さを与えてくれたのは、あの若き王子なのだ。
(ならばこの力、命尽きるその時までおまえのためにふるうのみ)
ゼガイは疲れを知らぬ狂戦士のごとく戦い続けた。
そして気づいた時、周りに動くものの姿はなくなっていた。
(終わったのか?)
自分の状態を確認する。ひどいものだ。
額が裂けて流れ出した血が左目を塞いでしまっているし、左腕の骨が肘の近くから折れている。
両足の腿には決して浅くない裂傷を負い、打撲の痛みと疲労感が全身を包んでいる。
だが、どうやらここは守りきれたようだ。
ならば他の場所で苦戦している仲間を助けに行かねばならない。
震える足を拳で叩いて気合を入れ、ゼガイはくるりと振り向いた。


ぐさり。
「…グッ」
背中に熱いものが食い込んでくる感触があった。
視線を下に向けると、自分の腹から冷たい金属の刃が生えていた。
ぐさり。
それはもう一本食い込んできた。
「キサマ、よくやったよ。よもやこの人数を皆殺しにするとはな。だが、ここまでだ」
振り返ると、闘技奴隷だったころ、ストームフィストで見た顔が残忍な笑みを浮かべていた。
「……」
口の中に溢れ出す血を飲み込んで、ゼガイは右腕に力を込めた。
握られたままの矛をゆるゆると持ち上げ、キルデリクの背に狙いを定める。
「化け物め!」
キルデリクの声とともに、二本目の刃が身体を完全に貫いた。
それで、膝が折れた。
自分の戦いは無駄ではなかっただろうか。
王子が逃げ延びる隙を作ることくらいはできただろうか。
重い音を立てて、ゼガイの巨体が倒れ伏す。
戦いの人生を完遂し、ゼガイの魂は天に還っていった。
582義勇兵:2006/04/18(火) 20:14:39 ID:L3d1qJO7
「はなしなさいよ! 冗談じゃないったら!」
リンファも、城を覆う凌辱の運命から逃れることは出来なかった。
彼女はベルクートやハヅキが奮戦している間になんとか逃げ道を見つけて宿屋を脱出したのだが、
どちらを向いても敵ばかり。城の外にまで出ることはできず、
やむなく使われていない小部屋に逃げ込み息を潜めて脱出の機会をうかがっているうちに、
扉を破って踏み込んできた兵士どもに組み敷かれてしまったのだ。
「アタシの身体は商売道具よ! 気安く触んないでってば!」
せいぜい強気に言ってみるが、バクチの借金をごまかす程度には役に立った色仕掛けも
この状況では何の役にも立たない。
何をしようが、何を言おうが、こいつらは犯すことしか考えていない。
色のことしか頭にない相手に色仕掛けもないだろう。
「ちょ、ちょっとマジでやめてってば…!」
性の経験がないわけではないが、当然こんな状況に直面したことはない。
欲望にギラつく目。そこに理性などひとかけらも見えない。
「アンタたち狂ってんじゃないの!? そんなだからゴドウィンの連中って嫌われるのよ!」
黙っていると、恐怖に飲み込まれそうだった。リンファは必死で悪態をついて自分を保ちつつ、
ばたばたと身体を動かして逃れようとするが、屈強な男に五人がかりで押さえつけられては
どうすることも出来なかった。
「元気のいい女だな」
「その方が楽しいだろ?」
「マグロの女やってもつまんねーしな」
リンファの必死の抵抗すら、彼らにとっては欲情をそそる添え物にしかならないのか。
男たちは一様に卑猥な笑みを張り付かせ、リンファの身体に手を伸ばしてきた。

「やだっ、汚い手で触んないでよ! こんなことしてただですむと思ってんの!?」
「ただですまそうなんて思ってねえよ。せいぜい気持ちいい思いさせてもらうぜ」
「おい、あんまり動くなよ。綺麗な肌に傷がついちまうぜ」
「ひっ!?」
一人が懐から短剣を取り出した。ろくに手入れもしていないのか、
その刃には錆が浮いていたがそれがかえってリンファの恐怖心を煽った。
「おとなしくしてろよ…」
短剣の刃が、リンファのチャイナドレスを切り刻み、白い肌を浮き上がらせていく。
「おっ…遊んでそうなツラの割に、綺麗なもんじゃねえか」
露になったリンファの形のいい胸に唾を飲み込むと、二人の男が片方ずつ手を伸ばしてくる。
「おおっ、すげえ柔らかいぜ」
「揉み応えのあるいい乳だな」
ぐにぐにと感触を確かめるように、違う男の手がリンファの両胸を刺激する。
「俺はこっちをやらせてもらうか」
「じゃあ俺はこっちな」
「おいこっちにモノむけんじゃねーよ、汚えな」
首筋に、陰唇に、素足に、男たちの舌が這い回る。
まるでなめくじに全身を這われているかのようなおぞましい感触に、リンファの顔から血の気が引いていった。
「や、やだ、気持ち悪い…やめてよ…やめてってば…」
「ばーか、俺たちは気持ちいいんだよ」
「てめえがどうかなんて関係ねえっつの」
「つーか、もっと嫌がれ! その方が俺は燃えるんだ」
「ひいいいいいっ!!」
男たちの唾液で汚されていく。あまりの嫌悪と恐怖に、リンファの理性もまた決壊した。
「ん? なんだ…」
「おいおい、こいつ漏らしちまいやがったぜ!」
「勘弁してくれよ、顔にかかっちまったじゃねえか」
「もう、許して…もう、しないで…」
うわごとのように呟く。普段の陽気で勝ち気な女性は完全に影をひそめてしまっている。
そこにいるのは理不尽な欲情と暴力に怯える一人のか弱い女性だった。
583義勇兵:2006/04/18(火) 20:15:21 ID:L3d1qJO7
「ま、いいや。これでちょっとは滑りもよくなるだろ」
「お前マジか? 俺はちょっと遠慮してえな」
「別に無理して犯れなんて言ってねえよ」
失禁したリンファが垂れ流すそれを滑油の代わりに、男の一人が膨張した肉棒を突き入れた。
「んぐっ…ふぐうぅぅっ!!」
引き裂かれるような痛みに、全身が硬直する。
肉刀に裂かれて、身体が二つにわかれてしまうのではと思うほどの痛みに、リンファの頬を涙が伝った。
「おいおい、泣くのはまだ早いぜ? あとで死ぬほど泣かせてやるからよ…」
「いったそうだなあ」
「だがそれがいい」
「燃えるね」
二人の結合部分を食い入るように見つめ、他の男たちが好き勝手な感想を言い合う。
「おっ? なんだ、少し濡れてきたぜ。もしかしてお前、見られて感じるタイプか?」
「んんっ…んあっ、くっ…んんっ」
弱々しく首を振る。それに何の意味もないとわかってはいても。
「ひゃははっ、ウソつくな! 俺の息子はお前の愛液でベタベタだぜ!」
「う…あ…」
そうなのだろうか。わからない。痛みも段々薄れてきた。嫌悪もさっきほどは感じない。
いや、痛みや嫌悪だけではない、なにもかもだ。まるで少しずつ魂が抜けていくような感覚。
「それじゃ、そろそろ一発目をくれてやるか!」
「ん…」
根元まで埋め込まれた肉棒から迸る白濁液が、リンファの中を蹂躙していく。
最後の一滴まで搾り出してから、男はようやくリンファからそれを抜いた。
とたん、リンファの股から乱暴に突いたあまり流れ出た血がまじった白い精液が溢れ出してくる。

「へえ、なかなかいい締まりしてるじゃないか。実はけっこう感じてたんだろ?」
なんだろう。なにか言ってる。そんなにヘラヘラ笑って、なにが楽しいのかしら?
もやがかかったような頭で考えてみるが、それもだんだん面倒になってきた。
「すんだらどけよ、次は俺の番だ」
欲望の証を吐き出してすっきりした顔の男を押しのけて、次の男が股の間に割り込んでくる。
再び肉棒が差し込まれてきたが、さっきのように痛みは感じない。
一人目の乱暴な動きのせいで、中を出血するほど擦られてしまったはずなのに。
もう痛覚も麻痺してしまったのだろうか。
「次は俺だ」
「やれやれ、待ちくたびれたよ」
「いくぜっ」
男の腰が大きく震えたかと思うと、大量の精液が体内に流し込まれてくる。
あれ…これは何人目だっけ? さっきから同じ光景が何度も繰り返されている気がする。
そうか、これは現実じゃないんだね。
リンファは唐突にその考えに辿りつき、満足そうに微笑んだ。
「ん? なんだ、急に笑い出しやがって」
「犯リ過ぎたかな?」
そういえば昨夜はちょっとハメを外して深酒しすぎちゃった。きっとあれがよくなかったんだ。
でもこんな悪夢を見るなんてついてない。
王子様もあんまり飲みすぎないようにって言ってたなあ。
素直に言うこと聞いて、しばらくは控えてみようか。
「射精るっ!」
ああ、早く目が覚めないかしら。
そろそろ疲れてきちゃったな…。


(続)
584義勇兵:2006/04/18(火) 20:16:01 ID:L3d1qJO7
以上です。
ゼガイとリンファ編はここまで。
もう少し続きます。
585名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 20:20:36 ID:3AxXhkaH
ハードな輪姦も燃えるなぁ。
エロ以外の戦闘描写とかも濃くて凄い。
GJ!
586名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 20:38:40 ID:wJktLGkd
エロもバトルもGJ!
ゼガイ……( TДT) 
587名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 20:38:57 ID:j/zO7Lhk
ゼガイの死に様カコイイ!
それにしても、ビッキーとルセリナが無事逃げられたのか心配だ…ガクブル
588名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 21:05:27 ID:IAlGWQ9k
ヒント:>>584
589さんまるよん ◆Q9d2102H3k :2006/04/18(火) 21:26:38 ID:godJPaoI
GJ。
カッコええなあ…いいなあ…
ちなみに聞く。改心ユーラムに紋章つけるとしたらやっぱり断罪?
590名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 21:32:00 ID:3AxXhkaH
>>589
雑談時はコテやトリップをつけないことをお勧めしますよ。
そういうのを好まない人もいるので。

改心ユーラムか…どうしてもエレシュの魅力に勝てないのでなんともw
591名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 21:34:43 ID:godJPaoI
そうか…エレシュをみたことすらないんだが。
592名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 22:11:11 ID:OlYwve3D
ルシア+リザード×クリスで鞭打ち拷問のクンニ責め凌辱が見たいなあ
593アホキチ:2006/04/18(火) 22:16:24 ID:3AxXhkaH
ナッシュ×シエラ『海水浴』の後半いきまする。
エロは少ないです。スマソ
594海水浴 7:2006/04/18(火) 22:17:29 ID:3AxXhkaH
16歳の時に月の紋章を宿して以来、シエラはずっと蒼き月の村から出ずに過ごしていた。
そしてネクロードに紋章を奪われてからはそれを取り戻すのが先決で、泳ぐ機会などなかったのである。
泳げないのになんで海に行きたいなどと言い出したか……
そこは複雑な『乙女心』というものであり、一言で言い表すのは難しい。
ナッシュに教えてもらおうというスケベ心が全くなかったかと言えば嘘になるし、大人しく水遊びで済ませよう
という気持ちも多分にあった。あるいはもっと単純に、海が見たかったというのもある。
…800歳のオババのどこが乙女だというツッコミをしてはいけない。
言葉遣いと尊大な態度はともかく、外見と心は少女のままである……ことにしておく。

「なんだ、やっぱり泳げないのか。ハハハハ……あ、いや、悪い」
思わず笑ってしまったナッシュ。シエラに上目遣いに睨まれて、慌てて詫びる。
「…わかった。俺が教えてやるよ」
「……よいのか?」
多少はその展開を希望していたとは言え、やはり悪い気がしなくもないシエラ。
「あぁ、任せとけ!」
だがナッシュは気合十分。何が彼をそうさせるのか…
「(こうやって恩を売っておけば、今後はあまり無茶を言わなくなるだろう)」
…意外に情けない理由であった。
そして、ナッシュの鬼のような特訓が始まった。

「まずは基本!水に顔をつける!」
「う…やはりそれは避けられぬか…」
「そのくらいはできるだろ」

「俺が手を持っててやるから、バタ足の練習だ」
「バタ足じゃと…そんな高等技術を…」
「おい、基本だって」

「イルカの浮き輪に掴まりながら波に乗って砂浜まで泳ぐ!」
「ま、まだひとりで泳ぐのは無理じゃ!」
「何事もなせばなる!」
595海水浴 8:2006/04/18(火) 22:18:06 ID:3AxXhkaH
2時間後…
特訓の賜物か、シエラはとりあえず足がつく所でなら泳げるようになっていた。
しかしさすがに疲れたのか、波打ち際で膝をついて息を荒げている。
「はぁ…はぁ…す、少し休憩にせぬか……?」
「そうだな。じゃあ休んでてくれ。俺はちょっと泳いでくるから」
そう言いながら、ナッシュはどんどん沖へと出て行く。
砂浜から50メートルほどは離れただろうか。大きく手を振ってシエラに声をかけた。
「おーい!後でここまで泳いで見ないかー!…足つかないけどな!」
「う……あ、足がつかぬのか…それはちょっと…」
などとシエラが口ごもっていると…
不意にナッシュの様子がおかしくなった。
もがいているように見える。
「ナッシュ…!?どうしたのじゃ!?」
何がなんだか分からないまま、ナッシュを助けようと海に入るシエラ。
波をかき分けて突き進み、やがて水が腰から胸へ、胸から首へと深くなっていく。
「こ、これ以上は足がつかぬか…」
躊躇している間に、ナッシュの姿は完全に水中に消えてしまった。
「……行くしかないか…」
シエラは意を決すると、海底を蹴って泳ぎ始めた。

一方、ナッシュは…
「(あ、足がつった……イテテテテ!)」
どうやら久々なのに長時間泳ぎ続けたのが拙かったらしい。
「(こういう時は慌てないで…と)」
息を止めて、ひとまず水中に潜ってしまう。
あとは足の親指を掴んで引っ張れば…
「(…よし、とりあえず治った!)」
水面に浮上し、大きく息を吸うナッシュ。
…と、近くでばしゃばしゃと水音がする。
「がぼがぼがぼがぼ…」
「……!?」
誰かが溺れている。
「…シエラ? な、なんでこんなとこに?」
浜の方を見てみるが、シエラの姿はない。
やはりすぐそこで溺れているのはシエラに間違いなかった。
「そうか…俺が溺れたと思って助けに……って、そんなこと考えてる場合じゃない!」
ナッシュはシエラに泳ぎ寄って助けようとするが、既にシエラはぐったりとしている。
「おい、大丈夫か!おい!…こりゃマズイかな……」
シエラを抱きかかえて急いで砂浜へ戻ると、彼女の身体を横たえた。
状態を確かめると、呼吸が止まっている。
「…こりゃ人工呼吸するしかないか……」
ナッシュは適切な手順に沿って準備をすると、シエラの唇に自分の唇を重ねて息を吹き込んだ。
596海水浴 9:2006/04/18(火) 22:18:46 ID:3AxXhkaH
「………んん………む…!?」
気がついた瞬間、シエラの視界に映ったのは心配そうに自分を見つめるナッシュの顔。
「お、気がついたか?」
「うわっ!…な、なななんじゃ!?」
慌てて起き上がろうとするシエラだったが、ナッシュに身体を押さえつけられて耳元で囁かれた。
「あんまり暴れるな。今まで気絶してたんだぞ」
「……ゴホッ、ゴホッ……そ、そうか。あの時おんしを助けようとして…」
疲れていたため身体が思うように動かなかったシエラは、ナッシュを助けに行く途中で力尽きてしまったのだ。
「ふぅ……すまぬな。おんしが溺れているように見えたから……」
「あぁ、足がつっちまってな。心配させて悪かった」
「…別に心配などはしておらぬ。おんしは簡単にくたばる様なタマではないからの」
シエラはそう言いながら、照れ隠しのつもりかそっぽを向く。
そして立ち上がろうとして、足がふらついた。
「おい、無茶するな」
ナッシュに身体を支えられてなんとか立ち上がる。
身体が重かった。泳ぎ疲れが抜けていないうえに、溺れた時のダメージが大きい。
そのためか、妙に気弱になってしまう。
「……すまぬ。本当に…迷惑ばかりかけておるな、わらわは……」
「なに言ってんだ、あんたらしくないぜ」
そして。
ナッシュはいきなりシエラを抱き上げた。
「な、なにをする、下ろさぬか!」
「いいからいいから。もう今日は宿に戻ろう。あんたも疲れただろうしな」
そんなことはどうでもいいから、シエラはこの恥ずかしいお姫様だっこを早くやめて欲しかった。
しかもナッシュは人が多い方へ戻って行くではないか。
「わかった。わかったから下ろしてくれぬか」
「ダメだ。このまま宿まで行くぞ」
「こら!ナッシュ!」
それでもシエラは、いつものように電撃を浴びせることなく、ナッシュにされるままになっていたのだが、
本人もそのことは自覚していないようであった。
597海水浴 10:2006/04/18(火) 22:19:25 ID:3AxXhkaH
夜、ドミンゲスから監視を引き継いだナッシュは、部屋の窓から対象がいる小屋を見張った。
対象が寝静まるのを確認して監視を終えたのは、夜遅くなってからであった。
「…ナッシュ、飲まぬか?」
部屋へ戻ってきたシエラが、赤い液体の入ったグラスを差し出した。
「あぁ、悪いな……これは…カナカンのワインか?」
「うむ、なかなか上物らしいぞ」
ナッシュの隣の椅子に腰掛けて、シエラもグラスを傾ける。
そして小さな声で詫びた。
「今日はすまなかった…わらわが海に行きたいなどと言ったばかりに……」
「またその話か?あんたらしくないな…別に気にしてないさ」
「いや…それではわらわの気が済まぬ。…じゃから……」
シエラはそう言いながら、ナッシュに顔を寄せて唇を重ねた。
「んっ!……ぷはっ。い、いきなり何を…」
「昼間の礼じゃ…わらわに人工呼吸をしてくれたのじゃろう?」
「いや、それは人命救助だし…」
普通ならばキスくらいでうろたえたりはしないナッシュだが、相手がシエラというだけで、
キスに慣れていない少年のように、なぜか胸が高鳴っていた。
「ふふ…顔が赤いぞ。キスなど慣れていると思ったが…」
そんなことを言いながら再び唇を重ねる。
今度はそれとともに舌を挿し入れ、ナッシュの口内をかき回す。
ナッシュもそれに答えて、シエラと舌を絡ませ、唾液を交換し合う。
1分ほど互いに唇を求め合い、ようやくシエラは唇を放した。
「…ふぅ、おんしなかなかキスが上手ではないか…少し…感じてしまったぞ」
小さく笑いながら、シエラはナッシュにしなだれかかる。
「な、なんだ。もう酔ったのか?」
「ニブイ男じゃな…まだわらわの礼は済んでおらぬと言うのに…」
「いや、だから別に礼なんてそんな」
ナッシュの言葉が終わらないうちに、シエラはナッシュの手を取り、自分の胸に当てる。
「…!」
シエラの胸が高鳴っている。
よく見ると、顔もほんのりと朱に染まっている。
シエラは酒に強いので、これは酒のせいではないだろう。
「おかしなものじゃ。昼間おんしに助けられてから、どうにも胸の高鳴りが治まらぬ……」
「なぁシエラ…やっぱ」
「今は何も言わずに…わらわを受け入れてくれぬか…?」
普段見せたことのない潤んだ瞳で見つめられて、ナッシュは頷くしかなかった。
598海水浴 11:2006/04/18(火) 22:20:04 ID:3AxXhkaH
シエラに優しく口付けしながら、その身体を抱きしめるナッシュ。
その身体は思っていたよりも華奢で、力を込めたら折れてしまいそうだ。
「(そうか…吸血鬼の始祖とか真の紋章の継承者とか言っても、身体は16歳のままなんだよな…)」
そのか弱い少女のような身体を優しく抱きしめながら、首筋へ口付ける。
そして薄い純白の衣服の上から、やや控えめな胸のふくらみに、そっと手のひらを重ねた。
そのまま優しく胸を揉みしだくと、シエラの口から小さく声が漏れる。
「…んっ……ぁ…」
こんな可愛い声を出すこともできるのかとちょっと驚きながら、ナッシュはさらに胸を責めていく。
と同時に、再びシエラの唇に自分の唇を重ねて互いの舌を絡めていき、むさぼるようにシエラを求める。
濃厚な口付けをしばらく交わしながら、衣服の中へと手を入れて直に胸に触れる。
「はふっ…んっ……っ…」

普段は弱気な所など見せたことのないシエラが自分を求めてきた。
命を助けられたからにせよ、彼女にしてみればそれは一時の気の迷い程度のものなのかもしれない。
だとしても、自分はそれに答えてやりたい。
なぜなら自分は…。

「今ならやめられるぞ…いいのか?」
ベッドに横たわったシエラの前で、ナッシュは最後の確認をする。
これ以上進んだら、後戻りできなくなりそうだから。
「……構わぬ。…続けて…」
シエラはそう言いながら、今度は自分から唇を求めてくる。
ナッシュはそれに答えて舌を絡めながら、ゆっくりと腕を下へ動かして、シエラの下着に手をかける。
下着の上からその秘所にそっと触れると、既に少し湿り気を帯びたそこが、柔らかく指を押し返す。
ナッシュはその秘裂を下着の上から優しく指でなぞり、少しずつほぐしてゆく。
「んっ…はっ……あぁっ……」
しだいにその秘所からは泉のように愛液があふれ出て、下着を濡らしていく。
ナッシュはぐしょぐしょになった下着を剥ぎ取ると、その秘裂に指をそっと挿し入れて直に中をかき回す。
「あぅっ!…はぁっ、ナ、ナッシュ……!」
ナッシュの名を叫びながら、力強く抱きしめてくるシエラ。
「シエラ…」
ナッシュもそれに答えてシエラの名を呼びながら、彼女をしっかりと抱きしめた。
599海水浴 12:2006/04/18(火) 22:21:09 ID:3AxXhkaH
「じゃあ…挿れるぞ」
「…う、うむ……」
シエラが小さく頷くと、ナッシュは自身をシエラの秘所にあてがった。
ゆっくりと、しかし確実にナッシュ自身が入ってくるのを、シエラは感じていた。
性の営みなど久しくしていなかったが、ナッシュが優しく念入りに身体をほぐしてくれたおかげで、
痛みもほとんどなく受け入れることができた。
「動かすぞ…」
「……あぁ」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら、ナッシュ自身がシエラの中で動き回る。
「はっ、あぁっ、んぁっ…ナッシュ…ナッシュ……!」
シエラはしっかりとナッシュを抱きしめ、また、ナッシュ自身を締め付けた。
身体の奥深くから波が押し寄せてくるのを感じながら、シエラはより深くナッシュを包み込もうとする。
「うっ…シ、シエラ……!」
ナッシュもまた、シエラをしっかりと抱きしめると、より激しくシエラの中を責め立てる。
「ナッシュ…頼む…このまま中に……!」
「シエラ…わかった……」
「うぁっ、はっ、あぁぁぁぁぁぁっぁぁっ!」
シエラが大きく身体を反らせて痙攣すると同時に、ナッシュも絶頂に達する。
シエラは自身の中にナッシュの精が放たれるのを感じながら、快感に身をゆだねた。

「(礼などと言ったが、これでは逆じゃな……)」
そんなことを考えながら、快感の余韻に浸るシエラ。
ナッシュはそんなシエラを見つめながら、優しく声をかけた。
「なぁ…前にも言ったかもしれないが、俺はあんたと共に生きても構わないんだぜ」
それはナッシュにできる精一杯のアプローチ。しかし…
「……その気持ちは嬉しく思う…じゃが、それはやはりできぬ…。
 気持ちだけで…その気持ちだけで十分じゃ……ありがとう…」


翌朝、目を覚ますとシエラの姿は既になかった。
書き置きもなにもなく、どこへ行ったのかも分からない。
「やれやれ…また置いて行かれたか。ま、仕方ないか」
例えいつも一緒にいることができなくても、時おり会うことができればそれでいい。
だから、シエラがどこへ行ったのか分からなくても、それほど寂しさは感じないのであった。
「またそのうち、ふらりと姿を現すだろうからな、あいつは…」
シエラが残していったグラスを手に取りながら、ナッシュはそう呟いた。

―終―
600海水浴:2006/04/18(火) 22:23:23 ID:3AxXhkaH
終了です〜
疲れました。
エロ薄くてごめんなさい
601名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 22:25:35 ID:IAlGWQ9k
超GJ!
602名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 00:34:15 ID:GHtScF5L
GJ〜!!!ナッシエ好きだったことを思い出しました。
溺れるシエラたんカワユス
603名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 00:36:10 ID:SOADqZ+C
ゲオルグがゼラセのことを呼び捨てで呼んでいました。
何かときめいたのでゼラゲオをお願いします誰か。
604名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 00:46:09 ID:9XF+XagY
>>603
ここで非常に重要なポイントになってくるのは、
ゼラセ様はゲオルグを一撃で葬り去ることができる(魔力自慢)という点ではないだろうか。
605名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 01:28:03 ID:4U+uLgWJ
どちらも一撃で相手を倒せる殺伐とした関係
606群島好き:2006/04/19(水) 02:04:17 ID:V9ZVo/Q8
陵辱、恋愛てんこ盛りで楽しいなぁ。みなGJ!です。

そして>>491からの続きです。あと注意書きが>>488にありますので。
607群島好き:2006/04/19(水) 02:05:02 ID:V9ZVo/Q8
一つ目を瞑り、開ける。そこにはもうあの乳好き親父の顔はもうない。
目の前にはこちらの事など一考だにせず、お互いにかかった精液を舐め取り、胸を揉み合い、秘部をまさぐる二人の女性がいるだけ。
体の様子を確める。まだ節々が痛むが何とか動かす事は出来る。このまま一気に動けば主導権は握れる筈だ。
あの父親に唆された形というのが少し気に喰わないが、僕だって男です!こんな痴態を眼前にして動かずにはいられません!
「があああーーっ!!」
体の痛みは叫び声で消す。
「え、きゃああっ!」
「あ、あれ、王子ぃ!?」
二人の悲鳴を気にせず一気に押し倒す。絡み合っていた二人はそのまま抱き合いながら倒されてしまう。
ミアキスはベルナデットにもたれられる格好になり、見事なまでに二人の濡れた秘部が丸見えだ。
「二人とも……よくも僕を無視してくれたねぇ…」
「で、殿下!あ、あのこれは、その…」
「あわ〜、王子が怖いですぅ〜」
恐ろしく底冷えのする声で不満を叩きつける。少し怯えているようだがそれがまたいい。
「言い訳は聞かないよ…お仕置きは体に聞かせてあげるから…」
ふむ、少し親父臭い物言いだな。
「まずは、上に乗っかかっているベルナデットさんからだ。その豊満な体に快楽を教え込んであげるよ」
「で、殿下!?わ、わたしはその…男の人とは初めてなんです!で、ですから!」
いつもは気強く見える人も、今ではすっかり涙目だ。
「なのに、あんなにいやらしい事をしたのかい?ますますいけない女性だ…」
「王子ぃ…キャラ違いますよぉ…」
五月蠅い、あんたがそうさせた癖に。でもまずはベルナデットさんから!
ズチュンッ!
「うあああぁっ!そんなっ、一気にぃ!?」
お仕置きだから一気に貫いたのだが、処女膜の感触がない。ちくしょう、ミアキスだな!
「うあっ!そんな、はげしっ、で、でんかっ!もっと、優しくっ!」
「駄目。初めてなのに膜が破られてる人には容赦しないよ…」
「あうっ、ふあっ!んんっ、だめ…こわれ、るぅっ!殿下ぁ、うあっ、奥までっ!?」
悲鳴に中にも嬌声の声が混じる。やっぱりいけない女性だ。
そしてミアキスは友人の凄惨な目に、「ふわぁ…」と驚き、またその痴態に酔いしれているようだ。
「ははっ、やっぱり気持ちいいんだろう?もっと声を上げなよ」
そしてたわわに実る二つの果実にも手を延ばす。女性にする愛撫ではなく、ただ揉みしだく為に。
「うああっ!いた、痛いっ、もっ、と、やさし、く、ふああっ!」
ぐにゃぐにゃと目の前で形を歪ませる乳房にミアキスも思わず感嘆の声を出す。
「ふわぁ…ベルちゃんのが…ぐにゃぐにゃになってますぅ……」
「どうだい、凄いだろう?男に犯されてこんなに感じるなんて?」
「わ、わたし、犯されてる!?ああっ、すごい、ですっ!声が、止まらない、ああんっ!」
そろそろフィニッシュだ!腰の振る速度を上げて正に打ち付ける!
「やっ、はやっ!もう、だめっ!イクっ、イッてしまいますっ!」
そして腰の動きを止めた一瞬の後。
ドクドクドクッ!
「ふあああぁぁああぁっ!」
膣中で出す。まるで搾り取られているかのように流れ出す。
「ああぁ…ベルちゃんが中に出されてますぅ…」
ベルナデットは気を失ったのかミアキスに倒れこむ。
暴れん棒を引き抜くと、出された精液が溢れてミアキスの膣に降りかかる。
「ひゃああんっ!熱いのがぁ…零れて、かかってますぅ…」
半ば嬉しそうに叫ぶ。でもね、まだこれからなんですよ。
「あ、あれ?王子ぃ?そんな血走った目で近寄って何するんですかぁ…?」
分かっている癖に、望んでいる癖にそんな怯えた顔しても駄目ですよ、ミアキスさん。
「ミアキスもしてもらいたいんだろう?ずっとベルナデットさんが乱れるのを見てたからもう我慢出来ないんだろう…ほら」
「ひゃあんっ!王子ぃ、まだする気なんですかぁ!?や、やめ、ひゅうんっ!」
垂れた精液と愛液で既にグショグショになっている茂みをまさぐる。
「ミアキスは今日の主犯だからね。ベルナデットさんより激しくしてあげるよ」
「そ、そんなぁ!あれより激しくされたらホントに壊れちゃいますよぉっ!」
そんな壊すなんて人聞きの悪い。少しばかり何も考えさせられなくするだけさ。
父さん、母さん、僕は元気です。長年積もりに積もった復讐が今、果たせそうです!
608群島好き:2006/04/19(水) 02:05:45 ID:V9ZVo/Q8
「ふわあああぁっ!」
再び一気に貫く。うおっ、ベルナデットさんより締め付けがキツイ!
「ひゃうっ、王子ぃ、すごいですぅっ、お、奥まで届いてますぅっ!」
ミアキスは初めから悦んでいるようだ。今気を失っている人とは違い、思う存分声を上げてくれる。
「ふふっ、王子ぃ…もっとぉ…膣中を抉ってくださいぃ…」
まるで娼婦の物言い。少しばかりそれに反応してしまったが、このままでは主導権を握られる。
そんな事はさせるものか!今日は、せめて今日だけはミアキスを打ちのめさなければ!
「ひゃうっ、ふあっ、ふふっ、王子ぃ…どうしたんですかぁ…?これじゃあ……ひゃああっ!?」
そうそう、その声ですよ、ミアキスさん。これはお仕置きなんですから。
媚肉を抉ると同時にお尻の穴にも指を挿入する。
「ああっ!お、王子ぃ!そこ、そこは違いまっ!ひぐぅっ!?」
「どうだい、二穴同時の責めは?流石のミアキスもこっちは使ってなかったみたいだね」
「だ、だめですぅ!こんな、こんなの、激しすぎますぅ!ひゃああっ!指が…増えたっ…!」
一本だけでなく二本、三本といれる指を増やし穴を拡げ抉る。
「りょ、両方なんてっ!あぐぅっ!らめですぅ!あ、頭が痺れちゃい、ますぅ、ひゃうんっ!」
そこで体を揺らす激しい動きに、ようやくベルナデットが目を覚ます。
「う…ううん、私…ってミアキスさん!?」
まだ体が疲れてるのか、顔を捻らせて後方を見る。
そこでは再びファルーシュが裸でミアキスを襲っているではないか。
「で、殿下!こ、これは…!」
「ああ、ベルナデットさん。勿論ミアキスへのお仕置きですよ」
「ひゃあんっ!ベ、ベルちゃあん…お、王子がぁ、ひぐっ!?す、凄いんですぅ!」
友人の乱れる姿にベルナデットもまた体が熱くなる。それをつぶさに感じ取り、
「ほら、ベルナデットさんもミアキスを気持ちよくさせてあげないと」
その言葉に押されたのか、ベルナデットはミアキスの少し控えめな胸を愛撫し、キスを迫る。
「あぁ…ミアキスさん…普段の責めている時とは違って可愛い…」
やっぱり普段は責めなんですか。って二人とも普段からこんな事やってるのぉ!?
「ひゃぶぅ…ベルちゃあん…あふうっ!じゅるっ、ちゅるっ、うああっ!!」
男からの乱暴な責めと女からの蕩けそうな責めにミアキスはもう我慢が出来ない。
「も、もう駄目ですぅ…んあっ、おうじぃ…だし、出して下さいぃ!」
その懇願にようやく征服心が満足される。あとは…ラストスパート!
「ああうっ!はやいっ、んぐぅっ、イク、いっちゃいますぅ!!」
そしてミアキスの最奥を打ちつけ、放出する。
ドクドクドクッ
「ひゃあああぁああぁっ!中に出てますぅっ!」
本日三度目の射精とは思えぬほどの量を出し、ミアキスに絶頂の歓喜の声を上げさせる。
ハハハッ、ようやくミアキスを従えさせた!でも、これって結局喜ばせただけじゃないか?結局、乳には吸い付いてないしなぁ。
609群島好き:2006/04/19(水) 02:06:24 ID:V9ZVo/Q8
ハァハァと息をつく。最早体は限界だ。動くはずはない。このまま倒れてしまいたい。
抱き合い倒れている二人の股間からはドロドロと精液が流れ出す。二人も限界と言わんばかりに息を荒げている。
しかし、しかし!まだ僕の暴れん棒は勃っている!光って唸る!二人を犯せと轟き叫ぶ!
(それでこそ我が息子!)
また父さんの声が聞こえた。頼むからもう出しゃばらないでください!
それでもヨロヨロとゾンビさながらに二人に近付く。今度は二人いっぺんにだ!
「はぁ……ふぅ…あぁ…でんか?」
「ひふっ…も…だめ……おうじぃ…?」
ズグッ
「うああっ!?そんな、殿下、またっ!?いやぁ…また、奥までぇ!」
「ベ、ベルちゃん!?お、王子ぃ!も、もうやめてあげて下さいよぉ!」
もう何を言ってるのかもわからない。ただ何かの衝動につき動かされてるだけだ。
「あぐぅっ!んあっ、ひぃっ、あふぁ…なかが、なかがぁ拡がって、んくっ、しまいますっ!」
「王子ぃ、王子ぃ、どうしちゃったんですかぁ!?これじゃ……ふあああっ!?」
一人だけじゃない、二人いるんだから交互にやらないとね。
「ふあぁ…、そんな、ミアキスさんまで…二人いっぺんにだなんて…」
「やっ、だめ、ですぅ!イッたばかりっ、あうんっ!なのに、またっ、なんて…ひああっ!」
もうただ腰を動かすだけ。ここで終わっては何かに負けてしまう気がする。
二人を服従させないと!それだけの思いで交互に出し入れを二人に繰り返す。
「きゃあっ、あふぅん、んあっ、お腹がっ、ジュクジュクしてますっ、ああんっ!!」
「ひはっ、ひぐっ、だ、め…また、ひゃあんっ、イッちゃいますぅ!!」
これでお終いだ!そして最後は二人の秘部の間から腹に向けて放出する。
「んああああぁあぁっ!!」
「ひゃあああぁん!!」
は、はは、やったよ…僕…も…う……だめ…
(俺は一晩でアルを五回イカせた事があるぞ!!)
だ…から…もう…両親の……話は…言う……な…
610群島好き:2006/04/19(水) 02:07:12 ID:V9ZVo/Q8
次の日――
「いやああぁあぁっ!王子っ、王子っ!しっかりして下さいぃっ!」
医務室にリオンの悲鳴が木霊する。
そう、朝にミアキスとベルナデットが若干腰を痛めながらも爽快な目覚めをした時、
昨晩の事を思い出した二人はファルーシュを見やる。
そこにあったのはやけに爽やかな笑顔を見せながら、土気色の肌をした、まるで干からびたような王子だったのだ。
そして今、二人は医務室に王子を運び、リオンが泣きついているファルーシュのベッドの傍で正座をさせられている。
リオンはシルヴァと二人がかりで昨日一日の事を聞きだす。
地獄の帝王の如き迫力のリオンの前では、ベルナデットも流石のミアキスも喋らざるを得ない。
「ふ、ふふ…ふふふっ、要はぜ〜んぶ、お二人のせいなんですね……!」
「あ、あ……あぁ…」
「ひぃ!リ、リオンちゃん、こ、怖いですぅ!」
「さて……どぉ〜んな罰を与えましょうか…」
ファルーシュの容態に危ない所はないと判断したシルヴァは、既に我関せずを決めている。
「あ、あ…リ…リオ…ン…」
そこにファルーシュの声がして、リオンはすぐさま変貌してファルーシュの傍に行く。
「あぁ、王子!もう大丈夫ですっ!これからは私が王子の全ての世話をしますから!」
(さっきと全然違う!猫被ってる!)
二人は同時に同じ事を心で叫ぶ。
「護衛から下の世話まで全て私がします!ずっと王子の傍にいます!そして行く行くは王子と……うふっ!
いいんですよね?……はい、いいんですね!」
(本人の同意なしに全部決めてしまうつもりだーっ!)
「ば…ばつ…」
「はいはい!二人への罰ですね!何にしましょうか!ゲロメの処理?風呂の掃除?
 それとも際どい格好でレストランのウェイトレスですか?」
(意外にまともだ!?)
「…と…うぶ……ん…」
「当分?当分…何ですか?」
ファルーシュが力なく首を振る。
「え?違う?とうぶん、とうぶん…あっ!糖分ですね、お菓子とかのことですね!」
頷く。
「きん…し……いっ…しゅう……かん…」
「「ええぇーーーっ!?」」
これにはたまらず声を上げる。
「そ、そんな殿下!私は手伝わされただけでっ!」
「ベルちゃん、ずるいですぅ!後生ですから〜、それだけは〜!」
まるでこの世の終わりが来たかの如く泣きつく二人。しかしリオンは一蹴する。
「泣きついても駄目です!!お二人は今日から二週間、糖分摂取禁止です!」
「「増えてるーーっ!?」」
「…何か文句でも……?」
一瞬にして修羅の如き顔に変貌するリオンに、二人はブルブルと勢い良く首を振る。
「王子っ♪今日からはまた私がお世話しますからねっ♪」
恋する乙女の笑顔を覗かせファルーシュに顔を向ける。
未だまともな思考が出来ないファルーシュはそれに安心する。もう何も危険な目には会わないのだと。
そして気付かない。これからの夜の生活と将来の人生設計を綿密に計算しているリオンに。
611群島好き:2006/04/19(水) 02:07:52 ID:V9ZVo/Q8
その報せはすぐに城中へ伝わり、皆が二人の監視役となった。
黙っていた者も、影の権力者と目されるリオンの制裁が待ってるとなれば従わない者はいない。
しばらく経った頃――
レストランで特大ワンホールチーズケーキを貪り食うゲオルグはそんな事露も知らずにこの瞬間を楽しんでいた。
しかし、やたらと顔色の悪いミアキスとベルナデットを見て、甘党連盟としては放っておけない。
「おう、二人とも、元気がないな。ケーキでも食べてしゃっきりしたらどうだ?」
その場に居た者全てがその言葉に凍りつく。
糖分禁止となり超絶に機嫌の悪い二人に、その言葉は厭味以外の何者でもない。
ゲオルグの言葉にギギギギ…と二人が振り向く。全ての人を絶望に陥れる殺気を以って。
「「キシャアアアーーッ!!!」」

「え、ええ、凄かったです。奇声を上げた瞬間、ミアキスさんが目にも止まらぬ連撃でゲオルグ殿を浮かせました。
 次の瞬間にはベルナデットさんが、何本ものナイフで、か、壁に打ち付けたんです。
 そ、その後二人でチーズケーキを頭に叩きつけ…ヒイィーーッ、も、もう思い出したくありませんっ!!」

それからしばらく頭にチーズケーキを叩きつけられ、手足を壁に打ち付けられたゲオルグのオブジェがあったとか…。



<完>
612群島好き:2006/04/19(水) 02:09:43 ID:V9ZVo/Q8
これで終わりです。次は王子×ランの話になると思います。
ほのぼのとしたのは難しい。
613名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 02:38:03 ID:+qCE87Vs
相変わらず長文連投乙。
614名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 03:33:11 ID:zz9tzvoD
>>612
ワロタ
エロパートのベルミアも良かったけど、その後のリオンが怖いw
あと、いちいち出てくるフェリドw
全部笑えました。GJ!
615名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 04:45:18 ID:JVb4ywqG
>>612
笑わせてもらった。超GJ!
王子ランも楽しみにしてる
616名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 04:53:48 ID:+qCE87Vs
また乙マンセー大量発生か?
起き出してくると共に始まる一斉マンセーw
617名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 04:55:13 ID:+qCE87Vs
また乙マンセー大量発生か?
起き出してくると共に始まる一斉マンセーw
群島様ーってチョンみてーだなw
618名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 05:56:14 ID:E7OEItMk
早起きして見たらこれか…。俺からすればあんたこそまたかだよ。
>>612
楽しく読ませていただいた。次回も頑張ってください。
619名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 07:31:16 ID:+qCE87Vs
はいはい朝から信者乙w
620名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 07:40:56 ID:hcVfYsaJ
11さん荒らしさんおひさ(*´∀`)ノ
また来たか
621名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 07:47:40 ID:zz9tzvoD
構うなよ
622名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 07:50:35 ID:GHtScF5L
>619
あなたにも考えがあるのかも知れないけど、
特定のコテ叩きをするのは良くない。

作品の見分けをつけやすくするためにコテをつけてるのに、
今後コテをつけようとする人が気後れするかもしれないよ。
623名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 07:57:41 ID:gU2Zrqtx
っつうかお前もSS書いたんならとっとと投下してくれや
誘い受けに乗ってやるみたいで癪だが、そこまで言わしめるだけのモノは持ってんだろ? 読ませてみ
624名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 09:14:16 ID:vtGpoofN
いつも面白いのを書くなあ・・・お疲れ様でした!
王子×ランも楽しみ。
625名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 09:48:47 ID:HA6afdAA
作品叩きはともかく職人叩きは罪だが
それやってる人を叩くのも同罪なんだが。
作品をGJだと思うならなぜ後を汚して、且つ新作を投下しにくい雰囲気にするの?
群島氏はスルーしてるのに……
626名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 10:04:42 ID:4U+uLgWJ
もともと荒らしとは人の道を外れた行いです
627名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 10:08:03 ID:zz9tzvoD
リオンやミアキスもいいけど、たまにはあまり書く人がいないキャラを書いて見たい
というわけでチサトを書いてます
需要?そんなの気にしません

チサトってかわいいよね?
628名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 10:49:51 ID:HA6afdAA
荒らしに反応するのも荒らしだぞと

>627
超待ってる
629名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 11:30:34 ID:IIXIh7tb
>>439
GJ!

「いったそうだなあ」
「だがそれがいい」
だがこれに笑ったwwwww

>>627
早く書きやがれなのです!
630名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 14:56:38 ID:b0qzL5vO
ギゼル×サイアリーズの婚約時代ってアリ?
本編と大きく時間差があるネタってスレ的にセーフかアウトかわからない。
教えてくださいエロエロい人たち。
631名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 15:03:53 ID:2SSKXaPv
>>630
かなーり読みたいですよ。脳内妄想しようかとしてたとこ。
632名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 16:01:36 ID:Pt620hoP
>>630
妄想スレに何を期待してるのかね。
考えるんじゃない、感じるんだ!
そして投下してくれ!!!wktk
633名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 16:22:59 ID:Z+z0TY3f
チサトかわいいよチサト
634名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 16:30:32 ID:b0qzL5vO
>631-632トンクス!
確実に次スレ以降になるだろうががんばるよ。
8年前だとギゼルはもちろんサイア姐さんもキャラが変わってしまうから
スレ汚しにならないか心配した。
635名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 16:52:05 ID:LaLSoPZO
>>627
君を待っていた


叔母さんはともかく昔のギゼルってどんなんだったんだろうな
案外、王子みたいなタイプだったのか・・
636名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 17:11:47 ID:36B1+xOl
ジーンさんに変な紋章使われたか薬飲まされたかで疼きまくるハヅキたん。
でもオナヌーの仕方も知らないので悶々とする。

ここで問題だ。
やっぱりこんな身体にしたジーンさんが責任とって自慰のやり方を教えるか、
気を紛らわそうとしてウロウロしてる所をベルクートに見つかって食われるか、
どっちがいいだろう。迷う。
637名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 17:15:49 ID:KZGeboMt
>>636
ガヴァヤに見つかり「こんな奴にいいように・・・くやしい!でも、抵抗できない・・・!」ビクッ
な展開
638名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 17:47:01 ID:D1yPwGx+
ふらふらになってるのをベルクートに見つかって、支えられただけでイってしまうハヅキたんな展開
639名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 19:22:32 ID:42QrsJ3W
>>636
たまたま風呂帰りのカイルとガヴァヤと鉢合わせしたヴィルヘルム。
に鉢合わせして4Pを期待しております。
640名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 19:39:48 ID:SOADqZ+C
>>611


>頭にチーズケーキを叩きつけられ
恍惚としているゲオルグが思い浮かんだ。
641名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 21:15:11 ID:ScpFElyH
>630
全然OK!
婚約破棄がギゼル15歳サイア17歳だっけ?妄想のしがいがありますね。
楽しみにしてる。
642名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 21:29:17 ID:hcVfYsaJ
>636
ジーンさんに食わr
自慰のウルトラテクを教わっている所に通りかかったベルクートに食われる3P
643名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 21:45:03 ID:9XF+XagY
前置きだけで終わりそうシリーズ

つ「ベルクートとマリノの初夜」
644名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:00:55 ID:CCgWVE5/
前々スレ505でシグレ×サギリの話を書きたいと言っていた者ですが、
ようやく話がまとまりそうな気配がしたので垂れ流しますー。

いくつか注意点をば。

・本編中あいまいだったシグレとサギリの血のつながりは無視してあるので、
 あくまで兄妹推奨の人は華麗にスルーおながいします。
・序盤がわりかし陰気。(あとから浮上予定)
・今回はエロパートなし。

そんな訳で、適当に読み飛ばしてくれれば幸いです。
645名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:02:49 ID:CCgWVE5/
それは時折、自らの立つ位置を思い知らせるかのように。



突如として―――。
視界に広がるのは、赤い色。
かつては見慣れたはずのその色は、今となっては忌まわしい記憶を呼び覚ます。
「ここ、は……」
ふと気が付いたサギリの眼前では、沢山の家々が炎に包まれる様が広がっていた。
火の粉が風に乗り体に飛んでくることがあったが、彼女はそれを振り払う事さえ忘れ、
集落を襲った惨状に目を奪われている。
燃える住居を結んでいるのは、水に浮かんだ回廊である。
その独特の作りは、ビーバー族の居住区に間違いはなかった。
サギリが義勇軍に入って、初めて戦いに参加した場所。

見覚えのある光景を、女はひとりきり、ふらふらと歩き出した。
その表情は微笑みを貼り付けてはいたが、まるで生彩がない。
怖くてたまらないのだ。この村を包む炎が。周囲を彩る、暴力的な色が。
けれども、何故か歩みは止まらず―――彼女はその時に向かっていた集落の長の家を目指していた。
おかしなことに、これほどまでに炎に取り囲まれているというのに、少しも熱気が伝わってこない。
それどころか家が焼ける匂いさえも感じられない。
焼き討ちを受けているこの場所に当然あるはずの恐怖に満ちた喧噪も、
今のサギリの耳には届いてはいなかった。
まるで視覚以外は麻痺してしまったかのような、異常な感覚。
しかし彼女はごく自然にその状況を受け入れている。
あるいは、これが現実のものではないと、頭で分かっているからかも知れなかった。

ああ、これは夢だ。残酷な夢。

早く覚めてくれることを望みながら、幽鬼のごとき女は進んでいく。
赤々と照らされた夜空には、星がわずかな光を投げ掛けていた。
646名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:03:30 ID:CCgWVE5/

異変は、目的地へ続く道の途中で起こった。
見知った幾つかの人影が小柄な影へと挑みかかるも、その度に打ち倒されていくのを見る。
小柄な影は、出で立ちからして普通の人間ではなかった。
人相を仮面で隠し、身軽ではあるがしっかりと武装したその姿は、訓練を受けた暗殺者のもの。
徹底的に感情を排されたその人物は、少しの容赦もなく確実に相手の命を絶っていく。
人を殺すことだけに特化されたからくりじみた動きを、サギリは呆然と眺めることしか出来ない。

そして彼女が戦いの場に近付くにつれて、足元に重い固まりのようなものが転がるようになる。
よく見るとそれは屍で、仲間の顔をしていた。中には住民であるビーバー族も混じっている。
思わずしゃがみ込んで助けようとするも、生きている者は一人もいない。
皆、一様に自分がどうして死んだのかも分からないという表情。
苦しみを感じたのは一瞬だったのだろうか。
恨み言さえ言えなくなってしまった彼らを見つめると、虚ろな心の中にようやく
恐れ以外の感情が沸き上がってくる。
暗殺者にとっての最後の獲物は、軍主である少年と、彼の護衛である少女。
地に崩れ落ちる少女を見て、少年が泣きながら彼女の名を叫ぶ。
その間にも敵の凶刃は迫り―――結果、少年も同じ運命を辿ることとなった。
その身に大きな責任を背負い、歯を食いしばりながらも明日を探していた彼らが、
あっけなく倒されていく。

ひどく悲しかった。
もっと生きていたかっただろうに、不本意に絶たれた命のこと。
それに、一緒にいたことで、わずかでも心を通わせた人々を失うことも。
ひとりひとりが、明日があることを信じて力を尽くしても、
こんなにも容易く断ち切られてしまうものなのだろうか。
戦場で訪れるたくさんの“死”。
その“死”を前にして、“生”はあまりにも脆いように思えた。
サギリはこれが夢だと言うことも忘れて、胸の奥が壊れてしまいそうな気持ちになる。
こんな時でも、彼女は刷り込まれた笑みの表情をはりつけたまま。
涙を流すことはなかったが。
647名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:04:13 ID:CCgWVE5/

気が付くと、いつの間にかすぐ側まで先程の暗殺者が歩み寄っていた。
接近を許したのは、悲しみで我を忘れていたせいではない。
かといって、戦って退ける気も起こらなかった。
サギリは生きる気力のようなものが、心からすべて奪われてしまったような心地を感じていた。
自分のことなど、もうどうでもいい。
半ば投げやりな気持ちで、サギリはのろのろとその人物を見上げる。
隙だらけの自分に、どうしてか暗殺者は一向に襲いかかる動きをみせない。
仮面の奥からの視線と、女の弱々しいそれが交錯する。
言葉はない。
ややあって―――サギリは更なる絶望を味わうことになった。
暗殺者は、おもむろに身につけている仮面に手をかけた。
何故だかとてつもなく恐ろしい予感がして、サギリは後ずさる。
「い、や…………」
ついに悲鳴が口からこぼれる。ごく小さなそれは精一杯の拒絶。
ゆっくりと仮面が外される。
青白い顔色、感情を映さない瞳。
人形めいたそれは、感情を塗りつぶされて育てられた者の特徴である。
しかし露わになったおもての中で何よりも目を引く部分は、口元だった。
唇は両端を上げられ、笑みの形に固まっている。
貼り付けられた、虚ろな笑顔。
暗殺者の相貌を目にした瞬間、サギリの体は小刻みに震えだした。
―――私と、同じ。
我知らず口を手で押さえていた。
それはこみ上げる悲鳴を押さえるためか、または同じ存在であることを否定したいがためなのか。
恐慌に陥ったサギリには分からなかった。
ただ、視線だけは変わらず相手から離せずにいる。

暗殺者はサギリの動揺など意にも介していない様子だった。
ゆっくりと手を上げ、サギリの肩越し―――地面のある一点を指差す。
「え……?」
心を折られた彼女は、自然と相手の指し示す方向を振り向いた。
黒々としたものがたくさんあって、何を見せたいのかよく分からない。
けれどどうしようもない胸騒ぎと共に、その中から「何か」を探し出そうとする。
吐き気がするような光景を、目を凝らして、やがて。
「嫌ぁあ…………っ」
それは見つかった。
折り重なる遺体の中、目に入ったのは、自分の家族も同然の……。


たちまち目の前が真っ暗になる。もうこの“世界”で何が起こっていようとも気にならない。

ああ、これは夢だ。残酷な夢。

分かっている。こんなものは幼い頃から何度でも見てきたのだから。
頭の中で繰り返して己を納得させようとするけれど、怯えきった心は簡単には鎮まらない。
たとえ事実とは程遠いまやかしだったとしても、胸の痛みだけは真実で。
その耐え難い痛みを、どうやってやり過ごせばいいかばかりを考えている。
深い苦しみに苛まれ、もはや声も出ず、彼女は長い間うずくまっていた。
ぼんやりした意識の中で、眠りの終わりが来ることを祈りながら。
648名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:04:53 ID:CCgWVE5/




―――そうして、目を開ける。
「…………ぅ…………」
頭を少し揺らした瞬間に、ひどい頭痛が走った。
嫌な夢を見たあとは、いつもこうなる。
全身にはじっとりとした汗が浮かんでいた。
サギリは再び頭が痛まないように慎重に上半身をおこして、深く息を吐いた。
立てた膝を両腕で抱え込んで、しばらく目を閉じる。
遠くから水のせせらぎの音が聞こえる。
それを聞いていると、少しだけ動悸が収まってくるような気がした。
ここは、義勇軍の主将・ファルーシュ王子がセラス湖に構えている本拠地で、
サギリは与えられた部屋の寝台で休んでいる。
部屋の中は暗く、窓掛の隙間から差し込む星の光が唯一の灯りとなっていた。
いまの時刻はよく分からないが、夜明けにはまだ遠いらしい。

女は溜息を隠しきれない。
ビーバー族の集落での出来事は、もうずいぶんと前に終わったことなのに、
どうして今ごろになって夢に見てしまうのだろうか。
しかも、実際に起こったこととは全く違う内容に改めてまで。
現実的に考えれば―――義勇軍の精鋭たちがたった一人の相手に歯が立たないなどと言うことは
まずあり得ない話であった。
事実、このとき交戦した敵はすべて退けたし、仲間の内に死者も出なかったのだ。
下らない、と忘れ去ってしまえばよかった。
だが、サギリにとってはそのように割り切れない何かが、夢のなかにはあった。
大切に思っていた人々を失うこと。
その殺戮を行うのが、自分の写し絵のような存在だったこと。
さらに己は、何の手立ても打てずに立ち竦むことしか出来なかったこと。
禍々しい赤に塗り潰された夢は、彼女の持つ恐れと不安そのものだった。
そしてそれは、どんな道理にかなった考えよりもサギリの心を埋め尽くしている。
649名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:05:27 ID:CCgWVE5/

ややあって、女は鈍い動作で顔をあげた。
なんだか、もう一度眠ろうという気にはなれない。
ひどいものを見たおかげで、神経が冴え渡ってしまっていた。
ふと、口の中がからからになっている事に気が付く。
せめて水か何かを飲めば、もう少し落ち着くこともできるだろうか。
サギリは音もなく寝台を降り、扉の方に向かった。
水飲み場がある階下に降りるためである。

扉を開ける瞬間―――彼女はどうしようもない衝動にかられ、部屋を振り返った。
自分が両親とも思っている人たちは、安らかな寝息を立てている。
目で確認すると、わずかな安堵を得られた。
けれどもすぐ後、それは背筋が凍りつくような感覚に変わる。
歩み寄って、ついたての奥をのぞき込んだ。
いつも眠そうにしている青年の、特等席のような寝床。
……あの人が、いない。
寝台の上には整えられた布団が敷かれているだけ。
サギリの心臓が、どくりと音を立てた。
脳裏によみがえる、忌まわしき幻。
必死につなぎ止めていた彼女の自制心は、些細なことで脆く崩れていく
まさか……あれは夢。夢のはず……。
女は少しの間凍りついた風に動かなかったが、やがて寝台に背を向け歩き出した。
そのまま、眠っている二人を起こさないよう静かに扉を開けて、部屋を出る。
もう、水を飲むためなどではない。
彼の姿をこの目で見つけるまで、心の中の平穏は訪れそうもなかった。
部屋の外に出ると夜風が吹き付け、まだ汗ばんだままの身体を冷え切らせていく。
だが、いまのサギリにはむしろその温度が己に相応しいとさえ思えた。
―――凶夢に操られる、人形のような自分には。
誰もいない廊下を踏みしめながら、サギリはほんの少しだけ、胸のうちで泣いた。
650名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:06:10 ID:CCgWVE5/
キリがいいので今回はこのあたりで。
……つーかシグレさえ出せなくてスマソ。
サギリの心情描写難しすぎて、やたらと長くなってしまった orz

濡れ場までたどり着くまでに結構かかりそうなので、
エロ好き諸兄にはホントにスルーして頂いたほうがいいのかも。
651名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:12:48 ID:CCgWVE5/
あ……名前欄に見出しをつけ忘れた……。
次回の投下分から気を付けます。読みにくくてスマソ。
652名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:13:33 ID:SOADqZ+C
GJ!
こういう文章大好きだ。サギリ、無茶苦茶苦悩の子だと思う…ひしひしと伝わってきた。
続きも楽しみにしています。ハァハァ
653名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 22:20:23 ID:Z+z0TY3f
続きが気になってしょうがないw
654名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 23:36:53 ID:qD+tfMqj
シグレ×サギリ待ってました。
描写がなんだか好みだ。続きもwktkして待ってます。
655名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 07:28:18 ID:0GtgmqN8
上手ですね、続きが楽しみです。
656名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 12:43:57 ID:5qKRR+uA
ネリスとかシャルミシタのネタ考えてるんだけど
なかなか浮かばなねー。
彼女たちに色気がないという訳では決してないはずなんだがw
657名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 12:57:17 ID:rcWKpmfh
シャルミシタはニフサーラに誘われてヨランいじくるとかしか浮かばない。マイナー路線でゲッシュ×シャルミシタを妄想中…
ネリスはヤールと絡ませたい…
658名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 13:30:06 ID:m7FsOPAF
シュラに友好の証として王子の相手を命じられて王子×シャルミシタとか
659名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 17:27:04 ID:Y5ZEetao
ニフサーラのあの美少年漁りは、実は本命に相手されない寂しさと嫉妬を煽る為


というわけでニフサーラ×シャルミシタキボヌ
660名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 17:42:55 ID:IseC+2nM
オボロさんの調査によればシュラさんとシャルミシタさんは幼馴染同
士の間柄なんだそうですよ素晴らしいとは思わないですかまったくもう
661名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 18:15:54 ID:zpxABY1T
アダルトバージョンな王子とリオンみたいなものかな
662名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 18:18:00 ID:O/LxpyXM
 乳の紋章 装備可能部位:乳(女性専用)
LV 名前          範囲    効果
1 踊る乳(ちちゆれ)    敵範囲   敵を視線誘導することで「スタン」(50%)
 一定確率で「誘惑」「鼻血」を付加
2 癒しの乳(ちちはさみ)  味方単体  HPを300回復
                    「ほかほか」を付加(70%)
 一定確率で「鼻血」を付加
3 怒りの乳撃(ちちびんた) 敵一体   基本ダメージ200の殴属性物理攻撃を複数回発動
 一定確率で「誘惑」「鼻血」を付加
4 母なる乳(じゅにゅう)  味方1〜2体 HPを999回復
                    戦闘不能を含むバッドステータスを治療
 ※鼻血:ターン毎に最大HPの5%分のダメージ。


 乳房の紋章 装備可能部位:巨乳(女性専用)
LV 名前          範囲    効果
1 癒しの乳(ちちはさみ)  味方単体  HPを300回復
                    「ほかほか」を付加(70%)
 一定確率で「鼻血」を付加
2 怒りの乳撃(ちちびんた) 敵一体   基本ダメージ200の殴属性物理攻撃を複数回発動
 一定確率で「誘惑」「鼻血」を付加
3 母なる乳(じゅにゅう)  味方1〜2体 HPを999回復
                    戦闘不能を含むバッドステータスを治療
4 震える大乳(ちちゆれ)  敵全体   敵を視線誘導することで「パラライズ」(70%)
                    味方全体に「ほかほか」を付加(30%)
 一定確率で「誘惑」「鼻血」を付加
663名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 18:19:10 ID:O/LxpyXM
 真なる乳房の紋章 装備可能部位:爆乳(女性専用)
LV 名前          範囲    効果
1 怒りの乳撃(ちちびんた) 敵一体   基本ダメージ200の殴属性物理攻撃を複数回発動
 一定確率で「誘惑」「鼻血」を付加
2 母なる乳(じゅにゅう)  味方1〜2体 HPを999回復
                    戦闘不能を含むバッドステータスを治療
3 震える大乳(ちちゆれ)  敵全体   敵を視線誘導することで「パラライズ」(70%)
                    味方全体に「ほかほか」を付加(30%)
 一定確率で「誘惑」「鼻血」を付加
4 王都への乳(ちくびーむ) 敵横一列  ただし魔法は乳からでる
                    基本ダメージ1000の星(ミルキーウエイ)属性魔法攻撃
 一定確率で「誘惑」「鼻血」「パラライズ」を付加
664名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 18:31:33 ID:JsgF0CbS
ワロタw
アルママンは間違いなく真なる乳房の紋章を宿してるなw
665名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 18:32:10 ID:C3lsV/rV
>663
どうみてもキサラさんかジーンさん専用です本当にありがとうございました。
666名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 18:35:02 ID:JsgF0CbS
あと、スバルは女性だけど宿せないw
667辻きり(馬鹿王ル:2006/04/20(木) 18:37:57 ID:P9NipOpR
>>666
真なる虚乳の紋章
668名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 18:39:44 ID:C3lsV/rV
虚乳w
669名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 18:54:37 ID:gX9bdnPS
>>663
ただし、味方女性キャラクターは90%で嫌悪
670名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 19:01:37 ID:Gapimsrr
LV.1 にくとぢゅうにゅう
LV.2 ぶめついぱっと
LV.3 め3んをしこむ
LV.4 ほぽしょい
671黄昏の紋章×リオン:2006/04/20(木) 19:07:54 ID:G7buV9PK
今日も…また、

ファルーシュの黎明の紋章と対を成す黄昏の紋章は
その名の示すとおり日の暮れた頃よりその真髄を発揮する。
かっての宿主、サイアリーズの死をきっかけに
ファルーシュの護衛の少女、リオンに印を移し
真の紋章には及ばずまでも、その強大な力で時に彼女を助け、時に彼女を蝕む。

夜もふけり、本拠地にすっかり人の気配も無くなった頃
とある個室とある寝台より漏れる水音と荒めの呼吸音。
「…ふ、ぁあっ、ん、んんっ……、はぁ…」
ぴちゃ、くちゅ、と一心不乱に秘所を弄ぶ左手と蕾を慰めるその指、
片やそれらを必死に抑えようとする右手と左腕に食い込むその指。
紋章を宿して以来1日たりとも欠かさず繰り広げられている攻防である。
あの日から、彼女の意思とは関係無しに腕が指が勝手に動き自身を慰めにかかる。
おそらく紋章の仕業なのだろう。
抗おうとその度に必死で右手で制止にかかるのだが
「っぅう、ひゃあ、っぁあ!あん」
自身の体とは言え、意思の有無でこうも違うのだろうか。
蕾をつまみ、膣内で激しく指をこすり合わせ、且つその指を出し入れさせる行為は
まるで他人にそうされてるように感じ、
あっという間にリオンの体から、右腕からも力は抜けて
そこからは左手の独壇場となる。

そして今日も…また、左の手の、黄昏の紋章のおもむくままに
意に反したまま自らの秘所を弄り続けて、そのうちに絶頂を向かえ
望まむ快楽を与えられてしまう。何度も何度も…



続かない。

ここで王子が現場を目撃、助けるために黎明の紋章で対抗し
王子×リオン展開に…、とも思ったけど時間が足りませんでした。

某キャラスレで発生した話。
エロ表現があるのでここに投下しました。
関係ない住人の方々、申し訳ありません。
672名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 19:30:15 ID:tSX5whEk
まてよ
ということは
王子は

・・・
673名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 19:32:30 ID:JsgF0CbS
>>671
キタコレw
仕事早いですな。GJです。
気が向いたら続きも書いて欲しい。

>>672
王子は毎朝…なのか!
674名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 20:36:46 ID:O/LxpyXM
 わななきの紋章(使用者:ボッキー/黄金の手)
LV  名前       範囲  効果
1  あぁん!     敵単体 絶頂、失敗時は味方単体を絶頂
2  いやぁん!    敵範囲 基本ダメージ200の殴属性魔法攻撃
3  は…ひゃうぅん! 敵全体 絶頂、失敗時は味方単体を絶頂

 ※絶頂:戦場から蒸発。経験値等は入手可。味方の転送は戦闘不能扱い。
 ※Lv4の魔法「ふぁ、は…ひゃぅっ、あン、あッ!あはぁああああぁーーーッ!!」が
  存在するとかしないとか。

 黄金の紋章
わななきの紋章が使用可になる。
装備可能部位…利き手
主な入手場所…本拠地のゲオルグ長岡の部屋、ゲオルグ長岡と赴いた宿屋
       (術者が女性、もしくは同行者に女性が必須)
675名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 21:06:04 ID:7ETw4NXZ
>>674
100万円の罰金ケテーイさんですか?
676名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 22:57:54 ID:oZTf/ybr
ジーンさんの全裸キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
677名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 22:58:27 ID:oZTf/ybr
ごめんゴバーク
678名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 23:16:18 ID:tSX5whEk
 真なるチーズケーキの紋章(ゲオルグ:額)
所有者のあらゆる行動には、チーズケーキが如く甘美なる味わいが約束される。
しかし、魔防が極端に下がるのと、ネタキャラ化してしまう呪いが付随している。
LV     名前         
1  チーズケーキの抱擁 
2  チーズケーキの口付け
3  チーズケーキのチャージDクリティカル
4  チーズケーキの(自主規制)
679名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 23:53:33 ID:O/LxpyXM
 訂正・674の6行目… 誤り「味方の転送は」 → 正「味方の絶頂」

ええ年こいた大人の為の紋章一覧(我に返ったら負けかと思っている)

 攻撃紋章(武器依存)

・パイパンの紋章(使用者:両脚の間にバイパーの棲む男性専用)
目撃した敵単体に即死効果(30%)。
装備可能部位…右手、左手(片手剣専用)

・パイパンの紋章(使用者:両脚をダイタンに開く女性専用)
刮目した敵単体にダメージ1.5倍の直接攻撃。
装備可能部位…右手(両手剣専用/長巻含む)
使用後「スペルマ」状態になる。
 ※スペルマ:液体で身動きが取れない「ノロマ」と同効果

・イッパツの紋章
敵縦一列にダメージ0.8倍の直(結)接(合)攻撃。
使用後「アンバランス」状態になる。
装備可能部位…右手、左手(竿専用)
戦闘中一発のみ使用可能。

・コス…の紋章
1こすり半で敵範囲にダメージ0.6倍の間(隔)接(触)攻撃。
使用後「スペルマ」状態になる。
装備可能部位…右手、左手(おのこ専用)

・レオタードの紋章
猛獣使いノーマと同じ衣裳を纏って色んな意味で敵単体にダメージ1.5倍の直接攻撃。
装備可能部位…全身(格闘専用)
680名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 23:55:33 ID:O/LxpyXM
・マンピの紋章(使用者:女性専用)
敵全体にダメージ0.5倍の直接攻撃。
装備可能部位…あんなところ(花電車もとい投げ武器専用)

・オオ・タカの紋章
量オオめ濃度タカめで敵全体にダメージ0.5倍の(隔)接(触)攻撃。
装備可能部位…そんなところ(男と女の弓矢専用)

・ピク・シーの紋章(使用者:チンピク度C級の男性とピクッと敏感シーと噴きがちな女性専用)
勢い余って敵単体にダメージ2倍の直接攻撃。
使用後「アンバランス」状態になる。
装備可能部位…右手、左手(鍛え抜かれた杖専用)

・オーガズムの紋章
敵味方全体に「誘惑」「スタン」「パラライシス」「ほかほか」「怒り」「険悪」いずれかの効果。
使用後「アンバランス」状態になる。
装備可能部位…右手、左手(使い込まれた棒専用/三節棍含む)


  攻撃紋章(特殊)

・悶え猛る紋章
戦闘中に使用することで味方の陰獣系メンバーが「ハッスル」化
装備可能部位…額
主な入手場所…ビャクレンが必ず落とす
 ※ハッスル:「怒り」と同効果の興奮状態

 参考・幻水5まとめ@Wiki
681名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:00:14 ID:AttlNgIv
 攻撃紋章(固有)

・ハヤくブッサす紋章(使用者:ベルクート)
疾風怒濤の責めで敵単体にダメージ3倍の刺属性直接攻撃。
使用後「アンバランス」状態+息切れ命中率低下。
切なくも戦闘中一回のみ使用可能。

・蒙古斑の紋章(使用者:シュン/青い尻)
チェリーボーイならではの奮闘を見せ敵単体にダメージ2倍の突属性直接攻撃。
使用後「アンバランス」状態になる。
若者の回復力で戦闘中何回でも使用可能。

・赤いマラの紋章(使用者:ジョセフィーヌ/桃色の秘密)
敵単体にダメージ2倍の聖属性直接攻撃。
使用後、使用者以外の味方全体に一定確率で「スタン」「険悪」「毒」「ハッスル」を付加。
戦闘中一回のみ使用可能。
…実はジョセフィーヌは男の子だったんだよ!?

・若いつばめの紋章(使用者:リヒャルト)
「ミューラーさんのためなら死ねるぅー♪」と周囲にイイ笑顔を振り撒き
敵単体にダメージ2倍のHG風味属性直接精神攻撃。
敵味方全体に即死効果(20%)。
戦闘中一回のみ使用可能(金棒が飛んでくることによる)。
682名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:01:28 ID:AttlNgIv
・シシかばぶの紋章(使用者:ニケア)
敵単体をワイルドにむさぼり喰らうダメージ3倍の直接攻撃。ミンチに夢中で命中率低下。

・モんどりズっぷりの紋章(使用者:サギリ)
絡みつき突き放し締め上げる敵単体にダメージ2倍の絞属性直接攻撃。
使用後「アンバランス」状態になる。

・ただれ竜の紋章(使用者:ヤール)
百戦錬磨の竜による敵単体にダメージ2倍の斬属性直接攻撃。
リスクなし。まだ若いつもりですがね、技巧に走るんで戦闘中一回のみ使用可能。
ハッスルの紋章装備(ハッスル状態時)で使用無制限はお約束。

・構い性質(タチ)の紋章(使用者:ハヅキ)
自分とマリノを結ぶ愛憎の直線上にダメージ1倍。
(決してハヅキがタチでマリノがネコということでは、ない)
どさくさにベルクートが巻き込まれることが多いので使用時は注意。
683名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:03:07 ID:AttlNgIv
・マラ・クリの紋章(使用者:ソレンセン)
怪しいぜんまい兵器で敵全体の急所にダメージ0.4倍の摩擦属性直接攻撃。
使用後刺激が強すぎたのか「アンバランス」状態になる。
戦闘中一回のみ使用可能。

・(悪質な)いたずらの紋章(使用者:ルウ)
敵全体にジーン(顔)とバベッジ(首から下)の全裸アイコラをバラ撒きダメージ0.2〜1倍。

・絶倫の紋章(使用者:ゼガイ/魅惑の黒ビキニ)
使用者にを「ハッスル」付加+HPを減少分の半分だけ回復。
何故か回復時にクリティカルが起きることのあるおそろし紋章。
戦闘中一回のみ使用可能。

・男の獣魔の紋章(使用者:エルンスト(満月時のみ使用可能)/額)
LV       範囲    効果
1 化身    自分    (人間でありながら)オオカミに転身する
              LV2〜4の魔法の使用条件
2 轟く雄叫び ノーマ   「アンバランス」を付加(100%)
              前戯から射精時にまで幅広く効果がある
3 引き裂く爪 ノーマ衣裳 基本ダメージ700の破属性魔法攻撃
4 むさぼる顎 ノーマ全体 基本ダメージ700の舐・吸・噛属性魔法攻撃
              絶頂効果(?%)
              使用者のHPを999回復
684名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:04:01 ID:anPVRNz/
紋章ネタ飽きた
685名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:06:10 ID:ojbQ8xwB
荒らしかと思った
686名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:10:51 ID:rX81xxHO
う〜ん、悪いが、やりすぎは良くない。の典型ですな
これの一つ一つに笑えるSSなりネタなりでも付属させてればまた違ったんでしょうが・・・。
687名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:13:09 ID:AttlNgIv
正直すまんかった。頭冷やして来ます。
688名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:38:13 ID:Y4Y51q2K
罰として何かSSを上げないとな>>687
689名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:44:57 ID:O5fOsGF2
>>687
ルクレティアネタかアルママン調教ネタで頼むぜ
690192:2006/04/21(金) 01:21:14 ID:MmUxwFIz
投下しても良いでしょうか…?
テキストの容量測ったら20KBなのでビクビクしてます。
691名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 01:30:51 ID:KpBwe4dQ
ロイ×リオンがみたい
692名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 01:37:13 ID:OifEyFK2
>>690
こいこい
wktk
693192@461続き:2006/04/21(金) 01:45:34 ID:MmUxwFIz
J( 'ー`)し 陵辱が嫌いなコは読み飛ばしてね


アレニアの頭を固定した兵士が、腰の方向を変えながら荒い息を吐いた。徐々に唾液と
怒張した陰茎がぐちっぐちっと音を立て始める。
「そっちは良さそうじゃねぇか」
「コイツしゃぶるの下手だから歯が当たって痛ぇんだよ、これが。」
「おい、えづくのは良いけどゲロひっかけんなよ」
「ん、んくっ!ぐっ!ぢゅっじゅぐっぅっ…!!」
抑えなくても良い吐き気を必死に堪えている内に、アレニアの瞳から涙がこぼれた。騎士に
なったからには涙を流してはいけない、と自らを制していたというのに。
「お、やっぱり女だな…ヨダレも凄いがこっちも勃ってるぞ」
肉芽をむき出しにされ、ピンっ!と指でそこを弾かれた瞬間、びくりと背筋が弓なりに反った。
「っくぅっ!…??」
「一番乗りさせてもらうぜ〜」
亀頭で弾いた肉芽をぐりぐりと圧迫しつつ、鼻歌交じりにアレニアの蜜壷へのひだを無理矢理
拡げる。
「んんっ!?んぐっ!ひゃ、痛っやめぇ…っ!」
「ひゃははは!!ほらよっ!」
ずぬちゅっ!!
「ひっ―――っ!!!!」
一気に腰を打ち付けられ、アレニアは息を飲む。沼地に足を踏み入れた様な音が派手に
響いたが、アレニアの悲鳴にかき消された。
「あぁああああっ!…あ、あっ、ひぁ、ああ…!」
深々と、兵士の肉棒がアレニアの秘所へと突き刺さる。慣らされても居ない箇所に質量のある陰茎を
突然突き立てられ、アレニアは痛みでガクガクと震えた。構わず男はアレニアの中を、殴りつける様に
腰を打ちつけ始める。
「ぉあぁっ!あっ!あっ!はぁっ!痛ぁっ!やめろ、やめぇ…っ!!」
「お、キツ…やっぱりこんだけ濡れてたらハデな音するな〜」
肌と肌がぶつかる音の合間に、蜜壷から溢れ出す愛液によって生み出されるぐちゅぐちゅとした音。
嵐のように攻めたてられるアレニアの耳にもしっかり届いている様で、時々逃れようと身を捩っていた。
が。弱々しい抵抗は男達の興味をそそるだけだった。
「うーっ!んぐーっ!やぁあっ…!!!」
「おらっ、叫んでないでしゃぶれよ」
「うぶぅっ!う、うぅっ!はぷっ…ひっ…く……っ」
「手はこっちだろうが…っと、あまり動かせねぇな。よっと…」
ふと手に感じていた重みが軽くなるが、変わりに勃ち上がりきった性器を掴まされる。
「おら、抜けるまでしっかり扱けよ」
「オレのも頼むわ〜」
幾人もの男に囲まれ、汚らしいと思っている熱い陰茎を体中に擦り付けられている…考える力を
奪われていたと言うのに、汚された自分を眺めている、冷めた瞳に気付く。
「うっ、あぁ、ふぷぁっ…っ…!」
694192:2006/04/21(金) 01:46:25 ID:MmUxwFIz
少し離れた所で、視線の主は椅子に腰掛け足を組み、従者と劇でも見ている風だった……すぅ、と
艶のある唇が笑みながら楽しそうにアレニアを責める。
「…雌として、雄に囲まれて悦んでいる様ですよ?」
「みっ…るら、あぁああっ!」
「おらっ!たっぷり飲めよ、おカタい女王騎士さんよ!」
喉の奥で陰茎が弾け、熱く何とも形容し難い液体が喉に流れ込んでくるのに驚き、必死に抵抗したが、
今のアレニアの力ではそれを拒む事は出来なかった。
口の中でどくどくと脈打つおぞましい感触に気を取られたと思えば、
「あっ…やべ、急に締ま、っ…!!」
「んっ!?んんぐっ…んーーーーーーーーーっ!!!!!」
びゅぐ、びゅぐっ…と、蜜壷の中で大量の精子を吐き出している肉棒の震え、そしてアレニアの
両手を性器に見立てて弄んでいた陰茎から勢い良く浴びせられる精子――それらに毒される様に、
アレニアの理性は徐々に崩れていく。
「あ、あっ…ぷぁああ…っ」
「お前な…、後から突っ込む奴の事考えてやれって。中に出したら汚ねぇだろうが。」
どさ、と床に崩れ落ちたアレニアの下肢からは、先ほど兵士が放った精子が血と混じり、泡立ちながら零れた。
その光景を見てルクレティアはあら、と声をあげる。
「…アレニア殿…処女でしたか。」
「あぁあ………っ…」
――嘘だ、嘘だ、これは何かの悪い夢だ、これはっ…!
必死に、まだかろうじて残っている理性を総動員して否定する。だが、崩れてしまった理性の
後に現れた野性が感じた肉の感触は、現実の物だとどこかで理解はしていた。
「女王騎士たる者、やはり純潔であらねばという事でしょうか?…ああ、彼っていう例外が一人
居ましたね。」
ひく、と秘肉が疼く。
「うふふ、ちょーっと乱暴でしたが…新しい世界を知るのも良かったのではないでしょうか?
とても初めてとは思えないほど悶えておられたから、私も驚きましたよ?」
――嘘だ、嘘…!女狐と小汚い男共に嬲られて、悦んでいるだと…!?馬鹿な…っ!!
「ち、が…っ」
「ほらよ、くっちゃべってないで次はこっちの番だぞ」
兵士は蜜壷から流れ出した精子をそのまま双丘の奥に塗りこみ、指を曲線に沿って上下させる。
そのまま、普段は自分自身でも手に触れない場所…秘所に、指を埋められた。
「ひっ………!!!や、嫌ぁ…や、やめさ、せろぉ…っ!きさま、ぁぁあっ!」
変態的な行為とは裏腹に、アレニアの中でじわじわと何かがこみ上げてくる。中で指が曲げられる度に
息が詰まった。
ぐにっ、ぐにっ、ぐちっ、ぐぃっ…!
「あ、あぅっ、や、やめ、そこは、ちがっ…!!」
「違うって、何がだ??」
「アンタ、尻も使える事知らねぇのかよ」
「ひっ…!やめろぉっ…きたな、ぃ…あぅっ!はなせぇ…っ!」
いやいやと弱く頭を振るアレニアを、わがままな子供を嗜める口調で語りかける。
「…何度も言いますが、今度こそ力まない方が身の為ですよ?慣れない内は本当に痛いんですから。」
「…………ルクレティア様…??」
わざとなのか、あまりに的外れな返答に後方のレレイはルクレティアが空恐ろしくなる。
アレニアは壊れた人形の様に身体を乱暴に起こされ、男の胡坐の上に座らされた。
双丘の谷間に、怒張しきった肉棒を擦り付けられる。背後からはぁはぁと荒い息が聞こえ、
これから本来の用途とは違う箇所に性器をねじ入れられるのだと思うと、何としてもこの場を逃れたかった。
「い、いやぁ…や、やだ…っ!」
「そこまで言うなら、逃げれば良いじゃないですか。」

――………え…?
695192:2006/04/21(金) 01:47:00 ID:MmUxwFIz

何を言っているんだこの女は、とルクレティアの方に視線を移すと、羽扇をひらつかせてクスリと笑う。
「だって、貴女はもう鎖に繋がれて居ないのですから。」
床に鎖が落ちているのを見、信じられないような表情でアレニアは己の手足を確認する。
鎖になど、繋げられてはいない。唯一あるのは飼い主の手を離れた様にぶら下がる紐…と、首輪だけ。
「アレニア殿でしたら、うちの兵士4人ぐらい大したものではないでしょう?」
「そりゃねぜ軍師サマよ〜」
「それだけ強い方って事ですよ」
男の上に座っているアレニアに、ルクレティアはかがんで視線を合わせる。
「繋がれてもいないのに、抵抗も出来るのにそれをしなかったのですね。何故でしょうか?」
「…そ、れは…」
「もう少し冷静になれれば、逃げ出す好機はいくらでもあったのに、それは何故です?」
じわり、と相手が言わんとしている事が徐々に分かってくる。
――違う、嘘…嘘だ!私は違う!!
「…ちが、うっ…!違う!違う!!」
ぬろ、と慣れない箇所に亀頭を宛がわれた。
「――ひっ…!〜〜〜〜っ!!!!」
何かが裂ける激痛と、圧迫感。
息が出来ないほどの衝撃が秘孔から全身に広がり、アレニアの思考を停止させた。
「ひっ、は、はぁっ!はーっ!」
詰まった息を落ち着かせようと必死に深呼吸しようとするが、それも問答無用で
突き上げる兵士の責めに、それは無駄に終わる。先より交わりより鮮やかな赤が
結合箇所を濡らした。
「ちょっと…話が終わるまで待てなかったのですか?痛がって可哀そうじゃないですか。」
「アンタが言うな。怖い女だな。」
「では少し情けでも掛けましょうか…?」
いまだ呼吸が整わないアレニアの首輪の紐を軽く引き上げ、背後の男にもたれさせる。
完全に混乱状態の彼女を無視する様に、ルクレティアは手に持っている羽扇の羽根を一本抜き、
アレニアの頬を優しく撫でた。
「ふ…?っふぁ、はぁっ…はあっ…?」
そのまま、耳元、首筋を通り、胸元に達した辺りでアレニアの身体がピクンと反応する。
「んっ…っつっ…んんっはぁっ…」
「お、感じ始めたみたいだぜ…」
「女の羽根攻めって言うのも、なんだかソソるなぁ」
その台詞に、ルクレティアまで犯されている気がしてレレイは猛烈な吐き気を覚えた。
だが、この場に居ると言ったのは自分で、言った手前堪えなければならないと自分に言い聞かせる。
「あっ…んっ…んっんぅっ…はぁぁあ…」
性器とは別の箇所に、陰茎を突き立てられているにも関わらず、アレニアの声は明らかに
甘みを帯びてきた。肌を緩やかに撫でる羽根は、胸の先をからかうように掠め、触れては
離れるを繰り返し…濡れそぼっている下肢までたどり着いた。
「随分としまりが悪いお口ですね。」
まさに蜜壷という言葉が相応しいほど、粗相をした様に愛液でぐっしょりと溢れていた。
アレニアは隠す為に脚を閉じようとしたが、それは後ろの男に拒まれた。
逆に脚を大きく広げられ、肉芽がみっともない位に大きく勃っている所まで、指で押し広げられた。
696192:2006/04/21(金) 01:48:16 ID:MmUxwFIz
「はは、今すぐツっこんだら昇天しそうだな」
「準備万端ってトコかぁ?」
無言で、ルクレティアの羽根は進む。やわやわと太ももの付け根をなぞり、肉芽の
部分を掠めた所でアレニアの背が大きく跳ねた。
「んはぁっ…だ、めぇ…そこ、は…ぁっ!」
「ここですか?」
しゅ、ときつくこすったり触れるか触れないかの所で撫でたり…
認めたくない、身体のそこから湧き上がってくる何か。
――あつ、いっ…!
同じリズムで男はアレニアを突き上げ続ける。蜜壷から後ろに伝った愛液が潤滑液となり、
次第に粘液質な音とアレニアの嬌声が耳に付くようになった。
「あふっ、あ、あんっ!あ、あはぁっ…あぁぁああっ…」
「よがってんのか?なんだよ突っ張った割には随分カンタンにオチたなぁ」
「あんっあ、ぃ…い、いぃ…っ………あ…?」
自分を翻弄する柔らかい感触が突然無くなり、アレニアは閉じていた瞼をゆるゆると
開けて視線をめぐらせた。
今まで散々自分をなぶった羽根を引きあげ、くるくると羽根を回転させて遊ぶ
ルクレティアを見つけると、彼女はもどかしそうに訴える。
「あ、あぁ……やめ…る、な…」
「何でしょう?何か欲しいものでも?」
「し、…て…」
「何処に、何を?」
――どうしろと言うのだ…っこのままでは……
周りの兵士がにやにやとアレニアを見つめる。中にはその様子を見て自分で性器を扱いている者も居た。
――堕ち、る……っ!
「もっ…と、してぇ…ほし……っ!」
口からこぼれた言葉は、彼女のこれまでの人生を捧げた役目から程遠い言葉…下品な
意味を孕んだ笑いが、その場で一瞬起こる。ルクレティアは一瞬だけ溜息を吐き、
ゆっくりと立ち上がった。
後方に下がると同時に傍で成り行きを見つめていた男達が、待ってましたとばかりに
アレニアに近寄り、むさぼり始める。
「女に欲しいなんていうなよ〜」
「俺たちが欲しいものくれてやるからよぉ」
乳房を乱暴に掴まれても、痛みより期待の方が膨らむのを彼女は感じ取っていた。
「あんっ…はぁっ…あははっ…」
「すげぇ、前ぐちょぐちょだ。どんだけ感じたらこんなにヨダレ垂らせるんだよ…」
酷く卑猥な音を立てながら、アレニアは自分から進んで他の兵士の性器に手を伸ばし、
自分から舌を出して舐る。
「ぁはあ…はぁっ…んぷ、んんぅ…」
先程までの気高さや純潔さは、もう微塵も感じられない――そんなアレニアを見て、
ルクレティアは使っていた羽根をぽきりと折り、その場に捨てると後ろを向いた。
「行きますよレレイさん。」
「は、…はい…」
「おい軍師サマよぉ、コイツどうするんだぁ?」
盛りのついた犬の相手をさせられて困っている、というふざけた口調でルクレティアに呼びかける。
「暫くおもちゃにしても構いません。ただし、殺さないで下さいね。」
「うっかりイっちまった場合はどうするんだよ。俺たちクビかぁ?」
「…本当に首を斬らせて頂きます。」
誰かが口笛を吹いたが、ルクレティアはそれを黙殺する。
振り返りもせず、そのまま地下牢の扉へと向かうルクレティアに、レレイはすかさず先回りし扉を開けた。
黙って部屋を出るルクレティアの面に、表情は無かった。
697192:2006/04/21(金) 01:49:42 ID:MmUxwFIz



レレイにとって息苦しく居心地の悪い一時だった。そしてそれは今でも続いている。
地下牢から出たルクレティアは無言で自室を目指して歩き、自分は彼女の護衛と補佐の為、
後方を歩いていた。
いつもなら気さくに様々な話題を振ってくれるルクレティアだが、あの光景が目に焼き付いて
離れない。何より、何故あの様な仕打ちをしたのか…聞きたくても聞けない雰囲気だった。
「…レレイさん。この件については、王子には内密にして下さいね。」
「えっ!?…は、はい…」
見透かされているのか、と思うようなタイミングで声をかけられ、レレイは一瞬びくりと
反応した。
「何故、あんな事を…?」
「…王子は多分、アレニア殿を許してしまうでしょう。お優しい方ですから。」
レレイを見ることなく、ルクレティアは言葉を続ける。
「…ですが、ゴドウィンの旗を一度は担いだ人が残っていると、アレニア殿を持ち上げて
内乱を引き起こそうとする輩が出てくるかもしれません。…私はその芽を摘み取ったまで。」
「ルクレティア様…」
「軍主は光です…志気を保とうとするなら、全て遍く照らす無垢の光でなければ
なりません。…でも、光に近いものほど、影は濃くなるでしょう?」
ルクレティアは壁に掛かっているランプに羽扇をかざして、言い聞かせるように
レレイに言う。
「これは光である軍主に一番近い、軍師の仕事だと…私はそう思っていますよ。」
軍師に、というよりルクレティアに憧れていた。私もそのようになりたいと常に
願っていたのに、表向きの役目しか見ておらず浮かれていた。ルクレティアの覚悟も
知らずに――
と、レレイは己の未熟さ恥じる。
「あの…それでは、彼女をこれからどうするのでしょうか?」
「まぁ彼らには殺すなと言いましたが、生きても死んでも状況は変わりません。
生きていたら――そうですね…」
ルクレティアの部屋がある2階への階段を上がりきった所で、ルクレティアはぴたりと
歩みを止めた。後ろを素直に付いて来ていた
レレイは、訝しげにルクレティアの背中を見つめる。
「あの…?」
「レレイさん。今日はここで結構です。」
「は……??」
「…一人に、させて下さい…。」
顔を伏せるルクレティアの姿に、レレイは何故か胸が痛くなるのを感じた――人道に
反する手を使っても、やはり心優しいルクレティアは苦しみつつ決断していたのだ――そう
察し、羽扇で面を見られまいと隠す仕草に惹かれつつ、レレイは短く返事をすると
踵を返して自室へと帰っていった。
「………………」
完全に足音が静まるのを確認して、ルクレティアは羽扇を一仰ぎする。
その顔からは、レレイに見せた弱々しい仕草や表情が消えていた。
(ごめんなさいね、レレイさん。…こればかりは、私に託された事ですから、私だけで――)
自室のドアを開けると、当然明かりは灯っていなかったが人の気配が感じられた。
その気配が誰のものであるかも、ルクレティアは理解していた。
698192:2006/04/21(金) 01:50:40 ID:MmUxwFIz
「王子…居られたのですね。」
己の軍主――ファルーシュに呼びかけるが、小さく頷いたようだった。闇に目が慣れず、
ルクレティアは灯りを点そうと机上のランプに歩み寄るが、ファルーシュが小さく止めて、と
彼女を制す。
「このままで、良いんだ…こんな顔、誰にも見せられないから。」
自嘲気味に笑む口でしか、出ない声色――暗闇でも、ファルーシュの表情が手に
取る様に解るのは、軍師としての才能故か。
その能力が、時として知らなくて良い事を察してしまう、損な役を回される事にも
繋がるのだが。
暫く沈黙が続くが、話を切り出したのはファルーシュだった。
「ルクレティア…アレニアは?」
「アレニア殿なら地下牢に…居ます。恐らくもう、彼女の面影はありませんよ。」
精液にまみれて、悦んでいる女王騎士で“あった”者なら居ますが、と
ルクレティアは胸中で呟く。
ファルーシュの短い溜息が聞こえた。安堵と、悔恨が交じり合う溜息が。
「僕は…アレニアを倒してもまだ生きていると知った時…何故だか解らないけど、
頭がどうにかなりそうだったんだ…」
ようやく目も慣れてきて、暗闇の中にうっすらとファルーシュの姿が浮かぶ。
その姿にルクレティアは少しだけ息を呑んだ。目の前にいた己の主人からは、
全く覇気が感じられない――その姿は、年相応の少年そのものだった。
「ごめん、ルクレティア……あの時、ルクレティアが止めて無かったら…あの場で
惨い方法で殺していたかもしれない…亡骸を冒涜したかもしれないし、
ギゼルも…怒りに囚われたまま…リムの前で………っ」
「王子…」
アレニアに対する仕打ちは、表向き生かしたまま遺恨さえ残さない様仕向ける
為だった。だが、王子自身大儀を背負っている立場で、私怨に走るのは
許されない。
ルクレティアはあえてあの様な手段を使い、女王騎士としての彼女を
殺める事で王子の立場が汚れる事を避けたのだ。
だがそれはルクレティアの手を汚させた事は変わりなく、何も言わず
ファルーシュの代わりに泥を被った彼女に対して、ファルーシュは心の底から
詫び、懺悔した。
「ザハークもアレニアも、ゴドウィンの手引きさえしなければ、……が死なずに
済んだのかも知れない…僕はそれが本当に許せなかったんだ…。」
誰が、と問う前にその場でうずくまるファルーシュを包み込む様に、
ルクレティアは優しく王子を抱き締めた。
「今日だけは良いのですよ、王子…私も暗くて貴方の顔を良く見られません。
ここには私以外誰も居ません…何も不都合な事はありませんよ。」
「ルクレティア…僕は…」
ファルーシュの抱擁が返ってくるのを、ルクレティアは緩やかに頭を
撫でて受け止めた。
699192:2006/04/21(金) 01:51:18 ID:MmUxwFIz
「父上…母上……サイアリーズ…っ…叔母上ぇ…っ」
静かに逝った家族を呼び続けるファルーシュを抱き、彼女は目を瞑る。
『ね、ねぇ…あの子の事…頼む…よ…』
彼女の最期、憎まれ口と相手を気遣う不均衡な言葉で託された願い。
――本当に、貴女は私を嫌っている以上に、王子達の事が大切だったのでしょうね。
胸が締め付けられる様に痛む。彼女は嫌いな自分に身体を差し出してまで、
ファルーシュの身を守ろうとした。
穢れる事を恐れず、大切な何かを守り抜く強い女性だった。
ずっと惹かれていたのに、どうしてこんな事になったのだろう…
「サイアリーズ…様…」
サイアリーズの最期の唇に触れた指を、そっとルクレティアは自分の唇に宛がった。
そこでやっと、ルクレティアは知らずに涙を流している事を悟ったのだった。



翌日――。
覇気の戻ったファルーシュを太陽宮で見送り、鬱々とした気分で城に戻って
地下牢に足を運ぶ。
扉を開けると独特の臭いが鼻に付き、ルクレティアは眉をひそめた。
「…生きていますか?」
表情とは裏腹に、優しい言葉で傷と体液に濡れたアレニアに声を掛けた。
床に倒れ込み、かろうじて生きている。が、アレニアはたった一日の出来事だったと
いうのに、何十年もここに閉じ込められた者の様だった。肌は艶が無くなり、
隈が出来て見事に老け込んでいる。
そんなアレニアは、動物のような呻き声をかすれた喉から絞り出した。身を少し
捩っただけで、股下から昨日の残滓が溢れて、くちゅ…と粘膜質の音を立てた。
「うう…ぅ、ぁああ……」
「…本当に全力で致した様ですね…」
件の兵士達には、それぞれ極地への転属命令を下してある。レレイにはあらかじめ、
粗野で規律を乱す兵士を連れてくるように頼んでおいた。
『女王騎士を輪姦しろと軍師に命じられた』と言っても、大法螺噴きと周りに
嘲笑されるだけであろう。
無論、極地で殉職しても致し方ない。
そして、アレニアにも。
「貴女にはファレナから出て行って頂きます。二度と、王子の目の前に現れないように。」
「ぁああ…う…」
「王子に憎しみを抱かせる事が無い様に。貴女なんかの為に、王子を苦しませる
訳には行かないのです。…それが私に託された事ですから。」

――これで、良いでしょうか?サイアリーズ様…

ルクレティアは踵を返し、地下牢から地上に上がった頃には、ルナスの方角から
眩い光が差し込んでいた。


end
700192:2006/04/21(金) 01:58:52 ID:MmUxwFIz
王子が嫌な奴になってしまった…そんなつもりはorz
アレニアは「アレニアだししょうがないよネ」と思って貰えれば
幸いです。
701名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 02:10:25 ID:OifEyFK2
ここ最近アレニアさんの駄目駄目っぷりが好きになってきた身としては
良い陵辱物をありがとう、GJ!
欲を言えばもっと明確に堕ちる様子の描写が欲しかったかな。
偉そうに上からモノ言って申し訳ない
ともかく、再度GJ!
702名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 03:11:20 ID:U28lNGZy
GJ! ルクレティアの鬼になりきるっぷりが良かったし、
王子が年齢相応の子に感じ取れて良かった。
個人的に好みである陵辱物が読めて嬉しかったでつ。GJ!
703名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 03:23:02 ID:TD1myKb/
最近神な陵辱ものばかりだからたまには幸せなエロ読みたい。
神すぎて鬱るくらい心に残るんだ…。

でもアレ二アだと罪悪感を感じないw
>192氏超GJ!ルクレティア様素敵すぎる…!
704名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 03:35:38 ID:+sm1gctG
アレニアのラヴい話書きてえ・・・
ギゼルだと救われなさ過ぎだしなあ・・・
705名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 03:52:16 ID:O5fOsGF2
>>703
むしろラブい調教ものはどうよ?リムスレーア女王とミアキスに性的玩具にされる王子や
ルクレティアに「おしおき」されるレレイさんとか
706名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 03:53:41 ID:k2NGOH99
>>700
うおお、マジGJ!
軍師様と王子の苦悩も描かれていて、深いですね。
アレニアは…ちょっと気の毒だけどアレニアだしw

>>704
ギゼル以外だとザハークくらいしか接点のある男がいない気がするな…
707名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 03:59:34 ID:k2NGOH99
あ、ドルフがいた!
お姫様抱っこしてもらったもんなw
708名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 04:11:37 ID:TD1myKb/
ちょwドルフw
確かにお姫様抱っこされてたな。不覚にもちょっと萌えたよ。

アレニアでラヴい話か…。
思いついたのはやっぱりザハークだな。
ザハークは実は密かにずっとアレニアが好きだったとかそんなの?
でもどっちにしても報われないな。
アレニア……どこまでも不幸な女…!
709名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 06:12:18 ID:ok/c0SFI
>>192
超GJ!心が痛かったのでアレニア好きだと再認識したよ。
最後にさりげなくルクレティアとサイアリーズで百合もイイ!と思わせる神の罠w
710名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 07:45:16 ID:aVftUZFs
王子イラネ
711名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 07:48:05 ID:aVftUZFs
ちょw誤爆した

>>192
GJ。何か色々真に迫っていて惚れました。
アレニア……(つД;)
でもこれ見ると、やっぱりゲームだから、軍て善良に描かれてるよなぁと
再確認しましたよ。陵辱ブームにのっかって、何か書きたいところ。
712名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 12:02:20 ID:V23o1l4P
>>192
ア、アレニアちゃんが…見事な陵辱乙であります!
王子の年相応の葛藤とかルク様の家畜っぷりとか家畜っぷりとか
GJ!
713ベルクート×ハヅキ:2006/04/21(金) 12:03:59 ID:ACbwOs/F
「は・・・・・・ぁっ」
長い間湯に浸かっていてほぐれているせいか、胸は柔らかく簡単に形が変わる。柳眉が切なげに顰められる。
ハヅキは恥ずかしいのか指を噛んで、ベルクートの愛撫に堪えていた。
「声、出すと響いてしまいますね。私としてはもっと聞きたいですが・・・・・・
さすがにここでしてるのがばれたら殿下に風呂禁止令が出されそうなので」
ベルクートはそっとハヅキの指を外して、己の親指をハヅキの口腔に挿しいれた。
親指の腹で真珠のような歯をなぞり、小さな舌を軽く押す。
「少し苦しいかもしれませんが」
「ベルクー・・・・・・ん――!」
きゅいと胸の頂を摘むと、ハヅキの背中が震える。ハヅキの体を愛でながら首筋に、胸元に所有の印を落としていく。
鍛えていても、男と女の差異は大きいもので、なんて華奢なのだろうかとベルクートはため息をつく。
「ァ、んっ・・・…んん・・・!っはあ、・・・・・・くっ!」
ガリと、指の肉に歯が食い込んだ。一瞬の鋭い痛みにベルクートは顔を顰める。
そっと口から外すと噛まれたところからぷくりと血が出ていた。
ハヅキはすまなそうな顔をして、自分から指を咥えて、噛んでしまったところに舌を這わせる。
その感触が思いのほかくすぐったくて指を少し動かすと、苦しいのか「う・・・」と呻いて、追いかける。
吸い付くような感触に、まるで擬似口淫のようだな、と思いながら、ベルクートはハヅキをまじまじと見つめて、
「ハヅキさん・・・っ・・・なんだかやらしいですね」
「なっ・・・!?」
怒って口を離そうとするハヅキを抑えて、新たに人差し指をより深く突き入れる。
「んぐ・・・ッ・・・んむ・・・・・・」
ベルクートの太い指はどうも口に余るようで、口端から唾液がこぼれている。
目じりに涙が浮かんでいるのを見るとどうも嗜虐心をそそられてしまう。
「んんん・・・ちゅ・・・っ・・・は」
「ありがとうございます。もう、いいですよ」
ちゅぽんと音を立てて指を引き抜くと、唾液の糸が月光を反射してきらめく。
714ベルクート×ハヅキ:2006/04/21(金) 12:04:38 ID:ACbwOs/F
血はすっかり止まったようで、ふやけてしまった指をベルクートはぺろりと舐めて、ハヅキの髪を括る紐を引っ張った。
美しい緑の髪が散らばって、ベルクートの体に降り注ぐ。
そしてハヅキを抱き込むような体勢になり、足を開かせようと膝を掴むと、ベルクートの意図を察したのか
ハヅキは足に力を込めてそれを阻止しようとする。艶やかな髪を掻き分け、うなじに唇を滑らせて名前を囁くと、
観念したのかハヅキは自ら足を開いた。
「こちらも、もういいみたいですね」
先ほどハヅキに舐めさせた人差し指を濡れそぼった秘裂に突き入れた。
「んあッ・・・!!」
力を抜いていたためすんなりと第一関節まで入ったが、挿しいれた事に反応したハヅキの膣がきゅうと締まって奥に進むことが出来ない。
「ハヅキさん、力を抜いて」
「ッ、あぁ・・・!」
なだめるように左手で締まった太腿を上へ下へ擦り上げながらハヅキの緊張を溶かしていく。
「ん・・・ベルクートっ・・・」
時折ぶるりと痙攣するハヅキに愛おしさを覚えながらも、ぐりぐりと狭い膣内に指を押し進める。
「っん・・・あ、あああ・・・・・・・」
指が奥まで入ると少し指を曲げて、壁を傷つけないように擦る。一際甘い声がこぼれた。
「はぁッ・・・・・!ベルクートっ、駄目っ・・・だ・・・やめ・・・!!」
「一度達したほうが楽ですよ」
「や・・・あん!!」
「なぜ?」
ベルクートの問いに一瞬声が引きつったかと思うと、ぐったりとベルクートに体を預けてきた。
荒い息をつく口端からは、だらしなく唾液がこぼれている。ベルクートは愛しそうにハヅキに頬擦りをすると、
しばらくされるがままになっていたハヅキが遠慮がちに少し腰を引いた。
「・・・?どうしました?腰、痛いですか?」
「ち、違う・・・」
言いにくそうにハヅキは口をもごもごとさせる。ベルクートは首を傾げたが、すぐに理由がわかった。
すっかり勃ちあがった陰茎がハヅキの背中に押し付けられている。
何だか改めて言われると自分の浅ましさに恥ずかしくなる。
715ベルクート×ハヅキ:2006/04/21(金) 12:05:15 ID:ACbwOs/F
「あ、ああ・・・・・・」
「その・・・次は私が・・・・・・」
まだ達した余韻が残っているのか、頬は朱く染まって、睫毛に涙の粒が浮かんでいる。
そそり立ったベルクートに視線をあわせたくてもあわせられない様子はほほえましい。
体を交わすのは初めてではないのに、この初な様子はなんだろう。
「・・・いえ、もうハヅキさんの中に入れさせてください」
小さく頷くのを確認したあと、ベルクートはタイルに仰向けになり、ハヅキを自分の上に乗せた。
「っ・・・べ、ベルクート!?なんだこの体勢は!?」
「ハヅキさんにこれなら負担がかからないでしょう?」
「む・・・・・・」
「ハヅキさんのペースでどうぞ。支えてますから」
ハヅキはベルクートの胸板にそっと手を宛がい、恐る恐る腰を下ろしていく。
「ッう」
先端が少し入っただけなのに、ハヅキがなかなか先に進めないため、生殺しにされている気分だ。
今は腰に申し訳程度に手を充てているだけだが、今すぐに腰を掴んで思うがまま少女の体を貪りたい。
強い締め付けにベルクートは歯を食いしばって耐える。
「・・・・・・っく、・・・ぅ・・・・・・はぁ」
「全部、入りましたね・・・・・・」
まだ何もしていないというのに、長年の修練の賜物かハヅキの膣口がぎゅぎゅと締めて来る。
月が逆光となり、見上げるハヅキの体が影のように見える。その肢体には無駄がない。
「・・・はぁ、はぁ、べ、ベルクート・・・もう私には・・・・・・ひあっ!」
ハヅキが最後まで言う前に、ベルクートは下から上へ腰を突き入れた。もう我慢が出来ない。
腰を動かせば動かすほど、ハヅキの膣がしまるのだ。このままの状態だったら遅かれ早かれ射精してしまう。
「っと・・・ゆっくりっ・・・!!」
「すみませんっ・・・無理です・・・!」
余裕なくベルクートは答えて、ハヅキの子宮口を抉るように突く。
奥をかき回したほうが悦ぶらしく、声が風呂に響き渡るのも忘れて、高く啼いた。
716ベルクート×ハヅキ:2006/04/21(金) 12:06:00 ID:ACbwOs/F
「いやぁぁっ、ベルクートッ、ベルクー・・・っ!」
脳の裏が焼け付きそうなほどの快楽に、ベルクートは歯を食いしばり、少しでも長く彼女を味わおうと堪えようとした。
だが状況と、ハヅキの肉と、甘い声がそれを許さなかった。

「ぐぅ・・・ハヅキさんっ・・・!」
「あ、あああああっ!・・・・・・ぁ・・・は・・・」

長い射精の後、激しい脱力感にも構わずハヅキを抱きしめた。許可なく膣内に射精してしまったが、怒るだろうか。
「すみません・・・。無理をさせてしまいましたね」
「・・・・・・・・・」
ハヅキは荒い息をつくだけで返事はない。ベルクートは微笑んで、ハヅキを軽々と抱き上げる。
「部屋まで送りますよ」
その言葉に、ハヅキは少し恥ずかしそうに俯いた。
717名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 12:06:37 ID:ACbwOs/F
前スレの311です。仕事が立て込んでて続きがかけなかった・・・。神々のお話いつも楽しく読ませてもらってます。
陵辱ブームの中空気読まないでごめんww
ようやっとエチまで完成です。この二人って奥手そうだから難しい・・・。
ベルクートが積極的じゃないと書けない。ハヅキが夜の一騎打ちを申し込むっていう手もあるがw


後日談。
ベル「ど、どうしたんですか、マリノさん。最近常時フライパンなんて持って・・・」
マリノ「ふふ、ふふふ・・・ベルクートさん・・・・・・」

→ステータス

マリノ 武器
攻撃属性:殴
得意レンジ:S
種別:フライパン
フライパン→すごいフライパン→料理用とは思えぬフライパン
                          ↑今ここ
718名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 12:08:33 ID:4lZTKugv
>>192
…涙が止まらんとです。
719名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 12:12:54 ID:U5gxdUn9
ザハーク×アレニアのネチっこいエロが読みたいです。
絶倫ザハークがひたすらアレニアを…とか。
720名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 12:26:51 ID:5XzngDE0
>>719
期待してるよ
721名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 12:33:15 ID:k2NGOH99
>>717
イイヨイイヨー
初なハヅキにテラモエス。マリノには悪いがw
攻略本見たらハヅキってまだ17なのね。20代かと思ってた。
722名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 12:45:21 ID:MnLWphro
>>693
読後の切なさも含めてがっつり堪能しました。GJ!

>>717
本文でハァハァしたのにオチがwwww なんか、
「それは フライパンというには あまりにも大きすぎた 
 大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた それは正に鉄塊だった」
と言いたくなるようなでかい仕様なんでしょうな。
723名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 12:55:14 ID:CgZR3rsF
>713
神キタ!ずっと待ってたよ!ハヅキテラカワイス!
マジ萌えた。超GJ!
724名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 13:02:41 ID:bVz9EZES
そろそろ次スレ?
725名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 13:08:41 ID:k2NGOH99
もう480超えてるね。
立てた方がいいのかも。
726名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 17:15:39 ID:TD1myKb/
気が早いかも試練が神降臨を期待して立ててきた。
幻想水滸伝エロ妄想スレ Part12
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145607262/
727名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 17:29:53 ID:Xw7fXeyl
>726 乙!
しかしエロパートさしかかりから全然すすまねえ…
728名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 17:47:14 ID:8RTaGH+7
     r〜 、
    ((⌒::::;:))   
      lll!!         \∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧/
.     ,__,     ☆   Z  何をしているのです!!   Z
.   ,r'~`、<>、  ∧/   Z   早く続きを書きなさい!! Z
   〃;;;;r'ル~リリ、      /∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\
  ∠;;;;ィリ#::Д>ゝ≡3   
.   Z;;;,j〃iヽ;;Z ─z,,           c ≡   職 
   ,r';;ィ(jj人jj)ヽ    `☆         c. 三_‐ (lll ゚Д)  | ̄ ̄ト┐ 
.  ゙=_;;;_|\/|;;i/              c ≡ c 「'lr' _っ__,...、|__l‐;! 
.   /;;;;》:i;;i::i;|;;|                  c   | L__, || ̄ ̄ ̄ ̄|| '〜
  /;;;;;/:i;;i::i;i;;|;|                     └rr-ノ||        || 
  ⌒⌒ ̄ ̄⌒                  _l.l_, ||────|| 
729名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 17:55:46 ID:TD1myKb/
ゼラセ様w
エロシーン意外と難しいよ。
自分だけかもしれんが、レズものは普通のエロより難しい気がする…。
このスレ内で完結できなかったのが心残りだ。
730名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 20:22:16 ID:k2NGOH99
ゼラセ様マジ厳しいw

俺はレズモノ書く自信はないなぁ。確かに難しそうだ。
って言うかエロシーンが基本的に苦手で、なんでこのスレにいるのかって状態だしw
731名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 20:35:07 ID:4lZTKugv
>>729-730
始めからレズ物を狙うよりまずは百合の方向から入ってみるのはどうでしょうか?

ゲオルグ・プライム、実は痛風だった(チーズケーキの食べ過ぎ) 100点
732名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 20:54:14 ID:TD1myKb/
レズと百合の違いがわからない漏れにはやっぱり無理だorz
733名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 20:55:37 ID:k2NGOH99
>>731
いや、普通のエロにも苦労してるんで、当分と言うかたぶんこの先ずっと百合もレズも書けんと思う。
それ以前にスランプだ…今書いてる話が進まないorz
734名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 22:26:16 ID:Xd1HQued
 自分はエロに到るまで、がムズイなー。
エロシーンに入ってしまえば、あとはもうヤるだけなので楽なんだけれど、
エロに到るまでの流れと、エロを高めるための伏線張りをするのが難しい……。
735名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 23:45:35 ID:g9wmv8zq
>>733
そういう時には、一度エロから離れてみるのがよい
エロとは何にも関係ない
例えば萌えゲーではなく燃えゲーをやってみたり、
エロとは余り関係ない小説を読んでみたり
一旦そういう事から離れてみよう
そうすれば溜まってくるよ、アレが
736名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 00:33:54 ID:JeCdw+8g
こくまろみるくが!
737名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 00:38:32 ID:BguIkraO
ボズきもちいすぎて突撃しちゃう!!
738名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 01:13:31 ID:pK/GBuJh
王道すぎるからかもしれんが最近王子×リオン見ないな
739名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 01:45:08 ID:23fyR22O
とりあえず、保管庫に行けばいっぱいあるよ、王子とリオン。
だからこそ、職人さんも投下しにくいんじゃないかな。
俺、今書いているんだが忙しくなってなかなか進まない。
それどころか、5やってから3に興味沸いてやったらトマセシにやられた…。

740名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 01:57:56 ID:BguIkraO
俺はマイナーカプ好きだから、王道はあまり書く気になれないんだよなあ・・・
別に嫌いなわけじゃないんだけど、なんだかノッてこない
741名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 02:08:24 ID:Qd4zsT9y
王道は読むの大好きなんだけど、他の職人さんのを読んでるうちに
萌えが満たされてしまって、自分で書かなくてもいいや〜…って気になるな。
関係なさそうなキャラをむやみに組合せたくなるw
742名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 05:50:36 ID:coBjyD/c
次スレが出来たのでコソーリ聞いてイイ?

王子が実はおにゃにょこだったネタは不可だったよな。
あんなに顔グラ可愛いのに……orz

過去スレ確認出来なくなってるんで、既出ならスマソ
逝ってくる。
743名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 07:38:31 ID:e3V1YwES
>>742
俺の記憶違いでなければ
それは結局、不可という結論が出たはずだ。

……というかもう、テンプレに書いといた方が親切なんだろうな……。

744名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 13:39:21 ID:snlQpgWW
アヒャーン
エロ無しのSSを作成中なんだけど埋め代わりに投下しても良いかな

登場人物は、協力攻撃ファレナメンバーで基本は王子×リオン
エンディング直後くらいの話ってことで。
ノリはライトノベルみたいな感じで、エロはないけど一応やらしい事はいたしてる。
要領が8kb弱でこのスレに収まりきるかどうかが不安。
745名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 14:18:50 ID:j4fHHT2K
>>744
容量が収まらないなら、素直に次スレに投下。が良いとオモ。
スレがまたがると読み難くなると思うし。
746名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 14:31:23 ID:wWlh9HVk
容量関係で満足に感想もらえないと思うから次スレの方がよか
747名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 14:59:53 ID:snlQpgWW
できたー
確認したけど何とか収まりそう。
エロもないし出来が出来だけに新スレへの投下はやっぱり控えるよ。
>>745 >>746
せっかくの忠告を無駄にしてしまって申し訳ない

王子×リオン、エロ無し、ギャグとかいかないまでも軽いノリ
エンディング後のお話。
冒頭の一文がとある過去作からのコピー&ペーストになっているけど
作者が同じだから問題はない。
748(*゚∀゚)∩ リオン! リオン!:2006/04/22(土) 15:03:19 ID:snlQpgWW
太陽の紋章を巡る戦が終わり数ヶ月、各地に傷跡は残したもののすっかり平和を取り戻したファレナ女王国。
奪還と復興に尽力をつくした女王騎士+臨時騎士長代行+見習いの面々は
慰安旅行を与えられ、そんな訳でやってきました。ヤシュナ村温泉宿。
”女王騎士御一行様”と札の貼られた宴会場。立派なお膳に豪華な食事、並べ運ばれ宴の開始。
日ごろの仕事の疲れを癒し、飲めや食えやの大騒ぎ。気分に任せてお酒も入り、ふと気が付けば
………ほぼ全員できあがってましたとさ。
「っくぅ…、我輩が悪かった、シルヴァ…うぅ…」
壁に向かい一人ブツブツと泣き言を語るガレオン。
「あはは〜、チーズケーキがいっぱいお空に浮いてますよぉ、」
天井のあかりを指差しやたら楽しげに笑うミアキス。
「ジーンさんも、ベルナデットさんも、ランちゃんも皆俺が好きだってー、困ったなー」
何やら幸せな妄想にふけっているカイル。
「…このレアチーズケーキは変わった味だな」
もくもくと大量に豆腐を食べ続けるゲオルグ。
「…あぁ、ゲオルグ様まで…、どうしましょう王子?」
jこの非常事態を前に、未成年という事で蚊帳の外に居たリオンがファルーシュに意見を求める。
「…んー?」
が、返ってきたのはなんとも曖昧な言葉。
「王子?…って、あ!」
訝しんだ彼女がファルーシュの方を見てみると、その手には女王騎士の彼らが持っているとの同じ液体、そうアルコール。
「何飲んでるんですか?!ダメですよ王子、まだ未成年なのに!!」
「いーじゃないか、今日くらいは。無礼講だよー」
「そういう問題じゃありません!!」
真面目な彼女はこういったルール違反に厳しい。例え相手が王子であっても。
お叱りを半ば聞き流していたファルーシュだったが、なかなか終わりそうにもないので
しょうがないなぁ、と小さく呟きコップに残った二、三口分のアルコールをぐいっと一気に口に含んで
「って、言ってる側から何を飲、ん!…んんっ!!」
リオンが口を開いた隙に、唇を奪い、そのまま彼女に流し込む。
口の端から零れぬように、隙間無くしっかりと唇を塞ぎ
むせないように、少しずつ、少しずつ舌に乗せてアルコールを彼女へ運ぶ。
「んー、んむぅ、っん、んん!」
僅かな抵抗はあったものの、やがてリオンの喉はこくんと音を鳴らしアルコールを体内へ受け入れる。
こく、こくんと彼女が幾度目かの嚥下を終え、
やっとファルーシュの口腔内のアルコールは底を尽きた。
が、まだ接着させたままの口を離さず、今度は舌を進入させる。
ついでに片腕をリオンの背中へとまわし抱きすくめ
もう片方は宙にあげ、パチンと指を鳴らす。
「は〜〜い」
するとボトルをかかえたミアキスが王子の近くにやってきて空だったグラスにどぼどぼとめ一杯のアルコールを継ぎ足し、
そして元居た場所へと戻っていった。
ん、くちゅ、…ちゅ、っちゅぐっ、
舌技に飽きたら、アルコールを口に含んで彼女に送りまたそれに飽きたら、舌技を繰り広げ…
そんなやりとりを延々と飽くことも無く繰り返しファルーシュはリオンの口腔内を余す事無く堪能する。
749(*゚∀゚)∩ リオン! リオン!:2006/04/22(土) 15:07:22 ID:snlQpgWW
「うわー、王子ってば俺達にお構いなしですねー」
「リオンちゃんは息苦しかったり気持ちよかったりで大変そうですねぇ」
「酔ったら所構わずというのはフェリドそっくりだな…」
「…う、うぅ、シルヴァ…シルヴァ…」
いつの間にやら酔いの冷めた大人の面々の注目はファルーシュに集まっている。
「なんかー、このままだとここでおっぱじめかねない雰囲気ですよねー」
「あぁ!今リオンちゃんの浴衣の中に手を入れちゃいましたよぉ」
「直に揉みだしたな…、胸か…」
「…我輩もかつてはシルヴァと…っくぅ!」
「あ、手が段々と下半身に向かってるなー、これはマズイですよー」
「ここは一つくじびきでもしますかぁ?で、当たりを引いた人がぁ…」
「制止にかかるという訳だな」
「シルヴァよ、おーいおいおい…」
寸刻の後
「…あ、俺ハズレー」
「わたしもですよぉ」
「見ての通り、真っ白だ」
「……………我輩であるか…」

頑張れー、と部下達の声援を受け二人の元に向かうことになったガレオン。
まずはどすどすとわざと足音を大きくたてて近づくも…効果は無し。
「ねぇリオン、今日はいつもより感度良いね。お酒のせい?」
「ふぁっ、お、お、王子こそいつにもまして積極的すぎます!酔ってましゅね?」
アルコールと舌を弄られたおかげでうまく呂律が回らなくなっているリオン。
ファルーシュはそんなリオンをとても愛らしく思い、攻めの為の手を進める。
…そこは既に二人だけの世界が形成されつつあり、近づく事すら躊躇われたが、腐っても女王騎士最年長。
威厳をふりかざし接近し、ゴホン!ともったいぶって咳払いを一つ。
…が、効果は全くと言って良いほどに無くファルーシュはいよいよリオンの浴衣を脱がしにかかり
リオンはリオンで、ぎゅっと目を瞑り
ファルーシュに縋りついたまま「おうじ、おうじぃ」とうわ言のように呟き周りの雑音など全然耳に入らない状態となっている。
「お、王子殿下!!」
流石に目の前で本番を始められては堪らないと焦ったガレオンは声を荒げ叫ぶ。
「…ん?」
そこで初めてガレオンの存在に気づいたファルーシュであった。
「不肖ガレオン、無礼を承知で申し上げます。さ、左様な事はご自身の部屋で為さるべきかとっ!!」
その叫びを最後に、しーんと部屋が静まり返る。
「…んー…」
ファルーシュは数回頭を軽く掻いてから
「そうだね。じゃあ行こうか、リオン」
「…ん、ふぁ?おうじ?」
へろへろで足腰の立たなくなったリオンをお姫様だっこで抱きかかえ宴会場から去って行くファルーシュ。

「…ふぅ」
お咎め無しに済んでほっと一息つくガレオン。
面々はお見事ですー、ご立派でしたぁ、お疲れ様と彼を褒め称える。
が、「でも、ここから王子の部屋まで少し距離ありますけど、大丈夫ですかねー」とカイルがぽつりと不安を漏らす。
…沈黙。
何が、どう、大丈夫なのか。少し心配になった一同はこっそり様子を伺いに行くことにする。
750(*゚∀゚)∩ リオン! リオン!:2006/04/22(土) 15:11:48 ID:snlQpgWW
…予感は的中。
ちょっと後をつけてみれば、廊下でリオンを押し倒し挿入を試みるファルーシュを発見するに至る。
「!!! ちょwwwおまwwww」とは一同心の叫び。
今現在彼ら以外に廊下を使用する者がいないのは不幸中の幸いではあるが
無論他の温泉客が通る可能性もあるし、従業員に見つかる事も有り得る。
「…ひゃあ、お、おうじ!ダメ、だめです」
リオンは必死に抵抗するが体から力は抜けきっていて、やる気満々のファルーシュに敵う筈がないのは簡単に見て取れる。
「リオン、可愛い…。あんな可愛い姿みせられたら部屋まで我慢できないよ」
言いながら股間をごそごそまさぐりだすファルーシュ。自身の棍をとりだすつもりだ!
女王騎士の風評、絶対絶命のピンチ。
しかしそこへ、いつの間に現れたのか仲居さんが二人に近づき。
「あら?こんな所でどうされました?お連れの方の具合でも悪いんでしょうか?」
と状況に気が付いているのかいないのかファルーシュに向かい、尋ねる。
「うん、少し飲みすぎたみたいで。部屋で横になってたらすぐ治るよ、きっと」と至極冷静にうそぶくファルーシュ。
ではお大事に、と二人に言い残し仲居さんはパタパタとスリッパを鳴らしながら覗き見する女王騎士らの方へ向かう。
「間一髪でしたぁ、王子ったら本気で廊下でするつもりでしたよぉ」というかその正体は変装したミアキス。
さすがだ、グッジョブ!などと親指を立ててミアキスの行動を賞賛する、面々。
その後、ファルーシュがリオンに揉んだり舐めたりと多少のちょっかいはかけつつも何とか無事に部屋に辿り着くのを確認する。
がちゃん、と鍵をかける音のすぐ後から僅かに漏れるリオンの嬌声。
「…ぁ、…ん、ひゃ、あ…熱いです」
…おそらく部屋に入るなり即効で組み敷かれ挿れられたのだろう。
まぁ、もう大丈夫かなと見届けたことで安心し、一行は宴会場に戻ることに。

若いねー、お盛んですねぇ、とやはり話題は彼らの事で盛り上がる。
「いやーでも、あんな感じのを今後も見せつけられたら辛いなー」
「ゲオルグ殿ぉ、いっそお二人を連れて旅立っちゃいません?」
「ふざけるな、俺に(´A`)な顔してひざを抱えろというのか」
「本当に…傷心の俺には辛いし、女王騎士辞めちゃおっかなー」とぽつりと漏らすカイルに
激しく賛同するガレオン。お互いに肩を寄せ慰めあい悲恋の辛さをブツブツと語りだし始めた。
「…俺は国を出ようと思う、このままだとあいつらのハネムーンにつき合わされかねん」
三人旅の場合に発生し得る孤独感を危惧するゲオルグ。
「じゃあ愛しの兄上をとられちゃって寂しんぼの姫様はわたしのものですねぇ!」
都合の良い未来予想図を組み立てバンジャーイするミアキス。
その後もちびちびお酒は進み皆が好き勝手に行動し、夜は更けていきましたとさ。

ちなみに翌日のリオンさんややたらと腰が辛そうでしたとさ。

おしまい
751名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 15:59:48 ID:e3V1YwES
エロなしって言っときながらエロすwwwww
この賛辞は果たして書き込めるのか。テスト。
752名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 16:22:24 ID:wWlh9HVk
ちょwwエロいw行為自体を止めない女王騎士バロス
は〜〜いのミアキスに萌えたGJ!
さて書き込めるかしら
753名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 17:21:35 ID:6+5zCeAE
エロエロじゃないかwww
エロも良かったけど、序盤のみんなの酔っ払い具合が笑えたw
ミアキスやばいw
754名無しさん@ピンキー
神々に敬意

幻想水滸伝エロ妄想スレPart12
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