乙烈歓迎
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',||i }i | ;,〃,, _) ハハハ 1乙!!
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''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
5 :
ホワイトデー:2006/03/12(日) 20:14:06 ID:2UZWaiAI
序章 バレンタイン
――1カ月前
僕が部屋に1人でいると、突然リムが部屋にやってきた。
「殿方の部屋に勝手に入るなんてはしたないですよぉ」などと言いながら、リムの護衛のミアキスも一緒に入ってきた。
「兄上、今日はバレンタインなのじゃ!」
リムは何かを後ろ手に隠しつつ、体をもじもじさせながらそう言う。
「え?う、うんそうだね。あぁ、リムもチョコくれるのかい?」
「…『も』?もとはなんじゃ。もう誰かにチョコをもらったと申すのか!?」
急に怒り出すリム。コロコロと表情が変わって見てて飽きない妹である。
「うん。さっき母上から貰ったけど…それがどうかした?」
「な、なんじゃ。母上からであったか。びっくりしたではないか」
リムは胸に手を当てて、ほっと安堵する。
「あらあら、良かったですねぇ。王子が本命チョコを貰ったりしてなくて」
ミアキスがそんな風に混ぜっ返すと、リムはまたしても顔を真っ赤にしてわめき始めた。
「ななな何を言うかミアキス!わらわは別にそんなつもりで言ったのではない!」
「駄目ですよぉ姫様。兄妹は結婚できませんから、王子に本命を渡しても恋が実ることはありませんよぉ」
まったくミアキスの妹いじりにも困ったものだと僕はこっそり苦笑する。
「じゃから違うと言ってるであろう!…ほれ、兄上。ぎ、義理じゃ。さっきミアキスと一緒に作った」
そう言いながらリムは、ぎゅっと握り締められてくしゃくしゃになった小袋を手渡してくれた。
中を覗くと、そのチョコは義理と言いながらハート型をしている。
王子「ありがとう。嬉しいよ」
「………(////)」
しばし見詰め合う僕とリム。そこへタイミングを見計らったように、ミアキスが小さな袋を渡してきた。
「はい、王子。私からも義理チョコですぅ。お返しは10倍返しでいいですよぉ」
「…アリガト。思いっきり『義理』ってコーティングしなくてもいいと思うんだけど…」
「あら、だって勘違いされたら大変じゃないですかぁ」
こいつは…。絶対楽しんでやってるな?
「ミアキス!よ、用が済んだら帰るのじゃ!」
「あら?いつもだったら王子の側にずっと居たがるのに、恥ずかしいんですか?」
「う、うるさい!早よう帰るぞ!」
リムとミアキスが帰って、ようやく僕は一息つくことが出来た。
ところで、今日はリオンの姿をみない。どうしたんだろう。
「…あれ、机の上に何か置いてある…チョコ?贈り主の名前がないけど……
もしかしてリオンかな。今日はなぜか姿を見なかったし。……ありがとう、リオン」
――そして3月14日
「ホワイトデーか…どうやってお返ししようかな……」
と、その時!不意にエロスの紋章の化身が(脳内に)降臨した。
『ホワイトデー、つまり白い日だ。白といえば精液。精液をぶっ掛けて女たちを白く染めてやるのだ。さぁいけ王子よ!』
次回、第1章 リムスレーア
まだ幼い妹に対して王子は一体どうするのか!
>>5 リムかわいいよリムハァハァ
Good Job!
>>1 乙です。
>>5 GJ
ミアキスはやっぱリムと一緒にいるのが一番良い。
ホワイトデー編、普通にお返ししていくとこ読みたいな。
精液じゃなくw
10 :
ほっけ:2006/03/12(日) 21:50:26 ID:NtdPaOfv
ゲオルグ×ミアキス、前編投下します。
色々捏造入っていますしそう明るい話でもないので、
苦手な方はスルーお願いしまする。
11 :
ほっけ:2006/03/12(日) 21:52:20 ID:NtdPaOfv
抱きしめようとした腕は虚空を抱き、愛しい微笑みが霧散するように掻き消えた。
火花が散るほどの衝撃を顎に受けた時、意識の中では必死にリムスレーアに手を伸ばしていた。
20を過ぎて、大人になったつもりで、いつも笑えるように己を律してきたというのに、
苦行に立ち向かい、身を磨り減らしている軍主とその護衛の苦しみを和らげようと務めようとしても、
自分はどうにも無力で、自分の心は無欠ではなかった、と思い知るだけだった。
愛しい存在を取り上げられても、立ち上がり身を支え、立ち向かう彼らを見ていると、劣等感が募る。
回転の速い頭が認識してしまう。 自分はリムスレーアを護れないばかりか、彼らに何をすることもできない。
どうして立ち上がることが出来るのか。それすら出来ない自分の弱さに、夜毎震え泣くことしかできない。
平静に酷似した強がりが、誰にも見抜かれないのが辛いと思う身勝手さに、自分が嫌いになりそうだった。
目を閉じる度浮かぶのは、愛しい微笑み。自分を信じてくれた、己を、兄を信じた優しい光。
どこまでも純粋で気高く、幼くはかない心を持つ…その瞳。
でも。何も出来なかった自分に、果たして実物が目の前に現れても、何が出来るのか。
夢から覚め、開かれた瞳が見たのは自室の天井だった。
じっとりと湿ったシーツを手繰り、汗ばんだ体の不快感に溜め息を吐く。
ルクレティアの策によって取り戻したセラス湖の城は過ごし易い温度で保たれているというのに
真夏に締め切った部屋で眠ったような惨状で、身を起こして、仄かに苦笑を浮かべる。
「…ダメダメだなぁ。私」
濃縮したコーヒーを無理に飲んだようにぱっちりと冴えた意識。自嘲の笑いを浮かべながらベッドから降り、
発育の著しい汗で濡れた肢体に、ぴったりと張り付く寝間着のボタンを外して、すとんと足元に落とした。
12 :
ほっけ:2006/03/12(日) 21:53:21 ID:NtdPaOfv
城内の空気は涼しかった。小太刀以外は武装の名を知らぬ平服の隙間から入り込む風が、何とも心地良い。
シンダルの技術が為した通風性の賜物なのだろうか。
所々に灯る松明だけが頼りの今は女一人で歩く時間ではないが、そこかしこで見知った見張り番の仲間が居る。
だからこそ、最低限の警戒だけで夜の城の散歩に興じることが出来た。
聞かれても、なんとなく。 何時ものように、そういう言葉と微笑みで。
「嘘はついていませんしねぇ」
ミアキスは、誰に聞かせるでもなく、軽快なリズムを刻むような足音に紛れさせて、
夜闇に普段通りに結った紫の髪を躍らせながら、独り呟いた。
「でも…流石にこんな時間だと、王子も眠っていらっしゃいますよねぇ」
「そうでもないぞ」
「…!」
気を紛れさせるとは言え、知った仲は、王子と、そして、医務室で眠る護衛の少女…。
女王騎士の面々とて、皆が皆夜更かしであるまいしそれぞれ都合があろう。夜半に尋ねるのも無遠慮だ。
その中で最後に思い当たった人物の声が、一瞬に近い思考に割り込むが如く速さで
自分の独り言に返事をしたため、心臓が跳ねた。 背後に殆ど気配を感じなかったのは、達人の立ち振る舞いそのもの。
敵であったなら、命はなかったろう。しかし、敵がここまで穏やかな声を発する筈もない。
振り向いたミアキスの目は、眼帯で片目を隠した長身の男を捉えた。先程思い描いたそのままの姿だった。
「よう」
「ゲオルグ殿ぉ、びっくりさせないでください。ご趣味が悪いですよぉ?」
「すまん、此処まで気づかないとは思っていなかったんでな」
むくれたように頬を膨らませるも、僅か、愉しげな色を含めたミアキスの声に、
いつの間にか、いや、悠々と抜き足で背後に近寄っていたゲオルグも笑って返した。
二人の距離は、彼の絶好の間合いだった。
自戒の意を強めて、ミアキスはまた苦笑する―――自分の顔を見たゲオルグの瞳に、
深い色が宿ったのを、目ざとく感じ取りながら。
13 :
支え(前編):2006/03/12(日) 21:55:04 ID:NtdPaOfv
「でも、珍しいですねぇ。ゲオルグ殿がこんなところにいらっしゃるなんて。」
「普段ならな。今日は付き添いだ。シルヴァ殿と話していたら遅くなってしまった。」
腕を組み、ゲオルグはついと視線を背後へ向けた。その巨体の横から視線の先を追うように、
トンと一歩前へ出たミアキスは、下がっていた医務室の看板を見て、あぁ、と納得の意を示す。
「順調だそうだぞ。傷もふさがってきているそうだ」
「そうですかぁ…よかったぁ」
ふ、と胸を撫で下ろす。面会時間をとうに過ぎていたのに入室が許されたのは、
ファルーシュという存在という理由。そして、恐らく彼が望んだであろうゲオルグの付き添いだろう。
「あいつはミアキス殿と行き違いになったようだな。ついさっき部屋に戻ったぞ」
誰と言わず、向き直りながら告げて来る。
「いえいえぇ。年頃の男の子ですし、普通なら早寝早起きが基本ですよぉ。」
「そうだな」
喉を鳴らして笑うゲオルグの瞳を見つめれば、僅かに心臓が動いた。
こうして話しているだけでわかるのは、自分より遥かに短い時しか共にしていないのにも関わらず、
自分より遥かに深く、ファルーシュを、リオンを…誰もを理解しているように思えた。
何も強いることはなく、彼らが選んだ答えに従うように、いつも背を守り、支えている。
…冷静に、こうして二人だけで向き合うと、なおさら抱いてしまう。身勝手な感想を。
この人は、自分が欲する、自分に欠けている何もかもを持っている気がする、と。
「………」
「ミアキス殿」
「あ、はぁい」
「ファルーシュに何か用があったんじゃないのか?」
「いえいえ、お話相手が欲しかっただけですよぉ。真っ先に王子が思いついたんですぅ。」
「ふむ、偶然そこに居合わせてしまったわけか」
「独り言は、嫌味じゃない時は独りでするものですよぉ?」
「そうだな、すまん」
14 :
支え(前編):2006/03/12(日) 21:57:05 ID:NtdPaOfv
黙りこんでしまった彼女の瞳に如何なる感情が込められていたかも、
ゲオルグは見抜いたのだろう。先程宿った光と同じものを、ミアキスは彼の瞳に見た。
言葉を交わした数なんてどう考えても少ない筈なのに、
見えない足のふらつきも、心の揺らぎも、傷跡のような涙もすべて、
彼だけに見える色で染め上げられていたかのように。
「ゲオルグ殿、ちょっとお聞きしたいんですけどぉ」
「なんだ?」
間を取るように、窓のほうへと視線を滑らせたゲオルグは、ミアキスの言葉に向き直る。
何処となく悪戯っぽい、柔らかな語調と、唇の動きで、一瞬の溜めの後、ミアキスは問うた。
「…お暇ですかぁ?」
女王騎士の証のシャドーに縁取られたゲオルグの目が、驚いたように見開かれると、
彼は再び笑った。してやられたな、と言うように。
ミアキスの上目遣いにされた大きい瞳は、予想通りの反応を映しこみ、笑うように細められる。
前後の会話からそれだけで十分だろう。「どうして」と聞き返すほど子供ではないのだから。
「ミアキス殿にしては無用心だな、先程の事と言い。」
「いえいえぇ」
そう笑った彼は、彼女の今の心情と、望むものを感じ取ったのだろう。
己に向けられた刃の鋭さを忘れたかのようなその懐の大きさに、ミアキスの胸が
後悔と自責、申し訳なく思う気持ちに締め付けられる。
「虫がいいですよねぇ。自分でも思っちゃいました」
「構わんさ。何時までも立ち話させているのも忍びないしな」
行くぞ、と小さく振られた腕と翻る外套を追い、元気な返事の後、ミアキスは大きい後姿を追った。
15 :
ほっけ:2006/03/12(日) 21:58:10 ID:NtdPaOfv
ここいらで切ります
ゲオルグカッコいいぞ。さすが色々見て色々許す男。
(ry
そういや前スレの最後に王子×リンファ書いてた人
内容はGJだしめっちゃ良いんだけどルクレティアがルクレツティアになってたり
最後のほうではファルーシュがファルーシャになってたな。おしい
まあ面白さにはなんの影響もないわけだが
前スレ後半になって加速したから
落ち着いて読めないうちに1000逝っちゃったけど
素早く保管されたから問題なく読める
管理人さんグッジョブですね
20 :
妄想の紋章:2006/03/13(月) 01:27:49 ID:hOse07iO
お母上の後を継ぎ、太陽の紋章をその身に宿すことになってしまったかわいそうな姫様……。
アルシュタート様がそうであったように、姫様もまたその紋章による呪いを受け、自らが世界の頂点であるかのような危険な性格に変わってゆく……。
それどころか、まだ初潮すら迎えていないような幼い体に、淫らな性の知識までも憶えてしまう。
そしてその矛先は、常に傍らにいる護衛の少女に向けられていく………。
・
・
・
・
「ひ、姫様?今……な、なんておっしゃったんですか……?」
太陽宮内でもっとも広く、豪華な寝室。
ファレナで最高位な存在だけが眠ることを許される大きなベッドのふちに、女王であるリムスレーアがぶ然とした態度で座っている。
そしてその目の前には、落胆したような表情でリムのことを見つめる……ミアキスが立っていた。
彼女は、ついさきほどリムの口から放たれた言葉をしっかりと聞いていたというのに、その信じられない内容からもう一度問いただしていた。
「聞こえなんだか?……わらわの前で、そのいやらしく短くしたスカートをめくって見せよと……そう言ったのじゃ……」
「………!?」
再度リムから発せられた卑猥な言葉に、ミアキスはただただ信じられないといった表情で立ち尽くしてしまった。
幼い頃から妹のように想い、天使のように無邪気な顔をみせてくれていたあの可憐な少女が……今はまるでその影を見ることもなく、大人びた表情さえ魅せている。
いや……大人びたというのは、正しい表現ではないのかもしれない。
どちらかというと、ひどく淫らな雰囲気をかもし出しているようで……。
その高慢な態度からは、まるで性の知識を知り尽くしているような余裕さえ感じられる。
「ダ…ダメですよぉ姫様ぁ♪……そ、そんな言葉使っちゃ……大好きな王子に嫌われちゃいますよぉ?」
あきらかに無理な笑顔を作り、ミアキスは冗談でも言われたかのようなつもりで答えていた。
彼女が太陽の紋章を宿す前後にもそばにいたミアキスには、その様子が段々とおかしくなってきていることに当然気づいていた。
王子→女のカプなら許せるけど
男→リオン、ミアキスのカプを許せないのは俺のエゴですか?
いやグッジョブですが
22 :
妄想の紋章:2006/03/13(月) 01:28:41 ID:hOse07iO
だがそれでも彼女はリムに対してなるべく普段どおりに振る舞い、今までどおり姉妹のような関係でいられるようにと努力していたのだ。
しかしそんなミアキスの願いも、真の紋章たる太陽の力の代償には……全てが無力だった。
「いいから……早く見せろと言っておるのじゃ!!!そなたは女王であるわらわの命令が聞けぬのか!!!」
笑顔で話しかけてくるミアキスと対照的に、リムは急に表情を恐ろしいものに変えて大声を張り上げた。
彼女のひたいで光を放つ太陽の紋章が、その怒りに反応するように更に輝きを増していく。
「……ひ、姫様……そんな……」
リムのその言葉を聞き、ミアキスの中に言い知れぬ絶望感が覆っていった。
どんなときでも自分に対して『命令』という言葉を使わなかった少女が、今何のためらいもなくその言葉を口にしたからだ。
そのことがなによりも、ミアキスの心を深く傷つけていく……。
決定的なリムの言葉に半ば諦めた彼女は……しかたなく『女王の命令』に従い、自らのスカートに手をかけていった。
「ふん、はじめから素直にそうしていればよいものを……そなたはわらわの言うことだけ聞いていればよいのじゃ……」
まるでミアキスが自分の所有物だとでも言うようにフンッと鼻で笑うと、リムは座ったまま両足を左右に組み始めた。
そして、目の前でスカートをめくっていく姉同然の女性の姿を……からかうような小悪魔的な目つきで見つめていく。
「うぅ……姫様、ひめさまぁ……。どうしてそんなふうに……なっちゃったんですかぁ……」
変わり果てたリムの姿を悲しく思いながら、ミアキスはゆっくりとその水色のスカートをめくっていった。
両手でスカートの左右をつまみ、そのまま徐々に上に向かってずり上げていくと、中から隠れていた下着が見えてくる。
ミアキス自身、まさかリムに命令されて見せることになるとは夢にも思っていなかった、ピンク色の可愛らしいショーツが丸見えになっていった。
「ふふ……どうじゃミアキス?自らスカートをめくり下着を見せるのは……どんな気分じゃ?」
「そ、そんなの……恥ずかしいにきまってますよぉ……」
23 :
妄想の紋章:2006/03/13(月) 01:29:17 ID:hOse07iO
たとえ相手が一緒にお風呂すら入ったことがある少女であろうと、まるで痴女がするようなことを強制され、ミアキスは激しい羞恥を感じていた。
かすかに震える指先で、健気にもスカートのすそをギュっと握りしめたまま、ただひたすらに見られることに耐えている。
「ふん、恥ずかしがるふりなどしおって……大方この短いスカートも、城内の男どもを垂らしこむためのものであろうが……」
「!?……ひ、ひどい……違いますよぉ……」
フルフルと首を振るミアキスを罵りながら、リムは熱っぽい視線で彼女の下半身を眺めている。
まるで男がしてくるような嘗め回す目つきで、今度はパンティから伸びている二本のふとももを視姦する。
「このいやらしいふとももで、一体何人の男を惑わせてきたのか……」
見ているだけでは飽き足らず、リムはついに目の前のおいしそうなふとももに手を伸ばしていった。
女王騎士としての訓練でつちかわれ、キュッと引き締まったミアキスの生足を……撫で回すように触っていく。
「ん、んうぅ!ひ、姫様ぁ……触ったりしちゃダ、ダメで…すぅ……」
小さく悲鳴をあげるミアキスをよそに、リムは小さな手のひらを這わせるように動かしていった。
そのスベスベした肌の感触を楽しむように、膝上からパンティのすそまで……ゆっくりと上から下をまんべんなく撫で回していく。
サワサワサワサワ……。
「あ、ん……んん……ん、んぅぅぅぅ……」
くすぐられる様な何ともいえない感触に、ミアキスはくぐもった呻き声を漏らした。
彼女が何も抵抗しないのをいいことに、リムは更に手の動きをエスカレートさせていき……今度はふとももの肉付きをたしかめるように、モミモミと揉んでいく。
モミュモミュモミュモミュ……。
「あ!あ!あんぅぅ……ひ、姫さまぁぁ……ん、んんん!」
「ふふ…モチモチして、なかなか触り心地がよいぞミアキス。これならどんな男にも気に入られたであろう?」
24 :
妄想の紋章:2006/03/13(月) 01:29:55 ID:hOse07iO
卑猥な言葉を突きつけながら、リムの瞳がキッとミアキスの顔を睨みつけた。
その瞳の中に、ほんのわずかだが……女としての嫉妬心が混ざっているように感じられた。
「そ、そんな……私は男の人とそんなこと……し、してないですよぉ」
まるで自分を淫乱だとでも決め付けるようなリムの言葉に、ミアキスは初めて抵抗する素振りを見せた。
しかし、何か後ろめたいことでもあるのか……その目線はまっすぐにリムの瞳を見ていない。
「ふん、あくまで清楚なふりをするつもりなのじゃな……なら、直接体に聞くまでじゃ……」
全てを見透かしたようにささやくリムは、今度はその手をふとももの内側に滑り込ませていった。
這わせた指先をそのまま上に向かって登らせていくと……ちょうどミアキスの体の大事な部分、パンティごしの股にあてがっていく。
「あん!……あ……」
突然敏感なところを触られ、ミアキスが一瞬快感ととれるような声をあげたのを……リムは聞き逃さなかった。
彼女は口元をニヤリッと歪ませると、そのまま指でパンティの布地を横にずらしていく。
「あぁ、姫様ぁ……ダメェ……ダメダメダメですぅ……そこはぁ」
「動くでないミアキス……今からこの膣がどれだけいやらしいか、わらわが調べてくれるわ……」
ハァハァと熱い息を吐き始めるミアキスをよそに、リムはその細い指を彼女の膣口に押し当てた。
すでに熱を帯びているそこがクチュっと音を鳴らすと、リムの指先にヌルヌルした液体が付着していく。
「見るのじゃ、このよだれのようなもの……。そなたが感じている証拠ではないのか……?」
不敵な笑みを浮かべながら、リムは粘液でキラキラと光る自分の指先をミアキスに見せつけた。
それを見たミアキスは、カーッと顔をタコのように真っ赤に紅潮させていく。
「う……そ、それは……あの……」
妹のような存在に淫らな部分を触られ、感じさせられていることに……ミアキスはたまらない恥ずかしさを感じ、モジモジと体を揺らした。
そしてそんな仕草もまた、リムを更に興奮させるスパイスになってしまう。
26 :
妄想の紋章:2006/03/13(月) 01:30:30 ID:hOse07iO
「ふふふ……やはりそなたの体は淫らに染まっておるわ……いやらしい女め……」
ますます加虐心をそそられたリムは、再びその指先を彼女の股下へと持っていく。
そして今度はそれを入り口でとどまらせずに、膣の中に向かって押し入れるようにグググっと力を込めていく。
リムの幼い指の中でも、一番長い中指が……粘液と空気が混ざり合う音をさせながら、ズプズプっと入りこんでいく。
ズプ……チュプチュプ……ジュプゥゥゥ……。
「ああ、ダ、ダメぇ……そのまま入っちゃう、入っちゃいますよぉぉ…あ、あぁぁ!」
イヤイヤと首を振り拒みながらも、ミアキスはリムの指が膣内に入り込んでくる感触を感じていた。
まだ自分の半分も生きていない少女の指が体の中に入ってくる……お腹の中に入り込んでくる感覚に、体中がどんどん熱くなっていった。
「はぁぁ、あぁ……姫様の指が、は、入って……んん……」
ミアキスの口から漏れる吐息を心地よく感じながら、リムはそのまま中指を奥にまで差し込んでいった。
指の第一間接、第二間接……と徐々に入り込んでいくと、膣壁がそれを喜ぶかのようにリムを締め付けてくる。
そしてついに、リムの中指が根元までズッポリと中に収まってしまう。
「あ、あぁぁ……ひ、姫様ぁ…ひめさまぁ……ハァ、ハァ……」
「……どうしたのじゃミアキス?そんなに息をきらせおって……そんなにきもちよいのか?わらわの指が……」
完全に主導権を握っているリムの言葉に、ついにミアキスは……コクンっとその首をうなづかせた。
行為を受け入れた途端、彼女の膣口からいままで我慢していたように液体がとめどなく溢れ出し、ドロリ…とふとももを伝って落ちていく。
「ミアキス……そなたの綺麗なふとももが、淫らな液で汚れていくぞ……ふふふ……」
リムはミアキスの膣に入れた指は動かさず、しばらくその淫液が流れ落ちる光景を見つめていた。
そのただ指を入れられているだけの状態に、ミアキスは焦らされているようなもどかしい気分になっていく。
「ひ、姫様……あの、ゆ、指を……」
27 :
妄想の紋章:2006/03/13(月) 01:31:02 ID:hOse07iO
ガマンできなくなったのか、ミアキスはその腰をかすかに揺らし始めた。
動かしてくれない指を自分から擦ってもらうように、自らその快感を引き出そうとする。
「……なんじゃ?……して欲しいことがあるのなら、はっきり言わぬか」
「お、おねがいですぅ……指を、指を動かしてくださいぃ……」
ミアキスの哀願するような表情を見ながら、リムはようやく挿入した指を動かし始めた。
指一本でもきつく感じる、狭い膣内を広げていくように上下に抜き差ししていく。
ジュプ、ジュプ、ジュプ……ジュプ!
「は、あぁ!……あぁ、あ、あぁん!」
リムが指をリズミカルに動かすと膣から水っぽい卑猥な音が鳴り、ミアキスの口からはそれに伴った喘ぎ声が漏れ出す。
普段ののんびりしたような声とは違う……彼女の快楽に染められた声を聞いたリムは、その声をもっと出させるために指のスピードを速めていく。
「ふふ……どうじゃミアキス、きもちよいのか?そんなにいやらしく喘ぐほど、わらわの指の味が……」
「はい、はいぃ……き、きもちいいですぅ姫様ぁ……あ、あん!あはぁ!……」
もはや羞恥心など捨てて、ミアキスは出し入れされるリムの指に快感の声をあげていた。
指が引き抜かれるたび膣壁が引きずられるような刺激を感じ、今度はそれが根元まで入るとピュッっと漏れ出す液がリムの手のひらを汚している。
「ほんとにだらしがない下半身だのう……少しは抑えられんのか!」
そう急に声を荒げると、リムは空いた左手の指先で……割れ目の少し上にある、硬くしこった陰核を摘みあげた。
「!?……ひゃあぁぁん!!!」
神経が一番過敏なクリトリスを摘まれ、ミアキスの体に痛みと快感が入り混じったように電気が走る。
そのまま背中をビクビクビク!っと大きくのけぞらせながら……彼女は早すぎる絶頂を迎えていった。
「あ、あ、あ!ひ、姫さ…まぁ!ひめさまぁぁ!……あ、あ、あはぁぁぁぁぁ!!!」
28 :
妄想の紋章:2006/03/13(月) 01:31:35 ID:hOse07iO
膣口から放射線を描いた飛沫が吐き出す。
ピュッピュッピュウゥゥと断続的に噴出される液体が、リムの手のひらはもちろん、細い腕や可愛らしい顔……女王用の雅な服にまで大量に飛び散っていく。
「あ、あぁ…ひ、姫様に……大好きな姫様にいっぱい、かかっちゃってますぅ……ああぁぁ……」
一方、リムは自分の体がミアキスの体液で汚されていくさまを……ただ黙って受け入れていた。
嫌がるわけでも喜ぶわけでもなく、目の前で絶頂をむかえるミアキスを眺めている。
そして……ようやくミアキスがその体を震わせるのを終えると、体中に付着した液体に目線を降ろしていった。
「ふ……ずいぶんとわらわの体を汚してくれたのお?……体じゅう淫らな液でベドベドじゃ……」
「ああ……ご、ごめんなさい…ごめんなさい姫様ぁ……」
こんなにも幼い少女を汚してしまったことで、ミアキスに激しい罪悪感が襲ってくる。
しかしそれと同時に、愛するリムの体が淫液まみれになっている姿を見て……興奮している部分もあるのを感じていた。
「姫様……あの……わ、わたし……」
何かを言いたげなミアキスを制するように、リムはベトベトになった手を彼女の口のあたりにまで運んでいった。
「そなたが汚したのじゃぞ?……全部舐めて、綺麗にするのじゃ」
「あ………はい……」
ミアキスはリムの言われるがまま、その差し出された指先に舌を這わせていった。
自分が汚してしまった細く綺麗な指先を……壊れ物でも扱うように丁寧に舐めていく。
「ん、ん……ピチャ、ピチャ……」
その指先を舐めている最中、ミアキスはずっとリムの瞳を見つめていた。
たとえ目の前の少女が紋章の力で歪んでいようと、それが愛するリムであることには違いない。
それならいっそ……自分も彼女に合わせて歪んでしまえばいいと……。
そう深く思いながらミアキスは、そのリムの指先をずっとずっと……舐め続けていた……。
29 :
妄想の紋章:2006/03/13(月) 01:32:19 ID:hOse07iO
・
・
・
・
・
「なーんてことになっちゃうかもしれないじゃないですかぁ。だからこんなアブナイ紋章、姫様は宿したりしちゃダメですよぉ?」
太陽宮の最上階……。
太陽の紋章を宿す石像のある間で、突然そんな妄想を言い出したミアキスに……僕とリムはただ呆然とその話を聞いていた。
「な……にゃ、にゃにゃにゃ、なにを言うておるのだミアキス!……わらわがそ、そそそそのような……ふ、ふらちな行為などするかぁ!」
ミアキスの突拍子もない妄想に、リムは顔を真っ赤にしながらろれつの回らない口で否定した。
おそらく半分以上は理解できない内容であっただろうが、それでも卑猥な表現が多数あったことくらいはわかっているようだ。
「あ、別に私に『そういうこと』するのはいいんですけどねぇ?ていうか、むしろして欲しいんですけどねぇ?でもやっぱり、今の子供っぽい姫様のほうが可愛いじゃないですかぁ♪」
「な!?……そ、そなたはさっきから何を言うておるのだ!あ、兄上の前で……そ、そんな淫らなことばかりベラベラと!」
「えぇ〜そうですかぁ?王子もこういうお話……興味ありますよねぇ?」
そう言ってミアキスは、僕の方にからかうような目線を送ってきた。
今、僕の体は彼女の妄想話のせいで……おもわず前屈みになってしまっているというのに。
「ど、どうしたのじゃ兄上?そんなおかしな格好で……」
「うふふぅ♪王子ったらぁ……今の私の話で、勃起しちゃったんですかぁ♪お盛んなんですからぁ〜♪」
おわり
30 :
ほっけ:2006/03/13(月) 01:35:19 ID:2Ojchjav
>>21 もうごめんなさいとしかッ…
何故思いついたのか萌えたかじぶんでもよくわかりません
>>リムミアキス
ちょwwwギガGJwwwww
リムの口調はお代官様みたいですね。絵柄を想像したらテラモエス
リアルタイムGJGJ、前かがみ王子のあたりで笑いました。
でも、ミアキスは『少女』…22歳…
ちょ5連続攻撃やめtギャァァァ
31 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:35:39 ID:ooQMwsve
グッジョブです。
途中で書き込みはさんで申し訳ないです。
>>30 いやいや前スレの人気カプみたいなのにロイ×リオンが入っていたので
それについて言ってみたんですけど。
それでも内容がうまいとついつい萌えてしまう俺なんですがね。
また途中まで出来たので投下したいと思います。
エロ無しのやたら長いのでそこは了承してください。
「さてと…」
ルクレティア達とのファレナの情勢を話し合っていたファルーシュは、会議が終るとゲオルグ、リオン共に作戦会議室を退室していた。
「王子」
「ん?」
隣にいるリオンがファルーシュにいつも通りに話しかけてくる、この前は危うい場面を目撃されて激昂されたが、今では前みたいに普通に接してくれている。
「今日は会議長かったですね」
「そうだね、でも会議なんて最初だけで、後はルクレティアさんの雑談ばっかりだったけど…」
「ええ、しかも中盤から…子供がどうとか…王子似ならとか…」
「ほう、そりゃどこの王子の事を言っていたんだ?」
ははは、と高笑いをしてファルーシュの頭をクシャクシャと荒く撫でるゲオルグは、明らかに楽しんでいるようにしか見えなかった。
「どこの王子でしょうね…」
「は、はは…本当にどこの王子だろうね…」
はぐらかす様に目を逸らしながら笑うファルーシュに対して、ゲオルグとリオンは彼に対してズバっと無表情で指を指した。
「お前だ、お前」
「王子です、ファレナ国の王子である貴方の事です」
「はは…はぁ…」
あれ以来、伝染病みたいに広まっていく噂…それに続いて否定しないビッキー…まだ小規模の被害だが、いつか兵糧責めのようにファルーシュは追い詰められていくのだろう。
「あまりそっちに力を入れすぎないことだな、お前は一応王子なんだからな」
「いいえ、ゲオルグ様!王子はこれからが重要な時です!だから一切禁止です!」
「何だ、リオン、そんなにムキになって…さては、お前妬いてるのか」
「なっ、べ、別にそんなんじゃありません!」
ゲオルグの問いに顔を真っ赤にして否定するリオン。ファルーシュは二人の会話に遅れてただ見ているだけしか出来ない。
「はっはっはっ!分かりやすいな、お前は」
「もういいです!皆さんにゲオルグ様が夜中、食堂でチーズケーキを幸せそうに食べてる事ばらしますから!」
「リ、リオン…な、何故知っている…」
「何故でしょう?」
「ま、まぁ…ファルーシュ…リオンの言うとおり、今は大事な時期だ…だから控えろ」
冷や汗を垂らしながらファルーシュに話し掛けるゲオルグ。ファルーシュは彼の言葉よりもチーズケーキだけで何故ここまで慌てるのかが不思議だった。
「じゃあな、俺は少し用事を思い出した…」
「ゲオルグ様、ご理解いただき有難うございます」
「(最近、ミアキスに似てきてるな…)」
早歩きで場を去っていくゲオルグに笑いを覚えたファルーシュは、リオンの後ろでクスクスと笑っていた。
「何がおかしいんですか?」
「い、いや…別に…」
顔は笑顔だが素人には分からない一瞬の殺気を放つリオンに、ファルーシュは口篭ってしまった。
「それじゃあ王子、もうお昼ですし…昼食でも食べに行きませんか?」
「そうだね、今日朝からいろいろあったからお腹空いたし…」
「いろいろですか…ビッキーさんとならいろいろありますよね…」
「あ、違うよ!エッチな事じゃないよ!」
「えっち…えっち…」
「ご、ごめんよー!」
「あっ!王子!待ってください!」
相変わらずの笑顔…しかし額には先ほどよりも酷い青筋が立っている…生命の危険を感じたファルーシュは一目散に階段を下りていき、それに続いてリオンも後を追ったいった。
「おもしろいですねー、言葉で表せば…三角姦計の策…ですか?ふふふ…」
「アンタ…いい性格してるよ」
「でも、もっと面白くなりそう…」
と壁からヒョイっと出てくるルクレティア、二人の会話を盗み聞きしていたのか、にこやか表情で扇を煽っていた、それを見ていたラージャはルクレティアに向かって溜息をついていた…。
「……!?」
何とかリオンを宥めて食堂についたファルーシュは、いつも見ている食堂とは全く持って違う事に吃驚した。
「す、すごいです…王子…床が鏡になってますよ」
その言葉に下を見ると、自分の顔が床に綺麗に映っている、それはまるで太陽宮の床を思い出させる程の物であった。
「ぜー、はー、ぜー、はー…こ、これで食堂に潜む巨悪はもういない!我々の勝利だ!」
「お見事です、イザベル様」
「はいはい…、ごくろうさま…、貴方たちのおかげで、もう食堂の巨悪はいなくなったわ…」
向こうから聞こえてくる変な会話にファルーシュとリオンは目を向ける。するとそこにはモップをもって息を切らしているイザベルと、
いつもと変わらなく冷静なマティアス…そして汗だくでテーブルに寄りかかっているリンファの姿があった。
「ま、まさか三人でこれをやったんですか?」
「…普通、三人でここまで出来るのかな」
床を見ながら感嘆の声を上げていると、こちらに気づいたのか、イザベルとマティアスがゆっくりと近づいてきた。
「王子…あ、安心しろ…もう食堂の巨悪は我々が正義の剣で討ち滅ぼしたぞ!」
「そ、そう…何かよく分からないけど…とりあえず、ありがとう…」
「いや、礼にはおよばん!そ、それでは行くぞ!マティアス!」
「イザベル様の仰せのままに…」
モップを食堂の天井に翳しながら歩いて出て行く二人は、モップを持ったまま通路の向こうに消えていった。
「モップ持っていっちゃいましたけど…いいんですか?」
「いいんじゃないかな…」
呆れ顔の二人は通路の方を向いたまま、モップはどうするんだろう…と同じ事を思っていた。
「あらぁ…王子様…どぉ〜?…貴方が掃除してって言ったからちゃんと掃除したわよぉ…」
「う、うん…で、でもここまでする必要は無いと思うんだけど…」
「何よぉ〜、不満があるわけ〜?」
せっかく頑張ったのに大して喜ばれもしない事に腹を立てたリンファは、ファルーシュを睨みつけて口を尖らせてしまった。
「王子、掃除を頼んだって…?」
「今日の朝にね…食堂を手伝ってって頼んだんだよ、賭け事でだけど…」
「そ、そうだったんですか…す、すみません…私てっきり…えっ」
「あああ!いいよ、いいよ!リオンが疑うのも無理ないよ!」
リオンの最後の言葉が放たれようとした瞬間、ファルーシュはその言葉を遮る様に大慌てしていた。
「…何か私、置いてけぼりじゃない?しかもお礼の一つも無いしぃ〜」
「あ、ご、ごめん…ありがとう、リンファさん、もう休んでいいよ」
「ありがとう?それだけなのぉ〜?」
ファルーシュの言葉に満足出来ないのか、リンファは妖しい微笑を見せながら立ち上がると、ファルーシュとリオンに近づいていく。
「言葉だけじゃ満足できなぁい、もっと良いものが欲しいわぁ…」
「い、良いものって…お、お金ですか?」
「た、確かに欲しいけど…今はそんな気分じゃないの…もっと良いもの…そう…例えば、王・子・様がいいわね〜」
「は、はぁ?」
リンファの細い指がファルーシュの頬に触れる、それと同時にリオンの怒りの声がリンファに向かって放たれる。
「お、王子に何してるんですか!」
「何って…ご主人様になった王子様にご褒美をおねだりしてるのよ、だって私…もう王子様の物だ・か・ら」
「リ、リンファさん!?何を言って!?」
「だってそうでしょ、賭け事に勝ったら私を好きにしていいわよって条件で、王子様が勝ったんだから…」
リンファの言葉にとてつもなく不穏な空気が舞い上がる、ファルーシュは背筋に冷たいものが走るのを覚えた。
「おーうーじー!さっきのは嘘だったんですかぁぁ!」
「ち、違うよ!た、確かに賭け事の内容は言っていなかったけど、仕事を手伝ってって言っただけで!僕は何もしてないよ!」
「恥ずかしいからって嘘はだめ…、激しかったわ〜王子様のア・レ…」
リンファはファルーシュに足を絡めると、わざとリオンに聞こえるように卑しく話す。それを聞いたリオンは…。
「王子…月夜は気をつけてくださいね…さぁ…お食事を済ませましょう」
「リ、リオン?」
ふっと微笑をファルーシュに見せると、椅子に軽く座るリオン…ファルーシュはそんな彼女を見て、僕の命はそれほど長くないなと思いなった。
「リ、リンファさん…とりあえず昼食でも…」
「わ、分かったわ…(あの小娘がいる間に余計な事言うとバッサリいかれそうね…何とかして王子様と…)」
「レツオウさん、今日のお勧めは何ですか?」
「お刺身などいかがでしょうか…」
レツオウがそれを進めると、リオンは笑顔でそれにしてくださいと返事をした。レツオウはそそくさと厨房の奥に入っていくと支度を始める。
「えぐっ…ひっく…怖いよぉ…お父さん…」
「シュンミン…今は耐えなさい…」
奥の厨房でそんな親子の会話がされているとも知らずに、リオンは上機嫌な感じでお食事が来るのを待っている…。
「ふふふ、王子も大変ですねぇ」
「やっぱりアンタ…いい性格してるよ」
「あらあら、そう言うラージャ提督だって…面白くて後をつけてるのでしょう?」
「当たり前だよ、こんな面白可笑しいのは何年ぶりかねぇ…」
その裏で覗かれているとも知らず、ただただうな垂れているファルーシュは、肩身を狭めながらお刺身を食していた。
王子×リンファの筈が…リオンの方が目立ってしまいました…。
後半では王子×リンファのエロエロにしたいと思いますので…、
フェイタス河に流されないように頑張ります。
何処かで「フェリドとアルシュタートは闘神祭より前から面識があった」という話を聞いたような気がするんだが
詳細&補完宜しく。
闘神祭のとき、街の人たちが普通に話してたような。
どこかの旅路で知り合って、相思相愛になり結婚するために闘神祭出場。
アルシュタートの強力な推薦を受けて〜って話をどっかで聞けたな
ファレナに来た頃のフェリドのほうが、よほど野蛮でしたよ?
(*´д`*)
エロSSを書くのって恥ずかしいなあ。
書いてて照れてきちゃう。
>>20氏
>>36氏GJ!
ただセリフの前にキャラの名前を書いて欲しいかも・・・。
ミアキス「 」
見たいな感じです。
え…台本形式ってめちゃめちゃ萎えないか?漏れだけ?
>>50 そういう人もいるのか、スマソ。
ただ誰のセリフかわかりづらい所がいくつかあるからさ。
52 :
50:2006/03/13(月) 13:00:30 ID:Ky8QINKS
スマソ、台本形式で書いてる書き手も、それが好きな読み手もいるだろうに、無配慮な発言だった。
これから投下される神々は↑の発言は気にしないでくれ。単に漏れの好みに過ぎないから。
いや、台本形式めちゃめちゃ萎えるだろ
>>41 神GJ!
普通に面白いw続きが気になるな
「……マ、……ノーマ」
あれからどれくらいの時間が経ったんだろうか。
頬を優しく撫でられる感覚と私の名を呼ぶ声に私はようやく連れ戻され、重い瞼をゆっくりと持ち上げた。
「あっ、エッちゃん……、おはよう」
「……ふぅ。ノーマ?」
何かおかしなことを言ってしまったのか、エッちゃんは呆れたように嘆息し、私を何かに促がすように目を背けた。そして私もその方向へと目を向けると、ようやく自分の言ったことのおかしさに気付くことができた。
「……ぁ」
私が目を向けたのは窓。そしてその向こう側の空の色。
窓という名のキャンバス一面に蒼黒の空が広がり、そこに僅かに垂らしたようにぼんやりと輝く月の光。
夜はまだ続いていた。その空の濃さも全く色褪せていないことからして、私が眠っちゃっていた……否、気絶しちゃっていた時間はほんの僅かな時間だったのかもしれない。
それに、私のことを見下ろすエっちゃんの表情は微笑んではいるものの、その額にビッシリと汗を浮かばせていて、どこか凄く辛そうにも見えた。
それに何よりも、私の四肢にはまだほとんど力が入らないほどに気だるくて、下の方には何か違和感を覚えた。
「え? あっ、はわわ……」
横たわったまま、ゆっくりとその違和感を覚える箇所に目線を下げたとき、今度は私自身がどういう状況にあるのかに気付き、真っ赤になってシーツに顔をうずめた。
私まだ……、エッちゃんと繋がったままだよぉ。
「やだ……」
自分の中にエッちゃんのモノを認識してしまうと、先程の行為が思い出されてしまい、余計に顔を紅くしてしまっていた。
あんな風にイッちゃうなんて、すごく……恥ずかしい。
更に、あのときの恐怖すら覚えるほどの感覚をふと脳裏に蘇らせてしまうと、私の身体……下腹部は私の意思と無関係に反応してし、キュウとエッちゃんのことを締め付けてしまった。
「くっ……」
するとエっちゃんの顔がすごく苦しそうに歪む。が、それでも私に向ける表情は笑顔のまま変わることはない
「ははっ。実はまだ……だから」
「あ……」
そこで私はようやく理解した。
わたし一人だけイってしまって取り残されたエッちゃんはもの凄く辛いはずなのに、どうして敢えて私と繋がったままでいてくれたのか、を。
それはきっと……泣いちゃった私を慰めるため、ずっと私の側に居続けようとしてくれたからなんだと思う。
(ごめん……ごめんね、エッちゃん。いつもいつも自分勝手で……)
と口に出して謝りたかったけれど、私は口を噤んでそれを飲み込んだ。
だって、もしそう言おうものなら、きっとまた「謝らないで」と怒られちゃうだろうと思ったから。
だから私はエッちゃんの頬に両手を伸ばし、優しく撫でて、謝る代わりにこう口にしたんだ。
「エッちゃん。今度はエッちゃんが気持ち良くなって。私で……気持ち良くなって」
「ノーマ……」
それはトンでもなく恥ずかしい台詞のはずなのに、恥ずかしいなんて微塵も思うことなく、自然と口に出していた。それに……。
「……ぁぅ」
エッちゃんがほんの僅か身じろぎをするだけでも、私のアソコはまた過敏に反応してしまう。それほどにエッちゃんのことを求めてしまっていたから。
「ノーマ。ホントに……大丈夫?」
そんな同意を求めるのすらホントは面倒なくらいなはずなのに、エっちゃんはわざわざそう訊ねてくる。
だから私はそれに対して優しく頷くと、エッちゃんのことをまっすぐ見つめて微笑んだ。
「今度は私……頑張るから。エッちゃんのこと気持ち良くさせてあげられるように頑張るから。だから、エッちゃんはエッちゃんの好きなように動いて?」
こんなにもいつも私を大事に思ってくれたエッちゃんのことがすごく愛しくて、私は身も心も全て……エッちゃんに捧げあげたいって思った。
「ありがとう。なら……その……、後ろから……してもいいかな?」
「後ろ……から?」
それでもまだ、ためらいを見せながらエっちゃんが口にしたのはそんな言葉。
後ろから……というのはつまり「『後背位』というものをしたい」と言っているのだろう。
「あっ、いや……、ノーマが嫌ならいいんだ。僕の単なるわがままだから」
「エッちゃん……」
今までも何回も身体を重ね合わせてきた私たちだったが、後背位というのは試したことがなかった。
その理由は簡単。エッちゃんの顔が見れないからだ。
満月の夜にしか人間の姿に戻れないエっちゃん。そんな人間の姿のエっちゃんに久しぶりに会えたというのに、その顔を見られないというのが嫌だったから。
だから今まではしなかったのだけれど……。
「うぅん。エッちゃんがしたいんなら、私……いいよ。エッちゃんの顔見れないのは寂しいけど、エッちゃんはしたいんだよね、後ろから?」
「う、うん……、ごめん」
「……もぅ。エっちゃんも謝っちゃダメだよ」
そう言って、私は微笑みながらエッちゃんのおでこをパチンと弾く。そしてもう一度だけその頬をそっと撫でた。
「でも、でもね。その代わり……、優しくして? エッちゃんが見えなくても、エッちゃんがいるんだって感じられるように」
「……うん、約束する」
「それなら……、んっ、ちゅ」
私は最後にエっちゃんの顔に吸い込まれるように口づけをする。そしてエっちゃんのモノを一旦抜いてからごろんとシーツの上で翻った。
「えと……、これで……いいのかな?」
私はうつ伏せになりながらも少しだけ腰を浮かせ、すごく恥ずかしいけど、エッちゃんにお尻を突き出すような格好をしてみせた。
「……ごくん。う、うん。それじゃあ、いく……から」
私はシーツに顔をうずめ、必死にそのときが来るのを待つ。
「…………」
――あっ、エッちゃんが私の腰を持ち上げた。
エッちゃんのことが全く見えないせいで、そんな一挙一動にも驚いてしまう。
ドクン、ドクン、ドクン……。
そんな驚き、不安……そして微かな期待が胸を躍らせ、鼓動がどんどん強く、速くなっていく。
「んっ。ノーマ……、力抜いて」
「ぁ、うん。分かった」
そして私の腰が90°以下にまで折れ、お尻を高々と持ち上げられたとき、私のアソコにエっちゃんのモノが再び触れた。
「エッちゃん……いいよ、来て?」
そんな私の言葉を合図に、エっちゃんのモノが再び私の中へと戻っていった。
「ひゃ……ぁ……、なん……で……?」
別にさっきのように激しく挿入されたわけでもなく、ただゆっくりと繋がっただけなのに、私はさっきと同様……むしろさっきよりも深く大きな快感を得ていた。
「あっ……は、あぐっ」
体位を変えて初めて気付く。互いの顔は見ることはできないけれど、後背位の方が互いがずっと深く繋がっていられることに。
それに、後ろから貫かれているとどこか『犯されている』という背徳感に駆られ、いつもと違った感覚で私の身体を快楽で蝕んでいった。
「あん……やっ、恥ずかしい……よ」
エッちゃんは腰を何度も前後に揺さぶりながらも、そのまま私の身体をまた少しずつ持ち上げていく。私は半ば宙吊りになっているかのような浮いた格好にさせられ、大切な部分だけでなく、お尻まで曝け出されてしまう。
「エッちゃん……。ダメだよ、こんなの……」
その今まで経験したこともないような形で交わり、驚きもし、昂揚もし、嫌悪感すら少し覚えたけれど、それでも私の感覚は『気持ち良い』で溢れていた。
「エッちゃん、エっちゃん……」
だって、背後から獣のようにされているというのに、胸を弄られ、うなじをその熱い吐息と共にエっちゃんの舌が滑る。そんな風に同時に責められては、どうにかなってしまいそうで。それに……。
「ノーマ……」
そんな快楽に溺れそうになってしまいそうになるかどうかの瀬戸際をまるで見計らったかのように、エっちゃんがキュッと私のことを後ろから抱きしめてくれるのだ。
「きゃうぅっ! いい……イイの、エッちゃん」
そして、たまらない嬌声を私に上げさせる。
私はシーツを噛んでその声を何とかとどめようとするのだけれど、身体の揺れが激しすぎてすぐに宙に放り出されてしまう。
「ノーマッ!」
その私が跳ねたその瞬間を見計らってか、エッちゃんは私の奥を一度ズンと激しく突いた。
「はああぁぁ――ッ!!」
その腰が砕けそうになるような強い刺激に、私は今まで一番大きいであろう喘ぎ声を上げてしまっていた。
「……そうか。ノーマ、ここがいいんだね?」
私のその過剰な反応にエッちゃんは気を良くしたのか、その場所だけを重点的に責め始め、奥へ……更に奥へと、子宮口を叩くくらい深く腰を突き入れてきた。
「やっ、はぐ! あぅあぁ!!」
私はそれに答える事が出来ず、ただただだらしなく涎と喘ぎ声を口から漏らすだけだったが、私の膣内はしっかりとそれに答えるかのようにギチギチとエっちゃんのモノを締め付ける。
「ノーマ……、すご……すぎ……っ」
「ちがう……、違うの。これ……わ、わらし……じゃ……なぃの」
また、こんな……凄いの! おかしく、なっちゃうよ!
恐い……、怖い……、こわい……、コワイ……。
自分の身体が自分のモノでないかの蠢き、呂律ももう上手くまわっていない。
「エッちゃん、こわい……のぉ。わたし、おかひく……なっちゃって……」
「大丈夫。僕が……僕が側にいるから。一緒にいるから」
そしてまたエッちゃんは私のことをきつく抱きしめてくれる。それが私に一時の安堵を与えてくれた。
「はぁ、はあぁ……。エッちゃんは……まだ、気持ち良くない? 私……、そろそろ……限界……だよ」
「僕も……、僕ももうすぐだから。だから、もう少しだけ……頑張って」
私の何度目かになる絶頂は近い。今度こそエッちゃんと一緒にイきたかったのに、私の身体はあと少しの時間も耐え切れそうにもなかった。だが……。
「……う、あっ、く……ぅあ」
そのとき、エっちゃんが初めて私にもハッキリ聞こえるくらい大きく喘いだ。
「エ……エッちゃん?」
顔は見えないけれど、そんな声を出すエっちゃんが今どんな顔をしているのか……それを想像すると、なにか少し嬉しくなった。
多分私の絶頂が間近なことで、それにつられて膣の動きも激しくなっているのかもしれない。
「エッちゃんも……、エッちゃん……も……」
ジュブジュブと大きく聞こえてくる卑猥な音で、エッちゃんも我を忘れるくらい腰を振って、快楽を求めていることが分かる。
「あっ! ああん!!」
私もエッちゃんも息を荒くしながら、ただただ喘ぎ声をあげるのだが、愛液や互いの腰が打ち鳴らす音に全てかき消されてしまう。
それほどにエっちゃんは腰をひたすらに動かし、私はそれにただただ貫かれ続けるばかり。
「イ……イッちゃ……う」
「僕も……もうっ」
エっちゃんもついに限界を感じたのか、ピッチが一気に早まった。
その一突き一突きの衝撃が、断続的に脳天にまで突き抜ける。
一度、二度、三度……四度。そこまでは数えられたが、それ以降はもう何も分からなくなり、まるで宙に浮いたような感覚が私を襲う。
「あんっ! エっちゃん……、い……っ」
最後にもう一度だけ私の脇の下から伸びてきたエっちゃんの腕が私の身体を包んだとき、エっちゃんの最後の一突きが私の最奥目掛けて強烈に打ち込まれた。
「……んっ!!」
私の口はもう喘ぎ声すら紡ぐこともできず、ただ身体を激しく震わせて、膣内を侵すエッちゃんのモノをきつくと締め付ける。
同時に、そこから熱い迸りがエっちゃんのモノでも届かなかった子宮の内部へと解き放たれた。
あっ……。また、イク……。
ビュクンと、堰を壊す激流のようなエっちゃんの精液が強烈に私の膣を満たしていく。
私はその得も言われぬ快感と、今まででは感じることのできなかったものすごい達成感に、私は糸切れた人形のようにカクンとベッドの上に四肢を沈ませた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
さっきみたいに気絶してしまう……なんてことにはならなかったが、やはり全身が酸素を求めているかのように気だるく、指の一つも満足に動かすことができなかった。
でも、その疲労感も『二人が共に達することができた』ことの代償だと思えば、それすらもむしろ心地良い。
「ねぇ、エっちゃん?」
私に覆いかぶさるようにして、いまだ繋がったままのエッちゃんに声をかける。
「…………」
が、返事はない。
まさかさっきの私みたいに気絶してしまった……あるいは寝てしまった、などというようなことはないと思う。
私に体重がかからないように支えながら覆いかぶさってくれてるみたいだから。
「……んっ?」
じゃあ、どうしてエッちゃんは返事をしてくれないのだろう?
喋るのすら面倒なくらい疲れちゃってる? それとも……?
それを確認しようにも、元々身体が動かない上にエっちゃんに動きを封じられちゃってるから、今もまだエッちゃんの顔を見ることもできない。
「ねぇ、エッちゃん? 何か……言ってよ?」
「…………」
やはり、何も言ってくれない。
でも、呼吸と共に吐き出される吐息は私の首筋に当たっている。それは寝息と明らかに異なり、むしろそれは荒々しくて、唸り声にすら聞こえてしまう。
もしかして、怒らせちゃったんだろうか?
一緒に達することができたと思ったけれど、実はあまり気持ち良くなかったんだろうか?
そう思うと、せっかくの満足感が冷め、不安だけが私の中を覆いつくしていく。それも、相手の顔が見れない分余計に。
「ね、ねぇ……、エッちゃん……」
そしてもう一度だけ、消え入りそうな声でそう呼びかけたとき、ベッドのスプリングがギシリと大きく歪んだ。
「きゃっ!?」
エっちゃんの腕がちょうど私の顔の横に叩きつけるように立ち、私の身体の上から自分の身体を離したのだ。
「……ぐっ、ウゥ」
「エッちゃん!? ど、どうし……た……」
エッちゃんの身体との間に隙間が空いたおかげでようやく動くことができるようになった私は、立てないまでも身体を転がしてエッちゃんの顔を見ようとする。
「ノ……オ……マ……」
「きゃうっ!?」
が、私は何故か突然、エッちゃんに後頭部を掴まれ、ベッドの上に頭を押し付けられていた。
「ぅ……、ぐぅ。エ……ちゃ……、どう……しちゃったの……」
さっきまであんなに優しかったエッちゃんが突然そんな乱暴な行為を働いたのだ。驚かないはずがない。むしろ、少し悲しくなってしまった。
「ノーマ、ノオマ……ノ……ウ……マ……。グッ、グル……」
「エッちゃん……、まさかっ!?」
そのどこかおかしくなっていくエッちゃんの言葉。そして、言葉ではなく、まるで獣のような声に、私はある結論に辿り着いた。
「まさか、呪いが……もう?」
エッちゃんは満月の月夜を過ぎると、再び獣の姿に戻ってしまう……そういう呪いを身体に宿している。
でも、窓の外を見ても、まだ夜明けには時間があるように思えるし、満月の光もこの場にはっきりと射し込んでくるほどに輝いている。
つまり、まだ呪いが戻ってしまうには早すぎる。なのに、どうして……?
「グ……ぁ、が……」
「エッちゃん、どうしちゃったの? こんな、おかしいよ!」
万力のような力でベッドに押し付けられながらも、必死に呼びかける。
だって、やっぱりこれはおかしすぎる。今までこんなこと一度もなかった。
仮に解呪の時間が短くなってしまったのだとしても、エッちゃんはまた獣の姿に戻るだけ。喋ったりすることはできないけれど、ちゃんとエッちゃんとしての『理性』を持っているはずなのである。
なのに、今のエッちゃんはまさに獣同然。いつも私に見せてくれる優しさすらない……ただの野生の獣。
「……アァぁッ!」
そして私の両腕がまるで手綱のようにエッちゃんに掴まれる。
ザワリ――。
そのとき、私はその手にエッちゃんだけど、エッちゃんとはまるで異なるような感触を得る。
この感触は……、そう。獣の硬い剛毛の感触。
「う、うそ……。嘘だよね? 身体まで……元に?」
その感触と今起きているこの事態に、私はさっきまでの行為の中で感じたような恐怖とは全く異質の……、ある意味、本来の意味での『恐怖』を感じていた。
コワイ……、エッちゃんのことが。
これまでずっと一緒にいたエッちゃんに対して、生まれて初めて覚えてしまったその感情。
私にとってはそのこと自体が、この上ない絶望的な恐怖だった。
「や……だ。やだよぉ……、エッちゃん」
涙が私の瞳いっぱいに溢れ、とめどなく流れ出す。
こんなときはいつもエッちゃんが私のことを慰めてくれたのに、今はそれもない。
「……ハッ、ハ、……ぅあァっ」
それどころか、エッちゃんは腕だけでなく、ほとんどが獣の体毛に覆いつくされそうなっているその身体を私の後ろから近づけてくる。
「エっちゃん、エッちゃん……、うっ、うぅ」
いくら私だって、この後どんな自体が待ち受けているのかを想像するのは容易だった。
相手はエッちゃんのはずなのに、最早エッちゃんじゃないただの獣に犯される…………それは多分、絶望でしかない。
でも、今の私はそれを受け入れるしか術はない。それもまた、私を絶望の淵へと追い込んでいった。
だがそのとき、ほんの一瞬……、本当にほんの一瞬だけだけど、エっちゃんの微かな『言葉』を聞いたような気がした。
「ウッ……ぐ、ぁ……の……ぉ……、マっ!」
「エ……っちゃん?」
それはずっと、獣的な呻き声、鳴き声なのかと思っていた。
でもその声を聞いて、私はそれが呻き声でも泣き声でもなく、エっちゃんの……『人』として苦しんでいる声だということを知った。
「エッちゃん……、もしかして?」
そのときふと弱まった束縛から離れ、ようやく私はエっちゃんの方へ振り返る。
「……エっちゃん」
そこでは、まだ完全な獣の姿には戻っていない半獣半人といったような姿のエっちゃんが自らの頭を押さえていた。
押さえた手の隙間からこぼれ出す光。それはエッちゃんの呪いの根源とも呼べる紋章――『獣魔の紋章』。
最近ようやく会うことがすごい魔法使いさん、レヴィさんの話によれば、それは27の真の紋章というものの内の一つ『獣の紋章』の眷属の紋章らしい。
そして、その『獣の紋章』というのは、生物の『激情』を司る紋章。
しかも、エッちゃんがこんな風になってしまったのはさっきの私との行為の後。
つまりこんな風になってしまったのは、もしかしたら『性行為』という生物として『激情』が、本来弱まっていたはずの紋章の呪いを逆に引き出してしまったせいなのかもしれない。
今夜の交わりは特に激しかったせいで。
「ぅあ、あぁ……っ! くっ、ぉ……」
エッちゃんはその紋章と必死に戦い、苦しんでいたんだ。
もし仮にエッちゃんがその獣魔の紋章の過剰的な力に負けてしまっていたら、今わたしはこんな状態にはなかったのかもしれない。
つまり、こんなになってまでもエッちゃんは私のことを守ってくれていたんだと思う。
「エッちゃん、私……っ」
涙をふく。泣いてなんていられないもの。
だって、私は約束したから。
「あのね、エッちゃん。今度は私が……、今度は私が守るからね。エッちゃんのこと……必ず守るからね」
そうだ。今度は私がエッちゃんを苦しみから守ってあげるんだ。だから……。
「いいよ、エッちゃん。エッちゃんのその辛い思い……私が受け止めてあげるから」
そして私は苦しみもがくエッちゃんの身体をそっと抱きしめた。
――怖くない。今ならきっと、受け入れてあげられる。
たとえ今のエッちゃんの身体が少しだけ違くても、やっぱりエッちゃんはエッちゃんなんだから。
そして私は再びさっきのときのようにうつ伏せになって横たわる。
「あの……。今のエッちゃんの姿なら、こっちの方が……しやすい、よね?」
「…………」
まだ完全な獣の姿になってはいないとは言え、完全な人の姿をしているというわけでもない。
ならば、より動物的な……先程の後背位の方がいいのではないかと思ったからだ。
……勿論、恥ずかしくないわけじゃない。怖くないわけじゃない。
「きて……いいよ、エッちゃん?」
「ゥ……ぐっ。ノ……ま……、ごメ……ン」
「ううん。いいんだよ、エッちゃん」
でも、辛いはずなのにそうやって私の名前を呼んでくれるんだから。
そんなエッちゃんのことが、私は大好きだから。
「エッちゃ――、んっ!?」
次の瞬間、エッちゃんの身体が私の背中に張り付き、そしてその剛直なモノが私のことを貫いた。
「ぃ……ギッ!? んっ、あああぁぁ――ッ!」
ソレに貫かれた瞬間、私の意識は確実にトんだ。
「あぐっ!? はっ、はっはっ……はっ……ぁ」
だが、すぐに現実に引き戻される。痛みとも快楽とも呼べないその感覚で。
「ハッ……ぅ、うぁ、あぁん。コレ……なに……」
まるで私の身体を穿つほどに今のエッちゃんのソレは大きく、硬い。人のときから比べても何倍以上もありそう。
そんなモノでこのまま貫かれ続けたら、気絶するどころか……死んじゃうかもしれない。
「あっ、ああぁ。ふっ、くぁ……あああっ!!」
そしてそれが少しでも動くたびに、私は絶叫に等しい叫び声をあげていた。
おかしくなる。もう何が何だか分からないくらいに、自分が誰かかも分からなくなるくらい。
「あっ、ひゃぅ! んっ、んぅ……はあぁ! やだ……もう、イ……く……?」
まだ始まったばかりだというのに、私はその信じられないくらいに肥大化しているソレに突かれ、早くも一度目の絶頂を迎えてしまっていた。
「あああああああぁぁ――っ!!」
それに伴い、私の秘部からはビチャビチャと愛液がこぼれ落ち、シーツの上に大きなシミを作り、私の肩はガクンと落ちた。
本来ならばここでもうおしまい。
だが、今は当然そんなことだけでは終わらない。と言うよりも、今ようやく始まったばかりという感じ。
「きゃっ!? あっ、はあああぁぁン!!」
そしてまたエッちゃんが腰の動きを再開させる。
犯されている。今まさに、私は犯されている。
そんな実感だけが今の私を支配していた。
でも、それでよかった。だって、今の私の目的は、ある意味、エッちゃんに犯されること。その激情が治まるまで、何度も何度も……。
「あはッ、ん。ダメ……こんなの、私しらない……。こんな……」
最早エッちゃんに突かれるだけで絶頂に達してしまっていると言っても、過言ではないかもしれない。
それほどに私は幾度となく絶頂を迎え、それに重なるように次の絶頂を迎える。
それをもう数え切れないほど繰り返した後、ようやく終わりが訪れた。
「ノオ……マッ! おおおォォぉ――ッ!!」
エっちゃんが雄叫びを上げながら、その腰を一番奥まで突き出した。
「ヒッ……あ、あぁ……。イ……ぁ」
ビュクビュクと、エッちゃんから吐き出されては私の中には収まりきらずにこぼれ出す精液の受けながら、最早達しているのかどうかも分からない感覚に襲われ、事切れたようにベッドの上に倒れこんだ。
「んっ、あ、あぁ……。エッちゃんので、いっぱい……」
その全ての行為が終わった後、エっちゃんもまた私の横に倒れこんでくる。
消えゆく意識、ほとんど閉ざされた瞼の奥に微かに見たエッちゃんの姿は獣のままか、それともまた人の姿に戻れたのか……はっきりとは分からなかった。
でも、満月の下、その光に映えるエッちゃんの表情は、どこかすごく優しくて、どこかすごく……綺麗だった。
そうしてこの『トンでもない一夜』は過ぎていった。
「『月の紋章』……ですか?」
翌日、ズシリと重い腰のせいでまとも歩けず、エッちゃんの背に乗りながらレヴィさんに話を聞きに行った。
勿論、昨夜の蜜月のことは伏せておく。
「うむ。月夜……それも満月の夜だけ元の姿に戻れる。これはやはり月……それも最も強くなる満月の魔力の影響としか考えられん」
「それは……そうかもしれませんけど」
「とすればだ。エルンストくんの身体を元に戻す手がかりは月の紋章に起因しているのではないか、
と私は推測したのだが、決してあり得ない話でもなさそうに思える。
それに私の知るところによれば、月の紋章というのは『夜の住人に対する慈悲』の紋章だという説を聞く。とすれば、更にエルンストくんの身体との関連性は強くなる」
「は、はぁ……」
レヴィさんは紋章のことになるとやたら熱弁を振るうようになる。
だが、たとえレヴィさんの本当の興味、関心は紋章のことにあったとしても、エッちゃんを元に戻そうとしてくれているのだから嬉しいことには違いない。
違いないのだけれど、やはりどこかそのノリにはついていけないところもまた事実だった。
「むぅ。しかし、『月の紋章』か。なんらかの形で真の紋章が二つも絡んでくるとは……、私はものすごく恵まれているのかもしれん」
レヴィさんその豊富な顎鬚を撫でながら、口元をニヤリとつり上げる。
「あ、あの……」
「ならば、ここはやはり、一度その『獣魔の紋章』の置かれていた地を訪れ、何か裏づけ、もしくは手がかりとなるようなものを見つけ、それから……」
「レ、レヴィさん? 何処へ……」
そして何やらブツブツと口にしながら、レヴィさんは私たちの前から歩き去っていってしまった。
その後ろ姿はある意味たのもしくもあるけれど、やっぱり少し……不安だった。
「う、ううん! レヴィさんはなんてったって『すごい魔法使いさん』なんだから。だから任せておけば絶対大丈夫だよ……ねっ、エッちゃん?」
「……クルゥ?」
「…………」
このファレナでの戦いの後、私たち三人は目的新たにして旅に出る。
その地でもまたトンでもないことが起きてしまうのだが、その話はまた……別の機会にということで。
前後編の相当量で、文字通りのお目汚しになったかもしれないこと……すみません。
あと保管庫の管理人の方。
前編の呼称間違いをわざわざ訂正してのアップ、本当にありがとうございました。
GJJJ!!
ノーマかわいいなぁ
GJ!
簡単には終わらないところがイイ
67 :
ホワイトデー:2006/03/13(月) 16:42:55 ID:Be9QfRQT
第1章 リムスレーア
リムの部屋ヘと向かう僕は、いつもと違ってひとりだ。
いつも後ろを付いてくるリオンは、女王騎士の詰所に行っていていない。
つまり、リムにあんなことやこんなことをするチャンスは今を置いて他にない。
「でも、リムはまだ幼いからな。あまり激しいプレイは可哀想だし…」
僕は懐に隠し持った小さなコップぎゅっと握り締めた。
「リム、いるかい?」
「おぉ、兄上!今ちょうど1人なのじゃ。退屈じゃ〜、話し相手になって欲しいのじゃ」
そう、この時間はミアキスも女王騎士の詰所にいるはずなのだ。
しかしあまり時間はない。ミアキスはリムの護衛が仕事なので、詰所にいる時間は短いからだ。
「今日はミアキスが」とか「今日の父上は」とか話し始めるリムを制して、僕は隠していた小さなコップを取り出した。
「リム、珍しい飲み物を手に入れたんだ。飲んでみないか?」
コップの中には白いドロドロした液体が少量だけ入っている。
中身はもちろん僕の精液だ。
「変わった飲み物じゃな…それにこれだけしかないのか」
「これは貴重な飲み物なんだ。1日にこれの何倍かの量しか取れない」
「ほぅ、それは随分と少ないものじゃのう。どれ、ちょっと匂いを…」
リムはコップを鼻に近づけ、くんくんと臭いをかぎ始めて…顔をしかめる。
「なにやら妙な匂いがするぞ。悪くなっておるのではないか?」
「ううん、さっき取ったばかりの新鮮そのものだよ。元々そういう臭いなんだ」
「む〜〜〜」
コップの中の白い液体とにらめっこするリム。
僕が持ってきたのでなければ、正直に飲みたくないと言っていただろう。
でも持ってきたのが僕だから断りにくいのだと思われる。
我ながら、兄思いの妹の気持ちを利用しているようで心が痛むなあ。
「さあ、これっぽっちだから一気に飲んでみようよ。それに、この液体はタンパク質が豊富で美容に良いんだって」
「び、美容に効くのか…兄上はわらわが綺麗になった方が嬉しいか?」
「そりゃもちろん。リムは僕の自慢の妹だからね」
「そうか!…わかった…の、飲むぞ」
リムは恐る恐るコップを口に運ぶと…目をつぶって中身を一気に流し込んだ。
…つもりだったのだろうが、その液体は粘度が高くて中々流れてこなかった。
中身を全部口に入れたつもりでリムがコップを口から離すと、まだ残っていた精液が糸を引いて垂れる。
「ん、んむ〜〜!?」
口の端から精液を垂らしながら、なにやら呻いているリム。
予想以上に味が不味かったのか、飲み込むに飲み込めないのだろう。
精液を口に含んで目を白黒させる妹の姿は実に可愛らしかった。
「リム、どうしても飲めなかったら吐いてもいいよ。リムのためにと思って持ってきたけど…口に合わないなら仕方ないから」
「ん〜、ん〜!」
思ったとおり、リムは頭を横に振った。飲み込むつもりらしい。
うーん、何てけなげな妹なんだ。
小さなのどをこくりと鳴らして僕の精液を飲み込むと、リムはのどに手をやりながら言った。
「な、なんかのどに引っかかる感じがするが…全部飲んだぞ」
「美味しかった?」
また意地悪な質問をしてみると、リムは一瞬言葉に詰まるがぎこちなく笑って答える。
「そ、そうじゃな。変わった味じゃったが……そう、不味くはなかったぞ。うん。
でもそんな貴重な飲み物は手に入れるのも大変じゃろう。もう無理に手に入れなくてもよ…」
「実はもう一杯あるんだ」
「い……」
ハトが豆鉄砲を食らったような顔で、リムは硬直した。
68 :
ホワイトデー:2006/03/13(月) 16:43:34 ID:Be9QfRQT
目隠しをされて、不安げな顔できょろきょろするリム。
「兄上、まだそこにおるのか?」
「大丈夫、ちゃんといるよ」
僕はリムの前に立つと、下半身をでろリと露出させた。
つまりはこういうことだ。
あの液体はある動物から出るミルクのようなもの。
今からその動物をつれて来るから、絞りたてを直接飲ませてあげよう、という計画だ。
なんで目隠しさせたかは深く突っ込んではいけない。
妹は僕には素直なので、適当にごまかしたらあっさり目隠ししてくれた。
「はい、手を伸ばしてー」
「う、うむ…」
「それを握って」
「あ、暖かいな…それになにか……だんだん硬くなってきたぞ」
「う…そう、優しくしごくんだよ…」
ぎこちない手つきで僕のペニスをしごき始めるリム。
テクニックも何もあったものじゃないが、リムの小さな手で優しく握られているというだけで十分だ。
「な、なにかびくんびくん脈打っておるぞ」
「ああ、気持ちが良いから…じゃなくて、ミルクが出る前はそうなるんだよ」
「そ、そうか…。ん?なにか先端が濡れているような気がするのじゃが…ぬるぬるするぞ」
リムは亀頭の先端をぷにぷにと触りながら、先走り液をぬちゃぬちゃといじっている。
「あ、ああそれはミルクが出る前にそういう液が出るものなんだよ」
リムの手は既に先走り液でべとべとになっているので、それが潤滑油のようになってとても気持ちがいい。
「そう、いいよ…先端の部分をもう少し念入りに……うっ…そ、そうそう上手だよ…」
「兄上…まだ出ぬのか?」
ずっと目隠しをされていて不安になってきたのだろうか。
リムは心細げにそう言った。
もう少し妹の手の感触を楽しみたかったけど、これ以上時間をかけてミアキスが戻ってきてもいけないし…
「わかった。じゃあ、もう少しだけ強く握ってみて…」
「こ、こうか?」
リムの手にほんの少し力が入る。
柔らかな妹の手のひらの感触が、さっきまでよりも強く感じられて、快感の波が急激に押し寄せてきた。
絶妙の力加減で握られて、思わず腰の力が抜けそうになる。
「あ、あ…リム、そろそろ出そうだよ。口を開けて」
「う、うむ…」
リムがその小さな口を開けるとほぼ同時に、僕はリムの可愛い顔に精を放っていた。
69 :
ホワイトデー:2006/03/13(月) 16:44:39 ID:Be9QfRQT
「あ、兄上ぇ……」
「あはは、ごめんごめん。すぐに拭いてあげるから」
放たれた精液はリムの口には上手く入らず、もろに顔射する形になってしまった。
白濁に汚されたリムの顔をもう少し眺めていたいけど、リムが泣きそうな顔をしているので早く拭いてあげることにした。
「はい、これで綺麗になった。あとで顔をよく洗っておけば、臭いも取れると思うよ」
「ありがとうなのじゃ」
髪にはほとんどつかなかったから、たぶんこれで大丈夫なはず。
ひと段落したところで、精液の感想を聞いてみた。
「ところで…どうだった、ホワイトデーのお返しは?」
「え……そ、そうか。今日はホワイトデーであったか。すっかり忘れていた。
…わらわは忘れていたのに、兄上はちゃんと覚えていてくれた…それだけで嬉しいのじゃ」
この無邪気な顔を見ていると、なんだか心が痛む。
こんな無垢な妹を騙すなんて、僕は何てことをしてしまったんだろう。
「姫様ぁ、ただ今戻りましたよぉ」
「あ、ミアキスが帰ってきた…じゃあ僕はもう行くから。今日の事はみんなには内緒にしといてね」
「ん? なぜじゃ?」
なぜと言われても…そうだなあ、何てごまかそうか。
「えーと…あぁ、そうだ。僕がリムのために特別な飲み物を手に入れたなんて知ったら、
またミアキスにからかわれるんじゃないか?『らぶらぶですねぇ』とか言われたりして」
「む〜〜〜、ありえるのう。わかった、ミアキスには内緒にしておこう」
「ナニが内緒なんですかぁ?」
部屋の戸を開けてミアキスが入ってくる。
「な、なんでもないぞ。何も隠し事などしておらぬ」
あちゃ〜、それじゃバレちゃうよ……
と思ったのだけど、ミアキスはあっさり引き下がってくれた。
「そうですかぁ?あら王子、姫様とお話でも?」
「いや、もう帰るとこだよ。じゃあね」
僕は足早に妹の部屋を後にする。
しかし…リムを騙したと思うと、今さらながら罪悪感が…
どうやら脳内エロスの紋章よりも、妹への愛情の方が勝っていたらしい。
ごめんね、リム。
次回、第2章 ミアキス
突如部屋にやってきて、リムとの行為を詰問するミアキス。
あのことがバレていたのか?どうする王子!
エロは難しいのう。
リオンの章まで書けるだろうか…
王子マジ外道w
あれ?媚薬の王子ビッキーはマチルダの人で、王子リンファはほっけの人だよな?
ナチュラルにビッキーと王子がくっついてたのと文章とかノリがなんか似てたから
読みながら混線してしまった
王子ビッキー=王子リンファのひとでしょ
>>71 ごめん、書きやすいから文体変えたんだ…紛らわしい事して本当に悪いと思っている。
75 :
ほっけ:2006/03/13(月) 19:16:15 ID:2Ojchjav
>>72 私は最近はミアキス×ロイのネタと
チーズケーキ×ミアキスしか書いてないとですよ。
>74のマチルダ執筆団員K様の言の通りにございます
今SS書いてるんだが、
リオンとリムが王子を探して太陽宮を探し回る話なんだが、需要あるかな?
すまん、
ミアキスとリオンとリムだな。
>>76 書きたいものを書けばいい
「書きたい」と思った心はどんなものにも宿っている筈ですよ。
期待しています。
どういう風にエロに繋がるか楽しみですな
>>78 わかった、明日の夕方くらいには投下できると思う。
エロは4P
すまん、
4Pじゃなくて2P、2Pだ。
まぁ、どっちでもいいか
ルクレティア×王子を、徹底的な妄想を加え
具現化した後このスレに投下したいと考えます。
ゲーム本編、中・後半のネタバレがあります。
お気をつけ下さい。
王子の率いる軍は、踏み止まっていた。
アーメス南岳兵団の包囲は、徐々にその圧力を増している。
アーメス軍と手を結んだゴドウィン軍が、全面的な攻勢を仕掛けてきたのは、つい先日の事であった。
既にドラート、セーブルは敵の手に落ち、今はロードレイクとレルカーに進軍中の敵から、民を逃がす作戦行動についていた。
ロードレイク防衛戦。作戦の全容は、つまるところ、時間を稼ぐ事なのだ。
敵軍の数は三千を超えている。対してこちらの軍は、総勢千にも満たない軍勢だった。
無論、兵の錬度については、それなりの自負がある。それでも、アーメス兵は精強だった。軍を小さく固め、守りに専念しているが、何度かのぶつかり合いで、こちら側の被害も相当厳しい状況になっている。
「魚燐を組め。続け」
王子は、自ら歩兵を率い、敵兵にぶつかった。敵軍の数は多く、既に本陣までくい込まれているのだ。
斬りかかる敵兵に向け、剣を振るった。敵の首が、二つ飛んだ。
行ける。そう思った途端、自陣に締め付けるような圧力が加わった。敵歩兵が、押し包むように踏み止まっているのだ。これ以上は、進めない。
それなりに食い込む事はできる。だが、それでも押し切れない。
「殿下、敵の騎馬が!」
従軍しているルクレティアが、叫ぶようにそう言った。
右翼側から、敵の騎馬隊が、凄まじい勢いで迫ってきている。陣を下がらせる余裕は、ない。
「方陣! 槍、右翼へ。皆、耐えるんだ!」
陣形は、即座に組み変わった。そういった調練は、やり過ぎると言うほどにやっている。
衝撃。敵の騎馬が、円を組んだ方陣の真横から突っ込んできた。
「踏ん張れ」
唸るように、呟く。槍隊を敵側に出しているが、このままでは、すぐに突破される。
「弓隊は!?」
「駄目です殿下。敵の歩兵に阻まれています」
「くっ……!」
衝撃が、緩まった。敵の第一波を、やり過ごしたのだろう。
だが、その背後には、すぐに敵の第二波が迫っている。
「来るぞ! 堪えるんだ!」
突き抜けるような衝撃が、王子の所まで伝わった。間違いなく、今度の第二波は、先ほどの隊より精強である。
「殿下! 陣が崩れます!」
「右翼に向け、鶴翼! 敵を挟み込め!」
合図と共に、陣がくの字型になる。丁度、敵を自兵と自兵で挟み込む形だ。
敵の騎馬が眼前に迫った。六騎。最初の騎兵はやり過ごし、二騎目は馬の脚を斬る。続いて迫った三騎目の槍を盾で払い、四騎目の兵の胸に剣を突き立てる。五、六騎目は、既に味方の兵に倒されていた。
「キサラ隊へ向け、鋒矢。一気に突き抜けるぞ!」
駈ける。先には、敵の重歩兵が待ち構えていた。後方からは、敵の騎馬が迫っている。
砦が、動き出した。それが、王子が敵の歩兵隊に対して抱いた印象だった。甲冑と盾と槍で武装した敵の重歩兵には、それほどの迫力がある。
敵重歩兵は、まっすぐこちらへ向かってきている。
王子は、肝の底から、叫び声をあげた。互いの軍が、ぶつかった。
槍。突き出された数は、三本か。それらを全て盾で払い、敵の首に剣を突き立てる。そのまま左右の敵に袈裟肩から斬り下げ、斬り上げる。
駈け抜ける。両隣にいた兵が、一人、二人と突き殺されていく。それでも駈けた。ここで止まる事は、死を意味するからだ。
風圧。王子は、何とか踏み止まった。目鼻の先を、槍が唸りをあげて通り過ぎていく。敵。渾身の力を込め、剣を横一閃に振るう。兜もろとも、三人の敵の頭半分が宙を舞った。
背後から、馬蹄の音。敵の騎馬。追いつかれた。反転はできない。ここまでか――。
そう思った瞬間、敵から感じる圧力が、一気に減った。
何が起こった。振り返る。旗。リンドブルム傭兵旅団。味方である。
傭兵騎馬隊は、先ほどまで頑強に思えた敵重歩兵隊を、まるで砂山を蹴散らすように断ち割っていく。王子軍を包囲していた敵軍が追い散らされるまで、そう時は要しなかった。
敵歩兵を蹴散らした傭兵隊は、そのまま反転し、後方の敵騎馬の方へと向かっていく。
「殿下、活路です!」
「助かったね。雁行の陣! キサラ隊の前衛につく」
戦況は、膠着していた。どちらも決め手の一手はなく、共に兵の質は精強である。兵の数ではこちらが負けているが、兵を指揮する指揮官の質では、こちらが勝っているのだ。
「……っ、王子、このままでは、時間を稼ぎきる前に、敵の包囲が完成してしまいます」
乱れた息を整えながら、ルクレティアはそう進言してきた。
「現状は?」
「現在、後方にロードレイクを控えた我が軍は、敵に包囲された形にあります。リンドブルム傭兵旅団、ゼラセ殿、ビッキー殿、ジーン殿らの率いる紋章弓兵隊による霍乱で、何とか敵に潰されずにすんでいますが、このままでは時間の問題でしょう」
「策は?」
「陣の一点を空け、わざと敵を自陣の中へと進入させます。これを撃退し、敵の数を減らし、少しでも時間を稼ぐと共に、敵攻勢の圧力を減らします」
「続けて」
「はい。敵の騎馬は、右翼、左翼へと別れており、中央には重歩兵と弓兵しかおりません。よって中央の敵……できれば、歩兵のみを自陣へとおびき寄せ、キサラ隊による面掃射。敵が怯んだ後に、傭兵旅団による攻撃、後詰に殿下の軍で攻撃を仕掛け、これらの無力化を計ります」
「敵の歩兵と弓兵はどうやって分離する?」
「ボズ殿の率いる歩兵隊が、中央で敵歩兵と現在相対しています。一度撤退したと見せかけ、ボズ殿には両翼へ伏してもらい、後は文字通り、敵弓兵への横槍は、ボズ殿に投げてもらいましょう」
「わかった、その策でいこう。伝令! 全軍に通達」
伝令兵に、今の作戦の旨を伝える。伝令兵が去った後、ルクレティアを横目で見た。
顔色が、あまり良くない。戦が始まってから、既に三時間以上が過ぎている。それまで、馬に乗っているとはいえ、ほぼ休みなしで駈け続けているのだ。常人ならば、倒れこんでいてもおかしくない。
「王子殿下! 全軍準備整いました!」
しばらくして、早馬に乗って来た兵が、直立してそう告げた。ルクレティアも、王子を見て頷いている。
「よし、ボズさんの軍は散開。敵の歩兵を誘き寄せろ」
「了解!」
兵が駈けていく。王子は、一度深く息を吸った。横目で見ると、ルクレティアの顔色は、やはりあまり良くない。脂汗も浮いているようだ。
「ルクレティア」
「なんでしょう、殿下?」
「大丈夫だから」
「え?」
「大丈夫。絶対に勝てる」
「……殿下」
前方の、ボズの軍が動いた。退却するように見せかけて。実に上手く両翼の兵へと紛れ込んでいる。
敵歩兵は、それらを突き崩すように前進し始めた。ここまでは、作戦どおりだ。
「殿下、そろそろ傭兵隊が……っ!?」
「!?」
敵歩兵。それはいい。だが、敵歩兵の中に、何かがいる。
割れた。王子には、そう見えた。敵の歩兵が、真っ二つに割れたのだ。何かが、出てくる。蛇の卵。その連想が、真っ先に浮かんだ。突き破るように出てきたもの。あれは、なんだ。
「騎馬隊……!?」
驚愕を含んだ誰かの声が、聞こえた。
騎馬隊。間違いない。敵の騎馬隊が、歩兵を突き破るようにして、突然現れたのだ。
「伏兵……! まさか、敵兵の中に、騎馬を隠してた!?」
焦りの混じった声。ルクレティアか。だが、そちらを見る余裕は、既にない。
「偃月ーーー!!」
三日月状の陣形で、別名背水の陣。だが、間に合わない。敵の到着が、早すぎる。
凄まじい衝撃が加わったのは、その直後だった。陣が、崩れる。
「ーーっ!」
「殿下っ!?」
敵兵。陣を突き抜けてきた敵の数は、五十騎を超えている。真っ直ぐに、こちらへ向かってくる。
咆える。剣を頭上に掲げ、敵兵の中へと踊り出る。
斬り、刺し、倒し、払い、叩き、引きずり落とす。雄叫びを上げ、剣を振るう。
槍。盾で受ける。重い衝撃が、左腕を叩きつける。盾を投げ、敵の馬を蹴り付け跳躍する。敵兵。驚愕した表情で、見上げている。剣を振る。首が四つ、同時に飛んだ。
正面。敵が、迫ってくる。破れるものか。ここが、ファレナの武が生きる処なのだ。勇躍する処なのだ。
負けて、たまるものか――。
「……両腕の骨は、ヒビで済んでいる。全身に打撲傷と軽い裂傷。捻挫数箇所。両手の指の骨が何本か砕けてて、爪も六枚剥がれてるが、まあ軽傷だな。頭部への損傷はなし。意識もしっかりしてる……ふう」
「あの、シルヴァ先生……」
伺うように、王子はシルヴァをベッドの上から見上げた。
王子軍居城。その医務室。ロードレイク防衛戦から、三日が過ぎていた。
あれから、何とか民の避難が終えるまで耐え抜き、敵軍から撤退を行った王子軍だったが、負傷を負った王子や兵士達は、一足早く居城へと戻っていた。
「あの、どうですか。すぐに戦えるようになりますか?」
「……全く、あれだけの状況で、よくこんな怪我で済んだものだ」
シルヴァは、ため息をつくと、王子の切り傷などを覗き見た。
「両腕の怪我以外は、たいした事はない。三、四日で治る筈だ。両腕は……そうだな、全治一月って所か」
「一月、ですか。結構、かかりますね……」
「贅沢言うんじゃない。生きて帰っただけでも、あんたは運が良いんだ」
「あ、はい……ごめんなさい」
「……そんな顔するんじゃない。王子が落ち込んだ所で、死んだ者は生き返りやしないんだ」
「はい」
「……私は、他の怪我人を見てくる。大人しく寝ているんだよ」
「はい」
シルヴァが病室から出て行った。王子は、ベッドの上で横になった。
危ない、戦だった。まさか、敵兵の中に騎兵が潜んでいるとは、誰が予想しただろうか。
幸い、後方に控えていたキサラ隊の弓掃射により、敵に完全に突き崩される事はなかったが、やはり奇襲に近い敵の攻撃は、部隊にかなりの損害を与えてしまった。王子は、何とか切り抜けはしたが、その代償として、両腕に怪我を負ってしまった。
だが、作戦自体は成功だった。敵正面の中核だった歩兵と、隠れていた騎兵を失い、敵は算を乱した。その間に、時間を稼ぎ、軍を再編するには、十分な時が稼げたといえる。
ロードレイクの民も一人残らず避難を終え、物資も全て運び出した。今ごろ、敵は空っぽの町の中で、歯噛みしている事だろう。
大丈夫。きっと、何とかなる。
湧き上がる不安を押し隠すように、王子は自分に言い聞かせた。
指導者の重圧。それは、日を増す毎に、重く王子の肩に圧し掛かってくる。
自分の判断の誤り一つが、多くの命を危険に晒す。自分の意志一つが、多くの血を流させる。
それは、耐えがたい苦痛だった。だが、戦うと決めた。そして、戦況は刻一刻と変化を見せている。迷う事が許される程の贅沢は、王子に与えられる筈もないのだ。
『殿下。失礼します』
ノック音と共に、レレイが病室へと入ってきた。髪や顔は薄汚れ、軍服には血糊がついたままである。戦場から、そのままここへ来たのだろう。
「報告申し上げます。レルカー、ロードレイクの住民の避難作業、及び物資の運び出しは順調に完了しました。敵軍も、すぐには動く気は無い様で、それぞれレルカー、ロードレイクに留まっております」
「こちらの被害は?」
「死者はおよそ三百。負傷者の数は、まだ判明しておりません」
「……そう」
「武具、兵糧は、これより前に掻き集めた分で有り余っております。当分は、枯渇する心配はありません」
「兵達の様子は?」
「……少々、不安がっております。結果的に、ロードレイク、レルカーが敵の手に落ちたので、それも仕方がないかと」
「そう……そうだよね」
「軍の再編、調練は我等に任し、殿下は、ゆっくりと傷をお癒しください」
「うん。ありがとう」
「では、私はこれで」
直立して、レレイは扉の方へと歩いて行った。ろく寝ていないのだろう。どこか覚束ない足取りである。
「あ、レレイさん」
「はい?」
「ルクレティアは?」
「軍師様は……いえ、護衛はつけているのですが、戦が終わってから、常に各地を飛び回っておりますので、詳しい所在は何とも」
「そっか。わかった」
「はい」
「レレイさん」
「はい?」
「ありがとう。お疲れ様」
王子は、レレイに向けて、笑って見せた。
これが、今の自分の精一杯である。その事に、王子は不甲斐なさを感じると共に、今すぐ現場に戻りたいという衝動を押さえ込んだ。
「……いいえ、ファレナと殿下の為に、当然の事です」
そう言って、レレイは微笑みを見せた。疲れが色濃く映った顔色であるが、それは、嘘偽りのない笑顔だと思えた。
レレイが退室した。王子は、再びベッドに横になった。
戦況は、依然苦しい。だが、今は怪我を癒す事だけを考えなければならない。今ここで気を病んで、肝心な時に気抜けしては、本末転倒であるからだ。
王子は、目を瞑った。全ては、怪我が治ってからである。
それから、十日が過ぎた。王子の傷の治りは順調で、腕以外の傷はほぼ完治した。
深夜半。王子は、なかなか眠れずにいた。
体の傷や、疲労は癒えたが、さすがに十日も休むと、寝飽きてくる。両腕が使えない為、寝返りもろくに打てず、背中も痛くなってきた。
リハビリがてらに散歩ぐらいはしているものの、激しい運動はシルヴァにより禁止されている。
王子は、ため息をついた。
星の綺麗な夜である。病室の窓から覗き見る月夜は、まるで戦乱の時を忘れたかのように、静かで、穏やかだった。
「……?」
人の気配。病室の扉の前に、誰かいる。
「誰?」
王子は、多少警戒しつつも、そう尋ねた。現在、厳重に警備されているこの城で、敵の刺客が現れるとは思えないが、警戒するに越した事はない。
『……あら、わかっちゃいましたか?』
「え」
女の声。直後、扉が静かに開けられた。
「ルクレティア?」
「こんばんは、殿下。いい夜ですね」
扉から姿を現したのは、ここの所、姿を見せなかったルクレティアだった。
ルクレティアは、王子のベッドの傍の椅子に腰を降ろすと、疲労が入り混じったため息をついた。
「帰ってきてたんだ」
「はい。今さっきの事ですけど」
「今までどこに?」
「色々ですね。スピナクス、ドワーフキャンプ、ビーバーロッジにエストライズ。まあ、詳細は後日お伝えしますね」
「……うん、わかった」
つまり、ルクレティアは、公の話をしにきた訳ではないのだろう。王子は、それ以上尋ねる事はやめにした。
「殿下。お怪我の方は?」
「大丈夫、手はあと十日もあれば動くようになるし、他はほぼ無傷だから」
「そうですか」
それきり、会話が途切れた。ルクレティアは、何を言うわけでもなく、王子の腕に巻かれた包帯を見つめている。
何か、思う所があるのだろう。王子は、ルクレティアが話し出すまで、黙っている事にした。
「……しかし、なんですね」
ルクレティアが、ぽつりと呟いた。王子に話しているというよりは、独り言を言っているといった感じだ。
「前に、レレイさんに、軍師は謝っちゃいけないって言いましたが……自分の言葉ながら、なかなか厳しい事ですね」
「ルクレティア……」
「殿下、二人きりなので、ちょっとお尋ねしたいのですが」
「うん」
「先の戦での策は……あ、いえ」
そこまで言って、ルクレティアは、言葉に詰まった。その先に何を言おうとしていたのか、王子には、予想がついた。
「やっぱり、何でもないです。思わせぶりで、ごめんなさい」
「ううん。いいよ」
再び、沈黙が場を支配した。
お互いに、何かを伝えたくとも、伝えられない。そんな、もどかしさの残る沈黙だった。
「……そういえば、殿下」
話を変えるように、ルクレティアは軽く口調でそう言った。
「なに?」
「最近は、随分色々な女性と仲が良いようで……」
「へ?」
急すぎる話題の転換に、王子の頭はしばし混乱した。何故、いきなりそんな話になるのか。
「しかし殿下、一軍師として進言させて戴くとすれば、所構わず女性と情交を交わすのはどうかと……特に、ランさんは、まだ嫁入り前の娘さんですし」
「わ、わあっ!?」
慌てふためき、ルクレティアの口を塞ごうとするが、両腕が包帯で固められる事に気づき、勢いのままにベッドに突っ伏した。
「うふふふふふ。殿下、大丈夫ですか?」
「と、所構わずだなんて、そんな」
「あら、仲が良い事を否定はしないのですね」
「う、あう……」
「真っ赤ですよ、殿下。ちょっと可愛いですね」
ルクレティアの言葉に、王子は俯いた。顔がみるみるうちに熱くなっていく。
確かにランとは、先日の一件以来、時折情を交わす間柄になった。勿論、所構わずといった事はなく、きちんと手順は踏んでいるが。
「な、なんでその事……」
「人の噂って、怖いですねえ」
ルクレティアは、持っていた扇子で口を隠し、忍び笑った。
恥じる事をしたつもりは、一切ない。ランとの情交もそうだ。それでも、改めて人に言われると、気恥ずかしいものがある。
「そういえば、さる情報筋によると、なんでも殿下はルセリナさんとも……」
「わわ、も、もう勘弁してよ」
「うふふふ。はい、勘弁しちゃいます」
「もう、ルクレティアは……」
「あら、ぷんすかしちゃいましたか。お許しください殿下」
「子供扱いしないでよっ!」
しばらく間を置いて、同時に笑い声が上がった。本心から笑ったのは、戦を終えてから初めての事である。
ひょっとすれば、ルクレティアは、この為に来てくれたのだろうか。
「……ね、ルクレティア」
「はい、なんですか、殿下?」
「気にしなくても、いいんだよ」
「え……?」
ぴたりと、その言葉に反応するように、ルクレティアは動きを止めた。
余計な事を、言おうとしているのかもしれない。だが、それでも伝えたい言葉がある。
「僕は、ルクレティアを信用してるから。ルクレティアが、判断を誤る事はあるかもしれないし、道を間違う事も、あるかもしれない。人間だもんね。でもその結果、僕が不利を背負う事になったとしても、絶対に後悔しないよ」
「殿下」
「アゲイト監獄で、ルクレティアを信じるって、最初に決めたでしょ? あれから、僕の気持ちはずっと変わってない」
ルクレティアは、俯いた。既に、表情を隠そうとはしていない。引き結んだ唇からは、苦渋の想いが見て取れた。
「……しかし、その結果、戦に負けてしまったら」
「軍師を信じられない軍の末路なんて、たかが知れてるよ」
ルクレティアは、目を丸くした。そうしたルクレティアの様子は珍しいような気がした。
すぐに表情を戻したルクレティアは、苦笑するように口の端を歪めた。
「……しょうがない人ですね、殿下は。あまり、人を信用しすぎない方いいですよ? 特に、私のような女狐は、適度に距離を置くのが一番です」
それは、まるで自嘲するかのような、一言だった。
王子は、憤怒のような感情が、心の底から湧きあがってくる事を自覚した。
ルクレティアを、侮蔑されたような気がしたのだ。例え、それが本人の言葉であったとしてもである。
「……そっか。でも、僕はルクレティアを傍に置くし、信用もするよ」
「何故?」
「ルクレティアの事が、好きだから」
「……」
今度こそ、ルクレティアは呆気にとられたような顔をした。
「好きでいる事に、理由なんているのかな。利用できるから、出来ないから好き嫌いが変わるなんて、そんなの寂しいよ。甘いかもしれないけど、少なくとも、僕は、そう思える自分を誇っていける。だから、それでいいんだと思ってるんだ」
「殿下……」
「だから、大好きだよ、ルクレティア。信用してる。これまでも。これからも」
言いたい事を、言ってしまった。
口を噤んだ王子は、後悔の念に駆られていた。
こんな事を、言うつもりはなかった。だが、まるで自身を傷つけるようなルクレティアの口調に、熱くなってしまったのだ。
ルクレティアは、王子にとって、大切な人である。今の自分があるのは、彼女が傍に控えていてくれてたからこそ、と言ってもいい。
そんなルクレティアを、陥めるような言葉は、我慢がならなかったのだ。
そっと、覗き見るように、王子はルクレティアの顔を見た。怒らせてしまったかもしれない。
「え?」
だがそこにあったものは、怒りに震える顔ではなかった。
とても穏やかな、微笑み。それが、ルクレティアの浮かべている、表情だった。
「……それは、私にプロポーズをしている、と解釈してもいいのでしょうか?」
「えっ!? そ、そうじゃなくて」
「冗談です。わかっていますよ」
再び、扇子で口を隠し、ルクレティアは笑った。これは、ルクレティアの癖のようなものなのだろう。
「……それにしても、殿下は人を喜ばせるのが上手いですね。それが狙っての発言だとしたら……いえ、まあ、素なんでしょうね。殿下はちょっと改めた方がいいですよ」
「え?」
「まあ、いざとなったら、ハーレムの一つや二つを作ってください。殿下なら、志願者で一杯でしょうから」
「ちょ、ちょっとルクレティア、からかわないでよ」
「うふふふ」
ルクレティアは席を立ち、窓から外の景色を眺め、感慨に耽るような顔をした。
「……自分を誇る事ができれば、それでいい、ですか。いい言葉ですね」
目を瞑り、ルクレティアは、噛み締めるようにそう言った。
「まあ、真面目な話は、ここらへんにしときましょう、殿下」
「うん、わかった」
そう言い合わせて、二人で笑いあった。
ルクレティアは、冷笑のような笑顔ではなく、こんな風に、柔らかな笑顔の方がいい。王子は、そんな事を、ぼんやりと考えた。
「ああ、そうです、そういえば、一つ聞こうと思ってました」
「なに?」
「溜まってませんか? 殿下」
「はい?」
「いえ、なにぶん先程の殿下の告白に、年甲斐もなく胸が高鳴ってしまいまして。形ばかりのお礼をしてさしあげたいと。……殿下の責任ですよ?」
ぺろりと舌を舐めずり、ルクレティアの眼が妖しく光った。
ぞくりと、王子の背筋が冷たくなった。
「え、あの」
「そんな怯えた顔をしないでください……虐めたくなっちゃいます」
ルクレティアが、にじり寄ってくる。逃げようにも、背後は壁である。
「だ、ダメっ。こんな病室で、不謹慎だよ」
丸太のように、包帯で膨らんだ手でバツ印を作り、王子はそう言った。幾らなんでも、怪我人を寝かせる病室でのそんな行為は、罪悪感を感じてしまう。
「うふふ。という事は、病室でなければ良い、という事ですか?」
「あの……と、とにかく、病室じゃダメっ」
「ああ駄目です殿下、その言動は逆効果です。あ、ひょっとして狙ってますか? さすが王子殿下ですね。軍学にも精通しておられる」
「え!? 何それ!? なんでそうなるの!?」
「大丈夫です。殿下は負けません」
「意味わかんないよっ!?」
ルクレティアが、肩を抱き寄せてくる。両腕は動かせない為、抵抗らしい抵抗はできない。
「寝てるだけって、わあっ!? どこ触ってるの!?」
股間を、這うようにルクレティアが弄ってくる。布質の薄い下履きは、ルクレティアの手の感覚を、直に伝えてくる。
「あ、少し硬くなってますね。興奮してますか?」
「そういう事は聞かないのっ!」
不意に、股間が涼しげな外気を感じ取った。
慌ててそちらを見ると、下履きはルクレティアにより脱がされた後だった。結果、股間がだらしなく晒される事となった。
「殿下、この服凄く脱がせやすいですね。いけませんよ、その内、誰かに襲われてしまうかもしれません」
「もう襲われてます!! やっ、あっ!?」
「……これが、殿下の匂いなんですね」
ルクレティアは手に握ったペニスに顔を近づけ、鼻を鳴らし始めた。
怪我をしてからは、濡れた布で体を拭いている程度だったので、臭いがある筈だ。王子は、あまりの羞恥に、軽く目眩がした。
「ん……ちゅ」
「あっ」
そっと、ルクレティアはペニスの先端に口付けた。柔らかい唇に刺激され、びくびくとペニスは震えだす。
「ええと、剥くには……ああ、こうですか」
ルクレティアは、ゆっくりとペニスの皮を剥いた。王子の亀頭は快感に震え、先走り汁で先端を濡らしている。
「ん……ちゅ……くちゅ」
ルクレティアは、ペニスの裏すじに舌を這わせ、そのままくびれの部分を咥えこんだ。
直後、王子のペニスに、鋭い痛みが走った。
「痛っ……」
ルクレティアは、ペニスから口を離すと、困ったように王子は見上げた。
「あ、歯が当たっちゃいました? すいません殿下。男性の性器に触るのは、初めてなもので……ちょっと、不慣れ点は見逃してくださいね」
「初めて……? で、でも、なんか扱いに慣れて……っ!」
「んむ……うふふふ」
ルクレティアは、王子が話し終えるまえに、ぱくりとペニスを咥えこんだ。
ぬらついた舌の感触が、ペニスにまとわりつく。温かい口内の感触に、王子は身を震わせた。
「っ……ルク、レ……!」
「ちゅっ……んく、ちゅる……ちゅぷ」
頬を窄めたルクレティアの口内が、きつく搾りとるように王子のペニスを締め付ける。
ぞわりとした感覚が、王子の中を駈け抜けた。
どこかぎこちない動作であるが、包み込むような口での愛撫は、徐々に王子を射精感へと誘った。
「出、る……ルクレティア、口、離して」
「……」
「ルクレティア……?」
「……うふふ」
突如、ルクレティアが激しくペニスを吸いたてた。頭を上下に振るい、先程までの優しい愛撫とは打って変わった、激しい口淫である。
「ふあっ!? やっ……ルク……だめ、出ちゃう!」
「ちゅぼっ、ちゅぼっ、ちゅる、くちゅっ、ちゅ、ずず……!」
「や、だめっ!? で、……ああっ!」
びしゃりと、まるで叩きつけるような勢いで、王子のペニスから精液が吐き出された。
ルクレティアにペニスを咥えさせたままでの、射精である。その背徳感も極まり、王子の性感は極限まで高まっていった。
「あーっ、ああっ……あっ、うああっ……!」
びくん、びくん、と。ペニスが震える度に、大量の精液が吐き出される。矢次に訪れる絶頂に、王子の頭は白み始めた。
「んくっ……ごく、んく……」
飲んでいる。呆ける頭で、そんな事を考えた。一体、誰が、何を。
次第に覚醒し始めた思考が、王子の目を覚まさせた。
「ルク、レティア……!?」
「んく……こくっ……けほっ、はあっ」
僅かに咽て、ルクレティアは顔を上げた。口回りは、精液により白濁となっている。王子は、一気に血の気が引いていった。
「ん……想像していたより、変な味ですね。量も凄く多いし。ちょっと咽ちゃいました」
「ルクレティア!」
「殿下……?」
「は、吐いて……あ、飲んじゃったのか。あ、そうだ、拭くもの……いや、水を……!」
「落ち着いてください、殿下」
ルクレティアは、王子の頬に手を添えてきた。温かい手だった。王子は、何とか落ち着きを取り戻す事ができた。
「だ、大丈夫、ルクレティア……!?」
「それは、殿下のを飲んだ事ですか? 全然へっちゃらですよ。さすがに美味しいとは言えませんでしたが、そんなに最悪というほどでもありませんでした。好みの問題ですかね?」
「で、でも」
「いいんですよ、殿下。私は、自分がそうしたいと思ったから、実行に移しただけなんです」
「ルクレティア……」
「そんな顔しないで下さい、殿下。私は、殿下の笑顔が大好きですから。それを見せてくれた方が、嬉しいです」
「……うん」
そう言って、王子は笑って見せた。
正直なところ、王子の気持ちは暗く沈んでしまっていた。自分の精液で、ルクレティアを汚してしまったという罪悪感があるからだ。
だが、それでも笑って見せた。ルクレティアの望む事だったからだ。王子は、ルクレティアの願いを、叶えてあげたかった。
「はい、いい笑顔です。心底から笑ってくれれば、もっといい笑顔なんですけどね」
そう言って、ルクレティアは、王子を胸に抱き寄せた。
ふわりと、お日様のような匂いが、王子の鼻腔をくすぐった。ルクレティアの、匂いだろうか。
「ごめんなさい、殿下。私、おっぱいがちょっと小ぶりですから、気持ちよくないでしょう?」
「……ううん。凄く気持ちいい。もっと抱きしめてもらいたい」
「うふふ。本当に、誘惑が上手な方ですね。もう、止まりませんよ?」
ルクレティアに、ベッドへと寝かせられた。上着も全て脱がされて、王子は全裸である。
もう、抗おうとは思わなかった。ルクレティアと、交わりたい。どこか落ち着いた気持ちで、王子はそう思っていた。
ルクレティアは、着物の帯を解き、前だけはだけて見せてきた。
小ぶりな胸と、細いくびれ。褐色の肌は、暗闇のなか僅かに上気し、ほんのりと赤く染まっている。
「ちょっと、恥ずかしいですね」
「でも、綺麗だよ。ルクレティア」
「そういう事、誰にでも言っちゃ、駄目ですよ?」
ルクレティアは、仰向けになった王子に跨り、いきり立ったペニスをそっと指で掴んだ。
月明かりに照らされたルクレティアの姿は、見惚れる程に綺麗だった。そんなルクレティアが、自分と繋がろうとしてる。
「……いきますよ、殿下」
「うん」
「……あっ」
ぬちゅっ、という水音と共に、王子のペニスは、滑るようにルクレティアの中へと呑まれていった。
ルクレティアの膣は既に濡れそぼっており、抵抗なく最奥まで刺し貫いた。
「……ん、ふ」
ため息のような熱い吐息を漏らし、ルクレティアは、王子の上でぶるりと身を震わせた。眼を瞑り、快感に身を預けているようだ。
「……は、あ。殿下のは、暖かいですね」
「ルクレティアの中も、暖かい……」
「少しの間、このままでいてもいいですか?」
「うん、ルクレティアに、任せる」
ルクレティアは微笑み、そして一息ついた。
柔らかい。それが、王子の感想だった。痛いほどに締め付けるわけでも、絡み付くようにうねる訳でもなく、包むような暖かさと、柔らかさがある。
何れにせよ、心地の良いルクレティアの中に、王子はしばし酔いしれた。
「……では殿下、そろそろ動きますね。中に出しても構いませんので、好きな時にお出しください」
「え……いいの?」
「ええ」
そう言って、ルクレティアは、ゆっくりと腰を振り始めた。
くちゅくちゅと音を鳴らし、王子のペニスはルクレティアの中を出入りする。下にいると、結合部がよく見えて、王子は少し気恥ずかしさを感じた。
「ん……はっ、あっ……」
鈴を転がすような、ルクレティアの喘ぎ声。心地よさそうに発せられる彼女の声は、まるで透き通る歌声のように美麗である。
「っ……あっ、ああっ」
ルクレティアの胸に、手を伸ばす。
固くしこった乳首を、指の腹で擦りながら、手の平で乳房をこねあげる。
ランやゼラセのような、吸い付き指が沈み込むような柔らかさはではなく、弾くような弾性のある触感である。
「ルクレティアの胸……凄い、どきどきいってる……」
「やっ……そんな、んっ、恥ず、かしい事、言わないでください……」
ゆるやかだった腰の上下運動は、次第にその激しさを増していく。
にちゃにちゃと音を立てて、熱い肉蜜をかき回す感触に、王子の興奮は高まっていった。
「ルクレティアっ……気持ち、いい……!」
「私も……んあっ、ふっ……っあ!」
背筋をぞくぞくと粟立たせる甘い吐息が、ルクレティアの震える唇から溢れ出す。
王子は、ルクレティアのくびれを擦りながら、自ら腰を動かし始めた。
「あっ……! で、んか……動いちゃ……っああっ!」
腰を一突きする度に、ルクレティアの切なげな声に混じる、甘さの響きが大きくなっていく。
「はあっ……殿、下……殿下の……髪、ほどいてください……ほどいて……!」
「ふっ……んっ、わかっ、た」
結ってあったみつあみを、王子は片手で解きほどいた。
解き放たれた王子の髪は、手から零れ落ちた砂のように広がっていく。
「はっ……んっ……ああ、うふ、ふ。殿下……女の子、みたい……」
そう言ってルクレティアは、口紅を塗るかのような仕草で、指で王子の唇をなぞっていった。
ぞくりと、王子の背筋に絶頂の兆しが駆け抜けていく。
「ルクレティアっ……ぼくっ、もうっ……!」
「っ……いいですっ……いいですよ、殿下っ、きてください!」
「ルクっ……あっ、あああっ!」
快感に仰け反ったルクレティアの一番奥を、ペニスの先端で小突いた瞬間、堪えていた衝動が限界を突破した。
どぷり、と。瞬間的に膨張した王子の亀頭からは、大量の精子が吐き出された。
二度目にもかかわらず、凄まじい勢いで発射される精液を、ルクレティアの膣内に吐き散らす。
「ああっ!! んっ……あっ、あ、つい……奥ま、で……なにか、届いて……!」
びくり、びくりと。名残を惜しむように、王子のペニスは震えながら、精を吐き出し続けた。
「ふ、あっ……ルク、レ……」
精液混じりの泡だった愛液が、射精の感覚に合わせて、ごぽごぽとルクレティアの結合部より溢れ出す。
その光景を、どこか茫洋としながら、王子は見つめた。
もう少しだけ、ルクレティアの中にいたい。そんな事を、王子は心の隅で、望むように考えていた。
「……さて、長居しちゃいましたね」
「もう、戻るの?」
事の余韻に浸っていた王子は、着物の帯を締め始めたルクレティアに、そう声をかけた。
「ええ、やらなけらばならない事、沢山ありますし」
「そっか」
もう少し、ここにいて。そう伝える事は、出来なかった。これ以上、彼女に甘える事はできない。
ルクレティアは、ほつれた髪を束ね直すと、静かにベッドから立ち上がった。
「……殿下、お聞きしたい事があります」
後ろを向いたまま、ルクレティアはそう呟いた。
「近々、大きな局面を迎えるかもしれません。その時、私は自分が考えつく中で、最良の策を殿下に示す事になるでしょう。その時に殿下は、私の策を……私を、信じて頂けるでしょうか……?」
「……」
「それが、例えば……殿下の全てを、失わせる策であったとしても」
真剣な、言葉だった。背中を向けたままそう語るルクレティアの言葉には、鋭利な刃物のような鋭さ、そして力強さが秘められていた。
王子は、姿勢を正した。決して、気を緩めた回答が許される場面ではない。
だが、答えを示す前に、一つだけ、彼女に問い質さなければならない事があった。それが、つまりは、王子の答えになるからだ。
「……ルクレティアは、これからも、僕と一緒に戦ってくれる。そう、思ってもいいんだよね?」
「はい。この戦争が終わるまで、私の全ては殿下に奉げるつもりです」
「なら、信じるよ」
「殿下……」
「全てを失わせる策を、ルクレティアは言わない。だって、どんな時でも、ルクレティアは傍にいてくれるから。その策に乗って、僕が全てを失う時は、ルクレティアが死ぬ時だけだ。だから、信用するよ。絶対に」
「……」
ルクレティアは、何も語らない。だが、自分の思う全ては、伝えきった。それをルクレティアがどう取るかは、あくまで彼女次第なのだ。
「……それでは殿下、私は、これで失礼しますね」
振り向き、ルクレティアはそう言った。
自信に溢れた、陰りのない笑顔だった。それを見て、王子は嬉しくなった。やはり彼女は、いつもの得意満面な笑顔が、よく似合う。
「ああ、そうそう。殿下」
「うん?」
「また溜まったら、いつでも言って下さいね。若い方達よりも、きっと私の方が気持ち良いですよ?」
「もう、ルクレティアっ!」
「うふふふ。お休みなさい殿下。……どうか、お体をお大事に」
そう言い残し、ルクレティアは病室から姿を消した。
一人残された王子は、一人物思いに耽った。
信じられるか。そう、ルクレティアは聞いてきた。何を今更。王子は、そう思った。
信じるも、何もない。ルクレティアは軍師で、自分は将なのだ。己の頭脳と言うべき軍師を、信じられない者が、どこにいると言うのか。
王子は、目を瞑った。ルクレティアが言うからには、きっと、近々大きな作戦があるのだろう。
その時の為に、少しでも体を癒さなければならない。それが、自分に全てを奉げてくれている彼女に、応える為の最高の手段なのだ。
大丈夫。きっと、何とかなる。
虚勢ではなく、王子は本心からそう思った。彼女と力を合わせれば、どんな局面でも、切り抜けられるのだ。
ルクレティアの口から、この居城を棄てる策を告げられたのは、それから十日後の事だった。
そしてその時、王子がどう決断したのかは、言うまでもないだろう。
彼女が王子を信じ、そして王子が彼女を信じた末での、策なのだ。
そこにあるのは、互いを信じ、支えあう、二人の姿なのだから。
私怨
途中でPCがフリーズしてかなり焦りましたが
以上です。御粗末さまでした。
天タレだ……王子、本気で天タレだ……。
ヘテロな筈なのに百合。だがGJ!
GJ!お上手な文章が書ける方が羨ましいです
GJGJ!確かにこれは百合だw
スゲーGJ!
戦争の描写でもドキドキですがな。
え〜、王子×エレシュを投下シマス
捏造ありまくりんぐな上、かなりロリ入ってるので嫌なお人はスルーをお願いシマス・・・w
あまり時間かけてないので全体の文章が変だと思いますが、そこは生暖かく見守ってクダサィ・・・
「・・・困りました」
人々が寝静まった夜の黎明城。遠く聞こえる滝の音にもかき消されてしまうほど小さな声で少女は呟いた。
その少女は、真夏にも関わらず布地の厚い白の外套を身に纏い、頭には動物の耳を模したようなゆったりとした被り物を付け、
口元は薄いベールで覆われていた。
やはり暑いのだろうか、少女の額には汗がにじんでいる。
「・・・ふぅ・・・我慢しますか・・・」
溜息交じりにそう呟くと、少女は額に浮かぶ汗を拭い、踵を返して立ち去ろうした。
「エレシュ?こんなところでどうしたの?」
立ち去ろうと歩みだしたところに背後から声をかけられる。
「ファルーシュ王子、まだ起きてらっしゃったのですか?」
声の主を確認すると、エレシュはそうファルーシュに返した。ファルーシュの手にはタオルで覆われた大きめの籠を持っている。
「うん、ちょっと武器の手入れをしていてね。結構大変なんだ。エレシュこそ起きてたんだ」
「えぇ、アズラッドが大事そうに隠し持っていた書物を読んでいましたら、いつの間にかこんな時間に・・・」
立ち止まったエレシュは歩み寄ってくるファルーシュに向き直りそう答える。
アズラッドといえば数多くの貴重な古書、奇書を所有している収集家で知られ、
人皮で装丁された、かの禁断の書「ネクロノミコン」までも、所持しているのではないかと噂される人物である。
そんなアズラッドが大事に持つようなものと言えば、やはりその・・・
自らの考えを否定するようにかぶりを振って、ファルーシュは思考を中断し、
「そ、そうなんだ。それでこんなところでなにしてたの?」
とエレシュにもう一度尋ねた。あまりこのことは深入りしないほうがいいと本能的に悟ったからである。
「あ、えぇ、お風呂に入ろうと思ったのですが、その・・・」
バツが悪そうに言うと、ある部屋の前に掛かっている札に目をやった。
──本日の営業は終了しました。ミルーン──
「お風呂に入りにきたのですが、見ての通りお風呂が閉まっていまして・・・」
真夏でもエレシュはその外套と被り物を脱ぐことはない。いやその服以外着ることを許されていないと見るべきか。
そんな見るからに暑苦しい格好で一日中過ごすため、他人よりも多く汗をかいてしまい、
さらには服自体も吸汗性が悪く、お昼前にはすでに全身が汗でベタついて非常に気持ち悪くなってしまう。
そのため、体を洗い不快な汗を落とすお風呂はエレシュにとって非常に重要なものなのだ。
「あぁ、でも室内風呂は閉まってるけど、露天風呂なら入れるんじゃない?」
ファルーシュは一度答えに納得するも、なぜ閉まっている風呂の前にいたのだろうと思い、そう付け加えた。
黎明城には室内風呂と露天風呂があり、室内風呂のほうはミルーンが管理し、すでに戸締りがされているのでもう入れないが、
露天風呂は外にあるため戸締りをしているわけでもなく、簡単な脱衣所も備え付けてあるので、
基本的にはいつでも入ることが出来る。そんなファルーシュも露天風呂に入りに来たところだったのだ
「そうなのですか?でも露天風呂は・・・」
「うん?」
「・・・室内風呂はいいのですが、露天風呂に入るためにはいささかエレシュの身長が足らないようなのです」
と少し悲しそうに呟いた。
ファルーシュはエレシュをよく見下ろすと、いつもは肩口まであるエレシュの頭の高さが、今は胸元までしかなく、
地面につくかつかないかというギリギリのラインを維持していた外套の裾も、完全に地面について引きずられている。
「あ、あれ?エレシュ?なんだか背が・・・」
「今エレシュは靴を履いていませんから。本来のエレシュの身長はこのくらいなのです。この服も洗いますし」
ちょんと外套の裾をつまみ、軽くたくし上げてサンダル履きの素足をブラブラと振って見せた。
「そうなんだ・・・」
「本当はもっとエレシュに合った服がよかったのですが、これ以上小さいのはないと言われてしょうがなく着ているのです」
少し拗ねるような口調で言った言葉がファルーシュには幼く可愛らしく見えた。
話によると、この外套はエレシュが試練に赴くときに用意されたものだが、
エレシュがあまりにも小柄だったため、一番小さいサイズでも今着ている外套しかなく、
特注しようにも外套自体を作るのに一年かかり、さらに紋章の力を編みこむのにもう一年、あわせて二年かかるという。
それならば作るよりかは成長するほうが早いだろうと判断され、とりあえずこれを着て行きなさいと言われたらしい。
「これも運命でしょうか・・・」
説明し終えたエレシュが目を伏せてそう呟くと、
「ファルーシュ王子、エレシュと一緒にお風呂に入っていただけませんか?」
しれっとした顔で言った。もとい、ベールに覆われているので表情はわからないが、きっとしれっとした顔をしていた。
「えっ?」
「エレシュは露天風呂に入りたいのですが、エレシュは身長が少々不足しているので湯船に入ると沈んでしまいます。
以前レレイの膝を借りて入ったところ大変快適だったのです。ファルーシュ王子も露天風呂にお入りになられるところでしょうし、
ファルーシュ王子の膝を借りればエレシュもお風呂に入ることが出来ます。エレシュを助けると思って一緒に入りましょう」
「え?えっ?」
思考が停止しているファルーシュをよそに、エレシュは口速にそう捲し立てると、
「善は急げです。さぁ行きましょう。ファルーシュ王子」
「い、いや、僕はあとで・・・ちょ、ちょ、ちょっと!」
よほど早くお風呂に入りたいのか、ファルーシュの手を取りエレシュは露天風呂に向けてずるずると引っ張っていく。
「ちょ、ちょっとまってぇ〜〜っ!!」
静かなセラス湖にファルーシュの声だけが響いていた。
「うぅ・・・どうしよう・・・」
三つ編みを解き、後頭部の辺りでくるりと丸めて幅広の髪留めで束ね、白く細いうなじを露わにしている美少女が、
もとい、美少女といっても全く違和感のないファルーシュが溜息混じりに湯船に浸かっていた。
露天風呂は混浴でも男女の脱衣所は別々なので、別れた後に、レレイあたりを連れてくればよかったのだが、
混乱した頭ではそこまで考えが回らず、ファルーシュは素直に露天風呂に入ってしまっていたのだ。
「ファルーシュ王子」
自分を呼ぶ声に振り向くと、外套を脱いで露わになった珠のような真っ白な素肌が目に入った。
ファルーシュは慌てて目を瞑り、目をそらすと真っ赤になって口元まで湯船に浸かってしまった。
「ファルーシュ王子、手を貸していただきたいのですが」
「う、うん・・・」
目を閉じたまま、恐る恐るエレシュのわきの下に手を入れて抱えると、ゆっくり湯船に下ろした。
湯船の浅いところではエレシュも爪先立ちをすればなんとか入れるのだが、少し奥にいっただけで急激に深くなっている。
これはビャクレンやゲンオウ、竜馬も入れるようにと、ムルーンが気を利かせて拵えたものだが、
背が低いエレシュにとってはまったく気が利いていない。尤も、背が低いということならビーバー族にも同じことが言えるのだが、
彼らは泳ぎが達者な上に何もしなくても浮き上がるのでそこまで気が回らなかったというのが正しい。
「それではファルーシュ王子、失礼いたします」
そういうとエレシュは俯いているファルーシュをよそに、膝を確かめるようにゆっくりと腰掛けた。
ふにゅっとした柔らかい感触がファルーシュの膝にダイレクトに伝わり、みるみる顔が紅潮していく。
「あぁ快適です。レレイの膝よりファルーシュ王子のほうがエレシュには合っています」
「そ、そう?」
くつろぐエレシュに対して、ファルーシュは緊張した面持ちで答え、恐る恐る目を開けた。
すると目の前にはいつものように白い被り物をしてるエレシュの頭が映った。
「エ、エレシュ?これは取らないの?」
「はい、事情はお話出来ませんがエレシュは男性に顔を見せるわけにはいきません。
本来ならば外套も脱いではいけないのですが、流石に今日はあのまま入るのは不快ですので・・・」
「そ、そうなんだ・・・大変だね」
エレシュがこういう時はなにを聞いても答えは返ってこないと思い、あまり深く聞くことはしなかった。
しかし会話が途切れると嫌が応にも膝に座っているエレシュのお尻に意識が集中してしまい、
肉は薄いが、少女独特の丸みをおびた柔らかい感触が体に伝わり、情けないことに股間が反応してしまう。
───うぅぅ・・・早く出てくれないかなぁ・・・───
とファルーシュは祈ることしか出来なかった。
そんなファルーシュの願いも虚しく、事態はより悪い方向へと流れていく。
エレシュがもぞもぞ動き、さらに深く腰掛けてきたのだ。咄嗟に勃起したモノを太ももで挟んでなんとか衝突は免れたが、
エレシュのお尻が下腹部に当たり、背中もファルーシュに完全に預けて、より密着度が増してしまった。
───うぅううう・・・お風呂よりも別の意味でのぼせるちゃうよ〜・・・───
ファルーシュの心の叫びも、当然届くわけもなくエレシュは一人、露天風呂を満喫している。
頭をファルーシュの肩に乗せ、安心しきった様子でそっと目を閉じ、力を抜いて体を預けた。
しかし体を預けられているファルーシュの方は気が気でなかった。
少し動けばふにゅっとしたエレシュの柔らかさが体に伝わり、互いの素肌が吸い付くように距離をなくしていく。
おまけにちらっと下に目を向けると、エレシュのつぼみのようなピンク色の突起とほのかに赤みを帯びた素肌が視界に入ってくる。
慌てて視線をそらしても、一度網膜に焼きついた映像はなかなか消えることなくファルーシュの鼓動をより早める。
「・・・ファルーシュ王子、お願いがあるのですが」
「ん?な、なに?」
「エレシュの顔を見ないようにしてもらえますでしょうか?」
「え、う、うん」
深呼吸をしてなんとか鼓動を落ち着かせようとしているファルーシュは、
顔なら今も見えないじゃないかと思いながらも相槌を打つと、エレシュはそれを確認してからゆっくりと被り物を取った。
えっ、と呆気に取られているファルーシュ。その間にも被り物の下からはしなやかなゴールドブラウンの髪が肩まで広がり、
さらさらと零れ落ちる。軽く髪を梳いて束ねると、慣れた手付きで頭の後ろで軽く結ってまとめた。
そうしてパシャパシャと被り物を湯船につけ軽く顔を洗うと、再びファルーシュに体を預け、くつろぎ始めた。
「ふぅ、気持ちいいですね。ファルーシュ王子」
「えっ、あ、あぁ、うん」
エレシュの問いかけにようやく止まっていた思考が回り始めたのか、まだ止まっているのか、曖昧な答えを返す。
その時ファルーシュは、被り物を取ってあらわになった白いうなじに、なだらかな肩の曲線、ほんのり色付いた素肌、
穢れを知らない清楚な美しさを秘めたエレシュの裸体に、完全に目を奪われていた。
おまけにすぐ鼻先にあるエレシュの髪からは、香油のような甘い、いい香りが漂ってくる。
目をぎゅっと瞑り、ファルーシュの中では今まさに、本能と理性が壮絶な死闘を演じていた。
──はっはっはぁ〜、とぉつげきぃ〜──
──ほ、本能軍に中央を突破されましたっ!左翼ももうもちそうにありませんっ!敵の物量は圧倒的です!──
──えぇぃ、総力戦だっ、本隊も出陣る!なんとしても本能の侵攻を抑えるぞっ、ここで退くわけにはいかんのだっ!──
──はっはっはぁ〜、かかれぇ〜──
なぜかモヒカン頭がやたらと目に付いた。
「んん〜〜〜・・・」
そんな葛藤など露知らず、エレシュはリラックスした様子で大きく手を前に突き出し伸びをしていた。
しかし、気が緩んでいたのかその拍子にバランスを崩して、ファルーシュの上から滑り落ちるようにバランスを失った。
「えっ!?あっ!」
体は右に傾き、エレシュは体勢を立て直そうとするが、掴まるところもなく、仰向けでそのまま水面に・・・
叩きつけられることはなかった。
「あっ・・・」
膝から消えたエレシュの重みを感じ取ったファルーシュが正気に戻って抱きとめたのだ。
ファルーシュが目をやるとそこには、力を込めるとすぐ壊れてしまいそうなくらい華奢な体があった。
ほのかに赤く染まったみずみずしい素肌、ふくらみかけの乳房に、その先にちょんとついているピンク色の突起、
そしてつるつるの恥丘の下には、慎ましくぴっちりと閉じられた幼い秘裂が見えた。
慌ててかぶりを振り、雑念を追いやると、ゆっくりと右手を持ち上げてエレシュを抱き起こした。
するとファルーシュの目の前には、垂れ眉に、長い睫毛と少し潤んだ瞳、すっと整った鼻に、
薄めだがぷるんと柔らかそうな唇を持ったエレシュの素顔があった。
「あっ・・・エ、エレシュ」
「あ、ありがとうございます。ファルーシュおぅ・・・じ」
二人はしばらく無言で見つめあうと、
「あ、あわわ、あわわわわわわっ!!?」
エレシュが思い出したかのように、大慌てで顔を両手で隠し、俯いてしまう。
そして指の間から上目遣いでファルーシュを見遣ると、
「かかか、顔を!みみみみみみ、見てしまいましたか!?」
激しく動揺した様子でファルーシュを問いただした。
「あ、う、うん・・・ごめん」
エレシュの素顔に見惚れていたファルーシュは歯切れ悪くそう答えると、エレシュは真っ赤になってさらに俯いてしまった。
罪悪感に苛まれたファルーシュは今更ながらエレシュから目を背けたが、相変わらず抱きかかえている状況に変わりはなかった。
「と、とりあえず上がろうか?」
「・・・い、いえ・・・も、もう少し入っていましょう」
「え・・・?あ、うん・・・」
エレシュは未だに顔を押さえて俯いていたが、やんわりと申し出を断ると、再びファルーシュの太股に腰掛けた。
複雑な表情で顔をそらしているファルーシュ。無言で俯き、耳まで赤々と染まっているエレシュ。
二人の距離はないに等しかったが、その間にはとても重い空気が流れていた。
そんな空気に耐えられなくなったのか、俯きながらエレシュが先に口を開いた。
両手を膝の上に置き、頬を染め、横目でちらちらファルーシュの方を見ている姿がとても愛らしい。
「・・・ファルーシュ王子。そ、そのエレシュの顔を見てしまいました・・・よね?」
「う・・・うん、ごめん。・・・で、でも、その・・・可愛かったよ」
素直に答えてしまったファルーシュに、エレシュは一瞬言葉を失う。
ファルーシュの答えをようやく理解したのか徐々に顔が赤く染まり、また慌てて両手で顔を覆い隠してしまう。
「・・・こ、これも運命なのでしょうか・・・」
エレシュは消え入りそうな声で呟くと、意を決したように体の向きを変え、ファルーシュに向かい合うように座りなおした。
すると対面座位のような格好になり、エレシュはファルーシュの首筋に手を回してすーっと抱きつく。
ファルーシュは突然のエレシュの行動に、なすすべなく、ただえっ?えっ?と狼狽するばかりで、
なんとか混乱した頭を収拾しようとするも、体のいたるところに柔らかい肌が触れ、
上気したエレシュの体から湯気が立ち上り、汗の匂いが立て直すことを許さないかのように追い討ちをかけてくる。
エレシュは恥丘を擦り付けるようにしてもう一度座りなおすと、そんなファルーシュを正面から見据え、
「・・・ファルーシュ王子。エ、エレシュと性交渉をしていただけないでしょうか?」
などと、唐突にとんでもないことを言い出した。
「えぇと、その、あのエレシュは、ファルーシュ王子と契りを結ばなければならなくなってしまったのです」
「ちょ、ちょちょっと、ちょっとまってっ!!」
捲くし立てるエレシュをファルーシュは肩を抱いて制した。いきなり抱きつかれてから、まったく展開についていけない頭を
なんとか立て直し、必死に言葉を搾り出す。
「ど、どういうことなの!?いきなりそんな・・・」
「・・・そ、その、エ、エレシュは、初めて素顔を見られた男性に・・・その・・・み、操を捧げなければならないのです・・・」
たどたどしい口調でそう答えると、ファルーシュの胸に身を任せるようにした。
「も、申し訳ありません、ファルーシュ王子・・・これ以上詳しいことはお話出来ません・・・戯れでも結構です・・・
で、ですからどうか・・・エ、エレシュを抱いてください・・・エレシュは、王子となら構いません・・・」
「でも!・・・そ、そんなこと・・・」
「・・・お、お願いいたします!・・・でないとエレシュは・・・」
涙まじりにエレシュが答えると、ファルーシュは今までの狼狽振りが嘘のように、落ち着きを取り戻した。
「・・・どうしても?・・・教えてはくれない?」
エレシュは言葉を発せず、上目遣いでコクン、コクンと頷き、それを見たファルーシュは小さくそっかと呟いた。
「うん・・・わかった。でも僕もその、初めてだから上手く出来るかわからないよ?」
「あ、ありがとうございます・・・エレシュは、ファルーシュ王子に抱いていただけるだけで十分です・・・」
ファルーシュは左手を湯船に浸かったエレシュの腰に添え、右手を背中に回して抱きすくめた。エレシュもそれに答えるように、
目をきゅっと閉じてファルーシュにしがみつくように抱きついた。
「エレシュ、僕は本気でエレシュを抱きたい・・・それにもう止められない、いい?」
「は、はい・・・おねがいしま、んんっ!」
ファルーシュはそう耳元で囁くと、エレシュの答えを待たず、唇を強引に塞いだ。
「はっ、んっ、んむっ、ふっ・・・んんっ」
「ンーッ!・・・んっく……んんんッ」
ファルーシュの舌は、エレシュの唇と堅く閉ざされた歯をこじ開けて口腔内を彷徨い、やがて中にある舌に絡みつく。
縮こまったエレシュの舌をほぐすように貪り、吸い出す。
最初は萎縮していたエレシュの舌もやがてファルーシュの絡みつく舌のなすがままになっていた。
エレシュの口腔内を舌で蹂躙すると、唾液を流し込み、唇、舌、歯茎や歯の一本一本に至るまで舌で塗りつけていった。
「んっ、ちゅっ・・・んっんっ」
「んふぁっ、んっう〜、ちゅっ」
口腔の征服が完了すると、再びエレシュの舌に絡みつき、今度はエレシュの唾液を吸いだしていく。
まるで極上のワインを飲むように吸い出した唾液を口の中で転がし、エレシュの味を満喫してからゆっくりと呑みこんだ。
ようやく長いキスを終え、唇と離すと、最後まで絡み合っていた舌と舌に唾液の橋がつぅ〜っと架かる。
キスを終えたエレシュは、切なげに眉を八の字にゆがめ、口をだらしなく開き、とろんとした瞳でファルーシュを見つめていた。
「はぁ・・・ぁ・・・ふぁるぅ〜しゅ・・・おぅじぃ・・・」
「ファルーシュでいいよ・・・」
「はぃ・・・」
抱きついていたエレシュの腕にはもう力はなく、腰もふらついていてファルーシュが支えなければ今にも倒れてしまいそうだ。
ファルーシュはエレシュを抱きかかえたまま湯船から上がり、傍にあるサークルベンチを跨ぐようにして座った。
そのままエレシュを太股に乗せると、勃起した陰茎が二人の間から顔を覗かせた。
「エレシュ、見て。エレシュが膝に座ったときからずっとこうなんだ・・・」
「・・・こ、これがファルーシュのペニスなのですね」
初めて見ましたと小声で囁くのを耳にすると、ファルーシュはエレシュの右手を手に取りそっと自分の陰茎を握らせた。
そのままエレシュの右手を持ったまま少し上下にしごかせると、鈴口から粘性の高い液体が滲み出てきた。
すると今度は左手を手に取り、鈴口から滲み出た液体を指先に付けると、そのままエレシュの口に運んで舐め取らせた。
「・・・変な味がします」
ファルーシュは再びエレシュの手を取り陰茎に添えさせると、
エレシュは右手で陰茎を握りしめしごきあげ、左手で亀頭を被うと円を描くように動かし始めた。
「・・・こ、こうでいいのでしょうか?」
「あぁ、うん、エレシュの手、気持ちいいよぉ」
エレシュと混浴している間、ずっと勃起状態だった陰茎にようやく刺激が加わり、ファルーシュは思わずよがり声を上げる。
おぼつかない手つきではあるものの、エレシュがしてくれているという状況と、まだ幼さの残るエレシュにさせるという背徳感が、
さらにファルーシュを酔わせていた。
「・・・いっぱいおつゆが溢れてきますね・・・んっ」
鈴口から溢れ出し始めた粘液を亀頭に塗りつけ、左手にたっぷりとついた粘液をエレシュは舌をちょんと出して舐め取る。
一方のファルーシュもエレシュの腰に添えていた手を、お尻の割れ目に沿うように下ろしていき、きゅっと窄まった菊門に触れた。
「ひゃうっ!?そ、そこはいけませんっ」
そうエレシュは言ったが、ファルーシュは更に菊門を撫で、時には指を押し込むよう刺激を与え続ける。
「あっ、んっ、いけません・・・ファルーシュ」
懇願するようにエレシュが言うと菊門への愛撫をやめ、手を前に回し、堅く閉ざされた幼い秘裂を指でさわさわと弄り始めた。
秘裂はぴっちりと閉じられ一本の筋にしか見えなかったが、ファルーシュは丹念に秘裂を中指で擦り上げた。
秘裂を擦り上げるタイミングに合わせて、エレシュが握っている陰茎にも力が入り、ファルーシュにも快楽が伝わる。
「あぁっ!・・・ファルーシュ、ファルーシュ・・・そんなにエレシュの・・・」
「んっ、はぁ・・・・・・エレシュの、なんだい?」
ファルーシュは意地悪く微笑むと、エレシュに呑みこんだ言葉の続きを催促した。
「んっ、ふっ、ほら・・・早く言わないと・・・もっとしちゃうよ?」
そういうとファルーシュは少しだけ秘裂を擦り上げるスピードを上げた。
「あっ、はあっ、あんっ、エ、エレシュの・・・あっはっ、エレシュのアソコをそんなに、あっ、擦らないで、くださっ、い!」
「はぁっ、あっ、ダメだよ。僕のこれを入れるんだからっ、もっと、いっぱい濡らさないとね」
「そ、そんなっ!?あっ、うんっ、はぁっ!」
ファルーシュはさらに擦り上げるスピードを上げ、時折秘裂を開くように中指を差し込んだ。
エレシュの秘裂からはさらさらとした蜜液が滲み始め、ファルーシュの鈴口からは陰茎全体と、エレシュの両手をも
濡らしてもまだ余りある粘液が溢れ出していた。
今まで手をつけていなかったエレシュの胸の軽く撫でると、その先にあるピンク色の突起をねっとりと舐め始め、
さらにエレシュの体を弄るように左手を動かした。
エレシュも両手を陰茎の幹に添え、じゅぼじゅぼと音がするほど上下に激しく擦り上げた。
「ちゅぷっ・・・ぱぁっはぁ、エレシュ、気持ち、いい?」
「はぁっはぁっ、あっ、んんっ、ファルーシュ・・・エ、エレシュは、もう、おかしくなって、しまいますっ」
「僕も、もう、はぁっ、ダメだっ」
ファルーシュは中指をエレシュの秘裂に浅く差し込み、襞ともいえない膣口をジュブジュブと擦り上げ、
左手でエレシュを抱き寄せて、強引に唇を奪い、貪る。
「んんっっ!あっ、ああっ、エレシュはっ、んぁぁあぁあああっ!!」
「んっ、ちゅぶっ、くっ、はぁっ、あっ、エ、エレシュッ!」
エレシュが一際高い嬌声を上げると、差し込まれた中指の先をきゅっと締め付け、秘裂から蜜液が溢れ出す。
ほぼ同時に、白濁とした粘液がファルーシュの鈴口から勢いよく飛び出すと、エレシュの膨らみかけの胸を白く染め上げた。
「はぁ、はぁ、はぁっ、はぁ・・・」
「はぁ、エレシュ・・・大丈夫?」
「んくっ、はぁ、はぁっ、はぁっ・・・あまり・・・はぁっ、平気じゃ、ありません・・・」
ファルーシュは射精の余韻もそこそこに、今にも倒れそうなエレシュを抱きかかえると、ベンチに横たえて休ませ、
手桶でお湯をすくい、ちょろちょろとかけるとエレシュの胸にかかった精液を洗い流した。
横たわるエレシュの胸は大きく上下し、荒い呼吸を繰り返している。
力なく開かれた脚の間には、蜜液でテカテカと光っている秘裂が目に入り、とても扇情的だった。
ファルーシュはいまだ衰えない陰茎を手に持つと、エレシュの幼い秘裂にこすり合わせ始めた。
「はぁ・・・あっ、はぁ・・・んんっ、ま、まっ、て・・・はッ・・・きゃうっ・・・んっ」
たちまち鈴口と秘裂から愛液が溢れ出し、ぬちゅぬちゅと卑猥な音を立て始めた。
エレシュの秘裂からはとめどなく蜜液が流れ出し、白く華奢な太股と伝ってベンチを汚していく。
「エ、エレシュ・・・ごめん、もう我慢できない」
こすり合わせるのをやめ、両手を腿の付け根にそえ、幼い秘裂をこじ開けると、そのまま勃起した陰茎を押し込んでいった。
「あっ、ひぐっ、んぐっ、あぁぁあああっ!!」
ミリミリという嫌な音を立てている秘裂にエレシュの腰を掴んで陰茎を少しずつ奥へ奥へと進ませる。
エレシュは苦痛からか体を反り返らせ、手はベンチの縁を指先が白くなるほど強く掴んでいた。
やがて半分ほど陰茎が秘裂に埋まったとき、亀頭が肉の壁に当たり、これ以上の侵入を拒んできた。
「あ・・・あぁぁ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・お腹まで・・・入っています・・・」
エレシュがそういうとファルーシュは押し込むのをやめ、ゆっくりと引き抜き始めた。
「ひゃふっ・・・んっ、くぅうっ・・・はぁ」
「くっ、ふぅうっ・・・んんっ」
幼い膣襞が、擦れる隙間もないくらい陰茎にぎゅっぎゅっと強烈に締め付けを与え、思わずくぐもった声を出す。
カリ首が見えるくらいに引き抜くと、秘裂から血交じりの蜜液がか掻き出され、再び陰茎を膣奥へと押し込んでいく。
「あぁ・・・んんっ・・・いぐっ・・・ふぁ・・・んんっ」
膣内を往復する陰茎に合わせて少しずつエレシュが嬌声を上げ始める。
締め付けるだけだった膣襞も段々とほぐされるように柔らかみと熱を帯び、逃がさないように陰茎に絡みつき、
やがて結合部からグチュグチュと音を立て、蜜液が混じりあう。
「あんっ、はふっ、ふぁ、ふぁる〜、しゅ・・・エ、エレシュのっ・・・アソコ、気持ち・・・いいですっ・・・か?」
「んっ、ふっ、うんっ・・・熱くって、キツくって・・・気持ち、いいっ」
「はぁっん、あっ、ぉ、よかったっ、です」
ファルーシュはベンチからエレシュを抱き起こすと、下から突き上げるようにさらに激しく秘裂を貫いていく。
エレシュはそれに耐えるようにファルーシュにしがみついた。
「・・・あっ、んんっ、ひっ、ひゃっ、きゃうっ!?」
「えっ、あぁっ!くぁっ!」
不意にいままで半分しか入らなかった陰茎がずるっと丸ごと秘裂に呑みこまれ、耐え難い快楽がファルーシュを襲う。
深々と秘裂に刺さった陰茎は、子宮口をこじ開け子宮を直接擦り上げていたのだ。
「あぁぁぁあっ、あ、がぁっ・・・ダ、ダメェッ!あぁぁあああっ!!」
エレシュは子宮を擦られる感覚に、痛いくらいに反り返って一気に絶頂を迎えた。
秘裂からはさらに大量の蜜液が溢れ出し、まだ子宮を突き上げるファルーシュから胸に手を当てて離れようとするが、
ファルーシュは両手でエレシュの腰をがっちり掴み、さらに突き上げて決して逃がそうとはしない。
「あ、つぅ、エレシュ、で、でるっ!」
「あぁぁぁっ!エ、レシュのおなかっ、おなかにっ、はっぁ、だしてくださぃっ!」
射精の意を受けると膣内射精を促し、エレシュは離れようとしていた手をファルーシュに回して再び抱きついた。
「はっ、はぁぁっ・・・エ、レシュッ!」
───ドビュッ!ドピュッ!───
腰元から熱い塊が精管を駆け抜け、鈴口からエレシュの子宮に大量に吐き出される。
瞬く間にエレシュの子宮を蹂躙し、膣から押し出されるようにして結合部から流れ出す。
「あぁぁ・・・あはぁ・・・はぁ・・・んぁ・・・んんっ」
「はぁっ、はぁっ・・・はぁ〜・・・エレシュ・・・ふぅ、んっ」
長い射精を終えると、だらしなく開いたエレシュの口から舌を引っ張り出し、互いの舌を絡めあった。
ファルーシュはいまだに萎えることを知らない陰茎を再び小刻みに動かしながら、エレシュの口腔内に舌を侵入させた。
「ん・・・あむぅ・・・ぱぁ・・・」
「はぁ・・・んんっ・・・んっ・・・」
ゆるゆると巻きついてくるエレシュの舌に唾液を塗しながら、再びファルーシュは子宮を突き上げる。
引き抜くたびに、子宮内に充満した精液が掻き出され、ベンチの下には白濁とした水溜りが形を大きくしていく。
一撃、一撃、突き上げるたびにエレシュは絶頂に達し、
秘裂からは壊れた蛇口のように白濁としたファルーシュの精液と一緒になって、エレシュの蜜液が漏れ出てくる。
「あっ、あぁっ、もぅっ、エレシュはあっ!・・・あっぁ、こ、壊れてしまいますっ」
「・・・あっ、くっ・・・エレ、シュ・・・エレシュッ!」
エレシュは膨らみかけの胸を強調するように仰け反り、弾け飛びそうな意識を必死に繋ぎとめているが、
ファルーシュはそれを追撃するかのようにエレシュの頭を抑えて口撃をする。
亀頭を子宮口のあたりで小刻みに前後させると、子宮口がきゅっと締まりファルーシュに極上の快楽を与える。
「・・・エレシュ、もうっ・・・もう一回、中に出すよっ」
「はぃ・・・はひぃ・・・なかに・・・お願い、しますっ」
半分以上意識を手放しているエレシュにそういうとファルーシュはこれまでにないくらい激しくエレシュを攻め立てた。
秘裂の入り口まで円運動を交えて膣襞を削るように引き抜き、一気に子宮まで突き上げる。
───ヌジュッ、グチッ、ヌチャッ、グチュッ!───
粘度の高い水音が結合部から漏れ、ファルーシュもそれに合わせて高まっていく。
「はぐっ!・・・ひゃっ、あっ、あぐっあぁぁっ!!」
「くっ、エレシュ、いくよっ!」
流れるような動きから、一回一回、子宮を突き破るような深い注送を繰り返す。
「・・・あっ、あふっ、ひゃぁぁああああっ!」
「はぁっ、はあっ、あぁぁっ、エ、エレシュ!」
一際深く子宮内に突き入れると、エレシュの膣襞、子宮口が陰茎をこれ以上ないくらい締め上げ、
その快感に耐え切れず、ファルーシュは噴火したように鈴口から精液を放出した。
────ドブッ!ドビュ!ドクドクドク・・・────
今まで以上に激しい射精が行われ、ファルーシュの意識が飛びかける。
二度の膣内射精で完全に行き場を失った白濁液は、陰茎をくわえこんだままの秘裂から泉のように溢れ出した。
ビクッビクッと陰茎が震えると、ようやく精液の放出が終わる。
「あっ・・・ぁぁ・・・ぅ・・・」
「かはっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁ・・・はぁ〜・・・」
ずるりと陰茎を抜くと、エレシュの秘裂がパクパクと動いて、胎内に残っている精液がボタボタと零れ落ちていった。
「・・・ファルーシュ・・・ありがとう、ございました。・・・これでエレシュは試練を乗り越えることができました・・・」
激しい性交渉のあと、二人は汗と精液を洗い流して再び露天風呂に浸かっていた。
先ほどと違うことといえばエレシュがファルーシュにお姫様抱っこをされているというくらいか。
「・・・ファルーシュ・・・あの、そんなにまじまじと顔を覗き込まれると恥ずかしいのですが・・・」
「今まで見れなかった分、もっと見ていたいな。こんなに可愛いんだし」
「そ、そんなことありません・・・」
ファルーシュの視線に耐え切れなくなったのか、真っ赤になった顔を背け、また両手で覆い隠してしまった。
「ちゃんと見せてよ〜、じゃないと・・・」
ファルーシュは非難の声を上げるとエレシュの脇腹をコチョコチョとくすぐりはじめた。
「ひゃうっ!?や、やめてくださぃ、ぉ、お見せしますから!」
「うん、ちゃんとこっち向いてね」
「は、はぃ・・・うぅ・・・」
裸よりも顔を見られるほうが恥ずかしいのか、エレシュは相変わらず赤い顔をためらいがちに向け、両手を下ろした。
恥じらいを帯び、潤んだ瞳で見上げる様は、なんとも愛くるしい。
「さっきは、ごめんね。あんな強引に・・・」
「・・・いえ、エレシュが望んだことですから・・・それに、その・・・」
「それに・・・?」
「あ、あの・・・き、気持ちよかったです・・・」
「そ、そう・・・それならよかった・・・のかな」
二人とも先ほどの情事を思い起こして、照れたように俯いた。
「・・・ファルーシュ」
エレシュが顔を上げ、しっかりとファルーシュを見据える。
「あなたが望む限り、エレシュの力はあなたの力です」
そんな決意のこもったエレシュの言葉にファルーシュは目を細め、笑顔で頷いた。
「それと・・・」
「うん?」
「ファルーシュが望む限り、エレシュはファルーシュのものです・・・」
エレシュはファルーシュの首に手を回し、ゆっくりと長い長いキスを交わした。
──了──
ごめんなさいごめんなさい許してくだs(ry
生きててごめんなs(ry
とりあえず、資料ないんでエレシュは超絶妄想です。注意をば・・・
一応イメージとしてはうたわれのク○ヤあたり・・・なんか似てる気が・・・
キャー、ゼラセ様潰サナイデ潰サナイデ ギニャー プチッ
いや、違和感全然感じなかったグッジョブ。
エレシュの一人称ヤバスギス。
ハァハァハァハァハァハァ
>>118 何を謝っているのです!
とってもGJです!ハァハァハァハァハァハァ
神々が続々と降臨してる〜!
自分も後に続きたいのだが、とりあえずクリアするのが先だ…。
GJGJ。エレシュたんハァハァだよ。
どこぞの女セイントを思い出したwwwナツカシイ
エレシュエロシュ
125 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 01:19:20 ID:c+rZUu3S
グッジョブ!!!!
エレシュテラカワユス
ボズのくだりで吹いたのは秘密だ!!!!
126 :
6スレ970:2006/03/14(火) 01:34:55 ID:9HurWJ1g
王子×ルセリナで、ノーマルエンドの5年後設定です。投下させていただきます。
電撃でルセリナのことを「こんなに神経質な子は初めてみた」と評されていたことから
思いつきました。長いです。
127 :
氷解:2006/03/14(火) 01:37:19 ID:9HurWJ1g
ソルファレナの夜は眩しい。太陽、黎明、黄昏の3種の紋章が戻った今、
太陽宮全体が柔らかな光に包まれているような気がする。
それは、眠りを妨げるものではなく、
この場所で生きる人たちを優しく包み込むものだけれども。
あの悲しい戦いから5年が経ち、ここで働き出して、
私もすっかりこの暖かな夜には慣れていた。
フェイタス河から吹く夜風を感じながら廊下を歩いていくと、
連日の執務の疲れが逆に和らいでいくような気さえする。
見張りに立つ衛兵たちに言葉をかけつつ、私は目的の部屋まで進んだ。
中にいる人物が不快に感じないよう、静かに3回扉をノックする。
「騎士長閣下、夜分遅く申し訳ありません。ルセリナです。
お言いつけの書類をお持ちしました。」
すぐに、中から見知った人の優しい声が聞こえてくる。
「はーい、ドア開いてるから入ってきていいよ。」
「はい、失礼いたします。」
左手に書類を抱え、そっとドアを開ける。
128 :
氷解:2006/03/14(火) 01:39:27 ID:9HurWJ1g
机の前で椅子にこしかけていた人物が、椅子を動かしてこちらを振り向いた。
ファルーシュ騎士長閣下。5年前この国を貴族達の横暴から救った人物であり、
今もこの国を支えるために第一線で働いている、強い人。
見聞のためにファレナを離れ、帰ってきたのが2年前。
以前より成長されても、前女王陛下の面影の残る美しい容貌と
銀髪は変わっていないように思う。
今は、大きくなられた体を黒く分厚い女王騎士服に包み、往年のフェリド閣下の貫禄も
備わってきているように見える。軍神と呼ぶ人もいるけど、正にその通りなのだろう。
「ありがとう、こんな時間なのに働いてくれて。でも別に明日でもよかったんだよ?
急ぐ仕事でもないし…竜馬騎兵団支部の人事ももう終わってるしね。」
直接閣下の事務机に書類を置かせていただこうと思ったが、
その前に彼は椅子から立ち上がり、私の前に歩いてくると、書類を受け取ってしまった。
「いえそんな。閣下が働いていらっしゃるのに、
私たちだけ休むというわけにはいきませんから。」
「妹が戦後処理で駈けずり回ってる間、のん気に見聞の旅してた身としては、
ちょっと耳が痛いなぁ。」
少し困ったような、あの優しい笑顔をお浮かべになってそう閣下が言う。
私は、そのことに慌ててしまった。
「そ、そんな!閣下のことを批判したつもりではございません!
閣下は帰ってきて以来誰よりも精力的にこの国のために働きになって」
「ご、ごめん、ルセリナ。冗談、冗談だから、落ち着いて?ね?」
なだめるように、閣下の手が伸びて私の肩をさする。
129 :
氷解:2006/03/14(火) 01:40:59 ID:9HurWJ1g
「申し訳ありません、閣下…。」
「いいよ。何も謝ることなんてないから。
あ、そうだ。赤月のお茶が手に入ったんだ。飲んでいかない?」
そういうと、閣下は笑顔のまますたすたと茶器の方まで向かっていった。
「い、いえ私は!そ、それに閣下に茶を入れさせるなど!!」
「いいからいいから。あ、そこ座ってて。」
前よりも、少しだけ低くなった声にそう促され、
私は客用に用意された椅子のひとつについつい座ってしまった。
「赤月はちょっと政情不安定になってきてるらしくてね…。あんまり手に入らないんだ。
ちょっと貴重なんだよ?」
ティーカップを二つ置きながら、私の真向かいに閣下が座る。
「き、貴重なお茶でしたら、なおさら私などが…」
「ごめん、また変に緊張させるようなこと言っちゃった?
お茶なんて飲むためにあるんだから、飲んじゃえばいいよ。」
この人はいつも、私の慌てるそぶりなど全て受け入れてしまうように笑う。
私もそれ以上拒むのは逆に失礼になるように思ったので、素直にいただくことにした。
口に運ぶと、さわっと香り立つ匂いがする。本当にいいお茶だった。
「ルセリナとこうしてお茶を飲むのは、久しぶりだったかな?
セーブルの周辺に南岳兵団の一部が動いている、
という情報の確認で、お互い忙しかったもんね。」
「はい…。前にこうして閣下にお茶を振舞っていただけたのは、
3月ほど前のことだったと記憶しています。」
「そっか…時間の経つのって、早いね。僕も太陽宮に帰ることが少なかったからさ、
最近何があったかとか、教えてくれる?いい機会だから。」
「あ、はい。」
130 :
氷解:2006/03/14(火) 01:42:30 ID:9HurWJ1g
それからしばらくは、二人で近況を語り合った。
最初こそ、仕事の話が中心だったけれども、話が進む内にお互いの周りに起こった
おもしろいできごとを喋っていた。トーマ殿が騎士になる試験に受かって、
ガレオン殿が感動のあまり泣きはらしていたこと。
女王陛下が結婚の話をすぐに蹴ってしまわれるので、女官が困っていること。
カイル殿がふらっと帰ってきたんだけれども、それをミアキス殿が国中に広めて、
カイル殿に泣かされた女の人たちが集まってしまったことなど。
「あはははは!み、ミアキスはいつもとんでもないことをするなぁ。」
閣下が、涙を浮かべながら笑う。大きな声で笑っても、この部屋の壁は厚いので
大丈夫だろう、きっと。私もつられて笑ってしまう。
「ええ、カイル殿はその後また姿をくらませてしまわれました。」
「あーあ、せっかく会えるところだったのに…ちょっと残念だったかな。」
「また、お帰りになられると思いますわ。ここを離れた他の皆さんも。
ここは、故郷なのですから。」
「…そうだね。」
故郷という言葉に、閣下は感慨深げな表情を浮かべる。
この人も、また帰ってきた人なのだ。私はそれがとても嬉しかった。
この人の側でこうして働けること以上の幸せは、私にはないように思う。
時々、それ以上の欲が頭をもたげそうになることもあるけれど、そんな高望みは許されない。
今夜も、そんな思いに駆られそうになってしまった自分を感じ、部屋を退出することにした。
131 :
氷解:2006/03/14(火) 01:44:20 ID:9HurWJ1g
「…閣下。そろそろ私は失礼させていただきたいと思います。
閣下の連日の激務、心配です。少しでもお休みになられた方がよろしいかと。」
「そうだね。…ごめんね、長くとどまらせて。お休み、ルセリナ。」
「いいえ、楽しい時間をありがとうございました。お休みなさいませ。」
そういって、二人で席を立つ。見送っていただけるかのように、
ドアの側まで私と一緒に閣下も歩いてきて。途中で、ふと閣下の足が止まる。
「ルセリナ。」
聞こえてきた声に呼ばれて、閣下の方に向きなおした。
目の前にいる人の口から出てきたのは、まったく予想していなかった言葉だった。
「好きだ。僕と付き合って欲しい。」
真剣な目、真剣な表情。いつも戦いの前に見せていたような、あの人のりりしい顔。
それを目の前にして、私の思考は数瞬止まっていた。言われた言葉を頭の中で咀嚼できない。
ようやく言葉が理解できた時、私の心はこれまでの人生で経験したことがないほど揺れていた。
そうして、それに答えなければいけないことにも動揺していた。
「閣下…も、申し訳ありません…それは…それはできません…。」
断りの言葉。閣下から、あんな言葉をかけていただいて、それを無下にする。
そのことに、涙を抑えることができなかった。今この場で私を殺してでも
私の口を塞いでくれる人がいたらどんなに良かったか。けれど、言わなければならないのだ。
「そっか…。いや、いいんだ。断ってくれたって。命令じゃないんだから。
でも、泣くほど嫌だった?ごめんね、僕はてっきりルセリナも僕のことを
好きでいてくれたんじゃないかなと勘違いしちゃって」
「違います!!違います、閣下が悪いところなんて何もありません!」
まるで私が閣下のことを嫌って、悪し様に振ったかのように思われることだけは、
どうしても我慢ができなかった。それだけは嫌だ。言わなければ。言わなければ。
132 :
氷解:2006/03/14(火) 01:46:52 ID:9HurWJ1g
「私は…私はバロウズ家の人間なんです!!」
「…ルセリナ…。」
閣下が、驚いたような表情を浮かべる。私は決心をして、一気に続く言葉を吐いた。
「今は、バロウズ家はもうなくなったかもしれません。
でも、でもバロウズ家のことを憎む人たちがいなくなったわけではありません!
私が…私が閣下と…恋仲になったりしたら、そのことで閣下にきっとご迷惑をおかけします!」
「女王騎士長はバロウズ家の娘にたぶらかされたって?」
一息で私が言い終わった後、二の句を継がせないかのように閣下に割り込まれる。
先ほどとは違った種類の、真剣な声。お怒りになられたんだろうか?
「そ、そうです…。」
「本気で、そう思ってる?」
やはり、何かに怒ったような声。
「え…?」
「君がここで5年間仕事をしている間、王宮の人たちは君のことをそんな風に蔑んできた?」
「…!」
いいや、私はそんな風に言われたことはない。最初の頃、戦いが終わってすぐ後こそ、
ソルファレナ勤務の衛兵の方々は私に戸惑いの目を向けてきたけれども。
共にセラス湖の城で戦ってきた元義勇兵の方々は、私のことを説明してくれた。
殿下にお仕えした仲間だと。国を売った連中とは違うんだと。
「王宮の外では君のことをまだそんな風に思っている人が残ってるかもしれない。
でも、もしも君のことをそんな風に見る人間がいたとしたら、それはその人間の方が間違ってる。
君は、何も悪いことはしてない。ファレナのために、誇れるだけの仕事をしてきた。
もしもそれでも君のことを蔑む人間がいるとしたら、僕はそれを正しに行くよ。
何時間、何十時間かけてでも、説得してみせる。ルセリナはそんな娘じゃないって。」
そう言いながら、閣下は私の肩に手をかける。大きくなった手が肩を包み込んで、
閣下の言葉が私の胸に染み込む。
133 :
氷解:2006/03/14(火) 01:48:25 ID:9HurWJ1g
嬉しさ、なんて言葉では表現できない想いが胸にこみ上げるけれど、
ここで踏みとどまらなければならない。私には、私には。
「私には閣下にそんなことをしてもらう価値のなどありません!」
「そんなことない。それに、僕がそうしたいんだ。」
肩を掴む力が強くなる。私に、ご自分の心を伝えたいという思いが手から伝わる。
心が折れそうだ。踏みとどまれない。目の前に現れた幸せに飛びつきそうになる。でも。
「私は…私は…罪を、償わなきゃいけないんです。
バロウズが、ファレナにもたらした罪は…私一人の人生では贖いきれないほど大きくて…。
それなのに、閣下と…一緒になって、幸せになるなんて…。
そんなこと、許されるわけがないんです。
私は、そんな風に自分が幸せになるために働いてきたわけじゃ…。」
そこまで言って、私はそれ以上を言うことができなくなった。
肩にまわされていた腕が、背中の方にまで動いて、閣下が私の方に近づく。
気づいたら、私と彼はほとんど密着して、彼の顔が私の顔の真横にあった。
美しい銀髪が私の耳にもかかる。それが、抱きしめられているのだと気づくのに、
好きだといわれたと気づいた時よりもずっと長い時間がかかった。
「ねぇルセリナ。ノルデンさん、覚えてるよね?」
少し、ほんの少しだけ落ち着いた頃に、耳のすぐ近くで、閣下の声が聞こえてくる。
どこか遠くで聞こえていたようにも思えるけど、なんとか内容を掴むことはできた。
「え、ええ。もちろん覚えております。あの方も、バロウズに巻き込まれた方でしたね。」
なぜ、今彼の話が出るのか分からない。やはり、バロウズの罪を…。
「この前、東地上を回った時に、会ったんだ。
今はロードレイクの復興も終わって、レインウォールに帰ってきてたんだけどね。
あの人ね、この間奥さんが戻ってきてくれたんだって。よりを戻そうって言ってくれたって。
それで、嬉しい嬉しい、ってずーっと泣いてたよ。」
134 :
氷解:2006/03/14(火) 01:50:07 ID:9HurWJ1g
糾弾されるのかと思って身構えた私に、予想もつかないほど穏やかで優しい声が届く。
彼のことは、覚えている。私と同じ罪を償うために戦っていた戦士。
「…あの方は…幸せになれたんですね…。」
「そうだよ。『ロードレイクを崩壊させることに加担してしまって、
自分はもう一生罪を背負って生きていくのだと覚悟していた。
それが、ロードレイクの人々にも許してもらって、
妻まで戻ってきてくれて、こんなに嬉しいことはない。』って。」
頬に流れる涙を感じる。さっきは、つらくてつらくて流れていたけど、
今は違うような気がする。これまで心に積もっていたものが、溶けたような。
「『全て閣下のおかげです!!』とか言い出したから、君自身の行動の結果だよ、
ってちゃんと訂正しておいたけどね。
でも、ありがとうありがとう、嬉しい嬉しいってずーっと言いっぱなしで、
その晩は一緒にお酒を飲んで、これまでのことを聞かせてもらったよ。」
もう、私の足を止めていたものはなくなってしまった気がする。
この人の言葉で、溶けていってしまった。でも。最後に残った欠片を私は口にしてしまう。
「私は…でも、私はやはりその方とは違います。私は、サルム=バロウズの娘なんです!
一番、策謀の身近にいた人間なんです。」
「ルセリナは、いつも人が何をするべきか冷静に見ることができるのに、
自分のことになると目が曇っちゃうよね。そこも、好きなんだけど。」
好きという言葉に、体が敏感に反応する。抱きしめてくる体の温度が伝わる。
「忘れちゃいけないこともあるけど、ルセリナが背負わなければならないことなんて、何一つないんだ。
幸せになったって、いいんだよ?君が不幸になることを望む人間なんて、誰一人いやしないんだから。
君は、幸せになってもいいだけのことをしてきたろ?」
135 :
氷解:2006/03/14(火) 01:51:26 ID:9HurWJ1g
涙は止まらない。私は、誰かから言ってもらいたかった言葉を今一辺に言われてしまった。
それも、一番言ってもらいたかった人に。もしかしたら、私は待っていたのだろうか。
答えたい、と心から思った。この言葉に、想いに、答えたい。
抱きしめられた体を少しだけ離して、閣下の方に顔を向ける。
本当に目の前にある閣下の顔に、やはり緊張しながら。
「閣下…。」
「できたら名前で呼んでもらえると嬉しい。」
「ファルーシュ様…。」
「いいよ、様もつけなくて。」
「ファ、ファルーシュ…」
「ルセリナ。」
名前を呼ばれることがこんなに嬉しい瞬間は、多分今までになかったと思う。
「わ、私で…よろしいのでしょうか。私なんかが…」
「今更それを聞く?僕はさっき断られたと思って一度地獄の底にまで沈んで、
今天にも昇る気持ちってやつなんだけど。」
やっぱり、私はこんな言葉しか返せなかったけれど、彼は、ファルーシュはそんな私の
言葉まで受け入れて笑顔になってしまう。私も、少しだけ笑顔を作れそうな気がした。
精一杯の笑顔で、答えた。
「私も、嬉しいです。…好きです、ファルーシュ。」
「うん、僕も。大事にするからね。…ってこれじゃあいきなりプロポーズだな。」
136 :
氷解:2006/03/14(火) 01:52:04 ID:9HurWJ1g
とりあえずここまでです。
…うん?エロは?ああ、それはまた次に投下するから…。
まぁ落ち着け、フリック。キャラを好きすぎて推敲できなかったんだ。
おかげでエロを書く余裕がなくてな。すまん。雷撃球はやめてくれ。
ノルデンさんがいきなり出てくるのはノルデンさんが大好きだからです。
ガレオンじいちゃんと並んで幸せになって欲しいキャラナンバー1。
>>136 やばい。感動した。もうなんとも言えない。健気で素敵。
GJ×1000
>>136 何をしていr
ゼラセ様は置いといてGJ。王ルセ好きだからより嬉しい。
っていうか最近このスレ進行早くて嬉しいよ。職人の皆様方、超乙です。
GJGJ!
王子×ルセリナって良いなあとここ来てから思ったよ。
>>136 やはりルセリナ本人はバロウズ家の罪を気にしてしまうのね…。
外見だけでなく、そんな生真面目な所にも惚れてしまった俺にとって正に至高の作品でした。
なにはともあれ、GJ!!
>>136 俺はエロ無しでもかなり満足してしまった
やっぱルセリナには幸せになって欲しいからな
>126
神。マジ感動した。GJ!
直球に告白して、二人でいろんな事分けあっていこうとする王子カコイイ
余裕が大人になってるのを感じさせるし、実際王子の5年後はこんな大人になると思う
ルセリナの地に足のついた生き方と決意もいじらしい
沢山の誰かのために何もかも捨てたルセリナだからこそ
彼女自身にも幸せになってほしいよ
>>136 イイヨイイヨー
ルセリナのキャラが凄く上手に捉えられていて何か感動した。
俺もエロ抜きでも満足しちゃったけど、貴方の書くルセリナエロシーンが見たいので期待してる
>>64 亀レスだけど果てなくGJ
エッちゃん×ノーマが拝めるとは思わなかった。しかもこんなに早く。
最中にエッちゃん獣化ネタの消化具合もヨカタよ
144 :
ほっけ:2006/03/14(火) 02:46:44 ID:t+ugjCCC
神が続くところに変なの投下していきます_(。。_
145 :
支え(中編):2006/03/14(火) 02:47:15 ID:t+ugjCCC
男の部屋に部屋に女より先に男が入る、とは礼法に乗っ取ったそれではない。
しかしそんなものが、男にも、その部屋にも必要ないことがすぐわかる。
そして、そうする理由も互いに感じ、わかっているからこそ何も言わずに扉を潜った。
「お邪魔しまぁす」
語調は何時もどおりでも控えめな無声音で告げると、ミアキスはこれまた静かに扉を後ろ手に閉めた。
何もやましいことなどないのに、自分が勝手に密裏に動こうとするだけで、
悪戯好きの少女の心が残っているのか、と、胸のときめきに問うた。
見事なまでに、何もない部屋だ。灯りが灯らずとも、「最低限」の言葉で片付く部屋であることがわかる。
「そこでいいのか?」
「いえいえぇ。お席を頂いていいですかぁ?」
「ああ」
自分から願い出た入室ではあるが、ミアキスの次げた問いは願い出、ではない。
互いに幾分か距離を取るべき男女の立場を、言わずとも理解しているからこそのやり取りだ。
「涼しいですねぇ」
「そうか?室外とそう変わらんと思うが」
壁に背を預けて視線を窓の外へ投げたゲオルグが、景色は良いが、と付け加えて返す。
ふかりと腰が沈むソファにちょこんと腰掛けたミアキスは、少しだけ先程のように膨れてみせた。
「そうですよぉ。もしかしてゲオルグ殿、優遇されちゃってませんかぁ?」
「ははははっ…もしそうだとしたら、先任者の特権という奴か。
随分幼稚な話になるが、空いている場所には頭から入っていく事になるだろう?」
「そうですよねぇ。か弱い女の子も後手は不利ですよねぇ」
「そう膨れるな。リムの癖が伝染ったか?」
そこで、会話は途切れる。言葉を発した直後、表情から笑みを消したゲオルグも、
冗句と取れるであろう問いかけに、ぴくりと反応をしめして咄嗟に顔を向けたミアキスも、声を止めた。
146 :
支え(中編):2006/03/14(火) 02:48:13 ID:t+ugjCCC
ミアキスが凝視したゲオルグの瞳には、先程からちらりちらりと見せていた光が在った。
―――それは、彼がファルーシュやリオンに向けているそれと、よく似たものだった。
「……ふふ」
自嘲の色の濃い含み笑いとともに、ミアキスは俯いた。
小さい両手を露出した膝の上できゅっと握り、その後、諦念に似た溜め息を零す。
「やっぱり、ゲオルグ殿は凄いですねぇ。勝てる気がしませんよぉ」
何時ものような調子で告げるも、明確な態度とは違う場所に存在する余裕は明らかに失われていた。
彼がアルシュタートを手にかけた際、直ぐに身を翻したのは、彼に勝てる気がしなかったから。
でもその時とは、一字一句違わずとも、全く違った意味の言葉を零す。
「……お前のように本音を隠すことが出来る奴を見抜けるほど、あいつは場数を踏んでいないからな」
その言葉自体には返さず、ゲオルグは目を伏せて続けた。
「無理をするなとは言わんが、自分を労わることをしないのは足場を削ることと同じだ。
もしもお前まで倒れでもしたら、あいつに余計負担をかけることになるぞ」
「…いつから、お気づきだったんですかぁ?」
「区切りをつけられる程に鋭い観察眼は持ち合わせてはいないさ。
だが、年長者が年下の不調に気づいてやれなくてどうする、というところだ」
「…どうして」
「環境が変わったというだけで、食事量が減ったり、毎朝目を腫らす事はないだろう?
それに、平気、という言葉の説得力を的確に見取ることが出来る女がこの軍に居るだろう。
この上無く厄介だが頼もしい奴がな」
「あ…」
「恐い女だろう?だが、あいつに気にされる程、お前は傷ついているんだ」
褐色肌の女性を、瞬きの際瞼の裏に思い描き、笑みが消えた。
最大限の結果を引き出していく、経験の上に為る実力を持ちえた…大人には、
同じ子供を誤魔化すことの出来る嘘は見破られてしまうようだ。
147 :
支え(中編):2006/03/14(火) 02:49:41 ID:t+ugjCCC
「…そう、ですねぇ…」
緩い足取りで、ソファから腰を上げたミアキスは、俯いたまま、
少し危なげな足取りで、ゲオルグに近づく。
今度は、己の間合いでもある。頭ひとつ分は己よりゆうに高い身長を見上げた。
「ゲオルグ殿は…お辛くはないんですかぁ?」
「俺か?」
全く拒む様子もなしに間合いへの侵入を許したゲオルグも、視線を合わせて顔を下げる。
そうだな、と顎に手を当てて、すぐに顔は逸れてしまうが、
嘗て無い程近づいたこの距離が、不思議と心地よく感じていた。
「まあ確かに、泥をひっかむっているように見えるのかもしれんな?」
唇が弧を描き、ミアキスの瞬きに告げた。
「しかし、性に合った生き方をしていると、自他では思うものがまるで違うことも常のことだ。
約束を果たすということは、まあ、そういう時もある。運が悪ければ、悪戯に命を落とすこともあるかもしれん。
だがな、そんな場所に踏み入るに値する信義の下、俺は約束を交わすと決めている。
女王もフェリドも、十分過ぎるほどの人物だった。交わした約束があれば、果たすために生きてゆくだけさ」
―――理解を、というほうが、難しいと、ミアキスは思った。
微笑の中告げられるのは、想像もつかない生き方だった。己が刃を向けて、
重すぎる汚名をその身に刻まれど、彼は未だこうして笑う。
どうして、こうまで強くあれるのだろう。
どうして自分が今欲しいと思ったものが、適わぬ理想に近い、彼のような強さなのだろうか―――。
148 :
支え(中編):2006/03/14(火) 02:50:32 ID:t+ugjCCC
次の瞬間に感じたのは、ずっと昔、という漠然とした記憶の中にある感触だった。
頭に置かれた大きな手に一瞬の驚きと、温もりへの安堵に、反射的に見上げた目を細めた。
「そういうものだ。だが、お前はそうではないだろう」
「…私は、ですか?」
「お前には帰る場所がある。片時も忘れていないだろう?」
「帰る場所…?」
故郷に、というわけではないのだろう。安らぐ場所であり、無二の場所である。
しかし彼の意図したことは、そうではあるまい。
全てを投げ出して帰っても、彼は自分が割り切れない人間であると理解しているだろうから。
俯いて瞳を閉じ、さらりとゲオルグの指に紫の髪を絡ませながら、思い浮かべた。
「……ひめ、さま」
この人の隣に居たいと。そうであることが己でありたいと、強く思った幼き高潔な心。
喉がひくついて、震えた言葉で、精一杯呼ぶ。遥か遠く、兵と河という壁に阻まれたソルファレナにて、
独り残された姿を。強く強く、救いたいと思う…、リムスレーアの姿を。
搾り出すような音を聞いて、ゲオルグは満足げに、ほんの僅かに笑みを深める。
「そう言えるなら上出来だ。そう気負わなくても良い」
「でも、でも…私は」
「資格だ、役割がなければなどと言うのなら、それは勘違いだ。
寄りどころや帰る場所は、お前を拒んだりはせん。夢を見て恐いと思ったなら、
明日でも明後日でも、醒めた後に空を眺めるでも、一日釣竿を片手に過ごしてみるのもいいさ」
くしゃりと、その手がミアキスの頭を撫ぜた。
149 :
支え(中編):2006/03/14(火) 02:51:05 ID:t+ugjCCC
「焦りと不安があるのは当然だ、だがその中で、先ずまっさらな目で己と周りを見渡すことだな。
おぼろげでもいい、そこに本当の自分が垣間見えたら、自信を持て。
そして、お前はお前でありながら、笑えばいい」
―――ミアキスは、ふ、と倒れるような錯覚を覚えた。自分で勝手に自分を追い詰め、
諦めの色濃くうなだれ、べったりと背を預けていた壁だ、と思い込んでいた道がふと開いたように。
物理的な支えを失えど、ああ、どうして、不安、という名のものが消えうせているのだろう。
震えた喉も、白い頬を流れる涙をもまとめて。それごと飛び込むように、堰が決壊するように、
雄大な存在が受け止めてもびくともしないであろう、小さな己を、ゲオルグの胸に埋めた。
「姫様を、お救い、できなければ、と……なにもできなかった私がいるだけで、王子も、苦しめて…ってぇ、
太陽宮を出て、ドラートに向かった時から、ずっと、ずっとですよぉ?私、なにも…してません…っ」
「馬鹿を言え」
泣きじゃくる幼な子を。人一倍強い激情を、責務に近い、砕けかけた薄い殻で包み込んでいた少女を、
ゲオルグは優しく抱きしめた。あやすように後頭部を撫ぜ、確りと聞こえるように告げる。
「お前がリムを想うこと、それをファルーシュが知り、受け止めた。
確かに、今はお前はリムの傍には居ない。だが、一時の孤独、耐え切れぬような軟弱な姫君ではあるまい。
きっと志をお前に託している筈だ。ファルーシュと、俺たちと、手をとったお前が、きっと自分を、ファレナを救うと。
ファレナの未来を担う、誰よりも愛している妹が信頼を託したお前を、ファルーシュが重荷になどと思う筈もない」
強く、強く服を掴みながら、嗚咽を零しながら、
溢れるように涙を流しながら、ミアキスはゲオルグの言葉を受け止める。
おだてる、などと、こんな状況ではしない男だ、とわかっているのに、だからこそ。
こうまで己を理解した男の信用に足るのか。
この男に託された、己が何より大事に想うリムスレーアの未来に、連なってもいいのだろうかと。
「それにリムは、誰よりもお前を信じているはずだ。
お前を女王騎士にと受け入れたフェリドと女王の信用も。共にリムを救おうと示したファルーシュの決意も。
ずっと傍に置いていたリムの慧眼も、何れも全くの狂いは無い筈だぞ?」
150 :
支え(中編):2006/03/14(火) 02:51:41 ID:t+ugjCCC
「……う…う…っ」
全てを受け入れようとする声。這い上がる余地のある子供に、高くから手を差し伸べる親のような感触。
頼りなく宙をもがいていたような不安が払拭されたのは、
自分が、この男の手を掴むことが出来たからだろうか。この涙が止めば、高くの景色を見渡すことが出来るのか。
離すまいと言うような、背にまわされた腕も、抱きとめてくれる胸も何もかもが、
ほつれ、ほどけかけたミアキスの心を癒していった。
「だから…奪り還すぞ。 …前を向け、ミアキス」
対等な位置での、音。取り払った場所で受け止めた、何もつかぬ親から授かった自らの名に、
強く心が揺さぶられる。
見渡せば、笑えばと思わせてくれる強さと、信じることのできる力強さに、
職業病の警戒心と、早合点で生まれた憎悪にも覆われぬ素の心で、はじめて触れた。
底が見えぬ、ゲオルグ・プライムという存在の片鱗にしがみつき、
雨が止むのを待つように、否、晴天を迎える準備をして。
今はただ、と。
「ぁ、あ………ああああああああぁぁっ……!」
溜めてきた重いもの、まとわりついていた暗い影、
後悔の念、自責の念、自分がなりたい、と思った存在への道を阻むものすべてを、涙と声に変え、
こめられるだけの力を手に、揺らがぬ胸に溺れながら、
ひたすらに解き放った。 ドラートでのそれに、まだ足りないと言うように。
封殺してきたものすべて、空へと流していくように。
151 :
ほっけ:2006/03/14(火) 02:53:29 ID:t+ugjCCC
これ以上は何もかもが蛇足になるようなテンポだったり
ゲオルグもミアキスも激しくエセだったり、
ミアキス視点だからミアキスがあんまりしゃべらなかったり、
うろ覚えと捏造も甚だしかったりするけれど、創作意欲をかきたてられるから
5は3、4には無い何かをたっくさんたくさん持っていたと思いますぅ。
ごめんなさいゼラセ様ああお星様が見えるあhgれbv
ゲオルグかっけEEEEEEEEE!
たくさんの神が降臨されてるけど、まだ5をクリアしてないのでネタバレ怖くて読めない俺ガイル
とりあえずGJとだけ言わせてもらいます。
クリアしたら読ませていただきますので。
なぁ、ところでルクレティアって殿下って呼んでたっけか?
>154
呼び捨て→ゲオルグ、サイアリーズ、フェリド、アルシュタート、ゼラセ、レックナート、ユーラム(戴冠式後)
○○ちゃん→ハスワール
王子→リオン、カイル、ミアキス
兄上→リムスレーア
義兄上→ギゼル、ユーラム(戴冠式前)
王子様→ラン、ルウ、ビッキー、トーマ、ノーマ、エルンスト、シュンミン、フェイロン
王子さん→スバル
殿下→ガレオン、ザハーク、アレニア、ルセリナ、ベルクート、キャザリー、ルクレティア
ムルーン、フワラフワル、ユーラム(改心後)、レツオウ、ベルナデット
凡俗→コルネリオ
156 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 11:36:08 ID:sspLlNCt
ルクレティアは王子とも呼ぶ
158 :
82:2006/03/14(火) 12:27:29 ID:VjpnpZM3
>>157 え、マジですか?
あっちゃあ……殿下で通しちゃった。
今更直せんしなぁorz
レツオウは王子様だよ。今ゲームで確認した。
呼び捨て→ゲオルグ、サイアリーズ、フェリド、アルシュタート、ゼラセ、レックナート、ユーラム(戴冠式後)
ツヴァイク、ローレライ
○○ちゃん→ハスワール
王子→リオン、カイル、ミアキス、ルクレティア
兄上→リムスレーア
義兄上→ギゼル、ユーラム(戴冠式前)
王子様→ラン、ルウ、ビッキー、トーマ、ノーマ、エルンスト、シュンミン、フェイロン、レツオウ
王子さん→スバル
殿下→ガレオン、ザハーク、アレニア、ルセリナ、ベルクート、キャザリー、
ムルーン、フワラフワル、ユーラム(改心後)、ベルナデット
凡俗→コルネリオ
玉子ちま→スバル
「この凡俗兄妹めが!!!」
>>162 「ほう、無銭飲食、家賃延滞についで不敬罪も追加じゃな」
164 :
ホワイトデー:2006/03/14(火) 15:26:51 ID:ecVLIY3f
第2章 ミアキス
リムの部屋から戻ると、僕の部屋の前にリオンが待っていた。
「あ、王子。ただいま戻りました。姫様のお部屋に行かれてたんですか?」
「うん、ちょっと用があってね。お勤めご苦労様」
さーて、お次はリオンにお返しをしようかな。
「じゃあリオン、ちょっと僕の部屋で話でもしようよ」
「はい」
僕の企みに気づく様子もなく、リオンは部屋に入ってくる。
よーし、後は部屋の鍵をかけてしまえば、多少強引に迫ってもすぐには逃げられ…
「王子ぃ。いらっしゃいますかぁ?」
……これからって時に…あの声と喋り方はミアキスだな?
「やあミアキス。リムの側にいなくていいのかい?」
「姫様はお昼寝の時間です。侍女に見てもらってますのでご心配なく」
ミアキスはずかずかと部屋に入ってくると、僕の顔をじっと見つめた。
…なんだなんだ?
「王子ぃ、私がいない間、姫様のお部屋で何をなさってたんですかぁ?」
うっ…!まさかリムが何か言ったのかな?
「な、何をって…?」
「姫様のお部屋が『イカ臭かった』んですけどぉ」
しまった…リムの顔を拭いた紙をそのまま部屋のクズカゴに捨ててきちゃったんだ。
「…?いかくさい…ってなんですか?」
どうやらリオンは『イカ臭い』が何のことか分かってないようだからとりあえず安心だけど、いつバレるかわからない。
その前にリオンを部屋から出してしまおう。
「あ、リオン。ちょっとミアキスと大事な話があるから、席を外してくれないかな」
「え……はい。あの…私には聞かせられないお話なんですか?」
リオンはわずかに眉を下げて、悲しそうな顔をする。
うぅ、またしても罪悪感が。
と、意外なところから助け舟が出された。
「リオンちゃん、私からもお願いします。とっても大事なお話なんですよぉ」
「…………わかりました」
明らかに消沈した様子で部屋を出て行くリオン。
ごめんよリオン。あとでホワイトデーのお返しあげるからね。
「さて王子。姫様とナニをしてたのか…事細かに白状してもらいますよぉ」
マズイ、目が本気だ。
えーい、こうなったら!
僕はミアキスの腕を掴むと、ベッドに押し倒した。
165 :
ホワイトデー:2006/03/14(火) 15:27:26 ID:ecVLIY3f
「大人しくしてもらうよ、ミアキス。僕のホワイトデーのお返しを素直に受け取ってくれれば…んむ!?」
言葉の途中で、僕はミアキスに口をふさがれた。ミアキス自身の口で。
僕はそのまましばらくキスを続けたかったけど、その気持ちをなんとか振り払って彼女から唇を放す。
「ぷはっ…ど、どういう……」
「自分から押し倒したくせに、往生際が悪いですよぉ」
「なっ…」
なんかいつの間にか主導権を握られている気がする。
当初の計画だと僕の方から強引に唇を奪うはずだったのに…
「それにしてもさすがに王子は若いですねぇ。さっき姫様のお部屋で出したばかりなのに」
「…い!?」
やっぱり気づかれてる!?
リムを相手にあんなことをしてたのをバッチリ見られてたのか〜!
「でも王子、いくら溜まってたからって実の妹君を相手にあんなことをしちゃ駄目ですよぉ。
本番まではいかないみたいだったから黙って見逃しましたけどぉ、もし一線を越えようとしてたら…」
…こ、越えようとしてたら?(ガクガク)
「……うふふ、ナイショです」
うぅ、目が怖い。
「だ・か・らぁ。そういう時はちゃんと言ってくだされば、私がお相手しますから」
「…………………え?」
何を言ってるんだミアキスは?
私が相手をするって…つまり、そういうことの相手をしてくれるの?なんで?
「なんで?ってお顔ですねぇ。実は王子の護衛が女なのは、そういう役目をさせるためもあるからなんですよぉ。
リオンちゃんはまだ子供ですから、そういう役は早いですけどねぇ。でも、今のうちから王子の側にいれば、
いざ、そういうことをする時に抵抗が少ないじゃないですか?」
「……は、はぁ」
「私はリオンちゃんが大人になるまでの代用品ですけどぉ、お役目はしっかり果たしますから」
「で、でもそんな話聞いたことないんだけど…」
確かに昔話に登場するような国だったら、そういうのがあってもおかしくないけど…
って、ファレナは歴史が長い国だから、昔からの伝統でそういう制度が残ってるのかなあ。
「さて、あんまりリオンちゃんを待たせても悪いですから、早めに終わらせちゃいましょうねぇ」
僕が考え事をしているうちに、いつの間にか服を脱がされ始めていた。
抵抗する暇もなく、あっという間に裸に剥かれてしまう。
「わぁぁぁぁ、ちょ、いきなり全部脱がさなくても!」
「あらぁ?着たままでする方がお好きですかぁ?ちょっとマニアックですよぉ、それって」
「そういうことじゃなくて!」
「大丈夫ですよ。私もちゃんと脱ぎますから」
あーもう、僕の反応をいちいち楽しんでるよなぁ、絶対。
でも、当初の予定とはかなり違うけど、結局やることは同じなわけで…これでも別にいいか。
166 :
ホワイトデー:2006/03/14(火) 15:28:22 ID:ecVLIY3f
……って、いいわけあるかー!
僕は服を脱ぎかけのミアキスの上に勢いよく覆いかぶさると、身体を押さえつけながら服を強引に脱がしていく。
「あっ、ちょっ、王子、そんな乱暴な…」
ミアキスは少し抵抗してみせるが、僕はそれを無理やり押さえ込む。
いつもからかわれたりしてるミアキスに、こんな時までリードされてたまるか。
「あん、駄目ですってばぁ…服が破けちゃいますぅ」
「女王騎士の服はそう簡単には破れないから大丈夫だよ」
そう言いながら僕はすっかりミアキスの服を剥いで下着一枚にしてしまうと、まずは彼女の首筋を責めてみた。
ぺろぺろ舐めてみたり、つつーっと舌を這わせてみたり。
「はぅっ、ひゃっ」
「ミ、ミアキス?」
いつもと違うミアキスの嬌声に、僕は戸惑ってしまう。
見ると、ミアキスは頬を赤くして息を荒げている。
「…首、弱いの?」
「…」
やや潤んだ目で僕を見ながら、こくりと小さく頷くミアキス。
そうかそうか、首が弱いのか。
「じゃあ、もっと念入りに舐めちゃおうかな」
「あっ、やめてくださいぃ。本当に弱いんですぅ」
首をしつこく責められて力が抜けてしまったのか、もうミアキスは抵抗してこない。
僕は舌でミアキスの顎のラインを舐めながら、空いた手で彼女の胸に手を這わせる。
大きくはないが小さくもない、程よい大きさの胸。
その感触があまりに気持ちよくて、僕は首筋を責めるのも忘れてそっちに夢中になってしまった。
「あらあら…王子はおっぱいが好きなんですかぁ?うふふ、そんなに夢中になっちゃってぇ」
う…バカにされてる気がする。
ミアキスはまだ頬を赤らめているものの、その瞳はいつものそれに戻っている。
ここでペースを取り戻されてたまるか。
「まだ余裕があるみたいだね…そんな生意気なことを言う口は…こうだ」
「んっ…!」
167 :
ホワイトデー:2006/03/14(火) 15:28:59 ID:ecVLIY3f
僕は今度こそ自分からミアキスの唇を奪うと、むさぼるように唇を重ね合わせ、舌をねじ込んで彼女の舌と絡めていく。
彼女の舌もそれに答えるように、僕の方に絡ませてくる。
「…んんっ……ぁっ…んぅっ……」
キスを続けながらミアキスの下着に手を伸ばすと、その秘所は湿り気を帯びてきていた。
「…ふふっ、濡れてきているよ」
「王子ぃ…キス、お上手なんですね……感じちゃいましたぁ」
「そう?……じゃあ今度は、こっちにキスをしてあげようかな」
僕はミアキスの下着を脱がせてしまうと、彼女の秘所を舌で舐めた。
「あんっ、そっちはダメですぅ…」
ダメと言いながら抵抗しないミアキスをいいことに、僕は執拗に舌を動かし続ける。
割れ目の入り口に舌を這わせてみたり、舌を突っ込んで中をかき回してみたり。
そうしているうちに、彼女のそこはねっとりとした液体で洪水のようになっていた。
「さて、そろそろ…入れてもいいかな?」
僕がゆっくりと腰を近づけていくと、ミアキスは潤んだ瞳で僕を見ながらそれを制した。
「ま、待ってくださいぃ…」
「ん?いまさら止めてなんて聞けないよ」
「そ、そのぉ…私、初めてなんですぅ……だから、そこは……その…」
「え、初めてなの?」
とてもそうは見えない。
「っていうか、王子の側にいるのが女なのはそういう役目をするためじゃなかったの?」
「あれはそのぉ…王子をちょっとからかおうと思って言った嘘なんですぅ、ごめんなさいぃ」
やっぱり嘘なんだ。どうも変だと思った。
「ふーん、嘘ついたくせに、いざ本番ってなるとカンベンしてくださいってわけ?」
「本当にすみません…」
「まぁそれはいいけどさ、これ、どうしてくれんの?」
僕は自分の硬くなったペニスを指差した。
「……そ、そのぉ、口でよろしければぁ、させていただきますけどぉ…」
「口ねぇ…まぁいいか。じゃあお願いするよ」
「…はい」
ミアキスは僕の前に四つんばいになると、ゆっくりと僕のペニスを口に含んだ。
綺麗な背中だなぁ。鍛えられてはいるけど、それでいてしなやかで…肌が白くて…
そんなミアキスが僕の前に膝を着いてフェラチオしている…
僕はそれだけでたまらないというのに、彼女はどこで覚えたのかテクニックも上手かった。
舌先だけで亀頭の先端を舐めてみたり、裏筋を念入りに責めてみたり、口の奥まで咥えこんでみたり…
キスの時も思ったけど、舌使いもとても上手で、カリ首を舌で攻められたりすると背中が痺れるほどの快感だった。
「ちょっ、すご……ミアキス…もうちょっとゆっくり……」
「んふっ…ちゅぱっ……んんっ…」
ミアキスはいつの間にか、フェラチオをしながら自分で自分の秘所を慰めている。
腰をくねらせながら僕のペニスを咥え込む様は、とってもいやらしくて素敵だった。
「ミ、ミアキス…もう出そうだよ……あっ…」
「…っ…まっ、待ってくださいぃ。私も一緒にイキますからぁ」
そう言われたら、男として先にイッてしまうわけにはいかない。
僕はなんとか射精を堪えながら、ミアキスの絶頂を待つ。
「んっ…王子ぃ、そろそろ私も……んぁっ…」
「あぁ……く、口に出すよ……」
「んんっっっっ!!」
僕がミアキスの口の中に射精するのとほぼ同時に、彼女も身体を震わせてぐったりと崩れ落ちた。
そして口の中の精液を飲み下したミアキスは、にっこりと笑った。
「王子、お疲れ様でした…」
168 :
ホワイトデー:2006/03/14(火) 15:29:44 ID:ecVLIY3f
「ところで王子…ホワイトデーのお返しとか言ってましたよねぇ。あれって何か意味があるんですかぁ?
お返しなんてただの口実で、王子がばっちり性に目覚めちゃったのかと思ってましたけど」
性に目覚めたって…まぁ、意味分からないのも当然か。
だから僕は、この馬鹿馬鹿しい計画を話してあげた。
「ホワイトデー、つまり白い日に、精液という白い液体をお返ししたわけだよ」
「…………」
あ、マズイ。怒ったかな。
でもこれを言っとかないと意味わかんないだろうしなあ…言っても意味が分からないという説もあるかも。
ミアキスはしばらく黙っていたが、やがて肩を震わせながらふきだした。
「……ぷっ、なんですか、それ?オヤジギャグじゃないですかぁ」
クスクスと笑い続けるミアキス。
馬鹿げてると自覚してるからこそ、笑われると非常に恥ずかしいんだけど…
「なーんだ、てっきり王子が片っ端から女を犯して回る鬼畜になっちゃったのかと思いましたよぉ」
「……それはさすがに酷いなぁ」
でも、やってることが鬼畜なことには変わらないか、我ながら。
「…わかりました。王子も男の子ですし、たまには強引に女の人を押し倒したいこともあるでしょう。
今日のことは姫様にされたことも含めて目をつぶりますよ」
僕としては助かるけど、それでいいのか?
「それに…」とミアキスは続ける。
「…さっきも言ったように『したく』なったらこれからもお相手してさしあげますよぉ。口以外でも、ね」
「え…?だって初めてなんじゃ……」
僕が驚いてミアキスを見ると、彼女は意地悪く言った。
「…う・そ・で・すぅ!そんなはずないじゃないですかぁ」
「だ、騙されたの……?でも、なんでそんな嘘…」
もう何が本当なんだか分からなくなってきた。
ミアキスはイタズラっぽく笑うと、僕のおでこをツンとつついた。
169 :
ホワイトデー:2006/03/14(火) 15:30:25 ID:ecVLIY3f
「だってぇ、王子は本当に初めてでしょぉ?」
「あ…バレてた?」
「そりゃもちろん。何度もしたことある人だったら、私が初めてじゃないって見抜けると思いますよぉ。
それに、必死に主導権握ろうとしてましたよねぇ…うふふ」
おかしくてたまらないといった様子でくすくす笑うミアキス。
うぅ、恥ずかしい。
「それでですね、王子はリオンちゃんにもお返しするんですよねぇ」
「うん、まぁ…」
「だからぁ、初めてはリオンちゃんに上げてください。王子の初めてを、
いつも王子の側にいるリオンちゃんから横取りする権利は私にはありませんからぁ。
あ、でも初めて同士なんですから、がっついたりしないでちゃんと優しくしてあげてくださいねぇ」
「は、はい」
「最初はしちゃおうと思ってたんですけどぉ、王子が初めてだって気づいてからはためらっちゃいまして。
だって、やっぱりリオンちゃんに悪いじゃないですかぁ」
…結局、全部ミアキスの掌の上だったってワケか。
なんだかなぁ…まぁいいけど。
「でも……」
ミアキスは急に真面目な顔に戻ると、怖い声で言った。
「姫様にあんなことするのはもうやめてくださいねぇ」
う、やっぱり怒ってるのかな。
「う…うん、もうしないよ……………たぶん」
「や・め・て・く・だ・さ・い・ね!」
ひー、マジで怖いです。フェイタス河に沈められそうな勢いです。
「はい、わかりました!」
「よろしい。……するんなら、騙したりしないで正直にやってください」
「…はぁ?」
「それならちゃんと応援しますよぉ」
前からそうだったけど、ミアキスがなに考えてるのかさっぱりわからない…
さて、あまりリオンをほったらかしておくのも可哀想なので、ミアキスはそろそろ部屋に戻ることにした。
しかし彼女は、去り際に恐ろしい言葉を残していったのである。
「チョコのお返しに精液って言いましたけどぉ、リオンちゃんにお返しするのはともかくとして、
当然、陛下にも同じようにお返しするんですよねぇ」
「……はっ、しまった!」
母上にもチョコを貰っていたんだった。
エロスの紋章が頭を支配してたせいで、エロ以外のお返しのことはちっとも考えてなかった!
「陛下だけお返し無しじゃあ可哀想ですから、ちゃーんとお返ししないといけませんよぉ」
「ごめん、許して……焼き殺される……」
170 :
ホワイトデー:2006/03/14(火) 15:32:34 ID:ecVLIY3f
リオンは書けなかったです。
王子×リオンだと激甘らぶらぶしか思いつかないのですが、
らぶらぶはどうしても書けませんでした。
無責任ですいませんが、ここで休止ということで…
何をしているのですか!
私はラブラブだって平気でくっちまうような(ry
何をしているのです。
早くママン編を(ry
ともあれGJでした。やっぱりミアキスは強エロカワイイ
これは神だ
王子がいいぐあいにアホで鬼畜だ
175 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 16:40:45 ID:sspLlNCt
神いわゆるゴッド。ルセリナ編もヨロデス
>>171 らぶらぶは恥ずかしくて書けないのですw
読むだけで恥ずかしい。顔がニマニマしてきて悶えそうになる。
>>172 ミアキスって性格とか個性的でキャラを掴みやすいから、比較的書きやすいですよね。
一番のお気に入りはリオンだけど、次くらいに気に入ってます。
>>173 >>175 サンクス。ルセリナは…どうもキャラを掴みきれてないので。
あとやっぱりらぶらぶ系になりそうだし。
>>174 たぶん私がアホで鬼畜だからだと思われw
別に愛はあるんだけど鬼畜、でも良いじゃないかー
>>176 いや、その「顔がニマニマしてきて悶えそうになる」感を共有させれw
エレシュかユーラムで悩んでいたがここのおかげでエレシュに完全決定しました
一人称の破壊力を知りました
>>179 ありがとうありがとう
これでまた一人エレシュの魔力に…ゲフンゲフン
需要があるかわからないけど、
今度は王子×ミアキスで、
あの暗転の夜でも書いてみよう…w
181 :
アホで鬼畜:2006/03/14(火) 21:00:33 ID:ecVLIY3f
バカなコテをつけてもう一つ投下。
「さて、どうしますかシエラ様…」
「くっ…まさかこれほどとは……」
「予想もしていなかったでしょう?今や月の紋章は完全に私の支配下にあるのです!」
「……む、無念じゃ…」
ティント市を巡る同盟軍とネクロード軍の戦いは、同盟軍の敗北に終わった。
リオウ以下、カーンやビクトールなどネクロード討伐に向かった本隊はボロボロの状態で発見され、
軍師シュウはティント市からの一時撤退を決める。
ここにティントは、完全にネクロードの支配する土地となったのである。
数日後、ティント市のとある地下室にて…
鎖で手足を壁に縛られ自由を奪われたシエラの前に、ネクロードが姿を現した。
ネクロードはシエラの側に歩み寄ると、俯いていたシエラのあごを掴んで上を向けさせる。
「さあ、そろそろ私に従う気になりましたか?」
「なにをたわけたことを……さっさと殺すがいい」
鋭い目つきで睨みつけられ、さすがのネクロードも一瞬たじろいだ。
だが、今のシエラにできるのはせいぜいその程度のことでしかない。
ネクロードは口の端を吊り上げて笑うと、シエラの首に手を当てて力を込めるが…
「お望みどおり、殺して差し上げましょうか…と言いたいところですが、止めておきます」
すぐに手を離した。
「どういうつもりじゃ?わらわを生かしておいたとて、絶対におんしなどには協力せぬぞ」
「ええ、それは分かっています。ですが、我が月の紋章で自由を奪われている貴方は自殺することもできず、
私にされるがままの存在でしかないというわけでして…」
シエラの透き通るような白い肌を撫でながら、ネクロードはニヤニヤと笑い続ける。
「何が言いたい?」
「なに、ちょっとした実験をしたいだけですよ」
「実験…じゃと?」
戸惑いの表情を浮かべるシエラを見てネクロードはニヤリと笑うと、指をパチリと鳴らす。
その音を合図に、5,6人ほどの人影がぞろぞろと部屋に入ってきた。
「ゾンビ…か?」
確かにその男たちには生気がなく、ネクロードが操るゾンビによく似ている。
だが、ゾンビにしては肌の色艶がいい。
「彼らは私が特別に作り出した生ける屍です。彼らがゾンビと違う点は、彼らの身体がまだ生命活動を行っているということですね」
「……惨いことをする…」
「いえいえ、惨いのはこれからですよ…」
ネクロードがなにやら合図をすると、男たちはシエラの方へよろよろと歩み寄ってくる。
「なんのつもりじゃ。こやつらにわらわを食わせようとでもいうのか?」
「ふふ、そんな勿体無いことはしませんよ。…まだ気づきませんか?彼らの身体の一部に…」
「? ………なっ!?」
男たちは全員、ズボンの前を膨らませていた。
位置的に見て男性器が勃起していることに間違いはないだろう。
「…ど、どういうつもりじゃ。こんな奴らにわらわを犯させればわらわが服従するとでも思っておるのか!?」
「それも違います。なにせ貴方は800年以上も生きてらっしゃる。男性経験の方もそれなりにおありでしょう。
ゾンビどもにいくら犯させても、屈辱こそ与えられるにせよ、服従させられるとは思いません」
ネクロードがもう一度指を鳴らすと、男たちはエサに群がる飢えたハイエナのようにシエラに群がった。
「や、やめぬか!…くっ、おのれ!」
シエラが身につけていた薄地の服はあっという間に破り取られ、下着も引きちぎられてしまう。
タイミングを見計らってネクロードがまた指を鳴らすと、男たちは動きを止めた。
「ふふふ、イイ格好ですね。その白い肌、美しい髪…貴方がもっと素直だったら、と思いますよ。
私の71番目の花嫁にして差し上げたのに…」
「誰がおんしの嫁になどなるものか!」
「確かに。そう気が強くては、月の紋章の束縛を解いた途端に魔法を使われるか、或いは自害するか…
どちらにしても私の望むところではありません。そこで……」
と、ネクロードは右手の月の紋章を掲げる。
蒼い光を放つ紋章の輝きを見せつけられて、シエラは思わず目をそらした。
まるで紋章にも見放されたような気がしたからだ。
「ふふふ、少し貴方は紋章から離れすぎた。私はこの紋章を身に宿したときから、絶えず人の精気を与え続けてきました。
その結果、貴方よりも宿主に相応しいと紋章に認められたのです。そして……」
ネクロードが紋章に意識を集中させると、月の紋章はさらに蒼く輝いた。
「さあ見なさい!これが、私の開発した究極の術です!」
その光を見まいとシエラは目を閉じたが、あまりに強烈なその光はまぶた越しにシエラの目につきささる。
と同時に、シエラは身体の奥からなにか熱いものが湧き上がってくるのを感じていた。
「な、なんじゃこの感覚は……ネ、ネクロード…おんし一体なにを……?」
「…成功したようですね。これでもう貴方は私に逆らうことはできません」
「なんじゃと……っ、身体が…?身体が…熱い……」
シエラはいつの間にか息を荒げ、頬を上気させていた。
そして、何かを求めるようにふとももを擦り合わせている。
「どうですか?男が欲しくなったでしょう」
「だ、誰がっ…そのような……!」
「おや、強情ですね。では……」
ネクロードが再び指を鳴らす。
男たちは待ちかねたようにシエラの身体に群がった。
「あぁっ、や、やめっ……やめぬかっ…いや……あっ」
「どうですか?素晴らしい快感でしょう。身体の芯から痺れるような、今まで味わったことのない快楽を味わってください」
ゾンビのような男たちに身体中をまさぐられ、舐めまわされ、それでもシエラはなんとか言い放つ。
「…おんしはこのような術で女を支配せぬと何もできぬのか!」
だがネクロードは全く動じず、静かに言い返す。
「私はこれまでに数多の花嫁を娶ってきましたが…中には、その場で自害されるような悲しいこともありましてね。
そんなことがないようにとこの術を開発したのですよ。使うのは初めてですが…ふふ、効果は見てのとおりですね」
「お、おのれ…そのようなくだらぬ事に…あっ…やめ……あぁっ…いゃ……ひぁっ……んっ…」
「おやおや、もう言葉も出ませんか。始祖様ですから、もう少し抵抗してくれると思ったのですがねぇ」
そんなネクロードの皮肉にも、シエラはもう反論する余裕がなくなっている。
なんとか声を出すまいと唇をきゅっとかみ締め、目を閉じて必死に耐えている。
「ふふふ、可愛らしい姿ですね。吸血鬼の始祖ともあろうお方が、たかがゾンビの愛撫で感じているとは…」
「んっ……くっ…はぅ……んんっ…だ、誰が感じてなど……」
「おやおや、まだ強がりを言う余力がありましたか。ですが……」
ネクロードは男たちを止めてシエラの目の前に立つと、その秘所を指でなぞる。
「これはなんですか?先ほどからまるで泉のように湧き出ているこの液体こそが貴方が感じている証ですよ」
そう言いながら、ネクロードはその指をシエラの口に強引に突っ込んだ。
「ほら、貴方のせいで汚れてしまいました。舐めてください。舐めてきれいにするのです」
「んぅぅっ…!」
理性ではそれを拒みたいシエラだったが、身体の方が勝手に動いてしまう。
そして、ネクロードの指についた愛液を舐め取ってしまってもなお、シエラの舌は舐めるのをやめない。
指を舐める、ただそれだけの行為で、シエラの身体は耐え難い快感を覚えていた。
「そう…いいですよ。そうやって素直でいる方が貴方は可愛らしい」
「はぁ…はぁ……はぁ…」
「さて、改めて伺いますが…男が欲しくなったのではありませんか?」
焦点の合わない眼でネクロードを見つめていたシエラだったが、その言葉にハッと我に帰った。
「……っ!…だ、誰がそのような……あぁっ!」
しかし拒絶の言葉は、ネクロードに乳房をつかまれたことで途切れてしまう。
「いけませんねぇ。もう少し素直になってください」
そんなことを言いながらシエラのやや小ぶりな乳房をもみしだき、こねくり回すネクロード。
命令で動かされている周りの男と違い、ネクロードの手つきはとても巧みであった。
同じ指を動かすのでもこれほどの違いがあるかと思わせるほど、女の喜ばせ方を心得ている。
「はぁっ…んぅっ……も、もうやめ…あっ……」
「身体の方は、やめて欲しいとは言ってませんけどねぇ」
「…あぁっ……っ…ふぁっ…」
「さて、どこまで耐えられるか楽しみですね…」
2時間が経ったが、ネクロードはシエラをイかせぬまま責め続けていた。
確かにネクロードは女の喜ばせ方を心得てはいる。
しかしそれと同時に、女をイかせずに責め続ける方法も心得ていた。
シエラは先ほどから絶頂の寸前で止められては、波が引いたところをまた責められる、という行為を繰り返されていた。
「どうですか、イきたくてもイけないでしょう」
「う…うぅぅ……」
シエラは力なく首を振る。
その瞳は切なげにネクロードを見つめるばかりだ。
「ふふふ、そんな眼で見てもダメですよ。イきたいならちゃんとその口で言ってください。
『どうかイかせてください、ネクロード様』なんてのはどうですか?」
「そ、そのようなこと……言えぬ……」
シエラにも始祖としての誇りというものがある。
もっとも、それは今にも崩れ落ちそうなほど儚い誇りだったが。
「では今日はここで終わりにしますか。また明日来ますから、それまでそうしていてください」
「…そ、そんな!?」
こんな状態で一晩も放っておかれたら…
ネクロードは周りの男たちを連れて、一歩また一歩と去っていく。
今、ここで呼び止めなかったら……自分はおかしくなってしまうかもしれない。
しかし、呼び止めるということはすなわちネクロードに屈するということ。
だが、屈しさえしてしまえば、イくことができる。この身体の渇きを満たすことができる。
そしてシエラはしばし逡巡した後…
「ま、待ってくれ……たのむ…」
「ほぅ…では先ほど教えたセリフを言ってもらいましょうか」
「………………ど、どうか…イかせてください……ネクロード…さま……」
…シエラは堕ちた。
「ははは、どうですか?あなたから紋章を奪い、蒼き月の村を滅ぼした憎い相手に犯されている気持ちは!?」
「あぁんっ、はぁっ、あぅっ…い、いいっ!」
「ふはは、イイですか。始祖が聞いて呆れますね!」
鎖で縛られたまま激しく責め立てられ、地下室にシエラの嬌声が響く。
もはやシエラの頭はネクロードの男根によって与えられる快楽が支配しており、他のことは考えられなくなっていた。
ただひたすら快楽を求め、ネクロードの男根を咥えこむだけの存在に成り下がっていた。
「あんっ、んぁっ…イ、イくっ…」
「さぁ、遠慮せずにイきなさい!そして貴方は私のものとなるのです!」
「…ぁんっ、あぁぁぁぁぁぁっ!!」
シエラの調教を終え、ネクロードは地下室を後にする。
もっとも、地下室からは未だにシエラの嬌声が響いていたが。
「さて、あのゾンビどもに明日の朝まで犯され続けて、果たして正気を保っていられるでしょうかねぇ、ふふふ…」
終わりです。
強姦の方が書きやすいってのは人としてどうなんでしょうね。
GJ!
強姦でも和姦でも萌えればいいんだ二次創作だから!
書くなら確かに強姦のほうが書きやすいですな私も。
191 :
ほっけ:2006/03/14(火) 21:28:33 ID:t+ugjCCC
ダメだ筆が進まねぇ(´・ω・)2周目進めよう…
ルセリナもリオンもサギリもリンファもランもエロカワイイ
でもやっぱり一番はミアキスだよハァハァハァハァ
>191
甘党コンビ、気長に待ってるッス。
…ゲオルグとミアキス、酒はいける口なのだろうか?
193 :
ボズ:2006/03/14(火) 22:07:56 ID:PNsR0wku
はっはっは〜焦らすな〜
ミアキスは酔ったふりして襲い掛かってくるよ。
何をしているのです、早く(ry
ツヴァイクとローレライは、お互いのことなんて呼んでるっけ?
君とあんたでいいのかな?
ちょっと妄想中…。
ベルクートとハヅキキボン
ベルクートがハヅキとの勝負に勝った後…!!!アンナコンナ
>>196 『また君か、ローレライ。』
ローレライからツヴァイクは、『お前』じゃないかな。
キレたときは『貴様』かもしれません。
思ったより長くなってしまいそうなので投下しますけどよろしいかな?
何をs(ry
異様な気を放つリオンの隣で昼食を終えるファルーシュ、皿に盛ってあった刺身を全て食すと、箸を置き椅子から立ち上がる。
「ごちそうさま、美味しかったよ」
「王子様にそう言って頂けると、私も腕を振るったかいがあります」
「シュンミンも美味しい魚をありがとう」
ファルーシュはその魚を提供してくれたシュンミンにもお礼を言ったが、彼女が厨房の奥から出てくることは無かった。
「お、王子様…シュンミンは…」
「あ、そうか…ごめん、レツオウさん…今日はもう帰るから」
「申し訳ありません…」
その事に疑問を感じる事もなく、納得するファルーシュは原因を取り除く為にここから立ち去ろうとすると、その原因が気にもせずにファルーシュに話し掛けてきた。
「王子、午後は何をするんですか?」
「え、えーと…セガイさんと戦闘訓練かな」
「えー、そんなのつまんなぁい!」
リオンとファルーシュの会話に割って入るリンファは、だるそうに不満を垂らしながら椅子に寄りかかっている。
「それにぃ〜、まだご褒美…」
「じゃ、じゃあ!僕は早くセガイさんと訓練したいから!」
掴まる前に逃げる…三十六計逃げるにしかず…多くの戦いを経験してきたファルーシュがとった最善の策である…別に策と言うほどのものではないが。
「あー!ちょっと待ちなさい!私の苦労はどうやって労うのよー!」
リンファは逃げる鼠を追いかける猫のように猛ダッシュでファルーシュの後を追う、取り残されたリオンは呆然としていたが、事の重大さに気づいて彼女もまた、二人の後を追っていった。
「お、お父さん…王子様達は…」
「大丈夫、もう行ってしまったよ…」
リオンがいなくなったのか、安心した顔で食堂の方に出てきたシュンミンの頭を、レツオウは優しく撫でてやった。
「はぁ、はぁ…何とか振り切った…」
二階に続く階段近くで息を切らしているファルーシュは、ちらちらと周りを見てはリンファとリオンの姿がいない事を確認して胸をなでおろす。
一国の王子の不祥事?がここまで酷くなるとは思ってもいなかった、それはビッキーと関係を持った時は一応覚悟はしていたけど、これほどまでとは…。
「ルクレティアさんの言葉を実現したいよ…」
頭の片隅に置いてあったルクレティアの言葉が思い出される、「夜逃げしちゃってもいいんですよ」…それが出来たらどれだけ楽であろうかと溜息をつく。
「でも、そんなことはしてられないな、よしっ、セガイさんに指南して貰いに行こう!」
落ち込んでいても仕方ない…ファルーシュは自分の顔をパンパンと両手で叩くと、気分を入れ替えて二階に下りていこうとしたのだが一人の青年が王子の方に向かって走ってくる。
「王子ー!ただいま帰りましたよー!」
「あ、あれ、カイル…だよね?」
「オレ以外にこんなカッコイイ美青年がどこにいるんですかー?」
この軽口、カイルに間違いないとファルーシュは思った、しかし兄弟のように育った彼の事を何故分からなかったのだろう…それは彼の今の姿が酷い有様だったからである。
服はずぶ濡れでそこいらには草やゴミが付着していて、更には割れた壷が頭を覆い隠して彼の顔がよく見えなかった。
「どうしたの…その姿」
「いやぁ…それがですねー、ビッキーちゃんに王子の攻略法を教えたら、いきなりミアキスちゃんに殴られて…フェイタス河に流されちゃったんですよー」
「そ、そう…それは災難だったね…って僕の攻略法って…」
「あ、やばっ…せっかく忘れていたのほじくり返しちゃった…」
壷の割れた所から手を入れて口を抑えるカイルであったが、ファルーシュの耳にはよーく聞こえていたみたいで、それを聞いたファルーシュは怒り状態になっていた。
「カイル…あれから大変だったんだよ…」
「は、ははは…でもビッキーちゃんの美味しい身体をペロペロ出来たんですから…結果オーライと言う事で…」
「反省の色が無いみたいだね…ミアキス…いるよね」
「はぁーい、お呼びですかぁ〜、王子〜」
冷たく光る蒼海の瞳が三階の廊下を見ると、どこからともなく女王騎士のミアキスが出てきてファルーシュの隣に付く。
「今日のフェイタス河の水温は分かる?」
「はぁ〜い、もう調べてありますぅ〜…確かぁ〜?5度ですぅ〜」
5度?一体何を喋ってるんだ?まるで蛇に睨まれる蛙のような心境のカイルはガクガクと震えながら立ち尽くしていた。
「お、王子…な、何をするんですか?」
「やっていいよ…ミアキス」
「カイル殿ぉ〜、今日のフェイタス河はもっと冷たいですよぉ〜」
「ひ、ひぃぃぃ!や、止めてー!ミアキスちゃん!もう冷たいのは!」
カイルの断末魔が叫び終わる瞬間、ヒュッと二人がその場から消える…ファルーシュは手と手を合わせて合掌すると、いい仕事をしたなぁ〜という顔で階段を下りて行った。
「はぁ…今日はやたら疲れるなぁ…お風呂にでも入って寝よう…」
今日もいろいろあったなぁ…とファルーシュは背伸びをしながら欠伸をすると、自分の部屋に戻って着替えの服を持って疲れを取るために一人お風呂に向かっていった…
そこで思わぬ事件に巻き込まれるとは知らないファルーシュの後に、二つの影が映っていた…。
「もっともっと面白くなりそうですね」
「アンタ…よっぽど暇なんだねぇ…なんか王子が可哀想になってきたよ」
「ラージャ提督も共犯ですよ、でも王子って鎧袖一触と言う言葉が似合っちゃいます」
「ふふふ、まぁ、最後まで見てみようじゃないか」
ファルーシュに潜むその影はより強大になっていき、ゴドウィンよりも厄介になっているのかもしれない…
真の敵は内にあり…獅子陣中の虫…二人にはまさにぴったりの言葉であったが、それを表する人物はその二人以外はいないのかもしれない…。
夕刻…まだ誰も姿の見えない銭湯に、ファルーシュは着替えと銭湯セットを片手に来たのだが、男湯には掃除中の看板が立っており入る事が出来なかった。
「…露天風呂だけしか開いてないのか」
掃除しているミルーンを呼び出すのも悪いなと思い、仕方なく露天風呂に向かっていくファルーシュは、入り口にある「王子殿下」という木札を壁に掛けておく…
こうしておけばファルーシュが入っている事が一目で分かる為、安心してゆっくりお風呂に入る事が出来るからだ。
やっと出来た一人の時間を有効に使いたいファルーシュは、母譲りの美しい銀色の髪を縛っているリボンを解いて纏っている服を脱ぐ、
そして局部を隠す為にタオルを巻くと湯煙が立ち込める露天風呂に歩いていった。
「露天風呂に一人ではいるなんて初めてだなぁ」
開放的な風呂はファルーシュの心を極限までリラックスさせた、あれ以来てんやわんやの城内になってしまい、ファルーシュの心が落ち着くのは釣堀と部屋…そしてお風呂だけになってしまった。
「ふぅ…いつもここは熱いなぁ…もうちょっと温くてもいいのに」
「そうよねぇ、こんなに熱いと慣れるまでセックス出来ないじゃない!」
「そうだね、セックス…!?」
「はぁい、王子様」
ファルーシュの目線が横に一気に移ると、そこにはバスタオル一枚で微笑を浮かべている一人の女性がいた。髪は薄い紫で綺麗な長い髪…バスタオルの下に隠されているふくよかな胸…そして見せつけるようにスラリと伸びる美脚に、
ファルーシュはその女性が誰だか分かった。
「リ、リンファさん…こんな時間にどうして…」
「あんな仕事の後だもの…汗びっしょりでいるわけにはいかないでしょ?」
「リンファさんの木札は無かった筈だけど…」
「だってぇ〜、掛けてたら王子様が入ってこないでしょう〜?」
「そ、そう…」
一気にアドレナリンが沸騰する気分になるファルーシュ、魅力的な身体を晒している彼女を犯したいから?
いや違う…慌てて逃げ出したいからだった、しかし、ここで逃げようとしても満足に動けない、だから隙を見て逃げ出そうと、リンファと冷静に会話をしていた。
「あら、逃げないの?」
「うん、久々の露天風呂だからゆっくりしたいからね、それにリンファさんがいても気にならないし」
「ちっ…つまらないわねぇ…っていうか最後の言葉は何よ(このままじゃ耳年増で終る…それだけは避けないといけないわ!)」
リンファは予想だにしないファルーシュの反応に舌打ちをして爪をかじる。
ファルーシュはそんな彼女の行動にも対応できるように注意深く言葉を選んでいた。
「あー、疲れるが取れるなぁ、やっぱりお風呂って最高だよね」
「うふふ、王子様♪お風呂よりももっと疲れが取れるマッサージがあるんだけど、試してみなぁい?」
「お断りします、僕はゆっくりしたいですから」
すぐに突き返される言葉に苛立ちを覚えてくるリンファを見て、この調子なら怒ってすぐに出ていくだろうと思ったのだが。
「何よ、何よ、何よ!」
「リ、リンファ…さん」
「せっかく私がしてあげるって言ってるのに!」
「い、いや、別に僕は…」
一応ここまでです…寸止めですいません…あまり書きすぎるとマイクロトフ様に…
あ、ゼ、ゼラセ様…ご、ごめ…!出来るだけエロエロにするから…あっ、ぎゃー!
>>208 何をs(ry)
GJ!王リン続き楽しみにしとる!
>>196 ツヴァイクはローレライってよぶし、ローレライはツヴァイクって呼んでるよ。
風呂イベント参照
シンダル組はみんな名前で呼び合ってるね
>>208 乙GJ
続きを(ry
>>209 キリィはローレライのこと名前で呼んでたっけ。
キリィ『…その女も一緒なのか?俺は構わんが。』
ロレライ『キリィも一緒か?ふん、背中が心配だな。』
この二人も妄想できると思うんだ
>>210 キリィが本拠地来るとき↓
キリィ「ローレライ。おまえも荷担しているのか?」
ローレライ「…言うな。私も不本意なんだ。文句ならこの少年に言え。」
妄想してるんだがなかなか形にならないな。ローレライ好きなんだが
>>211 d。今回の学者組はいい味出してるな。3人ともクールだし。
ローレライの「強いもの…」っていう設定でリヒャルト絡みが思いついたり、
キリィとビッキーとかも面白いと思うんだが
>>212 3人とも愛想ないって公式だからなww(キリィを遺跡で仲間にしない)
ローレライもキリィも2のころと話し方変わってたから、こいつらも若いときあったんだなあ
ってしみじみしちまったよ。2のツヴァイクは干からびてるだろうけど。
キリィはあんまり変わってなくないか?
ローレライは変わりすぎだと思うw
たしか2のころのキリィの一人称は「私」だった気がする。5は「俺」だったよな?
まぁ、人間変わるだろ。
特に思春期だし(17位だよね?)
ああ確かに。で、殆ど変わっていないのがゲオルグと
協力攻撃あるんだから縁組で何かかきたいな
16歳と18歳。若々しいぜキリィ…!
キリィ18歳
ユーラム19歳
ミアキス22歳
え、えーと…
ルクレティア31歳
ツヴァイク39歳
キャザリーも三十路なんだろうか…
ミアキスはびっくり人間だからな。
ルクレティアと年近いって書いてあるから
29〜32歳ぐらいなんだろうな、キャザリー。そうは見えんが。
あれ、王子って15歳?
15ないしは16と言う説が一般的
ただ婚約の儀を結ぶ前から子作りしてたらもう少し上
真実はスタッフのみぞ知る
でもミアキスは声、結構低めで大人っぽく喋るから。
カイルより年上かと思ってたら、そうでもなかったな。
14〜16が妥当だと思われる。
まあ基本的にそれぞれにゆだねられてるんじゃね。
坊っちゃん17、2主15、4様17、王子16で脳内変換してた。
そっかー。俺は16ぐらいかなって思ってたんだけど
ローレライが自分とそう違わない年齢って言ってたから16歳より下なんだと思ってた。
キリィは設定資料集に描かれている帽子なしの顔が面白杉w
キューバの野球選手みたいで、ちょっとうさんくさい。
19のユーラムよりも3〜4歳年下と出るから、15か16。
キリィって18だったのかw
幻水は5で初めてプレイしてこのキャラ渋いな〜とか思ってたよ…
228 :
アホで鬼畜:2006/03/15(水) 10:14:50 ID:ngf6iUyJ
書くのを拒否する手を強引に動かして、ホワイトデーのリオン編を書いてみました。
休みだから暇を持て余しているとも言いますが。
でもエロ無しです。
話にまとまりがなくて展開が強引なのは、違う話から強引に変えた作ったためです。すみません。
229 :
ホワイトデー:2006/03/15(水) 10:15:28 ID:ngf6iUyJ
第3章 リオン
夕方、ミアキスとの情事を終えた僕は、隣のリオンの部屋へ向かった。
結構長く待たせちゃったから、早く行って謝ってあげないと。
「リオン、いる?」
扉を軽くノックすると、すぐに返事が帰ってきた。
「は…はい、今開けます」
「やあ、さっきはミアキスが来て話せなかったから、今度はリオンの部屋で話そうかと思って」
「そうですか。どうぞお入りください」
僕はリオンの部屋に入ると、勧められるままに椅子に腰掛ける。
そして、僕の正面に座ろうとしたリオンを制して、隣に座るように促した。
「こっち、座りなよ」
「あ、はい…」
少し戸惑いながらも、リオンは大人しく従った。
230 :
ホワイトデー:2006/03/15(水) 10:16:10 ID:ngf6iUyJ
そのまま僕たちは少しの間話をしていたのだけど、どうもリオンの様子がおかしい。
うわの空と言うか、別のことを考えているみたいだ。
「どうしたの?さっきから様子が変だけど」
僕がそう聞いてみるが、リオンはなんでもないという風に首を振る。
「な、なんでもありません…」
「なんでもないってことないだろ。話もちゃんと聞いてないみたいだし」
僕がさらに食い下がると、リオンはためらいがちに口を開いた。
「申し訳ありません…個人的なことですから、王子にお話しするようなことでは…すみません」
そう言いながらリオンは俯いてしまう。
たぶん、リオンにとっては重要なことなんだろうと思う。
「全部じゃなくてもいいから、話せるとこだけ話してみてよ。何か力になれるかもしれないし」
「……そ、そうですね…。王子は…誰かを好きになったことはありますか?」
いきなり重い質問だ…。リオンが誰かを好きになって悩んでるってことかな?
誰だろう…ちょっと気になる……いや、凄く気になる。
「誰かを好きに…?それはリムのことを好きとかじゃなくて…」
「はい、そういうことではなくて……その、異性として、というか…」
だんだん声が小さくなっていく。
かなり深刻な悩みなのかな。
なんだか可哀想になってきたなあ。
「でもその方は私なんかとは身分が違って…いえ、これ以上はもういいです…」
身分?女王騎士見習いのリオンと身分が違うってことは…大貴族の連中とか?
いやだなぁ、そんな奴らにリオンを取られたくない。
取られるくらいならいっそ…僕が先に奪ってしまえば…
231 :
ホワイトデー:2006/03/15(水) 10:16:49 ID:ngf6iUyJ
「リオン、ちょっとそこに立って」
「え?はい…こうですか?」
リオンは憂いを秘めた表情のまま僕の前に立っている。
僕はリオンの背後にゆっくり回ると、その背中にいきなり抱きついた。
「きゃっ…お、王子!?」
「ふふっ、驚いた?」
「な…なにを…?」
驚いているリオンに、僕はまずバレンタインのことを切り出した。
「バレンタインの日に、机の上にチョコを置いてくれたのはリオンだろ?」
「あ…気づいて、くださってたんですね」
肩越しに見るリオンの頬が、心なしか赤くなっているような気がする。
「なんでじかに渡してくれなかったの?」
「……私はただの護衛ですから…そんな差し出がましいことはできません…」
「そんなことなら別に気にしなくても良かったのに」
いつも一緒にいるんだから、ねぇ。
…ん?護衛と王子……ってのも身分が違うってことなのかな?
僕の中で生じた疑惑は、瞬く間に膨れ上がっていく。
リオンは僕といつも一緒だ。
そのリオンが好きな人がいると言ってきた。
その相手は身分が違うという。
…………あぁ!なるほど!
232 :
ホワイトデー:2006/03/15(水) 10:17:30 ID:ngf6iUyJ
とりあえず(思い込みかもしれないけど)僕の中で答えが出たので、その辺を突っついてみる。
僕はリオンに抱きついたまま、彼女の耳に口を寄せる。
「本当は恥ずかしかったからじゃないの?」
それを聞くと、リオンは顔を赤くして首を振った。
「そそ、そんなことは……ありませんよ…」
「本当に?嘘は良くないよ」
僕はリオンをこちらに向かせると、その瞳を覗き込む。
あらら、リオンの顔がどんどん赤くなっていくよ。
「お、王子……」
「ふふっ、真っ赤になっちゃって…可愛いね」
「…か、からかうのはやめてください……」
もうちょっといろんなことを言って反応を楽しんでみたいけど、この辺で本題に入ろうかな。
僕は改めてリオンを正面から見つめると、背中に両手を回してそっと抱きしめた。
「あっ………」
リオンは一瞬だけそのまま僕に身を預けそうになったけど、護衛としての理性が働いたのだろう、すぐに僕から離れようとする。
「王子、だめです……」
「…リオンは僕が嫌い?」
意地悪な質問をしてみる。
答えは分かりきっているのに。
「…嫌いなわけ…ないじゃないですか……でも、それとこれとは…」
「じゃあ好きなんだ?」
「そ、そういうことじゃなくてですね……」
なんだかんだ言っても、リオンは僕に抱きつかれたまま腕を振りほどこうとはしない。
「……僕は君が好きだよ、リオン」
「………王子…?」
「護衛としてとか、友人としてとかじゃない。異性としてリオンを愛してる。
リオンがどこの誰を好きなのかは知らないけど、僕は君を渡したくない」
「王子……わ、私も……」
「……リオン…」
僕たちはしばし無言で見つめあう。
やがて、リオンの腕が僕の背中にも回され…
どちらからともなくその距離が近づいていき…
僕の唇とリオンの唇が重なり合う瞬間……
233 :
ホワイトデー:2006/03/15(水) 10:18:44 ID:ngf6iUyJ
「兄上〜、兄上はおらぬか!」
「ダメですよぉ姫様ぁ、王子はいま大事な用が……あら?」
部屋に乱入してきたリムとミアキス。
二人の前で抱き合っている僕とリオン。
「あらあらあらあら…これからいいとこだったんですねぇ」
「な、なななな何をしておるのじゃ!」
口を押さえて笑うミアキスに、頭から湯気をふきだしているリム。
リムは僕たちの間に割り込んでくると、強引に離れさせた。
「兄上!こ、こんな時間から…えーと……その…だ、抱き合うなどとは何事じゃ!
リオン、そなたもじゃ!そちは護衛であろう!?それが兄上と…兄上と……」
「…も、申し訳ありません!」
リオンは思いっきり頭を下げてリムに謝っている。
あーあー、もう少しだったのに。
「姫様、せっかく良いところだったのに邪魔しちゃダメじゃないですかぁ」
「い、いいい良いところとはなんじゃ!あのまま放っておいたら……ど、どうなったんじゃ?」
「あら、興味ありますかぁ?じゃあ私たちは退散して、後は若いお二人に任せるということでぇ」
と、ミアキスはリムの背中を押して部屋を出て行った。
と見せかけて、扉の隙間から部屋の中を覗いているのがバレバレだ。
「姫様、ミアキス様…やめてください……」
「え?ここには誰もいませんよぉ」
「そうじゃ、早く続きをせぬか!」
っていうか思いっきり喋ってるし…
僕はリオンの耳元に口を寄せると、そっと呟いた。
「じゃあ、今夜遅くなってからまた来るから」
「…………あ、あの、その……」
「そこでキスですよぉ。ほら、早くぅ」
「キキキキスじゃと!?」
…うるさい外野がいなくなったらね。
234 :
ホワイトデー:2006/03/15(水) 10:20:18 ID:ngf6iUyJ
今度こそおしまい。
もっと王子を鬼畜にしたかったけど、リオンが可哀想なのでできません。
あと、アルママンはマジで書けません。
まだ1周目の途中なので、口調とかうろ覚えですし。
はっはっは〜ぐっじょぶ〜
GJ!!
リオン、リム、ミアキス みんな可愛いな。
こんなとこいるといつネタバレに会うかわからないから
終わってから来た方がええよ。
次はママンだな
>>240 いじめんなww
ママン編もあるよきっと。
やっぱり旅に出るエンド後のリオンが旅を終える理由って子供が出来たからなんだろうか・・・・・・・・・・・・・・
ゲオルグが隣に居るのに盛っている若い二人
ゲオルグと分かれてからそれまでの鬱憤を晴らすかのごとく盛ってる二人
どっちがお好み?
「よし、上出来だ」
二人に何かを指南しているゲオルグ。
>>243 ウーロン茶吹いた
またはリムを補佐する方を選んで王子の嫁取り話でもいいな
王子がいろんな女の子を宛がわれてリオンとリムがやきもち焼く話
カイル×サイアリーズを書いてくれる猛者はおらぬか…!
王子のお嫁さんは誰がいいか、という問いに
チーズケーキを作るのが上手だからとベルナデットとミアキスを猛烈に推すゲオルグ
「リムは僕のものだ!」ではなく「兄上はわらわのものじゃ!」と言わせたいミアキス
孫の選ぶ嫁なら皆素晴らしい人物だろうとその様子をほほえましく見守るガレオン
羨ましいなーなどと言いつつも、王子がお幸せになれるんならと真っ当な事言っちゃったカイル
「あ、兄上が結婚!?め、めでたいことではないか!せ、盛大に宴を開くぞ!」とトチるリム
身分の違いというものから泣きを見るも、「リオンでは」という意見が多く戸惑うリオン
息子がお嫁に行くのは嬉しく思うが、リムの結婚にはハンカチを噛む天国のフェリド
微笑ましく見守るも、義母として双方の伴侶厳しく躾けてあげたいとちょっと歯がゆいアル
生きているうちに幸せな結婚をしてほしい、と願うサイアリーズとギゼル
禿そうにない人を娶られよ、と涙を流しながら願うマルスカール
>>246 禿げると太陽の紋章が暴走しかねないもんな
孫→孫のような存在の王子
>>246 息子がお嫁に行くとはどういう意味ですかな閣下?
>>249 夜更かししすぎて頭がおかしくなっていた
ちゃんと見直せばよかったと反省している
ゲオルグの暴挙には誰も突っ込まない彼の存在には頭が下がる
あれ?保管庫が見られない
URLコピペしても行けないんですがどうしたらorz
俺はいけるけど
あ、いけました
お騒がせしてすみませんー!
王子の嫁さん選びの為に、闘女神祭開いちゃうリム。
これならリオンにも平等に機会があるし、ニケアも「闘神祭未経験」なんて言われなくて済むなw
>>254 ニケアはどうせまた、王子の嫁さん選びって知らないんだろうな。
それで優勝しちゃって、
「王子様と結婚!!?・・・・・おいしいもの食べ放題だからいいか。」
>>254 王子争奪全選手入場!!
美少年殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み美少年狩人が甦った!!!
短髪美女? ニフサーラだァ――――!!!
正義はすでに私が完成している!!
イザベル・マクシミリアンだァ――――!!!
賞金を貰いしだい食べまくってやる!!
褐色格闘娘 ニケアだァッ!!!
妹の心得なら私の歴史がものを言う!!
文化の魂 ジョセフィーヌ!!!
真のお守りを知らしめたい!! 女王騎士 ミアキスだァ!!!
竜馬騎兵はいまだ見習いだが船の上なら私のものだ!!
元ラフトフリート ランだ!!!
イカサマは完璧だ?! 博打美女 リンファ!!!!
全声のベスト・ディフェンスは私の中にある!!
声帯の神様が来たッ チサト!!!
紋章術なら絶対に敗けん!!
黒ローブのケンカ見せたる 不思議な美女、ゼラセだ!!!
事務能力ならこいつが怖い!!
探偵事務所のふくよかさん フヨウだ!!!
ビーバーロッジからお風呂の姉が上陸だ!! ビーバー ミルーン!!!
なんで王子との結婚に興味関心なさそうな奴等ばっかりで
肝心のリオンがいないのかと小一時間wwwww
まあ、ギゼルと無理矢理(結果としては当然だが)結婚させられたんだから、
トーナメントとかはもうやらないと思うけどね。
名前の後の「だ!!!」が気になった・・・。
ってかリオンとミアキスいない。
男心の無いイサトに飽きたのか愛の狩人になったのか?!!
エルフの弓術を見せてやる!!ウルダ!!!
めい土の土産に王子とはよく言ったもの!!
操船の奥義が今 ここでバクハツする!! 元ラフトフリート提督ラージャだ―――!!!
女王騎士こそが王子にふさわしいのだ!!
まさかこの女がきてくれるとはッッ アレニア!!!
お祭りだからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
謎の巨乳(いくつあるんだ?)紋章師 ジーンだ!!!
オレは魚釣りが最強ではない男釣りで最強なのだ?!
御存知男女 スバル!!!
窓の本場は今や私にある!! 私を驚かせる窓はないのか!!
ズンダだ!!!
ちいさァァァァァいッ説明不要!!
エレシュだ!!!
表情は実戦で使えてナンボのモン!!! 非実戦笑顔!!
探偵事務所からサギリの登場だ!!!
甥っ子は私のもの 邪魔するやつは思いきり笑顔で押し通す!!
ルナス斎主 ハスワール!!
遺跡を探しにここにきたッ!!
探索美少女 ローレライ!!
妹に更なる磨きをかけ ”編成係”ルセリナが帰ってきたァ!!!
アレニア様www
ぞんびー
>>ちいさァァァァァいッ
ギガワロタ
今の自分に国はないッッ!! 元群島諸国、ネリス!!!
竜笛の奥義が今ベールを脱ぐ!! サウロニクス城から ラニアだ!!!
王子の前でなら私はいつでもツンデレだ!!
星の紋章 ゼラセ 正体不明で登場だ!!!
医者の仕事はどーしたッ 女性の炎 未だ消えずッ!!
治すも壊すも思いのまま!! シルヴァだ!!!
特に理由はないッ 皆勤が強いのは当たりまえ!!
ウェンディにはないしょだ!!! 門の紋章使い!
レックナートがきてくれた―――!!!
多くの兄で磨いた実戦!!
群島諸国のデンジャラス・ライオン ベルナデットだ!!!
実戦だったらこの人を外せない!! 超A級喧嘩師 花山薫だ!!!
超一流軍師の超一流の戦術だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
褐色の悪戯お姉ちゃん軍師!! ルクレティア!!!
兄への甘えはこの女王が完成させた!!
妹の切り札!! リムスレーアだ!!!
若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ リオンの登場だ――――――――ッ
>>花山薫
何かいる!何かいるよ!!
なんで花山そのまんまなんだw
ゼラセ様が二人いる件wwwwwww
gdgd
>多くの兄で磨いた実戦!!
コラコラコラコラ
しもた、花山さん変えるの忘れてた
妹だったらこのビーバーを外せない!! 超A級妹 メルーンだ!!!
ということで
加えて突発的な不祥事発生に備え超豪華なリザーバーを3名御用意致しました!
竜馬世話役 エラン!!
女王騎士見習い トーマ!!
竜馬!フレイル!
……ッッ どーやらもう一名はくしゃみで行方不明の様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ
>>266 付き人なら絶対に敗けん!!
軍師付きの実力見せたる 監獄には持ったいない美人 レレイだ!!!
ぼろぼろでごめん
王子総受けはデフォなんだなw
>多くの兄で磨いた実戦
このくだりで思い出したが、スカルド提督は妙に子沢山だな・・・絶倫なのか?
つうことはその血を引くフェリドも・・・更に王子も・・・
ものすごいゴテゴテ少女漫画なツヴァイク×ローレライが思いついたんだけどいいかな?
>>272 どこまでGJなのですか!!
何をしているのです、早く投下なさい!
すいませんゼラセ様…今晩中には投下します。エロまではいかないですが後々続く話にしたいのでコテつけさせていただきます。
ちょwwwwヨランとトーマwwwwwwwwwッショタじゃねえか
スマン、ツヴァイクの一人称って私?俺?
私
にしても花山さんでクソワラタ
>>270 GJ!
つかラージャとかあり得ないからw
ユーラムネタはやっぱり無いかなあ…
>>197じゃないが、自分もベルクート×ハヅキっていいなと妄想中。
ベルクートにそれとなく女性扱いされて、性を否定しようとかしてがむしゃらになって挑んで
負けて悔し泣きとかしちゃったりすると、萌え。
……スマン、萌えがあふれて……。
>>281 改心後のユーラム大好きなんだけど、王子×ルセリナが頭の中でデフォになってると
二人の仲を応援してくれる妹想いの兄、になっちまうんだよなあ。
エロにしづらいというか。
図書室から一人の美少女がため息をつきながら出てきた。
「ふぅ…やはりここの本には載ってないな…」
少女の名はローレライ。黒髪に青い大きな瞳を持つ美少女だ。
(仕方ない…戻るか…)
ローレライはえれべーたへ向かった。するとちょうどえれべーたが開いた。
「あ…」
「ん?」
開いたえれべーたから出てきたのは同じ目的を持つツヴァイク、そして城に住む兵士数人だった。兵士達はすぐにえれべーたから降り、各持ち場へ走っていった。
「なんだ君か。乗らないのか?」
「おまえが降りてから乗る。早く降りろ」
顔を合わせる度にローレライはこのような喧嘩腰で話している。
「残念だな、私は先ほどの兵士達に合わせて下まで来たんだ。このまま封印の間まで戻るつもりだ。君はどうするんだ?乗るのか?」
「…階段で行く」
ローレライはくるりと背を向け、階段へ歩こうとした。
グイッ
「なっ!?」
ローレライが歩き始めようとした途端、ツヴァイクはローレライの腕を引っ張りえれべーたへ乗った。
「何をする!私は階段で…」
「ここから3階までの間くらい我慢しろ。すぐに着く」
ツヴァイクはボタンを押し、閉まったドアへ寄りかかった。ローレライは再びため息をつき、ツヴァイクと向かい合う形で反対側の壁へ寄りかかった。
「………」
「…なんだ、そんなに嫌か、私と二人でいることが」
無言でうつむいたままのローレライにツヴァイクは言った。またいつものように喧嘩をふっかけてくるだろうな――ツヴァイクはそう思った。しかし今ヴァイクと向かい合う形で反対側の壁へ寄りかかった。
「………」
「…なんだ、そんなに嫌か、私と二人でいることが」
無言でうつむいたままのローレライにツヴァイクは言った。またいつものように喧嘩をふっかけてくるだろうな――ツヴァイクはそう思った。しかし今回は違った。
ローレライは少し頬を赤く染め、うつむいていた。
「ふっ…どうした。男と二人きりという状況になれていないのか?まだまだ子供なんだな」
「ちっ…違う…!!少し暑いだけだ!!」
「そうか?今日は寒いくらいだが…そんなに私が気になるか」
するとツヴァイクはローレライに近づき、両手をつかんだ。
「離せ!!自惚れるな!!誰が貴様など…」
「それだけ頬を染め潤んだ瞳で見られれば誰だって自惚れる」
ツヴァイクはローレライの唇に自身の唇を近づけた。
「やっやめ…んっ…」
ローレライの両手をつかんでいた手を離し、頬へと手を運んだ。
「っん…ふっう…っ」
ツヴァイクは無理矢理口の中に舌を差し込み、口内を攻める。
クチュッ…チュッ…
「っ…んん…っはぁ…はぁ…はぁ…」
「…ふっ…やはり子供だな。この程度で腰を抜かすとは…」
「きっ…貴様…!」
その場で腰を抜かし座り込んでしまったローレライはさらに顔を赤く染めていた。
「3階についたようだ。先に封印の間へ行っているぞ」
ツヴァイクはそう言い残して、封印の間への階段を上った。
「自惚れるな、か…」
ツヴァイクはふっと笑い、封印の間へ入っていった。
短いですが以上です。一応続き物にしたいのでおいおい投下させていただきます。
どうもすいませんでした。
あっ、なんか変なつながりに!ごめんなさい!!もう一回…
図書室から一人の美少女がため息をつきながら出てきた。
「ふぅ…やはりここの本には載ってないな…」
少女の名はローレライ。黒髪に青い大きな瞳を持つ美少女だ。
(仕方ない…戻るか…)
ローレライはえれべーたへ向かった。するとちょうどえれべーたが開いた。
「あ…」
「ん?」
開いたえれべーたから出てきたのは同じ目的を持つツヴァイク、そして城に住む兵士数人だった。兵士達はすぐにえれべーたから降り、各持ち場へ走っていった。
「なんだ君か。乗らないのか?」
「おまえが降りてから乗る。早く降りろ」
顔を合わせる度にローレライはこのような喧嘩腰で話している。
「残念だな、私は先ほどの兵士達に合わせて下まで来たんだ。このまま封印の間まで戻るつもりだ。君はどうするんだ?乗るのか?」
「…階段で行く」
ローレライはくるりと背を向け、階段へ歩こうとした。
グイッ
「なっ!?」
ローレライが歩き始めようとした途端、ツヴァイクはローレライの腕を引っ張りえれべーたへ乗った。
「何をする!私は階段で…」
「ここから3階までの間くらい我慢しろ。すぐに着く」
ツヴァイクはボタンを押し、閉まったドアへ寄りかかった。ローレライは再びため息をつき、ツヴァイクと向かい合う形で反対側の壁へ寄りかかった。
「………」
「…なんだ、そんなに嫌か、私と二人でいることが」
無言でうつむいたままのローレライにツヴァイクは言った。またいつものように喧嘩をふっかけてくるだろうな――ツヴァイクはそう思った。しかし今回は違った。
ローレライは少し頬を赤く染め、うつむいていた。
「ふっ…どうした。男と二人きりという状況になれていないのか?まだまだ子供なんだな」
「ちっ…違う…!!少し暑いだけだ!!」
「そうか?今日は寒いくらいだが…そんなに私が気になるか」
するとツヴァイクはローレライに近づき、両手をつかんだ。
「離せ!!自惚れるな!!誰が貴様など…」
「それだけ頬を染め潤んだ瞳で見られれば誰だって自惚れる」
ツヴァイクはローレライの唇に自身の唇を近づけた。
「やっやめ…んっ…」
ローレライの両手をつかんでいた手を離し、頬へと手を運んだ。
「っん…ふっう…っ」
ツヴァイクは無理矢理口の中に舌を差し込み、口内を攻める。
クチュッ…チュッ…
「っ…んん…っはぁ…はぁ…はぁ…」
「…ふっ…やはり子供だな。この程度で腰を抜かすとは…」
「きっ…貴様…!」
その場で腰を抜かし座り込んでしまったローレライはさらに顔を赤く染めていた。
「3
「3階についたようだ。先に封印の間へ行っているぞ」
ツヴァイクはそう言い残して、封印の間への階段を上った。
「自惚れるな、か…」
ツヴァイクはふっと笑い、封印の間へ入っていった。
またなんか変な書き方になってしまいました…スレ汚しごめんなさいごめんなさい…
JG!
すいません、王子×リオンで書いたんですが途中でゼラセ様が降臨して
フリーズ…。保存してなかったエロパートが吹き飛びました…
長くなりそうなのでとりあえず途中まで投下します。
292 :
1:2006/03/16(木) 00:29:54 ID:FGoDyJhD
ファレナからリオンとゲオルグと旅立ってしばらくたった。僕たちは北の赤月帝国
にいる。ゲオルグがここに用事があるらしく僕たちもそれについていく形になった。
そして、今僕たちは首都のグレッグミンスターに到着。宿をとりゲオルグと別れ
僕たちは今町を見て回っていた。
「うわ〜、すごいですね王子!ソルファレナにも負けないぐらい活気にあふれてい
ますね。」
「…うん。」
「王子?大丈夫ですか。お体の調子が良くないようでしたら宿に戻りましょうか?」
「いや、大丈夫だよ…。ちょっと考え事をね。」
心配そうに僕を見るリオンにそういって僕は笑いかけた。
「本当ですか?私にできることがあったら何か言って下さいね。」
「ああ、だけど大丈夫だから。」
まさか、君のことで悩んでいるなんて言うことができるはずがない。そう、僕は今
リオンのことで悩んでいた。
太陽の紋章をめぐる戦いを通して僕には一つ分かったことがある。それは、僕に
とってリオンが失いたくない、一番大切な人だということだ。太陽宮にまだ父上母上
がいた頃からリオンは僕にとって家族だった。だけど今は…、まぁそのなんというか
異性として…、妹のリムとはまた違った存在として好きになっている。
自惚れかもしれないがリオンは僕のことは嫌いではないと思っている。第一嫌い
な男の護衛なんてするはずがないし、父上に恩義があるとしても僕が嫌いなら向
こうから積極的に話しかけてくることなんてないはずだ。だけど…、もしその好意が
僕とは違って家族としての物だったら、身分の違いを理由にリオンに拒絶されたら…
そう思うと怖くなる…。
GJGJGJGKGKGJ
294 :
2:2006/03/16(木) 00:30:47 ID:FGoDyJhD
「ゲオルグ、少し相談があるんだけどいいかな?」
「ん、別にかまわんが。」
僕は夜、ゲオルグにこのことを相談しに行った。ゲオルグは何も言わずに僕の話を
聞いてくれた。リオンが好きなこと、拒絶されたらと思うとどうしようもなく今の関係か
ら一歩も踏み出せないこと…。
「ふむ、俺がお前にしてやることはすべて終わったと思っていたが、まだやれることが
あるようだな。」
「ごめん…、本当は自分で解決すべきなんだろうけど…。」
「かまわんさ、気にしなくていい。まぁ、お前もやっと恋愛にも目覚めてきたか。なんか
自分の息子に初恋の相談をされているみたいだな。」
「ゲオルグ…」
「っと、すまん。まあ俺から言えることはだな、回りくどいことはせず正面からぶつかって
みろ。悪いようにはならんさ。」
「でも…。」
「不安になってると、見えないこともあるもんだぞ。それに踏み出さなければ何も変わ
らん。変えたいならば勇気を出し、一歩踏み出てみろ。そして自分の思いを伝えろ。」
そうだよね…、何もしないでいたら何も変わらない。必要なのは変えようとする僕の
意志なんだ。
「ありがとう、ゲオルグ…。やってみるよ。」
「なに、俺からは気の利いた愛の告白みたいなのは教えてやることはできないが、自分
の気持ちから出てくる言葉を素直に伝えればいい。このくらいかな…。」
ふぅまったくそろいもそろって不器用ときたもんだ。このまま俺が何も言わなかったら、二
人とも胸の中に気持ちを押し込めてファレナに帰ってたかもしれないな…。まぁ頑張れよ、
ファルーシュ、リオン。
295 :
3:2006/03/16(木) 00:32:25 ID:FGoDyJhD
「あ…。王子。」
僕の部屋の前でリオンが待っていた。
「もしかして、ずっと待ってた?」
「はい、少しお話したいことがありまして…。」
お話?なんだろうか。
「なら、立ち話もなんだし部屋で話そうか?」
「はい、よろしいですよ。」
王子の部屋に入り私たちは今日グレッグミンスターで見たことなど、たわいもない話をし
た。思えばあの戦いの日々がほんの昔のようだった。
護衛としての任務、軍の大将としての役割、そして大切な家族との別れ。常に義務、責
任に追われつぶれそうになりながらも互いに支えあい、戦いぬいた。
私は、王子の護衛。幽世の門から私を救ってくれたフェリド様へのご恩返しのため、そう
思って私は女王騎士を目指した。だけど、王子と触れ合っていくうちにその優しさ、人柄、志
を護りたい。そう思うようになった。その気持ちを知ってか、フェリド様は私を護衛に推してく
れた。私にとって王子は汚してはいけない、そして汚す物は誰であろうと許しはしない大切な
人…。なのに…、私は王子に護衛として、臣下として許されない感情を持っている。
「王子、ファレナに戻ったらどうなさいますか?」
王子はどうしたの、急にといった顔をしてる。無理もないいきなり帰ってからの話をしてるん
だから。
「いえ、ですからファレナに戻ってからの話ですよ。お帰りになったら多分縁談の話とかいっぱ
い来ていると思いますよ。」
「リオン?」
どうしたんだろう、私。
「王子は、お人柄もいいですし武術にも長けてます。なによりもファレナを救った英雄なんです
から。」
「そういった縁談はいっぱい来ると思うんですよ。」
「あっ、大丈夫です。もしもバロウズ卿みたいに王子を利用しようとする人が現れたら私がお守り
致しますから。」
「私は、王子が結婚なさってもお傍で…お傍でお守りいた…っ!!」
急なことで、私は王子にベッドに押し倒されたんだと気付くのに数秒かかった。
王子は…、とても怒ったような顔で私を見ていた。
296 :
4:2006/03/16(木) 00:33:54 ID:FGoDyJhD
何をしているんだろう、僕は…。でも、自分をとめる事ができなかった。
「本気でいってるの?リオン…。」
「お、王子?」
「だからさっきの事、本気で言ってるのって聞いてるんだよ…。」
「本当に平気なの?僕が他の女の子と結婚して…、それでも傍にいて平気なの!?」
「王子…、私は…、王子の護衛ですから…。一生お傍でお守りするって…」
「僕はだめだよ…。リオンがもし他の人と結婚して、それでも傍にいることなんてできない!!。」
それを考えるだけで気が狂いそうなることがあった。リオンが死んでしまいそうになった時と同じ
ように。
「僕は…。僕はリオンが好きなんだ!君を護りたい、誰にもわたしたくない、危ない目にあわせたく
ない!!」
言ってしまった…。拒絶されるかな。無理やり押し倒してるし…。ごめん、ゲオルグ…。せっかく
相談したのに…。
「…きです。」
「…リオン?」
「私も…、私も王子のことが好きです!!嫌です!!王子が他の女の子と結婚するなんて…それを見て
るしかできないなんて…。でも…でもっ。」
とりあえず、ここまでで。早く残りを書き直しますんで…
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ゆるしてください
生殺しキタコレ。
早く続きを投下しなさ(ry
ハァハァハァGJだよお二方とも。
>>282 自分もベルハヅを妄想しているが、ハヅキは喧嘩売ってこそと思っているからか
冒頭から既に躓いた。踏み込みとか間合いとか書けねえ。ハヅキ可愛いなあ。
流れ速いし良作多いしフィーバー状態ですね
それはそうと前スレの422ですが、時間なくて続きが書けていません
待っている人なんてそうそういないとは思いますが、ゼラセ様流星郡はやめてくださいゼラセ様
すっかり忘れ去られた頃にひょっこり投下します
その日はそのまま自室へと戻ったローレライだが、落ち着かないので食堂へ行った。
食堂は昼時を過ぎた頃で人はまばらだった。
空いている端の席へ座り、ため息をついた。
(なんだ…なんでこんなに落ち着かないんだ…)
するとそこへマリノが来た。
「ローレライさん、どうかしたの?」
「あ…いや…」
「そう?ため息ばかりついてるから…何か悩みがあるんだったら話聞くよ?」
マリノはにっこりと笑った。
「その…なんだか…胸が苦しくて…ドキドキして…よく…わからないんだ…」
今にも泣き出しそうな顔でローレライは言った。
「…ローレライさん、それは恋わずらいって言うんだよ」
マリノが切なそうに話を続ける。
「私も…ある人のことを考えると胸が苦しくなって、ドキドキするの。実際に会うともっと酷くなるんだよ。でも、知られたくないからって無理して明るく話しかけたり…」
(恋…?私が?あの…男に…?)
「ローレライさんも恋しているんじゃないかな。誰かはわからないけど…っと、そろそろお店に戻らないと。無理にとは言わないけど…私でよければまた、ね?」
マリノは宿屋へと戻って行った。
(これが恋…?よくわからない…)
ローレライは食堂を後にした。無意識で封印の間へ来てしまったが、扉を開くことが出来なかった。もしかしたらあの男がいるかもしれない。ローレライは階段を降りようとした。
するとツヴァイクが階段を上ってきた。
「…………」
「やっと来たか…君を待っていた」
「えっ…?」
一気に心拍数が上がり、顔も紅潮してきた。
「…封印の間へ入ろう」
封印の間へ入ると、ゼラセはいなかった。また、2人っきりだ。
(まただ…どうしよう…)
ローレライはツヴァイクに背を向け、離れた所で座っていた。
「…先程、この部屋から光が出ていたんだ。あのゼラセとかいう女がまた何か探しに行くとか言って部屋を出ていった。せっかくのチャンスなのに君はいなかったから…」
「話って…それだけか…?」
「ああ。他に話すことは特にないが…」
ローレライは力が抜けた。と同時に涙が溢れてきた。
(何を期待していたんだ…当然じゃないか…この男にとって私は…ただのライバルでしかないのだな…)
ローレライの異変に気づき、ツヴァイクはローレライに近づいた。
「何故…泣いている…」
「なんでもない…私に近づくな…貴様など…」
するとツヴァイクはローレライを抱きしめた。
「……………」
「今は抵抗しないんだな…」
「ツヴァイク……私は…」
再びツヴァイクはローレライと唇を重ねた。
今度はローレライからも舌を絡め、抵抗もしなかった。
「んっ…ふっ…」
(あぁ…これが…恋なのか…)
「ツヴァイク…好き…だ…」
思わず口に出してしまった言葉。ツヴァイクは驚き、ローレライの顔をジッと見つめた。
「ローレライ…」
何度も、何度も唇を重ね舌を絡めた。
マリノの口調がよくわからないので適当です…
すいませんすいません
306 :
6スレ970:2006/03/16(木) 02:41:36 ID:lwbdbSzV
神作品が投下されているようですが、
ちょうど
>>135からの続きが出来上がりましたので投下させていただきますゼラセ様。
王子×ルセリナでノーマルエンドの5年後設定。つたない文ですが、どうぞお楽しみください。
307 :
氷解:2006/03/16(木) 02:42:42 ID:lwbdbSzV
「プ、プロポーズ!?」
「そう受け取ってもらっても、僕は構わないけど。結婚を前提に付き合いたいし、
もうお互いのことは十分良く分かるだけの時間、一緒にいるしね。」
「け、結婚…。」
こうして閣下に…ファルーシュに抱きしめられて、私のことを好きだといってくれているだけでも、
とうに私の予想をはるかに超えていることなのに。
その二文字の言葉で、完全に私の思考は止まりそうになってしまった。言葉を発せられない。
「ふふ、また急がせたちゃった?ゆっくりでいいよ。僕らにはもう、時間はたっぷりあるんだからさ。」
そう言って、またファルーシュが笑顔になる。私が慌てていることも、全部楽しまれているのだろうか?
少し、抗議したい気分になったけれど、それは叶わなかった。
ファルーシュの顔が迫ってきて…私の口に、口付けする。
そのことに気づいた時には、口の中に舌が割りいれられていた。
彼の舌が、私の口の中で動いて、私の舌をからめとろうとしている。
ゆっくりでいい、って言われたけれど、彼にとってはこれがゆっくりなのだろうか。
私の顔は、多分これまでにないくらい上気していて…心臓の鼓動が、そのまま体全体に伝わっている。
もちろん、気持ちいいとか、そういうことを感じる暇さえなかった。
息をするのも忘れて、必死で受け止めている内に、彼の口が離れる。
「はぁっはぁっ…。」
動揺と、息苦しかったことで、必死で空気を取り込もうとする。気持ちを落ち着かせる暇がまったくない。
しばらくそうして私が深呼吸をしていると、ファルーシュがまた真剣な顔を作っていた。
308 :
氷解:2006/03/16(木) 02:43:43 ID:lwbdbSzV
「…ルセリナ。さっきの言葉撤回させて。」
「え?」
彼の顔がまた近づいて、今度は耳元でささやかれる。
「君のそういう顔見てたら、君が…欲しくなってきちゃった。」
すぐ近くで聞こえたはずの声なのに、頭の中心に届くまで、10秒くらいかかった。
せっかく少し落ち着いた鼓動が、早鐘のように打ち鳴らされている。
これまで、恋とかそういうこととは無縁で、むしろそんなものにかまけてちゃいけないと
思っていた私だったけれど。さすがにそれが何を意味することなのかは分かった。
嫌とか、そういうことは浮かばなかった。
彼から、そういう風に思われるということがとても嬉しいと思う。
私自身、もう何年前からそういう考えが頭をよぎりそうになったことが度々ある。
それが、こうして現実になるなんて、想像はできなかったけれど。
「ファルーシュ…その…私も…もうずっと前から、あなたに…抱かれたいと思っていました。」
恥ずかしさで逃げ出したくなってしまったけれど、どうしても伝えたくなったから、言い切った。
こんなことを聞いて、ファルーシュがどんな風に思うのかと思うと、彼の顔を直視できない。
「その…はしたない娘だとお思いになりましたか…?」
「うん。」
聞こえてきた言葉で、私は幸せな気持ちから一気に冷水を浴びせられた気がした。
そうだ、仮にも元貴族であった子女が、こんなことを言うなんて。
「す、すいませ…。」
「ごめん、嘘。君も僕のことを求めてくれていることが嬉しくてたまらないです。」
必死で言い繕おうとした私の言葉をまた止める。「嘘」という部分を理解するのに、
また何秒かかかってしまった。自分の頭がこれほど働きが悪くなったことも、
多分今日が生まれて初めてだと思う。さすがに、少し腹が立った。
309 :
氷解:2006/03/16(木) 02:45:23 ID:lwbdbSzV
「ひ、ひどいです!…ファルーシュ!」
「ごめんごめん。ちょっと、怒らせてみたかったんだ。」
「え?」
「ルセリナ、僕に一度も怒ったことなかったろ?
冗談でだって一度も僕に文句ひとつ言わなかった。寂しいなぁ、って思ってたから。」
彼の笑顔から発せられる言葉は、何でこんなに心に染みるんだろう。
彼に怒ることなんて何ひとつなかったし、本当だったら私は糾弾されていてもいい立場だった。
どれだけ感謝しても仕切れないほどのものを与えてもらってるのに、怒ることなんてできるわけがない。
でも、きっとここで言うべき言葉はそういうことじゃないんだろう。
少し泣きそうになってしまったのが悔しかったから、尖った声を精一杯出して、言う。
「…それじゃあ、これからは、言わせていただきます。
私だって、怒れないわけじゃないです。ずっと兄や父をしかりつけていましたから。」
「うわぁ、厳しそうだな、それは。」
少しも困っていない、楽しそうな声が耳元で聞こえて、そのまま強く抱きしめられた。
ずっとこのまま、抱きしめられていたいと思ったけれど、体が少し離れたと思うと、
膝の下に手をかけられて、ベッドの方まで運ばれてしまう。
そのまま優しく降ろされて。見上げた彼の顔は、すごく優しいものだったけれど、
やはり怖い気持ちがないわけではない。それに、この部屋は…明るすぎる。
「ごめんなさいファルーシュ…その…明かりを…。」
「あ、そっか。僕としては君の体を見れなくなっちゃうのは残念だけど…。」
そう言うと、彼が部屋に置かれた火の紋章片のランプにそっと息を吹きかけ、部屋の明かりが消される。
明かりが消されて、私は自分が太陽宮にいることを思い出した。ここは、いつも柔らかな光に満たされているのだ。
薄い光の中で自分の体を見られると思うとより恥ずかしいけれど、
ベッドに腰掛けた彼は、もうテキパキと女王騎士服を脱いでいく。
310 :
氷解:2006/03/16(木) 02:47:07 ID:lwbdbSzV
私も、今更脱がないわけにはいかない…。意を決して、肩紐に手をかける。
コルセットも外し、ドレスを脱いで…そのまま下着にどうしても手をかけられないでいると、
後ろから伸びてきた手が、私にそれを外すよう促す。
「ファルーシュ…。」
その手に促されて、生まれた時のままの姿にさせられてしまった。
ここまで来たのに、振り向く勇気が私にはない。そのまま止まっていると、
伸びていた手が私の両の乳房に触れていた。そっと、包み込まれるように触られる。
「あっ…ん、んっ…。」
「やっぱり、声もかわいいな。もっと聞きたくなる。」
そう聞こえてきた後、両方の乳首を摘まれてしまった。
「ひゃっ…ん…!」
声を出さないようにしたいけれども、できない。自分の口から、これまで聞いたこともないくらい
切ない声が漏れてしまう。それが恥ずかしいけれど、彼の手は止まらない。
体中を撫でていく。気持ちいい、けれど彼の手だと分かっていてもやはりどこか怖い。
手が、足の付け根の辺りを触ったことで、私はついに叫んでしまった。
「やあっ…ファルーシュ、怖いっ…!」
その声で、一瞬彼の手が止まる。そのまま、私を抱きかかえるようにして、
彼の方に体を向けさせられた。やっと、彼の顔が見える。いつもと同じ顔だけど、
いつもより少し興奮で上気している顔。
「大丈夫。怖くないから。」
そういうと、彼がおでこを私のおでこにそっとくっつけた。その仕草に少し安心したけど、
やはり彼の手はまた動き出す。私の脚を割ろうとして…力を入れて止めようとしても、
止まらなかった。開いた脚の付け根、私のあそこが…見えてしまっている。
「は、恥ずかしい…。あっ」
「ごめん、恥ずかしがる君もかわいい。」
つっ、と、指が一本差し入れられてしまった。湿った音を立てて、ファルーシュの指を易々と受け入れてしまう。
彼の指が、私の中で動いて、そのたびにいやらしい音がして…
「やっ、あっ…!」
指が2本に増やされる。湿っていたそこはやはり簡単にそれを差し入れることを許して、
お尻まで濡らしてしまうほど、濡れていく。痛みもなくて、すっかりよくなってしまった。
気持ちがいい、と思う。けれど、彼の目に映る私はどれだけいやらしいのだろう…。
「は、恥ずかしいです…。」
「でも、気持ちよくなってきてない?もうちょっと、して欲しいとか。」
311 :
氷解:2006/03/16(木) 02:48:23 ID:lwbdbSzV
ひどい、と思って彼のほうを見るけれど、その間も中で動かされる指のせいで、
まともに返答もできそうにない。今日もう何度目になるのか分からないけど、
顔から火が出そうになる思いを堪えて、私は小さく頷いた。
「…そう、じゃあ、気持ちよくさせてあげる。」
楽しそうな声で彼がそういうと、指の動きがさらに増した。
「ひゃっ、ああっ!」
さっきよりもずっと大きな水音がして、私の耳にはそれももう気持ちいい音にしか聞こえない。
気づくと、指の動きに合わせて自分で腰を振っていた。もっと、欲しい。ファルーシュに、
滅茶苦茶にしてほしい。それを伝えようとしても、私の口からはあえぎ声しか出てこない。
「あっ…あ、あっ、や、いいです、いっ…ああんっ!!」
何かがはじけて、私の中が、びくびくと収縮するのが分かる。
彼の指を、もっとと促してるみたいに、締め付けてしまう。
それを恥ずかしいとも思えなくなって、私は快感を受け止めていた。
すっと抜かれた指を、彼が私に見せる。淡い光の中、それはぬめぬめと光っていて。
彼が、その指を口に含む。
「あ、ふせひなのあひがすふ。(ルセリナの味がする)」
言いながら、それをゆっくりとしゃぶる。私の味…卑猥な言葉…。
「そんないい方やめてください…。」
「おいひいよ?」
心底楽しそうな顔で笑って…この人には、こうしてずっとかなわないのだろうか。
それ以上抗議しようとしても、その光景に、私のあそこはさらに濡れそぼっていってしまうのが分かる。
「やっぱり、ルセリナは綺麗だな。体も。ずっと、見たいって思ってた。」
「ファルーシュ…。」
綺麗と言われたことは何度もあるけど、あまり嬉しかったことはなかった。
今は、私が彼に綺麗といわれる体をしていることが、とても嬉しい。
今までまじまじと見ることがなかった彼の体も、大きくなった肩幅に似合わない、
白くて綺麗な色をしていると思う。
その体が、覆いかぶさってきた。
「いい?」
「…はい。」
怖さが消えたわけではなかったので、少し戸惑ったけれど。正直に答えた。
彼の手が、また私の脚を割って、開かせる。恥ずかしいという気持ちも変わらない。
でもここまできたら、もうお互い止めるわけにもいかない。
「あ…」
入り口に、当たる。それが、少しずつ少しずつ、私の中に入ってくる。
312 :
氷解:2006/03/16(木) 02:49:48 ID:lwbdbSzV
「怖い…。」
「大丈夫。」
そう言って、口付けをしてくれた彼に、しがみつく。まだ痛くはないけれど、涙が浮かんでしまう。
まだ、進みきってはいないと思うけど、何かが引っかかるような感触がした。
「ルセリナ…いくよ…。」
「え?…ひっ!!」
彼に、ぎゅっと強く抱きしめられたかと思うと、それと同時に引っかかりを越えて彼が入ってくる。
痛さで、何も考えられなくなって、彼の背中を爪で引っかいてしまう。
「ファルーシュっ、ファルーシュ…!」
彼は、しばらく動かないように待っていてくれたけど、それでも痛さは変わらない。
その痛みに慣れるまで、しばらくの時間がかかった。少しだけ、痺れたような感覚になる。
「ひっ、あっファルーシュっ…」
それでも、彼を呼ぶ声はかすれる。痛みで、涙が出る。彼は、手で私の頭をなでたり、
おでこに口付けをして…落ち着かせようと、してくれていた。
「好きだよ。」
と、ぽつりと呟いたのが聞こえる。私も、と言いたかったけれど、
代わりに彼のことを抱きしめた。彼も、強く抱きしめ返してくれる。
しばらくそうしている内に、痛みよりも、痺れたような感覚の方が強くなってきた。
少し、楽になったような気がする。彼は、まだ私のことを抱きしめてくれていたけど、
やっぱり…動いてもらわないと、いけないんだろう。
「ファルーシュ…その…もう、動いても大丈夫だと…思います…。」
「大丈夫?」
「はい…まだ…あなたに、気持ちよくなってもらってないから…。」
「うん…。」
短い彼の呟きが聞こえて、さきほどの指よりももっと太いものが、私の中を動こうとするのを感じる。
いっぱいに満たしていたものが、動いていくのは怖いけど…。してもらいたいと、思う。
313 :
氷解:2006/03/16(木) 02:51:58 ID:lwbdbSzV
「んっ、ん!」
ゆっくり、指の時よりも本当にゆっくりと動くそれが、痛みよりもほんの少し大きい
痺れをもたらす。少しだけ抜いて、また入って。また、水音がしだしたのに気づいた時、
私は、今自分がされていることに、改めて気づく。恥ずかしいとも思うけど、
それ以上に嬉しい。ファルーシュにこうしてもらう日がくるなんて、思ってもいなかったのに。
「ぁうっ…うっ…」
気持ちいいところも一緒に擦られて、さきほどよりも気持ちいいとはいえないけど、
あえぎ声が漏れた。そこを弄ばれて、ほんの少し気持ちよくなって。
私の中が、ファルーシュを締め付けてしまうのが分かる。
「ファルー、シュぅ…、あっ、あ…」
動きが少しずつ早まっていく。痛みも少し増したけど、それ以上に気持ちよさも増していく。
少しずつ、さきほど感じた、はじけるような感覚に近づいていっているような気がする。
「あ、あっ、はあっ…あっ…。」
水音がいやらしい。彼が、動いている。私は今抱かれていて、彼自身を打ちつけられている。
また、思考が遠いところにいきそうな、さらわれそうな、そんな感覚に襲われて…。
けれど、彼の声で引き戻された。
「ルセリナっ、もう…!」
彼の体が、少しだけ震えたように感じた。
それと同時に、そこに…何か注ぎ込まれるような感覚になった。
「あっ…」
杭を抜かれたみたいな、そんな感覚で、彼が私の中から引き抜かれる。
空気に晒されて、痺れた感覚が抜けると、ずきずきと下肢が痛み出してきた。
鈍い痛み。そして、そこから少しだけもれ出ている、彼の放った精。
「つうっ…!」
じりじりと襲ってくる鈍い痛みに、少し、声を上げてしまう。
しばらくそのままで待っていると、彼がまた口付けをして、私を優しくベッドに倒した。
314 :
氷解:2006/03/16(木) 02:52:52 ID:lwbdbSzV
「ごめんルセリナ…痛かったよね。」
「いいえ、初めて、でしたから。私は、初めてがあなたで…嬉しかったです。」
「…僕も、嬉しい。」
ぎゅうっ、と彼が強く抱きしめてくる。
彼が抱いてくれたことが、嬉しい。彼とそういう関係になったんだということが、堪らなく嬉しい。
だから、私も彼のことを抱きしめ返した。
「好きだよ、ルセリナ。」
「私もです。」
こんな言葉も、これから何度も言ってもらえるんだろう。私も、きっと何度も言うんだろう。
これまで、言ってはいけないと思っていた分、何回も何回も、言うんだろう。
「一緒に、いようね。」
静かにその言葉が聞こえて、私は抱きしめられたまま頷いた。
彼の精を受け止めたことを思い出す。きっと、これから彼と家族を作るんだろう。
私は、私がこれまでずっと求め続けていたものを手にしているのだろう
5年前からでも、彼が戻ってきた時からでもなく、ずっとずっと欲しかったもの。
また涙が出てきそうになったので、もっと強く抱きしめた。彼が抱きしめて返してくれた。
315 :
氷解:2006/03/16(木) 02:54:22 ID:lwbdbSzV
「あ、すまない。その話蹴らせて。」
玉座に座ったかわいい陛下の横でお守りをさせてもらってから、もう何度こういう光景を見たのか分かりません。
今日も、内政官の一人からファルーシュ閣下の縁談がまた持ち込まれて、また蹴られちゃいましたぁ。
でも、今日はなんだか返答が早い気がしますぅ。閣下は、いつも話だけは真剣に聞くのに。
「は、はぁ…しかし、今度のお相手は中々ようございますよ。
閣下に政略結婚を持ち込むのが失礼であることは重々承知しておりますが、
この方は群島やゼアラントの王侯貴族からもぜひ后に迎えたいとの評判で…。」
「もうよい!兄上がしたくないと申しておるであろう!」
閣下の結婚話になると、いつもイライラしちゃう陛下が話を切り上げようとしますぅ。
もう、陛下ったらかわいい♪
「はっ、これは…過ぎたことを申しました。ご容赦を。」
「ああ、分かってる。お前が自分の利益ではなく王家のことを考えていることはな。
ただ僕に事情があるだけだから、気にしなくていい。丁重にお断りしておいてくれ。」
「はっ、仰せのままに。」
事情?事情って何でしょうかぁ。
いつも、『今は新体制の地固めをする時だ。
まだそういうことは考える気分にはなれない』ってお断りするのに?
「そうじゃ、結婚など兄上には早いのじゃ。わらわの相手も決まっておらぬというのに!」
陛下は、その辺の微妙なニュアンスの違いに気づいてないみたいです。
閣下のことになると鈍くなっちゃう陛下のそういうところが好きなんですけどぉ。
「あらぁ、姫様。普通は年長者の方から結婚は決まるものじゃないですかぁ?」
「いっ、いいのじゃ!ファレナ王家は特別なのじゃ!!兄上もしばらく結婚などする気は
ないのじゃろう?」
316 :
氷解:2006/03/16(木) 02:55:44 ID:lwbdbSzV
てっきり、閣下も『ええ。』って答えると思ってたのに。
今日のファルーシュ様はちょっと違いましたぁ。私もびっくりですよ?
「いえそうでもないです、陛下。実は私は先日ルセリナと付き合い始めまして。」
「…な、何ッ!?な、なにを言い出すのじゃ兄上!?」
「いずれは彼女と結婚したいと思っておりますゆえ、先ほどはお断りさせていただきました。」
「ファルーシュ、何も今ここで…!」
今まで、特に興味もないわって感じで聞いてたと思ってたルセリナちゃんが、割って入ってきましたぁ。
あらあらぁ。閣下に「ファルーシュ」ですって!私の知らない間に、色々進んじゃったみたいですぅ。
「ちょうど結婚の話題だったし、いいタイミングだと思ったんだけどな。」
「あ、あ、あ…」
陛下は、開いた口がふさがらないって感じですぅ。そりゃそうですよねぇ?
「あらあらぁ。閣下ってヤることはヤる、じゃなかった、やる時はやるんですねぇ。
ルセリナちゃんも、駄目よぉ。そういうことする時は私に報告してくれなきゃ。」
そーんなおもしろいことするなら、やっぱり女王騎士たる私にも
参加する権利とかそういうものが発生しますよねぇ?
「え…?あの、報告って…。」
「あー気にしなくていいよ、ルセリナ。」
閣下がルセリナちゃんの肩を抱きます。ああ、もうラブラブここに極まるって感じですぅ。
私としたことが、こんなにおもしろいことを見逃してたなんて。ミアキス一生の不覚!
知ってたら、ルセリナちゃんにアレやコレを渡して閣下の部屋に忍び込んでぇ…。んー、残念!
317 :
氷解:2006/03/16(木) 02:56:57 ID:lwbdbSzV
「というわけで、陛下。これからはルセリナとより深い結びつきを持ち
二人で内政外交軍事と陛下をお支えさせていただきますので。」
ああ、私のかわいい陛下のことを忘れてましたぁ。ふと玉座の陛下の顔を見ると、
もうこれ以上混乱できないって顔してますぅ。
赤とか白とか入れ替わって、ドレミの静が運動会してるみたいです。
「…だ、駄目じゃ駄目じゃ!」
「何で?」
「何でですかぁ?」
「あの、陛下、私では何かお許しいただけない事情があるのでしょうか…。」
本当は何でダメなのか分かってるけど、つい聞いちゃいました。
閣下もルセリナちゃんも天然だから、陛下かわいそうですぅ♪
「と、とにかくまだ早いのじゃーーー!!」
「なんだよ、リム。許してくれなきゃルセリナと他の国に逃げちゃうぞ。」
「兄上ーーー!?」
あらあらぁ。
今女王騎士長と内務長官に逃げられちゃったら、ファレナ女王国は大変なことになっちゃいますねぇ。
これは、陛下を説得しなきゃいけないみたいですぅ。きっと、わがままいっぱい言ってくれるんだろうなぁ。
陛下のわがままも久しぶりに聞けると思うと、なんだかおもしろくなってきましたぁ。
あ、閣下とルセリナちゃんのことも忘れてないですよ?
これからどれだけ楽しめるのか、計画を練るのに眠れない日々が続きますねぇ♪
318 :
氷解:2006/03/16(木) 02:57:54 ID:lwbdbSzV
これで終わりです。
リムは本編ではすっかり大人びてしまってちょっと残念だったので、子供っぽくなっていただきました。
エロが短くてよりオチが長いのはと君とオボロさんのひ・み・つw
…あすいませんゼラセ様嘘です冗談です星のレベル4はきつくぁwせdrftgyふじこlp
おお、新作ラッシュですね!
>ローレライ
うあ、ローレライが本編と違う意味で可愛く見えた…
5の時ってまだ10代だっけ?
恋とかする年頃だよね。
>王子リオン
生殺しw
やっぱリオンはラブラブ系がしっくりくる
>氷解
私は強烈なリオンファンですが、
ルセリナ萌えが少し分かったような気がします
323 :
291:2006/03/16(木) 08:09:29 ID:FGoDyJhD
どうも、修復がやっと終わりましたので最後まで投下します。
324 :
5:2006/03/16(木) 08:11:05 ID:FGoDyJhD
なんにせよ、このまま押し倒したままだといけないと思い、僕はリオンを起こしベッドに座らせた。
「私なんかに王子の伴侶になる資格はないです!!身分だって違います!!」
「関係ないさ、父上だって闘神祭に優勝して身分に関係なく母上と結婚できたんだ。それに同じ
位にならなければいけなくても、僕がリオンと同じ女王騎士の位に降りればバロウズ卿のように僕
を取り込んで覇権を狙うような人はいなくなる。かえって好都合だよ。」
「私は幽世の門にいたことを王子に隠してました…。そんな卑怯な私が王子の伴侶になる資格
何て…」
「だれだって知られたくない過去はあるもんだよ。卑怯じゃないしリオンは僕に話してくれた。」
「でも…私。」
ああ、もう!じれったいなぁ。リオンらしいといえばリオンらしいんだけど。僕はリオンの隣に座り
彼女の顔を見た。気が高ぶったからなのか目が潤んで少し涙が出ている。
「女王騎士リオン!今からファレナ女王国王子ファルーシュが質問する!正直に答えるように。」
「は…はい!」
リオンは急に変わった僕にきょとんとしながらもすぐに背筋をのばして返事をした。
「リオンは僕のことが好きかい?」
「ぇ・・・その…はい。」
また煮え切らない。
「はいじゃ分からないよ。好きなの…それとも…」
「好きです!」
「うん、じゃあ次の質問。僕が別の女の子と結婚したら嫌?」
「…嫌です…そんなの嫌です!」
「君の正直な気持ちがそれだよ。資格なんか考えなくていい。もっとリオンは自分に正直に、自分
を大事にして欲しいんだ。」
「王子…。」
「まあ、僕も戦いの頃はいろいろ押し込めていたから説教できる立場ではないんだけど。」
そう言うと、リオンに笑顔が戻ってきた。うん、やっぱり笑っているリオンはかわい…ってなんかカ
イルみたいになってきたぞ。なに考えてんだよ僕は!!
「王子?どうしたんですか。」
急に何かを考え始めた僕を、リオンが心配そうに見つめる。
「あ…うん、それで…いいのかな。こんな僕で。」
「もう、それは私の台詞ですよ。こんな私でいいんですか?」
愚問だよ。いいに決まってる。
「いいに決まってるよ。…好きだよ、リオン…」
「王子…、私も」
そう言うと、リオンは僕の方を向き僕もリオンを見つめる…。え〜と。どうしよう?
325 :
6:2006/03/16(木) 08:12:49 ID:FGoDyJhD
「え、え〜とそれじゃあキスしようか?」
「お、王子?」
「あ、やっぱりだめ…か「だめじゃないです!!」」
「あ、すいません…その。」
急に大声を上げたリオンにびっくりしながらも、キスをしていいとリオンから了承を得た。そのままリ
オンは目を瞑って僕を待っている。
「それじゃ…いくよ。」
僕は決心をし、リオンと唇を重ね合わせた…。子供の頃出会ってから今までずっと近くにいたけど
ここまで近づいたのは初めてだ。しばらくたって僕たちは離れる。
「ん…王子…」
リオンの甘い声が聞こえて僕の理性は決壊した。
「ごめん…リオン…」
「きゃ!王子っ…んっ」
先ほどと同じ様にリオンを押し倒し、僕は再び彼女にキスをした。さっきの様に唇を合わせるだけで
はない、相手の口の中に下を入れる荒々しいキスだ。
「んっ、ふぅっ、んんっっ!」
最初は驚いていたが、少したつと彼女から積極的に舌を絡めてきた。カイルとかからこういったキ
スがあることは教えられたことはあったけど、そこで教えられたやり方なんかもうすっかり頭から飛ん
でいた。ただ…、ただリオンが欲しい。それだけを考えていた。
「っ…、はぁ…はぁ」
再び唇を離す。リオンを見ると、彼女はトロンとした目で僕を見つめていた。
「して…、いいかな」
僕がそう言うと顔を赤らめうなずいてくれた。
王子とキスをした…。それだけでもう嬉しくて何も考えられなくなった。さらにそこからまた深いキス
を…。ただ必死だった。性教育は私もそれなりには受けてきたし、サイアリーズ様やミアキス様から
王子をネタにそっちの方面でからかわれることもあったので、耳年増なほうなのかなとは思ったこと
はあるけどいざ本番になるともうなにも考えられなかった…。
「リオン…服を脱がすよ…」
はと意識が戻る。服を…脱がす…!って…!!
「王子、すいません!!自分で脱ぎますから!!勘弁してください!!」
「ぇ…、あ…ごめん」
「あ…あと向こうを向いてください…。ごめんなさい…。」
なにやら自分でもすごいことを言っているのかもしれない、と一瞬思い直したが自分で脱ぐといった
のだ。お待たせするわけには行かないと思い、私は服を脱ぎ始めた。
女王騎士の正装ではなく、お忍びのときに着る服装なので脱ぐのにはそんなに手間はかからなかっ
た。しかし、こうしてみると自分の体は結構貧相に思えてくる。同年代の子の中でも自分はかなり胸が
小さいと悩んだこともあった。今はそんなこと気にしてる場合ではない。私は思い直し王子に声をかけ
た。
326 :
7:2006/03/16(木) 08:15:00 ID:FGoDyJhD
「…王子。もういいですよ…。」
僕が振り向くとそこには裸のリオンが顔を赤らめてベッドに正座していた。
「いや…、なんというかその…」
「すいません…やっぱり胸、大きくないですよね」
…そんなことよりといったらリオンに失礼かもしれないけど僕には目に留まったことがあった。
「傷…」
彼女のわき腹には傷跡が残っていた。僕の…忘れることのできない失敗だった。
「王子?」
「ごめん、リオン…。僕が油断したから、君にはいっぱい苦しい思いをさせたね…。」
リムを助け戦いを終わらせようとした新女王親征。目の前にリムがいる。そのことが僕に警戒心を無く
させ、リオンを傷つけられリムを再び奪われるという最悪の事態を引き起こさせてしまった。
「王子…。でも王子はあの後私を助けてくださいました!軍を率いなければならないのに私のために一生
懸命になってくださって…。意識が戻ってそれを聞かされた時私は不謹慎ですが嬉しいと思いました。そ
れに王子をお守りするためなら傷の一つや二つ、どうってことないです。」
「リオン…、でももうあんなことはしないで…いや…。あんなことはもうさせないよ。」
「王子…」
「ごめんね、なんか変なこと言って。」
「それじゃ、とりあえず手をどけて。」
「…はい。」
おずおずとリオンは胸を隠していた手をどけた。
「ごめんなさい…」
「胸?べつにきにしてないよ。そんなことでリオンのこと嫌いになったりなんかしない。」
そういって僕はリオンに笑いかけた。
「王子…」
「それじゃ…触るよ。」
「はい…、初めてなので…、やさしく…してください…」
僕はリオンの胸に触れた。なんというか…女の子ってこんなに柔らかいのか、そう思った。本人はないな
い言っているが僕にはこれだけでも十分だった。そのまま掴もうとすると
「っ…痛い!」
「あっ…ごめんリオン!」
だめだ、痛がらせてどうするんだよ。もっと優しくしてあげないと…。はやる気持ちを抑えて…。優しく。
「あ…ふぅ…お…うじ」
胸を円を描くように優しく撫で、ときどき指で乳首を触り転がす。
「はっ…ん…くぅ…っ」
「大丈夫?痛くない?」
「んっ…だいじょう…ぶです…あぅ!」
今まで話だけで教えられてきた知識を思い出し胸を愛撫する。痛がってはないみたいだ。良かった…。だ
けどもっとリオンを気持ちよくしてあげたい。後ろに回り、胸を愛撫しリオンに言った。
「ね、リオンこっち向いて…」
「は…い…!んん〜〜っ!」
リオンにキスをした。リオンが僕に合わせるように舌を動かしてくる。キスによる水音が部屋に響く…。もちろ
んその間に愛撫する手も止めない。リオンはときどき体を震わせ反応するが必死に僕の舌に自分のを絡めよ
うとした。そんなリオンの反応に僕は愛おしさと理性を再び決壊させようとするなにかを感じた。だめだ、自分
でリオンを傷つけるなんてしたくない。何とか理性で踏みとどまる。
「…っぷ、はぁ…リオン…気持ちよかった?」
「はぁ…はぁ…はい…」
「お世辞じゃないよね?」
「はい…その…王子…今度は私が」
リオンがそう申し出てくる。けど…。まだ君を気持ちよくしてあげたい…。
327 :
7:2006/03/16(木) 08:16:08 ID:FGoDyJhD
王子の愛撫を受け私は快感を感じていた。王子のことを異性として意識するようになってから、一度自分を
慰めたことはあったがそれとは比べ物にならないほどの興奮と快感が私に押し寄せてきた。それだけじゃない。
その…王子に後ろから愛撫された時お尻になにか硬い物が当たってた。多分…その、王子の大事な部分だと
思う。我慢して私を愛撫してくださるのは嬉しい。だけど私も…王子を気持ちよくしてあげたい。
私も王子を気持ちよくしてあげたい、そう申し出ると
「だめだよリオン。まだ君を気持ちよくしてあげたいんだ。」
「王子!やめてください!恥ずかし…ああ…」
王子は私の閉じていた足をこじ開け、まだ私しか触ったことのない部分を見た。その下の部分のシーツは私の
愛液で湿っていた…。
「ああ、ちゃんと濡れている。本当に感じてくれてたんだね!良かった…」
「王子!お願いです!もう手を離してください!まだその…心の準備が…」
本当に恥ずかしくて死にそうになる。こうなることは覚悟はしていたけどいきなりこられると…。
「だめだよ、ここをしっかり濡らしておかないと痛いんでしょ?」
そう言って王子は私の…それに顔を近づける。
「ああっ…おう…じ…お願いします…やめてく…ださい…おねが…ひゃうっ!」」
ああ、王子が…私のを舐めている。本当に恥ずかしくて涙が出てきた。それと同時に快感も私に流れてきた。
「あっ…くぅ…お…う…じ…っあああ!」
「リオン!もっと…もっと気持ちよくさせてあげるから!」
王子はもっと私への愛撫を強めた。舐めるだけでなく、押し広げてその周辺を、包皮のかぶった突起をその上
から指で優しくなで上げた。…もう、何も考えられない。
「あああ!王子…おうじ…!ふぁあっ…あああああああ!」
…あ、頭の中が…真っ白に…。
「リオン!リオン!」
急に激しい反応を見せたと思ったらくたっとなったリオンに心配になって声をかける。
「あ…王子。大丈夫です…ちょっと気持ちよくて…その…」
「はぁ、良かった…。」
安心した。それに気持ちよくなってくれた。嬉しくないはずがない。
「それじゃ、王子。次は私の番ですね。 服脱いでいただけますか?」
「あ…えっと」
「それじゃあ、私が脱がしましょうか?」
リオンがこちらに笑いかけてくる…が、目が笑ってないように見えるのは気のせいだろうか。
「いえ、自分で脱がせていただきます。」
328 :
9:2006/03/16(木) 08:18:20 ID:FGoDyJhD
(上の7はホントは8です、すいません)
「これが、王子の…」
「あのー、結構恥ずかしいんだけど」
「私だってさっき、かなり恥ずかしかったんですよ。これでお互い様です。」
はじめて見る男の子のそれは想像してたのより大きく感じた。何よりこんな物が自分の中に入るのか、そんな
不安が首をもたげてきたが…まずは王子を気持ちよくして差し上げないと。知識しかないけど王子も私を一生
懸命愛撫してくださった。私も頑張らないと。
「それでは失礼します。」
まずは、竿のあたりを舐めてみる。王子のが動くのを感じた。感じてくださっているのかな、そう思うともっとした
くなってきた。筋みたいな場所に沿って舐め上げそして確か亀頭と呼ばれている部分を舐める。
「ん…おう…じ…気持ちいいですか?痛くはないですか。」
「あ、う…うん。というかもう…。」
「気持ちいいんですね。嬉しいです…。」
そう言って私は続ける。しばらく経つと
「だめだ、リオン離れて!」
「え、王子?っきゃ!」
王子のそれからなにか白いような液体が出てきた。これが…精液なのかな…。
「ああ、ごめんリオン!ほら、すぐ拭って。」
「これが王子の…」
そういえば、男の人は自分のを飲んでもらうと嬉しいって聞いたことがある。
「ん…。苦い。」
「あっ、だめだってリオン!汚いよ!」
私は体についていた精液の一部を拭い取り舐めてみた。…苦い。変な味だ。
「だめだって舐めたら!体に悪いかもしれないじゃないか!」
「王子は嬉しくないんですか。」
「だっておいしくなんてないだろ。そんなの無理やり飲ませるなんて間違ってるよ。」
「私は王子が望んでいるのなら飲んでみせます。」
「とにかく…そんなことしなくていいから」
再びリオンのあそこを愛撫する。さっきは舐めたり触ったりしただけだったが、今度は挿れるときになるべく
痛くならないようほぐさなくては。
「それじゃ、リオン。痛かったら言ってね。」
「はい…」
まずは、一本。よく濡らしていたからかなかなかスムーズに挿れることができたが、中は僕の指をきつくしめ
てきた。
「リオン…」
「はい…大丈夫…です。」
「少し動かすよ」
僕は指を動かし始めた。それに合わせるようにリオンの中は僕の指に吸い付いて一緒に動く。
「はぅ…、おう…じ…」
「二本に増やすよ。いいかな」
リオンはうなずいてくれた。そして、二本指を挿れる…。
「っ…いっ!」
「リオン!大丈夫!」
「へいき…です…。続けてください…。」
そういわれても、最初に比べてかなり押し広げられている穴はかなりきつそうだった。とにかく優しく…焦らず…
そう心がけた。
329 :
10:2006/03/16(木) 08:20:18 ID:FGoDyJhD
「リオン、慣れてきた?」
「ん…は…い…んっ…慣れて…っ…きました。」
よし、それじゃあ…。ふぅ、なんか緊張してきたぞ。
「挿れるよ、リオン」
「…はい…お願いします。」
僕は自分の興奮しきったモノをリオンのあそこにあてがった。びくっとリオンの体が震えるのが分かった。不安
なんだろう。
「リオン…優しくするから。」
「王子…いえ、私のことは気にしないでください。どんな痛みがこようと耐えてみせます!」
「いや…。うんわかった。ただし!どうしても無理なら絶対言うこと!わかったね。」
そして…僕はリオンの中に僕のモノを沈めていった。
「っリオン、大丈夫かい!?」
「っはぁ…だ…いじょう…ぐっ…いっ…い…たくないです。続けて…ください」
どう見ても大丈夫じゃない。おまけにあそこからは血が少し流れ出している。まだ半分も入ってないしきつくて
なかなか入らない。っ…このままだとリオンを苦しめるだけだ。
「ごめん、リオン!!一旦抜く「嫌です!!」」
「最後まで、うっ…最後までしてください!」
そう言ってリオンは僕の腰に足を回し、逃げないように固定した。
「リオン…分かった。それじゃ目を閉じて。」
「王子?…なにを…っん…」
僕は先ほどみたいにリオンにキスをしつつ胸を愛撫した。これで少しは緊張もほぐれるのでは。…少しきつさが
なくなった…。今だ!
「んーーーーーっ!!」
一気に奥まで挿れた。
「全部…はいったよ、リオン。」
「王子…ありがとうございます…私…わたし…うれしい…です。」
泣き笑いの表情を浮かべてリオンは僕を見た。すぐにでも動かしたくなるがそんなことはできない…。
「まだ動かすと痛いだろうから…。」
僕は再びリオンへの愛撫を始めた。いろんなところにキスをし、いろんなとこを愛撫した。
「あ…、ひゃっ…お、王子!首筋舐めないでください。くすぐったいです!」
「そ…んな、胸を…乳首を舐めないで…あんっ」
だんだんと、リオンの息が上がってきている。感じてくれているのかな。
「リオン…少し動いてみるよ。いいかな?」
「…はい」
330 :
11:2006/03/16(木) 08:22:03 ID:FGoDyJhD
恐る恐る僕は腰を前後に動かしてみた。ゆっくり、ゆっくりと。リオンになるべく苦痛を与えないように。
「どう、大丈夫?」
「はい…そんなに痛くはなくなってきました。」
良かった…。
「じゃあこのままゆっくり動かすから。また痛くなったら言ってね。」
「ん…あっ…ふっ…お…おうじ」
「どうしたの、また痛い?」
「もっと激しく…ん…動かしてもいいです。気持ちよく…ないですよね。ゆっくりだと。」
いや、正直このままでもイけそうな気がする。
「気にしなくていいよ。これでも十分気持ちいいよ。」
水音がグチョグチョと部屋に響く。それを聞いてるだけで私はさらに興奮してくる自分を感じてた。
王子はまだ私に気を使ってあまり早く動かない。確かにはじめは痛かった。危うく悲鳴を上げるところだった
けど。王子と結ばれたい。その思いが私を我慢させた。
今は、王子が愛撫してくださったおかげで苦痛はかなり和らいできた。少し快感も感じ始めてきた。
「ん、ああっ!おうじ!おうじ!」
「っく、リオン!」
王子の顔がだんだん切羽の詰まった表情になってきた。
「おうじ…、私の中で…っ…出して…ください。」
「っ…ごめん!僕だけ…」
ここまで痛みを和らげて下さったのに、まだ私のことを気遣ってくださる。それを思うだけで涙が出そうにな
った。
「いい…んです。私に…ください!」
「くっ、リオン…!」
王子は最後に強く私を突いた。それと同時に中にじわりとしみてくる物を感じた。
「あぅ…ああ…おうじの…出てます」
331 :
12:2006/03/16(木) 08:26:17 ID:FGoDyJhD
次の日…、僕は隣で寝ているリオンより早く目が覚めた。
あのあと、一緒のベッドに寝るのを照れて嫌がるリオンを説得して二人で寝た。シーツには少しだけ血の跡
が残ってしまったが宿屋の人が何とかしてくれるだろう。それにしても、リオンと二人で寝るなんて子供の頃
以来だな…。
「ん…あ、王子。おはようございま「ストップ。」」
「もう僕たち恋人になったんだから名前で呼んで。」
「そ…そんなの無理です!私にとって昔から王子は王子です!恋人になっても変わりません!」
まぁ、こうなることは分かっていたけど…。
「そんなの練習すればすぐ慣れるよ。それにお爺さんお婆さんになっても僕のこと王子って言うつもり?」
「そ、それは…」
「それじゃ、早速言ってみてよ。ほら、ファルーシュって。」
「ファ…ファ…ファル…」
はぁ、前途多難だな。まあいいや。寝る前にずっと一緒にいるって約束したし。これからだよね、リオン。
やはり夢ではない。王子と別れて部屋に戻り身だしなみを整えつつ頬を引っ張ってみる。やはり夢ではない。
あのベッドの生々しい跡や、下半身に少し残っている異物感。本当に王子と結ばれることができたんだと思うと
自然と顔が緩んでくる。
「リオン、準備できた〜?」
「はい、今行きます。」
急いで、荷物を持ち部屋を出る。
「それじゃ、ゲオルグを待たせちゃ悪いしすぐ行こうか。」
「今日はたしか、テオ・マクドール将軍のところに行くんですよね。」
王子、私はあなたに仕えるだけで幸せでした。でもあなたは私にもっともっと大きい幸せをくれた。一生かけて
ご恩返し致しますから。よろしくお願いしますね。王子。
(糸冬)
332 :
291:2006/03/16(木) 08:33:10 ID:FGoDyJhD
ゼラセ様にせかされたので早々に復旧作業に移りました
>>298 お気になさらずに。
とりあえずまた何か思いついたら書きたいです。初めてですが幸せになってもらいたかった二人
を題材に書いてみました。ノーマルエンドの王子リオン、そしてゲオルグに泣きそうになった馬鹿
が書いた文章ですが、読んで下さったら幸いです。
GJ!
いいねぇ、王子×リオン最高!
やっぱこの二人は幸せになってもらいたいよ、うん。
最後の、王子を名前で呼べないリオンにワロタ
素晴らし(興奮しすぎて、何を言っているのか聞き取れない)たぶわ!!!!!
初々しい王子×リオン見てるとこっちも顔緩みます。
グググググGJ!!!
ツヴァイクは慣れた手つきでローレライの服を脱がした。
「慣れたものだな…」
「まぁな…遺跡のことを調べるにはいろいろなことが必要なんだ」
「そう…か…」
「なんだ、妬いているのか?」
「ちがっ…私は…んあっ」
ツヴァイクはローレライの乳房に触れた。
そのまま片方は先端部を口へ含み、もう片方は指先でいじっている。
チュゥゥゥ…チュッ…
「あっあっあっ……やぁ…っんん」
「君は初めてか」
「あたりまえっ…だ…あんんん…」
ツヴァイクは先端部を舌先で優しく転がしたり、時には甘噛みしたりと刺激を与えた。
「そうか…」
するとツヴァイクはローレライの腹部に手を滑らせ、秘部へと運んだ。
ズボンを脱がし、下着の上から濡れているのを確認した。
「ほう…すごいな、これでは下着の意味がない」
そう言うとツヴァイクはローレライの下着を脱がそうとした。
「やっ…ちょっと…待て…私は…その…」
「どうした、今更後には引けないだろう」
ローレライの抵抗を無視し、下着を脱がした。
「…なるほどな…まだ子供か…」
「だから…嫌だったんだ…」
思春期を迎えているローレライの秘部は、同じ年頃の少女とは違い、何もない状態だった。
「気にすることではない…」
ツヴァイクはローレライの割れ目に指を這わせた。
「ひゃっ…あっ…ん…あっ!」
「何もないと丸見えだな…」
クチュッ、っと割れ目の入り口をなぞる。そのまま指は上へ向かう。
「ああっ!!やっ…あ…あああ!!んんぅ…だっめ…ぇ…」
突起部をコリコリと指で弄り、摘んでローレライの反応を楽しんでいる。
「いい反応だ」
ツヴァイクはそのまま突起部へ口を近づけ、含んだ。
クチュッ…ピチャ…ヂュウゥ…ピチャ…チュウッ…
「あっ!だっめ、…ひゃあああっ!!!」
ビクン、と体を跳ね上げ、達してしまった。
「はぁ…はぁ…」
「もう達してしまったか。先程の何倍も、溢れてきているぞ」
ツツ…と触れるか触れないかの指先で割れ目をクルクルといじっている。
「あ…やめっ…んっ…」ローレライは一度得た快感だけでは我慢出来ず、腰を浮かせた。
「なんだ、そんなに気持ちいいのか」
再び突起部へと口を近づけようとした瞬間
「待て…私だけでは悪い…ツヴァイク…」
ローレライは起き上がり、ツヴァイクのズボンへ手をかけた。
「ふっ…初めてのくせに…そのような知識を持っているとはな…」
ツヴァイクの自身を見たローレライは息をのんだ。
(すご…い…こんなのなんだ…)
男性の自身を初めて見るローレライは、驚きのあまり、しばらく呆けてしまった。
「どうした?それだけか?」
「いっいや…」
ローレライはツヴァイクの自身を小さな手で触り、動かした。
(すごい…まだ…大きくなる…)
「っ…私としては…そのまま舐めてもらえるとうれしいんだが…」
「なっ…舐める…!?これをか…?」
手を動かすだけだと思っていたローレライだが、ゆっくりと口をつけた。
ペチャ…ペチャ…
「そうだ…っ…そのまま…」
ツヴァイクはローレライの慣れない舌先に反応している。
(あっ…なんか…出てる…)
ローレライは先端を口へ入れた。
「んふぅ…んん…」
口内でツヴァイクの自身の先端を舌先でなぞり、手はくわえきれない部分をなぞっている。
「…っ…もういい…」
グイッ、とローレライを引き離し、再び寝かせる。
「痛いと思うが我慢しろ」
するとツヴァイクはローレライの割れ目に自身を当て、一気に押し込んだ。
「いっ…いた…い…うあああああ…」
押し込んだ自身と割れ目の間からは大量の液と少量の血が流れ出てきた。
グチュッ…グチュ…
ゆっくりと腰を動かし、自身を全て割れ目へと入れた。
「あっ、はぁ…はぁ…は…入ったのか…?」
「あぁ…っ動かすぞ…」
グチュングチュッゥゥゥグチュッグチュッグチュッ
「っひゃあ…あっ…なんか…へん…んんぅ…」
「きついな…痛くないか?」
「へ…いき…だ…動か…して…」
涙を流しながら顔を紅潮させ、快感の表情で見つめてくるローレライに興奮し、ツヴァイクは腰を早めた。
グチュッグチュングチュングチュン
肌と肌がぶつかりあい、液と液が混ざり合う音が響く。
「あん…ああああ…やっ…やんんん…あ!だっ…だめ!また…」
「あぁ…達して構わんぞ…私も…」
グチャッグチャッグヂュウウウグチュッグチュッ
「ひゃっうああ…!!イッちゃう!ひゃああああああっっ!」
「っくう…………」
ローレライは体を跳ね上げ、ツヴァイクは腰を突き上げた。二人は同時に達した。
「ローレライ…君と私とは親子ほど歳が離れている」
「だからどうした?いけないのか?」
「そうは言ってない。私は構わないが君は…」
「あんなことをしておいてなんだ今更。私だって構わない。これからも私はお前をマークし続ける」
「ふっ…今のはプロポーズか?私は死ぬまでシンダル遺跡の謎を追い続ける」
「…望むところだ」
ローレライは恥ずかしそうに微笑んだ。
一応終わりです。需要なさすぎて泣けてくる…
誰かツヴァイク×ローレライの変態チックな話書いてください…
マジで5はエロネタ豊富だな・・・俺も何か書こうかな・・・
>>341 どつかれさん
ツヴァイクの変態話は面白そうだが、想定できる相手がローレライくらいだ
まぁ、秘密を聞き出すためにゼラセやジーンやエレシュを何とかしようとするかも知れないが
確実に無理ぽ
風呂イベントのツヴァイクが変態
さて…のらりくらりと一本行きますか?
ハヅキと誰かで百合っぽい物を週末までに。
>>344 きっとあの後ミルちゃんにボコられてるよ>ツバイク
>>346 ですよね。あのあと2人っきりになった風呂プレイ書きたいけど…無理ぽ
王子×リオンもの投下するよ
別の作品の合間に気分転換に書いたんだけど
行数を気にするあまり妙に時間がかかっちゃったや
別の作品(やっぱり王子×リオンもの)も
また完成したら投下するです、はい
太陽の紋章を巡る戦が終わり数ヶ月、各地に傷跡は残したもののすっかり平和を取り戻したファレナ女王国
先の戦で身も心も気の持ちようも大きく成長した我らが王子ファルーシュ様は
部下兼護衛兼恋人のリオンを騎士長権限で物置に連れ込みいやらし展開発動中。
「お、王子、こんな所でっ、ん、ダ、ダメですったらぁ ぁっ、んんっ」
「こんな所だからこそだよ、誰も来ない」
唇を唇で塞ぐ。
舌を彼女の口内へ潜り込ませ縦横無尽に舐めまわす。
「んっ、んーんー んぁっ っっーー」
ディープキスの間に片腕を彼女の腰へ抱きまわし
もう片方で衣服越しに彼女の腰を触り、お尻を撫で、控えめな胸を揉みまくる。
「んんっ、んぅ、ん…」
抵抗する力が段々と薄れ、そのうち王子のなすがままにされる。
ぷはぁっ、キスが終わる頃には王子の腕の支え無しでは立っていられなくなっていた。
「はぁ、ぁっ ん、おうじぃ…」
「ちょっとちょっかいかけたなのに、えっちだなぁ。リオンは」
そんなへろへろ状態を見て彼女の頭をなでなでしながら嬉しそうにする王子。
「うぅー、最近の王子はなんだか意地が悪いです」
ただでさえぷくぷくのほっぺを更に膨らませいじけてそっぽを向くリオン。
その様子でさえ愛おしいのか、くすくすと笑った後で
ごめんごめん、と今度はそっと優しい口付けを彼女に与える。
「ん…」
強張っていたリオンの体から完全に力が抜けたのを腕越しに王子は感じ取る。
数回の他愛のないキスの後、自身の口を彼女の耳元に近づけ囁く。
「…もう、いいかな?」
「………はい」
顔を真っ赤にしてこくりと頷く。
「じゃ、お尻をこっちに向けてくれる?」
二人とも服は着たままで、下着をずらしバックの体位で挿入する。
簡単な愛撫だけだったにも関わらず彼女の秘所は充分に潤っていて
王子の肉棒(三烈神皇棍と呼んでと以前リオン嬢にお願いした所、ものすごい勢いで却下された経歴有)の進入を楽にさせる。
「ぁっ…、ふぁ、あぁっ、あん」
切なげなリオンの喘ぎ声とずぶ、ずちゅ、と淫靡な音を
狭い倉庫に響かせ少しずつ肉棒を彼女の中へうずめていく。
最深部まで到達すると、ゆっくりと引き戻し今度はさっきよりほんの少しスピードを上げ、また出し入れる
それを何回か繰り返しているうち、次第に腰の動きは素早いものとなり
ぱんっ、ぱんと激しく肉のぶつかりあう音が生まれた。
秘所からこぼれ滴る蜜汁の香りが二人の獣欲をより強くそそり立たせ
王子はもっとリオンを悦ばせようと
腰を前後だけでなく上下左右にも振ってみたり動きにバリエーションを与える。
「あんっ、あっ、ふぁああ、お、王子ぃ、わたし、もぅっ」
切なさを増したリオンの声と、収縮し始めた膣の運動で王子はリオンの限界が近いことを悟った。
彼自身もそろそろ、と思っていた時なので丁度良い。
「リオン、一緒にっ、」
言うとピストンの動きを一層早め、リオンの腰を固定していた手を胸へクリトリスへと移動させいじくり倒す。
「ぁ、はぃっ、あんん、あっ、はぁっ、あ、ふぁああっぁぁあああっ!」
激しい王子の責めにとうとう耐え切れなくなったリオンは
今までよりひときわ大きな嬌声をあげる背を弓状に反らした。
びくびくと体は痙攣を起こし、それに伴い膣内もきゅうきゅうと締め付けを増し王子の肉棒を責め返す。
「あ、キツ、…っう、っくぅ、…リオンっ!」
時をほぼ同じくして、王子も頂点に達し子宮の奥に向け勢いよく精を放つ。
どく、どく、どくんと長い時間をかけ、リオンの中を白濁液でいっぱいにしていった。
「んー、リオンは可愛いなぁ」
「…だからって、こんな所で、その、しちゃうなんてあんまりです」
事の後、簡単に後始末を終え余韻に浸る二人。
まだ愛し足りないのか、頭をなでたり、額にキスしたり、ほっぺたぷにぷにしたり好き放題王子。
ブツブツと小声で文句を言うもののまんざらでもない表情、むしろどこか嬉しそうなリオン。
…この後二人して物置から出てきた所に、ばったりミアキスと遭遇。
「王子、物置であんまりドタバタするとぉ、真下の女王騎士詰め所に響いちゃいますよぉ」
と指摘されて王子が真っ青になったり、リオンがかぁっと顔を真っ赤にさせたりするんだけど、それはまた別のお話。
神降臨し過ぎておにんにん我物故割れた
石造りの城で外に聞こえるぐらいの音立てる行為だったというわけですね破廉恥
>>341 その2人好きなんで超GJ。
ツヴァイクは基本変態だと思ってる。
>>348 ちょww丸聞こえww
>>341 凄い良いカップルに見えてきた。
本編でこの二人を見るときの目が変わりそうw
>>348 エロエロ王子最高w
355 :
アホで鬼畜:2006/03/16(木) 17:21:08 ID:GhPvYKdF
じゃあミアキスが悲鳴を上げまくり、3人がぐしょぐしょに濡れる話を投下しますね
356 :
釣り:2006/03/16(木) 17:21:48 ID:GhPvYKdF
ある日、釣りをしに行くファルーシュは、リオンに加えてミアキスも伴って釣り場へと向かっていた。
「釣りですかぁ。まだここではしたことないですけど、この湖は魚がたくさんいるみたいですねぇ」
「ふ、船の上で釣るのって怖くないですか?」
今日は王子の提案で、リオンもミアキスも釣りをすることになっていた。
船着場のスバルのところへ行くと、既に釣り道具が3人分用意されていて、スバルが小舟の準備をしている。
「あ、王子さん来たね!ちゃんと3人分用意しといたぜ!」
「ありがとう、スバル。昨日も言ったとおり、今日は勝負しないでのんびり釣るから」
「ちぇっ、やっぱ勝負しないのか。まあいいや、護衛のねーちゃんたちと仲良く釣ってくれ!」
スバルは少し残念そうにそう言うと、釣り道具を舟に乗せ始めた。
ファルーシュたちもそれぞれ舟に乗り込んで、いよいよ釣りの始まりである。
「リオン、あんまり舟を近づけないでよ。糸が絡まっちゃうよ」
「王子が舟から落ちたりした時に、すぐにお助けするためです!」
ファルーシュはリオンが舟を近づけてくるため、思うように釣りができないでいた。
リオンはと言えば、釣り糸こそ垂らしているものの、その視線は常にファルーシュの方に向けられている。
魚が針に食いついていても見向きもしない。
「ほら、引いてるよ」
「魚よりも王子の方が大事です!」
どうやら、舟が予想以上に小さくて揺れるため、ファルーシュの舟がひっくり返るのではないかと気が気でない様子。
「大丈夫だよ!僕は何回もこの舟に乗ってるんだから」
「今までは平気でも、今日も大丈夫とは限りません!」
「……もういいよ。好きにして」
一方のミアキスはと言えば、順調に魚を釣り上げていたのだが……
「きゃん!お、大きいですぅ…あっ、そんなっ、ひゃっ、ふとももに…」
「……なにやってんの、ミアキス?」
「魚が暴れて…あん、ダメですぅ、そんなところ…」
「……………………」
とても魚を釣っているとは思えないミアキスの悲鳴は、
「やん!ちょっ、いい加減に…はぅっ、そんな…!」
「……………………ごくり」
健全な青少年であるファルーシュの下半身を強烈に刺激していた。
「王子、引いてますよ」
「うわっ、な、なんでもないよリオン!別に変な気分になんてなってないから!」
「はぁ?」
ファルーシュが慌てて竿を引っ張ると、エサだけとられた針が勢いよく跳ね上がってきた。
針はそのままリオンの方へと向かって行き…
「はっ!」
リオンはとっさに身をひねって針を避けた。
…のは良かったのだが、ここが小さな船の上ということを失念していたらしい。
「…きゃっ、落ち――」
357 :
釣り:2006/03/16(木) 17:22:30 ID:GhPvYKdF
ドボーン
舟はバランスを崩して大きく傾き、リオンは湖に落ちてしまった。
「リオン!」
「リオンちゃん!」
ファルーシュは慌てて竿を投げ捨てると、リオンの姿を探して自らも湖に飛び込んだ。
ミアキスもまた、リオンが落ちた辺りに舟を寄せて彼女の姿を探している。
やがて、大きな水音と共にリオンの姿が現われた。
「ぷはっ…はぁ、はぁ…」
「リオン、大丈夫!?」
ファルーシュはリオンの側に泳ぎ寄ると、彼女の身体を支える。
「…わ、私のために水に飛び込んで…?……すみません、王子」
「そんなことはいいから、早く舟に乗って」
「こっちですぅ。私が引き上げますから!」
ミアキスが自分の舟の上から、リオンの身体を引き上げようとする。
しかし、揺れる舟の上でバランスが取りにくく、中々思うように上がらない。
「あっ、待ってリオンちゃん!引っ張ったら…!」
ドボボーン
結局、ミアキスの舟もひっくり返ってしまった。
「がぼがぼ…ぷはっ……」
「す、すみませんミアキス様!つい引っ張ってしまって…」
「リ、リオンちゃ〜ん…もう、3人ともずぶぬれじゃないですかぁ」
その後、ファルーシュがリオンを自分の舟に乗せようとするが失敗。
ファルーシュの舟もひっくり返ってしまい、どうすることもできなくなってしまった。
しばらくして事故に気づいたスバルに救出されるものの、しばらく水につかり続けた3人は、仲良く風邪を引いてしまうのでした。
358 :
釣り:2006/03/16(木) 17:23:59 ID:GhPvYKdF
終わりです
一応、エロありの続編を予定してるのでご勘弁
晩飯前にミアキスものを投下。
相変わらず展開が唐突な上、クドい表現になってるのでイヤンな方はスルーを宜しくw
「嘘じゃないんです…」
深夜、寂寞として静まり返った黎明城。ファルーシュの私室にそんな声が零れ落ちる。
ミアキスは太陽宮がゴドウィンの手に陥ちた日に見たことを再びファルーシュにぶつけていた。
女王の命を奪ったのはゲオルグ・プライムだと、それを自分は間違いなく見たんだということを。
ミアキスをドラート防衛の任に当てたのは間違いなくギゼルの策略の一つだろう。
最も信頼の出来る女王騎士を仲違いさせ、ファルーシュを疑心暗鬼にし、その様を楽しんでいるのだ。
その策略の通りになってしまっているとわかっていてもミアキスはそう言わざるおえなかった。
「ミアキス…」
今にも崩れ落ちそうなミアキスに歩み寄ると、ゆっくりと包み込むように手を取り、微笑んで見せた。
「…わかってるよ」
「…え?」
「ミアキスが嘘をついてないことくらいわかるよ。伊達に八年も一緒じゃないからね」
眉を顰め、泣きそうなミアキスと目を合わせると、ファルーシュはもう一度微笑んだ。
そんなファルーシュの言葉と笑顔に溶かされるよう、ようやくミアキスの顔に笑顔が戻った。
「…王子、ありがとうございますぅ」
「うん、ミアキスはそうやって笑ってるほうがいいよ」
「あは〜、王子ぃ?からかっちゃいけませんよぉ?」
ようやく戻ったミアキスの笑顔に、ファルーシュは嬉しそうに目を細めると、また真剣な顔に戻った。
「でもね、ミアキス。…僕はゲオルグのことも信じたいんだ」
そんな言葉にえっ、とミアキスの笑顔が凍りつく。しかしファルーシュはミアキスの顔を見据え、こう続けた。
「勿論、ミアキスが嘘をついていないのはわかってるよ。結果だけいえばゲオルグが母さんの命を奪ったんだと思う…
でもゲオルグは乱心なんかするような人じゃないってことはミアキスもわかってるでしょ?
それに、もしゲオルグがゴドウィン卿の味方をしているなら、僕や叔母さんはここにはいないよ」
「で、でもっ、それでもあの人が陛下のお命を奪ったのには変わらないじゃないですか!?」
ファルーシュのゆっくり諭すような口調に対し、ミアキスは反発するように激しい口調で問い詰めた。
「…なにか、理由があったんだと思う…僕や叔母さんにも言えない…理由が…」
「……王子」
目を伏せ、なにかを堪えるように俯くと、包み込んでいた手にぎゅっと力が入った。
「…だから僕は信じたいんだ。ゲオルグを、そして父さんを…」
その言葉を聞いてミアキスははっとした表情を浮かべた。
ゲオルグをファレナに招き、貴族の反対も押し切って女王騎士に取り立てたのは、今は亡きフェリドであり
すなわち、ゲオルグを否定することはフェリドをも否定することになる。
そして、ファルーシュが今まで戦ってこられたのも他ならないゲオルグの協力があってこそなのだ。
ゲオルグが女王を殺したという結果だけに囚われていた思考が、途端に霧が晴れたようにクリアになっていく。
ミアキスは女王騎士であるはずの自分が感情に流され、冷静な判断を失っていたことに、
そして結果にこだわり、過程を今までまったく考えていなかった自分が酷く浅ましい存在に思えた。
「…でも…わたしは…」
理解は出来ても納得することは出来ない。真実がどうあれ女王を殺したのはゲオルグなのだと、
ミアキスはそう口にはしなかったがファルーシュにもその意は伝わっていた。
「…うん、だから今はリムを助けることだけを考えよう。今一番辛いのはきっとリムだから」
「……王子…!」
自分も辛いはずなのに、ファルーシュは全てを受け止め、それでも迷いを見せることなくリムのことを救うと言ってくれた。
ミアキスはそんなファルーシュの真意に触れ、思わず抱きついてしまった。
「…ミ、ミアキス!?」
「ごめんなさい、王子…少しでいいのでこうさせてください…」
搾り出すような声を出し、リムを助け出すまでは決して泣かないと心に誓いながらミアキスは必死に涙を堪えていた。
そんなミアキスをファルーシュはドラートで再会したときのように優しく抱き締めた。
やがて堪えていた涙も収まり、落ち着きを取り戻したミアキスはいつもの笑顔を見せていた。
「王子はどんどん大きく逞しくなっていきますねえ。お姉ちゃん嬉しいです」
そういって抱きついていた手を緩め、タンと後ろに下がった。
ファルーシュは照れるようなはにかんだ笑顔を浮かべ、そうかな?という顔をした。
「ドラートでは結構本気だったのに王子にボコボコにされちゃいましたしねぇ…あっ」
ミアキスはなにか思いついたかのように目を細めると、ベッドの傍にある桜の盆栽に歩み寄り、小枝を二枝切り落とした。
そんな様子を見ていたファルーシュは嫌な予感がした。ミアキスが目を細めるときは大抵なにか企んでいるときなのだ。
「王子ぃ、もう一度勝負しましょう!」
「えぇっ!?」
再びファルーシュの前に立ったミアキスは指を一本ピーンとたてて、ファルーシュにウィンクをした。
「王子に負けちゃったの結構ショックなんですよねぇ…王子もお強くなられましたけどぉ。
守られるお立場の方のほうが強いなんてぇ… このままじゃわたしは女王騎士失格ですぅ…」
「そ、それはミアキスが本調子じゃなかったからだよ!じゃなかったらきっと勝てなかったよ」
「えぇ、ですからそれを証明するためにももう一度勝負しましょう、ねっ」
ファルーシュはしまったという顔をした。一方のミアキスはしてやったりという笑顔を浮かべている。
「で、でもダメだよ!もうミアキスは仲間なんだからそれでいいじゃないか!」
「往生際が悪いですよぉ〜、王子ぃ〜」
ミアキスはツカツカとファルーシュに詰め寄り、唇が触れ合いそうなくらいまで顔を寄せてくる。
ファルーシュは慌ててのけぞり、後ずさりをするがすぐに背中が壁についてしまう。
完全に退路を断ったミアキスがファルーシュの目を見つめながらさらに顔を近づけてくる。
「王子ぃ〜〜?」
ミアキスの吐息がファルーシュの唇を撫で、唇が触れ合いそうな距離まで詰め寄られると、ようやくファルーシュは観念した。
「…わ、わかった…わかったから…ミ、ミアキス離れて…」
「はい、よろしいですぅ」
ミアキスはもうちょっとだったのにぃと小声で呟きながら、一歩下がると、ファルーシュは大きく溜息をついた。
「でも、またあんなことするのはちょっと…」
「大丈夫ですよぉ、わたしも痛いのは嫌ですから、ちゃんと考えてありますう」
そういうと、先ほど切り落とした桜の小枝を前に出し、一枝をファルーシュのこめかみと鉢巻の間に挿し込むと、
もう一枝を自分に同じようにして挿し込んだ。
「…これは?」
「流石に真剣勝負で殴り合いをするわけにもいきませんので、この枝を取るか落としたほうが勝ちっていうのはどうですかぁ?」
ミアキスはチョンチョンと指で挿し込まれた枝を指差し、同意を求めた。
ファルーシュはしばらく考え込んだのち、それなら…といった表情を浮かべて頷いた。
それを見て嬉しそうにすると、再び目を細めた。
「あ〜っ…ただ勝負をするのもなんですからなにか賭けませんかぁ?」
「賭けるって…?」
「そうですねぇ、なにか相手の大事なものを貰えるってのはどうでしょう〜?王子が勝ったらわたしの大事な『もの』をあげますう」
「えっ?」
呆気に取られているファルーシュにミアキスは近づくと、覗き込むように顔を寄せていった。
考える時間を与えないとばかりに、あっというまに距離が縮まり、再び唇が触れ合いそうになる。
「ねぇ〜?王子…それでかまいませんよねぇ〜?」
わざととしか思えない少し艶めいた声を出し、吐息でキスするようにファルーシュの唇に吹きかける。
「…わ、わかった…そ、それで、それでいいから…は、はなれて…」
「はぃ〜、じゃあ決まりですねぇ」
今度はおしかったですぅと小声で呟くと、そのままファルーシュから十歩ほど離れていく。
「それじゃあ、王子。準備はよろしいですか?」
「…う、うん」
ミアキスがゆっくり両手で小太刀を抜く。流れるように右手を高く上げ、左手を返すように少し前に出すミアキス独特の構え。
いつの間にか笑顔も消え、おそらくファレナで十指にはいる武人がそこはいた。
ファルーシュはその様を見ると、目を伏せ、強く短く息を吐き出し、緩んでいた気を引き締めた。
両手で腰から三節棍を抜き、眼前で中棍を繋ぎ合わせ、さらに手のひらで中棍を回転させると節が結合し一本の棍になる。
連結した棍を体の前で回し、気を高めていく。ミアキスの威圧感から、嫌が応にも真剣にならざるおえない。
回していた三節棍をグッと掴み、脇に締め、後ろに体重をかけるように構えを取ると、すっと左手を前に突き出した。
そして目をゆっくりと開き、ミアキスを正眼に見据える。
「…いきます」
ミアキスが疾風のように駆け出し、瞬く間に距離を縮める。ファルーシュも前へと跳びだし棍を振り下ろす。
──キィッ!──
小太刀の柄から伸びる手甲で棍を受け流すと、ミアキスは流れるように身を翻し、左手に握られた小太刀で枝を薙ぎにいく。
──ピュゥッ──
小太刀が風を切り裂いて枝に迫るが、ファルーシュが一瞬早く屈みこみ、振り下ろした棍を持ち替え、ミアキスの小太刀を弾く。
一瞬、ミアキスは体を崩すが、追い討ちをかけるときを与えず、踏み出してファルーシュの懐に飛び込んだ。
懐に入られたファルーシュは即座に棍の連結を解くと、双棍で迎え撃つ。
──カィンッ、キッ、キュィン!──
甲高い金属音が鳴り響く。矢継ぎ早に繰り出されるミアキスの攻撃を受け止めているファルーシュは、
突きにきたミアキスの左小太刀を強く弾くと、右手を端棍から離し、左の逆手でムチのように薙ぎ払う。
──ブォゥンッ──
しかし三節棍は空を切る。すでにミアキスは後ろに跳び退いていて、トントンとリズムを取りながら再び構えを取っていた。
「…やりますねぇ、王子。今のはちょっと焦りましたよぉ」
そんな口ぶりの軽いミアキスだが、相変わらず二人の間には緊迫した空気が流れていた。
ファルーシュは三節棍を再び結合させると、短く息を吸い込み、長く吐いて気を落ち着かせる。
ドラートで勝ったとはいえ、本来の実力からすればミアキスにはまだまだ及ばず、一瞬たりとも気を抜くわけにはいかなかった。
「…じゃぁ今度はっ!」
再びミアキスが疾風のように駆け、体当たりをするように突っ込んでくる。
ミアキスの舞うような戦いしかみたことがなかったファルーシュは面を食らい、一瞬対応が遅れる。
──ガィィンッ!──
咄嗟に棍を振り上げ、体ごと跳び込んで来たミアキスの小太刀を受け止める。
棍を押すミアキスの力は想像以上で、力負けをしてファルーシュは一歩、二歩とあとずさる形になる。
ファルーシュは焦っていた。相手が女王騎士とはいえ、体格的に優れている自分が一方的に力負けするとは思っていなかったからだ。
じりじりと押されるファルーシュの目に、ミアキスの左手から淡く漏れ出す光が映った。
「くっ…そ、その光はっ」
「あらあら、バレちゃいましたかぁ〜」
ミアキスの左手には一時的に筋力を強化する力の紋章が宿してあったのだ。ファルーシュが力負けするのも道理である。
「ぐっ…ず、ずるいよ…ミアキスッ」
「ふふっ…誰も使っちゃダメなんて言ってませんよぉ〜」
そういうとミアキスはさらに押し出し、ファルーシュはより力が入るように棍を手元まで引いて必死に押し返そうとする。
必然的に二人の距離は縮まっていく。
「うふふっ…そんなに近づくと『ちゅう』しちゃいますよぉ?」
ドラートのときより余裕ありげな口ぶりでそういうとさらに顔を近づけていった。
一方のファルーシュはその手はもう通じないとばかりに無視を決め込み、少しずつ盛り返していく。
「…んふふ〜、じゃぁ……んちゅっ」
「!!!?!」
ファルーシュが盛り返し始め、ふと顔を上げたとき、不意にミアキスの唇が押し付けられた。
唇同士が完全に重なり、ミアキスの舌がファルーシュの上唇と下唇を舐め上げ、離れていく。
完全に固まっているファルーシュからトンと後ろに下がると、ミアキスはしちゃいましたぁと呟き、満面の笑みを浮かべた。
「んふふ〜…わたしの勝ちですねぇ〜」
その手には桜の小枝がピラピラと振られていた。
「えっ?…あ、んっ?……って、ちょ、ちょ、ちょっとまってえっぇえええっ!!?」
止まっていた時間が流れるように、ファルーシュは思わず棍を落とし、両手で唇を押さえてミアキスを見遣った。
「ミミミ、ミアキス!?いま、なななな、なにをっ!?!!?」
「なにもしてませんよぉ〜?」
「かかかか、勝ちってっ!!?」
「ほらほら〜、みてくださぃ〜」
また桜の小枝をピラピラ振ってみせると、ファルーシュはこめかみを押さえ、自分の小枝がないことを確認すると、
今度はまた唇を押さえて俯いてしまった。
「うぅぅう…どうして…は、はじめてだったのに…」
「うふふ〜…それじゃぁわたしの勝ちですから、王子の大事なものを貰っちゃいますねえ〜」
微笑を浮かべながらミアキスは俯いているファルーシュに歩み寄っていった。
ミアキスはファルーシュの頭を両手で包み込むように掴むと、顔を上げさせてじっと目を合わせる。
月明かりに照らされたミアキスの顔はとても綺麗で、ファルーシュは思わずさきほどのことを忘れて魅入ってしまう。
ミアキスが目を細めると、それまではっきりとしていた顔が急にぼやけ、かわりに唇に暖かな感触が伝わる。
「はぁんむ…ふっ……んっ」
唇を押し付けられ、ミアキスが首に手を回してくる。ファルーシュは咄嗟に引き剥がそうとしたが、唇が触れ合うだけで
とても暖かく、心地よかったため抵抗する気が削がれ、そのままミアキスにされるがままになっていた。
「んふふ〜っ…ちゅっ…あむ…んんっ…ちゅぷ」
ファルーシュが抵抗をしないのを見ると、ミアキスは意地悪く笑い、舌を口腔内に侵入させてきた。
ビクッと一瞬体を震わすも、すぐに力が抜け、膝が笑い出した。
「ちゅっ…んっ…んんっ…ちゅぷぁ」
軽くファルーシュの舌に絡めると、ザラリとした表面を一舐めしてから唇を離した。
「んっふふ〜、王子とちゅうしちゃいましたぁ〜」
ミアキスとのキスで惚けていたファルーシュも頭を振り、正気に戻すと、顔を赤らめ唇を押さえた。
「あっ…ん……こ、これで…終わりだね…じゃ、じゃあ僕は…」
「えぇ?なんでですかぁ?まだなにも貰ってませんよぉ?」
「だ、だって僕の…ふ、ファーストキスを…」
「あれは試合中の事故ですよぉ、それに今のはセカンドキスですしぃ、王子の大事な『もの』を貰う下準備みたいなものですからぁ」
明らかに狙いすましたキスを事故と言い放ち、舌なめずりをしながらさらに意味深な言葉を囁く。
ミアキスは呆気に取られているファルーシュをえいっとベッドに押し倒すと、
その上に覆いかぶさり、パンパンに膨れ上がった股間を撫で上げた。
ビクンッと反応する股間を見て嬉しそうに微笑むと、スリスリと撫で続ける。
「…わたしが貰うのはぁ…王子のココの初めてですよぉ」
「えぇぇっ!?」
わざと艶かしい声を出しつつーと指先でファルーシュの股間を弄るように擦り上げる。
「…それとも王子ぃ?もうえっちなことしたことあるんですかぁ?」
「な、ないよ!そんなことっ!!」
「…じゃぁ…わたしとえっちなことをして、王子のおちんちんもわたしと一緒に初めてを卒業しましょう」
耳元まで擦り寄って消え入りそうな小声でそう宣言すると、
ミアキスの右手が淡く光り、ファルーシュの意識が深い闇に呑み込まれていった。
意識が闇に呑み込まれる直前、あは、うまくいきましたぁという声が遠く聞こえた。
「んっ…ちゅっ…んんっ…ぴちゅ…ちゅっ…ぴちゃ…ん…ちゅるっ…」
まどろみの中から這い出るように目が覚めると、起きぬけの体にこれまで感じたことがないくらいの快感が走り抜ける。
寝惚けまなこでその発生源を見ると、服を脱がされ、露わになったファルーシュの陰茎を全裸のミアキスが咥えこんでいた。
「…ちゅぽっ…おうふぃ…んっ…おひはひはぁ?」
ファルーシュは夢かと思い自分の頬を思い切りつねろうとしたが、これは現実だと言わんばかりにミアキスが裏筋を舐め上げる。
「くっあぁっ…ミ、ミアキス!?」
「んふふ…ふぁへふぇふほぉ…ふぃっほひへへふふぁはぃ…んっんっ」
咥えこんだままミアキスが喋ると、不規則な刺激が陰茎に伝わりファルーシュの理性を奪い去っていく。
舌が蠢き、亀頭を舐め上げ、そのまま舌先がカリ首に沿って溝をかき出すように動く。
ファルーシュがうめき声を上げるのを聞くと、目を細めて今度は舌先で鈴口を刺激しはじめる。
「んんっ…ちゅぽ…んふっ…んんっ…ん…ちゅ…ぴちゅ…ん〜」
「あぁっ…あ、はぁっ…あっあぁっ…くぁあっ!」
舌先で鈴口を攻め立て、次々から次へと滲み出てくる粘液を美味しそうに吸い始め、
ミアキスの唇からはちゅぷっという卑猥な吸音が漏れ出し、それと一緒に唾液と粘液の入り混じった汁が流れ落ちてくる。
ファルーシュは脱力し、抵抗する力も残っておらず、こみ上げる射精感を堪えるのが精一杯だった。
「んんっ…んふっ…ぱぁ…はむっ…ん…ちゅっ…ぢゅちゅぅうっ」
「あっ…ああっ、ミ、ミアキスッ!?」
仕切りなおすかのように陰茎を奥まで咥えなおすと、唇を窄めて、精液を催促するかのように吸い上げる。
亀頭全体に快楽が拡がり、堪えて限界寸前だった射精感が一気に最高まで達する。
「んっ〜…ふっ…ちゅっ…ぢゅっ…ぢゅぢゅっぢゅっ」
「くあぁあっ…はっ…も、もうっ…ミアキスッ!」
なかなか達しないのに痺れを切らしたのか、ミアキスは吸い上げながら頭を振り、陰嚢を揉みしごき追い討ちをかける。
コリコリと指で転がすように弄ぶと、陰嚢が収縮しファルーシュの限界が近いことを知らせる。
「…おうふぃ…んっ…ははんひはいふぇ…ちゅっ…ちゅぶっ…おふひひ…ふふぁはい…ちゅぶぢゅっ」
「あぁぁっ、ミアキスッ!…で、でる!でちゃうっ!あっ、くぁぁぁっ!」
───ドプッ!ビュルッ!ドクッ、ピュル、ピュッ───
トドメとばかりに強く吸い上げると、ファルーシュの鈴口から精液が濁流となってミアキスの口腔に流れ込んだ。
「んん〜〜〜っ!?んっ、ふぅんっ…んっ」
ミアキスはそれを受け止めると、軽く咀嚼し、喉を鳴らしながら少しずつ精液を飲み込んでいった。
「んっ…コクッ…んふっ…ん…ずずっ…ぅぷぁ…はぁ…」
口腔内に溜まった精液を飲み干し、精管内に残っていた精液も吸い出して、ようやくミアキスは陰茎から口を離した。
「…ふふっ…王子ぃ?いっぱい出ましたねえ、こぼしちゃいそうでしたぁ」
精液を出しつくし、完全に脱力しきったファルーシュの体に覆いかぶさるようにして擦り寄ると、耳を甘噛みしながら囁いた。
声を出すことも出来ないファルーシュを尻目に、ミアキスは萎えかかった陰茎を包み込むようにして手を添えた。
「…でも、これで終わりじゃありませんよぉ…これからが本番なんですからぁ…うふふ」
ミアキスは添えていた手で唾液と精液でぬるぬるになった陰茎を掴み、ゆっくりとしごき上げていく。
萎え始めていた陰茎がしごくたびに大きく、堅さを取り戻していく。
「…んぁ…ぁ……ゃ…ゃめて…ミアキス…」
ファルーシュは射精したばかりの敏感な陰茎を擦り上げられ、必死にうめくような声で懇願する。
そんな様子を見たミアキスは、目を細めてファルーシュの右手を取り、ゆるゆると自分の股間へと導いた。
きめ細かい柔肌をなで、うっすらとした茂みを抜けると、すでに濡れそぼったミアキスの秘裂にファルーシュの手をあてがった。
「…ぁ…ミアキス…?」
「王子のおちんちんおしゃぶりしてたらこんなになっちゃいました…はしたないで…んんっ」
ファルーシュがそんな言葉を遮ってミアキスの唇を塞ぐと、ゆるゆると指先でミアキスの秘裂をなぞりはじめた。
「んっ…ぷぁ、ん…んぁ…ひぃん…んんっ…ぉ、王子…」
ヌチュヌチュという粘膜質な音が出て、秘裂からはとめどなく蜜液が溢れる。
「あんっ…王子…ダメですよぉ…」
ミアキスは秘裂からファルーシュの手を外し、ベッドに押し付けた。
「うふふ…わたしが王子にご奉仕してるんですから…王子は動かしちゃダメです…」
そっちから触らせたくせにとファルーシュは声を上げたかったが、ギュっと陰茎を握り締められ呻くことしかできなかった。
「それじゃぁ…王子。王子の大事な『もの』をいただいちゃいますねえ…」
ミアキスがファルーシュの頬にキスをし、ゆっくりと身を起こすと、仰向けに横たわるファルーシュの腰元に膝立ちで跨った。
月明かりで照らされてさらに映える白い肌、つんと淡い色の乳首が上を向き、たわわに実った乳房に、女性らしく細くくびれた腰、
薄く茂った恥丘の下には、申し訳程度に襞がはみ出し、匂い立つように濡れそぼった秘裂がファルーシュの目に映し出された。
ファルーシュの陰茎は再びそそり立つように勃起し、ミアキスの秘裂との結合を催促するようにビクビクと脈動している。
そんな陰茎をミアキスはそっと手で持ち、自分の秘裂とキスをさせる。すると蜜液が秘裂から流れ落ち、陰茎へと伝わっていく。
「…いきますよぉ……んんっ!…あぁ…ふぅ…んっ」
「…あぁ、ミ、ミアキス…」
ミアキスは少し緊張した面持ちで、秘裂を両手で押し広げ、ファルーシュの亀頭を埋め込んでいく。
ぬるっとした感触が亀頭に伝わったと思うと、ミアキスは一気に腰を下ろしてファルーシュの陰茎をその秘裂に呑みこんだ。
「づっ…はぁ…ん…んぁぁぁぁっ!」
「あっ、くっ!」
隆々としたファルーシュの陰茎は柔らかなミアキスの膣襞を掻き分け、すでにぬるぬるの膣奥へと到達した。
「あはぁ…初めてを卒業ですねぇ…王子ぃ…」
「…あ…んっ…ミ、アキス……」
「……一緒です…」
ファルーシュの胸に手を当て、肩を上下させて荒い息をしているミアキスは小さく呟いた。
ミアキスの膣内は膣襞が不規則に蠢き、ファルーシュの陰茎をより奥へ奥へと呑みこむように蠕動を繰り返し、
そのたびに射精しそうになるほどの心地よさだった。
「…それじゃぁ王子ぃ…動きますねぇ?」
そう言いながら膝から腰を持ち上げるようにしてゆるゆると動き始めた。
「うぅっ…あぁ…ミア…キス」
たった一回の抽送でファルーシュの亀頭ははちきれんばかりに膨れ上がり、今にも爆発しそうになった。
ミアキスが腰を上に動かせば、膣襞が陰茎から離れたくないとばかりに絡みつき、逆に腰を下ろせば
膣襞が亀頭を擦り上げ至上の快楽を与え、休む暇もなくファルーシュ快楽の海へと追いやっていく。
「ふっ…あ…はんっ…お、うじ…きもち…いいですかっ?…わたしの、なか…きもちいい…ですかっ?」
月明かりに照らされてその素肌を晒し、たわわな乳房を上下に揺らしながら腰を振るミアキス。
「あっ…ぁ…はぁっ…ミアキスのっ…なかぁ…きもちっよくてぇ…と、ろけちゃいそう…だよっ」
もはや快楽の虜となったファルーシュがミアキスの揺れる乳房を揉みしごきながら答える。
ファルーシュが揉むと乳房はふにゅっと形を変え、さらに汗ばんだは素肌で手に吸い付いてくるほどきめ細かかった。
乳房を揉むごとに膣も締りが増し、亀頭を、さらに陰茎をしごきあげ、蜜液を漏らす。
いつのまにか部屋にはミアキスの牝の匂いがたちこめ、それがファルーシュをさらに興奮させていく。
じゅぶじゅぶと音を響かせながらミアキスが汗ばんだ体をファルーシュに預けてくる。
「王子ぃ…一緒に…イキましょうねえ…んんっ」
唇を重ね合わせ、舌を絡めると、ミアキスは舌を伝わらせて唾液を流し込んでくる。
ファルーシュは拒むことなくそれを受け入れるとミアキスは唇を離し、姿勢を戻す。
「…王子ぃ?イキますよぉ〜?」
ミアキスが額当てを取り、頭の上で結っていた髪を下ろすと、額が淡く光り、紋章が浮かび上がった。
「…えっ!?」
ブーストの紋章。紋章の力で潜在能力を引き出し、飛躍的に身体能力を強化する紋章がそこにはあった。
しかしその反面、短い時間しか効果が発揮できず、さらに本来なら体が耐えられないほどの能力を発揮するため、
効果が切れた後は体に過度の負担がかかってまともに動けなくなる紋章でもある。
「んふふ…覚悟してくださぁぃ…」
ミアキスがファルーシュに艶かしく微笑むと、一気に腰を激しく振り出した。
───ニジュッ!パンッ!グチュ、ヌジュッ!ジュブ、パンッ!ジュッ、ジュボッ!───
「あっ!!?くぅぁっ、ミ、ミアキスッ!?」
柔らかく絡み付いていた膣襞がキツく絡み、裏筋をこすり、亀頭を締め上げ、カリ首に襞が絡みついて陰茎を磨くように擦り上げる。
一気に射精感がこみ上げ、精液を放出しようとすると陰唇が根元でガッチリとそれを阻み、快楽だけが限界を超えていく。
蜜液が潤滑油となって溢れ、結合部に盛大な泡を立て、結合部を隠すように広がっていく。
「ミッ、ミアキスッ!も、もうダメだよっ!くっあっ…」
「王子ぃ?はぁっ…イキそうなんですかぁ?…でも、んっ…まだまだイカせてあげませんよぉ!」
激しい腰使いとは対照的にミアキスはゆっくりとした口調でそう告げると、さらに動きを加速させた。
───ジュッジュブッ!パンッジュボッヌジュッ!ジュッパンッグチュッ!───
「ああぁぁっ!はぁっくぁっ!んんぁぁっ!!」
もはやファルーシュは叫ぶようなうめき声を上げることしか出来ず、ただひたすら声を上げている。
射精感はとうに限界に達していて、視界は点滅し、耳からは抽送の淫音しか聞こえず、体は熱いということしか感じなくなっていた。
まるで五感が全て集中したように陰茎だけはただひたすらその抽送の快楽を伝える。
ミアキスはたわわな胸を縦横に揺らし、体は湯気が出そうなくらい上気している。
「…イキたいですかぁ?…んっ…王子ぃ…はぁっ…わたしのオマンコの中にっ…精液いっぱいピュピュって、出したいですかぁ?」
抽送する速度はまったく緩めず、ファルーシュの胸に倒れこむようにして顔を寄せ、耳元でそう囁く。
「だっ、ださせてっ、くぁっ、ミアキ、スの中にっ、せぃっえき、いっぱいっ!」
「んっ…中ってどこですかぁ?…ちゃんと…んふっ…おっしゃってくださぃ」
「くぅっ、はぁっはぁっ、ミアキスのぉっ!あっくっ、オマンコの、膣内にださせてっ!」
ファルーシュは狂いそうなほどの快感を一刻も早く解き放ちたいと、なりふり構わずミアキスの言うがままになっていた。
「あはぁ…それじゃあ、王子からちゅうしてくださぃ〜そしたらいっぱい出させてあげますよぉ」
ミアキスが目の前で唇を突き出すと、ファルーシュが貪るように唇を重ねた。
「んっ…んんっ!んんっ!んんっん!…はっ…んっん!んっん!んぐっ!…ちゅぶっ…んっん!んんっ!」
技巧もなく、ただ舌を突きいれミアキスの口腔を貪り、舌を絡ませ、唾液を吸い、送り返す。
「んぷはぁっ!…王子ぃ?…んっ…がっつき過ぎですよぉ〜…でも…気持ちよかったから…はっ…出させてあげますぅ」
僅かに陰唇の締め付けが緩み、ファルーシュの体中から熱が陰茎に集まっていく。
ミアキスも乳首は自己主張するようにツンと勃ち、体はピンク色に染まり、顔に浮かんでいた余裕は完全に消え失せていた。
腰の動きは激しさを増し、抽送の淫音は完全に繋がり、膣襞はトドメを刺すように陰茎に絡みつく。
規制?
「はっ…あん…ふっ…きてくださぃ!…いっぱい…オマンコにっ!…膣内にっ、精液出してくださぃっ!」
「あっ、あぁぁぁっ!?はっ、ぅあぁぁぁぁああああっ!」
「あぁっ、んぁぁぁああっ!王子ぃっ!!」
───ドブッ!!ドプブッ!ビュッビュル!ビュルッ!ドクッ!ドクドクッ…───
パンッと肉をぶつからせて陰茎を最奥へと押し込んだとき、
ファルーシュの視界は一瞬にして暗転し、陰茎に溜まりに溜まった熱をミアキスの胎内に吐き出すようにぶちまけた。
ミアキスもファルーシュにしがみつき、胎内からこみ上げてくる快感に身を任せて絶頂を迎える。
鈴口からは噴水のように精液が飛び出し、ミアキスの子宮口に叩きつけられると、
吐き出された精液はあっという間に胎内を満たして結合部から押し出されるようにして流れ落ちる。
「はぁっ…かはっ…はぁはぁっ…はぁっ…ミア…キ…ス…」
「あぁ…はぁ…ぁ…ん…はぁ…王子…いっぱい…出ましたね…」
二人は完全に脱力し、そのまま意識を手放そうとした。…が
「…えっ?」
不意にミアキスはファルーシュの陰茎がまた堅さを失っていないことに気が付いた。
それどころか、さらに以前よりも膨れ上がっているような感じもした。
紋章の影響で脱力しているミアキスを、ファルーシュは繋がったまま抱えて仰向けにすると、腿を押し開いていった。
いつも見ているみずみずしい太股に触っているというだけでファルーシュは酷く興奮していた。
「…ぉ、王子?」
「…ごめん、ミアキス…僕はもっとミアキスが欲しい…」
そういうなり、ファルーシュは未だ衰えぬ陰茎で抽送を開始した。鉢巻を取るとそこには淡い紋章の光が浮かんでいた。
激怒の紋章。自ら耐えることで無意識のうちに力を蓄え、ある限界に達すると潜在能力を開放し、身体能力を高める紋章である。
ただし、限界は人によってまちまちであり、また一度紋章の力が働くとなかなか効果が切れず、自分でも抑えることができない。
ファルーシュは二度の射精でこの限界に触れたため、紋章の力が働いたのだ。
「…そんっんんっ!?」
「ぷぁっ…ミアキス…いい匂い…はぁっ…んんっ」
ファルーシュは首筋に鼻をこすり付け、ミアキスの汗と牝の入り混じった香しい匂いを嗅いだ。
そのまま唇を塞ぐと、汗で濡れた乳房を揉み、ツンと勃った乳首に触れてコリコリと指先で弄び、
さらに左手を伸ばすと、薄い茂みを押さえ、人差し指の腹でクリトリスを刺激しはじめた。
「ふっんんっ!んっ!ちゅっ…あぁっ!んっ…んんんっ!」
舌を伸ばし、ミアキスの舌に巻きつけながら、これまでのお返しとばかりに唾液を送り込む。
───ジュブッ!パンッ!ジュ、ジュプ!ヌジュ!パンッ!───
先ほどのミアキスの抽送に比べれば速度は遅いが、亀頭で膣襞を擦り上げ、ミアキスを追い込んでいく。
「あぁん!はっ、あぁっ!ぉ、王子っ!ダ、ダメですよっ!」
「…はぁっ…あぁ…どうして?…ミアキスの、オマンコは…嬉しそうに…くっ…僕を締め上げてるよ?」
「あぁっ!んあぁっ!…そんなことっ…ないですっ」
ファルーシュの抽送に対してミアキスの膣は陰茎をキツく締め上げ、また奥から蜜液がこぼれ出している。
「…ほらっ…んっ…こんなにオマンコからおつゆもでて…んっ」
「っ!あっ…ダメですっ…わたしっ、とんじゃいっ…ぁぁっ、ますよぉっ」
ファルーシュはわざと卑猥な言葉を使い、ミアキスの羞恥を煽るとさらに深く陰茎を突きこんでいく。
ミアキスは絶頂を迎えた直後からファルーシュに休むことなく突かれ、すでに限界直前まで高まっていた。
抽送に合わせて揺れる乳房に顔を近づけ勃っている乳首をついばみ、時折歯を立てて違う刺激を与えると、
さらにファルーシュは胸の谷間に顔を埋め、ミアキスの匂いと、汗の味を確かめるように舐め上げた。
ミアキスは背中を大きくそり返し、右手をぎゅっと握り締め、左手はシーツを掴んで押し寄せる快楽に必死に耐えている。
「はぁっ…ミアキス…好きだよっ…ミアキスッ…んっんんっ」
「はんっ…んんっ…んっ…ちゅっ…ぁ…んんっ…ぉうふぃ…」
ファルーシュは首筋にしゃぶりつき、再びミアキスの口を塞いで、舌を突き入れるとミアキスもこれに答えるように舌を絡ませる。
互いの舌を絡ませ、口腔内を舐めあい、唾液を交換し合い、飽きることなく繰り返す。
ファルーシュが唇を離そうとするとミアキスがそれを許さず、首に手を回してさらに互いの唇を貪りあう。
「んんっ!…はぁっ…んふっ…んんっ…ん…んっ…ミアキス…」
「んっ!…ぁ…んんっ…ん…はぁ…王子…んっ…んっ…んんっ」
二人の結合部からは精液と蜜液が流れ落ち、シーツには大きなシミが出来ていた。
ファルーシュが腰の動きを早めると、ミアキスもそれに合わせてより深く繋がろうとする。
「はぁっ…あぁっ…ミア、キスッ…っもう…でそうっ…」
「はっ、王子ぃっ…好きですぅ…中に…あぁっ王子ぃのぉっ…精液ぉ…中にいっぱいくださぃっ…」
ファルーシュはキスをしながらミアキスの腰に手を回し、膣奥へ、子宮口へと亀頭を擦り上げていく。
ミアキスの膣襞が蠕動し、陰茎を逃がさないように絡みつき、締め上げる。
「つっ!くっ、ミアキス、ミアキスッ!っだす、だすよっ!!」
「あんっ…はぁっ、はぃっ、なかにっ…奥にっ、いっぱいっ、はぁっ、くださいっ!」
ファルーシュは深く腰を突き込むと同時に、ミアキスの乳首とクリトリスを強く摘みあげた。
「あっ、あぁっ、ぃゃっ、あぁっ!ぉ、王子ぃっ!ひゃぁぁぁぁぁんっ!!」
「はぁっ、くっ、あぁっ!ミアキスッ!!」
───ビュクッ!ビュルルルッ!ビュッ!ドブッ!ピュッピュッ…───
再びファルーシュの精液が鈴口から噴き出し、膣襞の隙間に入り込み、ミアキスの胎内を満たす。
その迸りは行き場を失い、子宮口を突きぬけ、直接子宮へと流れ込んでいく。
精液の白濁とした色に塗り替えられるように二人の意識は遠のいていった。
徐々に空が白んできた頃、二人は目を覚ました。言葉を交わすこともなく抱き合うとそのまま浅いキスをしていた。
「ちゅっ…ぷぁ…王子ぃ、もっと女の子には優しくしてくれないとダメですよぉ、最後は乱暴すぎですぅ」
「んっ…ミ、ミアキスだって…無理矢理だったじゃないか…」
「わたしはちゃんと勝負に勝って王子の大事なものを頂いただけですよぉ」
頂くという行為がファルーシュの頭の中で鮮明に蘇ってくる。馬乗りのミアキスが激しく腰を振る痴態が…。
「…うぅ…」
途端にファルーシュの顔が湯気が出そうなくらい紅潮し、それをみたミアキスが目を細めて意地悪く微笑む。
「…でもぉあの勝負はどっちが勝ってもこうなりましたけどねぇ…うふふ」
「……ぇ…?どういうこと?」
意味深な発言に疑問を持ったファルーシュが聞き返すと、ミアキスは目を細めて耳元で囁いた。
「……王子が勝ったら…わたしの…大事な『処女』を差し上げてましたぁ…」
「えぇっ!!?」
「はははじめてって!?だだだだだって!あんなにっ!…その…えっち……だったのに…」
ミアキスに攻め立てられていたことをまた思い出したのか尻すぼみに声が小さくなり、ファルーシュは真っ赤になって顔をそらした。
「あ〜、酷いですぅ!信じてませんねぇ?ほらぁここをみてくださぃ〜」
ミアキスは起き上がるとベッドの真ん中あたりを指差した。
「…ぇ…これは……血…?」
ファルーシュも体を起こして確認すると、指差したあたりは精液のシミが出来ていて、そこに僅かながら赤いシミもあった。
「それに何度も言いましたよぉ『わたしと一緒に初めてを卒業しましょう』とか…でも気持ちよかったから許してあげちゃいますぅ
ずっと前からアプローチかけてたんですけどねぇ…王子は鈍感さんですからこうでもしないとぉ…してくれませんしぃ」
「…ぁ…うぅ…」
「それに『初めて』は太陽宮に来た頃からずっと王子に差し上げたいと思ってましたしぃ…」
「で、でもミアキスなら地元でも付き合ってほしいとかいう誘いが多そうだけど…竜馬騎兵団の人とも仲がいいらしいし…」
すこし表情に翳りを見せながら呟くと、ミアキスはまた目を細めて意地悪く微笑み、小首をかしげてファルーシュを覗き込んだ。
「あらぁ?王子ぃ…妬いてくださってるんですかぁ?嬉しいですぅ」
「ちっ、違うよっ!!」
「違うんですかぁ?…ちぇ〜、でもわたしは地元ではそういうお誘いはありませんでしたよぉ、やんちゃでしたから
女の子と見てくれる人なんかほとんどいませんでしたしぃ、竜馬騎兵の二人は幼馴染ですけどぉ…あっちの人ですからぁ」
「…あっち…?…ぁ…あぁ…そ、そうなんだ…」
ファルーシュは「あっち」の意味を理解すると、複雑な表情を浮かべて俯いた。心なしかその顔は青ざめている。
「それでまったく縁がなかったんですけどぉ…太陽宮に来て王子を見ちゃったら一発で一目惚れしちゃいましたぁ」
少し恥ずかしいのか頬を染めてミアキスが告白すると、ファルーシュの青ざめていた顔が今度は赤く染まりだした。
「…ぁ…う……」
ミアキスは照れて俯いているファルーシュに擦り寄り、胸の谷間を強調するようにして顔を覗き込んだ。
いつもは頭の上で結っている髪がさらりとこぼれて、ふわっとミアキスの香りが漂ってくる。
「…ねえ、王子ぃ?もう一度、好きって言っていただけませんかぁ?」
「えっ!?…な、なんで?」
「あ〜ん、酷いですぅ!…あの言葉は嘘だったんですねぇ!?肉欲の捌け口にわたしの体を嬲っただけなんですねぇ…うわ〜ん」
「ちちちっ、違うよっ!そんなんじゃないよっ!」
わざとらしいミアキスの嘘泣きと演技にも簡単に騙され、大慌てで必死に取り繕う。
「…ぐすっ…じゃぁ言っていただけます…愛してるって…」
「…なな、なんで言葉が変わってるの…?」
「…王子ぃ?」
ミアキスが今度は凄んだ顔をすると、ファルーシュはたちまち萎縮して言うがままに言葉を搾り出す。
「……うぅ……ぁ…ぁぃ、ぁぃ…してる…」
消え入りそうな小声でファルーシュは呟くが、ミアキスはそれに満足するわけでもなく、さらに催促する。
「もっと大きな声じゃないと聞こえませんよぉ?…それに名前もちゃんと呼んでくださぁぃ」
「……ぅ……っ………ぁ………愛してるよ…ミアキス…」
「はぁい!わたしも愛してますよ…お・う・じ♪」
嬉々としてミアキスがファルーシュに抱きつくと、唇に吸い付いて乳房を強調するように押し付ける。
「うふふ…わたしは幸せ者ですねぇ、もしかしたら姫様のお姉ちゃんになれるかもしれませんしぃ」
「……え?…………あ……うん…そうだね」
しばらく言葉の意味を理解するのに時間がかかったが、ファルーシュははにかみながらそれに同意した。
「嬉しいですう。既成事実も出来ましたしぃ…あとは結果が伴えば言うことなしですねぇ」
「…ぇ?」
「…たしかこないだ来たのが十日ほど前でしたしぃ…中にもたくさんいただけましたからぁ、上手くいけば一発ですねぇ、あはぁ」
指折りしながら数えた後、恥ずかしいという風に両手を頬に当ててミアキスは一人で悶えている。
「…あ、あのミアキス?どういうこと…?」
取り残されているファルーシュにミアキスは向き直ると
「どういうことでしょうねぇ?…うふふ…愛してますよ…お・う・じ♪」
満面の笑みで再びファルーシュに抱きついた。
──了──
>「あっち」
ちょーっwwwwwwww
何はともあれgj!!!
和姦、処女、中出しが俺のジャスティス。
ごめんなさいごめんなさいゆるしてくd(ry
規制くらって音楽聞こうとしたらフリーズしたマイPC
ごめんなさいごめんなさいゆるしてくd(ry
とりあえず、一騎討ちでのちゅうイベンツと暗転の夜をテーマに書いてたら、
前にも増して詰め込みすぎてgdgdになってしまった…
どこからか毒電波を受信して出てきた、紋章までいれてさぁ大変…
ラストはまぁ…ごめw適当w
リオン>エレシュ>ミアキスと書いて、リオンのが短いことに気付いたので次はリオンの続きデス…多分w
でも非エロの奴も催促されてるのでいつになることやら…
キャーゼラセ様ユルシテクダサユルシt…イヤーミアキス様ミアキス様キラナイデキラナイd……ギニャー
すご……
超ド級の描写がすばらすぃ!
GJ!
そうか…竜馬騎兵の人たちは「あっち」だったのかw
何をしているのです。
早くリューグ×ラハルを
いや
GJ!紋章の使い方エロスw
やっぱ一騎討ちのちゅうしちゃいますよ〜は最高だなw
投下します、まだ最後じゃないけど…
怒ったのは怒ったが、当初の考えとは違う結果になってしまった…。ファルーシュの顔に焦りが見え始めると同時にリンファは追撃をかけるように喋る。
「王子様、今日の賭け事の後で、私をベットに押し倒したわよね」
「う、うん…そ、それが…?」
「あの後、私どうしたと思う?王子様の事考えながらずっとオナニーしてたのよ…」
「え?え?な、何言って…」
リンファの口から放たれた言葉にファルーシュは耳を疑う。風呂に浸かっているリンファは立ち上がり暗い顔で続ける。
「思わせぶりしといて…甘ちゃんの王子の癖に…綺麗な目で見つめるから期待しちゃって…ぐすっ…責任取りなさいよぉ…」
顔を両手で抑えてすすり泣くリンファに、今まで冷たくあしらった自分に、ファルーシュはもの凄く重い罪悪感を感じた。
「ご、ごめん、リンファさん…」
「王子様…」
「僕、リンファさんがそんなに気にしてないと思って軽く見てた…だから謝らないと」
ファルーシュは沈んだ顔をして俯くと、リンファに対して謝罪をする。
それを見下ろすように悲しみの顔で見つめていた…いや…違う。
「(うふふ…効いてる効いてる♪)」
悲しみなど一切無かった…リンファは妖しい笑顔で唇から舌をベーっと出していた…泣いている様に見せかけてファルーシュを内側から落とそうという策であったのだ。
「そんなぁ…王子様…私も言いすぎたわ」
「いや、だけど…」
「そんなに謝らないで…ううん、謝っちゃだぁめ…だって私は王子様の物よ(そろそろ頃合ね!)」
「リ、リンファさん!?むぐっ!」
立ち上がっていたリンファは、また湯船の中に腰を下ろすと、ファルーシュの首に手を伸ばして、自分の胸の谷間にファルーシュの顔を埋める様に抱きしめた。
「だから、王子様の好きなように…ファルーシュ様の好きなように私の身体を犯していいわぁよぉ♪」
「ま、さか…しまったっ!騙され…ぐっ!」
完璧にリンファの手の内に掴まってしまった、頬に彼女の胸の柔らかい肌がプニプニと押し当てられる。
「どう?ビッキーちゃんのより大きくて柔らかいでしょう?」
「な、何でそれを!?」
「ふふっ、私が知らないとでも思ったの?まぁ知らなくてもファルーシュ様を奪っちゃうのは変わりないけどねぇ〜」
「う、奪うって…くぁ…」
とリンファの指がファルーシュの股間をなぞる様に触れる。突然の行為に逃げようとするファルーシュだが頭がボーっとして逃げる事が出来ない状態だった。
「のぼせちゃったのね?可愛い…早く食べちゃいたい…」
「うぁ…!」
「顔に似合わず凄いわねぇ…これで犯されると思うと…ぞくぞくしちゃう♪」
のぼせているファルーシュの首に手を回すと、リンファはファルーシュの唇をぺロッと舐めた。
「はぁん…ファルーシュ様のお・く・ち♪」
「…(た、助けて…誰でもいいから…)」
のぼせ、追加に連続のキスでもう喋る気力すらない…ファルーシュはリンファの甘い唇にされるがまま受け止めてるしかなかった。
「ん…んあ…れろっ…ちゅっ…」
激しく責め立てられる口付け…リンファは舌をファルーシュの頬や細い顎に這わせながら楽しんでいる。そして片手はいきり立ったペニスを優しくしごいて、
本番の準備に取り掛かると、ファルーシュの唾液を啜いながらウットリとした顔で唇を離した。
「ぷはぁ…ファルーシュ様、このままじゃ最後まで出来ないから、お風呂からでましょうねぇ〜」
「…あ、う」
「おちんちん苦しいのね…でも大丈夫…ちゃんと私がしてあげるから」
力なく首を横に振るが却下され、引きずられながら外に引っ張り出されると、仰向けに寝かされるファルーシュ、意志とは関係なく股間のタオルには立派なテントが張られていた。
「さぁ、沢山しましょ…」
「や、や…め…」
自分の身体を覆い隠しているバスタオルを、はらりと脱ぎ捨てるとファルーシュの目にリンファの顔がファルーシュのペニスを隠しているタオルに近づくと、腰にある縛り目をジワジワと解いていく。
「早く見てみたいなぁ〜、ファルーシュ様の…ア・レ」
「…頼むよ…誰か…」
動かすのにやっとの身体で抵抗をしてなんとかその場しのぎをしてみるが、まったくもって無駄な行為で終わっていく。
その間にもリンファの魔の手が忍び寄ってくる、そしてついに…。
「きゃっ!」
タオルが外された途端、ブルン!と天に向かってファルーシュのペニスが起ち上がる、リンファは頬を紅く染めながら手の中にそれを収めようと、優しく根元から亀頭までを撫でていく。
「や、やられた…お、お終いだ…」
↑上間違ってしまいました、改めて投下
「ん…んあ…れろっ…ちゅっ…」
激しく責め立てられる口付け…リンファは舌をファルーシュの頬や細い顎に這わせながら楽しんでいる。そして片手はいきり立ったペニスを優しくしごいて、本番の準備に取り掛かると、ファルーシュの唾液を啜いながらウットリとした顔で唇を離した。
「ぷはぁ…ファルーシュ様、このままじゃ最後まで出来ないから、お風呂からでましょうねぇ〜」
「…あ、う」
「おちんちん苦しいのね…でも大丈夫…ちゃんと私がしてあげるから」
力なく首を横に振るが却下され、引きずられながら外に引っ張り出されると、仰向けに寝かされるファルーシュ、意志とは関係なく股間のタオルには立派なテントが張られていた。
「さぁ、沢山しましょ…」
「や、や…め…」
自分の身体を覆い隠しているバスタオルを、はらりと脱ぎ捨てるとリンファの顔がファルーシュのペニスを隠しているタオルに近づき、腰にある縛り目をジワジワと解いていく。
「早く見てみたいなぁ〜、ファルーシュ様の…ア・レ」
「…頼むよ…誰か…」
動かすのにやっとの身体で抵抗をしてなんとかその場しのぎをしてみるが、まったくもって無駄な行為で終わっていく。
その間にもリンファの魔の手が忍び寄ってくる、そしてついに…。
「きゃっ!」
タオルが外された途端、ブルン!と天に向かってファルーシュのペニスが起ち上がる、リンファは頬を紅く染めながら手の中にそれを収めようと、優しく根元から亀頭までを撫でていく。
「や、やられた…お、お終いだ…」
「どうして欲しい?お口がいい?それとも…この胸で挟まれたい?」
「ど、どっちも…(遠慮したいです…って言いたいけど声が出ない…)」
「どっちも!?(観念したのかしら?まぁ、何言ってもどっちともしちゃうから関係ないわね)…もうっ、欲張りね、でもファルーシュ様のお願いだから聞いてあげちゃう♪」
「ち、違…ど、どっちも…遠慮し…うぁっ!」
少し冷えて頭が冴えてきたファルーシュだったが、身体の方が思考に追いつかず口が回らない為、誤解を招くような言葉が出てしまった、だがリンファはそんな事知ったこと無いと言う顔をしている。
「それじゃあ、挟んじゃうわよ〜」
「かはっ…」
まるでその言葉が合図だったのか、ファルーシュの太ももにリンファの二の腕が乗り、白い双つの乳房でペニスを抱擁する、その時一瞬だけどファルーシュは悦んでしまった。
「うぅん!大きい…胸からはみ出しちゃうなんて、凄く素敵ね…」
リンファは歓喜の声を上げると、胸に手を添えて真ん中に聳え立つファルーシュのペニスを擦るように上下にしごき始める。
「んっ…はぁ…あはっ…脈打ってるぅ…私の胸で暴れてる!」
「あ、あ…」
弾力性と柔らかさを備えたリンファの乳房に今まで味わった事の無い快感を感じるファルーシュ。亀頭の先端からは先走った粘液質の汁が溢れ出してきていて、射精に一歩近づいていく事を教えている。
「はむぅ…んぷっ…いいわぁ♪…ファルーシュ様ぁ」
リンファは真っ赤に腫れ上がった亀頭にキスをして、舌先で汁を舐めとりながら胸で奉仕する。ファルーシュは歯を食いしばりながらも、魅力的なリンファの身体に酔いそうになっていた。
「くぁ…も、もう…」
全身を痺れさせる様な感覚とペニスが熱くなる感覚が融合して、やっと戻ってきたファルーシュの思考をまた停止させると、ペニスの先端から白濁した液がビュッ!と力強く発射される。
「はぁぁん!射精してるぅ!ファルーシュ様の精液が、私の顔と胸を汚してるの!」
「ご、ごめん…」
誰に言うわけでもなく謝るファルーシュは身体を震わせながら、柔らかい胸の谷間を貫くように腰を浮かすとリンファに向かって王家の種子を撒き散らしていた。
その神聖で汚濁した液体は、彼女の薄紫色の髪からぺニスを挟んでいた乳房までを汚しながら付着していくと、ドロッと垂れるように滴り落ちていく。
「はぅ…んむ…美味しい…それにすごい匂いで粘々してて…嗅いでるだけでもイきそう…」
汚された後にも関わらず、鈴口に残っている精液を舐めとると、舌を動かしながら唾液と混ぜ合わせて喉越しに飲んでいくリンファ。
口の中で味を確かめる彼女の表情はとても妖艶で、無意識の内に興奮していたファルーシュは余韻に浸る間もなくリンファの胸の谷間でまた勃起してしまったのだ。
「うふっ…射精したばかりなのにまた勃っちゃたの?」
「…は、ぁ…はぁ…」
「でも、今度は私にしてね」
そう言うと胸の谷間からペニスを放すと裏筋にキスをして立ち上がり、ファルーシュの顔の上に跨るようにして膝をついた。
「どう…?綺麗でしょ…まだ誰も入った事が無いから清純よ」
「え、じゃあ…まさか…処女…なの?」
「何よその顔はぁ…まさか適当に男を貪ってる印象があるなんて、思ってないでしょうね?」
「そ、そうじゃないよ…リンファさんは本当にスタイルも良くて美人だから…恋人くらいいたんじゃないのかな?って思って…」
これだけの色気があるのだ、八方美人でも寄ってくる男も少なくは無いだろう…そう考えてしまうのも無理はない。
ウワー、マジうまー。
ひたすらGJ! 皆、書き手それぞれの味があっていいなー。
ちなみに竜馬騎兵団の「あっち」って
騎兵×竜馬
だよね。
一応ここまで…まだ続きます。
リンファってやっぱり性悪女だから人気ないのかな?私的にはビッキーとルウの次に
ビビビ!と来たんだけど…。次は王子×ルウか、王子×シュンミンあた…
ご、ごめんなさい!ゼラセ様!ろ、ロリは!止めマ…!
390 :
ほっけ:2006/03/16(木) 19:28:25 ID:fzMaNkcG
GJ!続きを楽しみにしています。
幻水5、というかシリーズ含めてミアキスがトップに踊り出ましたが、
リンファも結構好きですよ。危ない世渡りしてる癖に、腰抜けっぽいところが萌えます。
なんですこの勢いは
どこまでGJなのですか!!!
リンファには散々カモにされたので良いイメージがない
って、自分が「裏の裏は表」が弱すぎるだけですがw
シュンミンクル━━━━(゚∀゚)━━━━ !!??
ロリ大いに結構!
ビバ!ロリ!ロリは世界をすくぁwせdrftgyふじこ
リンファ!リンファ!GJ!GJ!
シュンミンのあの眉毛を…ゲフンゲフン
みんな怒濤すぎるぜ
気持ちは分かるけどすこーし投下間隔空けた方がいいよ
焦らずに1日ぐらい空けるといいかもしんない
前の人も自分の作品が鑑賞される時間がろくに取られることなく
次の作品が投下されちゃうと、もやもやした気持ちになるから
そうですね、これからは気をつけて投下したいと思いますのでよろしくお願いします。
後、王子だけしか書けなくてスイマセン…どうしても王子×○○しか…
私もリンファ好きですよ
だって可愛いじゃん!
なにはともあれGJ!
>>395 なにはともあれGJです
みんなすごい気持ち籠めて書いてる力作揃いで
ゼラセ様も文句の付けようがないと思われます
もうみんなまとめてgjgjww
しかし、怒涛すぎるのは確かだな。このスレ始まって以来だと思う。
俺も、ちょっと投下を控えようと思います。
>>394 自分ももっと間をおいてから投下するようにします。
どうも久々にイイRPGに出会って興奮冷めやらぬ状態なもので…
では、私は出来たら23時あたりにでも…。
午前中投下とか、結構多いですね。
レスもついているので、リアルタイムで拝むのもなかなか難しいもんですね
王子のキャラが大体固定されてきたよね。
誘い受けか襲われ受けにww
ならば責め王子を書く!
>>403 「王子、女の子は責めです!」
各戦線の軽い会議の後、遅めの夕食を食べていた王子はご飯粒を吹いた。
なんて事は無い。夜回りを終えたカイルと出会い、王子の夕食に付き合っていた。ただそれだけである。
「だ、大丈夫ですか王子?!」
「う、うん平気」
お茶を飲み干して、王子は落ち着きを取り戻した。
「で、王子は誰なんです?」
小声でカイルが聞いてくる。
「やっぱりリオンですか? それとも姉さん女房狙いでミアキスですか? あ、ランちゃんもどうです、結構お似合いかも?
そうなるとスバルちゃんも………でもあの子は……… そうだルセリナちゃんはどうです? 引っ張って行ってくれると思いますよ。」
カイルの暴走はとまらない
「イザベルちゃんも引っ張っていってくれるのは確実ですね。エレシュちゃんはどうですかね? あの子は結構王子に気があるように思えますよ。
ベルナデットもしっかりしてますし、そうなると……………」
暴走して一人喋るカイルを見て王子はふと思う
「………メルーンがいいなぁ………………」
いやあああああああ
そういえば、カイル×レレイの人はどうしているだろう。
なんとなく、カイル→ちょっかい→レレイで、
のちのちカイル←いぢめる←ルクレティアなんつーものを想像してしまったんだが。
前振りが冗長すぎたせいかエロが短くなってしまう…(‘A`)
>>404 「嫌だ!ぼくは攻めになりたいんだっ!
リヒャルトをみなよ!少年なのに立派に攻めじゃないかっ!」
「王子、目をさましてください!模範とするものを根本的に取り違えています!」
>>407 「最終的にはミアキスの主導権を獲る!」
>カイル→ちょっかい→レレイで、のちのちカイル←いぢめる←ルクレティ
(*´Д`)ハァハァ
だいじなもの
責めの兵書
説明
王子が責めへと変貌する書物…好きな誰かと部屋のベットに言って眠ろう。
す、すまん、大丈夫!ファ○通の攻略本だよ並に誤字。
>>404「王子、女の子は責めです!」
最初リオンが言ったのかと思った
>>412 「王子、私は責めです!」
「で、殿下、私も…」
「兄上、わらわもじゃ!」
「……………」
「俺は約束を果たせたようだな」
「一体どんな約束したんですかぁ?ゲオルグ殿」
「ちょうk」
「ふふふ聞かなかったことにしまぁす」
「それもいいさ」
「大丈夫? ファミ通の攻略本だよ?」ですか。
俺の中での王子はハスワールおばちゃんをちょっとマイルドにした感じw
王子笑顔多すぎるよ王子
「どうやら君には!巨悪の責めがお似合いのようだ!」
「王子様ー!お魚で責めをやってみたいの」
「ねーねー、歯車探してくれたお礼に責めをやってあげるー!」
「僕は…貞操を奪還する!」
今回一番萌えたのはランス×フレイルなんだけどどうやら茨の道らしいな!!!
>>107の星と1の星がつむぐ責めと受けの大河RPGだな。
>>417 まぁどうしても書きたいなら擬人化でもすればいいんじゃないかな。
流石にガチで書いたらどうぶつ奇想天外になっちゃう。
>>417 5で最強のカップルじゃね?
最後子供まで生んでるし
マチルダ執筆団員さんのビッキー見てからビーバーロッジ放火事件の時のビッキー見ると
誘ってるのか?ん?誘ってるんだろう!と思ってしまう濡れ。
ラン×ユーラムのネタができたが…オボロ調査書の三番目が真実前提で。
>>419 まあ最終的に公式というやつだからな
>>420 エロ書こうとは思ってないw
でも何かベタでいいなと思ったんだよ。
竜馬のマドンナで高嶺の花のフレイルをランスが落とすってのは
ぶっちゃけフレイルたんツンデレなんじゃね?
>>421 竜馬のセクロスってどんなのなのかは気になる
うん。ネタだけなんだ。
まあぶっちゃけて言えば、ラフトフリートの女性陣って『恩』を作ってしまえばそれを女性側から返すって言うのが成立するから…
ある意味、ハレス×キサラとか言うのもありやも知れぬ。
竜馬?
雌が卵を産んでーオスがそれにーって言うのじゃないの?
魚類や両生類じゃなくて、爬虫類なんじゃないんですかねえ。
爬虫類は交尾するんじゃなかったっけ?
竜で馬だからこの世界の〜類に当てはまらないんじゃないかという気もしないでもない
竜馬の哺乳類よりがガルホースなんじゃないかと。
竜が爬虫類で馬が哺乳類だから・・・、
そのまま出てくる気もしないでもないが・・・卵なんだよな、イベントでも出てくるし。
もういっそ、カリメロみたいなのが生まれてくるでいいじゃないか。
>>431 ガルホースって1のテオが率いてた部隊だっけ?
あれもよく分からないよね。
あの世界にも普通の馬はちゃんといるわけだし、なんでガルホースを使ってるんだか。
まぁエロパロスレであんまり細かく突っ込むのもアレだけど。
本拠地で竜馬がセクロスしてたらうるさいだろうね
竜馬の交尾をマジマジと珍しそうに見入るランを想像してしまった
そのまま王子を引っ張り込んだり(苦笑
本音を言えば竜馬との獣姦とか………
ねえなんでこんなにいっぱい神様がいるの
「リューグさん、僕、竜馬に乗りたいな」
3ヶ月後
フレイル×ランスの間に王子専用の竜馬「棍棒」が生まれました。
メイス?
ガルホースて普通の馬と違うのか
441 :
439:2006/03/16(木) 22:54:45 ID:Lpx8u4wr
思い出した
スーパーか何かのCMで
「ねえねえ、何で僕には妹がいないの?」
と言われた10ヵ月後のことでした・・・→おぎゃーおぎゃー
というやつだった
アルママとパパンの子作りが思い浮かんだ
442 :
345:2006/03/16(木) 23:00:33 ID:C36S93FE
只今執筆中…在り得ないかもしれないけどハヅキで百合。
書いててどうも「萌え」が表現しづらいです、何でだろ?
ハヅキはデレを一回も見せてないからさ
ツンってわけでもないですからね。
とことんまで素直な子だと思う
ハヅキ萌え
怒涛の勢いで投下されていますね…。レベル高いし、なにより幻水への愛が
溢れてるのが伝わってきて、読むのが楽しみ。
自分もツヴァイク×ローレライ書いてますが、週末辺りに投下しますね。
せっかくの良作も、スレの速さでじゃんじゃん流れていくのを見るのが
しのびなくて。
447 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 00:03:21 ID:DpxJCtEi
>>435 に近いネタを妄想した俺がきましたよ。相手は王子じゃなくてリューグだったがW
リューグ・ラハル×ランの3Pを…
王子は…容姿=アルシュタート、性格=アルシュタートより
行動=フェリド 夜の生活=太陽宮に来た時のフェリド(野蛮)
怪医ムラード×冷医シルヴァまだー?
451 :
ほっけ:2006/03/17(金) 00:34:26 ID:FLP+sj7/
日付も変わりましたし、ゲオルグ×ミアキス、完結編投下してもいいでしょうかー。
支離滅裂文章で、やったら長くなっちまいましたが…。
色々注ぎ込みすぎて何かひどいことになっていますが。
これ終わったら暫し、投下を控えようと思います。ネタを書き溜めておいて…と。
ドントコイ超常現象
454 :
ほっけ:2006/03/17(金) 00:53:47 ID:FLP+sj7/
では…。
455 :
支え(後編):2006/03/17(金) 00:54:33 ID:FLP+sj7/
―――――…。
「落ち着いたか?」
静かな嗚咽を零していたミアキスは、ひくりと喉を鳴らして、ひとつ鼻をすすると、
押し付けていた胸から顔を離し、腫れた目をゲオルグに見せてから、微笑んだ。
「…ふふ、はぁい」
「そうか」
花の綻ぶようなそれを見れば、幾分かゲオルグも安堵したような様子を見せた。
ルクレティアにおおっぴらにせっつかれる彼も見て笑ってみたかった気もするが、ミアキスは心に留めた。
「では、もう寝る時間だな。ここよりは涼しくないかもしれんが、部屋に戻れ」
後頭部に添えていた手を再びミアキスの頭上に運び、ぽんと撫でた。
「ふふ」
愉しげに、か。目を閉じて微笑みを浮かべたまま、ミアキスは続ける。
「申し訳ないんですけどぉ…お断りしますぅ」
「何?」
「だめですかぁ?」
怪訝そうな声で問うたゲオルグの問いをよそに、
ぽん、とゲオルグの胸に再び額をくっつけながら、ミアキスはさらに問いを重ねる。
離れたくない、と焦れる子供のような仕草をとりながら、
「…目を閉じるのはまだ、ちょっと恐いです、からぁ」
小さな手も再び服を握って、小動物を思わせるくりくりとした目が片方の眼を見上げた。
「添い寝して…いただけませんかぁ?」
底は知れぬとも、言動や行動が読めぬのは、彼女の個性といっていい。
はじめて、百戦錬磨の粛然とした輝きを持つ瞳が困惑に曇ったのを見るが、
ミアキスはただ、笑みを深める。
456 :
支え(後編):2006/03/17(金) 00:55:35 ID:FLP+sj7/
「…ミアキス」
「自分が見えなくなってるわけじゃないですよぉ?」
言葉を探しあぐねたゲオルグに、背伸びをして、体を押し付け、今度はミアキスが彼を抱きしめる。
「…だって、恥ずかしいじゃないですかぁ。王子やルセリナちゃんに、
添い寝して、何て言えませんっ。私は一応お姉さんなんですぅ」
「俺ならいいのか?」
「レツオウさん特製のチーズケーキ、奢りますよぉ?」
「―――――……………人を物で釣ろうとするのは感心せんな」
「あは、決まりですねぇ」
「おい」
見事に死角をついた策と言えるか。耳元で蕩けるように告げられる甘美な誘惑―――
―――チーズケーキだが。それに一瞬心を揺らがせたゲオルグは、あっさりと彼女のペースに乗せられた。
でも、と。眼帯に覆われた左目からは見えぬ位置で、ミアキスは表情から笑みを薄める。
困惑の中にも、折れた証か笑みを浮かべたゲオルグは、肩をひとつ竦めて、落とした。
「…まだ恐いのか」
「言わせようとするのは、ちょっと意地悪ですよぉ」
「そうだな、すまん」
再び背を壁に落ち着け、ゲオルグは目を伏せて、拗ねるミアキスに頷いて返した。
細い背中に腕を回し、ほんの僅かに力を込めた。
「ゲオルグ殿…」
その力を受けてか、猫のように頬を摺り寄せたミアキスが続ける。
「…本当ですよ。嘘じゃないんですよぉ?」
「わかっているさ」
「今は、本当に信じてますから」
「ああ」
「だから…お願いしたんです」
457 :
支え(後編):2006/03/17(金) 00:56:10 ID:FLP+sj7/
結局つもりは、つもりだった。子供の弱い心に、どうしようもない寂しさが空けた
大きい幾多の隙間に、じわりと染み込んで来る果て無い優しさに、どうしても溺れたくなってしまう。
それとは別に、鼓動が躍り、声に熱が篭る。その感覚と感情の名を彼女は知っていたが、口に出さなかった。
「物騒だ…とよく言われるが、そのあたりはよくわかっているんだろう?」
「はぁい、勿論ですぅ」
ミアキスは腕の中で身を捩り、かかとを地面に近づけた。
久しく向かい合う気がして、かつてないほど近づいた顔に、余計熱を高ぶらせた。
「………物好きだな」
「そんなことありませんよぉ?…あ、でも、私だけなら、それでもいいかもしれませんねぇ」
腫れた目元を撫でる優しい指遣いにくすぐったそうにしながら、ミアキスは笑った。
「…甘えちゃいますよぉ?ゲオルグ殿、やめるなら今のうちですからねっ」
「俺はとめないが、後悔してもかけられる言葉があるかはわからんぞ」
「ふふふ…はぁい」
笑顔を写した瞳が笑いに閉じられ、その隙にとミアキスは再び背伸びをした。
やり方を知らぬ最初の口付けの感触は、酔う暇もなかったが、寸前にゲオルグが顔の位置を変え、
その一連が自分と彼の立場を示している気がして、ミアキスはさらに赤くなる。
「ルセリナちゃんも時々、王子に添い寝してもらってるんですよぉ?
全然変じゃありません、時々悲鳴なんか上げちゃってるんですからぁ」
「……こんな時くらい、不謹慎な冗談は止したらどうだ?」
彼女にとっての二度目は、どちらともなく行われ、全くぎくしゃくとしたそれのないまま、
涼しい風の入る窓から同時に差す月明かりによって、溶け合うように二人の影は動いた。
458 :
支え(後編):2006/03/17(金) 00:56:43 ID:FLP+sj7/
――――。
重たそうな外套がテーブルの上にそれなりの扱いで置かれ、その上に短刀の入ったベルトが丁重に置かれる。
ベッドの上に座り込んだミアキスは静かに鉢巻の結び目を解いて、するりと抜き取った。
続いて髪留めに手をやるが、
「その結い方は、ファレナではじめて見たな」
「ゲオルグ殿もしますぅ?ちょっと、お髪の長さが足りませんけどぉ」
「嫌がらせを悦ぼうとは思わん」
酷いですぅ、と微笑んで、髪留めを外すと、はらりと独特な形に結い上げられた髪が流れる。
「…印象が変わるな」
馴染ませるため、軽く首を横に振っている間、驚いたようなゲオルグの瞳には気づかなかったのか、
くすぐったさが無くなったのを確認した後、ミアキスは彼を見て瞳を幾度か瞬かせた。
「人前では解きませんからねぇ。お風呂に入ったときも、結ってますし」
「…大事にしているんだな、綺麗な髪だ」
直球に褒められて、すぐに返せる程には慣れはない。
誤魔化すように、間を取る間にさりげなく褒められた髪を指で弄った。
その間にも上着を脱ぎ、テーブルの上のものがまた一枚重ねられた。
心地よく眠れそうな、互いに同じくらいの軽装になると、ふとミアキスの頭に何かが過ぎる。
「嘘で褒めない人って、強いですよねぇ」
「ずるいか?」
「はぁい、とっても」
満面の笑みで軽口を締め括ると連動し、ゲオルグが一歩静かに歩むだけで指先を跳ねさせた。
ベッドの傍らに腰掛けたゲオルグを見て、ミアキスは少しだけ驚いたような仕草を見せる。
それを不思議がるような仕草をしたミアキスが何を言う前に、ゲオルグは振り向いた。
「ぁ………」
やましいことを見透かされたような、もじもじとした肩の動きと落ちる視線と、
彼女にしてはわかりやすい恥じらい、それに続く戸惑いは、上目遣いに上げられた視線に映った。
459 :
支え(後編):2006/03/17(金) 00:57:16 ID:FLP+sj7/
「…ゲオルグ殿ぉ」
「どうした?」
あっさりと切り返されてくる言葉は、さらにミアキスの精神を迷わせた。
もう入室して暫し立った故か、ひりひりと痛む目の視界には、暗い部屋の中を見渡すには一切の支障はない。
しかし、同じベッドに体重を沈ませ、すぐ近くで視線がかち合う…という互いに同じ状況で、
こっちの心情を全てわかった上のような微笑を浮かべるゲオルグに、ミアキスは少し咎める口調で告げた。
「……私、おでこに烈火の紋章なんかつけてないですよぉ?
フェロの紋章は、つけてみたいなぁ、とは思いますけどぉ」
「…………」
一人だけで顔を熱くしていることを認識されたように思えて、ミアキスは、
個性的な言葉回しで平静を演じようとするも、抗議の言葉が切れると、
「ひゃ…ぅっ!?」
急にがくんと視点が変わり、向きは天井、眼帯に阻まれぬ片目の持ち主が、
ベッドの上で自分に覆い被さる、という状況になった。瞬時に回した片腕だけで、
ミアキスの身をベッドから奪い、姿勢を崩して寝かせたのだろう。
するりと、ゲオルグは自らの腕をミアキスとベッドの間から抜いて、少しだけ体を離す。
「っ…、ゲオルグ殿……、 …意地悪、なんですねぇ」
「焦らそうだの、羞恥を煽ろうだのとは考えていなかったがな。驚かせたか?」
ぽふん、とベッドに埋まったミアキスは、驚きに丸い瞳を、欠け始めた満月の形にして見咎める。
「本当に、隣で寝るだけ、って思ってるのかと…思っちゃいましたぁ」
「それでもいいがな」
「……そんな意地悪、あんまりリオンちゃんや王子にしないでくださいよぉ?
こーんなふうに、しかめっ面で育っちゃいますからね?」
無理矢理に眉を寄せ「しかめっ面」を作って見せたミアキスを見て、ゲオルグは更に笑う。
個人的に投下制限はあまり必要ないと思うんだけどな
作品が多いに越した事はない
それよりも雑談の方が気になる
スレッドが過疎っている時ならいざ知らず
今の時期の雑談は他の作品を早々に流してしまう要因に
なってしまっているから少し勘弁願いたい
461 :
支え(後編):2006/03/17(金) 00:57:52 ID:FLP+sj7/
「何ですか?本当ですよぉ?」
「おしゃべりになってきたな」
「っ………」
眉を吊り上げてミアキスの焦りを指摘したゲオルグは、更に赤くなったミアキスの反応も愉しむ。
水色の、普段は鎧の下に来ている服のあわせを首元からゆっくりと開かれ、
緊張にベッドの上に投げ出されていた手がきゅ、とシーツを握った。
「…私にも、意地悪しないでくださいね?泣いちゃいますよぉ?……っ」
露になった白い首筋に這う優しい指に、言葉の末尾は震えた吐息に変わった。
「されないようにすれば、しないぞ?」
「そういうのを言ってるんですよぉ」
手玉に取っても、大局は向こうにあり。不満げにミアキスはむくれた。
段々声が弱弱しくなっているのは、白い服のラインに沿い、ゆっくりと、腰の終着点へ
閉じられた合わせが開かれ、白い肌が少しずつ晒されていっているからだ。
「今のうちに喋っておいてもいいと思うが」
スル、と指が抜け、完全に合わせが開かれた。
「お、おどかさないでください、添い寝の意味なくなっちゃうじゃないですかぁ!」
「忠告だぞ」
思わず合わせを引っ張って止めようとするも、緩慢に動いたゲオルグの腕がそれを防いだ。
「………あ、」
防いだ腕の肘がまがり、体の距離が近づく。余裕を保ち続けるゲオルグとは対照的に、
ミアキスの余裕は先程から、紙を焦がすような勢いで失われていった。
「ゲオルグ殿……っ」
「やめるなら、さっきのうちだろう?」
合わせに滑り込んだ指の感触に、びくっと反応を示しながらミアキスは身を捩る。
それしきでは止まる筈もなく、ゲオルグの手は指先で腹部を擽りながら、
ゆっくりと横に動いていき、前をはだけさせ、滑らかな肌に細い腰、
そして下着に覆われた、見た目の幼さと不似合いな、ちゃんと発育した膨らみを晒した。
462 :
支え(後編):2006/03/17(金) 00:58:30 ID:FLP+sj7/
はさりと自分の体の両脇に落ちる上着の合わせを見て、ミアキスは猫のように唸る。
舐めるように、というような不純な動機が殆どない視線だからこそ、
ゲオルグの視線がとてもくすぐったくて、とても恥ずかしかった。
「此方も外すぞ」
流れるような、手馴れた手つきで下着の止め具も外された。
「ぁ………こ、こういう事とか…王子たちに指南しちゃ、ダメですよぉ?」
「飛躍しすぎてよくわからんことになっているぞ」
ミアキスの震え混じり、苦し紛れの冗談に、ゲオルグは喉を鳴らして笑った。
ダメと制止する前、思考がまとまる前に、その下着が横にどけられ、膨らみが露になる。
身の震えとともにふるんと震えた瑞々しい膨らみは、先端のツンと上がった薄桃色の突起ごと、
青白い月明かりのせいで、暗い部屋に浮かび上がるように鮮明に、ゲオルグの前に晒されている。
「うぅ………」
段取り毎に増していく羞恥にとうとう耐え切れなくなったか、ミアキスはきゅっと目を閉じて顔を背けた。
しかし、触れられるどころか、呼吸の乱れすら聞こえない。不思議に思い、ミアキスは薄く目を開くと…
ぐいっ
「!?」
「こうすれば、俺からは見えないぞ?」
寝かされた時のように腕を背に回され、間近の黄金の瞳が細められている様を、
何が起こったか、と言うように、くりっとした紫の瞳を慌てふためいて揺らしながら見つめた。
「……確かに、見えません、ねぇ…?」
今の体勢…密着せん勢いで抱きしめられていれば、ミアキスの顔しかゲオルグからは見えない。
脱いでいる事、恥ずかしいと思った部分が何らかの干渉を受けるのは事実だと言うのに。
「今暫く見ていたかったがな、意外と大きいようだ」
「形もいい、なんて言ったらエロ親父、とか言われちゃいますよぉ?」
確かに提示されたこの状況は策としてはいいのだろうが、
そう挑発し合いながらも、今、本当に自分は彼に指南されているのではないだろうかなどと、
ミアキスは釈然としないまま腰の位置を動かして、自分の両腕を彼の背中に回し、自分を抱く腕を自由にさせた。
463 :
支え(後編):2006/03/17(金) 00:59:48 ID:FLP+sj7/
「……ん」
唐突ではあったが、優しく、押し上げるように膨らみにゲオルグの手が触れた。
壊れ物を扱うかのような手つきで、まずは形を確かめるように、
やわやわと動けば、容易く指が食い込む様は、マシュマロを弄うようだった。
「ふ……はぁっ」
手が休まり解放されれば、篭った、灯りはじめの快楽の熱を逃がすように、
ミアキスは甘ったるい溜め息を、ゲオルグの肩に零した。
「…ん、ぁ…ゲオルグ殿ぉ、なにか喋ってくださ…」
「必要ないだろう?」
「んんっ…」
自分の声だけが響くという状況に更に羞恥を煽られたか、段々と快感の色を
濃くしはじめた甘い声でミアキスは懇願するも、あっさりと、言葉と僅かに強い刺激に却下される。
「っあ、あ……ぁっ」
望むがままの刺激を与えられ、ミアキスは抱きつく腕の力を強めた。
奉仕とも言えるようなゲオルグの手つきは優しく、且つ的確に刺激を与えてくる。
「ふぁ……っ…ぁ、んぅ…」
カリ、と爪が先端を引っかいたのか、一際大きくミアキスの体が跳ねた。
眉をハの字に寄せ、目を閉じ、白い喉を見せながら、紫の髪を宙に躍らせる。
「や…ぁ、だめ…だめですよぉ…っ」
指が狙う場所が先端に集中しはじめると、硬くしてしまっていることを自覚させられる気がして、
快楽に苛まれ、蕩け始めた精神を落ち着かせようとするように、
ゲオルグの肩に顔を埋め、擦り寄った。忠実…自身ではなく、ミアキスに快楽を。
そんな意の指遣いは、その「ダメ」の意すら読み取って、指が止まることはなかったが。
「そうだな、そう、今のうちに口を滑らせておくといい」
「何、する…ぁ、んっ…気、ですかぁ…?」
「後々、舌を噛むぞ?」
「ひ、ぅっ…!」
464 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:00:48 ID:FLP+sj7/
ほんの少し強めに突起を摘まれ、微弱な電撃を送られたかのように震えた。
一段落。確りと火のついた体は短い折にも冷めを求め、呼吸を落ち着けようと肩の上下を繰り返した。
「…ふ、…はぁ…」
潤む視界を幾度かの瞬きで覚まし、視線を落とすと、ゆっくりと膨らみから離れ行く手が見えた。
快楽を生んでいた場所、突起が快楽に正直に反応し大きくなっているのを見ると、
本当に烈火の紋章が発動したのでは、というくらいにミアキスは顔を熱くして、視線を上げた。
「……!ぅ、あのぉ」
「恥ずかしいんだろう?見て欲しい、と願ってはいるまい」
じ、っと自分の乱れる様を、感覚の長い瞬きを除いて見つめていたのかと。
間近の瞳と微笑みに、ミアキスの鼓動はずんどこと早いテンポを刻み始める。
せめて反論はさせてほしい、精神肉体共に逃げ場はなくとも、ずり、と腰を引いて……
ぬる。
「……あ…」
「…? どうした、ミアキス」
ミアキスが違和感を感じたのは、未だプリーツスカートに隠されている下腹部だった。
自分のことであるからこそ瞬時に理解してしまって、唯一逃げることが出来た視線が向いた先、
己の下腹部を見ると…きゅ、と目を閉じて、潤みの残滓を目じりに滲ませながら、
片手を解いて、ゲオルグの胸を優しく押した。跳ね除ける気も嫌悪もない、一時の制止を求め。
「……ぬ、濡れちゃいます、からぁ」
恥じらいの極みの中、絞り出して声を告げる。
皺くちゃの、行為の残滓を色濃く残した姿で…部屋を出る、などと。そこまで甘えきれるほど…
…生来図々しい性格だが、今回ばかりは少しだけ自制した。
「ああ、成る程な」
「…ゲオルグ殿ぉ!」
顎に手を当てて、あっさりと納得してしまったゲオルグに、むすっとした顔を向ける。
すぐに視線を落とすと、ミアキスは小さく、だから、と告げ
「……じ、自分で……脱ぎます、から、ね?」
「わかった。目は閉じていよう」
…もう少し間を取ってほしい。だがそれを含め、全てが巧妙な策に思えて、ミアキスは半ば諦める。
どくどくと内側から響く鼓動音だけを聞きながら抱きしめていた腕を解き、ぽふんとベッドに身を沈めた。
465 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:01:35 ID:FLP+sj7/
視線を上げれば、確かに目は閉じているが…スカートの左サイドのホックに手をかけたところで、
少しだけ自分の選択を後悔した。 まるで…自分が淫らにゲオルグを誘っているようだ、と。
腰を引いた際、足と足を摺り寄せた時に、確かに粘液の感触を感じてしまったし、
…そう、動くことがあれば、丈の短いスカートなんて無残なことになる。 だが。
「……うぅ」
言うがままに目を閉じているゲオルグを見上げ、ミアキスは更に難色を示すも…。
関連のない上着を脱いで、ベッドの下に落とすだけでは、状況は打開するわけもなく。
意を決して、まだ定まらぬ呼吸の中、すぅはあと深呼吸をして、スカートの下の下着から手をかけた。
「…これって…その…」
「変な気は起こさんぞ?良いと言うまでは目を開けぬことも誓おう」
「そ、そうじゃなくってですねぇ」
「気が変わったならそれでもいいが」
「い、いいえぇ!大丈夫ですよぉ、大丈夫ですからぁ…」
独り言の逃げ道だけはないらしい。羞恥をこらえて、ゆっくりと下着を下ろしていく。
色気のない、衣装とセットになっていたそれが太腿を通過するさい、
はっきりとした湿りが、糸を引くのを感じた。染みがあることを危惧する前に、
どうしようもない羞恥が相も変わらず波のように襲いかかってくる。
「……はぁ、…」
誘っているわけではない、と必死に何かに言い訳をしながら、片足を曲げて、足から抜いた。
22ともなれば、自慰の経験もそこそこ。先程までの快感だけでも溢れてしまった愛液にまで涼しい風があたる。
同じくベッドの横に落とし、最後…ここまで来ればもうやけか、ホックを外してベッドの横に落とすまでに、
さして躊躇いは生まれなかった。
「………ゲオルグ殿ぉ」
「ああ」
おやすみなさい、と言ってみたくもなったが、ここまでしておいてそれもあるまい。
一糸纏わぬ姿のまま、先程のように抱きついて、耳元に唇を寄せ、
「…終わりましたよぉ」
「…そうか」
466 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:02:21 ID:FLP+sj7/
見られてはいない、という状況は先程とは変わらないが、段取りはひとつずつ進む。
「…触れるぞ?」
「ぅ…は、はぁい」
抱きついている腕だけでも緊張の震えは伝わるのか、ゲオルグは彼女に見えぬ位置で笑う。
声で気づいたミアキスが膨れる前に、その指が白い太腿を双方に見えぬ位置で這い、ミアキスに再び快感を送る。
指がふに、と沈む、普段から晒された太腿に、5本の指全てが触れ、緩急をつけてそれぞれが沈み、離れる。
胸への刺激とは違い、むず痒く、肩をもじもじしたくなるもどかしい刺激が送られてきた。
「…………ぅ…あ、あの…ゲオルグ殿ぉ?」
「よく聞いてくるな、どうした?」
「な、なんでしょう…触り方、凄くエッチなんですけどぉ…」
「そういうものだろう、気にするな」
「む、無茶を……っひゃ!」
滑らかでむちむちとした太腿の上を滑って、指が一気に足の付け根へ移動した。
驚き半分に肩を竦ませたミアキスをよそに、ゲオルグは続ける。
「まあ、興味がなかったわけでもないからな、ついでに確かめさせてもらった」
「…ゲオルグ殿までぇ、女の子の楽しみのお洒落をそういう目で見るのは、ちょっと失礼ですよぉ?」
「俺にも煩悩くらいはある。まあ、褒めてもいるんだ、そう拗ねるな」
「丸め込もうとしても、そうは問屋が卸しませんよぉ」
足を摺り寄せるように閉じるも、さして力は込めていない。
しかし招き入れられる程、心は慣れも強さもなく、足の間に指が滑り込むと、脅かされたようにびくつく。
一本の指が、髪と同色の紫の薄い恥毛に触れ…
「ふぁ…ぁっ!」
濡れそぼった秘裂を別の指がなぞるだけで、高い声を漏らしてしまう。
他者の指に伝わる感触は自分にわかるわけもなく、次にどう動くのかもわからない。
そんな言い様のない不安すら、往復する、粘液に濡れ行く指の感触から発せられる
快感に混じり、強くミアキスを責め立てた。
467 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:02:57 ID:FLP+sj7/
「…やぁ、あっ……んんぅ」
仄かな水音が、遠くから響くように耳に届く。
舐めるような動きをする指が与えてくる快楽に、音を助長する液体は更に滲み、
ただひたすらミアキスの快楽を求めるゲオルグの指は、濡れ行くにつれ動きを激しくしていく。
「はっ…ふぁ、あ! ぁ、あっ…」
規則的なペースで送られてくる刺激に、幾度も幾度も甲高い声が喉をかすっていく。
元より敏感な身か、弱い部分を探り当てられれば的確に其処を責められ、
断続的な愛撫でほぐれた秘部に、ゆっくりと、太い指の先端が、膣壁を割って入り込む。
「ひぁっ、ああぁ…っ!」
優しい動きでも、その異物感は容赦なく快楽を産む。しかし、ゲオルグはその行為の中、
僅かな違和感を感じ…ゆっくりと目を細めた。
「………、ミアキス」
「ふぁ……、」
熱に酔い、ぼうっと虚ろになりはじめた瞳を、緩慢に名を呼んだゲオルグに向けた。
僅かに動いた指に、びく、と相変らず敏感な反応を示しながら、唇を笑みの形へ緩ませた。
「だいじょうぶですよ」
片手でゲオルグの、眼帯に覆われていない方の頬に愛しげに触れながら、ミアキスは告げた。
甘えるような声で、目を緩く閉じながら、しっかりとゲオルグに向けて、ミアキスは告げていく。
「哀れみとか、同情でも、しかたなくでも、私みたいなの子供にこうしてくれるほど…
…ゲオルグ殿は、甘くないでしょお?…それくらい、優しい人だと思っちゃってますぅ」
だから、と微笑んで、ミアキスは続けた。
468 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:03:44 ID:FLP+sj7/
「優しさに甘えるだけで、身持ちが硬い、って自負してきた身体を捧げたい、なんて思いませんよぉ。
強く、しっかり…ゲオルグ殿を、信じさせて欲しいんです。
そしたら自分に自信も持てて、自分を信じれる気もするんですぅ。
恐い、っていう気持ちを忘れられるくらい、あなたが私を信じてくれているって…」
瞳を開いて、ね?と問いかけるように、ミアキスは小首を傾いだ。
暫し今までの調子で聞いていたゲオルグは、少し間を置いて、力を抜いたように笑う。
「前は、わかりにくい奴だと思っていたが…」
目を伏せて、言葉に間を作ったゲオルグを見て、ミアキスは目を瞬かせた。
「意外とわかりやすい奴だったんだな」
「…褒めてくれてるんですかぁ?」
「信じられるということがわかっただけさ」
「ふふ…ありがとうございますぅ」
偽りの一切ない言葉を交換して、ミアキスは背伸びをするように、またゲオルグに口付けた。
――――。
「ふっ…ぅ」
粘液に塗れ、ひくつく秘部は、宛がわれた熱の塊にも敏感に反応し、欲するように快楽という声を響かせる。
依然として、確りとゲオルグに抱きついたまま、ミアキスは目を閉じて、待った。
「力を抜け、痛むだけだぞ」
「…ぅ、優しくしてくれますよねぇ?」
「何度も聞くな、出来る限りはする」
何度目かわからない問いを投げかけ終わると、深呼吸の後、言われるままにミアキスは力を抜いた。
にち、と厭らしい音を立てて、指とは比べ物にならない異物感が割り入ってくるのを感じた。
469 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:04:16 ID:FLP+sj7/
「…っう…ぅん…」
ただでさえ難しい脱力という指示が、割り入ってくる大きさに更に困難に思えてくる。
侵入を拒まぬように深く息を吸おうと試みるが、快楽と苦しさに阻まれて呼吸すらままならない。
その様子を見れば、ゲオルグも流石に難色を示すが、苦しみを長引かせることの無意味さも知っている。
彼女の為などと大手を振るって言えることではないが。
「…堪えてくれ、最初だけだ」
「………ぃうっ…?!」
狭い、ぬるぬると濡れた膣壁をかきわけて、ゲオルグは強く腰を進めた。
未開を示す狭まったところを押し入られる感触に、ミアキスは目を見開いて、身体を反らす。
みちっ…、と嫌な音が、身体の中で響いた気がした。そして。
「い、た……ぁ、あ…!」
「………っ」
肉を裂き、熱い強張りが自身の奥深くへ入り込んでくる。身体の中身が押し上げられるような、
言い様のない呼吸のつまりと、腹部を満たされる苦しさ、裂かれた痛みに、掠れた喘ぎを上げた。
指先にも腹にも力が行ってしまい、ゲオルグの背に爪が思い切り立てられ、強張りの侵入を
ミアキスの意思に関わらず、軋む体が拒もうと強く強く締め付けた。
「ミアキス…っ、」
「ご、めんなさっ……だ、大丈夫…ですぅ」
耳元で吐かれる苦しげな吐息と、上ずった涙声を聞いて、
シーツについたゲオルグの手にも力が篭った。か弱すぎる程に感じる体を掻き抱く。
「…ぅ、ぅあ…あっ」
ゆっくりと、痛みの在る部位を擦りながら、脈動を誇示する異物をミアキスの身体は受け入れていく。
ずる。最後のスパートは意外にもあっさりと済んだ。
内側からの痛みをそう経験する身ではないとしても、痛み、というものに対する耐性はある為か
「辛いか…?」
「は、ふ…ぅ、お、大人になるのって…こ、こんなに痛いんですねぇ…っ」
涙を一筋零しながら、未だ慣れぬ異物感、じんじんと響く痛みに喘ぎつつも、
笑う余裕を見せたミアキスを見て、ゲオルグはふう、と息をついた。
470 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:05:50 ID:FLP+sj7/
「…ふふ、…でも、…っもっとしないと、多分…慣れません、からぁ…っ」
抱きつく腕を強め、このままでは変わらない故と、ミアキスは哀願した。
眉を顰めたゲオルグは、せめて意識を拡散するためか、不意を打つようにミアキスの唇を奪う。
かちりと当たった歯にミアキスの動きは一瞬止まるが、彼女のほうから舌を差し出して、絡ませあった。
「ふっ…んむ…」
人身を貫いた剣を抜くような、生々しい抵抗に阻まれながらの抽迭。
びりっ、と響くような、甘いという言葉とはかけ離れた痛みが占めた衝撃がミアキスの身体に走る。
痛みの声は、深く重なり、艶かしい音を立てながら舌を絡ませあうなかで、互いの口の中へと散っていく。
「んく…ぅあ…ん、む…ぅっ…」
出し入れが繰り返される中、もどかしい快楽の姿も身体を走る衝撃の中に見え隠れするが、
痛みが和らぐのはその上を行って遅いのだろう。未体験だった苦しみと痛みに耐えるため、
甘い快楽をくれる深いキスを、ミアキスは積極的にゲオルグに求める。
「っぷは…ぁ、っく…うぅ…んっ」
唇が離れ、吐息を吐き出せば、呼吸もそこそこに必要な吐息だけを吸って、ミアキスはまた求めた。
血液と愛液の混じった液体が立てる、結合部からのぬちゃぬちゃとした水音がゆっくり、断続的に響くのを聞きながら。
ぐん、っと自らの膣奥の一部分を強張りのとっかかりが擦れば、ぞくっ、と背筋に痺れが走った。
「げお、るぐどの、……そこ、…っ」
「……わかった」
痛みを誤魔化す快楽を得られる、見ることも構わぬ部位を、タイミングと言葉だけで伝えた。
的確に、反応の大きい部分を責めて、制止も中断も告げぬミアキスの苦を少しでも和らげようと、
ゲオルグはただ抽迭を続ける。 与えられる快楽も、与え合うには程遠く、今は何よりミアキスを優先した。
「っひ…ぅ、っく…んぁ、あっ!」
痛みと快楽の比率が変わり行き、自ら口付けをする余裕すら削れてくる。
強く吐き、弱く吸い。弱く吐いては、強く吸う。一定しない呼吸の中、
はっきりと、快楽を悦ぶ嬌声が響き始め、変化を戸惑う崩れ行く理性に、
ミアキスは涙を堪えることも忘れていた。
471 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:06:43 ID:FLP+sj7/
「んぅっ!…っあ!…はぁっ」
裂く痺れと甘い痺れに苛まれ、何か、言い知れぬものがこみあげてくるのを感じているのか、
トーンがあがる部分が、喘ぎの中に増えていく。
「……大分…慣れてはきている、ようだな」
「は、いっ……気持ち、いいですよぉ…?い、痛いですけどぉ、まだ…」
赤く上気した、泣きそうな苦笑を気丈に浮かべたことは、声と同じくした肯定の意。
「すまんな、出来る限りはしている…今しばらく辛抱を頼むぞ」
「っ…は、んんっ……いいほうも…我慢しなきゃダメですかぁ…?」
申し訳なさげなゲオルグの言葉にも、いつもの調子で、抽迭によって響いた快楽と痛みに、
目を閉じてぴくぴく、っと震えながらも、笑って首を傾いだ。
こういう奴だ、と―――そう思えたゲオルグは、さらり、と、先程、思うが侭褒めた髪を撫でた。
「出来るのなら…それでいい」
「ふっ…ぅぁ、あぁっ!」
穏やかな声と、強い刺激を享受し、ミアキスは更に甲高く鳴いた。
段々と強く、絶妙な力加減で繰り返されて、未だ残る痛みを差し置いて、
幾度も、己の指で味わったそれよりも激しい絶頂の兆しを、一度、一度の度、感じ始めた。
「っあ、あぁっ!げお、る、ぐ……っぅあ、はぁあっ!」
確りと感じる体温も、存在するからこそ、縋るように抱きつくことが出来る。
不安も、痛みも感じれど、恐怖といったものを感じることなく、
この事態を受け入れることが出来たのは、そのためか。
追い詰められ行く肉体と精神だが、心という概念を考えるなら、それは確実に、安堵を覚えていた。
「ふぁっ…う、ひぁっ!…あぁぁぁっ!」
「………っ」
阻むことなく、目の前で光が弾け、全身に激しい快楽が走った絶頂を受け入れた。
強くしがみついて、激しく強張ったミアキスの胎内に、
共に絶頂を迎えたゲオルグも、熱を解き放ち……乱れた吐息を響かせあう中、暫し、言葉が消える。
472 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:07:25 ID:FLP+sj7/
――――。
「……その…、お疲れ様でしたぁ、ゲオルグ殿」
「ん、ああ…」
ベッドに座り込んだゲオルグは、しなだれかかるミアキスが落ち着くのを待った。
経験上、慣れているほうが早く落ち着くためか、結果、
ようやく覚醒したミアキスがゲオルグを呼び起こすような形になる。
「…大丈夫か?」
「はぁい、多分大丈夫だと思いますぅ。…ちょっと、おなかのあたりが変な感じしますけどぉ」
そうか、と頷くゲオルグ。言って、先程までの情交を思い出したか、
落ち着いていた頬の上気が再発して、ミアキスは俯いてしまった。
ぽん、とミアキスの後頭部に再び手を当てて、暫し考えるように黙ったゲオルグだったが。
「やれそうか?」
そうミアキスに問うた。
ゆっくりと顔を上げたミアキスは、迷うことなく微笑みをつくる。
「はぁい、ばっちりですぅ」
「…そうか」
ゲオルグもつられたように微笑みを浮かべ、ミアキスは身を乗り出すように、ゲオルグの肩に顎を乗せる。
「頑張っちゃいますよお。見ててくださいね、ゲオルグ殿。王子やリオンちゃんに、心配をかけちゃわないように、
…姫様のお支えになれるように、ちゃーんと、自分の足で立ちますからねっ」
「勇みすぎて転ばなければ、気持ちを持てただけで上出来だ」
撫でる手に、擽ったそうにしながらも、嬉しさを隠さず、ミアキスは笑みを深める。
「転びそうになっちゃったり、迷っちゃったときは、空を見上げて…そうですねえ。
チーズケーキを食べましょお! 甘くて美味しいですし、食べればきっと落ち着けますぅ」
「ははははっ…そうだな、それはいい。俺もそうさせてもらおうか」
談笑をして、灯りもいらぬほど暗闇になれた視線を絡ませた後に。
「…おやすみなさい、ゲオルグ殿」
「ああ」
あたたかな胸に体重を預け、ミアキスは瞳を閉じた。
473 :
支え(後編):2006/03/17(金) 01:08:00 ID:FLP+sj7/
リムスレーアの為に。彼女を支えていくファルーシュやリオン、そしてゲオルグの信用を裏切らないように。
…だから、その入り口から踏み出すために、この人の傍らで、この人の傍らに寄りかからせてもらおう。
きっと彼は、全てを取り戻したとき、太陽宮に姿を残さないだろうから―――…今はただ。
あなたが愛しい、と。女としての感情を、口には出さないで、幸せの中、まどろむ。
この夜に見た夢の中、神格化すらされた自分の全て。
愛しいリムスレーアの微笑みは消えずにいてくれた。
この腕に、現実の中で抱きしめ、笑い、自信を持って愛することが出来るだろうと。
決して折れぬ支えになってみせる、という心を持つことが出来たから。
474 :
おまけ。:2006/03/17(金) 01:08:34 ID:FLP+sj7/
翌朝、各々の起床時間もまばらな、作戦のない日の朝。
セラス湖の城のレストランにて、早朝もいいところにゲオルグとの稽古を終えたファルーシュは、
彼を伴って朝食を摂ろうと、レツオウの営むレストランを訪れた。
「ゲオルグ、良かったの?昨日の夜も付き合わせちゃったし…寝ててもよかったのに」
「リオンが起こしにこなければ寝坊するだろう?何、ついでのようなものだ。気にするな」
人気の少ない廊下を抜ければ、レストランへたどり着く。案の定、この時間は人がいない…
――――筈なのだが。
「王子ー、ゲオルグ殿ー、おはようございまぁす」
元気に手を振ってみせていた女王騎士の姿に、ファルーシュは目を丸くしたが、
すぐに微笑んで、手を振りながら、歩みを進めた。ゲオルグの表情を見なかったのは、失策だったかもしれない。
「おはよう、ミアキス。早起きだね」
「はぁい、ぐっすり眠れましたから。朝ご飯、一緒に食べませんかぁ?」
「いいよね、ゲオルグ?」
「ああ」
「それじゃ、頂くよ。シュンミン、注文いいかな」
「はいなの。朝は焼き魚だ、ってハヅキさんに言われたから、美味しい魚を仕入れておいたの!」
ゲオルグとともに、ミアキスと同じテーブルについて、ファルーシュはシュンミンの言葉に微笑む。
そうだなあ、と考え込むファルーシュを見て、ゲオルグとミアキスは顔を見合わせて苦笑した。
稽古は口実でなく、せねばならないことだが、時間差で同じ部屋を抜け出す言い訳になったことを、
ゲオルグは申し訳なく感じていた。 …ミアキスは悪戯心が勝っていたが。
「…王子、絶対に、姫様をお助けしましょお!ね?」
「え?…うん、そうだね」
急に言われて、驚いたように目を丸くするも、ミアキスの笑顔に、ファルーシュも強い笑顔で返した。
微笑むゲオルグと、首を傾ぐシュンミン。レツオウは一足先に、何故かオーブンをあたためていた。
「…で、何で二人とも朝からチーズケーキなの」
「美味いぞ?」
「そうですよぉ、王子もデザートにどうですかぁ?」
「…いいけど、あなた達明らかに主食で食べてるじゃないか!」
おわり。
475 :
ほっけ:2006/03/17(金) 01:11:03 ID:FLP+sj7/
終わりです。長くてぐだぐだでした。ぼろぼろでした。
最初は距離感、って意識してたのに、書いていくにつれてミアキスがゲオルグにベタベタに。
今やゲオルグがフェロ紋章つきのミアキスを庇うだけでにやにやしてしまう始末。
大人になりかけで、しかも姫様失って情緒不安定フラフラだったミアキスにこそ、
王子とリオンにとってのゲオルグみたいな存在が必要だ、と思いました。
ニコニコしてて図太そうに見えても、人一倍繊細なのが彼女の魅力だと思います。
…え?ゲオルグ? ……好きですよ?まあ、はい。
さあゼラセ様、思い切りやっちゃってください。
スレ汚し失礼しましたッ!
476 :
460:2006/03/17(金) 01:16:52 ID:31GMAe3M
>>455 GJ!
ミアキスとゲオルグのエロエロラブラブ
すごく良かったです
作品の合間に発言した無礼、お許しください
偉そうな事を言った癖に、本当にすいませんでした
477 :
345:2006/03/17(金) 01:18:18 ID:bHdjo/8S
超大作の後に投下するんはなぁ…ほっけ氏に申し訳ない気がします。
投下しても構いません?
>>475 ちょ、朝からチーズケーキwwwww
読ませる文を書かれるな〜と惚れ惚れしてしまいます。
ゲオルグは格好良いし、ミアキスの揺れる感じも良いし……
マジGJです!
主食ワロス
受ミアキス新鮮だGJ!ゲオルグも格好良いねー
なんか読んでて気持ちよかった。
gj!けどゲオルグは子供作っちゃうと外に出られんよなぁ、と変なところが気になるw
ゲオルグGJ!余裕のある男はかっこいいな…
>>476 ハヅキは俺の仲で一番萌えキャラかも。
期待してる。
ハヅキ×ローレライで百合物です。展開が急なのは癖なのでそこは寛大にお願
いします。
コン、コン、コン………
乾いた足音が城壁に心地よく響く。窓から差し込む月の灯りが通路の床を照ら
し出す。この時間になると通路を利用する人間は誰も居ない。まして、軍議の
間に入れる人間はごく少数で下の人間には無関係の場所だ。私もその中の一人
だと考えている。しかし、夜間は城外へ外出する以外は基本的に自由に行動出
来るみたいで、真夜中を過ぎても灯りが消える事は無い。その灯りに釣られる
様に人々が集まり酒を酌み交わす。私の目にはその光景が光に釣られる蛾の様
に映って仕方ない。
室内から外に出る。今夜も湖面に浮かぶ月が美しい。かつてこの城は眼下に見
下ろす湖に沈んでいたと言う。これだけ広大な面積を誇る城を湖に沈めるだけ
の技術をシンダル族は持ち合わせていたのには驚きを隠せない。この城には何
か重要な秘密が隠されているのだろうか…そんな事ばかりを考えている私の恋
人が今夜も先客だ。
それは私の一目惚れだった。リーダーである王子に連れられこの城へ来た時、
ここで居並ぶ諸侯の前で紹介をされた際、私の視線に最初に飛び込んできたの
が彼女だった。肩まで伸びた黒髪はつややかで日光に反射する度に美しく、そ
の青い瞳は見つめるだけで吸い込まれそうな感覚に捕らわれた。この世に生を
受けこの方、その様な経験が皆無かった私にはこれが「恋煩い」だとはすぐに
気付かなかった。物心付いた頃から剣術一筋、剣の求道者として道を歩んでき
た。時間があれば道場で剣を振り、書庫に籠って剣術書を読み漁る日々。端か
ら見れば異様な光景に見えただろう。しかし、私の中ではそれが当然の様に感
じ取れた。そんな生活が祟ってかここへ来た当初は随分と戸惑いを感じた。そ
んな中、彼女に出会った。
GJ!
ゲオルグもミアキスもうまく書けてて良かったです。
「今宵も早く来られたのだな」
そう言って私は彼女の隣に座る。
「まぁ…こんな夜はする事が無くて困る。調べ物も手に付かないよ」
「その点は私も同様だ。こうも美しい月なら友とつい杯を酌み交わしたくなる」
「ハヅキ…親父臭いな」
そう言うと彼女は苦笑した。その表情に釣られて私も思わず表情を崩す。普段
あまり表情を変えない彼女は実年齢よりも何歳も大人びた感じがする。それを
私が言うと彼女は「笑った時だけ実年齢を感じる」そう言葉を返した。確かに
そうかもしれない。私にも同じ経験があるが、私の場合は笑っても実年齢が分
からないと言う。確かにあんな生活を送っていれば笑う暇さえ無いだろう…実
年齢と比例しない私が何だか哀しく感じる。
「…飲むか?」
彼女が私の目の前に瓶を持ち出した。微かにアルコールの香りがしたが、私は
黙ってそれを受け取り軽く煽った。葡萄の酸味が喉を通り過ぎる。飲み干すと
同時に溜息が出た。
「どうした?」
溜息をついた私を彼女はじっと見つめる。
「いや………私事だ」
「そうか、凛々しいハヅキの姿しか見ないから溜息をつく姿が想像出来なくて少し気になったが…」
「……ローレライ殿」
「殿はよせ…ローレライで良いから」
そう言うと彼女は私を抱きしめてくれた。衣服を通じて彼女の温もりが伝わる。
話し方は辛辣だが衣服越しに映る乳房の膨らみ等は女性らしい。私とは大違い
だ。私の場合は着ている衣服の特徴から乳房の膨らみが見え難い。それが原因
で女性に見られる事が多くない。せめて女性らしくしようと耳飾りを数個着け
ているのはそう言った経緯があったからだが、それでも女性として見られなけ
ればそれまでだ。
「ローレライど……いや、ローレライは羨ましい」
「私が羨ましい?何処が?」
「その…私には無い物があると言うか……どう説明すれば良い物か……」
彼女の顔を見てないと言え、私の気持ちをどう彼女に伝えるか困った。
「貴殿は女性らしくて羨ましい」そう言えば済む筈なのだが、私は何故か「女性」
と言う単語を口に出すのが恥ずかしくて仕方がなかった。
「私にあってハヅキに無い物、か…」
彼女も気になるみたいで考え始めた。
「あの…これはその……私の失言だった、申し訳ない」
「失言だなんて…そんな事無いよ。話半ばで済まされちゃあこっちだって寝つきが悪い。大丈夫、怒ったりしないから話してくれ」
口調か変わらずとも彼女は私の髪を撫でながら優しく語り掛けてくれた。撫で
てくれる事によって不思議と安堵の気持ちが広がった。
「先程の話の続きだが……ローレライは私と違ってその………女性らしいと思ったのだ」
やはり女性と言う単語が言えない。恥ずかしさで語尾が小さくなってしまった。
「私が?……フフフ」
驚きの声を上げたと思えばすぐに笑い始めた。私はますます恥ずかしくなって
彼女に抱きつく腕に自然と力が籠る。
「ちょ痛い痛い……いや、笑ってすまなかった。けどハヅキにそんな事を言われるなんて思いもしなかったから少し驚いたな」
「……………」
「けど、ハヅキだった充分に女性らしいと私は思う」
「…え?」
「言い方に語弊があるかもしれないが……世間一般に想像される女性像に私や
ハヅキは少し違うかもしれない。けど女性には変わりはない。世間と少し違う
からと言ってそう落ち込む事は無い」
「だが…」
「じゃあこう思えば良い「可愛い」ではなく「カッコイイ」って。女は可愛い
だけじゃ生きてけない、力強さも必要なのさ。ハヅキの剣術は一流だしそれ以
外でも常に凛として惚れ惚れする。男の言う力強さとは一味違った力強さがアン
タにはある。こう見えて私も色々な人間を見て来たけど、ハヅキ程凛々しくて
綺麗で思わず見惚れてしまう人間は初めてさ」
「ローレライ…それでは…」
「覚えてるかい?初めてアンタがみんなの前で紹介された時の事を」
「あの時私は貴殿を見て…」
「そ、アンタと視線が合った時私は全身鳥肌が立って身震いしたよ。シンダル
以外の物事にそう感動しない私が思わず「綺麗だな」って心の底から思えたの
だから…そう思うと私の方が一目惚れしたのかもしれないな」
顔を上げた先に彼女と視線があった。
「だからもっと自信を持ちな。剣を振る時のアンタは自信に満ち溢れてるのにこんなに萎縮しちゃ勿体ないよ」
…あの時の衝撃が脳裏に甦る。この目に私は吸い込まれたのだ。その彼女がこ
んなにも近くに居る。
何も考えずに彼女と情を交えたい…気付けば唇を重ね合わせていた。初めての
接吻。ほんのり葡萄の味が残っているが唇とはこんなに柔らかいのか。何も考
えなくとも彼女の想いが伝わって来る、そんな気さえした。暫く互いの唇を重
ねた後、名残り惜しそうに唇を離した。
「…悪いね、酒が残ってたみたいで」
「私の方こそ残っていたみたいだ」
互いに見つめ合いそっと笑う。
湖から吹く風が心地良い。月はやや西寄りに傾いていたがそれでも湖面にはく
っきりと映されていた。そんな月を二人寄り添って見つめる。
「私さぁ」
ふと彼女が呟いた。
「若し女同士で結婚出来るなら…アンタとしたいな」
「結婚、か……貴殿と結ばれるなら考えてみるのも良いかもしれないな」
遠くを見ながらわたしも言葉を返す。
「…ありがと」
彼女が私に寄り掛かって来た。今度は私が肩越しに抱き寄せる。
今夜も二人月を愛でつつ酔って候…。
お目汚し失礼致しました。
…っちょwwwwwwテラモエスwwww
二人とも不器用そうな印象があって、いいですね。
1や2のローレライを思わせる、強かな魅力に惚れ惚れしつつ、
ハヅキの初々しい感じもいい…。
百合の魅力はある種の神聖性だと思います!GJ!
ハァハァハァハァ(´д`*)
ハヅキとローレライと言う組み合わせは想像したことなかったのにヤバス
意外なところに萌えがあった。教えてくれてありがとう。GJ!
ちょw何この組み合わせww新感覚w
どっちも好きなキャラだったから二つおいしいな。GJ!
湖に建つ塔の4階―――封印の間という部屋に、ツヴァイクはいた。
「今日は私一人か。まぁ一人の方が集中出来る」
部屋の中の奇怪な文字を見ながら、数日前の出来事を思い出した。
(ローレライ…)
しばらくすると、自身が脈打つのを感じた。
「……このような場所でこうなってしまうとは…」
自身には手をつけず、静まるまで耐えていた。
「あなたは何をしているのです。この神聖なる場所で、烏賊くさい行為は止めてもらいたいものです」
急に現れた黒ずくめの女、ゼラセだ。
「………まだ何もしていないが」
「これからなされても困ります。何かなさるつもりならば私はあなたを」「…風呂にでも入るかな」
ツヴァイクは封印の間を後にし、ビーバーの運営する風呂場へと足を運んだ。
風呂場へ着くと、女湯からローレライともう一人の女の声が聞こえた。
『……深き薄明の森の遺跡……』
ツヴァイクはその言葉に反応し、ミルーンの目を盗んで女湯へ入り込んだ。
(遺跡の話をしているのならば聞かねばならんな)
もう一人の女はビッキーという名の少女だ。
最初は驚かれたがローレライだけは納得し、ビッキーは
「うわーーーん!もうやだーーー!!」
と半分泣きながら逃げていった。
「…消えたな」
「しまった…逃げられた」
ローレライは舌打ちをし、再び湯に浸かった。
「ツヴァイク、よく女湯へ入れたな」
「あぁ、時間も時間だしな。あのビーバー、眠たそうにしていたぞ」
なんの違和感もなく、二人は湯に浸かっていた。
ふ、と静かになった瞬間、互いに数日前の出来事を思い出した。
数日前、二人は初めて結ばれた。今日に至るまで何度も会話はしていたが、風呂場で裸で2人っきりになるということは予想外だった。
更にツヴァイクは先ほどまで静まっていた自身が再び脈打ち始めるのを感じた。
「何を見ている…」
「こんなに明るい場所で君の肌を見られるとは思わなかったのでな、焼き付けておこう」
さらりと言われた台詞にローレライは顔を赤くし、少し遠ざかった。
「……っ変なことを言うな…」
移動しようとした瞬間、ツヴァイクはローレライの肩を掴み、抱き寄せた。
パシャンッ
「ツ…ツヴァイク…ここは風呂場だぞ…」
「そうだな…」
そのまま二人は唇を重ねた。
「んんっ…むぅ…っふ…」
クチュッと舌を絡ませ、互いの唾液を交換するような濃厚なキス。
ツヴァイクはローレライの体を自分の前へ寄せ、後ろから首筋へ唇を這わせた。
「あっ…んん…なんだか…くすぐったいな…」
チュウウウッ
「私の物だと印を付けた」
「誰が貴様の物に…っあぁ…」
手を回し、ローレライの乳房を揉み始めた。
「年の割には大きい方だな。それに柔らかい」
「っく…ふふ…まぁな…っん…」
フニフニと先端を摘み、転がした。
「っあぁ…やっ…あんんん…」
ローレライは下半身が熱くなり、もぞもぞと動いた。
「胸は大きい方だがここはまだ発展途上だな」
クチュリ、と秘部へ指を運んだ。
「っひゃあああ!!っああ…やぁ…」
湯なのかローレライから溢れ出ているのかわからない液体が音を立てている。
ツヴァイクはローレライを浴槽の淵へ座らせた。
「やっ…な…に…?」
グイッと足を開かせ、ローレライの秘部が露わになった。
「折角だからな。明るい場所で君のここを見てみたかった」
するとツヴァイクは秘部へと顔を埋めた。
ピチャッピチャッ…クチュウゥ…チュウウウッ…
「あっ…あああああ!」
トロトロと割れ目から液が溢れ、止まる気配のない秘部を更に舐めた。
チュウッ…チュウウウッ…クチュックチュウゥ…
「もっとっ…してぇ…っ…」
「ふっ…君が強請るとはな…ではそろそろ入れさせてもらおう。後ろを向いてくれ」
「…ん…こうか…?」
浴槽の淵に手を突き、ツヴァイクの方へ尻を向けた。
「いい眺めだな…」
ツヴァイクは後ろから自身をローレライの秘部へ差し込んだ。
ズチュウウウッ
「ひっ…うううう…!!あっあっあっ!!」
グチュングチュンと後ろから攻め立てる。ツヴァイクはゆっくりと腰を動かした。
「っ…この前とはまた違うきつさがあるな…」
「やぁあああ!変…へんになっちゃううう……」
ローレライの締め付けに耐えきれないのか、ツヴァイクは激しく腰を動かし始めた。
ズチュッズチュッグッチュングチュグチュン…
「んあっ!やっらぁあ…らめぇ…イクッゥゥゥ…いっちゃうううう!!やあああああ!!」
「っふ…くっ…」
二人の声は風呂場に響きわたった。
「な〜に〜?どう〜したの〜?」
ミルーンは慌てて女湯へ入った。ツヴァイクとローレライは驚き、どう言い逃れようかと考えた。
「男湯は〜あっち〜です〜混浴は〜外に〜あります〜」
ミルーンはそういうと番台へ戻った。
「何故だ…?見て見ぬふりか…?」
「ただ何をしているのかがわからなかったんじゃないか…?」
数日後、テイラーの新聞のトップ記事になった。
ミルーンがテイラーと話をしているのを見かけた兵士が数名いたらしい。
突発的に思いついてしまったので書いてみました。
すいませんでした!
499 :
6スレ970:2006/03/17(金) 03:25:34 ID:WOct6+P/
gj!
ミルーン姉さん怒らせたらオソロシスwww
しかし、本当に恐ろしいまでのラッシュですね。これが新作の力というものなのでしょうか。
そんなラッシュの中、突然旧作品について思い浮かんだことがあるんで冒頭だけ投下します。
リノ×ミレイです。鬼畜ものです。リノが好きなゼラセ様は見ないでください。
リノが好きなゼラセ様は、見ないでくださいね?約束ですよ?
500 :
王の手の中:2006/03/17(金) 03:27:37 ID:WOct6+P/
オベル王宮を歩くのは久しぶりだった。
連合の将の地位を与えれられて以来、何度か訪れてはいる。
この国の持つ空気をよく表した、おおらかで人を束縛しない、そんな城だ。
だけど、今の私にはそのおおらかさが何か白々しいものに感じられる。
間違いであってくれればいい。私の杞憂であってくれれば。そんな思いで、歩は速くなった。
「これはミレイどの。どちらへ?」
近衛兵が話しかけてきた。こちらを怪しむ様子はない。私は自然に振舞えているようだ。
「オベル王リノ様とお会いしたいのですが。
急な用件で、許可はとっていないのですけれど。よろしいでしょうか。」
「ええ。ミレイ殿なら、許可など必要ありませんよ。しかし、急な用件とは?」
「すいません。それはここでは…。」
言えるはずもない。こんなことを…。この国の兵に。
「分かりました。私などが聞けることではございませんでしたね。王は、執務室です。どうぞ。」
「ありがとう。」
何か連合にとって重要な話があるのだ、と思ってくれたのだろう。彼は快く通してくれた。
そう、連合にとっての重要な話であることは、間違いではないのだ。
重厚なドアもなく、簡素な布で仕切られただけの執務室を見つけ、訪れたことを告げることなく入る。
そこにいたのは、執務机の前で書類に筆を走らせる一人の男の姿だった。
この厚い国にふさわしく、王としてはふさわしくない、簡素な着物を身にまとっている。
「リノ様…。」
その後ろ姿に声をかける。この国の王の名。かつて共に戦った仲間の名。
501 :
王の手の中:2006/03/17(金) 03:29:27 ID:WOct6+P/
「ああ、その声はミレイか。なんだ?物騒なことでも起こったか?」
突然声をかけられたというのに、彼は少しも慌てない。王の貫禄という奴か。
私もここで怯んだり躊躇しているわけにはいかない。問わなければいけないことがある。
「…物騒な、話ではあるかもしれません。単刀直入に申します。
前ミドルポート領主、ラインバッハ2世殿の死に関してお話があります。」
筆は止まると思った。たとえ彼がそれをしたのでなくとも、
こんな話を突然持ちかけられて、不審がらない人間などいない。
だけど、筆は止まらなかった。むしろ止められたのは、私の思考。
「ああ、あいつか。死んだなぁ。マヌケな奴だった。」
「…え?」
机に向けられた顔はまったく動かされず、出てきた言葉は予想外のもの。
こんなことを彼が言うなんて、想像してなかった。何を言っている?
「毒殺の疑いがあるって話にきたんだろ?
で、そんなことをして得をする奴は誰か、お前は予想をつけてきた、と。」
「なに…を…?」
何を言っているのか、それでも分からなかった。
分かるべきだった。私は相手が何を宣言しているのか、
自分がどういう状況に立たされているのか、まったく理解できていなかったのだ。
「残念だったな。怪しいと思ってたんなら、ここに一人で来るべきではなかった。」
もし領主が本当に目の前にいる男の手で毒殺されていたならどうするのか。
確かに私はそのことを考えていなかった。もっと、警戒しておくべきだった。
それを後悔する前に、私の視界は真っ黒になっていった。突然後頭部に受けた衝撃によって。
あの時、一人で来ていなければ。誰かに相談して、一緒に来ていれば、事態は変わっていたのだろうか?
いいや、きっと変わっていなかったろう。何をしても、あの男の手の内だったろうから。
それでも思うのだ。あの時こうしていれば、ああしていれば。こんな目に合うことはなかったのでは、と。
502 :
6スレ970:2006/03/17(金) 03:31:22 ID:WOct6+P/
ラッシュってますので、とりあえずここまでにしておきます。
ニック、ヨラン、ニフサーラ、シャルミシタの4P?のやつを書いてるんだけど需要あるかな?
あるようなら、土曜日か金曜日の深夜に投下しようと思ってるんだけど・・・
>>503 >突撃
どんどん投下
ゼラセ様の言葉が欲しかったのならごめん
ヨランって初めて見たとき女の子だと思ったのになぁ…
久々にW来た。
早くミレイの続きが読みたいな。
「レレイちゃーん!今から一緒に…」
「お断りします、カイル殿。私はルクレティア様に頼まれた書物を片づけに行かなければなりませんので」
レレイはギリギリ前が見えるくらいの量の書物を抱え歩いていた。そこへいつもの様にカイルが絡んでいたのだ。
「じゃあ俺手伝うよ!それなら早く終わるし!レレイちゃんとお茶飲みたいなー!」
ひょいっとレレイが持っていた書物をカイルは軽々と運び始めた。
「なっ…私はこれを片づけた後はルクレティア様と…」
「まぁまぁまぁ」
「っ………!!」
ヘラヘラしながら図書室へ向かうカイルと顔を真っ赤にしながら後を追い怒るレレイ。まるで恋人同士の喧嘩の様だ。
「これはこっちでー…あ、こっちかな?」
図書室へ運んで貰ったのはいいが、カイルは全く書物を読まないため片づける場所がわからないらしい。
「違います、その書物はこちらで…」
最初は怒っていたレレイだが、手伝って貰っている相手に対して怒るのは失礼だと思い、一緒に片づけを始めた。
「すごいなー俺書物なんて全然読まないからさっぱりわからないよー」
本棚の前をウロウロしながらカイルは笑いながら言った。すでに片づけは飽きてしまったようだ。
「書物は読んでおいた方がいいと思います。なかなかタメになるようなことも載っていますし…」
レレイは一人、本棚へ本を戻していた。
カイルは突然一冊の書物を出した。急に喋らなくなったカイルに気づき、レレイはカイルへ話しかけた。
「カイル殿、何かあったんですか?」
するとカイルは手にしていた書物のあるページを開き、レレイに見せた。
「レレイちゃんは純情だからこんなの見せたらビックリしちゃうかなー?」
そのページは男女の性行為の仕方のページだった。
「!!!カカカカ…カイル殿…そっ…そのようなページを…!!」
「かっわいー!もしかして、レレイちゃんはしたことない?」
レレイは再び顔を赤くして怒りだした。
「もう片づけ終わりましたので戻らせていただきます!!!!!」
するとカイルはレレイの腕を強く引っ張り、本棚へ押しつけた。
「そんなに怒らないでよ、俺レレイちゃんと仲良くしたいんだ」
するとカイルはレレイの頬に軽くキスをした。途端
バシッ
とレレイはカイルの頬を叩いた。
「ふざけないでください!私はあなたと仲良くする気は全くありませんから!」
するとカイルは突然髪を結んでいた青いひもをシュルっとほどき、レレイの両手を縛った。
「カ…カイル殿…なにを…」
「……俺、今本気で怒ったよ。おんなじ仲間なのに仲良くする気ないって、なんかムカついた」
カイルはレレイの唇に自分の唇を重ねた。
「ん…っふぅっ…」
無理やり口の中に舌をいれ、レレイの口内を攻めた。
「っはぁ…やっ…カイル…殿…」
カクンっとレレイはその場で座り込んでしまった。
「もう腰抜けちゃった?敏感だね」
再び唇を重ね、カイルはレレイのかっちりと着込んだ軍服を脱がし始めた。
「カイル殿!!こっ…このような…っあ…」
カイルは素早く軍服を脱がし、白い乳房をフワリと優しく触った。
「レレイちゃんって見た目より胸おおきいねー柔らかいし…」
少しふざけた感じでフニュフニュと揉み始めるカイル。
「んん…っちょっと…やっ…」
カイルはそのまま乳房の先端を口にふくんだ。
チュゥゥ…チュッ…
「あっあああ…!カイル…ど…の…」
レレイは下半身が熱くなるのを感じた。それに気付いたカイルはスッとレレイの秘部にズボンの上から手を当てた。
「ここ、触って欲しい?」
「んっんんん…」
声に出せないのか、レレイは首を横にふった。
「素直じゃないなー」
レレイのズボンを脱がし、下着の上から秘部を弄った。
「すごいよ、もうグチョグチョ。んー…」
カイルは下着の上から秘部へと口を付けた。
「!!っひゃっ…あ…やっん…」
「結構動き回ってるから汗かいてるかと思ったけど…いい匂いだね…」
カイルはそのままレレイの下着を脱がし、足を開かせた。
「うん…やっぱり使ってないのかな。きれいな色…」
足をガッチリ掴み、カイルは直に口をつけた。
クチュ…ペチャ…チュウッ…
「ひっ…!っっっん……っはぁ……」
レレイは必死に声を殺し、耐えていた。
「ほんと、素直じゃないねー…少しくらい声出してくれてもいいのにー」
カイルは突起部を舌先で転がし、吸い付き、レレイの反応を楽しんだ。
「っっ…ひゃっ…あっあああ……んっんんはぁ…」
「んーじゃあそろそろ…」
カイルは自身を取り出し、レレイの割れ目へ押し当てた。
「もっ…やめっ…カ…イル…殿」
「今更無理。俺耐えられないし…レレイちゃんの初めて、もらっちゃうよー」
ズリュウウウウッ
「っ…あれ…?」
自身を押し込んだカイルは違和感を感じた。
押し戻されるかと思いきや、内壁がきつくうねり、吸いついてくる。
「うっわ…すご…レレイちゃん…初めてじゃ…なかったんだ…」
「っんああ!っはぁ…そっ…んなこっ…と…っあ…一言…も言ってな…ひぃやあああ!」
レレイの内壁は緩まるどころか、更にきつく締め付け始めた。
「っ…やばいな…っく…俺…もう……」
カイルは深くつきあげ、自身を奥へ奥へと押し込んだ。
「ひゃっああああ!!!っ奥までぇ…当たっ…て…っふぁ…」
「うあ…もう…」
ビクンッ
カイルは先に果ててしまった。
「はぁっ…はぁっ…っん…っはぁ…」
「レレイちゃん…すごすぎ…俺女の子より先にイッたの初めて…」
カイルは素早く着替え始めた。
「レレイちゃんの初めての相手は誰なの?もしかしてシウス殿?」
「っ!!違います!!」
そう言うと、レレイは急いで図書室から出ていった。
晩―――
カイルの部屋へ一人の女性が訪れた。
コンコン……
「はーい」
ガチャリ
戸を開けると、そこにいたのは軍師ルクレティアだった。
「あれールクレティア様!どうしたんですかー?」
「いえ…どうやらレレイ殿があなたにお世話になったそうで…」
「………はい!?」
カイルは顔を真っ青にし、ルクレティアは伏し目がちで話を続けた。
「図書室の片づけが変に長引いているなって思って、部屋に戻ってきたときに聞いてみたんですがなかなか話してくれなくて…少し、お仕置きしちゃいました。そうしたらカイル殿にお世話になったって言っていましたので…」
「へ?えぇっと…そのー…」
「レレイ殿は名器でしょう?男性器ではイけない体にしてあげたんです。というより、私以外の相手ではあの子をイかせることは出来ないと思いますが…」
にっこりと笑い、ルクレティアは嬉しそうに言った。
「えっとー…あっ!もっもしかして…レレイちゃんの初めての相手って…」
「ふふ…さぁ、どうでしょう?ところでカイル殿」
急に顔つきが厳しくなった。
「明日から少数部隊で遠征に出ていただきます。よろしいですか?」
「えっ…はっはい!」
翌日早朝、カイルは遠征へ向かった。向かった先には誰もいなく、ルクレティアの策にハマったと気づかされたのは帰り道に山賊たちに遭遇した時だった。
「ふふ…軍師を敵に回すと怖いんですよ…」
以前カイル×レレイ投下するとか言っておきながら先にツヴァイク×ローレライがキテしまったんで遅くなりました…
一歩間違えるとカイルの口調がオカマになる。
GJ!
軍師様のオシオキって凄そうだなぁw
よく分からない人だけに、怖いとこがあるよね。
あと、カイル強引すぎw
(*゚∀゚)=3
GJ!
しかし、カイルもこの1回をネタに延々と軍師にいぢめられ続けそうだな(w
そしてそんなカイルをちょっぴり(あくまでちょっぴり)心配しているレレイてのも良さげ。
てかレレイもカイルも好きキャラなんで、楽しかったス。
520 :
345:2006/03/17(金) 14:01:57 ID:bHdjo/8S
ハヅキ×ローレライの作者です。
作品が意外と好評だったのには正直驚きました、有難うございます。
次の作品ですがリンファさんで一本頑張ってみます。勿論百合です、ハイ。
>>498 IDがNiceなだけあるぜ!冒険者たちの日常GJ!
>>499 何をしているn(ry)4のもいいね。
>>503 アーメス×美少年ハァハァ 最近ラッシュだが気にせずカモン
>>508 レレイが処女じゃないとビックリして、な、なんだってーと思っていたところにルクレティアキタコレww
創作ラッシュの中お疲れ様です職人様。
どうも。
いつかツヴァイクの髭プレイとか書きたいですw
ツヴァイク身上調査3にまた妄想が…
ハスワール様(38)の初夜とかどうかね
旦那は結局判明しないんだっけ?
質問なんだけどさ。リオンたんの鎧の下の服ってどんな感じなの?
着物風?誰かおせーてー。
>>520 >勿論百合です。
勿論なのかwwww
あなたが書かれる文がツボにキタコレなので期待していますよ!
>>508 GJ×100
待った甲斐がありますた…(*´Д`)
527 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 18:37:38 ID:AhMTVjg+
ラハル×ミアキス×リューグなんてどうかと…
ミアキスがリューグに何かをつっこむのかと思ったよ
目安箱の一件で王子×チサトを妄想した俺はお茶目さんorz
幼い頃から、純朴で笑顔の似合う、人の良い少女と言われては来たが、
反面、誰からも好かれる性格の裏は、
一定の人を、とことんまで愛してしまう…屈折した独占欲が彼女の中にあった。
良く知る人物なら、それが今、現女王陛下…リムスレーアに向けられていると
知る者も居ようが、かつては、二人の兄のように慕っていた幼馴染に向けられていた。
あの夜の秘め事は、本人も気の迷いとしているから口を閉ざしているし、
幼馴染の二人は、覚えてすらいまい。
3人で開いた、竜馬騎兵採用のしめやかなお祝いの中、二人のお茶に盛られていた薬のことも。
それがどんな事態を引き起こしたのかも。
無理がある。3Pでらぶらぶって難しいですよね。
>>529 あれビックリしたな
大人しそうな顔して大胆な奴だと思ったら台本w
風邪ひいた時の裸で添い寝って、風邪ひいてる方は服着てていいんでしたっけ?
いや、今書いてる話のことで…
裸で温めあおう!というのもあるが
シてしまえば片方にうつって片方治るとか
そんなのが
はい
>>530 童顔だけどエロイ身体
女顔の男
マッチョモヒカン
テラカオスwwwwwww
>>531 YOUやっちゃいなよ
只今中盤戦…やっぱり性描写は難しいです。
書き慣れてないとダメですね(反省)
百合の性描写っていうか、濡れ場の展開って難しいと思います
なぁもしかしてここって書き手しかいないんじゃないか?w
純粋な読み手はゼロだったりしてwww
妄想しかしてない俺がいるよ
え!いますよ!
楽しみにしてますよ職人の皆さん頑張って!
>>534 ラストダンジョンにて
王子「寒いから暖め合おう!」
ランス
フレイル
ビャクレン
ゲンオウ
王子「ええい、この変温動物め!」
>>534 おk。じゃあ風邪ひいた方は服着てることにしようっと。
dクス。
文才無い俺が書くと
俺だけ浮いちゃうかなぁ……と
「ゲオルグ殿ぉ」
「…どうした、ミアキス殿。神妙な顔をして」
「いえいえぇ、武術指南をしていただきたいんですけどぉ」
「ああ、構わんぞ。どうする?」
「ふとももです」
「………ふともも?」
「聞いてくださいよお!私、私、つい前までスタメンだったのに!
疾風の紋章のせいで「今までありがとう」って言われて外されちゃったんですよぉ!?」
「…そうなのか。」
「…速以外の性能微妙だしな、何て思ってませんかぁ?」
「いいや。しかし何故ふとももなんだ?いや、そんなスキルは無いし指南のしようもないが」
「………ルさんだったんです」
「?」
「私の代わりが、イザベルさんだったんですぅ」
「……………」
「ふとももスキルSのイザベルさんに対抗するために、
がんばってSPを溜めてきましたぁ!お願いです、ふともも指南してください!」
「落ち着け、頼むから落ち着いてくれ」
「チーズケーキでも何だって奢りますからあ!スタメンじゃないと嫌なんですぅ!
王子やリオンちゃんに「いらねーよpgr」なんて言われてるみたいで…ッ!
お願いですぅ、ふとももしてくださぁいっ!
なんだったら身体に直接資質調査をしたって!二人についていくためなら…!」
「誤解を招くような発言は止せ」
「何ですかぁ!チーズケーキばっかり食べてるぐうたら女王騎士と評判なのに
姫様に「リムと呼んでほしいのじゃ」なんて言われて、このかいしょうなし!
私だって姫様のことリムってお呼びしたいのに!何とか言ってくださいよぉこのかいしょうなしがぁ〜〜!!」
「…ゼラセ殿、折り入って頼みがある」
「何ですか。不必要に私を訪ねないでください」
「…学術スキル「子供のお守り」を指南してほしいのだが」
「消えなさい」
>>544 文才、というか情熱(愛情)と根気だな。表現というものは。
まぁそれはおいて置いて……職人の皆さん、いつも乙!
5は今のところ読み手だが、とても楽しみにさせて貰っているよ!
>>544 最初は台本形式という手もありますよ。
まとめサイトの作品にもそのタイプのがあるみたいですし。
>>545 私的にはミアキスのふとももスキルはSSなんですがw
あの絶対領域は反則です。
つーかミアキス、ゲオルグからどうやってふとももを指南してもらうつもりなんだろうw
>>545 ……ゼラセ様っw
職人さん達、乙!
あんまり書き込む事はないけど、いつも楽しみにしてる
文を書くときって、やっぱり
「書きたい!」と思うものがあると、進みますよね。
3、4と出て何も書く気がなかったのに、5で久々にSS書こう!と思いましたから。
文章力は私もそんなないですけど、本を読んだりして参考にしつつ…
やる気がやっぱり結果に直結してくる感じがします、趣味ですからね!
>>547 十分エロいですが、セクシーよりプリチーイメージなので固有スキルはふとももBです。
ゼガイさんにしないあたりでちょっと想像をしていただきたく。
なるほど…ふとももも奥が深いですなw
>>545 ミアキスはそのままで充分ですから、
ありのままの君が好きですから僕だけの騎士さまになってください><
出だしは書いてみたりしてるけど肝心のエロシーンになると手が止まる。
むしょうに恥ずかしくならね?とりあえず職人様たち超乙。
よーしみんなで書いてまとめの人をあっぷあっぷさせちゃおうぜ☆
>>551 俺はエロに入るまでを一気に書き上げてエロをちょっとずつ埋めていく。
>>545 ワロスw
ゼラセ様はオチをつけるのがうまい
駄目だミアキスネタしか思い浮かばない…(;´Д`)
色んな組み合わせを書きたいのに…
ラブラブエロは書くの恥ずかしいですが…10台の純情同士とか…
ミアキスが好きなはずなのにリオンネタしか思い浮かばないぜ
ランスバルを書こうとしてた俺が一つ根底に敷こうと思ってたネタが
>>545さんに先取りされた……アタイ、時代についていけない要らない子かなぁ……orz
>>556 煤i´Д`;)
>>557 本編でもびーびー泣いていたので…w
ミアキスの助手はルセリナあたりがハマるかと
ここの神作品を見て、色んなキャラの株が急上昇なのだが、
なかでもゼラセ様の株が急上昇w
俺も今から頑張って書いてみるんで下手でも笑わないでね!
今晩中にバベッジ、ソレンセン×ルウ投下するかもしれませんノシ
補佐EDの後にリムに冗談で王子と結婚しないかとか言われて
何だかんだ言いつつも王子を意識しちゃうミアキスを妄想してハァハァしてるけどなんとも無いぜ
↓ちんちんスキルE乙
お待たせしました。第2作はノーマ×リンファの百合物です。
下腹部がまだ痺れている…気が付いた時、私はベッドの上で横にな
っていた。一糸身に纏わぬ姿で眠っていたのだから情事を重ねてい
たのは大方の予想はつく。
(私、また気を失ってたのね…)
私は強度の絶頂に達すると失神する体質で、これまで幾度となく意
識を飛ばしていた。絶頂が近付くと頭の中が真っ白になり何も考え
る事が出来なくなる。そしてそのまま絶頂を迎える。普通の人間は
絶頂を迎えると後は快感と言う坂をゆっくり下りながら、やがて普
通に戻ると言うが私の場合は少し違う。絶頂が近付けば近付く程坂
が長く、そして遠くなって行くのだ。簡単に言えば頂点が無い快感
と言った方が良い。いつまでも登り続け、登っている途中突然目の
前が真っ暗になる。そして、気付けば相手と行為を終えているのが
いつものパターン……お陰で何度もカモに逃げられた。
気の向くままギャンブラーとして各地で浮き名を流してきた私。初
めはイカサマ賭博で小金を巻き上げる程度だったのが、いつの間に
か数千ポッチを掛け合う賭博を自分から仕掛ける様になり毎日がス
リルの連続だった。
けど、ここへ来て暫く生活を送ってまた他所に行こうと思っていた
が、いつの間にかここでの生活が楽しくて仕方なかった。気ままな
生活をしていた時は一箇所に定住する事が馬鹿げた事だと思ってい
たが、ここでの生活はまた違った意味で飽きが来ない。ここには色々
な人間が居る。賭博をしなくとも酒を片手に観察すると色々な事が
見えて来た。だからここに居付くのも悪くない、と思えているのだ
と思う。そんな中ノーマに出会った。
最初はそう気に留めなかった。けど、王子君のお手伝いをする時に
は決まってノーマと一緒になる事が多く、彼女も私と一緒に居ると
楽しいと言ってくれた。ノーマとは他愛も無い世間話をしつつ時間
を過ごす事が多い。彼女はそれを喜んでくれているのだろう。
けど、一緒に居る時間が長ければ長いほど否応なしにノーマのこと
を意識してしまう。無意識の内にノーマの事を思い彼女の姿を目で
追ってしまう。しかしノーマは女だし私より年下だ。私は生憎ソッ
チの趣味は無い…それでもノーマの事が忘れられなくなり自慰の対
象も彼女の事を思ってしまう…そんな事がふと頭をよぎる。
それを打ち消す様に寝返りを打った。体が依然として鉛みたいに重
く、今度のも相当絶頂へ達するのが遅かったみたいだ。つくづくノ
ーマに申し訳ない。
「リンファさん、目が覚めましたか?」
私が動き出したのに気付いた様だ。用事をしていたノーマがこちら
に来て覗き込む様にして私を見つめる。
「…大丈夫よ」
私はそっと微笑みながらノーマの顔を撫でる。ノーマは嬉しそうに
私を見つめ返してくれる。そのまま彼女の顔を抱き寄せ唇を重ねる。
「リンファさん……」
ノーマも私と同じく一糸身に纏っていない。年頃の少女らしく胸は
控えめだが形は良い。単に成長した私の胸とは大違いだ。体も小柄
だがスタイルには均衡さが窺える。キスをした後、彼女の体をベッ
ドに導く。
「何か悪い事しちゃったな…」
そう言うと一つ溜息をついた。
「そ、そんな事無いですよ。私、リンファさんとこうしてお付き合
いさせて貰うだけでも嬉しいですし…」
「あぁ、その………そっちの事じゃないの……私一人が先にイッた
事がどうも引っ掛かってさ…あ、決してノーマが悪い訳じゃ無いの
よ?私が全部悪いの…医者に診て貰ってないから」
彼女が気落ちしない様に頭を撫でながら優しく諭す様な口調で語り
かける。この時分の年頃の子は傷つきやすい。少なくともノーマの
悲しんだ顔や泣き顔は見たくはなかった。
「リンファさん……無理…しないで下さいね?」
「こんな私でも…心配してくれるの?」
「も、勿論ですよ!だって私はリンファさんの……」
そこまで言うとノーマは私の胸に顔を埋めた。私はそれを抱きとめ
て髪を撫でる。何が言いたかったか大よそ検討はつくが、敢えてそ
れ以上を言うのは止めた。
「…喉が渇いたね、コーヒーでも入れようと思うけど要る?」
「え、あ…頂きます」
そう言うとノーマの頬にキスをし、彼女の体をベッドに残し抜け出
した。キッチンに立ち湯を沸かしながら「彼女はミルクをタップリ
だったかな」と思いつつ二人分のコーヒーカップを準備した。
暫く待つとポットから湯気が立ちそれをカップに注いだ。ノーマの方は
ミルク分を差し引いた分だけ注ぐ。挽き立て・炒り立ての香りには
程遠いがコーヒーの苦い香りが辺りに漂う。
「はいよ、カフェのコーヒーみたいに上手くは出来ないけど…」
「有難うございます…では……アチチ………ハァ、美味しいです〜」
一口飲んでノーマは息を吐く。その光景は本当に可愛い。私の妹に
なって欲しいな、と思いつつ私もコーヒーをすする。無糖ブラック、
これぞ大人の味だ。
「リンファさん、一つ聞いても良いですか?」
ふと、ノーマが言う。
「ん、何?」
「リンファさんはどうして…私の事を好きになったのですか?」
「それは…」
不意に会話が途切れる。遠く犬の遠吠えが聴こえた。部屋にはコー
ヒーから立つ湯気と共に香りも漂っていく。
「もう…バカね」
傍にあるイスにカップを置き、私はノーマの頬を撫でた。
「好きになる事に理由なんてあるの?「愛してる」ってこの言葉だ
けじゃ不安?」
「それは…」
「私はね、今まで色々な人間と関わってきたわ。勿論男とも関係を
持った事もある。でも、そこに愛は無かったわ……どんな恋愛をし
ても私の気持ちは決して満たされる事はなかったの。どんなに注い
でも小さな穴から全て零れてしまう…穴の開いたワイングラスって
言えば良いのかしらね。だから人を好きになれなかった、だからギ
ャンブラーとして一人で生きていこうと思った。ギャンブラーなら
最期は誰にも看取られずに死ねるからね」
「……………」
「でも、アンタに出会って変わったの……忘れていた何かを見つけ
た気がしてね。「この子なら」って思える様になった…。それに運
命って不思議ね。王子君のお手伝いに私が選ばれると同時にアンタ
も一緒に選ばれる…赤い糸って本当にあるのか、って信じたくなっ
ちゃった」
自分の過去を話す内に目頭が熱くなった。他人に泣く姿を見せるの
はみっともない。ノーマに悟られぬ様に視線を外す。
「あぁ、何かしめっぽい話をしてゴメン」
「いえ……リンファさんの気持ちは分かりました」
そう言うとノーマは私の方をじっと見つめる。
「私、リンファさんの気持ちに応えられるかどうか分かりませんが
…それでも精一杯頑張ります」
優しい、でも力強い目だった。
「私も…こんないい加減な女だけど宜しく」
それに応える形でノーマの持っているカップを脇に追いやるとその
まま抱きしめた。ノーマもそれに応えて私を抱き返してくる。
「じゃあ…このまま寝よっか?」
「…ハイ」
カップをテーブルに置きベッドに潜る。ノーマは自然と私に体を預
けてくれた。
「後さぁ…呼び方なんだけどリンファさんじゃなくてリンファ、っ
て呼んでくれないかしら?何か堅苦しく感じちゃってさぁ」
ふと思い出した様に私は言った。実は何処で言うかずっとタイミン
グを計っていたのだ。「さん」付けだとどうしても一方通行な感が否
めなかった。
「え……じゃあ…リンファ……」
ノーマは少し恥ずかしそうに私の名前を呼んでくれた。
「ウフフ、有難う」
そう言うとノーマにキスをした。
「お休みなさい、リンファ…」
ノーマのお休みのキスは少し甘く苦かった。
早く・・・続き投下を
一応完成としてますが…物足りませんか?
GJ!こういうのも雰囲気あって好きですよ。
ヤるばかりがエロ妄想じゃない、ってね。
保管庫とまってるね
今日は人がいませんね。
フェイレンをパーティーに入れるときに「・・・・その子も一緒なんだ。いいよ、なんでもないよ」と
言ったのだが、これはフェイレン→王子ってことでOK?
フェイレンが気にしてるのはリオン。
フェイレンはロイが好き。
ロイはリオンが好き。
フェイレンはロイに想われてるリオンが気に入らない。
だがリオンは、
「フェイレンさんに嫌われることしたのかなぁ」
だったよな。
リオンも鈍感だから…
ストームフィストのギゼルとサイアリーズのイベントの時、
ゲオルグにつまみ出されたお子様なリオンと王子…
いやあ、青春ですねえ。
wikiにあった
リオンさんから「わたし、フェイレンさんに嫌われてるみたいなんですけど、何かしたんでしょうか?」って相談されましたよ。
いやあ、青春ですねえ。
今まで思い浮かばなかった組み合わせを考えようと四苦八苦して出てきた物
ミアキスによるニックの筆下ろし
あーまだまだ意外じゃないぜ
ビーバー兄弟の近親相姦を・・・
読みたくないな
ゼラセものが皆無なのは、住人にゼラセ様が紛れているせいなのか。
ツヴァイク×ローレライ投下します。
エロが少なめで、短いですけど。
ツヴァイクを追って地下坑道を抜けると、思いのほか広い空間に出た。側面を支える柱は
シンダル特有の精緻な細工が施されており、中央には祭壇らしき台が確認できた。
「ふむ、思ったとおり、この遺跡はシンダルの中期頃の様式で建てられたようだな」
柱の一本一本を調べながら、ツヴァイクは呟く。
シンダル中期。耳慣れぬ言葉に、ローレライは鋭く反応した。
「それはどういうことだっ」
「言葉の通りさ。知りたきゃ自分で調べるといい。まあ、君のような遊び半分の自称冒険者には、
百年かかっても分からないだろうがね」
振り返ったツヴァイクは、勝手について来たローレライに半ばウンザリしつつも
切り捨てるように言い放ち、後は存在を無視するかのように再び柱や床を丹念に調べ始めた。
毎度のこととはいえ、そのあまりな言い草に、ローレライはカッとなった。
「遊び半分じゃない!今の言葉を訂正しろ」
「じゃあ聞くがね」
ツヴァイクはローレライに向き直り、メガネを指で押さえた。人をバカにしたり蔑んだり
する時のクセだ。ローレライもひるまず肩を反らせる。
「何だって君みたいな若い娘がシンダル遺跡を血眼になって探すんだ」
「それは…」
「どうせお嬢さんの道楽か何かだろう?君、妙に身なりがいいけれど」
メガネの奥の瞳が、値踏みするかのように見つめる。ツヴァイクがここまで他者に関心を
示すのは初めてのことだった。自分の興味のあること以外は、誰でも、何でも、その辺の
石ころと同じだと思っているような男だ。
「道楽なんかじゃない。わたしは、ただ知りたいだけだ」
「それならば自分でなんとかしたまえ」
ぴしゃりと言って、ツヴァイクは再び作業に戻った。何かを発見したようで、
床の一部の模様を凝視し、鞄からボロボロの手帳を取り出して見比べて始める。
そして、静かに手帳をたたんで再び振り返った。
「ローレライ」
「な、なんだ」
振り返ったツヴァイクはローレライに近寄り、くいっと顎を持ち上げた。
「ここは一つ、等価交換といこうじゃないか。君が、貴重な情報と交換できる
何かを持っていれば、教えてやらないことはない」
「交換と言われても、わたしは…」
ローレライは顎に触れた手を払い、困惑を隠すかのように俯いた。お金の持ち合わせは
あまりないし、価値のあるような宝飾品も身につけていない。だいたい、ツヴァイクが
そんなものに価値を見出すとは思えない。
「君、十六歳だっけ?その若さは、十分交換の対象になると思わないか?」
「…どういうこと?」
「そういうことさ」
ツヴァイクが鼻で笑った。何を意味するか理解した瞬間、全身から血の気が引いた。
裏切られたような気がした。気に食わないところもあるが、それなりの分別を持って
いる男だと信じていた。力や権力でねじ伏せたりするバカな男ではないと…。
「受けるも受けないも、君の自由だ。どうする」
「…そうしたら、あんたの知っていることを教えてくれるの?」
「ああ、約束しよう」
少しの静寂の後、ローレライは迷いを振り切るように腰につけていたポーチを外し、
ベストの紐を解き始めた。
「おいおい何をするんだ」
「早く済ませましょう。時間がもったいない」
「落ち着きたまえ。潔いのは結構だがね」
ツヴァイクは苦笑いを浮かべ、ローレライを軽々と抱き上げた。自らのマントを祭壇に
広げ、そこにローレライを横たえる。
「儀式のつもりか?悪趣味だ」
「言っておくが同意の上だ。あまりゴチャゴチャ言わんでもらいたいね」
分かったわ、と言う代わりに目をつぶった。唇に暖かいものが触れる。初めての感触に、
ローレライは眉を寄せた。
「ん…っ、ふぅ」
ツヴァイクのキスは存外に優しく、ローレライは力を抜いて身を任せた。これは契約なのだ。
そう自分に言い聞かせて。キスを交わしながら、ツヴァイクは器用にベストの紐を解いていく。
中に着込んだニットを捲り上げられ、インクと土の匂いを吸った掌が、じかに肌に触れた。
「…っ!」
驚いて口を開こうとした途端、舌が差し込まれた。
「あ…ぅ…っ」
口の中を激しく蹂躙され、逃げ場を失った舌に容赦なく絡み付いてくる。嚥下できない唾液が、
だらしなく口元から溢れていく。最後に己の唾液を注ぎ込み、ツヴァイクはようやく唇から
離れた。
そしてそのまま首筋に這わせ、徐々に降りていく。首筋から鎖骨、そして柔らかな
乳房へと。未だ成長段階にある、控えめながらも形の整った乳房は緊張のためか、その頂部分を
鋭く尖らせている。
片方の乳房に舌を這わせ、もう片方の乳房を指でこねる。ローレライは初めての感覚に、
我慢できずに甲高い声を上げる。
「ほう…。いつもは怒ってばかりの君だが、そんなかわいい声も出せるのか」
「うるさいっ!キサマが…あぁッ!あ、ン…ッ」
印をつけられるたび、ローレライは鮮魚のように激しくのたうつ。
ツヴァイクは片手を下腹部に伸ばした。ローレライはすでに抵抗する気力もないのか、アッサリと
足を開いた。ファスナーを下ろして、下着を脱がせてじかに触れると、そこはかすかに
湿り気を帯びている。
「いやだ、なんだか、ヘンな感じ…」
軽く触れるだけだが、ローレライが体をくねらせる。ツヴァイクは亀裂に沿って指を動かしていたが、
水気がまとわりつき始めたところで、中指を挿入してみた。
「!!」
異物感に驚いたローレライは逃げ出そうと体を動かすが、ツヴァイクは体重をかけてのしかかり、
動きを封じた。指を徐々に動かすと、ローレライはすがるものを求めるかのように、ツヴァイクの
首に腕を回し、自ら体を密着させてきた。
二人は吸い寄せられるように唇を重ね、お互いを貪るような深いキスを交わした。
ツヴァイクはキスを交わしながら、着ているものを脱ぎ捨てた。すでに痛いほどそそり立っている
それを、ゆっくりとローレライの秘所に近づけ、ゆっくりと挿入した。
ローレライの表情が苦悶に歪む。だが、止められなくなったツヴァイクは、一気に貫いた。
「……っ!!!」
体を縦に引き裂かれるような激痛が走った。自分の中に、ツヴァイクを感じる。痛くてたまらないが、
不思議と体の奥のから、何かが満たされていくような気がした。
目を開けると、ツヴァイクと目が合った。トレードマークのメガネを外しており、今まで見た中で
一番穏やかで、優しそうな顔をしている。
顔が近づいてきて、唇が重なる。それが合図であるかのように、ツヴァイクが腰を動かし始めた。
最初はゆっくり、徐々に激しく。挿入の痛みは若干薄れてきたものの、再び痛みが体を襲い、
ローレライはうめき声を上げながら必死でツヴァイクにしがみついた。
やがて、ツヴァイクは小さく呻いてローレライの中に全てを解き放った。
いつの間にか寝ていたようだった。ローレライが目を覚ますと、ツヴァイクの腕の中にいた。
まるで恋人どうしのように。そう考えてしまい、ローレライは一人赤面した。これは契約なんだ。
そうでなかったら、父親のように年の離れたこんな傲慢の男に…。
ローレライは起き上がり、腹部の鈍痛を堪えて着替えを始めた。祭壇に敷かれたツヴァイクの
マントには、己の破瓜の血が、染みを作っていた。
「ん…。起きたのかい」
目をこすり、大きく伸びをして起き上がる。
「約束だ。お前が知っていることを教えろ」
顔をあわせるのが気まずくて、そっぽを向いたまま冷たく言うと、後ろから苦笑いとともに、
衣擦れの音が聞こえた。
「来たまえ」
着替えの終えたツヴァイクは、赤黒い染みのついたマントを手に、ローレライを手招きした。
「ちょっと!何を持っている!捨てろ!」
「シンダルの奇蹟を見せてやろうというのだから、大人しくしていろ」
ローレライの文句に耳を貸さず、ツヴァイクは血のついた部分を精緻な文様の施してある床に
押し当てた。一瞬の沈黙の後、床がぼうっと光り、細工の合間から文字が浮き出してきた。
「…ビンゴだな」
「どういうことだ?」
「シンダル中期は特に処女信仰の強い時代でね。破瓜の血をもって文字が浮き出るという秘術が
あったようだ」
「だから、わたしと…?」
「ふん、当たり前だ」
あっけに取られるローレライを見て、ツヴァイクは決まり悪そうに咳払いをした。
男のゲスな欲望に駆られたわけではなかったんだ…。等価交換、という意味がようやく理解できた。
利用されたことは腹立たしいが、それでも、男の欲望のために汚されるよりはよっぽどいい。
ローレライは気の抜けたようにへたり込んだ。
「本気かと、思った」
「バカにするんじゃない。そうじゃなかったら、君みたいな子供に手を出すか」
「子供!?」
カッとなったローレライは、立ち上がりざまにツヴァイクの横っ面を張り飛ばした。文字の解析に
夢中になっていたツヴァイクは、まともに食らって横転した。
「ロ、ローレライ、君…」
「うるさいっ!子供扱いするんじゃない!」
「まともに鼻にヒットしたよ。君、もう少し加減てものをだね…」
鼻血を抑えながら立ち上がる。と、抑えた手の隙間から鮮血が溢れ、床に滴り落ちた。
と、床が光り文字が浮き出した。
「……」
「……」
「…おい。」
「…血なら、何でもいいのかもしれない」
「貴様!このヘボ学者!」
「ヘボとは失敬な!訂正したまえ!」
…考古学者バカ一代と自称冒険家の少女の痴話喧嘩は、しばらく遺跡にこだましたという…。
おしまい
ワロス
血なら何でも良かったのねw
待ってました!今出先で見てるから帰宅したら読ませていただくよ>ツヴァイク×ローレライ
ずっと待ってたんだ!超期待
591 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 20:17:10 ID:/lP4R4LW
m
ちょwwwヘボ学者×自称冒険家テラモエスww
ツヴァイクの推理がダメダメでワロタ
何はともかく
>>582に拍手喝采。どこまでGJなのですか!
リオンたんを救えなかった悲しさから自棄酒飲んで、酒の勢いに任せて書いた王子×リオン
>>582さんのすぐ後に投下ってのもアレなので、寝る前に投下しましょうかね
>579
マルスカール×マリノ
闘神祭の前日捕まったとき実は…
意外でもない?
ミアキスが女装したラハルを椅子に縛り付けて
ちんこの先をブルーリボンでちょうちょ結びにして
実は脱いだらすごいおっぱいでパイズリしながら
「ラハルちゃんは昔から変態さんですねぇ」とか言葉責め
とか妄想したら楽しくなってきた
>>595 何をしてい(ry
早くその妄想を文章にしなさい!
ラハルなら普通に受け入れてむしろ堂々と肯定しそうで恐い
女装をするのに何の躊躇いもない男だぞ!?
>598
むしろ大喜びに違いない
600 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 21:25:50 ID:Q1NNeqb6
>>598 そして天サドにネチネチいたぶられて新たな境地に開眼するのですね?
暗い話しか思い浮かばない(´Д`)
ラハルは素で変な方向に行きそうだがリューグなら面白いんじゃね?
そういえば今回(前回も?)レッドリボンがあるな
人造人間しか思い出さない訳だがw
王子×リンファ最終投下します、いいかな?
あ、先に投下されてますね、それじゃあ後で。
>>595 王子「ミアキスにパイズリするほど胸あったくぁwせdrftgyふじこlp;@」
スバル「なぁ、最近魚の成長よすぎないか?」
シュンミン「うん、なんかミアキスさんがくれた餌あげたら成長が良くって。」
その後ファレナ女王国は………
エロがなければかけそうなんだが、エロあったほうがいいよね、やっぱ。だってエロパロだし・・・。
あぁ、ゼラセ様。どうかこの卑しいわたくしめに文才をください。
607 :
アホで鬼畜:2006/03/18(土) 22:02:23 ID:gQFRLUJg
もうあかん。飲みつけない酒を無理やり飲んだせいで眠い。
王子リオン投下します。すみません。
608 :
王子×リオン:2006/03/18(土) 22:03:02 ID:gQFRLUJg
釣りの一件で風邪をひいてしまったファルーシュたち3人。
リオンとミアキスはすぐに元気になったが、ファルーシュだけが風邪をこじらせて、自室でずっと休んでいる。
リオンがファルーシュのお見舞いに部屋を訪れると、ちょうどシルヴァが部屋から出てくるところだった。
「もう心配ないだろう。あと2〜3日安静にしてれば元気になるはずだ」
シルヴァのその言葉に、リオンはとりあえず安心する。
そしてリオンはシルヴァを見送ると、ファルーシュの部屋の扉をノックして声をかけてみた。
「王子、リオンです。入ってもよろしいですか?」
「ゴホッ…あぁ、リオン?…うん、いいよ」
ファルーシュの声はリオンが思ってたよりも元気がなく、本当に大丈夫なんだろうかと心配になる。
「失礼します…」
リオンがそう言ってファルーシュの部屋に入ると、彼はベッドから起きようとしていた。
「あぁ、リオン…もう元気になったんだ。良かった……ゴホッゴホッ」
「あ、王子。起きちゃダメですよ。寝ててください」
リオンはファルーシュを横に寝かせると、乱れた布団を直してあげた。
そして椅子を持ってきてベッドの横に座る。
「そう言えば、私が王子の護衛になったばかりの頃、風邪をひいた王子の看病をしたことがありましたよね。
なんだかその頃に戻ったようで、ちょっと不思議な気分です」
「…はは、そんな昔のこと、まだ覚えてるんだ。恥ずかしいな」
けっきょく看病していたリオンも風邪をひいてしまい、二人とも寝込むことになったんだっけ。
ファルーシュはそんなことを思い出して、少し昔を懐かしむ。
609 :
王子×リオン:2006/03/18(土) 22:03:45 ID:gQFRLUJg
「ところで王子、あまり元気がないようですけれど…大丈夫ですか?」
「そう?…昨日よりはかなり楽になったけど…ただ、昨日から凄い苦い薬を飲まされてるんだよね。
まだ口の中が苦くて苦くて…」
ファルーシュの子供っぽいグチにリオンは思わず苦笑する。
「それで元気がなかったんですか?…『良薬は口に苦し』って言いますよ。
もう子供じゃないんですから、薬が苦いなんて情けないこと言わないでください」
「…そうだけどさ、本当に苦いんだよ。ムラード先生の特製だってさ。…あ、水とってくれる?」
リオンはベッドの横にあった吸い飲みに水を入れ、ファルーシュに飲ませてあげた。
「ありがと。…ところで、ミアキスは大丈夫?」
「いえ、一緒にお見舞いに行こうと誘ったんですけど、まだ少し熱があるみたいとのことです」
昨日は元気そうだったのに、とリオンは不思議がる。
「(お見舞いに行こうってお誘いした時、『私は熱があるから遠慮しときますぅ。だからリオンちゃん、
王子と二人っきりになるチャンスですよぉ』とか言ってましたけど…どういうことでしょう?)」
ミアキスがニヤニヤ笑っていたのも気になるリオンだが、仮病だとは思わないようであった。
「そう。…二人には悪いことしちゃったね。僕が釣りに誘ったりしなければ風邪ひかなかったのにね」
「いえ、そんな…私の方こそ、先に落ちちゃったせいで王子まで風邪をひいてしまって…すみません」
「それで…」とリオンは少し言うのをためらうようだったが、やがて意を決したように口を開いた。
「…お詫びというわけではないですけど、よろしければ、添い寝いたしましょうか?
あの…迷惑じゃなければ、ですけど…」
「え…添い寝って…」
「小さい頃は一緒に寝たこともありましたよね。それに風邪を治すには人肌で暖めるのが一番なんだそうです」
それはあくまで人から聞いた知識でしかなかったが。
それでもリオンは、いつも世話になってるファルーシュのために添い寝をしてあげたいと思っていた。
少しでも早く風邪が治って欲しいから。
元気なファルーシュの姿が好きだから。
「だから…王子が早く良くなるように……」
しかしファルーシュは慌てて手を振ってそれを拒否する。
「だ…ダメだよ!リオンにうつしでもしたら…ゲホッゲホッ…」
「ほら、大声出すと風邪にひびきますよ…はい、水です」
「ありがとう……」
610 :
王子×リオン:2006/03/18(土) 22:04:28 ID:gQFRLUJg
水を飲んで落ち着いたファルーシュは、添い寝の別な問題点に気がつく。
「そ、それにマズイんじゃない?人肌で暖めるって…その…は、裸…だったりするんじゃないの?」
「…………!!!」
それはリオンにとって予想外の一言。
思わず言葉に詰まるリオンだったが、確かに考えてみれば、人肌で暖めるということは、
裸で添い寝するのがいちばんということになるわけで…
正確な知識があるわけではないが、リオンは勝手にそう解釈していた。
「…………………い、いえ…やります。裸の方が添い寝の効果があるのでしたら、
それで王子が早く良くなるなら、私は喜んで裸になります!」
ここで拒否したら、裸になるのが嫌だから拒否したと思われてしまうのではないか。
リオンは、自分の王子への想いがその程度だと思われてしまうのは嫌だった。
「な、なんか…ヤケになってない?」
「いいえ!……服を脱ぎますから、むこうを向いててもらえますか?」
実際、半ばヤケになっていたのだが、リオンはそれを強く否定すると、立ち上がって服の紐などを解いていく。
「ほ、ホントに脱ぐの……?」
「……恥ずかしいですから、早くむこうを向いてください」
「は、はい!」
ファルーシュが壁の方を向くと、やがてシュルシュルと衣擦れの音が聞こえ…
スバル「なぁ、最近王子さんの部屋に人が入っていくの多くないか?」
ラン「……」
スバル「て、てめぇ!ぜってぇー泣かす!」
ラン「王子様になら何回も泣かされたぜ」
スバル「ぬぬぬぬ!お、オレも行ってくるぜ!」
次の日。
スバル「……ラン、仲直りしようぜ」
ラン「…そうだな」
王子テラコワス!
612 :
王子×リオン:2006/03/18(土) 22:05:11 ID:gQFRLUJg
…そして。
「まだ、見ないでくださいね…ベッドに入りますよ」
「……うん…」
風邪をひいた王子のために添い寝するんだと理解してるつもりではいるが、自然と胸がドキドキしてしまうリオン。
「(変なことを考えちゃダメです。これは王子のためなんですから…」
そう自分に言い聞かせても、胸の高鳴りは一向におさまらない。
「失礼します…」
ベッドに入り、ファルーシュの隣に横になると、彼のぬくもりが伝わってくるのを感じる。
彼の動き、彼の息づかい…彼の全てが伝わってくる。
「(王子の全てが伝わってくるということは、逆に私の全ても王子に…?)」
そう思うとかなり恥ずかしかったが、今さらやめることはできないし、これは王子のためなんだから…
と、改めて自分に言い聞かせて、大きく深呼吸をするリオン。
ちらりとファルーシュの方を見てみると、ちょうどこっちを見たファルーシュと目が合った。
「(王子のお顔が目の前に…)」
もう風邪は治ったはずなのに、リオンは顔が熱くなって目の前がくらくらしてくるのを感じた。
一方のファルーシュも、頬を赤らめたリオンの顔が目の前にあるのを見て頭が真っ白になってしまう。
そして、見ちゃいけないと思いつつも、つい視線が下におりて…
「あ…ご、ごめん!むこう向いてるよ!」
慌ててリオンに背中を向ける。
「…………」
「……………」
ふたりはしばらくそのまま固まっていたが、やがてリオンは気づいた。
「(添い寝って言うくらいだから、寄り添わないとダメなんですよね…)」
今ファルーシュはこちらに背中を向けている。
つまり、その背中にこちらの身体を密着させるようにすれば良いわけで…
「王子……失礼します」
「え……っ!?」
ファルーシュの背中に、リオンの身体がぴったりとくっついてきた。
リオンの腕はファルーシュの腰に回され、胸は背中に密着している。
「(…り、り、リオンの胸が……)」
リオンの控え目な胸の感触が、寝間着の薄い生地を通して伝わってくる。
もうファルーシュの頭は沸騰寸前で、意識はすべて背中に集中してしまっている。
そして下半身も素直に自己主張してしまう。
wikiでベルクートとマリノの年齢を見てびっくりした。
28と19…ハヅキは17だし、犯罪ですよベルクートさん!(w
614 :
王子×リオン:2006/03/18(土) 22:05:59 ID:gQFRLUJg
最後に残ったわずかな理性が、「リオンは僕のためを思ってやってくれてるんだぞ。不埒な考えは捨てろ!」
と注意してくるが、効果は今ひとつのようだ。
そこに最後のダメ押しが…
「あの、王子…?やっぱり背中を向けられてると少し寂しいです。こっちを向いていただけませんか?」
「う……(ダメだ、リオンの方を向いたら…気づかれる!)」
「王子……?」
「い、今は無理……」
なんとかそれだけを伝える。
「え?……た、大変!どこか痛むんですか!?」
リオンは勢いよく起き上がると、ファルーシュに覆いかぶさっておでこにおでこを当ててきた。
「ね、熱がまだかなりあるみたいですよ!頭痛とか、おなかが痛いとかはありませんか!?」
心配そうにリオンが聞いてくるが、ファルーシュの耳には入っていなかった。
「(リ、リオンの身体が…目の前に……!!)」
そう、勢いよく起き上がって覆いかぶさってきたために、リオンはファルーシュを押し倒すような形になっていた。
裸のリオンが自分を押し倒している状況に、ついに王子の理性は切れた。
「リオン……もう限界」
「はぁ…?」
ファルーシュはリオンの肩を掴むとベッドに押さえつけ、自分がリオンを押し倒す体勢になる。
「お、王子!?…え、あの…?」
「ごめん、でももう抑えられない…」
「ど、どういうこと……んむっ」
リオンの言葉を遮って、ファルーシュは唇を重ね合わせる。
初めは唇の感触を味わうように、やがて舌を押し込み、口の中を責めるように。
「ん……んふっ…んっ」
リオンは最初こそ少し抵抗したものの、すぐにファルーシュにされるがままになる。
唇を求めあい、舌を絡めあい…
615 :
王子×リオン:2006/03/18(土) 22:06:50 ID:gQFRLUJg
ファルーシュはキスを続けながら、リオンの胸にそっと手を当てる。
控えめなふくらみが、それでも柔らかく手のひらを押し返す。
「あっ…お、王子……んぅっ」
「リオン…綺麗だよ……」
「ん…は、恥ずかしいです……私、胸が小さいし…」
「大きさなんて関係ないよ。僕はリオンがリオンだから好きなんだ…」
ファルーシュは胸のふくらみの先端を優しく愛撫しながら、唇から首筋へとキスを続ける。
リオンはファルーシュの指や唇が動くたびに身体を強張らせながらも、それを受け入れていく。
「王子…こんな私を…好きだって仰ってくれてうれしいです……」
「リオン……」
「私も…王子のことが……あぁっ」
舌で乳首を責められ、リオンは小さく悲鳴をあげる。
少しずつ、下腹部が熱くなってくる。
「…お、王子ぃ…ふぁっ…好きです……王子…」
「僕も……リオンのことが大好きだよ…」
ファルーシュがリオンの秘所へと指をあてると、そこは既に濡れはじめていた。
「あっ…そ、そこは…っ」
「……リオンの全てが欲しいんだ…いいよね…?」
「………は、はい…」
はじめは割れ目をなぞるように、そして次第に、少しずつ指をもぐりこませて…
「んふっ…あっ……あぅっ…」
さらに、舌を入れてかき混ぜるように責めるファルーシュ。
「…あんっ…はぁっ……あふっ…ああぁぁっ」
やがてそこからは、泉のように愛液がしたたってきて。
「リオン…そろそろ…いいかな…?」
「……はい…来て、ください」
ファルーシュは硬くなったペニスを取り出すと、ゆっくりとリオンの秘所に押し当てる。
リオンがわずかに顔を歪め、声をあげる。
「……んっ……」
「い、痛いの?」
「だい…じょうぶですっ…そのまま……おねがいします…」
リオンは痛みに耐えながら、ゆっくりと王子を受け入れていく。
まるで柔らかい手に優しく握られているような感触がファルーシュに伝わってくる。
やがて、全てが中に入ってしまうと、ファルーシュはゆっくりと腰を動かし始める。
「い、痛かったら言って…すぐに…っ…止めるから…」
「平気…です……んっ…つっ……」
「だ、大丈夫…?」
「と、止めないでください……私は…大丈夫ですから…っ」
ファルーシュはそれを聞くと、リオンを抱きしめ、優しくキスをして、少しでもリオンの痛みを和らげようとする。
ファルーシュに優しく愛撫されることで、リオンの痛みは和らいでいく。
「おうじぃ…お、王子……」
「……リオン…愛してるよ…」
「わ、私も……はぅっ、あっ……あぁっ」
ふたりは互いの唇を、身体を求め合い、激しく抱きしめあう。
「お、王子……あんっ!あぅっ、んんっ!」
「リオン、リオン…!」
「ふぁっ…あぅっ…あぁぁっ、あぁぁぁぁっぁぁぁっ!!」
叫び声と共に、リオンの秘所が激しくファルーシュを締め付ける。
「うっ…リオンっ…!」
ファルーシュはその刺激に耐え切れず、リオンの名前を呼びながら、彼女の体内に精液を放出していた。
616 :
王子×リオン:2006/03/18(土) 22:07:36 ID:gQFRLUJg
「はぁ…はぁ…はぁ……王子…私……」
潤んだ瞳でファルーシュを見つめるリオン。
ファルーシュは、今さらながらリオンが初めてだったことを意識して謝る。
「…初めてだったんだね…ごめん……」
しかし、リオンはゆっくりと首を横に振る。
「…謝らないでください…私、王子なら……」
「リオン……」
しばしの沈黙。
そして。
「リオン…もう一回、キスしてもいいかな」
「…………はい」
小さく頷くリオン。
ファルーシュはゆっくり顔を近づけると、優しく口付けした。
翌日、ファルーシュの容態はすっかり良くなった。
…が、今度はリオンの風邪がぶり返してしまい。
「あらあらリオンちゃん、王子からうつされちゃったんですねぇ。うふふ」
昨日こっそり王子の部屋の様子をうかがっていたミアキスは、ひとり小さく笑うのであった。
―終―
617 :
王子×リオン:2006/03/18(土) 22:08:26 ID:gQFRLUJg
終わりです。
くそぅ、次こそリオンを救ってみせるからね…
リオン可愛いよリオン
GJ!
620 :
582:2006/03/18(土) 23:38:56 ID:+yIt1XyI
みなさん、暖かいレスありがとうございます。
以前も1や2のネタを投下させていただいていましたが、
本作の出来の良さと、前スレのギゼル×サイアリーズの長編に感動して、
再び創作意欲が沸いてきました。
また時々投下させてくださいね。エロが薄めの短めの話になると思いますが…。
617さんGJ!リオンも王子も初々しくてかわいい。
603さんの最終話も心待ちにしています。
色んなカップリングを楽しめるのも、幻想水滸伝のいいところですよね。
>582
熱烈GJ!!!やっぱりいいな…ツヴァイク×ローレライ。
自分もまた書きたくなったよ!
ちょっと質問いいですか?
自分、エロは初心者なんですが、いっぺんに全部を出さなきゃいけないんですか?
半分くらい書いてみて、日毎にちょい出しした方がいいような気がしたんですよ
しかし、今はラッシュラッシュのフィーバーな時期だもんで、そんなまだるっこしい事するのも迷惑だと思ってしまって
おあずけはいやああああ
流れを無視してリューグ×ミアキス投下しま↓
「眠れないなぁ…」
そう呟いてミアキスはベッドの中でもぞもぞとその日何度目の寝返りをうった。
明日ついにソルファレナへと突入する。
この日の為、王子をはじめ皆戦ってきたのだ。
気負いは、無い。ただ、やっと姫様をお救いできる。
そう考えると期待と不安で綯い交ぜになった心が眠りを妨げるのだった。
「もぅ、明日は早いのにぃ…」
はぁ、とため息をつくとベッドから起き上がりサイドテーブルに置かれた水差しに口を付け、喉を潤す。
どうせ眠れないなら外にでて少し風にでも当たろうか、そう考えた時
僅かに開いた部屋の窓から懐かしい笛の音が聞こえた。
サウロニクスにいた頃、よく聞いていたあの笛の音だ。
かすかに聞こえる音色を辿って外へ出ると、城の中心から少し離れたセラス湖のほとりに見慣れた人影が見えた。
「……リューグちゃん?」
驚いたように人影が振り返る。
「なんだミアキスか」
リューグは少し安心したように笑った。
「悪い、起こしちまったか?」
「ううん」
私も眠れなかったから、とリューグの隣に腰を下ろす。
「そうか…」
「リューグちゃんはどうして?」
「あぁ俺は…その、明日ついに決戦かと思うと興奮しちまって眠れなくてな」
照れくさそうに言うリューグにそういう所は昔から変わらないなとミアキスも微笑む。
もっとも、変わらない所と同じくらい変わった事も増えた。
思えばサウロニクスから女王騎士見習いとして出てきてからもう6、7年は経っただろうか。
会わない間にお互い大人になった。
自分は守るものが出来て、あの頃より少しだけ強くなれた気がする。
昔はリューグとラハルに守ってもらうばかりだった自分も、こうして肩を並べて戦う事まで出来るようになった。
それはミアキスにとってとても嬉しい事であった。
剣の鍛錬だってもとを正せば大好きな二人に追いつきたかったから、一緒にいたかったから頑張っていたのだ。
だから女の身では竜馬騎兵になれないと聞かされたとき
大泣きしてずいぶん皆を困らせたものである。
「あの頃はまだ子供でしたからぁ…」
くすりと笑ってミアキスは呟く
「こうやってリューグちゃんと話すのも久し振りですよねぇ」
「そうだな、ミアキスも全然サウロニクスに帰ってこなかったもんなあ」
「だってぇ私は名誉ある姫様の護衛に抜擢されたんですよぉ?そうそう太陽宮を離れられません!」
それは半分本当で半分は嘘。
何度か休暇をもらって故郷に帰るようフェリド様が勧めて下さったのを断ったのは自分だ。
会えばまた頼ってしまう、甘えてしまう自分が容易に想像できた。
せめて一人で立てるよう、出来ることなら誰かの支えになれるようになるまではサウロニクスには帰らない、そう決めていた。
「そうか…そうだよな
泣き虫だったミアキスがちゃんとやれてるか俺もラハルも心配してたけど
今のミアキスを見ればわかるよ、強くなったって」
「えへへ…なんだか照れますねぇ」
はにかむように微笑んでミアキスは静かに湖面を見つめた。
さざ波に揺れる湖面に映った満月がゆらゆらと形をくずしながら揺れている。
まるで自分の心のようだとミアキスは思った。
リューグはミアキスを妹の様に可愛がってくれていたし、それは今も変わらない。
嬉しいようで本当はそれが悲しい。
ミアキスが初めてこの感情に恋という名前を付けたのは女王騎士見習いとして故郷を離れる少し前だったろうか。
拒絶されるのが怖くて伝えることは出来なかった。
言葉にして関係が壊れるよりは妹のままでいた方がどんなにか幸せだろうと、自分を偽った。
まさかこんな形で再会することになろうとは思いもよらなかったけれど
何年経っても思いは風化することもなく未だ心の奥底で燻っている。
いっそ全て吐き出してしまえば楽になれるのだろうか。
壊れてしまっても、平気と笑えるぐらい自分は強くなれたのであろうか。
瞳を伏せミアキスは言葉を紡いだ
「…リューグちゃんは覚えてますかぁ?」
何を、とリューグが口にするより早く
「昔…私が竜馬騎兵になれないってわかって泣いた時、俺がミアキスの分まで頑張るって…ファレナもミアキスの事も守ってやるって言って私のこと慰めてくれたんですよねぇ」
「あぁ、そんな事もあったなあ。あの時はクレイグ団長も困り果ててて、あんな困った顔した団長は見たことないってぐらい」
懐かしそうにリューグは目を細めて笑った。
「でもミアキスはその後、女王騎士になって…もう俺の助けもいらないぐらい立派になったんだな…」
兄貴分としては少し寂しい気がしないでもないけど、とミアキスの頭をくしゃくしゃとなでる。
「そうですよぉ!もう子供じゃないんですからお兄ちゃんは卒業したんですぅ」
くしゃくしゃになった髪を直しながらミアキスは頬を膨らませた。
「だから…今から私が言うこと嘘なんかじゃないって、信じてくださいね?」
「ミアキス…?」
深呼吸をひとつ、決心してミアキスは口を開いた。
「私…リューグちゃんのことが好きだったんです。だからずっと対等になりたくて…妹のままはイヤだったから」
リューグはどんな顔をしているだろう、確かめるのが怖くて視線は湖の水面に落としたままミアキスはさらに言葉を続ける。
「でも拒絶されるのが怖くて言えなくて…妹でい続けるのも苦しくて。逃げ出したんです。私、ずるいですよね。」
リューグは何も言わない。
「ごめんなさい…今言ったこと忘れてくれちゃってかまいませんからぁ」
泣き出しそうになるのを堪えて無理矢理笑顔をつくる。今私はどんなに酷い顔をしているのだろうか。
ごめんなさい、消え入りそうな小さな声でもう一度そう呟いてミアキスは立ち上がる。
泣いてしまう前にこの場を去ってしまおうと思った。
踵を返そうととしたその時、腕を強く引かれミアキスはバランスを崩す
倒れそうになるのをそのままリューグに抱き留められる。
「リュ、リューグちゃん?」
強く抱きしめられているからミアキスからリューグの表情を伺うことは出来ない。
「…ごめんな
俺、馬鹿だからお前の気持ちに全然気づけなかった。守ってやってるつもりでミアキスのこと…傷つけてたんだな」
優しい声、堪えていた涙があふれ出た。
大きな手があやす様にミアキスの背中を撫でる。
潤んだ瞳でリューグを見上げると困った様にもう泣くな、と言って微笑んだ。
涙の跡を辿るように口づけが落とされる。
瞼に頬に、そして唇に
薄く開かれたミアキスの唇を先ほどまでの啄む様なキスとは反対に、荒々しく奪う。
「…ん……むぅ」
唇が糸を引いて離れる。
「は…はぁ…これが大人のちゅうってヤツですかねぇ」
慣れないキスに呼吸を乱しながらも軽口を叩いてみせる。
いつも通りに振る舞おうとするのは余裕が無い事の現れだ。
行為の先を予感して、怯えたようにミアキスの瞳が揺れる。
「…いやか?」
耳元でささやかれビクリと体が震える、答える代わりに背中にそっと腕を回した。
632 :
627:2006/03/19(日) 02:23:53 ID:7uyg2U+p
とりあえずここまで
続きは風呂入って寝て起きたら投下しま
ミアキスの方が年下だっけ?
キタァァァGJ!!どきどき
>>633 リューグ26歳
ミアキス22歳
では肩身狭いですが合間にバベッジ、ソレンセン×ルウを…
ルウの一人遊びっぽいけど…
エストライズという港町に住む発明家バベッジとその弟子ソレンセンの住む家に、一人の少女、ルウが遊びに来た。
「歯車せんせー!弟子1号ー!遊びに来たよー!!」
バタバタと家に入り込んだ。しかし家には誰もいなかった。
「なんだ、誰もいないじゃん」
頬を膨らませ、部屋を見渡した。
「まぁいっか!今日はどの辺漁ろうかな〜♪」
ガサガサと部屋を漁っていると、不思議な形の発明品を見つけた。
「ん?なんだろ、これ」
ルウが見つけた発明品は、長さは約30cmで小さなビー玉のような玉が埋め込まれていた。
「変なの!どう使うんだろう?」
その発明品をいろんな角度から見てみると、底の部分にスイッチがあった。
「あ!もしかしてここがスイッチかな?よし!」
カチリ
するとその発明品はぐるぐるとうねりだした。
ウインウインウイン…
「あはははは!何これぇー!変なのー!歯車せんせーってばこんなの作ってるのかー」
不思議な動きに笑い転げるルウ。
ガチャッ
急に戸が開いた。そこに立っていたのはバベッジとソレンセンだった。
「ルウさんまた勝手に上がって…先生の作品壊しちゃだめですよ。…あっ!」
ルウが手にしていた発明品に気づきソレンセンは駆け寄った。
「ル…ルウさん!何故それを…」
「なんかそこの失敗品置き場にあったよ!これ何に使うの?」
スイッチをカチカチといじり、うねうねと動く度に笑いを吹き出していた。
「ソレンセン君!!」
「はい!先生!!」
2人は急いで窓や戸を閉め、カーテンを降ろした。
「えっ!何?」
ルウは2人の行動をキョトンと見ていた。
「ルウさん、その発明品はルウさんしか動かせないんです」
「え?どういうこと?」
ソレンセンはルウの手から発明品を取り、スイッチを押した。が、動かなかった。
「ほら、ぼくじゃ動かせないんです」
「歯車せんせーは?」
ソレンセンはバベッジに発明品を渡した。
「私も動かせないんですよだから端に避けておいたんです」
確かに2人はスイッチを入れる事が出来なかった。しかし理由は簡単。ソレンセンは指が太くてスイッチの隙間に入らなく、バベッジは爪が短くて入らないのだ。
当然それには気づかないルウは喜んだ。
「えーーー!じゃあもしかして私ってすごいの?」
「はい!これは僕たちでは動かせないんです。だけどルウさんが使えるなら研究に協力してもらいたいんです」
「わー!私ってすごいんだ!やるやる!私に任せて!」
「ではルウさん、まずは…その……服を脱いでください!」
「えぇー!?なんで!?なんで脱がなきゃいけないのー!?」
「この発明品は服の上からじゃ性能が発揮しないんです早く脱いでください」
バベッジはいつも以上に早口になっている。
『せっ…先生、さすがに強引すぎませんか?』
『大丈夫ですよ適当にごまかせます』
こそこそと話す2人をジッと見つめているルウは、決心した。
「うん、私は将来有望な発明家だもんね!これも大事な研究だよ!」
ルウは服を全部脱いだ。決してスタイルがいいわけではない。が、少女特有の肌、伸び始めた手足などこれから期待出来そうな体つきだ。
「で、どう使うの?」
ルウは再び発明品を手に取り、スイッチを入れた。
「そのまま…そのまま胸へ押しつけてください」
「ん……んっんあぁ!!」
ルウはビクンッと反応した。
「っこぉ?あっ…こうで…いっ…の?」
「そうですね…出来れば…胸先に…つけてもらえれば…」
「ふぇぇ…っはぁ…ああ!!」
ルウはソレンセンに言われる前に胸の先端に発明品を押しつけていた。
『ソレンセン君これはもしかしたらもしかするかもしれませんよ』
『え…?』
するとバベッジはルウに近付き、発明品を持つ手をそのままルウの秘部へと誘導した。
「ちょっと…歯車せんせー…?」
「この発明品は実はここに当てて使うものなんです」
「っきゃあああう!!やっ…ひゃああああ!!!!」
うねうねと動く発明品を無理矢理秘部へ押しつけられ、ルウは言葉にならない感覚を与えられた。
「ルウさんこのまま自由に使ってみてください」
「んうぅ…」
その言葉を聞き、ルウは発明品を秘部へ強く押しつけた。
「ああああぅぅっ!!すご…なん…か…んあっ…やぁあああ!!」
あまりの快感に、発明品を動かす手が止まらない。
次第に腰まで動き出す。
「っはぁ…せんっ…せ…でしっいち…ごぉ…これで…い…の?」
「はい、そのまま…」
バベッジは発明品をルウの割れ目に当てた。
「さぁルウさんこのまま押し込めば最良の結果が出ますよ」
グニュウウウウッ
「っひぃぃ…!!きゃああああっ…んぅ…ひっ…」
発明品はルウの膣内をかき回し、刺激を与え続けている。
「っあ!やんんん…なんかキちゃうぅう!キちゃうよぉお…!」
プシャアアアッッ
ルウは果て、そのまま眠ってしまった。
「よしソレンセン君この発明は成功ですよスイッチの位置さえ変えれば…」
「はい!先生!」
数週間後、エストライズの道具屋では[L-u]という名の玩具が、女性の間で噂になったらしい。
歯車先生絡みでどんなエロかと思えばw安心したw
GJ!
興奮してきて切羽つまってるバベッジワロスww
テラワロスwww
GJ!
シグレ×サギリを思いついたがいいが、一周目で探偵組を仲間にし損ねてる俺はどうすればいいですか?
>>642 何をしているのです
さっさと二周目をやりなs
シグレ×サギリ大好物ですよ
是非ともうpキボンヌ
こんな朝っぱらに二つもレス返ってくるとは思わなかったぜ。
わかった、ボク頑張ってみるよ!!
でも30日までに投下できなかったらACE2やってるから
大分遅れるとおmちょゼラセさまなんか紋章ひkあくぇsrtdyふじこpl@「
残り30KB位
そろそろ次スレの季節かな
1週間で次スレか…
しかも1000じゃなくて容量の問題で。
これは5が良ゲーだったってことなのかな。
流れを読まずにエロなし王子×ビッキー投下しまーす。
ソルファレナを奪還し、太陽の紋章の化身などを倒してから数日後の深夜、
セラス湖の城の一室で、僕、ファルーシュはベッドに横になっていた。
ここ数日、無事にすべてが終わったことを祝して。ということでパーティーが開かれているのだが、さすがに疲れてくる。
だから一足先に休もうと思い、リオンと別れて自室に戻ってきて横になった、というわけ。
「すべて終わったよ。父さん、母さん・・・。いや、これでやっと始まり、なのかもしないね。」
失ったものはたくさんあり、どれも大きかったけれども、それでも平穏は取り戻せた。最後の肉親である妹のリムスレーアを取り返すことはできた。
これから彼女は女王として、大変な仕事をこなしていかなければならないだろう。そして僕は彼女の盾になることを選んだ。
「あー、大変そうだなあ、これからも。まあ、なんとかなるだろう。これまでもなんとかなったんだしね。」
と、どこか楽観的にこれからのことを考えていたらコンッ、コン。と、部屋のドアがノックされる音を聞いた。
こんな時間に誰だろうか?少しだるいがベッドから起き上がりドアを開けにいった。
「はい?どちら様?」と言いながらドアを開けるとそこにはこのセラス湖の城からあっちこっち行くときにとてもお世話になった少女、ビッキーが立っていた。
「どうしたの?こんな時間に。」
「パーティーで姿が見えないから、具合でも悪くなったのかなー。と思って見に来たの〜。」
屈託のない笑顔。今思うと、この笑顔に癒されてきたのかもなぁ。と思う。
彼女が仲間に入ってからほとんど一緒に行動していたような気がする。
これといって理由があったわけではないのだが、たまに撃ってくれる連続魔法が強かったから。
それでずっと一緒に行動していた。あとムードメーカーだったから。彼女が入ればどんなときでも和んでいた気がする。
「心配してくれたんだ。どうもありがとう。少し疲れただけだから心配しないで。」
こちらも笑顔で返してみる。彼女がいると自然に笑える、気がする。
すると彼女は少し顔をしかめて、
「無理は駄目だよぉ〜。王子さまはまだまだこれからが大変なんだからね〜。」
「うん、わかってる。大丈夫だよ、大丈夫。」
「そう?それならいいんだけどね〜。 あ、そうだ、ちょっとお邪魔してもいいかなぁ〜?」
「え?別にかまわないけど、どうしたの?」
「少しお話したいだけー。」
しかし、サーパラやらで調べてみると801メインのHPの方が多いなあ。
女体化とかもそれなりにはあるが、やっぱリメインは男同士か・・・
650 :
648 2:2006/03/19(日) 09:12:32 ID:q5f4Ovg8
こんな夜遅くに女の子が男の子に訪ねてくる。というのはなんというか、如何わしい気がしてしょうがない。
カイルあたりに見つかると、からかわれそうだな。と思いつつ、部屋に明かりをともし、ビッキーを中に招き入れた。
「まあ、掛けて。お茶煎れるから少し待っててね。」
「あ、いいよういいよう。お茶なんて、そんな気を使ってもらわなくてもいいよう。」
「あ・・・、そう。じゃあ、煎れないね。それでお話したいって言っていたけど、どうしたの?」
何もわざわざこんな時間に話、だなんて。いつも彼女はこの時間にはもう幸せそうに夢の中へ旅たっているはずなのだが・・・。
「そうそう、お話しよう!・・・私、瞬きの紋章を宿しているでしょ〜?それで私てばドジだから、たまに失敗しちゃうんだぁ・・・。」
「瞬きの紋章っていうのはテレポートできるあれのことだよね?」
「うんそうそう!あれのことだよ〜。それで、たまに失敗しちゃって過去とか未来とかに飛んじゃうの!
今回この争いごとが起こっている最中に、あの遺跡のところへ、しかも王子さまたちの目の前に飛んでこれたのも
偶然中の偶然、奇跡みたいなものだったんだよ〜。」
「つまり、あそこへいきなり現れたのは、別の時代にいた君が瞬きの紋章を使って失敗してそれでたまたま。ってことなんだね。」
「うん、そう!それで、今度またいつ失敗してどこかへ行っちゃうかわからないから、後悔する前に気持ちを伝えておこうと思ってね!
王子さま!好きです、大好きです!」
「そうなんだ好きなんだね。え・・・?好き?ええええぇえぇええぇぇぇ!?!?」
今、この娘なんて言った?好き?えぇっと、ビッキーが僕のことをだよね?
話跳躍しすぎだろ・・・。でも彼女の一生懸命さもわかる。早口で言い切ってゼーハーゼハーしている彼女の様子を見れば、
がんばって、勇気を振り絞って言ってくれたのだろう。
「うん・・・。やっぱ駄目だよね?リオンさんやミアキスさんがいるのに・・・。」
「え・・・、いや、リオンやミアキスと付き合っているわけではないし。
それにその、面と向かって真剣な気持ちで好きって言われたことがないから、ごめんね、
なんか、すごく動揺しちゃって。うれしいよ。とっても。」
651 :
648 3:2006/03/19(日) 09:15:50 ID:q5f4Ovg8
実際はどうなのだろうか。僕は彼女のことをどう見ていた?
最初会ったときは変な子だなぁ。って思っていたけど、
一緒に行動させていた理由はただ単に連続魔法が強いから、ムードメーカーだったから。だけじゃない気がする。
僕は彼女に惹かれていたのかもなあ。
冷静になって考えてみると、思いあたる節はある。
一度無意識のうちに彼女の姿を目で追っていたことがあったらしく、
ミアキスに「さっきからずっとビッキーちゃんを見てますけどビッキーちゃんに気があるんですかぁ。リオンちゃんが可哀想ですぅ。」
などと言われたことがあった。あの時は、軽く流しておいたが・・・。
あぁ、なるほど。彼女に惹かれていたんだ。
一度目で追っていたぐらいで理由付けするのは少しむちゃくちゃかもしれないけれども、
これから彼女と過ごしていくうちにはっきりと自分の気持ちに気づくことができるだろう。
「うん、僕も好きだよ、ビッキー。」
「え?ほんと?やったー。」
ブイっとこっちに笑いながらやってくる彼女の姿が可愛くて、
僕は机ごしに座っている彼女の顔に自分の顔を持っていき、
キスをした。ただ触れ合うだけのものだったが、今はこれで十分だ。
これから先にいくにはもう少し時間が必要。
顔を離して、彼女の顔を見てみると、まるで熟したトマトのように真っ赤になっている。
ビッキーはガタンッ!と勢いよく立ち上がり、
「そ、それじゃ!お、おおおおやすみね!!王子さま!」と言って部屋を出て行こうとした。
「うん、おやすみ。それと王子さまじゃなくてファルーシュでいいよ?」
「おおおやすみなさい、ファ、ファルーシュ、さん。」
そういうと彼女は部屋を飛び出していった。
それからソルファレナの城に戻り数日間、彼女と日向ぼっこしたり、なんだかんだしてすごして、
といったものの女王護衛の訓練とかあったからあんまり時間はなかったけれども、
楽しい時間をすごせた。
「たとえ過去や未来、どこに行ったとしても、絶対にファルーシュさんのことを忘れないよ〜。」
こんなようなことを言われた次の日から、ビッキーの姿は見えなくなった。
リオンやミアキス、その他の城にいた者たちはみんな驚いていたが、僕だけは事情を知っていた。
テレポートを失敗してしまったのだろう。
そしてまたどこか遠い過去か未来に行ってしまったのだ。
彼女が消えた理由は誰にも教えてあげる気にはなれなかった。
だってこれは二人だけの時を越えた秘密なのだから。
END
終わった。駄目だエロもなければオチもねえ。
ゼラセ様、一思いに空からアクシズ、いや隕石を降らせて消滅させてくだせぇ・・・。
ほのぼのエロ無しもたまには良いんじゃない?
一応エロスレだから、エロがまったく投下されないってんじゃあ困るかもしれないけど、
今は結構勢いあるしね。
私はこういうのも好きですよ。GJ!
>>649 もっと幻水の男性向けエロも増えて欲しいですよね。
5で少しは増えると良いんだけど
…って、3の時も4の時も言った気がするw
>>632 何をしているのです!早く起きなs(ry
おーう、GJですよ
にしてもゼラセ様せかすなぁ
そんなゼラセ様も可愛くていいじゃないか
なんだかんだ言って、
ゼラセ様が一番エロいな。
>>649 まぁ、もともと801は多いしね。
でも、今回は男女カプ萌えするひとも増えると思うよ。まだ、発売されて間もない方だしね。
しかしこのスレ消費といい、質の高さといい、やっぱり5の人気の高さを物語ってるよな……。
職人や住人の愛を感じられて嬉し。
ミアキスがかわいいからです。
リオンのほっぺがぷにぷにだからです。
ゲッシュ兄貴の笑顔が素敵だからです。
キャザリーが謎めいていてとても魅力的だからです。
王子の衣装がエロカワイイからです。
フレイルの切れ長の目がとても色っぽいからです。
ゼラセ様のエロは流石に無いんだな
サイアリーズの胸を強調した格好はもとより、歩き方がエロいからです。
やばいくらいに王子×リオンに萌えた。
オボロ仲間にならなかったんで現在最初からやり直し。
ベストEDクリアしたらがんがって王子×リオンを投下します。
667 :
627:2006/03/19(日) 15:08:56 ID:4D6KVcs1
おはようございます
リューグ×ミアキスの続きを投下させてもらいま↓
抱きかかえられていた体がベッドに降ろされると、すぐにリューグの体が覆い被さってきた。
首筋に口づけながら薄い寝間着の隙間から手を差し入れるとすぐに柔らかな膨らみに行き当たる。
緊張で身を固くしてしまっているミアキスを宥めるように、優しくキスをしながら形の良い胸をやわやわと揉みし抱く。
「ぁ…はあ…なんだかくすぐったいですぅ…」
熱のこもった瞳。この先の行為を恐れていても体の奥底で情欲の炎が灯り始めているのが自分でもわかった。
胸の先端をつままれてびくり、と面白いように体がはねる。
「ん…ふぁ」
既に固くなっているそれに気付かれるのが恥ずかしくてミアキスは身を捩る。
いつの間にか衣服は取り払われ窓からの月明かりが白い肌を照らし出していた。
「綺麗だ…」
「あ…あんまり見ないでくださいぃ」
羞恥に頬を染め、潤んだ瞳で抗議してもそれは逆効果というもの。
嗜虐心を煽られもっといじめてみたくなってしまう。
胸の先端を口に含み舌先で転がしてやるとミアキスは切なげに声を漏らした。
リューグはそのまま片方の手を下腹部の方にへと滑らせる。
薄い恥毛におおわれた入り口をゆっくりと指でなぞる。
「…ん…あぅ…そ、そこは」
弱い刺激にも反応してしっとりと潤んだ秘裂からクチュといやらしい水音がなるのが嫌でも聞こえてしまう。
はしたない、そう思う心とは裏腹に体はより強い刺激を求めて熱くなる。
「!ふっあぁ…いた…!」
ふいに秘裂をなぞっていた指の内の一本がミアキスの中へと差し込まれた。
かすかな痛みに身を固くする。経験のないこの体は指の一本すら拒んでしまう。
「少し我慢してくれ、慣らさないと後でお前が辛い。」
こくりと頷いて、浅く呼吸を繰り返し息を整える。
ぐちぐちと音を立てて中を刺激すると悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を上げ
差し込まれた指によってもたらされる痛みと未だ知らぬ快楽の狭間でミアキスは小さく悶えた。
痛い、指一本で情けないとは思うが痛いものは痛い。こんな事ならどこかで済ましておくべきだったななどと余裕のない頭で考える。
処女は面倒くさい、と誰かが言っていたのを聞いたことがあるが
なるほどその通りだとミアキスは思った。
それでも解され少しずつ潤みを増してゆく中に二本目の指が挿入される。
「ひっあぁ!」
一気に倍になった質量に内壁が圧迫される。苦しげに喘ぎ涙を滲ませているミアキスの瞳にそっとリューグはキスを落とした。
二本の指に中を蹂躙されグチュグチュとよりいっそう水音が大きくなる
頬はうっすらと上気し、ミアキスは痛み以外の感覚が芽生え始めるのを感じていた。
自分からキスをねだり薄く開いた唇に舌が差し込まれ絡ませ合う。
「む…うん……ぁふ」
激しい口づけの間にも内壁をひっかくように刺激され慣れぬ体がびくびくとはねた。
「うあ…う、あぁっ」
目を固く閉じ小さな快楽をやり過ごす。
呼吸を整える間もなく刺激は次々へと送られてくる。もう耐えきれないとばかりにミアキスの瞳から涙がこぼれ落ちた。
ふいに指が引き抜かる。
急に圧迫感が無くなりミアキスは体から力が抜けるのを感じた。
弛緩し息を荒くしているミアキスの耳にリューグが囁く
「いいか…?」
肯定するかわりに瞳を伏せ小さくミアキスは頷いた。
大きく開かせられた足の間にリューグが割って入ってくる。
「あ!…や、やっぱりちょっと待ってくださいぃ!」
「あ?」
突然の制止に困惑しているリューグをよそにミアキスは言葉を続ける。
「その………私ばっかりしてもらって悪いですぅ!私にも…リューグちゃんを気持ちよくさせて下さい!」
恥ずかしそうにそう告げるミアキスにリューグは少し面食らった。
ダメ、ですかぁ?と上目遣いで見つめられて断れる理由がどこにあろうか。
予想していなかっただけに驚いたが嬉しい事には変わりはない。
「わかった」
「はい、あまり上手には出来ないと思いますけどぉ…大目にみてくださいね」
体勢を変え、今度はミアキスが上になる。
恐る恐るリューグのモノに手を伸ばす。それは既に熱を持ち固くなっていた。
大きい…予想していたよりもそれはずっと大きくて、こんなものが本当に入るんだろうかと不安になる。
しばらく逡巡してからミアキスは決心して握った手を上下にゆっくりと動かした。
先端から出る先走りの液がミアキスの白い手のひらを汚していく。
心なしか先ほどより大きさが増しているリューグ自身に躊躇いがちに唇をよせると
一気に口の中へくわえ込んだ。
「く…」
低く呻くような快楽の声
ミアキスは手を動かしながら舌先を使ってリューグ自身をなめ上げる。
「あむ…ちゅぷ……はぁ」
小さな口一杯に先走りの苦みが広がる。
ぴちゃぴちゃと卑猥な音が響いてミアキスの羞恥と欲情を加速させる。
「う…んむう…はぁ…りゅ、リューグちゃん…気持ちいいですかぁ…はぁっ」
「っく…あ、あぁ」
快感に顔を歪ませながらミアキスの頭を撫でてやるとさらさらとした髪が指から滑り落ちた。
ミアキスはリューグをさらに追い立てようと口に含んだまま激しく上下に頭を振る。
「んーっ…はむ、ちゅ…じゅぷ…はあぁ…んむう!」
「ミアキスっ…!もういい!!」
急に制止されミアキスは不安げに顔を上げる。
「やっぱり…気持ちよくないですかぁ」
「ち、ちがう!」
慌てたようにリューグは言う。
もう一度ミアキスをベッドに押し倒すと
「最初はこっちの方でお前を感じたいんだ…」
言って潤みきった下の口をするりとなぞる。
「…今度こそ、いいか?」
顔を真っ赤にしてミアキスは頷いた。先ほどの行為の最中にも渇くどころか待ちかまえていたかの様に秘裂は濡れそぼっている。
熱い固まりが入り口に押し当てられた。
「力…抜いていろよ」
そう告げて、リューグは一気にミアキスを貫いた。
「いっ!!あああぁ!……う…いたぁい」
みちみちと肉が裂けるようなイヤな音がして指とは比べ物にならないくらい大きなものが割り込んでくる。
痛みと圧迫感に苦しくて涙がこぼれた。
リューグは陸に打ち上げられた魚のように呼吸を荒くして痛みに耐えようとするミアキスの背中を優しく撫で、落ち着くまで待ってやる。
「も…もう大丈夫ですからぁ……動いてくださぃ」
とても大丈夫なようには見えない、言おうとするリューグの唇をミアキスが塞ぐ。
「お願い…ですからぁ…っ!」
わかった、静かに呟いてリューグはゆっくりと、自身を抽送させる。
「うっ…あう!」
内壁は異物を押しだそうと蠢く、しかしそれも男を悦ばせる快感になってしまう。
奥を抉るように深く突き上げられミアキスはリューグの背中に爪を立てた。
体が、熱い。先ほどまでの痛みの他に快楽の炎が灯り始めるのが自分でもわかる。
熱い猛りが内壁を擦り上げ滑ったそこからグチュグチュと音がもれた。
「ひっあああ!!…りゅ、リューグちゃん…あっ…すき!すきぃ」
熱に浮かされうわごとの様にそう繰り返すミアキスを追い立てるように荒々しく中を蹂躙する。
「くっ…ミアキス!」
逃がさないとばかりに内壁がリューグ自身を締め付け奧へと誘おうと蠢く。
「うあっ!うあああ!!!」
ぐい、とより一層深く最奧を抉られてミアキスの体が痙攣した。
「く、ふ…」
ミアキスは体の中が熱い滴りで満たされていくのを感じながら、意識を手放した。
674 :
627:2006/03/19(日) 15:19:13 ID:4D6KVcs1
おすまい
エロは難しいす
エロに頭を悩ませすぎてオチが無くなったと言えようorz
そうか…ミアキスと言えばリムかリオンか王子くらいしかいないと思ってたけど、
竜馬騎兵の連中も中々いいかもしれませんね。
GJ!
描写が上手いから凄いエロく感じたです。
私は語彙が貧弱でなもので、描写が薄っぺらになっちまうんですよねぇ。
正直、尊敬しますわ。
エロが難しいのは激しく同意。
エロ無しの話を描きまくりたいくらい。
リュミアキター!!GJ!リアルタイムに容易に出会えるこの繁盛っぷりギガモエスww
熱血担当のリューグは、今までにない包容力を感じさせる野郎ですよね。
リヒャルト×ローレライ何か画策しつつ、のんびりと堪能させていただきましょう。
677 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 16:06:58 ID:PhIir2tG
リオン死亡旅立ちED後の王子が旅先で遭難したはずのスバルと・・・
こういうのもアリだな。
しかし、エロが書けない。
エロなしラブなしなら、名倉さんとサギリの話をかけないことも無いんだが。
ここでフェリド×アルシュタートを推してみる
アルシュタート、激しくエロいんだけどな
679 :
制裁:2006/03/19(日) 16:36:56 ID:jRrF26Ag
「……許可する」
己の全てを支配する、そのひとの凛とした声が
いつものようにマティアスの耳朶を打つ。
イザベル様を侮辱した、この痴れ者に罰を。
徹底的な制裁を加え無力化した後に、相応しい場所へ投棄するという処分を。
生ける断罪の女神にその身を捧げたマティアスにとって、
それは幾度となく繰り返されてきた義務の履行に過ぎない。
だが、今彼の体を突き動かしているのは
ただの冷たい執行機械としての役割意識を超えた、見知らぬドス黒い衝動だった。
なぜだろうか。
痴れ者の頭髪を鷲掴んで地面に引きずり倒しながら、マティアスの中の冷めた一部分が
そんな疑問をふと浮かび上がらせる。
乱れた紅い前髪の下から自分を見上げてくる痴れ者の、慈悲を請うような眼差しのせいなのか。
痴れ者の右手が無様に地を這い、取り落とした剣を探るのを見て取り、
マティアスは容赦なくその手首を踏みにじった。
冷たい鋼鉄のグリーブが、しなやかな肉の下にある骨を踏み砕く感触。
痴れ者は頭を仰け反らせて甲高い悲鳴をあげる。
屠殺される寸前の豚のように。羽根をもがれてまだ死にきれぬ蝶がそうするように、
泥にまみれた全身を醜く痙攣させ、長く白い両足を激しくバタつかせながら。
680 :
制裁:2006/03/19(日) 16:37:29 ID:jRrF26Ag
足をあげて自由にしてやると、痴れ者はこちらに背を向けて、必死に地面を這いずり始めた。
上半身を這いつくばらせたままで、膝を立て高く持ち上げられた尻が、露出した瑞々しい両の太ももが、
痴れ者の前進につれて恥知らずにも左右に激しく振りたくられマティアスを幻惑する。
汗ばみ、太陽の光を受けて淫らがましく輝くその両足の狭間に
容赦なく槍の穂先を叩き込もうとして、マティアスはふと思いなおした。
――鎧がジャマだ。
なおも見苦しくあがき続ける痴れ者の傍らに膝をつき、マティアスは
左手で痴れ者の後頭部を掴み、力任せに地面に叩きつけてその動きを止めた。
細い裸の背中の上を滑らせた右手の指を、肉感的な尻のふくらみを限界まで露出させている腰当ての縁にかける。
痴れ者の両足が引き裂かれ、白い肌に赤い血の筋が刻まれるのにも構わず
力任せに引きちぎり投げ捨てる。
絶叫があがった。
もはや隠すものとてなく、白日のもとに曝け出された痴れ者の下半身は
これまでの抵抗とは全く異なる種類の必死さで激しく暴れはじめた。
股間にもぐりこませた指で繊毛に覆われた肉丘の頂を探り、柔らかくほころんだ裂け目の両側を軽く引っかいてやると
しっとりと濡れた左右の太ももがマティアスの手首をギュッと挟みこんで、
地面に押し付けられたままの痴れ者の唇が、くぐもった拒絶の声をあげる。
――やめろ。やめろマティアス……!!
やめられるワケがない。マティアスは、薄い笑みを浮かべながら
伸ばした中指を、必死に食い締められた秘裂に根元までもぐりこませ、
ろくに濡れてもいないちいさな空洞の内壁を、無茶苦茶にかき回し始めた。
681 :
制裁:2006/03/19(日) 16:38:29 ID:jRrF26Ag
痴れ者の痙攣が、一層激しくなる。
背後で、誰かが彼を呼んだ。マティアスは無視した。
もっと声が聞きたい。淫らな姿で男を誘い、神聖たるべき主の栄光を傷つけたこの痴れ者の
後悔と絶望に満ち満ちた悲鳴を。
衝動の赴くままに、マティアスは左手で掴んだ獲物の髪を力任せに引き上げ、
たまらず身を起こした痴れ者の上半身を、背後からがっちりと抱きしめた。
恥ずべき肉の最奥に突き刺さり蹂躙する指先から少しでも逃れようと、
膝立ちの姿勢になり上体を伸び上がらせた痴れ者の頭は、丁度マティアスの顔と同じ高さにあった。
甘やかに鼻腔をくすぐる、獲物の髪と肌と汗の匂いを存分に堪能しながら
マティアスは女の肩に顎をのせ、その朱唇からとぎれとぎれに漏れる苦痛の声に耳を傾ける。
指先で掻き分け続けた痴れ者の肉襞が、じわじわとその潤いを増し
やがて淫らな水音とともに、肉丘を覆うマティアスの手のひらに、腕に、
隠しようもない夥しい量の樹液を滴らせ始めるに及んで
おしつけた頬の滑らかな感触を直に伝わってくる痴れ者の吐息にも、明らかな快楽の徴が見え始めた。
682 :
制裁:2006/03/19(日) 16:40:24 ID:jRrF26Ag
――もう待てない。
マティアスは、女の裸の尻の下から濡れそぼった右手を引き抜くなり
自力では身を支えられないほど乱れきった女の体を、再び地面に投げ出させた。
もはや抵抗する気力すらないらしい痴れ者が、無事な左の手でノロノロと股間を庇おうとするのを
力任せに払いのけ、うつ伏せになった相手の肩に手をかけ仰向けになるようグルリと回転させた。
激しい呼吸に合わせて上下する胸当ての隙間に両手をかけて左右に引く。
金属のちぎれる音とともに、胸当ては下の着衣ごとたわいもなく引きちぎられ
一切の拘束を失った輝く両の乳房と、その先端に色づく薄桃色の乳首が
欲望に濁ったマティアスの両目の前に、隠すものとてなく鮮やかに舞い踊った。
「……これは制裁だ」
言葉もなく、荒い息をつきながら自分を見上げてくる痴れ者に
マティアスは愉悦に満ち満ちた断罪の言葉を投げかけた。
隠しようもなく、自分の顔を彩っているであろう嗜虐の色を
窮屈な下穿きの中で、欲望の徴を見せて痛いほど膨らんだ肉の槍を自覚しながら
痴れ者の恐怖と期待に歪んだ端正な頬を撫で、汗と泥にまみれてへばりついた紅い髪をかきわけ、
マティアスは、黒い情動のありったけをこめて、その名を呼ぶ。
「イザベル……!!あなたの全てを、今ここで奪いつくす……!!」
誰にも渡しはしない。生身の人間として、一人の女としての、ほんの僅かな表情ですら許すことはできない。
至高の支配者、己の唯一の存在意義として崇めたその名を呼ぶマティアスの意思は
果てしない憎悪にも似た、赤黒く燃え盛る業火に満たされていた。
(続く…)
続くッ…続くのですか!?いいところでッ!!
GJ!テラウマス……(´Д`;)
今容量が489kb。
次スレの事もそろそろ考えた方がいいかも。
まとめなんですが、正直あっぷあっぷです。神様方輝きすぎ。愛してる。
嬉しい悲鳴なんですが、収録が追いつかないし、慌ててるんで
リンクやコピーのミスが続いてます。本当に申し訳ない。
おかしなところがあったらメールフォームからでも教えてください。
当分、土日祝日しかスレチェックや作業ができないので、dat落ちでログを取りそびれるかも。
たまに肉に噛ませていただけるとありがたいです。
あとファイルやリンクの管理がえらい事になってるので、単発コテで複数発表されてる方で
まとめちゃって構わない方は、メールフォームでどれがどなたか教えていただけませんか?
(勿論、こっそりやっていきたい方はそのままで結構です)
gdgdすみません。
>>684 お疲れ様です!
では、次スレ立てましょうかね。
お風呂、酒、薬、傷、指南…ありとあらゆるネタが思い浮かぶのに…
くそう、くそうっ…何でこいつらこんなに書きやすいんだ!
>>679氏
圧倒的な筆力に脱毛…もとい脱帽。
黒マティアスカッコイイじゃねーの・・・!続きが気になります。GJ!
>>684 管理人さんいつも乙です!保管庫大変見やすく見させていただいてます。
689 :
ほっけ:2006/03/19(日) 21:02:06 ID:XHNt56Zi
埋めに投下します。
ファレナの空に浮かぶ太陽は、誰しもに熱と光を届けている。
国中に刻まれた傷は結託した国民たちの手で癒され行き、
現女王リムスレーア・ファレナスと新たに発足した議会との連携で、
数年前のゴドウィン家とファルーシュ・ファレナス率いる軍勢との内乱で乱れた国も、
太陽に祝福されたファレナ女王国―――フェイタス河に抱かれた気高く美しい国として、
平和な姿を作りつつある…。
―――――。
不安を払拭するためか、痛みを和らげ合うためか、
否、もっと単純に、愛を与え合う、という、とりとめのない関係でもいい。
互いに、愛しいと素直に思えるのなら、その関係を形容する名など要らない。
対になる紋章を宿した互いの手を重ねあい、唇を重ねあった。
最初は何時だったろうか。
そもそも、互いを異性として意識しはじめたのは何時から?
護衛と、王族。 その身分の垣根を、夜の間だけ取り払うことを覚えたのは。
破瓜を終え、痛みと快楽を覚えたのは…何時だったろう。
時折でもいい、ただどうしようもなく互いを欲しくなる時があり、
それは偶然か、それとも、通じ合う感情が引き起こす、連鎖した衝動か…わからないが。
どちらともなく求め合い、決して無駄ではない時間を、絵の具が混ざり合うように過ごしていた。
ファルーシュはリオンの顔の横に手をついて、ゆっくりとベッドに手を沈ませた。
解いた長い髪は垂れ、二人を閉じ込めるように視界を銀の檻でふさぐ。
阻む衣を全て脱いで、肌を重ねることに、未だ互いに恥じらいは抜けず、
視線もあわせることは出来ないが、それは、声を発すればすぐ届く距離に互いが居るから、だろう。
「……王子…」
深い色の瞳が、ファルーシュを捉えた。
「その………」
もじもじと肩を動かし、桃色に染めた丸い頬を隠すこともなく。
潤んだ瞳を再び逸らし、リオンは言葉を探す。
「…うん、…何?」
顔を見るだけで恥ずかしいというのに、視線をそらしても己の髪の毛、
そして下ろせば彼女の、幼さを残す白い肢体。
結局はリオンの顔を眺めるに留まってしまい、どうしようもないので凝視するファルーシュ。
不器用で、言葉も上手く運べない。それでも彼等が今味わっているのは、幸せだった。
「…明日、…ですね」
「うん…全部、終わらせるよ。またそこから、はじめるために」
ファレナがはじまった地、アストワル山脈の遺跡。
少数の残党を連れ、封印されていた太陽の紋章を持ち去ったマルスカールがその身を潜め、
最後の悪あがきか、恐ろしい決断か―――ともあれ、この内乱の幕を下ろす為の
付けねばならぬ決着が待つ地へと、向かわねばならない。
聖地ルナスに開いた遺跡。
ファルーシュの手に宿る黎明の紋章と、リオンの手に宿る黄昏の紋章が導いた…道。
「絶対……生きて帰ろう」
「…はい」
リオンのわき腹には、完治はしたが傷痕がしっかりと残っている。
互いに視線を潜り抜け、「傷一つない」なんてお世辞にも言える体ではないが、
そこだけは、消えることのない程深く傷が刻まれている。
しかし、リオンもファルーシュも、互いの体温を感じることが出来る。生きているのだ。
そしてこれからも、この温もりを交換していきたいと。
思ったからこそ、最後の戦いへ赴く前に、確かめあっておく。
この身を覆う不安を打ち消して、己を、皆を信じる為に。
「…で、その…いいかな?」
「…あ、あの…は、はいっ。王子が望まれるなら…」
「ぼく、だけ?」
「…わ、私も…です、けど」
「…うん」
「っは……あぅ…あっ…」
交わりは、慣れぬもの。
否、自分たちがそうなだけだろうか。
受け入れる際の痛みは消えど、未だに、おびえた子供のようにファルーシュの身体に縋るリオンと、
応えるように抱きしめて、少しでも長く、彼女を感じていようと、繋がっていたいと、堪えるファルーシュ。
子供じみた―――かわいいものなのかもしれない。
「んんっ…王子、…王子ぃ、っ」
強くなく、ゆっくりと、深く優しくに、交わりは解けかけ、また繋がった。
「リオン、っ……」
ファルーシュの長い髪が落ちシーツに広がり、リオンの黒髪を混ざる。
常に結う互いのそれが、解けて乱れる、唯一無二の時間。
互いに、夜を明けるのを拒むよう、上質なベッドを、きしり、きしりと細く鳴らす。
粘っこい音、生物的な生々しさを絶え間なく聞きながら、
弱弱しい吐息を、口付けで絡ませあいながら。
「ぁ…あぁっ! …は、ぅ…」
「んっ…、ぅ……ふ…」
互いに達して、幾ら濡れようと、火が冷めやらぬ限り、互いに腕を絡め、抱きついた。
名前も、愛の言葉も、終わらぬかと思うばかり。
その声を、いつまでも覚えていようと、
その手を、離さないで重ねて、貪り合った。
信じていた。
リオンはずっと、ファルーシュといられるということを。
そしてファルーシュもまた。
約束ではなかったそれに、果たすも、裏切りも…なかった。
愛しい時は、その腕の中を離れていく。花が季節とともに散り、風にとけていくように。
共に過ごした甘く幸せで無二だと思っていた時も。
いつしか―――
―――夏椿の白い花が咲いていた。
青々と茂る濃緑の草原をゆっくりと踏みしめて、開けた場所に出た
女王騎士長の衣を纏った青年が、セラス湖のほとりに跪き、膝元に花束を置く。
優美な装飾の施された長巻に、堂々とした、ファレナの守護者たる者に許された衣。
それを見るだけで、誰かをすぐに知らせるような、威風堂々―――そんな雰囲気を持つ姿。
太陽の輝きを受け、きらきらと輝く湖面を眺めると、彼は穏やかに目を細めた。
「…リムの成人の儀が済んだんだ。
凄く綺麗に…立派になったよ。今なら、父さんの気持ちがわかるな。
今のリムに婿を迎えるなんて…ってね。兄馬鹿すぎるか」
誰に言うでもなく、湖に溶かすように、臨時女王騎士長―――ファルーシュは告げた。
その声は、彼女に向けていた声より大分低くなってしまったし、
身長も伸びて、頬もこけてきた。
それでも、彼女なら、きっと自分を見つけてくれるだろう。声でも、目でも、姿でも。
「ミアキスは、結婚する気ないみたいだ。リムの傍にいたい、って。
暇があればぼーっと空を見上げてチーズケーキを食べてて、上の空。
リムに誰かさんに似てるね、って言ったら怒られたんだよな。
『ミアキスにそんなことを言いでもしたら、いくら兄上でも許さぬぞ!』って。
理由を知ってるんだろうけど…ちょっと寂しいかな。リムが成長したってことなんだろうけど。
勿論、ミアキスも元気だよ?」
笑ってみせると、柔らかく風が吹いた。湖面がほんの少しだけ揺らぎ、音が立つ。
「ゲオルグは、今はグラスランドに居るみたいなんだ。テイラーさんがそんな情報持ってきてね。
でもリムが口止めして、ぼくとリムしか知らない。
…きっと今でも、あんな風に堂々としてるんだろうね。父さんとは違う、憧れがあった。
流石にそうそう流れていこうとは思えないけど、あんな風に受け入れる強さが欲しい、ってさ。
少しでも、ぼくはゲオルグに近づけたかなぁ」
まぶしい梅雨明けの夏の日差し。
左手で顔に照りつける光をさえぎって、太陽を見上げる。目を伏せて、太陽をどうにか見ようと試みる。
「……リオン…」
この左手に、あの紅い輝きを持つ紋章はない。
下ろしている右手に、蒼い輝きを持つ紋章はない。
ファレナを守護する太陽の紋章に付き従い、今も太陽宮で輝いている。
…そして、彼女は―――この雄大なセラス湖で、眠っているのだ。
「みんなで笑おうって言う願いは、叶えられなかったけど…。
だから、リムたちの…ファレナの全ての輝きを、ぼくは護っていくから。
護りかたは、リオンがぼくを護ってくれたことで、教えてくれていたようなものだからね」
目を閉じて、優しい闇の中、思い出を呼び起こした。
何時も自分を護ってくれていた微笑みが、今の自分を作り出してくれた。
「…本当に、ありがとう……頑張るから」
彼女に直接言うことの出来なった礼と、決意を、言葉として示して。
「……おやすみ」
穏やかに、安らかに、星を抱く者、運命を導く者に抱かれた命の祝福を願ってから。
敬礼を向ける。
「大河の如き慈愛と、太陽の如き威光を…あまねく示さんが為に」
目を閉じて、踵を返し―――
『大河の如き慈愛と、太陽の如き威光をあまねく示さんが為に!』
翻した背中に聞こえた、柔らかな音。驚いたように目を見開いて振り向く。
さらりと風が流れて、頬に心地よい感触が触れる―――ファルーシュは微笑みを浮かべて、
懐かしい声を耳に留めて…歩き出した。
平和の姿を作りつつあるファレナは、一種の革命を為したことになる。
その語り継がれる歴史に名は記されずとも、
ファルーシュの胸にはいつまでも、リオンが花のような微笑を浮かべていた。
重ねあった手の温かさも、混ざり合わせた声の響きも、いつまでもセラス湖に抱かれて…。
黎明と黄昏にまもられた太陽が、今日も、きらきらとセラス湖を輝かせていた。
最初ベストエンドじゃないほうを見たときは
( Д ) ゜ ゜ でした。
ゲオルグと二人で旅立ったけど、戻ってきた王子には女王騎士長をやってほしい。
さりげにゲオミアなんか入れてごめんなさいしつつ。
次スレでは、幸せな王子とリオンを書こう。