2 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 14:40:08 ID:hViX9MlD
2? 乙! 1
>>1 乙華麗度!
このスレもエンジェル様たちが次々に御降臨されますように・・・!
落ちないように!
1さん乙カレー
天使様たちの降臨をお待ちしてます。
5 :
O.G.:2005/06/05(日) 16:44:17 ID:6+pVAlHw
6 :
O.G.:2005/06/05(日) 16:44:42 ID:6Lht++XV
うゎあ、余計なことしちゃったスマソ。
8 :
1:2005/06/05(日) 16:53:17 ID:6+pVAlHw
前スレでは5番BOXは開いてなかったので今スレでその分も取ったことにしましょう
俺も自分でやってゴメン
9 :
ファントム:2005/06/05(日) 17:02:07 ID:ULAgbr/S
投下予定のエンジェル以外は、前スレを埋めてからここに来るようにな、頼むぞ
>9マスター及び読み手の神。前スレ771すが、
投下はこちらでよいんでしょうか…
エロパロなのに、今回完全エロ無しでやんすし、
前スレ埋め立てるのも大変なような気がするんすが…
でも新スレ即死回避のためにこっちのほうがいいのかな…。
11 :
ギ。771:2005/06/05(日) 18:00:19 ID:tIEK4+9h
前置きコピペしときますな。
完全ありがちギャグ3弾 以下のメンバーでお送りいたします。
クリス→暴走特急 天然
メグ →冷静ツッコミ 時々煽り
ラウル→天然穏健派 ややへたれ
マダム→神
ファントム →不幸 ちゅう様なキャラになってしまったんだが…
エロパロ版、しょっぱなからイロモノで申し訳ない…。
しかもいまageられててちとハヅカシイのう・・・。 では逝きます!
「…それでね、エンジェルったら、何だか最近お疲れみたいで元気がないのよ…」
オペラ座館内あちこちに貼られた「オペラ座禁酒月間」の張り紙を眺めつつ、メグはとりあえず
ふむふむと聞いてます、ということをアピールした。
先日の騒ぎで破損した壁やら小道具大道具やらは一応原状回復したものの、事態を重く見た母兼師は
断固としてこの一ヶ月はこの目標を達成するようにと主張していた。酒豪である本人が見せる禁酒の
意気込みは相当なものだと言えよう。
「新しいスコアの制作とかであんまり休んだりしてないみたいだし…聞いてる?メグ」
「聞いてるわ、クリスティーヌ。元気がないんでしょ。それで?」
体調に変調をきたしている理由は、どう考えて彼女が挙げた例とは異なっているように思えたのだが。
「…エンジェルにはもうずうっと歌を見てもらっているし、何かあった時には慰めてもらったり
励ましてもらったりしてるもの。わたしにも何かお手伝いできないかしらと思って…」
「…この間、掃除とか禁止されたって言ってなかった……?」
「ええ、だから何かいいアイデアはないかしら?メグ。やっぱりココは基本に返って料理とか…」
「イエ、ほら、それもこの間否定されたって、言ってなかった??ネェ、きっと他にも元気付ける
方法なんていくらでもあるんじゃない???」
再び味見と称した実験台になる自分の未来が垣間見えた気がして、強めに異議を唱えてみる。
「…別に、そこまで拒否されたわけではないんだけど…ムリはしなくていいって言われただけで。
メグは他にいい方法思いつく?」
問われてメグは返答に窮してしまう。いくら一般的に普通の事柄であってもこの親友のすることだ、
どれもこれも相当の破壊力を生み出しそうな気がしてしまう、なんとなく。
「…普通に歌とか歌ってあげるだけでいいんじゃないかしら?…一番無難そうだし……。どうせそれだけでも大喜びするんじゃない?あの人のことだから。」
「でも、それじゃいつものレッスンと変わらないじゃない?…うーん、意外と思いつかないわね……」
暫く考え込んだ後、クリスティーヌはパッと顔を輝かせる。
「あッ!こういうのはどうかしら?プレゼントとか!」
「プレゼント?でも私たちそんなにお給金もらってる訳じゃないし、何より外に買いにいってる時間って
あんまり無くない?」
「ううん、違うの。中身じゃなくて、それ自体がメインなの。箱の中にイロイロ詰めて、ふたを開けると
わっ!て飛び出すびっくりバコとかのドッキリ☆イベントみたいなの。ワクワクしちゃうわよね」
「・・・・何だかとっても殺傷力が強そうなアイデアみたいな気がするんだけど・・・フタ開けると爆発したりとか、寧ろゾクゾク…イヤ、ええと今小道具とかの製作所、この間の件で私たち立ち入り禁止
だし、材料調達できないんじゃない?」
彼女から伝え聞くだけでいまいち顔も知らない件の人物の身を、他人事ながらに案じてしまう。
「…そうね、やっぱり作るの難しいわね。道具が無いんじゃ…」
再びううむ、と黙り込んでしまった二人の背中に声が掛かる。
「あレっ、二人ともどうしたんだいこんな所で。何か相談中かい?」
思考を中断し振り返るとクリスティーヌは笑顔で声の主に返事をした。
「あら、ラウル!支配人さんたちとの打ち合わせ終わったの?」
「うん、ついさっきね。それより、二人とも何かあったの?ずいぶん深刻そうだったけれど」
良くぞ聞いてくれたとばかりにクリスティーヌはニコニコと答える。
「そうなのよ!ね、ラウル。元気の無い人に元気になってもらうためのいいアイデアってないかしら?」
「…?疲労回復ってことかい?…やっぱり十分睡眠を取ったり、あとは甘いものとかじゃないかな?
基本的だけどね」
唐突な問いにきょとん、とした表情を浮かべるラウルを余所にクリスティーヌはキラキラと大きな瞳を
輝かせ、ぱん、とひとつ手を打った。何か納得したように一人でこくこくと頷く。
「そうよね!やっぱり基本が一番大事よね!!甘いもの…チョコレートとかケーキとかかしら…?」
「?うん。そんなとこじゃないかな。キャンディ舐めるだけでもだいぶ違ってくるしね、疲れてるときは。
君が作るの?クリスティーヌ。羨ましいな」
「ええ、何か創るのってとっても楽しいわよね!それが誰かの役に立つのなら尚更だわ。うん、そうよ。
だから全然ムリなんてしてないのに、エンジェルったら気を使ってくれて、ね、メグ?」
「…違うと思うけど、クリスティーヌ…そういうのとは……」
何やら盛り上がっている様子の二人から完全に取り残されていたラウルが、はっと気付いて声を上げた。
「えっ!?く、クリスティーヌ、君が、元気になって貰いたい相手って、ま、まさか・・・!」
「そうなの、最近エンジェルったら元気が無くって…ね,ねラウル、こういうのってやっぱりとっても甘いほうがいいのかしら?それとも栄養のあるようなものをいっぱい使ったほうがいいのかしら??」
「へっ?…個人的には甘いほうが…って、いやそうじゃなくて、君、まさか、あ、あいつと…!」
「?そうよ?エンジェル、とっても疲れてるみたいなのに、最近毎晩熱心にしてくれるから(歌のレッスンを)
わたしもつい夢中になっちゃって(歌のレッスンに)、気付くと夜遅くまで続けちゃってたりしてるのよ(レッスン)。
だから、やっぱりわたしにも責任があるし、何か出来ないかしらって思ったの」
「―――――!!!!?!そ、そんなクリスティーヌ、そんなのって、まさかまさかっツ!!!??!」
「・・・あなた、わざとやってない?クリスティーヌ・・・」
「め、メグッ!ここ、これってこれって、まさか、つまり、所謂らぶらぶとかそういうアレとか!???」
「…違うと思いますけど、子爵さん…少なくとも貴方が考えてるようなのとは…」
「さぁ、そうと決まれば善は急げだわ!イロイロ準備しなくっちゃ!今日調理場って使えるかしら…」
「…クリスティーヌ、あなた最近随分積極的で前向きよね…。ううん、本来喜ばしいことだとは思うんだけど…」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ 。(トリップ中in花畑)」
「う〜ん、でもどんなのを創ったらいいのかしら??甘いの?栄養満点なの?いっそのこと両方かしら?
オクラチョコレートっていうのがあるって聞いたことあるんだけど…」
「・・・いいんじゃない?きっとあなたが送ったものならショートケーキジュースだろうとビールキャラメルだろうと亀ゼリーだろうと喜んで食べてくれるわよ、きっと。…泣きながら…」
「・・・!!(フリーズ解凍完了)ろ、ロッテ、ね、キミとあいつがそんな関係とか、そんな冗談だよね!?!」
「いいえ、冗談なんかじゃないわ、ほんとにあるんですって、オクラチョコ。…どんなお味なのか
知らないんだけれど…でもきっと身体にいいものよね!二人ともありがとう、わたし、がんばるわね!」
「ええ、ガンバってクリスティーヌ!あ、味見とかは私止めておくわね、だってせっかくのあなたの手作
り作品をあの人を差し置いてさきに食べちゃったら申し訳無いもの!結果だけ後で聞かせてねv」
「―――――!そんな、冗談じゃ、ないって、本当だって、そんなッ・・・・・・!!!!!?!」
嬉しそうに走っていった親友と傍で何やら白くなっている後援人の姿を眺めていると背後から声が掛かる。
「メグ何をしているの?こんな所で。貴女達まさかまた何か企んだりしていた訳では無いのでしょうね?」
「!お母様!」
事情を簡潔に説明し終えると、自分の師が米神に指を当て沈痛な表情を浮かべるのをメグは見つめた。
「・・・貴女はどうして止めなかったの・・・・」
「止めたところで止まりそうに無かったんですもの。それに」
遠くから聞こえる楽しげな歌声とすぐ傍から聞こえる何かが抜け出ていくような音を聞きながら答える。
「…何だかんだ言って、あの3人結構幸せなんじゃないかしらと思って」
「・・・・・何やら寒気がするのだが・・・・・・・」
彼女の足元地下深く、一人呟く男の元にステキなラッピングの贈り物が届くxdayまであと3日。
終劇。
20 :
ギ。12-19:2005/06/05(日) 18:17:37 ID:tIEK4+9h
折角のスレの一番手がさぁ、こんなので本当に申し訳ない…。
待っててくれた香具師にも申し訳ない。
そしてリクエストしてくれた前スレマダムエンジェルの神にもとても申し訳ない…
この板的には、「プレゼントはワタシです☆」的ご奉仕ネタ等にするべきなんではと
小一時間…orz
>>10=前スレ771
面白かったよ〜 ノシ
悪寒を感じてるファントムがカワエエ。
Xdayも読みたいっす。
前スレ埋めなきゃいけんのだけど、即死回避のため、こっちにカキコしました。
「旧スレは無くなって(まだ生きてるけど)…代わりにギャグの天使が来てくれたの」
「そう、判るよ。じゃあ食事に行こうか。」
天使様ありがとうございます。自分もXdayも読みたいデス。
あのクリスの渾身の作ですから、さぞや怪しい効果のあるチョッコレイツでしょう。
他人の思考が読めるようになるとか宇宙人と通信出来るようになるとか
数十年若返るとかw
でも天使からの愛の籠もったスイーツだからマスターは苦悩しながらも必死で
(この場合の必死が字面通りなのが怖い)召し上がるにチガイナイ。
しかし親友でも味見を躊躇うようなクリスの料理を「羨ましい」というラウルは
1.まだ食べた事がない
2.とんでもなく味覚音痴
3.愛のお陰で耐えられる(だったらマスターも耐えられそうな…)
>22 感想d!
埋めねたを前スレに落としました。
正解は4 ラウルもクリスも同類だ。 でした。
・・・・・・ごめん。もう、寝ます・・・。
即死防止にこちらにもカキコ。
Xdayも面白かったです。並々ならぬ辛い人生を送ってきただろう
ファントムですら昏倒するようなシロモノを幸せそうに食ってる
子爵様、大 物 だ 。
しかしオクラの他に何が入っていたんだろう?
ざっと調べた「精の付く食べ物」は以下の通りでした。
・卵
・山芋
・ニンニク
・うなぎ
・蛇(マムシ)
・駱駝の腐乳
こいつらをミキサーで、こうガーッと…
即死回避カキコ
>>24の他に精のつく食べ物(今後マスターに食べさせて欲しい物)リスト
・スッポン
・犬肉
・牡蠣
・マンゴー
・もずく
面白いから追加!
・山羊肉
・ハブ酒
・納豆
・ドリアン
こう、ネバネバしたものは精が付くんですかねえ。
やっぱり、アブサント酒を飲ませてみたいw
>>27 今年に入って全面解禁されたしね。
それとも、有毒成分抜く前のヤツ? ガクブル
「来なさい、戻らなくては・・・」
いつも冷静なその男がひざまずく少女を見つめていた。
男の指先が大事そうに、カールした長い黒髪を一束掴み、愛しそうに唇を近づける。
「クリスティーヌ・・・」
小さく呟くと、男は少女に覆い被さった。
ファントムは欲望に燃えた眼でクリスティーヌを組み敷き、額に、瞼に、頬に、口付ける。何度も、何度でも。
「マ、マスター・・・やめて・・・・」
まだ、ラウルにキスさえも許していないクリスティーヌ。ただ、ファントムの意図することが
分かってきて、徐々に恐怖が生まれてきていた。
そんなクリスティーヌを知りながらファントムは彼女を愛撫することをやめようとはしない。
クリスティーヌの唇に己の唇を押し付け、舌先を唇の隙間に滑り込ませる。
舌を絡め唾液を絡ませるが、クリスティーヌからの反応をみて、止めた。
その代わり、唇を緩やかに首筋へと落としていく。
「・・・ん・・・ああ・・・・」
ぴくんと過剰なほど全身が震える、触れられた場所から熱を帯びてくる。
知らないはずの感覚を呼び覚まされ、掘り起こされる。
ファントムの太く無骨な指が化粧着の前のホックを乱暴にはずしていく。
「い、いや・・・いや・・・・・ 」
自分じゃない自分が、ファントムの一挙手一投足に過敏に反応する。
柔らかい、ぬめった舌が耳元を嬲る。
「・・ふ・・・んん・・・ん・・・・やぁ・・・・」
卑怯な方法だとわかっている。
それでも、そこまでしても私はクリスティーヌが欲しかった。
一生私を、あの男を見るような瞳で見てくれることが有り得ないのならば。
せめて、私の刻印をクリスティーヌに残したい。
歪んだ欲望が私に巣食ったのはいつのことだっただろう。
そんなことすらもう、思い出せない。
ただ、私の心の奥底にあるたった一つの願い
―クリスティーヌが欲しい―
それだけが私を突き動かした。
私の大きな手が、あらわになったクリスティーヌの小ぶりの乳房を掴む。
「・・んっ・・・んん・・・・・」
必死で眼を閉じ、クリスティーヌの心が拒む。
体だけが高ぶっていくことに恐怖と戸惑いを覚えながら。
そのことに気が付かない私ではないはずなのに理性をかなぐり捨てて、
リズミカルに揉みしだきながら、唇と舌でクリスティーヌの乳首を攻めて行く。
初めて経験するその行為はクリスティーヌを混乱させるのには十分過ぎるほどだった。
徐々に輪郭をあらわにしていく頂点を私は口に含み、甘噛みしてやると
クリスティーヌの体がのけぞって乳房を差し出す格好となる。それが快楽だとは知らぬままに。
「・・・ふ・・・あ・・・・」
我知らずあがる声に、羞恥心を隠し切れず顔を覆いたいのに
それすら自分の意のままにならず頬を染めるだけ。
その仕草すら私の男を煽ることにほかならないのに。
ぴんと固くしこった頂点を咥えたまま私の舌が円を描くように輪郭をなぞる。
「・・・・あぁ・・・ああ・・」
女の体を知り尽くしている私はクリスティーヌの反応を見ながら感じる部分を探り当てていく。
時に強く、時に弱く、時に羽で撫でるように。
全身すべてを使ってクリスティーヌを追い詰めていく。
「いや・・・・いやぁ・・・・あ・・・いや・・・・・」
クリスティーヌの心は、体とは裏腹にどこまでも拒絶していく。
それが強くなればなるほど私は躍起になってさらに執拗に攻め立てる。
「・・ふうん・・あ・・・ああ・・・・」
心を裏切る体にクリスティーヌはどうすることも出来ない。
両の目から抵抗の証の雫をこぼすことしか出来ない。
少しずつ私の愛撫が下へと動いていく。
その先に何があるか知らないわけではない。
「お・・・ね・・・・が・・・い・・や・・・・」
クリスティーヌは必死になって抵抗の言葉を紡いだ。
言葉で、心で。
両手でクリスティーヌの膝を掴む。
「ああ!・・・・いやっっっ・・・・ !」
立て膝にさせると無理に左右に割り開き、身体を入れた。
「ひぃっっいや!・・・・見ないでっっっ・・・!!!」
誰にも、そう自分ですら見たことが無い部分を今初めて男の不躾な視線に射ぬかれている。
天使として、父親代わりとして、友人として、そして師として過ごしてきた男に。
荒らされていない花園はまだ、閉じられたまま。
膝にねっとりと口付けるとそのまま舌を這わせながら中心部へと降りていく。
「・・・・あ・・・ひぃっっ!・・・ああ・・・・」
これから起こることを予感させる動きにクリスティーヌは怯え、身体は高ぶる。
一歩手前で動きを止めると両手の指先を中心部に添える。
「いやぁ!・・・いやっっっ・・・ 」
その指先で中心部を広げた。とろりと甘露な蜜があふれ出た。
「・・・クリスティーヌ・・・・」
一言呟き、私はそこへ唇をつける。
「・・あ・・・ああ・・・・ああああん・・・・・・・」
クリスティーヌの中に快楽と絶望感が同時に浮かび上がる。
むせ返るような香りの中、その蜜を音を立ててすする。
その上の敏感なまだ肌色の─しかしわずかにサーモンピンク色に変わろうとしている─
小さい芽に舌先が触れるとビクリとクリスティーヌの体が震え、快楽の 蜜をしたたらせる。
「・・くぅ・・あ・・・ああ・・んん・・・・・」
自分でコントロールできないクリスティーヌの体はただ、甘受した快楽に翻弄されるがままだ。
私の巧みな愛撫は彼女の体温を上げていく。
「・・・・あ・・・ああ・・・いや・・・あ・・・・・うっ・・・」
指先をクリスティーヌの膣口にそっとあてる。あふれ出る潤滑油に助けられするりと膣内へ飲み込まれる。
それでいて異物を排除しようときつく指を締め付けてくる。
その不自由な中で私の指は蠢いている・・・
「・・いやぁ・・・・あ・・ああん・・・・」
ひときわ反応がよい部分を見つけ出すとそこを重点的に愛撫していく。
「・・や・・・・いや・・・・いやあ・・・・・・やぁ・・・・ぁぁああああ!!!」
指先を逆さ鉤のように折り曲げ、膣内を愛撫する。
クリスティーヌの快楽の曲線が急カーブを描き高まり、簡単に達せられた。
否応無く突き上げられいくそれに、クリスティーヌの意識が真っ白になっていく。
意識を失ったクリスティーヌの膣から指を抜き取ると、愛しそうにぺろりと舐めた。
(クリスティーヌ・・・・・私は・・・・・・私は・・・・・)
間違っている、それは先刻承知の上。
今ならまだ間に合う。
だが、唯一の私の望み。
私が望むものはクリスティーヌとの未来。
彼女がいればもう何も要らない。
だがウェディングドレス姿の彼女の隣に立つのは私ではないのか?
彼女を手に入れたい。
それが望めないのなら・・・・・・・。
私はオルガン横に置いてあった飲みかけのブランデーを飲み干すと、一口だけをクリスティーヌに
口移しに 流し込んだ。
「・・う・・・げほっ・・・・ごほっ・・・・」
高濃度のアルコールを注ぎ込まれた体はわずかに戻り始めていた抵抗を奪われる。
「クリスティーヌ・・・愛している・・・・・」
私はもはやそれしか言葉を知らないかのようにクリスティーヌの耳元で囁く。
クリスティーヌの心も瞳も涙を流している。目じりのそれを舌でやさしく舐め取るとそのまま口付けた。
優しい、愛しい、大事な極上の口付け。
理性の最後を閉じさせる酒が私の全身を駆け巡った。
まだ朦朧とした意識のままのクリスティーヌを見下ろしながら、すべての衣服を脱ぐと
クリスティーヌの足を開かせ、高ぶった己自身を膣にあてがった。
「・・・・い・・・いや・・・・・・」
まだ、残る快感の名残の蜜が先端に触れる。熱さが伝わってくる。
「やめて・・・・やめて・・・お願いマスター・・・」
少しずつクリスティーヌの膣内へとそれを挿入していく。
初めて受け入れるそこは私の愛撫でしとどに濡れそぼってはいたが
きつく抵抗を示す。それでも時間をかけてではあるが徐々に飲み込んでいく。
大きく見開いた目が哀しげに潤んでいる。
体内でなにかがきしんだ。
根本まで埋め込むと私はしばし動かずにそのまま彼女を抱きしめ、彼女の体の柔らかさと暖かさを味わう。
体の中心に灼熱の棒が打ち込まれたような痛みがクリスティーヌを襲っていた。
「・・・い・・・痛あ・・い・・・」
彼女はただ、泣くしかなかった。
「クリスティーヌ・・・・」
「・・・・・・」
答えは無い。
ゆっくりと腰と尻を動かし始める。縦に横に徐々にピストン運動を激しくし、肉棒が動くたび、産道が擦られ痛みと
快感を交互に与えている。
「あああああああっっっ!!!・・・・」
どれくらいの時間そうしていたのだろう。
拒絶する心、受け入れる体。
「・・・ううっっっ・・・・・・」
そう呻くと私は素早くペニスを引き抜き、自分で掻きながらクリスティーヌの腹の上に射精する。
ペニスに絡みつく透明な蜜と破瓜の赤いしるし。
すでにクリスティーヌの瞳は閉じられていた。全身に残る蹂躙の跡が痛々しい。
罪悪感に苛まれながら、脱ぎ捨てた私のシャツで彼女の腹上の液体を拭う。
そっと口付ける。反応はまた―無い―
抱き上げ、奥の寝室のベッドへと運びそっと寝かせるとブランケットを掛けてやる。
私はバスローブを羽織り、ベットの傍らに腰掛ける。
ブランデーを飲みながらただ、黙ってクリスティーヌを見ていた。
そうして、いつまでも、いつまでも見つめていた。
私は更なる暴挙に出ようとしていた。
わずかに乾いた唇を動かしたので、そっと氷を含ませてやる。
しかし眼を閉じたまま、瞳は反応を示さないクリスティーヌ。
その暗闇の中で彼女はあの男を見つめているのか?
そんなことは、我慢ならない。今ここにいる私を見てほしい。
ベッドに入りクリスティーヌを再度組み伏せた。
「・・・!!!!」
「クリスティーヌ・・・・・・私のものだ・・・・・あの男のもとへは帰さない・・・
・・・・その身に、その心をすべて、私に屈服するまで逃がさない。」
離さない。そのためになら、お前を・・・・・・。
心より先に体を。
気持ちよりもその身に。
私のすべてを注ぎ込もう。
そして私達の命がひとつの実を結んだ時、お前は初めて私に心を捧げてくれる。
私はすでに狂気の一歩手前まで来ていた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ラウル!!!!」
クリスティーヌはそんな私の意識に触れ、絶叫する。そして初恋の男の名を叫ぶ。
その口を塞いだ。
「あの男の・・・・名前など呼ぶな・・・・私以外の名を・・・・」
卑劣な、最も間違えている方法を取っているのは分かっている。
「お前を抱いているのはこの私・・・私だ・・・・
あの男は・・・来ない・・・・来ないんだ・・・私の名前を呼べ・・・」
性急にクリスティーヌの体を開いた。
「いやぁ!!やめてぇ!!いやぁぁぁ!!!」
狂ったように拒絶するも、男の力にかなうはずも無い。
それでも慣れないものにクリスティーヌの抵抗は儚く脆く散る。
そうして、先ほど痛みを生じた部分に潤いを満たしていく。
その潤みを確認すると私はそのまま躊躇することなく、今度は一気に貫く。
「あああああああああ!!!」
クリスティーヌの両肩を掴み、腰を乱暴に打ちつける。 岩壁にパンッパンッパンッ・・・と
肌と肌がぶつかり合う音が響く。
「・・・ラ・・ウル・・・助け・・・・・」
「クリスティーヌ・・・・私のものだ・・・・」
「いやぁぁぁぁ!!!!やめてぇっ・・・・!!!」
私は白濁したその精液を、今度はクリスティーヌの体の奥深く子宮口めがけて放出した。
<完>
あれ?ここ止まっちゃってる。
>>36 ごちそうさまでした。イイヨイイヨ〜、またよろしくね!
>>37 前スレが消化し切ってないからな。
前スレに逝ってみ。
初めてこのスレに来た香具師へ。
書き手の天使への賛辞は、今のところ旧スレに投下されています。
そちらも併せてご賞味ください。
と、書いておきつつ
こっちも保守しとくかね。
I⌒ヾ(`・ω・´ )エィッ 良スレになりますように!パンパン
私たちが初めて結ばれてから、もう一週間が過ぎた。
この一週間、私たちは歌の稽古をしながら日中を過ごし、そして、私は夜ごと彼女を愛した。
私に抱かれるたび、私を見つめる彼女の眸には暖かく優しい光が宿っていくように思え、
その眸を見ながら私はいつも、私の人生にたったひとつ咲いた可憐な花である彼女を
この世の誰より幸福にしてやらなくてはと思うのだった。
だから、明日から新作「イル・ムート」のリハーサルが始まるにあたって、
今夜にもクリスティーヌを返さなくてはならないことは以前から承知していたし、
彼女のキャリアを思えば、この作品で伯爵夫人を演じて芸の幅を広げることは重要な意味を持つと
私自身も考えていた。
そのために、あの新しく来た支配人どもにクリスティーヌをカルロッタの代役にするよう手紙を書いたのだ。
代役であれば、通し稽古で伯爵夫人のパートを練習できるし、既に私と一緒に伯爵夫人のパートを
稽古済みのクリスティーヌの実力が際立つわけだった。
しかし、彼女のキャリアのためとは言え、彼女と離れることがこんなにも辛いとは・・・!
身を切られるほどの辛さとはこのようなことを言うのだろうか。
十日前、彼女の手を引きながら降った階段を、今度は彼女の手を引きながら昇る。
楽屋の鏡の前で、私は彼女を抱きしめ、こう言った。
「公演の最初の夜に迎えに来る。この部屋で待っていておくれ。いいね?」
彼女は生真面目な表情で「はい」と返事をすると、鏡の裏へと消えていった。
さほど名残り惜しそうな様子も見せてくれなかった彼女を恨めしい気持ちで見送ると、
先刻ふたりで昇った階段をひとり寂しく降りていった。
彼女にはどこか子どもじみたところがあって、どんなに私の下で嬌態を見せていても、
心は何も知らない無垢な少女のままでいるようなところがあった。
だから、あの夜、私に寂しいとか離れたくないといった愛想のひとつも言えなかったとしても、
男女の機微に長けているわけではない彼女のことだから、不思議はないとも言えた。
味気ない気持ちは残るが、そんな彼女の欠点すら愛しくて、次に会えたときには前に増して
優しく大事にしてやりたいと思うのだった。
一週間の通し稽古が終わり、公演が始まった。
カルロッタが、突然声が出なくなったため、クリスティーヌが代役で伯爵夫人の役を演じた。
クリスティーヌは見事にその役を演じきり、彼女の新しい魅力にパリじゅうが拍手と賞賛を送った。
───── 我が家で稽古をつけた甲斐があったというものだ。
私たちふたりでおさめた勝利に酔いながら、鏡の後ろで彼女が楽屋に入ってくるのを待つ。
彼女に会ったら、うんと褒めてやろう、歌だけでなく身のこなしがいかに素晴らしかったかを教えてやろう・・・・、
その時に彼女が見せるはずの、はにかんだ笑顔を心に思い描きながら、彼女が楽屋にあらわれるのを待った。
とうとう彼女が楽屋に入ってきた。
私が贈ったバラを手に取り、あたりを見わたす。私の姿を探しているのだ。
クリスティーヌ・・・、と声を掛けようとした、その瞬間、部屋中に無粋なノックの音が響いた。
大きな花束を抱えた男が楽屋に入ってきた。
新しくオペラ座のパトロンになったシャニュイ子爵だ。
彼が楽屋に来たことは驚くに値しない。
なぜなら、彼は「ハンニバル」の夜から私のクリスティーヌにつきまとっているのだから。
驚いたのは、ヤツが入ってきたときのクリスティーヌの様子である。
楽屋に入ってきたのが彼だと認めた途端、その双眸が輝き、口の端には笑みがのぼった。
「今夜も素晴らしかったよ、ロッテ。君は歌だけなく、演技の才能もあるんだね」
「ありがとう、ラウル。あなたにそう言ってもらえて嬉しいわ」
嬉しそうに笑って答えるクリスティーヌを信じられない気持ちで眺める。
「今夜こそ、君を食事に誘いたいんだけど、どうだろう?」
「ラウル・・・、ごめんなさい」
「もう、約束が?」
「ええ・・・・、残念だけれど」
なぜ、残念だなどと言う必要があるのか・・・・。パトロンに対する世辞なのか? 私には愛想ひとつ言えない彼女が?
「こんな直前に誘って、君が空いていると思う方がどうかしているね。では、この次は僕とだよ。きっとだよ、いいね?」
そう言って子爵が楽屋から出て行った。
クリスティーヌはふたたび私のバラを取り上げ、バラに巻いたリボンを少しずつほどこうとしている。
クリスティーヌ・・・、と鏡の中から呼び掛ける。
鏡の方に振り返った時の眸の輝きが、先ほどと較べて鈍く感じるのは、私の気のせいだろうか。
「マスター・・・・、ずっと待っていたのよ」
「本当かね? 来ない方が良かったんじゃないかね?」
我ながら驚くほど、冷たく陰気な声が出た。うんと褒めてやろうと心に決めていたのに・・・・。
「?」
「私が来なければ、あの子爵殿と食事に行けただろう?」
「そんな・・・・。だって、今夜お迎えに来てくださるって・・・。この一週間ずっと待っていたのに・・・・」
悲しそうに俯く彼女を見て、後悔が襲う。
「ああ、クリスティーヌ、すまない・・・・」
そっと彼女を抱き寄せた。彼女の手がおずおずと私のテイルコートの襟に伸びる。
その手を取って口づけると、強く抱きしめた。
彼女の甘い体臭が鼻腔をくすぐる。喉元につかえていた黒い塊がゆっくりと溶けていく。
「そんなことを言うつもりじゃなかったんだ・・・。今夜のお前がどれほど素晴らしかったか、
どんなにお前を誇りに思っているか、そう言うつもりだったんだよ」
彼女が私の胸の中で顔を上げ、そして、ようやく今日初めての私への笑顔を見ることができた。
「次は、公演の最終日に迎えに来るよ。それまで、ちゃんと食事してよく眠って、喉を痛めないようにしなさい。いいね?」
彼女を充分に愛した翌朝、鏡の前でそう言い渡して彼女を送り出した。
そして、今日が公演の最終日だった。
ようやく彼女の顔を見られる嬉しさに、約束の時間よりかなり前に彼女の楽屋に来てしまった。
この一週間というもの、彼女の歌声を聞きながら、彼女に会いたくて会いたくて堪らない気持ちを
抑えるのに大変な努力が要ったのだ。
少しくらい早かろうが、彼女だって早く私に会いたくて、時間より前に楽屋に来るかも知れないではないか・・・。
その時、楽屋の外に人の声がし、私はとっさに鏡の裏に身を潜めた。
扉が開き、クリスティーヌとシャニュイ子爵が笑いながら入ってくる。
「ロッテ、今夜も食事に行かないかい?」
「あら、今夜はだめよ」
「最終日は他の誰かとデートってわけか」
「そういうわけではないけれど・・・・。今日はお稽古をつけてもらう約束なんですもの」
「まぁ、いいさ。夕べ、ようやく君と食事に行けて、本当に嬉しかったよ。
メニューを決めるのに、あんな風に議論できる女の子なんて、君くらいしかいないね!
あの夏の思い出を君と語れて本当に懐かしかった。またいつか、続きを話そう、ロッテ」
──── ロッテ? 食事? メニューを決める議論? あの夏の思い出?
自分でも顔が強張り、血の気が引いていくのがわかる。
そのくせ、心臓だけはものすごい速さで血液を全身に送り出し、息遣いが荒くなっていく。
気がつくと、マントの中で拳を握り締め、肩で息をしている自分がいた。
「クリスティーヌ・・・! お前は私の言いつけを守らなかったのだね?」
子爵が部屋を出るのを見届けると、私は鏡から出て、クリスティーヌに詰め寄った。
「マスター、もういらしていたのね・・・・」
彼女の驚きに見開かれた眸を見て、さらに怒りが燃え上がる。
「来ていてすまなかったな! 私がまだ来ていないと思って、あの男を連れ込んだのか」
「連れ込んだなんて・・・・、ただ少しお話をしただけだわ」
「つい一週間前だとて、あの男の誘いに嬉しそうにしていたではないか・・・!」
「そんなこと・・・」
「食事に行けなくて残念だと言っていたではないか」
「それは・・・」
「まぁ、いい。・・・ところで、夕べの食事とは、外に出掛けたということかね?」
「・・・・だって、毎日誘われるんですもの、断れなかったの・・・・」
「それで、そのお前の大切な喉を夜風に晒したって言うんだね?」
「ごめんなさい・・・・」
「私の言いつけを守れないのなら、もうお前に稽古をつけてやる必要もないね?」
「ああ! マスター、どうかそれだけは・・・・。何でも言うことを聞きます、
だから、どうかレッスンしてください・・・・」
「何でも? 私の言うことを何でも聞くと言うんだね・・・・?」
「ええ・・・・」
扉に近づき、鍵をかける。ゆっくりと彼女の方に振り返ると、こう言った。
「では、ここで着ているものを全て脱ぎなさい」
「そ、そんな・・・・! どうして、そんなこと・・・・」
「どうしてもだ。私の言うことを何でも聞くんだろう?
私の言いつけを守らなかったお前に罰を与えなくちゃね。これがその罰だよ・・・」
「そんな・・・・、こんなところで、そんなことできない・・・・」
「では、もう稽古はないよ、いいんだね?」
「・・・・・・」
どうして、これほどひどいことをクリスティーヌに言えるのか・・・・。
ガス燈の灯るレストランでの食事は、私がどんなに望んでもクリスティーヌには
与えてやれないことのひとつだ。
クリスティーヌほどの若い娘が、華やかな社交の場に憧れを抱いたとしても、
それを誰が責められようか。
そうは思っても、自分でも抑えの効かない凶暴な何かが、私を支配してしまっている。
「さぁ、決めなさい。私の言うことを聞くか、稽古をやめにするか」
「・・・・・」
俯いた彼女の頬に、大粒の涙が伝った。
それをちらりと見てから、マントを翻しつつ踵を返す。
その場を去ろうとする私の気配に、彼女が顔を上げ、小さく叫んだ。
「いや! 行っちゃいや! 何でもするから・・・、何でもするから行かないで・・・!」
彼女に背を向けたまま、返事をせずに立ちつくす。
シュッと衣擦れの音がした。振り向くと、彼女がボディスを脱ごうとしていた。
マントとテイルコートを脱ぎ、化粧机に置くと、その前にあった椅子に腰掛けた。
腕を組み、右手を顎に添え、怒りと興奮のためにぐらぐらする頭を支えた。
シュッシュッという衣擦れとともに、彼女のスカートが床に落ちる。
シュミーズとアンダースカートを着けた彼女が私の方を見やる。
ここで許して欲しいということなのだろう。だが、ゆっくりと首を横に振り、
彼女の次の動作を待つ。
失望したように閉じた彼女の眸から、また大粒の涙が溢れた。
そして、彼女の震える手でシュミーズとアンダースカートがはずされた。
「マスター・・・! ああ、お願い、許して・・・・」
コルセットとペティコートだけの姿になった彼女がその場に泣き崩れた。
しかし、私は彼女を許さない。
私があれほど彼女に会いたいと焦がれていた瞬間、彼女は他の男と食事に行っていたのだ!
「私の言うことを何でも聞くと言ったではないか。できぬのなら、金輪際、お前の稽古はごめんだ」
「うう・・・・・」
「さぁ、ちゃんと立って」
彼女は、しばらくその場ですすり泣いていたが、泣きながら立ち上がると、
コルセットのホックに手をかけた。
ホックがはずされていく。最後のホックがはずされた瞬間、
これまで押さえつけられていた胸がこぼれ出た。
とっさに両手で胸を隠す。許しを請うような眸で私を見る。
「・・・・・・」
「マスター・・・・、うう・・・・」
肩で大きく息をしながら、ぽろぽろと涙をこぼし、左腕で胸を隠そうと努力しながら、
右手でペティコートの紐をほどいた。
ペティコートが床に落ち、バッスルもはずされると、小さい下着とストッキングだけが
彼女の身につけているすべてになった。
どちらから脱ぐべきかを考えているのか、その場に立ちつくしたまま動かない。
「どうしたね?」と冷たく促すと、しばらくすすり泣きを洩らしていたが、
ストッキングから脱ぐことにしたらしく、相変わらず左腕で胸を隠そうとしたまま、
手だけでストッキングを脱ごうとしている。
身をかがめ、右手だけで必死にストッキングを脱ごうとしているクリスティーヌの姿は、
いやがうえにも私の劣情をそそる。
最後の一枚をどんな風に脱がせようか、その最後の一枚を取った彼女にどんな罰を与えようか・・・、
そんなことを考えながら、ようよう左脚からストッキングを抜き取ろうとしている彼女を眺める。
「全部だよ・・・」
「マスター・・・、もう許して・・・」
「・・・今夜は許さぬ。ちゃんとひとりで全部脱ぐんだ。
・・・そうだな、下着は両手でおろしてもらおうか」
「そんな・・・、いや・・・!」
「何でも私の言うことを聞くんじゃなかったのかね? 聞けぬのならこれで終いだ。
・・・これが最後だよ。お前の口から嫌だという言葉はもう聞きたくないのでね」
「うう・・・・・」
胸を、小さい下着を、男の眼から隠そうとしていた彼女のそれぞれの手が下着に掛かる。
眸を閉じ、涙を溢れさせながら、少しずつ下着をずらしていく。
茂みの前で一瞬私の方を見やったが、私の有無を言わさぬ視線に諦めたのか、
ふたたび眸を閉じる。
唇を戦慄かせ、少しずつ手を下へと降ろしていく。
少しずつ茂みが見えてくる。栗色の柔らかい翳りが布地にこすれる音がする。
膝の辺りまで下げると、あとは重力にしたがって下着自ら床へと落ちていった。
そして、ふたたび胸と局所とを隠すように腕を身体に巻きつけたクリスティーヌが、
蝋燭の揺らめきのなか、立っていた。
「腕をどけて・・・・、隠してはだめだよ」
許しを請うことも、抵抗することも禁じられた彼女が、諦めたように腕をとき、
己の身体に沿わせるように下へとおろした。
これ以上は無理だというほど顔を背け、唇をふるふると震わせ、肩で息をしている。
蝋燭の揺らめきに呼応して、乳房の影が腹の上で形を変える。
茂みの翳が太腿にちらちらと映る。
生まれたままのクリスティーヌのなんと美しいことか・・・・・。
「こちらへおいで」
かつて彼女を包み、彼女の慎みと自尊心とを守っていた衣服の残骸を乗り越え、彼女が私に歩み寄る。
足元を見るためにほんの一瞬開いた眸はすぐに閉じられ、顔も背けたまま、彼女が私の前に立った。
羞恥と屈辱の、どちらがより彼女を美しく可憐に見せているのか・・・・、
その姿は、美の女神とて敵わぬほどだ。
そう思いながら、彼女の腰を掴んで自分の方に引き寄せ、両脚の間に彼女を立たせた。
右手を背中へと滑らせる。彼女の肌理の細かい肌がしっとりと手に吸い付いてくる。
背骨をなぞるように下へと手を下ろしていく。
腰のくびれを確かめるようにして二、三度手を上下させてみる。
「ああ・・・、マスター・・・」
クリスティーヌの小さな喘ぎ声を聞きながら、臀へと手を滑らせる。
柔らかく、それでいて重量感を感じさせる肌のなめらかさを味わう。
臀全体を、まるく円を描くように撫でる。
「ああ・・・」
少しずつ彼女の息遣いが荒くなっていく。
右手を腰に戻し、今度は両手をわき腹、背中、胸へと撫で上げていく。
両手で胸を掴むと、そのまま揉みしだく。
「ああっ、いやぁっ・・・!」
私の眼前に彼女の乳房がある。
ふらつく彼女の腰に左手をまわし、右手で片方の乳房を揉みしだきながら、
もう片方の頂に実る苺色の果実を口に含む。
そっと舌先でつつき、それからざらりと舐め上げる。
彼女の腰をつかまえていた左手で、彼女の両手を片方ずつ私の肩に導いてやる。
私の肩という止まり木を得た彼女は、はじめて背けていた顔を私のほうに向け、私の目を見下ろした。
彼女の眸を見返しながら、
「そのまま、私を見ていてごらん」と言い、ふたたび乳首の先を舌で舐め上げる。
「さぁ、お前は今、どうされているかね? 言ってごらん」 「・・・・」
「さぁ、言うんだ」
「どうして、そんなこと・・・」
「今夜のお前は私の言うことを何でも聞くはずじゃなかったのかね?
さぁ、自分がどうされているか、言うんだ」
「・・・あ、あの、舐められて・・・」
「どこをだ?」 「うう・・・、いや・・・」
「どこをだ?」 「わ、私の、む、胸を・・・・」
「では、これは? どうされている?」
と言いながら、乳首を舌先でぐるりと転がす。
「ああっ!」
「さぁ・・・」
「だ、だから・・・、舐められて・・・、います・・・」
「舐めるとはこういうことを言うんだよ?」と言いながら、乳首を下から舐め上げてやる。
「あっ、はぁっ!」
もう一度乳首を舌で転がし、「お前の乳首は転がされているんだよ? わかるかい?
さぁ、自分でも言ってごらん」と彼女を促した。
「こ、転がされて・・・、あぁ・・・」
「では、これは?」と言いながら、乳首を優しく吸い上げる。
「あ、あぁ・・・ん・・・・・」
「ふふ、感じているようだね? さぁ、どうされているね?」
「吸われ・・・、ぁ、あぁ・・・ん・・・、んくぅ・・・」
強く吸い上げてやると、我慢しきれなかったのか、甘い声を上げる。
「お前はどれが一番好きかな?」 「・・・・・」
「お前の一番好きなことをしてあげよう。言ってごらん」 「・・・・・」
「どれも好きで選べないのかね? ふふ、可愛いクリスティーヌ! では、全部してあげよう・・・」
乳首を何度も舐め上げ、舐め上げた舌先でぐるりと転がす。
やさしく吸った後、強く吸い上げ、さらに硬さを増したそれをふたたび転がす。
舌先でそっと頂を押し潰し、乳暈に沿って舌を廻らせ、頂に戻した舌先を軽くそよがせる。
そのたび、クリスティーヌの腰がくねくねと捩られ、甘い喘ぎ声が上がる。
「では、こちらはどうされているかね?」と、目で反対側の乳房を示してみせる。
「触られています・・・」
「そうではないだろう、もっと正確に・・・」
「うう・・・、揉まれて・・・います・・・、あ、あぁっ!」
強く揉みしだいてやると嬌声が上がり、私の肩に置かれた指先に力が入るのがわかる。
「そうだね。次は?」
指で乳首を摘まみ上げ、軽く引っ張る。
「あっ、はぁっ! はぁぁ・・・、つ、摘ままれて・・・、」
そのまま指先を擦り合わせるようにして捏ねてやる。
「あぁ・・・ん・・・、いやぁ・・・ん・・・」
「ふふ、そんなに感じて・・・、さぁ、どうされているね?」
「あ、あの、指で・・・、こりこりって・・・、んんっ」
「よくできたね、クリスティーヌ。ご褒美だ、ゆっくり味わうがいい」
左右を交替し、指で弄んでいた方の乳首を今度は舌で舐め上げてやる。
やさしく吸い、吸われて濡れた乳首を転がし、ふたたび強く吸い上げる。
「はぁっ! いやぁ・・・! んん・・・・、んくぅっ・・・!」
私の舌の動きにあわせて上がる喘ぎ声を心地よく聞きながら、
先刻まで私の舌でさんざんねぶられた乳首を摘まみ上げる。
指先で摘まみながら揉み込む。
人差し指の爪先で頂をかりかりと引っ掻いてやる。
「ああっ! だ、だめぇ!」
腰を激しく捩りながら、私の肩を掴む。
「まだ乳首を可愛がってやっているだけなのに・・・。
お前が一番悦ぶここをいじってやったら、お前は一体どうなってしまうんだろうね?」
そう言いながら、彼女の恥ずかしい隙間に手を挿しいれた。
「ああっ! いやっ!」
驚きとともに跳びすさろうとする彼女の腰をつかまえ、さらに奥深く手を進める。
花びらで堰き止めきれずに溢れ出た愛液が内腿にまで垂れ、挿しいれた指に絡みついてくる。
指先をほんの少し曲げると、「くちゅ」という水音がした。
「クリスティーヌ・・・、お前はもうこんなに濡らしてしまっているのか・・・」
「ああっ、いや、いや!」
とっさに私の手をどけようと、彼女の両手が私の手に重ねられる。
「お前を罰するつもりだったのに、これでは仕置きにならぬな・・・・」
そう言いながら、指先を少しずつ前へとずらす。彼女の欲望の頂を探る。
まだ莢に隠れてはいるが、それでも固く尖ってきている肉芽を探りあてた。
そっと円を描くように捏ねてやる。
「あああっっ・・! い、いやぁ・・・・、あ、はぁ・・・・」
「こんなに感じてしまって・・・・、クリスティーヌ・・・・、いけない子だ・・・・」
「ああっ! マスター・・・! ああ・・・・」
彼女の両手が、快感に耐えるための拠りどころを求めて私の手を掴む。
許しを請うように私の眼を見つめる。
ただし、清らかな天使の眸ではなく、欲望に彩られた女の眸で・・・・。
だが、彼女の慎みが、彼女をそう易々と肉の喜びに支配させたりはしない。
「マスター、もう許して・・・・。二度と外へ食事に出掛けたりはしません。
お稽古もちゃんとします。だから、お願い・・・・」
そう言う彼女の息遣いは荒く、私を見やる眸は情慾に潤んでいるのに、
彼女の慎みがそれを言わせているのだ。
ならば、彼女の慎みを熔かし、私の手で、私のもので、よがり狂わせ何度も逝かせてみせる・・・。
「ふふ、ここをこんなにして・・・・、それでもやめてしまっていいのかね?」
肉芽を弄んでいた指を彼女の蜜壺に沈める。「くちゅくちゅ」と水音がして指が呑み込まれていく。
「ああっ、いやぁっ!」
「ふふ、すごいよ、クリスティーヌ・・・・、指があっという間に呑み込まれてしまった。
ほら、どんどん溢れてくるよ・・・」
指を抜き差ししながら彼女の眸を覗きこむ。
「ああ・・・、いや・・・」
蜜壺から指を引き抜くと、ふたたび肉芽を揉みはじめる。
「ああっ、ああぁん・・・! んふうっ・・・!」
鼻にかかったような甘い喘ぎ声を上げ、腰をくねくねと捩っている。
腰を掴んでいた手を離し、後ろから秘裂を撫で上げてやる。
「あっ、はぁっ・・・! いやっ・・・・!」
右手で前から肉芽を押し、摘まみ、揉み、擦り、爪先で引っ掻く。
左手で後ろから何度も何度もゆっくりと秘裂をなぞり上げる。
「ああっ、ああああ・・・っ! いやぁっ・・・! あぁ・・・ん・・・」
ぽってりと水を吸ったように膨らんだ陰唇の合わせ目を爪で擦るようにしながら、
前から後ろへ、前から後ろへと何度も指を往復させる。
肉芽をいじられながら花びらをなぞり上げられ、彼女の喘ぎ声にも切羽詰ったものが窺える。
「あぁぁ・・んっ! ああっ! はあっ、ああっ・・・・!」
めくれ上がっている粘膜を爪で軽く引っ掻きながら、肉芽をいっそう強く揉み込むと、その瞬間、
「ああっ、あ、ああ───────っ!!!」
頭を仰け反らせて、クリスティーヌが今夜最初の絶頂を迎えた。
彼女の指先が私の肩に喰い込み、膝ががくがくと震え、そのままその場に崩れ折れた。
床に手をつき、膝を折ったまま、肩を上下させながら大きく息をしている彼女をそのままに、
私は化粧机の上に置いたマントを取り上げた。
彼女のドレスや下着を平らにならし、その上にマントを広げる。
シャツを脱ぎ、手早く前立てを解くと、マントの上に片肘をついて上体を起こした状態で横になる。
「クリスティーヌ、こちらへおいで」
優しく声を掛けると、クリスティーヌがこちらを振り向き、絶頂の余韻で潤んだ眸を上げて私を見た。
「さぁ、おいで」
もう一度声を掛け、肘をついていない方の手を伸ばす。
クリスティーヌは、伸ばした私の手に自分の手を重ねると、それを頼りに膝行ってき、
荒い息遣いのまま、私の横になおった。
彼女の手を、肘をついている方の手に重ね直し、空いた手で彼女の顎を上に向ける。
「クリスティーヌ、立ったまま逝ってしまうとは・・・。
お前がこんなに淫らな女だとは思わなかったな・・・、ええ?」
「うう・・・・」
私の投げつけた言葉に涙を溢れさせながら俯く。
「ふふ、可愛かったよ、クリスティーヌ・・・。
お前がそんなに感じてくれて、嬉しいよ・・・」
私の手で逝かされ、私の言葉で涙する彼女があまりに愛しくて、
先刻の怒りを忘れて抱きしめてしまいそうになる。
彼女の頬を濡らす涙をそっと拭ってやる。
涙で頬に張りついた髪を払ってやり、耳元から掻きあげるようにして梳いてやる。
そのままゆっくりと優しく彼女の髪を撫でた。
「クリスティーヌ・・・、もう二度と私の言いつけには背かないと約束できるかね?」
クリスティーヌが小さく頷く。
「では、お前が上になって私を悦ばせてくれたら、お前を許してあげよう」
「ああ・・・、そんな・・・」
俯きながら涙を零す彼女の両脚の間に手を挿しいれる。
「あっ・・・・」
つい先刻絶頂を迎えたばかりのそこは微かにひくつきを繰り返しており、
溢れ出たままの愛液が、あっさりと私の指が侵入するのを許してしまう。
「指だけでは物足りぬであろう?」
「あぁ・・・ん・・・」
「さぁ、上になるんだ、クリスティーヌ」
浅く出し入れしていた指を引き抜き、彼女の腰を撫でる。
私の腰の上に脚を滑らすようにして、彼女が私を跨ごうとしている。
ガスがついているとは言え、板張りの床は冷たく、ドレスやマントの生地を通しても
その硬さと冷たさがじんわりとしみてくる。
彼女の膝頭にドレスの重なった部分がくるよう、そっと布地を手繰り寄せた。
「ああ・・・、は、恥ずかしい・・・、マスター、お願い、見ないで・・・」
広げた脚の奥を見られないように手で前を隠そうとするのを、その手を取って阻止する。
手を取った瞬間、バランスを崩した彼女が私の胸に両手をつき、
その勢いでちょうど馬乗りになるようにして彼女が私の上に乗った。
「ああ、クリスティーヌ・・・、下から見上げるお前も美しいな・・・」
「はっ、恥ずかしい・・・」
眸を閉じて顔を背ける彼女の腰に手を掛ける。
腰を撫で擦り、その手をウエスト、胸へと上げていく。
下から掬い上げるようにして乳房を揉む。柔らかみを取り戻しつつある乳首をそっと押した。
「あぁ・・・、ん・・・」
甘い喘ぎが洩れる。
両の乳首を摘まみ、押し潰すようにして捻る。
私の愛撫を待ちわびていたように、あっという間に硬さを取り戻し天に向かって
屹立する乳首は、指を離すと、さらなる愛撫を誘うようにふるふると震える。
一方の手で乳首を愛撫しながら、もう一方で、己の腹に乗っているはずの彼女の肉芽を探った。
硬くしこったそれを難なく探りあて、指の腹で擦ってやる。
「あぁっ! いやぁ・・・、ん・・くぅ・・・・!」
くねくねと腰を捩り、私の下腹に花芯を擦りつけてくる。
「男の上に乗り、まだ男のものを入れてもらえぬからといって、物欲しげに男の腹に
己のそこを擦りつけている姿を、お前の幼馴染みに見せてやりたいものだな」
「あぁ、そんな・・・、ひどい・・・!」
「何がひどいものか、こんなに感じてしまっているくせに・・・・。
お前の幼馴染は、お前がまだ純潔であると思ってお前につき纏っているのだろう?
誇り高い貴族の彼のことだ、このお前の淫らな姿を見たら、もうつき纏うまいよ」
「ううぅ・・・」
ちょっとした意地悪を言ってやりたくて口にした一言に反応し、
とうとう嗚咽しだしたクリスティーヌを見て、
忘れかけていた疑念と怒りとがゆっくりと頭をもたげてくる。
「なぜ泣く? あの子爵がお前を追いかけまわさなくなるのが辛いとでもいうのか?
お前は一体どういうつもりで私に何度も抱かれたのか・・・、
あの子爵を想いながら私に抱かれていたとでも言うのか?
初めてのときを思い出してみよ、私はお前に無理強いはしなかった。
お前が私を欲しいと言ったのではないか? ええ?」
「うっ、うう・・・」
私の腰に手をついたまま泣きじゃくっている彼女を見て、怒りが燃え上がる。
「ひどいのはお前の方ではないか・・・、今までも、こうして私に抱かれながら、あいつのことを考えていたんだろう?
私がお前に会いたくて気も狂わんばかりになっていた頃、お前はあの男と食事に出掛けていたんだろう?
違うか? クリスティーヌ・・・・」
「ち、違う・・・」
自分の発する彼女を責める言葉が、さらに怒りに油を注ぐ。
「違わないさ。お前は夕べ私に背いてあいつと食事に出掛けたのだからな。
何度も誘われて断れなくて、だと? お前は何度も誘われたら、どこへでもついていくと言うのか。
もし、あの男に何度もベッドへ誘われたら、お前はついていくと言うんだな?」
「そんなこと・・・・!」
「お前が今こうしているのも、私に何度も抱かれたのも、私に誘われたからだと言うんだろう?」
「・・・・・」
「やはり、そうなんだな・・・」
───── 確かに、クリスティーヌから求めてきたことなどなかったではないか・・・。
私に抱かれている時、暖かく優しいまなざしで私を見つめ、私を、私の愛情を求めてくれているように
感じていたのは、まったく私の思い違いだったということなのだ・・・。
「さぁ、自分で私のものを咥えるんだ、クリスティーヌ! 臀を上げて・・・、さぁ!」
彼女の眸から大粒の涙が零れ落ち、私の胸を濡らす。
それでも、私の燃え上がった怒りを抑えることはできない。
「さっさと臀を上げるんだ!」
「うう・・・」
泣きじゃくりながら、それでもおずおずと臀を持ち上げる。
彼女の手を取り、私自身に導いてやる。指先が私のものに触れた途端、
「いやっ」と彼女が小さく叫び、手を引っ込めようとする。
「ふっ、これでお前をさんざん悦ばせてやったのに・・・。さぁ、ちゃんと握るんだ」
彼女の細い指先が私自身に触れる。それだけでえもいわれぬ快感が脊髄を駆け上がる。
己の手で彼女の手を包み込むようにして、私自身を握らせた。
そのまま、亀頭を彼女の蜜壺へとあてがう。
「さぁ、自分で腰を落として・・・、私のものを飲み込むんだ、クリスティーヌ・・・」
「ああっ、いや、いやっ!」
己の入り口にぴたりと照準を合わせた凶器から逃れるように、臀を振る。
しかし、わずかに亀頭の先がめり込み、少しばかり臀を振ったところで、はずれはしない。
クリスティーヌは、私の腰に置いた片手だけで体重を支えているため、
だんだんと臀を上げたままでいることが難しくなってきている。
「あっ、ああっ・・・・! ああっ、いやぁ・・・・!」
こらえきれず、重力に従って臀を落としていく。
涙を流し、頭を振って抵抗しながら、彼女の蜜壺が私自身を飲み込んでいく。
私自身を握らせていた手をはずしてやると、その瞬間、彼女が私のすべてを飲み込んだ。
「あぁ・・・・っ! いやぁぁ・・・・っ!」
「存外あっけなく私のものを飲み込んだな、クリスティーヌ? これだけ濡らしていれば当然か・・・」
「・・・ううっ、ひどい・・・・」
「さぁ、気持ちよくなりたかったら、自分で腰を振るんだ」
「・・・・」
「こうするんだよ」
彼女の腰を掴んで、前後に揺すってやる。
「あっ! ああっ!」
「そら、気持ちいいんだろう? もっと動いてごらん、・・・動くんだ!」
クリスティーヌが、ぎごちないながらも腰を使い出す。
最初はただ前後に動かしているだけだったのが、いつのまにか肉芽を私の下腹に
擦りつけるようにして、微かに腰をまわしながら前後に腰を振っている。
そのあまりにも淫らな動きに、思わず息を呑むほどだ。
一度絶頂に達してほぐれた彼女の膣肉は熱く蕩け、肉襞がうねるようにして私自身に絡みついてくる。
陰核が擦られる快感に、時折、入り口がきゅっと締まるのがわかる。
「あん・・・、あぁ・・ん・・・、」
甘い喘ぎ声を洩らしながら、腰を使う彼女に向かって言う。
「ひどいだのなんだの言う割には、自分から腰を振って・・・、はしたない娘だな、お前は?」
「あ、ああ・・・、そんな・・・」
「男の上でこんなに淫らに腰を振っている姿こそ、お前の大事なパトロンに見せてやりたいものだな、ええ?」
「ど、どうして、そんなこと・・・、ひどい・・・、ううっ・・・」
クリスティーヌの腰の動きが止まった。
手の甲を唇に押し当て、嗚咽を堪えている。
その手を取って引っ張り、私の胸に倒れこんでくる彼女を抱え込んだ。
「腰が止まっているではないか・・・」と言いながら、腰から臀へと手を滑らせる。
両手で臀肉を掴み、強引に上下させる。
「いやっ、いやぁっ!」
彼女が私の耳元で叫ぶ。
「いやだと言う割に、ここはずいぶん滑りが良いではないか・・・。
それに、ここもずいぶんと硬くなっているようだが・・・?」
そう言いながら、片手をクリスティーヌの腹の下に潜り込ませ、
硬く勃起した肉芽を探りあて、指の腹でさすってやる。
「あっ、ああっ! いやぁっ!」
臀を掴んだ方の手で彼女の腰を上下に操り、もう片方で肉芽をさすり、摘まみ、引っ掻く。
「いやっ、やあっ! いや、いやぁっ・・・! あぁん! やぁ・・・」
「ずいぶんと気持ちが良いようだな、クリスティーヌ?」
臀を上下させる動きを止めてみる。
「あぁ・・・ん、んくぅ・・・」
「嫌がっている割には、お前が尻をもじもじさせているのが映っているよ」
「?」
「そら、後ろの鏡に・・・」
「・・・あぁっ!」
私の足元には、私の住まいへと通じる扉であり、この部屋の一番大きい姿見である鏡がある。
わずかに首をもたげれば、私に抱きかかえられたまま、臀を掴まれたクリスティーヌの姿が見える。
肉芽を愛撫していた手を引き抜き、尻臀に掛ける。
両手でゆっくりと双臀を押し開く。
「ああっ! いやぁっ!」
私の手から逃れようと、臀を振りたてる。
「私のものが入っているところがはっきりと見えるよ・・・。
ああ、なんて、いやらしい娘なんだろう、お前は・・・。
尻をもじもじさせて、尻のまわりが濡れて光るほど溢れさせて・・・」
「ああ、マスター、いや、いや・・・、見ないで・・・」
「ほら、こうすると、お前のなかに出入りする様子が・・・」
そう言いながら、ふたたび臀を掴んで上下させる。臀肉を拡げたままで・・・。
「ああっ、いや、やめて、やめて・・・・! お願い、許して・・・!
あん、ああぁ・・・ん・・・、いやぁあ・・・ん・・・」
「ああ、私のものを根元まで飲み込んで・・・、お前の入り口がひくついているのまではっきり見える・・・」
「やあっ・・・! そんなこと、そんなこと・・・・、うう・・・・」
「すごいな、クリスティーヌ・・・、お前のなかから蜜が溢れてくる・・・、見られて感じているのか・・・」
「ああっ、違う・・・、そんなこと・・・、違い・・ま・・・、ひぃっ・・ん!」
軽く下から突き上げただけで、ふるふると臀肉を震わせ、身悶える。
ふたたび片手を彼女の腹の下に挿しいれた。
彼女の臀を上下に操りながら下から激しく突き上げ、肉芽をたっぷりと愛撫してやる。
「ひいっ、ひぃぃ・・・んっ! いやぁっ!」
激しく頭を振り、涙を流してよがり狂う彼女を見ながら、どす黒い征服感が胸のうちに拡がっていく。
「お前は私のものだ・・・、あの首の細い青二才になど渡すものか・・・!」
腰をまわしながら性急に突き上げる。
「私だけのものだ・・・、誰にも渡しはしない・・・!」
「あっ、ああっ───────っ!!! マスター・・・!!」
クリスティーヌが私を呼びながら、二度目の絶頂を迎えた。
臀肉をびくびくと震わせ、私の肩にしがみつきながら、何度も首を仰け反らせる。
達したばかりの膣内は、なかにいる侵入者からなにものかを搾り取ろうとするかのように蠕動し、
その動きに呼応するように入り口がひくひくと痙攣し、私のものを締めつける。
最後にがくがくと身体を震わせると、クリスティーヌはそのまま気を失ってしまった。
私に身体をあずけたまま、彼女自身はとうに意識を手放しているというのに、
私を飲み込んだままのそこは、絶頂の余韻にまだ細かくひくつき、
熱く潤ったまま私のものをやわやわと包み込んでいる。
彼女の臀をそっと持ち上げ、私自身を抜き取る。
ゆっくりと彼女を私の上から降ろす。
クリスティーヌの裸身を見下ろしながら少しばかり扱き、熱い滾りを己の手に受けた。
クリスティーヌの汗や体液をペティコートで拭い、
シュミーズとアンダースカートだけをどうにか身に着けさせる。
己の身支度を整え、薄物しか身に着けていないクリスティーヌを私のマントでしっかりとくるむ。
そのまま抱え上げると、鏡の裏へと歩を進めた。
長い階段を降りながら、彼女の顔を眺める。
達する刹那、私を呼んでくれた彼女が愛しかった。
今夜の私は、少しばかりクリスティーヌに辛くあたってしまったのかも知れない・・・。
しかし、彼女をロッテと呼ぶ幼馴染に見せた彼女の笑顔を思い出すと、
錐で突かれたように胸が痛んだ。
クリスティーヌがいくら女の身であるとしても、さすがに腕の筋肉が悲鳴を上げはじめる。
あともう少しで階段を降り切れば、繋いでおいた小舟があるはずだ・・・。
そう考えていると、彼女が意識を取り戻した気配がした。
どう声を掛けてよいかわからず、気づかないふりをして階段を降り切った。
階段の下でクリスティーヌを降ろす。
「気がついたのなら、このまま上へ戻りなさい。あのままでは風邪をひくと思って連れてきただけだ」
「・・・・・」
彼女が明らかに私を責める目つきで睨んでいる。
さすがのクリスティーヌも、今夜の私の仕打ちを恨んでいるのだろう。
「さぁ、いつまでもこんなところに突っ立っていないで、さっさと上がりたまえ」
「・・・・・」
「何か言いたいことがあるなら言うがいい。そんな風に睨んでいないで、何とか言ったらどうだ?」
「マスターは・・・」
・・・・一体どんな恨み言をぶつけられるのか・・・・。
「マスターは、今夜、一度もキスして下さらなかったわ・・・」
「・・・・・」
今度は私が言葉もなくクリスティーヌを見つめ返してしまう。
クリスティーヌがそっと私に近づき、私を見上げた。
肩を抱き寄せ、口づける。
いつもは決して彼女から挿しいれられることのない、慎み深い彼女の舌が私のなかに入ってくる。
甘えるように私の唇を舐め、おずおずと私の舌を吸う彼女の舌遣いから、
今夜の彼女がどれほど傷つき、寂しさを味わっていたかがわかって切なくなる。
舌先に塩からさを感じ、口づけたまま、彼女を強く強く抱きしめた。
「クリスティーヌ・・・、すまなかった・・・。あんな風にお前を抱いたりして・・・」
「マスター・・・、マスター・・・」
泣きじゃくりながら私にしがみついてくる彼女をもう一度強く抱きしめる。
しかし、すぐに彼女を引き剥がすと、階段に腰掛け、彼女を抱き取って膝に座らせる。
彼女に靴を履かせていなかったことを思い出したから・・・。
ずれかかったマントを直し、足も外気に触れないようにしっかりとくるむ。
クリスティーヌの頬を濡らす涙を拭ってやり、優しく髪を撫でる。
「今夜のお前の歌は素晴らしかったよ。夕べ外に出掛けたとしても、喉に差障りが
なかったのだから、私が怒ることはなかったのだ・・・」
「・・・・・」
クリスティーヌが私の目を覗き込むようにして、じっと見つめる。
「いや、そうではない。私は・・・、私は、お前の喉を心配して怒ったのではない、
シャニュイ子爵と食事に出掛けたお前が・・・、だからあんな風にお前を・・・」
喉がつまり、うまく言葉が出ない。
その時、クリスティーヌの腕が私の首に絡みつき、彼女の唇が私の唇に重ねられた。
互いにいたわり合うように、ゆっくりと優しく互いの舌を吸い、絡めあう。
クリスティーヌの舌は甘く、柔らかく、そして温かかくて、
彼女にとって私の舌が同じように温かいものであればいいがと思いながら、優しく舌を絡める。
離れがたい気持ちを抑えて唇を離すと、互いに見つめあう。
クリスティーヌの顔に、いつものはにかんだ笑みがのぼり、私は自分が許されたことを知った。
「さぁ、帰ろう、お前のために食事の仕度も整えてあるから・・・。
・・・・それとも、上に戻るかね? もちろん、送っていくが・・・・」
彼女へのすまなさから、ついそう付け加えると、彼女がもう一度微笑み、私の頬に口づけてくれた。
そうだ、私は許されたのだ・・・。
「では、帰ろうか・・・・」
彼女をふたたびマントでしっかりとくるんで抱え上げ、小舟に降ろした。
櫂を操りながら、時折、彼女を見下ろす。
私の足元に座り、私を見上げるクリスティーヌの視線と、私の視線とが絡みあう。
もしも視線が言葉を発するものなら、私のそれはこう言っているに違いない、
お前を愛している、愛している、愛している・・・・・! と。
誰より愛しいクリスティーヌ・・・・。
いずれ、私の素顔を、私の正体を、お前に明かさなければならない。
その時、お前はありのままの私を受け入れてくれるだろうか・・・・。
もしもお前が私を愛してくれるのなら、私の愛、私の音楽、私の命、
私の持てるすべてをお前に捧げよう・・・・。
不安を打ち消すように櫂を漕ぎ、家路を急いだ。
了
67 :
41-66:2005/06/12(日) 01:37:49 ID:ypN57j6M
以上です。
前スレ637-638のリクエストである「嫉妬で苦悩するファントム」じゃなくて、
些細なことで焼きもち焼いて、痴話喧嘩してるふたりみたいになっちゃった・・・。OTL
68 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 01:51:52 ID:UvwGw4Zy
>>67 オツカレサマでした〜
イイッすよ…エロさも最高ですが、ファントムの寂しさがひしひしと感じられて
(*´д`*)ハァハァしながら泣きそうになるという離れ業を演じてしまった。
孤独の辛さと嫉妬から、ホントは愛してるのに残酷になっちゃうマスターは
映画の印象そのままです、うううっ。救いのあるラストで嬉しい…。
オツカレサマ〜!
ラウルに嫉妬しつつも、クリスと相思相愛なファントムが読めて嬉しい。
映画だと一晩しか一緒に過ごせなかったもんね。
ファントムが少し幸せになってくれたようだ。
>>67 神の降臨に立ち会えた!
ひどい事されたのにキスをねだるクリスのいじらしさに萌えますた。
♀だけどクリスたんにハァハァしてます
>>67 乙です。
か、かかか神ですあなたは!!
>>66ラストの
>もしもお前が私を愛してくれるのなら、
で、ジワ〜〜と涙がにじみました。
クリスに全てを捧げても構わないと思ってるファントムが…泣ける。
>>67 素晴らしかったです!
マスターの苦悩に感情移入して、自分も涙が滲みました
この後地下で食事か、クリスと2人で食べるディナーは、マスターにとって
どれほど幸せで、どれほど美味しいんだろうな・・・
>今度は私が言葉もなくクリスティーヌを見つめ返してしまう。
クリスティーヌがそっと私に近づき、私を見上げた。
ここ!マスカレードのシーンが目に浮かんだ!!ジ〜ン・・・
>>68-73 レス、dクス!
クリスと相思相愛にしたくて書いてるんだけど、
それにしても、エロ成分、少なかったかな?
>>74 イエイエ十分楽しませていただきました >エロ成分
もちろんたくさんあればあるほど・・・(*´Д`)ハァハァ
76 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 01:02:40 ID:xOQbknnv
良スレ
ロム、33人目 ノシ
ワシもROM。34人目ノシ
おーい。点呼会場はアッチだよー。
こちらも1日1レスは保守カキコするべ
今んとこ点呼に答えた住人は35名様、うちエンジェルは2名様
嘘だァ!?エンジェル様はもっといらっしゃるだろー
このスレだけでも3人はいるわけだから・・・。
>>67 素晴らしいです!
ファントムの暗い情念と苦悩が交差して、えろ度に厚みがあります。
>>67 読み応えありすぎだ!神よ、GJ!
映画版というよりは、おケイさんのファントムっぽい?
マスターのSっぷりがお見事。シメ方も好きだ。
86 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 01:44:30 ID:4cj7BqSg
>>84-85 レス、dです。
ファントム先生は映画版のつもりで書いたんだけど、S・ケイの
「ファントム」も好きなんで、やっぱり影響されてるんだね。
ぐあー、ageてしまった!
マジスマソ
次の新作が投下されるまでの間、前スレの1から読み直してみよう…
いくつか、製作中の報告を上げてくれてるしな。クリスネタとかマダムネタとか。
* ** * 楽しみだなぁ…テカテカ
∧_∧* **
(0゚・∀・) *
(0゚∪ ∪*
と_)_)
>>88 前スレ、過去ログ倉庫に行っちゃったね。
で、おいら、前スレ読みたさに、初めて●を買ってしまいました・・・。OTL
>>90 素晴らしい、そんなあなたは真にこのスレを愛する人だ〜!
自分若マダム×ひよっこファントムに挑戦してみてるんだけど、ただでさえヘタレな
イメージのある(げふっ)ファントムが若年化するとますます情けなくなって
どー見てもマダムに犯されてる…ウワァァァンヽ(`Д´)ノ
こんなん書き続けて良いのかと悩むとドツボ。いっそマダム視点でファントムこましまくるか…orz
>>91 マダムに犯されるファントム・・・うわっすごくイイ!
今までになかった新しいシチュだね、楽しみにしてます。
ヒィヒィいわされるマスター・・・あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
でも無理しないで仕事とか優先で、生活に差し障りのない程度で
頑張って下さい ノシ
>>91 おおお!!!
シチュを聞いただけで萌え〜w
楽しみに待ってますぅ ノシ
>>90 にちゃんねるはそんな優しさから成り立っております。
・・・・・・・・・今更だけど、過去ログタダでみれるところあるかもだ。
ひろゆk氏が悲しむ(?)だろうで、ずばりは書かんが、ココや本スレでも時々出てくるよね。
>>91 見 た い
禿げしく見たい
2回転半ひねりかます勢いで見たい
(でもムリはなさらずに…またーり待ってるであります)
然しながら、
Sir!「どれほどの目にあっても『…ッき、今日のところはこの位にしておいてやる…ッ!!』の
一言を忘れないファントム」つうイメージが抜けないであります!Sir!!
・・・・ほんとどうすれバインダ・・・orz
95 :
90:2005/06/23(木) 19:02:58 ID:ppV/xUDY
>>94 そんなところがあったのか・・・・。OTL
ま、いいや、前スレ読めてるからw
ヒィヒィ言わされても、なお強がるファントム先生か・・・、いいよね。
96 :
92:2005/06/23(木) 21:24:13 ID:05U5I9lW
自分もどこでそんな情報があるのだろうか・・・と考えたが
まあ1年で3千円ちょい・・・しょうがないイイカナ
ここで聞くことじゃないと思うけど、>>にポイントをもっていったら
肌色のバックカラーが出てレスが読めるのは●を買ったからかのう?
以前はクリックしないとレスが読めなかったから・・・
>『…ッき、今日のところはこの位にしておいてやる…ッ!!』
イイネーイイネー
しかしその最中は
「ううううっっっもっと!もっと!」と懇願するマスターも見てみたい
>「ううううっっっもっと!もっと!」と懇願するマスター
うん、そっち系もいいね! あとさ、
「…っこ、このくらいでは、…私をイかせることなど…、で、でき…ぬ、わ……」
みたいな、最中にも強がっちゃうファントム先生ってのもいいなー。
とか、勝手なこと言いつつ、妄想してるおいらって・・・・。OTL
…二人ともすこし落ち着いたほうがいいんジャマイカ…
個人ページやチャットじゃないしね。
萌え度がメーター振り切ったときは、深呼吸して素数を数えると落ち着くぞ!
わんさか人が居るスレでは目立たないけど、なんとなく過疎ってる所でやると
ちょっと危険かも…
>>98 うむ、失礼しますた。
しばらくROM専に戻りまつ。
ここがジェリスレでキモがられている件について。
>エロパロ板にネコ、kaoriタン、 悠雅、Masayoが徘徊してる。
>ファントムがクリスをやりまくるのがツボらしい。
そして、悠雅、linkrick、音去、Masayo、momo、kaori、becka、どどど
が出入りしているという、大変に残念な事態について。
ジェリスレのイタタなID:pAVh0JX/が、上記のどれかである件について。
ジェリスレじゃなくて、ヲチスレだったねw(失礼!)
別にマスターが好みでここにいるので
ファントムの中の人はどうでもいい。ファントムの中の人萌えの人達もどうでもいい。
公式に行ったこともないのでコテハンもどーでもいい。
投下さえあれば…(*´д`*)ハァハァ
漏れもSS落としてくれるネ申さえいれ(ry
104 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 12:12:46 ID:TDar+6Wf
てゆうか、ヲチでもどこのスレでもここの話題出てないし
なぁ、sakura系の板ヲチしてどうするつもりなんだろうなぁ
エロ板で萌えを語らず、どこで語るんだろうか… 本スレや前年齢対象のとこでやるとイタイかもしれんけど
ヲチしてるヤツは関連スレ以外はあまり見ないのか? 割とまたーりしてる方だと思うんだが
まぁ、どうでもイイす。新作たのしみだなぁ。テカテ(ry
ごめん、 ×前年齢 〇全年齢
まぁ、ココの話はヲチでマジででてるみたいだけど
もうヌル−でよくね?
最近めぐたんネタも少ないよね?
と 言ってみるテスト。
107 :
ファントム:2005/06/24(金) 16:32:17 ID:QWWmiiwu
私の賢明なエンジェル達
余計な事案に労力をつかっている暇があれば、SSのひとつでも
執筆するなり投下するなりしてみればどうだ?
お前達には期待しているぞ
では私は各スレの点検に回ってくるよ
バサッ
ファントムたん的にはイジラレネタもおK
なんでつか??
109 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 21:12:08 ID:UTCemFcD
>>104 が、ヲチスレを見てない&どの板にあるか知らない件について語ろう!
はー、ももええっちゅーの。
2chのヲチを知らないよい子のために解説しとくとネットWatchという板があって、
そこにオペラ座公式のBBSを仕切ってた人達のヲチスレがあるわけですな。
んでもってその人々の中に個人ブログでエロパロを公開していた人がいて、その人が
このスレに出入りしてるに違いない!という話の流れらすぃ。
別にここで仕切ったり目に余る行動してるヤツがいるわけじゃなし、別にイイじゃんなあ。
美味しいSSさえ投下してくれれば神と呼んで崇め奉るよw
ヲチの話でこんなに盛り上がってるスレ、この板じゃあんまり見かけんよね…
ヲチしてる良いコのみんなも、ここはアレな板だからね、用がなきゃ入ってこないほうがいいよ
_ ∩
( ゚∀゚)彡 メグたん!メグたん!
⊂彡
>ヲチの話でこんなに盛り上がってるスレ、この板じゃあんまり見かけんよね…
ここんとこSS投下もないし、みんな暇もてあましてるからかも・・・?
話題を変えてみるテスト
映画には出てこないが、原作とかオマージュ作品に出てくる人物を登場させるのは
アリか? 例えば、ダロガとか・・・。
決して映画だけに限ってるわけではないのでOKかと
少女マダム・ジリ−と少年ファントムです。
ショタの気はないつもりですが苦手な方は気をつけてください。
「なぜ?」
ずた袋をかぶった少年は私の手をふりほどく。
その力の強さで彼が、大人の男ひとりを手にかけたことを思い出す。
目の前で人を殺めた少年を私は手をひき、オペラ座の地下へ導いた。
自分自身にも問いたい。何故私は彼の手をひいてここまで来たの?
・・・そう、少年の肩がとても冷たそうだったから。
私は何も言わず自分のケープをほどき彼にさしのべる。
細く幼い手がそおっと伸びてきてそれを受け取ると
小さく「ありがとう」とつぶやき、
袋越しの瞳が揺れたと同時に彼は倒れこんだ。
「貴方またいたずらをしたでしょう?」
「そんな言い方をしないで欲しいな、必要なものを失敬しただけだよ」
彼女は軽くため息をつく、
目の前の少年は真白い布地を広げてなにやら採寸しているようだ。
「生地が減ったおかげでドレスのデザインが変わって、
うちの歌姫は大変御立腹なんだから。後ろで踊る私達の身にもなって欲しいわ」
「ドレスを作ったって無駄だよ、
あのおばさんのどを痛めているからね。次の新作までもたないんじゃない?
支配人に手紙を書いておいたよ、新しい歌姫を用意しておくように。とね」
「貴方にそんな耳があるとは知らなかったわ。でも支配人がそれを信じるかしら」
少年の指が生地をすべる。
彼女がその指に触れた日から幾年がたった。
最初の数週間は少年がいつ見つかりはしないかと気が気ではなかった彼女だったが
知らない間に、オペラ座の死角や仕掛けを利用し、
今では誰も知らない、彼の手による彼の為だけの部屋がここにある。
「信じなければ後悔するのは支配人だ。」
遠い国から取り寄せたという上等な生地に少年は御機嫌のようだった。
小さく鼻歌を奏でている事に彼自身は気付いているのだろうか。
彼女はその旋律に身を震わせる。
目では少年の指を追い、耳では少年の音を追う。
白く細い腕が舞うように背を向けた少年の首へ伸ばすと
鼻歌は止まり、彼女の手も止まり、少年は振り向く。
「この生地の肌触りは、あの日僕を導いてくれた君の手を思いださせる。」
黒い布を顔半分に巻き付けた隙間からは、瞳の色だけが微かに覗いている。
少年は「姉のような」彼女の手のぬくもりを求めていたが
自分から手を伸ばすこともできず、ただ彼女の手を見つめていた。
彼女はそれを察し、自分の泡立つ想いを隠す為にも
作業台に後ろ手におかれた少年の手を重ねようとした。
が、その瞬間彼女の手の中を少年の手はすり抜け、
爪だけがかすかに手の平をなぜた。
その感触によろめきそうになった彼女は小さなひざを合わせ体制を整える。
「ごめん」
少年はまた彼女に背を向けて生地をなでながらそう言った。
本来なら自分が謝らねばならないのでは、と思いながらも
無言で生地の裁断にとりかかる様を見ていると
自分の肌をも切り裂かれるような錯角に陥り、言葉を交さなぬまま彼女は部屋に戻った。
少年が何かに没頭しはじめると言葉が届かない事は知っていたし
また自分の手が吸い寄せられるように彼の肌を求めるのではないかと
こわくなったのだ。
彼はまだ少年だ。と小さく声に出してみる。
そして殺人者・・・胸の中でつぶやく。
あの日見た、少年の痛みと悲しみと苦しみに満ちた歪んだ顔を思い出そうとしても
蘇るのは小さな手の冷たさと、耳の残る彼の音、
生地をすべる指を思い出し、自分の肌に触れてみる。
あの上等な生地の方がもっとやわらかかったような気がして
少年にその事を知られなくて済んだ事に安堵しながらも
あの生地に近い部分はないかと自分の身体を探る。
腕から肩、肩から鎖骨、鎖骨から首、
バレエで鍛えた自分の身体を誇りにさえ思っていたはずなのに
女性らしいやわらかさに欠けているのではないか。
彼女はそんな事を感じながらも首から胸にかけて撫で、
わずかについた脂肪を確かめるように触れ、
手の平をかすめた少年の爪の感触を思いだし、指をたて爪でなぞる。
そのふくらみの頂にある隆起は爪が触れる度に
赤く、固くなるにしたがい次第に彼女の爪はそれの中心をなぞり
つねるように刺激を与えてゆく。
「あぁっ・・・ん」
他のダンサーも休んでいる大部屋だ、
まだ起きているも者もいるかもしれない事を思い出し、
漏れた声が寝言のように聞こえるようわざと大きく寝返りをうった。
友人達の寝息が重なりあう中、今だ彼の鼻歌が体の中で響いている。
敏感な頂に触れたからだろうか、その音はより強くへその下をくすぐる。
細くしなやかな右手は割れた腹筋を這い、へそを通りその下で止まる。
彼女は深く長いため息をひとつつき、己の足の間に手を差し入れる。
固いももの筋肉と湿り気を帯びたやわらかい綿布が手を包む。
手を開くように親指を動かすと、布越しに溝があるのがわかる。
その溝を深く割るように手をくいこませ、再び親指を動しながらこする。
何かがじんわりと内側から染み込み、布を濡らしてゆく。
彼女はその濡れそぼった綿布のわきからするりと指を滑り込ませた。
布越しに触れていた溝の奥には花弁があり、
その近くに隠れていた小さな芯芽に触れては、花弁の更に奥がきゅうっと伸縮し、
二つのひざを強く重ね、身をよじる。
「はぁっ・・・っ」
布団に強く顔を押し付け、
熱くなる頭の中では、少年の指は布ではなく自分の肌をなでている。
親指の爪で芯芽をかるくひっかきながら、
花弁の奥をくちゅくちゅと抜き差しする中指の動きが、もどかしくも早くなる。
「んんっ・・・あっ・・・ん」
膣肉が止まった指を飲み込もうとひくひくうごめくと同時に
少年の声が聞こえたような気がした。
・・・ごめん・・・
119 :
114:2005/06/25(土) 01:41:32 ID:+f1c69lo
考え付くしっくりくる呼び名が無く
名前が一切出ないので違和感があるかもしれません。
続きも書きたいと思っているので、違和感が多くあれば
熟考しなおす予定ですので御指南よろしくお願いいたします。
>>114 >91師でつか??
えろいよ、えろすぎるよジリーさぁぁん!
しかも微妙にあまずっぱいよじりーさぁん ハァハァ…
続きも是 非 きぼんぬー!!!
ネ申 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
直接的な描写は少ないけど、微妙なエロさがあるね。
マダムキタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━( )━(。 )━(A。 )━(。A。)━━━!!!
>114
前スレのマダムの神とは違うしとなのかな?
なんにせよ、GJっす。名前は出なくとも特に違和感は無かったなぁ。
少女ジリーたん…(;´д`)ハァハァ
同じ人間が続けて投下するのはやっぱりイクナイよね?
>>125 いや、>67です。
といっても、まだ出来上がってはいないんですが。
1,2日後には出来てしまうと思うので・・・。
楽しみだなあ ノシ
今度はどんなお話になるんだろう・・・
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワク
(0゚∪ ∪ + テカテカ
と__)__) +
嬉しいなあ、前回からの続きでしょうか?
本スレ、バトスレの殺伐さと比べ、このスレと嫌スレが
関連スレの中で一番真っ当という不思議・・・。
…嫌スレは、最近ネタ投下が少なくて、少人数がだべってるだけのような希ガス…しかもツマンry
もう、ネタ切れなんだろうけどな…
さぁ、神の新作を待つか。全裸で。
全裸で待機命令!
ラジャ!
SS投下します。
>66からの続編で、部屋以外の場所でのエチーということで書いてみました。
タイトルつけるならファントム苦悩編って感じかな?
本番あり。笛なし。
いつものことながら、エロなし部分が長いです。
でも、そこでファントムに感情移入しないと書けないので許して…。
読むのが面倒な方は読み飛ばして下さい。
というか、今回はエロ成分が比率的に低いかも…(汗
以上のスペックがチョト・・・、という方はスルーでおながいします。
クリスティーヌの楽屋で彼女を抱いた翌日から、クリスティーヌはひどい風邪を引き込み、
しばらくベッドの上で暮らすことになった。
薄物しか着せず、靴も履かせずに彼女を連れてきたこと、寒い水辺で話し込んでいたこと、
その時に彼女がマントから腕を出していたこと……、私は自分自身を締め殺してやりたいと思うほど
自分の過ちを激しく後悔した。
彼女はしばらく寝込んだが、五日目の夜、私は初めてクリスティーヌに声を出す許可を与え、
六日目の夕方には風呂を使わせ、食卓で夕食を取らせるために起き出してよいと言った。
その夜、夕食の後のひと時、しばらくぶりに色々な国の伝説などを話してやってから、ベッドに連れて行った。
「風邪が治って本当に良かった。
苦しい思いをさせて本当にすまなかった、私のせいでおまえに風邪を引かせてしまって……。
あとしばらくしたら「ハンニバル」の通し稽古があるから、それまでは大事にしないと。
追加公演はしばらく続くのだから、しっかり眠ってきちんと風邪を治さなくてはね。
今夜もゆっくり休みなさい、ちゃんと暖かくして寝るんだよ」
彼女の上掛けを喉元まで引っ張り上げ、膨らんだ上掛けを軽く叩いてから、彼女の額にそっと口づけし、
ベッドサイドに置いた蝋燭を消そうと身を屈めようとした、その時、クリスティーヌが上掛けから腕を出し、
私のガウンの袖を引っ張った。
「こらこら、腕を出してはダメだよ、ちゃんと暖かくしてと言ったろう?」
軽く諫めながら彼女の腕を取って上掛けのなかにしまおうとすると、クリスティーヌが
「マスター……」と私を呼んだ。
甘えるように囁くその声音、私を見上げる潤んだ眸……。
「今夜はダメだよ、まだおまえは本調子じゃないのだから……」
わずかに抵抗を試みたものの、私は結局クリスティーヌに負けてしまった。
ベッドの中で、風邪が治ったら馬車でブローニュの森に行くという約束をさせられた。
達した余韻で潤んだままの眸を向けられ、「マスターと一緒にお出掛けしたいの……、だめ?」と言われて
言下に否定することなどできなかった。
しかし、それでも最初は一緒に食事を、と言い張っていたクリスティーヌをどうにか宥め、
馬車でのドライブを納得させたのだった。
二日後、夜闇にまぎれてオペラ座裏から、あらかじめ手配しておいた箱馬車に乗り込んだ。
御者には既に指示しておいたので、ステッキで御者席との間の窓をコツコツと叩くだけで馬車は出発した。
窓外をパリの灯りが流れていく。
クリスティーヌは、私の隣で窓にしがみつくようにして流れる灯りを追っている。
ふと、彼女が「昼間だったらもっといっぱい色んなものが見られたかしら」と言った。
私にとっては出来ない相談だが、彼女はまだ私の仮面の下を知らないのだから、無理もない。
むしろ、昼間に出掛けるのなら、私が仮面をはずすのではないかという期待があるのかも知れなかった。
このところ、クリスティーヌが私の素顔を見たいと切望しているらしいことは何となく感じ取っていた。
口づけしているときに仮面に触れることが多くなったし、私の下で悦びを味わっているときにも手を伸ばして
仮面に触れてくることがある。
彼女が自分を抱く男の顔を見たいと思うのは当然のことだった。
クリスティーヌが私に愛情を抱いてくれていることは今や明白で、こうなって私ははじめて、自分が正体を
隠したまま彼女を抱いてしまったことを激しく後悔した。
最初は、ただ一度だけ、彼女の美しい裸身を見られたら満足だと思っていた。
己のこの手で彼女を絶頂に導くことができれば、身体の結びつきがなくとも、私の刻印を彼女の身体に刻んだ
ことになると思っていた。
しかし、一度彼女の美しい乱れ姿を目にしてしまうと、自分の気持ちを抑えることができなくなってしまった。
彼女に自分から求めるように仕向けてその純潔を捧げさせ、その後は坂道を転がり落ちるように、
彼女から返ってくる愛情と信頼を得たくて何度も彼女を抱いた。
あの楽屋での一件では、さすがに彼女の愛情と信頼とを失ったかに思えたけれども、
彼女は、確かに私のやりように怒りもしたろうし、悲しい思いもしたろうが、キスもしてくれなかったと言って
泣いただけで、それ以上に私を責めたりもしなかった。
しばらく後の閨での睦言に「ラウルにやきもち焼いたんでしょう? マスターはやきもち焼きなのよね。
あの時はひどいと思ったけど、でもね……、あのね、ちょっと嬉しかったの……」と言って微笑んだほどだった。
しかし、クリスティーヌが私への愛情を示してくれればくれるほど、その愛を失いたくなくて、
彼女に真実を告げることができないでいるのだった。
ひとり孤独のうちに過ごしていた頃には知らなかった執着でもって、私は彼女との時間にしがみつく。
私の素顔と正体を明かそうと何度か決心したこともあったが、どう考えてみても彼女がありのままの私を
受け入れ、今と変わらず愛してくれるとは思えなかった。
─── このままもうしばらく彼女との時間を過ごしたら、何か理由を作って彼女を地上に返そう、
しばらくは私を恨むだろうが、醜い化け物に犯されたと思われるより、不誠実な男に騙されたと思われる方が
ずっとましだ、そして、私の正体を知らないまま、師であり恋人であった私を記憶していてもらいたい……、
最近ではそう考えるようになってきていた。
「ねぇ、マスターはちっとも楽しそうじゃないわ、どこか具合でも悪いの?」
私は長い間考え込んでいたのか、クリスティーヌが怪訝そうな顔でこちらを見ている。
「そんなことはないよ。おまえと一緒にこうしてふたりきりで出掛けられて、とても嬉しいよ」と笑顔を向ける。
「そう、それならいいけれど」とあまり納得はしていない声で答えながら、ふたたび窓の外を眺めはじめる。
あまり熱心に外を見ている彼女を見て、それほどに地上の世界が恋しいのかと思ったり、
普段地下でしか会わない私とこうして外に出ることが嬉しいのだろうかと思ってみたり、
私の心は千々に乱れるのだった。
窓外ばかり見ているクリスティーヌをこちらに振り向かせたくなって、後ろからそっと肩を抱いてみる。
果たして彼女は私の方に向き直り、「マスター」と嬉しそうに私を呼びながら私の胸に顔を埋めてきた。
彼女の甘い体臭が鼻腔をかすめ、愛しさに胸がいっぱいになりながら、彼女の頭に頬を寄せる。
いつものはにかんだ笑顔を向けた彼女にそっと口づけた。
森に着くと、その場で待つよう御者に指示を与えてから、ふたりでしばらく辺りを散策することにした。
月明かりに照らされた噴水を眺めながら、手を繋いで歩く。ふと彼女が足を止め、じっと私の顔を見つめた。
ただならぬ様子のクリスティーヌから、彼女が仮面の話しをしようとしているのだと確信した私は、
彼女が意を決したように口を開こうとした瞬間、「ごらん、あの競馬場を。つい数年前に移転してきたばかりだが、
移転してすぐに、フランスで初めてのダービー馬が走ったんだよ」と言って遮った。
「え、ええ……、そうなの?」とクリスティーヌが答える。
「そうなんだ。もともと競馬は貴族のためだけのものだった。そうだな、ちょうどおまえが生まれた頃だろうか、
その頃に一般の市民も競馬を見られるようになったんだ。そして、それからしばらくして皇帝がシャンドマルス
競馬場をこのブローニュの森に移転させたんだよ」
「シャンドマルス競馬場……?」
「いや、こちらに来てからはロンシャン競馬場と呼ばれているがね」
私らしくないと思いながら、彼女に仮面の話を持ち出されるのが怖くて、つい饒舌になってしまう。
まだ、もう少し、あともう少し、クリスティーヌとの幸せな時間が欲しかったから……。
馬車を待たせておいた場所に戻り、彼女を先に馬車に乗せ、続いて私自身も乗り込もうとした時、
近くに停まっていた馬車の扉が開いて、聞き覚えのある声が「クリスティーヌ!」と呼ぶのが聞こえた。
慌てて馬車に乗り込み、扉を閉めると、ステッキで窓を叩いて「やってくれ!」と命じる。
既に馬車に乗り込んでいたクリスティーヌには、子爵の声は聞こえていなかったらしく、
「楽しかったわね」と私に笑顔を向けてくる。
「そうかね? おまえがそんなに喜んでくれるのなら、またいつか来ようか」と答えながら、
恐る恐る後ろを振り返ってみる。馬車に追いつくことができなかったのか、子爵が追いかけてきている様子が
なかったので、ほっと胸をなでおろす。
なぜあんな場所に子爵がいたのかはわからない。しかし、ちらりと見えた彼の馬車の中には数人の人間の影が
認められたから、おそらく友人たちとの食事の帰りか何かだったのだろう。
あるいは、夜の淑女を求めて街へと繰り出してきたのかも知れない。
せっかくのクリスティーヌとの時間に、こうして恋敵のことなど考えていても仕方ないと思いつつ、
しかし、子爵の若さ溢れる美貌を目の当たりにしたことで、私の中に焦燥感と嫉妬心が生まれてきつつあった。
あのような美貌でなくともよい、せめて普通の人間の容貌を持って生まれていれば、こんな風に思い悩むことも
なく、クリスティーヌとふたり幸せになれたのだろうか……。
いや、少なくとも今、彼女を乱れさせられる男はこの私だけだ、それだけで満足しなくては……。
そう考えているうち、どうしても、今ここでクリスティーヌが欲しいと思い始めてしまった。
頭の先から爪先までを熱く火照らせて私を求めるクリスティーヌの姿を見なければ、気持ちが治まらなかった。
往きと同じように窓の外を楽しそうに眺めているクリスティーヌの肩をつかんで己の方へ引き寄せる。
「マスター?」と小首を傾げるクリスティーヌに口づける。
うっとりと眸を閉じたクリスティーヌのボディスのボタンに手を掛ける。
私の動きに気づいた彼女が「マスター?」と咎める口調になりながら、私から離れようとするのを、
「いいから、じっとしておいで」と強引にボタンをはずしていく。
中ほどまではずしたところで、ボディスの中に手を入れ、コルセットのホックをふたつばかりはずす。
「マスター、いや、こんなところで……」
「静かにしないと、御者にみな聞こえてしまうよ」
「だって……」
「こちらへおいで」
と言いながら、強く腕を引っ張り、自分の膝にクリスティーヌを後ろ向きに座らせた。
オーバースカートのドレープがひどく邪魔だったが、どうにかその膨らみを潰して
クリスティーヌが私に凭れかかれるようにすると、左手で彼女の腰を抱えた。
寛げた胸元から右手を挿しいれ、彼女の暖かい乳房に触れた。
「いや……、」
「しっ、黙って……」
「ぁぁ……」
指を伸ばして乳首に触れると、彼女が小さく声を上げる。
ゆっくりと指の腹で揉むようにしながら押しつぶす。
柔らかかった乳首が次第に硬さを取り戻し始めるが、なおもゆっくりと指の腹で揉み続ける。
完全に硬さを取り戻して屹立した乳首を二本の指で摘まんだ。
「……くっ、ぅぅ……」
声を出すまいと耐えているクリスティーヌの口から小さい喘ぎ声が上がる。
こんなところで、と言っていた割には、良いようだな?」
低く耳元で囁くと、「ぁぁ……」と恥ずかしそうに身をくねらせ、彼女の頬が紅潮した。
紅く色づいた耳朶に唇を寄せる。そっと耳朶を舐め、唇で挟む。
「……ん、んんぅ……」
声にならない声を上げながら、いやいやをする子どものように首を振る。
しかし、少しばかり首を振ったところで、私の唇が彼女の耳朶から離れることはなく、さらにねっとりと
舌で耳朶を愛撫してやると、彼女の呼吸が次第に荒くなっていき、乳首はますますその硬さを増していった。
複雑な地形に沿って耳を舐め上げ、暗い入り口に舌を挿しいれる。
「あっ!あぁ……! ……んっ、ぅぅ……」
抑えきれずに声を上げてしまった己を恥じるように、彼女が声を落として喘いでいる。
「クリスティーヌ、脚を拡げてごらん」
頃合いを見計らって彼女に命じてみる。
「いや……」
「さぁ……」
優しく諭すように耳元で囁く。しかし、彼女は頑なだった。
「……マスター、いや……、こんなところで……」
彼女の抵抗を無視し、私は、彼女の大腿を下から掬うようにして持ち上げ、私の両脚に跨らせるようにして座らせた。
「ぁぁ……」
私の両膝の幅の分だけ拡げられた彼女の両脚の間に触れようと、手を伸ばしてドレスの裾を手繰り寄せる。
シルクサテンのオーバースカートをめくると、生地のこすれる音が狭い車内に響き、クリスティーヌがその身を
震わせたのがわかった。
彼女の膝に堆く載ったオーバースカートの生地越しにスカートをめくっていく。
顕わになったペチコートに手を掛けると、その上にクリスティーヌの手が重ねられ、
「お願い……、もう、許して……」と、肩越しに私の方を振り返りながら彼女が涙を零す。
睫毛に溜まった涙を唇でそっと吸いながら、私はクリスティーヌの手を載せたままペチコートをめくった。
「ぁぁ……」と、彼女が小さく声を上げて私に凭れかかり、眸を閉じた。
手を伸ばし、顕わになった彼女の大腿に触れる。
暗い車内に白く輝く彼女の滑らかな肌を見ながら、その感触を慈しむようにそっと撫でる。
ゆっくりと内腿に指を這わせていくと、「ぁぁ……、ぃゃ……」と身を捩らせながら大腿を震わせる。
脚の付け根をゆっくりと撫で、反対側の付け根にも指を這わせる。
二本の指を拡げ、焦らすように左右の付け根を往復させる。
「……っ! くぅ……っ! ……」
快感に耐えようとする息遣いをしながら、それでいて彼女の腰が男の指を快感の源泉へと誘うように揺らめく。
誘われるまま、指を中心に持っていった。
しかし、いつもなら水気を含んで重くなっているはずの下着が、今夜はそれほどでもないことに気づく。
外からは中の様子を窺えない箱馬車とはいえ、腕を伸ばせば届きそうなところに御者という他人がいる状況に
戸惑っているのかも知れなかった。
両脚を拡げているために下着を取ることが難しく、私は仕方なくその小さい布を引きちぎった。
「……ぁあっ……! いやあ……っ!」
乱暴にされると思ったのか、クリスティーヌが私の膝から逃れようと身体を起こそうとする。
「ああ、クリスティーヌ、大丈夫だから……。ひどいことはしないよ、脱がせにくかっただけだから……。
ほら、こうして、動かさないで触っているだけだろう?」
クリスティーヌの中心に右手を持っていき、そこから動かさずに中指をあてがったまま、安心させるように囁いた。
クリスティーヌの中心にあてがった指から私の体温を彼女に移すような気持ちでじっと動かさずにいると、
クリスティーヌがだんだんと腰を振り始めた。
私の指から逃れようとしているのだろうか、左右に腰を揺らめかせる。
その動きで却って粘膜を刺激してしまっているのだろう、次第に腰をまわすようにしながら、
私の指に己のそこを押しつけるように動き始めた。
指には力を入れず、彼女の動きにあわせて指も動くようにしておくと、焦れてきているのか、
だんだんと彼女の動きが激しさを増してくる。
指の下は、既に熱っぽい湿り気を帯び、花びらがほぐれつつあった。
「……ぁぁ……、ん、いや……、」
今ではもう明らかに腰をまわしながら、快感を与えてくれるはずの侵入者を求めて、焦れた喘ぎを洩らしている。
「クリスティーヌ……、焦れったいのだろう?」
「ああ……、」
口を半開きにしたまま、眸だけ上げて私を恨めしそうに見遣る。
指の下では、花びらが水気を含んで膨らみ、その下には既に熱い雫が湧きあがってきているのがわかる。
「そんなに私の指が欲しいかね?」
「ち、違……、」
「ふふ、強がりを言っているね?」
「……ぁ、はぁっ……、ああ……」
「欲しいと言ってごらん、おまえの熱く濡れたここに、指を入れて欲しいと……」
「あぁっ……、そんなこと……!」
指の下で、彼女の恥肉がびくりと蠢いたのがわかった。
「指をひとつも動かしていないのに、ここをこんなに熱くして……。
さぁ、言ってごらん、おまえの恥ずかしいここに指を入れて欲しいと……」
「…………」
「言わなければ、ずっとこのままだよ」
「うう……、お願い、マスター……、い、……れて……」
「ふふ、可愛いよ……、おまえのお願いだからね、ちゃんと聞いてあげるよ……」
そう言いながら、指を彼女の蜜壺にゆっくりと沈めていく。
閉じた花びらと私の指とに堰き止められていた愛液が溢れるように零れ出て、私の手を濡らす。
「……あ、ああっ! ああぁぁぁぁぁ…………!」
ようやく与えられた快感に我を忘れて声を上げるクリスティーヌにそっと耳打ちする。
「そんなに可愛らしい声を上げて……、御者にまで聞かせてやるつもりかね?」
「……ぁぁ、ぃゃ……、」
羞恥に紅く染まったクリスティーヌの頬に口づけを落とした。
熱く蕩けた彼女のそこからゆっくりと指を引き抜き、ふたたび沈める。
狭い車内にくちゅくちゅと濡れた音が響く。彼女の荒い息遣いと水音とが交差する。
彼女は己の頭をすっかり私の肩に預け、大きく喘いでいる。彼女の戦慄く唇と辛そうに寄せられた眉根とを
眼下に見ながら、激しく指を出し入れし、彼女の内襞を擦ってやる。
愛蜜をまとわりつかせて指を引き抜くたび、彼女の熱い粘膜が私の指にねっとりと絡みつく。
すっかり莢から芽を出した欲望の頂を親指で弾いてやった。
「……くうぅっ、……!」
耐え切れずに上げた呻き声に甘い期待が混ざっている。
右は蜜壺をかき混ぜるのに専念させ、左の中指を肉芽にあてがう。
愛液を掬って肉芽になすりつけると、ゆっくりと揉みほぐすように円く捏ねてやる。
「あっ……、はぁっ……!」
頭を私の肩に押し付け、腰を前後に揺らめかせてよがる。
指を鉤にして、彼女の粘膜をこする。
浅く、深く、抜き差しを繰り返すたび、クリスティーヌの口から甘い喘ぎ声が上がり、
熱い吐息とともに車内を満たしていく。
肉芽は、私の愛撫によって硬く尖り、指の抜き差しの合間そっと触れるだけで快感を生み出しているらしく、
押したり捏ねたりするたび、腰を捩って悦ぶのだった。
幾度、抜き差しを繰り返しただろうか、「あぁ……、もう、だめぇ……っ!」という降伏の合図とともに、
彼女の内襞が強く私の指を締め付け、彼女の頭が大きく仰け反って、彼女が達したことを私に知らせた。
「指だけで逝ってしまったのかね? それもこんな馬車の中で……。なんて淫らな娘だろう、おまえは……。
あんなにはしたない声を上げて、御者にも聞こえていたろうね……?」
「うぅ……」
意地の悪い言葉で彼女の羞恥心を煽ってやると、果たして、達したばかりの彼女の肉襞がきゅっと締まった。
「おや、意地悪を言われて感じてしまっているのかね? どこまで淫らなんだろう、おまえは……。
それでは、指だけでは物足りぬであろう?」
「ああ……、いや……、そんなこと……」
肉襞が大きくうねる。
「ふふ、口では殊勝に、そんなこと……などと言っているが、おまえの下の口はどうやら指とは違うものを
入れてもらえると思っているらしいな?」
「あっ、ああ……! ち、違いま……、うぅ……」
強い力が指を締め付け、愛液が指を伝って零れ落ちた。
「違わないだろう? 逝ったばかりだというのに、こんなに私の指を締め付けて……。
クリスティーヌ……、こんなに蜜を垂らして、期待しているんだろう?」
「ああ……、いやぁ……」
「さぁ、おまえの欲しいものをあげるから、何が欲しいか言ってごらん」
「……そんなこと、言えない……」
「言わなければ、このままだ」
「あぁ……、」
「さぁ、小さい声でいいんだよ、言ってごらん」
最後は、宥めすかすように優しく言ってみる。
「……あの、……その、……マスターの……、……」
「私の、何だね?」
「……マスターの、いつもの……」
「いつもの、何だね? はっきり言わないと、ずっとこのままだよ」
「……マスターの、……お、おき…のが……、ほ、しい……、の……」
自分が口にした言葉のいやらしさに羞恥を感じたのか、言い終わらぬうちにふたたび肉襞が大きくうねり、
蜜を吐き出す。
「ふふ、よく言えたね、では、おまえの望むものをあげよう……」
そう言いながら、クリスティーヌの蜜壺から指を引き抜くと、クリスティーヌの臀から大腿のあたりに手を掛け、
私と向かい合わせになるように身体の向きを変える。
サテンのオーバースカートからのぞくシルクファイユ・モアレのプリーツスカートが膨らんで彼女の秘所を
隠すのを手でどかし、上から結合部が見えるようにする。
クリスティーヌの視線がちらりとそこを掠めると、さっと目を背けた。
とうに大きく屹立していた己自身を取り出し、彼女の入り口にあてがう。
わずかにのめりこませると、「くっ……ぅぅ……」と、異物を埋め込まれる快感に喘ぐ。
「さぁ、おまえの恥ずかしいここが、私のものを呑み込むところを見てごらん」
「いや……、」
「見ないのなら、これ以上はあげないよ」
「……くっ、……」
「さぁ、目を開けて……」
快楽と羞恥とでやるせない表情をたたえた顔を向けて私を見遣る。
眸はこれ以上の屈辱への許しを請うように上目遣いになっており、それが却って私の劣情を煽る。
彼女はそれを知ってか知らずか、ひとすじ涙を零し、さらに私の劣情に火をつける。
「ごらん……」
「くっ、ぅぅ……」
腰を前に進め、己を彼女に埋め込んでいく。
「あっ、ああ……、いやあ……ぁぁ……」
彼女にこの淫らな光景をじっくりと見せるため、わざとゆっくり腰を進めていく。
大腿を震わせながら、私の熱量を呑み込んでいく。
「ああ……ん、」
唇を戦慄かせて羞恥に震えているのに、入り口からは蜜が溢れ、眸は涙のせいだけではなく潤んでいる。
「あっ、ああ……!」
ようやく根元までを埋め込むと、彼女からひと際高い声が上がった。
仰け反って椅子の縁に掛けている両手を掴み、私の肩に導いてやる。
私の首に両腕を絡めると、クリスティーヌが耳元で「お願い、マスター、もう許して……」と囁いた。
「許して、とは? 我慢ができないということかね?」
そう嘯くと、下から腰を突き上げるようにして彼女の最奥を抉る。
「ああっ! ああ、いやぁっ!」
彼女の悲鳴にも似た喘ぎ声にも容赦なく突き上げる。
突き上げながら、彼女の腰を掴んで激しく揺さぶる。
突き上げるたび続けざまに上がる啼き声が、私の耳の奥と征服感とを満たしていく。
次第にクリスティーヌの声が掠れ、深い愉楽の水底をたゆたっているように、目を瞑ったまま
私にしがみついて、自ら腰を振るようになっていった。
胸元から手を挿しいれると、固いコルセットの生地を押し上げるようにして乳首が硬く立っており、
それをそっと摘まんでやると、入り口がぎゅっと締まった。
肉芽が私の下腹と擦れるように押しつけてやりながら刺激すると、やはりその度入り口が締まり、蜜を吐き出す。
息遣いとも喘ぎ声ともつかぬ声を上げているクリスティーヌの口を、己の唇で塞ぐ。
舌を挿しいれ、歯列の裏を擦り、彼女の舌に絡め、唾液を流し込む。
嚥下しきれなかった唾液が彼女の顎を濡らし、汚れた顎に虚ろな眸で私を見ながら腰を振るクリスティーヌが
あまりに淫らで、かつて天使だった彼女をもっともっと汚し、私だけの色に染めたいと激しく思う。
互いに見つめ合ったまま、激しく腰を揺さぶり続け……、そして彼女の眸に光が消え、激しく唇を戦慄かせた瞬間、
彼女が二度目の絶頂を迎えた。
私の首にしがみついたまま、背を弓なりに仰け反らせ、さらなる快楽を得ようと腰を廻しながら私の下腹に
押しつける。肉襞がうねり、私自身を締め上げる。
奥へと搾られていくような感覚に、爆発を我慢するのが精一杯だった。
幾度もやってきているらしい絶頂の波に、その度頭を仰け反らせ、甘いよがり声を吐き出し、腰を押し付けてくる。
こうして、私との交わりでこれほどに感じ、淫蕩さを見せてくれるクリスティーヌを誰より愛しいと思う。
大きく息をしながら、どうにか息を整えようと努力している彼女の、開いたり閉じたりしている唇を見ながら、
このまま私たちふたりのほかに誰もいない世界で暮らすことができたらどんなにいいだろうかと考える。
しかし、こんな風に私に心と身体を預けてくれる彼女の姿を目にするのは、あともう何回もないのだ。
私は、私が決断した通り、近いうちに彼女を地上に、本来の彼女が居るべき光のもとに返す。
彼女がいなくなった後の私の世界は、一体どれほど暗く惨めで哀しみに満ちているのだろうか……。
ふたりがようやく身支度を整えた頃、馬車がオペラ座裏に着いた。
御者が気をきかせて遠回りしてくれたことは明らかで、私は法外なチップを御者に与えると、
彼の目からクリスティーヌを隠すようにして馬車から降ろし、スクリブ街に面した出入り口から地下へと戻った。
地下でマントを脱ぎ、彼女のコートを脱がせてやると、それまでずっと黙ったままだったクリスティーヌが、
恥ずかしそうに笑いながら、「あの……、お出掛け、楽しかったわね?」と言った。
「そうだな、またいつか一緒に行こうか」と答える。
そのいつかはもう来ないだろうと思いながら……。
続く
以上です。
今回も読んでくださった方、どうもありがとうです。
感想もらえたらめちゃ嬉しいです。
どうせ続き書くんで、今回は「続く」で締めましたw
今までは書くかどうかわからんかったから「了」だったんですが。
>>150 ハァハァ(´д`;)興奮しますた。
どんどん最中で意地悪になってゆく
マスター、乱れていくクリス素晴らしくエロいっす。
エロ成分十分受け取りましたわ。
続きも楽しみにしております。
馬車でせくーすっすか!
マスターエロすぎですてき。
クリスかわいいなぁ。
つづきはどうなんの?どうなんの?どうなんの?
'`ァ ッ
'`ァ ッ
キタ━(*゚∀゚) =3 ━━━━!!!
_(っ/ ̄/___ <グジョ--ッ!
 ̄ ̄
お出かけ楽しかったです(昇天)。
おいおいおい・・・
マスター別れを決意しちゃったのかい?切ないのう
クリスだってもうマスター無しではいられない
体になっているのでは(*´Д`)ハァハァ
いつも素晴らしいSSを有難う!
原作等じゃこんなふうには結ばれなかったマスターのことを考えると
ハァハァしながらも切なくなったよ・・・
ともあれGJ!
素晴らしい。やっぱりファントムxクリスがいちばんいいな。
久々に堪能しました!
次回も楽しみに待ってます。
マスターと離れた隙にラウルxクリスってのも読んでみたいです。
初めは拒んでいてもマスターに開発されたクリスの身体は
ラウルの愛撫にも反応してしまう、それを物陰から見ていて悶えるマスター(笑)
結局クリスを手放す事などできず再度拉致ーみたいなの読みたいでっす
ソレ(・∀・)ダ!!
しかし
>>150師匠も既に続きを構想してらっしゃるでしょうから、
どなたかアナザーストーリーとしてお願い・・・
160 :
150:2005/06/30(木) 19:53:13 ID:9GSn8Zx3
レス、dクス! 続きも書いてるよ。
>158のシチュ、いいね〜
でも>159の言う通り、続き書き始めちったので、
どなたかが書いてくれたのを読みたいなーw
漏れもファントム×クリスが一番好きだが
マダムもメグもラウルも読みたい。
162 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 20:50:05 ID:ZvXDZRSM
漏れはファンクリス一筋だノシ だから神よ、ヨロシク
>>150前回からすっかりファンになりました。
ファントムの苦悩と官能で、こちらもクラクラします。
馬車で乱れるエロ場面も好きだけど、切なく悩むのがぐっときます。
森を手をつないで歩く姿もいいな。
ファントム×メグ希望でつ。
本編のラスト、白い仮面を見つけたメグがファントムを探し続けて
そしてやっと出会えてエチー
妄想は広がるなあ、どなたか・・・
漏れは、鏡の秘密を知ってしまったメグが、口封じに
ファントムにヤられてしまう、みたいなのが読んでみたい
つか、自分で書けばいいのか・・・
ワテクシはファントム×マダム一筋。
誰か、いる?
ファントム×メグって投下してもいいと思う?
結局、自分で書いてみたんだけど、あんまり需要はないのかな・・・と、
自信のない漏れ・・・。ファントム×メグって前スレに1つあっただけ
だったような気がして。確か未遂だったしね。
しかも、書いたのはちょいレイプ風味だ・・・。
居るよ。
見たいス。メグたん'`ァ'`ァ
レス、ありがd
じゃ、投下する。慌てて書いたから、乱文許してくだちい。
クリスティーヌが戻ってこない。
ガラコンサートの晩、楽屋で着替えたらすぐに戻るわって言っていたはずなのに。
私は、少し夢見がちなところのある親友がとても心配で、楽屋を探してみることにした。
鍵束のかかっている場所は知っている。なぜかお母さまはあの楽屋に出入りすることに
いい顔をしないのだけど、やっぱりクリスティーヌが心配だから・・・。
鍵を開け、「クリスティーヌ?」と声を掛けてみる。返事はない。
暗く静まり返った部屋に人の気配はなくて、奥へと足を運びながら、ここに私の親友は
いないみたいだわと思った。でも、何か手掛かりになるものもあるかも知れないし。
その時、部屋の奥から何か歌声のようなものが聞こえた。 幽霊? そういえば、消防
主任が、以前に地下三階で天使の歌声のようなものを聞いたと言って、真っ青な顔をして
いたことがあったわ。
声のする方に行ってみると、鏡の横から幽かに灯りが漏れている。
不思議に思って鏡に近づいてみると、鏡の横に隙間があり、灯りはそこから漏れていた。
この鏡、扉になっていたんだわ・・・。
手を掛け、そっと力を入れると、鏡は横にずれて、その前に狭く湿った回廊が現れた。
こんなところに、こんな通路があるなんて・・・、誰も知らないに違いないわ。
いえ、もしかしたらお母さまは知っているのかも知れないけれど・・・。
ふと後ろを振り返ると、鏡の向こうに部屋の様子が見えた。
この鏡、こちらからは透けて見えるのね・・・! こんな鏡ってあるかしら・・・!
私はものすごい秘密を発見したような気がして、蝋燭を持つ手が震えた。
蝋燭をかざしながら、通路をたどって行く。
サッと何かが目の前を横切った気配がして、思わず叫んでしまう。よく見ると鼠だった。
ほっと安堵の吐息が口をついた瞬間、私は後ろから伸びてきた何者かの手に口を塞がれて
しまった。
「んっ、んんっ」
口を塞ぐ手から逃れようと顔をふる。しかし、口を塞がれ、息もろくにできない状態で
動き続けるのは無理だった。
その頃にはもう口を塞いでいない方の手で腰を抱えられ、私はもと来た楽屋へと連れ
戻されようとしていた。
口を塞ぐ手から革のにおいがし、どうやら手袋を嵌めた手だとわかる。
ふった頭がその何者かの肩にぶつかり、背の高い男だと知れる。
脚を突っ張り、身を捩って逃れようとしても、男の力に敵うはずもなかった。
楽屋に連れ戻されると、男がまだ口を塞いだまま、耳元でこう言うのが聞こえた。
「この楽屋の秘密を知ったおまえを、このまま帰すわけにはいかないな・・・」
ひどくゆっくりと話しているのに、その声音に含まれる何かにとてつもない恐怖を感じる。
一体、私はどうなってしまうというの・・・、私は殺されてしまうの・・・?
「そうだな、私もおまえの秘密をひとつ握ればいい、そうしたら、お互いに秘密は
守られるからな・・・。おまえがこの部屋の秘密をしゃべったら、私もおまえの秘密を
皆に知らせてやる・・・、そうだな、それがいい・・・」
私の秘密? 何を言っているの?
息が苦しくて、頭がうまくまわらない。だんだんと意識も遠のいてくる感じがした。
次の瞬間、ようやく口を塞ぐ手から解放され、しかし、悲鳴を出す間もなく、口に何か
布のようなものを咬まされた。
「んっ・・・、んんっ・・・」
猿轡をされ、相変わらず呻き声しか出せないが、鼻から呼吸をすることはできる。
ようやく辺りの様子がわかってくる。身を捩ると、鏡に映った自分の姿が見えた。
そして、私の背後にいる男の様子も。
黒いマントに身を包み、黒い革手袋をした、背の高い男・・・。
このオペラ座で見かけたことは一度もないはず・・・。なのに、この楽屋の秘密、と
言った。一体、この男は誰なの・・・。
腰ごと?まれていた腕のうち、右だけ、男の縛めから自由になった。
腕を大きく振り上げて、男へ反撃する。手が男の顔に当たったはずなのに、手の甲に
堅い感触が残った。一体、何だったの・・・、この男は人間ではないの・・・?
けれど、そんなことを考えている間もなく、振り上げた腕を?まれ、後ろ手にまわされる。
「ん、んんっ」
痛さのあまり、声が出てしまう。
残った左も後ろにまわされ、手のひらを表に向けるようにして縛られた。
そして、背中をとんと押されると、私はそのまま前に倒れ、膝から床へ崩れこんだ。
あっと思う間もなく世界が回転し、私は縛られた手を背にしたまま、仰向けにされ、
上から黒い影が圧し掛かってきた。その顔を見て、息を呑む。
男の顔には白く光る仮面があった。髑髏のような形をしたそれは、闇の中で鈍く光を
反射させている。そして、仮面の奥からはそのまま視線で人を殺せるような鋭い瞳が
覗いていた。
「んー、んんーー」
「何をするのかって? おまえの秘密をいただくんだよ。私の秘密と交換するだけの
価値のある秘密をな・・・」
そう言いながら、男は私の胸元に手を掛け、ホックを器用にひとつずつはずしていく。
かなりの数のホックをすべてはずすと、男は唇だけで薄く笑って、前を割った。
胸がこぼれ出る。
「んんー、んんーー」
「ほぅ、なかなか豊かな胸をしているじゃないか、・・・」
触られもせず、じっと眺めまわされる。恐怖のために呼吸が荒くなり、胸が上下して
しまうのを、好色そうな笑みを浮かべた男にじっと見られている。
つと男が手を伸ばして乳房を?んだ。
「んーーっ!」
両の手を使って円を描くように揉まれる。
「手に余るほどとは・・・、」
男に胸の大きさを指摘され、屈辱に涙が滲む。この大きい胸のせいで、何度嫌な目に
遭ったことだろう。なのに、揉まれている乳房から湧き上がってくるこの感覚は一体
何だろう・・・、嫌なのに、みぞおちの辺りから痺れるような感覚が湧いてくる・・・。
男の手の動きがだんだんと乳房を絞り込むようになってくる。
嫌なのに、なぜか胸をせり出してしまう。いや、これは腕が痛いからで、もっと触って
欲しいからってわけじゃない・・・。
「ふふん、そんなに胸をつき出して、私を誘っているのか? どうされたいんだ・・・、
聞くまでもないな、こうされたいんだろう?」
途端に乳首をつままれた。
「んんーーっ!」
自分の欲望をよく知らない男に見透かされていた屈辱で身体中が火照る。
乳首をつままれ、ぐりぐりとこねられる。
男の指の先から乳首を伝って、快感が腰にまで達する。
「ずいぶんと気持ちが良さそうじゃないか、・・・では、これはどうだ?」
男が身体をずらしたなと思った瞬間、乳首を咥えられた。
「んーーーっっ!」
長い舌でねぶりまわされる。
「んんっ、んんんっっ」
「どうやら気に入ってもらえたらしいな?」
そんなことを言われて、それでも生温かい男の舌の感触に、もっともっと乳首を嬲られ
たいと思ってしまっている。
乳首を強く吸われ、舌先でねぶられるだけで、頭の芯が痺れたようになる。
「んっ、んんっ・・・」
声なんて立てたくないのに、乳首を下から舐め上げられ、もう片方を強くつままれて、
声を上げてしまう。
男の手がチュチュに伸びる。
チュチュを脱がされてしまう・・・、そしたら、多分、下着も・・・。
それだけは嫌だ、こんな正体の知れない薄気味の悪い男になんか・・・。
考えているうちにチュチュをはずされ、脚を剥き出しにされた。
すぐに下着も取り去られると思ったのに、何を思ったか、男はふたたび乳首を弄り始めた。
男の唾液で濡れて光った乳首をふたたび咥えられ、舌でぐにぐにと押しつぶされる。
なのに、乳首は硬くしこって、男の舌を撥ね返そうとしてしまう。
その反応が男を喜ばせてしまうとわかっているのに・・・。
「なんでそんなにもじもじと脚をすり合わせているんだ」
男の声にはっとする。
気がつくと、私は両膝をすり合わせるようにして、胸とは違う快感を得ようとしていた。
男の視線が、膝からゆっくりと脚の合わせ目に向かって上がってくるのがわかる。
チュチュをはずしたきり、下着も取らずにいた男の暗い企みに気づいて全身が熱くなる。
それを、私から差し出すよう仕向けているのだ・・・。
しかも、私はすでにその奸計に嵌ってしまっていた。
「ここを弄って欲しいんじゃないか? おまえがどうしてもというのなら、弄ってやる」
「んんーー」
「それじゃあ、何を言っているのかわからんな。・・・そうだな、下着を脱がせやすい
ように自分から腰を浮かせたら弄ってやろう。そうでないなら、もうしばらくこちらで
楽しませてもらうよ」
焦らすように胸をゆっくりと揉みながら、こちらを探るような目つきで見ている男に、
自分の瞳の奥に燃えているだろう欲望の炎を見られたくなくて、きつく目を閉じた。
そして、私はゆっくりと自分の腰を浮かせた。
「ふふん、やっぱり弄って欲しかったのか。オペラ座のコーラスガールの発展家ぶりは
聞きしに勝る、だな」
勝ち誇ったようにうそぶきながら、男が私の下着に手を掛ける。
ゆっくりと男に下着を剥がされていく感覚が、羞恥とともに眩暈のような快感を
生み出している。
男の目が、私の茂みを眺め、茂みの奥から始まる裂れ目を眺め、そしてさらにその奥に
あるものを想像しながら下着を剥ぎ取っていっているのがわかる。
そして、その奥にあるものすら、私から差し出させるつもりになっているのも・・・。
男が膝を押し上げるようにして手を掛けた。
立てた膝をゆっくりと拡げていく。わざとゆっくり拡げていっているのがわかるのに、
その動きに、またしても腰がうねってしまう。
男がさも驚いたように、こう言うのが聞こえた。
「おやおや、随分としたたらせているじゃないか・・・。尻のほうまで垂らしている」
自分の欲望の証を明らかにされ、恥ずかしさのあまり気が遠くなる。
と、いきなり、指を入れられた。
「んんーーーっっ!」
「こんなに濡らして、すぐにも指が入るかと思ったら、案の定だな。
しかし、これぐらいは触ってやらないとな・・・、私は女性には親切なんだ」
指が抜き取られ、その指でクリトリスを弄られる。
「んんっ、んんっっ!」
「おやおや、そんなに悦んで・・・、ここはそんなにいいかい?」
クリトリスを剥き出しにされ、指で揉みこむように嬲られる。
爪の先で弄っているのか、鋭い快感が駆け上がってきて、腰を動かさずにいられない。
いつの間にか、ふたたび指を挿しいれられており、指を出し入れされながら、
クリトリスを苛められている。
「んん・・・、んっ、んんっ・・・!」
舌先でちろちろと剥き出しにされたクリトリスをねぶられ、男の太い指でなかの粘膜を
引っ掻かれている。時おり、なかをかき混ぜるように指を動かす。
尊大な態度や意地の悪い言葉とは裏腹に、男の愛撫には優しさがあり、うかつにも涙を
こぼしてしまう。
「なぜ泣いている?」
優しいと勘違いしてしまいそうなほど甘く低く囁かれ、自分の意思とは無関係に内襞が
きゅっと締まってしまった。
「ふっ、これだけではつらくて泣いているのか・・・? よし、少しばかり早いが、
私のものをくれてやろう」
男が自分の都合の良いように勘違いして口にした言葉に、またしても襞がびくりと
反応してしまう。
しかし、知らない男のものを入れられるのは、いくら感じてしまっていても嫌だった。
必死に男の下から逃れ出ようともがく。
足で床を蹴って、上にずり上がろうとするのを、男が腰を?んで引き戻した。
後ろにまわされた手が床にこすれて痛んだ。
「逃げられないよ、メグ」
・・・私を知っている! どうして?
「んんーーーっっ!」
いや、と上げたつもりの声がただの呻き声になって、虚しく部屋に響く。
男はすでにそそり立ったものを取り出し、私の入り口にあてがっている。
虚しい抵抗とわかっていても、腰をよじって男の凶器から逃れようとした。
けれど、男の大きい手にがっしりと?まれた腰は思ったようには動かない。
次の瞬間、私は男の熱く太いもので貫かれていた。
「んんんーーーっっ!」
涙がこぼれた。
なのに、男が腰を使い出し、その硬いもので粘膜をこすられると、自然と声が出てしまう。
「ん・・・、んんぅ・・・ん」
鼻を鳴らすような声が出て、それが却って男の気を良くしてしまうとわかっているのに
とめられない。
「ずいぶんと甘ったるい声を出すじゃないか。そんなにいいか」
男が腰をふりながら私を見おろす。その顔がふたたび好色そうに笑うと、
「いい眺めだな、そんなに揺らして、おまえと寝た男は誰もみな喜んだろう」と言った。
後ろ手に縛られているせいで、元々大きい乳房がより強調され、ふるふると顫えている。
恥ずかしさに顔を背けると、男が手を伸ばして乳首をつまみ上げた。
「んんっ、んん・・・ん」
「こうしてやると、よく締まる。感じているんだろう」
「んーーー」
「違うとでも言うのか? 嘘つきめ、こんなに濡らして、締めつけているくせに。
乳首だって硬く尖ったままだぞ、触って欲しそうに顫えていたじゃないか」
「んん・・・」
「さあて、時間もないし、そろそろ逝かせてやろうか」
そう男が言い、私の腰をがっしりと?むと、真っ直ぐに突き上げてきた。
「んんっ、んんんっっ!」
時おり腰をまわすようにしながら、深く抜き差しされると、自分のなかがうねって男の
ものを締めつけてしまうのがわかる。
身体の奥が蕩けそうに熱い。
男の動きが激しくなった。性急に突き上げられ、あっという間に高みへと昇りつめて
しまう。もう、もうだめ・・・。
男が覆いかぶさってくる。肩を抱かれ、耳元で低く囁く声が聞こえた。
「メグ・・・、可愛いよ・・・」
囁かれた瞬間、私は身体を顫わせて達してしまった。
男が私の猿轡と縛めを取る。
「これでおまえの秘密も手に入った。この部屋のことは誰にも言うな」
「何が私の秘密なの? 誰もあなたなんて知らないし、もし知ってたとしたって・・・」
「メグは『オペラ座の怪人』と寝ているらしいっていうのは大した秘密じゃないかね?」
「オペラ座の怪人・・・、あなたが?」
「さぁてね。秘密とか噂ってのは、明らかでなくたっていいんだよ」
「第一、私があなたにこんなことをされたって、一体誰が信じるの?」
「おまえの脚のつけ根と茂みのなかに小さいホクロがあるって言ったら? そんなことを
知っているのは、おまえと寝たことのある男だけだ」
「でも、他の人はそんなこと知らないし、確認のしようもないじゃないの」
「・・・おまえの母親に言ったら? それでも構わない?」
「それは・・・」
言葉に詰まった私を見おろしながら、男が心なしか楽しそうにこう言う。
「それにしても、メグ、もう少しマシな男と付き合うんだな。可愛いと言われて達して
しまうなんて、日頃どんな男と付き合っているのかね? 母上が悲しむぞ」
Fin
以上です。
ああ・・・、明日締切の仕事を放っておいて、
一体何やってんだ、漏れ・・・。 OTL
今夜は徹夜だろうな・・・。
すまん、「掴む」が旧字になってて表示できてないね。
「掴む」だと思って読んでくだされ。
>181
GJ!
エロ仮面に襲われるかわいいめぐタンにはぁはぁしますた!めぐタンイイねー
…仕事もがんがってください。寝れるといいね。
オ━イスィ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ごちになりやした!メグのデカメロン描写がうへうへ。
GJ
>>181氏!!
メグキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
今度はマダムと親子丼きぼん。
>>181 マスターの残酷エロさにハァハァ
勝ち気なメグもイイね。仕事忙しいのにありがd!
>181
考えたこと無かったけど ファントムxメグ よかった!
自分女だけどメグの乳はもんでみたいよ〜ハァハァ
乙でごさいました、メグの猿轡姿にハァハァ
ファントム×メグは新しかったね
ラウル×メグなどは・・・?
189 :
181:2005/07/05(火) 23:39:56 ID:uEXxfEy8
レスくれた香具師ら、トンクス!
なんか、締切仕事がある時の方が書きたくなるし、このスレもチェックする。
現実逃避なのかもな、自分。あの後はやっぱしほぼ徹夜だった自業自得な漏れ。
ファントムがオペラ座で女の子を喰っちゃうシリーズみたいな感じで、
踊り子とってのはダメかい?
クリスでもメグでもマダムでもないんだけども。
ガンガンやってくれ!
追い詰められないと書く気になれないというのは俺も同じ。
なんつうか、その後の達成感を求めるというか・・・
>29-36書いたもんです、待ってくれる香具師がいて感謝です。
自分もあのままでは救いがないなと思って続きを書いてるとこっス。
粗筋としては、クリスはあの次の日スウェーデンの生家に帰る→ファントム追いかける→
プチ同棲→和解エチー→2人でオペラ座に戻る
だいぶキャラの雰囲気が変わったり、やたら前振りが長くてエロ部分が少なくなってしまったり、
ファントムよく喋るようになってしまってるがそれでもエエんかのう。
>192
是非読みたい。待ってます。
>192の神よ。ワクテカして待ってます。
>192
おお、早く読みてーw
自分>191だが、カキコしてみて良かった〜 待ってますノシ
196 :
192:2005/07/08(金) 09:34:17 ID:Wz/s4FLy
レスどうもサンクスです。3週間前から書き始めてるのにまだ完成しないという
恐ろしい遅筆さ・・・なんとか早く投下出来るようにガンガってみるよ
エロ部分も書き足して長くする
さて今日は残業なさそうなんで、夜の回観て帰って、その勢いで続き書くか
>196
夜の回って「オペラ座の怪人」かい?
いいなぁ、夜やってるのか・・・。
東京近郊は調布でやってるが朝なんだよな。
千里で夜観てきた、しかしあと1週間で終わりとはorz
そろそろギャグも読みたいぞ
投下時期は未定だが書いてるよ、って職人はいる?
自分は1週間以内には投下する。
>198
オペラ座鑑賞、乙
投下も待ってる ノシ
漏れもギャグの天使様のが読みたし
次はアブサン飲ませるんかな
一時投下が全然無かったので飢えて仕方なく自分で書いてみてましたが
最近オイシイネタが多かったので止めちまいました。お腹一杯で幸せ。
>200
えええ〜〜〜、せっかく書いたんだから投下汁!
激しく同意
今すぐ書き続けて投下するべし
夕べ、ひょんなことからマダムの半裸の映像を見た。
やはりというべきか、胸は小さかった・・・。
今までマダムネタ投下してくれたネ申の読みは正しかった。
マダムは美パイで良いのですよ。
>198
書いてます。まだ投下できるほどは進んでいないけども。
198のが早く読みたいです。個人的に、喋るファントムっていいと思います。
206 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 17:52:29 ID:KOj4QnLK
短編です。
・ラウルとクリス
・エロなし
それでもよい方のみどうぞ
彼の婚約者はあの地下から地上に出た途端に気を失い、それから今まで
床についたままだった。
クリスティーヌのいる部屋に入ると、彼女は以前目を閉じたままだった。
ラウルに一礼すると付き添いの看護婦は立ち上がり、今日も彼女の意識は
回復しないこと、今朝はどうにかスープを飲ませることに成功したことを
告げると、静かに部屋から出て行った。
眠っているかと思えば、悲鳴と共に起き上がり、目覚めてもその瞳には
何も、彼女の婚約者さえ移していないようだったが、婚約者・医師・看護婦・
この家の召使たちの気遣いに申し訳なさげにかなしげに微笑むかと思えば
泣き出してしまうラウルの天使・・・。
ラウルは彼女の手を取ると、赤くうっけつした彼ではない男の指が嫌でも
目に入る。あの男の指の跡・・・。火傷のように彼女の両手首に残ったそれは
彼女が凄まじい力で地下へ連れて行かれたことを物語っていた。
「あれほど君が舞台にたつのをこわがっていたのに、僕はきかなかった。
許しておくれロッテ」ラウルはクリスティーヌの手首の跡に唇を近づけたが
ふいにその赤い跡が彼ではない男と彼女をつなぐ手錠の跡のように思えた。
彼は刺すような嫉妬を感じて彼女の手首に噛み付いた。
口いっぱいに広がる彼女の肌と血の匂いが彼を惑乱させようとした時、
ノックの音と共に執事が彼に来客を告げた。執事が現れたことに安堵する彼と
どす黒い怒りと焦燥を感じる彼がいた。
ラウルは自分の歯の跡が残る彼女の手首を寝台に戻し、彼は寝室を後にした。
男の指の跡が残るクリスティーヌの手首にゆっくりと血が滲みだすのと同時に
彼女の瞳から涙が流れていたことをラウルは知らなかった。
>206
苦悩してるラウル、いいね〜
嫉妬して苦悩する男がエロいのはナゼ・・・?
>206 ラウル、コワイヨ・・・
本編でも、ラウルのファントムに対する嫉妬心はこれぐらい激しかったのかもと
妄想してみたり。
リアルでヨカッタよ、有難う。
ところで、前スレでは最後のほうで、1001にならずに500KB使ってしまってdat落ち
するんじゃないかとの危機があったわけだが、このスレも既にその兆候が・・・。
レス番200ちょっとで130KB使っちゃってる。
投下だけじゃなく、感想とか何かレスしていかないと、dat落ちしてしまうかも。
せっかく色んな神々の作品もあるんだし、html化を目指したいと思うのは漏れだけ?
私もそう思う
投下された後は連日感想レスがたくさんついていって良い状態なんだけど、
何しろ職人さんが少ないのかこのスレ、投下されないといったら
10日くらい過疎状態になるからね、その間は2日くらい1つもレスないって
いうのはしょっ中。
自分はあまり詳しくないんだけど、html化にする為には具体的にどういう感じに
住人は努力したら良いのかな。
時々雑談もしたいなあと思うけど(前スレの埋めネタみたいに)荒らしを
警戒してる雰囲気もあるしね。マターリしてて良スレだから大事にしたい。
…雑談は、連発はどうかと思うが…なんか、特にこの季節は湧くぞ?夏特有のが。
リクやネタ提供とかならまだしも……
過疎ってれば「保守」って一言書けばバイト数も少なくレス稼げるだろ
そうだな…リクやネタ提供はあればカキコするか
とにかく1000目指せれば良いって事で
あとハイリンはなるべく禁止でおk?
>205師楽しみに待ってる!
ハイリン禁止、OKです。
と、1つレスを稼いでみる・・・。
>210
html化のためには、とにかく1000まで行けばいいんだと思う。
ただ、1000行かないうちに500KB使い切ってしまわない努力が必要になる。
作品はどうしてもByte数を喰うので、作品じゃない、普段のレスでこまめに
レス番を稼ぐ努力が必要ってことになるんだと思う。
久しぶりに前スレ読んでみた。
「エロファントムの中の人」とか「二人のマドレーヌ」の神とか、いまでもここにいるのかな?
いたらss投下して欲しいなぁ。
コミケの天使様とギャグの天使様は同一人物なのだろうか?
そっち系も読みたいなぁ。
>149からの続き、投下します
・ファントム×クリス
・本番あり、っていうか、ほぼレイプ(汗
・後味悪い終わり方なので、ダメそうな方はスルーでおながいします
・後味悪いけど、ちゃんと続きで何とかするから許して・・・
・エロなし部分が多いのも相変わらずですが、許して・・・
ブローニュの森での散策から四日が過ぎ、明後日から「ハンニバル」の追加公演が
始まるという日の夜、いつものようにクリスティーヌを充分に愛した後、
彼女を休ませてからオルガンへと向かおうとした。
「さぁ、ゆっくりお休み」
彼女の身体を清め、寝着を着せてやり、シーツを替えたベッドに彼女を横たえて、
上掛けを掛けてやる。
「マスター、どうしてマスターはいつも一緒に休んでは下さらないの?」
「色々とやることがあるのさ」
「それ、急いでしないといけないの?」
「いや、そんなこともないが……」
─── 彼女に腕まくらをしてやり、眠りに入っていく彼女の髪を撫で、
彼女の寝顔を眺める……。
彼女の横で休み、彼女の横で目覚め、彼女が目覚めていく様を眺める……。
私がそれを望まないわけがなかった。
しかし、仮面のことを考えれば、その望みを叶えることは到底できないのだった。
「マスターと一緒に休みたいの……」
しかし、消え入りそうな声でそうねだるクリスティーヌの愛らしいことといったらどうだろう。
アダムを誘惑したイブもこれほど愛らしくはなかったろうとさえ思う。
「そんなに我が儘を言わないでおくれ」
「我が儘言っちゃ、だめ?」
十日ほど前に私のしたことを考えれば、クリスティーヌは幾らでも我が儘になる権利があった。
それに、これほどに可愛らしい我が儘があるだろうか……。
「ハンニバル」の追加公演が終わったら、私は彼女を永遠に地上の世界に返し、
二度と地下へは連れて来ず、二度と会うこともしないつもりだったから、
もし彼女と一緒に休むとすれば、今夜がその最後の機会かも知れないという思いが
脳裏をかすめた。
「それでは、少しの間だけ……。おまえが寝付くまで」
彼女の可愛らしい我が儘を聞いてやりたくて、彼女の言いなりにベッドに入り、
彼女の隣に身を横たえた。
クリスティーヌが私の肩に顔をうずめてくる。私の肩にそっと手を伸ばし、腕を出したことを
叱られまいかと私の方を上目遣いで窺う様子は、胸が締めつけられるほど愛らしい。
「あのね、少しの間じゃだめなの、マスターと一緒に眠りたいの……」
甘えた声でねだる彼女の髪の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「腕を出していたら風邪をひいてしまうよ……」
彼女の腕をしまいながら呟く。
そして、彼女の髪を優しく撫でながら、私はいつしか行為の後の甘い気だるさに
負けて寝入ってしまった。
寝入ってしまってから、一体どのくらい経ったのだろう、クリスティーヌの悲鳴を聞いて
目が覚めた。とっさに身を起こしたが、周囲が仄暗いせいもあって状況を認識できない。
しかし、一瞬の後、クリスティーヌの手にあるものを見て、何が起こったのか悟った。
クリスティーヌの手にあるもの……、それは私の仮面だった。
私を見る彼女の眸……、それは今までの尊敬と愛情の混ざったそれではなく、
驚きと恐怖にただただ見開かれていた。
その眸を見た途端、私のなかで何かが音を立てて崩れていくのを感じた。
それは、ふたりの間にあった信頼だったかも知れないし、私のクリスティーヌへの愛だった
かも知れないし、私のなかに残る人間らしい理性だったかも知れない。
或いは、それらすべてだったのかも知れない。
気づいたときには、私はクリスティーヌの上に馬乗りになり、彼女の首に手を掛けていた。
逆上してもなお、私のクリスティーヌへの愛は残っていたのだろう、かろうじて
クリスティーヌを絞め殺すことは免れたが、この怒りと屈辱とを彼女にぶつけずに
いることはできなかった。
首に掛けた手をそのまま下へとずらし、彼女の寝着の胸元に手を掛ける。
力任せに寝着を引き裂く。
「いやあぁぁぁ─────っっ!!」
布地が裂けていく音に、クリスティーヌの悲鳴が重なった。
顕わになった乳房を掴み、乱暴に揉みしだく。
「やめて、やめて!」
そう叫びながら、手のひらをこちらに向けて目の辺りに押し当て、自分の顔を庇うようにする。
その仕草がさらに私の怒りに火をつける。
「そんなに私の顔が恐ろしいか! こうすれば見なくて済むからいいだろう」
と言いざま、彼女の身体をひっくり返した。
「いやあっ!」
突然うつ伏せにされ、逃げようと膝を立てるクリスティーヌの腰を掴んで己の方へ引き寄せる。
それでもなお私から逃れようと身を捩り、足をばたつかせる。
彼女にまとわりつく寝着をまくり上げ、下着に手を掛けた。
「ああっ、やめてっ!」
彼女の制止など聞きもせず、一息に下着を剥ぎ取った。
──── 顕わになる彼女の秘所……、これまで何度となく私が愛撫し、いつも熱い雫を
たたえて私を待ちわびていてくれた彼女の最も秘められた場所……。
しかし、今夜ばかりはぴたりと閉じられ、冷ややかなたたずまいを見せていた。
「いや、いや! やめて……!」
抵抗しようと身を捩る彼女の両手を背中の後ろに持ってくると、
左手で彼女の腕を掴んで固定する。
肩と頬だけで己の体重を支える格好になったクリスティーヌの
白い大腿に右手を伸ばす。後ろから大腿を撫で上げる。
「やっ!」
芳しくはない反応を見て、彼女の両膝の間に自分の膝を無理矢理入れ、
膝を開かせる。
内腿を撫でさすると、「ひっ!」と大腿の裏よりは高い声が上がる。
ゆっくり内腿を上下させ、悲しげな喘ぎ声を幾度か上げさせた後、
彼女の秘所へ指をあてがう。
閉じた花びらの上をゆっくりと指を這わせていく。
二本の指で撫でるように何度も往復させ、花びらの合わせ目を
爪でそっと引っ掻くように撫で上げる。
次第に花びらがふっくらと水気を含み始め、紅く色づいてくるのがわかる。
しかし、前に手を伸ばしてみると、まだ肉芽は莢に包まれたまま、柔らかさを保っている。
「いや、いや……」
私の指から逃れようと身を捩る彼女を見て、さらに怒りが燃え上がる。
「もう私の愛撫では濡れないのだね……。私に抱かれるのがそんなに嫌か……!
つい夕べだってあんなに悦んでいたのに……、でも、もうおまえにとって
私は師でも愛人でもなく、ただの恐ろしい化け物に過ぎないのだね……」
自分が口にした言葉が胸に突き刺さる。
こうして、彼女にとって恐怖の対象でしかなくなってしまうことを恐れたからこそ、
「ハンニバル」の公演が終わったら彼女を返そうと決心していたのに……。
ぐずぐずと彼女を返すのを躊躇っていた自分自身に腹が立つ。
「地獄の窯で焼かれる怪物みたいだと思っているんだろう……!」
自分自身を痛めつけるように彼女に言葉を叩きつける。
「違う……」
クリスティーヌが零した微かな抵抗にも噛み付くように、
「違わないだろう? おまえの気持ちと同様にここもこんなに冷たいじゃないか」
と言って、あてがっていた指を花びらの合わせ目に沿って上下に動かした。
「いや……」
「そら見ろ! やっぱり嫌なんじゃないか。 ……おまえが嫌でも構いはしないがね」
彼女の小さい抵抗が悔しくて、あてがっていた指をはずして己自身を取り出し、猛ったそれを
彼女の入り口にあてがう。
「いや! いや! やめて、お願い……、マスター、やめて……!」
自分が何をされるのか察知したクリスティーヌが激しく身を捩って抵抗する。
彼女の両腕の自由を奪ったままの左手に力を込めて背中を押さえつけ、右手で彼女の肩を
ベッドに沈める。そして素早く右手を己のものに添えると、一息に彼女を貫いた。
「いやあ─────っ!!!」
まだ開ききっていない花芯に硬い凶器を埋め込まれ、クリスティーヌが苦痛の滲む声を上げる。
みしみしと音がするのではないかと思うほど、彼女のなかは狭く、粘膜自体は柔らかいにも
かかわらず、どことなく硬い感じがする。
「ぐぅぅ……」と痛みをこらえるような呻き声を洩らすクリスティーヌの額には
脂汗が吹き出し、頬を押しつけたままのシーツに黒い染みを作っていく。
彼女の腕から左手をはずし、両手で彼女の双臀を掴んだ。
ずるりと半身を抜き、ふたたび彼女の冷たい花芯に埋め戻す。
「ぐっ……ぅぅ……、痛い……、お願い、マスター……、い、痛いの……」
痛みを訴えるクリスティーヌを無視して、何度も往復させる。
「痛い、痛いの……、うう……、マスター、やめて……」
初めてのとき、彼女に痛みを与えることを恐れて秘薬を使ったから、彼女にとっては
男の凶器によってもたらされる痛みはこれが初めてだったのだろう、泣きながら、
うわ言のように「痛い」と繰り返している。
しかし、そうやって何度も往復しているうちに、彼女の恥肉がだんだんと緩みはじめ、
中も少しずつ潤ってきた。これ以上身体を傷つけないために備わった自己防衛の機能なの
だろうが、己の屈辱をクリスティーヌにも味わわせてやりたくて、酷い言葉でなじってしまう。
「痛いという割には、濡れてきているじゃないか……」
「いや……、痛いの……、痛いの……」
「おまえの目と心は私を拒絶しているのだろうが、身体だけは私を覚えていてくれたようだな。
今まで、私のものがどれほどおまえを悦ばせたか、ここだけはわかってくれている……」
そう言いながら、抜き差しによって外に掻き出された愛蜜を掬って彼女の目の前に差し出す。
「ほら、ごらん、こんなに濡らして……」
黙って顔を背けようとする彼女を悔しさにまみれて眺め下ろしながら、その指で彼女の頬に
蜜をなすりつける。「くっ……」と屈辱の呻きを洩らしたクリスティーヌに向かって、
「それとも、男なら誰でもいいのか……」とさらに言葉を重ねた。
「おまえのここに、熱く猛ったものを入れてくれるなら、それが音楽の天使だろうが、
この世のものとも思えない化け物だろうが、なんでも構わないってわけか……」
「ち、違……、ああっ……!」
彼女の白々しい反論など聞きたくないがために、激しく腰を突き上げる。
「こうして気持ち良くしてくれる男なら、それが私だろうが、あいつだろうが、おまえは
誰でもいいんだろう……?」
「え……?」
ふと正気らしい声で聞き返すクリスティーヌが憎らしくて、
「あいつって言ったらあいつだ、おまえの大事な幼馴染だ! ラウル・ド・シャニュイ、
あいつに決まっている!」と叫ぶ。
「ラウル……」
「あいつの名を口にするな! ……それとも、こんな化け物に抱かれているのは
耐えられないから、あいつに抱かれているつもりにでもなろうというのか……?」
「そんな……」
「おまえだって、こんな化け物に抱かれるより、あいつに抱かれる方がいいと思っている
だろう? 初めて純潔を捧げた相手があいつじゃなくて残念だったな!
いや、おまえがその気になれば、これからだってあいつをおまえのものにできるさ。
そうしたら、こんな化け物のことは忘れて、あいつに毎晩でも抱かれたらいいだろう!」
「……」
「それとも、もう抱かれたのか……?」
そんなことはあるわけがないと思いながら、あの美貌の若者の顔が思い浮かび、
彼とクリスティーヌとが抱き合っている様子がまざまざと脳裏に描き出される。
私の下で乱れたように、あの男の愛撫に身悶えするクリスティーヌ……。
指先の動きひとつで全身を熱くし、涙を零してあの男を求めるクリスティーヌ……。
想像しただけで身を引き千切られるような痛みが胸を突き刺す。
その想像を振り払うように何度も腰を突き上げ、彼女の最奥を抉った。
「……っく、くぅぅ……、うっ、いやあ、あぁ……ん、……」
交わりを強制されて感じてしまうことへの抵抗が強いのか、歯を食いしばって快楽に
耐えようとしている。しかし、私のものが奥に当たるたび、声が洩れてしまうらしい。
「ふっ、随分と我慢しているらしいが、我慢しきれないんだろう?
いいんだよ、いつもみたいに声を上げても……。おまえは、こんな化け物に後ろから
犯されて感じてしまうほど、いやらしい娘だってことだ」
「くぅぅ……」
突き上げるのをやめ、繋がっている場所へと手を伸ばす。
私のものに拡げられているにも拘わらず、充分に水気を含んでぽってりと膨らんだ花びらに
触れた。
「あっ、いや……」
「なにがいやなものか、こんなに濡らしているくせに……」
指を這わせると、しとどに溢れた愛液が摩擦を減らし、滑るようになぞることができる。
爪を立て、露出した粘膜を引っ掻いてやると、彼女は切なげに喘ぎ声をあげて臀を振り立てる。
ますます溢れかえる愛蜜が白い内腿を伝って流れ落ちていく。
愛液でべっとりと貼り付いている茂みを掻き分け、肉芽を探る。
私の指で摘ままれ、捏ねくりまわされるのを待っているかのごとく、肉莢から顔を出していた。
「ああっ、いやあっ!」
指先で挟んでやると、ひときわ高いよがり声をあげた。
「ここをこんなに硬くして……。弄ってもらって嬉しいんだろう、クリスティーヌ?」
肉芽を摘まんだまま、左右にゆすってやる。爪の先ではじいてやる。
「あぁ……ん、いやぁ……」
臀を振ってよがり声を上げる彼女の背中を眺めながら、ふと思いついて、彼女の花弁と肉芽を
弄っていた手を離し、身を屈めて後ろから手を伸ばし、両の乳房を掬い上げた。
大きく張りつめ、重量を増した乳房を激しく揉みしだく。
「ああっ! いや、いや! あぁ……、」
硬く尖り、その存在感を誇示する乳首を摘まみ上げ、強くこすり合わせる。
「いやぁっ! あぁ……ん! んくぅ……」
指の腹で尖った乳首を押し潰す。乳首が指を押し戻す。
乳房を絞り込むように揉みしだき、絞り込んだ先にある乳首を摘まみ上げる。
こりこりと捏ねくりまわすと、続けざまに啼き声が上がった。
「こうされると感じるのか、クリスティーヌ? おまえは乳首を可愛がられるのが好きだった
ものな。そうか、こんな化け物の指でもそんなにいいのか、さっきからしきりに尻を振って
いるじゃないか……」
「ああ……、いやぁ……」
嫌だと言いながら、彼女の臀が左右に大きくうねり、そのたび彼女の膣肉が締まる。
肉襞が妖しく蠢き、私自身に絡みついてくる。襞全体がじわりと私を締めつける。
浅い抜き差しで性急に突き上げてやると、「いや、いやいや、…………」と首を振りながら、
私の動きに合わせて臀を振る。
おそらく、彼女自身にも制御できず、自然と腰が動いてしまっているのだろう。
「くっ、そんなに尻を振って……、淫乱だな、オペラ座の歌姫は……」
「うう……、いやあ……」
言葉で嬲りながら、深い抜き差しに変えてやる。
いったん亀頭のあたりまで抜き、ゆっくりと埋め戻す。
彼女の白い臀に私の黒光りしたものが入っていく光景が堪らない。
奥へと続く天井のある箇所が彼女の弱点で、そこをこするように亀頭を当ててやると、
ひときわ高い声が上がった。
「ひぃ……んっ! っん、くぅぅ……」
「おまえはここが大好きだものな、こうされると我慢できないだろう……?」
私を締めつける力がだんだんと規則的になってきた。
クリスティーヌが絶頂を迎える先ぶれだ。
「逝きたいんだろう、クリスティーヌ? ええ? どうして欲しい、クリスティーヌ?
いつもみたいに突き上げて欲しいか? おまえの好きなところに当たるようにしてやろう。
……おまえはこの化け物に犯されて、逝くんだ。 逝くがいい、クリスティーヌ!」
愛液にまみれた臀を強く掴んで、激しく腰を使った。
彼女のそこに己の怒りをぶつけるように深くつき刺し、腹まで貫かんばかりに突き上げる。
「ああっ、いやあっ! いやああ───────っっ!!」
恥辱と悲しみに彩られた悲鳴のような声を上げ、彼女が絶頂に達した。
彼女を私の力の前に屈服させたい……。
それでしか、私は己のプライドを守る術を思いつけなかった。
ひくつく彼女のそこから己自身を抜き取った。楔をはずされた彼女の腰がベッドに沈む。
ベッドに突っ伏したまま、嗚咽を洩らしている彼女の身体に手を掛け、ひっくり返した。
「あっ! いや!」
クリスティーヌの濡れた眸が私の顔で焦点を結ぶより早く、傍にあった布切れで彼女の目を覆う。
それは、コートの下に着けるモスリンのスカーフで、夕べ私が彼女に与えたものだった。
くしゃくしゃになるからしまっておきなさいと言う私の制止を聞かずに、彼女がベッドにまで
持ち込んで、どうにか宥めすかしてベッドサイドのテーブルに置かせたのだった。
大事そうにスカーフを胸のところに抱え、嬉しそうに私を見上げていた彼女の笑顔を思い出す。
こんなことにこのスカーフを使うとは、あの時、誰が想像し得ただろうか……。
「こうすれば、私の顔を見ずとも済むからな、ありがたいだろう?
私を恐ろしそうに見つめるおまえの顔なんて、私だって見たくないからな」
薄い薔薇色の布地が彼女の涙を吸い取って、みるみるうちに濃い牡丹色へと色を変えていく。
「……もう許して、マスター……」
「ははっ、まだまだだよ、クリスティーヌ。
こんなもので済むと思うなよ、私の屈辱がどれほどのものだったか、思い知るがいい。
おまえを信じていたのに……、寝ている間に仮面を剥ぐとは、なんという恥知らずな……」
「……だって、マスターの……、お顔を見たかっ……から……」
彼女の手を掴んでベッドに押しつけ、彼女に圧し掛かった。
「私の顔が見たかった? 顔が見たかっただと? 見て満足したか?
おまえが想像していた通りだったか? ええ、どうなんだ!」
「……マスター……」
「マスターと呼ぶな! もう私はおまえのマスターなんかじゃないだろう?」
言い募りながら、先刻の彼女の恐怖に見開かれた双眸を思い出し、胸が痛んだ。
組み敷いた両手を押さえつけたまま、クリスティーヌの首筋に舌を這わせる。
「うう……、いや……」
嫌がって首を捩るクリスティーヌの乳房を掴む。
「ああっ! いやあっ!」
「いやだと言う割に脹れ上がったままじゃないか」
脹れきった乳房を揉みしだきながら、人差し指と親指で乳首をつまんでやる。
そのまま乳首を引っ張り上げると、指先をこすり合わせるようにして捏ねてやる。
「んっ、ふっ…………」
首を振って拒絶しつつも、切なげな喘ぎ声を上げる。
「ふふ、やはりここが良いのか……、随分と良い声で啼くじゃないか」
「ああ……、いやぁ……」
人差し指の爪の先で引っかくようにこすったり、親指の腹で押えつけるように捏ねてやる。
厭そうに顔を歪めているにも拘わらす、身をくねらせ、口からは甘い吐息を洩らす。
その顔を憎々しげに見下ろしてから、おもむろに乳首を口に含む。舌でざらりと舐め上げる。
「あっ! はぁっ…………!」
「これはまた、随分と気に入ったようじゃないか」
「うう…………、いやぁ、……うっ、んくっ!」
一方を舌で転がしながら、もう片方はゆっくりと揉み上げる。
舌で転がし、強く吸い上げ、ゆっくりと舐め上げた後、上下の唇で挟み、そのまま舌先を
そよがせ、身を捩るのを確認した後、上下の歯で甘噛みしてやる。
そのたびクリスティーヌは啼き声を上げ、涙で目隠しを濡らして狂ったように身を捩る。
「身体は悦んでいるのに……、そんなに泣くほど嫌なのか……」
涙で濡れた目隠しや食いしばった歯の覗く口元を見ながら、ふたたび怒りが燃え上がる。
「いやらしいおまえのことだ、そんなに嫌がっていても、ここは……」
と言いながら、クリスティーヌの秘所に指をあてがった。
温かい愛液でぬかるんだ彼女のそこに指を這わせる。
「うぅ……」
「やはり、濡らしているのだな……、すごいじゃないか、尻まで垂らしている」
「あぁっ……、いやぁ……」
「こんなに濡れているんだ、すぐにも咥えたいだろう……?」
クリスティーヌの返事を待たず、己のもので彼女のそこを一気に穿った。
「いやあ──────っ!!!」
「そら、根元まで一息に入った……」
「あっ、あっ……」
彼女のなかが大きくうねる。
肉襞を掻きわけるようにして抉るたびに啼き、粘膜をまとわりつかせながら引き抜くたびに啼く。
「いや、いやぁ……」
亀頭で彼女の最弱の箇所をこすってやるたびに激しく身を捩り、ひときわ大きく泣き叫ぶ。
「いや、いやぁっ……!」
「嫌がってはいても、ここはやはり良いようだな……」
「いや、いや……」
「ここをこすられて、もう逝きたくなっているだろう……」
「ち、違……」
「さぁ、逝くがいい、」
クリスティーヌの腰を掴み、激しく腰を使う。
真っ直ぐに突き上げ、時折角度を変えては突き上げ、亀頭まで引き抜いた後、
根元まで一息に呑み込ませる。彼女の肉襞がうねり、蠢き、絡みつく。
狂ったように身を捩る彼女を見ているうち、なぜだか残酷な気持ちになり、
彼女から目隠しを取り去った。
「おまえを逝かせてやる男の顔をよく見るがいい。
おまえはこんな化け物みたいな顔をした男に抱かれて逝くんだ、クリスティーヌ……」
「ああっ、いやいや……、ああっ、いっ、逝っちゃ……ううぅ…………!!!」
彼女は私の顔を見据え、その大きく見開かれた眸から涙をぽろぽろとこぼしながら、絶頂に達した。
それから、何度彼女を犯したか、わからない。
彼女を己の腹の上に乗せ、楽屋でしたように臀を掴んで無理矢理に動かして逝かせたし、
そのままうつ伏せになっている彼女をふたたび後ろから犯し、ぐったりと身体を横たえた
彼女の脚を開かせ、横からも犯した。
肉のぶつかり合う音と、私の動きや言葉に反応する彼女の泣き声だけが、いまや私と彼女とを
繋ぐ唯一の糸だった。
そして、その彼女の涙が涸れ、泣き声すら上げなくなった時、私たちに終わりが訪れた。
私が身を離なすとすぐにクリスティーヌは身を捩ってベッドにうつぶせになり、
激しく嗚咽しはじめた。
この頃にはもうすっかり怒りも収まり、クリスティーヌを手ひどく扱ったことを
悔やみはじめていた。
この顔ばかりではない、今夜のこの行為そのものが化け物じみていたことで、
クリスティーヌはもう決して私を許さないだろうと思ったし、私のささやかな望みであった
クリスティーヌの思い出の中で懐かしい存在として生きるというのも、もう叶わないのだ。
私は彼女の師でもなく愛人でもない、ただの強姦者に過ぎなかった。
汚された痕を自分で清めるのはあまりに可哀想だと思い、前の晩に使ったフランネルで
彼女の背中や臀、腿に残る汗と体液の痕をぬぐってやった。
その間、クリスティーヌは身じろぎひとつせずにただ泣いており、本当はこうして私に
触れられるのさえ嫌なのだろうと思えてならなかった。
泣きやむ様子のないクリスティーヌをひとり残して部屋を出、自分の部屋で身を清めて
着替えると、食堂に行った。
夕べふたりで寝しなに飲んだワインのグラスがテーブルの上に出し放しになっており、
それはそのまま、ふたりで過ごした最後の楽しい時の形見なのだった。
私の膝の上で甘えて口づけをねだるクリスティーヌに口移しでワインを飲ませてやると
恥ずかしそうに頬を染めていた……、その愛らしい姿が目に浮かんだ。
あれから、まだ数時間しか経っていないとは……。
はるか前世でのできごとのように思える。
背後に気配がして、振り向くとクリスティーヌが立っていた。
じっと黙ったまま、私の姿を見たくないと言わんばかりに顔を背けている。
手には楽譜の束があり、つまり、地上に帰るから湖を渡せということなのだろう。
私も黙って立ち上がると、そのまま繋いであった小舟に向かって歩き出す。
彼女が舟に乗ろうとするとき、躊躇いはあったが、手を差し出してみた。
しかし、クリスティーヌは私の差し出した手に目もくれず、よろけながら舟に乗り込んだ。
黙って櫂を操る。
時折、櫂を漕ぐ水音がするだけで、言葉もなく舟に揺られていく。
舟で湖を渡るのはブローニュの森から帰ってきたとき以来だったが、あのときには
こんな風に彼女を送っていくとは思いもしなかった。
近く、彼女は最後だということを知らず、私だけが最後の道行きを惜しみつつ渡ることに
なるだろうと考えはしていたが、悲しくはあっても、これほどに惨めなものになるとは
想像していなかった。
あのときもクリスティーヌは黙ったままで、ふたりの間に言葉はなかったけれど、
馬車での行為の余韻に、言葉などなくても充分に満ち足りた気配がふたりの間に
漂っていたのを思い出す。
私と楽屋まで行くのは嫌だろうと思い、スクリブ街へ出る方に舟を着けた。
鉄格子のはまる扉の鍵は内側から開けることができるし、彼女には以前に
外から開けるための鍵も渡してあった。
クリスティーヌは乗ったときと同様、よろめきながらひとりで舟から降り、
そして、一度も後ろを振り返ることなく階段を駆け上がっていった。
ひとり取り残された私は、しばらく舟に立ったまま彼女の去った後を眺めていたが、
半時間ほどしてから、彼女の上がっていった階段を上がってみた。
スクリブ街への扉から何段か下ったところに光るものがあり、拾い上げてみると、
それは鉄格子の扉の鍵だった。
そう、クリスティーヌは鍵を中に放り捨てて行ったのだ。
それは、クリスティーヌから私への絶縁状、彼女のできる私への最大の拒絶だった。
鍵を握り締めたまま、私は一体どのくらいの間そこに居たのだろうか。
ふと気づくと身体が芯から冷えており、私は自分の惨めな棲家にひとりで戻った。
彼女の部屋へ行ってみる。
私が引き裂いた彼女の寝着と下着が床に落ちていた。
クロゼットを開けると、彼女の持ち物がそのままあり、彼女のいない間に楽屋に返してやる
べきか考えていると、ふと彼女の一番の気に入りのドレスが目についた。
それは、薔薇色のシルクタフタにレースの衿飾りがついたプリンセスドレスだった。
最近、巷では、ボディスとスカートに分かれたツーピースではなく、ワンピースタイプの
プリンセスドレスが流行しており、イギリスから持ち込まれたこの流行を私は好かなかったが、クリスティーヌが素敵だと言うので、私が彼女にもと思って誂えたものだった。
彼女はもったいないと言ってそう何回も袖は通していないが、幾度かこのドレスを着て
「ハンニバル」の第三幕のアリアの練習をしたことがあった。
どうして、もっと早くに彼女を返さなかったのか……。
どうして、あの時、彼女と一緒に休もうなどと考えたのか……。
どうして、もっと前に彼女に真実を打ち明ける勇気を持てなかったのか……。
どうして、あんなにひどいことをしてしまったのか……。
どうして、あの素顔を見られた時、私はおまえの父の魂でもなく、音楽の天使でもない、
ただひたすらにおまえを愛しているだけの男だと、半面は醜くともおまえへの愛は穢れなき
真実なのだと、彼女に告げなかったのか……。
そして、どうして、私を愛して欲しいと跪いて愛を請わなかったのか……。
いくつもの「どうして」が次から次へと湧いてきて、私は彼女の抜け殻のようなドレスを
抱きしめたまま、いつまでもいつまでも苦い後悔の涙を流し続けていた。
続く
うっ、最後に改行ミスった・・・。
読んでくれた人、どうもありがとう。
本当に後味悪くてごめんなさい。
必ず何とかしますから、許してください。
…あまりにせつなくて号泣してます
続きまってます。
238 :
192:2005/07/14(木) 01:30:00 ID:vMB4Iwhg
御降臨に立ち会えたよ・・・泣いた。不器用だよ、ファントム。
まさに原作・映画そのものの先生。
金曜迄に投下するとカキコしながら漏れまだもう少しムリポです。
しかも>236師と「バック&局所攻め」かぶってますonz
>>236 投下乙でございます!
…きっとどうにかしてくださると信じてお待ちしております。
相変わらず素晴らしいです、
しかし今回は素晴らしすぎてますますドツボだ…orz
ドレスを抱きしめたファントムがこの前みた
舞台でベールを握り締めてたファントムにかぶりました。
全てのファントムファンの涙腺をつく傑作です!
ありがとう〜
>>209-214 亀レスで悪いが、
エロパロ板では過去スレのhtml化はやってない。
それは、レスが1000に到達しようが容量が500KBに到達しようが関係無い。
なので無理してレス数を増やす必要は無い。
それと、エロパロ板では1000到達前に容量を使い切るってのは、
ばんばんSSが投下されてる良スレの証しでもあるから気にすることは無い。
ここ見ていて、 嫉妬に狂ってしまうファントムとは対照的に
嫉妬に負けずクリスを優しく包み込み癒していくラウル
・・・というのを思いついたが書けなかった。エロ難しい。
改めて職人さんに拍手と感謝
素晴らしい。マスター、いつかきっとバックやってくれるに違いないと
期待してた。残酷になってくマスター、でも切ない。
エロいけどものすごく切ないですね。
エロ読んでて悲しくなるだなんて…職人さんGJです。
245 :
236:2005/07/15(金) 01:32:58 ID:MBZ6rQLs
レス下さった方、dクスです。
なるべく早く続き投下しますね、責めないでくれて感謝です。
>>238 私の方が貴方様の「地下で無理矢理」とかぶってるんですよね、ごみんなさい。
プチ同棲>和解エチーをものすっごく楽しみにしています。
>236 エロい言葉でガンガン攻めるファントムに萌えた
その後激しい後悔に嘆くファントムに泣いた・゚・(ノД`)・゚・。
前にここのSS保存してるって人いたけど、自分もドキュメントに
保存してさらにバックアップもしてる
目隠しにバックに言葉攻め
今度のファントム先生はマジエロい
でも先生の一連の行動はすべて悲しみ故・・・・・
248 :
192:2005/07/17(日) 15:33:36 ID:SFxzZ+V9
>29->36の続きが完成したので投下します。
・本番あり、笛なし(つか、もう書かないと思う)
・原作や映画の設定をいくつか変えてます
ラウルとクリスが知り合ったのは本当はフランスの海なのにクリスの
故郷スウェーデンの海にした、
ダーエ父にとっての音楽の天使はクリス(天使の声を聞いたことがないともあり)
を、ダーエ母またはよくわからない事にした、
・1870年〜71年当時の世界情勢、交通機関、調度品については
全くのデタラメあるいは想像
・ダーエ父は財産はすべて処分してフランスにクリスと来たが、
スウェーデンに屋敷を残していることにした
・ダーエ父は作曲も出来たことにした
・1幕274師の「ファントム×仔クリス」の中に出てくるエピソードを
一部お借りしました、無断で申し訳ありません。
他にもいろいろ納得いかない部分があると思いますが、それでも読んでやると
いわれる方よろしくお願いします。
汽車の乗り換えを何度となく繰り返しながら旅を続けていた。
さすがの私でも旅疲れが出てきている、何しろ生まれて初めての経験なのだ。
途中で宿に泊まりながら旅を続けてもよかったのだが、1日でも早く、1秒でも早くクリスティーヌの元へ
辿り着きたかった。
クリスティーヌがオペラ座を去って今日で1週間が経っていた─
手紙の1通も残さずに、私の前から忽然と姿を消してしまった。あの日の翌日の事であった。
あのような仕打ちを受けてならそれも当然だと自分を責め、取り返しのつかない過ちを
犯してしまったわが身を呪う。
「クリスティーヌ・ダーエは故郷に帰りましたわ。いつパリに戻るかはわかりません。」
ここ最近、オペラ座は興行収益が芳しくない状態であり、そんな中新しいスターである
クリスティーヌをなぜ故郷に帰してしまうのかと噛み付かんばかりの勢いで詰め寄る私に、
マダム・ジリーは訝しげに続ける。
「なぜムッシューは何も御存知ないのです?
ダーエは当劇場の大切な用でスウェーデンの生家に帰したのですが、あの子から聞いていませんの?
何かダーエとおありになったんですの?」
「いや、・・・何も無い。それよりマダム、クリスティーヌの生家の住所を教えてはくれまいか」
オペラ座から出てパリ駅に向かい、汽車を乗り継いで旅をする。しかもいくつか国を越えて。
私には大変に勇気のいることだったが、しかしこのままクリスティーヌと別れて暮らす事などは
死よりの苦しみであり、彼女のいない人生など私にはもう何の意味も成さないものなのである。
コンパートメントには私1人きりだが、マントのフードを深々とかぶり、時々廊下を通る人の目を
避けるようにずっと外の景色を眺める。
初秋とはいえ、欧州のこの肌寒い時期、駅でも汽車の中でも人々は少しでも肌の露出を避ける為、
ケープやマフラーなどで顔を包んでいる。
そんな人々にまぎれ、私はここまでどうにか難なく旅を続けられてきた。
先ほど乗り換えた駅で、私にとって驚くべき光景があった。
腕の無い者、または足を無くしている者、そして、顔全体が焼け爛れてもなお素顔のままで
堂々と闊歩する人々・・・
乗り換えの列車に乗車する前に求めた新聞で初めてその理由がわかった。
わずか数ヶ月前までこのあたりの国は戦争中であったのだ。そして今もまだ
各地で内乱が続き、情勢が乱れている。
そんな治安の不安定な地域でクリスティーヌは果たして無事に旅を終えられたのだろうか。
いつまた戦争が勃発しても不思議ではないこんな危険な旅路を彼女は1人で辿っていったのだ。
心配で心配でたまらない。
きちんと食事は摂れているのだろうか、伝染病にかかったりしていないだろうか、
まさか強盗などに遭ったりしていないだろうか・・・
こんな事になってしまったのはすべて私の責任なのだ、どうか無事でいてくれクリスティーヌ。
海を越え、とうとうスウェーデンに入ったとたん景色は森だけしか見えなくなっていった。
明日はいよいよストックホルムに到着する。
食欲はなかったが、回ってきたワゴン売りの夕食も済ませ、ブランデーを時々口に含ませながら、
明日クリスティーヌに会ったらまず何と声をかければ良いのか・・・と考え込む。
決して許してもらえるとは思っていない、しかしどうかオペラ座に戻って来て欲しい。
シャニュイ子爵との事も─
クリスティーヌがどうしてもというのであれば、私は、私は身を─
「クリスティーヌ!」
廊下に若い男の声が響く。
ふいに私はバッと席を立ち、コンパートメントの扉を開けた瞬間、前の通路を
小さい女の子が走り去っていく。
「待ちなさいクリスティーヌ!走っては危ないよ!」
先程聞こえた声の主が、その女の子の後を追って私の前を通り過ぎていく。
ああ、と深いため息をつき、扉をゆっくり閉め倒れ掛かるようにまた椅子に座ると、廊下から
「パパ、だって退屈なんですもん」
「もう今日はお休みする時間だよ、明日はもうお家なんだから」と、父娘であろう、会話が聞こえてくる。
呆然とまた真っ暗な車窓の景色を眺めていた。
北欧の冬は厳しい。マイナスが最高気温のこの地は絶えず容赦ない寒風が吹きすさぶ。
ますます酷くなる吹雪の中、ダーエ邸の前で軽いトランクを持ったまま立ち尽くす。
「まるでロックウッドが初めて尋ねた時の嵐が丘みたいだな・・・」
深い森の手前にぽつんと、世の喧噪から見事に離れて佇むクリスティーヌの父親の屋敷。
小説の中のような豪邸とまでは言い難いが、馬車の御者に邸名を伝えただけで真っ直ぐ到着出来る程、
さすがは没後10年近くを経た現在もスウェーデンの大音楽家と謳われている、
グスタフ・ダーエ氏の屋敷が目の前にあった。
しかし長い間人が住んでいなかった様子は雪が降り積もっていてもわかるほど、外観も庭も荒れきっていた。
煙突から出る煙は中にいるクリスティーヌを暖めてくれているのだろうか・・・
クリスティーヌの姿を求めた長旅も終わりを告げたが、この先を進む勇気がどうしても湧いてこなかった。
私の姿を捉えた後、クリスティーヌはきっと心からの軽蔑の眼差しを私に向けるだろう。
そんな彼女の表情を想像すると、恐ろしくてどうしてもたったの一歩を進み出る事が出来なかった。
しかし─
重厚な玄関の扉が開く。
そこには私が求めてやまなかった、愛するクリスティーヌの姿があった。
「マスター・・・!」
「クリスティーヌ・・・」
お互いそう呼び合ったまま、暫く見つめ合って立ち尽くす。私と同じようにクリスティーヌも
瞳に涙を滲ませているように見える。
自分の涙でそう見えただけかも知れない。
「クリスティーヌ・・・・・」
「マスター・・・どうかお入りになって・・・凍えてしまいます」
促されてゆっくりと屋敷の中へ足を踏み入れた。
「マスター、よくここまでおいでになりましたね・・・」扉を閉め、うつむき加減で雪でびしょ濡れに
なってしまった私のマントを取りながら呟く、会いたくて堪らなかったクリスティーヌ・・・
「・・・お前にどうしても会いたくて・・・」
湧き上がる愛しさに彼女の両頬にそっと触れようとしたが、ビクッと体をこわばらせ、後ずさりする。
「!・・・ごめんなさいマスター・・・私はまだマスターを怖がっているんです・・・ごめんなさい」
「いや、私こそすまない、もうしないよ・・・」
リビングの暖炉の前のソファに腰掛け、クリスティーヌが淹れてくれた熱いコーヒーのカップを
両手で包み時々飲みながら暖をとる。
屋敷の中に入って初めて自分が凍えている事に気がついた。
クリスティーヌはびしょ濡れになってしまった私のトランクを拭き、暖炉の近くに椅子を置き
マントを掛けて乾かしたりしてくれていた。
しばらくは何も話さずにいたが、そのうち用を終えたクリスティーヌもカップを持って
暖炉の前のもう一つのソファに掛ける。
「マスター、驚きましたわ。本当によくこんなに遠いところまで・・・」
私はカップをテーブルに置き、クリスティーヌに向き合う。わずかだが彼女の肩が震えたように見える。
「クリスティーヌ、すまなかった。
・・・・許して・・・欲しい、
いや、許せなどとは言えない!しかしせめて、せめてお前のそばに置いてはもらえないか。」
彼女はしばらくは複雑な表情を浮かべ、動揺し視線を下に落としている。
「あの、あのこと・・・」
「もうあんな事は二度としないよ、神に誓って。シャニュイ子爵を愛しているのだろう?
わかっているよクリスティーヌ・・・知っているよお前の気持ちは・・・
ただ、ただお前がパリに戻るまでの間、私に守らせて欲しいのだ。
それだけで良い、どうか私の最後の我が儘を聞いてくれないか。一緒にオペラ座に戻って欲しい。
何でも私に出来る事があったら・・・」
「マスター・・・」
「クリスティーヌ・・・・・お前を愛している・・・」
クリスティーヌは恥ずかし気に下を向いていたが、しかしわすがに頷いたかのように見え、
少しずつ顔を上げるとソファを立ち、私のそばに近づくと膝を折る。
私の手をそっと取り、口元に笑みを浮かべている。彼女の手は小さくて、暖かかった。
「マスター、スウェーデンにようこそ」
私はクリスティーヌの手を大事に、大事に握り締めた。顔を背け下を向き、
涙がこぼれそうになるのを必死でこらえた。
その小さい白い手に口付けしたい衝動を、私の頬に持っていきたい衝動を、必死に堪えながら
私は力を入れず優しく握り締めた。
「オペラ座が最近、経営が芳しくないことは御存知でした?
私には難しいことはわからないんですけど、皇帝陛下が失権されて国内が不安定っていうのも
あると思うんですけど。貴族の方々の寄付もあまり集まらないし、チケットの売り上げも良くないって
支配人様がおっしゃってましたわ。」
「フィルマンの方だろう、あいつは金に細かい嫌な奴だからな」
夕食をとりながら、クリスティーヌはクスッと笑う。
「うふふ・・・それで、お父様が昔作曲しておきながら、まだ未発表のままのものがある事を思い出したんです。
どれほどのものがあるかはわからなかったんですけど、とにかくマダムや支配人様から、
その楽譜を持ち帰って来るようにとの指示でしたの。
真新しい曲でもあれば、またお客様が戻って来るのではないかって。
・・・あまり支配人様たちは期待していないみたいですけどね。」
「なるほどそういう事だったのか。で、見つかったのか?」
「いえ、まだ、そんなに。どこかにまだ沢山あるはずなんですけど。
ここに来る前はすぐに見つけられると思ってたんですが、お父様はあちこちにしまい込んでしまった
みたいでなかなか・・・すぐパリに帰るつもりでしたのに。
それにここを出てから10年も経っているので見つかった分もひどい状態ですわ。色褪せてたり破れていたり・・・
途中で書くのをやめた曲もいくつかあるんです。」
「私に見せてみろ。完成させてやる。」
「マスターはこの部屋を使って下さい、お父様とお母様の部屋だったんです。
オルガンもバイオリンも今は使えるかどうかわかりませんが・・・
ベッドも古いんですけど大きいですから・・・シーツは洗ってあります」
「有難う、クリスティーヌ」
クリスティーヌの両親のものだったこの部屋の端にはダーエ氏が愛用したであろうオルガンと、
クイーンサイズの古めかしいベッドにサイドチェスト、ぎっしり本が詰められた本棚やデスクが置かれていた。
食後のお茶も入浴も済ませ、数日ぶりにベッドで休める。自分で思っていたより旅に疲れていたようだ。
「ではお休みなさい、マスター」
「お休み、クリスティーヌ・・・・・お休みのキスをしてもよいか?」
「え、ええ・・・」
そっと両肩に手を掛け、彼女の頬に唇が触れるか触れないかほどの軽い口付けをする。
その間もクリスティーヌは堅く体をこわばらせて、やや顔を横に背けながら震えていた。
「クリスティーヌ、お休み」
廊下に出ようとしたクリスティーヌだったが、立ち止まり、しばしあってから俯き加減でこちらに向き─
「マスター・・・あの、私はあの事で怒っているとか、そういうわけではないんです。
でも、まだ、怖くて・・・怖いだけなんです。
マスターの気持ちは私もよく・・・わかっています・・・・・
こうして会いに来てくださって、・・・あの・・・、今って私、少し嬉しいんです・・・いえ、とても・・・」
胸が熱くなった。私は許してもらえたのか?そうなのか?
「お休みなさいマスター!」
そう言ってバタンと扉を閉め、タタタッと階下に下りていく音が聞こえる。
はた、はたと床に涙が落ちる。私は泣いた、嬉しくて泣いた。
もう二度とクリスティーヌを傷つけるような行動は取るまい。そう誓ってここまで辿り着いたのだ。
クリスティーヌ、お前のためなら私はいつでも死ねるよ─
次の日から私はダーエ氏の遺した楽譜を新しく書き起こす作業にとりかかった。
作曲途中のものは完成させ、ひとつのオペラ作品になれるものはそう組み立てながら進めていく。
長い間弾く者が不在だったオルガンも、少し調律しただけで十分につかえる状態にあった。
クリスティーヌは屋敷の中の掃除などをしながら、まだ見つかっていない楽譜を
探すのに多忙を極めていた。
私がダーエ邸に到着して数日後、ここに来るまでに通過した国でまた内乱が勃発したと、
先の戦争で負傷したのであろう首に数十針もの縫い傷のある初老の男性が毎日
届けてくれる新聞で私たちは知った。
楽譜がある程度見つかったのならすぐにでもパリに戻ったのだが、女性を連れてそのような危険な
地域を通る長旅は良しとしないと判断し、戦況が変わるまでスウェーデンに滞在することにした。
作曲以外にもしなければならない事はたくさんあった。
暖炉の燃料である薪の確保、荒れ果てた屋敷の外壁や庭、柵の修理などあらゆる雑事ごとを
こなさなければならない。
無理に居候している身でクリスティーヌに少しでも負担をかけさせる訳にはいかなく、
何でも私に出来ることはやらなければならない。
外に出ている事が圧倒的に多くなり、そのうちマスクもウィッグもただ仕事の邪魔をする
暑苦しいだけの道具と化してしまい、ほとんど必要としなくなってしまった。
ある時には2人で美しい樹氷を見に森を散歩してみたり、馬車で町へ買い物に出かけたりもした。
何日も吹雪く時はオペラ座でしていたように歌のレッスンをし、トランプの手品を見せてやり、
チェスで勝負をし負けた方が紅茶を淹れる罰ゲームに興じ、共に食事を作ったりもした。
2人きりで祝うクリスマス・・・ささやかだがいつもより豪華な食事に酒、クリスティーヌの手作りのケーキ、
賛美歌を歌い、プレゼントの交換・・・
クリスティーヌは私に万年筆を、そして私は、金のベビーリングのネックレスを贈った。
この日から彼女はネックレスを肌身離さず着けてくれているようになった。気を遣ってくれているのだろう、
優しいクリスティーヌ・・・
生まれて初めての経験であり、そして最後の経験となるであろう1人ではない今年のクリスマスを
私は死ぬまで忘れないだろう。
いつか別れの時が来るかもしれない、来るだろう、しかし・・・
今だけ、今だけはどうかこの大切な時間を、この孤独な化け物の生涯の思い出として過ごさせて欲しい。
新しい年が始まり、あの地下での出来事から3ヶ月以上が経過した。
ずっと気になっていた事がひとつある。クリスティーヌにいつ問いかけようかと機会を伺っているのだが、
未だその一言を発する勇気が出せずにいる。
「なんだこんな所でうたたねなどして・・・風邪をひくぞ」
午後のお茶を一緒に飲む為に外から戻ると、クリスティーヌは納戸で楽譜を探していた合間に
小さい頃のアルバムを見ていたのか、そのまま冷たい板張りの床の上で寝息を立てていた。
抱き上げて彼女の部屋のベッドに運び、上掛けをかぶせると─そっと頬に唇を寄せる。
これくらいなら罪にならないだろう・・・
「地下で抱き上げた時より少し重いぞ、ずっと踊っていないからな。おっと、起きていたら
首を絞められるかもしれん・・・・・」
独り言を呟きながら階下に下り、キッチンでお茶の準備をする。
クリスティーヌが目を開けて、胸元のネックレスをいじっている事を私は知るはずもなかった。
「この海なんです、ラウルが風に飛ばされた私のスカーフを取りに・・・」
そう言ったところで彼女はハッと両手を口に当て黙ってしまう。
「ごめんなさい・・・」
「いや、いいんだクリスティーヌ。そうか、ここなのか、シャニュイ子爵と子供の頃知り合ったのは。
気にしていないよ、私はお前の事を何でも知りたい。もっと話してくれないか。」
ようやく冬も終わりに近づきかけ、まだ肌寒いが穏やかな天気の今日、バルト海の浜辺で
私がスウェーデンに着いた日以来初めて子爵の名前がクリスティーヌの口からついて出た。
パリから届けられる子爵からの手紙を何度か受け取っていたようだが、お互いその内容については
一切話題に出さなかった。
胸の奥の痛みをごまかす様に私は表情を曇らせてしまったクリスティーヌに、私はつとめて平静に振舞う。
どちらがたくさん飛び石が出来るか競争をして、下手な方にまた何か罰ゲームを与えようと提案してみる。
ところが意外にもクリスティーヌはとても上手であった。
無邪気に喜んで、さあ家に帰ったらマスターに何をしていただこうかしらとイタズラっぽく微笑む彼女を
たまらなく愛しく思うのだが、きっとこの海で子爵に上手に飛ぶように教えてもらったのだろうか、と
彼女に気づかれないようにさらに焦げ付く胸の痛みを抑えるのに必死だった。
岩場には北欧独特のたくさんの珍しい生態物がいた。
クリスティーヌはほとんど知らないものばかりのようだった。
しかし私は彼女がスウェーデン出身だと知り合った頃から聞いていたので、書物などで
国に関するあらゆる知識を得てきた。
クリスティーヌにとっては、見るものすべてが珍しいようで、私の話に熱心に耳を傾け質問攻めにしてくれた。
バレエを見せてあげる、と靴を脱ぎ裸足になり、ハンニバルの鎖代わりだと、
拾ったお化けのように長い海草物を両手に持ち、振り回しながら踊る。
「海水が目に入る」と彼女の靴を持って逃げる私を大笑いしながら呼ぶ。
「マスター!見てー!見てくださらないとこれで首を絞めますわ!」
大胆にもロングスカートで足を高く上げ、側転を繰り返すので、私は他に人が見ていないかハラハラして
絶えず周りを確かめた。
浜辺の端から端まで踊り続けるクリスティーヌを、私は今迄と変わらず、憧れと羨望の眼差しで見つめていた。
夕方が近くなり、先ほどの岩場もすっかり満ち潮で侵されもうどこにあったのかわからないほど
浜辺に海水が溢れてきた。
拾った貝殻をいくつか持って、話しながら並んで歩いて家路につく。
会話が途切れてしばし沈黙が続いた時、お互いの手の甲同士が触れ合う。
どちらからともなく、手をつないだ。
しばらく軽く握り合った後、指と指を絡めてまた軽く握り合う。
胸が高鳴る、前にしか視線を向けられない。肌寒いのに、体の中心から熱くなってくる。
クリスティーヌはどんな顔をしているのだろう・・・
「あのねマスター・・・・・私はまだ・・・マスターやラウルが思っているほど大人じゃないんです・・・
その、だから、あの選ぶとかそんなの、わからなくて・・・何をどうしていいか、まだわからないんです・・・・・」
「クリスティーヌ・・・」
下を向きはにかんだような困惑したような顔、まだ何か言いたそうに震える唇が見える・・・
絡めた指に少し力を入れてみる。
「ゆっくり、ゆっくり帰ろうか、クリスティーヌ・・・」
「はい、マスター・・・」
クリスティーヌの指にも少し力が入った。冷たかった2人の指先が温かくなっていった。
「素晴らしい曲ばかりだったよ、クリスティーヌ。さすがはお前の父親だな。
ムッシューにとっての音楽の天使は誰だったのかな?この曲などは
お前の母親に捧げたものじゃないのか」
「弾いてみせてマスター!」
就寝前のひととき私は毎晩クリスティーヌに、父親のオルガンで、その持ち主の遺作曲を弾いて
聞かせてやる。
既にダーエ氏の楽譜はすべて私の手によって新しく書き直され、いつオペラ座に持ち帰って
誰に見せても良い状態にまでまとめてあり、支配人達やマダムの驚く顔を見るのを待つばかりだった。
若き日のダーエ氏が、愛する女性─クリスティーヌの母親に贈ったと思われる曲を弾き始める。
クリスティーヌは私の隣に椅子を持って来て腰掛け、目を閉じて懐かしげに聞いている。
ほとんど母親の記憶が無い彼女の為に、私が出来る事はこうして音楽の中に母の思い出をわずかでも
見つけてやれることだった。
しばらくはそんな母を慕う娘の可愛い姿をチラチラと見ながら鍵盤を叩いていたのだが、
彼女が肩を寄せ、そっともたれかかってくる。
彼女の髪から湧き立ってくる香りに体の中心が熱くなる。思わずごくっと唾を飲み込んだ。
しばらくして、私は右手だけで弾きながら、左手をそっと彼女の左肩に回す、嫌がらない─
私の肩に頬を擦り寄せるクリスティーヌ、彼女の肩を撫で、頬と頬を寄せ合い、左手を腰に回し─
とうとう私は右手も鍵盤から離し、両手で抱きしめてしまう。拒絶しない─
「マスター・・・・・」
「・・・嫌、だったら・・・・・」
「マスター・・・まだ罰ゲームをしてもらっていませんわ・・・」
「お願い、あの・・・優しく・・・・・」
息の荒い私を見上げそう呟くと彼女が目を閉じる─吸い込まれるように私は
クリスティーヌの唇に私のそれをそっと寄せた。
小さくて柔らかな唇を軽くついばむように何度も口付ける。
彼女の上唇を舐め、吸い上げる。下唇も同じように可愛がる。
ゆっくり舌を挿入させ、彼女の口腔内を優しく舐め回す。
クリスティーヌの豊かな髪に指を差し入れ、手を背中から首筋へ撫でるように移動すると
吐息はますます荒さを増す。
唇を離すと、唾液の糸が暖炉の光を散らした。
彼女の顔は既にピンク色に上気している。
薄く開いた瞳がかすかに潤んで、大人の色香をわずかに匂わせ、恥ずかしさを堪えるように下を向く。
クリスティーヌは自分から誘ったのだ。
私はその喜びに軽いめまいをおぼえながら、両手で包み込むようにして彼女の顔を持ち上げ、
額に唇をあてた。
そしてまぶたに、頬に、私は目を閉じ、再び彼女の唇に口付けた。
「ん・・・」
今度は激しく口付ける。私の舌はクリスティーヌを味わうように、彼女の口の中で激しく蠢かせ、
舌をまるで別の生き物のように動かし、歯茎を舐め回し、戸惑いがちに逃げる彼女の舌を追い、
音を立て吸い上げる。
そんな自分の舌の動きに、私自身も息がつけない。
「ああクリスティーヌ・・・愛している・・・・・」
彼女の耳元で、震える声でそう囁くと、深いため息を耳穴に吹き込ませる。
耳たぶを軽く噛み、穴に舌をぐっと差し込み、べっとりと耳の溝の形にそって舌を舐め這わせる。
「あっ・・・!」
そこは彼女自身思いがけないほど感じる部分だった。私は執拗に両耳を愛撫し、
さらに首筋に唇を移動させていく。
首筋を舌でねっとりと這わしながら私は両手で乳房を揉みしだく。
「ああん!」
クリスティーヌが可愛いあえぎ声を上げた瞬間、抱き締めながら立ち上がる。
ゆっくりそのままベッドへ進み、そっと腰を掛けさせる。
胸元で両手をぎゅっと握り、震えている彼女を見下ろしながら、私は
衣服のすべてを脱いで床に落としていった。
随分前から私自身も、先端をわずかに光らせ屹立している。
彼女の足元にひざまづき、「クリスティーヌ・・・愛しているよ・・・・・」とかすれた声で懇願するように囁く。
そっと彼女の膝から太ももに両手を沿わせ、ゆっくり撫で回す。
「ああマスター、マスター・・・!」
全裸の私に抱きついて、私の両方の頬に、唇にたどたどしい口付けを浴びせてくれる。
もう私も我慢の限界だった。
乱暴にベッドの上に押し倒し、組み敷いて全体重をかけ下半身を押し付けながら
また力を込めて抱きしめる。
ハッと理性を取り戻し、肘と膝を立て、慌てて尋ねる。
「すまないクリスティーヌ、重かったか?痛かったか?」
「いえ、いえマスター・・・どこも・・・どこも・・・・・」
瞳を閉じたままそう答える。彼女は震える手で、
自分の着ている白い寝着の裾を掴み、ゆっくりと上にあげようとしている。
私は彼女の手を両脇に追いやると寝着の裾を掴み、一気に頭まで抜き、脱がし切ってやる。
「ああぁっ…!!」
小さい下着と、ネックレスを残して白い裸体があらわになり、羞恥から艶かしい声をあげ両手で乳房を隠す。
私は彼女の寝着をそっと、ベッドサイドのチェストに乗せる。
クリスティーヌの両手が今は不自由な状態を利用して、私は下着に手をかけ、そっと下ろしてやる。
「ああっっ!嫌、嫌っ!!」
両手で乳房を隠している状態で激しく抵抗する彼女に私はビクッとして一瞬手を止めたが、
心から嫌がっているわけではない彼女の横に背けられた表情を確かめると、そのまま下着を取り去った。
下着は先ほどチェストに置いた寝着の下にそっと見えないように差し入れておく。
胸と陰部を隠している両腕を掴み、彼女の両脚の間にズッと体を割り入れるとまた強く抱きしめる。
「ああクリスティーヌ・・・柔らかいな・・・気持ちいい・・・・・」
細い肩に、まだ完全に膨らみきっていない柔らかな乳房を、
私の無骨な体で抱きしめている、なんていい匂い・・・
そんな柔らかく細い体の彼女だが、骨盤と、恥骨が私の下腹に擦れると少し痛いような感覚がある。
彼女の両手はおずおずと私の背中に回され、まさぐるように撫で回してくれる。
「マスター・・・マスター・・・・・」
涙声で必死に私を呼んでくれる愛しいクリスティーヌ・・・
私の太もも付近に何か少し濡れたような感触がする。
クリスティーヌ、私を感じてくれているのか、この怪物のような顔の私に・・・
体の底から熱が噴出するように興奮を止められない。
今の彼女にとっては唯一の衣服である、私の贈り物のネックレスが揺れる首筋に
舌を這わし吸い上げながら、両方の乳房を夢中で揉みしだく。
「ああっんっ・・・・・んんん・・・・・」
彼女の手は私の背中や肩を撫でていたが、
「クリスティーヌ・・・いいことを教えてあげようか?胸を触られている時は腕は上にあげていると、
とても感度が良くなるんだよ・・・」
ピクッとふと目を開けた彼女は・・・また目を閉じ、ゆっくり両腕を上に上げてピローケースを掴む。
恥ずかし気に唇をキュッとすぼめながら。
クリスティーヌ・・・お前はなんて可愛いんだろう・・・・・
まるで母乳を搾り出すように、強く弱く揉み出しながら乳首を舐め、吸い上げ、乳頭に舌をぐりぐりと差し入れる。
片方の乳房も優しく、時には激しく揉み続け、親指と人差し指で乳首をやや強めに捏ね繰り回し、
少しつまみ引っ張り上げる。
手のひらで、乳頭に触れるか、触れないかぐらいの微触さで円を書くようにかすってやる。
「ひいぃっっ・・・・んん・・・ああっっ・・・!」
それを両乳房に交互に執拗に愛撫するとクリスティーヌの背中が跳ね、
両脚をさらに私の体に巻きつけてもじもじ腰を動かして秘部を擦りつけてくる。
私の下腹にさらに濡れたものが塗り込められる。
執拗に愛撫したせいで真っ赤に腫れた両方の乳輪を優しく一回りずつたっぷりの唾液を垂らして舐めた後、
そのまま顔を下にずらし、へその周りを舐め舌を差し込む。
「ん・・・・・んん・・・・はあ・・・・・」
両手でわき腹を上下に何度となく撫で上げてやる。時々オルガンを弾くように指を微妙に
ポンポンポンと動かしながら撫で上下させるとビクッビクッとくすぐったがる。
そんな可愛い姿をしばし上から眺めた後、
右手で、下腹の上でたっぷりと生えている茂みにそっと指を絡めながら撫でまわし、
いよいよ秘園の奥へと中指を中心に進ませる─
「あああっっっっ!ああっマスター・・・・・いやあっっいやっ・・・」
早急に太腿を抱え、いささか無理に脚を開かせる。そっと下から尻を優しく撫でまわしてやると腰を浮かせた。
「いや、いやん・・・・いやっ恥ずか・・・・んっ・・・」
すでにシーツまでに染み出ているほどの愛液でぐっしょり濡れているクリスティーヌの花園を眺める。
「ああ綺麗だクリスティーヌ、ぐしょぐしょじゃないか・・・・美味しそうだね・・・」
「いやいや、いや・・ん・・・ううう・・・・・」
愛液でやや濡れた茂みが割れ目にべっとりかかっているので、優しく手のひらで茂みを上に梳くと
可愛らしい愛芽が咲いている。
羞恥に彩った表情を隠す為か両手で顔を覆い、涙声で嗚咽をもらしている。
私はわざとぴちゃっと口元を鳴らし、
「さあクリスティーヌ・・・脚は閉じてはいけないよ・・・・・」
と言うや私は暖かい舌先に力を入れ、深く愛芽をえぐり取るように舌を差し入れ舐め上げた。
「あああっっ・・・・いやっいやあっっっっ!!」
暴れる腰を両手でがっちりと押さえつけながら、そのまま愛芽を、ちゅくちゅく、ちゅくっと吸い続けてやる。
「んっっっんんん・・・・・ああ!はぁ・・・ん・・・いやあ・・・・!!」
愛芽から膣の間を、秘唇に沿ってぬらぬらと舌を上下に這わせる、右の唇、左の唇と交互に・・・
秘壺の入り口を円をかくように舐め沿わし、じゅるるっとわざと大きい音を立てて愛液を力いっぱい吸い上げる。
その間も可愛い愛芽への愛撫は止めない、親指の腹を回転させ転がし、ふいに逆方向へも同じように回し、
親指と人差し指で挟んで擦り込む。
「ひいいっ!ひいいいっっっ・・・・!!!」
両脚を開いたまま膝を立て、胸を反り、顔を極限まで横に背けベッドにすり寄せ、シーツを引っ張り
眉間に皺を寄せ涙を滲ませている。
中指を、愛液が次から次へと溢れかえっている秘壷にそっと沈ませると逆さ鉤状に折り曲げ、
手首を回しそっと膣内壁を掻きまわす。
愛芽をまた舌でねぶりだす、上から、下から、畳みかけるように舐めまわし、唾液にまみれ
ぷるんと逃げると追いかけ、絡みつき、捕らえる。じゅるっと音を立てて啜り取り、歯で軽く何度もこする。
「もうっもうっっっ・・・!いやあっっもうっ・・・い、いい、くううう・・・!!」
じゅぷっ、じゅぷっと愛液が泡立ったような音が部屋に響く頃になると、膝を立てていた脚は、
かかとでシーツを蹴りつけ、私の肩や髪を掴み、下唇を噛んで紅く上気した表情が
彼女の絶頂が近い事を知らせる。
私は相変わらず右手で秘壷を掻き回し、左手で下腹や尻を撫でてやり、そして愛芽を縦に横に
何度も甘噛みし、軽く引っ張り、膀胱にU字型に折り曲げた舌先をぐりぐりと差し入れ、
唇の中でねっとりと舌を蠢かせる。
「ひぃっああっっ!!・・・・・・・ん、んん・・・・・・・・っっっん・・ん・・・ああ、はあぁぁぁ・・・」
絶頂の瞬間は静かだった。
何度か頭を後ろに反り返らせ、切ない吐息を吐きながら少しずつ全身の力が抜けていく。
両手はシーツを手のひらでそっと撫でている、胸と腹をやや激しく上下させて呼吸し、
みるみる穏やかな優しい表情に変わっていく。
目を閉じ半開きになった口元には優しい微笑みを浮かばせている。
「クリスティーヌ・・・・・」
そっと後肩と背中に手を回ししばらく抱きしめる。
髪に顔を埋めると、彼女の汗と洗髪剤の香りが混ざって、何ともいえない芳醇な匂いがする。
「えっえっ・・・マスター・・・・・」
子供のようにしゃくり上げて泣きしがみついてくる可愛いクリスティーヌ・・・大事に愛でてあげたい、しかし─
「すまないクリスティーヌ・・・私も、もう、もう・・・・・」
オルガンの前で彼女の髪の香りをかいだ時からいきり勃っている私自身を感じて欲しくて、
彼女の手をとり誘導する。
一瞬の躊躇─ の後、そのまま私を優しく包んでくれた。
「うううっおおっ、ううううん・・・・・・」
ドクッドクッと脈を打って僅かに蠢く私をクリスティーヌに感じて欲しい。
はあっ、はあっと肩で荒い息をし、唇は半開きになって震え涙目になっている私を、
クリスティーヌは瞳を潤ませ微笑みを浮かべ見つめている。
彼女は両手で私の胸毛に指を絡めザワザワとまさぐり、乳首を探し出す。
親指と人指し指でつまみ、クリクリと捏ねられる。
「おおお・・・・・いい、いいよ・・・」
私自身が腹を打たんかぎりに反り返る。
私の背中に手を回し、おずおずとまた脚を開こうとしている。
彼女の両方の膝頭に手を当て、それぞれ外側に開かせると体を押し入れる。
左手で私自身に手を沿え、右手で彼女の左膝頭に手を当てたまま、
そっと亀頭を彼女の秘壷に押し込む。
「んっっっ・・・む・・・」
散々愛液で濡れたそこは、亀頭が入るとじゅぷっと音が鳴り、
ぬるりと私の侵入を許してくれる。
そのままグッと私自身を押し込み、両足を抱え上げ、1度腰を引き、
また進ませぐぐっと彼女の中に押し入る─
「あああっっ!!」
目をぎゅっと閉じ、険しい顔で歯をくいしばっている。私の背にある指にも力が入る。
「痛いか?ん、痛いか?」
首を横に振っているが、明らかに苦しみに耐えている表情だ。息も絶え絶えになっている。
「クリスティーヌ・・・爪をたててもいいぞ・・・」
しばらくは動かずに両手で尻を撫で回し、脇腹を撫で上げ、乳房を優しく揉みしだいてやると、
「ああああんん・・・・・んっっ・・・・」
快感に満ちたあえぎ声を上げる。そして彼女の頬を髪を撫でながら、そっと口付けをする。
彼女の中の私自身が締め上げられ、生暖かい肉壁がからみつくように蠢き、私を攻める。
彼女の肩と背中に手を回しぐっと抱きしめると、何か小さい声で
「マスター、あの、あのね・・・」
しかし激しい快感に耐え切れず私は腰を激しく振り出す、彼女の体が、乳房が上下左右に揺れ、
古いベッドが音をたててきしむ。
クリスティーヌは声を出さず、いや出せず、ただひたすら耐えている。
時々耐え切れないように短い呻き声を上げるが、眉間に皺を寄せ下唇を噛み、
歯をくいしばり、ただ、ただ耐えていた。
「ああクリスティーヌ・・・すまない、すまない・・・・おおおお・・・」
男を迎え入れるのはこれでまだたったの3度目なのだ。
痛みはもう感じないだろうが、まだ男のそれだけで快感を得られるような慣れた体では、年齢ではないのだ。
真っ直ぐ突き上げ激しく尻を振ると、パンッパンッと肌同志がぶつかり合う音が響く。
男の体の中で唯一柔らかい箇所─陰嚢が彼女の菊門に臀部に擦れ当たる。
尻を回しながら、非難の目ひとつ私に向けずただ苦しみに耐えているクリスティーヌを見つめる。
私は体を起こし一度抜き、彼女の両脚を閉じ伸ばしてやる。
汗まみれになりエッとした表情の彼女の肩と腰に手を添え、そっと横に倒す。
「クリスティーヌ、うつ伏せになって・・・」
不安気な表情で私を振り返る彼女の顔の下にピローケースを置くと、尻を高く差し出させる。
しばらくは尻を両手で撫でて何度もちゅっちゅっと口付け、そして再び私自身を押し入れた。
「あああっ!あああ・・・・・・!!」
両脇腹を掴み早急に腰を振り打ち込み出すと、部屋にさっきよりも激しいパン!パン!パンッ!と
肌のぶつかり合う音が響く。
「ひぃぃ!あああマスターぁ・・・・!ぐううううんん・・・・!!」
ピローケースを抱え込みそれに顔を押し付けて、くぐもった呻き声を出しているクリスティーヌに
「よしよし・・・いい子だ、いい子だ・・・」
と囁くと、私はゆっくり動きながら、彼女の両脇腹を撫で、乳房を両手で揉んでやる。
「あああああ・・・・んん・・・」
彼女の腕と肩の力がやや抜け、顔を少し横に向け切ないあえぎ声を上げている。
横顔にかかった長い髪をそっと耳のうしろにかき上げ、何度か手櫛を梳いてやる。
きゅっ、と膣口がしまる。さらに腰の動きを緩やかにし、乳房を揉みしだきながら
白い背中に何度も口付け、頬ずりする。
右手を彼女の下腹まで下ろし、愛芽を探し当て中指でまたくり、くり、くりと押し回す。
「あああっっ!!いやああああんっっっ!」
ぎゅううっ、と膣が肉壁が蠢き締まる。私も耐え切れず、
「うううううう・・・・おおっ、うう・・・・・んん」と呻き声を上げる。
そのまま愛芽を押し回す。恥骨まで押し付けるようにぐりぐり回すと、骨の手前でまた別の何か
軟骨のような小さい芽を指で感じ取る。
動くそれを追いかけ、またさらに執拗に人指し指と中指でそれをぐりぐりと左右に押し続けると、
「ひいいっっっ!!いやあああいやっ・・・・あああぁぁ・・・・」
彼女が2度目の絶頂を迎え、今までに無い激しい締め付けと収縮で蠢く膣内壁に搾られた時、
私自身にも限界がきた。
「おおお、ああ!・・・・ううううう・・・・・」
男根を引き抜き、彼女の背中にしごきながら射精した。
先ほど床に脱ぎ捨てた私の下着を拾い、彼女の背中にべっとりついた精液を拭く。
既に意識の無い彼女をそっと仰向けに直し、私はそのまま倒れ込んで軽く口付けをし、抱きしめた。
少し寝入ってしまったようだ、ふと気が付くとクリスティーヌも私の下で安らかな寝息をたてていた。
そんなに時間は経ってはいないようで、暖炉の薪がもう残りわずかだがまだ燃え続けている。
そっとベッドから抜け出て、クリスティーヌに上掛けを口元あたりから掛け直してやる。
寒さにブルッと身震いをし、着替えの下着と床の衣服をまた身につけ、
暖炉に新たに薪を投げ入れると、私は部屋を出て階段を降りキッチンに向かう。
「大丈夫か、クリスティーヌ?」
わずかに彼女が瞼を動かしたので、静かに声をかける。
「あ、はい・・・・・」恥ずかしそうに上掛けから目だけを出して答える。
あまりの可愛らしさについ口元が緩む。
「水を持ってきたよ、チョコレートもどうかね」
そっと背中を支えてやりながら上半身を起こさせ、水をなみなみに注いだコップを渡すと彼女は
待ち切れなかったように全部飲み干す。
下着と寝着を付けさせ、小粒のチョコレートを2つ頬張り、もう1杯水を飲み干すとまたゆっくり体を横たえる。
私もベッドに入ると、彼女は私の左脇下にもぐり込んでくる。彼女の顔や髪を優しく撫でる。
「マスター、お酒臭い・・・」
「ああ、今、下で一杯だけな・・・」
うふっと笑うとまるで小さい女の子のように指をくわえて私の胸に顔を擦り寄せてくる。
そのまましばらく動かない。
また眠りに落ちたのかと思っていたら、
ちらっと上目遣いで私を見遣ると─
「マスター、あのね、あのねえ・・・・
・・・・・・・・・大好き・・・
初めて会った時より、ずっと好き・・・・・・」
私は両手で顔を覆い、天井に向かって大きく「あああ、」と吐息をもらした。
涙が次から次へと両頬をつたって流れ落ち、止まらない。
胸が苦しい。口を大きく開けないと息が出来ない。
力の限り、いや優しくクリスティーヌを抱きしめる。
私の胸でまだ指を口元にあてて笑みを浮かべているクリスティーヌを力いっぱい抱きしめる。
「クリスティーヌ・・・ありがとう─」
かすれた涙声でそれだけをかろうじて言うと、彼女はまたそっと私の胸に顔を擦り寄せ
今度は本当に眠りに落ちていった。
クリスティーヌ君を愛している、心から・・・
クリスティーヌすまない、私は他に言葉を知らないのだ。
いつの間にかネックレスのチェーンがちぎれてしまっていて、とても私でも直せないほどの状態になっていた。
宝石店で溶接して修理してもらわなければならないのだが、クリスティーヌは
私1人で行ってきます、と出掛けて行った。
いつもなら2人で町に出掛けるのだが、
マスターは花壇を直していて下さい、早く種を植えないと春が来てしまいます、
と言うので仕方なく留守番をしながら作業を進めていた。
帰ってきた私の贈り物のネックレスは、トップ部分だった、金のベビーリングのサイズが延ばされて、
普通の金の指輪に姿を変えていた。
サイズを延ばすためにチェーンは溶かしてその材料に使ったらしい。
そしてクリスティーヌはその金の指輪を指にはめるようになった。
クリスティーヌは両親のものだった部屋で休むようになり、私たちは毎夜のように愛し合った。
しかしクリスティーヌの「描いている夢」の為にも、愛し合ってはならない夜もある事を2人でよく理解した。
愛し合う夜もそうでない夜も、どちらかが眠りにつくまでベッドの中で睦言を交わす。
聞きたかった事、言いたかった事、9年前知り合ってからの思い出やこれからの事など、
ずっとどちらかが寝息を立てるまで話し続ける。
そして、この数ヶ月間ずっと私が気になっていた事も─
地下で陵辱した時もしかして、あの時の狂気に満ちた愛の実を彼女の胎内に
結ばせていたのではないかという事だ。
しかし体の変化はとうとう見られなく、10歳の誕生日の日に初めて迎えた、毎月来たるべきものも
規則正しく訪れている、オペラ座に戻っても舞台に立って歌える、踊れる状態の
普通の体のままで今もいる事を話してくれた。
雪解けの季節も過ぎ、庭の花壇に植えた種が少しずつ緑の芽を出し花を咲かせていった。
時にはわずかな意見の食い違いから言い争いになったり、
時には屋敷の軒下に作られた野鳥の巣から落ちて死んでいた雛に一緒に泣いた。
そして亡くなった時以来訪れていないというクリスティーヌの母親の墓に、花壇の花を2人で供えた。
このように普通の人のような暮らしを私に与えてくれたクリスティーヌをこの世に送り出した
素晴らしい女性に私は心からの感謝をするのだった。
森が新緑に萌え始めた頃、終戦宣言が出され欧州の国々に平和が訪れたという記事が
新聞の見出しを飾った。
それは私たちのオペラ座への帰還を意味していた。
旅立ちの前日、シャニュイ子爵からスウェーデンで受け取るクリスティーヌ宛ての最後の手紙が届いた。
普段はそれに関しては2人とも決して語らない姿勢を貫いていた。
彼女は今迄来ていた手紙は全部自分の部屋で読んでいたようだが、その最後の手紙は
受け取った玄関で一度目を通すと、
「“あの夏の思い出の海は昔と変わらないかい”って書いてありますわ」
と言った。
「そうか・・・帰ったら“冬だったのでわからないわ”とでも答えてやれ」
と、私は口元に皮肉な笑みを浮かべて、トランクに荷物を詰め続ける。
「不思議・・・なんだかマスターじゃないみたい・・・」
来た時と同じ姿格好に整えた、仮面をつけた私の顔を珍しげに眺めてクリスティーヌはそう呟いた。
私はスウェーデンに到着した数日後から今日まで、一度も仮面をつけていなかったのだ。
「行きはずっと休まずに乗り継いで来たのだよ、結構大変だった。しかし、一刻も早く
会いたかったのでな、そうしたのだ。
帰りはちゃんと宿に泊まりながらいこうか、何も急いでオペラ座に帰らなくても良いのだから。」
「でも楽譜の到着を支配人様やマダムが待っていますわ。」
「私のことは待ってはいまい。」
「そうかも知れないですね、ずっとここにいればよかったのにって言われるかもしれませんわ」
クスクス笑いながらクリスティーヌは、金の指輪を薬指にはめた左手に、楽譜を入れた
スコアバッグを持ち自分の生家の鍵を閉めた。
私たち2人が旅立った後のダーエ邸のマントルピースの上には、海でたくさん拾った貝殻のうち、
白色と、それより少し大きめの灰色の、ふたつの貝が飾られていた。
<完>
以上です。
めたくそ長い話を読んでくださって有難うございました。
>>282 乙です!
投下中にリアルタイムで立ち会ってしまいますた…!
>私は両手で顔を覆い、天井に向かって大きく「あああ、」と吐息をもらした。
>涙が次から次へと両頬をつたって流れ落ち、止まらない。
ここで号泣しまくりでした。
感極まるファントムの描写が……・゚・(つД`)・゚・
映画では2人が精神的に触れ合うシーンが少なかったので、二次創作に
それを求めてしまうんだけど、いつも楽しませて頂いてます。
神よありがとう…!!!
マスター、あのね、あのねえ・・・・ ・・・・・・・・・大好き・・・
初めて会った時より、ずっと好き・・・・・・
・・・なんだかマスターじゃないみたい・・・
先生、救われたよな?
よかったよ。
ぐすっ。
>>282 乙!感謝!
>>282 GJ!!素晴らしいよ!最後仲直りしてほっとした。
贈り物のネックレスだけ着けながらエチーというのがエロかった!
でも、エロくも泣ける美しい物語だね・・・
クリスティーヌ、オペラ座に帰ってからもちろん何もなかったふりするんだよね・・・
金の指輪どうするんだろう。
>>282 乙! 素晴らしい!!! ブラヴォ!!!
>生まれて初めての経験であり、そして最後の経験となるであろう1人ではない今年のクリスマス
まず、ここで号泣。で、
>私は両手で顔を覆い、天井に向かって大きく「あああ、」と吐息をもらした。
次に、ここで号泣しまくった(>283と同じだね)
しかも、エロが素晴らしい!! 描写がリアルで繊細ですごくよかった。
特に「愛芽」攻めがめちゃエロい。
ファントムが旅行するっていう設定もよかった。クリスのためなら長距離も厭わないんだねw
次にまた生家に行く時は、コペンハーゲン辺りからバルト海を渡る船にも乗せてやって
欲しいなぁ・・・、先生はあの自分の舟しか乗ったことないだろうから。
>282のファントムはいつも漢らしくて好きなんだけど、今回は漢らしいなかにも可愛げが
あって、それは多分、普通の暮らしをしてるファントムだからなんだね。
仮面とウィッグを「暑苦しーな、もう!」みたいにはずしたのかと思うと微笑ましい。
>>282 IDが変わらないうちに書き込んでおく。
282以外のスレの皆に最初に謝っておく。スレの流れを断ち切って本当にすまない。
けれどもうこれ以上ここのスレの話で他のスレを荒らすわけにはいかないんだ。
はっきり言って以下の文は何のことか意味不明の内容であると思う。
専ブラ等でIDをNG登録してくれ。
>>282 わかっていると思うが、あのスレでお前にレスを付けた者だ。
頼むから他のスレに来てまで荒らさないでくれ。
あのスレの皆が言っている意味が解からないのか?
どうして自分のスレを晒すようなまねをする?それを注意されて何故続ける?
「終了した映画のスレ」だとか「今日落としてくれた」とか言う書き込みは荒れると学習してくれ。
折角の流れを一気にぶち切って何故話を蒸し返す?
頼むから空気を読め。お前のレスだけが(あのスレで)浮いているのが解からないか?
あの場所で「でつ」だの「漏れ」だの「スマソ」だの「希ガス」だの連呼してるのお前だけだぞ?
SSの内容だとか投下間隔が如何とか気にする前に、何故書き手たちが逃げていったのか考えてくれ。
俺はもう長い間ここには来ていない。スレの雰囲気について行けなくなったからだ。
正直、以前のスレのようになるのはもう不可能だろう。
だからせめて暴れるのは自分のスレだけにして欲しい。
他の皆も、一度他のスレ(関連スレ以外のスレ)を覗いてきてくれ。
そしてここの空気が異常だということに気づいてくれ。
もうここに来ることはないと思う。
皆、縦読みも出来ない長文でスレ汚し申し訳なかった。
ごめん
>>282じゃなくて
>>286ID YWwV5tM+ だった!!
>>282本当にスマン。気分を悪くさせて申し訳ない
スレの皆もスマンかった
>>282はなにもしてない、↑のレスは
>>286についてだ。
このスレがいつの日か元のような素晴らしい場所になることを祈ってます。
スウェーデン編、良かったです! 乙でした。
(>287、288 本当に意味不明だよ。)
>>287 286ですが、このスレを晒すような真似をしたのはあなたの方では
なかったでしょうか。
確かに「上映が終わった映画」とは書きましたが、
「マスター」「天使」といった単語を並べたのはあなたでした。
ここに来ていないのなら、なおのこと、キーワードを並べるのは
控えて欲しかったように思います。
>282も皆も、せっかくの素晴らしい話の後で申し訳なかった。
291 :
282:2005/07/18(月) 02:34:58 ID:tvF08Ser
感想レス沢山有難う、次作書く励みになるよ、ただただ感謝。
スケベなSS書くしか能のない自分だから、どんなのが素晴らしいスレか
異常な空気なのかわからんのだ俺。
ただ1幕の頃みたいに大勢の職人さんが色んなシチュで落としてくれるのは
エエ雰囲気だったと俺でも思う。1レス物も十分おいしかった。
執筆中の神が何人かいるようなんでマジ楽しみにしてる、本当待ってる。
俺が今日まで投下出来んかったのは誰でもなくただ自分のせいなんよ。
先週だけで4回も夜上映を観に行って書く時間がなかったからなんだ。
カップルがかぶるのはこのスレではやむを得ない事かも知れないね、
何故ならファントムに感情移入してる香具師が殆どだと思うし。
それ故、他カップル(メグとかマダム、ラウルも)は大変貴重。
投下が終わったら職人もROM者の1人に過ぎない、これからもこのスレを
楽しみたい。
>>282 GJ!
気の利いたこといえんが、純粋に感動した。
ここに住む あらゆるエンジェルら
とりあえず、しばらくの間
>>282の栄華を讃えてみないか?
293 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 15:01:39 ID:7lwxO71M
>>288 > このスレがいつの日か元のような素晴らしい場所になることを祈ってます。
自分もだよ。
でも、難しそうだね。
自分もそう思うが今の時期age良くない。三人とも腹を切って反省しる。
290も上映終わった映画とか書いた時点で288と同罪だろうが。
他スレでテメェのスレ話持ち出すんじゃねえよ。
まあそんなことより映画のファントム過去話を話し終わった後の
マダムの意味深な笑みにハァハァ。エロカワイス。ジリー親子萌え。
保守カキコ
ダーエ邸に罠をつくるファントム(何の為に…)
くりす「あの・・・、マスター?なぜ、罠を?」
ファントム 「クリスティーヌ、すまない。罠がないと、なんだか落ち着かなくて、な。」
>296
そんなファントムに萌えw
一生懸命罠作成に励むファントム。
クリス「マスター、私をハメたいの?」
ファントム 「え?いや・・・、まぁ、ある意味、そうかも。」
>282
とても良かったっす! 此処は最高だよ!萌え!
>282っス、ネタにネタを・・・ハゲワロタよ
感想レスもありがd
次の神が御降臨するまでの間、保守ついでに適当にいじってくれ
保守
海草で本当に首を絞められバルト海の魚のエサになるファントム
その海草でパンジャブをつくるマスター
クリスティーヌは私にいつもインスピレーションを与えてくれる…
>233彼女が舟に乗ろうとするとき、躊躇いはあったが、手を差し出してみた。
しかし、クリスティーヌは私の差し出した手
を掴み、ぐいっと引っ張って湖に私をたたき落とした。
クリスティーヌは溺れかけてる私を櫂で突付きながら
「よくもよくもこのこのこのこry」
プカー・・・
235からの続き楽しみに待ってる!
>303
この微妙な空白が不吉w
…ファントムは本当にセーヌに流れ出てしまった…のか?!
職人様方、楽しみに待ってまつ。
保守
ファントムに娘を傷物にされた挙句、屋敷まで罠を作られたり滅茶苦茶にされて
冗談抜きで本気であの世で怒っているダーエパパ
保守
皆様から怒られてしまいそうだけど、
本気でここの天使様に、ラストでクリスがファントムを選ぶ話を
書いて貰いたくなってしまう・・・
いや、そんなのは作品への冒涜だって分かってるんだけどさ・・・
スウェーデン編読んでて切なくて何かそう思っちゃった・・・
反感買ったらすいません・・・
自分も読みたい
>ラストでクリスがファントムを選ぶ話
そろそろギャグとか、クリス&マスター以外のキャラとかの
お話も読みたいなーと呟いてみる。
昔はエロ小説書いていたが、今は絵のみだ。
自分に文才があったなら、いい話書きたいと思った。。
ファントム様って実在の人物ではないけど、ホント魅力的だなと思う。
>309 新たな神の御降臨…!ぜひ執筆・投下をキボン
神が降臨するまで皆様お茶でもドゾー つ 旦 旦 旦 旦
自分もクリスがファントムについて行くラストを読みたい・・・
ここの神々のどなたか、お願いできないかな〜
相変わらずファントム×クリスなんですが、それでもいいですか?
>235からの続きなので・・・。
読んで下さった方、あのひどい終わりを何とかしました。
>>312 いいです!
待ってますよ〜
と、朝からカキコ
>311あ、ども ズズーッ
>312やった!今夜は早く帰らなくては…
ワクテカして待ってます天使様!
ところでギャグの天使様は去られてしまったのですか…?
やっぱりラストでクリスがファントムを選ぶ話は、誰もが望む最高のお話なんですよね〜。
これだけ読みたいと意志表明される方々がいるということは。
映画のラストでは本当に涙に暮れて、哀しくて哀しくて仕方なかったですし。
これぞ究極のハッピーエンド…!
ラウル派の人達は、映画や原作を見ればいいだけの話ですものね。
創作の世界くらいは広い心でお譲り願うと致しましょう。
ここの天使様…いえ、まさに神レベルの方々に是非書いて頂きたいです!
せめて2chでくらい、ファントムを幸せにして差し上げたいよ…。
>>312 神降臨!
期待してお待ち申し上げております…!
235の神がやっとご降臨するのですか?
楽しみで画面見て肩こりになりそうですw
ラストでクリスがファントムを選ぶのを誰もが望んでる…とも言い切れない気がしますが。
自分はあの悲恋な結末で良かったと思ってます。初恋は実らないとも言うし。
映画では見られなかった結婚後ラブラブのラウルとクリスなんかをココで読めたりして
嬉しかったりもしましたが、少数派なのかな?
もちろんファントムも好きですが。
まあ、なんだ、ここではいろんな結末を楽しもうや
他カプものは確かに少ない罠、貴重だという意見もあったし
ぜひ投下出来るようなら頼む
さて今日は>235からの続きを楽しみに待つか
ファントム×クリスは、もう王道中の王道ですからね〜。
それが主流になって当たり前ですよ。他カプの方はお気の毒ですが。
私はやっぱりファントムを幸せにしてあげたいですから、そんな救い求めて訪れてますw
クリスとファントムが結ばれてラブラブな新婚生活…とかも読みたいよ〜。
でも今は
>>312神の再臨を心待ちにしております!
早く読みたくて、落ち着いて家事が出来ないwww
321 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 18:00:57 ID:haaVItSc
苦悩ファントム好き=ラウル好きだと断定する短絡思考の人には
理解してもらえないかもしれないけど。
叶わぬ思いに嫉妬で苦悩してる男のエロティシズムが
オペラ座の怪人の魅力だと自分は思ってる。
>320
王道かもしれないけど、他カップリングの人にもう少し配慮して
希望だししてください。
主流になって当たり前とか、お気の毒とかは余計ですよ。
そんな訳で、俺はメグとかマダムの登場を求めるよ。
なあなあ、
なんか今、保管庫の管理人さんが新規開拓のシーズンに入ってるみたいだし、
いいタイミングだから頼んでみない?
こっちで整理して申し込んだら収蔵してくれるみたいだし。
自分もファントム×マダムが一番好き。
神よいつまでも待っています。
>>320 自分もファントムXクリス萌えだが、その言い方はないんじゃないか?
>誰もが望んでる
>王道中の王道だから主流になってあたりまえ
って、イタタタタ‥真っ昼間から釣りかよ。
映画のラストが気に入らないのはアンタ個人の感想だろうが。
勝手に一纏めにくくるなよと言いたい。
他のカプがどうのより同じ映画を愛するw仲間に失礼だとは思わんのか?
そんなにファントムを幸せにしてやりたいなら自分で投下してみたらどうだ?
>323 いい機会だと思います。
自分は全然詳しくないんで、良かったら頼んでもらえませんか?
>322
???
皮肉と勘違いしてしまわれたのでしょうか?
私は単に「他カプ話が少ない」という発言に対して、
「ファントム×クリスが王道だから仕方ないのでは」と返したつもりなのですが。
気の毒、というのは皮肉とかではなく、本当に数が少ないから可哀相だな、と思ったのですよ?
でもまあ、不愉快にさせてしまったのなら謝ります。すみません。
>325
↑が私の言い分ですので、行き違いであることはお分り頂けるかと。
作品投下については考えてみます…というか既に(ry
ま、とりあえず落ち着いて神の帰宅を待ちましょうや。
ワクワクテカテカ
>235からの続きを投下します。
スペックは以下の通りです。
ファントム×クリス(今更言うまでもないんですが、一応)
話しをまとめる為もあるけど、いつものことながらエロなし部分が多い
ハッピーエンドにしちゃったので、今回のファントムは苦悩してない
ダメな方はスルーでおねがいします。
クリスティーヌとひどい別れ方をしてから二週間が過ぎた。
「ハンニバル」の追加公演も今夜で終わりだ。
あれから一度も彼女の歌を聴いていない。
楽屋はおろか、オーケストラピットの下にすら行くことはできなかった。
彼女の声、彼女の顔、彼女の仕草……、今となってはすべてが悔恨と
悲嘆のもとでしかなかった。
しかし、やはりどうしても第三幕のアリアだけは聴きたい……。
彼女の歌には悲しみだけでなく、ある種の強さのようなものがあり、
それが私の心を顫わせる。
Think of me waking, silent and resigned.…………
There will never be a day when I won’t think of you……!
ああ、私とて後悔で眠れない晩が幾夜続いたことだろう。
そして、おまえのことを思わない日は一日としてなかった……!
ひと目、ひと目でいいからクリスティーヌの顔が見たい……。
私に向けられた笑顔でなくてもよいから、最後に彼女の笑った顔を見たい。
悲しみと怒りに満ちた顔ではなく、喜びに輝くおまえの顔を心に焼きつけられたら、
それだけを日々思い出しながら暮らしていける……。
そうだ、私がおまえに望むものは、おまえがいつも笑って暮らせること、
私のものになどならなくてもよい、おまえが誰と暮らしていようが構わない、
おまえが健康で幸せで笑っていてさえくれたら、それだけで私は幸福だったのだ……。
公演が終わり、彼女の楽屋へと向かう。
あれだけの成功を収めた彼女の楽屋にはおそらく大勢の人々がいるだろう。
もちろん、そのなかにはパトロンの子爵もいるに違いない。
子爵に向けられた笑顔であっても、この際、我慢しよう……。
おまえが幸せなら私は喜んでそれを受け入れる。
楽屋に近づくにつれ、鏡のそばにクリスティーヌがいるのが見えてきた。
どうやら、部屋には彼女ひとりしかいないようだ。
何故だ? 大勢の人々から賞賛を浴びているはずだのに……。
鏡の前で立ち止まり、クリスティーヌの様子を窺う。
彼女は鏡の前にうずくまり、なにやら金属の破片のようなものを鏡と床の間の
隙間に差し込もうとしている。
壁に凭れたまましばらく見ていると、金属片を床との隙間に差し入れるのは
諦めたらしく、金属片をそこらへんに放り出すと、化粧机に向かって歩いていく。
投げ捨てられた金属片を見てみると、それはどうやら柄の折れたスプーンらしかった。
ずるずると重いものを引き摺る音がして、彼女が化粧机の前にある椅子を鏡の前に
引っ張ってきた。
椅子の上に乗ると、今度は鏡の飾り縁の上をまさぐるようにして手を往復させている。
この頃にはもう、クリスティーヌが何をしたいのかがわかってきた。
彼女は鏡を動かす方法を探しているのだ。
何故だ? 私を捕らえるために手引きをしようというのか?
誰を? 警察か? それとも子爵か?
──── おまえにこの鏡の秘密はわからないよ、クリスティーヌ……。
第一、この通路を通って無事に私の住まいにたどり着こうと思ったら、
私と同道するか、とんでもない強運を持っていなければならない。
鏡の上に手を伸ばしていることに疲れたのか、鏡の上にはそれを動かす
秘密の装置はないと諦めたのか、椅子から降り、そのまま椅子に腰掛けた。
じっと鏡を見つめる。
鏡を透かしてこちらが見えるわけはないのに、彼女に見つめられているような
気がして落ち着かない気持ちになる。
ふと彼女が立ち上がり、鏡に寄りかかった。
鏡の表面に左の頬を押し付けるようにして凭れている。
彼女の右手が肩の高さに上がり、そのまま鏡の表面をゆっくりと撫でている。
左手は己の右肩を抱くようにしたかと思うと、ゆっくりと二の腕を上下にさすり、
時々、腕を掴む仕草をする。
その動きは……、私が彼女を抱いている時にする仕草に似ていた。
彼女を横抱きに抱いている時など、私はよく彼女の腕をさするようにして撫でるのだ。
そして、己の手に感じる彼女の肌が本物であるのか、彼女を求める余りに己が
作り出した幻想なのではないかと不安になり、撫でながらついぐっと掴んでしまう、
それは私の悲しい癖だった。
そう思って見てみると、右手で鏡の表面を撫でる仕草は、彼女がよくする私の胸を
撫でる仕草そのものだった。
クリスティーヌは…、私の自惚れでなければ、鏡を私に見立て、私に抱かれている
つもりになっているのではないだろうか……?
鏡を動かそうとしていたのは、私に会いに来るためだったのだ……。
彼女への愛しさと、自分が求められていたことを知った喜びが胸のうちに
湧き上がってくる。
……いや、そうではないかも知れない、あれほどひどいことをした私を、
彼女の信頼と愛情を踏みにじった私を、彼女が許してくれるわけはない……。
希望と絶望とがないまぜになり、心臓が早鐘のように打っている。
ふと彼女の動きが止まったと思うと、肩を顫わせ、唇を戦慄かせて泣き出した。
黒い隈に縁取られた眸から大粒の涙がいくつも零れ、滝のような流れとなって
彼女の頬を濡らす。
そして私は、彼女が「マスター……」と私を呼ぶ声を聞いた。
クリスティーヌは、私を許してくれたのだろうか、
だから私を呼んでくれているのだろうか……、
そう考えていると、彼女が鏡を強い力で叩き出した。
両手を握り締め、小さい拳で何度も鏡を叩く。
「マスター、マスター! うう……」
鏡を通して彼女の手を取れるわけはないのに、咄嗟に彼女の拳を
受け止めようとして手を伸ばす。
「マスターの嘘つき……! どこで私が呼んでも聞こえるって言っていたのに!
それとも、聞こえているのに返事をしてくれないの? マスター、マスター……!」
早く止めさせないと、彼女の可愛らしい小さな手を傷めてしまう。
だが、本当に彼女は私を求めてくれているのだろうか……?
「マスター、マスターの声が聞きたい、マスターの顔が見たい、ううぅ……!」
子どものように泣き叫びながら、床に崩れ折れた。
クリスティーヌ……、と呼びかけてみる。
うなだれていた彼女の顔がさっと上がり、私の姿を探すように虚空を見わたす。
彼女の眸に溢れる喜びの色が私を有頂天にさせる。
ああ、やはりクリスティーヌは私を求めてくれていたのだ……!
鏡を動かすのももどかしく、それでもどうにか動かして楽屋に入ると、
クリスティーヌが私に飛びついてきた。
「マスター、マスター……!」
「クリスティーヌ……!」
互いの身体に腕をまわし、ふたりの間にほんのわずかでも隙間があっては
ならないというように強く抱きしめあう。
しばらくそうしてから、ようよう互いの身を離し、見つめあう。
そして、私たちはどちらからともなく近づき、口づけを交わした。
唇を舐め、激しく舌を絡ませ、互いの唾液を交換する。
私たちは、永遠か一瞬か判然としないほど長い間、互いの唇を求めあったが、
ようやく唇を離すと、ふたたび見つめあった。
ふと気づくと、静かに涙を流している彼女の顔が滲んで見えている。
目を閉じて目に溜まった涙を押し流すと、ふたたび目を開け、彼女を見つめた。
「クリスティーヌ……、愛している……」
初めて、何の留保もなく、彼女に愛を告げることができた。
「マスター、私も…、私もマスターを愛しています……」
クリスティーヌがそう言うと、ゆっくりと私の胸に凭れてきた。
今こそ、本当に彼女は私のもの……、私は彼女のものだった。
今まで一度として経験したことのない歓喜と幸福とが身のうちに拡がっていく。
「クリスティーヌ……、お願いだ、私の名を……、私の本当の名を呼んでは
もらえないだろうか……?」
「……」
「私の名は、本当の名は、エリックというんだ……」
「エ、リック……?」
「そうだ、エリックというんだ……」
彼女が小さく頷き、私は彼女がこう囁くのを聞いた。
「エリック、愛しています……」と。
クリスティーヌの手を引いて、回廊を渡っていく。
私に手を引かれている彼女が突然消えてしまわないかと不安になり、
彼女の手を引きながら、何度も何度も彼女の方を振り返ってしまう。
彼女の手を引きながら歩いていると、ふとそれは私の作り出した幻影だと気づき、
そう気づいた瞬間、彼女が消えてしまうという悲しい夢を幾度も見ていた。
けれど、何度振り返っても彼女はいなくならなかったし、そればかりか、
常に私を見つめながらついてきてくれていた。
目が合うと優しげに微笑んでくれ、その笑顔を見るだけで気持ちが満たされていく。
トーチで彼女の足元を照らしながら降りる階段は暗かったけれども、
彼女とふたりで闇に包まれているのは心地よかった。
いつまでもいつまでも、このままクリスティーヌの手を引いて歩いていたい……。
階段の踊り場で、幾度か立ち止まっては口づけを交わす。
彼女が優しく舌を絡めてくれるたび蕩けるような歓喜が湧き上がり、
このままふたりで肉体の殻を脱ぎ捨て、融けあってひとつになれたら
どれほど幸福だろうかと思う。
湖を渡す舟に乗るとき、クリスティーヌは私の差し出した手をしっかりと握り、
嬉しそうに私を見上げて微笑んでくれた。
握られた手で彼女を引き寄せ、肩を抱いて口づける。
舟が大きく揺れ、慌てて身を離すと、ふたりで顔を見合わせて微笑みを交わした。
ふたたび笑顔の彼女とこうしてこの舟に乗ることができるとは……。
眼も眩むような幸福とは、こういうことをいうのだろうか……。
しかし、地下についてしまうと、却って居心地が悪くなってしまった。
クリスティーヌが部屋の様子を目にし、二週間前の私の非道を
思い出しているのではないかと不安になる。
部屋の真ん中でしばらくぼんやりしていたのか、
気づくとクリスティーヌが私の背中に顔を押し付けていた。
身体の向きを変え、彼女の手を取った。
「クリスティーヌ、クリスティーヌ……!
許しておくれ、おまえにあんなひどいことをして……。
私はもうおまえに愛してもらう資格などないんだ。いや、元々なかったのだが……」
クリスティーヌが私の目を見つめて言った。
「エリック、私の方こそごめんなさい。あなたを傷つけるつもりはなかったの、
ただびっくりして……、もちろん、それだってあなたを傷つけてしまったことには
変わりないけど……。
もし、あなたが私を許してくださるのなら、私もあなたを許します、エリック……」
「もちろん、許すとも。誰だって驚くし、誰だって恐ろしいに決まっている……」
「エリック! どうか、そんなふうに言わないで……!
……楽屋での時はあなたがやきもちを焼いているだけなんだってわかっていたから、
ちっとも怖くはなかったの。
でも、この間のときは本当にあなたが怖かった……。
もう二度とここへは来るまいと思ったわ」
そこまで言うと、クリスティーヌはあの折のことを思い出したのか、
言葉を切ってうつむき、はらはらと涙を零した。
「クリスティーヌ、本当にすまなかった……、いくら謝っても許されることではないが……」
クリスティーヌの前に跪き、彼女の手の甲に額を押しつける。
悔恨の涙が溢れた。
クリスティーヌが顔を上げ、私の手を引いて私を立たせる。
ふたたび言葉を続けた。
「でも、いつもあんなに優しかったあなたがあれほどお怒りになったのは、
余程のことなのだと思えてきて、それはきっとあなたが私を愛してくださって
いればこそなのだと思えてきて……、自惚れかも知れないけど……。
そして、自分がどれほどあなたを愛しているか、よくわかったの……。
だから、あなたに会って謝って許してもらえたらと思って……」
「クリスティーヌ、おまえが謝らなければならないことなど、何ひとつないよ。
私は自分の正体を隠したまま、おまえを抱いたのだ。
おまえが私を好きになってくれたら本当のことを言おうと思って……。
しかし、それだっておまえを騙したことには変わりないのだから。
おまえが私の素顔を見てみたいと思うのは当然だ。
誰だって、自分の愛人の顔ぐらい知っていたいものだ……、そうだろう?」
「エリック……」
私の問いには答えず、クリスティーヌがふたたび私に身を寄せ、
私の胸に頭をもたせてくる。
愛おしさのあまり、気が狂いそうだった。
どれほどこの女を愛していることか……。
朝から通し稽古をし、つい先刻主演をつとめ上げてきたクリスティーヌのために
食事の仕度をする。
この二週間というもの、ものも喉を通らないような状態だったので食料の貯えもなく、
パンと冷肉、チーズしかない夕食になったが、それでもクリスティーヌは喜んで
それらを食べ、私はといえば、胸がいっぱいで、やはりものなど喉を通らないのだった。
疲れているであろうクリスティーヌのために風呂を用意しようとしたが、
元の彼女の部屋を使いたくないのではないかと思い、さりとて、
あとは私の部屋しかないので、彼女に恐る恐る聞いてみる。
「クリスティーヌ、私の部屋でよければ替わった方がよくはないだろうか?」
「どうして?」
「その……、おまえの部屋は……、あの時の……」
「まぁ、別に大丈夫よ。ありがとう、エリック」
風呂を用意し、彼女におやすみを言う。
「つもる話は明日しよう。今夜は疲れているだろうから、もうおやすみ」
クリスティーヌの美しい白皙の額に口づけし、しばし迷った後、
唇にも口づけを落とすと、自室に引き取った。
あれほどの非道をはたらいた私を許してくれたばかりか、私を愛していると
言ってくれたクリスティーヌに、私は一体どう報いたらいいのだろう?
クリスティーヌを世界中で誰より幸福な女にしてやりたい、
そのためにはどうしたらいいのだろう?
そんなことを考えながらぼんやり座っていると、ふいに扉を叩く音がした。
扉をあけると、化粧着に着替えたクリスティーヌが立っていた。
「どうしたね? 湯がぬるくなってしまっているのか?」と問うと、
頭を振って、「お風呂にはもう入りました」と言う。
「……では、やはりあの部屋を使いたくないのかね?」と聞くと、
私の問いには返事をせずに、クリスティーヌが抱きついてきた。
「クリスティーヌ……?」
「エリック、エリック……、ずっとこうしたかったの……」
突然のことに戸惑っている私を見て微笑むと、クリスティーヌが私から身を離し、
ゆっくりとローブを肩から落とした。
呆気にとられたまま見つめていると、彼女は時折恥ずかしそうに私を見るものの、
ほとんど躊躇うことなく、脱ぎ去った衣服を下へと落としていく。
彼女の肌が次第に顕わになっていくのを見ながら、私は、ただ呆然とその場に
立ち尽くしていた。
やがて、シュミーズと下着だけになったクリスティーヌは、さすがに顔を真っ赤に
染めながら私の方へと近づき、私のベストのボタンに手を掛けた。
彼女の手が顫えているのに気づき、はじめて我に返った私は、彼女を制してから
自分の衣服をすべて脱ぎ去った。
そして、クリスティーヌの身につけているわずかばかりの下着を脱がせにかかった。
私の肩に手を掛け、羞恥にうち顫えながら下着を脱がされていく彼女の頬の紅みを見て、
どれほどの勇気を持ってここへ来てくれたのかがわかり、目頭が熱くなった。
ともに一糸纏わぬ姿になった私たちは、この世で初めて生まれ出た男女のように、
互いを見つめ、それから互いの半身を埋めるように抱きしめあった。
クリスティーヌの手が伸びて私の仮面をはずす。
つい顔を右に傾け俯いてしまう私の顔を両手で挟み、優しく口づけてくれる。
ただただクリスティーヌを見つめる私に、彼女が囁くようにこう言ってくれた。
「エリック……、どうかこれだけは覚えていて欲しいの。
私はあなたのすべてを愛しているってことを……」
私たちは指を絡ませ、互いに見つめあいながら、ベッドへと倒れ込んだ。
私は、優しく、毀れ物を扱うように彼女を抱き寄せた。
彼女と肌を合わせているだけでこみ上げてくるこの喜びを、
どう表現したらいいのだろう……。
ふと、彼女が大きく息を吸い、その身を顫わせた。
途端に不安が胸のうちに湧き上がる。
「本当は私にこうされるのは嫌なんじゃないか? この間のことを思い出して
怖いんじゃないか? 今夜はやめよう……」と私が言うと、彼女が首を横に振る。
「しかし……」
「違うの、怖いんじゃないの……」
「おまえが私を怖いと言っても、私のおまえへの愛は変わらないよ。
あれだけのことをしたのだ、おまえが怖くなくなるまでゆっくりと待つよ」
「違うの…、あの、その…、身体が熱く……、あの、息が苦しかっただけなの……」
顔を真っ赤にしながら口ごもる。
照れ隠しなのか、睨みつけるように上目遣いで私の顔を見る。
クリスティーヌが、口づけをねだるように己の顔をわずかに上げて眸を閉じた。
左手で彼女の肩を抱き、残る右手で彼女の手を包み込むようにしながら、口づけた。
彼女の唇が開かれ、私の舌が彼女を求めるのを待っている。
そっと舌を挿しいれ、彼女の柔らかく温かい舌に触れた瞬間、
私のなかに残っていたわずかな理性はどこかへ行ってしまった。
彼女の舌を優しくゆっくりと吸い、更にねっとりと絡め合わせる。
彼女は、私の舌をいじらしいほど懸命に吸い、私の動きにあわせて舌を絡めてくる。
唇を求め合いながら、右手で彼女の左の乳房を優しく掴んだ。
ゆっくりと円を描くように揉む。彼女の息遣いがほんの少し荒くなる。
「あ、ああ……」
湧き上がりかけた快感にゆったりと身を委ねようとしている声を聞いて、
彼女の甘い声をもっともっと聞きたいという欲望がふつふつとこみ上げてくる。
乳暈を爪先でゆっくりと巡らせてみる。
「あっ、やあっ……!」
乳房をゆっくりと揉みしだいては、そのまま人差し指だけを動かして
乳暈の上を巡らせる。
「あっ、ああ……ん……!」
眸を閉じた彼女の眉根がだんだんと寄せられ、乳首が次第にその硬さを増していく。
「クリスティーヌ……、まだ触ってもいないのに、硬くなってきているね……」
「あ、あぁ……」
「触って欲しいかい?」
「ん……、」
「ああ、可愛いよ、クリスティーヌ……」
そっと乳首を摘まむと、「あぁん……!」と可愛らしい声を上げて身を捩る。
摘まんだまま、爪先でかりかりと頂を擦ってやると、ひと際高い声で啼く。
乳首が硬くしこり、指先でほんの少しつついただけでよがり声をあげる。
「あぁ…ん、あっ…、ん……」
腰をくねくねと捩りながら、湿った吐息を私の胸に吐きかける。
身体をずらし、彼女の乳首を口に含む。
そっと舐め、それから優しく吸い上げる。
両の乳首を交互に、啄ばむように何度も吸うと、クリスティーヌがいやいやを
するように首を振りながら、指で私の髪をかき混ぜる。
「あぁ……ん……、エリック、エリックぅ……」
濡れた乳首を顫わせながら、幾度も私の名を呼んでくれる。
そんな彼女が愛しくて愛しくて、その可愛い乳首から唇を離すことができない。
「あぁん……、エリック、ああ……、おかしくなっちゃうぅ……」
切なそうにそう言って、クリスティーヌが欲しげに腰を揺らめかせた。
乳首からは唇を離さず、右手だけを身体の稜線に沿って下へと滑らす。
そっと茂みを掻きわけ、肉芽を探しあてると、指でゆっくりと愛撫する。
「あっ、ああ……ん! だめぇ、よけいにおかしく……」
「いいよ、いくらでもおかしくおなり……」
乳首を舐めながらそう言ってやると、指を蜜壷に挿しいれた。
すっかり濡れそぼった彼女のそこは温かく、溢れる愛蜜をかき混ぜるように
指を動かすと、途端に彼女の息遣いが荒くなった。
挿しいれた中指を動かしながら、親指の腹で肉芽をこすってやる。
指を動かすたびに肉襞が締まり、粘膜が蠢く。
「ああ、ああ……っ! ほんとに、……ほんとにおかしく……!」
乳首を吸われながら敏感な粘膜を弄られ、息も絶え絶えの彼女がそう叫ぶ。
「逝きたかったら、逝っていいんだよ……」
「あぁん、マスターぁ、もう……、もう、だめぇ……!」
私の許しが出るのを待っていたかのように、私の指を締めつけながら彼女が逝った。
「ふふ、最後はマスターって呼んでいたね」
と、彼女を抱きとりながら笑いかけると、クリスティーヌは苦しそうに息をしながら、
それでも恥ずかしそうに、はにかんだ笑顔を私に向ける。
ああ、彼女の笑顔をもう一度見られるとは……! あまりの嬉しさに涙が滲む。
「ああ、愛している、……愛しているんだ、クリスティーヌ……」
感極まって、彼女を強く抱きしめた。
「こうしてもう一度おまえをこの腕に抱けるなんて、夢のようだよ」
クリスティーヌの眸を見ながら囁く。
「私も……。私もマスターとこうして一緒にいられて嬉しい……」
眸をきらきらと輝かせながら私を見つめてそう言ってくれる。
「鍵を捨てて行ったろう? だから、もう二度と戻ってくれることはないと……」
「だって、あの時は本当に悲しかったし、悔しかったんだもの……」
「それはそうだ」
「もう二度とあなたのところへなんか来るもんですかって思って、つい……」
「おまえは意外に癇癪もちなのかな……、いや、あの場合は癇癪ではないが……」
「でも、後ですごく後悔したの……、どうやってあなたに会いに来たらいいのか、
わからなくて」
「それで、鏡を動かそうとしていたんだね?」
「そうなの。 ……えっ、……あっ、じゃあ……」
クリスティーヌの顔が見る見るうちに紅く染まっていく。
彼女が何で紅くなったのか察した私は、彼女を抱きしめながら囁くように尋ねる。
「鏡のところに私がいると思ってああしてくれていたんだろう?」
耳まで紅くしたクリスティーヌが小さい声で答えた。
「やっぱり見ていらしたのね……、恥ずかしい……」
「どうして? おまえがあれをしてくれなかったら、私はとてもおまえの前に
顔を出すことなどできなかったよ。
おまえがあんなにも私を求めてくれているとわかったから、
こうしておまえの前に出ることができたのだ……」
「でも……。じゃあ、何ですぐに出てきて下さらなかったの?
私、もうあなたがずっと怒ったままなんだと思って、すごく悲しくなって……」
少しばかり怒りを含んだ眸で彼女が私を見上げた。
「すまない……。だって、本当におまえが私を呼んでくれているとは思えなくて……、
おまえが私を許してくれるとは思えなかったから……」
「そうよね、あんなにひどいことしたんですもの……」
「ああ、クリスティーヌ……!」
「ふふ、嘘よ、もう怒ってなんかいないわ。
でも、私が一番悲しかったのは、あなたが私を信じてくれていなかったこと……」
「……?」
「私があなたのお顔を見て、あなたを怖がったり嫌ったりするって思ったから
あんなことしたんでしょう?
そりゃあ、びっくりして大きい声出した私も悪いのだけど……。
でも、私がちゃんと話をしようとしても、あなたは聞こうともして下さらなかった。
今なら、あなたがどんなに傷ついていたかわかるような気もするけれど、
やっぱり悲しかったし、あんな……」
あの時のことを思い出したらしく、悲しそうに声を落とした。
しばらく口を噤んだまま、クリスティーヌの髪を撫でる。
どうやって彼女に償えばよいのだろう・・・。そんなことを考えていると、
私の胸に指を這わせていたクリスティーヌが、ふと思いついたように口を開いた。
「そういえば、どうしてマスターは今日だけは応えて下さったの?」
「今日だけとは?」
「昨日だって一昨日だってマスターのこと呼んでいたのに、
もうこの一週間ずっと呼んでいたのに、応えて下さらなかったじゃないの」
「そうか、そんなに前から……。 嬉しいよ、クリスティーヌ。
実は今夜初めて楽屋へ行ったんだよ。あまりに辛くてあそこへは行けなかったのだが、
今夜、第三幕のアリアを聴いたら、どうしてもひと目おまえの顔を見たくなって……」
「ふふっ、あなたのことを考えながら歌ったの、わかって下さった?」
「いや、そんな、おまえが私を想って歌ってくれるなど思いも寄らなかったから……」
「このままあなたに会えなかったら、私、きっと一生後悔するって思って、
それで、この先ずっとあなたのことを想わない日はないだろうと思って歌ったのよ……」
「ああ、私も同じことを考えていたよ……、あの日から、ずっと後悔していた……、
そして、おまえを想わない日など、いや、おまえを想わない瞬間などなかったよ」
「ふふっ、じゃあ、私たち、おんなじこと考えていたのね」
クリスティーヌがにっこり笑って私の顎を指先でつついた。
閨で睦みあいながら仲直りをするのが、こんなにも楽しいことだとは
考えたことも想像したこともなかった。
クリスティーヌがさらに言葉を重ね、私に尋ねる。
「もし、私があの時、仮面をはずしたりしなかったら、あなたはどうなさっていたの?
ずっとお顔を隠したままで私と会うおつもりでいらしたの?」
私はしばし迷ったが、自分の本当の気持ちを打ちあけた。
「いや、おまえを地上の世界に帰し、それきり会わないつもりだった……。
おまえにこの顔を見られて蔑まれるよりも、永遠におまえの中で懐かしい存在として
生きられたら、と思っていた」
「そんな……、ひどい……」
クリスティーヌの眸に涙が溜まりはじめる。
「だって、おまえがこんな顔をした私を受け入れてくれ、まして愛してくれるなど
とても考えられなかったからね……」
「マスター……」
彼女の温かい涙が私の胸に零れる。
クリスティーヌの髪を撫でながら、こう諭す。
「おまえが私を許してくれたのはよくわかったし、それはとても嬉しい。
しかしね、クリスティーヌ、今度のことで私にはひとつわかったことがある。
私がおまえに望むことはただひとつ、おまえが幸せでいてくれること……。
そのためなら、私はおまえを手放し、子爵に渡すことだって厭わないよ」
「どうして、いつもラウルなの?」と、彼女が珍しく怒気を含んだ声を出した。
「彼もおまえを愛しているから」
嫉妬していることが言葉に出ないよう細心の注意を払い、静かにそう言った。
「でも、私が愛しているのはあなただわ。
私の幸せは、こうしてマスターと一緒にいることなのよ……」
すん、と鼻をすすりながら、クリスティーヌが私の胸に頬を押しつける。
その顔をそっと上げさせ、彼女の柔らかい唇に自分の唇を重ねた。
唇を離すと、クリスティーヌが私をじっと見つめる。
彼女自身は気づいていないのかもしれないが、その眸には明らかな欲望の色があった。
「もっと欲しいのかい?」
「え、そんな……」
「おまえの目が欲しそうだよ」
「マスターのばか……」
「ふふ、欲しくないとは言わないんだね……?」
わざと意地悪を言うと、クリスティーヌの頬に血の色が差した。
「こうして欲しいんだろう?」と言いながら、彼女の乳房をゆっくりと揉みはじめる。
「あぁん……、」
「やっぱり欲しかったんじゃないか……」
「ん……、マスターぁ……、すき……」
「私もおまえが好きだよ……、好きなんてものじゃない、自分でもどうしようも
ないほど、おまえが愛しくて愛しくて堪らない……」
「あぁん……、マスター、私も……」
クリスティーヌが私の背に手をまわしながらそう答えてくれた。
左脚を彼女の両脚の下に挿しいれ、右脚を覆いかぶせるようにして彼女の両脚を挟み込む。
乳房を揉みしだきながら、乳首を摘まみ、こねくってやる。
あっという間に硬さを取り戻した乳首が私の指に摘ままれて顫え、
腰を捩ろうとするクリスティーヌの両脚は、私の両脚に挟まれて
その動きを封じられている。
「あっ、ああっっ……! あぁん、マスター……」
「そんなに動かず、意識を集中してごらん」
そう言いながら、尖った乳首に口をつける。
唇で挟むようにしながら、舌先でちろちろと頂を刷いてやる。
「あっ、ああっ……! やあんっ!」
私の脚の間で、彼女の脚が突っ張るのがわかる。
乳房から腰、腰から臀へとゆっくり手を滑らせていく。
臀にたどり着くと、そのままゆっくりと臀を撫でる。
「ああ……」
乳首を吸われながら臀を撫でまわされ、私の背中にまわされた彼女の腕に力が入る。
乳首から唇を離し、己の手を追うようにして、わき腹、腰、臀へと唇を這わせる。
クリスティーヌの身体を裏返し、可愛らしい臀に何度も口づける。
「あぁ……ん、マスター……、は、恥ずかしい……」
臀肉を撫でまわしながら何度も唇を寄せると、そのたび、クリスティーヌの身体が
ぴくんと反応を返す。
「ああ、おまえの身体はどこもかしこも可愛らしいのだな…、こんなに感じて……」
「あぁん、マスターぁ……」
「エリックとは呼んでくれないのかい……?」
うつ伏せになった彼女の腰に手をまわし、臀を持ち上げながら問う。
「あぁん、いやぁ……、エリックぅ……」
甘い喘ぎ声とともに私の名を呼ぶ彼女の、花弁の合わせ目にそっと指を這わせる。
「あっ、ああっ!」
すでに溢れている愛蜜が、指に沿ってとろりと流れ出す。
「可愛いよ、クリスティーヌ…、こんなに濡らして……」
「あぁん……、恥ずかしいことばかりしちゃ、いや……」
「どうして? おまえは恥ずかしいことされるのが好きだろう?」
脚のつけ根を指でなぞりながら、ぽってりと紅くめくり上がってきている花びらに口づける。
「あっ、あぁ……ん! そんなこと……な……い……」
そう声を上げてクリスティーヌは、羞恥のためか快楽のためか、
腰をうねらせて否定してみせるが、しかし恥肉は細かくひくつき、
さらなる辱めを待っているように見えた。
先刻の余韻でほころんではいるものの、ゆるやかに閉じられた花びらに、
硬く尖らせた舌を挿しいれていく。
「あっ、ああ……! くぅ……っ!」
クリスティーヌがシーツをぐっと掴んだ。
腰をがっしりと掴んで固定し、そろそろと舌を挿しいれていく。
「やめっ……、やめて……、エリック……ぅ」
臀をなんとか捩ろうとしてもがいても叶わぬためか、次第に背が反っていく。
舌を何度か抜き差しし、続けざまにあがる啼き声を楽しんだ後、溢れた愛蜜を
左の薬指で掬って可愛らしいセピア色の蕾になすりつける。
ゆっくりとそのまわりを指でたどった。
「やっ! やあっ!」
立てた膝をがくがくと顫わせてクリスティーヌが啼いた。
「やあっ! やめて……、そんなとこ……、汚い……」
「食べてしまいたいほど可愛らしいおまえのだ……、汚いことなどありはしないよ」
そう言いながら、襞のひとつひとつをそっと指でなぞる。
「ひ、ひぃっ……!」
「可愛いよ、クリスティーヌ、ここも感じるのだね……」
無垢な蕾をなぞる指をそのままに、ふたたび蜜壷に舌を挿しいれ、なかをかき混ぜる。
「ひぃ……んっ、くぅぅ……」
「ああ、そんなに感じて……、可愛いよ……」
「あぁ……ん、エリックぅ……、恥ずか……し……」
「いいじゃないか、……恥ずかしいの、好きだろう……?」
舌を出し入れしながら、時折花びらを舐める。
次第に舌を締めつける力が強くなってくる。
蕾をほぐすように指の腹で撫でてやると、狂ったように身を捩りながら耐えていた
クリスティーヌがついに降伏する。
「ひぃっ! やあっ! ……もう、もう許してぇ……っ!」
「まだまだ降参するには早いよ、クリスティーヌ」
と言いながら、しとどに垂らした蜜にまみれた肉芽を右手でこねくってやる。
「あっ、やあっ!」
ふたたび舌を挿しいれ、左で可愛いすぼまりを撫ぜ、右で肉芽を愛撫する。
「やあ……っ! だめぇっ! あああっっ…………!」
最も敏感な三箇所を同時に責められ、クリスティーヌが頭を激しく振りたてて泣き叫ぶ。
ずいぶんと耐えたのだろうが、堪え切れずにクリスティーヌが大きく腰を引いた。
責めるべき場所を取り上げられた私は顔を上げ、腰を落としてうつ伏せになり、
苦しい息をしているクリスティーヌを見下ろす。
「やはり疲れているのかな? 今夜はもう休もうか……?」
と、クリスティーヌの背中を撫でながら優しく尋ねた。
しばらく間をおいて、クリスティーヌが頭を横に振った。
「続けたいのかい?」と確かめると、彼女が小さく頷く。
とうに分かっていた答えにそっと微笑むと、クリスティーヌに向かってこう言う。
「それなら、逃げてしまってはだめだろう? さぁ、もう一度尻を高く上げて……」
クリスティーヌがゆっくりと膝を折り、腰を持ち上げる。
ふるふると顫える臀を私に差し出した。
「そう……、いい子だ、クリスティーヌ……。
ああ、顫えているね……? 恥ずかしいのかい?」
クリスティーヌがまた小さく頷く。
「ふふ、可愛いクリスティーヌ……! 顫えるほど恥ずかしいのに、
自分から尻を差し出したりして……、そんなに続きが欲しかったのかい?」
「ああ……! いやあ…………」
差し出された臀を抱え、臀肉を撫でまわしながら、唇を寄せる。
「あぁ……、恥ずか……、し……」
「可愛いよ……、おまえは本当に可愛い……」
場所を変え、幾度も口づけを落とす。
彼女の白い臀にいくつも紅い華を散らし、それから改めて蜜壷に舌を挿しいれた。
右の中指で蜜壷の下に芽吹いた小さな突起をこりこりと円く愛撫する。
さらに左の中指で無垢な蕾をそっと撫で、中心に向かう襞を数えるようになぞる。
「あああぁぁぁっっ! ああっ! ひぃ……っ!」
ふたたび身体中で最も敏感な三箇所を同時に責められ、クリスティーヌが泣き叫ぶ。
「ああっ、あああっっ! 許してぇっ……!」
泣きながら許しを請うクリスティーヌに、
「おまえは自分から尻を差し出したんじゃないか……、まだ許してはあげないよ……」
と言うと、彼女がこちらを振り返った気配がした。
見ると、涙と涎で濡れた顔で哀れっぽく私を見返してくる。
「そんなに泣いて…、可哀想に……、涎まで垂らしているじゃないか……」
「うぅ……」
彼女が唇をきゅっと結び、眸を閉じて涙を押し流す。
「どうしたね? もう降参かい?」
「エリック……、おねがい……、もう、許して……」
「堪え性のない子だな……、おまえは……」
私にそう言われ、彼女はもう一度眸を閉じて涙を流した。
「しようのない子だね……」と言いながら、彼女の愛しいところから顔を上げ、
膝立ちしながら身体を起こす。
激しい快感に耐えるためだろう、シーツを強く掴んでいたらしい。
そのシーツで涙と涎を拭う仕草に満足を覚えながら眺め下ろす。
切なげに寄せられた眉と、涙と情欲に潤んだ眸を見つめながら、
「さぁ、どうして欲しいか言ってごらん」と優しく促す。
「ああ、エリック……、わかっているくせに……」
「おまえの口から聞きたいのだよ、さぁ、言っておくれ」
「ああ、お願い……、あなたので……いっぱいにして……」
「ふふ、ちゃんとおねだりできるようになったじゃないか……」
「あぁ……ん、エリックぅ……」
振り向いたままこちらを見ているクリスティーヌと視線を絡めあわせながら、
彼女の入り口に己をあてがう。
先端をめり込ませるとクリスティーヌが「ああ……」と感に堪えぬように声をあげる。
私に「いいのかい?」と聞かれ、こくこくと頷く様がいじらしい。
さらに腰を小刻みに進めていく。白蝋のような臀に私自身が入っていく。
クリスティーヌは頭を振ってよがり、枕にすがってすすり泣くように切なげな声をあげる。
根元まで埋め込んだ瞬間、クリスティーヌが「あああ!」とひときわ大きく喘いだ。
両手で双臀を押し拡げるようにしながら更に腰を進め、「これで全部だ」と告げる。
しかし、言い終わらぬうちにクリスティーヌが「ひぃ……!」と叫び、
臀を大きく振って身悶えた。
「奥がいいんだね?」
「ああ、いや……、エリック……」
「嫌なのか?」
「ち、違……」
「奥がいいんだろう?」
「ああ……」
「私はおまえの口からいいと言って欲しいんだよ……」
「……いい、いいの……、すごく、いいの……、」
「そうか、……おまえの悦ぶことは何でもしてあげるよ、クリスティーヌ」
「あぁ……ん、エリック……」
ゆっくりと亀頭までを抜き、ふたたびゆっくりと根元まで埋め戻す。
引き抜くとき、彼女の最弱の箇所を雁首で引っ掻けるようにしてこすってやると、
続けざまに声をあげ、内襞が大きくうねって私を締めつける。
後ろから覆いかぶさるようにして乳房を掬い取り、下から揉みしだく。
時折、乳首を指で転がしながら揉んでやると、臀を振りたてて身悶える。
「あぁ……また……、また、いっちゃ……」
「いいんだよ、いくらでも逝って……」
そう言ってから、羞恥に色づいた双臀を掴み、性急に抽迭を繰り返す。
「あ、あんっ、あんっ……」
打ちつけるたびに上がる甘い吐息まじりの声が、広くはない部屋にこだまする。
私によって拡げられた肉のあわいから、私自身を引き抜くたび愛蜜が流れ出る。
奥からのうねりが入り口で締めつけに変化し、抜き差しにあわせてねっとりと
肉襞がまとわりつく。
尻臀を掴む手に少しばかり力を入れ、彼女の最奥を抉った。
「あっ、ひぃ……っ! や、いっちゃ……うぅ…………っ!」
むせび泣きながらそう告げると、背を弓なりに反らせてクリスティーヌが達した。
がくりと腰をベッドに沈み込ませ、いまだ絶頂の波が間断なくうち寄せているらしく、
ひくひくと小刻みに顫わせているクリスティーヌの身体をそっと仰向けにする。
私の胸に抱きとってもらえると思って伸ばしたクリスティーヌの腕を取り、
ふたたびベッドに組み敷いた。
「いや……、まだ、だめ……」
荒い息を吐きながら抗う彼女の唇を、己の唇で塞ぐ。
そのまま手を下へとおろしていく。
脇をそっと撫でると、塞がれた唇を戦慄かせる。
頭を振って私の唇から逃れると、「だめ……!」と眸を潤ませた。
顔を紅くして抗議する彼女が可愛くて、頬をそっと撫でる。
「だって、おまえが可愛くてしようがないのだもの……」
「あぁっ!」
痛々しいほど紅く色づいた乳首を口に含んでやると悦びに満ちた声が上がった。
己の脚を彼女の両脚の間に割り込ませ、脚を拡げさせる。
「あぁ……、いや……」
開いていってしまう脚でシーツを蹴りながら、いやいやをするように頭を振る。
しかし、私の身体が両脚の間に納まると、許しを請うような、
あるいは、さらなる悦楽をねだるような眸で私を見上げ、
そして、ゆっくりと私の首に腕を絡めてきた。
「なんて可愛いんだろう、おまえは……」
そう言いながら、薔薇のような唇に口づけを落とす。
ぽってりとした唇を舐め、舌を絡めて唾液を流し込む。
それを嚥下する喉の動きまでが妖しく、期待に満ちている。
いまだ絶頂の余韻にひくつくそこに、ふたたび己をあてがう。
臀から腰の下に挿しいれた手で、逃れようとする腰を押さえ、一息に貫いた。
「ああ──────っ!」
艶めいた悲鳴のような声をあげて彼女が私を受け入れる。
「クリスティーヌ、うんと可愛がってあげるよ……」
「あぁ……ん…」
激しく頭を振るたび、波打った栗色の髪が乱れて、シーツに広がる。
その髪を一房手に取り、口づける。
「ああ、愛している……、クリスティーヌ……」
「あぁ……ん、エリックぅ……」
先刻の名残りの蜜か、新たに溢れ出た蜜か、くちゅくちゅという水音とともに
抜き差しのたびに流れ出す。
「ずいぶんと濡らしているようだね……、クリスティーヌ……?」
「いや……、いわないで……」
「どうして? 可愛いじゃないか……」
「あぁ……ん、いやあ……」
「ああ……、おまえがあんまり可愛くて、どうにかなってしまいそうだよ……」
私を包みこむ彼女の粘膜が大きくうねる。
逝ったばかりだというのに、いや、逝ったばかりだからなのか、
もう既に絶頂を迎えようとしているらしい。
彼女の肩を抱きしめ、大きく腰を使ってやる。
私の背にまわされた彼女の手が、快感に耐えるよすがを探して爪を立てる。
腰をまわすようにして送り込む。
「ああっ、エリック……! ……おねがい……、あの……」
と、クリスティーヌがおずおずと口を開く。
「おまえが望むなら、どんなはしたないことでもしてやるとも」
腰を入れる角度を変え、奥より少し手前の天井をこすりあげてやる。
「これだろう? おまえの欲しいものは……?」
「やあん……、あんっ、あんっ……」
肉を打つ湿った音に交ざって、彼女の甘く淫らな喘ぎ声が部屋を満たす。
クリスティーヌが脚を私の腰に絡めてくる。
そのあまりに淫らな動きに、くるめくような快感が私を襲い、
彼女のなかにある私自身をよりいっそう奮い立たせる。
「男の腰に自分から脚を絡めるとは……、いやらしい子だな……」
「あぁ……、ごめん……な、さ……」
強く閉じられた彼女の目じりから涙がひとすじ流れた。
その涙を舐め取り、「また泣いて……、辛いのか?」と尋ねる。
「いい、いいの……、エリック……、ああ……」
腰を激しく上下に揺すりながら答えるクリスティーヌの唇を塞ぐ。
私が舌を挿しいれるより早く、クリスティーヌの舌が入ってくる。
私の舌を求めて淫らに動く彼女の舌を絡め取り、強く吸ってやる。
「ふぅ……ん……、んっ……」
嚥下しきれない唾液を口の端から零しながら、涙で濡れた眸で私を見上げて彼女がねだった。
「エリック……、ああ、もう……!」
彼女の背にまわした腕で、心持ち彼女の腰を浮かせる。
彼女の中心に向かってまっすぐに突き上げてやる。
先刻の悦びから醒め切らぬ肉襞が、奥まで貫き通った私にしっかりと絡みつき、
むさぼるように蠕動する。
「わたしを、……手放さないって……、言って……」
「こんなに愛しいおまえを手放せるものか……!」
「だれにも……、ラウルにも、渡さ……ない、って……」
「ああ、誰にも渡さない、渡すものか……、誰にも渡しはしないよ……!」
「あぁ……ん、エリックぅ……」
「クリスティーヌ……」
「おねがい……、あなただけの……も……のに……して……」
「クリスティーヌ、わたしだけのものだ……、おまえはわたしだけの……」
そう彼女の耳元で囁くと、彼女のなかが熱くうねって私をこれ以上ないほど締めつける。
「あ、ああっ! エリックぅっ、あああ───────っ!!!」
絶頂を知らせる啼き声とともに、ものすごい衝撃が私を襲う。
クリスティーヌの反った背を抱え、突き出された胸に顔を埋めながら、
「くっ、」と低く呻いて、私は彼女のなかに箭を放った。
身体の奥深く射られたクリスティーヌが、痙攣しつつさらに私を締めつけ、
ベッドに強く押しつけられている腰を揺らめかして愉悦をむさぼろうとしている。
「あ、ああ……、あ……」
うわ言のように切れ切れな声を上げながら、ひくひくと身体を顫わせ、
絶頂の波間を漂っている彼女のなかで、私自身も長い絶頂を味わった。
荒い息を吐きながら、彼女の上から身を起こし、どさりとベッドに沈みこんだ。
クリスティーヌが隣で激しく胸を上下させながら、半ば意識を手放しているのか、
何も映していないような眸をして横たわっている。
身体を起こし、私の身体の幅の分だけ拡げられたままになっている脚を
そっと閉じてやると、彼女が瞬きをして、私を見上げた。
私に向かって手を伸ばす。その手を取って口づけ、自分の頬に押し当てる。
クリスティーヌが嬉しそうに微笑んで私を見つめてくれる。
ふたたび彼女の横に身を横たえると、クリスティーヌが私の胸に頬を寄せてくる。
くしゃくしゃになった髪を指で梳いてやりながら、時折その髪に口づける。
口づけを落とすたび、頭を上げて私を見つめ、微笑んでくれるクリスティーヌが
愛しくてたまらない。
この私の人生に、これほどの幸福が訪れるとは……。
あまりの歓喜に私はいつの間にか涙を流していたらしい。
「マスター、どうなさったの?」
クリスティーヌが頭を上げ、優しく尋ねてくれて、はじめて気づいた。
涙を拭うこともせず、彼女の頭を胸に抱えながらこう言う。
「あまりに幸福で……。このまま死んでしまってもいいほどに……」
「そんな……、マスターは、……エリックはずっと私のそばに居て下さらないと
いけないわ……、そうでないと私も死んでしまうわ……」
「おまえがそんな風に言ってくれるのは嬉しいが、私はもう充分幸せだ……。
後はおまえの幸せを考えなくては……。私と一緒にいて良いことはないのだから」
今度はクリスティーヌが泣く番だった。
「どうして、どうしてそんなことを言うの? さっき、私を手放さないって、
誰にも渡さないって言って下さったのに……」
「いや、しかし、おまえはせっかく歌えるようになれたんじゃないか。
このオペラ座のプリマドンナになる日も近い。それこそが私の夢だ。
そのプリマドンナが『オペラ座の怪人』と親しくしているなんて……、
決しておまえのためにはならないよ」
「親しくって、そんな……。私たちはずっと一緒にいるのではないの?」
しゃくりあげながらクリスティーヌが問う。
「おまえが? 私と?」
「そうよ、他に誰が居ると思って?」
「……」
シャニュイ子爵、と喉元まで出掛かったが、クリスティーヌの涙に潤んだ眸を見て
言葉を飲み込んだ。
「私、あなたにお迎えに来てもらわなくても、ちゃんとひとりでここに来られる
ようになるから……。 ね? だから、おねがい……」
眠くなっているのか、的外れなことを呟きながら、
クリスティーヌが私の胸に頭をすり寄せてくる。
その頭を二、三度撫でてやると、急に頭の重量が増し、可愛い寝息が聞こえてきた。
重くなった頭をそっと枕に乗せ、ベッドから降りる。
彼女の顎まで上掛けを掛けてやり、椅子に掛けてあったローブを羽織った。
タンスの抽き出しから小さい箱を取り出すと、
彼女を起こさないようそっと部屋を出た。
食卓の椅子に掛け、小箱のふたを開ける。
箱に納められた細い金細工の指環が蝋燭の灯りを映して鈍い光を放っている。
この地下を出て、クリスティーヌと暮らすことなどできるのだろうか?
ふたりの暮らしが立つには一体どうしたらいいのだろう……。
建築の仕事をしたとして、果たして注文がくるだろうか?
あるいは、今まで書き溜めたオペラを買い取ってもらえるだろうか?
そして、そのままオペラを注文してもらうことなどできるだろうか?
その前に支配人どもに数万フランを返さなくてはならない。
この顔で仕事を探すのは、さぞ大変なことだろう。
しかし、彼女さえそばにいてくれるのなら、何でもできる。
いや、できなくてはならない。
…………
その前に……、明日の朝一番に、彼女に跪いて頼むのだ。
この指環を受け取って欲しい、と。
そして、彼女がこの先の一生を共にするのは私だと言って欲しい、と。
クリスティーヌは私の願いを聞き入れてくれるだろうか……。
小箱のふたを閉じ、不安と希望とでうち顫える心のまま、
私は彼女の隣に戻るべく席を立った。
完
以上です。
エロなし部分が長かったので、その分エロを増やしたら
エライ長さになってしまいました。
エロなし部分も読んでくれた人、どうもありがとう。
一応、これで完結のつもりです。
というか、自分はこれが書きたかった・・・。
今日、上の方でも話題になっていたみたいだけど、自分もファントムがクリスと
幸せになって欲しくて、で、ss書き始めたのです。
リアルタイムで読ませて頂いちゃいました。
最高です、天使様!
クリスは生涯共に生きる相手として、既にエリックを選んでいるではないですか…!
プロポーズの答えは読み手に委ねられたのでしょうが、もう「YES」以外にないと確信。
ファントムに感情移入して読んだので、涙が溢れてしまいました。嬉し涙ですかね?
とにかく感動しました!ありがとうございます。
やっぱり二人が結ばれて幸せを掴む(であろう)話って、胸を揺さぶりますわ…
どきどきしながら読ませてもらいました。
ううう・・・素晴らしい!
感動しすぎて泣きそうです。
天使様、どうもありがとう。
最高です、天子様!このスレ始まるまで、
エロで泣けるなんて思いませんでしたよ・・・
私も嬉し涙出ちゃいました。
とうとう完結してしまったんですね、本当に感動を有難うございました。
もう一度最初から全部読み返してみれば思い出がいっぱいだ、どの話も素晴らしかったです。
これからが始まりだね、2人に苦労は似合わないだろうけど幸せを掴んで欲しい、と
この世界では思うよ。
俺にとっても貴方様は最も尊敬している職人さんです。
暫くはゆっくりされて、また、書きたくなったらぜひ新しいファントム×クリスを
読ませて下さい。
GJ!素顔で幸せファントム、映画や原作でもそれが一番の望みだったね
反省しつつも、エロい言葉攻めするマスターにハァハァ
素敵でした!!
最期、地上での生活設計を考えるエリックにもしみじみ感動です。
伴侶を得た彼に、超えられない壁なんてないでしょう。・゚・(ノ∀`)・゚・。
368 :
367:2005/07/29(金) 00:43:18 ID:aX5amAWR
最期なんかじゃない!ふつうに「最後」と書きたかった!
ひどい誤字ごめんなさい。
しばらくネットから離れていたら、こんなスレが立っていたのか!
嬉しい〜、同好の士だらけだ!
特にエリックと歌姫が結ばれる話は最高ですよ。
も〜ずっとエリックが可哀想で可哀想で、
何とか救ってやりてー!自分がクリスなら絶対ファントム選ぶのに〜と想い続けてたんで。
ここは正しく私の聖地であります。ファントム×クリス万歳!
私の個人的見解で申し訳ないけど、映画観た時から何で結ばれないんだ?と不思議で仕方なかった。
ラウルだって、クリスじゃなくたっていくらでも他にいるだろうに。貴族様なんだからさ。
何でわざわざファントムから横取りしてまでクリスを選ぶのよ(涙)
今までクリスを見守ってきたのはファントムだぞ?
ファントムの悲しい生い立ちを聞いたなら潔く譲ってあげて欲しかったよ。
まぁ、いいやつではあるけどさ〜。最後にクリスが真に愛した人の思い出を墓に捧げてるし。
何も二人を引き裂かなくてもなぁ・・
ホント、今でも胸が痛むよ。だから私もここで救われました。
ファントム×クリスの天使様方、これからも素敵な二人をよろしくお願いします!!!
>>330様も完結といわず、続きをお恵みください〜
>>369さん
水を差すようですみません。
好みの作品が読めて、とても嬉しいのは分かります。
それを書いた方に伝えるのもいいと思います。
ただ、原作への369さんの個人的な憤りとかは、ここに書くことじゃないと思いますよ。
解釈は人それぞれですし、このスレの主旨とも違いますし。
ちょっと一息ついて落ち着いて、また好みの話が読めたらいいな〜くらいで
楽しんではいかがかと…。
>>370 ありゃりゃ・・ごめんなさいね〜。
前はオペラ座スレの方でいろいろ解釈語ったりできて楽しかったので、つい・・
今のあっちでは雰囲気的に書きにくくて。
仲間がたくさんいるここなら大丈夫かな、と甘えてしまいました。
私は人の解釈聞くの嫌いじゃないもんだからさ。
もちろん納得いかないのもあるけど、自分は自分だからね。
お騒がせしてしまったようでごめんよ。
けど、クリスとファントム、二人の幸せを心から願う気持ちは誰にも負けないつもりです。
>>369 371
つチラ裏
あと勝手に仲間にしないでくれ。
ラウルとクリス派な私もいる。
前に若マダム×若ファントムを書いてるって天使様マダー?
何か最近、天使様方去りまくってんじゃないかと思。
ギャグの天使様もキボン。
ファントムが踊り子を喰いまくる話の天使様は?
なかなか忙しくて進まないのかのう…
378 :
361:2005/07/31(日) 01:23:16 ID:hFBN0wTM
レスくれた人、どうもありがとう。
私にとっても、楽しい数ヶ月でした。
>>365 私も貴方様のSSをいつも楽しみにしていました。
また投下してくださるのを待っています。
>>378 天使様、乙でした!!(*´ロ`)ハァハァしますた。
>>378 ROM者にとっても楽しい数ヶ月でした、ありがd
ぜひまた期待
Erikって名前、2001年度スウェーデンの男の子ファーストネームランキング1位なんだってね。
今頃知った…近年のはわからんけど。
ちなみに同じ年、Christinaは13位。(スウェーデンではクリスティーナと発音)
>>374 あー、なんというかスレの傾向がちょっと変わってきたカンジで
空気嫁と言われそうで投下しづらいのだよ。
声がデカイばかりが住人ではありませぬ…
他カプやギャグを切望して、じっと待ってる子もいるので
是非おねがいいたします。
>>381 しづらい…という事は既にSSは出来上がっているという事ですか
もしすぐに投下できる状態ならお願いします天使様。
>>381 タイトルにどんなだか書いておけばいいんでない?
いろんな作品読みたいYO〜!!
つぅかマダムきぼん。
385 :
374:2005/08/02(火) 00:03:07 ID:fhYrYB+t
>>381 投下しないなんてもったいない!!
ぜひ投下汁!!いや、してください…orz
>スレの傾向がちょっと変わってきた
あー…夏だから変なのがわいただけだとオモ。
スレの傾向が変わったわけではないyo!!
今はファントム×クリスの方が投下しにくい雰囲気だよ、
書き始めなのにやる気無くす…orz
マターリいこうや
という訳で>381師待ってる
>>386 怪人×クリス萌えな自分が正座して待ってますので、よろしくお願いします。
特定カポーがたまたま続いただけで固定になっちゃったわけではないよね?
前スレからのハードあり、ギャグあり、ほのぼのあり、いろんなカポーを
いろんなヒトが書いてくれてイイネーこれもイイネーっていうふいんきが
好きだった。
ぜひギャグの天使様も復活キボン。
楽しみだな、職人さん誰もいなくなったのかと思いきや
皆さん書いてくれてるんだワクテカ…
ところでKB数もう半分以上消費したな
前スレ埋めるの大変だったから次スレは480KBを超えた位で立てるか
391 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 18:41:20 ID:IzIwPMcY
>391
投票してきたよ。
393 :
386:2005/08/02(火) 21:00:43 ID:ExxzClST
>387 待ってます!
>388 ありがとう、天使様方の投下を待ちながら書き続けるよ
>386
自分も怪人×歌姫萌えなんで、投下待ってます!
k
396 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 00:58:48 ID:Sz3ieVAQ
テカテカ
>>380 Erik、そんなに人気のある名前なんだ?
原作では「名前もないので、自分で適当につけ」る時に、ごく一般的なErikという名を
選んだってことなのかも知れないなぁと思いました。
今回は「本当の名前」ってことにして書いたけど、だから本名ではないんだよね、実際。
IDにIDが出た記念カキコ
>380
他に「クリスティーネ」とも発音するらしいね
もうすぐ夏コミだな。みんな行くの?本あるかなぁ
387ですが、今日投下しようと思ったけど、もうだめぽ・・・。
>375、もうちょっと待ってておくれ。
>400
エ、どうしてダメだったんですか?待ってますワクテカ…
>399
カタログも買ってないし行く予定も無し。本あったら情報キボン
大阪のイベントには別ジャンルのがあるとか
402 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 19:36:39 ID:qn/+dTIl
>>397 原作には 命名のくだりはなかったけど
「ファントム」って本には エリックの生い立ち〜
オペラ座の後日談までが記されてます。
(まだ上巻途中ですが)
ほんとは 妊娠中に無くなった父シャルルの名前がつくはず
だったのに 生まれた子が。。。だったため
母は名前さえ考える事もできずに
神父さまが エリックと名づけました。
・・・とかかれてます。
ん〜ガストンルルーさんが生きてたら この本の内容を
どう思うかは また別でしょうけどね。
いや名前については原作で自分でつけたとファントムが言ってたハズ。
原作もいっかい読み直してみな?
スウェーデンについては全然何も知らなかったんで、
エリックという名前がスウェーデンでも実際名付けられるという事に
へえ〜と思わず独り言。
天使様、来られませんね・・・
>401
いや、単に眠気に勝てなかっただけ・・・。OTL
最後の方が書けてないんで、投下スピード遅いけど、それで良ければ投下する。
>>405 ( ´∀`)つt[] リポビタンDどーぞー
天使よ、ではもうすぐ完成なのですね?
ならばまとめて投下キボンです。
いい作品はやっぱ一気に読みたい…
とりあえず全裸待機準備OK。
リポビタンD飲むと尿が異常に黄色くなるからビックリする…
と喜びのあまりどうでもいい事をカキコしてしまった
>405 自分も準備OK ハァハァ
>406-407
リポビタンD、どもw
ほぼ書きあがったんで投下する。
朝、起きると、枕元に見慣れた髑髏の封蝋の施してある封筒を見つけた。
─── あの男からの手紙だ・・・。
恐れと喜びとが混ざった感情が胸のうちを去来する。
私はこの数ヶ月来、ある男から脅迫されており、髑髏の封蝋のある封筒は、
その男からの脅迫状なのだった。
オペラ座に新しい支配人が着任するという噂が流れていた頃、
私はレフェーブル氏の部屋からいくばくかの小銭を盗み取ったことがある。
郷の母の具合が悪いという知らせを受け取って、何とかしてやりたいという気持ちからの
出来心だったが、心のどこかに不都合なことはみな『オペラ座の怪人』の所為になる
だろうという気持ちと、新しい支配人に代わってしまえば見つからずに済むという計算が
あったのも確かだった。
そして、それから数週間後、今は見慣れた、
けれど、その時は初めて見る例の封筒を受け取った。
「レフェーブル氏に関するおまえの秘密を知っている。秘密を明らかにされたくなければ、
今夜24時きっかりに調光室まで来ること」
誰からの手紙か見当もつかなかったけれど、私はそこに行くしかなかった。
それからというもの、私はあの男の言いなりに現支配人の愛人になり、男に言われるまま、
フィルマン氏の行動とか交友関係とかを報告している。
今朝、受け取った手紙には「いつもの時間、いつもの場所で」としか書かれていないが、
それは、今夜24時、調光室に来い、そこで集めた情報の報告をしろ、ということを
意味しているのだ。
24時、部屋のみんながようやく寝静まった頃、私はひとりで調光室に出掛けていった。
扉を開けると、すでに男が待っていた。
「遅かったじゃないか」と、いきなり責められる。
「最近、メグの寝つくのが遅くて・・・、出て行くところを見られて何か聞かれたら、
困るのはあなたもでしょ?」
「ふふん、まぁ、いい。 それで? いつもの報告を聞こうじゃないか」
私はフィルマン氏と過ごしたときにあったことを詳細に報告した。
なぜ、この男がそんなことを知りたがるのかはわからない。
しかし、男はフィルマン氏がオペラ座の外でやっていることを逐一知りたがった。
なぜか知りたがるのはオペラ座の外のことだけで、中でのことは知りたがらないのだ。
報告が終わると、男は「上出来だ。次もこの調子でな。 ・・・では、これを」と言って、
百スー銀貨が十枚ほど入っているはずの革袋を差し出した。
それを受け取ろうと手を伸ばす。男がその手を掴んで言う。
「もうひとつの褒美は? 欲しいか?」
その言葉を聞いただけで足のつま先から全身に顫えが走り、身体中が熱くなる。
私が頷くか頷かないか・・・、その一瞬のうちに男が私の両腕を掴んで高く上げ、
そのまま壁に身体ごと押し付けられた。
その勢いで革袋が床に落ち、銀貨が硬い床材にあたる音が狭い部屋に反響する。
男の手で磔にされた私の二の腕を男の太い指が下から上へと這っていき、
その感覚に指の先まで甘い痺れが走る。
男の手が私の手首に到達すると、その手で私の両手を頭上で組ませ、
「私がいいと言うまで下ろすな」と命じる。
こんな命令に従いたくはないのに、私は腕を下ろすことができない。
男の指がふたたび二の腕に触れる。今度はゆっくりと下へと指を這わせていく。
その指を唇が追いかけるようにして這っていく。
自分の息遣いが荒くなっていくのがわかる。
ずり落ちた寝間着の袖がかろうじて脇のあたりでたぐまっているのを手で下げられ、
脇を舐められた。
「ああっ!」
思わず声が出てしまう。今まで我慢していたのに・・・。
男は舌を押し付けるようにして脇を舐め、もう一方の脇も親指の腹でゆっくりと揉まれている。
「うう・・・、あ、ああっ!」
我慢しきれずに声が洩れ、がくがくと膝を折って崩れ折れてしまいそうになる。
男がふたたび腕を掴んで壁に押し付けてくる。
「ふん、これだけでそんなになってしまってはな・・・、まだまだこれからだと言うのに」
男が口にした「これから」という言葉に身体の奥が甘く疼く。
そこから何かがとろりと流れ出すのがわかる。
ふたたび脇を押すように揉まれ、そうしている間にも、男の唇が首筋を這っていく。
脇と首筋とに与えられる刺激で、息が上がってくる。
息をするたび、胸が大きく上下し、胸が男の肩のあたりにあたってしまう。
「さっきからいやに胸を上げ下げしているじゃないか、触って欲しいのか」
男が首から顔を離しながら言う。
男の不躾な視線が胸の辺りに注がれている。
コルセットもつけずに来た自分の思惑を見透かされているようで、思わず目を伏せる。
男の「ふふん、」というせせら笑いが聞こえたかと思うと、胸を掴まれた。
「あぁ・・・ん」
待ち望んでいた愛撫に思わず声が出てしまう。
こんな男に胸を鷲掴みにされただけで嬉しそうな声を上げてしまう自分が惨めで堪らない。
なのに、もっともっと苛めて欲しくて、胸を突き出してしまうのだ。
男は鷲掴みにした乳房を押さえつけるようにしながらゆっくりと揉みしだいている。
男の大きな手の感触と、その手に乳房を蹂躙されているという思いが身体を熱くする。
と、ふいに乳首を摘ままれた。
「あっ! ああ・・・っ!」
「ここも触って欲しかったんだろう? なにしろコルセットもつけずに来たくらいだからな」
ああ、やはり気がついていたのだ・・・。
男に自分の恥ずかしい目論見を言い当てられ、なおさら身体が熱くなる。
男の指が薄い生地越しに乳首の先端を捏ねくりまわす。湧き上がる快感に腰がうねる。
乳首は硬くしこり、男の愛撫でさらに硬さを増していく。
「前を開けろ」
男の指が離れるのと同時に男の声が聞こえた。
目を開けると、男が寝間着の胸の辺りを顎でしゃくってみせる。
言われるままにボタンに手を掛け、ひとつずつはずしていった。
腹の辺りまではずすと、男の手が伸びてきて、寝間着をはだけさせた。
ついさっきまで布地越しに責めたてられていた乳房が露わになる。
脅迫者に弄られて硬くなってしまっている乳首を晒され、なのに、その酷薄そうな眸に
見つめられているだけで感じてきてしまう自分が恥ずかしくて、身悶えしてしまう。
「直に苛めて欲しいだろう?」
男がうそぶきながら乳房に手を伸ばす。
「腕を上げておけ、いいと言うまで下ろすなよ」
ふたたび腕を上げるよう命じられ、私はやはりその命令に従わざるを得ない。
男がゆっくりと乳房の感触を楽しむように円く揉みはじめる。
ゆったりと快感が頭をもたげてくる。
息が上がりはじめる。
男の指が乳首を摘まんだ。
「あぁんっ!」
布地越しとは違う、鋭い快感が突き刺さる。
「直だとやはりいいらしいな」
男の勝ち誇ったような声が聞こえ、乳首を摘まんだ指に力を入れるのがわかった。
乳首を摘ままれ、引っ張られては捻られる。
爪の先で引っ掻くようにこすられ、指の腹で圧し潰される。
「あぁ・・・、う、くぅ・・・」
あまりの快感に声が洩れ、涙が滲む。
「ふふん、泣くほどいいのか」
涙を目ざとく見つけた男にそう言われ、恥ずかしさのあまり気が遠くなる。
「もっと泣かせてやろうか」
好色そうに片頬を上げてみせる男の言葉に、身体の奥が甘い期待できゅんと疼いた。
男の両手が乳首を摘まみ、ぐりぐりとひねっては親指の腹で先端を撫でられる。
爪の先でこすられると、鋭い快感が湧き上がり、声が出てしまう。
時折、乳房全体を円く揉まれ、ほっとする間もなく乳首を捏ねくりまわされる。
続けざまに上がる自分の声が狭い調光室に反響している。
涙が幾筋も流れ、息も絶え絶えになった頃、男がこう言うのが聞こえた。
「腕を下ろしていいぞ」
ようやく許されて腕を下ろし、胸元を隠すように組み合わせると、男が、
「なにをいまさら・・・、さんざん嬲られて感じていたくせに」とせせら笑った。
「さぁて、こちらはどうなっているかな・・・」
男がそういいながら寝間着の前を割る。
身体の奥から流れ出したものによって用を為さなくなっている下着を見られてしまう・・・。
男の手が下着に掛ける。
片手で下着を剥ぎ取りながら、私の目を見てにやりと笑う。
ああ、その目で見ずともわかっているのだ・・・、私がすでに濡らしてしまっていることを・・・。
「脚を抜くんだ」
そう命じられ、膝まで下げられた下着から片脚を抜いた。
「触って欲しいんだろう? だったら脚を拡げるんだ」
そろそろと脚を拡げていく。
私の目を見据え、「いやに勿体ぶるじゃないか、私を焦らしているつもりか?」と男が問う。
男の手が私の右腿にかかり、あっという間に持ち上げられた。
膝裏に手を掛けたまま、私の拡げられた両脚の間に男のもう一方の手が近づいてくる。
中指が既に内側に軽く折られており、あの中指で秘裂をなぞられるのだとわかる。
身体の奥がいつかの指の動きを思い出し、期待に疼く。
男の手が両脚の間に挿しいれられた。思わずぎゅっと目を閉じ、
襲い掛かる快感を堪える用意をしてしまう。
しかし、男の指は私の陰唇の上に軽く触れたまま、いつもの快感をもたらしてはくれなかった。
目を開け、男の顔を窺い見る。
男が酷薄そうな瞳をして私を見つめていた。
「ふん、すぐにも弄ってもらえると思っていたんだな?」
どうしてこの男はいちいち女に恥をかかせずにはいられない質なんだろう。
「違うわ・・・、そんなこと、な、・・・い・・・」
男の視線に射すくめられて、語尾が消え入りそうになってしまう。
「そんなことないわけないだろう・・・」
男がゆっくりと言いながら、秘裂をなぞりあげた。
「ひぃっ・・・!」
思わず洩らしてしまった声に、男がかぶせるように言い放つ。
「そらみろ、弄って欲しくてたまらなかったんだろ?
それに、すごい濡れようじゃないか・・・」
そう言いながら男の指が秘裂を何度も往復し、そのたび腰をよじってしまう。
男の太い指が肉の合わせ目をこすり上げ、その動きにあわせて陰唇がめくり上がり、
粘膜を露出させていっているのがわかる。
「くぅっ・・・」
声だけはあげたくなくて我慢しているのに、呻き声が出てしまう。
額にじっとりと汗が滲み、目じりからは涙が流れた。
男の指がクリトリスに触れた。
「あぁっ!」
思わず声が出てしまった。
男の「ふっ」というせせら笑いが微かに聞こえた。
「ここを弄ってもらってそんなに嬉しいのか」
悔しいのに、腰が揺らめいてしまう。
「嬉しいらしいな、そんなに腰を振っているところをみると」
私の身体の動きに気をよくした男が、さらにクリトリスを責める。
包皮の上から揉み込むように捏ねられたかと思うと、器用に包皮から剥き出して爪で弾かれる。
爪先と指の腹で挟まれてこすられる。
「あぁ・・・、あっ、あぁ・・・ん・・・」
男の指が動きを加えるたび、どんなに我慢しても喘ぎ声が洩れてしまう。
腰が自分の意思とは関係なく前後左右に揺らめき、しがみつける何かを探して
指が壁をさまよってしまう。
男がふと身を屈めたと思うと、乳首を咥えられた。
硬くなったままの乳首を舌でぐるりとまわされ、甘噛みされる。
クリトリスを責める指の動きはそのままで、乳首を舌でねぶられると、
鋭い快感が両方から身体中を苛み、自然と背がのけぞってしまう。
男の指は太くて無骨な感じがするのに、動きはその見かけからは想像できないほど繊細で、
クリトリスと陰唇とがその動きに翻弄され、声を我慢することなどもうできなくなっていた。
「ああっ! ああ・・・・・・」
男の指が膣に入ってきた。
あの太い指がなかをかき混ぜ、粘膜をこすり上げる様子を想像しただけで
腰がもぞもぞと動いてしまう。
「ずいぶんと滑りがいいな」
膣口をほぐすように指を出し入れされながらそんなことを言われ、
恥ずかしいのに身体が勝手に指を締めつけてしまう。
「ふっ、そんなに指を締めつけるなよ、いやらしい女だな」
「ああ・・・」
屈辱のあまり、ふたたび涙が滲んだ。
男が指を鉤に曲げたのだろう、指のあたる箇所が変わった。
「あぁっ、くぅ・・・」
天井を鉤で引っ掻かれ、思わず声が出る。
男の指が出入りするたび、なかから蜜が流れ出しているのがわかる。
乳首を舐めまわされ、膣に何度も指を出し入れされ、息も絶え絶えになったころ、
ようやく男が指を抜き、私の脚を下ろすと、肩に手を掛けて身体を引っくり返された。
下がってしまった寝間着の裾をふたたびまくり上げられ、腰を掴まれた。
臀肉を撫でまわされる。
「あぁ・・・」
「もっと尻を突き出すんだ」
羞恥に身悶えしながら、壁に手をつき、男に差し出すような気持ちで臀を持ち上げた。
男がじっと私の臀を見つめる気配に、思わず腰がうねってしまう。
「そんなに尻を振って・・・、誘っているつもりか・・・?」
「ち、違・・・」
「・・・たっぷりと逝かせてやるよ」
男の低い声が耳元でした瞬間、腰を掴まれ、すぐに熱く硬い男の先端が膣に入ってきた。
一寸刻みに犯すように、少しずつ入ってくる。
襞を押し分け、肉をくつろげながら入ってくる男のものが灼けつくように熱い。
「あぁっ! あああぁぁぁ・・・っ!」
なかなか前へと腰を進めてくれない男に焦れて、思わず「ああ、お願い・・・!」と
叫んでいる自分がいた。
「まったく、いやらしい女だな・・・」
と男がつぶやき、次の刹那、男のものを根元まで埋め込まれた。
男が私の腰を掴んで抽迭を繰り返している。
肉と粘膜とがこすれ合い、こすれ合うたび耳を塞ぎたくなるような水音がする。
自分の口からははっきりとよがり声が洩れ、その声と水音を聞きながら、
摩擦が生み出す快感をもっと得たくて自ら腰を振ってしまう。
「あぁっ、いい・・・、いいの、・・・いいの・・・」
「ふん、そんなにいいのか・・・、淫乱め・・・」
男の言葉とあまりの快感とに、泣きながら腰を振る。
後ろから男の手がまわされ、乳房を揉まれた。
乱暴に揉みしだいた後、乳首を摘ままれる。
「あぁんっ、だめ・・・! ああ・・・、」
「だめということはなかろう、こんなに乳首を硬くしているくせに・・・」
ぐりぐりと乳首を捻られ、甘い痺れのような快感が全身を駆け巡る。
身体の奥底が切なく疼く。
乳首を責められながら、激しく腰を叩き込んでくる男の動きに陶然とする。
男の硬いものが粘膜をこすり上げ、襞を絡めとりながら抜き差しされて
胎内が熱く蕩けそうになる。
「ああ・・・、もう、だめ・・・」
「まだ逝くには早いぞ、」
男が言いながら、性急に腰を突き上げてくる。
身体の中心を真っ直ぐに貫かれ、臀を持って揺さぶられ、乳房を揉みしだかれる。
背筋を痺れるような快感が通り過ぎ、すぐにまた、くるめくような快感がこみ上げてくる。
「あぁ・・・、ああ、もう、もう・・・!」
「まだだ・・・」
男のものが身体の奥底を抉った。
「ああ──────っ!!!」
すでに頂上近くにまで昇りつめていたところに、深く送り込まれて私は崩壊してしまった。
肉襞が蠕動しながら男のものを締めつけている。
背筋を何度も絶頂感が駆け上がり、背を反らしても、切ない絶頂感は
行き場をなくしたように身体中を駆け巡った。
男が腰を掴んでぐいと腰を入れた。
「あぁ・・・ん・・・」
甘く切なくそそるような絶頂の余韻が蕩け出て、思わず甘い声が出てしまった。
「良かったか」
男が問うた。
「・・・」
「良かったらしいな、まだ締めつけているところを見ると」
羞恥のあまりに、ふたたび自分のなかがうねってしまった。
男が自分のものを引き抜き、床に手をついて息を整えている私の目の前に差し出す。
自分の蜜にまみれたそれを手で捧げ持ち、口に含もうとした。
「いや、手でいい」
男が言い、言われるまま手で扱くと、「くっ」と呻きとともに男が白濁した精を吐き出した。
男がハンカチを取り出し、私の手を拭いてくれる。
いつも冷たく傲慢で酷薄な男なのに、私のなかに欲望を吐き出したこともなければ、
口での奉仕を求められたこともない。
行為の後はいつもほんの少しだけ優しかった。
「では、また二週間後にな」
身なりを整えた男がそう言って扉を開けた。
男の腕の下を通って通路に出た。
部屋へと戻りながら、男が何のためにこの行動を繰り返しているのか、ぼんやりと考えた。
私と会いたいためではないことは知っていた。
男と密会するようになってしばらくした頃、冷たい男の態度に、ふと
「あなたみたいな人でも女を好きになったりするのかしらね」と言ったことがある。
その時に振り返った男の顔・・・。絶望的に望みのない恋をしている男の眸をしていた。
そして、その相手が私ではないことも知った。
さらに、自分が何でそんなことを男に言ったのかも・・・。
私は、自分でもその時まで気づいていなかったが、男の恋の相手が自分であることを
願っていたのだ。
あの男が恋する相手とは、どんな女なのだろう。
このオペラ座の女なのだろうか。
重い足取りで部屋へと戻った。二週間先の逢瀬をすでに心待ちにしながら・・・。
了
読んでくれた人、ありがd。
ただの踊り子じゃなくて、あの二人のうちのひとりにしました。
フィルマンの愛人なので、こげ茶の髪の方。
次は誰を喰っちゃうべきか、考え中。
映画に出てた女の人で印象に残っている人と言えば・・・、
掃除のおばちゃんだし。OTL
初リアルタイム遭遇。(*'Д`)ハァハァしかも切ない話GJ!!
天使様乙!!スゲーよかったっす
423 :
407:2005/08/06(土) 01:51:52 ID:pG1R32xt
>421
もう俺最初っからずっと立ち会って、リアルタイムで読んでしまったよ
ちょっと冷酷なファントム萌エス
男くさい、野郎くさい、ヤリたがりなO.G.が読めたぜ ハァハァ
天使よありがとう!
カルロッタたべるのは やっぱり駄目なんだろうか
わがままな歌姫斬り
本当に冷酷な斬り方もよし
わがままちゃんにも愛ある斬りかたもよし
なにせよ、えち に
>421
GJ!逝きました…
勝ち気な歌姫カルロッタを凌辱ハァハァ
読んでみたい(;´Д`)
426 :
421:2005/08/06(土) 22:28:06 ID:fdgU1ioK
レス、d。
カルロッタか・・・。
あいつには優しくできないだろうな、ファントムは。
陵辱方向で考えてみるよ。
カルロッタは逆にファントムを犯しそうだ…
428 :
361:2005/08/07(日) 01:14:59 ID:8AX6p+wf
ファントム×クリス(仲直り編)を書いた者です。
エロではないんですが、番外編的SS、投下させて下さい。
何となく書きたくなって書いてしまったので・・・。
クリスティーヌを連れ去った「オペラ座の怪人」という男を、私は一度だけ
目にしたことがある。
いや、クリスティーヌは今でもオペラ座の舞台に立っているので、
連れ去ったというのは正しくないかもしれない。
しかし、私から彼女を連れ去ったという意味においてこの言葉は正しいと思う。
あれは、「ハンニバル」の追加公演の最終日の夜で、
彼女の成功を祝って食事に誘おうと思い、彼女の楽屋前で待っていたときのことだった。
支配人をはじめとするオペラ座の人々が、彼女に祝いの言葉を言おうと後についてきたのを、
ひとりにしておいて欲しいと言って楽屋の前で追い返した彼女の様子が気になって、
はしたない真似だとわかってはいたが鍵穴から部屋の中を覗いたのだ。
鏡の前に蹲っていたかと思えば、椅子を引っ張ってきてその上に乗ってみたり、
その夜のクリスティーヌは気が違ったのかと思うほど様子が変だった。
マダム・ジリーを呼んできた方がよいのではないかと思い、しばらくオペラ座のなかを
探してみたが見つからず、ふたたび楽屋前へと戻って鍵穴から覗くと、
クリスティーヌが、黒いマントを羽織り、白い仮面をつけた男と抱き合っていた。
いや、その時は抱き合っているとは思わず、クリスティーヌが暴漢に襲われているのかと
思ったのだ。
すぐさま扉を叩き壊し、彼女を救い出さなくてはと思った瞬間、ふたりが口づけを交わすのが
目に入った。
そこからは、覗いていてはいけないと頭ではわかっているのに、どうしても鍵穴から
離れることができなかった。
長い口づけのあと、男が低く甘い声で「愛している」と囁くのが聞こえ、
そして彼女が「私もマスターを愛しています」と応える声が聞こえた。
頭を金鎚で殴られたような衝撃が私を襲い、
それからどうやって屋敷に帰ったのか、まったく記憶にない。
恐ろしく背の高い男で、マントに半ば隠されていても、
その四肢が逞しいものであることがはっきりと見て取れたのを覚えている。
今、あの逞しい腕が、夜ごと彼女を抱いているのか・・・。
あの低く甘い声が、夜な夜な彼女に愛を囁いているのか・・・。
我ながら情けないと思ってはいても、あの男と一緒にいるクリスティーヌを
想像してしまうのをとめられない。
闇に白く輝く裸体をあの男の前に晒し、あの腕に抱きとられるのを待つクリスティーヌ・・・。
潤んだ眸であの男を見つめ、あの声に囁かれる愛の言葉にその身を顫わせるクリスティーヌ・・・。
己の身を焦がすほどの妬心を、私はいまだに捨てられない。
そして、私は今夜もオペラ座に通うのだ。
あの男が、誰より愛しんでいる恋人のために書いたオペラを観に。
了
>428 わ。寝る前にもう一度リロード…したら嬉しい!
覗きして嫉妬に燃えるラウルに萌エマシタ
有難うございます天使様
覗き魔なラウル萌え。天使様乙!!
原作テイスト乙
嫉妬するラウルって好きだ
新作乙です!
何時もなんだかお洒落で大人の雰囲気が漂う作品なので大好きだ。
嫉妬に狂って暴行を働くラウル…なんて一瞬妄想してしまったのだが
書いたら顰蹙もんだな
ラウルでそんなのは難しそうだし
しばらく来てなかったらおいしい話がたっぷり…
>409
ちょっとレイプ風味なファントムにハァハア あの踊り子は色っぽいよな
>429
エロっぽいラウルが読めました
嫉妬に狂ってご乱行するラウルをぜひ読んでみたい。
意外にファントムより嫉妬は激しいかもしれん
正義のお坊っちゃまのご乱心!
ぼくがこんなことをするなんて・・・・・(落ち込み)
愛し合うファントム&クリス、嫉妬に狂うラウル、いいな!
ラウルって完璧な男みたいに言われてて面白味のないキャラだし、
ここは是非、鬼畜に二人を追い詰めて戴きたいネ。
貴族様なんだから、金にものを言わせてクリスを奪おうとしたり。
意外とファントムより嫉妬深くてネチッこいかもね。
しかもおぼっちゃまだからわがまま通せるはず。始末に負えなそうw
狙われたクリスを全力で守るファントム!
そしてファントムとクリスの絆はますます深まっていくのですよね。
映画とは全く違うキャラと正反対の展開になって面白いな。
ここの人たちの想像力に感謝!
覗きなんかしちゃってるけど、やっぱりラウルには上品で優しくあって欲しい。
そして 崩壊していく子爵
原作ではラウルってファントムといい勝負だしなぁ。
クリスへの執着度とストーカー度と覗き魔度…
実際、金持ちな権力者って悪役ポジションだよねw
愛し合う2人を金の力で引き裂いたり、圧力かけたりさ。
ファントムとクリスが結ばれるお話なら、悪役の位置にラウルが入るのは普通だし面白いと思うな。
そんなファントム×クリスの愛の逃避行劇、萌え〜。
何ヶ月か前、鬼畜ラウルを書いてたんだ。
もともと他スレでそうゆうのばっかやってたんで簡単に出来上がったわけよ。
でも完成したとこで、また上映を観にいって愕然とした。
俺の書いたラウルは、「ラウル」という名前を冠しただけの
原作や映画とは似ても似つかないまるっきりの別人キャラになっていたから。
結局改変して他スレに投下した。
どのスレでもそうだが、二次創作の一番難しいところだな。
どこまでキャラを動かせるか、どこまで既存の設定を微妙に変えられるか、
果たしてそれは読み手さんに受け入れてもらえるのか…
ここの職人さんはうまいことやってるよ。
長文すまんかった。
どんどん投下されていくの楽しみにしてる。
>>442 なるほど。自分が書くファントムもそうかも知れないなぁと
自己を省みたりする休暇の午後・・・。
自分の萌えが思いっきり反映されているはずなので、
それでも読んでくれた人に感謝してるよ。
天使様方(・∀・)いつもお疲れ様です
夏期休暇をほとんど予定無しで過ごす哀れな忠犬に
作品のお恵みを…
ファントムがたべまくる話ドシタ
創作ははなから創作
原作はどうあっても ネ申
天使達、いろんな事はきにせんで すきなようにいっちゃってくれ
ロム者もまた百も承知で すきなように読んでるわけだし
>445
多分、自分のことだと思うんでレスする。違ってたらスルーしてな。
>409に落としたんだけど、あれから3,4日しか経っていないので
そんなにすぐには書けないのだ。
しかも、カルロッタじゃ何にも想像できない・・・。OTL
名も無き踊り子さんでもいいかい?
>>446 焦らず、無理せず
ちなみに 自分はなんでもおK
>>446 自分も同意
書いてる人が一番楽しまないといけないよ
449 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 15:32:10 ID:k/XD4aeg
>>447-448 レス、dクス。
じゃ、カルロッタはやめるわ。
陵辱方向ならなんとかなるかと思ったが、どうにも食指が動かなくて。
何か別のを考える。
すまん、ageてしまった、許してエンジェル
>>444 せっかくの盆休みを予定も無しで過ごす、暇で寂しいヤシ達
やたらと長ったらしいSS読ましたるぞ
と、墓参りしか予定のない俺が書いてみる…
今夜スウェーデン編の続きを投下するから暇な人読んでくれ。
くるか?くるんだな?
ワクワクテカテカ
皆の者、正座で待機だ!
>>281からの続きを投下します。
注意書きをいくつか
・本番あり、すまん笛も少しあり
前回「もう書かないと思う」とカキコしながら話の流れ上入れてしまいました
すぐ終わるけどだめな人スルー頼む
・法律については現代のフランスのもの
少しググッて調べた程度なので細かいとこまでは勘弁して下さい
スウェーデンより2人で無事戻って来てから、もう半年近くが過ぎた。
クリスティーヌは、不在にしていた7ヶ月余りもの間待たせてしまったファンの為に
早速何本かの新作のリハーサルに勤しみ、そしてずっと舞台に立ち続けている。
もちろん新作とは、私との合作であり、彼女の父親が遺した作品のことである。
あまりに長期間舞台に立っていなかったので、ファンやオペラ座関係者の間では
“もうダーエは歌えないのではないか”
というくだらない噂が立っていたようだが、
スウェーデンに滞在中も毎日レッスンを行っていたのでそのような心配は全くの無駄に終わった。
何しろ、スウェーデンに私も一緒に滞在していたという事実は、
おそらくマダム・ジリーしか知り得なかったことであろう。
そして今私は、旅立つ数日前にダーエ氏が遺した楽譜がまたいくつか見つかったので、
持ち帰って来たそれらの曲を書き起こす作業に没頭していた。
出来上がっていく順にマダムに手渡し、オペラ座はリハーサルに入っていくのである。
これらの作品の著作者人格権はすべてダーエ氏の唯一人の実子であるクリスティーヌに
権利の行使が認められるものであり、
私は彼女の利益とそしてダーエ氏の名誉と為る事ならば、どんな努力も厭わないものであった。
もちろん作曲補はまさか私「ファントム」によるものとは、支配人達は知るはずもない。
知られたくもなかった。
地下で仕事をする私のオルガンの上には、あいも変わらず薔薇を挿し、
そしてその横にはクリスティーヌの金の指輪と、海で拾った貝殻を飾り、
去年のクリスマスに彼女が私に贈ってくれた万年筆も並べて置いてある。
私はこの大切な万年筆は常時持ち歩き、
そしてクリスティーヌへの手紙、あるいは楽譜のタイトルを書く時しか使っていない。
オペラ座に戻ってからは私たちはお互いに大変多忙で、会える機会がほとんど作られなかったが、
それでも毎就寝前、チャペルでの石壁を通しての歌のレッスンは欠かさずに行っていた。
ここに音楽の天使のレッスンは10年前から何も変わらず続けられるようになったが、
今の私たちの関係は以前よりも深く魂が通い合い、
そして一層クリスティーヌの歌姫としてのキャリアは伸びていくものなのであった。
だが彼女の子供時代と違い、最近のレッスンは深夜になるか、または出来ない日も時に有り得た。
何故ならば、クリスティーヌはシャニュイ子爵と食事に外出する夜が度々あるからだ。
それは「オペラ座のパトロン」と「歌姫」の関係上、当劇場の経営上仕方の無い事だと
私は納得しているように見せかけ、平静を装った素振りを彼女に見せている。
子爵の実兄フィリップ伯爵も最近になってからよくオペラ座に出入りするようになった。
伯爵は、支配人にではなく、何故かマダム・ジリーによく用があるようなのだが、
さしずめ好みのコーラスガールでも見つけたのだろう。
時折、外出から戻ったクリスティーヌと子爵の様子を目にする。
「クリスティーヌ、愛しているよ」
子爵がクリスティーヌに優しく囁き、頬に口付けをする─
そんな時、私は激しい嫉妬と怒りや悲しみが体中に渦巻き、感情が抑えきれず我を忘れてしまいそうになる。
スウェーデンでは彼女と一緒に暮らしていたというのに
今の私は、この半年間ほとんど会う事は出来ず孤独な生活を強いられている。
それなのに子爵はまるで当然のように、
1日中彼女と楽屋で会話を交わしたり、食事に出かけたり…
私は憤りの余り物にあたったり、マダムにあたってしまったり、そしてクリスティーヌに
乱暴な言葉を言い放ってしまいそうになる─しかし、
クリスティーヌが自分の生家の、両親が自分自身を授かったであろう場所で、私に打ち明けてくれた想い─
あの言葉だけが今の私の唯一の生きる力となり、先ほどのような醜い感情を
かろうじて抑えてくれる枷となってくれる。
そんな私の歪んだ気持ちに、おそらく気づいてくれているのだろう、優しいクリスティーヌ…
どんなに帰りが遅くなっても、毎日必ず就寝前にチャペルに祈りに来る。
「お父様、音楽の天使様、ただ今戻りました。心配させてしまって申し訳ありません…」
その日あった事をすべて話してくれる。
そんな時、私は涙をこらえながら
「…早く、お休みをしなさい……」
涙声を悟られないように優しく彼女に語り掛ける。
そして今日も石壁の隙間から、薔薇を一輪手渡す。
クリスティーヌは毎日一輪ずつ増えていく薔薇達を、ベッドのサイドワゴンの上に
飾ってくれているとのことだった。
彼女に顔を見られていないことに幸いして私は密かに涙をこぼす。
同時に、まだ若い娘にこんなに気を遣わせてしまっている申し訳なさと、
自分の情けなさからくる涙でもあった。
涙がようやく乾き、地下の住処に戻る途中聞くともなしに聞こえてくる男女の罵り合う様子の声が耳に入る。
口元に皮肉な笑みを浮かべ、スウェーデンでのクリスティーヌとの
今となっては原因が何だったのかさえ解らない位くだらなかった
言い争いを思い出しながら、家路につく足を速めた。
そして今夜、クリスティーヌの都合がやっとついて、何週間ぶりかに2人で会える約束が叶う。
約束の時間よりやや早めに螺旋階段下に到着し、上がろうとすると上の方から
カンカンカン…
と女性の息切れが交じって駆け下りてくる足音が響く。
「マスター!」
私を見たクリスティーヌの顔は喜びに満ち溢れてくれていた。
「クリスティーヌ!」
「ああ、マスター、マスター…!!」
階段の最後2段をジャンプして私に飛びついて抱きついてくるクリスティーヌを驚きながら受け止める。
「危ないぞ、クリスティーヌ」
そう言いながら私は喜んで抱きついてくれるクリスティーヌが愛しくてたまらず力の限り抱きしめてやる。
半年前まで毎日嗅いでいた彼女の髪の香り、頬の柔らかさ、
懐かしく感じながら口付けを交わす。
「マスター、またそんな、メグや皆が噂にしている“オペラ座の怪人”のお姿をしているんですね…」
「ん、ああ…嫌か?」
「だってマスターじゃないみたいなんですもの」
「そうか。では、向こうに着いたらくつろがせてもらうよ」
ボートに乗っている間も私と一緒にいるのがとても嬉しい様子で、少しも落ち着きがなく、
私のマントをまるでカーテンのように体に巻きつけ中に隠れ、
ちょこっと顔を出し、悪戯っぽく私をニッコリと見上げるクリスティーヌをたまらなく可愛いく思う。
危険だから動かないように、と諭しても彼女の笑顔を見るとどうしても
口元がややほころび、それ以上は無粋なことは言えず櫂を操る手を速める。
金の指輪は私が地下で預かっていた。
「何時もはめていたいのに」
と拗ねてくれるクリティーヌを愛しいと思いつつも
少しそそっかしいところもある彼女なので、紛失の可能性も否めない。
それに何より未来ある歌姫としての将来の為に、特定の男性からの贈り物、まして指輪などは
普段は持つべきでない─と私は考えていた。
しかし此処でだけは、と地下のこの私の住処でだけはこの指輪を指にはめて欲しい、
お前の「描いている夢」の為には今はこうしておいたほうが良いのだよ、
と無理に納得してもらった。
そして私も揃えの同じ指輪を、そして2人で会う時だけ一緒にはめるのはどうだろう、
明日にでも同じような物を求めてくる、
と提案してみたら、それはとても素敵だと喜んでくれた。
そして今ここで、彼女の左手の薬指には、金の指輪がはまっていた。
ベッドの傍らに酒・果実ジュース・チョコレートに果物など、
好きな物を並べ時々つまみ食し、寝転がりながら私もクリスティーヌも一糸まとわぬ姿で1つの上掛けに包まり、
久し振りに2人きりの時間を過ごす。
「マスターの指を噛んだあの兎は元気にしているのかしら?鼻がピクピク震えてて可愛かったわ」
「今度会ったらパイにしてやろうと考えていたのだが、命拾いしおって」
話題はもっぱらスウェーデンでの思い出話だ。
子爵の話は、手紙のこと以来話題に上がることはなかった。
おそらく子爵との間でも私の事は話さないのであろう。
「隣のベッドの女の子にも最近素敵な恋人が出来たみたいで、それが貴族の方で…
あ、…マスターごめんなさい…」
「…いや、別によい。それで?」
「でもねその子、前からお付き合いしてる男性がもう1人居るのに良くないですよね。
もともと付き合ってた人ってすごく嫉妬深いんですって…オペラ座の人みたいなんですけど。」
「お前も大人になったものだな、友人の恋愛相談にのってやれるとはな。」
「いえ、まさか。ただ、嫉妬深い男性って魅力的だわって思いましたわ」
「…それはもしかして私の事かな?」
意味有り気にクスッと微笑むと、クリスティーヌはベッド横からブランケットを引き寄せ、
裸体に巻きつけながら体を起こし髪をかきあげる。
「…今度はいつ会える?」
「しばらくは、まだ…わかりませんわ…」
ジュースを飲む彼女の後ろからそっと抱きつき、唇を首筋に這わしながら、
下腹に、乳房に手を沿わせ撫で回す。
「あぁ…マスター今日はもう…もう許してくだ…お願い……」
先ほど彼女の花園を、本気で泣き出すまで散々舌と指で弄んでしまった。
あまりに執拗にいたぶり過ぎて赤く腫れ上がってしまい、
泣かなければ出血するまで嬲り続けていただろう。
きっと最後は既に快感などとは程遠いものだったに違いない。
「痛むのか?」
そっと手のひらを花園に当てる。
「え、ええ、少し…ああっ、いやっやめっ……うう、痛……」
人差し指と中指を交互に折り曲げ、こちょこちょとくすぐってみる。前から後ろへゆっくり、そっと。
片方の手は乳房を揉みしだき、時折乳首を、くりゅくりゅ、と摘まみ捏ねながら
まだ唇は首筋を漂っていた。
「はあっ…やめてっ嫌っ…あんっ……」
すぐにとろっと、指に濡れたものを感じる。
「次はいつこうして会えるかわからないのだぞ、……んん?」
まだ痛がるようなので茂みの中をまさぐり、時々何本か引っ張る。
後ろから下半身をゆっくりと押し付ける。
「うう…ん、ああ……」
「クリスティーヌ…教えてくれないか?」
「あぁマスター、え、ああ何を…?」
「…自分でしたりするのか?」
「!!……いっ、いや・・・、そんな事…」
「教えてくれクリスティーヌ、私を想ってするのか?」
「いや、そんな、そんな事聞かないで…ああん!」
「私はするぞ、クリスティーヌ……
お前のここを想い出して…毎日……ん?」
指を蜜壷に入れると、くちゅっ、と部屋に響く。
「いやっ、嫌、そんな事、言え、言えな…ああっ…!」
「教えてくれ、頼む、クリスティーヌ」
「いやっ、いやっ!」
「見せてくれないか今、ここでし…」
「いっ、いやマスター…
……嫌い!」
一瞬、全身の血が凍りついたと思った。
息が、心臓が止まったと思った。
手を止め呆然とクリスティーヌを見つめていたら、彼女の顔がだんだんとぼやけて見えてくる。
私のこんな異様な様子を見て、クリスティーヌはハッと気がついたように、
「マスター、あの、違うの、その嫌いって言ったのは私がイヤなことをマスターが、…だって、
だって恥ずかしいこと聞くから…」
まだ呆然と固まっている私の両方の頬を包み、目に溜まった涙をそっと拭いてくれて、
内緒話をするように囁く。
「嘘よマスター……だいす…」
瞬間、私は彼女の唇を奪って、長い長い口付けを浴びせた。
逃げられないようにしっかり頭を捕まえながら。
「んんん……!」
苦しそうに呻きながら両手で私の肩や腕を叩く。
やっと唇と頭を開放してやると、
「マスター!ひどいわ、苦しかったわ」
「すまない、クリスティーヌ。もうお前が嫌がることは言わないよ。」
2人でしばし照れ笑いをした後、今度は優しい口付けを交わす。
「ごめんなさい、マスター…」
俯きながら両手で私の胸板を撫で、乳首を、中指と人指し指でクリクリと愛撫してくれる。
「ああ、ん、私こそすまなかったな…ん、」
私の視界にいたクリスティーヌの顔がすすっと下に消える。
臍へ、彼女の鼻が唇がかする、そして茂みを通り…
「うっ!ああっ……!」
クリスティーヌが何の躊躇もなく、勃ち上がり始めていた私自身を含んだ。
「ク、クリスティーヌ…だめだ、やめてくれ!
そんな事、してはいけな…うっっ…あああ…!」
下腹の底から湧き上がるたまらない快感につい目を閉じ、歯を食いしばり、あえぎ声を上げてしまう。
陰嚢を震える指で揉み、時折ちゅぱっ、と音を立てながら眉間に皺を寄せ、
必死に私をしゃぶる彼女を見つめていたいが、
「……うっ…おお、う…もう、もう…
だめだ、このままでは、出してし……ううっ!」
「……あうっ…」
硬く反り上がった為に彼女の喉の奥を突いてしまったのだろう、
クリスティーヌは吐き気をもよおしたような苦しい嗚咽を漏らす。
「ああ、もう無理だ、口から出すんだ」
私自身を彼女の口から引き出すと、クリスティーヌの唇と私自身がツツーと一本の透明な糸で繋がっている。
しかし彼女はまだ蛇のように舌をチロチロと出して、
私自身の雁首の根元の皺に、裏筋に、浮き上がった血管に舌をぺロぺロと這わしている。
「も、もう良い、もう…ああ有難う、クリスティーヌ…」
彼女の口元を手で押さえて、やっとやめさせた。
そんなクリスティーヌがあまりにも愛しくて、そっと頬を包み口付けを交わす。
「有難う、クリスティーヌ、お前の気持ちはよくわかってるよ」
唇を離すと、クリスティーヌはキュッと唇を結び私の肩に掴まり、また私自身に触れ、
それを自分の局所にあてがう。
「!!クリスティーヌ!」
ゆっくり、息を吐きながら自分の蕾に私を沈めていく。
驚きながらも私は彼女の腰をしっかり支え、「クリスティーヌ、無理をするな…うっ…」
「あ、ああっ!」
苦痛の表情で呻き声を上げる。
「やはりまだ無理だ」
体をゆっくり沈めたところで力まかせに抱きついてくるので、私は後ろに彼女の腰を掴んだまま倒れこんだ。
「んん……ああマスター…」
私の胸に手を付き自分の体を支え、ゆっくり彼女が私の上で動き出す。
「ああ…クリスティーヌ……いい、全部、入ってる……」
しかし自分で尻を揺するのももとがしく、もじもじと、
どう動かして良いのか分からない様子を見て、私は腰を上下に動かしてやる。
「あああっっ!マスターぁ・・・・う・・・・・・」
初めての体位に戸惑い、
それに腕や太腿がしびれてきたのだろう、ガタガタと震えている。
快楽というより、困り果てた表情をする彼女を見て、
「おいで」
と、彼女の両肘を取り、抱き寄せる。
しっかり抱きしめたところで、ゆっくりと横に倒れる。
一度抜けたが、彼女の上に改めてのしかかり、再び挿入すると
私はゆっくり腰を打ち付け出す。
「あああ・・・・・マスターぁああ・・・・・・」
緩やかにピストン運動を始めると、私の背中に両手を回し、ようやく快感に満ちた表情に変わり始める。
彼女の両脚を脇に抱え、下半身が浮き上がった状態で上から下へ、激しく腰を突き落とす。
「ああっっっ!」
私が落ちてくるたびに体が跳ね、息も絶え絶えに、あえぎ声すら上げられないクリスティーヌ。
私の肩や背中に届かない行き場の無い手は空を漂い、ピローケースを頭越しに掴み、シーツを掴み引っ張り…
シーツを掴んだ両腕がビクビクッと痙攣し出し、唇を震わせ舌を動かしたのを見て、
私は脚を下ろしてやりそっと抱きしめて、唇に耳を寄せる。
「なんだ?クリスティーヌ?」
「……ぅううい、いき…そぅ…ぅぅん…」
「よしよし…」
太腿を抱え上げ、またゆっくり、そして徐々に激しく腰を動かし出す。
彼女の両脚を私の背中に絡めさせ、私は両手をベッドにつき厳しく攻め立てる。
グッッ!と一度突き上げては静止し、また激しく1度突き上げ…繰り返すその度に
「あうっっ!」
と叫びに似た喘ぎ声があがる。
尻を回したり、左右に腰を揺らしたと思うとまたいきなり真っ直ぐ突き上げ、何度も何度も繰り返すと…
「ああっっっ!!……ぅぅんんん…あああぁぁ………」
私の肩に背中に爪をくい込ませ、彼女は静かに絶頂に達した。
初めて、私自身だけで達した。
「ううう……っっ」
彼女の暖かい内なる懐に締め付けられ撫でられ揉まれ、私自身も限界を超え彼女の腹の上に射精した。
ぐっすり眠るクリスティーヌの寝顔を眺めながら、起こさない様にそっと髪を撫で、頬に唇に触れる。
いつかお前から聞きたい。
今のお前にとっては「大好き」が精一杯で、最高の言葉なのだ。わかっているよ。
私がいつもお前に伝えている言葉を、
いつか私に聞かせてくれるその日を夢見て、私は明日も生きてゆかれる。
早く大人になっておくれ、私の小さなクリスティーヌ…
起床時間までに、クリスティーヌを寄宿舎に戻さないといけない。
2人で長い階段を上がりきり、とうとう楽屋裏まで辿り着く。
「今日も舞台を聞いているから」
「ええ、マスター」
薔薇をクリスティーヌに手渡し、楽屋の鏡ぎわでしばしの別れの口付けを交わす。
鏡をクリスティーヌ1人が通り過ぎるだけ開けると、
楽屋側に入ったところで彼女はふと振り返り
「マスター…きっと、わかってらっしゃるかと……私も、
私もマスターを、想わない夜なんてありませんわ…」
私はカアッと顔が赤くなったような気がした。
「クリスティーヌ、愛している」
もう一度強く抱き合い、長い長い口付けを交わす。
「さあ…、もう行かないといけない」
「ではマスター…」
2人のつないだ手が惜しげに離れる。
私はこの時、とんでもない過ちを犯してしまっていた。
そしてそれがこの後、恐ろしい苦しみが私たち2人を、そしてシャニュイ子爵を襲うことを誰が想像し得たであろうか。
鏡が閉じ、やや乱れた髪を直し身なりを整えたクリスティーヌは、
楽屋の扉をそっと開け、キョロキョロとロビーに誰もいないことを確かめた後、
フフッと思い出し笑いをし、左手の薬指の金の指輪をチラッと眺めると小走りで走り出す。
楽屋の奥からゆっくり、無表情で姿を現したシャニュイ子爵に気付く者は誰もいなかった。
<続く>
続いてしまいます、今月中にまた落とさせて下さい。
今回も読んでくれて有難う。
誰でも簡単に想像出来る続きだな…
>>471 投下乙! bravissimo!
自分から口でしてあげるクリスが可愛くていじらしい・・・。
最後のラウルが怖いよ・・・、続きがめちゃ気になる。
>>471 毎日自家発電してるマスター萌え。
そしてそれをどさくさ紛れに白状するマスター萌え。
475 :
444:2005/08/11(木) 12:33:45 ID:S2vVorwx
(;´Д`)ハァハァ 天使様GJ!爺キボンするマスター萌え
>>471 投下楽しみにしてます(;´Д`)ハァハァ
それとは別にファントム×クリスの初体験モノ密かにきぼん・・・
477 :
471:2005/08/11(木) 23:12:46 ID:yz1wTeq2
レス有難う。
なんか下品なファントム書いてしまったなスマン
最近よくラウルものが投下されるんで俺もこの続き
ラウルを中心に進めて書いてる。
さて次の天使の降臨を待つか…楽しみだな
ギャグもきぼんぬ
479 :
429:2005/08/12(金) 23:55:36 ID:StwgHhqG
亀レスですが、レスくれた人、どうもありがとう。
短くてエロもなかったのに・・・。
今度はファントム×クリスで別バージョンを書きたいなと思っています。
楽しみです
一時期過疎ってたけど
最近またよく投下が増えてきたので嬉しい。
保守
誰もいないみたいで何か寂しいな…
>>481 いることはいるw
なんだか最近天使様方も離れつつあるみたいだし、確かに寂しいね
DVDが出たらまた賑わったりするんだろうか
前スレの埋めみたいな雑談もしたいけど、夏厨がわくのもどうかと思うし…。
sageで雑談は可能だろうか?
過疎っているのはなんとなく前スレまでとは異なる温度というか
雰囲気になってたせいじゃないかな。
一時のなんでもアリと違って、なんとなくマイナーカプとか下ネタとかは
投下できんw
1幕で1本だけギャグ書いたんだけど、正直ネタないから書けないんだ。
雰囲気とかそんなのが原因でもう書かないんじゃないんです。
ロム専で楽しんでる。
また何か妄想が湧くことあったら書くよ。
マイナーカプでも下ネタでもとにかく何でも読みたい。
マイナーカプどころか名前もない人物とのエロを
投下しちゃった俺が来ましたよ
空気嫁ってことかいな
いや空気よマンでいい
マイナーカプも下ネタもギャグも需要あるぞ
職人たちに投下きぼん
>485
今後も期待してる!楽しみにしてるよ。
どなたか投下予告キボンヌ
489 :
485:2005/08/18(木) 22:52:44 ID:ZPgyyRqn
>>488 予告だけなら。また、ファントム×名無しさんカプだけど。
投下は当分先だと思うけど、書くことは書いている。
だからというワケではないが、マイナーカプ、下ネタ、ギャグの
天使様方、どうか投下してくだされ。
若マダム×若ファントムの天使様マジで去ったのかな…
テラサビシス(´・ω・`)
自分はギャグの天使様が去ったらしいのが寂しい
雰囲気が以前と違うから投下できないってあったけど、「そんなことないよ」的レスが
これだけあって投下がないってことは、去ってしまわれたのかな、と
だんだん過疎ってきてるし、天使様としても書き甲斐がないのかも知れん
まだ書き始めていないのですが、
超天然ラウル×クリス、何故かファントム視点なんていうギャグ風味の話は許容範囲でしょうか?
なりきりスレの過去ログ読んでたら書きたくなってしまいました。
エロを書くのは初心者ですので温いし拙いと思いますが…。
>492
めちゃくちゃ楽しみです!
あのなりきりの世界をSSで読めるなんて(ウレシナミダ
しかもエロが入るとか
頑張って下さい、待ってます。
タイトル:初めてのセックス
ガラ公演を終え、クリスティーヌはオペラ座から家へ帰ってきた。そして、マイハウスで、湯を浴びた。
クリスティーヌは風呂場の中でオナニーをした。
「あん!いっちゃう!」
数分後、クリスティーヌは風呂から上がり、1人エッチを開始した。
「あん・・気持ちいわ!これならラウルとセックスできる!」
その時、男が部屋に侵入した。
「O・Gだ!・・・おう!」
男はクリスティーヌの裸を見て感激した。
「こんな可愛い子の裸をみれるなんて生きていてよかった。よし!」男はクリスティーヌの眼前で全裸になった。
「何してるんですか!?」
「決まってるだろ!?セックスするんだよ!うりゃ!」
男はクリスティーヌの膣の中にペニスを突っ込んだ。
(このHPの挿し絵をはって下さい
ttp://www.river.sannet.ne.jp/hutaba/renyi9.html)
「キャ!?」
「出すぞ!」
「止めて!私には好きな相手がいるの!・・ああ!ダメ!いっちゃう!あん!ああん!!」
男はクリスティーヌの膣に大量の精液を流し込んだ。そして、クリスティーヌはこの男と永遠にセックスをし続けた。
「もっと!もっと!!出して〜!!」
「分かった・・」
男はクリスティーヌを妊娠させてしまった。
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122722360/l50 ,、|,、
(f⌒i ネタモト↑
U j.|
UJ
:
‐=‐
>494
大爆笑した!なぜかおかしかった、こうゆうネタ大好きだよ(ハライテ
不思議とキャラの違和感無かったし。
>「O・Gだ!・・・おう!」
最高やね。
>494
爆!
自分は「こんな可愛い子の〜 よし!」の「よし!」に受けたw
連投スマソ
>492
楽しみにしてる!
執筆中の天使様たち楽しみにしてる!
>494 俺は「分かった…」が先生らしいと思った。
俺も予告既にしたけど>470からの続きが完成に近いんで今月中には投下出来る。
今度はかなり異色だ、固定カポー連載もんなのに2人の絡みは無し、
ラウルとクリスのエチーが有りという…ゲフンゲフン
>>492 ひさしぶりに覗いたら天使様が!
楽しみに待っております
ショタのつもりはないですが、前回の続きなので苦手な方は気をつけてください。
うすうす感じてはいた。
いつまでも少女のままではいれないこと。
そして、少年に触れたいと願っていたこと。
それがまるで汚れた事のように思っていた。
実際には汚れるも何も、考えるより先に身体は反応する。
音楽が流れれば踊り出すように。
地下へ足を運ばずにすごす日々を重ねるにつれ
オペラ・ゴーストと称される噂を耳にする事が多くなる。
大道具の為の木材が不自然に減り、
作業がとまった翌日には足らないまま当初の予定通りの背景が組まれていたり
弦がなくなった為に、新しい弦を張りなおし浮いた音色を奏でる楽器が
一晩明けただけで以前よりも艶を帯び、なじんだ音色を紡ぎだす。
楽譜のおたまじゃくしが楽曲の逆回しに並んだ時には、さすがに私も別の意味で驚いた。
大役をはるディーヴァの声が出なくなった事まで
オペラ・ゴーストのせいにされたことには腹が立ったが
腹がたつ自分が特別なのだと言い聞かせて言葉を飲んだ。
そしてそれまでの己の力を見せ付けるような大げさなアピールではなく
私だけしか気づかないような変化、
そう、慣れ親しんだはずのトゥシューズに違和感を感じたとき、
オペラ・ゴーストと呼ばれる者が自分を待っているのだとようやく気づく。
私はなるべく足音をたてて地下におりるようにしていた。
少年が、侵入者を拒むように罠を仕掛けているのは知っていたからだ。
「私」である事を彼は足音で気づく。
靴を替えても、忍び足をしても、たとえ彼自身が地下に不在でも。
そして気づかないふりをして、いつも背を向けてそこにいる。
顔を向けて歓迎することはない。どんなときでも。
私は、なおさら大きく靴をならす。彼のいる場所に近づくほどに。
そして今日も少年は白いシャツに包まれた背中を向けていた。
何かに没頭しているのか、それとも気づかないふりをしているのかこの時点ではわからない。
私が胸に抱えたトゥシューズを静かに履き、つま先で立とうとすると
「君は怪我をしたいの?」
と、少年は振り向いた。
「私を怪我させたい人がいるみたいだから、望みを叶えようとしてあげただけよ」
なお立ち、一歩を踏み出そうと白い足を伸ばしたと同時に、細い腕も空を踊り、
足首をつかんではすばやくリボンをほどく。衣擦れの音が小さく響いた。
「この靴で踊ったの」
「ええ」
真っ白なタイツをはいているはずなのに、くるぶしからかかと、つまさきがほのかに赤みをさしている。
少年はトゥシューズを奪い、細かい細工の施された椅子を私のそばまでひきよせそのまま座らせた。
「他にも持っているだろうに 何故」
彼はそうつぶやいて足元に跪き、私の足の甲をなぜ、何かを探すようにまわりを見渡す。
あきらめたように鼻で深く息を吐き、少年の頭が右のつまさきにそう、と近づき、
生暖かい息を感じたと思うと、彼は足先に歯をたてタイツを噛みちぎる。
ちぎられた隙間を裂くように、タイツと肌の間に彼の指が這う。
甲からすね、そしてひざまですべり、
今度ははりついた生地をはがすようにひざのうらをまわり、ふくらはぎをつたう。
かかとまでおりると遠慮がちに少し手を離し、
人差し指と中指だけで足の裏からつまさきまでをなぜる。
「つっ・・・」
ついに身震いをした私に彼の手はとまり、顔をあげる。
「痛むだろう、こんなに赤くなって・・・」
身震いの原因が痛みではないことに彼は気づいていない。
痛み以外の熱を体中に持っている私に、彼の冷たい指は触れる。
左足のつま先は、ほのかにどころか真っ赤に染まっていた。
爪が割れてささり、タイツ自体も爪で傷つけられ破れている。
再び彼は左のつまさきにも唇を近づけ、今度は爪のささった指先を舌先でくすぐる。
「なっ・・・」
「ダメだよ、ばい菌が入りやすいのだから我慢して」
そう言いながらも土踏まずのアーチを確かめるように、手の平で足を包むように触れる。
右足に手が這ったように、今度は彼の舌が左足を這いあがる錯覚を覚え、
私は自分が恐ろしくなり、立ち上がった。
そんな急な動きに対し彼は、反射的に私の足の間にすべりこみ左足を膝から抱え込んだ。
「怒らせるつもりでした事ではないんだ・・・」
彼は抱きかかえたままの私のひざに額をつけて許しを乞う。
私は怒ってはいない、シューズの調整を狂わせたことも、足を痛めた事も。
ましてや今、彼が私に触れている事も。
言わなければ伝わらない事だ。そして伝えてもきっと彼にはまだわからない。
・・・・・・
今度は私が手をのばす。黒い布に覆われた部分に。
頭をなで、耳をなで、首をなでると彼は顔をあげた。
傷でもなく、痛みもない赤く波打つ肌に触れ、
布に隠された部分に近づくと、まだ小さな身体がこわばるのがわかる。
それでも私は手をすすめ、指を布のすきまに這わせた。
ピシッ
熱を奪うかのように、やさしく私の足に触れたと同じその手は、私の手を強くはらった。
「もうあんな事はしないと約束するから・・・お願いだ、もうこんな事はしないでくれ」
そう言って立ち上がった彼は、ゆるんだ黒い布をまた強く巻きなおし、背を向ける。
私がここに降りてきたときと同じように、また何かに没頭しはじめた。
私は痛む足と熱を帯びた身体をもてあまし、冷たい岩肌に座り込んだままでいた。
黙々と作業をする背中を見つめて幾時間がすぎ、
身体の熱もようやく冷めた頃、彼は振り返った。
自らの手で確かめた、私の足の形にぴたりと合うトゥシューズを手にして。
end
>506
投下乙です!
この2人は一緒にいるだけでもなんだかエロいなあと思う。
緊張感溢れる作品です、読みながらドキドキしてしまったよ。本当に有難う。
>>506 おわぁ若マダムキテタ━━━(゚∀゚)━━━!!
天使様GJGJ!!また書いて下さい待ってますハァハァ
>506
GJ!
直接的な描写はないのにエロい……!
マダムーーーーーーンッ!!!
ハァハァ
ファントム×名無しさん第2弾
前回(>409)の続き
>445、待たせたね
隣のベッドの同輩が、時々真夜中に部屋を抜け出していることに気づいたのは
いつのことだったろうか。
彼女は、数ヶ月前に新しく就任した支配人のひとりであるフィルマン氏の愛人で、
最初はフィルマン氏との逢引きなのかと思っていた。
しかし、フィルマン氏とのデートには必ず着飾っていくのに、真夜中に部屋を
そっと抜け出すときには大抵寝間着にショールを引っ掛けた程度の格好だし、
第一、真夜中からデートに出掛けて行くこと自体が考えにくい。
相手はきっとこのオペラ座にいる誰かなのだ。
フィルマン氏の愛人になってから、それまでは私たちと同じように群舞しか踊って
いなかったのに急に大きな役をもらえるようになった彼女が妬ましくて、
私はなんとか彼女の逢引きの相手を突き止め、フィルマン氏に知らせてやろうと考えた。
そして、とうとう今夜その機会が訪れた。
彼女が寝間着のままショールを羽織って部屋を抜け出すのを見届けると、
私もベッドからそっと降り、同じようにショールを引っ掛けて部屋の外へと出た。
気づかれないよう、かなり間を空けて後をつけて行く。
彼女はその手に蝋燭を持っているが、こちらは蝋燭をつけるわけにはいかないので、
暗がりに足を取られないよう、精一杯注意しながら後を追って行く。
どうやら逢引きの相手とは調光室で待ち合わせているらしかった。
この先には調光室しかないことがわかっているので、私は途中で足を止め、
彼女が調光室に入るのをこの目で確かめた後、ゆっくりとその部屋に近づいた。
低くくぐもった男の声と彼女の声とが途切れ途切れに話すのが聞こえたが、
ごく小声で話しているのか、どんなことを話しているのかまでは聞き取れない。
扉に耳を押し当てたままでいると、硬貨が床に落ちる音が聞こえ、それからほどなく
彼女の艶めいた喘ぎ声が聞こえてきた。
やっぱり男と逢引きしていたんだわ……。
お金のやりとりをしていたみたいだったし、もしかしたら春を鬻いでいるのかも……。
どちらにしたって、フィルマン氏に告げ口したら面白いことになるわ……。
まったく、愛人になってまで役が欲しいなんて、図々しいにもほどがあるわ。
あのぼんやりのクリスティーヌがソロで歌えるようになったのだって悔しいけど、
あれは実力だもの、仕方ない。
メグだって、マダムの娘だから贔屓されていると思いたいけど、実際は二役ついても
仕方ないくらい上手いしね。
だけど、あの子のは実力じゃないもの……。
そんなことを考えていると、彼女の「ああっ!」という悦びに満ちた声が聞こえた。
一体、誰としているのかしら……? 告げ口するためにも、誰か確認しなくっちゃ……。
そっと鍵穴から中の様子を窺ってみる。
白いシャツに黒いパンタロンを穿いた男の背中が見えた。
あんな黒髪で背の高い男なんて、このオペラ座にいたかしら……?
その時、男が身体をずらし、彼女の姿が目に入った。
胸を大きく肌蹴させ、その頂は真っ赤に充血して尖っていた。
男の与える快感に涙を滲ませ、うっとりとした目つきをしている。
男の手が彼女の寝間着の前を割る。
「こちらはどうなっているかな……」という声が聞こえた。
好色そうでいてどことなく冷たいその声に、腰のあたりにじわりとしたものが拡がる。
彼女の脚を持ち上げて秘所を弄る男の腕の動きが大層生々しい。
後ろ向きにされた彼女に覆いかぶさり、彼女を突き上げる男の腰の動きに、
男が女を愛するときにはあんな風に獣じみているものなのかと、思わず目を奪われた。
身支度を整えたふたりがようやく部屋を出ようとする動きを見せ、私は初めて我に返った。
柱の影に隠れる。
彼女が廊下に出るのを見届けると、男が扉を閉めた。
彼女に気づかれずに部屋に戻るために、柱の影でじっと彼女の姿が見えなくなるのを待った。
彼女ったら、すごい乱れようだったわ……。
最後には泣き叫んでいた。あれが逝くってことなのかしら……。
なんだか、私までヘンな気持ちになっちゃった。
一体、いつ調光室の扉が開かれたのか、さっぱり分からない。
扉が開け閉めされる音も気配もなかったはずなのに、はっと気づいたときには、
私の目の前に先刻まで調光室にいたはずの男が立っていた。
見上げて、思わず息を呑む。
男の顔には黒いマスクがあった。小暗い調光室にいるときも、扉を開けたときにも
気がつかなかった。
この男は一体、誰なの……?
顔を隠しているということは、オペラ座に出入りする高貴な人たちの誰かなのかしら……?
「そこで何をしている」
男が厳しく咎める声音で問う。
「べ、別に何も……」
「何を見た」
「何も……」
「彼女の後をつけてきたのか」
「後をつけてきたわけじゃないわ……」
「……語るに落ちたな」
「……!」
男が私の腕を掴み、強い力で調光室に連れ込まれた。
両腕を後ろ手に縛られ、柱にくくりつけられる。
男の手が顎に伸びてきて、顔を上げさせられた。
「なぜ後をつけてきたんだ」
「……」
男の指が首筋を遡っていく。
耳元で手を裏返し、指よりわずかに冷たい爪が撫でるように首筋を下りていく。
腰のあたりにぞくりとした感触が沁みてくる。
「答えたくないか……。ならば、答えたくなるようにしてやろう……」
そう男が言って、寝間着の胸元に手を掛けた。
「いやっ! やめてっ!」
先刻、彼女が大きく胸を肌蹴させ、男の愛撫を受けていた様子が思い浮かんだ。
男が口を手で塞いだ。
「大声を出すと……、わかるな?」
男の手が首に掛かり、軽く喉を押さえられた。
軽い力だったのに思いのほか息苦しくて、恐怖がじわりと湧き上がってくる。
ふたたび男の手が胸元に伸びてき、器用にボタンをはずしていく。
「あ、あ……、おねがい、やめて……」
小さい声で抵抗してみるものの、あっという間に腹までボタンをはずされ、
男が袷を持って左右に広げた。
「ああ……」
生まれて初めて男の目の前に乳房が晒される。恥ずかしくて悔しくて、涙が出てくる。
「ふん、なかなか可愛らしい胸をしているじゃないか、……形がいいな」
男がうそぶき、顕わになった乳房に手を伸ばす。
「んんっ……」
ゆっくりと揉みしだかれる。
時折、指の先に力を入れ、揉みほぐすようにして揉まれている。
みなが寝静まった夜、ベッドの中で自ら揉んだことはあった。
けれど、それとは比べものにならないほどの快感が両の乳房から湧きあがってくる。
どうして、ただ肉の塊を円く動かされているだけで、こんなに気持ちがいいの……?
それも、好きでも何でもない、どこの誰かも知らない男の手で揉まれて……。
男の手のひらにあたっている胸の先が熱く火照ってくる。
親指の腹で乳首を押し潰すように転がされる。
「あぁんっ!」
突き抜けるような快感に思わず声が出てしまう。
「ここがいいのか」
男の低い声が羞恥心を煽る。
爪の先で頂をかりかりと弱い力で引っ掻かれる。
「あ、あ……、やだ……、やだ……」
知らない男の手で快感を与えられる悔しさ、惨めさに涙が零れる。
「嫌だという割に、ずいぶんと悦んでいるじゃないか」
頂を引っ掻く動きを繰り返しながら、男が好色そうに片頬を上げてみせる。
「随分と硬くしているな、これはどうだ」
男の指が乳首を摘まみ上げ、こりこりと揉まれる。
「あぁっ、いや……! もう、やだ……、たすけて……」
「……初めてなのか……?」
泣きながら訴えると、男がどこか優しさの潜む声で尋ねてきた。
涙を零しながら大きく頷くと、男が、
「そうか……、それならうんと良くしてやろう」と言った。
もしかしたら解放してもらえるかも知れないという甘い期待は打ち砕かれ、
けれど、どこかに男がやめないでいてくれたことに安堵している自分がいた。
男の顔が胸元に近づき、その息遣いを感じたと思うと、乳首を舐められた。
「あぁ……、いや……」
「うんと良くしてやると言ったろう?
私たちの秘密を知ってしまったおまえをただ帰すことはできないが、せめて楽しんで行け」
乳首を舌で転がされ、上下の歯で甘噛みされ、脳天に突き刺さるかと思うような快感を与えられる。
「いや……、いや……」
うわ言のように繰り返す自分の声がどこか遠くに聞こえる。
寝間着の裾に男の手が触れた。
裾をたくし上げるようにしながら、男の手が太腿を撫でている。
「ああ……、いや……」
男の手がだんだんと脚のつけ根に向かって上がってくる。
「いや……、いや……」
男の手が触れているところから、ぞくぞくとした感覚が脚のつけ根に向かって走り、
その感覚がつけ根に到達すると、身体の奥がじんと痺れた。
下着の上からしか触ったことのない場所が熱を帯びてきているのがわかる。
その熱から逃れたくて、脚をすり合わせるようにして男の手をはずそうとするが、
後ろ手に縛られた両手を柱に括りつけられているため、紐が手首にくい込んで
今以上に身体を動かすことはできない。
「ああ、おねがい……、もう、やめて……」
哀願する私と男の視線とが合った。男の目が仮面の奥で笑う。
脚をすり合わせながら、身体の奥から湧き上がる快感を我慢しているのを
男はわかっていたのだろうか。
「自分で慰めた経験がないわけではあるまい?」という声が聞こえた。
「そんなこと……」
「乳首を舐めてやっている時からずっと脚をもじつかせているじゃないか」
「……」
「ふふん、図星のようだな」
鼻でせせら笑うように言うと、男の手が下着の両側に掛かった。
「やめて! それだけはゆるして……!」
「さぁて、どんな娘が顔を出すかな……」
男の手でゆっくりと下着を剥がされていく。
長じてからは親の目にも晒したことのない場所を、見知らぬ男の目に晒される恥ずかしさ……。
「ああ、ああ、いや……」
下着の縁が茂みにさしかかり、そして更に下へと移動していくのがわかる。
ああ、とうとう全部脱がされてしまった……。涙が後から後から溢れてくる。
そこがひやりとした外気に触れ、その初めての感覚に戸惑っていると、
「濡らしている」
という男の声が聞こえた。
「初めてなのに、濡らしているのか」
「え……?」
「ここだよ」
と言うが早いか、自分でも弄ったことのないあの場所に男の手が挿しいれられた。
「ああっ! いやっ!」
「初めてだというのに、こんなに濡らして……、どんな娘が顔を出すかと思えば、
随分といやらしい娘のようだな」
「え? うう……、 な……に?」
男の言うことがわからなくて、泣き噎びながら聞き返した。
「これだよ」
男がそこから手を抜き、私の目の前に差し出す。男の指がてらてらと何かに濡れて光っている。
「本当に何も知らないのか……。これはな、おまえが男を欲しがっている証拠だよ」
「欲しがってなんか……」
「いないと言うか? 本当に?」
男がふたたび私の両脚の間に手を滑り込ませると、指でそこを擦られる。
「ああ──っ!」
生まれて初めて経験する快感だった。
男が指をどんな風に動かしているのかわからない。
単に前後に動かしているだけのように思えるが、なのにこの快感は何だろう……。
「ああっ、あ、あ……、あん……」
男が指を動かすたび、くちゅくちゅと水音がするほど身体から何かが出てくる。
「濡れる」という感覚を初めて知った。
「あっ、ひぃっ!」
男の指が私のそこにある何かを摘まんだ。
膝ががくがくと顫え、脚で体重を支えきれずに手首に体重がかかってしまう。
「立っていられないようだな」
と男が言って、柱に繋いだ手首を自由にしてくれた。
しかし、そのまま肩を押さえつけられ、床に座らされる。
あっと思う間もなく、床に押し倒された。
「いや! もうやめて、おねがい……!」
この機会にとばかりに哀願してみるが、すでに男の手が太腿の裏にかかり、
両脚を抱え上げられてしまった。
男の目の前に恥ずかしい部分の奥の奥までが晒され、仮面の奥からじっとそこに視線が
注がれているのがわかる。
男の頭がゆっくりとそこに近づいていく。
腰を捩って逃れようとするが、男の手で太腿を固定されており、腰だけが虚しく動く。
「あっ、やっ!」
先刻男の指で摘ままれた部分を、今度は男の舌がねぶっている。
つい今まで自分の身体にそんな器官があることも知らなかったのに、
男の舌でねぶられるその部分から鋭く切ない快感が腰から脊髄へと駆け上がる。
「ああ……、ああ、やぁ……」
腰をどんなに捩っても男の舌は私のそこから離れることがない。
最初はただただ初めての感覚の翻弄されていた私も、次第に男の舌がどんな風に動いているのか、
おぼろげながらわかるようになってきた。
男が舌先を硬くしてそこをつついたかと思うと、今度は舌でぐるりと周りを廻り、
唇で挟んだまま舌先をちろちろと這わせ、さらに強くそこ全体を吸われる。
「ああっ、ああああっっ! ああ、やぁっ……!」
動きを変えられるたびに少しずつ違う快感を与えられ、悲鳴を上げずにいられない。
「濡れるということも知らなかった割に、一人前に女らしい声を上げるじゃないか」
男がそう言って、太腿にかけた手を動かして自分の肩に私の脚を乗せた。
自由になった男の手が、ふたたび私の恥ずかしい場所へと伸びる。
舌でそこを弄ばれたまま、男の指が肉の合わせ目を這っていく。
さっきみたいに前後に擦り上げられる。
「ああっ、や……、やぁ……、ヘンになっちゃう……」
舌でねぶられている場所と指で弄られている場所が蕩けるように気持ちよくて、
でも、ふたつの場所に意識が引き裂かれて、頭が混乱している。
ああ、私、このまま気が狂ってしまうのかも……。
「あぁ……ん、あぁ……、んくぅ……」
我慢しても我慢しても、恥ずかしい声が出てしまう。
「気持ちいいらしいな……、これはどうだ?」
男の声がどこか遠くで聞こえ、そこを指で掻き回される感覚を感じるか感じないか……、
「ああっ! もう、もう、 ……ああ─────っっ!」
自分の悲鳴が聞こえ、目の奥で何かが弾けた。
どのくらい意識を失っていたのか、わからない。
気がつくと、私は男の膝に頭を乗せて横になっていた。
ぼんやりと男の仮面の輪郭を目で追っていると、男が私の後頭部を強い力で押し上げた。
「やっ、何っ?」
びっくりして叫ぶと、
「何じゃない、気がついたのならさっさと起きろ」と男が不機嫌そうに言った。
身を起こしてみると、くしゃくしゃになってはいるが、ちゃんと寝間着も着せられていた。
寝間着に包まれた自分の腹のあたりを眺めていると、
「なんであれの後をつけて来たんだ」と男の厳しい声がした。
「……」
「答えないなら、続きをするぞ、今度は気を失っても容赦しない」
「……だって、あの子、フィルマンさんの愛人だからって役をもらって、悔しかったんだもの……、
誰かと逢引きしているみたいだったから、フィルマンさんに教えてやろうと思ったのよ……」
しぶしぶ答える。
「は、くだらん、そんなことか」
見下げ果てたというように男が言い、しかしどこかにほっとしたような様子が見受けられた。
「でも、あなただって恋人がフィルマンさんの愛人だなんて、嫌じゃないの?」
「これに懲りて、余計な詮索はしないことだな。
私と彼女のことを誰かに話したら、その時こそおまえの純潔を奪ってやる」
私の問いには答えず、男が厳しい調子で言った。
「え、じゃあ……」
男が言った意外な言葉に聞き返すと、男がどこか楽しげにこう言う。
「ふん、せっかく男の味を教えてやろうと思ったが、気を失ってしまったからな……。
ま、教えて欲しかったら、次の新月の晩にここに来るといい」
「誰が来るもんですかっ」
男がパンタロンについた埃を払いながら立ち上がるのにつられて自分も立ち上がる。
男が扉を開けた。
視線で「行け」と命じられ、私は夜明けの薄明かりが差す廊下に出た。
男に教え込まれた快感がまだ身体の奥でじりじりと熾火のように燃えている。
でも、私はまだ処女のままでいるらしい。
男の味……、彼が言った卑猥な言葉を思い出し、あの場所がきゅんと疼いた。
意識が戻る前、男の手が私の頭を撫でてくれたのをふと思い出す。
もしかしたら混濁する意識のなかで見た夢かも知れないが、
撫でられていた感覚が頭に残っているような気がする。
……いや、確かにそうだ、頭を撫でられて、私は目が醒めたのだ。
私を翻弄したあの指と、頭を撫でてくれたあの無骨な大きい手とが、
同じ男の、同じ手だとは何という不思議だろう。
次の新月の晩、行ってみようか、調光室に。
そうしたら、あの手の秘密がわかるだろうか……。
了
萌えながら、一気に読みました。
>>522 自分も萌えまくったよ!
貴方のファントムはいつも最後は優しいので好きだ。
何か大人の男を象徴してるようで、色んな意味でエロくてイイ
本当に有難う。
うおー萌えツボにはまったー!!天使様本当にありがとうございます。
新月の夜、調光室に行っちゃう踊り子タンのお話希望!
ハァハァ GJ!
エロいながらも紳士な怪人ヨカッタよ。
嫌スレの方にも職人さんが御降臨された様子。
こちらでも投下してくれないかな…それとも既にここの住人さんかね
まぁ
>>445なわけだが、
男の味キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!
>>511にベタ惚れている
以前せかしたこと すまぬ
>522ですが、レス、dクス!
新月の夜、彼女はきっと調光室に行っちまうでしょうw
>527
せかされるうちが華だと思ってるよ、THX
以前こちらに投下した者ですが、自サイトを作ってSSをUPすることにしました。
板内の別スレで確認したところ、この板全体のルールではそういった行為は
禁止されていないようなのですが、一応お断りしておきたいと思って書き込み致します。
>>529 マジか?
どこでつか、そのおいしそうな場所は?自分も天使様に連れていって貰いたい
晒しは無理かな?
自作SSを自サイトや同人誌に転載なんて誰でもスレに断りなしで
自由にやってるみたいだ、丁寧な人だなあ。
盗作を疑われないように「どこどこに投下したものを転載しました」と
サイト側に追記しておく程度でいいみたいだし。
サイトを見つける事が出来たら楽しませてもらうよ。
またこちらに投下もヨロ
529です。レスありがとうございました。
こちらの住人さんたちにはいつも暖かいレスをもらっていて、本当に嬉しかったです。
エロもパロも初めて書いたので、こちらでレスをもらわなかったらサイトを作ろうとも
思わなかったろうと思います。本当にありがとうございました。
>530
ttp://○.main.jp/ (○に怪人の名前を英字で入れて下さい)
一昨日作り始めたばかりなので完成していませんが、よろしかったらいらして下さい。
>531 基本的にはこちらに先に投下したいと思っています。
>532
立ち上げオメ!早速寄らせていただきました。
うーん……2初心者なのかな?あまり2ちゃんで自サイト晒す人いないからちょっと驚いた。
ここはまあ大人な人が多くて落ち着いてるけど、どこらか何に目をつけられるかはわからないし、
サーチに登録してここにいる人だけにわかるヒントを投下するとかにしたほうがよかったかもね。
お節介かもしれんが、気をつけるに越したことはないので……
まあ何にせよサイト開設オメ
>>534 529です。レスありがとう。
2chは2001年からなので、初心者に毛が生えた程度かも。
晒すのは確かに微妙に抵抗がありましたが、ここで投下したものなので、
こちらで教えてと言われたら晒すつもりでした。
シチュの希望などを頂いて書いたし、このスレあっての作品でしたから…。
あまりに何かあれば閉鎖しようと思っています。心配してくれてありがとう。
>>529 おめ
こっちこそいつも楽しませてもらってまつ。
ページが見つかりませんになるんだけど
怪人の名前って本名?
>>529 サイトを拝見しました。こちらでも読ませてもらったけれど、まとめて読めて
とても嬉しい。文章からファントムの細やかな心情が伝わってきて、単なるエ
ロパロ以上の感動を覚えます。これからも楽しみにしています。
この場合、副参照内に該当しないという指定はNOT IN述語で行います。
↑
誤爆しました。ごめん。
私も529さんのサイト繋がらない…
怪人の名前って、映画には出て来ないあの名前ですよね?
綴りもあってると思うんだけど。
>>541 綴りの最後をcにしてないか?
kにしてる?
543 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 19:36:31 ID:c/oCNTw/
ありがどーー
何度読んでも泣ける
アナタテンサイ
544 :
sage:2005/08/25(木) 19:40:09 ID:c/oCNTw/
スゴスゴ・・・
サラニ・・・
見られないといったものです。
繋がりました!
嬉しい。
529さん、これからじっくりと拝見させていただきます。
547 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 23:18:25 ID:ChcGVt9+
>>529 タイトルは明朝体でもいいんだけど
本文の字体は明朝体じゃなくてゴシック体にしてもらえると嬉しいです。
アナログの本だと明朝体がいいんだけど
ディスプレイだとすごく読みづらくなってしまうので。
あと、行間がもう少しあくと読みやすいかも。
ずっとROM専でいたので間違えてあげてしまった
ほんとスマソ
>>547 書体や行間はサイトのというよりも、あなたの初期設定の問題では?
私は自分で設定しているOsakaというフォントで読めてるよ。
(サイト感想は向こうで落としてきた・・・)
DVDから新たな萌えを収穫した天使様とかいらっしゃいませんか?(・∀・)
DVDで初めて観る人がこのスレの存在に気づくのはいつ頃だろう…?
それまでは新たな萌えを収穫した天使様(by>550)の降臨を待つしかないのか…。
ここを読んで映画を見たらマダムの涙目の「ジーニアス」に過剰反応してしまったw
マダムが感じたジーニアスっぷり待ってます。
>470からの続きを投下させてもらいます。
・今回ファントムとクリスの絡みは無し
会うシーンが無いので会話もエロ部分も無いです
・ラウルのクリスに対するレイプ描写あり
なるべく酷くはしなかったつもりですが、だめな方はスルーでお願いします
・実在した音楽家の名前を出しています
少し調べた程度ですので細かいところ迄はご容赦を(この時代はまだ活躍してないかも)
・視点が2回変わるので読みにくいと思います
一人称(ファントム視点)→三人称(第3者から見た視点)→一人称(ファントム視点)
ごちゃごちゃとすみません。読んでくれたら嬉しいです。
私はその日の夕刻近く、やっと時間の都合のついたマダム・ジリーの部屋を訪ねていた。
ようやくすべて書きあがったダーエ氏の楽譜を渡す為と、どこかよい宝石店を存じないか尋ねる為に。
もちろんクリスティーヌと揃えの指輪を求める為で、
マダムは懇意にしている何件かの宝石店宛ての紹介状をしたためてくれた。
とにかく彼女は忙しい。
つい先程も誰か客が来ていたようだ。
「マダム?いつになく嬉しそうな顔をしてどうした?」
サイドテーブルの上にある、先程までここに居たと思われる客が飲み干したカップと、
私への紅茶を淹れたカップを入れ替えながらマダムはちらっと私を見、
「いえ別に。
…そうですわね、ムッシューの喜びはわたくしの喜びでもあるとでも言っておきましょうか。」
「? そういえば、差し支えなければ聞かせていただきたいのだが。
最近フィリップ伯爵がよく出入りしているようだが…もしかして先程もここに?」
「ええ、伯爵はダーエの事で…」
「!!何だって!?」
私は驚いて思わず立ち上がり、淹れたての熱い紅茶のカップをひっくり返しそうになった。
「ムッシュー、違います。ムッシューが心配しているような事ではありませんわ。
フィリップ伯爵は何の用でいらしているかと申しますと…」
紅茶の最後の一口を飲み干して私はカップをテーブルに置いた。
「…そういうことか、なるほどな。
ふん、まったく貴族というものは…
しかし、それは甚だ身分違いというものではないのか?侯爵家とはな。」
「御相手の方がどうしても、とのことらしいのです。幼馴染みだそうですわ。
しかも伯爵は投資に失敗なさってしまいましてね、莫大な借金がおありだそうですの。
侯爵家から援助を受けなければ家の存続はもちろんのこと、
オペラ座のパトロンで居続けることも出来なくなるでしょうから。」
「クリスティーヌはこの事は知っているのか?
私は彼女とは、子爵の話はしないことにしているのだ。」
「おそらくまだ知らないでしょう。
…近いうちに子爵御自身から話を聞くとは思うのですが。」
突如、扉を慌しくノックする音が聞こえる。
『マダム・ジリー、よろしいですか…』
「少しお待ちくださいムッシュー、客人がもう1人来ているようですわ」
「どうぞマダム、私はこれでも読んでいる」
と、何気にそばにあった音楽誌を手に取る。
パラパラとページをめくると、新進気鋭のある1人の音楽家を特集した記事が目に留まり、
見入ってしまった。
何がそれに目を奪われたかというと、スウェーデン出身で、しかもクリスティーヌより
たった1つ年上の若い男性音楽家だったからだ。
『…シェーグレンは海外を多く訪れており、特にフランスの影響を強く受けている。
また、5つのヴァイオリン・ソナタも彼の代表作で、特に第1番はスウェーデンでは
名作として知られている…』
「クリスティーヌの父親も生きていればこの若者に負けずとも劣らないくらい、
素晴らしい活躍を見せていたのだろうな…」
廊下で先ほどの客人との話を終えたマダムが部屋の中に戻り、何やら小忙しく支度をしながら、
「さっきわたくしもその記事を読みましたわ。
ダーエの父親がちょうど亡くなった頃からスウェーデンは
国の音楽の開花に力を入れるようになりましたのに、
本当に惜しい方を亡くしましたわね…」
「ん、所用か?すまんな、忙しいところ」
「ええ、少しアクシデントがありましてね。大した事ではありません。
では、ムッシュー、気をつけて行ってらしてくださいな」
「有難う、マダム」
そして私はマダムの紹介の宝石店を訪ねる為に馬車で市内へ出た。
パリ・オペラ座の1日が終わり、舞台や観客席、楽屋などすべての灯りが消されたはずだったが、
ただひとつだけ灯りがついている場所があった─
地下のチャペルでは、この劇場の歌姫クリスティーヌ・ダーエが、10年前にこの劇場に来てから
ほぼ毎日欠かさず父親の魂に祈りを捧げる為、
蝋燭に火を灯し、静かに膝を折っていた。
ふいに階段上から足音が聞こえ振り向くと、扉の入り口には彼女の幼馴染み、
ラウル・ド・シャニュイ子爵が立っていた。
「まあラウル?どうしたの、こんな時間に」
「こんな時間って言うのは僕の方だよ、まだ休んでいなかったのかい。
宿舎に行ってもいないって聞いたから、きっとここだと思ったんだよ」
「ええ、もうそろそろ部屋に戻って休もうと考えていたところなの」
「物騒な事件が起きたから1人でいるのは危ないよ。外出禁止令が出ているじゃないか。
早く宿舎に戻るといい、送っていくから」
「でもあれは事故だったとマダムから聞いたわ」
この日オペラ座では、大道具主任のジョセフ・ブケーが、
倉庫で遺体となって発見される事件があったばかりだった。
警察が今だ捜査中で、まだ事故か他殺か確定せず、真相は現在謎に包まれたままであった。
「本当に大丈夫よ、ラウル。心配しないで」
「そうはいかないよ、今日はすぐに戻らないと。送るよ」
ラウルはクリスティーヌの左手を取り、短い階段を上がろうとした。
が、ふいに彼女の薬指にはまっている金の指輪が彼の目にとまる。
「見た事ないね、その金の指輪」
「えっ、ええ…」
「誰からの贈り物なんだい?左手の薬指にはめるなんて…」
「………」
「誰からの贈り物なんだい、クリスティーヌ?」
つい先ほどまで、穏やかな優しい笑顔をクリスティーヌに見せていた青年の表情がやや冷たく変貌する。
「…昨夜だって、一体どこに行ってたんだ?
大事な話があったんだ。探していたのに。
一体どこで誰と一緒にいたんだ?」
「ラ、ラウル…どうしたの、なんだか怖いわ…」
「あれは誰なんだ?」
「見たんだよ、クリスティーヌ…」
ラウルは彼女の両手を握りながら、脅える彼女の瞳を射抜くように顔を近づける。
「今の君は、新しい歌姫として大事な時期を過ごしていることはわかっている。
…こんな事まだ言うつもりはなかった。
でもいつか、きっと、待っていれば僕たちは子供の頃のような恋人同士になれると信じてきたんだ。
けれど、もう…もう、待てないよ。」
「もう僕は待てないんだ。
…どれほど僕が、君の事が小さい頃から好きだったかわかるかい、クリスティーヌ?」
ラウルはクリスティーヌの両手首を乱暴に握り、無理に唇を寄せようとする。
「や、やめてラウル!やめてっ!」彼女は顔を背ける。
「やめて?どうして?僕が嫌いなのかい?」
彼女の手首を握ったままチャペルの奥へ、押し歩きながら連れて行く。
手首を勢いよく放したはずみで彼女はバランスを崩し、その場に倒れ込む。
ラウルは膝を折って、ゆっくりクリスティーヌににじり寄る。
「君は…、君は一体誰を愛しているんだ?」
「きゃああっっっ!!」
石畳の上に倒れ込んでいたクリスティーヌにラウルは乱暴に押し倒し、覆いかぶさった。
「やめてっ!何するのラウル!やめてお願い!!」
「僕がこんなにも愛しているというのに、君は…君は見ず知らずの男と
口付けを交わして…」
足をばたつかせ必死に抵抗する彼女の顎を片手で掴み、
「あの男を想わない夜はないだって?よくもそんなこと…」
ラウルは涙を目に浮かべながら、クリスティーヌの白いブラウスを力任せに引き破った。
ボタンがバラバラとそこらかしこに飛び散る。
「いやああっっ!!
やめてっ、やめてえっっっ!!!」
激しく抵抗するクリスティーヌの両腕を掴み、ラウルは彼女の首筋のあちこちに唇を寄せ激しく吸い上げる。
暴れる足をラウルはずっしりと自らの下半身を覆い被せ押し付け、動きを封じる。
ランジェリーもたくしあげて無理に脱がせ、あらわになった白い乳房には─
乳輪に、乳首に、そして腋や至るところまであちこちに赤い口付けの跡が生々しく残っていた。
「いやいやっっ…やめて、やめてお願いラウル…ラウル……」
涙を流し、いやいやと頭を左右に振り、両方の手首を捕まれたまま懇願する。
赤い跡が残ったまだ未熟で膨らみきっていない乳房が左右に揺れる。
「クリスティーヌ…君は、君は……なんてことだ…
こんなに、こんなに愛しているのに君は……」
ラウルは彼女の両腕をとったまま俯き、彼の長い髪が両乳房にかかっていく。
そのままゆっくり胸に顔を落とすと、むせび泣き始めた。
彼の肩は震え、嗚咽をもらしていた。
クリスティーヌの乳房に、暖かい水滴が流れる。
「ラ、ラウル…」
両腕を捉えているラウルの手が緩む。
自分の胸で涙を流し続けるラウルの様子に、彼女はそっと戒められた両腕を抜き、
彼の背中に手を回そうとすると─
「愛しているんだよ、クリスティーヌ…
どうしてわかってくれないんだ…?」
涙に濡れた顔を上げ、ラウルは再びクリスティーヌの顎を掴み詰め寄る。
「僕の事を愛していると言ってくれ…
お願いだ、クリスティーヌ…お願いだよ…」
「ラ、ラウル…!」
顎を掴まれ、何時も子供の頃の様に何も変わらず優しい彼とはあまりにもかけ離れた、
夢でさえ見たことの無い今の恐ろしい鬼気迫る男の形相に、
彼女は脅えて言葉が出なかった。
「言ってくれないのかい、クリスティーヌ…?」
じっと彼の顔を見据え、いつもの彼ではない恐怖に脅え、震えるクリスティーヌ。
そんな彼女の様子を見て彼は、絶望だ、と思った。
「クリスティーヌ、愛しているんだ!」
また両腕を力強く捕らえ、唇を奪う。激しく口付けを交わしながら彼女が逃げないようにずっしりとのしかかる。
「んんんっっ…!」
腕は捕まれ、腰から下は彼の体が重く押さえ、身動きが取れない。
乱暴に舌を入れ込み、ぴちゃぴちゃと音を鳴らし、ラウルは彼女の舌までをも捕らえ、吸い上げ軽く噛む。
「ううううう…!」
あまりの乱暴さにクリスティーヌは呻き声をもらし、激しく抵抗を試みるがすべてが無駄に終わる。
唇を開放しても、いやいやいや…とうなされたように頭を左右に振り、
「怖い、怖い……」とうわ言のように繰り返す。
そんな脅えるあまりのクリスティーヌの様子に、ラウルは
「そんなに僕が嫌なのかい…
あの男は良くって、僕は嫌なのかい…クリスティーヌ…」
彼は一瞬ひどい泣き顔になったかと思えば、次の瞬間恐ろしい形相に変貌し、
彼女の腕を放した瞬間、ロングスカートをまくり上げ、下着に手をかける。
「いやっっ!」
膝を内側に立ててもラウルは難なく彼女の下着を引き下ろし、片足を抜いた。
「やめてっ、やめてぇっラウル…!
こんなのいやっ…いやっ、いやああっっっ!!」
着ていた革のコートを脱ぐと彼女に馬乗りになり体を押さえつけ、
自分のズボンの前を開け始める。
ファスナーを下ろすとその場で立ち上がり、
「クリスティーヌ…クリスティーヌ……」
彼女を見下ろし、うわ言のように名前を繰り返しながらズボンも下着も脱ぎ去った。
「いやあっ!」
両手で顔を覆い、身を捩り、震えている彼女にまたのしかかり抱きしめる。
「クリスティーヌ…僕は、
僕は小さい時から、きっと君だと決めていたんだ…」
そろそろと太腿の内側に手を沿わせ撫で回す。
「ひっ!」
ビクンと一瞬脚をわずかに開いた瞬間、両脚を抱え自分の体が入るほど大きく開かせる。
彼女の蕾に己の勃ったものをあてがい、しばらく擦り付ける。
「あああ…いやっいやいや……」
やや乱暴に両方の乳房を揉みしだき始める、
自分ではない他の男がつけた赤い跡を消し去ろうとするように、指の腹に力を入れて…
ラウル自身の先から出た透明な光る液体が潤滑油となり、
そして防衛本能からなる、わずかに濡れ出した彼女の
愛液と混ざり合い、にゅるん、にゅるんと彼女の蕾の周りを少しずつ潤わせていく。
「やめてやめて、…やめてぇおお願い……うううっっ…」
ガタガタ震え涙をぽろぽろと流し、顔に手を当てて懇願しすすり泣くクリスティーヌは、
もうどこにも力が入らないようだ。
クリスティーヌが自分の顔に当てている手の、金の指輪がラウルの目に入る。
彼はその白い指から指輪を抜き、憎々しげに
「こんな指輪…こんな指輪…!」
ラウルは指輪を壁めがけて投げ捨てた。
チャペルの石畳の隅に転げ、クルクルと回り止まった金の指輪を追って見ていたクリスティーヌの瞳が
次の瞬間これ以上は無いと言う位大きく見開かれた。
「いやああああっっっ!!!」
「…ひっ!……うっ…うぅぅっ…
いい、痛、痛…痛いひ……ぃぃ……ぅぅ………」
ラウルはまだ完全に濡れきっていなかった彼女の蕾に一気に挿入し、乱暴に腰を打ちつけ出した。
彼が前後に動くたびにクリスティーヌのくぐもった呻き声と、
ずちゅっ、ぐちゅっ、と少量の液体が絡み合う音が、狭い石壁の部屋に響き渡る。
呆然と目を見開いて涙を流し、体を上下に揺らされているクリスティーヌが、
ガタガタとラウルの肩に手を伸ばす。
「い、い痛、ラウル……ラウル…ラ…」
肩に両手がかかる瞬間、ラウルがその手をとり、自分の背中に回させる。
しっかりとクリスティーヌを抱きしめる─
「クリスティーヌ…!ずっと、ずっとこうしたかったんだ…ああ、いい…
ああ、クリスティーヌ…やっと、やっと夢が叶ったよ…ううん……」
優しい微笑みをたたえながら、しかし荒い息を自分の顔に吹きかける幼馴染みの青年。
激しく乱暴に腰を揺り動かされる痛みに、クリスティーヌはただ泣くしかなかった。
クリスティーヌの太腿を抱えこみさらに激しく腰を、縦に横に、丸く振り回す。
「ひぃぃぃぃっっ!!やめっやめっっ…い痛っ痛い…
うぐうっっぅぅぅぅ……!!!」
ラウルの背中に爪を立てて、彼から与えられる痛みと、石畳にこすられる背中と腰の痛みに必死で耐える。
「ああクリスティーヌ……!
僕のものだよ…僕のものだよ………!」
「……う……ぅぅ…や、やめぅぅぅ……」
狭く冷たいチャペル内に2人の肌のぶつかり合う音が響く。
クリスティーヌの父親の為に灯された蝋燭の明かりの影で、
2人の絡み合う影が石壁に映し出される。
「た、た助、マ…スぅぅ……」
「ああ、もう…もう……うっ!」
クリスティーヌの奥深くでラウルは己のたけをぶつけた。
力いっぱい抱きしめ、彼女の体をまっぷたつに裂かんとばかりに自分自身を押し込み、果てた。
「…クリスティーヌ…んん……」
果ててからしばらく経つというのに、ラウルはまだクリスティーヌの中にいた。
そのまま、名残惜しそうに、彼女をしっかり抱きしめながらゆっくり腰を押し付け続け揺らしていた。
2人の繋がったままの下半身からは生暖かいものが流れ落ち、
クリスティーヌの尻や背中までじわっと流れて伝っていった。
クリスティーヌは、その液体の温かみに、ただ泣いていた。
『マスター…』と一言、声を出さずにつぶやき、涙を流し瞳を閉じた。
ようやくクリスティーヌの体を開放したラウルは、丁寧に彼女の身なりを整えさせる。
ブラウスはボタンがはじけてしまったので、羽織らせただけの上に、
自分が着ていた革のコートを着させる。
あまりの出来事と痛みで震え、涙は涸れ果て呆然と座り込んでいる
クリスティーヌの頬と髪をラウルは優しく撫でた後、
自分も服装を整えながら、チャペルの壁の隅々に目を走らせる。
先程自分が投げて転がった金の指輪を見つけ拾い上げ、
「この指輪を返して欲しいかい?」
と彼女に問いかける。
ラウルの大きなコートの前をかき合わせ、
衿を握り締めて座り込んでいるクリスティーヌが彼に振り向く。
静かに縦に頷く。
「僕を“愛している”と言うんだ」
「この指輪は君に返すよ、
でもそのかわりに、僕の事を愛していると言ってくれないか?
僕は君の口から“愛している”なんて一度も聞いたことが無いよ。」
「一度で良いんだ、聞かせてくれないか、クリスティーヌ」
「クリスティーヌ?さあ、聞かせて…」
かがみ込み、また彼女にゆっくりとにじり寄り、
行為をされる前と同じ、瞳を射抜くような鋭い視線で見つめる幼馴染みに彼女は脅え、
「…あ、愛して……」
クリスティーヌの声はひどくかすれて、震えていた。
「あ愛している、わ……ラウル…」
「…クリスティーヌ……!
やっと、やっと言ってくれたんだね、…嬉しいよ!
僕も、僕も愛しているよ、クリスティーヌ……」
ラウルは優しく嬉しそうな表情でクリスティーヌを抱きしめ口付けをするが、
彼女は唇を震わせまた涙を流し始めていた。
その涙が彼の頬に付いた時、ラウルの表情に陰りが見え始める。
「…そんなに指輪が大事なのかい…?
この指輪を返してもらう為に、そんな嘘をつくのかい、クリスティーヌ…」
首に片手をかけ、喉元の親指にやや力を入れる。
「だめたよ、いけないよロッテ、そんな嘘をついちゃ…
どの声がそんな嘘を言うんだい…」
「うぐっ!ぐっっ!!!」
今までに聞いたこともない酷い唸り声を彼女が上げたところでラウルはハッと我にかえり、
手をはなす。
「ああっ、ごめんよクリスティーヌ!大丈夫かい?
…力を入れすぎたかな、ごめんよ本当に」
体を二つに折ってひどく嘔吐をするような低い呻き声を漏らすクリスティーヌの背中と肩を撫でる。
彼女はわずかに首を縦に振り、
冷たい石畳のその場にうずくまり口元と喉を抑え、まだ嗚咽を漏らし続けた。
普通ではない呻き声を発している事に、
背中をさすり続けているラウルは気がついていない。
彼は金の指輪を、クリスティーヌが父親に祈る為に点けた蝋燭の火にかざし、
やや黒く変色し始めたところで手をはなした。
その灯りをラウルは、指輪が蝋にまみれ見えなくなるまで見つめていた。
まだ石畳にうずくまって苦しんでいるクリスティーヌに振り向き、
「僕たち、正式に婚約しよう。
いいだろうクリスティーヌ?」
「マダム・ジリーの御紹介者のお方、大変お待たせいたしました。」
私はパリ市内の小さな宝石店にいた。
クリスティーヌと揃えにする金の指輪に、やっとよく似た既製のものを見つけたが、
やや小さすぎて私の指にはそのままでは合わなかった為、
伸ばし加工するために時間がかかってしまっていた。
シャニュイ子爵と侯爵家の令嬢との結婚話が進んでいることを、近いうちに
クリスティーヌは知るだろう。
その時クリスティーヌは、やはり悲しむのだろうか?
そう考えると少し胸が痛む。
帰りの箱馬車の中でケースから指輪を取り出し、自分の左手の薬指にはめてみる。
私のこの指輪を見た時、クリスティーヌはきっと可愛い笑顔を私に見せてくれるだろうと信じている。
それを想像しただけで私は幸せに包まれるのであった。
<続く>
読んでくれて有難う。また続いてしまいます、次で最終。
ラウルファンの方すみませんでした。喪男はイケメンには厳しいということで勘弁して下さい('A`)
さてやっとDVDが観れる。とりあえず特典ディスクからだ
リアルタイムで読めた〜・
投下乙!!毎度楽しませてもらってるお。
あわわわ。クリスが、クリスが〜…
マスター早く!早くあのコを救ってあげて!。・゚・(ノД`)・゚・。
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
クリス〜〜〜・・・
ファントムとクリスだと、情熱のプレイと思えるけど、ラウルとだともう
ほんっとに強姦って感じがして辛い…
このラウルならぱんじゃぶられてもいいんジャマイカ
続き待ってます!
なんでこんな時に限ってマスターはオペラ座にいないのだ……。
指輪をはめてみて喜んでる場合じゃないだろう!
と思った自分、物語に入り込みすぎ……。
予想通りラウルが怖かった…、ああ、続きが待ち遠しいです。
どうしよう、ラウルファンなのに「力入れすぎたかな」って言うだけのラウルが怖いのに魅力的だ
GJ!!
578 :
571:2005/08/28(日) 20:53:41 ID:jgtOP69H
レス有難う、ラウルがぱんじゃぶられる事はないので安心してください。
自分はこの後2つの別スレに投下予定で、この続きはそれからになるので
いつになるやら…
最終はスゲー長い話になりそうだけどまた読んで下さい。
DVD観て新たな萌えを収穫した天使様はいらっしゃるんかな?
初めて観た人もそろそろ来てるだろうし、新たな天使様の降臨も楽しみにしてる。
俺のIDエロい
>>578 長いの大歓迎!
続きがすごく楽しみ。待ってます。
69でHだもんねw
そして、オパーイ(OP)も
乙でした!また待ってます
>>578 ジェットなオパーイ69でエチー
すさまじそうだなw
楽しみにしてる
無理はせずな
>>91>>381の天使様はいなくなってしまわれたのか…
読みたかったよ攻めマダム orz
>>578 全裸待機してます。無理はなさらずノシ
放置プレイは好みではござりませぬ…
どうか出来上がってる天使様、投下をお願い
テカテカノシ
「メグは見た」という題で、メグがファントムとクリスの現場を
覗いてしまう話を書いたのですが、
>>511さんの作品に偶然にもシチュエーションが少し似てしまい、
躊躇していました。
メグはその後、ファントムを騙して無理やり関係するのですが、
そこまでは出来上がっていません。
初期の作品を読んでいないので、同じような話があるならばやめます。
>>585 天使様キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
メグたんが2人のエチーを覗く…しかもファントムに関係を迫る…ハァハァ
美味しすぎる(*´Д`)
このシチュは今迄になかったよ。ぜひ投下キボン!
投下して下さい!
是非!!
588 :
585:2005/08/31(水) 01:12:15 ID:NcruiP9R
それでは投下してみます・・・。
589 :
メグは見た1:2005/08/31(水) 01:21:15 ID:NcruiP9R
メグは眠れない日々を過ごしていた。
1週間前に見てしまったクリスティーヌの秘め事が、脳裏に焼きついて離れない。
忘れようとすればするほど鮮明にあの夜の事が目に浮かぶ。
数ヶ月ほど前からクリスティーヌが真夜中に抜け出してどこかへ行くのを、
メグはそっと追跡していた。
いつも途中で見失って諦めていたが、あの日とうとう秘密を知ってしまったのだ。
“真面目そうなクリスティーヌが・・・”
未だに信じられない出来事に胸が苦しくなる。
しかし、ふと気が付くとあの夜のことが何度も頭で再現され、理性とは別な処から
湧き上がってくる興奮に悶々としてしまうメグだった。
・・広い迷路のようなオペラ座に、古い小部屋が集まった一角があった。
クリスティーヌの後を着けてきたメグは、長く暗い廊下を歩き、曲がり角で何度も彼女を
見失いそうになりながら、彼女がそんな部屋のひとつに入ったのを見届けた。
施錠してなかったので入ろうとしたが、後ろめたさからとまどい、廊下で彼女を待つことにした。
だが長い間待っても彼女は戻ってこない。メグは引き返そうと戻り始めたが、
やっぱり好奇心には勝てず、自分もそっとその部屋へ入ってみた。
部屋は真っ暗で、なんだか黴臭い匂いがする。彼女の姿はどこにも見当たらない。
違う部屋だったのかとあきらめて戻ろうとしたその時、
壁に掛けてある大きなタペストリーのほうから漏れる声に気がついた。
そっと耳を当ると、クリスティーヌの声と、もうひとつ別な声が聞こえる。
「・・・?」
神経を集中するメグの足元に風が感じられた。タペストリーの下からわずかに風が
入ってくるのだ。
布を捲ると裏側に巧妙な隠し扉が存在した。風はこの扉の隙間から入ってくる。
これを横に引けば中へ入れそうだが、もちろんそんなことはできない。
メグは慎重に隙間を広げ、そこから片目で中を覗いた。
闇のなかに白くボーっとしたものが浮かんでいる。
それがメグの頭の中でだんだん像を結んだとき、彼女は小さな声を上げそうになった。
ぼんやりと白く見えたものはクリスティーヌ。彼女は全裸でベッドに横たわり、
右膝を折って前に出し、こちらを向いていた。胸を隠し、長い髪が顔にかかっている。
艶かしい曲線を描いて横たわる絵画のような彼女の美しさに同性ながら目を奪われた。
“クリスティーヌ、・・・どうしたの?なんでこんな所で寝ているの?”
訝しがって目を凝らすと、部屋がにわかに明るくなった。雲間から姿を現した月が、
窓を通して青白い光を射し込んだのだ。
「・・・ひっ!」
メグは自分で自分の口を押さえ、瞠目して固まった。クリスティーヌの背後に
同じく裸の男が横たわっている・・・。
男は顔半分をマスクで覆い、クリスティーヌを後ろから抱きしめていた。
“・・・一体、一体どうしたっていうの?クリスティーヌ・・・”
ふたりの親密な雰囲気から、これが危険な状況でないことだけは察知できた。
590 :
メグは見た2:2005/08/31(水) 01:35:35 ID:NcruiP9R
迷宮のようなオペラ座で忘れられたような片隅にある小部屋。
ファントムとクリスティーヌは洞窟以外の密会場所にここを使っていたのだ。
部屋の床は迷路を通じて地下の洞窟に繋がっている。
ファントムは以前から時々、この古い小部屋を訪れていた。
ここから夜空にかかる月を眺め、思索に耽ったりするのが好きだった。
二人はしばらく逢えなかった寂しさを何度も嘆き、
ファントムのささいな嫉妬から小さな諍いをしてしまった。
原因はクリスティーヌがシャニュイ子爵からプレゼントされた高価な髪飾りの話だ。
ファントムは若いクリスティーヌの気持ちを察し、黙って聞いていたが、だんだんと苛立ってきてしまった。
無邪気に細かな細工の様子までも話す彼女に、そういうプレゼントなどしたことがない自分へ
のあて付けなのか?とも疑ってみた。
しかし、そんなものは捨てろ、と命令するのもプライドが許さない。
次第にファントムの言葉は棘を含み、最近稽古に身が入らないのはその子爵のせいだろうと
意地悪く質問した。本当は彼もクリスティーヌが一所懸命に稽古をしているのを知っている。
しかし彼はマスターの立場からしか彼女を責められないのだ。
クリスティーヌは言葉をうまく操れず、弁明できないもどかしさからとうとう泣きだし、
涙を拭きながら帰ろうとした。しかしファントムは後ろから強引に彼女を抱きしめ、
そのまま抱えてベッドに押し倒したのだ。
初めは抵抗していたクリスティーヌも、ファントムの真っ直ぐな瞳と吸い付くような愛撫で、
次第に心と体が解けていった...
591 :
メグは見た3:2005/08/31(水) 01:50:51 ID:NcruiP9R
ファントムはクリスティーヌの背後から、首筋に何度もキスを這わせ、
低く小さな声で何事か囁いている。
「…そんな……だめ…」
クリスティーヌが甘く呟くと、また耳元でファントムは何かを囁く。
ファントムは彼女の右肩に口づけながら、後ろから両手で丸い乳房を優しく揉む。
小ぶりな乳房だが、乳首がつんと上を向き、男の欲情をそそる。人差し指で乳首をコリコリと
まわすと、赤味を増して真ん丸く突出した。突き出たそれを今度は手のひらでまわす。
「ああ…んん、ああっ……ぁあ…」
クリスティーヌはのけ反りながら両腕を上げ、後ろにいるファントムの髪や顔に触れようとする。
官能に身を捩りながらファントムの愛撫に応えようとするクリスティーヌに、メグは激しく興奮していた。
ファントムは自分に絡まったクリスティーヌの両手首を彼女の背中に導き、
左手でひとつに捉えた。
右手はクリスティーヌのあらゆる処に指を滑らせ、背中やうなじにキスをくりかえす。
クリスティーヌはファントムの大きな腕と脚に全身を蹂躙され、なす術もないまま俯いたり、
のけ反ったりしながら白い身体をうねらせている。
ファントムはクリスティーヌの顔にかかった髪を掻きあげ、首筋や肩にキスを這わす。
クリスティーヌは首を返し、小鳥のように彼のキスをその唇に乞うた。
ふたりの舌が絡みあっていたのがメグに見えた。お互いを食べあうような
ねっとりとした粘膜の触れ合いの後、交じったふたりの唾液が彼女の唇の端から溢れ、
ひと筋頬を伝った。
ふたりは互いの唇を甘噛みしたり、水が小さく跳ねるような音をさせ、
何度も何度もキスをする…………。
メグは強烈な眩暈に襲われながらも、この光景から目を逸らすことができない。
呼吸が荒くなり、じっとりと汗ばんでいるのが自分でも分かった。
“…でも、あの男は一体………?”
592 :
メグは見た4:2005/08/31(水) 01:55:48 ID:NcruiP9R
「クリスティーヌ、可愛いよ……たまらない」
ファントムはクリスティーヌの耳元で低く囁き、うなじにキスを這わせた。
「ああ、マスター、嬉しい……私も、とても…!」
クリスティーヌの唇はまたファントムの熱いキスに塞がれてしまう。
“マスター?!”
“マスターって……まさか、あの天使のこと…”
メグは以前にクリスティーヌから聞いていた「おとぎ話」のことを思い出した。
父親が送ってくれたというあの音楽の天使の話は、メグにとってはおとぎ話にしか思えなかった。クリスティーヌはそのとき確か彼をマスターと呼んでいた……。
“彼がクリスティーヌのチューター? 音楽の天使で、マスターなの?”
メグは頭が混乱したが、現実にクリスティーヌはそう呼んでいる。
593 :
メグは見た5:2005/08/31(水) 02:01:26 ID:NcruiP9R
ファントムの右手はクリスティーヌの太ももや尻を撫でたり、軽く掴んだりしていた。
白磁のような肌は汗でしっとりと輝き、ファントムの指と目を虜にしている。
ファントムはいとおしむようにそれを味わう。
彼はクリスティーヌの官能の表情をじっくりと眺めながら、指を骨盤から彼女の柔毛に
滑らせ、中指をそっとその奥に割り入れてみた。
……ちゅ…………
秘唇は蜜で溢れ、奥の唇が開く音がした。
「ああ、クリスティーヌ、ここが、もうこんなに……」
と、ファントムはぬるりと濡れた指を、クリスティーヌの目の前に差し出してみせ、
口に含んだ。
「いやっ、マスター……」
羞恥で顔を逸らすクリスティーヌにファントムは満足そうに笑みを浮かべながら、
今度は彼女の尻のほうから手を差し入れた。瑞々しく膨らんだ秘唇を左右に開き、
真ん中にある小さな蕾を探る。探り当てると莢ごと人差し指と中指で挟み、
挟んだまま上下に揉み始めた。
莢の中の実がだんだんと硬く大きく成長していくのがわかる。
「ああっ、だめーっ…」
クリスティーヌの背中は弓なりに反り、美しい眉は中央に寄せられた。
ファントムが掴んでいた彼女の両手首を放して自由にしてやると、その手は彼の腰と
枕を掴み、どうにもならない悦楽に耐えようとした。
“……クリスティーヌ”
メグは息を呑んでふたりを凝視していた。
“普段は聖母のような彼女なのに、すごいわ。こんなことをしていたなんて”
594 :
メグは見た6:2005/08/31(水) 02:11:30 ID:NcruiP9R
ファントムはすでに怒張している自身を、クリスティーヌの太ももを割って
前方に滑らせた。
それは張りがありながらも柔らかい肉にすき間なく挟まれ、
溢れ出た愛液で気持ちよく滑る。
「くっっっ………」
思いもかけない快感にファントムは呻く。このまま何度か腰を動かしたら、
すぐに果ててしまいそうだ。
“いやっ……大きい………”
メグはファントムのものが、クリスティーヌの太ももに挟まれながら先端を出して
余っているのに気がついた。
メグには同世代の恋人が何人かいたので、男性自身を見るのは初めてではない。
彼女は自身の鼓動が聞こえるぐらい興奮し、もはやこれから起こることへの期待で
いっぱいになった。
「クリスティーヌ、このまま後ろから……いいか」
「えっ…………」
ファントムは先ほどの快感でもう待てなくなっていた。答えを聞く間もなく、
彼は右手でクリスティーヌの太ももを持ち上げて、
自身の先端をぬらぬらしている秘唇にあてがった。
ぬぷっという音がし、それは三分の一ほど埋まった。
「あっ!……」
クリスティーヌは初めての感覚に驚いて、身体を浮かして逃れようとする。
「シッ、シーッ、大丈夫、痛くしないよ……力を抜いて」
ファントムは自身を抜き、クリスティーヌの肩や背中に暖かいキスをしてなだめた。
それから彼女の脚を軽く閉じさせ、腰越しに右手で秘処を弄りはじめる。
そこは彼の愛撫を待ちかねていたように熱く膨らみ、たっぷりと潤っていた。
彼は愛液を秘芽に塗りつけ、莢ごとくりくりと転がしたり摘んだりする。
「うんん、うっ……、あん、あんん、……マ、マスター………」
双眸を潤ませてクリスティーヌが呟く。
「ん?……もっと、こうか………」
と言うとファントムはクリスティーヌの秘唇を優しく腹のほうへ引き上げ気味に開き、
莢を剥いて現れた粒に軽く指先で触れた。彼女の全身がビクンと震えた
「可愛いクリスティーヌだな……」
ファントムは濡れて飛び出した芽を長い指で挟み、小刻みに震わせた。
「ああっ、だめーっ!」
595 :
メグは見た7:2005/08/31(水) 02:19:00 ID:NcruiP9R
クリスティーヌの息が次第に荒くなり、目が虚ろになっている。
全身は熱く火照り、その手はファントムの腰やシーツを掴んでは放している。
ファントムは腰にあったクリスティーヌの手を自身に導いた。
しなやかな指はおずおずと男の根を這い、カリ部分を辿り、先端まで滑った。
「あああ、クリスティーヌ!」
ファントムは辛抱たまらず、思い切ってクリスティーヌの脚を大きく広げさせ、
自身を秘唇にあてがうと一気に突き上げた。
「きゃあっ!いやあっっっ!」
クリスティーヌは悲鳴をあげて、身体を離そうと彼を突っぱねた。
その抵抗の激しさを見て、ファントムは鎮まっていたはずのジェラシーが
やおら首をもたげた。
「嫌なのか?」
ファントムは彼女の腰を捕らえて訊いた。
「うっ、うっ……」
返事をしないクリスティーヌに苛立ち、ファントムは彼女の体を引き寄せ、
もう一度自身を突き立てた。
「嫌なのか?えっ?嫌なのか?あの軽薄な金持ちがいいのか?」
天井まで響くような声で怒鳴った。
「プレゼントをされて寝たのか?あいつと。それとも役と引き換えか?」
「あうっ…………う、う、ああっ!」
突き上げられるたびに細い体は揺れる。クリスティーヌはただ呻くだけだった。
「それなら私の稽古はもう要らないだろう。んっ?」
彼女が逃げようと動くたびに肉襞がうごめき、最奥のザラザラとした感触が伝わってくる。
ファントムは我を忘れ、クリスティーヌの体を押さえて硬い肉棒で何度も突き上げた。
強烈な刺激が脳天を貫く…………。
596 :
メグは見た8:2005/08/31(水) 02:25:59 ID:NcruiP9R
「うっ、ううっ…………マスター、痛い……痛い……」
涙を流し、紅い唇をぷるぷる震わせ、クリスティーヌが小さく伝えた。
この数ヶ月間壊れ物を扱うようにされてきたクリスティーヌが初めて体験する痛みである。
処女を奪われたときも局所の痛みこそすれ、こんな体の奥を貫くようなものではなかった。
未成熟なクリスティーヌの膣やその周辺は、初めての位置からの侵入に柔軟に対応しきれない。
まして体を押さえられ、太く長い男のものをもろに受け止めている。
返事をしなかったのではなく、できなかったのだ。
燻っていた嫉妬が再燃したファントムには、それを察してやる余裕がなかった。
「……!!………ああぁっ…………ごめん…。許してくれ、許してくれ……」
ファントムは彼女の切実な声でやっと我に返り、すぐさま自身を引き抜いた。
「なんてことを、私は……ああぁぁぁ…………」
クリスティーヌの頭に額をつけて呟いた。
“心から彼女を大事にしたいと思うのに、なんてことをしてしまったのだろう!”
ファントムは激しく後悔し、彼女の気が変わらないことを祈った。
そして栗毛色の髪に唇を寄せて、何度も許しを乞うた。
メグは目の前の出来事に呼吸をするのも忘れていた。
額からは汗が噴き出し、下半身も濡れて、下着まで染みている。
597 :
メグは見た9:2005/08/31(水) 02:34:29 ID:NcruiP9R
「……ううん、違うんです、マスター…………」
クリスティーヌが俯きながらぽつっと言った。
「………?…」
「……いいんです…………痛くても」
クリスティーヌの意外な言葉にファントムは戸惑った。
「おおっ、いいんだよ、クリスティーヌ。もう痛いことはしない。誓うよ。
無理になんてしない、決して。……いや、あんな青二才に嫉妬するなんて、
私はどうかしている、まったく」
するとクリスティーヌは長い睫毛を伏せて恥ずかしそうに、やっと呟いた。
「……無理でも、いいんです。さっきはごめんなさい。誤解されることを言って。
ただマスターに私のことを全部知ってほしくて言ってしまったんです。
マスターに秘密なんてもちたくなくて……。でも、甘えていました、私。
あの髪飾りは捨てます。…………だから……私を見捨てないで、私を……」
「ク……クリスティーヌ………」
「マスター、無理でもいいんです。私を罰して……」
ファントムは彼女の真意がわかり、驚きと喜びで涙がこみ上げて来た。
“私が与えてしまった痛みを、クリスティーヌは自分への罰として受け入れようと
している。なんていじらしい、なんてかわいいんだ、クリスティーヌ!”
「罰するなんて、そんな、お前を……」
とは言うものの先ほど萎えかけたものが、むくむくと回復してきた。
「あーっ、クリスティーヌ」
声を吐くと同時にファントムは再度右手で彼女の脚を大きく広げさせ、
硬く反り返った自身を出来る限りゆっくりと挿し入れた。
ずぶずぶとそれは吸い込まれていく。
「ああ、あ、あ、あ、あ、あ…………」
侵入してくるファントムとともに、クリスティーヌがなんとも切ない声を上げる。
「クリスティーヌ、嬉しいよ、お前がこんなに私を・・・」
ファントムは心も肉体も熱い塊に包まれ、これ以上ない贈り物に
全身からエネルギーが湧いた。
今、クリスティーヌはあられもなく恥ずかしい部分を晒され、
ピンク色のクリスティーヌがファントム自身と彼の指によって征服されている。
太くぬらぬらと光る肉の柱がゆっくりと出たり入ったりしているのがメグから見える。
クリスティーヌは敏感な肉芽をファントムの右手で転がされ、
乳首は身体の下から廻された左指で捏ね繰られ、
ますます硬くピンと尖っている。
「はあっ、はあっ、…………ううぅ、はぁ、はぁ、はぁ」
最愛のマスターに三点を同時に責められ、クリスティーヌは白目をむいて
気絶しそうなほどの悦楽にたゆたい、寄せては引く絶頂の波に抗っている。
「あ、ぅぅ……マスター、……わたしもう、いや………死んじゃう、だめよ、ああ」
うわ言のように繰り返すクリスティーヌ。
「クリスティーヌ、お前を感じるよ、お前を…」
ファントムは自身を先端すれすれまで抜き、またゆっくりと埋め戻す。
埋め戻しながら腰を回し、肉壁を慎重にかき回す。
すべすべした彼女の尻が気持ちいい。
ファントムが体を伸ばして彼女の唇を吸おうとすると、クリスティーヌも首を後ろに曲げ、
自分から夢中でキスを求めた。
舌を絡ませ、唾液を交換しながら、二人はもっとひとつになろうとお互いを求めた。
ファントムの腰が緩やかにリズムを刻み、その度にクリスティーヌの雌鹿のような体がゆれる。
豊かな髪が淫を帯びて妖しくベッドを這う。
…と、ファントムは動きを止め、唇を離した。
「クリスティーヌ、これからもずっと、一緒にいてくれるね」
彼女の瞳を射るように、そして懇願するように訊ねた。
クリスティーヌはコックリと肯き、ふたりはまた唇を重ねた。
メグの豊かな乳房の先は固くなり、すでに下着はビショビショになっていた。
喉はカラカラに渇き、丸い人形のような瞳が潤んでいる。
“こんなに愛されているなんて。クリスティーヌ……”
メグは自分の恋愛と比べてしまった。
恋人とは逢えばただせかせかとセックスをするだけの関係。
彼は一方的に欲望を充たすだけの男。会話もほとんどなく、
メグにはいつも虚しさだけ残っていた。
“そんなのが愛や恋なんていえるの?……私もこんな風に愛されたい………”
「くっっ……」
ファントムはスーッと息を吸っては止め、達しそうになるのを何度も堪える。
「マスター、わたし、わたし、もう………だめ!」
クリスティーヌは一本の糸のような細い声で叫んだ。
彼女の内からじゅわりと蜜が湧き、ファントム自身と指を濡らした。
「………おお、凄いよ」
ファントムは感激し、いっそう指とたぎる自身でクリスティーヌを激しく攻め立てた。
「ああ、だめ、マスターもきて!今、お願い、一緒に!きて…あーーーっ」
クリスティーヌの顔が悲しげに歪み、絶頂を迎えた。
彼女の肉壁が痙攣し、波打っているのがファントムに伝わった。
彼はそれを味わい、彼女を感じられる喜びと達成感で満たされた。
クリスティーヌの双眸がゆっくりと開くのを見て、
ファントムは寸前になった自身を抜き、
クリスティーヌの腰にどくどくと精を放った。
月の光がまだ熱いふたりの肌を優しく照らしている。
もうしばらくしたら離れなければならない。
それは分かっていても、ふたりはなかなかきっかけを言い出せない。
クリスティーヌはファントムに腕枕をされ、全身をすっぽり抱かれながら、
さきほどの余韻に小さく震えていた。
「マスター?」
「…………ん……?」
「どうして、……どうしていつも私と一緒に…きては下さらないの?」
クリスティーヌはファントムの毛深い胸に指を当てて訊いた。最後の言葉は
恥じらいで消え入りそうになっている。
ファントムは何か言いかけたが、言葉を呑んだ。そして彼女の顔を両手で包み、
覗き込むように大きな瞳を見つめた。
クリスティーヌは官能の嵐で洗われた無垢な目でファントムを見据えている。
彼女は自分の頬にあるファントムの手を取り、
目を閉じてその大きな手のひらに優しく口づけた。
ファントムはごくんと唾を呑み込み、それから彼女を胸にきつく抱きしめた。
“まだその時ではないんだよ。……でも今、お前にそれを言ったらなんと思うだろう。
処女を奪い、こんな体にさせておいて、私を冷たい男だと思うだろう。
お前の才能はこれから花開くのだ。…………本当はまだお前を抱いてはいけなかった。
……しかし、あの男が現れて………。いや、それは違う。私が我慢できなかった。
ただそれだけのことだ……”
ファントムは心にあることを言い出せないまま、彼女の髪に頬をあて
絞り出すように呟いた。
「クリスティーヌ、愛している。私のすべてだ……。何があっても!」
メグは足が震えるのを必死で抑えながら、この男が“例のファントム”だと直感した。
<続く>
601 :
585:2005/08/31(水) 03:05:36 ID:NcruiP9R
なかなか書き込みに慣れないので、ヘンな所もあります。
読みにくい文章を読んで下さってありがとうございます。<(_ _;)>
>601
投下、乙です。
愛し合ってるふたりの様子に萌えました。
覗いてるメグもエロい・・・。
続き、楽しみにしています。
>571といい、続きが楽しみのSSがふたつもあって、幸せw
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
GJ!
男性経験は豊富だがファントムに惹かれ始めるメグたん、
メグの目から見た2人のエチーも限りなくエロかった。
嫉妬して言葉攻めのマスターイイね
ひとつのSSでふたつ楽しめるって感じだよ
続き楽しみにしてます!
>528タンも続きキボン!
「メグは見た」タイトルがいいね。
エロなマスター大好きよん。
605 :
585:2005/08/31(水) 22:52:41 ID:NcruiP9R
>>602-604 レス、dです。
自分はどっちかというとメグファンです。
それも少し悪いメグが好きだ。
おお!メグたん目線
いいかもだ。マスターのエロさに逝きますた。
続き楽しみにまつ
悪い子メグタン、イイ!
怪人にどんな誘惑仕掛けるのかすごい楽しみです
>>604タン
自分もハァハァしたよ
でも「家政婦は見た」と途中からイメージかぶりだした
自分ってorz
>>608 そ、そんな…
『市原メグでございます』とか『あらやだ』とか言ってるメグを想像しちゃったじゃないか
610 :
585:2005/09/01(木) 13:03:33 ID:RmdlsitE
タイトルで萎えた方、スマソ
やっぱり“危険なタイトル”だったな。(~◇~;)
続きは「メグの罠」。まだ時間かかるけど。
メグタソの罠全裸で待機しる
あせらずに
前スレの埋めにあった「愛憎に満ちた結婚生活」という話題に想を得たSSなんですが、
投下させて下さい。
設定
・ファントム×クリス
・最後のキスシーンの後からの話
・ただし、シャンデリアは落としていないので、オペラ座は炎上していない
私が彼女に握らせた指環を自らの指にはめ、彼女が私に口づけをしてくれたとき、
彼女は一生を私と過ごす決心をしてくれたのだと思う。
クリスティーヌを舞台から拉し去り地下へと連れて来た夜、
彼女のあとを追いかけ、この地下へとたどり着いた彼女の若い婚約者の命と引き換えに、
ここで暮らせと迫った私に、彼女は優しく口づけしてくれた。
その崇高な決意とともに私に口づけをくれた彼女の慈悲と自己犠牲の精神とに心打たれ、
私はふたりを解放する気になったが、彼女は私のもとに留まってくれた。
子爵は激しく抵抗したが、クリスティーヌの口から、幼い頃から私を慕っていたこと、
どうしてもどちらかを選ばなければならないのなら、師と生徒として長い間時間を
共有してきた私を選びたいことなどが語られた。
そして、最後にきっぱり「これはあなたのお命を救いたいために自分を犠牲にして
言うのではありません。私はこの方と一緒にいたいのです」と言ってくれたのだ。
クリスティーヌから別れを告げられ、半信半疑ながらようやく納得した様子を
見せた子爵をクリスティーヌとともにオペラ座裏まで送っていき、
そこで彼らふたりが別れの抱擁をするのを見届けた。
それから彼女は私とともに地下へと戻り、そこで私と暮らすことになった。
子爵を送っていった二日後、私たちは黄昏に紛れてそっとオペラ座裏から抜け出し、
あらかじめ手配しておいた箱馬車を仕立てて、マドレーヌ寺院まで出掛けた。
実際、歩いても大した距離ではないのだが、人目につくのを恐れたのと
クリスティーヌの花嫁衣裳を汚したくなくて馬車での移動となった。
私にこの顔を与えた神など信じたくもなかったが、
クリスティーヌをこの世に送り出してくれた神ならば信じよう……、
暗く惨めだった私の人生にクリスティーヌを与えてくれた神にならば感謝の祈りも捧げよう……、
そう思い、私は神妙に祈りを捧げ、誓いの言葉を口にした。
そして、私がもう何ヶ月も前から用意しておいた花嫁衣裳を着けたクリスティーヌが、
夢にまで見た宣誓をしているのを、私はそれこそ天にも昇る思いで見つめた。
この瞬間を切り取り、永遠に消えない絵として残したいと思ったほどだ。
夜陰のなか、ふたたび地下へと戻ってきたとき、
私の隣には生涯ともに愛し合い、ともに寄り添いあって暮らす妻がいるはずだった。
彼女を抱え上げて小舟から降ろし、そのまま寝室へと抱きかかえて行った。
私の首に腕をまわし、私の肩に頭をもたせたクリスティーヌの可憐な様子に、
私は気が狂うのではないかと思うほど幸福だった。
純白の花嫁衣裳のトレーンが私の歩みに合わせてひらひらと揺れ、
ヴェールがたなびいて花嫁の青ざめた顔を覗かせている。
その顔をそっと覗きこんだが、眸を伏せたままの彼女の表情を窺い知ることはできなかった。
ベッドに花嫁を降ろす。
相変わらず眸を伏せたままベッドに腰掛けたクリスティーヌのヴェールをはずした。
たおやかに伏せられた睫毛がふるふると顫え、膝に重ねられた両手も微かに顫えている。
息遣いが荒くなっているのか、胸も激しく上下しており、
その乙女らしく緊張している様子のクリスティーヌが愛しくて愛しくてどうにかなりそうだった。
ヴェールを椅子の背に掛け、ふたたびクリスティーヌに近づくと、
彼女がほんのわずかに頭を上げ、額を前に突き出したように見えた。
そっと肩に手を置き、その白皙の額にそっと口づける。
額から唇を離すと、つくづくと彼女の顔を打ち眺めた。
ああ、なんと美しい花嫁なのか……、
この世のものとも思われぬほど美しいこの天使が、私を選んでくれたのだ。
─── いや、しかし、本当にクリスティーヌは私を選んでくれたのだろうか?
子爵の命に危険が及ばぬよう、我と我が身を犠牲にして私のもとに留まったのではなかろうか?
身に染み付いた猜疑心が頭をもたげてくる。
初めて地下へと連れて来たときも、私の仮面の下を見て怯えていた。
一度ならず私を裏切り、私の秘密を子爵にだけではなく、
「勝利のドン・ファン」を観に来ていた観衆の前に曝した。
そんな彼女が本当に私を愛しているのだろうか?
もし、本当に彼女が私を愛しているのなら、あの夜子爵に説明したように、
どうしても子爵か私のどちらかを選ばねばならぬのなら私を選びたいと本当に思っているのなら、
端から私を選んでいるのではなかろうか?
それなら、なぜ今になってクリスティーヌは私とともにここへ残ると言ったのだろうか?
子爵の縛めを解き、命はとらない、私とここで暮らす必要もない、そう私は言ったつもりだが、
もし、彼女が私の言葉を信じていないのならここに残った理由もわかる。
俯いたままのクリスティーヌの前に跪き、下から彼女の顔を見上げる。
わずかに瞼を動かして私を見たクリスティーヌと視線がぶつかる。
「クリスティーヌ……、私を選んだことを後悔していないかね?」
白い手袋を嵌めたままの彼女の手を取り、この三日間、幾度となく問うた問いをもう一度聞いてみる。
「ええ、マスター、後悔などしていません」
これまた、この三日間と同じ答えを静かに繰り返したクリスティーヌにさらに問う。
「本当に? ……本当に後悔していないのだな?」
「ええ、本当に」
「おまえがここで私を拒んだとしても、私はもうおまえを攫うような真似はしないし、
子爵にも手出しはしない。おまえが望むなら、おまえを子爵のもとに帰してやろう。
私の言葉が信じられぬのなら、私は今ここで死んで見せてもいい。
それなら、もう二度とおまえたちにつきまとわないというのが信じられるだろうからね」
「マスター……」
私の執拗さに呆れたのか、クリスティーヌが首を横に振りながらわずかに微笑み、
その笑みを見てようやく自分の疑念が取り越し苦労であることを信じる気になれた。
わずかに首を傾げ、私に握られたままの己の手に目を落としたままのクリスティーヌの膝に額をつけ、
私は「ああ……」と嘆息し、己の幸福を改めて噛み締めた。
しばらくそうやってクリスティーヌの膝頭に額づいたまま我が身の幸運を信じられない気持ちで
噛み締めていたが、やがて彼女の隣に腰掛けると、彼女の肩に手を掛けてこちらを向かせた。
「クリスティーヌ、おまえが私を選んだことを後悔していないと言ってくれて本当に嬉しいよ……、
おまえをこの世の誰より愛している、きっとおまえを世界一幸福な妻にしてみせる、……約束するよ」
「ええ、マスター……」
「しかし……、しかし、私はおまえを妻にしたけれども、今日こうして結婚式も挙げて来たけれども、
もし、おまえが……、その、……、……つまり、私はおまえを妻と呼べるだけで充分なのだよ……」
クリスティーヌが欲しい、どうあってもクリスティーヌを自分のものにしたいとずっと願ってはいたが、
彼女の意思によって与えられるのでなければ、欲しくはない。
つい先刻あれだけクリスティーヌの気持ちを確認しているのに、
私は心のどこかで彼女の気持ちを疑ったままでいる。
いや、それだけではない、いくら彼女が幼い頃から私を慕ってくれていたと言っても、
それは彼女の父親の魂か父親が天国から遣わせてくれた音楽の天使としてであって、
生身の男だとは思っていなかったからだ。今、突然にその男の妻になれというのは、
まだ年若いクリスティーヌには酷なことのように思えた。
露骨な言い方ではなかったが、しかし、クリスティーヌは私の言葉の意味を
正確に理解したらしい。
「いいえ、マスター、私はあなたの妻ですわ……、ですから……」
終いまで言い切らずに、クリスティーヌが自分の手袋をはずした。
はずした手袋を丁寧に両手分重ねると、ベッドサイドのテーブルに揃えて置いた。
テーブルに伸ばした手が微かに顫えており、新婚初夜の花嫁というものは誰もみな、
同じように緊張しているものなのだろうかとふと考える。
続けて、私の贈った真珠の首飾りをはずそうと両手を首の後ろにまわした。
細い紐がうまくほどけないらしく、手こずっている。
しばらくぼんやりとその様子を見ていたが、ふと我に返り、
クリスティーヌの肩をそっと押して半身を向こうに向かせると、紐をほどいてやった。
紐をほどくのに髪を横に掻き分けたため、
目の前にかぼそくたおやかなクリスティーヌのうなじが白く輝いていた。
そのうなじに恐る恐る口づける。ぴくりとクリスティーヌの肩が揺れる。
「本当に……、嫌ではないのだね…………?」
もう一度、念を押すように聞いてみる。
返事はなかったが、クリスティーヌが微かに頷いたのがわかった。
ああ、クリスティーヌも私の妻になることを望んでくれているのだ……。
「勝利のドン・ファン」で彼女が私に身を凭せ、彼女の肩にまわした私の手に
自分の手を掛けてうっとりと寛いで見えたのは、決して私の独り善がりではなかったのだ……。
身のうちに湧き上がる歓喜に思わず目を閉じた。
ふたたびうなじに口づけた。そのまま首筋へと唇を這わせていく。
クリスティーヌの肩が激しく上下している。
荒くなった息遣いを整えるように大きく息を吸い込んだクリスティーヌの
胸の鼓動までが聞こえてきそうだった。
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ……」
そう言う私自身も緊張のために手が顫え、ドレスの背紐をほどいていくのに手間取ってしまう。
昔風の腰まで続く背紐をすべてほどき、ふたつに分かれた身ごろを左右に開く。
うなじと同様、透きとおるように白い肩に口づける。
「あっ……」
小さく声を洩らし、肩を揺らして反応する彼女が愛しくて、もう一度肩に口づけた。
そのままコルセットのレイシングをゆるめる。
コルセットの背紐の隙間から覗くクリスティーヌの白い背中が眩しい。
「クリスティーヌ、こちらを向いて……」
背紐をゆるめたところで、そう彼女の耳元で囁くと、
クリスティーヌがゆっくりとこちらに向き直った。
背紐をほどかれ、頼りなく垂れ下がったドレスの胸元を引っ張り、上半身を抜く。
ゆるんだコルセットの脇ホックをはずした。
「本当にいいんだね……?」
念を押し、クリスティーヌが微かに頷くのを確認すると、コルセットを取り去った。
「ああ……」
羞恥に満ちた声を上げながらクリスティーヌが己の胸を両手で隠した。
眸を閉じ、わずかに顔を背けて肩で息をする彼女の白磁のような胸元が私の目を射る。
微かに蒼く浮き出た静脈がひどく艶かしい。
このまま両手をはずさせ、その美しい乳房を飽かず眺めてみたいという衝動を抑え、
スカート部分を引っ張ってようやくドレスを脱がせた。
両手で胸を隠したまま、されるがままになっている彼女からペチコートを取り去り、
シルクのストッキングも脱がせる。
手早く上着だけを脱ぐと、小さい下着ひとつになったクリスティーヌを抱きしめた。
胸を隠したままの両腕ごと抱きしめ、
「クリスティーヌ……、クリスティーヌ……、愛している……、愛しているんだ……」
と彼女の名を呼びながら、ゆっくりと彼女を押し倒していった。
豊かに広がった髪のなかに埋もれる彼女のほの白い顔を見つめる。
冷たく蒼ざめた頬をそっと撫でた。
そのまま指を滑らせ、薔薇のような唇に触れてみる。
あの夜、彼女が私への哀憐の涙を流しながら口づけをくれて以来、
私たちは今まで口づけを交わしたことはなかった。
ああ……、いつからだったろう、この唇が欲しくて欲しくてたまらなくなったのは。
彼女に稽古をつけながら、歌うために開かれるこの唇を熱い思いで見つめるようになったのは。
その唇が今、私のものになったのだ……。
私をじっと見返していたクリスティーヌの眸が静かに閉じられ、
私たちは二度目の口づけを交わした。
唇を触れ合わせるだけの優しい口づけを幾度か繰り返す。
彼女の温かい舌に触れたくて、そっと彼女の唇を舐めてみる。
戦慄くように彼女の唇が顫え、ようやく開かれた唇の間から深く舌を挿しいれ、
口腔の奥に隠れる彼女の舌を絡め取る。
歯列の裏をくすぐり、上顎に舌先をそよがせ、舌を絡ませる。
深い口づけにくったりと身体の力を抜いたクリスティーヌの両腕を取り、左右に開く。
「ああ……、マスター……」
恥ずかしそうに声を上げたクリスティーヌの白い乳房が顕わになる。
「クリスティーヌ……、綺麗だ……、本当に綺麗だ……」
思わず感嘆の声を上げる。
クリスティーヌが押さえられた両腕に力を入れたが、
それを無理に押さえつけ、美しい胸元に見入った。
透きとおるように白く、重量感をたたえた乳房、蒼く浮き出た静脈、
まだそれほどには色づいていない乳暈、そしてその頂に実る小さい果実……。
すぐにも手を伸ばし、その小さい果実を摘み取りたい衝動に駆られるのを
どうにか我慢し、そっと乳房に触れる。
「あ……」
ゆっくりと揉みしだく。
何度も何度も揉み上げながら、少しずつ指に力を入れていく。
彼女の息遣いが少しずつ荒くなる。
掌に感じる乳房の意外なほどの重量感に、己の息も上がっていく。
だんだんと、乳首を絞り出すように、指だけで揉みしだいていった。
少しずつ硬く熟していく小さな果実を摘み取るタイミングを見計らないながら……。
ふたたび身体をずらし、口づけている間に柔らかさを取り戻しつつあった乳首を
口に含む。そっと乳首を吸い上げる。
「んっ……」
心地良さそうな吐息が彼女の口から洩れる。
もう一方は、先刻と同様に二本の指で優しく挟み、やわやわと捏ねてやる。
かすかに動かしているだけなのに指の間であっという間に硬さを取り戻し、
そればかりか、たまらぬげに少しずつ背が反って、胸を突き出すような格好になってくる。
「これが気に入ったんだね?」
「……ん、くぅ……」
「気に入ったんだろう?」
「……ん、あ、はぁっ……」
「答えないならやめてしまうよ……?」
「あぁ……ん、やあ……」
「やめては嫌と言うことかね?」
「…………」
「ふふ、まだ今夜が初めてだったな……」
私の意地の悪い問いに、切なそうに寄せられた眉根が艶かしかった。
私の指遣いに翻弄され、身悶えするクリスティーヌが愛しくて愛しくてたまらない。
充分硬さを取り戻した乳首をふたたび口に含む。
ゆっくりと乳首のまわりを舌でめぐると、果たしてクリスティーヌから
「んっ……、くぅっ……!」とひと際切羽詰った声が洩れ、声を我慢したい彼女の
意思とは相反して身体が男の愛撫に応えようと準備を整えていっているのがわかる。
舌で転がし、ゆっくりと舐め、そっと甘噛みし、優しく吸い上げる。
上下の唇で挟み、舌先をちろちろとそよがせる。
私の愛撫で薔薇色に染まった乳首が、唾液に濡れて顫える様がたまらなく艶かしい。
左右を替え、両の乳首に私の舌の感触を覚えさせる。
唇で愛撫していない方の乳房を円を描くように揉みしだき、親指の腹で頂点をこすり、
人差し指の爪先で先端をそっと引っかき、二本の指でつまみ上げてやる。
やわやわと力を入れずに先端を捏ね、人差し指で転がしてやる。
「んっ、ああっ、ああ……、やあっ……ん」
今でははっきりよがり声とわかる声を上げ、胸を突き出したまま身を捩って身悶えている。
充分クリスティーヌの身体に火を灯したことを確認すると、
彼女の最後を守る小さい下着に手を掛ける。
「ああ……、マスター…………」
「クリスティーヌ……、嫌かい? 嫌なら……、今なら、引き返せる。
だが、この先は……、この先に進んだら、もう私を止めることはできないよ……。
……どうするね?」
ややあってクリスティーヌが首を横に振った。
「やはり、嫌なのだね……? 大丈夫、おまえが嫌だと言っても無理はない……、
いくら私を慕ってくれていると言っても……」
そこまで言ったところで、クリスティーヌが私の袖を捕らえ、激しく首を振った。
「……?」
「いいえ、いいえ、マスター、……わたしは……、あなたの妻です……、
どうか、わたしを……、あなたの、妻にして……、くだ……さ……」
最後は消え入りそうになりながら、クリスティーヌが言った。
「本当に嫌ではないのだね? 後悔しないのだね?」
この地上のいるすべての人間が私との交わりを望まず、
まして女性なら私に指一本触れられたくないはずだとわかっている私には、
どうしてもクリスティーヌの言葉が信じられず、執拗なほど確かめたくなってしまうのだ。
しかし、眸を閉じながら頷いた彼女の、私のシャツの袖をしっかりと握った手を見て、
クリスティーヌだけはこの私を本当に愛してくれているのだと思い直す。
クリスティーヌの手をほどき、己の衣服をすべて脱ぎ捨てるとふたたびベッドへ上がった。
クリスティーヌの隣に横たわり、彼女をそっと抱き寄せる。
折れそうなほどに細い彼女の腰を引き寄せ、耳元で囁くように聞いてみる。
「本当に……、いいんだね?」
我ながらあまりにしつこいとわかっているのだが、最後の最後になって彼女から拒絶されるのが
怖くて、つい言葉が出てしまう。ここまで自制できないことは初めてだった。
私のしつこさを責めもせず、腕のなかで小さく頷いてくれたクリスティーヌを胸に抱くと、
彼女の髪の甘い香りが鼻腔をくすぐり、不安でいっぱいになっていた私の気持ちを鎮めてくれた。
彼女の髪に頬を寄せ、そっと口づけを落とす。
私の腕のなかで顔を上げたクリスティーヌのやわらかそうな唇にも口づけを落とす。
乳房をゆっくりと揉み、乳首をそっと捻ると、鎮まりつつあった官能にふたたび火が灯ったらしく、
甘い吐息とともにあえかな喘ぎ声を洩らし始めた。
胸への愛撫であっという間に身体を捩り始めたクリスティーヌの下着に掛ける。
そろそろと下へずらしていく。
男の手で下着を剥ぎ取られていく羞恥に、両手で顔を覆っていやいやをするように首を振りながら
耐えているクリスティーヌの肌がしっとりと汗ばみ、さらに上気していくのがわかる。
最後に脚から下着を取り去るとき、恥ずかしさに全身を戦慄かせながら「ああ……」と
切なげな声を上げたクリスティーヌを、愛おしさでいっぱいになりながらきつく抱きしめた。
「さぁ、おまえのすべてを、私に……、おまえの夫に見せておくれ……」
そう言いながら、彼女の膝に手を掛ける。
下から軽く膝を押し、膝を立てさせた状態で両膝を割った。
「ああ……、いや……」
クリスティーヌの腰がうねってわずかな抵抗を示す。
その小さな抵抗がことさらに可愛らしく、却って私の劣情に火をつけた。
「さぁ、もっと脚を拡げて……、そう、いい子だ……」
相変わらず両手で顔を覆い、いやいやをしながらも、
私の手の動きにあわせて少しずつ脚を拡げていくクリスティーヌの可憐な様子に、
心臓がこれまでにないほど高鳴っている。
私の身体が入るほどに拡がった両脚の間をじっと見つめる。
彼女のそこは、私の愛撫を待たず、既に溢れでた愛液にまみれ、てらてらと光っていた。
ちらちらと揺れる蝋燭の灯に、少しずつ形を変えながら蔭を落とす栗色の茂みが愛液にまみれて貼りつき、
その下にある花びらは充分に充血してぽってりと紅くめくれ上がっている。
肉芽はひっそりと莢に隠れ、私の手で摘み取られるのを待つ第二の果実だった。
そして、男の手で脚を拡げられ、じっと視線で犯される羞恥に自然とうねってしまう腰の動きにあわせ、
花芯から溢れ出た蜜がとろとろとシーツに滴り落ちていく様子がたまらなく淫靡だった。
「可愛いな、クリスティーヌ……、もう、シーツまで濡らしているなんて……」
「ああ……、いや……」
「ああ、おまえは本当に可愛いよ……、こんなに溢れさせて……、ほら……」
そう言いながら、指で秘裂をなぞり上げた。
「あっ、ひぃっ……!」
腰を大きくうねらせて私の指に応えるクリスティーヌが愛おしい。
「ほら、よく濡れているから、指が滑る……」
秘裂を幾度か上下させると続けざまに高い喘ぎ声が上がり、腰をベッドに押し付けて
背を仰け反らせていく様は、とても処女とは思えないほど艶かしい。
「こんなに感じて……、いけない子だな……」
「あぁ……ん、マスター、……いや……」
秘唇がめくり上がり、紅い粘膜を露出させている。
爪の先で軽く引っ掻くようにこすってやると、じわりと奥から蜜が滲みだしてきた。
「これはまた、ずいぶんと溢れさせて……、……ごらん、自分がどれほど濡らしているか……」
肉のあわいからそっと蜜を掬い取り、愛液の絡みついた指を彼女の目の前に差し出す。
「いやっ、マスター、……はずか、し……」
「ふふ、こんなに濡らして恥ずかしいも何も……、」
そう言いながら、したたり落ちそうな愛液を舐め取った。
わざと音を立てて舐め取った後、彼女の眸を見据えながら
「美味しいよ、クリスティーヌ……、私の妻の味だ」と言うと、
彼女が羞恥に打ち顫えたのがわかった。
「マスター……、いや……」
「夫というものは、自分の妻については何でも、ひとつ残らず知っていたいものなんだよ……」
まして、妻がおまえのように可愛い女ならなおのこと……、と心のうちでつけ加える。
こんなに愛らしく、女神のように美しいクリスティーヌを婚約者に持った男が、
今の今まで理性を崩さずにいられたとは到底思えない。
私はなにかしら子爵の跡があるのではないかと密かに覚悟していたが、
私の動きに初々しく反応するクリスティーヌの様子から、
どうやら彼は初夜まで身を清くしておくつもりだったらしい。
しかし、一度でも他の男と婚約までしていた彼女を己ひとりのものになったと実感したいために、
私はクリスティーヌのすべてが知りたかった。
「だけど……、こんなの……、いや……」
「ふふ、こんなのは嫌っていうのは、指からじゃなくて、直接舐めて欲しいということかな……?」
「ち、ちが……」
クリスティーヌが言い終わらぬうちに、彼女の最も秘められた場所に口づけた。
「ああ───っ!!」
羞恥の滲む声でひと際大きく啼くと、身を捩って私から逃れようとする。
腰を抱えて退路を断つと、ゆっくりと秘唇を舐め上げた。
「あっ、ああっ!」
声を上げるのと同時に大腿がびくりと動き、虚しくシーツを蹴る。
その大腿を肩で押さえながら、なおも蜜にまみれた花びらを舐める。
二本の指を、花びらの内側の粘膜をこするようにゆっくり往復させながら、
莢に隠れた肉芽を舌先でつついてやる。
「ああっ……、あぁ……ん、やあ……」
よがって振る腰を抱え、ゆっくりと莢を引き上げて肉芽を口に含んだ。
舌でざらりと舐め上げる。
「ああっ……!! ひぃっ!!」
シーツを掴み、腰をくねらせて反応するクリスティーヌが快感に溺れてゆく様を眺める。
「初めてなのに、こんなに感じて……、おまえは本当にいけない子だね、クリスティーヌ?」
「ああ、いや……」
「何が嫌なものか、こうされて、感じているんだろう……?」
莢から出した肉芽を指先で挟んでやると、ひと際高いよがり声をあげた。
肉芽を左右にゆすり、こりこりと揉み込むように指先をこすり合わせる。
ふたたび肉芽を口に含み、舌先でつつくと、舌でぐるりと転がし、前歯で軽く引っ掻く。
様々に動きを与えてやるたび、むせび泣きながら身を捩るクリスティーヌの身体が
がくがくと顫え、絶頂が近いことを知らせた。
彼女の身体の上から廻した手で乳房を掴み、もう一方を秘所に添える。
花びらを二本の指でそっと押し拡げると、
恥ずかしがって「やだ……、マスター、いやいや……、」と泣き叫んだ。
「嫌だと言う割には、もうここはびしょびしょじゃないか……」
秘所に添えた右手でそっと肉芽を捏ねくってやると、臀を振ってよがる。
その臀を下から挿しいれた手で撫でまわしながら、
乳房を掴んだ手でそっと乳首を摘まみ上げた。
「あっ、はあぁっ……、いや……」
乳首をやわやわと捏ねながら、ふたたび肉芽を弄り始める。
脚を突っ張り、腰を捩って襲いかかる快感の嵐に耐えようとしているが、
目じりからは幾筋も涙が流れ、崩壊はもう目前に見えていた。
「あっ、ああ……、ああっ……」
喘ぎ声が切羽詰まったものになってきたのを確認し、ふたたび彼女の秘所に
顔を埋めると、両手で乳首を捏ねながら、硬くそそり立った肉芽を強く吸い上げた。
「あんっ、ああっ、ああ─────っっ!!!」
クリスティーヌが生まれて初めての絶頂を迎えた。
クリスティーヌが、己の両脚の間にある私の頭を押さえ、腰を強くベッドに押し付けて
背を弓なりに反らせた格好で絶頂の波に翻弄されている間、眼前にある彼女の秘所を見ていた。
入り口からとろとろと蜜を垂らしながら小刻みにひくつく彼女のそこは、
なかまで十二分に潤い、男のものを受け入れる準備を整えているように思えた。
次第に遠ざかる絶頂感を味わい尽くそうとするかのように、両手でシーツを掴み、
腰をわずかに持ち上げて揺らめかしている様がなんともいえず淫らで、
そんな姿を私の目に曝しているクリスティーヌを今ここで己のものにしたいと強く思う。
今夜、クリスティーヌはああ言ってくれたけれども、しばらくはその身体に絶頂感を教え、
それから後、夫婦の契りを結んだほうが彼女も受け入れやすいのではないかと考えていたが、
いまやその考えはどこかへ行ってしまった。
今すぐにでも彼女の温かい胎内に己の身を沈めてみたい……。
荒かった息遣いが少しずつ戻ってきているクリスティーヌの腰を引き寄せる。
いまだ愉悦の底をたゆたったまま、ぼうっとしているクリスティーヌは
私のしようとしていることに気づかない。
そっと己の先端を彼女の入り口にあてがう。
クリスティーヌの潤みをなすりつけるように先端を動かすと、
そこで初めて気づいた彼女が「マスター……?」と訝しげに私を呼んだ。
「クリスティーヌ、どうか私を許しておくれ……」
そう言って、ぐっと力を入れると先端がめり込むように彼女の膣内に入った。
「ぐっ、くぅぅっ……!!」
「ああっ、ごめんよ、クリスティーヌ……、痛いんだね?」
「い、いた……い……、いや……、マスター、いたいの……」
「クリスティーヌ、身体の力を抜いて……」
私の言葉など耳に入っていないらしく、全身で痛みを堪えようとしているクリスティーヌの
背中や肩をさすって何とか気を逸らせるようにしてみる。
「あ、あ、マスター……」
痛みに涙をこぼしながら私を呼ぶクリスティーヌのまだ若く未熟な身体に
私を受け入れさせるのは可哀想に思えたが、しかし、ここまできて後へは引けなかった。
「すまない、クリスティーヌ……、すまない……」
ふたたび腰を少しずつ前へと進める。
「あ、ああっ……!!」
クリスティーヌの処女の証か、強い抵抗を感じる。
ともすればせり上がっていく腰を押さえ、さらに奥へと進めた。
「うっ、ああっ!!」
ひと際苦しそうな声に、ふと見ると、クリスティーヌの白い腿が破瓜のしるしで紅く汚れ、
さらにシーツに拡がって染みを作っていた。
彼女へのすまなさと愛しさ、夫婦になれた喜びとがこみ上げ、彼女の背中に手をまわして抱きしめる。
「ああ……、マスター…………」
私の首に手をまわし、縋りつくように口づけをねだる。
痛みを誤魔化そうとするかのように懸命に口づけてくるクリスティーヌがいじらしい。
どうにか半分ほど埋め込んだところで、クリスティーヌを抱きかかえ、
「おまえのなかに全部入れるよ……」といいながら、少しずつ腰を前に進めていく。
大粒の涙をぽろぽろと零しながら私にしがみつき、痛みをこらえようと唇を結んだ彼女の
背中を抱えるようにして抱きながら、私のすべてを彼女のなかに沈めていった。
「あ、ああっ、ああああ…………!!」
根元近くまで埋め込むと、私の首に巻いた両腕をいっそう強く巻きつけながら、
ひと際甲高い声で啼いた。
彼女のなかは思ったとおり熱く潤み、しかし初めての侵入者をきつく締めつけるように襞が絡みついてくる。
やわやわとした粘膜であるはずなのに、まだどことなく硬い感じがするのはやはり処女だからであろうか。
痛みをこらえようといまだ私に縋りついたままのクリスティーヌの唇にそっと唇を重ね、
彼女をいたわるように優しく口づけた。
しばらくそうしてクリスティーヌを抱いたまま髪を撫でたり口づけしたりしていると、
彼女が甘えるように私の頬や肩先をつついたり、胸のあたりに顔を埋めたりし始めた。
おそらく局所はまだ痛んでいるであろうに、そうして甘えてくる彼女が愛しくて、
強く抱きしめると、クリスティーヌが私の背中に手をまわして抱きついてくる。
いつしかクリスティーヌの身体から力が抜け、
硬い感じのしていたそこからも力が抜けてきているように思えた。
ゆっくりと腰を使い始める。
先端まで抜き、また根元まで埋め戻すのは辛かろうと思い、
半身を抜いては根元近くで止める動作を繰り返す。
ねっとりと蕩けるような肉襞が私自身に絡みついてくる。
やわやわと肉襞が私を包み込み、熱い雫が奥から滲み出てくるのがわかる。
しかし、クリスティーヌの顔を見ると明らかに痛みを耐えている表情をしており、
この辺が限界だろうと感じた。
最後に、今ひとたび彼女のなかに自分があることを確認したくて、動きを止め、
クリスティーヌの顔を見つめる。痛みに耐えるためか強く目を瞑っていた彼女が私の気配に気づき、
涙に濡れた眸を開けた。
「ああ、クリスティーヌ……、これで私たちは夫婦になったんだよ……、
わかるかね、私がおまえのなかにいるのが……?」
微かに頷く彼女がこの世の誰より愛おしいと思った。
「クリスティーヌ……、ずっとこうしたいと願っていた……、
おまえとこうなるのが私の夢だった……、きっとおまえを幸せにする、大事にするよ……」
数時間前、祭壇で誓ったときよりもずっと敬虔な気持ちで彼女に誓う。
私にとってクリスティーヌは神に等しい、いや、私の唯一の神で私のすべてだったから……。
クリスティーヌを抱きかかえ、痛みをこらえる彼女にすなまいと思いながら、腰を振る。
「あっ、ああっ、ああ・・・!!」
痛みのために上げている声かも知れなかったが、クリスティーヌの喘ぎ声を聞いているだけで、
既に限界を感じていた私には充分な刺激だった。
ふたたび与えられる痛みに涙を零して耐える彼女の奥深く、私は己の証を吐き出した。
「クリスティーヌ、ここで待っておいで」
荒くなった息遣いを整えながら、痛みの過ぎるのを待っているらしい
クリスティーヌに声を掛け、私は食堂に水差しとグラスを取りに行った。
疲れているであろうクリスティーヌのため、水に蜂蜜を混ぜてやってから部屋へと戻る。
目も眩むような幸福に酔いしれながら、クリスティーヌ、と声を掛けようとした瞬間、
私はその場に凍りついた。
クリスティーヌの唇が見覚えのある形に動いたのだ。
思わず目を閉じ、瞬間的な怒りを鎮めようとする。
クリスティーヌは……、たった今、私と愛を交わし、私の妻になったばかりの
クリスティーヌは、私ではない男の名を口の端に乗せていたのだ。
あれは、あの形は確かに「ラウル」と言っていた。
声が顫えないよう注意しながらクリスティーヌの名を呼ぶ。
「水だ……、飲みなさい」
私の声が冷たく陰気になっていることにも気づかず、彼女は私の手からグラスを受け取ると
一息に水を飲み干し、はにかんだような笑顔で私にグラスを返す。
なんという毒婦……! 私以外の男の名を呟いたその口で私に笑みを送ろうというのか……。
信じられない気持ちでクリスティーヌの顔を眺める。
いや、さきほどのあれは見間違いかも知れない、この純真なクリスティーヌに限って
そんなことはあるわけはない……。そう自分を納得させて彼女の横に戻った。
甘えるように私の胸に顔を埋めてくるクリスティーヌの肩をうわの空で抱くと、
安心して疲れが出たのかすぐに彼女の寝息が聞こえてきた。
上掛けを彼女の肩口まで引き上げ、クリスティーヌの乱れた髪を見ながら、
先刻の口元をもう一度思い浮かべてみる。
しかし、何度考えても「ラウル」と言っているようにしか見えなかった。
神よ……、つい先刻あなたではなく人間に過ぎないクリスティーヌを神と崇めた
これが天罰なのですか・・・?
やはりクリスティーヌは私を信じてなどいなかったのだ。
フランスでも最も古く、ルイ14世の治世から続く名門貴族の出でありながら
彼女を正式な婚約者として遇し、危険を冒して彼女を救出に来た子爵の命を
わずかでも危険に曝すことなど、彼女にはできなかったに違いない。
さらに、七つの頃から毎夜彼女に稽古をつけ、彼女に声と音楽とを与えた私を裏切り、
私をこの淋しい地下に置き去りにすることもまた、彼女にはできなかったのだ。
そう考えれば、私を父のように慕っていた彼女が閨で甘えていたことにも納得がいく。
だがしかし、男として、夫として求められていたわけではなかったのだ。
そう、今夜彼女は、私を選んだことを後悔していないとは言っていたが、
ただの一度も愛しているとは言ってくれていなかったではないか・・・。
──── クリスティーヌは私を愛していない。
それが今の私にわかる唯ひとつの真実だった。
続く
以上です。
読んで下さった方、ありがとうございました。
>>626 をををぉぉぉ!アナタはサイト開設の天使様では…チガッタラマジスマソ
リアルタイムで読めてハァハァそして切ねー…
天使様GJ!乙でした。続きが楽しみ正座して待ってますノシ
アテクシもリアル遭遇!
ラウル…他にはアイラブユーとも見えるかも…
前シリーズと全く違って、どんな愛憎劇が
繰り広げられるのか楽しみで仕方ありません。待ってます!
連チャンで天使様降臨スバラシイ
うぎゃーーーっ すばらしいっす!
疑り深く、しつこくクリスの気持ちを確かめずにいられないファントムの屈折ぶりがいいですね。
嫉妬に狂っていくファントム期待萌え。
>>626 すばらしい!
どうしても自信が持てず、猜疑心に囚われるファントムの切なさ・哀れさに萌
え!です。
でもでも、最後にはファントムとクリスティーヌを幸せにしてやって下され〜!
うぉー切ない 。・゚・(ノД`)
4日ぶりに来て見たらオーイスィ!(;´Д`)ハァハァ
>610
あのボン!キュッ!ボンッ!のナイスバディでファントムを罠にかけるなんて大胆な。
中の人もうすぐシカゴのロキシー役するらしいけど、あちらも小悪魔的な
雰囲気だ。なんだか連想できる。
>>626 新作乙です!
初々しいクリスいいね、でも展開がなんだか怖くなってきちゃった。
>>626 おおっ、天使様 GJ!
マスター、幸せの絶頂からどん底へ突き落とされ、苦悩する姿萌え。
クリスの処女奪ったあげく生で中田氏までしちゃったんだから、もうそれで十分じゃないですか。
でも今後どういう展開になるのか、楽しみ。
>627-633
レス、ありがとうございます。
実は5と6の間にもう1レス分あったのにコピペミスしてる……。
今後はどっち方向(切ない路線or幸せ路線)にするかまだ決めていませんが、
ちゃんと完結はさせるようにしますので「続く」になっているのはお許しを。
ヤパーリ幸せになってほしいなぁ・・・と言ってみるテスト
>634の天使GJ。自分も幸せになってほしいな
ん〜どっちも読みたいです。
おりこうにまってますワクテカ
もう、何でもOKです。
>492の天使様は筆は進んでらっしゃるんかな…
今で430KBか。多分1000レスいくより、KBが500に到達して終わる可能性が大かな。
どちらにしろhtml化はされないけど。詳しくは>241
次スレは480KB超え、または980レスを超えた時点で立てたらいいかな?
よかったら自分立てます。
>638
この分だと480KB超えの方が早く来そうだよね。
スレ立て、謹んでお願いしたいです。
自分もギャグ読みたいなぁ。
>>626 遅くなりましたがGJ!
ラウルのことを歯牙にもかけていないようなクリスが続いていたので、
そろそろラウルのことを大事に思っているクリス分も補給したいな、と
ちょうど思っていたところでした。
前スレが読めるようにまとめサイトを作りたいと思うのですが、スレを丸ごと載せるのと、
今まで天使様達が投下してくれた作品を小分けして載せるのとどちらがいいでしょうか?
携帯からの書き込みですいません。
>>641 自分は丸ごと希望かな
前スレの埋めの雑談が面白かったし、レスとかも読みたいから
ごめん自分は作品だけキボンかな
少し奇怪なレスも何個かあったから
>641タソお疲れ様です。
過去レスは読めるから、
小分けされて、今までの作品が読みやすくなったら良いなと思う。
連載されてるのが続けてスッと便利に読めたりしたらいいね。
もっと他の方の意見も聞かないといけないけど。特に職人さん。
DVDを入手して鑑賞後、なんだか萌えながら久々にやって参りました。
前スレで天使様がたに紛れてお笑い話を書いたものです。
突発的に書いたものでエロもオチもありませんがおつまみにどうぞ…。
ずいぶんたくさんお話が増えていて嬉しいです。
これからじっくり読みます!
>641さん
わたしも、お話だけのほうが読みやすいような気がします。
おつかれさまです。
このところのオペラ座は実に平和だった。
あれだけ立て続けに起こっていた奇怪な事故が急になくなり、不気味な気配もとだえている。
O.G.からのしつこい手紙もこない。
フィルマンもアンドレも息をつき、眉間の筋を浅くしてにこにこと、再び社交活動に飛び回り始めた。
オペラ座の人々は拭いがたい同僚の死の暗い影を感じつつも、それなりの日常の明るさを取り戻しつつある。
この変化の理由はただひとつ。
ファントムと呼ばれる男はこのごろオペラ座を留守にしていた。
ナマズの生息する地下水路を利用して郊外に足を延ばし、彼はせっせと次の仕込みをしていた。
誰も知らぬ事だが、彼の天才はその才能だけにあるのではない。
それが正しかろうと誤りであろうと倦まず弛まず目的のためにつっぱしる思いこみと一途な情念の強さにあるのである。
「ふう」
ファントムは仮面を押し上げ、真冬にも関わらず滝のように流れる汗を拭った。
「やはり電気が使えないのは不便だな…」
彼のいるのは墓所の奥まった場所にたつ、石造りのダーエ家の墓所である。
周囲にはぜんまいや歯車、鉄線にロープに工具といった山のようなモノ、それにバタールやチーズの残骸の入った紙袋や飲み物の空き瓶などが積み重ねてあり、
グスタフ・ダーエの骨しか入っていないはずなのにさしも無意味に広大なダーエ家の墓所が、四畳半よりも狭っくるしく見える有様であった。
足の踏み場もないその様はまさにヲタクの特質とも呼ぶべきカオスと情熱を兼ね備え、
しかも驚くべきことに彼の傍らには例のクリスティーヌ・ダーエ1/1等身大フィギュア(花嫁衣装バージョン)までが鎮座している。
どうせ作業をするならば愛しい彼女とともにいたいという情熱のプレイであろうが、
ここまでこだわるのはやはり彼の完璧主義いやちょっぴり危ないハイテンションな性癖のせいか。
ちょっとアレだがこれがファントム・クオリティ。
「クリスティーヌ…」
彼は等身大フィギュア『お嫁クリスちゃん』に語りかけた。
「もうすぐだ、もうすぐまた生きて喋って歌う暖かい本物のおまえを私の住処に招待することができる…」
彼は膝の傍に拡げていた設計図らしき図面を掴んだ。
「えーと、これで部品は揃ったな。あとは組立だけか…」
その図面には芸術的かつ繊細な線で、ピタ○ラスイッチのからくりを二百倍ぐらい複雑にしたような仕掛けが記してある。
「ここをこう…それでこの溝にボールが…そして灯りがつき、扉が開き、花火がうちあがってこのライティングが、と。完璧だ」
ファントムは呟いて顔をあげた。
彼はねじ回しとトンカチを掴みあげた。
「待っていてくれ、クリスティーヌ!」
深夜のダーエ家墓所に力強い大工仕事の音が響く。
グスタフ・ダーエにとっては迷惑千万であるがやる気満々の今のファントムを止められるものはいない。
そして二日後の夜が訪れた。
*
足音を寄宿舎の闇に同化させ、彼は欲してやまぬ獲物に忍び寄った。
すやすやと健やかな寝息も愛らしい彼女、歌姫の彼女、彼の欲望そのものである彼女の寝顔を、だが彼はじっくりと見ることはできぬ。
闇の中、ほのかに窓から流れ落ちる淡すぎる星明かりに浮かぶ青白い輪郭の初々しさを、長い睫の落とす暗い影を、豊かに沈む長い髪の渦から立ち上る芳香を、彼は惚れ惚れと感じ取った。
もっと顔を傾け、肩を倒して彼女に触れたい。
だがそれはできない。
彼にできることは、ただ、手にした紙を持ち上げることだけだ。
その紙をくるりと丸め、漏斗状にすることだけだ。
そしてその細い口に唇をあて、静かに静かに囁くことだけだった。
♪クリスティーヌ……
クリスティーヌ……
ぴく、と彼女の睫が震え、幼い頃から馴染んだ低い声を聞き分けた徴にその唇に微笑が浮かび上がる。
だがそれは夢の中なのだろう。
決して彼女がその美しい瞳をあげて彼を見上げてくれることはない。
男はこみ上げる愛しさと哀しみを胸に、それでも声を高めることなく続けた。
♪クリスティーヌ……
私の言う事をよくお聞き……
眠れるクリスティーヌは微笑を深めた。
ものといたげに頬を自らの髪に埋め、彼の目前に花のような唇が迫る。
彼は慌てて上体をそらし、じっとそのかんばせを眺めた。
だが手にした紙を取り落とすことはない。
そこまで動揺するには、彼の企みは深く意思は強固であった。
♪よくお聞き、クリスティーヌ……
私に会いたいか……会いたいのだろう……
おまえの師に、友人に、憧れに、許しを請いたいだろう………
眠る娘のくっきりと滑らかな眉がかすかに寄せられた。
淡く苦悩を滲ませたその仕草に勇気を得、男はさらに囁きかける。
♪墓地に行くのだ、クリスティーヌ……
おまえの父の魂の元で、おまえの魂に許しを請え……
クリスティーヌの唇がかすかに震えた。
小さな吐息とともに絞り出されたかすれた声は、たしかに「マスター…」と男の耳に届けられた。
たおやかな手がシーツの上を滑り、男のマントに触れそうになる。
掴もうとするかのように彼女はかすかに指を丸めだが、彼がするりと身をかわしたため決してその先は触れなかった。
♪墓地においでクリスティーヌ……
おいで……
おいで……
何度も何度も誘いかける。
クリスティーヌの滑らかな頬に透明の雫が線を描き、彼女は夢の中で誰かを捕まえようでもいうかのように、くぐもった声を喉の奥にあげた。
彼女の様子を眺め、男は深い吐息を落としたが、それでもびくともその躰は動かなかった。
鉄壁の意思。
それこそが、彼がこの敵意に満ちた世界で生き延びるために振るってきた武器なのだ。
やがてクリスティーヌが寝返りをうちはじめた。
男はやっと、視線を彼女から引き剥がした。
ゆっくりと身をひいた。
紙を懐につっこむと、黒々としたマントを翻し、彼の気配は闇に消えた。
*
クリスティーヌは、歌の才能と芸術家としての感性は豊かだがそれゆえかその反面か、非常に暗示にかかりやすい娘でもあった。
睡眠学習の効果よろしく、まもなく寄宿舎から暗い色のマントを羽織った彼女がぼんやりと薄雪の中に歩き出してくるのが、厩の隅に身を潜めている彼の目に映った。
御者用のフードを被って顔を隠すと、彼は大股で隠れ場所から出て邪魔な本物の御者の後頭部を殴り、入れ替わる。
こんなの簡単である。なにせO.G.と呼ばれる男なのである。
何も気付かぬクリスティーヌを墓地でおろすと、彼は一目散に反対側の茂みに馬車を隠して柵を越え、墓地内部に躍り込んだ。
クリスティーヌがダーエ家の墓所につくまでに到着しなければならない。
それでなければ最高のタイミングで仕掛けを発動させることは不可能だ。
ファントムは疾風の勢いで墓地を駆け抜け、よじれた木にするすると登ると墓所の屋根に飛び移った。
仕掛けの錘を手で探り、ファントムは待った。
待った…。
待った……。
待った………。
「……………………遅い……………………」
三十分後、呟くファントムの仮面に横殴りに吹雪が襲いかかっている。
天候が悪化してきたらしく、空はすでに灰色を通り越して真っ暗だった。
目もあけられないような雪の中、ファントムは必死で彼女の細い影を探した。
動くものは雪以外、ナッシングである。
『遭難』
という言葉が彼の脳裏に浮かんだ。
まさかとは思うが、いかにこんな怪しげな墓地とはいえとは思うが、そしていかにあのクリスティーヌといえどもとは思うが、
あ の ク リ ス テ ィ ー ヌ だ か ら な 。
ファントムはばっと立ち上がった。
やりかねない。
クリスティーヌなら遭難する。
絶対する。
なにせマントを羽織っているとはいえ半分かた剥き出しのふくらみが覗く、まるで男の妄想そのもののようななあの寒そうな格好。
屋根から飛び降り、ファントムは走り始めた。
すでに大雪が膝までを埋め、吹き付けてくる雪で視界はゼロ。
すぐに走れなくなり、ファントムは這うようにして襲い来る雪と戦い始めた。
ここはパリではなく地吹雪吹き荒れる八甲田山だったのか。
その彼の耳に、懐かしくも美しく切ない、彼女の歌声が聞こえてきた。
♪(サントラ参照。歌詞は残念ながら著作権の問題でお届けすることはできません)
「クリスティーヌ!」
口の中に入ってくる雪を吐き出しながら彼は叫んだ。
「待っていろ、おまえの師が、おまえの友達が、いまそこに行くぞ!!」
彼女の歌声はファントムを引き寄せるように吹雪を巧みに縫い通した。
♪(やはりお届けできません。ああ本当に残念だ)
「クリスティーヌ…!!」
ファントムの目に涙が浮かんだ。
もう足が動かない。
さしもの強靱な彼ももう一粍も進むことができない。
ここはパリではなくブリザード吹き荒れる新昭和基地だったのか。
この愛の力をもってしても彼女を救うことができないのだろうか。
そんなはずはない。
そんな事があっていいわけがない。
なぜなら彼はO.G.。
そう、人々から畏れをこめてオペラ座のファントムと呼ばれる男。
ファントムは暴風に抗い、立ち上がった。
狂ったようにはためくマントの重さに襟首を絞めつけられながらも石像の影をひろい、歌声のもとに近づいていく。
と、そこにこの吹雪と降雪にも関わらずぱかぱかと蹄の音がして、雪よりも白い馬にまたがった薄いシャツ姿のラウルが近づいてくるのが見えた。
まさに自殺行為であるが、それよりもファントムが、この視界ゼロの状況でどうやって彼の姿を見ることができたかを気にしてはいけない。
それが嫉妬で感度と精度の高まった、まさにファントム・クオリティ。
「シャニュイ子爵!」
ファントムは呻くと、萎えそうになる足を励まして死にものぐるいで前進しはじめた。
もう歌声はほど近い。
すぐそこ、そう、すぐそこにクリスティーヌが横たわっているはずなのだ。
なんとかあの憎たらしい青二才より先に愛しのクリスティーヌの元に辿り着かねば。
ああ、なのに。
なのに…!!
ファントムは雪煙をあげて冷たい墓地の地面に倒れ込んだ。
愛の力が自然の暴威に負けた瞬間である。
「くっ……!クリスティーヌ…!!」
辛うじて顔をあげた彼の目の端に、例の衣装で倒れ臥しているシャニュイ子爵の姿がひっかかった。
無理もない。その背中にどんどん雪が降り積もっていくのをあっさりと無視し、ファントムは彼の愛弟子の姿を求めて血走った眼をぎらぎらと動かした。
だが彼女の姿はどこにも見えない。
どこか石像の影に避難しているのかもしれない。
ファントムは、その声の安定したハリになんとなく安堵した。彼女の命は無事らしい。
彼の耳に届くのは吹きつのる風にも勝る美しい彼女の歌声、まさに天使のような清楚で麗しい美の響き。
「クリスティーヌ………」
ファントムの頬を幾筋も涙が伝わった。
その美は彼の不安を溶かし、至福の境地に彼を押し上げ、全ての懸念を吹き払った。
ファントムはうっとりと口元に微笑を浮かべ、彼女の歌声を聴いていた。
頬を雪だまりにつっぷし、そのマントの背にはラウルと同じく遠慮会釈もなく雪が降り積もってゆく。
そのさらに上に響き渡る彼らの天使の歌声は、吹雪の暴挙をものともせず、はかないくせに永遠に通じる揺るぎなき美をかたちづくりながら暗い空に舞い上がり続けるのであった……。
しかし吹雪は一向に衰える気配すらない。
今回はだめだ!
今回ばかりはさすがのファントムもラウルも助からない!
誰でもいいからこれを読んでいる方、どうか一刻も早くオペラ座のマダム・ジリーに通報してやってください。
彼女ならきっとなんとかしてくれる事だろう。
早く!
早く!
おわり
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ久々にギャグが読めて嬉しい!けどここで終わるのか!
二人ともテラカワイソスwwwwwwwそして恐るべしクリスティーヌ!
なんか映画のファントムもこれくらい苦労して仕掛けしてたような気がしてきました。
それがラウルの一声でおじゃんに→「うがー!」だったりして。
GJ!GJ!ほぼ半年ぶりの御降臨お待ちしていました!
今、もうどれほど笑わせてもらったか(涙)
ピ○ゴラスイッチでとうとう我慢出来ず声を漏らしました。
エ、おわりなんですか?可哀想な2人の運命と続きは…
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!
続きはあるんだよな?な?
ここでお終いは気になりすぎるー!
キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
まってたよー!
まじワロタ。ファントム、苦労人だよな
待ってましたギャグの天使様!!去られたのかとオモてorzだったのが
久々にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
笑いすぎて腹筋が軽くヤバスwwwwwwww
続きも待ってますwワクワクテカテカ
八甲田山て! 新昭和基地て!
大声出して腹抱えて笑いました。
これぞギャグの天使様クオリティ。
GJ!
マジでお嫁クリスちゃんを傍らに置いて作業してそう。
あと、クリスティーヌに囁きかけるのに丸めた紙なのかよ、と。
うほー、、さすがDVDクォリティ!
まさしく情熱のプレイから情熱の受難劇に変化しましたねwww
ギャグの天使様、フラボー!!
ギャグの天使様GJです!
紙ラッパでクリスに歌いかけるファントムにゥブフォーーッと吹きました。
ビジュアルがやばいくらいリアルに想像できるんですけどw
と、ところで…ファントムとラウルが自滅して字・エンドなんですか!?
GJ!!!!!
生き残るのは誰か?!気になります。
なんとか海の人魚みたいだなクリスティーヌW
その歌声を聞いた者はうっとりして海で溺れてしまう・・・ってやつ
ぐっじょぶ!
このスレは本当素晴らしいね
大笑いさせてもらえるし萌えさせてくれるし、切なくなる時もあるし
泣いてしまう時もあるし。
マターリといつまでも続いて欲しいな。
あ、もうすぐオークションだ
台風で遊びに行けない今夜の楽しみは此処だ!
ではオークションどうぞ↓
ハンニバルのポスターげっと
髑髏とピストル
猿ゴール
シャンデリーア!!
ジャーン♪ジャジャジャジャジャーン♪
>>660 ギリシャ神話に出てくるセイレーンの事?
ああっシャンデリア・・・!
落札おめ〜
ライン川ならローレライだね
バンジャブの紐
だめだ墓場のシーンを見ると笑ってしまう。
本スレ嫌スレに続き、ここでトドメ笑いの呪いにかかってしまいました。
>641
楽しみにしてます
>670
あなたに落札しました。
673 :
670:2005/09/08(木) 14:43:54 ID:nYuPDA1b
いやああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ
674 :
641:2005/09/09(金) 00:16:32 ID:r0HC5jc3
>660
自分は単純に雪女の方を想像してましたw
まだ20話分しか載せていませんが、次スレになる前に
貼っておきます。
「作品のみ」と言う意見が多いので、そちらの方を採用させて頂きました。
読みにくい、リンクミス等ご意見がありましたら
サイトのBBSでお知らせ下さい。
まとめサイト
http://lot666.fc2web.com/
>674
乙華麗度!(ああ、これ書くの久しぶり……)
大変だと思いますが、全SSが載るのを楽しみにしています。
すげー
>674 乙!
もう本当に、674タソありがとう!
今から全部読んじゃうぞー。
>>674 乙!
だけど右寄せテキストは読みづらい・・・と個人的に思うです><
680 :
679 :2005/09/09(金) 02:49:18 ID:EaTOsveC
すまん気にしないで
最初に見た作品がたまたま右寄せだった
投下したことある職人です、乙!
綺麗に出来ててすごく嬉しいよ。ホントこのスレに関わってて良かった。
またそのうち落としちゃうぞー
>681タソ
待っちゃうぞー
683 :
674:2005/09/09(金) 22:30:30 ID:r0HC5jc3
>675-681
ありがとう御座います。
いつもこのスレには楽しませて貰っていたので
お役に立てて幸いです。
>679
左寄せに直しました。
ご指摘ありがとう御座います。
>681
いい子にして待ってます。全裸で。
684 :
679 :2005/09/10(土) 02:57:23 ID:3/ckvp0M
>>683 おおうっ
なんか対応させてしまってスイマセンでした。
本当乙です。
どうしても674さんのサイトが
未検出になってしまう_| ̄|○
おかしいね…普通に見れるんだが。
ハヒ
我慢しろって事でつか・・・
>>685 リンクをそのままクリックせず、コピーペーストして移動クリックしてみたら?
私も最初は奇妙なページに飛ばされたが、上記の方法で無事に見られた。
そしてすかさずお気に入りに登録。
わぉ >688さまサンクス見れました。
あなたカミサマ
674
乙!
そしてひっそりと懺悔
私は『ファントムが幸せなら相手は誰でもいい派』なので
オリジナルキャラと絡めて小説書いてます
私は身長差萌えで他にも自分の好みでヒロインを作ったところ
引きこもりの喪男の元にロリ顔巨乳の女の子がやってきたゾ☆
というありがちなエロゲのような内容になりました
吊ってきます
吊らんでいい!
それってめっちゃエロエロ…巨乳だってハァハァ
もしかしてちょっとギャグちっくなのかな?
楽しみにしてるよノシ
692 :
690:2005/09/11(日) 17:29:23 ID:DewjhK8P
691
誠に申し訳ないんですが書き込み規制くらってて投下はできないです
今の所甘めで書いてるので少年誌程度のエロしか無いです
読者はリア友一人だけです…
職人のひとりです。
>>674 まとめサイト、乙です!!
綺麗でびっくりしますた。
694 :
691:2005/09/11(日) 21:19:49 ID:UwPuogqt
>692 ショボーン(´・ω・`)
規制が解除されたらぜひお願いします
いつまでも待ってます!
ネ申 降臨 キボソ
>>693 どの天使様かネ申様かは存じませぬが、また投下をキボン!
神が来て下さるまでの景気づけに、みなさんお茶ドゾー
つ旦旦旦旦旦~
アリガトーズズーッ ハーッ
天使様はいずこ…
チョッコレイツなどもつまみましょう
つ■■■■■
やった!IDにOGが出た!
………ゼロかチクショー
続き待ちの天使様方は一体何人?
4,5人はいたような気がするんだが・・・。
お茶とチョコレイツでおとなしく待つか・・・。
この1ヶ月以内で、明確な投下予告をされている天使様方は、
>492 >578 >610 >634 >681
の5名様です。もし見落としがあったらすみません、ぱんじゃぶって下さい。
予告されなくてもいきなりドッカン!も大歓迎ハァハァ
Hide no longer grant me your glory〜♪♪
&←体育座りで待機。
>703
ワロタ なんか可愛い
>570からの続きを投下させていただきます。
最近は本番もデフォなようなので特に注意書きも必要ないな…
また超長い話ですけど読んでくれたら嬉しいです。
全部で24レスあります。
病院のベッドで、治療を終えたクリスティーヌは休んでいた。
シャニュイ子爵による性的暴行の治療ではない。
喉を指で圧迫した暴力の結果、
閉鎖型損傷により声帯の片方が麻痺状態にあった。
窒息こそ免れたものの、現在の医療技術では再びあの美しい声を奏でられる、どころか
普通に声を出し話すことすらもう不可能な状態になっていた。
怒りと憎悪に震える私にクリスティーヌは、
『ラウルを、怨まないで、欲しいの、私が、悪いのです、』
と、痛々しい姿で涙を流しながら、唇を動かし必死で訴える。
『ごめんなさい、ごめんなさい…』
彼女の手を頬にあて、私は泣きながら首を振り続ける。
お互いの手を握り続け、クリスティーヌと私は一緒に涙を流し続けた。
どうしてこんな事になってしまったのだ…
何故?
やっと今頃になって、金の指輪が地下の住処にも彼女の指にも無いことに私は気がついた。
悲しくて、そして申し訳なくて私は泣いていた。
1年前、私もクリスティーヌに強姦を働いていた。
私も子爵も、クリスティーヌを苦しめる男でしかないのか?
子爵が病院に来ることはなかった。
フィリップ伯爵が頻繁にオペラ座を訪れていたのは、クリスティーヌの家柄や血筋を調べる為で、
そしてマダムに2人を近づけないように申し入れしていたのだ。
もちろん、幼少の頃よりクリスティーヌを愛していた子爵は、
侯爵家の令嬢との結婚話を拒否していたという。
しかし帝政崩壊と普仏戦争に伴う国内の経済不安、そして伯爵の事業の失敗、
シャニュイ家は侯爵家からの援助がないと存続出来ない事態となり、
「お前の大好きな歌姫のいるオペラ座への援助も出来なくなる」
との兄の言葉で、子爵は長い間悩み続けていたようだとマダムから聞いた。
そして病院ですべての事情を知り、子爵の立場を考えてのことだろうクリスティーヌが、
「ラウルとはもう会いません」
とはっきり意思表示をした事で、子爵はクリスティーヌからの愛はもう得られないと悟ったのだろうか、
自分の屋敷に閉じこもったままだという。
私は毎日深夜に病院に見舞いに来ていた。
ただ、手を握り合って、クリスティーヌは唇を動かすだけで私と話し続けた。
心も体もこれ以上はないというくらい傷ついたはずなのに、
嬉しそうに微笑んで、私が来るのを喜んでくれる。
健気で可哀想なクリスティーヌ…
私はいつまでも優しく髪や顔を撫で続けてやり、話し続けた。
退院まであとわずかという夜、見舞いを終えオペラ座に戻ると、
暗がりの中でマダム・ジリーが立っていた。
「ムッシュー、何も言わず私の部屋へ来て下さい。
誰にも見つからぬように…」
ただならぬ様子ではないマダムの言う通りに、
まるでこのオペラ座に初めて来た時のように彼女は私を先導し、自室に招いた。
私は警察に追われる身となっている、とマダムから聞かされた。
オペラ座内で遺体となって発見された大道具主任の傍に、
黒いリボンを結んだ薔薇が落ちていたという事だった。
そこから支配人どもが、
「犯人は“オペラ座の怪人”に違いない!彼を、人殺しを捕らえろ!!」
と騒ぎ立て、
警察は現在既に私の地下の住処に向かっているという。
マダムが私の無実を証明しようと尽力してくれたようだがそれは無駄に終わったようだ。
どんな経緯で私がクリスティーヌに贈った薔薇が、
その大道具主任とやらの遺体の傍に落ちていたのかなどとは、皆目見当もつかない。
しかし、もはや私はオペラ座に、いやパリに、フランスにはいられなかった。
マダムがしばらくは私の部屋で暮らすように、と申し出てくれたが
「貴女の立場というものがある。もうこれ以上、迷惑をかけるわけにはいかない」
と有り難く断り、
長い間の感謝を込めて一度強く抱き締め、彼女の両方の頬に口付けをし、
そして最後に額に長く唇を押し付け、私はオペラ座を去った。
これからどこへ行こうか…
ひとり姿を消す前にせめてもう一目と思い、
再びクリスティーヌの病室に向かう。
しばらく、いやどのくらい会えなくなるのだろう…
今のこんな状態のクリスティーヌから離れて暮らすのはあまりにも辛い。
本当に悲しく、寂しい。
クリスティーヌは退院した後、またオペラ座で舞台に立てるだろう。
おそらく、台詞のない小姓役などで。
一度歌姫として脚光を浴びた彼女の、そのような姿を思い浮かべてみる。
一体何の為に?
この10年間の私たちの努力は何だったのか?
と虚しさが募る。
そして、子爵との事はもうオペラ座中の噂となっているはずだ。
そんな中でクリスティーヌは暮らしていけるのだろうか…
静かに病室に入り、しかし扉を閉めた音でクリスティーヌはぱちりと目を覚ました。
「すまないクリスティーヌ、起こしてしまったか」
痛々しい姿で、しかしにっこりと私に笑いかけ、上半身を起こし、
握って欲しそうに両手を差し出してくる。
そっと手を包み込むように握ってやり、
「その、……実は、私は…」
そう言いかけたが言葉が詰まってしまい何も言えなくなってしまった。
しばらくすると、彼女は私の手を強く握り返し、
『マスター、私、お母様に会いたい、』
と唇を動かした。涙が彼女の頬を伝う。
「そうか…そうだな、
…うむ、退院したら会いに行こうか……」
マダムの一人娘メグ・ジリーが、
クリスティーヌの私物を病院に持って来てくれた。
ほとんど荷物はなく、軽いものだった。
寄宿舎の隣のベッドの仲の良かった友人とやらはその時すでに、
クリスティーヌより先にオペラ座を出て行っていたということだった。
新しく出来たとかいう貴族の恋人と結婚する事になり、既にその貴族の屋敷で暮らし始めているとの事だった。
最後に挨拶を出来なかったことが、後々もとても残念だったとクリスティーヌは悔やんでいた。
廊下でメグから、蝋まみれの変形した金の指輪を渡された。
マダムが見つけたのだという。
クリスティーヌは、きっと今この指輪は見たくもないと思う。
新しく作った指輪と一緒に、今は私が大事に持っておこう。
いつかクリスティーヌが、一緒にはめたい、と思える時まで…
スウェーデンへ向かう汽車の中、2人で車窓の景色を見ていた。
クリスティーヌは歌姫としてこの時はとても有名になっていたので、人目を避ける為、
私と同じような黒いマントにフードを深々とかぶり、寄り添いながら、
私たち2人は北の国へひっそりと旅立った。
あれから一ヶ月以上が経とうとしているが、
クリスティーヌは昼間もほとんど眠り続けていた。
本当に疲れていたのだと思う。
彼女にとって、この1年余りの間は、あまりにもいろいろあり過ぎた。
以前、此処に来たときはすぐにオペラ座に戻るつもりだったので
馬車は乗り合いを利用したりしていたが、
今はクリスティーヌの喉の治療をこちらでも受け続けたり、毎日の必需品を求める為にも
必要となり、厩舎の修理に馬たちの面倒、
屋敷内外の雑事や、クリスティーヌの世話などで私は多忙を極めていた。
夜中もふと目を覚ますと、隣で寝ていたはずの
クリスティーヌの姿がない事もたびたびあった。
外を呆然と歩きながら、出ない声を出そうともがき苦しみ、喉をかきむしり泣き叫ぶ。
そして屋敷内の物品を投げ捨てたり壊したり、花壇の花を抜き引きちぎったり…
私は自分でも、知らず知らずのうちにクリスティーヌに対して、
憐れみの目を向けていたのだろうと思う。
それがきっと彼女には耐えられない屈辱だったに違いない。
私も疲れ果てていた。
しかし、私は決して焦らなかった。
何故ならこのような顔を持つ私には、そんな彼女の気持ちが
誰よりも、痛いくらいに理解出来るからだ。
クリスティーヌが泣けば私も一緒に涙を流し、母親の墓に行けば私もついていき、
いつまでも一緒に祈り続けた。
話をしなくても何時間でも海を眺め続け、一緒に眠りたいだけ眠り続けた。
ある日の夜中、ふとくすぐったい感覚がして目が覚めた。
全裸のクリスティーヌが私の寝着の前ボタンをいつの間にか全部外し、
胸板をまさぐりながら乳首を舐めていた。
「!クリスティーヌ…!な、何して…あぁ……」
涙を目に溜めながら私の胸を両手で撫でていた。
ぐすっ、ぐすっと泣きながら必死に口付けを求めてくる。
私は今、初めてクリスティーヌの気持ちを知った。
オペラ座でのあの出来事の前夜から今夜まで、一度も何もなかった。
ここに来てから、彼女の両親のものだった部屋で夜は一緒に休んでいるが、
おやすみとお早うの口づけを交わす以外は、クリスティーヌに触れていなかった。
この子はこの1年余りの間で二度も強姦されている。
彼女の心の傷が癒えるまで触らないでおこうと、
それは私なりの、思いやりのつもりの行動だったのだ。
しかしそばで少しでも触れ合ってしまうと、私は自分でも何をしでかしてしまうのか
わからなくなるのが怖くて、背中を向けてそのまま寝込んでしまう時もあった。
そして欲望に耐えかね、爆発してしまいそうな私自身を自分で慰めてしまう時も─
クリスティーヌはもう寝てしまったと思って、そのそばで。
きっとクリスティーヌはそんな良かれと思って取った私の態度にひどく傷付いていたのではないか、と、
私は今初めて気がついた。
私が抱かなかった事で、彼女をさらに苦しめていたなどと想像もつかなかったのだ。
私はクリスティーヌの事は、小さい頃から何でも知ったつもりでいた。
何を考え、何を言おうとしているのか、
手に取るようにわかったつもりでいた。
だが私は何も理解していなかったのだ。
「すまない、クリスティーヌ…すまない」
一緒にいるのに寂しい。
クリスティーヌにとっての本当の苦しみに今日まで気がついてやれなかった。
「………………」
「そうじゃない、決してそうではないのだクリスティーヌ…
子爵とあった事をどうこう、思っていたわけではないのだ。本当だ、神に誓うよ」
「……?」
「本当だ、本当だよクリスティーヌ…
すまない、本当にすまなかった」
そう言いながら両頬を撫でてやると、瞳に溜まっていた涙が溢れ出し、
すすり泣きながら私の胸に顔を埋める。
涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げ、私を見つめるクリスティーヌと口付けを交わす。
つい何時間か前のおやすみの軽い口付けのようではなく、
ゆっくり丹念に、彼女の口腔内を味わうように舌を絡め合い、
優しく口付ける。
「大丈夫か?怖くないか?」
まだ涙で真っ赤になった瞳で、
仰向けのままでズボンを脱ぐ私を見下ろしながら、クリスティーヌは二度、三度と深く頷く。
もう一度口付けを交わすと、クリスティーヌは体を上にずらし、乳房を私の顔に押し付け、
私の頭を抱きかかえた。
「ああ、クリスティーヌ…」
長い間の私の辛抱も限界だった。
夢中で彼女の片方の乳房を口いっぱいに頬張り、乳首をねっとりとヒルのように舐め回し、
力強く吸い上げる。
その間も片方の乳房を揉み乳首を摘み爪で軽くこすり、交互に愛撫した。
そんな私の上でクリスティーヌは切ない息を吐きながら細い体をよじり、私の
腹に陰部を擦り付け、激しく腰を押し付け回す。
私の臍の周りには濡れたものが塗りたくられ、私自身は彼女の尻に先が触れんばかりに反り返っている。
しかし細い腕がしびれてきたのか、そのうちぐったりと私にのしかかり、私の頭の上で
荒い息を吐いている。
私の顔いっぱいに柔らかくて優しい乳房があふれ、夢中で両手で揉み、
頬ずりしその温かみを味わいながらむしゃぶりついた。
「辛いだろう、クリスティーヌ」
抱きしめて仰向けにしてやろうとしたが、彼女はまた以前のように体を下にずらし、
私自身に顔を寄せる。
「だめだ!だめだクリスティーヌ…!」
口に含み、しゃぶり始めた彼女を引き離そうとするが、
わずかに首を振って私自身を離そうとしない。
「わかった、しょうのない子だ…」
それでも無理に仰向けに寝かせ、私は彼女の脚に向いて跨り、脚を開かせる。
太腿を抱えて肘をつくとクリスティーヌの花園に顔を埋め、茂みを片手で梳きながら、
膨らんだ蕾みをべろべろと、たっぷりの唾液を絡め舐めてやる。
クリスティーヌの顔の前に、私は尻を差し出したかっこうになる。
毛深い私のその箇所まで、自分でもよく見たことなどはなかった。
「ああ、さすがに私でも恥ずかしいよ…」
クリスティーヌは私自身を上下にしごきながら、もう片手で袋を揉み、
そのうちそっと私の尻を撫で回す。
彼女が、ちゅっ、と私の尻に口づけをした時、あまりの快感に私は顔を埋めているクリスティーヌの花園に、
はああっ、と熱い吐息を吹きかけた。
彼女の両足がビクッと震えて、乾いた吐息が漏れる。目の前で熱い蜜がシーツをじわっと湿らせていく。
顎を恥骨にぐりぐりと円をかくように押し付け、
包皮をそっと前歯で軽く噛み、剥ぎあげる。溜息のような声とともにクリスティーヌの腰が震えた。
唾液にまみれた小さい芽が、外気に晒されて恥らうようにぷるっと揺れる。
剥いだ包皮と愛芽のすき間は濃いピンク色で、ぴくぴく震えていた。
しばらくは、ちろちろと舌先で芽先を突付いてやった後、力を入れた舌をそのすき間に差し入れかき回し、
唾液でずくずくになり、ふやけそうになるまで愛芽をしゃぶり続けた。
その刺激に応えてクリスティーヌの背が二度三度とバウンドした。私の尻を掴んでいる手にも力が入る。
がぶっと愛芽を私の口の中に捕らえ、ざらついた舌の表もねっとりした裏も使って激しく蹂躙する。
愛液が溢れ続ける蕾にくちゅっと指を差し入れてやると、彼女の腰が激しく暴れ出すが、
苦しくない程度まで体重をかけて下半身を押さえ込む。
歯で、舌で、唇で、代わるがわる愛芽を花びらを嬲り続けながら、人差し指と中指を蕾に差し入れ、
手首を回し内壁をそっと、ぐちゅぐちゅと掻きまわす。
私の尻を触る手が震えながら、袋から敏感な溝をつたい、そして一番触られたくなかった箇所へ指を這わせる─
「ああっクリスティーヌ…!」
耐え切れず、私が先に折れてしまった。
とうとう我慢出来なくなり彼女の体から降り、片ひざをつき、
息を整えるとクリスティーヌを抱きしめ、のしかかる。
「ああ、もう…」
クリスティーヌはゆっくり脚を大きく自分から広げ、腰を浮かせる。
我慢の限界を超えた私は何の躊躇もなく、彼女の中に私自身を押し入れた。
「……!」
荒い息を吐き、体がビクッと跳ねる。
「大丈夫か、クリスティーヌ?」
私も激しい息を吐きながら、彼女の表情を伺い、気遣いながらゆっくり腰をすすめる。
たっぷり濡れたそこは私を優しく迎え入れてくれた。
「怖いか?ああ大丈夫か…?」
そう聞くと、 『だいじょうぶ、』 と、
唇を動かし頷き、目を閉じて快感に満ちた表情で私にされるままになっていたクリスティーヌだったが、
私のすべてが彼女の中に入り、激しく動き出した時、
突然大きく瞳を開き、ビクッと上半身を起こす。
私の顔を凝視し、肩に手をかけ震え出した。
「私だ、クリスティーヌ、私だ」
頬を両手で包んでやり、見つめ合う。
しばらく私の顔をじっと緊張した面持ちで見つめると、また瞳を閉じて私の首に腕を回す。
「私だよクリスティーヌ…」
力いっぱい抱き締め合い、クリスティーヌは何度も頷いた。
私の背中に回っているクリスティーヌの指が、何かなぞっている。
縦にすーっと一本引くと、またもう一度縦に引いてそのまま横になぞる…
「…クリスティーヌ…」
激しく尻を回すとベッドが軋み、クリスティーヌの細い体が跳ね上がる。
乾いた激しい息を吐きながら、クリスティーヌは私の背中に
爪を立て、しがみついて耐えている。
上下左右に揺れる彼女の肩を押さえつけ、さらに奥深くしっかり閉じている子宮口を、
押し開かんばかりに何度も激しく突き上げる。
肩を押さえつけられている為、身動きひとつ出来なく、
両脚を私の腰に絡め、頭を左右に振りぐっと爪に力がこもる─
顔を真っ赤に染めて、クリスティーヌは絶頂に達した。
吐息を何度も短く吐きながら、徐々に指の力が抜け、体の力も抜けていく。
彼女が私の背中を優しくまた指をなぞり、撫で始めた頃、
母に包まれたような暖かい彼女の中で蠢いていた私自身も限界を迎えていた。
「…クリスティーヌ!」
背中の彼女の指がくるっとカーブを描いた時、目の前が眩み、
体の底から湧き出る快感と幸せに、私はクリスティーヌの中で果てた。
声に出さなくても伝えられる。
私のただひとつの願いが叶った瞬間だった。
いつも起きる時間よりも、かなり遅くなってしまった。
クリスティーヌの、小鳥がするような可愛くついばむ口付けでやっと目が覚めた。
恥ずかしそうな、しかし、しばらく見られなかった可愛い笑顔で、
私の寝ぼけた顔を覗いている。
昨日までは私が先に起きて、クリスティーヌが目を覚ます頃に
朝食を持って上がってきていた。
一緒に食事をとった後は、彼女はまた昼食の時間まで休む…といった日常だった。
しかし今朝は、クリスティーヌも体を起こしベッドから降りようとする。
「クリスティーヌ寝ていろ、すぐ作って持ってくる。
具合が悪いのだろう?」
しかし彼女は顔を横に振り、
『キッチンで、食べたいの、』
とにっこりと笑い、身支度を始める。
その日からクリスティーヌは、ゆっくりだが、もとの元気な姿を取り戻し始めた。
徐々に昼間起きている時間が長くなり、本を読んだり、
屋敷内の用事なども少しずつこなせるようになっていった。
そして時々、
両親のものだった部屋のワードローブに私がしまい込んでおいた、
2つの金の指輪を眺めているようだった。
少しの間見ているだけで、またすぐにしまい込む、ということが最近何度かあるようになった。
スウェーデンの音楽界は繁栄を迎え活気づいていた。
数年前から国の教育機関が充実し、ストックホルム音楽院の開校など、
いつかマダムの部屋にあった雑誌で知った、本国出身の男性音楽家が牽引する
スウェーデン音楽はさらに開花の道を歩み始め、
新しい作曲家が次から次へと活躍を見せ、黄金時代を築き始めた。
時代は私たちに味方してくれた。
新しいアップライトピアノを用意し、私はさらに多忙な日々を送ることとなった。
私の作った曲に、作曲者の名前がいる。
この国では特に珍しくないようなので、私は何年も忘れていた自分の名前、
「エリック」という名前を名乗ることにした。
シャニュイ子爵の兄フィリップ伯爵が病で亡くなり、弟である
彼が伯爵家を継いだ、と、
クリスティーヌの親友であるメグ・ジリー…
まもなく貴族の御夫人となる彼女から時々届く手紙にそうあった。
そして伯爵は予定通り、侯爵家の令嬢を妻に迎えたということも、
控えめに書き加えられてあった。
シャニュイ伯爵家は安泰、今なおオペラ座のパトロンとして援助を続けているということだった。
良い天気のある日、私たちは屋敷の玄関の段差に並んで座って、野鳥に餌を与えていた。
つがいの鳥たちが私達の足元で仲良くさえずり、2羽でぶつからないように絡みながら飛んでいく。
ふとクリスティーヌが、にっこりと微笑み私の袖をひっぱる。
「なんだ、クリスティーヌ?」
「………」
「私もだよクリスティーヌ、
愛している、心から…」
嬉しそうに笑うクリスティーヌを抱きしめ、今日何度目かの口付けを交わす。
私たちはさらに寄り添い、また新たに飛んでくる鳥たちのさえずりを聞いていた。
クリスティーヌは、愛しています、と唇を動かした。
知っていたよクリスティーヌ、
ずっと前から、きっとそうだと思っていたよクリスティーヌ…
クリスティーヌが18歳の誕生日を迎えてから数ヶ月経ったある日、
屋敷の裏の森に面したテラスのテーブルの上に、私は大事な万年筆と2枚の大判の用紙、
そして彼女宛ての郵便物2通を置く。
「クリスティーヌ、シャニュイ伯爵と支配人から手紙が来ているぞ」
しかし色とりどりの花がたくさん咲いた花壇の花を摘んでいた彼女は、
手紙を開けても良い、というジェスチャーをした。
そしてまた、母親の墓に供える為の花を丁寧に摘み続ける。
支配人からの手紙には興行収益の明細について淡々と書かれていただけだった。
入金金額を確認したところで、適当にテーブルの端に向かって封筒と便箋を投げると、
床に落ちた。
そして次のシャニュイ伯爵からの手紙、
私はしばらくの間、丁寧な字で書かれた宛名の「クリスティーヌへ」の文字を見つめた後、
そっと手紙を開けた。
伯爵からもまとまった額の金が定期的に入金されていた。
喉をつぶされず、歌姫としてあのままオペラ座で活躍していれば得られたであろう利益を、
はるかに上回る金額が送られていた。
何度か断りの手紙をしたためたが、それはまるで無視され続けている。
貴族としての確かな教育を受けた気品の感じられる、美しい文字で書かれた、
シャニュイ伯爵からクリスティーヌへの手紙にゆっくり目を走らせる。
季節の挨拶から始まり、身の回りで起きた小さな楽しい出来事や飼っているペットの事…
クリスティーヌが喜びそうな話題ばかりだった。
私の知らない、幼少の頃のクリスティーヌとの夏の海の思い出であろう話も書かれてあった。
「海でのあのことはずっと僕たちだけの秘密だよ、君も覚えているよね」
胸を痛めながらも読み続ける。
オペラ座では今日もお父さんの曲が鳴り響いているよ、
君は誇りに思うべきだ、ともあった。
そして一番最後に、
「クリスティーヌ、これだけは信じて欲しい。今でも君の事を愛している─
きっと僕は永遠に君を愛し続けるだろう」
と綴られてあった。
「クリスティーヌ、手紙を読むか?」
と声を掛けたが、今はいいわ、と手を振り、摘んだ花を束ねて綺麗なブーケに仕上げている。
ため息をつき、私は便箋をまた元通りに丁寧に折りたたみ、封筒にしまった。
手紙をテーブルの端にそっと置き、2枚の大判の用紙の片方を取る。
それは、何日か前から私が思いつく限りのスウェーデン人の女性の名前を、
片っ端から書き込んでいる用紙だ。
シャルロッタ、アンナ、マルガレーテ、ソフィア、トーべ、カロリーナ、エマヌエル、
ロッタ、マリア、ヴィクトリア、イングリッド、エレン、ヨハンナ、
さらに書き足す。
「グレタ、ビルギッタ、フレデリカ、ジュリア、ハンナ、アマンダ、モア、マチルダ、ミカエラ…」
ふと顔を上げると、目の前の花壇にいたはずのクリスティーヌの姿がない。
「クリスティーヌ!」
立ち上がって周りを見渡すと、森に入って行ったようで影が見える。
「危ない!そこから動くな!」
そう叫びながら走り出す。
「………」
クリスティーヌは新緑が眩しい森の中で、楽しそうに
まるで歌を歌っているかのように唇を動かし、木に手をつきながら優雅に舞い踊っていた。
駆けてようやく追いついた私はそんな彼女の両肩を掴み、それ以上歩かせるのを制止する。
「木の根にでもつまづいたりしたらどうする!勝手に1人で森に入るなと言っただろう?」
クリスティーヌはにっこり笑って、大丈夫よ、と唇を動かす。
「また発声練習をしていたのか、無理をするな。
神父はよく事情を知っているのだ。
どうしても言葉が出ないのだったら、唇を動かすだけでもよいと言っている」
クリスティーヌは明日、神父に言わなければならない 『Ja.』 (ヤ、スウェーデン語で“はい”の意)
の一言を練習していた。
レッスンしているところを聞かれるのは恥ずかしいから、と
私の目の届かない所で密かに発声練習をしていたようだ。
「小さい時からお前には、声は腹の底に力を入れて出すものだ、と指導してきた。
しかし今は絶対に力を入れるな」
「…、…、…、」
「そう、その程度でいい、小さな声でいいから…」
お互いの腰に手を回し、私はクリスティーヌの体をしっかりと支えてやり、
口付けをすると足元を気にしながら、一緒にゆっくりと森の奥へ歩んでいった。
テラスのテーブルの上に置きっぱなしになっている、今にも風に飛ばされそうな
もう1枚の用紙には、ただひとつの名前だけを、
「グスタフU世」
と私は書いていた。
<終わり>
読んでくれて有難う。
>29から続いた連載はこれで終わりです、もう何も思いつきません…
しばらくはどこにも投下する予定は無いので、やっと買ってきた
「ファントム」をじっくり読むつもりっす。
また新しく萌える事があったら投下させてください。
天使様!!ありがとー!おつかれさまでした。また待ってます。
>>730 乙!
有難う!
先生とクリスがエロくて幸せで悶え死にそうです。
>730
GJ! >724で涙が……。
最初はこのふたりから歌がなくちゃっちゃうの?と思ったけど、こういう結末も
しっとりしてていいよね。マスターがすごく幸せそうで嬉しいよ……。
しかも、エロいし☆
>730 本当にdな!
天使の才能に感謝しる
>730
天使様GJGJ!!
連載乙でした。ハァハァしますた
攻めるときは男前なのに攻められると弱いマスター萌え。
子供の名前に悩みまくってるマスター萌え
いじらしくて可愛くて誓いの言葉練習してるクリスに激萌え。
どうもマリガトン天使様
そっか〜〜赤ちゃんできたから 木の根につまずいたら
大変だったわけだ〜w
素敵萌え〜
737 :
730:2005/09/17(土) 23:53:28 ID:KjRcR0Jn
感想レスをいただいて、初めて、書いてよかったといつも思います。
本当にただただ感謝です、有り難うございました。
この結末は実は6月に書いて、これに合わせて話を進めてきました。
クリスが声を失う設定にしてしまって、きっと非難あるだろうなとビビってたんですが、
>733氏のように優しいお言葉いただいてホッとしています。
エロかったですか☆良かった☆(←もうこれを付ける流行は去りましたね…)
後日談というか、後年談を投下直前にひらめきました。
ファントムとクリスはこの後3人くらい子供をもうけて(男1人女2人くらい)
いずれの子も両親より音楽の才能に恵まれ、世界の舞台で活躍する
オペラ歌手やら作曲家やらに成長したら良いなと考えてしまいました。
クリスは数年後、治療の甲斐あって日常会話が出来るまで回復し、
オペラ座でのプリマドンナの時期は短かったけれど、
よき妻よき母の人生も良かったのではと激しく妄想…
ここまでくると既にエロパロの分野ではありませんし、
さすがにもう作文には出来ないのでここで書かせていただきました。
長文すみませんでした。
新しい、そして連載をお持ちの職人さんの投下を待ってます。
>737
長期連載、乙でした!
スウェーデンに行くというのが新しくて、物語性に富んでいてすごく良かった。
後年談、エロなしでも読みたいなぁ……。けど、わがままイクナイよね(ショボン
本当にありがd!
739 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 01:15:09 ID:OvvRJmiH
276 :風と木の名無しさん :2005/09/18(日) 01:38:35 ID:qkz9Ta19
スレ違いだしageんなヴォケ
277 :風と木の名無しさん :2005/09/18(日) 01:50:20 ID:O2Nl2l4O
出品者なんじゃないの?
なかなか落札してもらえないもんだから、なるべく多くの人に
見てもらおうと思ってるんだよ
グスタフってあの人か、クリスの父ちゃんか!
思い出せた今、すんごく感動したw
>730
長く壮大な物語を読ませてくれてありがとう。
ホント楽しませてもらったよ。アナタの書くマスター大好物だったよ…
また創作意欲が沸いたらごちそうしてくれ!
ラウルからのまだ愛してる手紙が届いたりと、まだまだファントムにとっては
心穏やかではない生活なのかなと思っちゃったりして。
映画のラウルもきっと心穏やかな人生ではなかったのかなとも考えちゃいました。
ラウルファンにとっても良い結末でした、ありがとう。
容量が480KBを超えましたので新スレを立ててきます。
もし立てられなかったらまたその旨書きますので・・・
立てたら誘導します。
テンプレはこれでOKでしょうか?しばらく立てずに待ってます。
↑ 関連のアドレスがちょっとズレてる・・・立てる時は直します。
関連に、
>532様のサイトのアドレスも、と考えましたが個人様のですし迷惑がかかると
いけませんのではずさせていただきましたが良かったでしょうか?
まとめサイトからリンク出来るようですし・・・
お疲れ様です、それでOKかと思います。
あ、5番は開けておかないとね。
>744
お疲れ様です。スレ立て、よろしくお願いします。
天使様方が投下する場合は次スレかな?
ま、また関連アドレスがずれた・・・orz
埋め
前スレの埋めでは海外サイトの話なんかになったけど、この間出版されたという
コミックを読んでみた方、いらっしゃいますか?
表紙が多分ファントムなんだけど、髪が長くていかにも801っぽい雰囲気だったので
買っていないんですが、内容はどうだったのかな、と。
埋めながら語りたいです
本スレだったかな、コミックの話出てましたね。
私も読んでみたいけどなかなか本屋さんに行く時間も無し。
ぜひ読んだ方感想聞かせてください。
私も職人デビューしてみたくて、なんとなくストーリーが湧いてきました。
頭の中ではシーンが浮かんでもなかなか文章に出来なくて困っています。
天使様方にお聞きしたいのですが、
どこから書き始めていらっしゃいます?
やはり最初から順序よく書いてらっしゃるんでしょうか。
先日の天使様はなんかラストシーンから書き始められたとか(すご・・・)
自分も頭の中でモヤ〜〜とストーリーめいたものが浮かんだりするんだけど
文章として成り立たせるテクも甲斐性も無い…
ここで作品読んでドキドキハァハァウルウルするので精一杯です。
「エリック」になりそうでならなかったID。
>750
おお、職人デビュー、楽しみ!
自分も投下した人間のひとりですが、自分の場合は割と最初から書く方。
あとは書きたいシーンだけ先に書いてしまって、その前後を書くというのも多いです。
それと、打つ時間を短縮するためというのも大きいけど、書き始める前にほとんどの
筋とセリフ、場合によっては文章も脳内で作っておいてから書きます。
脳内で作るのは電車の中が多いので、そこで打ったりできないってことも原因ですが。
>752
いや、ホント惜しいね!
>749
コミック読みますた。
絵の雰囲気は耽美系だけど、逆に、美しい素顔に
趣味悪い仮面で醜く見えてるフシがあるけどw
内容は割と原作寄りっすよ。
ルルーによる語りまであるし。
無理に801に仕立てるとしたら、シャニイ家の
熱い兄弟愛か…?
コミックの情報ありがとう!買ってみよう。
ルルーの語りというのに興味ある
あと15KBあるけど、投下するなら次スレでしょうか?
>757タソ ブツの量にもよると思うが・・・自分は次スレが無難かとオモワレ
エンジェルご光臨の予感にワクワクテカテカ
759 :
758:2005/09/20(火) 01:04:36 ID:FjoCqAAM
スマン
×ご光臨 ○ご降臨
吊ってくるワ
>758
ありがと。あまり長くないっぽいのでこっちでも大丈夫かなと思ったけど、
次スレに投下することにします。
>>755 趣味悪い仮面とは、表紙にあった唐草模様wみたいのが付いてるやつ?
全編あの仮面なの?
書店で表紙だけ見たんだけど、絵柄を見て「これは私にはダメそう」と思って
スルーしてしまった。レジカウンターに持っていく勇気もなかったよ。
風呂上りの埋め酒は最高
職人さんは他の映画のシーンなどが頭に浮かんだり、取り入れた事ってある?
または漫画とか。
自分でいうなら、
>>261のクリスのワカメダンスは「日陰のふたり」のシーンから連想したし、
>>277ファントム男泣きは「ゴッドファーザーpartV」のアル・パチーノだし。
全体的に「ピアノ・レッスン」テイストだしな…
パクリだといわれる前に自己申告しておきまする。
「OG」になりそうでならなかったID
>>761 そう、表紙の唐草模様(?)みたいな仮面で全編。
中はカラーじゃないので、模様が細かく線で表してある。
それが、個人的には好みじゃなかった…。
人物の顔や背景は、大部分は、個人的には大丈夫だった。
>>763 CG=コンビューター・グラフィックですな。
てか、“ワカメダンス”というネーミングセンスにワロタですよ。
自分は「エリック」になり損ねましたが。
そか、職人さんたちも色々な映画見たり本読んだりしてらっさるんだなー。
自分も頑張ろう。
>>762 自分は『ロリータ』から「あまりの愛しさに気が狂いそうだった」という独白を
ファントムの独白に使いました。ってか、今でもしょっちゅう使う。
自分よりはるかに年若い女に身も世もないほど恋した男ってことでイメージだったので。
あと、本で確認することも多いです。
かなり以前に作中で『後宮からの逃走』の歌詞を引用した時は『世界のオペラ50』、
作中のクリスの衣装の生地は『カラー版 世界服飾史』、パリの地理関係は
『新詳高等地理』(高校生が使う地図帳だねw)を参考にしました。
>762
すいません、連投なんですが、『ピアノ・レッスン』、すごく納得した。
読んでる時のイメージ画面がいつも雲が低く垂れ込めている感じだったので。
なんというか、すっきりしたな、と。あの作品、いいですよね、私も好きです。
なるへそ…ドレスや小物などの名称にとても詳しいなと思ったら
すざましい勉強の成果だったわけですね
ネタって変な時に思いつく・・・
絶対といっていいほどパソコンの前では思いつかない。
地下鉄の中、仕事中、人と話してる最中、
メモが見当たらない時はレシートの裏などに書き込んでしまう始末
埋めだから雑談許して下さい
>768
時計とカメラは家人がマニアなので、ちょっと聞いてみた……、というか、
自分が勉強しなくて済むからSSで使った……。
服飾は、友人がそっち関係なので、ちょっと聞いたら色々説明してくれて、
件の本をくれた。まさかエロSSに使うなんて言えなかった……。
自分でちゃんと調べたのは地理ですね。地図帳とっといてよかった。
ネタはもっぱら通勤電車の中で思いつく。自分もレシート裏よく使う。
時々捨ててしまってOTLになる。
埋め立てましょう、あと11KB
まさに私のレスはレシート裏になってしまうわけなんですが
天使様方はどの方もやっぱり長いこと小説を書かれてるんでしょうか?
ずっとロムらせてもらってるんですが、すごいなあって。
本とか出してらっしゃる方もおられるのかな
自分は出してないし興味もないな…
コミケとか行かないし(なんかしんどそう)
たまにヤフオクとか通販で同人誌買ったりするくらい。
2ちゃん来てから物書きするようになったから、匿名で投稿するのが当たり前になっちゃった。
自分は小説もエロもパロも今回が初めて。
同人誌や二次創作、コミケなども存在していることは知識として知ってはいたけれど、
よもや自分がはまるとは思わなかった。こんなに面白いとは!と驚いている。
本はあるけど、小説とかとはまったく関係ない分野。
第3幕が始まっても未だにカルロッタは登場せず(苦笑)
個人的に、ミニー・ドライウ゛ァーは好きなんだけど、
難しいよね…ヤッパリ
挑戦してみようと思ったけどさー、映画の時点のカルロッタと
ファントムだと、カルロッタに乗っかられて搾り取られてひーひー
言ってるマスターしか想像できなくてorz
(んでカルロッタが高笑いしてそう)
少女の頃のカルロッタと若かりし日のマスター、一夜の邂逅!
とかなら、なんとかイケそうなんだけど。
774
それイイ!!
キボン!!
>>774 イカせてください天使様…
カルロッタの少女時代なんて、想像すらしなかった新アイデアール!
素晴ラシス
一幕目に一回だけ投下したことあるのだけど、何かすごいHPに加えて
くれてて、ど感動してしまいました。
勢いづいて一本書いてしまったのですが、長い上にエロがなかった。
ほんと、申し訳ないですが、他に出すとこもないので、貼らせて頂きます。
新しい方を使っていいんですよね?
クリス→天然で思い込み激シス
ファントム→ヘタレで知能指数低めorz
ラウル→扱い悪し
こんなんでイイと言う方、読んでやって下さい。
>>777 フィーバーおめ!
感想は新スレの方へカキコしてきました。
まとめサイトが出来てからさらに活気づいてきてますね、このスレ
>>774の天使様といい、楽しみすぎる。
カルロッタに搾り取られてカラカラになるファントムも読みたいハァハァ
>まとめサイトが出来てからさらに活気づいてきてますね、このスレ
>674氏にあらためて感謝だな
今は1レスに60行書き込めるんだよな。
既にそうされてる職人さんは何人かいらっしゃるが、自分は
何故か頑固にも30〜40行で切ってしまう。
ちょうど話的にキリがいいんでそうしてしまうわけですが。
短い時は20行もないのに1レス使ってしまう。
スレにとってはどちらが良いのでしょうか?
早くKBを消費する60行、1000レス行きやすくなるそれ以下の行数…
1000レス行かなくてもhtml化はされないし、今はこのスレには
まとめサイトという素晴らしい保管庫があるしな。
でも結構悩んでる。
「短かすぎんだよUZeeeeeeeee!」とか思われてたら嫌だなと。
天使様の都合の良い方でいいんじゃないかな
読む方はあんまり気にしてないし
>>780 話的にキリのよいところで切るので問題はないと思うんだが。
前にさ、映画に出ていない人物も出していいってレスがあったが、結局ほとんど
出てこないよね。やっぱり書きにくいのかね。
ペルサ人とか?
そう。
ペルシア人を出すと数字板っぽくなりがちだからだろうか。
あとは、伯爵×ソレリとか、エリック×サルタンの娘とか。
原作はあんまりエロっぽくないせいでイメージが湧かんのかもね。
最近本スレでよく「ファントム」が話題に上がっていたけど、
この中のキャラでもOKかな。
エリック×ハーレムの女奴隷とか・・・
伯爵×ソレリ、読んでみたいものだー(´∀`)
メグ×ジャム ロリユリテイストで。
>>785 エリック×ハーレムの女奴隷、めちゃくちゃ読みたい!
ぜひとも投下されたし。いや、投下してください、天使様。
789 :
785:2005/09/25(日) 13:35:20 ID:PI7xadDS
>>788 まだ何も話を考えてないけどとりあえず書き始めてみる!
第3幕が終わるまでには投下するように頑張ってみます(遅筆ですみません)
もちろん、このカップルで書きたいという他の天使様のも読みたいぞ。
「ファントム」は受付けられないという人も少なからずいると思う。
本を読まなきゃわからないようなのは書かないように努力してみる。
>>789 おお、待ってるよ!
いや、まじ最近、活性化してきてるよね。嬉しい限りだ。
>>777 また投下ヨロ!
まとめサイトに格納されてる前作もまたゆっくり楽しませていただきますね。
しかし・・・
自分も投下した事あって、2幕に投下したんでいずれはUPしてもらえると思うのですが、
どんなに綺麗に仕上がるんだろうと楽しみ半分、実は恥ずかしさ半分だったりする。
正直書き直したい。
自分のは読み返せない、パソコンからはとうに消しちゃってる。
でも管理人さん、いつも本当にありがとう!
伯爵×ソレリ、読んでみたいなぁ……。
華麗にエロいんだろうか。
投下したいしネタはあるのに二月から規制くらって書き込めない
もう自分でサイト作るしかないと思って着々と準備中
まあヒロインが完全オリジナルだから批判受けるかもって気持ちもあるんだけど…
規制がとかれたら絶対に投下するから今は天使様におすがりします
どうかこのスレが二桁まで続きますように(´人`)
>>793 ●を買ってもダメだろうか?
自分、第1幕読みたさに●買ったけど、それから規制とか一切ないよ。
795 :
793:2005/09/26(月) 20:43:46 ID:uBmGRCaR
>794
クレジットカード持ってないです
何分まだすねかじりな身分なもので自分の口座すら持っていません
とりあえず自サイトでガス抜きしつつ期を待ちます
鬼畜ファントム書きたい(つД`)
規制とかに全然詳しくないんですが…
自宅パソコンでSS書いて完成したらCD-Rに書き込んで、
ネットカフェから投下とかってだめ?
毎日小出しでも全然OK!
鬼畜ファントムすごく読みたいよ
自サイトにも是非訪問してみたいのですが無理かな。
797 :
793:2005/09/26(月) 23:30:20 ID:uBmGRCaR
>796
その手がありましたね!
でもお金無いんでできたら学校から投下を試みてみます
サイトはまだ完成していませんので…
しかもまだエロ要素は無いので急ピッチで制作します
物凄いヘタレサイトになりますがご要望があるなら完成後ひっそりと曝したいと思います
>>797 おお、ガンガッテ下され!
楽しみに待っています。
あ、学校からの投下はくれぐれも慎重に…
>>797 楽しみにしとります。
ホントーーーに余計なお世話だろうが、一応ガッコでの処理案。
ツール>インターネットオプション>
インターネット一時ファイル「ファイルの削除」
履歴「履歴のクリア」
>>797 自分も余計なお世話なんだが。
学生一人ひとりにIDとパスワードが与えられている環境?
もしゲストアカウントでログインできるなら、ゲストで。
IDでログオンすると、そのIDでログが残るよ。
サーバ管理者(担当教員)がチェックしている可能性大。
801 :
797:2005/09/27(火) 07:08:08 ID:X4pDUWSA
みなさんありがとう(つД`)
まだ授業が本格的に始まらない今のうちに書きだめします
>800
…ゲストでログインできません
ネカフェかorz
あと1KB…
さらば第2幕!
おお、あと1KBか
埋めも面白かったなぁ
第3幕でも埋めやりたいね
500kbだ
500KBゲッツ!?
807 :
801:2005/09/28(水) 14:12:05 ID:yA9KFLyc
エロに手を付けてみたもののかなり鬼畜な内容に…orz
もう二つ三つエロを増やしてから公開予定なので来月中にはできると思います
ドイ語二つ落としてたorzorz
808 :
ファントム:2005/09/28(水) 16:27:13 ID:aUaP44Kn
こ
の
続
き
は
第
3
幕
で
会
お
う
809 :
ファントム:
('A`)