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熱烈乙!
5げと。前スレでベルハヅ書いてた奴です。
長くなったので出来た所だけ、しかもエロなしですが投下します。
「まったく、呆れてものも言えぬな」
ハヅキは盛大な溜息をついて、言葉通りの「肩の荷」を下ろした。
剣士とはいえ小柄で華奢な、しかも少女であるハヅキには少々重すぎる「荷物」
───すっかり酔いつぶれてしまっているベルクートは、部屋までさほど遠くはないとはいえ、
ズルズル引き摺られてきた挙句、ベッドの上に乱暴に突き飛ばしたというのに、全く目を覚ます気配がない。
「いい年をした男が女に引き摺られて、恥ずかしいと思わぬのか、貴様は」
悪態をついたところで聞こえるわけもないのだが、言わずには居られない。
そしてだらしがない事が何より嫌いなハヅキは、乱れた呼吸を整えるより前に、
適当に放り出しただけの男をベッドにきちんと寝かせるべく奮闘する。
これだけ乱暴にしておいて今更だが、起こさないように気を使いながらベッドカバーを剥ぎ、
だらしなく投げ出された身体をベッドにもう一度しっかりと引き上げる。
そうして寝かせた上で靴を脱がせ胸元を緩めてから、何で私がこのような事を
お前にしてやらねばならぬのだ!と漏らしながら、腹いせに顔まで毛布をばさりと被せた。
ようやく一息つける、と大きく息を吐いて手近にあった椅子を引き寄せ腰掛けた。
それなりに体力はあるとはいえ、さすがに酔いつぶれて正体を無くした男を部屋まで送り
介抱(?)してやったのだから、疲れないわけがない。
大剣を扱うにしては細身の身体に見えないこともないが、決して小柄というわけではない。
加えて長身の身体は決して軽くはない。ここまでやっておいて今更ではあるが、
17歳の少女が担いで歩く対象ではない。絶対にない。
ようやく呼吸も整ってきた頃に、ベッドから苦しげな呻き声が聞こえた。
腹いせとはいえ頭まで毛布をかけるのは、酔いつぶれて寝ている彼には少々酷な仕打ちだったかもしれない。
ハヅキはひとつ大きな息を吐いてから立ち上がり、毛布を直してやった。
顔が赤いのは酒のせいか、それとも毛布を掛けられたせいで苦しかったからか。
恐らく両方だろう。僅かに顰められていた眉が次第に戻り、ほどなくしてその寝顔は苦しげなそれから
安らかなものへと変わった。
起きて欲しいのと起こしては悪いのとが半々な心境でハヅキはベッドへ腰掛ける。
既に男ひとりの身体が沈んでいたベッドは、新たに加わった負荷に思いのほか大きな音をたてて軋んだ。
既に室内着に着替えていたハヅキはそんなに重くはないのだが、ベッドが古いのだろう。
これだけの人数を抱えている軍隊なのだから、ベッドが古いとか軋んで煩いなどと
贅沢を言うつもりはないのだが、これだけ大きな音がすると周囲に迷惑ではないかとは思う。
この部屋を使っているのはベルクート一人で、相部屋ではないというのが今のところの救いではないだろうか。
否、だからこそこのベッドは個室に回されたのだろうか。ハヅキはぼんやりとそんな事を考えた。
考えながらも、これだけ大きな音なら目を覚ますかもしれない。
そう思い身を硬くしてその時を待ったが、やはりベルクートが眼を覚ます気配はまったくなかった。
それどころか身動きの一つもせずに眠り込んでいる。普段はあんなに気配や物音に敏感なくせに、
酒が入るとこのざまだ。いつもの彼なら寝こみを襲うべく戸に手をかけただけでもその気配で目を覚ますというのに。
呆れながらその寝顔を改めて覗き込んだ。身体を傾けるとまた大きくベッドが軋む音がしたが、
ハヅキはそれをもう気にしなかった。この様子なら今夜はきっともう眼を覚まさないだろう。
朝になって何故部屋に戻っているのか判らずに困惑するに違いない。
朝まで介抱して文句を言ってやるのも悪くはないが、稽古の後のこの一仕事はそんな気力を
あっさり奪ってしまった。要するに疲れたから寝たい、ということだ。
「気持ち良さそうに寝入りおって…人の苦労も知らずに、この阿呆が」
決して一回り歳の離れた相手に言う台詞ではないのだが、この場合は止むを得ないだろう。
言葉通り、ベルクートはそれは心地良い眠りに入っている様だった。
普段から穏やかな顔つきで、何を言ってもどこか余裕があるような微笑みか、少し困った顔をするくらいのベルクート。
少なくとも、自分に対して向けられる表情はそれくらいだ。
作戦中や戦闘中に敵に向ける目は鋭く厳しいが、日常でその瞳が険しくなるのを見たことは一度もない。
かつて剣を交えた時もそうだった。当然と言えば当然なのだが、決して強い敵意のある鋭い目ではなかった。
真剣ではあったが。
ハヅキはいつも人と向き合う際には相手の目を見る。
目は口よりも雄弁に、そして素直にその主を語ることをよく知っているからだ。
そんな、年齢に相応する、というよりもやや年齢以上に大人だと思わせるベルクートだが、
それを感じさせる瞳が閉ざされているせいなのか、寝顔はまるで少年のようなあどけない、無防備なものだった。
年齢の割に若い顔立ちをしているのもあるだろうが、普段とは全く別の表情に、
ほんの僅かだが鼓動が早くなったような気がしてハヅキは目を逸らした。心なしか顔が少し熱い。
今まで剣の道にのみ生きてきたハヅキは、特別強く意識した異性がひとりもいない。
今まで剣を交えてきた男たちはいずれもハヅキより弱く、興味の対象にならなかったのだ。
カヴァヤは別の意味で強烈に異性として意識はしたが、
それは決して好意的な意味ではなかったのだから、これも対象外だ。
どんなに見目が麗しくても、自分より弱い男には興味はない。
逆に、どんな自分より強くても、厳つい不細工には興味などもちはしないだろう。
少なくとも少し前までの自分には、麗しかろうと不細工だろうと、
負けたことのある相手が居なかったのだから、確かめようもなかったのだが。
そうして、ハヅキは恋などというものとは全く無縁、かつ興味もないまま知らずに生きてきた。
だが、ベルクートに負けてからというもの、片時たりともその剣を、顔を、姿を忘れたことはなかった。
声さえも鮮明に今でも覚えている。それが何故なのか考えたことは当然あるが、結局いつも結論は、
「初めての敗北を喫した相手だから」という答えに落ち着くのだ。
理由はどうであれ、ベルクートはハヅキが初めて強く意識した異性ということになる。
それが、どんな感情であったにも関らず、初めて強く思い、求め、追いかけた相手。
自分にとってそれは、ただひたすらに「雪辱を果たす為」であった筈だ。
だから、何かにつけていちいち口を出してきては、二人きりにさせないようにと邪魔をする
マリノの気持ちや、真意はまるで理解が出来なかった。自分はこの男と決着をつけたいだけだというのに、
何故邪魔をするのか。特別何かをしたわけでもないのに、何故嫌われているのかが全く判らなかった。
答えが出そうで、出ない。いつもこの繰り返しだ。否、本当はすぐそこに答えはあるのかもしれない。
ただ、それを認めてしまうことを拒んでいるだけで。そして、
それにうすうす気がついているからこそ、むきになってその理由を排除しているのかもしれない。
認めたからどうだというわけではないが、ハヅキにとってそれは初めてのもので、
未知のものだった。だからこそ認めることで自分が変わってしまうのが怖かったのかもしれない。
そうして寝顔を眺めながら物思いに耽っていたが、扉の向こう、廊下から数人の足音が近付いて来たことで思考は断絶された。
時計を見ると既に短針が一周している。既に一時間以上経っていたのだ。
夜も更け酒場を後にした兵たちが部屋へ戻るほどの時間。
自分はこんな所で何をしているのだろう。無防備な室内着で、仮にも男の寝室にいつまでも
居座って、その上相手が寝ているとはいえ同じベッドの上に腰掛けて。
これではどんな疑いをもたれても仕方がない。何とはしたない事を────。
時間も時間の上ここはベルクート一人の個室だ。
誰かが入ってくるということはないだろうが、足音が近付き通り過ぎる毎にハヅキはそれを意識し、
焦った。誰かに見られるようなことがあれば、変な誤解を招く。間違いなく。
どこへいっても色恋沙汰を好む輩は多い上、戦時中だ。色っぽい話題に乏しい今、
噂を立てられたらあっと言う間に末端の兵士まで広がるだろう。そうなれば…。
足音が去るまで部屋を出ることは出来ない。わかってはいたが、
自分でも何故こんなに焦るのかわからないまま立ち上がろうとした。が──────
「?!」
前にのみ意識を向けていたハヅキは、勢い良く立ち上がろうとしたものの、
予想しなかった背後の抵抗にバランスを崩した。裾が何かに引っかかっていたのか、
腕が引かれるような抵抗に、勢いがついていたのが災いしてそのままベッドに倒れこんでしまう。
何が起きたのか理解したのは、突っ伏すように倒れた身体を仰向けにされた時だった。
長すぎで申し訳ないですが、需要があれば夜にまた投下しに来ます。
時刻は午後3時、世間一般でいうところの3時のおやつの時間である。
全てを奪還するために日々奮闘している屈強な戦士たちには無縁と思われる
時間であるがそれは大きな間違いである、特にこの男、ゲオルグ・プライムにとっては…
その日もゲオルグは日課であるおやつタイムのため自分の部屋を出て
本拠地のレストランへと向かおうとしていた。
ちょうどドアを開けようと手を伸ばした瞬間
目の前のドアからトントンとノックの音とともに聞きなれた声が聞こえてきた。
「ゲオルグ殿、いらっしゃいますか?」
ゲオルグは伸ばした手をそのままドアノブへと掛け、声の主を確認した。
「ベルナデットか、悪いが俺はこれから大事な用がある、話なら後に…。」
と言ったところでゲオルグの視線がベルナデットの手に持っているものに集中する。
チーズケーキである。
「…それは?」
「はい、よろしければ一緒に食べようと思って持ってきたんですが…。
用事があるのなら仕方がありませんね、残念ですがネリスたちと食べることにします。」
残念、と言っているものの、むしろその顔には笑みがこぼれていた。
それもそのはず、ゲオルグとある程度親しい者たちにとっては
この時間の大事な用事=おやつという事は有名な話である。
そのおやつを持っているのだからゲオルグが部屋に入れてくれないわけがない
「…入れ。」
「フフ、失礼します。」
お茶をいれ食べる準備が整うと二人はさっそくチーズケーキを味わい始めた。
一口口にしたところでゲオルグが尋ねる。
「ほう、これはうまい、どこの店のものだ?」
ファレナ国周辺のチーズケーキはほとんどと言っていいほど食したことのある
ゲオルグだったが記憶にない味だったので気になって質問をしてみたのだ。
「はい、実はそれ私の手作りなんですよ。お口にあって良かったです。」
「手作りか、たいしたものだな。」
「ありがとうございます。とはいっても今日あったレツオウさんの料理教室で
ミアキスさんたちと一緒に作ったんですけどね。」
「そんなものがあったとは、今度俺も顔を出してみることにしよう。」
「いっつも甘いものを作っているわけじゃありませんよ。」
「…そうなのか…?」
ゲオルグは少し残念そうな顔をしたが次のベルナデットの一言ですぐにほころんだ。
「でも来週はプリンを作る予定なんです、楽しみにしていてくださいね。フフフ。」
「…なにがおかしい?」
「いえ、コロコロと変わる顔が子犬みたいでかわいいと思いまして。」
今度はバツの悪い顔になったがチーズケーキを一口食べたら元にもどった。
チーズケーキも食べ終わりベルナデットは後片付けをしている。
ゲオルグは椅子に座ったままその姿を後ろからのぞいていたが
思い立ったことがあったのかすっと立ち上がると気配を消してベルナデットに近づいていき
「ベルナデット。」
という言葉とともに後ろから抱きついた。
「ゲ、ゲオルグ殿!?」
「甘いものを食べた後は運動をしないとな。」
「……っ!!いけません、こんな明るいうちかr、んっ…」
一瞬考えたのち言葉の意味を理解したベルナデットは振り向き反論しようとしたが言葉の途中で唇を奪われた
ゲオルグの舌が口内に入ろうととするのを歯を閉じ必死に抵抗しようとするが
体をギュッと抱きしめられているので逃げることもかなわない
最後には根負けしたのか舌を受け入れ、自らも舌を絡ませ始めた。
「…んっ……ぷはぁ、…いきなりするなんて卑怯です。」
「フム…チーズケーキの味がしたな。」
「っ!!……バカ。」
「それで?するのか?しないのか?」
「…しますよ、しますけど……ハァ。」
「どうした?ため息などついて。」
「またいい具合に流されてる気がしまして。」
「ふっ、流されているお前もかわいいと思うぞ。」
さっきおお返しと言わんばかりにゲオルグが言い返した。
ベルナデットの顔が見る見るうちに赤くなっていく。
「では、とりあえずベッドにいこうか。」
GJJJGGGJGGJ!!!!
>>10 gjgjgjgj首を長くして超超超待ってる
>>13 ベルナデッド!ベルナデッド!続き!続き!
ようし、俺ももうすぐリオン×王子が途中まで出来るから後で投下しようかな
>>18 いや、もうちょっとだけ待ってくれw
投下するにしてもまだ途中だからエロいのは出来てないしな
前スレ932だが、明日あたり王子×ルセリナ(まぁ捏造)を投下するよ。
よし、まだ途中だけど投下するか。本当に中途半端な所で切れるけど大目に見てくれ。
「王子、お疲れ様です。」
白く輝く石造りの塔の廊下に、二人の人影が歩きながら話し合っていた。
「うん、有難うリオン。リオンもお疲れ。」
王子と呼ばれた少年、ファルーシュは護衛の少女であるリオンといつものようなやりとりで話していた。
「いえ、そんな。私には勿体無いお言葉です。」
「そんなに遠慮しなくても良いよ。いつもリオンには感謝してるしね。」
「王子…あ、有難うございます!」
リオンは丸い頬を少し朱に染め、心底嬉しそうに感謝の意を伝える。これもいつものやりとりであった。
「それにしても、今日の軍議は長引きましたね。私、不謹慎ですが途中から眠たくなっちゃいました。」
「リオンも?実は僕も…。まぁ途中からヴォリガさんとオロクさんの喧嘩になってたり、ルクレティアの雑談になってたしね。」
「ふふ、そうでしたね。…あれ、王子?顔色が優れないようですけど、大丈夫ですか?」
「ん?ああ、大丈夫だよ。ただ、今日は色々あったからね。汗かいちゃったから、早くお風呂に入りたいんだ。」
「あ、お風呂ですか…」
「…あ、あの…それなら私もご一緒してよろしいでしょうか?」
「え?」
突然のリオンの頼みに、ファルーシュは少し動揺した。しかし、冷静に考えるとすぐに思い当たる節があると考えた。
「ああ、リオンは今日はずっと僕と一緒にいたし、僕の護衛もやってたもんね。僕よりも汗かいてるだろうし、疲れてるよね。」
「あ、いえ、そんな…すいません、気を使わせるような事を言ってしまって…」
「良いよー、そんな事。じゃあほら、行こう!」
王子は単純に善意からリオンと共に風呂に行くことにした。リオンの手を握り、廊下をミルーンの番台へと歩いた。
その時、リオンの赤い頬がいつもよりも少しだけ赤みが増してることは、まだファルーシュは気付いていなかった。
程無く歩くと、すぐに離れにある風呂の番台に辿り着いた。
「あれ、ミルーンがいないね?」
「もう大分遅くなってしまいましたから…お風呂も閉まっちゃってますね。」
「うーん、まいったなぁ…早く疲れを落としたかったのに…」
「あ、王子…それなら最近出来たって評判の露天風呂へ行ってみませんか?」
「え、露天風呂?…でも確かあそこは…」
ファルーシュはそこで少し言葉に詰まった。
露天風呂。そこは最近この城に出来たばかりの風呂である。風呂自体の質も中々の評判であったが、何よりもそこは「混浴」である事が最も評判であった。
室内風呂は管理者のミルーンがいる時しか開いていないのだが、露天風呂は深夜でも入れるように自由に開放されている。
昼間に皆で入るのならともかく、深夜に二人っきりで混浴に入るというのにはファルーシュにはまだ抵抗があった。
「そ、そう。じゃあ僕は待ってるから、リオンが先に入っててくれ。」
「いえ、そうはいきません。王子は早く疲れを取りたいとおっしゃってましたし、護衛が主より先に風呂に入るわけには参りません。」
「え、でも…混浴は…」
「私は王子の護衛です。王子と共にお風呂に入れるのなら、そこまででもお供させて頂きます。」
「二人っきりはまずいんじゃ「お供させて頂きます。」
…もうこれは何を言っても無駄だな。リオンはこうなると何を言っても聞かなくなる時がある。またこれもいつもの事だった。
リオンに引き摺られるように連れて行かれ、ついに露天風呂まで来てしまった。
さすがに更衣所までは男女別であったが、着替えてる最中にファルーシュは色々と考えてしまった。
リオンはたまに強引になる時もあったが、今日は何時にも増して強情であった気がする。
そういえば、前に露天風呂が出来たと聞いた時、その時のリオンはとても入りたがっていたような目をしていた気がする。
色々思案するファルーシュではあったが、鈍感なファルーシュはそれが何を意味するのか、その時はさっぱり分かっていなかった。
考えている内に着替えも終わり、ファルーシュは露天風呂へと更衣室を出た。
「うう、少し寒いな…」
少し肌寒い夜の気温の中、ファルーシュは風呂へと急いだ。気温が低いからか、風呂の湯気が視界を遮りかける程に起ち込めていた。
ゆっくりと体を湯に沈める。外気との温度差に体を震わせながらも、ファルーシュは体から疲れが抜け出ていくのを感じた。
空を見上げると、無数の星と月が輝き、夜空を薄明りに照らしていた。
ファルーシュが湯船に入ってから間もなく、湯気の向こうから声が聞こえた。
「王子、もう入ってますか?私も入りますよ。」
ファルーシュはここが混浴だったことを思い出し、恥かしさに近い感情で肩を少し震わせた。
少し離れたところで、ちゃぷんと水音が鳴り、熱さに身を震わせるリオンの吐息が聞こえた。
「はぁ…熱いですね、王子。えっと、今何処にいらっしゃいますか?」
ファルーシュは答えなかった。リオンと風呂に入るのなんて子供の頃からの何年ぶりだというのに、
その時以降、異性として意識し出してから、恥かしくてずっと一緒に風呂など入ってはいない。その上まだ14,5歳前後である王子には異性との経験など全く無かった。
それゆえこの様な状況でも堂々としていられる訳が無く、ファルーシュの心臓はまるで早鐘を打ち鳴らすように高鳴っていた。
しかしその時、無常にも一筋の風が吹き抜き、湯船の蒸気を吹き流した。ファルーシュの風呂によって上気していた顔色が更に赤くなる。。
「あ、そんな所にいましたか。今行きますね。」
リオンの控えめな胸の上半分が見える。それだけでファルーシュの脳裏は焦りと興奮に包まれていた。
王子は自分のそれが勃っていくのが分かった。駄目だ、来ないでくれ、頼むから…
しかし、そんなファルーシュの悲痛な願いとは裏腹に、リオンはそのままこちらへ近付いて来ていた。
「王子、どうしました?具合でも悪いんですか?」
「いやいや大丈夫!ちょっと熱さでのぼせちゃっただけだから!」
「そ、そうなんですか?じゃあ、早くお湯から上がらないと!」
「うっ…」
まずい。非常にまずい。今立ち上がったら、勃ち上がっているそれを思いっ切り見られてしまう事になる。それだけは避けたい。
「あははははは、大丈夫大丈夫!僕はもうちょっと空を見てたいから、リオンが先に上がりなよ!」
声が上ずってしまった。誰でも不自然だと分かるだろう。恥かしさで本当にのぼせ上がってしまいそうになる。僕は思わずリオンに背を向けてしまった。
「…………王子……」
突然、背中に柔らかい感触を感じた。僕の肩の後ろから白い腕が回ってくるのが分かった。
「……王子、もしかして…私の体で興奮してくれてるんですか…?」
「!!!!!」
驚きのあまり声が出なくなっていた。リオンに後ろから抱き疲れているのだと分かるのに少し時間をかけてしまった。
それ以上に驚いたのが、耳元で喋るリオンの言葉だった。…バレてしまった。
「ちちち、違うよリオン!僕は決して君を変な目で見てたって訳じゃなくて!」
ここまで。本当にぶつ切れだな…あとは投下できるかは分からん
やべ。リオン好きじゃなかったけどこのリオン可愛い。
超GJ。続き楽しみだ。
今日は長編多いな。
(;´Д`)ハァハァ
積極的なリオンもかわええのう
うおー! 新スレになってもまだ投下の嵐! 神々GJ!
>>10 夜が待ち遠しいです。是非投下を!
GJだ諸君
長くて読むのを挫折した俺がいる。
集中力のない俺には3つも一気に読むのムリでした。
まぁ、そんな感じで読んでないSSがいくつもあるんだが・・・。
チラシスマソ。
31 :
932 :2006/03/31(金) 19:18:02 ID:LJJzJNRp
あー、明日投下とか言ったけど順調だったから投下、妄想だから気にしないでね
32 :
王子×ルセリナ:2006/03/31(金) 19:19:10 ID:LJJzJNRp
ファレナを奪還してから早2年…今日もまたガレオンや女王騎士見習いとなったトーマと手合わせをしたり、リオンやルセリナと共に書類の整理、マリノとハヅキの挟み撃ちを喰らっているベルクートを観察日記をつけたり、
リムと喋り終わった後にミアキスからのナイフの洗礼を受けたり、訪れた昔の仲間達との談笑をしていた。
「ふぅ〜、今日も疲れたなぁ…」
夕刻。時間さえ忘れ一日中走り回っていたファルーシュ。気がつけば太陽宮の床に反射する夕日の光に照らされていた。夕方の太陽宮内は人の割には静かになる、五月蝿いと言えば皆の夕食を作る厨房くらいだろう。
そんな静かな太陽宮がファルーシュはとても好きだった、この時間は一人になれるし情けなくも父や母の事も思い出す事が出来る。
そうやって感傷に浸っていると1階の廊下でファルーシュと同じ様に落ち込んでいる一人の男性を見つける。
「あれ…おーい!ユーラム!」
「で、殿下?」
その男性とはユーラム。ルセリナの兄で最初はどうしようも無いほど情けなくファルーシュの邪魔ばかりしていたのだが…父を失い、ファルーシュの自分を許してくれる広大な心に惹かれて、自分がしている事が間違っている事に
気づき罪を償おうとファルーシュに尽力してくれた人物である。
「丁度良かった…実は殿下にお話があって」
「僕に?」
「はい、ですので申し訳ありませんが少々お時間を頂けないでしょうか?今そちらに向かいますので…」
「べ、別に良いけど…」
ファルーシュが了承するとユーラムはフラフラと歩いて太陽宮の階段を昇ってくる、そして彼の前に衰弱しきった様子で対面した。
33 :
王子×ルセリナ:2006/03/31(金) 19:20:06 ID:LJJzJNRp
「ユーラム…目の下に凄いクマがあるんだけど大丈夫…?」
「ご心配頂き有難う御座います…少々寝不足でして…」
少々なのかと疑いたいくらい酷い顔だった、目の焦点ははっきりとしておらず立っているのもやっとな感じで今にも死にそうだった。
「本当に大丈夫?」
「は、はい…そ、それよりも本題に移っても構わないでしょうか…」
「う、うん」
「実は…私の妹のルセリナの件で殿下にお願いがあるのです!」
何故か妹のルセリナの名前が出てきた途端、ユーラムがキリッとした表情でファルーシュに一歩近づいてきた、その勇ましい姿にファルーシュは後ろに退いてしまう。
「ル、ルセリナがどうしたの…?」
「はい、最近何を考えているのか…うわの空でして…元気が無いのです」
ユ―ラムがどうして寝不足なのか分かった気がする。多分、今聞いた状態であるの妹が心配で夜も眠れないほど悩んでいたのだろう。
「ユーラムにも原因が分からないの?」
「はい…そこで殿下にお願いがあるのです!」
「な、何?」
又もくわっ!と喰って掛かって来るユーラムから一歩下がるファルーシュ。妹の危機とまではいかないが気落ちしている姿を見たくない兄の拙劣な願いを聞いてあげる事にした。
「ルセリナの相談に乗って欲しいのです…」
「え、ルセリナの?でもそれなら兄のユーラムが…」
「そうしましたが…私には話してくれませんでした…多分家族の私には言いにくい事なのでしょう…」
逆に家族だからこそ言いにくい…現にファルーシュも立派な父と母に弱音を吐く事が出来なかった。
34 :
王子×ルセリナ:2006/03/31(金) 19:20:47 ID:LJJzJNRp
「でも、何で僕に」
「ルセリナが殿下を信頼…いや好意を抱いてるようなのです」
「まさか…第一どうしてそう思うのさ?」
「ルセリナが私に一度だけ言ったのです。殿下との約束が忘れられないと…」
ユーラムの言葉にスッと幼少の頃の記憶が蘇った、それはファルーシュがバロウズ邸の庭でルセリナと遊んでいる時の記憶…まだルセリナも今のように芯がしっかりしている少女ではなく内気であった。
「ねぇ、ファルーシュさま…」
「なに?」
ファルーシュも今と違って落ち着きも無くはしゃいでいてルセリナの言葉を聞いているのかも疑う程のやんちゃっぷりだった。
「あのね、そのね…お、おとなになったら…ルセリナのこと…およめさんにしてくれる?」
「うん、いいよ!」
「ほ、ほんと?ほんとにほんと?」
「ほんとうだよ!ルセリナをぼくのおよめさんにしてあげる」
まだ遊ぶ事が大好きだった幼いファルーシュはよく意味が分からなかったが適当に返事をしたのだが、言ったルセリナは大いに喜んでくれた為に嬉しくなって調子に乗ってそんな約束をしてしまった。
「じゃ、じゃあ…キ、キスして…」
「キス?なにそれ?」
「し、しらないの?」
悲しそうな顔でファルーシュは頷くと、ちょっとだけ恥ずかしそうにルセリナは顔を近づけて優しくこう言った。
「ルセリナがおしえてあげるから」
「え?いいの?」
35 :
王子×ルセリナ:2006/03/31(金) 19:21:56 ID:LJJzJNRp
今度は明るい表情でルセリナを見るファルーシュ、その笑顔が好きなルセリナはさっきのファルーシュの様に嬉しくなった。
「うん、だってこれをしないと、ファルーシュさまのおよめさんになれないもん」
「おしえて!おしえて!」
「やくそくね、ぜったいルセリナをおよめさんにするって…そうしたらおしえてあげる」
「うんうん!するよ、なにがあってもぼくはルセリナをおよめさんにする!」
好奇心で知りたい欲求が溢れかえるファルーシュは兎に角早く知りたい為に興奮状態であった、そんな彼の顔にルセリナが手を添える。
「目、つぶってて…」
「うん…」
ここからファルーシュには記憶が無い…だが感覚は覚えている。その後の記憶はファレナに帰る日ルセリナがファルーシュに抱きついて泣いていた事だけだった。
「ああ…」
「どうかしましたか?」
「した…約束…でも、あれは子供の頃にした約束で!」
「殿下…ルセリナには沢山の見合い話が来ていました…」
慌てるファルーシュに対し冷静な心情のユーラム。何を突然言い出すかと思えばルセリナの見合い話の事だった。
「しかし、ルセリナは全て断ったのです…私にはある人との約束があります…と父に言って…」
「約束…」
「その時のルセリナの眼に迷いはありませんでした、私の思い込みかもしれませんが」
「…ルセリナが僕の事を…」
「やがてその意志の強さに父も折れて、以後見合いを持ち込む事は無かったのです。私は嫉妬しました、妹をこれほどまで惹きつけた殿下に対して…」
淡々と話を続けるユーラムだが、頭が一杯になっているファルーシュには全く聞こえていなかった。
36 :
王子×ルセリナ:2006/03/31(金) 19:23:38 ID:LJJzJNRp
「けど、分かりました…何故妹が惹かれたのか。殿下の元に就いて、この人にならルセリナの未来を託してもいいと!」
「…ルセリナが」
「誠に勝手ですがどうかお願いします!妹を…ルセリナをどうか」
「あ、う、うん分かった…早速相談に乗るよ」
「ほ、本当ですか!お任せしても宜しいのですか!」
責任の無い発言をしてしまった、しかしこのユーラムを見て今更無理と言うわけにもいかず覚悟を決めた。
「任せて、ルセリナをちゃんと元気づけてあげるから」
「殿下…有難う御座います、有難う御座います…ぅ…」
「ユ、ユーラム?…ね、寝てる」
ファルーシュの手を掴んだままいきなり床に倒れ込むとユーラムは寝息を起てていた、安心して気が抜けて今までの疲れがドッと出たのだろう。
「おーい!」
このまま寝せておくのも可哀想だと思ったファルーシュは、近くにいた兵士にユーラムを部屋に連れて行って寝せてあげてと頼む。
「(…まだ書類が残ってるから明日でもいいかな)」
ファルーシュは自分の書斎に向かっていき残っている仕事を今日中に片付けようとした。明日はルセリナを元気つける為に…そう思いながらファルーシュは書斎に向かって歩き出した。
しかしそこで全てが解決するなんてファルーシュは思ってもみなかった――――。
37 :
932:2006/03/31(金) 19:24:23 ID:LJJzJNRp
ごめん、読み返してみると俺キモイわ…じゃあね…
ちょwwwwwww
リアルタイムで読んでたのに!
最後までかけよぅ
どうした、何があった?!
続き物投下多いから、書き手さんたち
コテつけてくれたら嬉しい。混乱する…。
40 :
932:2006/03/31(金) 19:43:08 ID:Mg+xTCEU
家はナローだから繋げてらんないんだ…また直ぐ切るしかねぇからさ。
いまだゲオサイを正座して待ってます
仕事入ったから少ししか書けなかったんですがつづき置いてきますね。
「ベ、ベルクート!」
其処にいたのは先程まで健やかな寝息を立てていたベルクートだった。
見れば裾がかかったのでも何でもなく、単に目を覚ましたベルクートに腕を掴まれた
というだけのことだったのだ。
取り合えず何が起きたのかは理解しても、突然腕を掴まれた上に、
結果としてだがこうしてベッドに組み敷かれてしまった状況に納得はしない。
それに加えて先程まで耽っていた考え事の内容もあって、
いつもなら冷静に返す所を、つい過剰に反応してしまう。
「い…いきなり何をする!それに目を覚ましたのなら覚ましたと言わぬかっ!」
顔を真っ赤にして、先程までの懸念などすっかり忘れて大声で怒鳴りつける。
だが、ベルクートはそんなハヅキの動揺などお構いなしといった様子だ。
掴んだ腕を放す様子もない。
「何とか言ったらどうだっ…そ、それにいい加減もう離せ、冗談にも程があるぞ、悪趣味な…ッ!」
掴まれている腕を振り払おうと暴れるが、ベルクートはやはりまったく動じもせずに、
逆に暴れる身体をベッドへ引きずり込むように抱き寄せた。
かーっ、と顔が熱くなり、鼓動が跳ね上がる。何を考えているのか全く判らないが、
いつもと違うことだけは確かだ。
「離せ!やめんかっ!何か言え!!人の聞いたことに答えんかっ!」
必死の抵抗も虚しく、ハヅキは実にあっさりとベッドの中に引きずり込まれ、
組み敷かれてしまった。暴れてみるものの不意を突かれて自由を失った身では
大した抵抗も出来はしなかったのだが。
両腕を掴まれ頭上で押さえつけられた所で、ハヅキは抵抗を止めた。
不本意だが適う相手ではない。だからといって好きにされてやる義理はないが、
意味もなくこんな事をする人間ではないし、性格上、女相手に乱暴なことをする男ではないと
判っていたのもあったのだが。最も、理解はしてもこの状況で動揺しない、
というほどハヅキはまだ大人ではないし免疫もない。きつく目を閉じて身を固くしながら言葉を待った。
すみませんこれだけです。帰ってきたらまた投下します。
すみませんこれだけです。帰ってきたらまた投下します。
二重投稿スマソorz
誰かキャザリーで書いてくれるやつはいないのか?
かなりお気に入りのキャラなんだが俺には文才がないので無理・・
頼む!このスレの神々達!
>>46 キャザリー×ハヅキ・ウルダなんて考えたけども…なかなかまとまんないもんだ。
>>45 気を落すな! ハァハァしながら帰りを待ってる!
49 :
村人D:2006/03/31(金) 22:02:28 ID:BmhdEaFj
>>45 GGJ!!ベルハヅ大好きなんで正座して待ってる。
今からマティアス×イザベル(?)を投下したいと思います。
暇つぶしにでもどうぞ…
明日の朝にトーマスセシル投下しようかね。
>>47 ノーマルでも百合でもオレハマッテルゼ!!
キャザリーって落とすとしたらどんな感じなのかね?
意外に純情で、赤面とかしたら最高!
「……ふぅ…」
窓から差し込む月明かり。
その月を取り巻くように輝く星空を見上げながら、イザベルは自分でも気付かない内にため息をついていた。イザベルから少し離れた位置に立っているマティアスが問いかける。
「どうかなさいましたか、イザベル様」
「いや、なんでもないさ…。…なんでも……」
ファルーシュ率いる王子軍は明日、いよいよソルファレナへと向かう。
皆、それぞれの想いを胸に秘め、剣の手入れをする者、
明日の決戦の為に早々に寝る者など様々だ。
イザベルとマティアスも明日の決戦は王子の軍を護る突撃隊として出動する。
ソルファレナを奪還する。口に出してしまえば簡単なことだ。
だが、ここまで来るのにどれだけの時間が、どれだけの血が流れただろう。
だが、このいくさで戦死した仲間のことを考えると、明日はなんとしても勝たねばと皆士気が高まっている。
イザベルもその中の一人だ。いや、正確に言えば一人だった。
軍議の間ではあんなに明日の勝利を声高々と表明していた彼女だが、
自室に戻るとさきほどまでの威勢とはうって変わってため息までついてしまうほどだ。
「先程までと今現在のイザベル様は全くの別人に見えます。
まさか、また何者かに愚弄されたのですか。ならば私がその者の所へ行き徹底的な制裁を加えた後、セラス湖に投「いや、そうではない。…そうではないんだ。」
月明かりに照らされた気品のある顔をマティアスに向け、静かに言った。
「……明日の戦いで、私達もこの地を離れなければならないのだな。」
「…イザベル様」
「私達の戦いはこれが終わりではない。
ファレナの地以外にも大いなる悪は私に倒されるのを待っているだろう。」
「………」
「こんなにひとつの地にとどまっていた事は無かった…。これが、思い入れというものなのだな。
私は、この軍が好きだ。この軍の仲間が好きだ。名残惜しいが、このいくさですべてが終わる。すなわち、私達がここにとどまる理由は無くなるわけだ。」
「…そうですか」
「マティアス、お前はどうだった?この軍は」
「イザベル様が良い軍だと仰るなら、私もそう思います」
「………そうか」
マティアスの言葉を聞いたイザベルは、ふ、と俯いた。
>>51 組織の人だからねぇ
クライブとエルザみたいな感じと予想
「…どうか、なさいましたか?」
「…………マティアス…」
重々しく、イザベルが口を開く。
「お前は、今幸せか?」
「………何故、そのような事を?」
いきなりすっ飛んだ質問をされたマティアスは、一瞬その言葉の意味がわからなかった。
「いや、お前が今幸せならそれでいいんだ。今のは忘れてくれ。」
マティアスとて人間だ。もしかしたらイザベルが誰かに造らせたカラクリ人形なのではないかと影では噂されているが。イザベルの言いかけたことなら尚更気になる。
「イザベル様が差し支えなければ、
今言いかけた言葉の続きが知りたく思います」
「……………」
イザベルは、何も喋らない。
「申し訳御座いません、イサベル様。今の私の発言は撤回して下さい」
マティアスがイサベルに謝罪の一礼をする。
だが、マティアスが顔を上げた後もイザベルは言葉を発そうとしない。
「………駄目、なんだ…。」
「イザベル様?」
「マクシミリアン騎士団の掟を破る事になってしまう…」
「どういう…意味でしょうか」
マティアスはベットに座っているイザベルの傍へ行き、
片膝座りをしてイザベルの顔色を伺う。
「お前を、好きになってしまった…」
イザベルが弱弱しく発した言葉にマティアスは本日二度目の思考停止に陥った。
自分のことが、好きだと。
代々続くマクシミリアン騎士団にはいくつかの掟がある。その中のひとつ、
『主と従者が異性の場合、互いに求め合うことを禁ずる』を、イザベルは破ってしまった。
もし、主と従者が恋仲になってしまった場合、成さねばならぬ事、すなわち悪を主の手で断ち切るという任務に支障をきたしてしまう恐れがあるからだ。
先ほどのため息は、明日の決戦のことだけではなかったようだ。
そして、あれからずっと、イザベルはマティアスを見ようとしない。
「お前が今のままで幸せなら、私はこの想いを一生隠して生きようと思っていた。だが……すまない。感情が、抑えきれなかった…」
「………イザベル様…」
今までイザベルを『主』とだけ見てきたマティアスにとって、今のイザベルの言葉にかける言葉が見つからなかった。
静かに、時だけが過ぎていく。
イザベルもマティアスも先ほどと同じ格好でいる。
どちらとも、何も喋ろうとはしない。
一瞬、イザベルが動いたかと思うと、
「すまない、マティアス。先ほど言った私の言葉も忘れてくれ。
明日は早いだろう。よく睡眠を取るんだ」
マティアスを真っ直ぐ見据えてそう言い放ったイザベルは、
その場に硬直しているマティアスを置いて、そのまま布団にもぐりこんでしまった。
マティアスは、ただただ彼女の布団が上下するのを見ている他なかった。
56 :
村人D:2006/03/31(金) 22:15:40 ID:BmhdEaFj
中途半端ですが、とりあえずここまで…。
文章書くのが初めてなので、正直いうと、今これ打ってる手が震えています…。
勝手にマクシミリアンの掟とかも作ってしまいました。
わ、ごめんなさいゼラセ様レベル4だけはそのftydちょgtfsyt
お初大歓迎!GJ!
マティアスは正直あまり覚えてないが、イザベルはあの鎧がよかったからよく覚えてる。
多少のオリジナルは物語を彩るスパイスみたいなもんだし、気にせんでいいかと。
続き期待してます。
JG!
イザベル様がカワイスw
>>41 同じく、チーズケーキ食べながら待ってます
王子ルセもイザマティもwktk待ちしちょります。
そしてながれを読まず続き投下。前スレ
>>721。一応王子ルセ。まあ色々スマヌ。また気が向いたら続き賈ク。
「殿下、その、見なかったことにしておきますから」
ぱっと王子から背を向けてルセリナが呟いたのはそんな言葉だった。
王子のほうからその顔をうかがうことは出来ないが、少なくともこのことだけは
言える。軽蔑された。まず間違い無い。下手したらルセリナ的ランクとしては、
改心する前のアホ兄と同レベル、いやいやそれ以下ということにもなりかねない。
ルセリナはきっと僕の顔を見るたびに頭の中で先ほどの絵面を思い返すのだろう。
空想で大きくピラミッドを思い浮かべ、底辺で先ほどの行為をしている自分を思い浮かべる。
嫌過ぎる。どう考えても人形にハァハァしている人間と同種にしか見えない。これは絶対嫌われた。
王子はそこまで思って、ルセリナの駒を持ったまま滝のように涙を流してその場に崩れ落ちた。
「で、殿下?あ、あの・・・」
ルセリナ自身は確かにショックを受けたのは確かだが、そんなに酷いことは思ってはいない。
王子のあまりの負のオーラの放出しっぷりにたじろくくらいだから。ちょっと先ほどので
ケチがついたとはいえ、憧れでもあり、なおかつ想い人でもある王子がこんな状態になっているのは
見ていてあまりに忍びない。
「いいんだよ。ルセリナ、どうせ僕なんて・・・」
涙で作った水溜りにのの字でも描かんほどにいじけまくる王子。普段の凛々しさからは
考えられない姿である。ルセリナはルセリナで自分を責めに責める。ノックをしたものの、
返事を確認せずに入ってしまったのは自分の失態である。王子には何とか元の笑顔を取り戻して欲しい。
自分が愛した、人々を幸せにする笑顔を。
よりにもよって、あんな恥ずかしいところを。私を模した駒のスカートをのぞいているところに入ってしまうなんて。
間の悪すぎる自分をルセリナは恨んだが、彼女の思考はそこでとんでもないほうにぶっ飛んでいく。流石はバロウズである。
「で、殿下・・・元気だして下さい」
「うん。ありがとう。でも・・・」
未だショック覚めやらぬ王子は幽世の門の人並の空ろな眼をしている。ルセリナは意を決して、こくり、と唾を
飲み込む。王子が恥ずかしい思いをしてこんな顔をしているなら、私がそれを半分でも背負って差し上げれば――
彼女としては、以前リオンが倒れたときに何も出来なかった悔しさがある。そんな思いをしたくないから。
「殿下・・・わ、私のす、スカートの中見せてあげますから・・・元気だして下さい」
「ほぇ?」
一瞬しーん、と静まり返る二人。王子も何が何だか理解出来ない様子で、テンパって危うく駒を強く握って
いためてしまうところだった。はっと気づいてみたところ、幸い特に異常は起こらなかったようであるが。
ハァハァ
>>60 すまん、爆笑した。GJ。
ところで
>>21の話なんだが、王子攻めか王子受けの2パターンが頭の中でこんがらがってる…
どちらを書くべきだろうか?
両 方
受けがいいな
たまには
続きめっさ期待してます!
せ、攻めリオンがみたいな…
まー自分の好きなのでいいんじゃないかなwktk
王子リオンが多いので、あえてリオン王子とか。
よし、分かった。んじゃあ王子は受けの方向で書くか。…両方は無理ですから
オナヌーしながら待ってます
70 :
4月1日:2006/03/32(土) 00:18:11 ID:12IFdX8r
「ゲオルグ殿ぉ」
「ん?」
「ふふ、大嫌いですぅ」
「ああ、俺も大嫌いだ」
「…………」
「泣くな」
「………」
「あ、あの、リオン?」
「………」
「リオン、そんな口をふさいで、手でばってん作って首を横に振らなくても。
大丈夫、大丈夫だから、ね?」
「………」
「あ、リオン!待って!そんなつらそうな顔しないでっ!」
「……傷つけちゃうから黙ってるんでしょうかねぇ」
「リオンもあいつに辛らつな言葉をかけたくないんだろう。普通に会話すればいいというのに」
「…落ち着きましたか、レレイさん?
ダメですよ。エイプリルフールの嘘を聞いて自殺未遂なんてしちゃ」
「は、はい…すみません」
「…悪魔だな」
「何か言ったかしら、キャザリー」
「いや、何でもない」
「何でもあるんでしょう?嘘つきなんだから」
「何でも…あるが」
「あるんじゃない。さあ、私とレレイさんに話して」
「いや、嘘だ」
「嘘でしょう?」
「………もういい」
「ああ、良くないのね?」
「許してくれ」
「あ、あの、ルクレティア様、私も…よくありませ」
「…そう、レレイさんも良くないんですか……そうですか…」
「え?!あ、いえ、そういうわけではっ!あ、あの」
「(やはり悪魔か)」
>>68 GJw
さすがはバロウズだ、その発想についていけねえw
72 :
4月1日:2006/03/32(土) 00:26:27 ID:12IFdX8r
「カイル、珍しくおとなしいね」
「いやー、こういう日に何を言っても女性には信じてもらえませんからねー。
女性に大嫌いって言うなんてオレには無理ですよ」
「そう?やっぱりカイルってフェミ………!?」
「ん?王子、どうしましたー?」
「(目が笑ってないッ…!まさか、今の言葉全部…!?)」
「リオン、大好きだぜ」
「は、はぁ……?ど、どうしたんですか、ロイ君」
「知ってるだろ?エイプリルフールってな。嘘ついてもいいんだぜ」
「そうですか」
「だから、今日のうちにお前に大好きって言っとく。おおっぴらにお前のこと嫌いなんて言うと、
にらまれちまうからよ」
「そんなことをしなくても」
「いいんだよ、俺がそうしたいんだ。 …大好きだ、リオン」
「はぁ………?」
「ッ…!ッッ……!」
「はーい王子ぃ、ちょっとおとなしくしてましょうねぇ」
「たまにはあいつにも花を持たせてやらんとな」
「今日だけですよ、いいじゃないですかー」
「(こいつら、絶対楽しんでる……!)」
「ツヴァイク、好きだ」
「ふむ、光栄だね」
「……………」
「どうでもいいが、慣習に乗っ取ることくらい私にも出来る。可・不可と感心の有無を履き違えないことだ」
「……ふん」
73 :
4月1日:2006/03/32(土) 00:32:04 ID:12IFdX8r
「ギゼル閣下!アレニア殿から緊急の報告であります!
サイアリーズ様が、戦死されましたと…!」
「戦いもないのにどうやってあの方が死ぬというのだ。
まあいい、アレニア殿に伝言を差し上げろ」
「あ、アレニアさま!?どこに行かれるのですか!?」
「黙れ!ギゼル閣下との式はグラスランドの大空洞で行われるのだ!
止めるな!ゴドウィンだのファレナよりも私はそっちを選ぶ!」
「…良いのではないでしょうか。似合ってます」
「ありがとう、ゼラセ」
「何ですか。慣習に習えといったのはあなたの筈。
くだらないことに付き合わせた謝辞も要りません、去りなさい」
「うふふ…」
「…………」
「ゲオルグ殿ぉー!」
「どうした、ミアキス殿」
「わたしとチーズケーキ、どっちが好きですかぁ?」
「チーズケーキだな」
「…………、
それは…ほ、本当なんですかぁ?あ、ま、待ってくださいよぉー!」
ちょwwwアレニアwww
チーズケーキにだけは嘘をつけない男、ゲオルグ・プライム…
>>75 嘘なんだけど
自分で書いてて思うが、説得力ないな
アレニアwww多種多様のエイプリルフールだなw
ジーン×ゼラセに最近本気でハァハァ
78 :
4月1日:2006/03/32(土) 00:49:49 ID:a7ZjVzlK
「やぁ、リオン」
「・・・ロイ君、カツラはお城ではかぶらないって約束しましたよね?」
「い、いいじゃねぇか今日くらい!」
「ああ、ユマ。今日は一段とかわいらしいね。私はお前のような妹を持って幸せだよ」
「お、お兄様のいじわる〜〜〜〜〜〜っ!!!」
「あらあら、ユマ様ったら、泣きながら走り去っちゃいましたわ」
「全く、たまに褒めてみれば・・・困った妹だね」
「(シュラ様、絶対楽しんでるわ・・・)」
「フェリドから以前聞いたんだが、実はファルーシュは女らしいぞ?」
「ゲオルグ殿、それは嫌な真実味がありすぎて洒落になりません」
アレニアに爆笑したwwwww
80 :
4月1日:2006/03/32(土) 01:09:50 ID:ZZsuRLDz
ファル「ゼラセ様って可愛いですね」
ゼラセ「な、何を言っているのです!」
ファル「僕、ゼラセ様の事好きだよ、だからさ」
ゼラセ「し、仕方ありませんね、貴方がそこまで言うなら一緒にいてあげてもいいのですよ」
ファル「あはは、ゼラセさん何本気にしてるの?今日はエイプリル…」
きゅいーん!
ゲオルグ「おいミアキス、ファルーシュはどこだ?」
ミアキス「ぶんぶん!」頭を激しく横に振っている。
リオン「あの、ロイ君、王子はどこに?」
ロイ「知らん…いきなりあのおっかねー姉ちゃんにカツラかぶれって言われた」
ムラード「王子?大丈夫ですか?」
王子「……」ピー
ムラード「あ、死んだ…」
ゼラセ様('A`)ハァハァ
82 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 01:51:29 ID:CquwOMLK
ちょwww日付がwww
俺は人類最強の男というコピーに引かれ
人類最強になるためにはどうすればよいのか考えた
人類最強なのだからどんなこともできる
手始めに全裸でミアキスの部屋にいきます!、いきます!とつぶやきながら飛び込む
タンスをこじ開けブラジャーを腰に巻きパンティーを頭にかぶる
ベルが呆然としながら見てくるが人類最強なので気にしない
ミアキスのベッドに潜りこみ「私も負けませんよぉ!」と絶叫
ベルは無言で部屋から立ち去る
ミアキスはニヤニヤしている
だがまだ最強には不十分
次はリオンの部屋にニックたんニックたんと叫びながら飛び込む
リオンは着がえをしている最中だったが人類最強なので無視
半裸で逆立ちをしながら
「俺と森羅万象しろ!!俺と森羅万象しろ!!」と絶叫
リオンは大泣きで退散
確実に人類最強に近づく
ゴキブリダッシュでキャザリーに飛び込みガンを奪い股間に装着
リヒャルトの真似をしながらボズの部屋にはっはっはー突撃ー
タンスを開けると一枚の写真発見
死んだ親父が俺を抱いている写真発見
俺は泣いた
王子乙
85 :
ほっけ:2006/03/32(土) 02:51:29 ID:5ZMpGJXd
鬼畜が苦手な人は、スルーしてください。
・王子×リオン話の前編と思ってください。
・ドルフ×リオン、陵辱。
・時間軸は太陽宮奪還〜アストワル山脈の遺跡発見まで。
86 :
ほっけ:2006/03/32(土) 02:52:02 ID:5ZMpGJXd
これを情愛と呼ぶことはしません。そうではない、という確信があります。
そして、私は思いました。 ――――あなたも同じことだと。
ですから、私は…
「ビッキーさん、夜遅くすみません…ちょっといいですか?」
「あれ、リオンちゃん?どうしたの?」
「ちょっと、送って行って欲しいところがあるんですけど」
「うん、いいよ?どこ?」
「それは――――」
激しく頭を揺さぶられたような感覚とともに、周囲の気温と空気の反響の度合いが一瞬で変化した。
身体がそれに慣れるまで、十数秒の時間を要する。瞳を伏せ、呼吸を整えてからその目を開く。
つい先程までセラス湖の城だったリオンの周囲は、一瞬にして深い竹薮に変貌していた。
月の灯りだけが頼りの、宵闇に包まれた自然の迷路。城の大広間は灯りに満ちていたためにそうそう違和感なく、
周囲を見渡すことが出来る。
視界は不規則に並び立つ竹にさえぎられ、隙間に見える闇の向こうにまた竹がある。
果ての知れぬような中、少しだけ狭い視界を真っ直ぐ見据え、リオンは足を進めた。
暫く雨が降っていないのか、乾いた砂を踏みしめる音が足音に連なり、
前に…ずっと前に此処に来た時には雨が降りしきっていたことを思い出し、少しだけ瞼の裏が熱くなる。
かさりと風に揺れる葉の音は、もしかしたら小さな嗚咽を隠してくれたかもしれないが、唇をかみ締めて踏み留めた。
懐かしすぎる程の風景は、自然の雄大さを思わせる程に変わりは無かった。
しかし視覚にとらえるものが全てではない。あの頃の自分とは全く違いながら、自分であり続けている自分がいる。
そして、それを思い知らせる存在を、リオンはその闇の向こうに見た。
隠す気がない筈なのに、常の世に生きる者には気取られぬ、裏に生きる者としての
嗜みが形を成したような気配が、リオンにその存在を主張していた。
彼女もまたそうであるからこそ、そんなものを察知することが出来た。
リオンがそこに見つけた影は、人間としての情といったものを一切そぎ落とした、
不気味ながらも、美しい繊細な顔立ちの青年だった。
87 :
ほっけ:2006/03/32(土) 02:53:00 ID:5ZMpGJXd
「早かったね。本当に来るとは思ってなかったよ」
リオンが歩みを止めたと同時に、青年は緩く、光のない瞳を向けて告げる。
それを聞いて、柳眉をきりと顰めながら、リオンは全く臆さずに返した。
「なら、何故わざわざ呼び出したりしたんですか」
よどみの無い声に、青年も表情を変えることなく、ひとつ間を置いて、さらりと。
「確かめたいことがあったから」
互いに一歩も歩まぬ状態が続く。しかしそれが数秒続けば、リオンは腰の長巻を抜き、構えた。
斜め下を向く鋭い切っ先は、月明かりに、ほんの僅かに輝いた。
「………ドルフ…」
自分と同じく、再度、誰かに与えられたであろう名を呼ぶ。
しかし、己の名を呼ばれたとて、青年―――ドルフは表情を変えなかった。
「正直な話、来なくてもいいと思っていた。幽世の門で教え込まれる暗号で綴った文を、
忘れているならそれもいいと思ったし、そのまま捨ててくれてもね」
「……あなたはもう、私を呼び寄せる意味も持っていない筈です」
「そうだね。ギゼル様ももうお亡くなりになられた」
瞳を伏せ、首を横に振るが、ドルフの表情には感情は宿らなかった。
その奥底に、ほんの僅かな情動はあるのだろう、しかし、彼はそれを望まれない場所で生きてきた。
…リオンと違って。
「…ゴドウィン卿はどこですか」
「じきにわかるよ」
隙のない構えと言葉にも、ドルフは動じない。
「あなたは、何がしたいんですか」
「言っただろう?確かめたいだけ。僕は、今、君を殺す理由も、許しを請う理由もない。
僕は、君が僕の立場だったとしたら、君が望むだろう場所に居るだけさ。
…でも、君と僕とは違う、仕える人も、その人が望んだこともね、違うかい」
そこではじめて、ドルフが一歩踏み出た。
後ろ足をじりと鳴らして、体重をしっかりと地面に預けながら、長巻を握る手の力を緩める。
「だから、確かめたいんだ。その大きいけれど小さい違いにも、左右されないのか」
88 :
ほっけ:2006/03/32(土) 02:53:32 ID:5ZMpGJXd
「…容赦はしません。それ以上近づけば、斬ります」
「僕は君を殺すつもりはないよ」
ドルフは、殺気を放っていなかった。それどころか、その手は無防備に開かれ、垂れ下がっている。
其処に刃物が光っていたなら話は別だ。だが、彼は本当に、正真正銘に無防備だった。
隙だらけの一歩。 隙だらけの立ち振舞い。
「殺せ」と言わんばかりの、暗殺者としての衣を脱ぎ捨てた状態に、リオンは正体の掴めぬ恐怖を覚える。
声は気丈、瞳も強くドルフを見据えるが、彼の一歩に、足がほんの少し、退いた。
「ミスマル……いや、リオン。前に言ったね」
チリと空気が弾け、ドルフの影が揺らめいた。
リオンは一辺の動揺もなく、模範的且つ、鋭い踏み込みで、流れるような動作から転じた突風が如く突きを放つ。
「君の目は僕と同じって」
「ッ!」
その胸をとらえた筈の長巻の一撃は、ドルフに淡々とした語り口を赦す程のものだった。
彼が胸の前に掲げた掌に、長巻の刃は根元まで突き刺さっていたが、胸をえぐることはない。
―――しかし、それ以上に、リオンの胸を支配したのは異常な感覚だった。
人間の身体を刺し貫いた筈の感触…それとするなら、何かが足りない。
「……っぅ!?」
長巻から手を離そうとした瞬間、違和感に動じた躊躇いを突いて、あいていた片手がリオンの腕を掴んだ。
細い外見からは想像もつかぬ怪力で、リオンの腕はねじり上げられ、その小さな身体は地面から離される。
「油断したね」
ドルフが腕を大迎に振うと、ずるりと長巻は抜けおち、闇の中に輝きを受けながら宙へ踊り、
からからと音を立てて、遠くへと転がった。
「何を……、したんですかっ!」
「そんな心配をしている場合じゃないだろう」
「今更何をしても、意味はないはずです!」
「いや、意味はあるよ、意義というべきかな」
ばたばたと細い足を動かしながら、片腕をつかまれつるし上げられ、ドルフに背後に回られる。
しかしリオンは、臆することなく、背後へ強い視線と言葉を投げた。
89 :
ほっけ:2006/03/32(土) 02:54:45 ID:5ZMpGJXd
「君は、何をされても死なないだろうね。王子様の傍に居ることを選ぶ」
「当たり前、ですっ…!」
異常な事態。揺るがぬ劣勢。それでも、隙を伺うようにしながらも、敵とはっきり認識出来るドルフから
意識は逸らさない。腕を捻ることすら許されず、ただ宙吊りにされている己が出来ることは、
自由な右腕で、そのわき腹に肘を見舞うことくらいだった、が――――
「…っかは……ぁっ!」
首に薙がれた緩すぎるほどの手刀は、絶妙な加減でリオンの呼吸を阻んだ。
なけなしの力が抜け、地に足をつけることも敵わぬ身は反撃も出来ず、振り子のようにリオンの身体が揺れた。
人を殺す手際まで入念に教わった彼の技は、恐らく拷問といったそれにも通じているのだろう。
苦しく喘ぎ、咳き込みながら呼吸を整えようとしても、乱れたそれは戻らない。
しかし、苦しむ様子にも、ドルフは一切感慨を見せなかった。
「試させてもらうよ」
「…………、な」
するりと、手刀を打ち込んだ右手がリオンの鎧の上を這うように踊った。
霞んだ視界では、リオンはその手に在る決定的な違和感を見取ることは出来なかったが、
"何"が行われているかは理解が出来る。その手ひとつで、彼は今、息の根を止めることも可能だ。
右肩の間接を外し、鼻と口をふさぐか。その手に隠したナイフで、首を貫くか。
それでもその手が下腹部に伸びるのは、殺すためではなく、幽世の門で教わるソレでもなく…
「やめ……ッ」
反射的に飛び出した拒絶の言葉。嫌悪感と不快感がリオンの身を震わせるが、
暴れた身を戒めるように、彼女を吊るす、左腕を戒めたドルフの手が動いた。
「…ぁあっ!」
無理な方向に曲げられかけた腕のみしりと痛む感触に、リオンは身をそらす。
骨も身も傷つけぬよう、ただその身体を制するための薬のような刺激。
「暴れないほうがいいよ、無事に王子様のところに帰ってもらわないと意味がないんだ」
「何、を…」
90 :
ほっけ:2006/03/32(土) 02:55:33 ID:5ZMpGJXd
「傷つくのは、此処だけだ」
「!」
早業とも性急とも言えるか。これが情交であるのなら、いささか気遣いに欠けるとも言える。
しかし、愛欲とも性欲とも違う意思で踊った繊手は、リオンの下腹部を覆うスカートへ滑り込み、
秘された場所へ伸びた。 羞恥、嫌悪、それが飛び込む前に、リオンには触覚からの情報が届く。
冷たい。
ぞくりと背が震えたのはこれから行われるであろう辱めを想像してのものではなく、
異常な状況…まるで、見たこともないような種類のモノと対峙しているかのような不安だった。
それをよそに、器用に動いた指は、引っ張ったタイツの弛みを先端で引き破り、彼女の細い足に直に触れた。
「ッぁ、や…!」
最後の砦である薄布の中にすら、無遠慮に入り込む非生物的な冷たさを持つ感触。
敏感である部分に近づくにつれ精神は落ち着きをなくし、追い詰められる。
そしてそれは、掻き乱された。
「ぅ……!?」
カリ、と一度探るような動きが、未開の秘裂を擦る。それだけで、性感など呼び起こされる筈はない。
…起こされたそれは、そんな生易しいものではなかった。
「ぐ…ぃ、あっ……!?」
決して太いとは言えない…否、男性としては細すぎる程の指。
しかし、彼女の全く慣らされず閉じたままの場所を無理矢理こじ開けるには、残酷なほどの太さをその指は持っていた。
肉襞は拒むようにその指に絡みつくが、加減を知れど遠慮という言葉を知らぬような指の動きは、
リオンに激痛を与えながら、拒む襞をかきわけ、奥へ奥へと蹂躙していく。
「痛、ッぅ、ぐ…やめて、くださ…ッ」
戦で負う傷に比べれば熱も痛みも可愛いものだ。
しかし、圧倒的な優勢から蹂躙される屈辱と恐怖、それはリオンにとっても未知のそれだった。
無感情に。機械的に進められるその行程は、次の段階に移る。
「君は綺麗だね。君を拒む存在は少ないだろう、でも」
久方振り…ほんの数分だけだが、リオンはそう思う程に長く感じていた。
それだけの隙間黙り込んでいたドルフの指が辿り着いたのは、純潔の証である狭まった部分。
指の侵入を一際強く拒む肉の壁に指を押し当てながら、苦しみ喘ぎ続けるリオンの耳元で、一度声が途切れ、
そして、鮮明に、囁きが響く。
「…君の意識は、どうなのかな」
91 :
ほっけ:2006/03/32(土) 02:56:07 ID:5ZMpGJXd
ここまで
8スレ目にあった王子×ルクレティアって、保管庫だと見れなくない?
>>92 更新から行くとちゃんと見れて
作品群から行くとホワイトデーシリーズやね
>>91 GJ!
密かに待ってた甲斐があった
えらく生々しく暗いが
王子×リオンの前編だってことで続きも期待してるよ
>>91 GJ!
たまにはリオン陵辱もいいかと思ったけど、やっぱりちょいとツライですね。
描写が生々しくて素晴らしいです。
後編にも期待しています。
98 :
アホで鬼畜:2006/03/32(土) 05:25:07 ID:nl7qn64J
朝になったのでセシル×トーマスを投下
だいぶセシルのキャラが壊れてますのでご注意
99 :
桃色スパイス:2006/03/32(土) 05:25:49 ID:nl7qn64J
「ついに…ついに届きました!これさえあればトーマス様に最高のカレーを食べてもらえます!」
怪しげな文字が書かれた袋を持って、スカートをひるがえしながら嬉しそうにくるくる回るセシル。
袋に書かれている文字はセシルには読めないし、どこの国の文字かも分からない。
でも、交易所のスコットを通じて仕入れてもらったので、間違いはないはず。
「えへへー、このスパイスさえあればー…って、あれ?スパイスにしてはあまり香りが…」
そう、セシルが特別に仕入れてもらったのは、カレーに使うスパイス。
これをよく炒ってカレーに混ぜることで、普通とは比べ物にならない香りと辛さが加わる…はずなのだ。
だが、この袋の中身からは、思っていたよりも良い香りはしてこない。
「くんくん…変ですねえ。あ、でも火を通せばきっと凄くいい香りがするのかもしれませんね」
セシルはひとりで勝手に納得すると、さっそくカレーを作るべく調理場へ向かった。
「ふんふんふーん♪」
ごきげんな様子でカレーを作るセシル。
てきぱきと手際よく調理して、あとはスパイスを炒って入れるだけという状態である。
「ちょっと味見を…うーん、ちょっと物足りないけど、後でスパイスを入れるから今はこのくらいでいいですね」
普通の人にとってはこのままで十分辛口なのだが、辛党のセシルはもっと辛くしたい。
トーマスが甘党なことはすっかり忘れているようだ。
「さーて、いよいよスパイスを炒りましょう。…あ、でも分量が分かりません……
適当に大さじ5杯くらいでいいかなぁ」
スパイスを適当に袋から取り出すと、フライパンをよく熱してから念入りに炒り始めた。
少しすると、なにやら良い香りがフライパンから立ち昇り始める。
…が、カレーのスパイスにしてはちょっと変わった香りだ。
セシルは今まで、こんな香りのスパイスを嗅いだことがなかったのだが…
「へ〜、変わった匂いですねえ。さすが遠くから仕入れてもらっただけあります!」
…彼女は恐ろしく前向きだった。
100 :
桃色スパイス:2006/03/32(土) 05:26:31 ID:nl7qn64J
「できました!さっそくトーマス様に…っと、その前に味見しないとですね。どれどれ…?」
セシルは少量のカレーを皿に取ると、ふぅふぅと吹いてから味を確かめる。
「……???あまり辛くありません…もうちょっと食べてみましょう…」
今度はご飯もよそって、そこにカレーをかけていっしょに食べてみる。
…が、やはりあまり辛くない。
辛くはないのだが……
「あれ?辛くはないけど、なんか妙に後引く味です…もう少し食べたくなっちゃいました」
今度は大きめのお皿に山盛りにして、いっきにパクついた。
「いただきまーす!」
「…はぁ…はぁ……なんか身体が…?」
山盛りカレーを食べている最中、セシルは身体の異変に気がついた。
胸の辺りが苦しいような変な感じがして、呼吸が荒くなる。
おまけに下腹部が妙に熱いような、おかしな感覚だ。
「はぁ…はぁ…はぁ…うぅ、私どうしちゃったんでしょう…?」
セシルはテーブルに突っ伏したまま、身体の疼きに悶える。
自然と手が何かを求めるようにスカートの中へと伸びていく。
「ダメです…そこは……」
そこはセシルも書物等の知識だけでしか知らないが、男女の営みに用いる場所。
セシルがもっと小さい頃、父親と一緒にお風呂に入った時に「そこは女の子にとって大事な所だから、
綺麗にしとかなきゃダメだぞ」と、そんなような話を聞いたことを思い出す。
「はぁ、はぁ…」
手でそこに触れるのを耐える代わりだろうか、セシルは無意識のうちにふとももを擦りあわせていた。
しかし、その程度では興奮は収まらず…
「はぁはぁ…も、もうダメです…誰か、何とかしてくださ……」
101 :
桃色スパイス:2006/03/32(土) 05:27:13 ID:nl7qn64J
「あっ、あぁっ…なんとか、しないと…誰か来たら……うぅ、指が止まりません…」
セシルはもはや椅子に座っていることもできず、床に這いつくばるような格好のまま、自分を慰め続けている。
まだわずかに残っている理性がなんとかやめさせようと試みるが、身体の方は言うことを聞いてくれない。
セシルの下半身を覆うスパッツは既にぐっしょりと濡れ、ふとももを愛液がつたって床に染みを作っている。
「…はぅっ、ん…あぁっ……だ、ダメっ…うぁっ…うぅーーーっ!」
初めての絶頂。
自慰行為の経験などないセシルだったが、身体の異変はわずか数分で達する程まで肉体を敏感にしていた。
「はぁ…はぁ……な、なんでこんな…?」
絶頂の余韻に浸りながら、セシルは事の原因について考える。
身体がおかしくなったのはカレーを食べている最中だが、カレーでこんなことになるとはとても思えない。
とすると、思い当たるのは…
「まさか…あのスパイスが…………ひぁっ…ま、また…?」
さっきの絶頂からまだ間がないというのに、再び身体がおかしくなる。
今度こそ耐えなくてはと思うセシルだったが、やはり意思に反して指が勝手に動いてしまう。
「ダメ…!やめて、くださいぃ……また、変になっちゃいます……」
その時、調理場の外から聞きなれた声が聞こえてきた。
「セシルー!…おかしいなぁ、どこに行ったんだろう」
「…っ!?トーマス様…は、早く…うぅっ、やめないと…あぁっ」
トーマスだけには自分のこんな姿を見られたくないと、なんとか身体を抑えようとするセシル。
その必死の想いの力で、どうにか身体を起こして、椅子にしがみつきながら立ち上がる。
そしてセシルが椅子に腰を下ろすと同時に、トーマスが調理場に入ってきた。
「あぁ、ここにいたんだ。何してるの?」
「はぁ、はぁ…その、カレーを…あぅっ…くっ…カレーを作って、いたんです…」
「へ〜カレーか、いいなぁ…って、セシル大丈夫?顔が赤いよ」
「…え?…は、はい…んんっ…だ、大丈夫……です…」
なんとか平静を保とうとするセシルだったが、身体の疼きに耐え切れず、言葉は途切れ途切れに、
表情は切なげで色を含んだものになってしまう。
「はぁ、はぁ…トーマス様…」
「な、なんか変だよ、セシル…」
普段見せたことのない艶っぽい表情のセシルに、トーマスは頬を赤らめてうろたえる。
一方のセシルは、トーマスという異性が近くに来たことで、身体が今まで以上に疼き始めていた。
なんとか身体を抑えなくてはと思っても、身体が言うことを聞かない。
手が勝手に自分の胸を押さえ、発育途中の胸をゆっくりと揉みしだく。
もう片方の手は下腹部へと伸び、スパッツの上からその秘所を触り始める。
「あんっ…はぁ、はぁ…あっ……」
「せせせ、セシル…?」
自分で自分を慰めるセシルの姿に、トーマスは顔を真っ赤にして見ていることしかできない。
「トーマスさまぁ…あはぁっ…わ、わたしもう……だめ、れすぅ……んんっ!」
セシルは身体を大きく震わせると、二度目の絶頂を迎えて崩れ落ちた。
102 :
桃色スパイス:2006/03/32(土) 05:27:58 ID:nl7qn64J
「セ、セシル…ど、どうしちゃったの?」
椅子から崩れ落ちるように床に倒れたセシルを抱きかかえて揺り起こすトーマス。
セシルはしばらく虚ろな目をしていたが、やがて我に帰ると大慌てでトーマスの腕の中から離れた。
「す、すみませんトーマス様!わ、わたし…さっきから身体がおかしくて……」
「う、うん。なんか様子が変だったけど…その、あの……なんて言うか…」
トーマスが言葉を捜していると、セシルが再び悶え始める。
「あ…またっ…!?も、もう嫌です…あぅっ!」
「セシル!」
「ああぁっ……トーマスさま……身体が…んっ………んぁっ!」
「ど、どうしよう…そうだ、お医者さんを…ミオさん呼んでこよう!」
そう言って調理場を出て行こうとするトーマスを、セシルはしがみついて止めた。
「うわっ、セシル!?」
「行かないでくださいぃ……はぁ、はぁ…トーマスさまぁ…わたしもう……」
セシルは背後からトーマスの脚にすがりついたまま、すこしずつその腕を這わせていく。
膝から腿へ、腿から腰へ。
「せ、セシル!しっかりしてよ!」
「トーマスさまぁ……うふふふ…ここ、硬くなってますよ……」
「ちょっ…!ななな、何を言ってるんだよセシル!」
13歳という年齢からは想像もつかないほど妖艶な表情で、セシルはトーマスのズボンの前をさすっている。
一体どうしちゃったんだと思いながらも、先ほどはセシルの自慰を見せつけられ、今は身体に触られて、
トーマスの肉体は正直に反応してしまっていた。
「男の人って…んっ…えっちなことを考えたり見たりすると…あふっ…硬くなっちゃうんですよね……」
「せ、セシル…やめてよ…」
「わたしもよくは知りませんけど…はぁ…はぁ……でも、トーマスさまがわたしを見て、わたしに触られて、
こんなにされてるんだとしたら…んっ…う、嬉しい、です…」
セシルの豊富とは言えない性知識でも、肉体が本能的に求めているものがどんなものなのかは理解できた。
「トーマスさまぁ…ひとつになりましょう…わたし、もう我慢できません……」
「だだだ、ダメだよセシル!そんな…いきなり言われても…!」
「わたしのこと嫌いですかぁ…?」
「そ、そうじゃなくて!その、ほら、こんなところじゃ誰か来るかも…」
「じゃあ隣の倉庫でもいいですから…このままじゃわたし…おかしくなっちゃいます…」
「いやあの、そうじゃなくて…と、とにかく医者を呼んでくるから!」
しがみつくセシルを振りほどき、調理場の出口へと走るトーマス。
だが、セシルにズボンの裾をつかまれて倒れてしまう。
「はぁ…はぁ…はぁ…に、逃げないでください……」
「……」
「…トーマスさま?」
打ち所が悪かったのか、トーマスは気絶していた。
倒れたまま動かないトーマスの側で、セシルは口の端をゆがめて笑うと、トーマスの身体を引きずって
調理場の隣にある倉庫へと入っていった。
103 :
桃色スパイス:2006/03/32(土) 05:28:41 ID:nl7qn64J
「…う……せ、セシ…ル……?」
「あはっ…気づきましたかぁ、トーマスさまぁ…んっ…すみません、気絶させてしまって……あんっ…」
「…え?……う、うわわ!せせセシル!?な、なんで裸なの?…って、うわぁ!」
「んぁっ、はんっ…だ、だって……裸の方が…んっ…トーマスさまにじかに触れられるじゃ…ないですかぁ」
トーマスは裸で手足を四方の棚に縛られ、その上にセシルが馬乗りになって身体を上下に振っていた。
「ホントはこんなこと…あっ…したくなかったん、ですけどっ…トーマスさまが…んっ、逃げようと、したから…
ごめんなさい…あんっ…ごめんなさい、トーマスさまぁ…」
悲しみと恍惚の入り混じった表情で、セシルはトーマスに詫びる。
しかし詫びながらも、身体の動きは止まらない。
一方のトーマスはと言えば、襲い来る快感の波に耐えるのがせいいっぱいで、返事をする余裕がなかった。
「せ、セシル…抜いて…で、出そう……」
「出してください…あぅっ…トーマスさまのを…わたしにください…!」
「ううっ…で、出ちゃうよ!うあっ…!」
「あっ…トーマスさまぁぁぁっ!」
体内へと吐き出される精を感じながら、セシルは3度目の絶頂を迎えた。
「はぁ、はぁ…トーマスさま…」
「はぁ、はぁ、セシル…終わったなら、縄を解いてくれないかな」
「……ごめんなさい、トーマス様」
トーマスの上に跨ったまま、セシルは俯いて身体を振るわせる。
セシルが泣いていると思ったトーマスは、慌てて慰めの言葉を探す。
それに仕方がなかったとは言え、中に出してしまったわけで、自分にも非がなくもない気がするトーマス。
「い、いや…もう済んだことは仕方がないし…それよりその…中に出しちゃったけど…」
「……いえ、それはいいんです。ごめんなさいって言ったのは…まだ、身体が治まらないからなんです」
「……へ?」
射精を終えて萎えかかっているトーマスの男性器をセシルは優しくつかみ、ゆっくりと指を動かしていく。
その表情は、再び妖艶なそれに戻っている。
そしてセシルは、身体に動かされるまま、トーマスの男性器に顔を近づけて舌でゆっくりと舐め上げる。
「うわぁっ、そ、そんなとこ舐めたら汚いよセシル!」
「でも…トーマスさまのおちんちんは喜んでるみたいですよぉ」
セシルの言うとおり、トーマスのそれは再びむくむくと起き上がってくる。
「で、でも…うっ」
「また…元気になってきましたね……それじゃあもう1回…」
「セシルぅ、正気に戻ってよぉ!」
セシルはトーマスの言葉には耳を貸さず、再び己の秘所にトーマスをあてがった。
…その日の深夜遅くまで、ビュッデヒュッケ城の倉庫からは謎の喘ぎ声が聞こえたという。
そして翌朝、真っ白に燃え尽きたトーマスと、やたらつやつやしたセシルが、仲良く倉庫から出てきたそうな。
残りのカレーはトーマスの手で廃棄されたのだが…スパイスの方はどうなったかというと…
「あれですか?…あのスパイスなら大切に保管してありますよ…うふふ」
*
「ふっふっふ…ついに手に入れた。ファレナの幽世の門に伝わっていたと言う『淫魔の秘薬』……くくく…」
女に服用させれば男の精を大量に受けるまで収まらない淫乱な身体となり、
男が自らの男根に塗れば精力絶倫になるという究極の秘薬。
マイクはどういうルートから仕入れたのかは謎だが、この秘薬を交易所のスコットを通じて取り寄せていた。
ただし、スコットが手違いで激辛スパイスの袋と間違えていたことなど…マイクは知らない。
「ふふふ、これで城内の……ん、何かヒリヒリして…………うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
こうして、哀れなマイクの自慢のマイクは、1ヶ月ほど使用不能になるのでした。
終
104 :
桃色スパイス:2006/03/32(土) 05:30:28 ID:nl7qn64J
終了です。
描写が薄いのと長編を書けないのが悩みかなぁ。
wrt
「ゲオルグ殿、ゲオルグ殿ぉ。今日はエイプリルフールですよぉ」
「何か今日1日で5回ほど聞いてる気がするが…まあいい、言ってくれ」
「ゲオルグ殿って、北の大陸の国で「二太刀いらず」なんて呼ばれてたんですよねぇ?」
「ああ、赤月では………」
「ゲオルグ殿って、実はそっちのほうも二太刀いらずで、まさか。
一こすりで終わっちゃうんですよねぇ?っていうことをみなさんに触れ回ってみたんですけどぉ!
えへへ、いかがでしょお」
「………ほう、わかった。では実践してみるか」
「え、ええ?い、いや、今のは嘘でしてぇ」
「本当に一擦りで済むのかどうか、吹聴した者が弁明すれば疑いも晴れるからな。
俺も流石にそんな噂が出回っているのは我慢ならんしな?」
「ま、まだ誰にも言ってな―――ぬ、脱がさないでぇ!押し倒さないでぇ……ッ」
数十分後
「あ、あぁっ、ん、うっ、くっ…
ひ、あンッ…、…あぁっ!も、もぉ、許、し……うぁっ」
「どうした?まだ俺は一回も終わっていないぞ?お前は…そうだな。これで4度目か」
「んぅっ、あぁっ、あぁぁっ…!んぁ、あっ…」
「まだまだだぞ?それに、回数的なものも確かめなければならんからな…
ほら、まだ終わらん」
「ご、ごめんなさぁい…だ、だれかぁっ…ぅぁ、ああっ…」
お昼。「嘘はついちゃだめよぉ」と幽鬼のような表情でリオンたちに触れ回るミアキスを見て、
約一名を除いて誰もが首を傾いだとか
trwrs
なるほど、二の太刀要らずは、一回逝く間に相手が持たなくなるという意味なのか
109 :
5:2006/03/32(土) 16:08:46 ID:Eaer/tKd
やっと帰ってきて投下しようと思ってたらブレーカー落ちて全部消えた。
全部書き直し…orz
!!
…がんばれYO!待ってるから!!
>>109 泣きながら俺は待っている。あんたの投下を、待っている・・・!!
>>109 暮れなずむ中、門の前で幼馴染を待つ姉弟と幼女並の気持ちで待ってるよ……! 待ってるから!
ゲオルグ←ミアキス前提のリューグ→ミアキスを投下します。
誰も幸せじゃない上エロも少ないですが…↓
若き王子が戦乱を平定して後、「彼」は行き先を告げずに去っていった。
誰に縛られることもなく、つかみどころのない雲のように自由な風のように。
わたしは彼に憧れにも似たその感情を抱いていて、けれどそれを伝える事はしなかった。
自由な彼を繋ぎ止めるような事はしたくなかった、否、そんな事は出来はしないとわかっていたからだ。
自作のチーズケーキをつつきながら、ミアキスは窓から広がる空を見上げた。
口の中いっぱいに広がる甘酸っぱい味は、自分で言うのも何だが上出来で
料理の腕はからきしなのにチーズケーキ作りだけは上手くなってしまった自分に苦笑する。
「まぁ…自己満足なんですけど、ねぇ」
そう一人ごちてミアキスは残りのケーキを口の中に放り込む。
柔らかい舌触りで口の中でとけてなくなる感覚。
いつか、時が経ったら、こんな風に想いや気持ちもとけてなくなってゆくのだろうか。
どうせいつか消え行くなら、今なくなってしまえば良いのに。
過去に囚われるなんてきっと彼ならよしとはしないはずなのに。
悲しいかな自分は未だ彼のような強さを自分は持っていない。
そばの居られないならせめて、彼のように強くありたいと願い続けているのだけれど。
「かっこわるいなぁ…わたし」
冷えて香りのなくなってしまった紅茶を喉に流し込む。
時計をちらりと見やる、五時十分、姫様の午後の勉強ももう終わる頃だ。
迎えにあがらねばと食器を片付けミアキスは自室を後にした。
幼くして女王となったリムスレーアの一日は忙しい。
以前までの勉強の時間に加えて公務もある。
殆んど自室か執務室に篭りきりになってしまっていて、ミアキスがリムに付き従うのは極わずかな時間だった。
「わかっておったつもりであったが…女王というのは肩が凝るのう」
ミアキスの隣りを歩くリムスレーアは大きく溜息をついた。
「仕方ないですよ、今はファレナを立て直さなければならない時ですからぁ」
「うむぅ…それは重々承知しておるが、こうしてミアキスや兄上と話す時間もロクに取れぬ」
「ふふ…姫様寂しいんですねぇ?王子も騎士長代理として忙しくしてらっしゃいますからぁ」
「だっだれも寂しいなどとは言っておらぬ!」
声を上ずらせてプリプリと怒っているリムが可愛くてミアキスは笑う。
こういったお馴染みのやりとりがリムスレーアの息抜きになればいい。
今、自分がリムにしてやれる事はこれぐらいなのだから。
「そっそうじゃ!ミアキスそなた兄上に渡すものがあるじゃろう。
竜馬騎兵の太陽宮駐留支部の要項だったか…兄上が捜しておったぞ?」
「あらぁ、いけませんすっかり忘れてましたぁ」
「…そなた」
「大丈夫ですぅ。書類は頼んでありますし、後は受け取るだけですからぁ!」
呆れたような顔をしてリムは大仰に息を吐いた。
経験上ミアキスには何を言っても無駄、というか言いくるめられてしまうのがわかっているので、それ以上は何も言わない。
「ならば早う兄上に渡しに行くがよい」
「えぇ〜でも姫様お一人で大丈夫ですかぁ?」
「馬鹿にするでない!部屋にぐらい一人で戻れるわ!早う行かんか」
「はぁいわかりましたぁ…」
しぶしぶ去っていくミアキスの後姿を見送りながらリムは今日三度目の溜息をついた。
ここ最近のミアキスは様子がおかしい。
自分といる時はおくびにも出さないが、ふと見かけるとぼんやりしている事が多くなったし
よく眠れていないのか、心なしか表情も冴えない。
「わらわはそんなに頼りにならぬかのう…」
どんなに背伸びをしてみても自分は子供、仕方がないことはわかってはいるのだけれど
いつ如何なる時も自分に尽くしてくれた彼女に報いる為には経験が足りない。
「…わらわはまだまだ学べばならぬな」
強い意志を瞳に、リムスレーアは踵を返した。
「あ、いたいた!リューグちゃん」
目的の人物を発見してミアキスは駆け寄る。
呼ばれて振り返ったリューグもミアキスの姿を確認し顔を綻ばせた。
「詰め所の方にいなかったから探したよぉ?」
「悪い悪い、書類を取りにきたんだろ?もうとっくに出来てるぜ
部屋に置いたままだから少し待っててくれ、今もって来る」
「ならわたしも一緒にいくよぉ」
「そっか」
頷いてリューグはミアキスを連れ立って歩き出した。
新設された竜馬騎兵隊宿舎は詰め所の裏手にある。
外に出ると既に日は落ち始めていて辺りは薄暗く足元に長い影を落とす。
ミアキスは自分の少し前方を歩く幼馴染の背中をぼんやりと見つめた。
そういえば自分はよくこんな風に「彼」の背中を見つめていたように思う。
戦場で、敵を一太刀で斬り伏せる。その姿に戦慄し、そして激しく憧れた。
その後姿を幼馴染の背中に重ねて、ミアキスは小さく首を振った。
忘れようと思っていてもふとした時に思い出してしまう。
忘れることも出来ないのに想い続けるのも辛くて。
何一つままならない自分が嫌になる。
「着いたぞ」
声をかけられ急に現実へと引き戻される。
はっとして顔を上げるとリューグが何かもの言いたげな顔してミアキスを見つめていた。
「ここがリューグちゃんの部屋かぁ…ねね、入ってもいい?」
ミアキスは何事かリューグが口を開こうとするのを遮るように無理やり笑顔つくる。
「…いいけど」
どこか釈然としない表情でリューグはミアキスを部屋へと招き入れた。
「へーえ…結構綺麗にしてるんだねぇ」
くるり、と部屋を見渡してミアキスは呟く。
まだこちらに来たばかりだからか、部屋に物は少なく生活感はあまりない。
「サウロニクスのリューグちゃんの部屋はなんかこう…雑然としてたけどぉ」
「あーたまにラハルの奴が無理やり掃除しに来たりしてな」
「あはは!ラハルちゃん綺麗好きだからねぇ」
「あぁ、あったこれだ」
ミアキスは手渡された書類に軽く目を通す。
「…リューグちゃんもちゃんとこんなの書けるようになったんだねぇ、わたし感動しちゃいましたぁ!」
「お前…オレを馬鹿だと思ってるだろう…」
そんな話をしてひとしきり談笑した後
「じゃあこれ王子に渡さないといけないから」
礼を言って部屋を出ようとドアノブに手をかけたミアキスの腕をリューグが摑んでそれを阻んだ。
「なに」
顔は向けずにミアキスは掠れた声を絞り出す。
「…お前最近なんかヘンだ」
「…そんなことない」
俯いたミアキスの表情はリューグからは読み取れない。
「王子殿下も他の奴らも心配してる」
ミアキスは黙って床を見つめたまま何も言わない。
「………ゲオルグ殿のことか?」
「!!リューグちゃんには関係ない!」
ミアキスは声を荒げた、その名前は聞きたくなかった。
瞳に宿った怒りと悲しみの色にリューグはやっぱりそうか、と小さく呟く。
彼の姿を目で追っているミアキスに気づいたのはもう随分前のことだった。
やがてそれが恋焦がれるような視線へと変わるのも。
自分もまたミアキスを見つめ続けていたから。
「そんな顔するぐらいなら追いかければよかったじゃないか」
パンと乾いた音がしてミアキスはありったけの力でリューグの頬を打った。
好きだから追わなかった、追えなかった。
今にも泣き出しそうなミアキスの震える肩をリューグは抱き寄せる。
「はなして…」
「知ってるだろ…オレはお前が好きなんだ、好きなんだよ…」
そしてそれが叶わない事も。
ミアキスが自分に向ける情が家族や友の親愛以上には成りえない事は彼女を見つめ続けていたリューグには痛いほどわかっていた。
ミアキスは応えない。
「お前が望むなら…陛下も王子殿下も笑って送り出してくれるさ、だから…」
リューグの言葉をどこか遠くに感じながらミアキスは唐突に、理解した。
リューグも私も同じなのだと。
好きだから、愛しているからこそ相手の自由を望んでいるのだ。
そこに自身の幸せがなくとも。
硬く握りしめられていた手のひらから力が抜ける。
虚ろな気持ちでリューグを見上げると、悲愴なまでに真摯な瞳とぶつかった。
ああ、あの時、彼を送り出した時、自分もこんな顔をしていたのかもしれない。
ミアキスは手を伸ばし先ほど自分がうった、少し赤くなったリューグの頬に触れる。
そしてそのままそっと、口付けた。
「お前…」
けして愛情などではない。
傷の舐め合いでもいい。
何一つ思い通りにならない自分自身に疲れきってしまった。
偽りだらけの優しさでいい、抱きしめて抱きしめられて今だけでも何もかも忘れてしまいたいと、そう思った。
衣服は既に取り外され、簡易な作りのベッドがギシリと嫌な音を立てる。
「本当にいいのか…?」
躊躇うようにそう問うリューグにミアキスは答える代わりに背中に腕を回した。
頬に首に胸に口付けが落とされる。
優しくなんてしなくてもいいのに、非道い女だと罵られるほうがどんなに楽か。
そんな思いとは裏腹に、リューグの手は優しく壊れ物を扱うかのようにミアキスに触れる。
耳たぶを舐められ柔らかな胸を揉まれると、ミアキスの唇からは浅く快楽の声が漏れた。
片方の手が下腹部の下へと滑らせる。
既に熱を持ち潤んだそこが、ぬちゅと水音をたて指を受け入れた。
浅く秘裂をなぞられてミアキスの顔が快楽に歪む。
はぁはぁと荒い呼吸を繰り返しているとそれすら口付けで阻まれた。
太い指が秘部へと差し込まれミアキスは小さく震える。
浅く深く指が抽送されると堪らず声がもれた。
心は痛みを望んでも浅ましい自分の体は快楽を欲している、この行為にはなんの意味もありはしないと云うのに。
「あああ!」
ぐりと、肉豆を摘み上げられてミアキスの体が痙攣した。
白い腹を上下させながら快楽をやり過ごす。
頭は霞がかかったようにぼんやりとしていて、はっきりとしない。
虚ろな目でリューグを見上げると、彼の顔にありありと苦悩の色が見てとれてミアキスは目を逸らした。
背中に腕をからめ、リューグの胸に顔をうずめ自らの視界を遮る。
解すように秘裂の中を弄んでいた指が引き抜かれ、脚を大きく開かせられた。
行為の先を予測して、秘部からはたらりと愛欲の証がこぼれ落ちる。
そこに熱く大きなものがぐいと押し付けられて、次にくるであろう衝撃に備えてミアキスは硬く目を閉じた。
「!うぁ…あああ!!」
指とは比べ物にならない大きなものが内壁を割り裂きながら進入してくる。
だがリューグはそれ以上動くことはしない。
肩で呼吸しているミアキスが落ち着くのを待っているのだ。
「いい…の、リューグちゃ…優しくしないで」
苦しげに眉を寄せてミアキスは訴える。
「お願い…ひどくしていいからぁっ!」
言い終える前に深く突き上げられミアキスは悲鳴を上げた。
責めるように、きつく中を抉られてぐちゅぐちゅと結合部から激しい音が上がる。
痛みと快楽の狭間でミアキスの目尻にかすかに涙が浮かんだ。
これで、いいのだ。元より愛情からの行為ではないのだから。
それでも内壁を擦りあげられれば堪えきれずに甲高い声が上がってしまう。
浅ましい自分を嫌悪しながら快楽を追おうと腰を浮かせる。
リューグは最奥を突きあげながらミアキスの胸を形が変わらんばかりに激しく揉みしだき獣のように嬲った。
絶えず繋がりあった部分から水音がもれる。
お互いに限界が近いのを覚ってリューグはより一層激しくミアキスを突き上げた。
「ひあっ!うあああぁ!」
耐え切れず、縋る様にミアキスはリューグの背中に爪をたてる。
過ぎた快楽に逃げようとする腰を掴み、息つく間もなく更に高みへと追い立てられる。
目の前が真っ白になる感覚と共に、がくがくと体が震わせてミアキスは果てた。
荒く息をしてゆっくりと意識が遠のいていくのを感じる。
ぼやけた視界で最後に見たリューグの顔は、泣いているように見えた。
まだ眠っているリューグを起こさないようにミアキスはそっとベッドを抜け出した。
覚束ない足取りで部屋を出るともうすっかり陽は落ちていて、雲一つない夜空に浮かぶ満月がぼんやりとミアキスの顔を照らした。
自由な彼に憧れる自分はちっとも自由じゃない。
がんじがらめの自分の心を嘆いてみても、何ひとつ変わりはしない。
愚かな自分の頬を冷たい夜風がうつ、ミアキスは「彼」に叱られているような気がして俯いた。
ひとつふたつ、涙のしみが無機質な石の床に広がる。
ミアキスは「彼」がいなくなって初めて
声を上げて、泣いた。
123 :
114:2006/03/32(土) 19:24:22 ID:ws0VxWYS
終わりですー
エロがぬるくて自己満足だが書けてすっきりした
GJ!好きなカプが一口で二度美味しく…!
切ないですね…5はいい年頃の人たちが結構出張ってくるので、さらに。
おおおGJ!
前向きな切ない系はいいなぁ…。
良作ぞろいだなあ
泣けるぜ
カイル×サイアリーズ投下します。
女王侵征の前夜です。ネタバレなので、まだやり始めたばっかの方は
ご注意ください。
582で何度か投下しましたが、現行スレの582さん混同してしまうかも
しれないので、コテ変えます。
129 :
932:2006/03/32(土) 21:27:00 ID:E/IcWtp1
途中までだけど王子×ルセリナ投下するぜ
湖面に朧に映る月。ちょっとした風になびいて形を変えるその様子を見ると、まるで
自分のことのようだとサイアリーズは思った。
迷いを振り切るように湖に背を向けて、部屋に戻ろうとする。と、正面からカイルが
やってくるのが見えた。
「あ、サイアリーズさま見っけ。今部屋に行ったらいないから、びっくりしましたよ」
「うん、ちょっと、眠れなくてね。それより、何か用かい?」
カイルは背後に隠していた酒瓶を取り出した。じゃじゃーん、と擬音付きで。
「軍師さんからもらったんでーす。故郷の珍しいお酒だそうですよ。もしよかったら
ちょびっと、付き合ってくれませんか?」
「明日は総攻撃だろう。早く寝なくていいのかい?」
「だーかーらですよ。ねっ」
強引に腕を取られて、サイアリーズは苦笑いを浮かべた。そう、こんなやりきれない夜は
酒でもないと眠れないのかもしれない。
サイアリーズの私室は、王族の部屋にしては驚くほど簡素なものだった。衣装や言動は
派手なのだが、それは女王一家としての権威を示すための記号であって、本来は贅沢に
着飾るのは好きではない。
「ドアは全部閉めるんじゃないよ。ちょっと開けときな」
「えー。信用ないなあ、ま、いいですけど。レツオウさんに頼んで、ちょっとつまみも
もらってきちゃいましたー」
テーブルに向かい合い、グラスに酒を注ぐ。琥珀色した異国の珍しい酒は喉越しが良い。
131 :
932:2006/03/32(土) 21:27:45 ID:E/IcWtp1
書斎で…。
ファルーシュがユーラムとの会話を済ませて書斎の前まで来ると、ドアの前で薄栗毛色の髪をした少女が壁に寄りかかって立っていた。
「あれ、ルセリナ」
「あ、殿下…お待ちしてました」
声をかけるとファルーシュに気づき笑顔で見つめてくる、その姿にファルーシュは先ほどの話でしていたルセリナの話を思い出して少しドキッとしてしまった。
「ぼ、僕を?」
「殿下の事ですからまだ仕事をなさっているのではないかと…」
「心配してくれたの?」
「最近の殿下は多忙で見ているこちらが疲れてしまうほどの働きようですから…」
俯き加減で話すルセリナを見て、ユーラムがあそこまで衰弱しきったのが分かるような気がした。
「じゃあ、お願いするよ」
「はい」
ただ小さな微笑を浮かべ彼の後に続いてルセリナは書斎に入っていった。そして薄暗い部屋にランプを灯すとファルーシュはいつも仕事をしている机の椅子に腰を下ろすと、ルセリナは横にある書類をファルーシュに一枚一枚手渡していく。
内容は実に豊富だ。妹であり女王でもあるリムスレーアの見合い話、ガレオンからトーマの女王騎士推薦状…見てて飽きないくらいだが決定してサインするのは身体が訛り退屈極まりない。
「はぁ…別に僕が決めなくても」
「殿下はそれほど信頼なされているのですよ」
「そうかな、確かに戦術や武術には自身があるけど、政だけは嫌いだね」
護衛ではなく女王騎士となったリオンの前では大して愚痴を零さないファルーシュだが、変わりに毎日一緒に仕事をするルセリナに対してはチラチラと言葉が出てくる。
他愛もないことを話していたが、やがてふと会話が途切れた。カイルがじっと自分を
見ているのに気がついて、サイアリーズはわざと声を張った。
「なんだい、黙っちゃって。なんか面白い話でもしてよ」
「面白い話ですか?」
うーんと唸り、大げさに腕を組んで考え込むカイル。いつも飄々としていて、
懐に入り込んでくるかと思えば一線を引いていたり、つかみ所のない男だ。出自はあまり
いいとは言えないが、忠誠心と剣技は誰もが認めるところである。
「じゃあ、オレの初恋の話でもしましょーか」
「あんたの初恋ぃ?ふぅん、何歳の頃?」
「15年くらい前ですかねえ、レルカーに女王家ご一行が視察に訪れたんですよ。確か王子が
生まれたばっかりの頃」
「ああ、覚えてるよ。あたしも行っていた。あの子が熱を出して大変だったんだ」
「その時に、輿に乗って手を振る小さな女の子に一目ぼれしちゃいましてねー。まさか
15年後にその子とこうしてお酒を酌み交わすなんて、想像も出来なかったけど」
カイルは相好を崩したが、サイアリーズはあっけに取られた。
「初恋って…あたしのこと?」
「やだなあ、この流れで違ったらおかしいでしょー。残念ながら15年間サイアリーズ様
一筋ってワケじゃないけれど、少なくてもここ何年かはずーっと一筋でしたよ?」
これは告白というものなのだろうか。サイアリーズは言葉に窮した。
「お姫様を守るためにナイトになった青年の物語…ってところかい?」
133 :
932:2006/03/32(土) 21:28:26 ID:E/IcWtp1
すまん、被ってしまった…また後で
こちらこそごめんなさい。
お言葉に甘えて、先に投下せていただきます
「サイアリーズさまなら、この話にどんなラストをつけますか?」
「二人は結ばれて、めでたしめでたし」
「違いますよー。ナイトはお姫様を守るために命を投げ出すんですよ」
「そんなの…駄目だよ。お姫様が悲しむじゃないか」
「じゃあ、お姫様がみんなを守るために、敢えて身を犠牲にするのはいいんですか?」
カイルの眼がサイアリーズを射抜いた。
「王子を守るために…自分が傷ついてもいいんですか?」
「カイル、あんた…」
カイルの手がサイアリーズの手を握る。力強く、それでいて暖かい手だった。
「サイアリーズさまが何を考えてるのか、この城の中で一番知ってるのは俺です。
多分軍師さんよりね。伊達に何年もあなたを見ちゃいない。あなたのことなら何でも分かる」
知っていた。カイルは全てを知っていたのだ。
自分がどれだけ悩んできたのか、どんな覚悟を持って決断をしたのかを。
「行っちゃ駄目だサイアリーズさま」
カイルの瞳が縋るように潤んだ。
「向こうへ行ったら、あなたはあなたじゃなくなる」
「カイル…」
「オレのためじゃなくていいんです。王子のために、みんなのためにここにいてください。
そのためだったら、オレ命を投げ出してもいい」
サイアリーズは腕を伸ばしてカイルを抱き寄せた。
悲しまないで。そんな目であたしを見ないで。
136 :
932:2006/03/32(土) 21:31:40 ID:E/IcWtp1
本当にごめん、その代わりハァハァさせてもらいますから
二つの影が、床の上でのたうつ。服を脱ぐのももどかしく、二人はもつれるように抱き合った。
言葉にするとどれも嘘になってしまいそうで、気持ちを確かめるには肌を合わせるしかない。
愛を確かめるためでも、本能の赴くままでもない。互いのやるせなさをぶつけ合うように、
二人は飽くことなく抱き合った。
「あ…」
サイアリーズが背中を反らせた。形のよい豊満な胸が荒い息にあわせて上下し、下になった
カイルが掌で包み込んだ。剣豪にしては綺麗な指だった。細く長く、芸術家を思われる指が
サイアリーズのピンク色の頂をこねくり回し、顔を寄せて口に含んだ。
刺激を受けるたびに、サイアリーズは官能の波を隠すことなく表現し、感情の赴くままに
声を上げる。誰が彼女をここまでにしたのか。カイルは過去の男に激しい嫉妬を覚えた。
「ギゼルくんですか…あなたをここまで育てたのは」
「あぅ…んっ!なんで、そんな、こと…ッ」
サイアリーズはカイルの唇を覆って、言葉を塞いだ。舌を送り込み、自ら激しく吸い上げる。
状態が入れ替わり、カイルが上になった。焦りを気取られぬように気をつけつつ、着ている
ものを脱がせる。窓から差し込む月明かりに照らされ、サイアリーズの白い裸身は、
輝かんばかりの美しさをたたえていた。
この手に抱いているのに、早くしないと彼女が逃げてしまう。そんな恐怖心を覚える。
閉じている足を強引に割り開き、すでに雫を滴らせているくぼみに指を差し入れた。
「んん…っ!あぁん、あ…」
蕾を刺激すると、サイアリーズは若鮎のように跳ね上がった。体の奥から次々と蜜が溢れ
床に水溜りを作る。もう我慢できそうになく、カイルは自らのものを推し進めた。
サイアリーズは悲鳴のような悦びの声を上げた。より深い結合を求めて、自ら足を絡ませる。
「もっと…ねえ、もっと、あぁ…ッ!」
無意識に手が伸び、半分着崩れているカイルの上着のボタンを外し、広い胸板に触れる。
甘えてしまえば楽なのかもしれない。何も考えず、カイルの側でただ笑っていれば幸せに
なれるのかもしれない。
…だけど、あたしはそんな幸せを望んじゃいないんだ。
たとえこれからの道が正しくないと分かっていても、全て受け入れる。あの子達のために、
豊かなるファレナの礎のために。
カイルはサイアリーズに覆いかぶさり、その豊かな胸に顔を埋めた。息を整えながら、
目の前の柔らかな胸に愛の印を何度もつける。胸もと、抉れた鎖骨、ほっそりした首筋に
次々と跡を残す。この人はオレのものだとでもいうように。そして最後に、再び唇に触れた。
舌が絡まりあい、唾液を交換する。
「サイアリーズさま…」
再び律動を開始する。カイルはすでに限界に近づいており、高みを目指してしゃにむに動く。
百戦錬磨の恋の手だれも、このときばかりは初心な少年のようであった。
「あ、あぁ、あああ…!」
サイアリーズの声に更に高ぶり、カイルは己の欲望を解き放ち、そのまま気を失うように
眠りについた。
夢か現か、サイアリーズの「ありがとう」という声が聞こえたような気がした。
しかし、彼女は行ってしまった。一夜の思い出を残して。
酒場の客は、すでにカイル一人だった。悪い酒ではないのだが、心が荒んでいると、
どんな強い酒でも酔うことは出来ない。ただ飲むたびに喉が熱く焼け付き、それが
彼女との一度きりの逢瀬の熱さを呼び起こさせる。
彼女の白い肌、熱い体、幻のような一夜の交わりを。
女王を盾にゴドゥイン側に寝返ったという事実は多くの人に衝撃を与え、裏切り者と
呼ぶ人々も少なくはなかった。
だが、自分には分かる。彼女がなぜああいう行動に出たのかを。彼女は、自分たちとは
違うやり方で国を守ろうとしているのだ。
しかし一人残された王子のことを考えると、やりきれなくなる。
両親を失い、妹を盾に取られた。しかもたった一人残された血縁に。
もし次に戦場で会う時がくれば、オレはためらいなく剣をふるい、彼女は右腕を翳すだろう。
それでいい。きっと彼女もそう望んでいる。
「カイルさん…?」
背後からためらいがちに声をかけて来たのは、ベルナデットだった。
「大丈夫ですか、そんなに飲んで。体に良くないですよ。殿下もみな、心配してますよ」
そういうベルナデットの顔が、ふと亡きフェリドにダブった。女性らしからぬ意志の強そうな
眉に切れ長の鋭い瞳は、敬愛してやまないフェリドに良く似ていた。
…ああ、まだいた。王子にはまだこんな近くに血縁者が残っていたじゃないか。
カイルは立ち上がろうとしてバランスを崩した。ベルナデットが慌てて近づいて支える。
ふわりと、海の香りがした。
「カッ…カイルさん!!」
海の香りに包まれるように、カイルはベルナデットにしがみついた。
「キミは、王子の側にいてやってね。何があっても、王子の味方でいてあげてね」
「カイルさん…?」
ベルナデットは不思議そうに首をかしげた。カイルはなんでもない、と小さく笑った。
140 :
ウィルボーン:2006/03/32(土) 21:37:21 ID:0rajLel0
以上です。
フェリドとベルナデットが兄妹だってこと、どれだけ知ってるんだっけ…。
932さん、ごめんなさいね。王子×ルセリナ、正座して待ってます。
ちょwwwwここ最近レベルたけぇwwwwwGJ。
>>140 カイルは「誰かに似てる」と言っていたので、気づいてもおかしくはないです。
ゲオルグは知っていて、ルクレティアも知っている…のかな?
うう、GJです。切なくていいお話です。
作中にはあまり出てこないけど、カイルがサイアリーズのことを好きだったって
設定がマジならば、彼はもっとも辛い思いをした一人だったんだよなあ……
GJ!切なくて泣いた…
GJ。いや本当に感動した。本当にレベル高いなぁ最近。
投下は今度に見送ろうかな…
>>99 GJ!!
やっぱ5以外のネタのが逆に新鮮でいいな。
でもセシルの口調が少し違うような・・・。
5以外のを読みたい気持ちもわかるが、5以外の方がいいとかはあまり言わないで欲しい。
職人さんに失礼だよ。
>>146 スマソ
やっぱ5以外のネタも逆に新鮮でいいな。
こんな感じでいいかな。
ただ5ネタがマンネリ化してるのは事実だと思うから、
批判って言うよりは、意見として受け取ってくれ。
そりゃ…まぁ…旬ですから。
ネタというものは、そういう風に沸くものなので…ハイ
スイマセン
フェリドとベルは兄妹だっけ
フェリドの姪がベルじゃなかったっけ?
>>149 スカルド提督の提督の長男がフェリド、末っ子がベル
ごめんね
調べたら妹って書いてあった
ごめんね
>>152 ハハハハハハ、面白いな・・・・・・
(ry
154 :
932:2006/03/32(土) 22:33:25 ID:VDbGoLBB
うーん、さっきの場所から投下していいのかな?
いいんじゃないでしょうか
156 :
932:2006/03/32(土) 22:39:34 ID:L4x2Qd8u
なら遠慮なく投下。
書斎で…。
ファルーシュがユーラムとの会話を済ませて書斎の前まで来ると、ドアの前で薄栗毛色の髪をした少女が壁に寄りかかって立っていた。
「あれ、ルセリナ」
「あ、殿下…お待ちしてました」
声をかけるとファルーシュに気づき笑顔で見つめてくる、その姿にファルーシュは先ほどの話でしていたルセリナの話を思い出して少しドキッとしてしまった。
「ぼ、僕を?」
「殿下の事ですからまだ仕事をなさっているのではないかと…」
「心配してくれたの?」
「最近の殿下は多忙で見ているこちらが疲れてしまうほどの働きようですから…」
俯き加減で話すルセリナを見て、ユーラムがあそこまで衰弱しきったのが分かるような気がした。
「じゃあ、お願いするよ」
「はい」
ただ小さな微笑を浮かべ彼の後に続いてルセリナは書斎に入っていった。そして薄暗い部屋にランプを灯すとファルーシュはいつも仕事をしている机の椅子に腰を下ろすと、ルセリナは横にある書類をファルーシュに一枚一枚手渡していく。
内容は実に豊富だ。妹であり女王でもあるリムスレーアの見合い話、ガレオンからトーマの女王騎士推薦状…見てて飽きないくらいだが決定してサインするのは身体が訛り退屈極まりない。
「はぁ…別に僕が決めなくても」
「殿下はそれほど信頼なされているのですよ」
「そうかな、確かに戦術や武術には自身があるけど、政だけは嫌いだね」
護衛ではなく女王騎士となったリオンの前では大して愚痴を零さないファルーシュだが、変わりに毎日一緒に仕事をするルセリナに対してはチラチラと言葉が出てくる。
「ふふ、殿下でも嫌な事はあるのですね」
「それは、僕だって普通の人間だから嫌な事は沢山あるよ、例えばリムのわがままなんか」
「リムスレーア女王に聞かれたらきっと泣いてしまわれるでしょう」
そんな談笑をしながら処理をしていく二人、だがそんなに早く減るわけでもなく1時間で5〜10枚くらいがやっとだったがルセリナが一緒だったのでそれが別に苦でもなかった。
(ルセリナが殿下を信頼…いや好意を抱いてるようなのです)
いや違う…ファルーシュは思った、ルセリナを好いているのは自分のほうではないのかと…。
「ルセリナ」
「何でしょうか?」
「約束って…片方が憶えていても、もう片方が憶えてなければ守れないものなのかな…」
「え…?」
「僕はね、昔ある人と約束をしたんだ…」
何故今こんな話をしているのだろう…そう思いながらも意志とは違う何かが言葉を勝手に吐き出していく。
「その娘はね…大人になったら僕のお嫁さんになるとか言ってさ…まだ子供だった僕はよく意味が分からなかったから勝手に返事しちゃったけど…」
「…そう…なんですか」
「でもね、ようやく分かったよ…本当は僕もその娘が好きだったんだ…だからあんな返事をしたんだよ」
「……」
「あ、ごめん、一人で盛り上がって変な話しちゃって…」
今思えば馬鹿みたいだった…ルセリナはそんな思い出はとっくに心から切り離しているだろうと。ファルーシュは恥ずかしくなって椅子から立ち上がると、机の上のランプを消して窓の外にある月を眺めていた。
「今日は終わりにしよう…ありがとう、手伝ってくれて」
ルセリナからは何も返事が無く何だか急に空しくなる、心がすっぽりと取り除かれた気分だ。ファルーシュはもう一度月を見ると後ろに振り返った。
「…帰ったのか」
書斎には先ほどまでいた筈のルセリナが居なくなっていた。普通はそうだ…過去の話をいきなり持ち出されて勝手に一人盛り上がって彼女も呆れたのだろう。そう思うと溜息ばかりが出てきたのだが…
「殿下…」
「ル、ルセリナ?」
ふと横から声が掛けられる、それは紛れも無く先ほどまで書類の整理を手伝ってくれていたルセリナであった。
「どうして…」
「私は殿下がお仕事をお止めになるまで手伝うと決めてましたので…」
月明かりだけが部屋を照らす中、ファルーシュはルセリナの顔を見ると少しだけ頬が紅くなっている事に気づいた。
「……」
少しの静粛…それをルセリナが打ち破るように口を開いた、その内容とは…
「私も…昔…同じ様な約束をしました…」
「…」
「貴族の娘だった私は…一般の市民の子とは遊べず…いつもお兄様達と遊んでいたのです」
「…うん」
「でもある時…お父様のお客様としてアルシュタート女王様が我が屋敷に訪ねて来ました」
ルセリナは相変わらず小さな声で話すが、静かな室内には大きくファルーシュの耳に入ってきた。
「その時一緒にいました…銀色の髪の…その男の子が私に友達になろうって言ってくれたのです」
「…それでその子は、内気だったルセリナの手を引っ張って街中を走り回った」
「はい…最初は戸惑いました…でも直ぐに打ち解けて…屋敷に帰った時には一緒に笑ってました」
「……」
「もう屋敷に滞在している間は常に一緒でなくては嫌でした…お食事も…あ、お、お風呂も…」
「…ぶっ!」
「で、殿下!あ、あのその…!」
「気にしないで続けて…」
一瞬変な想像をしてしまったファルーシュは顔を真っ赤にして横に逸らした。
「そして女王様が帰る日の前の日の事です…私とその子は…裏の庭で約束をしたのです…」
「ルセリナを僕のお嫁さんにしてあげる…って言ったんだよね」
「はい…でも…私は…その男の子の妻にはなれません…」
「どうして…?もう好きじゃないから?」
「違います!好きです!…この身が張り裂けそうなほど好きで堪りません!…愛という言葉を使っても宜しいならば…愛してさえもいます…」
ルセリナは堰を切った様に目からポタポタと大粒の涙を零しながらファルーシュに訴えかける。
「なら…どうして?」
「だって…私はバロウズの…んっ!…ん…」
言葉を発しようとした時に口を何かで塞がれたルセリナは何が起きたのか理解出来なかった、しかし目の前には話を聞いてもらっていたファルーシュの姿が至近距離に映っていたのだ。そこでやっと分かった…今自分がファルーシュと口付けを交わしているという事を。
「ん…あ…な、何をなさるのですか!」
「何って…約束を守るんだよ」
「そ、そんな…先ほどもいった様に私は…」
「ルセリナだ!」
「殿下…」
胸が熱くなる、バロウズとしてはなく一人のルセリナと言う女性として見てくれるファルーシュ…それが嬉しくてもう自分が抑え切れなかった。
「だから…あの時のように僕を呼んで…僕は君が好きだよ…ルセリナ」
「ファルーシュ様…んっ」
今まで我慢していたファルーシュへの感情を全て吐き出すように、今度はルセリナがファルーシュの唇に自分の唇をあてがった。
自分を縛っている物は何もない、全てをファルーシュに託そう…溢れ出す涙を堪える事も無くルセリナは喜びを感じていた。
「んぁ…」
「…ルセリナ…いきなり積極的になったね」
「あ、その…」
「いいよ…僕はどんなルセリナでも好きだから」
ファルーシュは今自分がした事を恥ずかしがっているルセリナの肩に腕を回す、ちょっと強引だったかなと思ったがルセリナの嬉恥ずかしそうな顔を見てそんな事も直ぐに忘れた――――。
162 :
932:2006/03/32(土) 22:43:51 ID:L4x2Qd8u
ここまで、エロは未完成人状態。ルセリナを攻めにすべきか、王子を攻めにすべきか…
この空気なら王子だな
GJGJGJ
初めてリアルタイムで投下に立ち会った。
どんなルセリナでも好きなのでどちらが攻めになっても楽しみですだ。
165 :
リオン×王子:2006/04/02(日) 00:53:40 ID:WUwrSbPz
よす、書き終わった。
>>24の続きを投下。
突然、背中に柔らかい感触を感じた。僕の肩の後ろから白い腕が回ってくるのが分かった。
「……王子、もしかして…私の体で興奮してくれてるんですか…?」
「!!!!!」
驚きのあまり声が出なくなっていた。リオンに後ろから抱き疲れているのだと分かるのに少し時間をかけてしまった。
それ以上に驚いたのが、耳元で喋るリオンの言葉だった。…バレてしまった。
「ちちち、違うよリオン!僕は決して君を変な目で見てたって訳じゃなくて!」
「…王子…良いんです。私、嬉しいです。王子には…私は女の子として見て貰ってないのかもしれないと思ってました。」
「そ、そんな!僕はリオンが女の子じゃないなんて思ってないよ!」
ファルーシュは混乱のあまり、言葉の意味を履き違えるような言動をしている。リオンは構わず続けた。
「王子…王子は、私の事を女性として意識して下さいますか?」
リオンは肩に回した腕でファルーシュを少し強く、そして優しく抱きしめる。
いまやファルーシュの顔色は茹ったタコよりも真っ赤になっていた。心臓はもはや高鳴りを通り越して痛みさえ感じる。
「ぼ、僕は…リオン……リ……オ…」
「きゃっ!?お、王子!?王子っ!!」
そして…そのままファルーシュは本当にのぼせ上がり、その場に倒れてしまったのだった。
166 :
リオン×王子:2006/04/02(日) 00:54:29 ID:WUwrSbPz
「…ぅじ…、起きて下さい!王子っ!」
「う…ん……?…うわっ!リオン!?」
気が付くと、リオンの顔が目と鼻の先にあった。またもや驚きを隠せなくなる。周りを見渡すと、風呂場の床に寝かされているのに気付いた。
寝ていたので空が見えたが、月の位置を見ると、倒れた時からさほど時間は経っていないようだ。
体を起こそうとするが、その体は痺れに支配され、首は微かに動くものの、その他の部分は全く言う事を聞いてくれなかった。
「良かった…王子、大丈夫ですか?」
「う、うん。大丈夫。でもリオン、何で…」
そう言おうとして顔を上げると、そのままファルーシュは固まってしまった。
ファルーシュの視線の先にはタオルさえも巻いていない、一糸纏わぬリオンの姿があった。
「リリリ、リオンっ!?な…何でそんな格好を!?」
当たり前である、何故ならここは風呂場なのだから。それにタオルを巻いた状態でファルーシュの体を運べる訳が無かった。
ファルーシュはまだ頭がうまく回転していないようである。
そしてリオンはというと、惚けた様な表情でファルーシュの体のある一点を見つめていた。
「嬉しいです…王子。王子は、私の体なんかで喜んでくれるのですね……」
ファルーシュはリオンの視線の先を追うと、そこには遥か天へ向かってそびえ勃つ、自分自身があった。
そして、今更自分が裸である事を認識した。何故ならここは風呂場なのだから。
「うわわわわわっ!?み、見ないでよリオン!」
ファルーシュは慌てて満足に動かない手で雄雄しく勃ち上る肉棒を隠そうとするが、自分の手よりも先にそこに触れるものがあった。
167 :
リオン×王子:2006/04/02(日) 00:55:20 ID:WUwrSbPz
そこにはリオンの両手が、優しく包むようにその肉棒を握っていた。
「……凄いです、王子…苦しくありませんか?」
「だ、大丈夫だからリオン、駄目だ、離して…」
まだのぼせ上がっているのか、舌が上手く回らず、声がか細くなってしまう。
リオンはまるで聞こえないと言う様な素振りを見せる。どうしたのだろうか、今日のリオンはやけに強引過ぎる気がする。
「…私のせいでこうなってしまったのなら、これを治めるのもまた王子に仕える者の役目です……」
まるで自分に言い聞かせるようにリオンは話した。
リオンの顔を見ると、その頬は真っ赤に染まっており、惚けた表情と相まって、それはまさしくファルーシュの意識した女性の姿であった。
「王子…今、楽にして上げますね。」
そう言うとリオンはゆっくりとファルーシュの肉棒をしごき始めた。
「リオンっ…!や、やめてくれ…」
リオンの手はとてもぎこちない物だったが、異性を受け入れた事の無いファルーシュにとって、それは未知の感覚だった。
「王子、苦しそうですね……でも、これならもっと早く楽にさせられるでしょうか…?」
リオンはそう言うと、正座に座り直し、手の動きに加え、自分の唇をファルーシュの肉棒へと運んでいった。
「や、やめてよリオン!汚いから駄目、だ………う、くうぅっ………」
リオンは大きく張り詰めたそれを口元の深くまで咥え込み、裏側に張る筋を丹念に舐めあげた。
ファルーシュは腰が浮くような感覚に襲われ、それに耐えるために指に力を入れ床石を掴もうとする。
「んん……王子…どうですか……?」
もごもごとリオンは喋り、ファルーシュに質問するが、ファルーシュには答えを返す余裕も無くなっていた。
「リ、リオン…離れてくれ…頼む…!」
しかし、リオンは離れようとはしなかった。微かに首を横に振ると手と口の動きを加速させていく。
このままではファルーシュはリオンの口の中に精を放つ事になってしまう。ファルーシュは歯を食いしばってリオンの攻めに耐えた。
しかし、それは長くは保たなかった。
リオンの指先が、爪と共にファルーシュの陰嚢を引っ掻くように揉みしだいた。途端にファルーシュは予想外の攻め手に息を切らし、我慢の限界を迎える。
「は、離れて!離れるんだ、リオン!」
ファルーシュの精液が、リオンの口内へ飛び出していった。王子には今までの行為は刺激が強すぎたのか、とても力強い勢いで発射されていく。
「んん!!………んくっ…………うん……はあ……」
リオンはその瞬間は目を丸くするものの、すぐにその目は艶やかになり、精を味わうように飲み干す。ファルーシュは興奮と羞恥心で頭がいっぱいになっていった。
168 :
リオン×王子:2006/04/02(日) 00:56:06 ID:WUwrSbPz
「んっ、苦いです……王子、いっぱい出ましたね…。あ…でも王子のここ…まだとっても苦しそうです……」
「うっ…うぅ、リオン……待ってよ…」
ファルーシュの肉棒はあれだけ精を放出したというのに、まだ堅さも大きさも失ってはいなかった。
これ以上無いほどの恥かしさや興奮、そして湯当たりを一気に食らったファルーシュにとって、それらの自己主張はまだ衰えを見せていなかった。
ファルーシュの体は、さっきよりは楽になったものの、まだ満足に動かせる状態ではない。まともな抵抗も出来なかった。
だが、それらで頭がさっぱり回らないファルーシュに、リオンは更なる追い討ちをかけた。
「王子…まだ治まらないのなら……わ、私のここ…を、使ってみませんか?」
リオンは正座のまま膝で立ち上がると、足を少し開き、指で自らの秘所をファルーシュに見せ付けるかのように少しだけ広げた。
「!!!!!」
ファルーシュは言葉にならない声を上げる。リオンのそれは、以前一緒に風呂に入った幼少の頃の、ひとすじのみのそれとは少し違って、
ちょろちょろと控えめに生えた陰毛の下に、分け目の上部から伸びるように桜色の小さい突起が覗いていた。
その奥に、ひくひくと震える同じ桜色をした裂け目があり、ファルーシュを本能の底から興奮させていった。
しかし、ファルーシュは残った精神を振り絞り、今までの情事の疑問を投げかける。
「ど、どうしちゃったんだリオン…こんな事まで……」
「………………」
しかし、リオンは答えなかった。だがその代わりのように、リオンは王子に喋りかける。
「王子……もう私、我慢できないんです……王子を…王子を、下さい……」
「えっちですね…私、王子のを舐めていたら、もうこんなに濡れていたんですよ……」
「リ…リオン……」
その言葉にファルーシュはその理性とは関係なく、これから起こるであろう情事を期待し、求めていく。いや、その理性も同じだったかもしれない。
リオンは、その秘裂をファルーシュの精液とリオンの唾液でてらてらと光るその肉棒の上へとまたがり、亀頭と秘裂をこすり合わせた。
くちゅくちゅと水音のような音が響き、二人の心を否応無しに昂ぶらせていく。
169 :
リオン×王子:2006/04/02(日) 00:57:05 ID:WUwrSbPz
「……じゃあ、いきますよ……王子……」
リオンは動けないファルーシュの上にまたがり、騎乗位の形を取る。そして…リオンは一気に腰を落とした。
リオンの小さめな秘裂が、ファルーシュの肉棒を絡めとるように受け入れていく。
肉棒は秘裂の壁をこじ開けるように進み、その締め付けや壁のうねりを余すところ無くファルーシュ自身に伝えた。
「う、あぁっ!リ、リオン!?駄目だ!」
「はぁっ、はぁ…、王子、どうですか?私は…気持ち良いでしょうか……?」
「くぅ、うっ…リオンの中が……とっても、熱くて…きつい……」
「私もです…王子の、凄く…熱い……」
二人とも、痛さからか、快感からか、息も絶え絶えとなる。そして、先に動き出したのはリオンであった。
「王子、…動きますよ……辛かったら言ってくださいね…」
そう言うと、リオンは大きく腰を動き始めた。リオンは辛かったら、と言ったが、当のファルーシュは最早言葉も返せないほど辛い状態であった。
接合部からはジュプジュプと音が漏れ、リオンの瞳は艶やかにその輝きを増す。
「あぁっ!く、うう…リ、リオン…」
「まだ苦しそうですね、王子…でも、これでどうでしょう……?」
リオンは、その言葉と共に腰の動きを一気に加速させた。体全体を上下に揺らし、控えめな胸が大きく揺さ振られる。
その動きに比例し、接合部から漏れる音も大きくなる。まるで水を汲み出す手押しポンプのようにじゅっぽじゅっぽと卑猥な音が響く。
最早ファルーシュには、悲鳴のような嬌声を上げることしか出来なかった。
「う、くうぅっ!だ、駄目だリオン!もう離れて、抜いてっ!!」
ファルーシュはその強烈な攻めに、数刻も耐えられなくなる。達するほどの快楽の波が押し寄せていった。
「王子、そろそろ出るんですか…?それなら、私の中に下さい……」
リオンはそう言うと、腰を深く、更に早く落とした。まるで全ての精を余すところ無く受け入れるように。
そして…ファルーシュは我慢の限界を向かえた。
「 !! …そ、そんな、これ以上は…!……だ、駄目だ!出る!」
先程出したばかりだというのに、ファルーシュの精はとても力強い勢いを付けて放出された。
ドクドクと体の奥まで流れ込むそれを受け、リオンも達するほどの快感を受けていった。
「ああああぁっ!!王子っ、王子ぃ……王子のが…奥まで入ってきます……」
リオンも同時に達し、体の力が抜け落ちてしまう。支えきれなくなった体がファルーシュの胸に倒れ込むように覆い被さった。
170 :
リオン×王子:2006/04/02(日) 00:58:30 ID:WUwrSbPz
二人とも、事後の疲れで肩で息をしていた。互いの息が顔に触れ合う。体は抱き合うように密着し、互いの体温を伝え合っていた。
ようやく体を動かせるようになったファルーシュが息も絶え絶えにリオンに質問する。
「リオン……何でこんな事を…?それに、何でこんなに強引に…」
「…………」
リオンは暫く押し黙る。目を伏せ、とても申し訳無い様な顔をしていた。少し間が空いてから、ようやくリオンは口を開いた。
「王子…すいませんでした。私、王子を振り向かせたかったんです。こんな方法しか思い付きませんでした。
だって…王子は何をしても私の気持ちに気付いてくれませんでした。だから、王子は私を女として見てないんじゃないかって思っちゃったんです。
でも…王子が私の体で興奮してるのを知って、私…本当に嬉しかったんです。」
ファルーシュはそう言われて、今までのリオンの態度や反応を思い出した。自分がリオンにどう接していたかも。
そして、ようやく自分の究極に近い鈍さと、リオンの自分に対する気持ちに気付いたのだった。
「私、王子に嫌われちゃいましたよね。こんな事しちゃって…軽蔑しましたよね……」
「そ、そんな事無いよ!僕は、君の事を嫌わないし、軽蔑なんてしない!」
「お、王子…?」
「だって…僕が悪いじゃないか。僕が何も気付かないから、君を思い詰めさせてしまった。君に…こんな事をさせてしまったのは、僕のせいだ。」
「ち、違います!王子は何も悪くありません!私が変な事を考えるから……んんっ!?」
そう言っている途中で、リオンは何かに口を塞がれた。
ファルーシュが、リオンの唇に自らの唇を押し当てていた。
リオンは一瞬、何が起こったか分からずに目をきょとんとさせる。しかし、目の前の、ほんの手前にあるファルーシュの顔を見て、何が起きたかを悟った。
そして、ファルーシュはゆっくりと唇を離した。今度は驚きのあまり声の出ないリオンに、ファルーシュは喋りかけた。
「ふふ、これでおあいこだね。」
「お、王子?」
「僕も、これで君に変な事をしちゃったんだ。君に嫌われても仕方ないよね。」
「そ、そんな事ありません!私は、王子を嫌いになんて絶対になれません!」
「僕だって一緒だよ、リオン。僕だって、君を嫌いになんかならない。」
「え?…あ……」
そう言うと、ファルーシュはリオンを優しく抱き締めた。目の前のリオンの頬が、涙で濡れていった。
「王子……あ、ありがとう……ございます………ありがとう、ございます……」
そう言いながら泣くリオンを、ファルーシュは優しく抱き締め続けていた。
そして、気温の低い風呂場で情事を行ったお陰で、この後に二人は揃って盛大な風邪を引き、周囲の人間にニヤニヤされていたのは言うまでも無い。
終わり。無駄に長いな…
不覚にも二回抜いた
>>170GJでありますやはりこの二人は最高ですね新作も期待しております
>>162何をしてるのですか私は歯車の無い場所や待たされるのが嫌いなのです早く続きを投下して下さい
素晴らしくGJ
>>145 あー、うろ覚えで書くもんじゃないですね。スマソ。
ですます調なのは覚えてたんだけど…
まぁ、後半は壊れてるから多少違ってもいいやと開き直ってたんですけどw
>>170 GJ!
かなり(;´Д`)ハァハァしました
うおおお前ら最萌ハスワール様に投票しようぜ
ハス「ミューラーちゃ〜ん」
ミュ「……………………」
ハスワール様単騎投票
や ら な い か
いや、ローレライとかヒルダさんにも入れたいなやっぱ・・・
ハスワール様、苦戦しそうだから入れてきた。
38歳処女(推定)は素晴らしい!
ハスワール様が同行してるときに風呂入ったらハスワール様の入浴シーンが見れるかと思ったのに
思ったのに!
>>181 「乙女の柔肌を見ていい殿方は将来を誓い合った人だけですよ。」
と言いそう
いや、タオルいちまい巻いただけの姿で
背中流して頭洗って「さ、前向いて○○ちゃん」くらいまでは
フツーにやってくれそうな気がするんだが。
俺だけ?
>>162 ルセリナかわいいよルセリナ
だけど主人公はもう「殿下」じゃないんじゃない?
>>170 GJだぜ!
そういえば団長×ハスワールさまのエロまだー?
ハスワール様が団長とくっついた経緯を詳しく
>>189 ハスワール様×リオン×王子でお風呂!?
…何かが降って来たかもしれない、と思ったけど
>>170とネタが被りまくりだな残念だうん
じゃあ団長以外でなんかハスワール様とくっつきそうなのは誰かなと考えてみた
まずハスワール様は38歳だ。この年齢に近いキャラは…
ツヴァイク39歳…?
ツヴァイク39歳、クレイグ44歳、ワシール38歳…
ワシールは群島娘限定だからなあ
それはつまりワシール×ベルナデット・ネリスということですね
>>193 ツヴァイクか・・・・・・変態同士で気がqあwせdrftgyふじこlp
きっと38歳処女の破瓜血がないと起動しないシンダ(ry
ガイシュツw
ファレナ奪還後、宮廷内で誰かに会う度、ニヤニヤされる王子。
駄目だと分かっていても、アルシュタート似の王子を襲ってしまうハスワール
露天風呂はおいしいよな…。今入ってて思ったんだが、
男連中はともかく、女キャラは王子の命令とはいえ同じ風呂に入る気になったよな。
さっきメンバーがハヅキ以外皆男なのに露天風呂入ってみたが、
なんかいろいろ複雑だったw
普通なら食われるよな絶対。
と言うか、王子の慕われ度からすると普通に男湯に入ろうとしたら5人の女キャラに取り押さえられて強制的に入らされるんじゃまいか?
何気に困った顔してるし。
ハヅキなら大丈夫だと思う
俺も王子ならまあ抵抗ないんだろうなとそこはあまり気にならなかった
むしろ不気味なのはガヴァヤと一緒でさえ気にしない女性陣と
何故か粛々としているガヴァヤだ
ゲ「俺も格好良い登場シーンが欲しい…」
チーズケーキを片手に持ち。
ゲ「ゲオルグ・プライム…推参!キラン!」
ガチャ…
王子「ゲオルグ…」
ゲ「すまん…見なかったことにしてくれ」
まぁ、普通は乱交必須だよな…。
俺も男集とリオン、ビッキーやって複雑な気分になった。
ルクレティアと入ってみたいがためにシュラを迎えに行った帰りに、
風呂に入ってみたがシュラとルクレティアは入ってくれなかったorz
209 :
露天風呂ネタ:2006/04/02(日) 21:02:54 ID:ieoB22kP
『男には(普通は)わからない気持ち』
「ふぁー…きもちいいですねぇ。ゲオルグ殿ぉ、まだですかぁ?」
「髪は長くないのでな。後回しにする必要もない」
「…ゲオルグ殿の髪って、結構綺麗ですよねぇ」
「そうか? …ああ、そういえばファレナでは黒髪をあまり見ないが」
「それもありますけどぉ。そうやって濡れてると、鴉の濡れ羽みたいでぇ…あ。」
「むっ…シャンプーが目に……詰まっていたのか? ………」
「ゲオルグ殿ぉ?」
「……ミアキス殿」
「はぁい」
「……さっきはすまん」
「……いいえぇ」
傍目で首を傾げる(先に入ってた)リオン。
『背中合わせ』
「……………」
「………あ、あの、王子」
「えっ!?あ、うん、そ、そろそろ上がろうか」
「い、いえ、まだ5分も浸かっていません…
何でも、ないんです、すみません」
「そ、そっか…うん」
「…………」
「………り、リオッ…」
「…!」
偶然同時に振り向いてばっちり顔を合わせる二人。慌てて逸らす。
「…ごめん、何でもない…」
「い、いえ……」
「…やはり湯は男女別に分けたほうが身の為だぞ。逆上せて運ばれてくるとは…」
「ご、ごめんなさい、シルヴァ先生…で、出るに出れなくて……」
「…(出ようとしたら見えちゃうもんなぁ…)」
ゲオルグって一人部屋でかめはめ波の練習してそう。
彼なら出せる気がするのは気のせいですか。
>>209 ワロスw
そのネタを踏まえた上で
今度王子とリオンの二人で露天風呂に行かせるわw
>>211 ゲオ「今日は出来そうな気がする…かぁ…めぇ…はぁ…めぇ…」
ガチャ!
フェ「おい、ゲオルグ!」
ゲオ「びくっ!」
フェ「あ、今かめはめ波やろうとしてただろ!」
ゲオ「ち、違う!これは新しい精神統一で…!」
フェ「だからかめはめ波をする為の」
ゲオ「うるせい!やっちゃ駄目か!使いてぇからやってんだろ!」
王子「ゲオルグ?」
ゲオ「なぁ、ファルーシュ、お前はかめはめ波って出来ると思うか?」
王子「はぁ?」
ゲオ「いや、何でもない」
カイ「…凄いですねミアキス殿ー。眠りの風一発でサイアリーズ様を眠らせちゃうなんて」
ゲオ「紋章の扱いに長ける者はこういったものも出来るのか…で?」
ミア「ふふ、勿論。 この状態でぇ、サイアリーズ様の身体を操ることもできるんですよぉ?」
カイ「……えっ!?」
ゲオ「………!!」
カイ「そ、それはあれですか、ミアキス殿。
『本当の私を見とくれよ』と言わせながらタイツだけを残して脱がせたり…」
ゲオ「…下着以外を自ら脱がせ、最後は自分で脱がせることも可能だ、と」
ミア「勿論。 可能ですぅ」
カイ「…ゲオルグ殿」
ゲオ「ああ、まずは」
ミア「はぁい。 "じゃんぷ"ですねぇ?」
たゆんたゆんたゆんたゆんたゆん
ゲオ&カイ「おっしゃああーーーっ!!」
ミア「………」
スマソ
フェ「ゲオルグ!チーズケーキやるよ」
ゲオ「ん?これはレアチーズケーキだろ」
フェ「そ、そんな筈は…」
じゅるり…
ゲオ「このチーズケーキは…嘘ついている味だ…」
フェ「ぞく…!」
ゲオ「うむ、これは上手いレアチーズケーキだ」
王子「やっぱりゲオルグは外だけじゃ騙せないか」
ゲオ「まあ…な」
王リオも王ルセもハァハァ。そして流れ(ry
>>60の続き。また続き思いついたら賈文和。
「ル、ルセリナ、今なんて・・・い、いや、それより、その・・・」
「え、いや、あの・・・」
流石に再度その言葉を口にするのは抵抗があるのだろう。彼女はれっきとした淑女である。
初々しいその態度がそれをあらわしている。さっきのはバロウズ遺伝子(父方)が成した
ことであったのだろう。多分。まあ、兎も角として、王子はいじけていたのをやめてルセリナに
向き直って、上目遣いに表情をうかがうようにしながら母親ゆずりの美しい顔で、
「僕のこと、嫌いになってないの?」
おどおどしたようにそう聞かれると、たとえ同姓といえども全てを許してしまいたくなるほどの
破壊力がある。もとよりルセリナは王子のことを想っている部類の人種であるから、それは心を
うたれてもんどりうちたくなるくらいのものであったらしい。
「と、当然です・・・殿下を嫌いになんてなれる筈ありません・・・」
照れながら、いつか望まれた笑顔を王子に捧げるルセリナ。花もほころぶなんとやらである。
「ルセリナぁ・・・」
王子のほうも、まるで泣き出さんばかりである。ルセリナの心情がちょっと染みてきたのであろう。
あんなことをしたのに、それでも自分のことを見捨てないでいてくれる、その優しさが・・・。
ルセリナは王子と見つめあい、僅かの幸福感に浸っていたが、ふと自分の役目を思い出して照れくささも
あってか早口に、
「あ、その、レムスリーア様・・・陛下がお呼びですよ」
では失礼します、といって足早にそこを去ろうとするルセリナに、王子の待って、と呼び止める声がかかる。
スカートを翻しその声に思わず立ち止まるルセリナの鼓動がトクン、と高鳴る。王子はベッドに腰掛けて、
白い顔に僅かに朱を混じらせる。それはルセリナも同じであった。ルセリナの胸の中に僅かに期待が走る。
そして、王子が必殺の微笑を浮かべその口を開いたとき、
「スカートの中、見せてくれるんじゃなかったの?」
「・・・はい?」
「約束、だよね?」
無残にもそれは打ち砕かれた。そしてまた幾度目かの時が止まったのを感じるほどに。ファルーシュ。その男は
貰えるものは貰うちゃっかりとした王子だ。それは何も108星集めのときだけとは限らなかった――
王家の真の恐ろしさを、ルセリナはほんのちょっぴりだけ感じた。流石に天サドを飼いならす血筋であった。
GJ
キタキタキタキタキタキタ━━━━━━ε=(゚∀゚)━━━━━━ !!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
ルセリナかわいいよルセリナ
そして王子は鬼畜だw
このスレですっかりゲオルグ×ミアキスが定着してしまった…。
ところで、2で言ってた、ゲオルグの「命をかけようと思った女性(うろ覚え)」
ってだれのことなんだろう。
5やる前は殺してしまったファレナの女王のことだと思ってたんだけど。
>>218 泣いたと思ったら鬼畜に摩り替わったり
恐い一族だなファレナ王家w GJ
>>222 5の時点では不明です
「全てを捧げてもいいと思った女性」という言葉からして
恋とか愛ではなく、天魁星的な人なのでは?という説もちらほら
でもミアキスとかでもいいと思うよ?
もうチーズケーキでいいよ
って事は6の主人公はおにゃのこだな!
そういえば初めて王子を見た時は
真剣に今度は女主人公かぁとか思ってたな
未だに女主人公マダー状態なんだが。
もう名前も決めてるのに。
3発売発表くらいからずっと待ってるのに。
幻水は主人公の恋愛描写薄いから
いっそ性別選ばせてくれればいいのにね
それはそれでイヤだな
5はともかくとして(性別が色々関わってくるから)
坊ちゃんは「お嬢」とか呼ばれてるんだろうか…
赤月は普通に女性兵居るから違和感ないな
娘に撲殺されるテオとか嫌だけども
女性化の話題はNGだったね。スマソ
女がリーダーやるにはちゃんとした理由とオデッサ並みのカリスマを持たせなきゃいけないから、
はっきり言って無個性主人公では難しいだろうな。つか本スレ向きの話題だな
一応クリスは女主人公
「…ゲオルグ殿はずるいですよぉ」
「…いきなり何だ、ミアキス殿」
「協力攻撃ですよぉ、協力攻撃!「真・女王騎士」では明らかにわたしたちが割を食ってるじゃないですかぁ!」
「ミアキス殿、わがまま言っちゃダメですよー。合理的じゃないですかー」
「まずわが輩が先陣を斬り防壁を突き崩し、速に優れるカイル殿とミアキス殿が撹乱、そしてゲオルグ殿がとどめ」
「まあ、大役なんだろうが……ミアキス殿は決め手に欠けるだろう?」
「不公平ですぅ。もっと目立ちたいですよぉ」
「そんなこと言ったってー、他の協力攻撃ではミアキス殿も目立ってるじゃないですかー」
「専用の台詞まである始末、そうそう我儘は言うものではない…
戦事に華美など求めてはならぬぞ、ミアキス殿」
「カイル殿にガレオン殿までぇ…」
「……じゃあ、ミアキス殿。何か代案があるのか?」
「っふふ。よくぞ聞いてくださいましたぁ!
まずこの旗…「姫様LOVE」とわたしの気合が篭った通称「リム旗」をみなさんにかかげてもらいますぅ!
最初はこの旗をぶんぶん振りながら「びっくりするほどリムスレーア!びっくりするほどリムスレーア!」と
ガレオン殿が絶叫しつつ敵に突撃。つづいてカイル殿はこれを足の間に挟んで
「不良騎士参上ッ…!」といつも○ボタンで飛ばされがちなきめゼリフと一緒に踊ってください。
あ、敵に攻撃する必要はありませんよぉ?あくまで演出ですからぁ。
続いてゲオルグ殿が「俺に続けぇ!チーズケーキより甘く華やかなリムスレーア姫の誉れ高き護衛☆ミアキス殿ッ!」と
コールされたわたしが無茶苦茶高いところで旗を振り回しながら姫様への愛を小一時間…
あ、あれぇ?ちょっとぉ、みなさんどこいくんですかぁーっ!待ってくださいよぉっ!」
ミアキス……w
>>「びっくりするほどリムスレーア!びっくりするほどリムスレーア!」
テラワロスwwwww
リュ「ミアキスの姫様好きには困ったもんでしてね。
あいつが女王騎士になってはじめてくらいかな、里帰りした時に色々話を聞いたんですよ」
ラハ「口を開くたびに"姫様"…でも、あいつはある意味、居場所の少ない子でしたからね。
竜馬騎兵団に女性が入団できないと聞いたときは、わんわん泣いて…」
ゲオ「リムが…あいつの居場所だった、というわけだな」
リュ「ああ、ゲオルグ殿。あいつのこと、許してやってください。あんな態度だけどまだ子供だから、
ちょっと突っ走っちゃったんですよ」
ゲオ「いや…俺にも責任の一端が無いわけではないからな。してやれることは、早くにリムを助けるために、
ファルーシュたちに手を貸してやることだけだ…約束の上」
ラハ「それで十分ですよ。あいつは頭の回転も早いですから、ゲオルグ殿の厚意は理解出来る筈です」
リュ「でも、それにしても凄かったよな、里帰りのとき」
ゲオ「……すごかった?」
ラハ「いや…ちょっと変わった服を着て戻ってきたんです。それを見て少し驚いてしまったんですよ」
リュ「背中に「姫様LOVE」と書いてある顔の刺繍のある服とか、団扇とか…」
ラハ「部屋にも写真や肖像画が凄いことになっているらしいな、さすがミアキスというべきか」
ラニ「…ミアキスの音。「ひめさま」って鳴ってる音。 綺麗だけど、よこしまな音…」
ゲオ「………言わせてもらうが、お前たち、少し幼馴染としてあいつを……
(ラハル→女装癖
リューグ→モヒカン
ラニア→音)
…何でもない」
リュ「あいつの面倒、見てやってくださいね」
ラハ「殿下たちにもそう伝えてください」
ラニ「あなたの音は、信用できる音。甘くて、でも頼りがいがあるわ……」
ゲオ「……あ、あぁ……」
ゲオ「……サウロニクスは、恐ろしい街だな」
ミア「え?そうですかぁ?」
>>217 「チーズケーキは美味しいね、ゲオルグ」
「そ、そうだな…ところでファルーシュ…お前のチーズケーキ大きくないか?」
「そうかな?別にゲオルグのと変わらないけど…」
「そ、そうか…(んっ…待てよ…俺の刀はこんなに大きかったか…?)」
「どうしたの、ゲオルグ?」
「(ち、違う…刀が大きいんじゃない…)俺が小さくなってるんだぁぁぁぁーーー!」
ゲオルグ 53,1cm
ごめん…多分元ネタ知ってる人いないんじゃないかな…死んでくる。
「姫様に触っていいのは、王族である王子の家族と…」
「リム、可愛いね、このプニプニの胸なんか特にいいよ」
「あ、兄上…止めるのじゃ…バロウズの倅が見ているのじゃ…」
「…よかったですねぇ…バロウズ卿…先にフェイタス河に沈む御方がいて…」
「大変だ!王子がフェイタス河で水死体で発見されたそうだ!それもチーズケーキを口に詰められて!」
「犯人は女王騎士のゲオルグ・プライム様らしい!」
「それが運命(さだめ)だとしても、俺はミアキスとチーズケーキから逃れられないのか…」
242 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 01:23:23 ID:ju1oA8Se
>>239 ミアキスWWW
ハブられてる団長テラワロスWWWW
>>239 モヒカンは…モヒカンは悪くないやい!!
>>240 そこら中で使われてるジョジョネタで
『元ネタ知ってる人いないんじゃないかな』って・・・
マイナー漫画ならともかく超メジャー漫画じゃん
ところで保管庫はまだ更新してくれないんだろうか
全スレ721,
>>60,
>>218の続き。
>>222にインスパイヤされた。色々反省してる。正直スマンカッタ。残り投下します。
「やっぱり僕のこと嫌いなんだ・・・だから約束を破ろうとしちゃうんだね。ルセリナ・・・」
約束を破る。それは生真面目なルセリナ嬢にとっては耐え難いことである。いかにぽろ、と
言ってしまったことでも。その上彼女にはバロウズの家名と汚名という重荷がついてまわっている。
それなのに、王子との約束をたがえるような真似は彼女に出来るはずもなかったのだ。
「守ります。守りますから・・・」
「ホント?じゃあ・・・」
先ほどとは打って変わって明るい声で返事をする王子。本当に現金なやつである。
若しゼラセ様にこんな態度をしようものならその爽やかな笑顔も一瞬で紋章の力で
吹き飛ぶことだろう。黎明の紋章は確かにあるが、そんなことのために使うものでは
無いはずである。
すぅ、はぁ、と大きく深呼吸して、胸に手を当てて気持ちを落ち着かせるルセリナ。
こんなことになるのならリンファさんに勧めてもらった下着でもしていればよかった
かしらみたいなおかしなことが頭を過ぎる。が、どう考えても王子は逃がしてくれそうにない。
また、この場から逃げることは王子の信頼を裏切ることになる。
一歩、二歩とベッドに腰掛ける王子の元に近づくルセリナ。顔の強張りは緊張というより
羞恥からのものであろう。服の胸元を握る手に汗をかき、つぶらな目を閉じて、
「殿下・・・どうぞ」
身を捧げるくらいの気持ちで言葉を発する。だが、王子はその覚悟をも軽く流すように、
「ルセリナ、見えないよ?」
「え?・・・」
「見せてくれるんだよね?ルセリナ」
「で、でも・・・」
「だって、これじゃあ見えないよ?僕からは」
あくまで能動的には動かず、ルセリナが自ら見せてくれるのを楽しむ腹である。
ルセリナにとってはそれが何倍も恥ずかしいのを勿論知っていてのことだ。
流石に目を泳がせてしまうが、ルセリナももう引くに引けない状態である。
「わかりました・・・あんまり見ないで下さいね」
やってることの趣旨に反したことを言っているが、それも乙女心ということにしておこう。
目を瞑ったまま顔を真っ赤にして、両手でつまんでゆっくりとスカートの端を持ち上げていく。
が、子供みたいにワクワクした顔が、たまに微かに開くまぶたの先に見える。ピタリ、と胸の下
あたりの位置まで来てその震える手を止めるが、王子はどこか不興のようであった。
スカートがふわりと膨らむような形のものであるため、真ん中あたりで結局余った布が隠して
しまうのだった。だったら初めからそのあたりだけを引けばいいのだろうが、ろくに思考が
働く状態でないルセリナは、変わった方法をとってしまう。
つい、と口に真ん中あたりの端を加え、そして先ほどと同じように端を持ち上げていく。
ルセリナの薄い桜色のショーツが、王子の眼前に曝け出される。ほぅ、と嘆声でも発しそうな
くらいに王子はそれに見とれる。シンプルだが、どこか可愛らしいそれはルセリナという
女性に良く似合っているように見えたのだろう。
「綺麗だよ、ルセリナ」
「え?・・・」
こんなことをしているときとはいえ、望んでいた言葉が聴ければそれは嬉しいものなのだろうか。
だがそんなことはおかまいなしに、浮ついた表情で、つんとかわいくふくらんだ恥丘を人差し指で
なぞる王子。
「ん・・・」
刺激に体をふるわせるものの、ルセリナは何とか声を抑える。その眉をひそめた顔はどこか
色っぽく、王子はもっと見たいとでも言うように指へ加える力を強くする。何度かその秘裂を
なぞると、じわりと染みが広がって、指先にぬめりが付着する。ぺろりとまるで蜜を舐める
ようにしてそれを味わった王子は我慢できなくなったように急に舌先で染みを刺激する。
「ひゃ・・・で、殿下・・・」
ぺろりぺろりと舐めるたびに、愛液と唾液が混じり染みが大きくなる。にじんだそれから、
肌の色が見えてしまうくらいになると、ルセリナは腰砕けになり倒れそうになる。
それをひょいと受け止めた王子はそのままベッドにルセリナを押し倒す。やわらかな髪が
ふわりと広がり、そして王子は前触れも無くいきなりルセリナに覆いかぶさるようにして、
「我慢できないよ、もう・・・」
はぁ、はぁ、と荒い息のまま、唇をまるで奪うようにする。やわらかい唇を、まるで
貪るようにして味わいつくされ、ルセリナも息が荒くなる。初めてがこんな形なのは
多少ショックもあったが、想い人にされているという甘美さが全てを打ち壊した。
ちゅ・・・という水音が広がり、口内で舌先を絡めあうことで、自分の感情も表現する。
「ルセリナ、こっちもいいよね?」
勝手にそれをすべてOK!みたいに早合点した王子。モヒカンもびっくりの行動力である。
胸元を興奮した目でみつめながら無理矢理はだけさせるようにする。下とお揃いの色の
ブラが外気にさらけだされたのを見て、ルセリナは恥ずかしそうに目を覆っていやいやする。
何を今更とはいっては行けない。乙女は複雑である。
「で、殿下、だめです・・・そこは・・・私・・・」
自分の体を、ごく一部の人間(某王子の叔母sや某紋章屋や某川の女etc)と勝手に比べて
割合貧相なほうだと信じているので、胸をみられるのが恥ずかしいのだ。
変なところで察しの良い王子は、大丈夫、と親指を立てて全く意味の分からないことをいいながら、
優しくホックを外して露になった形の良い胸をじっと見つめてじっくりと鑑賞しながら再び嘆声を
発する。
「素晴らしいおっぱいだよ・・・ルセリナ」
ほお擦りをして、掬うようにして胸を揉み始める。王子の指は、決して粗暴な動きをせず、
丹念にルセリナを感じさせるような手つきである。
「ああ・・・殿下・・・」
「ん・・・本当にいいよ・・・僕が保障する」
うっとりした目でそれを味わう王子。ふっくらとしたそれの頂にある桃色を口に含み、舌先で
転がして時折吸い付くようにする。さて、それにしても保障するとはどういうことだろうか。
彼の父はかつてフェ○ド群島(むれしま)というペンネームを持ち、おっぱい評論家として
その名を馳せた人物である。ちなみにその彼が選んだお相手はご存知の通りである。ただ
プロポーズの言葉が、
「君よりも(君の)おっぱいが好き」だったというのは、いくらなんでもガセネタであろうが。
もう一人ファルーシュの生き方に影響を与えた、彼の父の親友でもある今は北国にいる
チーズケーキ大好きっ子。彼の名は我々のところでいうドイツ語読みであるが、それを
フランス語読みにしてみると・・・
話がそれた。兎も角、王子はその二人の教育と、ファレナ王家の環境により、無類の選定眼
を得ていたのだった。当然の如くその扱い方についても影でひっそりと行われていたらしい。
只痕跡が残っては大変だからあくまでシャドーであったらしいが。
しかしそれでもばれていたら灰になっていたかも知れないのに・・・。だが、それほどまでに
父は子への伝承が必要だと思った・・・のかどうかは知ったことではない。
ともあれ、その甲斐あってか、ファルーシュは時に指を沈み込ませ、ときに舌で洗い流す
ようにして、胸による刺激だけでルセリナを快楽の渦に落とすことに成功したようである。
ルセリナは普段は見せない顔をして、シーツを強く握り締め、電流のような快楽をひたすら
受け止め、無意識のうちに口を開いて、よだれが微かに零れてシーツを汚すほどになって
しまっていた。王子は王子で、形の素晴らしく良く、かつ自分の見立てによると将来性抜群の
この感触をいつまでも味わって酔っていたいという思いに囚われる。が、それを許さなかったのは――
「兄上!何かあったの・・・か?」
ばん、と強くまるで扉を壊すくらいの音がして、王子の妹が入ってくる。
「ちゅぷ・・・え?なんだ、リムか・・・」
気にせずにまたむしゃぶりつくそうとする王子だが、そこではたととまる。さっき見られた
ときよりもその顔は更に蒼くなっていた。ルセリナのほうはまだ快楽から抜け出せてないような
顔であった。
「って、リム?・・・ははは・・・」
「あ、に、う、え〜心配になってきてみれば、これはどういうことじゃ!」
さらに後ろから駆け足で入ってくるその護衛。
「姫さ・・・じゃない、陛下〜?待ってくださぁ・・・あらあら、王子ぃ〜いけませんよぉ。鍵は
かっておかなくちゃ」
まったくその通りであるが、そのお陰でおいしい思いを出来たのもまた事実であったりする。
ただ、妹に見られたのは少なからずショックであった。顔を真っ赤にしてぷんすか怒っているリムと、
チーズケーキとのことを思い出しているのかどこかぼんやりと上の空のミアキス。そして・・・
「ふふふ、王子?これ、どういうことですかね?」
・・・元暗殺部隊出身の自分の護衛がゆっくりとその姿をあらわした。やばい、目が完全にいっている。
二回話しかけたらナイフで刺されそうな勢いである。が、そこは激戦を潜り抜けてきた天魁星の判断力を
みせる。あれはほとんど孔明の手柄だったとか言ってもいけない。ルセリナにば、と布をかぶせ、その手を取る。
「逃げよう!ルセリナ!」
「え?・・・あ、あ・・・は、はい!」
そしてルセリナを抱えあげると、一目散に扉に向かって、太陽宮を駆け抜ける。あっけに取られるリオンとリム。
「ま、待て、兄上。こ、こらミアキス、ぼ〜としておるのでない。さっさと追いかけるぞ。リオン、
待て、わらわを置いていく気か!」
「ふふふ、王子、逃がしませんからね?」
「はぁ・・・チーズケーキ・・・」
そんなこんなで、彼らがもたらした平和は、遍くファレナを照らしているのであった。
―了―
大いにワロタww
GJ!
王子がいい具合にバカでイイですねw
王子ワロスw
ルセリナかわいいよルセリナ
GJ!
>>251 リオンwww 某整備主任かw
とりあえず、GameOverにならないことを祈るw
しかしそれにしてもルセリナかわいいよかわいいよ
幻水の(萌える)女性キャラのみを集めた娼館とか想像してしまった。
主はもちろんジーンさんで。
ワロスw
王子、背中には気をつけてw
作品の原案書いてて気づいたんだけど
ここの板において
かなりの高確率で
本拠地の風呂は深夜は混浴露天風呂しか開いてなくて
都合のいい事にミルーンが居ない事が多いな
>>257 お前それは、
名探偵の行くところに事件がおきるのと同じで仕方のないことだ。
協力攻撃「お守り攻撃」
リオン「王子!ああん!」
ぱんぱん!ぱんぱんぱんっ!
ファル「あ、うっ…」
協力攻撃「お守り攻撃2」
ミアキス「王子ぃ〜、ひゃぅ!」
ぱんぱぱぱん!ぱんぱんっ!
ファル「も、もう駄目…」
ゲオ「なーにやっとんじゃオマイら」
カイル「ゲオルグ殿ー!オレ達も!」
ずばっ!
カイル「な、何で…」
ゲオ「すまん…ついカッとなって…」
>>257 お前それは
マスオが仕事から帰り、駅でノリスケか波平に会って飲み屋に行くのと同じで仕方の無い事だ。
ゲオルグ「そうなると…他の奴では…」
ほわんほわんほわんほわん、ほわわわわ〜ん
偽者攻撃
ロイ「いくぜっ…王女!」
ぱんぱんぱん!ぱんぱん!×3
ファル「……や、止めて」険悪状態
現実に戻る…
ゲオルグ「てやぁ!」
ズバシッ!
ロイ「な、何故俺が…別になにもしてねぇだろ…」
ゲオルグ「すまん、何となく想像出来そうだったからな…」
「じゃあ、これから「協力攻撃・ファレナ」の説明をはじめる。よく聞いてね」
「はい、王子!」
「はーい」
「はぁい」
「心得た」
「…………」
「…ゲオルグ殿ー?」
「嫌な予感がする」
「まずガレオン、そこに屈んで」
「む、こうですかな」
「まずカイルが肩車」
「えー。オレ、おんなのこのふとももに挟まれたいなー」
「カイル様ッ!」
「冗談ですよー」
「(何故肩車に突っ込まんのだ)」
「次、ゲオルグ」
「…肩車か?」
「ううん、組体操っぽくカイルの肩の上に乗って」
「………わかっ…た」
「うわー、ゲオルグ殿バランスいいなー」
「で、ミアキスとリオン、君たちはガレオンの両手に手をつないで「扇」」
「扇…ですかぁ?」
「…は、はい、わかりました…こ、こうですか?」
「ガレオン殿ぉ、腕が長いですねぇ、楽ちんですぅ」
「あ、いいなー。オレも手つなぎた…あっ(がくん」
「むっ…!?」
「ぬう!?」
「へ?」
「きゃっ…ば、バランスが…」
「まずいな…一人でも抜ければ全員が危ういぞ…おい、どうするんだ、ファルーシュ?」
「うん…お疲れ。」
「「「「「帰るなー!!!」」」」」
なに?
>>257、ご都合主義?
>>257 それは都合のいいと思っているからだよ
逆に考えるんだ 「露天風呂は深夜限定、ミルーンなど初めからいない」と考えるんだ
ミルーン姉さんはお風呂場のエッチくらい許してくれるよ。
>>257 大いなる宇宙の意志、太陽が定められた運命なのです。
防音体勢のしっかりしてる風呂なんだよ
ミル姉は電池で動いてるんだよ。
風呂から聞こえてくるエッチな声でオナヌーするミル姉ハアハア
むしろ小説になるよ。
堪能小説家ミルーン
(代筆:ムルーン)
関係ないけど、ミル姉であの牛を思い出した…
やってみない?十年二十年、ちゃんとしたスキンケア
>>272 変な部屋にいる、やけにネットリと語りかけてくるあの人か
懐かしいな笑う犬
連鎖的に土下座であらゆる問題を大解決するゲオルグが脳裏に浮かんだ
甘党侍
ただ一つ気になるのはX→Tまでの間でゲオルグに何があったのか…
髪型とか
顔とか
>>277 1のゲオルグ絵は継承戦争時のだから5より前だぞ。
今2のゲオルグを藤田氏が描いたらかなり若々しくなりそうだ
2時間軸の熟れたリムやらミアキスやらも描いてくれんかねぇ
X→(北の大陸で無銭になりチーズケーキの誘惑に耐えられず盗んで捕まる)→(バルちゃんに拾われる)
T→(バルちゃん良い人だぽ!帝国万歳ぽ!)→(バルちゃん死亡)→(はっ!俺は何をしてたんだ!)
U→(チーズケーキ食いてぇ…)→(お、チーズケーキくれそうな坊主発見)→仲間に→(やっぱファレナ帰りてぇ)
じゃまいか?
あ、ごめ、素で間違えた。
それじゃあゲオルグは野盗→女王騎士→浪人→パティシエ。
ミル姉は既に王子の手によって調教済み。
幻水の世界に整形なんていう技術あるんだな
変わってないのはかりあげぐらいだ
継承戦争の頃は居合抜きですらない
女王騎士になる為に整形したけど、
その後のケアが十分でなかったんだな。気の毒に。
…先生質問です。
アーメスがレインウォールに進駐成功して、そのときの女キャラがアーメス兵に輪姦されていくというのはネタとしてありでしょうか。
設定資料集に載ってる没ゲオルグは継承戦争時の頃にかなり近い。
今のフェリド絵も当初はゲオルグだったらしいし。
>>289 鉄は熱いうちに打て、さ!期待してるよ!
ちなみに誰になるんだいwktk
ルセリナ・ラン・リオンが王子の前で、とか。
ジダン×ルクレティア&サイアリーズとか。
キサラとレレイは微妙に趣味ではないというかなんと言うか。
イケ(゜∀゜)ルヨ!
期待してるよ。がんがってくれ
しかし名前有りキャラが名も無い兵士共に輪姦されるのは・・・ちょっとやだな。俺はな。
町の女とかならいいんだが。
見なきゃいいだけの話
>>295 好き嫌いがあるのはわかるけども。
保管庫にはそういうSSもあるわけで、職人のモチベ下げるような発言はやめないか?
読みたくなきゃスルーすればいいだけの話だろうに
なんでもいいよ、なんでもこいよ
基本なんでもいいけど
町の男×町の女はイヤだな
さて。質問といこう。
書きあがったのだが。エロが少ないので、と言うかほとんど皆無と言うか書きなぐりとほぼ同義語と言うか。
そんな感じなのだが。
さらしていい?
どんとこい!
あーもう良いとか悪いとかは晒してもらわんと判らんから、文書きの端くれを自称するなら後先とか考えずに前のめりに飛び込んでこい!
投下したもの勝ちなんだってば!!
何がいけなかったのか。
ファルーシュはそれを思い続けていた。
何が。
ナニガ…ナニガ…
しかし、一つだけ確かなこと。
自分が何かをしくじり、信じてくれた人たちを、どん底に叩き落したと言うだけだ。
レインウォール、バロウズの屋敷。
最近まで、対ゴドウィンに対して抵抗を続けたバロウズの本拠。
そこは、最早本拠としての役目を果たしていなかった。
ファルーシュの部屋。
つかっていたイス。そこに、ファルーシュは座っていた。
後ろ手に拘束され、イスの足と、己の足をつながれて。
ファルーシュの視界には。三つの色がある。
金。黒。そして茶色。
そして周囲には、男、が複数存在していた。
ファルーシュに聞こえるのは、女たちの声だ。
まず、リオン。
本来手だれであるリオンがつかまった理由。それは…ファルーシュが先につかまったゆえ。と言うのがある。
そして、戦争で敗北した女の末路に準じて、その体を捧げることを受け入れた。
ファルーシュの、無事と引きかえに。
「王子、王子、ごめんなさい…ごめんなさい…んんぁあっ!!!」
ずっと、ずっと。
リオンは謝り続けていた。守れなかったことを。
しかしその謝罪の言葉は、ファルーシュの思考を犯していく。
右腕側。肩にすがるかのようにリオンの感触がファルーシュに残っているからだ。
そして感触は。右だけではない。
左側。其方には茶色
ラフトフリートの女がかぶる帽子。それを脱ぎ捨てられ、ずたずたに衣服を切り裂かれたランだ。
帽子の中ではそれなりに長さがあったらしい髪の毛。それを振り乱すかのようにしながら。
ランは左腕の側から、首の向こう側、右側の首筋に掌をあて、ファルーシュの左腕に、胸を押し付けるようにしていた。
「王子様あっ!あたし…あたしいぃ…」
背を綺麗にしならせ、尻を後ろの男に向けているのは同じ。足の間からは、確かに純潔の証であったと思われる後がある。
しかし、それは半ば薄れて。
男の液によって。ぬぐわれていっているのだ。
ファルーシュの左からは、ランによって。
そして正面には…ルセリナがいた。
ドレス。そうであったはずのものは、部屋の隅に投げ捨てられている。
ルセリナが身につけているのは、ガーターベルト。正面からファルーシュの首筋に。腕を回してすがりつくようにしながら
そして、ファルーシュの視界を、己の髪で埋めるかのようにしながら。
「ン…殿下…でんか…ふぁるーしゅ…さま…んンう…」
緩やかに、ルセリナは後ろから犯されていく。足をひらいているのも、足の間に赤い跡があるのも、ランと同じ。
ルセリナがいる理由は、ある意味ではわかりやすい。
責任を取ったのだ。バロウズ。そして。今はもういない、サルムの。
敗戦の報が入ったとき、まだ逃げられたのだから。
やがて…変わっていく。
「王子様…謝らせて…あやま…ンアッ…謝らせてくれ…はぁあ…王子様に、恩返せない…それより先に…こいつらに…返さなきゃ…
私を…女にしてくれた恩を…こんなに…っはっ!…こんなに…気持ちよくしてくれた恩を…」
「王子…リムスレーア様に…皆様に、謝罪を…御願いします…リオンは…リオンは…皆様に会えなくなったことより…
この人たちに、犯されなくなるほうが…いやになってしまったと…」
「殿下…私は…私は…あなたに好意を抱いていたんだと思います…しかし…こんなに汚されてしまった今…
いえ…こんなに、清めてくださった今…殿下の下に…身をおくことはできません・・・・ンッ!!…」
『だから。さよならです。ファルーシュ』
そこまでを、ドアの外で聞いていた男は扉を閉めた。
三人同時の甲高い声を聞いたような気がする。どうでもいい。
「ユーラムバロウズ。」
名を呼ばれ、男、ユーラムは振り返る、そこには…ジダンがいた。
アーメスの隊長。父が、招きいれた男。
「褒美だ。」
そういって、ルクレティアの腰を抱いた男が引き出すのは…猿轡に首輪。そして、目を蕩けさせた…サイアリーズの姿だった。
シチュは…考えるのは得意なようだ。
喘ぎが、難しいようだ。
ちくしょう。
GJ…と言いたい所だけど、文法と句読点を気を付ければもっと良くなると思うよ
GJ!
こうやって投下してればその内もっと上達するさ
明日ハヅキが二次予選出るんでその支援っぽくベルハヅ途中まで落としてもいい?
俺は
>>5の小説が完成するのをいつまでも楽しみにしているぜ・・・!
だから(ry
タオルを巻いているといえど、夜の冷気は体から熱を奪っていく。ハヅキはやや早足で風呂に駆け寄り、
うっすらと半透明の湯にそっと爪先をつける。その熱さにハヅキは顔を顰めるが、じっと堪えて肩まで浸かった。
今宵は満月。
雲が少し月を覆っているが、その雲が逆に月の明るさを際立たせていて美しい。
「(露天にして良かった)」
ハヅキは嬉々として用意していた盆を湯に浮かべ、盃に酒を注いだ。
「・・・・・・はぁ・・・。温まる・・・」
盃を開けたハヅキの表情が少し和らいだ。
いつもきりっと眉を吊り上げている彼女のこのような表情を知る者は城の中では数えるほどもいない。
もう1杯、と徳利を傾けているところ、カラリと微かに戸を開ける音がした。
女だったら共に月を愛で酒を飲むのも構わないか、と入ってくる人物に目を向ける。
―――浅黒い肌、栗色の髪。忘れもしない青の瞳。
ハヅキは風呂に入る前と同じ表情に戻った。そして気づかれまいと岩陰に隠れ、気配を殺す。
片時も刀を放さないハヅキだが、風呂に入る前にミルーンに止められてしまったのだった。
確かに水は刃にも良くないかとすんなり納得したのを、この時ばかりは後悔した。
「誰かいるんですか・・・?」
「(ちっ、鋭いヤツだ)」
ハヅキはぱしゃんとわざと水音を立てて、ベルクートの意識を向けさせた。
「・・・・・・私だ」
「ハ、ハヅキさん・・・!?」
ベルクートは腰のタオルが誤っても落ちぬように抑えて、回れ右をする。
「す、すみません。もう出ます」
「構わぬ。どうせ修練後に体を休めに来たのだろう。私の風呂でもないのに貴様を追い出せる権利はない」
「はあ・・・・・・」
「だが!!そこの石からは近づくなよ!!」
ベルクートとハヅキの距離は2mはある。ベルクートはすみません、と頭を下げてから湯に浸かった。
少し熱めだが、ベルクートはこれぐらいがちょうどいい。髪をかきあげて顔を洗い、一息つく。
ちらりとハヅキのほうを見るが、彼女はベルクートに背を向けていた。拒絶されているようで少し悲しかったが、
恥ずかしいのかもしれない。実を言えば、ハヅキとは一度だけ勢いで体を交わしたことがある。
―――にもかかわらず、二人の関係はさほど変わらなかったのだが。それはベルクートにとって救いでもあったが、残念でもあった。
夜とはいえ月光が辺りを白く照らしている。湯気の向こうに見える彼女の柔肌は天女のように美しい。
「・・・ハヅキさん。何をしているんですか?」
「・・・・・・酒を飲んでいる」
邪魔をするなといわんばかりに、ぴしゃりと答えだけ返されてしまった。
ハヅキにしてみれば、一人でゆっくりしていたところを邪魔されて不愉快極まりないのだろう。
「(早く洗って、出てしまったほうがいいのかもしれませんね・・・)」
居心地が悪いベルクートが湯から上がろうとすると、ハヅキに呼び止められた。
「何でしょう」
返事は返ってこなかった。代わりに盃ののった朱盆が湯煙の中からすうっとベルクートの方へ流れてくる。
「?」
「飲みすぎぬ程度に飲め。お裾分けだ」
「・・・・・・有難うございます。では、遠慮なく」
染み渡るように澄んだその酒はけして安いものではないだろう。感謝の言葉を述べながら盆をまたハヅキのほうへ流す。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
しばらくしてまた、盆が流れてきた。
「一人では飲みきれぬ」
「はあ、じゃあもう1杯」
そのやりとりを2,3度繰り返した頃だろうか。盆が返ってこなくなった。
お酒が切れたのかな、とハヅキのほうに目を凝らすと、どうも様子がおかしい。初めの約定を忘れて、ベルクートはハヅキに駆け寄る。
「ハヅキさんっ!?」
「ベルクート・・・・・・・・・早く・・・あがらぬか・・・」
彼女の肌は赤すぎるほどに染まり、岩の冷たさで熱を奪っているのか、岩肌につっぷしていた。
「あの、まさか私が先に出るの待ってたんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「言って下さったならすぐに出たのに・・・!・・・じゃあ、出ますけど・・・・・・大丈夫ですか?」
「あぁ・・・・・・」
どう見ても大丈夫ではない。彼女にしてみれば自分に手を借りるのは恥だと思っているのだろう。
ベルクートは嫌われるのを覚悟でハヅキを抱き上げると、平たい岩の上にタオルを敷いてその上に彼女を横たわらせた。
「ん・・・」
顰めた眉が少しだけ和らいだ。少し立つと楽になってきたのか、胸がしきりに上下するのも落ち着いてきたようだ。
タオルから覗くすらりと伸びた足や、赤に染まった肢体にベルクートは思わず唾を飲み込む。
けして飲みすぎたわけではない。
大量の酒を飲めば潰れてしまうが、けして酒に弱いというわけではないのだ。
ハヅキが加減してくれたからか、ベルクートの頭には少し靄がかかったような心地よさがある。
そしてその酒のせいか、少しだけ口も軽くなっているらしい。思ったことが口からすんなりと出てしまう。
「ハヅキさん・・・・・・ハヅキさんは、綺麗ですね・・・」
「ん・・・?」
ベルクートは横たわっているハヅキを胸のうちに抱き寄せた。ハヅキはというと、
まるで冷水を浴びせられたかのように目を大きく開いて、身動きがとれずにいる。
「・・・・・・な、何を・・・!何を考えている!?」
「ハヅキさんのことです。ハヅキさんの髪、ハヅキさんの肌・・・」
ベルクートは自分が言った場所へそっと指を滑らせていく。ハヅキの体が強張った。
『やめろ!』
・・・そう言って湯に突き落としてくれれば、目が覚めたかもしれないのに。
ハヅキは恥ずかしそうにベルクートの背中に腕を回してきた。
その行為にベルクートは微笑んで、ハヅキの額にキスをした。
とりあえずここまで。エロは難しいね。
後先考えずに書いちまったorz
お粗末さまでした。
>>315 GJ!!後先考えてたら書けないから書いちゃえばいいよ
orzスマンカッタ
ハァハァ……ハァハァ…………
319 :
おっぱお:2006/04/04(火) 01:40:35 ID:2xYaNlwL
ちゅうちゅう
「じっとこちらを見つめて…どうしたのですファルーシュ?」
「リムばっかりおっぱいのんでずるいなー、ははうえ、ぼくものみたいー」
「ハハハ!お前はお兄ちゃんだろ、我慢しろ我慢」
「そうですよ、これは貴女が飲むようなものではありません。我慢なさい」
「えーやだやだ!のみたいのみたいーー」
「お、おーじっ、わたしのでよければっ!」
「ほんとう?ありがとうリオン!」
「いかん!それはいかんぞ!!」
「なりませんファルーシュ!!」
「…どーしておこるのさ?」
「…ゲオルグ殿は、おっきいほうが好きなんですかぁ?」
「ああ。」
「自信たっぷりに頷かないでくださいよぉ」
「別にミアキス殿がどうだ、とは言っていないぞ、そうしょげるな」
「でも、おっきい人はたくさんいますからねぇ…ちょっとは…」
「まあ、そういった意味で大きいものが好きと言っているんじゃない」
「へ?」
「チーズケーキは何から出来ている?」
「………あ」
>>304 左右・正面に…っていいなぁ…思わず前かがみだな、GJ
>>315 GJ 楽しみにしている!
ベルハヅは積極的ベルクートが多いな
>>304 (;´Д`)ハァハァしますた
ここは陵辱系は少なめなので、たまにこういうのがあるとすごく新鮮に感じられまする
3人同時ってのがまたエロすぎw
GJ!
>>315 まだハヅキ仲間にしてないや…
早く仲間にしたくなったですよ
>>304 >>315 お二人ともGJです。ただ、細かいけど304さんは投下する前に、シチュを書いて
NG指定をしたほうがいいと思われ。陵辱は駄目な人もいるので。オレは読む
のは平気だけど書く事はできないんだよな。
フェリド×アルママン書き始めたんだがママンの一人称ってどうだったっけ?
わらわ
テラワラワwwwwwwwwwwwwww
テカテカして待ってる?
>>325 だからスルーすればいいじゃないか…(´・ω・`)
>○男女・百合、和姦・強姦・輪姦・陵辱・3P等。お初神大歓迎。
>○ヤヲヰは801板へ。
こんなのもある。明記されてることに異を唱えるのは違うんじゃないかなぁ。
思うに、「これはありか?」と聞くことで求めるのは賛同意見。
「間違っていないか」じゃなくて「読みたい人が居るか」を聞くわけだから。
読みたくなかったら発言せずにスルー、は鉄則だと思うのだけど…。
ルールにあるのに、嫌だから。でNGワードとかやってたらキリない。
百合とか、特定の組み合わせとかが苦手な人も居るかもしれないよ。
まあまたーり…お願いします。連カキごめん
>>304 GJです、ただもう少し堕ちる過程がねちっこいほうがいいのではないでしょうか。
>>315 いい感じです、最近ハヅキのよさに気づきましたですよ。
>>333 すまない、なんか気分悪くさせたみたいで。以後注意する。
>333
何度もすまない、つーかオレが良く考えたら勘違いしてた。オレがいいたかったのは、投下前に注
意書きくらい書いてもいいんじゃないってことで、NG指定ってのはこの板での投下が駄目って事
になるんだな。304さんもスマン。逝ってくるわ…。
ちょっと今、王子×ハスワール様を書いてみてるんだが…難しいな。さっぱり筆が進まない。
てかこれに需要はあるんだろうか
まぁ、投下前に「陵辱モノです」の一言入れるのはいいかもね
嫌な人もスルーしやすいし
>>337 もし王子が攻めだったらヤバすぎるほど期待
そうでなくても期待wktk
342 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 18:43:06 ID:wE09k+Wc
>>337 うおぉっ!!!!
ハスワール様!!!!
ガンガレ、超ガンガレ!!!!!!
ハス様!ハス様!
お前らハスワール様好きすぎ
ハス様と王子じゃ干支が2週違うぜ
えーと…アルママンとハス様がいとこなんだよな。
ってことは、王子とハス様は結婚できるってことじゃないか!?
その通り!そしてパンパンと宮廷内に響き渡るハス様のお尻…。
シーツに染み渡る紅き証、背徳に支配される王子はそのまま孕ませるまで…
すまん…俺の妄想だ。
「ぼく、リオンのことが好きなんだ」
「ほう」
「…でも、ルセリナも好き」
「…ふむ」
「ランも好きなんだ……」
「…なるほど」
「どうしよう、ゲオルグ」
「そこで俺に振るのか」
「父さんと母さんに、ぼくたちのことを頼むって言われたんでしょ?助けてよ!」
「縋るな。…何か弱みを握られた気がするのは気のせいか。まあいい、落ち着け」
「…うん」
「お前は、どうしたいんだ?」
「そりゃ…うん」
「何だ?」
「…どうにか…したい」
「…わかった。
まあ、太陽宮に戻れば、女王に即位したリムの王兄としてそれなりの地位が約束されるが…
子供が王位継承者の席次が遠いのが難点だな。側室を迎える言い訳にしにくい」
「そんな…」
「まあ、待て。いいか?お前が気にしなければいけないのはそこじゃない。
俺はそういったしがらみに囚われるのは望むところがないので詳しくは知らんが、一歩間違えれば」
「…間違えれば?」
「……刺されるぞ」
「………!」
「経験則だが、いい方法を伝授してやる、それは―――」
「ゲオルグ様ッ!王子におかしなことを指南するのはやめてくださいっ!!」
「(…いつからいたんだよリオン)」
ハス「んっ!はぁん!すごいわぁ…ファルーシュちゃん…さすがはフェリド君の子供ね…」
ファ「そういうハスワールさんだって!母上の従姉妹だけあって!…うっ!」
ハス「ああん!ごめんなさい、アルちゃん!フェリド君!リムちゃん!私…!」
ドピュル!
ファ「はぁ、はぁ…まだだよ…孕ませるまでは犯り続けるからね」
すまん、ケーキザムライ眼帯っ子の妄想だ。
二太刀いらずのゲオルグというが、戦闘では2回斬っているゲオルグが可愛い件について
ファル「あー!二太刀いらずなのに2回斬ってる!パチモン野郎だー!」
ミア「本当ですぅ〜、嘘つき発見ですぅ〜、チーズケーキ侍ですぅ〜」
リオ「あ、あまり言っちゃ駄目ですよ!ゲオルグ様だって所詮はlv20なんですから!」
ゲオルグ「俺だって一回で倒せれば苦労しない…一体誰がそんな二つ名つけたんだ…」
フェリド「ふぇっくしゅん!」
アル「風邪ですか、フェリド?」
フェリド「いや…チーズケーキアレルギーだ」
>348
のび太とドラえもんかと思った。
なんでゲオルグはこんなにおかしな人になっちゃったんだよ…
(最大級の誉め言葉)
全てはチーズケーキのせいです。
自分はゲーム始めるまでゼラセ様がこんなに素敵な人とは思わなかったよ。
あんなにツンツンしてるとは思わなかったw
>>256のシチュがDクリティカルしたので、バレリアで一つ書いてみます。
知る人ぞ知る、知らない人はまったく知らないある場所にひっそりと立つ館があった。
いろいろと言葉を飾ることは出来るがぶっちゃけていえば娼館である。
その館の一室で「烈火のバレリア」の異名をとる女剣士がベッドの上に禅を組み瞑目していた。
別に剣の修行をしているのではない。客が来るのを待っているのだ。
どういう経緯でこういうことになったんだ? などと突っ込んではいけない。
女も29にもなれば色々あるのだ。え、年齢の件には触れないほうがいい、地獄を見る?
はい、金髪の秘密工作員みたいな人が親切に忠告してくれたので素直に従うことにします。
ともかく彼女は客を待っていた。今日が彼女の初仕事の日なのだ。
バレリアはこの日が来るのを一日千秋の思いで待っていた。彼女と同門の剣士であり、
なにかと張り合っているライバル、アニタの存在がそこにはあった。
ラウンディア・ハイアの道場の門を同じ日に叩いて以来、剣の腕だけにとどまらず、知力、酒量、チンチロリン、
紋章、男の扱いに至るまであらゆることで競い合ってきた女である。
はたから見れば互いに刺激しあいお互いを高めあうよきライバル関係であり、実際当人達も内心はそう思っているのだが、
そんなことは口が裂けても言葉にはしない。
そのアニタはバレリアよりも少し早く仕事を始め、なかなかの評判を得ている。
そしてそのことでことあることにバレリアに対して優位に立っているぞと言わんばかりの言動を繰り返すのだ。
剣の腕でこそバレリアはアニタに一歩勝っているが、男の扱いに関してはバレリアが一歩どころか十歩は遅れをとっていた。
今までは剣士にとって最重要である剣で勝っているという気持ちがあったからそれでもよかったのだが、
今は男の扱いこそが仕事である。
なのにいつまでも大きく差をつけられているとあっては沽券に関わるのだ。
「見ているがいい、アニタ。余裕を見せていられるのも今日までだ」
かっと目を開きバレリアが力強く拳を握り締める。と、ついにひかえめに扉を叩く音が聞こえてきた。
「し、失礼します…」
落ち着かない様子で入ってきた男は余裕のない様子で室内をきょろきょろと見回している。やがてその視線は寝台の上のバレリアに止まった。
ノックと同時に神速のスピードでしどけなく両足を崩した姿勢にチェンジしたバレリアが妖艶な笑みを浮かべて男を迎えている。
「ほ、ホンモノだ…」
ごくり、と唾を飲み込み、思わず呟く。
この館の存在をあるつてで知ってから、しがない一般人である彼には生半可な覚悟では用意できないポッチをどうにか捻出し
この場に立つまでに実に半年以上がかかっている。
そして目の前で色っぽく微笑んでいるバレリアは、彼にとって彼女が帝国仕官だった頃からの憧れなのだ。
「どうした? そんなところに立っていないでこっちへ来るといい」
「はっ、はははははいっ! ただいま!」
これではどっちが客だかわからない。バレリアは彼の緊張をほぐそうと、表情を誘うような笑みから子供に向けるような穏やかな微笑に変えてみせた。
「なにも緊張することはない。ただ君は今のこの時間を楽しめばいいのだ。そのために私はここにいる。君の好きにしてくれていい」
「お、俺の好きに…」
おっかなびっくり、というのがぴったりの彼の態度ではあったが、それでもいくらか緊張がほぐれたのかその手がバレリアに伸びていた。
バレリアは自ら身を男に寄せてその腕の中に身体を預け、彼に唇を寄せる。ついばむような口づけを繰り返す。
しばらくそうしている内に、やっと彼も調子が出てきたようだ。口づけをしながらも、その手は彼女の胸元に伸びていた。
とりあえず前半投下。
他キャラはどなたか書いてくれると嬉しいな、なんて思いつつ、今後半書いてます。
ツンデレといえばゲッシュ。
誰かゲッシュで何か(ry
そういえば、ハイヨーって何歳のシュンミンに手を出したんだ?
>>354 娼館キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
設定がけっこう面白いから、いろんなキャラのを見たいですよね。
それにしても29で娼婦デビューかw
ツヴァイク×ローレライどうだ、投下してもいいか!?
陵辱嫌いな人が多いかい?
GO!
>>358 ジーンさんとかやってみたいが思いつかないなw
あとゼラセ様とかどうやってもギャグにしかならなさそう
363 :
337:2006/04/04(火) 23:33:36 ID:k8pdNtOc
要望があるみたいだし、途中までだけど投下してみる。正直あんまり皆の期待に応えられるような内容じゃないけどね…
満月の夜だった。黒い夜闇の中、白く光る石造りの塔が、星明りに照らされ淡く輝いていた。
明日を最後の戦いであるソルファレナへの決戦に控え、多くの兵や人々が各々の時間を過ごしていた。
その塔のある一室に、一人の女性が佇んでいた。銀に光る髪を揺らし、窓の外を見つめていた。
その瞳は深い切なさか、悲しみかに満ちていた。まるで辛い出来事を思い出すように。
彼女は長く結わえたその髪に手を伸ばし、自分の髪の色と同じ者達の事を考えていた。無意識の内に言葉が漏れる。
「アルちゃん……。サイアちゃんは………。あの子のやろうとしてる事は分かるわ……でも………」
彼女の考えていること。それは彼女の愛した従姉妹達のこと、そしてこの戦いの始まりとも言える、従姉妹と自分の母親達のことであった。
彼女の頬に、一筋の雫がこぼれていった。
不意に、部屋の扉をこんこんと叩く音が聞こえた。彼女は慌てて涙を拭う。
こんな日、こんな時に自分に尋ねて来る者がいるとは珍しい。
来たのは自分の補佐をしてくれているイサトかと思ったが、彼は今、同じエルフのウルダと一緒にいるはずである。
「はーい、今開けるわね。」
とりあえず考えていても仕方が無い。開けて確かめることにし、戸の鍵を外した。
「あら?ファルーシュちゃんじゃない。どうしたの?」
扉の向こうにいたのは、自分と同じ銀の髪をした、従姉妹のアルシュタートの息子、この城と軍の主であるファルーシュであった。
「あ、いえ…何でもないんです、ハスワールさん。ちょっと眠れなくて…皆から話を聞いていたら、ここまで来ちゃいました。」
「あらぁ、そうなの。じゃあ、そこにでも座って。お茶を出すわ。」
「いえ、お構いなく。すぐに出ますよ。」
「もう、そんなこと言わないの。私が出したいだけなんだから、遠慮なんてしなくていいのよ。」
そんなやり取りを続け、お茶を飲みながらお互いに話しを続けた。
ファルーシュはいつも通りの振る舞いで話していたが、いつもの明朗快活な素振りとは違い、その瞳は少しだけ暗く沈んでいた。
先程の自分が考えていた事もある。身近にいる唯一の親族であるハスワールにはそれがとても気になった。
「ファルーシュちゃん……リムちゃんのこと…それにサイアちゃんのこと、まだ気になってるのね?」
「!」
どうやらハスワールの予感は当たっていたようであった。ファルーシュの肩が少し震え、重々しく口を開く。
「…はい。叔母さんが裏切ったこと、そして、やろうとしたこと…分かっているつもりなんです。でも…
何も、叔母さんがやる必要は無かった。元老や貴族の実権を手放させる方法なら、他にもあったはずだって、今でも考えてしまうんです……」
「ファルーシュちゃん……」
「明日は…叔母さんもリムも、全ての決着が着くと思います。だから…」
「…ファルーシュちゃん、そんな顔はしないで?」
悲痛な面持ちで心の内を語るファルーシュに、ハスワールは優しく制した。
「サイアちゃんもね、ファルーシュちゃんやリムちゃんのことを考えた上でやっているのでしょうし、きっとサイアちゃん自身も辛い想いをしてると思うの。
それにね、私じゃアルちゃんやサイアちゃんの代わりにはなれないかもしれないけど、ファルーシュちゃんの悩みなら何だって言ってくれても良いのよ?」
「ハスワールさん………」
子のいないハスワールにとって、ファルーシュは自分の子も同然であった。その子の苦悩を和らげられるのならと、ハスワールは優しく手を差し伸べていく。
ファルーシュもまた、ハスワールに親に近い母性を感じ、そしてほんの少しの大人の女性としての憧れを持っていった。
「ハスワールさん……ありがとう、ございます……。大分、楽になった気がします…」
「そう?良かったぁ。ファルーシュちゃん、これからも何だって言ってちょうだいね?」
「はい……本当にありがとうございます。」
そう言うとファルーシュは純粋に感謝の気持ちからか、先程の沈んだ表情とは全く違う、某畑の守護者にも勝るとも劣らない微笑みとなっていた。
その顔に、ハスワールの可愛いものに思わず抱き付きたくなるという性分が思いっきり刺激されていった。
「ファ、ファルーシュちゃん……」
「はい?」
今度はきょとんとした、それはハスワールから見れば、まるで驚いた仔猫のような顔となる。これにもハスワールの性分が刺激されていく。
ハスワールは先程のしんみりとした気分を忘れていく。そして…
「かわいい〜〜〜〜〜〜っ!!!」
ハスワールはがばっと、まるで跳び付くようにファルーシュに抱きついた。
「ハ、ハスワールさん!?」
ファルーシュはむぎゅっとした、強い抱擁からにも女性独特の柔らかさを感じていた。途端にファルーシュの顔は真っ赤に染まっていく。
年上の女性に可愛いと言われるのもショックであったが、その感触にファルーシュのそれはゆっくりと反応を示していく。
「ちょちょ、ちょっと!ハスワールさん!?は、離して…」
「いや〜よ〜〜、こんなにかわいいのに〜〜〜!」
今度は顔を胸に押し当てられ、埋められてしまう。顔面に胸の感触がはっきりと伝わり、ファルーシュはそのまま鼻血でも吹き出しそうな気分となっていった。
ファルーシュのそれは一気に膨張し、ファルーシュは焦りに焦る。早く離れなければ。
しかし、それは手遅れとなった。ハスワールが再度強く抱き締め直した時、それはハスワールの下腹部に押し当たった。ファルーシュは観念したように押し黙った。
「あら?……あらあら、もう、ファルーシュちゃんったら、おばさんを困らせるものじゃありませんよ。」
ハスワールも顔を赤く染め、恥らうようにはにかむ。とても38歳とは思えないその若々しい顔に、ファルーシュは理性の限界を超えた。
「……ハスワールさん、…ごめんなさいっ!」
ファルーシュが、今度はハスワールの体に抱きついていった。先程座っていた座布団にハスワールごと押し倒す。
ハスワールは驚く顔で、また、はにかみながら言った。
「…もう、ファルーシュちゃんったら、こんなおばさんの体なんか求めても、何もおいしくなんて無いわよ?」
しかし、ファルーシュはそんな事は気にしなかった。赤くなった顔で、その瞳を見つめて話した。
「そ、そんな事はありません!僕はハスワールさんが好きなんです!!」
その言葉に、再びハスワールは驚きの顔を見せた。そしてその顔は困ったように微笑み、大人の母性を思わす表情へと変わっていった。
「本当に困った子ね……ファルーシュちゃんみたいな若い子にそんな顔をされたら、私も答えないわけにはいかないわね?」
そう言うと、ハスワールはファルーシュの首の後ろに手を伸ばし、目を瞑った。その顔は20代と言われても全く差し支えが無いものだった。
そして、ファルーシュもハスワールへ顔を近付けると、優しく触れるように唇を合わせていった。
とりあえずここまで。エロいシーンはもっと難しいな…
ハス様ハァハァハァハァハァハァ
ハァハァGJハァハァ
ハスさまハァハァhァhァハスワールさまかあいいよハスさまはぁはぁはx最萌二次ハス様の投票日は明日です
ハァハァハァGJGJ続き待ってる
ハァハァハス様エロいよハス様
負けてはいられないので
>>354の続きを投下します
女の服を脱がせるなど慣れていないのだろう、やたらと不器用な手つきの男を手伝うように
さりげなく身体を動かす。やがて隠すもののなくなった裸の胸が男の目の前にさらされた。
「き、綺麗だ…」
陳腐ではあるが彼の心情をこれ以上ないほど正確に表す言葉が自然と口から漏れる。
豊かな胸の頂点に息づく桜色の乳首。それに目を奪われ硬直する男に軽い笑みを浮かべ、
バレリアはいきなり両腕を突き出した。
「わっ!?」
長い腕が男の首に巻きつき、一気に引き寄せられた。顔がやわらかな巨乳に埋まり、
彼は息が出来ない苦しさと男の至福に酔いしれた。
やがて手の力が僅かに緩み、胸と顔の間に空間が出来た。目の前には桜色に染まった乳首。
興奮のためか、そこは既に固く立ち始めている。部屋に漂う淫靡な空気に当てられたように、
男はためらいなく乳首にむしゃぶりついた。
「ちゅば、ちゅぶっ、ちゅ…ちゅちゅっ、ちゅぢゅうっ」
「あはっ…あふっ、あん」
舐め、吸い、しゃぶり、軽く甘噛みする。
欲情の向くまま、思いつく限りの行為を乳首に加えていく。
しばし我を忘れて乳首弄りに没頭した男は、両方の乳首を唾液まみれにしてからやっと顔を上げた。
「はあっ、はあっ、はあっ…」
既に興奮は極限にまで高まっている。熱に浮かされたかのようにぼうっとしはじめた頭で、
今度は意識を下半身に向けなおす。
「い、いいですか」
「言った通りだ…好きにしてくれ」
「は、はいっ」
幼子のような無垢な笑顔を浮かべ、バレリアの下着に手をかける。気が逸るあまりの
少々乱暴な手つきも受け入れ、さりげなく腰を浮かせて男の手伝いをする。
「バ、バレリアさん、バレリアさん…」
ひたすら憧れの人の名を呟きながら、亜麻色の髪と同じ色の茂みに覆われた秘所にそっと手を伸ばす。
くちゅっ…
軽く触れたそこは既に潤いを見せ始めている。
「バ、バレリアさん…」
「なにかな?」
「バレリアさんのここ…舐めたいです…」
にこり、と笑みを返し、バレリアは男の肩をそっと押し、寝台に横たえた。そして身体を反転させ、
彼の顔の部分に股間を持ってくるような姿勢をとる。
「うはっ、こ、これはっ」
69の体勢。彼は舌を伸ばし、かすかに垂れ始めている愛液を舐め取った。
「ひゃんっ!」
可愛い声を上げて、びくん、と身体を撥ねさせる。その反応が面白くて、
彼は必死になって溢れ始めてきた愛液を夢中で吸い、舐め、飲み始めた。
「ちゅう〜っ…れろれろれろ…ちゅぶっ、ちゅぶっ、ちゅぼっ、ごくん」
「はふっ…はぁん、あんっ、あっあっあっ」
彼の必死な愛撫にバレリアは絶え間ない喘ぎ声を上げ続ける。
正直なところ、バレリアは大して感じているわけではない。女体の扱いには不慣れであろう
彼の愛撫は稚拙な上に単調で、この娼館の主であるジーンから直々に娼婦としての訓練を受けた
バレリアにとっては物足りないことこのうえない。
しかしバレリアはそんな気持ちは一切出さずに、やはりジーンから仕込まれた、
感じていると男に思わせる喘ぎ声を様々なバリエーションで上げていく。
この館で一時を過ごすために必要なポッチは極めて高額で、この見るからに一般人な青年がここに来るために
どれほどの苦労をしたかは容易に察することが出来る。
そんな苦労をしてまで自分とともに過ごす時間を欲してくれた青年に幸せな時を過ごしてもらおうと、
バレリアは指導で身につけた演技力を惜しみなく披露した。
「バレリアさんが、バレリアさんが俺で感じてくれてる! 俺がバレリアさんを感じさせてるんだっ!ひゃっ、ひゃあっ!?」
歓喜にうち震えながらさらに愛撫に熱を入れようとした男がひっくりかえった声を出す。
唐突に生まれた大きすぎる快感に、腰から下に電流が走ったような錯覚を覚える。
視界はバレリアの唾液と愛液の入り混じったべたべたの秘所で覆われているために見ることはできないが、
今まさにバレリアの口の中に自分の肉棒がおさまっているのだ。
「じゅぷっ、じゅぽっ、じゅじゅじゅっ、ちゅっ」
「は、はわ、はわわわわ…」
肉棒に丹念に舌を這わせ、裏筋まで舐め上げて、同時に袋を手で刺激する。
と、いきなり喉の奥まで咥え込んでのディープスロート。
絶え間なく襲いくる変幻自在の舌技の快感に、彼はもはや翻弄されっぱなしだった。
「じゅぱっ、じゅぱっ…どうした、私のアソコはもう飽きてしまったかな?」
「は、はうっ…と、とんでも、ありま、せんっ」
男のプライドを全開にして、快感に悶えて言うことを聞かない身体をむりやり動かして攻めを再開する。
「れろっ、ぺろ、じゅぱっ…うはああっ」
だがそれも僅かな間。経験のない彼にとって、バレリアの攻めは強烈すぎた。やがて完全に動きが止まってしまい、
バレリアの奉仕に身を任せるままになる
(さて…頃合、かな)
ちゅぽん、と音をたててバレリアは肉棒から口を放す。
「…は? はれ…」
唐突に中断された刺激を不審に思い、自分の股間を見ようと男が首をもたげる。
その瞬間を狙っていたかのように肉棒にバレリアの右手が添えられ、そしてそこに宿った紋章が輝いた。
「私のとっておきのサービス、君に捧げよう…!」
はやぶさの紋章。ラウンディア・ハイア門下の剣士が免許皆伝の証として授かる紋章だ。
これを使うことで一時的にバレリアは身体能力を飛躍的に高めることができる。
この紋章の力を解放しての神速の百列突きが剣士のバレリアとしての必殺技であった。
(これが…今の私の必殺技だっ!)
はやぶさの紋章で向上した身体能力。握るものを剣から肉棒に変えて、バレリアはその力を使った。
「うわわっわあわわwったwらwら!!??」
目にも止まらぬ超スピードの手コキ。超高速でしごき上げられる肉棒は凄まじいまでの快感を生み、
瞬きする間もあらばこそ、彼はあっという間に絶頂に達してしまった。
どくんっ、どくん、どくん…
「あ〜はあ〜…よかった…はあっ!?」
射精の快感に酔いしれるがそれも一瞬。バレリアの必殺、百列手コキはそんなものでは止まらない。
さらに加速する手の動きに刺激され、まだ射精が続いているにも関わらず彼の肉棒は再び白い欲望を吐き出していた。
「そんなっ、一度目の射精が終わる前に二度目の射精を促すなんてっ!? …はうあっ!!」
一体この日のためにどれほど溜め込んでいたのか。雨のように降り注ぐ白濁液を頭から浴びながら、
バレリアは手の動きを緩めない。
それどころかまるで摩擦で肉棒を焼け焦げさせようとしているかのように、
そのスピードはさらに高まっていったのだ。
「そんなっ…こいつは強力すぎる!」
「抵抗するんじゃない…イッちゃいなさい!」
とどめとばかりにしごきあげた肉棒の先端から三度目の激情が迸る。
天にも昇る心地で男は残らず欲望を吐きだし、男はあまりの気持ちよさに失神したのだった。
GJ!
「ん…あ、あれ? 俺は」
「目が覚めたかな?」
意識を取り戻した男は僅かな間状況をつかめずぼんやりしていたが、
バレリアの涼やかな声を聞くなりすぐに意識をはっきりさせてバレリアに向き直った。
「お、俺、まさか気絶して…」
「なに、ほんの数分ほどだ。それにしても失神するほど感じてくれるとは、私も頑張った甲斐がある」
顔と言わず髪と言わず精液をはり付かせたままの裸のバレリアがにこりと微笑む。
そのあどけないとも言える笑顔が精液に彩られている様に男はたまらない興奮を覚えた。
再び肉棒を奮い立たせ、ついにそれを彼女の秘所に納めようと…
「…え?」
しかし彼の意思に反して肉棒は力をうしない、へたったままだった。
憧れの女性が裸で自分の精液まみれで目の前で微笑んでいるというのに、である。
「少し、張り切りすぎてしまったかな…君のモノを全て搾り出してしまったようだ」
「そ、そんな…」
どうやらさっきの百列手コキで根こそぎ搾り取られてしまったらしい。
まさかここまで来て挿れられずに終わるしかないとは。自分の不甲斐なさに涙が滲んでくる。
「俺って奴は…俺って奴はぁあ」
がっくりと男は項垂れる。だがその顎に細い指がかかり、そっと持ち上げられる。
「あ…んむっ」
「…ちゅっ」
キスされたのだ、と理解するまでに数秒かかった。
「バ、バレリアさん…」
「気持ちよかったぞ。最後まで出来なかったのは残念だが…」
「す、すいませんッス!」
土下座せんばかりの勢いで頭を下げる男に、くすりと笑みを返してバレリアは言った。
「いや、いいんだ。次の機会にはしてもらうさ」
「…え。次…?」
「ん…それとももう来てくれないのかな。私は次こそ君のモノで貫いてもらいたいと思っていたのだが」
バレリアのその言葉に、自責の念に潰されかかっていた男の顔がゲッシュ並の素敵な笑顔に彩られる。
「い、いえ! 来ますとも! きっと来ますともっ!」
明日からは一切休日返上で働きまくろう、と男は固く心に誓い力強く頷いた。
「そうか。君とまた逢える日を楽しみにしているよ…」
「ふう」
初めての客の相手を無事に終えて、バレリアは精液をたっぷり吸って重くなった髪をかきあげながら息をついた。
正直うまくできるかドキドキしていたが、なんとかこなせた。最初の相手が彼のような男でよかったと思う。
さすがにいきなり百戦錬磨の色と欲しか楽しみがなくなってしまったようなオヤジの相手をするのは気後れしていたのだ。
ともかく立派に客を満足させることも出来たし、これでアニタにでかい顔をされることもあるまい。
「私もやればできるんだぞ」
男の扱いはどうこうと偉そうに講釈を垂れてくれたがそれももう終わりだ。
私ももう一人前の娼婦だ。ふん、ざまあみろ。
とりあえず一風呂浴びてさっぱりしようと部屋を出る。するとほとんど同時にはす向かいの扉が開き、
中からひょっこりとアニタが顔を出した。
「おや、バレリア。あんたにしちゃあ、随分頑張ったみたいじゃないか」
精液塗れの彼女を上から下まで眺め、アニタは素直に感心したような台詞を吐く。
「フ、まあな。私がその気になればこんなものだ。わかったらこれからは…」
「は…は…」
「え?」
偉そうな態度は改めることだ、と続けようとした言葉は、アニタの後ろからふらふらと廊下に出てきた
何者かの姿の前に飲み込まれた。
「おっと、お客さんだいじょうぶかい? お帰りはあちらだよ」
スケルトンでも出てきたのかと思ったが、よく見るとそれは普通の人間の男性だった。
ただし骨と皮しか残っていないのではないかと疑いたくなるほど衰弱しきっており、両足で立っていることさえ驚くような有様だ。
「ア、アニタ、彼はいったい…」
「ん? いや、この人だけじゃないよ」
「なんだと?」
アニタがつと部屋の中へ戻り、すぐに出てくる。その両脇には最初の骨皮男とほとんど変わらない男性が二人抱えられていた。
「いやあ、あたしとしたことがちょいと張り切りすぎたかね。ここまでやるつもりはなかったんだが」
「アニタさま…」
「アニタさま〜」
「アニタさまさいこう…」
ぶつぶつとうわごとのように繰り返す三人の男性は、夢遊病者のような足取りでふらふらと去っていく。
その背中を呆然と見送り、バレリアはぎりぎりとアニタの方を振り向いた。
「いや、三人一度に相手にするとさすがにちょいと疲れるね。早く一汗流して、一杯ひっかけたい気分だよ」
口では疲れたと言いつつ、微塵も疲労など感じさせない飄々とした足取りでアニタが歩き始めた。
「ア、アニタぁぁ…」
「どうした、バレリア。あんたもさぞや疲れただろ、おごってやるからつきあいなよ」
口元に浮かべたにやにや笑い。これだからこの女は嫌いなんだ。ばかばかばか。
遠ざかっていくアニタの背中を見送りながら、バレリアは心の中で宣言した。
今度こそ見ていろよ…お前が三人なら私は五人だっ…!
ここまでです。本番書けなかった…なぜか書いてるうちにこうなってしまいました。
バレリアといえばアニタは欠かせないと思うのです。
キタコレwwwGJ!確かに面白い趣向かも知れんw
何か考えてみる
「ゲオルグ殿ぉー!!」
「………」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ!何でいきなり構えるんですかぁ!」
「条件反射というヤツだ。で、今日はなんだ?」
「(…顔が右向けなのが気になりますねぇ…好感度のせいでしょうかぁ…)」
(ゲオルグの顔 左向け(眼帯のほうを向ける)=微笑。死角を見せる。信頼の証。
右向け(目のほうを向ける)=睨み。警戒。)
「それがですねぇ。ゲオルグ殿、ご自分のお名前の綴り、わかりますかぁ?」
「ああ。Georgeだが」
「はぁい。よくできましたぁ。で、その名前を色々な地方の読み方になおしますとぉ
・ゲオルグ ・ゲオルク ・ホルヘ ・ゲオルギオス ・ジョージ となるわけですよぉ」
「ほう…ジョージ、か。ジョージ=シルバーバーグ殿とは綴りが同じなんだな」
「ふっふっふ。しかし驚くのはそこじゃありません。とっておきのものがあるんです」
「……? 何だ?」
「これですぅ! ・ジョルジュ ふっふっふ…どうですかぁ!」
「…いや、どうも何も、何かが可笑しいのか?赤月帝国には普通に居る気がするのだが」
「そのジョルジュさんじゃありませんよぉ、知ってますかぁ?ジョルジュ・ナガオカという偉人を!」
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
( ⊂彡
| | ←この人。
し ⌒J
「…………」
「ふふっ…もうこれで無欠の伝説の剣士「二太刀いらずのゲオルグ」なんて一人だけかっこいい設定は背負えませんよぉ?
今日からゲオルグ殿は「おっぱいのゲオルグ」ですぅ! わたしたち女王騎士が日の目を見るのも…」
むにっ
「ひゃぅ!?な、何するんですかぁ、いきなり」
「…お前の言いたいことはよくわかった。ではお前の気が済むまでそれに徹してやる」
「…え、いや、あの」
「遠慮するな」
「アッ―――――――」
その日より後、お風呂とかで胸を話をするとミアキスがおびえるようになったという。
ワラタ。なんていうか
ミアキス(ちょっかい)→ゲオルグ(逆襲)→ミアキス
の流れが出来てるのな。
で、ええっと、前スレでちらっとあったリヒャルト×ハヅキに刺激されて書いてみました。リヒャハヅ。
エロ無しのブツで恐縮ですが、もしかしたらこれからエロに結び付けられた作品が出るかも知れないし……!
と、祈りの意味を込めて投下させて下さい。
草が風にそよぐ声がした。眺めればセラス湖の陽を弾くきらきらとした湖面が、
静かに広がる空があった。湖に聳え立つ本拠地からは、時折歓声が聞こえていた。
恐らくあの騒がしい漁師たちが、また勝負か何かをしているのだろう。
はぁ……。と、ハヅキは珍しく、深く重い溜息を吐いた。折り目正しく、悩みや
迷いによって己を燻らせることを厭う少女にしては、らしからぬことだった。
自身でもそれが分かっており、それが一層少女の心を憂鬱にさせるのか、再度少女
は、はぁ……。と、深い深い溜息を吐き、その元凶となっている、重い重い自身の膝
へと目をやった。
少女の膝には、同じくらいの齢をした金糸の髪の少年剣士が、心地良さそうに寝入
っていた。
そも、と、少女はひとり思う。
そもそも、どうしてこのようなことになったのだろうか。確か、ベルクートを追い
かけてこの城まで来た。そこで、ニケアや、あの考えるも不愉快なカヴァヤと再会し
た。城には他にも多くの腕に覚えある者たちが集まっており、自身を高めたいと願う
自分にとっては、実に喜ばしい環境とも言えた。それは良い。(常に求婚して来るう
つけがいることはやはり、不愉快ではあったが。)
そこで、同じ齢の、剣王とも称えられている少年の存在を知った。それも良い。
――そうして折角の、同じ齢の、それなりに腕に覚えある存在である。互いを磨くた
めにも、共に修練を積むべきだと、リンドブルム傭兵旅団の部屋を叩いた。
――その判断も、たぶん、間違っていなかった――と思う。
傭兵旅団の隊長であるヴィルヘルムは、ハヅキの申し出をあっさりと、それも実に
快く引き受けた。部屋に入った折に、随分と無遠慮な視線を向けられたが、武人とし
て値踏みされるであろうことは、戸を叩く前から想像していたことなので、さして気
に留めないように、背筋をぴんと伸ばしていた。
副長という大男は、お前もこの姿勢を見習えと、散々リヒャルトを罵りながら、ハ
ヅキと学ぶ許可を下ろした。
リヒャルト自身は、「ミューラーさんがそう言うなら」と、しまらない顔つきで、
ハヅキの意に合意した。
少年の第一印象としては、侮る気持ちも、尊敬の意も特になかった。ベルクートか
ら敗れる前は、やれ天才だ、やれ、百年に一度の逸材だと持ち上げられていた我が身
である。少年の齢や容姿などは、興味の対象とならなかった。気になったのは、互い
に磨きあえる相手であるか否か。その一点のみだった。
そうして身のこなしを見れば少年は自分と肩を並べる――あるいはそれ以上のもの
であることが見てとれ、少年がミューラーという大男を随分と慕っていることも、ハ
ヅキからすれば、さしたる問題にならなかったのだ。
そこまで思い返し、はぁ……。と、これで本日何度目かと思える溜息を、ハヅキは
吐いた。
そうだ。そこまでは問題無かった。やる気あふれる、という程ではないが、それな
りにリヒャルトは協力をみせた。『ミューラーさんに叱られちゃうから』というのが、
その主たる理由ではあったが。
……恐らく、あのミューラーという男は、この少年の親代わりか、師のようなもの
なのだろう。
協力攻撃の修練中、ハヅキの髪留めがはらりと取れた。結わえ直そうと髪に手をや
った折、気付けば陽が随分高く昇っていた。この辺で昼食にしようかという運びにな
り、(リヒャルトは暗くなるまで帰ってくるなと、ミューラーに言われているらしか
った。)昼食を取った。正座をして食事を取っていると、そんな姿勢で痛くないのか
と、リヒャルトが何の気なしに聞いて来た。自分の食事を終えると、だらり、とリヒ
ャルトは足を伸ばして草地に座った。別に慣れている、痛くない。と、ハヅキは食事
を終えてもそのままの姿勢でリヒャルトに答えた。
ふぅん。と、少年は呟き――
何を思ったか、ハヅキの膝にぽすん、と頭を乗せて来た。
「! リヒャルト! な、何を……!」
「いいじゃない。別に。疲れないんでしょ?」
ハヅキの抗議の声は、リヒャルトのあどけない笑顔と声で遮られた。痛くはないと
は言ったが、疲れないとは言っていない。第一、膝の上に重しがあるのと無いのとで
は大違いだ。
だが、今更否定するのも、まるで負けを認めるようで嫌だった。ぐ。と言葉に詰まっ
ていると、言ったが早いか、少年は少女の膝上で寝息をくぅくぅと立て始めた……。
はぁ……。と、溜息がこぼれ出る。
昼食の休憩時間はとうに過ぎていた。だが、依然としてリヒャルトが目覚める様子
は無かった。一体何をどうして、この少年は自分の膝を枕にと思ったのか。何故そう、
深くは知らない人間の膝上に、身を任せることが出来るというのか。もしや、そんな
ことはどうでも良く、この少年はただ「楽そうな」と思って行っているだけではない
か……と、つらつらとした考えが浮かんでいった。
……思えば思うほど、少年に対し怒りを覚えて来た。
自分が膝を貸してしまったのは、間違いなく自分の弱さと甘さ故、である。だが、
それに付け込んで良いわけでもあるまい。そも、休憩時間はとうに過ぎているのだ。
だというのに、人様の膝の上でぬけぬけと休息を貪って良いものか。否、良くない。
これはもう、勢い良く立ち上がってしまって良いだろう。良いはずだ。良いに決まっ
ている。そうだ。それがいい、そうしよう。
そう思い、上半身を軽く身じろぎしたところで――
がばり、とリヒャルトが身を起こした。
「――……あー! 良く寝たなー!
さ! ハヅキさん、続きやるー?」
立ち上がり、大きく伸びをしながら、リヒャルトはハヅキを見た。笑顔だ。それは
もう、とっても良く休めましたよ! 元気イッパイですよ! ということを物語るほ
どの、良い笑顔だ。
……言いようも無い怒りが、ハヅキの中で湧き上がった。
「……随分と良く、眠っていたようだな。既に休息時間は過ぎているぞ? 時を定
めて休めぬようでは、武人失格ではないかな?」
この程度で怒るな。抑えろ。と、必死で高ぶる心を抑えようとしたが、ついつい、
悪言が口からついて出た。
「えー? あ、ホントだー。
もう、ハヅキさんってば、起こしてくれれば良かったのにー。
あ、でも、ひょっとして僕のために寝かしておいてくれたのかな? 優しいね?」
「……な!」
かぁあ、と。頬に熱が集まるのを感じた。
「うん。それと……」
にっこりと笑んで、リヒャルトは言った。
「ふともも、気持ち良かったよ?」
「………………………………斬る」
からぁん、と、ハヅキの鞘が宙を舞った。
少年の居ない傭兵旅団の部屋は、酒臭さと汗臭さがあるものの、珍しく静かな時間
が流れていた。
「しかし、あの嬢ちゃんもやるよなぁ……」
「あ? 何がだ?」
盃を手に、くつくつと笑うヴィルヘルムに、ミューラーは金棒の手入れをしながら
問いかける。
「いやぁ。普通もたねえだろ。神経が。つーか、あいつと話した時点で、協力して
の攻撃技考えようなんて、思わねー」
「女だてらに剣士を目指して、武者修行で負けちまった時の相手を追っかけて、こ
こまで来るような娘だ。同じく、変わりモンなんだろうよ。まぁ、うるせえのがいな
くて、こっちはせいせいするが」
げらげらと、ミューラーの言葉にヴィルヘルムは笑いを一層大きくする。ツボに入っ
たのか、声を上げ、苦しそうに腹を抱えた。
その様子に、不審な気配を捉えたのか、悪人顔を一層深めてミューラーは聞いた。
「なんだ? なんかあんのか? 言いやがれ」
「あー……いや、な。気付いちまった。
あのねーちゃん、怒った時の態度とか、お前に似てるわ。
いやー、こりゃ結構。うまくいくかもしんねーぞ!」
「………………………………ブッ飛ばす」
だっはっはっはっはっは。と、響く馬鹿笑いの後に、重いものが振り回される音が
響いたが、部屋の周りにいる人々は、「いつものことだろう」と、全く気にも留めず
に過ぎていった。
*END*
GJ!
キャラが良くできてる
GJ…だけど、この投下の遅さはまさか手書きで投下してたのか?
メモ帳から一気にコピペしたほうが良いだろうに
おお!なんかほのぼのしてていいな!ホント、キャラ描写が上手い!この調子で続編頼む!
>>370 娼婦設定もけっこう面白いなあ。GJ!
ちょっと他のキャラを考えてみたくなった。
387 :
群島好き:2006/04/05(水) 07:54:47 ID:+cdSREEE
フェリド×アルママン投下します。ちなみに若かりし頃の妄想です。
細かい粗は笑って見逃してくださいな。エロパートは後ほど…
388 :
群島好き:2006/04/05(水) 07:55:29 ID:+cdSREEE
「船の旅というのは慣れると存外心地良いものですね。」
既に群島諸国に来て数週間。ふとした事から知り合ったフェリドとアルシュタートは群島の各地を旅をしていた。
「そういえばアルはファレナから来たのだったな。最初は船酔いが辛かったのじゃないか?」
「ええ、少しは。ファレナにも船はありましたが、河と海は勝手が違って大変でしたよ。
もっとも…ガレオンのほうがひどい有様でしたけど。」
「ハハハッ、あのおっさんがか。最初に会った時は日輪魔王のようなしかめっ面をしてたが、
あれは我慢してたのか。どうりで近づける気がしなかったわけだ。」
「むぅ……」
まるで付き合い始めたかのような気さくな会話をする二人と、少し離れた所に仁王立ちしている護衛のガレオン。
海賊退治で知り合った者達。
片やファレナの姫、片や群島諸国の海軍で名を馳せる将軍の息子。
お互い素性は知らぬものの、立ち居振る舞いや貫禄に劣らぬもの同士だからか、気が合っていたのだろう。
アルシュタートはアルと名乗り群島のガイドを頼んだのだった。
もっとも事情を知るガレオンは、一国の姫がどこぞの馬の骨とも分からぬ輩と話しているのを見て気が気ではなかった。
それでもフェリドはただの一般人とは違う気配を感じさせていた。
その剣術、知性はただの野蛮な風来坊には出せない貫禄であった。
口調も上品とは言えないが、人の心に染み渡る旋律は気の良いものであった。
そしてそれはフェリドのほうも感じていた。
ファレナから来たとは言っていたが、普通の民とは違う。しかし貴族とも違う。
叩き上げとは言え、要職にいる父のお陰で数多くの人と出会ってきた。
お偉いさんがたは、どちらかと言えば粗暴な部類に入る自分達を見下してきたし、そういう家柄の令嬢も
鼻にもかけず見下すか、しなを作って将来の要人に取り入ろうとするものばかりだった。
しかし、アルは違う。貴族の娘は三節棍を振り回しはしまい。
あの戦う姿に見惚れついガイドを申し出たが、嫌な顔一つせずむしろ改めて頼みこんできた。
一度ガレオンが「姫様!」と言うのが聞こえたがそれこそ有り得ない。どこぞの武門の家の出なのだろう。
「あ、フェリド!島が見えてきましたよ。あそこがそうなのですか?」
「ん?おお、そろそろか。そうだ、あの島がそうだ。」
つと考え込んでしまったが、考えても正体が分かる訳ではない。
素性を言えぬのはお互い様だ、そう結論付けて一行は目的の島に目を向けていった。
389 :
群島好き:2006/04/05(水) 07:56:12 ID:+cdSREEE
「ここが別名、人魚の島、と呼ばれる所だ。100年以上前にはこの島に人魚が住んでいて流れついた人を丁重にもてなしたそうだ。
もっとも、今では影も形も見えないが、な。また蟹の名産地でもある。」
「人魚ですか、素敵な話ですね。しかしどうしていなくなってしまったのです?」
「さぁ…色々言われてはいる。心無い者達に追われたとも、この地に人が住み始めたから自ら消え去ったとも、
また御伽噺風味ではあるが、一人の英雄に導かれ新たな楽園をみつけたとも言われている。
今では群島で見た、という人はいないからな。」
自分が悪いわけではないのに、申し訳なさそうな顔をするフェリドにアルシュタートは元気付けるようしかし真剣に答えた。
「わらわはその御伽噺を信じますよ。今でもどこかの海できっと泳いでいます。
誰にも、何にも縛られることなくきっと、自由に。」
それは願い。切実なる願い。永劫に叶わぬ自らの想いを託したかのような真剣な答え。
フェリドはそう感じた。この少女は何か重いものを背負っている。
それから逃げ出そうとも逃げてはいけないという相反する想いを持っている。
しかし、自分には答えられない。否、応えられない。
未だ自分の道を見つけ出せずにもがいている青年には曖昧な返事――
「そう…だな。きっとそうだろうな。そうそう、あとここには万病に効く人魚の温泉ってものもあるらしい。
一緒に探してはいってみるのはどうだ?」
「…フェリド殿。」
「どわっ、ガ、ガレオン。じょ、冗談だ、冗談。お忍びの方にそんな無礼なことはしないって。」
「お願いしますぞ。」
「は、ははっ、そんな仇敵を見るかのように睨むなっての。」
「うふふ。」
「ハハハッ。」
「……」
そして軽口をたたき、その場を逃れることしか出来なかった。
390 :
群島好き:2006/04/05(水) 07:57:06 ID:+cdSREEE
「ふぅっ…」
人魚の温泉――もっとも宿屋に隣接するここの温泉は名前だけではあるが――に浸かりながら潮風でべたついた体と
海のモンスターとの戦いで疲れた体をほぐしながらフェリドは先ほどの事とアルの事を考えていた。
どこかの名家の出であり、群島には見聞の旅に出たと言っていた。
しかしただのお嬢様ではあるまい。海賊退治の時もそうだった。
戦う姿は柄にもなく見惚れたものだった。
どこか殺伐とする筈の戦いが彼女が自らの三節棍を振り回す姿はまるで舞を舞うかの如き、そう、素直に美しいと思った。
戦いの女神というものがいれば彼女のような容姿なのだろう。
そして先ほど垣間見せた取り繕わぬ想い。
「縛られることのない自由、か――」
それは自分が自分に問い続けている命題でもあった。父とは違う道で自らの「何か」を見つけ出す。
家族を捨て、責務を捨てた。しかしそんな自分を快く送り出してくれた弟。
だが、これでは逃げ出しただけではないのか?そんな思いが纏わり付く。
だから応えられなかった。あの時彼女はどんな応えを待っていたのだろう。
それに応えられることが出来たら彼女は俺を――
「誰だっ!」
人の気配を感じ、常に離さぬ愛剣を身構える。強盗?人攫い?
「ふぇ、フェリドなのですか!?」
振り向き、剣を構えた先には一糸纏わぬ、いやタオルを前にかけただけの生まれたままの美しい姿の、ああ、銀の髪もキレ――
「イダって、アルぅ!?あわわ、いや、そのこれは、うんなんだ、いわゆるひとつの、じゃなくて――」
「す、すみませんが、う、後ろを向いて頂けますか?このままでは、その・・・」
「あ、ああっ!そ、そうだよな!うん、気が利かなくてすまん、い、今出るから!」
「いえっ!そのままで!こちらを向いてもらわなければ、わらわはだいじょうぶですから!」
「そ、そうだよな!このままあがったら俺のムス――がぼぼっ」
・・・沈黙。お互い背中合わせのような形で数分間。
(落ち着けぇー、俺、落ち着けぇー、俺。そうこれは事故!俺が入ってるのを知らなかったアルが悪いわけじゃない!
不慮の事故って奴だ!アルの裸を見ちまったのも、誰が悪いわけじゃあない。そう強いて言えばあんなけしからん体をしているアルが―
じゃなくて!落ち着けぇー、俺!そうだ!たしか落ち着く為には素数を――)
「あ、あのフェリド?」
(――える暇もないのかー!?そうだ、事故とはいえ女性の裸を見てしまった時はこれしかない!)
「「ごめんなさいっ!!」」
「え?」
「あ…」
不意に声が重なり、気まずい雰囲気が流れる。
「あ、あのわらわからでいいですか?」
「ど、どうぞ!覚悟はしていますぅ!」
「…何か口調が変ですが…、コホン、申し訳ありません。誰かいることを確認もせず入ってしまって…」
「い、いや俺のほうこそ、女性の体をマジマジと見てしまって、あ、いや、見る気はなかったんですよ!?」
「「………」」
「ふふふ。」
「ハ、ハハハッ。」
沈黙を崩したのはアルシュタートの笑い声。その笑いは今までのよりずっと砕けた感じで。
つられて笑ってみるのがいいのかと思ったが―
「何かお互い落ち着きがないですね、ふふっ。」
「そうだな、いきなり考えだにしなかったことが起きたもんでな、ははっ。」
「……静かな夜。こんな星空の下で何をやってるんでしょうね、お互い。」
「そうだな…、あまりに騒がしいのは島の動物達に迷惑になるよな。」
「ふふふふっ。」
「ははははっ。」
どこか不自然で、だけどギクシャクした雰囲気はもう、ない。
すこしばかりの偶然の悪戯が、お互いの意外な一面を見せ合い、満点の星空の下の温泉の夜は更けていった――。
391 :
群島好き:2006/04/05(水) 07:57:47 ID:+cdSREEE
その、今夜の事はガレオンには黙っててくれよ?ただでさえ睨まれてんのに
こんな事知られたら、確実にこの近海が俺の恒久的な領土にさせられて、
魚介類への滋養分の散布行動させられる事になるからな。な?」
「そうですね…、とっても素敵なごほうびが欲しいですね…。ヌシガニのデストロイ鍋で手をうちましょう。」
「…やっぱり怒ってる。か、金がぁ。」
392 :
群島好き:2006/04/05(水) 08:01:56 ID:+cdSREEE
今日はここまで。エロまではすこし長いがご容赦を…。
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ
>>392 GJ!!初々しい二人が微笑ましいw
続きもwktkして待ってる
蟹の名産地www
ハァハァGJGJ!
続きが気になるよ、GJ!!
この頃サイアリーズ(8〜9歳)は、ハスワール(20歳ちょい過ぎ)と一緒に、太陽宮で姉上の帰りを待ってるんだろな。
「あたしも姉上とガレオンと一緒に行きたい〜!!」ってだだこねてハス姉を困らせる幼女サイア。
>>382 リヒャハヅモエスwいい構図ですね。
ハヅキとミューラーさんが似てる、って結構新鮮なとらえかたかも。
和みました。GJ
>>392 プッチ神父ワロタ
>382
リヒャハヅ!また読めるとは思わなかったYO。
ハヅキ萌えな自分としてはかなり幸せ。超GJ!!
ところでベルハヅ前提のマリノ×ハヅキでムリヤリとかって萌えない?
百合とか書いた事無いんだが挑戦してみようかな。
>>399 マリノ×ハヅキもハヅキ×マリノも大好物ですが何か
期待してます!
昨日バレリア娼婦もの書いた者ですが、筆が乗ってきてるので今度はジョセフィーヌにとりかかってます。
バレリアの客は名もない一般人にしましたが、今度のお客は名ありキャラです。
どっちがいいのかな…?
多分今夜くらいには投下できると思います。
質問の意味がよく分らんな
名前ありキャラってシュラとかベルクートとかそういうことだべか?
それとも名もない一般人にトムとかジョンとか太郎とか付けたってこと?
どっちにしろ神の筆がより進む方でいいとは思うが・・・
♪ ヽ○ノ
/ ヘ ♪
<__
♪ ┌──┴┴──┐ ♪
♪ ヽoノ │ヽoノ群島マンセー| ♪ ヽoノ
ヘ) └──┬┬──┘ ( ヘ
く ││ >
゛゛'゛'゛
>>402 前者の方です
絡みの相手が名無しの権兵衛よりそっちの方がいいのかなーとふと思ったもので
何で具体的な名前がシュラとベルクートw
じゃあマリハヅ挑戦してみる。寝落ちしてなかったら夜に持ってきます。
それはもう完全に好みの問題じゃないかな
俺はどっちでも面白そうだと思うが
場所が場所だけに、名前アリキャラとモブじゃ全然話のタイプが違くなるんだろーね
誰が行くのかも含めて楽しみにしてまっす
>>392 フェリドのきょどっぷりワロスwwGJハァハァ
408 :
337:2006/04/05(水) 16:56:18 ID:hMfELsPP
はぁ…ハスワール様のエロが難しい。難し過ぎる。さっぱり進まない…
すまんが諦めて良いでしょうか…?
>>408 (´・ω・)b お疲れ。よく頑張った。
また気が向いたり、筆が進みそうだったら続きを書いてくれ
妄想で補完しとくよハァハァ
>>377 >>403 吹いたww
そして、職人のみなさんGJです。あと、ちょっとカミーユの一人称知りたいんだが
「あたし」でいいのかな。PSのソフトは実家に置いてきちまったしPSPもないん
だ…。
電撃の攻略本買ってきた。熟読して妄想膨らまし中。
ベルクートとバレリアとアニタが同門てことを今更発見した…。
ベルクートをめぐってバレリアとアニタの恋の戦いがあったんだろうなぁ
きっと。
>>410 調べてみたところ、「あたし」でオッケーなようです。
そして娼館シリーズジョセフィーヌ編が書きあがったので、投下します。
ワタクシの名前はジョセフィーヌ。
なによりも文化を愛する万能芸術家ですわ。
アーメス? そんな文化後進国の名前をワタクシの前で口にするのはおやめなさい。
ユマ? わわっ、ワタクシの名前はジョセッフィーーーヌ! ユマなどという田舎臭い名前ではありませんわあっ!
ジョセフィーヌ、それは魂の名前。ワタクシが三日三晩寝ずに考えた、真実の名前なのですっ!
…こほん。
ワタクシは今ジーンさんが経営する娼館で娼婦として働いています。
え? なんで娼婦なんかやってるのか、ですって?
これだから文化を理解しない輩はイヤですわっ! ジーンさんの魅惑のフェロモンに感銘を受けたからに
決まっているじゃありませんの。
ワタクシ、彼女から文化の香りを感じましたわっ! ええ、感じましたとも。
そういうわけでワタクシはさらなる文化追求のために彼女のもとにとどまることにしたのですわ。
ところがしばしの訓練の後、娼婦としてお客をとるようになってみればなんですの、
ワタクシの磨き上げられた文化的テクニックの前にあっさり達してしまうものばかり。
このワタクシの相手をするからには、相応の文化人でなければならぬというのに!
こんなことではなんのためにここで働いているのかわかりませんわ。
まったくいつになったらワタクシにふさわしいお客が現れるのかしら。
そんなある夜、いつものようにワタクシに指名がかかりました。
まったくまた文化不感症の相手をしなければならないと思うと気が重いですわ。
ワタクシがここにいるのは、さらなる文化の高みを目指すためだというのにまったくもう。
でも指名が来たからには行かないわけにはいきません。
お仕事はしっかりこなさねばいけませんわ。それが文化というものです。
「オーッホッホッホッ! ワタクシの名前はジョセフィーヌ!」
既にお客が待っている部屋の両開きの立派な扉を景気よく開き、まずは一発名乗りをあげます。
自己紹介は文化の基本です。でも大抵のお客はワタクシの名乗りを聞くと妙に腰が引けるんですのよね。
まったくこのジョセフィーヌを相手にしようというくせに、腰が座ってないものばかりですわ。
でも、今夜のお客はすこし様子が違っているようで…
「オーッホッホッホッ! オーッホッホッホッ! オーホッホッホッ、けほんけほんけほん」
いつまで経ってもお客が止めないものだから、うっかり笑いすぎて咳き込んでしまいましたわ!
まったくこれだから文化不感症は、と憤慨しつつソファにゆったりと腰をかけているお客を
はったと睨みつけてやりました。さあ顔をよくお見せなさい、今宵のワタクシのお相手はどんな…
「あ、あわわわわ」
ワタクシはくるりとお客に背を向けて、咳払いをして呼吸を整えるとぱっ、とパラソルを開いて
背中を向けたまま言葉を搾り出しました。
「では、ごきげんよう」
そのまますたすたと歩き出し、何事もなかったかのように扉を閉めて…
「待ちなさい、ユマ」
「わわっ、ワタクシの名前はジョセッフィーーーーヌ!!!」
瞬間移動にも等しい速度で踵を返し、ワタクシはくわっ、と宣言してやりました。
やたらとカッコつけたポーズでソファにかけて足を組んでいる…
アーメス西海神将にしてワタクシの実の兄、シュラ・ヴァルヤに…。
チッ、チッ、チッ…
時計の針が正確なリズムで動く音以外、部屋の中は完全に静寂に支配されています。
いつものカッコつけた嫌らしい薄ら笑い(←ジョセフィーヌ視点)を浮かべたまま黙っているお兄様と
向かい合うようにソファに腰を下ろしてから既に五分ほどが経ったかしら。
ふんっ、何か言いたそうな顔ですわね。わかってますわよ、おおかた次に出てくる言葉は
「こんなところでなにをしているんだ?」でしょう。
まったく何が悲しくて、こんなところでまでお兄様と顔を突き合わせなきゃなりませんのかしら。
お兄様が何を言ったってワタクシは帰りませんわよ、ここで文化の真髄を見つけるまでは。
「…それで、いったいなにをしているのかな」
ほうら、来ましたわ。ワタクシが娼婦になったことをどこで嗅ぎつけたか知らないですけれど、
娼婦を勝手に連れ出そうとしたらいくらお兄様といえど、館の用心棒が黙っていませんわよ。
チーズケーキ好きのおかしな眼帯男やら、重い甲冑を着ているくせに物音一つ立てずに歩く不気味な黒騎士やら、
頭からすっぽりゴミ袋みたいなものを被ってガンとかいうおかしなものを弄り回している無愛想な男やら、
変人ばかりですけど腕の方は抜群の人ばかり揃っているんですからっ。
「…それで、いったいなにをしているのかな」
ワタクシが答えないのに業を煮やして、お兄様がもう一度言いました。
すぅっ、と息を吸い込んで、ワタクシが娼婦を辞めるつもりがないということを伝えようとしたら…
「早く奉仕をしてくれないか」
「がぷっ!?」
思いもよらない台詞を聞かされて、ワタクシ思わず変な声を出してしまいました。
「時間は有限なんだよ、妹よ。さあお前のテクニックで私を快楽の海へと誘っておくれ」
「な、な、なにを言ってるんですの!? ワタクシを連れ戻すために来たんじゃありませんの!?」
「誰がそんなことを言った。妹が娼婦をしていると聞いたのだよ。ならば兄としてとるべき行動は一つ、
妹のテクニックを試してみるしかないだろう」
「アナタの発想はいつもどこかおかしいのですわっ!」
しばらくぎゃーぎゃーと言い合いを続けましたが、昔からワタクシ口喧嘩でお兄様に勝てたことがありません。
やがて疲れてきてぜーぜーと肩で息をするワタクシに、改めてお兄様の声がかけられました。
「では…そろそろ始めようか」
「…わかりましたわよ」
とりあえず場所を寝台の上に移して、お兄様の胸にしなだれかかるようにして頬に唇を寄せていきます。
こんな風にお兄様に口づけするなんて、小さい子供のころ以来ですわ。
近くで見るとお兄様の顔は本当に整っていて、世の女性達が騒ぎ立てるのもわからないでもありません。
しかしこの人が綺麗なのは見てくれだけです。中身は妹をいじめてワタクシの悔しがる顔を見ては楽しむ変態ですわ。
はあ、と内心溜息をつきつつ軽いキスを繰り返していると、いきなり肩をがっちりとつかまれ
無理やり顔を正面に向けられました。
そしてこともあろうにワ、ワタクシの唇に無理やり自分のそれを重ねてきたのです。
「んむっ!? むー! むー、むー、むー!」
「じゅぱっ…れろ、ちゅぅっ、ちゅぅ〜」
無遠慮にねちっこく口内を蹂躙してくるお兄様。抵抗しようと暴れてみましたが
女顔のくせにやたら力が強く、びくともしやがりません。
結局ワタクシは為すがままにされ、お兄様がいやらしく口と口の間に唾液のアーチを作って
キスを終わらせるのを待つしかありませんでした。
「ぷはっ! はぁっ、はっ、な、なにしやがりますの!?」
「唇を合わせて舌をねじ込み、歯の一本一本にいたるまで丹念に舐めまくり、
舌をからませて唾液交換を行った上、妹の唾液の甘さに興奮した」
「誰がことこまかに説明しろと言いましたかっ!」
「いやあどれほどのものかと正直不安だったのだが。意外とやるではないか」
「と、当然ですわ。ワタクシだっていつまでも子供では…な、なにしますのっ!?」
「うん確かに子供ではないね。よい感触だ」
ドレスの上からワタクシの胸を揉みしだくお兄様は、心底嬉しそうな顔でそう言いました。
そういえばこの男はおっぱい星人でしたわ…
「おっぱい! それは女体の神秘! おっぱい! それは男を狂わせる魅惑の存在!
いいかい妹よそもそも男がなぜおっぱいに惹かれるのかと言うとだねこの世界の創生にまで話を遡らねばならないが…」
「遡らなくていいですわっ! それよりアナタ、妹の胸を揉みながらおっぱいについて
熱く語る自分の姿になにか疑問は感じないのですか!?」
「ふむ」
思案顔で宙を睨むお兄様。しかしその間も胸に当てた手は離そうとしません。
というか緩急をつけたり、左右別々の動きを駆使したり、ドレスの上から乳首を刺激したり、
むしろ激しくなっています。
「素晴らしい」
「たっぷり一分も考えた末に出てきた言葉がそれですのっ!」
「ええいやかましい妹だ。いいからそろそろ兄をさらなる至福の世界に導きなさい」
「きゃうっ!?」
きゅっ、と両の乳首を捻り上げられ、ワタクシが怯んだ隙にお兄様はついにその実力を見せました。
流れるような二本の手。いったいどんな動きをとったものか、複雑な構造のワタクシのドレスを
やすやすと脱がせブラジャーまで一気に外してしまったのです。
さすが神将の名はダテではありませんわ。
「……」
「な、なんですの」
ワタクシの胸を露にしたとたん、お兄様は難しい顔で黙り込んでしまいました。
その視線はワタクシの胸に縫い付けられたかのように動きません。そ、そんなにじっと見つめられると…
あっ、ち、乳首が立ってきてしまいますわ…
「……」
なおも黙ってままワタクシの胸を凝視するお兄様。どうでもいいけど、
頭の上に乗せたままのブラジャー、なんとかしてくれませんかしら。
「あのおにいさ」
「SS」
「は?」
いきなりわけのわからない単語を呟くお兄様に、思わずマヌケな声で聞き返します。
「SSっ! 素晴らしいおっぱいだ妹よ。まさに鬼神に達する器の持ち主!
いやあ私は前からお前のおっぱいは見所があると思っていたのだよ。
巨乳ではないが素晴らしい美乳! 透き通るような白い肌、アーメス最上級の陶器でもこうはいくまい。
さらにこの吸い付くような感触! 私の指を跳ね返す弾力! いやあまさに至高、まさに究極。
うむ、少し兄の欲目が入っているかな? そこのところどう思う妹よ」
「そ、そんなこと知りませんわっ!」
堰を切ったように褒め言葉を並べ立てるお兄様に、思わず赤面してしまいます。
ワタクシが素晴らしいのは当然としても、こうも面と向かって言われると照れてしまいますわ。
「さてそれではおっぱいを堪能させてもらうとしようか」
「きゃっ!」
寝台に押し倒され、お兄様はいそいそとズボンを下ろして肉棒を取り出し、ワタクシに馬乗りになりました。
既に肥大化しているソコはとんでもない大きさでした。我が兄ながらやはり只者ではありません。
まったく優男風の外見に騙されてノコノコ近づいてきた女性の何人を、これでめちゃくちゃにしたのやら。
こんなもので攻められたら普通の女性では到底持ちそうもないですわね。
「では頼むぞ妹よ」
両手で胸を掴んで寄せ、肉棒を挟みこませるとお兄様は偉そうに言いました。
「はいはいやりますわよ、やればいいのでしょう」
やけっぱち気味に呟き、ワタクシはお兄様のモノをパイズリし始めました。
肉棒をきつく挟みこんで、双乳を揺すり、胸から飛び出した先端に舌を伸ばして舐め上げます。
熱くたぎりはじめた肉棒の熱をもっと感じようとするように両手を激しく揺すってしごきたてると、
お兄様の口から感じている証の声が漏れ始めました。
「どうですか、お兄様っ。気持ち、いいですか?」
「う、うむ…なかなかのものだ。も、もっと舌を使ってくれると、なおよい」
「こう、ですかっ…」
舌の動きを激しくさせ、亀頭と言わず裏筋と言わず、めちゃくちゃに舌を絡ませると
お兄様は興奮を抑えかねた様子でぐっと腰を突き出してきました。
「ちゅぶっ」
突き出された先端を、口を開いて受け止め、咥え込みます。
「ちゅぱっ、ちゅぷっ、ちゅっ…ちゅっ、じゅっ、じゅぷっ」
パイズリしながら激しいフェラをすると、お兄様はだらしなく顔を緩ませてワタクシのなすがままにされています。
ふふっ、お兄様のこんな顔が見れるなんて収穫ですわ。しかしそうしてワタクシがいい気分になっていた時、
お兄様は言ってはならない言葉を言ってしまいました。
「ああ…いいよ、最高だよユマ…」
「…がぶっ」
「はうあっ!?」
躊躇いなく肉棒に歯を立てると、お兄様は飛び上がらんばかりの痛みに震え上がりました。
まったく主導権が誰にあるのかわかってませんわね、このスットコドッコイはっ。
「な、なにをするんだ! そこは敏感なんだから、大事に扱わなければいけないのだ」
「うるさいですわっ! 次にワタクシをその名で呼んだら、今度は食いちぎりますわよっ!」
がるるるる、と歯をむき出して本気であることを匂わせると、お兄様はさすがに顔を青くしてコクコクと頷きました。
勝った! 勝ちましたわ! これに懲りたらワタクシを軽く見るのはやめることですわねっ。
「い、以後気をつけよう。続きを…頼めるかな妹よ」
「…いいですわ」
どうあってもジョセフィーヌとは呼ばないつもりですわね。まったく誰に似たのやら、頑固なオトコですわ。
改めてお兄様の肉棒を咥えなおし、今度は一気に喉の奥まで飲み込み、唇を思い切りすぼめて吸い付きます。
これくらいのこと、ワタクシにかかればちょちょいのちょいですわ。
勢いあまって時々先端が喉の奥を突っついてきますが、ワタクシは文化的なので問題ありません。
「くっ…こ、この私ともあろうものが…!」
ふっ、効いてますわっ。
ワタクシの口淫は素晴らしい素質ありとのお墨付きをもらっているのです。
いかにお兄様といえど、そうそう耐えられるものではありませんわ。
「ちゅぶぶぶっ…ちゅぶっ…ぷはっ。そろそろとどめを刺させてもらいますわよっ」
「なっ、なんだとぉ…こ、この私をここまであっさりと追い詰めるとは。だ、だがこの程度でイッては兄の威厳が…」
「そんなもの、精液と一緒に吐き出してしまえばいいのですわ!」
高らかに言い放ち、ワタクシはお兄様の肉棒に再びむしゃぶりつきました。
舌をいっぱいに伸ばして肉棒全体に絡みつかせるように舐め上げてから、
根元まで飲み込んでは抜き出る寸前まで引き出すという動きを全開のスピードで行います。
「グッ! もう限界だ…出すぞユ…い、妹よ!!」
いまユマって言いそうになりましたわね…宣言どおり食いちぎってやろうかと一瞬思いましたが、
せっかくここまでしたのだし、と思いなおして受け止めてあげることにします。まったくワタクシったら寛大ですわ。
「うおおおおおおおっっっっ!!!!」
優しげな顔に似合わない荒々しい雄たけびを上げて、お兄様が果てました。
どくっ、どびゅるっ、びゅびゅっ!
咥えたままの口の中で、暴力的な勢いで肉棒が跳ね回りながら白濁液を噴き出していきます。
噴き出して…噴き出して…噴き出して…いつまで射精してるんですのっ! これ以上はさすがに飲みきれませんわっ。
「…ぷはっ!」
たまらず肉棒を吐き出しても、まだ暴れん棒は収まらず、ワタクシの顔に白い粘液を吐き出し続けました。
「あはあぁ…」
熱い欲望の塊を顔で受け止めながら、ワタクシもまた恍惚の声を上げていました…。
「実によかったよ妹よ。正直なところこれほど楽しめるとは思っていなかった」
「それはよかったですわね」
仏頂面を作って答えましたが、内心はそんなに悪い気はしていません。
珍しくお兄様を翻弄してやったのが楽しくて仕方ありませんもの。
これでお兄様もワタクシの実力を思い知ったことでしょう。
「まだ続けるのかい?」
「当然ですわ。ワタクシはここで性の文化を極めるのです。ワタクシの文化追求の旅はまだまだ始まったばかりですわ」
「ふぅむ…まんざら口だけでもなさそうだし。そこまでの覚悟があってのことならば、私がとやかく言うこともあるまい」
「お兄様…」
どうやらお兄様もやっとわかってくれたようですわ。ただの変態かと思っていましたが、いいところもありますのね。
なんだかんだ言ってもやっぱりワタクシのお兄様。文化を理解するだけの懐の深さも持ち合わせていますわ。
なんだかいい気分になって、ワタクシは鼻歌まじりでお兄様の身支度を手伝ってあげました。
思えばこんなことをするのもひさしぶりですわね。
「では頑張れよ我が妹よ。兄はいつでもおまえを見守っている」
「ありがとうお兄様。ワタクシ、やりますわっ」
ああ、今日はいい日でしたわ。最初はどうなることかと思いましたけど、こうしてお兄様とも分かり合えました。
ワタクシは今日という日を生涯忘れ…
「ではさらばだ! 我が妹、ユマよ!」
「さらばですわ、シュラおにいさ…」
笑顔で手を振り、お兄様の背中を見送り…
「…ちょ、ちょっとお待ちなさいっ! だからワタクシをユマと呼ぶなとあれほど言ったではありませんかっ!」
「はっはっはっ、また来るぞ! その時はまた楽しませてくれ!」
「二度とくるなですわ〜っ!」
「はっはっはっ、元気でやれよ〜!」
なんとも楽しそうな笑い声を上げてどんどん小さくなっていくお兄様。
ちょっとでもいいところがあるなんて思ったワタクシがバカでしたわっ! やっぱりあのオトコは筋金入りの変態です!
「うわああん! お兄様のいじわる〜〜〜〜っ!!!!」
以上です。
ジョセフィーヌは好きなキャラだけに、書いてて楽しかったです。
リアルタイム超GJ
おなかいたい…超ワロタ
最初から最後まで激しくワロタ
激GJ!
ホント、楽しんで書いてるなーってのが伝わってきましたw
二人とも良いキャラしてますなw
>>359 超wktk 変態な39歳を楽しみにしてる
>>337 ハス様ハァハァ・・・伯母さんパワー全開だな!
>>370 娼館シリーズ第一弾ktkr バレリアはやっぱりアニタにはかなわないんだなw
>>378 リヒャハヅキター!!ハヅキのふともも俺も味わいたいよちくしょう・・・ちくしょおおおお!!
>>387 待望のフェリアル!ありそうでなかったんだよね。初々しくていいね、このカプ。後半も待ってます
>>399 おいおい俺をこれ以上興奮させてどうする気だ?待ってるぜ?
>>418 第2弾早いな!ユマ兄妹好きだから超萌えさせてもらった!え、ユマs何すrあqwせrdftgyふじこlp
>>411 5の時点でベルクート28歳、アニタとバレリア17歳
憧れのベルクートさんかな。
と思ったらハヅキとバレリアたち同い年かYO
424 :
304:2006/04/05(水) 23:10:01 ID:2RNpa1Bh
2で恋人持ち女性キャラに対するお風呂の使い方悪いんだよ貴様ら的制裁ネタはいいのかなあ。
テツが攻めメインか。
陵辱ネタは浮かびはするが難しいのお。
篭城戦で女Cだけ脱出失敗とか思い浮かんだけど。
はいつくばったアレニアの背中にニコニコしながら蝋燭垂らしてるミアキスが浮かびました
427 :
304:2006/04/05(水) 23:25:29 ID:2RNpa1Bh
まあ前スレ927でもあるので。
フェイレンがファルーシュ×リオンをロイ×リオンと勘違いした上でその情事を見てしまい自棄酒。
それでぐちをたらしに行くのがなぜかフェイロンではなくユーラムとか言うネタはあるけど。
フェイロン=ボルガンと言う妄想もあるけどねえ…
ボルガンは16歳っていう公式年齢があるからなあ
430 :
337:2006/04/06(木) 00:41:03 ID:WPPIiiNM
うーん、一度は諦めるなんて言ってしまったが、俺にもハスワール様への愛と意地はある。やっぱり書きたいから風呂で二時間ほど考え込んでみたんだが、
ハスワール様はアルシュタートやサイアリーズと比べると体(主におっぱい)にコンプレックスがある→
だがファルーシュは斎主の衣の下に隠された特に素晴らしき部位、「お尻」を発見し、重点的に攻める…って端的に考え付いたんだが、どうだろうか?
…恥かしいなぁ俺
おおっぴらに語ることじゃないがこういう場所だ
お前のお尻に対する執念と愛はよくわかった
頑張ってくれ
「…群島諸国の菓子も美味いんだ」
「あ、そうなんですかぁ?」
「ああ。昔よく通った店も未だに覚えている。特に饅頭が美味い。
銘菓、蟹饅頭なんてのもある…視察に赴くことがあれば一度尋ねてみるといい」
「そうですねぇ、機会があれば姫様と一緒に行ってみたいですぅ」
「しかしケーキもなかなかのものだぞ」
「へぇ、そうなんですかぁ。いいですねぇ。やっぱりファレナとは違う感じなんですかぁ?」
「細かな違いがあるが、質の良いミルクを使っているんだ。その証拠に」
「証拠にぃ?」
「ベルナデットとネリス殿の―――乳を見ろ!」
「はぁ!?」
「あのたわわに実ったふたつの乳房がそれを物語っている…!
健康的な肌色に形、大きさ、何をとっても申し分ないが何より!それが示す彼女らの産地のミルクがだな」
「(何でおふたりの胸の色とか形とか詳細に知ってるんでしょお…)」
「そう…幼い頃アルシュタートを見た時にもただならぬ期待があったものだ。
正直そのことでフェリドに対して殺意を覚えたこともある」
「何かすごくぶっちゃけますねぇ」
「しかしその妹が志を継いだ。 そしてこのファレナの菓子は美味い…!」
「いえ、でもぉ…ちっちゃい子もファレナにはたくさん…それに」
「勿論ギゼル殿には殺意を覚えた」
「(あ、やっぱり)」
「しかしファレナといっても広い。そして様々な者が居る」
「あ、何かまともな締めが出来そうですねぇ」
「ああ。無論多種多様な乳が見受けられる」
「…や、やっぱりそっちに帰結するんですかぁ?」
「ラフトフリートのランにキサラ殿!」
「いや、スバルちゃんとかいるじゃないですかぁ」
「サウロニクスのラニア殿…!」
「…わたしもサウロニクス出身なんですけどぉ」
「勿論ジーン殿も忘れてはならんが、アーメスのシャルミシタ殿も居る。歳を食っているからニフサーラ殿の邪魔も入らんしな!」
「ちょ、何かすっごくテンション上がってませんかぁ!?」
「そしてあのゼラセ殿もなかなかだ…!出身を聞き出せそうにないのでせめて形と色を見極めるため揉ませろと言ったら、
流星雨を打ち込まれた後セラス湖に沈められた」
「当然じゃないですかぁ!出身聞き出すより困難なほうに向かっちゃダメですよぉ!魔防低いんですしぃ」
「まんざらでもなさそうなので後2回やればフラグは立つ」
「フラグ……?」
「というわけで今日も夜は更ける。俺は回数をこなすために物色がてら赴くとするぞ、止めるな」
「は、はぁ…、行ってらっしゃいぃ…あー」
「…おっぱいが好きなのかお菓子が好きなのか、いまいちわかりませんねぇ。
そこが知れないというか、考えが読めないというかぁ」
433 :
群島好き:2006/04/06(木) 06:10:59 ID:K4bAaxSE
またこんな時間に投下〜。
>>391からの続きです。
434 :
群島好き:2006/04/06(木) 06:11:33 ID:K4bAaxSE
島でのガイドはさほど難しいものではなかった。元々この島には目立ったものはない。
ただ言い伝えでは群島諸国連合はこの地から始まったとも伝えられている。
真偽の程はさだかではないがこの島には人の力ではとてもつけられない痕跡も残っている。
本当の事かはわからないのにアルシュタートは実に興味深く尋ねてきた。
紋章の力なら有り得るのではないか、知られていない、そう真なる紋章なら可能ではないか、
何の為にこの島を傷つけたのか。唯の興味とは思えない真剣な表情が気になった。
やはり底が知れない。しかし、それも彼女の魅力を損なう要因にはならなかった。
余計な事を探り出すよりはこのままの関係でもいいと思った。
だが互いの命運を決める事件が起きる。その日はその島での最後の滞在の日だった。
その日は出発まで自由行動という事にしておいた。四六時中つきまとうのも悪いかと思っての配慮だったのだが…
「フェリド殿はおられるか!」
「んあ?誰かと思えばガレオンじゃないか。出発まではまだ時間はあるぞ?」
「そうではない!ひ…アル様はこちらにおられるか?」
いつも以上な真剣な顔つき、そこからは憔悴が見て取れる。
「どういうことだ。あんたが常に付き添ってる筈じゃあなかったのか?」
「それが、お土産を買ってくるだけだから大丈夫ですよ、と仰られてから既に二時間程は経ったのだ。
しかし、戻ってこられない!露店にも行ってみたが見当たらないのだ!」
「なん、だと…?」
この島には集落は一つしかない。ましてや土産物屋など数える程度しかない。ならば、何処に…?
「クソッ、考えてる暇はない!おっさんは港のほうをさがしてくれ!俺は露店のほうに行く!」
「承知!」
この島は広くはない。一日二日歩き回れば全てに行き着く。見つからない筈はないのだ。
だからこそ嫌な予感がした。何か取り返しのつかない事になるのではないか。
とにもかくにも聞き込みをしてみるしかないだろう。
考えながら足を露店のほうへ急がせたのだった。
435 :
群島好き:2006/04/06(木) 06:12:17 ID:K4bAaxSE
アルシュタートは既に限界だった。彼女がいかに並みの男より、モンスターより強かろうとも
所詮彼女はまだ少女の体であり、持久力という点ではフェリドやガレオンには敵わないのだ。
ギチギチギチ・・・
既に何匹の子ガニを倒したのだろう。二十か三十か、いやもっと倒したのかもしれない。
だがその数に意味はない。見たところ周りの子ガニは減ったように見えない。
ましてや彼女の眼前には巨大なカニが鎮座していた。それこそが彼女がここに来た目的でもあった。
「ふぅ、はぁ、わらわの予想が甘かったのか――くうっ!」
絶えず攻撃してくる子ガニのほうは致命傷にはならない。が、確実に体力を消耗させる攻撃だ。
それに加え巨大ガニの強力な攻撃が来る。休む暇などどこにもなかった。
唯一の攻撃は風の紋章による攻撃。しかしそれも相性が悪いのか大して効いているようには見えない。
(フェリド…!)
初めに浮かんだのは気の優しい青年の顔だった。思えばここへきたのも彼の為に何かをプレゼントしたいと思ったからだ。
初めて会った時から何て不思議な人だろうと思った。子供のような無邪気さが見えたと思えば次の瞬間には知性溢れる青年の顔になる。
女性は子を宿す事により永遠に少女性を失うが、男性はずっと心の奥底に少年性を宿し続ける。
彼は当にそんな人だ。今までに会ったことのない、男性であった。
だからこそ彼との旅は楽しかった。惹かれてもいるのだろう。この時が永遠に続いて欲しいとも願った。
だがそれは望めぬ事。望んではいけない事。だけど忘れてほしくはない。
そんな時、古代ガニの真珠の話が耳に入った。古代より生き続けている巨大ガニの中には至高の宝石が存在するのだと。
人魚はきっと幸せになったのだ。その証があの御伽噺なのだ。
証が欲しかったのだろうか。自分と彼は同じ場所に居たのだ、と。
フェリドに話したらきっと笑うだろう。そして優しい言葉をかけてくれるだろう。
――そんな物が無くても俺は忘れない
だからこれはエゴなのだ。女としてのエゴ、意地なのだ。
それも無理なのかもしれない。既に三節棍を握っている感覚がない。
――ル!アル!
ほら幻聴まで。
――アル!
おかしいな。
「アル!」
「こんな事……ある筈がない……。こんな、夢のような――」
「夢じゃない。幻でもない。俺はここにいる。」
「う、あ、ああぁ……」
「大丈夫、大丈夫だから、な。」
優しく諭し、安心させるように体を胸に抱く。その後のフェリドの行動に迷いはなかった。包囲網を抜ける。
突如現れた侵入者に反応が遅れたのか包囲は脆い。それともフェリドの力か。
そして躊躇無く弟から餞別だ、ともらった紋章札を掲げる。世界が歪む。自然には存在しないはずの帯電した空気が容赦なく襲う!
白く光ったその跡に残っていたのは巨大な古代ガニ一匹。
奔る。斬る。突く。そして振り下ろす。それは当に怒りの一撃。後にファレナを救う英雄の真価は技量でもなく素早さでもなく、ただただ力。
アルシュタートはただ呆然と見つめるのみ。恐怖も、寄せていた信頼も忘れ力の魅力に魅せられていた。
次の瞬間、
ゴワアァァァァ!
古代ガニの断末魔の悲鳴。片付いたとフェリドもアルシュタートも確信した時、フェリドの姿は地底に埋没していった。
436 :
群島好き:2006/04/06(木) 06:13:03 ID:K4bAaxSE
そこは洞窟だった。高台の真下にあったのだ。それが古代ガニとの戦いで地盤が崩れたのだ。
フェリドは一瞬何が起きたのかと思った。アルを傷つけたこいつを許さない。
そんな想いだけでただ斬りかかった。硬い殻をもつこいつらにそれはさほど意味はない。
それでも生まれて初めての激情にただ身を焦がした。
散々叩きつけ急所を抉り取る。
――やった!
少しばかり気が緩む。それがいけなかった。瞬間、体が落下する。そして意識が消失した――。
何が起きたのか分からなかったのはアルシュタートも同じだった。
断末魔の悲鳴が聞こえた次にはフェリドが古代ガニとともに沈んでいった。
「フェリド!」
あとを追う。高さはそれほど高くはない。しかし打ち所が悪ければ、ましてや巨大なモンスターと一緒なのだ。
押し潰されたりしてはいないか、不安ばかりが頭を過ぎる。
後先考えず空洞へ降りる。そこは思ったよりも広い空間だった。
辺りは岩石や少量の水晶。そして命の灯火を失った古代ガニ。人が踏み入った痕跡はない。島の誰も知らない所なのだろう。
フェリドを探すがすぐには見つからない。ならばカニの裏側かと回り込んでみるとそこは水場になっていた。
いや、よく見ると湯煙が見える。フェリドの言葉を思い出す。
――万病に効く人魚の温泉ってものもあるらしい――
「まさか、ここが……?」
しかし今はその事は後だ、頭を振り余計な考えを振り払いフェリドを探す。
探し人はすぐに見つかった。横たわり気を失っているようだ。
安堵し、駆けつけたがすぐに事態は最悪なものだと理解した。
「フェ、フェリド!」
血が流れている。それだけではない。彼の脇腹を折れたカニの鋏が突きささっていたのだ。
「フェリド!しっかりして!フェリド!」
彼の体を自らの膝に乗せ傷を見る。他に目立った傷跡は見られない。ただ脇腹のみが重傷だった。
一瞬で命を失う致命傷ではない。しかしこのまま放っておけば確実に死に至る。
現に今も血が流れ続けている。まずは止血をしなければいけない。
武道家でもある彼女は少々の治療の仕方ならば習っている。また彼女の護衛であるガレオンは医術の知識も豊富だった。
ただこのような重傷は治療などといった生易しいものでは意味が無い。
まず水場に連れて行き、傷口付近を拭う。だがそれだけだった。
思ったよりも深く食い込んでいる。これでは喰い付いている鋏を取り除いた所で出血が増えるだけだ。
これ以上の出血は命に関わる。すぐに医者に診せなければならないが島の地理に不慣れな自分ではどれだけ時間がかかるかわからない。
背負っていこうにもフェリドの体は大きい。彼女に出来るのは時折うめき声をあげるフェリドに、
少しでも痛みを和らげるように風の紋章で体力を持たせるのみ。それだけだった。
「わらわの…わらわのせいだ…」
その言葉にも意味は無い。アルシュタートに出来たのはただフェリドの体を抱きしめむせび泣くだけ。
泣いた。哭いた。そこに一国の姫の矜持はなかった。
自らの無力を呪い、自らの非力を嘆き、そこにいたのは信頼する者を失う恐怖に怯える一人の少女だった。
437 :
群島好き:2006/04/06(木) 06:14:11 ID:K4bAaxSE
「どうした?」
「え?」
不意の声にアルシュタートは驚愕した。人の気配など先程から感じていない。
しかし聞こえたのだ。幻聴ではない。それでもアルシュタートの目の向く先にはただ巨大な抜け殻がたたずむのみ。
「こっちだ。どうした?」
声の主は後ろからだ。しかし、後ろ?自分の後方は温泉があるだけ。まさか、幽霊?
それでも振り向かざるを得ない。最早、何の手立てを持たないアルシュタートに冷静な思考は無理な注文だった。
そこには、いた。幽霊でもモンスターでもなく、そこにいたのはフェリドが話してくれた、人魚。
人間と同じ手足を持つもののそこにははっきりとヒレがついている。
全身はまるで服がぴったりとはりついたようで、体の動きと一致している。
そして何よりもその、顔。光沢のきれいな髪と、人が持つ事の出来ないどこまでも純粋な瞳。
「? こえ、わからない?どうして、ないてる?」
我に返った。そうだ、見惚れている場合ではない。フェリドの傷を――
そこで思い出した。
――万病に効く人魚の温泉――
温泉自体に効能はなかった。傷口を拭っても変化はない。
しかし、言い伝え全てが嘘なのか?そこには一片の真実が含まれているのではないか?
「お願いです!この人を助けて!」
縋る術はもうこれしか残っていない。これが駄目ならフェリドを待つのは、死。
悲痛な願いがその言葉には込められていた。
「………」
人魚は返答の代わりにフェリドを診る。血に怯えたように震えたがそれでも傷口を診る。
沈痛な面持ちがアルシュタートを不安にさせる。どうにもならないのか、と。
その口から出る言葉を待つ。希望の言葉を――
「あれ、たおしたの、おまえたちか?」
「え?」
だが言葉はあまりにもかけ離れていた。人魚は今はもう動かない巨大な暴君を見てからそう尋ねた。
とっさに返答に詰まったが、すぐに怒りの感情が噴き出してきそうになる。
こんな事態になにを――と思ったが人魚の瞳は悪意を持つでもなくどこまでも純粋。
その瞳に毒気を抜かれ
「え、ええ。い、いえ、この人が……」
そう答えるしか出来なかった。
「すごい。あれ、たおせるの、あのひとしかしらない。」
子供のような驚きと尊敬。人魚はその感情の視線をフェリドに向ける。少し考えた後、
いたい…
そう聞こえた。彼女は何をしたのか。アルシュタートが混乱していると、少し涙を浮かべた人魚が言葉とともに差し出してきた。
438 :
群島好き:2006/04/06(木) 06:14:56 ID:K4bAaxSE
「うぅー、これ、やる。これで、なおる。」
人魚の手から受け取ったそれは極彩色の美しい光沢の鱗。まるでそれ自体が微かな光を発しているかのようだった。
そしてこれがアルシュタートの求める希望そのものだった。
「これ、くだいてのませる。そうしたら、きず、なおる。」
「あ、ありがとう!ありがとう!これで……」
初めて人魚が笑った気がした。
「じゃあな。つよいひとにも、よろしく。」
素っ気無い言葉だが喜びを混ぜて、人魚は帰ろうとする。
一度、こちらを振り向き微かな笑顔を向け人魚は温泉に潜っていなくなった。
アルシュタートはそれを見送り、これは夢ではなかろうか、こんなに都合良く…とも思った。
しかし掌に乗る光の鱗は確かに存在する。急ぎ砕いて飲ませようとする。
そこで問題発生。どうやって?
水の代わりはある。温泉があるのだから。しかしただ口の中に入れたのでは意味がない。吐き出してそれまでだ。
方法は一つだけ。したことはない。だが確実な方法をアルシュタートは知っている。
それでも迷いは一瞬。
「今は…わらわが助ける番!」
何を迷う事があろうか。この人は来てくれた。女の子なら誰でも一度は憧れる御伽噺のような体験を。
だから次は自分の番なのだ。
フェリドを優しく横たわらせ、温泉をすくおうと顔を近づけた時だった。
「そうだ、わすれてた。」
「きゃああああ!」
先程の人魚がいきなり顔だけ出して現れた。急に目の前に顔を出されてついあげた悲鳴は洞窟中に響き渡る。
「うぅー、うるさいぃー。」
「ご、ご免なさい。急に現れたから…」
耳を押さえてまた少し涙を浮かべながらも人魚は用件を伝える。
「わすれてた。それ、のませると、らんぼうになる。きをつけろ。」
「え……?」
「じゃあな。」
それだけ伝えると人魚は再びいなくなる。気になる言葉だけを残して。
「らんぼうに…なる…?」
副作用でもあるのだろうか。しかし助かるのならどんな事でもする!
覚悟は既に決めたのだ。あとは行動するだけ。
温泉をすこし冷まし、砕いた鱗とともに自分の口に入れる。
そして力尽きようとする青年の唇と濡れた艶やかな少女の唇は触れ合う。
それは一枚絵。比翼の鳥が命を分け与えんとする荘厳な一枚絵だった。
439 :
群島好き:2006/04/06(木) 06:16:07 ID:K4bAaxSE
今日はここまで。スマヌ、エロパートは次回です。
GJ!!ずっと待ってた。アルとフェリドのエロ(*´Д`*)ハァハァ
>>432 ワロス
ゲオルグがどんどん壊れていくw
>>439 GJ!続き待ってる!
いよいよ乱暴で野蛮なフェリド様が見れるのかw
娼館シリーズ(?)
誘発されて書いただけで作者別です。
客×リオンです。
ある意味寝取られ、ある意味王子×リオンという、分りにくくてマニアッコーなコンセプト。
「なんか嫌な予感するぜ」という方は華麗にスルーをしてください。
ED後の旅先で、なにがあったか娼館デビューすることになってしまったリオン。
ちなみに王子とは、別の旅先で既に結ばれているので、そういう意味での深刻さはあるんだかないんだか微妙な感じ。
「り、リオンです。よっ、よろしく……お願いしますっ」
当たり前だが毎度毎度換えられる為清潔なシーツが覆うやたらにでかいベッド。
上で、リオンはちょこんと正座している。
見下ろすは、娼館に来る客としては特に可も無く不可も無く。
恋人がいないため定期的に性欲処理をしに現れる、別に殆どモブなのでAさんでいいだろう。
「はじめて?」
「……はい……」
誰が見たってわかると思うが、見抜かれてさらに羞恥を煽られたか真っ赤になるリオン。
A氏は本当に普通の人だったので、極端には走らず、少しの嗜虐欲と庇護欲と、
その結果としての「可愛いな」という感想を抱いただけだったが。
「じゃ、優しくするね」
はじめてや数度目の少女を相手した経験もあったので、特に手管に滞りは無い。
こういう時は、下手にリラックスさせようと余計な会話などを重ねると
なおさらいざことに及んだ時の空気が気まずくむず痒くなるものである。
不言実行。実践として、体を優しくゆっくりとほぐしてやるのが、一番冴えたやり方だ。
「っ」
あっさりと押し倒されて、リオンが息を呑む。
体術とはある意味、全く別の技術体系。
「ひゃっ」
脇腹を触れられて、白皙の肌が固く凍結する。
ゆっくりと、掌ではなく五指が尻の方に撫でて。
そのためでもあるまいが、幾ばくかの余裕が見られているシーツが、リオンに、深く二つ掴みにされる。
「……はっ……ふぁっ!?」
鳥肌が立っている。そんなに嫌がらなくてもと少し傷つくA氏。
リオンは目を瞑り。A氏が触れる場所を変えるたびに、
その場所を確認するように目で見てそれからその光景に耐えられないといった感じにまた目を瞑り、を、忙しく繰り返している。
生理として濡らして突っ込むこともできなくはないけれど、それよりは快楽を重ねたいと思う一般人のA氏は
しばらく続けて、それでも改善の兆しを全く見せない彼女に、とうとう妥協案を出すことにした。
「リオンちゃん」
「…はっ、はいっ!」
自分の乳房を触れる男の手を、カズラーの触手を見るような眼差しで射抜いていたリオンが
枕の上の顔を弾かれたように上げる。
リオンのその目に僅かある、しかしA氏に対するものではない嫌悪感に、確信した氏はため息を隠して、尋ねた。
「リオンちゃん、好きな人……ていうか、恋人が居るでしょう」
「っ!?」
驚いたように、というか少し青ざめてすら、リオン。
「いや、責める気はないんだけどね。そうか……うーん……じゃあね」
横にした掌を、リオンの視界を覆うようにしてかざすA氏。
「目を瞑って」
「……」
すこしの沈黙のあとに、そうされた気配。
「僕はこれから、もう喋らないから。そうしたらリオンちゃんは、僕をその彼だと思えばいい」
「!?」
吃驚したような、音にならない声がした。
懊悩があったのか、間の後に、なにかが決壊したように吹き出る勢い
「――でもそれはっ!」
「ストップ。駄目だよ、リオンちゃん。リオンちゃんだって、もう立派なプロなんだから」
「……!」
律儀そうな外見印象を当て込んで、そこにつけこむ。
「お客さんがそういうプレイをしたいっていったら、ルールに反しない限りはきちんと対応しなきゃ」
細分化されている店もあるが、この店は、娼婦に傷をつけない限りは、基本何でもありの店。
彼女にそういう意味で抗弁の余地はない。
「…いいね?僕がこの手を下げたら、もうリオンちゃんは、全て終わるまで、目を開けちゃ駄目だよ」
「……はい」
見えている唇が、きゅっとひとつに噛み締められる。
「……」
こっちだって、別の男を思い浮かべられながらなんて本当は嫌なんだよ、とは、大人気ないから言わないA氏。
一度離れて、宣言どおり、口を利かぬまま乳房に戻る。
刺激が中断されている間に、元の柔らかさを取り戻していた桃色の乳首を、今度は赤子のようにくわえこむ。
リオンの二の腕があわ立ち、それだけで顎が鋭く仰け反った。
次はどこに来るのか、わからないのはさっきまでだって似たようなものだった筈なのに、
確認できないだけで大分こわくなるものらしい。
目隠しプレイははじめてなので、それなりに女遊びに慣れてるA氏も、微妙に確信はできんけど。
そして、やはり葛藤はあったようだが
その恐怖を紛らわすように、うわ言めいた名が、リオンの口から囁かれはじめる。
「……王子……!……王子……!……王子……っ!」
(……オージ? 道具屋のおっさん(48)と同じ名だな)
まだ余裕あるA氏は、そんなことを考える。
だがどうやらその名の効果は覿面らしい。恐怖や嫌悪感は、自らの内、
そこにはっきりとある、愛する男のイメージに没入する、たしかな手助けともなるものだから。
……単なる、現実逃避ともいうが。
やがて、氷の彫像のように美しい白だった喉肩のラインが、まずうっすらとピンク色に染まりはじめる。
無機物の人形が、人の温かさを徐々に取り戻す。不快に耐えていた指先が、相反する別の感覚に耐える為曲がり
つう、と熱くも寒くも無いはずの室内に伝う、汗をぺろりと軌道にそって舐め上げる。
「はぁっ……あっ……っおうじっ……っ」
(随分と感じやすいな)
少しの後、まさにまな板の上の鯉といった感じに晒されている、実は殆ど変わっていないリオンの体勢を見下ろしながら、思うA氏。
そろそろ肉のにおいと体の熱で、少しの差異は、気にならなくなっている頃。
そうとあてにし、本格的に覆いかぶさる。
「――ひゃうぁっ!?……お、王子っ、やさしく……優しくしてください……おうじっ……!」
約定があるから、「応よ」とも言えんので、柔らかい頬に埋めた鼻面を頷かせて了解を伝える。
片手を下にやり、まだ包皮の内で震えている花芯を絶妙にこね回し、同じ手の指でまだまだ開ききってはいない慎ましやかな花弁の筋を
するするとあまり粘性のない愛液を潤滑としてノックする。
「あぁっ!……だめ……うぁ……そんな……とこ……だめ……です……っ!」
反射的に閉じようとする内股を、さきほど指摘されたプロとしての云々を思い出してか、必死の意志力で開け戻すリオン。
どうぞと差し出される健気さに喜んだA氏が、もっともっと感じさせてあげようと無言のまま発奮したのは
リオンにとっては、いいことなのか悪いのか。
「っ…あっ…ぁあっ……やっ……おうじっ……おうじっ……ぃ……っ!!」
性感をもっと追おうと、まだ青いお尻が、僅かに持ち上がっているのに気付いていない。
本当に可愛い娘だなと、恋人であろう「オージ君」のふがいなさ――こんなところに自分の彼女が居る事も知らないなんて!――に、
憤りながらもすこしA氏は嫉妬する。
甘い声音の恋する響きに、心奪うことは無理なのだろうなと、ちゃんとわかってはいるけれど。
「!!!……だめっ!!そ、こは、……そこは……まだ、なんですっ!……お願い……お願い……、やめて、くださいっ!!!」
徐々に移していた責めるポイント、へそ側から背中側に、つまりは場所柄からすれば信じられないほどくすみのないアナルへと
ようやく重点的な責めが移行していると気付いたリオンが、青くなって瞬間、道理を押して懇願してきた。
互いを覆うべとべとの汗が、その瞬間に冷たくなったのを感じ、
素質ありそうなのにと乱れ姿を思い出して執着するも、まあ、はじめてなら一朝一夕には無理かと、大人しくA氏は諦める。
また肌から伝わってくる首肯の動きに、ありがとうございます、とか細く漏らしたリオンの体が、ようやく安堵に弛緩した。
勿論、これは終わりではない。
「っ」
準備そのものは、もうとっくに終わっているそこに怒張をあてる。
いまから入ると筋をなぞると、リオンの体が、あからさまに強張った。
だが今度は、拒絶の声はない。
これ以上のそれは仕事に対する甘えでしかないし、それに、リオン自身それをわずかでも望んでいなかったかというと…
あるいは、微妙な線ではなかろうか。
なにせ今のA氏は、リオンの真の精神的な没入具合はともかく、表向きは「王子」だ。
リオンが拒む理由は、あくまで表向きとはいえ、なにもない。
妄想に火照りきった若い体を、慰撫する為のとどめを受け容れてもいいのだと
このプレイにはそんな誘惑の意味もある。
「っ……っ……っ……はっ―――ぁぁあぁっ!!」
いつくるかいつくるかと、本来なら視界の相手の動きである程度は予想されるそれが
全く足りない情報からしか予想できない、未知のおそろしさ。
整えるように出し入れされていた息が、一気の突入に、またもすぐさま乱される。
身も世もない哀しげな声に、蜜のような甘さはたしかに混ざっていたけれど。
揺るやかに開かれていた腿から上は、突き上げの為、A氏を挟んで立て膝になり跳ねて、
腰の辺りで握られている両手は、いまだ、シーツを剥がすほどに強い。
「ぁっ! あっ! あぁっ! あぁっ!」
もっと多面接触が欲しいなと、冷静に考えるA氏が動いた。
「ふぁっ!? ぁっ! なにっ!? あっ! あぁぁうっ!?」
掴んだリオンの腰を、浮かせて、より深く結合を求める。
「ぃひっ! ひゃっ!? こ、こわいぃっ! ……お、おうじっ! ぁあっ……な、なにをっ!?」
恐怖を快楽で塗りつぶせるギリギリの見極め。
そのまま両側からリオンの背中に腕を入れて、抱きしめるように膝の上に乗せる形。対面座位といっただろうか。
そんな体位に移行されては、勿論リオンはシーツを握ってもいられず、
たしかな支えを求め、A氏の首にかじりつくように腕を絡めることになる。
随分な動きにも、目は瞑られたまま。たいした忍耐力だと感心するA氏。
互いの体温が、伝わりきる形。
匂いが違う。体型が違う。重さが違う。息づかいが違う。
それら誤魔化し切れぬ差異を、接近により改めて確認させてしまい、
ひかえめな胸が愛する人への想いと、今確かにある性の悦びに引き裂かれていることが、A氏にははっきり伝わった。
「――王子っ!――王子っ!――王子っ!――王子……っ!」
自らを暗示にかけるように呟く、喉で喋るような空気の洩れ音のような声に
不愉快にもならず、やはり可愛いなと微苦笑してしまうA氏。
微笑ましいといえば微笑ましいが
同時にその角度を益々増したリオンの中のものを思えば、彼女にはそんな余裕はまったくないか。
(とりあえず、一度出すか)
薬による一時的な処置は、客たちにそれを許してくれる。
リオンが王子を呼んだまま、しかしその半分を喘ぎ声に交代させて、A氏と同時に絶頂を向かえたのは、十二分の後のこと。
見れば分ると思いますがエロというより単なるシュチュ萌えです。
「事情」が終わって円満退社後は王子との仲もますます深まったとかなんとか適当に…
なんか複雑な心境になってきた
449 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 16:25:33 ID:HxDiCo/0
冷静なA氏わろす
協力攻撃〜ファレナ〜
ガレオン「行きますぞっ…うぐぅっ…」
王子「ごっごめっ…ガレオン…うあああ…」
リオン「ごめんなさ…い…おうじっ…んんんっ」
カイル「ごめんね…リオンちゃん…っふぅ…」
ミアキス「ごめんなさいねぇ〜…カイルっ殿…っきゃあああん!」
ゲオルグ「すまんな…ミアキス…」
ゲオルグ♂ミアキス♂カイル♂リオン♂王子♂ガレオン
すまん…
ミアキスってカイルのことなんて呼ぶのかわからん
協力攻撃中に隣の人にぶつかったりって事か?
>>447 なんかA氏が物凄くかわいそうでした…wGJ
454 :
天サド:2006/04/06(木) 18:35:03 ID:F0aGZZZ4
「ぐあッ……!」
「ゲオルグ殿ぉっ!」
「くっ…あんなに魔法使えるヤツが居るなんて…!
ごめん、ゲオルグ…!」
木の根元に座り込み、弱っているゲオルグ。
「相変らず、魔法には弱いんですねぇ」
「…すまんな」
「得手、不得手は仕方ありませんよぉ。その分、戦場では
他の人の何十倍も敵を斬ってるんですからぁ、気にしちゃダメです」
「ああ。ありがとう…ミアキス殿」
「(あ………)」
何か この立場 心 地 い い 。
「とりあえず、HPが1なので回復しなきゃいけませんねぇ。
…じゃーん!ベークドチーズケーキですぅ!ちゃんと切って、お皿に乗せましたぁ!」
「ああ。気遣い、すまんな、ミアキス殿」
ひょい。
ゲオルグがよろよろと差し出した手から、皿を遠ざけるミアキス。
「………」
「ふふ」
再びミアキスは皿を下げるが、手が伸びてくるとまた遠ざける。
「くっ……」
ひょい。ひょい。ひょいひょいひょいひょい………
「ふふふふふふふふふふふ」
悔しげに眉を顰め、唯一動く片腕だけでどうにか皿を取ろうとするゲオルグ。
そんな様子を見て、長らく受けに回っていたせいか封印されていた天サドの血が目覚め、
性的な興奮すら覚えてしまったのか、ミアキスは顔を赤くして息が荒い。
455 :
天サド:2006/04/06(木) 18:36:01 ID:F0aGZZZ4
「ゲオルグ殿ぉ」
「…何だ」
「…"お願いします、ミアキス様、「あーん」して"って言ってくれたら、食べさせてあげますよぉ?」
「な………!」
「それも、ちゃんとあーんしてあげますぅ」
「いや、それはいい」
「…冷静に返されるとそれはそれで傷つきますねぇ…で、どうしますぅ?」
「くっ……」
「(ふふふふ…今なら反撃されることもありませんしねぇ…あぁ楽しいですぅ)」
「………」
「どうするんですかぁ?言わないと、食べちゃいますよぉ?」
「……う」
「ためしに一口………はぅ、美味しいですぅ!やっぱりエストライズのベークドチーズケーキは美味しいですねぇ…」
「……………おね……ます…」
「この口の中で蕩ける甘酸っぱさ…ぁん、まさしく姫様の肌の如しぃっ! …え?何ですかぁ?」
「…お願い、します……ミアキス様。 …「あーん」して、くれ」
勝った……! ミアキスは内心ガッツポーズをした。
絶頂を迎えかねない程に熱くなった下腹部の違和感をふとももをもじもじさせて堪えつつ、ゲオルグに近づき、
耳元に唇を寄せて…甘く、甘く、チーズケーキのように、囁いた
「………だ・め。 …ですぅ」
「…………」
ビキ。 ミアキスは顔の横で響いたそんな音に、きょとんと視線を走らせるが…
「………えっ!?」
その開いていた右手で思い切りからだを引き寄せられ、ゲオルグの上に倒れこむミアキス。
ぽとりと落ちた皿。草の上に転がるチーズケーキ。そして…圧倒的な威圧感。おそるおそる顔を上げると、
今まで見たこともないような殺意に満ちた顔をしたゲオルグが――――
「…あ、ぁう、ぅ………ひ、ひぃっ………―――――!!」
「ゲオルグー、ミアキスー?そろそろ行…………!
……、あ、あの、ご、ごめんっ!! さ、三時間ぐらいしたらまた来るから……!!」
その翌日、ミアキスは激しい腰痛で出撃不可能だったが、ゲオルグは魔法も何のその、かなり元気だったとか。
怒りモードゲオルグ>80%天サド
>>442 良い…かも。
ちゃんと王子への愛があるので、これはこれで。
しかしどんな事情なんだw
そこは言わないお約束だけどさ。
>>455 まーミアキスのサドは上辺っつーか、本質はMな気がするしw
>>447 何気にやむにやまれぬ事情で不本意ながらも娼婦に、ってのは初めてですね。
普通の人と言いつつ、アナルも狙ってみるA氏にチョイワロタw
名前欄消し忘れました、失礼
性豪ゲオルグワロスwwww
460 :
450:2006/04/06(木) 19:50:57 ID:xP8hKtSQ
>>450です。すまん、ただの連結プレイなんだ…わかりづらすぎたなorz
>>442 GJ!
リオンが可愛いすぎるな
A氏も名無しの癖に良いキャラしてるわ
良い物読ませてくれてありがとう
俺も娼館モノを書きたくなったので書いてみますた。
ビッキー×名無し
ちょっと髪に執着してますが、フェチってほどでもないかと。
「じゃあ…あ、この娘がいいかな」
僕が選んだのは、ちょっととぼけた顔をした黒髪ロングの女の子。
正直、こういう店に来るのはあまり機会がないからちょっと不安だったけど…
「…ふふ、じゃあこちらの部屋で待っていてね……」
この美人の女主人(ジーンさんって言うらしい)を見ていたらすごくドキドキしてきてしまった。
あなたが欲しいです、って言葉が喉まで出かかったけどのはナイショだ。
「あ…この娘ちょっと変わってるから、気をつけてね。一応、注意はしてあるんだけど…」
「はい?」
「…もし満足できなかったら、料金はお返しするわ」
なんか嫌な予感がしたけど、僕は小心者なので何も言わないことにした。
案内された部屋に入って、待つこと5分。
コン、コン
ドアが控えめにノックされて、ゆっくりと開いた。
「あの〜、ここでいいんだよね?」
きょろきょろしながら入ってきたのは、さっき指名した女の子。
よし!当たり!
思ったよりも可愛いその女の子に、僕は心の中でガッツポーズ。
「ビッキーです。よろしく」
「あ、ども。Bです」
僕も適当に自己紹介する。
僕の名前なんかどうでもいいだろうから、Bさんってことに。
「えへへ…よろしくね、Bさん」
ビッキーちゃんはにっこりと笑って、とことこと歩み寄ってくる。
そして僕が座っていたベッドの隣に、ちょこんと腰を下ろした。
…
…
…
「…あの、えーと…」
ニコニコして座ったままのビッキーちゃんに、僕は待ちきれなくなって声をかける。
いや、笑顔を見てるだけでもじゅうぶん可愛いんだけど、やっぱね、そういうことをしに来たわけで。
「…はい?」
でも、彼女は笑ったまま首を傾げるだけだ。
おいおい、僕が客だって分かってるのかな。
「いや、『はい?』じゃなくてさ。…その、僕は客で、君を買ったわけでね…分かるでしょ?」
「???……あ、そうか。ごめんなさい、ジーンさんにいつも言われるんだけど、ついボーっとしちゃって」
……大丈夫か、この娘? と思ったけど、口には出さないことにする。
変わってるってこういうことか…ぶっちゃけて言うと少し足りないんじゃないか、ってのは言いすぎか。
まぁ、足りなかろうがなんだろうが、できれば別に良いんだけどさ。
などと考えているうちに。
「じゃあ始めるね」
ビッキーちゃんは着ていたローブを脱ぎ始める。
僕としては着たままプレイの方が好きなんだけど…まぁ、別にイイや。汚したら洗濯も大変だろうし。
うーん、それにしてもキレイな黒髪だなぁ。
早くその髪を撫でてみたい…って、僕は髪フェチの気があったのかな。
髪コキなんてプレイもあると聞いたけど、頼んだらやらせてもらえるだろうか。
…あ。
僕が妄想しているうちにビッキーちゃんは服を脱ぎ終わって、胸と下半身を手で隠して僕の前に立っている。
…服を脱ぐ姿をもっとじっくり見ておけばよかったかな、もったいない。
「え〜と…脱ぎましたけど…どうしましょう」
いや、どうしましょうって言われても…こっちはもう準備万端なワケで、始めてもらえると嬉しいと言うか。
じれったいからこっちがリードしてやりたいとこだけど、あいにく僕は経験が少ない。
それに、あんまりとぼけてる彼女にちょっとイジワルしたくなってきたので…
「じゃあ…ビッキーちゃんが好きなようにやってみてよ」
…なんて言ってみた。
「え???わたしの好きなように…やるの?え、え〜と…」
迷ってる。ホントに娼館で働くプロかいな。
「…じゃ、じゃあ…失礼します」
しばらく迷っていたビッキーちゃんは、ようやくどうするか決めたのか、僕の前にしゃがむと、
既に半立ちになっている僕の肉棒に手を伸ばして…ゆっくりと咥え込んだ。
「はむっ…ちゅぷっ、ぴちゃっ、れろれろ」
「う…」
さすがに技術はしっかりと仕込まれているらしい。
僕の少ない経験の中でも、このテクニックはかなり上手い方だ。
亀頭の先端やカリ首やらに舌を絡ませ、吸い付くように攻めてくる。
「ちゅぶっ、じゅぶっ…ちゅぱっ」
…いや、これはかなり上手い……最上級かも…
まるでアイスキャンディーにしゃぶりつく子供のように、一心不乱に肉棒に食いついてくる。
「…う、上手いね…すごく…」
「ちゅっ…ぷはっ……えへへ、これ、ふぇらちおって言うんだよね。これは上手だねって褒められるんだよ。
アイスキャンディーを舐める時みたいにやってるだけなんだけどなぁ〜」
…そのまんまかい。って言うか、アイスキャンディー舐める姿もどれだけエロいか見てみたいぞ。
「いや、本当に上手だよ。…だから、もう少し続けてくれる?」
「うん!」
再び僕のアイスキャンディーを頬張る彼女。
僕は彼女の頭にそっと手を乗せる。
なにもこのまま強引に頭を動かそうってワケじゃない。
ただ、せっかくキレイな髪が目の前にあるわけで、やっぱり撫でてみたくなるのが普通だと思う。
「キレイな髪だね…」
そんなありきたりのセリフを吐きながら、僕はその黒髪にゆっくりと手を這わせる。
しっとりとした、それでいてべたつかないさらりとした指通りの髪が、僕の手の中を流れる。
ちゃんと梳かされているようで、所々はねているのはご愛嬌というところか。
こんな髪にぶっ掛けたらさぞかし気持ちいいだろうなぁ…
いや、いかんいかん、髪に精液がつくと落ちにくくて大変だって聞いたことがある。
このキレイな髪を僕なんかの精液で汚すわけには……
そうだ、何か別なことを考えよう。
……よく見ると、おっぱいも結構いいな。
形もいいし、大きさも程よく、色はほんのり上気してピンクに染まっている。
僕はビッキーちゃんのおっぱいにゆっくりと手を伸ばして。
…むにゅ
「…んっ…」
僕がビッキーちゃんの胸を揉むたびに、彼女はわずかに声を上げて反応してくれる。
特に乳首を指で転がすように攻めると、面白いくらいに身体をビクッと震わせて。
「胸、気持ちいい?」
「……ひもひいい…」
そう言って頷くビッキーちゃん。たぶん「気持ちいい」って言ったんだろうな。
僕ばっかり感じてるのもつまらないし、もうちょっとおっぱいを攻めてみよう。
むにゅむにゅもみもみこりこり
「はふっ…ひゃ…はひっ」
指の動きに敏感に反応して喘ぎながらも、ビッキーちゃんは僕の肉棒を咥えて放そうとしない。
それどころか、さっきまでよりもさらにねちっこく、執拗に舌を絡めてくる。
うっ…そろそろ…
「そろそろ出そうだよ…このまま口に出すよ」
「ん? もがもが」
ビッキーちゃんが何か言いかけるが、僕はもう我慢できない。
「で、出るよ!」
僕が彼女の口内に精を発した瞬間…
「ひゃっ!?」
「…え!?」
…気がつくと、ビッキーちゃんの姿が消えていた。
僕はただ呆然としたまま、マヌケに精液を吐き出し続ける自分自身を見つめていた。
「…ごめんなさいね。あの娘ちょっとびっくりすると、すぐにテレポートしちゃって…」
「…はぁ」
女主人のジーンさんは、部屋に入るなりそう言ってお詫びした。
そして、最初に払ったお金を僕の前に差し出してきた。
「最初に言ったとおり、料金はお返しさせていただくわ」
でも、僕はそれを受け取らない。
「いえ…その必要はないですよ。僕は十分に満足しましたから」
「あら…でもそれじゃあ…」
「いいんです」
そう。別にいいんだ。僕はビッキーちゃんの懸命な奉仕に惹かれていたから。
「じゃあまた来ますね。ビッキーちゃんによろしく言っといてください」
「ふふ…わかったわ。ありがとう」
たぶん、次も彼女を選ぶだろうな。
そのうち、慣れてくれるといいんだけど。
―終わり―
467 :
304:2006/04/06(木) 21:46:46 ID:tvbQTgV5
お聞きします。
今かいているのですが、ハレス×キサラの寝取られって需要ありますか。
468 :
群島好き:2006/04/06(木) 21:51:00 ID:K4bAaxSE
>>467 ハレスのねちっこいエロが見られそうだ。俺は見たいぞ!
そんなわけでまずは嗜虐のおっぱい編ドゾー
469 :
群島好き:2006/04/06(木) 21:51:36 ID:K4bAaxSE
意識を失っていたのはどれ程だったのか。だがそんな事よりも中途半端な覚醒がまずかった。
頭は中で割れがねが鳴り響いている。脇腹の感覚がない。
それだけではなく手足を動かす事も出来ない。何も聞こえず、声を出すのも億劫だ。
唯一、視覚だけがぼんやりと映る。もどかしかった。
声が出せれば、安心するのに。痛みがなければ、戻れるのに。
手が動けば、その涙を拭えるのに。
一緒にいて、どれほど彼女に心動かされただろう。
怒った顔も笑った顔も綺麗だった。不謹慎にも泣いている顔さえ愛おしく感じる。
彼女となら……
ふとパズルのピースが当てはまる。カチリと心地良い音をたてて。
求めていたものはこれだったのだ。なのに。
(あぁ、駄目だろ。折角見つけたのに。今目を瞑ったら手からこぼれ落ちちまう…)
だけれども
(顔が近付いてくる…もう少し…見させてくれよ…)
何も感じないはずなのに。その感触は柔らかく瑞々しかった。
これは麻薬だ。全ての痛みが消えて、しかし脳は蕩けていく。
やめられるはずがない。とめられるはずもない。
しかし至高の瞬間は終わりを告げる。血が体を巡り出し、感覚を取り戻す。
未だ泣き止まぬアルシュタートの頬を撫でる。
「泣き顔も…綺麗なんだな…」
そんな場違いな言葉を発しつつ、自分でも馬鹿だなぁと思いながら。
「フェリドォ……う、うわあああぁぁ……」
涙は一層増えるだけなのに、全てを任せて抱き締めてくれる彼女への想いは止まらない。
子供のようにむせび泣く彼女の頭を撫でる。親が愛する子供にするそれと同じように。
470 :
群島好き:2006/04/06(木) 21:52:30 ID:K4bAaxSE
そんな彼女が愛おしかった。狂おしいほどに。この麻薬がなければ自分は狂うだろう。
血が巡り出す。いやそんな生易しいものではない。
暴れている。沸騰している。もっとよこせ、と。
アルの体を引き離す。不意に離れた温もりが彼女を戸惑わせる。理性を保たせる事など不可能だ。
再び唇を求める。抵抗はない。受け入れたのだ!彼女は俺を!
「ん、んん〜っ!?ん、ん〜!」
これは歓喜の声なのだ。体を引き離そうとするがただ照れているだけだ!
身勝手な、独善的な考えしか浮かばない。必死にアルシュタートの唇を求め続ける。
求め、かぶりつき、嘗め回し、貪り尽くす。一方的な搾取。
モノタリナイ
慣れた快感にもう用はない。まだしゃぶりつくせる所があるはずだ。
「あ、あ…」
アルシュタートも既に冷静な思考が出来なかった。
乱暴的な口付けは理解の外だった。頭が麻痺している。何も考えられない。
なのに理性は警告し続けている。目の前の男は危険だ、と。
優しく、力強く、豪快な笑いをする青年はもういない。この場にいるのは快楽に飢えた一匹の獣だ。
その逡巡がいけなかった。
「がああぁっ!」
「きゃああぁっ!」
フェリドは素早く両手を上手に抑える。接近してしまえば足など放っておいてもいい。
まずは邪魔なものを取り除く。こんな布はいらない。
ビリィッ!!
「いやっ、いやぁっ!フェリド、止めて!お願いですからぁっ!」
何故そんなことを言うのだろう。俺を受け入れてくれたんだろう?
あの夜に見た胸を愛撫する。
「んっ、はぁ、やめ…んはぁ!」
気持ちいいのだろう?素直になってくれ。もっと悦んでくれ!
「んぎっ!フェ、フェリドッ!い、痛い!止めてください!」
最早それは愛撫などではない。揉みしだき、指が喰い込むまで、乳房が形を変えるまで弄り回す。
その白い体に痕がつくとドス黒い感情が増殖する。快楽を引き出せ、痛みを引き出せ、と。
片方だけでは駄目なのだ。両方揃ってこそ、女は男に溺れていくのだ、と。
ピンッ…と勃った乳首を丁寧に弄る。
「ひっ!んぐ、はぁ、はぁ、そこ、だ…んはぁっ!!」
この声が病み付きになる。乳首を挟み、つねり、また優しく愛撫する。その繰り返し。
だがそれだけでは単調になる。
まだまだだ…もっと溺れてくれ
「はあぁっ!ひう、はぁ、…えっ?」
顔が胸に近付く。それは当にしゃぶる、その表現しか出来ない。
味を確めるように、乳房に吸い付き嘗め回し、その頂を歯で齧り、舌で弾く。
「いやぁ…やだぁ…んくっ!?それ、だめぇっ!やめ、んふっ、はぁん…」
最早アルシュタートに何も判断は出来ない。未知の体験が故に抵抗など出来る筈もなく。
弄られる快感も、嘗め回される不快感も、噛み千切られるかの苦痛も全てが混ざり合い理性を削り取ってゆく。
471 :
群島好き:2006/04/06(木) 21:53:14 ID:K4bAaxSE
「んんっ、も、やめぇ、狂う!狂ってしまうっ!」
あと一言、あと一言で堕ちてしまう。少女にこの暴虐に抗う術はない。
(ならば、いっその事、堕ちてしまいたい…!そうだ、狂わせてっ!)
「駄目だ。」
「えっ?」
アルシュタートは彼が変化してから始めて発する言葉に混乱する。
崖っぷちの理性を総動員する。だが意味が分からない。狂うのが駄目なら何を…
そして淡い希望も首をもたげる。冷静になってくれたのかと。
しかしフェリドの言葉はそのどれでもなかった。
「まだだ、まだだよ。こんなものじゃあ済まない。この程度の快楽じゃあ済ませない。」
絶望に叩き込まれるその言葉と同時に新たな感触に驚愕する。
クチュッ…
「ひゃああぁんっ!や、いや、そこは…!」
「言ったろう?まだだ、と。」
胸にばかり注意がいっていて、そこへの警戒は全くしていなかった。
現実へ引き戻された瞬間だっただけに感覚は数倍になる。
「やっ!?はぅっ!そんな、とこ、んあっ!」
どれだけ拒否の声を投げつけた所で股間への愛撫は止まらない。下着の上からこすりつけられ、なおも乳房への口撃は止まない。
上半身と下半身への同時の責めは直ぐに快楽を呼び覚ます。
「どうだ?ここを弄られるのははじめてだろう?」
「はぁ、ふぅ、ひゃっ!」
「こんなに濡らして…。初めてだろうにいやらしいやつだ。」
「ちが、うんっ!わらわの、わらわの意思では、うふぅっ!」
「何が違う?こんな声をあげながら?素直になれ…」
こんなことは望んでいない!その声をあげたかった。だが駄目なのだ。流される。
未知の感覚は激流となり、あらゆる思考を流してしまう。
もう本当は狂っているのではないだろうか。
472 :
群島好き:2006/04/06(木) 21:53:51 ID:K4bAaxSE
「〜〜〜っ!」
何かが入って来た。快楽を受けていた脳が今度はダメージを受ける。
「フェリド!フェリドォ!ゆ、指がぁ!」
「そりゃそうだ。入れているんだからな。」
正しく快楽と苦痛のオンパレード。生まれて初めての異物の挿入に膣口は追い出そうと締め付ける。
それがまた刺激を生み続ける。追い出そうとするアルシュタート。より中へと挿入するフェリド。
休む暇などどこにもない。
「うぐっ、ひっ、はがっ!?も、やぁ…ひゃうっ!?」
涙は未だ流れ続けている。だらしなく開いた口からは涎も垂れ流している。
体面を取り繕うなどとうの昔に放棄した。
今はただ二つの考えしかアルシュタートの頭には存在しない。
終わらせたい。終わらせたくない。続けて欲しい。続けないで。
狂いたい。狂わせないで。狂う狂いたくない狂わせて狂いたくない狂う狂わせて狂いたく狂う――
「ふぅ、はぁっ!、おわ、らせっ、もど、もどかしいのぉっ!!」
ニタリ、そんな似合わない笑みが見えた気がした。
「これが、快楽の絶頂だ。」
指が触れる。感覚の中枢の蜜壷に。
「い、ひゃああああああぁっ!!!」
喜びが、開放が、そして何よりも悦びが、悲鳴に乗って洞窟中に木霊した。
473 :
群島好き:2006/04/06(木) 21:55:50 ID:K4bAaxSE
続きはまた後程…。すこしばかり展開がかっ飛ばしすぎで
言葉の使いがウザイかもしれないがご容赦を。
おっきした
475 :
304:2006/04/06(木) 22:18:39 ID:tvbQTgV5
投下いきまっせー。ハレス×キサラ。その直前までかな・
476 :
304:2006/04/06(木) 22:19:18 ID:tvbQTgV5
「のばかっ!お前がおまえがおまえがあっ!!!」
「わりいっ!今は逃げるぜっ!」
深夜。
山間の川の中。その中央付近を爆走する二つの船。
密貿易。その商品を受け取った帰りにやらかして…モンスターに追われている真っ最中であった。
走っていればやがて…見える。今まで追ってきていたモンスターどもが…引き上げていくのが。
「なんだぁあ…諦めたか?」
「ばかちげえっ!前見ろまえっ!」
前。
そこには…何もなかった。
滝だ。
そして後ろからも炎の術。まるで止めであるかのように。
ハレスは、死を覚悟する。
しかしそれと同時に一つ思う。
この馬鹿はつれて帰る、と。
477 :
304:2006/04/06(木) 22:20:03 ID:tvbQTgV5
ラフトフリート。
仕事に、といってなかなか帰って来ない夫。
それを心配してかキサラはときおり、船の上に何時間もたつようになっていた。
何日も、何日も。
その船が見えた日。
半壊し、どうにか原形を保っているだけのログの船が見えたとき…その日もだ。
川の中央付近。ハレスとログの船を接続してどうにか、ハレスひとりで操っている。
ログは、拙いことになっていた。
炎の術。おそらく『踊る火炎』だろうがそれをもろに食らっていた。
虫の息、というほどでもないが。
このままほおって置いていいというわけでもない。
ラフトフリートの一角に接続したときには、ハレスたちの船の周囲。
ラージャを筆頭として数名の上層。そしてキサラ、医療に携わるもの。それがいた。
「なにがあったんだい」
「しくじった」
ラージャとハレスの会話。
それが全てを物語っているといってもよかった。
ログの腕を肩にかけ、やけどをおった二人。
その二人が医療船に運び込まれて…何日かたった。
ログは命をとりとめた。
馬鹿だったのが余計に馬鹿になったかもしれないと医師は言っていたが、それ以外は特に、と言うことらしい。
少々体にやけどの跡は残るかもしれないが。
キサラは・・・医療船、入院用の部屋。
その入り口のドアを叩く。
名前がかかっているのは、一人分だけだ。
ハレス。
その戸をたたき、応答をキサラは聞いた。
戸を開き、その中には寝台に身を乗せるハレスの姿だ。
478 :
304:2006/04/06(木) 22:20:40 ID:tvbQTgV5
「おう。ログは馬鹿面さらしてるかい。」
「人の旦那を悪いふうに言わないで。…確かに馬鹿だけど。」
くく、と。ハレスは含みを入れたかのように笑った。
隣の部屋で寝ている、血が足りないようだが、時期に起きるだろう。
そのあたりを、キサラはハレスに伝えた。
そして、問われる。何をしにきた、と。
「ラフトフリートの女は、仇は倍返し。恩は何倍にも返すのさ。
旦那を助けてくれた恩を返しにきた。」
「ほう…」
ハレスは呟き立ち上がる。
少し、体に痛みが走るが無視できる範囲だ。
目の前に立つ女、キサラを見る。
人妻。しかも、仕事仲間のだ。
ラフトフリートの女が結構かぶっている帽子。それをとってみる。
するとキサラの腰辺りまで、髪が滑らかに落ちていき、その印象をまた変える。
じろじろと。ごく近くからハレスは観察していく。
顔を。肌を。髪を。胸を腰を足を尻を…じっくりと、ねぶりまわすように。
キサラはハレスの目的を想像して、少し身震いしたあとに、提案する。
「船の修復。それじゃあだめかい?大将から、新しく開発された流れの紋章の掘り込みを許可してもらってきた」
「早いな。しかしだ。おれは一人のオスとして…」
立ち上がり、体を起こして。ハレスはじっとキサラを見る。
「こっちのほうがいい。」
瞬間的に。痛みをこらえつつもハレスはキサラに近寄り、腰を抱くと唇を奪いとってしまった。
後頭部を抑えこみ、はなれられないようにしに行きながら。
うら若き、そして美しき娘。それを蹂躙できることを、ハレスは、内心、心から喜んでいた…
479 :
304:2006/04/06(木) 22:22:52 ID:tvbQTgV5
とりあえずここまでー。
ゲオルグとソニアシューレンの母親とかいうネタも思いついたけど脳内で消去。
ああ、ちなみに、何でラージャがいる、とかいうのはきくな。
書いててきがついたがどうやってとか思った。
状況は約20年くらい前と思いねえ。
>>466 ビッキーキター!
堕ちなくてもいいから黒髪にぶっかけろと思ったのは秘密だ。
>>473 アルシュタートのおっぱい(;´Д`)ハアハア
フェリドもっとやれw
フェリドったら野蛮
娼館シリーズ面白いな。書き手の力量も高いし。
なんか週刊誌の風俗レポみたいな。
貯蔵庫更新してください
もう20日くらい止まってるな
こんな事になるならwikiにした方がいいんじゃね
>486
全裸で待ってる
えー、現在王子×ルセリナ執筆中なのですが…話の都合上とはいえ、
かなりの勢いで王子がヘタレ化してますが…問題ないですかね?
問題ないです
無問題
むしろ王子はヘタレの上にMっ気全開でも何の違和感も無いな
オッケイ、では張り切って情けない王子を書きます
前スレまでの未収蔵作品をまとめてみた(2レス以上のネタになってるもの)
8
679-682「制裁」マティアス×イザベル 陵辱 未完
690-695「きみがおしえてくれたこと」王子×リオン 和姦
9
33-40 欲望の秘薬」 王子×リオン 強姦
50-58「ライバル攻撃」 スバル×ラン キス
62-69,88-100「女王騎士たちの最後の思い出。」 王子・ゲオルグ・リオン・カイル×ミアキス 陵辱 ギャグ
162-169 「欲望の秘薬」 王子×ミアキス 和姦(最後グロ)
182-186 「初恋」 フェリド×アルシュタート←ゲオルグ エロなし ギャグ
201-206 「ホワイトデー最終章 アルシュタート」アルシュタート×王子 フェラ
219-224 「大人の武術指南」ゲオルグ×ベルナデット・ミアキス エロなし ギャグ
259-267「強襲のマリノ」マリノ×ベルクート 強姦
308-317 王子×リンファ(続き) 和姦
345-347 王子×リオン 和姦
370-374「信義と約束」 ゲオルグ&フェリド・アルシュタート エロなし ギャグ
447-449「パンチラ☆」ミアキスVSガヴァヤ・カイル・ツヴァイク エロなし ギャグ
468-473「ハスワール新婚初夜」 ???×ハスワール
486-487「もみもみ」 王子×リオン
532-534.894-897 トーマ×リム 和姦
560-571 ロイ×フェイレン 和姦
590-591 ゲオルグ×ミアキス フェラ ギャグ
593-596 ミアキス×王子・ロイ キス ギャグ
612-613 王子・ミアキス・リム・リオン 未完
629-632「無知は罪?」王子×ルウ 未完
713-714 ゲオルグ×サイアリーズ 未完
717-720「兄妹」シュラ・ミアキス×ジョセフィーヌ エロなし言葉責め ギャグ
780-782「大空と大地の中で」ハヅキ×ローレライ エロなし 百合
789-791「おもいうかべひとりあそぶ」ミアキス(→ゲオルグ・リム) 自慰
795-797,879-883 リム×王子 和姦
839-841 ベルクート×ハヅキ 和姦?
913-916「心配性?」フォー×ミレイ 未完
944-946「チーズケーキ」ゲオルグ×ルクレティア エロなしギャグ
小ネタ含めると相当な量だもんなあ
496 :
304:2006/04/07(金) 00:36:34 ID:sqt9mLDF
娼婦ネタ…意外そうなところで行けば…1のシルビナとかかなあ…
質問。レバントって死なないよね?シーナは死んだはずだけど。戦争で。
レパントは死にませんが、奥さんと息子さんはあっさりと死にます。
498 :
304:2006/04/07(金) 00:47:33 ID:sqt9mLDF
…なに。ただ単にカナン×サイリーンとかいう腐ったネタを思いついて思考しているだけさ。
原作でクレイズ×アイリーンが未遂に終わっただけに期待ww
500 :
304:2006/04/07(金) 00:50:27 ID:sqt9mLDF
アイリーンか。
シルビナ、カスミ、ソニア、ミリアあたりは萌えた記憶がある。ネタを思考しよう。
>>462 ビッキー大好きなんで嬉しかった。GJ!
しかし、神々が多すぎて作品の方がひしめき合ってて
感想言うのが間に合わん。贅沢な悩みだー。
502 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:37:50 ID:nYbeHuWV
神々が寝静まった今がチャンスだ!
>>472からの続き
怒涛の口撃編、逆襲の王女編ドゾー
503 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:38:44 ID:nYbeHuWV
「う…あ…はふ…」
ビクッ、ビクッとアルシュタートの体が時折痙攣する。
初めて味わった絶頂に体が言うことを聞かない。涙と涎で汚れた顔を拭う事すらままならない。
「どうだ?天にも昇る快楽だったろう?」
「ん…あ…けふっ…ふぅ…はぁ…」
どこを動かすのも億劫な彼女に答える事は出来ない。
口が酸素を求めるだけで、目はボウッ…と中空を見るばかり。
それでもただ悲しかった。結局、自分は求めていたのだ。
快楽の終わる事も、終わらせない事も行き着く先は一つしかなかった。
どう転んでも願いはフェリドの望む結果にしかならなかったのだ。
「さて…、次は俺の番だな…」
「え…ふぅ…?な…に…?」
何かが聞こえた。今、何と言った?ツギハオレノバン?
フェリドが顔元に近付き座り込む。ついでアルシュタートの体ごと引き寄せられる。
抵抗などする力もなく、ただその扱いも乱暴ではなかった。
「なに、俺はアルを気持ちよくさせたんだ。ならば次はアルが俺を気持ちよくさせなきゃいけないだろう?」
だがその言い草はあまりにも身勝手。望まぬ行為をさせられて尚、不条理が言い渡される。
ただそんな恨みにも似た感情は出せるはずもなく、アルシュタートはその言葉の意味を聞くだけ。
「な…ふぅ…にを…?……ひっ…!」
その答えは目の前にそそりたつ物体。
初めて見るそれはあまりにもグロテスクなフォルムを持つものだった。
知識はある。これが男性の性器だとは知っている。しかし想像の、理解の範疇ではない。
こんなものを――
「ど…う…しろ…と?」
答えを聞きたくない問いを発する。まともな思考が出来ないのか、すでに肉欲の熱に蕩けているのか――
「銜えるんだ。」
「むっ!?もごっ!?むぅ〜〜〜!」
暴れている。口の中で。訳が分からない。フェリドの、性器が、口の中――
「むぅ!?ふぇむ!はふっ、もごぉっ!!」
「ただ銜えるだけでは終わらんぞ?唾液を使って嘗め回すんだ。飴をなめるようになっ!」
その言葉が理解できたのかはともかく感触が変わる。
「むぢゅぅ、ひゃふっ!じゅばっ、ずる、ふぁあぁぁ…」
笑いがこみ上げてきそうになる。ついつい口元が緩む。
前からこうしたかったんだ!あのアルに!
全ての者を心安らかにする笑顔は今や涙と涎でぐしょぐしょだ!
「はぶぅ、もごごっ!?ぺちゃ、にちゃぁ、じゅるるっ!」
誰も触れた事のないだろう熟した果実のような瑞々しい唇が今は俺のペニスを銜えて離さない!
「も、ひゃめっ!ぐむっ!?ごぶぅ、ひゅぶるるっ!」
玩具を壊す。綺麗なものを汚す。なびかぬものを支配する。
今フェリドは最上の快楽と、至福の達成感を感じている。これを負の感情と言えるのだろうか。
これこそ人が人でいられる所以なのかもしれない。
504 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:39:18 ID:nYbeHuWV
「ひゃばぁっ!じゅるるっ!ぐちゅっ!」
後は仕上げの段階。既にアルシュタートを気遣う事はない。
そう、後はマーキングするだけ。この俺の汚らしい精液をその口に!喉に!体内に流し込み!
その透き通るような白い顔に!柔らかい雪のような銀髪にぬりたくるだけだ!!
変化を感じたのはアルシュタートも同じだった。
「ぶっ!?むぐっ!?じゅばぁっ!ぶふぁっ!?」
口の中の肉棒の動きが早い。何も考えずにしゃぶり、嘗め尽くしたそれはいまやガチガチの堅さで暴れている。
何!?何がどうなるの!?
「だ、だす、ぞ…!」
ドビュルルルッ!!
そんな音が聞こえた気がした。
「む!?むぅ〜〜〜〜〜〜!」
何、これ?
流れ込む。口の中を粘りつく液体が襲い掛かる。
いきが、できな。
「んぐっ!ごきゅっ!じゅるんっ!」
飲み干すしかない。しかし簡単に出来ない。生臭く、喉に絡みつく。
引き抜かれる。しかし、白濁液はまだ治まらず、アルシュタートの顔を、髪を、そして全身を汚していく。
「げふっ!ごふっ!ふわぁあぁ…」
フェリドは感じた。壮観だ、と。
快活で、笑顔が似合い、誰とも親しく接していた彼女が今や全身に自分の精液を被り放心している。
だらしなく開いた口からは飲み干せなかったであろう白濁液が零れ落ち、糸を引いている。
白い肌、銀髪からも垂れる白濁液は絡みつき、そして張り出す乳房に落ちていく。
全てが染められた。笑いが止まらなかった。
遂に征服したのだ。この俺が!初めて!
絶頂の悲鳴の次に木霊したのは、笑い声。
野太い声で太く笑うフェリドの声ではなく、それは狂気に満ちた雄の嗤い声であった。
505 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:39:52 ID:nYbeHuWV
その嗤い声がとても怖かった。アルシュタートは全身に白濁液をかけられ呆然としたままそう感じた。
先程の絶頂も、そして欲望の捌け口となった自らの体を省みずただ目の前の男を見つめる。
そして悲しかった。惹かれていた男の欠片がどこにも無い事に。
人魚の言っていた「らんぼうになる」とはこの事だったのだと理解する。
これが望みだったわけではない。それでもこうする事しか出来なかった。
原因が人魚にあった訳でもなく、当然フェリドにある訳もない。
全ては自分の迂闊さにある。叶わぬ想いを、届かぬ願いを持ってしまった自分に。
嗤い声が、止む。
「そしてこれからだ。これでアルは俺のモノになる。」
モノ。その言い様がとても悔しかった。本当に彼は変わってしまったのだ。
そしてその意味も理解する。拒否権はない。
「…犯してやる。」
抱く、のではなく犯す。絶望の交響曲の終焉。
もう、いい。叶わぬのならば、届かぬのならば、報われぬのであれば。
全てを、捨てよう。
愉快だった。滑稽だった。初めからこうすれば良かったのだ。
つまらぬ柵も、自らを縛る理性も捨てて欲しいものを手にいれれば良いのだ。
障害など薙ぎ払え。邪魔をするものは切り殺せ。
彼女の躯を喰らい尽くすのだ。
「あ……」
押し倒す。もう抵抗の動きも声もない。
邪魔な服も下着も剥ぎ取る。完全な美しさだ。それを阻害するものはいらない。
完全なものを汚した。これからさらに汚すのだ。
嗜虐心が膨れあがる。自らの欲望を、彼女の濡れそぼった秘所にそえる。
彼女の体内へ、胎内へ。誰も触れない、そして触れさせない場所へ挿入するのだ!
俺が彼女を少女から女にするのだ!
その時、彼女の手が顔に添えられる。
そしてただ一言、
「フェリド。」
掠れそうな声、しかし確かな意志を持った言葉が涙とともに零れ落ちていった。
506 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:40:38 ID:nYbeHuWV
頭に冷水をかけられる。脳に凍えた針金が刺さる。
ナニヲシテイル
アルシュタートの怯えた瞳が突き刺さる。
違う、そんな顔が見たいんじゃない。
涙が綺麗だったのは自分に安心して流してくれたからだ。自分に怯えて流す涙なんか見たくない。
それ以上に、あの温泉での星空の下で見せてくれたあのすこし恥ずかしそうな照れた笑顔が見たいのだ
綺麗な顔と可愛い顔。それらが同居する顔を見たいのに。
なのに俺は。そんなお前を汚し――
瞬間、理性が呼び戻される。
「う、あ…、うわああああああぁぁ!!」
離れなければ!これ以上彼女を汚す前に!
「なんてことを…、なんてことをぉっ!!」
涙が零れる。許される筈がない。
体が震える。償いようもない。
驚いた。例え想いが通じていなくとも全てを捨てる覚悟の為の呼びかけだった。
それが結果的に通じた想いはフェリドの理性を呼び覚ます。
だけれども
「…フェリド。」
もう一度呼びかける。ビクッ、とフェリドの体が震える。
怯えている。そこには野太く笑う男も、狂気に嗤う雄もいない。
いるのは縮こまって、まるで母親から怒られる小さな少年のように怯える男だけだった。
愛おしく感じる。もう心に恐怖も諦めも存在しない。
「…フェリド。」
怯えさせないように柔らかい声で。驚かせないようにゆっくりと近付こうとする。
「こ、来ないでくれ!近付かないでくれぇっ!」
悲痛な叫び。
「どうして?何もしませんよ?」
対して優しい音色。
「い、今、来られたら、お、俺は、また、襲ってしまう。
ち、近付かれたら、また、お前を、汚してしまう。こうしているのが、精一杯。だから――」
「…でも苦しいのでしょう?」
「だけど!だけ――」
どこまでも優しく包み込む。駆け付けてくれた時、泣いている自分がされたように。
安心出来る場所はここにあるんだよ、と教えるように。
怯えることはない、楽園はここにあるんだよ、と。
泣いている子供をあやす母親がいた――
507 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:41:15 ID:nYbeHuWV
温もりが渇きを癒す。許されるはずのない罪を犯して消えてしまいたかったのだけれど。
涙が零れ、頭を撫でられる。それだけなのに。
それは途轍もない幸福だった。
散々泣き喚いた後、顔を上げる。
柔らかい笑顔。どちらからということもなく、互いの唇を求め合う。
一方的な搾取ではなくお互いの想いを交錯させるように舌を絡ませる。
相手の唾液を吸い取り、自分の唾液を飲み込ませる。自分の味を覚えこませようと。
「う…ぷはぁ…フェリドォ…」
「アル…!アル…!」
そこにアルシュタートの下腹部に再び感触が当たる。
「あ…」
そこには未だそそり立つフェリドのペニス。早く吐き出させてくれと言わんばかりに暴れている。
「また…こんなにして…」
「す、すまん、アル!落ち着くまで――ぐあっ!?」
手が添えられる。滑らかなアルの指が男のものを握る。
「ア、アル…!?な、なにを…」
「苦しいのでしょう?今わらわが楽にして差し上げますから。」
ぞわり
フェリドの背筋をそんな感触が通り過ぎる。
それは娼婦の微笑み。妖艶で逆らいがたい魔性の微笑み。
思考が麻痺する。そしてためらいがたい快楽が全身を駆けずり巡った。
508 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:42:05 ID:nYbeHuWV
はしたない女だ、とアルシュタートは自分の事を思う。
先程まで自分の口内で暴れていた狂気と同一のものとは思えない。
ビクビク震える一物はかわいらしく、大切な所を握られたフェリドはとても愛おしい。
今度は自分が変化してしまったのかとも考えたが頭の中はあくまで冷静。
少しばかりの悪戯心と気持ち良くさせてあげたいという奉仕の思いが募る。
「んちゅっ…ぺちゃ…はむ…ふぅ…っ」
ペニスにキスをする。まずは全身を嘗め回す。フェリドの味を再確認する為に。
「ふふっ…こんなに硬くなって…いけない子ですねぇ…」
口と同時に握った手で上下にしごく。唾液を含ませ滑らかに。アルシュタートの責めにフェリドは悶絶する。
「う…がぁ…あ、あ…」
その顔がとてもいじらしくアルシュタートは更に妖艶に微笑む。
「どうです…?わらわの指と掌の感触は?ふふふっ、こんなに震えて…」
しごかれる竿の部分。だけれでも物足りない。
先程から亀頭部分にチロチロと舌先で舐められたり、キスをされるだけだ。
そんなフェリドの微妙な変化も今やアルシュタートはつぶさに感じ取れる。
「これだけでは駄目なのですか?ふふっ、こらえ性のない人ですね…」
悪魔の囁き。しごく手の速度を緩め、どこまでも妖艶に囁く。
「どうして欲しいのです…?掌でしごいて欲しいのですか?
それとも先程のように口で咥えてもらいたいのですか?わらわの口の中を味わいたいのですか?」
「あ…あ…く、ちで…うあがっ!?」
手に少し力を篭め、暴れる肉棒を締め付ける。
「聞こえませんよ?もっと…はっきりと…仰って下さらないと…」
さらに力が篭められる。逆らえない。恥も外聞も捨てフェリドは叫ぶ。
「口で…咥えて下さいっ!ア、アルの口の中に入れさせて下さいっ!!」
「ふふっ、よく出来ました。」
快楽が駆けずり回る。柔らかく熱い口内はより感覚を鋭敏にさせる。
509 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:42:40 ID:nYbeHuWV
「じゅるっ!ずちゅっ!くちゅ、はむぅ、べろっ、ひゅふぅ…」
唾液が纏わり付く、舌が絡み、舐め回す。
「ふふっ、ぺろっ、ぐちゅっ!ひゃぶっ!かぷ、ごぷっ…」
時折、歯と唇で甘噛みをしてアクセントを付ける。
「うああぁっ!ア、アル!あぁ…うおぁっ!」
フェリドの体に電気が走る。ガクガクと震える。
「じゅるっ!ぷはぁ…、ふふふっ、あなたに教えられた通りですよ…はぶっ…」
そう、それをアルシュタートの体に叩き込んだのはフェリド。
快楽だけでは駄目だと、苦痛も味あわせないと。自らの身をもって教わったそれを今度はお返しする。
「ふむっ、くちゅっ!はぁ…うんっ!かぷ、じゅる、ひゃんっ!」
そしてアルシュタートは知らず知らず自らの秘所をさする。
肉欲の熱に中てられたのか、下腹部がもどかしい。
「うんっ…!ひゃぶぅ…ぐちゅり…はむぅっ!?」
駄目だ、擦るだけでは。指を入れる。散々湿っていたそこは簡単に飲み込む。
自らの指で慰め、口には男のものを咥え込んでいる。
いやらしい女だ、と自虐しながらも指と舌と口は止まらない。
「う…あ、あ…」
最早、フェリドは言葉も出せない。与えられる快楽のせいだけではない。
淫靡な音をたてて、自らを慰めている少女という視覚効果はより頭を痺れさせた。
アルシュタートも変化を感じる。口内の肉棒はガチガチで暴発寸前だ。限界が近いのだと。ならば。
「ずじゅっ!ぐちゅっ!じゅばぁっ!ひゅぶるっ!」
口内をすぼませペニスの全身を絡め取り、動きを早くする。そして求める。
「ふぇりふぉっ!出してぇ!かふぇてぇっ!!」
「あ…あ…で、るっ…!!」
ドビュルルルッ
二回目の噴射。その量は先程と同等かそれ以上。
ドクドクドクッ
口の中に流れ込む粘り気の液体を今度は迷いなく飲み込む。
不快さなど感じない。今は気持ちよくさせられたとの達成感がある。
フェリドは無意識に腰を引き、再びアルシュタートの顔と髪に白濁液が降り注ぐ。
失神寸前の朦朧とした意識の中、フェリドは見た。
精液が触れていない場所の無いほど浴びたアルシュタートが舌を出し、精液を舐め取り飲み干し淫靡に微笑むのを。
510 :
群島好き:2006/04/07(金) 03:46:29 ID:nYbeHuWV
連投しすぎかね?今回はここまで。
次回はラブエロパラダイス編(仮)です。
>>510 ハァハァGJ!!!!!!!!!!!!!
GJGJ!!!!
こりゃ大作ですね。GJ!
精液まみれのアルママン(;´Д`)ハァハァ
なあ、ここって連作シリーズとか需要なさそうなカップルとかそう言うのはだめなん?
連作シリーズってのがよく分からないが、基本的に男×女あるいは女×女なら組み合わせは自由じゃない?
男男だけは801へ
暇なのでくだらない話を書いてみた…
[14歳]
ルウ「そーいえばさー私たちって14歳じゃん?そろそろ大人だよねー!」
フェイレン「…そう?」
シュン「うーん…まだ大人はとは言えないんじゃないかな」
ルウ「えー!!もう立派な大人だよー!だってホラ」
ムニュッ(ルウ、自分の胸を持ち上げる)
シュン「わっルウさん!」
フェイレン「ちょっ…ちょっと!!男子がいるのに…」
ルウ「えーなんでー!?別にいいじゃん!ほら!」
ムニュン(ルウ、後ろからフェイレンの胸を持ち上げる)
フェイレン「っっっ!!!ちょっと…!やめ…」
ルウ「へへー!私の方がおっきいかなー!」
ムニュ、ムニュ、ムニュ(ルウ、フェイレンの胸を揉み始める)
フェイレン「っん…やっ…あっああ…」
シュン「ル…ルウさん!!止めた方が…」
ルウ「うるさいなー闘技奴隷3号!」
シュン「さ…3号…?」
ルウ「こうなったら3号も…」
ガバッ
シュン「うわーーーーー!!!!」
(ルウ、シュンのズボンを脱がす)
ルウ「うわ…すごい…」
フェイレン(う…ロイのより大きい…)
シュン「うぅぅ…やめてくださいよぉ…」
ルウ「…3号の…おっきいんだ…」
フェイレン「ルウ!!そろそろいいだろ!?もう私帰る!!」
ルウ「えぇー!こんなおっきいの見ちゃったらー…」
(ルウ、シュンのブツに手を伸ばそうとする)
シュン「うっ……うわあああああ!!ニケアさぁーーーん!!!」
(シュン、ルウを交わして急いで逃げる)
ルウ「えっ!?」
フェイレン「ニケア…さん…?」
ルウ「ふーん…3号ってあの大食い1号とデキてたんだー…」
フェイレン「じゃっ…じゃあ私かえ…」
ガシッ
ルウ「せっかくだしー…」
フェイレン「えっ…あっ…ちょっ…いやぁぁぁぁっ!!!」
完
微妙だ…orz
wrt
闘技奴隷3号ワロタ
1号ゼガイさん、2号ベルクートか?w
520 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 14:36:49 ID:hEBtX0ep
>382
まさかこのカプを書こうとする奴が自分のほかにもいたとは。
まさにGJ!
>>514 需要なさそうなカップリングなど存在しない
とか無茶をいってみる
>>521 でもオニールとかのエロを書かれても困るw
若い頃のテンコウ×タキなら全裸で正座して待ってる
524 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 15:31:15 ID:0ukZQMtG
ルセリナ
ラージャとバフラムの若き頃の師弟愛なら涎をたらしつつ待ってる
526 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 15:51:56 ID:tr5rUvs4
>>525 なんですかその素敵に無敵なシチュエーションはW
なんだかドキドキしちゃったジャマイカ!!!!
「漁師の娘とはじめは馬鹿にしていた」
この設定ひとつでおひつ七杯はいけるな
薬で若返っちゃったシルヴァ先生×100$スマイルゲッシュを誰か…
間違えた…100万$です。
100$って安いな。
その二人はまた絡ませつらいな
でもバフラムってラージャより年下だよな
30年前でも28歳と21歳か
な ん だ か こ ー ふ ん し て き ま し た ぁ あ !
ヤッベ、姐さんに弄られるバフラムハァハァ
主導権握ったつもりがいつの間にか変わって焦るラージャハァハァ(焦らなさそうだけどな)
ハ ァ ハ ァ
いっぱいいっぱいのバフを優しい気持ちで包んであげるラー姐
若ラージャは、今よりちょっと若いキサラか、今よりちょっと大人のランなイメージだな
若ラージャは、今よりちょっと若いキサラか、今よりちょっと大人のランなイメージだな
連投スマン
537 :
304:2006/04/07(金) 19:33:00 ID:sqt9mLDF
なおう。ハレス×キサラ。続きいくよー。
538 :
304:2006/04/07(金) 19:33:33 ID:sqt9mLDF
んむうっ!!?」
いきなりのこと。
キサラはそれに反応し仕切れなかった。
強く抱きしめてくるハレスに対し、肩口に手を添えるくらいで。
舌。それを強引に、咥内に差し込んでいるのがわかったが…反応しきれない。
肉付きのいい尻。
キサラのそれを指先で弄り回しながら。ハレスは時間をかけて、彼女の咥内を嬲りとって行く。
「ン…むうっ…ンむ…ぷはっ!なにすんだいいきなりっ!…ひいっ!?」
「こっちのほうがいい。そういったはずだが?…ログが起きるぜ?」
ハレスは背後に回り、キサラの着物、そのあわせの中に手を入れていく。
さらし。それの上からその肉を楽しみにいく。
柔やわとふくよかで、しかも形の崩れていないそれを。
緩めていこうとする。
キサラが手を伸ばし、それをとどめようとするが、聞かない。
さらしを緩めてしまえば、直接キサラの胸を揉んでいこうとする。
乳輪付近を撫で回すようにして、乳首を指で挟み、掌で胸を覆うようにしていき、ぐにり、と形を変形させていこうとする。
539 :
304:2006/04/07(金) 19:35:39 ID:sqt9mLDF
「……………っ!!」
「がんばるねえ…さすがは、ラフトフリート随一の美女。」
さらしを緩めていきながら。抜き取りにいきながらハレスはキサラの胸を楽しんでいく、
キサラは声を出せない。万が一ログが気がついたら。
そう思うと気が気でない。
ハレスはあわせからさらしを抜き取ってしまえば、ばっと言う音と共に着物を上半身からはだけ、その双丘をさらけ出させてしまう。
「っっっっうっう!!」
「恥ずかしくて声がでねえってか?それとも、まだ隣が気になるか?
気にならなくできるものがあるのを教えてやろう。」
ハレスはポケットから一つ、何かを取り出してキサラの咥内にほおりこんで行く。
思わず飲み込んでしまったそれ。キサラののどが、うごくのを確認したハレスは囁く
「そいつはな。女にいうことを聞かせる薬だ。
女にそれを飲ませると体が高揚してきてぽっぽぽっぽ熱くなるのさ。
そしてやがて…自分の体を押さえ込めなくなる」
いいつつ、徐々に下に指は走っていく。
胸からゆっくりとハレスの左腕は胸を苛めつつ、右手は乳首を、脇、太ももを通って、秘所。そこまで指先をのばしていく。
「あつうくあつうくなってきただろう。
それは発情のしるしだ。お前の体が男が欲しい欲しいといってる証拠よ。」
キサラは実感していた。
確かに体が熱くなっていく。嘘だと思っていたが、胸を、秘所をいじめられ始めたころにはじっとりと、薄く、ではあれど汗をかき始めていた。
そして、なぜか抵抗なくスパッツのなかにはいっていく指を体は受け入れていく。
その指はそれを脱がし、直接風に触れさせるかのようにしにいこうと。
耳元。ハレスはキサラの耳元に唇を寄せる。
540 :
304:2006/04/07(金) 19:37:24 ID:sqt9mLDF
「どうだい、薬の効き目は。いい感じに熱くなってるようだが?」
「そ…そんなことっ…ない…熱くなんて…なひゃ…舐めるなあ…」
「美味いぞ?お前の汗は。こっちも…何やらよだれをたらしているようだが。」
そういって秘所に押し込み、肉芽を苛めていた指を抜き、キサラの耳元でしゃぶって見せる。
「ああ美味い。」
「くうっ…ふうっ…はあっ…ハアあっ…」
「大分息が荒いぞ?どうしたのかな?ほれほれ」
「そ、そこばかりするなあっ!そ、そんなとこばかりするから…」
「なら、どこならいいのかな?」
キサラは言いよどんでしまう。
秘所、肉芽ばかりを苛めるハレス。気がつけば、自分の裸身はハレスにもたれかかっている。
身をゆだねている。
すぐそばに、ハレスの顔がある。そして、抱かれている。抱きしめられている。
全裸の自分を。
なぜ?決まっている。恩を返すためだ。そして、薬を盛られてこうなっている。
そうだ…薬を盛られているのだ。
しょうがないだろう。
「ぜーんぶ薬の性だ。ここで、お前がなにを欲しがってもそう言えるぜ?キ、サ、ラ?」
まるで思考を読まれたかのようなハレスの言葉。
そして自分の名前を始めて呼んだ言葉。
それを聞いて、一つ、スイッチが入ったかのようだった
「…っ…だれにも、言わないな…」
「ああ、言わない。おれは口が堅いほうだ」
「絶対、だぞ。」
「この世に絶対なぞないといえるような気もするが…」
「絶対だ。」
一つ、息を吐いた。
ログの前でも言ったことのない事かもしれない。
それを、今夫ではない、ログではない男の前で、言う。
「抱いてくれ。私を…ハレス。」
541 :
304:2006/04/07(金) 19:38:42 ID:sqt9mLDF
ここで引き。
需要あるのかなー。エロくないしー
キサラは成長させたランと言うか、ゲームキサラを細くした感じと言うか。
542 :
群島好き:2006/04/07(金) 20:01:13 ID:nYbeHuWV
>>525 そのシチュもイイ!次はそれにするか、
王道の王ルセにするか。どっちも捨てがたい。
543 :
304:2006/04/07(金) 20:03:41 ID:sqt9mLDF
…ネタとしては…サルム×アルって言うのが…
>>541 エロオヤジに嬲られるキサラさん(;´Д`)ハァハァ
ハレスってリアルにいると地味にかっこよさそうなんだよなぁ
546 :
304:2006/04/07(金) 20:45:51 ID:sqt9mLDF
アイリーン・ヒルダ・ヨシノ・カラヤの彼女。
あと既婚者っていたっけ?
できれば108星がだんなのやつで。
アグネス・・・
アップル・・・
4の饅頭夫婦
551 :
304:2006/04/07(金) 21:07:45 ID:sqt9mLDF
あの夫婦はさすがになあ・・・
ヨシノが23とかでてきたのだが。
アイリーンが32でヒルダが33。たべご(げふんげふん)
電撃の攻略本みたら、カイル×ルセリナもありかと思った。
…近親相k(ry
今書きかけなんだけど、ED後の王子×ビッキー(俺の捏造)って需要ある?
重要など関係ない
出したいモノは出せ!
なにをしているのです!はやく(ry
王子×ルセリナ執筆完了投下します。
時期は女王親政戦直後、ガレオンの話を聞く以前のお話。
湖の城は重苦しい空気に包まれていました。
ゲオルグ様が陛下殺しの犯人だと言うゴドウィンのでまかせだと信じきっていた話を、
ミアキス様の口からまぎれもない真実であると告げられたこと、
一言の弁明すらせずにゲオルグ様がいずこかへ姿を消してしまったこと。
そして先日の姫様自らが戦場へと赴いてくる絶好の好機を利用しての作戦…それが成功していれば、
戦は終わるはずでした。しかし九分九厘まで成功していたその作戦は、あってはならないこと…
誰よりも殿下が信頼し、信頼されていたはずのサイアリーズ様の裏切りによって失敗に終わりました。
姫様は殿下の目の前でソルファレナへと連れ戻され、そればかりかリオンさんまでが
瀕死の重傷を負わされてしまったのです。
殿下の心痛はいかほどのものであったでしょう。傍で見ていただけにすぎない私にすら、
殿下の苦しみ、悲しみは痛いほどに伝わってきました。
もともと殿下は温厚な方で、望んで戦場に立たれるような方ではありません。
たとえ戦の度に軍神のごとき戦いぶりを見せ、並外れた戦才を誇ろうとも、
そのお心は繊細すぎるほどに繊細な方なのです。
それでも姫様をお助けしたい一心で今日まで戦い続け、やっとそれが叶うかと思われたのに…。
今まで殿下は弱音一つ吐いたことがありませんでした。
しかしさすがに今度ばかりはそうもいかなかったのでしょう。
黎明の紋章の力で一命は取り留めたものの、一向に意識を取り戻さず眠り続けるリオンさんの傍らで、
殿下は初めて涙を見せました。
リオンさんの手を握りしめ、なんでこんなことになってしまったんだ、なんで…
そう繰り返す殿下の姿はあまりに痛々しかった…。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
見張りの者を残して既にほとんどの住人が寝静まった夜の城で、私は一人テラスに立ち、物思いにふけっていました。
湖の上に立つこの城は風も冷たく、夜になるとかなり冷え込みましたが今の私には気になりません。
城の人たちの多くは、殿下の心中を察して心を痛めるとともに、サイアリーズ様に対して怒りを露にしています。
けれど、あの方は本当に裏切ったのでしょうか…。
レインウォールにいた頃から、私はサイアリーズ様を見続けてきました。
あの方が殿下に向けていた愛情が偽りのものだったとはどうしても思えないのです。
しかし、サイアリーズ様の様子が最近おかしかったことも確か。
ドラート戦の後から…でしょうか。あの方は思いつめたような顔を見せることが多くなっていました。
そして殿下やルクレティア様の言葉に、異を唱えるような言葉を口にすることも。
こうして冷静に思い返してみると、サイアリーズ様がそういう態度をおとりになっていたのは、
姫様を助け、戦いを終わらせる…私たちの信念を口にする時ではなかったでしょうか。
それで本当にいいのか…そんなことを言っていた記憶があります。
そこまで考えて、私はふと顔を上げ、遥か遠くソルファレナの方角へ視線を向けました。
サイアリーズ様は戦争を終わらせることに疑問を持っていた?
戦争を長引かせることを望んでいた?
でもなぜ…姫様をソルファレナへ連れ戻し、リオンさんを害し、殿下を傷つけてまで
そんなことをしなければならないのでしょう。
今の私にはどうしてもわかりません。
「ルセリナ――」
「…えっ」
不意にかけられた声に振り向くと、いつの間にいらしたのか近くに殿下が立っていました。
しかし…なんというお姿でしょう。
いつもの優しい笑顔も、溌剌とした身のこなしも、今の殿下にはありません。
憔悴しきった顔で、がっくりと肩を落とし、なのに目だけはぎらぎらと輝いています。
不信、悲哀、疑惑、疑念、怒り――。
全てが殿下には不似合いな感情に埋め尽くされた、そんな瞳の色をしていました。
「殿下…もうお休みになられた方が…」
「眠れるわけがあるもんかっ!」
私の声を遮っての怒号――それもまた、今まで見たことのない殿下の姿でした。
およそ声を荒げるということを知らないかのように、いつも優しい声音で話す方なのに…。
「こんな…こんなに苦しくて、辛いのに…眠れるわけがっ!」
「殿下!」
殿下の声はさらに大きくなり、ほとんど叫びださんばかりでした。
でももう夜も更け、昼間の戦で疲れきった兵たちが休んでいるのです。
彼らの眠りを妨げるようなことがあってはと、今度は逆に私が殿下の声を遮りました。
「殿下…私の部屋へいらしてください。お心を落ち着けるお茶をお出ししますから…」
「そんなもので…そんなもので落ち着くなら、こんなに…」
「殿下…どうか、お願いします…」
必死でお願いすると、殿下は不承不承ながらも頷いてくださいました。
今の殿下を放っておいてはいけない…咄嗟に浮かんだ考えは、私の中ですぐに確信に変わりました。
今日のことがきっかけで、殿下のお心を支えていた何かが折れてしまった…私はそう感じました。
誰かが代わりに支えとならなければ、殿下は二度と立ち上がれなくなってしまうかもしれないと。
「こちらへ…殿下…」
私の部屋へと案内しようとそっと殿下の手をとり、テラスを離れる間際、殿下がぽつりと呟きました。
「手…冷たい、な…」
「どうぞ…」
部屋に迎え入れた殿下の前に暖かい紅茶のカップを置き、自分も紅茶を一口啜りました。
長い間夜風に当たっていた身体が温まっていくのを感じました。でも、今の殿下のお心を癒すことはできないでしょう。
それを知りながらも、私は手をつけようとしない殿下にもう一度勧めました。
「どうぞ、お飲みになってください…」
それでも殿下は口をつけようとはせず、ただ呟き続けました。
「なぜ…どうして叔母さんはあんなことを…ゲオルグは母上を…」
今自分がどこにいるのか、それどころか目の前に私がいることさえわかっていらっしゃらないのでは…。
そう疑いたくなるほど、殿下は憔悴しきっていました。
サイアリーズ様を、ゲオルグ様を、本当に信頼しきっていたからこそ、裏切られたというただ一つの思いにとらわれ
そこには何かの理由があるのではと考える余裕すら失ってしまったのでしょう。
リオンさんが傍にいらっしゃればここまでひどいことにはならなかったでしょうが、一命をとりとめたとはいえ
負った傷はあまりにも深く、当分殿下のお傍に戻れはしないでしょう。
そして殿下の心がリオンさんの傷が癒えるまで無事でいられるとはとても思えませんでした。
「なんで。なんでだ…なんで裏切るんだ! 僕は、僕はただ戦を終わらせて、静かに暮らしたいと思っているだけなのにっ!」
「殿下!」
「次は誰だ。次は誰が裏切る。そうして最後は誰もいなくなるのか…」
「殿下っ!」
「ルセリナ…」
悲鳴のような声で叫ぶと、やっと殿下が顔を上げて私の顔を見てくださいました。
「私は、私は裏切りません! 何があっても私は、殿下の味方ですから…」
「裏切らない…?」
「裏切りません。私は、私だけは絶対に…」
殿下の魂に届けと、短い言葉にありったけの思いを込めて伝えました。
多少なりともわかっていただけたのか、殿下は肩をふるわせて激しい感情をこらえているように見えました。
「お願いします、殿下…悲しいことはおっしゃらないで。私だけじゃありません。ルクレティア様も、ラージャ様も、ミアキス様も、
皆本気で殿下をお助けしたいと思っているんです。それに、サイアリーズ様やゲオルグ様も…きっと何か理由が」
「どんな理由があればあんなことができるって言うんだ…理由があればあんなことをしてもいいって言うのか…」
「それは…」
そう言われてしまえば、私は口を閉ざすしかありません。
私はサイアリーズ様もゲオルグ様も、結果として殿下を裏切るような行動をしたことは事実として、
そこには何か事情があると思っています。
そしてそれがどんな理由にせよ、お二人が殿下を思う気持ちに偽りはないとも。
でも私はお二人の心を本当に理解しているわけじゃない。だから殿下の心を癒してさしあげることもできない…。
「頼むよ…」
「えっ…?」
「信じたい…信じたいんだ。ルセリナにまで裏切られたら、僕は本当におかしくなってしまう。
でも、絶対裏切らないって思っていた二人が裏切った。だから信じられない。自分で自分が嫌になる…
でも、そうなんだ。もうわからないんだ。誰が味方だ。誰を信じて戦えばいい!?」
もう言葉だけでは伝わらない。
心に受けた傷が深すぎて。
「殿下」
「うう…」
「殿下。私にはあなたの心の痛みや苦しみ、悲しみを消してさしあげることはできません。
でも、軽くすることはできるはずです」
言葉を切り、心の中で息をつく。もう引き返せない。でも、きっと後悔はしない。
「すべて私にぶつけてください。殿下が抱えているもののすべてを…私は殿下のすべてを受け入れますから…」
「それは…それは、ルセリナがバロウズの娘だから? 償わなければならないと思っているから?」
「いいえ…」
私は殿下の瞳をじっと見つめて、緩やかに首を振りました。
「私が…ルセリナが、そうしたいと思うからです…」
「ル、セ、リ、ナ…」
ゆらり、と殿下が立ち上がりました。冷め始めていた紅茶が零れて…床を、濡らしていきました…。
窓から差し込む月の光だけが明かりのすべて。
薄暗い部屋の中で、私は殿下に組み敷かれていました。
ドレスは引き裂かれるように脱がされ、胸を爪を食い込ませるかのような勢いで揉みしだかれ、荒々しく唇を奪われました。
そこに相手を思いやる気持ちはありません。ただひたすらに感情の高ぶりのままに動くだけ。
それでも、今はそれが殿下に必要なことなのでしょう。
「くうっ…う、あああっ、あああああっ!!」
細い喉から獣のような雄叫びを上げて、殿下はさらに激しい責めを繰り返しました。
下着を脱がせる間も惜しいのか、片足の途中に引っかかったまま止まった不自然な格好のまま秘所に指を差しこみ、
激しく出し入れを繰り返します。
「……っ!!」
まるで濡れていないそこをめちゃくちゃにかき回される痛みに思わず顔が引きつりますが、それでも決して声は上げません。
殿下の痛みはこんなものではないのですから。私が殿下の痛みを受け止めなければならないのですから…。
連続して与えられる激しい痛みに自分を守ろうと秘所が愛液を生み出し始めました。
過去の秘め事の記憶がふと脳裏に浮かびます。もしも殿下と…そう思いながらした時は
自分でも恥ずかしいくらいになったけれど、今は痛みをやわらげるため以外の意味はありません。
でも、それを悲しく思う気持ちは浮かびませんでした。今はなにより殿下が少しでも安らかな気持ちになれますように…。
それだけが今の私のすべてでした。
やがて指が引き抜かれ、代わりに熱くたぎった肉の塊が当てられるのが感じられました。
ぐっ、と目を閉じて痛みに耐えようとしましたが、いつまで待ってもその時は来ませんでした。
そっと目を開けると、月明かりに照らし出され、幻想的な美しさを醸し出している殿下の顔がそこにありました。
「……」
殿下の唇が動きました。言葉を発することはありませんでしたが、「本当にいいの?」そう言ったのでしょう。
「どうぞ…」
私はもう目を閉じませんでした。殿下の首に巻きつけるように両腕を伸ばし、その瞬間を待ちます。
「!!」
「あっ…!!」
ぐっ、と一気に殿下の腰が突き出されたかと思うと、それは襲いかかってきました。
(痛いっ…)
十分に濡れていないそこに突き刺さった肉の凶器は、焼けた鉄の棒を差し込まれたかのような熱さと痛さを訴えてきます。
でも、それ以上の強さで伝わってくるものがありました。それは殿下の心――。
合わせた肌を通して、殿下の悲しみが、苦しみが流れ込んでくるような感覚。
こんな…これほどの思いをこんな小さな身体に抱え込んで…。
見上げれば、殿下は泣きながら私を抱いていました。
(どんなにか辛かったでしょう…)
愛し、愛された両親を一夜にして失い、最愛の妹と引き離され、同じファレナの民と戦わなければならず。
両親の死をともに悼んだ叔母は去り、信頼を寄せていた男は何も語らず姿を消した。
それでも戦いをやめることは許されない。
まだ年端もいかない少年の身で。
それが運命(さだめ)と言うのなら、運命とはなんと残酷なものなのでしょう。
「殿下…殿下っ…!」
いつしか私の目からも涙が零れていました。
きつく殿下の身体を抱きしめて、殿下から与えられるすべてを自分の中に刻んでいきます。
「ルセリナっ…もう…!」
「どうぞ、どうぞ、出してっ…!」
紬送の速度がさらに速まり、殿下が限界が近いことを伝えてきます。
中に出されることも気にはなりませんでした。私は殿下のすべてを受け入れると決めたのですから。
「うあああああっ…!!」
魂の底から絞り出るような声とともに、私の中に殿下の思いが流れ込んでくる感覚がありました。
「殿下…お慕い、申し上げております…」
私の無意識の中の囁きは、殿下の耳に届いたでしょうか…。
「ごめん…ごめん、ルセリナ…」
行為が終わった後、今までの荒々しさが嘘のように、殿下は寝台の上で膝を抱え、泣きながら私に謝り続けていました。
「いいんですよ、私が望んだことなんですから」
お互いに一糸纏わぬ姿のまま、子供のように泣きじゃくる殿下の髪をそっと撫でます。
赤子をあやす母親のように、精一杯の愛情を込めて。
「僕はこんな、こんなことをして…ルセリナになんてことを…」
「おっしゃらないでください。私は後悔していません。そして殿下にも後悔してほしくありません」
柔らかな髪を優しく撫で続けながら、諭すように言葉を続けます。涙に濡れた目で見返す殿下の瞳は、
まだ少し悲しみの色を残しているけれど、私の大好きないつもの殿下の目に戻っていました。
「少しは…楽になりましたか?」
「…うん。ルセリナのおかげで」
「でしたら、嬉しいです」
にこっ、と自然に笑みがこぼれました。
「あ…」
すると殿下が目を少し大きく開いて、私の顔を吸い寄せられるように見つめました。
「どうかなさいましたか?」
「あ、いや…」
少し照れたように頬を掻きながら、殿下はやっと笑顔を見せてくださいました。
「やっぱり僕は…ルセリナの笑った顔が好きなんだ」
「殿下…」
(じゃあ、笑ってくれる?)
頭の中にセーブルの偽者事件を解決して戻ってきた時の殿下の言葉が蘇りました。
「殿下が元気でいてくだされば、私も笑っていられます」
それは心からの言葉。
「…そっか」
かすかに瞑目して、心を落ち着けている殿下の横顔は穏やかさを取り戻しています。
「じゃあ、元気でいないとね」
「はい」
お互い心からの笑顔を見せ合うと、また殿下の心と触れあったような感覚が訪れました。
「これからも殿下はきっと、辛いことや苦しいことに何度もぶつかるのでしょう…
でもどうかお一人で悩まないでください。私も一緒に苦しませてください。
私はいつでも殿下のお傍におりますから。ずっとずっと…ルセリナは殿下にお仕えいたします」
「ルセリナは暖かいね…」
どんな頑なの人の心さえも溶かしてしまうような微笑み。
ああ、こんな風に笑える人だからこそ、人々はこの方を信じて戦うのでしょう。
そして私も支えになりたいと思うのでしょう――。
「ルセリナがいてくれれば…僕はまだ戦えるよ…」
「ルセリナ…甘えついでに、今日はここで眠らせてもらってもいいかな?」
「今日だけ…ですよ」
「ありがとう…」
よほど疲れていらしたのでしょう。殿下は毛布にくるまるとすぐに規則正しい寝息を立て始めました。
その寝顔を見つめて、私は窓の外に見える月に目をやりました。
(サイアリーズ様…)
あなたもこの月を見ているのでしょうか。何を思っているのでしょうか。
あなたの代わりなどと、おこがましいことは言いません。
でも、殿下には近くで見守る誰かがきっと必要なのだと思います。
過ごした年月は短いけれど、罪深きバロウズの血を持つ娘であるけれど、殿下を想う気持ちは誰にも負けないと思っています。
だから…だから私が殿下の傍にいることを、どうかお許しください。
殿下を愛していくことを…どうかお許しください――。
(終)
以上です。シリアスなシーンになると、つい三点リーダーを多用してしまう…ご容赦。
再びキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
途中に入ってしまってごめん
モエスモエスモエス
565 :
304:2006/04/07(金) 22:12:53 ID:sqt9mLDF
ハレス×キサラ。締めの一発言ってもイーですか?
三点リーダ多用してるなあ。そういえば。
566 :
304:2006/04/07(金) 22:23:58 ID:sqt9mLDF
…ン・・・むう…こ、これでいいのか?」
「ああ、そうだ。」
ハレスは寝台に座り、キサラのその豊満な胸元。それで己のものを挟ませ、しごかせに行こうとする。
ログは基本的に、自分を気持ちよくするのがメインらしい。
つまりこうして、羞恥を遣い苛めることはなかったらしい。
ん、ん、と。キサラの声が聞こえる。
上目ずかいでこちらのほうを見つつ、いいのか?と聞く声。
それにハレスは、髪をなでることで返してやる。
「おおきい、な。ログのよりずっと。
ログのがわかさぎで、ハレスのはいとうのように感じる。」
「それは言いすぎだ」
しゃぶる舌使い。
ハレスは徐々によくなってきたのか、くわえ込ませそのまま唇でしごかせようとする。
キサラは苦しそうにしながらも、まるで対抗するかのように。唇でそれをしごき、ハレスの白濁をのどで受け止めていく。
「ほら、上向け。」
「ん、んう・・・ににが…けど…気分が、いい……」
「そうか、旦那以外の男の汁を飲んでいい気分か。」
「言うな…ログが起きる」
「そうだな。薬で狂わされているキサラには、早く押しおきだなあ…」
言って。ハレスは寝台の上、自分の体に彼女をまたがせようとする。
キサラは自然と、己の体を寄せていく。
何も身につけていない腕を。
何も妨げるもののない腕を
何も隠すもののない足を。
最早感情を、欲情を隠すことのなくなった吐息を、それぞれ、目の前の男にハレスにぶつけていく。
567 :
304:2006/04/07(金) 22:24:44 ID:sqt9mLDF
「ほうらっ!」
それだけを言い、そそり立つ物の上に、ハレスはキサラを移動させ、貫いていく。
美しい。
ハレスはそう思った。
さすがに処女ではない。おそらくはログに捧げている。
貫いた瞬間、軽く達したのだろう。綺麗に背中をそらせ、軽く震えた。
それだけで、女としてのキサラがまるで艶を増すかのようで。
一突き、一突きゆっくりと。
ハレスは味わっていく。絶世の美女を。
「んっ!…んっ!!…ア…ンン…焦らすな…」
「ほほう?ならどうしたらいい?」
「わかっているのだろう?」
「言って欲しいねえ。キサラの口から。」
顔がほてっていく。
熱くなっていく。
絶えられない。恥ずかしい。
しかし、今のキサラは免罪符を持っていた。
薬。
それのせいなのだと。
「激しく…してくんあぁあぁぁあぁああっ!!!」
途中だった。
しかし、一気にハレスが、腰の動きを早くしたのだ。
水音。ハレスがキサラの尻を抱え込むようにして、根元まで。キサラの中に押し込んでいく。
そしてキサラもハレスの求めに答えるかのように。胸を押し付け、息を押し付け、声を上げていく
568 :
304:2006/04/07(金) 22:25:28 ID:sqt9mLDF
キサラの思いの中。
一人の男がいた。
大柄の男。
馬鹿な男。
名前が、出てこない。
髭の男。
名前が、出てこない。
顔も、出てこなくなった。
男の声が別のものに変わっていく。
記憶の中で。
「ほうらキサラ。どうだい?男のものは。ずいぶんご無沙汰だったみたいだなあその様子だと」
「うんっ!うンッ!!…ひさしぶりなのぉ…してもらうの。犯してもらうのぉ…久しぶりなのおっ!」
ハレスの声、自分を辱める声に。
そして。
「ログのと俺のと、どっちがいい?」
「そんなの、答えられなあ・・・なあっう!!」
「答えろ」
「は、ハレスのほうがいい。ログのより、ずっと、ずっと気持ちいい…」
そんなことまで言わされて。
聞くのは自分がメスとなっていく声。
一突きごとに変えられていく自分。
それが、そこにいた。
569 :
304:2006/04/07(金) 22:25:58 ID:sqt9mLDF
「も、もう…むりぃ。耐えられない…イかせ…いっちゃあああっ!!!」
キサラの絶頂。
しかし、ハレスからの放出はない。
いけなかったのだ。
「勝手に達したキサラに押しおきだなあ?ん?」
言って。
ハレスは寝台に、4つんばいにさせに行く。
寝台の上で、キサラは獣のように腰を振り待つ。
そして…きた。
欲望。
そしてその塊が、波となって。
キサラはすぐに腕を折ってしまう。
顔を寝台につけ、尻を高く上げるような体制で。
聞こえるのは水音。
「激しくしないで…イったばかり…」
「だからきもちいいんだろうが!しっかりせんかいっ!」
ぱしん、と。
キサラの尻を叩く音。
手、ではない。腰だ。
キサラの尻肉に、ハレスが己の腰を打ち付けている。
パンパンと。
濡れた音が響いていく。
「ほうら…注ぎ込んでやるよっ!」
「は、はいいっ!ください!ハレスのを、たくさんっ!あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあああぁっっ!!!」
二度目の絶頂。
そして、熱い、熱い奔流にキサラは気をやってしまった。
570 :
304:2006/04/07(金) 22:27:06 ID:sqt9mLDF
目を覚ましたとき、後始末は終わっており、見舞い用のイスにハレスは座っていた。
「目を覚ましたか。気持ちよかったようだな」
「…薬のせ「あれ嘘だ。」
きょとんと。
キサラはハレスのほうを見る。
立ち上がり、最初と同じように。自分の頬に手を触れに来るハレスを。
「あれな。寒い地方の人間が体を暖めるために使うもんだ。
体は暖かくなるだろうが発情の効果なんてない。」
「じゃあ…」
「そうだ。お前は…自分の意思で。俺に犯された。…俺のほうが気持ちいいんだったか?旦那より。」
キサラは殴りつけられていくような感覚を受けた
「そ、それじゃあ。」
「お前が思い込んだだけだな。それと俺はくちが軽い。実はな。
今回のことも、なにかのはづみで、口にしちまうかもしれん。ふさいでおきたければ、どうしたらいいのか、わかるな?」
はめられた。
そう思ったときにはもうおそかった。
もう、逃げ道は、ない。
そう、思えるかのような状況に、追い詰められていた。
「わ、私は…」
キサラは口にする。
ある意味では、もう戻れない台詞を。
571 :
304:2006/04/07(金) 22:28:40 ID:sqt9mLDF
目を覚ました。
夢、だった。
キサラは目を覚まし、今どこにいるのか。
城だ。
ファルーシュ殿は現在は不在。
一部の人間が主導をとっていたはず。
何か懸念があったはずだ。
ラン。
一人娘のことを思い出し、どこにいるのだろうと。
最近いることが多い、竜馬騎士団のほうへ向かう。
帰ってくるのは、最悪の答えだった。
『ハレスと何処かへ行った。』
夢は虫の知らせだったのだるか。
わからない。わからないが、どこに言ったのか、と聞いても皆知らないといった。
ならば、ハレスのよく知るところだろう。
ハーシュビル。
そこにハレスは勤めていた。最近まで。
ビッキーにそこまで飛ばしてもらった。
572 :
304:2006/04/07(金) 22:29:09 ID:sqt9mLDF
いやな、予感がした。
倉庫街。
そこに足を踏み入れたとき、感覚がした。
娘がここにいる。
あたりはもう暗い。
その中で、一つの明かりを見つけた。
キサラは足を踏み入れていく。
その明かりの元へ。
おそる、おそる。
水音だ。
ぴちゃ、ぴちゃと言う音。
そして、金属音。
まさか、まさか、まさか…
「遅かったな、キサラ」
「んむ…かあさん?」
そこにいたのは、ハレスの足の間、股間に顔を埋めて、一糸まとわぬ姿で熱心に奉仕をするランだ。
そして、その首には、首輪がついていた。鎖は、ハレスの手の中にある。
「もう一寸早く気がつくかと思ったんだがなあ…まさか娘がこんなになるまで気がつかねえとは」
「母さん?私ね?こんなに上手くなったんだよ?ハレス様に満足していただくために。」
そういって、ランはキサラに見せるかのように。肉棒への奉仕を始める。
ぴちゃ、ぴちゃ。じゅる、じゅる。
卑猥な音が倉庫の中を満たしていく。
ランは美味しそうに。ハレスの肉棒をしゃぶっていく。
キサラの体。そこに、幾年ぶりかに、高揚。
そして、被虐心が浮かぶ。かつて、娘と同じ男に埋め込まれた、心が。
「来い、キサラ。あの時、俺に誓った言葉は忘れちゃいまい?」
「は…い…」
キサラはハレスの元に近寄っていく。
そして、一言。
過去と同じ言葉をつむぐ。
「キサラは…ハレスご主人様に肉体を捧げ…肉奴隷となります…娘ともども、よろしく御願いいたします…」
573 :
304:2006/04/07(金) 22:29:42 ID:sqt9mLDF
完了。
喘ぎってどうやればいいんだろうね。
うぁあぁあああああぁぁぁ
>>573 「ひぎぃ!!堪忍して!!」
マジオススメ
>>573 「こんな奴に感じちゃうなんて、くやしい…」
マジオヌヌメ
>>573 乙。
「強盗だ! …おう!」
マジオススヌ
ハレス…悪役がハマりすぎて怖いぐらいだw
>>556 GJ!ルセリナは健気ですなあ。
前スレでエロデリク氏が書いてた「欲望の秘薬」にインスパイアされて、
ベルハヅなネタを思いついたんだけど、書くのはマズイかな…。
全然OK
582 :
群島好き:2006/04/07(金) 23:44:32 ID:nYbeHuWV
よし今だ!
>>509からの続きです。
ではラブエロパラダイス編です。
583 :
群島好き:2006/04/07(金) 23:45:04 ID:nYbeHuWV
よくぞこんな真似が出来たものだと、アルシュタートは零れ落ちる精液を舐め取りながら自虐的に嘲笑する。
自分自身ですら我が身が先程と同一の人物だと思えない。
今日の朝までは性の事は知識の上、しかもかなりの大雑把なものしか知らなかった。
それがどうだ、今では進んで男を悦ばせ、その男がだした白濁液を嘗め回し味わっている。
ましてや途中までは自分で自分を慰めながらだ。
熱に中てられたのだと言い訳も出来るが、そんな事はしない。望んでやった事なのだ。
目の前には腰を抜かしたように倒れこんでいるフェリド。
その下腹部には未だ天を向き、ビクッ、ビクッと震えている一物がある。
既に蕩けているアルシュタートは自然にまたそれを咥え込む。
「ずるっ!ずちゅっ!じゅるるぅっ!」
一滴も逃さないように、べたつく液体を吸出し、飲み込む。
これがフェリドの味なのだと実感しながらその臭いも噛みしめる。
「んぐっ…ごくっ…ふふぁ…」
そしてそのまま体をずらしフェリドに覆い被さる。
「あ…あ…アル…」
未だ焦点の定まらぬフェリドを妖艶な笑みで見下ろしながらそのまま倒れこみ再び口付けをする。
垂れる精液はフェリドの体にも流れ落ち、お互いの口の中では精液と唾液の混ざったものが行き交いする。
自分で自分の精液を飲むのはどんな気持ちなのだろうと不埒な考えがつい浮かび笑いそうになる。
このまま溶けてしまいたい。
その思いは再び熱となり求め合う。
「んんっ、ふむ、ちゅぱぁ、ちゅくっ…」
口付けを交わしながらアルシュタートは自分の胸をフェリドに押し付ける。
ぐにゅっ、ぷるんっ…、と豊かな胸はその形を変えながらフェリドの性欲を増長させる。
左手で胸を愛撫し摩りながら、右手は再びペニスを刺激する。
少しばかりの硬度をうしなっていたそれは瞬く間にガチガチに硬さを取り戻す。
そして愛する者へ想いを伝える。そこには妖艶さも淫靡さも感じさせず、ただはっきりとした意志。
「フェリド…抱いて。わらわを少しでも愛しているのなら、抱いて、下さい。」
584 :
群島好き:2006/04/07(金) 23:45:43 ID:nYbeHuWV
それはどれだけ勇気が必要だったのだろう。
フェリドとて今回のことは全て覚えている。ただの欲望でなくアルだったからこそあそこまで変化してしまったのだ。
どんな事があろうと言い訳をするつもりはない。それなのに。
アルは確かな声で「抱いて」と願った。あんなに酷く辱めたのに。
あの怯えた表情の中でもまだ自分を信じてくれていたのか。
申し訳なさと同時に、より愛しさを感じる。次こそは怯えさせないように。
「少しなんかじゃない。」
「…フェリド?」
「お前の全てを愛している。」
歯の浮くような台詞も自然に出る。
アルシュタートをもう一度抱き締めて、優しく横たわらせる。
「フェリドォ……」
浮かべる涙はこれから起こる事への歓喜からか、恐怖からか。
困惑しているアルシュタートに再びキスをして
「愛してる。」
もう一度囁いて己の一物をアルシュタートの秘所に添える。
そしてゆっくりと挿入する。
「う、あぁ!ううぅ…」
数回の情事ですっかり濡れそぼっていたもののそのきつさは並大抵のものではない。
指よりも遥かに太い侵入者を膣口は容赦なく締め付け追い出そうとする。
「ひっ!ぐぅ!あぁ…」
痛みで空中に漂わせる両手を自分の体に抱き締めさせる。
アルシュタート愛しい人の体に触れ、強がって微笑む。
これでは痛みを長引かせるだけだ。ならば多少強引にでも進むしかない。
「アル。一気に入れたほうがいい。大丈夫か?」
「ふぅ…はぁ…。わ、わらわの事なら、気に、しないで下さい。
ここ、で、やめるなんて、言わない、で。愛する、人と、最後まで…!」
言葉が終わり、フェリドは頷く。
そして一気に奥に突き進む。否、抉り取る。
585 :
群島好き:2006/04/07(金) 23:46:31 ID:nYbeHuWV
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
言葉にならない沈痛な叫びと、苦痛の為にアルシュタートの指がフェリドの背中を喰いこむ。
そのまま動かず、アルが落ち着くのを待つ。
「ひぐっ、ぐすっ、フェリ、フェリ、ド。ごめ、ごめんなさい。」
「アル?大丈夫か?辛いのか?」
急に謝るアルシュタートにフェリドは心配する。どこか裂けてしまったりでもしたのかと。
「ちが、ちがう、の。ひくっ、背中、ゆび、が。」
息も絶え絶えに相手の事だけを心配するアルシュタート。
「気にしないでいい。それで少しでも、アルが楽になるのなら。」
「フェリドォ…ぐすっ。わらわの、わらわは大丈夫、だから。動い、て?」
「だが…あまりにも辛そうなのに。」
「フェリドッ!!」
涙混じりに怒られる。
「わらわも、女です。女は多少痛くとも、愛する人に気持ちよくなってもらいたいのです!
最後まで、最後まで、胎内で果ててもらいたいのです!」
揺らぐ事なき決意。これは女の強さ。
気恥ずかしさを感じる。そしてここまで自分を思ってくれる相手にキスをする。
「ならば、動くぞ。だけど、辛かったら何時でも言うんだぞ?」
「そんな事、絶対に、言いません!」
プンスカと強がる彼女に苦笑する。ならば信頼に応えないとな。
「うああぁっ!うぐっ!ああああぁっ!!」
腰を動かす。
「うおあっ!?」
思わず情けない声が出る。幾分時間が経ち、愛液が分泌されたのはいいのだが。
(んなっ、なんて締め付けだ!?)
最初の拒絶感はもうない。その代わりに粘膜は間断なく纏わり付く。
腰を引けば逃がすまいと捉えかかり、腰を進めば離さないとばかりに絡みつく。
「ひうっ、はぁ!ふぅ、うああっ!」
気持ちが良いなんて生易しいものじゃあない。脳に電気は走りっぱなしだ。
女を喰う、なんて下劣な言葉があるが、これでは喰われるのは自分のほうだ。
このまま果ててしまいたいが、それも勿体無い。まだまだ味わっていたい。
586 :
群島好き:2006/04/07(金) 23:47:11 ID:nYbeHuWV
「ひぃっ!?ふぅ、はぁんっ!はぁ、ああ、ああん!」
心なしかアルシュタートの声色にも嬌声の色が混じる。もっと気持ちよくなってもらいたい。
両手で乳房を揉みしだき、乳首に吸い付く。
「はぁん!ああ、フェリ、ドォ…フェリドォ…!」
嬌声が増す。お互い何も考えられずお互いの躯をむさぼる。
フェリドが乳房に吸い付けば、アルシュタートはフェリドの指先をしゃぶる。
限界が、近い。
「ア、ル…!そろそろ…やばい…!」
「じゅぱぁっ!フェリド!わらわも…わらわも!」
唇が再び重なり合う。
「アル!アル、アル、アルッ!アルゥーッ!!!」
「フェリド、フェリド、フェリド!!!」
ドビュルルルルッ!
絶頂を同時に迎える。今日三回目とは思えぬほど大量の精液が胎内に流れ込む。
ドクッ!ドクッ!ドクッ!
フェリドはまさに満身創痍。力尽き倒れこむ、という表現通りだった。
ドクッ……ドクッ……ドクッ
アルシュタートには白い光が見えた。今は茫然自失のまま下腹部に流れ込む熱を感じる。
それでも。
無意識のまま、繋がったまま、二人は口付けを交わし抱き締め合い、心地良い眠りに落ちていった。
587 :
群島好き:2006/04/07(金) 23:48:53 ID:nYbeHuWV
今回はここまで。こんなに長くなるとは…。
三点リーダはつい多用しちゃうんだよなぁ。
その辺はお見逃しを。
ゲオミアまだですか
ゲオミアなんていっぱいあるだろ!人に催促しないで自分で書けよ!
待ってるから。
連投スマソ。そんな自分は580。
一人でもOKと言ってくれるなら書く。というか書きたかったので書いてみた。
まだエロなし出来た所だけだが投下してみるよ。
設定丸パクはエロデリク氏に申し訳ないので、よーく似てるが別物にすることにする。
インスパイア作品と言うことでひとつヨロシク。
ファルーシュはその光景を目を細めて見詰めていた。
本来ならば、きっとこうなっていた筈なのだ。
そして、もしそうなっていたのなら、きっとこんな戦は起きなかったに違いない。
ベルクートの大剣が、一撃にしてキルデリクの胸を貫いた。
烈身の秘薬を持ってしても、キルデリクはベルクートには遠く及ばなかったということだろう。
銀の刃がずるり、と抜け落ちると共に、キルデリクの身体がその場に崩れ落ちた。
苦痛の呻き声を上げながら。ベルクートは止めを刺すことなく剣を振り、刃に帯びた血を払い、
鞘へと納めた。
それがベルクートの甘い所だとは思いもしたが、このまま放っておいてもキルデリクは確実に死ぬだろう。
今更手を尽くしても助かるような傷と出血ではない。
何より、傍で二人の一騎打ちを見守っていたハヅキに、そんな残酷な光景を見せたくはないのだろう、という、
彼の気持ちを考えた部分もあった。
ベルクート自身は、ここへハヅキを同行させることを強く反対していた。幾ら強いとはいえ、まだ少女のハヅキに、
危険なことはさせたくない。何より、戦といっても所詮は人殺しだ。ハヅキにこれ以上人を斬らせたくないと思っていたからだ。
だが、ハヅキ自身が強く同行を望んだため、ファルーシュはそれを許可した。
この先にはきっとキルデリクがいるだろうと思っていたし、その時が来たら、ベルクートに任せるつもりだった。
ハヅキはベルクートを負かした相手に対して、強い憤りと、興味を持っていた。そんなハヅキに、
この結果を見せてやりたかったのが、一つ。
もう一つの理由は、純粋にハヅキが強いから、という単純な理由だった。
百年に一人の逸材と呼ばれていた、というだけあって、ハヅキは剣士として非常に優秀だったからだ。
「お前に勝った男というから、どれほどの者かと思っていたが…大した事のない男だな」
固唾を飲んで見守っていたハヅキが、大きく息を吐いてベルクートの許へ歩み寄る。
大したことはないと言いながらも、怪我はないかと気遣いながら、返り血で汚れた剣の柄を拭った。────その時だった。
「くく…俺様がこの程度で死ぬと思うなよ!」
ぐったりと倒れていたキルデリクが、まるで獣のような勢いで起き上がり、
ベルクート…の前、キルデリクに背を向ける形になっているハヅキへと襲いかかる。
キルデリクから意識を離していた一行は、しまったと思いながら各々の武器を手にするが、間に会いそうにはない。
「ハヅキさん!」
抜刀している暇はないと判断したベルクートは、振り上げられた刃からハヅキを守るように引き寄せる。
キルデリクの腕に仕込まれていた刃が革鎧ごとベルクートの肩を裂いた。
「ヒャハハハッ…!女を庇って死ぬか、笑わせるぜ!」
「貴様!」
再び振り下ろされた刃が降りるよりも先に、ハヅキの刀がキルデリクの喉元を引き裂いた。
確実に致命傷となる傷。だが、キルデリクはなおも狂ったようにゲラゲラと笑い、懐から何かを取り出し、
ベルクートへと向けて投げつけた。
「楽に死ねると思うな…!」
そう言い残すと、キルデリクは倒れた。今度こそ力尽きたのだろう。それでも二度がないとは限らない。
ゲオルグがハヅキを庇うように立ち視界を塞いでから、キルデリクの額に自らの剣を突き立てた。
ゴドウィン邸の捜索を後から来た連中に任せ、ハヅキはベルクートに付き添って本拠地へと戻った。
傷自体は大した傷ではなかったが、刃には毒が塗られていたらしく、その毒のせいでベルクートは意識を失ったようだった。
最後に投げつけられたものは、ハヅキが目にしたことのない小さな球体で、ぶつかった途端に何か水滴のようなものが弾けたが、
見る間に乾いてしまい、球体の残骸も残っておらず、結局何だったのかはわからなかった。
595 :
580:2006/04/08(土) 00:51:54 ID:sZBnr54R
とりあえずここまで。やっぱり改行変だ、申し訳ない…。
しかも1つ目タイトル入れ忘れた。ゴメソ…。orz
GJ!待ってるよ!
597 :
378=七誌:2006/04/08(土) 02:09:05 ID:Xr2ZTCEs
ええっと、リヒャハヅ(エロ無し)書いたひとですが、その後妄想に耽っていたら、
どうにかエロにまでこぎつけられたので、さくっと投下させて下さい。
もしかしたら、この設定を今後も使うかもなので、
混乱を防ぐために、投下時のみ「七誌」とコテハンとさせて下さい。
リヒャルトの設定に、ちょこっとだけ捏造有りです。嫌いな方はご注意下さい。
ここ毎日の日課となっているよう、いつものように少年少女の剣士二人は、本拠地
を見下ろせるシンダルの遺跡入口にて修練を積んでいた。互いの呼吸を合わせるべく、
片方は真っ直ぐとした。片方は曲線をした白刃を描く。対極とも言えるべき刃を合わ
せ、一つのものとしようとしたその時、はたた、と、少女の頬に何かが触れた。
ふと手を止め。空を仰ぐ。
空には鉛色の雲が、陽の光を覆ってた。
「あまやどり」
「リヒャルト、走るぞ!」
雨は突如として降ってきた。ざあざあと少女の顔を、腕を打ち付け、水を吸ったス
カートは、駆ける足を鈍らせた。それでも後に駆ける少年と比べると、少女は足が速
いらしく、ぐんぐんと少年の身を引き離した。
やがて暫く駆けたその後に、後ろから雨音に混じり、追いかけて来るべき音が無い
ことに、少女ははっと気付いた。どうしたのかと足を止め、自身の後ろを振り返る。
少年は、ハヅキよりも随分と離れた場所で、呆けたように立ちつくしていた。
「どうしたのだリヒャルト! 置いて行くぞ!?」
降りしきる雨は音を奪う。叫ぶようにハヅキは少年へと声を掛けたが。聞こえない
のか、或いは、聞く気が無いのか。依然としてリヒャルトに動く気配はなかった。
「――聞こえぬのか!? 置いて行くぞ!」
再度、声を上げる。しかしながらリヒャルトは一向に動こうとせず、ハヅキは一度、
不快そうに眉を寄せると、くるりとリヒャルトに背を向けて、ぱしゃん、ぱしゃんと
歩を進め――数歩、先へと進んだところで、ちっ、と舌打ちをし、その身を返した。
「行くぞ、リヒャルト!」
そう言い、未だ呆けている少年の元へと向かい、その手を掴む。瞬間、リヒャルト
の目がハヅキに向いた。
「風邪を引く。行くぞ!」
少年の手を握り締めたまま、強引にハヅキは駆けた。思いの他、少年は抗うことな
く、ハヅキの後ろに着いて来た。
人が見え、城に着く頃には安堵感を覚えたのか、少年はいつもの自分に戻っていた。
うわぁ、ずぶぬれだぁ! と、素っ頓狂な声が上がる。
「呆けておるからだ。大馬鹿者めが!」
少年の様子に悪態を吐きながら、ふっと、ハヅキは息を吐きながら、繋いでいた手
を離した。わぁわぁと喚かれるのはハヅキの好むところではないが、あのように光の
無い目で居られるよりは、何十倍もマシだった。
「あはははは、怒られちゃったやー。やだなぁ、もぉ。ハヅキさんってば、ミュー
ラーさんに似て来ちゃって……」
「おのれの相手をしておれば、嫌でもこうなる!」
締まらない顔つきの少年に、先ほどの自分の考えを撤回したい気分になったが。こ
こで怒ればさらに相手の思うつぼだと、気を鎮める。
「――それで、どうするのだ?」
「え?」
「『え?』ではあるまい。その成りで、部屋へと戻るつもりか? 道中、確実に風
邪を引くぞ? それに何より、そのような格好で戸を叩けば、部屋を濡らすなと確実
にミューラー殿の不興を買う」
傭兵旅団の部屋は、人通りの少ない、寒々しい場所にあった。他にも部屋あるだろ
うに、どうしてその部屋を選んだのか、ハヅキは知らなかったが、墓場の直ぐ近くに
あることが、死と隣り合わせな生業であることを改めてハヅキの心に認識させた。
「あー! そうだ! ミューラーさんから怒られちゃう! どうしよう、ハヅキさ
ん!!」
拝むような少年の声に、ふぅ、とハヅキは溜息を吐いた。剣の腕は一流だというの
に、どうしてこの少年はこうなのだろう。否、或いは一流の剣客というものは……と
いうところまで思考が及んで、その論理で進めると、自分もまたこの少年と同類にな
ってしまう事に気がつき、そこで思考を食い止めた。
「私の部屋に来い。そこで体を拭いて行くが良かろう」
わぁい! という無邪気な声に、あのミューラーという大男の心労が、幾許か思
い遣られるような気がした。
リヒャルトと違い、ハヅキといったこれという一団に属さない者たちは、宿屋の一
室を使用していた。ハヅキは慣れた手つきで宿帳に名を刻むと、「こっちだ」と、リ
ヒャルトを自身の居室へ案内した。
「おじゃましまーす」
「他の部屋と大して変わらんが、楽にしてくれ」
部屋は確かに、他の部屋と変わり映えしない作りだった。元々ある備え付きの家具
や、絵の他には、目に留まるものはなかった。小奇麗で、整然としたさまは、使用者
の性格を物語っていた。
「ほら、これで拭くといい。あと、幸いにもお前は私と同じ背丈のようだから、服
を貸してやろう。これに着替えろ」
「え! ぼく、スカートはくの!?」
ぼすっと、タオルと服を投げつけられた。
「うつけが! 誰がそんな酔狂なものを見たがるか! 私とて、旅装束として袴の
ひとつは持っておる! さっさとそれを持って着替えぬか!」
見れば、ハヅキは顔を紅潮して怒っていた。はぁい。という返事をして、その場で
上着を脱ぎ始めたら、さらに一層大きな声で、
「洗面所で着替えぬかッ!!」
と、勢い良く怒鳴られた。ああそう言えば、ミューラーさんからもそう叱られたこ
とがあったっけな、と、リヒャルトはふと、そう思った。
ハヅキの用意した服は、ゆったりとした作りのせいか、リヒャルトの身にもぴたり
とあった。落ち着いた深緑の上着に、黒のズボン。ただ、結いとめるであろう腰布の
結わえ方は、よく分からなかったため、適当に結んだ。濡れてしまった自分の服を絞
り、トントン、と軽くノックして、戸を開ける。
「ハヅキさーん。着替えたよー」
「ああ、済んだか」
見ると、そこには鎧や手甲を外し、一枚ものの変わった藍色の服を身に纏い、木櫛
で髪を梳かしているハヅキがいた。髪が随分と水を含んでしまったのか、肩にはタオ
ルを乗せていた。
「変わった服だね」
「ああ、これは浴衣といって……まぁ、寝巻きの一種だ。お前の方も、帯の留め方
がめちゃくちゃだが、どうにか着れたようだな」
「んー。これ、簡単に着れるのか、着れないのか、良く分からない服だね」
「着物とはそういうものだ。どれ、結わえなおしてやる。袴を……ズボンの部分を
落ちないように抑えていてくれ」
そう言うと、ハヅキはリヒャルトの前に屈み、するすると腰紐を解いた。リヒャル
トがぐちゃぐちゃに留めていた腰紐は、元通り、色鮮やかな一本の布となり、背後に
回ったハヅキの手によって、再度しっかりと、リヒャルトの身に結わえられた。
「どうだ、苦しくはないか?」
「ん、平気ー。ハヅキさん、器用だねぇー」
「慣れだ。
ほら、これに濡れた服を干してしまえ。掛ける場所はあそこの桟だ」
そう言い、ハヅキはリヒャルトにハンガーを手渡すと、自分は流し台へと足を向け
た。
城内には食堂も、酒場も別に設けられていたが、簡単な茶が飲めるようにと、各部
屋には小さな流しと、ラフトフリークから入れたという七輪という道具が置かれてい
た。
リヒャルトはハンガーに自分の服を吊るすと、じっと、ハヅキの後ろで、その変わ
った道具を使う様子を見つめた。
ハヅキの手際は良いものだった。小さな炭と紙とを入れ、ちっとマッチを擦り、火
を燈す。こぅ、と火が紙へと燃え移ったかと思うと、黒い炭にちらちらという赤い光
を燈る。かたん、と、水を注いだ薬缶を乗せる。
丸い、どこか可愛らしい細長い口を持つ、ふたつきの陶器に、陶器製のコップらし
きものが用意される。かたかたと、薬缶が蒸気を噴出しだすと、ハヅキは湯を、その
変わった器へと注ぎ込んだ。
「お湯を飲むの?」
「いや、茶だ。白湯が飲みたいというならそうするが……」
そこでちらり、と、ハヅキは後ろに立つリヒャルトを見た。
「茶の方が良かろう。苦い葉ではないものを淹れるから、安心しろ。今は、茶器を
温めているだけだ」
言い、今度はコップの方に、湯を注いだ。しゅんしゅんと、薬缶が声を上げ出した。
「――リヒャルト殿……」
「ん? なに?」
「そうも、真後ろに立たれていると、やり辛い。心配せずとも薬を盛ったりはせぬ
故、そこで腰でも掛けて待っていてくれぬだろうか……」
珍しく、困ったように眉をひそめる少女に、こくん、と少年は頷いた。
雨の音が響いていた。
急須から湯呑みに茶を移し、盆に乗せる。くるりと振り返って、ハヅキは少し、息
を飲んだ。
少年は裸足の足をベッドに上げ、膝を抱えるようにして座り、じっと、窓の外で降
りしきる雨を、あの、打ち棄てられた人形のような――呆けたような、眼(まなこ)
で見ていた。
「――……リヒャルト殿ッ!」
声を上げた。ぱっと、リヒャルトはハヅキの方へと目をやった。
「あ、ハヅキさん! お茶、入ったんだー! ぼく、待ちくたびれちゃったよ!
ね! 隣座って!」
言い、ぽんぽん! と、リヒャルトは自分の腰掛けるベッドの隣を叩いた。ああ、
と、ハヅキは戸惑いながらも、言葉を返し、隣にぽすん、と腰掛ける。
熱いぞ、と、湯呑みを差し出す。
リヒャルトは差し出された湯呑みを、マグカップのように、ぎゅっと、包み込んで
手へと収め、お茶を、啜った。
「あたたかい」
「そうか」
ハヅキもすっと、茶を啜った。
それからリヒャルトは、まるで喋ることを止めることが怖いかのように、ぺらぺら
と話をし始めた。話の殆どは、いつものようにミューラーのことで、ミューラーのも
つ癖だとか、朝起きた時の様子だとか、そんな、実にとりとめのないことを喋った。
ハヅキはそれに逐一真面目に頷き、リヒャルトの話を聞く。話の内容には既に聞い
たものもあったが、拘ることなく話を聞いた。
ざ、ざざあ、と、窓を打ち付ける雨音は大きく、少年にしては珍しく、時折、雨音
に飲み込まれるように、言葉を澱ませる時があった。
――少年の様子がおかしいと、気付いたのはそれから間もなくのことだった。
「――リヒャルト?」
雨音は、一層酷くなっていた。それに伴い少年の言葉の澱みは多くなり、ついにふ
と、口を噤んだ。見れば、少年の手にしていた湯呑みは既に空になっている。受け取
ろうとして、手を伸ばしたところ、びくり、と、少年は僅かに身を竦ませた。
「――リヒャルト?」
少年は俯いていた。背中をきゅっと丸ませて、自身の膝を強く抱えた。
雨音だけが、響いていた。
――男のものだろうか。そこで、だんだんだんだんだん、と、駆けるような足音が
廊下に響き――
――かしゃん! と、湯呑みが床へと転がった。
「――リヒャルト殿!?」
リヒャルトはハヅキの胸へと頭を寄せ、ぎゅっと、幼子のようにハヅキの身へとし
がみ付いた。何故かは知らないが少年は確実に、怯えていた。ハヅキの知らない『何
か』に対し、少年は怯え、恐れ、縮こまり、震えていた。
「――リヒャルト――」
少年の怯える様子に、ふと、ハヅキは幼い頃、捨てられている仔犬に出会ったこと
を思い出した。心ないものにでも遭ったのか、仔犬の毛並みはどろどろに汚れ、削れ、
いたるところに、傷をつくり、憐れに思い食べ物を与えた。仔犬はすぐにそれを食べ
干した。見ているとなかなか愛らしく思え、飼ってやっても良いかも知れぬと、頭を
撫ででやろうと手をかざしたところ――
がぶり、と手を噛まれた。
その場は驚き、痛みと、自身の心が裏切られたように思え、その場を直ぐに立ち去
った。後に、あの犬は随分と人の手により、酷い目に遭って来たらしく。頭に手を翳
すと、殴られると思い、怯えて噛み付くのだと人から聞いた。
その仔犬がどうなったのかは、知らない。誰か心あるものに拾われたかも知れなけ
れば、もしや、どこぞで命を落としたかも知れなかった。或いは、どこかで飄々と、
生き長らえているのかも知れなかった。
ただ、あの時の手の痛みは、時が経つにつれ、違う悲しみをもって、じくりと傷んだ。
そんなことを、思い出した――。
「――リヒャルト――」
呟く。そうしてそうっと――少年の背に、宥めるように、手をやった。
幼い頃、涙を流す自分に、親がそうしてくれたように、優しく、撫ぜた。
「大丈夫だ、リヒャルト。心配ない――」
そっと、あやすように、囁く。
「怖がらなくて、いい。いいんだ――」
ゆっくりと、しがみ付かれた腕が、解かれてゆくのを感じた。少しずつ、リヒャル
トの身が離れて行く。少年の身を見守っていると、伏せていた頭を、ゆっくりと上げ、
ハヅキに向かい、おずおずと、少年は笑みを浮かべた――
「リヒャルト――」
「ハヅキさん!」
ばすん! と、身がぶつかる。視界が天井を向く。何事かと思っていると、今度は
笑顔を浮かべたリヒャルトの顔が視界を占めた。
「ぼく、ハヅキさんが好きになっちゃった!」
押し倒されたのだ、ということと、少年のいうことを理解するのに、数秒遅れ――
その、数秒の隙に、満面の笑みを浮かべた少年の唇が、ハヅキの唇と重なりあった。
「――ん! ――……んー! !!! ――っ!」
舌を入れられる。逃れようとする舌を捕まえられ、絡み合わせ、離れたときには、
つ……と、糸が引いて、ぽたり、とハヅキの口元に、落ちた。
「――……な、何をする!?」
「何って、キスだよ。好きになった男と女はするものなんでしょ?」
「……な!」
言葉を言い募る暇もなく、再度、唇が合わせられた。先刻よりもさらに深く、さら
に長く……と、息が出来ないことも加え、自然、頭もくらくらとして来た。頬に、熱
が灯る。
「ハヅキさん好き。大好き。ミューラーさんと、ヴェルヘルムさんの次くらい……
ううん、女の人の中では、きっと、いちばん好き」
「や、やめ……!!」
ちゅっと、首筋にくちづけが落とされた。浴衣の袷に手が、差し入れられる。びく
んと、体が跳ねた。圧し掛かられたまま、片手で大腿部に触れられる。ざわり、と体
の奥が毛羽立った。
「ハヅキさん、すべすべしてる……。柔らかーい」
「だ、黙れ……!」
「嫌だよ。だって、本当のことだもの」
袷を広げられる。肌が外気に触れ、冷たく感じるのと対照的に、頬には熱ばかりが
集まった。
「すごい……ハヅキさんて、綺麗だね……」
言うと、リヒャルトは白くふんわりと盛り上がった、ハヅキの胸の頂きに、くちづ
けた。
「っ!」
「あ、ハヅキさん、いい声。可愛い……。胸、とっても柔らかくて、気持ちいい……」
ちぅ、と、音を立てて吸う。仔犬のようにぺしゃりと舐める。ゆっくりと、緩急を
つけて乳房に触れる。
「やァ……やめ……」
「やめない」
ばっと、下肢を覆っている浴衣を広げた。ひっそりと生えた繁みを指でなぞり、そ
のままゆっくり、股の内へと下ろして行く。
「――……!!」
「あ、ひょっとしてここがそうかな? うわぁー、女の人って、本当に男とは違う
んだね!」
ちぷ、と、指を一本内へと挿れた。当然のように、中はかなり狭かった。すっと、
一度抜き、指でもって口を広げる。
「わ! 凄い! 綺麗なピンク!」
顔を移動し、見つめて、驚きのあまりに声を上げる。花に似てるっていうのも、分
かる気がするなぁ、と、リヒャルトは呟いた。そのまま舌を寄せ、花を、舐めた。
からだが、跳ねた。
ぺしゃ、ぴちゃ、と、外にはまだ雨が打ち付けているというのに、内側からの水音
がやけに大きく聞こえた。男を知るどころか、自身で慰めることすらも無いハヅキの
身にとって、この刺激は余りに強すぎた。可愛いと自身の声を指摘され、きゅっと口
を噤んでいたものの、耐え切れず、時折開いた口からは、艶めいた音がついて出た。
それと同時に、リヒャルトが愛撫する花弁からも、蜜が溢れ――指と舌とで愛撫をし
たところ、びくんと体を震わせて、ハヅキの体は弛緩した。
「ハヅキさん……」
ゆらり、と、膝立ちになり、リヒャルトはベッドに横たわり、惚けた様子の少女を
眺めた。浴衣は腰に巻かれた紐によってかろうじて留まってはいるが、上下ともに大
きく広げられ、形よい胸を、繁みを隠すことなく表わしている。長く、まだ湿り気を
持つ髪の毛は流水の如く広がり、白いベットの上に、あるいはその体のうえにとその
波紋を投げかけていた。遠くを見るような、凛とした目が、今は淫とした気配を強め
ていた。
「ハヅキ……」
囁く。唇を再度、合わせる。今度はすんなりと舌が合わさり、
「あ……」
と、ハヅキの目が、リヒャルトを捉えた。
「ハヅキさん!」
声を上げ、鎖骨の辺りに少女を所有する印を刻む。そのまま自身の服に、リヒャル
トが手をかけたところで――
「止せ、リヒャルト」
と、今までは違う、強い静止の声が飛んだ。
自身の服に手をかけたまま、リヒャルトは動きを止めた。ハヅキの目の色は、幾ら
か違うものもあったが、いつもと同じ光が宿っていた。
「――止すのだ――
お前が、どのように捉えておるのかは知らぬ。知らぬが――これは、子をつくる、
行為なのだぞ――?
――そうして、もし、私が子を得たときは――」
ぽそり、と、ハヅキは言った。
「私は、己の子を、捨てることなどは出来ぬ――
そうして、私の心情を無視し、私をこのまま抱いたとすれば――
――リヒャルト、お前は自分がどう思おうと、思わぬと、お前は一人の人間の父に
なる。それは事実だ。曲がることの無い――……」
リヒャルト。と、ハヅキは再度かすれるようにして、名を呼んだ。
「私はな、良いのだ。女の一人旅だ。このような事が起こることも、幾らかは覚悟
している。だが、お前は――」
きゅっと、目を瞑った。そうして、悲しみと、優しさを含めた瞳でもって、リヒャ
ルトの眼をひた、と見据えた。
「止した方が良い――。
これより起こる様々なことを、受け止められるほど、お前はまだ、大人ではなかろう――」
しん、と沈黙が下りた。でも、と声を上げた。
「だってぼく、ハヅキさんのことが好きなんだ。好きなんだよ!?」
「――私とて、お前のことを、厭うているわけではない。寧ろ、好意を持っている
とすら、言っても良い。だがな、ただ、そう思ったままに進むことが、必ずしも良い
とは、限らぬのだ――」
すっと、腕を伸ばし、リヒャルトの頭をハヅキは抱いた。
「……私と、お前が、もう少しおとなになったその時に――した方が、良いと思う
のだ――」
ハヅキさん。と、胸元でした小さな声は、ぎゅっとハヅキの体を強く抱いた。
「あ、でも、これ……どうしよう?」
少年の言葉に、目線を追うと、そこには着物越しにも分かるほど、主張する少年の
体があった。かぁ、と頬に熱が灯り、慌ててハヅキは顔を逸らした。
「ハヅキさんが好き過ぎちゃって、こんなになっちゃったよ!」
「し、知るか!」
顔を背け続けるものの、確かに一部は自分に責がある。抗おうと思えば抗えた筈だ
った。それを抗えなかったのは――
こほん、と、ハヅキは咳をした。眼をやや、伏せながら、小さく言う。
「その、私のうちにいれてやることは出来ぬが、他のことなら、協力してやれると
思う。それで、いいだろうか――?」
え。と、ハヅキの言葉にリヒャルトは目を見開いた。そうして、いつものあの、無
邪気な口調で口を開いた。
「それってフェラしてくれるってこと? うわぁ、ハヅキさんってば、大胆!」
リヒャルトの顔を目がけて、ばふん! と、ハヅキは手近にあった枕をぶつけた。
ベッドの上、膝立ちになったリヒャルトの帯を、ハヅキは向かった姿勢のまま、
するすると解いていった。結わえ直したその時と違い、頬は赤く、目も心なしか潤ん
でいた。髪も、服も乱れたまま、ハヅキはすっと、少年の帯の結わえを解いた。
はさり、という衣擦れの音が響く。おずおずと下着に手を掛け、下ろす。少年の分
身が顔を出したとき、やはり、ハヅキは慌てて、視線をずらした。
「あれ? ひょっとしてハヅキさん、男のひとのを見るのは初めて?」
ばっ! と、ハヅキは言葉に詰まった。見れば、ハヅキの耳までも赤い。
「馬鹿を言うな! 幼い頃、犬のものを見たことがある!」
「それって男っていうか、オスじゃないか……」
ぽそり、とハヅキの言葉に呟くが、きっ! と眼を向けてくるハヅキにリヒャルト
は悪戯心を刺激されたのか、悪戯を思いついた子どものように、にこりと笑んだ。
「でも、ハヅキさん、やり方は分からないわけでしょ?
ぼくが良い、っていうように、やった方が良いと思うんだ。それでいいよね?」
やや、唸った後に、こくりとハヅキは頷き、リヒャルトは笑った。
「じゃあ、まず、奥から先へとゆっくり舐めて」
赤い舌が、伸ばされた。言われた通り、ハヅキは苦しげに、やや目を細めながら、
少年の肉をゆっくりと舐めた。苦いのか、舌を引いた折に眉を寄せる。リヒャルトは
そっと、ハヅキの頭に手をやった。さらさらとした癖のない少女の髪の毛を手にとり、
いじる。
「いいよ。じゃあ今度は、小刻みに舌を動かして……ッ! そぉ……ッ! 歯を立
てないようにして、口に……!」
ふむっ! むっ! という、苦しげな声と、荒い息。口から離した時に、でろり、
と、少年の液体と少女の唾液が糸を引き、たぽん、と少女の胸元に、落ちた。
――視線を落せば、少女の座るシーツにも、幾らかの水気が見えて――
瞬間。ハヅキの顔へと射精した。
「――〜〜〜!!」
「ご、ごめんハヅキさん!」
避ける暇など、あるわけもなく、白濁とした液体は、ハヅキを汚した。手元にあっ
たタオルで、慌てて少女の顔を拭こうとして、手を止めた。
たぽん、たぽん、と、長い糸を引き、リヒャルトのそれは、ハヅキの頬を、体を伝
ってベッドに落ちる。少女の頬は赤く。赤い目尻の化粧は滲み、瞳の色も潤んでいる。
さらさらとした少女の髪は、リヒャルトのものによって絡み、とろとろと落ち――
思わず頬を寄せ、深く深く、ハヅキの唇に口付けた。
「んっ! ……ぅん……!!」
「ハヅキさん、好き。ほんとうに、好き……!」
唇を離し、少女の体をよつんばいにして、自身を突き出す。それだけで、不思議に
も少女は全てを了解したかのように、少年の身を愛撫する。少年は腕を伸ばし、指で
もって、少女の花を愛撫した。
「っふは! ……あ! ぁん!!」
「駄目だよ。休んじゃ。言うこと、きくんでしょ?」
少年の言葉に、涙目になりながら、少女は舌を伸ばす。少年は少女の花を弄ぶ。そ
の度に少女の体は跳ね、少年の言葉に苛まれ、声は最早、色づいたものしかついて出
なくなっていた。
そうして少年もまた、くりかえし、くりかえし、ただ、少女の名前ばかりを呼んで
――少女の体がびくんと飛び跳ねると同時に、少年の体からもまた、真っ白なものが
ほとばしり、少女の顔を散々に汚し――
重なりあうように、抱き落ちた。
目を覚ますと、ハヅキの顔があった。リヒャルトの肩に、しなやかな腕がぬくもり
をもって乗っていた。そっと、起こさないように身を起こし、リヒャルトは窓打ち付
ける雨をぼうっと、眺めた。
ざあ、ざあ、と、雨は降る。――リヒャルトォ! と、声が、した。
・・・・
――来ォい、リヒャルト。とっくんだァ!――
ざあ、ざあ、と、雨が降る。家の外には誰もいない。家の中で起こる物音など、気
にも留めない。だん、だん、と男は廊下を踏み駆ける。いつもよりも大きな音で、い
つもよりも大きな声で。
降るしきる雨は、音を呑み込む。少年の上げる、悲鳴さえも。
――リヒャルトォ!
ざあ、ざあ、と雨が降る。雨が降る。雨が、雨が、雨が――
ぽすん、という、音がした。はっと我に返り、音の方を見ると、ハヅキが先ほどま
で抱いていた、リヒャルトの肩を探しているのか、もぞもぞと腕を動かしていた。
その様がどうにも可愛らしく、ふ、と。ハヅキを見て笑みを浮かべ、手を差し出し
た。
ハヅキの手は、差し出されたリヒャルトの手を、きゅっと、握った。
〈行くぞ、リヒャルト!〉
雨が降る中、手は力強く、ぐんぐんと少年の身を引っ張った。少年の手より、より
暖かく。より柔らかく、優しく、強く――。
ハヅキはすやすやと、寝息を立てていた。いつもはきっと引き締まった眉も、目尻
も、今は安らかに、幼く見えていた。
リヒャルトは背を折り曲げると、眠るハヅキの頬にそっと、口づけた――
宿を出るころには、雨も上がり、茜を帯びた金色の空が、どこまでも遠く広がって
いた。乾いた服に着替えた二人は、清めておこうというハヅキの言葉より、そのまま
浴場へと向かって行った。
そこには偶然にも、ヴィルヘルムとミューラーの二人がおり、リヒャルトはミュー
ラーの顔に目を輝かせ、ヴィルヘルムはハヅキに目を輝かせた。
「ミューラーさん! 奇遇だね! いや、奇遇じゃないよね! これはもう、そう
なるものなんだって決まっていたことなんだよね!」
「よう! お嬢ちゃん! いつもながら凛々しい、イイ目をしてんな! 嬢ちゃん
もお風呂かい? そう言やぁ、最近露天風呂が出来たって言うんだがな……」
この縁を断ち切るためにゃあ、ちぃと痛い目に合わせなくちゃならねぇみてぇだな。
と、ドスのきいた男の声を背景に、ハヅキはヴィルヘルムから回された手をそっと払
った。
「悪いが、誰それと構わず肌を見せる主義は私には無いのでな。露天風呂に入るの
はお断りする。男たちで賑々しく入るがいい」
「――だってよー! かー! 堅いな嬢ちゃん! まぁ、それが良いんだが!」
えー! と、声が上がった。
「えー! ハヅキさんも一緒に入ろうよ! ハヅキさんと僕の仲じゃないか!
それにもう、肌ならさっき……!!」
痛々しい音が響いた。音の後に、からん、と鞘が床に落ちる音と――……どぉん、
と少年が床に倒れる音が続いた。
「誤解を招くような物言いをするな! このうつけが!」
抜き身の剣を片手に、ハヅキは顔を真っ赤にさせながら、落ちた鞘を拾い上げ、す
たすたと女湯の方へと姿を消して行った。
残された男二人は、やや呆気に取られて少女の後ろ姿を見送っていたが、ヴィルヘ
ルムはすぐににやにやとという笑いに変えると、大男へと掛け合った。
「――オイ、どう思うよ、今の物言いは?」
「――どうせその辺ですっ転んで、傷口の手当てで『肌でも見せあった』ってオチ
だろうよ――」
「いやいや、分からねえぞ。今日の大雨に打たれてだ、冷え切った体をあのシンダ
ルの洞窟辺りで――」
「茹だるのは風呂に入ってからにしろ」
言い、ミューラーも、のそのそと男湯へと足を運ぶ。番台を通り過ぎる時、擦れ違
いざまに番台に座るビーバーに、後ろの少年は風呂に入る行儀作法がすこぶる悪いの
で、他の客に迷惑をかけないよう、暫くそのまま寝かしておいた方が良いと言付けた。
ヴィルヘルムは他の客の邪魔にならない位置へと、無造作にリヒャルトを置くと、
「うーん、こいつもついにオトナにかぁ……」と、妙に感慨深げな様子で、風呂場の
暖簾をくぐっていった。
*END*
610 :
七誌:2006/04/08(土) 02:38:08 ID:Xr2ZTCEs
では、また何かが下りて来るその時まで読み手さんに戻ります。
他作家さんの作品も楽しみにしているよ!
リヒャハヅー!!超GJ!
最近ハヅキ率が高くてウレシス。
密かに楽しみにしてた甲斐があった…!
GJ!!!!
ハヅキカワイス
何か書きたいが、その前に一周目クリアするのが先だな・・・
613 :
群島好き:2006/04/08(土) 03:21:45 ID:1JUOxf43
ハヅキってこんなに可愛いもんなんだな。少し自分好みキャラじゃなかったが、
ここにあるもの読んでたら気に入ってきた。
>>610さん、GJです!!
では
>>586からの続き
後編への繋ぎです。
614 :
群島好き:2006/04/08(土) 03:22:46 ID:1JUOxf43
「ん…うぁ…?」
「お早うございます、フェリド。」
目が覚める。そこにはアルシュタートが一糸纏わぬ姿で頬杖をつきながらこちらを見ている。
一瞬遅れ、覚醒し現在の状況を省みる。
(そうか、あのまま眠ってしまったのか…)
「フェリド、お早うございますは?」
「んお?お、お早う。」
「ふふ、よろしい。」
屈託のない笑みを浮かべ見つめられる。想いが通じ合った中だとしても気恥ずかしい。
赤くなってしまったかもしれない顔をすこし逸らせ、話を振る。
「あ、アルはいつから起きてたんだ?寝てない事はないだろう?」
「ええ、貴方より少し前におきたばかりですよ。
あまりにも可愛い寝顔でしたので、ついつい見続けてしまいました。」
さも当然と言わんばかりの台詞に目を丸くする。
「お前…そういう性格だったのか?」
「どれを指して言っているのか分かりませんが…わらわは元々こうですよ?」
「特大の猫被りだ…」
「ひどいですねぇ。それに貴方だって本気の強さを見せてくれなかったではありませんか。」
頬を膨らませ、口を尖らせる。まただ、また。自分の知らなかった彼女の素顔を遠慮なく見せてくれる。
それはとても幸福な事で。やはりお互いが結ばれて――
そこではっとする。血の気が引いていく。過去が鮮明に浮かび上がる。
「あわわわわ……」
「フェリド?」
「ご免なさい許してくださいもうしませんええもう二度と致しませんからお許しを〜〜!」
「あ、あのフェリド?」
急に姿勢を正して土下座するフェリドに困惑するアルシュタート。
「すいませんワタクシが全て悪いんです浮気もしませんだから犬の餌は止めてください〜〜!」
「フェリド?あの?」
どれだけ呼びかけても訳のわからない事ばかり喋り平伏するフェリド。
これでは埒が明かないと思ったアルシュタートは、
「フェリドっ!!」
「は、はひぃ!!」
大きな声で呼びかけ、ようやく頭を上げる。もっともビクビク震える所は変わってないが。
615 :
群島好き:2006/04/08(土) 03:23:40 ID:1JUOxf43
「…ふぅ。無論、浮気などしようものなら只では済ませませんが…何をそんなに謝っているのです?」
途中に何か空恐ろしい言葉が聞こえたが、それは今は流しておこう。
「え…だって、その…、最後はともかく、最初は無理矢理襲ってしまった訳で…」
今度はアルシュタートが目を丸くする。そしてつい吹き出してしまう。
「あ、あの、アルさん?」
(どこまで真面目な人なのでしょう。)
あの時はあんなにも歯の浮くような言葉を言っておいた人が今はオドオドして挙動が不審だ。
そのギャップが可笑しかった。
「ご、ご免なさい。その事も含めてお話がしたいのですが…」
「ですが?」
「あ、あの、あちらの温泉にでも浸かりながらでどうです?
その…あれだけ汗をかいて砂が付いてますし、その、わらわには、…液がかかりましたし。」
今更ながらにアルシュタートを見るとあちこちに精液が付着している。
特に髪の毛には未だに粘り気があるものまで残っている。
フェリドは下腹部に集まりそうな血を無理矢理抑えて返答する。
「そ、そうだな。体を綺麗にしながら話でもしようか。」
大きくなりそうな愚息を見せないよう翻ったのだが、
「あ、あの!申し訳ありませんが、肩を貸してもらえませんか?
その…少し…歩きにくいものですから。」
どうやらこのデカズラー(愛称そして誇張)を見せないというのは諦めたほうが良さそうだ。
諦めて、それでも早足でアルシュタートの傍に近付く。
「……フェリド。」
地獄の底から聞こえてくるような底冷えのする声。
616 :
群島好き:2006/04/08(土) 03:24:17 ID:1JUOxf43
(怒ってる〜、呆れてる〜!)
「あの、仰りたいことはわかるのですが、その、不可抗力というものでありまして…そうだ!」
声を上げるとほぼ同時にアルシュタートの体がふわり、と浮かぶ。
「フェ、フェリド!?これは!」
「あ〜、そのお姫様抱っこというものでありまして。」
「それは聞いたことがあります!ではなくて!」
一転、狼狽するアルシュタート。そこには少しの喜びがあったかどうか。
「これなら、見なくて済むだろう?」
そう自信満々に答えたものの、
「…腰の辺りに当たっています…」
「すいません、腕上げます!」
コプリ、コプリ
「ん?」
「あああぁ……」
何かの音がする。
「何だ?」
「駄目!フェリド、駄目ぇっ!!」
何かが垂れたのだ。顔を動かしみてみると何かピンク色のものだった。
今もまた垂れた。アルが何か言ってるが気にせずその大元を辿ってみると…
「あ。」
そこはアルシュタートの膣口。中に出された精液が破瓜の血と混ざり、それが体の位置を変えたことで垂れ流れたのだ。
瞬間、凄まじい殺気。今まで味わったことのない恐怖、絶望。
ギギギギギ…と油の切れた機械のような音をたてて恐る恐る腕の中の人を見る。
バチィンッ!!!
617 :
群島好き:2006/04/08(土) 03:24:50 ID:1JUOxf43
この時の出来事からフェリドは決してしてはいけない事と努力をしなければいけない事を学ぶ。
それは何だったのか。とある人物が聞いて回り、ある人が言うには――
「あぁ、そう言えばぁ、時々怒られてましたねぇ。何か部屋の真ん中で正座させられてたの見ましたぁ。
確かぁ「今度逆らったら…どうなるか分かりますね…?」って言われてましたぁ。
すっご〜くションボリしてましたよぉ!え?どうして見てたのかって?
それは乙女のひ・み・つ・ですぅ。でもこんな事聞いてどうするんですかぁ?
まぁ、デザート全部を奢ってもらえるだからいいですけどぉ。あ、そうだ王子ぃ!
今度は満漢全席デザート編で手を打ち――」
…後半は記憶から消去。と部下だったM(ホントの年齢は17歳ですぅ:プロフィールより)は語る。
またある人が言うには――
「え?閣下ですか?そうですね、印象的だった事ですか…。
頼まれて探っていた情報をお渡しした時にですね、「空気を読むって大変だな…」って仰られましたね。
苦手なんでしょうね。腹芸が上手いと言われてたのは陛下に調…ゴホン!教育されたそうです。
あ、殿下、今後とも調査迅速、秘密厳守、真実一路の――」
とかつての同僚のS(現在名はO)は語る。
(まったく、あの人は…。空気を読むなんて簡単じゃないか。)
だが大事な時に「笑ってくれる?」などと言う辺りしっかりとその血は受け継いでいるらしい。
もっともそれは次代の猪突猛進女王にも言えることだが。
閑話休題――
618 :
群島好き:2006/04/08(土) 03:26:19 ID:1JUOxf43
長い長い、終わらない。退屈でしょうが完結するまで勘弁を。
ではまた後程。
>>618 GJ!ママン怖いな…サバを読むM氏もワロスwwww
あ、ついでに、
>>337の話がようやく書き終わりそうだから出来れば今日中には投下します。
まぁそんな人はいないだろうけど、内容には期待しないでくれ
>>580 続き超楽しみにしてる。どうなるのかなーワクテカ
>>610 リヒャハヅ初エロktkr
リヒャルトの純粋さとエロさが絶妙に雑じってるな。ハヅキかわいいよハヅキとにかくGJ
>>618 更新スピード速くて脱帽。尻に引かれてるフェリドw
>>619 ちょwwwハス様たのしみにしてるwww
ちょこっとできたので投下。まだエロに入らない。長くてゴメン。
「───とりあえず、もう大丈夫だ。毒も強いとはいえ、解毒剤もないような珍しい毒でもなかったからな。
傷口の処置も終わっている。安心しろ。じきに目を覚ますだろう」
ハヅキがシルヴァからそう聞かされたのは、ベルクートが運び込まれてから3日後のことだった。
戻って以来、ベルクートの傍にはマリノが常に張り付いて目を光らせている状態で、
ろくに見舞いにも行けていなかったのだ。
実際、怪我をしたのは自分を庇ってのことだったので、マリノに何を言われても仕方がないと思っており、
病室を訪ねるのも、マリノやシルヴァが寝静まった後に、こっそりと様子を見に行く程度。
そのため殆ど怪我の状態などについては聞かされていなかったのだ。
病室を離れることのないシルヴァだが、ハヅキが夜な夜なベルクートの様子を見に行っている事に気付いており、
落ち込んだ様子を見かねて、ハヅキの部屋を訪れたのだ。マリノももう既に宿屋へ帰し、ムラードは別室で休んでいる。
自分も少し部屋を離れるので、見てやってくれと言われ、ハヅキは病室へ向かった。
シルヴァが自分を気遣ってくれた事は明らかで、申し訳ないと思いながらも、安堵と、少しばかりの期待が隠せなかった。
扉を押すと、ぎぃ、と小さく扉の軋む音がした。ハヅキはなるべく音を立てないように気をつけながら、中へ入る。
月光が差し込む部屋の中はそう暗くもなく、扉を閉めても十分に、その周囲を窺い知ることができる。
聞いた話では、もう一人、王子の護衛と言う少女が休んでいるはずだが、どうやら性別が違うということで、
別室で休んでいるようだ。ハヅキはそろり、そろりと一番奥のベッドへ向かう。
建前とはいえ、「休むので見ていてくれ」と頼まれた以上、こそこそする必要はないのだが、
それでも夜も遅いこともあって、自然とそうなってしまう。緊張してしまうのだ。
ベッドの傍らの衝立の前で、ハヅキは緊張のあまり詰めていた息を吐いた。そうしてから、
そっと中を窺う。確かに、ベルクートはそこにいた。なるべく音を立てないように、
近くにあった椅子をベッドの傍らへ持って行き、それに腰掛けた。
眠っているベルクートの顔は、表現として妙かもしれないが、
ひどく真面目な顔をしているよう見えた。普段の寝顔がどうなのか知らない為にどうとは言えないが、
少なくとも苦悶のそれではない事に安心を覚えた。
いつも、「邪魔な所を結っているだけ」と無造作に結ばれている髪も解かれていた。
ランプに日を灯そうと手を伸ばし、ハヅキはそこで動きを止めた。シルヴァの話では、
じきに目を覚ますだろうと言うことだった。それが今とは思わないが、まさかという事もある。
目がさめたとしても、こんな夜更けに起こしてしまっては悪いだろうと思い直した。
「……ハヅキさん…?」
不意に名を呼ばれ、振り返る。暗闇に慣れた目でも、部屋の最も奥であるこのベッドの周辺は、
よく見えない。それでも辛うじてベルクートがこちらを見ている、ということは判った。目を覚ましたのだ。
気を遣ったつもりだったが、遅かったということか。
「ベルクート…!」
「よかった、無事だったんですね」
驚くハヅキに、ベルクートは実に彼らしい言葉をかけた。自分の方が傷を負って倒れたというのに。
ハヅキは嬉しいような、腹立たしいような気持ちになる。起き上がろうとする身体を引き止めようとするが、
それも構わずベルクートは起き上がった。
傷を確かめるように少し腕を回す。
それを心配そうな顔で見つめるハヅキ。少しの間無言の時間が流れたが、灯りがともるとともにそれは破られた。
623 :
580:2006/04/08(土) 04:01:04 ID:sZBnr54R
ここまで。エロ遅くてスマソ。
神々が素晴らしすぎてこんなヘタレ投下するの躊躇うよ…。
>>563 GJ!ルセリナ可愛いなぁ
俺はリオン派だけど、この話はかなりぐっと来ました。
>>573 やべ、母娘で肉奴隷エンドですか!エロすぎ!
>>587 続きキタ━━(゚∀゚)━━ !!!!!
(;´Д`)ハァハァアルママンエロイよ
3点リーダは、それをやたら多用してる俺からは何もいえぬw
セリフ中の間を表すのにちょうどいいんだよね
作品投下が多すぎで一気に読めないのでここまで
贅沢な悩みだw
好み的にはルセリナとリヒャハヅがモロにツボですた
神々の投下スピード速すぎてレス間に合わんなw
>>610 リヒャハヅ、キャラが立ってるから読んでて面白かった。心の底からGJ!
627 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 10:47:29 ID:e8Fw6V9D
>580
続きwktkしながら待ってますーー!
ageてしまった……orz
なんだかすごいな。みんなGJ!
全てハァハァさせていただきました
>>610 GJGJGJGJGJGJ!!リヒャハヅモエス。個人的にリヒャルトのHGが抜けてないのもGJ。
二人のキャラが壊れてない、むしろ活き活きしてて自然に読めた。
書き方上手いなー。
631 :
ウィルボーン:2006/04/08(土) 12:02:23 ID:WpizA/Pz
みなさんGJ!!このスレのおかげで最近ハヅキが一軍昇格。
スレの流れをぶっちぎって3のナッシュ×クリス投下します。
PC整理してたら書きかけのが出てきて、多分3年ぶりに続き書いた。
アルマキナンでユンの儀式を見送った夜です。
クリスの部屋は、まだかすかに明かりがついていた。ナッシュは嫌な予感を覚えてドアを
ノックしてみた。返事はない。鍵がかかっていなかったので、そっと開けてみる。
クリスはベッドに座り、身じろぎ一つせずに床を見つめていた。まるで美しい彫像のようだ。
「クリス?大丈夫か?」
声をかけたが、返事はない。
まったく、勇壮な銀の乙女が聞いて呆れる。戦場ではあんなにも強いのに、それ以外では
心が脆すぎる。よくここまで生き抜いてこれたものだ。
横に座って肩に触れる。反応はない。
(ビンタ一発、我慢するか)
ナッシュは舌打ちをしつつ、クリスにキスをした。唇が氷のように冷たい。一瞬後、何をする
このばか者!とビンタが飛んでくると予想したが、それでもクリスの反応は何もない。
(…たく、世話のやけるお嬢さんだ。何だってこのナッシュ様が鉄の処女相手に超絶技巧の
キスをしなきゃならんのだ)
ブツブツ言いながら、再びキスをした。顎の窪みに指を置き、無理やり舌を差し込んだ。
歯茎を丁寧に嘗めあげ、舌を絡ませて吸い上げる。
「な!何をするこのばか者!!!」
覚醒したクリスが悲鳴を上げ、思い切りナッシュを突き飛ばした。ベットから転がり落ち、
床に頭をぶつけたナッシュは、いててと言いながら立ち上がる。
「何をするって、あなたが死にそうな顔をしてたから、気付け薬のつもりだったんだけどね」
「だ、だからって…」
クリスは闇の中でも分かるほど顔を真っ赤にし、手の甲で唇を拭った。
「一人で考え込んでいると、どんどん煮詰まりますよ。さてお姫様、温かい腕と話し相手の
どちらをご所望ですか?」
大げさに片膝をついてマントをつまんで一礼すると、クリスは困ったように笑う。
「話し相手に、なってくれるか」
「喜んで」
ナッシュは近くの椅子に背もたれを抱える形で座った。
「おまえは、その、どう思った?ユンのこと」
「村の習慣ならば、仕方のないことでしょうね」
「私はそこまで達観できない。軍人で、戦場で人の命を奪う私が言えたことではないが、
あんな形で人が死ぬのは辛いな…」
「あれが彼女にとっての戦いなんでしょう。あなたが戦場で戦うように、彼女も戦った」
「……」
クリスが俯いた。肩を震わせ、やがて鼻をすする音が聞こえる。
「初めてだった…。守ってあげたいと、思ったのに。妹みたいだと…」
あとはもう、声にならなかった。クリスは顔を覆ってしゃくりあげた。
ナッシュは立ち上がり、クリスの横に座って肩を抱いた。一瞬の静寂の後、クリスはナッシュの
胸に顔を埋めて泣いた。
(何やってんだろうねえ、俺は。まるで父親じゃないか)
そっけないようで実は情に厚いというのは、諜報員としては見事な欠点だな、などと考えていると、
クリスが顔を上げて濡れた瞳で見つめてきた。
「お願い、今だけは忘れさせて…」
「ええっ?」
驚くナッシュに、クリスは自ら唇を寄せてきた。先ほどの氷のように冷たい唇ではなく、
燃えるような熱さを持った唇だった。
「ちょ、ちょっとクリス」
「お願い…今夜だけでいいから」
クリスは懇願するように、なおも唇を這わせてくる。性急に求めてくるクリスの肩を掴み、
ナッシュは正面から見据えた。
「いいのか、あとで後悔することになるぞ」
「それでも…。今のこのやりきれなさから逃れるなら、何だっていい」
ナッシュは返事の代りに頬にキスをした。銀の乙女に、今宵一夜の夢を。
部屋の明かりは消していても、夜空に輝く満月がクリスの裸身を美しく照らしている。
普段は鎧だったり旅装束だったりと美しさの割りに色気を感じない体であったが、
改めて見るとその美しさは目を見張るものがある。豊かにこぼれる胸、くびれたウエスト、
白い肌のあちこちに刻まれる傷跡も、まるで彼女の美しさを際立たせるアクセサリだ。
ナッシュは鎖骨の傷跡に唇を這わせた。
「あっ、う…ぅん!」
クリスの口からはため息交じりの濡れた声がこぼれる。声を抑えようと眉を寄せる
表情がたまらない。
少し触れただけでも驚くくらい敏感に反応するクリスは、おそらく処女だろう。
それならば、とナッシュは宝物に触れるようにそっと抱きしめる。
「リラックスして、俺に全てを任せて」
そう耳元で囁くと、クリスは恐る恐る瞳を開け、小さく頷いた。
キスを交わし、舌を絡める。最初は驚いて体を強張らせたクリスが、優しく攻めているうちに、
次第に自ら舌を伸ばして求めてくる。正直上手いとはいえないが、その必死さがいとおしい。
「あふ…っ」
嚥下しきれない唾液がごぽりと唇の端から溢れる。
やがてクリスの手が伸び、ナッシュの腕を自らの胸に誘った。豊かな白い胸は、磁石のように
ナッシュの手を吸い付ける。こぼれんばかりの乳房を包み、ゆっくりと愛撫する。
「あぁ…ッ!」
クリスが小さく悲鳴を上げる。悲鳴を抑えようと唇を覆うと、鼻を鳴らして喘ぐ。
柔らかな乳房の頂部分はすでに硬くとがっており、ぷっくりと充血している。指で軽く摘んで
口に含む。
「ぅぅ…んっ!あぅん、あ…」
この快楽をどう受け止めていいか分からない、といったかんじでクリスは体をくねらせる。
逃がさず抱きしめ、柔らかな膨らみをきつく揉み、頂を舌で嘗めあげ、歯を当てて甘噛みをする。
「だ、駄目…、なんだかおかしい、ヘン…あ、あ、あああっ!」
びくん、と体が跳ね上がり、一瞬の静寂の後、弛緩するようにベッドに沈み込んだ。
自らを慰めることも知らなかったのだろう。胸だけの愛撫でクリスは軽く達してしまった。
クリスが肩で息をしている間、ナッシュは着ているものを脱いでクリスに寄り添った。
「…ナッシュ…」
「そんなじっと見られると照れるなぁ。もっと見たい?」
「…バカ」
先ほどまでの強張った表情から、いくぶん和らいだ表情を浮かべるようになったクリスは、
呆れたような微笑を浮かべて身をすり寄せてくる。
濃厚なキスを交わしながら、ナッシュは手を下腹部に伸ばした。すでに体が火照っているのだろう、
クリスはさして抵抗もせず、ナッシュの侵入を赦した。
包み込むように秘所に触れ、ゆっくりと上下させる。
「あ…うぅん…ッ!あぅ…」
そこはすでにしっとりと潤んでいた。初めての感触に一瞬体を強張らせるものの、愛撫一つで
簡単に堕ちてしまう。指でそっと線をなぞると、甲高い声が漏れる。すでに一度達している
クリスの体はちょっとしたことにも反応してしまう。
指を一本、入れてみる。最初にほんのかすかな抵抗があったものの、すんなりと根元まで
飲み込む。指一本しか飲んでいないのに、抜けないくらい締め付ける。
中でくいっと形を変えてみる。と、クリスはあられもない声を上げる。
あの熱狂的な信者たちが知ったら、殺されるかも知れないな。心の片隅でそう考える。
と、クリスがナッシュの股間に手を伸ばし、硬くなりつつあるモノに触れた。
「クリス…ッ!?」
「わたしだって、このくらいは知っている…。こうすると、いいのだろう?」
「駄目だ、あなたはこんなことしちゃいけない」
ナッシュは手を振り払うかのように起き上がり、それからクリスの下腹部に顔を埋めて
舌を使って愛撫をした。掬い取っても、次々に泉のように湧き出てくる。
「あん!あ!駄目、そんな…!あぁぁ…」
クリスが悶える。舌で愛撫を重ねながら、指を挿入する。まず一本。慣れてきたら二本。
二本目の指が奥まで収まったところで、ナッシュは体を起こした。
「クリス、体の力を抜いて」
頬に軽くキスをして、それからナッシュは自らのものを推し進めた。
「く…っ!」
愛撫で陶酔しきっていたクリスの表情がにわかに曇り、苦痛に眉をしかめる。しかしその
苦悶の表情が、逆に征服欲をそそる。体勢を変え、少しずつ推し進め、あとは一気に貫いた。
「…!!」
クリスの瞳から大粒の涙がこぼれる。痛みのためか、悲しみのためか。ナッシュは頬に
唇を寄せ、涙を掬い取る。クリスはぎこちなくナッシュの背中に手をまわした。
「大丈夫ですか…」
「これくらい、なんてことはない」
返事に力強さが戻る。先ほどまでの、ユンの死にうろたえ、怯えていたクリスの姿は
どこにもなかった。
「動きますよ。まだ、力は入れないで。入れないでっていっても無理でしょうけど」
「ふふ…」
本当ならばどこまでも冗談を言って力みを取ってあげたいのだが、思ったよりもクリスの
中は居心地が良く、自制心の強いナッシュですら、あっという間に限界を迎えそうだった。
クリスに負担をかけぬよう、そっと体を動かす。クリスは最初の方こそ苦痛の呻きを
もらしたが、その声はやがて艶っぽさを帯び、最後は本能の赴くままに快楽の喘ぎを
発していた。その声がまた、ナッシュを煽る。
「あ、あぁ、ナッシュ…!」
その声で、ナッシュは己の欲望を、クリスの最奥部に注ぎ込んだ。
翌日。ナッシュはクリスを起こさぬように寝床を抜け出し、身支度を整えた。
もうクリスは大丈夫だ。これで自分の役目は終わったはずだ。あとは、よけいな感情が
互いに芽生える前に姿を消した方がいい。
彼女には自分よりも、もっと日の光を浴びた男が相応しい。
「銀の乙女に一夜限りの夢を、か。夢を見たのは俺の方だったのかもな」
地面に置いた荷物を背負ったその時、背後に人の気配を感じた。振り返ると旅支度を整えた
クリスが立っていた。
「一人でいくつもりか?」
「クリス…」
「まだお前の役目は終わってないのだろう?」
そういって腰に手を当てるクリスは、いつものクリスだった。迷いのかけらも見出せない、
毅然とした美しさと強さを持つ、銀の乙女。
「おまえにはもうちょっと付き合ってもらうぞ。いいだろう?」
クリスの混じりけのないまぶしい笑顔を受け、ナッシュは地面に膝をついて大げさに手を広げた。
「いいでしょう。姫。どこまでもお供いたしましょう」
おわり
638 :
ウィルボーン:2006/04/08(土) 12:07:54 ID:WpizA/Pz
以上ですー。
何しろ3年くらい前の記憶を呼び起こしているので、
設定にミスがあったら申し訳ないです。
>638
gj!クリスカワイス!
文章読みやすかったし面白かった。
>610
面白かったけど―が多くて読みにくい所あったな。
あと、結構ハヅキの服をスカートだって言う奴いるけど、
あれって袴じゃないの?スカートなの?
普通あの格好でスカートはないと思うんだけど…。
640 :
群島好き:2006/04/08(土) 13:03:46 ID:1JUOxf43
あまり連投もどうかと思ったが折角書き終わったので投下します。
とは言え、今回含め後2回ですが。
>>617からの続きです。
641 :
群島好き:2006/04/08(土) 13:04:20 ID:1JUOxf43
「あの、アルさん。まだ、駄目ですか。」
「駄目です。」
一刀のもとにバッサリと斬り捨てる一言にフェリドは温泉に入れぬまま、ションボリとする。
しかも正座で温泉の反対側を向いたまま。
後ろでアルシュタートがパシャッ、パシャッと温泉を浴びる音だけが聞こえ、生殺しの様相である。
フェリドの頬には未だ赤い紅葉の花が咲いている。
「まったく…、ふぅ。もういいですよ。一緒に浸かりましょう。」
まるで餌を与えられた仔犬のように満面の笑みを浮かべ、歩み寄ってくる。
「ふぅっ…、こいつはいいや。宿のより断然気持ちいいな。」
「ええ、とても。…あの、そちらに寄っても構いませんか?」
「ん、おお。勿論勿論。ドンと近付いてくれ。」
まるで新婚の夫婦のように、フェリドが後ろからアルシュタートを抱き締めるような形で一緒に温泉に浸かる。
アルシュタートはフェリドの広い胸に頭をもたれかけ、フェリドはアルシュタートの髪をクルクルと弄る。
「フェリド…まずは謝ります。全てはわらわの責任なのです…」
そしてアルシュタートは語る。フェリドのために古代ガニと戦った事。
そして重傷を負ったフェリドを治すには人魚からもらったものを使うしかなかった事。
それの副作用の結果なのだと。
「………」
「だから、貴方の責任ではないのです。全てはわらわの迂闊さにあるのです。」
表情が沈むアルシュタート。そんな恋人にフェリドは優しく諭す。
「だが、あれは俺の心の奥底にある願望でもあったんだよ。正直に言えば、望んでいたのかもしれない。
それを全て薬のせいだなんて言わない。俺の心の弱さでもあったんだよ。」
「フェリド…」
どこまでも優しい愛しい人にアルシュタートはもう一度唇を求める。
「んっ…。っと話ってのはこれだけか?まだあるように思えたが。」
「いえ…まだです。…フェリド。わらわを連れてどこか遠いところに行きませんか?
ここより遠く、もっともっと遠い所へ。」
思わず笑い飛ばしそうになるが、その真剣な表情に笑顔を止める。
「お前とどこかへってのは賛成だが…。何か重大な裏がありそうだな。
それも言ってくれないと答えようがないぞ?」
「そう…ですよね…。隠さずなんて都合が良すぎますよね…。」
「お前と一緒、って所に異存はないさ。だが遠い所へ、ってのが腑に落ちん。」
「ありがとう、フェリド。…全てお話しします。
まずわらわは、わらわの本当の名はアルシュタート・ファレナス。ファレナ女王国の王家の一員です。」
「な…!?」
「群島諸国へは見聞のための外遊…これは本当です。ですがそろそろ戻らなければなりません。
しかし国へ戻ればわらわの為の闘神祭…わらわの婿を決める闘技大会が行われます。
でも嫌なのです!わらわには心から愛する人が出来てしまったから!だから…だから…!」
642 :
群島好き:2006/04/08(土) 13:05:30 ID:1JUOxf43
最後の方には涙を浮かべていた。暗い顔で嗚咽するアルシュタートを抱き締め落ち着くのを待つ。
「ひっく、ぐす、ごめ、ご免なさい。騙していて…」
「まさか、本当にお姫様だったとは…。」
恋人の正体がわかった所で混乱するフェリドだったがまだ疑問に思う所もある。
辛い質問かもしれないが聞かないわけにもいかないだろう。
「なぁ、アル。」
柔らかな声で尋ねる。
「お前が俺の事を好いてくれてるのは本当に嬉しい。これは偽らざる思いだ。
だがとりあえずそれは置いておいて、お前に聞く。本当にそれでいいのか?
それは逃げることになるが、いいのか?」
アルシュタートにとって予想だにしなかった答え。「逃げる」その言葉を聞きたくなかった。
それは本当のことだから。
「そうですよね…。そんなこと出来るわけありませんよね…。
結局わらわは王家の人間で、フェリドは普通の人。わらわには王家の義務を行わなければなりませんしね!」
怒りの声が、悔しさの声が混じる。
「結局貴方にとってはわらわなど、どうでもよかったのですね!
わらわが、あの下劣な貴族の子息達に抱かれても平気なのですよね!」
知らなかったから。だけど知ってしまった。愛する人と一緒にいる事がこんなにも幸せだなんて。
「貴方が他の女を抱いている時に、わらわは他の男に抱かれる!
所詮、昨日の事など犬に噛まれたとでも思えといいたいのでしょう!?」
「おい…!」
腕を捕まれてハッとする。そこにあるフェリドの目はただただ静かな怒り。
「ふざけるなよ。そんな事俺が許すと思っているのか。
許すものか。アルに触れていいのは俺だけだ!お前の肌も、髪も、唇も、胸も!
触っていいのは俺だけだ!」
それは誓い。言いように品がないとは言え、真っ直ぐな誓い。
「フェリド…、フェリドっ!!」
また泣かせてしまったな、と申し訳なく思いながらまた静かに諭す。
「お前は強いな。逃げてもいいのに、それは駄目だって分かってる。
ちゃんと自分のするべき事をみつけている。俺とは…大違いだ。」
「そんな、わらわは…」
「分かってる。自分の国が好きなんだろう?それは誇りに思って良いことだ。
何もみつけられずにブラブラしていた俺よりお前は偉いよ。」
643 :
群島好き:2006/04/08(土) 13:06:05 ID:1JUOxf43
「フェリド…」
「なぁ、アル。その闘神祭…だっけ?それ、俺でも出れるのか?」
「え?」
何を言っているのだろうとアルシュタートは思う。いや分かり切った問いなのだが――
「フェリド?何を…言って…?」
「いや、その闘技大会で優勝すればお前と結婚出来るんだろ?
だったら俺が出場して優勝してしまえば何の気兼ねもなしに一緒に居られるじゃないか。」
優勝するのがさも当然と言わんばかりに豪語する。
「そんな!?どんな強さの人がでるのか分からないのですよ!?」
「俺の強さは分かってるだろう?」
「で、でももし怪我なんかしてしまったら…!」
「多少の怪我もせず勝てるやつなんていないぞ?」
「それに例え優勝してもそこに自由なんてないのですよ?
そこにあるのは汚い思惑と権謀術数…そんな世界に貴方を…!」
「それは気が早いと思うんだが…。まぁ、そこは大丈夫。慣れてるから。」
(今何て言った?慣れてる?)
「実は俺も隠し事があってだな…。俺のフルネームはフェリド・イーガンって言うんだ。」
「フェリド・イーガン…イーガンってあのイーガンのですか!?」
「やっぱり、お姫様なら知ってるか。不本意ながらスカルドの長男だ。」
「な、な、なんで…」
「いやまぁ、掻い摘んで言えば、あの男とは違う道を進みたかったんでな。
同じ道ではあの男を超えられないと思ってだな。だからその辺はまぁ大丈夫だ。」
「…信じていいのですか?貴方が優勝するのを。」
「なぁに、待っててくれたらいいだけさ。迎えにいくだけだしな。」
「ええ、ええ!待ってます!貴方がわらわの元に来るのを!」
少しばかりの偶然と、少しばかりの寄り道の中、二人の想いは今実を結ぶ。
644 :
群島好き:2006/04/08(土) 13:06:40 ID:1JUOxf43
どれぐらい抱き合っていたのだろうか。あまり長いことこの場に留まっているわけにもいかない。
そう思い、離れようとしたのだがフェリドはアルシュタートを離さない。
何事かと思いながら目で問うと真面目な顔でフェリドが口を開く。
「ところで物は相談なんですが。」
嫌な予感がする。口調がおかしい。
「…何でしょう。」
訝しげな様子を表に出さず聞く。
「え〜と、お互いこれで公認の恋人関係になったと言うことでありまして。」
ますます口調がおかしい。沈黙で先を促す。
「ならばお互い本音は包み隠さず言ったほうがいいのだと思われます。」
「…そうですね。大っぴらに言えることではありませんが好き合っているのですから。」
「それで早速で何ですが協力してもらいたいことがありまして。」
「…わらわに出来る事なら。」
「それはもう!いや、アルさんにしか出来ないんですよ!」
予感的中。
「フェリド。」
「は、はい。」
「貴方は魅力的で知性も溢れ、また世の情勢も読むことが出来る人です。」
「いやぁ、それほどでも。」
「……。ですが一つだけ読めないものがありますね。」
「いえ、アルさんの心なら何時でも読んでみせますよ?」
フェリドの声が上擦る。怒り爆発。
「な・ら・ば!空気ぐらい読みなさい!折角の良い雰囲気にあからさますぎます!」
「え?あ、あの…」
「白を切るつもりですか!?口調を変えて論理的に持っていこうとも!
さっきからわらわに当たっています!」
「あぁっ!?俺の意志とは勝手に!?」
(どうして、この人はもう!)
再び縮こまるフェリドと主人とは反対にそびえ立つフェリドのデカズラー(愛称、以下より略)。
「ふぅ…、仕方ありませんね…」
「本当か!?」
「調子に乗らないっ!!」
「はいぃ…」
この二人が将来の女王と女王騎士長などとは思える人間は誰もいなかった。
645 :
群島好き:2006/04/08(土) 13:07:39 ID:1JUOxf43
「それで、どうしてほしいのです?い、いきなり本番ですか?」
あんなに乱れたとは言え、まだ処女を失って一夜。
豊富な知識などないアルシュタートはフェリドに手綱を任せようとする。
「そうだなぁ…あっ!」
まるで悪戯でも思い浮かんだようにフェリドはニヤリとする。
(男の夢!願望がこのけしからん体なら出来るぅっ!)
「ア〜ル、こっちに来てくれ。」
まるで鼻歌でも歌わんとばかりにウキウキとしているフェリドを不審に思いながら寄り添う。
「そこで膝をついてしゃがんでくれないか?」
岩場に腰掛けるフェリドの前でそんな格好をすればいくらアルシュタートでも一目瞭然。
「…また、口でするのですか?…まぁ、今更何も言いませんが…」
不審な笑顔の割には特別変なことではない。だがフェリドの企みは少し違っていた。
「ま、それもあるが、だけどメインは胸だっ!!」
「は?」
「その胸で挟んでもらいたいんだよっ!これぞ男の夢!男の本懐っ!
ありがとう、海よ、島よ、群島よ〜!俺は今っ!猛烈に感動しているぅっ!!」
「………」
(この人は、こんな人だったのか。ハァ…)
呆れながらも許可したのだからしょうがない。
「さあ!いざ、いざ、いざっ!」
壊れてしまったフェリドの声は聞き流しながら両手で胸の谷間にペニスを挟み込む。
その見た目は両者にとって刺激的だった。
「うおおっ!?これはっ!」
「んっ…す、凄い…胸から、んんっ、生えている…」
「よ、よし。胸を上下に動かすんだ。」
「こ、こうですか?あっ…んっ…」
シュッ、シュッ
胸から一物が生えては引っ込みまた生える。
その視覚効果も相成り強烈な刺激を生む。
「こ、これはまた、胎内とは違った感触がまた強烈、うおあっ!?」
「んんっ…こう、したほうが…滑りやすくて、あんっ、いいです、ね…うふっ…」
アルシュタートはある意味飲み込みが早かった。
自らの唾液を垂らし、潤滑油としたのだ。
フェリドはそれを嬉しくも思ったが同時に空恐ろしさも感じる。
(俺、本当に逆らえなくなるかも…)
「うんっ…はぁ…んっ…ぴちゃあ…じゅるっ…!」
「ア、アルぅ?」
そして果てには口も使い始める。上に進んだペニスを待つのは咥内。
舌先で舐められ快感の所で引っ込められる。ペニスを包み込む圧力とは別方向の快楽にフェリドの腰はガクガクになる。
646 :
群島好き:2006/04/08(土) 13:08:15 ID:1JUOxf43
「んっ…じゅばっ…ひゃうっ…ぺろっ…」
その圧迫感と目に映る淫靡さと可愛らしい声にフェリドの限界は近付く。
「あ…ア、ル…もっと、早く…」
「ふむっ!?ふぅ、じゅっ、んっ、じゅるり…」
「で、出る!!」
「ふむぅっ!?」
ドビュルルッ
「あ…あ…すっ、げ…」
「むぅ…ごくっ、んぐっ、ごきゅっ…ハァ…」
アルシュタートの口内で再び射精する。出る瞬間こそ驚くものの彼女は最早何の躊躇いもなく飲み干す。
「ふぅ、はぁ、また口の中で…、そんなに気持ち良かったのですか?」
少し息を切らせてフェリドが返事を返す。
「あ、ああ…それよりも…別に飲み込む必要は…なかったのに…おいしく、ないだろうに…」
「確かにお世辞にも美味しいとは言えませんが…折角のフェリドのですから…溢すのが勿体無くて…」
頭を金槌で殴られたような衝撃が走る。
「フェリド?」
「…が悪い。」
「?」
「アルが悪い。」
「え?え?」
「そんな可愛らしい台詞言われて興奮しない男がいるか〜!」
「フェ、フェリド!?」
アルシュタートを押し倒す。湯煙の情事はまだ終わりそうになかった――
647 :
群島好き:2006/04/08(土) 13:10:58 ID:1JUOxf43
いやホント連投に次ぐ連投で申し訳ない。
次で終わりですから。次は夜にでも。
とか言いつつ次書き始めてるのは何故だろう。
ともかく、読んでくれている全ての人、ありがとうございます。
GJ!
素晴らしいです
>>638 GJ!!個人的には最近Vの漫画読んだから、余計に面白かった。ナッシュいい奴だな…
>>647 GJ!!wktkして待ってる。
650 :
337:2006/04/08(土) 13:44:08 ID:3I1hQjNh
や、やっと出来た。
>>365の続きから投下します。
「ぅ、んん……んっ………」
ファルーシュはハスワールの柔らかく湿る唇を貪るように舐め取る。舌を相手の唇の裏まで這わせ、それに反応して動く向こうの舌とも絡ませる。
唾液が泡となって滴り、擦れ合って弾ける。その度にちゅっと音が鳴り、二人の頬を朱色に紅潮させていった。
しばらく経ち、ようやく二人は唇を離した。ハスワールが喋り出す。
「んっ…もう、ファルーシュちゃんったら、こんなことどこで憶えたの?」
「どこでなんて…僕はハスワールさんにこうしたいからやっただけですよ。」
「あら、そうなの?嬉しいわぁ。でも、これじゃファルーシュちゃんの方が年上みたいね?」
「そ、そうですか?」
「うふふ、冗談よ。私がされてばっかりなのが悪いんだから…そうね、ファルーシュちゃんにも気持ち良くなって欲しいわ。」
「え?ハスワールさ「えいっ!」
そう言うとハスワールは、王子の黒タイツと下着を一気に引き下ろした。王子の先程から怒張していた一物の姿が顕になる。
「ハ、ハスワールさん!?」
「まぁ…しばらく見ない内にこんなに大きくなっちゃって……」
「それは…使い所が間違ってると思うんですが…」
「まぁまぁファルーシュちゃん、あ、男の子はこうしてあげると気持ち良いのよね?」
そう言うとハスワールはファルーシュの亀頭の先端をチロッと舐め上げた。途端にファルーシュの体に電撃のような快感が走る。
「あ、ご、ごめんなさいファルーシュちゃん、痛かった?」
「い、いえ、ちょっと驚いただけです。でも…」
この人こそこんな事をどこで憶えたんだ?とファルーシュは先程自分に投げかけられた疑問を考えてしまった。
だがそこで、そんなファルーシュの心の内を見抜かれたのか、ハスワールが話し出した。
「んー、だってアルちゃんが、フェリド君にこうしてあげるととっても喜んでくれたって言ってたから…」
その瞬間、ファルーシュの脳裏にこちらを見てニヤニヤとする両親がはっきりと映った。あんたら何やってるんですか?
母上もそんな事わざわざ言ってどうするんですか…いやだからそんな目でこっちを見ないで下さい頼みますから。
と、ファルーシュが色々な物と格闘している間に、ハスワールは先制攻撃を開始した。
「確か…こうやるのよね?」
「えっ?…わわっ!ハスワールさん!?」
一気に現実に引き戻され、両親の姿が残念そうに消えていく。早く成仏して下さい本当に。
そんな事は知らないハスワールは、ファルーシュの斜め前へと移動し、横から肉棒を口で攻め立てていた。
舌で肉棒の裏側の少し柔らかい部分をなぞり、手で陰嚢を下から持ち、優しく揉みしだく。
「んっ、う……ふぁうーひゅちゃん……ぷはぁ、どう、かしら…?」
ハスワールは行為を続けながら喋るので、発音が変となっていた。
喋るハスワールの口の端からの唾と、ファルーシュの先端から滴る愛液がぽとぽとと垂れ落ち、地面に小さな水跡を残す。
「うっ…だ、駄目ですよハスワールさん、汚いから……」
「もう…汚くなんて無いわよ、ファルーシュちゃん。それに次は…こうね!」
今度はハスワールは真っ赤に充血したファルーシュの亀頭を口に頬張った。片方の手は肉棒に、もう片方の手は陰嚢へと当てる。
亀頭の裏、筋の通る部分を舌先で塗るように舐め、尿道の入り口も同様に攻めていく。
ハスワール自身、初めての行為であったので少し力み、ファルーシュは少しばかりの痛みを感じていた。
だがそれ以上に大きい背徳感と快感には抗えず、強烈な射精感が込み上げてくる。そして…
「ハ、ハスワールさん、もう出ちゃいます!離れて下さい!」
しかし時は既に遅く、ファルーシュの精はハスワールの口の中にまるで突き通すように放出された。
「ん…うぅ、これが精液なのね…苦ぁい〜!」
「だ、だから離れてって言ったのに……」
「………………え?……」
「……出すところを見て…これがって…?」
「……………」
急にハスワールは押し黙った。先程から上気していた顔色が、更に真っ赤になった。
「…だ、だって!アルちゃんとサイアちゃんと、もう結婚はしないって約束してから斎主になったもの!
この年になっても男の子のことなんて、サイアちゃん達のお話でしか知らなくて……」
最早湯気でも出そうなほど顔を真っ赤にさせて、ハスワールはしどろもどろにたじろぐ。
ハスワールも人の子、女性であった。年を重ねるにつれて男の子に夢を見ることも多くなり、
赤ん坊の王子のおしめを替える時や、幼少の王子と一緒にお風呂に入った時にあらぬ考えを持ってしまった事が度々あったのは彼女だけの秘密である。
そして、当のファルーシュはというと…
「…え゛…………」
思いっ切り固まっていた。自分より二回りも年上の、憧れの美人がまさか…
「……ってことは…ハスワールさんって、つまり……処女、なの?」
ハスワールは真っ赤になった顔を頬まで袖で隠し、わずかにコクン、と首を縦に振った。
その瞬間、ファルーシュの思考が…止まった。
ファルーシュようやく我を取り戻し、少し考え込んだ。だが、現れた顔は少し悲しいものだった。
「じゃあ…僕が手を出す訳にはいきませんね……」
「……え…?」
「ハスワールさんが処女を守ることで、ここまで母達との約束を守ってきたのに、僕がこんなことで手を出したら…
ハスワールさんの今までの努力も無駄になってしまいます。それなら……んっ!?」
そう言いかけたところで、ファルーシュは口を塞がれた。
それは先程口付けを交わした時とは違う、ハスワールが抱き締めるように包容力のある、そんなハスワールの唇であった。
ハスワールはファルーシュが息を落ち着かせるまでそのまま待ち、そしてゆっくりと離した。
「もう、本当にファルーシュちゃんったら困った子…でも、優しい子ね……」
「ハスワール、さん…?」
「あの約束はね、明日の戦いに勝ったらもう守らなくても良いのよ。だって…
…それに、私の初めてがファルーシュちゃんなら何の悔いも無いわ。ううん、逆に嬉しいぐらい…」
「…………」
「でも、やっぱり…こんなおばさんの体なんて嫌かしら…?」
「そ、そんな事は、太陽と大河に誓って絶対にありません!絶対に!!……これじゃあ明日の戦いは絶対に負けられないな。」
ファルーシュはそう言ったきり、恥かしそうにはにかんだ。ハスワールも真っ赤な顔で微笑んでいく。
二人は何も言わず、三度目の口付けを交わしていった。
ファルーシュは、ハスワールの斎主の衣の前掛けのような上着と、その下の深紅の着物を脱がしていった。
普段着ていた服が厚手だからだろうか、その更に下には手や足の肌色とは少し違う、真っ白な美しい肢体があった。
ハスワールは心底恥かしそうに縮こまり、その真っ白な肌がほんのりと桜色に染まっていった。
その若さを保ち続ける体、真っ白な肌、可愛ささえも感じる振る舞いに、ファルーシュは心底見とれていた。
惚けて何も言えないファルーシュを見て、ハスワールは少し勘違いをしてしまう。
「やっぱり、こんなおばさんの体だもの、他の若い子とは違うし、胸も小さいから…」
「そ、そんな事はありません!ハスワールさんは年の事や胸が小さいなんて気にしてるかもしれませんが、僕はそうは思いません。ハスワールさんは本当に綺麗ですよ。」
そう言うとファルーシュはその乳房を片方の手で包み込むように触れた。もう片方の手はもう一つの乳首を指先で攻める。
小さいとは言ってもそこまで控え目という訳ではない。手にはしっかりと柔らかな感触が伝わる。そしてその手をたまに、つまむ指の手と動きを交換する。
その乳首をくりくりと指先で、そして世話をされていた赤ん坊に戻ったように口で吸い、転がす。
「あっ……ファ、ファルーシュちゃん、待って…力が、抜けちゃう……」
上半身ばかり攻め続けたせいか、ハスワールは肩の力が抜け、少し座り込んでしまう。
ハスワールは心配するファルーシュに優しく微笑むと、心配無いと言いながら正座の足が横に崩れたような女性独特の座り方をする。
目を瞑り、はぁはぁと口で息をしながら座るその美しさと可愛らしさを両立させる姿を見て、ファルーシュはまたもや見とれてしまう。
だが、そこでファルーシュはそのハスワールの身体の中でも特に目を引くものを見付け出したのだった。
ようやく落ち着いてきたハスワールが口を開いた。
「ふう……もう大丈夫よファルーシュちゃ…あら?ファルーシュちゃん?」
ファルーシュがいつの間にか視界からいなくなっていた。ハスワールは焦りか不安のような気持ちに駆られ出す。
「ファ、ファルーシュちゃん…どこ…きゃん!?」
辺りを見回そうとしたハスワールに、突然後ろから何かが触れる感触があった。
いつの間にか後ろに回ったファルーシュによって、ハスワールはお尻を触られていた。
ファルーシュは座ることで強調された、大人の女性の豊満なお尻に惹きつけられていた。
ハスワールのお尻は、成熟した大人にしかない見事な丸みを帯びており、例え十代の子と比べても劣らない色気を出していた。
ハスワールは驚いて振り向こうとするが、今度は揉まれてしまい、口から吐息が漏れ出す。
「あぁ、ファ…ファルーシュちゃん、お尻ばっかり揉まないで……んっ、はぁ…」
「だってハスワールさん、身体に自信が無いみたいなことを何度も言うから…でも、本当に素敵ですよ、ハスワールさんのお尻…」
「も、もう…変なこと言わないで……んん、あぁ……」
ハスワールはそうは言うものの、そう満更そうでも無いようだった。
ハスワールの足の付け根にある二つの丸い臀部は、ファルーシュの手によってふにふにと形を変えていく
その度にハスワールは朱に染まる頬を更に赤く上気させ、吐息と共にあえぐ声が漏れ出す。びくびくと下半身が震え、文字通り腰が浮いてくる。
「ファ、ファルーシュちゃん、もうやめて…頭がおかしくなっちゃう……」
「駄目ですよ、ハスワールさん…もっと続きがあるんですから…」
そう言うとファルーシュは、ハスワールの腰を持ち上げて四つん這いの体勢にさせる。
「あ…?ファルーシュちゃん、何を……?」
ファルーシュはまるで自分の眼前に突き出されたように浮くハスワールのお尻の、その中心にある薄紅色の秘裂に顔を近づけていった。
そして秘裂の下にある充血した突起を、少しつんつんとする薄い銀色の毛の上からすくい舐める。秘裂の入り口に沿って舌を這わせ、少しずつ奥へ埋めていく。
「ひ、ああっ!ファルーシュちゃんっ!だ、駄目よっ!」
ハスワールの上ずった嬌声を聞きながらも、興奮しきったファルーシュは聞こえないようにそのまま続ける。
わざとハスワールの耳に届くように秘裂の奥から溢れ出る愛液をぴちゃぴちゃと音を立てながら舐め取っていく。
お尻を揉みしだく手も休めず、充血して膨らむ秘裂の周囲や、菊門のしわを丁寧に撫で続ける。
「だ、駄目よぉ…こんな、恥かしいわ……ふぁっ、ああ……」
下から見上げるしかないハスワールは自分の体勢とファルーシュの行為に限界まで恥辱と興奮に支配される。
「ファ、ファルーシュちゃん、だめよ!もう…頭がおかしくなっちゃう!…いやあああああん!!」
その瞬間、ハスワールはまるで絵の具を散らかしたように真っ白な閃光に頭の中が支配される様な感覚に襲われた。
暫く放心したように快感で惚けてしまい、動けなくなってしまう。
「ハスワールさん!?大丈夫ですか、ハスワールさん!!」
ハスワールはファルーシュの声ではっと我に返る。心配そうに見つめる顔が眼前にあった。
「ん……あ、あら、ごめんなさいファルーシュちゃん、あまりに気持ち良くって…」
「すみません、ハスワールさん…つい興奮し過ぎちゃって…」
「うふふ、そんなにファルーシュちゃんに心配してもらえるなんて嬉しいわ。
でも、もうここまで来ちゃったもの。私のことはファルーシュちゃんの好きにしていいから、最後までやりましょう?」
「あ…は、はい。なるべく痛くしないように頑張ります。」
「もう、いいって言ってるのに。本当に優しい子ね、ファルーシュちゃんってば。」
ハスワールはファルーシュの方へ向き直し、ファルーシュを抱き入れる様に受け入れる。
自然と正常位の形となり、お互いの既に愛液と唾液によって十分過ぎるほど濡れきっていた秘所をゆっくりと擦り付け合う。
亀頭の先端が秘裂の入り口を見付け、そこに一旦固定される。そしてファルーシュは最後の確認をした。
今すぐにでも腰を進めたいファルーシュだったが、そこは無理やり我慢した。やはり最初は怖いのか、少し顔が強張っているハスワールに優しく話す。
「行きますよ、ハスワールさん。身体の力を抜いて下さいね。」
「わ、分かったわ。…来てちょうだい、ファルーシュちゃん。」
そして…ファルーシュは痛みが長く続かないように、一気に奥まで刺し貫いた。透明な愛液が滴る接合部に、真っ赤な血がぽたぽたと流れ落ちる。
「――――!!! …………う…ぅ…」
「ハスワールさん…だ、大丈夫ですか?」
「……い、いった〜い……でも…やっとファルーシュちゃんと一つになれたのね…」
「ハスワールさん……」
ハスワールはなるべく明るく振舞おうとするが、目の端には涙が溜まり声は微かに震えている。
ファルーシュはそんなハスワールに気遣ってあげたかったのだが、そのハスワールの秘裂はファルーシュの肉棒を柔らかく、熱くそして締め付けていく。
その快感によって引き起こされる激しい射精感が、ファルーシュの理性と平静さを失わせていく。
「ハスワールさんの中…す、凄い…それにとっても熱くて……く、うぅっ…」
「ファルーシュちゃんのも…どきどきしてて、暖かいわ……」
二人とも動けないまま、どれだけの時間が経っただろうか。どちらが先だろうか、ゆっくりと腰を動かし始めた。
いつしか二人はお互いを求め合うように動き出し、そのスピードは段々と、確実に速くなっていく。
流れていた血はいつしか二人の愛液により薄まって流され、その接合部からは二人の肌がぶつかり合う音と、愛液が泡立ち、じゅぷじゅぷと擦れ合う水音とが鳴り響く。
二人には互いの体温は火よりも熱く、その心臓は雷よりも早く打ち鳴らされているように感じ合っていた。
「ファルーシュ、ちゃん!もっと、もっと動いて!もっと気持ち良くなって!」
「ハ、ハスワールさん、こんなに気持ち良いなんて…!くぅっ、きつい…!!」
あまりの快感にハスワールは背に力が入らなくなり、繋がりながらも横に転がってしまう。だが二人の動きは激しさを増し、再び四つん這いの形へとなる。
後背位となった接合部に、更に深くファルーシュの肉棒は奥へと突き刺さり、二人の快楽を極限まで高めていく。
「ああんっ!も、もう駄目…また頭が飛んで行っちゃいそう…」
「うぅ、くっ!ぼ、僕も、もう出ちゃいます…!」
ファルーシュはすぐに引き抜こうとする。だが、ハスワールはやんわりと制止し、先程言った事を再び話す。
「わ、私のことは好きにしていいから…一緒に、一緒に来て!ファルーシュちゃん!!」
「ぐぅっ、ハスワールさん…!駄目だ、出る!!」
「来て…!ああ、ひあああんっ!!!ファルーシュちゃん!ファルーシュちゃんっ…!!」
二人は同時に達し、ファルーシュの精液はビュルビュルと凄まじい勢いで発射されていく。ハスワールはそれを全て受け入れていった。
様々な粘着質の液体にまみれ、ファルーシュの肉棒がずるりと抜け落ちる。ハスワールの秘裂に開いた穴がひくひくと動き、二人の愛液と精液がとろりと零れた。
そして、二人は抱き合うように座布団と床の上へと倒れ込んでいった。
二人は横になりながら、お互いを見つめて話し合う。二人とも穏やかに微笑んでいく。
「ごめんなさいね、ファルーシュちゃん。こんなおばさんに付き合って貰っちゃって。」
「もう、今頃何を言ってるんですか。僕が好きだからってさっきも言ったでしょう?」
「ふふ、そうねぇ。私も本当に嬉しいわ。ファルーシュちゃんに始めての相手をして貰えたのだから、
今まで処女だったのも無駄じゃなかったって思えるんだもの。」
「ハスワールさん…」
「ファルーシュちゃん、大好きよ。明日は…絶対に負けないでね。」
「はい…ハスワールさん、この戦争が終わったら……」
「……………」
その隣の部屋に、二人の女性がいた。一人は大きな羽の扇を振り、もう一人は高い背をした短髪の女性である。
扇を持った女性は微笑みながら目を瞑り、背の高い女性は真っ赤な顔をして黙っている。
「全く、二人とも若いですねぇ。いくら部屋の壁が防音に優れていても、窓や扉からは音は漏れちゃいますよ。ね、レレイさん。」
「……………」
「…レレイさん?」
「え…?は、はい!ルクレティア様、何でしょうか!?」
「もう、レレイさんまで……ふふふ、そうですね。そんなに気になるのなら、私が色々教えてあげますよ…」
「あ、え?ルクレティア様、何をする気で」
アッー
決戦前夜の夜は、まだまだ長いようであった。
終わりです。駄文の上に遅い…早く書ける人が羨ましいなぁ…
超GJ!!!!
GJ!!!
ハスワール様テラカワイス!!超gj!!
GJの第二次世界大戦や!!!!
リヒャハヅGJ!!キャラの個性が上手すぎて更に好きになったよ
ナッシュクリスGJ!!一夜の夢切なくていい
フェリアルGJ!!続き正座して待ってます
ハスワールさん可愛いよハスワールさんハァハァ
ルクレティアレレイは話題には上るのに書かれてないな、果てしなくキボン!!
何はともあれ神々が降臨しすぎて幸せだ、GJGJGJ!!
662 :
580:2006/04/08(土) 15:11:54 ID:sZBnr54R
>650
ハスワール様キター!ハス様かわいいよハス様!
密かに楽しみに待ってたよー!文章も読みやすくて面白かった。
超GJ!GJスギ!!
なんか神々のレベルが高すぎて自信なくなったよorz自分ヘタレ過ぎ。
しばらくROMることにするよ…。
ドルリオ 続き カケナイ
ガンバレ おれ達 キナガニ マッテル
>580
残念でつ……。大切なのは、書きたいなぁ! と思う気持ちと気力だと思うし、
レベル云々というより、その人の思いついた話は結局のところ、
その人にしか書けないものだと思うので、また、書きたいなぁ!
と思えたら書いて欲スィでつ。
待ってるから!
>>546 数年後のテンガアールとかも当てはまるのかな
亀レススマソ
667 :
304:2006/04/08(土) 19:01:58 ID:knHapIWD
さて。
数少ない陵辱というか非純愛書きとしてはがんばってみるべきだろうか。
ふと思ったがハス→王子はファルーシュちゃんより
ファルちゃんのほうがいい気がする
>>667 がんがれ。
俺も書こうと思ったが陵辱しそうなキャラが見当たらんで難渋してたw
上にあるハレスは盲点だったな。
ちょいと質問、ノーマは一人称は「わたし」語尾に「だよ」をつける
実はかなりエロい衣装、これで間違いなかったかな?
シウスって結婚してたっけ?
独り身と考えてよろしゅうございますか?
シウスって誰だっけ…と本気で悩んでしまったw
明らかにここ見てるっぽいHPがあってニヤニヤ
ここでマイナーカプで賑わうと…ニヤニヤ
>>672 ひどいであります!
よろしいんじゃないでしょうか。
妻子がいたらEDで「置いていかれた」なんて落ち込まないし。
うちのHPだったらどうしようと悩んでしまったジャマイカw
マイナーで悪かったな!
>673
シウス乙。
>>670 大体そんな感じかと
攻略本であの衣装をじっくりと見たらかなりえっちでびっくり
678 :
304:2006/04/08(土) 20:34:21 ID:knHapIWD
1:グレイズ・カナン
2:ゴルドー
3:評議会
4:スノウパパ
5:サルム
108星以外のエロオヤジ。使えるかなあ。
>678
マルスカールはナシ?
マルスカールは奥さんに傾倒してるからなぁ…
陵辱キャラでいうと、5にはキルデリクっていう便利なのがいるね
マルスカールとかギゼル(サイアリーズ一筋)はある意味ストイックなところあるからな・・・
適度に下衆なサルムとか会心前ユーラムあたりが
683 :
304:2006/04/08(土) 20:55:37 ID:knHapIWD
改心前ユーラムはロリって言う致命的な欠点が。
ギゼルはサイアリーズ命だから無理っぽいか…。
他はドルフとかか?でもドルフもリオン限定ぽいしな。
ジダンという人材がいるじゃない
2はラウドとかアレク・ワイズメルとか前ミューズ市長とか結構えげつない
太陽宮陥落後にキルデリク×ミアキスだの、
色々あるんじゃないんでしょうか!(・∀・)
688 :
304:2006/04/08(土) 21:06:26 ID:knHapIWD
2ネタでミューズへの出兵と引き換えに肉接待を望むゴルドーとか思いついては見たり。
本拠地で白騎士団に対して。
ラウドはいい人よ
690 :
304:2006/04/08(土) 21:14:48 ID:knHapIWD
ラウドはただの小物くさいんだよな…
アレク…テレーズのオヤジさんか。
5は男性キャラまともだなあ。
691 :
304:2006/04/08(土) 21:16:20 ID:knHapIWD
ドルフ×サギリはありか・・・・な?
ドルフというとリオンというイメージしかないな。
でも新鮮でいいかもな、サギリ。
じゃあキルデリク×サギリは?
693 :
304:2006/04/08(土) 21:20:33 ID:knHapIWD
それこそ接点がなさそうだ。
オボロと共にサギリとシグレがずっと行動を共にしているのであれば、なあ。
ラウドは妹の為+出世欲だけど、それなりに卑しいのかも。
割と狡猾な奴だからな…足がつく真似をするところは想像できない。
ドルフもある意味ストイックだからな。ゴドウィンの奴等はそんなんばっかりだw
>693
シグレが「歳から見ると同じくらいに幽世の門にいたはず」的な事を言ってたから、
もしかしてありかなーと思ったんだが…。
ドルフも私利私欲で動く人間じゃないよな
禿が変な命令するとも思えないし
697 :
304:2006/04/08(土) 21:31:48 ID:knHapIWD
オボロがたしか「あんな人間を幽世の門に〜」とかいって多様な気が。
オボロがいたじきは、キルデリクタイプはいなかったらしい。
そうだったか…まだ2週目序盤だからあんまり覚えてなかった。スマソ。
じゃあナクラ×サギリは?
本気で痛くなりそうでカナシス
701 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 22:03:46 ID:tKT7ma0v
ログ×ラージャ
キルデリクが「ひゃーっはっはっはあ!!」とか笑いながら
女性キャラに向かってじりじり接近していく姿を想像すると、
なぜか彼の身の方が心配でたまらなくなる俺。
リオンだろうとミアキスだろうと奴よりは強いだろうからな…。
704 :
304:2006/04/08(土) 22:37:19 ID:knHapIWD
そういやあ1には支配の紋章ちっくなものがあったな。
ここって連投する場合何秒待てばいい?
>705
え?普通に30秒じゃないの?
>>706 や、今まで気にしたことなかったからよく知らなかったもんで、どもです
708 :
群島好き:2006/04/08(土) 23:15:34 ID:1JUOxf43
ようやく最後です。
>>646からの続き。完結です。
こんな無駄に長くなるとはなぁ。
709 :
群島好き:2006/04/08(土) 23:16:22 ID:1JUOxf43
まさかまだ薬の効果が残っていたのかと思ったが――
「い〜や、やめられない、とまらない!あんなそそる台詞を聞いて!それで止まるはフェリド・イーガンにあらず!
大丈夫!群島の守護神…じゃ親父になるからだめだ。う〜ん、そうだ!
群島の愛獣、海もさもさに誓って優しくするから!」
「そんなものに誓われても困りますっ!」
アルシュタートを困惑させている理由はこの格好だ。
四つん這いにさせられてフェリドに抱かれようとしているのだ。
「あ、あのする事に異存はありませんが、せめてちゃんとした格好でっ!?」
不意打ち。予告も宣言もなく股間を触られる。
「おやもう、少しばかり湿っているな。そうか俺の咥えながら興奮してくれていたんだな!」
「あうっ!?そんなっ、んくっ、爽やかに言わなくても、ああんっ!」
アルシュタートからは何も見えない。それが余計に感覚を鋭敏にさせる。
昨日とは違い、次にどこを触られるか分からない不安がより一層声を上げさせる。
「よしよし、凄く可愛いぞ。アルは感じやすい体質のようだな。すぐに濡れてきたぞ。」
「そんな、ふうに、あはんっ、いわ、ないでぇ…んんっ!」
だが、確かに体が熱を持つのをアルシュタートは分かっている。
フェリドが見えないという不安もあるが、それでも愛する人の愛撫に身をよじらせ、嬌声が口を出る。
「うむ、もう十分だが、まだ味わいたいな…」
「フェリドォ…わらわは、もう…ひゃあぁっ!?」
ジュルリ
そんな音が聞こえた。
「フェリド…!これはっ、んひゃっ、なに…んはぁっ!」
指とは違う、まるでナメクジが這いずり回るようなこの感触は――
「ん、あひふぁいたら、ふぃたで。」
「ああんっ、息が、って息?ま、まさかフェリド!?」
「ずちゅうっ!…ふぅ、いやアルの味を確めたくて。」
アルシュタートの困惑など何処吹く風と言い切る。
「だからと言って、本当に口で、ああっ、だめっ、そこはっ、ひゃめぇっ!」
再びアルシュタートのお尻に顔をうずめたフェリドは舌で一番敏感な場所を開き、つつき、弄ぶ。
敏感なその場所を弄られ、アルシュタートはガクガクと躯を揺らし姿勢を維持することが出来ない。
「もうっ、らめぇ…はぁっ、ひぃっ…」
(名残惜しいが、そろそろ止めるか。後が怖いしな…)
「ぷふぅ、すまんすまん、アル。口はこれまでにする。次は…わかるよな?」
「やめてって、言ったのにぃ…ひくっ、ぐすっ。」
「ご、ごめん。次はちゃんとするから、な?」
「むぅ〜〜、キス、して?キスしながらなら、いいですから。」
四つん這いの体の上半身だけ捻り、フェリドはその体が倒れないよう支えてからキスをする。
710 :
群島好き:2006/04/08(土) 23:16:53 ID:1JUOxf43
「んん…くちゅ、じゅるっ、あふぅ、はあぁぁ…」
「ん、ちゅっ、じゅぱっ…挿入れるぞ?」
ズヌリ
「んはああぁぁっ!!」
アルシュタートが嬌声を上げる。昨日の比ではないような長さを感じる。
「すごっ、こんなぁっ、奥までっ!入ってる、入っちゃってるっ!!」
快楽も半端ない。奥にコツリ、コツリと当たるたび脳が蕩けていく。
そしてフェリドも驚愕していた。
「う、あっ、すっ、げ…」
締め付けは昨日以上。膣中の粘り気、絡み具合はまるで生き物のようだ。
「んんっ、あはぁっ、すご、いっ!こんな、こんなにぃ!」
ただ無心に腰を振る。
「もっ、とっ!もっとぉ!奥まで、きてぇっ!」
全てをフェリドに委ねたアルシュタートは歓喜の叫び声を上げ、ひたすらに貪欲に求め続ける。
「あはぁ…すごい…こんなにっ、なっちゃってる…」
力が入らず、頭を地につけるとそこから見えるものは前後に揺れるたわわな乳房と、
恋人のペニスを飲み込んで卑猥に形を変える自らの膣だった。
「こいつは…たまらん…!」
フェリドのほうも溢れ出る快楽にひたすら耐え、快楽を請う恋人をもっと乱れさせようとする。
腰だけではなく、両手を伸ばしアルシュタートの二つの果実を揉みしだく。
「ふわぁ、フェリドぉ、すごいのぉっ!わらわの、わらわのがグシャグシャにぃっ!!」
フェリドの手が伸びてきた時、歓声を上げそうになる。
これでもっと快楽が得られると。形を変え、グニャリと歪む自分の乳房に悦んだ。
「アルッ、アルゥッ!」
恋人が呼んでいる。顔を上げ体を捻りキスを求める。
「フェリド、フェリドッ!」
お互いの名前を呼び合い、舌を絡ませ、絶頂へと近付こうとする。
「アル、アル、アルッ!!!」
「んはっ、んああああああぁっ!!!」
同時に絶頂を迎え、再びフェリドからアルシュタートの膣中へ注ぎ込まれる。
力尽き、倒れこんでも二人はまだお互いの唇を求め合っていた。
711 :
群島好き:2006/04/08(土) 23:17:29 ID:1JUOxf43
「あいたたた…」
先程と同じように抱き合いながら本日二度目の温泉に浸かり、砂を落とした後だった。
「どうした!?何があった!?」
服を着替えたフェリドがいきなり駆け寄る。神速とはこの事か。
「い、いえ、少し腰が痛くて…」
「あ〜、張り切ってたからなぁ。」
「だ・れ・の・所為だと思ってるのですか。」
静かな声が逆に恐ろしい。
「はいすいません、ワタクシが全て悪う御座います。」
最早、逆らうことは許されないと知っているフェリドは間髪入れずに平伏す。
「まったく…しかもしっかりと膣中に出すのですから…」
果たして後の軍神がこの時仕込まれたかはともかく――
「それにしても…こんな外套だけでは少々冷えますね。」
アルシュタートは今はフェリドの外套を羽織っているだけ。
服はフェリドの暴走時に布切れに変化してしまった。
(下着も付けず、少し風が吹けば丸見えか…やばっ!)
その状況を想像しただけでまた下半身に血が集まりそうになる。
「さて、行きましょうか。」
そう言うもののアルシュタートは座り込んだままだ。
「あれ?行くんじゃないのか?」
洞窟はどこまで続いているか分からない。ならば少し苦労をしてでもカニの上に乗り穴からでるべきなのだが――
アルシュタートは平然と答える。
「あら、お姫様抱っこで運んで下さるのでしょう?」
「ええっ!?」
途轍もない難題に驚くフェリドに、今まで見せた中で最上の笑顔を浮かべ軽やかに言い切る。
「わらわの服を破り捨てたあげく、大切な処女までもらっておいて、まさか断るなんて仰りませんよね?」
この二日間、男が得たものは恋人と、永遠に逆らうことの出来ない上司だった。
<完>
712 :
群島好き:2006/04/08(土) 23:18:00 ID:1JUOxf43
「ひぃ、ふぅ、はぁ、はぁ…」
「ふふふ、その調子ですよ。落としたりしたら…捻じ切りますよ?」
「はいぃっ!絶対に守りますっ!」
「そうそう、早く戻らないと……あ。」
「ふぅ、ふぅ、どうした?はぁ、はぁ…」
「…忘れていました。」
「へぇ、へぇ、何を?」
「……ガレオン。」
「………」
「………」
「「ああぁーーっ!?」」
その頃、港のほうでは…
「おお、おおおぉぉ…。陛下ぁ、へいかあぁーっ!!
申し訳ありませぬ!このガレオン姫様を、姫様をぉーっ!
済まぬ、シルヴァーっ!我輩はここで死ぬっ!死んで罪をぉ!」
男泣きに暮れ、錯乱して自決しようとして島民に止められる男がいたとか――
713 :
群島好き:2006/04/08(土) 23:20:24 ID:1JUOxf43
これにて終了。気になる点、お前こうしたほうがいいよ、
などがあればどうぞ。お付き合いありがとうございました。
次はスカッとした陵辱物でも書くか。
>グンと臼杵
まさに艱難辛苦抱腹絶倒
通して読んで、すごい面白かった。萌えたし、この先を思うと切ないし…
読み応えのある長い話乙、GJ!
おっきした
長期執筆お疲れ様でした!
やっぱりいいなあ、親カップル。
忘れられてたガレオンもオチで嬉しい。
投下待ってた乙GJ!最中に謝るアルにハァハァした
しかし王子はこのときできた子なのかw
陵辱物wktkしてます
718 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 00:30:21 ID:QK55Nvyv
書きたいものを書く!じゃあ、行って来る!
GJ作品の嵐キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
そして王子×ルウの続きはまだか!!
保管庫が更新されてるな。管理人さんGJ!
保管庫はコテで過去作纏めてくれてるけど、一応自分もコテ付けた方が良いかな?
一応
>>21と
>>337と前スレ
>>795書いた者より。まぁ俺の文体は変だから分かるとは思うけど一応
王子「ミアキスって、ベルナデットさんと同じ部屋なんだよね、どうして?」
ミア「あらぁ、王子。知りませんでしたかぁ? わたし、ミルクもだぁい好き、なんですよぉ?
…あ、ちょっとお呼ばれしてるので失礼しますねぇ。それではぁ」
王子「(………吸うのか!?)」
王子「ミアキス、最近よくゲオルグと一緒にいるね。どうしたの?」
ミア「あらぁ、王子。この前も言いましたよぉ? わたし、ミルクが」
王子「ちょっと待ってまさかそれは」
>720
了解
わたしの名前はミアキス。
女王騎士で、姫様の護衛をしています。
そんなわたしがなんで娼館なんかで働いているかは…話の都合げふんげふん…秘密ですぅ。
さて、今日もさっそく指名がありましたぁ。
今日のお客さんはどんな方でしょうねぇ?
「失礼しまぁす」
「やぁ、ミアキス」
「…は?お、王子?」
部屋で待っていたお客さんは王子でした。
確か王子は数年前に、リオンちゃんとゲオルグ殿と一緒に旅立ったはずなんですけどぉ…
「なんでこんな店に来てるんですか!リオンちゃんはどうしたんですかぁ!?」
気がつくとわたしは王子に詰め寄っていました。
そりゃあそうですよね。リオンちゃんとらぶらぶ二人旅(+チーズケーキ男)だと思って生暖かく見送ったのに、
女に飢えてる独身男の如くこんな娼館に女性を買いに来るなんて、一体どういうことですか?
返答しだいでは許しませんよ?
斬っちゃいますよ?
さぁ早く答えを聞かせてもらいましょおか。
「…いや、その、最近ご無沙汰でたまっちゃってさ…1人でするのも空しいから、と思って」
「はぁ?なんでご無沙汰なんですかぁ!リオンちゃんと毎日々々猿の様にやりまくってるんじゃないんですか!?
宿でも王子とリオンちゃんが同じ部屋で、隣の部屋のゲオルグ殿がこんな('A`)顔で膝を抱えるような、
そんな微笑ましい関係を築いてるんだとばっかり思ってたのにぃ!」
はぁはぁ。つい興奮してしまいましたぁ。
でも、わたしが興奮するのも当然ですよねぇ?
まさか、おふたりがもう倦怠期に入ってたなんて…ミアキスは悲しいです…
こんなことなら王子に先に唾つけときゃよかったですぅ…
「あの、なんか失礼なこと考えてない?」
「何が失礼ですかぁ!失礼なのは王子ですよ!リオンちゃんがかわいそうですぅ!この甲斐性なし!」
「いやだからそうじゃなくて…」
「いいえ、言い訳なんか聞きたくありません!さぁ、その浮気ち○ぽをちょん切りますから、出してください!」
なんか興奮しすぎて何を言ってるのか分からなくなってきましたけど、それだけ怒ってるんですよぉ!
「だから!話を聞いてくれ!…リオンがその…子供ができたんだよ」
・
・
・
「……は?こ、子供ができたっていうと、おぎゃあって泣くベイビーですか?こんにちは赤ちゃん?」
「そう」
「なーんだ。子供ができたんですかぁそれはめでたいですねぇ……って、えーーーーーー!?」
そんなまさか!信じられません!だってまだふたりとも二十歳前じゃないですか(たぶん)!
早すぎですぅ!リオンちゃんのおっぱいは大きくなったんですか!?母乳を出す下地もできてなさそうなのに!
それにそれに…2X歳にもなってこんな店で働いてるわたしの立場は…orz
「…あはは…よ、よかったですねぇ王子。パパになったんですねぇ。姫様はあの御歳で叔母さんですかぁ」
「ミアキス…目が虚ろだけど大丈夫?」
「大丈夫なわけありませんよぉ!なんですか!おふたりはもう少し節度のあるをセックスをするものだと…」
「さっき猿のようにやりまくってるとか言ってなかった…?」
う…えーと、どうしましょお…
……はっ、そうだ。赤ちゃんの話のショックが大きくて本質を見失ってました!
「そ、そんなことよりですねぇ!なんで赤ちゃんができたってのに娼館なんかに来るんですかぁ!
それこそリオンちゃんが可哀想ですぅ!」
子供ができた父親っていうのは、日々大きくなる妻のお腹を見守りながら、妻の隣で優しく支えてあげる、
そういう存在じゃないんですかぁ?なんで別な女をあさりに来てるんですか!?
「…いや、その…お腹がだいぶ大きくなってきたから、リオンがセックスは子供が生まれるまで待ってね、と」
「当然でしょお!妊婦プレイとかもありますけどね、母体と赤ちゃんのことを考えたら、旦那は一人寂しく
自家発電に勤しむものなんですぅ!」
いえ、わたしもよくは知りませんけどねぇ。
「うん、僕もそう思ったんだけど…妻がいるのに1人でってのも寂しくてさ。ついポロってそう漏らしたら、
頭を下げて謝りながら『近くにある娼館で処理してきてもいいですから』って言ってくれて…」
「はぁ!?それでリオンちゃんを置いてこんなとこに来たんですかぁ!なに考えてるんですか!
許しませんよ!リオンちゃんは王子のことを思ってですねぇ…!」
「いや、続きを聞いてくれ。僕もそれはさすがにって断ったんだ。妊娠した妻がいるのに、
その辺の店の見ず知らずの娼婦を買うってのは気が引けてさ…僕だってそこまで酷い男じゃないよ。
でも…何日かしてからリオンが『ここの娼館でミアキス様が働いてるそうです』って教えてくれて…
『ミアキス様なら、王子もそこまで気が咎めないでしょうから』って。いや、僕もそれでも断ったんだけど…
リオンがホントに申し訳なさそうに何度も勧めてくるもんだから、つい…」
「…………そう、ですかぁ…」
リオンちゃん…そこまでけなげだとさすがに行きすぎですよぉ…うるうる
「…それで、つい来ちゃったんだけど……やっぱり帰るよ」
「そうですね。それがいいと思いますよぉ」
事情があるとは言え、妻子ある王子とやっちゃうわけにはいきませんしねぇ。
わたしもそこまで酷い女じゃないですぅ。
「それに王子…本番がダメなら手や口でしてもらえばいい話じゃあ…」
「…………はっ!確かに…気づかなかった」
「ま、まぁおふたりともそっちの知識に疎そうですから、気づかなくても仕方ないですけど…」
それにしてもマヌケな話ですねぇ。
「今日からそうするよ。ありがとうミアキス!そうそう、僕たちこの街に泊まってるからさ、
今度会いに来てよ。リオンも喜ぶから」
「はい!必ず行きます!」
ゲオルグ殿の顔も見たいですしねぇ。
「…じゃあ。今日はごめんね。リオンにも謝ることにするよ」
「また会いましょおねぇ!」
と言うわけで、王子とわたしは結ばれることなく別れたのでした。
後日、チーズケーキのお土産を持って街の宿を訪ねたわたしは、既にゲオルグ殿がいないことを知って
がっくりと肩を落とすのですが、それはまた別の話。
「…はふぅ。わたしもそろそろ結婚したいですぅ。…姫様ぁ」
おしまい
って、エロを書くつもりだったのに気がつくとエロ無しで終わってました
スンマセン。
妊娠したリオンを放っておいてミアキスと結ばれちゃあリオンが可哀想だなぁと思ってしまって
moera
>>726 GJ!
このエロなしは英断と評価したい。微笑ましいのお。
あ…その2にできれば追記したいです。
13行目から結婚関連の話を
「さっき猿のようにやりまくってるとか言ってなかった…?」
う…えーと、どうしましょお…
「そ、そうそう。そんなことよりいつ結婚したんですかぁ?教えてくれても良かったのにぃ」
と、ごまかしておきますぅ。
ホントに気になりますしねぇ。
「いや、まだ式は挙げてなくて…ソルファレナに戻ってからにしようかな、と」
「あらあら…できちゃった婚どころじゃないですねぇ…って、そうじゃなくて!」
赤ちゃんの話のショックが大きくて本質を見失ってました!
「そ、そんなことよりですねぇ!なんで赤ちゃんができたってのに娼館なんかに来るんですかぁ!
それこそリオンちゃんが可哀想ですぅ!」
子供ができた父親っていうのは、日々大きくなる妻のお腹を見守りながら、妻の隣で優しく支えてあげる、
そういう存在じゃないんですかぁ?なんで別な女をあさりに来てるんですか!?
まとめサイト見てきた。
更新したのはいいんだけど、前スレ839-841のベルハヅが入ってないのは何故?
他にも収録されてない作品結構あるけど、選んで載せてる?
ごめん、ちょっと気になったんで。
まとめサイト更新ありがとうございます。
確かに、未収録の作品もけっこう多いですね。
できれば全部載せて欲しいなぁ。最近神々が多すぎて、じっくり読む
時間がなくて…。
見てるだけの人間が勝手なこと言って申し訳ないけれど。
う、何か自分の書き込み管理人さんに失礼だな…ごめんなさい。
忙しい中更新ありがとうございます。
見たい作品があったんだけど、ログ消してしまったからと思って見に行ったら、
読みたい作品が幾つか掲載されてなくて。
単に多すぎて作業が追いつかないだけだったら本当に申し訳ないです。
見てるだけの者の我侭押し付けてゴメン。
っにくちゃんねる
734 :
8 679:2006/04/09(日) 14:52:34 ID:NKzs5/U6
まとめサイト管理人様の振ってくれた番号で久々にお邪魔します。
制裁(マティアス×イザベル)の続きですが……
実はこれ、本筋はマティ×イザ陵辱 で は あ り ま せ ん 。
導入部は今回で終わりですが、気長に書いていこうと思います……。
735 :
制裁:2006/04/09(日) 14:53:06 ID:NKzs5/U6
濡れた地面を背にして、イザベルの白い裸体が踊る。
腰の後ろ側に手を回して抱きかかえたまま、がむしゃらに腰を打ちつけて肉の割れ目を抉るマティアスの動きに合わせて
支えもなく放り出された上半身が、右へ左へと大きく揺れ動きながら地面にぶつかり、跳ねる。
豊かな両の乳房が、汗の雫を跳ね散らせながらたわみ、その頂で尖りきった桜色の先端が震える様も
鮮やかな紅い髪を振り乱しながら絶え間ない嬌声を迸らせ続ける美しいその顔も、唇も、
何もかもが男の欲望を刺激するに十分すぎるほどの光景だったが、
――こんなものなのか。
ようやくのことで遂げた欲望の先に待っていたものは、意外にも寒々しい空白でしかなかった。
なおも激しくイザベルの最奥を責め立て続けながら、マティアスは思う。
恥ずかしげもなく男根を咥え込み、乱暴な愛撫にはしたなく声をあげるイザベルの痴態は
これまでこの女に対して抱いてきた、深い尊敬と畏れの念を跡形もなく打ち砕いてしまった。
ただの女。泥の中で瀕死の魚のようにのたうち、与えられる快楽をただひらすらむさぼるだけの、
淫らがましく湿った肉の塊。
とぎれとぎれに自分の名を呼びながら、必死ですがりついてこようとするその仕草さえも厭わしい。
――お前はもう、私の敬愛したイザベル様ではない。
マティアスは、両手でイザベルの両乳房をおし包み、柔肉がひしゃげ潰れるほど強く押さえ込んだ。
地面に磔にされた女の口から、苦しげな声が漏れるのにも構わず、固定され逃げ場を失ったイザベルの最奥へと
自らの欲望と怒りに膨らんだ怒張を、繰り返し繰り返し突き入れる。
意外なほど従順に肉棒を受け入れる蜜壷の中で、じわじわと絶頂が近づく。
マティアスは、ますます腰の動きを加速させながらイザベルの裸身を抱きかかえ、
いっそこのまま砕けよとばかりに力を込めて抱き締めた。
「イザベル……、イザベル、イザベルっ!!」
繰り返し呼びかける自分のその声の、なんと酷薄に響くことか。
構うことはない。この女が自分の上に立つことは、今日を境にもう二度とないのだ。
自分が壊してしまった。もう元には戻らない。
まるで軟体動物のように、自分の腕の中で柔らかくひしゃげ歪んでゆくイザベルの肉体にかすかな違和感を感じながら
マティアスは遂に、ありったけの劣情を込めた白濁を、その胎内に迸らせた。
736 :
制裁:2006/04/09(日) 14:53:44 ID:NKzs5/U6
……そして、突然視界を覆う薄闇。
「……っ!?」
かすかに、背中から地面に落ちたような墜落感。いまだ半分以上眠りの中にあった意識が次第に覚醒していき、
マティアスは、自分の体を包む柔らかなシーツの感触を、次いで、天井から吊るされたカンテラの投げかける
控えめな明かりを知覚する。
――ここは……
とぎれとぎれに息を吹き返した記憶が、やがて意味のある形をとって浮かび上がってくる。
セラス湖に浮かぶ、解放軍の本拠地。その一室。
主であるイザベルと供に、亡国の王子に手を貸すこととなった自分は、この城に部屋を与えられ、そして。
「……!!」
まさに冷や水を浴びせられたように、急激に意識を取り戻したマティアスは
ベッドの上で身を起こすなり、すぐ横にあるもうひとつのベッドの上へと視線を走らせた。
……敬愛してやまぬ女主人の、安らかな寝姿がそこにあった。
ちょうどこちらに背を向けた姿勢で、寝乱れた様子すらなく毛布に包まって眠るイザベルの規則正しい寝息に耳を澄まし、
マティアスはようやくのことで、深い安堵のため息をつく。
――自分は、声を出していたのだろうか?
想像するだけで冷や汗が噴き出す。
もしもこれが、二人で交代して一つの寝具を使いながら、片方が常に見張りに立つ野営中のことだったら。
いやそれ以前に、半覚醒状態で正気をなくしたまま、現実にすぐ傍に居るイザベル様に向かって
訳も分からずその手を伸ばしていたら。
ベッドの上に座り込んだまま、マティアスは、しばらく呆然とした気持ちで、先ほどまで酔いしれていた狂夢を反芻した。
ただの夢だ、と切り捨てることはできなかった。
自分は愉しんでいた。その気高さに心の底から心酔し、命に代えても守り続けると誓ったはず女性を
自らの手で辱め、地に落とすあの夢の中の行為を。
そして、その愉悦の中で確かに感じていた。主君に対して押さえようもなく湧き上がる、ドス黒い憎しみに似た激情の波を。
「……私は……」
なにも考えたくなかった。できることならこのまま横になり、朝の光が差し込むまでただ眠りを貪りたいと思った。
だが、この場所に、イザベル様の甘い香りが漂ってくるこの場所に、今の自分は決しているべきではない。
イザベルを起こさぬよう、細心の注意を払ってベッドを抜け出し、マティアスは、そっと寝室を後にした。
人ひとり通らない深夜の城内を密やかに歩き、湖の水面に接する足場まで降りると
着衣を解き、夢精で汚れた下帯を黙々と洗い清めた後、ひとり沐浴して身の穢れを落とす。
そして、無人の修練場に赴き練習用の矛を手にとると、何時間にも渡って延々と素振りを繰り返した。
限界まで体を痛めつけることで、少しだけ気が楽になった気がした。
朝日が昇る直前になって、マティアスはようやく寝室へと戻っていった。
……イザベルは、まだ静かに眠っていた。
彼が出て行ったときと全く同じ姿勢、一糸乱れぬ等間隔の、規則正しい寝息を立て続けながら。
続きキター!先が気になる!GJ!
それともうそろ次スレだよね?
はえー
はえーよジョー
あれ、容量って500KBまでじゃなかったけ?
今461KB
最初どこで容量見るのか判らなかった。そうか下か。
あとどれくらいなら長文投下できるかな。
742 :
ほ:2006/04/09(日) 15:56:48 ID:xdui5tW9
>730-732
とりあえず>494様のまとめを使わせてもらってます。
レスが分かれてるものの方がまとめの需要が高いかなと思ったから
優先させてもらってますが、おいおい小ネタも収録していきたいと思っています。
基本的に別所のコピペもしくは神の意向がなければ、グロだろうがやおいだろうが
このスレに投下された物は収録する予定です。
今のところ9スレ目345-347の王子×リオンまで処理しましたが、
処理済の王ルセがあったので、補完庫の方には順番通りに入れようかとも思いましたが
後で忘れそうなので先に入れました。
作業ミスがここのところ色々と酷い状態なのでじゃんじゃん突っ込んでください。
今日中に>494掲載分だけでも追いつけるといいなあ。神々輝きすぎ。眩しすぎ。
ネット復活ー!
いきなりで悪い。聞きたい事があるんだが、ルウって何歳よ?それでいて胸は小さめなのか?
14歳
胸はしらぬ
746 :
義勇兵:2006/04/09(日) 17:19:24 ID:4UAriRBl
>>742 まとめサイトの更新お疲れ様です。
このスレの
>>354と
>>412と
>>556を書いた者ですが、
コテ別に作品を分類されてらっしゃるので、少しは楽になるのかなと今回からコテつけることにしました。
>>556で書いた王ルセが処理済みとのことで、すでに保管庫入りしていますが
今後も作品を投下していくつもりですので、お暇な時にでもまだ保管庫入りしていない
作品と一緒にこのコテで分類し直しておいていただけるとありがたいです。
最近の神々ラッシュで作品数も多く大変でしょうが、がんばってくださいませm(_ _)m
そうか、サンクス。まぁ戦闘させて見る
748 :
群島好き:2006/04/09(日) 17:25:53 ID:74n8PX8H
ルウの見た目は控え目ですな。そしてあとどれぐらいかは分からんがここは
まだ大丈夫ということですな。早漏でスマヌ。
でも次は次スレにしよか。
またまた、サンクス!1週目の上書きしてしまって途方に暮れてた…
アル「そなたはいずれ、わらわの背を追い抜き、ゲオ……いえ、フェリドのような逞しい男に育つのでしょう…」
>750
ちょw浮気のニオイwwwwwwww
王子:どんな役も平均的にこなす。ちょっととろいのが玉に瑕
リオン:真面目な態度は好印象。しかし王子とペアの役でないと出てくれない。
ミアキス:非常にノリノリで舞台に立つが、時々奇妙な言動が。
カイル:器用な彼は演技達者。女性客をたくさん呼べる、ハイレベルな役者。
ゲオルグ:伝説の剣士は舞台の上でも実力を発揮。渋いアドリブを連発。
ガレオン:堂々とした立ち回りはどちらかといえば歌舞伎。
サイアリーズ:やる気の波が激しいが、はまれば一気に名女優。
ルクレティア:演技はかなり上手だが、何故か彼女を中心に波乱が起こる。
レレイ:女性客に大人気。しかし本人はヒロイン役に憧れる様子。
シウス:影が薄いので、周囲の反応も平均的。
ラン:若干不器用だが、元気な態度は上出来。歯の浮くような台詞は厳禁。
ジョセフィーヌ:悲劇の中でも常に薔薇を背負うのは勘弁してほしい。
ボズ:しんみりした場面では突撃するな。
>752
さりげなくジョセフィーヌワロスw
前にベルハヅ前提でマリハヅとかほざいてた奴ですが、
新スレになってから投下した方がいいのかな?
結構長い。しかもまだ途中。
フェリド:ゲオルグとの殺陣には目を見張るものがある。しかし妻のアルとは…。
アル:さすがに女王としての慈愛と威厳がある。しかし夜の彼女の舞台は本来の女王様。
王子:両者の血を引き継ぎ、昼はとろく、夜は獣に…。
桃太郎:王子
王子「主役かぁ…緊張するな」
リオン「大丈夫ですよ、王子!」
カイル「大役ですねー。頑張らないと」
ミア「(姫様が見てないから、まあよしとしましょお)じゃあ、頑張りましょうねぇ、王子!」
犬:リオン
カイル「(犬………)」
ミア「(犬…ですかぁ…)」
リオン「最初のお供ですね!頑張ります!」
王子「うん、頼りにしてるよ!リオン!いや、犬君!」
リオン「はい、王子!いえ、桃太郎様!」
カイ/ミア「(うーん………)」
猿:ミアキス/雉:カイル
ミア「なんか、ここらへんは消去法って感じですねぇ」
カイル「雉って何かキャラ薄いですしねー」
リオン「そんなことないですよ!主役の王子が一番出番が多いんですが…」
王子「うん、鬼との殺陣もあるらしいし、目立つんだよ?」
カイル「へー。じゃあ、オレも女の子たちにいいところ見せないとなー」
ミア「えへへ。女王騎士としての腕を見せちゃいましょお!で、鬼役は…」
鬼A:ゲオルグ/鬼B:ルクレティア
カイル「……何ていうかー…」
ミア「…全然…勝てる気がしないというかぁ…」
王子「…誰だよ、こんな配役にしたの…」
リオン「だ、大丈夫です!王子は私がお守りしますから!!」
>>754 超待ってる。でも長いなら新スレになってからのほうが安心して落とせそうだね。
楽しみだー
赤ずきん:アル=赤ずきん。フェリ=狼
アル「おお、おばあさま…何故そなたは息を荒げておのるだ…?」
フェ「それはお前が可愛くて食べてしまいたいからだー!」
アル「ああ、フェリド!皆が見ております!お止めになって!」
フェ「げへへへ!最近ご無沙汰で溜まっているのだ!良いではないか!良いではないか!」
カイル「ちょっとー!これは18禁ものではないですかー!」
王子「父上…母上…ぶわっ!」
リオン「あっ!王子!待ってください!」
アル様に赤ずきんの格好させるなんて、
それだけで既に18禁指定に相応しい劇だと思う!!
保管庫に収録されてないのがあるのは作者が載せないでくれーってメルフォでお願いとかしたんじゃねーの
全員が勝手に載せてくれ!って思ってるわけじゃないべ、まぁ漏れがそういうことしたことあるから推測だが
>>758 ゲオ「………」
ミア「ゲオルグ殿ぉ?」
ゲオ「狩人役になって乱入するというのは」
ミア「だ・め!ですぅ」
ゲオ「………」
>>742 まとめサイトの更新お疲れ様です。
過去作品がまとめられてて重宝しております。
最近は作者さんの大量降臨で更新が大変かと思いますが、どうか頑張ってくださいませ。
>>462-466 >>723-726 以上の二つは自分の作品です。
コテつけるの忘れてました。すいませーん。
今のコテがどうもアレなので縮めました。お手数おかけします。
王子亀「う、うわぁ…止めてよ…」
カイル「とりゃあー!早く陛下のスリーサイズ教えろよー!」
リオン「…ぐぐぐ…いくら芝居だからって王子をー!」
ミアキス「まぁまぁ、リオンちゃん。はい、出番ですよ〜ゲオ…」
ゲオルグ「とぉ!」
ぶしゃっ!
カイル「ぐぼぁー!」
フェリド「ていやっ!」
カイル「げぼぁ!」
王子亀「…助けてくれてありがとう…お詫びに…」
ゲオルグ「おお、そうか!なら早速…」
フェリド「待て!俺がアル姫が待ってる竜宮城に行くんだろ!」
ゲオルグ「馬鹿な!カイルを切り捨てたのは俺だぞ!」
フェリド「てんめっ!俺のアルに手出そうとしてやがるなっ!」
ゲオルグ「うるさい!お前だって卑劣な手使ってまだ幼い陛下を孕ませたんだろうが!」
フェリド「んだとぉ!」
ゲオルグ「やるか!このロリコン変態野郎が!」
フェリド「ああ、やってやるさ!チーズケーキ大好きドSサムライっ子が!」
ミアキス「そ、そうだったんですかぁ…」
王子亀「あ、あの…カイルはどうすれば…」
カイル「え、衛生…兵…お願いします…よ…」
ガレオン「ワシの役は…どうなったのだ」
リオン「あ、あの…陛下…」
アル「よい…気にするではない…」
リオン「でも…」
アル「リオン…そなたは優しいのだな…」
764 :
304:2006/04/09(日) 22:24:05 ID:hRUkk3p9
続き書くかどうかは決めてませんがとりあえず一本。いきます。
765 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:25:13 ID:LFAn96cj
>七誌さんへ
リヒャハヅGJ!
ハヅキが凛としていてますます好きになった。
この後の「大人になった」2人が結ばれる話を期待していいですか?
766 :
304:2006/04/09(日) 22:25:53 ID:hRUkk3p9
ことはとある街角でが発端だった。
「まちなさいこそ泥ぉっ!!」
ラダトの街中を怒声が響き渡る。
最近結婚したばかりでサウスウィンドウに赴任中の夫の留守を守る妻、ヨシノ。
その声が響いていた。
どうやら泥棒を追っているらしい。その手には、長刀。
「待てと、待てといっていますっ!」
追う。
とおりをひたすらにおい続ける女はその進行方向に、厳重に護衛された馬車があることに気がつかなかった。
と言うよりは、こそ泥を追うことに血が上っていたというべきだろうか。
「ほーれっ!!」
こそ泥は馬車を一気に飛び越した。
そして反対側をかけていく。周囲の護衛たちの怒声が響くが問題はそのあとだった。
「と、とまらなあいっ!!」
スピードが乗りすぎていたというべきだろう。
ヨシノは飛び越したこそ泥を追って飛び越そうとした、が。
聞こえてきたのは、破砕音だった。
767 :
304:2006/04/09(日) 22:26:23 ID:hRUkk3p9
後日。
シュウの屋敷。
そこで神妙な顔をしたヨシノの姿があった。
正面には、イスに座り、とんとんとテーブルを叩くシュウの姿。
そして。
ヨシノの前には一つの請求書。
30万。
「せいじのつぼを買い付けて欲しい。と言う依頼でね。運んでいたのは全てそれだった。
しかし、君がその全てを破砕してくれたわけだ。」
「…も、申し訳ございません…」
「何、怒っているわけではない。こちらも商売ではあるが、信用問題なのだ。
期限がすぐそこ。しかし商品が集まらない。納入先がラダトだということが幸いしたが」
怒っていない、と言うのも嘘だ。
怒ってはいる、しかし金額を払えれば許そうと言うレベルだ。
「その金額を払ってもらいたい。現状君の行為によって生じた損害額だ」
「こ、こんな金額…」
「払えないというのか?全ては君のやったことだが」
「…ほ、他に何か…なんでもしますからっ!」
シュウはふむ、と一息。
ヨシノのすぐそばに歩み寄り一言。
「脱げ」
768 :
304:2006/04/09(日) 22:30:22 ID:hRUkk3p9
定番過ぎるほど定番ですが。まあ。こんなので。
シュウ×ヨシノで。
変態ナルシー鬼畜軍師シュウキタキタキター
調教方法はカードで選択。
保管庫管理人様、本当に沢山の作品収録をありがとう!
また作品を読み返せるのって、マジでうれしいでつ。
で、ちょっと古いものだから、どうしようかと思ったのですが、
良い機会かとも思うので、一応報告しておきます。
5_851 ゆるし ジュエル→スノウ エロ無し の作成者は、七誌です。
お手数お掛けしますが、後の作品収録時に纏めてくださると幸いです。
>>765 うーんと、実はベルハヅも考えていて、ベルクートとハヅキとマリノのお話(3Pに非ず)
を書きたいなぁ、なんて思っているのですが、(→それから関連として大人になったリヒャハヅ)
ちょっと上手くまとまる感じがしない&長くなる ので、当分は お・あ・ず・けv とさせて下さい。
別カプで浮かんだのがあるので、今はそっちが書けたら投下させて頂こうかなと思っています。
「カードには何と?」
「…蝋燭、それだけです…。」
ここ見ててハヅキ関連に萌えてきたんで、wktkしながら待ってます!>771
でもベルハヅは未完が多くて勿体無いなー
「ゲオルグ殿ぉ、武術指南をお願いしますぅ」
「ああ。敏捷と、体力だったな」
「はぁい。よろしくお願いしますねぇ」
「SPが足りんようだが、みんなにも手伝ってもらうか?」
「えっ?
だ、だめですよぉ、そんな…複数人の行為なんてぇ…
妬いちゃいますよぉ?で、でも、ベルナデットちゃんとかとなら…」
「何の話だ」
「よぉ、ゲオルグさん」
「ロイか。珍しいな」
「いや、武術指南ならあんたかあのおっさんかだからな。あっちは手が離せないんだと」
「ほう。で、どうする?」
「"スリ"なんだけど…あんたは」
「指先に、まずナイフの破片をつけておけ。柔らかい布ならこれで裂ける。
指は滑りすぎてもダメだが、硬すぎてもダメだ。いいか?最適な感触に保っておくんだ。
手袋を外すタイミングも考えろ、後は」
「前々から思ってたんだけどよ、あんた一体何者なんだよ」
「ゲオルグ殿ー、金剛不壊を鍛えて欲しいんですけどー」
「カイル殿?珍客が多いな…どうした?」
「いやー、最近女の子と出かけてるとよく、昔なじみの子に睨まれちゃって。
もし刺されちゃったときにダメージ少ないと嬉しいなーなんて」
「自業自得な気がするが…むしろ、それよりも
後腐れなく別れる方法や、はぐらかす方法があるのだが」
「…ミアキス、顔色悪いね。武術指南はいいの?」
「い、いいえぇ…ただ、この先にちょっと漠然とした不安がぁ…」
775 :
ふともも2:2006/04/10(月) 01:34:21 ID:2PpHosan
「……げおるぐどの…」
「…ッみ、ミアキス殿?一体どうした、そんなにやつれて」
「いいえぇ…ちょっとぉ、ふとももスキルをあげようとしてぇ…イザベルさんに、弟子入りしたんですよぉ。
ゲオルグ殿は、結局指南していただけませんでしたしぃ……
…あ、でも胸は」
「その話はいいが。それでどうしてやつれたんだ?」
「それは…」
『ふとももか?そうだな、私も特に気を遣ったわけではないが…悪をおびき出すにはこれが効率がいいと聞く。
お前に伝授してやるのも悪くはあるまい。実技で知ってもらう他、私に出来ることはないが』
『実技?どうするんですかぁ? わたしは、とりあえず鍛えられれば満足ですよぉ』
『ああ。ではそこに座れ』
『? こうですかぁ?』
むにょっ
『ふぎゅ』
『こうやって、ふとももで顔を挟めば、どういう感触か掴めるだろう?』
ぎゅむぎゅむ
『みぎゅ…ひょ、ひょっほふぁっへくらふぁ…』
『そうだ、よく学べ。マティアス、お前もどうだ?コツを掴むか?それとも見ているか?』
『イザベル様のお心のままに。後程お揉みいたします』
「…それでやつれたのか?辛くないというか、どちらかというと嬉し」
「…ゲオルグ殿ぉ?」
「いや、気にするな」
「この話は、これで終わりじゃないんですよぉ。ふとももスキルSSの人はイザベルさんだけじゃないんですう。もう一人にも弟子入りしたんですよぉ」
「もう一人? 誰だ?」
「………ゼガイ殿」
「……まさ、か…」
「…ふふ、ふふふ…懲りなかったわたしも悪いんですけどねぇ…精神的に、一回り、二周りも大人になりましたよぉ…」
「辛かったな…よく、よく頑張ったぞ。ミアキス殿。お前のむちむちしたそれのために、今後は俺が力を尽くそう…」
「ゲオルグ殿ぉ…!(ひしっ)」
「というわけでチーズケーキが食べたいのだが」
「え、そこでたかるんですかぁ」
百合はいいんだよな?
1見たらおkだったごめん。
ルクレティア×レレイ。
百合なんで苦手な人はスルーよろ。
※ルクレティアが風呂でレレイにいたずらして気絶させて、お部屋にお持ち帰りしたと思ってくれすまない。
「レレイさん、足を開いて」
レレイが自ら足を開くより早く、ルクレティアの手はレレイの両足を開く。
湯上りのせいか日に焼けていない肌色はほんの少しだけ赤みをおびていた。
そして、湯上りのせいだけではない、色づく最奥も。
「ふふふ、大変だったんですよ。水気を拭いてもここだけはなかなか」
言い終わる前にレレイが真っ赤な顔でルクレティアの口を両手で塞いだ。
壁が冷たくないようにと上着を羽織らせても下半身は何も身につけていない。
最奥をルクレティアに晒しているようでひどく卑猥だった。
最奥にルクレティアの指を感じて、レレイはびくりとベッドの壁に凭れた上半身を縮こまらせた。
そして声を出さないように両手でしっかりと口を塞ぎ、目じりに涙を滲ませる。
時折恐る恐る目を開いてはまた怯えるように目を閉じるその様子にルクレティアの嗜虐心が煽られる。
「あらあら、わたしがレレイさんにひどいことするはずがないでしょう?」
気持ちいいことはしますけどね、といつもと変わらない口調で囁くとルクレティアはその顔をレレイの秘部へ
近づける。
何度目かに目を開けたレレイは自身の秘部にルクレティアの顔があることに気づき涙交じりの声を上げた
。口元を覆っていた手をルクレティアの頭に伸ばし、なんとか引き剥がそうとしても無駄だった。
「ルクレティアさま、だめ、やめてくださ、あ!」
言葉が最後まで続かないのは指先が無遠慮にレレイのそこを撫で上げたせいだ。
正確には、蜜を垂らす入り口を。
「あら、レレイさんえっちですねー。たくさんまた出てきましたよ?」
責めながらもルクレティアは楽しそうにレレイの最奥を指先で撫で続ける。
指の腹で敏感な箇所に触れられて、レレイはびくびくと震えながら喘ぐより他になかった。
「んぅ、あぁ、いやぁ、るくれ、てぃあさま、あぁ!」
風呂でもさんざん煽られたせいか、蜜はしとどに溢れてくる。こわばっていた足は少しずつ抵抗をなくし、
緩やかに開いていく。
「ここも、真っ赤」
ルクレティアはさんざん溢れさせたぬめりをもってゆっくりと穴の奥へと指先をねじ込む。
そして空いていた片方の手で最奥をよりあらわにさせると−クリトリスを舐めあげた。
「やあああぁぁぁぁぁっ!」
力の抜けていた足が再び閉じようともがく。しかし敏感な内ももにルクレティアの髪の感触を感じて、レレ
イはルクレティアの頭を挟み込んだままがくがくと震えた。
引き剥がそうと頭をつかんだはずの手からは力が抜け、ルクレティアの動きを助けるように支えるかたちとな
っている。
猫がミルクを飲むようにぴちゃぴちゃと舐めながらも指はゆっくり抜き差しされる。
わざと音を立てているのは自分に羞恥心を与えるためにちがいない−頭の片隅で一瞬そんな思いがよぎる。
が、すぐに霧消し与えられる過ぎるほどの快楽に身を任せた。
レレイの涙の膜をはった目は熱に浮かされたようにとろんとなりながら、ぼんやりとルクレティアだけを見つめていた。
「レレイさん、きもちいいですか?」
「ルクレティアさま、……はい、きもちいい…あ、ああ、あ!」
「そう。いいこ」
クリトリスを覆う包皮ごと指の腹で揉むとまた甲高い声を上げる。
この城の少女たちの憧れの的である彼女のこんな姿を見ることができるのはきっと自分だけに違いない。
そう思うと普段の毅然とした態度とは全く違う今の姿がとても可愛らしくて、つい苛めすぎてしまう。
「レレイさん、もっときもちよくなりたい?」
快楽にうかされた頭ではなにを言っているのか十分に理解することなどできはしなかったが、レレイはコクリと頷いた。
「じゃあいかせちゃいましょうか」
舌をのばして児戯のように舐めあげていた愛撫が突然変わった。
ルクレティアの唾液に濡れた唇がレレイの小さなクリトリスを挟み込んで、全体をやわやわと食みながら先だけを激しく舌が刺激する。
奥に差し込まれていた指は抜き差しの速度を速めて、2本3本とその数を増やしていく。
先ほどとは全く違う愛撫にレレイは言葉をつむぐことすらままならなくなった。
「あ、ひ、いや、いやあ、ああっ!だめ、だめ、あああああっ!」
今度はルクレティアも何も返事を返さない。小さな肉芽を唇から離さないとでもいうかのようにしゃぶり、増やした指で強く奥を抉る。
「あっ、あっ、あああああああぁぁああぁぁぁぁっ!!!!!!!」
ぴしゃり、と微量の潮を吹いてレレイは達した。
そのまま昏倒するように眠りに落ちたレレイを確認し、外気に触れぬようシーツをかけると入り口に声をかける。
「どうぞ、キャザリー」
いつもの無表情で入ってきたキャザリーにルクレティアはいつもの笑みを浮かべる。
「…楽しそうだな」
「ええ、とっても楽しかった。今度はあなたもどう?」
二人の視線の先にはいつもより少し色づいた顔で眠るレレイの姿がある。
「…考えておこう」
その後はひみつ。
これが俺のジャスティス。
ルクレレキタ━━━━━━(*゚∀゚*)━━━━━━!!!!
今後の+キャザリーを思わせる最後で余計に興奮します。
ありがとうありがとうGJ!
ルクレレキタ━━━━━━(*゚∀゚*)━━━━━━!!!!
ありがとうありがとう凄まじく待っていたよGJ!!!
781 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 05:01:13 ID:SWtk6n7H
幻水1のクレオって・・・・需要ないよなぁ・・・
だから(ry
需要のない話などないと(ry
784 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 12:56:59 ID:SWtk6n7H
幻水1のクレオは調教、陵辱物がないよな
785 :
5@お茶:2006/04/10(月) 13:08:29 ID:Wrtz+FV9
保管庫管理人様乙です。
コテの話が出てたので続きも出来てないのに現れてみた>5です。コテつけてみました。
一応前スレ839-841も自分の書いたものなんで、報告しておきます。
(まとめられるほど作品投下してないんですが)
作品大量で大変かと思います。ご苦労様です。
>773
同意。ベルハヅ厨としては寂しい限り…。
787 :
群島好き:2006/04/10(月) 14:27:10 ID:vqnzlzZC
とりあえず残量気にしながら投下するか。
王子×ルセリナ物、ただし陵辱あり。嫌な人はスルーして下さい。
788 :
群島好き:2006/04/10(月) 14:27:47 ID:vqnzlzZC
稀代の英雄譚。後の世の人々は伝えられるファレナの騒乱をそう語る。
父と母の命を奪われ、妹はその敵の手に落ち傀儡人形と化す。
しかし逃げ延びた王子は多くの仲間と、見事に両親の敵を討ち、妹を取り戻す。
大人から子供まで夢を見て、憧れる破格の冒険譚でもあった。
しかし真実と事実が異なり伝えられるのは世の常。
冒険譚の主人公は義に厚く、情に脆く、そして常に仲間を牽引する熱血漢である。
これの全てが虚飾であるとは言えない。
しかし多くは民に都合の良いように―それがいけない事だとは言えないが―脚色されたものであるのも確かである。
それだけ多くの者にとってはそう見えたのも事実ではある。
しかし実際の所、ファレナの王子―ファルーシュ・ファレナスはどちらかと言うと物静かな人物の類に入る。
騒乱よりも穏和を好み、ましてや他人を傷付ける事など望んでやる人物ではない。
しかし多くの者が望み、そして何よりも自分の譲れない想いが彼の我を殺し、英雄に仕立てあげていったのである。
ファルーシュは多くの大人から見て聞き分けのいい子であった。
周りの人間の言う事をよく聞き、他人に迷惑をかける少年ではなかった。
一を聞いて十を知る、とまではいかなくとも、他人の言葉の本音を聞き取ることに長けていた。
それ故ソルファレナから逃げ延び、対抗する勢力を率いる事を了承し
サルム・バロウズの策略を退ける事も出来た。
ただ一つの失敗は叔母であるサイアリーズの心の動きまで読めなかった事である。
無論その事に動揺もしたし、独りでいる時には涙も溢した。
それでも自分を信じてくれている仲間の前ではそんな顔を見せなかった。
見せる事は許されないのだと頑固なまでに思い込んでいた。
「良かったですねぇ。優しい軍師さんで」
そう微笑む臨時の護衛代行の女性の言葉に微かに頷く。
サウロニクス西方にある遺跡―
自らの身を持って命を救ってくれた護衛の少女に報いてあげられる事はこれしかなかった。
命の危険の山は越えたものの、いまだ意識が覚めることはない。
その回復の為の手段は今の所、それしかない。
ならば行くしかない、懸けてみようとファルーシュは初めて我侭を通す。
「それでは早速…と言いたい所ですがぁ、色々と準備も必要でしょうしぃ。二時間後に船着場と言うことでぇ」
その言葉に他の二人も頷く。
「それでは王子も後でですぅ。食料や薬は男性陣に運んでもらいますけど調達は私がしてきますねぇ」
その言葉を受け、ファルーシュも準備に向かう。もっとも自身に必要なものなどは何もなかったが。
789 :
群島好き:2006/04/10(月) 14:28:21 ID:vqnzlzZC
「殿下!お待ち下さい!」
自分の相棒でもある三節棍の再調節をしてもらったあと、澄んだ声がファルーシュを呼び止める。
「ルセリナじゃないか。そんなに慌ててどうしたの?」
少し軍隊には不似合いな令嬢に何の動揺も見せることなく答える。
「殿下…。本当に四人だけで行かれるのですか?せめてもう何人かだけでも…」
そこに他意はなく、ただ密かな好意を持つ相手への純粋な心配だけ。
「別に誰かと戦いに行く訳でもないしね。ルセリナだってあの三人の強さは知っているだろう?」
「それは…そうですが。ですが!万が一と言う事も…!」
自らを案じてくれる少女に嬉しく思う。
「心配してくれるのは素直に嬉しい。だけど大丈夫、危険な事はしないよ。
それに建前上、サウロニクスに大勢で行ったらそれこそ失礼だろう?」
「そ、そうですよね…。申し訳ありません。分不相応な発言をしてしまい…」
そのどこまでも固い表現についつい苦笑する。
「ルセリナ」
「は、はい」
「そんな畏まらないでよ。確かに名目上、僕はここの盟主ではあるけれどそこに身分の優劣など存在させない。
立場の上での上下は必要だけれど、ここに集う人はみんな横一直線。僕も含めて、ね」
「殿下…」
「それに僕はルセリナがどれだけ僕の為、皆の為に心を砕いて働いてくれているか知っている。
だからありがとう。そしてこれからもよろしくね?」
「は、はい!」
破顔する。やはりこの少女は笑っているほうがいいと思った。
「うん。それはそうと…ルセリナも何処かへ出かけるの?」
その笑みに少し照れた所を見せまいと顔を逸らすと、脇に荷物が見える。
「はい、エストライズへ。人員の割り振りとルクレティア様に頼まれた書類を代行の方に届ける為に」
「エストライズか…。そっちこそ大丈夫?あまり敵が多くはないとは言えレインウォール方面は危険だよ?」
先程の心配を返すように問い掛ける。
「付き添いの方もいますし、帰りの途中までは斥候隊の方もいらっしゃいますから大丈夫ですよ」
「そう…それならいいんだけど。でも用心だけはしてね?」
「はい、有難う御座います。殿下もお気をつけて…。リオンさんの事もよろしくお願いします」
そこで話を終え、二人は別れる。
約束の時間が近付き船着場へ向かおうとする。そこでわずかな疼きを感じる。
ファルーシュはルセリナのほうを振り向く。すでに彼女は階上に消えた。
右手の紋章が微かに光っていた――
790 :
群島好き:2006/04/10(月) 14:29:11 ID:vqnzlzZC
「…そうですか。それにしてもまた遺跡で怪物に会うなんて王子も余程波乱を呼ぶ人ですね」
賭けは成功した。西の遺跡で黎明の紋章は新たな力に目覚め、リオンの意識を呼び戻す事が出来た。
「…好きで呼んでるわけじゃないんだけど…」
遺跡での戦闘を思い出し、ウンザリしながら苦笑する。
「竜馬騎兵団のほうもよい感触だったそうで。王子は人に好かれるのが上手いですねぇ」
「普通に話を通しただけなんだけど」
遠慮の無いこの軍師にはファルーシュも本音を隠さず話す。
その心根を読めないのはゲオルグに次いで二人目。だからこそお互い本音を出し信頼が生まれた。
「それが王子の力なんですよ。相手をこちらに向かせる事の出来る力、ですね」
「こんな風に役立たせるのは忍びないけどね」
まるで多くの人を利用しているようだ、と口には出さず葛藤する。
その表情を呼んだのかルクレティアはただ真っ直ぐ見つめるのみ。
「王子」
「ん、ごめん。これじゃあ愚痴だね。そうそうルセリナはまだ戻っていないの?
流石にもう戻ってきてると思ったんだけど」
呼びかけの後に続く言葉を遮るように話を逸らす。
「あら、会いたいのですか?まぁ年頃の男の子ですもの、色々ありますよね」
表情をコロリと変え、ふふ、と笑う。
「何か含みを感じるけど…別にそんなんじゃ――」
ない、と思う。ルセリナが好意を持ってくれているのは分かる。
すこし硬さがあるが、そのどこまでも厚い信頼感は男として嬉しく思う。
真面目なのだけれど、どこか年上とは思えない可愛らしい間の抜け方は庇護欲をそそられる。
気の抜ける仲間は多くいれど、心を許せる者は多くない。
彼女と話をする時は自然と笑みが零れる。異性としての魅力は間違いなく感じている。
好き、なのだろう。
ふと考え込んでしまった自分に気付き、顔を上げるとそこには相変わらず、ふふ、と笑うルクレティアがいる。
「あらあら…いくら常勝不敗の軍神と言われていても、やはりまだまだ可愛らしい男の子ですね」
見抜かれた。バツが悪くつい声を荒げる。
「ル、ルクレティア!」
「いえいえ、お気になさらずに。…でも確かにもう戻っていてもいいはずですが…
またレインウォールに人を増やしたとも聞きますし…」
「ルクレティア様っ!!」
そこにバンッと扉が開けられる。声の主はルクレティアの薫陶を受けているレレイだった。
その表情に焦燥が見て取れる。
791 :
群島好き:2006/04/10(月) 14:29:48 ID:vqnzlzZC
「あら、レレイさん。そんなに慌ててどうしました?」
「で、殿下もいらっしゃったのですか。失礼しました。じ、実は報告を受けたのですが、
レインウォール方面の斥候隊の行方が――」
「レレイさん、駄目です!」
レレイの言葉を遮るように普段は出さない声を荒げルクレティアはレレイの傍に近付こうとする。
だがそれよりも早くファルーシュがレレイの前に立つ。
「斥候隊の行方がどうした」
「え?え?」
普段とは打って変わった二人の様子に混乱するレレイ。
だがファルーシュの圧倒的な威圧感に言葉を発してしまう。
「どうしたと聞いている」
「ゆ、行方がふ、不明…逃げ延びた、一人が、そ、そう報告を」
言葉を最後まで聞かずファルーシュは部屋を飛び出す。
「で、殿下?」
「レレイさん!王子の後を追って下さい!行かせてはいけません!!」
走った。必死の形相で走った。皆が奇異の目で見てくるが構わない。
あの時の疼きはこれだったのだ。黎明の紋章は教えてくれたのに。なのに気付かなかった。
後悔と怒りが胸の内を締める。
「ビッキー!!」
目的の人の元へ辿りつく。
「は、はいっ!ご免なさいっ!…って王子様?どうしたの、そんなに怖い顔で?」
「今すぐ一緒にエストライズへ」
「え?でもでも私達二人だけ?」
「いいから早く!!」
有無を言わせぬその迫力に疑問にも思ったが、空間を渡る少女はただ頷く。
「う、うん。えーいっ!」
殿下、お待ちください!後ろから聞こえるその声を敢えてファルーシュは無視した。
目を開けばそこはエストライズ。
「うん、ちゃんと出来た!でも王子様?ここで何を――」
「ビッキー、ありがとう。でもよく聞いてくれ」
その真剣な表情に焦りが見えるのはどうしてか、少女は不思議に思ったが、
「あそこに見える家にボズさんの奥さんのドナさんがいる。
その人に僕の名前を出して、僕が戻るまでそこに居てくれ。いいね!」
「あれ?あれ?王子様?」
言い終わると同時にファルーシュは街の外へ消えていった。
792 :
群島好き:2006/04/10(月) 14:30:59 ID:vqnzlzZC
エロは次回。夜にでも。ただしリンカーンものです。
ルセリナは可哀そうな目に合うのが似合いすぎるのが問題だな
まあ
>王子×ルセリナ
を信じて欝にも耐えようw
wktk
うわあ・・・ルセリナ好きとしては読みたくない・・・でも胸のwktkが止まらない…
>>777 ルクレティアレレイGJ!
ルクレティア様楽しそうですなww レレイタソ健気可愛いハァハァ
>>787 続きがテラ楽しみ、状況描写が上手過ぎだ
そろそろ次スレの季節
続きwktk
>>777 ルクレレハァハァハァ キャザリー姉さんも期待していいんだろうか
次スレか…よし、次スレ用にマイナーなのを考えてみたんだが、
純愛っぽいシグレ×サギリか逆レイプなニフサーラ×ヨランだったらどっちが良いかな?
>>799 イタくない、ほのぼのならシグサギが読んでみたい。
ギャグで落としてくれるならニフサーラ×ヨランが読んでみたい。
と言ってみるが、書き易い方、或いは書いてみたいと思うほうで良いでつ。
二フサーラ×ヨランに一票。
あんまりイタくないギャグっぽいのがいい。
けど投下されるならどっちでもおk。
色んなカプ読めるのがこのスレのいいとこだと思う。
802 :
群島好き:2006/04/10(月) 18:30:26 ID:vqnzlzZC
昼間っからせっつかせて申し訳ないんだが次スレたてますか?
やってみます。
803 :
群島好き:2006/04/10(月) 18:33:18 ID:vqnzlzZC
無理でした…、次の人お願いします。
804 :
5@お茶:2006/04/10(月) 19:05:26 ID:Wrtz+FV9
805 :
5@お茶:2006/04/10(月) 19:06:07 ID:Wrtz+FV9
ゴメン、ちょっと気早かったかな?
GJ!
残り少ないし投下は新スレで
807 :
5@お茶:2006/04/10(月) 19:34:33 ID:Wrtz+FV9
調子こいて新スレにマリハヅ投下してきました。
長いのでこっちに投下するのちょっと心配だったので…。
まだ当分神々の降臨を拝めるのかなぁ。嬉しいなぁ。
さすが八百万の神々のいる国だよ。
個人的には七誌さんとウィルボーンさんの作品が好きです。
もちろん他の神々もそれぞれ個性豊かで楽しませてもらってるけど、
自分にしっくりくるのが、このお二方だったり。
リヒャハヅ、カイル×サイアリーズ良かった…。
文才ないので書くことは出来ないけど、その分投下された作品にたくさん
感想をつけて、このスレに参加していきたいです。
王子「リオン!リオン!肉まんあげる!」
リオン「はぁ…?肉まん、ですか?」
王子「ほら、早く早く。こうして服の中に…」
リオン「きゃあっ!な、なにするんですか……あつっ!」
王子「ほらできた!巨乳巨乳!」
リオン「…………た、楽しいですか?(ピキピキ」
王子「……」
リオン「……」
王子「ご、ごめんなさい…(((( ;゚Д゚)))」
リオン・゚・(ノ∀`)・゚・
王子…悪ふざけが過ぎたようですねピキピキ
王子「リオン、とある地方では『身体の悪い部分を食べるとそこが良くなる』って言い伝えがあるんだよ」
リオン「突然何のお話ですか?」
王子「内臓が悪い人は、モツを食べると内臓の調子が良くなるとか、そういうことらしいんだ」
リオン「はぁ…王子、どこか身体の調子でも悪いんですか?わたしは特に悪い所はありませんけど…」
王子「いや、僕も大丈夫なんだけどさ…はい、搾りたての牛乳!」
リオン「?」
王子「リオンはもっと牛乳を飲むべきだと思うんだ」
リオン「は、はぁ。…え?」
王子「つまり、胸が悪い人は胸から出る牛乳を飲むことで…」
リオン「…………」
王子「……」
リオン「…楽しいですか、王子?(ピキピキ」
王子「…ご、ごめんなさい(((( ;゚Д゚)))」
カイル「イタタタタタ…」
リオン「どうしたんですか、カイル様?ほっぺたが真っ赤ですよ」
カイル「いやぁ、さっき女官の女の子に声をかけたら引っ叩かれちゃってさぁ」
リオン「…もう、えっちなこと言うからですよ」
カイル「いやぁ、それにしても痛かった。こんなに腫れちゃったよ」
王子「…それだ!」
リオン「王子、どうかなさいました?」
王子「リオン、胸出して!」
リオン「え?え?ちょっと王子!?」
王子「胸を思いっきり引っ叩けば、腫れあがって大きくなるんじゃな…」
リオン「……いい加減にしてくださいね?(ピキピキ」
王子「…ご、ごめんなさい(((( ;゚Д゚)))」
いい加減揉んで大きくしてやれよ王子w
王子「いたっ…蛇に噛まれちゃったよ」
リオン「大変!これは毒蛇ですよ!すぐに毒を吸い出しますから!」
チュゥゥゥゥゥ ペッ
王子「あ、ありがとう…」
リオン「少し腫れるかもしれませんけど、大事には至らないと思います」
王子「腫れる!?その蛇早く捕まえて!」
リオン「え?ど、どうするんですか?」
王子「腫れるんだったら、リオンの胸を噛ませれば…」
リオン「……噛ませれば…なんですか?(ピキピキ」
王子「…ご、ごめんなさい(((( ;゚Д゚)))」
次あたりで王子死亡確認だなw
>>815 リオンの胸がおおきくなるししゃぶりつく口実も出来るし一石二鳥だな!
つーか、素直に揉んで大きくしろよ
王子相手ならこばまないだろうがそれではおもしろくないので
いまのろせんではやくかきなさいどうしたのです?
王子「ごめん、リオン。胸のことをネタにしてからかったりして…」
リオン「……べ、別に怒ってるわけじゃないですよ。ただ、もうちょっと他人の気持ちを思いやるとかですね…」
王子「うん、ホントに悪かったと思ってるよ。反省してる」
リオン「そ、そんな真面目に謝られると、かえって恐縮しちゃいます…頭を上げてください」
王子「許してくれる?」
リオン「で、ですから、許すも許さないもありません。反省されてるなら、それでいいんですから」
王子「ありがとう…でも、それじゃあ僕の気持ちが済まないんだ…」
リオン「はぁ。…と言われましても…」
王子「だから、僕がリオンの胸を揉んで大きくしてあげるよ!」
リオン「え…えぇっ!?そそそ、そんな」
王子「いくよー」
リオン「ま、待ってください!心の準備が……(ドキドキ」
スカッ
リオン「……あ、あれ?」
王子「…ごめん、小さすぎて揉めなかった」
リオン「…………」
王子「………は、ははは、そんな顔しちゃ嫌だなぁ…」
リオン「…………(ピキピキ」
王子「あ、そうだ!リムのとこに行かないと…!」
リオン「お・う・じ・ぃ〜〜〜〜っ!!」
王子「ぎゃーーーーーーーっ!!」
おしまい