ファイアーエムブレム&ティアサガ第21章

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1名無しさん@ピンキー
ファイアーエムブレムシリーズやティアリングサーガの18禁SSスレッドです。

前スレ
ファイアーエムブレム&ティアサガ第20章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132488917/l50

作品倉庫 (※2006年1月現在、更新は止まっています)
ttp://members.at.infoseek.co.jp/fire_emblem2ch/fe18.html
2名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 07:59:33 ID:gHVoK0P/
過去スレ
「ファイアーエムブレムのエロネタでハァハァ… 」
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1004/10044/1004451716.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第二章
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1020/10200/1020016530.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第3章
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10338/1033828837.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第4章
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1042/10422/1042292300.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第5章
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1048/10487/1048789718.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第6章
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1053/10532/1053271621.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第7章
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10572/1057238909.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第8章
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10653/1065356946.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第9章
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073706816/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第10章
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085577911/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第11章
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091716927/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第12章
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1097309108/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第13章
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1101369533/
3名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:00:05 ID:gHVoK0P/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第14章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105165398/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第15章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111765740/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第16章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115994347/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第17章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120208359/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第18章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124204091/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第19章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128218993/

倉庫未収録作品
Part13
>14-31 >44 >59-68 >165-179 >368-375 >422-432
禁忌 エイリーク×エフラム (886)
>37-43 罪 (ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>48-54 >100-103 >111-113 >127-130 >132-136
前スレ>911-914の続き クーガー×ターナ (UCC ◆UCC0ebT.po )
>77-92 Lesson C? 後日談その1 エフラム×ターナ (むた ◆rEtdWXJvJ6)
>260-275 Lesson C? 後日談その2 ゼト×エイリーク  (むた ◆rEtdWXJvJ6)
>327-343 Lesson C? 後日談その3 ラーチェル×レナック (むた ◆rEtdWXJvJ6)
>119-122 >190-192 >230-234 超兄貴 サムソン×シーマ (ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>208-216 >245-252 天邪鬼の誘い方 ホームズ×カトリ (花泉の亜茶)
>224-226 優秀な人 ルーテ×アメリア
>283 >287-288 >297 >308 >310 >312 >317 >322-323 >352 >355-356 >365-366 >386-388
秋の大運動会 聖魔オールキャラ (ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>406-413 前スレ>574-582の続き エイリーク編裏15話 ヴァルター×エイリーク (まごのて ◆pRlYgV5GEA)
>441-444 >483 キジ撃ち(烈火ver.) 烈火オールキャラ (ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>447-476 >533-561 Shanam , el Picaro シャナム×マリータ (988%マシン ◆ka5BrNUzcE)
>486-491 年越しSS ロウエン×レベッカ イサドラ×ハーケン (ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>498-499 >501-505 外伝シルク陵辱SS
>519-525 外伝アルム×シルクSS
4名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:00:39 ID:gHVoK0P/
Part14
>27-30 コーマ×ネイミー (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>43-47 >102-108 >166-182 >390-397 ティルテュのラブソング アゼル×ティルテュ (988%マシン◆ka5BrNUzcE)未完
>58-59 長篠の戦い ※キジ撃ち続編 (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>68-72 エリシャ×リュナン (ド素人)未完
>73-76 レベッカ・その愛 ウォルト×スー (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>83-91 -156 闇夜 ウーゼル×セーラ
>93-98 テティスお姉さんの悩み事 ユアン×アメリア (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>110-114 119-125 外伝クレア&マチルダ捕獲陵辱SS
>160-163-189 外伝グレイ×クレアSS
>196-199 論語 パント&エルク&ルイーズ (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>203-213 闇の蒼い花 セイン×ウルスラ
>224 アメリア突き ロス&ユアン&フランツ&デュッセル&ネイミー×アメリア (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>225-226 >229-232 >234-241 243 外伝アルム×シルク2鬼畜SS
>247-250 >252-261 外伝セーバー×ジェニー契約SS
>266 外伝ジーク×ティータ・バレンタイン(エロ無し)
>273-284 Paradise Lost フィン×アルテナ ※フィン既婚 (壷アルテナの壷贈答用◆z3RbELqBu.)
>292-296 >302-307 王立恥丘防衛軍 クーガー×ターナ ゼト×エイリーク (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>309-311 >313-315 >348 >350-355 外伝メイ陵辱SS
>319-342 紅の痕 ディーン×ソニア ※触手有り (むた◆rEtdWXJvJ6)
>360-365 個人授業Z ルイーズ×イグレーヌ (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>383-384 レベッカ&赤ん坊ロイ (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>403-407 >412-424 外伝アルム×セリカ強姦SS
>434-441 ルイーズ陵辱
>444-455 ヒーニアス×ヴァネッサ (髪解いた所見たいのぅ)
>461-471 ヨシュア×マリカ
>474 ウルスラ陵辱 (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)
>485-499 ヘクトル×ファリナ
>521-531 ニルス×ニノ
>558 >564-566 >585-587 ジャファル×ニノ (ダミアン◆.lt5gYzbQ.)未完
5名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:01:11 ID:gHVoK0P/
Part15まとめ
>20-32 >37-50 外伝クレーベ×マチルダ解放軍結成SS(外伝)
>66-73 >96-102 ロイ×ファED(外伝)
>154-164 >631-646 ティルテュのラブソング(988%マシン ◆ka5BrNUzcE)
>169-180 外伝マチルダ監禁残酷SS(外伝) 注:猟奇表現有
>182 シャナン×パティ(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>219-228 外伝クレーベ×マチルダ2救出SS(外伝)
>229-233 >235-236 狼×鴉(ロイド×ウルスラ
>326-328 桃園の誓い ロード三人×ペガサス三姉妹(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>379-383 車懸(くるまがかり)(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>394-398 >514-517 >572-576 アイク×レテ(355) *未完
>541-543 ジャファル×ニノ(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)→part14の続き
>547-566 運命の…… キルロイ×ワユ (むた ◆rEtdWXJvJ6)
>584 ズッコケ三人組U(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>660-662 >664-667 暗黒マリア近親強姦殺伐鬼畜グロ(外伝)
>680-686 アイクの奇行 アイク×レテ(680)
>707-730 ハートフル クッキング オスカー×タニス (706 ◆ZKiCFm8B3o)
>744-761 サザ×ステラ (744)
>53-57 >247-275 >280-308 天邪鬼の誘い方 (ホームズ×カトリ)

16章まとめ
>10->26 外伝ミラ様が見てるSS百合(外伝)
>42->46 グレイル傭兵団 (ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>54->62 外伝デューテ洗脳陵辱SS
>157 烈火ネタ(ダミアン ◆.lt5gYzbQ. )
>179->182 蒼炎ミストレイプネタ (◆ozOtJW9BFA)
6名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:01:43 ID:gHVoK0P/
>199->200 エトルリア王立魔法性玩具研究所レポート(◆ozOtJW9BFA)
>247->272 退屈なサッカーをしよう♪(988%マシン ◆ka5BrNUzcE)
>282->288 ルゥくんお風呂に入りましょ♪(外伝)
>292->308 死と変容(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>318->332 外伝シスターエムブレム(外伝)
>351->370 サザ×ステラ→ ボーレ分補給>378>379(前スレ744)
>386-401 外伝エスト海賊強姦SS(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>406-409 >433->443 >453->464 はじめてのK? ネサラ×リアーネ (SLS)
>414-418 最重要依頼 リース×ティアンナ (ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>496->514 外伝エスト盗賊調教SS前編(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>526->529 聖戦親世代エロなし小ネタ(525)
>534 シノンさん(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>539 シノン小ネタ
>554-569 マルス×カチュア(554)
>585 神父様×?…
>588->591 >674->687 アレン×ティト(588)
>593-594 地獄のコンビネーション(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>598-636 傷跡 ハール×ジル(S・L・S ◆xTfHc.nBiE)
>693-700 外伝エスト盗賊調教SS中篇(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>712-727 曇り空 ハール×シグルーン(707)

17章まとめ
>12 曇り空--エピローグ-- ハール×シグルーン 前スレ>712-727の続き(前スレ707)
>28 プラハ×イナ
>39-46 ケセルダ×セライナ(15章229)
>50-68 外伝エスト盗賊調教SS後篇(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>71-72 フォルカさん(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>79-83 >92-97 キルロイの懺悔室(前スレ588=Z-flag ◆4MIOkG8mvM)
>119-129 1日目夜 ロイ×イグレーヌ(119)
7名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:02:14 ID:gHVoK0P/
>138-139 エイリーク×ゼト(138)
>150-156 >159-161 女体化(?)セネリオ セネリオ受難(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>167-176 砂漠に咲く花 アストール×イグレーヌ (162)
>206-216 封印ディーク×シャニー(外伝 ◆9QlRx9nooI )
>244-260 封印ディーク×シャニー発動編 >206-216の続き(外伝 ◆9QlRx9nooI )
>265-267 >356-360 プラハ×イナ(265)
>273-279 封印ディーク×シャニー完結編 >244-260の続き(外伝 ◆9QlRx9nooI )注:死姦
>299-308>310>313>316-322 2日目午前 ロイ×セシリア(119)
>331-334>475-477 百合V ワユ&モゥディ&イレース陵辱(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)未完
>340-345 続シノンさん ヨファ×マーシャ(S・L・S ◆xTfHc.nBiE)
>364 封印ディーク×シャニー完結編ハッピーエンド >279続き(外伝 ◆9QlRx9nooI )注:死姦
>381-388 2日目昼休み (119)
>411-419 >429-438 封印ディーク×シャニー真完結編 >273-279異伝(外伝 ◆9QlRx9nooI )
>441 ナンナ陵辱(441)
>450-470 2日目午後 ミレディ輪姦(119)
>504 拠点にて エリンシア小ネタ(504)
>508-518 ボーレ×ミスト(507)
>583-597 2日目夕方 キャス×ロイ(119)
>618-619 本当は恐ろしい蒼炎の軌跡 ガトリー×イレース(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)注:エロなし
>626 ルセア×セーラ(626)
>634-644 蒼炎:ツイハーク×イレース(625)
>654-656 2日目ごご (119)
>666-678 外伝パオラ&カチュア陵辱SS(外伝 ◆9QlRx9nooI )
>681-682 ヴァイダ姐さんの3分クッキング (ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>686 カアラさんの3分クッキング (ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
8名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:02:49 ID:gHVoK0P/
18章まとめ
>9-12 ルイーズ奥様の3分クッキング(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>31-36 オスカー×タニス >37 おまけ(30)
>41-43 プリシラの一年クッキング(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>63-65 レイヴァンの3分クッキング(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>71-78 続・オスカー×タニス(30)
>87-95 今日も元気に営業中<アベルの武器屋>(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>101-102 レベッカちゃんの12時間クッキング(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>112-124 2日目日没 ロイ×エキドナ (17章119)
>127-131 リン、フロリーナ、セーラの3分クッキング(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>209-217 >220-224 >226-228 2日目夕食 (17章119)
>248-249 >277-280 ヨファの日記(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>255-266 外伝パオラ&カチュア強姦未遂事件&百合未遂SS(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>270-272 フォルデ×ヴァネッサ(270) 未完
>291-307 >309-310 >315-332 蜃気楼の影 希望の行方 アストール×イグレーヌ >334 おまけ(花泉の亜茶)
>367-369 >371-381 Mighty Blow ミーシャ陵辱(988%マシン ◆ka5BrNUzcE)
>395 エリンシア小ネタ(395)
>402-404 2日目ゆめ (17章119)
>434-442 >444-450 2日目夜 ロイ×ララム ロイ×イグレーヌ(17章119)
>461-467 >469-473 プラハの春(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>495 馬鹿子世代 聖戦子世代小ネタ(495)
>504-507 2日目夢 一部ロイ×キャス (17章119)
>535-544 君主の資格 エリンシア陵辱(17章625)
>556-565 特別 アーサー×フィー(555)未完
9名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:03:21 ID:gHVoK0P/
19章まとめ

>12-28 3日目朝 ロイ×キャス(17章119)
>34-40 レテ日記 ハール×ジル(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>46-53 特別 アーサー×フィー(18章555)
>58-60 某スレの悲劇 ラレンティア(58)
>71-74 封印&烈火オールキャラ(71)未完
>78-86 Open the ??? セリカ(988%マシン ◆ka5BrNUzcE)
>108-121 3日目攻城1 サウル×ドロシー(17章119)
>185-187 ダラハウさん ヨファ×ミスト(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>216 小ネタ(216)
>235-237 3日目あさ(17章119)
>258-265 >272-279 カイン×セシル(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>281-295 外伝ディーン×ジェニー強姦輪姦SS(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>302-308 アーサー×ティニー(◆Z9Z6Kjg2yY )
>312-327 3日目攻城2 ロイ×エレン(17章119)
>340-346 アーサー×ティニー(◆Z9Z6Kjg2yY )
>359 BSクリア記念で書いてみました リース×ティアンナ(359)未完
>362-371 ミルラ&ラーチェル×ドズラ(353)
>374-378 マルス×リンダ(374)
>398-402 アレス×レイリア(◆Z9Z6Kjg2yY )
>407-416 外伝ギース×メイ強姦SS(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>424-433 クロード×シルヴィア(ダミアン ◆.lt5gYzbQ)
>446-456 3日目攻城3 ロイ×ウェンディ(17章119)
>462-479 ルーテ×アスレイ ミルラ×サレフ(353)
10名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:03:57 ID:gHVoK0P/
20章まとめ
>27-33 封印エリウッドおじさま×リリーナ(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>39-49 外伝ギース×セリカ強姦SS(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>63-66 セクハラ(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>74-77 封印ロイ×乳母レベッカ(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>81-88 外伝セリカ誕生リプリカ強姦SS(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>98-104 聖戦アーサー×イシュタル(◆Z9Z6Kjg2yY)
>110 ギィ小ネタ(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>132 フュリー陵辱(132)
>140-144 紋章ユミナ王女陵辱(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>152-157 紋章オグマ×ユミナ王女(外伝 ◆9QlRx9nooI)
>159-161 フロリーナ×セーラ(通りすがりの絶世美王女 ◆.En.xWsnXw)
>174 ズッコケ三人組V(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>180-194 3日目攻城4 ロイ×スー(180)
>210-218 天国と地獄の跳ね橋 ルセアネタ(988%マシン ◆ka5BrNUzcE)
>245 プリシラ小ネタ(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>250-264 きがかり消去〜KISSING UNDER THE MISTLETIN (988%マシン ◆ka5BrNUzcE)
>278-279 ニノちゃんの一年クッキング(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>287-298 ミルラ×ドズラ(前スレ353)
>309-317 優しい瞳で私を見て ヴァルター×セライナ(305)
>321-324 少年少女合唱隊(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>328-343 >346-360 二人だけの道 フランツ×アメリア(千葉犬)
>376 ズッコケ三人組W(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
>392-405 3日目攻城5 ロイ×シャニー(180)
>440 ズッコケ三人組X(ダミアン ◆.lt5gYzbQ.)
11名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:04:38 ID:gHVoK0P/
テンプレの訂正・補完ありましたらよろしくお願いいたします。
12名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 08:52:57 ID:Iqr/8cS3
>>1乙です。
13名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 16:35:52 ID:2rDZenck
>>1
14名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 18:17:39 ID:CWDM55M1
3日目攻城…6?の神様はまだかなー。
15名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:09:45 ID:B1LR8iKb
>>1乙!

このまま音沙汰無いようなら、保管庫もうひとつ必要になってしまうかもなあ。
16名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 01:09:35 ID:qAm0dmtg
新スレ乙!前スレで容量怖くて投下できないとか言ってた奴ですが
立ててもらったからには投下しますよ。
本気で死ぬほど長いですが、ギャグなので軽く読める…はずです。
時間のある方はお付き合いください。

蒼炎のケビン×マーシャ+マカロフ(ほんのりマカロフ×ステラも)です。
蒼炎分自給自足orz
17男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:11:08 ID:qAm0dmtg
「すみません、本っ当にすみません…!!」

デイン王国首都、ネヴァサ。
先刻までデイン軍とクリミア軍の死闘が繰り広げられた王城の回廊に、少女の声が響き渡る。
色彩の乏しい無骨な造りの城に似合わない少女の大声に、
行き交う人々…それは使用人ではなく鎧を身にまとった兵士達だったが…は思わず足を止めて
声の主である桃色の短い髪の少女と、その向かいに立つ赤い髪と鎧の男に視線を向けた。

「マーシャ殿、そんなに謝らないでくれ。オレも少々注意に欠けていたからな!」
「そんなことないです!私の…私の兄が全面的に悪いんです!!
 兄のせいで、ケビンさんにまでご迷惑をおかけしてしまうなんて…ごめんなさい!!」

少女…元ベグニオン聖天馬騎士団団員のマーシャは、クリミア王国王宮騎士
5番小隊隊長であるケビンにひたすら頭を下げている。
熱血漢で無駄に声の大きいケビンであったが、今のマーシャの声量は彼のそれよりも遥かに大きい。
ただでさえ目立つ外見をしている上にこの大声だ。当然、周囲の者の好奇の視線が2人に注がれる。

しかし元々が図太いケビンはとにかく、マーシャも今はそんな事を気にしてはいられなかった。
とにかくケビンに謝らなければ彼女の気がすまないのである。


――話は、数時間前に遡る。
18男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:12:41 ID:qAm0dmtg
デイン王国首都、ネヴァサでの決戦に勝利したクリミア軍。
騎馬部隊として先陣を切って王城に突入していたケビンは、戦闘の後始末を他の者に任せて
周辺の見回りにあたった。既に放棄されていたとはいえ、ここは敵国の王城なのである。
敗残兵がどこかに身を潜めているかもしれないし、戦乱のどさくさに紛れて
盗賊が財宝を持ち逃げしている可能性もある。城内を一通り確認したケビンは
今度は愛馬と共に外に向かった。正門は既に後続の部隊が抑えているはずである、
彼はそれ以外の城門の閉鎖や隠し通路の有無を確認すべく、人気のない裏門へ馬を走らせた。

…そこで、彼は目撃したのである。
マーシャの兄でベグニオンの傭兵騎士であるマカロフが、人相の悪い男と言い争っているのを。
そして彼は、思わずこう声をかけてしまったのだ。

「どうしたマカロフ殿?その男…まさか盗賊か!?」

突然響いたケビンの大声に振り返るマカロフ。その顔に浮かんだ表情を一言で語るなら、
まさに「地獄に女神を見た表情」であった――後にケビンはこう語る。

「そっ…そうなんだよ!助けてくれケビン!こいつ、城の財宝を盗んだ挙句
 おれの財布まで取っていこうとするんだよ〜!!」
「何と!?」
「なっ…おいてめえ、勝手なこと抜かすんじゃねえ!!」

マカロフの必死の叫びに抗議を入れる男。マカロフの胸倉を掴むべく手を伸ばすが…
その手が彼に届くことはなかった。土を蹴る轟音に男が振り返ると
鈍い輝きを放つ手斧を高く掲げたケビンが、彼の愛馬と共にまっすぐ突撃していたからである。

「戦場を荒らす不埒なる盗賊よ!このクリミア王国王宮騎士、5番小隊隊長ケビンが来たからには
 貴様の悪事もここまでと知れ!覚悟せよ!」

ぶんっ!!
風を切る低い音を響かせ、ケビンは力の限り手斧を投げつける。彼の手を離れた斧は回転しながら
マカロフに詰め寄っていた男へ向かって飛んでゆく。

「ひっ…ひぃっ!!」

がっ!!
咄嗟にしゃがみこんだ男の髪をいくらか巻き込んで、手斧は背後の木に深々と突き立った。
こんなものが直撃すれば、人間の頭など簡単に真っ二つになってしまうだろう。
19男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:13:24 ID:qAm0dmtg
「おのれ悪運の強い!しかし、次はないぞ!さあ、自らの罪をあの世で悔やむがいい…」
「かっ…勘弁してくれーっ!!」

ケビンが2本目の手斧を構える…しかし、それが放たれることはなかった。
彼が長々と見得を切っている間に、男が泡を食って逃げ出したからだ。

「畜生!マカロフ、てめえ覚えてろよ!このままじゃすまさねえからな!」
「待て!貴様っ…」
「いやいや、もういいよケビン!もう助かったから!」

捨て台詞を残して裏門から走り去る男を追いかけようと、ケビンは愛馬に鞭を打とうとする。
しかし、それを静止したのは他ならぬマカロフだった。
マカロフがケビンを馬ごと押さえつけ、それを振り払おうと馬はもがく。
その間に男の背中はどんどん小さくなり、やがて市街へ溶けて消えた。

「何故止める、マカロフ殿!あの盗賊は城の財宝を盗んでいたのではないのか!?
 それだけではない、貴公の財布もあやつに…」
「いや〜それがさ〜、ちょっと違うんだよなあ。あいつガラ悪いけど、ああ見えて商人なんだよ」
「……………は?」
「実はさ〜おれ、戦争が始まる前にデインに来たことがあってさ。
 その時あいつに借金作ってたんだ。結局全部返さないまま逃げたんだけど…」

ぴしっ。
ケビンの中で何かが凍りついた。

「まさかあいつが王宮のお抱え商人だったなんて、意外だよなあ。だってあの人相だろ?
 で、他の使用人たちと一緒に投降してたみたいなんだけど、おれの顔見て血相変えて飛んできてさ…」
「…………………………」
「ほんと、ケビンが来てくれて助かったよ。おれ今あいつに返す金なんて持ってないから。
 ……あれ?ケビン?」
「………………マカロフ殿……
 ちょっと一緒に来てもらおうか……」


かくして。
マカロフはマーシャの元へ連行されることとなったのだった。
20男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:14:16 ID:qAm0dmtg
「兄は今、アイクさんにこってり搾られてるはずなんですけど…
 ケビンさんもさっきまで怒られてたんでしょう?本当にすみません、私の兄のせいで…」
「む。まあ実質捕虜を1人取り逃したようなものだからな。
 しかしそれはオレの不注意による部分も多い、先程も言ったがあまり謝らないでくれ」

男を盗賊と勘違いし、迷うことなく攻撃したケビンにも確かに非はある。
それでも1番悪いのはやはり、その勘違いしたケビンを利用したマカロフだ。
…ケビンがマカロフの人となりを詳しく知っていれば、このような事態は
招かなかったのかもしれないが…残念ながら彼のマカロフへの認識は
『いつも妹を心配させている困った傭兵騎士』であり、具体的にマーシャがマカロフの
何に悩まされているかなどは彼の与り知らぬ事であった。

…そうなった理由は単純である。マーシャが喋っていないからだ。

「…しかしマーシャ殿、マカロフ殿は…いつもああなのか?」
「……恥ずかしながら……」

既に全ての事情を把握しているアイクならとにかく、そうでないケビンにまで
わざわざ身内の恥を晒したくなどない。そう思いマーシャはケビンに限らず
兄の素行について必要以上に語ることはしなかった。
…だが、どうやら語る必要が出てきたようだ。このまま兄を野放しにしていては
またいつ誰が騙されるかわかったものではない。

「…兄はギャンブルが大好きで…そのくせ全然勝てないから、すぐ借金作るんです。
 しかも返済する気もないみたいで…私のところにまで借金取りが来ることもありますし…」
「………………」
「…実は…私が天馬騎士団やめたのも、兵舎に借金取りが押し掛けてくるようになって
 居辛くなったからなんです…本っ当に恥ずかしい話なんですけど…」
「………………」
「だからケビンさん、兄の言う事…特にお金が絡む話はあんまり真剣に聞かないで下さい。
 また今回みたいな事になっちゃうかもしれないから………あの、ケビンさん?」

ケビンは神妙な顔でマーシャの話を聞いている…はずだが、あまりにも反応がない。
…もしかして引かれた?
不安になったマーシャは口を噤み、うつむいたままのケビンの顔を覗き込む。

「………………許せん………………」
「……………は?」

しかしそのケビンの表情はマーシャの思い浮かべたような呆れ顔ではなく…
眉尻をつり上げ唇を噛む、怒りに震える鬼神の表情。
…そういえば。
マーシャは先日ケビンがアイクから、何かスキルの書らしきものを受け取っていたのを思い出した。
…あれは確か…『怒りの書』…

「賭博などという不健全な趣味に没頭した挙句借金!傭兵とはいえ騎士である身、
 何故そのような恥知らずな真似ができるのだっ!!」
「ちょ、ちょっ…ケビンさん!?」
「しかもそれでマーシャ殿にまで迷惑をかけているだと!?己の尻拭いを妹にさせるなど、
 騎士として、兄として、人として許される事ではないぞっ!!」
「ケビンさんーっ!声!声大きいですって!」

確かにマーシャはさっき、兄の所業を警告して回らねばと思った。しかしこんな形でそれが果たされるとは…
21男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:15:06 ID:qAm0dmtg
「こうなったらオレがその腑抜けた根性を叩き直してくれるわ!」
「!?ケビンさん、どこ行くつもりですか!?」
「知れた事、マカロフ殿の所だ!健全な肉体にこそ健全な魂は宿るもの、
 オレの特訓メニューをやらせればきっと更正するはずだ!」
「あの、今兄はアイクさんのとこだから…!ちょっと待ってケビンさん!落ち着いて!」

ケビンに後ろからしがみついて制止させようと試みるも、力負けするマーシャはそのまま彼に
ずるずる引き摺られていく。
…そこに、思わぬ助け船が入った。

「…何をやっているんだい、君達は」

マーシャを引き摺ったまま廊下を闊歩するケビンの前に、緑色の騎士が立ちはだかる。
グレイル傭兵団の槍騎士にしてケビンの永遠の好敵手、オスカーだ。

「む、貴様オスカー!オレは今からマカロフ殿の性根を叩き直しに行くのだ!そこをどけ!」
「それは知っているよ、君の大声はよく聞こえるから…マーシャさん、色んな意味で気の毒だったね…」
「……………」

マーシャは顔を真っ赤にしてオスカーから視線を逸らした。

「マカロフ殿ならさっきまでアイクに説教されていたけど、もう自室に戻ったんじゃないかな」
「そうか、自室か!」
「しかしケビン、君が憤慨する気持ちはわかるが…今日はやめておいたらどうだ?
 君だって先の戦闘で疲れているだろうし、何よりマーシャさんが困っているじゃないか」

そこまで言われ、ケビンはようやく背中にしがみついているマーシャに意識を向けた。
マーシャもケビンに密着している自分に今頃気付き、慌てて身体を離す。

「あっ、あの、えっと…オスカーさんの言う通りです。今日はもう日も暮れるし…
 それに兄の事でケビンさんにこれ以上ご迷惑をおかけしたくないですから…」
「むう…マーシャ殿がそう言うなら…しかし、本当に大丈夫なのか?」

…そう言われると困る。大丈夫なわけないからだ。
幼い頃からマカロフに振り回されてきたマーシャは、兄が説教程度で改心しない事ぐらい知っている。
要するに怒られ慣れているマカロフには、いくら怒鳴っても大して効果はないのだ。

…確かに、ケビンのようなやり方で兄を更正させようとした事はなかった。
特訓か…案外効果があるかもしれないなあ。
今までの自分のやり方に限界を感じていたマーシャは、しばし俯いて考え込んだ。

「マーシャ殿、オレの事ならば気にしなくてよいぞ。迷惑などとは思っていない。
 確かに今日は急かもしれんが、暇さえあればいつでもマカロフ殿の特訓に付き合おう!
 …いや、オレの特訓にマカロフ殿を付き合わせるのか?」

先程までの怒りはどこに行ったのか、ケビンが笑いながら言う。
そして彼の怒りの矛先を絶妙に変えてみせたオスカーが、思い出したように口を開いた。

「…暇さえあれば、で思い出したけど。休みなら取れそうだよ」
「何?」
「実は、パルメニーという神殿に今後の戦いを左右する重要な情報が隠されているそうでね。
 アイクが一個小隊だけ連れて調査に行くらしいんだ。だからその間は休み。
 …ちなみにその小隊に騎兵は含まれていないから、君達も私もマカロフ殿も休みだ」

詳しい事はアイクから追って説明があると思うよ、と付け足し立ち去るオスカーの背を眺めながら、
残されたケビンとマーシャは顔を見合わせた。

…そして数分後、ケビンの熱弁に言い負かされたマーシャは
「お願いします…」の言葉と共に、再び頭を下げたのだった。
22男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:15:41 ID:qAm0dmtg
「ええ〜〜〜マジかよ〜!?勝手にそんな約束するなよお前…」
「誰のせいだと思ってんのよ!」

小さな部屋の寝台に腰掛け、おどけたように嘆く兄に妹の怒りが爆発する。
王城脇の兵舎の一室、マカロフに割り当てられた部屋でマーシャは事の顛末を兄に報告していた。
…つまり、明日からケビンの特訓に付き合えという話である。

「ケビンの奴も、そんなに怒ってたとはなあ…そりゃあ騙したおれが悪いとは思うけどさ、
 恨まれるほどの事じゃないだろ〜?」
「恨みとかそういう問題じゃないわよ!兄さんとケビンさんを一緒にしないで!
 大体私だって本当は嫌なのよ?いくらケビンさんがいいって言っても
 迷惑かけてる事には違いないし、兄さんの情けないとこばれちゃったし…」

頭を抱え、うめくように呟くマーシャ。一連の出来事がよっぽど堪えたらしい。
しかし当のマカロフはけろっとしている。やはり怒られ慣れしすぎているようだ、この男は。

「嫌?嘘つくなよマーシャ、お前はこうなってむしろ嬉しいんじゃないか?」
「はぁ!?どこをどう解釈したら私が喜ぶと…」
「お前、ケビンのこと好きなんだろ」

「………………………は?」

ぴしっ。
マーシャの中で何かが凍りついた。

「だからこうやってケビンに近付く口実ができてよかったじゃないか。
 お前さっきから怒鳴ってばっかだけどよ、むしろおれに感謝したっていいと思うぞ?」
「な、な、な…何でそうなるのよ!私とケビンさんは、別に…」

急展開についていけず、思わずしどろもどろに答えるマーシャ。

「違うのか?でもお前、ケビンと仲いいじゃん。いっつも一緒に前線出てるし」
「あ、あのねえ…確かに仲はいい方だと思うけど、
 そんな理屈だったら最前線で戦ってる人みんなくっついてるわよ!」
「なんだ〜違うのかよ〜。おれ、ケビンなら義弟になってもいいかなあって思ったのに。
 ほら、あいつ出世しそうなタイプだろ?お前と一緒におれも養ってもらえないかなあって…」
「勝手に話を飛躍させるなーーーーっ!!」

すぱーーーんっ!
マーシャは思わず、手に持ったスリッパをマカロフの頭に炸裂させた。
23男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:16:28 ID:qAm0dmtg
「では、参る!マカロフ殿、全力でかかって来い!」
「お、お手柔らかに頼むよ…ケビン…」

寒々とした冬のデインの空気が、その一角だけ異様な熱気を孕む。
かつては城の兵士達が訓練したのであろう王城の中庭で、ケビンとマカロフは『特訓』をしていた。
まず王城周辺の走り込みから始まり、腹筋、背筋、腕立て伏せ、スクワット、素振り…
見ている方が疲れそうなメニューを次々こなしていく2人。流石歴戦の騎士である。
…もっとも、マカロフの方はばっちり疲労困憊していたが。

そして今、特訓の仕上げとも言える手合わせが始まった。
ケビンは斧、マカロフは剣を構え対峙する。一般的に、斧に対し剣は有効な武器と言われているが
殺る気…もといやる気満々なケビンに対し、マカロフは既に腰が引けている。

(こりゃ、一方的な手合わせになりそうね…)

それがマーシャの素直な見立てだった。彼女は今、少し離れた噴水の縁に腰掛け
2人の戦いを眺めている。力任せに訓練用の斧を振り回すケビンの攻撃を避けるのに必死で
一向に反撃に転じないマカロフ。兄のあまりの弱腰にマーシャはため息をついた。

(…それにしても…)

ちらり、とマーシャは視線をマカロフからケビンに移す。
『お前、ケビンのこと好きなんだろ』
昨日唐突に投げかけられた言葉。兄の眼にはそう映っていたのか。
…確かに、好意があるのは認める。クリミア軍がまだグレイル傭兵団として
エリンシアの護衛をしていた頃から、ケビンと自分は一緒に参戦している。
そう考えると付き合いも長いし、共に前線を任されるうちに言葉を交わすことも多くなったのだ。

(…でもそれは、あくまで仲間として好きってことで…別に兄さんが考えてるようなんじゃ…)

少なくとも今まで、彼を男性として意識したことなどなかったはずだ。
それに何より、ケビン自身がとても恋愛に興味があるようには見えない。
だから自分も彼を戦友と思っていた。背中を預ける相手として、彼ほど頼りになる騎士はいないから。

「うぬぅ、マカロフ殿!そのような逃げ腰でどうする!貴公がその調子だから、
 マーシャ殿が悲しまれるのだぞ!少しはしゃきっとせよ!」
「い、いやこれとマーシャは関係ないだろ…ひぃぃっ!!」

突如ケビンに名前を叫ばれ、マーシャの心臓が跳ね上がった。
その横顔は酷く真剣で、迷いのないまっすぐな視線がマカロフを射抜いている。
軽々と斧を振るうその鍛えられた腕は、日頃から己に課している訓練の賜物。
ケビンは決して美形というタイプではないが、とても男らしくてかっこいいと思う。
昨日しがみついた彼の背中の逞しさを思い出し、マーシャは赤面する…そして、我に返った。

(わ、私ったら何を…!に、兄さんが昨日変なこと言うから意識しちゃったじゃない…)

顔が熱い、胸の鼓動が早い。こんな姿をケビンに見られてはたまらない…
マーシャは俯いて熱が引くのを待った。そう、これはあくまで兄に妙な事を吹き込まれたせいで
一時的に混乱しているだけなのだ。何故か自分に強くそう言い聞かせるマーシャの耳に、
突然底抜けに明るい少女の声が飛び込んできた。
24男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:17:10 ID:qAm0dmtg
「ねえねえ、マーシャ!聞きたい事があるんだけどさ。
 ケビンさんとマカロフさん…あれって特訓してんの?」

ぎくっとして振り向くと、そこにいたのは傭兵剣士のワユ。
華奢な少女でありながら剣の道で高みを目指す、一流のソードマスターである。
…そんな彼女が特訓に反応するのも無理はないと言えよう。

「特訓っていうか…ケビンさんが一方的に兄さんを追い詰めてるんだけど…」
「あ、マカロフさん負けた」

何とか平静を装って言葉を紡ぐマーシャの横で、ワユが軽く言ってのけた。
見れば、マカロフがしりもちをつき、その頭上にケビンが斧を突き出している。
汗と泥にまみれたマカロフに比べ、ケビンは息も乱していない…
どうやら勝負は最後まで一方的だったようだ。

「マカロフ殿、立て!この程度で参っていては話にならんぞ!もう1回だ!」
「ま、まじかよ〜…勘弁してくれ………」

「兄さん、情けないなあ…もうよろよろじゃない」
マーシャがぽつりと、正直な感想を漏らす。マカロフが情けないというより
ケビンの体力が異常なのだが…しかし、彼女のその呟きにワユが反応した。

「ねえマーシャ、マカロフさんしんどそうだよ?休ませてあげたら?」
「え?」
「ケビンさーん!次、あたしと勝負しない!?」

自分から話題を振っておきながら、ワユはマーシャの返答を待たずケビンに声をかけた。
2人の手合わせを見て血が騒いだのだろう。マカロフを休ませて、その間自分がケビンと戦えば
一石二鳥だとワユは考えているのだ。

「む、ワユ殿か!オレは今、マカロフ殿の根性を叩き直すためにだな…」
「でもケビンさん、マカロフさん休ませてあげないと勝負にならないよ?
 だからその間さ、あたしと特訓しようよ!」

突然のワユの申し出に少々困惑するケビンと、まるで地獄に女神を見たかのような表情を浮かべるマカロフ。
きっとマカロフは昨日もこんな顔をしてケビンを騙したのだろう。

「むう…ワユ殿は一流の剣士、オレとしても能力向上の為一度手合わせを願いたいと思っていたが」
「なら決まり決まり!大丈夫、あたしマカロフさんよりは強いから!」
「…ワユさん、あんた…さりげなく酷いこと言うよな…」
「細かいコトは気にしない!さ、いくよケビンさん!」
「…うむ、わかった!マカロフ殿は少し休まれよ。さあ、ワユ殿!どこからでもかかってくるがいい!」

そそくさとその場を後にするマカロフをよそに、剣士と斧騎士の真剣勝負が始まった…
25男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:17:45 ID:qAm0dmtg
「いいぞーっ、いけーっ!」
「そこだっ!………ああ、惜しい!」
「ワユちゃん、がんばれよーっ!ケビンなんかのしちまえ!」
「何だとガトリー、聞き捨てならねえな!おれは斧使いとしてケビンを応援するからなーっ!」

ガトリーとボーレの無責任な野次が飛び交う中、互いの得物が火花を散らす。
ケビンとワユの激闘は長時間に及び、周囲には騒ぎを聞きつけた仲間達が
いつの間にか人垣を作っていた。マーシャは輪に入ることなく
やはり噴水の縁に腰掛けたままだったが、その視線は無駄に凛々しいケビンの横顔をずっと追っていた。

「…何だ、この騒ぎは」
「!?」

急に聞こえたハスキーな声に、マーシャはびくっと肩をすくませた。
振り返るまでもなくわかる。背後に立っている人物は自分のよく知る女性…マーシャの元上官で、
ベグニオン聖天馬騎士団副長のタニスに違いない。

「中庭が妙に騒がしいと思ったら…これは一体どういう事だ?
 あそこで戦っているのはおまえの知り合いではないのか?」
「あ…えっと〜…最初、ケビンさんは私の兄を鍛えるってことで特訓してたんですけど…
 途中でワユさんも加わって、今は2人で決闘中です」

ベグニオンにいた頃散々タニスにしごかれたマーシャは、未だ彼女と会話する際竦みあがる。
しかしタニスはそんなマーシャの様子など気にせず、頭に浮かんだ疑問をそのまま口にした。

「ふむ…で、おまえの兄はどうした?」
「…へ?」
「特訓していたのではないのか?姿が見えないようだが」
「……………」

「あーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

マーシャの突然の絶叫に、まるで獣牙族の咆哮を耳にしたかの如くその場にいたもの全てが凍りつく。
激闘を繰り広げていたケビンとワユも立ちすくみ、マーシャを見る。

「…あ…んのバカ兄はあぁぁ…っ!!」

怒りをこらえるような声で唸って、マーシャは皆に背を向け駆け出した。
…一体何が起こったのかさっぱりわからない仲間達にできるのは、小さくなるマーシャの背を見送って
後は訝しげな表情を浮かべる事だけだった。しかし、そうしたところで事情は飲み込めない。
…ただ1人を除いて。

「………!まっ、待て、マーシャ殿!!」

呆けていたケビンがようやく我に返り、斧を棄てマーシャの後を追う。
…彼もまた気付いたのだ。マカロフにまんまと逃げられていた事に。

冬のデイン王城。
熱気の失せた広い中庭に、ただ呆然と立ち尽くすワユ達が取り残されていた。
26男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:18:24 ID:qAm0dmtg
――逃げられた…!!
何故気付かなかったのか。いつもなら休むと言い出した時点で釘を刺すこともできたはずだ。
なのにあっさり取り逃がしてしまった。戦うケビンの姿を見るのに夢中で
マカロフの事などどうでもよくなっていたのかもしれない。

(――どうかしてるわ、私…こんなにケビンさんの事ばっかり考えちゃうなんて…)

ぶんぶんと頭を振り、マーシャは気持ちを切り替える。今はとにかく兄を探さねば。
クリミア軍に占領された状態では市街は機能していない。城内のどこかにいるはずなのだが…
しかしさすが大国デインの王城、女の足で簡単に回りきれるような広さではない。
ならば兄の行きそうな場所を絞り込んで探すべきだ…
そうマーシャが考えた時、彼女の視界に1人の少女の姿が飛び込んできた。

「…マーシャさん、どうしたんですか?そんなに慌てて…」
「ステラさん…!」

可憐な声に呼び止められ、マーシャは足を止めた。
ステラはベグニオンの名門・ディアメル伯爵家の令嬢だが、がんじがらめの貴族社会を嫌い、
騎士団に入団したという経歴を持つ弓騎士だった。
…そんな事情があるせいか、ある意味自由に生きているマカロフに対し
どうも憧憬を念を抱いているフシがある…素直ないい娘なのだが、人を見る目には欠けるようだ。

「ステラさん!兄さん見ませんでした?」
「マカロフ様…ですか?マカロフ様なら恐らく、古物屋のジョージさんの所へ
 行ったのではないかと思いますが…」
「古物屋ね!ありがとう…」

マーシャはそのまま商人達が滞在している部屋に向かって駆け出そうとしたが…ふと立ち止まる。
もし彼女が逃げる兄を目撃していれば、どちらに行ったかぐらい聞き出すことができると思い
尋ねてみたが…ステラの答えは実に具体的なものだった。何故彼女は兄の所在を知っている?

「…あの、ステラさん。もしかして兄さんと何か話したんですか?」

そうとしか考えられない。そうでなければ古物屋に行ったなどとわかるわけがないからだ。
しかし何気なく聞いたその一言で、一気にステラの顔が曇った。
僅かに俯き、寂しさとも悲しみともつかぬ表情を浮かべ唇を噛んでいる。

「…!?ス、ステラさん?…まさか、兄さんに何かされたんですか!?」
「…え…いえ、ち、違います!あれは、私が勝手に…ごっ、ごめんなさい!」
「ステラさん!」

ステラはそれだけ口にすると、顔を抑えて駆け足で立ち去る…金褐色の瞳に涙を浮かべて。
マーシャは一瞬ステラを追おうと踏み出すが、すぐ当初の目的を思い出した。
…兄を探さなければ。
マカロフさえ見つければ、ステラとの間に何があったのかもおのずと判明するはずだ。
マーシャは脳裏に浮かぶ兄の腑抜けた顔を振り払い、古物屋へ向かって駆け出した。
27男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:19:11 ID:qAm0dmtg
「兄さんっ!!」

ばんっ!!
商人達が滞在している城内の大部屋。マーシャがその戸を勢いよく開けると
2人の男が弾かれたようにこちらを見る…古物屋のジョージとマカロフだ。

「ま…マーシャ!?ど、どうしてここが…!?」
「ステラさんに聞いたのよ!兄さんはここにいるって……………ん?」

うろたえるマカロフの肩越しに、マーシャはジョージの手元に光るものを認める。
派手さはないが、品のいい装飾の施された銀の鎖…どうやらペンダントのようだ。

「…ジョージさん、それ…」
「…え?あ、ああこれかい?マカロフさんが売りにきたんだよ。
 年代物だけど状態がいいし、何よりこれに施されてるベグニオンの貴族文化特有の装飾が
 貴重な逸品だな…5000Gは下らないぜ」
「まっ、マジかよ…っておい!妹の前で何べらべらと…」

ジョージの口から飛び出た思いもよらぬ高額に、思わず声が裏返るマカロフ。
しかし妹の怒りに満ちた視線を背中に浴び、慌てて言いつくろう…が、遅かった。
頭に血を上らせたまま、マーシャは兄を問い詰める。

「兄さん…そんな高価なもの、一体どこで手に入れたのよ!金がないって言ってたくせに!
 …まさか、盗んだんじゃないでしょうね!?」
「盗んだ?おいおい、うちに盗品を流すのは勘弁してくれよ!」
「ひ、人聞きの悪いこと言うなよ…これはもらったんだよ!本当だって!」
「もらった…?」

ふっと。マーシャの脳裏にステラの顔が浮かぶ。
…悲しい表情をしていた彼女の顔が。

「もしかして、それ…ステラさんに…?」
「そ、そうだけど…何でそこまで知ってんだ?くそ〜あの女…どこまで喋ったんだよ…」
「………っ!」

ぱぁんっ!
乾いた音。熱を帯びる右の掌。呆けたように自分を見る兄。
マーシャはマカロフに思いっきり平手打ちを食らわせていた。

…我慢ならなかったのだ。マカロフがステラを「あの女」呼ばわりしたのが。
ステラは明らかに、マカロフに対し好意を持っている。
だからマカロフが彼女にペンダントをもらったという話は本当なのだろう。
そして恐らくそのペンダントは、彼女にとってとても大切なもの。
あの表情を見ればそれぐらい想像がつく。それでもステラは兄の為にそれを差し出したのだ。
…だが兄は、彼女の気持ちを踏みにじった。
人を疑う事を知らない彼女にたかり、受け取ったペンダントをギャンブルの為にあっさり換金し、
挙句の果てには「あの女」などと呼ぶのか。

つぅっ…
マーシャの頬を熱い雫が流れる。

「…女の人にたかるなんて、最低よ………っ!!」

溢れる涙を拭うこともせず、マーシャはそのまま踵を返して走り去る。
背後でマカロフが何か叫んでいるようだったが、言い訳など聞きたくない。
兄の声が聞こえなくなるまで、マーシャは走った…ただ、無我夢中で。
28男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:19:45 ID:qAm0dmtg
どれぐらい走ったのだろうか。マーシャは気が付くと、城の裏にある通用門の前まで来ていた。
こんな所に来たのは、無意識に足が人目を避けるよう動いていたせいかもしれない。
…でも、ここなら思う存分泣ける。誰にも気兼ねすることなく、心に溜まったものを吐き出せる。
マーシャは通用門の横に植えられた木の根元にしゃがみ込み、自分の膝に顔をうずめた。

…何故兄は、ああなのだろう。どうして人を悲しませることばかりするのだろう。
マーシャにとって、誇り高きベグニオン聖天馬騎士団に入隊する事は幼い頃からの夢であった。
しかし一度はようやく叶えたその夢も、兄のせいで手放すはめになってしまった。
それだけではない、兄の尻拭いのため命を危険に晒した事も何度もある。
女であるが故に陵辱されそうになった事すらある。
薄汚い男の手が自分に伸ばされる様を想像し、マーシャは震える身体を強く抱きしめた。

「………ケビンさん………」

ふと、その名を口にしてみる。昨日からずっと頭を離れない、熱血斧騎士の名を。
いつも無駄に熱くて暴走気味で、一緒にいると疲れることも多い。
でも彼は、誰よりも誠実で優しいという事をマーシャは知っている。
…彼ならばきっと、自分を悲しませるような事はしない。

――会いたい。

会って、いつものように豪快に笑いながら話をしてほしい。
彼のペースに巻き込まれれば、きっとこんな暗い気持ちなど吹き飛んでしまうだろう。
愛しさと切なさが胸に募り、マーシャはもう一度自分を抱きしめる。

…戻ろう…

兵舎に戻れば、彼に会える。マーシャは涙を拭い、重い腰を上げる。
…その時。
マーシャの細い腕が、突然何者かに掴まれた。それは先程想像し、震えた薄汚い男の手…

「――っ!?」

振り返った彼女が見たものは、不気味な笑みを浮かべる人相の悪い男だった。
29男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:20:22 ID:qAm0dmtg
「むう…一体どこに行ってしまったのだ、マーシャ殿もマカロフ殿も」

一向に目的の人物を捜し出す事ができないケビンは、足を動かす事をやめないまま唸った。
重い鎧を身につけたまま城中を全力疾走したものの、未だどちらも見つからない。
まだ彼が足を運んでいない場所は、裏門…昨日マカロフが騒ぎを起こしたあの場所ぐらいだ。
あんな所にいるとは考えづらいが、他に思いつかない以上仕方ない。ケビンは裏門に向かう事にした。

…それにしてもマカロフ殿は…ケビンはふと、昨日の出来事に思いを馳せる。
自分がマーシャの兄だったなら、絶対彼女を困らせるような事はしないのに。
しっかり者で面倒見が良く、いつも前向きで友人も多い。戦場での活躍にも目を見張るものがある。
彼の馬が体調を崩した時、マーシャは的確な応急処置を施してくれたりもした。
そんな明るく可憐な彼女を、ケビンはとても好ましく思っていた。
…しかし、朴念仁と名高いアイクに負けず劣らず女に縁のない人生を送ってきたケビンは、
それが恋愛感情であるという事実に全く気付いていなかった。酷い有様だ。

「…っ……っ……………!」

だが、思考に耽るケビンは唐突に現実に引き戻される。
何故なら、彼の耳に切羽詰った少女の声が飛び込んできたからだ。

「――!今の声は…マーシャ殿!?」

自覚がないとはいえ、想いを寄せるマーシャの声を聞き間違えるはずがない。
彼女の身に何が起こったのだろうか。胸騒ぎを覚えたケビンは全速で声の聞こえた方向へ走った。
30男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:21:50 ID:qAm0dmtg
「…ですからっ!確かに兄がご迷惑をおかけしたかもしれませんけど…
 でも、だからって私は…!」
「うるせえ!兄貴の落とし前は妹のあんたがつけるのが筋じゃねえか!
 …それにな、クリミア軍が攻めてきたせいでこっちは商売あがったりなんだよ!
 1回痛い目に遭わせねえと気がすまねえんだ!」
「………痛っ…!や、やめて下さいっ…!」

商人の男に掴まれた手首をひねられ、マーシャが悲痛な叫びを上げる。
いくら彼女が歴戦の天馬騎士であっても、純粋な腕力はやはり少女のそれ。
丸腰では例え目の前の商人をあしらう事ができたとしても、その後ろに控える用心棒に敵うとは思えない。
――商人は1人ではなかった。
昨日ケビンに殺されかけたせいで警戒したのか、それとも最初から力で屈服させるつもりだったのか、
商人は戦士風の傭兵と思しき男を伴っていた。実力の程は不明だが、2対1では明らかに分が悪い。
困惑し、痛みに眉根を寄せるマーシャを男達が好色そうな目で嘗め回すように見た。

「金が返せねえんなら、それ相応の代価を払ってもらわねえとなあ…」

ようやく掴まれた手を解放される。しかし、次の瞬間マーシャは戦士に羽交い絞めにされていた。

「なっ…何をする気よっ!」
「何って…はっ、あんたもわかってんじゃないのか?
 …自分のせいで大事な妹が玩具にされたと知ったら、あの兄貴は何て思うだろうなあ?」
「………っ!!」

商人が顔を寄せ、ニタリと笑う。首筋に生暖かい息を浴び、マーシャの肌が粟立った。
――襲われる…!?
ゆっくりと伸ばされる男の腕。逃れようと懸命にもがいても、自分を羽交い絞めした戦士はびくともしない。

「いや…こんなの………嫌あああ………っ!」
助けて…助けてっ………………ケビンさん………………!

「マーシャ殿っ!」

…その時だった。彼女の願いが天に届いたのは。
息を切らし全力で走ってきたケビンが、やっと裏門にたどり着いたのだ。

「………ケビンさん?…ケビンさんっ…!!」
「!?てっ、てめえは………!」

まさか本当にケビンが駆けつけるとは思わなかったマーシャと、
昨日自分を殺しかけた騎士が再び現れた事に動揺する商人。2人が声を上げたのは同時だった。

「む?貴様、昨日の…!マーシャ殿に何をしている!」

ケビンもまた、この人相の悪い男が昨日マカロフに詰め寄っていた商人であることに気付いた。
しかしその商人は今、自分の目の前でマーシャに危害を加えようとしている。
…羽交い絞めにされ、苦痛と嫌悪に顔をゆがめるマーシャ。
それは、ケビンの怒りを爆発させるには十分すぎる姿だった。

「――貴様…!マーシャ殿を放せ!」
「な、なんだてめえ…いきなり出てきて…この女は借金野郎の妹だって、知らねえのかよ!?
 兄貴の返済を妹に迫って何が悪い!?」
「悪いに決まっている!マカロフ殿の借金と彼女は無関係だ!
 さあ、早くマーシャ殿を解放しろ!これ以上彼女を苦しめる事は、このオレが許さんぞ!」

突然乱入してきた騎士の剣幕に怯みつつも、商人は冷静にケビンを観察する。
昨日と同じ、クリミア騎士の証である赤い鎧に身を包んだ赤毛の若い男…しかし、同じなのはそこまでだ。
ケビンは今、馬に乗るどころか武器を携帯しているようにすら見えない…つまり、丸腰。
そして激しい怒りを露にした彼を潤んだ目で見つめ、小さく「ケビンさん…」と呟くマーシャの姿。
………なるほどな………商人は思わず口角を上げた。
31男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:22:45 ID:qAm0dmtg
「…へっ…許さなきゃどうするってんだ?騎士さんよ」
「力ずくでも彼女を助け出すまでだ!」
「力ずく?あんた今、丸腰じゃねえか…それでどうする気だ?
 あんたにできるのは、俺達のお楽しみを指くわえて見る事ぐらいしかねえだろ…」

そう言うと商人はマーシャのミニスカートに入ったスリットから手を差し入れ、無遠慮に彼女の尻を撫でた。
突然のおぞましい感触にマーシャは震え、逃れようと暴れる。

「いっ、嫌あっ!!やめてっ…!こんな………っ」

――ケビンさんの目の前で…!

「貴様ああああっ!!!」

眼前の光景に完全に逆上したケビンは、怒りに任せて商人に突進した。
…しかし。

「!ケビンさん、後ろ…!」
「…っ!?」

突如目を見開き、叫ぶマーシャ。その声に反応し、ケビンは我に返る。
――後ろ?
だが、彼が振り返るよりも早く…

………ガッ!!

大きな音。鈍痛。そして暗転。
自分の身に何が起こったのかも把握できないまま、ケビンは倒れた。
…そしてそのまま、ぴくりとも動かなくなる。

「ケビンさん…!ケビンさん、ケビンさん!!しっかりして!!」

マーシャは狂ったように彼の名を叫ぶ。しかしケビンからの反応はない。
そんな2人の様子を見、3人の男達が残酷な笑みを浮かべた。
――傭兵は、もう1人いたのだ。
先行して城内に潜入し、中の様子を窺う盗賊が1人。
そして商人と戦士。最初からこの3人で王城を訪れていたのだと、マーシャは今更気付く。
きっと盗賊は先行したまま城内に身を隠し、自分達のやり取りを物陰から窺っていたのだろう。
その右手には無骨な棍棒が握られている。盗賊はこれでケビンの後頭部を殴ったのだ。

「ケビンさん、返事をして!ケビンさん……」
「…ぴーぴーうるせえ!」
「きゃあっ!」

拘束された腕をきつく締められ、マーシャは悲鳴を上げた。
彼女を羽交い絞めにしている戦士、倒れたケビンを見て会心の笑みを浮かべる商人、
いつの間にか得物を棍棒からナイフに変えた盗賊。
自分の置かれた状況を思い出し、マーシャは戦慄する。

「残念だったな、マーシャ殿?あんたの騎士様は見ての通りだ。
 惚れるんなら、もっと頼りがいのある男にしといた方がよかったんじゃないのか?」
「それとも兄貴みたいなバカ男じゃないとダメなのかい?ははは!」
「…ま、あんたの今の好みがどうかなんて関係ないよ。
 これからたっぷり、悪い男の魅力を教えてやるからさ……」

盗賊が器用にマーシャの胸鎧の留め金を外し、更に手にしたナイフで彼女の衣服を切り裂いた。
ベグニオン聖天馬騎士団の制服は、一瞬にしてマーシャの肌にまとわりつくだけの
頼りない布切れに変貌する。
32男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:23:12 ID:qAm0dmtg
「いっ…嫌あっ!も…もうやめて…!お願い……!!」
「何言ってんだよマーシャ殿、やめるも何も、これからだぜ?」
「そうそう、それにどうせ毎晩ケビンさんとギシギシアンアンやってんだろ?
 たまには違う男とやってもバチは当たんないと思うけどな」
「…あ〜、そう思うと勿体無くない?ケビンさんに見せ付けてやりたいのにさあ、気絶してるよ」

わざとらしく『マーシャ殿』『ケビンさん』などと呼び、男達は嘲笑う。
マーシャは悔しさと恐怖で再び涙を流した。

「ケビンさん、生きてるか〜い?まあ死んではないだろうけど…
 思いっきり殴ったから、しばらくこのまんまだろうな。
 …自分でやった事だけどつまんねーの。意識戻してくれたら面白いのに」

盗賊が足でケビンをつつく。彼が昏倒したままなのをいい事に、好き勝手のたまいながら。

…しかし、その余裕は長くは続かなかった。

ぐわしっ!!
「!?」

突然、猛烈な力で足首を掴まれた盗賊は、バランスを崩しそのまま派手に倒れた。
一体何が起こったのかさっぱりわからず、慌てて上体を起こした盗賊が見たものは…

「…え…?あ、あ………ケビン、さん…?」

そう。盗賊の足首を掴める位置にいるのはこの男しかいない。
後頭部を押さえ、ゆっくりと立ち上がるケビン。
――男達の顔が一斉に青ざめた。

「バ、バカな…!普通半日は気絶してるぞ!?」

信じられないという表情を浮かべた盗賊が、かすれた声で叫ぶ。
…確かに、普通の者ならそうであろう。
しかしケビンは普通ではなかった。自分の頭に斧を落とす男が非力な盗賊に
棍棒で殴られたぐらいで気絶するわけがないのだが…無論、男達はそんな事を知る由もない。
彼等にできる事はただ、先程以上の怒りの炎を纏った真紅の騎士に怯え、
そして自分達が押してはいけないスイッチを押してしまった事に後悔するのみ。
…盗賊の一撃でケビンを倒す事ができなかったが、彼の『怒り』を発動させる程度には
ダメージを与えてしまったのだった。

「………あの世でマーシャ殿に詫び続けろ貴様らーーーーーっ!!!!!」

絶叫…否、咆哮。
いつの間にか拘束から解かれたマーシャが呆然と見守る中、
ケビンの成敗劇が始まった…
33男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:24:13 ID:qAm0dmtg
「…か…はっ………」

どさっ…
ケビンの拳を鳩尾に受け、戦士が倒れた。完全に白目を剥いており、口の端からは涎まで垂らしている。
デイン王城の昼なお暗い裏門前。3人の男が地に伏し、ついに立っているのは赤い騎士のみになった。
――丸腰でもケビンは強かった。クリミア王宮騎士唯一の生き残りとして常に前線で戦ってきた彼は、
今や軍内でも屈指の実力者に成長していたのだ。
…ついでに今は『怒り』発動、更にマーシャの支援効果付きである。
3対1とはいえ、ごろつきに毛が生えた程度の実力の傭兵が敵う相手ではない。

「ひっ…ひいいっ………!」

情けない悲鳴を上げ、商人が痛む身体を起こし逃げ出そうともがく。
戦士と盗賊は昏倒しているが、商人だけは何とか意識を繋いでいたのだ。
…しかしそれはケビンが意図的に手加減したのだという事を、この男は知らない。

「待て、貴様!」
「ぐえっ!?」

背後からマントを掴まれ、仲間を捨てて裏門へ向かっていた商人の首が絞まった。
こ…今度こそ殺される………?
昨日からこの騎士には酷い目に遭わされ続けてきたが、とうとう年貢の納め時か…
商人が観念して振り向く。しかし、彼が目にしたのは自分の想像した鬼神のような表情ではなく、
意外にも落ち着いたケビンの姿だった。

「…貴様に用がある。まず、このマントを寄越せ」
「へ?……へ、へいっ!!」

一瞬何のことかわからず間抜けな声を上げるが、商人は慌ててマントを脱ぐ。
…ケビンの目が怒りの炎をたたえたままだという事に気付いたからだ。

「よし…マーシャ殿!これを…」
「え…」

ぱさっ。
ケビンは呆然とへたり込んでいるマーシャに駆け寄り、視線を逸らしマントを被せた。
マーシャの衣服は盗賊がナイフで切り裂き、際どいところまで肌が露出している。
そのままでは城内を歩く事すらできないだろう…彼の気配りに、マーシャの心は震えた。

その様子を見、商人は再び足音を殺し脱出を試みる…が、無駄だった。

「!こら、待て!まだ用事は済んでおらん!」
「ひっ、ひいっ!な、な、何でしょうか…」

あっさりケビンに制され、商人はまた悲鳴じみた声を上げる。既に涙目だ。
そんな商人の前に立ちふさがったケビンは、懐から小さな革袋を取り出し、彼の前に投げ捨てた。
乾いた小さな音を立てて地面に落ちたそれを恐る恐る拾い、終始ケビンの様子を窺いながら
商人は袋の中を確認し――驚愕した。

「…受け取れ。マカロフ殿の借金の件、それで足りるか?」

…革袋は、ケビンの財布だった。妙に軽い音を立てて落下したのは、中に紙幣しか入っていない為。
優に一万ゴールドを超える大金が入っているとは思えない粗末な革袋の中を食い入るように見つめる商人と、
その商人を油断なく睨みつけるケビン。そんな2人の様子を信じられないような目で見るマーシャ。
奇妙な沈黙を破ったのはケビンだった。
34男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:25:15 ID:qAm0dmtg
「…どうした?足りるか、足りないか聞いている!」
「ひっ…だ、大丈夫です!利子込みでも、十分ですっ!」
「そうか…ならばその袋はくれてやる」

自分の置かれた状況も忘れ、金に目がくらんだ商人は一瞬表情を輝かせた。
しかし次の瞬間響いた大声に再び身を竦ませる。ケビンは真剣な顔でこう言ったのだ。

「…ただし!二度とオレ達の前に姿を現さないと誓え!
 これでマカロフ殿の借金は帳消しだ、今後懲りずにマーシャ殿に狼藉を働こうものなら
 その時は…生かしては帰さんぞ!」

………ケビンさん………
マーシャは瞬きすら忘れ、彼の横顔を見つめる。

「…わかったか!?」
「はっ………はいいぃぃっ!!」
「ならばさっさと消えろ!仲間を連れて、早々に立ち去れ!」

ケビンの一喝に、商人は脱兎の如く逃げ出した。倒れたままの戦士と盗賊を担ぎ、
外へ放り出してからケビンは門を閉じる。

ギィ…ガシャン………

鉄の扉の閉まる重々しい音が響いた後、騒がしかった裏門前にようやく静寂が訪れた。
ケビンは軽くため息を付き、背後を振り返る…
そこには商人のすすけたマントで身を包んだマーシャが、じっとケビンを見ていた。

「マーシャ殿!」
「…ケビンさん…」

ケビンがこちらに駆け寄ってくる。だが言わなければならない事が山ほどある筈なのに、
マーシャの口からこぼれるのはその名前だけ。言葉にできない彼への想いが
堰を切って溢れそうになるのをこらえる事しか、今のマーシャにはできなかったのだ。

「マーシャ殿…すまなかった!」
「…え…?」
「オレがもう少し早く駆けつけていれば、マーシャ殿をこのような目に遭わせずに済んだのだ!
 ましてや後頭部を殴られた程度で脳震盪を起こすなど以ての外!
 本当にすまない…辛い目に遭わせてしまって…!」

…どうして。
どうしてこの人は…こんなにも…
35男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:25:40 ID:qAm0dmtg
「…そんな…ケビンさんが…謝る事じゃない…のに…」
「しかし!」
「…私の方が…謝らないと…私のせいでケビンさんが…怪我…」
「…ん?ああ、大丈夫、こぶができただけだ。放っておけば治る!オレはクリミア騎士だからな!」
「でも………それだけじゃ………」
「む?あの金の事を言っているのか?気にしないでくれ、オレは元々金の使い道のない男でな、
 気が付いたら貯まっていただけなのだ。武器や馬具を新調する程度の金さえ残ればそれでよい」

ダメです…そんなわけには…!
そう言おうとしてマーシャは俯いていた顔を上げ…そして、見た。
どこまでも明るいケビンの笑顔を。
それは彼女がずっと焦がれていた、暗い気持ちを吹き飛ばしてくれそうな…太陽のような笑顔。

「それにな、オレの金がマーシャ殿の役に立ったというのなら、これ以上の使い道はないと思うぞ。
 マーシャ殿のためなら金など、いや命だってオレは惜しくはない!」

つぅっ…
堪えていた涙が、再びマーシャの青い瞳から零れ落ちる。
――もう、自分の気持ちをごまかすことなんてできない。

「……う……うわあぁぁぁぁんっ!!」
「うおっ!?」

溢れ出た感情に身を任せ、マーシャはケビンの腕の中に飛び込んだ。
そしてそのまま彼の胸に顔を埋め、声を上げて泣きじゃくる。

――好き…ケビンさんの事が、大好き…

祖国クリミアを愛し、忠誠を誓う立派な騎士である彼が好き。
無駄に熱くて、周囲のテンションまで高くしてしまう彼の明るい性格が好き。
戦場で見せる誰よりも凛々しく、真剣な彼の横顔が好き。
…私の事をこんなにも気遣ってくれる、その優しさが好き。

「マ、マーシャ殿…!?す、すまん!マーシャ殿の気持ちも考えず、無神経に笑みなど浮かべて…
 オレはどこまで愚かな男なのだ…!」
「…ちが…うっ……ぐすっ…ケビンさん………ケビンさぁん……」

自分にすがりついて泣くマーシャに、ケビンは激しくうろたえる。
彼の今までの人生において、女性に泣かれた事など一度もなかったのだ。
こんな時一体どうすればいいのか、さっぱりわからない…
行き場なく宙に浮いた右腕を彼女の背中に回すべきか否か、そんな事すら延々と悩み続ける始末である。

「マ、マーシャ殿、その…そ、そうだ、一旦兵舎へ戻ろう!
 いつまでもこのような場所にいては気が滅入るだけだ…なっ?」

結局ケビンの右手は彼自身のポケットをまさぐるだけで、彼女を抱きしめる事はなかった。
そして左手でマーシャを自分からゆっくり引き剥がし、ポケットから探り出したものを差し出す。
…しわだらけのハンカチ。こんな時に限ってこんな物しか持っていない…
ケビンは自分が情けなくなったが、マーシャは素直にそれを受け取ると、とめどなく溢れる涙を拭った。

「よ、よし…ではマーシャ殿、戻ろうか…」
「……………はい……………」

ケビンはマーシャの手を握り、周囲を窺いつつ裏門を後にした。
…繋いだ大きな掌から伝わるケビンの体温をもっと感じたくて、マーシャは握った手に力を込める。
顔に押し付けたハンカチからは、彼の匂いがした。
36男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:26:24 ID:qAm0dmtg
「着いたぞ、マーシャ殿………マーシャ殿?」
「……………」
「……参ったな……」

マーシャに割り当てられた部屋にようやくたどり着き、ケビンは彼女に声をかける。
…幸いにも、ここまでの道程で人に出くわす事はなかった。自分達のこのような姿を見られては
あらぬ誤解を招きかねない…そして何より、マーシャをこれ以上傷付けたくない。
あまりにも人気がない王城の様子を不自然に思いながらも、ケビンは何事もなく目的地に着いた事に安堵する。
だが彼女は俯いたまま、繋いだ手を離そうとしなかった。
いくら兵舎の一室とはいえ、女性の部屋に入る事にケビンは躊躇したが
このまま部屋の前に立ちつくすわけにもいかないだろう。
それならばせめて人目につかないうちに…ケビンは覚悟を決めた。

「マーシャ殿、部屋に入るぞ。鍵は…」
「……開いてます……」
「う、うむ、そうか。では…失礼する」

妙に緊張した面持ちで、ケビンはドアノブに手をかける。
キィ…
乾いた音を立てて開いた木製の扉の先には、寝台や机といった必要最小限の物のみ用意された
殺風景な部屋。マーシャの部屋が自分の部屋と大差ない事に、何となくケビンは救われた気がした。
その部屋の中に足を踏み入れ、後ろ手に扉を閉める。
…次の瞬間、再びマーシャがケビンに抱きついてきた。

「マ、マ、マーシャ殿………」
「…ぐすっ…ひっく……ケビン…さん………私…わたし……」

先程に比べれば大分落ち着いたとはいえ、マーシャはまだケビンの胸で小さく嗚咽を上げている。
…困惑、狼狽、同情、思慕、恋情…様々な感情がケビンを激しく混乱させた。
幸い、鎧を身に着けているおかげで早まる胸の鼓動を悟られる心配はなかったが…
いつまでもこうしていては自分の身が持たない。
完全にのぼせ上がってしまう前にどうにかしなければ…
何とか感情を整理してから、ケビンはマーシャの震える肩に手を乗せ…自分から離した。

「あ………」
「マーシャ殿、オレはタニス殿を呼んでくる。少しの間1人にしてしまうが…許してくれ」

…マーシャはきっと、心細いのだ。
兄の借金のせいであらぬ言いがかりをつけられ、女であるが故に身を危険に晒した。
そんな辛い思いをした彼女を、無論放っておけるわけがない。
しかし、女性の扱いが全くわからない自分より、同じ女性でマーシャの上官であるタニスの方が
彼女自身も気が許せるのではないだろうか?

濡れた瞳で呆然と自分を見るマーシャを少しでも安心させるよう、彼女を真っ直ぐ見つめ
ゆっくり、なるべく穏やかな口調で話すケビン。
最後にそっとマーシャの頭を撫でてから、彼は背を向けドアに手をかけた。

――しかし。
自分は本当に女心をわかっていない…ケビンはすぐ、それを思い知らされる事になる。
37男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:26:58 ID:qAm0dmtg
伸ばされた細い腕が、男の腰に絡みつく。
背中に感じる熱は、柔らかい女の身体が押し付けられた為。
すすけたマントが手から離れ、ぱさりと乾いた音を立てて石造りの床に落ちた。

「いや………行かないで……!…ケビンさん……お願い……」

…マーシャは必死だった。
兄の所業に怒り、悲しみ、そして非道な男達の辱めを受けそうになったマーシャを救い出したケビン。
今の彼女にとって、彼は自分が頼る事のできる唯一の相手…そして、たった1人の愛する男なのだ。
――ケビンさんにまで置いていかれたら、私は――
引き止めなければ………何としてでも………!

驚き振り返るケビンが見たのものは、間近に迫る少女の顔。
マーシャは少し開いた彼の唇に、自分の唇を押し付けた。

「………!?」

突然押し当てられた柔らかな感触に、ケビンは思わず後ずさる。
しかしマーシャは彼を逃すまいと、唇の隙間から口腔へ、自分の舌を滑り込ませた。
歯列をなぞり、奥で窄まっている彼の舌をつつく。
完全に硬直しているケビンからの反応はないが、それでもマーシャは更に深く口付ける。
少し息苦しくなり離した唇から、銀の糸が流れた。

「マ…マーシャ……どの…?」

頬を紅潮させ、解放された唇から何とかそれだけを紡ぐケビン。
マーシャはいとおしげに、しかし強い力で彼を抱き締めた。

「…私…ケビンさんが好き……大好きなの………!
 お願い…私を置いていかないで……!」

…瞬間、ケビンの頭が真っ白になる。
今、彼女は何と言った…?

しかし彼がマーシャの言葉を理解するより早く、再び口付けられる。
背の高いケビンに届くよう、精一杯背伸びして唇を寄せるマーシャ。
無残な姿を人目に晒さぬよう羽織っていたマントを捨てると、切り裂かれた天馬騎士団の制服から
彼女の白い胸の谷間やしなやかな太股が見え隠れしている。
…少しずつ、理性が崩れていく。
ケビンはそれを自覚しつつも、驚くほど艶かしいマーシャから目が離す事ができなかった。
38男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:27:50 ID:qAm0dmtg
(…言っちゃった……好きって………もう、後戻りはできない……)

そしてマーシャもまた、激情に身を任せながらも妙に冷静な部分でそう考える。
…ケビンと離れたくない。
それだけの為に、自分でも信じられないような行動に出た。
…キスなんて、したことなかったのに…
なのに今、自分は彼の唇を貪るような激しいキスを繰り返している。
ケビンの逞しい身体に自分の身体を摺り寄せると、彼の下腹部のあたりが微妙に硬く、
熱を帯びている事に気付いた。

(…あ…これって、もしかして………)

それが一体何を指すのか思い当たり、マーシャは自分の行為のはしたなさに今更ながら赤面した。

(…でも、これ…ケビンさんも私の事…)

無論、ただの生理現象なのだという事はわかっている。
しかし、彼の身体が自分を否定していないという事実に、マーシャ自身も熱く昂った。
…どうせ後戻りできないのなら…
マーシャはケビンの後ろにあるドアノブに手を伸ばし、鍵をかける。
そして意を決し…彼を寝台まで引き摺り、力任せに押し倒した。

「………っ!?マ、マーシャ殿…!?」

…さすがのケビンもこれには驚いた。
今までマーシャにされるがままになっていた彼は、ここにきてようやく抵抗の意思を見せる。
それは決して彼女を拒むという意味ではなく、彼女の為を思っての事なのだが…
だがそんなケビンの思いをよそに、マーシャは彼の上に跨り
重い鎧の留め金を外そうと悪戦苦闘している。

「マーシャ殿!だめだ、このような…も、もっと自分を大事にだな……」

混乱のあまり、自分でもよくわからない事を口走るケビン。
彼の理性もまた、確実に崩壊してきているのだ。早くしないと…取り返しのつかない事になる。
ケビンは自分の鎧に手をかけるマーシャを止めるため、その細い腕を掴み…そして気付いた。
…彼女の身体が震えている事に。
39男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:28:10 ID:qAm0dmtg
「…ごめんなさい…ケビンさん、ごめんなさい……」

マーシャは再び青い瞳に涙を浮かべ、掠れた声でケビンへの謝罪を口にする。

「…でも…私……怖かった…本当に怖かったの………!
 ……あんな目に遭うのは…初めてじゃないけど……今までは何とか…逃げられたから…
 だけど今日は………ケビンさんが来てくれなかったら、私……」
「………マーシャ殿………」
「私だって………好きな人じゃないと…嫌…なんです……
 …初めては、絶対好きな人じゃないと……
 でも…こんな事があったら…そんなの…ただの幻想なんじゃないかって…思えて…」

ぽたり…
瞳から零れ落ちた雫が、マーシャの腕を掴んだままのケビンの手を濡らした。

「…お願い…ケビンさん………同情でも…いいんです……
 ………抱いて…ください………」

濡れた瞳が。震える手が。掠れた声が。零れ落ちる雫の熱さが。
僅かに残ったケビンの自制心を溶かしていく。


「……………私の初めては………ケビンさんにあげたいの……………」


…その瞬間。ケビンの中で何かが弾けた。
彼は掴んだ細い腕を引き、倒れ込むマーシャを強く抱きしめる。
そして自ら唇を重ね、彼女がそうしたように口腔へ舌を滑らせた。
それをたどたどしく動かすと、驚き、竦んでいた彼女も舌を絡ませてくる。
長く、甘い口付け。熱に浮かされ、とろんとした目で見つめてくるマーシャを
ケビンはもう一度、強く抱きしめた。

――もう彼に、迷いはなかった。
40男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:28:47 ID:qAm0dmtg
(し、しかし………一体、何をどうすればいいのだ……)

迷いはなかった…はずなのだが。
とりあえず自分は鎧を外し、服も脱いだ。そして全身を朱に染め、目を瞑ってケビンを待っている
下着姿のマーシャの上に覆い被さるような姿勢になり………そこで固まってしまった。
無論ケビンとていい年の男、知識はそれなりにある。しかし実際に女性を抱くとなると、
緊張のあまり一体どこからどうすればいいのか…これがわからない。

(と、とりあえず…触ったり、キスをすればいいのだよな………?)

頭の中で逐一確認してから、ケビンはそっとマーシャの手を握り、触れるだけのキスを
彼女の額に、頬に、唇に、そして徐々に顔を下げ、白い首筋やくっきり浮かんだ鎖骨にも落としていく。

「…あ…」

マーシャの口から、切なげな声が漏れる。握られた手に力が込められる。
…腕の中でマーシャが…ずっと形にならない想いを抱いていた少女が
自分への愛を明かし、抱かれる事を望み、与えられた愛撫に応える様は、ケビンの欲望を大いに煽った。
ケビンは握った手を解き、彼女の形のいい乳房を下着の上からすくい上げるように揉んだ。

「……あっ…あんっ…」

先程より大きな声で喘ぐマーシャの声が、ケビンの鼓膜を刺激する。
その声をもっと聞きたくて、ケビンは更に愛撫を激しいものにしていく。
マーシャらしい薄いピンク色をした可愛らしいブラのホックを外すと、彼女の裸の胸が目の前に晒された。
なかなか豊かな白い双丘の頂で、硬くなった乳首が彼を挑発するようにつんと上を向いている。
ケビンはそれを摘みながら、乳房全体を大きな手で揉みしだいた。
柔らかく弾力のある女のそれが、自分の手によって自在に形を変えていく。
その感触に、ケビンは夢中になった。

「んっ…あっ……ケビンさん………ケビンさん……」

絶え間なく漏れるマーシャの声も、次第に熱を帯びた艶のあるものへと変化していく。
ケビンは手の動きを休めないまま彼女の胸元に顔を寄せ、舌を這わせた。

「あっ…!あっ、あぁっ……はぁっ…」

暖かくぬめった舌の感覚に、マーシャはびくりと身を震わせた。
しっとりと汗ばむ柔らかい乳房を、ケビンは余すところなく舐めまわす。
痛いほど充血して尖った乳首まで辿り着き、舌先で転がすように愛撫すると
マーシャの口から甲高い嗚咽が漏れ、触れた肌から伝わる彼女の体温が更に上がったような気がした。

「やっ…あぁんっ…!はっ…はぁっ……あっ…!あぅっ…」

マーシャの胸に顔を埋めるようにして、ケビンは乳房にむしゃぶりつく。
そして空いた右手を、彼女の身体のラインを確かめるように下へと滑らせる。
…やがて彼の手が、マーシャにまとわりついている最後の布地に辿りつくと
あっさりとそれを彼女から取り払い、秘められた部分へと指を進ませた。
くちゅ…
僅かに触れたマーシャの花弁から、控えめな水音が響く…
ケビンの愛撫によって、彼女は既に濡れていた。
41男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:29:44 ID:qAm0dmtg
「……っ!やっ………だめっ…!あっ…!あっ、ああんっ…!」

誰にも触れられた事のない場所を、無骨な男の指が滑る。例えようのない未知の感覚に
マーシャは激しく身悶えた。髪を振り乱し、自分の胸に顔を埋めるケビンの頭を強く抱きしめ、
襲い来る刺激に必死で耐える。彼女の熱い吐息がケビンの耳をくすぐった。

(…こ、ここに………オレのものを……は、入るのか…?)

そしてケビンも初めて触れる女の性器に興奮し、指を動かしながらそんな事を考えてしまう。
割れ目に沿って指を滑らせるたび、そこは蜜を生んでいく。最初は小さかった水音も
今ではぐちゅぐちゅと、部屋全体に響く淫靡なものに変化していた。
しとどに濡れた花弁から溢れる蜜がケビンの手を濡らし、やがてシーツに零れるほどになると
ケビンは思い切ってそこに人差し指を侵入させた。

「!うっ……くぅっ………!…はぁっ…あぁっ…!」

それまで快楽のみを追っていたマーシャの声が、少しくぐもった響きを含んだ。
きつい処女の肉壁が、まるで侵入を拒むかのように男の指を締め付ける。
そのあまりの圧迫感に、ケビンは思わず挿れた指を引き抜こうとしたが…

(ま、待て…きついからこそ、先に指でほぐしておかねばならんのだ。
 そうしないと…オレのものなどとても入らんぞ…)

動きの止まった自分を濡れた目で怪訝そうに見つめるマーシャの視線に全く気付かず、
ケビンはしばし思考に耽る。
しかしそれも束の間、すぐに彼女に埋めた指を付け根まで押し込み、中で何度も間接を動かした。
その急な動きが与える乱暴な刺激にマーシャは身をよじらせ、苦しげに喘ぐ。

「ああっ!あっ!い、痛っ…ケビンさんっ……やあっ!あんっ!」

今まで何も受け入れた事のない少女の花弁は、ねじ込まれた異物を何とか押し戻そうとするように
更にきつく収縮する。しかしケビンはそれに臆することなく、埋めた指をもう1本増やした。
太く長い2本の指が不規則に中をかき回し、更に親指は花弁の上から顔を覗かせた
肉芽をこすりつけるように刺激し、舌と左手で柔らかな乳房をこねくりまわす。
それらはとても荒っぽく、決して上手いといえるような愛撫ではなかったが
それでもマーシャの身体はケビンによって確実に追い詰められていく。

「や、ああっ!あんっ!くっ…ううっ…ケビンさんっ…ケビンさぁんっ…!
 わ、私…はぁっ…ああっ!あああああんっ!」

肉芽を指で潰し、乳首を噛む。そして中の指を激しく動かすと
マーシャは一際甲高い嬌声を上げびくびくと大きく身体を震わせた。
汗ばむ身体を力なく放り出し、目尻に涙を浮かべ肩で荒い息をつく。
――彼女は、達したのだ。

「…はぁ…はぁ………ケビン、さん……」

まるでうわ言のように、掠れた声でケビンの名を呟くマーシャ。
花弁に埋められた指を引き抜くと、こぽり、と蜜が零れた。
42男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:30:29 ID:qAm0dmtg
(…い、イカせた…のか?オレが?)

上体を起こし、自分の濡れた指とぐったりしたマーシャをちらりと見て、ケビンは妙な達成感を覚えた。
…しかし、これで終わりではない。今度は自分が気持ちよくなる番なのだ。
既に彼の怒張は痛い程張り詰め、解放を望んで熱く昂っている。
彼女に挿れ、思う存分動かし、中にぶちまければ、それは一体どれほどの快楽を自分に与えてくれるのか…
ごくりと唾を飲み、それを実現すべく
ケビンはマーシャの花弁に自分のものを宛がった。

「…っ!ま…待って!ケビンさん…!」

しかし、そんなケビンをマーシャが慌てて静止する。
この期に及んで何を…寸止めを食らったケビンは少し不満げな表情を彼女に向ける。
彼の言いたい事に気付いたのか、マーシャは目を伏せ、小さな声で囁いた。

「…あ…その…べ、別に……やめてほしいわけじゃなくて…
 ……あの…ひとつだけ、わがまま言ってもいいですか…?」
「…わがまま?」

意外なマーシャの申し出に、ケビンは眉を寄せ彼女の言葉を反芻する。
すると何故かマーシャはほっとしたような表情を浮かべ、やはり小さな声でこう言った。

「………名前………呼んでほしいんです」

…それは小さな声で願うにしても、あまりにもささやかなわがまま。

「………ケビンさんの声が聞こえると、安心するから………」

――そこまで言われ、ケビンはようやく気付いた。
艶かしいマーシャの肢体に溺れるあまり、彼女自身を省みなくなっていた事に。
…マーシャは何度もケビンの名を呼んでいたというのに、
自分は彼女の名を呼ぶどころか、声すらかけていないではないか。
このまま欲望に任せてマーシャを貫けば、彼女を蹂躙しようとしたあの男達と何も変わりない…
ケビンは自分の愚かさを恥じ、許しを請うようにそっとマーシャを抱きしめた。

「…あ…」
「すまない、マーシャ殿…!オレが至らないばかりに、心細い思いをさせてしまった…!」
「え、そんな…あ、謝らないでください…」
「しかし…その、何だ…オレもこういった経験がなくてな…余裕が全くないのだ…
 …言い訳にしかならんが…許してもらえんだろうか…?」

…その一言に、マーシャはぽかんとした顔になる。
だがすぐその愛らしい顔は笑みを浮かべ、堪えきれない笑い声が唇から漏れた。

「なっ…わ、笑う事なのか!?それは!?」
「す、すみません…ちょっとびっくりしちゃって…確かに、あんまり馴れてるって感じはしなかったけど…」
「オ、オレは何人もの女性と関係を持つような男ではない!」

妙に必死な言い訳をするケビンがおかしくて、なおもクスクスと笑いをこぼすマーシャ。
…ひとしきり笑い終わると、不意にケビンと目が合った。
絡み合う視線に導かれ、2人はどちらからということなく口付けを交わす。
そしてマーシャはケビンの首に腕を回し、ケビンは再び己をマーシャの花弁に宛がった。

「……マーシャ殿……」
「……………ケビンさん……きて……………」

マーシャの声を合図に、ケビンはゆっくりと、彼女の中に自身を進めていく。
…先程あれだけほぐしたにも関わらずそこは狭く、彼の侵入を容易に認めようとはしない。
ケビンは肉壁の締め付けに熱い息を漏らし、そしてマーシャは指とは比べ物にならない
質量と熱を持つケビンのものに貫かれる痛みに必死で耐えていた。
43男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:31:05 ID:qAm0dmtg
「うっ…ふっ………くぅっ………」
「…マーシャ殿、つ、辛いか…?」
「だ、大丈夫……大丈夫ですから…」

唇を噛み、どう見てもあまり大丈夫ではなさそうなマーシャにケビンが気遣うように声をかけた。
彼自身もまた、あまりの締め付けに気を緩めるとすぐに達してしまいそうになるのを必死で堪えている。
互いに耐えられなくなる前に、とにかく奥まで進めまければ…
ケビンは自分と繋がっているマーシャの花弁の上、肉芽にそっと手を伸ばし刺激をしてみる。
すると彼女の身体がぴくりと跳ね、花弁の奥から更なる蜜を生み出した。

「あっ…!あうっ…はっ…ああっ!」
「…マーシャ殿、いくぞ…!」
「え…あっ…!くぅっ……いっ、あああああああっ!」

ケビンは新たな潤滑油の助けを借り、マーシャの中へ自身を突き立てる。
一気に最奥まで貫かれ、悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を上げるマーシャ。
まるで身体を引き裂かれたかのような衝撃に身を震わせ、涙を流す。
その姿がとてもいとおしく思えて、ケビンは彼女の涙を舌で拭い、汗ばむ額に自分の額を合わせた。

「マーシャ殿…その、全部…入ったぞ…」
「…は……い……私の中………ケビンさんでいっぱい………」

言葉を交わし、唇を重ねる。まるで溶け合うような、濃厚で甘い口付け。
上と下で繋がってもまだ足りないと言わんばかりに、2人はきつく抱き締め合う。
暫くそうして互いの熱を感じていたが、やがてケビンは密着した腰を引く。
先端だけマーシャの中に残して引き抜いた彼自身には、蜜に混じって彼女の破瓜の血が絡み付いている。
そしてまたそれを熱くぬめる花弁へと突き立て…そうしてケビンは、ゆっくりと動き始めた。

「あっ、あっ…ああっ……!…ケビンさん…あんっ…!」
「…マーシャ殿…マーシャ殿…」

結合部から濡れた音が響くたび、痛みに耐えるマーシャの声は少しずつ甘いものへとすり変わっていく。
そしてマーシャの声が甘くなるたび、水音は派手に、淫靡なものにと変化する。
望み通りにケビンの声で自分の名前を呼ばれ、際限なく上がる熱が意識を溶かしていく。
…もう何も考えられなかった。

「あっ、あああっ、ああっ!ケビンさんっ…ケビンさんっ!!」
「……マーシャ殿っ……!」

マーシャは早くなる彼の動きに合わせ、自ら腰を振って快楽を貪る。
ケビンは間もなく訪れる絶頂に備え、彼女の身体を強く掻き抱く。
声が枯れんばかりに名前を呼び、互いの存在を確認し、そして――

「んああっ!あっ、ケビンさん、ケビンさんっ…!わたし、もうっ…あっ、あああああああっ!!」
「…くっ……マーシャ殿っ…マーシャ殿っ………!!」

マーシャが大きく痙攣し、肉壁が中をかき回す男を引きちぎらんばかりにきつく締めつける。
ケビンはそれに導かれるように、彼女の最奥へ白い欲望を吐き出した。
44男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:31:42 ID:qAm0dmtg
マーシャは憂鬱だった。
――いや、つい先刻まで彼女はとても幸せだったのだが。
好きな男に純潔を捧げ、互いの熱を分け合い、彼の手を握ったまま夢見心地で情事の余韻に浸る…
しかし今の彼女の部屋にそんな甘いムードは微塵も残っておらず、暗く重い空気だけが存在感を示していた。

…こうなった原因はわかりきっている。
マーシャは寝台に横たわったまま、ちらりと自分の隣にいるケビンの様子を窺った。
…上体を起こし、俯いた姿勢のまま両手で顔を覆い、何やらぶつぶつと呟いている…
行為の後、彼はずーーーっとこの調子だった。

(はあ…何でこうなっちゃったのよ…)

一体何がケビンをここまで落ち込ませるのかさっぱりわからず、マーシャはため息ばかりつくが
それでも刻々と時間は経過していく。
部屋に入った時は外の明るい日差しを十分に取り込んでいた窓から見える景色は既に茜色に染まり、
間もなく夜の帳が世界を覆うだろう……いつまでもこうしてはいられない。
マーシャは上体を起こし、思い切ってケビンに声をかけた。

「…あの…ケビンさん?」
「…っ!?」

彼女の声にやたら大げさに反応したケビンは、ギギギ…と音を立てそうな程ぎこちなく首を回し…
その視界に飛び込んできたマーシャの裸の胸に、先程自分がつけた鬱血の跡を認め…

「…あああああああああああっ!!!」

絶叫を上げ、再び頭を抱えた。

「!!?…あ、あの、ケビンさん!?何でさっきからそんな…」
「…オ…オレは………とんでもない罪を……犯してしまった…」
「……………は?」

――罪?
何の事か全くわからないマーシャは怪訝な表情を浮かべる。しかし、疑問はすぐ氷解した。
…ケビンの懺悔には続きがあったからである。

「…オレは…騎士の身でありながら…!マーシャ殿が弱っているのをいい事に…!
 ……あ、あのような猥褻な行為に及んでしまった……」
「………へ………」
「婦人への奉仕は騎士道の基本!それなのにオレは!
 熱に浮かされ、結婚前の女性を組み敷き…しょ、処女を奪い……とどめに………中に出して………」

自分の言葉に赤面しながらも、ケビンはまた絶望する。
――マーシャは思い出した。
クリミアの騎士であるケビンは、その人格自体もがっちがちの騎士道精神の塊であるいうことを。
…さっきのあれはどう考えてもマーシャから誘ったわけで、
ケビンが罪悪感を覚える筋合いはないはずなのだが…
事に及んだという事実。ケビンを苦しめるには、それだけあれば十分だったのだ。
45男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:32:36 ID:qAm0dmtg
「ちょっと、ケビンさん…!?そ、その解釈は間違ってます!」
「間違ってなどいない!ああ、熱の引いた今ならわかるのだ…!
 オレは婦女暴行の罪で裁かれなければならん…!」
「だーかーらー!!それが間違ってるんですってーっ!!」
「………いや、裁きなど待ってはおれぬ!!」

がばっ!
豪快に立ち上がったケビンは狭い部屋を大股で歩き、
壁に立てかけられていたショートスピアを掴み、その切っ先を自分の腹に向けた………全裸で。

「!?ケビンさんっ!?」
「マーシャ殿、かくなる上はオレの命…自ら絶つ事で貴公に詫びるしかない!」
「なっ………!?」
「エリンシア様!そして我が祖国クリミアよ!!
 復興を成し遂げぬまま不甲斐なく散るこのオレをお許しくださ…」
「ちょ、ちょっと待ったーーーっ!!!」

がしっ!!
マーシャは慌てて起き上がり、今にも切腹しそうな勢いのケビンを何とか押さえつけ、
ショートスピアを握った右手を渾身の力で捻り上げた………全裸で。

「マーシャ殿、何故止める!?何故このまま死なせてくれんのだっ!!」
「何故じゃないですってばーっ!ケビンさん、お願いだから冷静になって…!」
「何を言う!冷静になったからこそ、こうして己の罪を償おうと…」
「それが冷静じゃないって言ってるんですっ!!!」

一向に前に進まぬ押し問答に、マーシャはとうとう大声を張り上げた。
キーン……耳元で叫ばれ、ケビンの動きが一瞬止まる。
マーシャはその隙に彼の手からショートスピアを叩き落し、そのまま部屋の隅へ蹴飛ばした。

「…いいですか、ケビンさん?私は別に、ケビンさんに何かされたなんて思ってません。
 償ってほしいことなんて何もないんです」
「し、しかし…」
「だ、大体ですね…その…こうなったのは私から…さ、誘った…からで…
 ケビンさんが婦女暴行したんじゃなくて…むしろ…わ…私が……ケビンさんを…襲った…みたいな……」

…これじゃまるで痴女だ…
口を動かす度、自分のはしたない行為の数々が思い起こされ、マーシャは顔を赤くして俯いた。

「…とにかく!私はケビンさんとこうなった事…嫌だとか思ってないですから…!」
「だ…だがマーシャ殿…!良いとか嫌とか、そういう問題なのだろうか…?」
「そういう問題ですよ………そ、それともケビンさんは…
 ……相手が私じゃ………やっぱり嫌でしたか………?」

…そうなのだ。今まで自分の気持ちを彼にぶつけてきたが、
彼自身の気持ちはどうなのか…それはまだ一言も聞いていなかった。
同情でもいいと思った。ケビンが傍にいてくれれば、それでいいと思った。
だがこうも頑なに自分と関係を持った事を否定されると、マーシャの心は
言いようのない寂しさと悲しさを覚えずにはいられなかった。
46男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:33:16 ID:qAm0dmtg
「わ、私はケビンさんが好きだから…だから…抱かれたいって思って…
 でも…こ、こんなにケビンさんが……嫌だって思ってたなんて…知らなくて…ご、ごめんなさい…」

息がつまり、たどたどしく言葉を紡ぐマーシャ。
彼に抱かれた時、気持ちも繋がったと感じたのは自分の描いた幻想でしかなかったのか――
彼女の瞳から、とうとう堪えきれない涙が零れる…
その時。
マーシャは、ケビンに強く抱きしめられた。

「え………」
「マーシャ殿…!そ、それは誤解だ!
 お、オレだって…その…ずっと、マーシャ殿の事を…」

先程のマーシャと同じぐらい、たどたどしく言葉を発するケビン。
……嘘……
マーシャはびっくりして顔を上げる。すると目に飛び込んできたのは、ケビンの真剣な顔。
その頬は紅潮し、触れた胸から伝わる命の鼓動はどんどん早くなっている…
ケビンは彼女の背に廻した腕に、更に力を込めた。

「…オレはこんな男だから…今まで貴公に対する自分の気持ちを、持て余していたのだと思う…
 しかし…マーシャ殿にここまで言わせておいて、男のオレが曖昧な態度のままでどうするのだ…!」
「ケビン…さん…」
「…マーシャ殿。オレは貴公に、言わねばならぬ事がある…聞いてくれるか?」

額に優しくキスを落とし、ケビンは真っ直ぐマーシャを見る。
…信じられなかった。ケビンが自分の想いに応えてくれるなんて。

「マーシャ殿………」
「は、はい……」

だけど、これは幻想ではない。まぎれもない現実。
これから。自分は彼の告白を受ける。そして、その内容は自分が望んだもの――



「…結婚しよう」



…とは少々異なり、何かいきなりプロポーズされてしまった。
47男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:34:03 ID:qAm0dmtg
「……………はい?」
「結婚しよう、マーシャ殿!」
「………………………はっ!い、いやあの、何でいきなりっ!?」

あまりの事に一瞬呆けていたマーシャだが、強い力で手を握られ我に返る。
赤面することも忘れひたすら慌てるマーシャに対し、ケビンはどこまでも真剣な表情を保ったままだ。

「け、け、結婚なんて…どうして一気にそこまで飛躍しちゃうんですかっ!?」
「オレは生涯、愛する女性は1人と決めていた!一生を懸けてただ1人の女性を護り、愛する…
 それこそがあるべき騎士の姿!それこそがあるべき男の姿!そう思うだろう!?」
「は、はあ………」
「そして今、オレはマーシャ殿を愛していると自覚した…
 可憐で心優しく、武勲にも優れたマーシャ殿ならばオレの伴侶にも相応しい!
 …それに……先程の責任を取るという意味でも、オレはマーシャ殿を妻に迎えたいのだ!」
「………………」

どうやらケビンの騎士道精神は、そのまま貞操概念にも結びついていたらしい…
どこまでもがっちがちな目の前の男の信念にあてられたかのように、マーシャは硬直してしまった。

「マーシャ殿!オレと結婚…してくれるな?」
「あ……えーと………そ、それは……………」

しかし、そのまま呆然とする事をケビンは許さなかった。
返事を求められ、マーシャは困窮する。あまりの展開に頭がついていかないのだ。

「………何故、口ごもるのだ?
 マーシャ殿もオレを愛していると言ってくれたではないか!」
「あ、あの、だって…!は、話が急すぎますよ…!確かにその、ケビンさんの事は好き…だけど…
 いきなり結婚なんて…わ、私…困ります…!」

ケビンはとにかく、まだ十代の少女であるマーシャは異性との恋愛にこそ夢を見ていたが、
結婚について考えたことなどなかった。自分にはまだ当分先の話だと考えていたからだ。
だからケビンとも、まずは彼氏彼女の関係から始まるものだと思っていた…そう思っていたのに…

「………では、オレと結婚するのが嫌だと………?」
「そ、そうは言ってません!言ってませんけど…その、ですから………」
「そうか………では仕方ない………」

がしっ!
ケビンはいつの間にか、部屋の隅に転がしたはずのショートスピアを再び手に取り
己の腹に切っ先を向ける。

「ならばオレが責任を取るには、やはり自害しか……!」
「!!ちょ、ちょっと待ったってばーーーーーーっ!!!」

慌ててケビンを羽交い絞めにし、何とか動きを封じるマーシャ。
…これは脅迫なのだろうか…だとしたら、下手な借金取りよりもよっぽど性質が悪い…
――マーシャは観念した。
48男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:35:00 ID:qAm0dmtg
「………わ、わかりました…ケビンさん……」
「む…?」
「………………結婚………しましょう………………」

顔を真っ赤にし、小さな声で呟くように言葉を紡ぐマーシャ。
しかしそれでもケビンにはしっかり聞こえたようで、彼の険しい表情が一瞬にして輝いた。

「ほ、本当かマーシャ殿!本当に、オレの妻に来てくれるのだなっ!?」
「………はい………………但し!」

びしっ!
マーシャは浮かれるケビンの前に、勢いよく人差し指を突き出す。

「…今はだめです。まだ戦争中だし、その…私、もっとケビンさんとお付き合いして、
 もっとケビンさんのことをよく知っておきたいし…
 私にも準備とか、色々あるし………ですから………」
「む…つまり、結婚を前提とした付き合い…婚約をしたいというのか?マーシャ殿」
「………ま、まあそんなところです……」

とにかく時間がほしいマーシャが咄嗟に出した
適当な言い逃れではあったが、どうやらケビンは納得してくれたようだ。
しかし彼はマーシャの言葉に腕を組み、何やら考え事をしているようだった。

「…確かに今は無理か…我が祖国を取り戻すまで、オレは騎士として戦わなければならん。
 このような浮かれた事は慎むべきではあるな…」
「そ、そうでしょう?そう思いますよね?」
「それに…オレはまだ小隊長の身。もっと武勲を挙げ、名声を得、領地を賜ってから
 妻を迎えた方がいいのだろうな………」
「は、はあ…」

それはそれで当分先の話になりそうな気もするが…
何とかケビンの勢いを削ぐことに成功したと、マーシャはこっそりため息をついた。
この人のコントロールができるオスカーさんは凄い…と思うと同時に、
それぐらいできないと結婚なんてとても無理、と切に感じる。
49男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:35:56 ID:qAm0dmtg
「…では、無事我が祖国を取り戻し、オレがマーシャ殿を妻に迎えるに相応しい
 地位に就いた時…」
「………はい、結婚しましょう」

頬を染め、コクリと小さく頷くマーシャ。
ケビンは愛しいその華奢な体を、力いっぱい抱きしめようと腕を伸ばす…が…

「………へっくしっ!!」
「きゃっ!?」

ケビンは腕を伸ばしたまま、思いっきりくしゃみをした。
突然唾と鼻水を浴びせられ、マーシャは思わず後ずさる。

「あ…す、すまない!」
「い、いえ大丈夫です、少し驚いただけ……」
「…ぐしっ!ぐしゅっ!」

しかしケビンはくしゃみを連発する。
…それもそのはずである。デインの冬は寒い。暖房も何もない部屋の中、
全裸で長々と痴話喧嘩をしていて身体が冷えないわけがないのだ。

「す、すまん…!どうも身体が冷えたみたいだ…オレも鍛え方が足りんな…
 すぐ着替えるから………っ!?」
「………………」

ケビンが言い終わるより先に、マーシャは彼を抱きしめた。
彼女の身体も冷え切っていたが、柔らかい女の肌が押し付けられると
身体の内側から熱が上がっていくような錯覚を覚える。

「…こうしてれば、寒くないでしょう?」
「マーシャ殿…」
「ケビンさん…今夜はずっと、傍にいてほしいの………」

マーシャの熱っぽい、艶を含んだ声がケビンの鼓膜を震わせる。
ケビンは摺り寄せられる細い身体を抱きしめ返し、そっと唇を重ねる。
そのまま2人は、再びベッドに倒れ込んだ。
50男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:37:09 ID:qAm0dmtg
「すまん!本っ当〜〜〜にすまなかった、マーシャ!」
「………………………」

翌日。痛む下腹部を引き摺り、昼食を取りに食堂へ向かうマーシャをマカロフが呼び止めた。
昨日別れた時は、二度と顔も見たくないと思った兄。
マーシャは自分に向かって頭を下げるマカロフを視界の隅に捕らえるが、
決して目を合わそうとはせずそのまま歩を進めていた。

「マーシャ、怒ってるのか?まあ仕方ないよな…でもおれ、今回はさすがに反省した!」
「………」
「…あのな、今朝おれのとこにケビンが来てさ。全部聞いたよ…
 お前には本っ当に悪いことしたと思ってる!反省してる!!すまん!!」
「………………」

反応したのはマカロフの必死な様子にか、それともケビンの名が出されたからか。
マーシャはようやく足を止め、怒りとも悲しみともつかぬ表情を浮かべマカロフを見た。

「………本当に?本当に反省してるの?」
「ああ、昨日のはさすがに堪えたよ…お前が泣き出すから、おれもやっぱり悪いと思って
 ステラさんにペンダントを返しに行ったんだよ」

その言葉に、マーシャは目を見開いた。
自分が抱いていたマカロフへの怒りは、ステラを悲しませた事に対してのものだったからだ。

「…そしたらさ…あのペンダント、彼女の大好きだったお婆さんの形見だって言うじゃないか…
 そんな大事なものなのに『思い出は心の中に残るから、困っている人に
 差し出した方がいい』っておれなんかに…本気でバカな事したよ、おれ………」

がっくりと項垂れるマカロフ。心底参っているようだ。
…押してだめなら引いてみろ。普段怒られ慣れしているマカロフには、説教や怒号よりも
泣かれたり悲しまれたりする方が堪えるようであった。

「その上、お前があの商人達に酷い目に遭わされてたってケビンに聞いてさ…
 自分がだめな奴だって自覚はあったけど、こんな事になるなんて…
 本気ですまなかった、マーシャ!おれ、ちゃんと心を入れ替えるから!
 もう借金はしない!ケビンの訓練にも真面目に付き合う!
 だからこの通り………許してくれ!!」

マカロフは冷たい大理石の床に膝を付き、マーシャに頭を下げる。
通行人がそんな兄妹の姿をクスクスと笑いながら見ているが、
マカロフはそれでも土下座をやめなかった。

「に、兄さん…!やめてよ、こんな所で!
 ………もういいから!許してあげるから、頭を上げて!」
「ほ、本当か!マーシャ!」
「…昨日のことはもういいわ。だから、これからちゃんとしてくれるのなら…
 特に、ステラさんみたいな純粋な人を悲しませるような真似はもうしないで。
 それさえ約束してくれるんなら、もういいから…」
「………あ〜……それは……」

マーシャの言葉に勢いよく立ち上がったマカロフだが、ステラの名を出されると
途端に渋い表情になる。

「…おれはまあ、もう何もしないって約束する…するけどさあ…
 向こうが勝手に過剰な期待を寄せてくるのはどうしようもない………よなあ?
 その期待を裏切るような真似をしなきゃいいのかもしんないけど…無理、絶対無理」
「…1人で何言ってんのよ、兄さん」
「あ、ああ、何でもない、こっちの話だよ…
 ………………………
 …なあ、マーシャ」
51男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:38:00 ID:qAm0dmtg
ぽんっ。
マカロフはマーシャの頭に手を置き、優しく撫でた。
さらさらとした髪の感触は、自分の天然パーマのかかった髪とは全然違うけど
明るいピンクをしたその色は、彼女が血を分けた妹である証である。
驚いて顔を上げるマーシャが見たマカロフは、大切な妹を慈しむような
優しい、でもどことなく寂しげな表情を浮かべていた。

「ごめんな、マーシャ。おれ、今までお前に兄らしいことって
 何一つしてやれなかったよな…それどころか、いっつも迷惑かけて…
 今更こんなことに気付くなんて遅すぎだよな、ほんと。すまない」
「な、何よ兄さん…急に…」

いつもと違う兄の様子に、マーシャはしどろもどろになった。
…妙な居心地の悪さを感じながらも、自分の頭を優しく撫でるマカロフの手の感触に、
幼ない日々を思い出す。父がまだ健在だった時、母はだらしない父をいつも叱っていた。
そうしたいつもの夫婦喧嘩の後、父は反省の証としてマーシャとマカロフを
力いっぱい抱きしめ、そして頭を撫でたのだった。

「でもマーシャ、おれは嬉しいよ。お前には苦労をかけてる分、
 幸せになってほしいって思ってたからさ…本当だぞ?」
「………は?」
「まーちょっと早いって気もするけど、今までおれのせいで彼氏もできなかったからなー。
 だからほんとよかったよかった。それにケビンなら言う事なしだ」
「ちょっと…何言ってんの、兄さん…!?」

…嫌な予感がする。ここから先は聞かない方がいいのかもしれない。
マーシャの頭が激しく警笛を鳴らす。しかしマカロフはそんな妹の様子に全く気付かず、
とうとうそれを口にしてしまった。

「何って…お前、結婚するんだろ?ケビンと」

ぴしっ。

「ケビンから『全部』聞いたって、最初に言ったじゃないか」

ぴしぴしっ。

「いや〜おれさ〜、昨日ステラさんにペンダント返した後、
 すぐお前に謝りに行こうと思ったんだけど…何となくやめといて正解だったな。
 妹の初体験を邪魔するなんて、やっぱ野暮ってもんだし」

ぴしっ…がらがらがらっ…

自分の中で何かが崩壊していく音を聞きながら、マーシャはがっくりと膝を付く。
…そうだ。ケビンはそういう男だった。
彼は隠し事のできない性格、いや、そもそもマーシャとこうなった事を
隠そうとすらしないであろう性格の持ち主である。
真っ先に彼女の兄のマカロフに報告に行ったのも、当前といえば当前だ。
だが、マーシャには公衆の面前でいちゃつく度胸などない。
できればあまり大っぴらにしないでほしい、ぐらいのつもりでいたのだが………

(で、でも…全部って………本当に全部なの………!?)

よりによって彼はマカロフに、昨日自分が商人達に陵辱されそうになったこと、
そしてケビンに助けられ、その後彼と結ばれたことも全て話してしまったのだ………

(け、ケビンさん……あなたって人は………!)

あまりの恥ずかしさに項垂れ、言葉にできないケビンへの怒りに小さく身体を震わせるマーシャ。
…しかし、そこに更なる追い討ちがかけられた。
52男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:39:14 ID:qAm0dmtg
「マーシャさーんっ!!ぼく聞いたよ、結婚するんだよね!おめでとーっ!!」
「マーシャちゃーんっ!嘘だと言ってくれえええええっ!!!」
「………マーシャ………おまえという奴は………………」

明るく弾んだ声、野太い男の絶叫、そして怒りを孕んだ静かなハスキーボイス…
賑やかな足音を立てながら、三種の声がマーシャ達に近付いてくる。
マカロフは驚いたように顔を向けるが、マーシャは依然項垂れたままである。
…怖くて顔を上げられない、といった方が正しいのだが。

「おー、ヨファにガトリー、それにタニス将軍か〜。ケビンから聞いてきたわけ?」
「うん、そうだよ!ぼくびっくりしちゃった、だってマーシャさんがケビンさんと結婚するなんて
 夢にも思わなかったから。でもこれって、とってもおめでたいことだよね!」
「めでたくねーだろ、ヨファ!マーシャちゃんが…マーシャちゃんが………
 ちくしょーケビンの野郎!マジで許せねーっ!!」
「……マーシャ……私はどうやらおまえを買いかぶり過ぎていたようだ。
 お前は色恋沙汰にうつつを抜かす女ではないと思っていたのだがな………
 こら、マーシャ!いつまで下を向いている気だっ!!」

タニスに怒鳴られ、マーシャは重い頭をゆっくりと上げる。
その表情は憔悴しきっていた…つい数分前、マカロフと会話していた時には
至って普通の様子だったのだが…

「ふ、副長………」
「私はおまえを聖天馬騎士団に戻してやると言った。そしておまえもそれを承諾した筈だ。
 それなのにおまえは…もうベグニオンには戻らんと言うのか?
 戦争後そのままクリミアに留まり、あの男と一生を添い遂げるつもりなのか!?」
「そ、そんな大げさな……ま、まだ決まったわけじゃ……」

ただでさえ沈んでいた気持ちに加え、タニスのこの剣幕。
マーシャは消え入りそうな声でかろうじて返事をする。
その言葉にガトリーが「否定しないの!?マーシャちゃん!!」と叫んだようだが
今の彼女の耳には届いていなかった。

「決まったわけではない?ならば何故あの男は私の元に来たのだ?
 …いや、私だけではない。既にゼルギウス将軍の耳にも入っているようだぞ。
 尤も、将軍はお前個人の事まで把握してはいなかったようだから
 『クリミアの騎士と元聖天馬騎士が結婚するそうだ』としか言っていなかったが…」
「………………は?ゼルギウス将軍?」

ゼルギウス将軍とは、ベグニオンの英雄と謳われる若き勇将である。
マーシャも無論、彼の事は知っていたが…何故ここで名前が出てくるのだろう?

「…ああ、そうか。おまえは知らんのか。昨日は色々あったようだからな?マーシャ」
「うっ………」
「昨日、ゼルギウス将軍率いるベグニオン正規軍が援軍として到着したのだ」
「………そ、そうだったんですか…?」
53男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:40:01 ID:qAm0dmtg
…そういえば。昨日、裏門から部屋までの道程で誰にも会わなかった。
あまりにも人気がない事を不自然に感じていたが、援軍の彼らを迎え入れる為に
人を割いていたのならばそれも納得できる。
――しかし、よりによってベグニオンから援軍などとは…

「………喜べ、マーシャ。ゼルギウス将軍はおまえの事を知りはしなかったが、
 その部下の中には転属したかつての同僚も何人かいるようだぞ?
 それに我が神使親衛隊の間でも、お前の話題で持ちきりだ」
「………………………」

マーシャは再び、がくりと膝を落とす。そしてマーシャを上から鋭い視線で射抜くタニス。
…ヨファは、そんな2人の様子をおろおろと伺っていたが
この居心地の悪い空気を打破すべく、思い切ってマーシャに声をかけた。

「ま、マーシャさん!ぼくは結婚っておめでたいって思うよ!
 多分今ケビンさん、オスカーお兄ちゃんに挨拶に行ってると思うんだけど…
 お兄ちゃんもきっと祝福してくれるよ!うん!」
「…………オスカーさんの…ところ?」

がばっ!
ヨファの言葉を受けたマーシャは勢いよく立ち上がり、
そのまま彼らに背を向けて駆け出す。

「こら、マーシャ!また逃げる気かっ!!」

背中にタニスの怒声を浴びるが、気にしていられない。
マーシャは無我夢中で走った………彼を探す為に。
54男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:40:59 ID:qAm0dmtg
「……見つけた…っ!!」

どれぐらい走ったのだろう。マーシャは王城内の広場で、ようやく目当ての人物を発見した。
無彩色の城内で一際目立つ、赤と緑――
間違いない、遠目からでもわかる。ケビンとオスカーだ。
例えようのない怒りと恥ずかしさを胸に抱え、マーシャは彼らに向かって歩を進める。
するとケビンも彼女に気付いたのか、いつもの明るい笑顔を浮かべてこちらを向いた。
――昨日はあれだけ焦がれた笑顔なのに、今日は妙に忌々しく感じるのは気のせいだろうか。

「………ケビンさんっ!!」
「おお、我が妻よ!」

ずべっ!!
思わぬケビンの先制攻撃に、マーシャはその場で豪快にすっ転ぶ。

「なあ、ケビン…君達がしたのはあくまで婚約だろう?まだ結婚したわけでもないのに
 そんな呼び方をしては、マーシャさんが困るんじゃないか?」
「む?そうか?しかし将来はオレの妻になるわけだし……」
「…オスカーさんの言う通りですっ!困るからやめてくださいっ!!」

何とか起き上がり、助け舟を出してくれたオスカーの言葉に乗じるマーシャ。
…ケビンとオスカー、2人は良きライバルであるというが
どうしてこうも性格が違うのだろう…

「むう…何故困るのだ?別に隠す事でもないではないか」
「私は隠してほしいんですっ!!もう、恥ずかしくて死にそう………」
「ははは、マーシャ殿は照れ屋だな」
「ケビンさんが照れなさすぎなんですっ!!」

あくまでいつものペースを崩さないケビンに、完全に振り回されているマーシャ。
オスカーはそんな2人の様子を見て、仲睦まじい事だと思いつつも
常識人であるマーシャに心の中で同情した。

「…ケビンさん…さっき、兄さんに会いました…
 それからヨファとガトリーさんと、副長にも………
 ………本っ当に全部喋ったんですか!?」
「無論!マカロフ殿はオレの義兄上になる方だ、全て話した上で
 マーシャ殿を娶る事を承諾していただかなくては意味がない。
 そういう意味では上官であるタニス殿も同じだな。
 あとヨファ君やガトリー殿とも親しいようなので声をかけておいたぞ」
「………………………」
「今はオレの周囲の者達に報告しているところなのだが………
 はっ!!いかん、オレとしたことが!!
 我が主君たるエリンシア様にまだ報告していないではないか!!
 エリンシア様!今参りますっ!!」

ケビンはいきなり大声を上げ、ぽんと手を叩いた。
そしてそのまま王城の一番立派な部屋…今はエリンシアが滞在している
かつてデイン王族が使用していた寝室目指して走り出す。
…その騒がしい足音が聞こえなくなった時、後に残されたマーシャは
ただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
55男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:41:58 ID:qAm0dmtg
「…マーシャさん、大丈夫かい?」

そんな彼女の肩を、軽くオスカーが叩いた。ようやく我に返るマーシャ。

「………はっ!は、はあ………何とか………」
「…私が言うのも何だけど…マーシャさん、少々早まったんじゃないかな?
 ケビンも悪い奴ではないんだが、まああの通りだから………」
「……………わかってます………わかってる…つもりだったんですけど…」
「………だったんですけど?」
「………………ちょっと…自信なくなってきました………」

そうだ、昨日自分はケビンのこういう部分も含めて好きだと思ったはずなのに…
交際2日目にして思いっきり揺らいだ彼への想いに、マーシャは前途の多難さを
予感せずにはいられなかった。

「まあ、ケビンは単純といえば単純だから…
 扱い方さえわかれば付き合うのは楽になるはずだよ…頑張って………」
「………はい………」
「大丈夫だよ、そんな今すぐ結婚って話じゃないんだから。
 彼が出世するまで時間があるだろうし、その間に舵取りを覚えればいい」
「……………頑張ります……………」

ふらふらと、精気を失ったような足取りでマーシャはその場を後にする。
それにしても…あのケビンが結婚とは。
1番色恋沙汰とは縁のないと思っていたあの熱血騎士の意外な行動の早さに、
オスカーは少なからず驚いていた。
あまりに早すぎてマーシャはついていけていないようではあるが…
兄の次は好きになった男に振り回される運命にある少女の
小さくなっていく後姿を見ながら、オスカーは心の中で彼女を励ました。


しかし、オスカーは知らない。

戦争終了後、人材不足のクリミアが武勲を挙げたケビンを
意外とあっさり出世させる事になるのを。
56男はつらいよ(ケビン×マーシャ+マカロフ):2006/01/30(月) 01:43:12 ID:qAm0dmtg
晴れ渡る空の下。冬の冷たいデインの空気が頬を打つ。
白い翼を持つ乙女達が中空に華麗な弧を描き、白雪の如く穢れなき羽根が空に舞う…
マカロフは見晴らしのいい王城のテラスから、
タニス配下である神使親衛隊の訓練風景をなんとなしに眺めていた。

「マカロフ様、ここにいらっしゃったんですね」

鈴の転がるような可憐な声に振り返ると、そこに立っていたのはステラ。
はにかむような愛らしい微笑みを彼に向ける彼女に対し、
マカロフはぎこちない笑みを浮かべる…
昨日の出来事のせいで、マカロフはすっかりステラに苦手意識を持ってしまっていた。
…彼女の事が嫌いなわけではない。
彼女が向けてくる好意に対し、自分は相応しくないという自覚があるから苦手なのだ。

「私、聞きました。マーシャさん…ご結婚なさるそうですね」
「まあ…まだ結婚っていうか、婚約って感じみたいだけどさ」

ほう、と吐いた息が白く染まり、空に溶けて消えた。

「…寂しいですか?マカロフ様」
「ん?あー…まあね、寂しくないって言えば嘘になるけど…
 それ以上に嬉しいよ。おれ、あいつに苦労ばっかりかけてたから」

マカロフの視線の先で、天馬騎士が華麗な空中戦を繰り広げている。
…妹から騎士の道を奪ったのは自分。
その妹が他の道で幸せを掴めるのなら、自分は心から祝福したいと思う。

「…… ー……………… 〜………♪」
「………あら?マカロフ様、それは………」
「あ、この鼻歌かい?昔クリミアに行ったときにやってた演劇の主題歌でさ。
 何となく今、歌いたくなったんだよ」
「まあ、そうですか………素敵な曲ですね」
「確か、歌詞もあったんだけど…えーと、こんなのだったかな?」

澄んだ冬の空気に、意外にも美しいマカロフの歌声が響き渡る。
ステラは彼の横に寄り添い、その旋律に身を委ねる。

白い羽根が、2人の間に舞い落ちた。



……お〜れ〜がいたんじゃお嫁にゃゆけぬ〜
わかっちゃいる〜んだ妹よ〜………♪


---Fin---
57名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 01:45:32 ID:qAm0dmtg
…以上です。本気で長いよorz
次はもっと短くてエロいの書いて出直してくる…


ケビンは熱血で単細胞で誠実で優しくて
考え方が古くて貞操概念も古くて素人童貞だといいと勝手に思ってる。
58名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:19:43 ID:NXMS1gVJ
GJ!
最後の歌、テラワロス
59名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:26:30 ID:C4Cr2UBw
GJ!
実を言うと蒼炎は支援会話流し読み程度しか知らないが、それでも一気に読んじまったよ。
60名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:31:57 ID:ZA4kTYtd
おお、起きてて良かった。
凄い笑いました。GJ。
そーだよな、オスカーとの会話で十分ずれてる人だもんなケビン。
大ピンチなマーシャにもちょっとハァハァ。

さりげに、マカロフの性格描写がうまいなーと。天然バカだけど悪人じゃーないんだよね。
……もし出来るなら、つぎは続きでマカロフとステラを希望。
61名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 03:23:30 ID:OZ4tluwB
GJ!

「………あの世でマーシャ殿に詫び続けろ貴様らーーーーーっ!!!!!」

LIVE A LIVE とガラハゲを合わせたような台詞にワラタww
62名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 16:01:15 ID:h5WSO2rA
GJ

> その切っ先を自分の腹に向けた………全裸で。

> 捻り上げた………全裸で。

文章の最後に「全裸で。」を付けるスレ思い出したじゃねーかwwwwwwwwww
63名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:06:35 ID:jldWhsqg
GJ。キャラクターの性格がうまく掴めててイイ!
終わり方もうまいし、いい作品でしたわ
64名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:18:40 ID:YlmLfDJl
GJ


凄い力作に感動した!
65名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 03:20:11 ID:M3g4Dbc8
聖戦しかわからない俺がきましたよ
66名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 19:34:01 ID:rbYYE5nP
長編乙、そしてGJ!エロもだけど、その後の展開が良かった。

……で、話豚切りで申し訳ないんだが、保管庫について。
何か機能不全になってしばらく経つから、13章以降のを別に作っていいものかな。
とりあえず本家の管理人にはメール送ってある。

こんな感じになってる↓我ながらfc2は不本意だ(ノД`)
ttp://derheiligekrieg.h.fc2.com/safekeep.html
まだ改行や投稿ミスとか何のフォローも入ってなかったり、
13、14章しか保管出来てないけど、再来週にはとりあえず追いつけると思う。
67名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 20:12:57 ID:Jd/F8UUn
そのまま作ってもいいと思う。
別にサボりまくってる奴に文責があるわけじゃなし。
68名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 20:38:54 ID:VMbBnMlv
>66
GJ!
69 ◆.lt5gYzbQ. :2006/01/31(火) 23:46:06 ID:j4GNUyWd
>>66
乙です。
ところで、個人的な要望で申し訳ないんですが、13章のキジ撃ち(烈火ver.)は、14章のときの「長篠の戦い」にタイトルを変更していただけるとありがたいです。
70名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 00:04:26 ID:rwu1o23i
>>66

まだタイトル全部チェックしてないんだけど、パスカリの書いたゴミは収録してないよね?

あんなん読んでも気分悪くなるだけだし
7166:2006/02/01(水) 00:22:04 ID:m20Ty+Ai
>>ダミアン氏
修正しました。
こういった要望のために掲示板つけようかと思ったけど、考えてみたらトリ以外に本人確認出来ないや。

>>70
本文に全部目を通しているわけではないので断言は出来ない。
けれどタイトルはここのテンプレの未収録作品を参考にさせてもらってるから大丈夫だと思う。
72名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 02:42:39 ID:rwu1o23i
>>71

d
73名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 18:11:02 ID:TDG6AMSg
ところで、前スレはどうする?

使い切る?それとも、ほっとく?
74名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 19:01:55 ID:WiNLhs85
>>73
使用済みに用はない。
75名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 19:26:55 ID:nObuVfGD
まだ50KBもあるじゃねえかよ・・・・・・
何考えてんだおまいら?
76名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 22:52:16 ID:whGGDega
……でも、どうやって埋める?
もしかすると考えてるうちに落ちてしまうんじゃあ
77名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 00:38:21 ID:2sGysngl
>>74-76
今すぐ前スレ行ってこい
78外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/03(金) 04:54:55 ID:TIt4Psoj
外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合を投下します。
百合注意
79外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 04:56:44 ID:TIt4Psoj
 これはプリンセスになったセリカと女達の愛と友情の物語。多分。

 一日目。
 砂漠の盗賊王国を木っ端微塵に粉砕して、いよいよ当初の目的地であるミラ神殿に向かうセリカ一行。
 その前に、やらなければいけないことがたくさんあります。

「お姫様ばんざーい」
「プリンセス・セリカ、バンザーイ」
 母の形見の王家のサークレットを身に付け、プリンセスになったセリカに、メイもジェニーも大喜び。
 ノーヴァ島の修道院からずっと一緒の魔道士のメイとシスターのジェニー。
 女の子はみんなお姫様が大好き。そして憧れています。
 そのお姫様に、大好きなセリカ様がなって、とっても嬉しいのです。
「あのね二人とも。私はプリンセスになったけど、二人とはこれまで通り、お友達だから」
「はーい」
「わーい。お姫様とお友達ー」
 メイとジェニーの熱烈な視線を背に、セリカは三姉妹のいる天幕に向かう。

 その中では、末っ子のエストが、虚ろな瞳でぶつぶつ呟いていました。

「ぶつぶつ」

 まずは、虚ろな瞳でぶつぶつ呟く、天馬騎士のエストさんを元に戻さないといけません。
 海賊に捕まって、盗賊に奴隷として扱われたエスト。
 さぞや酷い目に遭ったのでしょう。未だに心を固く閉ざしたままです。

 誰でしょうか、エストにこんな酷い事をしたのは。信じられません。
 女性を犯したり陵辱したり強姦したりレイプしたりして、一体何が楽しいのでしょう。
本当にそんな事をして気持ちいいのでしょうか。信じられません。
 酷いことをする人がいるものです。

「心を開きなさい」
「開きなさい」
 そんなエストを、優しく励ますのは、わざわざ救出しにやって来た二人の姉、パオラさんとカチュアさん。
 この三姉妹はアカネイア大陸では、マケドニアの天馬騎士三姉妹として有名です。

 長い緑の髪の胸が大きなパオラ姉さん。優雅な長女。
 黒髪を肩の長さで切り揃えたカチュアさん。しっかり者の次女。
 ピンクの短髪のエストさん。元気いっぱいな三女。

 姉妹なのに、髪の色が違うのはどうしてでしょう。大いなる謎。
 ともかく、元気いっぱいなエストに元気を取り戻させる為に、二人の姉は頑張ります。

 天幕の中で、早速作戦開始。
「どーどーどー」
と、パオラ姉さんが取り出したのは、男物のパンツ。
 精液の染み付いた精子臭いパンツ。
「あら。パオラ姉様。それは?」
「アベルのパンツ」
80外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 04:57:57 ID:TIt4Psoj
 それはアカネイアを大陸を旅立つ時のこと。
「アベル。あなたのパンツを一枚頂戴。精液くさいものを」
「うん。いいよ」
「ありがとう。あなたと思って大事にするわ」
 パオラは「アベルのパンツ」を手に入れた!

 そのパンツを、虚ろな瞳のエストの鼻に突き出します。
「ほら、エスト。あなたの大好きなアベルのパンツよ」
「ぶつぶつ……んー?」
 ぶつぶつ呟いていただけのエストが、そのパンツの匂いに反応初めてします。
 鼻の奥をツンとつくイカ臭い匂い。これは、男の精液に香り。
「くんくん。くんくん」
 そのパンツを手に取り、しっかりと匂いを嗅ぎ取るエスト。
「えへへ〜」
 相好が崩れ、にやけた笑いを浮かべます。
 大好きな男の人のパンツを嗅いで、イイ気持ち、イイ感じ。
「えへへ。えへへ〜」
 そのままパンツをくんくんと嗅ぎ、幸せに浸るエスト。虚ろだった瞳に、少しずつ光が戻ります。
「よかった。アベルのパンツが役に立って」
 口ではそう言いながら、パオラ姉さんは少し複雑でした。
 アリティアの緑騎士アベル。今は武器屋。エストの恋人。
 でも、パオラ姉さんもまた………。

 くんくんと好きな人の精液臭いパンツを、気持ちよさそう嗅ぐエスト。
その妹の様子に、次女のカチュアさんも何やらモジモジしちゃいます。
 そしてとうとう我慢できず、カチュアも男物のパンツを取り出しました。
「あらカチュア。そのパンツは」
「マルス様のパンツ」

 それはアカネイアを旅立つ前。
「マルス様。パンツを一枚ください。精液臭いものを」
「うん。いいよ」
 カチュアは「マルスのパンツ」を手に入れた!

 アリティアの王子マルス。身分違いと知りつつも、カチュアは胸に秘めた想いを止められない。
「くんくん。マルスさまー。くんくん」
 マルスのイカ臭いパンツの匂いを嗅いで、カチュアもうっとりと瞳を潤ませます。
 大好きな人の精液の匂い。それだけで、おまたがきゅっと濡れちゃいます。

「ううん。二人とも幸せ者」
 好きな人のパンツを幸せそうに嗅ぎ、股間を濡らす妹二人を、パオラはそれでも満足そうに見ていました。
 この三姉妹に、平和な未来は訪れるのでしょうか。

「えーと。一体何をしてるのかしら?」
 と、天幕が開いて赤毛の少女が、呆れながら入ってくる。
 その髪には王家の証のサークレット。お姫様になったセリカです。
「これはセリカ様」
「いやだ、様なんて。今までどおりセリカでいいです」
「いいえ。けじめはきちんとつけないといけません」
 本来はマケドニア白騎士団のパオラ。上下関係にはやはり厳しいのでしょう。
 そして赤毛の髪のお姫様で最前線に立つセリカ。彼女達の主君のミネルバ様を彷彿とさせます。
81外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 04:59:01 ID:TIt4Psoj
「んー?」
 と、エストはまだボケた目でセリカを見上げ、
「ミネルバさまー?」
「こらエスト。この方はセリカ様。ソフィア王国のプリンセスよ」
 言葉をしゃべれるぐらいに回復したエストに、セリカもホッと一安心。
「はじめましてエストさん。私はセリカと言います」
「どうーもー。エストでーすー」
 まだちょっとボケてるエストさん。一心不乱にパンツを嗅ぎます。
「ええっと。それで何をしてるの?」
 最初の質問に戻るセリカ。
「い、いえいえ、なんでも。こらエスト。パンツはしまいなさい」
「やー。おぱんつすきー」
「これ。カチュアも」
「も、もうちょっとだけ」
 同じくパンツをくんくんするカチュア。
 男物のパンツを気持ちよく嗅ぐ姉妹に、セリカは白い視線を向けます。
「男の人のパンツって、そんなにいいのかしら?」
 ふと自分も、機会があれば、アルムのパンツをもらおうと思いました。
 ラムの村で一緒に育ったアルム。今は解放軍のリーダー。
 さて。彼は今、一体何をしてるでしょうか。

 その頃のアルム。
「ほらアルム。パンツ洗うから出しなさーい」
「はーい。シルクはお洗濯が好きだねー」
 シスターのシルクに、パンツを洗ってもらっていました。

 さて。アベルのパンツにより、少しは正気を取り戻したエスト。
 最後の仕上げに取り掛かります。
「さあ。エスト。脱ぎ脱ぎしましょうねー」
「ぬーぎーぬーぎー?」
「ほら。ばんざいして」
「ばんざーい」
 言われるままエストが両手を上げると、パオラはさっと服を脱がす。
「きゃっ!」
 服を脱がされる、という行為に、エストは身を縮めて震えます。
「いーやーあー」
 陵辱の傷跡はセリカやシスター・ジェニーが治癒魔法で癒してくれました。
お腹の堕胎の痕跡もすっきり消えました。
 でも、心の傷は消えません。
 だから、うんと気持ちよくしてやるのです。心の傷を忘れるほどに。
「うふふ。大丈夫、大丈夫」
 怯える妹をなだめながら、パオラさんも服を脱ぎ、その豊かな胸がぷるるんとゆれます弾けます。
 さすが長女。質、量ともに申し分ない見事なおっぱい。

「じゃ、私はこれで!」
 本能的に身の危険を感じ、セリカはさっと逃げ出そうとします。が、その腕をカチュアがつかんだ。
「遠慮なさらずに。セリカ様もどうぞ」
 パンツを嗅いで、イイ感じに仕上がったカチュア。頬を赤らめ潤んだ瞳で、セリカに迫ります。
「あ、やっぱり?」
「はい」
 するする、と服を脱ぎだすカチュア。パオラ姉さんほどではないが、イイ体つき。そこがいい。
 そして三女のエストは、さらにほっそり。だがそこがいい。
82外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:00:01 ID:TIt4Psoj
「えーと」
 逃げ場なしと悟ったセリカは、されるがまま立ち尽くす。
 そろそろとパオラとカチュアの手が伸び、セリカの服を一枚一枚脱がしていった。
「あら。セリカ様お肌奇麗」
「本当にお素敵ですわ」
 同姓の女性に肌を晒され、セリカは羞恥よりも戸惑いを感じた。
 何故か。パオラもカチュアもこういうことに手馴れている。
「まあ。見事な胸!」とブラジャーを脱がすパオラ。
 ぷるんとゆれるセリカの美乳に、ホウと感嘆の声が上がる。大きさはカチュアと同程度だろうか。
「うふふ。ここも奇麗、奇麗です」とパンツを剥ぎ取るカチュア。
 セリカの薄い陰毛に隠された乙女の秘密の園。
 とても可憐なピンクの花弁。
 ごくり、とパオラとカチュアは生唾を飲む。
 その様子に、セリカは身の危険を感じた。とても感じました。

 そしてセリカ姫様はカチュアに任せて、パオラはエストに取り掛かる。
「う〜」
 と唸る裸のエストを、仰向けに寝かせ、上を向く小振りの乳房に、パオラは自分の豊満な乳房を乗せる。
「どう? エスト」
 体重をかけないように妹に覆い被さりながら、パオラは胸で胸をゆさゆさとゆらす。

 ゆっさゆさ

 ゆれる胸。大きなおっぱいが小さなおっぱいを上から潰し。むにむにと震動させます。
「やぁん…」
 姉の豊乳におっぱいを愛撫され、エストは目を潤ませて身悶える。もう濡れ濡れだった股間はさらにしっとりと濡れ、脚をもじもじとすり合わせる。
 物欲しそうにくちゅくちゅ口が蠢く。
「ほらエスト。吸って」
と、パオラはエストの口に人差し指を入れて舐めさせる。
 うっとりとした表情で、エストは姉の指をちゅうちゅうと吸いだした。
 指先に触れる小気味良い感触に、パオラも目を潤ませ、さらに胸を押しつけた。
 乳首と乳首が重なると、コリコリと尖っていく。
「ううぅん」
 微妙な力加減で乳首と乳首を合わせ、擦り合わせていく。
「んんぅぅんんーーー!」
 乳首与えられる刺激に、エストは指をちゅーと吸い、身体を仰け反らせた。
 いつしか、体から恐怖が消え、快感に変わっていく。
「うふふ。エスト、ここがいいの?」
 ニタ〜と笑いながら、パオラの手がエストの股間の奥深くに伸びた。
「ひゃっ!?」
 敏感な部分をいきなり刺激され、エストは顔を仰け反らせた。
「大丈夫。大丈夫よ」
 耳元で優しく息を吹きかけながら、パオラは妹の花園を深くまさぐっていく。
 とろけた熱い肉壷の感触が指先を包み、熱い液が濡らしていく。
 そのお姉さんのしなやかな指がエストの秘肉をかきわけ、肉芽を摘む。
「あーっ!」
 今まで散々嬲られたエストの女性器。でも今でも鮮やかな桃色に輝き、初々しさを残したまま。
 そこにパオラは指先を挿れ、ぐちゅぐちゅに掻き回す。
83外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:01:27 ID:TIt4Psoj
「んんっ、ふうぅん…!」
 ぎゅっと目を閉じ快感に耐える妹を、パオラは優しく見下ろす。そして愛撫の手を緩めず、耳元で囁いた。
「いいのよエスト。我慢しないで」
「ああっ。……あああぅぅ!?」
「いいの。いいのよ、イっても。ほら」
 パオラの指が、きゅっと肉目を強く摘む。
「はああっー!? はわわわわあーっ!!」
 エストのしなやかな肢体がピーンと仰け反って緊張し、そして脱力する。

「わー。わー。わー」
 姉妹の熱い愛の行為に、セリカはただ目を丸くする。
 女同士でこういうことをするのは、セリカの知識と経験にはない。
 そういえば、ノーヴァ島の修道院に居た頃は、メイやジェニーからよく熱い眼差しで迫られていたが、こういうことをしたかったのだろうか。
「さあセリカ様。私達も楽しみましょう」
 カチュアの手が、背後からするすると伸びる。
「あ、あのカチュアさん」
「はい。なんでしょう」
 背後から抱きつき、カチュアはすりすりと頬を寄せた。
「その、いつもこういうことしてるんですか?」
 カチュアはぱちんと目を開閉させ、それからニヤリとほくそ笑む。
「はい。私達天馬騎士団は、女だけの部隊ですから」
「そ、そうなんですか」
「ええ。主君のミネルバ様も、とてもよく可愛がってくださいました」
 そう言いつつ、カチュアの手がわさわさとセリカの膨らみを包みこむ。
「きゃー。きゃー。きゃー」
「わー。セリカ様、おっぱいやわらかーい」

 もみもみ。おっぱいもみもみ。

 カチュアの繊細な指が程よく膨らんだ乳房に食い込み、むにゅーと芯まで圧迫する。
「きゃっ。や、やだもう」
「照れてるー。かわいーぃ」
 ちゅ、と背後からセリカのほっぺにキス。
「きゃーん」
 真っ赤な顔でセリカは嫌々するように首を振る。その仕草がまた可愛らしくて、カチュアは胸を揉む手を早める。
「ふふ。おっぱい気持ちいいですか?」
「き、気持ちよくなんか」むにゅ「…あんっ……」
 カチュアの指がセリカの微妙な部分をくすぐり、むずむずと背中が痒くなる。
体の芯から熱くなり、火照った体はさらに敏感になり、快感の循環に陥る。
「や、……カチュアさん、どこでこんな…」
「んふふ。ミネルバ様にうんと可愛がってもらいましたから」
 囁いて耳を甘噛みし、指を股間の割れ目に忍ばせる。
 触れた女芯は熱く潤っていた。
「嬉しい。セリカ様、感じてくれて」
「だ、ダメ、ダメダメ〜。そんなとこ〜」
「ここがダメなんですか?」
 イタズラっ子のような笑みを浮かべ、カチュアはさらに指を沈める。膜をめくり、指の先端が固い豆のようなものに触れた。
「ひゃうっ!?」
「ここ? ここがいいんですか?」
 カチュア自身の呼吸も早くなり熱くなる。すっかり興奮し、セリカの肉壷に沈めた指をぐちょぐちょに掻き回していく。
84外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:02:30 ID:TIt4Psoj
「ひゃっ!? ああっ……やだ、もうやだよぉ……」
「まだまだですよぉ」
 目に涙を浮かべ、身体を痙攣させるセリカを、カチュアは背後から抱きしめ、さらに責め立てる。
 荒い息を吐いて、きらめく瞳で愛撫するカチュアはもう立派なペガサスナイト。

 もっと早く、もっと深く。ただそれだけを考えて、壷を掻き回す。
「あ……! ああ……! アーっ!!!」
 ぴーんと背筋を伸ばして達するセリカに、カチュアもふーと満足する。
 それはパオラがエストを再び絶頂に導くのと同時だった。
「パオラねえさま……ねえさまねえさま、ねえさまーっ!」
 姉にしっかりしがみつき、嬌声を漏らして快感をぶつけるエスト。

 カチュアはセリカの股間から指を抜いて、テラテラと濡れる指を愛しく舐める。
と、同じく妹の液で濡れた指を舐めるパオラと目が合い、二人はニコリと微笑んだ。
 その二人を蕩けた目で見上げるセリカは、天馬騎士の凄さを改めて思い知った。

「う、んん…」
 絶頂の余韻が冷め、エストははっと目を覚ます。そして、
「イヤー!」
 いきなり悲鳴を上げた。
「イヤ! イヤイヤイヤーっ!」
「どうしたのエスト?」
 狂乱して叫ぶエストをカチュアが慌てて抱きしめてやる。
「私、私たくさんヒドイことされたの。もうアベルに逢えない…」
 どうやら正気に戻って、海賊や盗賊にされた事を思い出したらしい。

 犯され嬲られレイプされ陵辱され強姦され、妊娠と堕胎を繰り返したエスト。
 それはあまりに辛い記憶。

「そ、そんなことないわ。アベルだって、エストの帰りを待ってるのよ」
「いやーっ! 私なんて、もう死んだ方がいいのよ! もう死なせてよぉ!」
「な、何言い出すのよエスト! パオラ姉様も何か言って」
 狂乱するエストに、カチュアは涙目で訴えるしか出来ない。長女のパオラは、そんな妹をじっと見つめる。
「エスト。私は今、心の中であなたを殴ったわ。分かるわね?」
「ね、姉様!?」
 訳の分からないエストの、パオラはただ淡々と告げる。
「エスト。もう一度、私の妹になりなさい」
「もう一度……妹に?」
「そうよ。そしてまた三人で頑張りましょう」
「ね、姉様……」
 がしっとエストの手を掴むパオラ。その手をエストはしっかりと握り返す。
「うん。私がんばる」
「エスト」
 二人の手に、カチュアも手を重ねる。
「これで、やっと三姉妹揃ったわね」
 カチュアの言葉にこくんと頷く二人。全裸で。
 そんな三人を、セリカは生暖かく見守っていた。アンニュイな表情で。

「さあカチュア、エスト。行くわよ」
 パオラの目がセリカに向けられる。カチュアとエストも。
85外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:03:38 ID:TIt4Psoj
 すかさずセリカを、パオラ、カチュア、エストの三人が囲んだ。全裸で。
「え? え? え?」
 きょとんとするセリカに、三姉妹が三方向から襲いかかる!
「「「トライアングル・アターック!!!」」」
「いーやーあー」
 この日、セリカは腰が抜けるまで三姉妹にイカされたという。


 二日目。
「こ、腰が痛い」
 とんとんと腰を叩くセリカの横で、エストは今日も元気いっぱい夢いっぱい。
「オルディオス!」
 エストが一声掛けると、大空の彼方よりペガサスが飛んで来ます。
 さっと天馬に跨るエスト。もう本来の元気を完全に取り戻していた。

 エストが救出されてからも、三姉妹はセリカに協力する事にした。だってセリカが好きになったから。
 そして新しく仲間になったばかりのエストと元魔女ソニアさんを、セリカはみんなに紹介。
「というわけで、今日から新しく仲間になったエストさんとソニアさんです。
 みんな仲良くするように」
「よろしくー!」
「……まあよろしく」
 ギースの盗賊団の幹部で元魔女のソニアさん。現在は魔道士。
 胸の大きい目つきの怖いお姉さん。いかにも悪の女幹部といった風情です。

 そして新人に質問のお時間。
「はいはいはーい。エストさんに質問」
「はい、どうぞ」
 まずは傭兵ジェシーが質問。
「エストさんに恋人はいるんですか?」
 期待の眼差しを向ける男一同。
「はい。います」
『えー。ええええええー』
 そして絶望する男一同。
「ど、どこの誰ですか、その幸せ幸せ者はー!」
「アベルと言いまして、今は武器屋をやってます」
『ぶー、ぶー』
 やおら親指を下に向けて、不満を現す男たち。
「で、でも! そいつはエストさんが賊に捕まっても、助けに来なかったじゃないか!」
『そーだそーだ』
「そんな奴ほっといて、こっちで暮らしなよ」
『そーだそーだ』
 ジェシーを始め、不平を漏らした男たちをパオラが槍で突いていく。
「ぎゃー!」「ごめんなさいごめんなさい」「もう言いません!」
 アカネイア大陸からバレンシア大陸までやって来て、戦争が終わったらすぐ帰る三姉妹。
バレンシアには彼女達を引き止める男は居なかったそうです。

「えーと……」
 血に染まった男たちに、セリカがにこやかに語りかける。
「みんな、ソニアさんには質問なにの?」
『!』
 緊張する男一同。目つき怖いソニアさん。鞭を持って高笑いがとっても似合いそう。
86外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:11:03 ID:TIt4Psoj
「はーい。ソニアさんに質問」
 何故か萎縮する男たちに代わって、メイが質問。
「砂漠の盗賊王国にいた頃、何やってたんですか?」
『!!!』
 緊張。さらなる緊張が一同を包む。
 そんな一同を、ソニアはふっと鼻で笑う。
「心配しなさんな。殺しとレイプ以外の悪い事はしてないよ」
『なーんだ』
 ホッとする一同。いや待て。
「あのー。殺しとレイプ以外の悪い事はしてないってことは、殺しとレイプはしたってことじゃ」
 何か言いかけるジェニーの口をセリカが羽交い絞めで押さえて、質問タイムは終了になった。

 そしてセリカ一行は今日もてくてくと移動。
 空は快晴。先頭を行くメイが朗らかに歌いだす。

「♪よるよる夜ー さんずい つけたら えき体の液なのー♪」

『なんか歌いだしたー!』
 いきなり意味不明な歌を歌いだすメイに一同は驚愕しました。

「♪のびのび延びるー さんずい つけたら 涎なのー♪」

『ジェニーも歌いだしたー!』
 一緒になって歌いだすジェニーに、一同はさらに驚愕します。
「ねえセリカ様。ミラ教団では、これは一般的な歌なの?」
 パオラに聞かれ、セリカは首を振る。
「いいえ、私も初めて聞きました……。でも、何でしょう。初めて聞くのに、心がこんなに温かく…」
 セリカは肩を抱きしめ、打ち震えています。
「ミラ教団って本当よく分かりません」

「♪かわかわ皮ー ころもを つけたら 被るなのー♪」

 一同の驚愕には構わず、メイとジェニーは元気に歌います。ます。
 
 そして一同は墓場にやって来る。
「えーとセリカ様。ここに何が?」
 不振に思うエストに、カチュアは天使の指輪を渡す。
「はいエスト。頑張ってね」
「へ? 何を」
「ほらエスト。墓場に行って」
 パオラに言われるまま、エストは墓場に向かう。
 と、墓場の土がむくっと盛り上がり、腐った死体が這い上がる。しかもその死体は歩いてくる。がしがし。
「きゃー。なにあれー」
 エストの悲鳴はまだどこか余裕がある。実際あんまり怖がってはいない。
「あれはゾンビと言ってね。このバレンシア大陸の特産品よ」
「いや、特産品というわけじゃ」
 パオラの説明を、セリカは横で笑って聞いている。
「黄色いのはグールと言ってね。特別だから逃しちゃダメよ」と、これはカチュア。
「はーい」
 何だかよく分からないが、エストはゾンビの群れに向かっていく。
 海賊に捕まってすっかり体の鈍ったエスト。鍛え足りなきゃ鍛えるだけだ。
87外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:14:18 ID:TIt4Psoj
 というわけで、エストはゾンビ相手に鍛えます。
 エストが槍を振るう度、ゾンビの眼が潰れ、内臓が飛び出し、腐った肉が飛び散る。
 そして全てのゾンビが倒された頃には、エストは誰よりも強くなっていました。
 天使の指輪。これこそバレンシア大陸の特産品でしょう。なんで持って帰らなかったんだよ。

 その日の夜。
「セリカ様ー」
「セリカ様ー」
 おう寝ようと布団に入ったセリカの下に、メイとジェニーがやって来る。
 ツインテールの魔道士メイに、ポニーテールのシスターのジェニー。修道院の頃からの親友。
 二人はいきなりセリカの布団に潜り込み、両側からセリカに抱きつく。
「ちょ、ちょっとあなたたち」
「今日は一緒に寝ようよ」
「寝ましょう」
「もう。仕方ないわねー」
 無邪気な二人の寝顔に、ついセリカも気が緩んでしまう。
「それじゃあ二人とも。お休みなさい。
「お休みー、セリカ様」「お休みなさいセリカ様」

 ぐー
 そのままぐっすりと三人は眠る……わけはない。
「ん?」
 奇妙な感覚に、セリカはふっと眠りから覚める。
 胸と腰から何やら妙なモヤモヤした感覚。
「なんだろう?」
と思って下を見たら、
 メイが胸にしゃぶりつき、
 ジェニーが股間にしゃぶりついている。
 全裸で。セリカの服を脱がして。つまりセリカも全裸。
「あ、あなたたちー!」
 セリカの力の入らない怒鳴り声に、二人はとろんと蕩けた目を向ける。
「あ、セリカ様起きたー」
「わーい。セリカ様、気持ちいいですかー?」
「な、なななななな、なにやってるのー!」
「なにって」「ねー」
 顔を合わせて頷くメイとジェニー。
「昨日はパオラさんとカチュアさんとエストさんとやってたじゃないですか」
「うっ」と、メイの言葉に押し黙るセリカ。
「他の人とは出来て、私達とは出来ないんですか?」
 暗闇の中でも、ジェニーの目に涙が浮かんでるのが分かった。
「で、でも、女同士でこんな……」
「昨日はしたのに」
「だ、だから、昨日は無理矢理」
「じゃあ、私達も無理矢理しちゃいます」
 とジェニーはセリカの股間に顔を埋め、
「じゃあ私もー」
 メイは乳房にしゃぶりつく。
「あっ、こら。やめ……やぁん…」
 メイの手が形のイイ乳房に食い込み、口でちゅうちゅうと乳首を吸い取る。
 ジェニーの舌がうっすらと陰毛の生えた割れ目を舐め、粘膜をめくり上げていく。
「だ、ダメ……だめだったらぁ。もう」
 涙目で顔を振り、セリカに体が徐々に緊張し、腰がせり上がっていく。
88外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:15:42 ID:TIt4Psoj
 セリカの官能を肌で感じ、メイとジェニーはさらに愛撫を早めていった。
「は、ああぁ………もう…や、ヤダァ…」
 熱い吐息が自然に漏れ、甘いものが含まれていく。
 カチンコチンに尖った乳首をメイが口の中で転がし、割れ目から漏れる蜜を、じゅじゅっと音を立ててジェニーがすする。
 暗闇の中でセリカの脚が上がり、官能に合わせてゆらゆらと揺れていた。
「はっ……はうっ! ううぅん!」
 口を噛み締め、声を漏らさないようにしても、自然に端から出てしまう。
と、メイとジェニーはそれぞれ急に愛撫を止め、両側からセリカに抱きついた。
「ねえセリカ様」
「私達、親友ですよね」
 いきなり耳元で囁かれ、セリカは呆然とした頭で応える。
「え、ええ……」
「わーい。良かった」
「嬉しい」
 両側からちゅっとほっぺたにキス。
 そして唇を合わせたまま、口を下げていく。顔から首、胸、腰、そして脚。
 体の両側を二つの口が這い下がり、セリカはむずむずと震えた。ムズ痒さと甘さで。
「セリカさまー」「だーいすきでーす」
 そしてメイとジェニーは、セリカの女芯に二人で指を挿入していく。
「こ、こら……だめ、そんな、そこダメ、いきなり二本もー!」
 メイとジェニーの指がにゅーと粘膜を広げ、ゆっくりと侵入していった。
 三日目。
「うー。腰が痛い」
 腰を押さえるセリカの横で、メイとジェニーはニコニコと満面の笑顔をしていた。
 何故か。二人とも指がふやけている。
「頑張れセリカ様」「頑張ってセリカ様」
「そ、そうね」
 気を取り直して、セリカは前方を見る。
 大河を背後にそびえ立つ白い神殿。
 あれこそ大地母神ミラを讃えるミラ教団の聖地ミラ神殿。
 セリカの最初の目的地。
 思えばここまで長い旅立ちだった。
 何故か海賊団を壊滅したり、
 何故か盗賊団を壊滅したり。
 アルムと喧嘩別れもした。仲間も増えた。
 そして目的のミラ神殿は目の前。
 でもそこにも敵が居る。ミラ神殿を占拠するリゲル帝国軍とドーマ教団。
「さあ、みんな。ミラ神殿を取り戻すわよ」
『オー』
 そしてセリカの指揮の下、一同はワーと攻め込んで行く。
 人数は少ないが、鍛え抜かれた精鋭達。
 たちまち敵の目を抉り、内臓を飛び散らせていく。
 そのセリカ軍の前に、ミラ神殿の特殊地形「うまどめ」が立ちはだかる!
 馬止め。その名の通り、馬を止める地形。
 しかしセリカ軍に馬に乗った人はあんまり居ない(村人アトラスがナイトのクラスチチェンジした場合のみ)。
 というわけで、難なく馬止めを突破!
 
 そしてこの日の戦いで、セリカ一行はミラ神殿占領部隊を皆殺しにして、解放する。

 セリカがミラ神殿に入ると、あちこちからイカ臭い匂いが鼻をつく。
『軍の男たちはシスターの尊厳を踏みにじるだけ』
89外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:17:16 ID:TIt4Psoj
 ある義理の娘を持つシスターの言葉だが、まさにこの言葉通りの事が行われていた。
 女神に仕える清楚で清らかなシスターたちを、男たちは穢し犯し強姦し陵辱しレイプしていたのです。

 でもそれも今日まで。
 男たちは皆殺しにされ、解放されたシスターたちは涙を浮かべてセリカを出迎える。
「ありがとうございますー」「ますー」
 口々にお礼を述べるシスターたち。その中には、セリカにサークレットを授けたセリカの母親の知り合いのシスターもいました。

 でもそこでセリカは驚きの真実を知らされます。
 なんと大地母神ミラはリゲル帝国のルドルフ皇帝の手によって、封印されてしまったのです。
 大地から実りが消えたのも、ミラ女神が封印された為。
 そして女神の封印を解く為には、リゲルにあるドーマ神殿まで行かなくてはいけません。
 話を聞いたセリカは新たな決意をします。
「行きましょう。ドーマ神殿まで。そしてミラ様を解放します」
『オー』
というわけで、一行はリゲル本土に向かう事に。
 でも、その前にミラ神殿で一泊して疲れを癒す事にしました。

「お風呂ー」「お風呂ー」
 セリカを先頭に、女性全員でお風呂に。
 お風呂場への扉を開け、中に入ると。
「!!!!!!」
 そこには、服を脱ぐ途中の男たちがいました。
 どうやら、男湯と間違えたようです。
「きゃー!」「いやー!」「すけべー!」
 男たちの悲鳴を背に、女たちは走って行く。
 そして、男の誰かがぽつりと漏らした。
「もう。女の子たちってスケベなんだから」

 そんなこんなで、今度こそちゃんと女湯に入る女性たち。
 まださっきの男たちの半裸体が眼に焼き付いてるのでしょうか。全員、顔が紅い。
 と、メイとジェニーは自分の胸を見下ろして、それから他の女性の胸を見る。
 ほぼぺったんこのメイとジェニー。
 ぺったんこよりは大きなエスト。
 程よく膨らんだカチュアとセリカ。
 そして巨乳と呼べるパオラとソニア。
「メイ。ジェニー。何見てるの?」
 セリカに聞かれ、二人は正直に答える、
「おっぱい」「おっっぱい」
「あら」と口を挟んだのはパオラ。
「胸なんて大きくても邪魔になるだけよ」
「うー」「うー」
 持つ者の余裕に、持たざる者は歯軋り。
 そして二人はソニアに視線を向ける。胸の大きさで対抗できるのはソニアしかいない。
「ソニアさん」
「なんだい?」
「どうすれば、おっぱいが大きくなるんですか?」
「ふっ」
 ソニアは鼻で笑い、二人に言う。
90外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:18:33 ID:TIt4Psoj
「鍛えに鍛えた胸を、さらに鍛えた胸だけが、巨乳になれるのさ」
「「鍛える!!」」
 鍛える事の大事さを、メイとジェニーはとくと教わった。

「ん?」
と、エストが何かに気付いて首を傾げる。
「みんな静かにして。何か音がしない?」
 言われて静かにする女たち。
 そしてそれは聞こえた。

「おお。アトラス、やっぱりちんこ大きいな」
「わっ。おいレオ、あんまり見るなよ」

「こ、これってまさか!?(ジェニー)」
「これって男の人の声だよね?(エスト)」
「ということは、つまり(メイ)」
「しっ、みんな。静かにして(パオラ)」
 静かにすると、男の声が聞こえてきます。

「すっごい、お前のちんこ柔らかいなぁ(レオ)」
「やめろよ、そんなふうにされたら、へんなかんじだよ(アトラス)」

『ふおおおおおおおおおおっ!』
どうやら男湯に通じる通気口のようなものが開いてるらしく、向こう側の声が聞こえてくる。
 盗み聞きのようなスリルと、壁一枚向こうで、同じような格好で男達が喋っているという事実に、女達は興奮を覚えているようだ。
「みんな静かにして。うろたえないで。騒ぐのは後でもできる」
 ソニアがみんなを一喝した、その時でした。

「でも、俺は知ってるんだ。レオって結構着やせするタイプなんだ。ほら、ちんこもすべすべ。このー(アトラス)」
「ちょ、ちょっと何言うんだ。わっ、くすぐったい(レオ)」

「わ! セリカ様がが鼻血出た! 早く上がって(ジェニー)」
「上がれないよー(セリカ)」

「なあ、そういえばジェニーちゃんてさ」
 
 違う方向から聞こえてきたのは、傭兵のカムイの声。
 一斉に六対の目がジェニーに突き刺さる。

「セーバーとつきあってるって本当?(カムイ)」
「いや、あいつとはなんでも……待て、やめろお前ら(沈められるセーバー)」

「ま、待ってみんな! セーバーさんとはなんでも……! きゃー」
 ジェニーの胸を女性陣全員で揉んでいきます。

「俺はああいうちっちゃい娘よりも、もっと大人の女性が好みだな。巨乳、みたいな。例えばパオラさんのような(バルボ)」

「きゃー(パオラ)」
 新たな犠牲者が出ました。

「わあ、バルボさんてちんこ大きい(ボーイ)」
91外伝セリカ編ミラ様が見てるSS百合:2006/02/03(金) 05:20:01 ID:TIt4Psoj
 再びしんと静まりかえる女湯。

「はっはっは。ボーイだって、そのうち大きくなるさ(バルボ)」
「そういえばボーイ。メイとはどうなった(浮上したセーバー)」

「メイ!」
「や、やめてやめてみんな。そんなに揉まないでー」

 そんなこんなで、お風呂で楽しく過ごす女性たち。
 隣の男達が上がっても出るに出られず、次にやってきたミラ神殿のシスターたちが、半ば瞑想状態だったセリカ達を見て引いたのも、イイ思い出。

 四日目。
  
  かゆ
  うま

 ミラ神殿の水門を開け、リゲル帝国に進むセリカ達。
 セリカ達がミラ神殿の水門を開けてくれたおかげで、アルム軍もまた水門を開けて、リゲル帝国への進軍が可能になりました。
 そして戦いの舞台は『悲しみの大地』リゲルへと移る。

 第三章完

 第四章開始

 ミラ神殿の水門を通り、リゲル側の通路に着いたセリカ達。
と、そこに不気味な声が聞こえてきます。
「な、何っ?」「怖ーい」「あっ。あそこ」
 見れば、大きな穴に見知ったお爺さんが落ちていました。
 ノーヴァ島の修道院のノーマ司祭です。

ノーマ『おお、セリカ! 無事じゃったか。』
セリカ『ノーマ司祭様! 一体どうされたのですか。』
ノーマ『やはりお前の事が心配でな。』
ノーマ『神殿まで追い掛けて来たのだが、うっかりとこんな所に落ちてしまった。』
ノーマ『ハハハ。儂とした事が、とんだヘマをしたもんじゃ。』
ノーマ『まあ、良い。これからは儂も一緒に行ってやろう。』
ノーマ『安心するが良いぞ。』

 賢者のノーマが仲間に加わった。

 しかし。
 穴に落ちてたじじいから「安心するが良いぞ」なんて言われても。

 一緒にせーの。

「安心できねーよ!」

(おしまい)
92名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 16:07:43 ID:aSkFpBY4
GJ!メチャワロタ

> 女性を犯したり陵辱したり強姦したりレイプしたりして、一体何が楽しいのでしょう。
>本当にそんな事をして気持ちいいのでしょうか。信じられません。
> 酷いことをする人がいるものです。
どの口が言うかw

>「オルディオス!」
全長26.3メートルのペガサスに跨る巨大エストw

>「♪よるよる夜ー さんずい つけたら えき体の液なのー♪」
単行本持ってやがりますねw

>「鍛えに鍛えた胸を、さらに鍛えた胸だけが、巨乳になれるのさ」
>「「鍛える!!」」
私は巨乳にはなりませんw

> 四日目。
  
>  かゆ
>  うま
セリカ様完全に染まっちまったのかw
93 ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/03(金) 22:51:13 ID:5n7n5MCg
>>倉庫の管理人様
倉庫にある長篠の戦いですが、Part13スレの>>483の分が抜け落ちているようなので、修正お願いいたします。

あと、個人的な意見としては、やはり掲示板はあったほうがよいと思います。
こういうレスでスレを消費してしまうのもどうかと思いますので。

それでは、失礼しました。
94名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 23:30:48 ID:MchQ0eg+
掲示板の掲示板ってのもなんだかなぁ。
95名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:02:03 ID:urbvXDV1
すぐ馴れ合いに走る
96名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:47:22 ID:LMuxruMP
とりあえず即席ですが掲示板つけました。
回収ミスなどの指摘はそちらで受けます。ご迷惑をお掛けしました。
97名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 02:22:03 ID:/7NdPl1L
報告用という訳で事務的にやり取り出来れば
それで良いんじゃないのかな
この手のは結構あちこちで見かけるしさ
983日目昼 1/23:2006/02/04(土) 09:29:30 ID:TNiTePkv
 クラリーネの不幸は、クレインという完璧過ぎる兄を持ったことだった。母譲りの美しい金の髪と宝石のよう
な紫の瞳、そして柔らかく整った顔立ち。その秀麗な外貌に秘めた強い意志と統率の才能。彼はエトルリア貴族
の令嬢達の間の憧れの的だった。が、クラリーネは自分こそが最もクレインを愛していて、彼も自分を愛してい
ると信じている。
 「そんなクレイン兄様を……あなたのような傭兵なんかに!」
 クラリーネは、大きなベッドの上に全裸で拘束された天馬騎士・ティトの顔をにらみつけた。ティトは上体を
起こした格好で両手両足の自由を奪われており、両手を縛った縄はベッド上端の木枠に結び付けられ、しなやか
な白い脚はMの字に開いたまま木の棒に縛りつけられている。つまり股を開いて秘所をさらけ出した屈辱的な格
好を取らされているのだが、天馬騎士の少女はいつもの冷静な表情でクラリーネの視線を受け止めた。クラリー
ネはベッドの周囲を歩き回りながら、ティトに言った。
 「なにかおっしゃりたいことは?」
 「……貴重な『スリープの杖』を使ってまで、私を……こうしたかったのですか?」
 ティトの口調は硬かったが、自分への仕打ちよりも軍の所有物を私用に使ったことの方をとがめているような
調子である。いかにもティトらしかったが、それがかえってクラリーネの癇に障った。
 「こんな時でも軍務の心配ですの?こんなはしたない格好をしていても!?」
 クラリーネはベッドに飛び乗り、ティトの足元に膝をついて、肉食獣が獲物を狙うような姿勢を取った。ティ
トの真っ白で滑らかな太ももの間から、生真面目な天馬騎士の少女の顔がのぞく。その顔には、クラリーネが期
待するような不安や怯えの翳はない。
 「もうおやめください、クラリーネ様。クレイン様が戻られたら……」
 「クレイン『様』ですって…………っ!?」
 クラリーネはぎゅっとシーツを掴んだ。彼女の紫の瞳には、怒りの炎が渦巻いている。
 「確か初めてあなたとお会いした時は、お兄さまのことは『クレイン将軍』と呼んでいたはずですけど?」
993日目昼 2/23:2006/02/04(土) 09:30:09 ID:TNiTePkv
 「はい。……しかしその後、クレイン様から『将軍』などと肩書きを付けてと呼ぶなと言われました」
 ティトは薄いブルーの瞳をクラリーネに向けて淡々と告げる。クラリーネはますますシーツを握る手に力を込
め、震える声で質問を発した。
 「……ではお兄さまは、あなたに自分のことをどう呼ぶようにおっしゃったのかしら?」
 ティトは即答しなかった。自分の答えを聞けば、クラリーネがどう思うかは明白だったからだ。だが彼女は、
どのような場合でもその場を逃れるための嘘をつくような性格ではなかった。一度目を伏せてから、凛然とクラ
リーネに視線を返す。それは怒りに燃えるクラリーネが一瞬気圧された程、真剣で決然としたまなざしだった。
 「クレインと呼んで欲しい、と。私は承知しました。今しがたはクレイン様とお呼びしましたが、二人きりの
時はクレインと呼んでいます」
 「…………っ!!」
 「クラリーネ様、私はクレインを愛しています」
 怒りで言葉を失うクラリーネに、ティトはいつにも増して真剣な表情で訴えた。自分の答えで逆上したクラリ
ーネは何をするか分からないが、事実は伝えなければならない。愚直なまでの律儀さで、ティトは続けた。
 「クレインも私を愛している、と言ってくれました。……この戦いが終わったら、共に暮らそう、とも」
 「お、お黙りなさい!」
 クラリーネはティトの告白をかき消すように叫び、顔を伏せて肩を震わせた。ティトの静かな呼吸音とクラリ
ーネの荒い息遣いだけが部屋の張り詰めた空気を震わせる。しばらくの間二人はそのまま言葉を発しなかったが、
ティトはクラリーネの興奮を鎮めるべく、沈黙を破った。
 「……クラリーネ様、貴女が兄君をお慕いしておられるのは承知しております。しかし……」
 「あなたはクレイン兄様に抱かれたのかしら?」
 唐突な、そしてあまりに露骨な質問に、ティトははっとしてクラリーネの顔を見つめた。エトルリア貴族の姫
の顔からは怒りの表情は消え、代わりに何か不吉さを感じさせる冷笑が浮かんでいる。ティトは心にきざした不
安を押し殺して、硬い声で答えた。
 「……はい」
1003日目昼 3/23:2006/02/04(土) 09:30:44 ID:TNiTePkv
 「そう…………で、こちらで咥え込んだのかしら」
 「きゃっ!?」
 突然クラリーネは、むき出しになっているティトの秘所に手を伸ばし、指先で肉の花弁を拡げた。いきなり女
性器を弄られ、天馬騎士の少女は棒に縛り付けられた脚をビクンと震わせる。クラリーネはそんなティトの反応
を愉しむように見つつ、さらに指先で恋敵の恥ずかしい部分をもてあそんだ。ベッドの上に四つん這いになり、
身を乗り出して顔をそこに近づけ、ティトの顔と秘裂を交互に見比べつつ指を動かす。
 「まあ、ずいぶんと綺麗な色ですこと。…………しかも、これは何ですの?」
 クラリーネはまじまじとティトのそこを見つめ、赤い肉の孔から滲み出ている液体を指先ですくった。
 「あ…………っ!!」
 「うふふ……こんなお硬い顔をしてらっしゃるのに、しかもこんなはしたない格好で縛られているのに、それ
だけで濡れていらっしゃるのね」
 顔を真っ赤にして言葉に窮するティトを満足そうに見ながら、クラリーネは人差し指を一気に天馬騎士の膣に
突き立てた。
 「ひぅうっ!!」
 「ふん……なかなか……きついですのね」
 クラリーネは口の端に妖しい笑みを浮かべつつ、指先に伝わる粘膜の感触を味わう。そしてティトの端正な顔
が羞恥に染まるのを期待しつつ、挿入した指をゆっくり前後に動かした。
 「入ってきたモノは何でもおかまいなしに締め付けるのがお好きのようですのね……素晴らしい締まり具合で
すわ。聞こえます?この湿った音?あなたが欲情している証ですわ」
 「…………っ…………ぅ…………」
 クラリーネの言葉による責めに、ティトは下唇を噛んで必死に耐え忍んでいる。クレインの事を想っただけで
濡れてしまったのは事実であり、そのことを指摘されるのは止むを得ない。だが、身体の自由を奪われたまま濡
れた秘所をさらけ出され、そこに指まで挿れられてしまうとなると、これはもう陵辱だった。しかもクラリーネ
の指使いはなかなかに上手く、ティトの花芯の中を絶妙な力加減で責め立てている。人差し指を軽く曲げ、ティ
トの肉の襞をこそぐように前後に動かし、同時に秘裂の上端に付いた肉芽を親指の腹でさする。
1013日目昼 4/23:2006/02/04(土) 09:31:18 ID:TNiTePkv
 「…………くっ…………ぁぅっ…………!!」
 「ふふ…………ますます濡れてきましたわね。そのすましたお顔がいつまで続くかしら?」
 ティトはせめてもの抵抗として、絶対に呻き声をあげまいと懸命にこらえている。同じ事をクレインにされて
いれば、とっくに歓喜の悲鳴をあげて達してしまっていただろう……が、クラリーネはそんな彼女の内心を見透
かしたように薄い笑いを浮かべ、指を引き抜いた。ちゅぽん、と大きく湿った音がして、女の蜜があふれ出す。
 「あ…………」
 「お名残惜しそうないい音ですこと。途中で止められてご不満なのかしら?」
 指先を濡らしている恋敵の体液をシーツで拭うと、クラリーネはベッドを降りてテーブルに歩み寄った。
 「……これが何かご存知でして?」
 クラリーネはテーブルの上の包みから数本の杖を取り出し、そのうちの一本をティトに突き出した。
 「…………『ライブ』の杖では?」
 ティトの気品ある眉が曇る。今度はあの杖を挿れられてしまうのか、と思った瞬間、クラリーネがベッドに飛
び乗って、再び彼女のクレバスをのぞく姿勢を取った。
 「そのとおりですわ。ですけど、これからすることは……あなたが今想像したこととは少し違いましてよ?」
 クラリーネは邪悪な笑みを浮かべつつ、ゆっくりと『ライブ』の杖の先端を彼女の秘所に向ける。そこで一度
手を止め、ティトの顔と目を見、余裕たっぷりな表情で口を開いた。
 「無駄とは思いますけど、一応おたずねいたしますわ……クレイン兄様と別れるおつもりはありまして?」
 ティトは答えることすら馬鹿馬鹿しいとばかりに目を反らす。が、次の瞬間、その目が大きく見開かれた。
 「……ぅあうううっっ!?あ、ひっ、くああああっ!!!」
 下半身を貫く熱く痺れるような衝撃に、ティトは思わず悲鳴をあげてがくがくと腰を揺らした。引き締まった
ヒップがベッドの上で弾み、白い太ももが痙攣する。彼女を襲ったのは苦痛ではない。絶頂に達した瞬間の官能
の爆発そのものだった。クラリーネはティトの激しい反応に満足して杖を除け、そのあどけない顔に妖艶な笑み
を浮かべて彼女を見下ろした。
1023日目昼 5/23:2006/02/04(土) 09:32:05 ID:TNiTePkv
 「いかがかしら?『ライブ』の杖には、こういう使い方もありますのよ?」
 「は……っ…………あ…………は…………」
 「ふふ、お気に召したようね。ご心配いりませんわ……もっとしてさし上げあげましてよ」
 純真さと高慢さを併せ持つクラリーネの顔に、歪んだ愉悦の表情が浮かぶ。貴族の令嬢は杖を握り直すと、ベ
ッドを這って天馬騎士の少女の脇に寄り添った。
 「もうこれ無しではいられない位に……そう、気が狂うまでたっぷり味わってくださいな。上と下のお口から
とめどもなくよだれを垂らして腰を振るあなたをクレイン兄様が見たら、どう思うかしら?」
 「…………っ!!」
 ティトはようやくクラリーネの真意を悟り、愕然として彼女に顔を向けた。クラリーネは自分の金色の髪をか
き上げながら、ティトに顔をぐいと近づけてささやく。
 「さ、これが最後の機会でしてよ。クレイン兄様と別れ……」
 「別れません!!」
 クラリーネの言葉を遮って、ティトは烈しい口調で言い切った。青い瞳に決死とも言える覚悟を宿して、キッ
とクラリーネの紫の瞳を見据える。
 「私は、クレインを愛します。私がクレインと別れるときは、クレインが別れることを望んだ時だけです!」
 クラリーネは思わず『ライブ』の杖の柄をぎゅっと握り締めたが、すぐに余裕ある表情に立ち返った。
 「ふん……ま、結構ですわ。どのみちお兄様も……色に狂った淫乱女を愛するなんてあり得ませんもの」
 そう言い捨てるや、『ライブ』の杖をティトの下腹部に押し当て、口の中で祈りの言葉をつぶやいた。途端に
強烈な性の衝撃がティトを襲う。
 「………………っっ!!!は…………ぁ……あ…………っ!!」
 ティトは声を漏らすまいと必死に歯を食いしばり、苦しげに身をよじらせた。彼女の両腕を縛った縄がぎりぎ
りと軋んだ音を立て、大きめの乳房がふるふると震える。クラリーネは空いている左手でそのバストを憎々しげ
に掴むと、乱暴に揉み潰し始めた。
 「気持ちいいのでしたら、もっと大きな声で喘いだらいかがかしら?」
 「…………ひ…………く……ぅ…………っ!!」
1033日目昼 6/23:2006/02/04(土) 09:33:00 ID:TNiTePkv
 「あらあら、涙なんか浮かべて……悔し涙ですの?それとも、泣くほど気持ちいいのかしら?」
 クラリーネは心から嬉しそうに微笑みつつ身体を曲げ、ティトの目尻に浮かんだ大粒の涙を舌で舐め取った。
 「……あ…………は……ぁ…………」
 「きっとその両方ですわね。まあもうすぐ、自分からおねだりするようになりますわ」
 ティトはきつく目を閉じて顔をそむけた。クラリーネは冷たい笑いを浮かべると、『ライブ』の杖の先端でテ
ィトの腰骨のあたりをなぞり出した。
 「いやらしい身体ですこと……腰がこんなにくびれているのに、このあたりの脂ののり方といったら……これ
ではクレイン兄様がたぶらかされてしまうかも無理はないかも……」
 自分の発した言葉によって、兄が目の前の女性の腰まわりを愛撫する光景を想像したクラリーネは、怒りの表
情と共に杖を動かし、また短く念じた。
 「……知れませんわ、ね!」
 「!!!!!!くあぁあっ、はぅううああああああっっ!!」
 クラリーネが杖の先端を押し付けたのは、すでに充血してピンと勃っていたティトの肉芽だった。最も性感の
集中している花の蕾に、官能を直接舐めまわすような熱い感覚が襲いかかって、ティトは瞬時に絶頂に達した。
 「あ゛ぶうっ!!ぐあぅっ!!うううぅう、はぐぅううううううう!!」
 襲い来る快楽の嵐に、ティトの理性は半ば吹き飛ばされた。想像も絶する責めにも必死に耐えてきた彼女の知
的で端整な顔が、涙とよだれに汚れながらあられもない悲鳴をあげる。憐れな天馬騎士は、拘束された肉体をく
ねらせ、ベッドの上で何度も何度も身体を波打たせながら、膣口からおびただしい体液を噴出させた。
 「あっ、ひゃ……ぃいやぁあああああああああっ!!」
 絶頂の証が、白いシーツの上に降り注いで透明なシミをつくっていく。弓なりに背をのけ反らせながら快感と
恥辱の頂点に達したティトは、最後にぶるっと身体を震わせると、声を殺してすすり泣き始めた。
 「……ふっ……うふふふ……」
 恋敵の痴態に嘲笑を向けたクラリーネは、まだびくびくと震えているティトの白い下腹部をそっと手で撫でた。
 「いかが?とても気持ちいいものでしょう?」
1043日目昼 7/23:2006/02/04(土) 09:33:36 ID:TNiTePkv
 「…………ぅ…………ぅっ…………」
 「ま、シーツがびしょ濡れですわ。本当にいやらしいですわね……」
 クラリーネは言葉でティトを辱める。ティトは嗚咽しつつも、責め手の少女を弱々しくにらみつけた。
 「もう、殺して…………」
 謹直で高潔なティトにとって、こんな陵辱は死に勝る苦痛だった。肉体が快感に叫びをあげる度に、そのよう
にないやらしい欲望を抱く自分に嫌悪を抱き、こんな自分にはクレインに愛される資格は無いのではないかとの
思いが脳裏を巡る。彼女は泣きながら、本気で死を思い始めていた。
 「あら、もう弱音を吐くのかしら?でも大丈夫ですわ……ちゃんと、別な意味で殺してさしあげましてよ?」
 クラリーネは冷笑をもって報いると、ベッドの端に転がしてあった別な杖を手にした。
 「うふふ……『ライブ』の杖でこれ程よろこんでいただけたのですから、『リライブ』の杖を使ったりしたら
……どうなるかしら?」
 「………………!!」
 ティトは新たな責め具を見て戦慄した。『ライブ』ですら、普通の性行為数十回分の愉悦をもたらしたのだ。
さらに強力な『リライブ』の杖で責められたら……!!
 そう考えると同時にティトの子宮はきゅーっと締まり、膣口から熱い液体がどっとあふれ出す。クラリーネは
目ざとくそれに気付き、会心の笑みを漏らした。
 「まあ、そんなに期待していただけるなんて光栄ですわ……でも実を申しますと、私まだ『リライブ』の杖で
先ほどのようなことをした事がありませんの」
 クラリーネは一言一言を楽しみながら、『リライブ』の杖の先端をティトの鼻先に突きつけた。ティトは息を
呑んで、杖に埋め込まれた青い宝珠とクラリーネの顔を見比べる。
 「ですから、あなたが最初の実験台という訳でしてよ。ふふ……いつまで正気でいられるかしら?」
 クラリーネは杖の先端を、ティトの首筋に沿ってじらすようにゆっくり動かす。ティトは、おそらく自分の乳
房の上で杖が使われると予想し、目をきつく閉じて歯を食いしばった。が、宝珠がティトの細い鎖骨に達した瞬
間、クラリーネは素早く祈りの言葉をささやいた。その不意打ちの効果は絶大だった。
1053日目昼 8/23:2006/02/04(土) 09:34:11 ID:TNiTePkv
 「う゛っ……あ…ああああっっっ!!……あっ、あっあっ、あっ、あぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
 予想外の性感帯を、『リライブ』の発する圧倒的な魔力が襲う。怒涛のような絶頂感に、なすすべも無くよが
り狂うティト。彼女の脳髄は性の業火に焼かれ、白い肉体は限界まで反り返ったまま、その機能を麻痺させられ
ている。イリアの乙女は、今この瞬間、人の形をした肉の塊になり果てていた。
 「ああああ、ああ、はっ、ううう、あああっ…………あああっ!!!いあっ、ふひゃああっ!!」
 クラリーネが杖を離した後もなお、かつてティトだった女は激しく身体を痙攣させ、本能のままに喘ぎ啼き続
けている。焦点の定まらない彼女の青い瞳は、涙を流しながら空しく天井を見つめ、先程体液を噴出させた肉孔
からは再び大量の女の汁がほとばしり出ていた。
 「ぷああああ…………ぅおうぅっ…………あーーー、あぅううあ…………」
 「………………」
 クラリーネは、あまりの効果の凄まじさに思わず息をするもの忘れていた。もはや目の前に横たわる女はただ
のメスの獣でしかなく、もう一度『リライブ』での責めをすれば、彼女の人間としての理性は完全に崩壊して壊
れてしまうだろう。背を反らせたまま無意識のうちに腰を振り、膣口からぼたぼたと蜜汁を垂れ流すティトの哀
しい姿を眺めるうちに、嫉妬に狂っていたクラリーネの心に、どうしようもない哀憐の情がわき上がってきた。
 「あうう…………く、れ……い…………ん…………うああ、ぁ…………あ…………」
 消えかかる意識の中でうわごとのように喘ぐティトの口から、二人の愛する男の名を聞いた瞬間、クラリーネ
女の心を支配していた嫉妬心は、良心の呵責に耐え切れなくなった。
 「…………ごめんなさい…………」
 クラリーネは杖を取り落とし、目を伏せた。兄を想い、想い鬱した挙句、こんなことをしてしまった自分が恥
ずかしい。しかも自分は、笑いながら陵辱し、相手を廃人寸前にまで責め続けていたのだ。クラリーネは自己嫌
悪に身を震わせると、まだ絶頂にのたうつティトの縄をほどこうとした。
 が、ティトに覆いかぶさる格好になったその瞬間、部屋の扉が勢い良く開かれた。ぎくりとして振り向くクラ
リーネの目に映ったのは、他ならぬ兄・クレインの姿だった。
1063日目昼 9/23:2006/02/04(土) 09:46:29 ID:TNiTePkv
 「…………!!」
 おそらく扉から漏れ出したティトの絶叫を廊下で聞きつけたのだろう、エトルリアの弓軍将は部屋に入るなり
状況を理解し、クラリーネが初めて見るような厳しい、そして悲しい顔でベッドに駆け寄る。クラリーネが兄へ
の言葉を捜す間もなく、クレインは妹を半ば突き飛ばすようにしてティトの身体の上から除けた。そのはずみで、
責め具であった杖が窓際まで転がる。
 「あっ、あの……クレイン兄様……っ!!これは…………!!」
 クラリーネは何とかそこまで言葉を口にできたが、無言でティトの縄を解くクレインに気圧されて、続きの言
葉が出てこない。クレインの顔に浮かんでいるのが怒りの表情であれば、クラリーネも必死に弁じたてていたこ
とだろう。だが今兄の顔にあるのは、恋人を気遣う張り詰めた表情と、言いようの無い哀しみの色だけだった。
 「ティト……ティト?……大丈夫、大きく息を吸って…………」
 クレインは、その紫の瞳にうっすらと涙をにじませながら、忘我の境地にあるティトを必死に介抱している。
ティトの両腕の縄を何とかほどき、棒に縛りつけられた脚を自由にすると、優しく彼女を抱きしめた。
 「ティト……すまない。ティト……」
 クレインの必死の呼びかけに、霞がかっていたティトの青い瞳がすこしづつ元に戻っていく。クレインの衣服
は『聖女の塔』攻略の際に雨に濡れて生乾きのままだったが、彼の体温がティトの身体を暖め、優しい抱擁が壊
れかけた心を癒していった。
 「…………ぁ……あ………………くれ、いん…………?」
 「そうだ、そうだよ……ティト…………」
 まだ恍惚の境をさまよっていたティトの意識が、急激に現実に引き戻される。はっとして束縛から解放された
両の手を、自分を抱きしめている男の背に回す。青年にしては少し華奢で柔らかい背中に触れたティトの手が、
何かを求めるように男の背を這いまわり、彼女の手がクレインの長い金髪に触れた瞬間、ティトの意識は完全に
つながった。
 「クレイン!!…………クレイン……クレイン…………私、私…………っ!!」
1073日目昼 10/23:2006/02/04(土) 09:47:21 ID:TNiTePkv
 「大丈夫だよ、ティト…………何も、言わなくていいから…………」
 クレインは自分の顔をティトに良く見えるように少し身体を離し、涙で顔に貼りついている青い髪をかき上げ、
彼女を安心させるように額に何度もキスをする。ティトは夢中でクレインの身体にしがみつき、身体の奥で疼い
ている歪んだ情欲と恐怖を払い除けようとしていた。
 「クラリーネ」
 ティトの呼吸が十分落ち着いたのを確かめてから、クレインは沈んだ声で語りかけた。ベッド脇で立ち尽くし
ていたクラリーネは、びくっと身体をすくませた。
 「クレイン兄様…………」
 「思ったよりずっと早く『聖女の塔』に篭城したクーデター一派を掃討できた。それで帰ってきてみれば……
もし僕の帰りがもっと遅くなっていたら……?」
 クレインは妹の返事を待たず、上体を起こして首だけを彼女に向ける。その目は、彼が全ての事情を察してい
ることを物語っていた。クラリーネが彼と目を合わせることができずにうつむくと、クレインは再びティトに顔
を向け直しながら言葉を続けた。
 「…………クラリーネ。僕はティトを愛している。クラリーネのことももちろん愛しているけど、ティトへの
愛とは……違う。どちらが上とかじゃない、全く違うものなんだ」
 クラリーネはうつむいたまま、静かに泣き始めた。クレインは縄の痕も痛々しいティトの手首を優しくさすり
ながら、苦しげに息を吐き出し、今度はティトに語り出した。
 「ティト……僕は、実の妹を抱いてしまったんだ。僕の西方転属が内定した日の夜……ひたむきなクラリーネ
の懇願に屈して。その夜だけじゃない、出発までの半年間、ほとんど毎日……身体を重ねあったんだ」
 クレインの告白も、ティトにとっては意外ではなかった。ただの兄と妹の関係では、クラリーネがあれほど異
常な嫉妬をするとは思えない。クレインは苦悩の表情を浮かべて、首を振った。
 「ティト、こんなことになってしまったのは僕のせいだ…………僕が、自分の欲望に溺れるままクラリーネの
気持ちに応え続けて……本当の僕の気持ちを伝えられなかった。クラリーネが、僕と愛し合っていると思ってし
まったのも、僕のせいなんだ!……ティト、許して欲しい……」
1083日目昼 11/23:2006/02/04(土) 09:48:16 ID:TNiTePkv
 「許すだなんて……クレイン……私は……」
 ティトは胸が詰まる一方、かけるべき言葉にも詰まった。彼女も伝えたいことが山ほどあったが、今はとにか
くクレインの自責の念を和らげたい。だが男女の機微に疎い彼女にとって、どうすれば愛する男の苦悩を受け止
められるのか、見当もつかない。そしてティトが戸惑ううちに、クレインは再び上体を起こして、まだうつむい
ているクラリーネに顔を向けた。
 「クラリーネ、こんなことになってしまった責任の一端は僕にある。だけど、ティトをこんな辛い目にあわせ
たことは許せない」
 「…………!!」
 静かだが断固とした兄の言葉に、クラリーネは涙に濡れた顔を上げて兄の顔を見た。クレインはその顔を見な
がら、自分の上着のボタンに手をかけた。
 「クラリーネ、僕はクラリーネを嫌いになりたくない……でもそのためには、クラリーネが自分のしたことに
ついて、きちんと罰を受けなければならないよ」
 「はい、クレイン兄様……わかっています、どんな罰でも……!!だから、キライにならないで………」
 クラリーネは大きな紫の瞳から、ぽろぽろと大きな涙をこぼしながら兄に訴える。クレインは小さくうなずく
と、生乾きの上着を脱いでベッド脇に放り捨てた。
 「クラリーネへの罰は……その椅子に座って、僕とティトが愛し合うのを見ていることだ」
 「えっ…………!?」
 ティトとクラリーネは、期せずして同じ反応を同時に返した。が、クレインは二人の困惑にかまわず、手早く
下半身の服も脱ぎ捨てると、ティトをしなやかな腕できつく抱きしめた。
 「あっ……そ、そんな…………っ!!」
 「ティト……愛している……ティト…………」
 クレインは天馬騎士の少女の名前を呼ぶ合間に、何度もキスを浴びせる。ティトは何か言おうとしたが、その
たびに口を男のキスで塞がれてしまう。
1093日目昼 12/23:2006/02/04(土) 09:49:13 ID:TNiTePkv
 「ティト……君の大好きなキス、しよう……?」
 ティトの青い髪を撫でながら、クレインが微笑む。ティトはそれだけで、さっきまでさんざん秘蜜をしぼり出
してきた子宮が再びきゅんと締まるのを感じた。
 「ほら…………ん…………」
 「んむ…………っ!!…………ちゅ…………むぅん…………ん………………んんん…………っ!!」
 クレインの熱い舌がティトの舌と絡み合い、少女の口中をかき回す。クレインが言ったように、舌を絡めての
キスはティトの大好きな愛情表現だった。クレインが初めて彼女の小さな口に舌を挿し入れた時は、ティトは驚
きのあまり泣き出してしまったのだが、彼があわてて詫びると、ティトは遠慮がちにもう一度とせがみ、回を重
ねるごとに大胆になって…………
 「…………ん…………ぷあっ!!……クレイン、わ、たし……もう…………!!」
 ……ついにはキスだけで濡れてしまうまでになってしまったのだった。普段は真面目で几帳面な指揮官である
ティトが、接吻一つで瞳と女性器を潤ませるという情景は、クレインならずとも激しく男の欲望をそそるものが
ある。現に今も、ティトはクラリーネの存在をも忘れる位夢中になって、キスのアンコールとその「続き」を欲
しがっていた。さっきまでの責めによって身体の深奥で渦巻いていた真っ赤な情念が、また勢い良く燃え上がり
始めるのを、ティトは恥じらいつつもはっきりと知覚していた。
 「かわいいよ、ティト……本当に、きれいだ……」
 「クレイン、好きです……クレイン、もっと……もっと抱いて……」
 クレインもティトも、もはや完全にクラリーネのことを忘れて二人の愛の世界に没入している。お互いの舌を
むさぼり合い、抱擁し、見つめあい、また濃厚なキスをする。何度もそのループを繰り返してから、ティトが切
なげな目でクレインを見上げると、青年は少女の無言の欲求を察してうなずいた。彼は右手を自分のたぎりたっ
た勃起に添え、ごく自然な流れでティトの秘裂に挿入しようとした。
 「だめ…………」
 愛し合う二人を泣きながら見ていたクラリーネが、ついに耐え切れずに椅子から立ち上がった。
1103日目昼 13/23:2006/02/04(土) 09:50:14 ID:TNiTePkv
 「だめ……!!そんな……クレイン兄様ぁ…………!!」
 クレインは何も言わず、一気にティトの膣内に肉の矢を突き立てた。ティトのそこが十分過ぎる程濡れていた
せいか、もしくはクレインがわざとそうしたのか、ぷじゅっといやらしい粘液質の音が結合部から漏れる。
 「きゃううぅっ!!……く、れ、イン…………あああっっ…………!!」
 ティトはそれだけでもう軽く達してしまったらしい。さっきまでの激しい陵辱の名残と、その責めから解放し
てくれたクレインへの思慕、彼の妹に見られながらの情交、そしてティト自身も気付いていない、クラリーネへ
の優越感……これらが一体となって、ティトの子宮を激しく揺さぶった。性感への衝撃という点では『ライブ』
の杖に及ばないが、精神的な満足感とクレインへの愛、そして彼の男性自身の挿入は、ティトの性的な充足感を
一瞬で満たし、あふれさせた。
 クレインは最初の一突きの後しばらく腰を動かさず、ティトの肉洞の感触を味わっていたが、一つ大きく息を
吸うと、ティトの華奢な腰のくびれを掴んで猛然と腰を動かし始めた。
 「やっあぁんっ!!!そぉ、いっ、きな、り…………いい!!ひゃああん、ああああうぅうんん!!」
 ティトは白いおとがいを反らせて甘く熱い喘ぎ声をあげる。今まで必死にこらえていた歓喜の悲鳴が一気に解
き放たれ、部屋の空気を震わせた。普段の真面目なティトからは想像もできないような妖しい叫びに、クレイン
の肉の矢はますます勢いを得て肉孔を穿っていく。
 「ああっ、クレイン、クレイン!!わ、わたし、あうっ、いっ、いって、いい、です、か…………っ!?」
 クレインは激しくティトの子宮口を突き上げながら、くすっと微笑んだ。最初に愛し合って以来、ティトは絶
頂に達しそうになるたびにわざわざそのことをクレインに報告したり、達する許しを求めたりするのだ。その滑
稽なまでの律儀さが、クレインにはたまらなくいとおしい。
 「……まだ、だめだよ……ティト。もっと、ぼくを……感じて……ね?」
 「はあぁ、はい…………で、でも、あ、うあああっ、あああ、あああっ!!」
 ティトは切なく啼きながら、膣の肉壁で何度もクレインを締め付けた。絶頂が近いしるしだ。クレインは身体
を曲げ、汗ばみ始めたティトの乳房に噛み付いた。
1113日目昼 14/23:2006/02/04(土) 09:51:20 ID:TNiTePkv
 「や、あぁあん!!そ、そんなに……したらっ……ああっ!!あああっ!!クレイン、だめ、もううっ!!」
 「ティト、いいよ、いっていいよ……っ!!」
 十分じらしたことに満足したクレインは、愛する部下でありパートナーである少女に「いく」ことを許可した。
同時に彼女の腰に手をかけて、程よくふくらんでいる下半身を自分の腰に強烈に打ちつける。
 「うあぁっ!!あんっ……んっ!!きゃっ…………はっ…………あ…………」
 ものの数瞬でティトは頂点に達し、クレインの胸の下で小鳥のように切なく震えた。その端整な顔は桃色に上
気し、この青年に愛されたことの悦びで半ばとろけている。彼女の膣は不規則に収縮を繰り返し、愛する男の射
精を何度も促した。
 「……ご、ごめんな、さい……クレイン……わたしだけ……はぅっ……いって、しまって…………」
 どこまでも筋を通したがるティトの可愛らしさに、クレインは腰の動きを止め、キスで応えた。
 「いいよ……僕は、ティトでなら……いつでも、何度でも……いけるから」
 「ああ……クレイン…………すき、です…………クレイン…………」
 「もう、もう許して!!」
 叫んだのはクラリーネだった。もともと、兄の負傷の回復ですら自分以外の他人がすることを許さないような
彼女にとっては、目の前で繰り広げられる愛の営みは拷問でしかない。なればこそクレインは「罰」とした訳だ
が、クラリーネには過酷すぎた。
 「私が……悪かったの……ひくっ…………ですから、もう…………うっ……うっ……」
 「……まだだめだ、クラリーネ。僕からティトを奪おうとしたんだから……」
 クレインは妹に目もくれずに言い捨てると、再びゆっくりと腰を使い始める。今度はティトだけでなく、自分
も一緒に達しようと、肉の矢を少女の膣壁に擦り付けるようにじっくりと動かしている。
 「クレインにいさま…………私…………」
 嫉妬の報いとは言え、クラリーネへの罰は彼女の心を押し潰しかけていた。初めて兄を誘って、彼の柔らかな
胸に抱かれた時の天にも昇る幸福感は、今でも彼女の胸の奥で輝いてる。しかしそれは同時に、兄を男として独
占したいという歪んだ欲望の始まりでもあったのだ。初めてクレインに抱かれた夜、彼は哀しげな目でクラリー
ネに明言したのだ。
1123日目昼 15/23:2006/02/04(土) 09:52:30 ID:TNiTePkv
 (クラリーネが僕の妹であるというのは、何をもってしても動かせない事実なんだ。僕はクラリーネを妹とし
て愛しているけど、一人の女性として愛することは出来ない……もし僕が他の女性を愛した時は、素直にそれを
認めて欲しい……クラリーネも、僕以外の男性を愛する努力をするんだ。いいね?)
 もちろん、クラリーネもクレインの言うことは理解していた。だからこそ、クレインが他の女性を愛さないよ
うに神に祈り、時には近づく女性に非難の言葉を浴びせるなど、あらゆる手を尽くしてクレインを独占してきた
のだ。しかし、リキア同盟軍に身を置いて兄と再会した時、彼の傍らには天馬騎士の少女がいた。彼らの何気な
い仕草や交わす言葉の端々から、二人が男女の仲にあることをクラリーネが理解するのは難しいことではなかっ
た。そして今日、兄の留守中にティトを自分の部屋に誘い出し、別れろと脅迫したのだ……
 クラリーネは涙を流しながら、ふらふらとベッドに歩み寄った。今の彼女には、もう兄との許されない関係を
終わりにしなければいけないと分かっていたし、クレインとティトを祝福することが出来る気もしている。だが、
最後にどうしてもクレインに抱かれたかった。それがかなわないなら、せめて一人の女として見て欲しい。
 「クレイン兄さま…………」
 だが、ベッドの上で激しくティトと愛し合うクレインの姿を見ていると、クラリーネは自分の気持ちを伝えら
れなかった。しばらく逡巡した後、彼女は意を決し、窓際に転がっていた『ライブ』の杖を拾おうと歩き出した。
 どんなことをしてでも、最後に兄の気を惹きたい。女としての私を見て欲しい……クラリーネが悲しみの中思
い立ったのは、自分自身を『ライブ』の杖で責めることだった。それはティトをいたぶった罪滅ぼしであると同
時に、自分の痴態を兄に見せることで何か言って欲しいという期待でもある。
 自分が一人でよがり狂う様を見たら、兄はどんな反応をするだろうかとクラリーネは想像をめぐらせた。軽蔑
するだろうか?少しは劣情を催してくれるだろうか?そんなことをする位なら自分が抱いてやると言ってくれる
だろうか……?どんな反応だろうと、このまま延々とティトとの交わりを見せられ続けるよりましだ……
 クラリーネがそんなことを考えながら窓際の『ライブ』の杖を拾い、ふと窓の外を見た瞬間、彼女の目に何か
赤いものがチラリと映った。
 (…………?)
 クラリーネは涙を拭いてからもう一度その謎の物体を見ようとした。赤いものは、窓のすぐ下でかすかに動い
ている。どうやら人の頭部らしい。赤毛の人間が、窓の外にしゃがんで部屋の中をうかがっている……!?
 「!?」
 クラリーネは咄嗟に窓を開けて、のぞき魔の正体を確かめようとした。が、彼女が不届き者の頭部をつかむ前
に、その不審者は顔を上げ、ばつの悪そうに微笑んだ。
 「こ、こんにちわ…………」
 「…………ロ、ロイ将軍!?」
1133日目昼 16/23:2006/02/04(土) 09:53:52 ID:TNiTePkv
 クラリーネは目をぱちくりまたたかせて、こわばった笑いを浮かべるロイを見下ろした。クラリーネの叫びに、
絶頂間近だったベッドの上の二人もぎくりとして動きを止める。しばらくの間、部屋は気まずい沈黙に包まれた。
 「…………ロイ将軍…………いつから、そこに…………?」
 「あ、あの……クラリーネ……のぞくつもりは、なかったんだけど……その……」
 「…………決めましたわ」
 クラリーネは小さくつぶやくと、しゃがんでいるロイの襟元をつかんで立たせた。
 「えっ!?」
 「さ、お入りになって」
 クラリーネは、有無を言わせぬ「いつものクラリーネ」口調でロイに命じた。ロイも、一部始終ひたすらのぞき
にまわっていた後ろめたさから、つい言いなりになって窓枠をまたいだ。
 「どうも……お楽しみ中、失礼します……」
 ぺこりと頭を下げながら入ってきたロイに、ティトは小さく悲鳴をあげて胸を両手で覆った。クレインはちょ
っと眉をあげて驚きの表情を見せたが、すぐににっこり微笑み、ベッドの上でティトに挿入したままの体勢で、
軽く一礼した。
 「これはロイ殿、ようこそ。ご覧のとおりちょっと……取り込み中で、何のおもてなしもできませんが」
 さすがリグレ公の嫡男、ただ者ではない。が、その妹もまたただ者ではなかった。彼女は窓を閉めると、ロイ
をベッドに突き飛ばして宣言した。
 「クレイン兄様、私決めましたの!!クレイン兄様が私の目の前でティトお義姉様と愛し合うのでしたら、私
もお兄様の前でロイ将軍に抱かれますわ!!」
 「!?」
 ことのあらましをひと通り理解していたロイも、この少女の突飛過ぎる発想にはついて行けず、絶句した。確
かに「これにて失礼」と何もせずに立ち去れる雰囲気では無いが、何故自分がクラリーネを抱かなければならな
いのか。ロイはともかくもベッドから起き上がろうとしたが、素早くクラリーネが彼の腹の上に馬乗りになって
きた。
1143日目昼 17/23:2006/02/04(土) 09:55:02 ID:TNiTePkv
 「げふっ…………!!」
 「……ロイ殿。僕達の問題に巻き込んでしまって申し訳ありません。ですが、もし差し支えなければ……クラ
リーネの望むとおりにしていただけませんか?」
 ロイは何とか首をひねってクレインを見た。エトルリアの将軍は、結合したままティトを抱きかかえて位置を
ずらし、ベッド上にロイ達用のスペースを空けながらすまなそうに言った。
 「お察しのとおり、妹は兄である僕との間違った関係に区切りをつけたいのです……僕の目の前で他の男性に
抱かれることで」
 「…………」
 ロイは分かった気もするし分からない気もしたが、ティトが責められているのをじっと見物していたという引
け目もあって断ることは出来なかった。それに第一、もうクラリーネの手がロイの衣服を容赦なく剥ぎ取ってい
て、充血した怒張が露わになったばかりだった。もう引き返せない。
 「まっ!!私がティトお義姉様にあんなことをしているのをのぞき見て、こんなになっていらっしゃるなんて
…………ふ、不潔ですわっ!!」
 クラリーネは自分の陵辱行為を棚にあげてロイを罵ったが、その大きな目は「こんなになった」ロイの怒張に
釘付けになっている。おそらく、兄以外の男性器を目にするのは初めてなのだろう。そんな二人の様子を見てい
たクレインは、ふっと微笑んだ。
 「……ロイ殿のやる気も十分おありのようですし、どうか妹をよろしくお願いします」
 「え……あの……」
 ロイは何か言おうとしたが、クレインはもうティトとの性交を再開している。突然の闖入者にティトはまだ驚
いていて、ちらちらとロイを見ながら顔を赤く困惑させていたものの、やがてこの異常な状況に対して未知の興
奮を覚え始めていた。加えて、クラリーネが自分とクレインの関係を認めて「お義姉様」と呼んでくれたのも嬉
しかった。ティトは恥じらいつつも、クレインの動きにあわせ腰を動かし始めている。
 「さ、そういう訳ですから……クレイン兄様がうらやむ位、激しく私を犯しなさいな。よろしくて!?」
 ロイを完全に裸に剥き終わったクラリーネは、ロイにまたがったまま挑発するような目で少年を見下ろした。
恋敵への嫉妬に狂い、兄への想いに破れて泣いていた少女の面影はそこには無い。いつもの高飛車で純真な、可
愛らしい貴族のお嬢様に戻っている。
1153日目昼 18/23:2006/02/04(土) 09:56:29 ID:TNiTePkv
 「……はい。がんばります……」
 「そう、それでよろしいのですわ……ですが日ごろのあなたを見ていますと、どうもレディの扱いは苦手のよ
うに思いますけど……大丈夫でして?」
 恥らう様子を微塵も見せずに、クラリーネはロイの上でさっさと服を脱いでいく。ロイはひたすら下手に出よ
うと心に決めていたので、小さくおずおずとうなずいた。それがクラリーネの自尊心を満足させたらしく、全裸
になった彼女はふっと笑った。
 「私がお相手するのですから、光栄に思っていただきたいですわ!ほら、よく私のカラダをご覧になって……」
 どうやらクラリーネは、ロイの女性経験を過小評価しているらしい。ロイは内心可笑しがる余裕を取り戻して
いたが、ここはこの世間知らずのお嬢様に付き合おうと決心し、顔をそらしつつも横目で少女の肢体を盗み見る
ようにして、「うぶな童貞」を装った。
 もっとも、演技の必要はなかったかも知れない。クラリーネの身体はまさに「女」に成長しつつある「少女」
といった感じのみずみずしさをもってロイを誘惑している。胸はまだまだ小さいが、将来は相当な大きさになる
ことをはっきりと示すように形良く盛り上がっているし、腰はややたおやか過ぎるものの、ヒップから太ももに
かけての肉感的なラインは、どう見ても年齢以上の艶っぽさだ。そしてそれらを際立たせているのが、張りと潤
いのある純白の肌だった。窓の外の陽光を受け、明るく、ときに妖しく輝く彼女の肌は、触り心地も素晴らしい。
全裸の彼女がぺたりと腰を下ろしているロイの腹部は、絹よりも滑らかな太ももとヒップに触れており、その興
奮が腹部のもっと下にある男の部分に伝わって、充血させる。ロイはどきどきしながら、目の前の乙女が金色の
髪をかきあげる仕草を見上げた。
 「ふふ……リキア同盟軍の司令官ともあろうお方が、レディの扱いをご存知ない、では済まされませんわよ?」
 軍司令官の職務や資質と女性の扱いの間にどんな相関関係があるのかロイには想像もつかなかったが、自分を
童貞だと信じ込ませることはできたらしい。クラリーネは、指揮官である赤毛の少年に女性の神秘を教え導いて
やれるという立場に満足の笑みを浮かべて、腰を浮かせた。
 「もうしたくてしたくて我慢出来ないという感じですわね、ロイ将軍?」
 「……ロ、ロイでいいよ」
 「そうですわね、ロイ。とりあえず、舐めていただこうかしら?」
1163日目昼 19/23:2006/02/04(土) 09:57:31 ID:TNiTePkv
 クラリーネは膝をにじらせ、ロイの顔の真上で腰を止めた。白い丘の中心に一筋、鮮やかなピンクの裂け目が
わずかに口を開けており、粘り気のある液体がにじみ出ている。クラリーネはその淫靡な身体器官を少年の目に
焼き付けるように、じりじりと腰を落としていく。
 「さあ、存分にお舐めなさい……そう……そこですわ…………え!?ちょ、ちょっと!!あっ…………!!」
 優越感に酔っていたクラリーネは、ロイの熱い舌の巧みな動きに驚きの悲鳴をあげた。ロイは唇で肉の花弁を
引っぱって拡げ、肉孔の周囲を舌の先端でつつき回す。同時に、可愛らしく剥け始めている肉の蕾に鼻の頭をこ
すりつけ、ぐにぐにといやらしく刺激し始めた。
 「うっ……あっ…………ん……っ!!……も、もう、やめ…………きゃあああっ!!お、おやめなさい!!」
 たちまち痺れるような快感に襲われ、ぎゅっと両ももを引き締めるクラリーネ。彼女はやめろと喘ぎつつも、
休み無く動き回る少年の舌に翻弄され、胎内が熱く燃えてくるのを感じていた。ロイは彼女のしなやかな脚に顔
を挟まれて一瞬息が詰まったが、なお一層舌先に力をこめる。
 ロイの舌は、少女の膣穴の周囲をなぞり、つつくだけで、膣そのものには侵入しない。肉孔から湧き出す愛液
を音を立ててすすり上げ、時折熱い吐息を吹きかけるのだが、肉洞の内部はあえて放置していた。
 「…………あくっ……やめ…………んっ、くふぅっ!!はっ、あっ…………んんんんっ!!」
 クラリーネは切なく腰をがくがくと揺らす。ロイの舌が膣をかき回す感触を想像し、自分でもはしたないと思
う程大量の愛液を分泌してしまっているというのに、ロイは決してその期待に応えようとしない。さすがに彼女
も、ロイがわざとそうして焦らしているということにようやく気付いたが、自分の秘所に舌を突っ込めなどと言
葉にして命令する訳にはいかない。懇願などもっての他だ。彼女は無言の催促をすべく、腰を一層深く落としな
がら前後に動かした。
 その瞬間を待っていたかのように、ロイの舌が一気にずぶりと少女の膣にねじり込まれた。クラリーネが腰を
落としていたこともあって、肉孔のかなり奥まで熱くぬるりとした舌が侵入し、肉の襞をかき回した。
 「くはっ………………っ…………!!や、やああっ!!そんんんんん………………なあああ!!!」
 クラリーネは思わず腰を浮かせて逃れようとしたが、ロイの両手が彼女のももの付け根をがっしり掴んで離さ
ない。ロイの舌は少女の膣内で跳ねて波打ち、細かく前後に動いたかと思うと膣壁に沿って円を描く。その執拗
で容赦ない責めに、クラリーネは細い背を反らせて一声大きく啼き、がくりと前のめりに倒れた。
1173日目昼 20/23:2006/02/04(土) 09:58:39 ID:TNiTePkv
 「あっ…………い…………いい、ですの…………も……もっと…………ほしい…………ロイ…………」
 恍惚の中無意識に言っているのだろう、普段ならまず口にしないような甘い言葉をつぶやきながら、クラリー
ネはかろうじて肘で上体を支えている。ロイは身体をにじらせてクラリーネの下から脱出し、びしょ濡れの口元
を手の甲で拭った。そして素早く起き上がると、うずくまるようにして喘いでいるクラリーネの腰を掴んでぐい
と引き寄せた。
 「…………あっ……え……え……!?」
 クラリーネが振り返って、とろんとした目をロイに向ける。おそらく本人も気付いていないだろうが、その表
情には凄艶と言うべき色気があった。
 「いくよ、クラリーネ」
 ロイは少女の視線にどぎまぎしながら、後ろからクラリーネの花芯に挿入した。兄以外の男の侵入を許したこ
とのない乙女の膣に、限界まで膨張し切っていたロイの肉剣が突き立てられる。
 「――――――――!!」
 クラリーネは信じられないという表情で、大きく息を吸ったままびくびくと全身を慄わせた。ぱっちりした目
がさらに大きく見開かれ、膣の肉襞はロイに絡みついたまま強烈な収縮を繰り返している。挿入したことで達し
たことは間違いないが、反応が少しおかしい。その理由に思い当たったロイは、背を曲げてクラリーネの耳元で
ささやいた。
 「……もしかして、後ろからって……初めて?」
 クラリーネは大きく息を吐き出しながら、かくかくと首を縦に振る。セシリアもそうだったが、エトルリア貴
族の令嬢は後ろから犯されることに慣れていないらしい。ロイは赤く染まった少女の耳たぶを噛むと、ゆっくりと
腰を前後に動かし始めた。
 「…………あ…………あっ…………あぉっ…………はああっ!!」
 こんな体位で男女が交わるなどとは、深窓の令嬢の理解の範囲外にあった。まるでケダモノのように扱われる
ことへの反発と嫌悪、そして背徳的な快感が一体となって、クラリーネの背を震わせる。ロイは彼女を気遣いつ
つも、徐々に腰の動きを速く、大きくしていった。
 「あっ……あう、あ…………ひゃんん!!く、は、ろ、ろい……そ、そう…………っ!!」
 未知の衝撃が去ると、クラリーネは急速にこの交わり方に慣れてきたらしい。ロイへの締め付けが激しさを増
し、ためらいがちながらもロイの先端を膣奥に吸い込むような動きをする。
1183日目昼 21/23:2006/02/04(土) 09:59:41 ID:TNiTePkv
 「…………っ!!ティト、いくよっ…………!!」
 妹が後ろから犯される光景に欲情したのか、ベッドの反対側で激しくティトと交合していたクレインが呻いた。
ティトの子宮に最後の一突きを送るなり、いそいで肉の矢を引き抜き、可憐に喘ぐティトの顔に押し当てた。
 「ティト、出る……顔に、出すよ…………っ!!」
 「……あ……くれ、いん…………ください……かお、に…………あむっ!!」
 赤く染まったティトの顔の上で、クレインの欲望が爆発した。先端からものすごい量の白濁液がほとばしり出
て、清楚な天馬騎士の顔を汚していく。
 「う…………むぶぅっ………………あふっ、あ……う……あつい…………ひゃん!!」 
 どろりとした粘液は、ティトの右目から鼻にかけてびちゃりと貼り付くように降り注いでいき、ようやく射精
が終わった時には、端正なティトの顔の右半分はほとんど白い精液に覆われてしまっていた。
 「……ティト…………」
 「……は…………うん…………クレイン……」
 放出を終えたクレインは、荒い息をしながらティトの胸に顔を埋めるようにして倒れた。ティトは、精液でふ
さがれていない左目だけを開けて、彼の金色の髪を優しく撫でる。
 「……ほら、クラリーネ、歩いて」
 クレインとティトの絶頂の光景を見たロイは、ふと思いついて身体をひねり、腰を突き出した。クラリーネは
短く悲鳴をあげて、ロイの向いた方に身体を向ける。
 「きゃ!!な、なになさるの!?」
 ロイはかまわず、後ろから追い立てるようにして腰を突き上げる。挿入されたままロイに「操縦」されている
クラリーネは、肘と膝をにじらせて、喘いでいる兄とティトのそばまで這うように進んだ。
 「ほら、クラリーネ……お義姉さんの顔、きれいにしてあげて…………」
 「……えっ!?」
 クラリーネとティトが同時に叫ぶ。クレインはティトの乳房の上で顔を上げたが、微笑を浮かべただけで何も
言わなかった。クラリーネはごくりと喉をならすと、ロイに言われるままティトに顔を近づけた。
1193日目昼 22/23:2006/02/04(土) 10:00:47 ID:TNiTePkv
 「あっ…………クラリーネさん…………きゃあっ!!」
 「ん…………ティトおねえさまぁ…………ちゅ…………クラリーネって、よんで…………じゅるっ」
 クラリーネは依然として後ろからロイに突かれつつ、ティトの顔を汚している白い粘液を舐め取り始めた。ク
レインの精液はかなり濃厚で粘度が高く、水をすするというよりも卵白をちゅるりと口に滑り込ませるような感
じだ。ティトは恥ずかしさとくすぐったさに身悶えしたが、クラリーネは彼女の顔を手で押さえながらどんどん
兄の放った精液を飲み干していく。
 「ずっ…………ぶちゅッ…………ん…………おいひ…………おねえひゃまも…………いかが……?」
 「え…………あっ!!や、やあっ!!」
 クラリーネは最後に舐め取った精液を口に含み、ティトに口移しで飲ませようとした。ティトは最初こそ抗っ
たものの、強烈なオスの体液の臭いに理性が麻痺していき、ついにはクラリーネのなすがままになってしまう。
クラリーネはティトの抵抗が弱まった瞬間に唇を押し付け、舌をもって彼女の唇を割り、口に含んだ熱い粘液を
ティトの口腔に注ぎ込んだ。
 「…………んぐ…………ぐぷぅ…………んぶ…………っ!!」
 愛する男の精液を、その妹の口移しで飲むという行為は、ティトの子宮を切なく締め付け、同時にクレインの
男性本体にも再び活力を注ぎ込む。ようやく唇を離したクラリーネとティトの間に、精液の名残が白い太く糸を
引き、それがぶつりと切れた瞬間、クレインは身体を起こした。
 「……ロイ殿、よろしいですか?」
 「は、はい?」
 性交真っ最中の女性の身内に話しかけられるという経験の無いロイは、ぎくりと腰の動きを止めてクレインを
見る。クレインは優美な微笑をたたえながら、ロイにある提案をした……
1203日目昼 23/23:2006/02/04(土) 10:02:00 ID:TNiTePkv
 「あぐぅううううう、うあああああ!!も、もうう、いくッ、イッ…………あ…………あああ、ああっ!!」
 「すごい……クラリーネ……わ、わたしも、いくっ…………いくうっ!!」
 クレインの提案は、四人で仲良く交わろうということだった。仰向けに横たわったロイの上で、クラリーネが
騎乗位になってまぐわう。一方ティトはロイの顔面に騎乗し、目の前のクラリーネとキスしながら、ロイの舌で
秘所を愛撫してもらう。そしてクレインは、クラリーネの後ろの穴を責めるのだ。
 「だめ、ロイぃ、おにいさまぁああああ!!お、おふたりの、あぐぅ、ものっ、が、うご……ひぃああ!!」
 「ロイ……さま…………いい、いいっ!!そっ……こっ…………!!」
 「クラリーネ……どう?感じる……?」
 「ああああああ、おうっ!!にいさま、クレインにいさ……まああああああ!!!」
 おそらく最も過酷なポジションにいるロイは、必死に腰を突き上げつつ、舌を動かした。ティトに対しては、
舌はもちろん口唇部全体を総動員しての責めを続けているが、もう顎が痺れ始めている。肉剣を挿入しているク
ラリーネの方も、相当きつい。二人の男のものが薄い肉壁を隔てて擦れ合うたびに、クラリーネは凄まじい悲鳴
をあげて全身と膣壁を震わせる。その悲鳴をティトの熱い唇で塞がれ、勃起した乳首を兄とティトにつままれて、
またクラリーネが絶叫する。何度も繰り返す強烈な締め付けに、ロイは一度クラリーネの膣内に射精してしまっ
ていたが、クラリーネの蜜壷は萎えることを許さなかった。ロイは二人の美女の喘ぎを聞きながら、死ぬ思いで
口と腰を動かし続けた…………

 「ああーチョー気持イイーー いったい俺はいくらもうかるんだぁぁらぁ!?」
 太陽が中天に差しかかる頃、ようやくロイは「解放」されて、居館南棟と北棟の間の中庭をよろめき歩いてい
た。結局あの体勢のままクラリーネに2発、体勢が崩れて完全な混沌状態になってからティトの口に1発、意識
が朦朧としていたから誰かははっきり分からない(ひょっとするとクレインかもしれない)人物に1発……ちょ
っとしたのぞきが、またしても精力を消費することになってしまって、ロイは太陽に向かって弱々しくため息を
ついた。
 「ひゃっひゃひゃっひゃ 俺様・・・億の世界へGO」もはや自分が何を言っているのか分からない。
 「ロイ!!探してた…………って、大丈夫!?」
 聞き覚えのある少女の声に、ロイは蒼い顔を向ける。そこには、幼馴染みのオスティアの姫・リリーナが気遣
わしげに立っていた……
(3日目・昼食(エロ無し)に続く)
121名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 10:04:52 ID:YGDo6Lkg
GJ!
>>(ひょっとするとクレインかもしれない)人物に1発……
ちょwwwwおまwww
122名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 10:05:08 ID:TNiTePkv
>>14
ご期待頂いていながら完成が遅くなってしまい、申し訳ありません。次回はもう少し早めに仕上げたいと思います。
123名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 10:09:51 ID:kMLSE4iG
GJ!!ロイ大丈夫かwww?
>>(3日目・昼食(エロ無し)に続く)
やっぱりリリーナとはヤらんのねwww
124名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 15:40:34 ID:mlBrKFAk
3日目の人キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!
期待以上のエロさ(;´Д`)
乙であります。続きもwktkしてお待ちしてます!!
エロなしということは小ネタ満載の予感。
125名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 02:46:31 ID:62t/9HvD
>>120
>クレインかもしれない
その元ネタはズバリ、
マシン氏の「退屈なサッカーをしよう」だろうと言ってみるテスト。
126名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 03:07:27 ID:V7ebnGVW
おうううううんゴールかw
127名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 03:08:04 ID:JUaipihj
そう?むしろ乱交の結末としては王道を行った気がするんだが
128名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 08:21:12 ID:GglXLNej
>>125
元ネタと言いますか、それを書いた時私の頭にあったのは、好きなバカ映画の一節です。

部下の葬儀の席で、上司が「何故今まで美女や美男とベッドを共にしていた男が突如消えて無くなるのか」
と部下の妻の前で弔辞を読むシーンがあり、いつかこういうネタを違う形で使いたいと思っていました。

 全然関係ありませんが、もともとこの(ロイが多くの女性と関係を築いていく)シリーズは、当初はクレインが主人公
の予定でした。しかし、1日目夜でクレイン×イグレーヌを途中まで書いてから、「ロイにした方がもっと多くの女性と関
係させられるのではないか」と思いなおし、今日に至った次第です。ちと拡げ過ぎですが。
129ダミアン ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/05(日) 13:54:18 ID:Z446BGB1
個人授業[(1)

「行ってくるよ、レベッカ。」
「行ってらっしゃい、あなた♥」
朝。
二人の仲睦まじい夫婦による、いつもの光景。二人がお互いに唇を重ね合わせると、夫であるロウエンは張り切ってお城のお勤めに出かける。
そして、レベッカは明るい笑顔で、夫の出勤を見送った。
だが、夫の姿が見えなくなると、レベッカの表情は途端に曇った。
「ふう。」
大きなため息を一つついて、レベッカは一人、ダイニングの食卓に腰掛けた。そして、頬杖をついて、さらにもう一つ、ため息をついた。
急に周りの空気も冷え込んだように感じる・・・・・・もちろん、気候がそうなっているのではなく、彼女の雰囲気が周りまでそうさせているのだ。
「ロウエン様・・・・・・」
ふと自分のお腹をさすると、かすかに新しい命の息吹が聞こえるような気がする。

今、レベッカは、妊娠5ヶ月。ようやく、お腹も膨らみ始めた頃。

ネルガルとの戦いから、すでに数年が経っている。その数年という歳月は、まだ少女だったレベッカを、大人の女に変えていた。
そして、かねてより恋人関係にあったロウエンと、神の前で永遠の愛を誓い合ったのが、去年の話だった。
「・・・・・・。」
レベッカはしばらく、俯いて考え込んでいた。
「ロウエン様・・・・・・」
妊娠するまでは、毎日のように夫婦の営みを繰り広げてきた二人。だが、レベッカの妊娠が判明すると、ロウエンは途端に性交渉をしなくなった。
「やっぱり、ロウエン様、溜まってるのかなあ・・・・・・それとも・・・・・・」
ロウエンのほうからは、何のアプローチもない。もちろん、それは彼女の体のことを気遣ってのことなのだが、そのことは彼女にはわからない。
「あたしは、もっとロウエン様にご奉仕して差し上げたい。でも・・・・・・」
レベッカは赤ん坊が眠る己のお腹をさすった。この身重の身体では、さすがにセックスは無理である。
「ロウエン様、今のあたしじゃ、不満かなあ・・・・・・」
もちろん、ロウエンがレベッカとセックスをしないというのは、彼女の体のことを気遣ってのことであるし、彼が生真面目で責任感のある男だというのは
読者諸兄をはじめ周知の事実である。だが、今のレベッカは、妊娠による軽い鬱状態になっていた。そのため、どうしても物事を悪いほうへと考えてしまう。
所謂、マタニティブルーである。
130ダミアン ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/05(日) 13:55:00 ID:Z446BGB1
個人授業[(2)

レベッカはふらりと立ち上がった。そして、そのまま歩き出した。
「お洗濯、しなきゃ。」
休日であれば、ロウエンが身重の妻に代わり、率先して家事をしてくれる。
だが今日は平日。ロウエンは騎士団員としての仕事があるので、家事はどうしても妻任せになる。
「ふう・・・・・・」
額に汗をかきながら、レベッカはたらいの中のシャツや下着をごしごし洗う。ごしごし、ごしごし、ごしごし・・・・・・。
「さあ、次はお掃除・・・・・・」
レベッカは額の汗を拭って、壁にある時計を眺めた。
「ロウエン様・・・・・・」
頭の中に想い描いているのは、愛する夫の顔。
「ロウエン様も、あたしと同じように、想ってくださるといいのだけど・・・・・・。」
ぼんやりとした視界の中に、はっきりとロウエンの顔が浮かぶ。
(あたしって、こんなにもロウエン様のことが好きだったのね・・・・・・)
レベッカはふと思った。優しくて、頼りになる素敵な夫。だが、そんな夫だからこそ、どうしても浮気の不安に駆られてしまう。
もし、他の女に気が移ってたりしたら・・・・・・
もっとも、女房が心配するほど亭主モテもせずというのが実情なのだが、もちろんそんなことはレベッカにはわからない。
(これも、皆、ロウエン様が悪いんだから)
元はといえば、ロウエンが自分に構ってくれないのが悪い。もちろん、ロウエンにしてみれば、愛する身重の妻の身体にもしものことがあってはならないという考えなのだが、
レベッカはそれを、自分に飽きたのだと思い込んでしまっている。

まだ若いレベッカに襲い掛かる、暗鬱な日々。彼女の若さでは、それに耐えるのには、かなりの苦痛を伴う。
「ふう・・・・・・」
レベッカはまた大きくため息をついた。今、身のまわりには、気軽に相談できるような相手は、誰もいない。
本当は、こんな憂鬱な気分は、誰かに話して早く楽になりたい。でも、今の彼女の周りには、誰もいない。
かといって、夫に相談することもできない。
悩んだ末に、彼女は一通の手紙を書いた。
彼女が恋愛の師匠と慕う、あの人へと・・・・・・。
131ダミアン ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/05(日) 13:55:36 ID:Z446BGB1
個人授業[(3)

彼女が手紙を出して半月・・・・・・
手紙の返事は来ず、代わりに手紙の相手自身がやってきた。
「こんにちは。」
そう言ってドアの外からひょこっと顔を出したのは、紛れもなくレベッカの恋愛のお師匠様。
「あっ、こ、こんにちはルイーズ様!」
レベッカは驚いた。まさか、本人がやってくるとは、思いもしなかった。
レベッカは早速、ルイーズを中に招き入れた。すると彼女は、小さい男の子を抱っこしている。
「わあかわいい。ルイーズ様のお子様ですか?」
「そうですわ。この子ぐらいの年齢だと、まだまだ母親にべったりなのですわよねえ。うふふ。」
レベッカはその子供の顔を覗き込んだ。ルイーズの夫であるパントに良く似ている。
「こんにちは。」
レベッカは早速、その男の子に話し掛けた。しかし、男の子は母親の方を向くと、そのまま母親にしがみついてしまった。
「あらあら。まだ人見知りするみたいですわね?」
「そうみたいですね。」
「ところでレベッカ、あなたにも赤ちゃんが出来たそうで・・・・・・。」
「は、はい!今、5ヶ月なんです。」
「まあ!それは、おめでとうございますわ。でも、いろいろ苦労なさっているとか・・・・・・。」
「はい。実は・・・・・・」
ルイーズはレベッカの話を聞きながら、話の要点を整理していく。
「要するに、自分がロウエン殿にご奉仕できないということを、気に病んでいるということですわね?」
「は、はい。まあ、そういうことに・・・・・・。」
するとルイーズはレベッカの手を取り、ぎゅっと握った。
「ねえレベッカ、あなた、一つだけ思い違いをしていることがあるわ。」
「思い違い・・・ですか?」
「そう。それは・・・・・・『女の子の身体に、まんこは一つだけ』ということですの。」
「えっ・・・?」
レベッカはルイーズの思いもしなかった発言に言葉を失った。
「あなたは、今、妊娠によって、股間に持っている『まんこ』が使えない。だから、ロウエン殿にご奉仕できない。そう思い込んでいる。
でもね、それは違うの。」
ルイーズはじっとレベッカの瞳を見つめている。深い慈愛を秘めた、ルイーズの深遠なる瞳の輝きに、レベッカも思わず吸い込まれそうになる。
「女の子の身体に、『まんこ』は一つだけとは、限りませんわよ?」
132ダミアン ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/05(日) 13:56:14 ID:Z446BGB1
個人授業[(4)

「えっ・・・?それって、どういう・・・?」
そのとき、玄関のドアを叩く音がした。ロウエンがお勤めから帰ってきたのだ。
「ただいま・・・あれ?お客さん?」
「こんにちは。」
ロウエンの元に、ルイーズが顔を見せた。意外なお客様に、ロウエンもびっくりする。
「こ、これはルイーズ様!我が家にようこそお越しいただき・・・」
「堅苦しい挨拶は不要ですわ。」
そしてルイーズはレベッカのほうを見て微笑んだ。
「それではレベッカ、早速実践してみましょうか。先ほどの言葉を。」
するとルイーズはロウエンの元にしゃがみこみ、ズボンのベルトを解いてズボンを一気にずり下げた。
「わわっ!いきなり何をするんですかっ!」
ズボンと一緒にパンツもずりさげられたので、今、ロウエンの巨根が丸見えになっている。
「まあ、大きい・・・・・・♥」
ルイーズはその大きな男根を両手でぎゅっと握った。両手で握っても、まだ長さが余っている。パントのものよりも、大きい・・・・・・。
「すごいわ!これでレベッカは赤ちゃんを・・・・・・っと、それではレベッカ、私と同じように、握ってごらんなさい。」
「は、はい。」
ルイーズの握っている巨根が、レベッカの両手に移動する。
「そしたら、握った両手を、前後に動かすの。」
ルイーズの指示通りに、レベッカは握っている手を前後に激しく揺さぶる。
「時に強く、そして時には弱く、いろいろ変化を付けてみるとよろしいですわよ。」
「は、はい!・・・・・・しこしこ、きゅっきゅっ・・・」
「はうぅっ!!!」
レベッカの手が動くと、途端にロウエンは激しく悶え出す・・・。
「ねえレベッカ、わかる?今、あなたの両手が、『まんこ』になっているの。これのことを、『手マン』といいます。」
そして今度は、ロウエンに語りかけた。
「ロウエン殿、気持ちいいですかしら?」
「は、はい!すごく・・・うう・・・」
「そりゃそうですわよねえ。あなたの愛しのレベッカが、ご奉仕しているのですから。」
133ダミアン ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/05(日) 13:56:45 ID:Z446BGB1
個人授業[(5)

やがてルイーズはレベッカの手を取り、ロウエンの男根を離させた。
「それでは次に、レベッカ、疲れたでしょうから、少しソファに腰掛けましょうか。」
「はい。」
レベッカはルイーズの言うとおりにソファに腰掛けた。するとルイーズはロウエンをレベッカの目の前に立たせる。
そして、ルイーズはレベッカの靴下を脱がせると、その裸足の足の裏を持ち上げ、ロウエンの男根を挟ませる。
「ルイーズ様、これは?」
「今の状態を。『足マン』と言います。それではレベッカ、同じようにやってみなさい。」
レベッカは足を前後に揺さぶって、ロウエンの巨根をしごきだす。小さく細やかな足の指が、程よいアクセントを生み出し、それがロウエンの巨根に心地よい刺激となって伝わった。
「あああううう〜!!!」
ロウエンにはもはや、叫ぶことしか出来なかった。『まんこ』は、股間だけとは限らないということを、身をもって味わっているのだ。
「ううっ!!!」
ぴゅっぴゅっぴゅっ!
ロウエンはレベッカのお腹の上に、己の欲望をぶちまけた。
「うわ、すごい・・・・・・ロウエン様、こんなに溜まってたのね・・・・・・。」
それはロウエンが決して浮気に走っていないことの証。レベッカは少しだけ安心した。
「はあはあ・・・・・・」
「さすがロウエン殿、若いわね・・・」

少しの休憩の後、ルイーズはまたロウエンのモノを握る。
「よし、もう大丈夫みたいね。ではレベッカ、次は、ベッドの上に四つん這いになってくださる?」
レベッカが四つん這いになると、ルイーズはレベッカのマタニティドレスをめくった。すると、レベッカの見事な桃尻が姿を現した。
「うふふ。レベッカ、安産型なのね。それではロウエン殿、こちらへ。」
ルイーズはロウエンをレベッカのお尻の先に立たせると、その位置に膝を立てて座らせる。そして、ロウエンの巨根を、レベッカのお尻のほっぺに挟み込ませる。
「ああああああ・・・」
レベッカのお尻・・・・・・大きくて、柔らかくて、気持ちいい・・・ロウエンは自分から、巨根をしごきだしていた。
「これが『尻擦り』ですわ。」
しばらくして、ルイーズがロウエンの巨根を握ると、今度はその姿勢のまま、彼の巨根を膣の下へと持っていった。
そして、レベッカに両足を閉じさせた。
「あふう・・・こ、今度は・・・太もも・・・・・・」
「これが『素股』ですわね。」
「はうううううううううう!!!」
ロウエンにも、そしてレベッカにも、今はっきりとわかった。
『女の子の身体に、まんこは一つとは限らない』
134ダミアン ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/05(日) 13:57:58 ID:Z446BGB1
個人授業[(6)

「それではレベッカ。」
「はい。」
ルイーズはロウエンを立たせると、その股間の前にレベッカをひざまずかせた。
今、目の前に、ロウエンの巨根。
「それではレベッカ、胸を出してちょうだい。」
「えっ・・・、む、胸・・・ですか・・・」
レベッカはおそるおそる胸を出した。昔よりも、丸みを帯びた、女らしい豊かな胸。
「そしたら、次に・・・・・・」
ルイーズはロウエンの巨根を握って、レベッカの胸の谷間へと導く。
やがてそれは、レベッカの胸にしっかりと挟み込まれた。そして、先っぽは余り、先端が彼女の口元に伸びている。
「余った先っぽは、お口に含んでしまいましょう。」
ぱくっ。ルイーズに言われるとおりに、レベッカはロウエンの亀頭を口に含む。
先ほどの射精の際の、精液の苦味が、まだ残っている・・・・・・思わず嘔吐しそうになる。
でも、それはできなかった。だって、愛しいロウエン様のためだから・・・・・・
「ハァハァ・・・うっく、レベッカ・・・」
ロウエンの息が、再び荒くなっている・・・・・・近い・・・・・・絶頂の時は、もうすぐだ・・・・・・
「うふふ。それは『パイ擦り』ですわ。」
それは、レベッカの本家の『まんこ』に、まったく劣っていない。いや、もしかしたら、それ以上かもしれない。
「うっく・・・」
ロウエンは全身に力を込めた。すると、それは夥しい濁流となって、レベッカの顔や胸に降り注いだ・・・・・・
「っはあっ!!!」
レベッカは彼の欲望をすべて受け止める・・・・・・顔、胸、そして、口の中に・・・・・・
「ロ、ロウエン様・・・・・・すごい・・・・・・あたし、幸せ・・・・・・」
「はあ、はあ、はあ・・・・・・レベッカさん・・・・・・」
己の全てを受け止めてくれる、愛しい妻。今更ながら、ロウエンは、そんな彼女を可愛く、そして愛しく感じていた。
「愛してる・・・・・・♥」
「ロウエン様・・・・・・♥」
二人の愛の大団円を見て、ルイーズはそっと立ち去った。
「もう、大丈夫ですわね。」
十数年後、彼女の奇跡は、このときルイーズたちの行動を見ていた小さな男の子に受け継がれていくのだが、それはまた別の機会に。

おしまい
135名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 14:37:55 ID:V7ebnGVW
ロウレベ+ルイーズ様ご指南GJw
136名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 16:29:38 ID:eJxNut9L
>>128
ああホットショットね、了解しました。
それにしてもリリーナのみエロなしだなんて、一体どこの熱海康介ですかw
137名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 02:27:41 ID:8+nAf0Gk
>>125
レス後に失礼かもとは思ったけど、答えが来たのに驚いた
アレを思い出したというだけなので両者にお詫びすると共に、
本当にありがとう
黙っててもバレなさそうな釈明入れてるシーンって
アメリカンコメディに確かに多いw
138名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 14:46:17 ID:NWa7gwkA
レベッカ妊婦プレイGJ!
>『女の子の身体に、まんこは一つとは限らない』
何か凄い穴に挿入するかと思いました。
139外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/06(月) 14:49:02 ID:NWa7gwkA
外伝アルム10歳×セリカ10歳お医者さんゴッコSSを投下します。
10歳お医者さんごっこ注意
 ラムの村。
 バレンシア大陸の南の外れにある小さな村である。
 「ラム」という村名は、電撃を放つ鬼娘に由来するとかしないとか。

「ダーリンのばかーっ!」

 今日も朝早くから電撃が飛びます。だってここはラムの村だから。

 そのラムの村に、アルムとセリカという男の子と女の子が仲良く暮らしていました。
 今年で10歳になる二人は、アルムの祖父のマイセンに育てられ、今日も元気に暮らしています。
 そう。この日までは。

「……ふぁぁ」
 自分の部屋で目覚めたセリカは、そこが自分の部屋である事にホッとしました。
 赤毛の髪のセリカ。最近ますます女の子らしくなってきた。
(もうすぐ……ここから出なくちゃいけないんだ)
 そして数日前の会話を回想する。

「セリカよ。お前はこのソフィア王国の王女なのじゃ」
 突然、育ての親とも言うべきマイセンからそう告げられ、セリカはきゃーと飛び跳ねた。
「わーい。おひめさまー」
 女の子はみんなお姫様が大好き。そして憧れ。いきなりお姫様と教えられ、セリカは有頂天になりました。
 でもその喜びも束の間、
「だがな。悪い宰相がお前の命を狙っているのだ」
「悪いさいしょう!」
 急展開の話に、セリカはキラキラと目を輝かせる。
 秘密のお姫様と悪い宰相。なんと王道な展開でしょうか。
「というわけで、セリカにはノーヴァ島の修道院に引っ越してもらう」
「えー。えええええー」
 引っ越し、と聞いてセリカは露骨に不機嫌になる。だってアルムと離れ離れになるから。
「分かっておくれセリカ。お前がここにいると、アルムにまで危険が及ぶのじゃ」
「うっ」
 アルムまで危険になると聞かされては、セリカに選択の余地はない。だってアルムが死ぬのはもっと嫌だから。
「この事はアルムには内緒じゃよ」
「はい……」
 しょんぼりと頷くセリカ。泣きそうになるのをぐっと堪える。
「でもお爺様、一つお願いがあります」
「なんじゃ」
「もうすぐ、ラムの村学校で学園祭があります。それまで待ってください」
「分かった。学園祭が終わったら、すぐに出発するぞ」

 回想終了。

「はあ」
 セリカはため息をついてベッドを出る。外は晴れ。いい天気。でもセリカの気分は晴れない。
 今日は学園祭前日。セリカがラムの村にいられる最後の日。
 今日という日がずっと続けばいいのに、とセリカはふと思った。
「えい。やあ。たあ」
 外では朝も早くから、マイセンじいちゃんとアルムが修行に励んでいる。
 アルム10歳。最近ますます男の子らしくなってきた。
 木に向かって木刀を打ち続けるアルムを、マイセンはにこやかに目を光らせて見守っている。
 ソフィア王国の元将軍のマイセン。将軍職を退いてこのラムの村に来てからは、アルムとセリカを一人で育てていた。
 アルムは孫、セリカは赤の他人という事にしてる。だがアルムもマイセンの孫ではない。
 アルムはリゲル帝国のルドルフ皇帝から預かった王子アルバイン、セリカは
ソフィア王国のリプリカ王妃から預かった王女アンテーゼ。
 その二人が、マイセンの下でお互いの出生を知らぬまま暮らしているのは、運命の悪戯だろうか。
 しかしセリカの所在が宰相ドゼーに知られ、引っ越しを余儀なくされた。
それもノーヴァ島のノーマ司祭に預ければ大丈夫だろう。

 そして何も知らないアルムは、黙々と修行を続ける。じいちゃんのような立派な戦士になる為に。
「やああっ。たあっ!」
 木に向かい、木刀を叩きつけるアルム。だが所詮は木刀。ごっ、と固い手応えがして、はじき返される。

「ぐ……ぐぐぐぐぐ」

 ジーンと手が痺れ、アルムはその場にへたれ込んだ。
「今日はここまでにするか」
「おいじいちゃん」
 アルムは木に手を向け、
「ムリに決まってるだろ。この木を木刀で倒すなんてよ!」
「すぐあきらめるんじゃねえ」
 こっちこいと呼ぶマイセン。
「「まったくよー。じいちゃんはさー。いっつもムリなこといって。こんなケイコいみあるのかよー」
 ぶつぶつ言いながら、アルムは木刀を手に向かう。
「貸してみろ」
 アルムから受け取った木刀を手に、マイセンは木の前に立つ。
「よく見てろよ」
 言うと、「ぬうううううう…」と木刀に気合を込め、

<ウルディア・ア・ラグラード!>

 振り下ろした木刀から放たれた衝撃波が木を二つに切り裂き、ついでに後ろにあった大岩をも粉砕する!
「!!」
 その破壊力に、アルムは呆然と立ち尽くした。ぽかーん。それも一瞬。
「す……すっげえーっ! やっぱじいちゃんはすっげえなあぁ!!」
 うおおおお、と燃えたぎるアルム。必殺技は男の子の憧れ。
「ウルディア・ア・ラグラードかぁ……いーなあー。
 へええ……。ぼくもいつか、その技できるようになるかなぁ」
 見よう見まねで腕を振り回すアルムを、マイセンは嬉しく見ていた。
「できるさ。おまえはわしの孫だからな」
 でも、そう言った瞳は少し寂しそうで。
「さて、では帰るとするか。セリカが朝食を準備して待ってるぞ」
「うん」
 朝稽古を終え、アルムとマイセンじいちゃんは家に帰る。
 今日はラムの村学校の学園祭前日。
 ラムの村のラムの村学校。
 今日も元気に子供達が登校して来ます、いえ、いつもより元気でしょうか。
 だって明日は学園祭。今日は学園祭前日。
「おはよー」「……おはよう」
 いつものように手を繋いで登校してきたアルムとセリカ。二人は仲良し。
 二人の同級生はグレイとロビンとクリフの男の子三人。女の子はセリカ一人。

 そして何事もなく(普通はそうだ)放課後。今日は早めに授業は切り上げて、学園祭の準備に入ります。

「とんとんとん。なんの音? とんとんとん。とんかちの音ー!」
 部室で歌いながらトンカチを叩くアルム。叩いてるだけ。
 そしてトンカチを叩くのに飽きると、木工ボンドを手に取り、作品の最後の仕上げに取り掛かります。
 アルムは木工ボンド部。全国大会を狙う期待のホープです。
「ふんふんふーん。木工ボンドは楽しいなー。楽しいなー。多分」
と、そこへセリカがおそるおそる背後に近づいてくる。
「あ、セリカ。見て見て。僕の学園祭の新作『じいちゃんとの思い出』だよ」
「……うん。楽しそうね」
 はぁとため息をつくセリカ。アルムと過ごせるのは今日まで。でもアルムにそれを教えることは出来ない。
 最後に思い出を作ろうと思っても、自然にはなかなか出来なかった。
「おーい、アルム」
 さらにそこに、グレイ、ロビン、クリフの三人組がやって来た。
「はぁ!」
 やおら先頭のグレイの顔面に正拳を叩き込み、その後ろのロビンに回し蹴りを食らわせるセリカ。
そしてガクガクと震えるクリフを、きっと睨む。
「ねえ、三人とも。悪いけど、アルムと二人っきりにしてくれない?」
 にっと笑みを浮かべるセリカの目は笑っていない。
「わーん。セリカちゃんがぶったー」
 泣きながら駆けて行く男の子三人。その後ろ姿を見送り、セリカはアルムを向く。
「ねえ、アルム。ちょっといいかな」
「う、うん」
 アルムもまたガクガクと震えている。今日のセリカは、いつもより怖い。
「えーと……」
 雑然とした木工ボンド部を見渡すセリカ。あちこちから木工ボンドの木工ボンドな匂いが漂ってくる。
 木工ボンドは嫌いではないが、雰囲気が台無し。
「アルム。ちょっと来て」
 まだちょっと震えるアルムの手を取り、セリカは無理矢理外に連れ出す。
 いつも握っているアルムの手は木工ボンドの感触がした。

 そしてやって来たのは保健室。
「な、なにセリカ? ここで何するの?」
 誰も居ない保健室に連れ込まれ、ちょっとドキドキのアルム。こんなにドキドキするのはどうしてでしょう。
 そんなドキドキのアルムをよそに、セリカはベッドに腰掛け、にこりと微笑み手を差し出します。
「ね、アルム。セックスしよ!」
「せっくすってなに?」
 …………
「うーんとね。お父さんとお母さんが、子供を作るのにするんだって」
 アルムはちょっと考えて、
「セリカは子供がほしいの?」
「うーん」
 言われてセリカは小首を傾げ、
「アルムの子供だったら、ほしいかな」
「ふーん」
と、アルムもベッドに腰掛け、横に居るセリカを見る。
「でも、どうして急に? なんかセリカ変だよ。
 まるで、『転校一日前に無理矢理思い出を作る女の子』みたい」
「いいじゃない」
 そっとセリカの手がアルムの手に重ねられる。暖かい手。
「で、どうするの?」
「うんとね。ちんこをまんこにいれるんだって」
「どうやって?」
 本当に何も知らないアルムに、セリカはふーとため息をつく。
「それじゃあ、お医者さんごっこにしましょう。本当にできるかどうか」
 セリカはベッドから降りると、アルムの前に腰を屈める。
 アルムの10歳男児らしい半ズボンにすらっと伸びた生脚。それだけで、セリカはごくっと唾を飲み込む。
「さあ、アルム。ズボン脱ぐわよ」
「うん。いいよ」
 さして抵抗もなく、アルムは腰を宙に浮かせてセリカにズボンを脱がしてもらう。
 今までずっと一緒に暮らしてきたアルムとセリカ。裸を見せ合うのはいつもの事。
 そうしてズボンとパンツを脱がされると、ぷるるんと分厚い皮に覆われた小さな可愛らしいちんこが飛び出す。
 男の子のまだまだぷにぷにな未成熟極まりないちんこ。

 ぷにぷにちんこー。

「わー。かわいー」
 飛び出たちんこを素で掴み、セリカはぷらぷらと揺らしてみる。

 ぷらぷらちんこー。

「やーん。おもしろーい」
「やめろよ、セリカ。人のちんこで遊ぶの」
「そうね。じゃあ、ちゃんと出るもの出るか検査します」
「出るものって?」
「いいからいいから」
 揺れるちんこを両手で押さえると、セリカはごしごしと擦りだす。
「あっ」
 無意識のうちに声が出てしまうアルム。なんだか腰がむずむずしちゃいます。
「あ……なんかむずむずするー」
「うふふ、それでいいのよ」
 自然に腰が揺れ動き、ちんこに血が集まり、熱を帯びる。
「ほーら。大きくなってきた」
 するとあら不思議。アルムのぷにぷにちんこがむくっと起き上がり、さらに先端の皮がめくれ、赤い身が顔を覗かせます。

 キャスト・オフ!

「わー。な、なんかヘンだよー」
 初めて体験する勃起に、アルムは熱に浮かされた表情で唖然とします。
 今までおしっこを出すだけだと思ってたちんこに、こんな機能があるなんて驚きです。
「セ、セリカ。むずむずしちゃう〜」
 そして大きく固くなったアルムのちんこを、セリカはさらにごしごしと擦り上げる。
 するとアルムの腰がびくっびくっと脈動し、口からは自然な喘ぎが漏れた。
「あっ……や、やだセリカ……へんになっちゃうよぉ」
「いいのよ、アルム。変になりなさい」
 セリカもまた汗ばんだ表情で言い、ちんこの先端の赤い割れ目にちゅっと口づけする。
 可愛くて愛しいアルムのちんこ。
「はうん!」
と、セリカの口づけを最も繊細な部分に受け、アルムの全身に電撃が流れる。
 そして頭が真っ白になると同時、先端から白い液体が飛び出した。おしっこ以外の何か。
「きゃっ」
 避けきれず、その白い何かを顔に受けてしまうセリカ。ぺろっと舌で舐め、
「にがい〜」
 顔をしかめた。
「セ、セリカ?」
 初射精の衝撃から立ち直り、息を整えたアルムもセリカに顔を近づける。
「大丈夫?」
 自分でも、セリカの顔に付いた白いおしっこを舐めてみる。
「本当だ。にがい〜」
 二人して、苦い顔を見せ合う。そして笑った。
 もう舐めるのも嫌で、ハンカチでごしごしと顔を洗う。このハンカチは一生洗わないで宝物にしようと心の中で誓った。

「じゃあ、セリカ。次は僕がお医者さんだよ」
「え?」
「僕だけじゃ不公平だよ」
「セリカも」
「そうね」
というわけで、今度はセリカがスカートとパンツを脱いでベッドに腰掛け、アルムが覗き込む。
「わー。なんかへんー」
 セリカの裸は見慣れているが、腰の前を間近で見るのは初めてだった。
 そして初めて見るまんこは、ぴたっと閉じた一本のたて筋。
 すっと閉じた割れ目に、指を触れてみる。
「ひゃっ!?」
 指がそこに触れると、セリカはびくっと震えた。
「だいじょうぶ?」
「うん……いいよ。続けて」
と言ったものの、セリカは全身を緊張させていた。当然あそこも固くなり、きゅっとしまってアルムの指を通さない。
「わー。なんか固ーい」
 柔らかそうに見えて開かれるのをこばむ肉の割れ目に、アルム生命の神秘を感じた。
 指先に感じる固い肉の感触。これが女の子なのか、と感心していた。
「ん……!」
 一方、セリカはぎゅっと目を閉じ、ただただ緊張していた。恥ずかしいとかではなく、本能的に萎縮してしまっている。
 そんなセリカの様子に気付いて。アルムはまんこを触るのを止め、頭にぽんと手を置いた。
「セリカ。目を開けて」
と言われても、セリカは目を開けない。
「ほら。もう何もしないから」
 きゅっと優しく、その赤い髪の頭を抱いてやる。
 アルムの胸に抱かれると、ドキドキという鼓動が聞こえてくる。
 ドクン…ドクン…
「ほらセリカ。聞こえる? 僕もすっごくドキドキしてるんだよ」
 言われて気が付いた。緊張してるのは自分だけじゃない。アルムも同じなんだ。
 くすっと笑い、セリカは目を開けた。そしてアルムの背中に手を伸ばす。
「ねえアルム」
「んー?」
「だーいすき」
「うん。僕もだよ」
 10歳の男の子と女の子は静かにしっかりと抱き合う、下半身を出したまま。
「ねえ、セリカ」
「なに?」
「やっぱりさ。子供を作るのは後にしようよ。もっと大きくなってから」
「……うん。そうね。そうしようか」
 そう。焦る事はない。今は一端離れ離れになっても。また後で会えばいいだけだから。
「約束よ。アルム」
 セリカはアルムの胸に顔を埋め、そして泣いた。
 アルムは訳が分からないまま、ただセリカの頭を撫でてやる。

 そしてその後、二人は無言で家に帰った。仲良く手を繋いで。

「おやすみ。アルム」
 別の部屋のアルムにおやすみを言い、セリカはベッドに入る。
 明日は学園祭。そしてノーヴァ島の修道院への引っ越しの日。
 明日が来なければいいのに。セリカはそう願って眠りに就いた。目から涙が溢れる。

 朝。
「はあ」
 セリカはため息をついてベッドを出る。外は晴れ。いい天気。でもセリカの気分は晴れない。
 今日は学園祭前日。セリカがラムの村にいられる最後の日。
 今日という日がずっと続けばいいのに、とセリカはふと思った。

(おしまい)
146名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 21:58:27 ID:O+FtXBM3
>ウルディア・ア・ラグラード!

ワロタw
147外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/08(水) 13:29:55 ID:Mp+KCkYP
外伝勇者アルム×聖女シルクお医者さんごっこSSを投下します
お医者さんごっこ注意
 第四章

 水門を開けてリゲル領内に同時に突入したアルム軍とセリカ軍。
 人数の少ない、というか総勢15名のセリカ軍は、迅速にリキア領内に攻め込み、ドーマ神殿を目指す。
大地母神ミラの封印を解いてもらう為に。
 ちなみにセリカ軍のメンバーは、セリカ、ジェニー、メイ、ボーイ、セーバー、バルボ、
カムイ、レオ、ジェシー、アトラス、ソニア、パオラ、カチュア、エスト、穴に落ちてたノーマ司祭。
 以上15名。本当にこれだけ!
 これだけの人数で、海賊団や盗賊団を壊滅し、ミラ神殿を解放してきたのです。
 そしてリゲル帝国に攻め込んでも、速攻で攻略していく。
 
 沼を越え、祈祷師ドルクの砦を陥とし、迷いの森へ。
 迷いの森で、迷って迷って迷って、ようやく賢者の里に到着した。
 この里に住む、賢者ハルクに会う為に。

 賢者ハルク。かつてのドーマ教団の最高司祭だったが、現在の最高司祭のジュダとの政権争いに敗れ、
この賢者の里で隠居生活を送っていた。
ちなみにジュダは仲間のソニアの父親でもある。

「儂がハルクじゃ」
 髭を生やした白髪のお爺さんが、重々しい口調で告げる。
 セリカは突然の来訪を詫び、これまでの経緯をかいつまんで説明した。
 大地母神ミラを封印から解く為にドーマ神殿に向かっている事を。

「お前達は、失われたミラを求めて旅をしているのか。
 うむ……確かに…
 ミラを封じた剣はドーマの塔の地下に納められてある」
 ハルクの言葉を、セリカはじっと聞き入る。
「だが無理じゃな……。ジュダがお前達を近付けはしまい」
 ジュダの恐ろしさを誰よりも知るハルク。それでもセリカの決心は揺るがない。
「わしに何か出来る事があれば力になってやろう
 セリカよ、お前の望みは何かな」
「私はこれ以上何も望みません」
 脳裏に浮かぶのは幼馴染の男の子。
「だけどアルムは…
 何とかアルムを助けてあげたい…」
 自身よりもアルムを優先するセリカに、ハルクはいたく感心した。
「そうか、健気なものじゃな」
 賢者はまだ年若い少女の胸元を凝視し、厳かに告げた。
「では脱げ」

 やおら武器を構えるセリカ軍一同。

「よし分かった。アルムに新たなる力を授けてやろう」
 何が分かったのかはともかく、ハルクは遠い空に向けて、アイマスクを放り投げた。
 とにかくこれでアルムがクラスチェンジするらしい。
「ドーマの塔はもうすぐじゃ。心して行くが良い」
 ハルクの言葉を背に、セリカ達はドーマの塔を目指す。
 でも今日は賢者の里で一泊。迷いの森は本当に迷います。
 一方その頃、アルム軍は。
 まだ水門付近の国境地帯にいた。
 人数の少ないセリカ軍と違い、ソフィア騎士団を率いるアルムは準備も大変なのである。
これから敵の領土に攻め込むのだから。
 アルム軍の主要メンバーは、アルム、グレイ、ロビン、クリフ、ルカ、シルク、クレア、
クレーベ、フォルス、パイソン、マチルダ、リュート、デューテ。
 以上13名。これにソフィア騎士団が加わる。
 後にジーク、ティータ、マイセンが仲間に加わるがまだ先の事。
 
 そして侵攻の準備も終わる頃、アルムの目の前に、突如として黒い布が出現する。
 それはアイマスクに見えた。
 そしてアイマスクがアルムに囁きかける。

『勇者よ。我を目に』

 言われるがまま、アルムはその『勇気のアイマスク』を顔に装着!

 アルムはゆうきのアイマスクをみにつけた!

 そして始まる−

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」
 体内から湧き上がる力に、アルムは声を上げて打ち震える。

−勇者の物語。
 アルムは勇者にクラスチャンジした!

「ど、どうしたんですかアルム?」
 完全無欠の異常事態に恐る恐るシルクが声をかける。
 おかっぱ頭の幼い容姿の女の子。
 盗賊に捕まってるのをアルム達に助けられ、そのまま仲間になったシスター
今では立派な聖女です。

「ノー!」
 きっぱりと力強くアルムは否定する。何故だか知らないが根拠の無い自身に満ち溢れていた。
「今の僕は勇者だ!」
「勇者様!」

 『勇者』となったアルム。ハチマキが取れ、新たに盾と弓を装備。しかし外見の変化よりも、
内面の変化が激しかった。
 勇気が後から後から湧き出てくる。
 勇者。それは勇気ある者!

「ようし、みんな。リゲル帝国に攻め込むぞ!」
『お、オー!』
 何が何だか分からないが、とにかく凄い自身と勇気のアルムに引っ張られ、遂にソフィア騎士団もルゲル領内に攻め込む。
 バレンシア大陸の長年の対立が、遂に決着しようとしていた。

 侵攻してきたソフィア騎士団を迎え撃つリゲル軍の国境騎士団。
 だが勇者となったアルムの敵ではなかった。
「キングローダー!」
「フォームアップ!」
「サンダーフラッシュ!!!」
 アルムが王家の剣を振るう度、敵の騎士のお腹が切り裂かれ、内臓が飛び出す。
 そして勇者となったアルムは、弓矢も使えるようになっていた。
「ドラゴンジェット!」
「フォームアップ!」
「サンダイアロー!!!」
 アルムが矢を放つ度、正確に敵の目に突き刺さり、目玉を飛び出させる。
 アルムが通った後は、敵の死骸と内臓と目玉が残るのみだった。

 この日、奮戦空しくリゲル軍国境守備隊は壊滅した。
 ほとんど『勇者』アルム一人の手によって。

「最後に勝つのは、勇気ある者だー!」

 血と内臓と目玉にまみれ、意味不明な凱歌を上げるアルムに、一同はワーと歓声を上げる。
 それはまさに勝利の凱歌。
 だが本当の勝利はまだ遠い。

 そして勝利に沸くアルム軍の中で、一際輝かせる瞳を向ける女の子がいた。聖女シルクである。
「勇者様すごーい」
 その声には、単なる憧れ以上のものが含まれていた。

 戦い終わっても日はまだ明るい。早々に決着が着いた為だ。
 皆が皆、思い思いに過ごす中、シルクは陣地から離れて一人森へ向かう。
 その幼い顔は、どこかプンプンと脹れていた。
「もう。みんなしてイチャイチャして」
 アルム軍にも女性は多い。だがみんな男と一緒に過ごしていた。
 
 マチルダさんはクレーベとイチャイチャ。二人とも騎士。
 クレアはグレイとロビンとイチャイチャ。クレアは天馬騎士でグレイとロビンはラムの村の村人。
 デューテは兄のリュートとイチャイチャ。二人とも魔道士。

「みんな爛れています」
 そしてシルクは一人、森の中へ。何をするかといえば、
「でも私は真面目に修行します」
 パッと手をかざし、

「<イリュージョン>」

 ぽわんぽわんと周囲に光が差し、やがて人の形に実体化する。
 それは傭兵、剣士の最上級職、魔戦士となった。それが三体。
「やったー。できたぁー」
 きゃーと喜び勇んで、シルクは魔戦士の一体の首にぶら下がる。

<イリュージョン>。
 幻によって戦う仲間を生み出す魔法。聖女にしか使えない。

 なお敵にも<メサイア>という似たような魔法がある。
 何を呼び出すかは術者によって異なる。
 シルクのように最上級職を呼び出せるのは、非常に珍しいだろう。
「えっとね。えっとね」
 シルクは呼び出した魔戦士をジーと見つめ、
「あなたは勇者様二号!」
 いきなりそんな名前を付ける。
「あなたは勇者様三号で、あなたは四号」
 呼ばれても幻の魔戦士は返事しない。ただ戦うだけの存在だから。
「今日から、あなた達は私の部下よ」
 誇らしげに、ぺったんこの胸を張るシルク。

「おーい」
と、森の中から声。
 見れば、アルムがほとほと呆れ返っていた。手には弓を持っている。
「あっ。勇者様一号だ」
「誰が一号やねん」
 言いながら、シルクに近づいていく。
「こんな所で何してるんですか?」
「弓矢の練習」
 弓を使えるようになったばかりの勇者アルム。弓に慣れる為に、練習していたらしい。
 鍛えてます。
「それで、シルク。これは何?」
「はい。これは私が<イリュージョン>で呼び出した部下です。強いんです」
 鼻息荒くシルクが力説する。
「イリュージョンね。確かに便利そうだけど」
 戦力が増えるのは問題ない。問題なのは、
「なんでこいつらは僕の顔をしてるの!」
 そう。何故か、幻の魔戦士はアルムの顔をしていた。
「勇者様よ!」
「はあ?」
「世界で一番強いのは、勇者様だもん!」
 <イリュージョン>は幻の戦力を生み出す魔法。
 シルクにとって一番強いイメージが『勇者』アルムだったのだろう。
「また大胆な……」

 しかしこの『実在の人間をイメージ』にも、重要な欠点がある。その人間を少しでも疑えば、
たちまちパワーダウンするという欠点が!

「そりゃ、一番強いのは僕だろうけどさ」
「そう。一番強いのは勇者様!」
 シルクの目はキラキラを通り越して、メラメラと燃え上がっている。
「勇者様は、勇者様にも負けません!」
「は?」
 支離滅裂な言動に、アルムの頭は「?」でいっぱい。
「やっつけろー」
 シルクの命令に従い、三対の幻影魔戦士がアルムに襲い掛かる。
「ちょっと待てー!」
 何だか知らないが、本気でやらないとやばい。勇者の直感でそう判断したアルムは、
王家の剣を抜き全力で応戦する。

 しかしシルクの想像力は、アルムの遥か上を行っていた。
「それ。勇者様ファイアー!」
 いきなり幻影魔戦士が口から火を吐く。勇者アルムの顔で。
「どわー」
 予想外の攻撃に、さすがのアルムも怯む。というか呆然とする。
「勇者様、スクリューヘッドバットー!」
 続いて別の幻影魔戦士がクルクル回転頭突きを食らわせる。勇者アルムの顔で。
「ちょっと待て! 僕はこんな技使ってないぞ!」
「勇者様が一番強いんだもん!」
「勇者は僕だー!」
 怒鳴りながらアルムは死力を尽くし、幻影魔戦士を迎え撃つ。
 死ぬ。全力でやらないと死んでしまう。
 死の恐怖を勇気で振り払い、理不尽な攻撃を繰り出す幻影魔戦士をキッと睨みつけた。
「最後に勝つのは、勇気ある者だーっ!」
 王家の剣をかざし、気合いを込める!
 今こそ、マイセン爺ちゃんから授かった必殺技を使う時。
 ダメかどうかなんて、やってみなきゃわからねぇ!

<ウルディア・ア・ラグラード!>

 振り下ろされた王家の剣から放たれた衝撃が、幻影魔戦士三体をまとめて吹き飛ばし、ついでに後ろにあった大岩をも粉砕!

 ガラガラと岩が崩れる音を聞きながら、アルムはよしっと手を握る。
「出来た! じいちゃんの技が出来た!」
 そしてシルクもまた、ポカーンと見ていたが、ハッと我に返る。
「す、すっごーい!」
 きゃーと歓声を上げて、ぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「すごい! やっぱり勇者様すごい!」
「まったく…誰のせいだと」
とは言え、無邪気にはしゃぐシルクを見てると、怒る気にもなれない。
「やっぱり、世界で一番強いのは勇者様!」
「まあ、そうなんだけど…」
 アルムはふっと息を吐き、シルクのおかっぱの頭をよしよしと撫でてやる。
 するとシルクは「えへへー」と無垢な笑顔で笑って見せるのだった。

「あっ。勇者様」
「な、何!?」
 今度は何かと、アルムは冷や冷やしてしまう。
「怪我してる!」
「うん。シルクのせいでね」
 その言葉は聞かず、シルクは治癒魔法を唱えた。
「治してあげますね。いたいのいたいのとんでけ〜。<リカバー>」

 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪

 アルムを聖なる光が包み、たちまち傷を癒していく。
「ありがとう……。お、おい」
 一応礼を言うアルム。だが不意に魔法を唱えたシルクが倒れ、その小柄な体を支えてやる。

 魔法の行使は生命力を消費する。
 戦闘の直後でただでさえ消耗してるところに、<イリュージョン>と<リカバー>を使い、
限界が来たのだろう。
 心配したアルムだが、シルクはすやすやと安らかに寝息を立てている。アルムの腕の中で。
「疲れて眠っただけか……」
 ホッと一安心したアルムは、シルクを抱えると陣地へと戻っていった。
 薄暗く湿った洞窟。首輪ひとつの姿で、シルクは重い鎖で壁に繋がれている。
 何人もの屈強な全裸の男達が入ってきた。シルクを捕らえた盗賊達。
 先頭のひとりがシルクのおかっぱの頭をつかむ。唇に押しつけられた怒張に、従順に舌を這わせる。
塩分とアンモニアとその他諸々の不潔な有機臭。
 男達はシルクを取り囲み、周囲から反り返った肉茎を突きつける。手をのばそうとして気付いた。
動かない。両手は前側に回され手錠を掛けられている。
 何本もの勃起が幼い裸体に擦りつけられる。髪に頬に耳にうなじに乳房に背筋に脇の下に脇腹に尻に秘丘に。

―いやっ……。

 立ち上がろうとしたが動かない。両足も錠で拘束されている。

―いやあっ………。

 口内に淫棒が爆発する。舌を灼く濁流が溢れ、鼻へ逆流し、消化器官へ染み渡っていく。
 休むまもなく首の鎖が外され、冷たい岩肌に転がる。起き上がろうにも、仰向けにされた亀のように、手錠で拘束された手足をばたつかせるばかりだった。
 男達がのしかかる。秘裂に肛門に口に肉茎がねじ込まれる。
男達は勝手に腰を使い、勝手に射精して、次から次へと交代する。
 見る間に神に仕えるシスターの少女は全身精液まみれに、いや精液漬けになっていく。
 盗賊達の吐き出すザーメン。それが精液処理に唯一与えられる餌だった。
 生臭い体液に曇った視界に、順番待ちの盗賊達が映る。

―いやあああああああっ……!

 光がシルクを包んだ。まぶしくはない。柔らかく暖かい光。
 そして自分を呼ぶ声。とても優しい声。シルクはその声へ意識を伸ばした。

 声がする。誰かが自分を見下ろしているのが聞こえる。
 毛布の中。目の焦点が、逞しい少年の顔に合っていく。
「大丈夫、シルク?」
 ぐっしょりと寝汗をかいていた。ここはアルムの天幕らしい。

 そっか。私、魔法を使いすぎて気を失ったんだ。

 そこまで思い出し、シルクは心配そうに見下ろすアルムに微笑みかける。
「どうかしたんですか?」
「いや、すごくうなされてたから」
「……」
 あんな夢を見てたのだ。当然だろう。

 忘れていた記憶。忘れていたい記憶。
 盗賊に捕まってた頃の忌まわしい思い出。
 まだ心配そうに見ているアルムが、何故かおかしかった。
(そんなに心配しないでも)
 ゆっくりと上半身を起こす。そこで気付いた。鼻をつくアンモニアの匂い。汗の匂い。
 それはアルムからの汗の匂いだった。どこか男臭い。
「もう。アルムのせいですよ」
「え? な、何が?」
 突然そう言われても、アルムには何が何だか分からない。
「もう」と繰り返して、シルクはどうしていいか分からない様子のアルムに顔を寄せる。
「ほら。アルム汗臭い」
「シルクだって」
とアルムも、シルクの匂いを嗅いでみる。寝汗臭い。でもどこか甘い少女の香り。
 お互いに体臭を嗅ぎ合い、くすりと笑い、そして赤くなった。
「もう。アルムのバカ」
 アルムはぽりぽりと頭をかく。

「でもシルク。どうしてうなされてたの? 悪い夢でも見てたの?」
 言ってから、アルムはしまったと気付いた。シルクが泣きそうな顔をしたから。
「私……乱暴されてたんです」
 突然の告白に、ドキッとアルムの胸が高鳴る。シルクにしても、どうしてこんな事を言い出すか分からなかった。
 ただ自然に言葉が口から紡がれる。
「やめてって言ったのに。男の人たちはやめてくれなくて。
 いっぱい……いろんなことされて……」
 言ってる途中で涙声になり、掠れてくる。
「ごめん…」
 アルムはシルクのおかっぱの頭を胸に寄せて、両腕で包んでやった。
「もういい。もういいよ」
 それ以上は何も言わず、ただただシルクの頭を撫でてやる。シルクもアルムの胸に頬を寄せ、涙を擦り付けてやった。

 その状態がしばらく続き、シルクはアルムの胸の中で泣き止んだ。
「「アルム。私、先輩のシスターから聞いたことがあります」
 そして元の明るい口調でいきなり語り出す。
「うん。何を」
「軍の男達は、シスターの尊厳を踏みにじるだけと」
「うわー、ごめん。僕が悪かった」
 アルムもそういうことをしてた。
「あ。でもそれだけじゃなくて」
 シルクは顔を上げ、じっとアルムの顔を見つめて言う。
「悪い人に捕まってて助けられたシスターは、素敵な恋に出逢えるって」
「そうなんだ」
「そうなんですよ! 神話や伝承でも、盗賊に捕まってて最初に仲間になるシスターは、イイ人と結ばれるのがお約束なんです!」
「そうなんだ」
 ふむふむと頷いて、アルムは目の前の聖女を優しく見下ろす。とても優しい瞳。
「それだけですか?」
「それだけ」
「そうですよね。アルムにはセリカさんがいますから」
「???」
 頭が「?」でいっぱいになるアルム。

 シルクはアルムの腕の中からすリ抜けると、びしっと指差し、
「ね、アルム。セックスしよ!」
「せっくすってなに?」
 ………
「というのは冗談ですが」
「冗談なんだ」
 何故か安心してしまうアルム。以前なら自分から襲っていたが、今はセリカとの約束がある。
 ソフィア城で再会したアルムとセリカ。その時にセリカ以外の女に手を出さないと誓ったのだ。
 そしてふと、セリカとの思い出を思い出す。
 あれは確か10歳の学園祭前日の日。セリカとのラムの村での最後の思い出。
 そういえば、あの学園祭前日は何回も繰り返したような。
 ともあれ、思い出した事をやってみよう。

「なあシルク。お医者さんごっこしよう」
「……何か変な事しようとしてません?」
「しないしない。お医者さんごっこだけだよ」
「なら、いいですけど」
 ちょこんと座り直すシルク。実は内心かなりドキドキ。

「えっと。それじゃあまず僕がお医者さんね」
「はーい」
「まず、パンツを脱いで、おまんこ見せて」
「いきなりですか!」
「ごっこごっこ。お医者さんごっこ」
「う〜」
と唸るものの、シルクも乗り気だった。
「でもアルム。私、パンツはいてませんよ」
「へ?」
「ほら」
 立ち上がって 白い聖女服のスカートを捲ってみせる。確かにパンツはいてなかった。
 つまり中身丸見え。
「なんでまた?」
 中身を凝視しながら、アルムが訊いてみる。
「はい。大地母神ミラは母なる大地の女神様。自然に近づく為に、ミラ様に仕える聖職者もパンツは穿かないそうです。
 私も聖女になった時にパンツは捨てました」
「そうなんだ……ミラ教団凄い」
「ふふふ。先代のソフィア国王リマ四世の妃に選ばれた伝説の聖女リプリカ様も、パンツを生涯はかなかったそうです」
「なるほど、なるほど」
 言いながら、アルムはシルクのスカートの中身を真剣に凝視する。
 まだ毛も生えていない一本のたて筋。白く輝く割れ目は、強姦されたのが信じられないほど奇麗だった。
そして幼い。毛が生えていないせいか、余計に性器が幼く見える。これはまるで、
「10歳の女の子みたい」
「…ロリコン。ここにロリコンがいまーす」
「いや、その時は僕も10歳だったから」
「ふーん」
 とりあえず納得したようだ。相手が誰かすぐに分かったからだろう。

 アルムはそっと割れ目に手を伸ばしてみる。
「やぁん」
 まだ幼く見えても、何本もの肉棒を受け入れてきた秘所。指で押し広げると、簡単に肉の壁がめくれ、中の赤い肉が垣間見えた。
「やだぁ。恥ずかしいよぉ」

「座って」
 立ったままのシルクに言うと、素直に従ってちょこんと布団の上に座る。
 アルムは両脚を広げて、さらに秘裂を広げてみた。
「うう〜」
 体の内部を見られ、シルクはカーと紅くなる。アルムは股間に顔を埋めて、割れ目の中に舌を伸ばした。
「ひゃっ…」
(舌が…あそこを這い回って……)
 シルクはぎゅっと目を閉じて、股間に神経を集中する。自然にそうなってしまうのだ。

 アルムの舌がシルクの女の部分に直に触れ、舐め回し、肉芽を転がしていく。

「あっ……やだ。あっ、あっあっ」

 短いピッチで喘ぎ、腰が悶え動く。
「うん。異常なし」
と股間から顔を上げたアルムの口は、愛液でうっすらと濡れていた。
「はぁ」
 どこか物足りなさそうに、シルクは赤い顔でため息をはく。
 でもこれはお医者さんごっこ。これ以上は求めてはいけない。求められない。

「次はシルクがお医者さんだよ」
 わざと子供口調で言うと、アルムはズボンとパンツを目の前で見せる。
「あっ……」
 そして差し出されたちんこは、もう立派に大きくなっていた。カチカチに勃起している。
 10歳の頃とは違い剛毛に覆われ、皮が剥け筋が浮き彫りになった怒張。
 そっと手を触れると、ぴくっと蠢いてさらに天を向く。

「きゃっ」

 思い出されるのは、夢の中の醜い肉棒。むせるような肉臭。
「大丈夫だよ」
 安心させるようにシルクの手を取り、己の怒張を包ませる。

 ドクン、ドクン

 怒張を通して、アルムの鼓動がはっきりと聞こえた。それは生命の脈動。

(これが……アルム)

 両の目でしっかりとアルムの男の証を見据え、シルクは唇を近づける。
 愛しくて可愛らしくて。自然に口付けしてしまう。

 聖女の唇が先端に触れた瞬間、アルムの体がビリッと痺れ、たまらず放射していた。
「きゃっ」
 避けきれず、顔に白い液を受けてしまう。
「ご、ごめん」
 でもシルクはさして嫌がりもせず、顔に付いた精液を舐めてみる。

「にが〜い」

 舌を出して渋い顔をするシルク。でも夢の中の精液のような嫌な感じはしない。コクのある渋み。

「大丈夫?」
 気になって、アルムもシルクの顔に付いた白濁液を舐めてみた。
「本当だ。にがいね」
 子供の頃に舐めた精液よりも、ずっと苦い。それだけ熟成されたという事だろう。
「ね、苦いでしょ?」
 二人は顔を見合わせ、笑い、そして紅くなった。
 シルクは顔に付いた残りの精液をハンカチで拭き取る。このハンカチは、ずっと洗わないで残しておこうと決めながら。

 そしてお医者さんごっこが終わってから、シルクはお願い事をしてみる。
「あの、アルム。あのねあのね」
「なに?」
「今日は、その、いっぱいドキドキしたから。いっしょに寝てほしいの」

 その頃のセリカ。
 賢者の里で一泊する事にしたのだが、不意に夜中に目が覚める。そして空を見た。
 アルムがいる方角。直感で分かる。
 そして嫌な予感がする。さっきからどんどん強く。
 アルムに何か危険が迫っている。生命の危機とかではなく、もっと別の。

「大地母神ミラ様。どうかアルムをお守りください」

 でも今のセリカに出来るのは祈る事だけ。だから祈る。心を込めて。

 そしてアルムは。
「は〜」
 ため息をついて、横で寝ているシルクを見る。
 アルムに腕枕してもらいながら、すやすやと眠るシルクの幼い可愛い寝顔。
 一緒に寝る、とは文字通りの意味。ただ一緒に寝るだけ。
「く〜。ゆーしゃさまー」
「やれやれ」
 でも、この安心しきった寝顔を見ていると、陵辱する気にもなれない。
「寝るか」
 シルクの頭の重みを腕に感じながら、アルムも眠りにつく。
 でもその前に、シルクの鮮やかな唇に口を近づけ、
「おやすみ。シルク」
 そして聖女におやすみのキスをしました。

(おしまい)
158名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 17:09:24 ID:Urpzg2JB
ホアーッ!
159ダミアン ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/08(水) 22:59:27 ID:Knzk/EpT
「ところでハーケン様」
「ん?」
ロウエンは以前から思っていた疑問を、ようやくハーケンにぶつけてみた。
「ハーケン様は、どうして騎士にならなかったのでしょうか?」
「む・・・・・・」
ロウエンの質問にハーケンは難しい顔をした。

そこにふらりとイサドラが現れた。
「あら、そんなの簡単よ。」
そしてイサドラはハーケンの背後から首筋に抱きつき、にこっと微笑んだ。
「ハーケンはね、調教するよりもされる方が好きなのよ。ねっ、ハーケン♥」
途端に、ハーケンの顔は真っ赤になった。

おしまい

収録は勘弁w
160名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 04:58:44 ID:L1RfYzwA
え、一応騎士の扱いじゃなかったっけ?
隊にいただけ?
161名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 12:14:01 ID:Jg7St7q7
フェレ騎士呼ばわりされてる
クラスとしてはナイト系じゃないけど
162名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 14:18:56 ID:9hqtWdp1
エルバートについてった時はパラディソだったけど馬ぬっ殺されて勇者になったらしい。
163名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:50:40 ID:CBDvNt8C
んで、EDだから自慢の槍は使い物にならなくなったわけだな。
164名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 06:29:28 ID:d+4fpI5e
勇者様は勇者様だから勇者様だもん!
165名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 07:43:33 ID:8uoc1qRr
>>163
『男の子の身体に、ちんこは一つとは限らない』
166外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/10(金) 14:38:43 ID:Cd5KzCmd
外伝サイゾー×デューテ陵辱SSを投下します
デューテ陵辱注意
167外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:40:06 ID:Cd5KzCmd
お兄ちゃんスイッチ。
「兄の魔道士リュートです」
「妹の魔道士デューテです」

お兄ちゃんスイッチ、はじまるよ〜♪

デューテ「お兄ちゃんスイッチ『か』」
リュート「さあ、デューテ。こっちに来い!」
デューテ「いやあ! 兄さん、何するの!」
リュート「よし。ここなら誰も来ないな」
デューテ「こ、こんな暗い所に来てどうするの?」
リュート「決まってる。さあ、服を脱ぐんだ」
デューテ「いやあぁーん!」

お兄ちゃんスイッチ『か』…『隠れてH』

デューテ「お兄ちゃんスイッチ『き』」
リュート「さあデューテ、服を脱げ。脱がないなら兄さんが脱がしてやる!」
デューテ「いやああああああーっ! 破いちゃダメーっ!」
(ビリビリー!)

お兄ちゃんスイッチ『き』…『鬼畜』

デューテ「お兄ちゃんスイッチ『く』」

リュート「さあデューテ、お股を開いてごらん」
デューテ「やだよぉ。兄さん見ちゃダメェ」
リュート「デューテはこうされるのが大好きなんだろ……。れろれろ、ぺろぺろ、ちゅっちゅっ……」
デューテ「あん…兄さん…デューテのそこ…舐めちゃ……ダメ…あああん」

お兄ちゃんスイッチ『く』…『クンニリングス』

デューテ「お兄ちゃんスイッチ『け』」
リュート「それっ! それっ! それっ! (ばんっ! ばんっ! ばんっ!)」
デューテ「あひいっ!!! に、兄さん……ふああっ! は、激しすぎるよおおおっ! あああっ! あんっ! あんっ!!!」

お兄ちゃんスイッチ『け』…『ケダモノ』

デューテ「お兄ちゃんスイッチ『こ』」
リュート「さあデューテ! どこに出して欲しいか、言ってごらん!」
デューテ「あああ…ああん…兄さん……あああ…デューテ…ああ…おまんこに……欲しいの……ああん……」
リュート「そうか。わかった。デューテ、いっぱい射精するよ! それっ!!」
(ぶびゅっ! びゅくっ! びゅるー!!!)
デューテ「あっ…あん…兄さんの…ああ…熱いのが…入って…あああああああん!!!」
リュート「デューテ……気持ちよかったかい?」
デューテ「う、うん……。デューテ、兄さんとひとつになって……とっても…きもちよかった…ハァハァ…」

お兄ちゃんスイッチ『こ』…『交尾』

よくできました♪
168外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:41:20 ID:Cd5KzCmd
 第四章アルム軍。

 リゲル帝国内に攻め込み、早々に勇者になったアルム。
 アルムのクラスチェンジはセリカのおかげだが、本人はさっぱり気付いていない。
 そして他のメンバーは自力でクラスチェンジしていく。
 女神ミラの像ことミラのしもべにお願い。
 今ここにも、魔道士リュートと魔道士デューテの兄妹がミラのしもべにお願い。

「どうか、吟遊詩人になりますように」
「どうか、踊り子になりますように」

 ……
 リュートは賢者になった!
 デューテは神官になった!

 残念だがミラのしもべの与えるクラスに、吟遊詩人や踊り子はない。ついでに盗賊もない。
 賢者になって、回復魔法も使えるようになったリューテ。神官になったデューテも、回復魔法と剣が使えるようになりました。
「はっ!」
 中にひらりと舞い、華麗に空中から切り下ろすデューテ。かつての神官セリカと同じ攻撃パターン。
 そしてデューテの剣が地に触れると、ドーンと大きな穴がうたがれる。
 力=魔力。魔力=力。デューテはとても強い娘。
 デューテの剣は通常装備の普通の剣だが、ボカーンと地面に大穴を開けるほどの威力だった。

「うんうん。デューテも強くなったじゃないか」
 兄ながら、妹デューテの成長を頼もしく見守るリュート。
 デューテが妖術師タタラに連れ去られ、洗脳されていたのが遠い昔の事のようである。

「きゃー。デューテすごーい」
 剣を持ってぶんぶん振り回すデューテに、聖女シルクがぱちぱちと拍手する。
 今までアルム軍の回復を一手に引き受けていたので、回復要員の増加が嬉しいところ。
 一方、隣の勇者アルムは渋い顔をしていた。剣をぶんぶん振り回すデューテ。
本当に振り回してるだけ。型も何もない。
「あー、デューテ。今まで剣を教わった事は?」
「ありません」
 剣を軽々と振り回しつつデューテ。
「だったら、アルムが教えてくれないか」
「うん」
 リュートに言われ、アルムが剣を教えてやってくれる事になった。
「いいかい、デューテ。どんな攻撃でも、当たらなければどうということはない」
「うん。私、元気」
「僕を敵だと思ってかかっておいで」
「はぁ!」
 ぶーんと剣を振り下ろすデューテ。地面にどごーんと穴が開く。アルムの遥か彼方だが、その破壊力に青ざめた。
「死ぬ。あんなん当たったら死んでしまう」
 ゆっくりと剣を振り上げ、宙に飛び上がるデューテ。その一撃一撃を、アルムは勇気と根性でかわしていく。
169外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:42:27 ID:Cd5KzCmd
「頑張れ勇者様!」「負けるな勇者様!」「勇者様が負けるところなんか見たくない!」

 そんなこんなで、命懸けの稽古をこなしつつ、クラスチェンジも終えて次の舞台へ。
 国境地帯を抜けて広大なリゲルの森へ。
そこには恐るべき敵、魔戦士サイゾーが待ち構えていた。

 さっぱり妖精の朝は早い。
「さっぱり、さっぱり、さっぱり」
 朝早くから出勤するさっぱり妖精の行列。
「はぁ〜、さっぱり、さっぱり」
「あら。お鍋が焦げ付いてるわ。さっぱりダメねえ」
 さっぱりな時には、必ずさっぱり妖精が側に。
「はぁ〜、さっぱり、さっぱり」
 この世にさっぱりがある限り、さっぱり妖精はきっと来る!

 リゲルの森。
「にん。にんにんにんにんにん。にん」
 薄暗い森を、怪しい人影が駆け抜ける。
「にん。にんにんにんにんにん。にん」
 怪しい人影は、怪しい言葉を発している。
「にん。にんにんにんにんにん。にん」
 怪しい言葉を繰り返しながら、怪しい人影は駆ける。駆ける。駆け抜ける。
「にん。にんにんにんにんにん。にん」
 緑に覆われた森を、苦もなく走破する怪しい人影。怪しいが凄いぞ。
「拙者、魔戦士サイゾー。このリゲルの森を守護する、リゲル帝国軍の将でござる」
 怪しい人影ことサイゾーが、突然自己紹介を始める。一体誰に向かって言ってるんだ? 怪しいぞ!
「にん。にんにんにんにんにん。にん」
 森を駆けるサイゾー。怪しく駆けるサイゾー。こんなに怪しくていいのだろうか?
「いいのだ」と、サイゾーは笑う。その笑いがまた怪しい。
「にんにん」
 はあっと怪しく飛び上がり、木の枝にぶら下がる。怪しいぞ。
 サイゾーの視線の先には、森の中の細い道を進む軍隊の姿があった。
 勇者アルム率いるソフィア 騎士団である。

『♪かわかわ皮ー ころもを つけたら 被るなのー♪』

 怪しい歌を歌いながら進むアルム軍。こいつらも怪しい。
「遂に来たでござるな」
 サイゾーは怪しく木から飛び降り、パチンと怪しく指を鳴らす。
と、サイゾーの背後に彼の部下の剣士軍団がずらっと勢揃い。今までどこにいたんだ。怪しいぞ。
「これより、ソフィア騎士団を殲滅するでござる」
『御意』
 一斉に頭を垂れるサイゾー軍団。怪しい。
「おおっ!」
と、怪しい奇声を発し、サイゾーはソフィア騎士団の行列の一箇所に視力を集中する。怪しいぜ。
 そこには深いスリットの入った緑の服を着た少女がいた。白い生脚が美しく、
茶髪をポニーテールにした可愛らしい少女。神官デューテである。
「かわいいでござるな〜」
 サイゾーの頬が緩む。なんと怪しい笑いだ。
170外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:43:36 ID:Cd5KzCmd
「よし。あの娘っ子は拙者の者にするでござる」
 勝手に決めるな。怪しい人。
 そしてサイゾーは背後の部下を振り返り、
「いざ! 者ども攻めるでござる!」
『はっ!』
 怪しい号令の下、怪しい集団がソフィア騎士団に襲い掛かる! 本当怪しいな!

「敵襲ーっ!」
 突然の森からの襲撃にも、アルム軍は慌てず騒がず対処する。
 今まで幾多の激戦を勝ち抜いてきた精鋭の部隊。奇襲を予測していた事もある。
「そろそろ、仕掛けて来ると思った」
 指揮官のアルムが自ら前に出て、森から襲撃して来た敵を観察する。彼は常に最前線で指揮を採る。そして戦う。
 どうやら、敵は剣士を中心にした部隊のようだ。それに見慣れない黒装束が一人。
 その黒装束は「にんにん」と、アルムには意味不明な言語を発している。
 どうやらその黒装束が大将なのだろうか。アルムを見て、堂々と名乗りを上げる。
「そなたがソフィアの将軍でござるな。拙者はこのリゲルの森を守護する、リゲル帝国軍の将が一人サイゾー。
 いざ尋常に勝負でござる」
「え?」
 言われてアルムは背後の仲間達を振り返り、
「僕って将軍だったの?」
 こくこく頷く一同。
「そっか〜。僕、将軍になってたんだ」
 ラムの村で戦士として修行していた男の子は、立派に成長していました。
「よーし。いざ尋常に勝負だ!」
「応!」
 そして真正面からアルム軍とサイゾー部隊は激突! 小細工なしの実力勝負。
 怪しいが正々堂々だぞサイゾー。

「はぁっ!」
 聖騎士マチルダが聖なる槍で剣士の目玉を貫く。
「それっ!」
 天馬騎士クレアが上空から頭蓋骨を刺し貫く。
「<エンジェル>」
 聖女シルクが魔法を唱えると、シルク同様の幼い容姿のおかっぱの天使が出現。
『ぺちゃぱい。ぺちゃぱい』
 天使は自らのぺったんこの胸を見せつけ、呆気に取られる剣士に向けて突撃。
『ペチャパイアターック!』
 そしてどごーんとぶつかって敵を撃破。戦果にシルクはニヤリと笑う。
「当たれーっ」
 神官デューテはひらっと舞い上がり、剣を手にジャンプ攻撃。その一撃を、敵の剣士は余裕でかわす。
「もう。なんで当たらないのよ」
 動きが単純だから、かな。
「えーい。<オーラ>」
 剣が駄目なら魔法攻撃。剣士の足下に魔方陣が生じ、そこから湧き上がる黄金の光が一撃で剣士を死に至らしめる。
「やったーっ!」
 喜ぶデューテに、黒装束が背後からそろりそろりと近付いていった。
171外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:44:57 ID:Cd5KzCmd
「ほう。貧弱な良い胸でござるな」
「きゃぁ!」
 いきなり背後から胸を鷲掴みにされ、デューテはビクッと跳び上がる。だが黒い手は逃してくれない。
 そのままムニムニと胸を揉んでくる。
「や、やだぁ。……兄さん、兄さぁん」
 デューテが涙目で呟くと、
「<エクスカリバー>!」
 風の刃が真横から黒装束を撃つ!
 たまらず黒装束がよろめいた隙にデューテは手から逃れ、魔法を放った兄の賢者リュート駆け寄った。
「わ〜ん。兄さん、この人怖いよぉ」
「よしよし。もう大丈夫だよ」
 駆け寄る妹を片手で受け止め、リュートはきっと黒装束―魔戦士サイゾーを見据える。
「貴様! 妹に何をする!」
「ほほう。なかなかの魔力でござるな」
とは言ったものの、サイゾーは至って平然と立っていた。エクスカリバーの直撃を受けて尚である。
普通の敵なら一撃で倒せるほどの威力だが。
 サイゾーは魔戦士だけあって、魔法防御が高いのだろう。
「では、今度はこちらの番でござる」
 来るか、とリュートが身構えるが、
「おっと。おまえの相手はまだいるぞ」
 そこに敵を片付けたアルムが駆け付けた。いやアルムだけではない。彼の頼もしい仲間達も。
「ここまでだサイゾー。おまえの部下は全滅したぞ」
 アルムの言うとおり、リゲルの森のあちこちで、サイゾーの部隊の剣士達は死体になって倒れていた。
 ある者は内臓を飛び散らせ、ある者は目玉をくり貫かれ、無惨に屍を晒している。
後は森の栄養になるだけ。早くも虫が集まっている遺体もあった。
「ここまでだ。降伏しろ」
「ふっ。笑止!」
 サイゾーは怪しく笑うと、その場でぐるぐると回転しだす。
「ならば拙者一人でお主らを全滅させ、その娘を頂くまで」
「えっ? 私? 嫌だよ嫌。」
とデューテは兄の背中に隠れる。

「大回転魔弾!」

 高速で回転するサイゾーが、手裏剣を乱射!
「きゃっ」
「うわっ」
 次から次へと手裏剣が放たれ、取り囲んでいたアルム軍に被害を及ぼしていく。
「いかん。みんな下がれ!」
 手裏剣を盾で防ぎながら、アルムが叫ぶ。一撃の威力は低いが何しろ数が多い。
「遅い!」
 サイゾーはさらに回転を早め、自ら突撃!

「大回転大魔弾!」

 ぎゅいーんと回転しながら突っ込んでくるサイゾー。その威力は大木もあっさりと切り倒す。
172外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:46:02 ID:Cd5KzCmd
「みんな離れて!」
 勇者アルムはかざした王家の剣に「はああぁ……」と気合を込め、

「<ウルディア・ア・ラグラード>!」

 振り下ろした剣から放たれた衝撃波が高速回転するサイゾーを吹き飛ばし、ついでに後ろにあった木も薙ぎ倒す!
「勝った!」
 確かな手応えを感じ、アルムは勝利を確信する。
 サイゾーの姿は森に飛ばされたまま消え、攻撃してくる者は誰もいなくなった。
 敵の駆除を確認したアルムは、リゲルの森に陣地を置いて休む事にした。

 だが……
「ふっ。あれは我が影」
 間一髪、『身代わりの術』で身代わりを立てて逃れたサイゾーが、森の陰からアルム軍の様子を観察する。
 正確にはデューテただ一人を。怪しい。
 そのデューテは、兄と一緒に負傷者に治癒魔法をかけていた。賢者と神官。
リュートとデューテも回復魔法が使えるようになっていた。
「ちっちゃいが、良い胸でござった」
 手をにぎにぎして、戦闘中に触ったデューテの胸の感触を思い出す。
 もうソフィアもリゲルも関係なかった。ただデューテだけが目的になっている。
「必ず、必ず手に入れるでござるよ」
 名残惜しそうにデューテの可愛らしい姿を目に焼き付けて、深い森の中へとサイゾーは姿を消す。

 そのチャンスは意外に早くやって来た。

 それは、デューテがシルクと一緒に夕飯の準備をしている頃。
 おかっぱ頭の幼い容姿の聖女シルク。デューテとは年も近いせいかすぐに仲良しのお友達になりました。
と、そこに一匹の虫がぶーんと飛んでくる。
「あっ。カブトムシ!」
 そう。この時期には珍しいカブトムシでした。黒光りする体がかっこいい。
 カブトムシは二人の少女の頭上をぶーんと飛ぶと、また森の中へと入っていった。
「あ。待ってー」
 てくてくと、その後を追いかけるデューテ。
「デューテ。もうすぐご飯ですからね」
「はーい」
 森に入るデューテに、シルクは念の為に声を掛ける。だがこの時止めていればと、後になって後悔する。

「虫さーん。カブトムシさーん」
 カブトムシを追いかけて森を進むデューテですが、すぐに見えなくなってしまいました。
「こっちの水はー、あーまいぞ♪」
 歌っても飛んでこない。しーんと静まる暗い森。
 もうすぐ夜になる森は暗く、デューテは急に不安になった。
「やだ。戻ろう」
 引き返した時には、もう遅かった。
「にんにん」
 聞きなれた怪しい声。
 木の上から、あのサイゾーがこっちを見ていた。怪しく。
173外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:47:19 ID:Cd5KzCmd
「これはこれは。そちらから来てくれるとは好都合でござる」
 木から軽やかに飛び降りると、通せんぼするようにデューテの前に立ち塞がる。
「ちょっと。どいてよ」
 念の為にいつも携帯している剣を抜き、デューテは後ずさった。他の装備は左手の薬指に填めた祈りの指輪のみ。
兄から貰った大事な指輪。危機に陥ると助けてくれるという。

「そうはいかぬ」
 今にも舌なめずりしそうな勢いで、ぬうっとサイゾーは飛びかかる!
「こないでったらぁ!」
 ぶーんと剣を振り回すデューテ。だがあまりに大降り。
 サイゾーは涼しい顔で上半身を反らせただけで紙一重でかわし、自身の剣を下から叩き付けた。
「きゃっ」
 ジンと手が痺れ、剣を落としてしまう。拾おうとデューテが屈んだ所に、首筋にサイゾーが剣を突きつけた。
「敵を前にして、剣を拾わぬ方がよいでござるよ」
 敵に首を差し出すだけだから。
「…ご忠告どうも」
 輝く剣先を震える目で見ながら、しかしデューテはまだ諦めていない。
 急に両手を挙げ、

「<オーラ>!」

 光がサイゾーを包み灼く。
 だが、
「ほほう。兄上以上の魔力でござるな」
「そ、そんな」
 光の中から悠然と姿を現すサイゾーは、デューテの手をがしっと掴み、
「少し、大人しくしてもらうでござるか」
 パンパンともう片方でほっぺたを平手打ち。
「いやっ、いたい!」
 サイゾーは軽く打ったつもりだが、デューテには頭が芯から痺れるほどの衝撃だった。

「この程度で泣き言は早いでござるよ」
 掴んだ手を捻ると、デューテはあっと体勢を崩されて転び、
 ドクン!
 サイゾーは思いっきりお腹を蹴り上げる。

「ぐはぁっ!」
 口から血反吐を吐いて、デューテは地面に倒れ込んでしまった。
「ふふふ。可愛い女の子の痛がる顔は最高でござるな」
 怪しくしかし愉快に笑い、サイゾーは倒れたままのデューテを脚で転がしてみる。
 されるがまま小柄な体が転がるだけで、反応は無い。もう気絶したようだ。
「もうおしまいでござるか」
 気を失ったデューテを肩に担ぐと、サイゾーはにんにんと上機嫌で森の奥へと消えていく。
 
 やがて、デューテがなかなか戻って来ない事に気付いたシルクが探しに来たが、
そこで見つけたのはデューテの剣と血の痕のみだった。
「デューテ……デューテーッ!!!」
 シルクの悲痛な叫びが、夜の森に木霊する。
174外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:49:00 ID:Cd5KzCmd
「可愛いでござるなぁ」
 リゲルの森の奥深く。大きな木の下でデューテを降ろし、サイゾーはまじまじと少女を見つめる。
 夜の森。明かりは木々の葉の間から漏れる月明かりだけだが、サイゾーの目ははっきりとデューテの可愛い顔を見ていた。
 深い切れ込みに入った緑の服に包まれた小柄な体。白く伸びた脚を惜し気もなく晒している。
 長い茶色の髪は一つにまとめポニーテールにして垂らし、巻き毛になっていた。
 幼い顔は年相応の可愛らしさで、とても強力な魔力を秘めているようには見えない。
 口の周りに付いた血を拭ってやると、ううんと目を覚まそうとしていた。

「お目覚めでござるか」
 目を覚ますと、目の前には男の顔。暗くてよく見えない。
「兄さん……?」
 いや違う。兄はもっと優しい瞳。
「きゃあっ!」
 唐突に頭がハッと醒めた。そう。この人は敵。そして私は……、
「いやあっ!」
 急に抱きすくめられ、デューテはおぞましさに悲鳴を上げる。身を包む男の熱い体温。汚らわしい。
「うーん。貧弱で良い抱き心地でござる」
 肉感のほとんどないデューテの細い身体を、サイゾーは芯まで確かめるように強く抱きしめてみる。
「ひぎゃあっ! いやい、いたぁい!!」
 背骨がバキバキと音を立て、たまらず悲鳴は絶叫になる。
「おっと。力を入れすぎたようでござるな」
 ふっと力を抜くと、デューテもサイゾーの腕の中でハァと息を吐く。
 
 力を込めたら折れそうな細い体。その脆さに、サイゾーは内心激しく欲情していた。
 壊したい。メチャクチャに。
 だがまだだ。壊すのは愉しんでから。
「拙者の名はサイゾー」
 抱きついたまま、不意にサイゾーは自己紹介。怪しく。
「貴公の名は?」
「え?」
「名前でござるよ。あるのでござろう」
「……デューテ」
 黙ってても無駄だと思ったか、正直に答える。
「そうか。デューテでござるか。可愛い名前でござる。」
「も、もう離してよ。帰してよ」
「駄目でござる」
 逆にサイゾーの腕には力が篭もる。
「そなたには、拙者の夜伽の相手をしてもらうでござる」
 夜伽、という言葉は知らないが、この状況、そしてサイゾーのギラついた瞳で直感で分かった。

「いや……いや、いやあああああっ!!!」

 叫ぶデューテを押し倒し、サイゾーは緑の服を切り裂いていく。
「助けて! 兄さん助けてーっ!!!」
 ビリリリと衣服が裂け、白い肌が露出した。
「いやーっ!」
 泣き叫ぶ半裸のデューテの上に、サイゾーは覆い被さっていく。
175外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:50:05 ID:Cd5KzCmd
「やめて……やだああーっ!!!」
 暗闇の森に向けて叫ぶデューテの口。その口をサイゾーは己の口で塞ぐ。
「んんんんー!」
 涙がこぼれた。
 艶やかで鮮やかなデューテの唇。サイゾーはその甘い感触と味を存分に味わい、ちゅっちゅと吸っていく。
「んふー。ふー」
 デューテは身をよじらせて逃れようともがく。だがサイゾーはがっしりと抱きついて離さない。
ただ身体が僅かに悶えるだけだった。
口を存分に嬲ると、ようやくサイゾーは口を離す。
「はぁあ……。ああ…いやぁ兄さん……」
 ツーと涙が流れ、デューテは兄を求める。だがここに兄はいない。いるのは陵辱者のみ。
そして無力な自分。嬲られるだけのか弱い少女。

「いやあぁ!」
 上半身の衣服を完全に引き裂き、下着まで奪い取ると、サイゾーは小さな乳房にしゃぶりつていく。
 まだ微かに膨らんだだけの淡い膨らみ。しかし触れてみると、意外に柔らかい。
「や、ひゃぁっ!」
 小さな胸を形が歪むほど掴まれ、デューテの肢体が震えた。不思議と痛みはない。ただ甘い痺れが走る。
 そして暗闇の中でもはっきりと輝くピンクの乳首。その果実を口に含み、ちゅうちゅうと吸い立てる。
「ひっ、はう……。はぁ…はうぅ」
 必死に歯を食い縛るデューテ。なぜだろう。こうして愛撫されてると、体が勝手に反応してしまう。
声が漏れてしまう。恥ずかしい喘ぎ声。
「ああぁ……はぁん…やだぁ、兄さん、助けてよぉ…」
 乳首を舐めながら、サイゾーもデューテの予想外の感度の良さに驚いていた。
 まるで、調教済みの雌奴隷のように。
 胸から顔を上げて、確かめてみる。
「どれ」
 パンツの上から秘所に触れてみると、すでにそこはびっしょりと濡れていた。
「ほほう。大洪水ではござらぬか」
「いやぁ。言わないでぁ。こんなの、こんなのやだよぉ」
 自覚があるのかないのか。デューテはイヤイヤと首を振り、茶色のポニーテールもゆらゆらと揺れる。
「どうれ。中身はと」
 ビリッと一気にパンツを引き裂くと、テカテカと濡れている幼いがしかしどこか色気を感じさせる秘唇が晒された。
 まだ毛も生えていないのに。

「やだあぁっ! イヤーーーーーーっ!!!」
 じたばかせる脚を無理矢理広げ、サイゾーは顔を股間に近づける。
「ほう。ほほう」
 ぴったり閉じたデューテの入り口。だが指でめくると、簡単に肉ビラが開き中身の赤い身を覗かせる。
「ひいいいぃぃっ!」
 大事な部分を兄意外の男に見られ、デューテは半狂乱になって叫ぶ。だが出来るのはただそれだけ。
「ふむ」
 指で簡単に開く性器に、サイゾーは確信した。デューテは経験済みだ。それもかなり調教されている。
176外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:51:13 ID:Cd5KzCmd
「いやああああああっ! 兄さん助けてええええええええーっ!!!」
 デューテの悲痛な叫ぶが夜の森に消えていく。
 サイゾーの読み通り、デューテはかつて調教された過去を持つ。しかも本人は忘れている。
 妖術師タタラに洗脳されている間、デューテは毎日のように性奴隷として犯された。
 しかしタタラの洗脳が解けるとその間の記憶もなくなり、すっかり元の無垢少女に戻ったのである。
 開発された青い身体に無垢な精神の少女。それが今のデューテだった。

「拙者自身の手で開発できぬのは残念ではあるが、それはそれで手間が省けるでござる」
「いやあぁ!」
 独り言のように呟くと、サイゾーはおもむろに下半身を曝け出す。すでにその男の象徴は限界まで膨張していた。
「いや! いやいやいやいやーっ!」
 兄以外の男のモノに、デューテはただ泣き続ける。涙でくちゃくちゃの顔を、サイゾーはぺろっと舐めてやった。
 涙は塩辛かった。
「大丈夫。そなたはもう男を受け入れる体になっているでござる」
「イヤーッ! 兄さーん!」
 泣き、叫ぶデューテの脚をしっかりと両手で広げ、下の口に狙いを定める。 黒光りする醜悪な肉の棒が、少女の陰毛も生えていない可憐な割れ目に到達する。
「ひいっ!」
 下の入り口に熱を帯びた肉の棒が触れ、少女は全身を緊張させた。
 構わずに、サイゾーは突き進む。簡単に肉の壁が捲れ、野太い肉棒がじっくりと捻じ込まれていく。

「いやああっ! いれないでーっ! ダメーっ!!!」
 全身を緊張させてるにも関わらず痛みは無い。ただ異物が体内に挿入される違和感が広がる。
 悲鳴とは裏腹にデューテの小さな秘唇は貪欲に男を飲み込み、しっかりと咥えて離さない。
「わああああっ!!!」
 最後の一突きが、ズンとデューテのお腹の奥まで突き刺さる。それが残酷な事実を教えていた。
 男が、兄以外の男が、胎内に侵入している。

「だめー! ダメダメダメダメ! 抜いて、ぬいてよぉーっ!!!」
「ふぅー」
 悲鳴を聞きながら、サイゾーはじっくりと少女のナカを感じ取る。
 まだ小さいがよく使い込まれた性器。しっかりと肉棒を咥え込み、快楽を増幅させる。
「ああ。デューテのナカの居心地は最高でござるよ」
 挿れたまま微動だにせずに、サイゾーは極楽に浸った顔で少女のナカを愉しむ。

「あ……ああああ、ア……。ぬいてよぉ」
 デューテの目から涙、口からは涎が際限なくこぼれる。そして繋がったままの性器からは熱い愛液。
「ぬいて……お願いだから、もうぬいてぇ…」
 感じるのはもう、お腹のナカにずっしりと埋め込まれた醜悪な男の一部だけ。

「ごめんね……兄さん…」
 涙で目が霞むデューテの瞳。その瞳から、徐々に光が消えていく。
177外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:52:28 ID:Cd5KzCmd
 ぱん、パン。
 軽快なリズムで、男は腰を打ちつける。
 動かなくなったデューテは、ただ肉玩具として扱われていた。
「アア……アァ」
 虚ろな瞳で小さく呻くデューテ。壊れた少女はもう叫ぶ事もなく、ただ揺さぶられて精を受ける。

「だすでござるよ」
 ドクン、と胎内に溢れる熱い温もり。
 それもどうでもよかった。
 早く終わってほしい。早く終われ。
「そうで。まだまだでござるよ」
 射精するだけして射精して、男はまた腰を使う。
 もう何回目の射精だろう。
 一回か十回か、もっとか。
 どうでもいい。どうせ自分はもう穢れたのだ。

『ハァハァ。デューテはかわいいのぉ』

 目の前の若い男に、しわがれた老人の顔が重なる。
 誰だろう? 会った事は無い。無いはずだが、何故か懐かしい。

『デューテよ。お前はこのタタラの下僕だ』

 ああ、そうだ。思い出した。

「ワタシハ……タタラサマノ、シモベ」

「ん?」
 虚ろな瞳になって壊れてからというもの、ただされるがままだったデューテが、不意に意味不明な言葉を言う。
 まあいい。ただ犯すだけだ。完全に壊れるか飽きるまで。

 ドクン!

 再び、膣内に、熱い精液が流し込まれる。
「どうでござるか。きもちいいでござるか」
「ハイ。タタラサマ」
 虚ろな瞳で、抑揚のない声を発するデューテ。
 かつて、水門でデューテと戦った者ならこう言うだろう。

 洗脳デューテ、と。

「アア。アアアア。アアアアアアアア」
 犯され、無機質な声で喘ぐデューテ。その瞳はただ虚無で、何の意志も見い出せない。

「ふー。そろそろでござるな」
 そろそろ、サイゾーが壊れたデューテに飽きる頃、
「デューテ! デューテー!」
 女の声が森の彼方から聞こえる。まだ若い。
 どうやら誰かがデューテを探しに来たらしい。
「獲物が向こうから来てくれたでござる」

「デューテー! どこーっ!」
 ランタン片手にデューテを探すのは聖女シルクだった。
178外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:53:39 ID:Cd5KzCmd
と、シルクの前方の茂みが揺れ、誰かが姿を現す。
「デューテ!?」
 喜んだが違う。
 ランタンの明かりの先に、下半身裸のサイゾーがいた。
「いやーっ! へんたーい!!!」
 一方、サイゾーは新たな獲物ににやりと笑う。
 おかっぱの幼い容姿の可愛い聖女。デューテに勝るとも劣らない上質な獲物。

「くっくっくっ。次はそなたの番でござるよ」
「くっ」
 サイゾーとシルクが同時に身構えた時―
 唐突にデューテが二人の間に出現する。全裸で。
「え?」
「なに!?」
 シルクはもちろん、サイゾーすら見切れなかった。デューテは本当に宙から出現したのである。
「ワープ?」
 すぐにシルクは思い当たる。空間を越える魔法。
 聖女のワープは仲間しか移動できないが、魔女のワープは逆に自身しか移動できない。
 デューテも妖術師タタラに洗脳され魔女だった頃は、<ワープ>を使って、いきなり攻め込んできた。

「タタラサマニ、サカラウオマエタチ、コロス」
 そして虚ろな瞳に、抑揚の無いセリフ。
「デュ、デューテ?」
 間違いない今のデューテは、あの洗脳状態の洗脳デューテだった。
「一体、何を言って」
ござる、という前にサイゾーの周囲を光が包む。
「なにっ!?」
 光魔法オーラ。だがさきほどよりも威力が大きい。
 見れば、デューテの左手の「祈りの指輪」が輝いている。指輪の効果で、普段以上の力が発揮されていた。
「<オーラ>」
「ぬ、おおおおおおお!」
 光の中に消えるサイゾー。

「す、すごい!」
 改めて思い知るデューテとオーラの凄さに、シルクは目を見張る。だがその虚ろな瞳が自分を見据えた時、ドクンと心臓が高鳴った。
「え、ええと。デューテ。私は味方だからね」
 両手を上げて降参のポーズを取るシルク。
 デューテは無言でと手を向け―
「!」
 ばたっと倒れる。
「デューテ!」
 シルクが駆け寄ると、デューテはぐーと寝入っていた。全裸で。
「良かった、無事で」
 無事ではないが、とりあえずシルクはデューテをおんぶして帰っていく。

 後に目覚めたデューテは、兄リュートに飛びついて、延々と泣き続けたという。
 そして兄に慰めてもらった。

 翌日、デューテもなんとか元気を取り戻し、再びアルム軍は進軍していく。
 戦いは続く。
179外伝サイゾー×デューテ陵辱SS:2006/02/10(金) 14:54:45 ID:Cd5KzCmd
 その行進するアルム軍を見つめる影が一つ。
「ふっ。あれは我が影」
 間一髪、『身代わりの術』で身代わりを立てて逃れたサイゾーが、森の陰からアルム軍の様子を観察する。
 正確にはデューテただ一人を。怪しい。
「デューテちゃん。また逢おうでござる」
 そして身を翻し、リゲルの森へと消えていく。
「にん。にんにんにん。にん」
 怪しい人影が、怪しく駆け抜ける。

 行け行けサイゾー、どこまでも。怪しいぞ。

(おしまい)
180名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 15:09:40 ID:H8D5W/K1
乙!
181名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 19:22:34 ID:NJ2TNNRK
狙いすぎなギャグはあまりに失笑を買う
182名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 22:38:13 ID:IQ5Wi5s2
>>167
どっかで見たようなネタなんだが・・・・・・。
気のせいかな?
183名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 22:49:16 ID:VNOECCuc
>>182

>>167
シスプリスレでダミアン氏が書いたものではないだろうか?
たぶん?パスカリ
184名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 22:59:19 ID:MH9zHepZ
>>183
IDが>>166と同じなんだが、まさか・・・・・・ね。
185名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 23:05:40 ID:VNOECCuc
すまんかった。
見比べてみたらだいぶ違ったようなので。

早とちりすみませんでした。
念のために勘違いしたシスプリスレのURLをageておきます。
18禁版シスタープリンセス妄想スレッド 22
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122829364/l50
の114〜
186名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 23:15:30 ID:MtUwBk0m
>外伝氏
いくらなんでもそれはまずいんじゃないだろうか?
お父さんスイッチだけならともかく、『かきくけこ』の中身までほとんど同じなんだが。
187名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 23:43:00 ID:DAWxttw3
期待age
188名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 00:51:18 ID:cITXT3t8
外伝=パスカリってことか?
189外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/11(土) 02:06:52 ID:45W7g+VX
>>186
偶然です。文章似てるし。
190外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/11(土) 02:16:28 ID:45W7g+VX
あ、文章似てるってのは>>159の事です。
本当俺とそっくりですよね。
191名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 02:20:43 ID:F4mqWRvI
けだものお兄ちゃんていったらガンドルフとエフラムのどっちだろうか
192名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 04:41:05 ID:gs6+ptgR
なんだ先にパクったというかネタにしたのはダミアン氏か
193名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 06:23:27 ID:Ex9nDgXE
>>165
他にどこにあるw
194名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 14:49:35 ID:2l9pFoDm
          _
         /  {     ノヽ
         / _   ヽ _ / /
   ト--‐ ´r.、 _)}-、、      /
   }     〉く// __j l    /
  /     {{_〉〈 f_フ { 、  j
 {      ー ^、'_ー^ ー′ l
 `ヽ        ゝ-`     {
   ヽ     {ヽ、-、- 、  ヽ _
    ',  ハ/´_)ヽ ) }    `ヽ
     i   ー'′)- ' `´      ノ
     |     ヽつ     /
     l      rーr⌒i    /
     ノ      `´ ノノ   {
    j      /´    ヽ _
    {     , -- 、    r‐ ´
    ヽ  /    `ヽ、 _ノ
     `ー

タリス島のサジマジはその日も同時に達した

相手を努めた海賊の体にはいくつもの痣が残り骨を折られたものもいる
195名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 15:30:50 ID:3oBjMdyD
ナニそのシグルイ
196名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 22:55:18 ID:PbQeeQju
>>189
これを「偶然の一致」で済ませるのは無理がある
197名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 23:45:25 ID:gVPhCNGe
>>196
>>159
ネタが被っただけだろ。文章似てるそうだし。
ケッ
198名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 00:28:38 ID:hRw6VNjx
つーかNHKの某番組が分からない漏れは負け組?
199名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 00:47:08 ID:McXgCnBx
つーか>>159は何なんだ
200外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/12(日) 06:16:57 ID:DLV7r0qV
暗黒竜ミネルバ王女陵辱SSを投下します。
ミネルバ王女陵辱注意
201暗黒竜ミネルバ王女陵辱SS:2006/02/12(日) 06:18:12 ID:DLV7r0qV
 ディール要塞
 妹のマリア王女が人質に囚われている砦に、ミネルバは単身赴いていた。
 一目でも良い。妹に会いたいが為に。

「ミネルバ殿。一体何をしにこられたのだ」
 ディール要塞の指揮官であるジューコフは、突然要塞にやってきたミネルバに強い調子で訊ねた。
 ここはジューコフの私室。ミネルバと二人きりで向き合っていた。
「マリアに一目会わせてもらえないだろうか。
 まだ幼いあの子のこと、一人で淋しがっているかもしれぬ」
「それはできん。人質の命が惜しければ、会おうなどと考えないことだ」
 臣下であるジューコフの態度は、王女であるミネルバを見下したものだった。「そこをなんとかお願いできないか」
 ミネルバは下手に出て言う。内心歯軋りしながら。

「そうだな……」
 ジューコフはしばし思案する。
「では、脱いでもらおうか」
「なっ……!?」
 突然の言葉に、ミネルバは唖然と目を開く。そして意味に気付いて、腰の剣に手をかけた。
「貴様! 私を愚弄するか!」
「よいのですか? マリア王女がどうなっても」
「くっ……!」
 マリアの名を出され、ミネルバは仕方なく剣から手を離す。

「そうそう。それでよい」
 ジューコフの視線は、ミネルバの胸と腰に注がれていた。鎧の上からでもはっきり分かる女性らしいふくよかな膨らみ。
「では、全てと言わず、胸と腰だけ脱いでもらいましょう」
「……マリアに、会わせてもらえるなら」
「約束しよう」
 屈辱に歯を噛み締めながら、ミネルバは鎧の胸当てと腰当てのみを取り外す。
「ほほう」
 無骨な鎧が外されると、形の良い膨らみがより鮮明に視認できる。
 今すぐ飛びつきたい衝動を抑え、ジューコフはことさら下卑た口調で続ける。
「では、服をはだけて、素肌を見せてもらいましょうか」
「! 貴様はっ!」
「おおっと。こちらにはマリア王女がいることをお忘れなく」
「……!」
 屈辱でミネルバの眉が吊り上がり、頬がピクピクと動く。
 そんな赤い顔のミネルバを、ジューコフは愉快な眼差しで見ていた。
「さあ、どうしました? 嫌なら、マリア王女に代わってやってもらいましょうか?」
「ま、待て!」
 くうぅと呻きながら、ミネルバが服をはだけると、白い下着がうかがえた。
「直接胸が見たいものですな」
 嘲りを含んだジューコフの声。
 ミネルバはマリアの笑顔を頭に浮かべ、必死に屈辱と羞恥を振り払う。
(殺す。あとで絶対殺す)

 視線に殺気を込めてジューコフを睨み付け、とうとう下着まで取り払い、豊かな乳房が空気に触れる。
「さすがはミネルバ王女。良い乳をしておられる」
 そのジューコフの賞賛は素直な感想だったが、ミネルバには嘲りとしか聞こえなかった。
202暗黒竜ミネルバ王女陵辱SS:2006/02/12(日) 06:19:08 ID:DLV7r0qV
 豊かに膨らみ、上を向いたミネルバの乳房。
 その艶の良さは上質な肉を思わせ、触らずとも柔らかな質感を確信させた。
 両の膨らみの頂点の乳首は、鮮やかな緋色。
 穢れなき一点の染みもない美しい乳房を、ジューコフは笑みを讃えて視姦していく。

「も、もういいだろう。早くマリアに」
「では、次は下を脱いでもらいましょうか」
 誇り高い王女に死にも等しい屈辱を受けながら、なおもジューコフは容赦しない。
 いや最初から、女にとって最大の屈辱を与えるつもりだった。
「どうしました? 嫌なら、マリア王女に脱いでもらいましょう」
「貴様は……どこまで…!」
 怒りでさわさわとミネルバの緋色の髪が揺れる。だがジューコフの笑みは崩れない。
「分かった。その代わり、マリアには何もしないでくれ」
「無論。人質は大事にしなくては」
「………」
 ミネルバはぎゅっと目を閉じ、妹の姿を思い出す。
 記憶の中のマリアは、あどけない表情を涙で濡らしていた。

 ミネルバの手がすっとスカートの中に伸び、下穿きにかかる。

(この屈辱、決して忘れんぞ)

 そして迷いを振り払うように勢いよく下穿きを脱いだ。白い布がぽとっと床に落ちる。
「ここからでは、よく見えませんな。後ろを向いて、尻を上げてくれませぬか」
「な、何を戯言を…」
「どうしました?」
 言われるがまま、背を向けるミネルバ。だが、なかなかそのお尻は上がらない。
「いけませんな。ならば、その場で四つん這いになってもらいましょうか」
「貴様……。王女である私に地にひざまずけと」
「マリア王女のことをお考えください」
 いっそ死んでしまえば楽だろう。だが今はマリアが人質に取られている。
 復讐の機会は必ず後で来る。そう信じて、ミネルバは床に手を着けた。

「なかなかイイ格好ですぞ」」
 目の当たりにする誇り高いミネルバ王女の屈辱的なポーズに、ジューコフは鼻息を荒くする。
 四つん這いになり、剥き出しの豊かな乳はぶら下がり、隠すものの無い秘唇は生まれて初めて見知らぬ男に晒される。
 頭髪と同じ緋色の陰毛が薄く生え、割れ目はぴったりと閉じ桃色に輝いていた。
「美しい……」
 呆然と呟き、ジューコフは荒い息は吐いて、自らのイチモツを取り出す。もはや我慢の限界だった。
 背後からミネルバに抱きつき、柔らかな乳房に手をかける。
「き、貴様どういうつもりだ!」
「マリア王女が大切ならおとなしくしていることだ」
 ミネルバを服従させる魔法の言葉を唱え、乳房に指を食い込ませる。
「くうぅ!」
 ミネルバの顔が歪む。痛みでも快感でもなく、悔しさで。
 今まで王女として気高く誇り高く生きてきたミネルバ。その誇りも、男の獣欲に粉々に砕かれる。
203暗黒竜ミネルバ王女陵辱SS:2006/02/12(日) 06:20:01 ID:DLV7r0qV
「はぁ。はぁっ」
 背後からの獣じみた荒い吐息と汚らわしい肉の塊り。
 屈辱に震えるミネルバに、ジューコフは己のいきり立つペニスを、お尻に擦り付ける。
「ひいっ!」
 初めて触れる男の肉棒は、ただただ気持ち悪く。
 泣くまい、と決めていたミネルバの目に涙が浮かぶ。

 今までこんなことをされる為に生きてきたのではない。
 だが現実は、妹を人質に取られ、男の毒牙にかけられる無力な王女。

「さあ、ミネルバよ。ひとつになるときだ」
「ああ……」
 ジューコフの固く硬直した肉棒が、ミネルバの秘唇に押し当てられる。
 まだ乾いたままの秘唇。少しも濡れていないが、ジューコフは容赦しなかった。

 大事なものが奪われる。だが今は耐えるしかない。
 より大事なものを守るために。

 ズン!

 細い槍のように、醜悪なペニスが突き刺さる。
「ううぅ!」
 泣くまい、叫ぶまい。そう決めたミネルバの口から、反射的に声が漏れる。
 だがそれも一瞬。歯を食い縛って耐える。痛みに。屈辱に。羞恥に。

「は、ハハハハ。奪った。わしが王女の初めての男だ!」

 強引に突き刺された結合部からは、鮮血が溢れていた。
 鮮烈な痛みがお腹の奥からミネルバの神経を灼く。

「ぐ、ううぅ!」
 痛みで頭が朦朧とする。そこにさらなる痛みが重なって、醒めされる。

 パン! パン! パン!

 小刻みにジューコフは腰を叩き付け、肉と肉がぶつかる音が響く。
「ど、どうだミネルバ!」
 もうジューネフに余裕はなかった。
 獣欲のまま、腰を振る。振り回す。

「うううぅ! ううううぅ………!!!」
 腰を叩きつけられる度、ミネルバの体が悲鳴を上げ、貫かれたような痛みが全身を駆け抜ける。
 それでもミネルバは歯を食い縛り、悲鳴を上げなかった。その口からは唾液が漏れ出している。
 涙の浮かぶ目に怒りを秘め、ミネルバは時が過ぎ去るのをひたすら待つ。
「どうだミネルバ。感じているのであろう?」
「だ、誰が感じてなど……」
 白く朦朧とする頭に突き刺さるのは激痛のみ。

 王女のプライドはずたずたに引き裂かれ、代わりに屈辱だけが増していく。
「ああっ……マリア、マリアぁ…」
「さ、さあ。ミネルバ。行くぞ」
「え?」
204暗黒竜ミネルバ王女陵辱SS:2006/02/12(日) 06:20:59 ID:DLV7r0qV
 不意にジューコフの腰が限界まで打ち付けられ、硬直する。

 ドクン……

 そして、ミネルバの膣に熱い液体が注がれた……。

「あ、あああ……」
 耐えていた涙がとうとう溢れ出る。
 射精された。膣内に。白濁液が徐々に胎内に浸透していく。

「こんな……こんなのって…」
「ふぅー」
 射精するだけ射精して、ようやく満足したかジューコフが腰から離れる。
 引き抜かれた結合部からは、血と白濁液がこぼれていた。
「はぁ、はぁ」
 解放され、ミネルバは床に崩れ落ち、息を整え涙に濡れる。

 そのミネルバを、ジューコフは軽々と抱える。王女らしくお姫様だっこで。
「さあ、会いに行くぞ」
「え?」
「決まっている。マリア王女にだ。会いたがっていただろう?」
「ま、待て!」
 今のミネルバは、胸と腰とさらけ出し、股間からはいろんな液が流れている。
「こ、このままマリアに会うわけには」
「何を言う。見せ付けてやればいいではないか」
 会いたがっていたマリア王女の目の前でミネルバを犯す。
 そしてそのマリア王女も、ミネルバの目の前で犯す。
 ジューコフは己の欲望を満たすべく、ミネルバを抱えてマリアの囚われている牢に向かった。

「やめろ……やめろおぉーっ!!!」
 ミネルバの絶叫が空しくディール要塞に響き渡る。

 そしてミネルバとマリア、マケドニアの王女姉妹はお互いの犯される姿を見せ合い、泣き叫ぶことになる。

(おしまい)
205名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 11:13:56 ID:x8hx/N6u
ダミアン氏の作品はすべて、外伝氏のパクリだそうな。
206名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 14:01:23 ID:7Iimdh7u
結局どっちがパクってんだよ?
207名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 14:33:15 ID:A7Ij83TG
ダミアン=パスカリ
外伝=パスカリ

どっち?
208名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 16:53:17 ID:WLSgVB4e
見比べてないので作品が似てるのかわからないが、
外伝氏は弁明が下手すぎてむしろ疑わしく思えてしまうので
もう何も言わない方が良いと思った。
209名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 17:07:01 ID:4dWiczGH
私にいい考えがある。

次回はダミアン氏と外伝氏の両者に、「さしすせそ」ネタを披露してもらうのはどうだ?
一番平和的、かつ読み手にも納得の行く方法だと思うが。
問題はダミアン氏が協力して下さるか、だな。
210名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 17:21:28 ID:EU3Se+AN
>>159が何なのか聞いてみたい
211名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 17:22:16 ID:9sv8TWu5
そんなことどうでも良いと思ってるのは俺だけなのか?
212名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 18:16:09 ID:1YL7sT0h
ま、パスカリ乙ってこった
213 ◆Z9Z6Kjg2yY :2006/02/12(日) 19:12:22 ID:CQSNvYj8
兄様スイッチ、はじまるよ〜♪

ティニー「兄様スイッチ『さ』

アーサー「ああ……丁度いいところに来てくれたねティニー」
ティニー「どうしたんですか、兄様……何か様子がいつもと」
アーサー「ティニーは、俺のこと好き?」
ティニー「えっ?あ……そのっ」
アーサー「大好き?」
ティニー「……だ、大好きです、兄様(赤面)」
アーサー「じゃあ、大好きな兄様を助けてくれないか?苦しくて苦しくてしょうがないんだ」
ティニー「きゃああぁぁぁっ!」

兄様スイッチ『さ』……『盛り』

ティニー「兄様スイッチ『し』

アーサー「うん、いつ見てもどこ見ても綺麗だな、ティニーは」
ティニー「いやぁっ……そんなところ見ないで……」
アーサー「ほーら、どこもかしこも食べてしまいたいぐらいなんだよ」
ティニー「ぁあ……兄様……恥ずかしいです……」

兄様スイッチ『し』……『視姦』

ティニー「兄様スイッチ『す』

ティニー「兄様……中、中はだめなんです……だから、どこか別の」
アーサー「む、けどちょっと胸は大きさが足らな……ああごめん俺は可愛いと思ってるよ。どうしたものか……そうだ、あの手があったか!」
ティニー「きゃっ、そ、そこは……当たって擦れちゃうって……ひゃあん!」

兄様スイッチ『す』……『素股』

ティニー「兄様スイッチ『せ』

アーサー「いい滑り具合、でも気持ちよすぎて力が入ってないな……今だ、それっ!」
ティニー「んくぁっ、に、兄様っ! 中には入れないって言ったのに」
アーサー「そう? でも下のお口がこんなに入れて欲しそうにしてじゃないか。やっぱり本番は中じゃないと!」

兄様スイッチ『せ』……『セックス』

ティニー「兄様スイッチ『そ』

ティニー「や、やめて兄様っ……あぁっ! で、でも気持ちい……ふぁあんっ!」
アーサー「何でそんなに中はダメなのさ……ティニーは兄様が嫌い?」
ティニー「そうじゃなくて……今日は危ないんですっ……んあぁっ! ……こ、子供が出来ちゃうんです……」
アーサー「げっ、やばっ、もう入れちゃったじゃないか! しかももう出るっ……くっ、こうなったらっ」

兄様スイッチ『そ』……『外出し』

>>209氏の提案に勝手に乗ってみた。実は元ネタよく知らない。
いつも以上に不真面目に書いてしまった。今は反省している。
ネタは当人達以外は気にするべきことじゃないと思うよ。
214名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 19:27:34 ID:5O4vQeop
>>213
元ネタはNHK教育、毎週水曜午前10:30〜10:45の「ピタゴラスイッチ」内の「お父さんスイッチ」。
ttp://www.nhk.or.jp/youho/pitagora.html

実況はこんな感じ

178 名前: NHK名無し講座 投稿日: 2006/02/05(日) 16:41:32.13 ID:qJkzsTsU
せっくるもやらなくなり30年
179 名前: NHK名無し講座 投稿日: 2006/02/05(日) 16:41:32.16 ID:UEPBxLir
おじょうちゃん、おじいちゃんを見てあげなさいよ
180 名前: NHK名無し講座 [sage] 投稿日: 2006/02/05(日) 16:41:32.64 ID:0W308QtV
せっくすをする
181 名前: NHK名無し講座 投稿日: 2006/02/05(日) 16:41:34.59 ID:sbtonkFI
せっくすをする
182 名前: NHK名無し講座 投稿日: 2006/02/05(日) 16:41:35.15 ID:Tl7V4hMt
せなかがものがたる
183 名前: NHK名無し講座 [sage] 投稿日: 2006/02/05(日) 16:41:34.95 ID:qYbJ+BH9
性交
184 名前: NHK名無し講座 [sage] 投稿日: 2006/02/05(日) 16:41:35.77 ID:HoC9ZRNw
スキップできてねえええええええwwwwwwwwwwwwwww
185 名前: NHK名無し講座 投稿日: 2006/02/05(日) 16:41:35.99 ID:47U7M+Za
スキップじゃねぇぇえええええええええ
215名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 20:26:56 ID:kf3Zi8Gj
投下いい?

生まれて初めてこの書き込みを言ってみる
216名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 20:28:22 ID:1YL7sT0h
糞野郎パスカリじゃなきゃおk
217外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/12(日) 20:32:15 ID:kf3Zi8Gj
では。
BSカミュ×ニーナ王女SSを投下します。
ニーナ王女の一人称です。
メディウスは竜だから、生け贄の哺乳類の処女にはこだわらないと思うのです。
218BSカミュ×ニーナ王女SS:2006/02/12(日) 20:33:17 ID:kf3Zi8Gj
 私はこの人を愛してはいけない。
そう理性では分かっていた。でも気持ちは誤魔化せない。

 始まりはあの日。
 王都パレスが陥落した日。

 私はニーナ。アカネイア王国の王女。そして王族最後の生き残り。

 100年前に勇者アンリによって滅ぼされたはずのドルーア帝国。そのドルーア帝国が突如として蘇り、アカネイア王国に侵略を開始。
 同盟国アリティアがグラ国の裏切りによりあえなく滅びると、王都パレスが陥落するのにさほど時間は掛からなかった。
 その軍勢を率いるのが、ドルーア帝国と同盟を結んだグルニアの黒騎士カミュ。

 父も母も討たれ、脱出を図った私も追い詰められてしまった。
 女騎士ミディアを中心にした少人数の部隊とボア司祭と共に、私はパレスを脱出しようとしました。
 無数に群がる敵を退け、戦った。だがそれもカミュが現れるまで。

 彼を一目見て、私は目を惹かれていた。

 私と同じ金色の髪に端正な顔立ち。いや、見た目の美しさではない。
 その憂いを秘めた瞳。
 何故敵を追い詰めて、そんな悲しそうな顔をするのか。父と母を手に掛けた男が。
「私はカミュ。グルニアの黒騎士団団長」
 堂々と名乗りを上げ、彼は私たちに言った。

 降伏しろと。そして、ニーナ王女、即ち私の命は保障すると。

 私たちは戸惑った。当然だろう。そんな事をして、彼に何の得があるのか。
 するとカミュは剣を置き、丸腰で近づいてきた。そして再び繰り返す。命は保障すると。

 素手で近寄るカミュに、ミディアが切りかかった。しかしアッと思う間に床に倒れる。
 何が起こったのか速過ぎて分からなかった。
 ただ分かったのは私を守るミディアが敗北した事。
 もはやこれまで、と私は短刀を取り出す。

 お父様お母様、今お側に。

 覚悟を決めて振り下ろした短刀を誰かに止められる。
 閉じていた目を開けば、彼の顔が間近にあった。そして瞳が合う。憂いを帯びた瞳。
 不思議。私を追い詰めた男が、どうしてそんな悲しそうな瞳をするの?

 彼の瞳と目が合うと、不思議ともう自害する気は失せていた。

「ニーナ王女。あなたはここで死んではいけない」

 そして彼は語り出す。
 私に大軍を率いて、ドルーア帝国を打倒せよと。
 聞いているうちに、私は何故かその気になっていた。
 敵であるはずのカミュに説得されるなど、おかしな話。
219名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 20:33:50 ID:7Iimdh7u
んで結局どっちがパスカリなのよ?
220BSカミュ×ニーナ王女SS:2006/02/12(日) 20:34:18 ID:kf3Zi8Gj
「分かった。降伏しよう。だが必ず、ニーナ王女の御命だけは守ってくれ」
 カミュの真意を感じたか、ボア司祭が降伏を受け入れる。
「承知。この命に代えて」
 そしてカミュは私に膝を付く。まるで、主君に忠誠を誓う騎士のように。
「ニーナ王女。これより、私が王女の守り手となろう」
 私にはもう拒めなかった。
 彼の瞳に吸い込まれていたから。

 そして私はカミュの庇護の下、最後の王族として生き残ることになった。

 時は流れるのは早い。
 王都パレスが占領され早二年。
 ミディアやボア司祭は牢獄に投獄され、私は幽閉または監禁されていました。
といっても、身の安全の為に行動を制限されているだけ。カミュは私を拘束する気は無かったのである。
 しかし無為に日々を過ごしているような焦燥も感じる。

 そんな日々の数少ない楽しみが、カミュの来訪でした。
 軍の指揮官として多忙な毎日の中、可能な限り逢いに来てくれる。
 彼の私に接する態度は、まさに主君に仕える騎士のようであった。
 滅亡した王家の女を丁重に扱ってくれている。
 だから私も、彼を忠実な騎士として接するようになっていた。

 この二年で彼の事情も大体分かっていました。
 彼の祖国グルニアも、ドルーア帝国に逆らえない理由があるのです。
 ユミナ王女とユベロ王子、グルニア王の子息の双子の姉弟が人質に捕られていたのです。
 こうして私を生かしているだけでも、危険な行為のはず。
 それでもカミュは私を殺さない。

「カミュ。どうして、私を殺さないのですか?」

 一度、面と向かって訊いてみたことがある。
 彼は悲しい瞳をして言った。
 
「ニーナ王女。私は王女を殺したくない。それだけだ」
 まただ。また憂いを秘めた瞳。どうしてそんな悲しい瞳をするの?
 ならば、どうして殺したくないのか、とは訊けませんでした。
 ただ彼が側にいればいい。そう思うようになっていました。

「ねえ、カミュ」
「何か」
「いつまで、私を閉じ込めておくの?」
「いつまででも」
「まあ」
「失礼。美しい女性は手放したくないもので」
「いつもそうやって、ご婦人を口説いてますの?」
「いえ。王女が初めてです」
「ご冗談を。カミュほどの騎士なら、引く手数多でしょうに」
「生憎と、戦しか知らぬ故」
 何故かおかしくて、私は笑ってしまった。
 彼も笑った。
 それが私には嬉しかった。
 本当に嬉しかった。

 そして二年の月日が流れていました。
221BSカミュ×ニーナ王女SS:2006/02/12(日) 20:35:07 ID:kf3Zi8Gj
「ニーナ王女。失礼する」
 いつものように丁重な挨拶でカミュが私の部屋を訪れる。
「カミュ……?」
 彼の険しい顔に私は異変に気付きました。
「何か遭ったのですね?」
 隠し通せないと悟ったか、カミュが事情を説明する。
「メディウスから再三の命令が届いていた。王女を処刑するようにと」
 当然だろう。敵国の王家の人間なのだから。
 
 ドルーア帝国の王メディウス。人ではない。マムクート。竜である。
「私はその命令を無視してきたわけだが……」
 私をじっと見る。
 こうして私が生きているのだから、命令無視は当然だろう。
 騎士としてはあるまじき事である。私が言う事ではないが。
「それで、遂にメディウスは兵を差し向けた。かなりの大部隊だ」
「まあ」
 私はわざとらしく言う。分かっていたこと。いつかこのような日が来ると。
「それで、どうなさいます?」
 今の私に何が出来るわけではない。ただカミュに身を任すだけ。
「オレルアンに逃れて頂きます」
「オレルアンに?」
 草原の国オレルアン。ドルーア帝国の侵略に対し、今も果敢に抵抗を続けていると聞く。
「オレルアンまでは私が御守りします。ですが、その後は御一緒できません」
「共にいてくださいませんの?」
 意地の悪い問いだと思う。彼に祖国を裏切れるわけがないのだから。
「お側を離れるのは残念ですが」
 彼は顔を上げ、私を見つめる。
 私も彼を見る。
 彼の瞳に私が映っている。
 金色の髪を高く結い上げた王女の私。

「あの日の約束を覚えていますか?」
「はい」
 忘れるはずがない。
「大軍を率いて、ドルーア帝国を討つと」
 オレルアンに行ったら、すぐに行動を開始しようと思う。何が出来るか分かりませんが。
「それでは王女。ファイアーエムブレムをお持ちください」
 唐突にカミュが切り出す。
 ファイアーエムブレム。アカネイア王家の秘宝の盾。王家そのものの証。
 ファイアーエムブレムを持つ者は、アカネイア王国の認めた世界を救う正義の勇者という証でもあります。
 これからのドルーア帝国との戦いになくてはならないもの。
「承知しました」
 私はファイアーエムブレムを持ち、オレルアンに逃れる決意をしました。
 カミュと離れるのは残念だけど。

「カミュ。私は貴方にこそ、ファイアーエムブレムを託したかったのですが」
「お戯れを」
 カミュは自嘲めいた苦笑を浮かべる。
「私はドルーア帝国に与し、アカネイア王国を滅ぼした男だ。その資格はない」
「そうかしら?」
 私はそっと彼の手を取る。
「カミュ。最後に、思い出をくれませんか?」
 そして彼に顔を向けて目を閉じた。
222BSカミュ×ニーナ王女SS:2006/02/12(日) 20:36:17 ID:kf3Zi8Gj
「本気ですか、ニーナ王女」
 もう。ここまでさせて、何を今更。
「ものの弾みで事を進めてしまったら、後で後悔知れない」
「私は本気です。絶対に後悔などしません」
 閉じた私の目から涙がぽろぽろとこぼれた。いつでも泣ける練習をしていた賜物。
王女というのは演技が必要な時もある。
「ニーナ……」
 彼がそっと指で涙を拭う。

 そして唇に暖かい感触が触れた。

 目を開くと、そこにはカミュの美貌が間近に。
 そしてカミュはすぐに唇を離す。もっと続けてもよいのですのに。
「ふふっ」
 小さく笑うと、カミュの胸に顔を寄せた。彼も受け止めてくれる。
「寝台で……」
 私の願いを受けて、カミュは私を抱きかかえ、寝台へと運んでくれる。
 王女である私だが、お姫様抱っこして頂くのは初めてですの。

 ゆっくり、優しく、彼は私を寝台に横たえる。そして上から見つめる。
 ああ、そんなに見つめないで下さい。恥ずかしい。
 カミュはゆっくりと服を脱ぎ、ドレスを着たままの私に、覆い被さってきます。
 ああ、カミュの逞しい筋肉。これが殿方の体。
 でもカミュは優しく私を包んでくれる。
 嬉しい。私もカミュの背中に手を回して、彼を感じる。逞しい胸に頬を寄せる。
 そしてカミュは、私の肌を、目元から頬、顎から首筋へと、指先で撫でてゆく。
 嬉しい
 カミュが私に触れている。私がカミュに触れている。
「カ、カミュ……。私たち今は一緒よね」
「そうだ」
 うなずき、カミュは私の肩を抱き寄せまた唇を重ねた。最初の接吻だけのキスとは違い、舌を挿れてきます。
 そして私も彼の舌に自分の舌を絡め、ごく自然に一体になろうとする。
 くちゅくちゅ。これがカミュの舌。とても唾液でいっぱい。
 ねえカミュ。私の唾液は美味しい?

 そして唇を重ねる間にも、相手の存在をもっと実感しようと、互いの肌を指先と掌でで撫で回しあう。
 それぞれの指先が、熱い体温と滑らかな肌、そして力を込めた筋肉の一つ一つまで確認しようと、
貪欲なまでに動き回る。

「ああ……!」
 長い長いキスの後、ほうと息を吐く。
 熱烈なディープ・キスの後、私はぼうっと霞んだ表情で呟いた。
「あなたを、あなたを感じます。確かにあなたは、私と一緒にここにいる」
「そうだ。私はここにいる。そして王女、あなたもここに……」
「王女はよして」
 今はただの男と女なのだから。
「ニーナと呼んで下さい」
「分かった。ニーナ」
 カミュは更に私と身体を密着させていく。乱れたドレス越しに彼を感じる。
223BSカミュ×ニーナ王女SS:2006/02/12(日) 20:37:10 ID:kf3Zi8Gj
 スカートの中に手を伸ばし、遠慮がちに撫で回す。
「お願い。遠慮しないで」
 頬に熱を帯びながら哀願する。きっと私、恥ずかしい顔してるのね。
 でもいい。カミュの前だから。彼だけには見られても平気。
 カミュの手がより早く大胆に太股を撫で、中心へと伸びていく。

「ああ、カミュ……。素敵、好きよ」
 うっとりと瞳を閉じ、私はカミュの力強い腕に身を任せる。身体の隅々までも彼を感じたい。
そして、彼に感じられたい。私たちは、今は、今だけは一緒なのだから。
「い、一緒よ。ああ…。あなたを、あなたを感じるの。
 とっても、とっても。ああ、私、幸せ、です。とっても、幸せです」
 もう、自分でも何が何だか分からない言葉を口走りながら、私はカミュを思い切り実感できる幸福に酔いしれる。
 その時、私の最も敏感な部分に下穿きの上からカミュの指が触れ、脳髄に火花が散った。
「ああ……カミュ、あなたを、あなたを感じるのぉ」
 ほとんど泣き声のような調子で、私は淫らな声を上げる。これが悦び、というものだろうか。
「嬉しいっ……! あなたが、あなたが一緒にいてくれる…。私、幸せ…!」
「ニーナ……。ああ、ニーナ!」
 カミュも上擦った声を出してくれる。嬉しい。私で感じてくれてるの?
 私の腰を持ち上げ、カミュはスカートの中の下穿きを取り除く。
 恥ずかしい。私のあそこが見られている。でもカミュだからいい。
 彼が腰を密着させる。何か固い棒の先端が、私のあそこに触れた。

「行くよ、ニーナ」
「ああーっ!」
 処女のあそこを突き破り、彼が私の奥底に入ってくる。
 一瞬、喜びと苦痛の混じった鋭い絶叫を上げてしまった。
 でも痛みはほんの一瞬。
 私はすぐに、満ち足りた喜びの表情を浮かべる。
「すごいっ。ああ、なんてすごいのっ。私の中に、あなたが、あなたが入ってるなんてっ!
 こんな一緒に、一緒のなれるなんて。素敵よ、素敵よぉ。ああ、もう最高に幸せよぉ」
「ニーナ……ニーナ!」
 しっかりと私を抱きしめ、最奥に自分自身を突き込みながら、彼が叫ぶ。
「今は、一緒だ。何があっても、今だけは一緒にいる」
「私も、私もです。あなたがおれば、他には何も要りません」
 でもそれは叶わぬ願い。お互いに祖国は捨てられない。
 ああっ、あああっ、と私は自身の喘ぎ悶える声をどこか遠くに感じる。そして頭に白い光が爆発する。
 同時に、カミュも私の胎内に自分の分身を思いきり注ぎ込む。
 満ち足りた絶頂に、お腹に感じる彼の絶頂。
 私は最高に幸せでした。
「カミュ! カミュ!」
「ニーナ! ニーナ!」
お互いに情熱の限りを込めて呼び合いながら、身体をぴったりと密着させて抱き合う。
 そしてごく自然に唇を重ねる。
 三回目の接吻が終わると、ようやう身体を離す。あそこから彼のものが引き抜かれる。
 私とカミュは、この上なく充実した思いで見詰め合い、どちらからともなく微笑を浮かべる。
 そして私は泣いた。
224BSカミュ×ニーナ王女SS:2006/02/12(日) 20:38:07 ID:kf3Zi8Gj
 それから後は歴史の示す通り。
 カミュに守られ、オレルアンに脱した私は、彼の国の王弟ハーディンの保護を受けます。
 そして私は各地に打倒ドルーアの檄文を発しました。
 要約すると、『てめーら、とっとと糞ドルーアを倒しやがれ』という檄文です。
 その檄文に応えたのが、滅亡したアリティア王国のマルス王子。
 タリス島に亡命していたマルス王子は打倒ドルーアの兵を挙げ、数々の試練を超えてオレルアンまで来てくれました。
 一目見るなり、私はマルス王子に光を見い出し、彼にファイアーエムブレムを託しました。
 それからのマルス王子の活躍は、私の期待通り、いやそれ以上でした。
 王都パレスを解放し、自身の祖国であるアリティアも取り戻します。
 そしてドルーアと同盟関係にあるグルニアへ。
 カミュのいるグルニア。当然、カミュは戦うでしょう。騎士として。

 でもどうか。カミュだけは無事でいて。

 自分でも身勝手な願いだとは分かっております。
 そして身勝手な願いは叶えられませんでした。
 マルス王子の軍との戦闘の最中、カミュは行方不明になりました。
 でも生死不明。遺体は発見されませんでした。
 私は信じています。カミュは生きていると。

 やがて、メディウスもマルス王子に倒され、ドルーア帝国は滅亡。
 戦後、私はアカネイア王国の再建の為、結婚するようにと強く求められました。
 それは当然でしょう。私は王家最後の生き残りですから。
 私は、『結婚するならカミュがいいなー。カミュじゃないとイヤイヤー』とも思いましたが、
結婚相手として候補に挙がったのは、マルス王子とハーディンでした。
 マルス王子にはシーダ王女がいるのでパス。それに年下趣味はありません。
 仕方なくハーディンと結婚する事にしました。
 いえ、ハーディンも悪い人ではないのですよ。とても素敵な殿方です。
 でも私が愛するのはカミュ。カミュただ一人。
 私の想いを敏感に感じ取ったのでしょう。
 ハーディンは思い悩み、そして闇に囚われ。

 新たな戦乱が吹き荒れる。

(おしまい)
225名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 21:16:39 ID:LCrDykUw
おっつー
226名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 21:17:42 ID:LCrDykUw
シグルド×アイラってないのかえ?
あんま需要ナシ?
227名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 21:37:09 ID:2pz95z91
近親ネタはホモ・死姦並に気になるんで予告頼む
228名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 22:41:46 ID:A7Ij83TG
FEの人々は細胞分裂で増えるので、生殖行為はいりません。
229名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:35:08 ID:anejK/T6
乙。外伝氏が一人称なんて珍しいな。
最後の方はいつものノリになっていたけどw

>>226
その二人絶対何かありそうだ。
「イザークに帰るその時は……シグルド殿、あなたもいっしょだ」とかなんとか。
230名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:42:51 ID:7Iimdh7u
まぁパスカリだしね。
231名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:03:58 ID:dv+9ebYG
アイラ×シグルトなら需要あるよ。
てか>>229のセリフ、シグルドがアイラにプロポーズされてるのかと思った。
232名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:05:29 ID:SB77oE/e
アイク×シグルーンなら
233名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:13:59 ID:o1GYyraZ
パスカリパスカリって何度も煩い>>7Iimdh7u

もしもアイラとシグルドの間でセリスを作っていたら、
セリスは最初はジュニアロードだから、ティルフィング流星剣飛ばせるのかな。
234名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 01:59:12 ID:h/Yj3sSN
>>159のダミアンが最初にパクリというかネタにしたんじゃね?

ヌッ殺されたシグルドをアイラが屍姦か
235名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 09:25:13 ID:16J3Qoel
>>159ってどこがパクリなの?
236名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 17:09:18 ID:qnOmN1to
>>235
上のSSと見比べれば?
237だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/13(月) 17:46:23 ID:gpe0VkGX
>>209さんのリクエストにお答えして

幼なじみスイッチ、逝きますよ〜♪

リリーナ:幼なじみスイッチ『さ』

ロイ:こそこそ
リリーナ:あら、ロイ、どこ行くの?
ロイ:ぎくっ。
リリーナ:ねえ、ロイ。私たち・・・・・・って、ロイ!ちょっと!どこへ行ったの!
ロイ:逃げろ〜!!!
リリーナ:ロイ!待ちなさい!どこへ行くのよ!ちょっと!

リリーナ:あっ・・・・・・もういなくなっちゃった!もう!ロイったら!・・・・・・(中指立てて)サノバビーッチ!!!

幼なじみスイッチ『さ』・・・・・・サノバビッチ

リリーナ:幼なじみスイッチ『し』

ロイ:ふう、ようやく巻いたか・・・・・・さて。
シャニー:すー、すー・・・・・・
ロイ:おっ、シャニーは・・・・・・よく寝てるな・・・・・・どれどれ。
(ロイ、シャニーのパンツをめくってみる)
ロイ:うおっ!こ、これは!何てかわいいんだ!これが、シャニーのおま○こか・・・・・・ごくり。
シャニー:・・・・・・う〜ん・・・・・・むにゃむにゃ・・・もう食べれないよお・・・すーすー・・・・・・
ロイ:ぎくっ!・・・・・・何だ寝言か・・・・・・それじゃシャニー、ちょっくら失礼して、僕のおちんちん挿れますよ〜♪
シャニー:きゃん!!!な、何!?ロイ様!?
ロイ:それ、それ、それ!(ばん、ばん、ばん!)
シャニー:ひゃっ!いやあ!はうう!ひゃああんん!!!
ロイ:それじゃシャニー、中に出すよ!それっ!
シャニー:だ、ダメェ!!!
ロイ:いっけえー!!!(びゅく!びゅく!びゅるる!)
シャニー:いやあ!・・・・・・んああ・・・・・・ロイ様のせいしが・・・・・・うう・・・・・・
ロイ:それじゃあね、シャニー!お休み。

幼なじみスイッチ『し』・・・・・・シャニー

238だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/13(月) 17:47:24 ID:gpe0VkGX
リリーナ:幼なじみスイッチ『す』

ロイ:さて次は・・・・・・

スー:・・・・・・。
ロイ:スーも寝てるか・・・・・・まあ、こんな時間だしね。さて、今度はスーの女神様を拝ませていただくとしようか。
(するする)
ロイ:寝巻きのズボンをずり下ろして・・・・・・おおっ!これは何と!可愛いのに、どこか情熱的な、こ、これがスーのおま・・・・・・い、生きててよかった〜
スー:・・・・・・。
ロイ:よく寝てるな・・・・・・それではスー、僕の子供を孕んでちょうだい!
スー:うぐっ!な、何!?
ロイ:おおうっ!これがスーの・・・・・・シャニーとはまた違った、す・・・・・・すごい気持ちいいよおー!
スー:ひぎい!や、やめてロイ様!い、痛い!
ロイ:よーし、フィニッシュ!(びくん!びくん!びゅるん!)
スー:うう・・・やめてって言ったのに・・・・・・
ロイ:それじゃあスー、よい夢を!

幼なじみスイッチ『す』・・・・・・スー

リリーナ:うー・・・・・・(怒) 幼なじみスイッチ『せ』

ロイ:セシリアさんは・・・・・・起きてるな
セシリア:あら、ロイじゃない。こんな夜更けに、どうしたの?
ロイ:実は・・・・・・
セシリア:ロイ?
ロイ:セシリアさん!(抱きつく)
セシリア:きゃっ!いきなりどうしたの?びっくりしたじゃない!
ロイ:セシリアさん!僕の子供を産んで!
セシリア:あらあら、ロイったら・・・・・・うふふ。ロイももう、思春期の男の子ですものね・・・・・・わかったわ。そのかわり・・・・・・
ロイ:セシリアさん?
セシリア:ちゃんと私も気持ちよくするのよ。わかった?
ロイ:セシリアさん!
セシリア:きゃっ、もう!そんなに強引に・・・・・・やっぱり男の子ね・・・・・・あ・・・・・・
ロイ:セシリアさん、気持ちいい?
セシリア:ああ・・・・・・ロイ、随分上達したのね・・・・・・ねえ、ロイ。
ロイ:は、はい!
セシリア:(指で広げて)そろそろ、私を妊娠させてくださるかしら?
ロイ:い、いきます!!!
セシリア:あっ!ロ、ロイ!いい!すごくいいわ〜!!!
ロイ:それっ!それっ!それっ!!!(ぱん、ぱん、ぱん!!!)
セシリア:ん・・・ああ・・・いいわ・・・ロイ・・・私もう・・・あああ!!!
ロイ:セシリアさん!出すよ!
セシリア:ロイ!来て!早く私を妊娠させて!
ロイ:うっ!(どぴゅぴゅ!)
セシリア:あ・・・ロイのエキスが・・・・・・いっぱい・・・・・・お腹の中に・・・・・・

幼なじみスイッチ『せ』・・・・・・セシリア
239だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/13(月) 17:48:25 ID:gpe0VkGX

リリーナ:・・・・・・(激怒) 幼なじみスイッチ『そ』

ロイ:ええっと、ソフィーヤは・・・・・・あれ?誰か来てるな。

ニイメ:あんた、そのことは人に漏らさないほうがいい。あんたの力は、外の連中にとっちゃ危険すぎる。明日の天気がわかるだけで、戦争は一変しちまうからね。
ソフィーヤ:はい・・・・・・。
ニイメ:里の外には、悪い奴も多い。あんた、前にベルンの連中に捕まってたそうだが、またあんな目にあうのは嫌だろう?
ソフィーヤ:・・・・・・はい・・・・・・怖い・・・・・・です・・・・・・
ニイメ:安心おし。あのロイって子は、あんたの力を利用するような子じゃない。ここで、あの子と一緒にいれば、心配ないさ。
ソフィーヤ:はい・・・・・・
ロイ:その通り!僕は、君の力を利用したりはしないよ!
ソフィーヤ:えっ・・・・・・ロイ様・・・・・・?
ロイ:でも、君のおま○こは利用させてもらうよ!
ソフィーヤ:ロイ様・・・・・・きゃあ!!!
ロイ:それっ!それっ!それっ!(ばん!ばん!ばん!!!)
ソフィーヤ:いや・・・だめ・・・あ・・・んん・・・ああ・・・
ロイ:ソフィーヤ、気持ちよさそうだね・・・・・・それじゃ、フィニッシュ!(ぴゅっぴゅっぴゅ!)
ソフィーヤ:あ・・・・・・中に・・・・・・いっぱい・・・・・・
ロイ:それじゃ、ソフィーヤ、丈夫な赤ちゃんを産むんだよ!それじゃ!

幼なじみスイッチ『そ』・・・・・・ソフィーヤ

リリーナ(怒髪天を衝く):幼なじみスイッチ・・・・・・もう一度『さ』

リリーナ:ロ〜イ〜!
ロイ:うげっ!リ、リリーナ・・・・・・
リリーナ:よくも、よくもこの私を差し置いてーっ!!!
ロイ:ま、待ってリリーナ!話せばわかる!
リリーナ:この浮気者!覚悟しなさい!
ロイ:ちょ、ちょ、ま、待って・・・・・・
リリーナ:『サンダー』!!!
ロイ:うぎゃああああああ!!!

幼なじみスイッチ『さ』・・・・・・サンダー

おしまい
240名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 18:18:47 ID:xV8fqkVP
やっぱりダミアン氏はダミアン氏だなwww
241名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 18:23:46 ID:0YX0UFKl
gjワロス
242名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 21:16:39 ID:JC17NC8J
ダミアン氏いいなぁ。和む。
ロイのお相手には、さ行多かったとは気がつかなかった。
ララムたんも出して欲しかった。
243名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 22:09:40 ID:uT9nCDXg
まぁパスカリだしね。
244名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 22:39:40 ID:jgQQk691
どっちがパスカリなんだ?
245名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 23:22:17 ID:fzrYVgXv
延々パスカリ連呼してる奴=パスカリ
まあ、工作乙。
246名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 23:55:18 ID:QrQ4Z3fo
v(゚ー゚)vばるるん♪
247名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 23:56:15 ID:QrQ4Z3fo
誤爆失礼
248名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 00:00:30 ID:DRUxA33o
百合板にFEスレ立ててもいいもんかな??
249名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 00:34:26 ID:86S5pU3J
需要あるのかな?>百合
確か801板にもFEスレは無かったし、ここも一応前置きが在れば百合OKだから立てる必要ないと思う。
250名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 00:35:34 ID:86S5pU3J
×需要
○供給

スマソ。スレ成り立つほど供給があるかどうか……
251名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 01:20:40 ID:R0P+rAfn
>>237-239
GJ!!全員妊娠でつか!?
252名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 01:56:07 ID:v6GtYFZW
>>159が何なのか聞いてみたい
253名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 01:56:08 ID:wkxi6lJx
801板はFEスレある
百合は今のとこそんな供給ないしここでもよさそう
254名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 02:35:44 ID:5IpJJzs+
>>252
毎日しつこく何を聞きたいのか聞いてみたい。
255名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 02:47:56 ID:u0opm9Ny
>ダミアン氏
いくらなんでも>>159はまずいんじゃないだろうか?
256名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 03:05:06 ID:NFgkeLLi
>>254
>>159がすぐ上のSSと似てるのはどうしてかなーと思って
257名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 03:43:48 ID:zue/kSW+
スルーを覚えよう
258名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 04:03:00 ID:NFgkeLLi
お父さんスイッチもスルーすればよかったのにねw
259名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 05:02:49 ID:qhE750Dd
>>159が何なのか聞いてダミアンが困る事でもあるの?
260だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/02/14(火) 10:05:57 ID:6OtJagHw
>>159は、ハーケンの小ネタですが・・・・・・

申し訳ありませんが、>>159のどの辺がパクリになっているのか、どなたか教えていただけないでしょうか?
自分、直前の外伝氏の作品を何回読み返してもわからなかったもので。

まあ、読み返してるうちにチンコは立ちましたが。
261名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 11:23:00 ID:+fGKf+CC
ダミアンがトボけているのか、外伝の自意識過剰か、はたまたスケープゴートか…
262名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 12:20:46 ID:zue/kSW+
パの人がID変えて騒いでるだけだろう
263名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 16:07:49 ID:57GFv9nd
ただの小ネタなら収録は勘弁wはどうしてでしょう?
264名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 16:18:09 ID:Smo1rsEA
パの字もいい加減騒ぎすぎて慣れられてきたみたいだな
265名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 16:22:02 ID:NDAjbSho
見比べてないので作品が似てるのかわからないが、
ダミアン氏は弁明が下手すぎてむしろ疑わしく思えてしまうので
もう何も言わない方が良いと思った。
266名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 18:19:52 ID:+fGKf+CC
おまwそれ蛾遺伝も同じこと言ったべw
267名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 19:10:19 ID:m6hcig9I
(;゚ロ゚)ヒィィィィィィ
(((;゚д゚)))ガクガクブルブル
268名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 19:11:37 ID:m6hcig9I
誤爆失礼
269名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 22:44:29 ID:cVWKrSwf
>>242
『ら』・・・・・・ララム
『り』・・・・・・リリーナ
『る』・・・・・・ルイーズ
『れ』・・・・・・レベッカ
『ろ』・・・・・・ロイ

これでら行完成。
270名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 01:15:53 ID:OjzzGSbx
意外と「ル」で始まるキャラって少ないんだな。
名前自体にら行が多いから気付かなかった。
271名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 01:21:05 ID:gvGwrUKK
ルゥ、レイは?
272名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 22:23:55 ID:UnAEhDsL
>>209のネタを、もしマシン氏や岩手のマギーローズ兄弟がやったらどうなるんだろう?

ちょっと見てみたいと思った。
273名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 00:00:45 ID:s4d0W6yY
『ら』・・・・・・ランス
『り』・・・・・・リフ
『る』・・・・・・ルゥ
『れ』・・・・・・レイ
『ろ』・・・・・・ロイ

こうですか? 全然分かりません!
274名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 02:05:31 ID:7QQ/DBTG
『ら』・・・・・・ラガルト
『り』・・・・・・リン
『る』・・・・・・ルセア
『れ』・・・・・・レイヴァン
『ろ』・・・・・・ロウエン
275 ◆ka5BrNUzcE :2006/02/16(木) 20:19:05 ID:57ghTBH4
>>272
一応試作品を前スレに置いておきました。グロというか黒なので閲覧注意。
276 ◆Z9Z6Kjg2yY :2006/02/17(金) 00:40:26 ID:zQBSZteq
>倉庫の管理の方へ

今までの倉庫の更新が停止していたので書くのを忘れてましたが、自分の書いた分は保管庫の収録から外してもらえますでしょうか。
亀ですいません。
277名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 18:02:28 ID:vpIUAOx6
『ら』・・・・・・ライナロック
『り』・・・・・・リザイア
『る』・・・・・・ルドルフ
『れ』・・・・・・連続リカバー
『ろ』・・・・・・ロビン

外伝だと『る』が男しか居ないなぁ
278名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:21:35 ID:quuIYiTX
>◆Z9Z6Kjg2yY氏

外しておきました。あともうちょっとで現行に追いつく……
279名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 04:37:43 ID:INB8vL7V
>>277
ロビンは?
280名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 19:13:29 ID:I2Iv39yQ
>>159が何なのか聞いてみたい。
281名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 20:11:52 ID:r3uSTiQV
前から続いてるその問いの意味が分からんのは俺だけか
282名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 21:47:41 ID:rqK9TJ1P
お前だけだな。
283名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 22:11:31 ID:Y5hzf3Hw
だからもう基地外に構うなと(ry
284名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 22:40:58 ID:aXOABT+R
騎士→馬に乗る。馬を調教。
ハーケンはイサドラを調教するよりされるのが好き。
二つの調教をかけている。
単にこれだけだと思うけど。
285名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 23:33:00 ID:B765flu/
思へば、ルゥとレイはルー(ルゥ)ク・スカイウォーカーとレイア・オーガナから取ってんかいな?
286名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 11:08:20 ID:xaJVX77K
アナルファッキン・スカイウォーカーだっけ?
287名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 12:47:24 ID:LX2yhiEe
>>285
したらばの方にあった名前の由来考察スレで
FEキャラの名前はガンダムからとってることが多いから
ルー(ルカ)と(アムロ)レイじゃないかという意見があったが
考えたらどっちとも双子だしそっちの方が正しいかもな

>>286
こらこらw
288名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 14:52:34 ID:FyKgsn2f
http://derheiligekrieg.h.fc2.com/safekeep.html
ここが新しい保管庫ですよね
289名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 11:59:59 ID:mFsQpk08
あのスレにはネタ貼らせてもらったもんだ
でも、ネタと思わせといてアレンランスはガチだよ絶対!

>287
GBA以降はガンダムネタはむしろ無いと思うんだ
その代わり野球選手ネタが出てきた

ルゥは多分ケルトの光神ルー
290名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 00:01:08 ID:YGPmXdXM
そういやトラキアでリーフがルー・ファリスって偽名名乗ってたな。
ルーはケルトの光神で確定なんだろうけどファリスってなんだ?
291名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 00:49:18 ID:nutfpMty
ルー・ファリス
リーフ
ルゥ
レイ

全部ケルトの光神ルーの別名と見なしてよい。ちなみにキュアンとエスリンは神話でもリーフの両親w

まめちしきー。
BSのディナールはローマの通貨。英語dinnerの語源でもある。
ローマで1ディナールも持っていればご馳走が食べられたんだろうな。
292名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 00:58:45 ID:PaGMAwJo
>>290
リーフのミドルネームだったような
293名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 01:10:17 ID:9m+bO+eL
トラキアの没メッセージだとリーフ・ファリス・クラウスになってる
2943日目昼食 1/11:2006/02/21(火) 20:20:45 ID:nKzaU12X
 「はい、お昼ごはん。ロイってば、朝もあんまり食べてなかったでしょう?」
 暖かな陽光が降り注ぐ中庭の芝生の上に腰をおろし、リリーナは持参してきたバスケットから食べ物の包みを
取り出した。実際今日起きてからのロイは、『聖女の塔』攻略の準備の際に慌しく、朝食代わりのパンを数枚口
にしただけだ。ロイは蘇生する思いで、リリーナの差し出したフェールにかぶりついく。
 「んがぐぐ」
 「そんなに急いで食べちゃダメよ!はい、お茶入れておくから……あわてないで、ゆっくり食べてね」
 飢えた肉食獣のようなロイの食べっぷりに、リリーナはあきれたように微笑んだ。ロイはあっという間にチキ
ングリルのフェールと平らげると、銀のフラスコから陶器のカップに注がれた冷たいハーブティーを一気に飲み
干し、息つく暇もなくローストビーフのフェールを口に詰め込んだ。
 「もう、ロイったら……」
 リリーナはくすくす笑いながら、空になったカップにお茶を注ぐ。わずか3口でフェールを平らげたロイにカ
ップを差し出したリリーナは、ロイの赤毛がいつにも増して乱れていることに気付いた。
 「……雨の中、大変だったでしょう?髪、ぼさぼさだわ……」
 気遣わしげなリリーナの声に、ロイの良心はしくしくと痛んだ。彼女は、髪の乱れはロイが雨中奮戦した結果
だと信じているが、どちらかというとついさっきまでの「リグレ公爵家一家団欒ホームパーティー」に参加して
いた事の方が大きい。ティトはロイの頭を鷲掴みにして秘所への奉仕を強いたし、クラリーネはキスする時にロ
イの頭を抱えて押し付けるようにするし……新しく手に取ったフェールの、パンの間のローストビーフのじっと
りとした赤色が、ロイに彼女達の媚肉を思い起こさせ、別な何かも起こしてしまう。ロイは座る姿勢を変えて膨
らみ始めた股間をリリーナの視界から隠し、あわてて話題を探した。
 「うん、とっても美味しいよ、このフェール!本当にリリーナは料理が上手だね!」
 これは本心だった。今食べているフェールも、パンに肉や野菜を挟んだだけの単純な料理であるにも関わらず、
桁外れに美味しい。むろんロイが空腹なせいもあるだろうが、しっかりした味付けと食感は、単なる美味しさを
越えた充足感をロイにもたらしていた。
 「よかった、ロイに気に入ってもらえて。フェールみたいな簡単な料理しか用意できなかったけど……」
 「そんなことないよ!このローストビーフなんて、すごく手がかかってるし!」
 一番手間をかけた料理をほめられ、リリーナはほんのり顔を染めてうつむく。
2953日目昼食 2/11:2006/02/21(火) 20:21:22 ID:nKzaU12X
 「そ、そうでも、なかったわ……ほら、フェールにローストビーフは付き物だし。ロイも知ってるでしょう?
フェールの名前の由来……」
 「うん。神話に出てくる、フェール伯ユリシーズの発明だって言われてるよね」
 ロイはゆで卵のフェールを口に含みながら答えた。調理した肉や野菜をパンにはさんで食べる習慣は珍しいも
のではないが、あまりにもフェール伯ユリシーズのエピソードは説得力があり、いかにもフェールの誕生秘話と
いった感じなので、ロイも気に入っていた。
 「……フェール伯ユリシーズは、風の魔法使いなんだよね。でも彼が主人公達の軍に加入する頃には連続持ち
の風魔法使いが十分育ってるし、彼と暗殺者との支援会話はあからさまに怪しいし、それ以前に魔法使いの分際
で短剣装備っていう時点で終わってるけど……あ、このベーコンのフェールもおいしいな」
 「借金に追われている傭兵団の……シモノフだっけ?トカレフだっけ?からも容赦なくお金を巻き上げるくら
い賭場での賭け事が大好きで、熱中すると食事のために席を立つ時間も惜しんで……はい、お茶。それでロース
トビーフを二枚のパンの間に挟んで食べれば、賭け事をしながら食事できることに気付いて、この料理を生んだ
って言われてるのよね。ピクルス、食べる?」
 午前中の荒天が嘘のような晴天の下、ロイはすっかり幸福な気分になってリリーナの手料理を楽しんでいた。
思えばロイがオスティアに留学していた頃から、彼女はロイのお姉さんのようにいろいろ世話を焼いてくれたり
したものだ。シャツのボタンを掛け違えているのを直してくれたり、ロイがトーストくわえて遅刻遅刻と走って
来たところを出会い頭に衝突したり、一緒に帰ろうと誘うと「噂とかされると恥ずかしいし……」と婉曲に断っ
てくれたり、ロイが夜リリーナを思って何気なく股間をまさぐっていると突然今まで体験したこともないような
快感と共に白い粘液が噴出して僕は病気なんじゃないかと真剣に悩んで翌日セシリアに相談したら極めて懇切丁
寧に男女のカラダの違いについて説明をしてもらって納得したもののその日を境にセシリアのロイを見る目に情
欲の炎が宿り始めた上ロイもほとんど毎晩罪悪感にさいなまれながらリリーナの腰のふくらみを想像して青春の
熱いリピドーをほとばしらせてしまったり……
 とにもかくにも、自分が故郷から離れた地で学業に打ち込めたのは、彼女が何かにつけて支えてくれたからだ
とロイはしみじみと思い返していた。この戦いが始まってからも、戦力の要として、時には後方支援要員として、
リキア同盟軍のために活躍してくれている。昨日だって、自分のために心のこもった夕食を用意してくれたでは
ないか。それなのに、どうもリリーナにそっけなくしてしまいがちなのだ……
 六枚目のフェールを平らげたロイは、昨日からずっと心に引っかかっていた事を口にした。
2963日目昼食 3/11:2006/02/21(火) 20:22:04 ID:nKzaU12X
 「リリーナ、昨日のこと……ごめんね……」
 「?」
 「ほら、夕食の時。最後に、怒って出て行っちゃったから……」
 「ああ……」
 リリーナは嬉しそうに、しかし次の瞬間すぐに寂しそうに微笑んで、ロイに手渡そうとしていた茶のカップに
目を落とした。
 「大丈夫、もう怒ってないし。それにロイも…………どうして私が怒ったか、わからないでしょう?」
 「う……うん」
 ロイは心底すまなそうにうなだれた。まさかテーブルの下でセシリアに責められて射精してしまっていたこと
がバレたはずは無いし、ああまでリリーナが傷付いた理由は今もって分からない。リリーナは仕方ないという風
に肩をすくめると、ハーブティーのカップをロイに渡した。そしてじっとロイの青い瞳を覗き込む。何か言うべ
きか言うまいか迷っている風情だったが、彼女は意を決したように小さくうなずいた。
リリーナ「いいの。そういうぼんやりしたところが、ロイらしいし」
ロイ「?」
リリーナ「それにね、ロイ……私の方こそ、この前は……ごめんなさい」
ロイ  「この前?」
リリーナ「私、昔を思い出して……感傷にひたってた時があったでしょう?戦争になったんだもの、まわりが変
     わるのは当たり前なのに……」
リリーナ「でも、変わってないことだってあるよ」
リリーナ「変わらないこと?」
リリーナ「ぼくが……リリーナの側にいること。リリーナが、ぼくの側にいること」
リリーナ「えっ……」
リリーナ「昔に戻ることはできないけど、新しい未来は作っていける。だったら、前を向いて歩こうよ!昔と同
     じ……いや、それ以上の未来を作るために、さ……」
リリーナ「……クスッ」
リリーナ「?」
リリーナ「クスクスクス……ロイ、格好つけすぎよ」
リリーナ「そ、そうかな……やっぱり、実は……自分でも言ってて、なんか似合わないなって……ハハ……」
リリーナ「でも……」
リリーナ「えっ?」
リリーナ「でも、うれしかった。ロイの言葉」
リリーナ「リリーナ……」
リリーナ「ロイ……わたしたち、ずっといっしょよね?これからも、ずっと……」
リリーナ「……当たり前じゃないか。愛してるよ、リリーナ……」 

 「リリーナ、ど、どうしたの……?ひとりでぶつぶつつぶやいたり笑ったり……」
 「えっ!?や、やだ、私ったら!!」
 夢想から醒めたリリーナは、顔を真っ赤にして照れ笑いを浮かべ、慌しく食事の後片付けを始めた。ロイはそ
んな彼女をけげんそうに見ながら最後の茶を飲み干す。どうもいつものリリーナと違うような気がする。
2973日目昼食 4/11:2006/02/21(火) 20:22:59 ID:nKzaU12X
 (……オスティア侯のこと、かな…………?)
 オスティア城でリリーナと再会した直後、彼女は父であるオスティア侯ヘクトルの死に衝撃を受けた。一応は
立ち直ったようだが、ここ数日ロイとすれ違うことが多いのは、まだ何か気にかかっていることがあるのではな
いか……とロイは想像をめぐらせた。
 だがロイは、リリーナが気丈で芯の強い少女であることを知っている。オスティア留学中、セシリアが明日は
休みだから二人でお芝居でも見てきなさいと勧めてくれたことがあった。セシリアは神話劇『その剣で私をスキ
にして』を見せたがっていたようだが、成人指定の内容だったために断念。選択を一任されたリリーナは、自分
の大好きな劇を即答してセシリアとロイを絶句させた。

<休日神話劇場「コマンド」>
 英雄戦争後の平和な村に突然草原の民軍団が出現!竜の娘・チキを誘拐して行く。彼女の保護者は元コマンド
のチェイニー。彼に恨みを持つウルフ・ザガロ・ビラクがチキの命と引き換えにマルス暗殺を迫って来た。単身
敵の要塞に乗り込んだチェイニーの怒りがついに爆発、1人対1000人の壮絶な戦闘が始まった!
無敵のヒーロー、チェイニーの変幻自在の体がフル回転。飛竜からの決死の脱出、メリクルソードによる豪快な
剣戟戦と見せ場満載。チキのあどけなさも見逃せない。
 
 しかもリリーナのすごいところは、オスティア城でクーデター派に囚われた時、この劇の内容を実践していたこと
だった。例を挙げると、
・「お父君の命が惜しければ我々の言うことに従って頂く」と要求した敵兵を問答無用にエルファイアーで焼殺。
・結局取り押さえられ牢獄に監禁されるも、隣に座った監視兵を肘打ち→首折りで始末、窓から脱出。
・合流したウェンディと共に城の武器庫を漁っている最中に捕まるも、ウェンディが牢をロングアーチで破壊。
 「ロングアーチの使い方はどこで覚えたの?」「説明書を読みました」そのまま城内の敵を蹴散らしに行く。
・遅れて来たオスティア騎士団、破壊された牢の惨状を見てオージェがボールスに問う。「一体何が始まるんで
 す?」「第三次人竜戦役だ」
・リリーナは魔道書と己の肉体を駆使し、圧倒的な数のクーデター派兵士を見る間に薙ぎ倒していく。そしてク
 ーデター首謀者のレイガンスと城の地下で対決。「来なさいレイガンス!槍なんか捨ててかかって来なさい!」
 レイガンスも小娘と侮って素手の格闘を挑むも、逆に半殺しにされる。慌てて槍に手を伸ばすが、リリーナは
 傍らにあった金属製の通気管を投げつけ……
 
 (…………僕たちが城内に突入した時は、もう全部片付いていたんだっけ……)
 ロイは改めてリリーナの強さを思い返し、静かに飲み終わったカップを芝生の上に置いた。リリーナの様子が
多少変でも、心配する必要はまずないだろう。
2983日目昼食 5/11:2006/02/21(火) 20:23:34 ID:nKzaU12X
 「ごちそうさま、とっても美味しかったよ。…………ところでリリーナ、何か言いたかったんじゃないの?」
 「う、うん……あのね……この後、ちょっとだけ、いいかしら?」
 もじもじと遠慮がちに尋ねるリリーナの顔を見ながら、ロイは返事を考えた。セシリアからは『聖女の塔』攻
略の報告はやっておくから気にせず休めと言われているし、実際空腹が満たされてすぐにでもベッドで休みたか
った。が、素敵な昼食をご馳走してくれたリリーナの頼みを聞くぐらいの余裕はある。
 「うん、いいよ。時間は空いてるから。何?」
 「こ、ここじゃなくて…………ちょっと、来て」
 リリーナは昼食の包みや食器を全てバスケットにしまい込むと、きょろきょろと周囲をうかがいながら立ち上
がった。ロイもつられて立ち上がったが、リリーナはもう足早に中庭の隅へと歩き出している。
 「ど、どうしたの……?」
 「こ、ここでいいかしら…………ロイ、もうちょっとこっちに来て……」
 リリーナは、庭の隅に植えられたカエデの木の下にロイを導いて、座るように促した。ロイは言われるままに
腰を下ろしたが、何気なく周囲を観察すると、この場所が居館の北棟・南棟・渡り廊下のいずれからも死角にな
っていることに気付く。陽光も遮られており、同じ中庭でもさっきまでとはずいぶん雰囲気が違う。
 多少不安になり始めたロイがリリーナに顔を向けようとした瞬間、リリーナはロイの向かいに座った。ただ、
やけに距離が近い。
 「リ、リリーナ…………?」
 青い髪の少女は目を閉じて答えず、動悸を鎮めるように胸に手を当てて静かに息を整えている。そして何かを
決心したように小さくうなずくと、目を開いてロイに優しく微笑みかけた。
 「ロイ………………フェラチオ、してあげる」
 「………………………………は?」
 「も、もう!何回も言わせないで!!フェラチオしてあげる、って言ったの!…………だ、だめかしら?」
 ロイは彼女が似た音の言葉を言い間違っているのでもなく、自分の耳が異常を来たしたのでもなく、自分が夢
を見ているのでもないと知ると、心臓が爆発した。爆発同然に拍動し始めた。
2993日目昼食 6/11:2006/02/21(火) 20:24:17 ID:nKzaU12X
 「な、な、なん、なん……ふぇ、フェラ…………?」
 ロイは顔が膨れるほど血が昇ってきているのを感じていたが、同時に下腹部にも血が集中するのを感じていた。
リリーナは耳まで赤くしてうつむき、ちらちらとロイを見上げる。ロイはしどろもどろになって、何とか言葉を
搾り出そうとした。
 「い、いやって、言うか……いや、でもっ、その、リ、リリーナは……その……ふぇ何とかって言うのが何か、
知ってるの……?」
 リリーナはうつむいたまま、こくんとうなずいた。そして小さな声で、「オスティアの閂」事件のあらましと、
そのことを今朝出発前のセシリアに相談したことをロイに告げた。
 「な、なるほど……」
 「そ、それでね、ロイ……セシリアさんから、フェ、フェラチオっていう行為がどういうものか……教えても
らったから……ね?ロ、ロイにも、してあげる……」
 ロイはすぐにセシリアの意図を見抜いた。おそらく最初は、フェラチオの意味をロイに聞いてみなさいと清純
なリリーナをそそのかしたのだろう。が、それではロイがしらばっくれたらそれまでだと思い直したに違いない。
セシリアが『聖女の塔』に到着するのが遅かったのは、リリーナにフェラチオとは何かについて講義していたか
らだとロイは気付いたが、そう考えている間にも、リリーナは四つん這いになってロイの方に顔を近づけてきた。
 「ロイ……私じゃ、いや…………?」
 ロイが思わず息を呑んだほど、リリーナの青い瞳は切なく澄んでいた。日陰にも関わらず、その瞳の奥はきら
きらと輝いている。白い頬は上気して桃色に息づき、唇は湿った光を帯びていた。
 「い、いやじゃ……ない……けど…………あっ!!」
 リリーナに右手を握られたロイは、思わず叫んでしまう。少女の手は温かく、柔らかく、滑らかだ。リリーナ
はロイの手をいとおしそうに両手で包み込む。
 「あ…………リ、リリー……ナ……ぁ……」
 ロイはもうそれだけでたまらなくなり、声をうわずらせた。情けないことに、先刻までの乱交大会で酷使した
彼の男性自身も、ズボンの下で再充填完了をびんびんと告げている。
3003日目昼食 7/11:2006/02/21(火) 20:24:50 ID:nKzaU12X
 「…………ロイ…………じゃあ、いくね…………」
 リリーナはとろけそうな目でロイを見つめた。ロイはごくりと唾を飲み込み、きつく目を閉じて、リリーナが
自分のズボンに手をかけるのをじっと待った。
 「………………んっ…………ちゅっ…………」
 「………………え?」
 意外な感触に、ロイは驚いて目を開けた。リリーナは、両手で握りしめたロイの右手の人差し指を口に入れて
しゃぶり始めたのだ。
 「…………はむっ…………んんっ…………んむぅ…………」
 「ちょっ、ちょっと、リリー…………」
 ちょっと場所が違うと言おうとして、ロイは愕然となった。確かに場所は違うが、行為そのものは申し分の無
い口腔奉仕だ。それも、相当に上手い。
 「う…………あ…………」
 「ちゅぶっ……ずぶぅうぅ……ん…………あむっ…………はぁ……」
 清純な乙女が、下品な音を立ててロイの指を吸い上げる。同時に生温かい舌が指先と爪の間に差し入れられ、
ぬるい唾液が少年の指を伝って落ちていく。
 「あっ…………」
 ロイの指の腹を、リリーナの小さな歯が軽く噛む。同時に彼女はちらりと上目づかいに少年の反応を見るのだ
が、その視線が途轍もなく妖しい。ロイがうわずった悲鳴をあげると、リリーナはうれしそうに目を細め、大胆
に頭を動かして激しく指をしゃぶる。指の関節に舌を這わせ、溢れた唾液で濡れる二人の手を絡めあう。
 「う…………くぅっ…………!!」
 ロイの股間は、男性自身がズボンを破りかねない勢いで本来の権利を主張し、痛いばかりになっている。実際
指への愛撫だけでも素晴らしく気持ちいいのに、これが本来の身体器官に行われた時のことを想像すると、もう
それだけで達しそうになってしまう。
3013日目昼食 8/11:2006/02/21(火) 20:25:26 ID:nKzaU12X
 「んふぅ…………っちゅ……ちゅぐくっ………………んるるっ!!」
 「や……あっ…………リリー……ナ……リリーナぁ…………っ!!」
 ぞくぞくっとロイの背に官能の戦慄が走る。少年の指は少女の口中を泳ぎ、時に強く吸われ、ぬめる舌で丁寧
に磨かれる。少女の漏らす甘い息づかいと、吸いつける際の湿った音、そして時折少女が発する小さな呻き声は、
ロイの耳から入って、彼の性感に直接響いていく。
 (リリーナ……可愛い…………)
 ロイはじわじわと押し寄せる快感の中、目の前で懸命に奉仕するリリーナを見ながらそう思った。貴族の令嬢
として育てられた彼女が、初めて異性のモノ(といっても指だが)を口にし、時折長い髪をかき上げつつ喘ぎ声
を漏らす。唇の端から溢れた唾液が垂れ落ちて、真下にあるロイのズボンに点々とシミを作る。
 「……ふ……はぁっ…………どう……ロイ…………?」
 リリーナがとろんとした目で問いかけてきた。どうかと言われても、ロイとしては答えに迷う。もういいよと
言うのもリリーナに悪い気がするし、かと言って明確なゴールのない愛撫を延々と続けさせるのもどうかと思う。
一番理想なのは、本当はこれをしゃぶるんだよと正直に教えることなのだろうが、リリーナには刺激が強すぎる
のではないかとためらってしまう。
 などとロイが迷っているのを、リリーナは不満と誤解したらしい。彼女は再びロイの手を握ると、より激しい
愛撫を始めた。
 「ちゅうっ、ちゅううっ、んん…………っ!!ちゅぱ、ちゅぱっ、むっ、ちゅうう…………っ!!」
 「あっ…………あああっ!!」
 リリーナが無意識のうちに身体を前に乗り出してきたため、開いて投げ出したロイの脚に少女の柔らかい身体
が触れた。思わず腰を浮かしかけたが、その拍子にズボンの下の勃起が衣服と擦れてしまい、ますますロイの性
感を高ぶらせてしまう。
 「はぁ…………っろっ…………んんっ!!」
 リリーナは唾液まみれの指を口から出して、突き出した舌の先端で指の背を縦につうっとなぞる。可憐な仕草
であると同時に、凄まじく淫靡な性技でもあった。ロイは「本物」を愛撫されているかのように、指をびくっと
震わせた。
3023日目昼食 9/11:2006/02/21(火) 20:26:09 ID:nKzaU12X
 「リ、リリーナ、き、きもち、いいか……ら……っ!!も、もう…………ぅ…………!!」
 リリーナにいやらしい奉仕をさせていることへの嫌悪と、このままずっとしゃぶっていて欲しいという欲望が
ロイの中でせめぎ合う。少年は今や無意識のうちに腰を小刻みに揺らし、指を曲げてリリーナの口中をまさぐっ
ていた。リリーナも、ロイの指に舌をねっとり絡めて、ついには口の奥まで導こうとする。
 「うむっ!!……えほっ、げほっ…………はぁ、んっ…………」
 うっかり喉奥を刺激してしまい、リリーナはたまらず咳き込んだ。が、すぐに指を咥えなおし、献身的な愛撫
を続ける。もう彼女は頭部だけでなく、身体全体を揺らすようにして、ロイを悦ばせようとしていた。彼女は熱
中のあまり、腰を高く突き出してしまっていることに気がついていない。
 「うっ…………ああっ!!」
 ロイは彼女の丸くふっくらとした腰が揺れる情景を見てしまい、途端に勃起が痛いほど膨れ上がって、思わず
悲鳴をあげてしまった。同時に、リリーナの指がロイの手の甲をそろっと掻く。ロイの下腹部と下着の間で擦ら
れた勃起に、痺れるような鋭い快感が走った。
 「だ、だめ、っり、リリーナ…………でちゃうっ!!」
 「…………え!?ええっ!?」
 ロイのうわずった叫びに、リリーナは驚いて顔をあげた。幼さの残る愛らしい顔の口の端から大量の唾液が垂
れて、小さなあごのあたりまで濡れている。ロイはリリーナを引き寄せながら芝生に倒れこむと、思い切り彼女
を抱きしめた。
 「あっ…………ロ、ロイ…………!!」
 「…………っく……う…………」
 リリーナの柔らかくあたたかな身体を抱きしめながら、ロイは射精した。ズボンの下で怒張が脈打ち、熱い体
液がロイの下腹部から大腿部を汚していく。
 「ロ、ロイ…………私…………わた、し…………」
 ロイが射精の快感に耐える間、リリーナは潤んだ瞳で少年を見つめている。なぜ今ロイが苦しげに目を閉じて
身体を震わせているのか分からなかったが、とにかく彼の方から抱きしめてくれたのだ。初めて顔を埋める少年
の胸は熱く、わずかに弾力があって、汗のにおいがした。
3033日目昼食 10/11:2006/02/21(火) 20:26:55 ID:nKzaU12X
 「…………は……あぁ…………」
 ようやくロイの射精が終わる。快感が去ると、ようやく自分がリリーナを抱き寄せていた事に気付いて愕然と
なった。
 「……あ、あの…………リリーナ…………?」
 「…………ロイ…………」
 ロイを見上げたリリーナの青い瞳が、濡れて光っている。彼女は半ば恍惚とした表情で、少年の次の言葉と行
為を待っていた。
 「ご、ごめん!!」
 どうしてそうしたのか、ロイには分からなかった。彼はリリーナを身体から引き離すと急いで立ち上がり、北
棟に駆け出した。後には、呆然としたリリーナだけが残された。
 「ロイ…………?…………ロイ…………私…………」
 夢を見ているような幸福感からいきなり現実に突き落とされ、思わず涙ぐむリリーナ。が、そんな彼女に静か
に歩み寄ってきた人物がいた。セシリアだった。
 「リリーナ、大丈夫?」
 「あ…………セシリアさん…………」
 リリーナは目をこすって、隣に座ったセシリアに無理に微笑みかけた。
 「私ったら……せっかくセシリアさんに、フェラチオ教えてもらったのに……ロイ、私のこと、嫌いになっち
ゃったかな…………」
 「そんなことはないわ、リリーナ」
 セシリアは優しく励ますようにリリーナの肩を抱いた。リリーナに一部間違ったフェラチオの方法を教えた犯
人である彼女は隠れて一部始終を覗いていたが、正直言ってリリーナがあそこまで激しい愛撫をするとは思って
いなかったのだ。もっとも、「本当はここを舐めるんだよ」という期待していた展開にはならなかったが……
 「リリーナ、あなたの気持ちはちゃんとロイに伝わりました。でなければ、あなたを抱き寄せたりしないでし
ょう?……さすがにそれ以上はまだ無理だったみたいだけど」
3043日目昼食 11/11:2006/02/21(火) 20:27:29 ID:nKzaU12X
 「……ほ、本当ですか……?」
 「それ以上のこと」は他の女性には散々しているくせにね、と心の中で付け加えたセシリアは、少女を安心さ
せるようにうなずいた。
 「ロイは照れ屋さんだから、あれでもよく出来た方だと思うわ……大丈夫、これからあなたを見る目が違って
くるはずだから。自信を持ちなさい」
 「は、はい!」
 魔道軍将は素直にうなずくリリーナを見ながら、次はリリーナに何を仕込んでロイにけしかけようかと策をめ
ぐらせた……

 ロイは夢中で居館北棟の階段を駆け上がっていた。リリーナに(指先とはいえ)カラダを愛撫され、射精し、
彼女を抱きしめてしまったという事実は、ロイの心に影を落としている。何も知らない清純な少女を汚してしま
ったようで、叫び出したいほどの自責の念に駆られていた。だが同時に、幼馴染みの少女の妖艶さを見せ付けら
れ、これまた絶叫したいほどの情欲が心の中に渦巻き始めている。
 (とにかく、着替えて休もう……)
 さすがに昨日以来の休む間もない性行為と今日の軍事行動は、ロイの肉体を極限まで疲労させていた。さっき
のリリーナの昼食のおかげで多少は持ち直したが、それも少女の切ない奉仕とそれによる射精で帳消しになって
しまっている。
 さいわい誰にも会うことなく、3階の自室の前までたどり着いた。発射した精液が太ももを伝うので、つい歩
き方が変になってしまっているが、もう大丈夫だと安心してドアを開ける。
 だが部屋に入った瞬間、ロイは急に気が遠くなった。全身の力が抜け、床に膝をついてしまう。
(…………ち、力が…………)
 疲れているのに階段を駆け上がったせいだろうか、と薄れる意識の中で思ったが、何か違う感じがする。彼が
床に倒れる直前に見たのは、窓際に立つ少女の後姿だった。淡い紫の長い髪、丈の長い地味な魔道服……
 (…………?あれは…………ソフィーヤ……?)
 ロイの意識はそこで途切れた。
(3日目昼休み、または3日目昼下りに続く)
305名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 20:30:06 ID:nKzaU12X
※ロイ×ソフィーヤをご希望の方は、恐れ入りますが3日目昼下がりまでお待ち下さい。
306名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 20:31:23 ID:xcg9siLT
>>294-304
ちょwww予告ではエロ無して言ってたはずなのにエロス・・・
GJ!!
307名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 20:47:47 ID:q18m9H3R
小ネタも最高! コマンドワロタww
308名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 21:13:43 ID:rnZjSKzk
コマンドリリーナGJwwww

でも捕まったリリーナ様は、裸にひん剥かれて兵士一人につき5回づつぐらい強姦されて、ショックで精神崩壊して廃人になって、
おまんこを手で引き千切られ、目をえぐられて内臓取り出されて、両手両脚切り裂かれて公衆便所にされてるのが見たかった。
ウェンディと一緒に。
でね。ロイがリリーナを見つけたときは当然死んでて、腐った死体のリリーナ様を貪り食いながら抱くんだ。

無茶言うな。
309名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 22:00:46 ID:CEykYDuL
('A`)
310名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 22:06:26 ID:8/6GGszJ
ソフィーヤくるぅ!
ニイメ以上に生きてるソフィーヤ何をする気なんだ。GJ!
311名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 00:36:00 ID:UIJBvBRX
アイク×レテって需要ないのか?
俺は大好きなんだが…。
312名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 00:47:22 ID:zTM+Fc9H
ありまくりんぐ
毎日期待しながらここをおとずれるわけだが
313名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 00:54:52 ID:FbBBZoSJ
wktk!!!!
314名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 01:46:28 ID:Eyseho18
最初はロイが羨ましかったが……こらぁ本気で命の危険が(゚д゚lll)
「その剣でわたしをスキにして」が激しく見たい件についt(ry)
315外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/22(水) 08:49:19 ID:usNvSPkY
外伝ジーク×聖女ティータSSを投下します。
ティータの一人称です。

黒騎士編2。前のカミュ×ニーナが黒騎士編1
316外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 08:51:16 ID:usNvSPkY
 私はこの人を愛してはいけない。
そう理性では分かっていた。でも気持ちは誤魔化せない。

 始まりはあの日。
 浜辺であの人を見つけた日。

 私はティータ。リゲル帝国の聖女。

 あの日、いつもの日課で浜辺を散歩していると、海岸近くに男の人が倒れているのが見えました。
 黒い鎧を着た金髪の殿方。

「あのー。大丈夫ですか?」

 近寄って私は気付きました。
 凄くイイ男です。きゃー。
 金色の髪に端正な顔立ち。気品を感じさせます。
 どこかの国の身分の高い騎士でしょうか?
 男の人はずぶ濡れのまま、ぐったり倒れて動きません。
 不思議なのは、重い鎧を着ていながら海水に濡れている事。どうして海に沈まなかったのでしょう?

 でもすぐに私は気付きました。
 ああ、きっと神様が、私にイイ男と巡り合わせてくれたのでしょう。
 ドーマ神、ミラ女神に感謝します。

「起きなさい。風邪ひきますよ」
 目覚めない彼のほっぺたをぺちぺちと叩きます。

 ぺちぺち。

 起きません。私はもっと強く早く叩きます。

 ぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺち。

 でも起きません。騎士の眠りは深いようです。
 仕方ありません。城まで運びましょう。
「どっこいしょ」と私は騎士を背負い、おんぶしてリゲル城に向かいました。
 やはりずっしりと重い。鎧は脱がせるべきだったでしょうか。

 そしてイイ男を拾った私は、献身的に看病しました。
 自分で言うのも何ですが、それはそれは献身的に看病したのですよ。
 目覚めない彼に何度も治癒魔法をかけ、体を拭き、清潔にしてあげます。
 彼の裸体は逞しくかつ美しく、それはもう見事でした。
 見事といえば、彼の、その、あそこもとても見事でした。私は特に念入りにその場所を洗ってあげます。
 あそこを洗うときは、眠っている彼もくすぐったそうに顔を緩め、見ていて微笑ましいでした。

 幸い、ルドルフ皇帝も彼の治療に専念するように命じてくれました。
おかげで私は彼の治療に専念できます。
 リゲル帝国を治めるルドルフ皇帝。
 髭の素敵な渋い皇帝です。

 イイ男にはイイ男の良さが分かるのでしょう。
 眠っている彼を見て、一目で気に入ってくれたようです。
317外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 08:52:27 ID:usNvSPkY
 そして寝た子を看病の日々。
 私はいつものように、彼のほっぺたをぺちぺち叩きます。
「起きなさい。起きなさーい。あんまり寝てると、三年寝太郎になりますよ」

 ぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺち。

「う、ううぅん……」
 まあ。色っぽい声を出して、男の人が眉を寄せます。
「ふふふ。可愛い声」
 私はふっと、彼の耳に息を吹きかけます。
 その途端、彼の目がくわっ! と開かれました。
「きゃっ」
 その目に驚いて、私は尻餅をついてしまいます。そしてすぐに起き上がりました。
「あ、あの……?」
 目覚めた彼は、ぼんやりと天井を見ています。ボーッとした空虚な瞳。
せっかくの男前なんですから、もっとしゃきっとすればいいのに。
 でも、どうしてでしょうか。
 彼の瞳の奥。何故か、とても悲しい色が見えます。
 どうして、そんな悲しい瞳をするの?

 と、不意に彼が私を向きます。
 彼に見つめられ、私はドキッと胸が高鳴りました。
 その瞳に映る、緑の髪を高く結い上げた聖女の私。あなたには私がどう映っているのかしら?

「ご機嫌はいかが? あなた、ずっと眠っていたのよ」
 私は平静を装って、彼に語りかける。でも胸はずっとドキドキしたままで破裂しそう。
 年頃の少女でもあるまいにはしたない。でも悪い気分でない。
「ここは……?」
 彼はぼんやりとした目で周囲を見回す。そして手を上げて、感触を確かめるように手を握ってみた。
 よかった。とりあえず体は動かせるようだ。
「大丈夫よ。ここはリゲル城。あなたは浜辺で倒れていたの」
「あなたは……?」
 彼がじっと私を見る。ああ、恥ずかしい。そんなに見つめないで。
「私はティータ。このリゲル城のシスターよ」
「そうか……」
 彼はじっと私を見たまま、無理に上体を起こそうとする。
「まだ駄目よ。横になっていないと」
「平気、だ」
 とても平気そうには思えない苦しい声。でも彼は上体を起こすと、私にぺこりと頭を下げた。
 呆れた回復力。
「助けてもらえたようだ。例を言う」
「やだ。そんな」
 我慢しきれず、私は顔を逸らしてしまった。頬が熱い。きっと赤い顔をしてるのでしょう、私。
「待ってて。今、何か食べるものを持ってくるから」
 私は恥ずかしさを隠すように部屋を飛び出し、息を吐いた。
 何故だろう。彼の前にいると、胸がキュンと高鳴り、お腹の奥がジンと熱くなる。

 落ち着いて私。
 まだ彼が何処の誰なのかも分からないのに。
318外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 08:53:58 ID:usNvSPkY
 おかゆと温めたミルクを持って、私は彼の所に戻る。
「はい。あーんして」
「いや。一人で食べられる」
「ダーメ。ほら。あーんしなさい」
 彼は渋い顔をして、私のすくったおかゆを食べた。
 ふふ。イイ男もこうしてみると台無しね。でも可愛い。
「ほら、ミルクも飲んで。ゆっくりと」
「あ、ああ」
 
 簡単な食事を終えて、彼をベッドに寝かせたまま、私は聞きたいことを聞いてみた。
「ねえ、あなた。どこから来たの?」
「……分からない」
「そう。『ワカラナイ』という所から来たのね」
「いや、そうじゃなくて」
「ねえ、あなた。お名前は?」
「……思い出せない」
「そう。『オモイダセナイ』という名前なのね」
「いや、そうじゃなくて」
 なんだか会話が噛み合いません。
「……思い出そうとしても思い出せないんだ」
 私は彼の言葉をじっくり吟味します。

 思い出そうとしても思い出せない。
 つまり記憶が無い……?
「記憶喪失?」
 ぽつりと呟いて、私は彼を見る。
「あなた。記憶が無いの?」
「どうやら、そのようだ」
 こくりと頷く彼。

 なんと。イイ男の人は記憶喪失さんでした。
 どうしましょう。今の内に有る事無い事吹き込みましょうか。
 その前に名前を決めましょう。勝手に。

「ええと。風と木の名無しさん」
「はぁ?」
 ベッドの上で彼はとても渋い顔をします。まあイイ顔が台無し。
「いえね。呼び名がないと不便だと思って。風と木の名無しさん」
「申し訳ないが。名無しさんはともかく、風と木は勘弁して頂きたい」
「まあ残念」
 それじゃあね、と私は考えて、
「では、太郎吉宗彦座衛門、略して太門ちゃんというのは?」
「長らくお世話になりました」
「ああん、お待ちになって」
 結局、名前を決めるのは後になりました。風と木の名無しさんや太郎吉宗彦座衛門、略して太門ちゃん気に入ってくれなかったようです。

「でね。あなた、重くて黒い鎧を着てて浜辺に流れ着いてたのよ。何か覚えてない」
 私は彼を見つけた時の話をしてみます。それで何か思い出す事でもあればいいけど。
「いや……」彼は悲しそうに首を振り、「何も思い出せない」
 悲しいそうな瞳。どうしてそんな悲しそうな瞳をするの?
 お願い笑って。私にあなたの笑顔を見せて。
 ねえ、風と木の名無しさん。
319外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 08:55:13 ID:usNvSPkY
「私は過去を忘れてしまった」
 自分の手を見つめながら彼が告げます。悔やむように。憂いを帯びた声で。
「だが、忘れてはいけない気がする。
 私は決して忘れてはいけない過去を失ってしまった」
 そして私に顔を向けます。憂いを帯びた悲しい瞳で。
 ああ、そんな瞳で見ないで。私まで切なくなります。
「私は私の過去を取り戻したい」
「はい」
 私は小さく頷きます。
「私も協力するわ」
 彼の手を両手で包む。とても逞しい大きな手。
 リゲル帝国のシスターの私には分かりました。戦う男の手。
「一緒に、ゆっくり焦らず頑張りましょう。
 でも、今はまず体を治さないと」
 彼の体はまだ本調子ではありません。まずは元気にならないと。
 記憶を、彼の顔を取り戻すのはその後。

 でも。
 私は同時にこう思っていました。

 彼がずっと記憶喪失でいたらいいのに。
 そうしたら、ずっと側にいてくれるから。

 私は罪深い女かもしれない。

 それから彼は見る見るうちに回復して、すっかり元気になりました。
 誰もが驚くほどの回復力です。
「「ねえ、ジーク。外は良いお天気よ。散歩に行きましょう」
 元気になった彼を連れて、リゲル城のお庭をお散歩。
 今までずっと病室にいた彼は、眩しそうに青空を見上げます。
 ふふ。やっぱり、良い男には青空と太陽が似合います。
 お日様の光を受けて、キラキラ輝く彼の金髪。
 でも彼だったら、雨の日でも夜の月夜でも似合うでしょう。
 
 てくてくとお庭を歩く私と彼を、周囲の人たちは興味津々に見ています。
 ふふ、彼に見取れているのね。だって、とっても素敵な殿方ですから。
 横を歩きながら、彼の大きな手をじっと見る。
 手を繋いでもいいかしら?
「あれは……?」
 手をそっと伸ばすけど、彼は別の何かに興味を惹かれたよう。
 見ると、庭では軍人さんたちが稽古をしていました。
「このリゲル帝国の軍の人たちよ」
「ふむ」
 剣を振り回す剣士。槍を手に馬で駆ける騎士。リゲルは武を尊ぶ国。稽古といえど激しいものです。
 彼はその様子をじっと見る。
「あなたも、見つけた時は鎧を着ていたものね。どこかの騎士だったのかしら」
 彼は何も言わず、稽古場に近づいていく。
 私も彼の後に続いていく。

 腕を組んでじっと稽古に見入る彼。何か思い出そうとしているのでしょうか?
「おお、これはこれは聖女様」
 そうしていると、一人の騎士様が話しかけてきました。
「ごきげんよう。ジェローム将軍」
 リゲル帝国の将軍の一人、ジェローム将軍です。
320外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 08:56:37 ID:usNvSPkY
「ふぉふぉふぉ」
 ジェロー将軍の背後では、ローブをまとった老人が怪しく笑っています。妖術師のヌイババさんです。
 ジェローム将軍が、ねめつけるような視線で言いました。
「このような場に何か?」
「いえ、彼の付き添いで」
 視線をかわし、私は彼をそっと見上げます。
「ほうほう。貴公ですか。海で拾われた男とは」
 ジェローム将軍は彼を頭の上から足下まで見下ろし、
「なかなかの風格だが。武芸に覚えは?」
「……分からない」
「ジェローム将軍。この方は記憶喪失なんです」
「ほう。記憶喪失!」
 大仰にジェローム将軍は驚いて見せます。
 それから彼に言いました。
「では、どうでうすか? 共に稽古でも。何か思い出すかもしれませぬぞ」
「そんな無茶な!」
「いや……」
 反対しようとする私を、彼が制します。
「そちらの方の言うとおり。何か思い出すかもしれない」
 彼は私に顔を向け、
「大丈夫。無茶はしない。それに、さっきから体が疼くんだ。戦え、と」
 その瞳を見て、私は何も言えませんでした。
 だって、いつも悲しそうな瞳が、とても嬉しそうだったから。

「では」
 稽古用の木剣を手にした彼が、ジェローム将軍配下の騎士と向き合います。
 ああ、大丈夫かしら。木剣といえど当たったら痛そう。
 お願い。怪我はしないで。
「はじめ」
 でも、私のその心配も杞憂に終わりました。
 勝負が始まった途端、相手の騎士が地面に倒れていたのです。
「え? ええ?」
 どうやら、あっという間に彼が勝ったようです。
 周囲から「おお!」と声が上がります。

 それからも彼は全ての相手に一瞬で勝ちました。
剣でも槍でも馬上試合でも。
 歴戦のリゲルの強者が、ほとんど一瞬で倒される様は圧巻としか言い様があるません。
「凄い。凄いわ」
 私は怪我人の手当てもほどほどに、彼の武芸に見入っていました。
 素人の私から見ても、彼の強さは分かります。
 強くて美しくて、そして悲しい彼。
 あなたは一体何処から来たのですか?

「ええい!」
 苛立ちげにジェローム将軍が声を荒げます。背後の妖術師ヌイババさんは平然としていましたが。
「サイゾー殿」
「何でござるか」
「きゃっ」
 いきなり黒装束の怪しい人が現われ、ちょっと、いやかなり驚きました。
 でもすぐに落ち着きます。魔戦士のサイゾーさん。同じリゲル帝国の仲間です。
 でも怪しい人。
321外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 08:57:51 ID:usNvSPkY
「サイゾー殿。次は貴公があ奴の相手をしてもらいたい」
「分かったでござる。にんにん」
 相変わらずの怪しい口調でサイゾーさんは彼の前に立ちます。真剣で。
「え?」
「この勝負、真剣で行う」
 ジェローム将軍の宣告通り、彼も真剣を手にしています。
「そ、そんな。危険です!」
「大丈夫。怪我をしたら、聖女殿が治せばよかろう」
「そういう問題ではありません!」
 将軍に食って掛かる私に、彼が顔を向けます。
 そして剣を胸に当てて水平に上に向けます。まるで直立不動の騎士のように。
『大丈夫』そう言いたいの?

 そして心配する私をよそに、彼と魔戦士サイゾーさんの真剣勝負の試合が始まりました。
「はじめ」
「にんにん」
 私の目には見えないほどのサイゾーさん斬り込み。

 キン!

 彼は寸前で剣を受け止め、そしてニヤリと口端を歪ませて笑います。
 え? 笑った?
 そう。彼は激しく剣を打ち合わせながら、笑っています。とても楽しそうに。

 キン キン キン。

 もはや二人の剣は私には見えず、ただ剣戟の音だけが響きます。
 ああ、どうか彼が無事でいますように。
 私にはもう祈る事しか出来ません。
「にんにん」
 サイゾーさんが飛び退いて彼から離れます。
 彼が目に光を宿して、剣を水平に構えます。
 シーンと周囲は静まり返ります。誰もが、二人の剣技に見取れていました。ジェローム将軍さえも。
 そして二人が一歩踏み込もうとした途端―

「双方、それまで!」

 どーん! と巨大な黒馬が空から降ってきました!
 もうもうと上がる砂埃。
 その後には……
「ル、ルドルフ皇帝!」
 そうです。皇帝馬バリキオンに乗ったその御方こそ、このリゲル帝国のルドルフ皇帝。
 とっても強くて精悍な御方。そして全身からカリスマ溢れる威風堂々とした風格。
 まさに皇帝と呼ぶ相応しい御方です。
『ははー』
 全員が、皇帝陛下に平伏します。私も、ジェローム将軍も怪しいヌイババさんもサイゾーさんも。
 ただ一人彼を除いて。
 その彼にルドルフ皇帝が馬上から告げました。
「貴公の腕前、とくと見せてもらった」
「どうも」
「どうだ? わしの下で働く気は?」
322外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 08:59:12 ID:usNvSPkY
 仕官を誘われ、彼が私を見ます。
 私はこくんと頷きました。ルドルフ皇帝は仕えるに値する立派な御方。
 彼はルドルフ皇帝にひざまずき、
「私はこの国に救って頂いた。出来る事があるなら、喜んでお仕えしよう」
 そして剣をすっと差し出します。
「ルドルフ皇帝に変わらぬ忠誠を」
「誓いの剣。しかと受け取った」
 ルドルフ皇帝は剣を受け取ると、そっと口付けします。
 ああ、なんて美しい光景。
 誓いを立てる美男の騎士に、忠誠を受けるカリスマに満ちた皇帝。
 まるで一枚の絵画のよう。ううん、目眩がするほど美しい。

「ところでそなた。記憶が無いそうだが」
「はい。残念ながら」
「では付いて来るがよい」
「はっ」
 そしてルドルフ皇帝は彼を連れて自室へと向かいました。
 そこで随分と長い間、二人きりで過ごしたようです。
 こんなに一緒に過ごすなんて。皇帝陛下は随分と風と木の名無しさんを気に入ってくれたようです。

「待たせて申し訳ない。ティータさん」
 戻った来た時、風と木の名無しさんは随分とさっぱりした表情をしていました。
おまけにうっすらと汗をかいています。ルドルフ皇帝もさっぱりした表情に汗。
 一体何があったのでしょう? でしょう?
 そして驚く事に、風と木の名無しさんはルドルフ皇帝から名前をい戴いていました。
「ジーク?」
 私は彼が告げた名前を繰り返し、名付け親に聞いてみます。
「ルドルフ皇帝。ジークという御名前の由来は」
「うむ」と、ルドルフ皇帝は遠い目をして語り出します。
「わしがまだ幼い頃。一人の少年に助けられた。その少年の相棒が『ジーク』という名前だったのだ」
「そうですか」
 ルドルフ皇帝にそんな過去があるなんて初耳です。

 ともあれ、風と木の名無しさんはジークという名前を貰い、ルドルフ皇帝に仕える騎士になりました。
 ルドルフ皇帝がジークをリゲル帝国のみんなに紹介します。
ルドルフ皇帝「というわけで、今日から一緒に働く事になったジークだ」
ジーク「よろしく」
みんな『よろしく』

 リゲル帝国では力があれば誰でも認めてくれます。
記憶喪失のジークもたちまち実力を認められて将軍の一人になりました。

 そうして私も城付きのシスターとして通常業務に戻ります。
 リゲル城での私の主な仕事は、怪我人の治療に生活衛生の向上。保健室の先生みたいなものです。
それに神への礼拝も欠かせません。
 このバレンシア大陸はドーマ神とミラ女神の兄妹神が治めています。
 この北のリゲル帝国を治めるド−マ神。何よりも力を尊びます。
 南のソフィア王国を治めるのは大地母神ミラ。慈愛と豊穣の女神。
 近年、ソフィア王国とは交戦状態にあります。
 でもジークには戦ってほしくありません。
323外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 09:01:04 ID:usNvSPkY
 いつものように、私の所には怪我人がやって来ます。
「にんにん」
 怪しい声と共にやって来たのは魔戦士サイゾーさん。
「拙者とした事が木から落ちたでござる」
「はい<リカバー>」
「ありがとうでござる。にんにん」
 怪しい声と共に、怪しくサイゾーさんは帰りました。

「ふぉふぉふぉ」
 怪しい声と共にやって来たのは妖術師ヌイババさん。
「新魔法の実験中に暴走してしまいました」
「はい<リカバー>」
「ありがたい。新しい魔法が歓声した暁には、聖女殿にも見て頂きたい」
「結構です」
「ふぉふぉふぉ」
 怪しく笑いながらヌイババさんは帰りました。

 もう。どうしてこう、リゲル帝国には怪しい人が多いのでしょう。ルドルフ皇帝は立派な御方ですのに。
 ああ、ジークは今頃どうしているかしら。
「ティータさん」
 きゃっ。私の目の前にいました。
「な、なななななな、何かしらジークさん」
 ドギマギする胸を抑えて、何とか言います。
 小娘でもあるまいに、どうしてこうも動揺してしまうのでしょう。
 ジークと一緒にいるだけで、胸がキュンと高鳴り、お腹の奥がジンと熱くなります。以前よりずっと。
「いや。実はルドルフ皇帝より手当てを頂いたのだが」
「まあ。良かったわね」
 彼が涼やかな声で告げます。ああ、その声をずっと聞いていたい。
「初めてお手当てを貰ったら、恩になった人にお礼をすると聞いた」
 ジークが私を見る。ああ、もっと見て。ずっと私だけを見ていて。
「ティータさんに何を贈ればいいか私には分からない。本人に聞くのも失礼かとは思うが」
「まあ。いつもそうやって、ご婦人を口説いてますの?」
「いや。記憶には無い」
「そうねえ」
 正直、ジークからの贈り物なら何でもいいのだけど。
 私は笑顔で言いました。
「光り物がいいですわ」
「光り物?」
「はい。光り物です」
「そうか。光り物か」
 ぶつぶつと呟くと、ジークは出掛けました。
 さて。彼はどんな光り物を贈ってくれるのでしょうか。

 そしてジークは光り物を手に戻ってきました。
「ティータさん。今までお世話になった御礼です」
とジークが差し出したのは鯖。魚のサバ。ぴかぴか光るサバ。
「まあ。見事な光り物ね」
「ああ。実に光るサバだろう」
 ええ。確かに光り物ね。でもねジーク。そうじゃないのよ。
 一緒にせーの。
「サバじゃねえ!」

 その後。貰ったサバは鯖の味味噌煮にして美味しくいただきました。まる。
324外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 09:02:45 ID:usNvSPkY
 そして平和に平穏に時は過ぎます。
「ねえ。ジークさん。何か思い出しました?」
「いや。何も」
「そう」
 悲しい瞳。ねえジーク。どうしてそんな悲しい瞳をするの?
 お願い。笑って。私まで悲しくなるわ。
「ティータさん。私は過去に何をしたかは分からない」
「いいじゃない。そんな事」
「もしかしたら、悪の帝国の手先になって、正義の若者と戦っていたのかもしれない」
「そうね。ジークだったら、亡国のお姫様と恋に落ちていたかもしれないわね」
 もしそうだったら。私はそのお姫様に申し訳ないと思う。
「ジーク。もしあなたにどんな過去があったとしても。私はずっと一緒よ」
「ティータさん。私の過去にあなたを巻き込む訳にはいかない」
「いいのよ。あなたに出会った時から。私の運命は貴方と共に」
 ジークが過去を思い出さなければいい。ずっと記憶喪失でいてくれたら。
 この頃から、私はそう願うようになっていました。
 
 やはり、私は罪深い女でしょうか。

 平和な時間は長く続きません。
 ソフィア王国の騎士団が、とうとう国境を越えて侵攻してきたのです。
 ソフィアに現われた若き英雄。
 彼はソフィア王国の内乱を治め、リゲル帝国に敢然と挑んできました。
 勇敢な若者。ジークとどちらが美しいのでしょうか。

 そしてジークにも遂に出撃命令が出ました。
「行かないで。ジーク」
 私は彼にしがみつき、止めました。
「ティータさん。私は恩義を返さなくてはいけない」
「だったらここにいて。あなたを救ったのは私よ……」
「ティータさん……」
 悲しい瞳で私を見る。お願い。そんな瞳で見ないで。私まで悲しくなってしまいます。
「お願いジーク。側にいて。どこにもいかないで。
 あなたは誰も傷つけなくていいのよ」
 争いを嫌う聖女らしい言葉。でも本心はジークが傷付くのが嫌だから。
 そんな本心、あなたは見抜いているのでしょうけど。
「分かったティータさん。私はどこにも行かない」
 意外な返答に、私は「えっ」と顔を上げた。
 てっきり、彼は戦う道を選ぶと思ってたから。

「私はここにいる。ティータさんと一緒に」
「ああ、ジーク」
 私はジークの胸元に飛び込みます。ジークも私を受け止めてくれます。
 大きくて暖かな胸の中へと。

 そして決めました。今日を忘れられない日にしようと。決して忘れられない思い出を作ろうと。

 胸のキュンという高まり、そしてお腹の奥のジンという濡れるような感覚は最大まで高まっている。

「ジーク。私に思い出をください」
 決して、忘れない、忘れれない記憶を。
 そして彼に顔を向けて目を閉じた。
325外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 09:04:12 ID:usNvSPkY
「本気ですか、ティータさん」
 もう。ここまでさせて、何を今更。
「ものの弾みで事を進めてしまったら、後で後悔知れない」
「私は本気です。絶対に後悔などしません」
 閉じた私の目から涙がぽろぽろとこぼれた。いつでも泣ける練習をしていた賜物。
聖女というのは演技が必要な時もある。
「ティータさん……」
 彼がそっと指で涙を拭う。

 そして唇に暖かい感触が触れた。

 目を開くと、そこにはジークの美貌が間近に。
 そしてジークはすぐに唇を離す。もっと続けてもよいのですのに。
「ふふっ」
 小さく笑うと、ジークの胸に顔を寄せた。彼も受け止めてくれる。
「寝台で……」
 私の願いを受けて、ジークは私を抱きかかえ、寝台へと運んでくれる。
 聖女である私だが、お姫様抱っこして頂くのは初めてですの。

 ゆっくり、優しく、彼は私を寝台に横たえる。そして上から見つめる。
 ああ、そんなに見つめないで下さい。恥ずかしい。
 ジークはゆっくりと服を脱ぎ、白い法衣を着たままの私に、覆い被さってきます。
 ああ、ジークの逞しい筋肉。これが殿方の体。
 でもジークは優しく私を包んでくれる。
 嬉しい。私もジークの背中に手を回して、彼を感じる。逞しい胸に頬を寄せる。
 そしてジークは、私の肌を、目元から頬、顎から首筋へと、指先で撫でてゆく。
 嬉しい
 ジークが私に触れている。私がジークに触れている。
「ジ、ジーク……。私たち今は一緒よね」
「そうだ」
 うなずき、ジークは私の肩を抱き寄せまた唇を重ねた。最初の接吻だけのキスとは違い、舌を挿れてきます。
 そして私も彼の舌に自分の舌を絡め、ごく自然に一体になろうとする。
 くちゅくちゅ。これがジークの舌。とても唾液でいっぱい。
 ねえジーク。私の唾液は美味しい?
 そして唇を重ねる間にも、相手の存在をもっと実感しようと、互いの肌を指先と掌でで撫で回しあう。
 それぞれの指先が、熱い体温と滑らかな肌、そして力を込めた筋肉の一つ一つまで確認しようと、
貪欲なまでに動き回る。

「ああ……!」
 長い長いキスの後、ほうと息を吐く。
 熱烈なディープ・キスの後、私はぼうっと霞んだ表情で呟いた。
「あなたを、あなたを感じます。確かにあなたは、私と一緒にここにいる」
「そうだ。私はここにいる。そしてティータさん、あなたもここに……」
「さんはよして」
 今はただの男と女なのだから。
「ティータと呼んで下さい」
「分かった。ティータ」
 ジークは更に私と身体を密着させていく。乱れた法衣越しに彼を感じる。
 スカートの中に手を伸ばし、遠慮がちに撫で回す。
326外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 09:05:22 ID:usNvSPkY
「お願い。遠慮しないで」
 頬に熱を帯びながら哀願する。きっと私、恥ずかしい顔してるのね。
 でもいい。ジークの前だから。彼だけには見られても平気。
 ジークの手がより早く大胆に太股を撫で、中心へと伸びていく。

「ああ、ジーク……。素敵、好きよ」
 うっとりと瞳を閉じ、私はジークの力強い腕に身を任せる。身体の隅々までも彼を感じたい。
そして、彼に感じられたい。私たちは、今は、今だけは一緒なのだから。
「い、一緒よ。ああ…。あなたを、あなたを感じるの。
 とっても、とっても。ああ、私、幸せ、です。とっても、幸せです」
 もう、自分でも何が何だか分からない言葉を口走りながら、私はジークを思い切り実感できる幸福に酔いしれる。
 その時、私の最も敏感な部分に下穿きの上からジークの指が触れ、脳髄に火花が散った。

「ああ……ジーク、あなたを、あなたを感じるのぉ」
 ほとんど泣き声のような調子で、私は淫らな声を上げる。これが悦び、というものだろうか。
「嬉しいっ……! あなたが、あなたが一緒にいてくれる…。私、幸せ…!」
「ティータ……。ああ、ティータ!」
 ジークも上擦った声を出してくれる。嬉しい。私で感じてくれてるの?
 私の腰を持ち上げ、ジークはスカートの中の下穿きを取り除く。
 恥ずかしい。私のあそこが見られている。でもジークだからいい。
 彼が腰を密着させる。何か固い棒の先端が、私のあそこに触れた。

「行くよ、ティータ」
「ああーっ!」
 処女のあそこを突き破り、彼が私の奥底に入ってくる。
 一瞬、喜びと苦痛の混じった鋭い絶叫を上げてしまった。
 でも痛みはほんの一瞬。
 私はすぐに、満ち足りた喜びの表情を浮かべる。
「すごいっ。ああ、なんてすごいのっ。私の中に、あなたが、あなたが入ってるなんてっ!
 こんな一緒に、一緒のなれるなんて。素敵よ、素敵よぉ。ああ、もう最高に幸せよぉ」
「ティータ……ティータ!」
 しっかりと私を抱きしめ、最奥に自分自身を突き込みながら、彼が叫ぶ。
「今は、一緒だ。何があっても、今だけは一緒にいる」
「私も、私もです。あなたがおれば、他には何も要りません」
 でもそれは叶わぬ願い。お互いに祖国は捨てられない。
 ああっ、あああっ、と私は自身の喘ぎ悶える声をどこか遠くに感じる。そして頭に白い光が爆発する。
 同時に、ジークも私の胎内に自分の分身を思いきり注ぎ込む。
 満ち足りた絶頂に、お腹に感じる彼の絶頂。
 私は最高に幸せでした。
「ジーク! ジーク!」
「ティータ! ティータ!」
お互いに情熱の限りを込めて呼び合いながら、身体をぴったりと密着させて抱き合う。
 そしてごく自然に唇を重ねる。
 三回目の接吻が終わると、ようやう身体を離す。あそこから彼のものが引き抜かれる。
 私とジークは、この上なく充実した思いで見詰め合い、どちらからともなく微笑を浮かべる。
 そして私は泣いた。
327外伝ジーク×聖女ティータSS:2006/02/22(水) 09:07:07 ID:usNvSPkY
 熱い情事が終わってからも、私はしとりとジークに抱きつき安堵に包まれて過ごします。
 でもジークは宙をぼんやりと見つめていました。いつもの悲しい瞳で。
「どうしたのジーク?」
「いや…」彼は遠い目をして、「前にもこんな事があったような…」
 ふーん。前にも、こんな風に誰かと愛し合ったことがあるんでしょうか。
 私はベッドの横の花瓶を手に取り、
「忘れなさい! 今すぐ忘れなさーい!」
 がっしゃんがっしゃんと花瓶を彼の脳天に叩き付けます。
 花瓶が割れて、粉々になるまで。

 ハー ハー

 ふと気がつけば、ジークが頭から血を流して倒れていました。
「きゃー! しっかりしてジーク! ああ、一体誰がこんなヒドイことを……!」
 これからもずっと一緒よ。私の記憶喪失のジーク。

 でも―
 戦争は私とジークを容赦なく引き裂きます。
 戦おうとしないジークに業を煮やしたか、私は妖術師ヌイババの館に幽閉されてしまいました。
ジークを無理矢理にでも戦わせる為に。おそらくルドルフ皇帝は御存知ない事でしょう。
 油断でした。まさか妖術師のヌイババさんに捕らえられるなんて。

「ティータさん。美味しいリンゴはいかが?」
「まあ。ありがとうございます、ヌイババさん」

 油断でした。まさかあのリンゴに眠り薬が仕込まれていたなんて。
 でも私は信じています。ジークが必ず助けに来てくれると。

 妖術師ヌイババの館から私は祈ります。
 
 ああ、ジーク。無事でいて。
 そして早く私を助けに来て。

(おしまい)
328名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 22:40:00 ID:NIj63ljM
>三日目氏
ふーむ、リリーナは多分こう教えられたんだろうな。
「フェラチオっていうのはね、男の人の体の一部を口に咥えて、舐めたりしゃぶったり(ry」
セシリアさんが『ちんこ』と直戴な表現じゃなくて、『男の体の一部』と婉曲に表現した点がミソって所か…

>外伝氏
かつて大槻ケンヂが、筋肉少女帯でこんな歌を歌っておりました。

♪ヌイババの館には行っちゃいけねえ―――!!!
♪だばだばだばだばだばだばだばだばだばだば精子を振りかけろ!

両氏ともGJ。どっちもオモロイ。
329名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 10:34:25 ID:UEwx5HLm
ファイアーエムブレムシリーズとティアリングサーガのキャラクター絵を
一括で紹介してるサイトってないかな
330名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 20:17:57 ID:sSSG+BH8
|∀・) キャプ画像なら海外のサイト


|彡サッ
331名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 00:09:16 ID:B6BWN4x9
クリムゾンを小説化

ビクッ
ビクン
ぶるぶる
くやしい…!
332名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 00:26:43 ID:lqsS7w91
新保管庫見たら20章まで収録されてた。

66氏GJ!dat落ちした昔のSSを読む事ができて感謝しております!
333名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 22:22:06 ID:3+G7g03f
ホリンとアイラの話、「遠い日の約束」すごく良かった。
エロ導入前が秀逸で真夜中に一気に読んで、次々に光景が浮かんで
泣いてしまった。作者さん、神でつね。願わくばアイラの前から消え
なければならなかった少年の日のホリンの心情が書かれていたら、
さらに良かったのですが。いずれにしても本当に良かったです。
ここ見てたらまた書いてください。
334名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 12:18:07 ID:Hr6JHL4a
激しく遅レスですが、三日目昼食の方GJ!!!

不覚にも三日目昼食で骨身に迫る切なさを感じてしまったのは自分だけでしょうか。
それに加えてロイがそろそろ精神崩壊を起こしそうでとても心配。
様々な女性と関係を持ち(たされ)体は快感を感じ続けるような傍から見れば羨ましい生活ながらも
心に疲弊を感じている。
他方、リリーナに対しては何かしらの思いがあるが、彼女の前では清純であり
精神的な支えを彼女に見出している…そんな中(少しズレた)行為に持ち込まれ
罪悪感と情欲がせめぎあう。同時にロイは「リリーナはまだ純粋だ」という事を認識している…
リリーナがロイのそれまでの素行や性を知ってしまったらという危惧等々ですでに錯綜。
リリーナはリリーナでこの後色々な意味で大変なことになりそう。

…とか勝手に読んでました。
この後ロイとリリーナの関係をどうまとめるか激しく期待しております!!長文スマソ。
335名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 12:47:17 ID:n2yqeW/W
>>334をなんかキモイと思てしまた
336名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 12:53:05 ID:jnXXAxKn
微妙に感情篭った長文感想レスはキモイのが常
337名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 13:20:34 ID:Hr6JHL4a
>>335-336
自分で見返しても明らかにキモかった。スマソ。
338名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 14:28:56 ID:zbsLmiK+
>295と>297あたりのせいか、
脳内でリリーナが魁!メモリアルみたいな事になってしまった俺は負け組。
339名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 21:42:10 ID:H4emyruz
>>334
そこまで真剣に読み、感じていただいて、本当に有難うございました。光栄の至りです。
……ですが、(確かに334様のおっしゃるような要素も意識しなかった訳ではないのですが、)私も私の書くロイも、

 エ ロ い こ と し か 考 え て お り ま せ ん

ので、そうシリアスに考えていただく必要は無いかと。

>>338
とりあえず3月5日放送の『コマンドー』を楽しみましょう。
340名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:23:51 ID:6p02H3d5
フォーチュンお姉様!これ最強!
341名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:24:45 ID:6p02H3d5
スマン、焦って誤爆ったorz
342名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:35:53 ID:qkbf7H+r
許るさん
343名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:52:37 ID:NtCHmVJf
>>342
ゆるるさん に萌えた
344名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 00:25:21 ID:Rm7wXfvB
ゆるるさん巨乳だよゆるるさん
345名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 01:51:52 ID:B5YgNLcK
ゆるる姉さんいいよ(;´Д`)
346334:2006/03/03(金) 14:52:21 ID:V12hWLHm
>>339
今回はそういうことを考えてしまいました。orz
お手数かけてすみません。
347名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 16:53:02 ID:+nVq6Yeq
パント「そんなにゆるゆる姉さんがいいのか。わかった。それでは、おま○こがゆるゆるになるまでやりまくってあげるから、覚悟しなさいルイーズ!」
ルイーズ「あひっ!あひゃ!ひゃいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
348人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/03/03(金) 18:27:22 ID:v/7mTs67
あんなこといいな できたらいいな
あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど
みんなみんなみんな 叶えてくれる
不思議なポッケで 叶えてくれる

ターナ:あの、ドズラえもん・・・・・・
ドズラ:ガハハ!どうなされましたターナ様?
ターナ:ぐす・・・・・・あのね、エフラムがね、私のことを女の子だと認めてくれないの・・・・・・ぐすん。
ドズラ:何と!?それはいけない!こんなにも可愛い姫であらせられるのに!
ターナ:私、どうしたらいいかな・・・・・・
ドズラ:ガハハ!全て、わしにお任せくだされ!ガハハ!
(ドズラ、ターナのスカートを捲って、パンツを下にずり降ろす)
ターナ:きゃあ!いきなり何するのよ!
ドズラ:それでは参りますぞ!それっ!
(じょりじょり)
ターナ:ああ!ダ、ダメ!そんなとこ剃っちゃ!・・・あ・・・いや・・・・・・
ドズラ:ガハハ!ご覧下され!アソコの毛が、ほらこの通り、ツルツルに!ガハハ!
ターナ:いやあああん!
ドズラ:さあターナ様!これでもう一度、エフラム様にアタックしなされ!ガハハ!
ターナ:・・・・・・。

そして・・・・・・

ターナ:あ、あの、エフラム・・・・・・
エフラム:タ、ターナ!!!(がばっ!)
ターナ:あん・・・あ、ダ、ダメ!ああ・・・・・・あああ・・・・・・んんん・・・・・・あん!あん!あん!

とっても大好き ドズラえもん♪
349人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/03/03(金) 18:35:45 ID:v/7mTs67
あんなこといいな できたらいいな
あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど
みんなみんなみんな 叶えてくれる
不思議なポッケで 叶えてくれる

ミルラ:あ、あの、ドズラえもん・・・・・・
ドズラ:むおっ!?おぬしはミルラ!いったいどうしたのじゃ!?
ミルラ:ぐす・・・・・・エフラムを、ターナに取られてしまいました・・・・・・ひっく・・・・・・
ドズラ:ガハハ!そういうことか!ならば、すべてわしに任せるがよい!ガハハ!
(ドズラ、いきなりズボンを脱ぐ!)
ミルラ:きゃあ!いきなり何を・・・・・・
ドズラ:ほら見るがよい!どうかな、わしのこの逸物は?
ミルラ:あ・・・・・・すごく・・・・・・大きいです・・・・・・
ドズラ:それではミルラよ、こちらへ!ガハハ!

ミルラ:ああああああ!ひゃああああ!す、すごくうううう!おおおおおおきいいいいいのおおおおお!!!あああ!ああああああああ!
ドズラ:がはは!どんどんイクぞ!それっ!(ぱん!ぱん!ぱん!!!)
ミルラ:あああああ!あんっ!あんっ!あんっ!


とっても大好き ドズラえもん♪

350名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 00:41:09 ID:iOmOSNz2
意味ワカラナスwww
351名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 01:09:42 ID:6HYEjr6j
また名シリーズの悪寒
352名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 11:31:19 ID:qT8/+KDY
>>348-349
ダメだw 笑いが堪えきれねぇwww
353名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 17:51:32 ID:+rR46VZO
>>348-349
>>ミルラ:あ・・・・・・すごく・・・・・・大きいです・・・・・・
ワロタ。GJ!
354名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 18:22:51 ID:ejYLYTFC
2つとも、ラストが「あんあんあん」で、歌につながってるのが禿ワロス
355名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 19:19:06 ID:d8u++q4j
ド○えもん映画記念作品ですかこれは?ww
356名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 22:15:10 ID:HvtKd0vf
勢いの良さにワラタ
357名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 23:24:20 ID:mnuBl02L
ドズラワロスw
358名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 01:00:35 ID:JEpm1nsC
久々に糞ワロタw
359名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 22:54:09 ID:RFt0pHHS
クオリティテラタカスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
360人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/03/08(水) 00:42:06 ID:oCb3mQ2K
あんなこといいな できたらいいな
あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど
みんなみんなみんな 叶えてくれる
不思議なポッケで 叶えてくれる

ユアン:ねえ、ドズラえもん・・・・・・
ドズラ:むおっ!?ユアンではないか!どうしたのじゃ?あちこちに、たんこぶや血豆を作って。
ユアン:実は・・・・・・
ドズラ:むむっ!おぬし達は・・・・・・フランツにロス!3人とも、傷だらけではないか!
ロス:俺たち、アメリアのことが、す、好きなんだ!
フランツ:アメリアは、誰にも渡さないぞ!
ユアン:何を!このっ!
ロス:やるかっ!こいつ!

ドズラ:やめんかいっ!!!
(3人、ドズラの迫力に固まってしまう)
ドズラ:まったく、いかんぞ、喧嘩は!わしが何とかしてやるから、とにかくそのアメリアって子を連れてきなさい!
ユアン:は〜い。

アメリア:あ、あの、何ですか・・・・・・?
ドズラ:ふむ、おぬしがアメリアか・・・・・・それでは、失礼して・・・・・・えいっ!!!
(ドズラ、アメリアの服を引きちぎる。アメリア、瞬く間に全裸に)
アメリア:きゃあ!な、何するんですかっ!
ドズラ:お前たち、見てみい!ここと、ここと、ここじゃ。(ドズラ、アメリアの口と、おま○こと、菊門を指差す)

ドズラ:ちゃんと3人分、穴があるではないか!お前たち、仲良く分け合いなさい!ガハハ!

ユアン:ああ〜アメリアのおま○こ気持ちいい〜!
ロス:おいユアン!次は俺がおま○この番だからな!(うおっ!アメリアが俺のをしゃぶってる〜♥)
フランツ:うわっ、す、すごく締まるよ〜!(お尻の穴って、こんなに狭い・・・・・・し、搾られるう〜!)
ドズラ:ガハハ!これにて、一件落着じゃ!ガハハ!
アメリア:もごごー!もごーもごーもごー!(あああああ!あん!あん!あん!)

とっても大好き ドズラえもん♪
361人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/03/08(水) 01:00:46 ID:oCb3mQ2K
あんなこといいな できたらいいな
あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど
みんなみんなみんな 叶えてくれる
不思議なポッケで 叶えてくれる

デュッセル:貴公がドズラえもんか。
ドズラ:むむっ!?そうだが、そういうおぬしは?
デュッセル:わしはデュッセル。ちと、貴公に相談があってな。
ドズラ:ほう・・・・・・わしに相談とな。で、どのような相談じゃな?
デュッセル:実は・・・・・・
(デュッセル、ちらっと4P中のアメリア達を見る)
デュッセル:わしもあの中に・・・・・・いや、やっぱりやめとこう。いや、しかし・・・・・・
(デュッセル、年甲斐もなく照れる)
ドズラ:何じゃ、そんなことか。ガハハ!全てわしに任せられよ!ガハハ!
(ドズラ、デュッセルを引っ張って、アメリアの元へ)
ドズラ:ガハハ!デュッセルどの、ちんちんを出しませーいっ!ガハハ!
デュッセル:うわっ!ど、ドズラどの!何を!?
ドズラ:ほら、デュッセルどの!アメリアの右手が空いておるぞ!さあ、握ってもらうがよい!ガハハ!
(アメリア、デュッセルのを握ってしこしこ)
デュッセル:むおおおおっ!!!こ、これは・・・・・・むうう・・・ふううつうううう・・・・・・おおおおおおおっ!!!
ドズラ:ガハハ!おお、そういえば、左手も空いておるな!ふむ、では左手はわしが・・・・・・おおっ!ア、アメリア、しこしこも上手いではないかっ!

フランツ:はあ、はあ、はあ・・・・・・僕、もうイキそうだ・・・・・・
ロス:う・・・・・・俺も・・・・・・
ユアン:あああ・・・・・・お尻の穴気持ちいー・・・・・・
デュッセル:うおおおおお・・・・・・・・・・・・
ドズラ:おぬしら!イク時は皆一緒じゃ!ガハハ!

アメリア:あああああああああああんんん!!!あん!あん!あん!

とっても大好き ドズラえもん♪
362名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 03:05:58 ID:P7zgkVC1
ガハハおじさんが壊れたwwww
363名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 21:42:34 ID:roCNWO6k
ちょwwwwwwww

何これwwwwwwwwwww
364名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 21:53:24 ID:bpdyM1kG
180さんの
ロイ×ソフィーヤ
楽しみにしてるのに・・・
まだなのかなぁ。
365名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 23:31:41 ID:HwTKj+mY
ダミアン…おまえってヤツは、ほんとにエロくて馬鹿だな。
それなのに、何でそんなに和み系なんだ。いいなぁ。癒される。
366名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 00:55:07 ID:34DOnJ0V
誰かシグルーンたんのエロ書いてくれませんか?
過去スレにあったらしいんですけど、ログ残ってないので。
保存してる方がいたらアップきぼん。
367名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 01:14:32 ID:5imISo7G
368名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 02:50:02 ID:34DOnJ0V
保管庫できてたのか。知らなかったよ。レスありがとう。
369名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 09:34:32 ID:w+Dz+LyI
>>366
シグルーンときいてアリスソフトのDALKを思い出してしまった漏れがいるorz
370名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 11:15:45 ID:TdGTWcQa
誰その似非吟遊詩人。
371名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 14:18:52 ID:enMX8xQU
>369に同じ。
しかも最初に思い浮かんだのがDALKのほうだった(汗)
372名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:51:03 ID:bNm+i0Np
ググるとそっちの方がひっかかるねw
373人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/03/11(土) 09:02:02 ID:cJIVW+Oi
あんなこといいな できたらいいな
あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど
みんなみんなみんな 叶えてくれる
不思議なポッケで 叶えてくれる

パティ:ねえ、シャナえもん・・・・・・
シャナン:むっ!?どうした、パティ?
パティ:あのね、あたし、この戦いが終わったら、盗賊やめようかと思うの・・・・・・
シャナン:ほう・・・・・・、それは、いいことだな。
パティ:でもね、そしたら、あたし、何をして生きていけばいいのかなあ?あたし、泥棒しか知らないし・・・・・・。
シャナン:案ずることはない。お前にぴったりの、職業がある。
パティ:えっ?それって?
シャナン:それは・・・・・・『俺の妻』という職業だ・・・・・・
パティ:・・・・・・。
シャナン:・・・・・・。
パティ:あ、あ、甘―――――――――――――――――――――――――――――――い!!!
シャナン:・・・・・・。
パティ:プリンにお砂糖と生クリームをたっぷりかけて食べるよりも甘いよ!
シャナン:むっ、気に入らなかったか?
パティ:・・・・・・ふつつかものですが、どうか末永くよろしくお願いいたしますね♥
シャナン:パティ!!!(がばっ)

パティ:あああ!あん!シャナえもん・・・・・・ああ・・・・・・大きくて・・・太いよお・・・あああ・・・あん!あん!あん!

とっても大好き シャナえもん♪
374名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 11:32:16 ID:dFEe+GdR
もはやド○えもん関係ねぇ〜w
375名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 13:19:46 ID:XKiFsIOI
むしろスピードワゴソwww
376名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 15:54:15 ID:dQooH39g
※3日目昼休みを投下いたします。
 ロイ×「謎の魔女」という、ある意味グロな取り合わせと言えなくもありませんので、ロイ×ソフィーヤをお
待ちの方、並びに極端な年上趣味をお持ちでない方はスルーしていただき、「3日目昼下がり」の完成をお待ち
下さるようお願いいたします。
 なお「3日目昼下がり」は、「3日目昼食」から直接話がつながる(はず)ですので、この「3日目昼休み」
は黙殺していただいても一向に差し支えありません。
3773日目昼休み 1/8:2006/03/11(土) 15:55:08 ID:dQooH39g
「……どうしたの? 大丈夫?」
 自分を呼ぶ声に、ロイははっと目を覚ました。自室に戻った瞬間、ふっと気が遠くなって倒れてしまったとこ
ろまでは覚えているが、どうやらほんの少しの間気を失っていたらしい。まだ頭がはっきりしないが、ロイは何
とか上体を起こして、目の前に膝をついている人物を見上げた。
「…………あれ……? ……リリーナ……?」
 ロイの目に映ったのは、ついさっきまで中庭にいたリリーナの顔だった。まさか自分より速くここまで駆け上
がってきたのか……? いやそもそも、部屋に入った瞬間ちらりと後姿を見たのはソフィーヤのような気がした
のだが……
「そうよ、ロイ。もう大丈夫よ……いま、楽にしてあげる…………」
 相当疲れているのか、ロイの身体は思うように動かない。だが目の前の少女がそっとロイの額に触れると、ふ
わりと身体が浮いたような感覚に包まれた。
「ベッドまで歩ける?……ふふ……」
 リリーナは意味ありげな微笑を浮かべると、ロイの手を取って彼を立たせようとした。ロイは半ば夢見心地で
立ち上がったが、ふと顔を上げて仰天した。目の前に立って手を引いているの女性が、いつの間にか替わってい
る。流れるような金色の髪、褐色の肌……イグレーヌだった。
「イ、イグレーヌ……さん…………?」
「…………!! な、なにかしら?」
 イグレーヌはいつもの憂いを含んだ微笑を投げかける。その美しい顔はまぎれも無くナバタの守り手の顔だが、
何か違和感を感じる。第一、リリーナはどこに行ったのか……?
3783日目昼休み 2/8:2006/03/11(土) 15:55:50 ID:dQooH39g
 ロイが考えているうちに、イグレーヌはロイを引き倒すようにして彼のベッドに寝かせつけた。ロイは何か言
おうとして顔を彼女の方に向けたが、またしても肝を潰すことになった。優美な手つきで彼のズボンのベルトに
手をかけているのは……
「セシリアさん…………!?」
 セシリアはぴたりと手を止めた。何か感に堪えない様子で小さく首を振った魔道軍将は、呆れたようにロイの
目を見た。
「…………ロイ、何回かまばたきしてみなさい」
 ロイには師の意図が全く分からなかったが、言われたとおり目を閉じ、開いてみた。するとどうだろう、彼が
目を開くたびに、眼前の女性が次々と変わっていくではないか。
「スー……!? あ、シャニー……キャス……!! ああ、ララム……エキドナさん……はは……クラリーネ
……ミレディさんにエレンさん……ウェンディ…………ああ……みんな……」
「節操の無いガキだねぇ、まったく!!」
 ロイはその罵声ではっと我に返った。さまざまに姿を変えていた目の前の女性の輪郭が一瞬ぼやけ、次の瞬間
にロイの目に映ったのは、見たこともない若い女性の姿だった。淡い紫がかった髪と小さな青い目が印象的な美
女だが、その若く美しい顔は、彼女が身にまとっている青みがかった黒いローブとは奇妙な対称をなしている。
ロイが部屋に入った瞬間に見たのは彼女だったのだろう、なるほど後姿はソフィーヤに似ていないこともないが、
こうして良く見ると、むしろ落ち着きのある大人の女性の顔――セシリアやエレンのような――だった。
「ぼ、僕は……いったい…………?」
 痺れるような感覚が続く中、ロイは謎の美女に問いかけた。彼女はロイの腰の上にまたがり、少年を見下ろす
体勢になってからその問いに答えた。
「幻術の初歩だよ。相手の『恐れ』や『愛情』みたいな心のゆらぎの隙間を衝いて相手の五感を惑わす『目くら
まし』さ。あんたには『好きな女』の幻を見せようとしてたんだが……あんたはちょいとばかし好きな相手が多
すぎるみたいだねぇ」
 ロイは呆然として謎の女性の説明を聞いていたが、まだ肝心のことを聞いていないことに気付いて愕然とした。
「あ、あなたは、一体……!?」
3793日目昼休み 3/8:2006/03/11(土) 15:56:32 ID:dQooH39g
「さて、誰だろうねぇ」
 腰上の美女はくっくっと笑いながら腰をにじらせ、ロイのズボンのベルトを外した。
「山のキツネとでも、城に巣食うバケモノの類とでも思えばいいさ。でも今重要なのは、私の素性よりあんたの
生まれの方なんだ。ぶしつけな質問で悪いけど、あんたの母親は『竜』なんだって?」
「そ、そうですけど……」
 ロイは、唐突かつ意外な質問に、小さく答えた。黒衣の美女は満足そうにうなずく。
「私はね、古代魔法を研究する傍ら、『竜』についていろいろと調べてるんだ。単なる学術的な興味だけじゃな
いよ。最近のベルンの動きの背後にも『竜』の影があるからね。……その辺はあんたらも薄々察してるんだろ?」
「は、はい」
「まあそういう訳で、私の知識欲を満足させるためにも、大陸の平和のためにも、是非ともあんたにご協力いた
だきたいのさ。手っ取り早く言うと、『竜』の血を引く人間の子種が欲しいんだけどね」
「!?」
 彼女が魔法使いである事と、『竜』の研究云々については良く理解できた。が、子種をどうする気なのか?
それと何となく想像はできるが、どうやって子種を採取する気なのか? ロイの頭の中には数々の疑問が渦巻い
たが、そうする間に彼のズボンと下着は魔女の手によって脱がされてしまっていた。
「あっ…………!!」
「さあご開帳………………って失礼じゃないかい、こんな美人に脱がされてもおっ勃ってないなんて!!」
 彼女の言うとおり、一昨日以来散々酷使してきたロイのそれは、状況の異常さと極度の疲労のために、力なく
萎縮したままだった。魔女はあからさまに失望の色を浮かべていたが、少年の太腿が濡れていることに気付いて
眉を寄せる。
「……こりゃ、何だい……?」
「あ、そ、それ……は……っ!!」
 ロイは慌てて身体を起こそうとしたが、力が入らない。今魔女が気付いた液体は、ついさっき中庭でリリーナ
によって(間接的に)搾り出された体液なのだ。粘液を指先でぬぐった魔女は、瞬時にその正体を看破し、美し
い眉に寄せられた皺を一層深くした。ロイは消え入りそうな声で弁解する。
「あの……それは、さっき……お昼ごはん食べてた時に、ミルク……こぼしちゃって…………」
 どう見ても精子です。
 本当にありがとうございました。
3803日目昼休み 4/8:2006/03/11(土) 15:57:15 ID:dQooH39g
「まったく……どこでどんなことしたか知らないけど、さっき一発抜いたばっかりだから勃ちませんってこと
かい。今どきのガキときたら……」
 鋭く舌打ちしながら、魔女はどこからともなく小さな小瓶を取り出した。透明な瓶の中には黄色い液体が半分
ほど入っており、彼女は慎重な手つきで木栓を抜いた。
「あんたのお好みの女に化けて子種を頂こうって魂胆だったんだけどね……肝心のモノがこんな有様じゃあしょ
うがない、私の『とっておき』を特別にあげようかね」
 相当貴重な液体なのだろう、魔女はもどかしいほどゆっくりと小瓶を傾け、自分の指先にほんの一滴だけ黄色
い液体を垂らした。そしてその液体の粒を、ロイの唇にそっと落とす。
「…………ん…………んんん!?」
 熱いと感じるほどの甘さに、ロイは思わず驚嘆のうめきをあげた。驚いたのは、その素晴らしい味だけではな
い。たった一滴のしずくを口にしただけで、気だるさと疲労が一気に吹き飛び、髪の毛から足の爪先まで活力が
みなぎるようだった。もちろん、萎えていた男性自身も一瞬で屹立してしまう。
「ほ、こりゃ立派なもんだ。どうだい、『Sドリンク』の効き目は? 神話に出てくるアレを、私なりに作って
みたんだけどね。ふふ、ぼっきんきんって感じだねぇ」
 魔女は目を細めつつ、楽しげにつぶやいた。目尻が下がり気味の彼女の目が細められると、えも言われぬ色気
が漂う。その目とロイの目が合い、少年の勃起にまた熱い血が流れ込んだ。
「ふふ……あんたも想像してごらんよ。グラフカリバー使い過ぎて疲労困憊のアスベルきゅんに、解放軍のお姉
さんやお兄さん達が寄ってたかって口移しで『Sドリンク』を飲ませようとするところとか、清楚なリノアン嬢
がこれ飲んじまって一晩中火照った身体をくねらせつつ必死に官能の嵐に耐え忍んでるところとか……」
「う……あ……」
 ロイの勃起は、先端から透明な液体をにじませながらびくびく苦しげに震えて、今にも爆発しそうになってい
る。魔女は満足そうに唇の端をゆがめると、懐中から奇妙な袋を取り出した。
「それじゃ、そろそろ濃いヤツいただこうかね。こいつをかぶせて、と…………ああ安心しな、こいつは魚の浮
袋から作ったただの袋、その名も『多い日も安心1号』だよ。たーんと出すがいいさ」
 そう言うと彼女は、器用な手つきでロイの怒張の先端から生白い袋をかぶせた。袋の中にはなにか軟膏のよう
なものでも塗ってあるのか、ほのかに温かく湿っている。
3813日目昼休み 5/8:2006/03/11(土) 15:58:01 ID:dQooH39g
「さてさて、準備はできたが……どうやって出したもんかねぇ。こんなにギンギンなら、息吹きかけただけで
イっちまいそうだけど」
 不安な表情を浮かべるロイの勃起の根元を右手できつく握った闇魔法使いは、わずかに上体を倒し、少年の顔
を改めてしげしげと見つめる。やがて小さな微笑を漏らすと、空いている左手でロイの赤い髪をそっと撫でた。
「可愛いねぇ」
「な、なにがですか……」
「あんたが、だよ」
 言うなり、魔女はロイの胸に倒れかかった。彼女の淡い紫色の髪がロイの視界を覆う。そして少年が驚く間も
無く、彼女はロイの頬をぺろりと舐めた。
「ひゃっ!!」
 予想外の「愛撫のようなもの」に、ロイは思わず少女のような悲鳴をあげてしまう。しかもその隙に、魔女は
ローブの裾をまくり上げ、自分の秘所にロイの勃起を導き挿れてしまっていた。
「あ……!!……あ…………」
「ふふ、久しぶりだねぇ……悪いね坊や、本当はもっと時間をかけて可愛がってやりたいところなんだけど」
 魔女は目を細めながら、妖艶な笑みを浮かべた。
「ちょっと時間がないんだ。あんただって、必死に励んで励んで励み抜いてさあさあもうあーもうもういよいよ
ここ一発って時に、ヤってる相手が突然……ちょっとだけ年を取った姿に戻ったりしたら萎え萎えだろ?安心お
しよ、あっという間にイかせてやるから」
「え…………あっ……あっ、あああっ!!」
 闇の魔女はロイに抱きついたまま、猛然と腰を動かし始めた。それもただ腰を動かしているだけではない、膣
を激しく収縮させ、文字通りロイを咥え込んだ上で腰を揺らしているのだ。
3823日目昼休み 6/8:2006/03/11(土) 15:58:44 ID:dQooH39g
「うあ……あ……あうっ!! ああうっ!!」
「ふふ……もっと……もっと叫びな! ほらっ、ほらっ!!」
 もうどちらが犯しているのか分からない。柔らかく熱い魔女の媚肉の感触は、精液採取用の袋を通していても
はっきりとロイの男性自身に伝わっている。そのうねる肉壷は、ただただ少年の精液を搾り取るために、凄まじ
い勢いで蠢動しているのだ。
「……う……ぐっ…………あ、あぐぅ…………っ!!」
 魔女の身体がロイに擦り付けられるたびに、彼女の膣はさまざまに形状を変化させ、ロイの男としての本能を
容赦なく刺激する。その一方的かつ圧倒的な責めに、ロイは喘ぐことしかできない。もともと魔女の術に囚われ
て身体の自由が利かないところに、性感以外の感覚が麻痺するほどの快楽を与えられているのだ。さっき会った
ばかりで名前も知らない女性なのに、恋愛感情がある訳でなくただ精液が欲しいからしているだけなのに、身体
は顔と結合部以外暗いローブに覆われていて肌の露出は皆無に等しいというのに、ロイはおそろしい勢いでまっ
すぐ絶頂に突き上げられつつあった。
「も、もうっ、でちゃ……くぁっ!!」
「ふっ、うっ、いいんだよ、がまん、しなくて…………そらっ!!」
「は、う、うあああっ!!」
 魔女がロイの首筋に噛み付きながら腰を軽くよじらせた瞬間、ロイに限界が訪れた。男性器を覆う袋を突き破
るような勢いで、少年の肉の管から濃厚な精液が噴出し始める。
「……くっ……はあ……いいねぇ…………そう、最後の、一滴まで……くふっ」
 膣内で少年のものが激しく脈打つ感触を味わいながら、黒衣の魔女は軽く達してしまったらしい。膣の肉壁が
細かく痙攣し、少年の白濁液を少しでも多く搾り出そうと激しい収縮を繰り返す。
「あ……ああ…………うっ…………」
 びゅくん、びゅくんとロイの射精は勢いを失うことなくまだ続いている。さっきの薬のせいだろうか、挿入か
ら射精までの時間はこれまでの性交体験の中でも最も短い位だったが、射精の量と時間は、これまでロイが経験
したことが無い位大量で、かつ長い。
3833日目昼休み 7/8:2006/03/11(土) 15:59:25 ID:dQooH39g
「……ふ……ふふ、たくさん……採れたねぇ…………いよっと」
 まだ精液の噴出は続いていたが、目的を十分果たした魔女は上体を起こし、ゆっくりとロイの勃起を引き抜い
た。例の袋は辛うじてロイの先端に張り付いていたが、少年の精液に満たされて奇妙に膨らんでいる。魔女はま
だ強く脈打っている勃起を掴むと、素早く袋を取り去ってその口を縛った。
「濃さといい量といい、最高の研究材料だよ。ありがとうね、坊や」
 長い射精を終えてもなおいきり立っているロイのそれを名残惜しそうに見下ろしながら、謎の魔女は妖艶な笑
みをロイに向けた。少年の下腹部から太腿のあたりは二人の体液で汚れていたが、魔女はローブの端でそれらの
情交の名残を拭い去ると、ロイのズボンを元の通りに着せてやった。
「この子種は大切に使わせてもらうとするよ。それに久しぶりに気持ちいい思いができたからね……苦労して若
返りの秘法を編み出した甲斐があったってもんだ」
 魔女はひとりごとのようにつぶやくと、ベッドから降りて大きく伸びをした。
「あ、あの……あなたは……」
 ロイは二度目の質問を魔女に投げかけたが、魔女は乱れた髪を手で整えながらその質問を無視した。
「また会えるといいねぇ。私はもっと『竜』のことを調べるためにイリアかサカに行くつもりだけど、あんたら
もいずれどっちかに行くんだろ?」
「は、はい……」
「でも次に会う時はきっと……この姿じゃないから気付かないだろうさ。でもその方があんたにとっちゃ幸せだ
よ。こんな年寄りとヤって喜ぶのは、19章>>125や同>>131、20章>>382とか同>>418みたいな変た……変わった趣
味の持ち主だけだろうからね。……おっと、そろそろ魔法が切れちまう。じゃ、失礼するよ」
「……??」
 ロイは彼女が何を言っているのか良く理解できなかったが、彼女が部屋から出ようとしているのに気付いてベ
ッドから転げ落ちた。
「ま、待って……!!」
3843日目昼休み 8/8:2006/03/11(土) 16:09:28 ID:dQooH39g
「おやおや、無理しちゃダメじゃないか。『Sドリンク』の効き目は、さっきの大射精サービスで全部使い切っ
ちまったんだから。当分女は慎んで、ゆっくりお休み」
 魔女は最後の微笑を残すと、音も無くドアを開けて廊下に消えた。ロイは這うようにしてその後を追おうとし
たが、激しい性行為の疲れに耐え切れず、ドアの前で意識を失った……

「おや、ひさしぶりだねえ」
 居館の中庭で、黒いローブを着た老婆が旧知の人物に出会って足を止めた。声をかけられた神官服の老人――
エリミーヌ教団の高位司祭であり、リキア同盟軍のエトルリア解放に協力したヨーデル司祭――は、相手が誰か
すぐに思い出し、穏やかに微笑んだ。「はい、あなたもお元気そうで……ニイメ殿」
「ふん……すっかりじいさんになっちまったじゃないか」
「いやはや……お恥ずかしい。貴女は変わらずお若いままで」
 老僧の言葉に、老いた魔女はぴくりと眉を上げた。
「……そりゃ、嫌味かい?」
 ニイメはヨーデルににじり寄ると、周囲に人影がないことを確かめてから、老司祭を木陰に押し倒した。同時
に低い声で、怪しげな呪文を口にする。すると……
「……あ…………」
「いいかいヨーデル、『若い』っていうのはこういう状態の事を指すのさ。本当は一日に二度もこの術は使いた
くないんだけどね、昔なじみに特別サービスさ。……思い出すじゃないか、五十年前あんたの童貞奪った時のこ
とを、さ。ふふ、大丈夫さ……この薬飲めば、どんな干からびたモノも思春期同様ぼっきんきんだからね……」

 一方ロイは床に倒れたまま、夢と現実の狭間を行き来しているような感覚にとらわれていた。結局謎の魔女と
の交合は、彼をより激しく疲労させただけであり、このままでは本当にどうにかなってしまいそうだった。が、
今のロイにはベッドまで這い進む気力すら残っていない。
(…………?)
 幻聴か現実か、ロイの耳にドアが開く音が聞こえた。ロイは何とか重いまぶたを開いてそちらを見る。朦朧と
した意識の中ロイが見たのは、か細い体を薄紫色のローブに包んだ少女の姿だった。
(…………今度こそ、ソフィーヤ……?)
 ロイの意識は再び途切れた。
(3日目昼下がりに続く)
385名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 16:10:10 ID:dQooH39g
19章>>125様、同>>131様、20章>>382様、同>>418様、私の実力ではこれが精一杯です。申し訳ありません……
特に19章>>131様、「魔女ッ子」はどう考えても無理でした。重ねてお詫び申し上げます。

なお、3日目昼下がり(ロイ×ソフィーヤ)の完成は、早くても4月になる予定です。
386名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 16:42:17 ID:sVmijXKo
GJ!!!!!!!
ほんとにやりやがったwwwwww
387名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 20:47:12 ID:vUAcV1Xi
GJ! 魔女つ子ニイメ素敵ーっ!

本当にGJなんだけど。

老ニイメは?
しわしわのおばあちゃんにムラムラしたロイが、
老ニイメにエチィことするのが見たいんだよ〜。
そんでもって、干からびた黒まんこにぶちこまれるニイメが見たいんだよ〜。
388名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 21:42:42 ID:OlO2bTPr
お前ら、本当に大好きだー!!
389名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 21:49:56 ID:ugEsHnVv
そういやニイメの若い頃ってソフィーヤそっくりだったんだよな(ニイメ談)
しっかしサンプルとして精液搾り取ろうなんざ、どこぞの鷲羽ちゃんですかw
390名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:44:35 ID:esQ2HJBY
>>3日目昼休み
もうこうなったら、FE封印で自軍になる♀キャラ全員やっちゃってくださいな。
当然、コミック版のティーナとかセルディアとかもいっしょn(ry


*:コミック版「覇者の剣」エピローグにてセルディアは子を7人産んでるので、そのあたりの話もほしいでs
391名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 03:00:57 ID:eNdWLuNg
GJ!!!ソフィーヤもお待ちしてますよ
今回も小ネタに吹いたw
392名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 16:01:14 ID:bXrwM3+9
GJ!!!次回のソフィーヤも毎回恒例のリリーナとのエロ無しも期待してます
小ネタおもしろいっすね〜
393外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/03/13(月) 20:40:20 ID:T5pCjZaR
外伝ティータ陵辱SSを投下します
ティータ陵辱注意
394外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:41:48 ID:T5pCjZaR
 真っ白な寝台の上に豊かな緑の髪が広がっている。
「……こんな所に閉じ込めて。どうするつもりですか」
 寝台の上に拘束され、気丈に、しかし小さく震えながら言い放つ女に、欲情が返って煽られる。
 女は美しかった。
 ウェーブがかった長く伸ばした緑の髪。清楚な美貌。聖衣の上からでもはっきり分かる豊かな女体。
豊かに盛り上がった胸。くびれた腰。白い足首。
 そして何より、身にまとう清楚にして聖なる雰囲気。
 女の名はティータ。ここリゲル帝国の聖女である。

「ふぉふぉふぉ」
 ティータを捕らえた妖術士ヌイババが妖しげに笑う。干からびたような風体のローブ姿の老人。
目には妖しく強い闇を宿している。
 ヌイババはティータを浚うとリゲル平野にある自らの館に監禁した。
「どうしてですか」
 その理由をティータは問う。

「お主の恋人がいけないのだよ」
 答えたのはヌイババではなかった。
 部屋に鎧姿の騎士が現われる。髭を蓄えた歴戦の将軍。
「ジェローム将軍……。あなたが」
「ジークはことごとくわしに逆らいおる。仕方なくだ」
 ジーク。記憶喪失で海岸に倒れていた所をティータに拾われ救われた美形の男。
その腕前をルドルフ皇帝に認められ、騎士に叙勲し栄えあるリゲル帝国騎士団に名を連ねる。
 ジークというのも本名ではない。名前さえ忘れていたのだ。
 その存在そのものがジェローム将軍は気に入らなかった。
 どこの馬の骨とも分からない記憶喪失の流れ人。だが皇帝も認めるほどの強さと、
誰もが認める美しさを兼ね備えている。
 今や軍内部でも最高の騎士と褒め称えられ賞賛の声は惜しみない。
 故に古参の騎士が妬むのも当然といえた。
 特にジェローム将軍は領地の村に対する圧制を度々咎められ、まさに目の上のタンコブであった。
 今や村人の人心は完全に黒騎士ジークに傾いていた。

「当然でしょう。ジークが忠誠を誓ったのは貴方ではありません」
 両手を広げられた格好で寝台の上に縛られ、なおもティータは毅然とした態度を崩さない。
 ジェロームは舌なめずりしながら美しいティータを見下ろしていた。
「ふん。ソフィアと戦おうとしない臆病者よ」
 若き英雄アルムに率いられ、遂に侵攻してきたソフィア王国。
 ジェローム将軍はリゲル平野でこれを迎撃する準備を始めていた。
 まずはジークに出撃要請を降す。捨て駒にするつもりだ。
 ジェローム将軍の出陣要請を、しかしジークは断った。ティータが望んだからである。
 無益な戦いは望まない。表向きは聖女らしい理由だったが、その実、愛する人に傷ついてほしくないという、
女らしい想いだった。

「だが、こうしてお主が捕まっていれば、従わざるを得まい」
 いよいよ、ジェロームはティータに迫る。
 寝台の上の清らかなる聖女へと。
395外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:42:52 ID:T5pCjZaR
「卑怯者。こうして人質を取らねば何も出来ないのですか」
 ティータの鋭い視線を、ジェロームは悠然と受け流す。
「何とでも言え。ジークはすでにわしの配下だ。駒よ。真っ先にソフィアの豚度もにぶつけてやる」
「くうぅ……」
 寝台の上でティータは己が不明を悔いた。
(ごめんなさいジーク)
 自分がジークを危険に追い込む。それはティータにとって最悪の事態だった。
 ジークの為なら死さえ厭わない。だが今は逆にジークを死地に追いやっているのだ。
 胸も張り裂けんばかりの悲痛に、聖女は端正な顔を歪める。
「良い顔だ。ジークもお主が人質になったと聞かされた時、同じ顔をしたぞ」
「……貴方には騎士の誇りは無いのですか」
 ティータは己が自由を奪う両手首に縛られた縄を見やる。それはベッドの両端に結ばれ、ティータの両腕を広げさせていた。
「こうして、女性を縛っておかなければ何も出来ないのですか」
「普通の女ならばこのような事はせぬよ。聖女には神の奇跡が付き物だからな」
 ただのシスターならば恐れるほどではない。だがティータはシスターの上位の聖女だ。それもリゲル一の。
治癒に優れているだけでなく、攻撃に転じても並の魔道士の比ではない。
 こうして自由を奪わなければ、すぐさま自力で逃げ出そうとするだろう。実際ティータはそのつもりだった。
「離しなさい。ルドルフ皇帝に、神に背く行為です」
 確かにこれはルドルフ皇帝のあずかり知らぬ事。そして戦いを尊ぶドーマ神への背信だった。
「言う事はそれだけか。聖女ティータ」
 聖女らしく毅然と説教するティータに、ジェロームはますます暗い情念を燃やした。
 この女を泣き叫ばせたい。裸にひん剥き、辱めを与え、屈服させたい。
 そんな暗い情欲がジェロームを突き動かす。
 ヌイババに浚わせたのも、その為でもあった。そしてヌイババもまた同じ情欲を抱いていた。
「美しいな。ティータは」
 寝台に広がる緑の髪を、ジェロームは手ですくう。
「触らないで!」
 指一本でさえ触れられるのは嫌だった。その嫌がる反応を楽しむように、ジェロームは長い緑髪を指でさすっていく。
「いい髪だ。実に心地いい。それに」
と、髪を一房手に取り、鼻に寄せ、
「いい匂いだ。さすが聖女殿」
「や、やめなさい! お離しなさい!」
 匂いを嗅がれ、ティータ羞恥に頬を染める。女にとって屈辱以外の何者でもない。

(ああ……ジーク。ジーク。ジーク)

 貞操の危機を感じると、途端に愛する恋人が浮かぶ。
 辱められる恐怖よりも、恋人に申し訳ない気持ちが膨れ上がった。
 その内心を知ってか、ジェロームは顔を寄せ、耳元に熱い息を吹きかけた。
「ひっ!?」
「ふふ。怯えて可愛いのお」
 そして耳元でねちっこく囁くのだ。
「たっぷりと喘がせてやるぞ」
「!?」
 ティータの目が見開かれる。驚きか衝撃か怒りか。ジェロームを睨みつける瞳に、それらがない交ぜになる。
396外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:44:05 ID:T5pCjZaR
「あなたは…それでも栄えあるリゲルの将ですか!」
「聖女殿の説教はいつ聴いても心地いい」
 言うと、ジェロームは鎧を脱いでいく。重い鎧がガチャンと床に落ちていった。
「……!」
 ティータは首を横に向け、ジェロームから顔を背けた。
ガチャンガチャンという金属鎧のこすれる音だけが耳を打ち、恐怖を煽る。
 そしてビリリと布を切り裂く音。衣服を脱ぐのももどかしいジェロームが、服を自らの手で切り裂いた音。
「さ、さあティ−タ。こっちを見ろ」
「……」
 見ろと言われて見るはずもなく。ティータは顔を背けたまま。青ざめた顔で。

(ジーク。ジーク。ジーク。ジーク)

 求めるのはただ愛しい恋人だけ。金色の髪の黒騎士。だが彼は居ない。
ティータを人質に取られ、どこかの戦場で戦わされているはずだった。
 不意にジェロームの手がティータの細い顎を掴み、無理矢理に力尽くで自分を振り向かせる。
「ああっ……!」
 醜悪な肉の塊りにティータは目を閉じるが、しっかりと目蓋に焼きついていた。
 恰幅のいいジェロームの鍛えられた壮年の裸身。リゲルの将軍らしくよく鍛えられていたが、
それはまるで脂の乗った豚のようだった。
 そして剥き出しの股間から伸びる、天を向く肉の棒。ふさふさの陰毛に覆われたそれは、醜悪以外の何者でもない。
「ほうほう。これを見るのが嫌か」
 よりにもよって、その男根をジェロームは頬に触れさせる。
「いやっ!」
 頬に触れる生暖かい肉の感触が何か悟ったのだろう。ティータの閉じた目に初めて涙が滲む。
「どうした。ん?」
 ジェロームはほれほれと固く勃起した男根を擦り付けていく。
「いつもジークのものをしゃぶっていたのだろう。わしのもしゃぶってみせろ」
「だ、誰がそのような!」
 目を閉じたままティータは怒声を上げた。彼との思い出まで穢された気がした。
「ふん。嫌か。ならばわしのモノをくれてやる」
 純白の聖衣に汚らわしい手がかかる。
 そしてビリッと一気に引き裂いた。
 きめ細かい白い肌がギラついた視線に晒される。

 キャー

 女の喉の奥から嗚咽が漏れる。

 オオ

 男の喉の奥から歓喜の声が漏れる。
 豊かな曲線を描く体のラインが今やはっきりと見て取れる。
「ははは。ははっははははは」
 笑っていた。笑いながらジェロームは衣を剥いでいく。
 聖衣が左右に引き裂かれ、その下の肌着まで引き千切られていく。
 外気に触れた乳房は上を向き、そのふくよかな膨らみは豊穣の実りを感じさせた。
397外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:45:15 ID:T5pCjZaR
 そして下穿きにまで手が伸びる。ソフィアの聖女は下穿きを穿かないそうだが、リゲルではそうでもないらしい。

「い、イヤっ! お願いですから、後生ですからそれだけは……!」

 咄嗟に漏れる懇願の哀声。初めての懇願にジェロームはさらに顔を歪め、
「ならぬ」と言い、下穿きを力任せに引き裂いた。

 アアーっ!

 男に、愛する男以外に大事な大切な部分を暴かれ、ティータは啼いた。
 頭髪と同じ緑の陰毛が生え揃い、豊かな茂みとなっている。その茂みは女としての豊穣の実り。
「見ないで。見ないで下さい」
「ほほう。これが聖女の茂み」
 その陰毛の茂りを、ジェロームの指がさすっていく。指先に触れる柔らかな陰毛の感触。
ふんわりとして心地いい。
「よい。実によい」
 そして指に力を込め、茂みの奥の割れ目を突く。

「ジーク!」

 遂に愛しい人の名を叫ぶ。助けを求める。
 しかし無情にも、指は女の秘所、その裂け目にめり込んで行った。
「だめっ。ダメー」
 目を閉じたままの目から涙が落ち、嫌々と首を振る。そんな事で拘束された裸身は自由にならない。
「ふむ。どうやら初物ではないようだが」
 経験で判るのか。指を引き抜いたジェロームは少し惜しそうに呟く。

「ああ……ジーク。ジーク……。ごめんなさい」

 ティータはすでにジークと結ばれていた。男と女の当然の営みとして肌を重ねていた。
 しかしティータは知った。
 処女を奪われるよりも、愛する男に抱かれた後で、別の男に辱めを受ける方が残酷だという事を。

「何を泣いている」
 白い頬を伝う涙を、ジェロームは舌ですくう。
「ひっ」
 鼻の下の口髭がティータの顔をくすぐる。気色悪いざらざらの髭の感触。
 そしてジェロームは寝台に上がり、拘束された裸体のティータの上に覆い被さっていった。

 イヤー!

 全身をくまなく覆う、男の生臭い肉の感触。匂い。その全てがおぞましく、鳥肌が立つ。
それでも白い肌は滑らかで清らかだった。
 ジェロームは体の下の聖女の柔らかい温もりに感極まって抱きつき、求めるように肌を擦り付ける。
 そして勃起した男根がティータの太股を打ち、恐怖に震わせた。
 ジェロームはギラギラした瞳で、目を閉じたままのティータを眼下に見下ろし、薔薇色の口を塞いだ。
398外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:46:20 ID:T5pCjZaR
「んー!」
 口を塞ぐ生臭い匂い。ティータは涙を零し、首を振った。
 口はすぐ離れる。だが触れた感触は取れない。その事実も。

(ごめんなさいジーク)

 ジークとの初めてのキスは心躍るものだった。だが今はただ気色悪いだけ。
 そしてジェロームの無骨な手が、豊満な乳房を揉みしだく。
「ううぅ…」
 眉をひそめてティータは耐えた。痛みに。
 ただ力任せにこね回され、胸は痛いだけ。
 ジェロームは豊かな胸の形が変わるのが面白いのか、脂肪に指を食い込ませ、思い切りこね回す。
「う、ううぅ……!」
 痛みにティータはきゅっと眉を寄せる。それをジェロームは官能と思ったのか。
「どうだ。気持ちいいか」
「痛いだけです」
 目を閉じ顔を見ないようにしながら、ティータは正直に気丈に告げる。
「ふん。ならばもっと気持ちよくしてやろう」
 ティータの両足首を掴み、アッと思う間もなく広げさせる。
「あっ。駄目」
 大事な部分を開かれ、ティータは羞恥に全身を赤らめて緊張した。うっすらと浮かぶ汗も緊張のものでしかない。
 乱暴な愛撫に濡れるわけもなく、ふさふさの陰毛に覆われた花園は乾き、裂け目は固く閉じたまま。
 その脚の付け根に、醜悪な肉の槍が突きつけられる。

「イヤ! イヤーっ!!!」
 入り口に触れる肉の感触に察しが付いたのだろう。身をよじってティータは乱れ泣く。
 だが両手はしっかりと縄で拘束され、食い込んだ縄が痛々しい。
 両脚はジェロームの手で開かされ、どんなに力を込めてもビクともしない。

「いやっ。イヤイヤ、イヤー! お願いです。後生です。どうかお許しを」
「許さぬ」

 腰をぐいと突き進める。それだけでティータの肉ひだを掻き分け、ジェロームの男の象徴が女壷に潜り込む。

 イヤアアアーーーーーー!

 悲痛な、この世の終わりのような絶叫が空しくヌイババの館に響き渡る。
 それまで黙って見ていたヌイババが「おお」と声を発した。

 肉壁を掻き分け、その感触に打ち震えながら突き進み、すぐさま最奥へと到達した。
 ティータの中は温かくそして柔らかかった。。
 ジェロームはこの世のものと思えぬ楽園に身震いし、そして存分に腰を振った。

 アアーッ!

 腰を持ち上げられ、為すがままに縦横無尽に振り回され、ティータは頭に強い衝撃を受け、そして悶え泣いた。
 快感はない。痛みはない。ただ苦しいだけ。
399外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:47:28 ID:T5pCjZaR
「死にます」
 辱めを受けながらティータが何度も言う。
「死ねばいい。おまえの亡骸をジークの墓標に突き出すまで。あの世で仲良く暮らせ」
 腰を使いながらジェロームは平然と受け流す。
 今この至上の快楽が得られるなら、後の事はどうでもよかった。
 ギシギシ、と揺れる寝台の上で、ティータは貫かれたまま泣いた。
 止まる事ない涙がシーツを濡らし、広がっていく。

(ごめんなさい。ジーク)
 閉じた目に浮かぶのはジークの顔ばかり。
(ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい)

 ぐちゅ、ぐちゅという濡れた音が結合部から漏れる。
 自然に漏れた愛液がジェロームの男根を包み、肉の摩擦をスムーズにしていた。
「う、うううぅ」
 泣くばかりのティータは緊張を解かず、全身に力を入れたまま。それが締め付けとなって男根を刺激する。

「おおうっ!」
 一声吠え、唐突にジェロームの先端が爆発する。

 ダメーッ!

 ティータが拒絶した時にはもう遅かった。
 ドクン、と熱い液体が膣内に注がれ、じんわりと染み渡る。
「あ、あああ……」
 しっかりとお腹の中に感じる温もりに、ティータは枯れ果てることない涙を流す。絶望の涙を最後まで。
「ひどい……孕んでしまいます…」
 繋がったままジェロームは口を寄せ、耳元で囁いた。
「産めばいい。大事にしてやるぞ」
「!」
 閉じた目がようやく開かれる。そして涙で霞んだ目で見た。
 愉快に、本当に愉快そうに笑うジェロームを。
「赤ん坊は好きであろう? まさか聖女が堕ろすわけにもいくまい」
 そう言って、再び腰を振る。一度射精したばかりだというのに、ティータの胎内ですぐにまた精気を取り戻していた。
「あ、あああ……」
 お腹の中で再び勃起する男根に、ティータはただ恐怖した。このまま精を受け続け、そして子を宿す恐怖。

「やめて……ヤメテエエエエェェェェェェェッ!!!」

 ティータの奥底よるに絶叫を心地よく聞きながら、ジェロームは欲望の赴くまま豊満な裸身にしゃぶりつく。
 まだだ。
 最後の一滴まで出し尽くす。最後までしゃぶり尽くす。

 ジェロームの口がピンと尖った桜色の乳首を口に含み、甘い味を楽しむ。
「ああ…いや。いやー」
 もう恥じも外聞もなくティータは泣いた。
 穢されたからではない。ジークへの背徳感がティータを打ちのめす。
「ジーク……いやぁ、ジーク!」
 泣き叫ぶティータの子宮に、やがて二発目の精が放たれた。
400外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:48:31 ID:T5pCjZaR
「ふー」
 連続で二発も抜き満足したか、ジェロームは男根を引き抜く。
 大きく穿たれた秘穴からはゴボリと白い濁った液が零れ、太股を濡らしていった。
「なかなかよかったぞ。さすがは聖女」
 そして汗にまみれた体を離し、ようやく最初の陵辱は終わった。
 若い時ならこのまま幾らでも犯し続けるのだが。わしも年を取ったな、とジェロームは己の老いを実感していた。

「あ、アア……」
 上を向いたまま、ティータは茫然自失で泣いていた。もう泣く声も掠れ、呆然と見開かれた瞳は虚ろで焦点が定まっていない。
「今日の所はこれまでだ」
 自ら引き裂いた衣服を纏い、鎧を身に付けながらジェロームが背後のヌイババに言う。
「ヌイババよ。わしが居らぬ間、ティータの調教は任せたぞ」
「ふぉふぉふぉ。お任せを」
 老いた顔をフードで隠し、ヌイババは妖しく笑う。瞳だけが異様にギラつき、
ティータの穢された聖女の裸体を見ていた。
「さて。待っておれよティータ。次に来る時はジークめの首を持って参ろう」
 身支度を整えると、放心したティータには目もくれずジェロームは退室して行った。
 後にはヌイババと寝台に拘束されたままのティータだけが残される。

「さて。聖女よ」
 寝台に身を寄せ、ヌイババは拘束されたままのティータを見下ろす。
 引き裂かれた聖衣。乱れた緑髪。汗を浮かべる白い肌。そして股間からこぼれる精液。
 虚ろな瞳で放心した聖女の悲惨な姿に、ヌイババはごくりと喉を鳴らす。
 まだだ。この清らかな聖女の愛も信仰も全て根こそぎ奪い取る。
 ヌイババの胸に暗い情念が浮かぶ。
 だがジェロームのように直ぐに犯すような事はしない。彼は妖術士だ。
「まずは身を清めないとな」
 短く呪文を唱えると、ヌイババの直ぐ側に緑色のネバネバした軟体生物が出現する。
 スライム。妖術士が攻撃に使役する魔物。
「ゆけ」
 一言告げるとスライムは寝台の上に這いずり、ティータの裸体を包むように広がる。
「あ……」
 身体に広がる冷たい感触に、放心していたティータが声を漏らす。
「案ずるな。体に付いた汚れを落とすだけだ」
 ヌイババの言葉通り、スライムはティータの肌に付着した汗や精液を吸い取っているようだ。
 肌をきゅーと吸われる感覚に身悶えする。そしてスライムはティータの秘穴にまで潜り込む。
「いや……そこは」
 再び胎内に異物が侵入する感覚に聖女は怯えた。一度刻まれた恐怖がまざまざと蘇る。
「案ずるな」
 ヌイババは同じ言葉を繰り返す。
「そのスライムは子宮まで洗浄してくれる。おぬしもあの男の子など孕みたくあるまい?」
「う…」
 そう言われては胎内に侵入するヌルヌルの気持ち悪い感覚も我慢するしかない。
401外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:49:41 ID:T5pCjZaR
 ジーク以外の子を孕むなど、ティータにとっては地獄以外の何でもなかった。
 秘穴を通って、緑のスライムがゆっくりと侵入していく。
「ひう」
 それは丁度、出したうんこが逆流するようなヌルッとした感覚。ヌルヌル。
出したばかりのうんこが戻ってくる事など有り得ないがやはりこんな感じだなのだろうかと、
ふとティータは思った。
 そして膣深くまで潜り込んだスライムは、白濁液をちゅーと吸い取る。
「アーっ!」
 瞬間、お腹の中がカッと熱くなり、ティータは寝台の上で大きく跳ねた。
「アア! アアアアーッ!!!」
 脳髄を直撃する衝撃に思考が真っ白になり、身体は自然に腰を高めて緊張する。
 ジェロームに犯されている間は感じなかった、官能の快感を今スライムに感じさせられていた。
「どうかな。スライムの味は」
「ア……あう! あうっ! あううっ!」
 腰を浮かせ、ビクッと小刻みに震え、涙で掠れた声で喘ぎ悶える。
 子宮を直接嬲られる快感に、聖女は未知の予想もしなかった快感に翻弄されていた。
「ひっ…! ヒィィィィ!」
 涙で掠れた声で喘ぎを漏らし、ティータのおぼろげな頭に恐怖が浮かぶ。
 このまま快楽に翻弄され、いつしか溺れてしまうのではないかという恐怖……。

(ジーク…ゆるして、ゆるして)

 脳裏にジークの姿を浮かべ、ティータはただただ許しを請うた。
 胎内に潜り込んだスライムが、にゅるーと膣を掻き回し、這い出てくる。
「アアーっ!」
 ピンと身体を張り詰め、ティータの頭は真っ白になりそして閃光が弾けた。
天に向かって両脚が伸ばされる。今際の際に達してしまったのだ。
 極限まで緊張した肢体が、ゆっくりと弛緩し、上に伸ばされた脚がゆらゆらと降りる。
「はぁはぁ」
 荒い息を整える中、ティータはようやくこれで終わりと思った。膣内の精液も洗浄され、妊娠の心配も無くなった。
 でもそれは始まり。
「どうれ。あ奴の精もきれいさっぱい無くなったか」
「え?」
 横を見てティータは気付いた。
 妖術士ヌイババが服を脱ぎ、醜悪な老体を晒している。
 しわしわの干からびた老いた裸体。肋骨も浮かび上がり、老いを如実に物語っていた。
 しかしその股間。腰からそそり立つ男根だけは、老いを忘れたように隆々とそびえ立っていた。
「そんな……こんなのって…」
 ティータの目が絶望に彩られる。そして知った。まだ終わらないと。
「あ奴の精など汚らわしいだけだからの。お主にはわしの精を受けてもらう」
 そしてヌイババは、清められたティータに覆い被さっていく。

 イヤーっ!

 ティータの悲鳴は止まらない。声が掠れても涸れても。
 犯されながら彼女はずっとジークの名を呼び続けていた。
402外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:50:53 ID:T5pCjZaR
「うう……」
 気が付けば闇。柔らかな寝台に寝かされていた。
 手が動かない。両手が縄が掛けられ拘束されている。
 目が慣れて、ここが見慣れぬ部屋だと気付いた。
「いたっ…」
 肌に直接触れる空気が冷たい。聖衣は引き裂かれ、もはや裸体に近かった。
 腰が重い。ずっしりと全身が鉛のように重い。
 それで思い出した。おぞましい出来事を。
「イヤ……イヤイヤイヤ嫌ーっ!」
 叫ぶ声は掠れていた。ずっと泣き叫んでいたのだ。喉が涸れて当然だろう。
「うう…ううう……ジーク」
 暗闇の中でどれだけ泣いただろう。
 愛する人と結ばれ、ティータは幸せの絶頂にいた。
 その幸せもほんの束の間。
 拉致され監禁され、そして辱めを受けた。
 男に穢される事よりも、ジーク以外の男に抱かれた方が辛かった。
 ジークは許してくれるだろうか。
 優しい彼の事だ。事実を知っても許してくれるだろう。
 だがティータは自分が許せなかった。
 精を受け、あまつさえ魔物如きに感じてしまった自分が。今や女で有る事さえ恨めしい。

(ごめんなさいジーク。ごめんなさい。ごめんなさい)

 懺悔の声を胸の内で何度も何度も繰り返す。
 神にではなく男に懺悔するティータは、聖女ではなくただの女だった。
 ぎいぃ、と扉が開き、光が室内を照らす。
「ひっ!?」
 ティータは反射的に怯えてしまった。
 まただ。またzのおぞましい地獄が繰り返される。
「どうかな聖女よ。ご機嫌は」
 妖しい笑みを浮かべ入ってきたのは妖術ヌイババだった。
ジェロームはリゲル平野に陣を張る自らの騎士団に戻っていた。進撃するアルム軍を迎え撃つ為に。

 
「…………」
 ティータはヌイババから顔を背ける。怒りを現す気力も失われていた。
 あの後、ヌイババはティータを犯し尽くした。気を失うまで。
 ジェロームに犯され、萎えたティータの裸体を思う存分しゃぶり、精を放ち、そして抱く。
 陵辱はティータが気を失うまで、いや気を失ってからも続いた。
 失神したティータを、ヌイババはなおも愛しそうに抱きしめ、愛撫を繰り返していた。
 それからまたスライムに洗浄させたのだろう。体の汚れだけは奇麗に無くなっていた。
それでも心に刻まれた汚れまでは取れない。

 穢されたのだ。私は。この男たちに。

 ティータの目から止め処なく涙は零れる。不思議だ。声は涸れたのに、涙は涸れない。
だがこの涙もいつかは涸れるのだろう。
「さあ聖女よ。今日はどのように愛してくれようか」
 愛。ヌイババは監禁した女を辱めるのを愛と呼んだ。
 ティータはその愚かしさに、男の醜い欲望を見る思いだった。
403外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:52:02 ID:T5pCjZaR
「どうれ。今日はわしの魔法を見せてやろう。誰も見たことさえない魔法だ」
 何やら妖しげな気を放ち、ヌイババは呪文を唱えだす。その妖しい気を背中越しに感じ、
ティータはおぞましさに震えた。
 彼女が今まで感じた事もない暗い妖気。
「出でよ<メデューサ>」
 妖気が瞬間的に膨らみ、そこに実体したのを報せる。
 ティータはつい振り返り、そして見た。
「ひっ!?」
 怨念に満ちた青白い顔が宙に浮かんでいる。その髪は蛇。うじゃうじゃと生えた蛇が四方八方に伸びていた。
「どうだ。わしの生み出した最高の妖術魔法メデューサは」
 暗い妖気に当てられ、ティータは声を失っていた。
 リゲル帝国の聖女であるティータは妖術の類にも慣れているはずだった。
そのティータが声を失い、ただ呆然と見上げる他ない。視線をずらそうと思っても体が動かなかった。
恐怖で金縛りに逢っていたのである。
「さあメデューサよ。聖女を可愛がってやれ。ただし殺してはいかんぞ」
 蛇の髪の怨念の顔が近付いて来る。
 ティータは寝台の上で拘束され逃げる事も出来なかった。いや例え自由の身であったとしても動けなかった。
 メデューサの瞳が動けぬティータの瞳を射抜く。
「はうっ!?」
 ビクンと身をすくませ、ティータはそれだけ声を上げるのが精一杯だった。
 体から力が抜ける。生命が消耗していく。
 魔法を使うと自身の生命が削られる。その時の消耗感をティータは感じていた。
だが今感じている消耗感は魔法を使う時の比ではない。
 生命を根こそぎ奪う、死に直結する消耗だった。いや吸い取られている。
 蒼い顔でティータがぐったりと顔を伏せる。そこでようやく生命の消耗は終わった。終わってくれた。
後一息で死ぬ。そこまでティータは消耗させられていた。生命を吸い取られた。
「はぁ、ああ…」
 瀕死の状態で吐息を吐き、ティータはこのまま死ぬならばそれでもよいと思った。どうせ穢れた身だ。
 だがメデューサはティータを虫の息まで追い詰めると、今度は蛇の髪の毛を伸ばしてきた。
 蛇はティータの白い肌を這いずり、艶かしく絡んでいく。
「はぁ……」
 つい声が漏れてしまう。甘いモノが含まれた吐息。
 蛇はティータの肌に甘い刺激を与え、若い血潮を呼び覚ます。
 蒼ざめていた肌にたちまち赤い火が灯る。官能の炎。
「ううん」
 まざまざと太股が擦り合う。花園が自然と濡れていた。
 その湿り気を敏感に感じたか、蛇が股間の茂りに潜り込んでいった。

「駄目っ…アアーっ!」
 
 ティータが止めるのも遅かった。蛇は濡れた粘膜を分け入り、直接体内へと侵入していく。
 男根をスライムを受け入れてきた秘穴は易々と蛇の侵入を許した。
「いやっ。だめ」
 胎内に潜り込む蛇は、ティータには快楽神経を直接嬲る蛇を連想させた。
脳裏に頭の中を蠢く蛇の空想が浮かぶ。
 そそのイメージ通りに、蛇はティータを胎内から愛撫する。
 股間から内部に侵入し、蛇は内臓を駆け上がって行った。
404外伝ティータ陵辱SS:2006/03/13(月) 20:53:10 ID:T5pCjZaR
「ああっ。駄目。駄目よ」
 うわ言のように呟くティータの目は、もはや前を見ていなかった。視線は宙をさ迷い、意識は朦朧とする。
 そして朦朧とする意識に、蛇がもたらす体内からの快感だけが伝えられる。
 蛇が大腸を駆け巡り、大腸を甘噛みし、胃袋に纏わりつく。
「ああっ! アアアアアアっ!! アウウウゥゥゥゥ!!!」
 顔を仰け反らせ、全身が規則的に震動し飛び跳ねる。
 内臓を直接嬲られ、感じるのはただ官能。不思議と痛みは無かった。
 身体を内から支配する官能に、ティータは恐怖すら忘れ寝台の上で飛び跳ね続ける。
「んー!」
 口からはぶくぶくと白い泡が漏れていた。
 内臓を愛撫した蛇はさらに這い上がり、昇った先にある心の臓にまとわりつく。
 ドクン! と心臓がバクバクと不整脈を打つ。
 蛇が心臓の膜をさすり、血管に絡みついた。
「んんー!」
 瀕死にまで追い込まれたティータはいよいよ暗くなる視界に死を実感した。
この目が閉じたとき死ぬ。それは確かな直感だった。
 ティータの喉が大きく膨らむ。蛇がさらに這い上がり、喉を昇っているのだ。
「んごおおおっ……」
 もう泡ぶくだけの口から蛇が顔を覗かせた。股間から伸びた蛇がとうとう口から出たのだ。
 目はもう白目を剥き、流れる涙を口の中の蛇が飲む。
 さらに両耳からも蛇が飛び出る。イメージではなく、ティータの頭の中を蛇の実体が這い回っていた。
 白目を剥いたティータが自分の耳から伸びた蛇を見ていたのか。それは分からない。
 全身を内と外から蛇に絡まれ、聖女は寝台の上でぐったりと沈み、指一本さえ動かさない。
 白目を剥き、口から泡を吹き、今まさに心の臓は止まろうとしていた。
 薄れゆく意識に、愛する人の顔が浮かぶ。

(ジーク……)

「そこまでだ」
 ティータが意識を失うと同時、ヌイババはメデューサを消す。
「ふん。刺激が強すぎたか」
 このまま続けると死んでしまう。死なせるにはあまりに惜しい。
同時にヌイババはティータを破壊したい衝動にも駆られていた。美しい女体を無惨に壊したい衝動。
 その衝動を抑え、ヌイババは部屋から出る。
 まだだ。まだ死なせない。愉しみは尽きない。
 さて。次はどのような趣向で愉しもうか。
 今度はゾンビにでも襲わせるか。
 腐った死体に嬲られるティータを想像し、ヌイババは暗い情念を焦がす。

「ああ……そんな」
 迫り来るゾンビに、ティータはすすり泣く。
「助けて……助けて誰か…」
 辱められてなお清らかな聖女に、腐った死体のゾンビが覆い被さっていく。
 そしてまた犯される日々。
 ティータはヌイババの館に監禁され、ただひたすらに助けを待った。
 一方その頃。
 アルム軍はリゲル平野への進軍を決定していた。ティータのいるヌイババの館とは別方向。
 そしてリゲル平野にはティータを人質に取られたジークの姿があった。

(おしまい)
405外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/03/13(月) 20:54:26 ID:T5pCjZaR
 余談ですが。
 先にヌイババの館に行ってティータを仲間にしないと、ジークは仲間にならず戦うしかありません。
 そしてジークを殺すと村人から「鬼!」とか「ブタ!」とか言われます。

「鬼か」
「鬼だよ」
406人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/03/13(月) 23:19:26 ID:rEpva/LS
こんにちは、クレインです。

ベルン動乱も終息し、わがエトルリアも生きておられたミルディン王子の下、新しく生まれ変わりました。
そして王子の下には、あの3軍将が集い、王子をお助けして日々働いています。
そして僕も、騎士軍将パーシバル様の下で、一生懸命頑張っています。

そんな中、僕は・・・・・・一人の女性を、妻に迎えました。
彼女の名前はティト。元イリアの天馬騎士です。僕の周囲の貴族たちは揃って反対しました。中には、彼女の身分について口にする者もいましたが、父上はわかってくださいました。
「お前の眼鏡にかなった女性なのだから、きっと素敵な人なのだろうね。」
父上の励ましを胸に、僕はイリアへと旅立ちました。
彼女を、ティトを妻に迎えるために・・・・・・

最初は断られました。やはり、身分を気にしていたのでしょうか。しかし、僕には諦められませんでした。何としても、彼女を妻に迎えたい。
その想いを率直に彼女にぶつけてみました。すると、ようやく3度目にして、OKの返事をいただくことができたのです。
こうして、念願が叶いました。ティトは、晴れて僕の妻になったのです。
父上も、母上も、彼女のことをとても気に入ってくださいました。最後まで渋っていた妹のクラリーネも、ようやくわかってくれました

あれから10年・・・・・・

今も、僕とティトは、仲睦まじくやっています。彼女との間には、3人の子宝に恵まれました。
もしかしたら、もう少し増えるかもしれませんが、まあ、それは、そのうちに・・・・・・ということで。
妹のクラリーネも嫁ぎ、今では1児の母になっています。
今、子供たちは、屋敷の庭で、仲良く遊んでいます。クラリーネの子供も、今ちょうどこの屋敷に遊びに来ています。
僕は、子供たちを早速呼び集めました。
「おーい、お前たち、こっちに集まりなさい。」
子供たちは皆、僕の下に集まってきました。そして僕が人数を数えると、10人います。
そのうち3人は、僕とティトの子供。そして1人は、クラリーネの子供。
残りの6人は・・・・・・実を言うと、僕の弟と妹なんです。
そういえば、結婚してからの僕とティトの寝室は、父上と母上の寝室の隣だったのですが・・・・・・。
いったい父上と母上に、何が起こったのでしょう?

おしまい
407名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:57:50 ID:9/9QaBGy
息子夫婦に触発されて6人も作った公爵夫婦に乾杯。
408名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 00:00:52 ID:IU1BJV0o
ルイーズさん高齢出産?がんばるなぁ
409名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 14:51:23 ID:9+iUp6kx
>>405>>406

GJ!!!
410名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 08:34:07 ID:lJkEtpS+
ルイーズの男妾となったギィやエルクの話をキボンヌ

夫に満足できない妻が男妾を囲うことは中世ではよくあることさー
ただし、その国の滅亡フラグ立ちまくりだけど
411名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 11:04:51 ID:fSWWSMLr
マルス×シーマ(紋章2部)なんか激しくキボンヌ!!
グラの忠誠の証みたいなかんじで暗黒マルス様に奉仕させられる
シーマ。サムソンの目の前でやっちゃう鬼畜系がイイ!!

・・・・・・・・誰かつくってくれないかな。
412名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 18:01:15 ID:9i3m1aRx
そんだけ妄想できりゃもうじゅうぶんだろうと思うんだが。
413名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 21:38:04 ID:JoTf6zYM
>>411

兄さん、そこまで行けばもうあと一息ですぜ
414名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 22:22:05 ID:m499FGdh
>>410
それイイ!!
>>411
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!
頑張れ兄さんの文章力信じてる

ここらへん無理矢理系でくるなら逆にロイ×リリーナとかの正当派がなんか読みたい。
415名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 00:25:49 ID:60VIjPoe
>>789
気持ちは分かるがはっきり言ってそれは禿しくムリポ。
416名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 00:28:39 ID:60VIjPoe
ありゃ?もしかして誤爆しちゃった?・・・スマソ
417名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 00:30:02 ID:LDjGeRZ3
>>415

どんまい
418名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 01:40:31 ID:nCb0lV+G
FEの凌辱小説があるサイトで有名所教えてもらえませんか?
419名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 02:15:27 ID:QauJMkaG
>>418
18才未満は閲覧禁止ですよ^^
420名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 02:34:47 ID:Lg8md46R
>>419
BBSPinkは21禁だったりします。
421人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/03/16(木) 23:48:12 ID:C4Q3Hwrr
広大な平原が、果てしなく広がっている。
今、この壮大な大草原に、ギィと、その子供たちが立っていた。
10年程前、エトルリアの貴族の姫と、駆け落ちしてしまったために、このサカ平原にもエトルリアの軍隊が差し向けられそうになったことがある。

灰色の狼といわれる族長には、こっぴどく怒られた。
彼女との恋の成就を選んだために、他の仲間の命まで危険に晒してしまったのだ。
だが結局、エトルリアは軍を退いた。
その陰には、ギィと懇意にあったリグレ公爵夫人の尽力があったと、ギィは聞いている。

そして今、ギィは、このサカ平原に立っている。

ふと、ギィの傍に、彼の愛する妻が寄り添った。彼女はもともとリキアの貴族の娘であり、エトルリアのカルレオン公爵家に養女に出されていた。
そして、あの晩、人目を避けるように、ギィと二人で屋敷を抜け出して、サカ平原に旅立った。
誰がどう見ても、駆け落ち。
ギィは、あまりの身分差に、一度は諦めようとした。しかし、彼女の方は、彼を諦めることはできなかったのだ。
その瞬間、ギィは彼女と気持ちが同じであることに気づいた。
ギィも、彼女を愛している。そして、彼女も、ギィを愛しているのだ。

そして10年・・・・・・

彼女とギィの仲は、年が経つにつれ、ますます濃密になってゆく。この10年という時間は、彼女を、3児の母親へと変えていた。
意外にも、肝っ玉かあさん。その点は、ギィの母親と似ているという。もっとも、容姿は全然似ていないが、ギィは知らずのうちに、自分の母親に似た女性を愛してしまっていたのかもしれない。
自分の理想の女性は、母親。男とは、そういうものなのかもしれない。
ギィは寄り添った愛妻を、優しく包み込むように抱きしめた。一緒になり、10年という時を暮らしてきたが、彼女への想いは、ますます強くなるばかり。
そして、彼女も同じだった。
このように仲睦まじい二人を見て、子供たちはじっと見つめて言った。
「お父さんとお母さんって、サカの伝説に出てくる、蒼き狼と白き雌鹿みたい。」
サカの古い伝説。蒼き狼と白き雌鹿が夫婦となって、手を取り合ってこの国を興したという。
ギィは10年前と同じく、青い系統の服を好む傾向があった。今も、青い服を着ている。
そして妻も、白い服を好んでいる。それが彼女の赤い髪に映えて、よく似合った。
ギィはそっと子供の頭を撫でて答えた。
「それは違うな。お父さんとお母さんは、『白き狼と蒼き雄鹿』だ。」

おしまい
422名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 00:05:51 ID:y2xJWOgJ
ダミアン氏乙


410だが、自分のネタを作ってみます。
423名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 00:48:53 ID:hycrHGzT
オチの意味がよくわからん
424名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 02:31:43 ID:75lYQvuX
嫁さんの方が肝っ玉母さんで強いってことで、白い服着てる嫁さんが「白き狼」ってことでは?
425外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/03/17(金) 13:19:46 ID:ln/bVCKX
紋章ニーナ陵辱SSを投下します
陵辱注意
426紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:21:11 ID:ln/bVCKX
 真っ白な寝台の上に豊かな金の髪が広がっている。
 ひとりの女が両手を胸の前に組み、ぎゅっと目を閉じていた。
 女は美しかった。
 艶やかな長い金色の髪。豪華な白いドレスから伸びる白いほっそりとした肢体。
 端正に整った美貌。ふくよかな胸にくびれた腰。白い足首。
 そして何より身に纏う高貴な雰囲気。
 まさに寓話の中のお姫様のように可憐で高貴な美女。
 女はニーナ。ここアカネイア王国の王女。いや結婚した今日からは王妃。
 そして寝台に横になるニーナを、緊張した面持ちで見下ろすのは彼女の夫となったハーディン。
 今日は二人の新婚初夜。アカネイア城にて結婚式が行われた祝祭の日。
 そのはずだった。
 暗黒戦争が終わり、各国は復興に向けて進みだす。
 アカネイア王国においては、最後の王族であるニーナの婚姻が急務だった。
 そして選ばれたのがハーディン。オレルアンの王弟という血筋、暗黒戦争ではニーナを守り通し、
マルス王子と肩を並べて戦い抜いた実績。
 血筋、実力、功績。いずれを取ってもアカネイア王としてニーナの夫として申し分ない。
 唯一つ、ニーナの心中だけを除いて……。
 ともあれ、ニーナの心中がどうであろうと、二人の婚姻は決められ、着々と進められ今日に至る。
 当然ながら、結婚式は国を挙げての盛大なものとなった。
アカネイアの新たな王と王妃となる花婿、花嫁を国中が祝福する。
 ボア司祭の祝福の下、晴れて二人は夫婦となった。
その時のニーナの目に光った涙を、誰もが嬉し涙と信じて疑わなかった。
 そして夜を迎え。
 今までは婚姻前だからと遠慮してしていたが、とうとうハーディンはニーナと共に夜を過ごそうとしていた。
 ぎゅっと目を閉じ、カタカタと震える緊張したニーナの姿を、乙女らしい初々しさと感じ、
ハーディンもまた男の役割に緊張した。
 優しく、あくまで優しく初夜を迎えなければならない。
「ニーナ。いいかい?」
 夫と妻。もはや他人行儀は無用とあえて名前で呼び、ハーディンは優しく呼びかける。
もっとも本人が気付かぬうちに声が震えていたが。
 その声に、ニーナはさらに固く目を閉じ、寝台の上で肩を縮める。まるで貝殻が貝を閉じるように。
 その緊張もまたハーディンには乙女らしい恥じらいと映った。
「大丈夫。わたしを見て」
 慌てる事はない。ハーディンは甘く囁き、寝台に広がる金の髪をさする。
手に触れるしなやかで豊かな金髪の感触に、ただそれだけで満たされる。
 焦る事はない。今日からじっくりと関係を深めればいいのだ。
 ハーディンはこれからの新婚生活を夢想し、自然に頬を緩めた。
「愛してるよ。ニーナ」
 頬に顔を寄せ、そっと呼びかける。
 だが。

「カミュ……」

 ニーナがふと漏らした言葉が、ハーディンを徹底的に打ちのめす。
 ハッとなりニーナをまじまじと見つめ、そして気付いた。閉じた目の端から浮かぶ涙を。
 嬉し涙などではない。悲しみの、愛する人以外に抱かれる涙。
427紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:22:12 ID:ln/bVCKX
「ニーナ……」
 直感的にハーディンは悟った。ニーナの頑なな態度を。
「何故だ!」
 叫び、脱兎の如く寝室を飛び出す。その後ろ姿はあまりに小さく、そして哀れだった。
そしてニーナは最後まで目を閉じハーディンを見ようともしなかった。

「う、うう……」
 ハーディンの飛び出した寝室に、すすり泣きが漏れる。
 王族として愛する人と結ばれないのは覚悟していた。
 だがいざその時を迎え、頭に浮かぶのは愛しい人の顔。
ニーナは想い人を忘れる事が出来ない己の浅ましさに涙するのだった。
「ニーナ様…」
 そのニーナの胸中に気付いているのかいないのか。侍女が声をかける。
 長い茶色の髪を一つに束ねた女性。かつての大司祭ミロアのひとり娘、魔道士リンダだった。
 彼女は大戦でニーナと同じく父を失い、戦後はニーナの侍女として仕えていた。
 ハーディンが飛び出したのに異変を知ったのだろう。何があったかは知る由もないが、
とにかくリンダはニーナの味方だった。
「リンダ…」
 心配そうに寝台に駆け寄るリンダに、ニーナは涙を見せまいと顔を伏せる。
だがリンダが「無理をしないでください」と言うと、感極まったように彼女の胸に頬を寄せた。

(ニーナ様……御可愛そうな方。せめて私だけでもお側に)

 リンダがニーナの胸の内をどこまで知っていたかは分からない。ただ同じ女として想いを遂げさせたいと思っていた。
 ニーナのか細い肩を抱き、リンダも一緒に肩を震わせるのだった。

「わああぁぁぁぁ!」
 寝室から飛び出し、自室に飛び込んだハーディンは荒れ狂った。
 誰も寄せ付けず一人になると、机を蹴り椅子を投げ飛ばし、とにかく身近なものに当たり散らかす。
「はぁはぁ」
 一通り暴れて気が済んだか、ハーディンは壁に頭を突き、じっと静止した。
「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!」
 だがすぐにまた吠える。
「何故だ!」
 魂を震わせハーディンは問いかける。
(何故カミュなのだ!)

 カミュ。ドルーア帝国と同盟を結んだグルニア王国の黒騎士。敵側の人間である。
 いやただの敵ではない。一度はこのアカネイア王国を滅ぼした、ニーナにとっては親の仇ともいえる相手である。
と同時に、王家最後の生き残りであるニーナを、オレルアンまで逃した人物。
「何故だ!」
 逃した恩があるのは分かる。しかし何故敵だった男の名を呟くのか。
 理不尽な想いにハーディンは憤った。しかしいかに暴れようと気は晴れない。
返って屈辱が増すばかりだった。
 屈辱?
 そう。カミュはとっくにニーナの心を掴んでいた。
 その事を、ハーディンは初めて知った。知り、打ちのめされる。
428紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:23:12 ID:ln/bVCKX
「ガアアアアァァァァァ!!!」
 獣の如き咆哮にぴりっと空気が震える。
 ニーナとの婚姻を持ちかけられ承諾したのは、決して政略結婚というだけではない。アカネイアの王になりたかったわけではない
 愛ゆえだ。ハーディンはニーナを愛していた。
 オレルアンに亡命し、出逢ったあの頃から。その気品と気高さに心惹かれていた。
 それでも、とハーディンは思った。
 ニーナが誰と結ばれようと、彼女が幸せになるなら誰でもよかった。
 例えばアリティアのマルス王子。
 紋章の盾ファイアーエムブレムを託され、神剣ファルシオンで見事、暗黒竜メディウスを倒したあの若者なら、
安心してニーナを任せられる。
 だがニーナが婿に選んだのはハーディン。
 故にハーディンは良き夫、良き君主ならんとした。
 しかし、すでにニーナの心には、カミュが、敵である男が刻み込まれていた。
(カミュ!)
 今やその名は呪いのようにハーディンを打ちのめす。
 暗黒戦争、グルニア王国での戦いでカミュは討たれたはずだ。その遺体は発見されなかったが、
状況的に戦死は間違いないだろうとされている。
 死者に挑む事は出来ない。
 故にハーディンの憤りは生者であるニーナに向けられる。
「何故俺をを見ない!」
 ニーナの固く閉ざされた目。あの目を開かせる事は出来るのだろうか?
いや無理だ。ニーナの心にカミュが巣食うかぎり。
 ドン! と拳を壁に叩きつける。
と、コロコロと何かが転がり、ハーディンの足下に転がった。
 何だと見れば黒い宝玉がそこにはあった。
 無意識に黒い宝玉を拾い上げ覗き込む。何故そうするのかハーディンにも分からなかった。
 黒い宝玉の中に見えるのは、どこまでも深い闇。深い闇の深淵がハーディンの心を見透かし、
やがてその心もまた黒く染め上げていった。
「ニーナ……カミュ……」
 黒い宝玉を覗き込むハーディンの瞳は、やがて赤く爛々と輝いていた。

 翌日。
 威風堂々としたハーディンの姿が玉座にあった。
 昨夜の取り乱した様子は欠片もない。
 アカネイアの家臣を見る目は赤く輝き眼光鋭い。どこまでも自信に満ちた王の姿がそこにあった。
 だが一部の者は懸念もした。それは以前からハーディンを知るオレルアン出身の家臣、
そして暗黒戦争を共に戦った仲間達。
 彼らは気付いていた。ハーディンから自由な草原の風が消えた事に。
 それもアカネイア皇帝の重責の故だろう。そう思い各自心に留めた。
 しかしすぐに思い知らされる。ハーディンは確かに変わったと。

 そして表向きは平和に日数は過ぎ。
 だが確かに戦乱への兆しは見え隠れしていた。
 アカネイア皇帝となったハーディンは精力的に軍備の増強に務めていた。
時には自ら他国に赴いて武器を購入していく。
 平和になったはずの世界で、何故これほどの軍備が必要なのか。
 誰もが訝しがるがさりとて止められる者などいなかった。
 そして運命の日を迎える。
429紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:24:11 ID:ln/bVCKX
「お待ちくださいハーディン様!」
 夜。ニーナ王妃の寝室に向かおうとするハーディンをリンダが止めていた。
 あの新婚初夜の失敗の日以来、ずっと立ち入らなかった部屋である。
 あれ以来、二人はずっと顔を合わせないでいた。さすがに公的な場にはニーナ王妃も顔を出したが、
ハーディンと顔を合わせないようにし、すぐに退席していた。
 それが今日。ハーディンは堂々と妻の寝室へと乗り込んできた。夫婦なのだから当然なのだが。
「ニーナ様はご気分が優れないと。どうかこのままお引取り下さい」
「ほう」
 リンダの言葉に初めてハーディンが反応を示す。思案した様子を見せ、
「気分が優れぬと。それはいかん。では見舞いに行こう」
と、リンダを押し退けて部屋の扉に手を掛ける。
「お、お待ちを!」
「しつこいぞリンダ。夫が妻に逢って何が悪い」
「う〜」
 そう言われては、所詮侍女に過ぎないリンダには言い返す術はない。
まさか皇帝にオーラを撃ち込むわけにもいかず、ただ立ち尽くし、寝室に入る背中を見ているしかなかった。
と、その肩に優しく手を置く女性がいた。
 女騎士のミディアである。暗黒戦争以前からニーナに仕えていた歴戦の騎士。
 王都パレスが陥落した際にはニーナを守って最後まで戦い、投獄され、マルス軍に
救出された後には軍に加わり最後まで戦い抜いた。
 その彼女が首を横に振り、ここはハーディン様に任せましょう、と言った。
「でも……」
「夫婦の事に他人が口を挟むものじゃないわ」
 ミディアとてニーナに長年仕えていた女性である。主君の胸の内に気付いてないわけではないが、
王族の責務としてニーナの婚姻を受け入れていた。
 そして共に戦ったハーディンを信頼もしていた。
 戦場を自由に駆け巡り如何なる敵でも怯む事のない、自由と勇敢を兼ね備えた草原の誇り高い騎士。
 まだハーディンの変化に気付いていないミディアには、暗黒戦争の頃のハーディンの雄姿しか
想像できないでいた。
「さあ。あとは夫婦水入らずにしましょう」
 ミディアに言われ、渋々リンダも引き下がる。
 しかしミディアもリンダもまだ知らなかった。ハーディンがどのように変わったか。

 豪華な寝室だったが灯りはなく暗い。小さな窓から差し込む月明かりだけが唯一の光源だった。
 そしてニーナは中央にある大きな寝台のレースの向こう側で震えていた。
 まだ忘れられないカミュへの愛。ハーディンを傷付けてしまった罪。
 あの日以来、ずっとニーナは思い悩んでいた。
 そこに突然のハーディンの来訪。
「やあニーナ。気分はどうだい」
「ハ、ハーディン侯……」
 白いレースを通してにこやかな夫の声と震えた妻の声が交わされる。
「ニーナ。わたしたちはもう夫婦だ。他人行儀はよくない」
 白いレースの向こうに、ハーディンの長身が影となって伸びる。
「お、お願いです。今日はこのままお引き取りを……」
 ニーナの制止を振り切り、白いレースが剥ぎ取られる。
 その向こうには、寝台の上に座り込み青白い顔で震える金髪のお姫様。
 美しい、とハーディンは素直に思った。
430紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:25:29 ID:ln/bVCKX
「ふむ。気分が優れないと聞いたが」
 ゆっくりと寄り、ハーディンがニーナを凝視する。
 細い月明かりに照らされ、浮かび上がる青白いニーナの姿はまるで幻想のようで。
すぐにでも儚く消えてしまいそうだった。
「顔色が悪い。食事は摂っているのか?」
「え、ええ…」
 反射的に相槌を打ってしまう。
 ハーディンから漂う暗い雰囲気に呑まれてしまっていた。闇の向こう、爛々と輝く赤い瞳がニーナを射抜く。
「あ、あの……ハーディン…?」
 以前までのハーディンではない。確実な変化を感じ、ニーナは不安な声を漏らした。
「ニーナ。わたしが怖いか?」
「え?」
「怖いのか?」
「い、いえ。そのような……」
 顔を伏せニーナが呻く。相手は夫。怖いと思ってはいけない。だが今のハーディンからは、
確実な恐怖を感じる。人を不安にさせる絶対的な恐怖。
 司祭でもあるニーナはハーディンの闇のオーラを敏感に感じていたのか。
「そうか」
 ニヤリ、と髭の生えた口が歪む。そして寝台の上に乗ってきた。
「ニーナ。抱くぞ」
 一方的に言い放ち、ニーナをドレス越しに抱きしめ、横に寝かせた。いや押し倒した。
「きゃっ!?」
 突然の事にニーナは動転した。視点が回り、そして寝台に倒れ付す。
 体を覆う熱い体温。それがハーディンに抱きすくめられているからだと気付き、蒼い顔がさらに蒼ざめる。
「あ、ああ……」
 目前にはハーディンの顔。上から覆い被さったハーディンが、口を重ねる。
 唇いっぱいに広がる他人の唇の粘膜。そして鼻息。
「んっ!?」
 ニーナの目が驚きに見開かれ、そして涙が溢れた。
 嫌がるようにハーディンの体の下で悶える。それもハーディンを悦ばせるだけの無駄な抵抗だった。
 がっちりとニーナの両腕を掴み、ハーディンはさらに強く唇を押し付ける。
「んんー!」
 寝台に深く沈み込み、ニーナのドレスに包まれた脚がもぞもぞと跳ね上がる。
両手も顔を圧迫され、脚しか動かなかったのだ。当然何の抵抗にもなっていない。
 さらに口を合わせながら、ハーディンは唇を吸い、ちゅくちゅくと淫らな音を立てる。
 その厭らしい音が、ニーナの涙をさらに増やした。
 白い頬を涙が伝い、合わせたままのハーディンの口へと流れる。
 ニーナの涙はしょっぱくてそして甘かった。
「ふー」
 唇だけでなく涙まで味わい満足したか、ようやくハーディンは口を離す。
 ハァハァ。
 ニーナ王女もまた息を深く吸い、
「ああああぁぁぁ!」
 そして泣いた。王族として王妃としての尊厳もかなぐり捨て、ただ女として。
 男に組み敷かれて泣くニーナは妻、
 ニーナを組み敷くハーディンは夫。
だが襲う男と襲われる女がそこにはいた。
431紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:26:30 ID:ln/bVCKX
「お、お願いです。後生です。どうかお許しください」
 腕の中でポロポロと涙をこぼすニーナに、ハーディンは殊更残忍な笑みを浮かべた。
「何を言う。夫婦が夜を共にするのは当然の事だろう」
 腕に力を籠めてニースを力強く抱きしめる。ただの夫婦だが抱擁だろうが、ニーナには束縛以外のなんでもない。
「ああ……ミディア、リンダ」
 ふとか細い声で従者の名を呼ぶ。
だが自分を守る女騎士も魔道士の少女も姿を現さない。
「ふん。夫婦の営みを誰が邪魔するものか」
 白いドレスの肩に手をかけ、勢いよく引き降ろす。
「きゃあっ!」
 上質な絹が裂け、おへその辺りまで破けてしまった。その下も上質な生地のコルセット。
豪華な刺繍が施され、ニーナの腰をきゅっと引き締めている。
「美しい……」
 素直な賞賛を口にし、その口でハーディンはニーナの白い喉にしゃぶりつく。
「きゃ」
 白い喉に吸い、ちゅくちゅくと舐め両手はコルセットを脱がしにかかっていた。
と言っても、やはり力任せに引き裂くだけだが。
「や、やめ……おやめください」
 首に赤い接吻印を付けながら、ハーディンの手が豪華な刺繍のコルセットを上からビリビリと引き裂き、
豊満な乳房がぷるっと飛び出す。
 その白い脂肪の塊りを目にした途端、ハーディンは谷間に顔を埋めて胸に今度は胸にしゃぶりついた。
 見事に成熟したニーナの乳房。その豊かな大きさ、ふくよかな柔らかさ。
 全てが愛しく、ハーディンは谷間に顔を埋めつつ、両手で左右から押し付け、顔に乳房の柔らかさを集めさせる。
「おやめください……くっ、おやめなさい…」
 涙で濡れたニーナの声すら可愛らしい。
 胸に顔を埋めながら上を向くと、ニーナの紅潮した泣き顔が垣間見える。
蒼白い顔が今や紅く染まっていた。
 そして豊かな脂肪の山の頂にある小さな桃色の蕾。指でピンと弾くと、
「あっ」と小さな声が漏れる。
 まだ小さく萎んだ乳首を口に含んでちゅちゅうと吸い立てる。赤子のように。
もう片方の乳首も指で挟んでクリクリしこり上げる。
「あっ……や、いや」
 反射的に口から漏れる甘い息。ニーナの手がぎゅっとシーツを掴む。
 ハーディンの口と指の中で蕾は尖り、膨らみ、さらに敏感に咲き誇る。
 口の中に広がる甘い味に、ハーディンは幼い日の甘い記憶をよぎらせた。
それも一瞬。すぐにまた暗い欲情が頭をもたげる。
「あっ……あ……おやめ……おやめください…」
 目を閉じ、ニーナは涙を流しながら許しを請う。だが目を閉じても胸からの甘い官能は増すばかりだった。
そして許しを請いても無駄な事。夫が妻を抱くだけだから。

「カミュ……」

 無意識にその名が口を出る。
 それはハーディンの耳にもはっきり届き、強く口を噛み締めた。
 それまで甘く舐めるだけだったハーディンが、強く乳首を噛んだのだ。
「ひいっ!?」
激痛にニーナは寝台の上で跳ね上がる。
「カミュ、だと」
432紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:27:58 ID:ln/bVCKX
 胸から顔を上げたハーディンはドン、とニーナの顔のすぐ横に拳を叩きつける。
「ニーナ。俺を見ろ」
 ニーナは震えるだけで閉じた目を開けようともしない。
「何故俺を見ない。
 何故俺を受け入れない。
 何故俺を拒む。
 そんなにあの男がいいのか。
 アカネイアを一度は滅ぼし、おまえの親を殺したあの男が!」
「ち、違います……私は…」
 それ以上は言葉にならない。ニーナの喉から慟哭が漏れる。ただニーナは泣いた。
「そうか。やはりあの男を選ぶのか。
 ニーナ。おまえは間違っている。おまえなど、俺がいなければ、オレルアンを出た後でドルーア帝国に殺されるはずだった存在だ。
 なのに、今は俺を拒むのか。夫である俺を!
 そのような者は存在してはならん。そう。全て滅びるべきだ」
 ハーディンがニーナの白いドレスのスカートを乱暴にたくし上げる。
「おやめなさい!」
 それがニーナの最後の最後の意地だった。
 スカートの中も白いレースをふんだんにあしらったカボチャパンツに覆われていた。
 ギラついた赤い瞳はパンツの奥の一点に注がれ、力任せに引き裂く。
「いやーっ!」
 臆面もなくニーナは悲鳴を上げた。誇りも尊厳もかなぐり捨てた泣き声。
 頭髪と同じ金色の陰毛が豊潤に生え揃い、金の茂みを形作っている。
 そして茂みの奥にはひっそりと桃色の秘肉が色づき、しっとりと濡れていた。

「いや……いやぁ」

 股間に触れる外気にその時が来たのを明確に悟ったのだろう。ニーナは目を閉じたまま嫌々と首を振る。
 彼女の身は自由だが、抵抗しようという発想は無かった。お姫様育ちの故か。どの道、今のハーディンに抵抗は無意味だが。
「さ、さあニーナ。今こそ契りを結ぶぞ」
 荒れた息でハーディンは下半身を晒し、己の分身を突き付ける。
「受けるがいい。このアカネイア神聖皇帝の子種だ」
 皇帝の名に相応しく、ハーディンのそれは隆々と天に向かってそびえ立つ。
「いや……いやぁ…イヤーッ!」
 叫び、首を振るだけのニーナの白い脚をゆっくりと広げる。金色の茂みはしっとりと濡れていたが、
体は固く緊張していた。
それは掴む脚からも伝わってきたが、ハーディンは容赦なく肉槍の先端を秘肉の入り口に押し当てた。
 体の穴の入り口に触れる生暖かい肉の感触に、ニーナは一層固く身を閉じる。
「やめて……カミュ…ゆるして…」
「いくぞ」
 一声だけ掛けて、ハーディンが腰を進めた。

 アーッ!

 絶望の声が暗い寝室に響く。
 固く緊張したままのニーナの女芯をこじ開け、ハーディンの男の象徴が強引に突き進む。
それは肉の壁を突き刺す槍のようでもあった。
「はが……あがああうう、アグゥ!!!」
433紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:28:49 ID:ln/bVCKX
 歯を食い縛ったニーナの口から普段の美しい声音からは想像もつかない悲鳴が漏れた。
 構わずにハーディンは突き進み、肉壁を左右に押し広げ、とうとう最奥まで到達する。
「ふー」
 すっぽりと男根はニーナの体内に潜り込み、先端は丸い穴にぴったりと押し当てられる。
 男根を包む粘膜は液で満たされ潤滑をよくする。ニーナの中は狭く、そして暖かい。
「ああ、ニーナ。おまえのなかは最高だ」
 うっとりとした口調でハーディンが挿入した男根に意識を集中する。
 官能の快感もだが、ニーナをものにしたという征服感がハーディンは昂ぶらせ高めていった。
「あ、ああ……うがあぁ…」
 涎を垂らすニーナは頭が混濁し、ただただ翻弄されていた。
 お腹に突き刺さり、ずっしりと身体の奥に埋め込まれる痺れるような痛み。いや痛いだけでない。
胸をかき乱し、股間を濡らす甘い衝撃もまた感じていた。
 カミュに抱かれた時にも感じた、濡れるという感覚。それが女の感じる悦びだとニーナは知っていた。
「いやぁ……あああぁ!」
 カミュ以外に抱かれて感じる。その事実にニーナは恐怖し泣いた。

「ふん」
 しばらくじっと動かずニーナの膣内を愉しんでいたハーディンだが、急に腰を回転させて責め立てる。
「はうっ!」
 濡れぼそった膣を肉棒が行き来し、その度にニーナの脳内を白い光が打つ。
「はうっ! はうっ! はうっ!」
 自らも腰を揺らせながら、ニーナは高まる甘い痺れに恐怖した。今や官能そのものが恐怖になっていた。
と、ハーディンの腰がピタっと止まる。
「だすぞ」
 声を掛けるのは紳士のたしなみか。
 熱い奔流が迸り、ニーナの胎内に熱い液体が注がれる。
「あ、アアア……」
 胎内に広がるジンと熱い温もりにニーナは知った。気付かされた。
 穢されたと。

「イヤーーーーーー!」

 ニーナの絶叫が耳を心地よく打ち、ハーディンは腰を高めてさらに精を放つ。
 熱い。熱い。焼け付くような熱さがお腹の中を満たしていく。
 生命の源の熱さ。この熱さは命の燃える熱さ。そして新たな生命を生み出す熱さ。

「はが、あがが、あぐぅ! ぐはっ!」
 濁った声を上げ、ニーナは顔を仰け反らせ、そして脱力する。
「あ、あああ……」
 しんみりとじんわりと染み込む熱い液。ハーディンの、カミュ以外の男の精を受けた実感が、
容赦なく広がり、そして認識させられる。
「ああああぁぁぁぁ!!」
「ふん」
 叫ぶニーナを鼻で笑い、ハーディンは精を放ち尽くし肉棒を引き抜く。
 開かれた結合部からは、ゴボッと白濁液がこぼれ太股を濡らした。
434紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:29:40 ID:ln/bVCKX
「も、もう…もうお許しください」
「何を言う。夜はまだこれからだ」
 休息と呼ぶにはあまりに短い時間の後、ハーディンはまたニーナを求める。
「どれ。これが夫のモノだ」
 ニーナの眼前に突き出した肉棒はすでにムクムクと大きく勃起していた。射精したばかりというのに。
「しゃぶれ」
と言われても従うはずもなく、ニーナは顔を背ける。醜悪な欲望の塊りから。
「嫌か。ならこちらにくれてやる」
 言うやニーナの腰を軽々と抱え上げ、反転させてうつ伏せにする。
「きゃっ」
 寝台の上で自然に四つん這いにさせられ、お尻を高く上げる姿勢にニーナは恥じらい以上に恐怖を感じた。
 まただ。また穢される。カミュ以外の男に。
「や、やめ…おやめください…」
「ふっ」
 懇願を一笑に付し、ハーディンは背後から欲望を叩きつけた。
 パン、と肉と肉がぶつかり、高く上げられた秘肉をバックから突き刺す。
「ひいぃ!」
 犬のような体勢で犯され、ニーナは挿入された尻を振りながら泣いた。
「ぬ、抜いて。もう抜いてくださいませ」
「よかろう」
 あっさりハーディンは挿れたばかりのブツを引き抜く。
 圧迫感が消えニーナがホッとしたのも束の間―
 ズン、とすぐさまハーディンは貫く。
「はあっ!」
 顔を上げ、ニーナは再度の衝撃に声を漏らした。
 そしてまた抜いて、
「あぁ……」
 また挿れる。
「あうっ!」
 抜き差しを繰り返す内、ニーナの秘肉はすっかりほぐれ、熱く爛れていた。
「ふふふ。なかなかいい締めつけではないか」
 そして挿れたままの肉棒を、ニーナの膣はぎゅっと締めつけてくる。
「あ、あああ……」
 涙で潤んだニーナの瞳に、微かな恍惚の色が浮かんでいた。
 感じていた。バックからケモノのように犯され、ニーナは恍惚に身悶える。
その事実がまたニーナを責め立てた。
「ああ……許して…許してカミュ」
 恍惚と屈辱と罪悪感がない混じり、ニーナの頬を涙が濡らしていく。
 
 ハーディンの手が胸の前に回され、下を向く乳房を鷲掴みにする。重力で下にぶら下がる豊乳は
指を食い込ませていった。
 さらに勃起した乳首をクリクリと指で転がすと、膣はさらに肉棒を締め上げる。
「は、ああ……はうんぅ……あうぅ」
 眉をきゅっとひそめて、止められない切ない喘ぎを漏らすニーナの口に、ハーディンはもう片方の指を差し出した。
「舐めろ」
 朦朧とした意識で、言われるがまま指先に舌を伸ばして舐めてみる。
 男の指は土の味がした。ほろ苦い。
 ニーナの乳首を指で転がし、指先でニーナの舌の濡れた感触を受け、ハーディンはいよいよ猛った。
「おおう!」
 パン! と激しく尻肉に腰をぶつけ、そしてまた精を放つ。
435紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:30:45 ID:ln/bVCKX
「アアーッ! アアアアアアアアーッ!」
 四つん這いになったニーナが、あられもない声を上げ、背中を仰け反らせ極限まで緊張する。
 頭が真っ白になり思考が翻弄される。今度はニーナも同時に達したのだ。
 ゆらゆらと揺れる背中、そして流れる長い金髪を見下ろし、ハーディンもまた締めつけられ極上の絶頂を感じていた。
「いい! いいぞニーナ!」
 愛する女が自分の愛撫で感じ、そして同時に達する。
 ハーディンは確かな征服感を感じ、ニーナの子宮目がけ歓喜の精を放っていた。

「イヤ……アアアアアアアーっ!」
 愛する男以外に抱かれ、感じ、昇りつめる。真っ白になるニーナの意識に、金髪の黒騎士が浮かぶ。
「ゆるして……ゆるしてえぇ!」
 そしてベッドにがくっと沈み込み、ニーナは意識を手放した。

「ふー」
 精を出し尽くし、ハーディンは分身を引き抜くと抱えていた腰を放す。
上げられていたお尻が自然に寝台に崩れ落ちた。
 ハァハァと荒い息を吐くニーナは涙を流す瞳を閉じ、ぐったりと横たわっている。
「……ニーナ」
 気を失ったらしいニーナを見下ろし、ハーディンは乱れた金髪を手で撫でていく。
 手に触れるさらさらの金色の髪の感触。背中から軽く抱きしめると、お姫様らしい長い金髪を全身で感じる。
 そして涙で濡れる頬に優しくキスした。
「ニーナ……愛している…」
 それは嘘偽りないハーディンの本心。愛してるが故に抱いた。
 それでニーナの愛を得られないと知りながらも……。
 豊かな金髪に顔を埋め、ハーディンもまた泣いた。赤い瞳で。

「イヤあああああぁぁぁぁぁぁ!」
 突然の悲鳴に眠りを遮られ、ニーナは重い瞼を開く。
 腰が重い。何か挟まったような感覚が腰からする。
「ああ……」
 ニーナはおぞましい記憶に身を強張らせる。思い出したくもない穢された記憶。
「ヤメテえええええぇぇぇぇぇ!!!」
 しかしすぐ側からの悲鳴に顔を上げる。自分の悲鳴ではない。
「ああ!」
 暗い室内で絡み合う男と女。目の前の惨状にニーナは目を見張った。
 寝台の横。赤い絨毯の床の上で、娘が男に組み敷かれている。
 長い茶色の髪を揺らし、白い両脚を上に向けゆらゆらと揺らしていた。
「リ、リンダ!」
 間違いなくニーナに仕えるリンダだった。心配で様子を見に来たのだろうか。
「うむ。おまえのナカはなかなか心地いいぞ」
 そしてリンダを押し倒し、激しく腰を振っているのはハーディン。
ニーナだけでなく、リンダまでも毒牙にかけていた。
「そんな……そんな…」
 二人の腰はしっかりと密着し、結合部からはぐちゃぐちゃと淫らな音が響く。
「いや! イヤイヤイヤーっ!!!」
 首を振りリンダはひたすら泣き叫ぶ。その度に一つにまとめた長い茶髪が待った。
 両脚を広げ、正面から責め立てるハーディンがただがむしゃらに腰を振る。
436紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:31:59 ID:ln/bVCKX
 そしてハーディンの腰に合わせて、リンダの脚もゆらゆらと揺れていた。
深いスリットから伸びたリンダの白い脚。力が入り緊張し、ピンと上を向く。官能に合わせ、自然に揺れている。
「や、やめて…おやめなさい…」
 ニーナの呆然とした制止の声はあまりに小さくか細い。それでもハーディンには聞こえたか、
ニーナを振り返り、ニヤリと口端を歪めた。
「ほうらリンダ。ニーナがこっちを見ているぞ」
「え…!?」
 そしてリンダも涙を流す瞳で、床から寝台の上のニーナを見上げる。
「いやぁ…見ないでニーナ様」
「見せつけてやればいい」
「ひいぃ!」
 さらにピストン運動を早めると、リンダは背中を仰け反らせてビクンと身を震わせる。
「どうしたリンダ。ずいぶんと感じているな」
「いやぁ……言わないでぇ」
 泣き顔で喘ぎ、恍惚の表情を浮かべながらリンダは必死に官能に耐えていた。
「そういえばおまえはノルダの奴隷市場にいたのだったな。その時に仕込まれたか?」
「はう…はううぅ!」
 歯を食い縛り、リンダは声を抑えようとする。だが一度高まった性感は容易には静まらない。
「はああっ……あああううん」
 鼻を鳴らして喘ぐリンダ。その妖艶さは確かに初めてとは思えない。
「そら! そら! そら!」
 深く貫き、ハーディンはお腹の中で欲望を爆発させる。妻の目前で
「アアっ……ダメーええぇぇぇっ!!!」
 瞬間リンダの両脚がピンと硬直して天を向き、ハーディンの腰を挟み込む。
 「ダメ……ダメダメダメーっ!」
 叫びも空しく精は胎内に放たれ、結合部からも溢れ出す。

「さて」
 ニーナに続きリンダまで犯し、ハーディンはさっぱりした様子で男根を収めて身支度を整える。
その足下では放心し虚ろな瞳のリンダが転がっていた。股間から精液を垂れ流しながら。
「なんて……なんて酷いことを…」
 同じく寝台の上で痛む身体を横たわるニーナに、ハーディンは鷹揚に告げる。
「ニーナよ。また愛し合おう」
「あ、あのような行い……愛などではありません」
 涸れた声で否定し、すすり泣く。まざまざと思い出したのだろうか。
「そうか。ではグルニアを滅ぼす事にしよう」
「!? それは…」
 グルニア王国。ニーナの愛したカミュの祖国。そしてカミュの愛した国である。
「楽しみにしておれ。あの男の国が滅びる様をな」
「ま。待って。お待ちください!」
 ニーナのか細い呼びかけを無視し、ハーディンは悠然と寝室を後にした。
「ハーディン……何故…」
 寝台の上で肩を抱きニーナは嗚咽を漏らす。
 もう一つすすり声。床の上のリンダも、身を起こして泣いている。
「リンダ」
「ニーナ様……」
 ニーナは痛む体で寝台から降り、リンダにすがり付いた。そしてリンダもニーナの剥き出しの肩を泣く。
437紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:33:23 ID:ln/bVCKX
「ああぁ……!」
「うう。うううぅ」
 そして二人の女は抱き合って泣いた。共に愛する男以外に犯されて。

 それからのハーディンの策略は迅速かつ巧妙だった。
 グルニアに圧制を敷き、謀反を誘うと、着々と軍備を増強する。
 そしてグルニア王国が双子の王子王女を担ぎ上げて反乱を起こすと素早く鎮圧の軍を差し向け、
さらにアリティア王国のマルス王子にも出兵を命じる。

 事ここに至り、ニーナも決意した。
 初めて乱暴された日依頼、ずっと監禁されていたが、リンダを呼び出して告げる。
「リンダ。あなたに頼みがあります」
 毅然とした表情で語るニーナは、紛れもなく王族の気高い姫だった。
「これをマルス王子に届けてください。訳は聞かないで」
 一枚の盾を渡され、そう言われたリンダは驚きの声を上げる。
「よろしいのですか? そのような…」
「構いません。ハーディンは変わってしまいました。
 彼を止められるとしたら、マルス王子しかいません」
 闇の中に輝く赤い瞳。あれはハーディンの瞳ではなかった。おぞましい記憶と共に思い出し、ニーナは悲しみに顔を伏せる。
「あなたに頼むしかありません。炎の紋章をマルス王子に」

 その日の夜。アカネイア城からリンダがひっそりと抜け出す。
その背後のアカネイア城では慌しく出兵の準備が進められていた。
「ニーナ様。どうかご無事で」
 長い茶色の髪を布で包んで隠し、男に変装したリンダはアカネイアを後にする。
もっとも役に立たない変装ということはリンダ自身が承知していた。
 ノルダの奴隷市場に捕らえられた時も、あっさりと女である事を見破られ、過酷な陵辱を受けてしまった。
アリティア軍に救出されなければ、あのまま性奴隷となっていただろう。
 忌わしい過去を振り払い、リンダは背中の包みの重みを確かめて歩く。
 炎の紋章をマルス王子へ。ニーナの願いを胸に刻んで。

「ニーナ。リンダはどうした」
「さあ。存じません」
 訊ねるハーディンにニーナは平然と受け流す。
 ニーナが監禁された寝室。ハーディンは出兵前に今一度ニーナに逢いに来ていた。
 また犯すつもりなのかそうでないのか。家臣を下がらせ、ニーナと二人きりで悠然とくつろいでいる。
「ふむ。奴の魔道は使えるから従軍させようとも思ったが」
「そのような事を……」
 ニーナはそっと嘆息を付く。
「お願いで御座います。グルニアを滅ぼすなどと愚かな事はお止めください」
「愚かではない。向こうが歯向かってきたのだ。受けて立つのは当然であろう」
「あなたがそう仕向けておきながら……」
 暗い表情でニーナはうつむく。ハーディンはその表情もまた美しいと感じた。
「グルニアだけではない。いずれこの大陸の全ての国がわたしの物になる」
「ハーディン?」
 その物言いに不吉な物を感じ、ニーナがハーディンを仰ぎ見る。
 赤い瞳が爛々と輝いている。いよいよ不吉な予感が胸を締め上げた。
「何を…何を考えているのです」
「わたしがどこに出兵するか分かるか?」
438紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:34:29 ID:ln/bVCKX
 不適な笑みを浮かべるハーディンにニーナは嫌な予感が的中したと思い知らされる。
「グルニアではないのですか?」
「違うな」
 何がおかしいのか。ハーディンはハハハと高笑いしてみせた。
「アリティアだ」
「な……」
 驚くニーナの表情に、ハーディンはよしよしと頷く。イタズラが的中した子供のようだ。
 そのアリティアでは、ハーディンの命を受けたマルスがグルニアに出兵しているはずだった。
「マルスのいないアリティアだ。一捻りであろう」
 楽な戦だ、と呟くハーディンは実に楽しそうに笑う。以前は楽な戦いなど退屈だと言いそうなものだが。
「何故です!」
 遂に激昂したニーナが声を荒げる。
「何故、そのような非道な振る舞いを。無辜の民を苦しめ、他国を侵略し、貴方は何をすなさるつもりです!」
「おまえが言うか!」
 逆にハーディンが怒鳴りつけ、ニーナを突き飛ばす。
「きゃっ!?」
 突き飛ばされたニーナは、寝台の上へと倒れ込んだ。さらにその上にハーディンが覆い被さる。
「おまえが! 夫であるわたしを見ず、敵を愛するおまえが何を言うか!」
 言葉と共にドレスを引き裂いていく。白い肌が露になり、涙が滲む。
 だがニーナはもう叫びは上げなかった。
「抱きたければ抱きなさい」
 誇りと尊厳に満ちた力強い瞳で堂々とハーディンを見つめ返す。
「貴方は確かに私の夫。好きなだけ抱くとよいでしょう。
 ですが。アカネイアの、いえ全ての国の民への横暴な振る舞いは許しません」 毅然とした王族の威厳ある瞳の光に打たれ、ハーディンは押し倒したままの姿勢で硬直した。
 そう。この瞳だ。この気高さに俺は惚れたのだ。
「あ、アアアアア」
 ニーナからつと離れ、ハーディンは頭を抱えて呻く。
「俺は……俺は…」
「ハーディン?」
 元のハーディンに戻ってくれるかもしれない。一縷の望みを抱いてニーナが呼びかける。
 瞬間、黒い闇がハーディンの懐から立ち込め、その身を包む。
 そしてハーディンはすぐに動揺を振り払い、悠然と冷たい赤い瞳でニーナを見返す。
「詭弁を。おまえはわたしよりもあの男を選んだのだろう」
 そう言って懐から取り出したのは黒い宝玉―闇のオーブ。
「ハ、ハーディン!? いけない。そのような闇に囚われては。今すぐそれを捨てなさい」
 今こそニーナは確信した。ハーディンを狂わせたのはあの黒いオーブだと。
「さすがだな。さすがはアカネイアの姫君と言ったところだ」
 不意に声。
 ハーディンの背後から、黒いローブの老人が姿を現わす。いつからそこにいたのか。
ニーナはまるで気付かなかった。
「あなたは!?」
 老人から感じる邪悪な波動に眉を潜め、それでもニーナは毅然と相対する。
「お忘れかな。我が名はガーネフ」
 その名にニーナは息を呑む。
439紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:35:26 ID:ln/bVCKX
 かつて暗黒竜メディウスと共に世界を滅ぼしかけた魔王。
「そんな……ガーネフは確かにマルス王子たちが滅ぼしたはず…」
「そう。一度滅ぼされた。そして甦った。それだけの事だ」
 事も無げに語るガーネフに、ニーナは瞳 を向ける。力強く。
「あなたですね。ハーディンを操り他国を侵略せんとするのは」
「違うな」
 ハーディンの横に進み出て、ガーネフは干からびた細い指をニーナに向けた。
「ハーディンを追い詰めたのは貴女だニーナ。
 ハーディンの愛を拒み、敵を愛する貴女がハーディンを闇に堕としたのだ」
「そ、それは……」
 ニーナは否定できなかった。確かに誇り高い彼の誇りを傷つけたと自覚していたから。
「ガーネフよ。後は任せる」
「うむ。この女の魂と肉体ならメディウスも満足するだろう」
 背を向けハーディンが去っていく。
「待って。待ってくださいハーディン」
 だがハーディンは待たない。背中を向け、それが悠然と決別を告げていた。
離れていく背中がとても遠くに感じられた。すぐ近くにいるはずなのに何故か手が届かないもどかしさ。
 そして彼の背中は消え、もう二度と届かない場所へと行ってしまう。
「ハーディン。もう引き返せないのですか」
 残されたニーナにガーネフが非情にも告げる。
「さてニーナ。貴女にはメディウスの贄となってもらおう」
「メディウス!? まさかメディウスまで甦ったのですか?」
「いいや。これから甦るのだ。貴女の命によって」
 そしてガーネフが放ったマフーを受け、ニーナはあっさりと昏倒する。
「まず一人」
 倒れ伏したニーナを見下ろし、ガーネフは満足そうにうなずいたのだった。

「ん…」
 気が付けばそこは広い空間だった。石が敷き詰められた床が広がっている。
 どこかの祭壇のようだとニーナはふと思った。
 ふと寒気を覚えてニーナは肩を抱く。ハーディンに破られたドレスがそのままだった。
「ここは?」
 見上げて、きゃっと悲鳴を上げる。
 広大な広間の中央。
 その中央に描かれた魔法陣の上に小高い岩山が置かれていた。
 いや岩山ではなかった。それは巨大な生物。表面を固く石化させている。
「竜……?」
 ニーナがポツリと漏らす。その巨大な生物は竜のように見えた。
すぐに気付かなかったのは、お腹を上にして仰向けに寝転がっていたから。
「そう。メディウスだよ」
 しわがれた声に振り向くと、ガーネフがいた。相変わらず神出鬼没。その背後には配下の暗黒司祭たちが控えている。
「これが……メディウス? しかし確かにマルス王子が倒したはず」
「そう。そしてまた甦る。それだけだ」
 ガーネフがゆるりとニーナに近寄ってくる。暗黒司祭たちも。
「くっ」
 抵抗しようにも今のニーナには魔道書も杖もない。あった所でガーネフにはスターライト以外は通用しないが。
 たちまち周囲の闇の者に取り囲まれ、それでもニーナは毅然と背筋を伸ばす。
「それで、私をどうするおつもり?」
「あれを見ろ」
 ガーネフが指差した先。上に向けられたメディウスのお腹の下辺りから、にょっきりと棒が伸びていた。
440紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:36:24 ID:ln/bVCKX
「あれは……まさか」
「そう。竜のちんこだ」
「え〜」
 言われて、改めて股間からにょっきりと生えた棒を観察してみる。
ドクドクと脈を浮かせて脈動するその巨大な棒は、まさしく男の性器だった。
「どうだ。竜のちんこは」
「すごく……大きいです」
 ふとニーナの頬が紅くなる。
「おぬしにはメディウスの相手をしてもらう」
「は?」
「メディウスのちんこを、おぬしのまんこに挿れてもらう」
「え〜。ええええ〜」
 言葉の意味を理解して、ニーナは卒倒寸前になってしまう。
「無理です〜。ぜーったい無理!」
「問答無用」
 ガーネフや司祭がわらわらとニーナ押さえつけ、持ち上げ、小山のようなメディウスのお腹の上に運んでいく。
 近くで見る竜のちんこはまさに大木のようで。ニーナの細い胴体よりも大きい。
「無理です。物理的に入りません」
「先っぽだけ。先っぽだけでいいんじゃ」
 豪華なパンツを脱がし、ニーナの脚を無理矢理広げさせ、巨大なちんこの上に持ち上げる。
 王族の姫の可憐な金色の茂みと秘所に、司祭達はおおっと歓声を上げる。
「ほうれ。体の力を抜かんか」
「いやっ! 助けて! 助けてカミュ!!」
 今際の際に求めるのはやはりカミュ。その声も今は届かない。
 ガーネフが指でニーナの秘肉を押し広げると、ニーナの体を降ろして巨大なちんこを突き刺していく。
「ぎゃああああああっ!」
 文字通り身体が引き裂かれる痛みにニーナは一瞬で気が遠くなった。
 強烈な激痛に頭が痺れ、もう下半身からの感覚が無くなる。
 ガーネフの言うように、先端の亀頭の一部しか入らない。それ以上はニーナの体が本当に裂けてしまう。
「ぐぎゃぎゃっぎゃぎゃーっ!」
 白目を剥いてニーナは口から泡を吹いてしまう。
 そしてメディウスにちんこがドクンと脈打ったかと思うと、ニーナの腰に埋没した先端からドドーと、
白い液体が奔流した。
 射精の勢いでニーナは飛ばされ、メディウスの腰に倒れ込んだ。
「あ、アアア……」
 自身に滝のように降りかかる竜の精子の熱さを全身に感じ、ニーナは意識を失った。

「ニーナ様。ニーナ様」
 優しい呼びかけに目を覚ませば見知った女性の声。
「あなたは……レナ?」
「はい」
 悲しそうにうなずく女性は、確かにマケドニアのシスター・レナだった。
 顔を上げ、ニーナはすぐにレナの悲惨な姿に気付いた。白い修道衣は破れ、股間からは体液がこぼれている。
明らかに暴行された痕だった。
「そんな……レナ、あなたまで」
 さらにニーナは気付いた。レナの背後、まだ幼い少女が寝込んでいる。
「マリア王女まで……ああ、そんな!」
 そのマリア王女もまた暴行された痕跡がありありと刻まれていた。
441紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:37:20 ID:ln/bVCKX
 マリアの質素な白いドレスは引き裂かれ、幼い乳房や秘所は露になり股間からはこびついた精液。
 陵辱のショックで放心し虚ろな瞳で横たわるマリアは、まるで人形のようだった。
「こんな……酷い。酷すぎます」

「イヤあああああああーーっ!!」

 突然の絶叫に仰ぎ見ると、メディウスのお腹の上に暗黒司祭たちの姿が見えた。
「まさか!」
 自分と同じように誰かがメディウスに犯されているのだろうか。
「あれは……エリス王女!?」
 アリティア王国の姫。マルス王子の姉である。
 彼女もまたドレスを引き裂かれていた。連れ去られる時に暴行されたのだろうか。
 そしてメディウスの巨大な竜ちんこに下から貫かれ、天まで届けと絶叫を上げている。
「マルス! マリク! イヤーっ!!!」
 愛する弟を、友人の名を叫び、エリスは気を失った。倒れ込む体にまた滝のような精液が降り注ぐ。

 エリスは最初に犯したのはハーディンだった。
 マルス不在のアリティア王国に攻め込み、難なく攻略に成功するとアリティア城にて王女のエリスを捕縛する。
 シーダ王女だけは何とか逃したが、エリスは城に残りアリティアの民を守る道を選んだ。
 そして民には手を出さないようにと懇願するエリスを、ハーディンは玉座で犯した。
「いやーっ!」
 歴代のアリティア王が座してきた玉座。そこに悠々と座したハーディンは、エリスを上に座らせるとドレスを引き裂き、下から貫いて背面座位で犯した。
 驚いた事にエリスはまだ処女だった。
「ほう。処女とはな」
「マルス! マリク! アアアアアアアアッ!」
 愛する者の名を叫び、エリスはハーディンの精を何度も受け、そし果てた。
 気を失ったエリスをガーネフが引き受け、この竜の祭殿まで連れて来る。
 そして今またメディウスに犯されるのだった。

「さあ。次はおまえだ」
「ああ、イヤっ! ジュリアン! ジュリアンっ!」
 恋人の名を叫びながら無くレナを、ガーネフは容赦なくメディウスの巨大なちんこへと捧げる。
「やめて……ヤメテーっ!!」
 レナが連れ去られたのは生まれ故郷のマケドニアだった。
 折りしもマケドニアでは反乱が発生し、治安が乱れていた。
 盗賊ジュリアンが離れた一瞬の隙に、ガーネフが拉致してしまう。
 そして竜の祭殿に連れて来ると同時に修道衣を引き裂き、神に捧げたシスターの身体を奪った。
「イヤーっ! ジュリアン! ジュリアン!」
 愛する恋人に捧げるはずだった処女を奪われ、レナはガーネフの腕の中で泣き叫んだ。
 そして今またメディウスに犯される。
「ぎゃあああああああーっ!!!」
 メディウスのまりに巨大なちんこに貫かれ、レナもまた気を失い精液を全身に浴びる。
442紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:38:20 ID:ln/bVCKX
「さてと。次はマリア王女だな」
 ガーネフに腕を持ち上げられても、マリアは虚ろな瞳で為すがままだった。
すっかり放心したマリアを難なくとメディウスの巨大ちんこに捧げる。
 マケドニアで反乱が発生した時、マリアは姉のミネルバともども捕らえられてしまった。
 反乱を起こしたのはリュッケ将軍の一味。その背後で裏を引いているのはハディン、そしてガーネフだった。
 ガーネフは自身もマケドニアに現われ、ミネルバをマフーの一撃で行動不能にまで追い詰める。
 そして傷付き倒れたミネルバをリュッケが犯し、その目前でマリアをガーネフが犯す。
「マリア! マリア! やめろ! マリアには何もしないで!」
「姉さま! 助けて姉さま! イヤーッ!」
 王族の姉妹はお互いに犯される姿を見せ付けられ、泣き叫ぶのだった。
 その様子を、リュッケは嘲笑いながらミネルバに精を放つ。そしてガーネフもマリアのまだ未成熟な幼い肢体を愉しんだ。
「いやーっ! いたい! ミネルバ姉さま痛い!」
 股間から血を流し、マリアは必死に姉に助けを求める。しかしその姉もまたリュッケの犯されていた。
「やめろーっ! 頼む! マリアは、マリアだけは許してくれ!」
 泣きながら懇願するミネルバを背に、ガーネフは気を失ったマリアを竜の祭殿まで連れ去る。
 そして今またメディウスの巨大ちんこに犯されるのだった。
「ひぎいいいいいいいいぃぃぃ!!!」
 陵辱されて以来、放心していたマリアだがメディウスのちんこに下から貫かれた瞬間、絶叫を上げる。
 それも一瞬。すぐにまたガクッと意識を失い、両脚がだらんとぶら下がる。股関節が脱臼したのだろうか。
 幼いだけにマリアがもっとも悲惨だった。
 虚ろな瞳の幼いマリアに、容赦なく竜の精液が降り注ぐ。

「さて」
 四人の高貴なシスターをメディウスに犯させ、ガーネフは次の儀式に取り掛かる。
 メディウスはお腹を上に向けていた仰向けの姿勢から魔方陣の上でうつ伏せになる。
その四方には四人の聖女。
 リザーブの杖を聖女に使わせ、メディウスに新たな生命を注ぎ込むのだ。
 その為に四人の聖女に術をかけ、自在に操る。
 すでに犯されたショックで放心し弱っていた聖女を操るのは簡単だった。
 ただ一人を除いて。
「嫌です。あなたの思い通りになどさせません」
 ニーナ王妃だ。彼女だけはガーネフの術を強い意志で跳ね返す。
「ふん。大人しく従えばいいものを」
 ガーネフが指示すると、配下の暗黒司祭がニーナを取り囲む。股間から勃起したペニスを晒して。
「汚らわしい。近寄らないで!」
 豪華なドレスを破られ、竜に犯されようとニーナは王家の誇りを崩さない。
「犯れ」
 その誇りを打ち砕くべく、司祭たちは一斉に襲い掛かる。
「アーっ!」
 たちまち穴という穴に挿入され髪も手もペニスを擦りつけられる。
(カミュ!)
 頭にカミュの姿を思い浮かべ、ニーナは男たちの欲情を一身に受けていく。
「ふふふ。どこまで耐えられるかな。アカネイアの姫よ」
 ガーネフが哄笑が響く中、ニーナが放たれた精液に白く染まっていく。
443紋章ニーナ陵辱SS:2006/03/17(金) 13:41:02 ID:ln/bVCKX
(負けない……負けるもんですか)
 吐き出される熱い精液に身を染めながら、ニーナの瞳に強い意志が籠められる。
 ハーディンを傷つけたのは自分。この戦争の原因は自分。それをはっきりと認識していたから。
 エリス、レナ、マリア。他の三人まで穢してしまった。
 その罪を、一心に受け、ニーナは男たちの暴行を甘んじて受ける。
 膣の奥深く挿入されたペニスから胎内に熱い精が放たれる。
「アアーっ!」
 喘ぎの声を漏らす口にもペニスがすぐに挿入されていく。

 そしてニーナへの暴行は次から次へと続く。
 疲れたら次の男が交代し、休む事はなかった。
「イヤーっ!」
 もうどれだけ経っただろうか。
 全身をドロドロと白濁液に沈め、ニーナは誇りも尊厳も捨て去り泣き喚いていた。
「やめて! やめてください! お願いします!」
 懇願無視され、爛れた秘肉を何本もの肉棒が貫いていく。
「ぎゃああああああーっ! やめて! もうやめてぇーっ!!!」
 陵辱は終わらない。ニーナが壊れ、瞳が虚ろになるまで。

 そしてニーナが壊れた時―
 メディウス復活の儀式が始まる。

(おしまい)
444名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 18:56:28 ID:mXplwmoc
>>443
悲劇的な感じが良かったです。ハーディンかわいそ。
445名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 18:59:08 ID:TJ7pXvuH
GJ!!
ついでに容量480KBいったから誰か次スレ立てヨロシク
446名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 19:07:14 ID:4Fr75PNp
すばらしくGJJJJJ!!
447名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:15:54 ID:UKS6xzDb
>「どうだ。竜のちんこは」
>「すごく……大きいです」

正統派陵辱がいきなりw闇ハーディン良かった。
ただ獣姦のチェックは入れたほうがいいと思う。
って、メディウスは爬虫類か……いかん、またループだ( ̄□ ̄|||)
448名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:56:52 ID:L5N4cqe/
449名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 00:33:56 ID:VVrYQhqA
ファイアーエムブレム&ティアサガ第22章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142609475/
450名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:08:28 ID:BRRFGzYw
GJ!!!
451人造人間だみゃ〜ん ◆.lt5gYzbQ. :2006/03/18(土) 01:20:45 ID:fITBWBig
ちょっとチラシの裏

さっき何となくネットサーフィンしてたら、たまたまt.A.T.uのことが書いてあるページに行き着いた。
おいらクラ以外の音楽には全然興味がなかったので、この二人組のこともグループ名ぐらいしか知らなかったわけだけれども、
そこには彼女たちの詳細な情報とかが書いてあった。

そこで初めて彼女たちの名前を見て、おいらぶったまげました。

ジュリアンとレナ!(本当はジュリア)

あのジュリアンとレナがステージ上で透けチチをしたり、抱き合ってディープキスをしたり・・・・・・
それをネタに何か書こうと思ったが、いかんせんt.A.T.uのことを知らんので、パソコンの前に座って3分で玉砕・・・・・・orz

ちなみにジュリアはロシア風の発音だとユリアになるので、曲解すればラナとユリアに見えないこともない

以上、チラシの裏ですた。
452名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 01:20:51 ID:UNAcEZrL
女の子を幸せにしたい!という気持ちが強い俺は
陵辱救われない系が多しな、外伝氏の話はスルーする事が
多いんだが(スマソ、でも単なる好みの問題で、需要そのものや
文のエロさは否定はしない)、今回のはいいなぁ。

まだ純粋だった学生時代、ゲーム中のハーディンの報われ無さに
打ちのめされたからだろうか…。
453名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 17:55:36 ID:c60ZiNU5
FF12プレイ中。何気なく町の人に話し掛けたら
「ナンナの乳で作ったチーズが」云々とか喋って吹いた。 ちょ、エロ杉ww
多分「ナンナ」ってヤギとかヒツジ系の動物があの世界にはいるんだとは思うけど、
FEのナンナしか思いつかなかったよ。 チラシの裏スマソ
454名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 03:06:13 ID:6p6wDCm/
山羊チーズは大好きだ
しかしナンナを山羊にされると鬱になる自分も又存在する
455名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 13:04:02 ID:vjDMx7Bd
ベルドあたりに四肢切断されて膨乳処理されて搾乳機で乳を搾り取られてる
家畜ナンナってのを想像してしまった……orz
456名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 14:17:08 ID:/8Cgocop
>>455
それだけ妄想力があればこんなとこ来なくていいw
457名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 05:46:51 ID:cMM3v4yT
ラナの乳でチーズなら普通に作れそうだw
458名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 12:33:16 ID:R3M36DXw
411が提案した
マルス×シーマ、ど素人だけど投下してみるテスト
趣旨がちょっと変わってるけどね。
459名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 12:35:49 ID:R3M36DXw
マルス達は再びアリティアを発ち、アカネイアの王都パレスをめざした。
だが その行く手には、アカネイアの同盟国であるグラ王国があった。
グラは、先の戦いでドルーア帝国に加担してジオル王は戦死、王国は滅びた。
一度はアリティアに併合されたが、後にハーディン皇帝の命により、アカネイアに返却された。
ハーディンは、ジオル王の娘であるシーマ姫を さがしだして王位につけ、グラを支援したのである。
シーマは、グラの民に熱狂的な支持を受けた。彼らにとっては、シーマこそが唯一の希望だったのだ。
若者達は、こぞって兵に志願した。そして、宿敵アリティアをこの手で倒すのだと
喜んで出陣した。
だが ゆめは破れた・・
迫り来るアリティアの精鋭を
前にして、グラの兵士ははや戦う気力もなく、ただ逃げまどうだけであった。
「ふっ。 裏切り者の国、グラもついに滅亡の時が来たってわけか。」
青年は不気味な笑みをしながらつぶやく。彼の名はマルス、アリティアの光の王子と呼ばれている。しかし彼の頭の中にあることはハーディンを救うことなどではない。大陸制覇の野望と肉欲だけであった。
「王子。グラの兵は既に戦う気力もないようですが、アリティアに逆らった馬鹿どもを皆殺しにすべきかと存じます!」彼に熱心に訴えているのはアリティア軍最強の竜騎士にしてマルスの婚約者であるシーダ王女であった。
彼女にはさすがのマルスも逆らえない。なにせ先のアリティア城攻略戦ではアストリア率いる傭兵隊を一瞬にして全滅させてしまったのだから・・・
その頃既に玉座を奪還したナバール(ホモ)はウィローを強姦していた。

460グラの落日:2006/03/21(火) 12:36:40 ID:R3M36DXw
そして総攻撃の命令が出される10分前、突如城内の勇者がやってきた。ナバールが惚れそうなイイ男だった。
「J癌!なんだ!あの男は?」
「はっ。彼はサムソンです、王子。かつて暗黒戦争で戦った仲間でございましょう。」
「そーいやいたな。 あんな奴。そして今では敵国グラの将軍ってことか。どうせ降伏の使者だろう。追い返せ! ・・・・・いや、話だけ聞こう。」
王子は怪しげにニヤリと笑った。
「はぁ・・」
思いもよらぬ彼の対応にジェイガンは戸惑ったものの、すぐに交渉が始まった。
出席者は、グラ側がサムソンとその部下。アリティア連合側からはマルス、シーダ、軍師マリク、ジェイガン、ナバール(ホモ)、そしてカインであった。
「勇者サムソン。久しいな。オレがマルスだ。」
「ふふっ。まさかこんな形で彼と再会することになるとは思いませんでしたね。マルス様。」
「ウホッ イイ男!」
サムソンはアリティアとグラが手を組むことの利を説いた。しかし勝利を確信しているアリティア側の反応は疎かった。
そんな中、マルスが口を開いた。
「このままでは収拾がつかん! オレが案を出す。それを貴様らが呑めなければ皆殺し。 受け入れれば和議だ。」彼の出した案を見たサムソンは愕然とした。
一、グラの象徴たるシーマ王女の身柄を引き渡し、今後は連合軍の一員として協力すること。
一、サムソンの処遇についてはすべてこちらが決定する。
一、グラはアリティアに併合されること。
一、この要求をグラが受け入れればグラの一般民衆と皇女の命だけは保証する。
「馬鹿な!これは和議ではない!」
マルスは彼の表情を見て、その真意を意図しニヤリとした。
「ふふふ、先ほどから貴様の反応を見て、もしやとは思っていたがやはりそうか! 貴様が助けたいのはグラの民衆ではない。シーマだけだ。違うか? 全く、一傭兵が王女に惚れでもしたか!ふははははははは!!」
サムソンは屈辱に耐えなければならなかった。自分の周囲から嘲り笑う声が聞こえる。
(しかし、彼女が・・・ シーマが助かるなら・・・ 降伏すれば彼女や、彼女が大切にしているグラ人の命が保証される。) サムソンは降伏を決意した。
461グラの落日:2006/03/21(火) 12:38:13 ID:R3M36DXw
ここは、グラの王城。 憂鬱な表情をした美しい女性がそこにはいた。黒の長髪が美しく、しかしその魅力的であろう体のラインはピンクのアーマーによって見ることができない。彼女の頭の中にはサムソンのこと、
国の行く末、民の幸せ、様々なことが去来していた。「私は・・・ どうすればいいのだ・・」
悩ましげな表情をしていると、兵士が突如駆け込んできた。
「大変です!敵襲です。我々アカネイア兵でも全く歯が立ちません。王女!落ち延びてください!」言い終えた瞬間、彼は倒れた。背には槍が刺さっていた。
マルスの命令を受けたテンプルナイツが怒涛のごとくなだれ込んできたのだ。
グラの貴族たちは瞬く間に皆殺しにされ、断末魔の叫びが城内に響き渡った。シーマは気絶させられると、カインの馬に乗ってマルスの下に届けられた。

「ここは・・・ どこ?」
シーマが目を覚ますと、目の前に青い髪の少年が映った。どこか見覚えのある、優しそうな瞳・・・・
462グラの落日:2006/03/21(火) 12:38:44 ID:R3M36DXw
「あなたは・・・ マルス王子!! 私をどうなされるおつもりですか? あのような乱暴な手段で私を連れ出すなんて、 あなたのやり方とはおもえません!」
強気ではいるものの、少し怯えているのが分かる。マルスは突如、彼女を抱きしめた。
「シーマ王女! 無事だったんですね。 よかった。本当に・・・」
「!!・・・」
強気な発言をするシーマではあったが、処女の為か、彼の優しい対応に顔を思わず自分の状況を忘れて顔を赤らめてしまう。
「城内のアカネイア兵がグラ兵を虐殺しようとしていたので・・・ 仕方なかったのです。あのような方法で脱出させるしか・・・僕の敵はあくまで帝国です。グラとは既に和平が成立していますので。」
「そうですか、もはやハーディンにとって私たちは無用の存在・・ そうするのもわかります。 ところでサムソンは?」
「彼は・・・ 僕たちの情報によると、帝国兵が壊滅した城内でグラ兵を虐殺して回っているとか。 信じられませんが彼はアリティアの出身ですし、剣闘士です。 その血がさわいでいるのかも・・・」
シーマは愕然とした、頭の中が真っ白になった。
463グラの落日:2006/03/21(火) 12:40:18 ID:R3M36DXw
「そ・・・そんな・・・ 何かの間違いです! 王子、行かせてください。私が直に彼と話しを!!!」
「ダメです王女! 危険すぎます。 落ち着いてください! 落ち着いて・・・」
彼が止めるのも聞かずにシーマは城内へと走っていった。
すると、マルスの目が急変する。
「ちっ・・・」
すると後ろからマリクとナバールがやってくる。
「王子、あれがグラのシーマ王女ですか。 美しいですね・・」
「ククッ・・ 違うな。アレはオレの戦利品だ。お前だって暗黒戦争の時におれが奴隷市場からひろった女魔道士を調教してただろ? ナバール。貴様にしたってそうだ。
公式には死んだと発表しているがラングやウィローを飼育調教していることくらいオレにはわかってるんだ。オレもカチュアやミネルバだけじゃあ足りなくなってきててね・・・ 
今はまだサムソンとかいう勇者にほれているようだが、あの様子なら落とすのに時間もかかるまい。単なる奴隷だからオレのことを好きじゃなくてもいいんだが・・・ 
他の男のことを考えながらチ○ポしゃぶられるのはつまらんからな。」
「ではさっきの指令もそのために?」
愉快そうに問うマリクにマルスは同じような表情で答えた。
「当然だ。 全ての者たちの運命はオレの手の平で踊るのだからな・・・
クククククククク・・・・ ふははははははははははははははははははは!!!!」
手で顔を覆い高笑いするマルス。 グラには暗雲が立ち込めていた。
464グラの落日:2006/03/21(火) 12:42:01 ID:R3M36DXw
「サムソン!?」
シーマはグラの勇者を見つけた。彼は無抵抗のグラ兵を殺し続けていた。
「何故・・・ こんなことを・・」
シーマの目に涙が流れる。それを見たサムソンは一瞬動揺したようにも見えたが、涙で目が曇っているシーマにはわからなかっただろう。
そこへカインがやってきた。
「無抵抗の兵を、しかも見方を殺すとは正気の沙汰とは思えぬ! 悪逆無道の剣闘士サムソン! 
このアリティアのカインが成敗してくれる!!」
その声を聞いたサムソンは雄たけびをあげて彼に飛びかかっていった。しかしかなうはずも無く、キラーランスの一撃で沈んだ。
そのサムソンを見たときのシーマの表情に既に悲しみは無く、愛する民を殺した男に対する憎悪だけが彼女の心には宿っていた。

その日のアリティア軍の夕食は、盛大にグラ城内で行われた。グラの民衆が解放者として彼らを迎え入れ、城内の清掃も彼らが行った。
マルスはさっさとシーダを寝かせると、グラの玉座の間から離れた宝物庫を改良して作った部屋で一人ワインを飲むシーマ王女に近づいた。
純白のドレスに身を包んだ、女性としては長身である彼女はマルスとほとんど背が変わらなかった。ジェネラルとは思えない、しなやかな体。
色白な肌は雪のようで、胸は巨乳で、しかも形の良いものだった。初めに口を開いたのは彼女のほうだった。
「サムソンは・・・ 確かにグラの兵を虐殺していました。 もうすぐ殺されるかもしれない恐怖が彼を書きたてたのかもしれませんね・・ 
しかしいかなる理由があろうと、私は彼を許すことなどできません。」 
マルスは彼女が震えているのに気が付くと彼女の手の甲の上に手をのせた。
465グラの落日:2006/03/21(火) 12:43:50 ID:R3M36DXw
「信じていたのに・・ 突然グラの王位に就かされて不安だった私が、唯一信頼できた人だったのに・・」
彼女はすすり泣き始めた。マルスは気遣うような表情をすると、言った。
「これからは不安にさせません、王女。さっき見た降伏文書、あれに従っていただければあなたの身の安全は保証します。
僕を信頼してください。絶対に一人にはさせません! 僕がそばにいます。 だから王女、もう・・」
マルスは彼女を強く抱きしめた。そしてサラサラした彼女の髪の感覚を楽しみながら、表では言葉で慰め続けた。
男性経験どころか、ろくに男の体にさわったことすらないシーマは初めは泣きじゃくる子供のようだったが、安心するにつれて顔が真っ赤になってしまった。
「あ、あの、王子? もう大丈夫です。落ち着きました・・ だからもう離して頂いて構わないのですが・・」マルスは返した。
「嫌です。」
「えっ・・・?」
「好きです。シーマ王女。 暗黒戦争以前にあなたにお会いした頃から好きでした・・
今回グラを許したのも、本当はあなたの国だからです。 ひいきするなんて王として最悪ですよね?でも好きなんです、
だから・・・・ あなたが欲しい!!」
「!・・・・でっ、でもマルス王子にはシーダ王女がいらっしゃるし、」
抵抗しないシーマの顔を見て、マルスは一気にシーマを押し倒した。
466グラの落日:2006/03/21(火) 12:45:41 ID:R3M36DXw
「きゃあ!!」
シーマが驚きの声を上げる。
マルスは彼女の首筋にキスをすると、そのまま舌を出してシーマをなめ始めた。
「やぁ・・ くすぐったい・・・」
と、いやいやするシーマをマルスは押さえつけながら今度はシーマの耳をパクっと咥えて再びなめた。
処女のシーマには強すぎる刺激だったのか、シーマは顔を上気させながら半分イッたような表情をして喘いでいた。
「かわいいね、シーマ」マルスは正直な感想を述べる。 男のように軍人として育てられたシーマにとっては刺激的過ぎる言葉だった。
「や、やだぁマルス様・・・」
「嫌ならやめようか・・?」少年は小悪魔的な笑みを浮かべて微笑む。
「イヤ!! つ、続けて・・・」
マルスは、シーマのドレスに手をかけると一気に脱がせてしまった。しかし、シーマはすでにそれを気にする余裕も無く、先ほどまでの愛撫の快感に浸っていた。
すると、シーマは自分の胸に生暖かい感触を感じた。目を開けてみると、マルスが胸に吸い付いていた。
「えぇぇ!? あっ! あはぁ やっ あああん」思わず声を漏らしてしまう。
チュッ チュッ チュッ と猥雑な音がシーマの理性を揺さぶる。
マルスは、ただ彼女のオッパイを心ゆくまで堪能していた。
(シーダには結婚するまで王として手は出せない。カチュアは外見はいいんだが、なにせ胸がミネルバ以下だし、
ミネルバはオレとヤる前に 三兄弟で3Pしまくてたせいでガバマンだったからな。 やっと巨乳の処女を奪えるんだ。ククク・・・)
そんなことを考えている間にシーマのひときわ大きい声が響いた。
「アアああああぁぁぁぁーーーー!!!」プシュッ プシュッ!!と音が響き、股間に手をやると、ぐちゃぐちゃに濡れている。
どうやらイってしまったらしい。
「あううぅ〜」と唸りながらぐったりしているシーマをマルスは仰向けに寝かせつけると、さっきからいれたくてしかたがなかったものを取り出し、
正常位でモノをマンコに密着させたまま動きを止めた。そのままきれいな花びらの上で、ソーセージは行ったりきたりしている。シーマは涙を浮かべながら叫んだ。彼のモノには最上級の薬が塗られていたのだ。
「はやく、早く入れてーーー!!」
「いいかい、シーマ。よく聞け。」マルスはニヤっと笑った。
467グラの落日:2006/03/21(火) 12:48:00 ID:R3M36DXw
「サムソンがグラ兵を殺していただろう。あれを命じたのはこのオレだ。降伏の条件として
サムソンの処遇はアリティア連合軍が好きにできるってやつがあってね・・・ オレが「シーマに見られるまでグラ兵を殺し続けろ。
それができたら二人とも命を助けてやる。できなければ・・・」
 ってな。 どうだい? 僕が憎いだろう? それでも僕のモノが欲しいか? ハハハハハハハ!!」
話しを聞いた彼女の顔は一瞬青ざめたが、すぐに言った。
「それでもいい!欲しいの〜!! 早く、早く入れて〜!!」
少女のように泣きながら懇願する。
それを聞いたマルスは、自らも我慢できなくなったのか、一気に突き入れた。
「このエロ王女め!! 望み通りにくれてやるよ!」
「ググ・・ うわああああぁぁぁ・・」シーマ派苦しみの声を上げるが、
すぐにその苦痛は、それを上回る快感によって麻痺いていく・・・
「はうっ! ああん いい・・・ あっ あぁ〜 ふぁっ マ、マルス王子ぃ〜」
「そらそらっ!! もっとはげしくしてやろうか!?」
「あっ! あああああん・・・ もっと、もっとぉ・・」
シーマに予想以上に激しく求められ、マルスはとにかく腰を振りまくった。
「あっ! あああああん・・・ もっと、もっとぉ・・」うっとりしながらまるで少女が白馬の騎士でもみるように自分を見るシーマに、
マルスの心の中では今までに無い感情が生まれつつあった。
そんなこんなで射精を繰り返し、夜中の10時に始めた密会も、既に日の出が始まる時刻になっていた。
マルスは彼女に背を向けさせると、両手をつかんでバックの体制で突きまくった。
「ああああああああ!!」ついさっきまで処女だったとは思えないような激しさで狂ったかのようにグラの王女は乱れ続ける。
「シ、シーマ・・ でるっ!!」体力の限界と、我慢の限界が同時に訪れたマルスは、全ての精子をシーマの膣内に放出した。
シーマも、ビクンビクンとはねて体を弓のように張らせて絶頂を迎えた。
「も、もうだめだ・・・」マルスはぐったりと倒れた。
468グラの落日:2006/03/21(火) 12:49:35 ID:R3M36DXw
騎上位で楽しんでいたシーマは、物足りなそうに、しかし顔を赤らめながらマルスを見て言った。
「私のことを、好きだったと言ってくださいましたよね? あれは・・・ ウソではないですよね・・?」
その表情を見たマルスはドキっとしてしまう。あまりにも色っぽく、あまりにも可愛い。マルスは答えた。
「本当だよ・・」
シーマはにっこり笑って返した、
「じゃあ安心です。 元気な子供を産みますね!王子。 サムソンのことはもういいです。ただ・・ 私だけを見てくださいね!?」
その場でマルスは頷いてしまったが、後で、このことが露見することになる。
第一発見者が「ああ、マルス様・・・ 死んでしまうなんて・・」なんていいながら血まみれのグラディウスを握っている
シーダ王女を誰かが見たとか。
まぁ、マルス王子はオームで生き返ることになるのだが・・・・
そんなこともしらないナバールはウィローとラングと3Pを繰り広げていた。
英雄戦争後、マルス王死去後に起こる、シーダ派とシーマ派の大戦争の話も割愛させていただこう。

Fin
469グラの落日:2006/03/21(火) 13:13:07 ID:R3M36DXw
以上です。
ど素人が恥晒してすみません。
470名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 13:22:56 ID:DCCyilpT
GJ
このままパレスまで突っ走ってくだされ
471名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 14:12:08 ID:+lMqA6i2
すげーワラタ
472名無しさん@ピンキー
シーダ様がグラディウスを持っているということは、
暗黒皇帝もシーダ様に・・・ガクガク。