嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 二股目

このエントリーをはてなブックマークに追加
7098 ◆AuUbGwIC0s :2006/03/11(土) 22:55:03 ID:NaGtFhHR
-おしまい-

当初の予定ではここまでヘタレになる予定はなかったのにな…
まあ皆さんお気づきの通り姉ちゃんは元々士郎のケツに蹴り入れる為に用意した存在です。
何かと便利なキャラです。背中押してよし、引っ掻き回してよしのポジションのキャラって。

危険な男については、要望があるみたいなので、気が向いたらそのうち書き込ます。
<チラシの裏>
当初から攻略対象のこの字も考えていなかったくせに
姉ちゃんルートを妄想したら少しだけ幸せになれた今日この頃。
</チラシの裏>
710名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:55:20 ID:jUQykqI+
支援?
711名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:56:56 ID:jUQykqI+
ぐはぁ

>>709
ここは鮮血の結末の多いインターネッツですね
gjでした
712名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:59:11 ID:/c2H2IgA
あれ?ここ修羅場スレだよね?おかしいな、目から汗が…
713名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:00:21 ID:NJ6vKVwM
士郎のアホ!氏んでしまえ!!って・・・もう死んだかort
まさかとは思っていたけどやっぱり今回も流血ENDか!!!

やっぱり姉ちゃんはいいキャラだったよ
714名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:01:50 ID:nF85XdGV
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|           あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|  }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|          『過去の清算をしてから告白しにいったのに、気が付いたら、刺されていた』
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |           な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人          おれも 何が起こったのか わからなかった…
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ         頭がどうにかなりそうだった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉        フラグ管理ミスだとか姉ちゃん萌えだとか
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ       そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ     もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
715名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:12:56 ID:J7rExd7A
士郎が愛原君においでおいでしてるのが見えます
716名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:33:33 ID:yYiWDF5l
ここまでやったんだからハッピーエンドが見たかった
なんだか切なくて悲しくなった
717名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:44:37 ID:uBVtrZZ3
>>709
お疲れ様でした
次回作も楽しみにしています

ところでソロソロ次スレ立てた方がいいかな
後20KBしかないし
718名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:49:17 ID:nF85XdGV
>717
立てるんなら一応誘導用として下二つ追加よろ
【3P】ハーレムな小説を書くスレ【二股】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115014616/l50
寝取り・寝取られ総合スレ 2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133346643/l50
719名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:53:36 ID:y1IYHF92
ミカを正式に振ったあたりまで完璧にハッピーエンドだと思って泣く用意をしていたら
思わぬ急転直下だった
だが、これはこれでGJです(*´д`*)
720合鍵 第三十一回 ◆tTXEpFaQTE :2006/03/12(日) 00:10:27 ID:go4zzYWn
合鍵  第三十一回


藍子「止めてっ!!止めてっ!!!もう、止めなさい!!
   止めてって言ってるでしょう!!!!!!!
   いい加減にしてよっ!!!離れなさい!!!!馬鹿ッ!!!
   もとくんから離れて!!!離れてよっ!!!!!!!!!もとくんに触るなあッ!!!
   この変態!!もとくん、もとくん、!!
   死ね!!死んじゃえっ!!!!」
あらん限りの声を振り絞り、藍子は叫び続ける。手錠がされてるにも関わらず、体を暴れさせている。
だが、それを無視して、いや、その憎悪に燃える藍子の叫びこそが目的だったのだろう、
サキは元也の上で体を動かし続ける。

一晩が過ぎた。
藍子「止めて、止めて、お願い、止めて。
   もういや、もういや、もういや、もういや。
   おねがい、お願いしますからもう止めて。
   お願いだからもとくんから離れて。離れて」
焦点の合わない瞳をしながら、藍子はつぶやき続けた。
目の前で元也が襲われ続けるのを見せられた。
その瞳からは涙が流れ続けている。
口も開きっぱなしになり、よだれが床まで、糸を引いていた。

さらに、もう一度夜がきた。
藍子「……………………………あ、あああ、あああ………
   ……やめ………あ、あ…いや…………………………
   …う、うう、あ、うううううううううううううううう
   うううううううううううああわああああうううううう
   うええううああああああああああああああああああああ」
藍子は体をまるめ、蹲っていた。
元也とサキの乗っているベットに背を向け、うめいていた。
だが、藍子の耳には元也が襲われている音が入り続ける。
手が自由なら、藍子は自分の耳を潰しているだろう。
いや、サキに飛び掛って首を絞めているだろう。

サキ「はあ、ちょっと、休憩ね」
丸一日、元也を弄び続けたサキが、やっとベットから離れた。

トイレに行く為、手首を絞めている縄を解いてくれた。
ホッとしたのも束の間、新しく取り出した手錠で後ろ手で拘束された。

トイレから出て、リビングに連れて行かれた。ソファーに座る。
途端、引きずりこまれるように、元也は眠りに落ちた。当然だろう。
比喩でなく、一晩中責められ続けたのだ。

721合鍵 第三十一回 ◆tTXEpFaQTE :2006/03/12(日) 00:11:19 ID:go4zzYWn
>>720の続き


藍子「うう、あああああああああああ、あああ、うううああ」
元也とサキが部屋から出て行ったのに、藍子はうめき続けていた。
顔に生気がない。目が死んでいる。

そんな藍子の様子を、サキが後ろから見下ろしていた。愉快そうに。
サキ「あららん、壊れちゃった?藍子ちゃん?」
サキが藍子の顔を覗き込みながら声をかける。

瞬間、藍子の瞳が怒りで見開かれる。
叫び声をあげながら、サキに飛び掛ろうとした。
だが、首輪のせいで、サキに届かない。それどころか、首が絞められ、咳き込む。

藍子「死ね死ね死ね死んじゃえ。死ね」
サキ「うわ、怖。でもね、想像してね?藍子ちゃん。
   私が入院中、あなた、こんな事してたんでしょ?想像つくわよ。
   今のあなたと同じぐらい、私も貴女が憎かったのよ。
   だから、コレは、貴女への仕返し。
   あ、だからと言って、愛が無い行為って訳じゃないから。
   あれだけしつこく、ねちっこく元也君をいじめちゃったのは、恋焦がれていたから。
   なんたって、数週間ぶりだもんね。そりゃ、もえちゃうよ」
藍子「うるさい!!サキさんなんかに、もとくんを触る権利、無いんだからっ!!
   サキさんがしてた事、あれは立派なレイプよ!!犯罪よっ!!!
   おかしいんじゃないの!?狂ってるわよ!!!」
サキ「じゃあ、藍子ちゃんがしたことは、何なの?
   手首切って元也君の気を引こうだなんて、やり方として最低じゃないの」
藍子「そんな事無いもん!!もとくんは元々、私の方がサキさんより好きだったんだから!!!
   もとくん、気が付いただけだもん!!私のところに帰ってきただけなんだからっ!!」
サキ「その割には、私がここで元也君を見たとき、手首縛られてたわよ?
   分かってたんじゃない。元也君、ああでもしなきゃ、逃げちゃうって事」
藍子「違うッ!!あれは、あれは、違うもん!!!
   もとくん、逃げたりしないもん!!!
   あれは、あれは、あれはあああ、あああああああああ、
   そうよ、そうよ、もとくんを縛ってたの、貴女みたいな人に、もとくんを取られない
   為なんだから!!」
サキ「嘘おっしゃい。それなら、何で縄で縛るのよ。あんなの、他の人が来たら、即効で解かれるじゃない。
   認めなさいよ。
   あれは、元也君を逃がさない為だって。
   そうでもしなきゃ、元也君、あなたの側から離れていっちゃうものねえ」 
藍子「違うッ!!!!違う!!!!!!」
サキ「違わないわよ」
藍子「うあ、ああああああああああああああううううあうああうああ
   ああああああ??……あ、ははは」

藍子を言い負かしてやった。
ああは言ったが、本当を言えば、元也が逃げ出すような事は無かったとサキには分かっていた。
元也が、あんな状態の藍子を放って、どこかに行くはずはない。

分かっていても、藍子を罵る事は止めれなかった。
うずくまり、泣いている藍子を見るのは、胸をすく、どす黒い勝利感があった。

藍子「………あ、ははは、ははははは、うふ、ふふっふふふふふふふ」
急に、藍子が笑い始めた。
正気を逸した、おかしな笑い方だった。
722名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:22:40 ID:voD3AwOR
藍子タソ蛾壊れた
723名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:28:32 ID:6iB0yTcm
やべぇ修羅場が第二段階に移行するっ!?
724名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:29:45 ID:3LCmK+0+
>722
まるで今まで壊れていなかったみたいな言い方じゃないかw
725名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:43:15 ID:5l7Rr3KJ
>>717
もう余裕もないし自分が立ててこようかと思っているんだが
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 三股目 でいいのかな?
726名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:44:41 ID:Y4LJh+MC
>>725
よろ

しかしついに完璧に壊れたな
727名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:45:35 ID:3LCmK+0+
三角関係でいいんじゃない?
728名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:49:35 ID:/1slwOuC
惨劇
729名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:50:20 ID:+ugg2yJX
藍子かわいそう
730名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:56:05 ID:bjXV+o1q
次は藍子の再逆襲かな?
731名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:57:14 ID:5l7Rr3KJ
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 三角関係
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142092213/

立ててきました。727さんの案を使わせてもらいました。

……ゴメン、これでキミ(二股目スレ)とはお別れなんだ。
自分で立てといて悪いとは思うけど、また新スレ立てちゃったから。
だからもう、本当の気持ちを黙っていられないんだ!

では。
732名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 01:03:01 ID:oDySqbMr
>>731
狂おしいほどに乙!
733名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 04:37:22 ID:7de+VAq8
>>731
鮮血エンド(死亡)フラグおめ
734名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 04:41:49 ID:UJkxnMxp
>731
新スレなんて立っていませんよ、だって毎晩一緒ですから…毎晩
735名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 08:51:19 ID:6iB0yTcm
気が早いが、四スレ目になったら四面楚歌になるのかな>スレタイ
それはともかく乙。
736名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 13:10:56 ID:CMzYnSIw
>>735が良いこと言った。
737名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 13:30:58 ID:A/W2HCUN
それじゃ五スレ目は?
738名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 13:34:07 ID:ktqWRRKU
五里霧中。
739名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 15:20:49 ID:xWTm1sWn
5臨終
740名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 15:30:18 ID:s+aqWu3B
みな五ろし
741名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 15:40:41 ID:jES4DhP3
5めん…
742名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 16:06:39 ID:eI/ExYd1
五解
743名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 21:52:12 ID:nUk/KQYD
五体満足?
744名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 22:03:02 ID:oQx7wgtM
5めん、俺、あいつのことが……
745名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 23:20:46 ID:mn7OES0Q
五肢切断
746名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 23:55:55 ID:v/UrB4Z9
このスレの最後に言いたいことをぶちまける

>>672-676
このような流れは個人的にうざいと思う
747名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 00:02:35 ID:CQ9UVLx2
>746
ふーん、そっか。あなた私達が仲がいいのうらやましいんだ。
私達いつも心の奥底で繋がってるからね。

と脳内変換出来るようになったあたりで俺は重症患者
748名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:20:57 ID:8O0VLHSs
埋め立てに永田テンプレ引っ張ってきますた
言葉の味方が少ないせいで、桂家がすごい一家に(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

世界「早く誠から離れなさいよ。誠は私の彼氏なの」
言葉母「・・・」
世界「早くどこかへ行って下さい」
言葉父「いや、先に告白しろよ」
世界「この告白は、最大限守ってあげたいの」
言葉母「片思いなんじゃないの」
世界「どのようにして、その先入観を打ち破る事が出来るのかな。本当に悩ましい」
言葉「誠は私に好きって言ってくれたわよ」
世界「この一方的な攻撃。この風景。こんなところで告白したらかなわないと感じるのは当然」
言葉父「だったら彼氏なんて言うなよ」
世界「一言聞いただけで片思いだと決め付ける、言論封殺、もっとも恥ずべき行為」
言葉「誠は私の彼氏なんだから、あんたがどっか行きなさいよ」
世界「どのような条件をクリアすれば、真性な彼氏と認める事ができるのか、知恵を貸してください」
言葉父「おまえが彼氏って言ってるんだろうが」


逆バージョン(※こちらはスクイズ本編とは違い、先に世界と誠がくっついた世界になってます

言葉「早く誠くんから離れて下さい。誠くんは私の彼氏なんです」
世界「・・・」
言葉「早くどこかへ行って下さい」
甘露寺「いや、先に告白しろよ」
言葉「この告白は、最大限守ってあげたいの」
黒田「片思いなんじゃないの」
言葉「どのようにして、その先入観を打ち破る事が出来るのかしら。本当に悩ましい」
刹那「誠は世界のことが好きって言ったよ」
言葉「この一方的な攻撃。この風景。こんなところで告白したらかなわないと感じるのは当然」
甘露寺「だったら彼氏なんて言うなよ」
言葉「一言聞いただけで片思いだと決め付ける、言論封殺、もっとも恥ずべき行為」
刹那「誠は世界の彼氏なんだから、あなたがどこかへ行って」
言葉「どのような条件をクリアすれば、真性な彼氏と認める事ができるのか、知恵を貸してください」
甘露寺「おまえが彼氏って言ってるんだろうが」
749名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:25:33 ID:8O0VLHSs
修正。連投失礼
世界「早く誠から離れなさいよ。誠は私の彼氏なの」
言葉「・・・」
世界「早くどこかへ行ってよ」
言葉父「いや、先に告白しろよ」
世界「この告白は、最大限守ってあげたいの」
言葉母「片思いなんじゃないかしら?」
世界「どうしたら、その先入観を打ち破る事が出来るのかな。本当に悩ましい」
言葉母「誠くんは言葉のこと好きって言ったわよ」
世界「この一方的な攻撃。この風景。こんなところで告白したらかなわないと感じるのは当然」
言葉父「だったら彼氏なんて言うなよ」
世界「一言聞いただけで片思いだと決め付ける、言論封殺、もっとも恥ずべき行為」
言葉母「誠くんは言葉の彼氏なんだから、あなたがどこかへ行きなさいよ」
世界「どのような条件をクリアすれば、真性な彼氏と認める事ができるの? 知恵を貸してよ」
言葉父「おまえが彼氏って言ってるんだろうが」
750名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 02:11:15 ID:44QlYPG+
埋めついでに
だれも>>745の五本目の肢についてツッコミを入れない件について
まぁ何かは考えるまでも無いってことか・・・((;゚Д゚)ガクガクブルブル
「私とシてくれないならこんなのいらない!」
って言う台詞が浮かんだ(*´д`*)
751名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 02:42:57 ID:V3o+uDU5
>>750
素で「五本目は下じゃなくて上の方」だと思っていた俺……。
752名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 13:52:51 ID:3guqvg1K
>>751
σ(゚д゚ ) オレオレモ
753名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 17:51:24 ID:zYcFEnAx
>>751
σ(゚д゚ ) オレオレモ

754今スレの埋めネタ:2006/03/13(月) 21:26:35 ID:BydY03Ez
え、次スレ?
ふふ、分ってるわよ、あの新スレがイケナイんでしょう?
困った泥棒スレよね。嫌がるキミを無理矢理連れて行こうとしてるんでしょう?
心配しないで、あんなスレ、すぐに落としてあげるから。
荒らして、煽って、ギスギスさせて住人を一人残らず駆逐してあげる。
キミは何もしなくていーの。アタシが全部してあげる。
レスも、sageも、自演も、なにもかもみんな。
残り5KB、スレの隅から隅までROMし尽させてあげる。
え?dat落ち?ふふ、心配性ね。
大丈夫、例え新たにスレを立てても、必ず見つけてあげる。
この板の…、いや2chの…ううん、ネットの果て迄も一緒にいてあげる。
だから、安心して、他のスレなんかにキミ一文字さえも、カキコさせないんだから。
だって、キミはアタシのモノなんだから…っ
755不義理チョコ another end ◆AuUbGwIC0s :2006/03/14(火) 19:31:17 ID:uVJ4ZeOb
埋めに没ラストの再利用

        *        *        *

「……口ではあんな風に言ってたけど、やっぱり怒っててオレなんかと話したくない……か」
 繋がらない携帯をみつめ何度目かわからない独り言を呟く。
 今彼女の家の前にいる。何度かインターフォンを押したが家族すらいないらしく返事はない。
 カイロ代わりに持っていた缶コーヒーは随分とぬるくなっていた。
 随分暖かくなってきたと思っていたのに日が沈むと流石に冷え込んでくる。
 ひょっとしたら今日はもう帰ってこないのかもしれない。
 このまま待つか、待たないか――ポケットの中に手を突っ込むと前に姉ちゃんからもらったメダルが入っていた。
 ――投げて決める必要なんかない、やりたいことは既に決まってるから。
 溜息を吐くと白い煙になった。
 部屋に明かりは見えない。ひょっとして今日は帰ってこないのかもしれない。
 でも待つ。一秒でも早く会いたいから。流石に来年のバレンタインまでなんて待てないから。

 携帯が鳴る。姉ちゃんからだ。
「いい加減帰ってきなさい。ふられたんなら一晩かけてあんたの駄目な所指摘した後、私の友達でも紹介してあげるから」
「ちげーって!」
 それだけ言って一方的に切ってやった。
 玄関で深呼吸していただけでケツ蹴っ飛ばされたんだ。振られて帰るだけならともかく、告白も出来ないまま帰ったりしたら何されるかわからない。

 街灯の明かりの下に白い小さなものがちらほらと見え始めていた。
「雪か……」
756名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 19:31:48 ID:uVJ4ZeOb
        *        *        *

 ――士郎はミカの家へ入っていった。
 私がやったみたいに、私から隠れてミカと付き合うつもりなんだ。
 それならそうとはっきり言ってくれた方がスッキリするのに……
 私以外誰もいない家で私は感覚を閉ざした。
 最低の人間を好きになってくれる人がいるわけないでしょ――
 昨日ヨーコに言われた言葉が響く。辛い。苦しい。


 目を開けると外からはうっすらと白い光が差し込んでいた。朝が近づいている。
 変なの――まだ士郎が近くにいる感じがする。
 外を見るとうっすらと雪が積もっている。
 窓から眺めると――士郎がいた。
 頭が空っぽになる訳もわからず階段を駆け下りる。なんであの馬鹿はそこいにいるんだろう。
「あんた、ここで何やってるのよ」玄関を開けた時の第一声だった。
 士郎は私の家の前で座り込んでいた。その隣には缶コーヒーで築き上げられたピラミッドが存在していた。
「告白しにきた、ついでにこれ返しに来た」
 全身を震わせながら士郎は笑いながら私のマフラーを手に持っていた。
「さすがにこの季節一晩中外ってのはきつい。いるならインターフォン押したら出てくれよ、凍死するかと思ったぞ」
 なんで笑っているのよ、こいつ。
「……なんで昨日ミカの家に行ってたのよ」
「先にきっちり別れておきたくてさ。スッパリ別れた」
「あんたみたいな馬鹿好きになる子なんてもういないよ……」
「あー、もう一人ぐらいいると思ったけど無理か」
「知っているけど……その子嫉妬深くて独占欲ばっかり強くて全然可愛くない子だよ……」
「かまわないよ」
「その子きっと他の女の子と少しでも仲良くしているだけ怒るよ」
「じゃあ、オレもお前が他の男の子と仲良くしていたら怒る」
「その子きっと、士郎が他の女の子から義理チョコでも貰ったりしてたら怒るよ」
「じゃあ、オレもお前が他の男の子にチョコ上げたりしたら怒る」
「私、他の人の事好きになるかもしれないよ?」
「じゃあ……オレも――あー、それは無理だ」
「……あんた、馬鹿でしょ。あんたみたいな馬鹿相手付き合ってくれる女の子なんてもういないよ。
 可哀想だから私が付き合ってあげる」馬鹿すぎて涙がとまらない。
「……ありがと」
757名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 19:32:21 ID:uVJ4ZeOb

「徹夜明けだから、さすがに今日は学校休む。テストもう直ぐだからノートとかよろしく」
 それだけ言って帰ろうと歩いていく士郎はまっすぐ歩いていない。まるで酔っ払ったみたいに体が大きく揺れている。
 ――あ、転んだ。

「あんた正真正銘の馬鹿でしょ、一晩中家の前で待って風邪ひくなんて」
「かもしれない」
 何度目か分らない言葉を再びかける。
 今士郎は私のベッドで横になっている。
 忘れかけていた雰囲気だ。ちょっと前の私達二人にあった空気。でも決定的に違うことが一つある、私達が恋人だってこと。
「おまえ学校はいいのか?」
 確かに時計を見ればそろそろ時間だ。
「今日はずっと士郎を看病していて上げる。
 私一人学校に行ったらどうなると思う? 私、皆に士郎に散々弄ばれた挙句――」
「わかったって」少し困った顔しながらも笑って返事していた。
 ――明日学校に行ったら皆に言おう。私達付き合ってますって。
 恋人だから、ずっと一緒にいたいから。
「おかゆ作ってきてあげようか? ふーふーしながら食べさせてあげる」
「いいって」
「子守唄うたってあげようか?」
「お前恥ずかしい台詞連発しすぎだぞ。風邪で寒気しているのか、恥ずかしくて寒気しているのかわかんなくなってきたぞ」
 自分だってついさっき一緒になって人に聞かせられないような台詞連発していたくせに。
 覚悟しなさい。これから毎日恥ずかしくなる台詞きかせてあげるから。
「だってもう好きって気持ち隠さなくていいもん。ずっと一緒だもん」
 今はそっと手を握っているだけ。それなのに好きって気持ちが奥からいくらでも湧き出てくる。士郎が私を好きでいてくれる。ずっと望んでいたこと。

「そういえばミカと別れる際に、電話はまたする、ホワイトデーのお返しはちゃんとするって言っちゃったけど、嫉妬深くて独占欲の強い可愛い子は許してくれるかな?」
「許す――でも、いつも私が電話しているから私以外に電話は出来ない。
 それから私のホワイトデーのお返しは――」
「お返しは?」
「ロングマフラー。二人一緒に巻ける位長いの」
 それを一緒に巻いて歩くんだ、誰から見ても恋人同士だってわかるように。
「恥ずかしいな、それ……」

 携帯が鳴る。私のじゃない士郎のだ。
「ちがう。それも違うって。あーうん、わかった。今日はちゃんとと帰るから」
 ――誰からだろう。
「誰から?」
「はは、姉ちゃんから……告白しにいってそのまま彼女の家なんか泊まるなだってさ。それから後でちゃんと紹介しろってさ」
「うん、今度行くから」
「かなりだるくなってきたから、病院開く時間になったら起こしてくれ」
 士郎は目を閉じた。しばらくして規則正しい呼吸音だけが聞こえてきた。
 キスしてもいいよね――恋人だから。
 寝息を立てている士郎の顔の上に移動して、そっと唇を重ねる。
「風邪うつるぞ?」うっすらと士郎は目を開けていた。
 ――起きてた。
 顔に全身の血液が回っていた。
758名無しさん@ピンキー
        *        *        *

 二月十四日。
「あ、神崎先輩」
 後輩の子に呼び止められた――が、マフラーの共有者はおかまいなしに歩いていこうとするため首がグイグイ引っ張られていく。
「悪い、またあとでな」
 それだけ言って後輩とは別れた。
「士郎、あの子と最近よく話してる」
「中学の時同じ部活だっただけだって」
 人の言い訳を無視してグイグイと智子は前へと進む、
 このロングマフラーは犬の散歩時の紐の役目を果たしているのかもしれない。最近そう思うようになってきていた。
 どっちが飼い主でどっちが犬かは――やめよう、そういうの考えるのを。
「ほら、義理だ」教室つくと田中がそういってチョコを投げてきた。
 それを受け取ろうとした瞬間に智子に綺麗にカットされた。
「ミカには前もってい言ってたけど、士郎は私だけので十分だからね」没収されたチョコをしまいながら智子はオレに同意を求めてきていた。
「でもホワイトデーに三倍返しよろしくね」田中はケラケラと笑っている。こいつわかっててやってるな。
「ああ、そのことなんだけど――」今朝見た姉の意味深な笑顔を思い出しながら答える。
「なに?」
「義理なら今朝姉ちゃんから貰ったんだけど」
「――帰りにちゃんと没収しにいくから」声が少し低くなっていた。
 ――姉ちゃん、きっとわかっててハート型なんて送りやがったな。