女の子が電気あんまされて悶絶してイッちゃうっ!4

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1Anmania ◆ve1CraWg1Y
女の子を電気アンマしてイかせたり、いじめたりするスレです。
やられる側は基本的に女の子です。
SSアップは遠慮せずにどぞ。また感想等もヨロシクです。

萌えるシチュ考案やスレタイに反しない雑談もOK。
煽り荒らしは徹底無視の方向で。
基本的にはsage進行でお願いします。下がりすぎてる時はageでもOKですが。

【前スレ】
女の子が電気あんまされて悶絶してイッちゃうっ!3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113729096/

【過去スレ】
ロリが電気あんまされて悶絶してイッちゃうっ!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1088250122/
ロリが電気あんまされて悶絶してイッちゃうっ!2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107783099/

【SSの推奨ルール】
@基本的に長短編問いません。
A女の子が電気アンマされるのをメインにしてください。
 それ以外は基本的に自由です。
Bオリジナル・パロ共に歓迎。

次スレは970番か470Kぐらいを越えた辺りで立ててください。
それでは、Let's 電気あんま!
2名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:22:11 ID:/7T0egoC
とりあえず
即死回避の2get
3名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:32:43 ID:/cK2NT6v
otu3
4名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:37:08 ID:QKE6DF5v
作者さま期待sage
5Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/11(日) 21:47:16 ID:ZM3RSLMP
【SS保管庫】
いつもありがとうございます>管理人様。

http://sslibrary.gozaru.jp/
http://library.f-adult.com/
6名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 02:32:33 ID:HylsH02t
>>1乙。
電気あんまは素晴らしい!
7Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/12(月) 02:46:31 ID:8htkkYdh
>>6
全くだ!(張り込み中w)
8名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 03:03:34 ID:c1U4H5EY
で新作のうpナシ?
9Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/12(月) 09:20:46 ID:8htkkYdh
>>8
うちは前スレに書いたとおり。
他の方は不明。
10名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 13:00:36 ID:pjtmOnrz
スレ立て乙&SS期待age
11名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 14:07:07 ID:6pmc0mQQ
>>1
亀レスながらスレ立て乙です。Anmania氏および他の皆々様の活躍を今後も期待しております。
12Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 01:46:07 ID:3FgHC/Nc
旧スレ、埋まりました……。

予想通り、アンマ前にww。

続きもうちょっとあったのに……。
13Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 01:56:32 ID:3FgHC/Nc
それにしても、544発言で埋まるか……>前スレ。
おそらく512Kのうち300Kぐらいは自分が書いたものだろうから……。

なんか時間の使い方をもう少し考えた方がいい気がしてきた……(汗。
14名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:11:34 ID:Qp8/xjje
前スレの最後のSSもGJでした。続き、是非読みたいです。
15Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 02:19:29 ID:3FgHC/Nc
>>14
ありゃ、即レスども。

そうですね。即死防止がてら、書いたトコまででも載せますか。

タイトルも変更して……と。
16Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 02:23:03 ID:3FgHC/Nc
>>14
あ、あと出来ましたらsage推奨でお願いします。
勿論強制ではないですが。
17戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 02:25:02 ID:3FgHC/Nc



「だ、誰がスケベだ!」

慌てて否定する慎也に対し、沙耶は更に追求する。

「だって、私の胸とかじっと見つめてたじゃない……。胸だけじゃなくて、お尻とか、

スカートの裾とか……」

「言いがかりだ! たまたま視線と一致しただけだろ!?」

「それが見つめてたって言ってるの。スケベな視線を感じちゃうじゃない」

「大体、人が寛いでる所に駆け込んできて、いきなりスカートを捲り上げたのはお前じゃないか、

このエロ娘!」

「え……エロ娘!? それが花も恥らう乙女に言う言葉?」

「誰が乙女なんだか。恥じらいがあるならその乱れた服を何とかしろ。男の前でそんな格好してたら

襲われたって文句言えないんだぞ?」

「フン、だ。もやしっ子の慎也なんかに襲われても平気だよ〜だ! 反対に投げ飛ばしてやる」

「言ったな、こいつ!」

「やる? やる気なの? いいよ、掛かってきなさい! ……きゃああ!?」

慎也が飛び掛り、沙耶がたまらず押し倒される。だが、きゃー!きゃー!と悲鳴を上げながらも

楽しそうに慎也の押さえ込みから抜け出そうともがいている。ドタン……バタン……ドタン。

二人っきりのプロレスごっこは力では慎也が押し気味だが、動きの素早さでは沙耶の方が上で

押さえ込む前にするりと逃げられる。

「う〜、流石は水泳部……。伊達に毎日鍛えちゃいないな」

「だから言ったじゃない。夏休みだからってお部屋で居眠りばかりしてるからだよ〜」

「ふ〜ん……。じゃあ、この手はどうだ!?」

「え? 何を……きゃん!?」



18戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 02:26:08 ID:3FgHC/Nc



慎也は沙耶の足元に飛び込むと、両足を抱えるようにタックルした。たまらず、沙耶は

畳の上に尻餅をついてしまう。

「こら〜! スケベ、えっちぃ! ……パンツ見えちゃうでしょ!?」

下半身に組み付かれた状態でポカポカと慎也の頭を叩く沙耶。

「あいてて……! そんなの、さっきから何回も見てるよ」

「やっぱりそれが目的だったんだ! 慎也のエッチぃ! え〜〜い! 離せッ!」

右足を慎也の肩に掛け、思い切り蹴るように足を伸ばしてその反動で脱出を図る沙耶。

さしもの慎也のタックルもそれで外れ、逃げられたかに見えたが……。

「やん! そ、そんなに足を上げないでってば!」

その右足首を慎也につかまれ、尻餅をついた状態で上に持ち上げらる。沙耶にとっては

非常に恥かしい格好になった。慌ててめくれるスカートを押さえるが、下半身が完全に

上になってしまい、全部を押さえて隠すことが出来ない。前と後ろを押さえたが、横からは

太股は勿論、ぱんつも丸見えである。

「離してよ〜! 離さないと……蹴るからね!?」

「やってみろよ。お前の蹴りはもう見切った、なんてな♪」

「う〜、本気なんだから!」

沙耶が左足で慎也を蹴ろうとしたが、足を上げられた体勢では蹴りも威力がない。

2、3回蹴りだされた足を軽く交わし、隙を見てその蹴り足を慎也は余裕で掴んでいた。

「あ……」

「ふっふっふ……。これでお前の武器は封じたぞ?」

悪の首領の様な忍び笑いで足を押さえられたままスカートを懸命に押さえている沙耶を

見下している。
19戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 02:27:28 ID:3FgHC/Nc
「降参するなら許してやっても良いぞ? ただし、ちゃんと三つ指突いて深々と詫びる

約束をしてもらうからな」

優位な体勢で意地悪な表情で沙耶を見る。慎也の言い方にムッとした沙耶は、恥かしい

格好に頬を染めながらも慎也に対して抵抗する意志を失ってはいなかった。

「誰が降参なんかするもんですか。もやしっ子でオタクの慎也に」

「誰がオタクだ。誰が」

「だって、慎也の鞄の中、携帯ゲームとかゲーム雑誌ばっかりじゃん」

「……勝手に探るな、人の鞄を。……で、どうする? 謝らないとヒドイ事してやるぞ?」

それに対する沙耶の返事は、舌を出して「べー、だ!」だった。可愛い仕草だけに

慎也には余計にむかつく。

「いい度胸だ。この体勢からどんな技が出せるか、知ってるんだろうな?」

「知ってるよ、逆海老固めでしょ? やってみれば?」

意外とプロレスの知識がある所を見せながら、沙耶は挑発した。彼女の考えでは、それは

逆に脱出のチャンスだった。力があっても技を仕掛ける運動神経は慎也にはなく、その

動き出しを狙えば、沙耶は脱出できると踏んでいた。だからこそ強気な態度も取れる。

「逆海老固めね……」

それを聞いて慎也はにんまりとした。その時に邪悪な意志が少し滲みでていたのを沙耶は

気がつかなかった。

「別に違う技でもいいよ。慎也に出来るんだったらね」

言いながらも沙耶はスカートを押さえなおす。慎也が両足を持った状態で左右に揺らすので、

段々捲れ方がひどくなって来ているからだ。だが、その隙を慎也は逃さなかった。

「では、お言葉に甘えて……」

慎也がおもむろに右足を沙耶の両足の間に割り入れた。足の裏が沙耶の太股を滑り、

白いパンツに覆われた股間に到達する。

「あっ……! な、なに……!?」

不意を突かれた出来事で、沙耶は何の抵抗もすることが出来なかった。慎也は持っていた

沙耶の両足首もがっちりと脇に固めて、完璧な体勢を整える。

「よし……。電気あんまの体勢、完了。後悔しても遅いぞ、沙耶」

「え……? でんき……あんま……? ええ?」

慎也のアルカイックに唇を引きつらせた邪悪な微笑みに、沙耶は大いなる不安を覚えた。
20Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 02:30:57 ID:3FgHC/Nc
なんか……。
これからってところで終わってスマンス(´・ω・`)

元々埋め用のテキトーなSSなので。
需要が多ければまた書きますです。
21名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:47:52 ID:Qp8/xjje
GJです!全然適当に書いた様に見えませんよ!凄く続きが読みたいです。Shuffle!の続きもあって大変だと思いますが、是非うpして欲しいです。
>>16
今後は気をつけます。
22名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 20:40:59 ID:3tEPSiVZ
擦れたて乙
23Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/15(木) 01:21:25 ID:2gtJXM6V
とりあえず新スレ一発目からあんまがないのは問題なのでw、
切りの良いところまで投下しますです。
24戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/15(木) 01:22:57 ID:2gtJXM6V
「し、慎也……足が……」
「ん? 足がどうかしたのか?」
「足が……変なトコに当たってるよぉ……」
恥かしそうに見上げる沙耶。だが、その表情を見て慎也は逆ににやりと笑った。
「当たり前だ。当ててるんだからな」

「え!? そんな! だ、ダメだよ……」
驚いた表情の沙耶。慎也は自分に何をしようとしいうのか?
「何がダメなんだ?」
「だ、だって……。ここを狙うのは、反則だよ……」
「知らなかったのか? 女子プロレスではOKなんだぞ?」
「う、嘘だよ、そんな……! ね、慎也。それだけはやめて……」
嘯く慎也に対し、真顔で不安そうな表情を見せる沙耶。それが慎也の嗜虐心を刺激するとも
知らずに……。

「フフフ……」
慎也はゆっくりと足の裏で沙耶の股間を刺激する。白のスポーツショーツ一枚で守られた
だけの沙耶のそこは、慎也の足の力をそのまま受け、そこから体全体に電気が走ったように
感じられた。
「……あっ!!」
「どうした? 感じたか?」
「そ……そんな事ない……あぅ!? う、動かさないで……そんな……」
沙耶はビクビクッ!と痙攣したかの様に仰け反ると、キュッ!と内股になって慎也の足を
挟みこんだ。慎也はそれに構わず、尚もグリグリと沙耶の処女の秘裂を刺激していく。

「正直に言わないとどんどん動きを早くするぞ?」
慎也は足を微妙に震わせ、振動を送り込んでいく。
「だ、だめ……あああ……う……くっ!」
沙耶は慎也の足を握り締め、懸命に耐える。長い髪が畳に広がり、沙耶が首を左右に振るたびに
艶めかしく乱れている。
25戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/15(木) 01:27:02 ID:2gtJXM6V
(こいつ……中学生のクセに……ん?)
沙耶の頬を紅潮させて悶える姿に見とれていたが、足の裏に踏まれるショーツに湿り気が
帯びてきたのに気がついた。
(沙耶……)
意地悪に指摘してやろうかと思ったが、辛うじて思いとどまった。既に恥かしさの中で
悶えさせられている沙耶にこれ以上の辱めを与えるのはあまりにも可哀想だろう。
……今の所は。

「降参するか、沙耶?」
慎也の呼びかけに荒い息を懸命に整えながら沙耶は首を振った。既にまともに口を利けない
状態だが、降参拒否の意志を示す。股間の振動に時折呻きながら、太股を震わせ、懸命に
耐えている。
「そうか、もっとやられたいんだな」
慎也は沙耶のスラリとした足を深めに持ち直し、踵を割れ目の部分に宛がった。そして
先程より強めに圧迫する。ビクン!と震えた沙耶だが、両手を畳に突っ張らせるようにして
力を入れて耐える。

「慎也……あっ!……ああっ!」
ドッドッドッドッドッドッ……単気筒エンジンの様な重くリズミカルな振動を受けるたび
沙耶の体もビクビクと震え、ついには自分の指を噛み締める。そうしないと押し寄せる
波に耐えられないからだ。
既にショーツはびしょ濡れで、畳にも染みが広がりつつある。全身には熱気とは違う汗が
浮き出て、切なげに吐息を突く沙耶の妖艶さは最早少女の域を越えつつあった。

「イかせて欲しいか?」
慎也が沙耶に迫る。慎也の瞳も狂気に似た煌きを湛えていた。沙耶は一瞬、慎也の顔を
見つめた後、コクリと頷いた。
「でも……降参はしないもん……」
何故かそこだけは強硬に主張する。
「ずるい奴だな」
慎也は苦笑いした。ここまで責められて自分に選択権などないだろうに、沙耶は降参しないと言う。

「だって……降参すると……終わり……なんでしょ?」
乱れたセーラー服の胸元を握り締めながら沙耶が呟くように言った。恥かしそうに頬を染めながら。
「大丈夫、終わりにはしないよ」
慎也が優しげな笑顔で答える。
「イかされてもまたしてあげるから、安心してイっていいよ」
「……うん」
沙耶は慎也の足に触れる。
女の子の大切な所をいじめる悪い足。だけど、同時に自分を天国に導いてくれる足――。

「これでとどめだ、沙耶」
「うん……。あ……! ああっ……!!」
慎也は振動を強めた。グリグリ……ダダダダ……。振動と圧迫と捻りを繰り返し、
沙耶の股間を激しく責め立てる。その度に沙耶の女の子の所は淫靡に湿った音を立て、
ヒクヒクと蠢いた。そして……。
「慎也……慎也ぁ……。ああああああああ……!!!」
沙耶は慎也の足を自分の股間に押し付けるように掴んだまま、ビクビクと体を反らせ、
やがて、がっくりと力が抜けたかのように畳の上で果てた。膨らみかけた胸が呼吸にあわせて
ゆっくりと上下する。スカートはめくれ、濡れそぼったショーツがぴっちりと沙耶の女の子の
所に張り付き、その形を露にしていた。

「沙耶……」
慎也は沙耶の汗で張り付いた髪を額から退けてやりながら、淫靡な責めに果てた少女の
顔を見つめていた。
26Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/15(木) 01:32:46 ID:2gtJXM6V
IDが「2ゲット」か……www。
とりあえず、あんまシーンで。

雰囲気が変わるかと思って一行間隔で空けてましたが、
見た目が鬱陶しいのでやめましたw。

まだ続きがあるにはありますが、これでも一応の完結と見れるので、
これで終了にするかもです。なんだかんだで多忙気味ゆえ。
27名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 04:26:41 ID:BWyZblNX
えろ〜〜〜い!
GJGJ!!!!!!!
28名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 07:48:34 ID:UCb0reyR
朝から勃起しますた
29名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 12:29:11 ID:sZIBM6mL
GJ!いいよいいよー
でも個人的には墜ちるのがちょい早すぎかな。
言葉では抵抗するけど、体は反応している方が萌えるw
30名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 22:44:58 ID:ZapYh4Oy
GJです。かなりイイです。
31Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/16(金) 01:40:41 ID:dhdfdKj2
>>27,28,30
どもです。やはりエロい方が楽しまれますなw>皆様。
>>29。うぃ。精進するっす。寝る前のその場書きだったので
最後は急ぎ足になってました(汗。こんな感じの具体的な希望を
いただければ、次に反映しやすくてありがたいっす。

実はエロシーン、苦手なんですよね(をぃ。嫌いなんじゃなくて、
好きだけど、うまく書けない(´・ω・`)。
いじめてるシーンはいつまでも書いてられるけどw。

暫くはエロ強化に励もうw。
32各無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 12:53:25 ID:GCa/bcl1
揚げ足をとるようだが、電気按摩は女子プロレスでは禁止。
プロレス板に"電気按摩が女子プロで禁止なのは男性差別"というスレッドがあったはず。
33名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:33:28 ID:Cj/DqzuN
>32
それを知ったうえで書いてるんだと思う。
確か前に書いてたやつでそれについて書いてた気がする。

演出としてはプロレスで稀にあるよね。
一時期探してたw
34Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/17(土) 21:02:47 ID:9ha0Nb2t
>>32
事実はともかく、劇中では主人公が勝手に言って自分の好きに
ルールを決めてるのでw。
でも、何度か見たことありますね〜>女子に電気あんま。
ミックス戦だったけど。

>>33
ご賢察痛み入ります。
ちなみにうちの書いてる架空の女子プロレス団体では
急所攻撃は許可されてますw。

あ、女子プロレスの急所攻撃、書きたくなってきた……w。
35Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/18(日) 03:08:22 ID:Wh48IZh8
あ、保管庫に収納された。お疲れ様です>SS管理人さん。
これで第3スレは役目を終えました(−人−)

現在、『戻らない夏』執筆?中。投下は……明日かな?
36名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 13:26:44 ID:v9fUxal0
期待sage
37Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/18(日) 23:48:15 ID:Wh48IZh8
期待裏切りsage……orz。

なんか書いてると長くなって、今日は両方ともまとまりませんでした。

38名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 00:18:21 ID:Bm4+Nb+k
がんばれ
39Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 00:36:44 ID:KO8Xyb/b
う〜、休日中に出来なかった……。
オードブルだけでも見ます?>もしかして待っている人。
40名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:45:56 ID:aRcjs3xZ
生殺しかもーん!!支援age
41Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 00:47:53 ID:KO8Xyb/b
はや……w。

では、準備出来次第うpります。
42戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:33:18 ID:KO8Xyb/b


          *       *       *


電気あんまでイかされたままの状態で沙耶は胸の鼓動が収まるまで、その姿勢から
動かなかった。慎也はその沙耶の姿を座っていている。結果的にローアングルから
覗く格好になり、沙耶とは反対に慎也の胸の鼓動は高鳴り続けた。
沙耶のスカートは捲くれ上がったままであった。スポーツショーツがスカートから
チラリと見えた状態で、その肝心なところは濡れそぼって透けている上、少女の
その部分の形に食い込んでいた。日焼けした滑らかな肌の太股から行き着く、一筋の
クレバス――。その光景だけで慎也の雄の器官はズキズキと痛むぐらいに屹立する。
胸元も着崩れたままで、スポーツブラからは緩やかな谷間が見えている。スクール
水着の日焼け後があちこちに覗けて今、男がこの部屋に入ってきたら、それがどんな
取り澄ました聖人君主であっても自我を抑えるのに苦労するだろう。

「う……ん……」
沙耶が上半身を起こしたので、彼女を凝視していた慎也は少し慌てて視線をそらせた。
(う……収まれ、こいつ……)
自分の下半身に向かって心の中で命令する慎也だが、彼の意思とは裏腹にすぐには
収まりそうにない。立つ時は早いのにw。

「慎也……」
四苦八苦している時に声をかけられて心臓が飛び上がりそうになった。引きつった
笑顔で振り返る慎也。
「な、なんだ……?」
「シャワー……浴びたいよぉ……汗でベトベト……」
沙耶が潤んだ目で慎也を見る。まださっきの余韻があるのだろうか? と邪推しながら
も慎也はその瞳に吸い込まれそうになった。

(冗談じゃない……まだこいつは中学生になったばかりなんだぞ……?)
自分で自分の気持ちを否定しようと躍起になるが、なかなかそれを打ち消せない。
小悪魔と言うのはこういう子を言うのだろうか? と心の中で思った。
「シャワー……? あ、浴びればいいじゃないか」
慎也は視線をそらせながら言う。可能な限り平静を装ったつもりだが通じているだろうか?
「そうだけど……その……」
沙耶は困ったように座りなおした。膝立ちからぺたんとお尻をつける座り方。
スカートはまだ直してないので、正面の慎也からは一番肝心な所だけがくっきりと
覗ける状態だ。

43戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:34:31 ID:KO8Xyb/b
(うわぁあ〜〜!!)
これでは生殺しだ、と慎也は思った。さっきその沙耶に淫靡な悪戯をした罰かもしれない。
しかも……。

「あ、足がふらついて……立てな……。きゃあ!?」
沙耶はふらつく足で立とうとしたが、がくりと膝の力が抜け、目の前の慎也に雪崩れ込んだ。
「お、おい!」
慌てて慎也は沙耶を抱きかかえる。髪が鼻をくすぐり、仄かに官能的な匂いがした。
昨日までの、いや、先ほどまでの沙耶には一切感じなかった匂いである。

「だ、大丈夫か……?」
自分があまり大丈夫じゃないような上ずった声で慎也が心配する。
「うん……ごめん。……腰に力が入らなくて……エヘヘ♪」
沙耶が笑う。慎也に体重を預け、目を閉じてギュッと首に回した手に力を込めた。
蒸す様な暑さの部屋の中にいるはずだが、慎也も沙耶も暑さは感じなかった。
むしろ、心が落ち着くような涼やかさを感じたかもしれない。密着しているはずなのだが。

「お……おれのせい、かな?」
「うん。慎也のせいだよ♪」
沙耶は微笑みながら言う。
「でんき……あんま? なんかされて、私の大事なところを責めて……エッチなんだから」
じっと慎也を見つめる視線に耐え切れなくなったように慎也が視線を逸らした。
だが、沙耶はその慎也の視線を追う。どこまでも追われて、逃げられない気がした。
だが、それが心地よい気もした。
「だから、責任とってね♪」
「せ、責任!?」
「うん」
慎也の動揺にクスクスと忍び笑いをする。
「責任とって、私をシャワーまで連れて行ってね、慎也♪」
沙耶は悪戯っぽく微笑んだ。
44戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:35:21 ID:KO8Xyb/b


          *       *       *


「電気あんまされたのって、初めてだっけ?」
肩を貸しながらシャワー室に向かっている時に、間が持たなくて慎也が尋ねた。
以前なら、そんな事気にした事はないのだが、こうして沙耶と密着して居間から
風呂に行くまでの時間が凄く長く感じた。

「当たり前だよ! あんなえっちぃの……」
沙耶が怒った口調で言う。表情はこの上ない笑顔のままだ。
「都会の女の子はみんな経験してるけどな」
「……そうなの?」
「そうだよ。可愛い子ほど電気あんまされる。これは常識なんだ」
沙耶が感心した表情になるので、慎也は思わずテキトーな法螺を吹いてしまった。
もっとも、実際に電気あんまは流行りだすとあっという間に蔓延するので、必ずしも
法螺とは限らないが。

「でも、私が都会に行っても誰もしないね」
「どうして?」
「だって、田舎者だもん。都会の子って綺麗なんでしょ?」
「いつの時代の話だ、それは」
呆れたように沙耶を見る。
「だって――」
沙耶は慎也の視線を評価されてるように感じ、思わず萎縮する。
「雑誌見てると、ステキな服とかアクセサリーをつけた可愛い子が一杯いるもん。
このあたりじゃあんなの売ってないし、私じゃ着こなせないよ……」
実際にそれを着てみろと言われたかのように、恥かしそうに俯く沙耶。

それは服やアクセサリーが綺麗なだけだろう――? と、慎也は喉から出かかった
言葉を飲み込んだ。
(雑誌ね――)
慎也もクラスメートが購読しているその手の雑誌を見た事はある。だが――。
(素材そのものが違うと思うけどな)
沙耶の日焼けしながらもキメ細かい肌を見ながら思う。雑誌に載っている子で沙耶より
綺麗な子など、一人だっていない。互角の子はいるが、そんな子は表紙とカラーページ
2,3枚でいなくなってしまう。
贔屓目が入ってるだろう、とは自分でも感じたが、慎也はそう思った。
しかし、それを口に出すことはしなかった。
大事な宝物を慈しむ心が働いたから、と言えば聞こえがいいが、実は案外、この沙耶を
自分が独占したい深層心理が働いたからだけかもしれない。慎也自身が気づいたかどうかは
分からないが。

やがて二人は脱衣所についた。田舎だけあって脱衣所も浴場も広く、しかも古びた家だが
ここだけは最新式の給湯システムで、慎也の家の風呂とは段違いの入り心地である。
「ふぅ〜、やっとついた」
「ありがと、慎也。……フフフ」
「なんだ?」
「慎也がたくましかったらお姫様抱っこで連れてきてくれたのに……」
「悪かったな、もやしっ子で」
「あ〜〜、だから、足が疲れちゃったぁ〜」
「何を言ってるんだ、お前は?」
「だから責任とって♪」
「またかよ……今度は何だ?」
「だから……」
沙耶は大きく息を吸い込んだ。
「……一緒に入ってシャワー浴びるの……手伝ってよ」
さり気無く言おうとして失敗し、頬を染めて俯く沙耶を、慎也は呆然と見つめていた。
45戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:36:00 ID:KO8Xyb/b


          *       *       *


「し、慎也……もう、準備いい?」
沙耶が脱衣所から顔を覗かせる。
「ああ、入っておいで」
シャワーで軽く風呂場を洗い終えた慎也は普通に返事した。
それが表面上だけなのは自分が一番よく分かっていた。ノズルを持つ手は小刻みに
震えている。

「入るね……」
沙耶は胸を隠して入ってきた。バスタオルは巻いていない。全裸だ。
慎也は視線を外さず……いや、外せずに沙耶の裸体を凝視した。
(うわぁ……)
去年とは何もかもが違っていた。日焼けした手足はスラリとしてるが細くはなかった。
太股の部分は特にボリュームがアップしている。第二次性徴期を迎えた胸は勿論、
腰のあたりもふっくらと丸みを帯び、ウエストは締まったように見える。
そして、肩甲骨まで延びた長い髪。全てが少女から大人へ、とまでは言わないが、
その成長過程はまざまざと見せつけられた。

だが、もっと違うのは――。
(俺自身の反応、かな?)
沙耶が服を脱いで現れただけで、既に慎也の心臓の鼓動は破れんばかりに激しく
なっていた。去年はそんな事はなかった。
あったとしたら、あの幼い割れ目を凝視した時ぐらいだろうか――。そう思うと、
自然に視線もそこに移動する。さっき電気あんまで散々虐めた、神秘の秘裂に。
足は内股で閉じているが、上つきの女陰が正面からでも見えていた。
(やっぱり……生えてたんだ)
電気アンマした時の感触で既に分かってはいたが、柔らかい縁取りが生えていた。
これも去年と違うところである。

それにしても沙耶は何故全体を隠そうとしないのか? と慎也が訝しんでいると、
「洗って……慎也……」
小さな声だが、慎也にははっきりと聞こえた。沙耶は視線を逸らせたままだ。
だが、その全身は日焼けの区別がつかなくなるほど真っ赤になっていた。

「う……。うん……」
何でも無さそうに返事をしたが、
(意識しまくりだよ……)
慎也は沙耶の手を取り、自分の方に引き寄せた。沙耶は一瞬硬直したようにビクリと
反応したが、素直に慎也の導きに従う。
そのまま沙耶を自分と同じ方向に向け、シャワーを浴びせた。顔から上は避け、肩口から
背中を中心に。そして、お尻や太股にも。水圧がお尻の割れ目を刺激した時、沙耶は
ビクッと反応した。しかし、全体的に大人しく、極端に恥かしがりもせず、慎也の
されるがままになっている。

(それで余計に意識しちゃうんだよな……)
去年までならシャワーを浴びせてやっただけできゃっきゃっと喜んでいた。
だが、今は逆に無理に反応を押さえ込もうとしているように見える。
(もしかして、余裕がないのかな……?)
だが、それは自分もだった。視線を合わせずシャワーを浴びせるこの距離感。先ほどまでは
スキンシップも楽しめたのに、お互い裸になってからは手を握った以外は肌を
触れあわせていない。
46戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:36:37 ID:KO8Xyb/b
(こ、こういう時は……よぉし!)
男の方からアプローチすべきだ! と考えた慎也はシャワーを浴びせながら沙耶の背中に
密着した。
「きゃっ!? し、慎也!?」
振り返った沙耶が目を丸くするが、慎也の意図を理解したように、微笑むとまた方面を
向いた。そう、彼女はもう慎也に全てを任せるつもりなのだ。それがどんな結果になろうとも。
(暖かい……な)
慎也が最初に思ったのはそれだった。不思議な事である。茹だる様な暑さの夏の午後の
冷たいシャワーなのに、『熱い』でもなく『寒い』でもなく『暖かい』と感じるなんて。
その感触の気持ち良さを慎也は楽しんでいたが――。

「あ、あの……。慎也?」
少し困った表情でまた沙耶が振り返る。
「どうした?」
慎也はまだ沙耶の肌の感触を楽しんでいる。
「その……お尻のトコに……」
沙耶は真っ赤になった。慎也は沙耶のお尻を見ようとして、ハッと気がついた。
慎也の屹立した肉棒が、さっきから沙耶のお尻を刺激していたのだ。あまりに沙耶の
肌の感触を楽しむ事に没頭するあまり、自分では気がつかなかった。

「ご、ゴメン!」
慌てて慎也が沙耶から離れた。解放された沙耶は恥かしそうにもじもじしていたが、
思い切ったように慎也のほうに向き直って言った。
「その……慎也。それ……わ、私が……慰めてあげた方がいい?」
思わずポカンとなる慎也。沙耶は自分が言ってる事を分かってるのだろうか?
「ど、どうすれば良いかは分からないけど……お、教えてもらえれば、私……」
(こいつ……相当耳年増だな)
ぽっぽっと湯気が出そうなぐらい頬を紅く染めた沙耶を見て慎也はそう思った。
情報を仕入れ倒したはいいが、整理できていない状態。知識として性を理解できて
いないのだ。大体、『慰めてあげる』なんて言葉、どこで覚えたのだ?

不思議な事にドギマギしている沙耶を見ていると、慎也の気分は落ち着いてきた。
胸が高鳴っていたのは自分だけでなく、沙耶も……いや、むしろ沙耶の方がより緊張
しているのが見て取れ、安心させられたのかもしれない。
「お前はそんな事を考えなくてもいいんだよ、沙耶」
慎也がまた沙耶の背後から抱きしめた。そしてシャワーのノズルを手にする。
「でも……慎也……」
「シャワーを浴びに来たんだろ? まだ途中だよ」
慎也はシャワーのノズルをさっきより下の位置に持ってきた。そして噴出口を斜め上に
向けるその標的は……。

「し、慎也……そこは……ひゃあん!?」
沙耶が焦った表情で悲鳴を上げる。シャワーは沙耶の股間――女の子の急所に命中していた。
勢い良く噴出する水の糸の集まりが沙耶の敏感な部分を直撃し、刺激する。
「だ、だめ……。慎也! そこは……ああん!」
「何がダメなの?」
「だって……くすぐったい……」
沙耶は嘘をついている、と慎也は思った。くすぐったいかもしれないが、きっと
それだけではないはずだ。口ではごまかしても、切なそうな表情にそれ以外の
気持ちが顕れている。
「さっき電気あんまで虐めたところだからな。よ〜〜く冷やしておかなきゃ」
「そ、そんな……関係ないよぉ……。痛くされたわけじゃないのに……」
「いいや。俺がいいと思うまで当て続けてやる」
「だ、だめ……。うっ……くっ!」
股間に水流を当て続けられる沙耶がもじもじと内股になって悶えている。
その姿を見ると逆に慎也は止める事が出来なくなった。いつまでもこうやって
虐め続けてやりたい。慎也の嗜虐心は尽きることがないように見えた。

47戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:37:41 ID:KO8Xyb/b

だが――。

「そ、そこばっかり……狙っちゃやだ……」
沙耶の言った言葉にズキンと胸を突かれる。その言葉は他でもない、慎也が一年前
同じ事を沙耶にして言われた言葉だ。思わず噴出孔の向きを変える。
沙耶の女の子の急所を弄り続けていた奔流は、標的を外れて太股に当たり四散する。
「はぁ……。はぁ……。はぁ……」
沙耶は一人で立っていられなくなり、慎也にもたれ掛って目を閉じた。膨らみかけた
胸は荒い呼吸のたびに緩やかに上下し、小さな口元は燃やされた体の熱を放出するか
のように熱い吐息をつく。頬だけでなく体もピンク色に染まり、ぐったりと慎也に
身を寄せる姿は、慎也にとっては誘惑以外に何物でもなかった。

「一年前と……同じだね……」
沙耶が慎也にぴっとりと身を寄せたまま言う。慎也はドキリとした。
「……やっぱり、気づいてたのか? ……あの時に?」
「うん……。慎也の顔つき、強張っていたもん……」
「…………」
あの後も沙耶は普通に「お兄ちゃん」と接してくれた。だが、そう言えば見送りの時、
いつもより寂しそうな顔をしていたのを覚えている。

「その時は何かの勘違いだって思ったの。でも……」
沙耶は慎也の胸に頬を当てるようにしながら言った。
「慎也達が帰った後、私……何回もその時の事を夢に見たの。それで、その夢に
出てくる慎也の顔は、いつもの優しいお兄ちゃんじゃなくて……私を食べようとする
何かの顔に見えたの。童話の狼さんみたいな……」
慎也は沙耶の話を黙って聞いていた。沙耶は目を開けて慎也の瞳をじっと見つめる。
「私、その時に思ったの。もう、あの優しいお兄ちゃんはいないんだって……。
自分でも分からないけど、何故か日増しにそう感じるようになっちゃった。自分で
思い込みすぎたのかもしれないけど」
「…………」
「あそこにいたのは、私を守ってくれるお兄ちゃんじゃない。あの人は、私を獲物の
様に狙う慎也って男の子――。そう思っちゃった」

だから慎也への呼び方から『お兄ちゃん』が取れたのか。
慎也は胸の奥が少し痛んだ気がした。それは良心の呵責なのかもしれない。
自分を頼りにし、守ってくれる存在だと信じていた妹に対し、自分は欲望の目を向け、
純真な妹の気持ちを踏みにじった――。

「ごめんな、沙耶――」
慎也はぎゅっと沙耶を抱きしめる。
「ど、どうしたの、慎也?」
急に抱きしめられて沙耶は慌てたが、すぐに落ち着いて身を任せる。慎也に対する
沙耶の気持ち――それはずっと前から決まっているのだ。
「お前の気持ちも知らず、俺は自分の欲望に負けちゃったんだな――お前の信頼を
裏切って、それで――」
「ち、違うよ! それは……違う……」
慎也が兄として沙耶の気持ちを裏切った事を詫び始めると、沙耶は慌ててそれ自体を否定した。

「ちょっと怖かったけど、私、嫌だったんじゃないよ。それよりも……嬉しかった……」

慎也が目を丸くする。沙耶は上目遣いで少し悪戯っぽく慎也を見た。
「だって……。慎也は私を『女の子』として見てくれたんでしょ? 『妹』じゃなく」
一瞬、虚を突かれた様に慎也は呆然とする。頭がテンパッていて沙耶の言う事を
理解するのに時間が掛かった。完全には分かってないかもしれない。
だが、沙耶が自分に対して悪い感情を抱いていない事だけは、何とか理解した。

48戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:38:15 ID:KO8Xyb/b
「私、嬉しかった――。だから、次に慎也に会った時にはもっと女の子らしくなって
みようと思ったの。髪を長く伸ばしたり、今まで興味がなかったファッション雑誌を
見たり、都会の流行を追ったり――。男の人と女の子がその……する事の本も読んだり
したよ」
恥かしそうに告白する沙耶。慎也はこの一年での沙耶の大きな変化の理由を理解できた
気がした。精神的にもそうだが、肉体のほうも彼女が『女の子らしくなりたい!』と
願う気持ちが性ホルモンの分泌を促し、第二次性徴期とあいまって大きな変貌を
遂げさせたのだろうか。

「そっか。沙耶は変わったんだな。この一年で」
感慨深げに慎也は言った。体は大人になりかけても精神は成長していない――それが
彼の沙耶への評価だったが、それは明らかに年長者の思い上がりだった。
「うん。慎也は変わらないね。やる事前と同じだもん」
「う゛……」
クスクスと沙耶が笑う。股間に水を当てて虐めた事を言ってるのだろう。本当の
事なので何も言い返せない。

「でも……」
沙耶は慎也から離れた。そして二本目のシャワーのノズルに手をかける。
水圧を上げながら慎也を振り返った表情はどことなく悪戯っぽい笑顔の様な気がする。
「それでもいいかもね。私の方は変わったもん。……前みたいに、やられっぱなし
じゃないんだからっ!!」
嬌声を上げると沙耶は水圧を上げたシャワーのノズルを慎也のほうに向けた。
狙いは誤らず、慎也の股間の屹立している男の器官を直撃した。

「いってぇ〜!! こ、こら! シャワーの水圧高すぎるぞ!」
「だって、フルパワーだもん!」
「ば、馬鹿! そんなのをここにぶつけるな!」
「これでいいんだもん! 慎也のイケナイ所にお仕置きだよ〜だ!」
キャハハハ、と笑い転げながら慎也の雄の器官を狙い撃ちする沙耶。さっきから
立ちっぱなしで静まらない肉棒には冷水シャワーは丁度良かったが、水圧があまりにも
強すぎて痛い。間違えてすぐ下の男の急所に当たったりしたらたまらないだろう。

「この〜! そっちがその気なら、こっちは電気あんましてやる」
「えっ……!? そ、そんなの水遊びに全然関係ないよぉ!?」
いきなり脈絡もないお仕置き宣言に沙耶が仰天する。
「関係なくてもやってやる。さっきと違って今度は『生』でやられるんだぞ。
物凄く効くからな……」
浴室は格闘には狭いが電気あんまぐらいなら出来るスペースはある。
慎也の表情がいやらしく変化した。端整な顔立ちだが、唇が意地悪に釣りあがり、
目に怪しい光を帯びたその表情は見る人が見れば百年の恋も冷めそうだ。
身の危険を感じた沙耶はシャワーを浴びせながら後退りするが、慎也はノズルを
持っていないほうの手で股間を守り、その攻撃を防いだ。

「ず、ずるい〜〜!!」
「男の急所が狙われてるんだ。当たり前だろ?」
「じゃ、じゃあ私だって……!」
沙耶も片手で股間を守る。その姿は逆に沙耶の意識がそこにある事を示し、慎也の
欲望を新たに刺激するだけであった。

「フッフッフッフッフ……」
「な、なぁに? 変な笑い方しないでよ……」
「女はそれで全てを守れると思ってるのか?」
「ど、どういう意味!?」
沙耶としては消極的だが互角のはずだと思っている。なのに慎也は不気味な微笑を
浮かべて余裕の表情だ。
「こういう事さ」
慎也はにやりと笑うと、シャワーノズルを股間より上に向けた。その標的は――。
49戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:38:57 ID:KO8Xyb/b
「きゃあん!?」
沙耶が悲鳴を上げて胸を押さえる。
「し、し、し、し……しんや〜〜!!」
怒ったような表情で慎也を睨みつける。しかし、全然怖くなかった。むしろ可愛らし
くて睨まれた相手が萌えてしまうだけだ。
「『秘技・乳首シュート』。どうだ、そこも効くだろ?」
「な、なにが『乳首シュート』よ! エッチ! スケベ! ヘンタイ!!」
「そうやって胸を守ってると、今度は……」
いやらしい笑顔で慎也が狙ったのは勿論、沙耶の股間だった。さっきまで手でガード
していたが、胸を狙われて上のガードをしたため、今は無防備である。
「ひゃあーん!! ず、するいよぉ〜!!」
さっきより水圧が高かったのでちょっと痛かったらしく、沙耶は内股になって股間を
押さえて後退りした。
「今のは名づけて『妙技・クリショット』かな? 次はこっちで当ててやろうか?」
慎也がシャワーのノズルを操作すると、噴出口の口径が小さくなり、水流が集約する。
圧力が加わる分だけ水の出る勢いは増し、より強力な水流となって噴出する。

慎也はコンディショナーのボトルにシャワーのノズルを向けた。中身が入ったボトルは
激しく水を打たれる音を立てながらも暫くは耐えていたが、加え続けられる圧力に
ゆっくりと倒れた。
「うっ……。そ、そんなの見せられても怖くないもん。私だって、これで……」
沙耶も慎也の真似をして噴出口を搾る。慎也の時と同様、水の勢いが増し、強烈な音を
床のマットに響かせた。

「よぉ〜し、シャワー対決だ。クリショットばっかり狙ってやる」
「わ、私だって狙うんだからね! 覚悟はいい!?」
「それが違うんだな」
「な、なにが?」
「立ってる位置を良く見なよ」
慎也の言葉に沙耶が周囲を見回したが、特に変わったような事はなかった。持っている
武器(シャワー)は一本ずつ、威力も同じ。強いて言うならばシャワーの元栓が慎也の
傍にあるだけ……元栓?

「へへん、こうするのさ!」
慎也は沙耶の持っているシャワーの元栓を掴むと、素早くそれを捻った。見る見るうちに
沙耶のシャワーの勢いが減衰する。
「あ〜〜〜!! ひ、ヒキョウモノ〜〜!!」
「気づかなかったお前が悪い。それ!」
「きゃあん!? だ、だめぇ……!」
慎也は容赦無しに沙耶の股間を狙って水流を叩きつけた。見事に命中し、沙耶がビクリと
反応して逃げる。
「こら、逃げるなんて卑怯だぞ?」
「ど、どっちが卑怯なのよ〜!」
沙耶が慌てて後ろを見せる。だが、それこそが慎也の狙いだった。
「第3の必殺技、『絶技・アナルストライク』!」
名前だけで何をするか分かる取ってつけた技名を叫びながら慎也は低く構えて沙耶のお尻の
穴に下から命中させた。ぷりん、とした可愛い裸のお尻の丁度割れ目に奔流が命中し、
湿った音を立てた。

「きゃあああああ……!!」
ウォッシュレットの最強レベルの何倍も強い水圧――。それを斜め下60度ぐらいの絶妙な
位置から突き上げられた沙耶は思わず目の前の壁に両手をついて動きを止めてしまった。
下手に動けば転んでしまいそうな強烈な技だ。
「だ、だめ……慎也! お尻は……だめぇ!!」
髪を振り乱して沙耶が懇願するが慎也は勿論やめようとしない。ノズルをどんどん沙耶の
アヌスに近づけ、より強烈に責めていく。沙耶はその度に壁に手をついたまま首を振って
悶える。お尻は懸命に本流から逃げようとするが、慎也の絶妙なノズルワーク?で、一瞬
たりとも振りほどけない。
50戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:40:25 ID:KO8Xyb/b
「だめだよ、慎也……。さっきまでと全然違うじゃない……何が『クリショット』よ!」
「こらこら……」
慎也の態度の豹変を沙耶がなじる。先ほどまでの恥かしがってた慎也はいったいどこに
行ったのか。プチ切れ気味に文句を言う沙耶。
「だけど、こうさせたのはお前なんだぜ、沙耶」
「わ、私……?」
「だって……」
シャワーを止め、壁に手をついている沙耶の体を抱きしめた。そのままシルエットだけを
見れば、そのままバックスタイルでセックスしている男女に見えるだろう。だが、慎也は
挿入はしていない。

天に向かうように垂直に屹立したそれは沙耶の下腹の位置で熱くたぎっていた。沙耶には
それがよくわかり、その事を考えただけで胸がドキドキする。
「沙耶は受け入れてくれたじゃないか。俺がこういう遊びが好きなのを……」
「あっ……」
切欠は沙耶だった。彼女が意表を突いて慎也のイチモツにフルパワーのシャワーを浴びせたのだ。
楽しそうな笑顔と共に。
「俺、それで随分気が楽になったよ、沙耶……」
慎也が沙耶の背に頬を当てる。沙耶は執拗な悪戯されている最中である事も忘れ、慎也の
暖かさを感じた。
「沙耶は無理して俺に付き合ってくれてるんじゃないかって、それが心配だった……。
だけど、さっき見せてくれた笑顔で、沙耶は受け入れてくれている。その心配はしなくて
いいんだ、と思ったら、凄く気が楽になった。沙耶の見せてくれた笑顔、演技じゃ絶対
出せないもんな――」
慎也は三つ年下の少女に甘えるように擦り寄る。沙耶もそれを受け入れるように慎也の
なすがままにされていた。

「で、でも……。慎也のは遊びを越えちゃってるよ。エッチすぎ! それにシツコイし」
「シツコイ男は嫌いか?」
「あ、当たり前じゃない! ……だって、困っちゃうもん」
「なんで困るの?」
「そ、それは……」
拒否できないから――とは決して言えない。言えばこのエッチ男はさらに調子に乗るだろう。
沙耶は慎也が少々エッチな事をしてきても十分付き合える自信はあった(妙な自信だと思うが)。
だが、いかにそうであっても限度と言うものがある。慎也は責め方がいやらしく、陰湿で
執拗だった。それに沙耶は辟易させられる。

「シツコイ男と言われたのなら、しょうがないな……」
慎也は再びシャワーのノズルを手にした。じりじりと沙耶に迫る。沙耶は頬を引きつらせ
ながら、慎也から遠ざかろうとする。
「そういう言いがかりをつけられるのなら、それに相応しい事をしてやろうじゃないか」
「い、言いがかりじゃないもん! 今だっていやらしくニヤついてるじゃない? そ〜いう
所がシツコイって言うの!」
沙耶の非難にも薄ら笑いを浮かべているだけの慎也。自分の憧れの『お兄ちゃん』が実は
卑劣な変態だと分かった少女沙耶の内心はいかばかりか……w。

「それと勿論『電気あんま有り』だからな」
「だ、だからその『電気あんま有り』って何なの? 水遊びと何の関係が……」
「関係なんかないな。ただ、俺が沙耶に電気あんましてやりたいだけだ。必ずするからな。
絶対に逃がしてやんない」
平然と慎也は嘯く。沙耶は段々腹が立ってき。
「い、いいよ。その勝負、受けた!」
「へっ?」
「だから! 『電気あんま有り』でいいって言ったの! その代わり、私だって慎也に
電気あんまするから!」
沙耶が可愛らしく怒る。慎也には勿論大歓迎だった。お風呂場で、全裸で大好きな女の子と
電気あんまのかけあいっこをする――こんな素晴らしいシチュエーションには滅多に
めぐり合えないだろう。
51戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:41:11 ID:KO8Xyb/b
「フッフッフ……後悔するなよ? 今度はすぐにはイかせてやらないからな。ねちっこく、
長時間かけてやってやる。イきそうになったら緩めて、落ち着いてきたら強める――。
悶えっぱなしで、苦痛と快感の狭間を彷徨うような電気あんまをしてやるぞ――俺は陰湿で
執拗でシツコイ男なんだろ?」
沙耶の言葉を逆手に取りながら、端整な顔を台無しにする邪悪な表情で沙耶に笑いかける。
まさしく陰湿で執拗でシツコイ男だw。
「へ、ヘンタイ……。もう、ヘンタイでサイテーなんだから……」
沙耶は思わず股間を両手で守った。まあ、当然であるが。
その内股になって股間を意識しながらもじもじする沙耶は慎也にとって最高のご馳走に
見えた。


          *       *       *


「やぁん! やだ、だめぇ!」
「逃げるなよ、勝負受けたのはお前だろ?」
「そ、そうだけど……自分だけシャワーを使うのはずるい……あぁん!」
沙耶の体を捕まえると、まだ成長期の胸を撫でながら、もう片方の手で至近距離から
シャワーの奔流を股間に当てている。割れ目に沿って上下に微妙に動かされ、クリトリスや
アヌスなどの敏感な部分を弄られるたび、沙耶は小さく悲鳴を上げている。

慎也の執拗ないじめ?は続いていた。沙耶にヘンタイと言われて怒ったのだろうか。
(絶対に違うよぉ……『お兄ちゃん』ワザとそういう振りをしてる)
沙耶にはなんとなく、感覚的に慎也の本心が分かったような気がした。一見、沙耶の言葉で
開き直ったかのように見えるが、実はそれすら演技ではないのか、と沙耶は思っていた。
売り言葉に買い言葉で開き直ったからこうなったのではなく、本当はこうしたかったら
あのようなシチュエーションに持っていったのではないか? もっと言うのなら最初から
そういう目論見があって計画的に進めたわけでなく、内心の欲望が主導で感覚的にそういう
流れに持っていったのではないか――そこまで沙耶の頭で分析したわけではないが、
慎也の顔を見ると、どうも自分は罠に嵌められたのではないかと言う気がした。

「そろそろ、一回目の電気あんまを始めるか」
慎也がシャワーを股間から外す。沙耶は漸くほっと一息ついた。先ほどから十分近く、
股間をシャワーで刺激されっぱなしだったのだ。
「そろそろって言われても……それに、一回目?」
「ああ」
慎也はにやりと笑う。
「何回でもやってやるからな。この休み中に、沙耶には普通の女の子が経験する一生分の
電気あんまをしてやる」
「じょ、冗談でしょ? ……慎也、なんかヘンだよぉ!」
口ではそういいながらも沙耶は慎也がそういう事をするのが好きな男の子なんだ、と
段々理解できてしまっていた。だけど、感覚的に受け入れるかどうかは別の話……。
(う〜〜、ここまでヘンタイだったなんて……)
沙耶は本当に困ってしまうが、イヤだったら拒否をすればよいのに、それは沙耶の
頭からは全く浮かんでこなかった。そもそも、慎也を拒絶する事が彼女には有り得ない事
なのだ。だからひたすら困っている――つまり、何の解決策も浮かばないのと同じである。

「こ、こうなったら、守るもん! お、お母さん達が帰ってきたら慎也だってこんな事
続けられないんだからね!」
沙耶は亀の子の様に丸まり、股間を両手でカバーした。確かにこの状態では電気あんまは
出来ない。
「確かに、おばさん達は夕方に帰ってくるもんな」
日差しはまだそれほど長くはない。いじめる時間はそれなりにありそうだが、安全圏を
考えた場合、亀の様に守られていては時間がなくなるかもしれない。
52戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:41:49 ID:KO8Xyb/b
「しょうがないな……」
慎也は溜め息をついた。
「こんな事はしたくなかったんだが……」
「な、な、な……なによ!?」
ボソボソと呟く慎也を不気味に感じて沙耶はうろたえた。このヘンタイは何をしてくる
つもりなのか……。
「先に謝っとく、沙耶。女の子にこんな事はいちゃいけないのは百も承知なんだが……」
「だ、だったらするなぁ〜!! ……な、何をするつもり!?」
「こういう事……」
慎也は何か手にした液体を沙耶の顔に塗りつけた。ぬるっと粘りのある液体が一部
沙耶の目に入ると、
「きゃああああ〜!!! め、目が〜! 目がしみる〜〜!」
「沙耶! 顔を出せ!」
すかさず慎也が沙耶の顔を洗い流した。液体はどうやら殆ど入らなかったようで、沙耶の
目の沁みもすぐに取れたが……随分と泡立っている。香料の匂いもキツい。これは……。

「しゃ、シャンプー!?」
「ぴんぽ〜ん♪」
「な、なにが、ぴんぽ〜ん♪だ! 悪戯も度が過ぎるよ、慎也……あれ?」
「隙あり!」
「ひゃあん!?」
慎也は一瞬の隙を突いて沙耶を突き飛ばした。濡れたマットに半身起こしていた沙耶は
弾みでそのまま90度後方にひっくり返る。足が上がった状態で。
「チャンス!」
慎也はそのチャンスを逃さなかった。たちまち沙耶の両足を掴むと股間に足を割りいれる。
「きゃん! だ、だめ!?」
沙耶は懸命に足を閉じたが、締め付けた太股の間をぬるっと慎也の右足が滑って通り、
やすやすと股間に足の裏があてがわれた。
「ああ……ん♪」
一瞬、甘い声を出してしまい、羞恥心が沙耶を襲う。しかし、さっきのシャンプーを
思い出すと怒りが頭の中を支配する。

「なんて事するのよ、このバカシンヤ!」
「ば、バカシンヤ?」
「馬鹿でスケベで陰湿でヘンタイのバカシンヤの略よ!」
全然略してないばかりかダブってる事にも気づかず、沙耶は激怒する。
「お、女の子相手に、男として……いえ、人としてああいうことをしていいと思ってるの?
そこまでして私に電気あんましたいの!?」
「…………うん」
寝かされた状態だががっくりと肩を落とす沙耶。慎也の心を開かせる事に成功したら、
中から出てきたのはこんなサイテーの性格だったとは……。

しかし――。

「きゃあう! う、動かさないで!」
慎也が足を動かすと沙耶の生の股間が刺激され、ビクリ!と反応する。
「電気あんまなんだから、動かすだろう?」
慎也は平然と言う。だが、声が上ずっているのを沙耶は聞き逃さなかった。
(慎也も――興奮しているんだ――)
本当は自分もであった。ついに生で慎也に電気あんまされる――。つい一時間前まで
その言葉の意味すら知らなかった自分が、慎也の言葉を借りれば、普通の女の子一生分の
電気あんまをこれからされるのだ。

(お母さん、まだ帰ってこないよね――)
帰ってきて欲しいのか、欲しくないのか、それすら分からないまま、沙耶は慎也の
与える振動に小さな悲鳴を上げながら身を固くした。
53Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 01:49:40 ID:KO8Xyb/b
本番はここからなのに……すんません、力が尽きました(汗。
や〜、随分長くなって……その割にはエッチな描写は少ないですが(^^ゞ。
電気あんまも本当にさわりだけ……。

続き投下はまたちょっと時間が空くかもです。でも、なんとなく完走できそう。
次の投下分には8割ぐらいを電気あんまシーンに当てます。多分。
しゃっほーもそのうち。
54名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 02:00:50 ID:aRcjs3xZ

まってるよ
55Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/20(火) 02:51:54 ID:KO8Xyb/b
>>54=>>40
お、お客さん(^^;。
一応まあその……折角お客さんの呼びかけに答えたのだから、
出来ればなんか言ってくださいなw。
続き書く気が萎えちまいますよん……(´・ω・`)。


やっぱ、電気あんまSSは電気あんまをどかっと食わせろ!な、感じですかねぇ……。
ストーリーとか心理描写は皆さんあまり興味ない?
56名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 04:03:57 ID:rxkGYPMA
なにやら不安を感じている職人さんがいると聞いて
スレタイだけでご飯三杯は行ける俺が飛んできました!

あんまシーンとあんまシーンの間にはさむ心理描写のくだりでも
十分にすけべえなシチュを書いてくれて感激です。
次はいよいよ、ということらしいので、さらに期待を膨らませておきます。
57名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 05:45:15 ID:slqbK/2i
gj 続きにも期待してるよ
俺は本番に至るまでの過程を重視してほしい派だ
どこの誰かもわからん娘があんまされても魅力は半減だからな
58名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 12:20:47 ID:54SKtfJl
>>55
いつもお疲れ様です、続き楽しみにしてます
今回のは心理描写がすごく良いなと思いますよ
小学校高学年のころの、ついスカートめくりなぞしちゃう男子や
されたときの女子の反応とかのイメージというか、
あの時期特有の青い(笑)雰囲気がビシバシ伝わってきてよかとです

ただ個人的にはやっぱ電気あんま描写の割合が多いほうが嬉しいですw
59名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 16:53:19 ID:YffxhIxO
しゅffぇ待ち
60Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/21(水) 01:09:03 ID:d8H0q+cF
はぅう! 励ましのレスが沢山……(感涙。
すみませんねぇ……手のかかる書き手でm(__)m。

>>56
>スレタイだけでご飯三杯は行ける俺が飛んできました!
こういう人が読んでくれてると分かるとすごく励みになりますね。
自分が好きだから書いてるのだけども、やっぱり誰かに読んでもらって
その人が良かったと思って貰えるのは嬉しいですから。
次の投下には電気あんま分増量しますw。

>>57
>どこの誰かもわからん娘があんまされても魅力は半減
激しく同意ですね。やっぱり魅力的な子があんまされるのが
見たい。キャラ作り、頑張るです。

>>58
>あの時期特有の青い(笑)雰囲気
大人への一歩、何をするにも初めてのドキドキ感、
良いですね〜。
電気あんま、いきなりフルコースですw

>>59
しゃほー、今のが上がったら続き書きます。
あれも凄く長くなった。アニメも再開したし、色々と妄想が……。

では、どかっと電気あんま、近日中に〜。
61名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 01:37:26 ID:RSVRzRTa
遅くなりましたが、GJです。
私としても電気あんまシーンは多い方がいいですね。でも心理描写も重要だと思います。
・・・本当に全く意味のない意見ですいません。次も楽しみにしてます。
62名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 14:37:49 ID:wWfTksSm


             .∩
          __| |
         /   | |\     ________
        ,/∧ ∧ | |  \  /
       |  ・ ・      | < 終了させるぞ
       |  )●(     |  \________
       \  ー     ノ
         \____/
          __| |
         /   | |\     ________
        ,/∧ ∧ | |  \  /
       |  ・ ・      | < 氏ねよおめーら
       |  )●(     |  \________
       \  ー     ノ
         \____/
          __| |
         /   | |\     ________
        ,/∧ ∧ | |  \  /
       |  ・ ・      | < 糞スレ立てんな
       |  )●(     |  \________
       \  ー     ノ
         \____/
        ∧_∧   | |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ( ´Д`)/ /  <  先生!この糞スレのせいで腕にコブができました!
      /       /     \
     / /|    /       \
  __| | .|    |           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  ||\             \
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63名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 20:02:19 ID:BRjqfHBc
夏休み前からリンファの電マ決戦を正座して待ってるものですが
そろそろ足が痺れてきますた・・・
64Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/22(木) 02:52:05 ID:N1x6iSsJ
>>61
ありがとうございます。電気あんまシーンエロい描写が難しくて困り中ですw。

>>63
はぅ……! 需要、あったのですね……w
あれも時間が出来たら書いてみたいです。
クライマックスで止まってますからねぇ(^^ゞ

他に未完成は……オリジナル4人組シリーズか……。
ちなみに「女子プロレスの〜」は急所攻撃主体に書き直して他サイトに。
65名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 07:57:49 ID:t6O94D+e
>ちなみに「女子プロレスの〜」は急所攻撃主体に書き直して他サイトに。
kwsk
66名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 21:42:28 ID:d/umd3ck
67Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/23(金) 20:52:02 ID:IUDguy3A
>>65
>kwsk

一応、直リンはしないですが、以前サイト宣伝OKのコメントもあったし、
これぐらいなら良いかな……。

「女の子だって痛いもん」でぐぐる。
68Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:12:08 ID:2ZMM+WaN
なんとか、書きました>戻らない夏。
電気あんまシーン、不満一杯ありですが、投下します。
あ、電気あんま以外にも色々な要素が混じってたり・・・
(SMとか)

最初はここまで凄い展開になるとは思いませんでしたが、
電気あんまシーン以外はプロット通りだったり・・・(汗
69Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:14:17 ID:2ZMM+WaN


          *       *       *


ぶるぶるぶる……ぶるぶるぶる……。
弛まない細かい振動が沙耶のまだ若草が生えたばかりの秘裂を襲う。
「うっ……。くっ……!」
振動を感じるたびに沙耶は太股を捩り合わせて少しでも股間への責めを軽減しようとするが、
唇を噛み締めながら耐えている表情を見ると殆ど効果は無さそうだ。
体の中心からこみ上げてくる、むず痒いような、締めつけられるような、切ない気持ち。
手でマットの端をつかんで力を入れていないと、気がどうにかなってしまいそうだ。

「直にそこを責められるのって、どんな気持ち?」
慎也がドキドキしながら聞く。女の子の生のここに電気あんましたのは慎也も初めてだった。
若草の柔らかい感触も、すべすべした太股の触り心地も、全てが新鮮で刺激的だった。
慎也自身の男の象徴も下腹を打たんばかりに屹立し、すぐ下にある袋状の物が揺れる姿も
沙耶からは見えていた。
(慎也……興奮しているんだ)
私に電気あんまをして――。そう考えると胸がキュンと締め付けられる。

「い……言えないよ……恥かしい……あん……」
沙耶が答えなくともその表情は沙耶の気持ちを雄弁に物語っていた。恥かしく、気持ちよく、
そして切ない――慎也は喋っている間も足責めを緩めない。秘裂に沿うように上下させながら
小刻みに震わせたかと思うと、沙耶が高まってきた頃を見計らって、徐々にペースダウンさせ
たりする。恥かしい期待をやや裏切られた形で沙耶の切ない気持ちが高まっていく。

「慎也……も、もっと強くしても……いいの……」
沙耶が恥かしそうに言う。慎也の行動を促しているが、要するにおねだりだ。経験の少ない
慎也にすら簡単に見破れる。
「だめだよ。これでいいんだ」
「慎也……?」
「秘技、生殺しアンマだ。これで長時間悶えさせてやるよ」
「な、なにが、なまごろし……うぅ……ん!」
少し鎮まった所を見計らって再び慎也は振動を速めていった。沙耶の気持ちがまた高まっていく。
「はぅ……ぅ……あっ!」
股間は大変な事になっていた。シャワーの水でなく、もっとぬるぬるした粘性の液が沙耶の
股間と慎也の足の裏を濡らしていた。振動を与える音がクチュクチュ……とイヤらしく
バスルームに響き渡る。

「へぇ……。今度は濡れるのが随分早いじゃないか」
得意気にいやらしい笑いを浮かべる慎也の顔を蹴っ飛ばしてやろうかと思うが、その名の
通り、逝くに逝けない生殺し状態を続けられ、細かい振動だけでなく、息が詰まりそうな
圧迫も与えてくる。圧迫やクールダウンなど、逝くのを止めるバリエーションもあり、
経験の少ない沙耶には対抗する術がなく、一方的に弄ばれている。

この様な状態が10分も続けられ、沙耶は耐え切れなくなってきた。
慎也に全面的に降伏して、許してもらおうか……? このままでは気が変になってしまい
そうだと、沙耶が考えていた時に、突然電気あんまがストップした。
70戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:15:58 ID:2ZMM+WaN
「う……ん? 慎也……?」
「沙耶、ただ電気あんまするだけじゃつまらないし、ちょっとした賭けをしないか?」
「えっ……?」
全然つまらなさそうじゃないくせに――。沙耶は心の中で思いながら慎也の言葉を待つ。
何か言い返そうにも電気あんまに耐えるのに懸命で体力も消耗し、思考能力も落ちて
言葉が浮かんでこないのだ。

だが、慎也は賭けの話をしながら、次の言葉を待っているのになかなか言わない。
この陰湿さに腹が立つが、主導権を握られた今はどうすることも出来ない。

「か……賭けって、なぁに……? 早く言ってよ……」
「そうだな……おっと♪」
「…………!!」
振動を止めた慎也がバランスを崩したように足を滑らせ、踵で沙耶の秘裂の辺りを
踏んだ。突然の強い刺激に沙耶は声にならない悲鳴を上げる。
「悪ぃ……ちょっと足が滑っちゃったな。踵でアソコを踏まれた感じはどうだ?」
「わ、ワザとやってるくせに……!」
沙耶はキッと慎也を睨みつける。今のはちょっと衝撃があった。そんなに痛くは
なかったが股間から重い突き上げを喰らい、息が詰まった。

「賭けは……そうだな。まずルールだけど、おばさん達が帰ってくるまでに沙耶が
電気あんまを耐え切ったら沙耶の勝ち、それまでに逝ってしまったら俺の勝ち、でどうだ?」
「ど、どうだって……。そんなルール、私が一方的に不利じゃない……それに、お母さんが
帰ってくるまでって……。帰ってきたら大変だよ、そんなの……」
この現場を見られたら自分の母や慎也の母はその場で卒倒するだろう。
まだ高校生と中学生の従兄妹がお風呂で裸になり、足を絡ませて恥かしい所を刺激
しているなんて――。

「フフフ……」
いきなり自分に有利な勝利条件を突きつけて沙耶の反応を楽しむと、慎也はゆっくりと
電気あんまを再開した。今度は秘裂に押しつけた足を左右に軽く捻りながら震わせる。
「あ……! うう……ん……くっ!」
沙耶は今までと違う刺激に思わず仰け反った。
「俺が勝ったら……そうだな。今年の夏休み、沙耶は俺の奴隷になるんだ。いいな?」
「ど……」
慎也の言った言葉は、電気あんまされながらも思わずポカンとなりそうなものだった。
どれい――。沙耶の様な少女には社会科の教科書ぐらいでしか見るはずがない。
無論、非人道的で差別的な意味の言葉だ。
(だけど――)
沙耶自身はその言葉を違う意味で知っていた気がする。

沙耶が読むには少し大人の女性誌の性関係の特集でそういうのがあった。
セックスの特集があったので後学のために?ドキドキしながらティーン誌で
サンドイッチにしながら買ったのだ。たまたまそれが「SM特集」だったのだ。
男の人が女の人を縛ったり、或いは反対に女の人が男の人を踏みつけたりしている
写真やイラストがあった。なんか凄いものを買っちゃったかも……と思いながら、
沙耶は母の目を盗みながら自分の部屋で読み耽った。だから、沙耶はその意味は
知っているといえば知っている。

とは言え――。
「そ、そんなの……だめだよう……」
沙耶はかぶりを振った。いくらなんでもいとこ同士でそんな背徳的な関係は――
だが、力一杯拒絶しないのは何故だろう。沙耶が話を出来るように少し緩めた
電気あんまに弄ばれながら、沙耶は自分からは承知できないまでも、明らかな
拒絶は見せなかった。
71戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:17:31 ID:2ZMM+WaN
「だめか? でも、沙耶が勝ったら沙耶の思い通りなんだぞ? 東京に遊びに
来れば渋谷でも原宿でも連れて行ってやるし、ディズニーランドでデートだって……」
「…………やる」
「うん?」
「その賭けに乗るよ、慎也……」
荒い吐息をつきながら沙耶は慎也の目を見て、いきなり返事を変えた。
『デート』の言葉を聞いたとたんに、である。

「い、いいのか? そんな状態じゃ勝ち目ないだろ?」
慎也が上ずった声でワザと冷やかすように言う。自分も内心はドキドキものだった。
「こ、ここからだって反撃できるもん……その代わり、本当に約束したからね……
慎也とのデート……」
「あ、ああ……」
何故か慎也のほうが気圧されてしまう。慎也にとっては勝っても負けてもいい条件だ。
沙耶とデート。さり気無く盛り込んだつもりだったが、その言葉を言う時に噛みそうに
なった。
(こいつとそんな事を意識するようになるなんて――)
負けたっていい。綺麗に着飾った沙耶はきっと人目を引くだろう。
通り過ぎる男達が自分の事を羨むに違いない。想像するだけで慎也の心はドキドキする。

だが、逆に勝ってしまったら――。
慎也はそれを思うと背筋がゾクゾクした。沙耶の体が――いや、身も心も自分の物に
なるのだ。この少女を得て自分は何をしたいのか。
沙耶が想像した事より、実は慎也の方がその意味を理解していないのかもしれなかった。


          *       *       *


「勝負となると方針を変えなきゃな」
「え?」
「今までの様に『生殺し』じゃなくなるのさ」
慎也は一気に電気あんまのペースを上げた。振動を細かく早く、そして圧迫も強くする。
「うぐっ……! ……はぅん!! あ……ああああ〜〜〜!!」
いきなり押し寄せる切ない快感と甘い苦痛の嵐。沙耶は悶えながら悲鳴を上げ、慎也の
足を両手でギュッと掴んだ。そうしないと耐えられないからだ。
その苦悶を表すかのように、沙耶のスリムな太股はきゅんと内股になりながらプルプルと
震えている。額や胸、お腹の辺りにはねっとりとした汗が浮き上がり、股間は――。
(こいつは……凄い……)
慎也が思わず生唾を飲み込む。沙耶の表情は正しく快感に悶える大人の女性のもので
あり、股間はぐっしょりと濡れ、若草も恥丘にべったりと張り付いていた。
慎也が動かすたびに、クチュクチュと、淫靡で恥かしい音が響く。

「こんなになったんじゃ、もう限界だな……」
「う……。うう……」
「降参するならいつでも止めてやるぞ?」
「し……しないもん……。くっ……! ううっ……!」
沙耶は頭を振りながら懸命に耐えている。乱れて濡れた髪は艶めかしく肩や胸に
張り付き、艶めかしい。
「い、いつまで我慢できるかな……?」
慎也は沙耶の姿態に引き込まれそうになりながらも責めを続けた。
「う……くっ! ……だ……だめ、まだ……まだだもん……はぅん!」
慎也の電気あんまに少し疲れが見えたのか、ペースが乱れがちになる。だが、それが
逆に沙耶にとってはリズムを電気あんまを耐えるリズムを狂わされ、何度も逝ってしまい
そうになる。
しかし、懸命に沙耶は耐えていた。失神したり逝ってしまわないように唇を噛み締め、
かぶりを振って悶える姿に慎也の股間のイチモツははちきれんばかりに勃起する。
72戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:18:09 ID:2ZMM+WaN
「まだ我慢するつもりか?」
「う……。うう……」
沙耶は頭を大きく頷かせ、肯定の意志を見せる。
「お……お母さんが帰ってくるまで……だもん……。絶対に耐えてみせるよ」
息も絶え絶えに宣言した。自分からはギブアップしないつもりらしい。
「そうか……」
そう言うと慎也は沙耶の両足を放し、一旦電気あんまから沙耶を解放した。
「あ……。うう……」
ハァハァと息を荒くしながら沙耶はぐったりと力を抜く。足が少し開いた状態のため、
慎也の位置から覗けば見えてしまいそうだが、気にしていられる状態ではない。
振動と圧迫から解放された股間の秘裂はヒクヒクと蠢いていた。思わずそれに見入って
しまう慎也だが、シャワーの栓を捻り、緩めの水流でノズルを沙耶の体に向ける。

「ひゃん!? ど、どうしたの、慎也?」
沙耶が驚いてぐったりした状態のまま慎也を見る。
慎也は沙耶の体を洗ってやっていた。電気あんまの快感で沙耶が分泌した愛液や
懸命に耐えた時の汗で彼女の体はベトベトに濡れていた。同じく汗だくの髪も
丁寧に洗ってやる。淫猥に濡れていた沙耶の体はさっぱりと綺麗になった。

「あ、ありがとう……。慎也」
慎也の意図を図りかねたが、優しくしてくれた事を沙耶は素直に嬉しく思った。
だが、慎也の表情は真顔の状態だ。
「このまま普通に電気あんまを続けていても、耐え切ってしまいそうだったからな」
慎也は沙耶の股間を見つめながら言う。それに気がついて沙耶は恥かしげに股間を隠した。
それでも慎也はそこから視線を外さない。沙耶は目で犯されている感じがして思わず
体を捩ってそこを守りたそうにした。
「だから、もう少しエッチなやり方をする。流石にもうすぐタイムリミットだろう」
「もう少しエッチな……電気あんま?」
「そうだ。電気あんまで逝かせないと俺の負けだからな。容赦しないぞ」
慎也の言葉に沙耶もごくりと唾を飲んだ。どうやら慎也はあまり時間が無いと踏み、
最後の電気あんまを仕掛けてくるつもりのようだ。

「どんな……電気あんま?」
沙耶がドキドキしながら聞く。最後の勝負とは言えあまり時間は無い。慎也が仕掛けて
くる電気あんまのやり方によっては耐え切る事も可能なのだ。先ほどまで疼くように
体中を駆け巡っていた高まりも少し落ち着いてきた。
だが、慎也の勃起はまだ全く収まっていなかった。それどころか、さっきより更に
膨張しているか? その証拠に慎也は時折痛そうに顔をしかめている。

(あれって、辛いのかな……?)
なんとなく沙耶は出口を指で閉めたまま元栓を捻ったホースを思い出した。行き場の
ない水が溜まって内圧でパンパンに張り、今にも破れそうなホース。
(私が触ってあげれば楽になるのかな……?)
沙耶は心の中で思う。口に出しては言えなかったが、慎也に奉仕するのは全然苦では
なかった。むしろ自分からしてあげたいと思っている。
同時に男の子と女の子は感じ方が違うんだな、とも思った。慎也の衝動的な行動を
見ているとどうやら男の子は一気に性感が高まるようだ。そして、本で読んだ知識だが
その後一気に放出し、女の子のオルガスムスに似た快感を得る。
男の子はきっと自分の武器で女の子を征服するカタルシスを得るために性衝動が
高まるのだろう、と理屈までは分からないが、なんとなく沙耶はそう感じた。
だから、それが満たされないと内圧だけが高まり、欲望は歪な方に向かっていく。
慎也の行動がどんどんエスカレートしていくのはそのせいもあるのかもしれない。

自分も含めた女の子は違う。じわじわと体の奥から泌み出る様に高まってくるのだ。
そして一度火がついた炎はなかなか消えない。じんわりゆっくりと静まっていく。
(だから電気あんまは女の子がされるほうが向いてるんだ……)
時間をかけてじっくり楽しむのにこれほど向いているエッチ技は他にないだろう。
二学期に学校に行ったら早速仲良しのアイや美由紀にしてあげよう――と沙耶は思った。
73戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:18:51 ID:2ZMM+WaN
とは言え、それは女の子同士でお互いに楽しみあう意志を持った場合の話だった。
今の状況では慎也は自らの欲望を放出しないまま沙耶を攻め落とそうとし、どんどん
行動がエスカレートしてきている。沙耶はイヤではなかったが、何をされるか分からない
不安を感じていた。
そのせいか、背筋にぶるっと震えが起こった。これはもしかして――。
沙耶は立ち上がり、何も言わずに風呂場から出ようとした。

「どこへ行く?」
出口の扉に手を掛けたところで慎也に呼び止められ、沙耶はぎくりと硬直した。
「あ……あの……。その……ちょっと用を……さ、最後の勝負の前にね」
どうやらトイレらしい。沙耶はごまかす様な笑顔を向けてから出て行こうとする。
「だめだ」
慎也の口調は冷静だったが、何か有無を言わせない迫力があった。
「――するなら、ここでしろ」
沙耶は一瞬、唖然とする。自分の聞き間違いだろうか? だが、慎也は真顔だった。
「そ、そんなの……イヤ……」
さっきまでの拒絶と違い、反抗しながらも沙耶の口調は弱々しい。
慎也の事が怖かったからだ。既に慎也の要求は悪戯の域を越えていた。だが、
それだけに怒りに火をつけると何をされるか分からない、自分を征服しようとするもの
への恐怖があるのだ。

「なんでおしっこに行きたいんだ?」
慎也が問い詰める。沙耶は恥かしさと怖さで身を竦ませながら、それでも懸命に勇気を
振り絞り、逃げないで慎也の目を見た。
「だって……。さっきからここばかり刺激されて……それで……」
「だったらそれも電気あんまの成果だな。勝負が終わるまでおしっこは我慢するんだ。
それが出来なければお前の負けにするからな、沙耶」
「そんな……!!」
(絶対に無理だよぉ〜!)
泣きそうになりながら絶句する沙耶を無視して、慎也は濡れタオルを取り出して固く絞った。
何をするつもりなんだろう……? 沙耶には慎也の全ての行動が自分を苛む為のものの
様に見えた。事実そうだったに違いないが。

「時間にして30分ぐらいかな……」
慎也が呟きながら沙耶の手を取って自分の方に引き寄せた。おそらく、親達が帰ってくる
時間を想定しているのだろう。だが、沙耶はこれからの不安とおしっこを我慢している
焦りで思考はネガティブになっていた。さっきはその時間を耐えてみせる、と慎也にも
宣言していたが、今は逆にその時間ひどい事をされる、と考えてしまう。沙耶にとって
その30分間は3時間にも感じられた。

「ちょっとひどい事をするからな」
慎也は沙耶の手を取り、タオルを手首に巻きつけた。
(じゃあ、今まではひどい事じゃなかったの?)
心の中でつぶやきながら沙耶は慎也のされるがままになっていた。慎也は両手首を一本の
タオルで縛り、沙耶の自由を奪った。
(これって、『SM』ってやつよね……)
沙耶が読み耽った『指南書』にも書いてあった。女の人が縛られて男の人に悪戯される。
当然のごとく、縛られる女の人は苦しそうでもあったが、中には気持ち良さそうに上気し、
頬を染めて感じているらしき写真もあった。
初めてそれを見た時、沙耶にはそれがどうしてなのか理由が分からなかった。だが、
こうして体験するとなんとなくその時の女の人の気持ちも理解できる気がした。

74戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:19:29 ID:2ZMM+WaN
「こっちに来るんだ」
慎也は沙耶の縛った手を引き、壁際に連れて行った。沙耶が上を見るとそこには
シャワーフックがある。慎也は沙耶を壁を背にして立たせ、縛った手を上に上げさせた。
そして、タオルをシャワーフックに引っ掛ける。
「――よし」
フックが沙耶の重みに耐えられるのを確認し、慎也は満足そうに頷いた。
沙耶はシャワーフックに吊り下げられる状態になった。足は辛うじてマットに着いている。
だが、完全に無防備な状態でまだ幼さの残る裸体を晒す事になった。
(あ……)
慎也が真顔で舐めあげるように自分の姿を見ている。下から上へ、そして上から下へ。
股間の所を念入りに注視され、沙耶は恥かしさに足をもじもじさせた。
(まるで目で犯されてるみたい――)
沙耶は全くそのとおりである事を、知らずのうちに直感で思っていた。世の中には女体に
対してそういう楽しみ方がある事を、流石に耳年増ではあっても中学生の沙耶は知らない。
SMごっこを強要されている屈辱と恥かしさ、体を吊り下げられている苦痛。
そして、おしっこを我慢している恥辱的な辛さ――。

さらに――。

慎也は沙耶の足元に座り込み、沙耶の両足を少し広げてその間に自分の体を入れた。
そして、両足の踝を掴んで、自分の足を沙耶の太股の間に割り入れた。
「あん……」
慎也はそのまま足を突き上げ、沙耶の股間を押し上げた。体勢としては座り電気あんまを
90度回転させた格好だ。だが、沙耶にはこの段階で座り電気あんまと違う苦悶を
感じていた。
(あそこが……押しつぶされちゃう……)
今、沙耶の自重は慎也の足の裏だけで支えられていた。全体重が敏感な股間に掛かっている。
これだけで経験の少ない沙耶には十分な責めになっている。

「名づけて『木馬式電気あんま』。『三角木馬』なんて言葉、知らないだろうけどな」
ニヤリと慎也が笑う。
(……知ってるもん)
沙耶は反抗的に心の中でそう思った。知識だけは沢山蓄えているのだ。三角形の台座に
跨らせられ、責められる女の人の写真は何度も見た。それが何であるかは理解しきれ
なかったし、自分がそれを体験するだろうとはその時には夢にも思わなかったが――。

「これで軽く震わすだけで……」
「…………!!!」
慎也が沙耶の股間に振動を与えると、電流の様な衝撃が沙耶の股間から脳天にまで
走り抜けた。
「きゃあ……うん!?」
悲鳴を上げ、ガクガクと吊り下げられた体を揺する沙耶。確かに今までとは段違いの
快感と苦悶が彼女を襲っていた。
(な、なんなの……これ……?)
次から次に押し寄せる快感の波と切ない苦悶――。ビクビクビク……! と股間や
太股が震え、思わずおしっこが漏れそうになった。
「くあぁ!……あああ……くっ!!」
唇を噛み締め、懸命におしっこに耐える。快感で逝かない様に耐え、苦悶に負けない
ように耐え、おしっこを漏らさないように耐える――全く休まる事のない責めを受け、
身を捩じらせて悶える沙耶。
まだ初潮を迎えて半年ぐらいの少女が受けさせられるのだ。他の同年代の子は勿論、
大人の女でさえ、今の沙耶に匹敵する性感・苦悶・我慢責めのコラボレーションを
体験した者はそういないだろう。

75戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:20:02 ID:2ZMM+WaN
「はぁああん!……だ、だめ……」
沙耶は全体重が掛かる股間の位置を少しでも楽にしようと体を捩じらせるが、両手を
拘束されて吊り下げられた状態ではどうすることも出来ない。しかも股間への突き上げは
慎也が自由自在にやってくる。足の裏でブルブル震わせたり、踵を性器の部分に
あてがったりした。
「あ……う……! 慎也……それは……」
踵責めは沙耶にはかなり堪えた。何しろ、自分の全体重が慎也の踵だけに掛かるのだ。
股間への圧迫は強烈なものだがある。沙耶は懸命に太股で慎也の足を挟みこんで
耐えようとするが、不規則な波で押し寄せてくる苦悶と快感が全身を走るたびに
力が抜け、ますます股間に喰い込ませてしまう。

しかも慎也はその踵をグリグリと動かしてくる。食い込みが激しいところを捻られる
のだから普通ではいられない。沙耶が悲鳴を上げるたび、彼女の蜜壷はそれに耐えられる
ように何度も蜜を溢れさせ、慎也の股間責めしている足をびしょ濡れにした。
(おしっこも混ざっているだろうな)
だが、慎也はそれは不問にしていた。これだけの股間責めをされながらそこにある
尿道が無事であるはずが無いからだ。完全に漏らす以外は見逃す事にしている。
しかし、沙耶にとっては必ずしもそれが幸せかどうかは分からなかったが。
もしかしたら、その些細な事を追求され、失格にされたほうがましなのかもしれない。
そうすれば、この責めは終わるのだから。

「慎也……私……私、ヘンになっちゃうよぉ〜……」
沙耶は既に泣き続けていた。だが、それでも降参しない。慎也は
慎也でさえここまで強烈な責めになるとは想像もしていなかった。エッチな悪戯心が
昂じて起こったこのSM電気あんま責め。自分を慕う、年下の従兄妹をここまで
いじめて彼自身の良心は痛まないのだろうか?
(沙耶が悪いんだ――)
慎也は本気でそう思っていた。沙耶が自分を誘惑したうえに様々な挑発し、最後は
意地を張り続ける。そのどれかが無ければここまで沙耶を虐める事は考えつきも
しなかっただろう。

(私が誘ったから――私が意地を張るから――でも――)
沙耶自身もそれを感じていた。だが、
(私が意地を張るのは――慎也の……『お兄ちゃん』のせいだもん)
慎也にはさっき言った約束が、私にとってどんなに大切なものか、きっと分かって
ないんだ、と沙耶は思った。

(『東京に遊びに来れば渋谷でも原宿でも連れて行ってやるし、ディズニーランドで
デートだって――』)

慎也は軽く言ったつもりだったのだろう。彼にとっては所詮はプレイの延長線上の
約束事であり、ゲームを楽しくするための商品に違いなかった。
だが、沙耶にとってはそれは命に換えても惜しくないぐらい、大切な事だったのだ。
憧れのお兄ちゃんと都会で楽しくデートする――沙耶が抱いたささやかな夢であり、
雑誌で都会の写真を見るたびにその光景を目に浮かべるのが一番の楽しみだった。

それが実現すると分かった時、沙耶は瞬時にどんなに恥かしい事でも耐えてみせる
決心をした。電気あんまの苦悶ですら、ちっとも苦にならない、そう思った。
(だけど――)
それは完全に沙耶の間違いだった。明らかに沙耶は電気あんまを甘く見ていたと言う
しかない。慎也が優しく気を使った電気あんまを、それが全てだと思い、こうやって
責めに徹した電気あんまが女の子にとってどんなに辛いか、今身をもって知らされている。
76戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:20:39 ID:2ZMM+WaN
(それに……おしっこが……)
おしっこ我慢責めとの複合も沙耶を悩ませた。電気あんまだけでも辛いのに、この
下腹や太股が震えてもじもじしてしまう辛さ。電気あんまと似て非なるこの感覚に
沙耶は耐えるのが辛かった。
しかも、その間、電気あんまが緩む事はない。慎也が休んでいても沙耶は電気あんま
された状態のままなのだ。慎也は単純に踵を股間に当ててグリグリするだけでよい。
それだけで沙耶は自分の体重で自分の股間を責め立てられて苦悶する事になる。
この悪魔の様な知恵が慎也の頭に浮かんでしまった事こそが沙耶の不幸だった。

「あ……あああ……。……うっく!……だ、だめ……」
沙耶の額は冷たい汗でびっしょりになっている。額だけでなく顔全体、いや、体全体
から汗が噴出している。沙耶には股間を突き上げるような電気あんまが何時間も続い
ている様に感じられた。だが、慎也が風呂場の時計を確認すると、実際にはまだ10分
ぐらいしか経っていなかった。
「はぁ……はぁ……はぁ……。くっ!」
沙耶の吐息は熱く、荒くなっている。目を閉じて上気した頬は妖艶さすら感じさせた。
溜め息の様な熱い吐息の合間に、電気あんまに耐える小さな悲鳴を上げ、聞くものの
性衝動を更に刺激する。

「ギブアップするか、沙耶?」
慎也はそれでも沙耶に降伏を促した。チャンスを与えると言うよりは降伏の機会を
与えながら沙耶に拒否をさせ、自分の良心の疼きを抑えるためなのかもしれない。
沙耶に意地悪してるのではなく、沙耶が降伏しないから悪いのだ、と。
「い……いや……」
沙耶は吊られた状態でかぶりを振った。降伏を拒絶したのだ。
だが、その姿に慎也の内心には別の気持ちが湧き上がってきた。

「そんなに……俺の奴隷になるのがイヤか?」
慎也はやや気落ちしたように呟いた。ここまで虐めたのだから嫌われても仕方が
ないのだが、それでも偽りの降伏さえ拒むほど嫌われているのか? と思うと、
ちょっと辛かった。
だが、沙耶はその言葉に反応する。慎也の思惑とは違う風に。

「イヤじゃ……ないよ……」
電気あんまをされながら沙耶は息も絶え絶えに返事をする。
「私……慎也の奴隷になるの……イヤじゃないよ……」
「でも、ギブアップしないじゃないか?」
「それは……勝ちたいからだもん……。慎也が望むなら……勝った時も奴隷に
されてもいいの……」
「ど、どういう事だ?」
慎也が目を丸くする。奴隷になりたくないからこんなに辛い事を耐えてるんじゃ
ないのか? 驚きの目を向ける慎也に沙耶は汗だくの顔でニッコリと微笑む。
「慎也って……全然……女の子の気持ち……分かってない……」
電気あんまされて悶えながらもクスクスと忍び笑いする沙耶。慎也にはその沙耶の
心理状態がわからない。
「わ、分かってないって……どういうことさ?」
「ナイショ♪ 自分で考えて……」
うろたえる慎也を面白そうに見る沙耶。
(奴隷として与えられるのと、自分でデートを勝ち取るのとは全然違うもん♪)
沙耶は心の中でつぶやいた。女の子の心理を理解できず、困った表情をしている慎也を
少しいい気味だと思った。
77戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:21:23 ID:2ZMM+WaN
だが、現実はもう少し状況が厳しい。
ちょっとした意趣返しはしてやったものの、沙耶が責め落とされるのはもう時間の問題
だった。
(あと15分もある……)
それにその時間はあくまで最小限の想定で、一番早く帰ってくる日の時間に合わせた
予想だった。平均すればもう1時間ぐらいは母親達の帰宅は遅い。
(とても……我慢しきれないよぉ……)
沙耶は悶えながら、絶望に陥ろうとしていた。
(せめておしっこだけでも……)
この状態でおしっこが我慢できなくなった状態を想像したくは無かった。
(慎也に……まともに掛かっちゃう……)
慎也だって凄くイヤだろう。だが、それよりも自分が物凄く恥かしかった。そんな光景を
見られた日には、奴隷どころか、それこそ生きていけない。よりによって一番な好きな
人に見られてしまうのだ。その事だけは絶対に避けないと……沙耶は思考能力が低下した
頭ですらそう考えた。しかし……。

「このまま、止めを刺してやる。沙耶、覚悟しろよ?」
股間への踵木馬責め以外、あまり動かなかった慎也が、体を深く沙耶の足の間に入れて
きた。どうやら決着をつけるべく、最後の行動を開始したようだ。
「し、慎也……。その前に……」
沙耶は慎也を懇願する表情で見つめる。
「なんだ?」
ちょっと怒った様に慎也が聞く。さっきの奴隷の事を教えてくれなかった事が不満
なのだろう。
「やっぱり、その……お、おしっこだけは先にさせて……」
全身を真っ赤にし恥かしそうに沙耶が言う。
「だめだって言ったじゃないか」
「こ、ここでしてもいいの……慎也が退いてくれればこの状態でも……」
沙耶は懸命に言う。吊られた状態でおしっこするのを見られるのは屈辱的で恥かしいが、
このまましてしまうよりは何千倍もマシだ。
「電気あんまされたままだと……慎也にも掛かっちゃう……だから……」
沙耶は身も世もない表情で言った。これだけでも恥かしくて死んでしまいそうだが、
慎也にかけてしまうよりは全然良い。

「…………」
慎也は少し考えていたが、沙耶の顔を見ずにサラリと言った。
「だめだ。このまま電気あんまを続ける。おしっこがしたけりゃその状態でするんだ」
「…………!! そんな!!」
沙耶は絶句した。まさか、と思う。
「わ、私がここでおしっこしたりしたら……し、慎也にもかかっちゃうんだよ?」
かかるどころの騒ぎではない。それこそシャワーの様に全身に浴びてしまうだろう。
そんな光景、想像するだけで沙耶は死にたくなってしまう。
「別にいいさ。その場合、俺の勝ちだしな」
「よ……良くないよ!! し、慎也……お願い、考え直して……」
「じゃあ行くぞ。ここからが『木馬責め電気あんま』の真骨頂だ」
「だめ……! ダメだよ、慎也……。……はぅん!!」
問答無用とばかり、慎也はとどめの振動を踵から沙耶の股間に突き上げた。
重く、しかも速さのある振動を女の子の急所に受け、沙耶はまたしても全身を貫く電撃に
悲鳴を上げる。

「ああああ……!! だ、だめ……、慎也。そこは……!!」
踵の位置をクリトリスに持ってきて慎也はブルブルと踵を震わせた。そこは尿道にも近く、
沙耶は快感とおしっこのツボを責められ、強制的に悶絶させられる。
「ふぁ……!! ……あああ!! だめ、このままじゃ……!! 慎也、お願い!
どんなに意地悪な責め方をされてもいいから……お願いだからそこからは退いて!!」
沙耶の懸命な願いも空しく、慎也は薄笑いを浮かべただけであった。勿論、その位置から
退いてしまうと沙耶を責める事は出来なくなってしまうが。
78戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:22:03 ID:2ZMM+WaN
「ふわ……あ……ああああ……!!」
全身を思い切りシェイクされる沙耶。しかも股間には自分の全体重が掛かったままだ。
長時間責め続けられながらも懸命に耐えられたのは、そこが絶え間なく蜜を溢れさせ、
痛くないように潤してくれたので、本来苦痛であるべき事が快感に代わってくれたから
かもしれない。
だが、それはそれで、快感の得方が歪んでしまい、いわゆる『クセになる』状態に
なってしまうかもしれないのだが――今後、沙耶が本来のセックスで得る快感が
電気あんまのそれを上回ってくれるかどうかは保障できないだろう。

だが、それは別の話。
今の沙耶はさすがにこの責め方には耐え切れないだろう。ガクガクと腰が震え、背筋を
反らせて悲鳴を上げる姿はもう陥落目前だ。
「だめ……。もう……力が入らないよぉ……」
沙耶は泣きながら悶えている。既に我慢する力はどこにも無かった今震えているのは
痙攣に近い動きである。圧迫を受け、充血した股間の秘裂も今はヒクヒクと痙攣し、
そしてついに少しずつ、汗とも愛液とも違う生暖かい感覚が慎也の足に伝わりだした。

「慎也……お願い……見ないで……。うっく……ああああ……!!」
性感の高まりが抑えきれず、おしっこが我慢できなかった沙耶。そして、その何かを
失った失墜感は今まで張り詰めながらも耐えていた沙耶の心の糸をプッツリと断ち切った。
「あぁ……慎也……私……もう……」
「逝けよ、沙耶。俺が……沙耶の全てを受け止めてやる……!」
「でも……! でも……! うん……わかった……慎也……。あああ……もうだめ……
しんや……しんやぁぁあああああ〜〜〜〜!!!」

ぷしゃぁああ…………。

沙耶の心を支えていた慎也への想い。しかし、それにも限界があったか。
強烈な電気あんまを受けながら、溜まっていた小水とオルガスムスを迎えて一気に
噴出した蜜が、電気あんましている足の隙間から下にいる慎也の全身にシャワーの様に
降りそそいだ。

「あ……ああ……」
沙耶はガクガクと腰を震わせ、太股が慎也の電気あんましている足をぎゅ〜っと締め付け、
昇り詰めた最後の痙攣が途絶えるまで蜜のシャワーは続いた。
「しん……や――」
沙耶に失墜が訪れ、がっくりとシャワーフックにぶら下がったまま失神し、閉じた目から
一杯に溜まった涙が溢れ出た。

79戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:22:42 ID:2ZMM+WaN


          *       *       *


「ひっく……ひっく……うう……」
ぺたりとお尻をつけてマットに座り込んだ状態で、慎也にシャワーで体を洗われながら、
沙耶はさめざめとすすり泣いていた。
それも仕方が無いのかもしれない。沙耶にとってはどうしても見られたくなかった
シーンを見られたのだ。多感な十代にはあまりにも恥かしすぎる状況であった。

冷静になると流石に慎也もバツが悪かった。いくらなんでもここまでするのはやりすぎだ。
幸い、タオルで縛った手は少し赤くなった程度だが、体のダメージよりも沙耶の純真な
心を傷つけてしまったと、かなり後悔している。
「その……。ごめん、沙耶……」
慎也はひとしきり自分と(自分も沙耶の粗相を全て被ったのだからかなり大変ではあった)
沙耶の体を洗うと、泣いている沙耶に謝ろうと声をかける。
だが、沙耶は振り返りもせずにすすり泣いたままだ。ひたすら泣いて蹲っているだけ。
慎也を非難するわけでもなく、ただ、泣く。この姿を見ているのは慎也には結構堪える。
これなら一層の事、大声で罵られたほうがマシだ、と彼は思った。

「沙耶……。もうすぐおばさんたちも帰ってくるし、とりあえずバスルームから出ようよ」
「…………しくしく」
「沙耶、ゴメン。部屋に帰ったら何でもするから……。今はここから出てくれないか?」
「……お母さん達に見られるのが……そんなに心配?」
「い、いや……その……」
漸く口を開いてくれたと思えば、この言葉……。慎也はほとほと困り果てた。
陽も傾きかけ、いつ母親達が帰ってきてもおかしくない。内心焦るが……。
泣かしたのは自分だし、強引に連れ出すわけにも行かない。一体どうすれば良いのか。
だが、沙耶だってここにいると立場が悪くなるのは同じだ。それなのに何故……。

(あっ……)
そこまで考えて、慎也は沙耶が何故立ってくれないか、ようやく気がついた。
「沙耶、悪かったよ……」
慎也はバスタオルを取り出し、裸の沙耶を優しく吹きながら耳元で囁くように言った。
「……何の事?」
「目の前で沙耶が泣いているのに、おばさん達のことばかり気にしてさ……」
「…………」
「まずは沙耶の事を気にしなきゃいけないのにな。水で濡れたままだし、このままじゃ
風邪を引いちゃうよ。沙耶が泣いてるのは俺のせいなんだから、部屋に帰ってから
どうこうなんて自分に都合のいいことばかり言っちゃだめだよな……」
沙耶は慎也の言葉を黙って聞いていた。そして、バスタオルを被ったまま呟くように言う

「……責任、取って」
「え……? あ、ああ……」
ようやく沙耶が口を開いてくれたので少し慎也はホッとする。
しかし、『責任とって』とは――。最初に言われた時はちょっとドキッとしたが、
そう何度も通用はしない。慎也はクスリと笑う。
「分かったよ。今度はどんな責任を取るんだ……?」
優しく甘やかすように慎也は沙耶の頭を撫でながら聞いた。だが、沙耶は笑わなかった。

「責任を取って……私を慎也のお嫁さんにして――」

バスタオルを取った沙耶の表情は真剣だった。
80戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:23:45 ID:2ZMM+WaN


          *       *       *


三十分後――。

慎也と沙耶は居間で二人して寝転がっていた。部屋の中心に八の字の状態で、頭の方を
近づけ、慎也は仰向けで団扇を揺らしながら、沙耶は猫の様に横向きに寝ている。
勿論、もう裸ではない。慎也は黒のノースリーブシャツとカーキ色のハーフパンツ、
沙耶はベージュのワンピース姿だった。慎也が沙耶を見ると沙耶のボディラインが
くっきり見える。ミニのワンピースは太股が完全に露出し、思わずドキッとする。
沙耶と視線が合うと沙耶はニッコリと微笑んでいた。慎也は慌てて視線を宙に戻す。
慎也が照れた表情を浮かべるのを見て沙耶はクスクスと忍び笑いする。
二人は手を繋いでいた。慎也が右手を出し、沙耶がその手を悪戯っぽくつまむ様に
繋いでいる。何故か慎也はちょっと困ったような顔で、沙耶はこの上なく嬉しそうな表情で。

「ねぇ、慎也――」
「うん?」
「私たち、とうとうしちゃったんだね……ファーストキス♪」
「う……。あ、うん……」
沙耶がフフフ……と慎也の手を何回もつまむ。慎也は暑い振りをして思い出したかのように
団扇で扇いでいた。沙耶はその瞬間を思い浮かべるかのように、瞳を閉じる――。



(私を慎也のお嫁さんにして――)
(沙耶――)
(だって……私、慎也に全てを見られたんだよ。私の恥かしい姿を全部。もう他の人の
お嫁さんになんて行けないよぉ……――)

恥かしさのあまり泣きじゃくる沙耶。慎也はその沙耶を見つめていたが――。

(……わかったよ、沙耶――)
(え――?)
(沙耶を……俺のお嫁さんにしてあげる――)
(慎也――)
(これは――その誓い――)
(あっ――)

慎也は沙耶を優しく抱き、その顔を上げさせ、優しく唇を近づけた。
沙耶が目を閉じ、そして――二人は唇を重ね合わせる――。



「でも、ヘンだよね……あれだけエッチなことした後にファーストキスだなんて」
「え? あ、ああ……そうだな。ハハハ……」
その責任は勿論慎也にある。なんとなく後ろめたさを感じ、慎也は乾いた笑いで
ごまかそうとしたが、沙耶はその内心を読んでいるかのようににんまりする。
「心配ないよ――」
沙耶の大きな瞳はキラキラと光を湛え、慎也を映し出している。
「慎也だけじゃなく、私もエッチだもん」
沙耶の零れんばかりの笑顔を見て、慎也は自分が優位に立ててない事を悟った。
三つも年上なのだが……。
81戻らない夏 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:24:17 ID:2ZMM+WaN
「私たち、もうあの頃には戻れないんだね」
「あの頃……?」
「去年の夏、だよ。何も知らずに二人で兄妹として遊んでた夏――私たち、この夏で
凄く変わっちゃったもん――」
沙耶が瞳を閉じて微笑みながら言う。瞼の裏にその情景を思い浮かべているのだろうか?
「ああ――」
慎也は団扇の動きを止めた。
「そうだな――」

陽は傾き、夏の夕日は濃い紅で部屋の奥まで差し込んでくる。
慎也はその夕日に萌える沙耶の顔を見た。瞳を閉じて感慨に耽る沙耶の顔は子供では
無かった。思わず頬に触れたくなったが、その顔を見ていたいので我慢した。
これから先、二人っきりになった時、去年までのように無邪気ではいられないだろう。
童心に帰るのは誰かに見られているときだけ――二人っきりの時はきっとお互いを
求め合うに違いない――。

もう、あの夏は戻らないのだ――。

「ねぇ、そう言えば――」
沙耶がむっくりと起きて自分の顔を覗き込んで来たので慎也はドキッとする。
その状態ではノーブラの沙耶の胸元から膨らみかけた蕾が見えるのだ。慎也はさり気無く
視線を逸らせる。
「私、慎也の事、『ご主人様』って呼ばなきゃいけないのかな?」
「な、何を言ってるんだお前は……?」
慎也は驚いて半身を起こす。
「だって……」
沙耶は真顔で言う。
「私、賭けに負けたら慎也の奴隷になるんでしょ?」
「うっ……あれは、その……」
慎也の背筋に冷や汗が流れる。あれは一時の成り行きで……ともいいにくい。
「あ〜あ、勝ってたらディズニーランドだったのにな〜」
沙耶は凄く残念そうな表情をする。ジャンケンで負けたようなノリの話し方だったので、
慎也は思わず噴出しそうになった。
「でもいっか。可愛がってくれるのなら奴隷でも……可愛がってくださいね、ご主人様♪」
沙耶はネコの様にゴロゴロと喉を鳴らして慎也に擦り寄る。慎也は微笑んで沙耶の
小さな頭を自分の膝元に招き寄せた。
(ディズニーランド、連れて行ってあげなきゃな――)
慎也は帰ったらバイトをしようと決心した。無論、遊園地に連れて行くぐらいの小遣いは
貰っているが、慎也としては自分が頑張って沙耶を連れて行ってあげたいのだ。
記念すべき初デートには――。

その時――。

「ただいまー!」
玄関の方から数人の大人が帰ってきた物音と沙耶の母の声が聞こえてきた。
「あ、お母さんだ!」
沙耶がぴょこん、と慎也の膝枕から起き上がる
「沙耶――慎也君――もう帰ってる?」
呼びかける声に沙耶は嬉しそうに反応する。
「お帰りなさい、お母さん――! 今晩のオカズ、なぁに?」
ミニスカートが翻るのも構わずに子供の様に駆け出していく沙耶の姿を、慎也は
微笑ましげに見つめていた。


                            (了)
82Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 03:34:28 ID:2ZMM+WaN
投下終了〜〜。

や〜、前スレの穴埋め企画として構想10分のSSがここまで長くなるとはw。
今回は何故か電気あんまで筆(キーボード)が止まり、苦戦しました。
ちょっとマニアックなシチュになったり・・・・。

まあ色々と不満な点もありますが、完成したのでちょっと嬉しいです(^−^)。
83名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 04:23:18 ID:zU2hLB+f
最高だ! あんた、最高だ!
84名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 11:19:32 ID:cZSBTQoH
電気アンマシーンもよかったけど終わりもさっぱりしていて最高
GJ
85名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 11:51:33 ID:sVwQBo6S
(*´Д`)ハァーン いいよいいよー
86名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 15:51:13 ID:E1+gS58c
すごくイイ!!
GJ!(o^-')b
87Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/25(日) 20:21:02 ID:2ZMM+WaN
ふぃ〜。

流石にこれだけたっぷり放出すると、なかなか次を書く気が湧きませんね〜w。
今日は時間があったのに。
他の人の新作や雑談や感想など、充電材料が欲しいw。

>>83
ありがとです。ありがとです〜。

>>84
終わりの描写とか、実は好きです。
ハートウォーミングなストーリーで、電気あんまは容赦なくw。

>>85-86
顔文字2連発。ありがとさまです。

次は……思い浮かばないw。完全に未定。
こちらの充電状況次第と言うことで〜。
88名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 21:18:33 ID:LDUod25k
ほんと、最高ですよ。
89名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 18:17:56 ID:TPaWI7ur
Anmaniaさんいい感じ…。
頑張って充電して新作を期待します。

 ‐チラシの裏‐
前スレ最後の酔っ払いの発言から……
チャットかぁ…Anmaniaさんと話してみたいなぁ。
生の声を聞きたいのなら、メッセンジャーを利用してみるってのでもいいんじゃない?
フリーのメルアドつかってさ…。
ただし、変なのまで集まってくる諸刃の剣だけど…。
90名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:38:52 ID:R3Vx7pe6
いやーーー、素晴らしい!!!
91Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/28(水) 00:29:57 ID:Q025VI93
だらけてます。ふにゃ〜〜。

>>88,90
ありがとうございます。
書いてるときは苦戦しましたが、エロ分多めのせいか、
皆様誉めてくださるので恐悦至極です。

>>89
おお、同じ様に思ってくださる人が。嬉しいっす。
まあ、半ば願望ですからね〜。本気でやるならHPなりBLOGなりを
立ち上げて、管理して……なのでしょうけど、将来はともかく今は
だらだら書いてるほうが良いですのw。

読み返してみると思ったより結構いい感じだな〜と自分でも少し(^^ゞ>戻らない〜。
その代わりシャッホー、終盤に来て苦戦中・・・(汗。
92名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:09:55 ID:R/L5rup5
>>42-52>>69-81
GJ!最高です(↑はSS)
最後のほうがリアル
93名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:12:18 ID:R/L5rup5
>>92
>>17-19>>24-25>>42-52>>69-81
でした。ハズカシー
94Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/29(木) 23:57:20 ID:gUtSECvm
>>92-93
さんくすこです。
最後のほう(&前スレ掲載の序盤)が基本ストーリーですが、
やっぱり電気あんまの情景&心理描写がどうしても主になりますね。
AVみたいなものか……w。
ストーリー中心のもやって見たい気もするのですが、練りこみに
労力が必要になりますし……。

>>65,>>67
女子プロ急所攻撃小説を投稿したHPの管理人さんから
許可を戴いたので一応リンクを。

ttp://www2.accsnet.ne.jp/~metomi/kt01.html

電気あんまもちょっとですがありますので急所攻撃をお嫌いでない方はどぞ。
現在はこの続きを構想中……。
95名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 01:06:26 ID:hq/hn0CV
くすぐりも非常に良いよね。あんまと合わせて破壊力倍増・・・
96名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 12:31:34 ID:CIph0HVv
狂おしく同意。
ここの初代スレ(つかきびなご氏w)のお陰でくすぐりにも
あんまと同じぐらい萌えるようになった。
あの人の「秘密の遊び」は今でもたまに読み返す。
電気按摩とくすぐりは両方ともイタズラって感じするし相性いいよね。
97名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 15:49:54 ID:vhrRoVLt
このスレに初めて来ましたが、すごい電気あんま、いいですね。
過去ログの 『えっちプロレス 〜女の子の急所攻撃〜』が特によかったです。
責めとしては、1話目の電気アンマのじらし責めで、シノンを泣かせるところが。
じわりじわりと電気あんまの効力で女の子を苦しめるっていうのが最高でした。

キャラとしては、おとなしくて、それでいて芯が強く友達想いのミユリが一番好きです。
ぜひそんな彼女を、
電気あんまの執拗なじらし責めで徹底的に可愛がって泣かせてあげてくださいませ。
98Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/03(月) 01:34:46 ID:VWzIONxF
>>95-96
くすぐり……。結構好きで、一度ねちっこいのを入れてみたのですが、
無反応であえなく撃沈……orz。
あれはその手のプロ?にまかせよう……。

>>97
読んでいただいてありがとうございます。
その作品はこれに変わりました→ttp://www2.accsnet.ne.jp/~metomi/kt01.html
……けど、レスを戴いてから読み返してみると、あれはあれで結構
自分でもドキドキするところがあり(文章のいい加減さには
別の意味でドキドキしましたがw)、良いなぁ、とか思ってしまいました。
スタオペにインスパイアされて生み出したキャラもなつかし……。

じらし責め、好きなので今後も入れていきたいと思います。
99Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/03(月) 02:18:10 ID:VWzIONxF
結局……。
一週間、何もうp出来ませんでしたね〜。

何もないのもつまらないかと思うので、触りだけでも……。
ないよりはまし、って程度ですが。
100暴君♪プリンセス! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/03(月) 02:20:06 ID:VWzIONxF
「きゃあ!? や、やめてぇー!」

(……ん?)
授業が終わった後の掃除時間、ベランダに出て窓拭きをしていた流志は女の子の悲鳴を聞き、
教室の中を覗いてみる。
そこでは悪戯な男の子達が掃除をしている女の子達を箒で追い回していた。
彼らの狙いは女の子達のスカートだ。逃げる女の子の後ろから箒でスカートを引っ掛けて、
めくりあげる、幼稚な行為だが、やられている女の子にとってはエッチでとても恥かしくなる
タチの悪いイタズラだった。

「へへ〜ん! 逃がさないからな! おいっ、そっち回り込め!」
「「おっけー!」」
いじめっ子グループのリーダーらしき男の子が指示を出すと、残り二人の男の子が逃げている
女の子たちの進路を塞ぐように回り込む。三方から囲まれ、女の子たちは逃げ場を失った。
困ったように手を取り合っていじめっ子を警戒する二人……。

「これで逃げられないぞ……。そぉ〜ら♪」
リーダーの男の子が一人の女の子のスカートに箒を引っ掛けた。そのまま箒の先を上げたので
女の子のスカートがめくれ上がり、人気アニメキャラのプリントパンツが見えてしまう。

「や、やめてよぉ〜! 馬鹿! エッチ!!」
めくられた女の子は泣きそうな顔でスカートを押さえ、後退りするが、逃げる方向には別の
男の子がいてそれ以上下がれない。もう一人の女の子も助けを求めるように周囲を見渡し、
困ったようにオロオロするだけだ。

周囲には掃除当番の同級生もいたが、男の子達はいじめっ子達に関わりたくないように
その光景から視線を逸らせ、女の子に至っては自分に矛先が向かないように息を潜めている
だけだった。標的となった二人の女の子は助けてくれる子が近くにいないと悟り、不安で顔色が
青白くなる。

(まったく、あいつら懲りもせずに……)
流志は溜め息をつく。このいじめっ子達は学校で評判の悪い集団だった。流志のクラスや
学年だけでなく、いじめっ子同士が手を組み、徒党を組んで悪い事ばかりしているのだ。
リーダーの子は流志より上級生だろう。体も大きく声も太い。だから誰も女の子達を
助けようとしないのだが……。

(そうだ! 早くしないと、また美衣が……)
流志はある事を思い出し、慌てて女の子達を助けにベランダから教室に入ろうとした。

しかし、その時――。

「こらー! やめなさいよ、あなた達!!」

ばん!と教室の引き扉が勢い良く開いて、一人の女の子が箒を手に飛び込んできた。
(美衣……! ……遅かった)
流志は思わず天を仰ぐ。
「そうやって集団で女の子をいじめたりして……恥かしくないの!?」
キッと上級生の男の子を睨みつけ、箒で指しながら啖呵を切る美衣。両サイドをピンクの
リボンで結んだ栗色の髪は肩まで伸び、ベージュのブラウスと同系色のミニスカートの姿で
仁王立ちしている。
黒くキラキラと光る瞳は大きく可愛らしいが、今は自分より二回りも大きい上級生をキッと
睨みつけている。可憐だが意志の強そうな顔立ちだ。

美衣は流志と同級生の女の子。さっきまでゴミ捨てに行ってたはずだが、騒ぎを聞いて
飛んで来たのであろう。慌ててゴミ箱を抱えた男子が美衣の後を追いかけてきたが、彼女の
剣幕と教室内の雰囲気に入り口で立ち止まって息を呑む。他のクラスメイトも凍りついたように
動かない。

流志も同様だった。ただし、彼の場合は雰囲気に呑まれて足が竦んだのではなく、これから
起こるであろう『大立ち回り』を案じての事だったが……。
101暴君♪プリンセス! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/03(月) 02:20:45 ID:VWzIONxF
「なんだ、オマエは?」
リーダーの上級生が美衣を一睨みする。
「うん……? なかなか可愛いじゃん……オマエもやられたいの?」
美衣の剣幕に一瞬きょとんとしていたが、自分が追い回していた二人より彼女の方が断然
可愛い事に気がつくと、いじめっ子リーダーの関心は美衣に移る。

「馬鹿なこと言ってないで早くあの子たちを解放しなさい! ……でないと、ヒドイ目に
遭わせるわよ?」
美衣は箒を構えたまま更に一歩前に進み出る。体格の大きい上級生などまるで恐れないばかりか
相手が3人である事もまるで気にしていないようだ。
「へぇ〜、威勢がいいじゃん。俺たちが誰だか、ちゃんと知ってる?」
にやっと笑いながら女の子にイタズラしていた箒を引っ込め、美衣の鼻先に向ける。
美衣はそれが見えていないかのように、まじろぎもせずにいじめっ子リーダーをにらみ
つけたままだ。リーダーはその美衣の気の強さが前面に出た愛らしさに邪な気持ちを
隠さないようにニヤニヤと笑っている。
しかし、彼の手下達は気のせいか少し顔色が青ざめていた。視線は美衣に釘付けになり、
獲物の女の子たちの事を忘れた。

(今だ……)
流志が女の子たちに近づくと、そっと手を引き、いじめっ子達の包囲網から解放した。
そのまま箒を手に手下二人を睨みつける。雰囲気に呑まれた手下達は向かってこなかった。
どうやら二人に……特に美衣に怖れを抱いてる様子だ。
リーダーは気がついたが「チッ……」と舌打ちしただけでまた視線を美衣に戻す。

「美衣、こっちは助けたよ!」
流志は美衣に呼びかけた。しかし、美衣は流志を見ようともしない。
「……だから?」
「だからって……。もうそいつらを相手にするのはやめなよ」
「私がそうしたくても、向こうはそうじゃないみたいよ」
「え?」
リーダーはゆっくりと美衣の方に近寄っていく。美衣の鼻先に向けていた箒を下に
向け、スカートを狙うように動かした。
「オマエだって女だろ? これをめくられると泣くんじゃねーの?」
リーダーは美衣のミニスカートに箒を引っ掛けるとゆっくりとあげていく。美衣の
ほっそりとした白い太股が徐々に露になり、部屋にいた男子全員が息を呑む。

「ほら……。これでも泣かないか? いつまで我慢してられる?」
スカートは完全に捲くれ上がり、美衣の太股は完全の露出した。だが、彼女は箒を
竹刀の様に構えたまま身動きしない。
「フフン、足が竦んで動けないんだろ?」
リーダーは更に美衣のスカートを押し上げようとする。
(パ、パンツが見えちゃう……)
男子だけでなく女子も含めてクラスにいる全員がそう思った瞬間――。

「ハッ!」
裂帛の気合と共に美衣が出足鋭く進み出ると箒を振り下ろし、今自分のスカートを
捲りあげていたリーダーの箒の持ち手を一撃した。
パシッ! と鋭く短い打撃音が鳴り、リーダーが箒を取り落とした。
「くぁ……あ!」
打たれた手が痺れたように、反対の手で押さえながら動きが止まるリーダーを
美衣は表情も変えずに見下ろす。
クラスのみんながざわついていた。何故か、流志を除いて。

(うわぁ……)
思わず、流志が頬を染めて二人から視線を逸らせる。スカートを上げられた状態で
美衣が進み出た時、流志は……見た。確実に。
(す、少しは恥じらいを持って欲しいよ……女の子なんだから……)
流志がそう思いながら見て見ぬ振りをしている姿に美衣はチラリと視線を走らせる。
が、直ぐに構えなおした。リーダーが立ち上がったからだ。
102暴君♪プリンセス! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/03(月) 02:22:33 ID:VWzIONxF
「い……いてえな、オマエ!」
痺れる腕を押さえながら美衣を睨みつける。が、迂闊には近寄らない。美衣がまだ
箒を構えているからだ。怒りを覚えながらも美衣が動くと思わず「うっ!」とたじろぐ。
「もう一撃、喰らいたい?」
美衣が不敵な笑みを浮かべる。それに怒りを覚えたのか、リーダーは落ちた箒を
拾って痺れていない方の手で構えた。
「調子に乗るなよ!」
殆ど捨て身の状態で美衣に踊りかかる。そしてメチャメチャに箒を叩きつけた。
懸命にそれを箒で受ける美衣。
「美衣!!」
ちょっと危ないかも、と流志は思った。なんだかんだ言っても、美衣と上級生の男の子
とでは体力差がかなりある。直撃は避けられてもパワーでは押されるだろう。
実際、美衣は下がり気味になっている。そして……。

「でやぁ!!」
「きゃっ!?」
バシィ!! と相手が渾身の力を込めて叩きつけた勢いで美衣は箒を落としてしまった。
勢いあまって相手も箒を落としたが、美衣は壁際に追い詰められた状態で、素手で
いじめっ子リーダーと対峙する形になる。

「へん……。オマエ、剣道か何かやってるんだな? だけど、武器がなきゃ戦えないだろ?」
いじめっ子リーダーがゆっくりと美衣に迫り寄る。素手の勝負では勝利を確信している
のだろう、殆ど防御の様子も見せない。
一方の美衣は壁を背負った状態で動かない。いや、逃げ場がなくて動けないのか?
じっとリーダーが迫り来るのを見つめている。自分と壁に美衣を挟み込む位置まで
詰め寄ったリーダーは美衣が震えているだろうと思い、その顔を覗き込めるように
胸倉を掴んで引き寄せた。
美衣がその手を退けようとリーダーの手首を掴むが、動かない。
やがて諦めたように手を離し、俯いた。その様子をリーダーは満足そうに見ている。
「こうなったら男の勝ちだな。力の差はどうしようもないだろ?」
俯いてしょげているであろう美衣の顔を、どう料理してやろうかと言わんばかりに
リーダーが覗き込んだが……。

「……甘いわね」
「うん……?」
顔を上げた美衣はにんまりと笑みを浮かべている。それにリーダーが虚を突かれた瞬間、
彼の下腹部に強烈な衝撃が走った。
「ふぐぉご☆◆%〇#……!!」
美衣の胸倉を掴んでいた手を離し、リーダーが猛獣の断末魔の様な声を上げながら、
その場にゆっくりと崩れ落ちた。大きな男子に隠れて皆からは見えなかった美衣の姿が
見える。彼女は膝蹴りの状態で足を上げているポーズのまま立っていた。

(だ、だから……)
正面の位置にいた流志には脚を上げている美衣のミニスカートの裾から白いものが
しっかりと見えていた。さっきもチラリと見えていたが、今度はそのポーズで止まって
いるのではっきりと見えている。
(あっ……)
視線を感じて流志が顔を上げると美衣が自分の方を見ているのが見えた。心なしか、
イタズラっぽく笑っているように見える。美衣は流志を意識しているのだろうか。

が、直ぐに視線をいたずらっ子リーダーの方に戻し、脚を下ろす。膝蹴りの格好で
太股に押し上げられていたミニスカートもふわりと戻り、流志が見ていた白いモノも
見えなくなった。

「こうなったら女の勝ちね。そんなものがついてるんだから」
さっき言われたの口調を真似ながら、美衣がキン蹴りに悶絶しているリーダーを見下して
クスクスと笑った。流志だけでなく、クラスメートも手下達も思わず背筋が凍る。
男の子だったら当たり前かもしれない。
こわごわと震えて一箇所に固まっていた女の子達は少し笑っていた。普段からセクハラを
受けていたのでいい気味だと思っているかもしれない。
103暴君♪プリンセス! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/03(月) 02:23:29 ID:VWzIONxF
「あれれ? 気絶しちゃってる……? そんなに痛かったのかなぁ……?」
美衣がリーダーの様子を見るとリーダーは白目をむいて泡を吹いていた。どうやら
まともに入ったらしい。
やれやれ、と言うように首を振ると手下達を見つけて、じろっと見る。それだけで
手下達は震え上がった。彼らは美衣がこういう得意技を持っているのを知っていた。
リーダーは上級生なのでそれを知らなかった。それが彼の運の尽きと手下達は思った。

「まだやる? それとも反省して二度とエッチな悪戯とか、イジメとかをしないって
誓う? ……さぁ、どっち!?」
自分の足元に倒れているリーダーを置いたまま、美衣が手下達をキッと睨みつける。
彼らは「ひっ!」と小さく悲鳴を上げて後退りすると、「うわぁ〜!」と叫びながら
クラスメート達を突き飛ばして逃げていった。

「ちょ、ちょっと! こいつも連れて行きなさいよ! ……もう!」
美衣は渡り廊下に向かって叫んだが、既に手下達は逃げ去った後だった。
「まったく、仲間を見捨てて逃げるなんて、それでも男の子?」
呆れたように言うと、周囲を見回す。そして、流志に目を留めた。
「……流志、あなたこの人、届けてやってよね」
「え……? ちょ、ちょっと待ってよ! 俺が運ぶの!?」
あまりの展開に呆然としていた流志だが、流石にこの暴君プリンセスの言いなりには
なってられないとばかり、抗議する。
「とーぜんじゃない。私はか弱い女の子なんだからね。それぐらい気を使ってよ」
「か弱いって……やっつけたのはキミじゃないか!」
当然の如く振舞う美衣に流志が不満を言うと、美衣は流志に近寄って耳元で囁いた。

(やってくれなきゃ、みんなに言うわよ……。さっき私のパンツを見てた事……)

「な……! な……」
流志が真っ赤になって否定しようとして、それが無駄だと悟る表情を見ると、美衣は
満足そうに微笑んで流志の元を離れる。そのまま、女の子たちが「すごぉい!」
「かっこいい!」を連発しながら賛辞する中に入っていった。
「やってくれるわよね? 優しい流志君♪」
笑いながら、美衣が流志を見る。他の女の子達も一斉に彼を見た。クラスメイトが
悪戯されているのに結果としてあまり何もしてくれなかった男子達に幾分冷ややかな
視線が向けられる。

「わ、わかったよ……」
渋々ながら、流志は引き受けて自分より重い上級生を担ぎ上げた。美衣は、重そうでは
あるが苦心するでもなく担ぎ上げる流志を少し感心したような目で見る。
流志と視線が合うと思わせぶりな眼差しで見つめ、流志だけに見えるようにほんの少し
自分のスカートをひらめかせた。
またしてもチラリと白いものが見えて流志はどきりとするが、気がついた時には美衣は
女の子たちの輪の中で楽しそうに武勇伝を話していた。流志の事など忘れたかのように。

(もしかして、あいつ……わざと?)
そんな事はないよな……と首をかしげながら、流志は重そうに上級生を担ぎ上げて
渡り廊下を歩いていった。


104Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/03(月) 02:29:30 ID:VWzIONxF
さわりだけなのでまだあんま無しですみません……。
でも、このスレで登場する女の子がどんな目に遭う運命かは
ご承知の通り……w
この子、標的(生贄?)としていかがなものでしょう?
良かったらご意見などお聞かせください。

キャラは知ってる人は分かる現在放映中の某アニメから拝借してます。
でも、特に元ネタを知る必要はないです。キャラを戴いただけなのでw。
一応、キャラ描写もしますし。
105名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 02:42:11 ID:UVd04/qY
ミイ様(;´Д`)ハァハァ
やっぱり強気っこが電気あんまされるのはいいですよね
ギャップが(・∀・)イイ!!
続き楽しみです。
106名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 06:39:09 ID:mmLLxAAe
元ネタは分からないのですが強気な女の子、良いですねー
どんな目にあうかは勿論分かってるのですが
加害者はこの内気そうな男の子かな
それともいじめっ子達の逆襲があるのか
続きを期待しています
107Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/04(火) 01:53:08 ID:xWWhA2lI
>>105
バレてますねw。
この子が出てくると言う事は、原作を知ってる人はもう一人
ナイスな生贄に心当たりがあったりなかったり……w。

>>106
「ゾイドジェネシス」ってアニメです。
自分では初めての試みとして、キャラだけ持ってくるという……
「学園エヴァ」みたいなノリなのでしょうかw。

>加害者はこの内気そうな男の子かな
>それともいじめっ子達の逆襲があるのか

鋭いですね〜。「それとも」じゃないかもですw。


今度のも長くなりそうな予感……。出来れば一気に完走したい。
108名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 18:42:17 ID:9aO7LGUR
いや、毎度ながらナイスですねぇ。
強気な子・・・。最高ですよ。
109Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/05(水) 02:14:09 ID:sGyOvsp+
>>108
毎度ありがとうございます。
さてさて、どこまで強気で押せるのでしょうか?>ミィ様。



と、言うことで生殺し第2弾です(汗。
110暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/05(水) 02:16:34 ID:sGyOvsp+
【其の弐】------------------------------------------------------------------------


一時間後――。

「た、ただいま、帰りましたぁ〜」
流志は下宿先の『羅漢道場』に帰ってきた。
思わず、玄関先でへこたれそうになるほどぐったりしている。
(はぁ〜〜、疲れたぁ〜〜〜)
精神的にも肉体的にも。理由は勿論、さっきの騒動の後始末だ。
(あんなのはもう勘弁して欲しいよ……。修行の方が全然楽だって)
玄関先で行儀が悪いと思ったが、つい腰を下ろし、寝転んでしまう。

(本当は内弟子がこんな事しちゃいけないんだよな〜)
彼は親元から離れ、この田舎町の町長であり、『格闘武技』の道場を営んでいる羅漢師範に
内弟子として師事していた。格闘武技とは武器の使用を認めた格闘術で、通常の武道より
更に実戦に近い。剣を使いながらも、接近戦での殴り蹴り、果ては組み技まで、実戦格闘の
要素を全て盛りこんだ武道である。

流志が少年の身ながら弟子入りしているのは彼自身の希望でもあったが、その能力を
羅漢師範が高く評価しており、自分の手元において鍛え上げたいと望んだからでもあった。
それだけの資質と弛まぬ鍛錬を惜しまない強い心を持っている流志であったが――。

「お帰り〜! あいつ、ちゃんと運んでくれた?」
たたたた……と廊下を走ってくる足音と、人の気も知らない無邪気で元気な声――。
なんとなく嫌な予感がしながらその方向を見ると、それが当たっているのがすぐに見て取れた。

(うわわわ〜〜〜!!)
疲れてぐったりしていた流志が思わず飛び上がる。
とりあえず、この子は苦手だ。例え、どんなに修練を積んで強くなりつつあると自覚できる
今でさえ――。

奥から走ってきたのは美衣だった。まあそれは構わない(行儀が悪いが)。彼女は羅漢師範の
姪であり、隣町の旧武家の跡取り娘として、武芸を磨くために居候しているのだから、ここに
いるのは当たり前の事だ。

しかし、それがピンクのバスタオル一枚の姿で玄関先に現れるとなると話は別だ。
「ば、ば、ば、ば……!」
「ばば?」
「ばかっ! 服を着ろ!」
「服……? 一応、裸じゃないわよ?」
これ見よがしにバスタオルの裾を持ち上げる。
「な、なんてことを……! は、早く降ろせよ!」
「何慌ててんの? さっきのスカートの時と同じじゃない」
「じょ、冗談じゃないよ!」
背中まである髪は洗いざらしだ。明らかにシャワーなり風呂なりの直後だろう。
つまり、バスタオルの下を捲ると、その下から覗くのは……。

「ふふふふ……」
「な、何がおかしいんだよ?」
「本当は見たいんでしょ?」
にんまりとイタズラっぽく美衣が流志の顔を覗き込む。
「う……。い、いや、その……」
困った表情でかぶりを振る流志。
111暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/05(水) 02:17:09 ID:sGyOvsp+
「フム……では女の子のカラダに興味津々な流志君に、この美衣様自らが……」
「な、何を言ってるんだよ?」
「遠慮しないでいいよ、アイツを運んでくれたご褒美♪」
美衣がバスタオルの胸元に手を掛けた。すっ……と胸元で止めていた端を外す。
「ま、待てって! 人が来たらどうするんだよ!?」
「大声出してると余計に人が来ちゃうよ……。せ〜の〜……」

パッ! とピンクのバスタオルが舞い上がった。

「う……わぁあ!!」
流志は美衣の方など見ずに慌てて玄関先をぴしゃりと締める。
「い、イタズラが過ぎるぞ! ……あれ?」
「じゃ〜〜〜ん♪」
流志が半ば怒りながら振り返ると、そこには白いビキニ姿の美衣がいた。
モデルの様に左手を腰に、右手を後頭部に当ててポーズを取りながら微笑んでいる。
「先週買ったのよ、この水着。いいでしょ〜♪」
自信たっぷりに流志を悩殺したとばかりに得意気な表情の美衣。お世辞にもトップが
役に立ってるとはいい難いが、スラリとしたボディにちょっと大人のデザインが
意外と似合っている。

しかし――。
「は……はは……」
一気に気が抜けた流志にはそれにコメントする気力はなく、へなへなとその場に崩れ
落ちた。舞い上がったバスタオルがひらひらと落ち、彼の視界を遮った。


         *         *         *


「いつまで拗ねてるのよ、も〜」
流志の部屋のベッドに腰を下ろして転がりながら美衣が文句を言う。流志が口も利かず
黄昏たままでいるからだ。折角、この美衣様が部屋に遊びに来てあげているのに――。
「別に拗ねちゃいないよ」
ただ、ぐったりと疲れただけ……と、心の中で呟きながら流志は椅子にへたり込む。
「ちょっとした茶目っ気じゃない。邪な期待なんかするからガッカリするのよ」
美衣は流志の方を見て楽しそうに話す。悪戯が成功したのがよっぽど楽しかったらしい。

流志は言い返す気力もなく俯いていたが、
「……それ、着替えないの?」
美衣の格好を指摘する。さっきから気になって仕方がなかったのだ。ずっとビキニを
着けたまま、我が物顔で人の部屋で寛いでいる美衣の姿が。
「いいじゃない、このままで。誰もいないんだし」
「キミの目の前にいるのは……?」
「う〜〜んと……。召使い」
「…………。」
洒落になってないのだが。つか、召使いになら見られてもいいのか、この姫様は。

それにしても――。
(俺、美衣に何かしたっけ?)
最近、美衣は自分を困らせる行動ばかりを取ってる気がする、と流志は思う。
ちょっと前までは流志が羅漢師範の一番弟子になっているのが気に入らなかったのか、
無意味に反抗的な突っかかりを繰り返すばかりだった。
だが、ここ数週間ばかり、傾向が違ってきていた。自分がやっつけたいじめっ子の
後片付けを命令(依頼ではない)したり、やたらと目のやり場に困る格好をしたり――。
一見取りとめのない一連の行動は流志が困ると言う点では一致していた。
いったい、どういうつもりなのか……。
112暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/05(水) 02:18:20 ID:sGyOvsp+
「ね、あいつを運んでいったクラス、どんな反応だった?」
美衣がクッションを抱えながら楽しそうに聞く。
「そりゃあ、もう……」
当然の事ながら、上級生を運んでいった時、そのクラスは騒然となった。
仲間らしき男の子からは「お前がやったのか?」とすごまれるし、慌ててごまかそうと
するも、手下達が駆けつけて流志の教室での出来事を洗いざらい報告すると、その場の
雰囲気は更に悪化した。

「ふ〜〜ん……、それで、その仲間達もちゃんとやっつけた?」
「……勘弁してくれよ」
ワクワクした表情の美衣に、流志は溜め息をつく。
実際、(ちょっとやばいかな……)と流志が一戦を覚悟するぐらい、不穏な空気が
流れたが、丁度先生が通りかかって、一旦は事無きを得た。
ただ、彼らが大人しく黙っているとは到底思えないが……。

「なぁ、美衣……」
「何よ?」
「ああいう喧嘩のし方は……あんまり良くないと思う」
「ああいうって……キン蹴りの事?」
「う……。ま、まぁ、そうだけど……」
乙女が言うには大胆な言葉をはっきりと口に出され、流志は鼻白む。
「大丈夫、流志にはあんな事しないよ♪ あの技を使うのはセクハラいじめっ子だけ」
「そ、そう言う事じゃなくて……。あんなやり方でなくても解決する方法はあると
思うんだ。俺たちは武芸を習ってるんだし、実力を見せてから話し合いをするとか……」
「何を悠長な事を……」
恐る恐る?口ごたえする流志に美衣は雄弁な溜め息をつく。

「アイツ、私のスカートも捲ろうとしたんだよ? 女の子は黙って触られてろ、って事?」
「そうじゃないけど……。だからと言って遺恨が残るやり方じゃ、また相手は仕返しに
来るよ? さっきだってもう少しで2回目の喧嘩になるところだったし……」
「あ〜、なるほど。自分の後始末が増えるからメンドクサイってわけね」
「違うよ! 今度は美衣の身が危なくなるって言ってるんだ」
流志が色を正して言うと、ピクリ、と美衣が反応した。

「『古都奈』に比べたら、私なんかどうでもいいくせに……」
「え?」
「なんでもないよ。……そっか〜、流志は困るんだ。ああいう事をされると……」
美衣の口調が不穏な響きを帯びてきている。流志は嫌な予感がし、口中にたまった息を呑む。
「だったら、今度からは『必ず』キン蹴りを狙うことにするわね。相手がちょっとでも
触ってきたら、すかさず……こう」
意地悪な笑顔でビキニから伸びた足で蹴る真似をする。
「ば、馬鹿な事言うなよ!」
「何が馬鹿よ。正当防衛の護身術使用じゃない?」
「冗談じゃない。何でもかんでも急所を狙って反撃なんて過剰防衛もいいところだよ!」
流石に流志も黙っていられない。つい、声高に叱りつける様な口調になってしまった。
その様子を見て美衣はムッとした表情をする。

「はは〜ん、やっぱり流志も男の子だもんね。男の急所を蹴られて苦しむのを見るのは
忍びないか……」
「そ、そうじゃなくて……。第一、女の子だって狙われないとは限らないだろ? 相手は
仕返ししようとしてるんだから」
「狙うって……ここを?」
美衣が自分のビキニに覆われた股間を指差す。
(そ、そんな所を女の子が指差すんじゃないってば……)
流志は内心うろたえたが、辛うじてコクリと頷く。
113暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/05(水) 02:18:50 ID:sGyOvsp+
「アイツら、そこまでやってくるかな?」
「わ、わからないけど……。雰囲気は最悪だったし、可能性はあるかも……。だからなるべく
遺恨を残さない方がいいと……」
「逆に言えば、対策をすれば遺恨を残してもいいのね?」
「な、なんだって?」
美衣はクッションを投げ捨てると、ベッドの上で流志の方を向いて足を投げ出して座り込んだ。
そして、スラリと伸びた両足を60度ぐらい開く。流志の方からは白ビキニに覆われた
美衣の股間が丸見えになる。

「な、なんのつもりだよ?」
流志が椅子から立ち上がり、一歩後退りする。
「勿論、仕返し対策の練習をするの」
美衣はその流志のうろたえた表情を見ながら言った。
「仕返し対策……?」
「私の女の子の急所が狙われるんでしょ? だったら、その対策をしなきゃ」
股間を無防備な状態にしたまま、美衣は髪をかき上げる。

「流志、狙ってよ。……私の、ここ――」
美衣は小悪魔の様な微笑みで流志を見つめた。


114Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/05(水) 02:22:10 ID:sGyOvsp+
とりあえずここまでです。

次はいよいよ、「乙女のビンタ」VS「電気あんま」でしょうかw。

『夜鷹の月』をBGMにすると結構進むなぁ〜(・∀・)。
115名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:27:21 ID:NNwebkBx
いや、本当にGJ。続きに期待。
116名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:48:02 ID:dZOV2HKp

____   r っ    ________   _ __
| .__ | __| |__  |____  ,____|  ,! / | l´      く`ヽ ___| ̄|__   r‐―― ̄└‐――┐
| | | | | __  __ |  r┐ ___| |___ r┐  / / | |  /\   ヽ冫L_  _  |   | ┌─────┐ |
| |_| | _| |_| |_| |_  | | | r┐ r┐ | | | /  |   | レ'´ /  く`ヽ,__| |_| |_ !┘| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|‐┘
| r┐| |___  __|. | | | 二 二 | | |く_/l |   |  , ‐'´     ∨|__  ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
| |_.| |   /  ヽ    | | | |__| |__| | | |   | |  | |   __    /`〉  /  \      │ | |   ̄ ̄|
|   | / /\ \.   | |└------┘| |   | |  | |__| |  / /  / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄
 ̄ ̄ く_/   \ `フ |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |   | |  |____丿く / <´ /   `- 、_// ノ\  `ー―--┐
           `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'     ̄          `  `´          `ー'    `ー───-′

なんかちょっとした良いアクション映画を見た気分だ。


117Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/06(木) 02:24:33 ID:qmXbiS61
>>112
×古都奈 ○琴奈。変換ミス……。

>>115
続き、うpします。

>>116
誤爆じゃないですよね?w
アクションシーン、結構多いです>このSS。これからも。

と言うことで生殺し第3弾です(をぃ。
118暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/06(木) 02:25:21 ID:qmXbiS61


【其の参】------------------------------------------------------------------------


「な……。何を馬鹿な事を……」
流志は冗談を受け流す口調で喋ろうとしたが、声が上ずってしまう。
その様子を美衣は敢えて黙って見ている。
(フフフ……面白〜い♪)
自分がちょっとエッチっぽい仕草をするだけで、流志は激しくうろたえる。
それがちょっとした快感だった。

一方の流志は果たして美衣の挑発だけでうろたえているのだろうか――?
(こ、この格好から掛ける技って言ったら……)
流志は4つ年上の姉弟子、『琴奈』から教えてもらった技を思い出し、顔が真っ赤になる。

(流志……。そう、足を取って、しっかりと抱え込んでから……。うん、大丈夫……
そのままゆっくり……。あん……♪)

「何をぼぉ〜っとしてるのかな、流志クン♪」
「え? ……わっ! わわっ!?」
流志が物思いに耽っている間に、いつの間にかベッドから降りて顔を突き合せるように
覗き込んでいた美衣に気づき、流志は慌てて飛び退った。
「アハハ、ヘンな流志♪」
楽しげに笑う美衣。二人っきりの部屋にいて水着姿で無防備に笑う彼女を見て、流志は
少し考えてしまう。
(美衣は知ってるのかな――?)
さっきのあのポーズからされる技の事を。女の子にとって最も効果的で、快感と切なさが
同居する必殺技と呼ぶにふさわしい攻撃――。

「じゃあ、始めよっか。ルールは……私が30分、流志の攻撃から逃げられたら私の勝ち、
でいい?」
「な、何のことだよ?」
「さっき言ったじゃない。流志が悪ガキの役で私のココを狙って攻撃するって♪」
美衣はまた自分の股間を指差す。そうすると流志が恥かしそうに視線を外すのが楽しいのだ。
実際、今度も流志はそういうリアクションを取った。
「そ、そんなの……出来ないよ」
「どうして? それじゃ練習にならないでしょ? もしかして私のキン蹴りが怖い?
大丈夫だよ、流志にはしないから。急所攻撃は女の子にだけありってルールでどう?」
美衣は後ろで手を組み、それとなく自分のボディを無防備に晒すようにする。
まるでファッションモデルが自分の美しい肢体を誇るかのように蠱惑的に微笑みながら。
まだ膨らみかけの胸や美衣が「狙ってよ♪」と言うビキニのボトムに覆われた部分も
勿論ノーガードだ。逆にそれが流志にとっては最強の攻撃になっているのかもしれない。

「い、いや、そうじゃなくて……それに、この部屋じゃ狭くて格闘は無理だし……」
流志はなんとかこの場を言いぬけようとする。美衣はじとっ……とその様子を見ていたが、
「そうね……。物も一杯あるし、部屋の中で闘うのは無理かな」
意外な事に流志の意見に同意した。ほっと一息つく流志だったが……。
「じゃあ、闘う場所はこのベッドの上だけにしようよ♪」
ぽふん♪ と美衣はお尻からベッドに飛び込んだ。流志は目をパチクリさせる。
「そ、そんな狭いスペースじゃ接近戦しか出来ないじゃないか!」
接近戦どころか――密着戦しか出来ないだろう。しかも相手はビキニ姿の女の子である。

「そうね。でもまあ、そういうシチュエーションはあるんじゃない? 喧嘩になったら
密着して闘うのは当たり前だもん」
平然と美衣は言い放つ。なんとなくだが流志は嵌められた気がしないでもなかった。
その言い分だけなら美衣の言葉には正当性がある。ビキニに正当性があるかどうかは疑問だが。
119暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/06(木) 02:26:59 ID:qmXbiS61
「と、とにかく……馬鹿なこと言ってないでさっさと着替えなよ。風邪引いても知らないぞ?」
「そんなに寒くないもん。それに格闘すれば流志の格好の方が暑苦しくなるよ?」
「や、やるなんて一言も言ってないだろ?」
「やらなきゃ明日、流志君は私のパンツに見入ってた事をクラス中に公開されます♪」
「な、何だって!?」
流志が仰天する。美衣はしてやったりの表情だ。
「それを止めたければ私と勝負して勝つことね。これは強制じゃないわ。流志の自由意志で
決めなさい」
その口で『自由意志』という言葉を言うか。流志は呆れて物が言えなかったが、事態は結構
深刻である。美衣は今日の件で、ある意味英雄扱いだから、彼女がそう言えばクラスメートは
信じるだろう。そうなればちょっとした破滅である。

「な、なぁ美衣。ここはもう少し考えて違う方法で……う、うわっ!?」
「ごちゃごちゃ言ってないで勝負しなさいよ、男の子らしく!」
理不尽なのは美衣の筈だが、うじうじしている流志に業を煮やしたのも美衣の方だった。
何かとごまかそうとする流志の腕を掴んでベッドの中に引き込む。たちまち二人はくんず
ほぐれつの密着バトル状態になった。

「キャハハハ! る、流志のエッチぃ〜〜!! そんなところ触んないでよ!」
「そんな事言ったって、このスペースじゃ身動きすらできな……」
「ま、またエッチなところ触った〜! わざとじゃないでしょうね?」
「じょ、冗談じゃないよ!」
「アハハ! く、くすぐったい! だめ、そこはだめぇ〜〜!!」
ベッドは広めではあるが一人用である。そこに少年少女とは言え二人がいるのだ。どう頑張って
も体には触れてしまうし、ましてや美衣はビキニ姿なのだから殆ど肌に触れてしまう。
その状態で動けばどうなるか――。流志は胸や股間など、触れば美衣がつけ入りそうな所を
避けるように動くので精一杯である。内股やお尻や脇などに触れてしまうのは仕方がない。

「流志ぃ〜! エッチなところばかり触るやつにはお仕置き〜!」
「お、おい……うっぷ!」
美衣が流志の体をせり登るようにしてヘッドロックした。流志の顔が美衣の胸に埋まる。
いや、埋まるほどないがw。
「く、苦しいよ、美衣!」
「苦しい? 気持ちいいの間違いじゃない? この美衣様の柔肌で抱きしめてもらえるんだし♪」
(冗談じゃないよ、琴奈さんじゃあるまいし……)
思いはしたが、流石にそれを口に出すと自分の身が危ない。その間も息が苦しくなっていく。
この暴君プリンセスは全く手加減と言うものを知らない。

「は……はなして……よ!」
流石に息が限界になり、ちょっと力を入れて突き飛ばすように美衣の体を引き剥がした。
美衣はベッドの端まで転がされる。
「きゃうん! ら、乱暴にしないでよ! 落ちちゃうじゃない!」
「俺だって、あのままじゃ窒息するじゃ……あっ!!」
美衣を見る流志の目が点になった。
「な、何よその目は……私の体が何か変……」
美衣が自分の状態を確認しようと胸元を覗くと、そこには膨らみかけた胸とピンク色の小さな
蕾の様な乳首が見える。そして、流志の手には……。

「きゃあああああああああああ〜〜〜〜!!!」

絹を裂くような悲鳴が部屋中にこだまする。美衣は胸を押さえてしゃがみ込んだ。
「わ、わ、わ……!? こ、これは違う……誤解……!」
流志が手に持っていたビキニの上を振りほどく。さっき突き飛ばした時に勢いあまって
外してしまったらしい。
流志の顔面からさーーーっと血の気が引く。
120暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/06(木) 02:27:44 ID:qmXbiS61
「よ、よ、よくも、こんな真似を〜〜〜〜〜〜〜〜!」
目に涙を浮かべて怒る美衣。散々挑発しておいて今更な気もするが、やはりパンツを
見られるのと膨らみかけの胸を見られるのでは違うらしい。
「違う! は、弾みだって! わざとじゃないったら!」
座ったまま後退りする流志だが、背には壁……。
「言いたい事はそれだけか〜〜〜! 乙女のビンタ〜!!!」

パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!

キレのいい往復ビンタが流志の頬を打つ。ものすごい勢いで左右に首を振られる流志。
たちまち顔の面積が倍になったw。
「ひ、ひでぇ……」
ぱたん……とベッドに伏す流志。涙目で怒っていた美衣もまだ自分がトップレスのまま
なのに気がつく。

「は、早く返しなさいよ! このヘンタイ!」
「わ、わかったよ……あ、あれ? どこだ?」
「目を瞑ったままじゃ分かるわけないでしょ? ちゃんと目を開けて探しなさいよ」
「だ、だって……その……。あ、あった。……ほ、ほら」
流志は美衣の方にビキニの上を渡そうと手を伸ばす。固く目を閉じて懸命に見ないように
しているのが美衣にも分かる。
「…………」
美衣はその様子をじっと見ていたが、やがてにんまりと微笑み、受け取ろうとした
手を引っ込めた。
「どうしたの? 早く身に着けてよ……」
焦ったような声で流志が急かす。しかし……。
「それ、いらない」
「……へっ!?」
「無くていいって言ったの。それは」
美衣が平然と言い放った。さっきまで隠していた手も下ろし、堂々とトップレスのままで
バッドの上に膝立ちする。まるで流志に見せ付けるように、だ。

「み、美衣……?」
「ここからはこの状態で闘うことにするわ」
「ば、馬鹿な事を言うなって!!」
流志の声は殆ど悲鳴に近かった。その声を聞き、美衣はますます調子に乗る。
「私のビキニに手を掛けた罰よ。ちゃんと責任取りなさい」
美衣は胸を強調するように突き出して傲然と言う。勿論、突き出すほど無いがw
(なんの責任だよ〜〜……)
流志は泣きたくなってきた。

121Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/06(木) 02:28:57 ID:qmXbiS61
投下終了。

次こそは必ずあんま入れます〜。
122名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 05:00:30 ID:KJF+HrlM
ワクワクテカテカ〜!
いやまあ、なんつうか素ん晴らしいや
123名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 17:49:22 ID:50erOLIr
「古都奈」って字面も悪くないって思う人は少数派でしょうかw
124Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/08(土) 17:53:49 ID:2SKA8Vhg
>>120
「バッド」ってなんやねん……orz。
叩けば幾らでも出てくる誤字誤用……だめぢゃん。
乙女のビンタも数が足りないし(公式では14連発)

>>122
ありがとう様です。

>>123
言われて見ればw。どちらもエレガンス(・∀・)。

と言うことで、連休中には次をうpする予定です。
125Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 00:22:31 ID:Jc7V2NrP
では、投下しまっしょい。
126暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 00:23:13 ID:Jc7V2NrP


【其の四】------------------------------------------------------------------------


「フフフ……。女の子の胸ぐらいでそんなにうろたえるなんて、まだまだお子ちゃまね」
(さっきまで泣きそうだったのは誰だよ……)
得意気に胸を張る美衣を見て溜め息をつく流志。

「折角だからもう一つ、条件を追加するわ。やっぱりいやらしい男の子対策なんだから、
流志には胸もターゲットにしてもらうから。いいわね?」
次々と追加されていくルール――。正に暴君であるが、もっとたちが悪いのは、流志が
何も出来ないと踏んで次々とエッチな条件を加えていることであった。
(これじゃイジメだよ……)
かと言って本当に何もしなければ、美衣は本当に明日みんなにある事無い事を吹き込み
かねない。

(美衣って、こんなに意地悪だったかなぁ? それに……)
えっちな挑発が多い、と流志は思う。気が強く傲慢で命令口調なのは前からだが、最近の
彼女は流志に対してのみやたらとえっちな意地悪をするのだ。
(これで美衣の事が嫌いなら、どうって事は無いんだけど……)
流志の胸が締めつけられるように疼く。知られたらどういう態度を取られるか分からないので、
黙ってはいるが、流志は美衣の事を嫌いではない。気があるとかまでは自覚していないが、
乱暴で傲慢だが正義感が強く意志のハッキリした彼女の事はいつも支えてあげたいと思っている。
だからこそ、悪ガキ退治の方法にも注意するのだが……。

「また何を考えてるの? この、むっつりスケベ〜!」
また美衣が流志に踊りかかった。
「う、うわっ……ぷっ!」
「きゃん……!?」
勢いあまった美衣の裸の胸が流志に覆いかぶさった。思わず、乳首のあたりに息を吹きかけて
しまい、美衣がビクン!と背筋を反らす。
「ま、また……! 今度は乳首舐めた〜!」
「だ、誰が!? 人聞きの悪い事を言わないでよ!」
自分で胸も攻撃対象といいながら、いざそうされると美衣は胸を覆って流志を睨みつける。
(あ……)
流志はその唇に残る感触に浸りそうになりながらも、流石にこのまま一方的に攻められて
いてはダメだと感じた。
(この分じゃ、どんな濡れ衣をかぶせられるか分からないや……。ようし……)
流志は深呼吸をすると決心したように美衣を睨みつけるように見つめる。

「な、何よ……? やる気?」
流志の表情の変化に一抹の不安を覚えながらも美衣も睨み返す。流志はしばらく美衣を
見つめていたが、
「これ以上悪さばっかりしてたら……電気あんまするぞ!」
と、ついに言った。

「でんき……あんま?」
一瞬きょとんとする美衣だが、
「ふ〜ん……。面白いじゃない、やってみなさいよ」
流志にそんな事が出来る? と言わんばかりに皮肉な笑みを浮かべる。
「美衣、電気あんまを知ってるの?」
流志が意外な表情をする。美衣がその言葉を知ってるとは思わなかったからだ。
「え……? あっ……! ……な、何よ、それって!?」
美衣は慌てて聞き返す。
(今、『やってみなさいよ』て言ったよなぁ……?)
その様子を見るとどんなものかは知ってるようだが、何故それを隠すのか?
127暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 00:23:48 ID:Jc7V2NrP
「電気あんまって言うのは、こうやって……」
流志が美衣の両足を掴んだ振りをする。そしてその真ん中に自分の右足を差し入れた
格好をした。本当はこうやってお仕置きの方法を説明しながら、美衣にプレッシャーを
かけて反省を促そうとしたのだが、おそらく美衣は既に知っているようだ。
「……こうして右足をアソコに当ててブルブルブル……ってするのさ」
「…………」
美衣は珍しく黙って流志の説明に聞き入っている。特に流志が右足を震わせる真似を
した時、ほんの僅かだが頬を染めて体を震わせた。まるで本当にされているかのように。

「どう? そんな事されたくないだろ? だからそろそろ服を着替えて……」
「ふ……ふん。そんなの……平気よ……」
相変わらず流志の指示を突っぱねる。だが、幾分、声は小さくなっているか。
「やってみればいいじゃない。私、そんなのに負けないからね。流志のヌルい攻撃なんて
全然平気だよ〜、だ!」
べ〜〜!っと舌を出す。憎ったらしい表情のはずなのだが……。
(か、可愛い……。い、いや……! だ、だめだだめだ!)
これを口に出して言っては美衣のためにならない――。流志はかぶりを振り、思わず
綻びそうな顔を引き締める。

「女の子の急所を責められるんだよ? 本当にいいの?」
半ば脅すように流志は言う。これで美衣が引くとも考えにくいが、人の良い流志でも
ここまで可愛らしく反抗されるのを見ると、つい意地悪な指摘をしたくなる。

「わ、私……女の子だもん。そんな、急所攻撃なんて……ちっとも効かないから……」
美衣は自分に言い聞かせるように段々小さくなる声で呟くように言う。
「女の子だって急所を狙われたら効くさ。美衣だって経験あるだろ?」
「…………」
流志のにべも無い指摘に美衣は黙り込む。格闘武技では股間への攻撃は基本的には禁止して
いるが、偶然のタイミングや勢いあまって相手の股間を打ってしまう事は日常茶飯事だ。
それは女の子でも例外ではない。美衣も実戦形式の戦いで硬質ウレタン製の模擬刀で
股間を打たれたり、格闘中に蹴られたりした事もある。その時はクリーンヒットでないにも
関わらず、飛び上がるような痛さと恥かしい所を打たれた羞恥心でその場にいたたまれなく
なった。

(琴奈なんて、大人の男の人に蹴られたこともあったし……)
美衣より4つ年上の琴奈は既に大人の男子と防具をつけない実戦形式で闘っている。
美衣は琴奈の試合を見学していた時、偶然、相手の蹴りがカウンターでまともに琴奈の
股間を直撃するシーンを目撃した事がある。
(『☆◆%〇#……!!』)
声なき悲鳴を上げ、その場にもんどりうって悶絶する琴奈。内股になって蹴られた股間を
両手で押さえながら、畳の上を転がる姿は同じ女の子としていたたまれなかったのを覚えている。
(あんな恥かしい格好……でも、琴奈、そうしないと耐えられなかったみたいだった……)
体の震えが止まらず頬は紅潮し、時折息を詰まらせたようにもがいてる。股間を押さえながら
喘ぐ姿は、自慰を連想させ見る者をドキドキさせるが、急所を打った本人はそれどころでない。
美しいかんばせには冷たい汗が止め処も無く流れ、黒髪を張り付かせていた。顔のしかめ方や
体の震え方で痛みが何度も押し寄せたり遠のいたりするのが美衣には如実に伝わった。
彼女にはそれほどまともに急所を強打した経験が無いにもかかわらずだ。
(だって……分かるよ。琴奈も私も同じ女の子なんだもん……)
その時の光景を思い出すと、体の奥がキュンと締め付けられるような感じを覚える。
流志に指摘されるまでも無く、女の子にとっても股間は急所に違いが無かった。
そして、電気あんまはその急所を責め立てる技なのだ。
128暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 00:24:43 ID:Jc7V2NrP
(やっぱり、電気あんまも痛いのかな……? でも、あの時、流志にされてた琴奈は……)
そこまで考えて美衣は首を振る。その光景は美衣にとってあまり思い出したくないものだった。
忘れようとしても忘れられないし、思い出さないようにしていても時折浮かんでくる光景なの
だが――。

「美衣、どうしたの?」
流志の呼びかけに考えに耽っていた美衣は飛び上がりそうになった。
「な、な、な……なんでもないわよ! そ、それより……さっさとしたらどうなの? 
私の方は準備オッケーなんだからね!」
美衣は両足を軽く開いて真っ直ぐに伸ばした状態でベッドに寝転ぶ。足元には流志がいて
股間を下から見つめられる恥かしさはあったが、その事は億尾にも出さない。
これからされる事を恐れてないのをアピールするように胸も隠さない。
(準備オッケーと言っても……)
流志はチラリと美衣の様子を窺う。美衣はどうやらさっきまで固く足を閉じて、胸は両手で
覆っていたのに気づいていないようだ。何か考え事をしながら無意識に防御しているのは
やはりこれからされる電気あんまを内心不安がっているに違いない。
(そんな無理しなくったっていいのに……)
そう思うが、流志がそれを指摘しても逆に美衣は意地になって否定するだけだろう。

「分かったよ……。じゃあ、本当にするからね」
流志は諦めて美衣にお仕置きすることにした。
(出来るだけ優しく――初めてじゃないかもしれないけど慣れてないもんな)
琴奈さんとは違うから――。と心の中で思った。美衣を前に口に出して言うべき事ではない。

「じょ、上等よ……。い、いつでも来なさい……」
美衣はそれでも懸命に反抗した。電気あんまに恐れをなして屈する事は出来ないし、それに――。
(私、知ってるんだからね――琴奈との事)
おそらく本音はそれに違いない事を思いながら美衣は流志の責めを待った。
129Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 00:26:01 ID:Jc7V2NrP
もうちょっとありますが、確認後うpします。
リアルタイムな方(いるのか?)とりあえずここまでどぞ。
130名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 01:04:21 ID:3qv4JHKj
はぁはぁ…はぁはぁ…
131名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 01:05:53 ID:yGqGQlnD
|∀・)ミテルヨ GJ
132Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 02:08:39 ID:Jc7V2NrP
>>130-131
本当にリアルタイムな人がいたw。

読み返してみると電気あんま部分がちょっと弱い感じがしたので
現在補強中……だもんで次アップは深夜か明日朝になりそうです。
133Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 03:58:34 ID:Jc7V2NrP
ぬ……。寝る前に書けたので投下します。
134暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 03:59:14 ID:Jc7V2NrP


【其の伍】------------------------------------------------------------------------


流志は美衣の両足首をそっと掴んだ。美衣の体が一瞬硬直するが、彼女は抵抗もせずに
受け入れる。
「今からその……足をあてがうからね」
遠慮がちに言う流志。
「わ、わかってるわよ。さ……さっさとやれば……?」
口調は強気だが、声は若干震えている。太股は震えているが内股になりたいのを懸命に
我慢し、股間は守らないようにしている。
(ホントに……意地っぱりなんだから)
流志が溜め息をつく。だが、あまり焦らすのも逆に可哀想だ。流志は一息つくと右足を
ゆっくりと内股になって震えている美衣の下半身に割りいれ、股間に土踏まずの部分を
密着させた。

(いきなり踵はダメって琴奈さんも言ってたもんな……)
琴奈に教えて貰った通り、優しくゆっくりと足を震わせる。最初は小刻みな振動から……。
「あっ……!」
美衣は小さく悲鳴を上げた。股をキュッと閉じ、流志の足を挟みこむ。
「い、痛かった?」
流志が慌てて足を引っ込めようとしたが、美衣はかぶりを振った。
「大丈夫……。ちょっと驚いただけよ。……続けたら?」
美衣は目を閉じた状態で、それでも流志に弱みを見せまいとする。
(意地っ張りだなぁ……)
だが、それが彼女の魅力の一つで流志もそこに惹かれていた。彼自身は気づいていないが。

(ゆっくり……優しく……)
女の子のデリケートな所を圧迫するのだからと、流志は慎重に足の裏を震わせた。
たった一枚のビキニを通して、美衣の乙女の秘密に触れる感触は、熱くて柔らかい。
(美衣の大事な所に、俺の足が……)
禁断の場所に触れる行為は流志の心をドキドキと高鳴らせた。
ブルブルと震わせるたびに美衣の太股がキュッキュッと流志の足を締めつける。
美衣は悲鳴こそ堪えていたが、呻き声を出すのは抑えきれず、目を固く閉じて股間を襲う
震えに耐えていた。

「ん……くっ! はぁ……ん……」
美衣は流志の電気あんまに切なげに呻いている。頬は紅潮し、息使いも荒くなった状態で
恥かしい所を足でグリグリされる攻撃に耐えているが、いつもの美衣の力強さを今は
感じることが出来ない。その代わり、乙女らしき恥かしげな表情と何かを耐えている
切なげな表情が入り混じった、ある意味煽情的で淫靡な魔性の少女の色気が前面に出つつ
あった。

(だ、だめ……。もう……)
美衣は流志が足を震わせるたびに股間から下腹部に掛けてがきゅ〜〜っと締まるような
感覚に襲われる。その感覚が切なくて、流志の足から逃れようとしたが、逃げられない。
流志より短い美衣の足は電気あんまにピンと伸ばされ、自分では股間に掛かる圧力を
調節する事も出来ない。懸命に内股になって本能的に流志の足を押さえようとするが、
それでどれ程の効果があるだろうか……。

(や、やだ……。お、おしっこ……?)
美衣は自分の股間が濡れてきたのを感じていた。電気あんまをされている感覚はおしっこを
我慢しているような感覚に似ている。しかし、少し違うのは、おしっこがある程度我慢
できるのに対し、電気あんまされている時に濡れるのは自分では止め様が無い事だった。
美衣はそれがおしっこの場所とは違う、秘密の蜜壷から溢れ出る女の子の愛液である事を
まだ知らない……。これは男の子を受け入れるために、女の子の体が準備する事であるのを
知識として知らないのだ。
135暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:00:26 ID:Jc7V2NrP
(だ、だめ……。こんな事を流志に知られたら……!)
美衣は懸命に隠そうと腰を動かし、懸命に流志の足のポジションを代えようとする。
だが、それは逆効果だった。

グリッ……。

「あうう……!?」
完全に股間に足を食い込まされた状態で腰を捻ったため、逆に幼い秘裂が捻られるように
なってしまったのだ。びっしょりと濡れた女の子のワレメから脳天にかけて、背筋を通して
電流が走ったような感覚に襲われる。

「どうしたの、美衣? ……大丈夫?」
もしかして痛くしてしまったのかと流志が心配そうに美衣を見る。美衣はその電流の感覚に
目を閉じて耐えていたが、
「だ……。大丈夫……。続けて……」
目を開けて流志を見る。
「もっと……強くしてもいいよ……」
額には珠の様な汗が浮き出てきている。背筋にはゾクゾクする感触があり、腰から下腹部に
掛けてはキュッ!と締め付けられる感覚が……。
(ここって……。いじめられると、ここだけが辛いんじゃないんだ……)
美衣は流志に責められている場所が女の子の急所である意味が分かった気がした。
ここは打った時の痛さの急所だけではない。勿論それもあるが、こうやって柔らかく
虐められている時も大きな反応が全身に起こる急所だったのだ。
乳首が固く尖って痛くなる胸の反応、微弱な電気が走り続ける背筋の反応、痺れるような
腰の反応、何かが押しあがって来ては引いていくお腹の反応、自分の意志とは別にぶるぶると
震えが走る太股から足の爪先への反応――。
だが、一番困った反応はやはり蜜壷からじゅん……と熱くてねっとりとしたものが溢れ出る
反応だった。

(止まらないよぉ……。流志に……見られた……)
その事が屈辱感となり、恥かしさが相まって、更に蜜壷があふれ出す。既に白いビキニは
びしょ濡れになっているだろう。濡れても透けない素材とはいえ、恥かしい事には
変わらない。美衣にとっては、それが自分の恥かしい所から分泌したものでびっしょりと
濡れている事自体が問題だからだ。

(琴奈が切なそうにしていた理由……。良く分かるかも……)
股間を蹴られた時の事以外に、美衣は琴奈が電気あんまされているシーンを見た事が
あった。その時の琴奈の表情は同性である自分ですら胸がドキドキと高まってしまう
妖艶さを見せていた。

股間を強打した激痛に、内股になって手で押さえながら悶える、切なくて苦しそうな琴奈――。
電気あんまされて、切なげに手を突っ張らせながら苦痛と快楽の狭間に身悶えする琴奈――。

今の美衣にはその二つの姿が脳裏にオーバーラップして浮かび上がる。
女の子が急所を責められた姿(股間強打の方は不幸な事故だったが)で印象深いのが
その琴奈の姿だった。そしてそれは、今は自分の姿なんだ――と、美衣は思う。

(しかも、その相手は……)
美衣の想いは更に高鳴った。琴奈に電気あんまをしていた相手――それは今自分を
電気あんまで虐めている相手と同じなのだ。

(流志は……私の事、『インラン』だと思うかな?)
耳年増な美衣はその事が心配になる。だが、最早流志の顔は見れなかった。
もし流志が自分の事をそう思っていて、それが面に出ていたら……恥かしくて死んで
しまいたくなるかもしれない。
136暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:01:03 ID:Jc7V2NrP
だが――。

「美衣……。気持ちがいい?」
流志の声はいつもと変わらず、優しい声だった。いつもだったら気が弱そうでうじうじ
した喋り方に聞こえたかもしれない。だが、今の美衣にはそれが自分の事を気遣って
くれる優しい声に聞こえた。
「う……。うん……」
美衣は切なげに流志を見つめる。その顔を見た瞬間、流志は心臓が飛び出しそうに
なるぐらい、一気に高鳴った。

(か……可愛い……♪)
美衣の大きな瞳は、今は濡れたように煌いていた。うるうると涙をため、頬を染めて
切なげに流志を見る今の美衣の顔を、流志はおそらく一生忘れないだろうと思った。

同時に――。

「美衣……。もう少し、いじめてもいい?」
「え……?」
「踵でグリグリとしてみたいんだ……美衣のココ……」
「う……はぅん! る、流志……?」
流志はほんの少しだが強めに土踏まずを股間に押し付けた。今までより強い圧迫に美衣が
小さな悲鳴を上げる。
(今でもこうなのに……。この上……踵でされたりしたら……)
そういう行為をされた事はないが、それでも十分に想像はつく。武芸でも踵は攻撃に使う部位
として有効であった。人の体の中で一番固く、そして強い場所。常に自分の体重を支えている
所だから当然である。
それが女の子の一番弱い所を圧迫してくるのだ。蹴られたりするわけではないとはわかって
いるが、それでも少し不安になる。

(だ、大丈夫よね……。流志は気が小さいし……)
そう思って強気を保とうとする。だが、踵での責めを提案してきたのは流志である事を
美衣は忘れていないか……?
「い、いいわよ。やってみれば?」
「うん……」
喘ぎながらも強気の美衣に対し、流志は「痛かったら止めるね」とも「優しくするね」とも
言わなかった。美衣はその事に違和感を覚え、ドキドキする。

流志は右足を一旦美衣の濡れた股間から離した。クチュッ……と淫靡な音とねっとりとした
蜜が糸を引き、その様子を見た美衣が真っ赤になる。
流志の足も土踏まずを中心に足の裏はびしょ濡れだった。そしてその濡れた踵を白ビキニが
食い込んで捩れている美衣の処女の秘裂にあてがった。そして徐々に力を入れていく……。

「あっ……! ああっ……!!」
踵を股間に押し込まれるたびに美衣は悲鳴をあげ、ビクン!ビクン!と痙攣するように震えて
背筋を仰け反らせた。秘裂からも蜜が飛び出すように溢れてくる。
(さ、さっきと……違う……)
土踏まずの優しい電気あんまとは少し違っていた。土踏まずの時は優しく愛撫されている
感覚だったが、今の踵でする電気あんまはいじめの色が強かった。
(だから、「いじめていい?」って言ったのね……)
それに「グリグリする」とも言っていた。今こうやって押し込まれているだけでもどうにか
なってしまいそうなのに、グリグリされたら……。
137暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:01:46 ID:Jc7V2NrP
「大丈夫? これからグリグリするからね……」
(ちょ、ちょっと……!?)
流志は一応気遣ったが同意を求めてこなかった。踵で強くグリグリする電気あんまをする――
そう告げただけなのだ。今までの様に恐る恐るしてくるわけでもない。
(流志?)
美衣は流志を見る。流志は美衣の顔を見てはいなかった。右足をあてがった股間に視線を
集中し、見つめている。気のせいかいつもの流志と違う。気弱げに美衣の顔色を窺わないし、
目をあんなにギラつかせている……。
(私……見られているの?)
その事が急に恥かしくなってきた。今まで流志に見られてもそんな事を感じないばかりか、
散々エッチな挑発を繰り返しもしてきた。だのに何故……。

その理由を美衣は流志のある部分を見て知った。
(あっ――)
美衣が見たのは流志のスウェットパンツの下半身だった。流志の体の中心、美衣が今責められて
いる場所にあたるところ。そこはまるでテントの支柱が立てられているかのようにピンと張って
いるのだ。
(流志は『男』なんだ――)
私をいじめて興奮してる――と、美衣は思った。そして自分は『女』――。
普段意識する事の無いこの性的な差。普段は大人の男に対しても負けん気を発揮する美衣だが、
何故か今はそれを強く意識していた。

(男が女をいじめたくなるのは――当たり前なのかな?)
ドキドキと美衣は流志の次の行動を待つ。
流志はそれに気づいたか気づかないか、美衣の股間にあてがった踵をグリグリと捻った。
「ひゃあう!?」
美衣は最初のグリグリで大きく仰け反ったが、今度はそれだけでは済まなかった。
流志は尚も執拗に美衣の乙女の秘裂を責め立てる。グリグリと押しつけるようにあんまを
繰り返し、ビキニがグリグリする方向に渦を巻くように捩れて股間に食い込んでいく。

「あっ……! あっ……うう……! る、流志……だめ……あああ……ああああ!!」
流志のアンマがどんどんと強くなってくる。踵でのあんまは美衣の想像以上の威力だった。
(このグリグリが……だめ……)
流志の踵は美衣が一番アンマされたくない秘裂の上部の突起をもグリグリしてきた。
そこを圧迫されると、今までの悶えよりも更に上積みされた衝撃が全身を襲うのだ。
「くうぅ……! あ……ううっ!!」
美衣は逝くに逝けない内圧の高まりの中、ギュッとシーツを掴んで耐えていた。
「はうっ……うっ!!」
唇も噛み締める。そうしないととても耐えられないからだ。両手でシーツを掴んで握り締め、
ぶるぶると震える両足はピンとつっぱりながら内股によじらせ、流志に責められる女の子の
秘裂はグリグリとあんまされる動きとは別にヒクヒクと小さな痙攣を起こしていた。

そして更に流志の責めは続く。

「マッサージしてやろうか?」
流志の声が聞こえる。
「そ、それは……どうするの?」
美衣は思考能力が完全に落ちた状態で返事をする。
「こうするのさ……」
流志は今度は足の先の方の裏で高速のバイブレーションを美衣の股間に加えていく。
「ふぁあ……! あっ……!!」
美衣は今度は腰を捩じらせて悶えた。
「どう? これって効くだろ? 女の子はよく電動のマッサージ器に跨っていけない
遊びをするらしいけど、この方が良くない?」
「くっ……!!」
流志の指摘どおり、美衣はそういう事をした事はある。だが流志がそんな女の子だけの
秘密を知っているはずが無い。誰かが教えたのだ。
138暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:02:23 ID:Jc7V2NrP
(琴奈〜〜〜〜。流志にいけない事ばかりを指導しないでよ〜〜)
琴奈にとっては手慰みの悪戯かもしれないが、それを指摘される自分にとっては大問題だ。
よりによってこの流志に指摘されるなんて……。それに……。
「ううう……ああ……ん……る、流志……それは……」
様々な角度から責められ、美衣は思わず涎を出しそうになる。それだけ気持ちがいいのだ。
女の子にとって股間マッサージは逃げようにも逃げられない魔性の技だった。
それも機械でなく、男の子の足でされるのだ。これを続けられると蕩けそうになってしまう。
「ああ……あ……。流志……うう……ん……」
切なげに荒い吐息をつきながら美衣はこの快感責めに耐えていた。体が熱くなり、頬に差した
赤みがいつまでも消えない。

だが、流志は美衣がこの快感に溺れきるのを許さなかった。

「今度は急所攻撃をするね」
「え……?」
流志の言葉にマッサージ責めに蕩けていた頭が一気に冷静さを取り戻す。
「股間を狙って攻撃するって言ったのさ。当初の予定通りにね」
流志は電気あんましていた足を軽く引いた。まさかこのまま……蹴る?

「だ、だめ……! そんな事しないで……」
慌てて股間を両手でガードしながら、珍しく美衣がおびえた声を上げてしまう。
元々はそれをしろと流志に命令した彼女だが、今の流志はからかいの対象ではない。
自分を征服しようとする一人の男なのだ。
「軽く蹴るだけだよ」
「そ、それでもダメ!」
「どうして?」
「だ、だって……痛いもん」
美衣が視線を逸らす。練習で蹴られた時の事を思い出したのだ。
(そのうちの一回は流志なのに……!)
美衣はその時の事を思い出して、少し怒る。流志は知らないだろう。なぜなら美衣は
その事を懸命に我慢して隠しとおしたのだ。少なくとも本人はそのつもりだった。

しかし……。
「前に当たったもんな……俺の蹴り。やっぱり痛かったんだ、あれ」
しれっと流志が呟く。
「る、流志!? ……気がついてたの?」
「勿論。でも……美衣が必死で隠してたし……」
ニヤニヤした表情で言う。普段の美衣なら流志にこんな顔されたらビンタどころか
パンチが飛んでくるだろう。だが今は隠していた事がバレてたのに対する羞恥心で
一杯になる。
「あの悶え方……今から思うとドキドキするな♪」
流志が楽しそうに言う。
「本当はアソコを押さえて痛がりたいのに、我慢して足元が震えて……確か太股を
叩いてごまかしてたっけ?」
「や、やめてよ……! もう……」
美衣は恥かしさで真っ赤になる。
「い、いい加減にしないと……流志、後で酷い目に遭わせるから……ね」
いつもどおりの威勢のいい言葉だが、ハァハァと喘ぎながら頬を染めて言ったのでは
効力はゼロだ。
「酷い目って……こんな目とか?」
流志は一瞬の隙を突いて美衣の股間を軽く踵で蹴った。ズンッ!……と重い衝撃が
美衣の股間から全身に広がった。

139暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:03:24 ID:Jc7V2NrP
「はぐぅっ!! ぐあぁ……!!」
津通の悲鳴と共に、プシュッ!! っと美衣の蹴られた股間の秘裂から恥かしい蜜の
飛沫が噴き上がった。
「あ……、あ……、あ……、あああ……」
ガクガクッと蜜壷の奥から痙攣の様に震える腰。美衣は一発の急所蹴りで今まで
溜まっていた物――愛液だけでなく高まっていた性感などが一気にかき乱された。
(あんまり……痛くなかったかも……)
流志が加減をしてくれたにせよ、美衣の予想とは違う感覚であった。蹴られて痛さで
のた打ち回るのではなく、無理やり放出させられる辛さと――快感。
快感のマッサージ責めと苦痛の急所責め。これらを同時に使い責め立てるやり方。
明らかに流志は電気あんまの初心者ではなかった。

そして――。

「もう一度グリグリ責めだ」
「る、流志……」
「ここまで責立てられた状態で、さっきのあれをもう一度やったら……どうなる?」
流志が少し意地悪な目で見る。美衣は口惜しさもあったが、その責めを素直に受ける
ことにした。
「では、行くよ……」
またしてもクリトリスグリグリ責め――。流志は更に振動も変化させた。一定の
リズムにならないよう、流志はそのリズムを変えて責めて行く。

「あう……ううう……!! ……くっ!」
流志の絶え間ないグリグリ攻撃に美衣は身も世もなく身悶えする。
(も、もうだ……め……)
美衣は震える全身の高まりが自分の中で爆発しそうになっているのを感じた。これ以上は
耐え切れない。
「流志! もっと……もっと強くして……!! 激しく責めていいの……!!」
美衣の絶叫に流志は踵の位置を置きなおした。さっきまでは秘裂の真ん中を中心に責めて
いたが、今度は突起そのものに踵をあてがった。まるで踏み潰すかのように小さな突起に
圧力をかける。美衣はたまらず悲鳴を上げた。

「はぅう……!! くぁあ……!!」
美衣は女の子の突起をグリグリされるたびに髪を振り乱し、悶える。
蜜は止め処も無く溢れ、流志の足をぐっしょりと濡らしただけでなく、下のシーツも
洪水状態になっていた。今日はこのシーツは使い物にならないだろう。
「流志……ああああ〜〜!!」
身も世もない悶え声を上げる美衣。激しく責められたいが、すぐに逝く事が出来ず、
意識が何度も飛びそうになる。
「流志……! 流志……私!! おかしくなっちゃうよぉ〜!!」
美衣は思わず絶叫する。誰かに聞かれないだろうか? その心配が一瞬頭をよぎったが、
すぐにそれどころで無くなり、またこの苦痛と快感の狭間に引き戻される。

「だめだよ、美衣。今はやめてあげない」
「流志!?」
「今、止めたら大変な事になる。美衣、電気あんまされている女の子にとっては今が一番
辛くて気持ちの良いところなんだ。ここは頑張って……我慢して……最後まで!」
「でも……! でもぉ……!!」
美衣は泣き出した。このままではどうにかなってしまいそうだ。流志の責めはクリトリス
グリグリだけでなく、割れ目を上から下へポイント下げながらグイグイと圧迫していったり、
足の先で細かくアンマしたりするのだ。それが電気あんまには初心な美衣にはたまらない。

「ああああ……!!」
足の振動そのものもバリエーションが多かった。美衣の足がピンと張り続けるほど強く
やって悲鳴を上げさせたかと思うと、溜め息をつくような切なく緩い振動を与えて
きたりもする。流志はこの技術を琴奈に教えてもらったのか? 美衣はその事も気に
なっている。
140暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:04:25 ID:Jc7V2NrP
だが――。

「うぁ……。ああああ……」
股間から絶え間なく押し寄せる快感の波。だが、高まりを覚えれば覚えるほど、
引いていく切なさも深くなる。美衣は琴奈の事など考えられなくなってきた。
そんな余裕がなくなっているのだ。

「流志! 流志ィー!! ああああああーーーー!!!」
「美衣、このまま……逝かせてあげる!!」
「逝かせて……!。私を……逝かせて……はぁうううーーー!!!」
電気ドリルの様な重く強い動き――。流志はグリグリグリグリと踵を押しつけながら、
ドンドンドンドンと重い振動を送っていった。

「うぁあああ……!!! はぁああああああああーーー!!! ルゥ……ジィ……!!!」
激しい責めについに堰を切ったように秘裂から蜜が噴出すように溢れ、美衣は失神した――。


         *         *         *


「ハァ……ハァ……ハァ……」
「う……う、ん……」
ベッドにはトップレスのまま、無防備な格好で美衣が仰向けに寝ている。
全身汗だくで、一枚だけつけているビキニの下はぐっしょりと濡れて美衣の女の子の部分の
形を露にしていた。
流志もベッドでぐったりと寝転んでいる。美衣への責めに力尽きたとようだ。
(な、なんか……凄い事をやっちゃったかも……)
こんなに女の子を激しく責めるなんて――自分でも想像していなかった。
しかも、その相手が美衣なら尚更だ。帰宅したのがつい一時間前、その時にこんな事に
なるとは誰が想像しただろう。

「るーじ……むにゃ……」
寝入ったのか、美衣はすーすーと寝息を立てている。汗に濡れた胸が上下し、膨らみかけた
蕾の動きを見て、流志は慌てて身を起こす。
(このままじゃ美衣が風邪引いちゃうよ……毛布は……あ、あった……)
ベッドの傍に落ちていた毛布を拾って掛けようとしたが、美衣が汗だくなのに気づき、
バッグからスポーツタオルを取り出して汗を拭ってやる。
ブラウンの柔らかな髪が張り付いた額、寝顔が可愛いかんばせ、小さく隆起している胸、
なだらかで白い肌のお腹、まだ発達途上のほっそりとした手足……。

(こ、ここもかな……やっぱ……)
流志は最後に残ったビキニの部分を注目する。ここもやはり汗――とその他の分泌物――
で濡れているわけだから拭ってあげるべきなのだろうか……?
(い、一番いじめたところだし……)
流志はドキドキしながら女の子のワレメに食い込んでその形がはっきり見えるビキニの部分を
見つめる。周囲は全部拭いたのでそこだけが濡れたもので光っている。
(じっと見てると、変な気分になっちゃうよ……。よぉし……)
流志は決心したかのようにタオルを持ち直し、なるべく見ないようにしてビキニの隙間から
手を入れて拭こうとする。

その時――。

「出来れば脱がせて拭いて欲しいんだけど?」
「どわぁああ〜!?」
流志は慌てて飛びのいた。
「み……みみみみ――」
美衣は寝転んだまま平然とした表情で流志を見ていた。
141暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:05:25 ID:Jc7V2NrP
「起きてたわよ。あっちこっち触られて悪戯されてる時から」
「だ、誰が悪戯したよ!? あ、汗をかいてたから拭いてあげてただけだろ?」
「その汗をかかされたのは誰のせい?」
「う゛……。それは……」
今度は流志がダラダラと汗を流す。美衣と違って冷や汗だが。

「そんなに美衣様の柔肌を触りたいのなら言ってくれればいいのに、スケベなんだから」
「いや、ちょっと待て。これはだってそもそも……」
「そもそも、何なの? か弱い女の子を失神するまで電気あんまで責め立てるなんて事を
しておいて、どんな言い訳する気?」
「ぐっ……。そ、それは……」
確かにどんな理由があろうと、明らかにここまでするのはやりすぎだ――と流志自身も思う。

「こんな事をクラスのみんなが知ったら、どう思うでしょうね〜♪」
「な……。なんだって……?」
流志は目をパチクリした。この暴君姫はまさか本気でそんな事を考えてないだろうな?
「じょ、冗談だよな……美衣?」
「さぁって……どうしよっかな〜♪」
そう言ってビキニのパンツに両手をかけ、ゆっくりと引き降ろしていく。流志が目の前に
いるのに――。
「こ、こら待て! な、何をしてるんだよ!」
「何って……パンツ脱いでるの。汗でびしょ濡れだもん」
汗だけじゃないだろ! と言う突っ込みは流石に今の流志には出来ない。それにそれどころ
ではない。
「待てったら!」
慌てて流志が止める。ビキニは美衣のお尻半分、前からは辛うじて筋だけが隠れていた。
その状態で美衣が微笑む。
「じゃあ、流志が汗を拭いてくれる?」
「い、いや……。自分で拭けばいいだろ? 起きたんだし……」
「明日クラスのみんなに電気あん……モゴモゴ」
「勘弁してくれ〜」
泣きそうな顔で流志が美衣の口を塞ぎながらベッドに押し倒した。
「きゃん♪」
「た、頼むから、それはやめてくれ。この通り!」
美衣は半裸の自分をベッドに押し倒して懸命に頼み込む流志を見て笑いそうになる。

(この状態って、それこそ電気あんまよりすごい格好なんだけどね――)
無論、美衣は流志を危機に陥れる真似などするつもりは無い。電気あんまの事は誰にも
ナイショだった。クラスメートだけではなく、その他の誰にも。
(これをネタにまたやってもらおうっと♪)
そこまで思った美衣が一つ流志に追求したい事があった。それは――。
142暴君♪プリンセス ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:06:56 ID:Jc7V2NrP
「ねえ、流志」
「な、なに?」
「流志はどうしてこの電気あんまを覚えたのかな? 誰か、させてくれる人がいたの?」
「え……!? あ、そ、それは……」
美衣から離れ、流志は後退りする。
(こいつ、黙ってるつもりね……)
琴奈との事を隠すからにはやましいと感じているのだろう。美衣は内心腹が立った。
ベッドから起き上がると少しふらついたが、なんとか動けなくはなかった。そして今度は
するっとビキニのパンツをすべり落とした。

「わ……! わわわわ!?」
激しく動揺した流志が椅子に躓き、尻餅をついて倒れた。
その流志にゆっくりと全裸の美衣が覆いかぶさる。
「意地でも白状させるわよ。私以外の誰に電気あんまをしたのかを……」
フッフッフ……と美衣が不敵な声を出す。時代劇の悪代官の様ないやらしく悪い笑顔……。
「た、助けてくれ〜!」
流志は誰にとも無く助けを求めた。無論、誰も助けに来ないし、逆に今来てもらっては
物凄く困る。
「逃げ道は無いわよ、流志♪ 私からはね……」
美衣は流志に密着し、腕を押さえると目の前まで顔を近づけて妖しく微笑んだ。

羅漢道場の面子は遠征の修行に出て、今日は帰ってこない。
流志にとって、美衣と二人っきりの長い夜は今始まったばかりだった。



(第壱部 終)
143Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/09(日) 04:09:50 ID:Jc7V2NrP
投下終了〜。
日曜朝の本放送前に投下できた〜。意味無いけどw。

こうしてみると凄い量かも……>あんましーん。
第一部は終わりですが、続きはあるかもしれません。
144名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 04:29:08 ID:+Qr+Z+OH
乙です&GJです!
一読の感想ですが、要所要所のエロさもさることながら、
追い詰められて昇り詰めさせられる流れにハァハァしました。
これから、じっくりと「実用」させていただきます。
145名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 04:40:28 ID:iE8bp4s9
GJ!!です。&、乙です。

今日、このあと寝れるかなぁ?
使わさせていただきます。
146名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 06:40:56 ID:HS1/Ai+d
早朝から乙です。
147名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 16:39:15 ID:RKSsSil3
ツボすぎて死にそう
亜鉛もってきて亜鉛
148Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/10(月) 00:31:41 ID:c4B1UHo9
書き上げた後、むっくり起きてリアルタイムで本編アニメを見ると、
仲間を失った隊長さんを気づかって、戦死者達の墓に一つ一つ花輪を
掲げる手伝いをしながら悲しんでいる優しいミィ様が……。゚・(ノД`)。

こんな可愛いくていい娘に、俺はなんてひどい事を……orz。

と、思って自分で読み返して…………更に萌えました(・∀・)。
鬼畜ですとも。

>>144
ここの所、電気あんま部分、濃くなりましたw。
優しい?電気あんまでこれですからねぇ〜、今の状態で鬼畜あんまを
書いたらどんなものになるのだろう……(自分で想像不可)。

>>145
使ってくださいませw。そう言って頂けると書いた甲斐があります。

>>146
三連休のなせる技ですね〜w>早朝。時間があると書いてて楽しいっす。

>>147
ツボで良かったです。亜鉛摂りすぎ注意w。

パーティが分かれちゃった。コトナさん出番が減るのかな〜?
149Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 00:54:24 ID:S9WFzhZC
連休も終わり……。暫くは書けんか……。

次の前振り書いてみたので後ほどうpします。
あんましーんがまだ無くてすみませんが。
150孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:27:58 ID:S9WFzhZC


【其の壱】------------------------------------------------------------------------


「流志、準備はいい?」
「う……うん」

ここは羅漢道場の稽古場。その真ん中に少年少女が二人だけで見合って立っている。
少女の方が幾分お姉さんのようで、背が高く体つきも大人だ。
広さは六十畳だが、門下生全員で一斉練習すると狭く感じるスペースも今は二人だけ。
空虚な感じがするぐらい広く、声の響き方も違和感を感じる。

白の道着と紺袴に着替えた流志と琴奈がお互いの顔を見合わせた。
琴奈は流志より4歳年上の少女で、流志と同じく羅漢師範に師事している。
流志の方が先に師事しているので姉弟子ではないが、年上で武術の経験も深い琴奈に
対し、流志は敬意を持って接している。その二人がこんな時間にひと気の無い道場で
何をしているのか。

それは一時間前に遡る――。


         *         *         *


一斉練習の後、流志は琴奈に声を掛けられた。
「なんですか、琴奈さん」
流志はにこやかに返事する。彼は琴奈の事が好きであった。
武芸者なのに柔らかい人当たりと優しい接し方。そして、女性らしい魅力――邪な意味ではなく、
男の子が憧れるお姉さん像として琴奈はピッタリだったのだ。

「今日、これから何か用事ある?」
「え? いえ、別に……」
流志が答えると琴奈は流志を引き寄せ、耳元に顔を近づけた。
(わっ……! わわっ!?)
琴奈が近づくと流志はいつも困った表情をする。勿論、本当に困ってるわけではなく、
照れてしまうのだ。琴奈はストレートの黒髪が綺麗な美人で、キラキラと光る黒曜石の
様な瞳を見ると、それだけで流志の胸は高鳴ってしまう。
151孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:29:13 ID:S9WFzhZC

(そ、それに――)

「そっか、時間はあるのね? ねぇ、流志。私の居残り練習に付き合ってくれない?」
琴奈が耳元で囁く。そうすると流志に密着するような格好になり――。
(む、胸が肘に当たってるよ〜〜)
琴奈さん近づきすぎだよ、といつも思う。外見はエレガントで澄ました美人のイメージだが、
実際は気さくで人なつっこい面があった。特に子供達には自然なスキンシップで接する事が多い。

(女の子はそれでいいだろうけど――)
流志が思うとおり、妙齢の女性が無邪気にスキンシップを図ってくると、男の子は結構
大変である。
「い、居残り練習……ですか? ……むぐっ!?」
「し〜〜〜〜〜〜〜っ! ダメよ、みんなにはナイショにしたいんだから」
琴奈が武芸者とは思えない繊細な手で流志の口を塞いで注意する。密着するものだから、
流志は琴奈に捕まったような体勢になった。琴奈の体から、少女から大人へ変貌を
遂げた女性の匂いがする。

(琴奈さん……いい匂い……)

流志は思わず陶然となりながら、辛うじてコクコクと頷いた。受諾の意を表している。
琴奈は嬉しそうに微笑み、「サンキュー♪」と耳元で囁いた。流志の顔が茹蛸の様に
なってしまう。

「じゃあ、みんなが帰った一時間後に……秘密練習をお願いね♪」
用件が受け入れられたと見て琴奈が流志を解放し、ウィンクをして道場から出て行った。
風に乗る鳥の様な、エレガントでしなやかな動き――後に残された流志は呆然としていたが、
(琴奈さんが俺に――秘密の頼みを?)
一体なんだろうと思いながらも流志は全く悪い気がしなかった。年上の綺麗なお姉さんが
自分を頼りにしてくれている、そう思うだけでなんだか楽しくなってくる。

――と。
流志が琴奈の残り香の余韻に浸り、少しウキウキした気持ちで顔をほころばているその時。

バキッ……!!

柱の影で木製の模擬ナイフの柄をへし折った音がした。
「…………る〜〜〜じ〜〜〜〜…………よくも私の手下の分際で〜〜〜」
メラメラとどす黒い炎のオーラ(笑)を燃え上がらせながら、ブラウンの髪の女の子が
流志を射殺さんばかりに睨みつけていた。

……が、お姉さんの色香に惑った流志には全く気配すら感じさせられなかったw。

152孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:30:59 ID:S9WFzhZC


         *         *         *


「近接戦闘訓練――?」

流志が思わず聞き返した。
「うん、そうだよ。格闘戦が中心の闘い方がいいな。それで実戦練習をお願いしたいの」
琴奈が流志を見つめる。その視線だけで流志ははにかんでしまうのだが、琴奈は気づいてか
そうでないのか、ニコニコと微笑んでいる。

「でも、琴奈さんはどちらかと言えば武器使いじゃ……」
羅漢道場の格闘武技は武器の使用を認めている。無論練習には、模造刀などのイミテーションを
使うが。琴奈はその武器戦闘のスペシャリストであった。間合いの長い武器を使いこなし、
遠い間合いから華麗な操術で敵を翻弄する。接近戦得意の美衣とは正反対の戦法を得意とする。

その琴奈が突然何故――?
「だから、私はどうしても武器頼みになっちゃう時があって。近接戦闘も最低限基本はこなして
おかないと、近い間合いに飛び込まれたら闘えないから……それに……」
「……?」
「基本をしっかりしないと、この前みたいな事があるとみんなに迷惑掛けちゃうから……」
琴奈はそこで少し頬を染める。
(あ……)
流志は琴奈が何の事を言ってるのか、わかった。


それは琴奈が大人の男性と組み手勝負をしている時であった。
流石に接近戦では力で押されながらも、反応の良い防御と華麗なステップワークでなんとか
互角以上に琴奈は戦っていた。流志も美衣と並んで琴奈の健闘に見入っていた。
そして、相手の一瞬の隙を突いて琴奈が上段回し蹴りを放った時、一瞬早く相手の中段蹴りが
琴奈を襲った。しかもそれがカウンターとなって回し蹴りを放った股間に命中したのだ。
(☆◆%〇#……!!)
声なき悲鳴を上げながら、琴奈はその場に倒れこみ、股間を押さえて悶絶した――。


153孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:32:10 ID:S9WFzhZC


「でも、あれは相手だってわざとじゃないし、事故だから仕方が無いんじゃ……」
「それはそうだけど……偶然の事故にしてももう少し気をつけることが出来たと思うの。
遠当ての武器に頼ってるとどうしても生身の動きを実感しきれないかも、と最近感じ
始めて……だから、近接戦闘の練習は積んでおきたいの」
「で、でもどうして俺に……?」
なんだかんだ言っても自分はやはりまだ少年の部類に入る。既に大人達と渡り合えてる琴奈の
相手には役者が不足しているだろう。流志がそれを指摘すると……。

「だからその……。この前の事で男の人と戦うのが、少し怖くなっちゃったの……」
琴奈は正直に白状した。そのためにひと気の無い道場に流志を呼び出したのだ。今更隠しても
仕方が無い。
「なるほど――。俺ならまだ子供だし、少しは安心できるからですね……」
少々複雑な気もしたが、琴奈のたっての頼みである。断る気はなかった。
「うん……ゴメンね、無理につき合わせて」
「いいですよ」
流志は微笑んだ。実戦練習は嫌いではない。まだまだ自分には修練が足りないと感じてる
彼にとっては女性とは言え琴奈の様な大人の武芸者と闘えるのは良い機会であった。

「あ。だけど、流志」
「はい?」
「『安心できる』って言ったのは流志が子供だから、って意味じゃないからね」
「琴奈さん……」
「私は流志は大人の中で修練しても何の問題もないって思ってる。今日相手をお願いしたのは
流志は組み手が上手だし優しいから『安心できる』って言う意味だから。誤解しないでね」
琴奈は微笑みながらそう言った。
「はい……」
流志もニッコリと笑った。晴れ晴れとした笑顔だ。
「そう、子供はそうやって心の底から笑わなきゃダメよ。愛想笑いじゃなくてね」
琴奈がウィンクする。
今、大人の中で修練しても大丈夫って言ったのに――と流志は思いながらも、琴奈の
心遣いを嬉しく思った。
154孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:33:17 ID:S9WFzhZC


【其の弐】------------------------------------------------------------------------


しかし、組み手は流志が予想していたよりも厳しい展開になった。

「ハッ! ヤッ!……タァ!」
「クッ……!」
気合の入った琴奈の左右の掌底から後ろ回し蹴りのコンビネーション。流志は防戦一方だ。
「どうしたの、流志! 本気でやってる!?」
(ほ、本気ですよ〜!)
返事もロクに出来ないほどいっぱいいっぱいなのだ。辛うじて受けてはいるが、いつ
決定打を貰ってもおかしくない。
「相手が女だと思って甘く見てるからそうなるの!」
「え……? ……あうっ!」
流志の防御をすり抜け、琴奈の掌底が頬を打った。ぐわん、と視界が揺れる。
「くっ……!」
慌てて流志は飛び退り、間合いを取った。視界が戻ると琴奈の真剣な表情が目に入った。

琴奈との手合わせが始まっても流志はやはりどこか真剣みが足りなかったかもしれない。
(女の人に本気で打ち込むなんて……無理だよなぁ)
どうしても最初はそう思ってしまった。
琴奈はその流志の気持ちを悟ったに違いない。挨拶を交わすと即座に接近戦の間合いに
飛び込み、猛ラッシュをかけてきた。
美衣の様な直線的に突き抜ける攻撃ではなく、弧を描き、流れるようなコンビネーション。
一発一発は強くないが、どれ一つとして軌道が同じものが無く、読みにくい。
流志の顔つきもすぐに真剣になった。だが、一度受けに廻るとなかなか主導権を握れない。

だが――。

(琴奈さん、綺麗だ――)
焦りが募る中でも、流志は琴奈の躍動感溢れる華麗な動きに目を奪われることもしばしばだった。
まるで孔雀が舞うような――それも様々な動きを織り交ぜた乱れ舞である。
練習でいつも見ているはずだったが、こうして対戦してみると、その美しさが更に良く分かる。

「かかってこないの、流志!?」
琴奈の厳しい声ではっと目が覚める。
(そうだ――。琴奈さんは女だけど、俺なんかより全然実戦経験があるんだ)
どちらかと言えば琴奈は遠隔武器使い。流志も剣使いだが、自分の得意な間合いで負けるわけ
にはいかない。
流志は気合を込める。闘気が面に出た流志を見て琴奈は微かに微笑んだ。
「そうこなくちゃ……ね!」
間合いを取った流志を追うように、旋回しながら流志との間合いを詰めると裏拳を叩き込む。

(間合いでなく、流れを読む――)
集中した流志には琴奈の手足の軌道が予測できた。さっき避けられなかった死角から裏拳が
来る――下手に動かずそのタイミングを待っていると、それは来た。
155孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:34:29 ID:S9WFzhZC
「……今だ!」
さっきの様に相手の攻撃に対し下がらず、逆に自分から間合いを詰めると。裏拳を受け流し、
琴奈の懐に飛び込む。
そして自分の掌打をがら空きのボディに叩き込んだ。すると……。

ぽよん♪

「え……? あっ!」
手にはマシュマロの様なふんわりと柔らかい感触が――。思わず、掌底を引いた。
琴奈の胸がぷるん、と揺れている。
「やん……」
琴奈も思わず胸を庇う仕草。少し恥かしそうに頬を染める。
「わ……そ、その……。ご、ごめんなさい」
慌ててぺこりとお辞儀して謝る流志。背筋に冷たい汗が流れる。
(こ、琴奈さん……プロテクター着けてないの……!?)
格闘の練習だと言うからてっきり女性用の胸を覆うプロテクターを着けていると思ったのに。
流志は掌で触れてしまった、その感触にドギマギする。

「だめよ、流志。真剣に打ち込まなきゃ練習にならないでしょ?」
琴奈が腰に手を当てて流志に注意する。
「だ、だって……琴奈さん、プロテクターは……?」
「そんなの着けてたら実戦練習にならないでしょ? 中はこれだけ……」
いきなり琴奈は自分の道着の胸を開ける。

「わ……わわっ!?」
流志が思わず後退りした。
「どうしたの、流志?」
琴奈がきょとんとした顔で聞く。
(どうしたも何も……)
琴奈は年齢よりも若干大人びた体つきだ。胸の膨らみは丸く大きめで、道着の上からでも形が
確認できるが、こうして胸元を広げられるとなおその大きさが良く分かる。それに、スポーツ
ブラに覆われた白い肌が目に眩しい。まさしく大人のお姉さんそのものだった。
困り顔で流志は焦る。思わず胸に視線が言ってしまいそうになるのを懸命に逸らそうとするが、
つい何度も見てしまう。男の子にとってオッパイに目が行くのは当たり前の事だが。
「ね? 何もつけてないでしょ?」
ある程度見せつける(本人にその意志があったかどうかは不明だが)と、琴奈は何事も無かった
ように道着の胸元を直す。流志は少なからずホッとしたが……。

156孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:35:12 ID:S9WFzhZC
「下も防具無しだよ……見る?」
今度は袴の紐に手を掛けた。スルリ……と袴の脇から滑らかな肌に張り付いている白い下着の
紐が見えたが……。
「わ、分かりました! もう十分です!!」
流志が慌てて止めた。
「そぉ? ……じゃ、いいか」
琴奈は平然と袴の紐を結びなおす。流志はがっくりと疲れた表情で腰を落とす。
琴奈が下に着けていたのはおそらくスポーツ用のアンダーショーツだろう。普通の下着では
袴の結び目から見える可能性があるので面積の小さい物を着用する――。
そんな話を聞いた事がある。
(それを、琴奈さんが――)
道着は露出こそ少ないが、動きによって体の線は結構分かる。琴奈の丸みの帯びた形の良い
ヒップに小さなアンダーショーツがはりついただけの姿を想像し、流志は自分で困ってしまった。


その様子を柱の影で見つめている、黒い瞳――。
(何をしてるのよ、琴奈〜〜〜! 流志も流志よ! そんなに女の子の裸が見たいわけ?)
どうやら柱の影からは二人が乳繰り合ってるように見えるらしいw。
(こうなったら見てなさい。明日から、この美衣様自らがお色気攻撃であなたを虜にして
やるから――!)
どうやらこれがここ最近の美衣の過剰なサービス攻撃の布石になってたようだ。


それはさておき――。

(う〜〜ん……)
流志はいきなり困ってしまった。琴奈は「真剣に打ち込んできて」と言うが、女の人の
胸に本気の攻撃を当てるわけにはいかない。まあ、それを言えば顔だってそうなのだが……。
「遠慮しないでって言ったでしょ? 本気で来て」
「で、でも……。女の人が生身の胸に当たったら痛いんじゃ……?」
流志が戸惑いながら言うが、
「それは勿論。胸も痛いし、こことかを打っても痛いよ」
琴奈は袴の股間を指差す。彼女は澄ました表情だが、流志はわざわざそこを指差して指摘する
琴奈の仕草にちょっとドキッとする。
「でも、それを怖がってちゃダメなの。私、この前ここを打って少し怖くなってるから、
わざと上も下もプロテクターを外したの。逆治療法かな?」
琴奈は悪戯っぽく笑うが、流志としてはそれはかなり困るかもしれない。羅漢道場の
格闘武技は打撃ばかりではないとはいえ、最初の攻防は殴り蹴りの差し合いから始まる。
股間はともかく、胸まで遠慮していては当て身を使って優位に立つことが出来ない。

「じゃあ、お願いね。大丈夫、流志の事は信頼してるから」
琴奈はさっきと同じ事を言うが、いざ胸に当ててみるとその期待に応えるのが難しい気が
してきた。しかし――。

157孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:35:56 ID:S9WFzhZC
「それじゃ再開するね。行くよ、流志!」
琴奈はまだ構えきらない流志に掌打を打ち込んできた。先ほどの様に旋回しながらの華麗な舞。
「あ……! ちょ、ちょっと!?」
またも流志は受けに回らされる。しかし今度は先程よりは慣れていた。彼の類稀な動体視力は
琴奈の弧を描く動きに瞬時に対応する。
「こうして……こう!」
流れる攻撃には流れる防御と反撃――。力を抜き相手の作り出す流れに乗って再び琴奈の胸元に
飛び込む。――胸元?

ぽよん♪

「あん……♪」
再び繰り返される光景。ぷるん、と胸が揺れ、琴奈は喘ぎ声を上げると胸を押さえる。
(ま、またやっちゃった〜!)
流志は再びさ〜〜っと身を引く。
「う……あぅん……♪」
(お、俺のせいじゃないよぉ〜〜!)
胸を押さえて屈み込み、切なそうに胸を押さえて喘ぐ琴奈を見て流志は心の中で無罪を主張する。
しかし、掌に残る柔らかな感触は彼が有罪である事を物語っていた。


その様子を柱の影で見つめている、黒い瞳――。
(る〜〜じぃ〜〜〜!!)
美衣は再びどす黒い炎のオーラを……(以下略)。
(そんなに女の子のオッパイがいいなら、この美衣様自らが――)


上着のボタンを外し、ありもしないモノを覗き込んでいる美衣は置いといて――。

「なんだか、組み手のタイミングでここに当たっちゃうね」
暫くして立ち上がった琴奈が胸を擦りながらクスクスと忍び笑いする。エッチな悪戯っ子を
優しくからかうお姉さんの表情――。流志は身の置き場がなく俯くばかりだ。
「もう少し下を狙ってみたら? 蹴りとかも混ぜて」
「え? あ……は、はい……」
確かにさっきの組み手ではまた胸に当たってしまうだろう。その度に中断していては練習に
ならないし、流志はストレスがたまる一方だ。他の男が見れば羨ましいストレスだが。

(フフフ……。なんだか、おもしろ〜い)
琴奈が流志の反応を見て内心思う。彼女自身、ある程度自分が男性達にどう思われているかは
自覚している。気にならないと言えば嘘になるが、年下の男の子がどう感じるかを見るのは
ちょっと新鮮な気分だった。
(でも、きっとこれは流志だからだろうね)
芯はしっかりしていても、基本的には気が弱く優しい少年――。
(そんな子を手玉に取ったりしたら、私って悪いお姉さんかな?)
思わず流志を見て忍び笑いをしてしまう。流志はそんな琴奈を怪訝な表情で見ている。
158孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:36:44 ID:S9WFzhZC
「じゃあ、続けましょ……」
「は、はい……」
「行くよ……。ハッ……! ヤッ……!!」
「うん? ……あっ!?」
今度は琴奈は蹴りから入ってきた。飛翔するような躍動感のある回し蹴り。意表を突かれた
流志は胸元にハイキックを貰ってしまう。
「ぐっ……!」
一瞬、息が詰まり体勢が崩れた。膝ががくりと落ちる。
「チャンス!」
追い討ちを掛けるように琴奈が流志に踵落しを放つ。しかし、それは流石に両手を交差させて
頭上で受けた。そしてそのまま立ち上がる。
「あっ……!?」
今度は琴奈がバランスを崩した。蹴り足を掴んで上げられたようになり、慌てて体勢を立て
直そうと素早く蹴り足を引いて踏ん張る。しかし、その隙を流志は見逃さず、琴奈の蹴りの
レンジより内側に間合いをつめた。
「もらった!」
この位置にで掌底を放てばまたオッパイ直撃だ。そうならないように流志はお腹狙いの前蹴りを
放った。しかし……、
「だめよ!」
流志が蹴りを放とうとした瞬間、琴奈はカウンターを狙い、前に出る。速い。
「くっ……!」
流志はとっさに出足を狙う蹴りに切り替えた。しかし、琴奈の出足が速く、狙いが狂った。
そして……。

くにゅ♪

「はぁん……!」
流志の蹴りが当たった瞬間、琴奈がまた喘いだ。
(うわわっ!? や……やっちゃった……)
大汗をかく流志。それもそのはず、彼の放った蹴りは本来の狙いを外れ、琴奈の股間に命中
していたのだ。とっさに止めたのでアクシデントの時の様に思い切り強打はしていないものの、
蹴り上げた足の甲が柔らかい感触で琴奈の大事な所に食い込んだ。

「あ……ふん……♪」
琴奈がやや内股になって股間を右手で押さえている。恥かしそうに頬を染め、困ったように
左手の親指の爪を噛んでいる。潤んだ瞳はじっと流志を見ていた。見つめられた流志は気が
動転しそうになる。

「こ、琴奈さん……い、今のは……」
「……流志のエッチ……」
「い、いえ! そんなぁ〜!?」
半ばパニック状態でオロオロする流志と恥かしそうに股間を擦る琴奈。幸い胸のときと同様
そんなに痛くは無さそうだが、やはり男の子に大事な所を蹴られた事に琴奈自身もドキドキ
しているようだ。

「……わざとじゃないのね?」
なんとなく警戒するように股間を守りながら恥かしそうに上目遣いで流志を見る琴奈。
「も、勿論です! あ……あの……。痛くなかった?」
「……うん、大丈夫。アクシデントの時みたいに強打はしなかったから。少し恥かしいけど」
(今のだってアクシデントですよぉ〜〜!!)
流志は叫びたい気持ちになる。


その様子を柱の影で見つめている、黒い瞳――。
(う……流石にここは、ちょっと……)
美衣は躊躇う様子で恥かしそうに自分の股間のあたりを見つめる。
(そう……流志って本当はすっごくヤラシイ子だったんだ……)
『流志=むっつりスケベ』この式が美衣の単純明快な大脳にインプットされた。
この事は後に生かされるだろう。……すぐにでもw。
159孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:37:28 ID:S9WFzhZC


「ふ〜〜……。どうしてもこういう攻撃になっちゃうみたいね……。あ、わざとじゃないのは
分かってるからね」
琴奈が溜め息をつきながら言う。わざとじゃないのはわかってる、と言いながらも、なんとなく
そわそわと胸と股間を守る仕草を見せているのは気のせいか……?
(勘弁してくださいよ〜)
流志は触ってしまった事そのものより琴奈の警戒心が見え隠れする態度に動揺する。
自分は無実だと声を大にして叫びたかった。……しかし、触ってしまったのは事実なのだ。

「仕方ないか……練習方法を切り替えましょう」
琴奈が髪をかき上げながら言う。
仕方ない、と言う言い草はちょっと気になるが、練習方法を変えてくれるのは賛成だ。
流志はホッと一息ついたが……。

「ここからは寝技勝負にしましょう」
「…………。はい?」
流志は目をパチクリする。
「立ち技がこういうエッチな組み合わせになっちゃうんだもん。このままじゃ練習にならない
でしょ? 私はいいけど……ね」
余裕を取り戻したか、琴奈がクスクスといたずらっぽく笑う。
「だから寝技だけでも鍛えておきたいの。協力してくれるよね、流志♪」
唖然とする流志に、琴奈はニコッと微笑んだ。



160Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/11(火) 01:41:18 ID:S9WFzhZC
……と、投下終了です。

これは前回の「暴君♪プリンセス」で出てた琴奈さんとの体験談?です。
時間軸は美衣との話の数週間前になります。

次回うp版で琴奈さんの「電気あんま指南」になるや否やw。
161名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 01:43:32 ID:46lNBOPH
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
162名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 03:33:57 ID:xGNVVR6X
琴奈さんエロいよ、琴奈さん。
導入パートでも読んでて楽しいです。
ワクテカで続きを待ちますね。
163名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 08:49:59 ID:fOCxjsT4
エッチで悪いお姉さんですねぇ、琴奈さんはW。

指南されてみたいっス
164名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 18:53:03 ID:AGKRmwH3
最高
165名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 18:57:55 ID:vntrur6p
マジGJ!
166名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 18:52:29 ID:vcGChH5N
最高です。本気で。
167名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 12:07:13 ID:sJJF0LtU
ワクテカ
168Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/16(日) 01:44:28 ID:RxO794Lr
ちょっとご無沙汰してました。
続き、あんまり進んでません〜〜〜。

>>162-163
なんかエロイ雰囲気ですね〜w。
さり気無くエロを醸し出したいと思いながらも、やっぱりまだるっこしくて
少しエロ分を性格に上積みですw。

>>161,164,165,166,167
ありがとさまです〜。

もうちょっとしたら投下予定。
でも、電気あんままで到達せず……。

169孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/16(日) 01:56:13 ID:RxO794Lr


【其の参】------------------------------------------------------------------------


(寝技勝負って言ったって……)
エッチな組み合わせで演習にならないのはこちらの方ではないか、とルージは思う。
それが当たり前の様に思えるのだが琴奈はそう思わないのか……?

「る〜じ〜、こっちよ〜♪」

これから自分と琴奈は格闘技の寝技の練習をするのだ。すんごく誘っている声に聞こえるのは
気のせいなのだろう。
だが、横向きでしなを作る格好で寝技の構えをするのは止めて欲しい。気だるげに微笑みながら
肘を突いて寝転んだ状態で流志を見上げる琴奈。流志はクラスメートが学校に持ってきて、
女子たちの顰蹙を買いながら回し読みしているグラビア雑誌を思い出していた。

「どうしたの? やろうよ〜♪」

(気のせい、気のせい……)
煩悩を振り払うようにかぶりを振ると、琴奈の方をあまり見ないようにして彼女の横に座った。
「それで……どうするんですか?」
コホン、と咳払いして目を逸らしながら聞く。頬を染めて照れてる可愛らしい少年を見た時、
おね〜さんがどういう心境になるかを知る程には、流志は世慣れていないようだ。

「そぉねぇ〜……どうしよっかな〜♪」
流志の気のせいでなく琴奈の口調は小悪魔の様に悪戯めいていた。初々しい少年をエッチな煩悩に
誘い込むほど琴奈も擦れてはいないが、それでもにんまりと悪い笑顔で微笑むと面白がるように
流志の目の前に擦り寄ってきた。
流志の目の高さからは胸元の合わせ目から白い肌が覗けそうになる。

「お、俺が下になったほうがいいですよね?」
辛うじて流志はそう言った。
「どうして?」
「だって、最初は琴奈さんが攻勢の方がやりやすいでしょ?」
「そうねぇ……」
琴奈は少し考えていたが、
「やっぱり、私が下かな♪」
と、言って仰向けに寝転がる。
「な、何故ですか……?」
困ったような表情の流志を見て小首をかしげながら、
「だって、私、寝技ってどうすればいいか分からないもん……だから最初は流志が攻めて♪」
そう言うと、ウィンクする。流志はまた意味も無い咳払いをした。

「それになんとなく、女の子が下の方が色々と都合が良さそう……」
「始めましょう。行きますよ」
琴奈が何か言い出す前に流志は練習を再開する事にした。
クスクス、と彼女が忍び笑いをするのを耳にしながら、流志は琴奈に覆いかぶさるようにして
技を掛け始めた。
170孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/16(日) 01:56:54 ID:RxO794Lr


         *         *         *


とにかく、練習を再開してしまえば邪な気分を忘れて乱取りに打ち込めるだろう、と思っていた
流志だが……甘かった。
(ど、どうすればいいんだよ〜〜!)
と、心の中で叫ぶ。
とにかく――どこを触ってもぷにぷにのぽよぽよなのだ。
上から覆いかぶさると、ポヨン♪と肘が胸に当たるし、背後から攻め込もうとするとお尻に顔が
埋まった。その度に琴奈が小さく悲鳴を上げる。
横からの攻めに至っては最悪である。抵抗する琴奈を抑え込もうとして肩と下半身に手をやると、
柔らかい所が前腕部にくにゅ♪と触れた。
「ひゃあん! ……そ、そこはダメ……」
切なげに指を咥えて仰け反る琴奈を見て慌てて流志は技を解く。

「はぁ……、はぁ……、ハァ……。だ、ダメね、私……。流志に好き放題に攻められて……」
(いや、ちょっと違いますって……)
顔が上気し、息を荒くしてぐったりとしている琴奈を見て、流志は困ってしまう。
「それにしても、流志は上手ね。女の子との経験がないと思えないぐらい……」
「な、何の経験ですか!?」
「……? 勿論、寝技の事よ。……何の事だと思った?」
「……なんでもありません」
そういうオチである。

「このままじゃ私、攻められっ放しね……」
ややはだけた胸元を直そうともせずに琴奈は流志を見上げる姿勢になる。流志の位置からは白い
スポーツブラと胸元の谷間が覗けてしまう。美衣には絶対ないものだw。
「ねぇ、流志。私、必殺技を使っていい?」
琴奈が幾分目に光を湛えて流志を見る。流志は胸元に目が行ってたのでそれに気づかなかった。
「ひ、必殺技……ですか?」
「うん、必殺技。これで男の人を倒した事もあるんだよ」
琴奈は自身たっぷりに言う。しかし、それならば何故それを今まで使わなかったのだろう?
流志がそれを指摘すると、
「だって……。女の子がそんな事をするなんて……ね♪」
琴奈は思わせぶりにチロリと舌を出す。
「よ、良く分かりませんけど……使うのはいいですよ」
そんなのがあればだけど――。流志は不思議そうな顔をしながらそう言った。

この一言が彼の運命を大きく変える事になると知らずに――(大げさ)。

171孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/16(日) 01:58:25 ID:RxO794Lr

「フフフ……言ったわね、流志……。では、遠慮なく♪」
今まで流志の愛撫?に身悶えしていた琴奈がいきなり流志に襲い掛かった。
「わ……! な、なんだ〜!?」
抗う間もなく流志は琴奈に押し倒された。そのまま覆いかぶさってくるかと思いきや、琴奈は
足を取る。あっという間に右足をホールドした。
「くっ……! か、関節技ですね……!? 簡単にはやらせない!」
流志が体を捻って開き首を固められているポイントをずらそうとする。しかし、琴奈はそんなの
には目もくれず、もう片方の足も取った。両脇に流志の足を抱える形になる。
「う……? こ、これは……!?」
「流志……『電気あんま』って知ってる?」
「でんき……あんま……? なんですか?」
「やっぱり知らないか。早い子は小学生で経験してるんだけどな〜。フッフッフ……覚悟〜♪」
「か、覚悟って……何を? ……ちょ、ちょっと待って!」
琴奈はにんまりと微笑むと流志の股間に足を乗せた。慌てる流志だが、琴奈はそのまま右足を
震わせていく。
「だ、だめですってば! や、やめて……!!」
「電気あんま、かいし〜〜!! だだだだだだだだだ……!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜〜!!!!」

流志の悲鳴が道場にこだました。


         *         *         *


30分後――。

「ひっく……。ひっく……」
「もう〜……いつまで泣いてるの、流志は……」
道場の畳の上には泣いている流志と困った表情の琴奈がいる。良く見ると、流志は袴がさっきと
違う。琴奈はいつまでもめそめそ泣いている流志を持て余しているようだ。

「だから悪かったって言ってるでしょ? 私だって男の子があんな事になるなんて思わなかった
から、つい長めに……ああ、な、泣いちゃだめってば」
「ううう……うわぁ〜〜ん!!」
琴奈の言葉に反応し、子供の様に泣きじゃくる流志。と言うか、子供なのだが、普段大人びた
雰囲気の流志がこんな泣き方をするとは琴奈も思わなかったに違いない。
「どうすればいいのよ、もう……」
琴奈は溜め息をつく。しかし放っておいて万が一誰かに告げ口されると、琴奈の評判は暴落必至
であった。普段の流志はそんな事しないだろうが、今は分からない。だから何とかして宥めなけ
ればならないが……。

「…………」
急に流志がピタリと泣き止んだ。
「流志……? うっ……」
漸くご機嫌が直ったかと思って琴奈が流志を見ると、恨みがましい目で琴奈を睨んでいた。
「る……流志クン、どうしたのかな? アハハ……」
琴奈が焦った表情でご機嫌を取ろうとする。しかし、流志はそれには反応しなかった。
気まずい空気が流れるが……。
172孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/16(日) 01:59:13 ID:RxO794Lr
「練習……しましょう」
「へ?」
「寝技の練習するんでしょ?」
「あ、あの〜……で、でも流志クンは……」
「俺なら大丈夫です。さあ、再開しましょう」
「う……」
琴奈は流志からある種のオーラを感じていた。いつもの様に気弱げに困った表情ではなく、
何かを決心した目。それが自分に向けられていると言う事は……。
(う〜〜〜ん……。仕返しする気満々ね、あの目)
流志ってこんなに恨み深かったっけ? と思いながらもその迫力に琴奈は逆らえず、膝立ちで
構える流志の前に同じ姿勢で構える。

「え〜〜っと、流志……その……」
「隙だらけですよ?」
「え?」
琴奈が気づいた瞬間、流志は俊敏な豹の様にあっという間に琴奈の背後に回りこんだ。
そしてバックを取り、そのまま前に押し倒す。
「きゃ!? な、なに……!? きゃうん!!」
なす術もなく押し倒され、前倒しに倒れる琴奈。
「いったぁ〜〜い、おっぱい打った……ひゃあん!? る、流志!?」
「…………」
胸を畳で打って痛がってる間もなく、流志が背後から攻め崩しに掛かる。
しかし、それは良いのだが――。
「る、流志! そこ、お尻……。お尻に頭が当たってるよぉ〜!」
「当ててるんですよ」
「え? きゃあん!? だ、ダメ! 流志のえっち〜!!」
「男の大事なところを散々弄んだくせに何言ってるんですか!」
流志は更に額で琴奈の袴のお尻をグリグリする。狙ってではないが、それが丁度菊門を中心に
されているため、琴奈は湧き上がる妙な感覚に悶えてしまう。

「だめぇ〜〜! そんな……。あっ……!!」
お尻の穴を突き上げられるようにグリグリされる琴奈は切なげに指を噛む。頬は紅潮し、体中が
熱くなってきた。胸が畳に擦れているに加えて流志の抑えたポイントが絶妙なため、逃げよう
にも力が入らない。
「逃げなきゃもっと悪戯されるだけですよ?」
ひとしきりお尻を責めた後、流志はうつ伏せになった琴奈の体を這い上がるようにして背中から
攻めていく。流志が押さえ込むにつれ段々体が動かなくなっていく。
「る、流志〜、その……許してよぉ〜」
「いやです」
琴奈の甘え声を峻拒する。
(う〜〜ん、本当に怒ってるみたいね)
自分がやったのだから仕方が無い。琴奈は諦めて流志の為すがままになる。それに――。
(年下の男の子に好き放題にいじめられるのって、ちょっといいかも♪)
と内心思ったりしたその時――。

173孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/16(日) 01:59:57 ID:RxO794Lr
「ひゃあん!? る、流志、それは……!」
「…………」
流志は物も言わず琴奈の背後から手を回し、年齢の割りに豊満な巨乳を揉み始めた。

もみもみもみもみ――。

もみもみもみもみもみもみもみもみ――。

もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ――。

もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ――。

「あふん……♪ る、流志……揉みすぎ……」
琴奈は目を閉じて仰け反り、耐え切れなくなったように人差し指を噛み締める。
流志の揉み方は稚拙で必ずしも効率よく感じさせるものではなかったが、年下の男の子の欲望に
忠実な責め方は結構精神的に来るものがある。
しかも流志は今仕返しモードだ。揉み方は執拗且つ陰湿である。じっくりと、ねちねちと、
絶え間なく一定のリズムで揉んでくる。

「ハァ……ん……。るー……じ……」


(る、流志ったら……)
琴奈が執拗に乳を揉まれている姿を柱の影から見て美衣は困ったような表情になる。
意外にも流志は琴奈に自分からエッチな行動を仕掛けていた。
(流志はやっぱり胸の大きな女の子がいいのかな……?)
胸元を開け、自分の申し訳程度のふくらみを見ながら少ししょんぼりする。
試しに自分の胸を触ってみた。揉むほどは無いが、全く愛撫するほど無い事もないので
さわさわ手の平で擦り、指でつまんでみる。すると――。

痛ッ――!

美衣は思わずピンクの蕾をいじっていた手を離した。少し強くしただけだが、結構痛い。
(琴奈はどうして平気なの? あんなに揉まれているのに……)
自分のは成長期の女の子の特徴である事を、美衣はまだ知識としては知らずに思い悩んでいた。


道場内に目を向けると――。

「あ……ぅん……。るーじ……、もう許して……」
ついに琴奈は心の糸が切れたようにがっくりと力を抜いた。体が火照った状態で揉み続けられ、
どうにかなってしまいそうだ。
「は、反省してますか? あんなことして……」
流志は琴奈の喘ぎ声にドキドキし、舌を噛みそうになりながら辛うじて言う。
復讐心で夢中になっていたが、いざそれを成し遂げて冷静になると、自分がどんなに破廉恥な事を
していたのかに気づき、急に恥かしくなったのだ。
「はぁ……、ん……。あぁ……。流志、お願い、オッパイを揉むの、止めて……」
琴奈が哀願する。その表情が艶めかしく、流志は我あらず心臓の鼓動が高鳴った。
「反省……したから……。ね?」
「う……。その……」
何故か責めている流志のほうが困ってしまった。これで許していいのか、それともここは厳しく
もう少しお仕置きを続ける方がいいか。

174孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/16(日) 02:00:26 ID:RxO794Lr

だが、本来は気の弱い優しい男の子。必要以上の意地悪は出来ない性格なので、復讐を果たした
以上は許してあげることにした。琴奈の体から手を離し、乳揉み地獄から解放した。
「はぁ……ハァ……」
漸く解放された琴奈だが、ぐったりと寝そべったままだ。と言うより起き上がれないのか。
「い、今のは……効いちゃった。……流志はエッチだね」
「そ、そんな……」
ただ寝そべっているだけの状態なのに、流志は琴奈の方をまともに見れない。
道着は立っている時はそうでもないが、こうして横になって寝るとその女性らしいたっぷりとした
胸の隆起となだらかな腰のラインがはっきりと分かる。これも美衣あたりではとても出ないがw。

「こ、これに懲りたら、あんな悪戯しないで下さいね」
流志が視線をそらせながら念を押す。流石にあれだけ悶えさせたのだから琴奈も反省しただろう、
そう思っていたが――。

「……イヤ」
「え?」
「反省なんかしないよ〜だ!」
琴奈がちろっと舌を出す。小悪魔の様な可愛い仕草に流志はちょっと胸を銃弾で打たれた感覚を
覚えたが、それとは別に――これではさっきと話が違うではないか?
「だ、だってさっきは……ずるいですよ、琴奈さん!」
「そう言われても、あの程度の仕返しじゃ、ちっとも反省する気にならないもん♪」
琴奈は得意気に嘯いた。本気で反省する気が無いらしい。
だが、流志のやり方はあれが限度だった。あれ以上の事は自分には思いつかない……。

「じゃ、じゃあ……どうすれば?」
「私を反省させたいの?」
「は、はい……」
「だったら……」
琴奈は仰向けに寝転んだ。そして流志のほうに足を向ける。
「目には目を、歯には歯を――。電気あんまにはやっぱり電気あんま、じゃない?」

流志には琴奈の目が一瞬妖しく煌いたように見えた。
175Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/16(日) 02:02:56 ID:RxO794Lr
投下終了です〜。

次は電気あんま本番ですが、いつうpできるかは不明ですm(__)m。
176名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 02:56:21 ID:tj41ZT+w
やべえやっべ、一瞬スレタイ忘れて
「揉みしだけ! そのまま揉み倒せ!」とか脳内で叫んでた。
177名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 03:07:48 ID:hey1/vSR
琴奈タソえろすぎるうううあああああ
178Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/17(月) 23:35:00 ID:c0kWPjzV
>>176
乳揉み倒し、もっと綿密な描写の方が良かったでしょうか?w
舐めさせようかとも考えたのですが違う方向に話が行っちゃい
そうなのでやめました(汗。

>>177
なんか、エロ姉ちゃん状態ですねw。

と言うことで、もうちょっとしたらエロ姉ちゃんの暴走?をうpりますw。
179孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/18(火) 00:12:31 ID:TXXIPLrR


【其の四】------------------------------------------------------------------------


「で、電気あんま……ですか?」
流志が思わず尻込みする。
「そうだよ♪」
「だって……こ、琴奈さんは女の人だし……」
流志が俯く。
「でも、反省させたいんでしょ? 私に」
「は、はい……」
そこだけは譲らないんだ、と思うと琴奈はクスクスと笑ってしまう。
「女の子のここを責めるのは抵抗ある?」
「そ、それは勿論……」
琴奈が股間を守るように両手を置いたのを見て流志は恥かしげに目を逸らす。
「でも、さっきのオッパイ揉みしだかれたのだって、女の子にとっては随分と恥かしい行為だよ?
それに普通、あんなに長くしないし」
「そ、そうなんですか……?」
「そうよ。流志ってすっごく長く激しくオッパイを揉むのが趣味なのかなって思っちゃった♪」
「そ、そんな……」
無論、経験の無い流志にはどこまでが標準とかは全く分からないが、確かに復讐心のあまり
見境なく揉みまくったのは事実だ。

「だから今更恥かしがる事ないと思うんだけどな〜」
「む、胸とそこは……違いますよ」
「まあ、私はいいけど。反省しないし、流志にはこれからもエッチな攻撃を繰り返してあげる
だけだから♪」
「そ、それは困ります!」
実際にはこんなシチュエーションは琴奈の誘いに乗りさえしなければありえないのだが、
今の流志にはそこまで冷静に考えている余裕はなく、オロオロしてしまう。
「今度はどうしようかな〜……。さっきみたいな事、みんなの前でやっちゃおうかな〜?」
流志が手出しを躊躇ってるのをいい事に調子に乗る琴奈。いや、乗った振りかも?
流志はその様子を見ていたが、やがて決心したように立ち上がった。

「わかりました。こ、琴奈さんに……で、電気あんまします」
流志は琴奈の足元に座り込むとその両足を掴んで、自分の脇に抱えた。
「フフフ……ついに決心したの?」
琴奈の声も少しだが上ずっていた。実は彼女にとっても男の子に電気あんまされるのなど、
初めての体験なのだ。流志を手玉に取っていたのもあくまで彼のシャイなところを突いただけで、
実際に経験が豊富なわけではない。
(本当にされるんだ――。流志に、電気あんまを――)
そう思うと琴奈の胸はこれからされる事の期待と不安で一気に高まった。
流志に気づかれないようにしないと――と、思いはするが、顔が熱くなって頬が紅潮するのは
止められない。期待と興奮で――そう、自分は流志にエッチな事をされるのを期待しているのだ。
あの乳揉みで一気にその期待は高まったといってもいい。そして今からされるのはそれ以上の事
――電気あんま、つまり、女の子の一番恥かしい所をグリグリされる事である。

「い、行きますよ……」
流志が緊張のあまり吃りながら、右足の踵を琴奈の股間にあてがった。
「あ……それは……」
急所に強く圧迫を受けた琴奈は思わず、流志を止めたそうにする。しかし、流志は気づかず、
そのまま力を込め、グリグリと琴奈の股間を踏みにじった。
「あ……。ああああっ!! い、いたい……流志、痛いよぉ!」
琴奈の悲鳴が道場に響き渡る。流志ははっと気づき、足の動きを止めた。
180孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/18(火) 00:13:26 ID:TXXIPLrR


         *         *         *


「う……。いたたた……」
琴奈が仰向けに寝た状態で袴の股間を両手で押さえ、悶えている。
「こ、琴奈さん……。大丈夫ですか?」
流志が申し訳無さそうに琴奈の顔を覗き込んだ。琴奈は返事をせず、悶えたままだ。
どうやら、流志の電気あんまは女の子には強すぎたらしく、琴奈は悲鳴を上げ、慌てて流志は
止めたが、10分経った今も股間を押さえて痛がっている。
「ご、ごめんなさい……俺……」
そんなつもりではなかった、と言おうとしたが、言い訳めいてる気がして口をつぐんだ。
わざとでなくとも琴奈は痛さで苦しんでいるのだ。責任を感じてしまう。

「ふぅ〜〜……」
やがて、琴奈が上半身を起こした。股間から手を離し、額の汗を拭う。
「こ、琴奈さん……」
「大丈夫よ、流志。ちょっとまともに急所を責められたから……効いちゃったかも」
少し青白い顔で琴奈は軽く微笑む。その様子が痛々しく流志は更に申し訳ない気持ちになった。
「フフフ……やっぱり流志はこういう経験がないんだね」
「は……はい。あの、俺……」
「なぁに?」
「やっぱり……やめます。こんな事するの」
「ダメよ」
琴奈は即座にきっぱりと言った。
「琴奈さん……」
「流志は悪いお姉さんにいじめられたんでしょ? 男らしくお仕置きしなきゃ。でないと、
このままお姉さんが調子に乗って流志にもっとエッチで意地悪な事をし続けるかもよ?」
琴奈は強くそう言ったが、流志の答えは意外なものだった。
「……それでもいいです。女の人を苦しめたりするより、自分がされる方が全然ましです……」
俯きながらも流志はハッキリと言った。琴奈は一瞬虚を突かれた表情をしたが、すぐに微笑んで
流志の頭を優しく抱く。

(うわぁ〜〜……)
流志はまたしても琴奈の柔らかい抱擁攻撃を受けてしまう。いい匂いが流志の鼻腔を擽り、
それだけで幸せな気持ちになってしまい、仕返しやお仕置きなどの気分は吹っ飛んでしまった。
「優しい子ね、流志は」
琴奈は流志をふくよかな胸で抱きしめながら囁く。
「あのね、流志。男の子が女の子にお仕置きする方法って、苦痛だけじゃないんだよ」
「え……?」
「女の子の感じる所を責めて気持ち良くさせるお仕置きもあるの。気持ち良くさせるのって
お仕置きには見えないかもしれないけど、自分の思ってる以上に気持ちよくさせられ続けられる
のって案外堪えるんだよ。これは女の子だけに通用するお仕置きだから男の子にはピンと来ない
かも知れないけど……」

「気持ち良くさせられ続けるお仕置き……?」
確かに流志には分かりにくい感覚だ。さっき琴奈にされた時は、昇りつめて、果てて……。
流志はその時の事を思い出したのか、真っ赤になる。琴奈はその様子をじっと見詰めていたが、
「女の子の場合は流志が体験した気持ちを長い時間感じちゃうの」
ニッコリと微笑みながら言う。
「そ、そうなんですか……?」
それは確かに辛いかもしれない。あの果てる直前の感覚。流志は一瞬だから耐えられたが、
女の子はあれが長い時間続けられるなんて――。それも自分の意志ならともかく、強制的に
され続けた日には――。
181孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/18(火) 00:14:21 ID:TXXIPLrR
「電気あんまはその為の究極の技と言っても過言じゃないの。する人がその気になれば女の子を
生かさず殺さずいつまでもいたぶり続けられる――流志のしたオッパイ揉みも強力だけどね」
琴奈はクスクスと悪戯っぽく笑う。
「だ、だけど……さっきは、その……」
自分は完全に失敗したではないか、と流志は思う。琴奈に電気あんましたのは30秒もない。
それなのに琴奈は悲鳴を上げ、解放した後も股間を押さえてその痛さに悶えていた。

「そうよ――」

琴奈の表情が一瞬にして曇った。
「女の子にとっての電気あんまはね、そういうことも出来るの。それも誰でも簡単に――。
流志のは偶然に私の急所を捉えたからああなったんだけど、あれを意図的にしようとすることも
出来るし、さっきと反対にすぐにやめない事も出来るの。そんな事されたら女の子にとっては
地獄の悪夢以外の何物でもないわ」
「そ、そんな大げさな……」
流志は思わず呟いたが、
「大げさだと思う?」
琴奈は聞き逃さず、流志から目を逸らして真顔になった。女の子が辛い事をされる気持ちを
吐露したが、男の流志にはそれは共用出来ない気持ちである事を示すかのような態度だった。

だが、琴奈が切実な表情を見せたのは一瞬のことだった。すぐに優しげな笑顔に戻る。
「だからね――」
「は、はい?」
「流志にはちゃんと教えてあげようと思うの。女の子に対する仕返しの仕方を」
「そ、そんな……。俺は女の人には……」
「そういう事言ってると、女の子たちに狙われるよ。キミはチャーミングなんだから」
琴奈の様なお姉さんに悪戯っぽい笑顔でそう言われると流志は困ってしまう。

「こういうのは女の子を責めるポイントから教えないとダメね」
「どういう意味ですか……。ちょ、ちょっと、琴奈さん!?」
いきなり琴奈が袴の横紐を解き、すとん、と足元に落とした。琴奈の白い脚が露になる。
上はまだ道着を着ていたが、琴奈が動くたびに下着が見えてしまう。
(うわ……。小さい……)
流志は真っ赤になりながら琴奈のつけている下着に思わず目が行ってしまった。
下は予想に違わず、スポーツ用のアンダーショーツのみだった。いや、それにしては小さい……?
それにお尻の部分は全く紐状態で、いわゆるTバックショーツに近いものだ。

「『着物ショーツ』よ、これ。スポーツショーツよりラインが目立たなくて和服の道着には
こっちの方がいいの。もしかして、初めて見た?」
「…………」
琴奈の説明にも何とも答えようがない。流志は思わず琴奈の露になったお尻のラインから
踵までの脚線美に見入ってしまった。袴がないので上着も止める物がなく、胸元もはだけて
スポーツブラが見える。お腹から下腹部に至っては隠すものが股間の必要最小限(いや、
必要最小限以下かもしれない)の部分のみだった。手入れが行き届いているのか、小さな
スキャンティながらも秘部を覆っている柔らかな草叢はどこからも見えない。

しかし――。
着物ショーツが道着のアンダーウェアとして使われるのはいいとして、なぜ琴奈はわざわざ
主流のスパッツタイプでなくスキャンティタイプを着用しているのか――もっとも、そんなものに
造詣が深くはない流志は気がつかないだろうが。

「こっちに来て、流志。お姉さんが女の子の体の事を教えてあげる――なんてね♪」
琴奈は小悪魔の様な笑顔で上着の裾を両手でつまみあげた。それをそのまま肩の高さにまで
持ち上げる。
流志からは目にも鮮やかな白の三角地帯がくっきりと見え、羽を広げた孔雀の様な琴奈の姿は、
明かり取りから差し込んでいる夕焼けのオレンジ色に染まっていた。
黒曜石の様に煌く瞳で流志を見つめながら僅かに小首を傾げる琴奈は、まるで幻想の世界の
住人の様に妖しく美しかった。
182孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/18(火) 00:16:02 ID:TXXIPLrR

【其の伍】------------------------------------------------------------------------


夕闇に映える琴奈の美しさに流志が見惚れている時、琴奈も自分が通常の状態で無い事を
自覚していた。

(私、何やってるんだろう――)
年若な少年を誘惑するような行為の数々――流志はそれに悉く乗り、今は自分の半裸の姿に
釘付けになっている。
(見られてるんだ――流志に――)
そう思うだけで琴奈は体が熱くなり、体中の肌がピンク色に染まっていた。幸い、夕光に
照らされて目立たなかったが。
(流志だから、こういう事しちゃうのかな?)
自問自答してみるが、捗々しい答は返ってこない。ただ、流志の気弱げで優しく、安心できる
ところにお姉さんのいたずら心が刺激されるのはあるだろう、と自分でも思った。

「それでは、流志クンに女の子の秘密をレクチャーしま〜す♪」
少しおどけた表情で流志に微笑みかける。そして、アンダーショーツに覆われた三角地帯が
よく見えるように持ち上げると、流志を顎で招きよせた。瞳は濡れたように潤い、頬は恥かしさで
紅く染まっている。悪戯心と羞恥心があいまった、不思議な感覚だと琴奈は思った。
「…………」
流志は吸い寄せられるように琴奈の前にしゃがむ。流志の目の前に琴奈の三角地帯があった。
流志にはあまり見ることのない、魅惑的な形に思わず熱い溜め息をつく。

「あっ……♪」
琴奈は自分の敏感な所に流志の熱い息をモロにかけられ、思わず体が震えた。
「る、流志……その……」
「なんですか?」
「……な、なんでもない」
息を吹きかけないで、とは言えなかった。自分が感じてしまってる事を告白するのと
同じだからだ。
「その……ショーツが食い込んでいるところ……わかる?」
言われて流志が凝視する。それだけで琴奈は体の中に何かが疼くのを覚えた。

流志が見てみると、ショーツは確かに縦筋の様な形で食い込んでいた。
「は、はい……。分かります」
「そ、その形の通り、優しく指で触ってみて……」
「え……?」
食い込んでいるのは琴奈の神秘の秘裂。その事ぐらいは流志にも分かった。しかし、それを
触れと言う事は――。
「どうしたの? 早く……」
琴奈が急かすように言う。自分で誘っておきながら、これ以上焦らされるとどうにかなって
しまいそうなのだ。
「は、はい……」
言われるがままに人差し指でショーツの皺の部分をなぞっていく。
下から上に――。ゆっくりと、触れるか触れないかの距離感で――。
「ん……!! あっ……」
琴奈が思わず背を反らし、熱い吐息を漏らす。流志の躊躇いが図らずも絶妙な愛撫となり、
ゾクゾクと背筋を微弱な電流の様なものが這い登っていった。

「そ、そこに……小さな突起みたいなのが……あるでしょう?」
濡れてないかしら――? そう思いながら震える声で琴奈が言う。もし濡れているのがばれたら
自分は淫乱な女だと思われてしまう――琴奈の鼓動は心臓が破れんばかりに早まる。
(濡れて……る)
流志は指先に湿り気を感じた。水のようなさらさらした感じでなく、少し粘性のあるぬるぬるした
感触。これが何であるかはなんとなく知っていた。学校の授業で習う程度の知識だが。
(でもこれは言わない方がいいんだろうな……)
なんとなく、そう思っていた。やはり恥かしいところが濡れているのを指摘されるのは恥かしい
だろう、と。
183孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/18(火) 00:17:07 ID:TXXIPLrR
「はい……。これ、ですか?」
「……ひゃあん!」
流志が突起を探り当て、それを抓む様に触った途端、琴奈は飛び上がらんばかりに反応した。
「あ……ん……。そ、それ……。それが……女の子の一番の急所なの……」
琴奈は息を荒くしながら懸命に説明する。もう少し長く触られていたらその場に崩れそうだった。
「女の子の……急所……」
「そうよ……。さっき、私が痛がったのは流志にそこを踵でグリッとされたからなの……」
「え? そ、そうだったんですか?」
この小さな突起を……。確かに触っただけでこれだけ反応する部分を踵で踏まれたら飛び上がって
しまうぐらいに痛いだろう。
(それに……柔らかかった……)
流志がなで上げた縦筋の部分はとても柔らかかった。防御する筋肉がまるでなく、ここを何かが
直撃したら大変な事になりそうだ。

「……! だから琴奈さん、前に……」
「そうよ……。蹴られたのはここ――。あんな恥かしい格好で私が身も世もなくのた打ち回った
理由が……何となくわかるでしょ?」
熱い吐息をつきながら琴奈が微笑んだ。

「でも……。そうしたら女の子のここを電気あんまで責めるのって、痛いだけじゃないですか?
俺、そんなのはしたくないです……」
流志は俯きながら言う。しかし、琴奈は流志の顔を上げさせた。
「それが……違うんだな♪」
「え? で、でも……」
「もし今の私がさっきの流志の電気あんまをされたら……ちょっと気持ちがいいかもね」
クスクスと忍び笑いする琴奈を見て流志はポカンとなる。あんなに痛がってた電気あんまを、
今されると気持ちがいい……? 流志には訳が分からない。
「でも、その理由を説明する前に、女の子の電気あんまをどうやるのか……そっちからレクチャー
したほうがいいよね?」

琴奈はさっきと同じように仰向けに寝転がった。ただし、さっきと違い、袴がない。足元に
いる流志にはその白い脚線美と神秘の三角地帯が眩しく見えるのだ。
「流石にこの格好で足を広げるのは……勇気が要るね」
少しおどけ口調で琴奈は言った。勿論、羞恥心の裏返しである事は流志にもわかる。
「流志、またさっきみたいにして……。ただ、足をここに当てるときに気をつけてね」
琴奈が自分の股間を指差して言う。さっきは無造作に踵が当てられたが……。

「ど、どうすればいいんですか?」
流志が戸惑いながら琴奈の両足を自分の両脇に固定する。琴奈はこれで電気あんまから
逃げられない。
「右足を入れる時に、軽く置くようにあてがうの。踏むとか押しつけるとかは考えないように、
ただ股間の所に置くだけ……。それと、踵でも爪先でもなく、置くのは土踏まずの部分でね」
「は……はい……」
流志は言われた通りにした。土踏まずの部分で置くように――となると、なかなかあてがった
感覚にならない。
(そうだ、さっきの指の使い方――)
琴奈のクリトリスの位置を探った時のあのクレバスに触れるか触れないかの動き――あれに
近いものがあるのではないか? 
そう思った流志はゆっくりとゆっくりと足を太股の間に通していく。途中、内股にさわさわと
触れ、時折琴奈が小さく悲鳴を上げるが、かまわずに股間に近づけていった。
184孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/18(火) 00:17:43 ID:TXXIPLrR
(まだつかないかな……?)
そう思ったとき、僅かに土踏まずの部分に布が触れたような気がした。その途端、
「あう……ん♪」
琴奈の悶え声が聞こえ、流志の足が太股にきゅっと挟みこまれた。
(う、うわ……!)
琴奈の反応の良さに驚き、思わず足を引っ込めそうになる。その僅かな動きでも琴奈の内股は
ぷるっ……と震えた。
「ん……。るーじ……」
琴奈が切なそうに指を噛む。気がつくと流志は土踏まずの部分に濡れたショーツが張り付いて
いるのに気がついた。それを剥がそうと足を上下させる。
すると……。
「あう! あっ……!! ああん……♪」
ビクン! ビクビク……! と、琴奈の体が小刻みに震える。
(これが……電気あんま?)
流志は女体の反応に驚きながらも何かが分かった様な気がした。

「ん……。くっ……!」
声を押し殺し、流志の足の動きに悶える琴奈。軽く上下させられているだけだが、逆にそれが
効果的な愛撫になっている。
「る、るーじ……。そのまま、足の裏を震わせて……全体的に……」
「こ、こうですか……?」
流志が言われた通りに足の裏全体をバイブレートさせる。すると……。

「はぁう……!! あっ……!!!」
ビク!ビク!ビク!ビク!と漣の様に琴奈の体がのたうった。堪らなくなったように太股は
内股になって流志の足を締め付け、胸を掴むように上半身を悶えさせる。
「だ、大丈夫……琴奈さ……」
「い、いいの……! つ、続けて……」
「は、はい……」
躊躇う流志を促して電気あんまを継続させ、琴奈は更に悶えた。声押し殺すような悲鳴と
硬直する体。流志はその仕草に興奮しながらも、大丈夫なんだろうかと少し心配になる。
だが、その悶えと連動するかの様に流志の足を当てている所から泉の様に蜜が湧き上がって
来ていた。流志は少し驚きながらもペースを緩めず、その部分を擦り、振動を送り込んでいく。
クチュ……クチュ……。電気あんまする音は段々と艶めかしいモノに変わりつつあった。

「こ……これが電気あんまの第一段階なの……。最初はゆっくりと優しく、琴線に触れるように
エレガントに……こうすれば女の子は心も落ち着いて男の子の準備を受け入れられるように
なるの――」
琴奈は荒くなりがちな息を整えながら、懸命に流志に電気あんまを指南した。
目を見開いた彼女の瞳は期待と情熱で熱く潤んでいた。


185Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/18(火) 00:20:03 ID:TXXIPLrR
投下終了です〜。

次で琴奈編?終わりかな。

186名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:31:13 ID:jEIiIWOB
女の子へのお仕置き・概論を拝聴した愚息が
「よく分かりました、琴奈先生!」
と、起立して申しております。ありがとうございました。
187名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 08:13:43 ID:5huBgsUD
あんまにあ氏の書くシチュエーションはことごとくツボでやばい
スキャンティとか出てくるあたり、きっと俺の生き別れの兄だと思う
電気あんま+スキャンティは組み合わせが強力すぎて死ぬ

あんまする足の振動で小さいパンツがズリズリとずれて
見えそうになるシーンを想像するだけでハァハァハァハァ(;´Д`)
188名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 18:02:37 ID:3hRPItBd
(o^-')b<GJ!
189名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:43:11 ID:wjbY1WfT
保管庫をみて・・・
あんまにあ殿、作品を拝見いたしましたが、
あれで終わりなのでしょうか?と思う作品が多く、
続編が書かれるのか、あれで終わりなのか、教えてください。
190Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/19(水) 02:14:38 ID:vOiZoYiJ
今日は書ききれませんでした……>続き。暫く後になるかもです。

>>186
琴奈先生、背伸びして頑張ってますw。
年下の子相手だと年上のお姉さんはいいトコ見せようと張り切ってえっちになりますからね?w

>>187
スキャンティタイプを穿かせたのは久しぶりだったりしますw。
ここの所プリントパンツとか子供パンツが多かったので〜。
個人的な好みでは超露骨なのよりややエッチめの下着が好きです。

>>188
THX!です。
191Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/19(水) 02:22:45 ID:vOiZoYiJ
>>189
ざっとですが……(保管庫リストより)。

『えっちパーティ』 01/02/03
 →多分、断念……orz。
『ひなあんま』
 →終了済。
『電気アンマ禁止!!』 01/02
 →近いうちにやる気あり。
祥子×祐巳(マリア様がみてる)
 →多分、断念……orz。
『えっちプロレス 〜女の子の急所攻撃〜』 01/02/03/04
 →リメイク&移転しました。
えっち曜日 01/02/03/04(D.C.〜ダ・カーポ〜)
 →終了済。
あんまアンドロイド 01/02/03/04/05/06(ギャラクシーエンジェル)
 →ここまで来たらなんとか完成したい……です。
『陽と月の輪廻』(神無月の巫女)
 →終了済。
『シャッフル・バトルロイヤル』01/02/03/04/05/06(Shuffle!)
 →あと少しなので完成目指します。
『戻らない夏』 01/02/03
 →終了済。

と言う腹積もりです。約束は出来そうにないですが……。
なるべく完走を目指そうと思います。
192名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 18:02:28 ID:iXXLcqdd
了解であります
193名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 18:43:20 ID:FbVDYi1x
期待sage
194名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 21:27:59 ID:uYRv7j7+
安芸
195Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/21(金) 01:20:30 ID:Grjw4OLG
なかなか書き終わらない琴奈編……
終わらないので、もうちょっとしたらうpしようかな……。

>>192-194
捕手乙です。
196孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/21(金) 01:28:39 ID:Grjw4OLG


【其の六】------------------------------------------------------------------------


(私……いつもより大胆だよね……)
琴奈は自分の事を思う。普段の自分は流石にこんな事をしたりしない。
年下の男の子を相手にする時は、年上のお姉さんの方がむしろ普段に比べてより背伸びして
頑張ってしまう傾向にあるようだ。
自分がリードしてあげようと意気込むあまり、過剰に大胆になるのかもしれない。
街を歩けばすれ違う男女が振り返る美少女の琴奈も例外ではないという事か。

「流志……もう少し強くしてもいいよ……。さっきみたいに……グリグリしても……」
琴奈が荒い息遣いで胸を上下させている。全身に汗が沁み、下半身はショーツ一枚で胸もはだけた
体はびっしょりと濡れていた。ブラもショーツも透けている。電気あんまの振動でショーツは
捩れ、琴奈の大事な所が見えそうになってしまっている。
「さ、さっきみたいに……? でも、あんなに痛がってたのに、それは……」
「大丈夫……。言ったでしょ、『ちょっと気持ちいいかも』って」
躊躇う流志に対し、ニッコリと琴奈は微笑む。体の力は既に抜いていた。
後は流志にお任せ――そう言っているような表情に見えたのは気のせいか?

「女の子はね、男の子と違って受け入れる準備が必要なの。ゆっくりと支度して、段々と盛り
上がって……デートの時と同じね」
クスクスと琴奈は笑う。武道に熱中していてデートの経験はあまりない流志にはなかなかピンと
来なかったが、それでも女の子がどういうものなのか、琴奈と話しているとよく分かる気がする。
感情や気分の高まりかたが男と女ではどうやら違うらしい――。
そのあたりはなんとなくだが理解できた気がする。

(だから……ガツガツとせっついたり、焦ったりしちゃダメなんだ。よし……)
流志は「もっと強くして」と言う琴奈の言葉通りにせず、さっきの様な触れるか触れないかの
電気あんま愛撫をもう少し続けた。
太股から股間にかけてを震わせながら、マッサージするように。
「あ……。う……ん♪」
琴奈が溜め息の様な喘ぎ声を漏らす。
(こ、この子……上手……)
大人の男でもここまで上手な愛撫は出来ないだろう。琴奈相手では男は欲望がかち過ぎ、逆に
琴奈の方が冷めてしまうのだ。だから比較的世渡りをこなして来た彼女は未だに処女である。
(だけど……流志は……)
自分が誘いを掛けても一拍置いて、余裕を持って責めてくる。結果的に焦らされる感があるが、
それが決して不快ではなかった。流志の電気あんまは優しく、琴奈を気持ちよくしようとして
くれる気持ちに溢れているのが分かる。
最初のまだ知識のない電気あんまは痛かったが、それ以降、これだけ女の子の急所を責め立て
られてるのに痛かったことがない。

「る……るーじ……」
「は、はい」
「お願い……。もっと激しくして……。たまらないの……」
「え? ええ……!?」
「だから……もっと激しく……乱暴に強くグリグリして――さっきみたいにして欲しいの……!」
琴奈は切実そうに潤んだ瞳で流志に哀願した。

(年下の子におねだりするなんて……お姉さん失格ね――)
辛うじて残る理性でそう思いながら流志の責めを待った。
197孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/21(金) 01:29:27 ID:Grjw4OLG


         *         *         *


一方――。

(る……るーじ……)
ハァ……ハァ……と柱の影から喘ぎ声が聞こえる。
小さな体を震わせ、切なげに体を突っ張らせる少女――勿論、美衣である。
(だめ……こんな事しちゃ……)
美衣は思いながらも自分を押しとどめる事が出来なかった。彼女の右手は自分のショーツの上から
ゆっくりと割れ目を擦り、左手で右手を押している。ゆっくり擦る刺激と適度な圧迫が交錯し、
その度にビクン、ビクンと背筋を反らせている。そう、美衣はオナニーをしているのだ。
流志と琴奈の睦み事を覗き見て――。

(電気あんまって……あんなに凄いんだ――)
琴奈の悶え方を見ながら、自分が流志に同じ事をされるのを想像した。
体が熱くなり、思わず自分の秘所に触れた時、美衣は体に電流が流れるような衝撃を覚えて
へたり込んだ。
そしてそのまま自分を慰める事をやめられず……。

(自分でするなんて……。これじゃあたし、変態だよ――)
横を見ると形振り視認用の大鏡があり、潤んだ瞳と紅潮した頬で切なげに喘いでいる少女の姿が
映し出されていた。
(これが……あたし――)
美衣はよろよろと鏡の方に歩いていく。彼女がいた場所には恥かしい染みが残っていたが、
今の彼女は気がついていなかった。そして、鏡の前に木刀が立てかけてある台を見つける。
美衣は木刀を二つの荷物台に渡すように架けた。木刀は丁度美衣の股間より少し上ぐらいの高さに
渡されている。

(だめ……。あたし何を考えてるの?)
頭の隅に辛うじて残っている理性が拒んでも、体は拒めない。
美衣は踏み台代わりの道具箱に足を掛け、その木刀に跨るようにゆっくりと腰を下ろした。
(あう……!!)
硬い木刀が自分の大事な所に食い込み、悲鳴を上げそうになる。辛うじて声を押し殺し、
ゆっくりと木刀に体重をかけていった。まだ穢れのない幼い割れ目に木刀が食い込んでいく。
「う……あっ……!」
きゅん!と自分の体重が食い込んだ股間の痛みに思わず声が漏れてしまう。
(だめ……ちょっとキツい……)
もう少し体重が掛からないようにバランスを取ろう、と美衣が思ったとき、道具箱の蓋がへこんで
外れ、いきなり足場がなくなった。
198孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/21(金) 01:30:07 ID:Grjw4OLG
(…………!!!)
足場を失い、木刀だけで支える形となった美衣の股間には一気に美衣の全体重が懸かってしまう
状態になった。慌てて唇を噛み締め、悲鳴を殺す美衣。目には涙が浮かび、股間で全体重を支える
辛さに体が小刻みに震えた。
(あ……足が届かない……! くぅっ……!!)
殆どSMの三角木馬の状態だ。股間に食い込んだ状態から逃れようと懸命にもがくが、もがけば
もがくほど深く食い込んでしまう。濡れていたショーツも捩れて無毛の割れ目に食い込み、
更に美衣の女の子の部分を責め立てる。
(だ、だめ……こんなの……なんとか……んっ!)
助けを呼びたくてもこの状態では呼べない。流志や琴奈は無論、その他の練習生に見つかろう
ものなら美衣は明日以降道場に顔出しできなくなる。暗い用具室に一人で懸命に両手で懸命に
木刀を掴んで股間への負担をほんの少しでも減らそうと頑張っていたが……。

(な、なに……これ……?)
木刀が股間に食い込む状態を何とかしようともがいているうちに、美衣の内部に、痛さとは違う
別の感覚が湧き上がってくるのを感じた。
(な、なんかヘンだよぉ……)
美衣は目を閉じ、股間の木刀をきゅっと太股で締める。
その感覚はここから湧き上がってくるのだ。食い込んで痛いだけのはずのそこから……何故?
(あ……)
それに、美衣は違う生理現象でも焦っていた。
(おしっこ……漏らしちゃったの……?)
木刀がヌルヌルと滑るのに気がつく。明らかに汗ではないのは分かっていた。それは自分の
秘所から湧き出たものである自覚はあったから……。
(でも……何か違うような……?)
それが女の子が男の子を受け入れるために出る神秘の蜜だとは美衣には気がついていなかった。
それよりも自分がこの状態を苦痛に思っていない事に不思議な気持ちを抱く。

(琴奈も、もしかしたら――)
男の子に股間をグリグリされて悶えている琴奈。だが、彼女はとても嫌がっているようには
美衣には見えなかった。むしろ喜んで流志の足を受け入れているようにすら見えたのだ。
(この木刀が流志の足だったら――)
想像すると体がカァ……と熱くなった。すぐ隣には大鏡があり、木刀に跨って悶えている自分の
姿が映し出されている。美衣は鏡に語り掛けたくなった。自分はエッチな女の子なのかと――。

(流志……ああっ……)
熱い吐息をつきながら、流志と二人っきりになる機会を作って電気あんまさせよう――。
美衣は少女らしからぬ邪悪な決意を固めるのであった。
199孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/21(金) 01:31:03 ID:Grjw4OLG

         *         *         *


(お願い……。もっと激しくして……。たまらないの……)

ドクン……。
琴奈のおねだりの言葉は流志の心から何かを弾けさせたような気がした。
(琴奈さんは……琴奈も『女』なんだ――)
流志の心にじわりと何かがせり上がって来る感覚があった。

(もっと激しくして……か)
踵でグリグリしてもいいって言ってたよな――そう思いながらも、流志は何故か全てを琴奈の
思い通りにするのが癪に障ってきた。
(俺の事、子供だと思って……)
女の子もっと気持ちよくなるにはどうすれば……と考え、ある事を思い出した。
(美衣が前にしてたのは……。よぉし……)
「どうしたの、流志……?」
琴奈が不審気に声を掛けたので、流志は彼女に向き直った。

(マッサージする感覚かな?)
流志は琴奈の両足を抱えなおし、がっちりと逃げられない体勢にした。
そして、今度は土踏まずではなく、爪先に近い部分で踏んで圧迫する。そして、そのまま
ぶるぶるぶる……と震わせた。
「あ……! あああああ〜〜〜!!!」
琴奈が悲鳴を上げる。一瞬、驚いた流志は力を抜きかけたが、琴奈が苦しがっているわけでは
ないのに気づき、もう一度ぶるぶる攻撃を再開した。

「うぁああああ……! ああああぁ〜〜!!!」
ブルブルと割れ目の部分を震わされるたびに琴奈は悲鳴を上げる。さっきの様な触れるか触れ
ないかのあんまではない。少し強めに圧迫し、十分に力が感じられる電気あんまだ。

ブルブルブルブル……。

琴奈の女の子の急所に絶え間ないアンマが続く。流志は脇に抱える時に深めに抱えたので、
琴奈の両足は伸びきって流志の振動にあわせて震えている。
「はぁ……ううう!! ……ああああ〜〜!!!」
琴奈は髪を振り乱してうめき声の様な悲鳴をあげ、流志の足を掴もうとしたが、振動で足の位置を
捉えにくく、捕まえられない。ショーツの食い込んだ股間はぐっしょりと濡れてクチュクチュと
淫猥な音を立てていた。琴奈にもそれが聞こえ、羞恥心で体中が真っ赤になる。

しかし――。

(こ、これ……。いい……!! たまんないよぉ〜〜!!)
気持ちが良くて刺激的で――琴奈は頭の中が飛ぶような気持ちになった。
さっきの切なさがあいまった優しい愛撫も良いが、こうして肉感的に感じられる責めもかなり
いいと思う。
(ああ、でも……何かが競りあがってくるような……これは……どうすれば……)
電気あんま特有の、しかも女の子が特に感じる、あのむず痒いような、競りあがってくるような、
おしっこをしたくなるような感覚。しかもそれのどれでもない中途半端さ。
苦痛と快感が交互に、或いは同時に押し寄せ、その狭間を彷徨う切ない気持ち――。
今の流志の責め方がそれを一番感じさせてくれるのかもしれない。

(マッサージ器で……オナニーした時みたい……)
幼い琴奈が初めて性の快楽に目覚めた、マッサージ用のバイブレータ。あれに座ってスイッチを
入れた時の堪らない快感を思い出した。
だが、今されているのは血の通わない機械ではない。琴奈が密かに可愛いと思っていた年下の
男の子――。その足でじかにあんまされているのだ。
(流志に……されている。男の子に……ここを……)
じわっと体が熱く火照ってくる……。
200孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/21(金) 01:31:34 ID:Grjw4OLG


そして――。

(あっ……)

じゅん――。

今責められている女の子の所から熱い蜜が迸った。
(や、やだ――!)
琴奈は恥かしさのあまり、顔を隠す。じんわりと湿ってくるならともかく、一気に迸るなんて。
流志には今のが分かっただろうか?
頬を染め、困ったような表情で琴奈が流志を見ると、琴奈を見つめていた視線と思いっきり
遭遇してしまった。

(……!!!)
流志にもわかったんだ――。無論、その部分を責められているのだから分かるのは仕方がないが、
戸惑ったように自分を見つめる表情は――琴奈は恥かしくて身も世もない気持ちになる。
流志の足には琴奈から迸り出た熱い飛沫がたっぷりとかかり、ねっとりと濡れていた。

「琴奈さん――」
流志に声を掛けられ、飛び上がりそうになった。恥かしくて泣きそうに瞳が潤み、体が熱く
火照っているのを隠せない。もう、自分にはお姉さんの威厳などないのだ――。
「るーじ……」
琴奈は泣き出した。あまりにも恥かしくて、気持ちよくて、それを隠せなくて――流志の前に
全てを曝け出したように思えて、激しく動揺したのだ。
今の自分はちょっとえっちで悪戯好きなお姉さんなんかじゃない。年下の子のテクニックに
喘ぎ、悶え、悲鳴を上げさせられる、ただの女の子だ――そう思うと感情が溢れ出てしまった。

「泣かないで、琴奈さん――」
優しい声が聞こえる。
「流志……?」
流志の声は優しい。自分がこんなエッチな女の子なのに優しく声を掛けてくれる。

「俺がもっと……いじめてあげるから――ね?」
琴奈が溢れる涙を拭って流志を見たとき、彼は別人の様に唇を吊り上げて微笑んだ。


         *         *         *


(思ったとおりだ)
流志は内心ほくそえんだ。彼も実は女の子がマッサージ器でオナニーしている場面に遭遇した
事があるのだ。その女の子は――美衣だった。
いつも怒ってるか笑ってるか泣いてるか。感情の起伏の激しい美衣が見せたことのない、
あの切なげな表情――流志は今でも覚えている。

(その感覚でやれば絶対に琴奈さんだって悶える――)
流志には確信めいたものがあった。だからそれと同じ感覚にしやすい、ブルブル震える
電気あんまにしたのだ。
そしてそれは成功した。琴奈は完全に自分にエッチな女の子である事を曝け出し、陥落した。

(ここからは、俺が主導権を握る――)
流志はまた琴奈の両足を掴んだ。そして、今度は踵を股間にあてがった。
201Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/21(金) 01:32:42 ID:Grjw4OLG
本日分、投下終了〜。

次で流石にラストですね。
202名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 03:21:38 ID:EABBUk/G
えっちパーティが断念なのはorzだけど、
ええ、(*´Д`)ハァハァしてます。
203名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 05:39:32 ID:I6J+XK52
素晴らしい!!!!!
204名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 08:07:23 ID:KoB6Dxym
シャッホー待ち
205名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 16:49:39 ID:I6J+XK52
保管庫の管理人さんもがんがって!
206名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 16:18:04 ID:fWmypfJQ
捕手!
頭がとろけそう・・・
207Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/23(日) 01:33:21 ID:INAUeLTK
>>202
「えっちパーティ」は結局「電気あんま禁止」に繋がってますしね〜。
かなり乱雑に書いた文章で、今じゃ目も当てられないしw

>>203
ありがとう様です。

>>204
しゃほーはかなり後になるかも……もうちょっとなのにすまんす(´・ω・`)

>>205
保管庫で励ましてあげてくださいw

>>206
うに、もうすぐ次も。


と言うことで、うpです。まだ完成してない・・・。

208孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/23(日) 01:34:38 ID:INAUeLTK


【其の七】------------------------------------------------------------------------


(流志……)
琴奈は不安げに流志を見つめた。
(流志も……『男』だったんだ……)
狩る者と狩られる者――。いくらお姉さんぶったり、誘惑して困らせたりしていても、女である
自分は一方的に狩られる者なのだ。そして、大人しくて気弱げに見えても一皮向けば流志は男。
つまり、狩りを楽しむ者なのである。

「あっ……!!」
グリグリグリ……。流志が踵での電気あんまを仕掛けてきた。
「うっ……!? ああっ……!!」
さっきあまりの痛さに悲鳴を上げた電気あんまだ。しかし、今度は少しビクンと反射的に
仰け反っただけで、逃げようとしない。

「琴奈さん――痛くないの?」
流志がグリグリと踵で琴奈の性器を踏みつけても琴奈は痛がらない。そう言えば「ちょっと
いいかも?」と言っていたか。
「うん……大丈夫……。うっく……!!」
琴奈は再び息を荒くし、時折小さな悲鳴を上げながら悶えていた。
「どうして今は痛くないの?」
「だから……女の子の準備が出来たから……」
「ああ……。これの事……?」
流志はわざと蜜の溜まり場を狙って踵アンマをした。ぐりっ!と捻られると蜜が噴出し、流志の
足と道場の畳を濡らす。
「い……言わないで……ひゃあん!?」
蜜が溢れるたび、琴奈はビクンビクンと体を仰け反らせた。大きな胸がスポーツブラからはみ出し
そうなぐらい、激しく揺れる。
「フフ……」
その様子を見て流志は小悪魔の様な笑みを浮かべた。何かを思いついたらしい。

「はぁ……! うっ……! る、るーじ……。ぐ、グリグリは……だめ……」
ダメ、と言いながらも自分からは逃げようとはしていない。十分に濡れた状態での強く激しい
電気あんまに琴奈は何度も悶絶しそうになる。逝きそうになれば力を抜き、また平静に戻れば
力を込めて急所をグリグリする。流志の意地悪な責めに琴奈は苦痛と快楽の狭間を何度も
彷徨わされ、限界が近づいてきた。

「る……るーじ……。もう……だめ……。い、意地悪しない……で……」
お願いだから最後まで逝かせて……。琴奈が哀願の目で流志を見つめる。
流志は何も答えない。だが、その後も踵のあんまを続けてひとしきり琴奈を悶えさせると、
頃合いを見て琴奈の股間から踵を外し、電気あんまから解放した。

「…………!?」
どうしてやめるの――? 琴奈は潤んだ瞳でキッと流志を見つめた。
年下の男の子に弄ばれ、悶えさせられて、その上こんな屈辱的な意地悪をするなんて――琴奈の
視線には憎しみの光も混じっていたに違いない。噛み締めた唇からは僅かだが血が滲んでいた。

しかし、流志はそんな年上の女の情念がこもった視線を薄笑いを浮かべながら軽く受け流す。
「慌てないでよ、琴奈・さ・ん――」
わざと敬称に力を込めて言った。そうする事によって、琴奈が本来はこんな淫乱なメスではなく、
流志たち男子練習生の憧れのお姉さんである事を思い出させる効果があるのだ。
「…………」
琴奈は目を閉じ、流志から顔を背けた。こんな屈辱的で悔しい思いは生まれて初めてだった。
だが、この仕返しをする事は琴奈には叶わない事なのだ。その事が分かっているだけに余計に
悔しかった。流志は男で自分は女なのだ。この電気あんま独特の屈辱感は女にしか味わえない。
男に電気あんますることが出来ても、自分が今味わっている電気あんまの感覚を男に感じさせる
事は不可能なのだ。
209孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/23(日) 01:35:23 ID:INAUeLTK
「大丈夫だよ、やめたりはしないから――」
流志が琴奈に覆いかぶさった。そして豊満な乳房に顔をうずめてすりすりと頬をこすりつける。
「だ……。だめ……」
既に全身が性感帯になっている琴奈は、この行為にビクビクと小刻みに体を震わせる。
当初に比べ、流志の行動も随分と大胆になってきた。
「フフフ……すべすべして柔らかくて気持ちいい……。それに……いい匂い……」
流志は胸の双球に顔全体をうずめて外側に零れた部分を両手で挟み込むように揉みしだく。
「あ……。あっ……!」
何をされても琴奈は頬を紅潮させて悶えてしまう。その度に流志は何かいい匂いが琴奈の体から
沁み出て来るのを感じていた。ふわっ……と鼻腔を擽る艶めかしい香り――。それを味わいたくて
必要以上に琴奈の体中を触るのだ。

「流志……膝でグリグリは……だめ……」
胸を揉みながら流志は膝で琴奈の股間をグリグリしていた。膝を折りまげて腰を動かし、
懸命に逃げようとするが、流志の足捌きは意地悪く琴奈を追い詰め、逃がさない。
必死の思いで何とか振りほどくと、流志は乳首を抓んで琴奈に悲鳴を上げさせてその隙にまた
膝を割りいれてグリグリする。時には軽く膝蹴りを股間に入れたりする。
「はぅん……!! ああああ……っ!!」
琴奈は髪を振り乱し、悶えた。
(るーじの……意地悪……)
琴奈の思いは不当ではなかった。流志の体捌きなら琴奈を自由に押さえ込むことが可能だ。
だがそれをせず、琴奈に懸命に力を振りしぼらさせ、やっとの思いで逃げ切った頃合いを
見計らって、意地悪な方法で苦しめるのだ。
(乳首を抓ったり、アソコを蹴ったりしなくても出来るはずよ……)
琴奈は潤んだ瞳で流志を睨みつける。だが、その表情は流志の嗜虐心を刺激するだけであった。
今の流志は普段の優しくて頼りなさ気な男の子ではない。琴奈を陵辱する愉悦に浸っている
一人の男――いや、一匹の獣のオスだ。
しかも乳首を抓られたり、股間を蹴られたりするたびに――。

じゅん――。

熱い蜜が迸り、密着している流志の袴を濡らした。
「俺、びしょびしょですよ、琴奈さん。どうしてかな……?」
その度に流志は濡れた部分を手で掬い取り、琴奈の顔に擦り付けた。この屈辱的な行為に琴奈は
目を瞑り、大粒の涙が畳を濡らす。
「酷いよ、流志……。このままじゃ……嫌いになっちゃう……」
「大丈夫……。また好きにさせてあげますから」
流志はにっこりと微笑むと汗と涙と淫水でぐしょぐしょになった琴奈の頬に軽くキスをして
離れた。
「るー……じ……?」
さしもの流志も満足して漸く解放してくれるのだろうか? だが、琴奈は流志の微笑む顔を見た
途端、そんな淡い期待はすぐに消されてしまった。
「これから止めを刺してあげます。覚悟してくださいね」
流志は琴奈を仰向けに寝かせ、その足の間に座り込んだ。
210孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/23(日) 01:36:24 ID:INAUeLTK


         *         *         *


既に夕暮れは過ぎ、夜の帳が下りようとしている時間である。
あんまり遅くなると誰かが探しに来るかもしれない――。畳の上で寝かされたまま琴奈は時折
吹いてくる夜風を感じ、闇で視界が狭まった道場の入り口を見つめていた。
(私は誰かに来て欲しいのだろうか――それとも――)
誰かが来ると言う事は自分は助かると言う事だ。ちょっといろんな言い訳をしなければいけない
だろうが、これ以上、流志に陵辱されずに済む。
だけど――と琴奈は思う。今自分は誰かに来て欲しくて入り口を見たのではない、と思った。
むしろその逆で――せめて流志が「止めを刺す」までは誰にも来て欲しくない――そう思って
いたのだ。

その時――。

「はうっ……!!」
琴奈の股間に衝撃が走った。仰向けに寝かされて両足を掴まれた琴奈の股間に何かが激突
したのだ。
「あうう……!! る、流志!?」
琴奈は股間を押さえて丸まり、のたうった。流志が蹴っ飛ばしたのか? 女の子の大事な所を?
一瞬信じられない表情をしたが、流志のほうを見ると、それが間違いない事を琴奈は悟った。
闇の中に光る流志のギラギラ光る瞳――それは野獣のそれと同じだった。

もし美衣が今流志が琴奈にしている行為を見ていたら、この数日後、流志を誘惑しようなどとは
絶対に思わなかっただろう。男の力でねじ伏せられ、陵辱される辛さと恐ろしさ――その女にしか
分からない体験を見る事が無かったのが、彼女にとって幸せだったのか不幸だったのか――。
だが、美衣と違って琴奈は今現実にその状況に晒されていた。大人の男が相手なら犯されて
弄られるだろうが、流志は子供だった。残酷で衝動を抑えきれない子供――。
彼は一体何をしてくるのだろうか。考えようによっては大人の男よりも恐ろしいかもしれない。

「るーじ……ここを蹴っちゃいや……痛いの」
琴奈は股間を押さえて這うようにして逃げる。だが、流志はゆっくりと追いかけてきた。
「大丈夫。段々気持ちよくなりますよ。さっきみたいにね」
流志が琴奈の足を掴んでVの字に広げた。闇の中でも白い脚は目にも鮮やかに浮かび上がる。
股間を守っていた手を無慈悲に蹴り払い、無防備にした。琴奈が不安そうに怯えた表情になる。
「だ、だめ……! 許して……おねがい!!」
「許す? 俺を誘惑してきたのは琴奈さんですよ。こうなる事を期待してたのでしょう?」
「ちが……! そんなの違うよ……!! 流志! お願い……!!」
祈るように手を組み、溢れる涙で瞳を煌かせながらの懸命の願いを流志は一笑に付した。
そして、そのままクリトリスを擦り上げるようにして琴奈の股間を蹴り上げた。

「むぐぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

くぐもった悲鳴が琴奈の形のいい唇から漏れた。
蹴られる直前、琴奈は奥歯を噛み締め、自分の口を両手で塞いだのだ。彼女の判断は正しく、
もしそのままだったら道場の外に悲鳴が漏れていただろう。そして……、

ぷしゃぁあああ――!!

「……!!!」
涙目になりながら琴奈は自分のしてしまった事を絶望的な表情で見つめた。
流志は琴奈を解放し、その光景に見入る。琴奈を中心として闇の中に黒く光る染みが広がって
いった――。
211孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/23(日) 01:37:32 ID:INAUeLTK
「へぇ……」
流志が意地悪な表情で近づいてくる。
琴奈は泣いていた。恥かしさと切なさに。シクシクとすすり泣く声が静寂の道場に響く。
流志に蹴られた股間もまだズキズキと痛む。しかし、心の痛みはそんなものではなかった。
(私……私……淫乱な女の子なんだ――)
股間を蹴られた刺激でお漏らしする女の子がどこにいるのだろう。弾みとかタイミングではない。
明らかに性的な衝動があって漏らしてしまったのだ。その事は自分が一番わかっていた。
(流志に股間を蹴られて……気持ち良くなっちゃったんだ――)
痛くなかったわけではない。蹴られたくなかったのも事実だ。だが、それまでに電気あんまや
その他の性的刺激を受け続け、体の内圧が高まった時に子宮に響くような急所攻撃を受けて
一気に放出してしまったのも事実なのだ。
(私……変態だよぉ……)
琴奈は自分の奥に潜んでいた黒い欲望が曝け出され、恥かしくて死んでしまいたかった。

「泣かないで、琴奈さん――」
流志がさめざめと泣き続ける琴奈の頬に優しいキスをした。さっきと同じ台詞だが、響きは
さっきより何倍も優しい。
「痛かったの? それとも、恥かしかったの」
流志が涙をぺろっと舐めてやりながら聞く。
「……恥かしかった」
消え入りそうな声で答える琴奈。
「もしかして……感じちゃった?」
琴奈は流志の言葉に少し驚いた表情を見せながらも、コクリと頷いた。
流志は満足そうに微笑む。

「琴奈さんって、エッチな女の人なんだ。それも――マゾだね」
「流志……」
「前にアソコを蹴られた時って……実はあの時も感じてたでしょ?」
「なっ……!」
何を証拠に! と飛び上がりそうになったが、流志に見つめられているのに気がつくと
座りなおしてやはりコクリと頷いた。
「やっぱりね」
流志は琴奈の頬を触る。
「だって、琴奈さん、電気あんまされた時の反応が凄いから――もしかしたらって思ったんだ」
「…………」
琴奈は恥かしそうに視線を逸らす。反論のしようがない彼女に出来ることはそれだけだ。
流志はその琴奈を見つめていたがやがて思い立ったように立ち上がった。

「あんまり帰りが遅いとみんなに怪しまれちゃうね」
「…………」
「琴奈さん……。着ている物を全部脱いでうつ伏せに寝てくれないかな?」
「流志……?」
「エッチでマゾの琴奈さんが一番感じられる電気あんまで止めを刺してあげるよ。だから早く」
暗闇に浮かぶ流志の表情は悪戯っ子の様に笑っていた。
212Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/23(日) 01:38:47 ID:INAUeLTK
とどめの一アンマがなかなか・・・・(汗。

と言うことで投下終了です〜。

次こそラス(以下略
213名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 05:53:43 ID:W4E+krg5
うつ伏せでなにをするつもりなんだぁ〜

っていうかGJ!GJ!
このあと、楽しみ。
214名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:45:24 ID:SiOv+hI3
215名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 17:41:23 ID:WzmHl2v/
うああああああ
ラストが待ちきれないよママン!
でも抜かずに我慢して待つよ!
216名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 17:54:34 ID:T2cIMs2N
GJ!
俺の頭の中では盛大な祭りが・・・・
217Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/24(月) 01:36:16 ID:Lz5kV+Ov
新EDはあまりにも卑怯だと思いますw>ゾイジェネ。

>>213
うつ伏せで……フッフッフ。

>>214
かつて絵祭で見たような。もうあんな事はないのだろうか……。

>>215
ラスト、なんとかできたっす。

>>216
そしてクライマックス。

もうすぐうpします。
218孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/24(月) 01:48:21 ID:1T71kbKq


【其の八】------------------------------------------------------------------------


「これでいいの、流志?」
月明かりが射し、琴奈の白い肌が照らされて晒される。恥かしそうに流志を見つめる黒い瞳。
ピンクに染まった肌。少し乱れているが、それでも艶やかに真っ直ぐ伸びた背中まである黒髪。
琴奈は流志に命令されるがままに着ている物を全部脱ぎ捨てたのだ。

(綺麗だ――)

月光に照らされ神々しいまでに美しい琴奈の裸は、獣と化していた流志に本来の少年の純粋さを
取り戻させた。じっと見つめてはいるが、いやらしい目つきでなく、美しいものに憧憬する視線
で琴奈を更に赤らめさせた。
「恥かしいよ、流志……」
琴奈は思わず胸を両手で隠し、足を少し内股にした。胸の方は隠しきれないが。
「隠さないで見せてよ」
流志の大胆な言葉に、笑いながらも「もう……」と小さく拗ねたような言葉を発すると、琴奈は
両手を後ろに回し、足も軽く広げた。流石に流志のほうはまともには見れず、月明かりが差し込む
窓の方を見るでもなしに向いている。

(ちょっと、いじめすぎちゃったかな……?)
さっきから電気あんまと股間蹴りで散々いじめられた琴奈の女の子のところは少し赤く腫れ上が
っていた。今は体中の性感が高まっているので平気そうだが、それが静まってくると痛み出す
だろう。流志がそこばかり見るので琴奈は手で守りたそうにもじもじする。

「も、もう……焦らさないで、流志……」
止めを刺すといいながら、何もしてこない流志に琴奈が先に根をあげた。
「あ、うん……じゃあ、そこにうつ伏せに寝て」
流志が琴奈に命令する。頼み込むわけでもなく、指示するわけでもなく、命令だった。
それにしても、畳の上に裸にうつ伏せに……。一体何をするのか?

「少し足を開いて」
流志は琴奈の足元に移動し、更に命令した。しかし、今度は琴奈は素直に従わない。
「流志……そこにいられると見えちゃう……」
「命令だよ、琴奈さん」
「……はい」
流志に咎められてすぐ、琴奈は命令に従った。今は流志が自分の支配者なのだ。逆らう事など
出来ない。例え全裸の女の秘所をじっくり見られるとしても。
彼女に出来る事はこの接近状態であっても暗闇が恥ずかしい所を覆い隠してくれているのを
祈る事だけである。

「うん。それでいい」
流志はその開いた足の間に立ち、琴奈の足の間に右足を割り入れた。
(うつ伏せ状態の……電気あんま――?)
琴奈はぼんやりする頭で思う。確かにこの姿勢は新鮮だった。だか、それならば流志は座った
方が良くはないか? その方が彼の位置からは力を入れやすいはず――。
219孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/24(月) 01:48:59 ID:1T71kbKq
「いくよ、琴奈さん」
「はぅ……ん。……ん!」
流志のうつ伏せ式電気あんまが始まった。爪先で秘裂を嬲る様な電気あんま。強くはないが、
なかなか刺激的で体が震えてくる。それに――。
(腰が逆に反らされているのが……いいかも)
逆海老固めほどではないが、腰に負荷を与える姿勢になっている。電気あんまで体を揺さぶる
度に腰にもダメージがゆっくりと来る、効果的ないじめになっていた。
琴奈は関節を痛めつけられる訓練はある程度受けているので、大きなダメージにはならないが、
この状態を長時間されると体力は大きく消耗するだろう。
(今はそれが……いいの)
明らかにいじめられる事に喜びを感じてる琴奈は、今なら関節技でも打撃技でも絞め技でも
快感に変わってしまうに違いないと自覚していた。

「この程度じゃ不満だよね?」
流志はクスクスと笑う。琴奈は何も言わなかった。反応を返せば返すほどこの悪魔と化した
少年を喜ばせるだけだという事を悟っているからだ。
最後の、せめてもの抵抗として、何も言わず、黙ってやることにした。どうせこの闇の中では
細かい表情の変化などは流志の位置からは見えない。彼を喜ばすのは悲鳴と体の反応だけである。
(体の反応が抑えきれないなら、声だけでも――)
自分が恥かしい結末を迎えるのは分かりきっている事だった。だったら、せめて一矢を報いて
やりたい。これが琴奈の『お姉さん』としての意地なのだ。

だが、琴奈はすぐに自分の認識が如何に甘いものであったか、すぐに思い知る事になる――。

「こうして……こう、かな?」
流志が何か持ち方を変えたりして琴奈の体を揺らす。何をされているかがわからないが、何かを
されているのが確実な状況に琴奈は不安を覚えた。
そしてその不安はすぐに現実のものになった――。

ずきん……!!

焼けつくような疼痛は電気あんまされている股間でなく、琴奈自慢のバストの一番敏感な部分から
発していた。流志は全裸でうつ伏せの状態の琴奈を引きずったのだ。
むき出しの乳首が畳に擦られ、小さな電極がバストで弾けた様に琴奈の体は跳ね上がった。

「あうぅ……!!!」
もう声を出さない、と心に誓ったばかりの琴奈だったがいきなり悲鳴を上げてしまう。
女の急所の一つである乳首に焼けつくような衝撃が走ったのだ。仕方が無い。
(む……胸が……。何て事を……!)
琴奈は流志を振り返って睨みつけようとした。しかしその前に再び体が後方に引きずられ、乳首に
電撃が走る。豊満な乳房自体も自分の体重で押しつぶされ、二重の苦痛が琴奈を襲った。
「きゃあうう……!!」
懸命に悲鳴を堪えようとするが、思わず出てしまう。必死で唇を噛み締め、絶叫にならないように
耐えたが、今ので誰かが駆けつけてこないか、と自分でも不安になる。

「フフフ……今のは効いたみたいですね」
当の流志はあっけらかんとしたままだ。この体勢でなかったら琴奈は流志の胸倉を掴んで殴り
飛ばしてやりたかった。
「大丈夫、誰かが来たら道場の隅に行って息を殺していればいいんですよ。琴奈さんはそういう
訓練もしたでしょう? ただ、あのおしっこの海は隠せるかどうか……」
「やめて!」
噛み締めた奥歯から漏らすような悲鳴だった。早くこの悪夢が去って欲しい。流志はきっと暗闇の
魔物に取り付かれたんだ。この子を戻すにはこの子の中の悪魔を満足させれば――そう思った時、
琴奈の双眸から大粒の涙が零れ落ちた。耐えようと思った嗚咽も漏れる。
220孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/24(月) 01:49:56 ID:1T71kbKq
「どうしたの、琴奈さん?」
琴奈の様子が変わっているのを流志も悟って声を掛ける。
「早く止めを刺して……」
「え……?」
「何でもいいからあなたの満足の行くようにして――。そして、普段の流志に戻って」
琴奈の声は震えていた。涙が止まらない。
「私が悪かったの。男の子を――キミを甘く見てちょっと誘惑して楽しむだけにしておけば
良かったのに――男の子の心に隠されている本能を悪戯に刺激した罰ね」
琴奈は自分を責めるように呟く。
「琴奈さんは……後悔しているの?」
「うん……。自分の恥かしい所を曝け出されたんだもん。かなり後悔してる。――でも」
琴奈はそこで言葉を切る。頬が熱く紅潮していくのが自分でも分かる。
「でも……。相手が流志だから……ちょっと良かったかもって……」
暗闇でなかったら流志には琴奈の全身が真っ赤になっているのが見えただろう。
そして、それを聞いた流志自身も真っ赤になった。それを見れば琴奈も流志が完全に悪魔の心に
支配されたのでない事を分かるだろうが……。

「わかりました、琴奈さん」
「…………」
「もう意地悪はやめますよ。止めの電気あんまで終わらせてあげます」
「流志……」
「よっ……と」
流志は琴奈の足の間に座り込んだ。手で持っていた両足を脇に抱え込み、右足は踵の部分を
琴奈の性器にあてがう様にセットした。さっきよりがっちりとホールドされ、琴奈はうつ伏せ
電気あんまから全く逃げられない状態になった。

「裸のここを踵グリグリするのは初めてですね」
「あ……。だ、だめ……はぅん!」
「ダメなんですか? やめちゃってもいいんですか?」
「やめないで! もう意地悪しないって言ったじゃない!」
「フフフ……そうでしたね」
流志は踵でグリグリする電気あんまを開始した。さっきと違い、全裸のため、責めるのは裸の
股間だ。ヌルヌルとした恥かしい肉の感触がじかに伝わり、流志の嗜虐心を更に刺激する。
「細かいバイブレートの方が好きでしたよね? 細かく強く、やってみましょうか」

だだだだだだだだだだだだだ……。

工事現場の削岩機の様な強く細かい振動が琴奈の秘裂を襲った。クリトリスもしっかり踏まれて
いる。流志は踵の位置を少しずつずらし、振動をクリトリスから菊門までの範囲にしっかりと
与えていった。
「はぁあああああああ〜〜〜っ!!! うっく……!!!」
悲鳴を押し殺そうとするがどうしても漏れてしまう。今の十分に濡れそぼった琴奈の性感帯には
最高の電気あんまがされているといえた。しかも――。
(乳首も……こすれちゃう……よぉ……)
うつ伏せ効果が大いに出る。先ほどの意図的な乳首いじめとは違うが、それでも琴奈の体が
電気あんまに揺さぶられるにつれ、震える乳首が畳にあたり、絶え間ない刺激を受け続けた。
体の揺れにより、乳房の圧迫も続く。
「そのあたりは計算済みですよ」
やはりそれは流志の目的の一つだった。琴奈の豊満な体を余すところ無く堪能する電気あんま。
それが今、琴奈がされているうつ伏せ式電気あんまなのだ。

「ああああっ……。うっ……くっ!!」
暗闇の中で白い肢体を躍らせながら電気あんまで性感の内圧を限界まで高められた琴奈。
体はそれに耐え切れず、ガクガクと痙攣し始めてきた。もう限界だ。
「流志……お願い……もう……だめ……このままじゃ死んじゃう……死んじゃうよぉ……!!」
琴奈が激しく求めた。これ以上の生殺しには耐えられない。逝かせて欲しい。
流志の位置からは琴奈の白いお尻が震えているのが見えた。そこは流志の踵で中心を執拗に
責められ、ブルブル震えていたが、その振動以外にも琴奈自身の体の震えが混ざってきたように
激しく不規則に揺れていた。
221孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/24(月) 01:50:37 ID:1T71kbKq
「琴奈さん……よく我慢しましたね。これで終わりです。逝かせてあげます」
「流志……! お願い……!! はぁああああああああ〜〜〜〜!!!!」
流志は踵の振動を限界まで激しく、自分の力が尽きるまで思い切り続けた。自分自身の足も
酷使のため痙攣し始めている。だがここでやめては琴奈の精神の状態にも関わるだろう。
「こ、これが……最後です! 行きますよ、琴奈さん!!」
「流志……!! 流志ィ……!! 来て……!! 来て……!! うぁあああああああ!!!!」

琴奈が涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら大きく背を反らせた。そして、その状態でガクガクと
体を大きく震わせると、流志があんましている秘裂から蜜を迸らせた。

流志の足全体に熱い蜜が降りそそいだ途端、琴奈はゆっくりとうつ伏せに沈み、そのまま暗闇の中で
気を失った――。失墜が彼女を救ったのだ。


         *         *         *


十分後――。

「琴奈さん――。琴奈さん――」
流志は暗闇の中で琴奈に声を掛け続けている。
琴奈は道場の隅っこでシーツの様なものを体に巻きつけて座っていた。気のせいかふくれっ面だ。
流志の呼びかけにも一切返事をしようとしない。
(困ったなぁ……)
と流志は思いながらも、仕方の無いことは分かっていた。
(幾らなんでも、やりすぎだよな……あれは……)

一連の行為が終わった後、流志は琴奈が失神から目覚める前にその場の後始末を始めた。
暗闇の中で、汗と涙と淫水とおしっこwの清掃は大変だったが、万が一誰かに知られたら
一大事である。事の余韻が覚めやらぬ状態だったが、全裸で失神している琴奈にシーツを
掛けると、誰にも知られぬように一人でせっせと掃除した。

琴奈が失神から覚めたのは流志が掃除を終え、片づけを済ませた頃だった。彼女が起き上がった
ので流志はかなりホッとし、誰にも見られないように道場を抜け出して屋敷に向かう相談をしようと
琴奈に話しかけると、彼女は無言で部屋の隅まで歩き、そこでペタンとしゃがみ込んだ。
流志の方を見ようともしない。

「あの〜、琴奈さん……。その……怒ってます?」
流志が頭をかきながら声を掛けても琴奈はぷぃっと横を向いたままだ。
(そりゃ、怒ってるよなぁ……)
差し込む月明かりで琴奈の表情が見える。拗ねた表情の琴奈も綺麗だ、とこんな時だが流志は
思った。白いシーツを身に纏っただけの姿が月光に照らされる琴奈はまるで彫刻の様である。
が、今はそんな想いに浸ってる場合ではない。切実な現実の問題がある。
222孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/24(月) 01:52:18 ID:1T71kbKq
「そろそろ帰りましょう……。ね?」
「いや」
宥め顔の流志に琴奈は冷たく言い放つ。
「いやって……ここにいるわけにもいかないでしょう? 帰りましょう」
「……帰らない」
「だって、流石にこの時間まで二人していないと皆に怪しまれますよ」
「知らない……流志の馬鹿」
「あうう……」
取りつく島もない琴奈を流志がどうやって宥めようかと思案していた、その時……。

ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜……。

静寂の道場に響き渡る腹の虫――。それは流志のお腹から鳴っていた。
琴奈がきょとんとして流志を見つめる。
(や、やっばぁ〜〜……)
流志の額から冷や汗が噴出す。よりによってこんな時に腹の虫が鳴るとは……。
と言っても、本来なら夕食を済ませている時間である。育ち盛りの流志にとって無理もない
生理現象なのだが。

「あ……! こ、これは……その……」
琴奈に見つめられ、何か懸命にいいわけを必死に考える流志だったが、そんなものが都合良く
出てくるはずもなく、ただ、悪戯に四苦八苦して百面相を繰り返すだけであった。

流志が琴奈を見ると、彼女は肩を震わせて俯いていた。
(う……こ、これは……まずい……)
タダでさえ怒っている琴奈が流志のこの粗相を聞いてどう思うだろう? 流志の顔面が蒼白に
なったが――。

「ぷっ……」
「え……?」
「くっくっくっくっく……アハハ……な、なによそれ……アハハハ!」
もう堪えきれないと言う風体で琴奈がお腹を抱えて笑い出した。
ぽかん、とその様子を見守る流志。琴奈は怒っていたのではなかったのか?

「やっぱり流志は男の子――子供よね。例えあんなにエッチ過ぎる事をしても……アハハ!」
琴奈は思いっきり笑っている。いつもの悪戯っぽく妖しいお姉さんでも、さっきまでの淫乱な雌獣
でもない。快活な女の子として大笑いしていた。あんまり笑うので流志の方がちょっと怒る。
「笑いすぎですよ、琴奈さん」
「流志はエッチ過ぎですよ♪」
「ぐっ……」
何を言っても勝ち目はない気がする。立場は完全に今は自分の方が悪い。当面、流志は琴奈に
頭が上がらないだろう。琴奈はその流志の心理状態を見越しているかのように微笑んでいる。
223孔雀乱舞 ◆ve1CraWg1Y :2005/10/24(月) 01:53:49 ID:1T71kbKq
「さ、皆に見られないように出ましょう」
今までの拗ね方が嘘の様に琴奈は立ち上がったが、その途端――。

ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜……。

「あ……」
今度は琴奈のお腹の虫が鳴いた。恥かしそうに頬を染める。
「琴奈さんだって子供じゃないですか!」
「だって……流志にあんなに責められたんだもん。何時間もね♪」
今度は悪戯っぽく舌を出す。
「うっ……」
流志はまたしても言葉に詰まってしまった。
「これが大人の駆け引きってものよ」
琴奈はウィンクして流志を見つめる。

(何が大人の駆け引きなんだか……)
半ば呆れながらも流志は、琴奈の幻想的な肢体と笑顔を見つめていた。
月明かりの下シーツ一枚で踊るように歩く彼女は、神話の世界から飛び出してきた女神の様に
美しかった。


(おわり)
224Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/24(月) 01:57:39 ID:1T71kbKq
投下終了です〜。

最後ちょっと駆け足で薄めですが、まあ良しと。
とりあえず完走すると気分が良いです(・∀・)。

このシリーズ、他に2,3のエピソードも考えてましたが、
琴奈と美衣にたっぷり電気あんましたのでお腹一杯になりましたw。
ですので一旦終了と。

次は未定です。電気あんまばっかり書いてると頭がウニになるのでw
違う場所に出没するかもです。
225名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 13:09:26 ID:2sSiIKQX
ご馳走様でした〜♪
226名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 16:02:38 ID:4K+ST/kP
しゅff
227名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 22:16:09 ID:pqIoqEDL
GJ!GJ!テラGJ!
228名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 16:51:27 ID:nGDkZ1PE
ちきしょう!GJじゃねーか!



|д゚).。oO(美衣は木刀でオナったまま放置?)
229Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/25(火) 23:54:40 ID:3qUppKbS
>>225
お粗末さまでした。

>>226
「しゅff」?

>>227
テラTHX!です

>>228
……(゚Д゚)。
やってもうた……_| ̄|○

月夜になった頃合いを見計らって、自分の部屋の窓から道場を
見ながらマッサージ器でオ○ニーする美衣を挟もうと思ってたのに……。
完全版(←なんじゃそら)には入れておきます。
230名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 16:50:41 ID:UfmXBjY1
いつもながらGJ!
次はど
231名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:16:16 ID:oLlyA5Hb
ドラえもん?
232名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:04:37 ID:Nro4dEDs
ドグラマグラ?
233名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 17:55:56 ID:xxuW9DTK
ほす
234Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 22:52:30 ID:+ascdI58
>>230-233
保守乙です(違う?w)

なんだか、殆ど個人スレ化しそうな気配ですが(汗。
とりあえず、何もないよりまし程度のものでも
もうちょっとしたらうpします〜。
235Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:32:58 ID:+ascdI58


         *         *          *


プリムラが気持ち良い電気あんまで昇天している頃――。

「麻弓さん……お願いですから、もう許してください……」
追い詰められた全裸のネリネがしくしくと泣いている。麻弓はまだ虹色のビキニを
装着したままだ。この不公平感が更に恥かしさを増幅させている。
「許してって……ネリネちゃん、何か悪い事したっけ?」
とぼけるように言う麻弓。表面上は平静でいるが、目はその内心の欲望を表すかのように
爛々と輝いている。だが、それを隠す気も無いようだ。

「ひどい……。どうして私ばっかりいじめるんですか!?」
普段とは違う麻弓のあまりのネチネチとした執拗さに、ネリネはついに切れたか、
キッと睨みつけた。だが、魔界のプリンセスとは思えぬぐらい怖くなく、愛らしい。
ネリネは優しくて、稟の事ならともかく自分の事では本気では怒れないのだ。
そのネリネの一挙動ごとに麻弓の胸はキュン!とときめいてしまう。邪悪なときめきであるが。

「どうしてって……。だって、リンちゃんのせいだもん」
麻弓はネリネが睨みつけるとワザと目をあわさず、髪をかき上げる仕草をする。
「な……!? わ、私が何をしたって言うんですか!」
ネリネは麻弓の的外れとも思える言い分に唖然とする。
「何をしたって……。あのね、リンちゃん。それだけ可愛い声で鳴いて、可愛い仕草で
悶えて誘惑しておいて……それでなんともなく終わるなんて事、ありえると思う?」
「ゆ……誘惑!? 私そんな……!」
「あ〜、あ〜、もう! 言い訳ばっかりしないでくれる!?」
目を白黒して反論しようとするネリネに、逆に麻弓がキレた。

「いい、リンちゃん? 私はね、これでも相当我慢してるんだよ? 本当だったら
みんなをここへ呼んで、全員でリンちゃんを虐める事だって考えたんだから。ここにいる
全員から絶え間なく電気あんまをされる体験、してみる?」
「……そ、そんな……」
「それをしないのは何故だかわかる? 私、リンちゃんの事が大好きなの。いつまでも
いいお友達で仲良くしたいって思ってるんだよ?」
「う……」
そう思ってるのなら虐めないで欲しい、とネリネは口に出したかった。
「だから虐めるのは私一人で、せめて私が誠意を尽くしてリンちゃんを可愛がれば、
リンちゃんだって納得してくれるでしょ? ちょっと虐めただけでその何倍もの
魅力を振りまかれて私は大変なんだけど、リンちゃんのために我慢しようって
頑張ってるんだから……私の気持ち、分かってくれるよね♪」
「……そんな」
ネリネからすれば屁理屈も甚だしい麻弓の言葉だが、半ば自己陶酔気味に語る麻弓は
それが方便でも言い訳でもなく、心から信じている様子だった。その表情を見て
ネリネは思わず後退りする。

「だから、私はちっとも悪くないの。全部、リンちゃんのせいなんだからね」
自分の雄弁な語りを聞きながらも、いまだに頑なな表情のネリネを見て、どうしてこの子は
こんな事も分からないのだろう? と言わんばかりに、麻弓は大きく溜め息をつく。
「そんな……でも……」
助けを求めようとネリネは周囲を見回したが、みんな視線が合うと首を振ったり、自分から
目を逸らせたりした。この件について彼女達は圧倒的に麻弓を支持していた。麻弓の言う事の
方が正しい。自分達だってそんな状況になったら――それが自然に出るものであろうと、
ネリネが『魅了』で相手を誘惑したのだから、そういう目に遭っても仕方が無いのでは?
と全員が等しくそう思っていた。

「……と言う事、なのですよ♪」
得意気ににんまりとネリネに笑いかける麻弓。その表情がいつもの麻弓そのものである事に、
ネリネは逆に不安を覚えた。
236Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:33:36 ID:+ascdI58


         *         *          *


麻弓はネリネをゆっくりと押し倒すと、そのまま両足を取ろうとネリネの足元に移動した。
「ま、麻弓さん……お願い……。一つだけお願いを聞いて下さい……」
ネリネが哀願する。電気あんまをしようと気を入れたタイミングだったので麻弓は気が
削がれる所だったが、ネリネが切実そうに見つめているので話を聞いてやることにした。
「お願いってなぁに?」
「あの……」
ネリネは真っ赤になった。
「麻弓ちゃんも……裸になって欲しい……です」
消え入りそうな声だったが、麻弓の耳にはしっかりと入っていた。
「……わ、私も!?」
驚く麻弓。ネリネはコクリと頷く。

「う〜〜〜ん……」
思わず電気あんまの手を止めて真剣な表情になる麻弓。真剣な表情と言うより、少々
困惑した表情か。既に半分以上の子が全裸もしくは半裸状態のプールだ。今更脱ぐのが
嫌なわけではないが……。
「私の裸なんて……つまらないよ?」
ボソッとつぶやく麻弓にネリネが驚いたような表情を見せた。
「どうして?」
「どうしてって……その……」
麻弓は自分の胸とネリネの胸を見比べた。ネリネのほうが麻弓より小柄なのにこの
大きさ……。自分のコンプレックスに更に拍車をかけられる気分になる。
しかし、ネリネは……。
「麻弓さんの裸……とても綺麗だと思いますよ」
ネリネは全裸電気あんまされる体勢でいながら、ニッコリと微笑んだ。
その目は優しさを湛え、いやみや皮肉など微塵にも無い事が麻弓にも分かる。ネリネは
本心から言ってくれているのだ……だけど――。

「私……。やっぱり自信ないよ……」
麻弓は小さく呟く。
「麻弓さんはステキですよ」
それに対し、ネリネの言葉はハッキリしていた。気弱げなネリネにしては珍しく自信
たっぷりの表情だ。
「肌も滑らかだし、何より活発そうで……。躍動感のある魅力は私には絶対出せません」
麻弓の足をサラリと撫でるネリネ。ビクッ!と麻弓の体が反応する。
「麻弓さんにされてもいいから……私もしたいです。麻弓さんの裸のソコに……」
ネリネが頬を赤くしながら麻弓のビキニの下に覆われている部分を見つめた。裸で
電気あんまのかけあいっこをしようと言っているようだ。
「う……」
ネリネに恥かしい所を見つめられて麻弓も全身が赤くなったが、
「わ、私……手加減しないよ? リンちゃんがそれでもいいならその条件、飲んだ!」
わざと強気に振舞う。
「いいですよ、それで」
ネリネはにこやかに笑った。麻弓の恥かしがる表情が気に入ったらしい。
「麻弓さんだって……魅力で人の事を言ってる場合じゃない事を、教えてあげます」
ネリネの強気な言葉は少しだが魔界のプリンセスらしい驕慢さがにじみ出ていた。
237Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:34:23 ID:+ascdI58


         *         *          *


「こ……これでいいの?」
麻弓が虹色ビキニを外し、恥かしそうに胸を押さえる。股間の縁取りよりも胸を見られる
ほうが恥かしいようだ。
「麻弓さん、隠さないで下さい」
「い、いや……」
「どうしてですか?」
「だって……リンちゃんとまともに比べられるじゃない……」
麻弓は不平そうに言う。神様はなんと不公平なのだろうか? 先天的に大差がついている
ネリネの胸を見ながら天を仰ぐ。
「こういうのって、大きさだけじゃないと思うんですけど……」
「……ある人が言ったって説得力ゼロだと思う」
「では、体で証明してみます?」
「え? それはどういう……きゃああ!?」
なんと、ネリネがいきなり麻弓を押し倒してきた。胸を手で覆っている分、麻弓のほうが
動きは鈍く、あっという間に押し倒されてしまった。

「フフフ……さっきから麻弓さん、可愛らしいから、電気あんましたくなりました♪」
ネリネが魔界のプリンセスを匂わせる小悪魔的な表情で麻弓を見ながら、彼女の両足首を
つかんだ。
「ふ、ふ〜〜ん……随分強気だけど、電気あんま返しが待ってるのを忘れた?」
麻弓が傲然と言い放つ。しかし、若干先程より恥かしげな表情だ。裸の状態で電気あんま
されるなど初めてなのだから仕方が無いが。
「でも……」
ネリネがクスリと笑った。
「そうやって胸を押さえていたら、返せなくないですか?」
スルリ……とネリネの右足が麻弓の太股の間に忍び込んできた。
「クッ……!」
とうとう、麻弓は言い返すことも出来なくなる。ネリネの足は麻弓の股間にあてがわれた。
「こうやるんでしたっけ……?」
ネリネは麻弓の性器にあてがった踵をゆっくりと捻る。
「あっ……!!」
ビクン!と麻弓の体が反応した。最初にやられた時は懸命にごまかしたが、今のシチュエーション
では全く抵抗できなかった。
「ふ……ううっ!」
麻弓が懸命に太股を捩じらせて抵抗する。しかし、ネリネの足はしっかりと股間を捉えて
いて、太股の動きでは到底追い払えない。
「麻弓さんのここの毛の感触……柔らかくて気持ちいいですよ」
「な……! ……はぅん♪」
ネリネの挑発的とも言える言葉に、さっきまで優位だった麻弓が反発しようとするが、
ゆっくりと擦るように足の裏で草叢をなで上げるネリネの愛撫に小さく悶える声しか
出せない。

「これが本当の電気あんまの効力なのですね? さっきまでの麻弓さんにされていたのを
参考に見様見真似ですけど、初めに私がしたのより、良いですよね?」
「う……あっ……!」
麻弓は髪を乱しながら悶えるだけだ。初めの時の様に答えないのでなく、答えられないのだ。
元々優しいネリネの電気あんまは力加減は絶妙だった。しかし、今されているのは
ポイントをしっかり押さえて、テクニックも上々のものだった。
自分がされている時に女の子の弱点とそこを責める方法を覚えたのだろう。柔らかい恥毛を
なで上げた後は、割れ目に沿うように指でつついたり、クリトリスを挟んだりして、
性器に振動を与える合間に色々な技をも仕掛けてきた。
238Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:35:05 ID:+ascdI58
(は……反撃しなきゃ……)
麻弓は悶えながら朦朧とする意識でネリネの電気あんまを返そうと、その右足を取る。
……が、それは簡単に弾かれてしまった。
「う……! なぜ……?」
「麻弓さん、片手を胸に当てたままじゃ捕り手に力が入らないのは仕方が無いと思います」
ネリネがクスクスと笑う。麻弓もそれに気づいた。どうやら無意識のうちに胸を庇って
いたようだ。片手だけの動きでは力が入らないのは当たり前である。
「電気あんま返しがなければ怖いものはありません。麻弓さん、形勢逆転ですよ?」
ネリネの得意気な表情に麻弓は歯噛みしたが、どうしても胸から手を外す勇気は出ない。
そして……。

「ああああああああ〜〜……。うぐっ……ん!」
ネリネの送り込む振動が段々強くなってきた。麻弓の全身は紅潮し、ピンク色に染まった。
荒い吐息が艶めかしく、近くで見ていたカレハやプリムラも思わず溜め息をつく。
(こ、このままじゃ……負けちゃう……)
ほんの少し、隙を見せただけ、と言ってよい。だが絶妙のタイミングでネリネは電気あんまを
仕掛けてきた。胸のコンプレックスは半ば自虐的に解消したつもりだったが、肝心な時に
それがあだになるほど気にしていたのか?
「今、麻弓さんが不利なのは麻弓さんのせいですよ」
ネリネが悪戯っぽく言う。
「あぅん……。……ど、どういう……こと……?」
「麻弓さんが自分の体の美しさを理解してないからこうなるんです。今の状況になったのは
私の駆け引きが上手く行ったのじゃなくて、麻弓さんが自爆しただけですよ? 隠さなくて
もいい胸を庇っているのですから」
クスクスとネリネが笑った。この口調は……さっきどこかで……。

(私が言った言葉と同じ……?)
ネリネが虐められるのはネリネが魅惑的だから――。麻弓はそう言ったのだった。
その言葉はみんなも同意していた。

では今のネリネの言葉は――?
麻弓にはそれを確かめる勇気は無かったが、
「皆さん、私の言葉に同意してくださってるようですよ」
ネリネがわざわざそれを確認してコメントしながら、グリグリと強く踏みにじる様に電気あんまを
強める。麻弓の体が反応したが、痛さによるものでは無さそうだ。
十分にマッサージされたそこはネリネの足もぐっしょりと濡らしている。
それを悟られたであろう羞恥に麻弓の頬は真っ赤に染まる。

「リンちゃん……本当にそう思う?」
「何がですか?」
「リンちゃんが言った、その……。私が……綺麗だって……。も、勿論! リンちゃんは優しい
から世辞を言ってくれたと思うんだけど……」
「お世辞なんか言いませんよ、麻弓さん。私の命を賭けたっていいです」
「い、命って……。あ……う……」
ネリネの珍しい断定口調に言葉を失いかけたが、
「だ……だったら……。見せても……恥かしくない……よね?」
真っ赤になって視線を逸らせながら言う麻弓にネリネは即座に頷いた。

239Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:36:17 ID:+ascdI58
「わ、わかった……。外してみる。……わ、笑わないよね?」
「もし麻弓さんの綺麗な胸を見て笑う人がいたら、私はその人が誰であれ一瞬で蒸発させて
あげます」
「そ、そこまでしなくてもいいけど……。え、ええ〜〜い!!」
麻弓は意を決して胸を隠していた両手を広げた。周囲からおおっと歓声が上がる。
「ちょ! な、なんでみんな見てるの!?」
「だって、麻弓ちゃん、なかなか見せてくれないから気になって……」
「なんだか、ドキドキしましたわ♪」
亜沙とカレハがニコニコと微笑みながら言う。
「麻弓ちゃん……綺麗……。ね、カエちゃんもそう思うよね?」
「ええ、勿論」
元気なシアと少し暗い表情の楓も賞賛する。確かに麻弓の胸は隆起こそそれほどないが、乳首は
ピンクで、肌も沁み一つ無く綺麗だった。
「これならあの緑葉クンだって大喜びだと思いますよ」
「だ、だから、あれはどうでもいいの!! ……うう、恥かしいよぉ」
麻弓が恥かしさで顔を覆うと――。

「その恥かしい事を私は麻弓さんにずっとされてきたんですからね。少しは反省してください」
ネリネが拗ねたように言うとグリッと強めの電気あんまを加えた。
「あ、いたたた……! り、リンちゃん! ちょっとだけ痛い……」
「今までの罰です。少しいじめちゃいます」
「あ、だめ……! 踵でグリグリはだめ……ああああっ!!」
ネリネは踵グリグリあんまを麻弓の股間にお見舞いする。ネリネらしくないいじめ方だが、
今までされてきたことがどんなに恥かしくて辛いことなのかを麻弓に思い知らせるために、
心を鬼にしていじめタイプの電気あんまを続けた。


「いいなぁ〜、リンちゃん」
シアが指を咥えてネリネと麻弓のやり取りを見ている。
「どうしたの、シアちゃん」
亜沙が聞くと、シアは羨ましそうな表情で振り返った。
「だって……。この水上プロレスパーティは麻弓ちゃんと私で計画したんですよ」
「え、そうなの?」
「はい。で、そもそものきっかけが、前に麻弓ちゃんに電気あんまされた仕返しを麻弓ちゃんに
したいからって私が言ったことなのに、リンちゃんがしてるなんて……」
「フフフ……そんなの、ずるい?」
「はい。ずるいっす!」
「でも、今はあの二人、いい組み合わせになってるし、またチャンスがあったらね。それより
シアちゃんにはボクのお手伝いをしてもらわなきゃ」
「亜沙さんのって……カエちゃんに『フルコース』?」
「そ♪ 今、楓は気落ちしてるみたいだから、たっぷりとサービスしてあげなきゃね♪」
「…………」
亜沙の言い草にも無表情の楓。今は俎板の上の鯉の心境なのだろうか?
(そんなのだったらいいんだけど……これはこの後に引きずりそうね……)
シアと一緒に笑っている亜沙の目が一瞬鋭く楓を見た。


240Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:36:59 ID:+ascdI58


「り、リンちゃん……! そ、その電気あんま強すぎるよ……あぅん!!」
こちらでは相変わらず麻弓が悶えていた。悪戯よりはちょっときつめの電気あんま。お仕置きほど
強くは無いが、その中間ぐらいのネリネなりのお仕置きバージョンなのだろう。踵グリグリでの
急所責めは力はそれほど入ってなくともかなり子宮に響いてくる。

「いいえ、麻弓さん。この機会を逃したら麻弓さんが自分も『狩られる側』だと言う自覚を持って
いただけませんから。だから容赦しません!」
「か、狩られる側って……なによぉ〜〜!! くぅう〜〜!!」
漸く胸から手を離したので抵抗がある程度出来るようになったが、絶対ピンチの状況は変わらない。
このままでは麻弓はネリネに負けてしまう。
(そ、そうだ! さっきと違って今は……。よぉし!!)
ネリネの電気あんまに苦痛と快楽の狭間を漂わされながらも、麻弓は今の自分の状況を考える。
さっきと違うのは、自分の両手が自由な事。それならば、『あれ』が使える。
「い……いい気になってるんじゃないの、お姫様!!」
「えっ!? きゃっ……!!」
ネリネの電気あんましていた足が掴まれ、そのまま麻弓の方に引き寄せられた。そして麻弓は
左足も掴もうとする。
「こ、これは……だ、ダメです!!」
足をバタつかせて必死で抵抗するネリネ。そう、これは『電気あんま返し』のパターンだ。
このままではネリネは麻弓に電気あんまを極められ、そうなれば今までの恨みもあって二度と
解放してくれないだろう。
「こらっ! 暴れるんじゃない! たっぷり仕返しさせてもらうんだから!!」
「イヤです! イヤ!! ……だって麻弓さん絶対離してくれないでしょ?」
「当たり前でしょ! フルコースの刑よ。綺麗な女の子に生まれた事を後悔させてあげるから!」
「よ、よくわからないけど……そんなのヤです!!」
体を捩ってじたばたと抵抗する、が、麻弓は段々と深く足を交差させていった。
女の子が二人、裸同士で足を絡ませあう姿は四十八手の松葉崩しにも似て官能的だ。

「無駄よ、リンちゃんの運動神経で逃げられるわけ無いでしょ!?」
暴れる足に手を焼きながらも徐々に麻弓が優勢になる。ネリネの右足を掴んで引き寄せ、自分の
左足はネリネの太股の間に割り入れた。後は左足を掴めば電気あんまは貰ったようなものだ。
「む、無駄でも抵抗します……えい! ええいっ!!」
「こ、こら! そんなに思い切り踵で蹴りこんでくるな! いたっ! 太股に当たったって!」
「し、しりません! えいっ……え〜〜〜い!!」
「わっ! む、無茶しちゃダメ!! そんなに思い切り蹴ったら……なぐわっ☆!?」
「え……? な、なんか固いものを蹴っ飛ばしたような……あっ……!!」

ネリネが気がついたときには、彼女の踵は深々と麻弓の股間の急所にめり込んでいた。
ぐわ〜ん☆……!! と、悲痛な命中音と同時に周囲の時が一瞬止まった。
暫くの間、麻弓は硬直したように動かなかったが、ネリネの足を退けると股間を押さえ、
声にならない呻き声をあげて立ち上がり、防護柵まで歩いて片手を突いて痛みに耐えていた。
股間を押さえるもう片方の手は振るえ、嫌な汗がぽたりぽたりと額から落ちて地面に水溜りを
作る。良く見ると全身からびっしょりと汗をかいていた。その格好で恥骨が痺れる痛みと
性器から子宮が収縮するようなショック状の苦しみの二重奏に懸命に耐えていた。

じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん………………。

まるで悠久の時間が流れるかのような静寂が麻弓の周囲を包んだ。

「ま、麻弓さん……。だ、大丈夫……」
「ま……まだ触らないで……痺れているの……」
「は、はい……」
わざとではないが自分が蹴ってしまった事に責任を感じ、ネリネが心配そうに麻弓の傍に
寄って行ったが、麻弓はそれどころではなく、とりあえずこの痛みに耐えるので精一杯だった。
女の子の急所を打った時の対処法など無い。ただひたすら、痛みと痺れと苦しみが去って
くれるのを待つしかなかった。楓のときの様に悲鳴を上げて転がってのたうったりしても
結局はそれで痛みを紛らす事にしかならない。頭が真っ白になる痛さは同じなのだ。
しかも、麻弓の場合、無防備の状態で蹴られてしまった。楓の時はビキニ一枚があったのだが。
241Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:37:52 ID:+ascdI58
「あらあら……やっちゃったね、リンちゃん。ま、電気あんま対決の時には良くあること
だけどね♪」
亜沙の位置からは内股にキュッと窄みながらも、丸いぷりぷりとした麻弓のお尻が小さく
震えているのが見える。
股間を押さえて懸命に耐えているのが一目瞭然で、少しサディスティックな所のある亜沙は
思わずゾクゾクしてしまうのを隠せない。
「ボク達は3人ともあれを経験したもんね〜。あれって本当に堪らないのよね。麻弓ちゃんの
気持ち、すごく良く分かるな〜♪」
なんだか楽しそうにその様子を語る亜沙。シアは心配そうに麻弓を見ながら亜沙の様子を見て
半ば呆れ、その亜沙に急所攻撃をした当人の楓は彼女の様子を見ていたが、また目を伏せて
物思いに浸る。

「……つ〜〜〜〜☆」
涙目で耐えていたが、麻弓はある程度落ち着くと軽く飛んだり、両拳で叩いたりした。
「大丈夫ですか……麻弓さん」
痛みの第一波が去ったと見てネリネが麻弓の背中を擦る。それで効果があるかどうかは分から
ないが何もしないよりはマシかも知れない。
「ああやっても……痛みは消えません。気持ちは分かりますけど……」
急所を打った時、麻弓がしたように太股を叩いて対処をした楓が呟く。
「そうね〜。でも、じっと我慢してるのって凄く辛いし、しょうがないかも♪」
クスクスと亜沙が笑う。意地悪なのではなく、気持ちが分かるからこそ笑うしかないんだ、と
楓は理解していた。股間を打った女の子の気持ちは同じ体験をした女の子にしか分からない。

だが、意にそぐわぬ急所蹴りを喰らわせてしまった当の加害者のネリネは、亜沙の様に暢気では
いられなかった。
「ど……どうしよう……」
涙ぐみながらでオロオロと麻弓の周囲をそわそわと行ったり来たりしている。自分に何か出来る
ことは無いだろうか……。そうだ、自分のヒーリングを使えば……。
「ま、麻弓さん……わ、私が手当てします」
ネリネが右手に魔力を溜める。
「え……? あ、その……いいよ、痛みはだいぶ治まったから……」
「でも……急所を打ちましたから……。簡易の治癒魔法でも少しは楽になりますよ?」
ネリネは半ば強引に麻弓の股間に手を当てようとする。
「あ、だ、だから……いいってば! アハハ……」
照れたように麻弓は後退りする。実際に恥かしいのだ。治療とは言え、恥ずかしい所をじっくり
見られて手当てされるのは。だが……。
「う……いたた……」
2,3歩歩いただけで麻弓は股間を押さえてしゃがみ込む。やっぱりズキズキと痛みは残っている。
股間を打って痛い事を悟られるのは女の子としては恥かしいが、やせ我慢をし切れる痛さではない。

「ほ、ほら! 全然大丈夫じゃないですよ? 恥かしがってちゃだめです……」
「あっ……」
ネリネは麻弓を寝かせると瞳を閉じて呪文を唱えた。そして恥かしがる麻弓の手を優しく退け、
股間の患部に自分の魔力を集中した。
「あ……ん……っ」
麻弓はその暖かな光が股間に当てられた時、小さく呻き声を上げる。無論痛かったからではない。
その逆に、痛みがスッと引き、気持ちが良かったからだ。
「ふわっ……ん……! ああっ……」
簡易の治癒呪文とは言えかなり楽になった。少なくとも股間のズキズキが収まっただけでも
とてもありがたかった。

しかし、ネリネはじっと麻弓の股間を見つめている。そして何かを決心したかのように深呼吸をした。
「まだ……です……」
麻弓の足の間で四つん這いになり、顔を麻弓の秘裂に近づけていく。
「リンちゃん?」
麻弓はネリネの様子が少し変わったのを見て起き上がろうとするが、その前にネリネは麻弓の股間に
顔をうずめた。そして舌先を尖らせ、秘裂に沿って舐め上げる。
242Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:38:43 ID:+ascdI58
「ひゃうん!? ……り、リンちゃん?」
「動かないで下さい、麻弓さん……」
ネリネは尚も舌先で掬うように麻弓の股間を舐め上げた。菊門のあたりから、会陰部、ヴァギナ、
尿道からクリトリスに至るまでを丹念に丁寧に……少しざらっとした感触の舌が麻弓の敏感な
部分に触れ、思わず背筋に電気が走ったような刺激が突き抜ける。
「はぅうん! り……リンちゃん……。だめ……。あぅん!」
「気持ちいいですか、麻弓さん?」
ピチャ……ピチャ……、と犬がミルクを舐めるような淫靡な音が辺りに響き渡り、麻弓は羞恥の
あまり全身が真っ赤になりながらも、そのゾクゾクと震えるような快感に身悶えしてしまう。

ネリネは更に舌先をナイフの様に尖らせると麻弓のクリトリスにあてがい、細かな振動をドリルの様に
して与えた。ぶるぶるぶる……ぶるぶるぶる……ある程度まとまった振動を断続的に与え、リズムが
単調にならないように工夫した責め方だ。
「はぁわあああ!!」
ビクビクビクッ!!と麻弓の体が震え、背筋を大きく仰け反らせる。

(こ……これは……。気持ち良すぎる〜〜!!)
ネリネはこんなテクニックをどこで磨いてきたのだろう? ここまでの様子からは性技に長けている
とも思えなかったが……。
「り、リンちゃん……どこでこんな事を覚え……たの?」
「……? いえ? 習ったわけではありません」
「そう……なの? だ、だって……気持ちよすぎるよ……これ……はぅん!」
「麻弓さんがそう感じてくれたら……嬉しいです」
ネリネは喋りながらも舌先でクリトリスをつついたり、割れ目にキスしたりしている。
股間強打で充血して敏感になっている性器に、この魔性の奉仕を受ける麻弓はたまったものでなかった。
秘裂からはどくどくと蜜が溢れ、その度にネリネがまるで花に集る蜂の様に「ちゅ〜〜」と音を
立てて吸い上げる。その行為のたびに麻弓は悲鳴に近い喘ぎ声を上げさせられた。

その淫靡な様子は他のメンバー達の目も釘付けにした。
既にお互いの体を愛撫しあっていたプリムラとカレハは、麻弓のよがり声を聞いて更に燃え上がり、
お互いの唇を求め、胸をまさぐりあう。シアや楓も息を呑み、麻弓から目が離せないでいた。
舌先で性器を刺激するだけでここまで麻弓をメロメロにしてしまうネリネのテクニック。
もしこれがネリネ自身の工夫や相手に奉仕する気持ちだけでやっているとしたら、とてつもない
才能だと言わざるを得ない。
(けど……魔族のプリンセスだったら、そのぐらいの資質はあってもおかしくないかもね)
ネリネと麻弓の様子を見ながら亜沙はそう思った。彼女自身も人知れず自分の股間を慰めんと
ばかりに両手を太股の間に挟み、頬を紅潮させている。

「も、もう大丈夫……だよ、リンちゃん」
このままでは逝かされて失神してしまうと思った麻弓は多少強引にネリネの頭を自分の股間から
退かせた。ネリネは素直に従ったが、口を拭った彼女の頬も興奮で紅潮していた。
「はぁ……、はぁ……、はぁ……。あ、ありがとう、リンちゃん。痛さは……収まったよ」
散々オーラル攻撃に悶えさせられ、息を弾ませながらもにっこりと微笑む麻弓だったが、ネリネは
顔に手をあて嗚咽を漏らしていた。

「ど、どうしたの、リンちゃん?」
驚いて麻弓が半身を起こす。
「だって私……麻弓さんの大事な所を思いっきり蹴っ飛ばしてしまって……」
ネリネはぺたんと座り込んで泣き出す。
「あ、そ、それならいいよ! り、リンちゃんはわざとじゃないんでしょ?」
逆にオロオロしてしまう麻弓。
「でも……思いっきり蹴飛ばした事には変わりありません……大事な所なのに……」
ネリネはシクシクと泣いたままだ。こういう泣かれ方が一番困る。どう宥めても悪い方にしか
考えてくれない。ネリネ自身は自分を責めないと自分を許せないので余計にそうなってしまう。
243Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:40:01 ID:+ascdI58
(困ったなぁ……)
麻弓が手を拱いていると、
「麻弓さん……。私に仕返しをしてください……」
「え?」
ネリネの声を聞き振り返ると、彼女は仰向けに寝た状態で麻弓に向けて軽く足を開いていた。
「り、リンちゃん……その格好は……? それに、仕返しって……」
「で、ですから……」
ネリネも躊躇していたが、すぐに決心したように思い切って言った。
「私の両足を掴んで思いっきり踵蹴りを食らわせてください……女の子の……急所に……」
ネリネはギュッと固く目を閉じていた。上半身も身を固くしている。急所蹴りの衝撃に耐える
ためだろう。それでいながら、足は内股気味だがちゃんと開いていた。蹴るのに邪魔にならない
ように……だろうか。健気にも急所を蹴られる恐怖を懸命に堪えているのだろう。

「ちょっ! そんなの……いいよ。いいよと言うか、ダメだよ! リンちゃんはわざとじゃないし、
あれはちょっとした、よく起こる事故なんだから」
「でも、それでは私の気がすみません……。麻弓さん、私をいじめたいって言ったじゃないですか?
そのつもりでやってもらえれば……」
「なっ……!? そ……そんなのは違うよ!!」
麻弓が声を上げたのでその場にいる全員がこちらを見た。麻弓も自分自身の声に驚き、思わず
首を竦めて深呼吸する。そして落ち着いた表情でネリネを見つめた。

「あのね、リンちゃん。私、確かにリンちゃんをいじめたいって言ったし、意地悪な事をしたりも
したよ。だけど、それはこういう事をするためじゃないの。仕返しとか憎しみでリンちゃんを
虐めたいんじゃない。私は……リンちゃんが可愛くて大好きだから虐めたいの。……一緒にしないで
欲しい……」
「…………!」
端で聞いていた楓は、ズキン! と自分の胸が痛むような気がした。
自分はシアを虐める時、どんな気持ちだっただろうか? 心の中に潜む妬みと憎しみを隠すことなく、
それをぶつける様なやり方ではなかったか。
楓が俯く様子を亜沙は見つめていたが特に何も言わなかった。

「でも……。でも……」
ネリネは更に啜り泣く。麻弓の気持ちは分かったが、それでも自分の気持ちは収まらない。
自分はどうしても麻弓に罰を受けたかった。と言うよりそうされるべきだと思いこんでいた。
「う〜〜ん……」
麻弓は暫く考えていたが、
「じゃあ、こうしようか。これから10分の間、リンちゃんは私の好きにされる。抵抗不可。
拒否も認めない。私がやりたい事をされるがままになってるの。……それでどう?」
にっこりと微笑んで言う。
ネリネはきょとんとしていたが、コクコクと頷いた。彼女にとってその条件は願っても無い事
であった。もっと酷い条件でも全然問題なかった。

「じゃあ、エッチな反撃、開始しますか♪」
麻弓は色違いの瞳の目でにこやかにウィンクした。その表情には急所蹴りを喰らった恨みなどは
微塵も感じられなかった。
244Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/10/31(月) 23:46:10 ID:2zndDt0r
Shuffle!の続き、投下終了です〜。

書いていた当時は「なんかグダグダだな〜」と思い、心の中では
未完にしてしまおうかとw、一時期は思っていたのですが、
先日読み返してみたところ、結構自分でドキドキしたりしたので(汗、
続きを書いてみました。

この手のSSは良く出来たかどうかではないのかもしれません。
描かれたシチュに萌えるか萌えないか、みたいなw。

次もこの続きを書く気がします。多分。
245名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:17:26 ID:tJepeOl0
GJ
246名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:27:01 ID:KoH9apUS
(・∀・)イイヨイイヨー
247名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 07:39:11 ID:uzkQm1WV
gj
248Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/01(火) 08:26:20 ID:p82sk53O
起きて保管庫覗いたら昨晩書いたものが収納されていて嬉しかったり。

>>245-247
Thxです。

オリジナルに比べて反応薄いのは、やっぱり需要少ないからかな。
それともみんなそろそろ飽きたか(汗。
249名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 11:45:36 ID:TLIH7C3e
GJじゃないですか〜。
250名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 13:55:04 ID:I+9uY89M
Oh!GJ!
251名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 14:28:29 ID:mn27LU/H
飽きたって事はないよ。
252名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 19:59:46 ID:1TYAV6wI
シャッフルスレにも来てほしかったり。スマンあんまり過疎なもんで、遥か昔の美少女読参ネタなんか振ってしまう始末。
253名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 23:14:50 ID:GQnTcN5n
あんまにあ殿、リメイクされた作品はどこに・・・
質問ばっかですいません・・・
254Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/01(火) 23:57:21 ID:p82sk53O
>>249-251
す、すみません。気を使っていただいて(汗。
我ながらアメリカ人のワイフみたいな(←愛してると言わないと離婚されるらしい)
……反省しよ。

物書き殺すにゃ刃物は要らぬ。レスの三日も断てばいい…………だから違うってorz。

>>252
シャッフルスレ、ネタはあったりしますが、折を見て投下も考えますか。
でも、複合の選手が純ジャンプの大会に出るみたいで一抹の不安……w。

>>253
>>94のリンクがそのものずばりです。宜しければどぞ。
255名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 17:06:04 ID:009IcZPM
D.C.はあれで終了ですか?
256名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 15:54:29 ID:JzR91g4W
あーじゅ
257名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 19:18:09 ID:eLpSbqy/
さくらたん‥
258Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 02:42:52 ID:izpMMBUO
|∀・)


誰かいるかな……?

>>255
一応、終了のつもり……です。多分……。

>>256
えろげメーカーの?

>>257
私も見たいです。すごくw。


もうちょっとしたらうpするかもです〜。
259Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:05:37 ID:izpMMBUO


         *         *          *


「さて……。どんなエッチな事をしようかな♪」
楽しげに麻弓はネリネの体を凝視する。ネリネは恥かしさに頬を赤らめながらも麻弓にはにかんだ
笑顔を向けた。
「お、その表情いいじゃない♪ さっきまでの怒った顔や泣き顔もいいけれど」
「そ、そんな……」
どんな表情をしても何らかのリアクションが返ってくる事にネリネはなかなか慣れないでいる。
しかも普段ならともかく、全裸の状態で見つめられている時なら尚更である。

(嫌がってるリンちゃんを虐めるのもいいけど、こうして自分の好きにさせてくれるリンちゃんも
なかなか……♪)
麻弓は心の中で思いながら、ネリネを座らせた状態でその足の間に座り、両足を掴んだ。
当然の様に電気あんま攻撃をするつもりだ。
「何度見てもリンちゃんの足って惚れ惚れするな〜♪」
「そんな……麻弓さんだって綺麗な足してます」
「エヘヘ……普段から鍛えているから、なのですよ♪」
噂話・スクープ・盗撮――確かにその足で稼いでいるものだが。

麻弓はネリネの足の間にゆっくりと自分の右足を割り込ませた。
ネリネは目一杯足を開いているわけではないので、太股の間を通る時に内股を撫でる状態になる。
「あっ……」
それだけでネリネは軽く喘いだ。性感がかなり高まっている。今のネリネは全身が性感帯の様な
状態だろう。
(それをただ電気あんまだけなんて勿体無いよね――でも一人じゃ足りないなぁ)
そう考えた麻弓は周囲を見渡した。ネリネを責めるのに良いパートナーは誰か。
麻弓は視線を廻らせていたが、赤い髪の少女の前で止まった。
「シアちゃん、手伝ってくれない?」
「え? 私?」
突然の指名にシアは驚いたが、亜沙が行っておいでと言う風に手を振ったので、楓から離れ、
ネリネたちの方に向かった。

「まだ水着着てるね……シアちゃんも裸になってよ」
「え? わ、私も……?」
「だって、リンちゃんも私も裸なんだよ。これから二人でリンちゃんを責めようとしてるのに
シアちゃんだけ水着なんてずるい」
「わ、私が……!? そ、それはいいけど……う〜〜ん……」
シアが渋っていると、ネリネが電気あんまの姿勢から離れてシアに近づき、シアのビキニの紐に
手を掛けた。
「リ、リンちゃん!?」
「シアちゃん……私もシアちゃんだけが水着を着けているのはイヤ……」
ネリネは潤んだ瞳でシアを見つめる。上気した表情で見つめられ、シアはドキンと胸が鳴った。

「……わかったよ、リンちゃん」
シアは少し恥かしげに頬を染めたが、自らビキニの上下を外し、裸になった。
「あ……」
シアがビキニの下に手を掛け、太股の半ばまで下ろした時、ネリネが小さく声を上げた。
「少し……腫れてる……」
ネリネが心配そうにシアのそこを見つめた。確かにシアの白い肌の中、柔らかそうな草叢に覆われた
部分だけが赤く腫れあがっていた。楓との格闘でステンレス製の上がり梯子にぶつけられた時に
そうなったのだろう。女の子の急所が腫れ上がっている姿は痛々しいが、全裸でその状態だと
なんとなく艶めかしい所もある。

「え……? そ、そうかな……あ、でも、もう大丈夫だから……アハハ」
ネリネにじっと見つめられて恥かしくなったのか、シアはそこを手で隠した。
260Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:06:40 ID:izpMMBUO
「ちょっと見せてください。私、それほど上手じゃないけど、治癒魔法使えますよ」
「え……? え、え……その……」
シアが焦った表情になる。さっきの麻弓の股間もそれで痛みを取り去った。ただ――。
(リンちゃんの場合、その後のフォローがね……)
その様子を見ている麻弓がその体験を思い出し、頬を染める。

自分の治癒魔法では十分な治療が出来ていないと見るや、ネリネは麻弓の患部をペロペロと舐め
だしたのだ。麻弓もいきなりの行動だったので焦ったが、ネリネの気持ちは十分に伝わり、その
魔族独特のざらついた舌の感触と相まって、つい身を任せてしまった。
無論、女の子ばかりとは言え、周囲に人がいる状況ではかなり恥かしかったのだが。
シアもその場面を見ているので、ネリネの申し出に困惑しているようだ。

「私に触られたりするのは……お嫌でしょうか……」
シアに拒否されたと思い込んだネリネはしょぼんと俯いた。
「あ……! いや、その……そんな事は……」
「でしたら……」
ネリネが潤んだ瞳でシアを見上げた。その表情を無視して申し出を断る勇気はシアには無かった。
「はい……お願いするっす……」
観念したようにシアはネリネに体を預けた。
「はい。頑張ります! ……治癒魔法で足らない分は私が……舌で……」
やっぱりそうなるっすね……と、シアは肩を落とした。内心ではそれほどイヤではないが、思わず
周囲を見回してしまう。彼女の予想したとおり、その場にいる全員シアとネリネの方を見ていた。


         *         *          *


ピチャ……。ピチャ……。ジュル……。
淫靡な音が真夏のプールサイドに響き渡る。偶然かどうか、蝉の鳴き声も止み、そこにいる全員が
固唾を飲んで二人のプリンセスの淫猥な姿態に見蕩れていた。

「あぅう!! リ、リンちゃん……だ、ダメ……」
シアがネリネの頭を掴みながら仰け反って悶える。ネリネはシアの股間に顔をうずめ、舌先を
駆使して秘裂を縦になぞる様に舐め上げていた。
(あれは……ほんと効いちゃうのよね〜)
この中では唯一ネリネの舌使いの体験者である麻弓が、悶えまくってるシアの顔を見ながら内心
で呟く。しかもさっきの麻弓のときと違い、舐め上げる早さや強さを不規則に変化させ、シアに
次に何が来るかを読ませないテクニックを使っていた。シアは何度も意表を突かれ、体を大きく
仰け反らせたり、焦らされて身悶えしたりさせられている。

(魔界のプリンセスって生まれながらに淫魔の素質があるのかな……? 魔族の子は大なり小なり
その素質があるような説は聞いた事があるけど……)
ネリネは経験を積んで舌使いが上手くなったのではない。多分、魔族の本能と彼女の相手を思いやる
気持ちが相まってこのような舌技を編み出したのであろう。


亜沙と楓もこのプリンセス同士の美しい絵画の様な愛撫シーンに見入っている。
(はぁ〜〜……。ここまで来ると殆ど芸術的ね)
(そうですね……。二人ともプリンセスらしく綺麗だから……)
(それに……リンちゃん、さっきより格段に上手になっているみたい……。シアちゃん、大丈夫かな?)
(大丈夫か……とは?)
(女の子ってほら、あんまり耐え切れないくらい気持ちよくなっちゃうと……)
(ま、まさか……)
(ん、ん? 思い当たるって事は楓も経験あるのかなぁ?)
(そ、そんな……! でも……)
(大丈夫、ボクだってあるから。でも、こんなみんなの見てる前でそうなった事は無いけどね〜)
(当たり前です。でも、そうしたらシアさん……)
(すっごく恥かしい目に遭う可能性大……ね)
二人して女の子にしか分からない会話を続けているが、シアの身に何が起こると言うのだろうか。
261Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:07:45 ID:izpMMBUO

「はぁん……。くっ……! リ、リンちゃ……」
「シアちゃん……気持ちいいですか?」
「い、いいよぉ……気持ち、いい……でも……でも……」
「遠慮なく逝っちゃって下さい、シアちゃん。その方が私も嬉しいです」
瞳を閉じたネリネがさっきの麻弓のときと同様、クリトリスに舌をあてブルブル震わせる技を使った。
「はぁうあ……!? あああっ……!!」
シアが大きく仰け反り、秘裂から一気に蜜を迸らせた。ネリネの顔にビシャッと甘い蜜が掛かる。
「り、リンちゃん……!! わ、私……恥かしい!!」
「恥かしがらなくてもいいんです、シアちゃん。心を解放して……気持ちよくなって」
「でも……! はぅん!? だ、だめ! リンちゃん!! 出ちゃう……でちゃうよぉ……!!」
「出してください、シアちゃん! 気持ちを解放して、飛ぶみたいに……!」
「だめ! そんな事したらリンちゃんが……はぁう!! あ……。ああああああ〜〜〜!!!」

しゅぱぁぁぁぁぁ……。

シアの女の子の所からさっきの蜜とは違う、もっと恥かしいものが噴出した。
「あ……。ああ……」
涙ぐんで呆然とするシア。至近距離にいたネリネはシアから放出されたものでびっしょりと
濡れていた。そうなってから、漸くネリネはシアの女の子の大事な所から舌を離した。
ネリネの方はシアと違い、随分と落ち着いている。おしっこを顔からかけられたというのに――。

「シアちゃん……気持ち良かったですか?」
ネリネがにっこりと微笑む。だが、シアは涙が溢れてきた。ネリネだけでなく、ここにいる全員に
自分の一番恥かしい姿を見られたのだ。死んでしまいたい気分だった。

(やっちゃったね〜)
(シアさん……)
亜沙や楓が見つめる中、シアは天を見つめて仰向けになったまま泣いていた。


         *         *          *


「リ・ン・ちゃあん〜〜〜!」
「は、はい! シアちゃん……!? もう大丈夫でしょうか……?」
「大丈夫でしょうか、じゃないよぉ〜!!! 私、恥かしくて死んじゃいそうだよぉ!!」
ポカポカとネリネの胸を叩く。ぽよん、ぽよんと弾力があり揺れる胸だったが、ネリネからすると
あんまりポカポカされると痛い。……とは言え、シアの気持ちのほうがもっと大変なので我慢して
いる。何しろシアは衆人環境でおしっこを漏らしてしまったのだ。年頃の娘なのに……。

「ひっく……。リンちゃんのばかぁ〜〜〜!! うぇ〜〜〜〜〜ん……!!!」
ついに人工芝のマット上で号泣するシア。あの後、麻弓がネリネとシアにシャワーをかけてやり、
一応、粗相の始末はしてあるのだが、あの光景はその場にいた全員の網膜に焼きついているだろう。
流石にネリネも興奮から冷めるとやりすぎた事を悟ったようだが、既に後の祭りだ。
彼女は掛けられた方でもあるのだが、はっきり言ってする方より恥かしさは何倍もマシである。

「こ、こうなったら……リンちゃん! 私、仕返しするんだから!! 覚悟はいいよね!?」
「は……はい……」
シアの激昂に対し、申し訳無さそうにネリネは俯く。だが、例えどんな恥かしい事をされても、
気持ち良くなっておしっこする所を見られる程の恥かしさはないだろう。ネリネはシアに対し、
申し訳ない気持ちで一杯だった。

「麻弓ちゃん!!」
「は、はい!!」
「どうすればいいの!? リンちゃんを虐めるために私を呼んだんでしょ!?」
「そ、そうね……アハハ……」
麻弓の乾いた笑いが辺りに響き渡る。元はと言えば麻弓が呼びつけた事が始まりだったのだ。
シアがそれに気づいて怒りの矛先が自分に向かないとも限らない。早くこの窮地を脱出するには
ネリネを虐める目的を作り、シアの注意をそちらに向けることが一番良い。
262Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:08:24 ID:izpMMBUO
「麻弓ちゃん……?」
「あ、はい……。……! そうそう! シアちゃんはリンちゃんを座らせて後ろに回って、そのまま
オッパイを揉んであげてくれないかな?」
「え……胸を……!?」
麻弓の慌しい説明はネリネにも当然聞こえていた。自分の胸をシアに揉みしだかれる……。
ちょっと恥かしいが、シアを見ると……。
「オッパイを揉むんだね? リンちゃん! そこに座って!!」
やる気満々である。ネリネは「はい……」と答え、素直に人工芝に座り込んだ。すると……。
「あ……」
「どうしたの?」
「な、何でもありません」
今まで寝ていたので気がつかなかったが、こうやってぺたんと座ると、丁度女の子のアソコが
人工芝に刺さる様な状態で刺激され、それだけでゾクッと背筋に電気が走る。
「ヘンなリンちゃん……うっ!」
「シアちゃん……」
「アハハ……この感触、なんかヘンだよね」
ごまかすような笑顔のシア。彼女もネリネの背後に回りこみ、同じようにぺたんと座った時、
人工芝の刺激を受けてしまったのだ。しかも彼女の方がネリネを足の間に挟みこむようにしている分、
刺激が寄り強く押し寄せる。

「じゃ、じゃあ……シアちゃん」
「はい、やるっす! リンちゃん、覚悟〜〜!!」
「お、お手柔らかにシアちゃん……はぅん!?」
シアはいきなりネリネの両脇から腕を通し、胸を鷲掴みした。ふにゅ……とマシュマロの様な
柔らかさに思わず「おおっ!?」と感動した声を上げる。
「すご……リンちゃんのおっぱい、手に入りきらないよぉ……それに、柔らかいのにこの心地よい
弾力……」

もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……。

「ん……! だ、だめ……。シアちゃん……そんなに激しく揉まれたら……」
ネリネが頬を上気させ、たまらず目を閉じて指を咥える。そうしないと悲鳴を上げそうなのだが……。
「だぁめ! やめてあげないよ! だって、リンちゃん、私が悶えていても舐めるのをやめてくれな
かったじゃない……おかげで私は……うう……」
「あ、あれは……シアちゃんが悶えるのが可愛かったから……はぅん♪」
「だったら私も同じなのです! リンちゃんの喘ぎ声は皆が聞きたいんだからね。絶対に緩めて
あげないから!」
天使の鐘と呼ばれた歌声を持つネリネ。その彼女が快感に震え、思わず上げてしまう喘ぎ声は
正に官能の芸術とも言える声であった。
傍にいる麻弓は勿論、亜沙や楓、カレハやプリムラもお互いの愛撫を止めて美しい生贄の悲鳴に
聞き入っている。

263Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:09:03 ID:izpMMBUO
もみもみもみもみ……。
「うっ……ん……!」

もみもみもみもみもみもみもみもみ……。
「はぁん……。あああ……」

もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……。
「だめ……。もう……。シアちゃ……ん……!」

もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……。
「はぁ……ん……。う……あ……ん……」

もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……。

「はぁ……、はぁ……、はぁ……。も……揉みすぎです、シアちゃん……」
「知らない……よ。……リンちゃんは舐めすぎを止めてくれなかったもん……」
「でも……こんなにされると……蕩けてしまいそう……です……」
「リンちゃん……」
ネリネの熱い吐息を感じ、シアも段々と興奮が高まってきた。揉まれるネリネは尚の事だろう。
全身はしっとりと汗ばみ、白い肢体はピンク色に染まって、体中からいい匂いが立ち上ってきた。

「フフフ……いい感じに蕩けてきたかな?」
今までじっとシアとネリネの行為に見入ってた麻弓がゆっくりとネリネの両足の間に座り込んだ。
「あぅん……♪ この体勢だとアソコに芝が刺さって変な気分だね……。さて……と」
麻弓も芝生の刺激に感じながらも、ネリネの足を取って自分の足を股間に宛がった。
「電気あんまだよね? リンちゃんがおしっこ漏らすまでやっちゃえ♪」
テンションの上がったシアがけしかける。
「ムッ……」
その言い方があまりにも楽しそうだったのでネリネが内心ちょっとムッとした。
「そ、そんな……いくら電気あんまされたって、おしっこなんか漏らしたりしません。シアちゃん
じゃあるまいし……」
「あ〜〜〜!! 言ったなぁ〜〜!! 誰のせいだと思ってるのよ!」
シアが揉む手に力を込める。ネリネはうっ……!と呻いた。
「だ、誰のせいって……。それはシアちゃんが淫らだからじゃないですか? それとも、お子様
だからかも……」
強く乳を掴まれたので怒ったのか、珍しく刺のある言葉を吐くネリネ。
「だ、誰がお子様ですか! この、乳娘! 麻弓ちゃん、思いっきり力を込めた電気あんまするっす!!」
「ち……ちちむすめ!? ふ……フフン、私はシアちゃんと違って平気ですから。いくらされたって
おしっこなんかしませんよ」
「嘘だよ! 絶対耐えられないもん!」
「絶対耐えて見せます!」
睨みあう天界と魔界のプリンセス。
264Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:10:13 ID:izpMMBUO
「な、なんか主旨が変わってきてるような……」
二人が性的興奮で顔を赤らめながらも喧々諤々の様子で言い合ってるのを麻弓はたらりと汗を
かきながら見ていたが、
「ともかく、始めちゃうよ? リンちゃん、言葉どおり私の電気あんまとシアちゃんの乳揉みの
同時攻撃に耐えられるかな?」
「え……!? ど、同時にですか!?」
「とーぜんっす! それとも、今から謝るなら許してあげるのですよ、リンちゃん♪」
「だ、誰が……! う、同時攻撃、受けて立ちます!!」

ごごごご……とネリネの闘志に火がついたw。

「ならば遠慮なく……。シアちゃん、行くよ!?」
「おっけ〜っす!!」
シアが再び乳揉みを再開したと同時に麻弓はネリネの股間に振動を与えた。
「き……来なさい! ……ひゃぁう!? ふわわっ……!?」
ぶるぶるぶる……素足が直接秘裂に触れる感触と同時に送られてきた微弱な振動が、それまでに
充血して感じやすくなっていたクリトリスを揺さぶり、電気が走る感覚がネリネの全身を貫いた。
「きゃああ……!! ああああ……!!!」
電気あんま開始から僅か10秒ほどでネリネは自分が分の悪い挑戦をしている事を思い知らされた。


         *         *          *


ぶるぶる……ぶるぶるぶる。……ぶるっ………………ぶるぶるぶるぶる!

もみもみもみ……もみもみもみ……もみもみもみもみ……きゅん!

「ひゃあうう!? シ、シアちゃん!! 乳首を抓むなんて反則です!」
「じゃあ、こっちはどうかな……くりっ♪」
「きゃああん!? ク、クリトリスを狙って突っつくのもずるいです〜!!」
「そんな事言ってたらオッパイ揉みも電気あんまも出来ないでしょ? ……はむっ♪」
「きゃああああああ!! み、耳はだめです〜〜!! あああああ……」

子供の頃の悪戯の様にじゃれあいながら、麻弓とシアは前後からネリネを責める。
基本は電気あんまとオッパイ揉みだが、麻弓もシアもそれ以外の悪戯をアクセントとして
積極的に取り入れていた。

電気あんまの最中に菊門をつついたり、足の指を舐めたり。
おっぱいを揉んでいる最中に乳首を指で挟んだり、首筋に息を吹きかけたり。

中でもネリネが大きく反応するのは魔族特有の大きな耳たぶを甘噛みされたりする時だった。
ここは魔族の性感帯の中でも特に発達している部分で、性器とまではいかないにせよ、それに近い
責めのポイントであった。シアは普段は友達として嫌われるといやなので自重していたが、
実際はやってみたくてしょうがない悪戯であった。
今はこうやってめでたく敵同士?になった間柄。しかも『性敵』となったからには遠慮する事
無く出来る悪戯となったのだ。この標的を狙わないはずが無い。

「あうぅ……。はぅう……!! そ、そこだけは許してください、シアちゃん」
「だぁめ♪ リンちゃんが許してくださいってトコばかり責めてあげる。敵同士だもん♪」
「そんなぁ……。ずるいです……私は仕返し出来ない所なのに……」
「仕返しね〜。そうだ、その仕返しできるトコをもっと責めなくちゃ! 麻弓ちゃん、もっと
激しい電気あんまにしようよ! 私、すっごくソコを辱められたんだもん!」
「辱めたなんて、そんな……。……あ! だめぇ! 麻弓さん! シアちゃんの言うこと聞いちゃ
……はぁんん〜〜!!」
265Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:10:52 ID:izpMMBUO
麻弓の電気あんまが強くなり、ネリネは麻弓の足を掴んで内股になり、踏ん張る。
体中がプルプルと震え、ガクガクと腰が揺れる。
「あっ……。くっ……!!」
ネリネがたまらずうめき声を上げるたび、麻弓は自分の足がネリネの蜜でぬるぬるしてくる事に
気づいていた。蜜と同時にえもいわれぬ匂いも立ち込めてくる。麝香にも似た魔族特有の分泌物の
匂いはそれを嗅いだ者の心も蕩けさせる――。

(もっと電気あんまして……虐めてあげる)
ネリネの美しい喘ぎ声と強烈なフェロモンを感じ、麻弓の中の嗜虐心が高まってゆく。
さっきまでの感じさせる電気あんまより強く、そして激しく秘裂を擦り上げる様にして踵を動かす。
ぐにゅ……と柔らかい感触を踵に感じると同時にびしゃっ!と何かが噴出して足を濡らした。

「あああああああ……!!!」
思わず絶叫するネリネ。麻弓の踵でのあんまがクリトリスを直撃し、淫水を吹き上げさせられたのだ。
普段なら急所蹴りにも匹敵する痛いあんまだっただろう。しかし、前後から責められ、メロメロ状態の
ネリネにはそれが心地よい刺激になっていた。

くちゅ……クチュ……ヌル……ビシャ!

麻弓の電気あんまはどんどん淫靡な音を立てていく。電気あんまする右足の踵は既にびしょ濡れで、
動かすたびに濃密な淫水が糸を引き、光に煌く。
「私も……こうしてあげる……」
シアが半身前に回り、揉んでいたネリネの乳首を舌で舐めあげた。
「はぁ……ん!! ……んん!!」
ネリネの上半身がブルブルと細かく震えた。執拗に乳房を揉まれて固くなった乳首は触るだけでも
強烈な電気を体中に巡らせるのに、舌でつつくような舐め方をされると、その柔らかさと独特の感触が
脳と子宮に直接飛び上がりそうな衝撃を与えてしまう。
「あはぁ……ん!!」
じゅん……! と熱い飛沫が今度は麻弓の太股にまで飛んできた。性器を刺激されていないのにだ。
(耳・乳首・アソコ……リンちゃんの体はどこも感度が高いね……)
麻弓はそう思いながら、ネリネの震えが収まるのを見計らって、股間をグリグリした。
「はぅううう……!! そ、そんな……」
ネリネは休まる暇がない。電気あんまで股間を執拗に責められ、ねっとりと蜜を出さされたかと思うと
乳首やクリトリスへの刺激で熱い飛沫を噴出させられる。人工芝は水ではなく、ネリネの汗と淫水だけ
でぐっしょりと濡れていた。そのあたりには濃密な匂いが立ち込めて、陵辱者である麻弓・シアの
鼻腔を擽り、更なるサディスティックな欲望を掻き立てる。

「…………はむっ!」
「きゃあああああ〜〜〜〜……!!!!」
ネリネの絶叫がプール中に響き渡った。性的興奮が最高潮に達したシアがネリネの乳首を噛んだのだ。
甘噛みより幾分強く、歯も少し立てていた。
普段なら痛くて堪らなかっただろう。傷がつくほどではないとは言え、女の子独特の急所に歯を
立てられたのだから。
だが、今のネリネは痛さだけで悲鳴を上げたのではなかった。頭が真っ白に飛びそうな衝撃は
間違いなく性的快感であった。自分の太股が自分の陰裂から噴出した熱く迸った蜜で濡れたのが
自分で分かった。

「えい……! えい! えい!! ……えい、えい、えい!!!」
「きゃん! だ、だめ……ひゃん! あうっ! あん! だめ……!! そんなトコを蹴らないで……
そこだけは許して……ひゃあん!! あああん!!!」
麻弓の動きに合わせて、ネリネの体がガクッ!ガクガクッ!と何度もくの字に折れる。
どうやら麻弓は電気あんまをしながら爪先でクリトリスや肛門、尿道の辺りを何度も突っつくように
蹴っているようだ。
これも普段なら痛くて堪らなかっただろう。だが、そこは蜜の溢れる源、ぐっしょりと濃密な蜜が
打撃の力を緩和し、代わりに被虐的な刺激を脳裏に矢継ぎ早に送り込んでいた。
ネリネは苦痛と快感が混ざりあった刺激が全身に行き渡り、最早何も考えられず、何も見えなかった。
ただ、押し寄せる波に懸命に耐えているだけだった。
何か譲ってはいけないもの、これだけはしてはいけないもの、それを下腹部の辺りに感じながら。
266Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:11:29 ID:izpMMBUO
「はぁ……。はぁ……。はぁ……」
ネリネは青息吐息で体をシアに預けている。全身ぐっしょりと汗だくになり、長い髪が乱れて
顔に張り付いていた。シアはその汗を優しく拭ってやり、髪も整えてあげながら、ネリネの形の
良い唇にキスをした。
「……ん……。んん……」
ネリネはそのキスを拒まなかった。親友のシアとのキス……女の子同士なのに、いいのかな?と
漠然と感じながらも、自ら進んで受け入れ、シアの柔らかい髪を撫でた。

「あ〜〜、いいなぁ、シアちゃんは……」
電気あんまをしている足を止めずに麻弓が呟く。キスをしている最中も麻弓は腹いせの様に
クリトリスを突いたのでネリネは「うぐぐ……!?」とくぐもった悲鳴を上げた。
「エヘヘ〜♪ 麻弓ちゃんはリンちゃんにおしっこさせる担当だもん。……ねえ、リンちゃん、
まだ電気あんまされておしっこして逝っちゃうのはイヤ? 私……見てみたいの。リンちゃんの
一番恥かしい姿を」
シアがネリネの頬を舐めながら言う。ネリネは擽ったそうにしていたが、シアの目を見て、
そのまま俯き、コクリと頷いた。
「やった♪ いいのね、リンちゃん? 私に、リンちゃんの一番恥かしい姿を見せてくれるんだね?」
恥かしそうに再び頷くネリネ。
「フフフ……じゃあ、私もお手伝いするね。麻弓ちゃん! リンちゃんに止めを刺してあげて!」
シアはそう言うと、ネリネの乳首を再び舐めだした。もう片方の乳首は指で抓み、コリコリと
弄んでいる。
「はぅん……! シアちゃん……はぁぁぁあ……!!」
それだけでもネリネは悲鳴に近い喘ぎ声を上げていた。いよいよクライマックスと言うことで、
亜沙や楓、カレハやプリムラもネリネの姿態を凝視する。

「いくよ、リンちゃん……」
麻弓は電気あんましている足を改めて持ち直し、股間を責めていた足もしっかりと置きなおした。
そしてオーソドックスな電気あんまの通りに足をブルブルと震わせる。
「あっ……! ああああっ!!」
再び電気あんまの基本技で責められたネリネは太股を振るわせ、内股になって悶えた。股間に踵が
食い込み、グリグリと押し付けられる様子は一見痛そうにも見えるが、苦悶だけではなく、快感が
ネリネに押し寄せていることは彼女の恍惚とした表情で分かる。
だが、気持ちが良いばかりではない。気持ち良さと苦悶が交互に訪れ、やがてそれが合わさって
苦しいような、切ないような、何かが解き放たれるような気持ち――それこそが電気あんま特有の
快感であった。

「ううう……。はぅう……!! くっ……!!!」
上り詰めてくるものを懸命に耐えるネリネ。解放されないエネルギーがアンマされている性器から
体中に発せられ、どこかで爆発しないと収まらない、そんな感覚がネリネを支配する。
「もう……だめ……お願い……逝かせて下さい……麻弓さん……シアちゃん!」
ネリネの体がガクガクと痙攣し始めた。流石にもう限界だ。
「麻弓ちゃん!!」
「分かってる……リンちゃん、逝って……! リンちゃんの今の気持ちを解放して……!!!」
麻弓の電気あんまのスピードが一気に上がった。ぬらぬらと滑る足。それがネリネに一定でない
リズムを与え、より凝縮したエネルギーが下腹部を中心に集まってくる感覚があった。

「あ……、あっ……! あっ……!!!」
ネリネが高まって堪らなさそうな悲鳴を上げる。アンマされている股間の秘裂は、振動とは別に
ひくひくと自分で蠢いていた。後は何かのきっかけがあれば奔流は堰を切ったようにあふれ出す。
「リンちゃん……!! あむっ!!」
シアはネリネの乳首を唇で思い切り噛んだ。そのきっかけを与えるために――。

「シアちゃん……!! はぅう!? あああああああああ〜〜〜〜〜〜……!!!!」

ネリネの脳裏が真っ白に飛び、同時に神秘の秘裂からは滝の様な奔流が迸り、キラキラと輝く
虹と共に麻弓の体に叩きつける様に降り注いだ。

「あ……!あっ……あ……」
がっくりとネリネの体から力が抜け、シアがしっかりとその体を抱きしめた。
267Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/05(土) 03:13:21 ID:izpMMBUO
投下終了です。

またShuffle!の続きで、ちょっと濃い目の味付けかも。
次の生贄は楓かな……。
268名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 08:45:23 ID:BmPjM8PM
おもらしきたああああああああああああ!!!
ああああああああ!!!あああああああああああああ!!!!
保存しますた。
269名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 10:09:45 ID:9jVrelT7
亜沙きぼn
270名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 11:41:48 ID:+6rRhOOK
キテタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!!!!!
271名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 20:37:12 ID:ds4cqVnJ
いつもながらgj!
272名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 03:22:33 ID:jTjj8gS8
(*´Д`)//ア//ア
273名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 11:15:44 ID:NXDhm22R
GJGJGJGJGGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJG!!!!!!
274Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/06(日) 13:23:53 ID:WuTyXxhN
>>268
毎度と言うわけにはいきませんが、たまには・・・・w。

>>269
もうすぐ登場です〜。

>>270-273
THX!です〜。

ちょっとだけ投下しますです〜。
275Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/06(日) 13:25:58 ID:WuTyXxhN

         *         *          *


「フフフ……」
シアがシャワーを浴びながら微笑む。
「何がおかしいのですか、シアちゃん」
失神から覚めたネリネがシアの助けを借りながら同じく体を洗っていた。
「ううん、おかしいんじゃなくて……これでリンちゃんと一緒だなぁ〜なんて思ったの」
「酷いですよ、シアちゃん……すっごく恥かしかったんですから」
「私だってそうだったんだからね! だから、おあいこ」
シアがネリネの頬にキスをする。
「やん♪ ……でも、麻弓さんのをまだ見てないですね」
「そうだね〜。ね、リンちゃん。二人で麻弓ちゃんを虐めちゃおうか?」
「わ、わたし〜!? じょ、冗談じゃないのですよ!」
ネリネの粗相を下半身にもろに被り、同じくシャワーを浴びていた麻弓が後退りする。
その様子を見ていたプリンセス二人は顔を見合わせた後、にんまりと麻弓の方を見て微笑んだ。
「な、なによ……そのイヤらしい微笑は。プリンセスの気品が台無しですよ?」
麻弓はたらりと冷や汗をかき、引きつった笑みを浮かべる。
「そうですね、私たちプリンセスですから……」
「うん。受けた屈辱はちゃんと返さないと、プライドが許さないっす♪」
ニコニコしながら麻弓ににじり寄る二人。
「う……そ、それは〜〜〜。だ、誰か助けてぇ〜〜!!」
「あ、逃げ出した!」
「捕まえますよ、シアちゃん!!」
プールサイドを逃げる麻弓と追いかけるシアとネリネ。
その様子を亜沙と楓も見ていた。

「あっちは楽しそうね、楓」
「……そうですね」
「楓も仲間に入ってみたら? 土見ラバーズ、三大プリンセスの一人でしょ?」
「…………」
楓は俯いたまま黙っていた。さっきより一層沈んだ気持ちになっている。
亜沙は軽く溜め息をつきながら楓の肩に手を置いた。

「あんまり思いつめちゃダメだよ、楓」
「先輩には関係ないです。放っておいてくれませんか」
「えっ……?」
その冷たい言い草に亜沙は勿論、カレハやプリムラも動きを止めた。
楓はその3人の視線を避けるようにそっぽを向く。

「それはそうかもしれないけど……ボクには放っておけない理由があるんだな〜」
「……どうしてですか?」
「だって、今の楓は昔のボクと同じだから……ううん、今のボクとも同じ、かな?」
「…………?」
「ボクは……過去のボクが嫌いなの。タイムマシンがあれば、怒鳴りつけてぶん殴って説教して
やりたいぐらいに」
「あ、亜沙ちゃん……」
カレハが心配顔するのを、亜沙は笑みを湛えた目で制する。そして楓の方を見てはっきりと言った。
「今の楓は……自分が嫌いなんでしょ? どうしていいかも分からないぐらいに」
「…………」
楓は俯いたままだ。亜沙の言葉に動揺も見せないし、そちらを見ようともしない。
むしろ亜沙から目を背け、心を閉ざすかのように頑なになっているのかもしれない。
亜沙は大きく深呼吸をすると、背を向けている楓の前に回った。

「今の楓……なんだかすっごくムカついちゃうな〜」
努めて冷静な声で亜沙が楓に言い放った。その言葉は周囲の女の子達にも聞こえ、傍にいたカレハや
プリムラは勿論、じゃれあっていた麻弓たちまでもが動きを止めて成り行きを見守る。
当の楓はそう言われてもそ知らぬふりをしていた。
私に干渉しないで欲しい――声には出さないが、態度で明白にそう言っている。
276Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/06(日) 13:27:29 ID:WuTyXxhN
「ねぇ、楓……」
「…………」
「今からボクと……喧嘩しようよ」
「えっ!?」
声を上げたのはカレハだった。亜沙は何を言っているのか。流石に気を揉んでしまう。
「…………喧嘩?」
楓は漸く面を上げ、亜沙を見た。大胆な言葉を発したにも関わらず、亜沙はいつもの様に悪戯っぽく
微笑んでいる。

「そう、喧嘩――。女の子同士の、ね。パンチもキックもありで、どちらかが『ごめんなさい』って
泣いて謝るまで闘うの。今日やってたプロレスがちょ〜〜っとカゲキになっただけかな?♪」
無論ちょっとどころの騒ぎではない。亜沙の言い方をプロレス風のルールに置き換えれば、打撃ありの
オンリーギブアップ、つまりデスマッチ・ルールと言うことではないか。
「あ、亜沙ちゃん、それは!!」
カレハが亜沙に駆け寄ろうとする。だが、亜沙は手でそれを制した。その目はまじろぎもせず、
楓を見つめている。

「……どうして私たちが喧嘩をするんですか?」
「そうね……。どうしてかな。あんまり理由はないけど……今のうじうじしている楓を引っ叩いて
目を覚まさせてスカッとしたい! ってのはあるかも♪ 楓はどう? 誰かを思いっきり蹴飛ばし
たら、何かいい事があるかもよ? うだうだ陰に篭って鬱屈してるよりはね」
「…………」
「お互い、嫌いな自分を相手に投影して殴りあうってのもありかも。ボクが楓の嫌いな楓の役で、
楓がボクの嫌いなボクの役――言ってる意味分かる?」
「……なんとなく分かります。いいですよ、やりますか? 後悔しても知りませんけど……」
「か、楓さん!」
カレハが本格的にオロオロし始めた。楓との付き合いが古い麻弓が楓を止めようと動きかけたが、
楓に一睨みされ、動きが止まった。そして……。
「あっ……!!」
「ど、どうしました? 麻弓さん?」
ネリネとシアが麻弓を見る。
「楓……今……」
笑った気がする――と麻弓は思った。笑った……そう見えたが、あれは本当に笑顔だろうか?
陰湿で、人を馬鹿にしたような笑顔――楓のそんな表情を麻弓は初めて見た気がした。
277Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/06(日) 13:28:47 ID:WuTyXxhN


         *         *          *


「ルールはどうしますか?」
楓がビキニの下を脱ぎながら亜沙に聞く。亜沙も同じくビキニの下を脱いでいた。二人とも全裸に
なり、これでこのプール上にいる全員が全裸になった……はずである。
「そうね……さっき決めたルールどおりでいいんじゃない? ギブアップオンリーのデスマッチ。
打撃あり。でも、女の子同士だから顔面をグーパンチで殴るのだけはやめにしようか。体はグーも
ありだけどね♪」
「亜沙ちゃん……」
カレハは亜沙を心配そうに見ている。プリムラと愛し合っている場合ではない。
女の子同士、しかも彼女自身が良く知っている二人が殴り合いの喧嘩をするなんてカレハには
想像もつかなかった。

「胸とかアソコとか……急所攻撃もありですよね? そこにはグーパンチもありなんですか?」
楓が挑発的に聞く。最早二人の戦いは避けられそうにない様に麻弓は感じた。
「フフフ……」
亜沙は含み笑いで楓を見返す。亜沙はこんな時でもよく表情が変わる。
「当然ね。女の子同士でしか出来ない闘い方をしましょうよ。もちろんエッチ攻撃もありだよ。
なんなら、電気あんまについてはかけられたら最低一分は無抵抗でかけられっぱなしにされる
とかにしようか? ……フフフ、あんまりやると楓には過激すぎるかな〜?」
にんまりと笑う亜沙。たちの悪い笑顔だ。
「いいですよ、それで。でも……」
クスッと楓が笑った。こんな時でも滅多に表情を変えない楓。亜沙の様に意地悪な表情や悪い笑顔
ですら見せることはない。
今の楓がほんの少しでも笑うのを見ると、麻弓はなんだか悪寒に似たものが背筋を駆け抜けていく
気がする……。

「この程度で、過激とか言っちゃうんですね、亜沙先輩は」
亜沙の前で楓が髪をかきあげた。
「楓……!!」
麻弓でなくとも楓が普段の彼女と違うことはシアやネリネにもわかる。楓は先輩に対して挑発的に
髪をかきあげたりはしない。大人しく、礼儀正しく――自然とそれをこなすのが楓なのだ。
「……ふむ。何か提案があるのかな、楓ちゃん♪」
亜沙も負けていない。動揺のそぶりすら見せずに楓に具体案を聞き返す。

「指入れも……ありにしましょうよ」
ぼそり、と呟くように楓が言った。だがその目は亜沙をしっかりと見つめている。
「えっ……!?」
流石の亜沙もこの提案にはちょっと虚を突かれる。
「『指入れ』って……! 楓まさか!?」
麻弓が驚いた表情で楓に詰め寄る。
「ええ……そのまさか、です。アソコへの指入れ攻撃もOKにしましょうって提案してます」
麻弓の方を見ずに亜沙だけを見つめている。亜沙の表情からも悪い笑顔が消え、真顔になっている。

278Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/06(日) 13:29:52 ID:WuTyXxhN
指入れだけは実は今までの流れの中でも暗黙の了解のうちに禁じ手にしていた。
理由は勿論、女の子の大事な性器の内部、特に処女膜を痛めないように配慮したからだ。
電気あんまは外性器、あるいは内側の入り口程度までへの刺激だし、急所打ちですらも基本は
外側だけで中までを痛めつける事はなかった。無論、どちらも内部で痣になったり、ずずんとした
衝撃が中まで響くことがあるにせよだ。

だが指入れとなると、状況によっては処女膜を痛めてしまうかもしれない。稟と愛し合えるように
なるまで操は守りたい彼女達にとって、そうなってしまうのは肉体的にも精神的にもダメージが
大きいことであった。それだけは避けたい、致命的ダメージと言ってよいかもしれない。
幸い楓も亜沙も普段から料理に勤しんでいるので爪は綺麗に磨き、たとえお互いの大事な所に指を
入れても傷つける可能性はかなり低い。だが、その攻撃をするときにちゃんと手加減できる余裕が
あるかどうかは分からない。そうなると指をアソコに引っ掛けて力が入ってしまった時、それを
意図しなくとも痛めてしまう可能性はあるのだ。現にさっきのやりとりでは楓もシアも手加減が
前提の股間攻撃を力一杯相手に叩き込んでしまっている。

「どうしますか、亜沙先輩。先輩がリスクを避けたいと言うのならこの提案は下げますよ。それに、
この提案から逃げても私は先輩を馬鹿にしたりしませんから――」
楓も自分の言った提案が危険な要素を孕んでいる事は十分に承知していた。だから挑発であるにも
関わらず、それから逃げる相手を笑わないと言ったのだ。
操を大事にする女の子が、その象徴を傷つけるのを恐れて悪いことなどありえない。

だが――。

「いいよ、その提案乗った♪」
亜沙が笑顔で応える。
「あ、亜沙ちゃん!!」
カレハだけでなく全員が亜沙の答えに驚いた。楓自身も目をパチクリさせている。
言ってみれば楓の言った事は挑発の延長に過ぎない。まさしく売り言葉に買い言葉で、中身の
本気度はかなり怪しいものだったが、敢えて亜沙はそれを真に受けたようだ。

「その代わり……条件があるの」
亜沙がぐいっと楓の前に進み出た。何かこみ上げる感情を押し殺したような迫力がある。
「な、なんですか……?」
この挑発合戦が始まってから楓は初めて及び腰で後退りした。それだけ、亜沙の態度には有無を
言わせぬ迫力があった。
「この喧嘩が終わったら……」
亜沙はそこで深呼吸をする。
「どっちの勝ちに終わっても、一切の遺恨を残さずに楓はいつもの楓に戻ること! 控え目で
みんなに優しく気を使いながらも、困った時はこの亜沙先輩に何でも相談すること! いい!?
それだけは誓いないさい!!」
亜沙は楓の肩を掴むように抱き、潤んだ瞳と歯を食いしばった表情で楓を見た。

「…………はい。亜沙先輩」
しばらくして、消え入りそうな楓の声が聞こえた。小さいながらも亜沙だけでなく、周囲にいる
女の子達全員にしっかりと聞こえる声だった。
279Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/06(日) 13:34:28 ID:WuTyXxhN
投下終了です〜。
前振りだけですね〜(汗。

前回がプリンセス同士の電気あんま+おしっこバトル、
今回が楓と亜沙先輩の電気あんま+キャットファイト?
なんか、すごw。

そして、気がつけば最長連載にw。
280名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 13:56:23 ID:QxcQq6Hk
(゜д゜)・・・・・神だ・・・いや、最上級神が降臨だー!!!!
GJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
281名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 19:14:36 ID:2vkOVlgb
続き待ってます

全裸で
282Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/07(月) 02:28:42 ID:joJU8Nkc
>>280
神とのお言葉を戴いたのは久しぶりw。
どこが期待できそうですか? ……って、誤爆じゃないですよね?w

>>281
続き落とします〜。
283Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/07(月) 02:29:22 ID:joJU8Nkc


        *         *          *


シアもネリネも麻弓も――。
カレハもプリムラも――。

固唾を飲んで人工芝の端で待機している。今から始まる二人の女の子の「真昼の決闘」に備えて
いる。二人の戦いがヒートアップして場外に放り出されて怪我をしたりしないように、みんなで
ロープ代わりになっているのだ。プール側は開けていた。そこは闘いの場としても使えるように
している。

人工芝のマットは簡易のリングの様な形となり、その中央に楓と亜沙が向き合って立っていた。
二人とももう言葉は交わさない。麻弓が二人の間に立った。一応、彼女がレフェリーを努める事に
なった。もっとも実質ノールールなので、よほど危険と判断した時以外は干渉できないのだが。
本当は運動神経のいいシアを亜沙が推薦したが、何故か楓が拒否して麻弓になったのだ。
(カエちゃん……)
シアはその事がちょっと気に掛かっていた。今の楓の鬱屈した態度は自分のせいではないかと
感じているからだ。漠然となんとなくだが――シアは楓とキキョウのやり取りを知らない。
さっきからそれを知りたくて水面に顔を映したりしているが、何故かキキョウは出てこようとしない。

「……それでは、始めます。……怪我しない様にね。それと、危ないと思ったら私、いつでも
止めるから――二人に叩かれたり蹴られたりしても止めるから……」
麻弓は少し涙ぐんでいる。亜沙はポン、と彼女の肩を叩いた。楓は集中してるのか、俯いたまま
目を閉じて何も言わない。

「……ファイト!」
麻弓の掛け声を聞いた瞬間、楓は目を開いて亜沙に飛び掛った。
「わっ!? わわっ!?」
亜沙は辛うじて楓の両手を受け止めたが、勢いに押されて人工芝の上に尻餅をついた。
ガン!と尾てい骨を打ってしまう。
「いったぁ〜〜!! ちょ、ちょっと楓……! タンマ!!」
「待ったなんかありません」
亜沙がじ〜〜んと痺れるお尻を押さえながら転がっているのを楓は容赦なく追い詰める。そして
四つんばい状態の亜沙の背後から胸を掴んでぎゅ〜〜〜!!っと絞り込んだ。シアがネリネに
やったような愛撫ではない。完全な乳掴みだ。

「いたた……! いたぁい!! 楓! オッパイを掴んじゃ痛いよ!!」
「デスマッチなんですから当たり前です。女性の急所を狙うのは当然じゃないですか?」
「だからって、その……いたたたたた!!」
くぅ〜〜、っと涙目で呻く亜沙。自慢?のバストが仇になったか、少しだけいい気味だと思って
いるギャラリーや”特にそう思ってる”レフェリーがいるかもしれないw。

勿論、楓もいい気味だと思っている。わざとその豊満な胸を狙って攻撃しているのだ。
(何度もこの胸で稟君を誘惑して……肘なんか当てさせて、私がいつもどんなに悔しい思いを
していたか……)
自分のバストじゃ稟君はあんなに喜んでくれるはずがない――楓はここでもそう決めつけているが、
「こら、楓! またネガティブな思い込みしてるんじゃないの!!」
「あ、亜沙先輩?」
楓はハッとした表情になる。
「今のキミの考えてる事なんかすぐに分かるよ。どうせ『私の胸でしても稟君は喜んでくれない
ですから……』とか考えてるんでしょ?」
「…………。その似ていない物真似はやめて下さい。なんだかムカつきます」
「いたたた! 掴んでる力を強めないでってば!! ……そうかな? 似てると思うんだけど……
『稟君が先輩の胸で喜んでいるのなら、私は我慢しまぁす♪ いつか喜んでもらえるように大きく
なる努力をしますね』って……! いたたたたた!!! いたい!! いたい!! いたい〜!!
力一杯掴んじゃだめ!! 麻弓ちゃん! 止めて! 止めてぇ〜〜!!」
284Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/07(月) 02:30:20 ID:joJU8Nkc
楓が黙って乳掴みの力を込めていくのを麻弓も止めようとしない。カレハですら呆れたように
溜め息をつく。
「亜沙お姉ちゃん、冗談が好き?」
「そうみたいですね。でも……」
「ユーモアは空気を読んだ方がいいと思うっす……」
「自業自得ですわ、亜沙ちゃん(溜め息)」

「こ、こら〜〜! どうして誰もボクを助けてくれないの!」
ギャラリーたちの冷たい反応に手を上げて怒りながらも、この胸掴みは冗談にならないほど辛く、
何とかして脱出する方法を探る亜沙だが、楓のホールドから抜けようとすると、逆に段々締め
上げられてくる。楓の動きが機敏で器用なのだ。これは……。
(そうだった……この子、運動神経抜群なんだよね)
亜沙もカレハやネリネほど運動音痴ではないが、まあ、並み程度である。楓やシアの様な俊敏な
動きは出来ない。
(う〜〜、だったら捕まったまま抜け出せないの?)
方策を考えるが、浮かばない。だが、この状態で出来ることが一つあった。
(う〜〜ん……いきなりこれを使うのはどうかと思うけど……しょうがないか)
「楓、ごめん!」
「え?」
何かを決心すると亜沙は楓の股間の辺りで手をもぞもぞと動かした。すると――。
「…………!!!」
楓が突然、ビクッと反応し、驚いた表情で亜沙から飛び退った。
何故か顔を真っ赤にして驚いた表情で亜沙を睨み、両手で股間を守る仕草をしている。

「あ……」
「いきなり……」
「亜沙お姉ちゃん、ずるい……」
「亜沙ちゃん……(溜め息)」

「あい……たたた……腰まで痛めつけてくれて……」
楓が離れても亜沙は立てずに四つんばいのままだ。捻り上げるように掴まれた巨乳は勿論、無理な
格好で押さえ込まれている間に腰までも痛めつけられてしまったようだ。
「それに……ずるいって、何よ! ボクのこの胸を見てから言ってよ、それは!」
確かに亜沙の白い胸にしっかりと真っ赤な手形がついていた。かなり強く掴まれたのは確かなようだ。

「だからっていきなり指を入れるなんて……」
「女の子の大事な所なのに、亜沙先輩ってば……」
「亜沙お姉ちゃん、卑怯……」
「亜沙ちゃん……順応が早すぎます(溜め息)」

やはり誰も同情してくれないようだw。

「まったくもう……。どうしてボクが悪者に……れっ!?」
亜沙が楓に向き直った時、楓は亜沙に対し、低いタックルをかけてきた。完全に見失った亜沙は
モロにタックルを喰らってしまう。
「わ……!? ちょっと……ぐっ☆!?」
ゴン☆!! と鈍い激突音が鳴ったあと、亜沙は楓に簡単にマットに押し倒された。
「くぅおおおおおっ……!! つ〜〜〜〜〜っ☆!!」
その場で股間を押さえてのたうつ亜沙。今のはひょっとして――。
285Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/07(月) 02:31:07 ID:joJU8Nkc
「な、なんか凄い音が……?」
「今のは……痛いっす……(経験者)」
「亜沙お姉ちゃん、恥骨打った……」
「亜沙ちゃん……(はらはら)」

どうやら楓の頭が物凄い勢いで亜沙の恥骨を直撃したらしい。頭蓋骨と恥骨――はっきり言って
後者の方が分が悪いw。
楓は冷静に……いや、冷酷に亜沙の体を捉え、背後から首に腕を回して腕を交差させ、締め上げた。
プロレスのスリーパーホールドの姿勢だ。股間が痛くて悶えている亜沙はなす術もなく、簡単に
技を決められてしまった。
「く、くるしい……。ちょ、ちょっと楓……待って……。うぐっ……!」
「待ったなんかありませんって、さっき言いましたよ」
「だ、だけど……さっきのタックルで急所を打っちゃって……。痺れが……。これが治まるまで
だけでも……」
「……狙ったんだから当たり前じゃないですか」
「え?」
耳元で囁くような楓の声に思わずぎょっとする。
「だから、恥骨を直撃するように狙ったんです。私もちょっと痛かったですけどね。ちゃんと
一番痛くなるように下からかち上げるようにヘッドバットを当てました。成功だったみたいですね」
涼しい顔をして急所攻撃がわざとである事を告白する楓。亜沙は痛みと苦しみに悶えていたが、
その楓の言い草に段々と腹が立ってきた。

「そ〜お……、じゃあボクだって反撃するからね!」
「この体勢でどうすると言うのです? 私が締め上げたら先輩は失神しちゃいますよ?」
「こう……するの!!」
「え……!? ……きゃあああ!?」
亜沙は自由だった手を背後に回すと楓の股間の辺りをまさぐる。
「ま、また指を入れるつもりですね!?」
そうはさせない、とばかりに楓は足を固く閉じた。これでは亜沙も簡単には指を侵入させられない。
しかし――。

「甘いよ、楓!」
「な、何が……痛ッ!!」
楓が顔をしかめた。亜沙が急所を叩いたか? しかしこの体勢では効果的な打撃を与えるのは
無理な気がするが……。
「いたた……! いたっ!! 亜沙先輩! や、やめて下さい!!」
「じゃあ、スリーパーを離して♪」
「い、いやです……いたぁ!! やめて……やめて下さい!!」
楓は涙を流して痛がっている。亜沙は股間の辺りに何らかの攻撃を加えてしかし、楓は痛がっている
わりに腰は引いていない。むしろ密着するように突き出しているが……。

「フッフッフ……どう、この攻撃は? 効率のいい攻撃でしょ?」
「効率がいいって……へ、ヘアを掴んでるだけじゃないですか! こんなのやめて下さい……!!」
「だって、楓はスリーパーから解放してくれなかったじゃない? おまけに恥骨にガツンと一撃
くれたし……」
「こ、こんな下品な技と一緒にしないで下さい! 離して……いたたた!!」
楓はスリーパーを解き、亜沙の手を両手で掴んで自分の股間から退けようとするが、それは全くの
逆効果だった。亜沙はここぞとばかりにキュッと楓のアンダーヘアを掴んで離さない。その状態で
動かそうとしても自分の股間が痛いだけである。
「フフフ……ボクの手を引っ張ったって楓が痛いだけだよ? 降参するなら離してあげるけど、
どうする?」
「だ……誰がこんな技に屈するものですか! 離してください! 亜沙先輩のヘンタイ!!」
「ヘン……タイ?」
カチンと亜沙が頭に来る。他の誰かに言われるならともかく、他人の悪口など言わない楓に
言われると自分が本当のド変態の様に思えてしまうのだ。当たらずとも遠からずだが……。
286Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/07(月) 02:32:05 ID:joJU8Nkc
「ふ〜〜〜〜ん……。ボクの事がヘンタイ、ねぇ――でも、楓ちゃん、今の自分の立場は分かっ
てるかな? ボクがこの手を思い切り引っ張ればキミは小学生に逆戻りになるんだよ?」
亜沙が意地悪な表情で楓を見る。楓のアンダーヘアを全部引き抜くつもりだろうか……?
(そこまでは流石にするつもりはないけどね……うん?)
亜沙は周囲の視線に気がつく。

「楓さん、可哀想……」
「カエちゃん……」
「亜沙お姉ちゃん、非道い……」
「亜沙ちゃん……(悲しそうに瞳をウルウル)」

「あ、亜沙先輩……いくらなんでもそこまでする必要は……」
レフェリーを務める麻弓も引き気味に亜沙を見ている。どうやら亜沙は周囲から悪者扱いされて
いるようだ。
「ちょ、ちょっと! な、なんかボク一人が悪者になってない!? そもそもこの状況だって楓が
ボクのチコツにヘッドバットを食らわせたから、仕方なく……!」
懸命に状況説明をする亜沙だが――。

(あれはでも……)
(うん、偶然だよね……?)
(亜沙お姉ちゃん、ごまかした……)
(亜沙ちゃん、人のせいにするなんて……(グスッ))

「…………。ここまで聞こえる声で噂話するのは止めてくれないかな」
「あ、亜沙先輩……、痛い……離して!」
急に楓が暴れだした。何の前触れも見せずに。
「か、楓!? そんなに暴れたら……と!? わっ!?」
「きゃあ!? いたぁい!!」
恥毛を握られた痛みのせいか、楓が暴れて亜沙に体当たりした。不意を突かれた亜沙は楓の足と
絡まってそのまま尻餅をつく。恥毛を掴んだままだったが、その時――。

「ふぐぅわ☆!?」
楓と縺れ合って倒れた瞬間、亜沙はさっきと同じところに衝撃を感じた。ズン……! と重く
突き上げるような衝撃だ。これは――。
「あうううぅっ……!!」
じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん……と不快に痺れるこの痛み。楓が倒れこんできた時、彼女の膝が
またしても亜沙の恥骨を直撃した。しっかりと下方から突き上げるようなクリーンヒット。
2回目はかなりキツイ……。
「いっっっっっ………たぁ〜〜〜〜〜☆!!」
亜沙は内股になって股間を両手で押さえ、その場を転がる。同じ急所を短時間の間に2回も打って
しまった。この痛みと痺れはすぐには回復しそうにない。麻弓の真似をして股間の押さえながら
内股状態でピョンピョンと飛んでみたが、勿論そんな事ではちっとも痛みが治まる気配はない。

「いたた……! くぅぅ……。こ、これは……だめ……」
目尻に涙を溜めて歯を食いしばり、じっと痛みに耐える亜沙。額からは冷たい嫌な汗がポタポタと
マットに滴り落ち、太股の震えが止まらない。さっき麻弓が同じ状況になって苦しんでる時に
笑った罰かもしれない。

「そ、そう言えば麻弓ちゃん……は?」
亜沙が二度も股間を打って苦しんでいるのに、麻弓は心配しにも(或いは笑いにも)来ない。
麻弓どころか、カレハ達も……これはいったい?
287Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/07(月) 02:32:45 ID:joJU8Nkc


「きゃああああ〜〜〜!!!」

楓の絶叫がプールサイドに響き渡っていた。股間を押さえてゴロゴロと転げまわっている。
「いったぁ〜〜い……! いたた……」
「楓……! 大丈夫!?」
「楓さん、ちょっと見せてください……。あっ……!!」
「ひ、酷い……大事な所の毛が……」
「毟り取られてます……なんて事を……」
全員が楓を囲んでその様子を見ながら心配そうに話している。

「そ、そんな……。まさか……あっ!!」
亜沙が股間を押さえていた右手を外し、手の平を開くと、楓のものらしき柔らかい恥毛が
ぱらぱらとマットに落ちた。
「こ、これは……その……。……いっ!?」
気がつくと、マットに寝ている楓以外の全員が亜沙を見ていた。
麻弓・プリムラ・シア・ネリネ、そして、カレハ……。その全員の目が厳しく、咎めるような
強い光を帯びて亜沙の方を見ている。
亜沙の手の平から更に恥毛が風に流され、その一部始終を冷たい視線が囲うように見つめていた。

「ええっと……これは、そのぉ〜〜〜」
亜沙がごまかすような笑顔で何かを言おうとすると、
「酷いです、亜沙さん! 女の子の大事なものを……」
「そうだよ! いくらなんでもこんなのって、やりすぎ!」
「亜沙お姉ちゃん……。ううん、亜沙……。見損なった……」
「亜沙先輩……レフェリーとして言わせてもらいますけど、ここまでする事はないでしょ!?」
もはや非難轟々であった。大ブーイングである。

「ちょ、ちょっと待ってよ! た、確かにアソコの毛を掴んだのはボクだけど、抜けたのは突然
楓が暴れたから……」
「いきなり言い訳ですか、亜沙ちゃん」
落ち着いているが厳しい声がした方を振り向くと、そこに怖い顔で立っているのはカレハだった。
「か、カレハ……。あのね、これは……」
「……言い訳する前に何かすることがあるんじゃありませんか? 楓さんは大変なダメージを負った
のですよ」
「だ、だって! ボクはわざとやったんじゃないもん……」
「だったら尚更です。楓さんに謝るのが先じゃないのでしょうか?」
「だ、だからぁ〜〜」
亜沙が何か言おうとするのをカレハは無視し、楓の傍にしゃがみ込んで患部を見た。
「大事な所の毛が毟り取られて腫れてますね……辛いでしょう、楓さん」
「あ……カレハさん」
「今から魔法で手当てをしてあげますね。レフェリーの麻弓さん、それは問題ないですね」
「ええ、当然です。アクシデントなんですから……例え、意図的であっても」
麻弓は冷たい視線で亜沙を一瞥すると、カレハに治癒魔法の許可を出した。
「そんなぁ……ボクだって恥骨を二回も……」
小声で呟いたが誰も相手にしてくれようとしない。カレハは楓の股間に手をあて、気を集中した。
柔らかな光が楓の恥毛を毟り取られて剥き出しになった恥丘を包み、腫れあがっていた部分を
優しく癒していった。
288Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/07(月) 02:33:35 ID:joJU8Nkc
「これで大丈夫。どうですか、楓さん」
「あ、ありがとうございます、カレハさん。とても楽になりました」
「それは良かったです。ごめんなさい、楓さん。亜沙ちゃんは決して悪い子じゃないんですけど、
時々悪戯好きが昂じて……」
カレハが申し訳無さそうに謝る。それを見て亜沙は黙ってられなくなった。
「ちょ、ちょっと、カレハ! それじゃあボクがすっごく悪いみたいに聞こえる……」
「いいんです。それも亜沙先輩の魅力の一つなんですから」
亜沙の言葉を遮り、虫も殺さない笑顔で楓が応える。カレハは頷いて微笑んだ。

「亜沙ちゃん、成り行き上闘うなとは言いません。でも……楓さんに対して恥かしくない闘い方を
して下さい」
カレハが諭すような口調で亜沙に言う。しかし、亜沙からすれば――。
(なんかちょっと違うんじゃないかな〜〜?)
心ではそう思っていても、とても口に出せる雰囲気ではなかった。みんな完全に誤解して、亜沙が
悪いように信じきってしまっている。

(しょうがないなぁ、もう……)
亜沙がまだ痛む股間を押さえながら立ち上がり、納得のいかない表情で頭をかきながらマットの
中央に進み出ると、楓も亜沙の前に落ち着いた足取りで進み出た。カレハの治療のお陰で、恥毛が
抜けた股間も痛くないようだ。亜沙だけが2回もの股間強打の余韻を味わわされている。

その時――。

亜沙にだけ見える位置で楓がニコッと微笑んだ。楓らしい優しい笑顔だが、目の光だけが
いつもと違う。
「股間、痛くないですか? 私の『膝蹴り』、しっかり直撃しましたよね?」
囁くような小さな声で話しながら、楓は亜沙に微笑みかけている。
勿論、全ては楓の作戦だった。亜沙にダメージを与え、自分の心象を周囲に良く見せる策略。
普段、それほど陰謀家ではない楓の策に亜沙はまんまと嵌ってしまったのだ。

「やっぱりね――全部、わざとしたんだね?」
亜沙が楓を見つめて問いただす。
「ええ、そうです。こんなに上手く行くとまでは思いませんでしたけど」
クスクスと忍び笑いする。その笑顔に邪気は全く見えない。少なくとも外野連中はそう思うだろう。
「そう……」
亜沙が突然俯いた。そして、肩を震わせる。泣いているのだろうか?
「……?」
亜沙の様子が少し変わったような気がして、楓は不思議そうにその表情を覗き込む。そして――。
「…………!?」
亜沙の表情を見た楓の顔色が僅かながら変わった。
そこで彼女が見たものは……体の中からこみ上げてくる笑いを懸命に堪えている亜沙の姿だった。

「ここからは遠慮は要らないよね……。ボクも遠慮なく意地悪な攻撃をしてあげよっかな♪
……楓、覚悟してね。『驚愕の時雨』が料理の事だけじゃないのを思い知らせてあげるから」
顔を上げた亜沙の瞳は獲物を捕らえたかのように楓の白い顔を映し、妖しく煌いていた。
289Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/07(月) 02:35:50 ID:joJU8Nkc
投下終了です〜。

前回の終了時には燃え要素すらあったはずなのに、
亜沙先輩が入るとなぜか・・・?w。

良く見ると電気あんまシーンがないですねぇ・・・・・・次回増量っとw。
290名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 08:15:05 ID:jsTrM6w+
>>289
GJ!
しかし途中の「ファイト!」が「フェイト!」に見えた。
病んでるのか・・・orz
291名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 16:15:23 ID:VvC89HTN
(´-`).。oO(ハァハァ‥GJだぜ‥でもあんまシーンまでは溜めとかないと‥ウッ)

関係ないけど電気あんまっぽい絵があったので貼る
ttp://sylphys.ddo.jp/upld2nd/niji7/src/1131347181884.jpg
292名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 16:27:50 ID:driWXA1V
>>289
GJ!!!
何度読んでも続きがきになりますw
>>290
私にも似たような症状が出ていますが
流行りの病なのでご安心ください。
293Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/08(火) 00:55:44 ID:qU9PvdJH
>>290
それって『型月』ですか? 『なのは』ですか?w

なのはとフェイトの友情ラブラブ○学三年生柔らか電気あんまとか、
良さ気ですね〜。
なのは、見ておけば良かった。

>>291
是非次にはw>あんましーん。良い絵Thx!です。

>>292
私の流行り病はキャストに『伊○静』とあるものを
とりあえずチェックしてしまうと言う……w。
294名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 12:20:55 ID:xAAWvC+V
今ここにAnmania氏の最新作が決定しました。

魔法少女リリカルなのはA'sのキャラクター
フェイト・テスタロッサ
高町なのは

両名による、らぶらぶあまあまな柔らか電気あんま
を最新作にするようです。
295Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/08(火) 23:52:27 ID:qU9PvdJH
>>294
うちの地域、なのは見れねぇ……orz。
やってみたいネタですけどねぇ。

296名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 15:07:48 ID:HZNwue9u
ほしゅ
297名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 15:13:13 ID:E4sTQNvx
安芸
298名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 23:26:22 ID:agDAOL+R
299Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:11:32 ID:5ORKWaZC
>>296-298
保守乙ですw。

Shuffle!投下しますです〜。
ちょっと長いかも。
300Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:13:43 ID:5ORKWaZC


        *         *          *


とは言え――。

亜沙が少々本気になった所で、生まれ持った身体能力の差は如何ともしがたいのか、闘いが
再開されてもやはり一方的に楓のペースだった。
間合いの踏み込みもバックの取り方も圧倒的に早い。懐に飛び込まれては鳩尾にパンチを
食らって悶絶し、一瞬の隙を見せれば背後に回られ、後方に投げ飛ばされた。

「ぐっ……!!」
したたかに背中を打ち、息が詰まって動けない亜沙。その亜沙に対し、楓は容赦ない蹴りの嵐を
浴びせた。亜沙は辛うじて体を丸め、致命的ダメージを防ぐのが精一杯だ。
「お尻ががら空きですよ、亜沙先輩」
楓は落ち着いた声で指摘すると亜沙の白いお尻にローキックを何発も浴びせる。
「いたた……! いたっ! この……!」
慌てて立ち上がってキッと睨みつけるが楓は平然と微笑を返す。それが普段の優しい笑顔と
変わらないので、亜沙にとってはより屈辱的だ。

(ボク程度じゃ必死にならなくても勝てるって感じだもんね〜。う〜ん……)
亜沙としては対策はある。とりあえずどのような形でもいいから楓と絡み合った状態になる事だ。
エッチ攻撃などが得意の亜沙としては勝負はそこからとなる。今の様に綺麗に技を決め続けられる
状態では手も足も出ない。通常の格闘は『完璧超人』の二つ名を持つ楓の方が優勢だ。
(エッチ攻撃で攻めてから電気あんまが決まれば一気に形勢逆転出来るんだけど……)
楓に電気あんまを教えたのは亜沙だ。楓の弱点は知り尽くしている。そこまで持っていければ……。

「考え事なんて、余裕ですね」
気がつくと楓のローキックが飛んできた。慌てて内股になって防ぐ亜沙。キックは亜沙の内側の
太股に当たってバシッ!と派手な打撃音を鳴らした。
「痛ッ……!」
「まだまだ!」
更に楓はローキックを何発も繰り出してくる。その度に亜沙は引け腰になって逃げた。
楓のローキックは通常の左右から繰り出す蹴りでなく、体の真ん中めがけて垂直に蹴り上げて
くるものばかりだった。それを執拗に繰り返す。
しかも、狙って蹴るのではなく、思いっきり蹴ってくる。ガードを避けるのではなく打ち破ろうと
する蹴りだった。亜沙の太股や脹脛、脛などにいくつも痣が出来、ダメージが蓄積する。

「ん……!! もう!! いたたた……」
足を痣だらけにされた亜沙がいらだつ。楓の狙いは明白だった。ただ一点、亜沙の股間である。
女の子もそこは急所だが、それを力一杯蹴り上げてこられるのはちょっとした恐怖であった。
なるべく余裕のある態度を見せようとする亜沙も蹴りが繰り出された時はマジ顔になる。
(こんなの、まともにアソコに喰らったら、オシッコ出なくなっちゃうよ……)
あまり動じない性格の亜沙も、流石に少々困惑していたが――。

「フフフ……『マン蹴り』を狙ってあげますね。いつまで防げますか?」
「な……!? あうっ!!」
バシッ!と内股に蹴り込みながらわざと下品な言葉遣いで亜沙を挑発する楓。
品が良く優雅な笑顔の楓の口から『マン蹴り』などと言う言葉がでると、妖しい感じがする。
「調子に乗らないでね、楓!」
ついに頭に来た亜沙も楓の股間を狙って蹴り上げる。今度は楓の内股がバシッ!と鳴った。
「痛ッ……!!」
じ〜〜ん、と内股が痺れる。お返しとばかり亜沙も思いっきり蹴ってきている。楓と同じく急所狙いで。
「このっ……!」
楓もすぐさま蹴り返す。
「う……まずいっ!」
亜沙が蹴り足を引っ込めるタイミングだったので防御が間に合わず、今度は股間に命中した。
ビシャッ!と少し湿った音が鳴る。
301Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:14:24 ID:5ORKWaZC
「△☆◆※%$……!! はぅう……!!」
まともに股間を蹴られて内股になる亜沙。楓は更に容赦なく蹴ってくる。
「いたッ! 痛いってば!! ……この〜〜! キミも喰らいなさい!!」
亜沙も蹴りを繰り出した。足を広げて詰め寄った分、今度は楓の股間に亜沙の垂直蹴りが命中した。
亜沙の時と同じく湿った打撃音が響き渡る。
「きゃうんッ!? くっ……ああッ!!」
楓も苦悶に顔を歪ませ、股間を押さえて内股になり、くの字に体を折りながら後退りする。
完璧超人と言えど急所を蹴られては堪らない。

股間蹴りの応酬で痛めつけあう形になってしまった二人。だが、ここで引くわけには行かない。
「まだまだッ!」
「こっちこそ……!!」
二人は目一杯やせ我慢をして再び相手を蹴りに行く。だが、今度はお互いのタイミングが見事に
シンクロしてしまい。二人して同時に蹴り上げた。垂直蹴り同士の軌道は一度も交錯せず、
お互いの狙った所に命中した。ビシャ!×2。
「あうぅ……!!」
「くうッ……!!」
マン蹴りが相打ちになり、二人して腰を引いて苦しむ。苦悶の表情と額から滴り落ちる冷たい
嫌な汗。良く見ると額だけでなく全身から汗が噴出している。亜沙・楓共に大事な所を押さえて
内股で人工芝に膝をつき、小刻みに震えながら悶えている。
お互いの女の子の急所を蹴り合う最悪の展開。完全な消耗戦になってしまった。

「こ……このままじゃ、お互いダメージが大きすぎない? 楓、一旦引こうよ?」
あまりの苦悶に堪らなくなった亜沙が股間蹴りの応酬を止める事を提案するが、
「いやです! 亜沙先輩が止めても私は蹴り続けます!」
「楓……? アウッ!! ……あッ!!」
額から嫌な汗をびっしょりとかいたままの楓が更に蹴り続けてきた。亜沙の脹脛と太股に蹴りが
当たる。このまま放って置けばまた股間を蹴られてしまう。仕方なく亜沙も応戦するが、次の
タイミングでまた蹴りがシンクロしてしまった。二人の足の甲が互いの急所を捉える――。

ビシャッ!!×2――。

「「ああぁ〜〜〜〜っ!!」」

再び二人して股間を押さえ、今度は二人とも倒れた。
「くうぅ……! あああっ……!!」
急所を何度も蹴られ、その痛みに悶えて転がる亜沙。目には涙が浮かび、下半身はぷるぷると
震える。カレハ達は心配そうに見守りながらも、亜沙の裸のお尻が震えてキュッとすぼまっている
姿を見ると、どこと無く淫靡な気持ちになってくる。
「か……楓……?」
亜沙は汗で霞む目を見開き、楓の姿を捜し求めた。
じ〜〜んと割れ目のあたりが痺れる痛みと子宮が収縮するような鈍痛で目が眩みそうになるが、
楓の状態も確認しておかないと追い撃ちをかけられてしまう。

無論、楓も平気なわけはない。亜沙と同じように内股で股間を押さえて転げまわっていた。
だが、ひとしきり悶えると、打った所を擦りながら、震える足を踏ん張って立ち上がった。
そして幽鬼の様な足取りで亜沙に向かってくる。
「まだ……です……」
楓が亜沙に覆いかぶさる。しかし、そこで動きが止まってしまった。亜沙の耳元で荒い息をつき
ながらも、逃がすまいとばかりに背後から両肩を掴んでいる。攻撃の意志はあるが動けないの
だろう。同じ体験をしている亜沙には身に染みてわかる。
302Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:15:13 ID:5ORKWaZC
だが、この状態は亜沙にとってチャンスだった。さっきから望んでいた泥沼の闘い。
あまりにもきつすぎる消耗戦の果てだが、ここからなら色々なエッチ攻撃を仕掛けられる。
「力が入ってないよ、楓――」
「え……? きゃっ!?」
亜沙は楓の腕を取ると、そのまま引っ張ってマットに寝転ばさせた。
「楓の悪いところは、そうやってつい意地になっちゃう所かな――無理に蹴りあいに付き合わないで、
もっと有利な闘い方だって出来たでしょうに……。でも……」
亜沙は楓をうつ伏せに寝かせると両方の足首を握った。
「楓のそういう所、ボクは好きなんだよ♪」
「えっ……? あっ……!」
冷や汗を拭おうともせず亜沙はウィンクすると楓の両足の間に足を割り込ませた。
ついに亜沙の得意技、電気あんまの体勢に入ったのだ。


        *         *          *


楓は亜沙にうつ伏せにされたがそこから逃げることは出来なかった。濡れた人工芝マットは滑り、
数回に渡る股間蹴りのダメージですぐには足を踏ん張れない。
「私のそういうところって……あっ!?」
亜沙の足が楓の股間に触れる。慌ててそれを振り払おうとするが――。
「ダメだよ、楓。電気あんまは一分間無抵抗で受ける約束でしょ?」
「あっ……。きゃっ!?」
亜沙の指摘に楓が動きを止めた途端、亜沙は完全に電気あんまの体勢を整えてしまった。
「ふぅ……。やっとボクのペースになったかな?」
亜沙は漸くホッと一息ついた。ここに来るまでに投げ技で叩きつけられ、絞め技で苦しめられ、
お腹を殴られ、足は散々蹴られて痣になり――その足で守っていてさえ、股間の急所を6回も
蹴られたり、頭突きを喰らったりしているのだ。ダメージは計り知れない。

「いたたた……まだ痺れてるよ。大事な所なんだからちょっとは加減して欲しい……」
「……無抵抗は一分だけですよ。そんなのんびりしていていいんですか?」
股間の痛みに顔をしかめながら呼吸を整える亜沙に、楓が憎まれ口を利く。
そんな事をしてもこの状況で有利になる事は無い。むしろ、相手を怒らせて報復がきつくなる
可能性のほうが高いのだが、言わずにはおれないようだ。
「なんか攻撃的だねぇ……。うっ……いたたた。あ、あの、楓……。一回治癒魔法で痛みだけでも
取ってもらわない?」
「いいですけど、その間に無抵抗時間はなくなりますよ? そしたらまた蹴りますから」
「そ、そんなぁ〜〜……」
亜沙は助けを求めるようにレフェリーの麻弓を見る。
303Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:15:45 ID:5ORKWaZC


(楓――)
一方、麻弓は亜沙の助けのサインには気づかなかったw。少し物思いをしていたのだ。
レフェリーを務める麻弓は楓の意外な一面を見た気がした。結構長い付き合いのはずだが、
表情を変えないながら闘志を面に出す楓を見るのは初めてであった。
(闘い方も随分とラフだし――)
もし、あれ以上股間の蹴りあいが続くようだったら、麻弓は二人の間に入って止めようと
思っていた。急所にダメージを受けすぎるのは心配だったし、楓の蹴り方が乱暴だったからだ。
(狙って蹴るって感じじゃなかったもんね。何か、とにかくアソコを痛めつけるために思いっきり
蹴っ飛ばしてた感じだったもん)
麻弓は電気あんま体勢に入っている亜沙の股間を注視する。
(う〜〜ん……あれは……痛そう)
亜沙の股間は怪我こそしていなかったが、真っ赤に腫れあがっていた。楓のもそうだろう。
自分もさっきネリネに喰らった一撃を覚えているので身につまされる。

(こんな状態で電気あんまされたら楓は――)
心配になり、チラッと亜沙の顔を見る。すると亜沙も気がついたように麻弓を見てウィンクする。
麻弓は思わずドキッと頬を赤らめる。
(”大丈夫、ちゃんと気持ちのいい電気あんまをするからね♪”)
亜沙はそう言ってるように思えたのだ。
(やっぱり――みんなが最後に頼りにするのは――)
この人なんだなぁ、と麻弓は改めて思う。亜沙の顔を見ていると何か安心できるものがあるのだ。
彼女ならこの泥沼状態の闘いでも楓を良い方向に導いてくれるかもしれない――。
麻弓は改めて亜沙に信頼を寄せたい気持ちになった。さっき目一杯疑っていた事は忘れてw。


「麻弓ちゃん、なんだか上の空だなぁ〜」
麻弓は上の空で亜沙のヘルプサインを見逃すし、逆に心配そうにこちらを見るので仕方なく
笑顔を返したのだが――。
「う〜〜ん……ま、何とかなるか……。楓のツボは分かってるから30秒もあれば気持ちよく
させてあげられるし♪」
諦めて治療無しの覚悟を決めた亜沙は自信たっぷりに楓を見てウィンクする。
「……私だったら、この体勢から無抵抗の1分間『マン蹴り』し続けます。闘いなんですから」
亜沙の余裕の態度が気に入らなかったのだろう。楓はわざとタチの悪い答え方をした。
「そ、それは……ちょっと勘弁して欲しいかな、なんて……アハハ」
冗談めかして焦った笑顔で言うが、勘弁して欲しいのは本当だった。あんなのを一分間され続け
られたら、本気でお嫁に行けなくなってしまいかねない。
「そうならない為にも、楓には久々に亜沙先輩の必殺電気あんまに夢中になってもらわないとね
……えい♪」
「そうならない為って……絶対にしますから。……はぅん!! そ、そこは!?」
「やっぱりここが弱点なのは変わらないみたいね♪」
最初に捉えられた電気あんまポイントでの一撃目に、楓が焦り、亜沙がにんまりする。

亜沙が捉えたのは楓の割れ目の一番下のあたり、会陰部と性器の境目辺りのポイントだった。
そこを足の親指でつっついたのだ。無論、強くはなく、3回もの強打で赤く充血した性器を
いたわる様に、いつもよりも更に加減してつっついている。
「こうされると楓は堪らないんだよね? うり、うり、うり〜〜〜♪」
「はぅん……!?」
ビクビクビクッ……! と楓の背筋が仰け反り、細い腰が浮き上がる。たったこれだけの
愛撫でこの反応――亜沙の思惑通りに楓は悶えまくった。
「うり、うり、うり〜〜♪」
「……や、止めてください、先輩!! はぁうう……!!」
亜沙の執拗な愛撫?に楓が悲鳴を上げた。充血した性器は敏感になり、感度が高まっている。
そこに柔らかい刺激を受けるだけでも限りなく痛さに近い快感が走るのに、亜沙の押さえている
ポイントは楓の弱点そのものだった。これは楓にとってはたまらない。
304Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:16:44 ID:5ORKWaZC
「うりっ♪ うりりりり〜♪ ……どう、楓ちゃん。この状態で1分持つかな?」
「あっ……! あぅん……。うっ……ううう……くあぁ!?」
亜沙は足の指近辺を割れ目に宛がいながらグリグリとマッサージするように電気あんましている。
足の位置は上から下へ。つまり、うつ伏せの楓には菊門の方からクリトリスの方に責め上げられ
ている感覚になる。
楓は既に亜沙の挑発を返せなくなっていた。目を閉じて歯を食いしばり、懸命に快感にゆだねよう
とする体を制御しようと堪えている。

「フフフ……いつまで耐えられるかな?」
亜沙は懸命に堪えている楓の股間にあてがった足のスピードを速めた。段々速く擦るように
動かせ、触れる部分は少しずつ小さくしていった。
「うっ……!! あっ……!!」
触れる部分は小さくなっても、ポイントは非常に的確だった。楓のクリトリスの先っちょをまるで
蹴るかのようなスピードで何度も擦るように触れる。
「はぅわぁ〜〜!!!」
その度に楓は何度も腰を浮かせた。蹴るようなスピードで高速の柔らか愛撫。
この感覚は他の女の子の電気あんまでは絶対に味わえない。亜沙だけが出来る高等テクニックだ。
これを電気あんまが下手な女の子がやっても、全く当たらないか、逆に踏み込みすぎて本当に
蹴ってしまうかのどちらかになる。
亜沙はこのオリジナル電気あんまをクリトリス以外にも応用した。

(こうやってね……少し恥かしいだろうけど♪)
通常の電気あんまより少し広めに足を広げさせ、裸の割れ目の中が少し見える状態にする。
楓は恥かしそうに少し抵抗するそぶりを見せたが、亜沙に見られて力を抜いた。まだ無抵抗規定の
時間内なのだ。
(敏感なところだから普段あんまり激しく擦ると痛くて堪らないだろうけど、さっきから何回か
蹴られてるし、大丈夫だよね……)
念のために足の指先で陰裂をなぞるように触ってみる。ビククッ!と楓は反応したが、痛くは
無さそうだった。それに……。
(やっぱり……濡れてる……)
亜沙の足の指先はねっとりと濡れていた。蹴られて充血し敏感になったところに、亜沙得意の
ピンポイント電気あんまだ。時間は短くても効果は抜群だった。

「これだけ濡れてれば十分――。楓、泣かせてあげるからね〜〜♪」
「くっ……。そんな……やられは……あぅん!」

楓の抵抗も空しく――。

亜沙の必殺の高速バイブレーションが楓の開かれた股間に唸りを上げた。敏感な秘裂の内側。
普段なら触られただけでも痛いところを、触れるか触れないかの柔らかいタッチで擦り上げる。
「きゃううッ!?」
楓が仰け反って悲鳴を上げる。同時に蜜がじゅっ♪と迸り、亜沙の足を熱く濡らした。
「まだまだ〜〜!」
亜沙は何度もその状態で楓の秘裂擦り上げる。圧迫とも振動とも違う電気あんま。
(こんなのがあるなんて――うっ!)
楓は堪えようとしたが新しい感覚に対し、全くの無防備だった。亜沙の激しくも優しく気を
使った責めに何度も逝きそうになる。
「ま……まだで……す! ふぁああッ!?」
楓は髪を振り乱して懸命に耐えていた。しかし、圧迫や振動ならともかく、この初めて体験する
優しく擦られる感覚には耐えようが無かった。
「逝っちゃいなさい、楓――!」
「亜沙先輩……だめ! あぁ……ああああああ〜〜!!!」
楓の腰がガクガクと激しく震えたかと思うと、一気に失墜が訪れ、がっくりと力が抜けた。
逝ってしまったのだ。
305Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:17:35 ID:5ORKWaZC
「…………ふう」
亜沙は電気あんまを終えたばかりの状態で額の汗を拭う。やっと楓を逝かせた。
これでやっと、痛めたアソコに治癒魔法をかけてもらえるw――そう思っていたときだった。

「亜沙……先輩……」
「ん……? どうしたのかな、楓ちゃん。やっと降参する気になった?」
亜沙は油断していた。楓はもう反撃することは出来ないだろうと。
そうでなければ、彼女と向かい合わせで足を絡ませたまま休憩しているはずが無い。
「……降参なんか……しません」
「え……?」
楓の瞳が一瞬キラリと光った、かの様に亜沙には見えた。しかし、その後暫くの亜沙の記憶は
消えていた。なぜなら――。

ドガッ☆!

「油断大敵……ですよ」
楓は最後の力を振り絞って亜沙の股間を力一杯踵で蹴り飛ばした。
命中――それも、クリーンヒット――。
プールサイドに亜沙の声なき悲鳴が、なぜか無音で響き渡ったかのようにみんなには思えた。


        *         *          *


本日7回目――。
明らかに他の女の子達の何倍もの股間打撃を受けてしまった亜沙。
その半分以上は身から出た錆とは言えw、それでも楓のキックは全部力一杯蹴ってきていた。
それをまともに受けたのだから、流石の亜沙もたまらない。
それに最後のは、超ウルトラ級のクリーンヒットだ。
亜沙はあまりにもたまらず、プールに飛び込んで下半身を冷やした。だが、そんな程度では
勿論痛みは完治しない。

(地獄って、こんな感じ――?)
プールサイドでぐったりしながら思わず韜晦の言葉が出てしまう。プールに浸かっていても
冷や汗が出る。こんな体験は滅多に出来ないだろう。亜沙にとってはしたくも無いだろうが。
それにしても、これでも気絶したり、逃げ出したりしないところは流石にタフである。
それが彼女自身にとって美点であるかどうかは段々分かりにくくなってきたが。

「麻弓ちゃん……。一生のお願いだから、誰かに手当てさせてもらって……痛いの……」
股間を押さえながらウルウルとした瞳で亜沙が懇願する。少女の様な、穢れを知らぬ瞳……w。
「そ、そうです……ねぇ……」
チラッと楓を見る麻弓。勿論、麻弓にも亜沙の気持ちはそれこそ痛いほど分かるが、結果としては
亜沙の電気あんま攻撃に対する楓の正当な?反撃なのだ。それを治療させるのは亜沙に有利に
ならないだろうか……? とは言え――。
「な、なんでボクの時だけ迷うかなぁ〜〜?」
確かに楓の時と全然待遇が違うのは気のせいか?

「いいですよ、麻弓ちゃん。カレハ先輩に治療させてあげてください」
楓が人工芝に仰向けで寝転がって、股間を擦りながら言う。
「い、いいの、楓? 亜沙先輩に有利になっちゃうけど……いひゃひゃ!? いひゃいれふ!
(いたた!? 痛いです!)」
(余計な事言うな〜〜〜〜!!)
麻弓が楓に言おうとするのを亜沙が背後から彼女の口に指を突っ込んで広げ、喋れなくする。
「ええ……。また始めから蹴りなおすだけです。何度でも苦しめてあげます」
その様子を面白そうに見ながら楓が薄く笑う。
306Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:18:36 ID:5ORKWaZC
「ま、また蹴りなおすって……!? ま、まだ蹴るつもりなの?」
「はい。勿論です。なるべく痛くなるように思いっきり蹴りますから覚悟してください♪」
亜沙が『そんなぁ〜〜!』と言いたげに泣きそうになるのを楓は軽く受け流す。楽しそうに
にっこり微笑んでいるのが、逆に亜沙には堪えた。がっくりと肩を落とす。
(他のどこでもいいから、ここだけはもう勘弁してよ〜〜〜!)
亜沙が心の叫びをあげるのを楓は楽しそうに見つめている。

…………ん?

「楽し……そう?」
亜沙が楓を振り返った。楓は亜沙に小首を傾げてニコニコと微笑んでいる。
「楓……キミはもしかして、楽しんでない?」
「えっ……?」
ギクッと楓の頬が引きつる。不意を突かれたせいか、いつものポーカーフェースの余裕が無かった。
亜沙だけでなく、周囲の女の子たちにもモロバレである。

「ふ〜〜〜ん……。そういうことなんだ……」
亜沙がジト目で楓を見つめながらゆっくりと近づいていく。
「な、なんの事ですか……? そ、それ以上近づくとまた蹴りますよ?」
楓は座った状態で後退りしながら威嚇するように蹴りを股間の位置に繰り出す。
だが、亜沙は止まらなかった。
「いつから……ご機嫌が直ってたのかな、楓ちゃんは?」
ヒクヒクと引きつった笑顔で楓に迫る亜沙。ちょっと怖いw。
「えっと……。その……」
楓は焦った表情で笑みを浮かべてごまかそうとしたが全く通用しそうに無いのを悟ると、
後退りするのをやめた。
「先輩が……叱ってくれた時からです……。その……『困った時には亜沙先輩に何でも相談する
事!』って……」
見上げるような視線で可愛らしく舌を出す楓。その珍しい悪戯っぽい表情は普段ならどんな
男女でもたちまち虜にしただろうが――。

「ふ〜〜ん……。じゃあその後、ボクがお嫁に行けなくなるくらいの大ピンチに遭ったのは
何故なのかな?」
亜沙が腕を組んでじっと楓を見下ろす。笑顔だがこめかみの辺りがヒクヒクと動いている。
「え……? そ、それはその……。最初に先輩が股間攻撃で苦しんでた姿が可愛らしくて……
つい……」
楓が内心を告白する恥かしそうな声ではにかみながら言う。中身はとんでもない台詞だが。
「『つい』……って。そんな理由でキミはボクを『行かず後家』にするつもりだったの!?」
「だ、だって……先輩なら大丈夫かなって思って……」
「大丈夫なわけ無いでしょ!」
ついに亜沙が切れた。まあ、仕方が無いことだろう。

「じゃあ、亜沙先輩はともかく、私の涙も無意味なものだったのか……」
がっくりと溜め息をつく麻弓。彼女は闘いの前に危なくなったら身を挺してでも止める、と
涙ながらに宣言していたのだ。
「誰がともかくだ! キミ達ねぇ……」
「無意味じゃないですよ、麻弓ちゃん」
楓がにっこりと麻弓に微笑みかけた。
「あの言葉……本当に嬉しかったです。私にはこんな良い友達がいるのに、どうして閉じこもる
必要があるのかって……本当に考えさせられました。亜沙先輩の言葉があって、麻弓ちゃんの
言葉があって、私は……すごく気が楽になったんです」
「楓……」
堪らなくなった麻弓が楓を抱きしめる。楓も麻弓を抱きしめた。二人の少女の閉じた目から涙が
零れ落ちる。

「まままぁ……楓さんと麻弓さん……」
「カレハお姉ちゃん……妄想……」
「そう……だったのですね。良かった。楓さん……。ねぇ、シアちゃん」
「え……? う、うん……」
気のせいかシアだけが少し俯き加減だが、あたりには安堵の空気が流れる。
307Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:19:05 ID:5ORKWaZC
しかし――。

「楓……。お仕置きの覚悟は出来てるよね?」
一人だけ怒りの収まらない少女がいた。勿論、亜沙であるw。
笑顔がひくついている怒りではない。普通に怒っている。亜沙にしては珍しいことだが、
事情が事情だけに止むを得まい。
「う……亜沙先輩」
楓も流石に亜沙が怒っていることは分かる。まあ、楓の執拗なマン蹴りを受け続け、処女喪失なり
子孫断絶なりの危機?に直面させられたのだから同情の余地はある。しかも無意味にw。

「あ、亜沙ちゃん……お手柔らかにね」
「亜沙先輩! 楓は悪気があってやったんじゃないですから……」
カレハと麻弓が立ちはだかるのを見て亜沙は目を閉じてこめかみをひくつかせる。
「……い〜かげんにしなさい! あくまでボクで遊ぶつもりなの!? 悪気が無い子が女の子の
大事な所を何回も蹴ってきたりしません!」
カレハや麻弓が止めるのも聞かず、亜沙は楓の腕を取って引き寄せた。
「うわっ……と!」
「きゃうん♪」
楓が無抵抗だったので勢いあまって二人して縺れ合ってひっくり返る。二人は密着状態になった。

「亜沙先輩……どんなお仕置きをしてくれるんですか?」
楓が耳元で囁くように聞く。
「勿論、亜沙先輩スペシャル電気あんま♪ 麻弓ちゃんにも手伝ってもらうからね。
キミが泣かせたんだから」
「え……? は、はい……」
恥かしそうに楓は頬を染め、亜沙の胸にうずくまるようにして気持ち良さそうに微笑んだ。
308Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:19:45 ID:5ORKWaZC


        *         *          *


「ふぅ〜〜……やっと人心地がついた〜〜」
亜沙がカレハの治癒魔法で痛くなった股間を擦る。腫れはすぐには引かないが、痛みが取れただけ
でも十分ありがたい。亜沙はご機嫌な調子で微笑んでいる。
「そんなに痛かったのなら、もっと早く言ってくれれば良かったのに……」
「言った。思いっきり言いました。恥骨を何回も打ったって。カレハは無視してくれたけど」
「そんな……亜沙ちゃんが苦しんでるのに無視なんかしませんよ?」
「先に謝れとか、怒ってたでしょ〜〜が!!」
「そうでしたっけ……? 私はどうして怒っていたのでしょう〜? 亜沙ちゃん、もしかして
何か怒られるような事をしましたか? う〜〜ん……」
「…………」
色々突っ込みたいところはあるが、カレハの調子に会わしてるとこっちのペースも狂ってくる。
また何やら考え事を始めそうなカレハは放っておいて、亜沙は麻弓と楓のほうに向き直った。

「じゃあ、麻弓ちゃんはそうやって楓を羽交い絞めにして立ってね」
「こ……こうですか?」
亜沙によるお仕置きが始まると、麻弓は亜沙に手伝わされ、楓を捕まえる役をさせられた。
お仕置きととは言っても、楓もニコニコと微笑んでいる。さっきまでの緊迫した空気は無い。

(まったく……。最初からこうしてくれればボクはあんな目に遭わなくても済んだのに……)
亜沙は内心思うが、あの闘いこそが楓のフラストレーション発散だったので仕方が無い、と諦める。
股間ばっかり狙って蹴られた事には全く納得いかなかったがw。

「よいしょ……。ボクがこうして楓のここに潜り込んで……」
亜沙が楓と麻弓の足元に潜り込む。
「あ、亜沙先輩……そ、そんな位置から見上げないで下さい……」
「そ、そうですよ……! は、はずかしいなぁ……」
楓と麻弓が揃って真っ赤になる。
確かに下から見上げれば二人の開いた股間からアソコが丸見えである。楓の場合、さっきの
足を開いた電気あんま中に何回か見えたりしたが、こうして女の子二人の割れ目が並んで
見えているのはなかなか壮観だった。

「ま、気にしない気にしない。楓はこれからそんなことよりもっと恥かしい目に遭わされる
んだからね♪」
漸く調子が戻ってきたのか、亜沙は得意気にウィンクする。
そして、立っている楓の足元に潜り込むと自分の足を天に向かって突き上げるように伸ばした。
そこには当然――。

「あっ……♪」
楓が喘ぎ声を上げる。亜沙の足は楓の股間に食い込むようにあてがわれた。いきなり踵からだ。
亜沙は楓の両踝を掴んで固定する。
「麻弓ちゃんはそうやって楓を支えていて。楓が逃げたりバランスを崩したりしないように」
「は……はい」
「この電気あんまはね……されている女の子に普通の電気あんま以上の快感を与えることが
出来るの」
「普通以上の?」
麻弓が聞き返すと亜沙はにんまりと微笑む。
「うん。実際にやってみた方が早いかな……。それ〜〜〜!!」
「え……? はぁう……!! あっ……!!」
亜沙が送る容赦ない振動にいきなり楓が悶えだした。上半身を揺すって暴れる楓を慌てて麻弓が
支える。ぶるぶるっ……! ぶるぶるぶるっ……! 下から突き上げてくる振動に太股を震わせ、
切なそうに目を閉じて頬を紅潮させて悶える楓。
309Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:20:23 ID:5ORKWaZC
「くっ……! あっ……! く、食い込んじゃう……」
(あっ……)
麻弓よりもシアたちギャラリーの位置からのほうがこの電気あんまのメリットがどこにあるかが
一目瞭然になっていた。仕掛けているほうの亜沙の踵が生贄の楓の股間に自然な形で食い込んで
いるのだ。楓はそれが堪らないらしく、しきりに亜沙の足を退けようとするが、勿論亜沙の足は
ビクともしない。亜沙の足はがっちりと根が生えたように地面から伸び、そこに楓が自分の体重で
食い込ませているのだから当たり前である。


「これは……普通の電気あんまより効くかも……」
「そうですね……」
くしくも電気あんまに詳しくない神族・魔族ばかりのギャラリーだが、それでも今の楓が何に
苦しんでいる――或いは感じているのかが分かる。そして、それは自身がされているイメージと
かぶさって、ギャラリーの頬を染めさせた。考えただけで子宮に重苦しい圧迫感を感じ、秘裂近辺に
熱いものがじわっと沁み出てくる。。
「まままぁ……亜沙ちゃんたら、そんな……」
カレハに至っては既に亜沙にそうされている妄想に嵌っていた。流石にみんなの前でオナニーまでは
しなかったが、所在無げに手は自分の股間の近辺をうろついている。

(オナニー……したいんですね……)
ネリネはカレハの手つきを見てそう思った。しかし、その気持ちは彼女だけではない。
(私も……したいです――)
すっかり電気あんまに感化されてしまった魔族のプリンセスは、他の女の子がそうされているのを
見るだけで自分もそうされたいと思うようになった。本人に直接聞けば完全否定するだろう。
だが、事実はそのようなカラダになってしまったのだ。
ネリネは目を閉じ、熱病に冒された様に頬を紅潮させて、熱い吐息をついた。


「あさ……せんぱ……い……。これ……辛い……です……」
楓が全身にじんわりと汗を滲ませながら震えている。
亜沙はその楓の姿を見てドキドキと胸がときめいていた。下からのアングルは楓のお尻周りと
電気あんまされているマンコのあたりを強調し、視覚に直接訴えるど迫力があった。
「ふ〜〜ん、辛い? でもね、楓。それとマン蹴りではどっちが辛いのかな?」
「マン……蹴り……です……」
「………(こいつはぁ〜〜)」
思わず心の中で拳を握り締める亜沙。それがわかってて蹴ってきたのか、この娘は。

「だけど、亜沙先輩……これだって辛いですよ。楓は力の逃げ場が無い状態であんまされてるん
ですから」
麻弓が上気した顔で言う。密着した状態で楓を押さえている彼女は楓の喘ぎ声と熱い吐息を
常に感じ、自分も段々興奮してきているのだ。
「しかも、しっかりと大事な所に足が食い込んで、ね。でも、楓。これって……強く踏みつけ
られる電気あんまと比べてどう?」
「こっちの……方が……いいです……。いたく……なくて……」
楓が喘ぎながら言う。彼女の太股はもうびしょ濡れだった。蜜壷からはどんどん新しい蜜が
あふれ出し、亜沙の脚も楓の脚もねっとりとした濃い液体で熱く濡れそぼっている。

「え? そうなの、楓?」
「そうだよ、麻弓ちゃん」
亜沙は得意気に微笑む。
「この電気あんまはね。無理矢理足をねじ込まないから痛くせずに済むの。する側が力一杯
踏みつけても最終的には同じ圧迫効果があるんだけど、踏みつけるとどうしても力が入りすぎて
――力を入れないと逃げられるから仕方が無いんだけど、責め方が性急になりすぎて、感じる前に
痛くしちゃうデメリットがあるじゃない? あれは虐めには使えるけど、電気あんまの本来の
目的からは少し外れるよね」
麻弓はコクコクと頷いた。自分もわざとネリネに痛くした記憶がある。勿論その後は優しくして
あげたが。
310Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:21:14 ID:5ORKWaZC
「だけど、このやり方だと、楓は自分の体重を自然にボクのかかとに掛ける事になるから、全然
痛くせずにマンコを圧迫できるの。圧迫されてからの責めは結構キツイけど、マンコは痛めないし、
そこに至るまでにカラダが温まってるから、十分に耐えられるの。わかるかな〜?」
「わ、わかります……」
麻弓は亜沙の説明を聞いてまるで自分がされてるかのように股間が熱くなる。

(それに亜沙先輩……『マンコ』だなんて……)

冷静な様でも亜沙先輩も興奮している――そう思うと麻弓はドキドキした。
今亜沙が狙っているのは楓だ。だが、自分も楓と同じ体勢にいる。亜沙があと10センチ程踵の
位置をずらしたら、楓がされている電気あんまを自分も受けてしまうのだ。
(そう考えると……感じちゃうよぉ――)
亜沙は自分の太股に蜜が滴り落ちていくのを感じていた。最初は一筋二筋だったが、今は
びっしょりと内股を濡らし、それは冷える間もなく熱い樹液がとろとろと自分の脚を伝わり落ちる。
だが、それは麻弓だけではなかった。ギャラリーの女の子達もまた同様で――。


「うん……あっ……」
「「か、カレハ先輩……」」
シアとネリネが顔を見合わせた。カレハは股間に手をやり、もぞもぞと動かしていた。反対の手は
胸を揉んでいる。ついに堪えきれなくなったカレハはみんなの見ている前でオナニーを始めて
しまったのだ。
「カレハお姉ちゃん……手伝ってあげる……」
プリムラが切なそうなカレハの頬をチロッと舐め上げた。
「リムちゃん……私、皆さんの前でなんて事を……恥かしい……」
「恥かしくないよ、お姉ちゃん……。私だって……こう……」
プリムラはカレハの右手を取ると膝立ちになり、自分の股間を触らせた。開発されたばかりのそこは
女の子の蜜でびっしょりと濡れている。
「リムちゃん……」
「私も可愛がって……お姉ちゃん……」
「勿論ですよ……」
にっこりとカレハは微笑むと、プリムラを引き寄せ、その胸を吸いながら股間を優しくまさぐった。
「あっ……」
プリムラは少女に似合わない喘ぎ声を上げた。熱い吐息をつきながら。

「シアちゃん……私たちも……」
「リンちゃん……」
人工芝上の3人の電気あんま、そしてすぐ隣で展開されている魔族と神族の少女のレズ行為――。
これらを見せ付けられては経験の少ないプリンセス達も燃え上がらざるを得ない。
「シアちゃん……ん……」
「リンちゃん……」
二人のプリンセスは熱い抱擁と接吻を交し合った。通常の親愛を示すキスではない。
熱く長く、蕩けるようなキス――。漸く二人が離れた時、二人の唇には熱い光の糸が繋がり、
長く伸びていた。
「リンちゃん、私たちはこうしよ♪」
「シアちゃん……何を……あん♪」
シアはネリネの脚の間に自分の体を入れると、そのまま深く絡ませていった。そしてどんどんと
カラダをネリネの太股の間に割りいれていく。
「シアちゃん、何を……?」
電気あんまをしてくれるとワクワクしながら見守っていたネリネは、シアが更に深く絡んできた
のを不思議そうに見ていたが、やがて彼女が女の子の割れ目同士を密着させると、その未知の
感覚に「あん♪」と小さな悲鳴を上げた。
「し……シアちゃん、これは……」
「エヘヘ……『貝合せ』っす。……はぅん♪」
「かい……あわせ……でも……あふん♪」
シアが動いたので二人のアソコがキュン♪と触れ合い、二人とも喘ぎ声を上げる。
「だめぇ……リンちゃん、動いたら……はぁん♪」
「シアちゃんこそ……あぅん♪」
ほんの少しの動きだけで二人は同時に唇を噛んだり悲鳴を上げたりする。
このプリンセス達の織り成す淫らな様子は他の女の子たちも動きを止めて見入ってしまう。
311Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:21:53 ID:5ORKWaZC
「リンちゃん達……やりますね……」
「ホント……どこであんな事覚えたのかな?」
麻弓と亜沙がごくりと唾を飲み込む。

「シアちゃん……! これ……凄すぎます! あぅん……!」
「リンちゃん! わ、私も……こんなに凄いなんて……! はぁん……!」
「シアちゃん……初めてこんな事をしたのですか……? きゃう……♪」
「うん……エッチな本をちょっと見ただけ……ああん♪ でも……たまんないよぉ……」
「私も……です。シアちゃん……はうぁ……♪」
「リン……ちゃあん……あぅん♪」
カレハとプリムラに続き、レズ行為に走るシアとネリネ。
プールサイドは少女達の放つ甘い匂いで一杯になった。


        *         *          *


「向こうも盛り上がってるみたいだけど、こっちも続きいこうか♪」
亜沙が突き上げる振動で楓に悲鳴を上げさせながら麻弓に微笑みかける。
実際、この電気あんまはされている者としている者に大きな差が生まれる。
バランスさえ取れれば、している方はほんの少し振動を送るだけでされているほうに強烈な
責めを与えることが出来るのだ。されている方は自分の体重で自分のアソコを責め立てている
のだから、される方から受ける刺激はアクセント程度でもグリッと股間を踏みにじられる
ぐらいの衝撃がある。
亜沙の言うとおり踏みにじられるのと違って自重を自然にかけているので痛みは少ないが、
それでも自分の意志では全く何も出来ないのは踏みつけられるタイプの電気あんまと変わらない。
されているもの側に出来る事は懸命に全力で抵抗して踏ん張るぐらいしかないが、それで
外れるならともかく、今の楓の様にがっちりと決められていては、それでどのぐらいの効果が
あるかは……。

「麻弓ちゃん、バランスはもう取れたよ。支えて無くても楓は落ちないと思う」
実際に杭を打ち込まれたわけではないが、今の楓は完全に亜沙の踵に股間を支配され、後ろにも
前にも逃げ道がなくなった状態で固定されていた。
切なげな溜め息と時折押し寄せる、ブルブルと震える快感。急所を圧迫されていても痛みは
なかったが、その代わりに絶え間なく快感が押し寄せるばかりであった。
「んんっ……!。……あ……くぅん……。うっ……!」
息が詰まったり切なげな吐息が漏れたり……上気して頬を染めた今の楓を稟が見たらどんな
反応を示すだろうか……。

「は、はい……。これでいいですか?」
麻弓は亜沙のいうとおり、楓を離した。楓はそのままの状態で倒れない。突き上げる快感に
ビクビクと震えても、倒れない。
「そろそろ楓を逝かしてあげないと……このままじゃ狂っちゃうかもね♪」
明るい笑顔で亜沙がとんでもない事を言う。確かに麻弓から見てもこのまま楓を生殺しにしては
精神に支障をきたしかねないと思われた。
「でも……どうすれば……」
「麻弓ちゃんも下に座って寝転んで。ボクと……お尻をくっつけるように」
「こ、こうですか……?」
「そうそう……「ひゃん!?」」
麻弓が腰を下ろし、亜沙の言うとおりにお尻をひっつけたが、その時、股間同士がひっついて、
麻弓と亜沙は同時に悲鳴を上げた。
「ひゃあううう……!?」
亜沙が驚いた瞬間、楓の股間にビリビリとした振動が伝わり、楓も悲鳴を上げる。
「エヘヘ……マンコ同士もひっついちゃったね♪」
亜沙はまた『マンコ』と言う卑猥な俗語を使って麻弓を赤面させながら悪戯っぽく舌を出した。

312Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:22:29 ID:5ORKWaZC
「麻弓ちゃんはここから足を突き上げて楓のお尻の穴を狙って」
「えっ……? お尻の穴……」
「そう。ボクがマンコ狙いで麻弓ちゃんはアナル狙い♪ このツープラトンで逝かないツワモノは
いないでしょ?」
亜沙が明るく微笑む。だが、言ってる事はなかなか過激だ。
「は、はい……。こうですか?」
麻弓は亜沙の電気あんまで震える楓のお尻に足の爪先を軽く触れた。その途端――。

「きゃあううぅ〜〜〜〜……!!!」

楓の絶叫がプールサイドに大きく響き渡った。
亜沙の足の上で楓は大きく仰け反り、そのままの姿勢でガクガクと腰が震えた。
「ん……!! んんん……!!」
振り乱した髪がふぁさ……と元に戻り、懸命に亜沙の足の爪先を掴んで耐えている楓。
「あ……。ああっ……」
はぁ、はぁ……と荒い息で白い胸が激しく上下し、太股はギュッと亜沙の足首を締め付けて
震えている。かなり感じているらしい。

「す、すごい……」
「ねぇ……」
指示をした亜沙も驚いている。ここまで効果があるなんて……楓の弱点はもしかしたらそこも
かもしれない……。
「ねえ、麻弓ちゃん。もっと強くやってみて……ボクとタイミングを合わせながら……」
「は、はい! ……行きます!」
「だ、だめ……。少し待ってくださ…………あうぅ!?」
楓の望みも空しく、麻弓のアナルアンマは親指で菊門を突くように放たれた。

ぐりぐりぐりぐり……。ぐりぐりぐりぐり……。

「あああああぁ〜〜〜!!! だめっ! 麻弓ちゃ……ん!!!」
楓は麻弓の責めから逃げようと体を前に傾倒させ、少しでもアナルへの刺激を減らそうと
したが……。
「…………!! はぅうう……!!」
今度は電気あんまされている性器部への方に負担が掛かった。
「クスクス……。楓、そんな逃げかたしたらマンコに負担がかかり過ぎない?」
元々は股間に踵を食いこませて責めているのが基本なのだ。そこに自分から負担をかける
行為は自爆に近い。
「でも……! でもぉ……ふうっ……くっ!!」
楓はどうしてよいかわからぬように体を前後に揺すって悶えている。だがそうすればそうする
ほど深々と股間は亜沙の踵に食い込んでいく。
もがけばもがくほど状況が悪くなる。正に蟻地獄の様なたちの悪い罠であった。

313Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:23:18 ID:5ORKWaZC
「それじゃあ、そろそろボクの方も本気で責めよっかな♪」
「だ、だめ……! 亜沙先輩……これ以上アンマされると……」
「どうなっちゃうの、楓?」
「私……おかしくなっちゃいます。飛んでいっちゃいそう……」
「このまま放置する方が生殺しでおかしくなっちゃうよ? 大丈夫、この亜沙先輩に任せれば
楓を天国に連れて行ってあげる♪ 麻弓ちゃん、タイミングを合わせるよ?」
「は、はいっ! ……せ〜〜のっ!!」
「逝きなさい、楓!」

ブルブル……ブル……ブルブルブル……ブル。
グリグリ……グリグリ……グリ……グリグリ。

タイミングを合わせるといっても同時にするのではなく、微妙に楓の反応に合わせるように
二人のツープラトン電気あんまは放たれていた。
「どう? 楓……もっと強くして欲しい?」
麻弓が熱っぽく上気した表情で楓に聞く。彼女も相当興奮しているようだ。
「麻弓ちゃん……もっと……もっと強くして……はぅん!?」
麻弓のアナル責めに楓の体は前に傾きながらも、お尻の攻撃は避けられない。
楓はお尻攻撃を拒むとばかりに体を捩って少しでも逃れようと頑張ったが、二人の女の子に
固定された下半身はビクともしない。

「ああっ……! う……お尻が……。ひゃん! だめ……アソコが……アソコが……!!」
「楓! アソコってどこ? はっきりといいなさい!」
亜沙がグリグリする力を強めた。楓がそれに反応し、跳ね上がるようにして震えている。
「そんな……恥かしい……!! ダメです……言えません!」
「さっきはマン蹴りって言ってたくせに……マン蹴りのマンはどこの事を指すの!?」
亜沙は意地悪く楓の最も感じるポイントをほんの少しだけ逸らせて突き上げた。
「はぁうう……!! うわぁああ……!!!」
気持ちの良いような、もどかしいような感覚――。この快感と苦痛の狭間にいる居場所を
制御することが電気あんまの基本であった。亜沙はそのテクニックに長けている。
楓はおそらく逃れられない。どんなに頑張っても言わされてしまうだろう。

『オ○○コ』という言葉を――。

「いやです……! 絶対に言いません!! い、意地悪するとまたマン蹴りしますよ!?」
楓が涙を溜めた目で亜沙を睨む。だが、次の瞬間には仰け反って絶叫させられるのだ。
「なにそれ、脅迫!? キミは自分の立場が分かってるのかな、楓ちゃん♪」
ただの脅しだと分かってはいるが、一瞬条件反射的に蒼くなるのが亜沙のお茶目な所かw。
それだけ痛い目に遭ったという事だが。
「楓、言いなさい。言わないとこの地獄はいつまでも続くよ?」
「い……イヤ……言いません……言えません……」
「麻弓ちゃん!」
「はい! 楓……言わないと辛いよ……これで楽になって!!」
麻弓は足先をすぼめて軽く蹴るようにして菊門を突いた。

ずん……!!

「はぅ……! ……わ……がっ……!」
重い浣腸の様な衝撃が楓の菊門から脳天にまで響き渡った。
楓は大きく仰け反り、失神しそうになる。だが――。
「気絶なんて、許さないからね!」

どん……!!

亜沙が意図的に蹴り上げるような衝撃をマンコに真下から与えた。
「はぅううっっ……!!!」
気絶しそうだった楓はその衝撃で冷まさせられた。菊門を蹴られて気絶しかけ、股間を蹴られて
覚まさせられるのだ。楓の様な少女にとってはかなり辛い仕打ちに違いない。
314Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:23:48 ID:5ORKWaZC
「先輩……もう……もう無理です……。お願い……楽にさせてください……」
楓が泣きながら哀願した。ついに心が折れたのだ。
「勿論だよ、楓。だから言いなさい。どこが気持ちよいのか……どこを責めて欲しいのか。
それを楓の口からはっきりと……ね♪」
最後は明るく微笑む亜沙。それは恥かしがっている楓を勇気づけるかのように優しく暖かい
微笑だった。

「はい……。私の……」
楓が涙ながらに大きく息を吸い込み、覚悟を決めたように上を向く。

「私の……私のオマンコが気持ち……いいんです!! オマンコを……オマンコを逝っちゃうまで
責めて……下さい!!」

泣きながら絶叫する楓の声はプールサイド中に響き渡った。みんなが楓に注目する。

貝合わせを楽しんでいるシアとネリネも――。
お互いに愛撫しあっているカレハとプリムラも――。
協力し合って後ろから前から楓を責め立てている亜沙と麻弓も――。

(私――。みんなに見られてます――)
楓は恥かしさと何か高揚する気持ちで一杯になった。
後は――亜沙先輩が天国に導いてくれるのを待って――。

「麻弓ちゃん、行くよ! 勇気を出した楓を逝かせてあげましょう!」
「はい……!」
亜沙と麻弓の振動スピードが今までと比較にならないぐらい、速くなった。
麻弓は爪先で、亜沙は踵で――後ろから前から、菊門もオマンコも容赦なく責め立てられ、
楓は髪を振り乱し、大きく体を揺すって悲鳴を上げる。

「あああ……!! はぁあ……!! はぁああああああああああ……!!!!!」

カナリアの歌声の様な美しい悲鳴がプールサイドに響き渡るのと同時に、楓の蜜壷から熱い蜜が
迸った。亜沙と麻弓が蜜のシャワーを受けるのと同時に、楓に安らぎの失墜が訪れた――。
315Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/13(日) 11:28:30 ID:5ORKWaZC
投下終了です〜(長っ!

電気あんま増量と言いつつ、そこまでが長くなってしまいました。
亜沙先輩で遊びすぎました(^^ゞ。

自分の中でも一番長いSSになってしまった……。
バトルロイヤルがこんなに大変だとは……(汗。
GAで懲りてたはずなのに、あれの倍w。

次は……未定ですが、この続きですかね〜。
316名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 11:51:49 ID:JTTnL24t
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
317名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 17:37:54 ID:Zn+B2Ql0
帰ってたらキテターーー!


GJ!
318名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:05:25 ID:/yPxM63b
最高にGJ!!!!!!!!!!!!!!!!
319名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:40:12 ID:KEQWjhSk
>>316-318
thx!です。





しかし……すっかり過疎スレ化してしまった気が……。
なんか責任を感じてしまう……orz。

需要が無いのか、それともそれなりに楽しんでるけど、
とりわけ言う事が無い人が多いのか……。
或いは、スレには興味があるけど、うちのが飽きたとかつまんないとかで
見る気がしないのか……。
320Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/14(月) 00:41:16 ID:KEQWjhSk
>>319
署名忘れました……(´・ω・`)
321名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:59:28 ID:920pKXcN
もうね、お前ね、




ほんとありがと
322名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 16:17:55 ID:EeLCQjRC
これでも礼は相当書かれてる方だと思うぞ。
礼も無いのにひたすら書き続けてるって人もいるし、
実際その辺は趣味だと思われ。

GJ
323名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 16:36:59 ID:rSsDcSLs
現人神や!!!現人神や!!!!!!
324Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/14(月) 23:42:37 ID:KEQWjhSk
>>321
即レスくれて身に沁みたですよ。d。

>>322
そうすね。礼が欲しいのとまた微妙に違うですが、意見が聞きたいとか、
萌えシチュ萎えシチュ、好みのバリエーションとかの話は聞いてみたい
とかはどうしても思ってしまいますね〜。
もっと単純に「みんなここ見てますか〜?」ってのもありますがw。

>>323
アリガト様ですw。
325名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 10:34:21 ID:xcwRuEgX
>>324
素晴らしいです。

このイラストも見てみたいなぁ…
326名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:30:32 ID:uimY+y0J
>>324
いつも良いSSを読ませてくれてありがたう。GJかキターしか言えなくてスマン

前スレ338-354+505-523の続き。
電気あんまって何だっけ、そしてあさっての方向へ…w

:永源朱夏 eigen shuka
お嬢様。
:藤村未有 fujimura miyu
メイドさん(?)。
:永源白秋 eigen hakushu
旦那さま。朱夏の兄。

とか何とか。
327名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:31:11 ID:uimY+y0J
/4.

お稽古事が終わっても外出は許されなかった。
書斎での読書にも倦んでしまって、為すべきこともない。
父は兄をどこかへ連れ出して数日の間は帰ってこないし、
合わせて多くの使用人が出払っている。
放っておく言い訳のように宛がわれたのは、新しく永源家に仕えることになった女の子。
「兄様……」
兄は来月には海外への留学が決まっている。
意地悪ばかりだが朱夏が声をかければ必ず応えてくれたし、
よそよそしい人たちの中で何の打算もなく接してくれていたのは兄だけだった。
それなのにもうすぐ妹を置いて遠くに行ってしまう。
きっと自分は半ば幽閉されたまま、嘘に塗れた繕い笑顔に囲まれて暮らすのだろう。
朱夏は人形だった。初めて会ったときにはちやほやされるけれど、
そのうち曰くを知ると腫れ物に触るかのように扱われる。
その落差はただ無碍にされるよりも痛い。
優しくしてくれた者にいつの間にか避けられるようになるというのは怖ろしいことだ。
母を早くに亡くしてから朱夏は孤立無援で
兄だけを頼りに他の時間を感情のない置物として過ごしていた。
永源家を憎んでいるわけではないが、少女にとって寂しさはどうしようもない。
それを表現したくても内に秘めたままでは誰にも気づいてもらえない。
328名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:31:56 ID:uimY+y0J
「…退屈ね」
椅子に腰掛けてティーカップを口へ運び、独り言のように呟く。
隣に侍る未有はこの家に来て日も浅く、畏まったまま何をしていいか解らずにいた。
独りでいらっしゃる朱夏さまを励まして差し上げるように、
と思ってはいるのだが緊張して言葉が出てこない。
近くで見る朱夏があまりに佳麗なので自分など相手にされないのではないかと躊躇して。
「あ、あのっ、朱夏さま」
大人たちに合わせて使用人のお仕着せを着ているものの
小柄すぎる未有は、無理をして飾り立てられた子供のように見える。
それでも拾われて早早と教育係に叩き込まれたのか、既に佇まいは立派に使用人らしい。
ガーターの代わりに白いタイツを穿いているのは可愛らしくてよい選択だと朱夏は微笑んだ。
「すみません…何か、お話ししなければいけないのに、私っ……」
退屈を紛らせるような気の利いた話など、咄嗟にできる素養もない。
利発そうではあるけれど齢相応の無邪気さは見受けられず、
そういう風にならざるを得なかった過去を思うと未有に同情する。
「気にすることはないわ。あなたも好きでここにいるわけではないのでしょう?」
他人に云えないような事情があるから幼くして父に引き取られたのだろう。
その父に命令されたから仕方なく付き添っている。そんなことは朱夏だって知っている。
いっそ完全に放っておいてくれれば朽ちるまで待っているだけでいいのに。
329名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:32:35 ID:uimY+y0J
「みんなそうよ。お父様の仰有ることを聞いて、仕方なく私の相手をしているだけ」
初めから味方がいないのだったら孤独など感じない。
自分を想ってくれる人がいるかもしれないなんて、
今度こそ裏切らないでいてくれるなんて、期待せずに済んだ筈なのだ。
だから兄以外に心を許すことはなく、しかし今やその兄さえもいない。
それに、兄はいずれ当主になって手の届かない存在になる日が来る。
そのとき朱夏は、どこにもいないのではないか。
「そんなこと、ありません…」
「気休めもいらないの」
「そんなっ…」
「…監視していなくても言い付けを破ったりはしないわ」
塞ぎ込んでいるのか、自棄的な口振りで未有に当たる。
朱夏の憂鬱は深く、兄にしか癒せないものだと思っている。
「無理をして機嫌を取るのは大変でしょう?」
「ちがっ…違います! 私は、朱夏さまとっ…!」
急な大声に数回瞬きして使用人を見た。
先程までの自信のない表情と違って判然した意思を伴っている、
黒眼がちな未有の瞳が濡れていく。
「私っ…お庭から、朱夏さまをお見かけして、それで…
綺麗な、人って……お話し、させていただきたいって…思……」
途中からは嗚咽で聞き取れなくなった。
330名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:33:14 ID:uimY+y0J
「藤村…?」
「っく……うっ……」
「泣かないで。あなたを傷つけたいのではないの」
椅子に座ったまま未有を胸に抱きこむ。そのまま泣き止むまで待っていた。
「ごめんなさい…」
「…傍にいてくれるだけでも嬉しいわ。ありがとう」
支離滅裂で要領を得ない言葉だったが気持ちだけは伝わった。
自ら朱夏の話し相手をしたくて申し出たのだろう。
会話も得意でないのに、禁を破るような我が儘まで言って。
この女の子は敵ではないのだ。知らずに悪いことをしてしまった。
味方ではないとしても、進んで突き放すことはない。
「けれど、幻想は持たないことね」
それでも遠回しに未有の感情を否定した。
後で嫌われるくらいなら最初から好かれないほうがいいと朱夏は思う。
慕われれば慕われるほど、この少女に冷たい眼で見られたときの心痛は大きくなる。
「私は、他人に疎ましがられる何かを持っているらしいの」
「…どうしてですか……?」
「……」
そのことを本人は知らされていない。
外出を殆ど禁じられているのも、身の安全より重大な理由が隠されているような気がする。
使用人たちが向ける視線も、単純に嫌っているとかそんな類のものではない。
朱夏の存在自体を避けたがっているかのような。
「お父様の本当の子ではないのかもしれないわね」
331名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:33:56 ID:uimY+y0J
自分の出生についても調べたことはあるが限られた情報では何も掴めなかった。
確証はない。しかしそう考えればある程度は納得がいく。
「永源の娘なんて似せ物だから、外に見せないようにしているのよ」
「でも……朱夏さまは、お綺麗です。…本当のお嬢様です」
紅茶を飲むにしても一分たりとも気を抜かない様子は高貴な家の令嬢以外の何者でもなく、
それはたとえば未有などに真似のできることではない。
「あなたも真相を知れば、きっと離れていく。ここに来た人は皆、そうだったもの」
「…わ、私は、そんなことありません」
「何も知らないからそう云えるのではなくて?」
根拠のない断言に少し苛立って、音を立ててカップを置く。
朱夏だって理由を知りたいのに、教えてもらえないまま避けられるようになっていくのだ。
それなのに昨日今日に来たような使用人に慰められたくはない。
「ですがっ…」
「お話ししたいなんて二度と思わなくなるわ」
「なりません! 私はっ…朱夏さまが許してくださる限り、ここにいます!」
再び涙ぐむ未有。
「あ、っ……ごめんなさい…また大声、出してしまって…」
「……」
何度も信じては掌を返されてきたけれど、それでも朱夏は信じたいと思ってしまう。
その言葉が真実であれば、座敷牢のような永源家でも辛くはない。
332名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:34:34 ID:uimY+y0J
椅子から立って向かい合うと未有の頬を拭う。額に唇が当たる程の小ささ。
昔の兄と自分もこれ位の差があった。今は成長してもっと差が広がった筈だが、
同じ性別の未有となら歳月を経ても変わることはないのだろうか。
「ピアノは弾けるかしら?」
「えっ…? …弾けません……」
「少し、教えてあげるわ」
返事を待たずに腕を引く。学校の音楽室並みの規模がある部屋へ。
買い与えられた楽器は全て朱夏の物だった。
家から殆ど出られず発表する機会もないので手慰みにしかならないが、
わざわざ権威と呼ばれる先生までつけられて
朱夏の学習が速かったこともあって、それなりの腕を持っている。
「有名だから知っていると思うけれど」
と、慣らすために二三の得意な曲を弾いて聴かせる。
どれも未有は聴いたことがなかった。
「すごいです…」
魔法を見ているかのような驚きの表情。その侵し難い気品に
やはり朱夏さまは生まれからして違うのだと思わされる。
「あなたにも、すぐにできるようになるわ。よく見ているのよ」
333名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:35:15 ID:uimY+y0J
音階をひとつひとつ覚えるのではなく和音で覚えるように。
まず自分が手本になって、そのまま未有に真似をさせる。
「では…失礼します」
朱夏が座っていた椅子には体温が残っていなかった。
恐る恐る鍵盤に指を置く未有。
お仕着せは礼装でもあるため構えは様になっている。
「上手ね」
まともな楽器に初めて触れる未有でも簡単な楽譜は弾けるようになった。
素質があると褒める。二人で笑う。
しかし先へ進めていくとなかなかできるものではない。
「藤村、大切なのは左手よ」
そう云われても利かない手は器用に動かないものだ。
急拵えで両手を運ぶのはとても無理がある。
「…それなら、あなたは右手のほうだけ弾きなさいな」
違和感なく割り込んで一方を朱夏が担当すると、それなりに音曲らしくなった。
間違えてもリズムを止めない。
眼を合わせて、呼吸を合わせる。それからまた笑う。
その程度の遣り取りしかなく未有はすぐに別の仕事に戻っていったが
独りになった朱夏の時間が再び動き出すには充分だった。
未有は与えられた玩具ではない。白白しい大人でもない。
かといって友人でさえ、ないのだと朱夏は思った。
ただ、それは厭なものではなかった。
334名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:36:07 ID:uimY+y0J
そうして兄が家を出てしまって朱夏の拠り所がなくなる。
相変わらず父は娘の相手をすることもない。
未有は研修のようなものを終えると他の者と同様に家の管理と維持に忙しくなって、
朱夏だけが虚しい時間を過ごしていた。
二人で何気ない話をすることに、ようやく馴染んできたというのに。
兄は世継ぎになることから逃げたのだと誰かに聞いた。
そのことで館は多少騒然としている。
本人から教えられた留学の件は父を含め誰も知らないらしかった。
嘘だ、と朱夏は全力で否定する。
苦悩していたことは知っている。思いつめていた顔も思い出せる。
けれど兄は逃げたりしない。それは悲痛ながらも確信だった。
待っていろと頭を撫でてくれたから、とにかく待っているしかない。
「兄様……」
呪文のように繰り返すが使用人たちの噂話はどこにいても聞こえた。
それが、置いて行かれて悲歎に沈んでいた朱夏に追い討ちをかける。
見捨てられたのかもしれない。距離が遠い所為か信頼は些細なことで揺らぐ。
自室に籠って外の空気を遮断しても誰かの声が小さな躰を責め立てている。
「兄様っ…」
助けてほしい。そう思ったときに浮かんだのは幼い使用人の顔だった。
許される限り傍にいると云うのなら、縋ってもいいのだろうか。
それとも、もう朱夏の秘密について聞いて、軽蔑の眼で見るようになっているだろうか。
信じることに臆病になってはいけないと解っていても、怖いものは怖い。
335名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:36:49 ID:uimY+y0J
「……」
これ以上ないところまで我を殺し続けて、
張り詰めた糸が切れる直前で朱夏は廊下に飛び出した。
人前では落ち着いて品よく振る舞うこと。溢れそうな負の感情を抑えて風雅な人形に戻る。
はっと注目する女たちに微笑みかけて広間の手前の階段を下りると年老いた男がいた。
紳士らしい身形には全く隙がなく、立っているだけで上品さが伝わってくる。
「これはこれは朱夏お嬢様、如何なさいましたか?」
朱夏が生まれる前から仕えている執事だ。よく見知った顔に表情が崩れそうになった。
「藤村は、どこかしら?」
音程の覚束ない声を振り絞る。泣き叫ぶ兆しを持った浅い呼吸でどうにか耐えている。
「応接間を掃除しているかと」
「そう」
多忙なので話を切り上げて去ろうとする執事の腕を掴んだまま離さない。
腕力も体重もない少女なのに、その場から動けなくさせるほどの強い思念。
「お嬢様?」
「…片桐。藤村を、私の専属にしていただけるよう、お父様にかけあって」
必死に言葉を繋いだ。
336名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:37:26 ID:uimY+y0J
朱夏は普段から決して我が儘を言わない、従順な娘だった。
大人の言いつけを必ず守り、兄の前でしか自分の意見を出さない。
それが今、自らの意図をもって行動を起こしている。
「……」
執事は何かあったのかと朱夏の眼を覗くと、すぐに見抜いた。
日頃から気にかけてさえいれば誰にも解ることだった。お嬢様は孤独なのだ。
当主が怠けがちなため案の決断しかせず、他の多くのことは執事に任されていた。
だからといって朱夏を蔑ろにしていい筈がない。気配りの不足を悔やむ。
「お願いよ…」
仕事ではなく家のことで当主に意見することは極力控えられるべきだが、
自分ならば耳を傾けてもらえるだろう。
執事は朱夏の寂しさに気づかなかったことへの罪滅ぼしにと深く頷いた。
生まれたときから知っているのだから娘のようなものだ。
当主が立場上娘を放っておかざるを得ないのであれば、誰が代わりを務めるのか。
「…畏まりました。私めにお任せ下さい」
「ありがとう」
朱夏は少しだけあどけなく穏和な含羞みを見せた。
337名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:38:07 ID:uimY+y0J
「朱夏さま! おはようございますっ」
未有の朱夏を見る眼は変わっていなかった。
そのことに朱夏は何も云わないが、信じていいのだと安心する。
これで兄が帰ってくれば外に出られなくてももう寂しさを感じることはない。
「ええ、おはよう」
手近な椅子に座って未有の掃除を見物する。
不慣れかと思っていたが手際がいい。
未有は見られているのが気になるようで小さな背中がそわそわしている。
「今日はあまり天気が良くないのね」
「はい、夜からは雨になるそうですよ」
「振り向かなくても、掃除をしながらでいいわ。雨は好き?」
「…朱夏さまのお好きなものであれば、私も好きです」
そう言うように仕向けられているのではなく
心からの答えだったが、朱夏にはずるいと思える。
「あなたの意見を訊いているのよ」
「わ、私は…」
正直なところ雨は好きではない。けれど、自分の考えなどどうでもいい。
朱夏さまが喜んでくれるならそれで全て充たされるのだから。
「特に嫌いということは、ありません」
「…それも、藤村らしいと云えるかしら」
338名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:38:50 ID:uimY+y0J
朱夏が音もなく立ち上がると空気の流れが変わったのを察して
未有はそちらへ眼を遣った。
「何か、ございましたか…?」
問いかけを無視して歩み寄っていく。
足を踏まれる手前まで近づかれるが、下がれば失礼になると思って未有は動かない。
幽かに感じる、お嬢様の身に纏う上品な香水の匂い。
憧れが強すぎてそれだけで心音が速くなってしまう。
「あ、あのっ」
襟元から髪を伝ってカチューシャを整えられた。
「あなたには黒のワンピースのほうが似合うわね」
渡されたものをそのまま着ているのかスカートの裾が足首まで達するほど長い。
他の家女中は膝下から脹脛までのエプロンドレスだが、
未有はちょうど露出を嫌う朱夏と似た恰好になっている。
「旦那さまがこれを着ろとおっしゃったので…」
自分の娘にではなく、面識の浅い使用人にプレゼントを贈ったのか。
しかし朱夏は複雑な感情を顔に出さず、捲られた袖を引いて遠目に全身を眺める。
「お人形のようね」
褒めたのでも貶したのでも、同情したのでもない。
339名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:39:37 ID:uimY+y0J
手を握ると、水仕事をしている割に荒れていなかった。
「お仕事は楽しい?」
「あ…はい、自分が少しでもお役に立てているような気がして、嬉しいです」
「そう…それでは、可哀想なことをしてしまったかしら…」
「…?」
朱夏は未有が自分と同じ気持ちでないことに気を落とす。
現状に不満はないし、わがままを言ってはいけないけれど
一緒にいられないのは寂しい、くらいに言ってほしかったのだ。
「藤村」
「はい」
「あなたを、私専属の使用人にしていただけるようお願いしたの」
「…本当ですかっ?」
握られている指先に力が入る。
初めて会ったときから未有はそれを夢見ていた。
「きっと迷惑だったわね…」
「迷惑だなんて! 嬉しいです…ありがとうございます!」
「嬉しい…?」
「はいっ!」
「…そう…ふふっ」
340名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:40:18 ID:uimY+y0J
秋から冬にかけてだったか、二人は常の通り朱夏の部屋で他愛ない会話を交わしていた。
未有の仕事は週三日に減り、代わりに学校から帰ってくればこうして朱夏と一緒にいる。
昼に兄の婚約者が訪ねてきて大騒ぎになっていたらしいというところから結婚の話に及んだ。
「朱夏さまにも、そのような方がいらっしゃるのですか?」
「聞いたことはないわ。年齢からすると、もうお話が来るかもしれないわね。
パーティにも出席していないから私のことは外に知られていないでしょうけれど」
それでも父に命じられれば、見たこともない相手でも受け容れなければならないのだろう。
いつそうなるかは分からないが、この家の娘である以上は覚悟していなければならない。
本当にこの家の娘なのかも判らないけれど、と朱夏は軽く自嘲を添える。
とはいえ、兄に婚約者がいたというのも今日初めて知った。
失踪でなく留学だという言葉が本当なら、なぜ兄は許婚がいると教えてくれなかったのか。
朱夏に決められた許婚がいないのは、やはり理由があってのことなのか。
自分の将来についても含めて、朱夏は未来のことを考えるのが厭だった。
意思のない人形になっている現実だけが永遠で、
残りのものは大抵、なくなってしまう。閉塞感と虚脱感。
永続するかのような退屈は未有を傍らに置いても拭い去れないほど重症だった。
なぜなら未有もまた、いつか離れていくのだから。
ずっとここにいると本人が断言したところで、これからのことは約束できない。
341名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:41:00 ID:uimY+y0J
「未有はそういったことを考えているの?」
「いえ、考えません…私なんかをお嫁さんにしたいなんて、誰も思わないと思います」
努めて明るく言う。親戚夫婦の仲が悪くなければ未有は棄てられたりしなかったのだ。
自分のような者を増やしたくないから男に添うことはないし、考えない。
そんな思いを隠すように関係のないことを答える。
「あなたは器量がいいから、きっと素敵な方が見つかるわ」
「わ、私のことは、いいです。使用人のお仕事も、ようやく慣れてきましたし…」
「結婚は厭?」
「私は…使用人でいるほうがいいです」
「…ずっとここにいることになっても?」
「そうであれば、倖せです」
他に行くところのない未有にとって所属する場所があるだけで感謝すべきだと云える。
それがお嬢様の許であるのなら願ってもない恩恵だ。
「……。婚約指環は知っていて?」
朱夏は自分の右手から指環を外す。記憶の中に母らしき女性の笑顔を思い出していた。
愛の証であるはずなのに、どうして自分に預けたのだろう。
疾くに亡くなっているから訊くこともできない。
そういえば父は指環をしていなかったような気がする。
そんなどうでもいいことが眼の前に甦ってきて、払拭したい感情に駆られる。
「あれは、お互いに枷を嵌めて相手を支配しあうという意味で交換するのだそうよ」
「……」
342名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:41:47 ID:uimY+y0J
「どうかしら?」
「私には、よくわかりません…」
結婚のこと、詰まるところ両親や親戚のことは殆ど憶えていない。
無意識のうちに忘れようとしているのかもしれなかった。
だから未有には解らない。
「私たちも試してみましょう?」
「えっ…? 私と、朱夏さま、ですか…?」
「ええ、私たちの婚礼。けれど一つしかないから――」
視線を交わす。
「この指環は、あなただけがつけるの」
「あ…あの…」
「私が一方的に未有を支配する、ということね」
ずっとここにいるのが倖せだと、朱夏の傍にいたいと云うのなら、
それを約束したい。
朱夏は言葉通り、未有を試そうとしていた。
「い、いけません! このような、立派なものを…」
貧しい暮らしをしてきた未有は物の値打ちを知らないが、大凡のことは見れば解る。
宝石などの無駄な装飾はないがきっと自分に買えるような物ではないし、
一介の使用人に似つかわしいものでもないだろう。
「勘違いしないのよ。これはあなたにあげるのではないわ」
芝居がかった微笑を浮かべて未有の頬に手を添える。
「未有が、私のものになるという契約なのだから」
343名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:42:31 ID:uimY+y0J
有無を言わせない、この洋館の姫君の視線。
ともすれば凄惨なまでに深い美を湛えた朱夏に気を呑まれる。
「あ…は、はい……」
「ごっこ遊びのようなものよ。ただの座興」
これは役であって真似事であって、本当の婚姻ではない。
「ふふっ…逃げるなら今の内かもしれないけれど」
「……」
朱夏が立ち上がると、年齢はさほど離れていないものの身長差はかなりあるような気がした。
その威圧感の大きさに未有は矮小な自分を自覚する。
夕陽が射して陰影がはっきりしていく。それは逆に輪郭を曖昧にもしていた。
外界に触れない、外に対して無知であるというのはそれだけで貴いものだ。
未有は得体の知れない宗教的な何かに、それと解らないまま虜になっていた。
「お座りなさい」
背向くことなど一瞬の考えにも過ぎらず、未有は云われたとおりに跪き左手を差し出す。
遊びといっても少しも巫山戯ることはない。二人とも真剣な表情で。
「これで、あなたを支配するわ」
「はい」
「身も心も、永遠に」
「はい。…私は、朱夏さまのものです」
344名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:43:12 ID:uimY+y0J
小さな胸が不規則に高鳴っていた。結婚よりも、どこか残酷な儀式。
トイレに行きたくなるくらい怖いような、
その恐怖に魅入られて動けなくなってしまったような。
「未有。この誓いは片時も忘れては駄目」
「はい、朱夏さま…」
指環が嵌められた。
なぜか、悪いことをしたのだと思う。
秘密めいた雰囲気の所為でそう感じるのだろうか。
未有は自分が何をしているのかも知っていながら、
何も考えられなくなっていた。
それでもこの呪縛は不幸なものではないと信じられる。
「ふふ、間に合わせの芝居ではあまり実感のないものね」
「あ…」
朱夏の嬌笑で我に返って、なんだか喉が渇いていることに気づく。
夢ではないと示すように指環があった。
朱夏の手にも合わないのだから当然未有にも大きい。
「大切なものよ。失くさないようにね」
炎に当てられたように頬が熱い。
「はい、朱夏さま」
未有にとって、朱夏は絶対の存在となったのだ。
345名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:43:57 ID:uimY+y0J
白昼夢にも似た取り留めのない物思いに耽っていた。
数年を経て現在も朱夏への忠誠は変わっていない。
それどころか先日の騒動から一層強くなっている。
使用人を辞めさせられそうになった未有をお嬢様が助けてくれた一件。
ずっと永源家にいてもいいと言ってくれた。
未有は離れていても常に主人を第一に考えていて、
それはたとえば学校にいるときでも同じことだ。
出しっ放しだったノートを机に入れると窓から外を見た。
午前最後の授業は自習になって、風鈴を鳴らす緩い風のような時間が流れる。
教室は緊張感をなくして男子などは授業中だろうと購買に昼食を求め走っていく。
個人的には、学校になど行かなくてもいいと思っていた。
朱夏の傍らで給仕している時だけが世界の全てなのだから他のことは余分に過ぎない。
だからお仕着せでなくセーラー服に身を包んでいる間は、不自然でないように
自動的にそつなく振る舞うだけの人形のようだった。
実際のところ、未有は年齢の割に聡明なほうで義務教育を受ける必要も特にないのだが
ただ主人である朱夏の希望もあって中学か高校までは卒業するようにと登校している。
クラスで目立つことも疎外されることもない、至って平均的な生徒を演じて。
その奥床しい性格と愛らしい外見のせいで、
深窓の令嬢のように誤解されてしまうことも、たまにあったりはする。
346名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:44:38 ID:uimY+y0J
律儀にもチャイムが鳴るまで待ってから学内食堂へ。
掃除用具を持たずに廊下や屋内を歩くのがどうしても落ち着かなくて
足早に友人の待つテーブルに寄っていく。
「未有ー、こっちだよ」
「お待たせしました」
「セットで良かったんだよね?」
「あ…わざわざすみません。お手数をおかけしてしまって…」
「あはは、いいって。こいつ、劇部の友達。知ってるでしょ?」
友人の隣にもう一人女の子がいた。未有に手を振って笑う。
知っているはずだけど名前が出てこない。
人と関係することを煩わしいとまでは思わないが、
どこか冷めていて記憶も稀薄になっている。
「ええと、ご一緒させていただきます」
「藤村さん、やっぱ近くで見ると可愛いー」
「…っ、あ…いえ……」
「人見知りするほうだから、あまりいじっちゃダメだよー」
かなり高名な私立校といっても本当に身分のある者は少なく、内情は外と大差ない。
それでも未有にしてみれば凡そ恵まれている人ばかりなのだから
何となく親しくされても未有は自然と一歩退いた付き合いにしたがる。
347名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:45:20 ID:uimY+y0J
「藤村さんってさ、どっかのお嬢様なの? いつも敬語だし」
「そういう、わけでは…」
「知らないの? この子、永源のお屋敷に住んでるんだよ」
「…!? それ、どうしてっ……」
教師にしか伝えていないことを何故か友人が知っていた。
「えー!! じゃあお嬢様じゃん!!」
明るい女子の唐突な大声に、恐怖症じみて身を竦める未有。
「ってことは、風呂はあれ? ライオンの像とかあってさぁ――」
「さすがにないでしょ。でもありそう」
「いっぱい召使いがいて、「今夜は君にしようかな」とか言って。きゃー」
「はは、未有が困ってるから止めなよー」
この辺りでも永源家を知らない人はないのか疑問もなく話が通る。
お嬢様でも何でもない未有は、槍玉に上げられたようで居た堪れない。
自分は、本来ならここにいられる分際ではないのだ。
一般生徒の中でさえ毛色の違いを気にしているところで、
よりによってお嬢様などと間違われる。
打ちのめされたような気になって未有も昔の朱夏と同じ、人形になった。
外は曇り空で、すぐにでも雨が降ってきそうな様子。憂鬱だ。
朱夏の傍にいるときは考えずに笑っていられるのに。
そこには主と従しかなくて、二人が何者であっても揺るがない或る種の共有がある。
こういう場面に出会す度に未有は俗世との関係を断って朱夏の許へ帰りたくなってしまう。
逃避だと解っていても、主人に受け容れてもらえるなら、或いは…。
348名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:46:02 ID:uimY+y0J
放課後、委員の仕事を済ませて教室に戻ると少年が一人でぼんやりしていた。
部活動が終わって帰るところなのだろう。
親が金持ちで甘やかされて育ったらしく、腕白な言動で周りを困らせてばかりいる男。
未有は大人しくて受動的ということもあり、やはり格好の標的になってしまって
頻繁に絡まれているため、幼稚で自己中心的な彼を苦手としている。
荷物を置いたままにするわけにもいかず、級友として挨拶しないわけにもいかず
未有は教室の前で逡巡して、それから意を決して入った。
館にはお嬢様と旦那さまが待っている。早く帰らなくては。
「おう、藤村。いま帰りか?」
「…はい」
余計なことは言わずに自分の机から鞄を取ってそのまま踵を返す。
なるべく下を向いて眼を合わせない。
昼間のこともあって、あまり気分が良くなかった。
「では、お先に失礼します」
「…おまえ、彼氏いたっけ?」
ああ、掴まってしまった…と未有は表情に出さず歎く。
その引き止められた言葉の内容に驚いた。どこからそんな話が出てくるのか。
「えっ?」
「指環してんだろ。違うのか?」
目ざとくそれを見つけ、問い質す。はっと気づいて手を引っ込めても遅い。
隠そうとすれば尚更に糾明されるものだ。
未有は他人を騙すことにそれほど慣れていなかった。
349名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:46:48 ID:uimY+y0J
「見せてみろよ」
腕を強く掴まれて痛みに顔を歪める。力で敵う相手ではない。
ごつごつした男の指がセーラー服に食い込んでいく。
同じ男性でも白秋のような労わりはなかった。
知っている。これは、父親と似たタイプの指だ。
悲鳴を上げそうになって必死で抑えた。
「いえ、これはっ…」
「見るだけだって言ってるだろ」
「っ…離して……」
少年は未有を好いているのだ。その相手が指環をしていれば驚くのも無理はない。
そのことに未有も感づいているから、あまり邪慳にできずにいる。
「昨日も一昨日もしてたよな。ずっと着けてるのか? 誰にもらったんだ?」
「ある人に、借りている物です。他意はありません…」
「男か!? 借りてるって何だ? 恋人にもらったんだろ?」
「ち、違います…それより、手を離して…」
彼氏とか、そんなものはいない。無実だから赦してほしい。
だが少年の思いは単純ではなく、いや、寧ろそれ以上に単純で、
理由を話してもすぐには帰してくれそうになかった。
「じゃあ何だよ。特別なものなんだろ。わざわざ左手の薬指に着けてたしな!」
「…お世話になっている方に……それに、どこに着けていても…」
「だから、誰なんだよ!」
「っ! お、大きな声、出さないでください…怖、ぃ……」
朱夏に従属するという誓いの証であるが、本当のことを云える筈もなく
その曖昧な態度が余計に彼を苛立たせる。
ごっこ遊びで借りた指環を肌身離さず持っているのは、きっと普通ではない。
自分が変に思われるだけならば気にするまでもなかっただろう。
朱夏に迷惑をかけるのを危惧して大切なことは黙っている。
350名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:47:30 ID:uimY+y0J
「ふん、地味で安っぽい指環だな。俺がもっといいもの買ってやるよ」
「…そんなこと……」
「特別じゃないんだったら、こんなもの捨ててもいいだろ。代わりに俺が」
「だっ…だめです! それは私のものではないんです。どうかお返しください――!」
捨てるということは未有の生きている意味にも関わる。
それほどお嬢様は未有の中で大切な人なのだ。
「やっぱり男にもらったのか…!」
「ですから、あなたが、勘違いしている、だけで…」
怯えて上手に声が出ない。
「うるせえ! なんだ、こんなもの!」
「あっ!?」
振りかぶるとベランダから外に向かって手を投げ出す。
未有からは見えなかったが指環を放り棄てただろうことは明白だった。
「ひどい…!」
絶望感と、初めて感じる怒り。脚が膝から萎えていく。
しかし、少年を責めることはできない。悪いのは興味を惹いてしまった自分だ。
うまく受け答えできなかったのも彼を怒らせたのも自分が悪い。
幼い頃から未有はそう考えるように仕向けられていた。
他人に非はない。虐げられるのはこちらに不正な点があるからだ、と。
思い出したくない苛酷な記憶が去来して頭痛を引き起こす。
「っ!!」
教室を飛び出して校庭に回り、少年が投げた辺りに見当をつけて駈けていく。
もし失くしてしまったらお嬢様に合わせる顔がない。
それどころか、いまここに存在していることさえ自分で許せそうにない。
351名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:48:15 ID:uimY+y0J
雨が降りだして数刻、日は厚い雲で見えないが疾うに暮れている時間だった。
洋館の廊下は最小限の薄明かりで幽玄な雰囲気を醸している。
「片桐、未有が見当たらないのだけれど」
朱夏は何度目か執事に声をかけた。
この老翁は形式的には未有の上司であって、当然部下の動向を把握しているはずだ。
「はっ、朱夏お嬢様。藤村は帰っておりません」
「まだ学校にいるのかしら」
未有一人がいなくても、もう女中を必要としていないのだから
兄の仕事や家の維持に差し支えはないが、
家族の一人と考えればここにいないのは不自然である。
「ずっと待っているのにいないのよ。黙って帰ってくるとは思えないし、
外はこの天気でしょう? 捜そうにも、私は一人では外に行けないもの…」
「先程あちらに連絡したところ教室に鞄はなかったとのことです。
念の為これから向かうつもりですが――」
「学校を出たのに、帰っていない…?」
いつもならもっと早くに帰っているはずの未有が帰ってこない。ありえないことだ。
今まで無駄な寄り道をした例もなければ、遅れるときには必ず連絡を入れていた。
何かあったに違いない。少なくとも、帰ることも連絡することもできない状況だろう。
窓を叩く轟音は刻刻と強くなっていく。悪い状況なら幾らでも予想しうる。
電車やバスは止まっているだろうか。道は帰宅する人たちで混み合っている筈。
川は激流で、落ちたらまず助からない。貧血か何かで倒れているということも…。
「まさか事故にでも……。片桐、車を出して頂戴」
「いえ、私めが捜して参りますので、お嬢様はご心配なさらずに」
352名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:48:59 ID:uimY+y0J
「私も行きます。未有に何かあったら大変だわ」
「使用人風情をお気にかける必要はございません。どうか――」
執事も譲らない。使用人がどうなろうとお嬢様の安全のほうが優先である。
当主が変わる前から、朱夏の外出が制限されていることについて
この老紳士だけは「お嬢様を外界の危険から守る」という名目を本気で通していた。
そうでなければ前当主の理不尽な軟禁紛いの処置を認めたりしなかった。
「この大雨に晒されて凍えているかもしれないのよ? 早く未有を…」
焦りが強くなる。今すぐにでも駈けだしたいのに自分ではどうにもできない。
「ですから、すぐに私めが…」
「私も行くと言っていますでしょう!?」
「いけません。そのようなことでは永源家の」
「っ、…私の言うことが聞けませんの?」
毅然と言い放つ。相手を完膚なきまでに黙らせる台詞だった。
朱夏はあまりそういった言葉遣いをしないのだが、
いざというときは権威を最大限に利用する。
もともと兄以外に対しては強かな言動を取れるくらいには怜悧なのだ。
「……」
執事は自分の四半にも満たない年齢の娘に気迫で負けていた。
絶対者に睨まれたように凍りつく。
永源家を陰で支える執事をも屈服させる、意思のない人形であることを脱した朱夏の本領。
「未有の学校へ連れていきなさい」
「…畏まりました」
353名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:49:47 ID:uimY+y0J
視界が悪く道中で見つけられずに学校まで着いてしまった。
執事を残して車を降りると朱夏は自分で傘を差して校庭に入る。
泥水で靴を汚すのは初めてのことだ。
国道と隣家からの証明しかなく足下も見えないが怖がっていられない。
山に面した側へ廻って校舎に近づいて、花壇の横で地面に蹲っている影を発見した。
宿直室に電気は点いているが、辛うじて人であることくらいしか判らない。
それでも朱夏は未有であると直感した。
「何をしているの」
雨曝しのまま反応しない。顔を覆って泣きじゃくっている。
「未有」
「…ああっ……お嬢様…」
「泣いていては解らないわ」
傘を持っていないほうの手で腕を強く引いて振り向かせた。
乾いていれば控えめに波のかかった髪も、
無理矢理まっすぐにされたように愛嬌を失くしている。
棄てられた小動物のようで痛痛しい。
「私、指環をっ……!」
「指環…?」
触れ慣れた未有の指には何もない。怪我もないが、忠誠の証もない。
冷え切った指先から絶えず雫が落ちる。
354名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:50:33 ID:uimY+y0J
「そう…」
事情を呑み込むと溜め息を吐いた。
残念そうな声色ではなかった。ただ安堵しただけで。
馬鹿げているとさえ思うけれど、おそらく未有には深刻な事態だったのだろう。
しかしそれは、朱夏には大した問題ではない。
「気にすることはないわ。帰りましょう」
酷薄なほど、それ以外に何とも云わず未有の濡れた頬を撫でる。
「見つけるまでは、帰れません……」
この天気の中で見つかるとは思えなかった。
「あなたがそう云うのなら私もここにいるけれど?」
「……」
「風邪を引いてしまうから、早く立ちなさいな」
セーラー服の中までびしょ濡れになっているようだった。
立たせると衣服が肌にぴったりと着いて、一緒の傘に入っても脹脛から足首に水が流れる。
「馬鹿ね」
未有は雨を嫌っている。特に嫌いではないと聞かされたものの
そのくらい察することができないようでは主人とはいえない。
それを、こんなになるまで外にいたなんて、と胸を痛める。
「すみません…私は……ああああっ…!」
使用人を憐れな姿にしたのは自分の責任でもあるのだ。
朱夏は服が濡れることも厭わず未有を抱いた。
355名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:51:21 ID:uimY+y0J
「居りましたか」
「ええ、何ともないわ」
執事は未有ではなく朱夏に気を遣って事情を訊かない。
帰りの車内、後部座席で朱夏はずっと未有の手を握っていた。
そこに足りないものがあるということを周りから隠すかのように掌で覆う。
「私がお嬢様の大切なものを学校に持っていったから…」
「…そうね。あんなもの、あげるのではなかったわ」
「っ……」
「その程度のことで未有が自分を責めるのなら、最初から無いほうがいいものね」
朱夏にとっても大切なものだったが、
未有とならば較べるべくもない些細なことだ。
「すぐにお風呂へお入りなさい。兄様には私からお伝えしておくから」
玄関前で立ち止まった未有をバスタオルでもみくちゃにして背中を押す。
館に入れないなどと云わせるつもりはない。
未有は頭からタオルを被ったまま自室のほうへ歩いていった。
「朱夏お嬢様、お洋服が濡れております。すぐにお召し替えを」
「…片桐、このことで未有を叱らないで」
「仰せの通りに」
注意しておかなければ未有は後で手酷い罰を受けていただろう。
執事は自分を含め使用人に対して怖ろしいまでに厳しい。
「お嬢様、私めは決して藤村を蔑ろにしているわけでは御座いません、ただ」
「解っています。仕事ですものね…。いつも有難う」
「はっ、藤村が無事で何よりかと」
「無理を言ってごめんなさい。取り乱したことも怒鳴ったことも謝りますわ」
「…いえ、私めも数年ぶりにお嬢様の強い気迫をお受けして嬉しくもあります」
「…? …ふふっ、嫌ね」
356名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:52:05 ID:uimY+y0J
夕食と入浴の後にもすぐには眠れそうになかった。
雨は今や小降りになって窓を叩くことはない。
静けさに満ちた朱夏の部屋。数年前は牢獄のように感じていたが、
無機質なぬいぐるみも豪奢なベッドも視点を変えれば
可愛げがあったり上品だったりして、そう悪いものではない。
眠くなるまで読書をしているつもりだった朱夏は
やはり未有のことが気になって、部屋まで呼ぶ。
「まだ落ち込んでいるの?」
未有はドア横に立ったまま何もしない。
「心配したわ。あなたが事故にでも遭ったものと…」
事故に遭って消えてしまったほうがどれほど楽か。
死ねと命じられるなら喜んで死ぬ、未有の忠誠は魂からの信仰に近い。
しかし、もしそれをお嬢様が許可しないとすれば
何があっても生きていなければならない。
「私には、心配していただく価値もないです…」
「指環を失くしたことは赦すと言った筈よ」
気にすることはないと言われても、いちばん大切なものが欠けているのだ。
永遠の従属の誓い。それがなければ、主人と使用人の絆も確かめられない。
「ですが、到底済まされることではありません」
頑として自分を責め続けるつもりらしかった。律儀なことだ。朱夏は溜め息を吐く。
わかりやすく叱らなかったから未有も赦されていないと思ったのだろう。
357名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:52:48 ID:uimY+y0J
「いいわ。それなら、罰を与えてお仕舞いにしましょう。覚悟なさい」
「罰、ですか?」
「お仕置きをするのよ。兄様や片桐に迷惑をかけたこと、それと…私を心配させたこと」
「はい。どのようなものでも、お受けいたします」
「それを終えたら罪はなくなる。解るわね?」
「はい」
朱夏が責めてやらなければ解決しない。
償えないのならそうして帳消しにする外にない。
「そうね。電気あんま、なんてどうかしら」
「…?」
「以前にしたでしょう? あなたも、私も」
「えっ……」
あらゆる苦痛も覚悟していた未有は拍子抜けする。
冷静に考えれば、お嬢様がそんなに非道いことをするわけはないのだ。
とはいえ、電気あんま。あまりの優しい処遇に絶句した。
「その程度のことでは――」
「あなたに選ぶ権利があって?」
どのようなものでも受けると云ったのだから、当然全ての決定権は朱夏にある。
お嬢様は奥の寝室へ歩いていき未有を呼んだ。
358名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:53:32 ID:uimY+y0J
「腰を冷やしてはいけないわね。この上でしましょう」
「そんな! それではお嬢様のベッドを、汚してしまいます…」
「あら、汚してしまうの?」
「…お、お嬢様はどうぞお座りください。ですが、私は床で」
はぁ、と再び呆れる。
「言うとおりになさい」
命令して逆らえなくしてしまえば手っ取り早い。
主は絶対だ。問われれば答え、命じられれば肯く。
「はい、失礼致します」
上履きを脱ぐと裾を少し持ち上げてベッドに膝を乗せた。
お嬢様が夜を過ごす神聖な場所。
未有が仕事としてベッドメイキングしているからといって、
軽軽しく侵入していいところではない。
ベッドの上に待つ未有の横に手をついて朱夏も乗ってくる。
ふかふかの蒲団が軽く沈んで未有の躰は心と一緒に弾んだ。
「こんなこと、兄様や片桐に知れたらきっと叱られてしまうわね」
「私、誰にも告げたりしません…」
「ええ、秘密」
悪戯な笑みで朱夏は未有の腰のリボンを解く。
スカートがいつでも脱ぎ着できるように広がった。
「あっ…?」
裸にするわけではなく、中に脚を入れるときに遮られないように。
それはつまり、白秋が朱夏にしたように下着だけを間に挟んでの接触をするということだ。
359名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:54:15 ID:uimY+y0J
「あなたが可愛い声を上げなければ気づかれないのよ」
「それは……」
「私は、あなたの声が好きだけれど」
命令されなくてもお嬢様に向けて両足を開いていた。
二人きりで、余計な音がない。衣擦れと息遣いと鼓動が聴覚を侵す。
行儀が悪いと咎める者もいない。
お嬢様も使用人も人前では淑やかにしていなければいけないのに
お互い恥じらいながらも明け透けな姿勢を取っている。
朱夏は近づきやすいように自分の脚の間に未有の左足を持ってくると
未有に腰を少し前にずらすよう命じた。
この距離だと相手の匂いが判る。トリートメントの仄甘い芳香。
それが媚香のようにも思えて未有の思考を溶かしていく。
お嬢様の躰に触れそうになって膝を曲げた。スカートが捲れる。
「あ……」
未有とお嬢様は交互に脚を置いているのだから、
未有と同じだけお嬢様も開いてしまっていることになる。
膝を動かすときに、お嬢様のスカートの奥が白であるとどうしても眼が追っていた。
見てはいけないという自制心と、見てしまったという何ともいえない気持ちが混ざる。
同性だからといって興味がないということはない。
寧ろ、憧れのお嬢様の秘された部分であれば、そこだけが本当に知りたいところなのだ。
「どうかして?」
「い、いえっ」
顔が灼けるように熱い。
想像の中でもお嬢様を穢すなど絶対に赦されないことなのに、
好奇心は歯止めが利かなかった。
スカート越しとはいえ、未有はそこに触れたことがある。
あの感触と体温は忘れろといわれても忘れられない。
360名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:54:58 ID:uimY+y0J
「お、お嬢様…お嬢様のスカートが、捲れてしまっています…」
ようやく使用人として主人に指摘をする。
「っ…。見たのかしら?」
決まり悪そうにさっと裾を引いて服を整えた。
「ごめんなさい……」
「……謝る必要はないわ。あなたも私に見せているのだもの」
「えっ、あ…」
手をかけたが隠すなと視線で命令されたような気がして、そのままにする。
「白なのね。似合っていてよ」
白いタイツから透けて見えるその中身も白い。
初めて二人で外出したときに上下揃いで買った物だ。
素肌の上に直接お仕着せを着ていた未有のために、
朱夏が無理を言って買い物に出かけたのだった。
旦那さまは寛容だが、よく執事が許可したものだと思う。
「あの…お嬢様、も…」
余計なことを言ったかもしれない。と思っても口を突いて出てしまったものは取り消せない。
「な、何でもありません……」
「……。べつに、いいわ。あなたなら」
肯定しながらも紅くなって眼を逸らす。
「ふふっ。それよりも、始めましょうか」
「…はい、罰をお与えください」
遠慮なく朱夏の足がそこにつく。
もう未有の下着は中央から湿っていたが
二枚の生地の厚みもあって気づかれるほどではなかった。
361名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:55:41 ID:uimY+y0J
「こうかしら、未有?」
「あ、は、はい…」
「痛くはない?」
「だいじょうぶです……」
苦痛でないと罰にならないのに、と未有は思う。
お嬢様の優しさに胸がきゅうっと締めつけられる。
たとえ苦痛であってもお嬢様の手によるものであれば罰にならないのかもしれない。
「…んっ」
兄にされたことをなぞって朱夏は未有が強く反応する角度を探っていった。
全体を足の裏で覆って核を揺らすように膝を下から振動させる。
初めてとは思えないほど巧みな足遣いだった。
朱夏は幼少の頃から天才肌で何事にかけても呑み込みが早く、
それは楽器の演奏も今の遊びも変わらない。
「このような感じね」
奥を開かれて、じわっと淵から融けていく。
心のほうが先に高まっていた所為で性的な刺戟にしか受け取れなかった。
「どうなの? 上手にできていると思うのだけれど」
「あっ、あっ…」
「答えなさいな」
「そんなっ…お許しください、お嬢様……」
「…私の言うことが聞けないと云うのね」
もしかしてお嬢様は旦那さまより意地悪なのではないだろうか。
未有はこっそり失礼なことを思った。
「き、気持ちいいです…変になっちゃう、くらいに…」
言葉にすることで余計に自覚する。
「あん…ん、やぁっ…!」
362名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:56:21 ID:uimY+y0J
「これではお仕置きにならないわ。未有は喜んでいるのだもの」
「はっ、ああ……だって、お嬢様っ…はあん……」
「少しは耐えるということをしたらどうなの?」
やはり朱夏の生来は責める側なのか、兄譲りというより
こちらのほうが追いつめることにかけては得意らしい。
自分の本性を垣間見て朱夏は驚きながら妖艶に微笑む。
「それとも、二つ隣の部屋にいらっしゃる兄様までお聞かせしたいのかしら?」
「はうっ…んんっ! ごめ…なさい…、あっ…お嬢様ぁ…」
大好きな人にこんなことをされて声を抑えるのは無理だ。
未有はおそらくお嬢様にそこを振動されなくても
足をつけられているだけで気が高まってしまうだろう。
「…やっ、はあっ……」
「そんなに息を荒げて、みっともないわね」
自分もそうであることには気づいていた。未有を見て興奮している。
好きなのは云うまでもないし、可愛いとも思っているけれど、
そういう意味で、なのだろうか。兄に対してと同じ意味で。
「ごめんなさいっ……でも、止められません…」
「ふふ…いいのよ、未有。ただの言葉遊びだから」
朱夏は罰を与えるつもりなど最初からない。
落ち込んでいた未有を元気付けたいだけだったし、
いちど電気あんまをする側というものを試してみたかっただけだ。
そう思っていたが、自分の足で感じている未有を見ると
想像よりずっと面白いものだった。
「もっとあなたの声を聴かせて」
363名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:57:03 ID:uimY+y0J
そして、実のところ電気あんまでさえなかったと云える。形を借りただけの愛撫。
未有には耐えることを強いられているものだという意識が少しでもあったが、
朱夏は未有の洩らす喘ぎを聴きたいとしか考えていない。
「っ…やっ…あぁっ! ふあ、んんっ!」
本来なら男性を受け容れるための躰の反応が、
同じ女性であるお嬢様を相手にしながら変わらず動いている。
性感の核心が被覆を外して鋭敏になると
下着に擦られるだけで腰砕けになるほどの波が襲った。
「はわぁぁっ!」
引っ切り無しに溢れてくる液体が朱夏のベッドに吸われていく。
十数分が過ぎただろうか。未有の腰から下は完全に弛緩していた。
麻酔をしたときのように力が入らなくなって、快感だけが中心から広がっている。
必死に躰を支えている両手が汗に濡れる。
「あ…未有っ…」
「ん、んっ…お嬢様…!」
もはや、これがお仕置きであることを二人とも忘れてしまっていた。
性的な遊びに酔うように、その淫靡な行為に没頭していた。
足が疲れても朱夏は止めようとしない。
「ああんっ、お嬢様ぁ…やあっ、ダメですっ…!」
ただ眼の前の小さな使用人が、可愛くて仕方がない。
未有も私にしていたとき同じように感じていたのかしら、と朱夏は微笑む。
自分が泣き叫ぶ未有を見て躰を熱くしているのと同じように――。
「…あくっ…んぅ…うっ、うっ…!」
「あ、ん……」
364名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:57:54 ID:uimY+y0J
未有はトイレに行きたくなっていた。
重く圧しかかるように内側から下腹部に何かが迫っている。
「お嬢様っ…! あ、待っ…んあっ!」
しかし言い出せるわけがない。
お嬢様に止めるよう進言することは使用人として許されておらず
これがお仕置きであれば反逆になるし、朱夏との交歓であれば酷い裏切りになる。
「苦しそうね?」
お嬢様のベッドの上で失禁してしまうなど、使用人として最悪の不届きだ。
だから終えるまで我慢するしかなかったのだが耐えられるものではなく、
どちらにせよ叱られるのだからと打ち明けてしまうことにする。
「す、すみませんっ、お嬢様…あのっ、お手洗いに……」
「…? まあ…」
朱夏は足を一旦止めた。未有に触れている部分が熱くなっている。
荒い呼吸音が重なっていることにも気づき、ぞくっと衝動に身を打たれた。
「こんなことを申し出せる立場でないのは解っています。ですが、このままでは……」
「我慢できないの?」
「は、はい…」
だらしないと非難されているように思えて俯く未有。
やはりお嬢様の気分を害してしまった。
要領が悪いからいつも選択を誤って場の雰囲気を壊す。
365名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:58:35 ID:uimY+y0J
「ここでしてしまっても構わないわ」
「え…?」
この頽廃的で甘美な一時を妨げられるよりは、そのほうがいい。
正しい判断をする気はなかった。ただ浅ましい行為に耽っていたい。
朱夏は心に火を点けた状態で、自分でも止める術を知らない。
「そんな! それだけは、絶対にできません」
「だったら我慢なさい。私は、あなたとの戯れを止めたくはないの」
「ですがっ…!」
「このまま、続けていたいのよ」
「…お嬢様……」
泣きそうな声に聴こえて言葉を失った。
止めたくない、続けていたい、それは未有も感じていた。
少女二人の濃密な匂いの中で、不必要な飾りを捨てたまま朱夏と重なっていたい。
それを願っているけれど、いずれすぐに台無しになってしまうこともまた解っている。
「私も、あなたの前で…してしまったでしょう?
私にだけみっともない思いをさせるのかしら?」
「あっ…」
使用人なら主人を庇うものだ。だから同じようにせよ、と主人が云う。
未有は反射で思わず肯いてしまいそうになった。
「明日は休日なのだから、洗濯はあなたの仕事。汚しても大丈夫よ」
「それは……」
「私が代わりに眠る部屋なんて幾らでもあるわ」
「……」
そういう問題でもないだろうが、一理あるといえばそうかもしれない。
答えられない未有を置いて朱夏は再開した。
366名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 01:59:22 ID:uimY+y0J
「ふあっ、あっ! 待って、お嬢様…」
必死に脚を閉じてみたところで効果はない。
股間に当たる部分が固定されただけで却って刺戟を強める結果になった。
「や、ん! でちゃう…出ちゃいますっ…!」
朱夏は未有の足首を引き寄せて更に脚を押し出す。
割れ目に閉じ込められた尿道口が直接圧迫されたように強引に痙攣させられて
差し迫った水位の放流を助ける。
「だめです、お嬢様っ…! もうっ…」
「ええ、見ていてあげる」
じわっと厚い下着の底の部分が大きく濡れた。
耐えているつもりなのにお嬢様が足で突く度に未有の躰は勝手に水を噴き出す。
「んっ…あっ!?」
もう押さえられないと悟ってきゅっと眼を瞑ると、はしたない水音が響いていた。
二人の掠れた息をかき消す、あえかな排泄の音。
留まることのない勢いで心地好く朱夏の足の裏をくすぐる。
早くから我慢していたのか、なかなか止みそうもない。
「あ…ん……」
躰のほうが放尿の開放感を快楽と勘違いしてしまって、未有は視線を蕩けさせる。
羞恥に泣きたいと思うより、ふわふわした気分に包まれていた。
お嬢様のベッドの上で粗相をしているのに忘れているくらいに。
朱夏が足を離しても放尿は止まらない。
音が聴こえなくなるまでどちらも動くことは出来なかった。
367名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:00:06 ID:uimY+y0J
「あ、はぁ…う…」
「未有…スカートを、たくし上げられる?」
朱夏は何を考えたわけでもなく思いつきで辛辣な提案をした。
「そんなっ…」
「命令よ」
「…はい……」
命令は絶対である。拒否できないことを朱夏も未有も知っている。
「あ、あぁ……」
裾を胸の高さまで持ってきて水音の中心を曝け出すと
未有はお嬢様に、自分の全ての領域を侵すことを許した。
「お嬢様、こんな…。恥ずかしくて、おかしくなってしまいます……」
「未有…」
びしょ濡れになったタイツと下着はその中まで透けて見える。
まだ子供だというのに、そこは男を誘惑するように女性的な様相を持っていた。
黒いワンピースは水を吸っても目立たないが、白いタイツはそうはいかない。
半透明になってしまって、内側の薄い肌色を映す。
そこだけ布が膨らんでいるから小さな突起の位置まで判る。
「私も、おかしくなってしまいそう……」
既におかしくなっていると自覚していた。
男ではないのに誘惑されて朱夏はお嬢様の立場をどこかへ捨てそうになる。
同じ女性の躰でも、自分と何が違うのか判らないが
色色なことを初めて知ったような気がする。
未有の零した薄い匂いと濃い空気が思考に霞をかけて子宮を疼かせた。
「ん、はぁっ…」
368名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:00:50 ID:uimY+y0J
「もう少し…続けてもいいかしら?」
「……はい」
訊くまでもなかった。もう止まらない。
朱夏は未有の眼を見て、未有も朱夏の眼を見た。
照れてしまうくらいの冷静さを残しているけれど、お互いの感情が熱い。
「やああっ! あ、ん、んーっ!」
「…ん……あっ…」
「…お嬢様、そんなっ…強すぎますっ…! さっき……したばかり、なのにっ…」
「未有、少し痛くしてしまうかも知れないけれど…我慢なさいね」
「はっ、はいっ!」
お嬢様に云われればどうあろうと必ず返事をする。
感じているのは未有だけだが、二人は確かに睦み合っていた。
朱夏は触れられてもいないのに時折弱弱しく喘ぐ。
「は、あぁ…! ん、ふ……っあ!!」
「未有っ…」
「…あ、はい、お嬢様っ」
「っ…はぁ……」
意識や存在を確認し合う。
ちゃんと解っているし、感じている。
「やっ…はあん! あ、またっ、お嬢様…っ…!!」
ふしだらなことをしていながら、傍目には下品に見えない。
仲が良いだけと言われればそれで納得してしまうくらい、純粋だった。
乱れた衣服を直そうともせずに淫蕩な行為を続ける。
それは外に見るものがいないからと女同士で禁じられた遊びをして、
二人で秘密を作っているかのようだった。
369名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:01:33 ID:uimY+y0J
「ああん! あっ…んくっ……ふあっ…!」
いつしかお嬢様の手によって未有のお仕着せは上半身をはだけられていた。
背中のボタンを外され、そのままワンピースが腰まで引き下ろされている。
いつの間にこうなったのか未有は憶えていない。
未発達なその躰は朱夏と較べてさえ貧相といえる程度だったが
それでも膨らみかけの胸は慥かに少女のもので、幼いながら幽かな魅力を具えている。
朱夏に選んでもらった初めてのブラは背中のホックを外して上にずらされていた。
下に合わせた白で、控えめな装飾。
「あああっ! んっ、んっ! あ、だめっ…」
「未有……」
もっと躰を触れ合わせたくてもどかしく思う。
名目的にはお仕置きなのだから、ただの電気あんまであって、足でしか触れていない。
朱夏はそれ以上の方法を知らないのだ。
それに、知っていたとしてもあまりに露骨な交わりはお嬢様として出来るものではない。
「あんっ! お嬢様…! も、もうダメですっ……」
けれど、どちらも想いは一緒だった。
朱夏の脚によって送られてくる快感は幼い未有の許容量を疾くに超えている。
「…んっ……兄様に、お教えいただいたでしょう?」
「は、はい…私っ……ああっ…お嬢様っ!」
未有は真っ赤な顔で頷いて、自分の中の限界を確かめながら余裕のないことを伝える。
ごく小さな声で「いきます」と答えるとお嬢様は褒めてくれるときの笑みで受けた。
「良い子ね」
間違えてもリズムを止めない。
眼を合わせて呼吸を合わせて、最後まで。
370名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:03:17 ID:uimY+y0J
「お嬢様ぁっ…!」
快楽に絆されて愛しい人を呼び続ける。すぐ眼の前にいるのに届かない人。
遠く離れた身分は安心感も与えるけれど、それは諦めに近い。
傍にいたいのに。
「ええ、未有。ここにいるわ」
「っ、お嬢様!」
旦那さまにされたときより、遙かに大きな感情が押し寄せる。
ずっと好きだと云いたかったのだが、生粋の使用人である未有は
たとえ良きものであろうとも主人を評価する言葉を持たない。
気持ちを伝えることができなくて、ただお嬢様に向かって手を伸ばすだけ。
それを見て気を利かせたのか、或いは想いが映ったのか、朱夏はその手に触れる。
装飾の、指環のない未有の小さな手。
「好きよ。あなたも、ずっとここにいなさい」
欲しかった台詞がそこにあった。だから未有は全てを朱夏に捧げる。
「あっ…! んんっ、あああーーーーーーーーっ!!!」
ひどく躰を引き攣らせて絶頂した。
朱夏は足を離すと、身を捩って震えている未有に這い寄って覆い被さる。
抱きしめたいだけだったが、未有に乗って襲っているようにも見えてしまう。
お嬢様らしさを欠いた行動を見ている者はいない。
「はぁっ…んっ……」
「未有…」
未有が叫んだとき、朱夏も浅く達していた。一度も触れていないそこが小さく収縮する。
371名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:05:20 ID:uimY+y0J
「は、あっ……」
眼を開けるとお嬢様の髪が未有の頬に流れていた。
上半身を裸になって、下着とスカートをぐっしょりと濡らしている自分。
その上に跨って未有を抱きしめているお嬢様。
誰がどう見たって赦されないほど汚らわしくて疚しいはずの状況なのに
お互いにそのことは何も云わない。ここには従者と主人しかいないのだ。
朱夏の脚の間に入ったまま絡められた指を握り返した。
敏感になっている未有の乳首にお嬢様の手の甲が当たって
同時に「あっ」と声を洩らす。事が済んだ雰囲気を壊してしまって微笑み合った。
「…これで、指環を失くしたことは不問にするわ」
「はい……」
二人は楓蜜よりも甘い乳白色の中で溶け合うように肌を重ねた。
遠慮させる隙を与えない距離で朱夏は未有に囁く。
「あのような昔の思い出に頼らなくても、あなたは私のものよ」
「はい、お嬢様」
「本当は、指環のことなんてどうでもいいのよ…。あなたがいれば、それでいいの」
あのときは未有の心を試したかっただけだし、信じたかっただけ。
もう要らないものだ。
「お嬢様っ…」
朱夏に抱かれたまま、未有は誓いを反芻する。
形式的な束縛がなくても、洋館の姫君は自分の中で絶対の存在なのだから。
「未有、お願いがあるの」
「はい」
「今度はあなたから、私の頬に口接けをして」
「…失礼します」
傷つけないように優しく。未有は今だけ使用人の分を僅かに越える。
372名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:08:50 ID:5TaxEEC6
生まれてはじめてリアル遭遇したわ
373名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:09:02 ID:uimY+y0J
ここまで投下。現在454KB。

なんていうか、ごめん
374名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 06:07:35 ID:WCYWFiam
>>373
乙&GJ
375名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 11:54:58 ID:aHzQnc3S
なにこの超連投、どうみてもGJです。
ところでメール欄の文字列はトリップ失敗かなにかかな?
376名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 14:27:37 ID:WRjOxExb
>>373
GJ。未有に感情移入したり朱夏に感情移入したり大変だった。しかもエロい。心を起点にしたエロさは女の子っぽくてすごくツボ。また書いてほしい。
377名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:56:48 ID:bb7+0KwG
なにこれ?
GJ
378名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:57:09 ID:XDQMf/XX
素晴らしいですね(≧ω≦)☆ありがとうございます、そして乙!!

気になってたんですがGJってなんですか?
379名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 00:17:03 ID:iDo3YhCn
good job
380Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/17(木) 00:40:43 ID:nW08U1zJ
ん? コメント数がいきなり増え……と思ったら、すんごいのが!
神降臨やぁ〜〜!!(゚∀゚)

朱夏お嬢様の厳しさの中に見える優しさに萌え。
二人の妖しい関係はどこまでエスカレートするのか……いいなぁ (´∀`)
381名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 01:10:51 ID:FzRgBjaa
379さん》ありがとうございます(≧∀≦)
382名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 02:46:04 ID:MbDXqHrQ
>>373
GJ!ありがとうございます!ネ申キタ―――
383 ◆/lMQvnXujU :2005/11/17(木) 04:48:06 ID:bZxw3vZH
みなさん反応してくれてどうもです。
一挙45レスはないよな…申し訳ない。突っ込みどころはそこだけじゃない気もするが

>>375
特に意味はないけどNG指定に便利。前スレのも合わせて消せるから是非とも活用したいw
384名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 17:07:01 ID:4U5+kdkF
あなたね、ほんとバカバカ!
リクツじゃないのよ!別に誉めたりなんかしないんだから!
がんばれなんて言わないんだから!
とにかく、続きもちゃんと書いてよね!
385名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 22:54:40 ID:za/oeC3r
何故このスレはこんなにもクオリティが高いのか…

とにかくGJすぎます
386名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 13:23:27 ID:P7QLHS3Y
きたあああああああああ
超GJ! 語彙が貧困で褒め言葉がみつからねぇー!
387名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:49:42 ID:M1AeQyQv
久しぶりに覗いたらまた現人神が!!!ご降臨されているではないか!!!!
388名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:57:11 ID:3gLyq+MQ
>>384のツンデレ娘に電気あんましちゃう展開マダー?
389Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/19(土) 00:33:28 ID:uvbz716i
>>388
そういえば、昔、スレが荒れ気味だったので、ネタのつもりで
荒れ元をツンデレ娘に見立てて即興アンマした記憶が……(遠い目)。
なんかやたら受けてたのがワロスw。
流石にあれは保管庫には保存されてないけどw。
390名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:46:56 ID:fLUhyawy
741 名前: さっきの二番煎じ 投稿日: 05/01/10 18:31:44 ID:SxaHyE2/
「きゃ!? な、なにをするんですか! 止めてください!」
乱暴に突き飛ばされて倒された>>711がショートスカートの裾を抑えながら、
キッと俺を反抗的に見上げる。
「痛・・・。あ・・・ソックスが破れちゃった・・・お気に入りだったのに・・・・」
小さく擦りむいた膝小僧をさすりながら、少し悲しそうな表情で紺色ニーソックスの
破れ具合を確認している。
俺は>>711に近づいて、その小さな顎を指で掴み、クイッと自分の方に顔を向けさせた。
セミロングのブラウンの柔らかい髪が揺れ動き、俺の手をサッとなでる。
「な・・・何をしようというの? わ、私! 暴力なんかに屈しませんから!」
眼鏡の奥の大きな瞳を潤ませながら、厳しい口調で返してくる。しかし、それが虚勢なのは
一目瞭然だった。これから何をされるか分からない緊張と恐怖で頬は紅潮し、何よりも全身が
震えている。特に内股になってガードを固くしているスラリとした脚が・・・・。

「何をするかだって? 自分の語彙力と読解力の無さを書き手のせいにしておいて、
ただで済むと思ってたのか? お前は自己満足の為に>>714達の心を傷つけたんだぞ!」
俺は怒っていた。>>711が小学生だとは想像していなかったが、だからと言ってスレの秩序を
乱す者を許すわけには行かない。現実に>>694>>714はあれ以来作品を発表していないのだ。
しかし、俺の怒りの表情を見て逆に>>711は溜息をつく。
「・・・この板ってどうしてこうなの? 読み手の一人がそう思っただけじゃない。書き手に
心当たりがあれば直す、なければスルー。それでいいじゃないですか」
プイッ、と目を閉じてソッポを向く。俺はその生意気な横面を張り倒したくなる衝動を押さえた。
ここは暴力スレではない。
391名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:47:46 ID:fLUhyawy
742 名前: さっきの二番煎じ [sage] 投稿日: 05/01/10 18:33:37 ID:SxaHyE2/
「お前の言いたい事はわかった。だが、このスレで揉め事が起こればそれを解決する方法は
決まっている。覚悟はいいか?」
俺は>>711の震える両足首を掴んでVの字に開いた。プリーツのショートスカートがめくれ、
可愛い白のショーツが見える。そして靴を脱いだ足をそこに乗せた。「あっ・・・」と小さな悲鳴を
あげる>>711。しかし、まだ謝ろうとはしない。
「最後のチャンスをやる。今すぐに心からスレの住人に対して荒らした事を謝れば、許してやる
・・・・どうする?」
俺だって鬼じゃない。この子が心から反省するなら許してやろうと思ったのだ。しかし・・・。
「・・・・・やればいいじゃない。私だってここがどんなスレかは知ってて来ましたから」
意外にも何の言い訳もせず、覚悟を決めた様に>>711は俺を見つめる。
「私は、自分のした事を荒らしだとは思ってません。だから、説得は不要です」
自棄になったわけではない、凛とした答え方だった。ある意味、意見のすれ違いであったのも
事実だ。だからこそ平和的な解決を図るためにこの解決法が採られているのだ。
392名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:48:15 ID:fLUhyawy
743 名前: さっきの二番煎じ [sage] 投稿日: 05/01/10 18:37:28 ID:SxaHyE2/
「電気あんまは、初めてか?」
なんとなく俺は聞いた。この子はどんな経緯でこのスレに興味を持ったのか・・・。
「・・・・兄に、何度かされた事があります・・・・」
消え入りそうな声で答える。
「なるほどな。じゃあ、結構辛い事は知ってるな?」
「・・・はい・・・あっ!」
突然、俺はグリグリと>>711の股間に乗せた足を動かした。
「か・・踵は・・・・だめ・・・・あん!」
>>711は俺の脚を掴んで悶える。股間から足を退けようとするが、勿論、全然動きはしない。
「兄貴にはどうされてたんだ?」
グリグリグリ・・と電気あんまを続けながら訊く。
「足の・・・土踏まずのところで・・・やさしく・・・・踵は・・辛いからやめてって・・・
いつも・・・ああああ!!」
ブラウンの髪を振り乱して悶える。なるほど、ここまで強いのをされるのは初めてなのか。
「電気あんまを舐めてたな? 兄貴のやってたのは形だけの遊びだ。本物の電気あんまは
こうするのさ!」
俺は、スタンディングの姿勢からグラウンディングの姿勢にシフトし、更に深く踵が>>711
股間に食い込む様に両足を脇でがっちり抱えた。こうなったら、>>711がどう悶えても電気あんまが
外れる事はない。そして、ぎりぎり・・・と強めに股間に踵を食い込ませる。
393名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:48:39 ID:fLUhyawy
744 名前: さっきの二番煎じ [sage] 投稿日: 05/01/10 18:39:37 ID:SxaHyE2/
「あうう・・!! だ・・・だめ! くっ・・! うう・・・!!」
女の子の急所を責め苛まれる>>711は辛そうに体をくねらせる。内股になったニーソックスの足は
ぷるぷる震えて必至に抵抗するが、全く外れる気配がない。辛いのだろうか、両手は俺の足を
ギュッと掴んで握り締めている。
「う・・・・あ・・・・。だ・・・だめ・・・・!!」
はぁはぁ・・と息を荒くし、柔らかな白いセーターの胸が揺れている。まだ成長過程の、小さな
丘程度の胸・・・そして、すべすべした太股の間が何かで煌いている?
「お前・・・感じてるのか?」
その様子を見て思わず口にしてしまう。>>711は茹蛸の様に真っ赤になった。
「ち・・・違います!そんな・・・そんなわけないじゃないですか!!」
「じゃあ、今の心境を言ってみろ。どんな感じだ?」
「そ・・それは・・・・はぅん!」
「今日は電気あんまの恐ろしさをたっぷりと教えてやる。覚悟しな」
ここまで来たらかなり強くやっても大丈夫だ。さっきよりも激しい震動で>>711の股間を責め立てる。

394名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:49:16 ID:fLUhyawy
745 名前: さっきの二番煎じ [sage] 投稿日: 05/01/10 18:41:29 ID:SxaHyE2/
それが10分ほど続いたが・・・・。
「だ・・・だめ・・・もう・・・」
はぁ・・・はぁ・・・と息を切らし、全身汗びっしょりでぐったりとなっている。電気あんまに
抵抗するにはかなりの体力を消耗してしまう。特に女の子はなかなか冷めないので、辛いらしい。
「そうか、じゃあ・・・」
俺は>>711を解放した。両足を離して、立ち上がる。ギョッとしたように俺を見つめる>>711
「そ、そんな!! ・・・どうして!?」
火照った体で懸命に俺に取りすがる>>711。俺はそんな彼女を冷めた視線で見下した。
「電気あんまの恐ろしさを教えてやると言っただろう? 電気あんまで真に恐ろしいのは悶絶
させられることじゃない。途中で放置される事なんだ」
「い・・・いや! そんな・・!! 私・・・私、おかしくなっちゃうよぉ!!」
俺の足にしがみつく>>711。しかし、俺は無慈悲にも彼女を蹴り離した。
「お前にした罰はこのスレで最も重い刑のひとつだ。反省するんだな。大丈夫だ、死にはしないよ」
俺は泣き崩れる>>711を置き去りにしてその場を去った。確かに死にはしないが、彼女が火照りを
冷まし、その切なさに耐える時間は1分が1時間に感じられるであろう。

(おわり)


ついかっとなってやった
今も反省していない

395Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/19(土) 01:14:09 ID:uvbz716i
>>394
晒すなw。
平井リオのダメダメアイドル時代のビデオぐらい恥かしいですたい。

しっかし、酷い文章なのはいいとしても、所々自分で萌える場面があったりするのが、
逆に自分のダメダメ振りを思い知らされているような……orz。
396名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 21:20:48 ID:OHwyuYrb
なんか…止まってる?

続き期待あげ
397名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 00:20:55 ID:RSior7q9
クラスでいちばんの美少女に男子たちがよってたかって電気あんまやくすぐりをするわけだ。
それを女子たちは「かわいそー」とか「いい気味だ」とか傍観してるわけだ。
「みんな、どうして助けてくれないの?」なシチュエーションがたまらん。
398名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:57:02 ID:1xJ0E8Pw
俺は女同士の方が萌えるなぁ

いや、こういうのも確かに萌えるんだがw
ttp://moemoe.homeip.net/view.php/3286

電気あんまないけどw
399名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 15:28:27 ID:5It2kybA
あんまにあ様のミイをもっと読みたいですなー
ツンデレ娘好きです。
あと文章も読みやすいしイマジネーション膨らむ感じで
ファンですよー

いやあ良スレだ!
400名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 15:56:00 ID:utPnyq0W
400です。
401名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 17:27:54 ID:+XFu6QZ8
401です。
402Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/23(水) 02:21:31 ID:O8Pq8Xdz
>>397-398
シチュはいいとしても、理由もなく全員でと言うのは心が痛いかも。
いい理由があれば陰湿な雰囲気も面白いかもですね〜。

>>399
過分なお言葉ありがとうございます。
あのネタも色々と考えてはいるのですが、描写する気力が今は薄く……。
今現在もそうですが、他のネタも含めちまちまと書き溜めてる状態です〜。
403名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 14:17:03 ID:FRF60Kto
期待あげ
404名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 19:22:06 ID:Nilpotf1
現人神様頑張れ。
405名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 20:18:02 ID:+BT53nQS
とりあえず>>378までのSSが保管庫に収録してもらえたようだ。
中途半端にスレの容量が残っているが、誰か初SSにでも挑戦してみないか

>>404
IDがちょっと惜しい
406Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/25(金) 01:13:02 ID:PYXteSie
アニメシャッホーの楓、いい感じにブラック化進行中。
あんな感じになるなら、このスレでも遠慮せずにもっと陰湿な責め方を
すればよかったぜぃ(チッ……)。
朝倉音夢、芙蓉楓、ミィ様……と、腹黒美少女激萌えヽ(´▽`)/

>>405
中途半端と言いつつ、40Kはちょっとした量ですね〜。
さて……何か埋めお手伝いSSでも考えたものか……。
407Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/28(月) 01:07:48 ID:8I3mnKK3
……と言う事で、埋めお手伝いSSでもうpしますか。

ちなみにShuffle!、考えが煮詰まって停滞中……。

では、もうちょっとしたら。
408名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 01:23:58 ID:orf5hsDe
腹黒はいいっすね。
409電気アンマで男女対決 ◆ve1CraWg1Y :2005/11/28(月) 01:39:56 ID:8I3mnKK3
「どうだっ! この! 紫苑! お前はいつも……!」
「フフフ……全然効かないったら♪ 晴樹、男と女じゃ違うんだよ?」
「くっ……! そんな馬鹿な……」
「クスッ。無駄よ。女の子には電気あんまは効かないの。オチンチン、ついてないでしょ?」

悔しそうなお兄ちゃんの顔と、得意気なお姉ちゃんの顔――。
ふかふかのリビングの絨毯の上で、お兄ちゃんがお姉ちゃんに電気あんまを掛けていた。
お兄ちゃんはパンツルックのお姉ちゃんの両足を持って、自分の両脇に抱え込んみ、右足を
お姉ちゃんの股間にあてがってブルブルと振動を送っていた。一分近くその体勢でいるけど、
お姉ちゃんは不敵な笑顔のままで、お兄ちゃんは少し焦った表情をしている。

(女の子には電気あんまは効かないの――)

お姉ちゃんは笑顔でそう言っている。
だけど――。


          *           *           *


ちょっと前まで、お兄ちゃんとお姉ちゃんの体勢は逆になっていた。お姉ちゃんがお兄ちゃんの
両足を掴んでジーンズのアソコに電気あんましていたのだ。お姉ちゃんは遠慮なくやったらしくて
お兄ちゃんはブルブルとアソコを震わされるたびに悲鳴を上げ続けていた。
私は男の人のアソコってとっても敏感な急所だって聞いた事がある。お姉ちゃんも知っているはず
なのに、お兄ちゃんが悲鳴を上げるのが楽しいらしく、何度もお兄ちゃんのオマタをグリグリ
していた。お姉ちゃんは結構意地悪なのだ。
この喧嘩の理由だって凄く些細な事だった。それをお姉ちゃんは執拗にお兄ちゃんを挑発して
電気あんま対決に持ち込んだ。だけど、それは対決とは名ばかりの男の子いじめ。
ひたすら急所狙いでお兄ちゃんを翻弄する。それがお姉ちゃんの常套手段だった。

(あんまりそこばかり狙うと可哀想だよ……)
私がそう思った時、ついにお兄ちゃんが怒ってお姉ちゃんの電気あんまを強引に振りほどいて、
逆に押し倒した。
「きゃん! こ、こら! 離せ〜! えっち! スケベ!!」
お姉ちゃんが懸命に抵抗するけど顔は笑ってる。お兄ちゃんのほうは少し真剣な表情だった。
「姉を押し倒すなんて、ヘンタイだよ〜。……えいっ! えいっ!!」
「散々男の大事な所を弄んでおいて、何がヘンタイだ! いい加減にしろ、こいつ……いてっ!?
いてて!! そんなトコ蹴るな!!」
「だって、弟にレイプされそうなんだもん……えいっ! キン蹴り、キン蹴り♪」
「だっ……!? いてっ!! や、止めろってば!!」
お姉ちゃんはまたお兄ちゃんの大事な所を狙って蹴っている。倒された状態で下から上に向かって
股間を狙うのでお兄ちゃんには防ぎようがない。思いっきりじゃないけど、蹴りが当たるたびに
お兄ちゃんは腰を引いて痛そうに顔をしかめる。
反対にお姉ちゃんは楽しそうだ。サディストの気があるに違いない。
妹の私と違う切れ長の眼が女王様っぽい雰囲気を醸しだしている。

「アハハ! やっぱり男の子をやっつけるのって、ソコが効果的だね♪ ウフフ……ね、痛い?
そこ打つとどんな感じなの?」
お姉ちゃんは興味津々の内心を隠そうともせず、お兄ちゃんの表情を意地悪く覗き込む。
「ば……ばか。お前……イテテ」
お兄ちゃんは膝立ちの状態でジーンズの股間を押さえて痛がっている。軽くとは言うものの、
お姉ちゃんがしつこく蹴るからたまらずに悶えているらしい。
(男の人って、軽く蹴られただけでも痛いんだ……)
私は思わずお兄ちゃんのジーンズのそこを凝視してしまった。私やお姉ちゃんとは違う、
ぷっくりと膨らんだ柔らかそうな所――。
「フフン、女の子に生まれた特権は最大限に生かさないとね〜♪」
お姉ちゃんはにんまりと見下すようにお兄ちゃんを見つめている。背中まで伸びた長くて
綺麗な黒髪を悠然とかきあげて、余裕の表情で。少しほっぺの辺りが上気している様に
見えるのは私の気のせいだろうか。
410電気アンマで男女対決 ◆ve1CraWg1Y :2005/11/28(月) 01:41:15 ID:8I3mnKK3

でも……。

(女の子だって……本当はソコを狙われると辛いよ……)
私は誇らしげに仁王立ちしているお姉ちゃんのパンツルックの股間を見つめながら思う。
私はそこを打った経験がある。
水泳の授業中、プールサイドで足を滑らせて、水に落ちる時に角の所で強打してしまった。
幸い、危険防止のためかプールサイドの角は丸くなっていたので大きな怪我はしなかったけど、
しばらくの間、アソコがじんじん痺れて水から上がれなかった。
勿論、痛くて押さえているのを見られるのが恥かしいのもあったんだけど。

(お兄ちゃんがもし本気で怒ったら……あっ!)
私がそう思っている時、お兄ちゃんが起き上がってお姉ちゃんにタックルした。
不意を突かれたお姉ちゃんは尻餅をつく。
「きゃっ!? あうっ!! ……いたたた。いきなり酷いじゃない!」
下はふかふかの絨毯だけど、お尻から落ちたのでちょっと痛かったらしい。お姉ちゃんは
拳を振り上げて抗議してるけど、お兄ちゃんはそれに構わず、お姉ちゃんの両足を抱え込んで
素早く右足で太股の間を割って、股間に足の裏をあてがった。
今度はお兄ちゃんがお姉ちゃんに電気あんまする体勢になった。

「いつもいつも争い事になったら男の急所を狙いやがって……。今日はその仕返しをして
やるぞ!」
お兄ちゃんが怒った表情でお姉ちゃんを睨む。お姉ちゃんは事態の変化を確認するかの様に
視線を周囲に走らせていたが、お兄ちゃんの怒り顔を見るとプッ……と噴出した。
「何がおかしい? 今から電気あんまの刑をされるんだぞ、お前は」
「電気あんまの『刑』? 女の子に電気あんまが効くのかなぁ……?」
憤るお兄ちゃんに対してお姉ちゃんは嘯くように口笛を吹く。
「やせ我慢もいい加減にしろ。女だってそこは急所だろう?」
「さぁ、どうかな? 女にはキンタマもオチンチンもないんだよ? それでも効くと思う?」
「くっ……! やってみなければわかるもんか!」
「やってみれば? 私は平気だから全然構わないよ♪」

余裕の表情のお姉ちゃんと、それを見て焦るお兄ちゃん――これが冒頭のやり取りだった。
411電気アンマで男女対決 ◆ve1CraWg1Y :2005/11/28(月) 01:41:56 ID:8I3mnKK3


          *           *           *


「くっ……! これでも平気なのか?」
お兄ちゃんは踵でお姉ちゃんのオマタをグリグリした。だけど、お姉ちゃんは少し呻いた
だけで、表情は変えない。
「当然よ。……言ったでしょ。女の子のそこには弱点になるものは無いもん♪」
お姉ちゃんの言葉にお兄ちゃんは更に股間にグリグリと振動を与える。お姉ちゃんは時折
くすぐったいような表情を浮かべ、笑ったりするけど、電気あんまされていても表情は
あまり変わっていないようだ。それを見たお兄ちゃんはますます焦る。

「ね? 無駄だってわかったでしょ? ……早く外してよ。寝転がってると……お洋服が
皺に……なっちゃう」
「うっ……。しかし……」
「アハハ! これ以上したって時間の無駄……………………」
「どうした?」
「な、なんでもないよ。……時間の無駄だし、お、男は女には電気あんまの仕返しは……
出来ないんだから、あ、諦めなさいって……」
「…………?」
お姉ちゃんの話し方が急に途絶える事が多くなったのは気のせいだろうか。お兄ちゃんも
不審そうに見ている。
「ゲホッ! ゲホンッ!! ほ、埃が喉につかえたの! 絨毯なんかにいつまでも寝かせ
られてるから……早く解放して立たせてよ!」
随分とワザとらしい咳だった。確かに洋室だから床は本来寝転ぶべき場所ではないが、絨毯は
毎日家政婦さんが掃除をしてくれている。ちょっと寝転んだぐらいで埃が立つはずがない。

お兄ちゃんがお姉ちゃんの様子を怪しむように見た、その時――。

「嘘だよ――」

私の声がリビングに響き渡った。
呟くような小さな声だったけど、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、ハッ!と気がついたように
私の方を振り返った。

「お姉ちゃんの言ってる事、全部嘘だよ、お兄ちゃん――」
「茉莉花……?」
「お兄ちゃん、女の子は嘘が上手くつけるの。嘘つきだから表情をごまかすのは簡単に
出来るの。だから……それで騙されちゃダメ」
私は立ち上がってお姉ちゃんの顔を見た。お姉ちゃんは凍りついた表情で私を見ていた。
「電気あんまはね、女の子にも凄く効くの。他のところと違って、ここを刺激されると
何かが内側からこみ上げてくるような……おしっこしたくなる様な気持ちになるの。でも、
それがすぐには消えなくて、凄く切なくて……どうして言いか分からないほど堪らない気持ちに
なっちゃうの――」
私はお兄ちゃんの顔を見ながら優しく勇気づけるように言った。お姉ちゃんはずるい――男の
子の弱点を責めるくせに自分は女の子の弱点を隠そうとしてる――。
その時の私はそう思った。大好きなお兄ちゃんをいじめるお姉ちゃんを許せなかった。

「お姉ちゃんは電気あんまをされたくないから、懸命にやせ我慢して効かない振りをしている
だけ――。少し場所を動かしてお姉ちゃんの寝ていた場所を見てみれば分かるよ。びっしょりと
汗をかいてるから。今だって、ほら。おでこの所に――」
私の指摘でお兄ちゃんがお姉ちゃんの表情を覗き込むと、お姉ちゃんの額から玉の様な汗が
噴出しているのが見て取れた。
「それに……パンツを脱がしてみて。そうすれば……」
「だ、だめッ……!」
お姉ちゃんがうろたえた声を上げた。さっきまでの余裕は一切ない、目を見開き、怯えて焦る
表情――。
「それだけはやめて――お願いだから……」
お姉ちゃんの長い睫毛が気弱げに何度も瞬いた。
412電気アンマで男女対決 ◆ve1CraWg1Y :2005/11/28(月) 01:42:36 ID:8I3mnKK3


          *           *           *


「ふぅん……」
不意にお兄ちゃんはお姉ちゃんを電気あんまから解放した。
お姉ちゃんと同じ切れ長の目が自分と良く似た顔立ちのお姉ちゃんを見つめている。
お姉ちゃんとお兄ちゃんは双子の姉弟だ。性別が違う双子は二卵性なので一卵性双生児の様に
そっくりになる事はないらしいけど、お兄ちゃんとお姉ちゃんは良く似ていた。
二人とも切れ長の目と鼻筋の通った大人びた綺麗な顔立ち。妹の私は大きな目で童顔だから、
二人とは二つ違いなのに大人と子供ぐらい違うようにも見えると、友達にからかわれた事がある。

「茉莉花(まりか)の言う事が本当かどうか、確かめてみるか……」
お兄ちゃんはお姉ちゃんのパンツのファスナーに手を掛ける。
「だ、だめ……! やめて!!」
お姉ちゃんはお尻をついたまま後退りしようとしたが、お兄ちゃんにすぐに捕まった。体が竦んで
素早く動けないようだった。
お兄ちゃんは無言でパンツの留めボタンを外し、ファスナーを一気に引き降ろした。更に、
お姉ちゃんの腰に手を掛けて一気にパンツを膝まで引き下ろした。
「…………!!」
ピンクのショーツと白い太股が丸見えになった時、お姉ちゃんは顔を背けてお兄ちゃんから
視線を逸らせた。

「へぇ……」
お兄ちゃんは感心したような溜め息を漏らす。
「こいつは……すげぇや」
にんまりと微笑むとお姉ちゃんの顔を見た。お姉ちゃんは頑なにそちらの方を見まいとギュッと
目を瞑っている。だけど、羞恥心で頬が真っ赤になっていた。

それもそのはず、お姉ちゃんの電気あんまされていたそこはすごい事になっていた。
ピンクのショーツはぐっしょりと濡れ、お兄ちゃんがパンツを引き下ろした時に粘性の液体が
張り付いて半分以上脱げかけていた。若草の翳りも濡れそぼり、シャンデリアの光にキラキラと
反射している。
濡れているのは前だけでなく、お尻のほうまでぐっしょりだった。いや、お尻は下になって
いたのでもっと酷い状況で、ショーツの一枚布部分は半透明に透けていて、背中の方まで粘性の
液体でびっしょりになっていた。

「ククク……。これじゃあ茉莉花が教えてくれなくてもすぐにばれてたな。隠しようがない
じゃないか。よくこんなので『女の子には電気あんまなんて効かない』なんて嘘がつけた
もんだ――男がされた時より何倍もひでぇ状況じゃないか?」
晴樹お兄ちゃんが喉を鳴らして笑う。紫苑(しおん)お姉ちゃんは口惜しそうに唇を
噛み締めたが、何も言い返せなかった。お兄ちゃんのいう事は全くの事実だからだ。
413電気アンマで男女対決 ◆ve1CraWg1Y :2005/11/28(月) 01:43:08 ID:8I3mnKK3
「それにしても凄い匂いだな……これってやっぱり女の……」
「やめて……!!」
お兄ちゃんがまだ追い討ちをかけようとした時、たまらずお姉ちゃんが遮った。
見ればお姉ちゃんは切れ長の目一杯に涙を溜めてお兄ちゃんをキッと睨みつけている。
「それ以上辱めるのはやめて……。もういいでしょ? こんな屈辱、耐えられない……」
(その気持ち、わかるよ。お姉ちゃん――)
私も同じ女の子だから――。そう思った。見られただけでも死んでしまいたいぐらい
恥かしいのに、もっと恥かしい匂いの事まで指摘されるなんて――。これならば電気アンマを
掛け続けられていたほうがよっぽどマシだった。

お兄ちゃんはやっぱり意地悪なんだろうか――? だけど、その次にお兄ちゃんが言ったのは
意外な言葉だった。

「辱めてなんかいないよ――」
お兄ちゃんはお姉ちゃんの頬をそっと撫でる。その指にお姉ちゃんの涙が伝わった。
「いい匂いだと、思ったのさ。甘くて濃密で――理性が蕩けそうになるぐらいの、ね」
私は思わず「ずるいっ!」と叫びそうになった。お兄ちゃんがお姉ちゃんの頬を伝わる涙を
舌で舐め上げたからだ。自分でお姉ちゃんを泣かせて、キスするなんて――ずるいよぉ!

「さっきまでの強気が全部ポーカーフェイスだったとはね……。辛かったか?」
お兄ちゃんがお姉ちゃんの耳元で甘く囁くように言う。お姉ちゃんは泣きながらコクリと
頷いた。
「でも、俺だって大変だったんだぞ……電気あんまで踏まれてチンコは痛かったし、
キン蹴りまで食らって……。この仕返しされる覚悟は出来てるだろうな?」
お姉ちゃんは上目遣いでお兄ちゃんを見ていたが、またコクリと頷いた。
(なんか……私の思ってた展開と違うような……)
どうみてもお兄ちゃんとお姉ちゃんはいい雰囲気だ。私の目論見ではお姉ちゃんにいじめ
られているお兄ちゃんを助けて、そのお礼に私が可愛がってもらおうと思ってたのに――。
お姉ちゃんが予想以上に電気あんまに感じていて、恥かしがる様子が凄く可愛らしかったので、
お兄ちゃんの愛情の方向が一気にお姉ちゃんに傾いたようなのだ。
私がどうしようか迷ってると――。

「茉莉花」
「は、はいっ!!」
突然、お兄ちゃんがこちらに声をかけたので私は飛び上がってしまった。
「何してるんだ? ……まあ、いいや。これから紫苑にたっぷりとお仕置きするから、お前も
手伝ってくれ」
「わ、私がですか……?」
私は思わず目をパチクリした。お兄ちゃんがお姉ちゃんにお仕置きするのは流れ上当然としても
私が手伝うというのはどういう事なんだろうか?

「紫苑を風呂に入れてやってくれ。それと、取って置きのシルクの下着、あったよな? 
あれにお前たち二人とも着替えて俺の部屋に来い」
「えっ……!? ええ〜〜っ!? な、なんで私まで!?」
「なんでって……お前もされたいんだろ? 電気あんま」
そのものズバリを指摘され、私は慌てふためいた。お兄ちゃんからは目を白黒させて
うろたえている私が見えたに違いない。
私はお姉ちゃんを見た。お姉ちゃんは悄然とうなだれてお兄ちゃんの言うがままになっている
ようだった。

「お仕置きの後は『調教』だ。電気あんまでの、な。一緒に風呂に入ってる間にお前も
考えておけ――する方とされる方の『どっちになるか』をな。俺は先にシャワーを浴びて
部屋で待ってる」

そう言うとお兄ちゃんは私たちを残してバスルームに向かった。
私はうなだれているお姉ちゃんを見ながら、ただただ呆然としていた。
414Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/28(月) 01:46:22 ID:8I3mnKK3
投下終了っす。
前振りだけで終わっちゃったッす>今回。
表題はそのうちちゃんとしたのを……(汗。

>>408
腹黒は重宝しますですw。ストーリーが作りやすくて。
萌えますし(・∀・)
415名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 02:04:20 ID:8nDrhMCe
(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ!!
416名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 12:04:00 ID:R/E0GQFv
エロスな予感~ヽ('ー`)ノ~
417名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 14:00:34 ID:lga3/d9/
グッジョブ!
418名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 18:36:29 ID:v2uEKUCq
現人神あんまにあ氏GJ!!!!!!!!!!
しかも久しぶりに来てみたらもう一人現人神が光臨なさってるではないですか!!そちらもGJ!!!!!!!!!!


本当にこのスレ大好き。
419名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 18:52:15 ID:XxYG3QJ1
GJ
420名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 20:32:46 ID:dJsODRBa
現人神や!!!現人神や!!!!!!!
ご降臨や!!ご降臨や!!!!!
421名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 02:01:33 ID:oy1dBmk0
GJです。
422Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/11/29(火) 02:27:31 ID:44u/yycB
>>415-421
dです。見ている人が一杯いるのが分かると嬉しいっす。
>>418
あちらこそ本物の現人神様です(ー人ー)。
386様の復活も信じて待ちます(・∀・)。

なんか筆(キーボード)の進み具合が良くないけど、ちまちま書き溜めますです〜。
423名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 12:22:30 ID:y/+jUUuT
応援してるよ>あんまにあタン(^з^)
424名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 12:32:40 ID:XSe/y4Br
>お仕置きの後は『調教』だ

チンコ立ってイタタタタ

   (  |||)
   /,   _)
  (_(_ )
   (__(__ノ
425名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 14:02:22 ID:oy1dBmk0
>>422
ガンガレ
426名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 22:32:11 ID:7ieOpgm5
期待
427名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 12:24:58 ID:AwllNx2T
あげ
428名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 14:12:46 ID:jctpXC6i
あんまにあ氏グッジョブ!
続きも楽しみだにゃー
429名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 17:57:56 ID:bSFUhJfQ
亞解
430Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/12/03(土) 23:14:24 ID:khAuHtwQ
>>423-429
d&age乙です。

>>424
その系統の流れになりそうなのでタイトルを変えます。
もうちょっとしてからうp予定。
431名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 23:22:39 ID:Vj+TB/aK
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
432Slave Sisters−奴隷姉妹− ◆ve1CraWg1Y :2005/12/03(土) 23:51:26 ID:khAuHtwQ


【其の壱】


ザ――ッ……。

温めのシャワーが私の胸から腹にかけて浴びせられる。
茉莉花ってば、シャワーは熱めにしてって言ってるのに……。自分が熱いのは苦手なもの
だから――。

それでもシャワーを浴びていくうちに、私の思考力も段々と回復していった。
さっきの晴樹に指摘された恥かしさ。それに優しいキス――。
私は湯煙に曇る鏡に映る自分を見た。シャワーを浴びているせいか、口元はルージュを
引いた様に紅い。

(この唇に――私はキスされたんだ――)

勿論、理性ではそれが違う事は分かっている。自分の頬に触れたのは鏡の中の自分では
ない。晴樹の唇だ。……だけど――。

「お姉ちゃん。シャワー、熱くない?」
可愛らしい声で聞いてくるのは茉莉花だ。この子はこれでも熱いと思うのか?
湯温のデジタル表示を見ると39度だった。まだまだお子ちゃまなんだから――。

「大丈夫。これでいいよ――。ありがとう、茉莉花。綺麗にしてくれたんだね」
「エヘヘ……。お兄ちゃんの言いつけだもん♪」
茉莉花は恥かしそうに微笑む。

そうだった――。今、体を洗ってるのは、この後、晴樹にお仕置きされるため――。
そう思うと私の体の奥からゾクゾクとこみ上げてくるものがあった。思わず両腕で胸を抱え、
太股をキュッと内股に捩じらせてしまう。

(お仕置きの後は『調教』だ。電気あんまでの、な――)

晴樹の声が脳裏に響き渡る。きっとお仕置きそのものも電気あんまだろう。私のあの様子を
見て他のお仕置きをするとは考えにくい。
それにわざわざ『お仕置き』と『調教』を分けているのは、それぞれ違った趣きの責め方を
思いついたからだろうか。

さっきの私のうろたえた様子を見てニヤリと微笑んだ晴樹の顔――私は多分一生忘れる事が
出来ないだろう。だけど、それが初めてではなかった気もする。
私と同じ瞳の色。私と同じ髪質。私と同じ口元――。
でも、私にはあんな表情はきっと出来ない。あれはきっと、いやらしい男の子が生贄の女の子を
見る時特有の、たちの悪い笑顔なのだろう。

(私はどうして女の子に生まれたんだろう――)

シャワーで濡れた体を茉莉花に柔らかいバスタオルで拭かれるままになりながら考える。
これからされる事は同じ体を持った晴樹と私のうち、私だけが体験する事なんだ――。
半ば妄想的に私はそう思った。晴樹は男の子だ。獲物を狩り、嬲り、弄び、犯す。
生贄である女の子を支配し、思うがまま陵辱する側にいるのだ。そして、私はその生贄――。

(でも……こうなる事は分かってた気がする――)

私は手入れされる人形の様に茉莉花に身を任せながら、幼い少女の頃のある出来事を思い
浮かべていた――。
433Slave Sisters−奴隷姉妹− ◆ve1CraWg1Y :2005/12/03(土) 23:52:12 ID:khAuHtwQ


          *           *           *


今までは私の方が優位に立っていた。
私は晴樹をいじめるのが好きだった。私と同じ顔で同じ声で同じ匂いがする晴樹――。
その晴樹の唯一私と違う所――そこを責めるのに私は幼い嗜虐心を掻き立てられた。
物心ついてから、私は何かと晴樹にちょっかいを掛ける事が多かった。大抵はなんでもなく、
晴樹がちょっと怒って私がちょっといじめて泣かして、でもすぐ仲直りする程度の事だったが、
日に日に自分の中に黒い渦の様な欲望がこみ上げてくるのを私は自覚していた。

そんな時の私は晴樹の男の子のシンボル――オチンチンに注目していた。
お風呂に入るときなど、一緒に入って何度も股間に手を入れ、晴樹を驚かせた。
少し大きくなるとそれだけではすまなくなり、わざとプロレスごっこを仕掛け、電気あんまを
多用するようになった。最初は擽ったそうな晴樹だったが、私が執拗に長い時間やっていると
女の子のように泣き叫んだ。その時はやめてあげたが、それは晴樹の事を思い遣ってでは
なかった。お母さん達にばれない様にする為の悪知恵だった。

勿論、晴樹には固く口止めしておいた。お母さんに告げ口をしたら、逆に私が晴樹にエッチな
事をされたと泣いて抗議する、と脅して。晴樹は口惜しそうだったが、気弱げにうつむいて
私の言いなりになっていた。その表情が更に嗜虐心を掻き立てて、私は背筋がゾクゾクする
気持ちを抑えられなかった。

晴樹をそうやっていじめた夜は私はなかなか寝付けなかった。そんな時は晴樹が寝るのを待ち、
そっと寝室を抜け出して、全身鏡があるドレッサーの前に立って裸になった。
カーテンの隙間から差し込む月明かりに照らされて、鏡に映し出される自分の裸身を見つめ
ながら、私は自分の股間に手をやってそのあたりをまさぐっていた。

(晴樹のここについてるモノを……いじめたんだ――)
電気あんまで――。男の子が電気あんまされるってどんな気持ちなんだろう。ここを蹴られる
と凄く痛いみたいだけど。私は女の子である自分にはわからないその感覚を想像しながら、
あそこを擦るようにして自分を慰めた。

(この鏡に映っているのは――晴樹?)
私は自慰で呆然となった頭で夢想した。鏡の中にいる晴樹にキスをして、昼間に電気あんまで
いじめた所を優しく撫でてあげた。
勿論、そこには昼間踏みつけたオチンチンはない。あるのは一筋の割れ目――その割れ目に
そって指でなで上げると私は全身に電気が走ったようにゾクゾクと震えていた。

(私は男の子をいじめたかったのかな――?)
違う、と私は思った。男の子の急所だからいじめたのじゃなく、晴樹の急所だからいじめた
――晴樹が電気あんまで悶えて可愛い悲鳴を上げるのを聞きたかったからいじめたんだ。
私と同じ顔の晴樹が――。
火の気もなく冷え込む夜、しん……と静まり返った居間で、まだ少女の私は火照る体を
持て余していた。荒くなった息が白く、じんわりと汗が滲む肌――私は一心不乱に自分の
いけない所を弄んでいた。
434Slave Sisters−奴隷姉妹− ◆ve1CraWg1Y :2005/12/03(土) 23:52:49 ID:khAuHtwQ
(もし、それが晴樹じゃなく――私自身が電気あんまされたら)
一体どうなるのだろう――。幼い私はそれを想像したくもなかった。今優しく触っただけで
電気が走り抜ける場所を男の子に責められる――。
もしそんな事になったら、どうなってしまうか分からない。
なぜか私は、鏡の中から晴樹が抜け出して自慰に耽るイケナイ私をお仕置きする事を想像した。

その効果は……絶大だった――。

(はぅああ……!!)
私は膝がガクガクするような震えを腰の辺りに感じ、そのまま崩れるようにへたり込んだ。
だけど、妄想はそれだけには留まらなかった。晴樹の両手が私の両方の足首を掴み、右足が
私の割れ目の部分をしっかりと踏みつけた。

(い……いやっ……)
泣きそうになる私を容赦せず、鏡の中から抜け出してきた晴樹は私の女の子そのものを
ブルブルと震わすように電気あんました。
(だ、だめ……! 晴樹……許して!!)
私はそこが女の子も急所である事を知った。それもただの急所ではない。痛さの急所でも
あり、快感の急所でもあるのだ。そして電気あんまはその両方を責め立て……或いはその
どちらでもない世界に女の子をいざなう、神秘の技になる――。
私はされた事のないその技について何故か如実にその感覚を味わった気になった。
だけど、それは多分真実である事を少女の私は悟っていた。。

(この事は晴樹には知られちゃいけない――)
なぜか、はっきりとそう思った。電気あんまに弱い女の子の秘密――それを知られたら最後、
私は晴樹の性奴隷として一生を送る事になるだろう――なぜかそんな気がした。

そして――。

その時の事を私は鮮明に覚えている。鏡には私自身が投影した晴樹だけでなく、もう一人の
晴樹が映し出されていた事を。その晴樹は裸ではなかった。パジャマを着て私の痴態を
冷ややかに見つめていた。私は晴樹に見られながら昇り詰めて――失神したのだ。
435Slave Sisters−奴隷姉妹− ◆ve1CraWg1Y :2005/12/03(土) 23:53:17 ID:khAuHtwQ


          *           *           *


鏡に映っていた晴樹は、本物だったのか――?

それとも単なる私の思い込みか幻覚だったのか。
翌朝、理性を取り戻した私は心配になり、思い切って晴樹に尋ねてみた。
(昨日の夜、居間で私が何をしてたのか、見た――?)
さり気無く――少なくとも自分ではさり気無く出来たはずだと思った――聞く私に晴樹は
きょとんとした表情をする。姉ちゃん、寝ぼけてるの――? 朝食のパンを咥えた晴樹の
顔にはそう書いてあった。
(……なんでもないわ。変な事聞いちゃったみたいね)
私が照れくさそうに髪をかき上げると晴樹は首を傾げていた。安堵の表情を浮かべる私を
不思議そうに見つめながら。
その後は、いつもの様に一緒に朝食を摂っているお父さんとお母さんに今日の学校の予定
などを話し、日常が失われていない喜びに浸っていた。

その一幕を忘れ、身支度をして学校に行こうとした時、先に玄関を出たはずの晴樹とすれ違った。
昨夜に現れた晴樹が自分の妄想だとわかり、気が楽になった私は晴樹に微笑みかけた。
(晴樹? 忘れ物でもしたの?)
しょうがないなぁ、とお姉さんぶった笑顔を向ける私に晴樹は俯いてこう言った。

(…………覚えてるよ、紫苑。……僕の名前を叫びながら裸でオナニーしてたよね?)

私の笑顔はその場で凍りついた。晴樹の俯いた顔にはアルカイックな笑みが浮かんでいた。
私の日常は既に崩壊していたのだ。少なくとも晴樹と私の間では――。
私が覚えていた晴樹のタチの悪い笑顔――それはきっとこの笑顔だったに違いなかった。


          *           *           *


あれから2年――。
晴樹はその事を口に出したのは一度も無い。
だけど、忘れるはずがない。今日のこの時まで取っておいたのかもしれない。
晴樹のいやらしい微笑みは私の脳裏に張り付き、消えなくなっていた。
436Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/12/03(土) 23:56:52 ID:khAuHtwQ
>>431
お待ちっす。


電気あんま男女対決のはずが電気あんま奴隷姉妹の話になりそうなので
とりあえずタイトルも変更しました。
なんかよくある鬼畜系のエロゲみたい……w。

続きもうチョイあるのですがそれはまた後ほど(明日とか)。
437名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 00:18:24 ID:E9O5R9Cr
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!!
良いタイトルw

てか495KBだからそろそろ次スレ立てないとな
438名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 00:59:49 ID:a8ez2aqx
あなたね、
いたいけな女の子に何しようって言うの!?
しかたが無いなんて言い訳は許さないんだから!
て、てれてなんかないわよっ! ほんとは、その、私にもして欲しいかなー・・・ なんて言うとでも思ったの?
まさか私のこと疑ってるの? だったらやってみなさいよ! もし私を気持ちよくさせられたら
すきなことしてもいいのよ?
439Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/12/04(日) 15:49:29 ID:W22FHT9v
今気がついたけど、この板って「実在の人物は禁止」なのですね。
小倉優子VS岩佐真悠子の電気アンマ対決とか密かに書こうとしてたのに……。

>>437
う〜〜ん……。埋めSSのつもりが段々長くなってきて
すごく中途半端な状態に……。どうしよう。
スレ立てるの先にするかな……。

>>438
そのシリーズ、ちょっと萌えますw。
もっと見たいです。
440Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/12/04(日) 16:24:53 ID:W22FHT9v
とりあえず新スレを立てました。

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133680984/l50
441名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:03:02 ID:WJqlUEiw
「実在の人物」をもじった(パロった)名前のキャラにしたら
…やっぱりダメかな?
442名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 23:16:29 ID:NuqVeH8I
それは勘弁だ。俺はな。
443Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/12/05(月) 00:19:50 ID:0ZSG+F17
>>441-442
実はそれは少し考えたのですが、例えば小倉優美VS岩佐真由美だと
なんか昔のAV女優対決みたいに思えてw。
自分の中のイメージが違うものになってしまいました。
アニメキャラで似たような事をやった時はそうでもなかったのですが、
リアルで生々しい電気あんまはオリジナルでするしか無さそうですね。

それともドラマキャラならいいのかな? 他スレみたいに。
でも、やりたいドラマキャラはいないか……w。

444Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/12/05(月) 02:06:59 ID:0ZSG+F17
埋めSSを次スレに回してしまったので、ここには埋め雑談でも。

現在、ファンタジーSSを模索中なのです。勿論、電気あんまのw。

10年ぐらい前だったと思うけど、”ソニック・ウィザード”と言う漫画がありましたが、
古い漫画だし、知ってる人は少ないだろうなぁ〜〜〜w。
うちもその存在を知って、読んだのはつい2〜3年前ですし。

そこに出てくるヒロイン達のセクシーな衣装が忘れられなくて。
特に光沢のある下着?に包まれたヴィーナスの丘などは今でも見るたびにドキドキします。
電気あんまのターゲットとしてw。
エロパロ板なのですから、そのヒロインたちをそのまま電気あんましちゃえばいいと
思うのですが(その野望も捨ててないw)、次スレで386様が言われたとおり、
シチュがどうしても限定されるなどの問題が。
自分が納得できれば掛けるのですがw。今のところ、オリジナル作品を考え中です。

今書いてる奴隷姉妹にもシルクの下着の描写がありますが、イメージの原点はそのヴィーナスの
丘の絵ににあるかも。
ちなみにこの双子の主人公姉弟は、ソニックウィザードの著者がデザインされた
PS2ゲーム”サモンナイト・エクステーゼ”の男女主人公からイメージを戴きました。
あれは器の共用(だったかな?)だったですが、こちらは自己愛の投影みたいなのを
イメージしてます。”鏡の中の晴樹”のシーンがその象徴で。
自分が男体化(或いは女体化)したイメージをお互いに投影し、倒錯的な愛に耽る。
しかもSMチックに電気あんまでw。







445Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/12/05(月) 02:17:24 ID:0ZSG+F17
タイトルを”奴隷姉妹”に変えたのはSMと電気あんまの融合wを
もう少し追求してみたかったので。

上半身を縛って電気あんま。
おしっこを我慢させての電気あんま。
鞭を打ちながら電気あんま、など。

姉弟妹の組み合わせにしたのはキャットファイト電気あんまや
ミックスファイト電気あんまを入れたかったから。

……また長い作品になりそうだww。

SMと言うよりフェティズムと電気あんまですかね。
今回は下着や衣装の描写が多いですが、それもフェチの一環ですし。
電気あんま自体がフェティズムの一つとも言えますが。

実際に電気あんまがフェチとして認知?されたら、それをテーマにした作品や
そのシーンが入った作品が増えるでしょうね〜、と言うことで、このスレで
細々と啓蒙中www。


446名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 03:20:09 ID:+SMSEGuN
雑談と言うことで。
感想書きつつツンデレ加えつつ縦読み入れるっちゅうのは頭が痛い。
いや、それ以外の感想も書いてたりするんだが。

というわけで作者に乾杯。
447名無しさん@ピンキー
埋まったのかな? testAA

    ,:'  ,  ,','  ,'   ,,'   , l| !       ヽ  (
   ,:'  ,'   l |  l!   !!   ,' ,',' |   ', ,   ':, ( さくらちゃんが泣くまで
   ,'   l  .ll_!_,,.l!,,...-::==、‐'-''、ノ!    !l !  ',',∠   電気あんま、ですわー♪
   !   |   !'"´    _      `ヽ、 |l ! l l ! \__________
  |  ! !   ! ,,;:'''"゙゙゙゙ヾ,      ,   ``ヽj ;リ:l     (
.  ,' i レ'|   |. "     ゙     シ'"゙'';,.  ∧"\     ( ほ、ほええ〜…
. ,' ,' |! |.   !         ,     '! /゙J!./      (
. ,' ,'  |!、!  l !        ,‐-.,    ,‐、{|! l;         ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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