まほらば〜鳴滝荘のなごやかな六時〜

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1テイル
ここはガンガンwingで大人気連載中の『まほらば』の二次創作SSを投稿するスレだぜ!
年齢制限は問わねぇから、ジャンジャン投下してくれよな!
あ、でも、その…あ、あたしでエロイことすんじゃねーぞ!!

前スレ
まほらば〜鳴滝荘のにぎやかな五時〜(512kオーバーにて終了)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120612364/

まほらば 〜鳴滝荘のうららかな四時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119067293

まほらば 〜鳴滝荘、ほがらかな三時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117367671/

まほらば 〜鳴滝荘、2時…、かも。〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113669362/

まほらば 〜鳴滝荘での一時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106131763/

原作スレ
小島あきら まほらば23号室
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1121519890/

まほらば小島あきら 第7回鳴滝荘お絵描き大会
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1121691186/

過去に投下されてきた作品の保管庫はここだ!
ttp://whitebrown.hp.infoseek.co.jp/mahoraba/index.html
ttp://blog.livedoor.jp/maholog/(避難所・SSのみ)

次スレは>>970が立てるんだぜ。
じゃ、皆頑張って書いてくれよな!応援してるぜ!
2名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 22:59:35 ID:ToHD7voH
2?
3名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 23:01:19 ID:gQDwoQHN
3gets!
4名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 23:04:39 ID:0Wjk9hZ3
新スレ乙…かも。
5テイル:2005/07/25(月) 23:06:26 ID:nMJvPBYt
テンプレはぐうたらさんの早紀ちゃんを拝借しました。
というか容量512kが限界なんて初めて知りました。
……前スレは色々と大作が多かったからな……
ある意味奇跡?

そして職人陣紹介(前スレ終了時)
・テイル(作品数が職人中最多orz)
・ぐうたら氏(実は古参・早紀スキー)
・お腹いっぱい氏(携帯から書き込む猛者)
・メリー氏(古参・活動中?)
・通称マホウの人(エロパロにTSブームを巻き起こした張本人)
・「終わりの始まり」の人(名無し・1スレに一度現れる神)
・「MMO」の人(活動中?)
・ヘブン氏(新人?)
・aizu氏(新人)
・シヌ氏
・たろ氏
・その他無名の方々

新人大歓迎です。SSが思い付いたら、迷わずに是非投下してください。
ぬくぬくな心で歓迎します。
6テイル:2005/07/25(月) 23:08:52 ID:nMJvPBYt
あ、職人陣紹介に記入漏れがあったら言ってください……
妄想特急さんは名無し扱いでいいんですかね?
7名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 23:08:58 ID:HmXq7i4S
>>1
早紀テンプレ
乙にんニコ
8前スレ757:2005/07/25(月) 23:09:56 ID:8lq6dSEH
>>1さん乙です。

それはそれとして、本スレみたら、なーんか9月号はわたしのSSの前提条件を
ひっくり返すような話になりそうな悪寒。まあよくあることだドンマイ。気にせず続きイッテミヨー
9ずっとずっと〜IF〜:2005/07/25(月) 23:13:42 ID:8lq6dSEH
「早紀ちゃ…んんんんん〜!?」
白鳥が何か声を掛けようとした時だった。早紀が急に屈みこむと、あっと思う間もなく、
唇を白鳥の唇へと押し付けてきた。
「む、むがむがむぅぅ」
白鳥はじたばたともがくが、早紀は彼の頭をがっちり押さえ込み、離そうとしない。
早紀の柔らかな唇の感触と、風呂上りの身体から漂う微かな石鹸の香り。
そんなファーストキスの感慨に浸る余裕も無く、白鳥は彼女の熱烈な口付けから逃れようと、
ただただ必死だ。

「むっ、むーむーむむぅぅ」
『だからって、こんなことやっぱりダメー…え?』
早紀を押し返そうとした手にむにょっとした柔らかな感触を覚え、視線をそこに移した白鳥は、
自分が触れているモノに気付いて硬直した。

彼が触れていたもの、それは早紀の乳房であった。下着の薄い布地越しに、
その柔らかな膨らみの感触ははっきりと感じ取れる。『はは早くどどけないととと…』
そうは思ってみたものの、白鳥はどうしても手を動かせずにいた。
『早紀ちゃんの胸…すごく柔らかい…』
手の中に感じる心地よい感触を、もっと味わっていたいという誘惑が彼を襲う。
初めて触った女性の胸。しかも愛する女性の胸だ。そう思うのも自然なことであろう。
10名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 23:14:49 ID:dEwu+nLX
スレ立てお疲れ様です。
AAカテでもない限り容量オーバーにあまり縁はないでしょうね。
11ずっとずっと〜IF〜:2005/07/25(月) 23:15:21 ID:8lq6dSEH
早紀の乳房に触れている指がぴくっと動いた。爪先がわずかにブラに食い込み、皺を作る。
「んっ」
ずっとキスをしたままだった早紀は、乳房を握られる感触に、小さく鼻息を漏らすと、
その口を白鳥から離した。ぽぉっとした顔で彼女を見つめ上げる白鳥を、熱く潤んだ瞳で見つめ返す。

「白鳥…」
早紀に小さく名前を呼ばれ、白鳥ははっと我に返ると、彼女の乳房を掴んでいた手を慌てて離した。
「いっ、いやこれはその…」
「いいんだ、続けてくれ」
白鳥のしどろもどろの弁解を、早紀は一切無視だ。
「で、でも…」
「いいから。遠慮しないでもっともっと触ってくれ。な?」
懇願にも似た表情を浮かべ、早紀が言う。しかしそれでもなお、白鳥は最後の一線をどうしても
踏み越えられず、答えを躊躇していた。
「……」
「……」
返事を期待し、早紀は黙って彼を見つめていたが、やがて何も答えてくれそうにない事を悟ると、
おもむろに身体を離した。そして背中に手をまわし、ごそごそと動かす。
12ずっとずっと〜IF〜:2005/07/25(月) 23:16:08 ID:8lq6dSEH
彼女が何をしているのか白鳥が気付いた時には、既に早紀はブラのホックを外した後だった。
両肩を少しすぼめ、肩紐を手早く下ろすと、彼女はブラジャーをいっきに取り去ってしまう。
押さえつけるものがなくなり、もう一段膨らみを増した双丘が、解放された反動でぷるんと
小気味良く震えた。長い髪が肩越しに垂れ、白く巨きな膨らみの一部を隠しているが、
その合い間からは、ピンク色をした控え目な乳首が顔を覗かせている。

「白鳥」
「はっ、はひっ」
たわわな果実を前に、白目になった白鳥は返事をする。「な、なんでしょう?」
そんな彼の右手を、早紀は無言で捉まえると、そっと自分の胸へと導いた。白鳥の手に、
柔らかな膨らみが押し付けられる。
「ふへっ!?」
「どうだ、アタシの胸? やっぱり桃みたいに大きいほうがいいのか?」
「ええええと、そそそそそのぉ…」
彼の手からはみ出すほどのボリュームの乳肉は、ゴムまりのような弾力に富み、その中心に、
こつんと固い乳首の存在がはっきりと感じられる。そして手のひら全体に、早紀の体温と
鼓動が伝わって来る。
13ずっとずっと〜IF〜:2005/07/25(月) 23:17:40 ID:8lq6dSEH
白鳥の頭の中が真っ白になっていく。もう何も考えられない。ただ、この甘美な感触、
それをじっくりと感じていたいだけだ。
乳房にただ触れていただけの手が、おずおずと握られていく。乳肉に指が食い込み、
形のよい膨らみがぐにゅりと歪んだ瞬間、慌てたように手が開かれた。数瞬のためらい。
だが、白鳥の手は、再びぎこちなく握られていく。そしてまたすぐに開かれ、また握られ…

ぎこちなかったその動きは、やがてリズミカルに、ぎゅっぎゅっと搾るような動きへと
変わっていった。空いていた左手も、いつしか早紀の胸へと伸ばされ、白鳥は両の手で
乳房を揉み込んでいく。
「あっ…白鳥…あっ…」
愛しい人の愛撫に、早紀は恥ずかしそうに呻いた。白鳥の指が乳房に食い込むたび、
ぞくぞくとした快感が背中を走り抜け、身体の中が熱くなっていく。その昂ぶる官能にあわせ、
早紀の乳首がツンと固くなり、美乳を弄ぶ白鳥の掌を押し上げる。

早紀のその身体の変化に、白鳥はほとんど無意識に反応をした。指を曲げ、胸の蕾を
探り当てると、爪先でキュッと摘む。
「ふぁっ」
敏感になった蕾をいじられ、早紀はびくっと頭を仰け反らせた。「し、白鳥…ッ」
昂奮に震える彼女の声に促されるように、白鳥の愛撫はさらに大胆になっていく。
コロコロとした感触を楽しむかのように、その小さな強張りをきゅっきゅと扱きたて、
指の間に挟み、押さえつけ、時に軽く引っ張り、様々な方法で弄ぶ。
14前スレ757:2005/07/25(月) 23:21:49 ID:8lq6dSEH
というところでまた今度。今回はちょっと改行とか変えてみましたがどんなもんでやんしょ?

しかしあれだね、読み直すと表現や展開に気に入らないとこが次々に出てきて
いつまで経っても終わんないね。で、何度も書き直してもやっぱり不満が残る、
無限地獄に突入と。
ということで続きが遅くなるかもしれないけど許してね。
15テイル:2005/07/25(月) 23:27:11 ID:nMJvPBYt
新スレ早々GJです!いきなりエロもまた珍しい。
もう、二次創作スレは当分安泰だな、こりゃ。
白鳥エロいよ白鳥キュン。
据え膳食わねば何とやら。

まあ、気長にやってください。自分で納得出来る方がいいですよ。
16名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 23:36:24 ID:HmXq7i4S
乳首つついてる所で終わるなんて!ヽ(`Д´)ノウワァァァン
気長に待ってます(´・ω・)
17名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 00:21:36 ID:9ElweeQc
前スレの最後SSが7/8で終わってるのが気になる。
18ぐうたら:2005/07/26(火) 00:36:35 ID:GDSDW++j
容量オーバーに気付きつつも新スレを立てられなかったさまーばけーしょんなぐうたらです。
テイルさん、新スレ乙ですー。早紀ちゃんのテンプレも使ってもらって・・・
頭の中にすでにアイディアが5、6あるんですが・・・しまだまだこのスレで戦うことになりそです
6時も今まで以上に頑張ります!
19名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 00:39:21 ID:w0O+tCiQ
>>14
えぐいところで止めすぎです。
切るんだったら、次の行為に移るときに切る方がいいかも?
いきなりおしまい、と言われるのはちと辛いと思います。
文章もまだちょっと読みにくいかも。
句点で区切って改行した方がよいと思いますよ。

例:
白鳥が何か声を掛けようとした時だった。早紀が急に屈みこむと、あっと思う間もなく、
唇を白鳥の唇へと押し付けてきた。

白鳥が何か声を掛けようとした時だった。
早紀が急に屈みこむと、あっと思う間もなく、 唇を白鳥の唇へと押し付けてきた。

>>17
投下から新スレ移行まで時間かかったしなぁ。
新人さんだし、何が起こったのかわからなかったのかも。
20TSの偽者の方:2005/07/26(火) 01:01:32 ID:d1P5xSsi
すいません、容量オーバーは多分自分の所為ですね orz
もし今度投下する時があれば短く区切るようにします。
やりたいこと色々詰め込んだら全然SSじゃなくなってました。
21メリー:2005/07/26(火) 01:18:01 ID:6ByK8Tfh
バイト数オーバーなんてすごいですね……。
とっても久しぶりなメリーです。
ここ最近SSを書いてない日はないです。と言っても他のスレですが。
今日はアイディアが浮かんだので書いてみました。
ですが30分程度で書いた物で、稚拙なのは言うまでもありません。
その辺を考慮していただけると嬉しいです。
ではどうぞ。
22本で学ぶもの1:2005/07/26(火) 01:19:21 ID:6ByK8Tfh
「お兄ぃ〜ちゃ〜ん!」
 隆士が廊下を歩いていると後ろから呼ばれる声がして振り返った。
「あ、朝美ちゃん。どうしたの?」
 その先にいたのは朝美で、息も絶え絶えにしていた。
「お、おでかけ?」
 走ったためか顔が赤い。
 しかし隆士はそんなことには気付かず、笑顔で答える。
「うん。ちょっと本屋に買い物に行こうかと思って」
「じゃ、じゃあ私も一緒に行っていいっ?」
 何やら決意したような表情に隆士は驚きの表情をさせたが、
 すぐに笑顔を見せる。
「いいよ。今から行くんだけど、大丈夫?」
「だ、だいじょぶっ!」
 こうして隆士と朝美は買い物に出かけた。
23本で学ぶもの2:2005/07/26(火) 01:19:56 ID:6ByK8Tfh
「僕、この辺にいると思うから、朝美ちゃんの用事が先に済んだら来てね」
「うん、分かったよ」
 本屋に着き、隆士は絵本を主に置いている場所に居た。
 朝美もそこまではついてきていたが、そこで別れて別行動になった。
「う〜ん、やっぱりいくつか新作が出てるなぁ」
 隆士は新作として売り出されているいくつかを手に取り、
 数ページ内容を読んでいた。
 気に入った物があったのか、さらに吟味して二冊ほど手に取り、レジに向かう。
「あ、朝美ちゃん」
 そこにいたのは先に会計を済ませようとしていた朝美だった。
「っ! おっ、お兄ちゃんっ!」
「?」
 なぜか隆士に見つかり、驚いている。顔が真っ赤でとても慌てていた。
 心なしか店員が隆士を見る目が冷たい。
 朝美は袋に詰められた本を受け取ると逃げるようにして店の外に出た。
「あ、朝美ちゃん……」
 残された隆士は店員の冷たい視線を受けながら会計を済ませた。
 朝美は店の外で待っていて、隆士が出てくるのを見つけると、
 とっさに歩き始めた。
「朝美ちゃんどうしたの? 僕何か悪いことした?」
 今日の行いを頭の中で思い返すが、取り立てて思い出すことはなかった。
「違うのっ! 大丈夫だよ、お兄ちゃん」
 どうにもギクシャクとした答えに隆士は首を傾げたがそれ以上深追いはしなかった。
24本で学ぶもの3:2005/07/26(火) 01:20:31 ID:6ByK8Tfh
 鳴滝荘に着いて、隆士と朝美はそれぞれの部屋に帰った。
「ふ〜。いったいどうしたんだろ朝美ちゃん。機嫌悪かったのかな?」
 とてもそうは思えないのだけれど、明らかにいつもと雰囲気とか行動が
 違っていたため隆士はそういう考えに至った。
「あとで謝ってみようかな」
 こちらに覚えがなくても、もしかしたら些細な何かで相手を傷つけたのかもしれない。
 そう思ってしまう隆士だった。
 床に座って買ってきた絵本を袋から取り出す。
 丁寧に内容を読み、作者の作品に込めた想いや考えを読み取ろうとする。
 絵本ということもあって、三十分ほどで二冊読み終わった。
 丹念に読んでいたが、それぞれ二回読み返すだけでも三十分しかかからない。
 隆士はそれぞれの絵本を本棚にしまうと、横になった。
「ふぁ〜あ……。ん〜、ちょっと寝ようかな」
 目を閉じるとあっという間に眠ることが出来た。
 部屋の鍵は……………………かけていない……………………………。
25本で学ぶもの4:2005/07/26(火) 01:21:32 ID:6ByK8Tfh
「……ちゃん。……ぃちゃん」
 隆士は自分を呼ぶ誰かの声で意識を取り戻し始めていた。
「お兄ちゃん……」
「ん……、その声は朝美ちゃん?」
 薄っすら明けた目に映ったのははやり朝美だった。
 隆士の体の横に居て、体をゆすっている。
 寝起きで重い体に鞭打ち、起きた隆士。
「ん〜……。ってあれ? 朝美ちゃん制服?」
 出かけた時は私服だったはずなのに、今着ているのは制服だった。
「あれっ? もしかして僕一日中寝てたとか?」
 それだったら大変なことになる。
 今日一日サボっていたことになり、あの怖い怖い折檻を受けることは必至。
「ち、違うよお兄ちゃん」
「ふえ、そうなの?」
 朝美のフォローに変な声を出す。
「じゃ、じゃあどうして制服なんか着て……」
 隆士がそう言う間に朝美はスッと立ち上がり、おもむろに手をスカートに持ってきた。
「……る……っ!!!!!!!」
 そう言い終わる寸前、隆士は固まった。
 顔を真っ赤にし、口を全開にしたまま小刻みに震えて。
「お、おにぃ、ぃちゃん……」
「あ、ああ、あさ、ささ、あさ、み、ささみちゃ、朝美ちゃんんっ!!」
 恥ずかしがる表情をさせ、搾り出した声を朝美が出す。
 というのも朝美は自分でスカートをたくし上げていたのだ。
 それだけならまだしも、本来ならそこに見えている白とかベージュといった布切れ
 はなく、太ももから続く肌色と、薄っすらと見えるピンクの朱肉だった。
「なぁっ! なっ!」
 隆士もあまりの出来事に言葉が上手に出せない。
26本で学ぶもの5:2005/07/26(火) 01:22:06 ID:6ByK8Tfh
「ほ、本にこういうのが……男の人に喜ばれるって……」
 恥ずかしさが限界に近いのか、顔は耳まで赤く、皮膚には薄っすら汗が滲んでいる。
「いやっ、それはっ、そうかもしれないけど!」
 隆士に珍しく取り乱す。
 思わず本能としての本音が出た。
「お、お兄ちゃんも、喜んでくれた?」
 朝美の問いに隆士は答えられない。
 ノーと答えたら朝美を傷つけてしまう。かと言って本当のことを言うのは恥ずかしい。
 こちらを立ててればあちらが立たずの光景だった。
 が、しかし隆士も男。頭と体は別の思考回路を持っていたようだ。
 ズボンには顕著にその反応が現れていた。
「あ……」
 気付き情けない声を出す。
「あ、あの、それは、その、喜んでくれたってこと?」
「いや、そうなんだけど、それは違うくてっ!」
 言い訳が利かない状況。
 朝美はふと微笑んで、
「嬉しい……」
 と言った。
 隆士はその発言にきょとんとする。
「え? それは、いったい、どういう……」
「だって、お兄ちゃん……梢お姉ちゃんといる時と、私といる時だと反応が違うから」
 ということらしい。いわゆる嫉妬、というやつだった。
「だ、だってそれは……。僕は君のことを本当の妹みたいに思ってるし、
 それに梢ちゃんは僕の恋人だから……」
 好かれていると分かるとどうにもギクシャクしてしまう。
 説明も疎かな分、伝えたいことが伝えられない。
27本で学ぶもの6:2005/07/26(火) 01:22:37 ID:6ByK8Tfh
「お兄ちゃんは、私のこと好き?」
「っ!」
 その問いに声が詰まる。
 隆士にはこの問いの真意がはっきりと分かった。
 妹として、ではなく一人の女として好きなのかどうか訊かれているのだ。
 しかし口調はそうではない。
 どちらの意味で答えればいいのか。
 しかし傷つけたくはない。そんな思いから、
「もちろん、好きだよ」
「!」
 隆士の告白に朝美は目に涙を浮かべる。
 そして隆士に抱きついた。
「あっ、朝美ちゃんっ?」
「私もお兄ちゃんのこと大好き!」
 そして突然の口付け。
 思いっきり抱きしめて唇と唇を押し付けあう。
 長い長い時間が過ぎ、さすがに息苦しくなった朝美からゆっくりと離れていく。
「ごめんねお兄ちゃん。今日だけでいいから……」
 甘い誘惑。断れない魔力のこもった言葉。
「朝美ちゃん……」
 その呟きを朝美は肯定と受け取り、隆士のズボンのチャックを下ろすと、
 トランクスの中から大きくなったソレを取り出した。
「うっ」
 小さな手に触れられる感触がたまらなく、思わず声を上げる。
 朝美はその手で固定したまま、自分の腰をゆっくりと下ろしていった。
「あっ、イ、タッ!」
「うあっ」
 朝美は破瓜の痛みに声を上げ、隆士は先端が入っただけでも締め付ける中の気持ち良さに
 声が出る。
28本で学ぶもの7:2005/07/26(火) 01:23:08 ID:6ByK8Tfh
 しかし朝美は休むことなく腰を下ろし続け、やがて深く連結した。
「はぁ、はぁ、お、兄ちゃんの……奥まで届いてる……」
「あさ、みちゃん」
 朝美はゆっくりと腰を上げ、抜けるかどうかギリギリの所で一気に腰を下ろす。
 グチュッ! と淫靡な音がした。
「あっ、んっ!」
「締め付けられるっ! そ、れに擦れるっ!」
 ゆっくりだった動きは徐々に速さを増し、お互いが快楽を求め腰を振る。
 濃厚なキスを交わし、舌を入り乱れさせる。
「ダメッ! あっ、お兄ちゃんんっ! 私、何だかへんだよぅ」
 腹の奥から得体の知れない何かが出そうになる。
 隆士に突き上げられる度にその感覚は短くなり、もはや今にも出てしまう。
「ぼ、僕も出そうだっ!」
 その言葉の後には双方の動きが激しさを増し、肌を打ち付けあう音が響く。
「あっ、ぁっ、あああああぁぁっ!!!!!」
「で、出るっ!」
 朝美が潮を噴くのと同時に隆士の熱い性が朝美の中に出される。
 朝美は体から力が抜け、隆士に体を預けた。
 二人の連結した場所から赤い液、白い液、二つの混ざった液、透明な液などが溢れる。
 隆士は朝美を抱きしめ、朝美は残った力で白鳥の顔を見つめ、二人は短いキスをした。
29本で学ぶもの8:2005/07/26(火) 01:23:39 ID:6ByK8Tfh
 しばらくして、さすがにこのままじゃダメだろうと気付いた隆士が朝美を着替えに、
 自分は部屋の掃除と着替えをし始めた。
 着替えを済ませ、掃除をしている時に部屋のドアが開けられた。
「あ、白鳥さん帰ってたんですか?」
「梢ちゃんか。うん、大分前にね。どうしたのいったい?」
「いえ、白鳥さんがいないならその間に掃除を済ませようかと思ったんですが……」
 隆士が掃除をしているのを見て、梢は表情を曇らせる。
「じゃ、じゃあ一緒にやろうか?」
「いいんですかっ?」
 パァーと明るくなる表情。その表情を見て隆士も安堵の息を吐く。
「いいに決まってるじゃないか。一人より二人でやった方が早く終わるしね」
「そうですよねっ。じゃあ私も分も道具取って来ます」
 嬉々として部屋を出て行く梢。
 隆士はその背中に向かって心で謝った。
 それと同時に大きな、とても大きなため息も吐いたとさ。
30メリー:2005/07/26(火) 01:26:08 ID:6ByK8Tfh
30秒規制に何度も引っかかりましたorz
ほとんど即興だったのでエチシーンが淡白すぎますよねぇ。
というか今更ですが私の作品って朝美率高くねぇ?
今回のはちょっと嫉妬を覚えた朝美ちゃん。
梢も混ぜればよかったかなぁ……なんて今更ながらに思いました。
アイディアが出次第また書くと思いますのでノシ
31名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 03:32:28 ID:QxbXA9Bx
久々に大学逝っとったら、
前スレが容量オーバーしてんのに気ずかず、
カキコして初めて気づいたつい数十分前 orz

>>1
スレ立て乙

>>14
GJ!
生殺しとはこの事か。
まぁ課題がないからマターリと待ってまつよ。

>>30
GJ!
朝美×隆士でも十分(;´Д`)ハァハァでつよ。
32ヘブン:2005/07/26(火) 07:40:58 ID:m7NQebgs
ありゃ、前スレ容量オーバーですか。
テイル氏乙、です
ちなみに私は新人さんの部類に入りますよ(多分)、と
33お腹いっぱい:2005/07/26(火) 08:14:18 ID:OTm3DrbN
昨日は頑張って起きてたのに、容量オーバーだったんですか…気付かなかった…

>>1
テイル氏、乙です。携帯から頑張ります。

>>30
メリー氏、乙です!
朝美率が高いのは悪いことではありません!
と、エロが書けない自分が言ってみるorz
34805:2005/07/26(火) 10:28:41 ID:GcWSIwVd
はい・・・新スレがあることに
今気がついた前スレ805です
中途半端なところで投下できなくなってしまったと
一人焦っていたのですが新スレできていたのですね;
と、いうわけなのですが
投下のほうはどうしたらいいでしょうか?
[7/8]まで前スレで投下しているのですが
また最初から投下したほうがよろしいでしょうか?
それとも最後だけでも問題ないでしょうか?
35名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 10:40:51 ID:w0O+tCiQ
投下するだけなら最後だけでもOKです。
ただ、中途半端に切れちゃってるのが嫌…というなら全部投下しちゃっても
いいんじゃないかなぁと言う気もしますね。
状況が今までないことなんで、お好きに、としか。

あと、あまりハイスピードに投下すると規制に引っかかりやすいんで
1〜2分に1レスくらいのペースで落とした方がよいですよ。
36805:2005/07/26(火) 10:43:22 ID:GcWSIwVd
>>35
レスありがとうございます。
そうですね。そのあたりはちょいと自分で考えてみまして
中途半端というか半端すぎる気がするので
最初から投下することにします。
あと、規制に関してもどうもです。
気をつけて投下していきます。
では、投下を。
37その、笑顔[1/8]:2005/07/26(火) 10:46:35 ID:GcWSIwVd
ここは誰も居ない鳴滝荘。
今、僕は自分の部屋でいつものように絵を描いている。
そう、ここは誰もいないはずの鳴滝荘。

「ふぅ・・・なかなか上手くいかないな・・・」
「それにしても・・・こんなに静かな鳴滝荘っていうのも珍しい・・・」

皆、今なにしてるかな・・・

梢ちゃんと珠実ちゃんは二人で買い物に。
桃乃さんは・・・大学のサークルに顔を出してくるって言ってたっけ。
朝美ちゃんと沙夜子さんは水無月家に遊びに。
灰原さんは・・・どこへ消えたんだろう。

「今日は朝から絵ばかり描いてたから、少し疲れてきたかな」
「お昼ご飯でもとって休憩しよう」
そう思って僕は立ち上がり、ドアのほうへ歩みを進め
ドアを開けた。そしたら・・・そこに居たのは・・・
「!!・・・え・・・?えーっと・・・こんにち・・わ?」

誰も居ないはずの鳴滝荘なのに、そこに立っていたのは・・・

「おヤ、タマなしサンの部屋でシタか。こんニチわ・・・クッ」
部長さんだった。
「えっと、部長さん・・・?どうしてここへ?」
「ソウでスね、シいて言エバあナタに用がアッたからデスよ」
「誰もイナいよウなノデ、勝手に上ガラせテモらイマシたが」
「一発デ当たリヲ引くトハ・・・クッ」
部長さんが僕に用事・・・?
いったいなんなんだろう
なにか変なことじゃなければいいけど・・・
僕は恐る恐る訊いてみた。
「僕に用事っていったいなんでしょう?」
「絵を描イテもらイタいのデスが」
「へ・・・?」
38その、笑顔[2/8]:2005/07/26(火) 10:48:25 ID:GcWSIwVd
僕はポカンと口を開けて聞き返してみた。
「・・・絵?絵・・・ですか?」
「エエ、そうデスよ」
「えーっと、何の絵・・・ですか?」
その質問を聞いた部長さんは、ニヤっとした笑みを作り
僕にこう答えた。
「私の絵デス、私の肖像画ヲ描いテモらいタイと思ッタのでスヨ・・・クッ」

・・・?肖像画・・・?
それはえーっと・・・部長さんがモデルになって僕がそれを絵にする。
そういうことなのか・・・?いやそういうことだ。
それにしても・・・肖像画?いったい、なぜ?

「部長さんの肖像画を?なぜですか?」
「嫌デシたか?」
「あ、いえ、そういうことはありませんよ
ただ、どうしてかなぁと思っただけですから」
その質問に対してもなぜか、なぜかまた部長さんはニヤっと笑って
僕に答えてくれた。
「タダ部室に飾ろウカと、ソウ思っタダけデスよ
少々寂シイ部室デスからネ・・・クッ」
「は・・・はぁ、そうなんですか」
「えっと、それじゃあどうしましょう?どこで描きましょうか?」
「そうデスね・・・では、タマなしサンの部屋デ」
「え!僕の部屋・・・ですか?あ・・あぁ・・・じゃあ入ってください」
なんでまた僕の部屋なんだろう・・・
そう考えていると
「別にアナタを黒魔術の実験ニ使うナド、そうイウことハ考えテイませんヨ
ただ、ワザわざ遠くマデ移動スルのも面倒デシょう、ただノ肖像画デスし」
「は・・・ははは、そうですね」
39その、笑顔[3/8]:2005/07/26(火) 10:51:16 ID:GcWSIwVd
僕は少し冷や汗をかきつつ、部長さんを部屋に招き入れる。
そして適当な椅子を用意して適当なところに置く。
そして部長さんを・・・

「じゃあ、そこの椅子に座ってください、立ちっぱなしじゃ疲れますしね」
「そうデスね、ワカりマシた」
道具を一通り準備して、僕は部長さんの前に座った。
「よし、準備はできましたから、描き始めますね」
「エエ、お願いシマすよタマなしサン」
そういって僕は絵を描くために筆を走らせた。

「・・・・・」
「・・・・・」

長い沈黙の時間、僕は部長さんをジッと見ては
またすぐに筆を走らせる。
それを繰り返し続けていた。

「・・・・・」
「・・・・・」

長い沈黙の時間、それは永遠とも思えるような時だった。
なぜだろう、普段誰かにモデルになってもらって
描くときは、こんななにか変な違和感は覚えたことなかったのに
なにかがたりない・・・そんな気がした。

気づいたら僕はジッと今までとは違う目で
部長さんを見ていた。

「・・・・・」

なにがたりないのか、この違和感の正体を見つけるために・・・
40その、笑顔[4/8]:2005/07/26(火) 10:52:42 ID:GcWSIwVd
「どうされましたか?さっきから筆が動いていないようですが」
突然の言葉、僕はハッとなって慌てて返事を返す。
「あ・・・す、すみません」
「どこヲ見てイタのでショうかネ、いやデスよタマなしサン・・・クッ」
「は!?な、なに言ってるんですか部長さんっ!」
「コノ私に目を付ケルとは・・・梢部員とイウ恋人がイナがら・・・
ナカなかヤルようデスね・・・クッ」
「ちょ・・・部長さんってばっ!!」
突然僕をからかってくる部長さんを、どうすれば止められるのか
今はただそれだけしか考えられなくなっていた。
っていうかどうしてほんとに、こんな目に僕が・・・変な汗が出てくる・・・
「クッ・・・コノ程度のコトで心乱さレルとは、ヤハりタマなしサンも
まだマダ青イヨうでスネ・・・クッ」
「う゛っ・・・ぶ、部長さ〜ん」
さらに痛いところを突かれて覇気のない声で
声を発していた、そこにさらに追い討ちをかけるように・・・
「これデハ、あなタノ恋人でアル梢部員が心配デスね」

いや・・・追い討ちとは違った
部長さんが発した言葉は・・・

「ですガ、まぁ・・・お二方ノことデス
なんの問題もナク共に幸セニならレルことデショう」
「部長さん・・・」
「勘違いシテはなリマせんよ、ソレを可能にスルか不可能にスルか・・・
ソレはあナタ方次第デス、そしてタマなしサン」
「あ、はい?」
「梢部員ヲ本当に幸セニできルノは、他の誰デモないアナただけデスよ」
41その、笑顔[5/8]:2005/07/26(火) 10:54:54 ID:GcWSIwVd
梢ちゃんを幸せに・・・そう、僕は梢ちゃんを幸せにしたいんだ
梢ちゃんに幸せを感じてほしい、これから先ずっとずっと・・・
僕はずっとこれから先もずっと、梢ちゃんを支えていきたい

そう思っているんだ、だけど・・・部長さんの言葉を聞いて

本当に僕に梢ちゃんを幸せにできるのだろうか・・・
言うだけなら、思うだけなら誰だって簡単にできるんだ
僕はそれを実行できているんだろうか・・・
と、そんなことを考えていた僕に部長さんが

「頑張ッテくだサイ、まだマダ青いトハ言え・・・
アナタならきットでキルでショう、あなタニしかデキないコトなのデスから」
「は、はい、頑張り・・・ます」

部長さんが応援してくれてる・・・?
いや、部長さんだけじゃない・・・

そうだよ。

周りには皆がいるじゃないか、僕達を支えてくれてる人達が
家族のように大事な人達が、いつかは皆も居なくなってしまうかもしれないし
ずっと頼っているわけにはいかないけど・・・
今はまだいいよね・・・みんなにはまだきっと迷惑をかけてしまうだろう
いっぱい頼ってしまうだろう・・・でもいつかきっと僕も強くなるから
絶対に強くなるから、もう少しだけ僕達を支えていてください・・・

「勘違いシテもらっテハ困りマスよ」
「あ・・・え?」
また一人考え事をしていた僕に部長さんは声をかけてきた。
「私はアナタのこトヲ思って言ッタわけデハありマセん
私はアクまで梢部員ノことを思ッテ言っタマでデスよ、大事な部員デスのでネ
マァどうシテも、と言うナラば多少は力ヲ貸シテ上げテモいいデスが・・・フッ」

ど、どうしてこの人はこう、とことん僕を・・・
まぁなんだかんだで・・・ん?
あれ・・・なんだろう今なにか・・・あっ
そうか・・・足りなかった物それは・・・
42805:2005/07/26(火) 10:56:41 ID:GcWSIwVd
このままでは連投規制にひっかかる気が
してきたのでいったん停止します。
43名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 12:21:15 ID:ACRc9bQ1
>>42
これがかの有名なレイニー止めですね。
44805:2005/07/26(火) 13:01:57 ID:GcWSIwVd
「その、笑顔」の続き投下していきます。
45その、笑顔[6/8]:2005/07/26(火) 13:03:05 ID:GcWSIwVd
「あの、部長さん気づいたらもう結構時間が・・・
と言うことで絵の続きを描きたいんですけどいいですか・・・?」
「元ハトいえバ、タマなしサンのせイデ止まってイタ気がスルのデスが?」
「う・・・そうでしたね、すみません、じゃあ描きますね
極力ジッとしていてください」
「ワカっていマスよ」

そして僕は再び絵を描くために筆を走らせた。

「・・・・・」
「・・・・・」

またしばらく沈黙の時間が訪れた。
そして・・・ついに。

「ふぅ・・・よし!できましたよ部長さん!」
「ホォ、やットできマシたかタマなしサン、お疲れ様デス」
「あ、はいどうも。じゃあえっとこの絵を・・・」
「待ってクダさい」
突然、部長さんから制止がかかった。
「え?どうしました?」
「ソノ絵・・・なにか布カナにかデ巻イテほしイノですガ」
「え、あぁできますけど、今すぐですか?」
「エェ、そうデスよ」
「あ、そうですかじゃあ・・・って絵は見ないんですか?!」
どういうことだろう・・・せっかく描いた絵なんだけど・・・
そんな風に思っていた僕に、部長さんが返事を返してきた。
「エエ、今は見マセん。帰ってカラじックり見るコトにしマスよ」
「あ・・・見てはくれるんですね」
「なにヲ言っテイるんデスか、ソレは当タリ前でしョウ」
「ま、まぁ・・・そうですね」
やっぱり部長さんはどこか掴みにくい・・・
透明人間みたいな人だ。
46その、笑顔[7/8]:2005/07/26(火) 13:04:38 ID:GcWSIwVd
「タマなしサン」
「あ、はい?」
「なにか、イラぬ事ヲ考えテイるヨうデスが?」
「!・・・そ、そんなことないですよ」
「サテ、どうデシょうカネ・・・クッ」
「ないです、ほんとに断じてないですから、ははは・・・」
どうやら僕は心を読まれやすいようだ・・・
昔からこうだった気がする・・・気をつけよう。
「デハ、私の用事はモウ終わりマシたのデ帰らセテいたダキますネ」
「あ、はい。えっと、今日はありがとうございました色々と」
「お礼ヲ言うノハこちらデスよ。私のタメにわざワザ、すみマセんデシたね
デハ・・・またイズレお会いシマしょう」
「はい、気をつけて帰ってくださいね、さようなら」
「ええ、サヨうなラ」

そう言って部長さんは僕の部屋を、鳴滝荘を出て行った。
あの絵を見て部長さんは何を思うんだろう。
少し勝手なことをしてしまった気もするけど・・・
きっと大丈夫なはずだ、うん、きっと大丈夫
部長さんもあの絵を気に入ってくれるはずだ。

それは僕が心に決めたこと。

「サテ・・・どのヨウな絵がデキたのカ見てミマしょうカね」

ここは青華短大付属高校
オカルト研究部の部室
そこに居る一人の生徒

「フム・・・おかシイでスね、コノ用な表情ヲ作ってイタ覚えハナいのデスが・・・
しかし、マァ流石デスね。タマなしサン、なかナカ良くデキていマスよ
ええ、コレはこれデ・・・悪クないデスね・・・フッ」
47その、笑顔[8/8]:2005/07/26(火) 13:05:59 ID:GcWSIwVd
そこに描かれているのは椅子に座っている一人の女性。
それは今この部室に居る一人の女子生徒の絵。

「自分デ言うノモなんデスか・・・
まぁ、イイ顔をシテいまスね、感謝しますよタマなしサン・・・フッ」

そこに描かれている女子生徒の絵、それは素晴らしく美しい表情。
それは、満面の笑み。どんな素晴らしく美しいものにも負けない。
そんな表情が描かれた絵。

それは僕が心に決めたこと。

そうだ、どんな人にも笑顔でいてほしいんだ。
どこまでも無表情だった部長さん、それを僕はもったいなく思った。
部長さんも、素晴らしく美しい笑顔を持っているんだ。
それをあの時僕は見た、前にも何度か見たことがある。
誰だってどんな人だって笑顔でいるその表情が一番輝いてると思ってる。

だから僕は、それを描いた。

そう、どんな人にも笑顔で居てほしい。
鳴滝荘の皆にも・・・そしてもちろん、梢ちゃんにも。
皆、いつもいつだって、素晴らしい表情を美しい笑顔を見せてくれる。
その、笑顔を僕から皆に上げたい、そんな笑顔を作ってほしい。
そんな小さなことからでも僕は始めようと思う。
鳴滝荘の皆にも、梢ちゃんにも幸せになってほしいから。

ここは誰も居ない鳴滝荘。
その鳴滝荘に複数の声が同時に響く。

「ただいまー!!!」

皆が帰ってきた。
たくさんの笑顔が、その笑顔から僕は力をもらってる。
だから今度は僕からその笑顔を上げたい。

それが僕が心に決めたこと。



「その、笑顔」〜おしまい。〜
48その、笑顔[あとがき]:2005/07/26(火) 13:11:12 ID:GcWSIwVd
はい、前スレでは半端な状態で終わってしまっていて
申し訳なかったです、すみません。

実は今作は一度ボツになったもので
順調にいっていたならほんとはこれが第1作目のはずでした^^;
ですが、もう一度書き起こしてみたところとりあえず
完成まで行くことができたので、よかったです。
前作よりはできたかな・・・とは思っているのですが
まだまだですね、皆様ダメ出しやらなにやらよろしくお願いいたします。

昨日のうちにもう一作できていたので
そちらのほうはまた後ほど投下させていただきます。
では、失礼します。
49名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 13:17:22 ID:7bwxBL+U
>>6  妄想特急=名無しでOKですヨ。
次の作品のアイデアが浮かんでませんし・・・orz
50ヘブン:2005/07/26(火) 13:17:53 ID:m7NQebgs
>>48
GJ!
部長スキーな私にはたまらないヨ〜

まほらば蒼、早速買ってきました。
タチバナさんの過去はある意味で予想通りでしたが・・・・・

これ見ながら私も何か書こうっと
51前スレ757:2005/07/26(火) 13:25:54 ID:/qfUbJF0
ウィング買った。ヤベェ、白鳥と二人っきりの早紀ちゃんが予想以上に可愛い性格になってる!
・・・見なかったことにしよう。

それからおまけCDで珠キチが「梢ちゃんにはそんなもの生えてません〜」て・・・
は、生えてないのか(;´Д`)ハァハァ
52aizu:2005/07/26(火) 13:49:16 ID:TOfdySyJ
ウィングよかったね〜
早紀ちゃんかわい〜好きになりそ〜
53名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 14:15:23 ID:w0O+tCiQ
>>48
簡潔にほのぼの、よい感じです。
もうあえてダメ出しするところもあまりないデスね。
作風とも言えますし。
この調子でナイスな作品をまたよろしくです。

>>51
お珠もそうだったけど梢ポンも生えてないのか…。
むぅ、どうしよう、生えてる方が好きなのに。
54ぐうたら:2005/07/26(火) 15:33:24 ID:GDSDW++j
ヤーメーテー!
九州人の俺の前で蒼と翼の話はー・・・
てかパソからスレに入れないヨ?
今は携帯からー
55今月の見所の早紀の告白のセリフ:2005/07/26(火) 20:01:50 ID:jb2eSgcK
「これからはずっと一緒だ白鳥!!」

「おまえの身に降りかかるすべての不幸厄災からおまえを守ってやる!!」

「あたしのこの力は、いや!、この身も心も!!!、全ておまえのものだ!!」

「きっときっと幸せにする!」

「約束するから!!」

「だからおまえも、ずっとあたしの側にいて…」

「…そ…そしていつまでも…」

「こ…こんなあたしだけど…」

「きっと…ずっと…精一杯がんばるから…」

「だからずっと…好きでいてください…!」
56名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 20:29:46 ID:jCcS0YQ0
よろこんで
57名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 21:12:10 ID:TOfdySyJ
桃「だってほら伸びないのは
  スネ毛も腕毛もそうだし、それこそアソk(ぽこっ)」
珠「梢ちゃんにはそんなもの生えてないからノー問題です〜」
58前スレ757:2005/07/26(火) 21:26:59 ID:/qfUbJF0
さーて続き続き〜っと。相変わらず小出しですが勘弁ね。
59ずっとずっと〜IF〜:2005/07/26(火) 21:27:41 ID:/qfUbJF0
「あっ、んっ、あぁっ」
早紀の食いしばった歯の間から、次々と喘ぎが漏れる。かつて味わったことのない快感が、
白鳥の触れる乳房から全身へと広がっていく。愛する人に触られることが、
こんなにも素敵なことだったなんて…「ふわっ、あっ、白鳥…」
大好きだ。そう言おうとしたが、口を開けば歓喜の声が溢れ、言葉がうまく出てこない。
「あっ、しっ白…好き…ふぁっ」
伝えたい、今の気持ちを。この喜びを。しかしそれをどうしても言葉にすることができない。
幾度か口を開きかけ、その都度失敗に終わった早紀は、この想いを言葉で伝えることを放棄した。
まどろっこしい事は苦手だ、言葉にできないなら態度で示すのみ!

「!?」
両手で顔をがしっと掴まれ、白鳥の愛撫の手が止まった。顔を掴んだその手が、
強引に上を向かせる。唇をわなわなと震わせる早紀の顔が見えたと思った瞬間、
彼女は白鳥の口に思いっきり唇を押し付けてきた。
「む…ん」
またもやの突然のキスに白鳥は一瞬たじろいだが、先ほどと違って抵抗はせず、
素直に早紀の唇を受け入れた。最初の時にはそんな余裕はなかったが、
今回は落ち着いてキスの味を感じることも出来る。
60ずっとずっと〜IF〜:2005/07/26(火) 21:28:30 ID:/qfUbJF0
あ…早紀ちゃんの唇…柔らかい…それにいい匂いがする…「むがっ!?」
しかしその甘い想いは、すぐにどこかへと消し飛んでいった。なぜなら早紀の舌が彼の唇を割り、
口の中へにゅるりと入り込んで来たからだ。つい先ほどのキスがファーストキスだった青年には、
これはいささか刺激が強い。

「むむむむむー!?」『さ、早紀ちゃん、いったいどこでこんな事覚えたのー!?』
塞がれた唇の端からむーむー呻き声を漏らしながら、お得意の内心ツッコミを入れる。
いかにも初心そうな早紀=梢が、こんな過激なことをするなんて信じられない。信じられないけど…
『けど…』
先刻の早紀の言葉が脳裏に浮かぶ。いつも一緒にいたいのに、それが許されない辛さ。
今日の彼女の行動はすべてその反動、彼女の強い想い、自分への想いの強さの証拠なんだ。
そう思うと、早紀が愛おしくて堪らなくなってくる。
『ありがとう、早紀ちゃん』
キスをされたまま、白鳥は早紀の両肩に手を置いた。そして少し力を込め、僅かに早紀を抱き寄せる。
『僕も大好きだよ』

早紀の想いを、白鳥はしっかりと受け止めた。
61ずっとずっと〜IF〜:2005/07/26(火) 21:29:17 ID:/qfUbJF0
「ん…」
驚いて縮こませていた舌を、白鳥はそっと差し出した。そこに早紀の舌がゆっくりと延びてきて、
ざらりとした舌先で、唾液を擦り付けながら彼の舌を舐め上げる。
白鳥はきつく目を閉じ、早紀の舌の感触だけに集中する。それはまるで別個の生き物のように、
彼の口内を動き回っていた。上顎を舐め、舌にねっとりと絡みつき、唾液を次々に送り込む。
早紀の甘い唾液の香りが口の中いっぱいに広がり、白鳥の頭はくらくらとして来た。

『あ、早紀…ちゃん』
早紀に吸われるがまま、白鳥の舌が彼女の口内に入り込んだ。早紀はそれを唇で挟んで捉えると、
ちゅぱちゅぱと更に激しく吸いたてる。堪らずくねらせた舌が早紀の舌に触れると、
そのまま二人は舌を舐めあい、絡めていく。舌の動きでシェイクされた唾液をお互いに啜りあい、
送りあう。溢れた唾液が一筋、口端からつつっと垂れた。
ちょっと唇を離し、その垂れた涎を互いに舐め取っていく。そのまま相手の唇を舐めまわし、
吸いつき、再び強く唇を重ねるとまたもや舌を激しく絡め、ちゅっちゅと吸いつきあう。

長い間、そうやって存分に互いの舌を貪った後、二人はどちらからともなく口を離した。
唇と唇の間に銀色のブリッジが一本、名残を惜しむように糸を引いていた。
「白鳥…」
「早紀ちゃん…」
激しいキスの余韻に浸ったまま、二人はしばし間近で見つめ合う。互いの瞳の中に、
深い愛情が見てとれた。
62ずっとずっと〜IF〜:2005/07/26(火) 21:30:34 ID:/qfUbJF0
「さ…」
やがて、白鳥が再び早紀の胸に手を伸ばそうとした刹那、不意に彼女はふらりと立ち上がった。
持って行き所を失い、所在なく手をにぎにぎと開け閉めする白鳥の上から退くと、
早紀は先刻脱ぎ捨てたパジャマへと歩み寄り、それを拾い上げる。
『えぇぇーっ!?』その背後で、ズガビーンと白鳥の顔に斜線が入った。『これでおしまいー!?』
『その気にさせといてやめるだなんて酷いよ早紀ちゃん』

キスのしかたが悪かったのかなぁ? などと涙ぐみながら考える白鳥の前で、しかし早紀は、
何やらパジャマを探り始めた。どうやらそれを着る気はないらしい。
その事に気付いた白鳥が、何をしているんだろうと見ていると、彼女はパジャマの胸ポケットから、
何かを取り出した。髪留めのゴムのようだ。
「よし…」
いつもの髪型、ポニーテールにすると、早紀はそう小さく呟いた。腕を脇に垂らして軽く拳を握り、
そこでいったん動きが止まる。何か考えている様子だ。

一瞬、早紀の拳がギュッときつく握られ、それからぱっと開いた。その手がわずかに上にあがり、
指がパジャマのズボンにかけられる。逡巡するかのような数拍の間。そして早紀は下着もろとも、
一挙にそれを脱ぎ下ろした。
63前スレ757:2005/07/26(火) 21:32:37 ID:/qfUbJF0
今回はここまで。

で、今月>>57のように珠の爆弾発言があったわけだが。
生えてることを前提に書いてたけどどうしましょうかね?
64前スレ805:2005/07/26(火) 21:45:17 ID:GcWSIwVd
>>63
早紀ちゃんGJデス!

では、自分も予告していたとおり
投下しようと思います。
では、投下。
一日の終わりが近づいてくるのを告げるように・・・
空を黄金色に染めていた陽が落ちていく。

そんな時に私はいつも今日一日を振り返る。
学校での出来事、商店街でのお買い物・・・

そして・・・

この鳴滝荘での出来事。
毎日が楽しくて賑やかな鳴滝荘。
皆が笑顔で楽しく過ごす鳴滝荘。
そんな鳴滝荘は今日も賑やかな楽しそうな声で
皆の声でいっぱいで、そんな皆さんの声を聞けて
私はいつも安心できて、幸せになれるんです。

そんな毎日が私にとって大事な大事な思い出で。
そんなたくさんの大事な思い出を大切な思い出をくれた皆さんも
きっといつかは、この鳴滝荘を離れていくことになるでしょう。
できることなら、ずっと皆さんとは一緒に居たい、笑いあっていたい。

シアワセを共に感じていたい

でも、きっとそんなことは無理なのでしょう。
ううん、わかっています。出会いがあれば別れはきっと訪れるんです。
それは、物凄く悲しいことでつらいこと・・・
だけど・・・だけど、私は
私は、大丈夫です。

皆さんの声が・・・皆さんのくれた思い出が
私のこの胸の中にいっぱいつまっています。
皆さんの声がいつまでも、私の心に響き続けることでしょう。
たくさんの思い出達が私を支えてくれます。
だから、私は一人でも怖くありません。
そのことに、気がついたんです。

でも、やっぱり寂しいんです。
つらいんです、大丈夫なはずなのに。
怖くないはずなのに・・・

でも、そんな私に勇気をくれる。
そんな人が居るんです。

それは白鳥さん。

いつまでも君の側に・・・

白鳥さんはそう、言ってくれたんです。
誰より一番あなたが、こんな私に
勇気を、大きな勇気を与えてくれます。
朝の光よりも眩しく、太陽のように強く輝いた。
そんな白鳥さんの笑顔が私の胸に勇気を与えてくれます。
そして、寂しさや悲しみ、不安をすべて包み込んでくれる。
だから私はまた前を向けます、前へと進むことができるんです。

私は、一人じゃなかったんです。

大事な人がずっと側に・・・ずっとずっと。
一日の終わりを告げるように、陽は沈み辺りは暗くなり夜が訪れます。
そうして、私も眠りにつくんです。

眠りについた私は夢を見ます。
その夢は私にとってつらい思い出で。

お父さん・・・お母さん・・・

過去の嫌な、つらい、悲しい思い出が
私に・・・夢を見ている私に襲い掛かるんです。
思い出したくないつらい過去・・・
夢はそれを私に見せてきます。

でも、そんな夢の中に
私に光を与えてくれる・・・
救いの手を差し伸べてくれる・・・
そんな人達が・・・

そんな人達が私の夢の中にまで来てくれるんです。

鳴滝荘の皆さんが・・・

珠実ちゃんが・・・
桃乃さんが・・・
黒崎さんが・・・
朝美ちゃんが・・・
灰原さんが・・・

鳴滝荘の皆さんがそんな夢から救ってくれるんです。
こんな私を鳴滝荘の皆さんは・・・
素敵な笑顔で優しく私を、包み込んでくれるんです。
そんな皆さんの笑顔が私の、すべての心配や不安を
包み込んでくれるんです。
だから私は、再び朝の眩しい光に、強く輝く太陽に
出会うことができるんです、それを心から嬉しく思えるんです。
だから私はそれに答えるように、祈り続けます。

誰より一番

大切な皆さんの

心のシアワセを

祈り続けるんです。

そうやって私は色々な人達に支えられています。
だから、私は強くなることができるんです。
皆さんが力をくれるから
だから・・・

どんな悲しみにも
どんな苦しみにも
どんな辛いことにも
どんな怖いことにも
どんな不安にも

負けない心を持つことができるんです。
そして、そんな私が強い心を持って
皆さんの優しく強い心を忘れないように
今度は私が優しく強い心を持って

皆さんの心を・・・
誰より一番

鳴滝荘の皆さんが

白鳥さんが・・・
珠実ちゃんが・・・
桃乃さんが・・・
黒崎さんが・・・
朝美ちゃんが・・・
灰原さんが・・・

私にシアワセをくれました。

だから今度は私が皆さんを・・・

悲しみに後悔し涙を流そうとしていても

苦しみに心を奪われそうになっていても

辛いことに光を奪われそうになっていても

恐怖に足をとられそうになっていても

不安に明日を消されようとしていても

今度は私が皆さんを救うために

優しさを

笑顔を

シアワセを

透き通る鐘の音のように
皆さんの心に響かせたいと思うんです。
そして
そんな私が
誰より一番私が
皆さんを最後の最後まで
見届けたいと思うんです。

今までたくさんのシアワセをくれた皆さんを・・・

今までこんな私と共に歩んでくれた皆さんを・・・

そんな皆さんと共にこれからを歩むために
たとえいつか離れ離れになっても
私の心が皆さんを、ずっと最後の最後まで見届けたいと思うんです。
今度は私が、この優しさで包んであげたいから
皆さんに、一番のシアワセの時を感じてほしいから。

これからもきっと
つらい時や悲しい時が訪れるでしょう。
でも今度こそ大丈夫。

だって、私は一人じゃないから。

皆さんが私の心の中に
そして私が皆さんの心の中に
それはきっとずっと変わらない永遠のモノ。
だからそんな日が訪れても
それをシアワセに変えることができると思うんです。

そうやって、これからも皆さんと

新しく始まる日々を

過ごしていきたいと

思うんです。


「幸せの鐘の音が皆の心に響きますように・・・」〜おしまい。〜
投下終了いたしました。
これにて自分の持つネタをすべて出し切って
しまったので、しばらく潜伏しようかとおもいます。

今作は、内容的にはなにかよくわからない
物になってしまった気がしてなりませんが・・・
とりあえず新ネタ探しの旅に出ようとおもいます。
それでは、失礼しました。
72名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 22:02:30 ID:jCcS0YQ0
早紀ちゃんの強い想いによる行為(・∀・)イイ!!
73ぐうたら:2005/07/26(火) 22:16:32 ID:ssDvSRi8
>>55
他 所 で や れ って
原作スレに行ってよ…わざわざエロパロスレに書かなくてもネタが欲しけりゃここの住人は自分で翼買うから…
マジで今月号買う前に全部晒されたら楽しみ減るじゃん…
まほらばエロパロスレでは原作のネタバレに反対します!!(独断)

ともあれ

>>63
GJ!
早紀ちゃんはやっぱイイなぁ…
次回も期待してます

>>71
gj!
梢ちゃんはええ娘やなぁ…
新ネタの完成まってまーす
74名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 23:26:39 ID:TGOxWB1r
>>73
ネタバレ嫌なのは分かるがその言い方はあまりにも厨過ぎるぞ。
SSを書いてくれることにはすごく感謝してるけど、もう少し分別を持っていただきたい。
ここは21禁なんだ。それ相応の振る舞いが必要になることくらい分かってくれるだろ?
75ぐうたら:2005/07/26(火) 23:31:29 ID:ssDvSRi8
>>74
はい、少し冷静になると自分の発言の厨房臭いことといったら…
この時期(月末)はネタバレに敏感になってしまって…
以後気をつけ、年齢に見合う発言を心がけたいと思います。
嫌な思いをさせた方、>>55さん、申し訳ありませんでした。
76名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 23:35:16 ID:w0O+tCiQ
まあ、フライングでもなくて公式発売日すぎてることだしね。
自分も台風だから泣く泣くスルーしたけど、たかが数日の差でしかないし。
実を熟させるにはあえて我慢するのも一つの方法。
77ぐうたら:2005/07/26(火) 23:44:53 ID:ssDvSRi8
罪滅ぼしがてらついムラムラして書いた早紀ちゃんSS(非18禁)を投下〜
行きマース
78Short Short Short! @ 1/4:2005/07/26(火) 23:47:04 ID:ssDvSRi8
if 〜もしも早紀ちゃんが料理上手だったら〜
朝の鳴滝荘。
白鳥隆士の部屋に近づく一つの足音。
開け放たれるドア。
部屋の主、白鳥隆士はまだ布団の中で夢を見ている。
その布団に近づく人影。
「…い…ら‥り…」
「う〜…ん…あと…もう少し…」
「っ!!さっさと…」
一瞬の沈黙。
「起きやがれーーーー!!!」
振り下ろされる鉄拳。
「げふうっ!!?」
『く』の字に折れ曲がる隆士。
「いつまで寝てんだ!朝飯が冷めるだろうが!」
声の主は、赤坂早紀。
早朝からなんらかの理由で人格が入れ替わったのだろう。
「うう…いたた…」
先ほど綺麗に折れ曲がった体を逆に曲げ、骨を何本か軋ませながら、隆士は起き上がった。
「あれ、早紀ちゃん…?」
「あぁ?まだ寝ぼけてんのか?あったりめーだろうが」
早紀は、さも当たり前のようだが、隆士にしてみれば起きたら既に『梢』から『早紀』になっていたのだから不思議がるのは当然だろう。
「ったく、せっかく飯作ったってのに…冷めるだろーが…」
「え?今朝は早紀ちゃんが作ったの?」
「ん?ああ、あたしが作ったよ。それがどうした?まさかイヤなんて言わねーよなぁ?」
「まさか!嬉しいんだよ!早紀ちゃんのご飯すっごくおいしいからね!!」
笑顔で早紀に答える隆士。
どうやら相当早紀の朝食が楽しみなようだ。
「……ま、まぁ!まだ味噌汁の支度ができてねーからな!も少し待っとけよ!あっはっはっは!!」
照れ隠しのように笑い飛ばす早紀。
79テイル:2005/07/26(火) 23:47:34 ID:mNNSCmtP
ああ、夏だ……
夏なのに投下出来る状態にまだ持っていけない俺ガイルorz

さて、一気に。
>>30
メリー氏GJでした。しかし……毎回毎回展開がイキナリで際どいですな。
もう少し朝美ちゃんを可愛がって弄ってもいいと思いますよ……
前戯で喘ぐ朝美ちゃんを見てみたい気も。

>>48,>>71
二作品乙でした。部長の肖像画を誰か描いてくれない、カナー?
まほらばらしい作品だったと思います。
梢ちゃんの独白も、少しくどいような気もしますが、良かったと思います。
次作品も、是非投下してください。

>>63
続きが気になって(ry
さっさと投下汁!

明日は台風一過だから、安心して翼と蒼を買いに行こう。
内容も期待できるみたいだし。
80Short Short Short! @ 2/4:2005/07/26(火) 23:48:16 ID:ssDvSRi8
隆士が炊事場でいつもの席に着いた時には、もう全員が座っていた。
由起夫は新聞を黙って読んでいる。
珠美はいとおしげにデジカメのデータを見返している。
沙夜子は相変わらず机に突っ伏して眠っている。
朝美はその横で沙夜子を起こそうと体を揺さぶり続けている。
恵は朝からチューハイを煽っている。
そして、空の食器が全員分。
「み、みなさんもう食べたんですね…」
「アハ〜?なに甘っちょろいこと言ってるですか白鳥さん〜
 わざわざ私達があなたが起きるまでご飯をお預けにされる理由が何処にあるって言うんですか〜?」
「うっ…」
正論といえば正論…なのだが、珠美の相変わらずの口の悪さにたじろぐ隆士。
「そーそー。ねぼすけに残しとくご飯なんて無いわよ〜」
あっけらかんという恵に隆士は
「(いつもは桃乃さんが寝坊してるのに…)」
と、思ったが、口に出さないあたり隆士のほうが恵より大人かもしれない。
「わりーな白鳥。コイツラが全部食っちまっててもう飯しかねーんだわ」
「ええ!?そうなの!?」
早紀の言葉にショックを隠せない隆士。
「ま、今から残りもんで簡単に一品か二品つくるから待ってろよ」
「え?今から?」
「おう。簡単なものになるけどいいよな?」
「うん、早紀ちゃんが作ってくれるなら、何でもいいよ」
「ばっ…!ばか!朝っぱらからこっ恥ずかしいコト言うな!朝美だっているだろうが!」
「早紀ちゃんもおにいちゃんも大人だぁー…」
微笑む隆士・赤面する早紀・目をキラキラと輝かせる朝美、と、三者三様のリアクション。
「あーあーあー…白鳥クンったら朝っぱらから見せ付けてくれるわね〜・・・」
「というか早紀ちゃん、私達がくいっぱぐれても『梅干でもかじってろ!』って言うのに〜…
 ずいぶんと白鳥さんを甘やかしますね〜?」
「んなっ…そ、そんなコトねーだろ!こ、今度珠にも何か作ってやっから、な?」
「マ゛ー…それなら良いんですが〜…」
81Short Short Short! @ 3/4:2005/07/26(火) 23:49:23 ID:ssDvSRi8
トントントントン。
小気味よいリズムで包丁が音を出す。
「♪〜〜♪♪〜♪〜〜〜♪」
それにつられて早紀も上機嫌に鼻歌交じりに漬物を刻む。
「よっ」
それを皿に盛り付ける。
「もうすっかり料理もうまくなったですねぇ早紀ちゃん〜」
「おーよ、もう前までのあたしじゃねーよ!」
「………」
「あ、お母さん、起きた?」
机に突っ伏していた沙夜子がむくりと起き上がり、鼻歌交じりに料理中の早紀の背中をじっと見る。
「?お母さん?なに見てるの?」
「……すっかり…」
そこで言葉を区切る沙夜子に、一同は首をかしげる。
「…すっかり、新妻ね……」
『ぶっ!?』
恵、由起夫、珠美までもが同時に噴き出し、朝美は顔を赤く染め、隆士はかちこちに固まっている。
「…ぇ…?」
一人まだ沙夜子の言った言葉が理解できていない人がいた。新妻といわれた張本人、早紀だ。
「え…ぁ…え?にい…づま…?」
「……ぐー…」
少しの間をおき再び机に突っ伏し眠りに着く沙夜子。
「え…え…え?…えーと……」
まだ。まだ彼女には『新妻』と言う言葉がインプットされないようだ。
「さ…早紀ちゃん?」
脳内で『新妻』を解析中の早紀にさすがに隆士も心配して話しかける。
82Short Short Short! @ 4/4:2005/07/26(火) 23:50:06 ID:ssDvSRi8
カシャカシャカシャカシャカシャカシャ………チーン。
計算完了のようだ。
その刹那、早紀の顔が下からどんどん真紅に染まる。
そして、
「はあああああああああああぁあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
絶叫。
「ににににににににににににににににいづまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「さ、早紀ちゃん!早紀ちゃん!落ち着いて!!」
「えええぇぇうぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ………」
「早紀ちゃん!?なんでカクカクしながら包丁を握りしめ…ってあぶなあああ!?
 早紀ちゃん!包丁は人に…っていうか僕に対して振り回すものじゃないよ!!さぁソレをしまっ…て(ぶおん!)!!
 だからなんでそんなに的確に僕の首を狙ってくるの!?あれ!?桃乃さんたちがいない!逃げた!?
 やめて早紀ちゃん!話し合えばわか―――(ひゅんッ!)」

―本日の朝食
 梅干茶漬け(梅干し以外にも赤い色をしたものが入っていた気がする)
 たくあん(やけに赤かった)
 梅干し山盛り(いつもより赤かった)

―これも、鳴滝荘の日常の一コマ。
83アトガキ ヘブン:2005/07/26(火) 23:54:15 ID:ssDvSRi8
最初のテーマ『もしも早紀ちゃんが料理上手だったら』から結果的に大きく外れてますな。
このShort Short Short!、略してSSSはシリーズもので他にも2,3パターンがあります。
出来上がり次第随時投下します。


ところで、今企画が4つあるんですが、どれから手を付けたものか…
ってワケでタイトル挙げるんで面白そうなの選んでください。多かったのから取り掛かります。
1・Action!
2・Happydays
3・MLM
4・幸せのカタチ
さあどれ!?(カプとかジャンルはあえて秘密で)
84テイル:2005/07/27(水) 00:05:05 ID:9jihLXAb
>>83
被ったorz
ゴメンナサイぐうたらさん。

しかし、短い割りに濃くて良かったです。GJ!
ちなみにリストは4かな……うん。
1は彼女で、2は彼女だから(と勝手に妄想してみる)

……なんか3は「MIW」や「MMO」の匂いがするから違う。
むしろ誰?分からん(゚Д゚)ポカーン
85お腹いっぱい:2005/07/27(水) 00:11:08 ID:sE2+1U1w
>>48,>>71
GJ!
まほらばらしくてイイデス。
ネタ電波は思わぬところから受信することもありますので、
気をつけてみてください(何を。
新作待ってます。

>>63
いつもいつも良いところで!
続き待ってます。

>>83
乙です。
こういったシリーズは書きやすいし、書いてて楽しいですよね。
自分は、まったく内容が予想できない『MLM』が気になります…。

さて、眠くない今のウチに、さっさと後編投下します…
86名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 00:12:13 ID:erK7//V1
早紀エネルギー補充乙です。
墓穴掘ってもきっちり挽回しようとするスタンスは潔くてよいですよ。

選択肢…
やっべ、使おうとしてたタイトルとかぶってる。
ということで2キボンヌ
877号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:12:22 ID:sE2+1U1w
脱衣所。
「見たら殺すからな!」
「…ハイ」
というか、カゴを被せられたから何も見えない。
「(…あれ?こんなところに隙間があるよ?…よーし、ここから早紀ちゃんを“観察”しちゃえー!!)」

「待たせたな」
急にカゴが持ち上げられ、視界が明るくなった。
「あ…」
ボクは、“観察”しようとした体勢のままだった。
目の前いるのは、バスタオル一枚と殺気のオーラをまとった早紀ちゃん。
「……テヘッ」


「ぎゃーす」
大きなお風呂に投げ込まれたボク。
「しっ沈む!沈んじゃうよ!!」
「少し沈んでろ!」
887号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:13:31 ID:sE2+1U1w
「(ああ、ボクの体が…)」
空気の泡を吐きながら沈んでいく。
水面の向こうにあるものが、ボクには見えた。
「(ははは、早紀ちゃんがシャワー浴びてるや…。
何か見えないかなぁ…?…あ、見えてきた…綺麗なお花畑だぁ…)」

「おい、起きろ!いつまで寝てやがる!」
「ヴっ…がはっ」
ボクは早紀ちゃんにお腹を強打され、水を吐き出した。
どうやら本当に沈んでいたようだ。
「次はてめぇの番だ」
「え…?」
「あたしはもう洗ったから、次はてめぇだっつってるんだよ!
…それとも、また沈められてぇのか?」
「…イイエ」
897号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:14:39 ID:sE2+1U1w
ボクは小さいスポンジ(これしかなかった)で、ゴシゴシと自分の体を擦る。
すると、お風呂に浸かっていた早紀ちゃんに怒られた。
「もっと力入れろよ!まだ体が黒いじゃねえか!!」
「これは生れ付きだよぅ…」
「馬鹿野郎!!掃除は気合いだ!気合いで擦れば、落ちない汚れなんて無えんだよ!!」
「掃除って…ボクの体は床と違うんだから…」
かなり乱暴な考えだ。
「ちょっと貸せ!」
早紀ちゃんはお風呂からあがってくると、ボクの手からスポンジを引ったくった。
「こう擦るんだよ!!」

ガリガリガリガリ
907号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:15:58 ID:sE2+1U1w
「痛い痛い痛い!!やめてぇ!!スポンジの裏の方で擦るのはやめてぇ!!」
すごい勢いで擦られた、ボクの背中。
「…よし!」
「ぅぅ…痛かったよぅ…」
ジンジンという痛みが広がってくる。
「鏡を見てみな」
「こんなので黒くなくなるわけ…あ、白い!!なんで!?」
鏡に映ったボクの背中は、まるで新品の消しゴムのようにピカピカしていた。
「これが気合いだ!」
「ってよく見たらやっぱり削れてるだけじゃないかぁ!!
…あれ?ということは、ボクの中身って白いんだ…」
917号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:17:32 ID:sE2+1U1w
ボクが自分自身にショックを受けていると、脱衣所から声が聞こえてきた。
『ほら、お母さんも脱いで!』
『…朝美ったら…強引ね…』
この声は…。
「ん?朝美か?」
『あれ?お姉ちゃん、入ってたの?』
「おう。掃除してたら、ほこりかぶっちまってな。朝美はどうしたんだ?」
『あのね、実はお母さんが、内職の色塗り用の絵の具を頭からかぶっちゃったの。
それで、ついでに私にもかけちゃって…』
『………』
沙夜子さんはまた面倒なことをやらかしたようだ。
「ああ、そういうことなら早く入っていいぞ」
927号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:18:37 ID:sE2+1U1w
「(あれ…もしかして早紀ちゃん、ここにボクがいること忘れてない?)」
でなければ、ボクがいる前なのに沙夜子さんと朝美ちゃんを呼び入れたりしないだろう。
『ありがとう、お姉ちゃん!入るよー!』

がらっ

沙夜子さんと朝美ちゃんがお風呂場に入ってきた。
「あれ…?」
入ってきた二人は、早紀ちゃんと違ってタオルを巻いているはずもなく――。
「あ!×××さん!?」
ボクを見て驚く朝美ちゃん。
「ん?あ!!こいつがいるの、忘れちまってた!!」
「(この娘馬鹿だ…目の前にいるボクを忘れるなんて…。でも、いいお馬鹿さんだ…)」
937号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:20:57 ID:sE2+1U1w
「てめぇは邪魔だ!逝きやがれ!!」
早紀ちゃんに首を掴まれる。
「(でももう悔いはないよ。本当のお花畑が、見られたのだから…)」
そして、再び沈められそうになった。
「待って、お姉ちゃん!×××さんも一緒に入れてあげようよ!」
寸止め。
タオルを巻いて再び入ってきた朝美ちゃんが止めてくれた。
「朝美、こいつと知り合いなのか?」
「うん。昔、まだ×××さんが鳴滝荘に来たばっかりのとき、
内職を手伝ってもらうかわりに、ごはんを作ってあげてたんだよ」
「…共存関係…」
沙夜子さんもタオルを巻いて入ってきた。
947号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:22:21 ID:sE2+1U1w
「そうだったのか…まあ、朝美が言うなら入れてやる」
「(ありがとう、助かったよ朝美ちゃん…)」
お花畑は消えてしまったけど…。

「お母さんはシャワー浴びて。私は、お母さんの次に使うから」
頭から絵の具をかぶっていた沙夜子さんは、シャワーを浴びる。
「(えへへ…)」
ボクは沙夜子さんのシャワーに見とれていた。
「…しまった!やっぱこいつ入れたらダメだ!」
「え…?」
突然早紀ちゃんに首を掴まれた。
「ど、どうしてさ!?」
「お姉ちゃん、どうして?」
「こいつ、朝美たちの風呂のシーンを書こうとしてやがるんだ!!」
957号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:23:56 ID:sE2+1U1w
ギク☆

「ほ、本当なの、×××さん?…前に、私たちを書くって言ってたけど…」
「…いや、その…。べっ別にいやらしく書くわけじゃないんだよ!?
タオルを巻いて書くから、ね!?」
「そういう問題じゃねぇんだよ!!」
「ぎゃぁぁああ!!やめでぐだざい!!まっちろくなっちまいわす!!」
早紀ちゃんはスポンジどころか、タワシまで使って擦ってきた。
「望みどおり、真っ白くなるまで擦ってやるよ!!」
「あ゛あ゛あ゛!!ボクの存在が消えちゃう!!助けて、朝美ちゃん!!」
朝美ちゃんにすがる。
「×××さん、信じていたのに…」
967号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:25:39 ID:sE2+1U1w
「ヴあっ!そんな目で見ないでえ!」
ボクは、朝美ちゃんに見捨てられた。
「さ、沙夜子さぁん!!たすけてぇっ!!」
沙夜子さんはシャワーを浴びながらこちらをじっと見ていた。
「…消しゴム…」
「マ゛〜!確かに黒いところが削れて白くなってるけど!!
でもボクは消しゴムでもヨウカンでもないんだあ!!」
沙夜子さんにも見捨てられてしまった。
「ぃ゛っっ、あれ!?そこにいるのは“担当さん”!?」
いつの間に入ってきたのか、小さくて丸い担当さんが、脱衣所の影からこの光景を見ている。
というか、あれは立派な覗きだ。
犯罪だ。
977号室の住人 〜丹〜:2005/07/27(水) 00:27:58 ID:sE2+1U1w
「ァアァア!!助けてよ担当さん!!」
助けを訴えかけるボクに気付いた担当さんは、電話を取り出し、かけ始めた。
「あれ!?担当さん、どこに電話してるの!?
…『今月は作者急病のため…』じゃないよ!だったら助けてよ!!」
「さっきからごちゃごちゃうるせぇぞ!!」
「ゐゐゐ$##@*%※¥」


もし、ボクが無事に生きていたら、このお話はまだ続くはず。
無事に生きていたら…。



<<Living People of Room 7 -Red->> is Ended,
But <<Living People of Room 7>> to be Continue?
ブラブラ(以下ブ)「というわけで7号室の住人“丹”でした〜」
ドクピン(以下ド)「ブラブラ、“に”と読むのはわかるよね?」
ブ「当たり前です〜ハカセとは違います〜」
ド「……。意味は赤色、つまり早紀ちゃんのことを指しているんだね!」
ブ「まったく、早紀ちゃんはこんなに狂暴じゃないです〜!作者を呼ぶです〜!」
ド「じゃあお腹いっぱいを呼んでみよう!」

お腹いっぱい「えー、早紀ちゃん狂暴にしてすいませんでした。
一応、三部作なのでまだ続きます」

ブ「皆さんに変わって私がお仕置きしておくです〜」
ド「それじゃあまたね〜!」
99名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 01:07:45 ID:erK7//V1
乙です〜。
発掘メモ見る限り、もういっぱいいっぱいなんであんまりいじめてあげなさるなよ。

しかし、お風呂シーン見たところで今の画風じゃry
100名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 03:22:14 ID:n7IlJk/J
早紀ちゃん乙
101名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 20:31:25 ID:APo23qdi
容量オーバーだったことに丸二日気付いてなかったorz
102名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 20:55:16 ID:ZY1//wC4
>>101
俺も今日気づいた…orz
103前スレ757:2005/07/27(水) 23:26:34 ID:37dX0wo/
続きいきます。やっぱり小出しです。
104ずっとずっと〜IF〜:2005/07/27(水) 23:27:25 ID:37dX0wo/
剥き卵のような、白くつるんとした小さめのヒップを目にし、白鳥はハッと息を飲んだ。
心臓がドキドキと強く高鳴っていく。
白鳥の視線を背中に受けながら、早紀は上体を屈めると、脛の辺りまで下ろしていた
ズボンとショーツから、足を引き抜いた。最初に右足、そして次には左足を…。
下を脱ぎ終えると、早紀は再び背中を真っ直ぐに伸ばした。手にしていたズボンを、
ぱさりと床に落とす。そして一度大きく息を吸うと、ゆっくりと白鳥の方を振り返った。

真っ先に目に入ったのは、下腹部の茂みだった。髪と同じ青みがかった色をしたその毛は、
萌え始めたばかりでまだ薄く、あまり縮れもなくていかにも柔らかそうな感じだ。
そしてさらにその下に、ふっくらとした肉の盛り上がりの中心に走る、一筋の亀裂が見える。
やや肉厚の秘唇は初々しくぴったりと閉じ合わさっていて、中を伺うことは出来ない。

ゴクリと唾を飲み込み、視線を股間から上へとあげていく。柔らかな身体のラインは、
キュッとくびれたウェストから腰にかけて官能的なカーブを描き、中央には可愛らしいおへそ。
さらにその上へと移していくと、先ほどまで白鳥が弄んでいた乳房だ。
ほっそりした体つきに似合わぬ豊かな膨らみのてっぺんに、桃色の乳首がツンと突き出している。
105ずっとずっと〜IF〜:2005/07/27(水) 23:29:30 ID:37dX0wo/
『綺麗だ…』ポーッとしながら白鳥は思った。学校のヌードデッサンで、
直に女性の裸を見る機会は幾度かあったが、こんなに綺麗な裸身を見るのは初めてだ。
それが大好きな早紀=梢の裸だから、そんな身贔屓も多分にあるかもしれない。
だが、白鳥は心の底から、早紀の裸身を美しいと感じていた。

「白鳥…」
はっと気付くと、早紀が真っ赤な顔をしながら彼を見つめていた。
「早紀ちゃん…」
上目遣いで見つめ返す。そして自分でも意識しないまま、白鳥は言った。
「すごく…綺麗だよ」
「ばっ、バカ、照れるじゃねーか!」
「本当に、すごく綺麗だよ早紀ちゃん」
思わず拳を振り上げた早紀に、白鳥は怯むことなく微笑みかける。早紀は一瞬ぽかんとしたあと、
それがお世辞やお愛想などではない、本心からの言葉なのだとわかって相好を崩した。

「あんがと」

その笑顔は、桃乃が“にんニコ”と呼ぶ、彼を魅了したあの笑顔だった。
106テイル:2005/07/27(水) 23:30:42 ID:9jihLXAb
灰原さんを50代半ばと勝手に設定して「冬の終わり」を書いたら……

つ[蒼]

な、なんだってー!なテイルです。いや、びっくりした……オヤジ臭いんだよバラさん。

新作を投下出来るレベルにまで書き上げました。章立てしたら全12章……

気長にやるかorz…どうせ小説だ。
一応単発でも楽しめるように書いたし。

それでは、白鳥・梢ラブストーリー「Last Lovesong(仮)」第一幕投下です。
107ずっとずっと〜IF〜:2005/07/27(水) 23:31:14 ID:37dX0wo/
「な、なあ白鳥」
早紀が白鳥の前に跪き、なんだか妙にかしこまったような顔をして声をかけた。
「なに?」
「こっ、今度は…その…あ、アタシに……白鳥の…見せてくれないか?」
「えぇっ!?」
いきなりの申し出に、白鳥は少し身体を引いた。「み、見せるって何を?」
早紀が何のことを言ってるのか、見当はついていたが思わず聞き返す。
「そりゃあお前…」早紀は言いかけて口をつぐんだ。一拍置き、裏拳が白鳥を直撃する。
「何言わせんだ、バカッ!」

見たがるのはいいのー!? とは思ったがそれは口には出さず、白鳥は殴られた鼻をさすりながら、
どうしようかと思案した。当然だが、他人に、女の子に性器を見せるのは恥ずかしかった。
ソレがかつてないほど硬くなってしまっている状態なら、なおさらである。
だが、これ以上の行為に及ぶなら、どのみち見られることになるわけだし…

「み、見たいの?」
ほっぺを押えてくねくねしていた早紀が、その言葉に反応して白鳥のほうをバッと振り向いた。
「い、いいのか?」
鼻息荒く身を乗り出して迫りながら、早紀が聞き返す。
「さ、早紀ちゃんがそうしたいんなら…」
ぽぴーっと頬から蒸気を上げながら、白鳥は答えた。「でも、恥ずかしいから電気消してもいいかな?」
108ずっとずっと〜IF〜:2005/07/27(水) 23:33:24 ID:37dX0wo/
白鳥の投げ出した両脚の間にちょこんと座り、早紀は彼のズボンのベルトに手をかけた。
自分で脱ぐからと言ったが、早紀がアタシがやると言って譲らなかったのだ。
ついでに言えば、部屋の電気も結局点けたままである。

『う…わぁ』
ズボンを脱がそうとする腕の動きにあわせ、早紀の乳房がプルン、プルンと小さく揺れる。
白鳥は今まさに己の息子が晒されようとしているのも忘れ、その光景に見入っていた。
その間にも、早紀は着実にズボンを脱がしていた。ベルトもボタンも外し、チャックを開け、
ズボンをずり下げると縞柄のトランクスを顕わにさせる。いきり立つペニスに突き上げられ、
それは大きくテントを張っていた。
その様子に早紀はたじろぎ、ズボンを脱がしていた手が止まった。
だが、すぐに気を取り直すとトランクスに手をかけ、早紀はそれをずるっと引き下ろした。

「こ、これが…」
屹立した白鳥の分身をまじまじと見つめながら、早紀は呟いた。『大きい…』こんなに大きな物が、
あたしの中に入るんだろうか…?
実際には太さも長さも平均的なサイズだったが、初めて男性器、しかも勃起したモノを見た早紀には、
それが驚異的な大きさに感じられていた。だがもちろん、そんな弱気な部分を見せることは、
彼女の性格が許さない。
「けっ、結構大きいんだなっ」
「そ、そう?」
ペニスを間近で見つめられる気恥ずかしさと、サイズを誉められた照れ臭さで、白鳥は頭を掻く。
早紀はしばしソレをじーっと見つめていたが、やがて視線を上げると、白鳥に訊ねた。
「さ、触ってみてもいいか?」
「えっ!?」
頭を掻く手がピタッと止まった。見せるだけじゃなくて触るだなんてそんな……けど……
「い、いいよ…」
109前スレ757:2005/07/27(水) 23:34:17 ID:37dX0wo/
別作品の投下もあるようですし、今日はここまでということで。さいなら〜
110テイル:2005/07/27(水) 23:36:40 ID:9jihLXAb
>>109
……ゴメンナサイ、また被っちゃったorz
一旦折檻か日勤教育受けた方がいいかね〜……

しかしまた小出しですか。飼い殺しの天才ですねあなたは。
もう気になって(ry

まあ、気を取り直して、新作投下と参ります。
111第一幕 二年目の春(1):2005/07/27(水) 23:38:07 ID:9jihLXAb
0.


私の原風景。


小さい頃の記憶。

いつの話だろう。
お母さんと、お父さんが、喧嘩している。

「――――――――!」
「――――――――!」

お母さんは涙目になっている。
お父さんはすごい顔で怒っている。

何が原因だろう。
分からない。
ワカラナイ。

分からないけど、とても、悲しい。

どうして、大人は喧嘩するの?
どうして、仲良くしないの?
どうして、笑わないの?
どうして、わたしに構ってくれないの?
どうして、わたしと遊んでくれないの?

ねえ、どうして、お父さん、お母さん?
わたし、寂しいよ――――――――
112第一幕 二年目の春(2):2005/07/27(水) 23:39:01 ID:9jihLXAb

そして、ひいおじいさんに連れて行かれる。
二人が見えなくなる。

ひいおじいさんは、わたしを公園に連れて行った。
わたしはひいおじいさんと遊べてとても楽しかった。

でも、ひいおじいさんは、どこか寂しそうだった。

「ひいおじいちゃん、どうしたの?」
「ああ――――何でもないよ、梢ちゃん」
ひいおじいさんは、何も言わなかった。

いつもそうだった。
大人は、子供に何も教えてはくれない。
どうして、黙るの?
どうして、教えてくれないの?

ひいおじいさんが亡くなったのは、それからしばらくの事だった――――

113第一幕 二年目の春(3):2005/07/27(水) 23:40:03 ID:9jihLXAb
1.

「行ってきまーす」
「行ってきます」
「行ってくるです〜」
「はいよ、行ってらっしゃい。道に気を付けるんだわよ〜」
いつもの場所。
鳴滝荘。
僕達の家だ。
朝の、いつもの風景。
「あれ、白鳥クンは行かないの?」
「今日は午後から学校なんですよ」
「あら、そうなの」
「そういう桃乃さんは、大学のほうは……」
「ああ、あれね」
桃乃さんはしれっと言う。
「まだ休学中」
「あなたはニートですか!」
思わずツッコミを入れてしまった。
僕も中々侮れない。

桃乃さんは去年から休学しているのだから、もう二年目になる。
本人は「自主休学中」「一年次に単位を思い切り取った」と言ってたから、進級は大丈夫なのだろう。
でも、今の生活では桃乃さんは確実にニートだ。本人は自覚しているのだろうか。
「働いたら負けだ」なんて思っているのだろうか。
訊きたくないけど。

「大丈夫よ、これでも収入はあるし」
「親の仕送りじゃないですか!」
「あんなの、親であって親に非ず、って奴よ」
桃乃さんはさらりと言う。
114第一幕 二年目の春(4):2005/07/27(水) 23:41:13 ID:9jihLXAb
「一応、学費と生活費は出してもらってるけど、それだけよ」
「……はぁ……」
……何か……話すのも無意味な気がしてきた。
桃乃さん、根は結構純情で、そして頑固だから。
「……やっぱり、あれはあんまり思い出したくない記憶ね」
「……前にも、言ってましたね、そんなこと」
桃乃さんは、左の手首を見る。
前前から気になっていた。
普段はブレスレットで隠している、その痕を。
桃乃さんの、負の過去。
「……あんま、思い出したくない話だわよ。あの頃は、随分荒れてたから。
 それこそ、もう自分は幽霊なんだって、本気で思ってたわよ……
 だから、この前あいつが帰って来たときは、本気で嬉しかったわ……」
「桃乃さん……」
それから、暫く桃乃さんは黙って。

「全く、あたしはあんた達が羨ましいわよ」

「羨ましい……?」
「四六時中好きな人と一緒にいられるという事以上の幸せがどんなモンか、
 こっちが知りたいぐらいだわよ。あんた達はいいわよねー、いつも一緒で。
 鳴滝荘の構造を考えれば、恋人よりも新婚夫婦と言った方がお似合いだわよ」
「ちょっと、桃乃さん、そんな事を言わなくても……」
僕はしどろもどろになって答える。
「そんな、僕達はそこまで……」
「十分、新婚生活に見えるわよ。これで二人とも学生じゃなきゃ子供だって作りそうよ」
「いや、それは……」
どうなんだろう。
僕だってそこまで分別のない男じゃないぞ。
梢ちゃんなんて知識があるかどうかも危ういのに……
……
…………
でも、作りそうだな……いや何を言ってるんだ僕は。
115第一幕 二年目の春(5):2005/07/27(水) 23:42:12 ID:9jihLXAb
「とにかく。いい、白鳥クン」
桃乃さんは、突然言い切った。

「今ある幸せを、ちゃんと噛みしめておく事よ」

「…………はい?」
「幸せなんて、いつ消えちゃうものか分からないものよ。だから、ちゃんと忘れないこと。
 まあ、あたしみたいな遠距離恋愛も、また乙なものだけどね」
「……はぁ……」
よく分からないけど。
とりあえず、頷いておいた。
桃乃さん、何か珍しい事を言うな……
今日は雨になるだろうか。
「あたしなんて、ラブりたくてもラブれないんだから」
「遠距離恋愛だって十分な恋愛ですよ」
「でも、やっぱりあんた達みたいにいつも側にいたいのよ」
ああ、そういう事か。
桃乃さんも苦労するなあ。
「らぶー、梢ちゃんとらぶらぶー」
「やめてください」
正直やめて欲しかった。

「あっと、もうこんな時間か」
桃乃さんは、うーん、と背伸びをする。
「さって、今日もやりますか」
「朝から宴会ですか?」
「B級映画鑑賞会」
「勉強してください」
「じゃあ宴会ね」
「ごめんなさい桃乃さんもう言いません」
「それでよろしい」
桃乃さんは、けたけたと笑って部屋に引き上げていった。
今日も、鳴滝荘は賑やかだ。
116第一幕 二年目の春(6):2005/07/27(水) 23:43:25 ID:9jihLXAb


2.

あの春の日、ひいおじいさんが死んだ。
とても長生きしていたらしい。
幼かった私にも、その死は、とても重くのしかかった。
大好きなひいおじいさん。
たくさんの絵本を読んでもらった。
面白いお話をしてくれた。
いっしょに公園で遊んでもらった。

だから。
とても悲しかった。
好きなのに、消えていった。
私は、一人ぼっち。
寂しい。
どうして、死んじゃうの?
どうして、わたしの前から消えていくの?
いやだよ。
いやだよ―――――――

117第一幕 二年目の春(7):2005/07/27(水) 23:45:03 ID:9jihLXAb
3.


「おう白鳥、帰るのか?」
「うん、一応どこにも寄らない予定」
「じゃあ俺もついていく」
「どうして?」
「珠実に渡してやりたいものがあるんだ」
「そっか」
皇デザイン専門学校。
帰りの風景。
「何よ、あんた達何を企んでるって言うの?」
「何も。ただ俺の彼女に会いに行くだけだよ」
「ああ……白鳥クンの下宿に住んでた、あの子だっけ」
「そうそう」
「白鳥クンにしろあんたにしろ、揃いも揃って年下好み?」
「いや、僕はそんなんじゃ……」
「俺も右に同じだ」
「まあ、いいけどね」
瑞穂ちゃんは、それだけ言って、気が済んだようだ。
未だに彼氏がいないらしい。
「うわー……燃える展開だね!」
「理想奈ちゃんは妄想しすぎ」
「えうー、そんな事言わないでよ!ボーイズラブはおいしいんだから!」
「そこで雪月澄乃になるなお前。絶対彼女に失礼だ」
「はにゃー……」
「…………」
「…………」
「…………」
「あらあら、まあまあ」
まあ、そんな事があったりして。
今日は、彼と一緒に鳴滝荘へ行くことに。
118第一幕 二年目の春(8):2005/07/27(水) 23:46:32 ID:9jihLXAb
……
彼ともいい思い出、あまり無いんだよなあ……個人的に。
「なあ、白鳥」
「何だい?」
「珠実は、普段どんな生活をしてんだ?」
「普段?普段ね……ソラモウ、オゾマシイコトトカ・・・・・・」
「あ?白鳥?」
「いや、何にも。いつも梢ちゃんの事ばかりでね……」
「へぇ……付き合ってる事を、あまり言わないみたいだな」
「そうだよ……珠実ちゃんの付き合ってる人がキミだったなんて、寝耳に水だったよ。
 それに、その事実もキミから知ったんだから」
「そらそうだよな……いくら珠実とはいえ、自分の恋人の事はあまり話さない、か」

「何か言いましたか〜?」

この声は。
こーのーこーえーは。
「…………」
二人して、ギチギチと音を立てながら後ろを振り向くと。

「人の悪口を公衆の面前で言わないで欲しいです〜」
「……珠実ちゃん……」
「珠実……」
「こんにちは白鳥さん。今帰りですか?」
「う、うん……」
というわけで。
見事、梢ちゃん、珠実ちゃんと合流できました。
119第一幕 二年目の春(9):2005/07/27(水) 23:47:22 ID:9jihLXAb
「で〜、こんなところで何をしてるですか二人とも〜」
「ああ……ちょっとお前に渡したいものがあってさ」
「私にですか〜?」
「ああ、これだ」
翼君がかばんから取り出したるは。
二枚の、映画のチケットだった。
「今からじゃ……駄目か?」
「……………」
珠実ちゃんはしばし考えて。
「いいですよ〜、行きましょう翼さん〜」
「…・・・ありがとう」
「いいですよ〜、どうせ明日は休みですし〜」
「珠実ちゃん、夕飯はどうするの?」
「ゴメンです梢ちゃん〜、今日は外で食べてくる事になったです〜」
「そっか……残念だなあ。今日は珠実ちゃんの大好物を作ろうと思ってたのに」
「また今度の機会にお願いするです〜」
そして珠実ちゃんは翼くんの腕と組んで。
「梢ちゃ〜ん」
「?なあに、珠実ちゃん」

「大好きですよ〜、梢ちゃん!!」

そして。
二人、歩いていった。
120第一幕 二年目の春(10):2005/07/27(水) 23:48:02 ID:9jihLXAb
「…………」
「……梢ちゃん?」
あれ?
どうしたんだ梢ちゃんは。
どこか上の空だけど。
「……そっか……」
「梢ちゃん?」
「……いえ……」
梢ちゃんは、苦笑するように言う。
「珠実ちゃんにも、恋人が出来たんだな、って」
「ああ……翼くん、の事だね」
「なんか、珠実ちゃんが、遠くに行っちゃうような気がして……
 これからは少し、寂しくなりますね、鳴滝荘もk―――――」
「梢ちゃん」
僕は梢ちゃんの言葉を遮る。
「珠実ちゃんは、絶対に梢ちゃんから離れたりはしないよ」
「……白鳥さん」
「だって、梢ちゃんと珠実ちゃんは、天下無双の友情を持っているんでしょ?」
「……」
梢ちゃんはしばし黙って。
そして。
「はい!!」
元気良く、笑った。
「じゃあ、行こうか、僕達も」
「はい、白鳥さん」
僕達も、手をつないで。
そして、腕を組んで、歩いていった。

121第一幕 二年目の春(11):2005/07/27(水) 23:48:46 ID:9jihLXAb
4.


ようやく、双葉銀座を出られた。
「はぁ……なんかいつもの買い物よりも疲れたね」
「そうですね、白鳥さん」
原因はというと……
『おう兄ちゃん!!梢ちゃんとラブラブしてるかい!?』
『お、おじさん、そんな大きな声で言わないで……』
『おうおう、青いねぇ。よっしゃ、コレはおじさんからの志だ!』
『えぇ……??』
『へいへいそこ行く梢ちゃん、今日も鯛焼きを……って何腕組んでるの!?』
『ええ……見ての通りですよ……』
『かあ、羨ましいわねぇ。よっし、今日は特別にオマケしちゃうわよ!』
『またですかぁ……』
こんな事が繰り返された訳で。
ようやく買い物が終わった。
すると。
「うえ〜ん」
…………?
「おかあさん、どこ〜?」
女の子が一人、泣いている。
「……迷子かな?」
梢ちゃんに振り向くと。
梢ちゃんはいなかった。
あれ?
「大丈夫?どうしたの?」
「あのね、おかあさんとね、はぐれちゃったの」
「そうなの……よし、お姉ちゃんが一緒におかあさんを探してあげるね!」
「ほんとう!?ありがとうおねえちゃん!」
「……」
優しいなあ、梢ちゃん。
122第一幕 二年目の春(12):2005/07/27(水) 23:50:06 ID:9jihLXAb
それから10分ほど双葉銀座中を歩き回って、夕日が綺麗になった頃、
ようやくこの子の母親を見つける事が出来た。
「おかあさ〜ん!」
「ありがとうございました……」
「いえいえ、どういたしまして」
「ありがとう、おねえちゃん、おにいちゃん!」
「もう迷子になるんじゃないよ」
迷子の親子と別れた。
「ああ、見つかって良かった……」
「そうですね……」
「どうかしたの?」
「いえ、お母さんと一緒にお出かけした事があまり無くて、それで、羨ましいなあ、って」
「そうだったんだ……」
考えてみれば、僕は梢ちゃんの昔をあまり知らない。
総一郎さんの死も。
梢ちゃんが多重人格になったきっかけも。
結局、僕は無知なままだ。
このままでいいのだろうか。

そして、ようやく鳴滝荘に着いた。
もう十分に夕飯の支度の時間だ。
「はあ、疲れた……」
「お帰り〜、二人とも〜」
桃乃さんが出迎えてくれた。
「あれ、珠は一緒じゃなかったの?」
「恋人と一緒に映画を見に行きましたよ」
「へぇ……珠にも、恋人、ねぇ……」
123第一幕 二年目の春(13):2005/07/27(水) 23:50:45 ID:9jihLXAb
なんか意味深に呟く桃乃さん。
何を企んでいるんですか?
「それじゃあ、私は夕飯の支度を……」
「梢ちゃん、僕も手伝うよ」
「白鳥さん、疲れているのに、いいんですか?」
「いいよ、別に。たまにはいいでしょ?」
「………はい!」
梢ちゃんの笑顔が眩しい。
この笑顔を見ているだけで癒される。
これこそ、ささやかな幸せ。
「あ〜……白鳥クンが心配だから、アタシも手伝うわ。いいでしょ、梢ちゃん?」
「はい、喜んで!」
どうやら、今日の夕食も賑やかになりそうだ。
「お兄ちゃん、大人だね〜」
中庭で雑草を摘んでいたと思われる朝美ちゃんが声を掛けてきた。
「朝美ちゃんまで……まあ、朝美ちゃんにもその内好きな人が出来るかもね」
「ええ!?何言うのお兄ちゃん!?」
「白鳥クン、スケコマシもほどほどにしときなさいよ〜?後で珠からお仕置きがあったりして」
「まさか、そんな事は……」

ありましたとさ。
鳴滝荘、二年目の春はこんな日常だ。

124第一幕 二年目の春(14):2005/07/27(水) 23:52:04 ID:9jihLXAb
5.

「行ってきま〜す!!!!」
「行ってらっしゃ〜い」
「珠実ちゃん、昨日の映画は面白かった?」
「ええ、もう最高でしたよ〜……」
珠実ちゃんが冷たい視線を送る。
「……いや、もうお手上げだから、勘弁してよ……」
「お兄ちゃん大丈夫?」
「うん、なんとか」
そして、駅の方向に向かって、僕、珠実ちゃん、朝美ちゃんは左へ。
梢ちゃんは右へ曲がった。

……
………右?
「ちょ、梢ちゃん!学校はそっちじゃないよ!」
「ああ!すみません、スミマセン!ついぼーっとして……」
「うっかりミスをする梢ちゃんもラブリーです〜」
「大丈夫、梢ちゃん?疲れてるなら休んだ方が……」
「いえ、大丈夫ですよ。早くしないと学校に遅刻しちゃいます」
「うん、そうだけど……」

なんだろう。
この胸騒ぎは。
一瞬、嫌な予感がした。
でも。
梢ちゃんも大丈夫そうだから、いいか。

僕は気付かなかった。
これが。
あの事件の、予兆だったとは―――――――

125第一幕 二年目の春(15):2005/07/27(水) 23:52:36 ID:9jihLXAb
6.



あの日、わたしは白鳥さんに出会った。
わたしに、たくさんの絵を見せてくれた。
わたしを、悲しみから救ってくれた。
将来、絵本作家になるんだと言った。
わたしは、『がんばってね!』と言った。

楽しい時間は過ぎた。
そして、白鳥さんは帰っていった。
わたしは、また一人ぼっち。

わたしは、白鳥さんがくれた絵を見る。
たくさんのおともだちが描かれた、森の絵。
心が、あったまる。
「しらとりおにいちゃん……」
これが。
もしかしたら、わたしの初恋だったのかもしれない。
でも。
そんな事は、すぐに飛んで行ってしまった。

わたしは、わたしじゃなくなってしまったから―――――――

126二年目の春(アトガキ):2005/07/27(水) 23:58:04 ID:9jihLXAb
こんな感じで第一章終了です。如何でしたか?
読んで解かる通り、私の過去の作品のエッセンスが含まれていたりします。
ここでは「Over」「家族」の設定が出てきています。
まあ、読む際にはご注意を。

例によって色々小ネタを混ぜ込んでるけど、今回はキワドイかなあ……と反省したり。
雪月澄乃なんてSN(ry

物語は長いので、のんびりやっていきたいと思います。
次章、「兆候」金沢魚子VS部長の珍対決です。お楽しみに……
それでは、感想・批評をお待ちしています。
127名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:08:53 ID:z0CRFZaz
グッジョブ!

…………………なのですが、長いっ!
ビックリしましたです。
128名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:11:53 ID:MkrUJ0qq
>>109
GJです!
小出しの達人さん・・・?
もうなにか流石としか言いようがないですw

>>126
流石です〜。
そして、梢ちゃんはいったいどうなって・・・
物凄く続きが気になります。
そして魚子VS部長も・・・
これは楽しみでしかたが・・・w

お二方、執筆がんばってください。
129ぐうたら:2005/07/28(木) 00:24:59 ID:64EjVv7n
>>109
チクショウ!!生殺しもたいがいにry
早急に続きを要求するー!!

>>テイル氏
新作デスネー。
魚子ちゃんVS部長…想像つかねえ…

お二人ともぐじょぶー!

俺はSSが一段落したので来ました。
>>86さんのタイトルを取っちゃったようなので、まずは2、『Happydays』にしました。
さあ、テイルさんが>>84でいった『彼女』はあたっているのかな?
投下〜
130Happydays @ 1/4:2005/07/28(木) 00:25:52 ID:64EjVv7n

早朝。
公園へと続く道を、少女は歩いていた。
その足取りは軽い。
だが、どこか緊張した様子も見られる。
手には鞄と、一つの弁当の包み。
身にまとっているのは、そう、黒崎朝美の通う中学校の制服。
少女は公園に着くと、そわそわし始めた。
少女が公園について間も無く、一人の青年が少女の前に訪れた。
「……よぅ」
「お…おはようござい…ますの…」
いつも通り、といった感じで挨拶をする青年と、ぎこちない挨拶をする少女。
「……、お前なぁ」
そんな少女を見て青年は小さくため息をつく。
「は、はい?」
「もういい加減に挨拶ぐらい普通にしろって。何度会ってるんだよ?」
「そ、そんなコトどうでもいいでしょう!ハイ、コレ!」
顔を少し紅潮させ、持っていた弁当の包みを青年に突き出す少女。
包みを持つ手は、以前よりは少ないが、何枚かの絆創膏が貼られていた。
「……ん、あぁ…サンキューな」
その手をじっと見て、包みを受け取った青年は、少女に礼を言う
「こ、これぐらい…」
強がる少女を見て、フッと青年は笑い、
「じゃ、今日も頑張れよ。また夕方な」
くるりと振り返り、公園を後にしようとする青年。
「あ……」
それを見て少女は声を漏らす。
「ん?何だ?」
「あのッ…その…」
131Short Short Short! @ 2/4:2005/07/28(木) 00:26:37 ID:64EjVv7n
青年を呼び止めた少女だが、次の言葉を言うのをためらうかのようにもじもじと手を組む。
「どうした?用がないならもう行くぞ?」
「!待ってください!その…えと……き…今日!」
「?」
「今日……今日の…ご予定は?」
「予定?そうだな、今日は学校が半日なんだよ。学校側の都合でな」
「!ほ、本当ですか!?」
「ああ、それがどうした?」
「あ、その…ですね…私の学校も…今日は午前までですの…」
「そうか、そりゃ奇遇だな」
「そ、それでですね!もし…もし、今日暇…なら…」
「どっか行くか?」
「ほえ?」
今の今まで、少女がどうしても喉から出なかった言葉を青年にさらりと言われ、思わず素っ頓狂な声を上げる。
「今日は午後から何も予定がねーんだよ。お前がよければどっか行かないか?」
「え、あ、えと、その…」
「嫌、か?」
わざとらしく、ニヤリと笑う青年。
「!…よ、よろしく…お願い、します…わ」
「よし、決まりだな。じゃ、昼にまたここでな」
ピッと手を上げ、公園を去る青年。
それを見送る少女。
その顔は、少し赤くて。
132Happydays @ 3/4:2005/07/28(木) 00:27:16 ID:64EjVv7n
少女は、公園を出て、元の通学路に戻った。
いつもの通学路。
だが、今日の少女には何か特別なものの様にさえ感じられた。
せっきまでの緊張した様子は無く、少女は軽い足取りで通学路を歩き続けた。
それから少し歩いたところで、後ろから聞きなれた声が聞こえた。
「あー、みっちゃーん!!」
少女の(本人は否定しているが)親友の、黒崎朝美だ。
「おー、おはよーさん」
そしてその友人、通称『さっちゃん』が二人並んで歩いてきていた。
その声を聞いた少女―『みっちゃん』と呼ばれた少女は、一瞬の間を置き、元気良く振り返り、
「オーッホッホッホ!!あらあらおはようクロスケさん!!」
満面の笑みといつもの高笑いで朝美に挨拶をし、
「あーら、お連れのものもおはよヴッ!?」
朝美の隣の少女の辞書攻撃により笑顔のまま地面に沈んだ。
体を綺麗に地面にめり込ませたまま三千代は空を仰いだ。
その目に映った青い空。

その今日の空は三千代にはいつもより青く感じられた。
133Happydays @ 4/4:2005/07/28(木) 00:28:16 ID:64EjVv7n
皇デザイン専門学校。
「おはよう」
「あ、白鳥君。おはよ」
「おはよー」
白鳥隆士は二人の学友の少女と挨拶を交わしていた。
そこに一人の青年―先刻三千代と公園で約束をしてきた青年が現れた。
「おう白鳥」
「あ、おはよう」
「ああ」
「あ、今日は遅刻しなかったね?おはよ」
「あらら〜?今日も例の中学生ちゃんのおべんと?萌えるね〜?」
そばかすの少女、通称『釘バット』ちゃんや、眼鏡の少女、通称『ホモスキー』ちゃんの冷やかしにも青年は、
「そう毎日遅刻してたらコッチの身がもたねーし、アイツの弁当じゃ別に萌えねーし何度も言うが中学生相手じゃ立つモンも―」
「はいストーップ!!(ぶおん!)」
「っと(ひょいっ)」
「「「よ、避けた!?」」」
なんということだろう。
彼は釘バットちゃんの振り下ろした釘バットを軽く後ろに跳んだだけでかわしてみせたのだ。
以前の―『エロール』だったころの彼には出来かった芸当。
やはり、彼はもう以前の彼ではないのだ。
「な、何で!?アンタがあたしのコレを避けるなんて…!」
「……あのな、もうそんなのに殺られるほど俺もヘタラじゃないってことだよ」
平然と言ってのける青年に、隆士たち三人はポカンとしている。
そんな三人を尻目に、青年は教室の窓から空を見た。
きっと、少女も―三千代も見ているであろう空を。

彼の目にも、空はいつもより青く見えた
134アートーガーキ!:2005/07/28(木) 00:31:05 ID:64EjVv7n
今回はここまで〜
今回の主役はみっちゃんとエローリです。
でも本名が出てないのにエローリを表現していこ…『青年』のままカナ?
次回をお楽しみにー。

追伸!
ぐうたらは白鳥君の友人三人衆を、あくまでも『エロール(リ)』・『釘バット』・『ホモスキー』と呼び続けます!!
135ぐうたら:2005/07/28(木) 00:36:39 ID:U0+fjje8
ウボァー
よくみると2/4のトコのタイトルがショートショートショートに!orz
136テイル:2005/07/28(木) 00:46:01 ID:lvlXo1dl
>>134
どこかで見た作品のような気がするのは気のせい……
GJでした。
そのまま二人のデートも書いてみれば如何かと。

しかしあれだ、一日にエローリが珠実と三千代と二股状態というSS投下状況な訳で……
いやあ、ここって面白いなあ。SSって自由だなあ。
137前スレ577:2005/07/28(木) 00:54:56 ID:x34fKI/z
>>109
GJ!です。それにしても気になるところで切りましたね。
続き待ってますよ。
>>126
こちらもGJ!です。梢ちゃんもぬくぬくでいいですね。しかし、

>金沢魚子VS部長の珍対決

とは・・・?すごく続きが気になります。
そして、「蒼」orz
ですが、気にせず「冬の終わり」の設定でいきたいと思います。
>>134
またまたGJ!そして、

>ぐうたらは白鳥君の友人三人衆を、あくまでも『エロール(リ)』・『釘バット』・『ホモスキー』と呼び続けます!!

この心意気にもGJ!

では自分も途中までできたので投下させていただきます。
138片道切符:2005/07/28(木) 00:56:11 ID:x34fKI/z
俺は今、北へ向かう列車に乗っている。特別な理由などない。ただ、東京から離れたかった。
利根川の鉄橋を渡るあたりで、俺はふと数時間前までの行動を思い返してみた。

俺は相変わらず自宅の机で原稿用紙を前に頭を抱えていた。そして少しばかりのアイデアが頭に浮かび書きなぐってみた。だが、続かない。
娘の死、そして妻の死からもう5年も経つ。だが、あの日以来何も書けない。俺の中の時間はこの5年間止まったままだ。
そして今日。俺はついに逃げてしまった。ろくな荷物も持たずに部屋を飛び出し、家の近くでタクシーを拾った。
「お客さん、どちらまで?」
タクシーの運転手が尋ねる。
俺は返事に困った。行き先など決めてなかったからだ。
俺は少し考えた後、手元のメモ用紙になんとなく思い付いた地名を書いた。
139片道切符:2005/07/28(木) 00:57:17 ID:x34fKI/z
しばらくして、タクシーは目的地に着いた。
タクシーを降りた俺は思った。懐かしい・・・。同じ東京ながら、ここに来るのは数十年ぶりだ。
俺がメモ用紙に書いた地名。それは「上野駅」だった。

ここは、俺の東京での第二の人生が始まった場所――――

さて、ここからどこへ行こう? 俺の故郷にはもう両親も知り合いも誰もいない。
だが、他に行く場所もない俺は故郷までの片道切符を購入し、改札を通った。
人でごった返す通路を歩いていると、突然発車ベルが鳴った。
俺は慌てて列車に駆け込んだ。何とか間に合い、窓際の席を確保する。
だが、その列車が乗り間違いだと気付くまで時間はかからなかった。
その列車は東北線ではなく常磐線の普通列車だった。
だが、俺の故郷は北のはずれ。この列車でも行けない事はない。俺はそのまま乗り続ける事にした。
140片道切符:2005/07/28(木) 00:58:35 ID:x34fKI/z
列車は北上を続ける。なぜだろうか? 東京から離れるにつれ気持ちが軽くなっていくのは。
それは右手に海が近くなったからかもしれない。窓を開けるとほのかに潮の香りがした。

やがて列車は海沿いの小さな駅に止まった。ドアが開き、熱気が車内に入り、蝉の鳴き声が大きくなる。
列車はなかなか動かない。アナウンスは特急列車の通過待ちだと告げる。
まあ、急ぐ旅ではない。そう思うと俺はなんとなく窓の外を眺めた。
線路のすぐ脇には向日葵が咲いている。俺はしばらく向日葵をぼんやりと眺めていた。
すると、向日葵のすぐ側に一人の少年がいるのに気付いた。年の頃6歳か7歳くらいだろうか。

ふと、俺はその少年を見て思い出した。18年前に生き別れた俺の息子の事を――――
既に天涯孤独の俺にとって、生きていれば唯一の家族となる。
どこかで生きてくれているであろうか? 生きて幸せに暮らしているならそれでいい――――
18年前の俺の心の傷はまだ癒えていなかった。

一方、少年は大事そうに抱えたスケッチブックを開くと、クレヨンで楽しそうに絵を描いていた。
なんとなく、俺はあの少年の絵が見たくなった。
それがなぜだかはわからない。しかし、発車の時刻が迫るにつれ少年の絵を見たいという気持ちが大きくなっていく。
そんな俺の葛藤も知らずに、特急列車が矢の如く車窓を過ぎてゆき、駅に発車ベルが響いた。
141片道切符:2005/07/28(木) 01:00:12 ID:x34fKI/z
・・・気がつくと俺はホームにいた。
列車は駅を発車していく。
俺一人を残して――――
自分でもなぜこんな事をしたのかわからない。だが、降りてしまったのなら仕方がないと俺は自分自身を納得させた。

改札で途中下車印を押してもらい外に出る。
とにかく暑い。空には雲一つなく、アスファルトの照り返しは激しい。
ふと時計を見る。・・・14時30分。どうりで暑いわけだ。

少年の下へ向かう。少年はこの暑い中相変わらず絵を描き続けていた。
俺はどうやって少年から絵を見せてもらおうか考えた。
考えた末、俺はかばんの中になんとなく入れておいた「秘密兵器」が入っているのを思い出した。
久しくやっていなかった「あれ」をやる事にした。

「よう、俺は流星ジョニー!よろしくナ!」
少年は一瞬驚いたようだったが、すぐに眼に輝きを取り戻しこう言った。
「うん!よろしくね。ジョニーおじさん。」
子供のこんな屈託のない笑顔を見るのは久し振りだった。
142前スレ577:2005/07/28(木) 01:02:03 ID:x34fKI/z
今日はここまでです。

そして久々の投下にかなり緊張しました。
続きはみなさんがよろしければ、完成次第投下しようと思います。
それでは。
143名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 01:08:12 ID:bVA4PUhe
わぉー
平日なのにSSラッシュ (o^-')b
144名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 01:55:27 ID:oUDUygt7
皆さんGJ!

ですが『前スレ〜〜〜』
とか言うのは分かりにくいので『テイル』氏、『ぐうたら』氏、『メリー』氏、他多数(すみませんm(_ _)m)
の方々みたいにHNをつけてみては?
その方が管理もしやすいのではないかと
145ぐうたら:2005/07/28(木) 06:09:22 ID:U0+fjje8
>>テイル氏
どこかで見たことあるのは、ホラ、アレだ。
前に投下された「コイゴコロ」に似てるんですヨ。
書きあがってから自分でも「あーこりゃ似てるなー」と思ったぐらいだから。
コイゴコロの作者様、パクリじゃないって信じてください・・・
146ヘブン:2005/07/28(木) 12:00:22 ID:AxUUOkkl
>>テイル氏
部長クル--(・∀・)---!
GJですっごい期待ですよ

関係ないけど知り合いに頼んでSSを掲載させてもらった
探せば・・・ある・・・・かも
147名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 13:42:17 ID:KaL6slDj
>>143
つ夏休み

こんな良質なSSラッシュがあると、ついつい自分のと表現を見比べてしまいますね。
148ぐうたら:2005/07/28(木) 22:19:26 ID:pd1aUnd3
サマァァァァァァァ………バケエエエィショォォォォォォォォォン!!!な、ぐうたらです。
翼と蒼購入で少し頭に普通とは違う分泌物が溢れ出て来ていますヨ。
さて、蒼で白鳥くんの身長のデータも入手したところで、今夜中にタチバナさんSS投下しますー。
…ええ、 今 夜 中 にね。
…チクショウ、明日の予定天気の所為でダメになった。鬱!
149名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 22:59:42 ID:FVn78S9T
さて、「ずっとずっと〜IF〜」の続きと参りましょうか。相変わらずの小出しっす。
150ずっとずっと〜IF〜:2005/07/28(木) 23:01:58 ID:FVn78S9T
早紀はぐびっと喉を鳴らし、白鳥の分身に向けて右手を恐る恐る伸ばしていった。
微かに震える指先で一瞬触れるが、まるで熱いモノにでも触ってしまったかのように、
慌てて手を引いた。
それが襲いかかって来ないのを確かめでもするかのように、早紀は息を詰めて様子を伺っていたが、
それ以上何も起こらないらしいことを知り、再び手を伸ばしていく。

また指先が白鳥のペニスに触れた。今度は引っ込めたりせず、ちょんちょんとつついてみる。
「うわぁっ!?」
その途端、男根がびくっと震え、早紀は悲鳴をあげて手を引っ込めた。
「コッ、コラ、脅かすなこのやろう!」
「ご、ごめん」
照れ隠しもあって怒鳴る早紀に、白鳥は素直に謝る。もちろん脅かすつもりなどはなく、
女の子に触られてつい力が入ってしまったわけなのだが、そこが彼のいいところなのだろう。

「い、いいか、妙なマネすんじゃねーぞ」
念を押しつつ、早紀はもう一度そこに手を伸ばしていく。反応してしまわないよう、
白鳥は下腹部に意識を集中してそれを待った。
三度、早紀の指がペニスに触れた。白鳥はお尻の辺りがきゅっとなりそうなのをなんとか堪える。

それが妙な動きをしないらしいとみて、早紀はさらに大胆に肉胴に指を回し、そおっと握ってみた。
151ずっとずっと〜IF〜:2005/07/28(木) 23:03:33 ID:FVn78S9T
「……」
早紀は神妙な顔をして、手の中にあるカチカチになった肉茎を見つめた。
その硬さを確かめでもするように、少し手に力を入れ、すぐに緩める。
そして「ほぅっ」と、なんだか感心したような表情をすると、
ぎゅっ、ぎゅっ、と繰り返し力を込めてみる。
その刺激に耐え切れなくなった白鳥が、ついペニスをビクンとさせてしまったが、
早紀は一瞬動きを止めただけで、またすぐ握り始める。

『まず…い』
ただでさえキスやペッティングで、すでに限界近くにまで昂ぶっていた白鳥は、
その刺激で暴発寸前まで上り詰めて行くのを感じ、焦った。『このままだと…まずい!』
だがあろうことか、早紀は追い討ちをかけるように、手をゆるゆると上下させペニスを扱き始める。
「さ、早紀ちゃん!?」
「こ、こうすると気持ちいいんだろ?」
声をひっくり返して叫ぶ白鳥に、竿を扱く手を止めずに早紀は言う。
ディープキスもだが、いったいどこでこんな知識を覚えたのか…。
いやそれよりも、こんなことをされたらもう…
「だ、ダメだよそんな…あっ?」
「へっ?」
だが白鳥が止める間もなく、早紀の手がわずか数往復しただけで、彼は頂点に達してしまった。

早紀の手の中でびゅくんっとペニスが跳ねる。同時に先端から白濁した粘液が噴出し、
覗き込むようにしていた彼女の顔に飛び散った。
152ずっとずっと〜IF〜:2005/07/28(木) 23:05:47 ID:FVn78S9T
「〜〜〜〜〜!!」
白鳥が悲鳴にならない悲鳴をあげる。一方、顔面に熱い噴出を浴びた早紀は、
何が起こったのか瞬時には理解できずに、目をぱちくりさせていた。
胸にまで飛び散ったザーメンに目をやり、それから手にした白鳥の分身へ視線を戻す。
手の中でそれはびくん、びくんと大きく律動し、その動きに合わせて、
先っぽからどろっとした白濁液が溢れ出し、肉竿を伝い落ちて自分の手を汚していく。
そして栗の花のような青臭い匂いが辺りに漂う。

「……あ!」
数秒経ってからようやく事を理解できた早紀は、顔をあげて白鳥をまじまじと見つめた。
早紀の手でイかされ、射精する瞬間も見られてしまい、情けないやら恥ずかしいやらで、
白鳥はどんよりしている。
「い、いったのか?」
「えーっと…う、うん…。ごめんね、顔とかにかけちゃって」
すまなさそうに答える白鳥に、早紀は笑いかける。
「いいっていいって、気にしてねーよ。それより、気持ちよかったか?」
早紀に訊かれ、白鳥は顔をもわわ〜んと上気させつつ、コクンと小さく頷いた。
「そうか、そりゃ良かった。お前が喜んでくれて、アタシも嬉しいぞ」
満足げに早紀は笑う。またあの“にんニコ”だ。その笑顔を見ていると、
『ま、いいか』と、すべて許せる気になってくるから不思議だった。
153ずっとずっと〜IF〜:2005/07/28(木) 23:07:50 ID:FVn78S9T
「ようし、それじゃ今度はお前の番だ」
顔や身体にかかった精液を拭き終えた早紀が、白鳥のほうを向くと言った。
「えっ?」
同じく、汚れてしまった股間を拭いていた白鳥は、ドキッとして思わず聞き返す。
「えっ? じゃねーよ。今度はお前がアタシを気持ちよくしてくれ。な?」

『な? って言われても…』
既に“ヤル気”になっているとはいえ、改めて言われるとどうにも照れくさくていけない。
躊躇う白鳥に、早紀が身を乗り出すように顔を近づけ、言う。
「遠慮すんな。アタシの身も心も、全てお前のもんだ。だから、お前の好きなようにしてくれ」
そして上気している顔をさらに赤くして、ちょっと俯き、付け加える。
「それにお前が気持ち良くしてくれないと…その…う、巧くできないだろ?」
なんの話をしているのか意味が飲みこめず、白鳥はぽかんと早紀を見た。
彼女は俯いたまま、上目遣いで見つめ返してくるだけだ。

「……」
「……」
『あ…!』
少しの後、はたと気付いて白鳥も真っ赤になる。ニブチンでウブで童貞でも、
さすがに19歳にもなれば、それくらいの知識はあった。
「あ、ああ、そ、そうだね。あははは……は……」
引き攣った笑い。
「が、頑張ってみるよ」
「お、おう、頑張れ」
154名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 23:09:34 ID:FVn78S9T
というところでまた今度〜。明日はAT-Xの放送があるし、こないかもです。
それ以前にこの後は色々納得いかないところが多くて手直しいっぱいしたいし。
155名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 23:16:21 ID:bVA4PUhe
早紀ちゃんに扱いてもらいたいのぉ(;´Д`)ハァハァ
今回は(・∀・)イイ!!
156ぐうたら:2005/07/29(金) 00:21:41 ID:k9pzcR9e
どんどん人がふれ、消えてゆく、

>>154
頑張れ早紀ちゃん…

……諸事情により、今日中に投下は無理。明日になるわ。オヤスミ
157名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 01:13:29 ID:fK9BBbS3
>>154
手直しがんがれ。
マターリと続きを松。

>>156
(・∀・;)何!?
わざわざ課題終わらせたなのに orz
158ぐうたら:2005/07/29(金) 07:56:19 ID:s8WglWis
>>156を書き込んだ記憶がありません。ぐうたらです。
わざわざ課題を終わらせてくれた>>157様のために第一陣の投下ですー
それでは、まほらばサブキャラクターズストーリー第三弾『とあるメイドさんの一日』投下〜
159とあるメイドさんの一日 1/5:2005/07/29(金) 07:57:27 ID:s8WglWis
まだ、外には朝もやがかかる頃。
天に太陽が昇り始め、小鳥たちのさえずりが聞こえ始める夏のある日。
ここ、水無月家にも、同様に太陽の光と、小鳥のさえずりが窓から入り込んでいた。
「…ん……朝、か…」
水無月家のある部屋で眠りについていた女性も目を覚ました。
起き上がり、ベッドから出てきた女性の容姿は、とても端麗なものだった。
長い藍色の髪、深い青の瞳に、すっきりと整った顔立ち。
すらっと伸びた足に、モデルのような身長。
なんでもないシンプルなパジャマさえ華麗に見える女性。
水無月の人間からは、『タチバナ』と呼ばれている、この家に仕えるメイドだ。
彼女は早速仕事に取り掛かるべく、パジャマをするりと脱ぎ、きちりと畳んでから、いつものメイド服に袖を通す。
ぴしりとエプロンを身にまとい、後ろ髪を一つに縛り、最後に頭にカチューシャを付ける。
その凛とした瞳を持つタチバナも、メイド服の所為か、何処かしら可愛らしさも見えてくる。
「さて、……」
そこまでして彼女は、枕の横に座っていたくまのぬいぐるみをそっと抱き寄せる。
「じゃあ、今日もお仕事頑張ってくるね、くまたん」
そして、ぬいぐるみの頬にキスをして、部屋を後にする。
現在時刻AM.5:00。

今日は、水無月家のメイドさん、タチバナのお話。
160とあるメイドさんの一日 2/5:2005/07/29(金) 07:58:11 ID:s8WglWis
早朝の誰もいない水無月家の廊下を一人歩くタチバナ。
彼女には目的があった。
そのため、ある部屋を目指し、歩を進める。
目的の部屋の前に来たタチバナは遠慮せずにドアを開け放つ。
「すぴーっ、すぴーっ…」
「……やはり、まだ寝ていたか…」
「やはり」と言うあたり、もう慣れているようだが、半ば呆れたように、眠っている女性。
いや、女性というよりも、『少女』と表現したほうが適切だろうか。
それほどにまだ幼さとあどけなさを残した寝顔をしている少女に、タチバナは声をかけた。
「おい、サクラ。朝だ。起きろ」
「むにゃ?すぴぷーーーっ…」
「………」
『サクラ』と呼ばれた少女は、まだ一向に起きる様子はない。
「…」
シャッ!と、無言でカーテンを開け放つ。
昇り始めた陽の光を直に浴びても起きる素振りさえ見せない少女にタチバナは溜め息をつき、ベッドの横に立つ。
そして、無言で拳を振り上げ…
ずどむッ!!
少女の腹部めがけて勢いよく振り下ろした。
「ふえぇうぐむっ!?」
タチバナの拳をモロに腹部に喰らったサクラは、規制とうめき声を交互に発しながら、ベッドから転がり落ちた。
「…起きたか?サクラ」
「ふ、ふぇ?あ、先輩……おふぁようございますぅぅぅぅぅぅ……」
まだまだ寝たりない、とでも言いたげな表情でまだ重そうなまぶたをこするサクラ。
「さっさと着替えて厨房に来いよ。」
「はぁ〜い……」
161とあるメイドさんの一日 3/5:2005/07/29(金) 07:59:06 ID:s8WglWis
数分後、厨房に来たサクラとともに、出来た料理を運び出すタチバナ。
水無月家専属のシェフが作った料理を食卓に並べるだけなのだが、ソツなくこなすタチバナに比べ、サクラは…
つるっ
「ふえっ!?」
見事に半円を描き転倒。
その光景を当然のように見て、食器に向けて手を突き出す。
次の瞬間、その場に二つの音が響いた。
ぱしっ! ごんっ!
一つはタチバナが完璧に転倒前と同じような盛り付けで皿をチャッチした音。
そしてもう一つは、美しく弧を描いたサクラが、脳天から床に墜落した音。
「ふ、ふえええぇぇぇぇぇ…」
余程痛かったのか、頭を押さえ込み、うずくまるサクラ。
それを目にも留めずに食卓に次々と皿を並べていくタチバナ。
やがて、朝食の準備が完璧に終わった頃には、家の者を起こす時間帯になっていた。
「よし、お前は旦那さまと奥様を起こしに行け。私はお嬢様を起こす」
「あ、はい〜!お任せください〜!!」
「くれぐれも、粗相の無い様にな」
「は、はいぃ!!」
釘を刺しておいて、タチバナはお嬢様―水無月まひるの部屋へ向かった。
162とあるメイドさんの一日 4/5:2005/07/29(金) 07:59:40 ID:s8WglWis
コンコン。
「お嬢様」
サクラの時とは違い、部屋の前でノックをするタチバナ。
しかし、返事は返ってこない。
「……?」
いつもはもう起きてもいい時間なのに…不思議に思いながらも、ドアを開けることにした。
「失礼します、お嬢様」
部屋に入ると、案の定まひるはまだ眠っていた。
すうすうと規則的なかわいらしい寝息を立て、薄い布団を被っていた。
「お嬢様、朝です、朝食の準備ができております」
そう言って軽くまひるのを体揺らすが、起きる気配はない。
普段起きているこの時間にまだ寝ているのは恐らく夕べ遅くまで起きていたからだろう。
先日の黒埼親子が水無月家に泊まったお返しに、と、今度はまひるが鳴滝荘にお泊りに行ったのだ。
夕べはその時の話をタチバナに遅くまで話していたのだ。
「…ん……ぅ…」
その時、ごろん、とまひるが寝返りを打ち、小さな吐息を漏らした。
その、普段とは真逆の様子に、小動物的な愛らしさを感じたタチバナは、思わず…
むぎゅ。
まだ寝ているまひるを抱きしめて、すりすりと頬にすりよった。
そのすべすべな肌、小さな体、あどけない寝顔が、くまたんを髣髴させ、タチバナを暴走させる。だが……
「……ん…?………おい、タチバナ」
「…お嬢様。起きられましたか」
「ああ、起きた。そしてお前は何をしている?」
「ああ、申し訳ありません。可愛らしかったもので、つい」
自分の仕える少女を勝手に抱擁してしまったのに、どこか、「それがなにか?」という風に答えるタチバナ。
「お前、時々言ってること無茶苦茶」
「それと、もう朝食が用意されていますので、お早く着替えてください。それでは、失礼します」
それだけ言うと、さっさと部屋を後にしたタチバナ。
一人残ったまひるは、
「……たまに、アイツのこと、分からなくなる」
と、呟いた。
163とあるメイドさんの一日 5/5:2005/07/29(金) 08:00:09 ID:s8WglWis
まひるを起こし、再び食堂に向かう途中、タチバナは階下の方から声を聞いた。
女性の苦しみ、呻く声だ。
「(……またか)」
また、というので、何度か同じことがあったのだろう。
ちなみにこの悲鳴の正体は、サクラがこの家の奥方、水無月夕の部屋のカーテンを思いきり開けてしまったのだろう。
そして日光に弱い夕がそれに悲鳴を上げたのだろう。
「(…アイツは後できっちり灸を据えておこう…)」
そう決め、食堂へ戻る。

食堂にはもう既に主人の丑三がいた。
「おはようございます、旦那様」
「む、タチバナか。おはよう」
最近は朝美効果か、以前と比べると大分丸くなった丑三。
挨拶にも「む」や、「うむ」ではなく、ちゃんとした挨拶で返してくれるようになったようだ。
「奥様もお嬢様も直にお越しになられます。しばしお待ちを」
「うむ。ご苦労」
「はい」
数分後、まひると夕が並んで食堂にやってきた。
「お早う御座います、奥様、お嬢様」
「ええ、おはようタチバナさん」
「うむ。おはよう」
「夕ちゃん、まひる、おはよう」
「父様、おはよう」
「丑三さん、おはようございます」
朝の挨拶が交わされ、家族三人が食卓につく。
「それじゃ、いただきますね」
「うむ」
「いただきます」
夕の一声から、丑三とまひるも続いて朝食に手を付け始める。
164アトガキ見聞録:2005/07/29(金) 08:03:39 ID:s8WglWis
今回はここまでです。
今日中に全部投下しますヨー

ちなみに今までのは
まほらばサブキャラクターズストーリー第一弾:夢で見たモノ (弓道ちゃん)
まほらばサブキャラクターズストーリー第二弾:Happydays (みっちゃん)

ですヨー。

このスレが滅ぶときはあるのか、と思い始めました、ぐうたらでした。
165名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 08:25:05 ID:fK9BBbS3
>>164
タチバナタソキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
今日は大学の研究室で続きを待っとるわ。

そしてこんなレス書きこむのに20分近くかかる漏れ orz
166ぐうたら:2005/07/29(金) 08:34:57 ID:s8WglWis
さて、九州は雨で死にたくなるほど暇なので続き投下ー
167とあるメイドさんの一日 1/4:2005/07/29(金) 08:35:33 ID:s8WglWis
十数分後、食事を終えた水無月一家は、それぞれ動き始める。
丑三は彫刻を彫りに自室へ。
夕は日が落ちるまで屋敷の地下へ。
そしてまひるは車に乗り込み学校へ。
「お嬢様、お乗りになられましたか」
「ああ、出ていいぞ」
「は、出発致します」
まひるはタチバナの運転する車に乗り込み、学校へ向かう。
「…おい、タチバナ」
「何でしょう?」
「お前、バイク乗れたな」
「は、一応」
「なんで車も運転できるのにバイクも乗る?」
「まぁ、バイクが好きでして」
「趣味?」
「はい、昔は『仕事』に使っていました。
今は持っていませんがGOLD WING(ぐぐってみよう!)やV-TWIN MAGNA(ぐぐってry)やHornet(ぐry)も持っていました」
「……そうか」
「はい」
「…やはりたまにお前のことが分からなくなる」
「そうですか?」
「そうだ」
「そうですか」
車は走ります。
168とあるメイドさんの一日 2/4:2005/07/29(金) 08:36:35 ID:s8WglWis
「それではお嬢様、いってらっしゃいませ」
「うむ、ありがとう、タチバナ。行って来る」
まひるの通う学校の校門の近くに車を止め、まひるを見送るタチバナ。
「……ふう」
朝の一連の一仕事を終え、水無月家に戻る車の中、一人息をつくタチバナ。
だが屋敷に帰ればまだ掃除洗濯もろもろ激務が待っている。
「…?」
その時、少しタチバナの視界がぼやけた。
単なる目眩だろう、タチバナはそう思った。
車は屋敷に向かって一直線に走って行く。

屋敷に着いてからは、いつも通りサクラと二人で家事をこなした。
屋敷の掃除から、洗濯、水無月夫妻の昼食運び等、いつも通りだ。
だが、今日のタチバナにはそれが何時もより辛く感じた。
普段は疲れの一つも見せずにすべての仕事をソツなくこなすが、今日に限ってあまり体が動かない。
「先輩〜?どこか調子悪いんですか〜?」
あまつさえ、サクラにまで心配される始末だが、
「ああ、大丈夫だ」
と答えた。
ふとタチバナが時計を見ればもう昼過ぎ。
夕食の買出しに行く時間だ。
「サクラ、今日は私が買い物に行ってくる。掃除は任せたぞ」
「ふえ〜?先輩がお買い物に行くなんて珍しいですねぇ〜。どうぞどうぞぉ〜行ってらっしゃい〜」
かなり心配だがここはサクラを信じて(いないが)、とりあえず商店街に出る。
169とあるメイドさんの一日 3/4:2005/07/29(金) 08:37:41 ID:s8WglWis
普通、水無月家ほど裕福な家庭なら、食事に使う食材も相当高価なものを使うと思うのだが、
妻の夕が思いのほか庶民派で、商店街・双葉銀座の食材を好むので、サクラもタチバナも双葉銀座に買い物をしに行く。
商店街には殆ど行かないが、行くときの大半は徒歩だ。
買い物一つにあんな大きい車は不要、とのことだからだ。
だが今日のタチバナは、歩くのもややおぼつかない。
時々よろめいたりして、相当危なげだ。
それでも耐えて買い物を終え、水無月家に帰っている途中、見慣れた建物が見えてきた。
鳴滝荘だ。
水無月家の長女、沙夜子と、その娘朝美が暮らしている。
それゆえ、まひるもよく遊びに行き、今ではタチバナもかなり顔馴染みになっている。
その鳴滝荘から少し離れたところに、これまた見慣れた人物が見えた。
「「あ…」」
タチバナとその人物は同時に声を上げた。
「あなたはえっと…朝美ちゃんの実家の…」
「水無月家のメイドのタチバナです。ご無沙汰しております、白鳥さん。
 先日は、お嬢様がお世話になりました」
「あ、いえいえ、こちらこそ…」
そう、タチバナが出会ったのは、鳴滝荘の大家、蒼葉梢の恋人、白鳥隆士だった。
「今日は、学校はお休みですか?」
タチバナの記憶では、隆士は絵の専門学校生の筈。
平日の昼過ぎに外を出歩いていることに疑問を感じる。
「え?ああ、はい。今日はなんか休校みたいで……」
「そうですか」
「あ、タチバナさんは?また朝美ちゃん達に御用ですか?」
「いえ、夕食の買い物の帰りです」
「あ、そうですか。大変そうですよね、メイドさんって…」
「長くやっていますから、もう慣れています。」
普段は一礼して隆士たちの前を去るだけのタチバナだが、今日はどういうわけか世間話になる。
170とあるメイドさんの一日 4/4:2005/07/29(金) 08:38:20 ID:s8WglWis
「あ……」
「?どうかしましたか?」
「いえ、ただ、背が…」
「背?」
「私より少し高いですね」
「そ、そうですか?そう言われてみれば…高いですね。あまり気にして無かったけど…」
「やはり自分より背の高い男性(ひと)と言うのは良いものですね」
「そ、そういうものですか…?」
「まあ、私自身が大女なので…」
「そうですか?僕は背が高くてスラっとした女の人って、凛々しくていいとおもいますよ?格好良いというか…綺麗というか…」
「…………」
ふと隆士がタチバナに目をやると、顔を赤くして目も少しうつろになっている。
「えっと、タチバナさん?大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫…です。それでは、失礼します」
「あ、はい。すいません、長々と話ちゃって…」
「いいえ。では…」
くるりと後ろを向き、歩き始めようとしたその時だった。
「…ぁ……」
ばたっ!!
………………………
「……あ、ああっ!?た、タチバナさん!!?」
タチバナは、歩き出そうと足を前に出した途端、その場に倒れこんでしまったのだ。
「た、タチバナさん!?大丈夫ですか!?うわ、すっごい熱…!?とりあえずどこか休めるところ…と、とりあえず僕の部屋に…!!」
「…ハァ……ハァ…」
「よいしょ、っと…!」
隆士は、倒れたタチバナを背負って、鳴滝荘に向かった。
171アトガキミラクルタイプ:2005/07/29(金) 08:39:23 ID:s8WglWis
今回はここまでー
次は…お色気(表現が古いとかナシで)シーンダヨ!?
ではー
172名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 10:05:39 ID:fK9BBbS3
>>171
本日2回目のキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
研究室来たのに続きが気になって(ry
173とあるメイドさんの一日 1/6:2005/07/29(金) 10:43:24 ID:DdTV7He2
次にタチバナが目を覚ましたのは、何処かの部屋の中だった。
霞む視界の中、自分が今布団で寝ていることに気が付く。
「……ここ、は…?」
「あ、目、覚めました?」
声が聞こえてきた方を向くと、そこには隆士が座っていた。
「あ…白鳥さん…?」
「ビックリしましたよ。覚えてますか?急に倒れちゃったんですよ?」
「そう…でしたか。ご心配をかけました」
「いいえ。あ、まだ動かない方が…熱があるみたいですから。風邪みたいですね」
言われて初めて、タチバナはまだ自分の意識が混濁していることに気付く。
そうして自分の体を見下ろせば、それがいつものメイド服ではないことに気付いた。
「…?私の…服は…?」
「あ、汗が凄かったんで……」
「そうですか………………!?」
急に、何かに気付いた様子のタチバナは、一気に顔を紅潮させ、自分の体を抱きしめるようにして、隆士から離れるように後ずさる。
「?ど、どうしたんですか……?」
「ま、まさか、白鳥さんが、私の服を着替えさせたんですか…?」
「ええっ!?あ、いや、まさか!さすがに僕でもそれは…タチバナさん!?なんで後ずさるんですか!?
 ああっ!?涙目にならないでください!震えないでください!神に誓って僕は何もしてませんから!!」
「ほ、本当ですか…?」
「本当です本当です本当です!!ちょうど桃乃さんが居たんで桃乃さんの部屋で桃乃さんが着替えさせました!ええ、も・も・の・さ・ん・が!!
 確かにここは僕の部屋でパジャマは僕のですけど…ってだからそんなに怯えないでください!
 皆の替えの服は今洗濯中で…、ちょうど僕のパジャマだけ洗濯が終わっていて…!!」
「そ、そう…ですか…」
「そうですそうですそうなんです!!」
「では、信じます…」
「そうしてもらえると嬉しいです…」
174とあるメイドさんの一日 2/6:2005/07/29(金) 10:44:32 ID:DdTV7He2
「あ、…」
「え?どうかしましたか?」
「いいえ、ただ、買い物の途中だったので…」
「あ、それなら大丈夫ですよ。桃乃さんが電話を入れたみたいだったから、迎えの人が来てくれるそうです」
「それに、お嬢様が…」
「まひるちゃんもその迎えの人が学校に回ってきてからこっちに来るそうですよ」
「そうですか。お手数をかけます」
「いいえ、風邪のときは休むに限りますから」
そんな時、足音が隆士の部屋に近づいてきた。
「お〜い、白鳥ク〜ン!殺し屋ブラザーズ(兄)の服、乾いたわよ〜」
恵だった。
「あ、桃乃さん」
「およ?ああ、目ぇ覚めてたの?大丈夫?」
「(…ブラザーズ…)」
こくりと頷きながら、頭では別のことを考えているタチバナ。
「もうじき迎えも来るらしいから、十分休んどきなさいな」
「はい、お言葉に甘えさせてもらいます」
「うんうん。そうしときなさいな。このメイド服、ここ置いとくわね〜」
恵が去って十数分たったあたりで、玄関の方からクラクションが聞こえた。
「あ、迎えが来たようです」
「そうみたいですね」
「では……」
そこで、急にもじもじし始めるタチバナ。
「?どうしました?」
「いえ……その…き、着替えたいのですが……」
「あ!ご、ごめんなさい!!」
顔を真っ赤にして部屋を飛び出す隆士。
175とあるメイドさんの一日 3/6:2005/07/29(金) 10:45:32 ID:DdTV7He2
ドアが閉まるのを確認して、タチバナはパジャマのボタンに手をかける。
まだ体に熱っぽさは残っているが、手際よくボタンを外す。
上着を脱ぎ、次にズボンに手をかけたときだった。


同時刻、鳴滝荘二号室前の廊下にて。
「はぁ〜、どうして僕はこんなに鈍いんだろ…着替えなきゃいけないに決まってるのに……
 これなら珠実ちゃんにニブチンって言われても仕方ないよなぁ…」
先ほどのあまりの気の利かなさに落胆する隆士。
ドアの前の柱にもたれかかっていると、視界の隅にあるものが目に入った。
「あれ?これって…」
拾ってみると、それは普段タチバナが頭にしているもの、つまりカチューシャだった。
恐らく恵が持ってくる際に手から落ちたものだろう。
「これ、ないと困るよね…」
普通の。
普通の人間ならば普通にタチバナが部屋を普通に出た際に普通に渡せばいいものの、こいつは、あの白鳥隆士である。
この男にまさかそんな気の利いた思考回路が存在する筈も無く、カチューシャ片手にドアに手をかけ、そのまま…
ガチャ。
あけた。
176とあるメイドさんの一日 4/6:2005/07/29(金) 10:46:05 ID:DdTV7He2
「………!!!」
「………!!!」
開けた者と開けられた者。
見た者と見られた者。
二人が同じリアクションを取っている。
ドアを開け放った張本人は、渡す筈のカチューシャを手にしたまま硬直している。
ドアを開けられたタチバナは、ズボンを下ろしたところ、つまりブラジャーもパンツ(くまのバックプリント)も、見えているのだ。
突然の出来事に身動き一つしない。
「あ…あう…あう……」
と、嗚咽だか呻き声だかをあげる隆士。
タチバナは、少しずつ状況を理解しつつあった。
開いたドア。下着姿の自分。目の前の白鳥。
「――――――――――――っ!!!」
息を深く大きく吸い込むタチバナ。
そしてそれに気付いた隆士は、
「ああああああああごめんなさいぃぃ!!!(0・1秒)
 本当に本当に本当にホントウニ覗くつもりなんか無かったんです!!!(1秒)
 ほ、ホラホラホラホラコレコレこれですこのカチューシャ!?(1・4秒)
 これが外に落ちてたんで渡そうとしたらタチバナさんが着替えてるのを忘れていて!!!(2秒)
 本当に悪気とかやましい気持ちとかほんのこれっぽちも!そう!!これっぽちも無かったんです!!(2・6秒)
 あ、じゃあこれ(カチューシャ)おいていきますね!?ではごゆっくり!!!!(以上3秒)」
言葉の包囲網でタチバナに有無を言わせずに部屋を飛び出る隆士。
残されたタチバナは、
「……(ぺたん)」
恥ずかしさのあまり、その場にそのままの格好でへにゃあと座り込んでしまった。
177とあるメイドさんの一日 5/6:2005/07/29(金) 10:46:37 ID:DdTV7He2
数分後、ようやくタチバナは鳴滝荘の玄関に現れた。そこには丑三の専属の運転手と、まひる、恵と隆士がいた。
「……あ」
「……っ…」
思わず隆士と目が合い、顔を赤くして背けるタチバナ。
「どうした?タチバナ」
タチバナの妙な態度に、不思議がる少女―水無月まひる。
「い、いえ…なんでもありません…」
「タチバナが世話になったな。またいつか礼をしてやる」
まひるが、少し上からの物言いだが、素直に礼を言った。
「いーのいーの!困ったときはお互い様、ってねぇ〜♪」
「桃乃さん、何もしてないじゃないですか…」
今日一番の果報者にして苦労者、隆士が不満げに声を上げる。
「何言ってんのよ白鳥クン!服の洗濯、君にはできないデショ〜?」
「それは、そうですけど…」
その所為で大変なことになってしまったことも否めない事実。
「行くぞタチバナ」
「はい、お嬢様」
まひるに促され、車に乗り込むタチバナ。
「それでは、御世話になりました。白鳥さん」
「いいえ、そんな御世話だなんて…
 体には気をつけてくださいね」
「はい。それでは、失礼します」
ぺこりと一礼するタチバナ。
まひる、タチバナを後部座席に乗せ、車は出発した。
178とあるメイドさんの一日 6/6:2005/07/29(金) 10:47:47 ID:DdTV7He2
水無月家に着いた後、タチバナはまひるに自分の部屋に叩き込まれた。
「お嬢様?なにを…」
「お前熱ある。だから今日はしっかり休め」
「お嬢様…」
「お前元気ないと私も寂しい。だから寝てろ」
「…ハイ。ありがとうございます」
「…うむ」
少し照れたように言い、部屋を出るまひる。

まひるが出て行った後、タチバナは天井を見つめ、今日のことを思い出していた。
メイドの仕事。
鳴滝荘。
白鳥隆士。
……隆士。
今日は普段話もしない隆士と会話があったし、ハプニングもあった。
何時も笑顔の絶えない青年。
心の芯から本当にに素直な青年。
「………白鳥…隆士…さん…」

熱の所為か、はたまた別の理由か。

タチバナの頬は、心なしか赤かった。
179超・アトガキジゴク:2005/07/29(金) 10:50:32 ID:DdTV7He2
終わりでーす。
次のまほらばサブキャラクターズストーリーはまひるちゃんで『よびかた』です。
Happydaysの続きもあるし、『MLL(MLMからタイトル変更)』も少し書き始めてます。
『Action!』は兼ねてより考えてたんですがまだ取り掛かってません。
あと何スレ分俺は書けるだろう…
180名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 11:02:09 ID:SRXfiBx8
>>179
GJ!!!!!!!!!!!!!!ですよ!
タチバナさん(*´Д`)ハァハァ

それにしてもスケコマシ白鳥君は、どこまで行くのでしょうか。
181名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 12:32:17 ID:mZQc9u/n
どこ逝っても蒼がないという事態orz
182名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 12:48:00 ID:Qjfd6qU3
一気にキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
頑張るね、ぐうちゃん( ´∀`)
183名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 12:51:50 ID:MORZyeB4
ぐうちゃんwwwww
184名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 13:30:32 ID:Qjfd6qU3
      _          、   ,’
 ―=二_ ミ`\ l   ,.;* ;;’, ∧_∧
        ヽ  /    . ;:,   ∩#)´Д)∴;’>>183
 . , "ヾ _ /   /// ,;’, ;'”   i´ヽ _つ‘', ;: *
  / ,'´  ,、 ヽ/ //i  ヽ_  ` + /L_ノ ’,.';
  l i ,ノノリ^)))〉 //l|    < *'(__) ’;:,`;
  i l >ロ゚(フノロ<//   ノ ̄ + ;     '    *
 ノw'Oi)゙v'f/ // |l \
    く/_|j〉
   . `-'ヽ_)
185名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 13:43:23 ID:mZQc9u/n
顔ぶっ飛んでるやんw
186名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 13:46:50 ID:nK57Jqj6
今月号を読んで隆士×早紀ラブラブ物を読みたくなった者です。
どうかどなたか書いて下さいませ。
187名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 13:49:58 ID:dwzH/JRT
っ保管庫

早紀モノなら結構あるヨ〜
188名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 14:00:57 ID:fK9BBbS3
>>179
研究に集中してたら続き投下されてたのに気づかなかった orz

まぁそう言う事は置いといて、
本日3回目のキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!!!!!
タチバナタソにグランドモエス('A`)ショウジョシュミサイコー!!
189名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 18:29:17 ID:mZQc9u/n
蒼購入。そしてプロトタイプを読む。


……何かが崩壊しそうになりますたw
190名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 19:24:44 ID:yDYU7Uuf
>189
まああれは昔のころのだと思うからな・・・。
でもそのあとのタチバナの話は俺はよかったと思う。
絵のギャップがあったせいかもしれんが。
191ぐうたら:2005/07/29(金) 19:32:35 ID:DdTV7He2
>>186
しょうがないな、俺が今夜中にまた簡単なヤツでも…
192189:2005/07/29(金) 19:32:50 ID:mZQc9u/n
いや、絵もそうだが不覚にも「それ」に必要以上に萌えてしまいそうになった。
だって…漏れの妄想をそのまま話の中でやってくれそうだったんだもん。未遂だったけどw

まだ買ってない人もいるかもしれないしこれ以上の言及は避けますが。
193名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 21:54:07 ID:7HcmfQPc
>>192
じゃあ買おうかどうか迷っている俺に目欄で詳しく。

ってのは本スレでやったほうがいいか?
194名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 22:05:27 ID:dwzH/JRT
SS職人ならなるべく押さえておいた方がいい。
細かい設定がフォローされてるのがよし。
(ママン27歳と判明してたり、部長18歳になってたり)

設定マニアとか細かいところが気になる人以外は…
コレクターアイテムみたいなもんかな。
195メリー:2005/07/29(金) 22:31:54 ID:fddriDAb
まだ蒼を買ってないメリーですorz

できればまだネタバレの方は……。
来月になったら買うので、ちょっとの間NGワードを入れてくれると助かりますです。

さて、勢いだけで書いたです。
のほほんマターリ物で、短いですが。
ではどうぞ。
196朝の一時1:2005/07/29(金) 22:32:53 ID:fddriDAb
 私が大家をしている鳴滝荘では、朝食の時間になると住んでいる人が集まってきます。
 今朝は日曜日ということもありましたし、前日もお休みの土曜日でしたから、
 夜遅くまで白鳥さんのお部屋で少し騒いでしまいました。
 だから桃乃さんと灰原さんが食卓に姿を現さなかったのは予想できましたし、
 なので梅干入りのおにぎりを作っておきましたし、ちゃんと名前を書いて
 それぞれのだと分かるようにもしました。
 珠ちゃんは元気良く朝の挨拶をしてくれて、朝美ちゃんも挨拶してくれました。
 沙夜子さんはまだ寝ぼけていたご様子でしたが、朝美ちゃんが頑張って
 起こしていました。ちょっと不謹慎でしたけど、私はくすっと笑ってしまいました。
 でも、たった一つだけ私の予想とは違っていました。
 白鳥さんが来てくれなかったんです。
 いつもだったらどんな時でも朝は必ず食べに来てくれるのに、
 今日は皆さんがいなくなってから少し待っても来ませんでした。
 不安です。とても不安になりました。
 心がズキズキと痛みます。
 私は不安になりながらも白鳥さんのお部屋へ向かいました。
 白鳥さんはお部屋にまだいらっしゃるんでしょうか……。
 コンコン……。
 しばらく待ってもお返事が返ってきません。
 ちょっと悪いとは思いましたが、私は部屋のドアノブに手を伸ばしました。
 白鳥さんはお部屋にいる時は鍵をかけず、お留守にしている時はちゃんと鍵をかけています。
 カチャ……。
 ま、回ってしまいました……。ど、どうしましょう……。
 ドアはすんなりと開いてしまい、隙間から顔を覗かせると、私はほっと一息吐きました。
 白鳥さんはぐっすりお布団で眠っていました。
 とっても幸せそうな表情です。
 私は辺りに誰もいないことを確認するとそっと白鳥さんのお部屋に入り、ドアを閉めました。
 音を立てないように、静かに。
197朝の一時2:2005/07/29(金) 22:33:39 ID:fddriDAb
 忍び足で白鳥さんの隣まで行くと、私はそこに座りました。
 すぅすぅと白鳥さんの寝息だけが聞こえます。
 白鳥さんの顔を見ただけで私の心が軽くなった気がします。
 ずーっと見ていると白鳥さんが寝返りを打ちました。
 ちょっとびっくりしましたが、どうやらまた眠ったみたいです。
 ただ、ちょうど白鳥さんの顔が私の方を向いたので、ちょっと恥ずかしいです。
 そういえば目覚まし時計はどうしたんでしょうか?
 いつもちゃんとセットしているはずなのですが……。
 私は辺りを見回してみましたが、どこにもありませんでした。
 ちょっと興味を持ったので、部屋全体を見てみるとなぜか本棚の上に置かれていました。
 どうしてでしょうか?
 普通はこういう所には置かない物だと思うのですが……。
 昨日、何かあったのでしょうか?
 私は首を傾げて考えてみましたが、分かりませんでした。
 もう一度白鳥さんの顔を見ると、やっぱりまだ寝ていて、ちょっと前髪に触れてみました。
 サラリと柔らかい髪です。リンスをちゃんと使っているのかもしれません。
 私はちょっと触れただけでは起きないのを確認すると、窓とドアの方を見ました。
 もちろん誰もいません。
 恥ずかしいことをすると思うと顔が温かくなっていくのを覚えました。
 髪をかき上げ、ゆっくりと白鳥さんの顔に私の顔を近づけていきます。
 やっぱり恥ずかしいのでとっても近くなったら目を閉じてしまいました。
 そっと……、私の唇に柔らかくて温かな感触がします。
 すぐに離れた私は手を口に当てました。
 まだ温もりが唇に残っています。
 私は白鳥さんを起こさないように立ち上がると、静かに廊下へ出ました。
 今日はゆっくり眠らせてあげようと思います。
 お昼頃に起きてこなければ起こしに行くつもりです。
 おやすみなさい……白鳥さん……。
198メリー:2005/07/29(金) 22:36:23 ID:fddriDAb
です〜。

本当はこの後二、三行珠ちゃんと白鳥くんのが入る予定だったのですが、
作風を損ねないように、統一性を出すためにの二点の理由でカットさせてもらいました。

ではではノシ
199名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 22:45:07 ID:dwzH/JRT
乙です〜。
さりげない朝の一こま、って感じですね。
もう恋人って言うか新婚さん状態です。

あと、ネタバレの方ですが一応公式発売日も過ぎてますし、
「自分は買ってないからまだ控えて欲しい」ってのは少しわがままかな、と。
さすがに発売後数日経ってますし、個人的な理由を言っていたらキリがないですしね。
こればっかりは自分で情報カットするほうが適切かと。

まぁ、発売前にフラゲして〜ってのならわかりますが。
200189:2005/07/29(金) 22:59:29 ID:mZQc9u/n
んじゃ私が神経質になりすぎてたかな?まあ確かに発売日すぎてますからねえ。
でも過度のネタバレは避けますが。
201名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:14:05 ID:99+1crgI
>198
せんせいのお時間スレの方が探してたよ
202メリー:2005/07/29(金) 23:31:26 ID:fddriDAb
>>201
え? 本当ですか?
203ぐうたら:2005/07/29(金) 23:33:51 ID:DdTV7He2
ほんとだ。探してるネ(見てきた)
誰も期待してないだろうけど今夜中といった早紀ちゃんSS間に合わずorz
着信アリ見てた…
なまじコテだとこーゆー勢い任せの発言は後で仇となりますね。


………『ト』スレに帰りたい…
204メリー:2005/07/29(金) 23:36:50 ID:fddriDAb
ぐうたら氏
どうも代わりに(?)
ちょっと行ってみます。
205タクト:2005/07/29(金) 23:43:38 ID:A5rR6kqd
ぐうたら氏…誰も期待してないなんて言っちゃだめだよ!
このスレを見ている人全員があなたのSSを期待しています!
206名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:52:19 ID:fK9BBbS3
>>198
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
着信あり見ててレスつけるのを忘れてしまってスマンカッタ orz

>>203
(・∀・;)何!!??
期待してたのに orz
207シヌ:2005/07/29(金) 23:59:11 ID:NsaeLdYL
そろそろ3話でも投下しましょうかねぇ〜
展開が速いけど我慢してね
注意-この作品はぼのぼのではありません-
208MAHORABA:2005/07/30(土) 00:00:21 ID:h5S/1A3X
MAHORABA第3話「〜魔犬〜」

シラトリ「なんでついてくるんですか!ハイバラさん!!」
ハイバラ「俺の勝手ジャー!!」
シラトリ「(やっぱり病気かなぁ・・・・)」
タマミ「そんなオッサンはほっとくです。早く行くです」
ハイバラ「・・・・・・・・・・」

僕たちは木々が生い茂る場所の前に来た。そしてタマミちゃんは口を開いた
タマミ「ウェンディーヌに一番近い道は・・・樹海を越えることです」
シラトリ「自殺スポットか・・・・ハイバラさん、自殺しないでくださいよ?迷惑ですから・・・・」
ハイバラ「なんで俺が自殺をせねばならんのだ!!」
タマミ「早く行くです・・」
シラトリ「・・・・うん!」
ハイバラ「無視するなぁぁぁぁぁぁ」

そのころ城では・・・・
騎士B「シラトリ君・・・大丈夫かな・・・旅立ってから3日目だけど・・・」
騎士A「多分・・・大丈夫だろ・・」
209MAHORABA:2005/07/30(土) 00:00:59 ID:h5S/1A3X
???「ソれはどウデスかネ・・・・」
騎士A&B&C「!!」
そこにはさっきまでいなかった筈の女が立っていた
騎士A「(いつのまに・・・)・・・灰色の髪に黒い目・・・!お前がブチョーか・・・・・!」
ブチョー「今、奴ラは樹海ニ行ってマスよ・・・」
騎士C「樹海ですって!?」
ブチョー「樹海で迷エバ確実ニ死にマス。マァ・・・迷わナクても死にマスけどネ・・・」
騎士A「・・・・なんだと?」
ブチョー「樹海にハ私の放っタ悪魔が大量にイマス・・・ククク・・」
騎士A「貴様・・・!」
騎士Aは鞘に収められている剣を手に握った
ブチョー「アナタ達を利用サセテもらいマス・・・フフフ・・・」

僕たちはひたすら樹海を歩き続けた
シラトリ「ねぇ・・・タマミちゃん・・こっちであってるの・・?」
タマミ「多分。」
シラトリ「多分って・・・」タマミ{!}
タマミ「シラトリさん!伏せて!」
シラトリ「えっ・・・」
伏せた瞬間に後ろから火弾が僕に目掛けてとんできた
???「よくかわしたな・・・人間・・・」
シラトリ「な・・・・・なんだあれ・・・!?」
タマミ「悪魔です・・・・」
ハイバラ「悪魔だとぉ!?」
悪魔「クククク・・・・」
シラトリ「しかも・・・・なんだこの数・・・」
タマミ「・・1000はいるですね・・・」
シラトリ「どうする・・・?」
210MAHORABA:2005/07/30(土) 00:01:36 ID:h5S/1A3X
ハイバラ「・・・俺がやる」
シラトリ&タマミ「ヘ?」
ハイバラ「いいから早く行きナ・・・」
シラトリ「無理にカッコつける必要ないんです!早く行きましょう!」
ハイバラ「いいからとっとと行け!」
シラトリ「でも・・・・」
タマミ「行きましょう・・・」
シラトリ「うん・・・・・」
僕とタマミちゃんは樹海を全速力で走った。
シラトリ「はぁ・・・はぁ・・・・」
タマミ「あそこが出口です!」
僕たちはなんとか樹海を抜けた・・・・
シラトリ「・・・・・・・・」
シラトリ「ハイバラさんは・・・・」
タマミ「多分・・・・死・・」
その瞬間狼のような声が樹海からなり響いた
タマミ&シラトリ「!?」
タマミ「・・・ハイバラさん・・・・!?」

樹海―
ハイバラ「貴様ら・・・・・全員死ぬゾ・・・?」
悪魔「なに言ってやがる・・・老いぼれが・・・・」
ハイバラ「・・・・・・・・・・・・」
悪魔「!?」
悪魔「なんだ・・?奴の右手が・・・光って・・・・」
ハイバラ「出でよ・・・・魔犬ジョニー!!」
悪魔「な・・・・・!?」
211MAHORABA:2005/07/30(土) 00:02:09 ID:h5S/1A3X
シラトリ「な・・なに・・・あれ・・・・!?」
そこには樹海から顔を出している巨大な犬がいた
タマミ「あれは・・・まさかジョニー!?」
シラトリ「ジョニー・・?」
タマミ「魔族の中でも最強を誇る魔物です・・・でもなぜ・・・・・まさか・・ハイバラさんが・・・?」


ハイバラ「・・・勝負あったナ・・・・・情けないね・・・1000対1で5秒もたないなんてナ・・・」
悪魔「ぐ・・・・・・・」
ハイバラ「じゃあなザコ共」
悪魔「がっ・・・!」

―10分後
シラトリ「ハイバラさん・・・どうしたんだろ・・・」
タマミ「!・・・なにか来ます・・・・」
シラトリ「・・あ・・・・ハイバラさん!生きてたんですか!」
ハイバラ「当然だ」
タマミ「再会できたのはよしとして・・・・・この時点でブチョーの悪魔がいるということはこの先はかなり厳しい道のりに
なります・・・」
シラトリ「そうだね・・・・・」
タマミ「行くとしましょう・・・」
シラトリ「・・・・うん・・!」
また僕たちは歩き出した―

第3話「〜魔犬〜」終了
212アトガキ:2005/07/30(土) 00:04:18 ID:h5S/1A3X
3話終了です。RPG風なのでつまらない人もいると思います。
ではこれで〜4話には早紀が登場予定です
213テイル:2005/07/30(土) 00:12:00 ID:0WNopDBp
>>179
ぐっさん(何)一日乙でした。雨でネタが湿気ないうちに新作待ってます。
>>198
ぬくぬく〜……GJ!
>>212
お、続きが来た。これはこれは、バラさん飛ばしますな……

……まほログに入れてませんorz
ホンマスイマセンorz

……いや、ちゃんと続き作ってますよ?
ところで、この作品の中に「蒼」にあった「没人格」は出してもいいものか……
随分先の話ですが。
214ぐうたら:2005/07/30(土) 00:17:55 ID:DSEAyXSv
では、期待されてるっぽいので、枕にあたる2レス分投下…ってかそこまでしか書けてないけどorz
じゃ、ぐうたらプレゼンツ、『早紀の場合・その後』投下〜
215ぐうたら:2005/07/30(土) 00:19:18 ID:DSEAyXSv
言い忘れてました、この小説をご覧になる場合は、ガンガンwing9月号『早紀の場合』を見た方がいいです。
改めて投下ー
216早紀の場合・その後:2005/07/30(土) 00:19:50 ID:DSEAyXSv
嗚呼、なんで、何でこんなコトに…
あの時、僕があんなことをしなければ、梢ちゃんは…

事の起こりは今から少し遡る。

今朝、起きて顔を洗おうと部屋を出た僕は、中庭の畑の手入れをしている梢ちゃんを見つけた。
その後姿を見た僕に、つい悪戯心が芽生えてしまった。
そして、ソレがマズかった。
僕は気付かなかった。
僕の後ろに既に桃乃さんが忍び寄っていた事に。
「こーずっえちゃ―」
梢ちゃんを驚かそうと名前を呼びながら手を伸ばしたときに
「ドーーン!」
桃乃さんに後ろから突き飛ばされ、
「―んぅわあっ!!?」
前のめりに倒れこみ、
「し、しらとりさっ…!」
梢ちゃんを巻き込んで倒れた。

結果として、僕は梢ちゃんを…押し倒す体制になった。
僕の腕と腕の間に梢ちゃんがいる。
梢ちゃんはまだ自分の身に何が起こっているかが分かっていない。
だけど、次第にその表情に変化が現れて…
「し、しらとりさん…これは…一体…?」
「こっ、梢ちゃん!これは…その…違っ…」
「しら、とり…さん…(ぼふっ!)」
「梢ちゃんっ!?」
梢ちゃんは頭から煙を出して気を失ってしまった。
217早紀の場合・その後:2005/07/30(土) 00:21:15 ID:DSEAyXSv
「あ〜あ、白鳥クンってば朝っぱらからナニしてるのかねぇ・・・」
「桃乃さんが後ろから押したんでしょう!?」
「おや〜?なんのことだかオネーサンにはサッパリだわよ〜?」
「桃乃さんっ!!」
「う…ん…」
「あ、梢ちゃん!」
「………」
「こ、梢ちゃん?」
「…とり…」
「え?」
「しらとりいぃぃぃぃ〜〜〜!!!」
「うげほっ!?」
「白鳥白鳥白鳥白鳥っ、し・ら・と・りぃ〜〜〜!!!」
目覚めた途端、僕に一心不乱に抱きついてくる梢(?)ちゃん。
いや。梢ちゃんじゃない。この命がけのスキンシップは…!
「は、離して早紀ちゃんっ!折れる…あばらが根こそぎ折れるッ!!」
「いーや離さない!!せっかく戻ってきたんだ!山に行ってもお前のことが頭から離れなくて戻ってきたんだ!
 だから離すもんか!離さないぞしらとりぃぃぃぃぃぃぃぃ…………!」
「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」
「オーイ、早紀ちゃーん?(桃乃さん)」
「白鳥……!白鳥ッ!!(早紀ちゃん)」
「早紀ちゃーん?もーしもーーし?(桃乃さん)」
「白鳥ぃ…!(早紀ちゃん)」
「早紀ちゃん?ホラ横!横見てみて!?(僕)」
「な、なんだよ?横って……………!?(早紀ちゃん)」
「ヤッホー(桃乃さん。手を振っている)」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ………白鳥お前コンチクショーめー!!!!!(恐怖の地獄車スタート)」
「フゴァーーーー!!?」
「ドリャーー!!!」
バッシャーーン!!
僕はそのまま、池の奥深くに沈んでいきました……そして、現在に至ります。
218ぴぴるぴるぴるあとがき〜:2005/07/30(土) 00:24:06 ID:DSEAyXSv
…続きは明日ですヨ?明日。
早紀ちゃんSSを書いてるとき、俺の脳内では恐ろしいことが起きてます。
早紀ちゃんSSを書いてるときは他のSSより書くスピードが違います。
そしてこの速さなら言える!
初代スレの62マダー?
そしてこの速さなら言える!
初代スレのこねこねコネタ書いたの、俺。
お、おやすみっ!(ササッ)
219お腹いっぱい:2005/07/30(土) 00:29:24 ID:DkoUuCS1
ああ、眠い…
職人のみなさんグッジョブです。

明日から旅行に行ってきますので、『7号室の住人』の続きは帰ってきてから投下します。
文章おかしいかもしれませんが眠いからです。
というわけで寝ます

ノシ
220テイル:2005/07/30(土) 00:30:01 ID:4UliL/v6
>>218
とりあえずもちつけぐっさん。あなたが早紀スキーなのはよーく知ってます。
ああ、でも真夏でもストックがあるのって羨ましい…
そのスピードで書けるぐうたらさんが素晴らしい…
東京は暑いよ東京は。乙でした。
221名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:32:35 ID:T5KuL6Am
>>218
GJ!そして1日に2本も本当にお疲れ様です。
しかし、初代スレのこねこねコネタもあなただったとは・・・
あれもGJでしたよ
222名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:37:04 ID:KXa3dR+f
まほらばは私書く気ないからみなさん頑張れ。


私は今WA4の小説書くのに忙しくて
223名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:51:26 ID:qBQAeRf9
>>218
期待するだけの事はあった。
と、次の投下まで寝る。モヤスミ。
224名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:52:03 ID:qBQAeRf9
>>218
期待するだけの事はあった。
と、言う事で次の投下まで寝る。モヤスミ。
225メリー:2005/07/30(土) 00:55:59 ID:24Nd/w3C
皆様乙彼ちゃん。
そしてレスありがたう。

どうでもいいことなんですが、タイトルは『一時』って書いて(ひととき)ですから。

どうも分かりにくくてスマソ
226ぐうたら:2005/07/30(土) 01:01:15 ID:I2V7I1Ct
初代スレのみ読み方は「ひととき」それ以降は2時、3時、4時・・・というかんじかと
227たろ:2005/07/30(土) 01:17:03 ID:2XwDx8aF
・・・なんかしばらくこないうちに大変な事になったらしいっすね(イロンナ意味で)
ここんトコ家族旅行で中国行ったりで書くのも見るのも出来ませんでしたが
近いうちに朝美、恵、ジョニールートを書きます、っていうかまだ一話の半ばかヨ!
それとテイルさんこんな私を作家に数えてくれてどうもです。
関係ないがやっと変えたDVD3巻でデパートのヨ〜ちゃんの名札に笑った。
意味なく長文すいません
                             オチなし
2281/3:2005/07/30(土) 01:29:03 ID:ELysFSNZ
「朝美さん、どうしたのですか?」
「あのね、おねえちゃん、おかずがないの…… あっ違うよ、そのおねえちゃんに鯖缶でもあれば恵ん
でもらおうなんて、まったく思ってないよ。ただ、ちょっと昨日の残り物でもないかなあ、って思った
だけで。ましてや、もえかんなんて、ぜんぜんいらないよ」
 鳴滝荘のビューティーティーチャーにして、美の伝道師こと、緑川千百合は、まあ私のことなのです
が、妹のように可愛がっている、いやむしろダッチワイフのように、日々労わっている彼女にお願いさ
れているのです。年下の女の子が、上目遣いで、お願い、なんとも扇情的なシチュエーションなんでし
ょう。
「おかず、ですか? それは、一般的思春期男性で言うところのアダルトビデオに当たるそれですか?
 それとも、一般的思春期女性で言うところのトウモロコシに当たるそれですか? 玉虫色に変化する
おかずをさあ、規定してください」
「うん、白いご飯を食べるときに、横に沿える方のおかずだよ」
 なるほど、つまり白いご飯とは、一般的思春期男性で言うところの精液ですね。つまり、精液の添え
物といったら、古今東西、主にソフトオンデマントとかナチュラルハイとかをさしますが、では当然ア
レのことですね。
「わかりました、では、僭越ながら私がご用意させていだきます」
 年下の女の子のお願いです、仕方がありません。まったくもって恥ずかしいですが……
「え? おねえちゃん、どうして服を脱ぐの?」
「それは、服が汚れるのが嫌だからです」
「え? おねえちゃん、どうしてパンツをずらしているの?」
「それは、全部脱ぐのはさすがに恥ずかしいからです」
「え? おねえちゃん、どうしてお皿にまたがるの?」
「それは、今からここにうんこをするからです」
「え、ちょっと、何してるの」
2292/3:2005/07/30(土) 01:30:00 ID:ELysFSNZ
 うーん、そうやってじろじろ見られると恥ずかしいのですが、仕方ありません。
 こなすに、こなすに、そんないかにも、パーソナルコンピューター世代の擬音と共に、昨日食べたそれ
らが、うんこになって、ヤマザキパンの春祭りの上へ垂れていきます。
「くさい、くさいよ、おねえちゃん、なんで? なんで、こんなところで、そんなことするの?」
「それは、今から朝美さんに、これを食べさせてあげるからですよ!」
 白いモーニングプレートと、少し緑がかったうんこを、朝美さんの顔に投げつけます。
「きゃ、くさい、なんで、こんなことするの?」
「うるさいですね、さっさと食いなさい!」
 手で触るのは、汚いので、足で彼女の顔を踏みつけます。すると、彼女の白い顔も、ヤマザキパンの春祭
りと同じように、うんこに染まっていくではありませんか。
「ふむふむ、つまり、朝美さんはヤマザキパンの春祭りと同じようなものだったんですね」
 倒れている彼女の頬についたそれを、私は足ですくい、口の中に放り込みました。
「ふぐーふぐー」
 きっと、今では彼女の口腔内は、うんこまみれになっていることでしょう。苦さだけのそれは、彼女の舌を
、あたかもルウム戦役の黒い三連星のように刺激していき、喉を通って鼻に突き抜けたそれは、あたかもオデ
ッサ作戦のエイガーのようにしつこく粘りつき、必死に飲み込むことで、食道をあたかも塩がなくなったコッ
クのように、困惑させるのです。
「うう、苦いよー苦いよー、お願いします、もうやめてください、うんこ食べるのをやめさせてください!」
「嫌です」
2303/3:2005/07/30(土) 01:30:41 ID:ELysFSNZ
 そういって、私は笛を吹き、ゴキブリと共に現れた珠美嬢のケツ穴を、あっ穴ってケツって読みますよね、
なんて面白い駄洒落でしょう、彼女の口に押し付けます。
「うんこですかー、しょうがないですねー」
 珠美嬢がふんばると、彼女の口腔は、さらにうんこで一杯になりました。
「ぶぎー、ぶぎー」
「なんですか? 口笛でオーケストラの真似事ができると思ったら大間違いですよ」
 彼女が大切なうんこを吐き出そうとしたので、仕方なしに、ゴキブリを手に取り、彼女の口の中に放り込み
ます。そして、頭と顎をもって。
「噛むのです、噛むのです、ロトの紋章新シリーズ単行本発売です」
 ホワイトファングの動きを延々と続けます、これでは、アオキムラでも一撃でしょう。ホワイトファング、ホ
ワイトファング!
「ぶぎーぶぎー」
「だから、口笛じゃオーケストラにはかなわないし、人間の構造上そんな笑い方はでき、あれ? 朝美さんでき
てますね」
 すごいですね、まるで白液書房に出てきそうな彼女は、人間を超えてるのでしょうか?
 あーなんてコレクトなお食事なんでしょ。
231名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 01:31:02 ID:sSXqkgvO
>>228
何で生きているのですか?
232ノリでやった。今は反省している。:2005/07/30(土) 01:36:17 ID:ELysFSNZ
ノリで書いたものの、読み返すのも、かといって捨ててしまうのも勿体無く、投下してみた。
所詮、自己満足だろ、と逃げる年頃でもなければ、地球のためみんなのため、それより大事な
ことあるんじゃないの? と社会から逃げていい年頃でもないし、だからといって、やっぱり
セカイのために頑張ろう、とも思えない。
だから、とどのつまり、とどの、とどの……
グフフッ!!
”スカトロ小説”で
ガチガチに凍りついた
ところを攻撃すれば
どんな相手でも
コナゴナ…!!
これがワシの
必勝戦法よ

そのとき、セカイが光に包まれた。
233名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 01:41:59 ID:qBQAeRf9
>>223はミスカキコですので。

>>232
眠気吹っ飛んだ orz
そして一言言わせてくれ。
ノリヨスギ(・∀・)カエレ!!
234名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 01:45:16 ID:4UliL/v6
・人間試験:結果

>>232――――失格

それでは零崎を(ry
235ノリでやった。今は反省している。:2005/07/30(土) 01:51:02 ID:ELysFSNZ
>232
すごいでーす、くらいでーす、こわいでーす。
ルイージマンションで相棒となる、掃除機君はすぐに怖がるのだが、それがまた可愛い。これも一種の萌えだろうか?
いやあ、すごいですね、232さん。
かの有名な低脂肪なあの人とか、サラシな人と似通ったセンスオブワンダーを感じますね。
それとも、ソーセジを膣の中に入れて何分我慢できるか挑戦する人かな?
まあ、とにかく素晴らしいです。
ここまで、丁寧に描写された、ヤマザキパンの春祭りは初めてです。
これからも、このスレへの投下、頑張ってくださいね。

追伸
IDが同じなのも運命です。これから、海の見える公園で爆音小僧でもつぶしませんか?
新音速四天王を目指しましょう。
236名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 01:57:05 ID:b0jmvUSZ
凄まじいネタだな・・・。
とりあえずエイガーはマイナーだと思う。
237シヌ:2005/07/30(土) 02:00:20 ID:h5S/1A3X
4話も投下します。今回は早紀が「サキ」という名前で登場します。
人間じゃないけど・・・・
238シヌ:2005/07/30(土) 02:01:56 ID:h5S/1A3X
第4話「〜真紅岩〜」
今回から書き方変えました・・・

「町につきましたです・・・」
遠くに見える町を見つけてタマミがそう言った
「あ・・・本当だ!」
シラトリも町を見つけそう言った
「タマミちゃん、ハイバラさん、急ぎましょう!」
「ああ・・・・そうだナ」

そして町に僕達は着いた。
「・・・なんだか蒸し暑いね・・・・」
「そりゃあそうですなんてったって温泉の街ですから」
「どおりで蒸し暑い訳だナ」
僕達は会話をしつつ宿へ向かった。
「3人で一泊お願いします」
「はい。部屋は3階となっています」
「ねぇ、タマミちゃん。まだ寝るには早いしそこら辺を観光してこうよ」
「観光するひまがあったらコズエちゃんをどう救うか考えてください!」
「でもさ・・・息抜きしないといざというとき倒れちゃうよ・・・ね?」
「・・・・・私は温泉にでも入ってきます・・・覗かないでくださいよ?」
「の、のぞいたりなんかしないよ!」
「まぁ覗けばもれなく死亡ですけど」
「・・・・・・・・・・・」
そしてタマミちゃんと僕達は一旦別れた
「ハイバラさんはどうします?」
「俺は本屋で小説でも見てくるぜ」
「そうですか・・・」
「じゃあ行って来る」
そしてハイバラさんとも一旦別れた
「うーん僕はどうしようかなぁ・・・・」
239名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:03:05 ID:qBQAeRf9
スレの洗浄のために誰か大作投下キボーン
240MAHORABA:2005/07/30(土) 02:03:59 ID:h5S/1A3X
考え込んだ上での結論は
「よし!筋トレとして火山でも登ってこよう!」
そして僕は火山へ向かった
「ここだな入り口は・・・。」
だがシラトリは壊れていた看板に気づかなかった・・・{立ち入り禁止}と書かれた看板に・・・

歩き始めて1時間―
「はぁはぁ・・・あ・・・・暑い・・・・そろそろ帰るか・・・」
僕は帰ろうとした。その時―
「おらぁぁぁぁぁぁ!」
僕はその声に気づき、振り向くと半透明の蒼き髪の女の子が剣を持ってとんできたではないか。
僕はとっさに剣を抜き攻撃を防いだ。
「ぐっ・・・」
そして二人は間合いをとった。」
「君は・・誰・・・?」
シラトリがそう問うと女の子はこういった
「・・・火の精霊とでも・・・言おうか・・・・」
「精霊・・・?」
「そういうお前はなんなんだ!人間!」
「ぼ、僕はリュウシ・シラトリ・・・ホシウメの騎士です・・・」
「分かった・・・それでなんで私の山へ入った!」
「き・・・・筋トレ・・・・」
「嘘を付くな!どうせお前も真紅岩を盗みに来たんだろ!!」
「真紅岩・・・・?」
ドガッァァァン!!岩を砕く様な音が響いた
「チッ・・!」
精霊は舌打ちをすると一瞬にして消えた
「行っちゃた・・・・なんだか焦ってるようだったけど何かあったのかな・・・・
探してみよう・・・」

そして山頂に僕は着いた・・・・
そこには一人の女の子と何十人もの男が戦っていた

「助けなきゃ・・・・」
僕は精霊の前に立った。
「お前・・・・」
「大丈夫?」
「なんだテメェ・・・・騎士がなんの用だ・・・?」
「そんな事より女の子をいじめるのはどうかと思いますよ?」
「貴様には関係ないだろうがよ・・・・・・ガキ・・・!」
「見てしまった以上関係ないとは言えないんですよ」
「そうか・・・・やっちまえ!!」
すると男達が勢いよく僕に向かってきた。
「(勝てるか・・・?)・・・・もうヤケだ!!」
「はぁぁぁぁぁ!!」

―僕は気が付くとその場で寝ていた
241MAHORABA:2005/07/30(土) 02:04:42 ID:h5S/1A3X
「あれ・・・?僕どうしたんだろ・・・・?」
「よぉ!目が覚めたかシラトリ!」
「ねぇ・・・僕どうしたの・・・?」
「なんか意味わからん事叫びながら暴れて疲れてバタンキューした」
「・・・・・・・あ〜・・そういえばそんな気も・・・」
「しかしお前スゲぇな〜あいつら全員ブっ倒しちまうなんてな」
「え・・・・」
僕は辺りをみわたすと倒れている男達を見つけた」
「これ・・・僕が・・・?」
「ああ凄かったぜぇ顔は女っぽいのに強いんだなぁ〜お前〜」
「ど、どうも・・・・・・それで、真紅岩ってなんなの?」
「真紅岩っていうのは火の力が込められた魔石なんだ・・・・強力な魔力を持つが故、チンピラどもが盗みに来るんだよ
・・・・迷惑な話だぜ・・・そういやお前、ホシウメの騎士って行ったな・・・なんでこんなトコまで来てんだ?」
「実は・・・・」
僕は今までのことを話した・・・・

「コズエ姫が・・・・!?」
「知ってるの?」
「知ってるもなにも私を生み出したのはコズエなんだ・・・」
「え・・・・!?」
「コズエは世界に4つある魔石を守る為、魔法を使って4人の精霊を生み出したんだそれが
私「サキ」と水の精霊「ナツメ」、木々の精霊「チユリ」、雷の精霊「ナナコ」
だ・・・・」
「そうなんだ・・・・・・知らなかった・・・」
「お前・・・・ブチョーと戦う気なんだろ・・・・・なら真紅岩を持っていけ・・・・」
「え・・・でも・・・・」
「かならずこれは役に立つ筈だ・・・・・あと他の精霊達にもあって石を貰っておいたほうがいい・・・」
「うん・・・・ありがとう!」
「頑張れよ・・・シラトリ・・・」

そして僕は宿に向かって走った
「おせぇナ、シラトリ」
「色々あってね・・・・」
「シラトリ、お前から超強大な魔力が感じられるのは気のせいか?」
「これですよ・・・」
「これはなんです〜?」
「真紅岩っていうらしいよ・・・精霊からもらってきたんだ・・・」
「精霊か・・・珍しい事もあるもんだナ・・・・」
「まったくです〜そろそろ寝るです〜」
「そうだね・・・・・・」
「シラトリさん、私を襲うなんて考えないほうがいいですよ〜」
「襲わないよ!」
「まぁ襲えばもれなく死のサービスが待ってるです〜」
「・・・・・・・・」
そして僕は目を閉じた・・・・・

                第4話「〜真紅岩〜」終了

242アトガキ:2005/07/30(土) 02:06:54 ID:h5S/1A3X
展開はあいかわらず早いです。次の投下はあさってぐらいにします
それでは失礼します
2431/3:2005/07/30(土) 02:08:50 ID:ELysFSNZ
 さわやかな、青い空、緑のうんこ、白い雲。私は縁側で、自分の出した、
身長ひくい
体重かるい
Bぺったんこ
Wほそい
Hうすい
 そんなステータスのうんこを、もさぼり食っていた。
 庭では、珠美おねえちゃんが、ゴキブリを前にも後ろにも詰めて「ぶぎー、口笛吹きながら、ぶぎー、ごきごき
うんこでるー」とさわやかな声を奏でています。色彩豊かな、スリットからは、茶色のゴキブリがゴソゴソと動き
ながら出されています。だめだなあ、ちゃんとバナナホイップ風につぶしてから出さないと。そうじゃないと、こ
っそりお兄ちゃんの中に詰め込むときにばれちゃうよ、尿道の。あれ? 倒置方の使い方間違えたかな? あっで
も、こっちのほうがさわやかだよね、さわやか。
244名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:09:54 ID:qBQAeRf9
>>242
投下中にレスしてスマンカッタ orz
2452/3:2005/07/30(土) 02:10:13 ID:ELysFSNZ
 廊下では、お母さんとさっちゃんが、おたがいの大腸をちゅーちゅー吸ってる。きっと、お母さんはジャンプで
テンテンの君の作者が幕張に出なくなってから、お便秘だから、さっちゃんに吸ってもらってるんだね。あれ? 
でもうんこじゃなくて、腸がそのまま飛び出してるや。もう、さっちゃんのバキューム力は、ばたんきゅー。……
ぜんぜん面白くないよ。
「面白くないっつんんだろうがよう! あ? 貴様それでも、爆音の名を背負ってんのかよ? いいか、ちびタク、
幼女連れてきて、墨塗りたくって、芸術って言っても、NHKもオタクも信用しないんだよ! わかってんのか? ち
びタク?」
 と、心の声をジョニーさんが大便、おっと間違えた、代弁してくれたから、もういいや。
 あっ、もしかして、これがさわやか、なのかな? さわやかって難しいや。
 それにしても、うんこはまずいなあ。苦いし、飲み込んでも後味が凄い残るし。大体、手も足も舌も使わずに、く
ちびるだけで食べるのはさすがにきついなあ。でも、しょうがないよね、生姜焼きには豚だよ、牛じゃないし。第一、
私もう、手も足も舌もないしね。
2463/3:2005/07/30(土) 02:11:29 ID:ELysFSNZ
 梢おねえちゃんの攻めは相変わらずきついなあ。きっと、このうんこ食べたあとは、自分を食べさせらるんだろう
なあ。はあ、人肉はおかあさん食べたときに、すごい嫌って言ったから、梢おねえちゃん張り切ってるだろうなあ。
でも、うんこよりはおいしいからいいかな。大体、ジャンプでジャガーがガラスの仮面ネタをしてからご飯食べてな
くて、おなかペコペコだしね。
 それにきっと、これがさわやかなんだよね。私たちは、さわやかじゃないと、いけないもんね。
 だってここは、私たちの「まほらば〜鳴滝荘のなごやかな六時〜」。……あれ? さわやかじゃなくて、なごやか?
 おかしいなあ…… じゃあ私の苦労はなんだったんだろう? ぷんぷん、ぷんすかぷー。あっおならでちゃった、て
へ。
>232さん
あなたをオマージュしてみました。
IDが一緒なのは、私の願いが通じたからですよね!?
これって、前世が一緒なのかな?
だから、今の世のでも、彼女たちが、平和で、平坦な暮らしをおくれることを、願います。

>235さん
きゃ0、あなたともIDが一緒ですね。
じゃあ、232さん、235さん、私で新音速トリオになりましょうね!

>239さん
頑張ってみました、浄化されました?
あと、ジョウロで水を上げるときは、お花の花にかかっちゃいけませんよ。

>244
ほらほら〜、私にも謝って

248シヌ:2005/07/30(土) 02:15:16 ID:h5S/1A3X
>>244
気にしなくていいですよ〜
249名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:23:37 ID:qBQAeRf9
>>247
洗浄?
貴様がやってる行為は汚染だ!
その上謝れだと?
この下等生物が!貴様がスレの皆様方に謝れ!

>>248
優しいなおまいさんは。
。・゚・(ノД`)・゚・。何か泣けてきたわ…
250名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:24:45 ID:sSXqkgvO
今日の標語:NGIDって便利ですよね
251名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:26:03 ID:4dOca0wG
おまいら楽しいな。
252名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:29:07 ID:4dOca0wG
>>249
おまいが特に楽しいな。
253名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:34:43 ID:ELysFSNZ
>>249さん
ごめんなさい、たしかに、謝れは失言でした、謝ります、ごめんなさい。
254名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:36:50 ID:4dOca0wG
>>249
何歳の脳?
255名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:40:14 ID:KJS7bPo3
>254
sageて
256名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 03:11:04 ID:qBQAeRf9
>>住人各位(ID:ELysFSNZを除く)
大人気ない発言でスレ汚しを
してしまって本当に申し訳ない。
久々に課題が早く終わった事と、久々に大学逝った事で
かなりハイテンションになってた。
本当に申し訳ない。
>>ID:ELysFSNZ
投下する事に対しての批判はしない。
だが、今回のように特定の人種しか好めないような内容のSSを、
注意書き無しで投下した事は許し難い。
今後またこのようなSSを投下する場合は、
注意書きの事をちゃんと守って投下してくれ。(住人が認めればの話だが)



そして長々とマジレスしてスマンカッタ('A`)
257名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 03:17:39 ID:ELysFSNZ
特定の人種とは、どのような人種を指すのですか?
ただ単に「オレが嫌いなんだ、だから自粛してくれないか?」というのを、遠まわしに言っているだけですか?
あと、僕には注意書きが必要なことがテンプレに書いてないない以上、それを守る義務はないように思えるのだが、いかがだろうか。
それとも、半年ROMらなかったのが悪かったのだろうか?
空気をつかみとるため、過去スレを流し読む程度のことしかしなかったのは、謝ろう。
しかし、それでネタをネタとして流す、もしくは笑えるだけの度量があると、僕は思う。
なにしろ、2chだし。
念には念を入れるため、深夜という人が少ない時間帯に投下するなど、それなりの配慮はしたつもりだ。

性癖に関して、ある一定のガイドラインがあったのであれば、その旨を次からテンプレに書き込んでもらえないだろうか?
少なくとも、エロパロ板であり、そのようなSSが投下されることは、予測できたのではないだろうか?

あたかも自分が大多数の人間であり、自分が決めることは、無条件で肯定されるのだ。
と、傲慢で稚気な態度をとられないことを、願って。
258膣か?:2005/07/30(土) 03:43:25 ID:ELysFSNZ
などと、自分自身も傲慢に「オレを認めろ」と叫ぶのもどうかと思いました。
なので、これからコテハンとして「膣か?」を名乗ります。
どうしても、スカトロ、グロ、パロディが嫌いな方は、NG指定をしてください。
少数であれ、多数であれ、自分のようなメタレベルの小ネタ、スカトロ描写を好まない人がいたのは事実と思っての次第であります。
できることでしたら、僕はこらからも投下を続けたいので、テンプレに推奨NGワードを加えてください。
ですが、これだけは、主張させてください。
ここは、あなた方だけのスレではありません。
当然、僕だけのスレでもありません、ただ場が荒れそうな気がしたので、NG指定を促しました。

以上、自分のSSが不快に思われた方への謝罪でした、ごめんなさい。
259ヘブン:2005/07/30(土) 04:03:25 ID:BgBDTC7J
>>179
おぉ、こう言うの大好きッスよ
GJ!
次のまひるちゃんも期待してるッス

って、スレの方は何やら和やかではない雰囲気ですが・・・・
260名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 06:22:54 ID:9qiEsUp4
・・・夏か・・・
261名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 07:06:24 ID:gnFcQOXx
まあ下手にかまわず華麗にスルーして進行すべ。
262ぐうたら:2005/07/30(土) 07:24:07 ID:do361bRD
…夏だな…この目で夏の奴を見たのは初めてだ…
>258
テンプレに推奨NGワード:おまえのID

今こそ!正規の職人たちよ!!一斉に投下してまほらばスレ始まって以来の汚点をかき消せ!!
263名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 07:32:30 ID:wqtzF5Sd
>>262
厨臭くなるからコテハンでそういう反応すんなって・・・・。
っつうか上でスルーっつってるのにかまうなっつうの・・・・。
264テイル:2005/07/30(土) 07:39:02 ID:4UliL/v6
>>258
注意書きの件は、三時〜四時の間に、職人間で大体決まっています。
基本的に「読み手に不快感を与えるような要素を含む作品」を投下するときには、
前もって注意書きを入れておくように、という中身です。
(TSブームがもたらした産物ですね…)
確かにテンプレにはなっていない決まりですが、ここでは新人で、
しかも明らかに不快感を与えると分かるような作品を投下するなら、
ちゃんと前書きを入れるのが礼儀です。

ここは一応21禁なんです。21歳以上の振る舞いが求められているんです。
あなたの論理は完全に夏ですって。

まあ、SS書くのは自由ですから何も言いませんが、
スカトロスレ逝かれては?
265テイル:2005/07/30(土) 07:51:00 ID:4UliL/v6
まあ、まったりいきましょうや。構ってみるのも疲れたし。

何で朝から蒸し暑いのに学校に行かな…orz
「兆候」はちょっとお待ちください。なるべく今日中に可能な範囲で投下します。
266ぐうたら:2005/07/30(土) 07:52:04 ID:do361bRD
>>263
まあ『夏』の産物にマジレスするのもあれだな。すまんかった
267名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 07:58:32 ID:aLznOB3B
>>266
おはよう
早紀の続編マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
268名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 08:24:50 ID:v6v1wBYH
前々々スレあたりに夏じゃなくても厨房が居たけどな
269名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 08:42:18 ID:24Nd/w3C
特定の一人を言うのはアレだと思ったんだが、ちょっとだけ。

今回のメリー氏の『朝の一時』は短くて読みやすく、
超個人的に気に入ってしまった。

うむ、本当に超個人的だった!
他の職人様もがんばってください。
270名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 09:33:19 ID:aLznOB3B
たまたまIDが一緒なのか?
271名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 09:47:20 ID:do361bRD
おひおひ、釣り?
272名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 09:48:55 ID:24Nd/w3C
ありえないんじゃ?
単純に63の8乗だし。
ちなみに248テラを軽く越す。
仮に三人(?)が全員別人だとしたらさらに3乗(笑)
273名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 09:52:22 ID:9qiEsUp4
人が多い所ではたまにあったりするらしい
けど釣り?
274名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:03:50 ID:aLznOB3B
ん?どこが釣り??
275名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:30:04 ID:aLznOB3B
225メリーsage2005/07/30(土) 00:55:59 ID:24Nd/w3C
皆様乙彼ちゃん。
そしてレスありがたう。

どうでもいいことなんですが、タイトルは『一時』って書いて(ひととき)ですから。

どうも分かりにくくてスマソ

269名無しさん@ピンキーsage2005/07/30(土) 08:42:18 ID:24Nd/w3C
特定の一人を言うのはアレだと思ったんだが、ちょっとだけ。

今回のメリー氏の『朝の一時』は短くて読みやすく、
超個人的に気に入ってしまった。

うむ、本当に超個人的だった!
他の職人様もがんばってください。


たまたまIDが一緒なのか?

>>271
こう言う時だけコテはずすなよ。
276名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:41:07 ID:OicpjfS7
何故>>271に向かって言う。
277メリー:2005/07/30(土) 10:42:13 ID:5+wPANF4
>>275
報告どうもです。
でも、それ本当に私じゃないですよ。
言われるまで気付かなかったと言っても信じてもらえないでしょうが、
ここでの私は『皆様乙彼ちゃん。 そしてレスありがたう。』
などと書きませんし、
タイトルの意味を付随して書かせてもらうと、
『宴会をしてて終わったのが『朝の一時』』ということもかかってます。
225(269)氏が仮に私だったとしたら225の時にそれを言わないのはおかしいことです。

……はぁ、何を思ってやったのかは知りませんが、正直止めて欲しいですorz
278ぐうたら:2005/07/30(土) 10:43:44 ID:QgvTvw4e
何この七不思議
279名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:45:44 ID:9qiEsUp4
鳥付けさせるべきかな?
280名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:49:32 ID:aLznOB3B
分け分かんなくなってきた。

ごめん忘れてください
281名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 11:12:30 ID:41gVU4Ld
    , '⌒⌒ヽ
    l ,Ll」l」l」 〉 お茶でも飲んでぬくぬくするです〜
   〈 .(!-ヮ-ノ〉
    〈 ヽ!つ旦0
   ノlく/7_)_)l〉  旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
282名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 11:30:50 ID:JW0FvMIZ
ぐうたらが厨なのはわかっていたが、メリー氏までそうだとは…

所詮どっちもどっちだな
283名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 11:35:15 ID:KXa3dR+f
ふう、トリ付ける度胸もなしにコテはつけんほうがいいよ?
284名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 11:39:58 ID:LcSEB/Iu
どーも、最萌の影響でアンチが紛れ込んでるよーだなー。

変なのはスルーで。言い返したくてもスルーで。
反応すればややこしくなるだけです。
285メリー:2005/07/30(土) 11:44:40 ID:iM7Uc0mx
メリーが自演をしたというのはかなりの高確率だと思うがな

こんな風に偽者が現れる予感
286名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 11:48:33 ID:sSXqkgvO
    , '⌒⌒ヽ
    l ,Ll」l」l」 〉 
   〈 .(!-ヮ-ノ〉
  つ〈 ヽ!つ旦0
   ノlく/7_)_)l〉 

珠ちゃんとぬくぬくするです〜
287ぐうたら:2005/07/30(土) 11:49:41 ID:QgvTvw4e
はいはいワロスワロス。
>>281、茶貰っていきますねー。 つ旦
さておき昨日の続きです。どぞー
288ぐうたら:2005/07/30(土) 11:50:21 ID:QgvTvw4e
そして今まで僕の部屋の宴会が行われていて、その途中で早紀ちゃんが酔いつぶれて眠ってしまったので、そこで宴会はお開きとなった。
残った早紀ちゃんを寝かせようと布団を取り出そうとした、その時だった…
「しぃらっとりー!」
「のわっ!?」
背中にドン!と衝撃が走る、そして聞こえる早紀ちゃんの声。
「さ、早紀ちゃん!?起きてたの!?」
「ああ、起きてた!はやく二人っきりになりたくて寝たふりしてたんだ!!やっと二人っきりになれたな白鳥!!」
「うんんッ!?でででででででもっ!!あばら…根こそぎ折れる!また折れるからッ!!ハナレテクダサイオネガイシマス!!」
「あ、ああ!また嬉しさあまって普段の数倍の力でハグしちまった!すまん!」
「う、うん…大丈夫…ダイジョウブ?」

神様、何故僕に一つしか命をくれなかったのですか?

その後、数十分経った今でも、早紀ちゃんは以前からは想像もつかない甘い声で
「しらとり〜しらとりぃ〜」
と、腕に抱きついて擦り寄ってくる。
「さ、早紀ちゃん?」
「お?どうした白鳥」
ぱぁーっと、まぶしすぎる笑顔を僕に向ける早紀ちゃん。
「いや、もう夜も遅いし、そろそろ眠いんだけど……」
「え、もう寝るのか?」
「だって、明日学校が…」
「あたしはもっと白鳥といたいよ……もう少しだけ…‥ダメ…?」
・・・・・・・・・・全然オッケー。
「うん、もう少し起きてようか!」
「ホントか!?」
「うんホントだよ!」
「〜〜〜っ!お前はホントに良い奴だな白鳥ーーー!!!(がばっ)」
がちゃり。
「白鳥クン?さっきから騒がしいわよ〜?」
289早紀の場合・その後:2005/07/30(土) 11:51:17 ID:QgvTvw4e


                次の瞬間、僕は空を飛んでいた。

      地上に三人の人影。
 
                    僕を思い切り放り投げた早紀ちゃん。

 呆然としている桃乃さん。
                            とりあえずカメラを回している珠実ちゃん。

            よくみると何気にジョニー。                 


                そして、空中の僕。

ドグシャーーン!!

良く分からない音を立てて僕は数秒ぶりに地上と再開した。頭から。
「うおーい!?白鳥クン!?ちょ、大丈夫!!?」
「さすが早紀ちゃんです〜♪見事な投げっぷりでしたよ〜♪」
「ま、まーな!!あたしにかかりゃこんなもんだぜ!!」
「二人とも!白鳥クンめりこんでる!めりこんでるって!!引っこ抜かなきゃ!」
「白鳥さんにはこのまま人柱になってもらってまた飲みなおしましょうよ早紀ちゃん〜♪」
「ん?あー…そだな。でも白鳥も一応引っこ抜いてから行くわ」
「え〜?そうですか〜?仕方ないですね〜…、桃さ〜ん、行きますです〜」
「ハイハイ。そんじゃ早紀ちゃん、白鳥クンよろしくねー」
「お、おう。任しとけ!すぐ行くからな!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……本当にごめん……」
「(顔は埋まっている)……いや……」
機械の体…探しに行こうかなぁ……
290ぐうたら:2005/07/30(土) 11:52:37 ID:QgvTvw4e
今までに無く荒れちゃってますね。
自分にも原因はあるっぽい?
一度トラブルの種がまかれるとみんな狂ったように本音ブチマケルからなぁ。
いつも溜まってるんだろうか。
次は何書こうかなぁ…
291名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 12:20:11 ID:ypUlL7bX
>>290
正直言わせてもらうと>>262の発言を見る限り、
>>75で言ってたことが口だけだったんだなあと思わざるを得ない。

SS投下以外はしばらくの間控えることをお薦めする。
292名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 12:24:26 ID:P/AI+eJ+
まあ自演してるのかしてないのかわからないお方は別問題として
(っつうか仮にしてたとしても自演自体は別にスレの雰囲気悪くするわけでもないしどうでもいいと思うし)
荒らしをスルーなんていう最低限のことが出来てない上に
煽ってまでいるお方はさすがにちょっと問題だぁなぁ・・・。
293名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 12:44:03 ID:W64J2JxI
それはさておきネタが無い(・∀・)
294名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 13:01:29 ID:v6v1wBYH
さっちゃんやホモスキーや亜甘堂のお姉さんのエロ小説って、やっぱ無いのか・・・
295名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 13:15:21 ID:iWAgSMcX

270 :名無したん(;´Д`)ハァハァ :2005/07/30(土) 11:36:34 ID:139CTAwX
エロパロスレに厨が大量搬入された件について


271 :名無したん(;´Д`)ハァハァ :2005/07/30(土) 11:43:25 ID:AwPHUm0y
>>270
最萌雑談スレでアンチ連中がリンク張ったから。

296名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 13:36:26 ID:SiXU4sN0
>>294
相手がいない品
297名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 13:38:05 ID:GQJIyhJl
エロってことなら他の人等もあんまり
298名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 13:48:30 ID:sSXqkgvO
さっちゃん→朝美と百合
ホモスキー→お祭りにいるヲタ達に女王様プレイ
亜甘堂のお姉さん→八百屋のおじさんと和姦
299名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 13:53:44 ID:MbGhzZn0
いや、白鳥君と強引に関連づけるんだ!
たいやき買いに行ったら亜甘堂のお姉さんが倒れてくるとか。
ありふれてるのでいいやもしれん。
300名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 14:46:45 ID:5lHJan6i
>>262って本物のぐうたらさん?ID違うから偽者な気も…トリつけたほうが混乱しなくていいかもね
301名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 15:15:29 ID:8rnycQDP
>>300
そう信じたいものだな。
嘘を嘘(ry
302ヘブン:2005/07/30(土) 15:25:09 ID:BgBDTC7J
ネタが出来たよネタが
でも、書き終わるまで時間がかかりそう・・・(´・ω・`)
ついでに白鳥君が・・・・(ry

何か荒れてるけどトリップとか付けるべきなのか・・・・?

>>281
とりあえず茶をもらってマターリしとこ つ旦

>>294
ある意味需要が無いからじゃないの?
でも話作るの難しそうだけど
303ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/30(土) 15:59:42 ID:QgvTvw4e
>>294
ちゃんとした名前がないからでは?
阿甘堂のお姉さんと八百長のオヤジなんて特に。

状況が状況なのでトリとか付けてみたり
304名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 16:06:01 ID:f08DZxCT
>>303
阿甘堂のお姉さんに関しては蒼の105pで「旭お姉さん」となっているので当面それでいいのでは?
305名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 16:06:24 ID:8rnycQDP
つ旭
306メリー:2005/07/30(土) 16:37:27 ID:yvwTrj6/
流れをぶった切ってすみません。メリーです。本人です。

私の名前のせいで、このスレの空気がよどみ始めた気がします。
私には本当に覚えがないのですが、証明のしようがないのでなんとも言えませんが。
渦中の作品をつなぎに梢×白鳥の新作を投下しようと思っていたのですが、
とても出来るような雰囲気ではなく、さらにどなたかの助言に参考にし、
私『メリー』はしばらくお休みに入ろうかと。
なので他のスレ(例えば氏家スレとか)で『メリー』の名前があったら
その人は確実に他人です。
こんなこと書いたらまた苦言を貰うのは必至なんですけどね(苦笑)

他の職人様や住人様には多大な迷惑をかけたかと。
これからはROMしかできず、レスを返せないのですが、
素晴らしい職人が多いこのスレでは一人抜けた所で大丈夫でしょう。
と、いうわけでSS頑張って書いてくださいな(笑)
復活の目処は立っていませんが、ここで最初に復活する予定ですので、
他スレで見かけても本当に他人ですのであしからず。
ではまた今度ノシ~
307名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 16:51:01 ID:VseEMIZ7
>>メリー氏
工エェェ(´д`)ェェエ工
そんな!?ショックです。

しかし、職人様が自分で考え自分で決めた事。
復活を楽しみにしています。
308ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/30(土) 16:55:49 ID:QgvTvw4e
>>メリー氏
このスレが平和を取り戻したらいつかきっと帰ってきてくださいね〜
ノシ
309名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 17:53:29 ID:f08DZxCT
喧嘩レスは正直読むのもうざかったので読み飛ばしてたけどこの流れで思った事を一つ。




トリ推奨。そんだけ。
310名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:16:16 ID:VseEMIZ7
そうだね。
トリが付いてたら誰だか一発で分かるし、荒れる心配も薄くなるかな。
読者としてもいいかも。でも、やっぱり判断は職人様にってことで。
311名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:17:42 ID:VGwNSnhW
タチバナハードコア系きぼん
312ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/30(土) 18:19:45 ID:QgvTvw4e
タチバナハードゲ…ゲフンゲフン。
悪い。なんでもない
313名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:30:53 ID:KXa3dR+f
>メリー
ふむ、せんせいの方もそうやって逃げたのかい?
314名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:31:39 ID:f08DZxCT
まあ何というか、今まで平和且つ繁栄しすぎてたんだよな。
今回の事が職人、読者にとっていい経験になったんじゃないかな。いろいろ勉強になった事もあるだろうし。皮肉なもんだけど。
これから先何スレまで生きてられるかわからんけどこのことを忘れないでまた平和にしてけばいいんでねえの?これで住民の結束力は上がっただろうから。
なんか偉そうなことを長々と言ってしまったが意味が分からなければ気にしないでくれ。
315名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:49:24 ID:ggNaZWK/
この状況でトリをつけないのは自殺行為だと思う
316名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:49:34 ID:NBhDu0FW
固定ハンドルにしておいてトリップをつけないのはおかしいな。
やり方しらないの?
317テイル ◆5zZRlb1law :2005/07/30(土) 19:43:18 ID:0WNopDBp
ちと鳥のテスト。

しかし、見事に荒れたものだな……
まあ、ここが極限までぬくぬくだった事の証明だった訳だが。
318名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 19:48:56 ID:zpI80cBf
荒れてたのか…?
何かここ以上に酷く常に荒れてるスレの住人だから軽い口喧嘩程度にしか見えなかったよ。
319名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 20:46:21 ID:9HkkSHXj
好きな作品だからこそ苛めてみたいって気持ち、わかんねえかなぁ…?
320ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/30(土) 20:52:17 ID:4rFzrJeW
>>319
それ、見当違いも甚だしいって
あとsageてね
321名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 20:53:29 ID:LzLUfK8/
いちいちつっかんなっつーの
322名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:08:42 ID:Fnix0ciq
   ?'8" ゙̄8ヾ、 皆……仲良く……してほしい……かも
   i ,ムノリ^)))〉i
   | !リ*T .Tノil |   (○)  (○)(○)
    i iヽ!つ旦0 i    ヽ|〃  ヽ|〃ヽ|〃
   ノリく/7_)_)l〉ノ  旦旦旦旦旦旦旦旦旦
323名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:11:01 ID:YV3ST4TR
↑今は涙が出ている設定
324名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:11:50 ID:PirdAeh8
>>322
なんかもう些細な争いごととかどうだって良くなるね。
こういうAA見てると。
癒されるね。
325名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:13:11 ID:+O4pXhb5
まあ棗が一番いいよね〜
326名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:14:57 ID:P6eGFwin
ぶっちゃけそうでもない
327名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:20:44 ID:P6eGFwin
アンカー付け忘れてた。>>364な。自分は早紀ちゃんが好きだ。
328名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:23:00 ID:P6eGFwin
今度は間違えたorz >>324
329名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:12:13 ID:f08DZxCT
アンカーミスなんてキニシナイ
気にしてたら負けなのだよw
330名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:14:44 ID:sSXqkgvO
わかったよ、マイハニー

   ?'8" ゙̄8ヾ、
   i ,ムノリ^∧)∧i
   | !リ*T(    ) チュッ
331名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:19:15 ID:YV3ST4TR
コンボ喰らわすぞおのれは
  ∧_∧      .ミ∩
  ( ・∀・)  ・,‘・⊂⌒ |
  | つ==☆ ・,‘・|⊃ |つ
  人  Y/  ・,‘・,ミ(>330)
 し(__)       ∨ ∨彡ドコッ!
332名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:32:09 ID:DkoUuCS1
>>330のIDがSSな件
333名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:33:22 ID:bSLvrrcS
>>330
テラモエスw
334名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:50:10 ID:e+zBUlqv
少しぬくぬくしてきた
335名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:13:53 ID:J5a/VA9N
今本気で安心してる
336名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:17:16 ID:G8P84tiY
>>332

ナチの秘密警察か
337名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:18:47 ID:KXa3dR+f
>336
否、シャニソウル
338名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:20:08 ID:6j08Ubp0
さてと、なんだかよくわからないことになってるようですが
「ずっとずっと〜IF〜」の続き行きます。
339ずっとずっと〜IF〜:2005/07/30(土) 23:20:42 ID:6j08Ubp0
白鳥が敷いた布団の上に、早紀が横たわった。服を脱ぎ、全裸になった白鳥が、
その上に身体を重ねていく。
ちょうど早紀を組み敷くような体勢になったところで、一度動きを止め、見つめ合う。
「早紀ちゃん」
「白鳥…」
そっと顔を近づけ、二人は唇を重ねた。ちゅっ、ちゅっと数度軽い口付けを交わした後、
どちらからともなく舌を差し入れ、激しく吸い合い、絡め合う。

キスの途中で、早紀が白鳥の背中に手をまわし、彼をぐいっと引き寄せた。
早紀に体重がかかってしまうのを避けるため、白鳥は彼女の肩を抱えて転がった。
横向きに向かい合う格好になると、改めて早紀の求めるまま、身体を密着させる。
白鳥の決して逞しいとはいえない胸板に、二つの膨らみが押し付けられ、ぐにゅりと歪む。

「はぁっ、はぁっ…んっ…はっ…んむっ…」
熱い吐息を漏らしながら、二人は濃厚なキスを繰り返した。その最中、
早紀の肩を掴んでいた白鳥の手が、そこを離れて胸へと伸びていく。
ぴったりと押し付けられた二人の胸の間に差し込み、ふくやかな乳肉を軽く掴む。
その手はしばらくそこを撫でさすっていたが、やがてギュムッギュムッと揉みにじり始めた。
「んふっ、んん」
膨らみをぎゅっとされる度、早紀の鼻から小さく息が漏れる。「んっ、ふっ…んんっ!」
そんな彼女の昂ぶりを感じてか、白鳥の愛撫もさらに大胆になっていった。
指がしこりきった胸の蕾を捉え、摘み、きゅっきゅと扱きあげる。
その動きにあわせ早紀がギクンと背中を反らし、白鳥の背中にまわされた手は、
もどかしげにあちこち位置を変える。
340ずっとずっと〜IF〜:2005/07/30(土) 23:22:06 ID:6j08Ubp0
撫で、揉み込み、握り、摘み、押さえつけ…存分に早紀の乳房を楽しむと、
白鳥は彼女の滑らかな肌を撫でさすりつつ、ゆっくりと下のほうへと手を移していく。
ゴツゴツとした肋骨、柔らかなお腹、早紀の身体の感触を確かめるように、
ゆっくり、じっくりと撫で下ろす。

やがて指先は、彼女の股間にある柔らかな茂みを捉えた。目的の場所までもう少しだ。
乳房の愛撫から解放され、一息ついていた早紀もそれに気付き、再び緊張が高まっていく。
「し、白鳥…」
「さ、早紀ちゃん…」
二人は唇を離し、間近で見つめ合った。やがてどちらともなく、恥ずかしげに俯くと、
こつんとおでこをくっつけあった。

白鳥の手が再び進み出す。しょりしょりとした毛の感触を味わいながら、
さらに先へと這い進んでいくと、ほどなく白鳥の指は、遂にそれらしき場所を探り当てた。
早紀が腕の中で身体を固くし、その反応が、今触っているのが目当ての場所なのだと
教えてくれる。
白鳥はちょっと頭を離し、視線をその部分に向けたが、身体を寄せすぎているせいで、
見ることができない。その部分を手探りで弄ってみる。太腿の付け根に、少し肉厚で、
ぽってりと盛り上がった部分が感じられる。そしてその間には、深く落ち窪んだ亀裂が一筋。
緊張のせいなのか、汗でじっとりと湿っているようだ。

「こ、ここ?」
視線を戻して早紀に訊ねると、彼女はぎゅっと目をつぶったままコクンと肯く。
『こ、ここでいいんだ』
女の子のあそこを触ってるんだ。そう思うと、既に限界だと思っていた昂奮、
そして緊張が、さらに強くなる。『え、えええと、こ、これから、どうするんだろう?』
341ずっとずっと〜IF〜:2005/07/30(土) 23:22:51 ID:6j08Ubp0
このあとどうすればいいのか、緊張しすぎて頭がうまく働かない。
白鳥にはセックスの(というか前戯の)知識など、ほとんど無いに等しい。
とりあえず触れてはみたものの、このあといったいどうすればいいのか?
漠然とならわかるが、未知の場所なだけに、下手なことをすれば早紀に不愉快な思いを
させることになってしまうかもしれない。

『ええぃ!』
しばし躊躇った後、覚悟を決め白鳥は指を動かした。キスだって胸へのタッチだって、
どうにかなったんだ、ここだってきっとなんとかなるに違いないさ。…多分。

まず、スリットをなぞるように上下させてみる。しゅっ、しゅっ、と
ぎこちなく何度かなぞりあげたあと、白鳥は思い切って中指を曲げ、
裂け目の中に潜り込ませた。
その途端、早紀がビクリと身体を震わせた。痛くしてしまったのだろうかと様子を伺うが、
どうやらそういうわけではなさそうだ。

ほっとして、割れ目の中に侵入させた指に意識を戻す。指先に、
くにゅりとした柔らかな肉の感触。柔らかくて熱くて、そして少し湿って、
ぬるついている。
『こ、これって…』
342ずっとずっと〜IF〜:2005/07/30(土) 23:23:33 ID:6j08Ubp0
それが自分の考えた通りのものなのかを確かめるべく、指先で少し中を弄ってみると、
ぬるぬるとした粘液がまとわりついてくる。外をなぞった時に感じた湿り気も、
もしかしたら汗ではなかったのかもしれない。
『濡れてる…!』
元々それが目的なわけだし、ここまでの行為に及んでおいて今更ではあるが、
あの早紀=梢が、Hな事をして股間を濡らすというのは、いささか衝撃的であった。

『や、やっぱり濡れるんだ』
胸元でぎゅっと目をつむっている早紀を見つめる。その身体は小刻みに震えている。
緊張しているのか、それとも恥ずかしいのか…。
「早紀ちゃん?」
思わず呼びかけると、早紀は俯かせていた頭をおずおずとあげた。顔を耳まで真っ赤に染め、
瞳は潤んで揺れている。いつもの彼女からは想像もつかない、頼りなげな表情だ。

その表情が棗や梢と重なり、白鳥はハッとなった。今、改めて早紀は梢なんだと感じる。
男勝りでちょっと乱暴で、ちょっと活動的すぎるように感じるところもあるが、
早紀のその外面に隠された中身は、やはり一人の女の子、梢なんだと。
「早紀ちゃん…」
込み上げる愛おしさに突き動かされるまま、白鳥は早紀にそっと口付けをした。
そして彼女の中に入れた指を、緩やかに動かし始める。
343ずっとずっと〜IF〜:2005/07/30(土) 23:24:38 ID:6j08Ubp0
白鳥が指先に感じる柔らかな襞肉の凹凸を調べるように、何度も何度も中をなぞりあげると、
早紀は太股を擦り合わせ、恥ずかしげに身悶える。その姿からは、
いやらしさというよりも愛らしさすら覚える。
『可愛いなぁ、早紀ちゃん』
指にくにゅくにゅとまとわりつく柔肉の感触と早紀の仕草に、半ば陶然となりながら、
白鳥は彼女の中を探り回した。

『ん?』
と、白鳥は指先にこつんとした突起物が触れたのに気がついた。
『ここは…もしかして…』
クリトリス。そういう器官が女性にはあるとは知っていた。これがそうなのだろうか?
恐る恐る、それを指の腹で軽く擦ってみる。
「ふぁっ」
途端に早紀が小さく叫んで腰をビクッと跳ねさせたので、白鳥は慌ててそこから手を離した。
「あっ、ゴ、ゴメン、痛かった?」
謝る白鳥に、早紀は真っ赤になりながら弁明した。
「あ…う…ち、違うんだ、その…気持ち良かったから、つい…」ガコーン!
次の瞬間、白鳥の脳天を鈍い衝撃が襲った。「何言わせんだこのっ、このぉっ!」

「あ、ああ…ゴ、ゴメンね早紀ちゃん…」
がっこんがっこんと早紀に頭を殴られつつ、白鳥はプルプルしながら謝った。
とりあえず痛いとか嫌だとか、そんなわけではなかったようなのでホッとする。
気を取り直し、もう一度チャレンジだ。
344ずっとずっと〜IF〜:2005/07/30(土) 23:25:11 ID:6j08Ubp0
「あっ?」
再び白鳥の手が秘密の部分に触れると、白鳥をポカポカ殴っていた早紀の手が止まった。
「あ…あ…」
指がクレヴァスを割って入ると、かぁっと顔が上気し、唇がわなわなと震えだす。
「う…んっ…」
指が蠢いて媚肉を弄りだすと、ぎゅっと目をつむり、白鳥の首筋にしがみつく。
恥ずかしくて、少しくすぐったくて…そして気持ちいい!
込み上げてくる官能に、あられもない声を出してしまいそうなのを、
早紀は歯を食いしばり、太股をすり寄せて堪える。

「んくっ!」
指先が再度敏感な肉芽を捉えると、早紀は耐え切れずに思わず肩を跳ねさせた。
ちょっと触れられたくらいで、こんな大げさな反応をしてしまうのが恥ずかしかったが、
愛する人に触られているのだと思うと、どうしようもないほどに気が昂ぶってしまう。
「んっ、あっ!」
秘芯を擦られ、食いしばった歯の隙間から喘ぎ声が漏れた。わずか数度軽く擦られただけで、
頭の中がジーンと痺れてくるようだ。

早紀は首にまわした腕に力をこめて白鳥の頭をぐっと引き寄せ、彼の額に頭を押し付けて、
押し寄せる快感に飲まれまいと必死に抵抗する。
しかし白鳥の指は容赦なくそんな早紀を責め立てる…
345名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:26:55 ID:6j08Ubp0
ちうところで本日はここまで。だんだん集中力がなくなって
推敲が甘くなってきたので、変なとこがあっても笑って許してください。
346名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:29:48 ID:PirdAeh8
>>345
うひゃあ!またしてもじらされた!
区切り方がうまいなぁ。
347ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/30(土) 23:34:11 ID:4rFzrJeW
うひゃあ!やべえ!やべえ死にそう!!
行為中もツンモードONな早紀ちゃんんんうぶぉぐぇええあぁあああぁああああ!!!

ごほん。
GJでした。続きも期待してます
348前スレ805:2005/07/31(日) 00:21:07 ID:q6mO2JO8
少しお久しぶりな感じの者です。
ネタ電波をいくつか受信することができたので
投下をしたいと思います。
ちなみに今日は途中までです、まだ完成はしてないので^^;
では、投下です。
349早紀と隆士の修行日和。[1/6]:2005/07/31(日) 00:23:02 ID:q6mO2JO8

ドタドタドタドタっ

誰だろう、こんな朝から鳴滝荘の廊下を
物凄い勢いで走ってるのは・・・
そして・・・その足音が・・・
なぜか僕の部屋に向かっているような
そんな気がしてならなかった。

バターンっ!!

僕の予感は的中してたらしい
その足音の主は、僕の部屋のドアを
思いっきり・・・ドアがぶっ飛ぶ勢いで開けてきた。

「白鳥っ!!!白鳥はいるか!!?」

そしてこの声の主は・・・
そう、僕の恋人である。
赤坂・・・

「早紀ちゃん・・・?どうしたの?突然」
「お!いたか白鳥!!」
「う、うん」

いったい、どうしたんだろう。
こんなに朝早くから・・・
と、いうより・・・梢ちゃんに何があって
いったいこんな朝早くから早紀ちゃんになってるんだろう。
まぁ、これは・・・気にしてもしかたがないことなんだけど
今は、早紀ちゃんが何の用で僕のところにきたか・・・だな。
350早紀と隆士の修行日和。[2/6]:2005/07/31(日) 00:23:58 ID:q6mO2JO8

「あのな、白鳥!」
「う、うん?どうしたの?」
「今日からちっと、あたしに付き合ってほしんだ!」
「え・・・?付き合うって・・・なにに?買い物でもいくの?」

いや、ちょっとまて・・・
早紀ちゃんはなんて言った・・・?
今日から・・・?
いったいどういうことだろう。
な・・・なにに付き合わされるんだろう。

「ふふ・・・今回はな、白鳥」
「うん?」
「あたしの修行に付き合ってもらうことにする!」
「へぇ・・・修行・・・って修行!?修行ってなに早紀ちゃんっ!?」
「ん、前に言っただろ、鳴滝荘に居ない間はあたしはいつも
山に篭って修練の日々を送っていると・・・あ!白鳥、お前!
あの時やっぱりあたしの話聞いてなかったな!?」
「き、聞いてたよ!ちゃんと聞いてた!うん、全然覚えてるよ!」

ま、まずい早紀ちゃんを怒らせるのはよくない・・・
そう思って僕は冷や汗をかきつつ、焦りつつも返事を返す。

「そうか、なら別にいいんだけどな、人の話はまじめに聞けよ?」
「う、うん。わ、わかってるよ」

とりあえず大丈夫みたいだ・・・
よかった・・・
いや、よくない・・・本当に修行なんていくのかな・・・?
と、いうか・・・なんのために・・・
351早紀と隆士の修行日和。[3/6]:2005/07/31(日) 00:25:19 ID:q6mO2JO8

「よーし!んじゃさっそく行くぞ!!」
「え、ちょ、ちょっとまってよ早紀ちゃん!」
「んー?どうした白鳥」
「いや・・・なんのために修行に・・・?」
「そ、そんなもん鍛えるために決まってるだろ!」

少し顔赤らめてる、早紀ちゃんの表情が少し気になったけど・・・
まぁ・・・半分はそうなんだろうなぁ・・・
と、いうか・・・

「あ・・・あのほんとに行くの・・・?」
「だ〜っ、しつけぇな!行くったら行くんだよ!」

どうやら本当に本気らしい・・・
これに僕は観念して・・・

「行くにしても・・・どうやって・・・それに皆には話て・・あるの?」
「ん、あー話てる話てる!心配すんな!
準備ももうできてるんだ、んじゃ行くぞ!ホレ」

ガシ。
僕は腕を掴まれて、そのまま・・・

「え、ちょ早紀ちゃん。待って!」
「ほら、さっさと行くぞー!!」

ズダダダダダダダ

僕の発言は、スルーされてしまったらしい・・・
僕の腕を掴んだまま、物凄い勢いで走る早紀ちゃん。
それは物凄いスピードだった。う、腕がちぎれる・・・
そして、早々に鳴滝荘を後にした僕達は・・・

気づけばどっかの山の中だった。
352早紀と隆士の修行日和。[4/6]:2005/07/31(日) 00:26:58 ID:q6mO2JO8

「さ、早紀ちゃん・・・ここは・・・どこ?」
「ん、山の中だな」
「そうだね・・・うん、ほんとにこんなとこまで・・・」
「修行なんだから当たり前だ!
己を鍛える場所は、山と相場が決まってんだからな!」

そう、僕達は本当に山に来てしまった・・・
しかもどこの山かもわからない。
どうやってここまできたのか?
それは、早紀ちゃんが適当なバスに乗り・・・
そして、適当な電車にのってそれを乗り継いでまたバスにのる・・・
そしたら、気づいたときにはこんな山の中に居たんだ。

これから、どうなるんだろう・・・
っていうか帰れるのかな、鳴滝荘に・・・

「ん〜?どうしたんだ白鳥、そんなションボリしちまって
ほら、さっさと行こうぜ!修行修行!」
「う・・・うん」

こんな山の中・・・ほんとに大丈夫なのか・・・?
っていうかなんで僕まで一緒に・・・
僕はとにかく無事に帰れることだけを
それだけを強く願っていた。
いや、だって・・・この状況はちょっとあり得ないよ!
とか、そんなこと考えてたら、早紀ちゃんはもうずいぶん先に
それに気づいた僕は、急いで走り出した。

「あ、早紀ちゃん待っ・・・待ってよ」
「あれ?白鳥お前・・・何でちゃんと付いてきてないんだ!
ったく、はぐれたらどうすんだ!この山は普通じゃねぇ!
逸れたら死んじまうぞ!」
「!?ど・・・どういう山なのここは・・・」
「さぁ?ただそう感じただけだ!まっ日ごろ鍛えてるあたしが
いるんだ、安心しろ白鳥!お前はしっかりあたしが守ってやる!」
「う、うん・・・ありがとう、嬉しいよ・・・」

ほんとに大丈夫かなぁ・・・心配と不安で僕の心はいっぱいだった。
でも・・・ここまで来たらもう引けないな・・・
こうなったらとことんだ・・・とことんやるしかない!
僕はそう意気込んで、でもやっぱり怖いから
早紀ちゃんの後ろを付いていくように、山の奥へと進んでいった。
353名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:28:04 ID:CgzD3TS9
・・・×
……○
354早紀と隆士の修行日和。[5/6]:2005/07/31(日) 00:28:33 ID:q6mO2JO8

「よっし、テントはこのあたりでいいだろ。白鳥〜
テント張るから手伝ってくれ」
「あ・・・うん」

やっぱり日帰りなわけはないよね・・・うん。
いったいどれくらいここにいるんだろう・・・
それにしても・・・なんかいい場所だなぁ
空気が澄んでて、風も吹いたら凄く気持ちがいい。
そして・・・このテントを張る場所も
周りには大きな木がいっぱい生えてるんだけど
その真ん中・・・この場所は青々とした綺麗な空が
よく見える・・・吹き抜けた空間だった。
物凄く・・・綺麗。

「おい!白鳥っ!手、止まってんぞ!」
「わわっごめんごめんっ、えっと・・・これがこうで・・こっちが・・・と」
「ったく、しっかり働けー!これからもっときついんだからな!」
「う、うん!」

そうやって二人で一緒にせっせとテントを張って行った。
しかしテントを張るっていうのも・・・なかなか大変なことだな。
そして、意外に難しい・・・これは一つ勉強になったな。

「ふぅ・・・完成!良し良し、なかなかの出来だな
よくやったぞ白鳥」
「あ、うん。ってほとんど早紀ちゃんがやってくれたんだよ
僕はほとんど何も出来てなかったよ、ありがとう」

実際そうだった、早紀ちゃんの手際のよさは凄くて
早紀ちゃんの方のテントは、あっという間に完成したんだから。
僕のほうは早紀ちゃんに、手伝ってもらわなければ
どれくらい時間がかかったことか・・・
355早紀と隆士の修行日和。[6/6]:2005/07/31(日) 00:30:21 ID:q6mO2JO8

「む、そ・・・そうか、ま、まぁあたしにすればこんなもん楽勝だからな!」
「うん、ほんとに凄いよ。流石だね早紀ちゃん」
「ば・・・バカやろう!あんまり褒めんな、照れるだろっ!」
「ははは、ごめんごめん」
「よっしゃ、んじゃさっそく・・・修行開始だ!」

そうだ、そういえばここには修行にきてたんだ。
僕は別にしたくはなかったんだけど・・・
それにしても修行ってなにするんだろう
う〜ん・・・自分で考えるより聞いたほうが早いか・・・な。

「あの、早紀ちゃん・・・ちょっと質問があるんだけどいいかな?」
「ん?なんだ、白鳥?」
「修行って・・・いったいなにをするの?」
「あー?修行ってのはだな。肉体を精神を!己を鍛えるってことだ!」
「う・・・うん、そうだね。それで、なにを・・・?」
「うーん、そうだな・・・まずは・・・そうだな・・・」
「うん?」
「滝を探そう!」
「た・・・滝!?」
「そうだ!己の精神を鍛えるために!滝にあたる!」

まぁお坊さんとかが滝にあたってたりするけど・・・
こ、こんなところに滝なんてあるのかな・・・
っていうか探しにって・・・
ここを離れて果たして戻ってこれるのか・・・?
・・・と、いうか今気づいたけど・・・
僕達これ・・・

遭難してないか・・・?

物凄く心配になってきた・・・早紀ちゃん・・・
ほんとに・・・大丈夫なの?
356前スレ805:2005/07/31(日) 00:32:09 ID:q6mO2JO8
このお話はガンガンWING最新号である9月号
からのネタを使わせていただきました。
なので9月号を読んでないと???な部分も
あるかもわかりませんが、ご了承ください。

では
今回はここまで、ということで
また後ほど続きのほうを投下しにこようと思います。
357名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:42:02 ID:FkDup1ch
>>356
GJ!
楽しませて頂きます!
続きも楽しみです!
358テイル ◆5zZRlb1law :2005/07/31(日) 00:51:42 ID:g9QECacY
>>356
おお、GJ!これから先の展開が読めませんな。

……ゴメンナサイ、ほとんど進んでませんorz
最萌の展開が恐ろしい事になってて……
それでも事態が事態だから、少し投下〜……

では、「Last Lovesong(仮)」第二幕「兆候」第一次投下開始!
359第二幕 兆候(1):2005/07/31(日) 00:53:22 ID:g9QECacY
0.


その夜、僕は課題をやっていた。
「う〜ん……終わった……」
いつものように銀先生の課題を負えた僕は、気分転換しようと廊下に出た。
夜はとっくに更けていた。
午前一時。
満月が空高く昇っていた。

そこに。

「…………あれ?」

中庭に、梢ちゃんがいた。
パジャマ姿で。
何をするわけでもない。
ただ、ぼんやりと夜空を見上げていた。
空は満月がある以外、特に何も見当たらない。

こんな夜中に何をしているのだろう。
普通なら有り得ない。
360第二幕 兆候(2):2005/07/31(日) 00:54:11 ID:g9QECacY
「梢ちゃん?」

僕は呼んでみた。
でも、反応しなかった。
ぼんやりと、空を見つめたままだ。

いつかの棗ちゃんじゃない。
まるで、魂が抜けているかのように、ぼんやりと。
そんな梢ちゃんは。
僕の声にも気付かず。
ふらふらと、自分の部屋に戻っていった。

梢ちゃんの表情は見えない。
何を考えていたのかも分からない。
あるいは、他の人格だったのかもしれない。
でも、それも分からなかった。

結局、僕は梢ちゃんのすべてを理解しているわけじゃない。

もしかしたら、五人以外にも人格が存在するかもしれない。
僕の前に現れないだけで……
でも、分からなかった。

明日梢ちゃんに訊いてみるか……
僕は、いつものようにそう考えて、部屋に戻った。

361第二幕 兆候(3):2005/07/31(日) 00:55:13 ID:g9QECacY
1.


「おはよー」
「おはよう、お兄ちゃん!」
「おはようです、白鳥さん」
いつものようにキッチンに入ると、朝美ちゃんと珠実ちゃんがいた。
何か違う。
いつもの風景と何か違う。

「…………あれ?梢ちゃんは?」

そう、梢ちゃんがいない。
これは珍しいパターンだ。
今日も普通に学校があるというのに、この時間になっても起きていないと言うのか。
いつもの梢ちゃんだったら有り得ない話だ。

……いや。
もしかしたら、梢ちゃんに何かが起こっているのだろうか。
それこそ、ものすごい変化が起こるような。
「……まあいいや」
考え過ぎか。
そう呟きながら、僕はテーブルの椅子に座った。

そういえば、昨日のあれは何だったんだろう。
あんなぼんやりする梢ちゃんを見たのは初めてだ。

……ちょっと待て。
あれは、本当に梢ちゃんだったんだろうか。
表情を見ていないから、それも怪しくなってきた。
ますます分からなくなってきた。
そうなると、一体全体、何が起こっているというんだ…………?
362第二幕 兆候(4):2005/07/31(日) 00:56:03 ID:g9QECacY

「じーらーどーりーざーん」
「うひゃう!!」
いつの間にか、珠実ちゃんが横にいた。
「何ブツブツ言っているですか〜」
「え、いや、その…………」

どうしよう。
珠実ちゃんに、昨日の事を言うべきか。
でも、珠実ちゃんに迷惑を掛ける訳にはいかない。
今は、まだ。
「何でも……ないよ」
「ですか〜?」
珠実ちゃんの眼は明らかに疑っている。
「……まあ、いいですよ。どうせいつもの事ですし〜」
「ははは……」
僕は、力なく苦笑した。

「ん?お前ら何やってんダ?」
灰原さんがやってきた。
小脇に新聞を抱えている。
「おはようございます、灰原さん……特に何でもないですよ」
「そうか?なら、いいんだが……ったく、桃の奴はまだ寝てるのか……」
ブツブツ言いながら、テーブルに着く灰原さん。
新聞を広げると……

「ふん……新日鉄が買い時かな?」
「……?」
363第二幕 兆候(5):2005/07/31(日) 00:56:38 ID:g9QECacY
そういや、灰原さんの職業って何だろう。
普段は部屋で小説書いたり釣りしたりしてるけど……
もしかして、株式投資でもやっているのだろうか。
でも、灰原さんの部屋、パソコン無かったよな……

「出来ましたです〜」
今日は、梢ちゃんの代わりに、珠実ちゃんの手料理と相成った。
朝だからか、シンプルに筑前煮だ。
……いや、シンプルかどうかは分からないけど。
「おいしいですか〜?」
「うん、おいしいよ珠実お姉ちゃん!」
「おいしいよ、珠実ちゃん」
「ふん、たまには珠の料理も悪くないナ……」
そんなこんなで、ちょっと違った日常が進んでいく。
梢ちゃんのいない朝ご飯。
珠美ちゃんの手料理も確かにおいしかったけど、味気なかった。
やっぱり、気になる。
風邪でも引いたのだろうか。

いや、そんなんで済めばいいんだろうけど。
364第二幕 兆候(6):2005/07/31(日) 00:57:15 ID:g9QECacY
しばらくして。
「珠実ちゃん、どうだった?」
「成果無しです〜。まだ梢ちゃん起きないみたいですね〜……」
「そっか……」
「梢にしては珍しいナ」
「お姉ちゃん、病気なのかな……」
玄関前。
四人でそんなことを話していた。
「いつかみたいに鍵を開けたりはしないの?」
「梢ちゃんにそんな事はしないです〜」
ああ、そうですか。
あれは僕とかにしかやらないわけですか。
伝家の宝刀、梢ちゃん贔屓。
「でも、これ以上梢ちゃんを待つわけにもいかないですし〜……」
「梢の事は任せとけ。俺が学校に連絡しておく」
灰原さんが提案した。
まあ、妥当なとこだろうか。
「じゃあ、任せるです灰原さん〜」
「お願いします、灰原さん」
「ああ」
「じゃあ、行ってきます」
「おう、道に気をつけろヨ」
「はい〜」
と。

「あら、おはようございます皆さん。朝からお出かけですか?」
365第二幕 兆候(7):2005/07/31(日) 00:57:48 ID:g9QECacY
管理人室の前。
パジャマ姿の梢ちゃんがいた。
今起きたようだ。

いや、なんで?

「……梢ちゃん?」
「?どうかしましたか?」
「学校は……?」
「あれ?今日は日曜じゃないんですか?」
日曜?
そんなまさか。
「梢ちゃん、今日は木曜日だよ。普通に学校があるって」
「ええ!?」
素っ頓狂な声を上げる梢ちゃん。
「どうしましょう、こんな時間まで寝てしまって……早く支度しなくちゃ」
「梢ちゃん、手伝うです〜」
珠実ちゃんと二人して部屋に戻る梢ちゃん。
一分ほどして。
「出かけるですよ〜、梢ちゃん〜」
「うん!ごめんね、珠実ちゃん。寝坊しちゃって」
「いえいえ〜」
……神速。
神・珠実ちゃん。
そうじゃなくて。
「というか梢ちゃん、早くしないと遅れるよ!」
「ああ、そうでした白鳥さん!行ってきます灰原さん!」
どたばたと、僕達はそれぞれの目的地に向かった。

366第二幕 兆候(8):2005/07/31(日) 00:59:42 ID:g9QECacY



「しかし、どうしたんだ梢の奴は……」
俺は、自分の部屋に戻りながら考える。
どうしたものか。
いつもの梢でないのは確かだ。
何か、梢に変化が起きているのだろうか。
だとしたら、何が起きるんだ。
あいつらの幸せを、裂いてしまうような不幸なのか。
そうでないことを願いたい。

「ああ……そういや洗い物がまだだったか」
今日は梢も寝坊して、結局食器は流しに下げたままだ。
「……たまには洗ってやるか、なあ灰原?」
ジョニーを駆使しながら、俺は呟いた。
こういう日は、俺が影ながら頑張らないといけない。
親父さんとの約束。
最後の、約束。
梢を、見守ってやる、と。

「あれ〜?バラさん珍しいわね〜、食器洗いなんて」
桃がキッチンに入ってきた。
こんな時間まで寝てるとは、優雅な奴だ。
「まあ、こういう日もあるサ。朝から色々とあったし」
……俺の両手は塞がっている訳で、横に立てかけたジョニーを通して答える。
「今日は雨でも降るかしらねぇ……そうだ、何か食べるものある?」
「…………お前は梅干でも食ってろ」
どん、と梅干の壺を出した。

367第二幕 兆候(9):2005/07/31(日) 01:00:44 ID:g9QECacY
2.


「ふーム……」
「マ゙ー……」
青短大附属高。
オカルト同好会部室。
そこに、二人。
「部長〜、訊きたいことがありますです〜」
「何でスか、珠実部員」
「どうして部長がここにいるですか〜」
そう。
それは私の最大の疑問。
去年高校三年生だった部長が、何故今もここにいるのか。
本来なら、この高校の上部機関―――青華短期大学に進学しているはずだ。
短大にしては珍しくエスカレーターだから、特に大々的な入学試験は無い。
では、何故?
何故、この部屋にいる?
その部長はというと、タロットを調べ続けている。
誰を見ているのだろう。
「アあ、そノ事でスか」
部長は、きっぱりと言う。
「留年しマしタ」
「何故!?」
思わず突っ込んでしまった。
マ゙ー……梢ちゃんとのラブラブな時間が……
「オカルト同好会の活動で忙しカったカらか、とウとウ単位を落とシましタ」
「らしくないです〜……さっさと消えてしまえばいいんですよ、この黒いゾンビ魔女〜」
「ハゥア!イイでス、イイでスよ珠実部員!モっと、モっと私を罵っテ〜」
「いい加減やめてくださいです〜」
本当に嫌だ、この人。
どうしてここまで真性マゾになってしまったのだろう。
親の顔が見てみたい。
368第二幕 兆候(10):2005/07/31(日) 01:01:38 ID:g9QECacY
「まア、とりアえズ」
私の背中にのしかかる部長。
「何が取りあえずですか」
「今日はアなタの家に遊びニ行きマしょウ」
「やだプ〜です〜」
「色々話しタい事もアるのデスよ」
私が断ったにも関わらず話を進める部長。
「ですか〜?」
「そうデス。梢部員モ帰っテいルのでショう?」
「帰ってますけど………何か?」
「イイでス。デは、行きマしょウ」
「マ゙ー………」
……もう、反論する気も無かった。
どうしてこの人はいつもこうなんだろう。
やりづらくて困る。
「アあ、そレと」
部長は私に振り向く。
「私に敬語ヲ遣ウのはヤメて下さイ。モう同学年なんデスから」
「これが私のやり方です〜」
「……ソウでスか。残念デスね……クッ」
そう言う部長は、どこか寂しそうだった。
私は、何も言えなかった。

369兆候(ナカガキ):2005/07/31(日) 01:05:11 ID:g9QECacY
いやー、もう少し書き上がっているのですが、流れが悪いのでここで中止です。
書くのが遅くてスイマセン。そして大長編でまたスイマセンorz

予告通り部長召喚です。話の都合上、勝手に留年させました(オイ)
……まあ、これぐらいなら許されるよね?
では、続きは……いつになるだろうorz

まあいいや、オヤスミナサイ……もう疲れたよ今日は。
370ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/31(日) 01:54:02 ID:RHz29drG
>>356
グッジョブ!!
でも滝とかにうたれたら早紀ちゃん服が透けちゃry
早く続きをー!!

>>テイル氏
部長VS魚子ちゃんはまだ!?
じっくりじっくりでいいですよ
GJっ!

目指せこの夏テイルさんを超える投下数!
と、言うわけでまほらばサブキャラクターズストーリー第4弾『よびかた なきかた』(例の如くタイトルが変わってしまいました)

投下ー
371よびかた なきかた:2005/07/31(日) 01:54:37 ID:RHz29drG
部屋を出ると中庭から青い空が覗いた。
どこまでも青く、広く、果てしない空。
そんな日曜日の退屈な空を、隆士はぼーっと見上げていた。
「……ふぅ…」
息をつき、縁側に腰を下ろす。
そして、そのままごろりと横になる。
「…静かだなぁ…」
そう、今はこの鳴滝荘には隆士一人しかいないのだ。
梢と珠実、朝美と沙夜子はそれぞれ買い物に。
由起夫は気晴らしに散歩に。
恵は新作のB級映画を見に。
それぞれ外出してしまった。
よって、自然とここ鳴滝荘に残ったのは、隆士一人となる。
「ん〜〜〜っ…!」
思い切り伸びをして、また空を見る。
「たまには…こんな日もいいなぁ……」
普段からは想像も付かないほど静かな鳴滝荘。
隆士は、そのたまの平穏を思う存分満喫しようと決めた…………矢先だった。
「たまには一人ってのもいいもんだなぁ…」
「一人、寂しくないか?」
「うーん、いつも賑やか過ぎる具合だからね。たまにはこうして静かなのもいいんだよ」
「そうか」
「うん…………うん?……ん?……ん〜〜〜!!?」
自分以外の声がしたことにようやく気付き、飛び上がる隆士。
「だっ、誰!?」
鳴滝荘の住人の声ではない。だが、どこかで聞いたことのある声だった。
「私だ」
縁側から中庭に飛び出て、ばっと後ろを振り向くと、そこにいたのは、
金髪の背の低い少女。
「あ…キミは確か…沙夜子さんの妹さんで…まひる…ちゃん?」
「うむ。邪魔してるぞ」
そこにいたのは水無月まひるだった。
372よびかた なきかた:2005/07/31(日) 01:55:11 ID:RHz29drG
「えと…いらっしゃい…今日は何の用かな?…っていうかいつからいたの?」
突如自分の後ろに現れたまひるに疑問をぶつける隆士。
「気まぐれで散歩していたら朝美に会いたくなったから来た。お前がここに横になった時からいた。」
「あ、そんなときから?」
「お前独り言多すぎ。少し変な奴に見える」
「へ、変な奴!?」
遠慮を知らないまひるの言葉に、軽く傷つく隆士。
「で、朝美はいるか?」
「ああ、朝美ちゃんは…そうそう、
 沙夜子さんと梢ちゃんと珠実ちゃんと一緒に3駅先のスーパーの超特売に歩いていったから…帰ってくるのは夜、かな?」
「そうか…」
「うん。だから今日は遊べないんじゃないかな?」
「………分かった。朝美が帰ってくるまでお前の部屋で待つ」
「ええ!?待つの!?ってゆーか、僕の部屋でぇ!?」
「そうだ。何か問題あるか?」
「え…いや、別に…問題は…無いけど…」
「ならここにいる。世話になるぞ………」
言葉の途中で、首をかしげるまひる。
「どうしたの?」
「名前が…」
「名前?……あ、僕の名前、覚えてない?」
隆士の問いかけにこくりと頷くまひる。
「えっとね、僕の名前はしらと…」
「待て」
「え?」
「名前を忘れるのは礼儀に反する。今から思い出すからもう少し待て」
「あ…うん」
「………………」
今日はやけに律儀なまひるは頭の中から隆士の名前を思い出そうとする。
一番白鳥の名前を連呼しそうな知り合い…朝美との会話を思い出す。
373よびかた なきかた:2005/07/31(日) 01:56:04 ID:RHz29drG
『あのねまひるちゃん、お兄ちゃんってすごく優しいんだよ!』
『よく内職も手伝ってくれるし、いつも私たちのこと気遣ってくれるんだよ!』
『お兄ちゃんがね……』
『今日はお兄ちゃんが…』
『お兄ちゃんってばね…』
『お兄ちゃん…』
『おっちゃん…』

ぶんぶん。
一番最後の違う記憶を首を振って消去する。
残った記憶から隆士のことと思われるワード。それは…
「朝美が来るまで、部屋にいさせてもらうぞ、お兄ちゃん」
「お、お兄ちゃん!?」
「違うのか?」
「な、なんでお兄ちゃん?」
「朝美が言ってたから。だからお兄ちゃんだ。いいなお兄ちゃん」
「…(なんだろう…この高圧的な妹は…)」
「部屋に上がらせてもらうぞお兄ちゃん」
「あ、うん……」

その後、隆士の部屋でまひるはずっとじっとしていた。
その近くで隆士もずっとじっとしていた。
「………」「………」
家族が心配していないかと聞くと、タチバナに連絡してあるから夜に迎えが来るそうだ。
沈黙が延々と続くかと思われた。
だが、突然まひるが四つんばいでのそのそと隆士の机に向かった。
「ま、まひるちゃん?」
「おいお兄ちゃん」
「な、何?」
「これは、絵本と言う奴か?」
374よびかた なきかた:2005/07/31(日) 01:56:36 ID:RHz29drG
まひるが手に取ったのは絵本―『ハル』だった。
「あぁ、それ?うん絵本だよ。学校の宿題で僕が作ったんだ」
「お兄ちゃんが書いたのか?」
「うん。まあね。あ、読んでみる?」
「ああ、そうさせてもらう」
ぱらぱらと、一ページずつゆっくりと読み進んでいくまひる。
部屋には、沈黙に、ページをめくる音が加わった。

ぱたん。
本が閉じられる。
隆士はまひるに近寄り、話しかける。
「ねぇ、どうだった?」
「…………」
「…?まひる、ちゃん?」
その時、つー…と、まひるの白い肌を伝う涙。
そしてそれを合図にまひるの目からどばーと涙が溢れてくる。
「うあ!?ま、まひるちゃん!?どうしたの?」
「………コレを、読んだら……」
「え?」
「コレを読んだら…寂しくなった…
 寂しくなって…悲しくなって…最後に嬉しくなって……気づいたら、涙が出てた…(ぐしっ)」
言い切ると服の袖で涙をぬぐうまひる。
だがまだ涙は溢れてきている。
―この娘とても繊細で、人の心が分かる娘なんだな……―隆士がそう思っていると、まひるが声をかけてきた。
「……おい、お兄ちゃん…」
「何?」
「ちょっとこっち来い」
「え?」
「いいから」
「あ、うん……」
むぎゅぅー…
375よびかた なきかた:2005/07/31(日) 01:57:43 ID:RHz29drG
「え?ま、まひるちゃんッ!?」
「…涙が止まらない。お兄ちゃんの絵本のせい。責任とってちょっと胸貸して泣かせろ…」
「え…あー……うん…」
「…………」
かなりの間、隆士の胸の内ですすり泣く声が聞こえた。
それからしばらくが経った。
隆士にしがみついて泣いていたまひるがずりずりと落ちていく。
「ちょっと、まひるちゃん?」
「…泣いたら疲れた。疲れたら眠くなった。寝かせろ。」
「え?ええ?ちょ、この体勢って…!」
「膝枕ぐらいでグチグチ言うな。起こすなよ」
こともあろうにまひるは隆士の膝枕で眠ろうというのだ。
「ま、まひるちゃん!眠いんなら布団を敷…」
「………くー…くー……」
「早ッ!?」
まひるが隆士の膝枕で眠ってしまった今や、
隆士は完全に身動きが取れなくなってしまった。
そのまま、日は暮れていった……
376よびかた なきかた:2005/07/31(日) 01:58:14 ID:RHz29drG
夜の7時ぐらいになると、住人達もようやく帰ってきた。
だが、今の隆士の状態を見られたら……
「白鳥クーン、たっだい……ま゛!?」
「桃さ〜ん?なに固、ま゛〜〜!?」
「桃乃さん、お兄ちゃんがどうかし…た!?」
恵、珠実、朝美の順で二号室を覗き込んだ途端に硬直した。
無理もない、彼女達の目の前にいるのは、まひるに膝枕をしている隆士なのだから。
「白鳥さん……またよその女の子に手を出して…(珠実)」
「しかもその子、殺し屋ブラザーズ(弟)じゃない…まだ中学生でしょ…?犯罪だわよ白鳥クン……(恵)」
「お兄ちゃん…そんな…(朝美)」
「ちょ、三人ともソレは誤解でッ…!まひるちゃんが遊びに来たけど朝美ちゃんがいなくて、それで僕の部屋に!
 それでいつのまにか寝てしまって!本当なんです!本当なんですってば!!」
「…………おにぃ…ちゃん……(まひる)」
「ま、まひるちゃ……」
「「お兄ちゃん〜〜〜???(恵&珠実)」」
「いや、これは…その…」
「一日いなかっただけでズイブン仲良しさんだわね〜?」
「そんなチビッ子にまでお兄ちゃんと呼ばせて……朝美ちゃんじゃ足りないですかこのロリコン&シスコン〜〜」
「ちょ、珠実ちゃんも桃乃さんも何言って…」
「「問答無用っ!!!」」
「うああああああああああああああああああああ!!!!」

結局、その日の真相を語れるのはまひる一人だが、夜にタチバナが迎えに来てなお寝ていたので、そのまま引き取られていった。
紆余曲折を経て、鳴滝荘の玄関の外からの隆士の悲痛な声と言い訳の声が、夜が明けるまで続いた、とか… 
377ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/31(日) 02:06:07 ID:RHz29drG
アトガキジゴク

九州で佐賀にだけアニメイトがないってどういうことですか。ぐうたらです。
終わりですー
今回は、みなさんもうお分かりと思いますが、俺が単に、まひるに『お兄ちゃん』と呼ばせたかっただけです。アアッ!?物を投げないで!
また次回お会いしまショー


番外。
ちょっと自分で書いたSSをリストアップ。自分でよく分からなくなってきた。
・こねこねコネタ
・ひとりのなかの五人 五人のなかのひとり
・あしなみそろえて
・熱 シラトリリュウシの場合(蒼 赤 金 緑 紺)
・思い出のカケラ
・The last moment
・秘密のネガイゴト
・夢で見たモノ
・とあるメイドさんの一日
・Short Short Short!
・Happydays
・早紀の場合・その後
・よびかた なきかた

……13本。
テイルさんとどっちが多い?
おやすみー。某特命係長の再放送見て寝るー
378名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 03:17:09 ID:oVUYXFiV
多いですね。
自分は1スレからの古参ですけど9作くらいしかないです。
あまり長いのは無いですね…
こういっては何ですけど、まほらばは起承転結が出来にくいです。
基本的にぬくぬくでまったりなので。
なので起承転結のある話を上手く作りなおかつ面白いSSを書く人はすごいです。

一応ネタが二つあるけど…始めに浮かんだ方は没になる予感。
ちなみに没になりそうなのは隆士×沙夜子です。
この二人のネタをもうちょっと下さい。
379名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 04:17:37 ID:JmccXAoq
>>377
GJです。ほのぼのしました
何も知らない珠と桃に折檻されるオチには、隆士君まじかわいそうって思ったw



今回のSSと全然関係ないですが…
ぐうたらさんのThe last momentで千百合超すきーになった僕です。
漫画とアニメ見始めたの6月だったので、相乗効果で千百合萌え度がいろいろ大変な事になってます。
そして今号の翼で早紀すきーにもなった僕です…
どうやら、恋人になる前、なった後のギャップの大きさと萌え度が比例しているようで…


ツンデレが好きなようです_| ̄|○∠))バンバン

ぐうたらさんの早紀の中長編モノがみたーいと星に願いながら寝ます。
380名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 07:07:28 ID:PmhJ1QAY
仕事から帰ってきて大好きな早紀SSを今日も見る。
癒されるね・・
ありがと。
381名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 11:13:48 ID:w6gYrmxM
流れ込んだアンチは、予選段階で朝美ママンが投票数二位だったからぽい
382ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/31(日) 12:00:30 ID:uy4MKces
朝っぱらからアレですが、投下します。
今回は普段と少し毛色が違うかも?
名付けて『MLL』〜!
それでは 『MLL @ 変化』投下〜
383MLL @ 変化 1/4:2005/07/31(日) 12:01:05 ID:uy4MKces
朝の陽に照らされ、僕の意識は覚醒した。
僕、白鳥隆士が鳴滝荘に来て、二年目の秋がやってきた。
夏と違い蒸し暑い朝じゃない。
冬と違って身震いする程の朝じゃない。
僕は春と同じように、夏、冬の境目の季節が、好きだった。
天気のいい秋の日、今日は何か言いことが起こる予感がする。
そんな気分で僕は炊事場に向かった。
「おはようございまーす」
がちゃりと炊事場のドアを開けると、そこにはいつもの皆がいつも通り座っていた。
「あ〜、白鳥クン、オハヨ〜」
「おにいちゃん、おはよー!」
「……ぐー…」
「おウ、おはようさん」
「おはようです〜、相変わらずおっそいお目覚めですね〜?」
今日も普段どおりに皆と挨拶を交わす。
だけど、僕はすぐに今いる面々で全員ではないことに気付いた。
「あれ?梢ちゃんは?」
そうだ、梢ちゃんがいない。
「ああ、梢ちゃん?今日はまだ見てないわねぇ」
ふむ、と首をかしげる桃乃さん。
「珍しいですね。梢ちゃんが寝坊なんて…僕、ちょっと見てきます」
「お〜、いってらっさいなー」
「私も行くです〜」
「え?珠実ちゃんも?」
「そうですけど〜…?何か文句でもありますか〜?」
「いっ、いや、別に文句は…」
「白鳥さんを一人で梢ちゃんの部屋にやったりでもしたら……」
「あぁ〜…」
「ちょ、何言ってるの珠実ちゃん!桃乃さんも「あぁ〜…」じゃないでしょう!?
 別に僕は寝ている梢ちゃんになにもやらしいことなんてしませんよ!?」
384MLL @ 変化 2/4:2005/07/31(日) 12:01:37 ID:uy4MKces

数十秒。沈黙があった。

そして桃乃さんと珠実ちゃんが同時に口を開いた。

「「ど〜〜〜〜〜だか〜〜〜〜〜?」」

「何ですかそのどーだかってーーー!!!」
「まあまあ白鳥さん〜、今は梢ちゃんを起こすのが先決です〜」
「そ、そうだけどさぁ…そんなに僕って信用ないかなぁ…ちゃんとした付き合いをしているつもりだし…
 今までやらしいことなんて何も…少しは皆も僕を信じてくれても…」
「ウザいです〜〜!(どす)さっさとくるです〜!!」
「うああ!!体の感覚が消えた!動けない!止めて珠実ちゃん!襟首を引っ張らないで!!うあああああぁぁぁぁぁぁぁーーー…………」

珠実ちゃんに引き摺られて梢ちゃんの部屋の前に来たときには、なんとか体の感覚が戻ってきました。
「梢ちゃ〜ん?起きてるですか〜?学校、遅れますよ〜〜?」
「梢ちゃん?梢ちゃーん」
二人で呼びかけているのに、一向に返事が返ってこない。
「梢ちゃん?どうしたですか?」
「梢ちゃん!」
僕も珠実ちゃんもさすがにおかしいと思い始め、ドアを叩き始める。
それでも返事はない。
「……はいるよ!梢ちゃん!!」
返事を待たずに一気にドアを開けた。
385MLL @ 変化 3/4:2005/07/31(日) 12:02:12 ID:uy4MKces
ガチャッ
ドアを開けると、そこに梢ちゃんは………いなかった。
「「梢ちゃん!!?」」
二人で同時に声を上げる。
「梢ちゃんッ!何処…何処ですか!?」
「梢ちゃん!?梢ちゃん!!」
部屋を探しても何処にもいない…
梢ちゃんは一体何処へ?
そんな疑問と一抹の不安が脳裏をよぎった時だった。

「………り……ーん……」

「!!?梢ちゃん!?」
「どうしたですか白鳥さん!」
「いま、梢ちゃんの声が…」
「本当ですか!?」
「うん、小さな声だったけど…間違いなく梢ちゃんだよ!!」
「梢ちゃん!何処にいるですか!?」

「……ここだよー、珠美ちゃーん……」

「あ!まただ!ねえ、聞こえた!?」
「ええ、確かに梢ちゃんの声です!!」
「梢ちゃん!こずえちゃ……!!」
その時僕の視界に何かが入った。
それは、梢ちゃんのベッド。
そのベッドの上の布団の小さなふくらみ。
「ねえ、珠実ちゃん…」
「なんですか?」
「あれ……」
といって、ふくらみを指差す。
386MLL @ 変化 4/4:2005/07/31(日) 12:03:03 ID:uy4MKces
謎のふくらみに、二人でそっと近づく。
ベッドのすぐ傍に立ったとき、そのふくらみの小ささを改めて実感した。
携帯電話より一回り大きいかどうかのあたりで、それがごそごそともがくように動いている。
「……」
どうしよう、と、目で珠実ちゃんに問いかける。
「……(こくん)」
頷く珠実ちゃん。布団を取れ、という意味だろう。
「………」
意を決して、布団の端を握る。
そしてそのまま……

バッ!!

剥ぎ取った。


…………………………は?
今、目の前の光景を見て、一瞬で状況が理解できる人間がこの世にいるだろうか?
いや、恐らくいないだろう。
なぜなら僕の隣にいるこの世で一番人間に近くない人間である珠実ちゃんでさえも、目をぱちくりさせているのだから。
目の前の、光景。

梢ちゃんが。
僕の恋人が。


小さくなっている。


まほらば 『MLL』 〜My Little Lover〜 ……開幕。


387ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/31(日) 12:06:00 ID:uy4MKces
アトガキ オブ シンフォニア

今回はここまでです。
夏に入ってから一日に小説書く時間が多くなったおかげでほぼ毎日投下してますがな(´・ω・`)
っていうかいつぞやテイルさんにMIWやMMOと同じにおいがすると言われてビビりました。そのとおりですがな(´・ω・`)
また次回〜
388名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 12:22:11 ID:anbkq4k9
リアルタイムきてたー。でも携帯だと読みづれー。
タイトルが頭文字の列挙なのは飛び道具なんじゃないかと思う今日この頃
389名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 12:25:14 ID:Ws7CEGQZ
テイル氏 ぐうたら氏
どちらもGJであります!
まひるかわいいし、続きは気になるし。
このスレは本当に楽しい!

>>378
レアなカップリングの二人が没にされると悲しいので、何か考えてみる。
やっぱり基盤は純愛で、白鳥君と沙夜子さんの関係で深いのはお手伝いか。
じゃあ白鳥君が沙夜子さんを手伝い中に(白鳥君は学校休みで朝美ちゃんは
学校あるとかでふたりきり)沙夜子さんの過去を知って……

ごめん俺、想像力と文章力が欠けてるねorz
390シヌ:2005/07/31(日) 14:15:45 ID:uCe0H2AF
GJ〜
391名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 16:50:55 ID:5GZlOZ08
GJ!!
392名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 16:53:32 ID:5GZlOZ08
393名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 16:59:58 ID:5GZlOZ08
すみませんまちがえました
394 ◆cj23Vc.0u. :2005/07/31(日) 23:20:32 ID:Z3hlo0we
お久しぶりです。色々とあったようで……

約2週間ぶりとなるでしょうか。再びSSを投下させていただきます。
タイトルは「Sun shine Moon shine」。白鳥くんと桃乃さんのお話です。


それでは、どうぞ。
395Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:22:21 ID:Z3hlo0we
「あ〜……だめだー」
 軽く伸びをしながら、僕は後ろに倒れ込んだ。
 回りを見てみると、書きかけの画用紙の山。
 構成は頭の中でもう出来てるのに、なかなかお話の形にすることができない。
 いつものことだけど、こうやって筆が進まないのはイライラしてくる。
 時計は、午前三時を指そうかというところ。
 明日は休日だけど、さすがにこの時間になると眠気で頭の中がぼーっとしてきていた。
「ふぁ〜……」
 宴会で慣れてきたとはいえ、三時過ぎるとつらいや……
「何か、飲んでこようかな……」
 体を起こした僕は、立ち上がってドアに手をかけた。

 ガチャッ

 ドアを開けると、外はすっかり夜の闇に包まれていた。
 まわりがビル街に囲まれているとはいえ、さすがにこの時間。鳴滝荘の廊下も、少しの常夜灯を
除いて電気は消されていた。
 ――梢ちゃんも、今頃は夢の中かな。
 時たま見せてくる梢ちゃんの寝顔を思い浮かべると、思わず頬が緩んでくる。

 びゅうっ!

「寒っ……」
 そんな僕の頬に、まるで叱りつけるかのような冷たい風が吹き付ける。
 吹きさらしの廊下っていうこともあるのか、足からも体からも寒さが直接伝わってきて、
眠気もだんだんと薄らいでいった。
396Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:23:27 ID:Z3hlo0we
 常夜灯と月の光だけを頼りに、炊事場へゆっくりと歩いていく。
 他の部屋もすっかり静まりかえっていて、聞こえてくるのは風の音と僕の足音だけ。
 木造特有の軋むような音が、なんだか懐かしく感じて心地いい。
「や、白鳥クン」
 そんな中聞こえてきた、明るい女の人の声。
「あれ、桃乃さん?」
 そこに顔を向けると、縁側に座って月明かりを浴びた桃乃さんが、僕のことを見上げていた。
「どうしたのよ、こんな時間に。梢ちゃんのところにでも行くつもり?」
「ち、違いますって。今夜は徹夜しようかなって思って、飲み物を取りに来ただけです」
「あはは、わかってるわよ。白鳥クンはそういうところが律儀だからね」
「まったくもう……」
 いつもと同じ、桃乃さんのからかい。
 だけど、月明かりに照らされた桃乃さんの表情は、どこか穏やかそうに見えた。
「で、桃乃さんはどうしたんですか? こんな時間まで」
「決まってるでしょ〜? 月見酒よ。よかったら、白鳥クンも飲む?」
「って、こんな時間まで飲んでたんですか」
 よく見てみると、桃乃さんの傍らには日本酒の一升瓶がドンと置いてあった。
「そうそう、白鳥くんの眠気にもよく効くわよ〜」
「それじゃ寝ちゃうじゃないですか」
「学生は体が資本! 早く寝て早く起きるのが一番だって」
「……桃乃さん、自分で言ってておかしいと思いませんか?」
「はてさて、なんのことやら」
 こんなやりとりも、一年近くここにいてすっかり慣れたもの。
 それでも、やっぱり僕は桃乃さんに手玉に取られているわけで……
397Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:24:35 ID:Z3hlo0we
「ま、いいわ。烏龍茶でも何でもいいからさ。持ってきて、ちょっとここに座りなよ」
「えっ?」
「どうせ、課題がなかなか進まなくて気分転換しに来たんでしょ?
 ちょっとぐらい、おねーさんに付き合いなさい」
 悪戯っぽい笑顔から、また穏やかな表情に戻る桃乃さん。
「は、はあ」
 ――いつもの、酒に豪快に酔った桃乃さんとは違う。
「よろしい。んじゃ、待ってるからさ」
「わかりました……」
 言われたことが図星だったのもあるけど……それ以上に、桃乃さんの態度に呆気にとられた僕は、
素直に頷いていた。

 冷蔵庫から烏龍茶を取り出した僕が廊下に戻ると、桃乃さんは相変わらず酒を呑んでいた。
 だけど、いつもと何かが違う。
 ぐいっと飲み干すんじゃなくて……こう、ちびりちびりと舐めるというか……
 普段の桃乃さんからは考えられない、静かな飲み方だった。
「おっ、来たわね。ほらほら、こっちにおいで」
「し、失礼します」
 桃乃さんの横に座った僕は、烏龍茶を開けて少し口にした。
 程良く冷えたそれは、冷たい風と一緒に僕の眠気を覚ましていく。
 桃乃さんはというと、いつもの半纏を羽織っているのとお酒を飲んでいるっていうこともあって、
そんなに寒くはなさそうだった。
398Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:25:43 ID:Z3hlo0we
 そのまま、僕たちの間で沈黙が続く。
 僕は、烏龍茶を少しずつ飲んで。
 桃乃さんは、ちびちびとお酒を猪口で舐めて。
 吐く息はまだ白かったけど、前ほど厳しい寒さじゃなくて……
 だけど、空に光る星や月は、初めてここに来た頃よりも綺麗にはっきりと輝いている。
 ――確実に、時間は過ぎているんだ。
 あまりにも穏やかな時間の中で感じられたそれが、改めてここに来てからの時の流れを
思い知らせてくれた。

「白鳥クン、さ」
 どのくらい時間が経った頃だろう。
「ここに来てから、もう一年ぐらいになるっけ」
 不意に、桃乃さんが静かにそう呟いた。
「そうですね。あともう少しです」
「そっかー……早いね、一年は」
「早かったですね」
 ふと、しみじみとした口調でそう呟く。
「いろんなコトがあったからねー……白鳥クンが来てからはさ」
「あ、あはは……」
「ああ、からかって言ってるわけじゃないのよ? 本当に、今まで以上にいろいろあったんだから」
「そうなんですか?」
「うん」
 そう頷いて、桃乃さんがお猪口を一口舐める。
「去年までは……騒がしかっただけ、かな」
「騒がしかっただけ?」
399Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:26:59 ID:Z3hlo0we
「梢ちゃんの人格がコロコロ変わって、珠ちゃんがそれを補って、あたしはそれに乗っかって騒いで」
 澄んだ星空を見上げながらの一言は、どこか懐かしそうで……
「沙夜ちゃんに朝美ちゃんが内職でドタバタして、バラさんが静かに見守ってくれてて」
 ほんの少し、寂しそうに聞こえた。
「だけどね、白鳥クンが来てから……それが、ちょっとずつ変わっていったんだ」
「えっ?」
 一転しての明るい口調に、僕は少したじろいだ。
「最初はさ、今までここに来た人と同じ、梢ちゃんの多重人格を見て逃げちゃうのかなって
思ってたのよ。ずっと会ってなかった梢ちゃんのはとこだっていうんだから、尚更ね。
 でも、白鳥クンは梢ちゃんのことをしっかり受け止めて、ここの生活にも馴染んで……
ホント、ビックリしたわよ。見た目と違って、案外しっかりしてるじゃないって」
「逃げちゃうって、以前にもここに住もうとした人がいるんですか?」
「まあ、ここはアパートだからね。一応年中入居者を募集してるんだけど、早くて一日、
遅くても一週間ぐらいで梢ちゃんの多重人格が発覚して、ジ・エンド……家賃を貰う前だから、
お互い損害とかはなかったんだけどさ」
「そんなことがあったんですか……」
「梢ちゃんも困ってたわよ。住むって言ってた人が、目が覚めたら突然いなくなるんだもの。
その度にあたしたちがいろいろフォローをしたりして、ああ、今回もかなって思ってたの」
 息を継ぐようにして、またお酒をひと舐めする桃乃さん。
 手にしていたお猪口のお酒には、映った月が揺らめいている。
「だけどね」
 そのお猪口をそっと縁側に置くと、
「白鳥クンは、梢ちゃんと……」
 桃乃さんは僕に向き直って、
「あたしたちと、一緒にいてくれた」
 穏やかな微笑みを、ゆっくりと浮かべた。
400Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:27:51 ID:Z3hlo0we
「桃乃さん……」
「白鳥クンさ、覚えてる? あたしとデートしたときのこと」
「えっ? あっ、はっ、はい」
 忘れることなんてできないよ……桃乃さんが自分のことをいろいろと話してくれたことは。
「あの時はいろいろ不安だったけど、白鳥クンが付き合ってくれたことで、アイツへの想いを再確認できた。
やっぱり、あたしにはアイツがいないとダメなんだなってね。
 それと同じように、白鳥クンと接していくことで、みんなが変わっていった」
「みんなって、鳴滝荘の?」
「もう、それ以外に誰がいるってのよ」
 苦笑しながら、桃乃さんが僕のことを小突く。
「ちょっとギクシャクしていた沙夜ちゃんと朝美ちゃんの関係がしっかりして、
あれだけ梢ちゃんのことに関しては頑なだった珠ちゃんが、白鳥クンに心を開いて、
まわりを気遣うことで精いっぱいだった梢ちゃんが、白鳥クンの隣で幸せそうに微笑むようになった」
 言葉を進めていくにつれ、桃乃さんの苦笑が柔らかな笑みに変わっていく。
「それに、早紀ちゃんや棗ちゃん、魚子ちゃんや千百合ちゃんも、白鳥クンと恋人同士に
なれてとっても幸せそうだしね」
「あ、あははは」
 それは実感してはいるんたけど、こう面と向かって言われると照れるなぁ……
「白鳥クンさ、キミが描いた『ハル』って絵本があるでしょ?」
「はい、ありますけど」
「あの絵本に出てきた『それ』っているじゃない。
 あたしたちにとって……少なくとも、あたしにとっては『それ』って、白鳥クンなんだよ」
「え、えっ……ええっ?!」
 僕が『それ』?!
401Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:29:42 ID:Z3hlo0we
「あたしたちの欠けた心を満たしてくれて、騒がしいけど楽しい毎日を過ごすことができて。
あの絵本を読んだとき、すうっと白鳥クンのことが思い浮かんだの」
「そ、そんな、僕は、あれは!」
 あれは、梢ちゃんをモデルにしたんであって、僕じゃないのに!
「まあ、白鳥クンは気付かないだろうけど……
 でもね、白鳥クンがあたしの心にいろんなコトを与えてくれてるのは、確かなんだよ」
「それは、僕も一緒ですよ。
 梢ちゃんや桃乃さんや珠実ちゃん、沙夜子さんに朝美ちゃん、灰原さんと一緒に楽しい
日々を送れて……こんなに賑やかな生活、今までしたことありませんでしたから」
「そっか……ありがと。
 そう白鳥クンが思ってくれてるように、あたしも白鳥クンのことをそう思ってる。
 それに、きっと梢ちゃんはそれ以上に思ってくれてるはずよ」
「そうだと、僕も嬉しいです」
「大丈夫よ、あたしが保証する」
 ――ああ、そうか。
「あんなに幸せそうな笑顔を、あたしたちに見せてくれるんだもの」
 桃乃さんは『お姉さん』なのかもしれない。
 いつもはしゃいでいるだけに見えて、実際は梢ちゃんのことをしっかり見ている。
 いや……梢ちゃんだけじゃなく、鳴滝荘にいるみんなのことをか。
 きっと、僕や梢ちゃん、珠実ちゃんや朝美ちゃんの『お姉さん』なんだ。
「だから、約束してくれないかな」
「約束、ですか?」
「うん」
 静かに呟く桃乃さんの表情が、きりっと引き締まっていく。

「絶対……絶対、梢ちゃんの前からいなくならないで」
402Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:30:53 ID:Z3hlo0we
「えっ?」
「あの絵本の『それ』は、最後にいなくなって若者に出会いの素晴らしさを教えてくれた。
でも、キミがいなくなったら……残るのは、梢ちゃんにとっての『絶望』だけ。
 もしも、白鳥クンがいなくなって梢ちゃんの心が壊れたりしたら……
 あたしは、死ぬまで白鳥クンのことを許さない」
「桃乃……さん……」
「白鳥クンが梢ちゃんとずっといようと思ってるのはわかるよ。これは、梢ちゃんの恋人に
なった白鳥クンへの確認と……」
 桃乃さんの一言一言が、心の中に染み渡っていく。
 それは、とても純粋で……
「あたしの、白鳥クンへの一生のお願い」
 強く、真剣な僕への願い。
 それに、僕は応えないといけない。
「……もちろんです。
 僕は梢ちゃんを置いてどこかへ消えたりしませんし、この命が終わるまで、絶対添い遂げます」
 今の僕は、そう心から誓って言える。

『怯えて……いるんです』
『……一緒にいるのが幸せなほど……好きになればなるほど……
 いつかやってくる、別れの日に……』

 触れれば壊れてしまいそうな梢ちゃんの呟きは、はっきりと覚えている。
 ――今なら、思えるんだ。
 あの時、僕はきっと深く考えてなかったんじゃなくて、梢ちゃんを支えてあげたくて、
心の奥で決めていた言葉を告げたんだって。
403Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:32:14 ID:Z3hlo0we
「梢ちゃんだけじゃありません。
 早紀ちゃんや魚子ちゃん、棗ちゃんに千百合ちゃんとも、僕は一緒に歩んでいきたい。
 もちろん、鳴滝荘のみんなとも一緒に」
 だからこそ、僕も願う。
「もし、誰かと別れる時が来たとしても、笑顔で見送ってあげたいです。
 そして、誰かと新しく出会ったときは、笑顔で迎えてあげたい。
 その時には、梢ちゃんのそばで彼女を支えてあげようって……そう、決めました」
 自分が、そうあることを。

 風が中庭を吹き抜け、木々のざわめきがあたりに響き渡る。
 桃乃さんは僕の顔を真剣に見つめたまま、微動だにしない。
 そして、僕も桃乃さんから目を逸らさずに見つめ続けていた。
「……白鳥クンらしいわ」
 風に乱れた髪を直しながら、桃乃さんが表情を和らげる。
「もしもアイツの前にキミと会ってたら、やっぱり惚れちゃってたかもね」
「も、桃乃さん?!」
「にゃはは、冗談冗談。それでもアイツに惚れてたかもしれないしねー」
「は、はあ……」
 突然いつもの桃乃さんに戻って呆気にとられたけど、こっちがやっぱり桃乃さんらしいや。
「梢ちゃんも果報者だよ。こんないい恋人が現れたんだもの。
 やっぱり、あの子は幸せにならなきゃダメなんだ」
「幸せに……そうですね。
 しみじみとした言葉に、僕も頷く。
 まだ、梢ちゃんのことを僕は全部知っているわけじゃない。
 ずっと会ってなかった間のことも、どうして梢ちゃんが解離性同一性障害になったのかも。
 だけど、少しずつそれを知って、解っていってあげたい。
 みんなと一緒に、幸せになるために。
「白鳥クン」
「なんですか?」
 お猪口をまた手にした桃乃さんは、ゆっくりとお酒をそれに満たしていった。
404Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:34:00 ID:Z3hlo0we
「はい、これ」
「えっ?」
「誓いの杯……ってとこかな」
 そう言いながら、桃乃さんが満杯のお猪口を僕に差し出してくる。
「で、でも、これって、さっきまで桃乃さんが飲んで……」
「あー、気にしない気にしない。おねーさんからのご褒美と思いなさい」
 いつものようなからかいはない、優しい言葉。
「は……はい」
 それを聞いた僕は、素直にそれを受けることにした。
 手にしたお猪口にのお酒は、細く欠けた月が浮かんでいる。
 その煌めきに見とれていたけど、意を決してそれを口にした。
「んっ」
 喉から、胃へと染み渡る辛味。
 飲まされているのとは違った、じわりとくるその感触はどこか心地よかった。
「それじゃ、返杯ね」
「はい」
 言われて、空になったお猪口を桃乃さんに差し出す。
 それを受け取ったのを見て、僕は瓶を手にしてお酒を少しずつ注いだ。
「……ん、このくらい」
 お猪口に注がれたお酒に、また月の煌めきが映り込む。
「あたしも、ここにいる限りは白鳥クンの……それに、梢ちゃんの幸せを手伝う。
 白鳥クンと違って、あたしは永遠にここにいるっていう保証はできない」
 そう……桃乃さんには、遠く離れた恋人がいる。
 僕たちのことを祝福してくれているけど、手紙を待ち望んだりしている姿を見ると、
やっぱり寂しいんだと思う。だから、いつかはここを離れる日がくるかもしれない。
「だけど、ここに……鳴滝荘に住んでいるうちは、どんなことでもサポートするから。
 白鳥クンと梢ちゃんの……住人みんなの幸せを、ここで見守ってあげる」
405Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:35:15 ID:Z3hlo0we
「桃乃さん……」
「それが、あたしの誓いだから」
 決然の思いを乗せた言葉を告げ、桃乃さんもお猪口を口にした。

 鳴滝荘の太陽みたいな、桃乃さん。
 いつも楽しくて、騒がしくて、ちょっと困ることもあるけど……僕たちのことを、
月のようにいつも優しく見守ってくれている。
 もしも神様がいるとしたら、感謝したい。
 鳴滝荘に、桃乃さんを呼んでくれてありがとうって。
 そして……

 僕たちの『姉』であってくれて、ありがとうって。

「ぷはっ」
 口にしてからしばらくして、桃乃さんは一気に息を吐いた。
 その顔は、とても清々しい笑顔で……

「約束、だね」
「はい、約束です」

 僕も、笑顔で桃乃さんに応えた。
406Sun shine Moon shine:2005/07/31(日) 23:36:40 ID:Z3hlo0we
 
 
 あたりが、再び静寂に包まれる。
 聞こえるのは、遠く夜空を渡る風の音と、わずかな木々のざわめき。
 少しずつ白み始めた空には、まだ輝きを失わない欠けた月。
 そんな空を、僕たちは何も言わずに見上げている。



 誓いの夜が、もうすぐ明けようとしていた。



<Sun shine Moon shine/了>
407 ◆cj23Vc.0u. :2005/07/31(日) 23:37:46 ID:Z3hlo0we
「Sun shine Moon shine」でした。
ある意味「告げる夜II」とも言える作品ですね。原作にはさすがに及びませんが。
今回は桃乃さんがいつも持ってる「お酒」にヒントを得ました。
あとは、たまたま聴いていた某ラジオドラマのEDのタイトルと雰囲気が
マッチしたというところでしょうか(このタイトルは同名曲から取っています)。

突発で作ったもののため、色々とミスがあるかもしれません。
御批評、指摘など何かありましたら、頂ければ幸いです。


それでは、またお会いしましょう。
408名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 23:40:40 ID:Yiz079D1
>>407
なんか、ほんわりしますた。
乙です
409ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/07/31(日) 23:48:18 ID:uy4MKces
>>407
みんなの姉貴分、桃さんが良い味出してます。GJ!!

……なんで俺の書く桃さんはいつも酔ってるんだろう……
410テイル ◆5zZRlb1law :2005/07/31(日) 23:53:04 ID:a+XVyQXj
今夜は携帯から。

>>407
久々の静かなSS、非常にGJでした。
桃乃さんの優しさが凄く溢れていたと思います。
そして「姉」という役割。
読んでて、過去に書いた「家族」を思い出しました。
あれは完全な短編でしたが、今回の作品も中身が濃くて感動しました。
次回作にも期待してますよ。

スイマセン、「兆候」の続きはもう少しお待ちを…orz
411名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 00:09:14 ID:KNXu8WID
ずっとずっと〜IF〜の続きまいりま〜す
412ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 00:10:09 ID:KNXu8WID
包皮の上から肉豆をくすぐるように擦っていた指が、それを押さえつけてクリクリと躙った。
一瞬感じた痛みに、早紀の太股がびくっと震えたが、すぐに痛みは快感にとって変わる。
白鳥の指が触れる一点から全身へと、その快感は広がっていった。
ゾクゾクっとしたものが背中を駆け上がり、早紀の脳天を貫き、視界が白く霞む。
「ふぁ…ん…白…鳥」
思わず甘えるような声を出すが、「き、気持ちいいの?」と白鳥に聞き返され、
ハッと我に返る。
「ばっ! あ…んっ……」
恥ずかしいことを訊くな! と怒鳴りつけそうになったが、込み上げる甘美感に、
その言葉は途中で途絶えた。彼の言うとおり、気持ちよくて堪らなかった。
もっともっといじって欲しい。もっともっと気持ちよくして欲しい…
「うんっ…あ…っ、ふぅん……そ、そうだ…そこ…もっと…」
そこでぐっと唾を飲み込む。そして羞恥に涙すら浮かべ、早紀は懇願した。
「もっと…もっと触ってくださいっ!」
413ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 00:10:52 ID:KNXu8WID
クリトリスはいつしか固く勃起し、指に擦られてそれを覆っていた包皮が捲れ、
剥き出しになっていた。白鳥がそれを直に摘み、乳首にしたようにコリコリと優しく扱くと、
早紀はビクビクッと痙攣したように身体を震わせた。

少し強めにぎゅっと摘んでみる。「ひぐっ!」と、早紀が背中を反らし、
そのままの格好で何かを耐えるようにブルブルッと震える。白鳥が肉豆を離すと、
スッと脱力する。
今度は軽く摘んでみる。早紀の肩が脅えたようにビクッと震え、全身を緊張させるのがわかる。
ちょっと強くしすぎたかと反省しつつ、優しく、クリクリ、コリコリといじってやると、
「あ…ん、ふあ…ん…」と、早紀は少し安心したような甘えたような、可愛らしい声をあげる。
指先で転がすように刺激し、軽く弾く。
「あぁ…ん」その都度早紀は切なげに喘ぎ声を漏らした。

白鳥は剥き出しになった陰核を中指の腹で擦りながら、下のほうへと滑らせていった。
さらに愛液が溢れ、ぬるぬるになった秘花を、こねるようにしながらさらに先へ。
程なく彼は、肉の窄まりを探り当てた。ゴクリと唾を飲む。『ここ…かな?』
女の子にある“穴”。セックスをする時にペニスを挿し込む場所。ここが多分そうだ。
しばし入り口のあたりで指を躊躇わせた後、白鳥は思い切って指先に力を込めた。
414ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 00:11:51 ID:KNXu8WID
「んくっ!?」
ぬぷり、と中指の先端が処女口に潜り込むと、腕の中で早紀が身体を強張らせた。
そのまま待っていると、徐々に力は抜けていく。どうやら大丈夫そうだ。
早紀が痛がったりしないか様子を伺いながら、白鳥は狭い膣道にゆっくり指をこじ入れていく。
ぬぷ、ぬぷ…と、指が膣口に埋没していく。第一関節、そして第二関節が、
ずっぽりと飲み込まれる。

そして遂に、白鳥の中指は根元まで早紀の胎内に潜り込んだ。
早紀は少し腰を浮かし、ガクガクと震えさせている。肉洞が痛いくらいに指を締め付け、
昂奮なのか羞恥からなのか、そこがブルブルと小さく戦慄いているのがはっきりわかった。

熱い。指が溶けてしまいそうなくらいだ。白鳥は中指を突き入れたまま、
しばし早紀の中の感触を味わった後、ゆっくりと引き抜き始める。
そして半分くらいまで引き抜いたところで、再び中へ。
根元まで入れてしまうとまた引き抜き、突き入れ…
ハァハァと荒い息をつきながら、白鳥は指を屈伸するように前後させた。
がともすればむしゃらに突き入れたくなるのを、理性を振り絞って堪え、
いかにも柔らかそうなそこを傷つけてしまわないよう、ゆっくり、優しく、
抜き差しを繰り返す。
415ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 00:12:57 ID:KNXu8WID
「うぁっ、んっ!」
異物が出入りする感触に、少し怯えたような声で早紀が呻いた。
しかしその声には怯えを遥かに凌ぐ、甘い音色が混じっている。
白鳥の指が紡ぎ出す快美感に、早紀はスラリとした肢体をくねらせ、
秘口から蜜を溢れさせていく。

ぬちゃっ、ぬちゅっ…。指の動きにあわせ聞こえてくる湿った音が、
徐々に水っぽさを増していく。ぐちゅ、ぐちょっ、ぐちゅっ…。
少し濁った愛蜜が白鳥の指に掻き出され、お尻のほうまで垂れ落ち、濡らしていく。

「あんっ、あっ、ひぁっ、ぁいっ!」
早紀は甘い声で哭きながら、白鳥にすがりついた。募る官能に、
どこかに、誰かにすがっていないと、どこかへ飛んでいってしまいそうだ。
お腹の中が焼けるように熱い。指を根元まで挿れられるごとに、
痺れるような快感がお腹の奥から全身に中に広がっていく。

膣内を指で責める白鳥の掌は、早紀の割れ目にぴったりと押し付けられ、
掌底のあたりが、しこりきったクリトリスを押さえつけていた。
白鳥が指を動かすとそこも微妙に動いて、勃起して過敏になった肉蕾を刺激する。
白鳥本人の意図するところではなかったが、内と外、二ヶ所から同時に与えられる快感に、
早紀の気は急激に高まっていった。
416ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 00:14:07 ID:KNXu8WID
『…?』
襲い来る快楽の波に飲まれかけていた早紀は、ふとあることに気がついた。
下腹のあたりに、さっきからなにかごつごつとしたモノが当たる感触がする。
身体をぴたりとくっつけ合っているため、視線を向けても見ることはできない。
朦朧とした頭で考えを巡らせ、やがてその正体に気がついてうろたえた。

『これ…白鳥の…』
ごつごつしたモノの正体は白鳥の分身だった。いつのまにか完全に回復したソレが、
早紀の下腹をぐいぐいと押していたのだ。
『……』
勃起した男性器をお腹に押し付けられた戸惑いは、しかしすぐに消えた。
早紀の手が、そこに向かって伸びていく…。

「んぁっ!?」
痛いほどに固くなったペニスをぎゅっと握られ、白鳥は頭を仰け反らせた。
「あっ、何を…っ」そのまま扱かれ、喘ぎ声を漏らす。
「白…鳥…お前も…気持ちよくして…やる…」
「さ、早紀ちゃ…んっ」
「お前も、ほら…もっと触ってくれ」
指を止めてしまっていた事を指摘され、うろたえつつも白鳥は愛撫を再開させた。
肉棒から込み上げる快感を必死に堪え、早紀を悦ばすことに集中する。
さもなくば、あっというまに果ててしまいそうだった。
417ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 00:15:33 ID:KNXu8WID
「あんっ、あっ、し、白鳥っ」
僅かな中断は、早紀の身体を鎮めるには到っていなかった。白鳥の指が動き出すと、
愉悦感が急激に昂ぶっていき、早紀はすぐに喘ぎ声を漏らし始めた。
白鳥のモノを触っていることが、さらに彼女の昂奮を高めていた。
手の中の熱くて固くて太い肉の棒、それが今胎内で蠢く指の代わりに入ってくるのだ。
そう思うと、戦慄と期待に、身震いすら覚える。指だけでこれほど気持ちいいのに、
これが入ってきたらいったいどうなってしまうのだろう…

「んっ、うぁっ、くっ…はっ!」
一方、白鳥も早紀に息子を扱かれ喘いでいた。早紀を責める指に意識を集中するが、
熱くて柔らかくてぬるついた、いやらしい肉の感触に、逆に昂奮が高まってしまう。
『まず…い、また…出ちゃうっ』
情けなさと昂ぶりの両方から、白鳥は涙を浮かべる。

しかし早紀のほうも、限界が近づいていた。胎内で快感が膨らんで、
身体が破裂してしまいそうだ。かつてこれほどまでに熾烈な快感を覚えたことはなかった。
腰をくねらせ、涙を浮かべながら早紀は叫ぶ「し、白鳥っ!」

それに応えるように、一度だけ強く白鳥の指が突き入れられた。
「あうっ!?」
その瞬間、早紀の頭の中で白い光が爆発した。ギクンと背中が反り、
きつくつぶった目から、涙が一粒こぼれ落ちた。ペニスを握る手に、
ぎゅっと力が入る。
「さ、早紀ちゃんっ!」
分身をきつく握られた刺戟に、白鳥も絶頂した。手の中でペニスがビクンビクンと律動し、
下腹部に熱いものが迸るのを、早紀はエクスタシーに霞む頭でぼんやりと感じていた。
彼女の口元に、例の“にんニコ”が浮かぶ。『お前もイったんだな白鳥…』
418名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 00:19:57 ID:KNXu8WID
というところで続きます。

わかるかと思いますが今月のシチュも入れてみたり、
ぎりぎりのところで変更重ねてます。面倒です。大変です。
久しぶりに書いてみたけど、やっぱSSなんて書くもんじゃないなと。
419ヘブン:2005/08/01(月) 00:44:15 ID:LQSVoxcj
ヘブンです。
プロバイダ規制で新作を投下出来んとです(´A`)

規制解除まではどうしようかな・・・(ノд`)

桃乃さん話はGJでした。
感傷に耽るようなのも良いですね・・・
420ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/01(月) 00:50:39 ID:3VrlWEDZ
暇だったので続きを投下します

MML A 始動

投下〜〜
421MML A 始動 1/4:2005/08/01(月) 00:51:20 ID:3VrlWEDZ
とりあえず、僕と珠実ちゃん、そして梢ちゃんは炊事場に戻った。
「おや?遅かったわね白珠〜。もう行かなきゃ学校遅れるんじゃないの?」
朝から生ビールをぐびぐび飲んでる桃乃さん。
「ええ、学校ですけど今日は行けないと思います」
「にゃ?なんでなんで?どったの?」
「またく、桃さんはウルサイですよ〜?」
「なによー!っと、れれ?そーいや二人とも、梢ちゃんは?梢ちゃん起こしに行ったんでしょ?」
「マ゛〜〜……」
「それがですね桃乃さん。梢ちゃんは……」

「みなさーん……(超小さい声)」

「およ?今梢ちゃんの声しなかった?何処にいるの?」
「えっと、ここ、です…」
「ココ?何言ってんのよ白鳥クン。何処にも…」
「ここでーす(ぴょこん)」
「うおぅ!!?」
「こ、梢お姉ちゃん!?」
「いや、梢なのか、ソレ!?」
「…小人ね…」
今梢ちゃんは、僕の服の胸ポケットに入って、そこから頭だけを出している格好だ。
「さっき僕らが起こしに行ったら…こうなっていて…」
「こうなっていて…って、ワケ分かんないわよ。なんでまた…」
「それが分かれば苦労しないですよ〜…、それにしても…」
ひょいと、僕の胸ポケットの梢ちゃんをつまむ珠実ちゃん。
「こんなミニマムな梢ちゃん、ラブリ〜すぎますです〜〜〜〜〜♪♪♪♪」
残像が残るほどのスピードで梢ちゃんに頬ずりをする珠実ちゃん。
「……と、とりあえず、梢ちゃんがこんな状態なので、僕も珠実ちゃんも今日は学校には行きません」
「そう、だわね。その方がいいかもね」
さすがに桃乃さんも少し真面目になる。
422MML A 始動 2/4:2005/08/01(月) 00:51:56 ID:3VrlWEDZ
数分後、『鳴滝荘 梢ちゃんのミニマム化について朝まで議論大会』が僕の部屋で開かれた。
参加者は、僕、珠実ちゃん、桃乃さん。そして相変わらず僕の服の胸ポケットの中にいる、梢ちゃん。
沙夜子さんは部屋で内職(寝ているだろうけど)。
灰原さんは中庭で釣り(なんとかなるダロ。とのこと)。
朝美ちゃんは参加したがっていたが、無理矢理登校させた。

僕の部屋には何処からか持ってきた円卓。
それを僕たち三人で囲むように座る。
「まぁ、ともあれ当面の問題は学校だわねー」
「確かに、梢ちゃんがこのままじゃ出席日数とかも問題ですね」
「やはりこれは早急に解決しなければいけませんね〜、でも今の梢ちゃんもラブリーです〜♪」
また僕のポケットから梢ちゃんを奪い、頬ずりする珠実ちゃん。
「く、くすぐったいよぅ、珠実ちゃん」
よほどくすぐったいのか、珠実ちゃんの手を逃れ、円卓の真ん中にぴょこんと着地する。
円卓の真ん中の梢ちゃんに、何故こうなったかの経緯を聞く。
「はい、昨夜はなんとも無かったんです。桃乃さんの部屋で皆さんと宴会をして、
 それからお風呂に入って、いつも通りベッドに入ったんです。
 それで今朝になったら…」
「体が小さくなってた?はぁ〜っ、まるで映画だわねー…」
「特に原因と見られることはないみたいですね……」
「はぁ〜…行き詰まりましたね〜、まだ行ってもいないのに〜…」
確かに、珠実ちゃんの言うとおりだ。
いまの状態ではスタートラインにすら立てていない。
だから今の状態だけでも確認するかのように、頬杖をついてミニ梢ちゃんの姿をじっと見る。
423MML A 始動 3/4:2005/08/01(月) 00:53:34 ID:3VrlWEDZ
服装は、パジャマ。
小さくなった際に服ごと縮んだらしい。
全体的に小さい梢ちゃん。
…今気づいたけど、頭身が違う。
今のサイズで3頭し…いや、2頭身…?
一番適当な表現は、『ハムスター』。
そう、ハムスターみたいだ。
僕の胸ポケットの中で丸まる姿も、ちょこちょこと走る姿も。
ハムスターそのものの仕草で、それがとても可愛らしい。
「…と…さん?白鳥さん?」
ぽへーと梢ちゃんを見ていると、視線に気づいたのか、こちらに声をかけてくる。
「んえ?あ、ああ、何でもない、なんでもないよ」
間抜けな声のあとに、慌てて弁解する。
「そ、それよりもさ、梢ちゃん。昨夜から今朝のうちに何か普段とほんの少しでも違うことは無かった?ほんとうに些細なことでいいから」
「普段と、違うこと…ですか…」
「うん。いつもとは違う変わった物を食べたとか…」
「変わったもの…………あ!」
「「「何!!?」」」
何かを思い出した様子の梢ちゃんに、三人で声を荒げる。
「昨日の昼休みに、珠実ちゃんが用事があって職員室に行ったときがあったでしょ?珠実ちゃん」
「はい〜、たしかに行ったです〜〜」
「その時に、 部 長 さ ん が来たんです」
「「「え」」」
また三人同時に、声が上がる。
間抜けな、声が。
このとき恐らく脳裏をハイスピードでよぎったのは、僕も桃乃さんも珠実ちゃんも同じだろう。
「それから部長さんに、変わった梅干しを貰ったんです。お風呂上りにソレを食べたんですけど……」
「「「ソレだーーーーーーー!!!!!!」」」
僕達は、スタートラインからドーピング(コンソm以下略)でもしたかの如く、ゴールに向かって走り出しました。
424MML A 始動 4/4:2005/08/01(月) 00:55:01 ID:3VrlWEDZ
「絶対部長です〜〜!!あの変態が梢ちゃんをこんな(ラブリーな)目に〜〜〜!!ブチコロスDEATH〜〜〜!!!」
「こりゃあ、犯人確定だわね…」
「ええ、僕も今回は部長さんで決まりだと思いますよ……」
「でも問題はあの部長ちゃんにいつ会うかよね」
「そんなの、今からでも学校に乗り込むです!」
「だ、ダメだよ珠実ちゃん!珠実ちゃんも梢ちゃんも風邪で休んでいるって言ってるんでしょ!?だったら昼間のうちはダメだよ!」
「何甘いこと言ってるですか白鳥さん!こういうのは時間が経つと戻れなくなるのがセオリーです〜!」
「わわっ!?ちょ、珠キチあばれなさんな!!せっかく持って来た円卓が割れる!割れるから!!
 ってギニャー!!触覚は!触覚だけは堪忍してーー!!!」
「た、珠実ちゃん…ちょっと落ち着い…きゃあっ!!」
「梢ちゃん!!?」
梢ちゃんが、暴れる珠実ちゃんのところにてふてふと駆け寄るる。
しかし、珠実ちゃんが振り回した桃乃さんが机にぶつかり、机の端から転落してしまった。
「梢ちゃんッ!!」
床にぽてっと落ちた梢ちゃんを手の平で掬う。
「梢ちゃん!梢ちゃん!!」
何度も手を揺すり、話しかける。
それに応えてくれたのか、ゆっくりと目を開く梢ちゃん。
そのビー玉みたいに綺麗で小さな瞳の色は…蒼ではなかった。
425ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/01(月) 00:55:35 ID:3VrlWEDZ
マ゛〜眠い〜…
次回もお楽しみにね!
426名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 01:11:18 ID:IwU2LRzV
大作ラッシュキタ―――――(゚∀゚)―――――!!!!

>>407
乙&VGJ!!
桃姉さん(・∀・)イイ!!
>>418
乙&VGJ!!
いつもの性格と行為中の性格のギャップが(・∀・)イイ!!

>>425
乙&VGJ!!
ハムスターサイズの梢タソにΩモエス orz
427名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 11:47:13 ID:b+Mdu+PQ
>>407
深夜の語り合い(・∀・)イイ!!

>>418
そろそろ挿入ですかね(;´Д`)ハァハァ

>>425
ミニミニ梢(・∀・)イイ!!
でも想像すると梢ちゃん2頭身はこわい…かも
428名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 13:36:57 ID:kO5Pxmkr
…MLLじゃないの?
429ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/01(月) 14:00:52 ID:rsJPVBqv
ウボアー…今気づいた……
顔から火がでるってこのことかッ!!
スンマセンホンマスンマセン……
えむ!える!える!でした…MLL、MLL、MLL(ぶつぶつ…)
430ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/01(月) 14:27:36 ID:1AdO5zNy
あーあー書き込めるかテスト
昨日は規制かかってた(´・ω・`)ショボーン
431テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/01(月) 14:56:25 ID:KvTonWSw
>>429
大丈夫、MMLでも通じる!
MML=My Mini-sized Lover「小さくなった僕の恋人」になるかと。

でも読んでて思った。
これって「南くんの恋人」だと小一(ry
432名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 15:10:13 ID:XcMW8hWV
白鳥くんの右手に梢ポンがry
433名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 15:36:05 ID:bDqnBfiP
これで植木鉢の中に裸で梢ポン入れると(ry
434ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/01(月) 16:04:20 ID:rsJPVBqv
白鳥君のいない間に外で他所のハムスターとry
435名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 16:04:23 ID:b+Mdu+PQ
メ〜ルヘンですね ゚ω゚
436名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 16:07:37 ID:b+Mdu+PQ
あわわ・・メ〜ルヘンなレスは
>>433に対してです。

獣姦(・A・)イクナイ
437名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 16:19:20 ID:O3oetkil
白鳥の右手に梢が宿るとry
438名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 16:33:00 ID:t9g6Ebln
>>437
こずえの日々
……絵本が書けなくなるな…
439名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 18:10:41 ID:5zkPefxx
そこで、二人の共同作業ですよ。
白鳥君がアイデアを出して、梢ちゃんが描くという。
440名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 19:04:23 ID:JUtpzSKv
2頭身と言われると頭の中でパワプロ君に変換されてしまう俺サガット
441名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 20:27:47 ID:WEdIAvwa
age
442名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 21:21:18 ID:O3oetkil
>>440
ゲーム脳
443名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:20:32 ID:oHoAih+/
>>440
sage
444名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:41:41 ID:KNXu8WID
はいはーい、「ずっとずっと〜IF〜」行きまーす
445ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 23:43:45 ID:KNXu8WID
二人は抱き合ったまま、しばらく絶頂の余韻に浸っていたが、
やがて白鳥がむくりと起き上がった。
早紀の股間から手を引き抜き、じっと見つめる。彼女の出した愛蜜が、
指と指の間に銀色に輝く糸を引いている。
『こんなになるんだ』
布団に横たわる早紀のほうへ目を移すと、彼女は顔を上気させ、
荒い息をついてクッタリしている。
よくわからないが、“イった”というヤツだろうか? 初めてで不安もあったが、
とりあえず早紀を気持ちよくさせられたようで、白鳥は嬉しかった。

『っと、拭いとかないと』
気持ちよかったのは自分のほうもだ。その残滓が、布団の上に飛び散ってしまっている。
布団の脇に用意してあったティッシュを取って、手についた早紀の愛液と、
布団と自分の分身を汚しているスペルマを拭き取る。
しかし、精液がついてしまったものは他にもあった。

「ゴメン、また汚しちゃったね」
「気にすんなってば」
謝る白鳥に、早紀がゆっくり身を起こして言った。手を差し出してティッシュを受け取り、
どかっとあぐらをかいてお腹についた粘液を拭く。いまいちオヤジ臭い仕草である。
446ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 23:45:39 ID:KNXu8WID
「それにしても、セーエキってのは随分ねばねばするもんだなぁ」
「はは…そ、そうだね……いっ!?」
「まったく、取りにくくてしかたねぇ…ん? どうした白鳥」
早紀がぶつくさ言いながら拭いていると、急に白鳥の様子がおかしくなる。
それに気付いて早紀が頭をあげると、白鳥は顔を真っ赤にして、
チラチラと彼女のほうに視線を送っていた。

『うん?』
白鳥の視線は早紀の顔ではなく、もっと下のほうを向いているようだ。
彼女はその視線を追い、自分の身体を見下ろした。胸を見てるのか? エロイやつだな…

しかし視線はもっと下のほうへ送られているようだった。それを追って、
早紀の視線もさらに身体を下っていく。お腹か? 精液を拭くのがそんなに珍しいのか…
「いっ!?」
白鳥の視線の先にあるものに気付き、早紀の顔が瞬間的に赤く染まった。
白鳥が見ていたもの、それはあぐらをかいた早紀の股間だったのだ。
あられもない格好をしているせいで割れ目が広がり、少し中身が見えてしまっている。

早紀は慌てて正座に組み換え、ぴったりと脚を閉じてそこを見えないようにして怒鳴った。
「どっ、どこ見てんだっ!」
「あ、あああの、その…ごめん」
早紀に怒られ、白鳥は慌ててそっぽを向いて謝ると、自分の股間に顔を落とし、
再びそこを拭き始める。『び、びっくりした…』
447ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 23:46:32 ID:KNXu8WID
びっくりしたというのは、怒られたことではなく、早紀のアソコが見えてしまったことだ。
よくよく考えてみれば、触りはしたものの、中はまだ良く見ていない。
今、割れ目の中から少し覗いていたピンク色のものは、あの柔らかな襞肉なのだろうか?
割れ目の上端近くには、クリトリスらしきものもちょっぴり見えていた。
それらの手触りを思い出して、白鳥は頬をもわわ〜んと上気させる。
『あぁ、早紀ちゃんのアソコ、気持ちよかったなぁ』

「……のか?」
その時、ぼそっと早紀が何かを呟いた。声が小さかったのと妄想に浸っていたのとで、
その声を聞き漏らした白鳥は、慌てて振り向くと訊き返した「えっ、なに、早紀ちゃん?」
「見たいのかって訊いてんだ!」「ふえっ?」

「み、見たいんだろ?」
目を白黒させる白鳥をじっと見つめ早紀が言う。顔を真っ赤にして、
正座した膝の上で握りこぶしを作っている。
「いいいやそそそんなこと…」
うろたえながらそう答える。もちろん見たくないわけはなかったが、
面と向かってそんなことを訊かれ、はいそうですとも答え辛い。
「見たくないのか!?」
「いっ、いえっ、見たいですっ!」
だが、怒ったように訊かれて白鳥は、つい反射的にそう答えてしまう。「…あ?」

「お、お前が“見たい”って言うなら、アタシはか、構わないぞ」
「あの…」
「ほれ、好きにしろ」
白鳥の返事を待たず、早紀は布団の上に仰向けに寝そべる。
「えっと…」
早合点というか独り合点というか、とにかくさっさと行動に移してしまう早紀に、
白鳥は戸惑うばかりだ。だが、見たくないのかと言われればやはり見たいわけで…「…いいの?」
「言ったろ、アタシの身も心もお前のもんだって」
恥ずかしさからか、少しぶっきら棒な口調の早紀に、白鳥は何も言わず、
ただ了解のしるしにコクンと肯くと、おずおずと早紀の脚の間に膝をついた。
448ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 23:47:56 ID:KNXu8WID
早紀の脚の間に、白鳥は妙にかしこまった感じで正座をすると、彼女の性器をまじまじと見つめた。
割れ目の周りが、彼女の分泌した愛液で濡れ、銀色に輝いている。
あぐらをやめてしまったので、そこは再びぴったり閉じ合わさり、
隙間からわずかにピンク色の肉と、そして肥大したクリトリスらしきものが伺えるのみだ。

ゴクッと喉を鳴らし、白鳥はそこに向かって右手を伸ばした。
「!!」
少し震える指先が肉唇の脇にかかるのを感じ、早紀はぎゅっと目をつぶる。
見てもいいとは言ったものの、やはり恥ずかしいものは恥ずかしい。

永遠とも思える数秒の後、白鳥が思い切ってそこを押し広げた。
『……!?』
顕わになった、綺麗なサーモンピンクをした襞肉に、白鳥は目を見張った。
何かの花弁にも似たそれは、愛液で濡れそぼり、てらてらと淫靡に輝いている。
触っていたときに感じたものよりも、遥かに複雑で遥かに美しく、
そして遥かにいやらしい構造だ。

ほぅっと溜め息を一つ。

割れ目の上のほう、その花弁の合わさり目に近い部分に、勃起して包皮から顔を覗かせた、
豆粒のような肉突起がある。『これが…』
乳首よりもさらに小さい、小豆ほどのこの蕾が、早紀を激しく乱れさせたのだ。
そう思うとなんだか少し感心してしまう。
そして逆に下のほうには、さっきまで彼が指を突き入れていた肉洞が見える。
入り口からとろりとした液体をしたたらせ、恥ずかしげにひくひくと蠢いている。
449ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 23:48:42 ID:KNXu8WID
『うわ…ぁ』
想像を遥かに超える淫猥な光景に、白鳥は言葉を失った。早紀ちゃんに――梢ちゃんに、
こんなにもいやらしい部分があるだなんて…。
だがしかし、そんな衝撃とは裏腹に、白鳥の下腹部からもわもわとした欲望が沸き起こった。
触りたい。もう一度触ってみたい。
その欲望に突き動かされるまま、白鳥はそこに向かって空いている左手も伸ばしていった。
右手で片方の肉唇を広げたまま、左手を反対側にかけ、ぐいっと横に引く。
いっぱいに広げられた秘所の中で、初々しい桜色の粘膜が小さく戦慄いている。

白鳥は割れ目を広げるのを左手に任せ、右手を秘唇からはなすと、中の花びらへ移す。
柔らかな襞肉の感触。
白鳥は股間に顔を近づけ、秘花を注視しつつ、その表面の細かな襞に指をなぞらせる。
秘門からはトロトロとラブジュースが湧き出し、全体から早紀の香りが立ち昇っている…

「…っ」
恥ずかしい場所を間近で覗かれ、いじられる恥辱感に、早紀は必死で堪えていた。
ともすればやめろと怒鳴りつけたくなるが、自分で言い出したことなのだし、
白鳥が喜んでくれるのなら…「ひっ!?」
早紀の殊勝な考えは、しかし突然中断された。白鳥が何を思ったのか、
彼女の性器に口をつけると、舐め出したのだ。
450ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 23:50:12 ID:KNXu8WID
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
頭の天辺まで血が上り、早紀は一瞬硬直した。そしてすぐ気を取り直すと喚き出す。
「ばっ! な、なに考えてんだやめろコラ、バカ鳥っ!」
脚を閉じ、白鳥の頭を押さえつけるが、いっこうにやめようとしない。
それならば実力行使あるのみと、早紀は身体を起こしかけた。

「あっ!?」
だが、彼女が身体を起こし切る前に白鳥の鼻先が肉蕾を擦った。その瞬間腕から力が抜けて、
早紀は再び布団に沈み込んだ。再び起き上がろうとするが、今度は舌が秘芯を探り当て、
執拗にそこを舐め回し始める。
「やっ、コラ…ダメだって…あんっ!」
唇がクリトリスを挟み、舌の先がチロチロとくすぐるように愛撫をすると、
電撃を食らったような衝撃が身体を走り抜け、早紀は背中をビクンと反らした。

「ひっ、あっ、あくっ! あぁっ、あんっ!」
敏感な突起をちゅっちゅと吸われ、舌先で転がすように舐め回され、
その度に早紀は腰が抜けそうな甘美な脱力感に襲われた。指でいじられるよりも、
遥かに強烈な快感だ。脚から力が抜け、白鳥の頭が解放される。
白鳥は自由になった頭を大きく動かしながら、熱心に早紀の股間を舐め続ける。
451ずっとずっと〜IF〜:2005/08/01(月) 23:51:52 ID:KNXu8WID
「あっ…あんっ、あぁんっ! こら…ダメ…や、やめて…」
遂には懇願を始めた早紀だが、その声は白鳥にはまったく届いていないようだ。
口唇で愛撫を続けつつ、白鳥は右手の指を早紀のクレヴァスの中に忍ばせた。
膣を探り当て、その中に潜り込ませていく。

「ひっ、ひぁっ」
腰を浮かせて怯えたように早紀が呻く。怖い。怖いくらいに気持ちいい。
布団をぎゅっと握り締めつつ、早紀は腰をくねらせる。『おかしくなっちゃう…っ』
柔らかな唇と舌が執拗に淫核を責め続け、指が胎内を弄り蠢く。
先ほどとは比べ物にならない熾烈な快美感が彼女を襲い、
早紀は涙をぽろぽろこぼし始めた。

「あっ、あっ、くぁっ、くぅん、ふぁっ、あぁ…………あ?」
身も世もなくよがり狂っていた早紀の嬌声が、不意に尻つぼみになる。
白鳥が急に愛撫をやめて身体を起こしてしまったからだ。
「あ…や、やめない…」
思わず『やめないで』と口走りそうになるが、なんとかそれは堪え、
早紀は涙に霞む瞳で白鳥を見た。目がぎらぎらとして、なんだか怖い。
股間では彼の息子が、お腹にくっつきそうなくらいに猛々しく反り返っていた。
452名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:54:42 ID:KNXu8WID
…というところでまた今度。いや〜、なんか思った以上に長くなって
だらだら続けちゃいましたが、ようやく終わりが見えたようです。
もうちょっと辛抱してくださいませ。
453ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/01(月) 23:58:18 ID:rsJPVBqv
また今度じゃねええええ………
一体キミはどこまで俺達をいたぶるつもりなんだ……

>こら…ダメ…や、やめて…

最後あたり弱気な早紀ちゃんに、俺、ぼkk以下略。
早く、一刻も早く続きをっ!

巫女みこナースは公共の電波で流すものでは無いと思います。ぐうたらでした
454名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 00:14:28 ID:ygHNRJbA
>>452GJ!
でも生殺しだけはカンベンしてけれ〜。
455名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 00:16:45 ID:CKAwcR99
テスト
456名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 01:27:40 ID:dMwLNQbN
早紀ちゃん(;´Д`)ハァハァ
457名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 02:14:51 ID:81cqx64r
このスレ見てて思った
もう小説家になれ!
いや、なってください!!
458名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 02:24:24 ID:hTaK+geF
>>452
G―――――(゚∀゚)―――――J!!!!
459名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 08:26:14 ID:JDJux4oW
ミッチャンよりサッチャン
460名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 13:39:51 ID:Sl3jXAm6
未だに蒼が手に入らない漏れorz
正直、諦めモード
461名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 14:11:36 ID:U4U6Np4e
つネット通販
462テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/02(火) 16:34:48 ID:WC8kW34g
巫女みこナースのCMはドワンゴのサイトで観れます。テイルです。

出掛ける前に「Last Lovesong」完成分を投下しておきます。
一応、魚子VS部長パートです。さて、結果はどうなるやら。
では、投下しますです。
463第二幕 兆個(11):2005/08/02(火) 16:36:11 ID:WC8kW34g
3.


「ただいま〜」
「お帰りなさい、白鳥さん」
僕が帰ってくると、梢ちゃんが庭の掃除をしていた。
箒を持って、ちりとりを置いている。
僕は荷物を廊下に置いて、縁側に出る。
「梢ちゃん、朝は大丈夫だった?」
「ええ、珠美ちゃんが私を背負って走ってくれたおかげで、遅刻はしませんでした」
「…………」
なんかすごい、珠実ちゃん。
人一人背負ってもあのスピードで走るのか。
ちょっと嫌だな。
「でも、体は大丈夫なの?疲れてるなら今日は休んだ方がいいよ」
「いえ、白鳥さんや皆さんに迷惑をかける訳には……」
「大丈夫だよ、一日くらい。ここの所様子が変だったから気になってたんだよ」
「そう、ですか?」
「うん」
僕は、少し照れながら答える。
「好きな人が病気になったら、僕も嫌だし……
 そして何より、梢ちゃんには、笑顔でいてもらいたいから」
「……白鳥さん……」
顔を真っ赤にする梢ちゃん。
可愛いなぁ……
愛しいなぁ……

見つめ合う僕達。
時が止まる。

そこに。
464第二幕 兆個(12):2005/08/02(火) 16:37:12 ID:WC8kW34g
「あら、お帰り白鳥クン。今日もお盛んですな〜」

<ザ・ワールド>をも無効にしそうなこの言葉。
面倒見がいい。
裏を返すと、お節介。
予想通り、桃乃さんだった。

「……た、ただいま、桃乃さん」
「桃乃さん……」
「あら〜、アタシはお邪魔虫だったかしら?」
「いえ、そんな事は……」
そう言いかけて、梢ちゃんは僕から少し離れる。

否、離れようとした。
正確には、そこでつまづいた。
地面に置いていた、ちりとりに。

「あ――――――」
「あ――――――」

あまりの出来事に、僕は動けない。
そして。

ごつーん

梢ちゃんは、頭から仰向けに倒れてしまった。
その間3秒。

沈黙2秒。

そして。
465第二幕 兆個(13):2005/08/02(火) 16:37:52 ID:WC8kW34g

「――――ちょ、梢ちゃん!?」
僕はようやく、梢ちゃんに駆け寄った。
「大丈夫、梢ちゃん!?」
「あ〜ら……」
「あ〜ら、じゃないですよ桃乃さん!どうするんですかこれから!」
「どうするもこうするも……どう転ぶか分からなくちゃ……」
「まあ……それもそうですけど……」
確かに、ここからどう動くかも重要だ。
相手によっては、すごく苦労するんだけど……

「うーん…………」
「梢ちゃん!?」
どうやら、気が付いたようだ。
問題はここから。
どう動く、梢ちゃん。
どうする、僕!?

ちょっと様子を見てると、梢ちゃんはムクリと起き上がって。
きょろきょろと周りを見回して。
僕に気が付くと。

「あ!!」

ぴょん。
ぴょん。

頭に二本の触角。
これは、彼女だ。
明らかに彼女だ。
さて、どうしよう。
そう考える間もなく。
466第二幕 兆個(14):2005/08/02(火) 16:39:48 ID:WC8kW34g
「お兄ちゃーーーーーーん!!!!!!」
どーん。

ナナコミサイル発射!
目標、白鳥隆士!
距離40!
初速20km/h!
命中までの時間1秒!

「ぐはぁっっっ!!!」
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃーーーーーーん!!!!!」
ごろごろー。

隊長!目標に命中しました!
うむ、ご苦労であった諸君!
我等が部隊の勝利である!

「…………って、実況してないで助けてください桃乃さん」
「ええー、面白かったのにー、陸上自衛隊鳴滝荘部隊ごっこ」
「なんですかそれ、恐ろしくシュール過ぎます!
 しかも陸上自衛隊にそんな地対空ミサイルありません!」
「もう、白鳥クンもつまらないわよー、もっと楽しんだっていいじゃない」
不満げに言う桃乃さん。
完全に傍観者面していた。
本当に楽しい事しか興味ないのか、この人は……
一方、魚子ちゃんは僕にごろごろと抱きついている。
「お兄ちゃん大好き大好き大好きーーー!!」
「ちょ、魚子ちゃん、大好きなのは分かったから、ちょっと離れてー!!
 僕の理性が持たないからー!いい子だからー!!」
「うん、魚子いい子だからどくー!!」
ようやく魚子ちゃんがどいてくれた。
助かった……

と、いうわけで、梢ちゃんは魚子ちゃんになりました。
467第二幕 兆個(15):2005/08/02(火) 16:40:46 ID:WC8kW34g
4.


「で、どうするの白鳥クン」
「どうするのって言われても……」
10分後。
僕達は廊下で、魚子ちゃんをどうするか話し合っていた。
「バラさんには任せられないし……その前に逃げられちゃうし……」
「沙夜子さんは……例の如く昼寝中ですよね……」
「どうしたものかしらね……」
「はぁ……」
当の魚子ちゃんはというと、すぐそこで桃乃さんのグレートネコロンダーで遊んでいる。
「にゃーん、にゃん!にゃーん!!」
……
…………
無邪気だなあ。
本当に六歳の女の子だ。
でも、このままにはしておけない。
二人で悩んでいるところへ。

「象だゾウとハ言わセないゾウ」
「きゃはは、お姉ちゃん面白ーい!!」
「相変わらずつまらないギャグです〜」

この声。
三つ全てに聞き覚えがある。
一つは朝美ちゃん。
こんなつまらないギャグに大笑いするのは、朝美ちゃん以外有り得ない。
一つは珠実ちゃん。
このギャグを毒舌で切り捨てている。
そして、もう一つは――――――

「御機嫌ヨう、皆サン」
468第二幕 兆個(16):2005/08/02(火) 16:41:39 ID:WC8kW34g

青短大付属高オカルト研究部、部長さんだった。

「……どうも、こんにちは」
「ただいま、お兄ちゃん」
「ただいまです〜」
「お帰りなさい、二人とも」
「お帰り〜……って、何よ珠、また部長さん連れてきたの?」
「邪魔者ミたいナ扱いで心外デスが、アなタ、中々イイセンスしてマスね」
「にゃ?」
首を傾げる桃乃さん。
小刻みに震えている部長さん。
……
ああ、そういうことか……
そういや彼女、そういう性格だったっけ……

「……あら朝美、お帰り……」
沙夜子さんがやってきた。
いや、というか起きてたんだ……
「ただいま、お母さん!」
「学校はどうd……」
そう言いかけて。
沙夜子さんは、固まってしまった。

「………おヤ、クズ人間サン、ご機嫌ヨウ」
「!!!」
柱に隠れる沙夜子さん。
……そんなに怖いのか?
「……沙夜子さん?」
「……朝美を……連れてかないで……」
ああ。
どうやらあの件をまだ引きずっているみたいで。
「大丈夫デス、クズ人間サン。今日はアなタに用はアリませン。
 タマなしサン、梢部員に会いタいのデスが……」
469第二幕 兆個(17):2005/08/02(火) 16:42:35 ID:WC8kW34g
「梢ちゃんに……?」

……あ。

って今、梢ちゃんが魚子ちゃんになってるよ。
どうする僕!?
「……おヤ」
部長さんは、どうやら廊下の奥にいる梢ちゃん(現在魚子ちゃん)に気付いたようだ。
「ドうモ、梢部員……???」

「……おねえちゃん、だあれ?」

「……」
どうしよう。
完全に鉢合わせた。
もう誤魔化しも利かない。
そして、次の瞬間。

「じーーーーーーーーーー」
「……………」

魚子ちゃんは、くりくり。
部長さんに興味を持ったようだ。
片や部長さんは、底なしの瞳。
端正で、とても綺麗な顔立ちには似合わない、黒とも灰色とも付かない瞳。

二つの視線が交わる。
見えない火花が散っているようだ。

「……何やっているんですかね……?」
「アタシに訊かないでよ……」
「マ゙ー……梢ちゃんは、今は魚子ちゃんですかー……」
「お姉ちゃん達、喋らないね……」
「………………(ぐー)」
そんな傍観者達。
470第二幕 兆個(18):2005/08/02(火) 16:43:38 ID:WC8kW34g
そして。

ぴょんぴょんぴょん。

魚子ちゃんのアンテナが反応した。
「おねえちゃん、魚子と遊んで!」
部長さんに駆け寄って、すがりつく魚子ちゃん。
「ハッ!ヤメてくだサイ!神気が、神気が!」
「神気……?」
魚子ちゃんのどこが神気だろう……?
まさか、純真な心にも拒絶反応があるのか?
まあ、分からなくもないけど。
「ねぇ、あそんであそんであそんであそんであそんであそんであそんであそんでーー!!」
「ヤメてくだサイ!ヤメてくだサイ!あア、神気が私ヲ蝕んデいク!
 ソんなコトされタら私、私……」

「アハゥア!!!」

ばたり、と部長さんは倒れた。
一瞬の静寂。

「……何だったんでしょう……」
「さあ……もう放っておきましょう、あの屍は」
「いい気味です〜」
「珠実お姉ちゃん……」
「……水ようかん……」
「沙夜子さん……」
そして魚子ちゃんはというと。
「おねえちゃん?どうしてうごかないのー?」
部長さんを弄り回していた。
お人形遊びの如く。
……
まあ、いいか。
金沢魚子VS部長、決まり手は神気で金沢魚子の勝ちー。
471テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/02(火) 16:48:13 ID:WC8kW34g
切りがいいのでここで止めます。
結局、魚子ちゃんの勝利です。さて、神気を食らった部長さんはどうなるやら……
次回、お楽しみに。

中々書く時間が取れませんorz
のんびり待ってください……

ちなみに、最萌で投下された珠実SSを置いておきます。
中々内容がダークなので、注意して読んで下さい。
ttp://www.geocities.jp/prism_heiwa/hurtful.htm

……いや、タイトルで想像つくか。

そして追伸。
タイトルの「兆候」が「兆個」に……orz
もうだめぽ……
472名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 16:51:24 ID:KG6Isqb5
リアルタイムでGJ
473前スレ805:2005/08/02(火) 21:13:25 ID:zfENzNuA
先日投下した。
「早紀と隆士の修行日和。」
の続きを投下しようと思います。
ちなみにまだ終わりません。
では、投下です。
474早紀と隆士の修行日和。[1/7]:2005/08/02(火) 21:14:26 ID:zfENzNuA

「早紀ちゃん〜・・・もう随分歩くけど、休憩はしないの?」
「あぁ〜?なに言ってんだ白鳥!あたし達は己を鍛えにきたんだぞ!
こんなところでへこたれるな!」
「うぅ、そう言われても・・・もう結構疲れちゃったよ」

そう、今僕達は己を鍛えるために・・・滝を探してるんです。
しかし、よく考えればもう随分歩いていて
1時間以上は山あり谷ありの道を歩いてる・・・
流石に僕はもう疲れてしまって、足が重い・・・

「ん〜・・・ったく、情けないぞ白鳥」
「うぅ・・・ごめん」
「まぁ、今回だけは多めに見てやる、白鳥は初めてだしな
よし、ここでとりあえず休憩をとろうぜ」
「あ、うん。ありがとう早紀ちゃん」

そうして、僕達は休憩をとりました。
ちょうど椅子に出来るくらいの大きさの石があって
その上に二人で座って。
まぁこの休憩は、早紀ちゃんはいらなかったみたいだけど・・・
僕のほうはもうバテバテで・・・

「ふぅ・・・ねぇ、早紀ちゃん」
「ん?どうした白鳥」
「あぁ、そうだな。どうだ?いい場所だろっ」
「うん、そうだね。まぁちょっと怖いけど・・・周り木ばっかりしかないし
森の中って感じが・・・なにか出てきたりしたらどうしよう」
「なに、びびってんだよっ、このあたしがいるだろ!
ふっ、ヒグマくらいなら軽くブッ倒してやるぜ!」
「流石にそれは無理だと思うよ・・・早紀ちゃん」
「な!?あたしを舐めんなよ!ヒグマくらいちょちょいのちょいだ!」

物凄い自信だな・・・
もしかしたら本当に倒せるのかも・・・
って・・・ありえないか流石に。
とかそんなことを、考えてた僕は一つ気になったことがあった。
475早紀と隆士の修行日和。[2/7]:2005/08/02(火) 21:15:37 ID:zfENzNuA

「あ、早紀ちゃん。今って何時なのかな?」

時間的にはもうそろそろお昼のはず・・・
結構早朝から出かけて、朝御飯も食べてない。
疲れただけじゃなくて、そろそろお腹も空いてきた。
そう思って、僕は遠まわしに早紀ちゃんに言ってみた。

「あ〜、そうだな何時だ今、ちょっと待ってくれ
確か・・・時計はバッグの中に・・・っと」

今、改めて早紀ちゃんの持ってきてたバッグを見たけど
凄く大きいな・・・そしてかなり膨らんでる。
いったいなにが入ってるんだろう・・・
まぁこんなところに来るんだから、色々はいってるんだろうな。
そして、早紀ちゃんはしばらくバッグの中をあさくって
時計を取り出した。今は何時だろう・・・

「ん〜、12時・・・あぁもうすぐで1時だな」
「へ〜、もうそんな時間になるんだね」
「あぁ、そうだな。んー・・・白鳥、そろそろ飯にするか?」

ま、待ってましたっ。
お腹も空いていたから僕は嬉しくて
気づいたら小さくガッツポーズをしてた。

「うん。実はもうお腹すいてきちゃってて」
「そうかそうか、確かにそうかもな・・・あたしのせいで
朝飯食べてないだろ?白鳥・・・」
「ん・・・まぁそうだけど、大丈夫だよ。それに早紀ちゃんの作った
お弁当が食べれるなんて僕は嬉しいよ。」
「し、白鳥・・・ほんと優しい奴だお前って奴は!あたしのわがままに
付き合わしちまったってのにっ・・・よし、ほら食え!いっぱい食べてくれ!」
476早紀と隆士の修行日和。[3/7]:2005/08/02(火) 21:16:34 ID:zfENzNuA

そう言って早紀ちゃんは弁同箱を出して僕に突きつけた。
結構大きな弁同箱で、物凄く手がこってありそうで・・・
色々な期待をおりまぜながら・・・
僕は弁当箱のふたを開けた。

「お・・・おぉ〜!す・・凄いよ早紀ちゃん!!」

ほんとにこのお弁当は凄かった。
物凄く手がこってて、なにかと豪華なお弁当。
そして、物凄くおいしそうなこの匂い。
山で修行っていうイメージにあわない・・・
そんなお弁当だった。

「いただきます!」

モグモグ

「!!わぁ・・・早紀ちゃんこれ、すごいよ!物凄く美味しい!!」
「そ、そうか?それならよ・・・よかった。ん、んじゃあたしも食べよう・・・かな」

この時早紀ちゃんは物凄く赤面してたみたい。
僕の言葉のあとにすぐ下を向いてしまっていたから、良くは見えなかったけど
たぶんそう・・・なんか僕変なこと言った・・・かな?

「・・・ごちそうさま!ふぅ・・・食べた食べたぁ、すごく美味しかったよ早紀ちゃん」
「ん、そ、そうか。ありがとな」
「ううん、お礼を言うのは僕のほうだよ、こんな美味しいお弁当食べさせて
もらったんだから、ほんとにありがとう早紀ちゃん」
「お、おう!」

ご飯を食べ終わった後、僕達はまた少しずつゆっくりと
歩きだしこの山の中を進んでいった。
477早紀と隆士の修行日和。[4/7]:2005/08/02(火) 21:17:51 ID:zfENzNuA

さらに、奥へ奥へと進んで行く僕達。
はっきり行って現在地がわからない。
とりあえず来た道をもど・・・戻ればなんとか大丈夫だろうとは
思っていたんだけど・・・これは・・・来た道さえもわからないような・・・
やっぱり不安でしかたなかった。

「ねぇ、早紀ちゃん、ちゃんと今まで通ってき・・・ってあれ?」

そこに早紀ちゃんは居なかった。

「え・・・あれ?早紀ちゃん!?早紀ちゃんどこ!?」

僕はその場で一人かなり焦っていた。
逸れた!?いつのまに・・・!?
ど、どうしよう・・・早紀ちゃん・・・どこに行ったの?

「早紀ちゃ〜ん!!おーい!!・・・ん!?」

ズダダダダダダダ

何かが物凄い勢いでこっちに、向かって来てる気がする・・・
何かがっていうか・・・あれは・・・
早紀・・・ちゃん?

「ぴ・・・ぴえぇ〜〜〜〜〜〜!!??!」

やっぱり早紀ちゃんだ・・・でもなんか様子がおかしいな。
凄い形相でこっちに走ってくる・・・
そしてこの奇声・・・まさかアレが・・・?
478早紀と隆士の修行日和。[5/7]:2005/08/02(火) 21:19:08 ID:zfENzNuA

「ぴえぇ〜〜!?し、しらとりぃぃぃ〜!?!」

ガシっ!

「わ、わわっ!?さ、早紀ちゃん落ち着いて!」
「ぴえぇ〜〜〜!!?白鳥!しらとりぃ〜!?」

物凄い勢いで走ってきた早紀ちゃんは
そのまま物凄い勢いで僕に・・・だ、抱きついてきた。
と、言うことは・・・

「ちょ、さ・・・早紀ちゃん落ち着いて!し、締まってる
お、折れる!?折れるっ!!」
「ぴえぇ〜〜!?ち、蝶!!ちょ〜〜〜!!?」
「と、とにかく落ち着いて!ちょ、蝶なんてこんなとこに・・・!?」

・・・僕は目を疑った。
バタバタという音が聞こえそうなくらい・・・
少し離れたところから、物凄い数の蝶々の群れが・・・
こっちに向かってくる、攻撃的な蝶・・・・?
ど・・・どんな山なんだここは!?
・・・と、とにかくこの状態はまずい・・・
早紀ちゃんもまずいし、僕もこれは・・・やばい
このままじゃ死ねる・・・
よし・・・

「ぴえぇ〜〜〜」
「さ・・・早紀ちゃん・・落ち着いて、蝶々はもういな・・いないよっ」
「ぴえぇ〜・・・・ん?ほ・・・ほんと・・・か?」
「う、うん。もう、大丈夫大丈夫・・・」

ほんとは全然大丈夫じゃなくて・・・
蝶々の群れはこっちに向かってきているんだけど・・・
早紀ちゃんは僕に抱きついていたので、視界に入らず気づいてはいない・・・
とりあえず、すぐにここから離れよう・・・
って・・・!?
479早紀と隆士の修行日和。[6/7]:2005/08/02(火) 21:20:41 ID:zfENzNuA

「さ・・・早紀ちゃんっ!」
「ん?え・・・なんだ、おい、白鳥!?」

ガシっ

僕はとっさに早紀ちゃんの腕を掴んだ。
なぜならこの時・・・
僕達の後方からも蝶の群れが来ていたから・・・だ。
ほんと、不思議なところだ・・・

「早紀ちゃんっ!逃げるよ!」
「あ?逃げるってもう蝶いないんだろ?え・・・?ぴ、ぴぇぇ〜〜!?」

早紀ちゃんも気づいてしまったらしい・・・
でも、それと同時に僕はもう走り出していた、早紀ちゃんの腕を掴んで
引っ張るように、それと同時に早紀ちゃんも走り出していた。

――――――・・・

「は・・・はぁはぁ・・・も、もう大丈夫・・・かな?」
「ふぅ・・・そ、そうだな。大丈夫じゃなかったら・・・
あ、あたしは・・・あ!そ、それより白鳥!」
「あ、うん?どうしたの早紀ちゃん」
「男らしかったぞ白鳥!あの邪悪な蝶の群れから
あ、あたしを救ってくれた!!流石だ!流石はこのあたしが惚れた男だ!!
「い、いやいや、別に僕はそんな大したことは・・・」
「いーや!お前は格好よかった!カッコよかったぞ白鳥!」
「そ、そうかな?ははは」

とりあず無事に、邪悪な蝶(?)の群れから逃げることができた僕達。
ほんと、一時はどうなるかと・・・

ドドドドドド
480早紀と隆士の修行日和。[7/7]:2005/08/02(火) 21:22:25 ID:zfENzNuA

ん・・・?なにか音が聞こえるような気がする・・・
いや、確かに聞こえる・・・な、この音はいったい・・・?
どっちの方向だろう、えっと・・・

「おい、白鳥!なにか聞こえないか?」
「あ、うん。なんの音かな・・・ちょっと凄い音だけど」
「この音は・・・もしかしたらアレだな」
「アレ・・・?」
「そう、アレだアレ。んー・・・あっちだな、行くぞ白鳥!」
「え、あ・・・ちょ、早紀ちゃん・・・わわっ」

グイっと僕の腕を掴んで僕の手を引く早紀ちゃん。
引っ張られるようにして、僕は前へと歩いた。
そして、しばらく歩いた先には・・・

ドドドドドドド

「わ・・・わぁ・・・」
「ほ〜らな、やっぱりコレだと思ったんだ」
「凄いね早紀ちゃん、音だけでわかるなんて」
「ん、まぁな。あたしにかかりゃこんなもんだっ」

そこには立派な・・・そう、滝があった。
そう立派な滝・・・・・でかい・・・ちょ、ちょっと大きすぎるような・・・
こ、これにあたるのかな・・・大丈夫なのか・・・?

「あの、早紀ちゃん」
「ん?なんだ白鳥」
「この滝にあたるの・・・?」
「あったりめぇだろ!なんのためにここまで来たんだ!修行だぞ!修行!」
「う、うん・・・そうだけど、流石にこれは・・・」
「男だろぉ〜白鳥!これくらいなんだってんだ!あたしは毎回あたってるぜ!」
「そ、そうなんだ・・・これに・・・か、そうかそうか・・・やるしか・・・ないのかっ」
「よっしゃ、んじゃ準備だ準備〜。滝にめいっぱいあたるぞ!白鳥!」
「は・・・はい・・・」

これから
僕達の滝修行が・・・
はじまる・・・?
481前スレ805:2005/08/02(火) 21:23:32 ID:zfENzNuA
と、本日はここまで・・・で。
次の投下で終われればと思っております。
では、続きの執筆いってまいります。
482名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 21:28:59 ID:ygHNRJbA
>>481GJ!!
ガンガレ、超ガンガレ。
期待して待っとりんす。
483ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/02(火) 21:54:57 ID:uW4qfW5x
>>テイル氏
GJ!
部長が出ると無条件で面白くなるよなぁ…オイシイ人だw

>>481
早紀ちゃんキテターーーーーー!!!
ドイツもコイツも焦らすのがうまいなぁもう!!
続きもまってるよ!!
484ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/02(火) 22:55:13 ID:nygrZNPT
>>テイル氏
部長さんキター!!

GJですヨ〜

http://mahoraba.dw.land.to/ss/upload.html

前に書いた「それは不幸かあるいは幸福か」誤字訂正版をUPしてみました。
485名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:29:36 ID:Surrqdil
「ずっとずっと〜IF〜」の続きまいります
486ずっとずっと〜IF〜:2005/08/02(火) 23:31:18 ID:Surrqdil
「早紀ちゃん…」
そう呟いて白鳥は彼女の太股に手をかけ、押し広げた。
されるがままに早紀が股を開くと、白鳥は彼女の上に覆いかぶさってきた。
「も、もういいよね?」
早紀の肩を押さえつけ、鼻息も荒く訊いてくる。目も据わっていて、怖いくらいだ。
しかしそれは、それだけ彼女の身体を欲しがっているということなのだ。
『嬉しいぞ、白鳥』早紀は心の中で呟く。
彼女のほうも、もう限界が近かった。身体が熱く火照る。特にアソコが熱く疼いてしかたがない。
指や口で触れるだけでなく、アレを入れて欲しかった。白鳥のアレを。
そうして、白鳥と一つになりたかった。

早紀が恥ずかしげに肯く。白鳥は腰を落とし、ペニスの先端を彼女の下腹部に押し当てた。
顔はお互いを見つめあったままで、亀頭に触れる早紀の肌の感触を頼りに、
ちょっとずつ位置をずらしていき、目的の場所を探る。

柔らかな陰毛の感触…もうちょっと下だ…『こ、ここかな?』
先っぽがスリットを感じとる。2、3度ちょん、ちょんと突いてから、
少し腰を突き出すと、亀頭の先端が肉唇を割り込んで中に入り込み、
亀頭に熱く充血した花弁がヒタリとくっつくのがわかる。
『こここ、ここでいいんだ!』
ぬるつく粘膜の気持ち良さに激しく動揺しつつも、肉棒で中を探るかのように腰を動かす。
先っぽが淫花をなぞりながら、処女口目指し、スリットの中を下っていく。
そして…

「!?」
遂に白鳥は膣口らしき部分を感じ当てた。『ここ?』思わずまじまじと早紀の顔を見つめると、
彼女はコクンと肯き返してくる。『よよよよぅし…』
487ずっとずっと〜IF〜:2005/08/02(火) 23:32:32 ID:Surrqdil
「い、いくよ、早紀ちゃん」
「はい」
早紀は素直な返事をすると、ぎゅっと目をつぶった。いよいよ…いよいよなんだ。
二人の間に緊張が限界にまで高まる。そして一拍の間を置き、白鳥はグッと腰を突き出した。

つるっ。

ペニスは膣口を外れると、ぬるつくクレヴァスに沿って滑り出て、早紀の恥丘を擦りあげた。

「……あれ?」
「……?」
目をきつく閉じてその時を待っていた早紀が、怪訝そうに片目を開けた。
「あぁっと…」
ワンテンポ遅れ、白鳥は慌ててペニスを元の位置にあてがった。早紀は再び目を閉じると、
胸を高鳴らせてその時を待つ。
『えぇっと、この辺…だよね?』
つんつんと軽くつつき、ひくつく膣口の感触を確かめる。ここであっているはずだ。
『ようし』再び、ぐいっと腰を突き出す。

つるっ。

「……」
「……」

気まずい沈黙。

「あ…あははは…は…」白鳥は愛想笑いを浮かべて再度挑戦する。
『よ、よし、今度こそ…』

つるんっ。

「あれ、あれっ?」
情けない声を出しながら、白鳥は何度も何度も挿入を試みた。
しかし、どうやってもうまくいかない。彼の分身は溢れる愛液で滑り、
虚しく割れ目を擦り上げるに留まる。「あれ、あれれ…?」
488ずっとずっと〜IF〜:2005/08/02(火) 23:33:24 ID:Surrqdil
「じ、焦らすな白鳥ぃ」
ペニスでスリットの中を擦り回され、早紀がじれったそうに訴える。
「ごごごごめん」
謝る白鳥に、早紀は声をかけ、誘導を始める。「もっと下だって…もっと下…ばっ、違うっ!」
アナルに入れられそうになり、思わず叫ぶ。
「あっ、ゴ、ゴメン!」
またもや謝りながら、白鳥はまごまごと腰を動かす。

『えーと、ここ…じゃないな、ここ? …も違うか。ど、どこだいったいぃ〜』
焦りのあまり混乱し、もう、どこがどうなっているのか、さっぱりわからない。
白鳥は膣口を求め、がむしゃらにペニスで早紀の股間を探り回る。
「違う、もっと下…だからそこは違うって!」
彼を誘導する早紀の声に、次第に苛々が募っていくのがわかる。
それがますます白鳥を焦らせ、挿入をままならなくさせていく。

「あ〜、もういい!」
いつまでも挿入を果たせない白鳥に、イライラが頂点に達した早紀は、
のしかかっている彼を押しのけて起き上がった。
そして、どよ〜んと情けない顔をしている白鳥の肩をむんずと掴むと、
顔を引き寄せ、青筋を立てつつ笑顔で言った。
「アタシに任せろ、な?」
「は、はい…」
銀先生もかくやの迫力ある笑顔に、白鳥はコクコクと肯くしかなかった。
489名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:34:40 ID:Surrqdil
今日はここまで〜。ふぅ、長かったけど次で終わり…かも
490名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:37:25 ID:dMwLNQbN
やはり焦らすのがうまい…かも


>>481
邪悪な蝶キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 邪悪な蝶
滝〜早紀〜
491ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/02(火) 23:49:26 ID:uW4qfW5x
どれだけ……どれだけ焦らせばッ!
ああもう!早紀ちゃんの全てが俺を狂わす!!
このままだとまた早紀ちゃんでSS一本書いちゃいそうだよ!!!
いつまでも続いてほしかったり早くラストが見たかったり。

自分のメガネがものっそいひしゃげてる夢を見ました。
自分の母に真顔で嘘をつかれる夢を見ました。
ぐうたらでした。


………今から1時間以内に一本投下してやる(ボボソッ)
492名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 00:45:16 ID:YIv8wTI1
ガンガッテ下さい。
全裸でまったり待ってますよ。
493テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/03(水) 00:46:22 ID:ya4UmZZz
……まほログ更新終了。兆候の続きを書く事も出来ない……
ああもう、面倒臭いなあ……特に分割投下はログを追わないと……
本家は更新されてないし……
>>489・保管庫の中の人……恨むわ……呪うわ……

勿論戯言です。中の人は社会人だからしょうがないし。
>>489、お疲れ様です。というかさっさと挿n(ry

>>481
……脱ぐのか?
そしてそのまま(ry

>>491
……本当に投下するんですか、ぐっさん?しかも早紀ちゃん?
佐賀の夜は暇ですか?

かく言う俺はボロボロ……もう寝ます。

あ、そういや今日は部長・銀先生・タチバナさんだったか……
494名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 00:49:29 ID:A32bpZQT
1時間経過
495ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/03(水) 01:02:29 ID:9yHH0Qyf
……書き込んですぐに姉が飛び込んできて今も会話中っス。
でも今夜中には!
496名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 02:13:30 ID:PNNLuMnk
サラニ一時間
497ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/03(水) 02:30:03 ID:9yHH0Qyf
チクショウ!なんでお前らこういうのには食いつきが良いんだ!!
ってかテイルさんよ、時々ぐっさん言うな!
ウチの姉は時々部屋にやってきてしょーもない話をして自分の部屋に帰るんでSS書いてる時はメイワク。
普段は優しいんだけどさぁ…
っつーか佐賀じゃなくても夜は暇だろうに!!

さておき投下、まほらば『Short Short Short! A』投下〜
498Short Short Short! A:2005/08/03(水) 02:31:07 ID:9yHH0Qyf
意外な一面?

ある、宴会の場面での一コマ。
「ぷっは〜〜〜!!いやぁ〜、今日は日本酒が美味いねぇ〜♪」
「お〜いえ〜♪」
「桃乃さん、もう飲めないからコップに注ぐの止めてください……」
「あぁ〜ん?この程度の酒が飲めんとは、貴様ソレでも鳴滝荘の一員かーー!!?」
「うわっ!?何するんですかそれって漏斗ですよねソレは人の口に入れるものではっていうかもう飲めなガボガボガボガボガボガボガボガボ」
「にゃっはははは〜〜〜!!飲め飲め吐け吐け〜〜!!」
「はぁ〜、ナンジャクですね〜……」
いつもと同じ流れで、隆士が酔い潰れ、珠実と恵の酒盛りが朝まで続く、そう思われた。
だが、今日の隆士は違った。
「…………」
ふらっと、覚束無い足取りで起き上がる隆士。
「お?今日はまだイケルの?偉い!あたしらが毎晩しごいてやった甲斐があったわ〜!!」
「やっぱり桃さんが言うと何かヒワイです〜」
「だれが痴女だってー!!?」
むにーと珠実のほっぺを伸ばす恵。
「ふぁれもそんなほほいっへないれす〜(訳:誰もそんなこと言ってないです〜)」
「…………」
それを無言で見つめ、近寄る隆士。

「む?何ですか白鳥さん〜」
恵に強烈な一撃を入れ、マットに沈めた珠実が、首をかしげて隆士を見る。
「…………」
「あっ!?」
次の瞬間、隆士は、普段では想像もつかない行動をした。しでかした。
珠実のあごに手をそえ、くいっと自分の方に顔が向くように上げたのだ。
「なっ、何するですか〜!!」
いつもと違う隆士の行動に違和感を覚えつつ、珠実は隆士に文句を言った。
「…………」
「何とか入ったらどうですか〜っていうかまずこの手を離すです〜!(くわっ)」
押し黙る隆士に怒りを覚えた珠実は、普段は開かないその目をかっと開く。
499Short Short Short! A:2005/08/03(水) 02:31:42 ID:9yHH0Qyf
それを見た隆士は、普段の隆士の少年のような表情とは似つかわしくない笑い方、口元をニィと吊り上げて笑った。
「な……!?」
明らかに普段の隆士とは違う―そう思った珠実は警戒心を強くする。
「その瞳(め)……」
やっと隆士が口にしたのは、その言葉だった。
「は?」
「綺麗な、目をしているね……」
「はぁ?」
「いつも閉じてるから分からなかったけど」
そこで区切り、一度目を閉じ隆士。
そしてもう一度目を開け、言った。
「いつも目を開けていてくれれば、もっと可愛いのにな」
その瞬間、珠実は固まった。

この男は、何を言っているのだろう?
そして、何を言っているかを理解した時から、珠実の体内では火山の噴火のような状態になった。
ごごご……と、渦を巻き、沸き起こるマグマ。
「な、なななな……何を…!(ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ)」
珠実自身も、急速に顔が熱くなるのが分かった。
珠実が、動揺している。
隆士の、歯の浮く様な戯言で。

「ニャハー!!白鳥クンカッコイーー!!ねね、あたしにも言ってみて!こう、ハートが思わずドキッぐぅう!?……」
珠実の鋭い一撃で、せっかく蘇ったと言うのに、ハートが物理的にドキッとさせられ、恵は再び深い眠りに落ちた。
「そうやって…アナタはそうやって…!!!(ごごごごごごごごごごごご………)」
珠実は、さっきとは違う理由で顔が熱くなるのを感じた。
その理由は、憤怒。
「そうやって梢ちゃんをたぶらかしたんですねーーー!!!」
振り下ろされる、珠実の拳。

翌日から、惨劇の被害者にして加害者・茶ノ畑珠実は、数日に渡り隆士を睨み続けた。
あの時の隆士のお望み通り、目をギンギンに開いて。
500アトガキの錬金術師:2005/08/03(水) 02:35:49 ID:9yHH0Qyf
今なんかハガレンの特番見てます。
大人の女性のファンをふじょryって言うんだよー?
3分じゃハガレンは理解できないよー?
アメストリスは国の名前だよー?
これ以上深く突っ込むのは止めておキマショ。

今回のサブタイ・『意外な一面』は、二人の意外な一面を指しています。
酔っ払った隆士の意外な一面。
その隆士にドキッとさせられた珠実の意外な一面。
まあぶっちゃければ珠実がテレるところみたかっただけなんですけうわなんだおまえあれ、たまみちゃくぁwせdrftgyふじこlp………

珠「おやすみです〜♪」
501名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 03:13:10 ID:pRqtbMvJ
ああ、腐女子っていうのはな、むしろ正しくは男同士のカップリングを(妄想して)悦しむ人達の事だ
502名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 04:29:15 ID:h6RuD6yx
ちょっと今回のはキャラ変わりすぎ
503名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 05:38:26 ID:sHGIMgb/
でもそこが(・∀・)イイ!!
504テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/03(水) 13:17:51 ID:ya4UmZZz
>>500
いやあ、打つのが面倒くさくて……スミマセンね毎回。

それはともかく、とりあえず乙でした。
桃さんも強引だなぁ……

まあ、酒が入っているからキャラの変化はしょうがないか。
というわけでMLLの続き希望〜
505名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 14:24:17 ID:YXXVDmWa
職人諸氏GJっす。
500レスで306KBだからこのスレも800くらいで打ち止めですかね?
506ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/03(水) 15:24:45 ID:qilv4Kh7
>>505
おまいのIDテラカッコヨス
507名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 18:55:18 ID:qYAbuRBA
んじゃま、900以前に470K行くようなことがあれば次スレで
508お腹いっぱい ◆e3OXxvU2n. :2005/08/03(水) 19:45:46 ID:aK8wXVN6
職人の皆さん、GJでした。
実は三日前には旅行から帰ってきていたけど夜投下しようとして気付いたら朝になっていた、お腹いっぱいです。
自分がいない間大変なことがあったみたいですね。
トリのテストですが、これでいいのかな?

再チェックが終わったら、今夜にでも投下しようと思います。

……ああ、筆が進まない……
509お腹いっぱい ◆WIjMDgErms :2005/08/03(水) 19:48:29 ID:aK8wXVN6
やっぱりトリこっちにします。
どうやらこれでいいみたいですね。
510前スレ325:2005/08/03(水) 23:20:34 ID:bosco6E5
ネタが上がったので投下します

エロなし沙夜子さん短篇
「きずなB」

それでは投下ー
511きずなB:2005/08/03(水) 23:22:43 ID:bosco6E5
死のうと思った。
ロープを手に取った所で、冷蔵庫の水羊羹の事を思い出した。
もう少し、生きようと思った。

      *

死のうと思った。
外に出た所で、盛大な音を立ててお腹が鳴った。
もう少し、生きようと思った。

      *

死のうと思った。
木の下に立った所で、作りかけの造花の事が頭を過ぎった。
もう少し、生きようと思った。

      *

死のうと思った。
両の足を椅子から離した瞬間、あの子の笑顔がふと脳裏を掠めた。
それと殆ど同時に、ロープを結び付けていた枝が、根本からぽきりと折れた。

無傷の身体。
生の実感。
微かな安堵。

もう少しだけ、生きていようと思った。

      *
512きずなB:2005/08/03(水) 23:24:10 ID:bosco6E5

―――死のうと思った。

ロープを手に取って、
外に出て、
木の下に立って、
椅子の上に登って、
枝にロープを引っ掛けて。

その間、
冷蔵庫の水羊羹も、
今日の夕御飯も、
作りかけの造花も、
私を引き止めては、くれなかった。

目を閉じて。
ほんの少しの後悔と、懺悔と、別辞を込めた、深い、ふかい深呼吸。

意を決して、勢い良く椅子を蹴飛ばした。

「――――ッ!?」
ガクン、という全身への衝撃。
一気に頸に喰い込む無機質なロープ。
途端に、一切の循環を赦されなくなる呼吸。
皮肉にも今回に限って、木の枝は自分の体重をしっかり支えてくれていた。
513きずなB:2005/08/03(水) 23:25:34 ID:bosco6E5

苦しい。
想像を絶する苦痛。
顔を歪め、鳴咽に近い呻きを漏らす。
それすらも声にはならず、かと言って息を吐く事も侭為らない。
有り得ない苦しみ。
永過ぎる苦しみ。
呼吸が出来ない。
脳に酸素が回らない。
視界が、徐々に霞んでいく―――。


―――霞がかかる、意識の中で。
あの子の笑顔が、頭の中に不思議な程鮮明に映し出された。

―――私が、

あの子の、あの明るい声が、頭の中にはっきりと響いた。

―――私が死んだら、

それは、正しく。

―――あの子は、一体、

記憶の―――走馬灯。


   ―――――誰ガ、育テル?
514きずなB:2005/08/03(水) 23:26:58 ID:bosco6E5

「―――――――!!」

抗った。
殆ど残っていない余力を振り絞って、必死で足をばたつかせた。

私には、まだやり残した事がある。
まだ死ねない。
私は、まだ死ねない―――!


―――生きようと思った。

否。

生きたいと、願った。

生きたいと、心から望んだ。

この時―――私は生まれて初めて。

命を、生を、神に請うた―――


      *
515きずなB:2005/08/03(水) 23:28:37 ID:bosco6E5

―――――薄れ逝く意識の中。

―――淡く霞んでいく私の視界の中に、あの人の姿が、在った。

「…ごめんなさい」
私は掠れた声で、小さく呟いた。
「また、逃げて来ちゃった」
呟きながら、涙が溢れた。
「……やっぱり私には、あの子は守れなかった」
皮肉なものだ。
守らなくてはと―――そう思った時はもう、遅かったのだから。
「だから…私は、もう―――」
…もう、いい。
だから、一緒に行こう、って。
震える手を、あの人に向かって、ゆっくりと延ばして―――


その手が、空を掻いた。
516きずなB:2005/08/03(水) 23:30:03 ID:bosco6E5

 ―――まだ、早いだろう?――


確かに響いた、あの人の声。

パキ、と。
頭上で何かが折れる音が、聞こえた気がして―――


      *


―――気が付くと、あの木の前に座り込んでいた。

青々と、葉を茂らす庭の木。
日差し。
生温い風。
何一つ変わらぬ景色。

―――鳴滝荘。
517きずなB:2005/08/03(水) 23:31:18 ID:bosco6E5
「………………」
私……生きてる…?

首に手を当てる。
痣どころか、其処には掠り傷一つ無かった。

(――――夢?)

夢。
泡沫、だったのだろうか。

夢―――その"事実"に安堵する一方で。
何処か、その"事実"を残念に思っている自分が居た。

だって、信じられなかったから。
あの人の笑顔。
あの人の声。
こうして目を閉じれば、今でも鮮明に思い出せるあの時の光景が。
……全部夢だったなんて、私には―――

「お母さん?」


―――瞬間、背後から声が響いた。
518きずなB:2005/08/03(水) 23:32:19 ID:bosco6E5
聞き慣れた声。
今の私には眩し過ぎる、その声。
少なくともついさっきまでは、もう二度と聞く事が無いと思っていた声。
それは、紛れも無い―――。

「…朝美」
確かめるように、或いは噛み締めるように。
私は、小さく呟いた。

「どうしたの?そんな所で…」
不思議そうに私を見詰める朝美。

私の、娘。
確かに、此処に在る。
私の傍に。
一緒に居られる。
生きているから。
朝美が。
そして、

私が。

 ―――私が?
519きずなB:2005/08/03(水) 23:33:32 ID:bosco6E5

……………―――。

ああ―――莫迦だ、私は。

―――やっぱり私には、あの子は守れなかった。

最初から、解っていたじゃないか。

―――だから……もう、いい。

守るとか守れないとか、そんな問題じゃないんだって。

―――――まだ、早いだろう?

守らなければ、いけない。
生きなければ、ならないんだって。

それは義務とか使命とか、そんなヒトリヨガリなモノではなくて。
ふたりの―――あの人と私の―――約束。
"破る"という選択肢など、初めから存在しない。
何よりも固いきずなで結ばれた二人の、何よりも固い約束―――
520きずなB:2005/08/03(水) 23:34:42 ID:bosco6E5
「…お母さん?」

「――――」
再三の朝美の呼び掛けに、私は漸く我に返った。
朝美は何時の間にか私の前に立って、何処か心配そうに私の顔を覗き込んでいる。
「…どうか、したの?」
その表情。それもまた、生の実感。
その実感が、今の私にとってはこの上無く嬉しくて。
「…ううん、何でもない」
それを確かめるように、朝美の少し小さな手を握って。
「…内職の続き、しましょうか」
私は本当に久し振りに、心から笑う事が出来た。
「…うん!」
朝美もまた、それに応えて―――。


―――これで、良いんでしょう?

あの人が直ぐ傍で見守ってくれているような気がして、私は空を仰いだ。

初夏の空は、青く蒼く。
此処に来て何度目かの夏が、また訪れようとしている―――


      *
521きずなB:2005/08/03(水) 23:35:38 ID:bosco6E5
「……あれ?」

その翌日。

庭の掃除をしていた蒼葉梢は、庭の一本の木にふと目を留めた。
「……?」
正確には、その枝。
木の下から少し見上げた辺りにある―――いや"あった"枝が、根元近くから真っ二つにへし折られていた。
「どうしたんでしょう…?」
幹に残っている枝の根元を見ると、その枝は割合太いようだった。
そう、例えば人間一人くらいなら、乗っても折れない程度の―――

梢は小首を傾げて暫くそれを眺めていたが、
彼女はさして気に留める事も無く、再び手の箒を動かす事に専念し始めた。―――



―――世の中の物事は、三種類に大別出来る。

知るべき事。
知るべきでない事。

そして、


知らなくても、良い事。

522510:2005/08/03(水) 23:37:31 ID:bosco6E5
というワケで
短篇「きずなB」でした

短篇という割には随分長くなってしまったような気がしますが…

ちなみに『死のうと思った』〜『生きようと思った』のくだりの元ネタは
太宰治の小説『葉』の冒頭部分です

ネタが切れたのでまた暫くネタを模索してきます


では
523ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/03(水) 23:42:50 ID:qilv4Kh7
リアルタイムGJ!
アナタの作品は1,2スレに一度ぐらいだけどそれぞれにかなりのインパクトがあるネ!
かなーり感動しました!!
524名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:43:58 ID:mlNgEtkC
>>522
GJ!!
涙腺ゆるんだ。
525名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 00:22:49 ID:5SCS2Ept
GJ!!
もう何か・・・・
目が霞んでるような・・・・
もう、最高でした!!
526ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/04(木) 00:28:58 ID:osWhtzvh
目から涙が・・・。
GJ!
感動でした
527名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 00:32:10 ID:+H1cNaq9
さてここで感動を台無しにするエロエロSS“ずっとずっと〜IF〜”の続きですよ?
おまけに今日で終わるつもりだったのに終わりませんよ?
528ずっとずっと〜IF〜:2005/08/04(木) 00:33:33 ID:+H1cNaq9
言われるまま仰向けになった白鳥に早紀はまたがり、膝をついた。「動くなよ…」
ペニスを掴んで真っ直ぐ上を向かせ、腰を落として秘所にあてがう。
その感触を確かめるように、先端で割れ目の中を何度かなぞってから膣口へと導く。

「い、いくぞ」
「う、うん」
白鳥がぎこちなく肯くと、早紀はゆっくり腰を沈めていく。
亀頭の先端が狭い肉門をこじ開けながら、ずぷりと膣内に入り込んだ。

「うわ」
中でトロトロと溢れかえる秘蜜が絡み付いてきて、白鳥は思わず感嘆の声を漏らす。
一方の早紀は、思った以上のキツさに眉をしかめていた。
「だ、大丈夫?」
それに気付いて下から声をかける白鳥に、早紀はにっと笑ってみせた。
「こ、これくらい平気だって」
「でも…」
無理をしている様子がありありとわかる早紀に、白鳥は心配顔だ。
「アタシに任せろって言ったろ?」
そう言って、早紀は歯を食い縛りながら、さらに腰を沈めていく。
怒張が処女肉をめりめりと押し広げ、彼女の胎内に潜り込む。
529お腹いっぱい ◆WIjMDgErms :2005/08/04(木) 00:33:38 ID:GIRbu87w
GJ!感動しました…。

さて、眠くない今のうちに投下しちゃいます。
すぐわかると思いますが、前に許可を頂きました、
テイル氏の『M.I.W』からセリフを一言引用させていただいております。
ではドゾー
530ずっとずっと〜IF〜:2005/08/04(木) 00:34:09 ID:+H1cNaq9
ほどなく先っぽが、粘膜がリング状に盛り上がっている場所へ届いた。
早紀の処女の証だ。いっそうきつくなったその部分にペニスが引っかかり、
無理に進めようとするとそれまで以上の痛みが走る。
「くっ…ぐっ」
文字通り、身体を引き裂かれるような激痛に、早紀は思わず喘いだ。

「早紀ちゃん…!」
「いいから動くなって」
思わず起き上がりかけた白鳥を早紀が制す。「お、お前が動くと余計に痛いだろ!?」
「あ、ご、ごめん…」
言われて白鳥が元通り横たわると、早紀は続きを始めた。すーっと一度大きく息を吸い込む。
そして呼吸を止め、一瞬の間を置いた後、一気に腰を落とす。

「くぁ…っ!」
亀頭が処女膜を引き裂く激痛が脳天まで突き抜け、早紀の目がカッと見開かれた。
「か…ひ…」
口をぱくぱくさせて喘ぐ。太股ががくがくと震えて、力が抜けてしまいそうだ。
鮮血が一筋、つつーっと内股を流れ落ちていく。
「だだだ大丈夫?」
動くに動けず、横たわったままで声をかける白鳥に、早紀はコクコクと肯く。
「だい…じょうぶ…だって」
何度か大きく喘ぎ、呼吸を整えると、早紀はさらに腰を沈めていく…
531ずっとずっと〜IF〜:2005/08/04(木) 00:35:14 ID:+H1cNaq9
「ひっ、ぐっ」
白鳥が固唾を呑んで見守る前、痛みに喘ぎながら早紀は腰を下ろしていき、
そして遂にペニスが根元まで早紀の中に納まった。『つ、つながった…』
下腹が肉茎で埋め尽くされ、はちきれてしまいそうな圧迫感と破瓜の痛みに、
意識が混濁して頭がくらくらする。
早紀は精根尽き果てたようにがっくりと頭を落とすと、苦しげに大きく肩を上下させた。
全身にはうっすらと汗が浮かび、ほつれた髪が額や胸にへばりついている。

「大丈夫、早紀ちゃん?」
「あ、ああ…大丈夫…大丈夫だから…」
気遣わしげに訊いてくる白鳥に、早紀はなんとか声をふりしぼって答えた。
さっきからずっと自分の身体を心配してくれている白鳥の優しさが嬉しかった。それに…
「ようやく一緒になれたんだな、白鳥」
「早紀ちゃん…」
早紀が顔をあげて、笑顔を見せた。目じりに涙が滲んでいたが、それが痛みのせいなのか、
あるいは嬉しさの涙なのか、白鳥には、そして早紀本人にもわからなかった。

「ちょっと待っててくれ」ぐしっと涙を拭い、早紀が言う。「すぐ慣れると思うから」
「本当に無理しなくていいからね…?」
早紀は再び顔を落とすと軽く目を閉じ、大きく息をして、痛みが治まっていくのを待った。

その下で、白鳥は改めて早紀の胎内の感じに思いを馳せていた。
『早紀ちゃんの中…凄いや…』
熱く濡れた秘肉がペニス全体をきゅうきゅうと締め付けてくる感触に、
白鳥は感銘したように、ほぅっと微かに溜め息を漏らした。
すごく柔らかくて…すごく暖かい。早紀の体温だ。
そして、トクン、トクンという彼女の鼓動までも、ペニスにはっきり伝わってくる。
まさに今、早紀と一つになっているのだと、白鳥は実感した。
532ずっとずっと〜IF〜:2005/08/04(木) 00:35:52 ID:+H1cNaq9
やがて、早紀の苦痛が引いていくにつれ、白鳥の分身を包む柔肉の緊張が解けていく。
きつい締め付けが徐々に緩み、肉竿にしっとりと絡みつき始める。
「よぅし…動くぞ」
「う、うん…」
早紀が、恐々と腰を上に引き上げていく。「いっ…んっ…くっ!」
引き裂かれたばかりの処女口を剛棒が擦り、鋭い痛みが走る。
ペニスに引きずられ、まるで内臓が一緒に引き出されてしまいそうな気分だ。
しかし彼女は歯を食い縛りながら痛みを堪え、腰を動かし続けた。

ペニスが半分ほど引き抜かれたところで動きを反転させ、
ゆっくり腰を沈めていく。ソレが再び根元まで収まると、
もう一度ゆっくり引き上げる。
その動きを何度か繰り返すうち、慣れてきたのか動かしても余り痛みを感じなくなってきた。
それにあわせるように、早紀の腰の動きは徐々に早くなっていく。

「ど、どうだ白鳥、気持ちいいか?」
「う、うんっ! 気持ちいい、気持ちいいよ早紀ちゃんっ!」
早紀の問い掛けに、叫ぶように白鳥が答える。頬を真っ赤に上気させ、
何かに耐えるように、ぎゅっと目をつぶっている。
秘肉がペニスをぎゅっと締め付けながら激しく擦り立てる快感に、
ただただ打ち震えるのみだ。

そんな白鳥の様子に、早紀はこの上ない幸せを感じていた。
ペニスが行き来するたび、ズクン、ズクンと鈍い痛みがまだ股間に走るが、
愛する人と一つになれた嬉しさ、そして愛する人が喜んでくれる嬉しさで、
その痛みを凌駕する幸福感が彼女を包みこんでいった。
533お腹いっぱい ◆WIjMDgErms :2005/08/04(木) 00:36:23 ID:GIRbu87w
注意。
このSSは『7号室の住人 〜丹〜』の続きとなっています。
先に読んでもらえると、設定が理解しやすいと思われます。
534名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 00:36:39 ID:+H1cNaq9
今日はここまで。次こそほんとに終わり・・・かも
535名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 00:37:11 ID:+H1cNaq9
ってなんか被ってる?
5367号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:37:43 ID:GIRbu87w
やあ!ボクの名前は×××。
鳴滝荘の7号室に住んでいるけど、みんなには秘密だよ!

先日、ボクは早紀ちゃんに体を削られて、生の存在が消滅しかけた。
そのあと事態の重さに気付いた担当さんが囮になって、
早紀ちゃんを脱衣所の外に連れ出すことに成功した。
そこでタオル一枚という自分の姿に気付いた早紀ちゃんは、
恥ずかしさのあまり梢ちゃんに戻ってくれた。
それから朝美ちゃんと沙夜子さんに謝り、許しを得てから原稿を書き上げた。

そしてこれは、その原稿を仕上げた『夜』のお話。
5377号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:38:22 ID:GIRbu87w
夜。
「お゛疲れざま〜」
ボクはなんとか原稿を書き終え、床に倒れた。
ちなみに削れたボクの体は、担当さんが消しゴムとヨウカンをくっつけたら何故か治った。
「お疲れさま…いけない、もうこんな時間だ!!」
ボクから原稿を受け取った担当さんが抜け穴から出ていく。
…担当さんや各関係の皆さんにも迷惑をかけてしまった。
ボクの仕事がもっと早ければ…。

担当さんが原稿を持って抜け穴から出ていったあとも、ボクは倒れていた。
「あ〜…疲れた…」
もうかなり遅い時間になっているらしく、鳴滝荘は静まりかえっている。
5387号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:39:15 ID:GIRbu87w
「…寝ようかな」
今日はいろいろあって本当に疲れた。
ボクはダンボールの布団を敷いて寝る支度をする。
でもその前に、
「…トイレ行こう…」
抜け穴から玄関側の廊下に出て、そのまま角を曲がって中廊下に向かった。

廊下から夜空を見上げると丸い月が昇っていた。
「綺麗だなぁ…」
こんな時間だし、住人のみんなは寝てしまっているだろう。
ボクは警戒もせず1号室側からトイレに向かう。
案の定、誰にも出会わずに着けた。

「ふぅ、スッキリスッキリ〜」
ボクはトイレから出る。
どうやってスッキリしたかは秘密だ。
5397号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:40:31 ID:GIRbu87w
再び1号室側の廊下から戻ろうとすると、3号室から大きな寝言が聞こえてきた。
「うふふ、まるでゴミのようだわね〜!!」
それを聞いて、ボクはつい反応してしまった。
「だ、誰がゴミだって〜!?」
しまった、と思ったときにはもう遅い。
「だっ誰よ!?」
桃乃さんが起きて3号室から出てきてしまった。
「…誰もいない…?」
咄嗟にボクは自慢の足で走り、柱の影に隠れた。
もし桃乃さんがボクの存在に気付いたら。
ボクが桃乃さんの手紙を勝手に読んで桃乃さんの過去を知り、
しかもその話を書いたということが知られたら…。
5407号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:41:27 ID:GIRbu87w
そんなことが知られたら、ボクの体は削られるだけじゃ済まないだろう。
「気のせいかしら…気味悪いわね…」
桃乃さんはぶつぶつと呟きながら部屋に戻っていった。
「またあんな夢見ちゃったし…」
ドアを閉じ、再び眠りに入ったようだ。
ボクは、こっちの廊下は危険と判断して
反対の4、5、6号室側の廊下から戻ることにした。

中庭の池を通り過ぎ、4号室の前を過ぎ、5号室の前まで来たところであることに気付いた。
「(前に、誰かいる!?)」
身を潜めて前進し、相手が誰なのか確認。
「(…なんだ、沙夜子さんかぁ…)」
5417号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:42:32 ID:GIRbu87w
廊下に腰掛け、夜空に浮かぶ月を眺めていたのは、沙夜子さんだった。
彼女は鳴滝荘の住人の中でボクを知っている数少ない人物だ。
だから姿を曝しても問題はない。
「こんばんは、沙夜子さん」
ボクが挨拶すると、沙夜子さんはボクに気付いた。
「…こんばんは…」
沙夜子さんは微笑みながら挨拶を返してくれた。
ボクは沙夜子さんの隣に座った。
「いつもここで何をしているんですか?」
前から気になっていた事だ。
沙夜子さんは毎晩ここで何をしているんだろう。
「…月を見たり…朝美のことを考えたり…」
「朝美ちゃんのことを…?」
5427号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:43:43 ID:GIRbu87w
「ええ……それに…“あの人”のことも…」
そう言うと、沙夜子さんはまた月を見上げた。
「“あの人”?…黒崎さんのことですか?」
「…ええ…」
月明かりに照らされた沙夜子さんの顔は、どこか哀しげな表情をしていた。
「…前に、黒崎さんの話をしてくれましたね。あの時は、ありがとうございました」
「…いいえ……あなたはあの人のために…皆の心の中に、あの人を残してくれたわ…」
「ボクが?黒崎さんを、みんなの心の中に、ですか?」
「…そう……あなたは、あなたにしかできないことをしたのよ……お礼を言うわ…」
5437号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:45:36 ID:GIRbu87w
許しを得ていたとはいえ、人の過去を書いてしまったボクがお礼を言われるだなんて…。
「…あの人は、私の中だけじゃなくて…朝美の中にも…皆の中にもいたかったのよ…」
「…沙夜子さん?」
月が雲に隠れ、沙夜子さんの表情は闇に包まれた。
「…けれど……死んでしまったもの…」
死んでしまえば自分がたしかに残るのは、生きている人たちの心の中、思い出の中だけだから…。
「…だから、これで…あの人も…」
その言葉の先が、聞こえてくることはなかった。

雲が流れ、月が再び顔を出す。
「…綺麗ですね…」
「…ええ…綺麗ね…」
5447号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:46:51 ID:GIRbu87w
満月が、ボクと沙夜子さんを明るく照らしている。
「…夜の月って、沙夜子さんみたいだ…」
ふと、そんなことを考えた。
「雲に隠れてもまた姿を出してくれるし、その明るさは心に残る…。
不思議な魅力があるんだ…」
隣にいる沙夜子さんが、すこし驚いたように見えたのは気のせいだろうか。
「ボ、ボクは何を言っているんだろう…」
「…ふふ…」
沙夜子さんは、微笑んでいた。
「…そ、そういえば、さっきなんでボクにあんな話を?」
沙夜子さんはボクを見つめて言う。
「…あなたが、あの人と…似ているからよ…」
5457号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:47:36 ID:GIRbu87w
「えぇっ!?」
「…ふふ……さて、私も朝美のために…頑張らないと…」
沙夜子さんが立ち上がる。
「…あなたは疲れているのでしょう?…もう寝なさい…」
まるで子を諭すような言い方だったが、不思議と嫌な感じはせず、むしろ暖かく感じた。
「は、はい!」
ボクも立ち上がる。
5号室のドアを開け、部屋の中へ入っていく沙夜子さんに、最後の挨拶をした。
「おやすみなさい、沙夜子さん」
「…おやすみなさい…」
ボクも自分の部屋に戻るため、廊下を歩く。
5467号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:48:42 ID:GIRbu87w
7号室。
「…黒崎さんとボクが似ているって…?一体どこが似ているんだろう…」
そんなことを考えながら、ダンボールの布団をかぶる。
「(まさか、黒崎さんがこんな体してたわけじゃないだろうし…)」
考えているうちに眠くなってきた。
「(とにかく…また明日から…みんなを観察して…お話を…書か…な…いと…)」
ボクは、すぐ眠りに落ちた。


5号室。
こちらでも、ダンボールの布団が二枚敷かれていた。
しかし、寝ているのは一人だけ。
「…ぅ…ん……おかあ…さん…」
5477号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:49:17 ID:GIRbu87w
すやすや寝ている朝美ちゃんの隣で内職をしているのは、沙夜子さんだった。
「朝美…私は、あなたの心の中にも、あなたの傍にも生きているわ…」
「…ぐぅ…」
「…“あなたたち”も私の中にいるのよ…これからも…ずっと…」
沙夜子さんは思い出す。
心の中、思い出の中に今も生きている、“あの人”を。
5487号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:51:04 ID:GIRbu87w
夜空を見上げながら並んで座る、男と女がいた。
『…夜空の月は、まるで君みたいだ…』
『…?』
男が女に言った。
『…雲に隠れてもまた姿を出してくれるし、その明るさは心に残る。
月にも、君のような不思議な魅力があるんだ…』
男は女に微笑む。
『…ふふ…』
女はそれに応えるように。
輝く月のように、微笑んだ。


それは、今宵のような、月の綺麗なある『夜』のお話。



<<Living People of Room 7 -Black->> is Ended,
But <<Living People of Room 7>> to be Continue?
5497号室の住人 〜漆〜:2005/08/04(木) 00:54:00 ID:GIRbu87w
ブラブラ(以下、ブ)「というわけで7号室の住人“漆”でした〜」
ドクピン(以下、ド)「今回は沙夜ちゃんがメインだったね!」
ブ「前回といい、珠実の出番が少しもないです〜!」
ド「ふふ…桃乃にはしっかりあったんだけどねぇ…」
ブ「ただの寝呆けてるバカですけど〜」
ド「なにを〜!」
ブ「ではお腹いっぱいを呼んどくです〜」
お腹いっぱい「えー自分の作品にしては珍しく静かでした。
黒+月の輝き→『漆』になっていることに気付いてもらえたら…。次回、三作目で完結です」
ブ「次は珠実も出るんでしょうね〜?」
お「ど、どうでしょう…? 」
550ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/04(木) 00:57:44 ID:t9O/geqf
姉のパンチラげとー。ぐうたらです。

被りまくりで混乱したけど、どちらもぐじょぶ!!
黒崎さんがようかんで出来てるハズがないだろうようかんマンw
551テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/04(木) 01:02:13 ID:xmScHyh7
ようやく終わったか……

>>522
うわ、泣ける……GJ!
やっぱり黒崎の霊に守られてんだろうな、沙夜子さんは……

>>534
……頼むからさっさと終わりにして。
しかしまた妙な所で切って……続きが気になって(ry

>>549
お腹いっぱいさん、お帰りなさい。

奇しくも沙夜子ネタで被りましたねー。
中身は本当にGJでしたよ。静かなSS大好きです。
でも、桃乃さんの寝言が……
元ネタはかのムスカ大佐なのに。寝言で言うとは勿体無い……
今だから言えるけど、あれのネタにはその他零崎一賊やら御桜様(知る人ぞ知る)とか、
もすかうとか色々使ってたりするのに。
まあ、使い回されるのは大歓迎ですが。

しかし、スレの勢いが止まりませんな……
600越えたらテンプレ作成ですかね?
二時はなっちん、三時はジョニー、四時白鳥、五時弓道、六時早紀。
さて、七時は……銀先生、部長、千百合、桃乃あたりからかな。

いや、桃乃は八時に「全員集合!」と叫ばせるか。

追伸。
1レスの容量が60行まで増えたそうで……これからもジャンジャン投下しましょう。
552名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 01:04:25 ID:zf3dCjcj
>510
表現としてうたかたを使うのがかなりのレベルだと思います。普通に市販の小説を読んでる感じがした。老獪。
553名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 01:38:25 ID:tZC9xXVw
騎上位早紀ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
しかもリードしてて、カッコイイ

皆さんあまりリロードしないのね(w
554名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 02:14:53 ID:0bqtoqoI
>>550
姉うp

昨日やっとWING読んだ。デレツンはいいものだ
555ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/04(木) 10:03:06 ID:bPMtfvB9
好きな落語は粗忽大名、ぐうたらです。

とりあえず善は急げで今のうちにテンプレ担当キャラと最低限のスレのルールみたいなのを作っておきますか?
スカトロとか万人受けしないヤツは投下禁止か極力控えるか警告をしてから投下か、とか……
あと、職人リストは必要?
何KBで次スレ建てるとか。

次のテンプレ担当はタチバナさんかみっちゃんキボン!

>>554
うpなどするものか!俺は命が惜しいんだ!!
556名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 11:22:49 ID:tZC9xXVw
いらん
そんなの作ると荒れるだけ
557ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/04(木) 11:45:26 ID:0Wre5iXb
>>549
GJッスよ
何かこうほろりと来るような作品の連撃くらってるヨ〜

ここであえてテンプレはヨーちゃんをキボンする俺がいますよ
558名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 14:57:49 ID:3zenkxPu
テンプレはもう魚子でいいじゃん。
どうでもいいけど「さかなこ」で変換しないと出てこない。
559名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 15:13:13 ID:FYmj6vXz
内容がきつめ、好みが別れそうなものなら事前警告をなるべくするように、
程度でいいと思う。
投下禁止とか締め付ける必要もないでしょう。
あと、職人リストなんか投下側の自己満足にしか見えないから
わざわざ書く必要もないと思う。

500KBでスレが埋まるとかその辺は書いておいた方がいいかな。
キャラを使ったテンプレはご自由に。
560ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/04(木) 15:29:04 ID:bPMtfvB9
むう、じゃあキツ目なのは最初に警告文を書いてから投下でFA?
561名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 16:06:21 ID:s9FgSv+Q
誰か『エロールのモデル』を置いてあるサイトを教えてくれませんか?
562名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 16:09:03 ID:vt160j0m
ピッツァ片手に秋葉にでも行ってろ夏厨
563名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 17:23:27 ID:REHOmkyL
>>救急戦隊
スカっていうとネギまスレ思い出すな…

>>558
単語登録
564ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/04(木) 20:21:32 ID:0Wre5iXb
悩んだ挙げ句新作を投下する事にしますよ。
565運命〜死〜:2005/08/04(木) 20:22:32 ID:0Wre5iXb
運命、超自然的な力に支配されて、人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。

あなたはこれを信じますか?

何気なく過ごしている日常にも運命はあるのです。
白鳥隆士、蒼葉梢。
この二人の出会いも運命なのです。
それは既に決まっていたこと。
だと、すればこれから起こること全ても始めから超自然的な力によって定められたもの。

これは自らの運命に挑んだ少年の一幕である。



「マ゛ー・・・」
鳴滝荘玄関。
午後七時三十分。
茶ノ畑珠実が何とも言えぬ声を上げ帰宅してきた。
そんな彼女を出迎える大家でもあり珠実の親友でもある、蒼葉梢。
「珠実ちゃん、今日は遅かったね。何かあったの?」
梢の問いに珠実は少し怠そうに答える。
「部長に捕まって降霊会に付き合わされたんですよ〜」
部長、言わずと知れたオカルト研究部部長。
悪魔崇拝者である彼女は時々降霊会も行っている。
・・・・成功したという話はあまり聞かないが。
「それで、不運なことに成功してしまって、おかげで1時間も時間を無駄にしたです〜」
「あの・・・それって幸運じゃないんだ・・・」
と、梢と同じく珠実を出迎えに来た少年。
白鳥隆士。
「マ゛ー、あんなののどこが幸運なんですか。」
確かに普通なら幸運なのだろうが、相手が部長さんとあらば話は別なのだろう。
「あ、そうそう。白鳥さん」
珠実は小箱を隆士に差し出す。
「何これ?」
「さぁ〜私にも分からないです〜。部長が白鳥さんに渡してくれって言ってましたからね〜」
それを聞くや否や隆士の頬に冷や汗が流れる。
デドリーと称したぬいぐるみからタロットを取り出しワルショーネやドワルガーの持ち主という彼女が
一体何を自分によこしたのか。
「そ、そうなんだ・・・・」
・・・考えていくと段々怖くなっていくのでもう何も考えないで受け取る隆士。
「疲れたので、私は部屋で休んでますね〜」
そう言い珠実は自分の部屋に向かった。

取り残された隆士と梢は少し呆気にとられていた。
「何なんでしょうね?これ」
梢は隆士の持つ小箱を見つめる。
一見普通のこの小箱。
部長さんから贈り物となれば話は一変。
怪しさ100%である。
「さすがに、悪魔・・なんて入ってたりしないよね?」
「あ、可愛い悪魔さんだったら良いですね♪」
梢は満面の笑みを浮かべて言う。
「梢ちゃん・・・・」
対する隆士は対応に困っているが。
566運命〜死〜:2005/08/04(木) 20:23:39 ID:0Wre5iXb
その日の夕食の後、隆士は珠実に呼び止められた。
「さっき渡した小箱は寝る前に開けて欲しい、だそうです。言うの忘れてました。」
珠実はてへ♪と言う感じに笑顔を向けるが隆士にとっては謎が深まるばかりであった。

そして、隆士は課題をすませ床に付く前に、言われたとおり小箱を開けた。
すると黒い煙が吹き出した。
「うわっ!?」
隆士が驚いたのも束の間、煙はすぐに消えてしまった。
「・・・・何だったんだ?」
何が何やら分からない隆士。
考えても仕方ないのでとりあえず寝ることにした。

彼はまだ何も知らない。
これがこの後彼を待ち受ける運命の序章だということを・・・・

翌日

白鳥の部屋にノックの音が響く。
「白鳥さん。朝食の用意が出来ましたよ。」
梢が白鳥を呼びに来たのだ。
「うん、すぐ行くよ」
返事をし素早く着替えキッチンへと向かう隆士。
そこではすでにいつもの面々が集まり梢の作る朝食を食べていた。
「遅いわよー白鳥君。君の分まで食べちゃうわよー?」
桃乃が白鳥を茶化す。
席に着き朝食を食べ始める隆士。
今日は秋刀魚に味噌汁と言った一般的な日本食である。
「あー!お母さん!」
隣では黒崎親子が何やらもめている。
「朝美・・・」
どうやら沙夜子がコップを割ってしまったようだ。
朝美が接着剤で直そうと試みているがおそらく無理であろう。
「白鳥さん、どうでした〜」
不意に珠実に声を掛けられた。
「部長の小箱。何が入ってました?」
「えっと・・・何か黒い煙が出ただけなんだけど・・・・」
珠実の顔が ̄△ ̄になる。
「なんだそれだけですか・・・・」
珠実の期待は外れたようだった。
「・・・・それだけって」
隆士は呆れるしかなかった。
567運命〜死〜:2005/08/04(木) 20:24:14 ID:0Wre5iXb
そして朝食を終え隆士、珠実、梢、朝美は学校に向かう。
「いってきまーす」
「ほんじゃーいってらっさーい」
恵は自主休学中(本人談)なので今日も一日自室でゴロゴロ。
灰原は中庭にある池に釣り糸を垂らし考えに耽っている。
マグロが釣れるという話がある池だが何かが釣れた試しはない。

双葉台駅、ここで別れ隆士は皇専門スクールへ
梢達はそれぞれの自分の学校へと向かう。

いつもと同じ何気ない日常。
もしもあなたが運命を信じるならばこの何気ない日常も運命により定められたものなのでしょう。



隆士は学校を終え帰路に付いていた。
小脇に梢へのプレゼントであるぬいぐるみを抱え。
「これなら、梢ちゃん喜んでくれるかな」
そのぬいぐるみは亜米利加的犬同様、普通の可愛いとは一線をがしたデザインだった。
梢の笑顔を思い浮かべ歩く隆士。
だが、彼は気づいていなかった。
彼の背後に迫っていたものに。
刹那、けたたましいクラクションが鳴った。
それを聞き隆士は後ろを振り返った。
遅かった。既にそれはもう自分のすぐ近くまで迫っていた。
隆士が最期に見たのは自分に迫る全てを覆い尽くす光だった・・・・・・。
568あとがきヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/04(木) 20:26:13 ID:0Wre5iXb
これはちょっと長めにして色々やりたいので完結まで時間がかかると思いますが
それはご愛敬で・・・

しかし、こういうネタも書いてて悪くないと思った。
ま、気長に待ってくださいなヽ(´ー`)ノ
569ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/04(木) 20:40:40 ID:Rc2vEVrv
おいおい、超気になるジャマイカ!?
気になって気になってかだry
570名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 22:24:33 ID:3zenkxPu
>>568
明日のうちに全部うp汁!
571名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 22:34:43 ID:3zenkxPu
>>568
明日のうちに全部うp汁!
572名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:06:54 ID:+H1cNaq9
ずっとずっと〜IF〜、最後のうpいきますです。
573ずっとずっと〜IF〜:2005/08/04(木) 23:09:16 ID:+H1cNaq9
目を瞑って快楽を享受していた白鳥が、ふと目を開けた。目の前では、
痛みと幸福感をないまぜにした表情の早紀が、一生懸命に腰を振っている。
二人が繋がっている部分に視線を向け、愛蜜と破瓜の血にまみれた自分の分身が、
早紀の胎内を出入りするこの上なく淫猥な光景にしばし見入る。

視線を上に向ければ、早紀が腰を上下するのにあわせて、大振りな乳房が
たぷたぷと揺れているのが見える。しばらくその様をぽーっと眺めていた白鳥は、
ほとんど無意識のうちに、揺れる膨らみに向かって手を伸ばし、それを鷲掴みにした。

「あんっ」
いきなり乳房をびゅっと握られ、早紀が可愛い声を漏らした。先端の突起を指先で転がされ、
乳肉をぎゅむぎゅむと揉みあげられ、次々と甘えたような声を漏らしていく。
「あっ、あんっ…」
その声に促されるように、白鳥が身を起こすと、早紀の乳房に顔を埋めた。
まろやかな膨らみに口をつけ、胸の蕾にキスをし、舌の先で撫でるように触れる。
「ふぁっ、白…鳥…っ!」
尖りきって過敏になった乳首への柔らかな刺激に、早紀が頭を仰け反らせて喘ぐ。
高まる快感に合わせるように、腰の動きはますます早くなっていく。

引き裂かれたばかりの処女道を荒々しくペニスが出入りし、鋭い痛みが走ったが、
早紀は腰を動かすのをやめなかった。乳房に感じる快感と股間を襲う痛み、
どちらも今、自分が白鳥と一つになっている証しだった。
これこそが、彼女がずっとずっと待っていた時なのだ。
574ずっとずっと〜IF〜:2005/08/04(木) 23:10:50 ID:+H1cNaq9
「白鳥っ!」
乳房を愛撫する白鳥の頭を、早紀がぎゅっと抱きしめる。
「アタシはこの日を、ずっとずっと待っていた!!」
それにリンクするように、アソコの中で秘肉もぎゅっと締まり、肉棒をきつく絞めつける。
「白鳥、白鳥、白鳥…っ!!」
白鳥の名を連呼し、彼への愛情の強さを示すかの如く、さらに激しく腰を上下させる。
いきなり激しくなった責め立てに、堪らず白鳥が悲鳴を漏らした。
「だ、だめだよ早紀ちゃん、そんなに締め付けたらボク…」

次の瞬間、早紀の子宮めがけて白鳥の思いの丈がぶち撒けられた。
「熱っ、んっ…」
ペニスが何度も何度も律動し、早紀のお腹の奥に熱い子種を次々に送り込む。
三度目の射精とは思えないほど大量の精子を子宮に注ぎ込まれた早紀は絶頂し、
ぶるぶると身体を痙攣させた。
さっき指でイかされた時に比べれば、ずっと軽いアクメではあったが、
それよりも遥かに深い満足感を、早紀は感じていた。

「ふぁっ、あっ……ん……」
やがて痙攣の治まった早紀は、すべての気力を使い果たしたように、がくりと脱力した。
白鳥にしなだれかかり、頭を彼の肩に預ける。張りつめていた気が緩み、ふっと意識が遠のく。

「白鳥…」早紀が白鳥の耳元で呟く。「大…好きだ」
その言葉を言い終えると、白鳥にもたれかかった早紀の身体が急に重みを増した。
「早紀ちゃん?」
白鳥が声を掛けるが、返事はない。「早紀ちゃん?」
肩を抱き、そっと身体を離して見てみると、早紀はこのうえなく幸せそうな顔をして、
安らかな寝息をたてていた。
白鳥はふっと微笑むと、彼女を布団の上に優しく横たえた。そしてその寝顔に向かって、
小声で囁いた。「僕も大好きだよ、早紀ちゃん」
575ずっとずっと〜IF〜:2005/08/04(木) 23:12:37 ID:+H1cNaq9
『…って、まずい!』
しかし白鳥はそこで、重要なことを忘れていたのに気付いた。
このまま明日の朝になれば、早紀は梢に戻るはずだ。しかし梢には、
早紀でいた間の記憶は残ってはいない。もし彼女が白鳥の部屋の布団の中、
しかも生まれたままの姿で目覚めたら、いったいどうなってしまうのか。

「さ、早紀ちゃん、起きて! 起きて早紀ちゃん!」
慌てて彼女の肩をゆさゆさとゆする。が、『待てよ…?』
今起こしても、もう梢に戻ってしまっているのではないだろうか? となると…
白鳥の顔から、さーっと血の気が引いていった。起こすのはマズい!
掴んでいた肩をぱっと離して、思わずバンザイのポーズをとる。
『お、起こさないようにしないと』

とりあえず服を着せないと…『って、起こさないようにですかー!?』
万一服を着せている途中で目を覚ましたらアウトだ。色々とアウトだ。
白鳥の顔からさらに血の気が引き、顔面蒼白となる。
“にんニコ”を浮かべて眠る早紀の横、白鳥は一人パニックに陥っていた。
『お、おあうあおぉぉぉ……』

彼の長い夜は、まだ終わりそうにない。
576名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:18:56 ID:+H1cNaq9
しまった、「お終い」と入れ忘れた。ということでお終いっす。

ごめんねごめんね、だらだら小刻みにうpし続けちゃってごめんね。
2R目とかフェラとかア○ルとか面前オナヌーとか服着せようとするうちに
むわむわしてきて寝てる早紀ちゃん犯しちゃったりとか
翌朝桃珠がお赤飯用意してたりとか色々削ったんだけど
長くなっちゃってごめんね、もうしません。
577名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:23:32 ID:5SCS2Ept
>>576
色々GJ!
いや〜長かったけど良かったですよ(;´Д`)
後日続編出来そうですよ。
っと言ってみたり
578ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/04(木) 23:24:45 ID:Rc2vEVrv
最後の最後までエロエロだナ……そこにシビれる!憧ry
また書いてくれヨ〜
しかもアナタの最初の妄想の「そんなに締め付けたら〜」のくだりを今回になって出すとわw
GJ!



………MLLが進まないorz
もうあまりにも進まなすぎてカッとなったのでリクエストでも取る。
夜が明けるまでに誰かがお題を書いてくれたら三日以内に投下する!…とか言ってみる。
誰か試しに書いてみ?頑張るから。
579名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:28:29 ID:FYmj6vXz
じゃあ、珠x隆の純愛もので一つ。
580テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/04(木) 23:43:29 ID:xmScHyh7
最近PVがうなぎ上りのまほログ管理人が来ましたよ。
管理が大変です……たまにスレの面白いレスとか貼ったりしてるので、見たってください。

>>568
……てっきり、白鳥と梢ちゃんが別れるのかと思った。
続きが気になるから早く投下希望。

>>576
……GJ!エロ系で久々の大作でした。
後日談も書かれては?

>>578
じゃあ、最近めっきり見なくなった白鳥×なっちんで一本。
ぐうたらさんにお願いしたい……かも。
581ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/04(木) 23:43:38 ID:0Wre5iXb
>>576
長かったがGJ
いやもうえr(ry

>>578
隆x恵で何か。と言ってみるテスト

それか白鳥があらゆる驚異から梢を守るためしんs(うわ何をするだぁぁー!
582名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:15:20 ID:WqMUJj/P
>>576
GJ!
後日談もちょこっとあると嬉しいかも。

>>578
隆x沙夜子という珍しいCPを希望で。
583名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:25:46 ID:/S8appYH
>578
白鳥クンと桃乃さんの本番ありを
584名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:30:18 ID:7M75F4r6
>>IF
乙。

>>578
白×棗を

しかし、他スレで『メリー氏キボンヌ』とか『メリー氏光臨』とか書かれてるのを
見ると、こう居た堪れない(?)気分だな。
585ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/05(金) 00:30:18 ID:dPEvIjv1
言うのが遅かった!

 エ ロ は 書 け ね え !!

>>583
それは別の人に頼んでくれ!!
今自分のなかで当選確率が高いのは
なっちんのと桃×白(健全)カナ?
明日の朝方まで募集中〜
586名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:47:06 ID:AQJ3XWU5
千百合×白鳥
587ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/05(金) 01:00:24 ID:h9V/TUZU
運命の続きを書いてるけどこのスレ中に仕上がるかも怪しくなってきた(汗
ハガレン3にはまってるとはとてもじゃないが言えない

>>585
では、部長VS銀先生で

この時点でスレの容量が356kbだけどこれは早いのか否か
次のスレの事は早めに決めておいた方が良い・・・かも

>>テイル氏
白鳥と梢は別れません。とだけ言っておきますさヽ(´ー`)ノ
588名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 02:40:47 ID:W0ERcYC6
早いんでねえの?
700~800あたりでテンプレ作っといた方が無難と思われ。
それにしても何スレにもわたって大作ラッシュな作品なんて見た事無いぞ。いやほんと。
589名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 14:55:55 ID:wYCRE8l/
ホモスキ×白
590名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 17:44:46 ID:7w2xqpfo
隆子×エロール
これは一回ヤっとくべきw
591名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 18:25:36 ID:b5hlhBGF
>>590
その隆子はどのバージョンの隆子なのか…
592名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 19:06:54 ID:7w2xqpfo
>>591  やっぱり「恋のマホウ」の設定
の隆子でキボーン another storyとしてw
593名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 21:50:08 ID:Onp2ERdD
衆道キボン
594名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:38:32 ID:qyeIFg9m
うほっ
595名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 23:16:09 ID:W0ERcYC6
「……終わらない……」

「……死のう」

ぽき

「ううっ……」

「…?…ようかん?…こんな所に?……」

ぱく

「ぎゃああああああ!!!違う違う!!!ボクはようかんじゃなああああい!!!」

「……♪」

ぱくぱく

「違うってばああああああああ!!!」

何となく書きなぐってみた
特に反省はしていない
596テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/05(金) 23:40:48 ID:b8XI9xC3
>>595
お約束ですが
       _ _ 
     , ´   ヽ
     ! ノ从ノ)))
     !l(リT ヮTノリ  ムグムグ
    >!/ノ!つ|・∀・|O
    ノと_|_|__|_
          | |

……書き上がらないorz
受験勉強で忙しいなんてとてもじゃないが言えない……orz
暇が無い……
597前スレ805改め える ◆NeXzmp25zc :2005/08/05(金) 23:52:53 ID:LS7Jc5n9
前スレ805です。
「早紀と隆士の修行日和。」が
やっと完成させることができましたので。
投下させていただきます。

それと、随分↑のほうでですが
前スレ〜、などという名前ではわかりにくいなど
という、意見も上がっていましたので
とりあえずですが、コテを付けてみました。
それでは、投下にうつります。
598早紀と隆士の修行日和。[1/13]:2005/08/05(金) 23:55:24 ID:LS7Jc5n9

ドドドドドド

響き続ける滝の音。
水は透き通って物凄く綺麗な滝。
飛んでくる水しぶきがまた気持ちよくて
凄く良い気持ち。

これからこの滝にあたるなんてことにならなければ・・・

「早紀ちゃん、ほんとにコレにあたるの・・・?」
「んあ〜?しつけぇなぁ白鳥、あたるんだよコ・レ・に!」
「だってこれ・・・物凄く痛そうだよ・・・?」
「そりゃそうだろ、滝なんだから、そうやって己を鍛えるんだ」
「う・・・うぅぅ・・・」

ガサゴゾガサゴソ

「ん〜?・・・おっかし〜なぁ・・・どこいれったけな」

そういえば、さっきから早紀ちゃんはバッグの中をずっと
あさってる、なにを探してるんだろう?
色々入ってそうだし探すのも大変そうだ・・・

「早紀ちゃん、なにを探してるの?」
「ん?あ〜・・・あれだあれ」
「あれ?」
「そ、あれだ、あの白装束の服」
「あ・・・あ〜あの服か・・・本格的だね」
「おう!しっかりしなきゃいけねぇからな」
「でも、見つからないんだ・・・?」
「そ・・・そうなんだよ、忘れてきちまったらしいんだ・・・」
599早紀と隆士の修行日和。[2/13]:2005/08/05(金) 23:56:34 ID:LS7Jc5n9

どうやら早紀ちゃんは、滝にあたるための服を忘れてきてしまったらしい。
と、言うことは・・・
滝にあたらなくてもよくなる!?

「ん〜・・・やっぱねぇな・・・」
「その場合は・・・どうするの?やっぱりできないんじゃないかな?」
「白鳥」
「うん?」
「なんか嬉しそうだな」
「・・・そ、そんなことないよ〜」
「ほんとか〜?白鳥、なんか嬉しそうな顔してたような気がするけど・・・」
「ほ、ほんとだって。そ、それよりどうするの?これから」
「ん、ん〜・・・そうだな。まぁこうなったらしょうがないな」
「うん?」
「このままあたろう」
「・・・?」

このままあたる・・・?
いったいどういう・・・っていうか
結局・・・滝にはあたるんだ・・・

「滝にはあたるの・・・?」
「ん、そりゃそうだろ、ここまで来たんだ。あたらなくてどうする!さぁ、行くぞ!白鳥!!」
「え、ち・・・ちょっとまってよ!」
「なんだ、まだなんかあんのか?」
「いや・・・あのさ・・・その・・・」

そう、ここで僕は一つ気づいたことがある・・・
早紀ちゃんの服装は別に普段どおりの私服だ。
そんな格好で滝にあたる・・・?水に濡れる・・・?
じゃあ・・・どうなるんだ?
600早紀と隆士の修行日和。[3/13]:2005/08/05(金) 23:57:30 ID:LS7Jc5n9

「あの、早紀ちゃん。ほんとに・・・やめたほうがいいと思うよ・・・?」
「・・・?なんでだよ、ここまで来てあたらないなんて、もったいないだろ」
「いや・・・その・・・その服着たままあたるんだよね・・・?」
「・・・あ、あたりめぇだろ!!な、なに考えてんだ白鳥!なんかやらしーこと
考えてんじゃねぇーだろうな!?」
「ち、違うよ!そんなんじゃなくてっ!」
「じ・・・じゃあなんなんだよ!なに考えてんだ!バカ鳥!!」

早紀ちゃんは全然気づいてないらしい・・・
これはほんとに教えてあげないと・・・
っていうかちゃんと説明しないと僕の身の危険が・・・

「だ、だからね!その・・・えっと・・・」
「なんだよ・・・?ハッキリ言え!」
「いや、その・・・・・早紀ちゃんさ・・・その格好で滝にあたるんだよね?」
「さっきからそういってるだろ!このバカ鳥!アホ鳥!!エロ鳥!!!」

ぐふぅっぁ・・・
まさかここまで言われるなんて・・・
うぅ、正直少し傷ついたよ・・・

「あのね、だからその場合さ・・・」
「ん・・・?」

僕の真剣な様子に早紀ちゃんも真剣に
聞いてくれるようになったみたいで・・・よかった。

「えっと、だからその・・・滝に当たるって事は・・・水に当たるってことで・・・」
「・・・?」
「・・・その服、水で濡れちゃうよ・・・?」
「・・・?そうだな、そりゃそうだろ?」
「いや・・・だからそれが・・・」
「どうしたんだ?白鳥、さっきから変なこといっ・・・!」
601早紀と隆士の修行日和。[4/13]:2005/08/05(金) 23:58:48 ID:LS7Jc5n9

どうやら気づいてくれたみたい。
物凄く顔が赤くなってる・・・

「・・・えー、あー・・・た・・・滝は中止だ中止っ!!次だ、次行くぞ!」
「あ、うん」
「くぅ〜・・・あたしとしたことが、とんだ失敗を・・・あたしもまだまだだなっ」
「あはは、まぁそういう時もあると思うよ」
「そう・・・だな。うん、そうだ・・・で白鳥」
「なに?早紀ちゃん」
「いや・・・その・・・さっきは悪かった。白鳥は悪くなかったのにな
あたしの勘違いで・・・ごめんな」
「あ、いいんだよ〜。僕は全然気にしてないよ、大丈夫大丈夫」
「いや・・・ごめん」
「いいってば、もう気にしないで?」
「ん・・・う、うん」

とりあえず、滝修行はどうやらなくなったみたい・・・
僕としては少し安心・・・だけどまだやっぱり次があるらしい
いったいなにをするんだろう?

「早紀ちゃん、次はなにをするの?」
「ん、次か・・・そうだな次は・・・うーん・・・」

どうやら次にすることはまだ決まってなかったみたいで
今考えてるのかな・・・?

「んー・・・そうだなぁ、なにすっかなぁ・・・」
602早紀と隆士の修行日和。[5/13]:2005/08/06(土) 00:00:08 ID:LS7Jc5n9

ドドドドド

相変わらずの滝の音

僕の横で、真剣に次になんの修行をするか考えてる早紀ちゃんは気にしてないみたいだけど
今は結構近くにいるせいか、僕の耳には流石にちょっとうるさいかも・・・
そして・・・その、大きくうるさい音にまじって
なにか別の音が聞こえるような気がしてならないのは
気のせいだろうか・・・?

カサカサ

いや、気のせいじゃないような・・・
確かになにか聞こえるような気がする
回りには草木がいっぱい生えてて、奥のほうになるとよく見えない。
ただその場所からかすかに音が聞こえるような・・・
そんな、気がする。そして近づいてくる。
そういう気も・・・した。

カサカサ・・・ガサガサ

僕の予感は恐らく的中している・・・
確実になにか近づいてきてる・・・
さっきの蝶か・・・?いや、違う・・・
もっと別の何かだ・・・いったいなんだ・・・?
なんなんだ・・・?

何かはわからない・・・
ただ、その何かは確実にこっちに向かって来てる気がするわけで・・・
その事実に僕は少しずつ恐怖した。
嫌な汗をかく・・・そんな僕に気づいた早紀ちゃんが。
603早紀と隆士の修行日和。[6/13]:2005/08/06(土) 00:01:20 ID:h8+f6FMu

「ん?どうしたんだ白鳥?」
「あ、うん。早紀ちゃん、さっきから変な音がしない・・・?」
「変な音?どっからだ?」
「ほら、あっち側の向こうの・・・奥のほうから・・・」
「ん〜・・・?」
「ガサガサって、なにか近づいて気がするんだけど・・・」

ガサガサ

「ほ、ほらっ今も!」
「・・・ちょ・・・蝶か!?蝶々か!?ぴ・・・ぴえ・・・」
「わわっ、さ、早紀ちゃん落ち着いて!た、たぶんそれは違うからっ」
「ほ、ほんとか!?ほんとなのか!?」

早紀ちゃんは蝶々のことになるとほんと・・・

ガサッ!!

「!!・・・へっ!?」

突然大きな音が、滝の音に隠れてそこまで大きく聞こえたわけでもないけど
今までのものよりは確実に大きく・・・
僕はとっさにその音の聞こえたほうを向いた。

そこには・・・一つの恐怖の塊があった。

「・・・っ!!!」

声が出なかった。
でもこの事態は早紀ちゃんにも伝えないとまずい。
僕はそう思った。
だから、必死に声を・・・出す。
604早紀と隆士の修行日和。[7/13]:2005/08/06(土) 00:02:36 ID:h8+f6FMu

「さ、早紀ちゃん・・・早紀ちゃん・・・」
「こ、今度はなんだ・・・?や、やっぱり蝶か・・・?蝶なのか!?」
「ち、違うよっ・・・あ・・・あれ・・・あれ・・・早紀ちゃん・・・あれっ!」
「ん・・・?・・・う、うぉお!?」

今はまだ茂みの奥にいるソレ。
とりあえず、これで早紀ちゃんも気づいてくれた・・・
よし、急ごう急いで逃げよう、逃げないと・・・危ないっ

「さ、早紀ちゃん逃げようっ・・・い、急いで!・・・ってあれ!?!」

また早紀ちゃんが居なくなっていた。
すぐ隣に居たはずなのに・・・いったいどこ・・・にぃぃぃ!?

物凄い光景を僕は目にすることになる。

「でりゃぁぁぁぁぁぁ」

ドゴンっ!

これまた、物凄い叫び声と音が山に響き渡る。
僕の顔はきっと真っ白になってたと思う・・・
まったくもって生きた心地がしなかった。
早紀ちゃんのとった行動とは・・・

「へっ!クマぐらい楽勝楽勝っ!なっ、言っただろ白鳥〜!」

少し離れたところから早紀ちゃんの元気な声・・・
・・・早紀ちゃんの取った行動・・・それは
そこに居たソレ・・・そう、クマに・・・
飛び蹴りをかますこと・・・・・
その結果どうなるか・・・
605早紀と隆士の修行日和。[8/13]:2005/08/06(土) 00:04:00 ID:h8+f6FMu

「ら・・・ららら、楽勝じゃないよっ!さ・・・早紀ちゃん!後ろ!後ろーー!!!」
「ん・・・?あ・・・!」

早紀ちゃんの蹴りに怒ったクマが・・・
クマが早紀ちゃんを後ろから襲おうとしてる!?
流石の早紀ちゃんもクマなんかに勝てるわけないんだ!
まずい・・・まずいまずいまずい!!

「おっ、あたしの蹴りを食らって立ち上がるとは・・・
まだボコボコにされたいらし・・・・うぁっ!?」

僕は走った。とにかく走った。
物凄い勢いで走り、早紀ちゃんに近づきそのまま早紀ちゃんを抱きかかえ。
そして、クマから逃げるように走り出した。

この時ばかりは自分自身の行動に驚いた。
こんな力が僕に・・・僕にはこんな力があったんだっ!!
って・・・そんなこと思ってる場合じゃないじゃないかっ!
この山はもう降りよう・・・危険だ・・・危険すぎる!

「ちょ、おい!白鳥!下ろせ!あたしを下ろせ〜〜!」
「え・・・で、でもっ」
「あたしは自分で走れる!」
「あ、う・・・うん」

・・・今の自分達の状態を考えると物凄く恥ずかしかった。
とっさのことだったとは言え・・・僕はなにをやってるんだ・・・
そんなことを考えつつも、そっと早紀ちゃんを下ろした。
606早紀と隆士の修行日和。[9/13]:2005/08/06(土) 00:05:28 ID:h8+f6FMu

「ご、ごめん早紀ちゃん」
「ったく、いきなり抱きかかえて来るなんて、吃驚しただろ!」
「う、うん・・・ごめん、でもとっさのことで・・・」
「クマなら倒せるってあたし言ったぞ!」
「え・・・えぇぇ・・・」
「いい戦いがあたしはできると思ってたんだけどなぁ・・・最大の修行のチャンスだったのに」
「いやいや・・・流石にクマは早紀ちゃんでも無理だって・・・」
「なんだとぉ!あたしのあの蹴りを見ただろ!!」
「あれはクマを怒らせただけだよぉ」
「なにぃ!?あたしの蹴りでしっかり悶絶してただろ!?」

だ・・・だめだ、何を言っても、今の早紀ちゃんには通じないみたいだ・・・
うーん、どうしよう・・・どうしたものか・・・
どうすれば早紀ちゃんを落ち着かせることができるかな・・・
とか、そんなことを考えていたら

早紀ちゃんから思わぬ一言が・・・

「まっ、別にいいんだけどな・・・それより白鳥、もう帰ろうか?」
「へ・・・?え、帰るの・・・?」
「なんだ、帰りたくないのか?」
「え・・・いや、その・・・」
「いいんだよもう、だいたい元はと言えばあたしのわがままで、こんなとこまで
連れて来ちまったしな・・・ごめんな」
「え・・・あ、いや・・・」
「お前もやだったろ?こんなとこに無理やり連れてこられて」
「う・・・それはその・・・」
「やっぱ嫌だったよな、悪かった、反省してる・・・ごめんな、ほんと」
「え・・・あ、いいんだって!そんなに謝らなくても・・・」
「今度はもっと別の方法にしとくな・・・」
「え・・・?別の方法・・・?」
「あ・・・いや、なんでもねぇよ!気にすんな気にすんな!」
607早紀と隆士の修行日和。[10/13]:2005/08/06(土) 00:06:54 ID:h8+f6FMu

別の方法・・・?
いったいなんのことだろう・・・
早紀ちゃんは修行じゃなくて、なんか他のことがしたかったのかな・・・?
そうだとしたらなんだろう・・・まぁそうかどうかわからないけど・・・
とりあえず、今聞くのはやめておいたほうが・・・いいよね。

「よっしゃ、んじゃ帰るぞー白鳥!」
「あ、う、うんっ!・・・って早紀ちゃん」
「ん?」
「帰り道わかるの・・・・?」

帰り道・・・最初に山に入り始めた時からかなり適当に
登って来てた気がする・・・そして、クマがでてからなんて
もう僕はとにかく走って走って、それだけでいっぱいいっぱいで来た道なんて覚えてないし・・・
早紀ちゃんはわかるのかな・・・?

「帰り道?わかるわけねーだろ?」

なぜ、なぜそこで笑顔なんだろう・・・笑顔でいえるんだろう・・・
どうやら早紀ちゃんも道がわからないらしく・・・
ってことはこの状況は完璧に遭難しているわけで・・・
ぜ・・・絶体絶命のピンチじゃないか!!?

「良し良し、最後の締めってことでいっちょやっかな」
「へ・・・?まだなにかするの?早紀ちゃん」
「ん、あぁまぁな、予定よりかなり早く切り上げちまうし、最後の修行ってことで」
「う、うん・・・っていうか早紀ちゃん、どうしてそんなに落ち着いて・・・帰り道わからないんだよ?」
「あぁそうだな」
「そうだな・・・って!」
「大丈夫だって、お前はちゃんとあたしが守ってやるから!無事に帰りつける!だから安心しろ!」
「そ、そう言われても・・・」
「む!あたしが信じられねぇのか!?」
「えぇ!?そういうわけじゃないよっ」
「ほんとか〜?まっそんなことは今は置いとく、ホラ、さっさと降りるぞ」
608早紀と隆士の修行日和。[11/13]:2005/08/06(土) 00:08:24 ID:h8+f6FMu

降りるって・・・どの道を行くつもりなんだろう・・・
・・・ま・・・まさか・・・
それを聞こうとした直前・・・

「ホラ、いくぞ!白鳥!!」

ガシッ

腕を掴まれた僕は、早紀ちゃんに引っ張られ
僕はなぜか凄いスピードで走っていた。
いや、走らされていた・・・

「わ・・・わわっ!?早紀ちゃん・・・こ、これって!?」
「最後の修行〜!とにかく全速力で山を降りる!」
「う・・・うわぁぁぁぁ〜〜」

僕の叫び声が山に響く・・・

この後はそれはもう凄いもので・・・
ただ、とにかくひたすらに全力疾走で・・・真っ直ぐ山を下へ下へと降りていった。
危険なんてもんじゃなく・・・凄く危なかった。
途中で崖から落ちそうになったり・・・
蛇だ熊だと・・・色々な危険な動物にあったり・・・
でも、そんなことはまったく気にしない様子で、早紀ちゃんは僕をひっぱって
とにかく走った・・・僕も腕を掴まれてるので走るしかなく
この時ばかりは、本当に疲れたし、怖かったしで・・・死ぬかとも思った。
途中で「ぴえぇぇ〜〜〜〜!?」なんて叫び声も聞こえたけど・・・
それでもなお、走り続けて・・・山を降りて・・・
609早紀と隆士の修行日和。[12/13]:2005/08/06(土) 00:10:10 ID:h8+f6FMu

今は平和な平和な・・・鳴滝荘に居ます。

どうやら無事に僕たちは帰ってこれたらしくて・・・
鳴滝荘に着いた時はもう、二人とも汗だくで・・・
本当に疲れた・・・無事に帰ることができたのが信じられないくらい。

それで今僕は・・・鳴滝荘の自室で寝る準備をしています。

今日はほんとに疲れたから・・・晩御飯なんて食べれる余裕もなく。
お風呂にだけ入って後はもうすぐ寝ようと・・・
あぁ、そういえば・・・
鳴滝荘に帰ってきたときに、えらく皆が心配してたな。
「こんな夜遅くまで〜」とかなんとか・・・
朝出発する時に早紀ちゃん、皆に話はしてるって言ってたのに・・・
そんなに急いで出る必要があったんだろうか・・・
う〜ん・・・結局なんかよくわからない一日になってしまったな。
修行だけなら一人でもできるし・・・
どうして僕まで連れて行ったんだろう。

結局・・・早紀ちゃんの目的がわからないまま。

僕は・・・深い眠りに尽きました。
610早紀と隆士の修行日和。[13/13]:2005/08/06(土) 00:13:16 ID:h8+f6FMu

ここは鳴滝荘中庭。

回りは暗く、そしてどこまでも静かで

もう皆が寝静まっている時間。

そんな時間にそこの廊下に座っている一人の少女。

「ふぅ・・・結局今日は、白鳥に迷惑かけただけになっちまった・・・
あたしとしたことが・・・もうちっと考えて行動するべきだったよな・・・
反省だ・・・反省。」

その少女の顔は少し落ち込んでいた様にも見えたが
その内には次こそは失敗しないように・・・次こそは上手くいくようにと、決心する強い心が見えた。

「良し・・・今度こそは、上手くいかせないとな・・・あたしだけ突っ走って
白鳥に迷惑かけてるんじゃ・・・意味ねぇもんな・・・
今度は白鳥も一緒に楽しめるような・・・」

そういう場所で・・・

そういうことで・・・

白鳥と二人っきりになれたら・・・いいな。

白鳥とあたしで・・・二人っきりの時間を

白鳥と一緒にすごす時間を

白鳥と共に楽しくできたらいいな。

白鳥もあたしも

幸せを二人で感じられるような時間が

作れたら・・・

いいな。


「早紀と隆士の修行日和。」〜おしまい。〜
611える ◆NeXzmp25zc :2005/08/06(土) 00:19:15 ID:h8+f6FMu
早紀と隆士の修行日和。[あとがき]

と、言うことでこれにて
「早紀と隆士の修行日和。」は完結いたしました。
分割投下や投下するまでに時間がかかってしまって
申し訳なかったです。
それと、エロい要素のほうに走ることはしませんでした。
そちらのほうを期待していた方がもしいましたら
すみませんw
元々滝は結局見つからず〜な流れで進めるつもりでした・・・ので^^;
まぁ期待していた人などは恐らくいないでしょうが・・・

次のネタが見つかり次第投下をしていきたいと思います。
では、ここいらで失礼いたします。
612名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:24:20 ID:JCEHCeEx
>611
リアルタイムGJ〜♪
早紀らしさの再現率100%ですな。飛び蹴りって。
しかし前スレから……お疲れさまです。
613名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 05:38:37 ID:DHY1l4RM
>>611
乙です〜
早紀ちゃんって感じでとてもよかったです。
614名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 19:33:20 ID:OmhVyEA5
…ザ・ワールド!?
615名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 19:34:59 ID:dHNFgRLk
>614
なるほど?
616ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/06(土) 20:31:14 ID:RqYmMXIA
滝が…ス(中略)ケが…ナンテコッタ…パンナコt(ry
あ、ぐうたらです。
滝でス(中略)ケが無くて(´・ω・`)な感じですがそれ以外はもう完璧に原作チックな早紀ちゃんにGJですよ!!
またいいネタが浮かんだら是非ここに!


…………さあ、コッチの話だよ。
リクエストですが、俺衆道は書けない、ホモスキーは思いつかない、白鳥君と他の人とのカプは書こうとすると体が拒否反応起こす等々書き手として最低ですが、敢えて決めるなら…ッ!

白鳥×桃乃〜〜!!

に挑戦しまつ!
今丁度桃さんネタを一本思いついていたんで、ソレに白鳥君をプラスして見る。
頑張るヨ!あと…何日以内だっけ?
617タクト:2005/08/06(土) 21:09:45 ID:9184aBmD
>>616
明日までですよ…頑張って下さい!
618ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/06(土) 21:16:36 ID:IoOT8wMa
>>616
やたー白鳥×桃乃だヽ(´ー`)ノ
期待してまってますよ。
619テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/07(日) 00:36:16 ID:bzJ1p6nZ
うわ、誰もいない……
よし、兆候の続きを投下しよう。これで最後だ。
ちなみに1〜10は>>359-368、11〜18は>>463-470です。

では投下。
620第二幕 兆候(19):2005/08/07(日) 00:37:10 ID:bzJ1p6nZ
5.


「にゃーん、にゃん、にゃーん」
「あはは、魚子ちゃん面白ーい!」
「うん!(つやつや〜)」
「よーし、はじめましてー、ぼくデドリー!よろしくねー、ネコロンダーくん」
「よろしくね、デドリーくん!」
「……」
「……」
「……」
「マ゙ー……」
「ぐー……」
「……お前ら、何やってんダ?」
灰原さんがやってきた。
「あー……見ての通りよバラさん」
「見て分からんから訊いてんダロ、桃」
「いやー……」
「説明するとややこしくて、灰原さん……」
「はぁ?」
「実は……」

結論から言おう。
神気を受けた部長さんが、保母さんキャラになってしまった。
なんというか、母性200%全開状態。
魚子ちゃんと一緒になって遊んでいる。
桃乃さんが用意した人形を使って。

「ネコロンダーぱーんち!」
「何をー!デドリーキーック!」

「……って感じです」
「……良く分からんが、一応納得した。まあ、俺のコレを取られないならいいがナ」
「ですか」
「まったく、魚子には手をy……」
621第二幕 兆候(20):2005/08/07(日) 00:37:51 ID:bzJ1p6nZ
殺気。

刹那。
灰原さんは、普段ののらりくらりからは予想も付かないダッシュを見せた。
一目散に逃げ出す灰原さん。

否。
逃げ出そうとして、魚子ちゃんに捕まった。
そして、部長さんに両肩を押さえられた。

「じー……」
「……ウフ」
「……な、なんだヨ」
「ちょっと、それ貸して頂けます〜(投げキッス)」

ジョニーを魚子ちゃんに取られ。
部長さんに投げキッスを食らって。
「―――――――」
灰原さんは、立ちすくんだ。
直立不動だった。
ショックと興奮が渦巻いていた。
最早風前の灯だった。

そして、失意体前屈(記号で表すと_| ̄|○)になった。

「……バラさん、殉職」
「……なんか、出番という出番が報われないですね、灰原さん」
「マ゙ー……」
「不毛ね……」
「灰原さん、大丈夫かなぁ?」

なんか……この人がいると、調子狂うなぁ……

「わんわーん!ぼくはいぬ夫だワン!」
「はーい、わたしいぬ子です!」

622第二幕 兆候(21):2005/08/07(日) 00:38:33 ID:bzJ1p6nZ



「あ〜、今日は楽しかったね、お兄ちゃん!」
「そ……そうだね、魚子ちゃん」
「まあ、楽しんでたのは魚子ちゃんだけだけどね〜」
あれから二時間。
ようやく遊びが終わった。
不毛なのか、安心なのか、全く分からなかった。
そして。
「……ハッ!今マデ私は何ヲ……」
「……元に戻ったの?部長さん」
「つまらないわね〜、もっと魚子ちゃんと遊んでいれば良かったのに」
「むしろそのまま年齢が退化すればよかったです〜」
「あアッ!ヒドイでス珠実部員!モッと、モっと私を罵っテ〜」
「勘弁してくださいです〜」
元の部長さんに戻った。
というか、「神気」って、結局何なんだろう……
「……ああ、モウこんナ時間デスか。デハ、帰らセて頂きマス」
「とっとと帰るです〜、この腐れ外道〜」
珠実ちゃんは塩を撒いている。
清めの塩か?
「……でハ」

すこし、僕達に微笑んで。
そして、部長さんは帰っていった。

「……あれ、結局、部長さんの用事は何だったんだろう……」
「そう言われてみれば、そうね……梢ちゃんに何か話すことでもあったのかしら」
「どうせくだらない事です〜」

一方、魚子ちゃんは。
「ふぁ〜あ、魚子、眠くなってきちゃった……」
「お部屋に戻って寝ようね、魚子ちゃん」
「うん!お兄ちゃん大好き!」
「ありがとう、魚子ちゃん」
もうこのやり取りも慣れてきた。
成長したのか、進歩してないのか。
623第二幕 兆候(22):2005/08/07(日) 00:39:26 ID:bzJ1p6nZ
「ねえねえ、お兄ちゃん」
魚子ちゃんが僕の服の裾を引いて訊いてくる。
「どうしたの、魚子ちゃん」
「ことしも、またうみに行くの?」
「ああ……どうするんですか、桃乃さん」
こういう事は桃乃さんの仕事(あるいは幹事ともいう)だ。
一応桃乃さんに振る。
「え、ああ、そうね……また海に行きましょ、魚子ちゃん!」
「やったー、魚子うれしい…………」
むにゃむにゃー、と言いながら、廊下に眠り込んでしまった。
「あらあら……17歳の身体とはいえ、無邪気ね……」
「寝ている魚子ちゃん、とってもラブリーです〜」
珠実ちゃんはどこからかデジカメを持ち出している。
フラッシュ付きでパシャパシャと。
「ちょっと珠、魚子ちゃん起きちゃうでしょ」
「大丈夫です〜」
すると、うーん、と魚子ちゃんは呟いて。

「あ〜……おにいひゃん……うみはひろいねー・・・…」

「……なんだ、寝言か」
「しょうがない、アタシが部屋に寝かしてくるわ」
ひょいと魚子ちゃんを抱き上げる桃乃さん。

あれ……?

なんだこの違和感は。

あれは。
あの記憶は。
あの思い出は。
そう、あれは、確か――――――
624第二幕 兆候(23):2005/08/07(日) 00:40:00 ID:bzJ1p6nZ
じゃあ。
一体、梢ちゃんに、何が起きてると言うんだ―――――――

と。

ぎゅるるるー…………

「…………あ」
そういや、梢ちゃんが寝ちゃったから、夕食が……
「ホラ白鳥クン、夕食作るの手伝ってー!梢ちゃん寝ちゃってるんだからー」
「はい、今行きます!」

そうして、僕は鳴滝荘の慌しい夕食の準備をする事になった。

僕の疑問は、こうして記憶の中に埋没する事になる。
しかし。
このとき、僕が立ち止まっていれば、ある程度の<対策>を打てたかもしれない――――

梢ちゃんは、あんな事にはならなかったはずだ。


625名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:40:18 ID:2h9664af
進行速度速っ、新快速並みの速さかよ。
626第二幕 兆候(24):2005/08/07(日) 00:40:29 ID:bzJ1p6nZ
6.


「フーム」
暗い部屋に、一人カードを見ている人物。
オカルト研究部、部長。
手にしているのは、タロットカード。
13番、「死神」。
「…………」
彼女は無言で、クマのぬいぐるみ――デドリーと彼女は呼んでいる――の中から、トランプを出した。
54枚のトランプを、無言で切る。
そして、山の一番上を一枚引いた。

クラブの13。

「……ヤはリ」
彼女は、気だるそうに呟いた。
「ドれを見てモ、結果は、同ジ――――――デスか」
この数日間、彼女は色々な占術を調べた。
古今東西、東洋の神道から西欧の、それこそ得意分野である黒魔術まで。
どれも、示した結果は一つだった。

「……しかシ、分かラなイ」
彼女は、静かに呟いた。
「……彼女に、一体何が起こルと……」





「あア、珠実部員。丁度良カッタ」
本校舎の廊下で、彼女は、部員の茶ノ畑珠実を見つけた。
「何ですか〜、部長」
「重大な話ガありマス」
彼女は、真剣な口調で切り出した。
627第二幕 兆候(25):2005/08/07(日) 00:41:04 ID:bzJ1p6nZ
「マア、コレはあくマでモ占いノ結果なのデスが……」
そこで、一息入れて。
「これハ、梢部員にモ言うベキなのデスが……マズ、珠実部員が知るベきコト」

「近い将来、梢部員は何らカの形デ死にマス」

刹那。
空気を切る音がした。

一瞬。
その一瞬で、珠実は手刀を、部長の首筋に当てていた。

「何の真似デスか」
「いくら部長とはいえ―――――そんな事を言うのは、許せないです」
「だかラ、あくまでモ占いノ結果と言っタでショウ。占いハ不確かナもの。
 選択肢によっテハ……の話デス。
 あるイは、肉体でハなく精神の話かモ知れマせン」
「……」
手刀を降ろす珠実。
「……マア」
部長は、肩を竦めて言う。
「気をツケるに越しタコトはありまセン。梢部員を、良ク見ていテくだサイ」
そう言って、部長は珠実と別れた。

「梢ちゃんが死ぬなんて―――――有り得ないです」
珠実は、静かに呟いた。

「梢ちゃんのためなら―――――――私は、億の痛みだって、受け入れます。
 神様とだって―――――喧嘩してみせます」

しかし。
彼女は後に知る事となる。

部長の占いが当たっていた事を。
628テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/07(日) 00:44:40 ID:bzJ1p6nZ
というわけで、第二幕「兆候」でした。部長も最後に不吉な事を言う……

さて、梢ちゃんはどうなるんでしょうか……
そして、白鳥クンはどう行動するのでしょうか……

次回、「灰色の眼」灰原さんの独白と、多重人格発症の瞬間を書く事になるかと思います。
完全にオリジナルストーリーでスイマセン。

あ、明日は試験……オヤスミナサイ_| ̄|○
629名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:50:57 ID:us7Tpgr2

     (⌒゙v'⌒) じー
    〃 ̄` ヾ  
    ! ,ノノリ^)))〉
    !l>ロ・ 。・ノロ <続きドキドキ
   〈!O|⌒|⌒0
    〈_l_|θθ
630ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/07(日) 00:53:04 ID:gCMpqkjk
>>テイル氏
ぐーっじょーぶ!グッジョブだチクショウ。
ホントに部長はバリエーション多いよなぁ…
ある意味では神気でどんなキャラにでも出来るから書き手には好都合か?

明日試験!?が、頑張って!(´・ω・`)

今日は某特命係長の再放送があるから2時過ぎまでSS書くよー!!
631名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:56:47 ID:exJttyhg
只野仁って絵が酷いよね
632ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/07(日) 00:59:46 ID:aU6EYjlR
>>テイル氏
グッジョブッスヨ〜

あぁ、白鳥君に続き梢ちゃんまで(何
633える ◆NeXzmp25zc :2005/08/07(日) 01:28:01 ID:DIyXnM81
>>612
感想ありがとうございます。
それと、すみません
前スレから続けていたSSというわけでは
ありません、申し訳ない^^;

>>613
早紀ちゃんらしさが出せていれば・・・と
思っていましたので、そのようなコメントが
いただけて、嬉しいです。どうもです。

>>616
ス(中略)ケ・・・すみません、こっちに行かなくてw
ネタ電波を受信次第投下させていただこうと思いますが
そういう物の期待はしないでおいてくださいw

>>628
GJです!
試験がんばってください。
続きのほう期待して待っております。

それと・・・
「早紀と隆士の修行日和。」にて
誤字修正と言いますか
抜けている文(行)があることに
気づいてしまいましたので
ここに修正をいたします・・・申し訳ないです。

早紀と隆士の修行日和。[1/7]にて
中盤部ですね。

「ふぅ・・・ねぇ、早紀ちゃん」
「ん?どうした白鳥」
「あぁ、そうだな。どうだ?いい場所だろっ」
「うん、そうだね。まぁちょっと怖いけど・・・周り木ばっかりしかないし
森の中って感じが・・・なにか出てきたりしたらどうしよう」

この部分の

上から2行目から3行目の間に・・・
「ふぅ・・・ねぇ、早紀ちゃん」
「ん?どうした白鳥」
「綺麗な・・・場所だね」             ←の行が抜けておりました。
「あぁ、そうだな。どうだ?いい場所だろっ」

と、いうことでして、ここに訂正をさせていただきます。
無駄な長文、申し訳ございません。
今後このようなことがないよう、注意します。
では、失礼します。
634四スレ目『鍋の中』作者:2005/08/07(日) 02:29:09 ID:5tB29iGo
誰も居ない…。SS投下するならイマノウチ…。
四スレ目で『鍋の中』を書かせてもらった者です。
珠実と隆士のやりとりが好きで書かせて頂いたんですけれど、
今度は…。まぁ、読んでみて下さい。喜んでもらえれば幸いです。
長いので規制にかかりそうですが…。
そうしたら又暇な時に続きを投下しますんで御了承下さい。
タイトルは『中の人』です。
前のタイトルと続けると『鍋の中の人』になりますが、特に意味はありません。
では
635『中の人』:2005/08/07(日) 02:30:09 ID:5tB29iGo
「オお!大成功デス!」
「…え?」「…へ?」
ここはオカルト研究部の部室。
何やら怪しげな黒魔術が行われたようですが…。
「ぼ、僕が二人に!?」
「マ゛ー!白鳥さんが私に゛〜!!」
犠牲者は白鳥隆士(18)と茶ノ畑珠実(16)の模様。
正確に状況を把握しているのは珠実のようである。
そう、隆士と珠実の中身は部長の黒魔術(?)によって入れ替わってしまったのである。
「この体どうしてくれるんですか〜!!このトラブルメーカーのすっとこどっこいの変態通り魔〜!!」
「あハフぅン!!イイ…デスよ珠実部員!モッと詰ッテ!モットモット私ヲ罵ッテ!!」
頬を染めつつハァハァと悶える部長。
それを遠〜い目で生暖かく見守る二人。
部長はしばらく悶えると突然ぴたっと止まり。
「多分そのウチ治るでショう。ソレではグットラックです珠実部員と玉無しサン。
人生Luckあレバ苦もアリますヨ。クッ」
と早口に捲くし立てて、怪しげな黒魔道士は逃走した模様。
「ちょ、ちょっと待つです〜!」
珠実の声が虚しく廊下に響く
「………」「………」
部長が去って静まり返った後、後に残った二人の間に少し不穏な空気が流れる。
「…白鳥さん〜?」
顔に影をかけつつ、にっこり笑いながら隆士の方を向く隆士の姿の珠実。
「!!は、はい!」
いまいち状況を飲み込めず、少し呆けていた隆士はいきなり自分に矛先が向いて驚いた。
「私の体で変な事をしたらぁ〜…」
隆士は思わず生唾を飲む。
「わかってますよね〜……」
珠実の姿でビクビクと怯えながら縦に首を振る隆士。
第三者の視点から見ると、威圧する隆士とびくびく怯える珠実。
知る人が見ると、あまりにも滑稽で異様な光景である。
「………」「………(びくびく)」
少しして珠実はこの異様な光景と問題点に気がつく。
中身が変わった事がばれると色々とまずい。
そしてこのままだとすぐにばれてしまうだろう。
よって早急に手を打たねばならない事を。
636『中の人』:2005/08/07(日) 02:32:27 ID:5tB29iGo
「白鳥さん」
「!は、はい!」
「あなたは今から元に戻るまで私のふりをして下さい」
いつに無く真剣な表情の珠実。
それに答えるように自然と隆士も真剣な表情になる。
「…というと?」
「白鳥さんは元に戻れるまで茶ノ畑珠実として生活して下さい。わたしは白鳥隆士として生活させてもらいます」
そう言うと珠実は隆士にずいっと顔を近づける。
「いいですか白鳥さん。もし!万が一!中身が入れ替わった事が梢ちゃんに知れてしまったら!」
「知れたら…どうなってしまうんだろう…」
白鳥さんが珠実ちゃんで珠実ちゃんが白鳥さんで白鳥さんが白鳥さんで珠実ちゃんが…あれ?あれ?あ…
と気絶しそうな事ぐらい想像するに容易い。
「とにかく!梢ちゃんに良い影響を与える事は無いと言っていいでしょう」
「うん、そうだね…」
少しずつこの危険な状況に気が付いていく二人。
しかし、途方に暮れている時間は無い。
「部長の黒魔術は即効性はあるのですが、持続性はありません。もってせいぜい二日って所です」
「二日…」
この二日という時間がとてつもなく長く感じる。
今日は土曜日なので、月曜日のこの時間ぐらいまでこのままということになる。
「部長さんに治してもらう事はできないの?」
「部長は変化させる事はできても戻す事はできないんです…」
唯一の希望を絶たれ、がっくりとうな垂れる隆士。
「なので、月曜日の学校は休むとして、
鳴滝荘で生活していく上で入れ替わった事がばれないように情報交換をしましょう」
わざわざ学校に行ってまでばれるリスクを犯す必要は無いとの珠実の判断である。
「うん、そうだね。このままだとすぐにボロが出ちゃいそうだよ…」
「それではまずわたしから説明しますと…」
珠実は早口に自分の事を説明しだした。
相手の呼び方、口調、言動、生活必需品の物の位置、そして、性に関する事も。
「た、珠実ちゃん…そんな事まで…」
隆士は驚きが隠せなかった、だが
「いいですか白鳥さん、これは一番大事な事です。知らないと大変な事になるですよ!」
と珠実に諭された。
一通り言い終わると、次は自分の番かと説明を考え始めた隆士だが、
「あ、白鳥さんの事は説明されなくても全部わかるから大丈夫です」
「え?」
流石と言うべきかやっぱりと言うべきか、
珠実にとって隆士として生活していくという事はそれほど難しいものでは無いようであった。
普段から隆士の部屋を宴会会場として使っている時に部屋の中をを色々物色しているので物の位置関係も完璧である。
637『中の人』:2005/08/07(日) 02:33:56 ID:5tB29iGo
「ん〜、わたしはいいですが〜、白鳥さんが少し不安ですね〜」
口調が幾分やわらいだ珠実。
たしかに珠実は大丈夫そうだが、隆士は不安である。
「ちょっと練習してみましょうか〜」
と言うと珠実の体からパペット(名はドワルガーという)を取り出した。
「私は今から色んな人を演じますので、白鳥さんはそれに対して私として受答えして下さい〜」
こうして隆士珠実化計画が始まった。
「ねぇー、お珠ー」
珠実の事をお珠と呼ぶのは…
「(え、えぇと…)なんですか桃さん〜」
「お〜、白鳥さんにしてはなかなかのすべりだしですね〜」
多少馬鹿にされている気がするが隆士は気にしない。
「今日の梢ちゃんの格好、ちょっときわどくない?」
「(ん〜と、相手は桃乃さんだから…)桃乃さんのスケコマシ〜露出過多の変態エロ眼鏡〜光になるです〜ふぉ〜」
今までちょっと言ってみたいかな〜っと無意識のうちに思っていた事を思わず言ってしまった隆士。
「白鳥さん〜。いくら私でもそこまで言わないですよ〜しかも『ふぉ〜』って何ですか〜!」
多少自覚が有った珠実だが、目の前でこれでもかと誇張されると流石に腹が立つ。
自然と珠実の笑みが恐くなる。
「あぅ…え…と、ごめん珠実ちゃん!つい…」
隆士はやっと地雷を踏んだ事に気がついたらしい。
「つい…じゃないですよ〜全く〜。本当に白鳥さんは自爆スキーですね〜。二度目はないですよ〜」
やはり珠実と言えど自分の体を痛めつけたくは無い。
それにそんな事している時間も無かった。
適当な時間になると学校が閉まってしまうので否応無しに時間にはココを出なくてはならないからである。
部室以外に練習できる場所は…無い。
「あ〜、最重要練習人物を先に練習しておくべきですね〜」
「…というと…あっ…」
それは最も知られてはならない人物…
「珠実ちゃん」
「(えと…)はい〜、なんですか梢ちゃん〜」
ムーっと顔をしかめる珠実。
「違うです〜!なんで梢ちゃんに対してそんなに無愛想なんですか〜!」
流石は珠実。
梢に対する対応だけはやたらと厳しい。
「そんな事言われても…」
「いいですか白鳥さん!梢ちゃんに返事をする時は『はい〜♪何ですか♪梢ちゃん〜♪』ぐらいラブリーな感じでお願いしますぅ〜!」
隆士の体で裏声まで使って表現する珠実。
隆士は笑いそうになるのを堪えるのに必死だった。
「なぁ〜に笑ってるんですか白鳥さん〜」
必死に笑いを隠していた隆士だったが、隠し通せなかった模様。
「わ、笑ってなんかいないよ…いいから続きをやろうよ」
「…まぁ〜今回は見逃してあげますぅ〜それでは続けますよ〜…」
こんな感じで完全下校のベルが鳴るまで練習した後、二人は鳴滝荘に帰るのだった。
638『中の人』:2005/08/07(日) 02:39:39 ID:5tB29iGo
二人が鳴滝荘へ帰るともう夕食の時間であった。
いきなりばれやしないかと気が気で無い二人だったが…
「ねぇー、お珠〜」
夕食が始まって、いきなり呼ばれる隆士。
(あ〜梢ちゃん今日も可愛いな〜)
そんなこととは露知らず、隆士は梢に見とれてぼーっとしている。
「…お珠ぁ〜?」
「(白鳥さん!ちゃんと返事をして下さいです!)」
小声で珠実に言われてやっと気がついた隆士。
「な、なんですか?」
珠実に向かって思わず地で返事をしてしまった隆士。
「呼んでいるのは僕じゃなくて桃乃さんだよ」
目の前に居る『自分』で今の状況を思い出す。
「なんですか〜桃さん〜」
桃乃は少し不審がったが、あまり気にせず話し始めた。
「今日は二人で何処に行ってたの?まさか白鳥君にはと梢ちゃんいうものがありながらデートを…」
『ヨヨヨ』とわざとらしい泣きまねをしつつで冗談を飛ばす桃乃。
だが、隆士を狼狽させるには充分な威力だった。
「ちちち、違いますよーそんなわけなじゃないですかー」
「そうですよ。桃乃さんじゃないんですから」
第三者から見れば、微妙にうろたえる珠実と妙に落ち着いて微妙な毒舌を飛ばす隆士。
微妙に違和感のある光景である。
桃乃の冗談には相手の地が出る性質が有る模様。
「おー、珠ちゃんがうろたえるとは珍しいー、…まさか図星ぃー?」
新しい玩具を与えられた子供の様な目で隆士を見つめる桃乃。
絶体絶命である。
「な、なーに言ってるんですかこのエロ眼鏡は〜私が白鳥さんとなんかとデートするわけ無いじゃないですか〜」
自分で自分の悪口を言うのも少々心痛い隆士であったが、練習の成果か疑いを拭い去るには充分な効果があったようだ。
「ノリが悪いわね〜珠ちゃんも」
「私は桃さんのように馬鹿じゃないんです〜…というか部活に行く事はちゃんと言っておいたじゃないですか〜」
二人の漫才が一通り終わると、肘で隆士を小突き小声で話し掛ける珠実。
「(も〜!しっかりしてくださいです〜!)」
「(ご、ごめん。ぼーとしてて…)」
はぁーと深いため息をつく珠実
(こんなんじゃ先が思いやられますね〜)
その後は珠実の心配をよそに特に問題無く夕食が終わった。
夕食の最中、梢がチラチラと隆士である珠実の様子をうかがっていたようだが、珠実は隆士がそうであるように気付かないふりをしていた。
(全く白鳥さんはいつもこんなに梢ちゃんが気にかけていながら何で気がつかないんでしょうね〜本当に白鳥さんはニブチンですね〜)
と嫉妬と怒りと寂しさが入り混じった微妙な気分になった。
639『中の人』:2005/08/07(日) 02:43:02 ID:5tB29iGo
みんなでの夕食の後片付けが終り、各々が自分の部屋に戻る時、梢は珠実に声をかけた。
「あの〜白鳥さん」
「…なんだい?梢ちゃん」
正直、二日間は彼女を避けていたかったが、そうもいかないらしい。
「あの…明日お暇なら私のお買い物に付き合ってほしいんですけど…」
(つまり二人っきりでデートというわけですか…。
本っっっ当に白鳥さんは…羨ましい限りですね〜)
と思ってみたが、今は自分が隆士。
こんな梢ちゃんの好意を一身に受けれるチャンスは多分2度と無いであろう。
とそう考えた珠実は思わず快く了承してしまった。
「それではおやすみなさい。白鳥さん」
そう言って笑顔で梢が去って行ってしまうまで当初の問題など忘れて、ただただ妄想に浸っていた珠実であったが、はっと我に返ると自分の不甲斐なさに嫌になった。
嘆いてても仕方が無いので珠実は事の事情を隆士に説明しに行った。
640『中の人』:2005/08/07(日) 02:47:59 ID:5tB29iGo
ここは一号室前。
隆士は珠実から預かった鍵で部屋を開けるのを少し躊躇していた。
(女の子の部屋に勝手に入っていいものだろうか…いや、でも今は珠実ちゃんとして動かないと皆に怪しまれてしまうし…う〜ん)
そうやって少しの間、脳内会議を開いていた隆士であったが、そうしているうちに珠実がやって来た。
「え〜と、珠実ちゃん。少し話があるんだけど…ちょっと部屋で話せないかな?」
回廊では誰が聞いているか分らないので部屋で話す事を提案した珠実。
隆士は快く承諾して、変な話だが隆士は珠実を珠実の部屋へ招きいれた。
扉を閉めて開口一番。
「ごめんなさいです〜白鳥さん〜!明日梢ちゃんと出かける約束をしてしまいました〜!」
真っ先に珠実は隆士に頭を下げた。
『えっ』と始めは少し驚いた隆士だったが、
「謝らなくてもいいよ珠実ちゃん」
珠実ははっとして隆士を見た。
隆士は微笑みながら珠実に言った。
「珠実ちゃんは僕がそうするように行動したんだよね?それならそれでいいじゃないかな」
隆士はやさしく、しかし少し寂しそうに言った。
あーこの人はこういう人だったなと珠実は思った。
まず第一に相手の立場に立って相手の事を考え思いやれる人…。
そう考えると自分の欲だけで軽はずみに約束を取り付けてしまった事に良心が痛んだ。
しかし約束を取り付けてしまった事実は変わらない。
だが自分のせいで梢が悲しむ姿を見たくもなかった。
だから
「明日は梢ちゃんと出かけますが、元に戻った時に白鳥さんが悲しむような事は絶対にしません!約束します!」
これが精一杯の誠意。
「わかったよ珠実ちゃん。約束だからね」
相変わらずの微笑で返す隆士。
「はい〜。もし約束を破ったら針千本でも万本でも飲むです〜。」
それを微笑みで返す珠実。
「それじゃあ、おやすみなさい」
「おやすみなさいです〜」
こうして珠実と隆士の危なげな一日は終わった。
641『中の人』:2005/08/07(日) 02:50:03 ID:5tB29iGo
次の日の朝、珠実は梢に中身が入れ替わった事を悟られないように念入りにイメージトレーニングに励んでいた。
前回の梢と白鳥のデート内容。
白鳥の行動と梢の行動に対する反応等々…。
「白鳥さーん?用意はできましたか?」
「あ、もうできてるよ」
返事をして扉を開ける珠実
「あの、そろそろ出かけましょうか…?」
目の前に居るいつもより少しおめかしして少し頬を赤らめてる梢を見て軽くトリップしそうになる珠実であったが,
ギリッギリの所で理性で押さえつけた。
(軽いジャブでこの威力ですか〜流石は梢ちゃんです〜最終ラウンドまでもちますかね〜?)
と良く分らない事を考えながら梢と珠実は買い物に向かった。
642『中の人』:2005/08/07(日) 02:54:19 ID:5tB29iGo
二人が向かった先はいつも梢が買い物に出かける商店街『双葉銀座』。
梢の目的は本当にただの買い物ようであった。
いつものように八百屋のおじさんや阿甘堂のお姉さんなどと短いやりとりをしつつ買い物を進めていく。
それでも珠実はいつも珠実と一緒に居る時とは別の好意を梢から受けているように感じた。
親友に対する好意と恋人に対する好意…。
珠実はなんだか少し寂しく感じたが、
梢から何らかの好意を受けるたびにいつもとは違う梢の様子に何度もトリップしそうになる、が理性で平静を保つ。
そんな天国地獄状態の中で買い物は進んでいった。
ある程度買い物が終わった時、前から見知った顔の人が歩いてきた。
「あら、白鳥君と蒼葉さん。こんにちは(はぁと)」
あの珠実でさえ『先生』と慕う銀先生である。
「あっ…!先生こんにちは」
笑顔で返す梢であったが、珠実はというと…
「………こ、こんにちは」
驚きで一瞬息が詰まったような感じになって返事に遅れた。
銀先生は鋭い所がある人である。
珠実が今の状況で一番会いたくない人物であった。
そんな珠実の反応を見てか見ずか変わらない笑顔でじっと珠実を見つめる銀先生。
今の反応で何か気が付かれたか気が気で無い珠実。
少しの間珠実たちの周りを沈黙が占める。
やがて銀先生が口を開いた。
「あら?あらあら?」
明らかに何か違和感を感じ取った声に珠実の体が硬直する。
「ちょっとお話ししたい事があるので、白鳥君をお借りしてもよろしいですか?」
「あっはい、どうぞ。では私はお話が終わるまで本屋さんに居ますので」
と言って梢は行ってしまった。
どうやら梢は二人の不穏な雰囲気には気がついていない様だった。
「な、なんでしょうか先生」
声を絞り出すようにして言う珠実であったが、
「…あなた、珠実さんですわね?」
今度は本当に息が止まった。
643『中の人』:2005/08/07(日) 02:57:32 ID:5tB29iGo

しばらくの沈黙の後、珠実は冷静を保つように自分に言い聞かせながら聞いた。
「何故…そう思うんですか?」
「あなたのオーラ…とでも言うのでしょうか?それが珠実さん、あなただったからですわ」
相変わらずの笑顔で答える銀先生。
そういわれて珠実ははっとした。
そうだったこの人は部長と同じく『見える』人だったのだと。
「白鳥君には巨人さんのようなオーラはありませんもの」
表情を変えずに話しつづける。
「あらあら驚かせちゃったようですわね。別に捕って食べようってわけじゃないんですよ」
珠実は少し落ち着きを取り戻し黙って聞いている。
「でも、一つだけお願いがありますわ」
少し銀先生の声が凛々しくなった気がした。
「どうか、元に戻った時に白鳥君を悲しませるような事はしないでくださいね。
それが白鳥君と…そしてあなたのためですわ」
珠実はというと驚きっぱなしである。
この間白鳥さんと約束した事をこの人にも言われるとは…と何か見透かされたような気がして珠実は『先生にはかないませんね〜』と改めて尊敬した。
「あらあら少し話し込み過ぎたようですわね。それでは蒼葉さんによろしく言っておいてくださいな(はぁと)」
そう言うと銀先生は去っていった。
珠実は少しの間銀先生を見送っていたが、やがて梢を待たせている事を思い出し全速力で本屋に走って行った。
そして珠実は待たせた事を梢に軽く詫びると、二人で鳴滝荘に帰っていった。
644『中の人』:2005/08/07(日) 03:01:35 ID:5tB29iGo
無事に夕食が終り、珠実は昨日のように隆士の居る部屋を訪ねた。
扉が閉まった事を確認すると、二人は今日あった出来事について話し出した。
「僕の方は特にこれといって変わった事は無かったよ。なるべく部屋に居るようにしたし。珠実ちゃんは?」
「私の方は〜…」
銀先生との事を今話すのが得策かどうかは分らないが、隠し事はなるべくしない方がいいだろうと珠実は今日あった出来事を全て話した。
隆士は話を聞き終わると『ははは、さすがは銀先生だね』と少し苦笑していたが、特に気にしていない様子であった。
「そういえば明日はどういう理由で学校を休めばいいかな?」
「生理痛とでも言っておいて下さいです〜」
隆士は思いもよらない返事が返ってきたので驚いて顔を真っ赤にした。
珠実の方はしてやったりな顔でにやけている。
「白鳥さんはまた一人で淫らな妄想をして楽しんでますねぇ〜!?白鳥さんのスケコマシ〜」
「そ、そんな珠実ちゃん…」
外見は入れ変わっても相変わらずの二人である。
「それにしても白鳥さんは一日中部屋で引きこもっていたのですか〜?」
「うん、その方がいいかなと思って…」
理由は無いがなんとなく自信なく答える隆士。
「はぁ〜これだから白鳥さんは〜」
少々大げさにため息をつく珠実。
「え!?なにかまずかったかな?」
「まずいもなにも梢ちゃんが心配してたじゃないですか〜」
『あっ』と声を上げる隆士。
そういえば夕食の時に梢が隆士に体調の事について訊ねていたような気がする。
「入れ替わった事を悟られない事も大事ですが〜梢ちゃんに余計な心配かけさせないでください〜」
「そうだね…梢ちゃんに無駄な気遣いをさせるのはよくないよね」
反省する隆士。
「ですから〜明日は仮病で学校を休みますが〜たまには中庭などに出た方がよろしいかと〜」
「そうだね、それくらいなら仮に病気だったとしても怪しまれないだろうしね」
珠実の提案に素直に賛成する。
その後は少し適当な世間話をして珠実は『隆士』の部屋に戻る事にした。
「それではおやすみなさいです〜」
「おやすみなさい。あ、そうだ珠実ちゃん」
何か思い出したかのように珠実を呼び止める隆士。
「なんですか〜」
「明日珠実ちゃんはどういう理由で休む気なの?」
隆士は珠実の口元が微妙に上がったように感じた。
「そんなの生理痛に決まってるじゃないですか白鳥さん〜」
いつもの…いや、それ以上の笑顔で答える珠実。
「ぁあ生理痛…ってぇえー!?」
「それではぁ〜おやすみなさいですぅ〜」
未だ驚きが治まらない隆士を置いて珠実は部屋を後にした。
隆士は学校に行ったらまず折檻が待っているだろう事を覚悟した。
645『中の人』:2005/08/07(日) 03:07:36 ID:5tB29iGo
次の日の朝。
隆士は誰かの悲鳴らしきものを聞いて起きた。
「ん〜…なんだろう…」
隆士はのそのそと起き部屋から出るとそこでは…
「Correct!!」
緑川千百合が暴れていた。
隆士の見たところ犠牲者は桃乃・朝美・沙夜子の三人。
それぞれの格好は桃乃から順にサンタ・ウェディングドレス・赤い忍者装束と相変わらずのセンスである。
「ぁあ!いけない!隆ちゃんの事を考えるとつい…」
とここまで言って隆士に気がつく。
しばらくして千百合は隆士の姿に気がついた。
「…ややっ!?珠実さん!なんという格好をしているのですか!!」
隆士は言われて今の格好を見る。
服が肌蹴てかなりだらしない格好をしていた。
千百合はというとその格好の珠実を見てわなわなと震えだす。
まずい…と隆士が思った瞬間。
「Correct!!寝ぼけた眼に肌蹴たパジャマ!!実に正しいです!!」
また、千百合の中の何かが爆発したように感じた。
(あれ?千百合ちゃんは珠実ちゃんに対してはこういう反応をしないはずじゃあ…)
と隆士はまだ眠い頭で考えていたが
「でも、そうですね…。もっと正しい服装がありますね…。今回は特別に珠実さんにも正しい服装を着せてさしあげたい気分です!」
中身が隆士と知ってか知らずかにやけながら隆士に近づく千百合。
「え…僕に服飾に正させるようなことはしないはずじゃ…」
思わず独り言のように言ってしまってから隆士は気がついた。
今思わず一人称を『僕』と言ってしまった事を。
千百合の眼が眼鏡の光の反射によって一時的に見えなくなる。
「珠実さん…今『ボク』といいましたか?」
隆士は中身がばれたわけではないが、確実に火に油を注いでしまった事に気がついた、がもう遅い。
「Correct!!相反する二つの要素の融合!まさにコレクトです!あなたもわかってますね!珠実さん!」
いや、むしろわかってないからこんな事になったのだと隆士は思ったが、言っても無駄な事は重々承知である。
なので、ここは逃げる事にした。
「わたし急用を思い出しましたので〜これで失礼します〜」
脱兎の如く逃げる隆士。
しかし、そこに立ちはだかる人影が…
「た、珠実ちゃん!?」
その威圧感は思わず隆士が立ち止まってしまうほどである。
隆士は思わず珠実と呼んでしまったが千百合は気がついていないようであった。
「ナイスアシストです!隆ちゃん!」
隆士がいつもなら絶対にしないであろう行動をしているにも関わらず全く気がつく様子が無い千百合。
もう目の前の事しか見えてないようである。
「(逃がしてよ〜珠実ちゃん〜)」
小声で珠実に訴えかける隆士であったが、
「(だめです〜わたしが『わたし』ならこんな素晴らしいチャンスを逃すわけないじゃないですか〜)」
と子悪魔な笑みを浮かべつつ隆士の意見を却下した。
やがて千百合がゆっくりと歩いてきた。
「さて隆ちゃん、これなんてどうでしょうか?」
「うん、いいんじゃないかな?」
にっこり微笑みながら会話を交わす二人。
千百合が持っているのはレースクイーンの衣装。
隆士はもう逃げる事をあきらめざるを得なかった。
「マ゛ー!!!!」
隆士は珠実の口調で悲鳴をあげるしかなかった。
646『中の人』:2005/08/07(日) 03:12:28 ID:5tB29iGo
隆士が気がつくともう午後を回っていた。
本日二度目の起床を終え、朝食兼昼食を取り、回廊で今日の出来事をぼーっと考えていた。
(ぁあ〜、千百合ちゃんにばれちゃったかなぁ…でもあの様子だと多分気がついていなかったように思えるし…)
などと一人考え事をしていたので近づいてくる人影に気がつかなかった。
「…どうかしたの…?」
隆士が声にはっと気がつくと目の前には沙夜子が居た。
「どうしてそんな事を聞くのですか〜?」
隆士は沙夜子が自分に話し掛けてきた事に驚いたが、慌てずに珠実を演じる。
「…最近…ようすがおかしいように感じたから…」
『鋭い』と隆士は感じた。
しかも気がついて話し掛けてきたことが沙夜子だということが信じられなかった。
「別にそんなことないですよ〜」
そう隆士が返事をすると、
「…そう…」
の一言で返事をした後、黙った。
しばらくの間、二人を沈黙が包む。
大分時間が経ってから沙夜子が口を開いた。
「…一人で…抱え込まなくても…いいのよ…?」
隆士は驚いたが口を挟まず黙って聞いている。
「…ここにいる人は…みんな…家族みたいなものだから…あなたを含めて…」
いつもの沙夜子とは違う何か少し温かい眼差しで隆士に語りかける。
「…わたしは…朝美の時のように…何も打ち明けられずに…悩んでいる人を…もう黙って見ていたく無かったから…」
隆士は朝美が自分に相談を持ちかけてきた時の事を思い出した。
(そうか…この人はまだあの時の事を…)
そう思うと隆士は沙夜子の気遣いに涙が出そうになったが、ここでばらしてしまっては意味が無い。
それにもうすぐ戻れる時間である。
そう思うと満面の笑みで答えた。
「お気遣いありがとうです〜でもわたしは別に何も悩んでませんよ〜」
沙夜子はしばらく隆士の顔を覗き込んでいたが、しばらくすると少しほっとしたような顔をして、
「…そう…」
とだけ言い、いつもの表情に戻ってやがて部屋に戻っていった。
沙夜子が部屋に戻ると、体が何か不可思議な力に吸い寄せられる気がした。
「え…?あれ…?」
と間抜けな声を上げながら意思とは関係無くふらふらと体が動いていく。
向かう先は二号室のようであった。
(あそこは今珠実ちゃんが…)
と思うや否や珠美も驚いた顔で部屋から出てきてこっちに近寄ってくる。
「わっ!」「えっ!?」
そして、お互いの額が『ごん』と鈍い音を立ててぶつかると二人は気を失った。
647『中の人』:2005/08/07(日) 03:14:50 ID:5tB29iGo
少しして珠実は気がつくと隆士に声をかようとした。
「大丈夫かい?たま…」
珠実ちゃんの珠まで言って珠実は声も珠実のものである事に気がついた。
「白鳥さん〜!白鳥さん〜!起きてください〜!」
ゆっさゆっさと多少乱暴に隆士を起こす珠実。
「あ…え…?珠実ちゃん?中身も珠実ちゃん?」
「はい〜」
満面の笑みで返す珠実、自然と隆士の表情も明るくなる。
「えっ!?本当に元に戻れたの?」
隆士はまだ信じられないもよう。
「はい〜全て元通りです〜」
隆士は自分の体も確認すると元に戻れたお祝いに二人でハイタッチを交わした。
「ああこれで普通に暮らせる…」
と涙を流して喜ぶ隆士に対し
「これで部長に復讐できるです〜」
と怒りを煮えたぎらせる珠実。
そんな中、柱の影から一人温かい目で二人を見守る人が…
「…あいつら、無事に戻れたのか…全く心配させやがって…」
と、灰原がそんな独り言を漏らしていた事は誰も知らない。
それはともかく元に戻れた二人は次の日からいつものように学校に登校していった。
648『中の人』:2005/08/07(日) 03:20:37 ID:5tB29iGo
さらに次の日オカルト研究部部室。
「もぉ〜部長のせいで本当に大変だったんですから〜!」
珠実は復讐と称して挑んだ召還対決にはすでに負けてしまったもよう。
「シかし、貴重な体験ダッたデしョウ?」
部長は悪びれもせず楽しそうに言う。
「いいえ〜!もう二度とごめんです〜!」
そう言いそっぽを向く珠実。
「マァそう言ワずニ珠実部員。今回ノ事デ色々気ガついタ事も多カッたのデハ?」
(まぁ〜そういわれてみるとたしかに白鳥さんでしか経験できない事もありましたね〜)
と思ったが絶対に口に出さない。
部長は珠実の考えが読めているのか、にやぁ〜と笑った。
「ソコでデス!珠実部員!今度はワタしト…」
「絶対にごめんです〜この顔面蒼白陰湿エロオタク根暗引きこもりオバケ〜」
「アっハぅあ…ッ!!イイ…!トテもイイでスヨ珠実部員ッ…!!」
「ちっ…これだから部長は苦手です〜」
珠実はまだまだ言い足りなかったが、いくら言っても部長は喜ぶだけなので部長を放置して部室を出て行った。
部長はしばらく悶えた後
「今度は放置プレイでスか珠実部員ッ!!私モウ昇天シてシまいソウでスッ!!ハァハァ」
とさらにもう一度しばらく悶えると、やっと静かになった。
「サて、今度ハ何ヲしテ詰ラレまショうカ?」
部長の黒魔術は珠実に詰られるためにもあるようです…。
649終りに…:2005/08/07(日) 03:30:41 ID:5tB29iGo
中の人など(ry)
諸君!私は銀先生が大好きだ!
諸君!私は珠実も部長も千百合もああゆう沙夜子も大好きだ!
好きだ!の勢いに任せて書いた。
私が言いたいのは…それだけだ。
今は反芻している。
最後まで読んでくれた人。ありがとうございました。それではノシ
650名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 03:32:54 ID:f4+87AuV
GJていうか俺が書こうとしたネタと被ってるーーーー!!!!?

先越された・・・
651名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 03:35:37 ID:8iF15Qa6
TSと双璧をなす精神転換もの…!
同じく先を越された…。
しかも、隆<->珠という組み合わせまでorz

ともかくGJですた。
652名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 03:37:25 ID:H0pRQnP5
投下時間長('A`)デモ、ゼンブヨンデシマッタ、GJ!!

珠は隆士の体で何を学んだのだろうか。
何か想像したらムッハー( ゚∀゚)=3
653名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 03:39:20 ID:f4+87AuV
自分のは組み合わせが違うから…頑張って完成させるか。
他のネタもあるし。
654名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 03:42:34 ID:5tB29iGo
それは…スミマセンでした。
自分も『過去にありそうだな〜』と思ってまとめサイトで被りが無いかどうか探しながら書きましたので、
皆考える事は同じなんですね。
自分の小説についてはどうか被りなんて気にせずに投下してください。
人によって色々な書き方がありますし。
あと、GJありがとうございます。
655名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 04:14:30 ID:GXj7xuDL
「中の人」作者氏
面白い視点でした。
ただ沙夜ちゃんがなんとなく違和感をもつのは良かったのですが
バラさんが気づくのはちょっと蛇足にかんじますた。
というか俺が感じてるバラさんのイメージと違うだけなのですが。
あと部長を上手く狂言回しに使っているのは良いですね。
次回作も期待してます。
656名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 12:27:26 ID:p5kCgcLz
FBって本屋のどの辺に並んでるのか分からない俺ブランカ。VFBなら攻略本の横に並んでるのが大体だけどねぇ。もう売り切れたんかな
657名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 13:15:55 ID:us7Tpgr2
どっちがどっちキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
658名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 19:10:35 ID:qfe8T3YU
>656
普通に単行本と一緒に並んでる。
659ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/07(日) 22:13:54 ID:ahTl5K5l
佐賀商業のバカン!>甲子園
ってか今更ですが痴漢男のまとめを読み耽ってます。ぐうたらです。

タイムリミットまで後2時間を切りましたネ。頑張ります。

でも特命係長SPとか痴漢男のまとめが佳境だったりで集中できないorz

が…頑張ります!!
660ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/07(日) 23:12:44 ID:aU6EYjlR
何なんだこの体調の悪化は・・・・
・・・・投稿ペース落ちそうッス(TT)

>>659
タイムリミットまでに出来なかったら折檻されちゃいますよ
661テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/07(日) 23:34:23 ID:bzJ1p6nZ
疲れたよ……手際良くしやがれ河合(ry

あと30分切りましたな。がんばれぐうたらさん。
とりあえず特命係長は無視して。
662ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/07(日) 23:43:01 ID:ZZXryA/U
朦朧とする意識の中、ケータイから書き込み。
あと二十分、リアルタイムで見れないのが残念ですが楽しみにしてますよ
663テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/08(月) 00:04:18 ID:Mh/Y+OTs
             ___
         | ̄ ̄`\::::__::/´ ̄ ̄|
        ノ!     ‐| `|=    〈
       /::/   ,.、.:┴┴ 、  cセh
       ,'::::ト-‐::i:::|:::|::::|:::l::::l:::::ヾー'||l:| あ〜ら、ぐうたらくん、ちょっといいかしら……
       |::::|::::|::;|:':|´`|:::|::::|'´|:゙:ヽ|:::|||::l
       ',_;;|::::L-‐ __┴┴┴ __ ‐‐|-':::|
        |::::|::',,," ̄`  ,  ´ ̄`,,,':::|::::|
         |::::|::ハ     ---,   ハ:::|:::::|
       l:::::l|:::::lヽ、   ` ´ , イ|:::::|::::::|  
       !::::|:|::::::|:::|::_l' ー‐ 介:::::|::::::|:::::::| 
       l::::::|::|::::::|/ \ // \|::::::|::::::::|_
      |:::::::レ!::::::|、   `/    |:::::,! '´彡}}
      .|:::/  |:::::::|ヽ  /   /// '´ィ ||!
      |:/   |:::::::| ソ   //  ,rツ ノ|:l

……本当にマダー?(チンチン)
664ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/08(月) 00:06:29 ID:To+8VHWi
チクショウ!やっぱり特命係長を見なけりゃ良かった!!
でも出来たよ!出来たよコンチクショウ!
行くよ!?行っちゃうよ!?
リクエストSS  『幸せのカタチ』 !!
オラ投下ァァァァァ!!!
665幸せのカタチ 1/6:2005/08/08(月) 00:08:15 ID:To+8VHWi
ある日。
桃乃恵は、いつもより少し遅く起きた。
なので、梢、珠実、隆士 、朝美の四人は既に学校に行っていた。
由起夫は、相変わらず中庭で釣りをしている。
沙夜子は内職…と言いつつも部屋で寝ているだろう。
一人、やることのない恵は、いつもどおりの一日を過ごすつもりだった。
いつもどおり部屋でゴロゴロして、
いつもどおり大して面白くないB級映画をしこたま見て、
いつもどおり昼間から酒を煽って、
いつもどおり気晴らしに散歩に出て、
いつもどおり阿甘堂で住人全員のおやつを買って、
いつもどおり隆士 の部屋で朝まで宴会をする。
それが恵の日常だ。
だが、今日は『いつもどおり』では無い出来事が起こった。

それは、恵がいつもどおり、昼間から酒を煽っていた時の事だった。
玄関の方でカタン、と物音がした。
その後に、遠ざかるバイクの音。
この二つの音から、恐らく郵便の配達だろう。
そしてその音を聞いた途端、恵は玄関に走り出した。
勢い良く扉を開け放ち、郵便受けを覗き込む。
案の定、中には何通かの広告と共に、一通のエアメールが入っていた。
「〜〜〜〜〜〜ッ!!」
その場で飛び上がらんばかりの勢いで、また走り出す恵。
鳴滝荘の周りを、数十週した所で、玄関に転がり込み、自分の部屋に飛び込んだ。

飛び込んですぐに恵は、何故だかは分からないが、部屋を片付け始めた。
そして、軽く衣服を整え、机の前にキチリと正座した。
こんなところは妙に律儀で、妙に『女の子』しているのが、恵の可愛いところ、だろうか。
心臓の鼓動が通常の3倍(実は1.3倍)になりながらも、封を、開けた。
666幸せのカタチ 2/6:2005/08/08(月) 00:08:51 ID:To+8VHWi
その夜。
例によって例の如く。
今夜の宴会も隆士の部屋で行われた。
恵も珠実も由起夫も、酒とつまみを腹に流し込み、三人で隆士に酒とつまみを(強引に)流し込む。
変わらない時間が過ぎていった。
宴会がお開きになったのは、もう夜中だった。
沙夜子は眠ってしまい、朝美に引きずられて部屋に戻った。
由起夫は小説のアイディアが浮かんだ、と言って部屋に籠もった。
珠実も明日の学校に備えて部屋に戻った。
隆士の部屋にいるのは、部屋の主の隆士と、まだ残っているビールを飲んでいる恵の二人だ。
「桃乃さん…もう夜も遅いですし、部屋に戻ったらどうですか?」
「何よぉ?ここにいちゃメーワクっての?」
「いえ、別にそういうわけじゃ…」
「だったらいーじゃないの、たまにはゆっくりたっぷりじーっくりと飲ませてよ〜」
「いつもいつもゆーっくりたーっぷりじーっくり飲んでるじゃないですか!」
「ニャッハハハ!それもそうかな?ま、気にしなさんなお若いの」
「お若いのって…僕と桃乃さん、そんなに年離れてないじゃないですか」
「あれ?そうだったけ?」
「そうですよ」
「ニャハハ〜、ほれ、どう?まだビール残ってるけど」
「いいですよ、もう充分ですから…」

十分後
「ふぃ〜…飲んだ、飲んだ!」
「桃乃さん、ソレで何本目ですか?いつもより飲んでますよ?」
「あれー?そんなに飲んだっけ?」
「そうですよ。なにかあったんですか?」
「……………」
「…?桃乃さん?」
「ん?あ、なんでもない、なんでもない!」
「そうですか?」
「そーよ。」
「ならいいんですけど…」
そこで、会話は途切れた。
667幸せのカタチ 3/6:2005/08/08(月) 00:09:22 ID:To+8VHWi
「………あのさ」
沈黙を破ったのは、恵だった。
「はい?」
「ちょっと、外で酔い覚まし、付き合ってくんない?」
「酔い覚まし…ですか?」
「そ。廊下で一緒に座ってくれるだけでいいからさ」
「はぁ…いい…ですけど…」
「ホント?ありがとね」
「いえいえ」
二人は、廊下に出て、縁側に腰を下ろした。
「ふぃー…風が気持ち良いやねー……」
「そうですね…今日は涼しいですねぇ…」
「……ん〜〜〜っ……」
ぐっと伸びをして、横になる恵。
「……ね、白鳥クン」
「なんですか?」
「悪いんだけどさ、あたしの話聞いて貰ってもいいかな?」
「桃乃さんの話?」
「うん。結構グチになるんだけどさ、迷惑かな?」
「いえ、大丈夫ですよ?」
「ニャハハ、ありがとね」
むくりと起き上がった恵は、静かに口を開いた。

「今日、さぁ…昼ね。皆がガッコに行ってる時。手紙が来たんだ」
「手紙?手紙って…例の…」
「うん。前に話した、外国に行った彼氏から」
「そう、ですか…」
「それでね、やっぱすっごい嬉しいかったの。アイツ筆不精で、今日の手紙もほとんど一月ぶりでさ。
 結構あっちでの仕事もようやく軌道に乗り始めたって感じでね?」
「それっていいこと…ですよね?」
「うん。あたしもそれは自分のことみたいに嬉しいよ。……でも、ね」
そこで言葉を区切る恵。
次の言葉を紡ぐのを、躊躇うかのように。
668幸せのカタチ 4/6:2005/08/08(月) 00:09:55 ID:To+8VHWi
「でも……それってさ、やっぱこっちに帰ってくるのがまだまだ先になる、ってことなんだよね」
「あ……」
「あたしもね、アイツが出発する日に空港でさ、言ったの。『アンタが帰ってくるまで待ってる。ずっとずっと待ってるから』って」
「桃乃さん……」
「約束…ううん、『誓い』なんだ。あたしと、アイツの。だから今まで待ってたし、これからも待つつもりだよ」
そう言うと恵は、立ち上がり、中庭に立つ恵。
「でも、やっぱり、あたし……」
くるりと、隆士の方に向き直し、恵は、言った。


「……辛いよ……」


涙を、流しながら。


「桃乃、さん……」
「今のあたしってさ、幸せなのかな?いつ帰って来るか分からないアイツを待ち続けるのが、幸せなのかな?」
「………」
「あたしはともかく、アイツはどう思ってるんだろ?
 あたしが日本でこうして待ってるのが、アイツの重荷になってるんじゃないのかな?」
「そんな……」
「待ってるあたしと、待たせてるアイツ。これが幸せなのかな?
 あたしだって、キミと梢ちゃんみたいに毎日同じ家で暮らして、笑って、泣いて。そんなことがしたいんだ。
 それでも、待ってなきゃって思うと、アイツのためだと思うと、耐えられた。耐えてこれた。
 でも、ふと、思っちゃうんだ。寂しい、アイツに逢いたい、アイツと、一緒に居たいって……
 それでもアイツは居ないから。逢いたいときに逢えないから、ホントにあたしたちは、恋人同士なのかなって……」

「…………」
隆士は、静かに立ち上がった。
669幸せのカタチ 5/6:2005/08/08(月) 00:11:36 ID:To+8VHWi
恵の前に立ち、向かい合った。
「白鳥クン……?」
「大丈夫です」
「え…?」
「大丈夫ですよ、桃乃さん。
 桃乃さんは、恋人を信じているんでしょう?」
「……うん」
「だったら」
隆士は、微笑む。
「だったら大丈夫です。
 桃乃さんは、桃乃さんの恋人の夢のためを思って、ここで、日本で待っているんでしょう?
 そして、桃乃さんの恋人は、桃乃さんのために、自分の夢のために、遠く離れた国で一人で頑張ってるんですよね?」
「うん…そう、約束したから……誓ったから…」
「その誓いのために、桃乃さんも、桃乃さんの恋人も、一生懸命じゃないですか。
 好きな人、愛しい人のために、互いが一生懸命になる…そんな時、人は幸せだな…って、感じるんじゃないでしょうか」
「白鳥クン…」
「確かに僕と梢ちゃんはいつも一緒だけど…でも、恋人同士がいつも一緒だからって、それだけが幸せってことじゃないと思います。
 離れて初めて分かる、恋人の大切さ、愛おしさ…そんなものも、あると思います。
 だから思うんです。幸せっていうのは…一つじゃないって。
 桃乃さんは、桃乃さんたちの幸せのために、笑顔で恋人を待っていてあげるのが、桃乃さんたちの、幸せのカタチなんじゃないでしょうか?」
「あたしたちの…幸せの、カタチ…?」
「でも、僕みたいなのがこんなこと言っても、説得力なんてないんですけど…」
頭を掻いて、ハハハと笑う隆士。
「……んーん。充分だよ」
「え?」
「じゅーぶん、分かった。あたしたちの、幸せ」
「桃乃さん……」
「決めたよ!あたし、最後の最後までアイツを待つ!
 アイツもあたしも、じじばばになっちゃっても待つ!
 そんでアイツに飛びっきりの笑顔を見せてやるんだ!」
「そう、ですか……」
「うん、アリガトね白鳥クン。ホントに…ありがと……」
「いいえ、こんな僕でも力になれたのなら…」
「なれたもなにも、百人力だよ?ひゃ・く・に・ん・り・き!!」
「ハハ、百人力ですか?」
「そ!ホントに助かったよ!ニャハハ、オヤスミ、ありがとね!」
「はい、おやすみなさい」

そして隆士と恵は、それぞれの部屋に戻っていった。

670幸せのカタチ 6/6:2005/08/08(月) 00:12:34 ID:To+8VHWi
自分の部屋に戻り、恵は、机の上の便箋を見た。

―手紙を書こう。
 アイツに。
 そして言ってやるんだ。
 しっかり頑張れ、って。
 そして言ってやるんだ。
 
 ずっと、待ってるって。

 それまで、あたしは太陽で居よう。
 
 笑顔を絶やさない、大きな、大きな太陽で居よう。


―手紙を、書こう。
 
671めくるめくアトガキジゴク:2005/08/08(月) 00:14:33 ID:To+8VHWi
本日の教訓ー。

……

 絶 対 も う リ ク エ ス ト な ん て と ら ね え !!!

ホント、リクエストを決めたのが二日目で、書き始めたのが三日目の朝て!朝て!?

関係ないことですが今日福岡まで行ってきまして、土産屋でおっぱいプリン見ました。ぐうたらでした。
672テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/08(月) 00:28:34 ID:Mh/Y+OTs
東京ここんとこ地震多いよー。さっきも揺れてたし……
近々本当に来るかもねぇ、首都圏大震災……

って……

>「……辛いよ……」

しまったぁぁぁぁぁ!
桃乃さんの「辛いよ」ネタがここで出るとは!!!!!
ひどいよぐうたらくん!あたしが折角灰原さんとのカラミで使おうと思ってたのに!
馬鹿!外道!鬼畜!
<鳴滝荘大花火大会、ただし線香花火10本>にして<あぶない刑事、ただしヒロシです>かつ
<鳴滝荘ラブラブ対決、ただし遠距離恋愛とニブチン>み・た・い・なーっ!!!

…全て戯言です。例言遣いは俺には向いていないようです。ゴメンネ巫女子ちゃん。

とにかく、Gjでした。待つだけの甲斐があったので、>>663は帳消しで。
白鳥クン、恋愛にはニブチンなのになんで金子みすずみたいないい言葉が出てくるんだろう……
鳴滝荘七不思議。


リクエストの件ですが、単に死線を設定しなければ良かっただけでは?
いくら夏とはいえ、そんなすぐに書ける訳ではないのに……
まあ、その辺は人によりけりですけど。

……さて、俺もやらねば……夏って短いねorz
673ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/08(月) 00:31:12 ID:To+8VHWi
あれですね、なんか地元の高校(通ってないが)が踏み台にされてる感じでイヤですね。
ナイス完封阻止!>甲子園
ったく田舎だからってバカにしやがってーーー!!!(゚Д゚)ゴルァ!!
なんですかアレ、佐賀かんっぺきに踏み台じゃないっスか。

誤字脱字等、ありましたらご指摘ください。




嗚呼、文章力、書くスピード、誤字脱字を無くす才能、ドレカヒトツデモクダサイカミサマ……

…ホントにどうでもいい話ですが、>>584>>585(俺)の書き込み時間が同じな件について!
……テイルさん、河合模ry?

そうかっ!タイムリミットなしなら!!!……でも、どうせそしたら怠けるしなぁ……
674名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 00:52:19 ID:8Zcn6GEZ
ぐうたらさん!
『幸せのカタチ』とっても良かったです!
俺の中ではぐうたらさんが常にトップです!
これからもどんどんすばらしいSSをお願いします!
675名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 01:39:13 ID:B+bhf76e
>>649
GJ!面白かったですよ。白×珠の組み合わせっていいですね。
次回作も待ってますよ
676名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 09:06:39 ID:3e5UKsDz
>>671
朝美ちゃんにおっぱいプリン出したら、どんな反応するだろ?
677名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 09:14:05 ID:Y390rdsE
おっぱいプリンよりも力飴
678名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 10:52:09 ID:KQOacTqL
>>671
土産屋でおっぱい見ました
まで読んだ
679名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 11:00:25 ID:KQOacTqL
どうでもいいことだが。

フェラのシーンの手前まで書いて筆が止まった。
さすがに取材とかするのもアレだし、何か参考になる文章とか、
資料になるようなピーとかないですかn(ry

むしろ私のエロシーン全般「中略」の2文字で済ませてご想像にお任せするって形でどすか(死
680名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 11:07:56 ID:wcj/Gz4e
>>679
実際に自分でしてみるというのはどうだろうか?相手がいない?そんなときこそセルフフェr(ry
681名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 11:45:34 ID:8Zcn6GEZ
>>679
動宝で探してみたらどうだ?あそこは無料の動画がいっぱいあるぞ
682名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 11:53:03 ID:eEChglub
>>679
※21禁シーンは有料です。指定した口座に指定料金を振り込み、続きをお楽しみください※

とか。
683名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 11:54:56 ID:JEziSGhK
エロ小説とかひたすら読みまくるしか。
該当語句と擬音、セリフでぐぐればいっぱい出てくるよ。

あとはまぁ、テクニックをどれくらい知っているか…かな。
弱点を責める、焦らす、別の場所も責めるetc
知識の多さが重要だから勉強(?)するしかないよ。

そこまで濃密にするかはお好み次第だけどね。
684名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 13:13:38 ID:jpFpg6wZ
フェラはその後でキスに移るのが嫌なんでやり難い。特にゴックンした後は。
男が女の子のアソコ舐めた口でキスするのはいいんだが・・・
685名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 14:01:45 ID:N9AGPDsO
白鳥君のなら問題無し、と断言しておく
686名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 14:13:09 ID:FeJyBSTs
いきなりくわえるとかはないんじゃないか。最初は舌程度だろう。まあ、普通だったら最初は手コ(ry
687ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/08(月) 14:30:15 ID:0uZpbOl6
>>680->>686
ちょ、おまいら今昼!真昼間!!
688名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 15:03:21 ID:528HLWfl
まひる「タチバナ」
タチバナ「はっ!」
そしてタチバナに連れて行かれる>>680->>686
689名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 16:06:55 ID:ZtC9TIQ5
丑三「はあ…ゆ、夕ちゃん」
夕「ふふ…おいしかったですよ。丑三さん。ふふ…最後に、キス、しましょうか♪」
丑三「!!い…いや…夕ちゃんの頼みでもそれは…」
夕「あら、私とキスできないと?」
丑三「い…いや…その、アレをのんだ後だからなあ…」
夕「別に、あれをのんだ後だろうが何だろうが私を愛しているなら、で・き・ま・す・よ・ね♪」
丑三「す、すまん、それだけは…」
ザクゥゥ!!
夕「もう丑三さんたら、恥ずかしがりやさんなんですから♪」
丑三「〜〜〜〜ッ!!!!た、種が、オタマジャクシがあzsxdcfvgbhんjmk、l。;/!!!」


書きなぐって見た
反省する気もない。
690名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 16:26:55 ID:ynaQtV5I
orz
691名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 16:53:03 ID:9l65Mudw
>>688
タチバナさんとまひるちゃんがフェラしてくれるのですか?
692ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/08(月) 17:07:47 ID:0uZpbOl6
>>689
全米が泣いた。

>>691
全世界が前屈み。
693名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 17:49:54 ID:VR+N9snv
くまの着ぐるみを着ればとりあえず我を忘れて抱いてもらえると思う>タチバナ
そのかわり脱いだら即死だけど。
694ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/08(月) 22:59:39 ID:Mu56z23O
>>691
全世界を敵に回した

>>689
全英が泣いた

体調悪化しまして、運命の続きが遅れそうです・・・・
申し訳ない
695ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/09(火) 00:39:35 ID:+ksVhOZo
今夜は投下ナシ?ちと寂しいナー…・・・・



…………なーんて贅沢言えるの、エロパロ板の中でもここぐらいだろうな。
半年で6スレ……毎月毎月新スレが経ってるしなぁ…
まだテンプレは考えなくてもおk?
696テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/09(火) 00:59:35 ID:EIWRU98I
腹壊しました。下痢です。赤いです。
そのせいか執筆が進みません。

>>685
1スレが20日で満杯だからなぁ。驚異的なんだけどね。
というかこの板で「6」以上を掲げてるスレは少数。

やっぱ奇跡的なんだろうな……

……これからしばらく講習漬け。ようやく休めるかと思ったら京都行き。そして夏終了。
もう書けないよ_| ̄|○
ここは来年までじっくり時間をかけて……いや、その頃までスレが生きているかが疑問だ。
まほログ更新することしか出来ない……かも。ゴメンナサイ……
697ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/09(火) 01:10:25 ID:+ksVhOZo
>>696のテイルさんの発言は、>>695に対してだと思ふ…とか言ってみるテスト。
お体を大切にして下さいね、大丈夫、俺も18日から後期特課が…○| ̄|_


書き手、読み手の皆さん、夏バテや熱射病に負けずに頑張ってください、と暑中見舞い的発言。
698名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 01:18:16 ID:EaUETlAg
ファミレスで「変態」とダケ書イテおイたら、
普通に 「1名でお待ちの変態様ー」ト呼ばレタ。
ホンと普通に呼バレたのデ思ワず悶えテシまっタ。

「喫煙席でもよろしいですか?」ト聞カレたのデ、
「次は副流煙プレイでスカッ店員サンッ!!私モウ我慢の限界デスッ!!」ト答エたラ
店員サンは私をトイレに案内シテくれタ。
又来ヨウ。…クッ。
699ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/09(火) 01:20:29 ID:+ksVhOZo
………お大事に。早く寝なよ?
700名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 02:36:49 ID:WXYqE5x0
何で作品投下する時以外もコテ付けてるの?
701名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 02:39:23 ID:EaUETlAg
あ、荒れると思ったからその発言はずっと控えておいたのに…。
嵐の予感。俺は知らないぞっと。
702名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 03:31:31 ID:j68j5mss
じゃあ、嵐を呼べるかどうかはわからないががんばってみよう。



ここは、東京、都会のオアシス鳴滝荘。
僕は、廊下に座り、中庭を眺めている。
今日は、快晴。空一面の青空。
まるで、あの日のよう。
そう、あのぬくぬくの日常を占めていた一部分が失われた、あの日のよう。
703名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 03:44:30 ID:b6KEmWf+
何か中途半端な台風だなw
そして続きうp!!
704名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 09:36:46 ID:IRwKugfB
>700
その発言意味あるの?
705名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 09:42:59 ID:HB5xucgQ
>>700
それがまほらばスレクオリティ
706名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 10:37:57 ID:yjhCmuas
諸々の事情で推敲するじかんがなくなっちゃったんですが書き掛けで投下しちゃってもいいですかにー?
707名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 10:45:22 ID:KXvsCgky
ドゾー
708モナー:2005/08/09(火) 16:11:06 ID:OA58Zxgo
あ〜
709名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 22:51:10 ID:mfTCp/Dc
今日は静かな夜だな…
710名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 22:56:38 ID:O6uKnvnI
安芸
711名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 22:57:33 ID:SAWFlc7J
>>706
ま、まだですか(;´Д`)
712名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 23:06:33 ID:j68j5mss
>>706マダー?(AAry
713名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 23:39:50 ID:dv0Q7jzf
みんな実家に帰ってるんですよ。
714ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/10(水) 00:05:34 ID:ItfUc4VQ
自分が実家住まいな件について。

現在はとりあえずMLLの続きにとりかかっています。
Happydaysの続きとかもあるんですけど…
あとは前から暖めていた早紀ちゃんSS。
合計でストック三本。それまではドンドンここに投下するけど、ストック無くなったら電波が光臨するまでお預けだなぁ…
とりあえずこのスレがなくなるまでは頑張りますよ
715お腹いっぱい ◆WIjMDgErms :2005/08/10(水) 00:21:21 ID:htPayw/Q
うー、変な炭酸飲んだらお腹の調子が悪くなったお腹いっぱいです。
自分は今、ちょこちょこと見直ししてるのが一本と、書きかけが一本、構想案が二本くらいあります。
眠気とお腹と戦いながら、見直し進めたいと思います。

でもその前にトイレまで足を進めよう……
716テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/10(水) 00:36:14 ID:064d/cp3
>>715
変な炭酸……ドクターペッパーですか?確かにあれはまずいけど……
俺は一応飲めるけど……お腹は冷し過ぎに注意しましょう。
皆さん、冷房ガンガンの部屋に籠りっきりだったりします?

えーと、昨日が昨日だったんで、「Last Lovesong」の続きを投下したいと思います。
完全にオリジナルストーリーです。
これは……あの有名小説を読んだ方なら分かるかも。何故コレを使うのかを。
結構人格に関する設定が似ているからな……

では、投下します。
717第三幕 灰色の眼(1):2005/08/10(水) 00:37:18 ID:064d/cp3
0.


夏も近付いてきた、6月の夜。

その日も、僕は銀先生の課題をやっていた。
今回はプロットについて。
どんなストーリーに仕立てるかという課題だ。
……まあ、この蒸し暑くなってくる時期には少し辛い課題だ。
なんとか終える事が出来た。
「終わったー…………」
ごろんと、床の上に寝転がる。
畳の香りが心地いい。

すると。

―――…………

「…………あれ?」

時計の音しか響かない僕の部屋に、何かのメロディーが聞こえてきた。
誰だろう、こんな真夜中に……
「桃乃さんかな……またお酒飲んで盛り上がってるんだろうか……」
時刻は午前1時を過ぎたところ。
宴会だったらたけなわもいいところだ。
桃乃さんだったら、随分無神経だな……
そう呟きながら、ドアを開けて外に出た。

鳴滝荘の夜は、とても静かだ。
東京のど真ん中だけあって、騒音とは無縁だ。
今日もそれは同じだ。

だけど、違う事が一つ。

るーるるー……るーるーるーるー……
718第三幕 灰色の眼(2):2005/08/10(水) 00:38:19 ID:064d/cp3

「……梢ちゃん?」

そう。
中庭に、梢ちゃんが出ていた。

この前と同じ、パジャマ姿で。
あの時はぼんやりと立っていたが。
今は、何か歌を歌っている。
鼻歌のように、メロディだけを口ずさんでいる。

るーるるー……るーるーるーるー……

どこか心地いいメロディ。
落ち着くというか、懐かしい。
初めて聴くメロディなのに。

るー……

止まった。
口ずさむのをやめたようだ。
どうしたのだろう。
この前といい、今日といい。
梢ちゃんは、こんな真夜中に何をしているのだろう。

「……梢ちゃん」

僕は、梢ちゃんに話し掛けてみる。
「…………」
だが、梢ちゃんは気付かない。
あの時と同じ。
ぼんやりと、空を見つめている。
僕は中庭に出る。

「梢ちゃん」
「…………」
「ねぇ、梢ちゃん」
「…………」
「………梢ちゃんてば!」

僕の、何度目かの強い呼びかけに。
ようやく、彼女は気付いた。

僕に、ゆっくりと振り向く。
その表情は。
719第三幕 灰色の眼(3):2005/08/10(水) 00:39:09 ID:064d/cp3
「――――――あれ?」

赤ではない。
金ではない。
緑ではない。
紺ではない。
そして………蒼でも、ない。

黒。
やや灰色掛かって、それでいて澄んだ瞳。
部長さんの、淀んだそれとは違う。
初めて。
初めて見る、灰色の瞳。

「――――君は――――」
僕は、無意識のうちに、呟いていた。
「梢ちゃん?」
「…………」
「それとも、早紀ちゃん?魚子ちゃん?千百合ちゃん?あるいは、棗ちゃん?」
「…………」
無言の梢ちゃん。
肯定の意味では、ない。
いや、梢ちゃんかどうかも分からない今、彼女を梢ちゃんと呼んでいいのかも定かじゃない。
無名。
名前が無い。
名前の無い、「彼女」。
彼女は、一体、誰だ?
梢ちゃんの六番目の人格か?
それなら、今までに出てきてもいいはずだ。
彼女に会うのは、今回が初めてという訳ではないが、それでも二回目だ。
僕は、彼女について、何も知らない。
勿論、梢ちゃんや他の「彼女達」についても。

「……じゃあ、君は……」
そう呟いて、僕の疑問を言いかけた時。
720第三幕 灰色の眼(4):2005/08/10(水) 00:39:45 ID:064d/cp3
ふっと。
彼女は、優しく微笑んだ。
どこか、梢ちゃんの笑顔の面影がある。
それでいて、優しさと、悲しさと、儚さを見せている。
そして、灰色の瞳。
両の眼は、何かを訴えているように思えた。
僕に、何かに気付いて欲しそうな眼だった。

――――私は、誰――――?

そう、言っているような気がした。

そして。
彼女は、縁側へと歩いていった。
「……あの……」
「…………」
僕の呼び止めに耳を貸さず、彼女は、廊下を歩いて、自室へと戻っていった。
「…………」

そして、中庭には、僕だけが残された。
月明かりが、僕だけを照らす。
少し冷たい風が、静かに僕の頬を撫でた。

「まるで―――別人だ」

そう。
あれは、まるで別人だ。
梢ちゃんではないと叫びたくなる。
だけど、叫べなかった。

こうして、僕の疑問は増える一方で、結局解決しなかった。
そして、一抹の寂しさと、遣る瀬無さが心に残った。
彼女と話せなかった事に。
そして、「彼女」を、知らないという現実に。
僕は、ぼんやりと、月を眺めていた。

夏は、もうすぐそこに来ている。

721第三幕 灰色の眼(5):2005/08/10(水) 00:40:26 ID:064d/cp3



「梢ちゃん、昨夜は何してた?」
「昨夜ですか?昨夜は部屋で宿題を済ませて、12時前には寝ましたよ」
「12時……」
あれは………確か、1時は過ぎていたはずだ。
じゃあ、結局誰なんだろう。
「そうか…………ごめんね、変な事訊いちゃって」
「いえ、お役に立てたなら嬉しいです、白鳥さん」
「梢ちゃん…………」
その表情は、明るい。
蒼い瞳で、梢ちゃんは、にっこりと笑った。
昨夜の、あの表情からは想像もつかないくらいだ。
「梢ちゃん〜、早く学校行くですよ〜」
玄関から、珠実ちゃんの声が響く。
「じゃあ、行ってきますね、白鳥さん」
「うん、行ってらっしゃい」
夏服に身を包んだ梢ちゃんは、こうして、日常に戻っていった。

あれは、一足早い夏の夜の夢だったのだろうか…………
分からない。

「あら白鳥クン、何変な事梢ちゃんに訊いてるのよ」
桃乃さんだ。
段々暑くなってきているせいか、今日は涼しげなタンクトップだ。
「……いえ、何でもないです」
「大丈夫?らしくないわね〜、顔が青ざめてるわよ」
「そうですか……?」
「ま、何かあったら、アタシの部屋に来なさいな。映画でも見れば気分転換になるわよ」
「……ありがとうございます、桃乃さん」
「にゃーに、いいってコトよ」
そうして、自分の部屋に戻る桃乃さん。
本当に、ありがたい人だ。

不安と、嫌な予感が混じった、たった一度の楽しい夏が、始まった。

722テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/10(水) 00:47:48 ID:064d/cp3
あー……「そして」を使い過ぎたようなヘリウム。

今回は短くてゴメンナサイ。まあ、プロローグ部分なので。
さてさて、灰色の瞳をした梢ちゃん?は、一体誰でしょうか。
これについては、最終章まで置いておくとして……(いつになるんだよPAM)

ここから、灰原さんの独白部分になる訳ですが、さてまあ、どうしたものか……
気長に待ってやって下さい。本当に迷惑かけてますorz

……最後に、受験生ギャグ。
ヘリウムは、18族元素だった希ガス。…………クッ。
……うわなにをする珠実ちゃん無制限解放はあ:pりおgjb:んsps04
723名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 03:36:27 ID:v9KAuc/P
続きがすげー気になる。
724名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 05:02:13 ID:ryB7ek4t
続きが気になって課題がはかどらない orz
725名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 09:48:06 ID:HuFCZDdB
GJ!!続きが気になるわぁ・・・。

るーるー言うからTH2のるーこかと思った俺ガイル

726名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 13:59:44 ID:rDCApQFd
ホモ「夏だね〜・・・」
釘「・・・夏だね」
ホモ「暑いね〜・・」
釘「・・うん、暑いね・・・」
ホモ「ところでさぁ、夏と言えば何を思い浮かべる?」
釘「え?えーと・・海でしょ、それから山、スイカ、あとは・・・!?」
ホモ「そうッ、夏と言えば祭りっ!!お祭りに決定ッ!!」
釘「私はあんなトコ二度と行かないわよ・・・」
ホモ「えェ〜〜何でよ〜夏をエンジョイしなきゃ損だよ〜」
釘「あんな所で楽しめるかァッ!!!」
ホモ「イイ男がいるかもしれないじゃん」
釘「イイ男・・・ってオタしかいてないじゃん!」

 奮えっ!臆するなっ!邁進せよっ!!
 「コミックマーケット68」 COMING SOON
ーーーーーひと夏の冒険が今始まるーーーーーー
日時/2005/8/12(金)〜8/14(日)
戦場/東京ビッグサイト
釘「・・・って勝手に宣伝すんなッ!!」
727726:2005/08/10(水) 14:03:19 ID:rDCApQFd
一応ヤってオキたカっただけデス・・・クッ
728名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 14:22:12 ID:LPPzsHHx
>>727
ワロタw
一発ネタだけど普通にGJ!
729名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 14:25:10 ID:CAW1YssY
そういえば、夏休みも本番だから白鳥クンと梢ちゃんは二人っきりで
どこかに行ってるのかもね。
730名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 15:04:53 ID:UoJerjIA
>>729
コミケ?
731名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 15:12:09 ID:8pesuoTZ
まほログで七号室の住人が更新されてないな
732名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 17:10:47 ID:v9KAuc/P
あの日の前日、灰原さんは暫く旅に出ると言って、出かけた。
それ以外は、普段と変わらなかった。

あの日、朝、徹夜で内職をやり遂げた朝美ちゃんと沙夜子さんは、
とても、眠そうだったけど、達成感が溢れていた二人。

朝食を食べ終え、僕は梢ちゃん、珠実ちゃん、朝美ちゃん、そして、珍しく学校へ行くという桃乃さんと一緒に駅へ向かった。
鳴滝荘には沙夜子さんだけが残った。

夕方、鳴滝荘に最初に戻ってきたのは梢ちゃんと珠実ちゃんだった。
そこで二人が見たのは、庭の木で首を吊っている沙夜子さんだった。
「梢ちゃん救急車!!」
珠実ちゃんはそう叫ぶと、沙夜子さんの下に駆け寄った。そして、人工呼吸と心臓マッサージを始めた。
しばらくして、救急車で病院に運ばれた沙夜子さんは、そこで、死亡が確認された。

僕が帰ってきたとき、鳴滝荘には誰も居なかった。
しかし、疲れていた僕は、その事を気にしなかった。
部屋に向かう途中、庭の木に、先が輪になったロープと、倒れた踏み台が目に入った。
沙夜子さん…
嫌な予感がした。
733名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 17:41:23 ID:zKvCyljq
いきなし殺すな……まあ取り返しがつくならやってみなさい
734名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 18:06:39 ID:ISc9Id2u
最初からダークな展開だな・・・。
死亡が間違いだったんならいいんだけどな。
まあ、がんばって。
735名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 18:33:18 ID:UoJerjIA
>>732
とりあえず先に言っておくがドンマイ。
736名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 19:07:42 ID:v9KAuc/P
電話が鳴った。珠実ちゃんからだった。
「白鳥さんですか?」
「そうだけど、珠実ちゃんどうしたの?」
「白鳥さん、落ち着いて聞いてください。沙夜子さんが…亡くなりました。」
「えっ?」
「沙夜子さんの実家には私が連絡します。白鳥さんは…白鳥さんはみんなに伝えてください。」
電話が切れた。
どうしよう、どうしよう。僕は、ただただ、そこらへんをうろうろするばかりであった。
しばらくして、
「お兄ちゃんどうしたの?」
その声で、僕は我に返った。
「お兄ちゃん?」
朝美ちゃんが僕を見てる。僕は思わず朝美ちゃんに抱きついた。
「おっ、お兄ちゃんどうしたの?」
「朝美ちゃん、落ち着いて聞いて欲しい。沙夜子さんが、」
「お母さんがどうしたの?」
「沙夜子さんが死んだらしい。」
「えっ?何それ。何でお母さんが死んだなんて言うの?お兄ちゃん酷い!」
そう言うと、朝美ちゃんは怒って走り出した。
「あっ!待って!」
僕は、朝美ちゃんを追いかけた。
737名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 19:13:54 ID:LPPzsHHx
もしかして、リアルタイムで書いているのか?
白鳥クンが随分冷たいような気もするが、とりあえずがんがれ。

で、タイトルは?(チンチン
738名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 19:32:26 ID:ryB7ek4t
続き!続き!
739名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 19:33:34 ID:ZVjii4oh
続きマダー?
740名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 22:16:57 ID:Ooi7NM7Y
朝×白のフラグが立った?
741テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/11(木) 00:12:57 ID:Ms7YnMhp
>>736
……投下するなら事前に投下すると言って、
終わったら終わったと言って欲しいものデスね……クッ。

しかし、静かな夜が続く……テンプレネタでも考えておくか。
部長か、銀先生か……

そうか、みんな帰省しているのか。完全東京組は寂しい……orz
742名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 01:15:24 ID:HcLEyQDY
投下しないとやたら課題がはかどるなw
でも、なんか物足りない orz
743名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 01:24:19 ID:GlOdDZWr
>>736の続きいくよん
744名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 01:33:50 ID:qSg6KeZI
待ってるよん
745名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 02:15:52 ID:qf8aXDPj
こないよん
746名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 02:20:54 ID:GlOdDZWr
僕は、5号室の前に立った。
「朝美ちゃん。」
そう言ってドアをノックした。
「朝美ちゃん?」
「お母さんが死んだなんて嘘だもん」
朝美ちゃんの声が返ってきた。
「嘘だもん。」
「朝美ちゃん。僕も信じられないけど、珠実ちゃんはそんな嘘言う子じゃないと思う。」
「でも、信じられない、信じたくない!」
「朝美ちゃん…」
「嘘だもん、嘘だもん。嘘だもん!」
僕は、掛ける言葉が思いつかなかった。
「何で、何で?どうして死んじゃったの、どうして?どうして?どうして!嘘だもん。嘘だよね?嘘だって言って!ねえ。
嘘でしょ?嘘だって言って!お願いだから、お願いだから!嘘だよね?お母さん。今すぐドアが開いてジャーン!って出てくるんだよね?
お母さん、怒らないから出てきて。お願い、ねえ、頑張って内職たくさんしてイッパイ羊羹食べさせてあげるから。
ねえお母さん何で?何で死んじゃったなんて嘘言うの?ねえ、お母さん?お母さん!お母ああさあああん!!!!」

朝美ちゃんは、沙夜子さんの事が本当に大好きだ。何よりも、お母さんが大好きだ。
僕は、僕はどうする事も出来ない。
でも、これ以上、絶対に朝美ちゃんを悲しませない。僕は、そう誓った。

泣き声が、鳴滝荘に響き渡り、叫び声が、オレンジのビルと空に吸い込まれていく。
747名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 02:21:44 ID:GlOdDZWr
とりあえずここまで。
748名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 02:43:09 ID:oS/IDP1L
>>747
GJ!!これからどうなるんだああ!
749名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 07:29:23 ID:jw3JE5S8
初めての展開(・∀・)イイ!!
750名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 09:13:00 ID:lE4EjMMo
嘘だと言ってよリューシィ!
751ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/11(木) 10:51:10 ID:UTOGMQEk
朝美ちゃんが雛見沢ちっく…((( ;゚Д゚)))
752名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 11:43:33 ID:d6rIdH7L
もしそうなら、沙夜子はオヤシロ様の祟りで…((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
753ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/11(木) 11:48:28 ID:UTOGMQEk
コこはガンガンWINGデ大人気連載中の『まほらば』ノ二次創作SSを投下すル場所デス。
短編カラ大長編、全年齢対象の健全なモノから18禁まデ、どんナモノでモ大歓迎しマスよ。
しカシ、ハードな作品にハ注意書きを書イテ置くトなお良シデスよ?
アと、私にハどンドん罵詈雑言を投げツけて下さイナ。サア!私をモット罵っテ!!

前スレ 
まほらば〜鳴滝荘のなごやかな六時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122299842/l50

過去スレ
まほらば〜鳴滝荘のにぎやかな五時〜(512kオーバーにて終了)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120612364/

まほらば 〜鳴滝荘のうららかな四時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119067293

まほらば 〜鳴滝荘、ほがらかな三時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117367671/

まほらば 〜鳴滝荘、2時…、かも。〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113669362/

まほらば 〜鳴滝荘での一時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106131763/

原作スレ
小島あきら まほらば25号室
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1123412206/l50

まほらば小島あきら 第7回鳴滝荘お絵描き大会
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1121691186/l50

過去に投下されタ作品の保管庫ハコこデスヨ、クッ
まほログ(管理人:テイル氏)
ttp://blog.livedoor.jp/maholog/
まほらば 二次創作保管庫(SS&CG)
ttp://whitebrown.hp.infoseek.co.jp/mahoraba/index.html

作品を投下シテ下さル職人の皆サン、応援しテ下サる皆サン、ドちラも愛シてマスよ!クッ
754ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/11(木) 11:55:42 ID:UTOGMQEk
あ、

次スレは>>970の方ガ立てルのガ基本デスが、容量オーバー等が近い時ハ、それ以前のキリのイイ番号を踏んダ方にお願いしマス。

を、

>作品を投下シテ下さル職人の皆サン、応援しテ下サる皆サン、ドちラも愛シてマスよ!クッ

の上に追加します。

テイルさん、テンプレ作成に取り掛かってるならスマソ。
こんなもんでヨロシ?
つか半年で6スレ消費かぁ…エロパロ板の中でもかなりの勢いじゃね?
755名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 12:22:29 ID:pA0ddthl
厨房が2getする時の勢い並だな
756名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 12:24:42 ID:NDKSWzum
>>755
それは褒め言葉?
757鳴~ ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 13:51:35 ID:G3KQbAI7
部長語スクリプトを作ってみたり・・・
http://netactor.org/~littlewish/dean/
758名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 14:17:23 ID:IwYLCXuy
>>757
GJ

なんだけど、やっぱりそのままじゃ使えないかな?
(名詞の判別がきかないし)
お手軽に部長語を使う場合にどうぞって感じですね。
759名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 15:32:24 ID:793ayaMg
GJ!
早速使っテみマシたヨ。
760鳴~ ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 16:21:26 ID:G3KQbAI7
まほログのネタに載ってたやつを参考して作ったんですが、
いざ作ってみるとなかなかムズい・・・
時々3字続けてカタカナになったりするし、結構変換精度は低いです。
761イレイザ−:2005/08/11(木) 17:10:58 ID:Kji9PFGv
はじめまして。
まほらば以外の板には出現しないイレイザ−でs(
職人ではありませんが、白梢のSSを考えております。(かなり駄文ですが
762名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 18:18:23 ID:dtaACLpG
最近、夏を感じるようになってきた
763名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 20:17:29 ID:jw3JE5S8
>>757
ナかナか便利ソウでスね.
764名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 20:34:37 ID:zobVpu+u
>>761
厨丸出しのコテハンやめた方がいいですよ
765名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 20:42:28 ID:GlOdDZWr
夏ということで、鳴滝荘百物語キボン。
766名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 20:46:09 ID:GlOdDZWr
>>764
きっと、
イレイザ−→イレイザー→消しゴム→モノリス→小島あきら
という訳で、>>761は小島あきら本人。
767名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:10:39 ID:CUwxNh5N
>>765
白鳥君がいました。
死にました。




だれかはいはいわろすわろすと言ってくれ
768ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/11(木) 22:27:41 ID:7RddMkP9
>>767
    , '⌒⌒ヽ
    l ,Ll」l」l」 〉
   〈 .(!--ノ〉  はいはい〜
    〈 と)水!つ     わろすわろすです〜
   ノl〉fく/_|〉l〉
       し'ノ

夏バテですorz
SS書く気力が・・・・
769名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:46:00 ID:GlOdDZWr
>>767

             |  ̄ ̄ |.
           く三三三>
       〃∩ ノ 6从~从
 .      ⊂⌒( リ ゚ ヮ゚ノ はいはいはにほはにほ
         `ヽ_っ⌒/⌒c

この夏はこれが流行る。
770テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/11(木) 22:54:18 ID:Ms7YnMhp
ここは、ガンガンWINGで大人気連載中の『まほらば』の二次創作SSを投稿する場所です。
短編から大長編、全年齢向けの作品から……あ、あの、じゅ、じゅ、18禁のものまで、いつでも大歓迎です。
で、でも、あまりにも内容がきつい作品には、注意書きを前もって書いてください。大家からのお願いです。
……18禁……私と……白鳥さんの……そんな……私……(バタッ)

〜このへん前スレ・過去スレ・関連スレ・保管庫〜
(ぐうたらさんのテンプレと共通)


ホーーーーッ!……次のスレは、>>970さんが立てるのが基本ですが、容量が500kbに近付いている場合は、
それ以前で切りのいい番号の方が立ててください。
Correctな作品を期待してますよ!……隆ちゃん!隆ちゃんは、ダーリンはどこですか!ホーーーッ!!
771名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:57:24 ID:QoHOsJmT
>>769
隆子は流行に敏感なんだろうなぁ。

クッ。
772テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/11(木) 22:59:33 ID:Ms7YnMhp
というわけで、梢→千百合テンプレです。>>753-754のぐうたらさんに触発されました。
今までメインヒロインのテンプレが無かった事自体異常……なのだろうか……?

というか、テンプレの中でも人格をちゆりんにチェンジさせてる自体、ダメですかねぇ……?
個人的には部長も捨て難いが……やっぱり、王道の梢ちゃんを出してみたい……かも。

いや、ちゃんと続き書いてますよ?眠い中頑張ってます。目欄の状態だったリしますが。
773名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:10:14 ID:NDKSWzum
>>764
きっと
イレイザ− → レイザー → レイザーラモry

>>767
はいはいごめすごめす

>>テイル氏
そういえば無かったですね、梢ちゃんの
盲腸は俺の相棒もこないだ手術して痛いって言ってましたよ。
職人としてもまほログ管理人としてもこのスレに大きく貢献してくださってる身ですので、お大事に。

…やっぱり職人さんは総夏バテ?
頑張ってください!
774鳴~ ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 23:21:06 ID:G3KQbAI7
ども。
なんか調子にのってSSまで書いてしまいました。
タイトルはNaked swanです。よければ見てやってください。
775Naked swam 1 ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 23:22:36 ID:G3KQbAI7
8月。夏休みも終わりにさしかかった頃。
暑い日差しが照るなか、僕は画材を買いに近くの文房具店まで行ってきた。
「ただいま〜。」
扉を開けると、中庭から吹く涼しい風が僕の体に当たる。
「ふぅ〜。」
気づくと汗で体じゅうがベトベトになっていた。
「シャワーでも浴びようかな。」
僕は自分の部屋に戻り、荷物を置いて洗面所へ向かった。
「(・・・そういえば梢ちゃんがいないなぁ。外出中かな?)」
そう思いつつも、洗面所のドアを開け、脱衣所に入った。
さっと服を脱いで風呂に入ろうとした瞬間、
背後からガチャッと扉の開く音がした。
「えっ。」
おもむろに洗面所の方を振り返ると、そこには・・・
776Naked swam 2 ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 23:24:53 ID:G3KQbAI7
白鳥さんが外出された後、私は掃除をすることにした。
中庭では灰原さんが釣りをしていらしたのでお邪魔になるかと思い、
先に室内のほうから掃除を始めた。
炊事場、女子トイレ、男子トイレ、女子風呂の順に掃除をしていき、
次に男子風呂に向かった。
「(白鳥さんは外出中、灰原さんは中庭ですし誰も使ってませんよね。)」
私は脱衣所の扉を開けて中に入った。
「あっ。」
そこには白鳥さんが裸で立っていた。
「し、しらとりさn・・・帰られt・・」
急に胸が熱くなり、目の前が真っ暗になった。
777Naked swam 3 ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 23:26:48 ID:G3KQbAI7
洗面所の方を振り返ると、そこにはバケツを持った梢ちゃんがいた。
「えっ・・・。梢ちゃん?」
梢ちゃんは真っ赤になって倒れこみ、ゴンッという鈍い音がした。
「大丈夫?梢ちゃん!?」
梢ちゃんのほうに駆け寄ってみると、
どうやら意識を失ってしまったようだ。
しばらくの沈黙の後・・・
「ん・・・。」
梢ちゃんが目を開けた。
「いってぇ〜。おっ、白鳥じゃねぇk・・・」
そう言いかけたところで、突然梢ちゃんが僕を殴って吹き飛ばした。
僕は壁にぶちあたった。
「テメェ、ア、アタシに何をした!?」
どうやら早紀ちゃんのようだが、様子がおかしい。
「いたたたた・・・。早紀ちゃんいきなりひどいよ。」
「おまえ、なんてかっこうしてやがる!?」
「あっ・・・。」
778Naked swam 4 ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 23:28:30 ID:G3KQbAI7
梢ちゃんが倒れたせいですっかり自分が全裸だということを忘れていた。
「あわわ・・・、こっ、これは僕がシャワーあびようとしたらこず、じゃなくて早紀ちゃんが突然入ってきたんじゃ

ないか。」
「嘘こけーー!!」
バコーン。今度は洗面所に吹き飛ばされた。
ヤバい、このままだと僕の身がもたない。
「早紀ちゃん、やめて〜(汗。」
すごい勢いで早紀ちゃんが向かってくる。
僕はあわてて洗面所の扉をあけ、外に出た。
「待てー!!この変態野郎ーー!!」
「ホントに違うんだってばー!!」
あわてて僕の部屋に入り、鍵を閉めた。
ガンガンガンガンッと扉を叩く音がする。
「開けろー。今度こそブチ殺してやる!!」
「何事です〜?騒がしいですよ〜。」
この声は・・・なんというタイミングの悪さ・・・。
「白鳥がアタシの体にー!!」
「とうとう白鳥さんも理性の壁が崩れて早紀ちゃんを襲っちゃったですか〜。やっぱり相当な変態さんです〜。


「だから違うってばー!」
「(考えろ白鳥隆士、この危機的状況をどう切り抜ける・・・)」
779Naked swam 5 ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 23:30:22 ID:G3KQbAI7
すると珠美ちゃんが
「というのは冗談です〜。白鳥さん、借りができましたね〜。」
その直後に
「なに言ってんだ珠m ブハッ・・・。」
「もうでてきていいですよ〜。」
「えっ。早紀ちゃんは?」
「出てくれば分かるです。」
僕は急いで服を着て、恐る恐るドアを開けた。
するとそこには気絶して倒れている早紀ちゃんと悪魔のような笑みの珠美ちゃんがいた。
「白鳥さんも疑われるような行動はつつしむです。」
驚いた。あの珠美ちゃんが助けてくれたようだ。
「えっ。珠美ちゃんが助けてくれたの?」
「助けたんじゃありません。白鳥さんが私に借りを作っただけです〜。」
「さぁ〜て、どんなことをしてもらいましょうかね〜フフフ〜♪」
僕の考えが甘かった・・・ orz
780鳴~ ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 23:31:59 ID:G3KQbAI7
以上です。
オチショボくてスマソw
781名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:35:01 ID:et1gZjtk
>>780
全体的にGJなんだけど、珠が梢他に危害を加えるのはどうかと思う。
782名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:41:52 ID:GlOdDZWr
ほのぼのしてていいね。やっぱまほらばはこうでなくちゃ。
783鳴~ ◆fZOubfDxuE :2005/08/11(木) 23:50:09 ID:G3KQbAI7
>>781>>782
dクス。なるほど〜w
784名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:54:25 ID:et1gZjtk
>>811
別の質問でも完全に消滅してない、みたいなこと言ってたな。
そういえば3って製作されてたっけ?

つーか映画化はどうなったのかと(ry
785名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:55:51 ID:et1gZjtk
壮絶に誤爆・・・。
ナニヤッテンダオレ・・・orz
786ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/11(木) 23:57:56 ID:0lr0JNXs
>>780
GJ!!

でも気になったのは、(汗)とか「orz」とか、SSにはあまり入れないほうがいいんじゃ?
もう少し努力すればきっとかなりの良作になるハズ!頑張ってください!
787テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/12(金) 00:07:20 ID:Ms7YnMhp
>>784
どちらからいらしたんですかw

>>780
乙でした。というか白鳥クンも暴走し過ぎ……久々のドタバタ物ですね。
まあ、次も書くなら、色々保管庫の作品も読んでください。
スクリプトの製作・SS書き、共にお疲れ様です。はい。
788名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 00:10:49 ID:LPSfnFaW
唐突ですが、>>746の続き、行っきまーす。
789名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 00:45:11 ID:LPSfnFaW
昔、黒崎沙夜子には、首吊り癖があった。
そう、それは昔のことで、最近は、そんなことはなかった。
あの日以外は。

あの日、沙夜子は、朝食を食べ終えた後二度寝をした。
昼になり、目を覚ました沙夜子さんは、ふと、庭の木に目をやった。
首を吊っては枝を折っていた、昔のことを思い出した。
そして、何故かは知らないが、ロープと踏み台を手にして、木の下に、立った。

昔のように、踏み台に足を掛けた。
昔のように、枝にロープを結んだ。
昔のように、ロープの先に輪を作った。
昔のように、輪に頭を通した。
昔のように、踏み台を蹴り出した。
昔のように、首にロープが食い込む。
昔のように枝は、折れなかった。
沙夜子は、後悔した。
薄れ行く意識の中、娘の事を想った。

朝美に会いたい。もっと朝美と一緒にいたい。ずっと朝美と暮らしていきたい。

その願いが、叶う事は、無かった。
その願いは、ただただ青空に吸い込まれて行く。
木に吊るされた、沙夜子の体を見下ろす、空一面の青空に。
790名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 00:46:16 ID:LPSfnFaW
とりあえずここまで。
791名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 01:33:45 ID:GmoAVT3s
>>790
どんどん面白くなっていく・・・のだが、
できれば全部書いてから投下してくだされ。
792名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 01:51:11 ID:8fL9PTBc
たしかに全部書いてからの方が途中で生じた矛盾を直したり、
途中で前に戻って手直ししたりできるからな。
しかし欠点として(微々たる欠点だが)長い場合は規制にかかったり、
時間がかかって先にネタを出されるという危険もある。
まぁ、どちらが良いかはそれぞれかと。
俺は全部書いてから投下する方をおすすめしとく。質が高くなる場合が多いし。
793名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 02:00:18 ID:LPSfnFaW
>>791-792
全部書いてからのがいいですか。
まあ、たしかに書き直したいところもたくさん在ります。
少しずつ書き込んだほうが書きやすいんですが
これからは頑張って全部書くようにします。
アドバイスありがとうございます。
794名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 08:46:10 ID:XiqrpU9k
本当に死んじゃったのですか。゜゜(´□`。)°゜。ウワァァン
795名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 10:14:35 ID:m+QizTD1
>>790
おまい本当はしっかり実力のある奴だったんだな!GJ!
まとめて書くと文章の推敲も出来て良いですよ。推敲なんて殆どせずに誤字脱字みみれで投下する俺が言えた義理ではないのだが。
がんがってください!
796イレイザ−:2005/08/12(金) 12:05:37 ID:Fg/SoeOu
>>764
はい、厨丸出しです

>>766
こ、こじ、小島…!?

>>773
レイザー?

適当につけたこの名前…。
797古館:2005/08/12(金) 12:44:34 ID:R8Knaxx7
>>790 GJ!こんな壮絶な展開は初めてだ
    一体、どうなってしまうのかーー?
798名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 13:11:54 ID:B1eQmKlg
職人以外のコテハンは鬱陶しいと思う今年の夏…
799名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 14:03:29 ID:L4RfwyQI
職人以外のコテはいらないし、荒れる原因にもなると思う。
800名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 15:09:08 ID:LPSfnFaW
   /         ドッカン
  / /    ,,_     ドッカン
 ━━━━━'), )=         ☆ゴガギーン
      ∧_∧ヽ\         /          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     (   ) 〉 〉_ _ ____      ∧_∧ ∠  おらっ!>>706出てこい!
     / ⌒ ̄ / "'''"'|    ||     (`∀´ )  \___________
      |   | ̄l    |    |/      /     \
.      |    |  |     |    ||      | |   /\ヽ
       |   |  .|     |    |     へ//|  |  | |
      (   |  .|   ロ|ロ   ゙!l''ヽ/,へ \|_  |   | |
       | .lヽ \ |    |   ヽ\/  \_ / ( )
      | .|  〉 .〉    |    |        | |
     / / / / |     |    〈|      | |
     / / / / |     |    ||      | |
    / /  / / └──┴──┘ 
801名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 15:54:38 ID:TJl6s6qi
       ||
     ∧||∧
    ( / ⌒ヽ千百合のスカで萌えたんで吊ってくる
     | |   |
     ∪ / ノ
      | ||
      ∪∪
       :
      -====-
802名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 18:30:00 ID:IqJ1PFTA
要はイレイザーたんが何か書けばいいということだが。
803名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 20:55:51 ID:FZ3n6nBU
>>802
おまいマジ頭いいな。
804名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 21:08:04 ID:aDyAF2Ic
>>802
イレイザーは消す事しか能が無さそうだが…

まあ、夏だからどうでもいいがな。
805名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 21:16:16 ID:IqJ1PFTA
俺だってどうでもいいよ。
俺はSSさえ読めればそれでいいから。
806ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/12(金) 21:44:12 ID:LizNsZqL
ここで課題にもMLLの続きにも手が付かない俺がカッとなってリクエストを再び受け付けてみるテスト。
バッチコォォォォォォォイ!!(゜Д゜*)
807名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 21:54:09 ID:3/ceaTPv
エロールを除く脇役天国に出てくる人主動のエロ
808名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 22:02:25 ID:LPSfnFaW
丑三と夕の沙夜子かまひるの製造工程
809える ◆NeXzmp25zc :2005/08/12(金) 22:05:01 ID:9JQz5xwt
一つ完成したので投下しようと思うのですが
果たしてこういう物でもOKなのか・・・
悩みどころですが、一応投下をしたいと思います。
先に断っておきますと、桃乃さん物です・・・
かなり短い物ですが・・・
では、どうぞ。

あ、今の流れで投下をしてもよろしいでしょうか?
リクエストのほう大丈夫ですかね?
810名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 22:07:10 ID:xJ6So+Ef
>>809
どんとこーい
811名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 22:07:47 ID:FZ3n6nBU
>>806
サクラと珠実のどたばた

>>809
おk
812ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/12(金) 22:10:16 ID:LizNsZqL
>>807
だからエロは書けなry

>>809
どんとこーい!
813える ◆NeXzmp25zc :2005/08/12(金) 22:11:26 ID:9JQz5xwt
では投下します。
1レスで終わってしまうことをお許しください。
814夢見続けて・・・:2005/08/12(金) 22:13:23 ID:9JQz5xwt

美しき音色を響かせ やわらかな日々を送る
そんな毎日の中で わたしは幸せを感じてた

私の響かせる音色で 皆が笑顔に私も笑顔に
そんな日々をずっと 続けて行く事が出来ると

そう思い続けた 幼かった私の日々

夢見続けるのはダメですか?
大きな夢を乗せた私の 私が響かせるこの音色
今もこれからもずっと 響き続けると思っていた
私に幸せを喜びを 皆に幸せを喜びをくれる音色
心から感謝しよう この先で闇に落ちたとしても 

小さな失敗や大きな期待に 揺らめく小さな心
そういうモノが幼い私に 強く重く圧し掛かる

そんなモノいらない そう願った私の日々

夢見続けるのはダメですか?
大きな夢を乗せた私の 私が響かせるこの音色
血塗れた手首と共に 掻き消えて行く私の夢
戻れると思っていた 愚かな私の悲しい選択
歪んだ景色 誰も居ない 暗い部屋で独りぼっち

なぜ?私はただ皆の幸せを 笑顔を 喜びを 共に・・・

夢見続けるのはダメですか?
大きな夢を乗せた私の 私が響かせるこの音色
あの時抱えた夢はない 消えた音色が私を叩く
でも私の心は折れない 心の音色を響かせ続ける
皆が居るから 一人じゃないとそう知ることができたから

その果てに悲しき夢を見続けることが永遠になっても・・・
815夢見続けて・・・[あとがき]:2005/08/12(金) 22:15:49 ID:9JQz5xwt
以上・・・です。
非常に短い物で・・・しかもこれは・・・
こういう形の物でもOKですかね?
歌詞っぽく・・・を意識して書いて見たものなのですが・・・
それでは、失礼します。

シツコイですが、桃乃さん物デス。
816ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/12(金) 22:31:18 ID:LizNsZqL
>>815
オッケイ!
一レスでかなり充実した内容ですた!
817名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 22:52:37 ID:LPSfnFaW
>>815
また何か書いてください。
818ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/12(金) 23:06:35 ID:SWuYICpn
>>806
じゃ、代わりに私が引き受けましょうかヽ(`Д´)ノ
はい、嘘です、すみません。
とりあえず何かアイディア的なの欲しいな・・・・
住人はどんなSS望んでいるのか

とりあえずカップリングでも何でもアイディア出してくれたら(多分)書きますよ、と
エロ以外なら

>>815
詩的なのは好きなのでGJッス
819名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 23:16:46 ID:YbDUlfG1
エロパロ板でエロ書けないとは何事か
820名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 23:19:43 ID:aDyAF2Ic
>>819
それがまほらばスレクオリティ。
ここは職人もまったりなのです
821名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 23:31:49 ID:FZ3n6nBU
>>815
GJ 又そのうち書いてもらいたいですね。

>>819
エロは難しいんだよ…。エロは…。orz
822名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 23:51:17 ID:BHV7sy+F
>>806
今晩中に俺が課題を終わらしたらおまいはMLLの続きを書く。





と言ってみるテスツ
823テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/12(金) 23:57:07 ID:G5AYVamM
夏バテしてるなら、とりあえず高耀太を聴け!なテイルです。
シンジたん可愛いよシンジたん。

>>815
GJ!そのまま歌に出来るな……
どなたか!どなたかお客様の中に(ry

なんというか、桃乃のエッセンスが凝縮されてますね。中身が凄く濃い。
こういう手法も、たまにはいいと思います。
次の作品にも、めっさ期待してますよ。

……眠いです。何で俺一人で夕飯3品も作らなくちゃいけないの?俺はj(ry
……テイルでした。オヤスミナサイ……
824ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/13(土) 00:02:25 ID:LizNsZqL
>>822
君が今夜中に課題を?おいおい、それじゃあ俺はいつまでたっても続きが書けないヨ!AHAHAHAHAHAHA!!

>>テイル氏
おやすみなさいませごしゅじry


それはさておきついカッと以下略で書きなぐったものを投下するよ!!
825こねこねコネタ・通!:2005/08/13(土) 00:03:29 ID:LizNsZqL
>エロールを除く脇役天国に出てくる人主動のエロ
深夜。
ここは、とある場所のとある部屋。
そこでは、数人の少女が体を重ね、息を荒げていた。
釘バット(以下釘)「うっ…ぅ…(ピー!!)お姉さん…この格好、キツい…ッ!!」
阿甘堂のお姉さん(以下阿)「(ズキューン!)ちゃん…我慢して…もう、少しだからッ……」
ホモスキー(以下ホ)「(ズキューン!!)…(ピー!!)お姉さん……私……もうっ…もう!!」
釘「(バキューン!!)、我慢して、私達だって…こんなの…んっ!!」
ホ「あっ!ダメだよ(ズキューン!!)!そこは…そこに手を置いたら…!」
釘「あぁ、ゴメン…だって、もうそこしか…!」
阿「だ、ダメ…もう、限界…!ゴメンね、(ズキューン!!)ちゃん、(バキューン!!)ちゃん……」
釘&ホ「「ああッ……(ピー!!)お姉さんっ…!!!」」
どしゃっ!
阿「ぶはー!!も、もう立ってらんなーい!!」
釘「あー!(ピー!!)お姉さんだけズルいー!!」
ホ「私達だけなんでこんなブリッジみたいなポーズー!!?」
ヨ〜ちゃん「ヨヨ〜、お次は(ズキューン)ちゃんが青に右足だヨ〜!
      ヨ〜、私、ツイスターゲームなんて日本に来てから初めて見たヨ〜!!」
ホ「だったらヨ〜ちゃんがやってよー!!」
釘「も、もう動けないわよー!!!」
こうして、彼女達の夜は更けてゆく……

弓道ちゃん「……また…また私だけハブなのねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……………(フェードアウト)」


>丑三と夕の沙夜子かまひるの製造工程
水無月家。
夜中のこの屋敷に、一人の男の声が聞こえる。
「フンッ!フンッ!フンッ!」
「あ〜♪丑三さ〜ん、その調子です、イイですよ〜」
男の規則的な荒い鼻息と、女性の若い声。
「ゆっ、夕ちゃん!」
「え?何ですか?」
「も、もうそろそろ…ッ、フンッ!フ…ンッ!!げ、限界…なんじゃが…っ!」
「もうですか?まだ早いですよ、もう少し頑張りましょう♪」
女性は男の上にのっている。
男は体を上下させ、女性をがくがくと揺らしている。
「そ、そんなこと言っても、儂も、もう、年で、これ、以上は…!!」
「そうですか?じゃあ、最後にもう一がんばり、ね?」
「む……ふおおおおーーー!!」
女性の要望に応えるかのように、男は最後の力を振り絞り、体を大きく動かす。
「あぁ〜♪凄い凄い〜♪凄いですよ丑三さ〜ん♪」
どしゃっ!
「きゃっ!」
精根尽き果てた男は、そのまま床に崩れ落ちた。
「ゆ、夕、ちゃん…」
「はい?何ですか?」
「な…何回…何回だ…?」
肩を上下させ、荒々しく息を吐き出しながら問う男。
「えーと……まぁ凄い♪一万回越えましたよ丑三さん!腕立て伏せ一万回ですよ!」
「そ、そうか!一万いったか!ワッハハッハ!!儂もまだまだ老いぼれてはおらんな!!ワッハッハッハッハたたたた痛たたた!!!」
「う、丑三さん、大丈夫ですか!?」
こうして、水無月夫妻の夜は更けてゆく……

「……おいタチバナ」
「は、なんでしょうお嬢様」
「さっきから父様の部屋から母様の声が聞こえる。何でだ?」
「………お嬢様。明日も学校です。早く寝ましょう」
「?お前、何で顔赤 「早く寝ましょう」 ……お前、たまに凄く怖い…」
826ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/13(土) 00:06:03 ID:LizNsZqL
……反省なんてしてないからな!

>>807>>808を見たあとに>>819を見てカry
エロくも無ければリクにも答えられてないのはスルーの方向でヨロ。
おやすみなさいな
827名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 00:12:48 ID:+TN++vAs
814のを歌にしたい・・・・
才能無くても歌える
828名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 00:47:45 ID:Kx9CwBhZ
今までROMってましたが、初書き込みをしたいと思います。
で、ついでに投稿。
本編は出来てないので、頭だけ投稿します。
内容は白鳥隆子×エロールです。タイトルは「君が想うこと」
それでは序章をドゾ〜
829名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 00:49:07 ID:Kx9CwBhZ
付け足します(汗)
25話のifだと思ってお読みください!
830君が想うこと:2005/08/13(土) 00:51:21 ID:Kx9CwBhZ
盛り上がったトランプ大会も終わり……
「皆さん、夕御飯もご一緒にどうですか?」
梢ちゃんの一言は、鳴滝荘をいつもの何倍にも暖かく包み込みました。

私が梢ちゃん製の夕御飯を堪能していると…
「なぁ、珠実ちゃん…だったか?ちょっと聞きたいことがあるんだが…」
たしかこの人は…白鳥さんのクラスメイトの…翼さんだったでしょうか?
「なんですか〜?ことごとく私をムシしておいて、自分の用事の時は目に入るんですね〜」
「う……とっ、とにかく、こんな子を知らないか?」
そう言って、彼は私にひとつの似顔絵を差し出しました。
その絵は白鳥さんに匹敵するほどの高い技術で、一人の女の子が描いてありました。…よく見知った人の…
「最近この辺りで見たんだが、もし知ってたら何か教えてもらえないか?」
「…これは…」
「…ん?」
「…翼さんは…この人が好きなんですか?」私は静かに尋ねました。
少しだけ間が開いて。
「あぁ、多分…好きなんだと思う」
その顔は、以前私が見た軽々しい彼ではありませんでした。
真剣な、熱い想いがその中に見えた気がしました。
「…わかりました〜。彼女とデートさせてあげるですよ〜」
「えっ!?マジ!?」
「マジです〜。そうですね〜、次の日曜に双葉台駅前でどうですか〜?」
「わ、わかった!サンキュ!」
放心状態のまま、彼は食事の席に戻っていったのでした…。
831君が想うこと…後書きもとい中書き:2005/08/13(土) 00:54:02 ID:Kx9CwBhZ
まだ未熟ですが、読んでもらえれば幸いです。
小出しするのもアレですから、本編は、全部かき上がってからまとめて出しますね
では今日のところはおやすみなさい…
832月夜の誓い 1/2:2005/08/13(土) 01:09:48 ID:sy37UQQM
私は知っている。
この道の先にあるものを。

それが、意味することを。

私は知っている。
この道の果てにあるものを。

それは、悲しい結末だということを。

私は知っている。
この道に果ての無いことを。

だけども、私は歩き続ける。

約束を交わしたから。


ずっと前から、逃げ出したかった日常。
でも、日常は私の手を握って離さなかった。

ずっとずっと、逃げ出したかった。

私は出逢った。
あの人と。

私の日常を壊したあの人と、出逢った。

私は過ごした。
あの日々を。

すぐに、私の日常となったあの人と過ごした。

私は別れた。
あの人と。

あの人はその日から、日常では無くなった。


あの人は突然現れ、日常から私を解放した。

その日からあの人は、私に様々ことを教えてくれた。

私を縛り付けていた日常は、私とあの人を包むものになっていた。

別れの時が来た時、日常は再び私を冷たく縛り付けた。

あの人の下へ行こうと、泣きながらあの人の背中に追いすがる私を、縛り付けた。

何度も何度も、あの人の下へ行こう、そう思った。

でもその度に、日常は私を止めた。

何故止めるの?そう叫んだこともあった。

日常は、何事も無かったかのように時計を回した。

833月夜の誓い 2/2:2005/08/13(土) 01:11:09 ID:sy37UQQM
時は流れ、私は、日常と向き合った。

ずっと背を向けていた日常と、初めて向き合った。

そこには、光があった。

小さな小さな光。

けれども、何よりも強く輝く光。

あの人が私と出逢うより前にその光はあの人と出逢っていた。

そして私は、あの人とその光と日々を過ごした。

目の前の光は、あの人が私に託した光だ。

私は、ずっと目を背けていた、あの日を思い出した。

あの日、誓った。

あの人と、誓った。

―この子を、朝美を頼む―

そう言われ、私は答えた。

―この子は、私が生涯守り抜くわ。命に、代えても―


私は今を生きている。

私は今を一生懸命生きている。


私は恐れていた。
別れを。

私は恐れていた。
死を。

私は恐れていた。
私を。

でももう恐れない。

強く生きていこう。

私の、たった一人の娘と一緒に。

大きな満月に、そっと微笑んだ。
834ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/13(土) 01:12:56 ID:sy37UQQM
………なんつーか。
ぶっちゃければ上の桃さんのヤツに触発されたんです。ハイ。
一応言っとくと沙夜子さんです。ハイ。
こっちは正直スマンカッタって感じです。
俺も1レスでまとめられるようになりたい…orz
835名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 02:22:48 ID:gANdCLJ2
>>831
いいよー、続き待ってるぞ。
>>834
沙夜子さんはいいね。
836名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 02:52:48 ID:lS4G9gBA
>>Mr.ぐうたら
課題オワッタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
MLLが俺に奇跡をもたらした・・・
837イレイザ−:2005/08/13(土) 07:27:31 ID:+tKsLb8x
>>802-804
はいな。いまから投下しますよ〜。
未熟なもんですがね。
シリアス系?
梢が多重人格になった原因は?
…てな漢字で。
ではでは投下〜
838イレイザ−:2005/08/13(土) 07:29:29 ID:+tKsLb8x
かちゃ。
真夜中。
僕は1号室のドアを開けた。
「…あれ〜?白鳥さん、何の用ですか〜?女の子の部屋に勝手に入るなんて、サイテーですよ〜」

「…白鳥さん〜?」
「珠実ちゃん…聞きたいことがあるんだ」
「…え?」
僕が鳴滝荘に来てから4年。
もう…梢ちゃんの『病気』も、大体はわかったつもりだ。
…でも…
「梢ちゃんが…あんなふうになった原因を教えてほしいんだ。
…珠実ちゃんの知ってる範囲でいい。教えてほしいんだ」
「あ…」
珠実ちゃんは何かを言おうとして、口をつぐんだ。
「…白鳥さん、いいんですか?」
「…うん。梢ちゃんのためにも…
早紀ちゃん、棗ちゃん、魚子ちゃん、千百合ちゃんたちのためにも
…知らなきゃいけないんだ」
梢ちゃんが『戻る』には、すべてを知らなきゃいけない。
それなら…僕の口から話せば、少しはショックが和らぐんじゃないかと思った。
「…そうですね。…そこに…座ってください」
言われたとおり、ふかふかとしたカーペットが敷かれた床の上に座った。
「…それじゃ…どこから話しますか…まず、一つの原因は…
梢ちゃんのおじいさんが亡くなってしまったからでしょうね。
梢ちゃんのおじいさんは梢ちゃんをすごく可愛がってくれていたと聞いてますし。
その精神的ショックから、魚子ちゃんが『生まれた』んだと思います」
…?
「魚子ちゃん…だけ?」
「ええ。
他の人格―早紀ちゃん、棗ちゃん、千百合ちゃん―は、その後で『生まれ』ました」
839イレイザ−:2005/08/13(土) 07:30:50 ID:+tKsLb8x
その後…?
「その後って?」
「…………梢ちゃんは…………梢ちゃんは…中学1年生のとき………
………レイプ…………されたんです…………」
部屋の中に、沈黙が降りた。
しばらくして、渇いた口の中を潤すように、口を開いた。
「梢ちゃんは…その記憶を…?」
「…はい。多分…辛く、怖い記憶を他の人格を作り出すことによって和らげていたんでしょう…。
これは、私の勝手な想像ですけど…
早紀ちゃんは、『暴力をふるわれて、それをやりかえしたい』という象徴の人格、
棗ちゃんは、『恐怖で何処かへ逃げてしまいたい、けれども誰かと触れ合いたい』という象徴の人格、
千百合ちゃんは、『服を破られてしまい、服を早く着たい』という象徴の人格…」
珠実ちゃんの『推測』を、僕は黙って聞いていた。
…梢ちゃんは…
どんなに…
苦労を…
隠してきたんだろう…?
…それでも、梢ちゃんは他の人格を作り出して、
自己の破壊を防いできた…。
「…ありがとう。珠実ちゃん。参考になったよ。
…おやすみ」
そう言って、僕は1号室から出た。

「…さて、と」
僕は2号室に戻らず、管理人室のドアをノックした。
「…梢ちゃん。起きてるんでしょ?
…開けてほしいんだ。話があるから…」
少し間があいて、管理人室のドアが開いた。
「……しらとり…さん…」
梢ちゃんは、今にも泣き出しそうな顔で僕を出迎えた。
珠実ちゃんが話してる途中から、ドアの反対側に気配を感じたけど、
敢えて気づかないふりをした。
…すべてを聞くことが、梢ちゃんにとっていいことだと思ったから。
梢ちゃんは、そのまま抱きついてきた。
「ひっく…どういう…えぐっ…ことっ…なんです…かっ…?」
「…部屋、入ろう?説明してあげるから…」
梢ちゃんは頷き、僕を抱きしめていた手を緩めて部屋に入った。
840イレイザ−:2005/08/13(土) 07:31:36 ID:+tKsLb8x
「…白鳥さん」
「…どこから、話そうか?」
「…私は…多重人格なんですか…?」
「いきなり核心だね…」
言いながらも、その言葉に、僕はゆっくり頷いた。
「………私…」
重い、沈黙。
僕は、どうすればいい?
梢ちゃんの病気が、治ればいいと思っていた。
…でも。
梢ちゃんは、泣いている…。
…その時、ふと質問が頭の中に沸いて出た。
―なんで泣くの?
そのまま、言葉が口から滑り出た。
「梢ちゃん、何で泣かなきゃいけないの?」
「え…?」
梢ちゃんは涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げた。
「私…皆に…迷惑かけちゃったから…それで…」
「迷惑なんか、かかってないよ?
僕たちは、…鳴滝荘の皆は、梢ちゃんに泣いてほしくないし、
欲を言えば…笑っていてほしいから。
だから…ね?
僕たちが笑えば、梢ちゃんも笑ってくれる。
梢ちゃんが笑顔でいれば、皆はもっと笑顔でいれる。
そのどっちかが欠ければ、どっちも成り立たなくなるんだ。
だから…」
そこまで言って、立ち上がって梢ちゃんの隣に座った。
「だから、梢ちゃんには、笑っていてほしいんだ。
ずっと、ずっと。
…ダメかな?」
梢ちゃんは、何も言わずに俯いていた。
3分ほどそうしていただろうか。
梢ちゃんは、顔を上げた。
涙の跡がついているけれど、笑みを浮かべた顔。
「…はい。私からも…お願いできますか?」
「うん。これからもよろしくね。梢ちゃん。」
「はい!」
梢ちゃんの笑顔。
鳴滝荘の皆は、この顔を願っているから。
僕は梢ちゃんを抱きしめ、そっとキスした。
841イレイザ−:2005/08/13(土) 07:32:13 ID:+tKsLb8x
次の日
「ふぁ〜ぁ…」
昨日のことのせいで、かなりの眠気がある。
…ちなみに梢ちゃんはまだお休み中。
「日曜日って言っても…特にやることないしなあ…」
縁側に座ってぼーっとしていると、珠実ちゃんが隣に座った。
「白鳥さん〜」
「え?」
「昨日の演説、白鳥さんにしてはお見事だったですよ〜」
「…えっ…?」
「梢ちゃんに言ってたやつですよ〜?
まさか昨日のことも覚えてないんですかぁ〜?」
え?ま…まさか…
「…聞いてた?」
「しかとこの耳で〜。」
「………………………まぁ、梢ちゃんも納得してくれたことだし。
珠実ちゃん、これからもよろしくね」
「こちらこそ〜。梢ちゃんを泣かせたらどうなるか分かってますよね〜?」
「分かりたくないよぉ…」
まあ、多分かなりの恐怖なんだろうけど。
「おーぅ!なーにやってんだい若人たちよ!
若いうちはあそばにゃ損よ〜?」
桃のさん、今日もにぎやかだなぁ…。
「桃さんはもう若くないのに遊びまくってるです〜」
「なんだと〜!?」
「マ゙〜…」
にぎやかな、なごやかな、ほがらかな、うららかな。
いろんな鳴滝荘を、僕たちが作っていく。
もしかしたらここを出る人がいるかもしれないけど、
それでも、僕たちはその人のことを忘れない。
鳴滝荘。
それは…


fin
842イレイザ−:2005/08/13(土) 07:35:50 ID:+tKsLb8x
うわ〜、めちゃくちゃ未熟ということが分かりますね。
こんな駄文でも読んでいただければ嬉しいですけど。
ではでは曝け出したので逃げます〜
 ̄△ ̄マ゙ー
843名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 07:48:11 ID:M+18xIqz
次スレ警報。
とりあえず、>>850あたりでおねがい

参考>>753-754 >>770
844ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/13(土) 10:05:06 ID:d08zoMqB
>>842
GJ!やれば出来る子だな!
でもちょっと展開が急すぎる…かも?

>>836
な、ナンダッテェーーーーーーーーーーーーーーイ!!?
そんなことがるのか!?
アナタが課題を終わらせたところを初めて見た!!
その努力に免じて、超特急でしあげますヨ!!
845名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 11:12:20 ID:tVQYRHpf
ここはやれば出来る子が多いスレですね。
846名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 11:15:57 ID:lS4G9gBA
>>842
GJ!!
やはりおまいは小島あk(ry

>>844
(゚∀゚)オマチシテマツ!!
847ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/13(土) 11:19:53 ID:0OXqusEJ
>>842
ちょっ、凄い展開
続き気になる

>>843
次スレのタイトルは?
848ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/13(土) 11:30:12 ID:Whn1hB6g
そういえばまだタイトルが決まってなかったですね。
ほがらか、うららか、にぎやか、なごやかと来て……
『華やかな』?漢字が入ってもおk?
849名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 12:01:48 ID:/jXDn6Yg
まろやかな
さわやかな
しとやかな
にこやかな
ゆるやかな
かろやかな

とりあえず、挙げてみる。
850ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/13(土) 12:25:54 ID:Whn1hB6g
勝手に立ててきちゃいました。

まほらば〜鳴滝荘のしとやかな七時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123903476/
851名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 12:39:17 ID:+Kmroer5
↑スレ起てるの早い?

>>831  濡れのリクエストを受けてくれてありがとう
続きを楽しみに待ってます
852名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 12:48:14 ID:/jXDn6Yg
スレ立て乙。
とうとう900待たずにスレを使い切るようになったか…。

>>831
このスレはあと15KBしか使えないから無問題。
あと1,2本投下されると埋まっちゃうよ。
853名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 15:15:17 ID:Y7uZOgZU
そうだったのか・・・orz
ぐうたらさん、乙です
854名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 15:21:38 ID:z9aGo7Qs
埋めお題
全6スレ中自分の一番好きなSS
855名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 15:53:21 ID:6PCBihUH
おい、イレイザー!お前に言っておきたいことがある!
どこが未熟なんだ、GJ!お前凄いわw
856名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 18:42:05 ID:n6adwY93
ちょwwww内容が良くて気づかんかったがwwww魚子はwwww
857名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 19:07:08 ID:dmghFRId
>>856
千回嫁
858名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 20:46:01 ID:zEWbeyz7
We'd get there someday が一番GJだった
泣いて笑って興奮しますたよ
859名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:01:41 ID:gANdCLJ2
860名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:11:17 ID:p/9C/ijc
夏厨カエレ!
新スレには来るなよ
861名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:23:22 ID:jJ0KNms2
1が厨だから無理
862名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:50:58 ID:/TFmT0C8
そういう事は思ってても書くなよ荒れるからさ…
863名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 23:17:51 ID:feJQCSbs
>>858
あのですね^^;優劣はつけない方がいいですよ〜
思ってても発言すんなっての死ね
864名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 23:40:24 ID:Kx9CwBhZ
でも実質問題、もう書き込みも限界のはずだから、そろそろ新スレに行った方がいいと思われ
…そうなるとすると、新スレより旧スレの方が上がってるのも問題か…
新スレ一度ageとく?
俺の一存じゃ決められないから意見ヨロ
865テイル ◆5zZRlb1law :2005/08/14(日) 00:48:58 ID:jA9ZoXIH
今日は静かだな………みんなお祭り対策?
昨夜が5作品の大量投下だったから、その反動かもしれないが。

「Last Lovesong」もう少し待ってください。

>>864
別にageとかなくてもいいかと。今日はこの流れみたいなので……
…………そういや「終わりの始まり」「MMO」「MML」の続きマダー?
特に「終わりの始まり」を希望…………作者さん忙しいのかな…………?

静かなので寝ます。テイルでした。
866名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 00:49:43 ID:w2ZMOTiL
全部で100行くらいなら当スレで。
長くなりそうなら次スレの方が無難では?
とりあえず次スレとの兼合いがあるのでアゲとく。
867名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 06:24:21 ID:wX67TurQ
前々から言おうと思ってたんだけど、21禁なこの板で、受験生を公言するのはどうかと思うぞ。
受験勉強でストレス溜まってるのは分かるが。

余談:学生服着てエロゲー買いに来る奴マジ死ね。
868鳴~ ◆fZOubfDxuE :2005/08/14(日) 07:27:46 ID:XBCHc1fK
同じく「終わりの始まり」の続きキボンヌ。
すごく気になる終わり方・・・
869名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 10:02:20 ID:ePC2o6m8
僕はジョニーが見たいとかあんまし思わないんですが、
なんで世の方々はジョニーとか腹話術とかを珍重するのでしょうか。布じゃん。
わかんない。珠実とかもわかんない。得るものが少ないと思います。
したがって珠実と灰原のやってるドワルガーとジョニーをメインテーマにした
ラブコメというか夫婦漫才もよくわかりません。布です。

さらにそもそも灰原はなぜジョニー無しでは話せないのですか。
あまつさえ体の一部にしたりするのですか。僕は賛成ですが。
いや賛成なのはジョニーが見れるからじゃないです。なんとなくいいからです。
僕はパペットとかそういうものは大好きです。

いや問題なのはパペットではなくてジョニーです。
ジョニーがいてもかまいませんが、布だと思います。

いやそうではなくて、なぜジョニー無しでは話せないのかということです。僕は賛成ですが。

すいません。まちがいました。もういいです。
870名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 10:50:24 ID:PZG2iH/H
>>869
とりあえず教科書百回嫁
論点をはっきりさせてからにするんだ、な!
871名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 11:01:17 ID:Ttw+mrUR
>870
恐らくどこかのネタの改変だと思われる。知らんが。
872名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 11:15:18 ID:ePC2o6m8
お前ら知らんのか・・・。
ttp://that2.2ch.net/test/read.cgi/gline/1073231808/
873名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 16:39:08 ID:oFr+YozY
知らなくてもいい事ではあるが。
874名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 19:27:31 ID:vPUf38bC
コピペした本人が説明するのってなんか恥ずかしいよね。

全く面白くもないし。
875名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 20:55:27 ID:iPJ+4+Kr
>>867
たしかに、何浪してんだよwwwwwwって思う。
876名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 20:58:12 ID:y+RcpThj
俺はあいつを愛しているだとかそういう風にはあんまり思わないんだが、
なんで世の女どもはカップリングとか付き合ってる事とかを珍重するんだろうか。他人事だろ。
わからない。釘バットとかもわからない。あの時は俺も悪いけど、カルシウムが足りないと思う。
よってガ○ガンWINGとかに載ってる恋愛をメインテーマにしたラブコメというか
最近はエロ漫画もよくわからん。所詮紙は紙だ。

さらにそもそも女性はなぜ男性に自分の手料理を食べてもらいたがるんだろうか。
あまつさえ学校を弁当制にしたりするのだろうか。俺は嬉しいが。
いや嬉しいのはあいつが弁当を作ってくれるからじゃなくて…。なんとなくいいからだ。
俺は学校で食べる弁当とかそういうものは大好きだ。

いや問題なのは学校の弁当ではなくてだ。
『今日は珍しくお弁当なんだ』とかそういうを聞くのはかまわないが、勝手に中学生にまで手を出した事にしないでほしい。
中学生相手じゃ立つモンも立たねーっての。

いやそうじゃなくてだな、なぜあいつは毎日俺のために弁当を作ってくれるのかという事なのだが。俺は嬉しいが。

すまん。間違えた。もういい。


折角だからやってみた。翼×みっちゃん
別に反芻はしていない。
877名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 23:15:17 ID:qrTdx8A2
なんか、意外とエロールの心はこんな感じなのかもね。
GJ!!
878名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 23:20:44 ID:oFr+YozY
コピペ改変だぞぉー
879名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 23:39:30 ID:xsFnstMN
静かな夜ですね
ところで、あとどのくらいでスレ埋まるんだろう?
880名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 23:53:21 ID:mk9Mt54v
880
881名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 00:10:48 ID:BR73mwxN
きっとみんなコミケで疲れてるんじゃない?
参加してない人もいるだろうけど。
882名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 01:52:56 ID:HpmBJM1J
前スレで同人誌を描くとか言ってた奴は居た?
冬か
883ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/15(月) 11:41:10 ID:D8lu+L2E
梅〜
  . , "ヾ _
   / ,'´  ,、 ヽ
   l i ,ノノリ^)))〉
   i l >ロ゚ ー゚ノロ<
  ノw' .⊂)゙v'!!>
       く/_|j〉
     (_ハ_)
884名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 12:07:46 ID:actMnOlE
テスト。
885ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/15(月) 12:19:52 ID:FuS+Pbti
: : |:l: : : ',ヽ;、: : :, く: -─` ̄ ̄l`_: : : :|: : '、
: : :|:l; : : ヽ,ヾ- 一     _ _ _ ',|´\:l: : : '、
: : : |'、: ,、r '' `      ィォ~'"´ ̄` 〈、  |: : : : :'、
|: : : ;>゙´           `┌─────────────┐
ト;: : '      ,_       │                     |
: ヽ,     ィfr'" ̄      _.|                      |
: : _ヽ   Z'       ,  '´ |      埋めてみるです〜    |
: ::! -\ //      ヽ   !         次スレに移動     │
: :.:',  ゙ゞ、        \ _.|             ですぅ〜     |
: :.: `'ー-‐\      ,.r‐ 、|       7スレですぅ〜♪     |ry´
: : : : : : : : : : ` ー──ユ 、   \                       レ
: : : : : : : : : : : : : : : :./ノ ヘ  ヽ                    / ´
\: : : : : : : : ,、 ‐'  l´、   ヽ,`ニ´____________ゝイ
886ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/15(月) 12:26:40 ID:D8lu+L2E
                /: . /: . : . : i: . l: . : . ヽ: . l: ヽ
                    /: ./: .l: . l: . } ,|r ハ''iト|! : }: . :|: . '、
  ヽー‐、、__        ,: .|: .l.ト、: |: ノ´   __.ソ レイ: . : .|: . :',
    ヽ  ',  ト--、      !ハ:.|: :|こ` ´  ´ ̄ 〃: |: . : . ト、: l
    ヽ  ',  '  | 〉-、  ヽト、弋_ノ、          |: . : . レ: .|
      ヽ       / 〉、    ,';'''  r ' ´ヽ      |: . : . |: . l
      ヽ     / /  |、  ,' {   ヽ   ',     |: . : . .|: .,'
        ヽ_、、_,、   / /  ,': . ヽ,   ヽ. _丿   |: . : . :.|:/
       ,>^// jヽ  , '  ,゙: . : . | ヽ、      ,|: . : . ;|': . ヽ,
       l l | ! l^!'>'   l: . : ...:|     ̄`!   /l: . : ./|: . : . :|
       ヽ ' ' レ /    |: . : . :|_ __ ノ´ノ   /,': . :./、,_: . /
         ヽ    ',    ト|: . :l.| //   /_    ,イ: . ///`ー、ー、
          .〉   } /`ー'´',: ..リ/ |   ,'-=ヽ//:/ /      ヽ;.|
         /   / ̄`ヽ   ヽ| | |  '  / / イ |     ー-ゝ、
       /   /'ヽ || |   /、 \,|/-‐,、 '´ |、|        l_
      /    /  | || |  /___\/^〕 ̄    / '|
       {   ノ  _,| || | /´  ´メーl \` ー‐ '   \_       /
      l _,´ -‐ヽ_ノ__/-レ'    / /  ヽ       /、ヽ_ / /
                {   /  {     〉       /  ヾ / /
887ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/08/15(月) 12:32:24 ID:FuS+Pbti
                   ,, ‐ '' ⌒ `' ‐ 、,
       ,、 ‐'" ⌒ ヽ.、   /            `ヽ、
     r'゙        ヽ, 〃__             ヽ,
   /         ,、 ‐'" : . : . : . : ̄ : . : ..、        ヽ,
  /          , '´: . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ        !
  ,'        / : . : . : . : . : : ハ : . : . : . : . 、: : .:.゙、
  |      / : . : . : . : . : :|ヽ/ __', : lハ. |: . :ヽヽ: : :',    ,、 ‐- ,
  !      ' : . : .i : . l.: |: : .|/  ̄|:ヤ"¨|ミ|ヽ、:|/l::: :i   l  ィ 、 ヽ
       l : . :| :| ヽ|: .|:._l     |: ;| ⊥ |/|ハ|/ .::|   `-,‐'-' ノ
       | :ヽ| : |ヽl/´ _|`   |!勹::':;:ハiヽ |/l ::|    f r'゙´
       i: .\|ヽハ ,r石;::{i.     く::iJLi  | |うi_     !J
       ヽ: .|: .\ |f マ{;ヤjハ      之ー'ヌ  |=||   ̄|   0
        >, :=i.:ヽ :',廴;:ツ   .    ̄´⊂⊃|`゙ 'ヽ!、
       <  |ヽメ|:ヽ `'´          人::|    /  
        >‐( } _|⊂、⊃     ,    ,∠| ̄ |::|\/    
      ヽ   l| ̄ | : . ハ`v- 、. , _, イ|-,::::| : . |::|
        ヽ' |l : . :| : . : 'i. 寸`゙'‐--‐'"´ /: ::| : . :|::|
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         .| : . : | ||  {  '"}  /   | : . ::|‐゙!、,
           l| : . : :| ||  | 、'" Yヽ.    | : .: :|  ゙i
         |:| : . : ::l ',',  l. 7J´/`|     | : .:. |   |
        ,|::l : . : ::|ヽ ',ヽ ,> '´  |_ _..|: . :.ノ、,_ |
        |: :| : . : :|l  lヽ  ,、   {:.:.:.::.::.:.:|: ::/ヘヽ、,|
          |: ::l : . : :ll   |::.〉    |:.:.:.:.::.:.:.|:;/:.:.:|  Zコ
         .| : .:ヽ;: : :ト  |/    .|:.:.:.:.::.:.:./:.:.:.:.:.|  l
        | : . : : |:i、lヽ /     l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /  {|
888ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/08/15(月) 12:41:37 ID:D8lu+L2E
       /    ,、 '´         ゙̄ ' 、
       l    / /              ヽ
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       i:.;' ,' i'        iヽ ∧ ヽ `、 ヽ ト
       l:;  ! i l  i   |l  l:::∨;;:ハ  i:l l 'i  l
       ム 八:.| .:| l .:|ハ| .:ト|::', l|´   l/'}:| | }ハ}
      / /:.:.:.|l |:. ';:.lt‐、-よ,|ヽト|   ィヒ>|: / /リ/
      / /:.:.:,rト,|:lヽ,:|火_)i;::}` `   |;}:} イ_ト´、
     / /:.:.:.:(、 ヽハ:.`、 ヅィノ     `ー' ヤ.|  >   r '",´ `ヽ
    / /:.:.;/ >-‐く‐‐ス `´   _, ' ,   八|\l、   〉x,'´ / ` 、
   // /:.:\ メ、ヽ }ヒヽ、    i  /  く..:.:.:.'、/   ( ヽ, 〈 / , i、
   / /:.:.:.:/  /`´ト-ー' ト> 、. _` ゙, ´  'i,:.\ヽ     ゞィ`‐ 'ゝィ- ノ1
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889名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 12:49:41 ID:refZgNWc
     _ _ 
     , ´   ヽ
     ! ノ从ノ))) 意外においしいわ・・これ・・・
     !l(リT ヮTノリ  ムグムグ
    >!/ノ!つ|・∀・|O
    ノと_|_|__|_
          | |
890ぐうたら ◆7b9DL4hJvA
            __   /'´            ,リ
                  _ゝ、,  ,.‐'"´     ̄ムァ‐- 、.,        /′
                  <,´ ̄`゙/      ,:∧,ハ    `、    ,/
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