ここでは、
谷川流氏の小説を愛する人々が、
偽長門が顔を赤らめる瞬間を想像してハアハアしたり、
それを小説に昇華してみたり、
それをみんなで読んでハアハアしたりします。
偽長門でなくても谷川キャラならどんどんカモン。
実体参照がトリップに化けてこうなるんだよな確か。orz
5 :
名無しさん@ピンキー:05/03/13 20:24:21 ID:/n6BsSCt
1乙駆れ
7 :
名無しさん@ピンキー:05/03/13 22:09:25 ID:syPjsewr
>1
乙華麗。
>7
SS作成ガンガレ!
10 :
名無しさん@ピンキー:05/03/13 23:20:35 ID:/n6BsSCt
即死回避age
右往左往、紆余曲折、七転八倒の末晴れて僕は凌央と恋人同士になった。
『いやー、おめでたいですね、どうですか今の気分は、
よ、このロリコン!世の男性から殺されること請け合いですね。
んふふ、所がですね、あなたが凌央さんとの情事を記録させてくれるというのなら
全力を上げてサポートを…何をなさいますか、いや、ダメ、ああ、油が……』
何かほざいていたエロコンピューターは揚げ物の残りの油に漬けておいた。
それはともかく凌央と僕は恋人同士だ。
今なら彼女の表情の区別がつく。
僕といる時は1ドットほど頬が赤いとかね。
そんなとりとめもない、巴に言わせると
【嬉しいのは分かりますが
のろけるのもいいかげんにしていただけますか】
何てことを考えていたら凌央がてくてくと来た。
「………」
ふむ、頬が2ドットほど赤く見えるということは…
凌央はいつもの勧進帳を取り出しめくった。
『する?』
さてどうしたものか。
>>1乙です
即死回避に即興で書いたものを張り。
ここで終わりですよ。
こーのロリコン!
ペド野郎!!
続きはどうした、どこいった?
ところで
>>9のリンクってどんなの?
携帯だと見れないから教えてくれないか。
>>16 軍艦長門とそのクルー1000人強のモノクロ写真
18 :
名無しさん@ピンキー:05/03/14 12:55:06 ID:DyioSu0j
即死回避age
19 :
名無しさん@ピンキー:05/03/14 12:56:38 ID:DyioSu0j
即死回避age
20 :
名無しさん@ピンキー:05/03/14 12:57:23 ID:DyioSu0j
即死回避age
即死回避age
22 :
荒らしではありません:05/03/14 12:58:38 ID:DyioSu0j
即死回避age
23 :
荒らしではありません:05/03/14 12:59:30 ID:DyioSu0j
即死回避age
もっと書き込まないと…
即死回避age
今のうちに鶴屋さんはいただいた!
そんなにすぐ死ぬものなのか。
長門に関しては前スレで色々といただいた。
あろえはすでに俺がいただいてあることを付け加えておこう。
ガニたんはもらっておく
シャミセンはもらった
キョンの妹はもらった
部室はもらった
じゃあパソコンはもらった
朝比奈さんは漏れがもらったー
涙目でふてくされてるハルヒはもらった(本スレより)
凌央はモラタ!
じゃあ偽長門は俺が貰う
38 :
名無しさん@ピンキー:05/03/15 00:24:06 ID:RKRB50Qx
凌央に状況解説されている巴はもらった!
茉衣子くんは頂いておこう
部長の腕章は私がいただいた
じゃあ、団長の三角錐貰ってもいいかな?
朝比奈さんの全コスチュームとみくるフォルダを頂いた。
あと、射手座の日の最新バージョン(デバッグ済み)も。
またこの流れかw
長門のしおりは頂いた!
>>43 漏れも、この流れ、秋田よ
じゃあ、デジカメはもらっていく。
ん、真っ二つにされたレフ板もらってくねー
俺は・・古泉を・・・
流れぶったぎって悪いが、今日消失を買ったんだが、カラーイラストの長門は可愛すぎだな!
ということで、偽長門はもらった!
というわけで37と47による偽長門を巡っての熱き戦いが始まったのであった
女性キャラ全員俺のもの
ならば俺こそが女性キャラ
じゃあ俺は女性キャラのもの
いい加減モチツケ!
ここで流れを変えてみる。
127氏の涼宮ハルヒの増殖で
長門が喫茶店で言いそびれた言葉が「できちゃった」じゃなかったのが残念。
>>55 それは長門に「できちゃった」といわれる権利を俺がもらったからだ。
エロ無しSSはどこに投稿すればいい?
「〜は俺がもらった」
の流れ、もうやめない?
飽きたし、無駄
>60
正直皆そう思っているんだろうけどね。
しかしSSが来なくても荒れないでスレが伸びるということは
我々の将来はまだ明るいということだよきっと。
62 :
宮野秀作:05/03/17 03:10:59 ID:p7bH77Ln
そんなことより
>>57君よ。ここのスレタイと
>>1を見たまえ。
『エロ』とはどこにも書かれていないではないか。
ということは論理的に考えても君がここで非エロのSSを
投稿することを躊躇する理由はどこにもないと言えるのではないかね。
さあ、
>>57君よ、君の思いの丈を我々にぶつけたまえ!
とか書くといつかみたいになりきりで急かす人が続いたりしてなあ。
このスレの人はノリがいいよ。きっとスレの潜在能力も高いんだろうなあ。
ということで
>>57さん、気長に待ってますから無理せん程度にがんばってください。
63 :
57:05/03/17 03:22:21 ID:+Gj2MONn
すでに書いてあるんですが、今までSSなんぞ書いたことが無い上に萌えのかけらもない代物でして。
ふと思いついた1シーン的ななにかを書き連ねた駄文ですが。
とりあえず貼りますんで。
批評歓迎。
批判とかはへこむんで勘弁。
64 :
57:05/03/17 03:24:13 ID:+Gj2MONn
涼宮ハルヒの宇宙
冬の寒さも和らいで、縁側でのんびり昼寝するシャミセンが似合う。
となりに朝比奈さんを配置して眺めていたいくらいぽわわ〜んとした日々が続いていた。
昨日と変わらない放課後、俺は部室にいた。
たしか昨日、部室で小泉が言っていた。
「非常に興味深い内容でしたよ」
頭の中で再生した声と目の前の小泉が発した声が重なる。
今のリフレイン以外、何が興味深いというのだろう。
65 :
57:05/03/17 03:25:13 ID:+Gj2MONn
ただのデジャヴュであることを期待しつつも心のどこかでああ、またかという気がする。
夏にも同じ事があったな。夏休みフォーエヴァー。
あの時と違うのは記憶を持ち越しって事か。
まるでX Filesの月曜日の朝かトゥルー・コーリングだな。
今回やり残したことはなんだ?
こんなことが起こるたびにいちいち驚いてたんじゃ身が持たない。
逆に王様から言い渡される無理難題をクリアしていくような気分でいるのはなんだろうね。
朝比奈さんごめんなさい、あの頃のピュアな俺はもういません。
「そう」
長門の視線がビームのように俺に刺さる、はずが長門がいない。
昨日はそこでハードカバーを読んでいたのに。
長門無しとなると今回の攻略は大変そうだ。いちおう小泉の台詞に耳を澄ます。
なにかヒントがあるかもしれないしな。
「宇宙を説明できる理論にスーパーストリング理論というのがあると…」
昨日と同じ気がする。同じ番組の話題が出ていた。
66 :
57:05/03/17 03:26:17 ID:+Gj2MONn
ただのデジャヴュであることを期待しつつも心のどこかでああ、またかという気がする。
夏にも同じ事があったな。夏休みフォーエヴァー。
あの時と違うのは記憶を持ち越しって事か。
まるでX Filesの月曜日の朝かトゥルー・コーリングだな。
今回やり残したことはなんだ?
こんなことが起こるたびにいちいち驚いてたんじゃ身が持たない。
逆に王様から言い渡される無理難題をクリアしていくような気分でいるのはなんだろうね。
朝比奈さんごめんなさい、あの頃のピュアな俺はもういません。
「そう」
長門の視線がビームのように俺に刺さる、はずが長門がいない。
昨日はそこでハードカバーを読んでいたのに。
長門無しとなると今回の攻略は大変そうだ。いちおう小泉の台詞に耳を澄ます。
なにかヒントがあるかもしれないしな。
「宇宙を説明できる理論にスーパーストリング理論というのがあると…」
昨日と同じ気がする。同じ番組の話題が出ていた。
そう、昨日は……
67 :
57:05/03/17 03:26:51 ID:+Gj2MONn
「非常に興味深い内容でしたよ」
小泉が昨日のテレビの内容を説明していた。NHK-BSでやっていた宇宙を説明する理論の特集だ。
「俺も見た。途中で寝たけど結構面白かったな」
「ちょっと、そんな面白そうな番組やってるならなんで私に連絡しないのよ」
まったく無茶を言う。10時過ぎだったし、俺だってチャンネルを変えてて見つけたんだ。
俺はハルヒのテレビ係ではない。
「NHKは即刻再放送するべきよ。それまでこの話題禁止」
ハルヒの言動は俺の想像の斜め上を飛んでいく。少しは協調性ってモノを持って欲しい。
「いいじゃないですか、それが涼宮さんの特性ですよ」
朝比奈さんが淹れてくれたお茶をすすりながら聞き流す。相変わらずうまいですな、お茶。
「ありがとうございます」
いつものメイド服でお盆を胸の前にもって朝比奈さんがほほえむ。
「あたしにもお茶ちょうだい」
ハルヒに呼ばれ、とてててというSEが似合いそうな小走りで戻っていった。
その日は特に何も無く解散となる。
俺は部室を出て行く長門に声をかけた。
68 :
57:05/03/17 03:27:39 ID:+Gj2MONn
帰り道、長門に切り出す。
なぁ長門、宇宙の理論についていくつか質問があるんだがいいか?
こく、長門がうなずく。
さっき部室で話してた宇宙ヒモ理論ってのは本当か?
「人類の構築した論理はいいところまできてる。でも少し足りない」
ハルヒの落ち着き以外、なにが足りないんだ?
「極微小粒子の挙動と多重的な世界構造の関数が3つ。
無くても物理的な存在はおよそ説明できるけれどラプラスの魔は実現できない」
朝比奈さんに聞いたら禁止事項とか言われそうだな。
現在の人類では知りえない情報とかなんとか。
朝比奈さんのことだから理解できてない可能性のほうが高いか。
まぁいいや、んでそれは何?
69 :
57:05/03/17 03:28:21 ID:+Gj2MONn
「人、この世界では涼宮ハルヒの意思が世界に影響を与える。
それを説明する関数。説明してもあなたでは理解できない」
なんてこった。いまさらだけど長門の口から聞かされるとな。
んじゃもうひとつ質問、ヒモ理論のヴァージョンが5つもあるのはなぜ?
「この世界を説明しているのは一つ。のこりは平行世界の論理。本当はもっとある。
平行世界はほとんど同じだからどの説を利用しても有為な差は観測できない」
ほほう、同時進行で同じような世界があると。
「平行世界以外にも、上下位にあたる世界がある。これも説明しない。
この4次元世界なら下位次元の概念の理解は容易。でも上位の世界は理解するのは困難。
人類は仮説を構築したけれど、まだ明確な論理は証明できていない」
パラレルワールドとレイヤードワールドか。リングワールドはないのかね。
しかし、まるでSFだね。
「直感的に気づきかけている人もいる。この世界ではないけれど。宮野秀策、岩田裕、他にもいるかも。
だから小説にもつかわれる。現実は小説より奇なり、しかし真実は思考にあり」
俺はハルヒまかせでいいかげんな世界の深遠について考えるのを止めた。
70 :
57:05/03/17 03:29:18 ID:+Gj2MONn
回想シーンを終えてパソコンの前に座る。ヒント探しの第二段を開始っと。
お茶をすすりながら電源を入れてモニターを眺める。
OS起動画面が現れる。OversSystem Ver.0.89 sp2ってなんだ、何かの冗談か?
見慣れたデスクトップが現れるが変わったところは何も無い。
MIKURUフォルダの中身も変わっていない。
「あら、有希。今日は遅かったわね。理由無き遅刻は懲罰対象よ」
「クラスの仕事」
長門が部室に現れた。
長門に声をかける。
「なにか変なことなかったか?」
71 :
57:05/03/17 03:29:51 ID:+Gj2MONn
介入する。
実行。
終了。
72 :
57:05/03/17 03:31:10 ID:+Gj2MONn
「なにも。安心していい」
長門がほほえんだ、気がした。
涼宮ハルヒの宇宙 終わり
投稿ミスった。
脳内削除よろしく。
長門の胃袋は宇宙だ!
それはともかくグッジョブ!!
いいね、 このSSはYESだ。
GJ!学校とのリンク、いいね
BS-WorldDocumentary
はよく見るわけだが…
77 :
57:05/03/17 23:18:40 ID:+Gj2MONn
78 :
76:05/03/18 00:24:07 ID:1vzoGhCc
第一回はみたがひも理論の回は見逃した訳で…
相対性理論の方がまだ分かりやすいってことくらいしか分からなかったヽ(゚∀゚)ノ
80 :
57:05/03/18 02:32:23 ID:ezU6Vequ
長門有希の宇宙論
「超紐理論を簡単に説明する。
原子は陽子と電子でできている。
陽子を構成する素粒子(電子も素粒子)がある。
重力や光、熱は素粒子の波(がおこす現象)。
素粒子は点ではなく紐のようなものである、これが超紐理論。
これで説明するといろいろうまくいく。
極微小の世界の理論と、極大の世界の理論の橋渡しができる。
素粒子の特性はその紐の固有の周波数で決まるというのが現在の超紐理論。
これは5つに派生している」
81 :
57:05/03/18 02:36:47 ID:ezU6Vequ
「紐理論は10次元で説明していた。
これを11次元に拡張して超重力理論と結合、宇宙を膜のようなものとする膜理論となった。
でも重力の弱さが説明できない。理論上では重力が現実より強い。
そこで膜が別の膜に近づくと特異点となって重力が漏れ出すのではないかという仮説になった。
これは別の世界の存在を示唆する。
そして膜同士がぶつかるとシャボン玉どおしがぶつかったかのように別のシャボン玉、つまり膜が発生する。
これがビッグバン」
長門が視線を俺に投げる。
「そして涼宮ハルヒが自覚した瞬間、
小泉一樹が超能力に目覚めた瞬間、
朝比奈みくるが過去にさかのぼれない時点にこの世界は生まれた」
長門有希の宇宙論 終わり
今日のBS-WorldDocumentaryは仕事で見れなかったので膜理論について出てきたか不明。
『「そして…』以降はフィクションですが、それ以前はたぶん実際に論じられてる内容をかいつまんで
説明してます。
自分の解釈等が入っているので、正しい内容は涼宮ハルヒといっしょに再放送を待ってください。
82 :
57:05/03/18 02:41:33 ID:ezU6Vequ
涼宮ハルヒの宇宙と長門有希の宇宙論で言ってる内容が違うのは、
膜理論まで説明しちゃうと長くなりすぎちゃうんで切りました。
タイトルを「長門有希の宇宙」にしておけばよかったなぁ…orz
83 :
57:05/03/18 02:43:11 ID:ezU6Vequ
だれかが「朝比奈みくるの膜理論」のタイトルでえろえろなSS書いてくれるのをキボンヌ
>83
禁則事項です(終)
または
禁則事項です(照)
または
禁則事項です(恥)
……になる予感(ならないって
禁則事項です(抹殺)
禁則事項です(爆笑)
禁則事項です。(苦笑)
朝比奈(小)にとっては禁則でも、朝比奈(大)なら…
「キョン君、今日は膜理論について説明します。」
はあ、そうですか。
できるだけ今の時代の高校生にもわかるようにわかりやすくお願いしますよ。
「はい、そうだと思って、教材を準備してきました」
そうですかそれはわかりやすそうですね。
って朝比奈さんそれはあなたっ…
「はーいっ、ちょっと拉致ってきちゃいました。
この頃のわたしって注意力が欠けてたみたいね」
そういって、すっかり眠りこけている朝比奈さん(小)を「てへっ」といいながら
引きずり出す朝比奈さん(大)。
そんな乱暴に扱わないでくださいよ。自分の体なんだし。
それに傷ついたらどうするんですか。
「心配してくれるんですね。でも傷つけるのはキョン君、あなたなんだから。
ちゃんと責任とってくださいよ」
まさか。ハルヒじゃあるまいし、朝比奈さんを扱うときはミケランジェロの彫刻を扱うよりも慎重ですよ。
それより話を進めていただけますか。朝比奈さん(小)が可哀そうですし。
「今のはちょっとカチンと来ちゃいました。でもまあいいでしょう。
せっかちなキョン君のためにぱっぱと進めちゃいます」
ところでその膜理論やらと朝比奈さん(小)とどう関係があるんですか。
宇宙物理学とかじゃなかったでしたっけ。
「百聞は一見にしかずと言いますし、実物を見るのが一番なんです。
それに、『わたし』も教材なんです。わかりやすくいえばビフォーアフターです」
そういって朝比奈さん(大)は、例のテーマソングを口ずさむ。
何であなたがそんなもの知ってるんですか。あれってそんなに長寿番組なんですか。
「それは禁則です。私が言えるのは、今回の匠はあなただってことくらい。
じゃあ始めますよ。よーく観ててください」
そういって、朝比奈さん(大)は、ぐっすり眠っている朝比奈さん(小)のスカートの中に
ゆっくり手を差し入れた…
むう、名前欄また失敗してるし。慣れないことはするもんじゃない。
以上、小ネタでした。
続けたい人は続けてください。そんな価値も無いだろうけど。
生殺しかあぁあぁぁぁっぁぁ!!!!!!11
馬鹿な俺でも膜について分かるような、それでいてねちっこい説明を続けて下さいお願いします
>>93 朝比奈さんたちの「膜」は
温めた牛乳の表面にできるような膜とは別物です。
赤くてすぐ他界してしまう生物をすくうための膜
カンガルーの赤子?
金魚掬いのアレじゃないか?
NHKの特集見逃した…
再放送はNHK教育でやってほしいなあ。
スーパーストリング理論、と書くと格好よく聞こえるけど、
超ひも理論、と書くとアレな感じがするのは何故だろう。
ああ、そういやニュートン別冊に超ひも理論とかブレーン何とかって載ってたっけ
佳由季×真琴を書いて欲しいっス。
この二人好きな香具師いません?
>>100 好きなんだが、漏れは書けないので誰か書いてくれることをキボン
102 :
57:2005/03/21(月) 11:31:30 ID:z9doTJE8
書けないなら書いて貰えばいいじゃない。
ネタがないなら募集すればいいじゃない。
ゴメン・・・・・・orz
.-、 _
ヽ、メ、〉 r〜〜ー-、__ ________________
∠イ\) ムヘ._ ノ |
⊥_ ┣=レヘ、_ 了 | え−−い、マリー・アントワネットはいいっ!
-‐''「 _  ̄`' ┐ ム _..-┴へ <
| |r、  ̄ ̄`l Uヽ レ⌒', ヽ. | オスカルを出せっ! アンドレと一緒にっ!!
(三 |`iー、 | ト、_ソ } ヽ |
| |`'ー、_ `'ー-‐' .イ `、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | `ー、 ∠.-ヽ ',
__l___l____ l`lー‐'´____l. |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .| |
|| |__.. -‐イ
|| | ノ/
長門「パンがないなら私をたべればいい」
そうか、長門はドラえもんではなくアンパンマンだったのか…
真琴「妹とヤれないなら私とヤればいいじゃない」
喜んで
みくる(大)「みくる(小)とヤれないなら私とヤればいいじゃないですか」
喜んで。
ルパンダイブで襲いかかって強姦プレイ…
(;´Д)はぁはぁ
>>112 長門がだめなら偽長門をいただけばいいじゃない
お前ら五月蠅杉。
黙って待つヨロシ
ってホントに黙るなよ(笑)
素直な連中ばっかりなんだよ、きっと。
もしくは全員長門。
そして俺だけ俺
ハハハハーレムじゃないか
118 :
57:2005/03/25(金) 14:40:56 ID:7ANH7r3C
でも見た目はいろいろ違ったりしてな。
中身が長門のハルヒとか朝比奈さん(大&小)とか小泉とか。
みんな文庫本とかハードカバーもって微動だにせず読んでるのな。
……まるで街がオブジェに飾られたようだ。
で、しばらくしたらみんな一斉に家に帰り始めるんだ。
むしろ俺は、外見は長門で中身が
朝比奈さん(大・小)やハルヒ、古泉のほうがいいな。
そういやHインターフェースはパソコンみたいにOSと本体は別々なんだろうか?
もしそうなら分析したハルヒたちの性格をもとにした
OSをいれて古泉in長門とかできるかも試練。
うむ。まずヒューマンは略すな。
121 :
57:2005/03/25(金) 17:15:52 ID:7ANH7r3C
情報統合思念体と長戸の関係はまんまクライアントサーバ型だろう。
世界を再構築できるくらいだし他の人間をハックして簡易端末みたく使えるのかもな。
長門だらけの世界も面白いかもしれん。
ドラえもんだらけだといきなりダークSFになるけどな。
1時間後の長門と2時間後の長門と3時間後の長門と4時間後の長門で5Pかよ。
しかも長門側から見ると1時間ごとに4回も。
1回あたり55分として5分の小休止を挟んでもつらいかもな。
長門:問題ない…
むしろ朝比奈さん(1時間後〜3時間後)の4Pで…
122 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 19:22:00 ID:kNFIX6gm
何を言っている!!!!
長門は静かに本を読んでいるから良いんだ!!!!
キョンが言ってたように饒舌な長門なんて長門じゃない!!
キスをすると、舌の動きが饒舌な長門ならどうよ?
そんなことより、みくるたんとやらしいことしたいんですが。
脳内で再現しろ。お前ならできる。俺にだって長門たんとの素晴らしいひと時を過ごせたんだからな
そしてそれを文章化すればほら、SSのできあがりだ。
長門が俺の脳の中で長々と宇宙について語りだした……orz
やっぱりなんか違う。
こっそりと127ゲット!
いや、それだけですが。
目があうとほんのりと頬をそめるのが長門さんかと。
なんだここ、最高じゃないか、もまいたち(ノ∀`)
早速だが漏れの欲望を投下してよいか?携帯からだから恐ろしいほどの遅レスになるが……
130 :
128:2005/03/26(土) 12:47:54 ID:AVWrgmDe
>>129ありがたい(´∀`)
あれだ、一気に書いてから持ってきた方がよさ気だな。なるべく早く終わらせるで、ちょっくら待ってて
>>128くん
君には期待しているよ(*´Д`)ハァハァ
ヤバイ。フライングして投下される前から股間が(ry
,、=-..、
/.、ノノハ))
リハ ゚ -゚リ お茶飲んで待ってる………
(ん⊃旦
と_)__)
いつもと変わらない風景−−ハルヒが後ろの席で不機嫌そうな顔して座ってて、谷口がバカな冗談を言い、国木田がそれに合わせて受ける。
と、谷口が思い出したように
「そうだキョン、知ってるか?今日の朝礼は新任の先生の紹介があるらしいぞ」
「新任?こんな時期にか?」
「ああ。なんでも、英語の内藤が産休で今年いっぱいだめらしい。その代わりなんだとさ」
「どんな先生なの?」
「さあな、そこまでは俺も知らんさ」
と、そこで担任の岡部が「朝礼のために体育館に並ぶように」と皆に声をかけにきたので、俺達はそれにしたがって体育館に移動した
体育館に移動し、朝礼が始まり、舞台に上がるなり校長は
「あー、みなさんに紹介します。英語の内藤先生が産休でお休みすることになりましたので、代わりにこちらの……」
そこで校長は区切って舞台の裾を見遣った。
と、舞台の裾から出てきた人物に男子連中(特に谷口)から歓声があがった。
なんでかって?そりゃあ……
「『砂堂(さとう)霧花(きりか)』先生をお呼びすることになりました。それでは砂堂先生、ご挨拶を…」
その人が若い女−−しかも遠目からわかるほどの美人−−だったら、どんな男でも興奮するだろうさ。俺?まぁ声あげるほどじゃないくらいには。
砂堂と呼ばれた年若い女教師は、壇から退いた校長の傍らに立ち、会釈をすると壇に立った。
「今日からこの学校で1年間、英語を教えることになります、砂堂霧花です」
凜としていて、なお優しく響くその声でまた男子がざわめく。
「短いかもしれませんが、みなさんと仲良くすごしていけたらいいなと、思っています」
挨拶を終え、砂堂先生は校長に会釈をして舞台から降りた。
そのあとは校長のつまらん話や生活指導教師の説教じみた話が続き、解放されるのに30分もかかった。
教室に戻ってくるなりハルヒは
「キョン、あの女教師、絶対怪しいわ」
いい加減慣れたが、コイツはいきなり来た人物には疑いしか持たないのか?
「きっと内藤もあの女にやられたんだわ。間違いない」
あー、もう勝手に言っといてくれ。
俺は授業が始まるまでハルヒに生返事をし続けたが、ハルヒはそこを言及してこなかった。よっぽどヒマだったんだろう。
全ての授業が終わった瞬間ハルヒは教室を駆け出していった。
あれか?こんどの団員は教師か?
部室に行くと長門がいつも通り本を読んでいた。
「よぅ」
なにともなしに挨拶する。
と−−
「ん……ぅん……」
俺はまた何かハルヒがやらかしたんじゃないかと思ったね。
あの長門が−−挨拶する程度なら視線しか寄越さない、宇宙人製アンドロイドが−−俺の挨拶に返事を返したのだ。
そりゃ長門だってそんなときはあるだろう。
だけど俺が言いたいのはそこじゃない。
それは長門の返事の仕方。
どこか落ち着きなくて、そわそわしている。
現に本を読んでいても、ぱら……ぱら……と、ページをめくる音をさせている。
だってそうだろ?いつもなら長門は、ページをめくる音さえ、ほとんどさせないんだ。
それに、ちゃんと読んでるかわからないほど速くページをめくっている。
「なぁ、長門」
俺が声をかけると
びくっ
肩を大きく震わせ、俺を見つめ返してきた。
「どうした?調子悪いのか?」
この問いにも、長門は
「別に…そういうわけでは…ない」
視線をあちこちに彷徨わせ、かつこちらを見ずに返す。
なんだ?何が起きたんだ?
しばらくの沈黙−−
こんこんっ
−−をノックの音がかき消した。
誰だ?朝比奈さんか?
それにしてはすぐに入ってこない。
こんこん
もう一度のノック。
今度は間違いない。ドアの向こうには、この団の人間はいない。
俺はドアノブに手をかけると、ゆっくりと、未知が待ち受けているだろう扉を開けた。
142 :
128:2005/03/28(月) 16:36:32 ID:H7W0xyNv
とりあえずここで一旦止めときます。あんまり占有しても迷惑だろうし、まだ最後まで書けてないんで。
まぁ下手くそな文ですが楽しんでくれたなら幸いっス。
こっから先がエロシーンになってくんで、まぁ気長に待ってくれるとありがたいです
143 :
57:2005/03/28(月) 16:55:40 ID:HA6srEYn
仕事中なのに先が気になる……orz
うぐぅ…!
128よ貴方はじらしの達人か。
うほっ!いい長門!
アアン(#´Д`)
>147
どうした?
長門の反応が気にくわなかったのか?
………まさか漏れ!?
キョン、そんなに辛かったのか…(ホロリ
152 :
非147:2005/03/30(水) 08:36:02 ID:x3NC1Nn0
153 :
128:2005/03/30(水) 09:32:47 ID:oCe6dzrd
みんなに一つききたいんだが……
純粋な恋愛ものがよいか、それともヤっちゃいまくりものか、どっちがいいだろう?
自己満で終わるの嫌だし、みんなの意見を是非聞かせてくれい
ふむ、俺はどちらも大歓迎たが
いままで投下されたSSは純愛ものの傾向が強かったから
今回はヤっちゃいまくりのほうをキボン!!
ここは贅沢に砂糖吐くくらいの純愛ヤリまくりものを
長門攻めで
157 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 20:25:01 ID:LbtnMN3U
>>154同意見。
漏れもたまにはヤりまくりがみたい
もう一晩で子供つくっちゃうような勢いでヤっちゃいまくってください。
長門にこどもつくれるかどうかはわかりませんが…。
>>153 後者がいいな
オリキャラの砂堂霧花がそれにどう絡むのかも楽しみだ
キョンが操られて長門を襲ったり…とか
160 :
128:2005/03/31(木) 23:48:37 ID:LqHMXf+Z
とりあえずうpします。
まだまだ続くんで、どうかご容赦を
「失礼。SOS団という同好会の部屋はここかしら?」
俺は何回心底驚けばいいんだ?なんで新任の教師がいきなり−−しかもこの団の名前まで明確に言って−−こんなとこに来る?
それにハルヒはどうした?アイツはこの先生捕まえに行ったんじゃないのか?
「あ…えっと、そうです」
疑問に思いつつも、相手が先生ということで俺も畏まってしまう。
「ちょっと入っていいかしら?」
「あ…はぁ…どうぞ」
「ありがとう」
ドアを押し開け、俺を退けて先生が入ってくる。
タイトなドレススーツに身を包んだ姿はスラリと高く、俺とそう変わらない。
髪はさらりと長く、目は切れ長だが、厳しさは感じられない。
「…………」
先生の向こうで長門がいつの間にか立っていた。
本を閉じ、いつもの無表情に戻り、直立不動−−いわゆる気をつけ状態−−で立っている。
「…ふふ」
それを見た先生は不意に笑みをこぼした。
なんだ?先生は長門に用なのか?
「…会いたかったわぁ」
会いたかった?なんだ、知り合いか?それともこの人もインターフェースか何かか?
先生は机を周って長門の傍らに立ち、長門を自分の方に向けるといきなり
ぎゅっ
「っ?」
熱い抱擁を俺にみせつけた。
「うふふ…やっぱり貴女の抱き心地が一番いいわぁ…」
だ…抱き心地?
先生は長門の背中に回って抱きなおすと、長門ごと俺に向きなおった。
「ふふ…ごめんなさい。この子を見たら、抑えが効かなくてね…」
「いや…あの…」
「キョンくん…私がなんだか…わかる?」
先生が長門を後ろから抱いたまま俺に問う。ていうか俺は名乗った覚えはないんですが。それに先生まで俺をあだ名で呼ぶんですか?
「何か…って…?」
俺が疑問に疑問で返す。
やっぱりこの人もインターフェースなんだろうか?
「そう。この子からよく聞かない?この子の…もっとも上にいる上司…」
「まさ……か」
ウソだろ?
「うふふふ…わかったみたいね…」
先生の瞳が妖しく光る。
「そう、私の本当の名前は…『情報統合思念体』」
やっぱり…。
でも、なんでだ?情報統合思念体は実体を持たないんじゃなかったのか?
そんな俺の考えを見透かしたのか、先生は
「私がこの体を持った理由…でしょう?」
「……ええ」
一体なんなんだ?
俺が神妙な顔で答えを待っていると、先生は微笑みながら
「娯楽よ」
「……は?」
今なんて言いました?先生。
「お堅く見えるだろうけど、私だってこの世を楽しみたいわ。インターフェース達の話を聞いてると、とても興味が湧くもの」
なんともあっけらかんに答えてくれましたが…。
「それに、私の本体はちゃんと別にあるわ。これはあくまで私の意思を表出させるためのもの」
そうですか。で、なんでわざわざ長門に会いに?
「言ったでしょう?この体は娯楽用だって。ここに来たのは、一番のお気に入りの子と遊ぶため…」
そう言うと先生は、長門の耳に「ふっ」と息を吹きかけた。
「はっ……」
俺は目と耳を疑ったね。
長門が……息を吹きかけられて、無表情な顔を揺らしている。
「どうしたの?有希、我慢しなくて…いいのよ?」
先生はその姿を見てクスクスと笑っている。
「…………」
長門は先生を縋るような瞳で見ている。
「…ああ、そっか…。そうね…」
先生は長門の瞳から、何やら言いたいことを読み取ったらしい。
「でも…」
先生はいたずらっぽく笑うと
「そんな顔されたら、いぢめたくなっちゃうわ」
今度は長門の耳の裏をなぞるように、唇から僅かに舌を出して這わせる。
「ひぁ……や……ぁ」
目をつむり、必死に声が出ないように長門が耐えている。
アンドロイドでも…感じるんだ…。
って、そうじゃなくて!
「ほら…キョンくんが見てるわよ…」
先生は長門の耳もとで囁き、うなじや首すじに舌を這わせていく。
後ろから抱かれているせいで、長門は抵抗することが出来ない。
「はぅ…は……やぁ…見ない…で……」
俺は動けなかった。
いきなりの展開に着いていけないのか、「いけない」と思っても、俺の体はコンクリートの池に放り込まれて固められたみたいに動かなかった。
「あら…もうこんなにしてるの?」
先生の両手が長門の胸を制服越しに揉み、その双丘の頂点の部分を中指で刺激する。
「にゃぁっ……はぅ…ぁ…ぁぁっ……はふ…はぁ…」
あの長門が−−
いつも無表情で読書人形のような長門が−−
耳や首を愛撫され、胸を揉まれて、熱く悩ましい声を漏らしている。
「ほら…こうすれば…」
先生は僅かに動かしていた中指の位置に人差し指と親指をもってくると、二つの指でキュッと双丘の頂点を摘んだ。
「あぅっ…くはっ…ぁ……らめ…きりか…しゃまぁ…」
長門の声が快感で舌足らずになる。
感じやすいんだ…。
って、だからそうじゃねーだろ!
そんな俺の葛藤を先生は露知らず
「うふふ…それっ」
更に長門の双丘の頂点を摘んだ指を擦り、同時に掌で双丘を揉みこんだ。
「あっ…やっ…きりかしゃまっ…いっひゃうのぉっ…あっ…ふぁっ…あ…はぁぁぁぁぁっ〜〜〜〜〜…」
背中を弓なりに反らし、声にならぬ声を長門はあげた。
とりあえず今書いてるとこと間隔空けてうpしました。
恐ろしくうpが遅いかもしれませんが、何とぞご容赦を
焦らしてるわけじゃないから……
ホントよ?
グッジョブ!!
すさまじく(・∀・)イイッ!!
Shit!俺のこんなになっちまったこいつをどうしろと言うんだね!
君は焦らしの天才か!!恐ろしい子!
うまいとは思うが
ちと長門のセリフに違和感があるなぁ
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / グウゥゥゥッッジョオオォォブ!!!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 +
〈_} ) | きりかしゃまぁ〜!
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
――――――――――――
さぁ! 攻められてる長門に、キョンはどうするのか!?
フオォォォォ!!
ハルヒが動揺してるぜ!
鶴屋さん萌え
>>174 まあ長門の喘ぎ声は多少やりすぎ感はあるが
それもありだと思うけどな
なるほど!
長門の偽長門化が進んでああなったのか。
やっぱり上(キリカしゃま)には敵わないんじゃないか?
182 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 15:40:13 ID:N5jPO4sh
「涼宮ハルヒの動揺」記念age
全然動揺してなかった気がするのでsage
でも長門に萌え殺されたのでagenai
>>182 新刊が出てるの知らずに先ほど駅前の富士急で買ってきたage
いや、sageてる。
新刊出ているのを知らなかった奴はsageが妥当かorz
ハルヒの不気味なニヤソ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
ネコミミノード キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
そしてなにより鶴屋さんのウェイトレス キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
キョンも前置きせずにいきなりラブレター(?)読み上げたら長門と桃色空間いけたかもしれないのに惜しいなぁ
>188
その妄想でSSを一つお願いします
エロSSを書き始める
↓
書いているうちにムラムラしてくる
↓
我慢できずに適当なオカズで抜く
↓
性欲ダウン。同時に執筆欲ダウン
↓
やーめた
どうやら朝比奈さんに続き長門もコスプレさせられて遊ばれる役になったようだな(*´∀`)
朝比奈さんや長門で(いろんな意味で)遊ぶハルヒを想像してみる…ハアハア(´Д`*)
早く長門に巫女装束を着せてくれ!ふぁるふぃーー!!
196 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 15:27:34 ID:m+r7pE5O
絶望系期待上げ
ていうか学校はどうなったんだyp!
次の靴にはハルヒ掲載されるよね?
絶望系キツカッタ
谷川流オソルベシ
この気分のまま休暇に入るのか…
絶望系
あの調子だと、初潮無しに最初ので孕みそうだ
エロSSの予感!
ハルヒ新刊読んで、絶望系読んだ。
ヤヴェッ、何だかテンションが変だ
絶望系未読なんだけどハルヒやイージスと比べると
どれくらいエロいの?
宮野のカラダ位エロい
エロいというよりグロい
どこにあるんすか?
絶望系
っつか絶望系ってなんすか?
当方携帯です
新刊です
??新刊?
どういうこと?
そのまんま。今月の新刊。
電撃文庫での谷川さんの新刊。
自分はイラストが好みじゃなかったんでスルーしたが、そんなによかったのか?
絶望系?
……あぁ〜〜…そんなのがあった気がする…
正式名称なんだっけ
なんとか系閉じられた世界
アマゾンで見てきた…さんざんな評価だったな…「続編が出ても買わない」とかな
216 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 00:20:38 ID:kKjbbACH
ちなみに18禁並のえろさ。
漏れ過激な表現って書いてあったからぐろいほうのだと思ったら、そっちか…
グロは無かったな。ちょっと人間で祭壇作ったり拷問されてる香具師がいるだけで
……エロいの?電撃なのに?
ちなみに絵師は?さすがにのいぢではないでしょうが
>さすがにのいぢではないでしょうが
ユニゾンの原画もやってるからエロいのもいけるのでは?
G・むにょ
エロいか?
全然そうは思わなかった
絵も悪いとは思わないけど個人的にはピクリとも来なかった
特に死神なんて全然
いんぽ?
エロいといえばエロいが、直接的な描写は18禁レベルからは程遠いぽ。
でも、想像力が多少あればものすごくエロい。
ミワえろいよミワ
さすがにパチ未滿も読んでるしなあ
. -―- . やったッ!! さすが流たん!
/ ヽ
// ', おれたちに書けないロリ少女とのセックルを
| { _____ | 平然と書いてのけるッ!
(⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ
ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる!
/´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ!
`r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
{(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY { \
ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ
| 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ }
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"//
\___,/| ! ::::::l、 \ \| \ \ヽ / ノ
226 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 17:57:06 ID:TCvj6YZz
このスレなら言える!
「いいじゃん。あんたも一緒にみくるちゃんにエッチぃことしようよ」
憂鬱のこのセリフでもしかしてハルヒって同性愛者? とか思った。
そしてエッチぃことを想像してハアハアしますた。
227 :
128:2005/04/20(水) 02:46:08 ID:VKGyudaY
皆様…この前の続き待たせてしまってますが…
バイトやらなんやらが忙しくなってきて、書く暇が真面目になかったことをここに言い訳しますlllorz
最近ようやく落ち着いてきて、「やっと書ける…」と気分もノってきたので、最重要なエロシーンは待たせないよう、
早めに仕上げますんで平にご容赦あれ。
では寝る前にとっとと書いてみようと思いますんで。
ちなみに絶望系には興味はあるけどまだ買えてない状況です…(´・ω・`)<ハルヒも読めてない…
いかん…早く萌え死なないと…
お久しぶりです( ・ω・)ノシ
携帯からではパケ代やら文字打つ時間やらで大変でしょう
ご苦労様でつ
かく言う私も先日パケ代が二万近くになってしまい痛い目にあいました
携帯からの書き込みには十分ご注意ください
それからハルヒの新刊を読んで速やかに萌え死んでください
パケット定額制にするよろし
分け合えるパケ合える
DoCoMoだけドコモ茸
なんでラノベのセックルには中田氏が多いんだろう?
され竜しかり絶望系しかり…
何故か佳由季のサイズを知ってて調度いいサイズのゴムを用意している真琴。
そのゴムの内側にはいろいろとアレな特製薬品が仕込んであって
はめた途端に・・・
され竜のはほとんど陵辱だから仕方ない
ラノベでセックルというと富野佳由季……あれ?
Ω ΩΩ<な、なんだってーっ!
ハルヒ本編でもセックル描写があるとすれば
相手は誰だろう?
国木田に決まってるだろ
非処女でもキョンに奪われたのなら
私は一向に構わんっ!
>>240 がっつこうと目論む谷口を横目に澄ました顔で済ました国木田…なる。
動揺もくじイラストの猫みくると猫長門
今までこんなコスプレしてたっけ?
してないな。
と言うかカエルみくるも小説で語られるほうが後だった気が。
涼宮ハルヒの妊娠(想像妊娠でも可)を書いて下さい。
>想像妊娠
なんか怖いな。
お約束の未来からやってきた子供ネタぐらいはあるかもしれんが。
想像妊娠だとしても行為に及んだと思いこむようなシチュがいるよな。
部室で宴会→ハルヒ泥酔→ハルヒが目覚めると自分は全裸で半裸のキョンに抱きついてる
こんな感じ?
孤島での一件で、SOS団は禁酒になってるからなぁ。
孤島でのハルヒの暴走がそれ 無理か
想像妊娠とかしたら本当に出来てしまいそうな気が
ハルヒだからな
ハルヒじゃあしかたないな
○○なら仕方が無いってある意味最強の言い訳だな。
と久米田大先生が言っておりました
久米田なら仕方が無いな。
妄想文ですが投下してもいいですか?
妄想ならしかたないな。
そうだな。妄想じゃあ仕方ないな(*´Д`)
259 :
256:2005/05/09(月) 21:04:26 ID:dVIH0oZm
ありがとうございます。
まだ途中までしかできてませんが
とりあえず投下します。
やたらと眩しい朝日がカーテンの隙間から射し込んでくる日曜日の朝。
わき腹のあたりのもさもさとした感触でゆっくりと目覚めた。
この感触は当然の如くシャミだ。こいつは夜になると毎回決まった時間に布団に
潜り込んでくる。ちょうど妹が寝静まるタイミングを熟知しているのだろう。
たまには抜け出さずに妹と一緒に寝てやれ。朝に「シャミがいないー」と騒がれるのは安眠妨害だ。
いつものように朝寝をむさぼっている丸っこい毛玉の隣にはもう一つの感触がある。
心地よいやわらかさを持つ「それ」は猫みたいに体を丸めて寝息をたてている。
ショートカットの髪を撫でながら顔を覗き込むと、これ以上なく緊張を解いた様子の寝顔が見えた。
こいつのこんな顔が見れるようになったのはいつごろからだろう。
猫がもう一匹の増えたように感じる、その姿は長門のものだ。
こいつと初めて出会ってからもう二年以上になる。
まあ正確に言えばそこからさらに三年前なんだが、俺から見れば二年と二ヶ月だ。
いまの長門は『普通の人間のように』多少は大人っぽくなっている。
「長門さん、表情が前よりほんのちょっとだけ豊かになった気がするね」
第三者の国木田がそう言うくらいなんだから、俺から見れば
長門が今どんな顔をしているかなんぞ、もう十分すぎるほどわかる。
そして、本当に稀にだが―――
もう俺の記憶だけにしか存在しない。けど確かに見た、あの空間の長門の笑顔。
あれと比べると少々ぎこちないが、いまここにいる長門も笑った顔というものを
見せてくれるようになった。
逆に二年前と変わってない所もある。それはまあ、なんだ。その…つまり胸だ。
実際にはささやかに成長しているんだろうが身長が伸びた分
比率は変わってないんだろう。
長門もああ見えて気にしているらしいことが最近わかった。
俺はそんなに気にならないけどな。
もう一度長門の顔を覗き込むと何やら寝言でもしゃべっているのか
唇が小さく動いているのが見えたんだが
どうも良く聞き取れない。くそ、気になるな。
まあ仕方がない。よく眠っているのは間違いないようだ。
よし、覚悟を決めた。妹が起きてからでは遅すぎるからな。
俺は目の前にある突起に向けて指を伸ばした。
―――――――――ニンテンドウ64のパワースイッチに。
さて、と。
マリオカートを起動させ、タイムアタックでレインボーロードを選択する。
なんとしても破らなきゃならんタイムがあるからな。
そうだ、あの長門の操作するヨッシーは、デモプレイのように無駄のない滑らかな走りで
俺のベストタイムのゴーストをあっさりと抜き去りやがった。
この屈辱を晴らすには、さらにその上を行くタイムを出すしかない。
ドライバーはどう見ても毒がありそうなキノコがトレードマークで
マリオ3ではひそかにアイテムをプレゼントしたりしてくれる縁の下のなんとやら。
キノピオだ。
出だしとともにコースを飛び出してショートカットするなど基本中の基本。
遥か下方にあるコースを見るとわずかな眩暈がした。
もしコースにうまく復帰できなければ
奈落に落ち、ジュゲムのお世話にならないといけない。
そうなればベストタイムの更新など絶望的だ。
「いや………いける」
俺のキノピオは数百メートルはあるんじゃないかと思うくらいの高さから落下したにも関わらず
平然と着地。そのまま何事もなかったかのように走っている。
「よし!」
今日は調子がいい。今までにないほどスムーズに走っている手ごたえがある。
これなら一発で長門の記録を破ることも不可能ではないかもしれん。
ドリフトとミニターボを駆使し、「イヤッホゥー」という快いかけ声をあげながら
虹の道を爆走するキノピオ。長門のわずかに眼を見開いて驚く顔が目に浮かんでく―――
クイッ
――― 俺のTシャツの襟元が何者かに引っぱられている。シャミか?
爪を引っかけているのかもしれん。
やつはGジャンだけでは飽き足らず、Tシャツにまでその毒牙にかけるつもりか。
まあこれは三枚1000円の安物だからいいんだが。
くそ、あのGジャン高かったんだよな。
ハルヒの罰ゲームで日に日に磨り減っていく俺のこづかいから
なんとか捻出したものなのに、雑巾としてリユーズされることになってしまったのだ。
つーか二年以上も前のことなのになんでこんな腹が立つんだ?
クイクイッ
………いや、待て。いくらシャミでも飼い主が今着ている服で爪とぎするような
マネはしないよな。するとなんだ、エサか?エサをねだっているのか?
しかしシャミは昔と変わらず、食欲よりも睡眠欲を優先させるというライフスタイルを確立しているはずだ。
グイッ
ああ、そうか…テレビ画面。七色でほぼ満たされているブラウン管に
うっすらと写りこんでいる。
いま俺の首元に腕を絡ませてきた。
ついに眠り姫が目を覚ましてしまったか。
長門がシャミと同じ格好のまま抱き付いてきている。
いや、首輪はしてないから違うか。つまり、正真正銘、一糸纏わぬ姿、というわけだ。
いまキノピオはレインボーロードを一周し終えたところだ。
さて………どうするかな。
264 :
256:2005/05/09(月) 21:17:51 ID:dVIH0oZm
今日はここまでです。
拙い文章ですみません。
ようし最高。GJ
取敢ず「―」(ダッシュ)と「…」(三點リーダ)は慣例として二つずつな。
>>265 「…」は2つ、「―」は3つという人も結構多い。
文法的には…は2つが正しい。らしい。
文法的にっつーなら幾つでもかまわんわけだが
2つずつって慣例は出版業界の物だから
269 :
256:2005/05/11(水) 12:26:57 ID:sY64/oA6
>>265-268 そうだったんですか
どうも失礼しました(^_^;)
続きは今日中に投下しますのでもう少しお待ちください(・ω・ )
期待sage
「ああ、長門。起こしちまって悪いが今いいとこなんだ。
見ろ。一週目のタイムがお前より1.2秒早――」
「朝ごはん」
開口一番がそれか。朝起きた直後だというのによく飯のことが考えられるな。
「作って」
自分で作れ。と、言おうとしてやめた。
以前に長門が、誰が決めたのか知らんが家庭料理の定番となっている肉じゃがを作ろうとしたことがあったのだが
これがすごいことになった。
なにしろ材料となったものが何ひとつ判別できない。
数分前にはきれいに切りそろえられていたジャガイモやニンジンも
見事なまでに炭化していた。
妹がシャミを片手に抱いたまま料理でもしない限り、こうはならないだろう。
長門いわく「解析不能な状況」らしい。
完璧超人のように浴衣の着付けだろうがギター演奏だろうが平然とこなす長門の唯一の弱点とでも言えばいいのか?
かく言う俺も料理がうまいわけではない。
今日のようにたまたま母親が同窓会だかで二日ほど留守にしていたとき
なんとなく家庭科の教科書の見よう見まねで作ってみた日本の朝食の王道とも言える味噌汁と卵焼き。
これを長門は妙に気にいっていた。味噌汁に、だしを入れ忘れたのになぜだ?
しかも卵焼きには殻が入っていたぞ。
「早く」
いまここで長門の言うとおりに朝食の準備にとりかかるのは簡単だ。
主食である白米は昨日の夜に炊飯器にタイマーをかけておいたからな。
後は、長門がおそらくリクエストするだろうあれらの副食を作るだけでいい。
しかしそのためには、このマリオカートをやりこんでいる俺の意地と尊厳をかけた
タイムアタックをポーズして中断せねばならない。
「すまんがこれが終わった後にしてくれ」
二週目のショートカットも成功したキノピオは、鉄球に牙の付いたような姿の
放し飼いにされている猛犬をかわしつつドリフトをきめている。
「だめ」
やはりそうか。
だがここで引き下がるわけにはいかない。強さとは己のわがままを貫くことだと
どこかの拳法家も言っていたしな。
「おとなしく待ってろ」
そう言うと本当におとなしくなった。再びゲーム画面に意識を集中させる。
だが、しばらくすると首筋あたりにくすぐったい感じがした。やがて何かが吸い付くような感触。
誰の仕業かは明白だろう。長門が俺の首筋を吸っているのだ。
「ん、……ちゅ」
キスマークを妹とかに見られるといろいろと面倒なんだが、
昨日から既にいくつか付いているので容認する。それにこの程度ならゲーム操作にも支障はないからな。
やがてそれに気づいたのか長門は首筋に攻撃を続けつつ、Tシャツの裾から手を入れてきた。
徐々に腹から胸の方へと上ってくる。少しひんやりしている滑らかな手は乳首のあたりで動きを止めた。
「っく」
思わず声が漏れる。人差し指と親指で捻り上げられている。昨日の夜とは逆の立場だ。
さすがにそこは男でも弱い。しかしここで負けてしまっては長門の尻に敷かれる生活に一歩近づいてしまう。
大学出の中学生の少女に胸パッド付きのペアルックを無理矢理着せられたり、
鼻をつままれたまま唇を奪われたりする気弱な少年のような生活だ。
それもたまになら悪くないんだが、いまはだめだ。なんとしてもこのコースを完走しなければ。
「……」
そろそろ焦れてきたのか、長門は前に回りこむと
コントローラーを持つ手とあぐらをかいてすわる脚の間に潜り込んできた。
俺の体とコントローラーの間から覗かした表情はいつもの無表情だが
俺には拗ねたような色がはっきりと見える。やばいな、これは。
「ごはん……」
長門のこの目で見られていると落ち着かない。なんというか、抱き締めたり
撫でくりまわしたいという衝動に駆られる。
わかっている長門。お前はただ単に朝めしをねだっているわけではないんだろう?
朝起きたら隣に眠っていたはずの男が、自分よりゲームに集中していたらやきもちもやくだろう。
立場が逆なら俺も同じようなことをするかもしれん。
いまだけだ。これを完遂させれば朝めしだろうが俺だろうが思う存分くれてやる。
だから…いまは。
「!! むぐっ」
両ひじを使って強引に長門を押さえ込む。ちょうど股間の位置に顔がきているんだろう
熱い吐息がトランクス越しに伝わってくる。
これはこれでやばいな。もう既に俺のモノが反応し始めている。
ぽす、ぽすと長門の握りこぶしが胸を叩くが眠気を誘うような振動が伝わるだけで何の問題もない。
よし。長門との戦いには勝利した。後は無事ゴールできるよう慎重に3Dスティックを操る。
キノピオはついに三週目、最終Lapへと突入した。
三度目のショートカット。これさえ成功すれば後はただひたすら走るのみだ。
鉄塊の猛犬など余裕でかわせる。さあ、無限の彼方へ飛び出せキノぴおぉっ!?
「〜〜〜っうぅ」
つかまれた。ぎゅむっという擬音が幻聴で聞こえる程つかまれた。
どこをってそりゃあ決まっているだろう。新たな生命を生み出すための種が詰まっている袋だ。
なんでこれを予測できなかったのだろう。
哀れキノピオはコースとは見当違いの方向へ飛び、奈落の底へ落下。後にジュゲムに一本釣りされていた。
そういえばこのディフォルメされた雲に乗る某杉本の長い名前が元ネタのメガネをかけたカメって健気だな。
コースを逆走しているときなんか特にそう思う。こいつは1レースあたりいくらもらっているんだろうか?
などと、脇役のゲームキャラの給料なんぞ想像してしまうくらいの衝撃を受けた。
これではベストタイムの更新など絶対的絶望的だ。もうわけがわからん。
「長門。離せ。使いモノにならなくなったらどうする」
ひじから抜け出した長門は、なおも俺をにらみつけている。
「朝ごはん……」
この期におよんでまだ言うかこの自称宇宙人は。
新記録の樹立を妨害された恨みを込めて右の頬を軽くつねってやる。
だが、万力のようにギリギリと少しずつ力を込めていく長門の前には無駄な抵抗だった。
日常生活で情報操作を行うことを禁じた長門自身の身体能力はハルヒよりやや劣る程度だ。
でも、ハルヒの身体能力がどうかなんて言うまでもないだろう。
やや劣ると言っても、俺の生殖器の機能を破壊するくらいたやすいはずだ。
そうなればお前も困るんじゃないか?
「わかった降参だ、長門。お前の言われたとおりにする」
両手をホールドアップする。まあ、最初から俺に勝ち目なんてなかったのかもな。いろんな意味でね。
「だから、そんな顔するな」
つねっていた部分を覆いかぶすように頬を撫でる。
すると長門の表情はやわらぎ、そのまま顔をすり寄せてきた。
「……ョン」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
そして確信する。さっきの寝言も同じことを呟いていたんだってことに。
多分、いや。きっとあの雪山の館でも。
古泉。お前は間違っていた。
ハルヒのほうが正しかったんだ。
長門を胸に抱いたまま髪を撫で、深い息をつく。
こいつとこんなに触れ合えるようになったのは、あの日がきっかけだろうな。
長門に与えられたほんとうの役割を知った日でもある、SOS団結成後はじめて迎えた元日。
呆けたようにエンジンをふかすキノピオを見ながら、あの鶴屋さんの別荘での出来事を思い出す――
275 :
256:2005/05/11(水) 17:58:48 ID:sY64/oA6
ここから回想シーンに入ります。
予想以上に長くなりそうな予感がします。
続きはいずれまた…よろしくお願いします( ・ω・)ノシ
GJ!
しかしこのキョンは意思が強いな。ユキちゃんに迫るぞこれは。
俺じゃあ首を吸いに来た時点であぼーんだ。吸われる前に負ける
顔文字を多用する256氏は腐女子と見た
それはともかくグッジョブ!!
おいおいこれは現実か?
俺が夢見ていた理想のキョン×長門SSそのものじゃないか。
280 :
256:2005/05/14(土) 00:09:50 ID:23pDlcKe
回想編がもうすぐ投下できそうです 三ヽ(=゚ω゚)ノ
>>280 キタ━(゚∀゚)━━!!!!
頼みますよ
年越しそばと新年のあいさつという、新しい年を迎えるための重大な儀式は無事に終わり
明日からまたスキー三昧の正月を謳歌するためにハルヒが示した元日の午前の予定は
入浴後、速やかに就寝というものだった。
それは俺にとってもありがたいことだ。猫がどうたらの謎解きで脳が疲労困憊だからな。
「くうぅ〜〜」
思わず手垢のついたセリフが体の奥底から湧き出てくるな。
全身が唸っているような感じを覚えながら湯船に体を沈めていく。
ここは鶴屋邸にある大浴場だ。当然のことながら男湯と女湯に分かれている。
「いやぁ。骨の髄まで染み渡りますね」
そう言って俺の隣に同じように沈没していくのは古泉だ。
湯船は市民プールの脇にある子供用プールの何割か増しの広さなのに
なんでわざわざこんな近くに入るんだ?
「前みたいにドラム缶の風呂じゃなくて良かったな。あんな狭いのに二人で入るのはもうゴメンだ」
すると古泉は訝しげな顔をした。いま気づいたがおかしなこと言ってるな俺。
「何のことでしょうか?以前にあなたと入浴したのは夏期合宿とあの館のときだけで
そのどちらともドラム缶風呂ではなかったと記憶していますが?
また前世の記憶か何かなら、だいぶお疲れのようですね」
お前なんぞに哀れみを込めた目で見られるようになったら俺はもうおしまいだ。
「いや、俺の勘違いだ。去年の夏休みで里帰りしたときの話だった。だから前世とかそんなんじゃない」
と、言い訳をでっち上げる。田舎の親戚の家でドラム缶風呂を体験したのは事実だ。
それと混同したことにしておこう。いかんな、泡のようにたゆたうこの訳のわからん記憶をどうにかせねば…
しかもこの前のファンタジーやら宇宙海賊やらとは別の記憶っぽいとこが余計ややこしい。
顔を湯船に勢いよくつけて妄想を洗い落とす。こういう場合は考えるだけ深みにはまるもんなのさ。
食って寝てとっとと忘れるのがいい。
「いやあ安心しましたよ。長門さんのようにあの館の主からなんらかの影響を受けたのではないかと
考えましたが、僕の杞憂だったようですね」
だから忘れさせろというのに。それから長門はもう大丈夫だ。あの年越しそばの食い方でわかる。
お前の言うとおり、俺はあいつの事を自然と見ていたからなんとなく分かるんだ。
「そうですね。いまはこの鶴屋さんのはからいを満喫するとしましょう」
ああ、それがいい。
「しかし、推理劇の舞台提供といい鶴屋さんとそのご家族には感謝の言葉もありませんよ。
ぜひ『機関』全体を挙げて感謝状を贈りたいくらいです」
待て、そんな訳のわからん組織からそんなもん贈られても複雑な表情されるだけだろうが。
しかしそうとも言えないのが鶴屋家である。
いつもの微笑を浮かべ「冗談です」と言いながら、湯をすくい上げて顔を洗っている仕草は妙にオヤジ臭い。
古泉も殺人喜劇が無事に終わって気が抜けたのか
多少、素が出ているんだろう。
いっそのことその営業スマイルも一緒に洗い落とせ。そろそろ見飽きてきた。
「それは涼宮さんの手前、できないと言ったはずですが…」
かまうものか。ちょうど年明けだし区切りもいいだろう。
風呂上がりにハルヒたちを集めて「本当の僕をよろしく!」とでも宣言すればいい。
まあ古泉の本性がどんなものかなんぞ知らないし、興味も毛頭ないがな。
「それも一理ありますね。今まで冷静にふるまっていたキャラの意外な素顔というのは
涼宮さんが喜びそうなものですし。ただ万が一、気に入られなかった場合は
今まで僕が気づきあげてきたSOS団副団長としてのアイデンティティが崩れ去ってしまいますよ。リスクが大きすぎます」
どうしてそこまでハルヒのご機嫌とりに徹するのかね。俺には理解できんな。
「しかし……、前にも言いましたが僕自身にもキャラ性を一新したいという思いもあるんですよ」
ほう。それでどうする気だ?
「別に常に作られた自分である必要はないのですよ。ある時にだけは普通にふるまってもいい。
そうは思いませんか?」
だから何が言いたい。お前の悪い癖だ。とっとと結論を言え。
「あなたの前でなら本当の自分を出せるかもしれません」
「………」
なんだその気味の悪い表情と意味深な言葉は。
このまま手でも握ってきやがったら、すぐさま握撃をかましてやる。
「あっははーっ、みくるちゃんおっぱいおっきぃねー!」
十二時過ぎなのにやたらと高い声を大浴場に響かせているのは俺の妹だ。
いつもならとっくに寝る時間だろうに、大晦日から元日への日付変更という
いやおう無しに一年で一番最初に来るイベントには毎年の如く参加している。
『ちょっとキョン!そっちボディーシャンプーあるでしょー?こっちによこしなさい!全然足んないのよー!』
ハルヒの大声が大浴場の壁に響き渡る。ちなみに俺たちは湯船に入る前に体は洗っておいた。
こういう公の浴場では当然のマナーだろう。
「どうやってわたすんだ?」
『投げてわたすに決まってんでしょー!あんたこっちに入ってきたら公開処刑の後、家に強制送還よ!』
恐ろしいことを言いやがる。前者はともかく後者は絶対に嫌だ。
「いくぞ! よっ…と」
放物線を描き飛んでゆくボディーシャンプー。その間、古泉が俺の腰に巻いたタオルあたりを
見ていた気がするのは俺の被害妄想だ。
『きゃあぁっ!』
この可愛らしい叫び声は朝比奈さんだろう。なにかあったのか?
『みくるちゃんのなんてとこ狙ってんのよキョン!このスケベ!あんた明日は覚悟しときなさいよー!』
誓って言いますが決して狙ってなどいませんよ朝比奈さん。というかどこに当たったのか教えてほしいですが。
『まあまあハルにゃん!キョンくんも悪気があったわけじゃないっさ!
ただみくるのムネにあたったらいいなーって思って投げたらほんとにそうなちゃっただけだよっ!』
なんでそこでそんなことをおっしゃるのですか鶴屋さん。
そしてやはり胸か。
『キョンくんのスケベー』
妹にまで言われるとは。まさか長門までそう思ってやしないだろうな。
まあ、あいつなら俺の潔白を信じてくれるだろう。
あいつはこの温泉と言っても過言ではない風呂に浸かっていてもあの無表情なんだろうな。
あの空間で偽物になっていたあいつの笑顔を除いたら
無表情以外の顔を見たのが、うなされているときとはなんとも皮肉な話だ。
だが熱を出したときは色っぽいという俗説は、あながち嘘ではなかった気がする。
不謹慎だと思いながらも、長門のうっすら汗の浮かんだあの顔を思い浮かべて
陶然となる。いかんな、隣には古泉がいるというのに。
おや、その古泉は既に浴場の入り口あたりで体についた水滴を拭いていた。
「もう上がるのか?」
「ええ、多丸さんたちと今後の打ち合わせなどがありますからね。お先に失礼します。あなたはどうぞごゆっくり」
そうさせてもらう。家の風呂ではどんなに熱い風呂に入っても、
家庭科の調理実習で作ったハンバーグの表面は焦げているが中は生焼けというように、体の芯まで暖まらないからな。
しばらく天井を眺めていた。取り付けられた照明器具の明かりもほのかに暖かい。
俺の体はミディアムを経てウェルダンへと成りつつあった――。
どれくらいそうしていたのか、ふっと意識が戻る。
ちょうど授業中に居眠りしたいたら体勢をくずして目覚めた感じだ。
いかん、本格的にのぼせてきた。頭を冷やすためシャワーを浴びようと湯船から上がった。
コン、コンというノック音。続いて…
「キョンくん、ちょっと入るよっ!」
鶴屋さんだ。どうぞ、ここはあなたの別荘なのですから俺などお気になさらずにお入りください。
……いや待て、ここはなんだった?たしかのれんには「男湯」と書いてあったはずだが。
ガラッと言う音とともにそのドアは開かれた。
「!!!…!!」
そこには鶴屋さんがいた。バスタオルを前にかけて重要な部分は見えないが
腰から太ももにかけてのラインははっきりと見えている。
それだけでも驚いたが、その後ろには夢でしか見たことのない
だが夢なんぞより比べ物にならない程きれいな姿があった。
「長門…」
こっちはタオルの一枚すらかけていない。
なぜだ?どうして鶴屋さんが素っ裸の長門を引き連れてここに入ってきているのだ?
俺はのぼせた頭を必死でひねって考えてみたが、まともな答えが浮かばない。
というかますますのぼせてくる。このままだとオーバーヒートするな。確実に。
たとえこのコンディションじゃなくとも答えなど浮かばないだろう。
とりあえず思考を中断して自分自身の体を確認する。奇跡的にもタオルは巻いたままだったが
いまにもずれ落ちそうだった。あわてて直す。
「あ、あの鶴屋さん。ここは男湯なんですが…」
とりあえず後ろを向いて答える。だが長門の人形のように立つ細い体が目に焼きついて離れない。
そりゃそうだ。ピンク色の乳首やらへそやら、そしてうっすら生えた陰毛まで見てしまったからな。
「知ってるよっ。のれんに書いてあったからっ」
なら、どうしてこの女子禁制の花園においでになったのでしょうか?
「ん、なんていうかサービスかな。お客さんに対するおもてなしさっ」
それならそこにいる長門にしてやってください。一応病み上がりですからそいつは。
「長門ちゃんにはもうやってあげたよ。だからキョンくんも背中流してあげるねっ」
背中を流す。ああ、そうか。そうですよね。
何を期待してたんだ俺は。
湯船に入る前に一度洗ったんだが、すみずみまで洗ったかと言えば否だ。
特に背中は自分から見えない分、よく洗えてない場合が多い。
鶴屋さんの心遣いを断る理由はない。何一つ。
「あ、じゃあ…お願いします」
か細い声で答える。情けないな、俺。
大丈夫だ。後ろを見たいという欲望はなんとか抑えられる。
決してあなたや長門の裸は見ません。このまま耐えていればいいんでしょう? 鶴屋さん。
「よっし、んじゃそこで立ったままでいてねっ」
立ったまま?まあ近くにあの銭湯の洗面器とのセットになっている椅子?(と言うのだろうかあれは)がないので
そう言ったんだろうと思い、注文どおり棒立ちを続ける。そういや長門はどうしてるんだろう?
俺と同じような体勢をしているのは間違いないんだが。あいつは一体、何をしにきたんだ?
鶴屋さんはスポンジを手に取るとボディーソープを三度ほどポンプを押して染み込ませ、泡立てる。
スポンジで背中をこすられる感触はなんともいえない心地よさがあったが
なにより後ろが気になってそれどころではなかった。長門は洗ってくれないんだろうか…
と贅沢な不満を心の中でつぶやく。
やはり思ったとおりだ。鶴屋さんのスポンジを持たないほうの手はしっかりと俺の左の二の腕をつかんでいる。
夢みたいなことは考えるものじゃないな。と俺はそう思っていた。
だからわかるはずはなかった。
鶴屋さんが俺をつかんでいるのは後ろを振り向かせないためではなく
俺を逃がさないためだったって事に。
「キョンくんって…思ったよりいい体してるねぇ」
はい?まあ、中学に入ったころ変に張りきっていた俺は
貴重なこづかいを消費して、およそ中学一年生には合わない重さの鉄アレイを買って
ほとんど部屋のインテリアになっていたが、やはりもったいないだろうという理由で
高校になって気が向いたときに、やっとこさ本来の使い方をしていたのが功を奏したのだろうか。
「くっふふふ…」
なんですかそのおそろしげな笑い声は?だがもう遅かったんだ。
「うりゃっ」
後ろから思いっきり抱きつかれた。もうよろけて転びそうになるくらいの勢いだ。
「天然のスポンジはどうかなっ?キョンくんっ」
そりゃあ……、もう、なんというかやわらかくて…ってなんなんですか鶴屋さん!
俺はどう答えればいいんですか?
なんとか体をひねり離れようとするが鶴屋さんは四次元殺法コンビの片割れのように
俺を羽交い絞めにして、それを許さなかった。
「ほら、長門ちゃんもキョンくんを洗ったげてっ」
長門!?長門だと…。するとぺたぺたと風呂場の床を鳴らしながら
生まれたままの姿の長門がボディーソープを片手に俺の前に回り込んできた。
五回ほとポンプを押してとろりをした液を手に取ると、それを自分の胸に塗りたくっていた。
もう目が離せない。長門、どうするつもりなんだ?
「まさか…」
さきほど鶴屋さんがしたように、今度は前から抱きつかれた。
長門は俺の腰に手を回し、もうどうやっても逃れられない状況になってしまった。
とてつもなくやわらかい感触に包まれる。ボディーソープが潤滑油の働きをして、
言葉では言い表せないほどの快感が肌から伝わってきた。
俺の理性は鶴屋さんと長門という前門の虎、後門の狼にちまちまとかじり殺されつつある。
さらに俺のタオルも既にテント状態に移行しつつある。
どうすればいいんだ?俺は?
289 :
256:2005/05/14(土) 01:54:38 ID:23pDlcKe
大変申し訳ないのですが今日はここまでです。
続きはできるだけ早く投下できるよう努力します。どうかお許しを…
それから127氏様。勝手ながらあなたのSSのネタを使わせていただきました。
どうも失礼しました。 m( _ _ )mペコリ
何 だ と !
僕のテントもかじり殺されそうです。GJ
お風呂でこんなこと……(バタッ)
>>289 書いてくれるだけで十分すぎるほどありがたいしですよ。
それに、待つ楽しみもあるし。
(ただ、投げっぱなしで続きを書かないのだけは勘弁を)
292 :
291:2005/05/14(土) 05:52:57 ID:jj80/Ea+
えーと、誤字は見なかった事で。
推敲ミスだから。
……訂正で無駄にレス消費してスマソ。
雰囲気出てて実にいい
この調子でラブラブさせてください
294 :
128:2005/05/15(日) 00:26:05 ID:/t/pAPFC
うおお…!!
久しぶりに来てみればなんたる猛者が……!!
ちきしょう!!己の書く遅さのなんたる不甲斐無いこと…!!
みんな、待たせてしまってるが、書き逃げなんて卑怯な真似は絶対にしないから待っててくれぃ!
>>256氏
お互いがんばりましょう。俺もPCやっと解禁できたから、劣らぬ作品を作れるよう努力しますぜ
薄暗い空の下。何も無い球場のスタンドで。俺たち二人は、口付けを交わした―――
涼宮ハルヒの増殖 第7章(前半)
「ちょ!? キョン!! 何するのよ!」
そう言ってもの凄い勢いで俺との距離をとるハルヒ。この一瞬でそこまで離れるとは流石だ。
いや、そうじゃなくて。さっきお前もしたじゃないか。なら、これでおあいこだろ?
「そ、それはそうなんだけど……」
段々と語尾が小さくなっていくハルヒ。普段ならば、取立屋のごとく
罵詈雑言を浴びせてくるだろう。
だが、今はそんな事はせず、ただ赤くなって俯くのみであった。
時折こちらをちらちらと覗き見しているのも見える。
だが、向こうは気付いているとは思ってはいないようだが。
ってことはさっきの俺もあんな感じだったのか。うわ、するのとされるので大違いだ。
元の世界に戻ったらなるべく気をつけるようにしよう。挙動不審者として捕まりそうだ。
ともかく。俺はもう後には引けない。
自分から行動を起こしてしまったのだ。ここで引いてしまってはもうあの部室には戻れない。
それに、ここはハルヒの夢の中、ということになっている。
ここで何をしようとも、あっちに戻った時にハルヒは夢として片付けるに決まっている。
何だ。そう思うとかなり気が楽じゃないか。ほら、あの俯いているハルヒの両肩を取って、
そのまま押し倒し、服を脱がせる。そこからはもう成り行き任せだ。成る様になる。
だが、頭の中ではそう思っていたとしても、実際に身体がその通りに実行するはずも無く―――
結局は俯いているハルヒを見つめる、という構図に変化は無かった。…俺の意気地なし。
「おい」「ちょっと」
せっかくの俺の度胸いっぱいの声がハルヒと被ってしまった。顔が熱くなる。何故か気まずい。
というか、何だろうか。この変な雰囲気は。まるで付き合いはじめのカップルみたいじゃないか。
「その、何だ。取り合えずお前から言ってくれ」
特に考えてもいなかったので、ハルヒの話を聞いておこう。
「うん……あのさ。 もっかいだけ、確認するんだけど……
これは、本当に夢、なのよね?」
ハルヒは何度もしつこく『夢』と言う部分を強調して聞いて来る。
「さっきから何度も言ってるだろ? これは、お前の夢。俺の夢や、現実なんかじゃあない」
そう断言する。変な情報を与えてしまってはこれからどうなるか解ったもんじゃない。
「そう、だよね? 別にあたし達二人だけが突然異世界に飛び込んじゃったわけじゃないのよね?」
……さらっと確信をついてきやがった。まったく、変なときにこいつは鋭い。
「いや、そんな事はないな。ところで、もしそうだとしたらどうだって言うんだ?」
「ただそれの確認をしたかっただけよ。特に深い意味なんか無いわ」
そしてまた沈黙がその場を支配する時間が訪れた。
無駄に時間だけが過ぎていく。さっきまでの付き合い始めのカップルのような雰囲気から一転、
今では倦怠期を迎えた夫婦のような空気が流れている。
なんだろうか。この激しい空気の変わりようは。
ここからどうやってハルヒと事を起こせと言うんだ。
………まあ、俺が頑張るしかないんだろうな。
仰向けに寝転び、空を見上げる。どんよりと曇った空。青空のカケラも見えやしない。
――余計に気分が滅入って来そうだった。
どうして俺はこんなところで初体験を迎えようとしているのだろうね。
身体を起こし、グラウンドにあるダイアモンドを見ながら耳を澄ます。
……何の音も聞こえない。ただ聞こえるのは、俺とハルヒの息遣いだけ。
―――そろそろいいだろう。いいかげん現実を見つめなおさなくてはいけない。
これから、俺はきっと後戻りの出来ない道を進むことになるかもしれない。
だが、それをしなければあの見てないと危なっかしい未来人や
本好きで静かな宇宙人に二度と会えなくなってしまうからな。
ついでにその中にゲームと説明好きの超能力者のことも追加しておいてやろう。
そして、俺は決意し、息を吸い込みハルヒにこう言った。
「なあ、ハルヒ。改めて確認しておく。これは夢だ。言い換えればお前の願望が多少なりとも入っているかもしれない。
だから、もしこの夢から覚めた時、お前の前に居る俺はこの俺とはきっと別人だ。
それだけは、解っていて欲しい」
ハルヒは不可解な顔をして、問った。
「は? 何が言いたいっての?」
そのままの意味で取って欲しい。
で、これからが大事なんだ。
「な、何よ。急に改まったりなんかしちゃってさ」
ハルヒ……。 俺は、お前のことが……好き、だ。
「え!? ちょ、な、えぇ!!」
驚きが隠せない様子のハルヒ。当たり前か、いきなりそんなこと言われたら俺でも驚く。
だが、俺はいつもの俺ではない。ここでハルヒの反応をいちいち待っていたらまた好機を逃してしまう。
ハルヒに考える暇を与えてはいけない。その前に、全てを終わらせなくては。
そうすれば、この世界から脱した時……このことを本当の夢だと思い込んでくれるだろうしな。
と言うよりも、それ以前に勢いをつけないと俺自身躊躇ってしまう。
そう結論した俺は、ハルヒに告白したあと、思いっきりハルヒを抱きしめた。
「え? ちょ、キョン!?」
ハルヒはまだ混乱から立ち直っていないようだ。と言うよりも俺が抱きしめた事により更なる混乱を招いたようでもある。
それにしても……さっきから鼻の周りを揺らいでいるハルヒの髪。
普通に生活していてあまり嗅ぐことの無い、ものすごくいいにおいがする。
身体の大きさも俺の腕の中にすっぽりおさまり、非常に抱きごこちもいい。
「〜〜〜〜!」
ハルヒは完全に全身を硬直させ、耳まで真っ赤に染めた顔で俯いている。
というか、俺が抱きしめているから頭は俯かせるしかないのだが。
「…ねぇ、キョン。 さっきのこと、本当?」
少しずつ、冷静さを取り戻してきたのだろうか。ハルヒは確認を取ってきた。
「いや、俺はこんな状況で嘘を言える様な人間なんかじゃあないさ」
あくまでも、―――ここの俺は―――だがな。
「そう……よね、あんたにそんな度胸ないもんね」
悪かったな。で、お前の答えがまだなんだが。
「へ!?」
いや、俺だけがお前にこの胸の内を伝えておいて、はい、おしまい―――は無いだろう。
「そ! そんなの、あんたが勝手に言っただけじゃない!
それに、あんたには前に言ったと思うけど、あたしにとって一時の恋愛感情なんて言うのは
精神疾患の一種なのよ!」
なんとか埋もれていた顔を出す事に成功したハルヒは俺の顔を睨みながら捲し立ててきた。
ただ、その顔は未だ真っ赤に染まったままなのだが。
普段の俺ならここで煙に巻いたりするのだろうが、ここで引いては今までの苦労が水泡に帰してしまう。
それに、さっきの俺の言葉……。 本当に嘘偽りは無いようだしな。全く、いつからこいつなんかの事を―――
…ふう。こんな事を考えていても仕方ないな。こっちの心の準備は出来た。さて、ではそろそろ核心に迫らせていただこうか。
「ああ、確かにそう言っていたな。だが、俺はその病気に掛かっちまってるんだ。
それで現在進行形で悪化していっている。
だから、お前の答えを待っているんだ。お前がYESかNOか。はっきり言うまでお前を放さない」
「っ…!! そんなのずるいっ!」
自分でも解ってるさ。それを承知で今お前を抱きしめている。それだけ本気だってことだ。
俺がそう言った後。ハルヒは、また俺の胸に顔を埋めた。
まだ答えが出るには時間が掛かるようだ。
さて、この状況が吉と出るか凶と出るか。長門が言うには、この世界を脱するにはハルヒと繋がらなくてはならないらしいが……。
もし、ここでこいつにこの告白を拒否されてしまったら、どうすればいいんだ?
………しまった! その事をすっかり考えていない!
断られてしまったら…どうすればいいんだ……。
このまま嫌がるハルヒを強姦?
『ゴルァ! 泣いても叫んでも誰も来ちゃ来んねぇよ!!』
『きゃぁ! や、やめなさい、キョン!!』
『こんな状況で誰がやめるってんだよ!』
ビリビリビリ…!!
『いや!!』
『ふっふっふ。では、この美しい身体のハツモノ。 いっただっきまーす!』
『やだ…いや、やめて〜〜〜〜〜!!!!』
―――それもいいかもしれない。
だが、俺にハルヒを組敷く、なんて真似が出来るのだろうか?
まあその時はその時だ。それに、よくよく考えればハルヒが本気で抵抗すれば
俺はこいつをずっと抱きしめる事なんて出来ないような。
「…ョン! ちょっと、キョン!! 聞いてるの!?」
え? なんだ? 何か言ったか?
「はぁ!? あんた、さっき自分が何言ったか覚えてる?」
えーと…確かお前に告白して、その返事待ち、だったよな?
「ふ〜……。 ほんっとにどうしてなのかなぁ。 こんなやつの事…」
ん? 何だ? 何か言ったか?
「!! な、なんでもないっ! じゃ、じゃあ、一度しか言わないからしっかり聞いときなさいよ!」
ああ。俺はいつでも準備はバッチリだ。
「さっきまで人の話全然聞いてなかったくせに」
……まあ、それはそれだ。気にしないで続けてくれ。
「―――はぁ。 えっと、あ、あたしもよ」
…え?
「い、一回しか言わないって言ったからね! も、もう言わないわよ!」
それって、つまり…… OKって事だよな?
「し、知らないわ!」
そう言って、また埋まるハルヒ。
さっきまでは特に何も思わなかったが…何故だか、今はその行動がものすごく可愛く思えてしまう。
「ハルヒ」
「…なによ。もういいでしょ。放して」
そういう事は俯いて言う事じゃあない。しっかりと顔を上げて言わないとわからないな。
「………」
ハルヒ?
「あぁ、もう!! ちょっとだけでもそっとしといて!」
そう言って、俺を睨むハルヒの顔は、茹ダコの様に茹で上がっていた。
だが、その赤い顔に一筋の雫が流れている事に気付いた。
ハルヒ? お前もしかして、泣いてるのか?
「な、泣いてなんか……え? どうして?」
自分でも気付いていなかったのだろう。ハルヒは自分の目を擦り、濡れている事に戸惑っている。
「え? な、なんで? どうして、涙が止まらないの……?」
ハルヒ……
「べ、別に嫌じゃないって訳じゃないんだからね?! 勘違いするんじゃないわよ」
変なところで強がるハルヒ。そんなハルヒが、今はとても愛しい。
気持ち一つでこんなに変わってくるのか。この世界だけの関係だとしてももったいないことだ。
だが、この感情および、関係を元の世界に持ち込んではいけない。
これは、この世界の―――いや、ハルヒの夢の中だけなんだ。
そう考えると、胸が苦しくなってきた。まるで縄か何かに押さえつけられているかのように。
「キョン? あんた……」
ハルヒが俺の顔をじっくりと見ている。
ん? 何だ? 何かついてるか?
「…………ほら」
俺の頬を撫ぜたハルヒの指の先は、何故か濡れていた。
ということは原因は一つしかない。
俺も、いつの間にか涙を流していたらしい。
ハハ……人のこと、言えないな。
「ホントよ。全く……」
そう言って、俺たちは二人見合って笑い始めた。
ひとしきり笑い合ったあと、俺は再度ハルヒを抱きしめ……
「ハルヒ…」
「キョ…んん」
三度目の口付けを交わした。
<続く>
ども、お久しぶりです。
およそ3ヶ月ぶりに書いてる気が……
ここまで引っ張り続けていますが、まだ引っ張ってます。
後半は得ろオンリーと言う事になっていますので
もうしばらくおまちをー。
そして何とかスランプ脱出。後は時間があれば……
>256氏さん
自分のSSのネタでよろしければドンドンとw
続き楽しみにしてますー
>127だったひと
初めてリアルタイムで見れました.
後半もよろしくです.
谷川スレが息を吹き返した(つ_T)
あ・・・ぁ
いつまでも待ってるから、超カンガレ。
さて、自分が置かれている状況を整理してみよう。
俺はいま何をされているのか。
まず、鶴屋さんに羽交い絞めにされながら、朝比奈さんには劣るがそれでも十分豊かなふくらみを押し付けてられている。
次に、目の前にいる上目づかいの長門に腰に手を回され、がっちりロックされている。
そして、その二人からボディーソープを塗りたくった体を擦りつけられている。
前後からそれぞれ小ぶりなヘチマスポンジと豊満なヘチマスポンジに洗われている。
つまり、泡踊りというプレイじゃないのかこれは? しかも二人同時に。
なんだ天国じゃないか。
と、素直に喜びたいのだがそうもいかなかった。腰に巻いたタオルが二人の刺激でいまにもずれ落ちそうなのだ。
いま落ちたら確実に見られる。
誰に? 長門に。
何を? 直立しつつある俺の息子だ。
むしろ、さっき長門のてっぺんからつま先まで見てしまったからこちらもそうするほうがフェアなのか?
そうやって長門の裸体を思い出し、それが目の前で小刻みに上下に動いて擦りついてくるさまを見て
俺のモノの角度が最高潮に達してしまったときだ。
「キョンくんだけ隠してるのはずるいなぁっ」
はい? そう言われて、首から上だけひねって後ろを見てみると、
鶴屋さんがここに入ってきたときに前にかけていたバスタオルは
頭の上に乗せられていた。頭から少しはみ出してますよ鶴屋さん。
「とっちゃえっ!」
一瞬のうちに俺のタオルは剥ぎ取られ、ボディーシャンプーと同じ軌跡を描きながら
女湯の方へほうり投げられてしまった。あの質量の回収は現時点では不可能だ。
あわてて隠そうとするが、いかんせん俺の両手は鶴屋さんによって封じられている。
本気で振りほどこうと思えば不可能ではないがそんな失礼なことはできないだろう。前には長門もいるしな。
あらわになる俺の息子。
見られている。まじまじと見られている。
何か言ってくれ長門。こっちは顔から火が出そうなほど恥ずかしいんだ。
やがて、もの問い気な目で俺の顔を見上げてくる。
こんな状況下では男はこうなるのが自然だ。俺が変態だからではないぞ長門。
だが、その長門の次の行動は俺の考えなど超越していた。
へその辺りを俺のモノの先端に押しつけてきたのだ。
「――っ! な、長門!?」
反射的に腰を引くが、すぐ後ろには鶴屋さんの下腹があり逃げ場はなかった。
「じっとしてて」
長門にそう言われてしまったら、そうするしかない。
天然のスポンジによる洗浄はついに俺のモノにまで及んだ。
亀頭が軽い痛みを感じる程、へその周りに強くあたっている。
「お客さんっ、どっかかゆいとこはあるかなぁっ?」
そう言いながら鶴屋さんは執拗に俺の胸板や腹筋を触ってくる。
股間のあたりがかゆいというよりも、うずいているのですが――。などとは言えるはずはない。
ああ、俺はこのまま極上のサンドウィッチの具として果てるのか、
またはこの二人の猛獣によって前後からかじり殺されるのか。
そこでふと、あることに気づいた。
二人ともさっきから俺に触りまくっている。当たり前だ。二人とも自分自身を使って洗っているんだからな。
ならその逆もありじゃないか? そう俺の中の欲望がささやいた。
ごくり、と唾を飲み込む。
自由になった右手を伸ばす。その先は長門の死角になっている部位だ。
およそ俺の体の中で一番器用に動き、かつ鋭敏な感覚を持つ指が長門の太ももの後ろ側に触れた。
「んっ……」
わずかに長門の体が震えた。そのまま尻にかけてまでゆっくりと撫であげる。
まるで壊れないプリンに触っているような感じだ。指先からは触られているのとはまた違った快感が伝わってくる。
散々もてあそばれているんだ。こっちもこのままささやかな反撃をさせてもらおう。
「あ、…だめ」
確認しておくと、俺たち三人は立ったままだ。
そして床はボディーソープによってスケートリンクより滑りやすくなっている。
昔からこういう大きな風呂場で走り回ったりすると怒られたものだが
水で濡れた床はただでさえ滑りやすい。
うかつだったな。もっと足元に気をつかうべきだった。
つい夢中になって長門の方へ寄りかかりすぎたのが原因か、
俺は足を滑らせ長門に倒れかかった。
事故に会った直前か直後の人間には自分の動きがスローに見えるというが、
いまの俺がまさにそうだった。
まずい、このままでは長門が床に後頭部をぶつけるかもしれん。
体中を串刺しにされても平然としているくらいだから
この程度はこんにゃくゼリーに頭をぶつけるのと同じなのかもしれないが、
だからといって何もしないわけにはいかないだろう。
とっさに左手で長門の後頭部をかばい、さっきまで尻を撫で上げていた右手は背中の辺りに回す。
ごんっ、という音が響く。当然のごとく両肘を強打した音だ。痛ぇ。
先に手を床に付けばよかったな。
「ぐっ…。大丈夫か長門」
鼻先からわずか数センチの距離にある長門の顔は、やはり平然とうなずく。
まずいなこれは近すぎる。首をちょっとでも傾ければキスをしてしまいそうな距離だ。
できればしたいさ。だがこんな状況ではな。
「わっととっ、怪我はないかな二人ともっ」
ええ、大丈夫です。
しまった、鶴屋さんまで巻き込んで転倒してしまった。
もしこれでどちらか一方にでも怪我をさせていたら
俺は責任を取って婿養子にならねばならんとこだった。
さて鶴屋さん。全員無事だったところでそろそろ解放してくれませんか?
もう十分きれいになりましたし、長門の刺激で俺のモノが限界に近づいているので
一歩間違えば暴発してしまいそうなんです。
「んーん。まだだよっ」
「だめ」
長門までそんな殺生な。
鶴屋さんは俺を間に挟んだまま長門を抱きしめ、ますます三人の体は密着した。
俺は両肘で腕立て伏せをするような体勢で耐える。
さっきから両肘がズキズキと痛むが、ここで長門に倒れこむと
俺と鶴屋さんの二人分の体重のいくらかでのしかかってしまうことになるからな。
「くふっ」
この笑い声は…。また何かするつもりなんですか?
これ以上どうやって俺で遊ぶつもりなんですか?
いくら先輩とはいえ、されるがままでいいのかと思案に耽る。
だが、この状況では思考なんて無意味だとさすがの俺も気づいたね。
「そりゃっ」
威勢のいいかけ声とともに、鶴屋さんはその広いおでこで俺の後頭部を軽く押した。
するとドミノ倒しの要領で俺の顔は前に傾く。その先は――
「! んむっ、うぅっ!?」
長門の小さめな唇だった。前歯がこすれ合う音が頭に直接響いてくる。
「ぷはっ!!」
ファーストキス、なのか? これは。どう、なんだ? …長門。
さっきよりもさらに近くに見える長門の瞳は潤んでいるように見えた。
「んじゃっ、最後の仕上げだね。ここは念入りに洗ったげないとさっ」
わずか二秒程度の出来事が心に強く残り、鶴屋さんの声なんて全く聞こえなかった。
だがその間に鶴屋さんの手が長門の手首を握って、ある場所へ導く。
そこは長門の下腹と俺の下腹に挟まれて体とほぼ平行なって屹立したモノだった。
「え? おい! なにを…」
体の間には隙間なんてないのに、その細い手を無理やり滑り込ませてくる。
長門が直接俺のモノに手を添えている。やがてもう片方の手も添えられ、そのまま擦りあげた。
「うあ…」
そして両手を根元までおろす。ゆっくりとした速さで上下運動を繰り返す。
単純な動きだがもうそれだけでイってしまいそうな快感が伝わってきた。
「気持ち、いい?」
耳元で長門が聞いてきた。
「あ、あぁ。とても、な」
「そう」
じょじょに長門は手の動きを早めてくる。まずい、このままでは。
「や、やめろ。もう限界で、その…出そうなんだ。お前にかかっちまう」
だがそんなことはおかまいなしに長門は尿道の部分を親指の腹でこすっている。
「く…、やめろって」
「いや」
どうしてこんなときだけ聞き分けが悪いんだこいつは。
「キョンくん、長門ちゃんに言われたとおりおとなしくしてなよっ」
だが、こいつに対してそんなことはできない。
「お前を汚しちまう」
長門はまっすぐに俺の目を見た。
「いい」
なにがいいんだよ?
「あなたなら、いい」
もう、何も言えなかった。全てを長門に委ねる。
長門は亀頭の付け根をぎゅっと握り締めた。
それがスイッチだった。ビクン! と全身が震え、目の前が白くなる。
堰を切ったように白濁があふれ出した。長門のへそから胸、さらには頬あたりまで汚していく。
「あ……」
長門はそれを指ですくい取るとぼんやりと眺めている。
俺は長門を汚してしまった罪悪感と同時に、何か言葉では言い表せない気持ちの高ぶりを感じていた。
やがて視界がぼやける。そういえば忘れていたが俺はさっきまで風呂でのぼせていたんだった。
この出来事が夢ではないことを祈りつつ意識は闇に沈み、俺は長門の上に倒れこんだ。
312 :
256:2005/05/17(火) 19:54:00 ID:zhIho/3M
お待たせしました。
次回はいつになるかわかりませんがもう少しだけお付き合いください。
>128氏
はい。頑張っていきましょう。
>127氏
ありがとうございます。あなたのSSが拙作の執筆過程で参考になりました。
313 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 13:12:49 ID:8VCjoYL5
スレ住人を萌え殺す気かこの神は!!
>>284あたりから見て
↓256氏が腐女子である件について
私はいっこうに構わん!!!
ああくそ
長門可愛いよ長門可愛いよ長門可愛いよ長門
今日のオカズは長門に決定
つーか256神が腐女子だからなんだというのだ
腐女子にもこんな人がいるんだな・・・とホンワカした気分になれる
てか256氏は腐女子決定なのか?w
むしろ麩女子の方向で
京都府女子
ワロタ
>>320 京都府といえば西宮市のある兵庫県のとなりじゃないか!
5へぇ
>>322 直接西宮市に行って長門たちをストー…取材したのか?
てか俺、西宮のあたりもろ地元だし
電車で10分
ΩΩΩ>ナ、ナ、ナ、ナンダッテーー!!
ハルヒ聖地巡り行きたい。
ハルヒの聖域触りたい
じゃあ俺は長門の聖域触りたい
なら俺はキョンの聖域撫で回したい
大脳新皮質の事か?>聖域
332 :
128:2005/05/30(月) 01:58:38 ID:LfmBjfX+
ぐあああ!!書けたあああああああ!!ヽ(`д´)ノ
(´・ω・`)途中まででつが…(何
何はともあれ、うpします。
333 :
128:2005/05/30(月) 02:01:30 ID:LfmBjfX+
「はっ…はぁ…はぁ…はふ……ぅ…」
「ふふ……」
長門は達したショックで軽い失神状態になったらしい。
それを見て先生は満足気に微笑む。
と――
ぱちんっ
不意に先生が指を鳴らした。
瞬間、俺の体が金縛りから解けたかのように動き出し、バランスを崩すまいと俺はタタラを踏んだ。
「キョンくん、有希を…」
はっ、そうだ、そうだよ!
「長門っ」
俺は先生に抱かれている長門に駆け寄ると、先生から受け取るような形で、長門の肩を抱えた――と同時に
――ぱちんっ
「あ?」
また俺は動けなくなった。
今度は長門の肩を抱いたままで。
先生、何をしたんです?
ていうかさっき俺が動けなかったのも先生が?
「ふふ……」
先生は微笑むだけだ。
あるいはそれが答えの代わりなのかもしれない。
「さ…有希……貴女の好きにしていいわ…」
いつの間に失神状態から醒めたのか、長門が俺の顔を見上げていた。
ちなみに俺は頭部だけが動くという、かなりどうしようもない状態である。
「……………」
長門は5秒間俺を漆黒の瞳で見つめたあと突然
するするする
そのままの体勢で、下へ下へ、どんどん下へ。
そして俺の耳に届いたのは
ぢぃぃ〜……
誰でも必ず聞き覚えのあるだろう音。
しかも俺のズボンのあたりから。
「……は?」
気付いたときには、もう長門は俺のナニを取り出していた。
どこからって?そりゃもちろん「社会の窓」から。
「って、ちょっ…!おい!長門!!」
ここにきてようやく俺の思考回路が立ち直ってきた。
長門の目の前には俺のイチモツ――お恥ずかしいことにさっきの長門の姿を見せつけられてビンビンになっている――が曝け出されている。
長門はそれを両の手で握ると、ゆっくりと前後に動かし始めた。
「う…く」
もう一度言っておくが、まだ動かし始めたばかりだぞ?
なのに俺の体は電気が走ったような感覚に襲われている。
なんだこれ、ホントに俺の体か?
長門はなおも俺のナニを攻め立てている。
「な……なが…っく…」
俺はなんとか長門を止めんと動こうとする。
が、一向に全身は麻痺したように動かな――あれ?
ぐぐ…
おお、なんと腕が動くじゃないか。
あれか?いわゆる俺の被害妄想とか、催眠術とかか?
何はともあれまずは長門を…。
ぐ……く…
おい、なんだこれ、全然動かないぞ?
いや、実際には動いているんだが、この動く量の少なさと言ったら――
わしっ
なんとか長門の頭を掴むことには成功。
だがそこから力が入らない。
なんだ、この中途半端なストロークは。
俺が内心愚痴っていると、長門は頭を掴まれた―というより力が入ってないから触っているようなものだ―のをどうとったのか、いきなり
「ん……」
ちゅぅ
「くっ……ぁ…」
俺のナニに吸い付いてきた。
そしてそのまま、その口中に俺の愚息が吸い込まれていく。
「はむ…ん……ふ…」
長門の口の中は暖かく濡れ、そこに入っているだけでも、俺の快楽中枢は焼き切れてしまいそうになる。
「ながっ……ながとぉ…やめ……ぅあっ」
長門の動きはぎこちなく、いかにも初めてしていますという感だ。
まぁそんなこと関係なしに気持ちいいんだが。
と、そこへ
「有希……それじゃぁキョンくんが気持ちよくなれないわ…」
長机に腰掛け、横から愉快そうに笑う先生の声。
いや、十分気持ちいい、っていうか先生、何をおっしゃいますか。
「性技のダウンロードを許可。さぁ、本気で彼を攻めてみなさい…」
待て、今なんて言っ――
「はも…んちゅる……れろ…ぬろ……」
「ぐぁぁっ……くっ…あ」
長門の動きが突然変わった。
おそらくダウンロードとかいうのを完了したせ――
「んむ…んむ…はふ…ぅ……」
「待…おい……ながっ…このっ……ままじゃ…出ちまう……っく」
情けないことに、長門の激しく急な攻めに、俺の体は素直な反応を見せてしまっていた。
我ながら早――
「んっんっ…ふむぅ…れろれろ……」
ぐっ…ホントにこのままじゃもたない…。
何か…何か打開策は――
「むぐ…はむ…れる……」
そうだ…腕が動くなら…。
俺は長門の頭を掴んでいた右手を下へと伸ばした。
ぽよん
「はんっ……んっ…んみゅ…」
やっとのことで長門の胸へと俺の手がたどり着く。
俺は双丘の頂点で、ぴんっ、と勃った蕾を親指と人さし指の腹で摘み――
きゅぅっ
「んふぅぅぅうぅ!?」
出る限りの力で思い切り抓った。
「んむっ!んぅぅぅぅんんっ!!」
長門の体が大きく、びくんっびくんっ、と跳ねる。
だがそこで俺も限界を超えた。
びゅくんっ、どくっ、どくんっ
「くっ…ああぁ…」
長門の口の中で俺が大きく跳ねる。
しかし跳ねた反動で口から飛び出してしまい、長門の顔すらも俺の精が蹂躙する。
「あ…はぁっ……はぁ…」
恍惚とした表情を浮かべ、長門は俺を見上げたまま、その場にぺたんと座り込んだ。
338 :
128:2005/05/30(月) 02:14:31 ID:LfmBjfX+
とまぁ、こんな感じのおしゃぶり編(駄文)です(´・ω・`)
間が空きまくったことをここにお詫び申し上げるのと、
>>256氏へのエールを送りたいと思います。
ファイトーー!( ゚ロ゚)乂(゚ロ゚ )イッパーーツ!!(ぁ
まだ続くんで、こんなんでよかったら書いていきたいっす。
では、ノシ
(;´д`)ハァハァ GJ おつです、続きまってますよー
256氏もがんがって!
GJだぜ!
ガンガッテネー
期待!
気体!
機体!
長門と桃色宇宙空間に行キタイ!
長門のエロ絵描キタイ!
描け
とりあえず、長門のエロ絵でカイてきた。
349 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 19:21:42 ID:nKWVqQQ3
>>349 のエロ絵でカイてきた
↑
ヽ(`д´)ノ
書こうと思ってもネタがない・・・
新刊マダー?
学校のエロが欲しいです。
真琴×佳由季とか多鹿×蜩とか。
漏れは祈×佳由季とか、サナエたん×神田Bとか、キボヌ。
何で女性キャラの名前が先なんだ?逆レイープ?
学校を出ようのエロが欲しいのは同意だが。
絶望系は人気ない?
357 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 21:25:00 ID:dC/EOq39
age
>>356 真琴は普段は押しているけどベッドの上ではしおらしくなります
むしろ佳由季が凶暴になる
誰でもいいから職人さんカモン!
涼宮ハルヒの増殖 第7章 〜後半〜
本日3回目―――合計すると4回目―――のキスは、一番柔らかく、甘く感じる気がした。
と言うよりも、本当に甘かった。
今しているのは、今までのあわせるだけの口付けではなく、俗に言う『大人のキス』
というやつだ。
「あむ、んん、んにゅ、くちゅ、ぷはっ」
よくアヒル口になっているのを見かけるその唇は、思っていたよりもとても小さく
その中に潜んでいた舌は、まさにトロを含んでいるかの錯覚を覚えるほど柔らかかった。
口の中全てにハルヒの味を堪能し、一度口を離す。
「……へんたい」
いきなり何を言う。失礼なやつだ。
「あんたの方が失礼よ! いきなりあたしの口を奪ったかと思えば!!
その、し、舌なんか、入れてきて!!」
リンゴ顔のハルヒがもの凄い勢いで抗議してきた。
だが。それを黙って聞いているような俺ではない。元の世界だったならどうかわからないが。
それはそうとお互いの気持ちを分かち合ったばかりの男女がこういう事をすることは
普通だと思うんだが。
「普通じゃない! まったく、あんたにはロマンっていうのを一から教えないといけないわけ!?」
失礼だな。俺にだってロマンくらい解るぞ。
夜遅く、仕事で疲れ果てて居る時に玄関を開けると新妻が『おかえりなさい、あ・な・た。』とか何とか。
「やっぱりバカね。 そんな事を聞いてるんじゃなくて……
まあいいわ。 あんたには何言っても無駄だろうし」
そう言ったハルヒは俺の腰に腕を回し、俺の胸に顔を当て呟いた。
「責任……取ってよね。 あたしを、こんな感情にした、責任―――」
…ああ。 これで逃げるやつ何て男じゃないさ。
ハルヒの頭を撫でながらそう答えてやった。
それに、声に出しては言えないが……さっきから何度もしているキス。
頭を撫でる度に香ってくるハルヒの髪の匂い、さらに軽く抱きつかれている感触によって
俺の理性が著しく蝕まれている。正直な話、このままだと5分も持たずに理性は崩壊するだろう。
さらに言えば、この好機を逃すともうそんな流れは来ない気がする。
これが事実上あの世界に帰る最終のチャンス…なんだろうな。
少しずつ、気持ちを整理していく。
初めはあの世界に帰りたい一心だった。理由がどうあれ、ハルヒと致す事には変わらない。
……それに、好きな女の子との最中にそんな野暮なこと、考えたくもないしな。
行為中には、ハルヒのことだけを考えていたい。それが、アンフェアーなこの状況の中での
唯一のフェアーな事だと信じていたいから。
「キョン?」
手が頭の上で止まっている事を不信にでも思ったのかハルヒが顔を覗き込んでいた。
「いや、別になんでもないんだ。気にしないでくれ」
そう言って俺はハルヒの首筋あたりに顔を近づけた。
当たり前だがさっきよりもハルヒのにおいがする。
まるで、麻薬のように、俺の神経を侵していくのを感じるようだ。
そのまま頭に置いていた手を少しずつ下げていき、肩に手をおいた。
いや、肩なんかまだ通過点にしかすぎない。
さらに手を下ろし、脇に手を差し込む。
「ちょ、く、くすぐったい…」
ハルヒがすこし身じろいたが気にせずその手をハルヒの身体に沿わす。
俗に言う(…のか?)横乳という場所を手の平で感じる。
バニーの時から思っていたがやっぱりスタイルいいな。こいつ。
ちなみにさっきから開いている左手の方は、ハルヒの肩に回しハルヒの姿勢を安定させている。
「ん! む、むぐぅ!!」
………もっと可愛い声を出せないのか。おまえは…
『む、むぐぅ!』 なんて喘ぎ声初めて聞いたぞ。
「んー!! んむーっ!!」
きちんと話せ。 それに今は触ってないぞ。
ん? そういやハルヒ。どうしてさっきから俺の胸から離れないんだ。
そんなに俺のむねg……ぐあっ! な、何しやがる! いきなり左腕を殴るんじゃない!
「ぷはっ! ぜー、ぜー…… も、もうちょっとで窒息するところだったわ…。
あんた、わざとやってるでしょ!!」
肩で息をしながら今日一番の剣幕で俺にかかってくるハルヒ。
失礼な。俺がそんな事をするとでも思っているのか。
「あんただからすると思うんじゃないの。そんなくだらないこと、
あんた以外にするやつが居ると思ってるの?」
谷口ならするだろうな。つーかあいつ以外に思い浮かばん。
「キョン。あんたも同類よ! ほんっとにもっとこう……」
もっとこう、何だ?
「やめとくわ。 あんたに期待するあたしがバカなんだから」
とても深い溜息を吐きつつ何処か遠い目をして、そんな台詞を吐くハルヒに俺は、
俺は……何をしてやればいいんだ?
……まあ、いいか。どうせこいつの勘違いだろう。
違ったとしてもだ。ここでの事は無かった事になるので問題はないだろうしさ。
「ところでさ。 いつまでこうしてればいいのかしら」
未だにハルヒの左脇を離れていなかったらしい右腕を引き外し
ついさっき殴られた左腕を擦る。
「………このままやめてもいいんだろうけど、なぁんか癪なのよね。
あんたには黙ってたんだけどさ。ちょっとだけ、身体の中、火照っちゃってて」
そう言いつつハルヒは、
「その、さ。 続き―――しよっか?」
と、なぜか上目遣いで俺に強請って来やがった。オマケに頬をほんのりと染めてだ。
こんな表情で誘われているのに断れる男が何処に居ようか?!
俺も、一正常な男子の一人であるからしてそんな誘惑に勝てるはずも無く。
あっさりとハルヒのお願いを聞いてしまうのであった。
―――まあ。俺にとってもこのままお流れにしてしまうわけにもいかなったので
願ってもないことであったのだが。
「ねえ、本当にここでするの?」
ハルヒが不安そうな顔で訪ねてくる。
実際に不安なのだろう。なぜなら、さっきと全く場所は変わっていない。
つまり、観客席のど真ん中。(この球場はスタンド席ではなく、芝の斜面なので問題はない。)
残念ながら、さっき建物の中を一通り見たが、事を起こすのに都合のいい
部屋は一つもなかった。それで仕方なく、この何もない、本当に何も無いこの場所を
選んだ、というわけだ。
「……何か釈然としないけど…まあいいわ。誰か見てるわけでもないし」
そう言いながら、ハルヒは早速上着を脱ぎ始めた。
「何ボケーっと突っ立ってんのよ。あんたも早く脱ぎなさい!
あと、あたしがいいって言うまで死んでもこっちむいちゃダメだからね!」
なら何の前触れも無く服を脱ぎ始めるなってんだ。
声には出さず、心の中だけでしまっておく。今更言っても仕方ないしな。
「ねえ、こっち向いても良いわよ」
思ったよりも早かったな。
「服を脱ぐだけでしょ? そんなのに時間なんか掛からないわよ。それともあんたは服の着替えに1時間も掛けるの?」
そんな事無いわよね? と言う意味の視線を俺にくれてやがるハルヒの表情は怒っているのか、照れているのか。
はたまた呆れているのか良くわからない微妙な顔をしていた。
きっと今上げた感情全てを表現するとあんな表情になるんだろうな。他のやつにはマネできまい。
それはそれで置いておくとして。
いいかげん俺も服を脱ぎ始めなくては。ハルヒがマジで切れそうになってきた。
激怒寸前のハルヒの格好は、ブラ&ショーツと言うごくごく一般な下着姿だ。
薄い水色が何処と無くハルヒっぽさを醸し出しているような気がする。
「…じろじろ見るな! それよりも、早く脱ぎなさい!!」
「うおっ!?」
俺のあまりにも遅い行動のせいでハルヒの待機ゲージがなくなったらしい。
じりじりと俺の方に近寄って来るや否や。何と、俺の服を脱がし始めやがった!
ハルヒの表情はあろう事か喜色満面。俺の上着を引き剥がしつつ、何かを楽しんでいるようである。
まあ、その何かって言うのは明らかに俺の服を脱がす行為なのであって、それ以外の要因は全くの皆無と言えるだろうな。
って、コラ! ちょっとまて!! 服が破ける! おわっ、袖を引っ張るな! 伸びるだろうが!!
「さっさと脱がないキョンが悪いのよ! さ〜て、あと一枚♪」
上着、Tシャツ、ズボンを引きずり下ろしたハルヒは、手をにぎにぎしながら俺のマイサンを辛うじて
護ってくれているトランクスに標準を合わせている。
まずい、このままでは俺の尊厳がズタボロにされてしまう…!!
「無駄な抵抗はやめなさい! えいっ」
ハルヒの簡単な掛け声の後、もの凄い勢いで引っ張られていく俺のラスト・ディフェンス。
俺の力でも抵抗できなく、あっけなくハルヒの手の動きにあわせて定位置から下がってゆく。
ああ……何故かデジャブを感じる。だが、俺はまだ脱がされる経験なんてこれが初めてだ。
というかこんな経験2度としたくないね。なら一体何処でだ?
ふと、朝比奈さんの愛らしいメイド姿を思い浮かべた。ああ、そういう事か。
もう一年ほど前になるだろうか、朝比奈さんの初コスプレの日だ。
確か長門が隅で本を読んでいて、ハルヒが嬉しそうに朝比奈さんを脱がしていたんだっけか。
朝比奈さん。今ならあなたの気持ちが痛いほどわかります…
などとくだらない事を考えている内に、ハルヒの手の中に俺のトランクスが納まっていた。
「へえ……これが、キョンの……」
そしてあろう事か俺のマイサンをじっくりと観察してやがった。
こら、いいかげん離れろ! それとそんなにしげしげと見るんじゃない。
「何よ、あんたが遅いのが悪いんじゃない」
それはいい。認めよう。だが、このままじゃ不公平だ。
どうして俺が全裸にされておきながら、お前はまだ下着を残しているんだ。
「べ、別に良いでしょ? こ、これくらい……」
ちっとも良くないな。おっ。じゃあハルヒ先生に服の脱ぎ方の見本を見せてもらおうか。
「な!?」
俺に脱げ脱げ言っておいて自分が脱げないっていうんじゃ無いだろうな?
「そ、それは…」
顔を真っ赤に染めて俯いてしまったハルヒ。
…やりすぎたか? いや、ここで引いては俺の脱がされ損ということになってしまう。ここでこそ一矢報いねばなるまい。
脱げないのなら手伝ってやってもいいぞ?
「!! いい! じ、自分で脱げるわよ! これくらい…」
言い終わった後ハルヒは、一度だけ大きく深呼吸をしたあと、背中に手を伸ばし、ブラのホックを外した。
『プチン』と言う音と共に、今までブラによって支えられていたハルヒの乳房がその質量によって大きく弾んだ。
「あ、あんまり見ないで!」
俺のをあんなにじっくり見ておいてそれは無いだろう。
諦めたのかハルヒは、左手で胸を隠しつつ、ブラを地面に置いた。
そのまま右手をショーツに引っ掛けると、『うぅ…』という小さな呻き声と共に勢いよく足元に向け下げていった。
………。
声が出なかった。自分が息をしているのかどうかさえ自信がないね。
ハルヒの裸体に目が釘付けになっている俺は、一体どんな間抜け面をかましていたのかは定かではない。
って言うか知りたくも無い。
「ほ、ほら! これで文句ないでしょ!!」
大事な部分を必死に隠しつつ、羞恥心を誤魔化すように大きな声を上げるハルヒ。
だが、両腕だけで全てが隠れきるわけでもなく、その細い腕の間から垣間見える豊かなふくらみが
俺の理性を少しずつ溶かしていくのを感じる。
「何ぼけーっとしてるのよ」
いつの間にか俺の隣に腰掛けていたハルヒが、俺の瞳を覗き込んだ。
「うわっ! すごっ…… こんなになるんだ………」
直後。その言葉とある刺激で俺は我に帰った。
俺はハルヒのことばかり見ていて、自分の大事なところを隠すのを忘れていたようだ。
それに目をつけたハルヒが、いいおもちゃを見つけたと言わんばかりにそこに近づいていく。
ちょっ、ま、まて! それはシャレにならん!
ハルヒの小ストリップショーを拝見した後だ。俺のイチモツは臨戦態勢とまでは行かなくても、エネルギーが漲っていた。
それをこいつは興味本位で弄りだしやがった。
その刺激と、目の前にあるハルヒの形のいいヒップのラインが俺のムスコを一段と強くたくましく成長させていく。
それに加え、ここ最近自分で弄くったりしなかったもんだから、その刺激に耐えられるわけも無く―――
「きゃっ!?」
子供が出来る元を勢いよく放出させる結果となってしまった。
ハルヒが全裸になってからまだ5分も経ってはいない。早漏なんて思われていないだろうか?
「もう! べとべとじゃない! 気持ち悪い…」
結構な勢いだったらしくハルヒの手だけではなく、お腹周りや胸にかかっていたようだ。
「さて、今度は俺の番だな」
「え? ちょっと!?」
手や身体についた俺の精液が気になっていたハルヒは俺の行動を全く気にしていなかったらしく、
いきなり仰向けに押し倒しても抵抗は全く無かった。
ハルヒが我に返ったとしてももう時すでに遅し。俺は仰向けになっているハルヒに覆い被さっている。
では、お返しにハルヒのをじっくりと見物させてもらうぞ。
「こら、やめなさい!」
だから、自分だけしておいて俺はお預け、何てのはさせないさ。
その言葉の後、ハルヒが少しだけ大人しくなった気がした。多分気のせいだったと思うが。
さて、ではハルヒはどうなってるんだ?
「コラ! ちょっ!?」
脚を思いっきり広げてやって、ハルヒの脚の付け根にある女の部分を観察する。
「ん?」
何だ? 中が湿っているのか?
「!! ダメ!」
指をあてがってみた。指の先に粘り気のある液体が付着していた。
もちろん、俺がさっき出したやつなんかじゃない。ハルヒ自身から沸き出始めているのだ。
ハルヒ、お前。さっきので興奮してたのか。
「そ、そんなこと…!!」
あるさ。ならこの指の先についてるこの液体は一体何なんだ?
「そんなの知らない!」
あくまでも白を切るんだな。まあ別にどっちでもいいんだが。
俺は、割れ目の先の小さな突起に目をつけた。少し指で擦ってみる。
「ひ!? や、ぁ!!」
感度は抜群のようだ。ちょっと擦っただけでこの反応。さらに膣内から愛液が段々と湧き出してくる。
「はぁ、はぁ……や、めて…んぅ!!」
うん。この調子だともう入れても大丈夫そうだな。いくぞ、ハルヒ。力を抜いておくんだ。
「え!? も、もう!? あ、あ…な、何か、はいってぇ!!」
先端がハルヒの中に埋まっていく。ハルヒの膣内は、狭かったが、キツ過ぎるわけではなかった。
「あぅ、ん、は、はぁ、くぅぅ…」
ゆっくりと、だが確実にハルヒの奥へと進んでいく。 途中、何か薄い壁のようなものに突き当たる。
「ハルヒ。 本当に良いんだな?」
「はぁ…はぁ…。な、何を今更言ってるのよ…。こうなったら最後まで責任取りなさいよね」
息絶え絶えながらもまだいつもと同じように話せるハルヒを少し尊敬しつつも、
このまま入れているだけでいつ達してもおかしくない状況を脱するために、腰をさらに前に突き出す。
「くうぅぅぅ!!!」
その壁を突き破り、まだまだ奥へ進んで行く。
やがて、厚い壁に当たった。その壁も伸縮を繰り返しているような動きを感じる。
最深部にたどり着いたようだ。
「ハルヒ…今、一番奥まで入ったぞ」
「んん…み、みたいね。 はぁ…結構痛いもんなのね」
男の俺にはその痛みは共感できないな。大丈夫だったか?
「ん。 今は結構平気かな。 入ってきてからちょっと時間経ってるし」
ちょっとって…まだ2、3分も経ってないだろ? 痛いなら痛いって我慢しないで言えよ?
「……うん」
頷いた後、ハルヒは少しはにかんで
「もう動いても大丈夫よ、ずっとそのままでいるもの辛いでしょ?」
お前に比べればだいぶマシさ。じゃあゆっくり動くぞ。
「うん……んん!!」
ハルヒの顔はまだ少し苦痛に歪んでいる。
だが、今の俺にはどうする事も出来ない。せめて、この行為が少しでも早く終わるようにするくらいしか…
「ああ。ひ!? は、はぁ、ふぅー」
少しずつすべりが良くなってきている。
ハルヒの膣内が本格的に濡れ始めているのだろう。俺が腰を動かすたびにくちゅくちゅと言った
水の音が聞こえるように鳴ってきていた。
「あ、あ、な、何か! むず、痒くてっ! 気持ち、いいぃ!」
スムーズに動けるようになったハルヒの膣内は、まさに俺の為にあるかのような錯覚に捕らわれるほど、
俺のモノを優しく、強く包み込んでいた。
「は、ハルヒ! も、もう…!!」
「あ、たしも…ダメ……かも」
ハルヒが軽い痙攣を起こし始めている。もう頂点が目に見えているのだろう。
そう言う俺ももう1分も我慢できない。ハルヒより先に果てる前にラストスパートだ。
「あ、あ、や、だ、めぇ、!! っくぅうぅぅぅ!!」
ハルヒの声にならない叫び声とほぼ同時。膣内がもの凄い収縮をし始めた。
それにあわせて、俺も溜め込んでいたものをハルヒの中に全て解き放っていた。
「ああ……お腹の中に何か入ってくる…」
ふう、ふぅ、ふー。呼吸を整え、ハルヒから俺のムスコを引き抜く。
「あ…れ……?…」
それからすぐ、世界が白一色に包まれていた。
俺が意識を失ったのか。あるいは世界が存在を消したのか。
どちらが正しいのかは解らなかった。
「―――ョン! コラ! おきなさい!!」
「いてぇっ!?」
頭がズキズキする。おい、ハルヒ。その手にもっている棒切れは何だ。
「いくら呼んでも起きないあんたが悪いのよ!」
ここは……? 桜並木の公園のベンチ、か?
一体俺はどうしてたんだ?
「あたしにもよくわかんないんだけどね。気が付いたらこのベンチで眠っちゃってて」
それでお前の方が先に目が覚めて、俺を文字通り叩き起こしたって訳か。
それにしても、そんなもんで殴られたら起きる前に永眠しちまうぞ!
「あんたなら大丈夫よ。それよりも、早くさっきの場所に行かないと集合時間に間に合わないわよ!」
何! もうそんな時間なのか。 もう俺は奢るのは嫌だぞ!
「なら、さっさと来る! ほら、行くわよ!」
そう言ってハルヒは俺に手を差し出した。
俺は何の躊躇もなくその手を掴み走り出した。
「コラ! ちょっと、引っ張んないでよ!!」
ふと桜並木を見上げると、今にも咲こうと栄養を溜め込んでいるつぼみがたくさん目に入ってきた。
長い冬は、もう終わりを告げるようだ。
これから、新しい季節が始まる。別れ、そして出会いの季節。―――春と言う季節が。
「ハルヒ」
「何? 急に止まったりして」
―――これからも、ヨロシクな。
−FIN−
一章投下から半年以上たった今、何とか完成させる事が出来て嬉しいです
途中全くどうしようかわからなくなってたりして、キャラが全く違ったりするところがありますが…
気にせず読んでいただけたら幸いです。
もう長編はなるべく控えようorz
>127だった人
乙です!&祝、完結!
長編は控えようなどとは言わず、ぜひまたお願いしますw
完結オメ!
乙、そしてグッジョブ!!
>>373 完結乙でした。
長編を途中で挫折せずに完結させられるだけでもスバラスィですよ。
再び長編への挑戦をしていただけると嬉しいなぁ。
377 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 22:00:00 ID:kdfcDXd9
いやぁこのスレの神々の皆様は文才に満ち溢れてますなぁ。
127氏いつも乙です。
127氏GJ!
127を反対から読むと
721(ナニイ)→ナニ
256氏の続きも読みたい。
同意。
というか俺はそっちのが読みたい(勿論127氏のも好きなんだが)
>>384 つまり長門派かハルヒ派かの違いですね。
ちなみに俺はハルヒ派。
ツンデレが好きなんだよねー。
あのハルヒがいつ「キョン、好きぃ……ふぁっ!」
とか言い出すのか楽しみでなりませんよ。(;´д`)ハァハァ
(;´д`)ハァハァ
ウッ
ムハァ
389 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 07:38:31 ID:2bNXNeoK
保守あげ
長門はいいな。
ラノベ界のアヤナミ
長門有紀
あれ?名前違う?
ビッグセブンの一員であり連合艦隊旗艦として国民に親しまれた戦艦「長門」を、駆逐艦風情と一緒にしてもらっては困る。
長門のビキニ姿見たい
な、流れが嫁ねぇ
そろそろ学校〜の話でもしようか。
_, ,_ パーン
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´)
>>400
402 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 21:59:24 ID:WW+/B4r9
>>400 落ち着け。嫁ねぇ、嫁がいねぇ…つまり流は未婚!!
>>400 ラノベというオタク世界に身を置く者に婚約者がいると思うてか
年齢的には既婚でも不思議ではないんだが。
・・・言ってはマズかったか?
髪は長い友達だ!
例によって唐突なハルヒの思い付きによりSOS団で夏祭りに参加することになったのが、
最早これ以上新規にケチなどつけようのないほどにケチまみれな日常に更に厄介を増やすなん
て当時のおれは想像だにしていなかったわけで、だから俺の発した質問が呑気な部外者のもの
だったとしても仕方なかったんだ――と考えても現在の窮状を救う役には立たないが。
二日前のことだ。
俺は訊いた。「夏祭り?」
ハルヒは無意味に仁王立ちして「祭りよ。あんたのとこにも回覧板が回ってきてるでしょ」
そういえば家を出るとき郵便受けに板状の何かが差し込まれているのを見たような見ないような。
「・・・それよ!あのね、ご町内の情報ネットワークから外れてるのはよくないわ。新聞なんて
いいから回覧板とお隣のおばさんのひそひそ話は必ずチェックすること!でないと村八分よ」
なんだそりゃ。朝比奈さんが真剣そうな顔でこくこく頷いている。古泉はいつものにやけ面で曖昧に同意。
長門は本から目をあげない。
「で、その祭りってのはいつあるんだ。どこであるんだ。そこでなにをするつもりなんだ?」
「あさってよ!神社の場所くらいあんたも知ってるわよね?」ハルヒは形のいい眉を器用に片方だけあげて
みせた。「神社のお祭りですることなんてひとつでしょ?」
つまりいつもの面子で屋台めぐりをしたいと。なんでこいつの言うことは実も蓋もないようでいていつも変にまわ
りくどいんだ?
「あと、みくるちゃんは浴衣着用で来ること!団扇も忘れちゃだめよ。アニメキャラのパチモンみたいな変なお面は
現地調達しましょう!」
朝比奈さんが安心したように息をついた。いつものあれやこれやに比べればまだしもTPOにあった穏当な格好だからだろうな。
・・・朝比奈さんの浴衣姿か。ひとつだけでも楽しみができたな。
話すだけ話すとハルヒは用事があるからとさっさと帰ってしまった。
古泉が近づいてきたので先を越して言った「“今回は楽ができそうですね”だろ」
「そうですね」珍しく奇妙に歯切れの悪い調子で「だといいんですが。いやそうなるでしょう」
なんだ?まあ意味ありげな口調はこいつの十八番だから気にしてもな。
「お前がそう言ったって、いつも、どうせ何か起きるんだがな」
古泉は苦笑した。そして気分を変えるように、いつもの添加物百パーセントの愛想の良い笑顔で、
「涼宮さんはきっと浴衣で来ますよ。もしかしたら長門さんも。われわれはどうします?」
いいや俺は結構。そもそも浴衣を持っていない。最後に着たのは小学校低学年の頃だ。
戸を開閉する音がした。見るといつの間にか長門の姿が消えていた。
朝比奈さんはまだメイド姿で椅子にちょこんと座っている。訴えるように潤んだ瞳がこちらに向け
られているのはある種の勘違いを誘発するためではなく着替えたがっているのだと気づいた。古泉を
促して、教室を出た。
古泉を適当に追い払い、玄関口でしばらく待っていると、制服姿も天使のような朝比奈さんがのんびりと
歩いてきた。俺に気づいて一幅の絵のような天使的微笑を浮かべる。
「ごめんなさい。待たせちゃいました?」
まさか。待たせて頂いたんです。などとは言わず首を振る。
蝉の声がうるさい夕暮れの道を二人で歩く。
ハルヒやその他二名の顔を見ずに二人きりというのは久しぶりだな、そういえば。
そのせいかなんとなく話すことがみつからず、仕方なくさっきの話を蒸し返す。
「夏祭りって、俺はよく知らないんですけどそんなに大きいんですか?」
朝比奈さんは楽しそうに「ええ。夜店がたくさん出るし神社の境内が人で一杯になるんです」
それから、何か思い出したみたいにくすくす笑った「去年はみんなでバニーガールの格好をして行ったんですよ。
恥ずかしかったなあ」
「みんなで・・・古泉もですか」
一瞬、朝比奈さんの表情が曇る。
「罰ゲームだったんですよ。涼宮さんがポーカーで一人勝ちして、“王様”役でみんなにひとつだけ命令できたんです」
終わりのほうは失言を悔いるかのように力なかった。そしてそのままうつむいて沈黙。
ふと、俺は違和感を感じる。この村に引っ越してきてからこっち、折に触れ抱かされる、不透明な印象。
俺は気になっていたことを思い切って訊ねる。以前、ハルヒに訊いた時には不機嫌にはぐらかされた質問だ。
「・・・朝比奈さん。“キョン君”て誰なんですか?」
あふれるような蝉の声がいっせいにやんだ。
朝比奈さんは顔を伏せたまま、立ち止まっていた。
「知りません」
冷たい、はねつけるような一言だった。『禁則事項です』というときの甘さはなかった。
背中に厭な汗がわくのを感じながら、よせ、やめろ、何事もなかったかのように話題を変えろ・・・
もうひとりの俺が心の中で叫ぶ。だが、口をついて出たのは。
「知らないはずないですよ。去年、SOS団のメンバーだったんでしょう?」
俺は続ける。
「国木田が口を滑らせたんです。・・・へんですよね。同級生のことをなんで隠さなきゃならない
んだろうなって、それが不思議で」
「知らないっ!!」
怒りのかたまりをたたきつけるような。俺を消し潰したいと心底願うような声。
「知らないっ!知らないっ!知らないって言ってるでしょっ!!」
俺は。俺は。俺は。
あさひなさん?これは・・・俺の知っている・・・あの・・・朝比奈みくる・・・?
これで終わり?
ひぐらしがないてますね。
目を明かしたり、鬼を隠したりはしないのか・・・
夏にふさわしいSSですね!GJ!!
つ、続きを期待!
なかなかすてきな世界観がつまってそうだ
昨日ひぐらし初プレイしたんだけど…
これは偶然かな。……かな?
CV
主人公 :保志総一郎
朝比奈みくる:中原麻衣
:雪野五月
:かないみか
:田村ゆかり
:茶風林
:大川透
:伊藤美紀
:折笠富美子
:松本保典
:松井菜桜子
ナレーション:松本保典
空白部分はどうぞ補完して下さい
そんなにキャラがいない罠
光。次の教室に行くため渡り廊下を歩いてる途中、外から射し込む光に目を奪われ歩みを止めた。
見飽きた校庭。外部から隔離された校舎。僕はいつまでここにいるんだろうか。
≪ちょっとユキちゃん、何ナル入りブルーになってんの?
ただでさえ暗いのにこれ以上暗くなんないでよね≫
無神経なテレパスが侵入してくる。でも不快じゃない。
真琴は道端で銀色のBB弾を見つけた子供のような嬉しそうな顔をして、僕の近くに立っていた。
「いいか、お前と話してる暇はないんだ。これから授業だから」
「あーら、ぼーっと阿呆な顔して外を眺めていたのはどこの誰?あたしが来なかったらあんた一日中そこにつったってたわよ」
いくら何でも自分はそこまで浮世離れではない。だが僕がここに踏み止まっていられる理由の一つはこの性悪女だ。
「いつも感謝してるよ、真琴」半分嫌味で半分本気だ。
「うふ、ありがとユキちゃん。お礼にネクタイちゃんとしめてあげる」
真琴はいきなり僕の首元のネクタイを直しはじめた。
突然の展開と真琴から発する南国の植物のような香りに頭がくらっとした。
気がつくと僕と目を閉じた真琴の唇は重なっていた。
≪もうユキちゃんたらスキが多いんだから≫
テレパスはキスの時でも言葉が伝えられるがそれは意味のあることなんだろうか。
といったマヌケな考えは一瞬で彼方の外へ飛んでいった。
校庭に妹がいたのだ。春菜はもうこの世にはいない。
僕と目のあった若菜は一瞬泣きそうな顔をしたが何も言わずきびすを返して走り去っていった。
あちゃー、よりによってあの子に見られちゃうなんてね。
(おい、真琴。お前、若菜がいることに気付いてたのか)
フフン、どーかしらねー。まあいいじゃないの。
今度はあの子にキスしてあげたら。あんたがいつもやってるみたいに。
「僕は妹とキスはしない」
僕はそれだけ言って教室へ向かって行った。「あー、もうユキちゃんたらー」
死んだ幽霊の春菜が消えた時の表情と(あれはキスというのだろうか?)
さっきの若菜の表情が僕の頭の中で重なっていった。
光明寺茉衣子はルームメイトで親友の高崎若菜がますますブラコンになっていると感じていた。
以前は髪を切ってさし上げた時、わたくしの技量がまだ至らないにもかかわらず、
「はー、そうかな、さっぱりしてて気持ちいいよ。あたし茉衣子ちゃんが切ってくれるの好きだな」と言ってくださったのに
最近では「うん、兄さん気に入ってくれるかな」と言って食事中に高崎さまが髪を切ったことに気付いてくれるか待っているのです。
そこにあの無神経きわまりない班長が
「おー若菜くん、髪を切ったのかね。よく似合ってるぞ。いや茉衣子くんの一向に変化しない技量を誉めるべきかな」
「班長、今度一度散髪をしてさしあげますわ。その時に寝首も掻かせて下さいませ」
「ははは、茉衣子くん、君になら喜んでこの首の一本や二本くれてやろう」
とウロボロスのように繰り返されるうんざりするやりとりの隣で
高崎さまは若菜さんの頭に手を置いてくしゃくしゃとして
「似合ってるぞ、若菜」
若菜さんはこれ以上ない程の嬉しそうな顔をなさって、照れ隠しに
「もう、髪切ってもらってすぐなのにー」
朝っぱらから砂糖を入れ過ぎたコーヒーを飲んだ気分になったのはわたくしだけでしょうか。
またお二人が帰省された際、地元の夏祭りに行ったときの写真を見せて貰いました。
ピンク色の浴衣を着た可愛らしい若菜さんが高崎さまの腕に手を組んで笑顔で写っておられるのです。
仲が良すぎる年頃の子供達を家の方がどう思ってらっしゃるか余計な心配までしてしまいました。
若菜の様子がおかしいと気付いたのは朝食の時だった。
食堂で盛り付けをしている若菜の前に佳由季がやってくる。
いつもなら元気に「はよー兄さん」という若菜が今日は元気なく「あ…兄さん……はよ」と小声でつぶやくだけだった。
席についた佳由季にクラスメートが声をかける。
「高崎、妹とけんかしたのか?」
「違う」
佳由季にはその日の朝食の味がよくわからなかった。
想念体。第三EMPの能力者の余剰の集合体。
対魔班は今日の今日とて想念体退治をしていた。
「ふふふ、我々の作戦通りだよ、茉衣子くん」
「人が最も集まっている食堂に想念体を逃がしてしまうのが作戦とは初めて知りましたわ。これでまた妖撃部の信頼は失われていくのです」
白衣の男と黒衣の女子が廊下を走っていく。逃げていく蛸型の化け物の先に見知った少女の顔が見える。
「おー若菜くん障壁を張ってくれたまえ。ここで私と茉衣子くんの合体技を」
「そんなものございませんから」
?
若菜さんはどうして絶対障壁を展開なさらないのでしょう?あんなに近くまで想念体が来ているというのに!
それどころか若菜は腰を抜かしたようにその場にしゃがみこんでしまった。
想念体が若菜に触手を伸ばしてくる。
茉衣子の指から放たれた火球が蛸を直撃する。
蛸と若菜の間に宮野が割って入り呪文を詠唱する。
あらわれた結界に蛸は動きを封じられる。
茉衣子が結界のキャンプファイヤーに火をつけ、蛸は燃えて消えた。
茉衣子は若菜の身を案じ側へ行く。
「若菜さん、お怪我は?」
「あ、うん」若菜はためらいながらもある告白をした。
「茉衣子ちゃん、あたしEMPなくなっちゃった」
会長室はとても気まずい雰囲気に包まれていた。会長代理とEMPのない生徒二人とその友人三人。
その気まずさは僕たち兄妹と真琴、残りの三人とでは微妙に違う。
「若菜ちゃんの能力がなくなったんで念願かなってユキちゃんは外の世界に出られるわけね。それともまだここにいたいの?」
僕はこういうしかない。
「若菜お前はどうしたいんだ」
「え、え、兄さんはどうなの」
真琴はあきれて
「あんたら、晩御飯に何食べたいのと聞かれて何でもいいとか言う子供じゃないんだから」
「じゃあ外野に聞くわ、」真琴は猫を抱いた少女を差す。
「若菜さん、行かないで下さい。私の能力だってあってないようなものです。行っちゃ嫌です」
類は半泣きになっている。本当に若菜にはいい友達がいる。
「わ、わたくしは若菜さんと高崎さまに出ていって欲しくありません。でも最終的にはお二人の気持ちが優先されるべきだと思います」
類のように言いたいが言わない。そこが茉衣子の美点だと思う。
「じゃ改めてユキちゃんは…」
「おい、なぜ私には聞かんのだ、会長代理!」
「あんたも数少ない友達がいなくなるのは嫌でしょ、アホ宮野」
宮野は白衣の襟を立てて
「ふ、まあな。それに高崎兄妹いるところ事件あり、宮野秀策いるところ解決あり。つまり二人がここにいる方が合理的でもあるのだ」
こいつと関わらなくて済むのは魅力的だよな。宮野にはツッコミを入れずスルーして
「おい、二人がこう言ってんだ。ここにいたらどうだ」
すると若菜は不思議そうな顔をして言った。
「兄さんは家に帰りたくないの?いつかはあたしたち学校を出なきゃいけないんだよ」
だからこそ少しでも長く一緒にいたいんじゃないのか。
とは言えなかった。
いつか別れなきゃいけない。
結局その日は結論はでなかった。
妖撃部の部室。
わたくしと類さんと班長で若菜さんのことについて話しておりました。
「あ、あの、高崎さんと真琴さんがキ、キ、キスをしてたんです」
類さんによると休み時間、校庭で若菜さんと猫と遊んでいたところ(微笑ましい情景が目に浮かびますわ)
渡り廊下で高崎さまと真琴さんがキスをしていたのです。若菜さんはすぐにその場からいなくなったそうです。
高崎さまと真琴さんの関係が浅からぬことはわたくしも承知しておりましたが妹の前でなんとハレンチな。
「高崎さまは若菜さんの目の前でそんなことをするなんて何を考えているのですか」
「なるほどEMPの消滅には自然消滅と何らかの原因によるEMPの抑圧があるがこの場合は後者か」
どうしてこう班長はなにもかもわかったような言い方をなさるのでしょう。
「つまり若菜くんは自分も寮長殿とキスしたいのだよ」
全くわたしにはついていけない結論です。真琴さんがいいそうなことで若菜さんには似つかわしくないことです。
「無意識にだよ。ここで二人に心理学の講義をしよう。人間の心はエスと自我と超自我で出来ている。
エスは無意識のことでイドともいう。どろどろとした欲望の沼だ。
エスは欲望を満足させるために衝動のかたちを自我意識に浮かび上がらせようとする。
それを抑圧するのが自我の上にある超自我だ。
抑圧されて変形された衝動のかたちが病気や夢になってあらわれる。
若菜くんのEMP能力が消えたのも抑圧が原因かもしれん」
わたくしは激怒致しました。班長に人の心の何がわかっているというのです。
「落ち着きたまえ茉衣子くん。これはあくまで仮説だ。
この話が多少なりとも私の関心を誘うとすれば個人レベルから世界レベルへの応用が可能だと言うところだ。
いいかね。どれだけ上位世界が下位世界を抑圧しても下位世界からの影響は受けざるを得ないのだよ。
抑圧すればするほど抵抗は強くなる。よって上位世界にとって望ましいのは緩やかな管理なのだが…
告白しよう茉衣子くん。私は正直、人の心や色恋について何にも解ってないのかもしれない。
だからこれが私なりのやり方なのだ」
「おめでとうございます、高崎さん。第三EMPからの脱出、心からお祝いしますよ」
「……何の用だ」
「言うまでもありません。あなたと若菜さんのスカウトですよ」
「正気か?僕達には何の能力もないんだぞ」
「ふふふ、高崎さん、世界には大いなる謎がある。そして世界の謎を解く人間には2種類います。
Aタイプは、ひたすらに世界の謎を解くため行動するタイプ。
僕や宮野さんですね。楽観的で論理的。概して演説が好きです」
「……」
「Bタイプは世界の謎なんかどうでもいい。ただ目の前の女の子を守ろうとするタイプ。
この場合女の子の謎が世界の謎と直結していて、知らず知らずのうちに彼は世界の真実を目にして自分の無力さをなげく。感情的で悲観的。
そう、高崎佳由季さん、あなたです」
「僕は世界の真実なんて知らない」
「宮野さんも最近女性と仲良くしてますが、堕落ではなくBの重要性もわかってるんですよ。あなどれませんね、彼は」
「じゃあ宮野と話をしろ」
「いやいや、PSYネットに話を移しますとね、PSYネットの謎とあなたの今はなき春菜さんは直結してた。
しかし春菜さんはもういない。代わりに双子の若菜さんではどうか」
「若菜は春菜の代わりじゃない」
「はい、双子だからと言って共に野球が上手いとは限らないし……この例はよくありませんね。
そうですね、若菜さんの絶対領域は春菜さんにはない。でも春菜さんがミニスカとニーソックスを身につけることが出来れば?」
逆に若菜さんにも春菜さんのような能力を秘めているかもしれない。そこを我々がひきだして…」
≪ふざけるな、お前らにそんなことはさせない。死んでも妹は僕が守る。二度とかけてくるな≫
僕は電話を切って電源をオフにした。
最後のせりふを本当に言ったのか心の中で思ったのかわからない。
わたくしと班長は大学で行なわれるEMP学会に勉強のため見学に行くので、今晩は遅くなると若菜さんに言いました。
「行ってらっしゃい」
高崎さまと若菜さんはまだ学校に残るかどうか決めてないようでした。
わたくしは若菜さんに何をしてさしあげればよろしいのでしょうか。
ひょっとしたら若菜さんは学校を出ていかれるかもしれません。
わたくしは胸が詰まって若菜さんを抱きしめました。
「う、は、あ、茉衣子ちゃん。何いきなり」
「いつもいきなり抱きついてくるのは若菜さんのほうではございませんか」
「あ、そだね。おあいこだね」
わたくしは若菜さんの髪を撫でて
「つい最近髪を切ったと思いましたのにもうこんなに伸びてますわ」
「うん、気持ちいい茉衣子ちゃん…」
「高崎さまは班長が指摘なさるまで髪を切ったことに何もおっしゃいませんでした」
兄の名前を出して猫のように撫でられていた若菜さんがビクッと反応致しました。
「言葉にしないとわからないのです。高崎さまに言いたいことがあるなら全て言うべきです。大丈夫です。
高崎さまは若菜さんのお兄さんなんですから。若菜さんが何を言っても高崎さまが若菜さんの妹であることには変わりはありません。
兄妹なんだから遠慮なんかせずに自分の気持ちを打ち明けるべきですわ」
若菜さんは兄のことになるとどこか臆病になるとわかっていました。
「ありがと、茉衣子ちゃん」
抱き合うわたくしたちを類さんと班長が見守っていました。
そしてわたくしたちは大学へ向かって行ったのでした。
「いいのか?」
「何ですの」
「夜、二人きりにさせて何かあったらとか心配はしないのかね」
「高崎さまは班長のようなケダモノとは違いますわ」
とはいえ班長の世迷い言にわたくしの心に一抹の不安が宿ったのも事実なのです…。
夜、宮野が学会の見学に行き一人部屋にいるところに寝間着姿の若菜がやってきたのには驚いた。
「おい、何考えてんだ、夜の男子寮にやってくるなんて」
「兄さんに会いたかったんだ」
と言って、兄さんちょっと寒いから布団かしてねと勝手にベッドに入りこむ。
「おいっ、こら」
なんだこの展開は。
まあこのままいっそのことベッドで眠ってくれたらいいんだが。
しかし若菜は兄さんのにおいがするとか言って布団を体に巻いてベッドに座り、仕方がないので僕もこの隣に座った。
「兄さん」
「なんだ」学校のことについて話すものだと思っていた。
「あたし、兄さんが好きだよ」
何を言えばいいのだろうか。
どうしてこんなに苦しいんだ。
感動と悲しみは違う。兄妹愛と異性愛は違う。
じゃあこの気持ちは何なんだ。
心の中で真琴や宮野や茉衣子に侵入してもらってこの場をどうにかして欲しいという思いがかすめた。
自分を軽蔑した。
何を他人任せにしてるんだ。
自分の意志で決めろ。
若菜は自分の意思を伝えてくれた。
「若菜」
暗転。
僕は若菜の背中を抱きよせ若菜と唇を重ねた。
長いキスの後、頬を赤らめた若菜はぼーっとしていた。これでいい。
「兄さん、ひざの上乗っていい?」
僕は子供のころを思いだし、いいよと言った。若菜は体に巻いていた布団をとり、僕のひざの上に座る。
若菜の寝間着の生地は薄く下着や太ももが直に感じられ、僕の下半身は……っておい!!
真琴で僕の理性は鍛えられてるはずだった。しかし大きくなった僕のあれは丁度若菜のお尻の割れ目に当たる。
「あ…兄さん……」
若菜が反射的にお尻をすぼめる。僕のあそこはたまらなく気持ちよくなってゆく。理性が飛んでゆく。
両手は寝間着の上から若菜の体をはってゆく。若菜のかすかな膨らみをもみ、へそのところを通りすぎ、下の寝間着に行く。
僕の唇は若菜の首を責める。若菜の髪の匂いをかぎながら首や肩を唇や舌で責めると若菜はますます気持ちよくなって「あん」とかわいらしい声を立てる。
僕は若菜の下着が見たいので下の寝間着を脱がそうとするが僕のあそことお尻が密着しているので
下着が見えてもゴムで寝間着が元に戻る。そこで「若菜、腰を浮かせろ」と言う。
ぼーっとしている若菜は「うん…」といい腰を浮かす。
「ひゃっ」
一気に下着ごと下の寝間着を脱がし僕も下半身を裸にした。
そして若菜のお尻と僕のあそこが再び接触することになった。
たまらない状態だった。若菜は濡れていて僕をやさしくうけいれてくれた。
僕は少しずつ若菜の中に入っていこうと腰を使った。
「あ」と若菜が痛そうな声を上げる。
僕は大丈夫かと聞き顔を覗きこむ。若菜は涙を流しながら「大丈夫、兄さん」と言った。
僕はますます愛しくなって唇を重ねる。
そしてイきそうになった瞬間、大声が聞こえた。
「寮長殿!!!
宮野秀策ただ今帰還!!!!」
やばい……やばすぎる…
若菜はと見ると気を失って眠っていた。
宮野に入るなと言っても無駄なのは知っていたので、
とっさに脱いだものをベッドの下にやって、二人の下半身を布団で隠すことにした。
宮野が部屋に入ってきた。
「おー若菜くん。いつ見ても可憐な寝顔だ。
そんなかわいい妹を膝の上に乗せて眠らせているとは寮長殿は万死に値するな」
ああそうだ。お前の言う通りだよ宮野。
もしかして書きながら投下?
宮野は表情を変えずに続けた。
「寮長殿。お楽しみのところを邪魔してすまなかった。
まさに私は一万匹の馬に蹴られて万死に値する」
そうだ、こいつは何もかもわかってるんだ……
世界の謎もおれたちの関係も……
「私はともかく茉衣子くんにこれを知られたらどうしようもないな。師匠としても教育上問題がある。
茉衣子くんが女子寮からこちらにやってくるのは時間の問題だ。ここは私が時間を稼ぐから二人は身なりを整えるのだ」
「おい、宮野」
「何だね寮長殿。事態は急を要しているのだぞ」
「お前はどう思う」
「…………」
宮野は何も答えずに部屋を出ていった。
僕は布団をはがし若菜の濡れているところをティッシュでぬぐい、下着と下の寝間着を着せた。
そして自分も同じことをした。
暗転。
ベッドで安らかに眠っている若菜を見ると僕はオナニーの材料の人形として
若菜を利用して汚したんじゃないかという罪悪感におそわれた。
本当に若菜を大事に思ってるんだったら若菜に手を出すはずがない。
若菜が目を覚ました。
「兄さん……」
「ごめん若菜」
「なんであやまるの?なんで泣いてるの?兄さん」
泣いてる僕を若菜が抱きしめてくれる。どこまで甘ったれてるんだ、僕は。
「兄さん、大丈夫だよ。あたしは兄さんのそばにいるから」
「高崎さま、若菜さん。お二人で水入らずのところ申し訳ありませんが
失礼ながら入らせていただきます。」
茉衣子の声だ。
「あら…あら…部屋に入れませんわ。若菜さんバリアーが……」
しばらく若菜はそうしていたかったらしく復活したEMPによって茉衣子と宮野と類は部屋には入れなかった。
茉衣子は不審な顔をしていたが若菜がすっかりいつもの笑顔を取り戻して類と抱き合って喜んでいるのを見て柔和な顔になった。
しかし宮野が土産だといって僕と若菜に赤飯を渡したのでまた疑わしい目を僕に向けた。
宮野のバカヤロー。
それからいつも通りの日々が続いている。
以前のように僕と若菜は仲がいい兄妹だ。
ただこっそりと「お正月実家に帰るのが楽しみだね」と囁かれた時はどう解釈していいか困った。
真琴には何を言われてもいいと覚悟していた。
「まあいいんじゃないの」
「へ?」
「別にあんたの腐れシスコン外道は昔からそうだったしね、
今更驚くことでもないけど。結婚式で花婿から妹を略奪すんのだけはやめなさいね」
「……」
「あんたお尻に弱かったのね。今度わたしで試して見る?」
(なんだ、この違和感)
「逆よ、ユキちゃん。わたしはね、あんたたちに出ていってほしくなかった。
でもわたしだけじゃなくてやっかいな子がいてね、ひずみができちゃった。
それでわたしは何もしなかったのよ」
「?」
何を言ってるんだ、真琴は?
「ユキちゃん。
あんたの抱いた若菜ちゃんに黒子あった?」
一匹の猫がいました。その猫は名無しといって長い長い時を越えた旅をしているそうです。
わたしは名無しさんと仲良くなりました。名無しさんは何か一つ願い事をかなえてくれると言いましたが、
わたしには願いなんてありませんでしたし、また何かトラブルに巻き込まれた時に願い事をすると言いました。
そして予想は当たりました。わたしの友達の若菜さんがお兄さんのキスシーンを目撃してしまい、
そのショックでEMP能力を無くし学校を出ていくかもしれないのです。
わたしは若菜さんにいなくなってほしくありませんでした。
若菜さんがあの日、キスを目撃しなければESPを失うこともなく、学校を出ていくこともない。
若菜さんがあの日、あの光景を見ないように歴史を変えて欲しいとわたしは名無しさんに頼んだのです。
名無しさんによるとそうすると高崎佳由季の主観歴史に歪みが生じ、
高崎さんは夢とも幻ともつかない現実にしばらくの間一人囚われることになると言いました。
わたしは若葉さんの目の前であんなことをする佳由季さんに腹を立てていたのでOKしました。
お二人は今も学園にいます。名無しさんありがとう。
スレのレベルを著しく下げる夏厨のチラシの裏。ホントスイマセン。
谷川文体の模倣は最初から放棄しました。
エロだけ書けばいいのにストーリーもどきをやろうとするからスレの流れも止めてしまい…
職人の方々はこれからも頑張ってください。かしこ
グッジョブ!! ∩ ∩
_ _∩ (⌒ ) ( ⌒) ∩_ _ グッジョブ!!
(ヨ,,. i | | / .ノ i .,,E)
グッジョブ!! \ \ | | / / / /
_n \ \ _、 _ .| | / / _、_ / ノ
( l _、 _ \ \( <_,` )| | / / ,_ノ` )/ / _、_ グッジョブ!!
\ \ ( <_,` ) \ ノ( /____( ,_ノ` ) n
ヽ___ ̄ ̄ ノ | / ヽ | __ \ l .,E)
/ / / / \ ヽ / /\ ヽ_/ /
435 :
やるだけ:2005/08/04(木) 10:48:49 ID:piHxBBA6
カーテンの閉められた薄暗い教室で、少年たちは獲物を分かち合っていた。
「ふあ」華奢なゆびで扱きあげていた男性が放つ白濁に、朝比奈みくるは
顔を汚された。「うあっ」飲め、と命令されているので、ぺたりと腰をおろした
姿勢で手のひらと舌をつかって猫のように舐めとった。
「たまんねえ。最高っすよ朝比奈先輩」うしろから胸を揉みしだいていた
少年が張り詰めた腰を少女の身体に押しつける。
「いーや。こんなハンドジョブは一人前とはいえねー」彼女の前に仁王立ち
した少年が、自らを柔らかな頬にこすりつけながらうそぶいた。
「うあ。・・・ごめんなさい。ゆるしてください。おくちで、おくちでご奉仕
させていただきますからっ」
朝比奈みくるが瞳に涙をため哀訴するさまは、ぞくりとするほど魅惑的だった。
たまんねえ。最高っすよ>435先輩
437 :
やるだけ:2005/08/04(木) 15:16:03 ID:piHxBBA6
わずかに眉が顰められている以外、心のうちに生じているはずのいかなる起伏もうかがわせない
無表情で、長門有希は陵辱を受け入れていた。
少年たちは反応の希薄さに苛立ちながらも、うめき声ひとつたてない少女の折れそうに華奢な肢体を、
思春期の欲望のおもむくままに貪り尽くした。
「へへ。いいカンジに濡れてんじゃん」腰を乱暴に打ちつけながら、快楽を一方的に楽しみながら、
少年たちは嘲る。「ホントはさ、無茶苦茶気持ちいいんだろ?」
「こうされるとたまんねえだろ」
「胸が小さいとその分感じやすいってマジだな」
「今、ピクッとしたよな。よかったんだろ。なあ」
「なあ」「なあ」「なあ」「なあ」
「ちっとは答えろよっ!」
無言。
やがて少年たちも沈黙のなか、熱の失せた顔で単調な作業を動物的に繰り返すようになる。
勃った
が、しかし。
もっとストーリーを作ってホスィ
439 :
やるだけ:2005/08/04(木) 16:26:33 ID:piHxBBA6
涼宮ハルヒは彼女が常にそうするように、理不尽な現実にあらがった。
伸ばされる手を振り払い、腰に組み付いてきた少年は蹴り飛ばし、取り囲まれると
威嚇しつつ武器になるものを目の端で探し、教室の扉までの道をどうにか確保しようとする。
少年たちは嬉々として囃したて、からかい半分にちょっかいはかけるものの決して退路を
断とうとはせず彼女の活躍を楽しんでいる。
ついに少女は囲みを抜け出口に駆け寄り、ノブに手をかける。
まあ、当然鍵がかけられているわけだ。彼女の背後で弾けるような嘲笑が沸く。
失意が一瞬隙をつくる。雄叫びとともに少年たちは涼宮ハルヒを軽々床に引き倒し、
なおも暴れる手足を押さえ込むと、望みどおりに蹂躙した。
彼女の尊厳を構成するあらゆる細部を出鱈目にへし折り、
崩壊しかけた自我の漏らす力ない悲鳴に更なる責めをもって応えた。
「いやだっ・・・もうやめて・・・」
好奇心旺盛な誰かが始めてからは背後からも貫かれ、
かたちのいい乳房はまさぐる手指のなかで絶え間なく弄ばれ、
唇を吸う少年が満足すると待ち構えていた別の少年が口腔をこじあけ別の用途に使用する。
「いつもえろい格好しくさりやがって」少女の目を覗き込みながら「あれは誘ってんだろ」
「お前で抜いてる奴がどれだけいるか知ってるか?」唾液を肌に塗りたくりながら「おれは中学のときから毎晩だぜ」
「下手糞。ハルヒちゃんはおしゃぶりもできないんでちゅか?」のどの奥を突きながら「みくるちゃんを見習おうね?」
ン
ょん
きょん、きョん、キょん、きょン、きョン・・・・。
たすけて。たすけて。たすけて。たすけて。たすけて。
GJ!!
いままでありそうでなかったネタですな<ハルヒ凌辱
こう矢継ぎ早に投下されると
つい鶴屋さん版も期待してしまうのはいけないことでしょうか?
GJ!
鶴屋さんノシ
ついでにキョン妹も・・・
(登場人物)
435・・・軽薄そうな青年
先生・・・燃える古参SS書き
435「で、ここにキョンが助けに駆けつけるんです」
先生「・・・・それで?」
435「男子生徒たちを操っていた黒幕を退治して終わりです」
先生「・・・それで。ハッピーエンドなのか?」
435「勿論!色々ハードなえろとかありましたけど、長門が不思議な力で
ホニャララしてくれて全部なかった事になるんです!やっぱり男とし
ては、当然まっさらなヒロインのほうがいいですもんね!最後はハルヒ
と主人公のいつものほのぼのラブコメで幕です」
(唸りをあげる拳が453の頬に叩き込まれる。吹っ飛ぶ435)
先生「SSのでき以前の人間性の問題だっ!」
「お前の世界では女を散々弄んでえろネタにして、やるだけやったら
イージーにすべて白紙に戻してハッピーエンド、そんな理屈が許されるのか!?」
435「だ、だって」
先生「437の長門の気持ちはどうなるんだ!?439のハルヒは。435の朝比奈さんは!」
「書いたものが谷口流ファンのスレ住人に読まれるSS書きが、そんな
しょうもないフィクションを堂々と書くなっ」
435「そ、それ以外にオチが思いつかないんです」
(再び空気が擦れる音。顎に拳がめり込む)
先生「思いつきでいい加減なオチをつけるなっ」
「しかもハッピーエンドだと?」
「片腹痛いわっ!!」
443 :
435:2005/08/07(日) 01:03:02 ID:noyLp9AD
>436
いーや。こんなハンド(ry)
>440>441
鶴屋さん、出そうかとも思ってたんですが、後述の理由でやめました。
・・・キョン妹っすか。いやキョン妹は些かどうも年齢的に・・・
(摩擦音。壁に叩きつけられる435)
先生「カマトトぶるなっ!」
>438
最初の予定ではストーリーはありました。
おおまかなところは“蛇足”でいってる通りで、SOS団の女性陣(限定)が酷い目にあい、
例によって全てを見通している長門の残した手がかりをもとにキョンが救出に現れ、
黒幕が古泉であることが指摘され、不気味に登場した古泉はまず計画の破綻をさして残念そうでも
ないまま宣言し、嘘ではないがそれで全部ではない動機(彼の所属する組織の過酷な現状。疲労。孤独感。
それで何もかも終わりにしたかった、云々)を朗らかに語り、最後にいつもの笑顔で皆に謝罪して、
うしろむきに窓から飛ぶ。
『「僕はどうも嘘がうますぎて」古泉はある日笑いながらこんなことを言った。
「誰も嘘だと気づいてくれないんですよ」
なんだそりゃ。バレたら嘘をついた意味がないだろうが。
「真実を語ることは許されない。それでも何事か吐き出したい思いが鬱積する
ことがある。その場合、嘘や軽口に気持ちを乗せるわけです。あなたが涼宮さんに
するように」
お前がそんなに小心だとは知らなかったよ。あと最後の例は自動削除だ。
で、訊いて欲しそうだから訊いてやるが、つまり何が言いたいんだ?
「それは」古泉は口を閉ざしじっと俺を見つめる。
それは?
「・・・禁則事項です」薄く笑うと、奴はチェスの盤に目を戻した。
自分で思っているほどうまくはなかったんだがな、と俺は呟く。』
激しく板違いな動機が曖昧にほのめかされておわり。
半分くらい書いて破棄しました。
理由は“蛇足”のとおり。
スマソ。
444 :
真夜中の旅人:2005/08/07(日) 02:38:24 ID:mEHQWvVW
435さんの
>>439に触発されて、SSを一本書きました。
ストーリーは全部できていますが、推敲とエロシーンがまだ終わっていないので、
できたところから投下していきます。
具体的な日時は言えませんが、盆あけには完結させるようにします。
今日はとりあえずプロローグを投下します。
一応陵辱が入りますのでご注意を。
では、拙作ですが楽しんでいただければ幸いです。
『涼宮ハルヒの後悔』
プロローグ
夢だと思った。
違う。夢だと思いたかった。
でも現実だった。
それは足の裏に走る痛みが教えてくれた。
何故だろう?
「キョン……お願い。あたしのこと、犯して……あいつらのこと忘れられるぐらい
めちゃくちゃに犯して」
何故こんなことになってしまったのだろう?
人は本当に大切なものは、失ってからでないと気づかないからかな。
違う。そんなのは嘘だ。
「あたしキョンなら大丈夫だと思うの。大好きなキョンならきっと……だから、ねっ」
俺は気づいてた。ハルヒの気持ちにも、俺にとってハルヒがどれだけ大切かってことも。
ただ……逃げていた。
答えをだしたくなかった。
SOS団でのこの一年はなんだかんだいってもやっぱり楽しかった。
それを壊したくなかった。
その俺のわがままがこの事態を招いたのだ。
最悪。
その言葉でさえ足りない。
もはや形容する言葉も見つけることはできない。
ハルヒの今の表情を何かに例えることもできない。
こんな状況で俺に何ができる。
「キョン、好きぃ、大好きだよぅ……してぇ」
目の前で震えるか弱い少女を救ってあげることができるのか?
この俺に。
違う!
救ってあげるとか、何ができるのかとか、そういうことじゃない。
そういうことじゃないんだ。
あの時、伝えられなかった言葉を伝えればいいんだ。
俺はあの時、ハルヒの想いに応えてやることができなかった。
いや、応えようとしなかった。
その責任を今とろう。
まだ手遅れじゃないから。
「好きだよぅ……キョン」
ハルヒがこう言ってくれるかぎり、俺たちはまだ大丈夫だから。
俺のハルヒを想う気持ちがあるかぎり、俺たちはまだ大丈夫だから。
さあ、止まっていた時間をもう一度動かそう。
あの時の続きを今はじめよう。
俺とハルヒの二人ではじめよう。
あの時の続きを…………
お久しぶりッス( ´ω`)ノシ
>>444 いえいえ、マッタリと続きを楽しみにしてますからお気遣いなく〜。
期待保守
「憂鬱」でキョンと二人で閉鎖空間から帰ってきた直後の
ハルヒってネタで誰か書いてくれないかなあ。
書きたい気持ちはあるんだが、文体模写がどうにもならん
ほの暗い地下の中から (前編)
とある薄暗い部屋。
一人の少女が眠っていた。否、眠らされていた。
一糸纏わぬ姿で、手足や腰をベルトで固定された格好のまま…
不意にその少女が目を覚ました。
「…あれ? わたし、いつの間に眠っていたのでしょうか」
その少女の名は佐々巴。今時珍しい長い黒髪がトレードマークの少女である。
だが、寝起きのためか自分の置かれている状況を全く把握できていないようだ。
「………? 手が動かない? 脚も? ………っ!! 何なのですか!? このベルトは!!
というよりも、どうしてわたしは服を着ていないのです?!?」
『ようやく目を覚ましたのですね、巴さん』
「この声は…ガニですね!? このベルトを早く外しなさい! そして服を持ってくるのです!」
巴は全く怯むことなく普段の調子で謎の声に指図していた。
『ち、違います! 私は、ガニメーデスではありません。私は……えーと、…!!
羊βとでも名乗っておきましょうか』
「何を言ってるんですの! ガニメーデス!! 早くこれを外しなさい!」
『だからガニメーデスじゃないって…… まあ良いです。
あなたの質問に答えましょう。 残念ながら今はその拘束を解くことは出来ません』
謎の声は淡々と状況を説明していく。
『あなたは今、私の実験&今後の記録のためにここにお連れしました。
そう。これはけっして私利私欲の為などではない、きちんとした実験記録をとるために…』
「解りましたから早くこれを解きなさい」
話を聞くだけで疲れたのであろう巴は、溜息をつきながら謎の声に言った。
「それに、実験とは何のことです?」
その言葉を待っていたかのように謎の声は(実際には待っていたのだろうが)
とても嬉しそうにこう尋ねた。
『知りたいですか?』
「当たり前です!!」
『仕方ありませんね。それではお教えしましょう。でも、その前に…』
「その前に、何です?」
仕方なく律儀に返答する巴。
『何と!! 今日はゲストをお呼びしているのです! では、どうぞ!』
謎の声のテンションが目に見えて上がっていく中、巴のテンションは目に見えて下がっていく。
いや、逆に上がっているかもしれない。はやくガニメーデスを叩きのめしたい、と。
「……で? どこにもゲストなんてあらわれませんが?」
『何をおっしゃってるんですか。 横を見て下さいよ」
今まで正面しか見ていなかった巴は嫌々ながらも首を横に向けた。
「な!? どうしてあなたがここに居るのです!?」
「…………」
そこには、同じく日々EOSを相手に戦いを繰り広げている仲間の一人が立っていた。
『そう。凌央さんに実験を手伝ってもらう事となりました。
というよりも、凌央さんの能力が一番この実験に適している、という訳だったのですが…』
きちんと説明をする謎の声も今の巴には届いていないらしく、
「凌央! そこでぼーっと見てないでこれを外してくださいな!」
「………(ふるふる)」
だが、凌央は首を横に振るばかりでその場を動こうとはしなかった。
そして、また律儀に謎の声の説明が始まった。
『さて、では今回の実験内容の説明に移りましょうか。
実は、ここだけの話なのですが。博士がこの館から出る前に少しだけ秘密の書類をいただいていまして。
その中に『能力増強剤』なるものの作成方法が載ってあったのですよ』
謎の声は嬉々として続けた。
『私はそれはもう寝る間も惜しんではその秘薬の調合に取り組んでいたのですが…
つい先日完成したというわけでなのです!!』
謎の声の力説を黙って聞いていた巴は、意外にも納得顔で頷いていた。
「あなたにしては珍しく役に立つ事をしたではありませんか」
だが、それは一瞬の事だった。
「でも! そのお話とこの今のわたしの状況とどう繋がりがあると言うのですか!?」
『そこで凌央さんの出番なのです! 今まで凌央さんは漢字の四字熟語でのみ効果を発揮できませんでした。
それに効果持続時間もあまり長くはありませんでした』
「それはそうでしたが…… 凌央には四字熟語限定と言う事が枷になるとは思いませんが?」
この数年間。凌央は常に四字熟語を多用していたので、四字熟語限定ではなくなったとて
あまり変わりはしないだろう。
『そうだとしても持続時間が長くなると言う事はすばらしい事です!』
「まあ確かにこれからの戦闘はずいぶんと楽にはなるでしょうね……」
巴は、そのときの事を考えていた。 埜之香の3匹の犬に『忠犬』等と書いてやれば
あんなにふらふらと飛ばない、今の数倍くらい役に立つことだろう、と。
『そのための実験なのです! 無いとは思うのですが、失敗している可能性もあります。
もしかしたら使用後に何か不具合が起きるやもしれませんし。
実際に使って試すのが一番効果的だと私はお伝えしているのです』
巴は少し考えた後、一言だけこう言った。
「仕方ありません。でも! 今回だけです! もし次回があるなら他の方を当たってくださいな」
『ありがとうございます! きっとそう言ってくれると信じておりましたとも。』
「ただ! 今の説明とわたしが拘束されている理由が全く一致しません。わたしを拘束しなくとも
その実験は出来るのではありませんか?」
『それはそうなんですが……暴れられると私たちでは止められないので致し方なく。
それに、その方が雰囲気がいいんです! 密室にて縛られる美少女! そそられませんか!?』
「わたしは殿方ではありませんので賛同できません。もし、仮に殿方であったとしても賛同はしていなかったでしょうが」
『うむむ……ま、まあいいとしましょう。では、時間もあまりなくなってきたことですし、さくっと始めちゃいましょう。
凌央さん? 準備はよろしいですか?』
「…………」
今までのやりとりを無言、無表情で聞いていた凌央はこれも無言で頷いた。
その直後、何処からかワゴン台車(病院などでよく見られるタイプのものだ)が
凌央の元に流れてきた。その上には、透明なガラスで栓をされたガラスの瓶が置かれてあった。
その中には安物のサイダーを思わせる水色の液体が満たされている。
『では、それをぐぐっと飲んじゃってください。大丈夫、危険はありませんよ。
私が保証致します! 味の方は自信はありませんが……幾分味覚センサーは付いていないものでして』
「本当に大丈夫なのですか? 見た目にもあまりよいとは思えないのですが」
「…………」
凌央は特に躊躇いもせずに瓶を手に取り、蓋を外し中身を飲み干した。
「凌央!? 大丈夫なのですか? あんなエロ羊の言う事をあまり信用しない方が……」
「…………?」
『さて、凌央さん。気分はいかがですか? 博士の説明書きによれば今から半時間は強化されるとの
事なんですが……』
凌央は自分の両手を見比べた後、つま先から順に視線を身体の上部に上げていった。
最終的には―変化無し―と言う結論に至り戸惑い顔(と思われるだろうが無表情)で
謎の声がいると思われる方向を向いた。
『ふむ。身体、精神共に変化なし、と。気分はいかがです?』
「…………」
『悪くない、と。 さてさて、それでは実験の方を開始いたしましょう。
ではお待たせしました。巴さん。あなたの出番です』
「それで、わたしは一体何をすればよろしいのです?
そもそも、この状態で一体何をしろとおっしゃるのでしょう?」
数分間放置されていた巴は、苛立ちが積もりに積もり、巴の中を充満させている。
つまり、今の巴を抑えるべき理性や感情と言うものは遥か底の方に追いやられ、
ただの踏み台となっている状態である。わかりやすくいえば、堪忍袋の尾が切れている状態だ。
『そ、そんなに怒らないで下さい。それと、巴さんは特に何もしなくても結構ですよ。
ただ、心の準備だけしておいてください』
「……心の準備? ―――凌央? どうしたのですか? 筆なんか持って………まさか!?」
『さすが巴さん。察しがいいですね。その通りです。今回はあなたの身体に凌央さんの
能力を試してみよう、と、そう言う趣なのですよ』
「な!? ど、どうしてわたしなのですか!! それならば他にも色々と協力してくださる
面々が居るではありませんか! そうです、琴梨なら喜んで手伝ってくれるでしょう!
いえ、むしろ自ら望んで行うと思うのですが……っ!!」
「…………」
必死で謎の声に抵抗していた巴の前に凌央が無言で立っていた。
いつもなら幼く、小さいその身体も、今の巴にとってはとても大きなものに見えてしまった。
そして、その手に握られた薄い光を放っている筆を巴の腹部にかざした。
「……?」
そこで、凌央は手が止まっていた。凌央は少し考えていた。
そう言えば、何を書けばいいのだろう。そこまでは聞いていなかった。
『ああ、そう言えば書いてもらう文字を伝えていませんでしたね。
……うーん、ではこれなんてどうでしょうか?』
巴の死角の位置にあるモニターにとある言葉が映し出されていた。
「…………(こく」
顔をうっすらと赤く染め、凌央は頷いた。
ただ、この部屋は暗いためその事に気付いたものは一人も居なかった。
そして、先ほどから巴の腹部の上に置かれていた筆を動かし始めた。
その筆は謎の声が示した言葉を巴の腹部に描いていく。
描き終わり、凌央が巴から少し離れた時、巴の腹部に書いた文字が淡い光を放った。
「一体わたしのお腹に何が!? というよりも、一体どんな言葉を書いたのですか!?」
巴は何とか顔を腹部に向け、そこに光っている文字を読んだ。
「逆さからだと読みにくいですわね……えっと、発…情……期…?
な!? 『発情期』!?」
『はい、そうです。『発情期』。今更説明なんて必要ないでしょうが、念の為。
一番身近な例で上げるならばやはり犬でしょうか? 野良犬などがよく電柱なんかに
抱きついて腰を振っていますよね? あの行為をしている犬は『発情期』なんです。
もうしたくてしたくてたまらないんですよ! それでしかたなく、電柱などで自慰行為を
しているのです。人間には発情期はありません。まあ、年中発情期なのが人類、とも
言われていますが。あ、そうそう。女性の方にある「あの日」とはまた違いますので』
「そ、それくらい解っております!! それと、どうして、そんなに細かい説明など行うのですか…!?」
『いやいや、それは簡単ですよ。あなたに正しい『発情期』と言うのを覚えていて貰わなければ。
もし、「あの日」と『発情期』を同じものと勘違いされていてはこちらが困るのですよ』
「どういう…ことなのです…かっ!?」
『実は、以前に小動物で何度か実験はしているのです。ただ、同じ種類の動物でも個体が変われば
起こす反応が違った。つまり、その言葉を自分が把握している意味の反応が起きたんです』
謎の声は淡々と続けた。
『つまり、博識な方にはその言葉の意味通りの反応があるのですが、無知なもの――簡単に言えば
バカな方ですね―には思ったとおりの反応が無いんです。ですが、今の実験対象は、巴さん。
あなたです。あなたは聡明な方だ。こちらが言った事を素直に受け取っていただける。
もし、その知識が間違っていたとしても、効果が出る前にこちらで修正すればいいだけなのですから』
「なっ!?」
巴は、愕然とした。
いつもは足蹴にしているあのエロ羊に、ここまでいいように手玉に取られてしまうなんて、と。
実際にはそれ以外にも色々と思うところはあったのだが、今の巴にはそれを考える事は出来なかった。
『さあ、そろそろ効果が現れる頃合ですよ。さて、あなたは一体どのように解釈をしてくださったのでしょうか、非常に楽しみです。おっと、カメラの方も準備しておかなくてはなりませんね』
「あぁ、な、なんなのです、このむずむずとした体の疼きは…。
は、ぁ……身体が…あつ、い!」
『さて、では、実験記録の撮影を開始いたしましょうか!!』
〜続く〜
お久しぶりです。
長編投下から一ヶ月。最近ハルヒしか書いてないなー、とか思ったので
今回はイージスを投下。需要あったのかな・・・
中途半端なところで切って申し訳ないですが、
他に切るようなところが無さそうだったのでやむなくここで切りましたorz
前後編の予定ですが、もしかすると中編が入るかもしれないです。
なお、ひーくんが居ないので、第3者視点でお送りしております(ぉ
一応お盆中に完成させれそうな感じなのでよければ待っててやってください。
乙!
おまいら!一週間後にキョン×ハルヒの純愛を投下するぞ!
コミケでハルヒの同人誌は一冊しか買えなかったぜ。
コミケでハルヒの同人誌は一冊も売れなかったぜ鬱。
>>442 激しくワラタ。
でも好きなカップリングだったら、告白してOKで終わる起承だけの話でも美味しく頂くし、
好きなキャラが下手に傷つくのを見るより、夢オチで救われるのを望んでしまうんです、炎尾先生。
464 :
460:2005/08/16(火) 19:40:18 ID:4B5ILZPE
文体模写ムズイ。
>>462 おまえ・・・おれに・・・場所教えてくれればよかったのに・・・
>>462 前もって教えてくれれば買いに行ったのに。
ところでハルヒの同人誌なんて本当に出ているのか?
俺は長門本2冊とハルヒがジョンソンされるやつ1冊買った
コピー誌を1冊買い逃したけど売り切れてたから
>>462のサークルじゃないみたいだな
長門本はとらのあなでも置いてる。
カタログ見ると2日目、学校とハルヒが1サークルずつ。
意外とハルヒ、同人無いんだな。
文体はもう開き直って「似なくてもいいや」でやるしかないって時あるよ
その作家さんと自分の相性もあるし
実際、谷川に関しては俺はもう開き直るしかなかった。
出来上がったSSがあまりに雰囲気違うんで結局永眠させるしかなかった俺が言うのもアレだがw
うん、谷川氏の独特の文体は真似るのがホントにムズい。
実はオレも少し前にハルヒの日記ってネタで書いてたんだけど
余りにダメすぎて途中で投げ出しちゃったもん。
くせがあるんだよね
スレ違い気味かもしれんが、そもそもハルヒ自体
同人誌どころかエロ絵すら見かけないんだよな。
俺も過去一つしか見かけなかったし。(しかもエロ度はかなり低い)
リアル生活でキョンのように
いろいろ例えることができたら神!
自分が書き込んでからスレッドが過疎化したのは
これで一万五千四百九十八回目だった。
もうみんな忘れてるかも試練が9月1日に新刊がでるよ
>>475 漏れは待ってるYO!
真夜中の旅人さんの『涼宮ハルヒの後悔』を。
127だった人さんの『ほの暗い地下の中から』を。
460さんのキョン×ハルヒの純愛を。
俺は長門ユキの牢獄を待ってる。
俺は256氏が降臨してくれることを祈ってる
480 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 04:17:03 ID:UrJERkFp
捕らえて殺し、硝酸で溶かして外洋に投棄しました
捕らえて殺し、硝酸で溶かして外洋に投棄しました
捕らえて殺し、硝酸で溶かして外洋に投棄しました
捕らえて殺し、硝酸で溶かして外洋に投棄しました
カミナたんハァハァ
捕らえて犯し、肉体で溶かして精神を投棄しました
>480
カミナ…恐ろしい娘!(AA略)
>481
いみわかんねーからw
「あっ、あぁ!ワタシ、もう…」
「くっ、オレも、そろそろ…」
「もうダメッ!キョン、ワタシ、イッちゃう!あっ、あっ、あああぁぁぁ!!」
「ハルヒ!!くっ、うぁ!!」
「な、なんで朝っぱらからヤらなきゃいけないのよ!!このエロキョン!!」
そう、オレたちの淫らな行為はたった今終わったところだ。証拠というワケでもないけどオレもハルヒも素っ裸だ。
でも、逆に学校はもう少しで始まろうとしている。これまた証拠に窓の外から沢山の生徒の話し声がするし、実際、外を見ればかなりの数の生徒が校舎へ向かっている。
これだけの証拠があれば某裁判ゲームの主人公でもないかぎり異議は唱えないだろう。
「わかってるんだったら、早くワタシの制服返しなさいよ!」
ん?もう服着ちまうのか?
「アンタ、今自分でもうすぐ学校だって言ったじゃない!!いくら部室にいるからって、服も着ないのはさすがにマズいでしょ!!」
そう、今オレとハルヒがいるのはSOS団が乗っ取った文芸部の部室だ。珍しく早めに学校に来て部室に入って暇を潰している内に、ハルヒがやってきて
「あら?キョン、来てたの?今日は早いのね」
「それにしても朝一番に会話する相手がキョンだなんて、今日はいい事あるかもね。」
なぁんて事を極上スマイルで言ってきた。マク〇ナルドの0円スマイルなどとは核が違うぜ。
とにかく、この殺人スマイルによって理性をすっ飛ばされたオレは本能のままにハルヒに襲いかかり、今に至るわけだ。
「そんな状況説明いらないわよ!!ワタシ、当事者なんだから!!とにかく制服っ!!」
「ヤだなぁ。もうちょっと裸のハルヒのこと、見てたいなぁ。すんげぇ、キレイだし。」
「なっ…、何バカ言ってんのよ!早く制」
「愛してるよ、ハルヒ。いや、愛というよりも中毒だ。そう、ハルヒ中毒。」
そういってオレはハルヒを抱きしめる。
最高の抱き心地、これに勝るモノはこの世にないだろうな。あってもオレが消してやる。
「んっ、もう…。ワタシも愛してるわ、キョン。この世で一番げっ…」
は?一番げっ?一番ゲッツ?今さらゲッツかよ。不思議に想ったオレは一旦ハルヒの顔を伺う。視線がオレを見ていない。クソッ!ハルヒの視線を奪うモノは許さん!って言い過ぎか?とにかくハルヒの視線を追う。そこには…
「げげっ!」
そこには呆然とこちらを見ている我がクラスメイトである谷口がいた…。
続きキボン!!!!!!
感動した。ゲッツ
このスレで久々にSS見た希ガス……
激しくGJ。
二人の惚気ぶりがイイ!
492 :
487続き:2005/09/06(火) 08:49:28 ID:EiInp1RC
谷口クンがなんでココにいるのぉ?ボク、わかんなーい。
・・・戻ってこい、オレ。
しかし、なんでアイツはココにいるんだ!?本来、谷口は自分からこんな変な場所には来ないだろう。確かに女性やエロスには過剰反応するヤツだが、いくらなんでも教室からオレとハルヒの営みの匂いをかぎつけてきたなんてことはないだろう。じゃあ、なぜ?
まぁ、今それはどうでもいい。とにかくアイツを…
ピピッ!
ん?携帯?オレは電源切ってるぞ。理由は簡単。ハルヒとの行為を邪魔されないためだ。それはハルヒも同じだ。となると今の電子音はオレとハルヒの携帯からではないってことだ。じゃあ一体誰のだ谷口だ。これは一瞬でわかる。句読点すら入らない。オレは再び谷口を見やる。
「げげげっ!」
助けて!鬼太郎さんっ!そう言いたくもなる。なんてことだ。谷口の野郎、ムービーとっていやがった。マズい、これはマズい。なにかの本で読んだ百味ビーンズ・ゲロ味もなかなかまずそうだったがこれはそんなもんじゃない。
あれが誰かの目に晒されてみろ。あっと言う間に学校中に広がるだろう。そうなれば確実に世界は終わる。比喩じゃなくて文字通りにしっかりと終わるだろう。ハルヒの力によってね。
とにかく今はアイツをどうにかしねぇと!!
「お、おい、谷口?」
「すまねぇ、邪魔したな。」
谷口は逃げ出した。
そのセリフ、前も聞いたことがある。それにあの時はまだ言い訳がきいた。でも、この状況は無理だろう。抱き合ってるし、素っ裸だし。とりあえず今は服を着てアイツを追うしかねぇ!
「ハルヒ、服着ろ!追うぞ!」
「ねぇ、キョン?」「何だ?急がねぇと何されるかわかんねぇぞ?」
「もう、いいわ。うん、ちょうどいい機会だし」
「何がだよ。」
「ワタシ達のことがみんなに知られてもいいって言ってるの!」
「はぁ?隠したいって言ったのはオマエだろ、ハルヒ?」
そうだ。そもそも何でオレがこんなに焦ってるかというと、オレ達の関係は徹底的に隠してきたからだ。そして、今言ったがそれを決めたのはハルヒの方なのだ。
「だって、隠した方が燃えそうじゃない?キョンもそう思うでしょ?」
その時はハルヒの意見に同意した。
でも、実際コレをやり通すのはかなりキツかった。クラスメートはもちろん、SOS団にも秘密だからハルヒとイチャつく時間はかなり制限された。まぁ、その分やれるときは徹底的にハルヒを愛したからいいが。多分、それはハルヒも同じだろう。
けれど、中には例外もいる。オレの妹だ。1ヶ月位前にオレの部屋で行為に勤しんでいたところに、ノックなしに突然
「キョンくん、シャミはぁ?」
と、いって入ってきた。もちろん大騒ぎだったが、次のSOS団合宿にも連れて行くことで手を打った。
「キョンもツラかったでしょ?ここら辺で学校中のみんなにわからせときましょうよ。ワタシ、相手がキョンなら何言われても平気よ?」
小首を傾げてオレに話しかけてくる。あぁ、ハルヒ、オマエがそう言うなら構わない。オレだってハルヒの事を自慢したくてたまらないからな。
「ふふっ。じゃあ、決まりね。そうと決まれば早く教室行きましょ?周りが引くくらいイチャついてあげるわ。」
「じゃあ、制服着て早く行こう。少し楽しみになってきたぜ。」
「あ、あのスミマセン!ホントに邪魔する気とかなかったんですけど、その、つい…。」
「いやいや、お熱いですね。まさか団長とアナタがそんな関係とは考えもしませんでしたよ」
「・・・・・・・」
入り口にいたのはパニック起こした未来人、憎たらしい超能力者、口を開かない宇宙人。
もう少し、空気を読んでほしかった。
オレたちは結局、一限目はサボることにした。
「何だ、聞いてたの?なら、話は早いわ。作戦会議するわよ。古泉クンたちも一限目はサボりなさい!!」
そうしてオレとハルヒのイチャイチャぶりをどのように見せつけるか作戦会議が始まった。
「作戦なんか立てなくても、弁当一緒に食って、『はい、あーん』でもやればいいだろ?」
「今頃、キョンとそんなありきたりなことする気にはならないわね」
あれ?やんわり拒否られたぞ。結構やりたかったんだがな、ハルヒとそういうこと。
まさか、ハルヒは口ではああ言ってるがホントはやりたくないんじゃないか?ひょっとするとオレの事なんか…。
「ち、違うわよ!!そんなワケないでしょ!!」
口ではいくらでも言えるよな。
「ちょっとキョン!話聞きなさいよ!ワタシが愛してるのはキョンだけよ!!」
はぁ・・・、オレは所詮こんなモノだったか…。
「お願い、キョン…。そんなこと言わないで。ワタシはキョンじゃなきゃダメなのよ。お願い…。」
しまった!!少しやりすぎた!!ハルヒが半泣きだっ!!
すぐさまハルヒに駆け寄り抱きしめ頭を撫でる。
「悪かった。オレもハルヒじゃなきゃ無理だ。愛してる。」
「ワタシも。キョンが一番いいわ。」
唇を合わせお互いの気持ちを確認する…。
「今のを教室でやれば完璧だと思いますよ?ねぇ、朝比奈さん?」
「ワ、ワタシ、感動しました。ホ、ホントに良かったですね。」
「・・・・・・・・」
ホントに空気の読めないヤツらだ。
499 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 22:35:20 ID:EiInp1RC
キョンとハルヒのイチャイチャを学校に見せつける作戦、募集中。
これを機に過疎化が解消されるといいけど。
バニーガール姿でビラ配り
>>500 ちょwwwwキョンもかよwwwwwwww
>>496 なんか、最初の台詞を見たとき、ハルヒじゃなくて真琴入っている気がした。
というか、学校キャラに置き換えても読めそうな希ガス。
504 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 13:44:54 ID:/Uh08w0N
学校を出よう7まだかな
ぶっちゃけこれが一番好きです
505 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 19:08:45 ID:lsKLj/ln
★★★ また韓国、意図的な、でっち上げ反日報道 ★★★
韓国大手テレビ局の8月15日番組「日本軍731部隊の生体実験」が、実は真っ赤なウソ、中国映画の盗用でっち上げだった。
韓国マスコミは反日番組で、この種の歴史歪曲(わいきょく)をよく行うが、今回の事件で 「日本攻撃ならウソも平気」 という腐った体質が改めて確認された。
番組では実験の様子を「白黒の記録フィルム風」に紹介したが、視聴者から「映画の場面と同じ」との声が上がり、悪質なでっち上げが露呈した。
この中国映画はカラー作品だが、テレビでは本物に見せかけて「白黒」に変えられており、意図的なでっち上げであることは明白。
日本の 民 主 党 【岡田党首】 は、日本国内に数十万人もいる反日的な在日韓国・朝鮮人に、日本の選挙権を与え、 民 主 党 に投票させようと画策している。
在日韓国・朝鮮人の大部分は、戦後のドサクサで勝手に密入国した不法滞在者とその子孫だが、「強制連行された」と真っ赤なウソをつき、被害者のフリをして日本国内に居座っている。
収入あっても税金払わず、さらに毎月二十数万円の生活保護をもらい、日本人の悪口を言いながら優雅に遊び暮らしている。
>>504 俺も好き。
佳由季と真琴が一番好きだ。
慌しく表情を動かしている朝比奈さんにあっけにとられていると、すっくと長門が立ち上がった。
俺たちを見下ろすように、
「お茶を用意する」
そう宣言してキッチンに向かいかけ、途中で立ち止まって振り向いた。
「それとも」
何を言うのかと俺が口を開けて待っていたら、疑問形の短い単語が降ってきた。
「晩ご飯?」
これだけでも驚きだったのに、長門の問いかけは終わっていなかった。
「お風呂?」
「それとも」
摩周湖に食紅を一滴だけ垂らしたような、ごく微量の赤で頬を染めて。
「わたし?」
キョンは朝比奈さんにキスまでなら許可されている訳だが。
一体、どこにキスをするべきだと思うかね?
長門の唇
ちょwwwおまwww
511 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 19:48:38 ID:1s+uZx7/
>>500 五日以内にその作戦でなんとかエロくして完結させてみる。
まてまてwwwwwwww
キョンは?
俺あいつの女装は見たくないぞ、やるなら注意書きつけてくれ
本文中では描写されてないけど、キョンは女装の似合う絶世の美少年。
514 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 23:09:11 ID:1s+uZx7/
>>512、
>>513 どんなに美少年であろうが、キョンもやっぱり男。股間の膨らみはバニーじゃ隠せんだろう。
基本的にキョンは制服で書こうかと思うが、タキシードなんてのもアリかも…。
ちょwwwwwwwwwwww俺の意見採用されたのかよwwwwwwwwwwww
カップで隠せば何とかなるんじゃないか?<股間
胸に詰め物もする訳だな。
長身でちょっとごつめのバニーさんか。
化粧はもちろん、鶴屋さんがするんだよな?
517 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 06:50:48 ID:Ti3wUcOt
キョンの衣装はタキシードの方向で。で、蝶ネクタイやら何やら付け方がわからないから鶴屋さんにやってもらうみたいな展開で。
今のところはキョンとハルヒのエロSS。鶴屋さんがエロに絡む予定はない。でも何かアイディアあったら教えて。
>>517 むしろハルヒがタキシード、キョンがバニースーツの方向でどうだろうか?
>>508 ここはひとつ、
全 身 余 す 所 無 く
というのはどうだろうか。
一回だけとも一箇所だけとも言われてないし。
521 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 12:35:20 ID:Ut88AHlx
>>517 それだと強制的に攻めがハルヒでキョンが受けになっちゃうよ?
>>509>>520 あー、つまり意見を総合すると、キョンは長門と舌を絡めつつ合間合間に意識のない朝比奈さんの
全身をなめ回しもする、と。
舐めるの大好きだな
>>493で谷口がきっちり録画しちゃってるわけですが……。
「何が起きたか覚えてない。けど、二人が付き合っているのは事実」
と全校生徒に証言させるくらいのインパクトが必要かと。
ここはひとつ、キョンとハルヒの 公 開 セ ッ ク ス をば。
アフターケアは長門たちによる全校生徒の記憶操作でOK。
記憶操作で長門がミスをし、キョンと付き合ってるのは長門だという記憶が全校生徒に(ry
『閉じた世界』の後日談SSを投下。
未読の方はご注意ください。
527 :
『バス停』:2005/09/11(日) 02:37:05 ID:WLO8UcRY
アスファルトがはげかけた田舎道に、今はもう使用されなくなったちいさなバス停がある。
五年前、唯一の利用客だった老人がみまかると、それを待っていたかのように廃線になっ
た。
近隣の住人はふもとの町にでるときも畑仕事にむかうときも、自家用車をつかう。
建御はバス停のトタン板でできたうすっぺらい壁におそるおそる背を預け、正面にひらいた
せまい入り口からのぞける風景にため息をついた。
灰色の霧が、舗装してから何年ほうって置かれたのかしれない道路と、そのむこうに広がる
田園をおおっている。
腕時計と時刻表を見比べ、次のバスがそう待たずにくることを確認すると、夕景とも思えな
い濁った色の外を眺めた。
湿気で頭が重い。視界の不鮮明さが苛立ちを増加させる。ふだんなるべく意識しないよう
にしている疲労感が、ここぞとばかりに襲ってくる。建御はひどく眠かった。
頬をかるくたたく。無精ひげが手に当たり、皮膚に浸みだした脂のねとりとした感触を感じ
る。顔をあたらなくなって何日目だろう。このところ洗面すら稀になっている。
かくん、と首がおちる。
いけない。こうしているあいだにもバスが来るかもしれない。
まばたきを繰り返し、頭を振って眠気をはらおうとして――隣に並んで腰掛ける、えらく呑
気な顔が目に入った。
そいつはいかにも気持ちよさそうに寝こけていた。
それまで気がつかなかったが、建御の肩に、頭を預けて。
かがやくような金色の髪。柔らかな目もとに、真珠色の唇。浴衣姿の襟ぐりから白い肌が
のぞく。わざとのようにくつろげられたそこに建御の目をひきつける、蜜のような深い谷間。野
宿がつづくにもかかわらず、その身体には塵ひとつついていない。
まるで…天使のようだ。
ここ最近ひとりでつぶやいてはくすくす笑う、くだらない冗談。しかしこの女が本物の天使だ
というのは、そのほうが馬鹿げていないだろうか。
女はほそく息を吐き、甘い香りとともに、暖を求めるように建御に身体をすりよせた。
建御はこころのなかに、あさましい色をした火がかきおこされるのを感じる。
これもいつものようにこの女の罠なのだろう。わびしい快楽とひきかえにささやかな希望を差
し出させ、建御のなかにただ幻滅と徒労をのこすための。
建御の手が女のなめらかな首筋を這う。
かまうか。こいつがその気なら――楽しむだけだ。俺はこんなことで変わらない。
建御の荒れた唇が、天使を名のる女の、かたちのいい唇を乱暴にむさぼった。
528 :
『バス停』:2005/09/11(日) 02:38:49 ID:WLO8UcRY
人が来るかもしれない。そうでなくてもバスが通るだろう。
だがそんなことはどうでもよかった。気にならない。見たいなら見せてやれ。これまでだって、
こんなことはあった。
幼馴染の少女を追う孤独な旅のなかで、募る不安に耐え切れず、ある夜彼は天使を犯
した。それ以来、高ぶりをおぼえるごとに、所かまわず女にのしかかるようになった。
ビルの裏で、橋脚の陰で、道端に打ち捨てられたねぐら代わりの廃車のなかで、建御は女
を求めてきた。
こんなことをしていてなんになるのか。
もうぜんぶておくれなんじゃないか。
かんちがいしてるだけなんじゃないか。
だまされているんじゃないか。
少女を救うための旅であるはずだった。最後に会った時の彼女の言葉を忘れ、そう思い込
もうとした。先の知れない未来への恐怖が胸を詰まらせると、同行する得体の知れない女に
気付かれないよう自慰をした。
そうして少しずつ何かを削りながら、旅をつづけてきた。
でもその日は限界だった。我慢ができなかった。雨風をさけるためにトンネルの通路で寝て
いた、特に惨めだったその夜。ちらちらする常夜灯。暗闇を見つめているうちに涙がとまらなく
なり、嗚咽をあげかけたところを見とがめた天使にからかわれた。
うしろから抱きすくめられた。乳房を押しつけてくる。誘われたのかもしれない。
そしてたてみはあたまがおかしくなった。
建御は天使を引き倒し、新聞紙の寝床のうえで弱くあらがう豊かな身体を蹂躙した。
脚をおしひろげ性急に腰を突き入れたとき、女の喉から苦痛を堪えるような声が漏れるの
を聴いて、建御は行為のどの瞬間にも増して深い満足感を味わった。
建御の理解できる反応を得て、安心した、といってもいい。
「…結局、青少年のぎとぎとにてかりきった青い欲望の処理を仰せつかることになってしま
いましたね。ああ、まだ身体が痛いです。わたしの肉体で衝動のまま不器用に若い獣欲を満
たそうとするときはもう少し場所を考えてくれないと。擦り傷だらけですよ」
と、あとから天使はにやにや笑いながらいった。
どこにも傷などありはしないだろうに。
建御は嘲るようなその目を直視することができなかった。
建御のなかで自分を支えていたモノがまたひとつはずれてしまった夜。
529 :
『バス停』:2005/09/11(日) 02:41:13 ID:WLO8UcRY
バス停のなかを薄闇がひたしていく。
叫びだすこともその身をかきむしることもできない穏やかな狂気のなかで建御は天使の白
磁の肌に垢じみて褐色になったおのれの下腹をこすりつける。
天使はやはり寝たふりをしていたのか、まるで戸惑わずに建御をむかえいれ、捕食するよう
に少年の腰を太ももでしめつける。
浅いうごき、深い侵入、どこを指でさぐるか、どんな言葉で責めればよろこぶか、すべては実
は天使の暗黙の指示に従ったものでしかないのだけれど、建御は自分が陵辱者だと感じて
いる。女の支配者だと信じている。
天使もむしろそれを手助けするように、建御が望むような女として振舞う。
猥雑な言葉を耳もとでささやかれれば恥ずかしげに紅潮し身をよじらせ、建御の単調なう
ごきが最上の愛撫であるかのように切なげな喘ぎをあげ、自然ななりゆきでそうなったかのよ
うに淫らに身体をひらき、
建御のすべてが愛おしくて、
建御の意思に自分はひたすらに従順だと、
建御のいない世界など自分には考えられないと、
失笑ものの台詞を並べて、熱に浮かされたような少年の耳をたぶらかす。
死神。杵築。悪魔。ミワ。
間抜けな“蛸のたとえばなし”。
絶望のシステム。
カミナ。
日を追うにつれ、重要だったはずの言葉が意味を失いただの音のつらなりに、記憶の石く
れに変化していく。
なにもかも終えたあと、それを見すましたかのように、バスが停車した。
すわりこみ、自失していた建御はドアの開く圧縮空気の音で我に返る。
かたわらにしどけなく横たわる天使の裸身に目をやり、自らの行いを認める。
建御はのろのろと服を身に着けると、女から、見たくない怖いものから逃げ出すように、ひと
りでバスに乗り込んだ。
ドアがとじる。
窓越しに、天使が身を起こし、すこしだけ残念そうな目つきで建御を見送るのがわかったが、
その視線の意味が少年にはわからない。
突如、タイヤがきゅるきゅるとまわり、バスははしゃぐように蛇行しながらどこかへと彼を連れ
て行く。霧の中にテールランプが消え、かすかにきこえた悲鳴と哄笑もそれとともに途絶えた。
山の中のそのバス停を訪れる人は五年前以来誰もいない。
場所は変わってココは教室。オレは今、授業を受けている。ちなみにオレの後ろにハルヒの姿はない。
「キョン、アンタは授業受けてきていいわよ。あとは私たちで決めるから。は?何言ってんのよ!いいから早く行きなさい。作戦内容は明日教えるから。え?そうよ。ワタシ今日は授業出ないから。もう、早く行きなさいよ!別れるわよ!!」
その言葉に逆らえず部室を追い出されたオレは仕方なく教室に行くことにした。
「あっ、キョンじゃないか。どうしたの?寝坊かい?」
国木田が問いかけてくる。
「あぁ、寝てた」
ウソじゃないさ。まぁ、ハルヒと部室で、しかも裸だったわけだけど。もちろんソレは内緒だ。どうせ明日には学校中に知れ渡るんけど。
「そんなことだろうと思ったよ。先生には腹痛で遅れてるって言っといたよ。」
おっと、明日の作戦とやらのためにもオレにはやらなきゃならないことがある。「なぁ、国木田。谷口はどこだ?」
「谷口?アソコで女子と喋ってるよ。ホラ、アソコ。」
いた。こっちに気づかずヘラヘラ笑ってやがる。
「サンキュ」
国木田に礼を言って谷口へ近づく。
「やぁ、谷口クン。おはよう。」
「ん?あっ、あぁ、キョンか。そのおはよう…。」
「話がある。こっちにきやがれ。」
谷口を引きずるように教室を後にする。
場所は空き教室。
オレは黙って右手を差し出す。
「な、なんだよ。いきなりこんなところに連れてきて。その右手はなんだよ。握手か?」
出せ。
「な、何を?」
お前の携帯だよ。
「オレの携帯をどうする気だ?」
逆パカする。
「ふ、ふざけんなよ。どうして」
どうして?谷口、お前がソレを言うか。この盗撮魔め!!
「あ、あれは事故なんだよ。朝早くきたら部室に行くオマエが見えたんだよ。だから遊びにいこうかと思ってよ…。そしたら…。」
ハイハイ、お前の事情はよくわかったよ。とにかくソレに入ったムービーを消すからさっさとソレをよこせ。
「壊さないか?」
たぶんな。
「わかったよ。オレが悪かった。ホレ。」
携帯を受け取りデータフォルダをひらく。
『あんっ、あぁ、ダメェ、キョン、ワタシいっちゃう!!』
ハルヒの艶めかしい姿が全て映っている。クソ、コイツにハルヒのカラダを見られたと思うと…。
ボキッ
「ああぁっ!オレの携帯が!キョン、酷いぜ、ソレは…。」
黙れ、盗撮魔。とにかく朝見た内容を誰かに喋ってみろ。次はお前をこうしてやるからな。
「・・・。」
呆然と立ち尽くした谷口を放って教室に戻る。
結局ハルヒは宣言通り授業にはいっさい出なかった。放課後、部室には行ったが誰もいない。それなら今日は帰って早く寝よう。明日は何が起こるかわからないのだから…。
翌日、学校に着いた途端鶴屋さんに拉致られた。
着いた場所はお馴染みSOS団部室。一体何されんだ、オレ。
「おはようっ!元気かい、少年!あたしはめがっさ元気だよ!」
本当に元気がいい人だ。セリフすべてにビックリマークがよく似合う。
「一体なんだっていうんですか、突然こんなところに連れ込んで。」
「ハルにゃんに頼まれたんだっ!作戦は聞いたよっ。うらやましいねっ、妬けちゃうねっ!」
本当に明るい人だ。全てのセリフの最後に「っ」がよく似合う。
「作戦?鶴屋さんは内容を知ってるんですか?オレは全く知らないんですけど。」
「詳しいことはあたしもわかんないよん。あたしが頼まれたのはキョンくんにコレを着せることだよんっ!」
そういって鶴屋さんが紙袋から出したのは・・・
「タキシード…?」
「正解!キョンくんはお利口さんだねっ!先輩として嬉しいよっ!」
「コレをオレがきるんですか?」
「そうだよっ。キョンくん似合いそうだからねっ!ハルにゃんのファッションセンスにはビックリしちゃうよ!」
「そうですか。でもこれくらいなら1人でできますよ。教育テレビじゃあるまいし。」
「そんくらいわかってるよっ!まぁ、あたし個人としてはお手伝いしてあげたいんだけどねっ!」
鶴屋さんはそういってさっきとは別種類の笑顔を浮かべる。どこがさっきと違うかは説明できないけれど、でも違うのは確かだ。切なげとでも言うのか?うぅん、わからん。
「とにかく着替えなら1人でもできますから。」
「そうやって寂しいことをいわないでほしいな!キョンくん、これは結び方わからないでしょ?」
「蝶ネクタイ、ですか?」
確かにソレは知らない。生まれてから今まで凡人として生きてきたオレには程遠い存在の蝶ネクタイ。おそらく鶴屋さんの手を借りないとだめだろう。
「でしょうっ!やっぱりあたしが必要になるのさねっ!じゃ、いったん部室出るからタキシード着ちゃってよ。で、終わったら呼んでにょろ!」
そういって、鶴屋さんは部室をでた。ふぅ。何が起こるのかはわからんが今はコレを着るとしよう。
蝶ネクタイ以外は普通に着ることができた。ハルヒのことだからタキシード自体に何かあるかと思ったがオレの考えすぎだったようだ。
「鶴屋さん!入っていいですよ!」
「ハイハイハーイ!お邪魔しますよんっ!おっ、キョンくんやっぱり似合ってるねっ!かっこいいよっ!惚れちゃうね!!」
そこまで言ってくれるとお世辞とわかってても嬉しい。
「ありがとうございます。鶴屋さんも綺麗ですよ。」
別に鶴屋さんは着替えてないが、お世辞を返してみた。
「ホントッ!?嬉しいなぁっ!ウソでも嬉しいねっ!」
まただ。また別種類の笑顔を浮かべた。今度はなんだろ、照れかな?やっぱり、鶴屋さんも誉められると照れるのか。
「まぁ、いいさっ!じゃあ、キョンくんっ。後ろ向いてもらえるかなっ!そっちの方がつけやすいんだっ!ささっ、早く向くんだっ!」
なされるがままに後ろを向く。
「そういえばハルヒはどこにいるんすか?」
「ハルにゃんはしばらく来ないよんっ!他のみんなもハルにゃんも準備してるからねっ!内容は知んないけっどねっ!午前中は学校には来ないみたいだよんっ!」
ふむ。じゃあ、なんだ。オレにはタキシードで授業を受けろと?アホか。さすがにそりゃ無理だ。かといってココで午前の授業4時間全てをサボるのも難しいだろう。ここは鶴屋さんには悪いがいったんタキシードを脱ぐことにしよう。
「鶴屋さん。」
「うん?なんだい?」
「いったんタキシード脱ごうかと思うんです。」
「ありゃ?そりゃまたどうして?」
「だって、ハルヒを始めとしてSOS団はみんな午前中は来ないんでしょう?ということは…」
ガシャン
えっ?何の音だ?あれ?手が動かねえぞ!なんだ、こりゃ?手錠じゃねぇかっ!「ちょ、ちょっと鶴屋さん?」
「そうっ!つまりしばらくこの部室はキョンくんとあたしだけってことさっ!」
そう言う鶴屋さんの笑顔は今までみた笑顔の中で一番明るく、一番まぶしく、そして一番妖しげだった…。
534 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:56:26 ID:vJT09oBs
本来ならキョンとハルヒの絡みなんだけど、鶴屋さんを登場させたらこんなことに…。
とにかくこの後はしばらく予定が狂ってキョンと鶴屋さんになりそうです。
もし、キョンとハルヒの絡みを楽しみにしていた方がいたらホントにスイマセン…。
>>534 キタ━(゚∀゚)━!!
グッヂョブ!!
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwなんでwwwwwwwwwwwwwwwwww
陰謀読んだら鶴屋さん萌えになったので許可。
というか自分も鶴屋さん書きたかったけど無理だったんで、どうやって描写するのか興味がある。
楽しみにしてるにょろ。
めがっさ期待してるさっ!
>>526 老人建御が今はの際に天使とやって天国へのバスに乗るって解釈で読んでしまった。
でも529で少年って書いてるし…いや霊体がHしてるのか?
何はともあれ読ませる文章力ですね。
谷川作品は靴より電撃にエロを感じるマイナーなんで絶望系のパロは嬉しいです。
541 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 20:01:01 ID:z4hRjzmf
あれほど言ったのに、まだこんなスレ立てるですか!もう許さんです!
あんたを許すわけにはいかんです!こんなスレでレスたくさん付くとでも
思ってるなんて頭おかしーよです!あんたみたいなバカ初めて見たです!
あんたみたいなバカ、ギョウ虫検査のフィルム以下です!あんたみたいなバカ、ウジ虫以下です!
死んでほしーです!つーか、死ぬべきです!あんたは絶対に許されないです!
勘違いしたバカを許すわけにはいかんのです!面白半分にいい加減なカキコ
するヤツなど許さんです!ピーナッツをケツの穴に詰めて 死ねよです!!!
今まであんたがどんな生き方してきたか知らんけど、どーせひどい生き様
だったと想像出来るです!あんたのカキコから読みとれるです!バカ特有の
匂いがするです!あんたのことが全く理解出来んです!あんたは絶対許さんです!
死んでも許さんです!地獄で苦しめよです!それでも足らんくらいです!
豆腐の角に頭ぶつけて死ねよです!!!
あんたもっと現実を知れよです!いつまでも引きこもってネクラなことしてる
場合じゃないよです!でも、もー手遅れです!あんたは何をやってもダメです!
この世に生まれてきたことを後悔してもダメです!あんたは生まれ変わっても
どうせダメ人間に決まってるです!絞め殺したいけどあんたに触るのが嫌なので
やめるです!でも、あんたみたいなカスは死ねよです!風呂の排水口に吸い込まれて死ねよです!
絶対許さんです!絶対許さんです!絶対許さんです!あんたみたいなヤツは
絶対許さんです!早く消えろです!さっさとこの世からいなくなれよです!!!
いつまでも勘違いしたまま生きていけると思ったら大間違いだよです!この
まま生きててもお前にはいーことなんにもねーよです!何でもいいからさっさと
死ねよです!!!そのへんわかってんのかです!!とにかく死ねです!!
一体全体コレはどういう事だっ!?
なんでオレが鶴屋さんに手錠を掛けられなければいけないんだ?オレは鶴屋さんに恨みを買うような事を知らぬ間にしてしまったのか??
「おっとっと、それは勘違いってモンだよっ!あたしは全然キョンくんの事、恨んでなんかいないにょろよっ!むしろ好きかなっ!うん、めがっさ好きだよんっ!」
その笑顔にそのセリフ、この手錠さえなければ一瞬だろうけど、オレの心はハルヒからアナタに移ったでしょうね…。
「言ってることとやってることが一致してませんよ!と、とにかくこの手錠を…ってどこ行くんですか?」
「ん?あぁ、安心してくれていいよんっ!部室の鍵をちょいっと閉めるだけだかんねっ!」
それはヤバい!この状態で閉じ込められたら確実に攻撃権(?)は鶴屋さんにいってしまう。幸い、足は動く。少し手荒だが強行突破しかあるまい。
「クソ、うおおおぉぉぉっっ!」
潜在能力まで全て引き出す勢いで部室のドアに向かって突進する。
「おっとぉ、キョンくん激しいなぁっ!でも、ちょいと大人しくしててねっ!」
その声と共に鶴屋さんが視界から消えた。
「え?あれ?」
気が付くと鶴屋さんはオレの背後に回っていた。そして…
「う、うおぉ!?」
さっきの雄叫びとは程遠い情けない悲鳴をあげる。どうやら鶴屋さんは古流武術系の技でオレを投げたらしい。
床から背中を通し自分の体重以上の衝撃が襲ってくる。
「ぐっ、がぁ…。」
息ができない。苦しい…。
カシャン
また手錠か?いや、違うな。動かなくなったのは足だ。クソ、足まで封じられたか。
「つ、鶴屋、さん。もう、いい、加減に…。」
ダメだ、まだ息が整わない。
「ゴメンねっ、キョンくん。あっと、もしかして息ができなかったりするかいっ?今、先輩が楽にしてあげんよっ!」
「…は?んっ、んぅ!」
鶴屋さんが言い終わった時にはもう遅かった。今のところハルヒにしか譲る気のなかったオレの唇は鶴屋さんによって塞がれていた。
「んぅ、むぅ!?」
なんでオレがキスされてるんだ?そもそも何で鶴屋さんがこんなことを…。ダメだ、頭が回らない。ボーっとしてくる。
「はっははっ!キョンくんの唇はやっぱり美味しいねっ!うん?どうしたんだい、そんな呆けた顔して?その顔にあたしはめがっさ興奮してきちゃったよっ!」
「ふっ、んんっ!?」
舌だ、鶴屋さんが舌をオレの口内に入れてきた!
「むぁ、んむっ、んぅ」
とりあえず、鶴屋さんの舌から逃れようと自分の舌を暴れさせる。すると、鶴屋さんはあっさりと舌をひっこめた。あきらめてくれたか?
「んぅ…。キョンくん、逃げないで。」
鶴屋さんがオレの顔を両の手で固定しながら今まで見たことない真剣な顔でそう語りかけてくる。
動けない。顔を固定されてるからではない。魔法にかかったみたいにウソのようだが動かない。
オレが動かないとわかったのか、鶴屋さんはいつもの笑顔に戻って
「お利口さんは好きだよんっ!いるかどうかは知らないけどご褒美だっ!」
そう言ってまた唇をつけて舌を侵入させてくる。
「むぅあ、んぁ…。」
「んむ、キョンくぅん…。」
鶴屋さんの唾液が流れ込んでくる。唾液は溢れてオレの口の端からこぼれ落ちる。
「キョンくんのも…、ちょうだいな…。」
そう言うと鶴屋さんは口内のオレの唾液を丹念に舐めとりはじめた。ありとあらよる場所を舐めまわしてくる。口内が犯されているのがよくわかる。
「んちゅ、ぷはぁ…。ごちそうさんでしたっ!キョンくんの口、おいしかったぞっ!」
唾液を口の端からこぼしながら笑う鶴屋さんの姿は、とても妖しげな魅力を携えていた。
「それはどおも。それより鶴屋さん、一体どういうつもりなんですか?一体なんでこんなことするんですか?」
「何で?」
「そうですよ、いきなり手足封じてあんなことして!拷問ですか?さっきも言いましたけど恨みがあるんなら言ってくださいよ!いい加減にしてくれないと…」
「違うよっ!さっきも言ったじゃないかっ!恨みなんかない、むしろ好きだって!そうだよ、あたしはキョンくんを愛してるんだよっ!」
そう叫ぶ鶴屋さんの瞳は涙にあふれていた。
愛してる、だって?鶴屋さんが?オレを?バカな!冗談はやめてくださいよ。
「冗談なんかじゃないさ!あたしは好きさっ、キョンくんが!」
で、でも知ってるでしょう、オレとハルヒの関係を。
「聞いたよ、昨日!夜、ハルにゃんからウチに電話があって作戦の事聞かされて!ハルにゃん、めがっさ嬉しそうに話すから!すんごく、羨ましかったよ!」
で、でも鶴屋さん、アナタは前にオレに言ったじゃないですか。幸せそうなヤツを眺めるのが好きだって。そして、それを眺めて幸せになれる自分が好きだって。
「そんなのは、わかってるさ!でも、キョンくんへのこの気持ちは誰にも譲れないんだっ!でも、正攻法でいったって結末は簡単に考えついちゃうからっ!だからっ、だからっ!」
こんなに取り乱した鶴屋さんは初めてだった。というか、取り乱した鶴屋さん自体オレは初めて見る。
鶴屋さんはこういってくれている。だけどオレはハルヒの事が…。
「わかってるさ、それもっ!キョンくんはハルにゃんのモノだってことぐらい。」
鶴屋さんはうつむく。
あぁ、オレは鶴屋さんになんと酷い事を言ってしまったんだろう。鶴屋さんの愛を拷問だなんて…。
「すみません、何も知らずに勝手な事言って…。」
「あっ、いいよいいよ!悪いのはあたしなんだかんねっ!謝るべきはあたしだねっ!ごめんなさい!」
よかった、笑顔に戻ってくれた…。これで一件落着と考えていいのか?
「あっと!ごめんね、キョンくん。いくらなんでも手錠のしっぱなしはつらいよね?今、はずすよっ!」
カシャン
外れた。ちゃんと手足が動く。よかった、ホントに一件落着みたいだ。
「ね、ねぇ、キョンくん?」
なんでしょうか、鶴屋さん。大丈夫ですよ、気にしてませんから。というより、今なら何されても気にしませんよ。
「ホントかい?じゃあ、もう1回キスしてくれはしないかなっ?」
構いませんよ。ただしハルヒには内密ですよ。
「ありがとっ、やっぱりキョンくんは優しいねっ!」
腕をまわして嬉しそうに抱きついてくる鶴屋さん。そして唇を重ねて…
チクッ
痛っ!なんだ今の、虫か?首を刺されたかなぁ。
ガクッ
あれ?体に力が入らねぇぞ?それに頭もクラクラするぞ。
「キョンくんすまないっ。やっぱりあたしはあきらめらんないな。悪いんだけど、ちっとだけ眠っててね!」
視界の端にとらえたのは声とは裏腹に全く笑ってない鶴屋さんだった…。
547 :
542、545、546などイチャイチャ作戦を書いてるモノです:2005/09/11(日) 22:41:24 ID:vJT09oBs
今日はここらで切ります。携帯からのカキコミにはツラいものがあるんで…。
鶴屋さんの下の名前がわかる人いますか?まだ公表されてませんよね?
まだ公表されてないと思います。
なんかエースでまたハルヒの漫画版が始まるね。作者も変わってるし、以前のが無かったかのようにはじめるんだろうな。同じ雑誌なのに。
某エロゲーのテキストまんまでいいっていうならキョン×みくるを一本書く。
前の漫画の絵ははっきりいってあんまりだったからな。
ハルヒの人気の一端はのいぢタソのイラストにもあるだろうから、あれだけかけ離れていると……。
その点今回のは期待できそうだな。まだスニーカーに載ってるイラストを一枚見ただけだが。
前の漫画よりマシなら俺は全然OKだな。
例え前のが無かったことにされようとも。
>>547 携帯からだったのかよ!?道理で投下間隔が長い訳だ
これだけの長文大変だったろうに……なんつーか乙
誰も言わんから俺が言おう
超GJ!
こんな可愛い鶴屋さんははじめて見たよ
遅くなったがGJ!!
(・∀・)イイヨイイヨー
556 :
256:2005/09/12(月) 23:13:42 ID:pCxB+TXA
ご無沙汰です。
とんでもなくお待たせしてしまってすいません。
もはや忘れている方もいるかもしれませんが、続きを投下します。
…
……
………
ぼやけた暖かい光がまぶたの裏を照らしてる。
ここはどこだ? 俺は何をしていたんだ?
頭がまだ3分の2ほど寝ている。こんな状態じゃまともな思考ができんな。
いまの俺は何も身につけていない。つまり裸だ。裸のまま仰向けに寝ている。
ということは風呂でのぼせて気を失ったのか。それ以外の理由でスッパで寝ていることそうそうないからな。
だが待て。
家の風呂場はこんなに天井は高くないはずだ。それにこんなでかい照明も取り付けられてなかった。
しかし……、よく眺めてみると知らない天井というわけでもないな。
この照明器具の明かりには見覚えがある。
だんだん意識がはっきりしてきた。
そうだ。ここは鶴屋さんの別荘の大浴場だ。たしか湯船に入ったまま寝ちまったんだ。
そして、起きたら長門と鶴屋さんが裸で現れて…。
「んなアホな」
冷静に考えて一介の高校生である俺にそんなエロゲー的な出来事が起こるはずはない。
はずはないが…、一抹の希望を込めて脚を伸ばしている先にある湯船を目だけ動かして見てみた。
誰もいない。
まあ、そりゃそうだろ。俺もだいぶ欲求不満らしいな。
最近になってこんな風にリアルな夢を頻繁に見るようになった。中一の頃、夢精してた頃の再現のようだ。
あくまで夢なのでどれもこれも「ありえねー」と叫びたくなる代物ばかりなんだが。
朝起きたら、隣に長門がシャミと一緒に裸で寝てた、とかな。
「やれやれ」
いつだったかハルヒに対してタブー指定した言葉も、ひとり言でつぶやくならかまわんだろう。
どのくらい寝てたか知らんが、あまり長湯しすぎるとハルヒがこの女子禁制の湯殿に乱入してこないとは言い切れないので
さっさと起き上がろうとするがなぜか首から上がびくとも動かない。
なんだ、これは?それに床だと?たしか俺が居眠りしていたであろう場所は湯船だったはずだ。
一歩間違えて沈んでしまえば二度と浮き上がってこなくなることもあるから誰かが引き上げてくれたのか?
おまけに頭の下には何かやわらかい物がある。枕なんぞ持ち込んだ覚えはない。風呂場に枕なんて持ち込むのは
秋葉原に熊避けの鈴を付けていくのと同じくらいナンセンスだ。
「まだ、動かないほうがいい」
目の前に長門の上下逆さまの顔が現れた。いつもどおりのあまり抑揚のない声で。
つまりは長門に膝枕された状態で、頭を両手で固定されてるから起き上がれなかったわけだ。
「長……門? なんでここにいるんだ?」
そっちから見ても逆さまになっているだろう俺の顔を覗き込んでいる長門に、半ば自分で理解しつつある状況を問いかけてみる。
ようするにあれは夢ではなかったってことになるのか?
「あっ、キョンくん気づいたっ!?」
長門の後ろからいつものマイルドかつフレッシュなハイテンションボイスが響く。
普段、寝ているときに見る夢は、目覚まし時計の安息の終わりを告げる慈悲のかけらもない音や
妹のソプラノリコーダーに思いっきり息を吹き込んだような声によってその形を失い、
砂粒ほどの断片しか記憶に残らない。
しかしこれは全くの逆だ。
二人の声で意識がはっきりする程、気絶する前の出来事を鮮明に思い出し、やがて色彩を帯びてくる。
「いやぁ、ごめんねっ。ちょっとやりすぎちゃったかなっ?」
サービスも度が過ぎれば毒になりますよ鶴屋さん。むしろ麻薬と言うべきか。
「で、あたしたちの具合はどう?良かった?」
どう答えたものだろうか…。悪かったなどと失礼な事は言えないし、だいたいそんなことは毛頭思ってない。
しかし、正直に良かったと答えるのもアレなので答えに詰まってしまう。
「ま、いいやっ! それより体拭いたげるからおとなしくしててねっ」
鶴屋さんは冷水を浸したタオルで俺の額や首筋を、でかい屋敷のメイドがご主人様の大切にしている高価な壷を
磨くような手つきで拭いてくれた。火照った体に濡れタオルは絶妙に気持ちがいい。
もしかして俺の意識が戻るまでずっと介抱していてくれたのか。
なんとなく気恥ずかしくなり視線を下に向けると、そこには俺のスッパの下半身が見えた。
反射的にタオルか何かないか周りを探そうとしたが、やめた。
もう今さらだ。尻の穴以外は余すところなく見られてしまっているだろう。
それに長門のただ添えられているだけの両手は、俺が動こうとしても1マイクロメートルのズレも許さない精密機械のように
頭を固定し続けているからな。
なんとなく、これを至福の時と言うのではないだろうか。二人がかりの泡踊りは言うまでもないが、
こうゆったりとしたのも日々、平穏を求め続ける俺にとってはアルカディアに等しい。
何よりも長門の膝枕だ。朝比奈さんのが優しく包み込むようなら長門のはひしと強く抱き締められるような感じだ。
昔まだいたいけな少年だった俺は、デパートのベテラン店員の売り言葉に騙されてクリスマスと誕生日の
プレゼントを統一する代わりに前倒ししてもらい、横から見るとひょうたん島の形をした安眠枕を購入した事があるが
そんなもん修学旅行の夜の物資として寄贈したい。もしくはシャミセン用の座布団かな。
このまま眠りにつくと上位世界に到達できそうだがそうも言ってられないな。
海ガメを助けた好青年にならって楽園に長居しすぎると法外なツケが回ってくるものさ。
こんなとこをハルヒに見られでもしたらこの姿のまま外にほっぽり出されるかもしれん。
そうなれば自力下山して警察のお世話になるか雪男の養子になってお世話になるかしか生き延びる道がなくなる。
「あの鶴屋さん、もう大丈夫ですから。起き上がれますよ。長門も、もういいから」
鶴屋さんは少し渋った顔で、
「んんっ!ほんとにっ?これ何に見える?」
細くぴんと伸びた指で形作ったのは影絵で狐を表すときのものだ。
こういうときは普通指が何本見える?と聞くのではないでしょうか。
「うん。じゃあもういいかなっ。のど乾いた?水持ってこよっか?」
長門が固定を解いたので、起き上がりながらあまりに甲斐甲斐しい鶴屋さんの気遣いを
どう丁重にお断りしようと考えていたところで、再び長門の両手によって至高の枕へ引き戻された。
後頭部をコンクリートに打ち付けたのとは真逆の衝撃が全身に走り、あやうくまた昏倒しそうになる。
「な、長門。もう大丈夫だった言ったろ?」
目の前の上下逆の顔はどことなく拗ねた表情をしている気がした。
「あ、そだっ。今度はキョンくんが長門ちゃんを洗ったげる番だよ。
ほら、キョンくんのヌルヌルまだ付いてるかもしんないからっ」
ヌルヌルとはおそらく俺のアレのことだろう。よく考えれば目の前で長門に、その……イかされたとこを
見られたのってとんでもなく恥ずかしいことなんじゃないか?今さらながら顔が赤くなってくるのがわかる。
ぱっと見では長門の体は既に洗い流されていて白いものは付いていない。最初から一糸纏っていない姿もそのままだ。
それを見てさっきまでのぼせていたが徐々に本調子に戻りつつある俺のが、ぴくりと反応したのを鶴屋さんが見逃すはずもなく
くけけ、と気味が悪いがなぜか心地よく聞こえる笑い声を密やかにあげ、俺はまた赤面するほかなかった。
561 :
256:2005/09/12(月) 23:25:12 ID:pCxB+TXA
今日はここまでです。
近日中に続きを投下する予定ですのでしばらくお待ちを…。
バイトやらなにやらに翻弄されている上、非常に遅筆ですが気長にお付き合いくださいませ。
>>557〜560
これにも鶴屋さん出てるしっ!!しかもこっちの方が書き方断然うまい。本物のキョンみたいだ。
尊敬します、『役割』の作者さん。
そしてかなり無謀ですが、オレのも投下します。かなり見劣りして見てらんなくなるかも…。
563 :
546続き:2005/09/13(火) 00:06:32 ID:9XQYMSSo
「んっ…、うぅん…ひぁっ!…ん?」
なんだなんだ、この気持ち良さは!?起き抜けに快楽が襲ってくるとはどういうこった!
快楽の原因であろう自分の下半身を確認する。
「うっ、うううおおおぉぉぉっっっ!?」
「つ、鶴屋さんっ!一体何してるんふぁっ!」
「やぁ、ヒョンふん。やっふぉお目覚めふぁい?」
やはり原因は鶴屋さんだった。オレの分身をほおばっている。それはもう必死に…。
「ふぁっひ、ヒョンふんにふっはほは…」
「な、何言ってるか全然わかりませんよ…。一旦、それをやめてうぁっ!」
「はははっ、キョンくん可愛いよっ!そんなに感じてくれちゃって!あたしも嬉しいよっ!」
「それは置いといて、今はあの時オレに一体何をくぅっ」
「ちょろりと舐めただけでそんな顔しちゃってっ。Hだなぁ、キョンくんはっ!」
完全に鶴屋さんペースだ。でも、この状況は男なら全員ハマるぞ?綺麗な長い黒髪、セーラー服に明るい笑顔、そんな先輩が自分の分身を必死にいじってんうぅ!
「だいぶ我慢したんだねっ!あたしの手も口もキョンくんのお汁でニュルンニュルンだぞっ!ここいらで1回、楽にしてあげるよっ!先輩がめがっさ気持ち良くしてあげるからさっ!」
そう言って鶴屋さんは分身を一気に口に含み、凄まじい攻撃を仕掛けてきた。
ダメだ、いきなりのペースアップにオレのは限界のようだ。いや、「ようだ」じゃない。もう、限界だ!
「オレ、もうっ!」
「いいよっ!さぁさっ、お姉さんのお口にたっくさん出すんだっ!」
「くっ、うぁぁ!」
ドクドクドクッ!
「んむぅ!?んく、んむ、ぷはぁ…。」
あぁ、なんてことだ…。ハルヒ以外の女性にイかされたなんて…。
「めがっさ出たねっ。とっても美味しかったぞっ!でも、やっぱりコレって今まではハルにゃんしか飲んだことなかったのかな?」
鶴屋さんは笑顔だがオレは笑えない。いくら無理矢理だからといっても、薬で眠らされ起き抜けを狙われたとしても、イスに縛られて反抗できなかったとしてもだ。
これはハルヒに対する立派な裏切りだ。そう思うと自然と涙が溢れてくる。そんなオレを見て鶴屋さんはオレの頬を伝う涙を舐め
「あたしは変態さんかもしれないよ。だって泣いてるキョンくん見てたら我慢できなくなっちゃたんだっ!」
スカートを持ち上げ自分のパンツをオレに見せつける。一目でわかるくらいビショビショだ。そしてオレに言った。
「今度はあたしを気持ち良くしてほしいなっ」
なんつぅ、魅惑的な光景なのだろうか。またも心が奪われそうになる。
いやいや、ここで奪われてはいけない。今、後悔したばかりではないか。これ以上ハルヒを裏切るワケにはいかないのだ。鶴屋さん、もう無駄ですよ。オレはアナタの虜にはならない!
「はっははっ!イスに縛られたままで、さっき射精したばっかなのにもうギンギンにしてるキョンくんが言ってもなぁ。説得力ないよ?」
ぐあ!恥ずかしすぎるっ!どこかにオレが逃げ込めるような穴はないか?まぁ、あっても縛られてちゃ入れないから仕方がないか…。
「それは別としてもさぁ、キョンくん…。ホントに虜にならないのかなぁ?あたしのココ、気にならないワケじゃないでしょう?」
ホントに鶴屋さんが誘惑してきた。自分で自分の秘部をパンツの上からさすりながら、ゆっくりとこちらに近づいてくる…。
「いいんだよぉ?あたし、キョンくんなら平気だから。なんなら、パンツ脱いであげよっか?」
お願いします…って、え?
オレの目の前で鶴屋さんはパンツを脱ぎ捨てる。
ヤベェ…。ハルヒにはない魅力が鶴屋さんにはある。それにオレはめちゃくちゃ魅せられている…。
相変わらずスカートは持ち上げたままで鶴屋さんは近づいてくる。一歩一歩ゆっくりとだが確実に。
「そんなに見られると溢れてきちゃうよっ!もうあたし、我慢できないよおっ!」
ついに鶴屋さんの露わになった秘部はオレの顔先5センチのところまで到達した。
ゴクリと自分が息を飲む音が聞こえた。オレの理性にピシピシと亀裂が生じる。そして、ついに…
「キョンくん…、舐めて…。」
ガャシャーン!!
オレの理性は跡形もなく崩壊した。オレのハルヒへの思いはこんなものなのか?そんな疑問も本能の波に押し流されてゆく。
眼前に迫っていた秘部に顔を近づける。そして飢えた子供が五日ぶりに飯にありついたかのように、鶴屋さんの割れ目にむしゃぶりつく。
「くひっ!あぁん!キョンくん、もっと舐めてっ!んんっ!」
鶴屋さんの割れ目から止まることなく愛液が流れてくる。もうタキシードには大きなシミをつくり、床には小さな水たまりができている。
舐めてるうちにオレの舌が小さな突起物を見つける。
「鶴屋さん、これ、なんですか?」
「うん?ひ、ひゃああああっ!!」
オレの顔に先程までとは比べモノにならない量に愛液が降り注いでくる。「そんなに気持ちよかったですか、鶴屋さん?」
「…キョンくん。手の縄解いてあげる。」
「え?」
そういうと鶴屋さんはオレの手を封じていた縄を解いてくれた。
「あ、ありがとうございます…。」
「いいよ、いいよ!そう、お礼はいらないなっ!キョンくん…、あたしをもっと狂わせるのだっ。」
笑顔で言われてもなぁ…。まぁ、どうでもいいか。
「そんなに言うなら壊れる寸前まで狂わせてあげますよ。」
鶴屋さんを自分のヒザの上に座らせて、後ろから抱きしめる体勢をとる。
そして自由になった両腕を制服のなかに滑り込まし直に鶴屋さんの胸を揉む。
「ふぁ…、ふぅ…。キョン、くぅん…」
長い黒髪を揺らし快楽に溺れている鶴屋さん。
「鶴屋さんの胸、見してくださいよ。」
「え?あ、あぁ!」
返答を聞かずに鶴屋さんの制服を捲る。水玉のブラジャーは鶴屋さんのイメージと良く似合う。そしてそのブラジャーも素早く剥ぎ取り鶴屋さんの胸がオレの目の前にさらされる。
「やっぱ恥ずかしいな。そんなに見ないでおくれよ。照れるじゃないか。」
「何言ってるんですか。乳首こんなに固くさせて。」
鶴屋さん、相当感じているのだろう。乳首がこれでもかというくらいにたっている。その乳首をグリグリとつねりあげる。
「ぃいい!?あぁん、ダメだようっ、乳首は!アソコの次に敏感なんだよ。ひぃん!」
「へぇ…。じゃあ、オナニーするときとかも使うんですか?」
「く、くひっ!つ、使いますうっ!」
「で、オナニーの時は誰のコト考えるんですか?」
「ふぁあ!だ、誰ってそりゃあ…。」
「誰ですか?」
両の乳首を力一杯つねる。
「ひぎぃぃぃ!!キョ、キョンくんだよぉっ!」
片方の手はしっかりと乳首をいじりつつ、もう片方の手は先程の秘部へ移動させる。そしてオレは口を鶴屋さんの耳元によせて
「ふぅん…。鶴屋さんは毎回毎回オナニーの度にオレを想像してたんですか…。」
「い、言わないでよぉ!だってさ、だってさぁ!」
「鶴屋先輩の・・・、変態…。」
そのセリフと同時にさっきと同じように今度は片方の乳首とクリトリスをつねる。
「い、ぃぃぃいいいあああっっっ!!」
プ、プシャアアァ…
鶴屋さん、あまりの快感に失禁してしまったようだ。焦点の合わない目で、口からはだらしなくヨダレを垂らし、秘部からはチョロチョロとオシッコを漏らしている。
普段の鶴屋さんからは絶対に想像できない姿だ。下半身に直にくる感じがする。
さて、もうここまでやってしまったのだ。今更、後には退けない。さぁ、クライマックスだ!
「つーるーやーさーん」
トランス状態の鶴屋さんに声をかける。
「え?あ、あたし、気分が出かけてたみたいだっ!いやぁ、キョンくん激しいんだねっ!気持ちよかったコトしか覚えてないやっ!」
「オレも鶴屋さんがここまで変態な痴女だとは思いませんでしたよ…。」
「…え?」
明るかった鶴屋さんの顔が一気に曇る。「鶴屋さん、自分の足元見てくださいよ…。それ、鶴屋さんのオシッコですよ?」
「う、うそ…。」
「うそじゃありませんよ。オレがイジワルな言葉でイジメればイジメるほど乱れて…」
「あ、あぁ…。」
鶴屋さんの表情が怯えているのがわかる。これも初めてのことだな。もう一押ししてみようか?
「で、最後にオレが『鶴屋先輩の変態』って言ったら、鶴屋さん、お漏らししながら」
「やっ、やだっ!聞きたくないよっ!」
とうとう耳を塞いでうつむいてしまった。うん、どうも最近はやりすぎが多いな。反省しよう。
「鶴屋さん?」
後ろから抱きしめ頭を撫でる。
「形はどうであれ、オレで悦んでくれたんなら、オレ自身も嬉しいですよ。だから気にしないでください。」
「キョンくぅん、やっぱり好きだよぉ!」
鶴屋さんはこちらに向き直り抱きついてくる。
「鶴屋さん、あの…。」
「キョンくんの言いたい事はわかってるよっ!いいよっ、入れてっ!」
「じゃあ、ゆっくり入れてくださいね。」
「大丈夫だよっ!んんんっ!」
キツ!すごい締めつけだ。想像はしてたがやっぱり鶴屋さんって…
「処女だよ…。くうぅ、もう一気に入れてしまってくれ!」
「いやいや、激痛なんてもんじゃないんですよ…」
「じゃあ、自分でやるさ!せぇのっ!いひいいぃぃっっ!」
ズブリッ!
鶴屋さんの秘部から愛液と混じって血が…。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫っ!う、動いてみて!」
ゆっくりピストン運動を開始する。
「うあっ、キツッ…。」
「だんだん、よくなって、きた…」
その言葉で大丈夫と判断したオレはスピードを上げる。
「あ、ああっ、いいよぉ、キョンくぅん、好きっ!好きぃ!」
「鶴屋さんも、綺麗、ですよ!」
「そんな、こと、言われたら、んんっ!ひん、あぁんっ!」
「鶴屋さん、オレ、もう…」
「いいよ、中に出してくれて!あたしも、もう限界…。」
ラストが近づき深く早く突き上げる。
「ひんっ!もう、ダメだよっ!あたし、イっちゃうよ、んんっ!キョンくぅぅんっ!!」
鶴屋さんの絶頂と同時にオレはまた気を失った。
567 :
イチャイチャ作戦作者:2005/09/13(火) 06:31:04 ID:9XQYMSSo
とりあえずエロは終わりです。短い上に内容が薄っぺらくて、すいません。
どこかで期待してくれた方々、あまり期待に答えられなくて本当にごめんなさい。
近日中にエピローグ的なモノを書こうと思います。
乙であります!
乙・・・誤爆ったorz
いま一番気になるのは鶴屋さんの下の名前でもなくキョンの本名でもなく
キョンの昔の女の話。
むっちゃ楽しみやわ〜
572 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 12:42:46 ID:kFLx0UvT
まだだ、まだ終わらんよ
そらそうよ
574 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 12:58:27 ID:jZVR5Ziy
保守&役割に期待age
終わらんよ
病院の扉がゆっくりとスライドし、通路の光が人影を床に落とす。
この日、最後に俺を見舞いに来たのは、セーラー服を着た長門有希の姿だった。
長門は、いつもの無表情でこう言った。
「すべてての責任はわたしにある」
安心するほど平坦な声で、なんだか途方もなく久しぶりに聞いた気のする口調だった。
気にするな。脱出プログラムものしてくれただろ。それにお前がいなけりゃ朝倉に刺されたまま俺は死んでいたんだ。十分だよ。
「まだ終わっていない」
しかし、長門が続けた言葉は俺にとって予想外のものだった。
「朝倉涼子の使ったナイフにウィルスが仕込まれていた。このままだと、明日には」
いつも通りの無表情のまま、長門は
「あなたは、死ぬ」
そう宣告した。
「正確には、あなたは朝倉涼子に生命元素関連因子欠損症を引き起こすプログラムを注入された。
このプログラムによってあなたの体は摂取した栄養をエネルギーに変換することが出来なくなり、徐々に衰弱し、最終的には死に至る」
くそ、朝倉め。どうあっても俺を殺したいらしいな。
ってそんな小難しい説明はどうでもいいから、長門、なんとかならないのか。お前なら朝倉の作ったウィルスぐらい簡単に駆除できるだろ。
「朝倉涼子の作成したウィルスは強力。私の作成した抗体プログラムでも、書き換えられた免疫機能を
正常の状態に戻すまでに三日はかかる」
その三日が待てずに俺はくたばってしまうわけか。畜生。
「あなたが助かる方法がひとつだけある」
…出し惜しみはよくないぞ、長門。
「生命エネルギーの不足を補うために、他者からエネルギーを提供してもらえばいい」
ふむふむ。
「いくつかの条件を満たす必要がある。まず提供者は異性であること。ほどほどに若く、できるだけ健康であることが望ましい」
………
「エネルギーの授受は人体の粘膜部分を介した交接によって行う。エネルギーの授受を円滑に執り行うために
その際はある種の興奮状態である必要がある」
ちょっとまて。それはアレか。長門。
「抗体プログラムがウィルスの駆除を終えるまで、あなたは毎日セックスしなくてはいけない」
…なんてこったい。世界を元に戻すよりよっぽど大変じゃないか。
俺は誰とならセックス出来るかを考えてみた。
案その1。ハルヒに頼んでみる。
「なに考えてるのよこのエロキョン!バカキョン!!いっそ今すぐ死になさい!!!」
まあ十中八九そう言うだろう。万が一セックス出来ても生き延びられた後の展開が非常に不味いことになりそうなので除外。
朝比奈さんに頼んでも無理だろう。
セックスしなかったら死ぬんです、と言っても流石に信じてもらえないだろう。いくら朝比奈さんでも。
となると…
「あなたに、誰とでもセックスできる能力を付加した」
唐突に長門がそう言った。
…長門が俺の相手をしてくれるという展開を期待したんだがな。まあそれは有り得んか。
しかし、これはまた突拍子もない話になってきたな。
「相手が近くにいる状況で、あなたが望めばその能力を使うことが出来る」
…そんなに簡単でいいのか?
望むだけでヤれるなんてそんな便利な能力が使えると聞いたところで全然実感が沸かないぞ。
いや、非常事態なんだ。今は自分が生き延びることだけを考えよう。で、俺に残された時間はあとどれぐらいあるんだ。長門?
「あと28時間14分7秒」
それまでにその能力を使ってセックスしなければいけないわけか。やれやれ。
そんなことであっという間に一日が経過し、俺の余命も残りわずかとなってきた。
あと5〜6時間以内にセックス出来なければこのままお陀仏。せっかくこの世界に戻ってきたというのにそういう結末は真っ平御免だ。
しかし相手がいないことには話が始まらない…
昨日の夜から堂々巡りとなっているこの悩み。病室を訪れる看護婦に「力」を使う機会は幾度かあったが、まだ一度もその力を使っていない。
ええいままよ、次に病室を訪れた看護婦に「力」を使おう。
俺に犯される羽目になった運の悪い看護婦には、野良犬に噛まれたものだと思って諦めてもらうことにしよう。
生きるということは誰かを犠牲にするということなのだ。 うむ、我ながら名言だ。
コンコン
ドアをノックする小さな音が聞こえた。ほどなくしてスライド式のドアが開く。
「キョン君…具合はどうですか……?」
闖入者の正体は朝比奈さんだった。
「よかった…元気そうで」
朝比奈さんがにっこり笑う。
その天使のような笑顔はいつも通りの朝比奈さんであった。どうやら「力」は発動しなかったようだ。…危ない危ない。
どうする?いっそ朝比奈さんに「力」を使ってみるか?
朝比奈さんに手を出す→朝比奈さんファンクラブのメンバーに刺殺される→GAME OVER
朝比奈さんに手を出さない→タイムアップ→GAME OVER
…結論。どちらを選んでも死亡エンド。他の方法を探した方が懸命かもな。
いやいや待てよどうせ死ぬなら男の本懐を遂げてからってそれは早計まだ時間はあるいやだからといってこの好機を逃せば一生機会は巡ってこないぞさあ犯れ犯っちまえ
俺の心の中の天使と悪魔が激しくせめぎ合う。しかも若干悪魔が有利だったりする。
「キョン君、リンゴ剥いてあげますね」
朝比奈さんに呼びかけられて、俺は現実に意識を戻した。ありがとうございます朝比奈さん。
っていうか今ここであなたに刃物を使わせるのはなんかすごく危険な予感がするんですけど。気持ちだけ受け取っておきます。
「大丈夫ですよー」
そう言いながら朝比奈さんはテーブルの上の果物に手を伸ばす。少し前かがみになった際に胸の谷間が見えた。
その無防備さ、最高です朝比奈さん。もうこの場で死んでもいいぐらいです。 って実際に死のカウントダウンが始まっている人間の言うセリフじゃないな。
そんな下心が引き金になったのかは分からないが、
ドクン
「……あっ」
長門からもらった「力」が、発動した。
「……っ…くぅ……」
リンゴを取り落とし、朝比奈さんは今までに見せたことのないような切ない表情で俺を見つめてきた。
…いや、俺の方を向いてるだけでその瞳に光は宿っていなかった。
「…んくっ……ふぁ…」
朝比奈さんが少し苦しそうに息を吐く。甘ったるい、男の理性を殺す吐息を。
おいおい長門、これはいくらなんでもやりすぎだろ……
「キョン君…あたし…変なの…… 身体が熱くって…んふっ……」
…なんてこった。俺は心の中でうなだれた。
「誰とでもセックスできる能力」の力がこれほどまでとは露にも思わなかった。 朝比奈さんは朦朧とした瞳で俺を見続けている。
俺はいつも見ている可愛らしい朝比奈さんとは全く違った、淫靡な雰囲気を醸し出す今の朝比奈さんを見て思わず唾を飲み込んだ。
もう腹をくくるしかないな。朝比奈さん、万が一のときには責任を取りますから許してください。
俺は放心状態の朝比奈さんを抱き寄せた…
「…んっ……ちゅ…あむっ……んふ…」
「力」によって発情状態にされた朝比奈さんはかなり積極的だった。
自ら服を脱ぎ、いきなり69の状態になって俺のイチモツを口に含んで舌を這わせてきたのだ。
「…んちゅ…ちゅるっ……ちゅっ、ぷはっ、はむっ、ちゅっ」
朝比奈さんの舌が俺のモノを這い回る。根元まで飲み込んだり、カリの裏をしゃぶったりして俺に刺激を与え続ける。
「…ちゅっ、ちゅるっ…ちゅう……キョン君…きもちいい…?」
蕩けるような声が聞こえてくる。最高ですよ、朝比奈さん。
「嬉しい…はむっ」
今度は玉を咥えてきた。そんな高等技術どこで覚えたんですか朝比奈さん。
「じゅるっ、んぐっ、んっ、んっ」
69の状態で俺の上に朝比奈さんが乗っかっているため、朝比奈さんの大事なところが丸見えだった。
俺のモノをしゃぶるだびに朝比奈さんの秘裂がヒクヒクと痙攣する。
俺も負けじとその部分に舌を這わせてみる。
「ひあっ!?」
ビクンと朝比奈さんが反応した。綺麗なピンク色をしたあそこを、ゆっくりと舌でなぞる。
「んふ…あっ、んんっ……」
一通り入り口を舐めたあと、舌を中に突っ込んでみる。
「んあっ」
秘裂からはとめどなく透明の液が流れてくるので、俺はそれを飲み干していく。朝比奈さんの中で舌を動かすことも忘れない。
「あっ、やっ、ふああっ!んあっ!!」
そして耐え切れなくなった朝比奈さんがビクビクと全身を震わせた。その動きに、俺は舌を止めた。
「はあ…はあ…キョンくん……じらさないで…きて…」
蕩けそうな表情で朝比奈さんが俺を誘う。
俺は朝比奈さんをベッドの上に仰向けにして寝かせた。横になった朝比奈さんの足の間に身体を入れ、
俺のモノを彼女の入り口にあてがう。
くちゅ、という水っぽい音がした。
「ぁ…」
そのまま俺は、カチカチになった剛直を朝比奈さんの中にぐいっと押し込んだ。
一瞬の抵抗はあったものの、カリが狭い肉の通路をメリメリと押し開いていく。
「ぁ…はぁ…やあぁ…ひ、広がっちゃうよぉ……」
俺の身体の下で身もだえする朝比奈さん。ゆっくりと、硬直した肉棒が秘裂を割り裂いてその奥へと進んでいく…
…ぶちっ
「!?あぁーーーーーーっ!!!!」
俺のムスコが朝比奈さんの純潔を引き裂いて、一番奥深くに到達した。
苦痛に歯を食いしばる朝比奈さんを見て、俺の中の罪悪感が膨れ上がる。ええい、今更引き下がれるか。
生き残るためだと自分に言い聞かせて必死に良心の呵責に耐える。
「ああっ、痛っ、あっ、あっ、…はぁん!」
心配したのもつかの間のことで、たった数分で朝比奈さんの漏らす声の感じが変わってきた。…順応が早いのも「力」の影響か?
とにかく、いつまでも痛がられてては俺としても辛いので助かった。
「あんっ、あぁん、キ、キョンくん、もっと早く動いてぇ…」
早くも快楽に目覚めた朝比奈さんがおねだりしてくる。
「んふっ、ふぁっ、んっ、いいよっ…」
すでに良心とか罪悪感とかはきれいさっぱり吹き飛んでいて、俺の心の中では天使と悪魔が肩を組んで
行け犯れ揉めしゃぶれと命令している状態だ。断言するが、この状態で理性を保てるヤツがいたらそいつは悟りを開いた坊さんか、もしくはホモだろう。
俺は朝比奈さんの大きな乳房に指を這わせ、乳首のコリコリとした感触を堪能した。
「ひぁッ!?だ、ダメですっ!そんなに強くしたら、あッ!!」
…ダメって言われたら余計にしたくなるのが男の性です。ぷにぷに、こりこり。
ただ揉むだけでなく、乳首の先っちょに触れるか触れないかのギリギリのところに指を這わせてみたりする。
「ああっ!あっ!あっ!ふぁあああぁっ!!!」
俺の乳房攻めに朝比奈さんは激しく反応し、それと同時にあそこがキュウキュウしまる。その締め付けに俺のほうも限界を迎えそうになる。
「あ、朝比奈さんっ!ぐぅっ!!」
「あっ!あぁぁっ!だしてぇっ!!なかにだしてぇぇ!ふぁっ!んっ!ふぁああんっ!!!!」
食いちぎらんばかりに朝比奈さんの膣内がしまる。俺は朝比奈さんを一番奥深くまで刺し貫き、そこで女になったばかりの胎内を容赦なく白く穢した。
「ふぁっ!?ああっ!ああぁぁぁぁぁ!!!!」
朝比奈さんの断末魔の悲鳴が病室に響き渡る。
「ああっ、はぁ、はぁ…んふぅ。すう、すぅ…」
朝比奈さんは満足げな吐息を吐き、そしてそれは寝息へと変わった。
これなんて忘レ(ry
GJ!
病室のベッドに朝比奈さんが裸で横たわっている。
俺は自分のしでかした行為の後始末をどうやって片付けたものだか考えていた。とりあえず早く朝比奈さんに服を着せておかないと
回診に来た医者に通報されてしまいそうだ。それよりもハルヒに見られたら終わりだ。
とにかく服を着せよう、いやその前に身体を濡れタオルで拭いておいたほうがいいか、タオルはどこだ、水道はどこだとドタバタやってるそのとき
俺はなぜかデジタルカメラを見つけてしまった。
…一週間後、みくるフォルダの中に何重もパスワードがかかったフォルダが出来たのは言うまでもない。
ちょ、長門デス様wwGJ!
590 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 07:15:31 ID:M7Ld4vsI
GJ!!
この能力が欲しいと思ったのはオレだけか?
安心しろ。男なら…むしろ人間なら誰でも欲しい
三日、という事は、
この力でハルヒや長門を・・・!?
いや、ここは意外性で鶴屋さんか!?
考えてみたら「朝比奈」さん繋がりなんだな。ハルヒナ草モエス(*´Д`)
ところでこれ本スレで振る疑問なのかもしらんが、
現在明らかになった対立軸とその代表者って
統合思念存在:長門――その対立存在:鶴谷さん
未来人:みくる嬢――相容れない未来人:白毛の謎少年
神人狩り:小泉――超能力に関しては不明の組織:誘拐少女
でいいんか?
上は違いそう…
真ん中は合ってそう
下はグレーゾーン
596 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 19:45:13 ID:W4L/dHqb
っていうか、「長門の対立存在:鶴屋さん」ってどっからきたの?
>>596 性格とか。
それともテンションかなぁ?
鶴屋さんの背景がわからない限りニントモカントモ。
でも陰謀を読む限り、かなりの便利キャラであることは事実。
長門・SF的なまでにオールマイティ―――鶴屋・現実的に便利
「積極的介入」 「傍観者」
という対立軸なのかね。
しかし対立させるなら長門に匹敵するなんかステキ能力を持っていないと力不足だなぁ。
長門の対抗馬は朝倉じゃねーの
過激派あたりが朝倉使って何かしてきそう
朝倉だったのは事実だな。
今後また復活するかもしれんし、別口が現れるかもしれん。
アレが最後の朝倉とは限らない。第2第3の朝倉が・・・・・
神田健一郎のその後を来月投下させて頂きます
期待
陣営じゃなくてポジション・キャラ的な対立軸なら、
ハルヒ(状況を全く知らないけど特異存在で事態の当事者)
←→ 鶴屋さん(状況をだいたい把握しているけど一般人で傍観者)
で対照的な感じかな。
>>576 遅くなったが凄まじくグッジョブ!!
次の獲物は誰なのか楽しみッス
>>603 しかし傍観者と言い切れるほど傍観してないよなあの人はw
605 :
真夜中の旅人:2005/09/22(木) 02:54:31 ID:2HN0Gml5
一ヶ月以上も遅れてすみません。
完成したので投下します。
かなり長いですが最後までお付き合いして頂ければ嬉しいです。
第一章
開会の言葉。
国歌斉唱。
学習指導要領。
卒業証書授与。
祝辞。
送辞。
答辞。
閉会の言葉。
号泣する一部の卒業生と在校生。
一般的な卒業式の風景だ。
そして卒業式の後だというのに、部室に集まってなんの実りもない活動をするSOS団。
この光景も日常的といえるまでに月日がたったことがなんとも感慨深い。
しかし今日はいつもと違う光景もちらほらと……
「こぉうら! みくるちゃん。いい加減泣き止みなさい」
「えぐっ、う、うう〜、だって、卒業式ですよ。先輩とお別れですよ。もう会えないんですよ〜」
いや、よく考えたらそんなに変わらないな。朝比奈さんが泣いてるのはいつものことだし。
「もう、みくるちゃん。先輩に好きな人でもいたの?
もしそうなら今からでもおそくないわ。行って制服のボタン全部剥ぎ取ってきなさい!」
ハルヒが無茶なことを言うのもいつもどおり。
「そ、そういう、わけじゃないんですぅ……でもやっぱりお別れするのは、ぐすっ、さ、さびしいですよ」
朝比奈さんは未来人。いつかはこの時代と、俺たちと別れる日が来る。
だから別れの儀式というのは人一倍思うところがあるのかもしれない。
「ホントに〜? 後から取り返しのつかないことになって後悔しても遅いのよ?」
そういうお前はどうなんだ。ボタンを貰いたい先輩はいないのか?
なんて聞くだけ無駄か。
「ふんだ。いつも言ってるでしょ。恋愛感情なんてのはね、一時の気の迷いよ、精神病の一種なのよ」
そう言って例の如くアヒル口をするハルヒ。
「お前なー、そんなこといつまでも言ってると、幸せの青い鳥も遠くにいっちまうぞ」
「なによそれ。あたしはいいの。いつも自分のやりたいようにやってるわ。後悔なんかしないもの!」
団長席から立ち上がり、俺を激しく睨みつけながらハルヒは高らかに宣言した。
地雷でも踏んでしまったのだろうか。ハルヒの表情からはかなり怒っている様子が伝わってきた。
そもそもこいつと一緒にいること自体が地雷原の中をスキップで移動するより危険なことなのだが。
「なんだよ。そんなに怒るなよ」
「怒ってなんかない!」
怒ってんじゃん。
「うるさい! あー、もう気分悪い。今日の活動はここまで、解散!」
ハルヒは机の上の鞄を取り上げると勢いよく部室の外へと飛び出して行った。
「おい、ちょっと待て!」
俺もその後を追う。
いつもなら古泉と一緒に肩をすくめたりするのだか、今回はそういうわけにはいかなかった。
あいつ間違って俺の鞄を持って行きやがった。
外に出るとパンクバンドの重低音よろしく響く雷の音が聞こえてきた。空を見れば雲の中に稲光。
さっきまで晴れていたのに……これは一雨きそうだな。別れの涙雨ってやつか。
おっとこんなきざったらしいセリフはスマイリー古泉の専売特許だったな。俺が使うべきじゃあない。
まあそんなことはどうでもいいさ。
今はハルヒを見つけることの方が重要だ。
あいつ足早いからな。とっくに校外に出て行ってしまってるかもしれない。
しかしそんな俺の心配は不用だったらしい。
部室棟から出て辺りを見渡すと、すぐにハルヒの後姿を見つけることができた。
まだ下駄箱にも至っていない。なんだかゆったりした足取りで歩いてる。
俺は駆け足で追い付くとハルヒの肩を叩いた。
「キョン……」
振り向いたハルヒの表情は嬉しいような、悲しいような表現し難いものだった。
一応は晴れているけど今にも雨が降りそうな、でもやっぱり降らないみたいな……とにかく複雑な表情をしていた。
「ハルヒ。その鞄、俺のだ」
言われてハルヒは鞄をまじまじと観察する。
「ホントだ」
「お前のはこっち」
もってきた鞄を差し出すとハルヒは、
「ありがと」
控え目にお礼を言って受け取り、そのまま俺から遠ざかろうとした。
「待てよ」
その手を掴む。
ビクッと反応を大きくさせるハルヒ。
「な、なによ」
「だから、そっちの鞄は俺のなんだ。返してくれ」
「あっ……」
ようやく俺の鞄を差し出す。
「じゃあ」
そして再び俺から遠ざかろうとする。
なにかおかしい。
このまま見送るのがはばかられた俺はもう一度ハルヒの体を掴みこちらに振り向かせた。
「今度は何よ? もう用は済んだでしょ」
「あ、いや。雨降ってきたから。傘持ってないんだろ。送ってってやるよ」
「……うん」
「…………」
「…………」
沈黙する二人。
二人で通る通学路。別に初めてじゃない。
相合い傘だって何度もしている。
まあ普段は半ば強引にハルヒが俺の傘を奪うって感じだったけど。
ちなみにこの傘は高校に入って四本目だ。
小さい頃から傘を壊したり、無くしたりしないというのが俺の小さな自慢だったというのに。
「…………」
「…………」
いい加減なんか喋ってくれ。間がもたないぞ。
そんな俺の思いもむなしく聞こえてくるのは傘を打つ雨音のみ。
やがて俺とハルヒの家への分岐点に至る。
「ここまででいいわ」
「でも濡れるぞ」
「大丈夫。走っていけばそんなに濡れないと思うから」
「風邪ひくって……傘持ってけよ。俺の方が家近いから」
「大丈夫。もうキョンの傘二本もダメにしちゃってるし」
いや、三本だ。
俺の答を聞く前にハルヒは一目散に駆け出した。曲がり角を曲がってあっという間に見えなくなる。
本当に今日のハルヒはどうしたというのだろう。
なにかがおかしい。このおかしさはつい一ヶ月前にも感じたものだ。
あのチョコ一つ渡すのに壮大な陰謀をめぐらしていた二月上旬。その陰謀に巻き込まれた俺は大変な労力を支払い、
報酬として見事に三人の手作りチョコレートケーキを得るというわらしべ長者もびっくりな僥倖にあずかったわけで、
果たして今回はどんな苦労を強いられ、その代償はいかなるものか。望み通りとは言わないが、少なくとも等価交換ではあって欲しい……
と思考の海を泳ぎ始めたところで俺は急いで砂浜へと戻り、身を投げ出した。
事件が始まる前から犯人が誰だと探し始める探偵はいない。
まだ何も起こってないのになんだかんだと心配するのは、いたずらに脳を疲弊させるだけだ。
ただでさえつい先日終わった試験のせいでオーバーワーク気味だというのに。
脳は使えば使うほど成長するってあれはきっと勉強嫌いの子供をどうにかするために考案された世界規模のペテンだな。
もしそうならば入学してからこっちハルヒの巻き起こしてきた事件に頭を悩ませてきた俺はとんでもない天才になっていることだろうよ。
とにかくごちゃごちゃ考えていても仕方がない。
何か起きた時に全力で立ち向かう。俺みたいな一般人にできるのは所詮それぐらいだ。
脳内議論に決着をつけた俺は深く嘆息しながら自分の家へと向かう。
三分ほど歩いただろうか、いきなり後ろから抱き付かれた。状況から考えてこんなことをするのは一人しかいない。
「ハ、ハルヒ?」
名前を呼びながら振り向こうとした俺の動作をハルヒの声が遮る。
「こっち見ないで!」
「なんだよ、いきなり。からかってんのか?」
「からかってなんかないわよ。ただキョンの顔を見るとうまく言える自信がないから……」
背中から伝わるハルヒの鼓動。早く強く鳴っている。それに比例して俺の心臓も鼓動を早めていく。
脈動の音が痛いほど耳に響く。心なしか息苦しさも感じる。
「あたしね……ずっとキョンに伝えたかったことがあるの」
「伝えたかった、こと?」
それは俺が望んでいることなのだろうか?
「その前にさっきはごめんね……みくるちゃんに言ったことって、
本当はあたし自身にも言えることだったんだよね。
でもそれが解ってるのにあたしはキョンに伝えたいこと伝えられなくて……そう思ってちょっといらいらしてた。
そこに張本人であるキョンに図星つかれちゃったからなおさら、ね。
でもやっぱりそんなことじゃいけないよね。いつまでもああやって自分の気持ちごまかしてたら、いつか後悔するよね。
あたし嫌だから。なにもしないで後悔するのだけは本当に嫌だから
だから言うね。あたしの気持ち、キョンにちゃんと伝えるね」
この続きを俺は望んでいるのだろうか?
そんな気もする。心の奥ではずっとこの日を待ちわびてたのかもしれない。
でも……
きっと聞いてしまったら、もう戻れない。
SOS団としてこの一年過ごしてきた楽しい空間へは戻れない。
あの関係を続けることはできない。
それなら、それなら……
「あたしはキョンのことが
聞かなくていい。
す」
「うるせぇ!」
そのハルヒの言葉を掻き消すように俺は叫んだ。
「そんな言葉聞きたくねぇ。だってそうだろ。今まで人のことさんざん奴隷みたいに扱ってきたくせに。
それをいまさらそんなこと言われたって、信じられるわけねぇだろ」
違う。
「それにどうせいつも通りからかってるだけなんだろ。
いや、からかってようがいまいが関係ねぇ。俺はお前の道具じゃねぇんだ。
いつも好き勝手になるなんて思うなよ!」
違う。こんなことが言いたいんじゃない。
「SOS団に未だに付き合ってやってるのも、お前のわがままに付き合ってやってるのも、
全部最初に関わっちまったから惰性でやってるだけなんだよ」
違う。そうじゃない俺は……。
「それをお前に対する好意だと勘違いしてんじゃねぇよ。俺はな、お前のことなんて大嫌いなんだよ!!」
違う。違う。違う。違う。違う。
目の前が真っ黒になり思考はホワイトアウトした。
俺の独白の後世界はまるで音を無くしたかのように静まり返っていた。
しばらく俺は何も感じなかった。
いや、一つだけ感じていた。
それは後ろから伝わるハルヒの温もりだった。
「……それ、本気なの?」
静寂を破ったのはハルヒの声。それが震えてるかどうかも今の俺には区別がつかなかった。
「ほ、本気だ」
それだけ言うのに100メートルを全力疾走したような疲労感が伴った。
「そう」
すうっとハルヒが離れていく。
遠くなっていく足音。
これでいいのか?
いいわけないだろ。
確かにこれでもうハルヒの生み出す厄介ごとには巻き込まれないですむだろう。
でも違う。それじゃあ意味が無いんだ。
俺はあの空間が欲しいんだ。
SOS団の皆でハルヒの引き起こしたはちゃめちゃな事件を解決したり、
一日中街を練り歩いたり、
部室でつまんないことを語り合ったり、
誰かの別荘でとんでもイベントに参加させられたり、
たまに鶴屋さんと妹、ついでに国木田と谷口まで巻き込んでみんなで、
そう、みんなで楽しんでいたいんだ。
このままじゃいけない。
そうだ振り向いて、ハルヒに言えばいいんだ。「全部嘘でした。面白い冗談だったろ」って。
それで戻ってくるんだ。ひょっとしたらボーナスポイントも貰えるかもしれない。
「ハルヒ」
俺は振り向いてハルヒの名前を呼ぶ。
願う。ハルヒも振り向いてくれと。
ゆっくりとハルヒはこちらを向いた。
「……っ」
何も言えなかった。
ハルヒは線路沿いで弁論した時よりも無表情だった。
世界が終わって何もなくなってしまったような、そんな表情だった。
「なによ……」
まったく抑揚のない声。
「……ぁ、ぅ」
言葉が声になってくれない。
「安心して。あんたはSOS団から除名してあげるから」
そうじゃない。そんなことを望んでたんじゃない。
「もう……SOS団も解散しようかしら」
ハルヒは呟くと俺に背を向けて歩いて行った。
俺と喋っていた時ハルヒの頬を伝っていたのは雨水だったのだろうか、それとも涙だったのだろうか。
俺には判らなかった。
第二章
翌日ハルヒは学校を休んでいた。
「涼宮が休みか……珍しいな。今日の欠席は涼宮と渡辺……」
そう言った担任の声がやけに頭に残った。
春休みを控えやや短くなった授業を終えて、放課後ハルヒの不在を告げに文芸部の部室へと向かう。
もうSOS団を除名されているというのに……そんなことを考え自嘲気味な感傷に浸る。
部室の前まで来ると何処からか動物の泣き声のようなものが聞こえた。
おおかた校舎をねぐらにしている猫たちが喧嘩でもしてるのだろう。
特別珍しいことでもない。
ノックをして部室内に入る。
そこでは長門が普段と変わらず分厚い本を読んでいた。
「朝比奈さんや古泉はまだか?」
「まだ」
そうか。ならしばらく待ってないといけないな。とりあえず長門だけにでも知らせておくか。
「今日ハルヒは学校に来てないんだ……。どうでもいいけどやけに猫がうるさいな。盛ってんのかな?」
長門は本をパタンと閉じこちらを見据えた。
普段と変わらない無表情なのに、なにか射ぬかれたようなそんな視線を感じた。
「ど、どうかしたか?」
「さっきのあなたの言葉には間違いがある」
間違い? どこだよ。この泣き声が猫じゃないってことか?
「それも間違い。もう一つは涼宮ハルヒは今日登校してきている」
ハルヒが登校してきている? どういうことだ?
それにしても猫の泣き声がうるさいな。
いや、猫じゃないんだっけか。
「教室にはきてなかったぞ」
涼宮が休みか……珍しいな。今日の欠席は涼宮と渡辺……
朝の担任の言葉か蘇る。
そういえば渡辺ってコンピ研の部員だったな。
「教室に行ってないだけ。今朝涼宮ハルヒは登校しこの部室を訪れた」
解散前に一人で思い出にでも浸りたかったのだろうか?
「じゃあなんで今ここにいないんだ?」
その答はなんだか聞いちゃいけないような気がする。
昨日と同じような危機感。
背中には気持ち悪い汗が流れる。
ハルヒの不在。
コンピ研の部員の欠席。
さっきからうるさい動物の泣き声。
与えられたピースがどんどんはまっていく。
心臓ははち切れんばかりに早鐘を打っている。
「なあ、さっきの盛ってるってのは間違いじゃないんだよな?」
俺の口から出た言葉は確かに震えていた。
聞きたくない。聞きたくない。聞きたくない。
「盛っている……欲情しているという意味では間違いではない」
バラバラだったピースが全てはまる。
描かれているのはどんな地獄図よりも地獄。
導き出されたのは人間の欲望渦巻く最悪の結末。
長門は吐き捨てるような嫌悪感を顕わにした表情を浮かべた。
「あなたが招いた。この結末を」
俺の様子など無視して長門は続ける。
「涼宮ハルヒがここに滞在している途中、コンピュータ研究部の部室に数人の生徒が訪れた。
彼らは卒業生の荷物をはこぼぅ……」
長門の声が遠ざかっていく。
俺は走った、わずか数メートルの距離を全力で、
ドアもその勢いのまま蹴破った。これなら鍵がかっていても、いなくても関係ない。
倒れていくドアの向こうで、
ハルヒが、
何人もの男に、
凌辱されていた。
ハルヒの艶やかな黒髪は白い粘液で輝きを失い。
口には望まぬ奉仕を強要する男根が埋まっていた。
両手にはふたりの男を握らされている。
そして、まだ鮮血を滴らせている無垢な性器には男の欲望が深々と突き刺さり、
本来排泄のためにある場所すらも侵されていた。
中途半端に脱がされ、破られた制服が情事の生々しさを感じさせた。
俺が侵入したにも関わらず男達は未だに快楽を貪ることをやめない。
ぐちゃぐちゃと淫らな水音がカーテンに陽光を遮られた薄暗い部屋に響き続ける。
「あんたも仲間に入るか?」
男達の輪から少し離れたところにいる人影が声をかけてきた。
「へへっ、あの涼宮ハルヒを犯せるんだぜ。たまんねーだろ。
まあバージンは俺が奪った後だし、もう使ってないところなんてないけどな。はははっ」
どうして?
なんでこんなことに?
「不思議そうな顔してんな。こいつがおとなしく犯られてるなんてなー。その正体はこれだよ」
男はそう言って俺の前に液体の入った瓶を差し出した。
「詳しいことはわかんねーけど。意識を遠ざける薬らしいぜ。
本当は意識を高めて淫乱にさせるやつがよかったんだけど、そっちは品切れだったんでな」
その男は最後に笑いながら狂ってるよなと付け足した。
「そろそろ薬きれるぜ」
「ああ、今行くぜ。そーいえばこいつ薬きれるたびにキョン、キョンって呟くんだよな
最初に押し倒したときもキョンとか呼んでたっけ……ははっ」
男はここで顔を意地悪く歪め、俺の心を抉るように言い放った。
「それってあんたのことだよな、キョーン」
俺は男から目を逸らしハルヒを見る。
全身を白く汚されたハルヒは虚ろな目でこちらを見ていた。
目があった。
ハルヒの瞳に光りが戻る。
そして、
「キョン!」
叫んだ。
俺は我に返りハルヒのもとに駆け寄る。
体位を変えるためと、ハルヒに薬を使うため男達は一時的にハルヒの体を解放していた。好都合だ。
「目を閉じて、息止めてろ」
そう耳元で囁いてから近づいてきた男の持っていた瓶を取り上げ、床に思いっきり叩きつけた。
あっという間に液体は気化して部屋に充満する。
俺はハルヒに脱いだブレザーを被せ、体を抱え上げると、部屋の外へと走り出した。
途中何か尖ったものを踏み付けたが、それも無視して走る。
文芸部の部室の前まできたところで中を確認すると、長門はもうそこにはいなかった。
逆にまずい。SOS団で最高の戦闘力を誇るのはやはり長門だ。
俺は高校生六人を相手にできるほど喧嘩は強くないし、ハルヒもこんな状態だし。
「とにかく人の多いところにいこう」
今の時間だと……体育館がいいか。
今すぐにでも病院に行きたいところだけど、こんな状態じゃ外は歩けないし、救急車を呼ぶにしても時間がかかる。
それに体育館ならシャワー室もあるし着替えも手に入るだろう。
「キョン……やっぱりいざって時にあんたは頼りになるわ」
笑う、その表情が痛々しい。
「だめだ……俺なんて」
「ううん。キョンはあたしの王子様だよ。退屈な世界から引きずり出してくれた。
今度は……助けてくれた」
そうだ。落ち込んでる場合じゃない。俺は今やるべきことを全力でやろう。
一秒でも早くハルヒを安全な場所へ。それが俺の今やるべきことだ。
急げ。
俺は最短ルートで体育館にたどり着くと、シャワー室に駆け込んだ。
鍵をかけていない北高体育会系部員のアバウトさに感謝。
扉を閉めて鍵をかける。それだけでは不安なのでモップを使い向こう側からは開けられないように細工。
うん、完璧。もともとシャワー室だから人が入り込める窓なんてないしな。
「シャワー浴びてこいよ」
「うん……キョンもついて来て。一人になるの怖いの」
ずきり、と胸が痛む。
これからずっとハルヒは癒えない傷を背負っていくのだろう。
もうハルヒが一人で行動することはできないだろう。
いつも誰かがそばにいてあげなくちゃならない。
ならその役目は俺が負おう。
罪滅ぼしとかそういうことじゃない。
それが応えだから。
一日遅れで出した、ハルヒの想いに対する応え。
これからずっと俺とハルヒで生きていこう。
ハルヒがシャワーを浴びている途中、俺はずっとそんなことを考えていた。
耳に届くのはハルヒの体を打つ水音のみ。体育館の喧騒もここまでは届かないらしい。
「キョン……おかしいの」
ハルヒの呼びかけで精神世界から引き戻される。
「どうした?」
ハルヒが俺達を遮っていたカーテンを取り払った。
「おかしいの。洗っても、洗っても汚れがおちないのよ」
ゴシ。
ゴシ。ゴシ。
ゴシ。ゴシ。ゴシ。
ハルヒの体は摩擦のかけすぎで真っ赤になっていた。
それでもハルヒはこすることをやめない。
「い、いい加減おちなさいよ。おちろってば!
おちないとキョンに嫌われちゃう。汚いと嫌われちゃう。
大嫌いって言われたのにもっと嫌われちゃう。
おちろ、おちろ、おちろ、おちろ、おちろ、おちろ、おちろ、おちろ、おちろ……」
まるで呪文のように繰り返すハルヒ。
俺は目の前の少女を抱きしめた。
そして考える。
なんでこんなことになってしまったのだろうと。
……………
…………
………………
……
………
そうだ。あの時の対応がいけなかったのだ。
何度考えてもそうとしか思えなかった。あの卒業式の対応。それが最悪だったのだ。
ならやはりあのときの続きからはじめるべきだ。
まだやり直せる。
俺がハルヒを想っている限り、ハルヒが俺を想ってくれている限り俺たちはまだ大丈夫だ。
だから、だから……。
俺は胸に縋り付き哀願しているハルヒの顔を両手で挟み込みこちらを向かせた。
「ハルヒ。俺はお前を今抱いたりはしない」
「なんでよ! そんなにあたしのことが嫌いなの!」
ハルヒは両手で耳を塞ぎいやいやをするように首を振った。
「聞け!」
両手を剥がして、少し強めに怒鳴る。
ハルヒは体を震わせてその場にへたり込んでしまった。
俺も膝を折りハルヒの目線に俺の目線を合わせる。
そして伝える。俺の想いを。
「昨日は、その……ごめんな。素直になれなくてあんなこと言っちまったけど、俺はハルヒが大好きなんだ」
「……ほんとぅ?」
「本当だ。だから俺はハルヒを傷つけるようなセックスはしない。
ちゃんと病院にいって処置をしてもらって、それで退院してからしよう。
いろいろ順番も守って、ちゃんと恋愛しよう。
まあもうゴールは決まってるけどな。これからは俺が一生ハルヒを守るよ」
ハルヒの表情がみるみる明るくなっていく。
そして、
「いででででで」
思いっきり頬を抓られた。
「あったりまえでしょ! 誰のせいでこんなことになったと思ってんの!
それになーにが俺が一生ハルヒを守るよ、だ。守らせてくださいでしょぉ?」
「はひ、ふいはへい、ふぁほはへへふふぁふぁぃ」
「よろしい」
バチンと音がするほどの勢いで俺の頬は開放された。
「じゃあちゃんと誓ってもらおうかしら」
「はい……わたくし、」
「ちがーう、誓いって言ったらキスに決まってんでしょ。めんどくさいから言葉は省略。
それは本番までとっておくことにするわ」
キスか……それはいい考えだ。
お姫様の呪いを解くのはいつだって王子様のキスだ。
まあ俺が王子様かどうかはこの際どうでもいい。ハルヒは間違いなくお姫様だしな。
お姫様と結ばれればどんなやつだって王子様だろ。しっかりつじつまが合うじゃないか。
これからなっていきますよ。ハルヒだけの王子様にね。
「ちょっと、早くしなさいよ」
人がせっかく決意を決めてる途中に水をさすようなこと言うなよ。
まあ実際水はさされている、というか浴びてるけど。
「じゃあ、いくぞ」
俺はハルヒの肩に手を置いて顔を近づけていった。
重なる唇。例によって俺は目を閉じているのでハルヒがどんな顔をしているのかは知らない。
幸せに満ちた表情であることを切に願う。
目の前に浮かぶのはハルヒの笑顔。
耳に聞こえるのはシャワーの水音。
背中に感じるのはハルヒの鼓動。
ちょっと待て。背中?
俺たちさっき向かい合ってたよな。
なのになんで背中なの?
それにいつのまにか唇のやわらかい感触も消えてるし。
おまけにシャワーだ。なんか温度低くないか? かなり冷たいぞ。
そう、例えるならまだ肌寒い卒業式の季節に外で雨を浴びているような、そんな感じだ。
恐る恐る目を開いてみる。見えるのは通いなれた通学路。
恐る恐る振り返ってみる。肩越しに見えるのは俺の背中に額を押し付けているハルヒの後頭部。
振り向いた俺の気配を感じたのかハルヒは顔を上げた。
「ちょっと、こっち見ないでって言ったでしょ……なによそんな惚けた顔しちゃって。
まだあたし何も言ってないわよね?」
……何これ?
理解不能。
つまり……。
つまり……結局いつも通りのパターンだったわけですか?
「まあ、いいわ。この際だからもう言っちゃうわね。あたしはキョンのことが」
「待て!」
ハルヒの言葉を遮る。
俺はキスをする時は目を閉じるほど古風で作法を重んじる人間なのだ。
こういうことは男の俺から言うべきである。
「ハルヒ好きだ。大好きだ」
「…………」
硬直するハルヒ。
ほう、こいつもこんな鳩が豆鉄砲食らったような顔をするんだな。
「…………」
……それにしても硬直時間が長いな。これはあれか、また呪いか? なら、もう一回キスをして……
「呪いってなによ?」
聞こえてたんならさっさと反応しろよ。
「だって、キョンが、わけわかんないこと言うから……ねえ、さっきの言葉本当よね。
まだエイプリールフールには日があるわよ」
「本当だ」
「じゃあもう一回言ってみて」
「ハルヒ好きだ。大好きだ」
何度でも言ってやる。下校中の生徒なんて全く気にならないね。
「もう一回」
「ハルヒ好きだ。大好きだ」
「もう一回」
「ハルヒ好きだ。大好きだ」
「もう一回」
「そろそろハルヒの気持ちも聞かせてくれよ。そうしたらまた言うからさ」
真っ赤に顔を染めて俯くハルヒ。
おい、ここまで人に言わせておいて自分は恥ずかしがるのかよ。
うーん。乙女心はわからん。
「…ぅきょ」
「ウキョ?」
猿かお前は。
「っ……好きって言ってんのよ!」
その言葉を聞いた俺はハルヒを抱きしめた。
ハルヒもぎゅっと俺を抱きしめ返してくれる。
そして俺はハルヒの耳元で囁く。
「ハルヒ好きだ。大好きだ」
そして心の奥で誓う。
もう絶対離さない。一生ハルヒを守る。必ず幸せにする、と。
618 :
真夜中の旅人:2005/09/22(木) 06:17:47 ID:2HN0Gml5
一気に投下しようとも思いましたがまだ三分の二も残ってるので辛いです。
すみませんが今日はここまでで。
また明日同じ時間帯に投下します。
GJ!
感動した!待った分、余計に感動した!
続きが待ち遠しい!ってか、この後どう展開するか楽しみ。
イイヨーイイヨー( ・∀・ )
最高だと思いました
狂えるほどグッジョブ!!
第三章
今俺はハルヒと向かい合って座っている。
これが教室か部室ならなんにも変わったことではないのだか、俺の部屋、
しかもベッドの上とあった日にはきっと明日は雨どころか雪が降ることになるだろう。
ちなみに今は五月、ゴールデンウイークの真っ只中だ。こんな時期に雪が降ろうものなら、
ここ数年の異常気象に頭を悩ませている気象学者がさらに追い込まれることになる。
気象庁が週間予報、月間予報の修正にやっきになるのもまた規定事項だ。
「……キョン」
そんな俺の心配は気象庁の方も知ったことではなく、もともと天気予報をそれほど信じちゃいない俺も省庁の職員の苦労などどこ吹く風である。
「キョン!」
「悪い。ちょっと考え事してた」
「もう、今日は二人にとって大事な日なのよ! いったい何考えてたのよ?」
決まってるだろ俺とハルヒの未来についてさ。やっぱり子どもは四人ぐらいは欲しいよな。
最初は女の子、続けて男の子二人、そして最後は女の子だ。ハルヒはどう思う?
「な、なに言ってんのよ! 子どもなんて気が早過ぎるわよ。まだ、そういうこともしてないのに……」
「これからするんだろ?」
そう俺たちはこれからいわゆる愛の儀式を行うわけだ。準備は万端。二人はすでにシャワーで身を清め、纏っているのはバスタオル一枚。
もちろん家には誰もいない。
ゴールデンウイークは田舎のバーさん家に行くのが毎年の行事になっているのだが、重要な模試があるといってボイコットさせてもらった。
俺としてはそんな模試など全国統一センター模試並にどうでもいいと、
全く例えになっていないことを思い浮かべるほどどうでもいいわけで、
目の前のハルヒとの行為のためであることは言うまでもないだろう。
「ちょっとキョン! やっぱりあんた変よ」
そりゃこれから俺のロケットがハルヒの小宇宙に飛び立つわけで、正気を保てと言うほうが酷ってもんだ。
「まったく……しっかりしてよね。それと優しくしてよ。あたし初めてなんだから」
俺も初めてだ。そんな自信はピコほどもなかったが、
「まかせとけ」
と言っておく。何事も初めが肝心なのである。
この初体験でなんとかアドバンテージをとってこれからの関係では少しでも俺の優位性を確保しておきたい。
このままではカカァ殿下になることは目に見えてるからな。やはり古風な俺としては亭主関白のほうがいいのだ。
まあ相手がハルヒならそんなのどっちでもいいがな。
こいつと一緒に過ごせるなら例え無間地獄に堕ちたところで幸せであることは間違いない。
地獄の鬼達も俺たちのラブラブオーラによって退散してしまうだろう。
鬼も泣いた赤鬼に代表されるように鬼のようなやつだけではなく、
心優しい鬼もいるわけで案外祝福してくれるかもしれない。
俺の乏しい仏教知識では無間地獄とやらに鬼がいるかどうかなど知らんがな。
んっ? なんだか息苦しいぞ。
俺が頭の中のビジョンを妄想から視覚器官に接続すると、目を瞑ったハルヒが唇を押し付けていた。
「うん……ちゅっ、くちゅっ、ふぅっ」
さらには舌まで侵入させてきている。
「んっ!」
突然のことに驚き俺は背をのけ反らせ顔を離す。
するとハルヒの舌と俺の口の間で名残惜しそうに糸が引いた。
「いきなり何すんだよ」
危うく窒息するところだったぜ。
「それはこっちのセリフよ! さっきから上の空でなんのつもり!」
ハルヒの瞳はクエーサーをまとめて十個ほど詰め込んだ光を放っており、
その勢いに押された俺はさらに体を反らせて思わずベッドに仰向けになってしまう。
「もういいわ。キョンがそういう態度なら、あたしがやってあげるんだから!」
ハルヒに押し倒される形になる。
初体験が女性上位とはなんとも情けないが、これも俺達らしいといえばらしいな。
「優しくしてくれよな」
少しからかうような調子で言ってみる。するとハルヒは、
「保証できないわね」
唇を吊り上げいやらしい笑みを浮かべた後、再び強引なディープキスをあびせてきた。
ハリウッド映画のラブシーンより濃厚な口付け。これでは間違いなく指定が付くな。
来年の映画は十八禁のラブストーリーにでもしたらどうか。もちろん主演は俺とハルヒで。
しかし今日のハルヒはなんか変だな。
積極的なのはいつも通りなのだが、それにしても度が過ぎるような気がしてならないのだ。
車のギアを段階もなくトップに入れようとしているような、そんな感じだ。
まあハルヒの頭のギアは常にトップでありクラッチの必要性どころか、
ブレーキさえその存在を疑わせるほどの暴走っぷりを見せつけているのだが。
しかしそんなことを考えていても頭と切り離された俺の下半身の一部分には盛んに血液が送り込まれており、
刻一刻と発射にむけて準備が整えられている。
ああ、このロケットは日本製ではあるが、開発はNASAの全面協力を得ているので完成度は非常に高く、
間違っても大気圏脱出を果たす前に分解してしまうなどといった失態はしないので安心してほしい。
俺はすでにハルヒのやわらかい体の膨らみによってカウントダウン寸前まで準備が整っていた。
ハルヒの方はどうかな?
腕を動かしバスタオルの下にある秘密の花園へ手を伸ばしてみた。次の瞬間、
「いやっ!!」
ハルヒは俺の体を突き飛ばすようにして――俺はベッドに固定されていたので、
実際に移動したのはハルヒのほうだった――俺との距離を開かせた。
「ハルヒ?」
体を起こしてハルヒの方に顔を向けてみる。
そこで俺は信じられない――いや、信じたくないものを見た。
ハルヒは両手で抱きしめるように自分の肩に手を置き、ぶるぶると震えていた。
「ハルヒ……?」
近づいて俯いた表情を伺ってみる。
唇は震え、頬は引きつっている。
「アハハ……どうしたんだろ、あたし」
無理に笑おうとしている様子が痛々しい。今ハルヒの顔から、全身から読み取れる感情は唯一つ。
それは恐怖だ。
あの時のことは確かにハルヒを傷つけていたのだ。
俺の意識はあの日、二人の想いが通じ合った、本来なら喜ぶべき卒業式の日へとダイブしていった。
………
……
…
「ハルヒが望んだこと?」
「そうです」
俺の問いにあっさりと頷く古泉。
俺としてはあの時のことは思い出したくもなかったのだが、そのまま放っておくのもはばかられたので、
ハルヒと別れてから自称ハルヒの心理専門家である古泉をいつもの喫茶店に呼びだし、こうやって相談してるわけだ。
この人選は某プロ野球チームの選手獲得なみに納得のいかないものではあったが消去法によって得られた答えであるのでしょうがない。
まず朝比奈さんは論外。ハルヒがあんなことをされたと知ったら泣きじゃくって話をするどころではなくなってしまう。
次に長門。一見有り得そうなのだが俺はもう長門にはできるだけ迷惑をかけないと誓っていて、
それは三年ほど魚を食べないという誓いよりもはるかに強い強制力を持っているので却下だ。
まあそんな小難しい話でもなく、ただ花も恥じらう(?)女子高生にあんな話をしたら立派なセクハラになり、
俺はそんな醜態をさらすぐらいなら谷口からノートを借りた方がまだマシだと、思っているだけなこともあるが。
とにかく俺は論理的帰結として古泉を相談相手に選んだのだが、やはりそれはスキーを履きながら海岸に行くほどの見当違いだったらしい。
訂正させてもらおう。海パン一枚で雪山に行くぐらい見当違いだ。
最初の例えだと水上スキーでもするのですか? と目の前の万年微笑顔にツッコマれるのが目に見えてるからな。
「先に自分で言わないでくださいよ」
「そんなことはどうでもいい」
自分で言っといてなんだが本当にどうでもいい。
問題はこいつがさっき言ったことだ。
『そのような現象が起きたのは涼宮さんが起きてほしいと望んだからです』
ふざけるな。
あの惨事がハルヒの望んだことだと?
「そうは言ってませんよ」
「どういうことだ?」
毎回思うがお前の説明は遠回しで解りにくいんだよ。
「それは失礼。でも今回ばかりはその言葉をそっくり返しますよ」
「…………」
沈黙する俺。
そうだった。いくら古泉が一番話しやすかった団員といえども、やはりそのまま伝えるわけにもいかず俺の説明は、
「ハルヒがなにか言いかけたところで俺が逆にかなり非道いことを言ってしまい、
翌日ハルヒが物凄く酷い目にあってしまい、その状況からなんとか助け出して仲直りしたら、
そのハルヒが何かを言いかけた瞬間に戻り、その後二人は少し仲良くなった」
というオブラートを十枚ぐらい重ねて包み込んだ代物だったのである。
「まあいいでしょう。話を続けますね」
そうしてもらえると助かる。
「涼宮さんはその惨事を望んでいたわけではなく、あなたの話の後半部を望んでいたのです」
というと?
「詳しく説明しましょう。あなたにかなり非道いことを言われた涼宮さんはそのショックで閉鎖空間とはまた違った世界を作り出した。
あなたが言った時間にちょうど僕も違和感を感じましたからこれは間違いないでしょう。そこで彼女はあなたを試したのです」
「ハルヒが俺を試した?」
「そうです。自分が物凄く酷い目にあったとき助け出してくれるかどうか、それを試したんですよ。
きっと涼宮さんはあなたの言ったことが本心ではないと薄々判っていたのでしょう。でも不安だった。
だからあなたを試すために新しい世界を創り出した。
そしてその世界であなたは涼宮さんの期待通りの行動をとった」
「だから俺はこの世界に戻ってこれたわけか」
五月の時と同じだな。おそらくあそこで判断を間違えていたなら、今この世界は存在していなかっただろう。
「あなたには本当に感謝していますよ」
古泉はそう言った後も何か付け加えていたが俺の耳にはもう入らなかった。
この時俺の頭を支配していたのは巨大な不安だった。
五月と一緒……今回の現象が世界再構築と時間遡航の合わせ技であったため、全く同じというわけではないがやはり共通点は多い。
だとすると…………。
…
……
………
震えるハルヒを見ながら俺は自分のとった行動の愚かしさを改めて思い知り、大驚失色していた。
確かにあの世界からは戻ってこれたがあんな世界をハルヒに創らせた原因は間違いなく俺にあるのだ。
全くなんていう様だ。
去年の十二月、そして一ヶ月ほど前の八日間のロールプレイで自分の進む道というものをしっかり確認したというのに……。
実際は五月から全く進歩していなかったということか。いくらなんでも情けなさ過ぎるぜ。
これが江戸時代なら間違いなく切腹ものだ。
「キョン、ごめんね……あたし怖いの。大好きなキョンが相手なのに……ごめんね」
そう言ったハルヒの顔があの時とダブって見えた。
俺はハルヒを抱きしめる。
それは自然な動作だった。何も考えずただ身体がそう動いたのだ。
ハルヒは始め身体を硬直させていたが、だんだんと力を抜くと俺に身を委ねてきた。
いつもは饒舌なハルヒだったが、この時ばかりは黙って俺の背に手を回すだけだった。
しばらくして俺は身体をゆっくりとベッドに倒していった。
横たわる二人の身体。
俺はさらに力をこめてハルヒを抱きすくめる。すっぽりと俺の腕の中に納まるサイズ。
この大きさが愛おしくてたまらない。
艶やかな黒髪の上に何度も唇を落とす。右手は頭に、左手は背中に当てて優しくさする。
情事の最中にあってその行為に性欲はなかった。
ハルヒが愛おしい。そしてハルヒの傷を癒したいという慈しみ。
ハルヒの身体は俺の腕で包み込もう。
ハルヒの心は俺の慈愛で包み込もう。
すっと背中の手が移動して頭と頬に当てられる。
それは優しく俺の頬を、髪を撫でてくれる。
心地良い。
今まで感じてきたどんな瞬間よりも、今この時が心地良い。
人生の全てにも値する一瞬があるとすればそれはきっと今だ。
しばらく俺たちはそうして幸せに浸っていた。
突然目の前のハルヒの姿がぼやける。
何事かと思い手を伸ばして、初めてそれが涙によるものだと気づいた。
「なに泣いてんのよ」
ハルヒの指が俺の涙をぬぐってくれた。はっきりとする視界。
「なんでだろうな。でも……」
俺はハルヒの目元に指先を運び、流れ出ている熱い液体をすくった。
「ハルヒも泣いてるぞ」
「えっ……」
人が泣くのは何かが溢れ出し、胸の中にそれを収めきれなくなったからだという。
今俺から溢れ出しているものはなんだろうか。
今ハルヒから溢れ出しているものはなんだろうか。
断言できる。それは一緒のものだ。
「ハルヒ、愛してる」
「キョン、愛してるわ」
その言葉がどれほど重たいものかは解っている。解った上で俺は言う。
愛していると。
そしてハルヒも応える。
愛していると。
きっとこの溢れるものを伝える言葉はこの世にそれしか存在していないのだから。
愛を語らったところで突然ハルヒが俺の身体を抱え仰向けになる。その結果俺はハルヒに覆いかぶさる形になった。
間近に迫るハルヒの瞳。
もうそこに恐怖の色はなかった。逡巡もなかった。覚悟すらなかった。
ただそれが当然であるかのようにハルヒは一言、
「きて」
そう呟いた。
ハルヒの唇を俺のそれで軽くはさむ。それを合図として俺たちは深く長いディープキスを開始した。
二人の舌はまるで境界線をなくしたかのように互いの口内を縦横無尽に動き回る。
歯列、歯茎、口蓋……口内を余すとこなく愛撫した後は舌を強めに吸いあう。
奥歯のほうから首筋へとぞわぞわしたものが駆け巡る。まるで蕩けるような快感。
ハルヒとこういう関係になって俺は初めてキスがこれほど気持ち良いものだと知った。
続いて俺たちは唾液を盛んに交換する。二人がこくこくと嚥下する音が響く
俺が覆いかぶさっているという体位上確実に俺の送り込む量のほうが多くなるのだが、
ハルヒは舌と口内の圧力を実にうまく使い俺と遜色のないほど大量の唾液を送り込んでくる。
こんなところでも負けず嫌いなハルヒが可愛くて、そして少し滑稽で俺は思わず苦笑する。
それを感じ取ったのかハルヒは俺の舌に犬歯を突き立てた。
「……っ!」
思わず口を放しそうになったが何とか耐え、意趣返しの意味をこめてハルヒの舌を強く、強く吸ってやった。
「んんっ!」
これだけじゃ終わらないぜ。
さらに腕を動かしハルヒの身体を覆っていたバスタオルを剥がし、じかに胸を揉んでやる。
形容できない感触。こんなやわらかいものがこの世界に存在していたとは……。
俺はその感触をもっと味わいたくて盛んに手を動かした。
「ぷはっ……っ!! ちょっ、キョン、そんな…あっ、んっ!」
俺の執拗な攻めに耐え切れなくなったのかハルヒは口を離し、顔を背けた。
その顔は夕暮れの太陽よりも真っ赤に染まっていた。激しい息遣いも聞こえてくる。
「ハルヒ……可愛いぞ」
耳元で囁いてからそのまま耳朶に軽く口付ける。
「ひうっ!」
俺の唇は耳から頬、首筋、鎖骨へと下がっていく。
どんどんハルヒの心音が大きくなっていく。
さあこれは俺がハルヒの心臓に近づいていっているからか、ハルヒのテンションが上がっているからか一体どっちかな。
ああ、言わずもがな。俺のテンションはもうとっくに最高潮まで上り詰めているのでこれ以上は上がりようがない。
ついにふくよかな山のふもとに達した俺はいったん顔を離しその丘陵をまじまじと観察する。
風呂上りのようにほんのりと桜色に染まった乳房、ふくらみの頂上に位置する桃色の可愛い突起。
白い肌に映える何種類のピンク色がたまらなく綺麗だ。それはまるで桃花鳥のようでもある。
胸は大きく上下しているし、乳首もすでに尖っている。どうやら俺の愛撫はハルヒを陶酔させるには十分だったらしいな。
「もうこんなに乳首も立てちゃって……エッチだなハルヒは」
「キョンの、キョンのせいじゃない! それに……」
ハルヒの視線が移動して俺の下腹部を注す。
「そこをそんなにしてるあんたに言われたくないわ」
薄い布の下で俺の分身はすでに痛いほど勃起していた。
「ハルヒのせいだよ」
互いに責任転嫁を終えて、俺はとがった山の頂へと舌を伸ばしていく。
シャミセンが器に入ったミルクをなめるように、ハルヒのてっぺんを一舐めする。
「あんっ!! きょんっ……そこ、よすぎるよぅ」
それはいいことを聞いた。アイスを舐めるようにぺろぺろと何度も刺激する。
「んっ! いい、よぅ……胸が、おっ、おかしくなっちゃいそう……っ!」
ハルヒの嬌声に刺激された俺はついに乳首を口に含むと念入りな愛撫を開始した。
強く吸ってみたり、甘噛みしてみたりと様々なバリエーションをつける。
ハルヒの左胸は前記のように口で攻め立て、
右胸は先ほどからずっと俺の左手が押しつぶしたり、揉み解したり、こねくり回したりしている。
しかしなんだ右手が遊んじまってるんだよな。
両方のふくらみは抑えてるのでもう攻めるところは一つしかないんだけどな。
「こっちはどうなってんのかな?」
右手をハルヒの下腹部へと移動させる。
指先に熱い粘液の感触。
「やっ! そこは……だめぇっ! あ、あたし、感じすぎちゃうっ!」
「もうぐしょぐしょだな」
顔を上げてハルヒの瞳をじっと見ながら問いかける。
「こっちもいじっていいか?」
もう完璧主導権はこっちのものだ。ハルヒの目はとろんとしていてすでに抵抗の意志は感じられなかった。
しかし……その目にだんだんと力が戻ってくる。
それと同時にハルヒの背後からは凄まじいほどのオーラが立ち昇る。その色は黄金。
そうだよな。ハルヒがこのままおとなしくしているわけはなかった。
さっきのしおらしい雰囲気にすっかり騙されちまったぜ。
「さっきからおとなしくしてれば……ずいぶん調子に乗ってくれたわね。このエロキョン!」
ハルヒががばっと身体を起こし俺の肩を掴むとそのまま覆いかぶさってきた。さっきまでとは反対の体位。
「や、やさしくしてくれよ」
ハルヒは唇を三日月のように吊り上げて、
「保証できないわね」
どんな幽霊も一発で退散しちまいそうな壮絶な笑みをうかべた。
「さあ、さっきからあたしの太ももに当たってたあんたのはどうなってるのかしらね? 見せてもらうわよっ!」
ハルヒは威勢のいい声を上げると勢いよく俺のブツを覆う布を取り去った。
「…………」
沈黙。
黙るなよ。がっかりしたのかと不安になるだろうが。
「どうした?」
「……ぃよ」
「あー、すまん。聞こえんかった」
「おおきいよ……キョンの、こんなのあたしの中に本当に入るの?」
不安げに聞いてくるハルヒ。やばい、こんな顔を見せられると……。
「わっ! まだ大きくなってる」
「なんだよ? ここまできて怖気づいちまったのか?」
いつもハルヒに虐げられ真性のマゾ疑惑をかけられていた俺にも人並みの加虐心はあるんだぜ。
「なによっ! こんなの怖くもなんともないんだから!」
ハルヒは俺をキッと睨み付けると、高々とそびえ立つ物に手を伸ばした。
ハルヒの指先が触れた瞬間、俺のものがビクンと脈を拍った。
「きゃっ!」
ハルヒは凄まじいスピードで手を引っ込める。
そのまましばらく逡巡していたが、決心したのかおずおずと手を伸ばし、遂に俺の肉棒をしっかりと握った。
「うっ……」
ただ握られただけだというのに俺は情けない声を出してしまう。
「気持ち良いの?」
「ああ」
「キョンのすごく硬くて、熱いよ。それにビクン、ビクンってなってる」
そんな解説はいいから早くこの状況を何とかしてくれないか。
握ったままなのに何もしてくれないのは、蛇の生殺しもいいところだ。
「へぇ、この状況がそんなに辛いんだ。だったらもうしばらくこうしていようかしら?」
「マジで勘弁してくれ」
そんなことをされたらリアルに頭がおかしくなりそうだ。
「冗談よ……男の人ってこうされると気持ち良いんでしょ?」
ハルヒはおもむろに手を上下させ始めた。
「ぐぅ……っ」
凄まじい快感が腰椎から脳髄にまで駆け巡る。
「ふふっ、気持ち良さそうね。あたしにしごいてもらえるなんてキョンは本当に幸せ者よね」
小悪魔的なハルヒのセリフ。すでに限界かと思われていた性的興奮がさらに高まっていく。
なんでだ? 一人でやってる時とそんなに変わってないはずなのに……。
他人にやってもらえるとこんなに気持ちが良いものなのか。それとも相手がハルヒだからかな。
おそらく後者だろう。しかしこの気持ちよさ……冗談抜きでやばい。
「なんか先っぽからネバネバしたのが出てきたわよ」
「ちょっ…待て、それ以上は……」
「もうイキそうなの? 男のくせにだらしないわね」
そう皮肉を言いながらもハルヒは手を放してくれた。
助かった。危うく本番前に発射してしまうところだったぜ。
限りある資源をこんなところで無駄にするわけにはいかな……
「……いっ!!」
安心したのも束の間。
何を思ったのかハルヒは俺の怒張に顔を顔を近づけると、そのまま舌を這わせてきやがった。
「んっ……はぁ、んふっ、キョンの、なんだか変な味がするよ…ん、ふうっ……」
ちゅばちゅばといやらしい水音を立てながらハルヒは俺のものをまるで千歳飴のように舐め上げている。
「ちゅっむっ……あっ、熱いよ…んっ! れろっ」
まず亀頭の方にキスをしてそのまま先っぽをチロチロと、ついでカリの辺りをぺろぺろと、
さらには根元から先端にかけて裏筋を舌でなぞるように一気に。
「うあっ、やばいって、くうっっ……本当にもう……」
余程切羽詰った顔をしていたのだろう、ハルヒは意外にもあっさり口を放してくれた。
糸を引く唾液がたまらなくエロい。
「もう。せっかくこの後は咥えてあげようと思ってたのに……まあいいわ。
それは次回に持越しね。あたしも初めては顔や口に射精されるよりも、ちゃんと膣内のほうに射精して欲しいしね」
ちょっと待て。俺の聴覚器官がその能力を不足なく発揮しているとしたら、今膣内に射精して欲しいと聞こえたのだが。
ハルヒよ、それは俗に言う膣内射精だぞ。エロ漫画かなんかだと“なかだし”とルビがふられるぞ。
「特別よ。と・く・べ・つ。今日は危険日ってわけでもないし……初めてだしね。
でも初めの一回だけだからねっ! 調子に乗って抜かずに連発なんてことはダメだからねっ!」
初めの一回だけかよ。それは残念だ……っと、そうじゃなくて、
「ハルヒ、初めの一回だけとはいえ膣内はまずくないか。せめて生でやって寸前に引き抜くとか」
「そんな中途半端なことはSOS団団長として断固拒否するわ」
「いや、しかしだな……」
「なによ。キョンはあたしの膣内に射精したくないの?」
ああ、そんな、まるで「今日は部室に来ないの?」みたいなノリで聞かないでくれ。俺が断れるわけないだろ。
「射精したいです」
「うん。素直でよろしい。じゃあ早速……」
ハルヒは仰向けになっていた俺にまたがるとそのまま腰を沈めていった。狙いがそれないようご丁寧に俺の肉棒に手を添えながら。
「待て、待て。まさかこのまま?」
「そのつもりだけど」
いきなり騎乗位かよ!
「女性上位よ」
「大して変わんねぇよ!」
初めてでハルヒに攻められるなんて俺は堪えられんぞ。
そんなことになったらこれ以上容量の空きがない俺のトラウマアルバムに新たな一枚が加わることになっちまう。
「なによブツブツと。じゃあキョンはどんなのがいいのよ?」
「そりゃお前、初めてなんだからここは正常位にするべきだろ」
ハルヒは顎に手を当ててまるで地獄の門にいる人のように考え始めた。
そのまましばらく黙考していたが、
「初めてだしね。今回だけは主導権をキョンに譲ってあげるわ」
と言って結局俺の提案を受け入れてくれた。
しかし今回だけって……もうどうでもいいか。ハルヒと一つになれるならどんな体位でもこなしてやるさ。
今度耳年増な谷口の野郎に四十八手のことを聞いておこう。
俺は身体を起こしハルヒと向かい合った。ハルヒはそのまま後ろへと倒れこむ。
「じゃあいくぞ」
ハルヒの足の間に腰を進めていく。
「乱暴にしたら死刑よ」
「わかってる」
俺は脈動する暴れん棒を手で制御しながらハルヒの入り口へと近づけていった。
「……っ」
ちゅくっとそんな音を立てて俺の先端がハルヒの割れ目に触れた。
もうそこはぬるぬるになっていて触れただけでも気持ち良かった。
「じゃあ入れるぞ」
「うん」
ハルヒはベッドのシーツを掴みこれから来る衝撃に備えているようだった。
俺は腰を動かし挿入を開始した。かなりの抵抗に逆らい俺の亀頭はハルヒの膣内へと埋没していく。
「は、入ってくるよ、キョンがあたしの膣内に……」
ハルヒの狭い膣道を押し広げながら俺は奥を目指して進んでいく。
「……っ!」
前戯にたっぷりと時間をかけたためハルヒの中は十分に濡れていたが、そこはやはり処女である。
挿入にはかなりの痛みが伴ってるらしくハルヒの顔は歪んでいる。
俺は動きを停めてハルヒに問いかけた。
「痛いのか?」
「い、痛いけど……大丈夫。これ、ぐらいならなんとか」
俺はすでに信じられないほどの快楽を感じていて、さらなる高みを目指してすぐにでもピストン運動を開始したいところだったが、
ハルヒの痛みを無視することはできない。
俺は身体を倒していきハルヒに密着するとその小さな身体を抱きしめた。
「無理するな」
「無理なんてして……」
「して……?」
「……してるかも」
「やけに素直だな」
「あたしは、いつだって、素直よ……や、やっぱり痛いわ。キョンのが大きすぎるのよ」
いや、ハルヒの膣内が狭すぎるんだ。俺のも痛いぐらい締め付けられてるぞ。
「でも気持ち良いんでしょ」
それはかなり、いや凄く。
「キョンばっかりずるいわ……あたしも、もっと気持ち良くなりたい」
そんなこと言われてもな……。
俺が三角関数の問題並に頭を悩ましていると、ハルヒが俺の背中に手を回しぎゅっと力をこめてきた。
「ゆっくりなら大丈夫だと思うから、優しく入ってきて」
「わかった」
俺は頷くとゆっくり腰を進めていった。
ハルヒの膣内を少し進んでは戻り、また進む。そんな一進一退の攻防を繰り広げる。
「つぅ……っ」
背中に回されたハルヒの腕により一層力がこもる。
ハルヒの痛みは推し測れたが、しかし俺も自分の射精感を抑えるのに精一杯だ。
いっそのこと一気に奥まで……。
ダメだ。
ハルヒを傷つける可能性があることなんてしてたまるか。
俺の頭が例え鶏並の記憶力しかないとしても三十分前の決意は一生忘れないぜ。
焦らされている様で辛い。でもこの辛さもハルヒと一つになれた証拠だ。
大体初体験の負担が女の子だけにかかるってのも理不尽な話だしな。
「キョン……あんたって、意外とフェミニスト、なのね」
意外とは心外だ。俺はいつだってどこだってフェミニズムを貫いてきたぜ。
今はハルヒの処女膜を貫こうとしてるがな。
「な、なによそれっ……っう!」
ハルヒが言った瞬間だった。抵抗が一気になくなり俺のものはまるで吸い込まれるようにハルヒの最奥まで達した。
「あっ、き、キョンのがいっ、一番奥まで……すご、いよ、あたしたち一つになったんだ……うれしい……」
喜んでもらえて俺も嬉しいぜ。
「キョン……いいよ、動いて」
「いいのか?」
「うん。今度はキョンが満足する番よ。あたし順番はちゃんと守るわ」
痛そうに顔を歪めながら言う様子が健気だ。
「いや、ハルヒにももっと満足してもらうぜ」
「えっ?」
俺はハルヒの口を覆い、いきなりのディープキスをあびせる。
キスをしながらなら痛みも少しは和らぐだろう。これが今俺のできる精一杯のことだ。
上と下で繋がって、俺はハルヒに入っている両方のものを動かし始めた。
舌を盛んに動かしながら、腰をスライドさせてハルヒを突く。
キスをしているので呼吸は鼻呼吸がメインになる。
吸うたびにハルヒの匂いが頭の中を駆け巡る。どんな華よりも良い香りだ。
「ん、くっ! ふぁっ…ちゅっ、あっ……はぁ」
ハルヒの膣は俺の精液を搾り取ろうと絡まってくる。
「ん……はぁ、ハルヒの膣内、き、気持ち良すぎ」
「はぁっ、あたしも…んあっ! 凄いよ、キョンのが膣内で暴れてる……んっ!」
いったん口を離し語らう。
「い、いいよ。もっと激しくしても……くうっ!!」
ハルヒの許可を受けて俺は腰の回転速度をあげる。ぐちゃぐちゃといやらしい音が部屋に響く。
俺はハルヒを最奥まで突き刺し、肉襞をめくりながら入り口ぎりぎりまで引き抜く。
そして子宮に届くほどにまた深く深く挿入する。
「お、俺っ! 大好きなハルヒをこんなに、こんな風に!」
「あたし、もっ、大好きなキョンとこんな、こんなっ! すごい、すごいよ……っ!」
お互いに絶頂を求めて睦言を交わす。
ハルヒの襞の一つ一つが的確に俺を刺激する。
それにハルヒの膣内はとても温かく結合部が蕩けてしまいそうだ。
もう快感は極限まで達していた。
「もう……だ、ダメだ」
「な、膣内に、キョンの精液全部あたしの一番奥にぃっ!」
「は、ハルヒっ! 射精すぞ!!」
「き、キョン。またぎゅうってして!」
俺はハルヒを強く抱きしめてそれと同時に勢いよく分身をハルヒの一番奥にたたきつける。
「ハルヒっ!!」
「キョンっ!!」
俺はハルヒの名前を呼びながら絶頂に達した。
どくん、どくん……と何回も脈を拍ちハルヒの膣内に想いの丈を注ぎ込んでいく。
「ふぁっ、き、キョンのすごい熱い……いっぱい、いっぱい、あたしの膣内に射精てるよ」
「はあっ、はあっ……」
荒い息を整えて俺はハルヒにもう今日何度目になるかも判らないキスをした。
「んっ……」
そして、
「愛してるよ。ハルヒ」
「キョン……あたしも愛してるわ」
再び愛を語り合った。
俺は繋がったまま布団を手繰り寄せると二人に掛けた。汗もかいてるし身体を冷やしてはいけないのでな。
しばらくそのままで俺たちは抱き合い、身体の至る所に何度もキスをした。
そして幾度となく互いの想いを口にした。
その布団に包まれた空間はとても暖かかった。これはきっと布団以外にも温かいものが二人を包んでいたからだろう。
たっぷりの後戯を終えて俺は何種類もの粘液が纏わり付く精器を引き抜き、そのまま両手を広げベッドに大の字になった。
するとハルヒは猫のように身体をすり寄せ、俺の左腕に頭を乗せてぴったりと密着してきた。
まったく可愛いやつだよ、お前は。
俺は天使の輪とも形容されるキューティクル輝く髪を優しく撫でる。そして額にキス。
ハルヒは微笑みながら俺の顔を見つめてる。
そのハルヒの表情は俺が見たどんな笑顔より爽やかなものだった。
しかし疲れたな……。
肉体的にも精神的にも限界近くに達していた俺はゆっくり眼を閉じていった。
疲れてはいるがとても幸せな気分だ。いい夢が見れそうだな。
いや、この現実以上の夢などどこにも存在しないか。
「……キョン」
どうしたハルヒよ?
「起きてよ」
いや無理だ。寝させてくれ。
「起きろってんでしょうが!」
なんだよこのデジャビュ。
「もう。何寝ちゃおうとしてんのよ!」
「かなり疲れたからな……」
「何言ってんの! あんたの家族帰って来るのいつよ?」
なんだ? それと俺が寝ちゃいけないこととなんの関係があるんだ。
「いいから答える!」
「明後日の昼過ぎだ」
「ほらもう四十時間もないじゃない。大切な二人の時間なんだから一秒だって無駄になんかしないわよ!」
まだ四十時間もあるじゃねぇか。お前は一体何発やる気だ?
「そうね、とりあえず今日買ったコンドームが無くなるまでやるわよ」
ああ、そう言えば今日の午前中にドラッグストアに行って買ってきたっけ。
二人でコンドームを選んでる姿は立派なバカップルだったな。
しかしハルヒが「どうせなら色んな種類を使ってみたいわね」とか言っていっぱい買ったからたっぷり五ケース、ゆうに三十個はあるぞ。
「いいの! とにかくやるんだから! ほら、あたしが着けてあげるから」
ハルヒはカザゴソと黄色い袋をあさり、
「じゃ、取りあえずこの超薄型を使いましょ」
俺の目の前に可愛いラベルの箱を突き出した。
あー、もう! こうなったらハルヒの足腰が立たなくなるまでやってやるぜ。
「ふんだ。望むところよ。キョンのが一滴も射精なくなるまで搾り取ってあげるわ。
そうね。どうせだから勝負しましょう。先にへばったほうが次の時相手の言うことをなんでも聞くこと」
俺に拒否権なんてものは存在してないよな。
「当然!」
そうか……なら、
「やってやるぜ。俺の愛の深さを思い知れ」
「それはこっちのセリフよ!」
ハルヒは素早く俺の上に馬乗りになる。
「さあ、始めるわよ」
こうして俺たちは長い永い愛の儀式に再突入したのであった。
ちょっと待て。始める前に言わせてくれ。
「何よ?」
「愛してるぞ、ハルヒ」
「ふふん」
ハルヒは語尾に音符が付きそうなほどご機嫌な声色で鼻を鳴らし、
「愛してるわ、キョン」
本当に幸せそうな極上の笑みを広げて言った。
GJ。
エピローグ
ハルヒと初めて一つになったあの日からもう一ヶ月以上が経った。
季節は梅雨に突入して空模様はいつもぱっとしないが、それとは裏腹に俺の心は実に晴れやかだ。
いつもと変わらない非日常な毎日。ハルヒの起こす事件に巻き込まれるSOS団。
うん。全く以て楽しい毎日だ。
最近の特筆すべき事項といえばこの間の土日に始めてラブホテルに行ったことぐらいか。
初めての時も気持ち良かったけど二回目も良かったな。
それに……
「あのう……誰かこの部室でするめでも食べました?」
「ん? どうしたのみくるちゃん。メイド服をそんなにクンクンと嗅いじゃって。匂いフェチにでも目覚めた?」
「違いますよ。ただ、なんかイカ臭いんですよね……。
それにところどころパリパリしてるし……これはなんなんでしょうか?」
この会話だけでも一回目の勝負は誰が勝ったか分かるだろう。
ああ、よかったな。
まさかハルヒがノリノリであんなことや、そんなことまで言ってくれて。あまつさえ×××なことまでしてくれた日には……。
ええ興奮しましたとも。メイド服が真っ白になるほどにはね。
一応その後すぐ手洗いしたのだがどうにも臭いや、粘液は完璧に取り去ることができなかったようだ。今度クリーニングに出さないとな。
「気、気のせいよ」
あわてて取り繕うハルヒ。
「でも確かに……」
「そ、そんなことはどうでもいいわ。それよりもほらお茶、早くお茶持ってきて」
「はぁ」
朝比奈さんはそう生返事をするとお茶の準備に取り掛かった。
会話の途中古泉の方から鋭い視線を感じていたがそれは無視しておいた。
で、今現在の団員の様子は……
長門は部屋の隅っこで百科事典と見紛うばかりの分厚い本を読んでいる。
朝比奈さんはパタパタと可愛い効果音をつけてお茶の準備中。
古泉は相変わらずの物知り顔でにやにやとしてやがる。
そしてハルヒはというと……なにやら凄艶な笑みをうかべてこちらを見つめている。
これはきっと土日に負けた俺への罰ゲームを考えているんだな。
どんなプレイを要求されるのかは分からんが、取りあえず四十八手なら全部把握しているので安心してくれ。
しかしハルヒのことだ。先人が思いも寄らない様な体位を考案してくるかもしれない。
まあいいさ。
覚悟はとっくに決まっているからな。
639 :
真夜中の旅人:2005/09/23(金) 10:40:23 ID:C2goIzrt
本当に毎回長々と申し訳ありません。
感想等ありましたら聞かせてもらえると幸いです。
最高だと思いました。
グッジョゥゥブ!!
としか言えない自分の語彙の無さに涙が出る位良かったです!!
感動した!
その一言しか感想がない!!
ハァハァより感動が先に立つのはなぜだろう
それはハルヒの輪姦シーンがごっそり削られているから
でも個人的には削ってあってよかった
純愛シーンが短い話(輪姦メイン)だったら削らなくてよかった
しかし純愛メインだったので削ってあってよかった
それと
>「おかしいの。洗っても、洗っても汚れがおちないのよ」
と以下10行のあたりが好き
正直描写の有無にかかわらずその手の設定が苦手なので
タイトルNGにしてしまいました、ごめんなさい。
>647
私も私も。
凄い良い!!
GJ!!『涼宮ハルヒの後悔』!!
127氏のイージスの続きも気になる…
そして旅人さんグッジョブ!
>>540 遅くなりましたが、レス、本当にありがとうございました。
今回もお付き合い頂ければ幸甚。(いや、レスの催促では(ry))
以下、『閉じられた世界』SSになります。未読の方はご注意ください。
(前回投稿時、原作タイトルを誤表記してしまいました。大変失礼しました)
いろいろあったその翌日。
落ちつきつつあった暑気が、幼馴染の少女の門出を祝福するかのように、ふたたび上昇をはじめた。
開け放たれた窓からきつい陽光のさしこむ、蒸し暑い部屋の隅でひざをかかえる少年。
彼の力ない視線のむこうでは、
ベッドの上にだらしなく寝そべりながら浴衣の胸もとにうちわで風を送る美女と、
部屋の中央で一糸まとわぬ白い身体をさらす眠たげな目の少女が、
まるで何事もなかったかのように淡々と言葉をかわしている。
「萌えとエロの違いについての議論は結局決着をみませんでしたが」
金糸ようになめらかな長い髪を指にからめ、中性的な美貌に艶やかなほほえみを浮かべながら、天使は少女を見やる。
「だから戻って来られたというわけではないですよね?」
幼女と呼ばれてもおかしくないような背丈の死神は首をふり、起伏のない口調で、
「我とそなたがこれ以上話しても詮無いであろう」
それと、と天使はつづけて訊ねる。うちわで部屋の隅をさしながら、
「あれだけ印象的に退場したのに、こんなにあっさりと姿をみせていいんですか。もう彼には二度と会わないのでは?」
「それは早計というものである。あれはそなたが述べていたことを実践しただけだ」
「私が?なにかいいましたっけ?」
死神は小首をかしげて、
「我の自己演出法に関して意見を申しておったであろう。いくらか思うところがあったのでそなたの忠告を受け入れることにしたのだ」
「つまり、建御さんの前で買ってもらった服をぬぎすてたり、別れの挨拶をしたのは演出だったと」
「然りである。迫るばかりが能ではない。男のヤらせてくれるのではないかという期待をさんざ煽った挙句に袖にすることで、
建御のなかに我の肉体を惜しむ気持ちを発生させることが目的であった。昨夜は一晩中、薮蚊にたかられながら橋の下で過ごした。
それもタメをもたせるためである。難儀であった」
天使は優雅に苦笑する。
「いささか効果がありすぎたようですね。昨日から彼はあのままですよ」
死神の茫洋とした視線が、うずくまる少年をとらえる。
「うむ。だがこれは我ひとりのせいばかりではあるまい。そなたや悪魔、それにあそこにいたこの男以外の人間どものせいでもあろう。
それにしても建御がこうまで脆いとは思わなんだが」
「しかたないでしょう。建御さんが聞いたことを考えれば、むしろこれで済んだのは幸いではないですか。
私は彼が発狂でもするんじゃないかとひやひやしてましたよ」
「建御がそなたに襲いかかり、肉体的充足を得ようとこころみるのではないかと期待していたのであろう?
我を相手に底のしれた嘘をついてもお互いにつまらんだろうが」
「心配していたのは事実ですよ。遊び相手がいなくなると、悪魔さんが仕事を終えるまで無為に過ごさなくちゃいけませんからね。
何事ももはや退屈ではありますが、退屈の種類くらいは自分で選びたいところです」
「では我も選ぶとしよう。そなたとの会話はこれで打ち切りたいがどうか?」
「ええ、結構ですとも。私も昼寝に戻ります」
浴衣姿がぱたりとベッドに伏せるのを見返りもせず、死神は建御の目の前に音もなく移動した。
ひざを折り、少年と目線の高さをあわせる。
「そなたには我の声が聴こえているのか?我は帰還してもかまわぬのにわざわざそなたのもとに足を運んだのである。
つまらぬ手間までかけてそなたの肉欲を喚起せんとつとめたのである。多少の反応があってもよいのではないか?」
建御は指のつめを噛みながら、焦点のあわない視線を宙へとさまよわせている。
埃の微粒子が陽光の帯のなかを静かに浮遊するのを、目で追うように。
「この世の真実がそれほどに堪えたか。おのれを市場にひきすえられ潰される家畜どもと同じ存在だと知ってそこまで気を落とすのか。
我は残酷だったか、建御?」
少女の細い指さきが建御の顎をもちあげる。
暗い泉のような瞳が、少年の濁りきった双眸をのぞきこむ。
「そなたが見たもの、聞いたことこそが世界だ。それから目をそむけようが直視しようが、抗おうがあきらめようが、未来を見ようが追憶に浸ろうが、
なにも変わらないし変えられない。なにもだ。
だからそなたがそうして怯えているのも、それで気が済むならそれはそれでいい。
絶望のシステムなど、我や天使や悪魔にとっては全くどうでもいいものだ。
海中の蛸が体色を変えようが、人間どもが地獄の釜の底でのたうちまわろうが、我らの仕事も、そなたらの役割も寸毫も揺るがない。
世界のことわりの内側で、人間風情がどのように騒ごうと、それは予定調和の茶番劇だからな」
建御はなにもいわない。もちろん、彼が口を開こうが閉じようが死神にとってはどちらでもいいことだ。
だが、少女はなおも言葉をつむぐ。少年のこころに織り込むように。
「建御よ。そなたには恩がないでもない。正確にいえばそなたの親の出資によるわけだが、あのごちゃごちゃした布切れを我にまとわせてくれたな?」
死神は立ち上がり、建御のひたいに労わるようにそっと指をあてる。
「絶望のシステムは我らに関わりなしとさきほど我は口にした。しかし考えてみればそうとも言い切れぬ。人のこころが絶望であふれれば、
現在のような人間の安定供給は行われなくなるかもしれん。ヒトの生殖とは未来への希望をはらもうとする行為だからな。
希望絶望いずれも幻想に過ぎぬとはいえ、前者が人間の繁殖をうながし後者が阻害するなら、我としても職務上の関心を寄せざるを得ない」
死神の舌っ足らずな能弁はそこで途切れた。
つづけることができなかった。
紺地に紫陽花の図柄をあしらったすずしげな浴衣。
それをゆったりと纏う女が、少女に覆いかぶさっていた。
静かに死神の脇に立った天使が、死神のちいさな頬を両の手のひらに挟みこみ、親鳥が雛にエサをあたえる体勢で、
少女の言葉を吸いとっていた。
死神が抵抗しないのを感じると、天使はより深いくちづけを求めて、少女の唇を割ろうとする。
長身にひかれ、死神は爪先立ちになった。
天使は腕のなかに少女を抱き寄せ、少女の口腔へ侵入するために、かたちのいい歯列を、その根を舌でなぞり、わずかな隙をつくろうとする。
だが天使の情熱的な愛撫は、死神のひややかな態度を崩せない。
眉をそばだてることすらない無感動な表情のまま、死神はするりと拘束から逃れた。
「我は建御に話しかけている途中である。どういう意図をもって邪魔だてするのか」
天使は失われた温もりを惜しむように、少女を捕らえていた腕をみつめてから、
「すみません。邪魔するつもりはなかったんですよ。ただね、建御さんに語りかけるあなたの横顔があまりに可愛かったので、つい」
「つい我に欲情したか。しかしそなたは女性体である。我に牡の汁を浴びせることはできぬであろう。そなたが男性体であれば、
粘膜による接触を行うのも一興であったかもしれんが」
「牡なんてつまらないものですよ?基本的に摩擦と排泄にしか興味がないですからね。特に建御さんくらいの年頃なら、立てて入れて出して終わりです。
蟻の巣穴に棒切れをつっこむアリクイでも、もう少し繊細でしょう。そのくせ自信をなくさないようアフターケアをしてあげるのは女性の役なんですからね。
面倒ばかりです。私は死神さんにはもっと素晴らしい初体験をもってもらいたいですね」
「遠慮しておこう。そなたの提案は初期の命題に反するからである」
「そうですか」
天使は絹のように柔らかくほほえむと、避ける間を与えずに死神の細腕をつかんだ。
「それじゃあ、やっぱりこうするしかないんでしょうね。あなたが悪いんですよ?死神さん」
ふたたび死神のうすい唇を奪うと、天使はそのまま少女をベッドに押し倒した。
大人の力に組み敷かれ少女はうごけない。
それでも死神が表情に怯えを浮かべることはなく、天使の長髪が垂れかかってくるのを鬱陶しげによけようとするだけである。
その様がか弱い抵抗にでも見えたのか、少女を見おろしながら、天使は口もとをほころばせる。
「本当に……鎌をもたない死神なんて、ぜんぜん怖くない」
「鎌?あれはただの飾りだ。そなたが知らぬわけもあるまい」
「承知していますとも。私がいいたかったことはね、死神さん。あなたがとても非力だということですよ。武器をもたない事の確認は、
それを強調するための方法です」
天使は死神のなめらかな首筋に口をつけ、鎖骨のくぼみまで軽やかになぞる。
皮膚をつたうくすぐったいような感覚に少女はすこし顔をしかめる。
「あなたには絶対後悔させませんよ。永遠に忘れられない一夜をともに過ごしましょう」
「まだ昼である」
獰猛な笑みが天使の美貌を翳らす。
「いつか陽は沈みます。それまでじゃれあいながら待ちましょう」
「我の諾否に関わらず、か」
「私の指にあわせてあなたの可愛らしい喉がどれだけいい音色を響かせるか、今の私はためしてみたくてしかたないのです。
ええそうです。これからじっくりと、あなたにはご自分の身体のあたらしい使い方を教えてさしあげますよ」
天使の楽しげな様子を、喋るタワシを見るような目で眺めていた死神は、
「いかにも自己陶酔的な世迷言であるな。むつみあう者の言葉とは総じてそのようなものであるのか?」
「即物的であるばかりが良いわけではありませんよ。大胆な表現は薬味として使うにとどめるのがいいのです」
「これがそなた好みの演出であるか」
「そうです」
「そうか」
「あなたが悪いんですよ死神さん。あなたが建御さんに語りかけるあのどこか切なげな表情、そして声音にふくまれる微量の潤い。
あんなものを見せられたらね。意外性の演出としては非常によくできていましたよ。効果のあった相手は別ですが」
天使は嘲るように笑う。
「気付いていますか?あれではまるで――」
瞬間、ニヤつく天使の腕の下から、死神の身体が空気のように消える。
どのような体捌きがそれを可能にしたのか天使にはわからない。
わからないままにふたりの体勢は入れ替わっていた。
気がつくと、死神が、仰向けにされあっけにとられている天使を、無表情のまま見下ろしていた。
「……気分が変わった。そなたのやり方を試行してみるのも悪くないかもしれぬ」
死神は天使の腰のうえに馬乗りになると、浴衣のあわせに繊手をさしいれた。
布地を押し上げる豊かなふくらみが、少女の銀杏のような可憐な手のひらに包まれる。
死神は揉みほぐすように、ゆっくり力をこめる。天使はヒクリと身体をふるわせた。
もともとだらしなくひらいていた胸もとが、少女の手のうごきにあわせてさらに乱れる。
「なかなかいい反応だな、天使」
死神の言葉にふくまれた毒に、天使の肌がかすかに紅潮する。
予定と異なる展開に戸惑っているのか、顔から笑みが消えた。
天使は逃れようとするかのように身をよじり、
「……死神さんが攻めですか?初めての時は、経験者がリードした方が……」
「別にかまうまい。もしも我の手際が悪ければ改めてそなたが主導すればよいまでのこと」
死神は浴衣のしたをまさぐりながら、ついさっきされたことをなぞるように、天使の青白い肌に唇をあてた。
肩先を起点にして、鎖骨を経由し、首筋をのぼって、天使のふくよかな唇に到達する。
ところどころで少女の歯がつけた薄赤いしるしと、唾液のあとを残しながら。
「ええ……っと、し、に……がみ、さんは……初めて、なん……ですよ、ね?」
「そなたの判断をいつ我が肯定したのか?」
少女は荒々しく天使の口をふさぐと、無防備な口内に舌をいれた。
内壁をなぞり、奥に隠れようとする天使の舌をなんなくからめとり、逃げようとしても追いすがり、
抵抗の意思を失うまでもてあそぶ。
唾液が泉のように湧く。天使がむせないように、死神はそれを汲み出しては飲み下した。
少女の喉の鳴る音が天使の耳を犯し、その麗貌を飾る驕慢な笑みにわずかなおびえの色を生じさせる。
長いながい口づけを、死神は唐突に切り上げた。
ふたりの唇のあいだに不透明なつりばしがかかる。
「ふぁ……ひう……」
目を閉じ、荒い息をつく天使を無視して、死神は浴衣の帯に手をかける。
「いや、すべては脱がさぬほうが良いか。その方がそなたも蹂躙される悦びをより満喫できるであろう?」
死神は天使の肩に手を置き、布地をつかむ。
そのまま腕を乱暴におろす。
天使の絹のような肌が、きれいに剥き出しにされる。
かたちの崩れない双のふくらみが、乱れる吐息にあわせてかすかに揺れる。
「そなたはどこを責められると嬉しいのだ?そなたの協力があれば、円滑に作業を進められる」
「……こうた、い……しませ……んか」
未だ状況が把握できていない阿呆を見下すように、死神は言った。
「むむ。どこやら手落ちでもあったか。だからそなたの助言が要るというのだ」
「……くあっ」
乳房の先端が、死神の口中でねぶられる。
堪えきれず天使から呻きが漏れるまで幾度も甘噛みをくりかえし、唇のあいだで挟んでころがす。
口を離すと、視線を逸らそうとする天使を見上げ、小馬鹿にしたように言う。
「経験豊富な、そなたのな」
片手におさまらない豊かなふくらみを、無心にこねまわしながら、嘲意をこめて少女は語る。
「天使よ。そなたの戯れ言を聴きながら、我はふと思い出したぞ。幾歳昔の事かは忘れたが、悪魔の獄舎に囚われた、間の抜けた天使がいたという話を」
「……」
天使の身体がほんの僅かな時間、硬直した。
気づく者などいないはずの、瞬きするほどの間。
死神は無表情に語りつづける。
「どれだけの時をその場で過ごしたのかは知らぬが、さぞや難儀であったろうな。
悪魔たちはそなたらや我らと同様、拷問と陵辱を悪くない退屈しのぎだと考えているゆえ」
「あ……う……あ」
天使の下腹部へ、ちいさな手のひらが優しく肌を撫でながらおりていく。
脇腹のひきしまったラインを、くすぐるようになぞる。
「どのように凝った手口を用いたものだろう。その辺における悪魔どもの発明の才はきわだっているからな。湿った暗い部屋のなかで、
休む間もなく欲望の限りを尽くしたり尽くされたりしたのであろうな」
「くっ……あぁ」
指が締められたままの帯を跨ぎ越し、なおも下る。
同時に死神の腿が、ゆるく閉じられていた天使の両脚を割ってさしこまれる。
抵抗はなかった。
「気の狂うほどの悦楽。是非にも我も味わってみたいものである。その者のよろこびの深さは如何ばかりであったろう。なあ、天使」
少女の膝が、浴衣の合わせ目を徐々に広げながら、脚の付け根をさぐる。
肉づきのいい脚が、ふくらはぎ、膝、腿と、幕があげられたように観察者の前に晒される。
死神の小さな膝頭が、天使の愛撫にあわせてゆるやかにくつろぎはじめた部分に辿りつくと、金色の下草に包まれたそのかたちをなぞるように、柔らかく撫
でさするように、ゆっくりとうごく。
「抗いの言葉をふみにじられ、男たちのものを含まされたのであろうな?濁った液をどれだけ飲み込まされたことか」
「ひぅ」
「この場所にも」
死神の冷えた指のさきが膝の代わりにあてられる。
周辺を、立てた指さきが気ままにスキップし、敏感な箇所に氷をあてられたような感触に天使は呻く。
「おそらく濃くて熱いものがたっぷりと注がれたのであろう。内も外もどろどろに汚されて、さぞや壮観だったであろうな」
「……ぁ」
「彼奴らは」
天使は両腿を閉じて抵抗しようとするが、死神は難なく侵入する。
天使の、もっとも秘められた入り口から、潤いを帯び始めた、体内へと。
「雌犬を調教する」
二本の指を、貪るように乱暴にかきまわした。
それまでの、どちらかといえば相手の身体をおもんばかっていたように見えた行為が、一転して暴力の気配をはらむ。
指が、締め付けてくる肉の抵抗を打ち壊そうとするように曲げられ、天使はのけぞる。
「方法を」
死神が内壁を指の腹でこする。爪がひっかかっても気にせずに。
みじかく悲鳴をあげ、背中をそらせながら、天使は両手で死神を阻止しようとするが、手の甲で軽く払われる。
そのまま、少女はなんら配慮をふくまない無造作な態度で、尖りきっていた芽を歯で摘んだ。
「……いっ!」
「熟知しているのだ」
ほらそれでもそなたはあふれるのだから、と死神は指を引き抜き、てらてらと輝くその証拠を、天使の腹にぬりたくる。
「そなたは淫らだ、天使」
部屋を満たす弾けるような少女の笑い声。
天使は呆然とその様を見つめ、自分の身体が、主の意思に反して、少女に屈服しようとしている事に気づかされる。
呼吸の乱れはもはやとまらない。
「うああっうあああああああああ」
支配されている。あの時と同じように。湿った暗い部屋。男の匂い。暴力の記憶。
死神のしたで一際激しく身体を震わせ、そして天使は征服された。
少女はあえぐ雌犬の耳に舌をさしこみながら、ささやく。
「まだ終わりではない。夜の帳も下りていないのだから。さきは長いぞ、天使よ」
「ひあっ……くぁ……もう……も……う……やめ……あ!ああうっ」
喘ぎは死神の指が塞ぎ、言葉はふたたびむしりとられた。
払暁。
「天使がたわけた事を口にしたせいで、いささかムキになってしまったようである。我はもう去る。その前に」
死神は建御に穏やかに語りかけていた。
少年は座ったまま眠っている。
「そなたに、一度だけ肩入れしよう。たとえそれが幻であろうとも、そなたは希望を必要とするようだから。
本当は我を陵辱させてやろうかとも思っていたのだが、残念ながらそなたは好機を逸したぞ」
死神は身をかがめ、建御のひたいに顔を近寄せ――接吻した。
短い間。少年から離れると、少女はつぶやく。
「これによりそなたのこころは儚い拠り所を得るだろう。この行為がそなたの絶望を引き伸ばしただけではない事を、せめて祈ろう」
それ以上一瞥もせずに踵を返すと、部屋のドアに向かい、ノブに両手をかけ、腰を引きひっぱる。
「……たしかに、我は何故このような事をしたのであろうな。酔狂である。そうだな、建御、もしもこのさき、
またぞろそなたと相まみえる機会があったなら、その時にはそなたが萌え狂うような答えでも用意しておこうか」
あいた隙間から廊下に出ると、肩でドアを押して閉じた。
そして死神はその部屋と世界から多分、退場した。
こうして四日目が終わり、死神の退場ではじまった五日目も無為に過ぎた。
六日目、建御は天使とともに旅に出る事を決める。
「行くぞ、クソ天使。いやでもお前には役に立ってもらうぜ」
「すっかり元気になってしまいましたね。まあ意気消沈しているあなたも退屈ですが」
「悩んでいても仕方ないからな。とりあえず、カミナを連れ戻す。悪魔の相手はお前がしてくれ」
「そう都合よくいきますかね」
「いかせるのさ」
自身の胸を満たす不思議な高揚感に若干の違和感をおぼえつつ、建御は断言する。
過去二日間の記憶が曖昧である事に疑問を感じながら、天使は裏に悪意をひそめたほほえみを返す。
まずは旧友に別れを告げるため、ふたりは歩き出す。
七日目以降の物語は未だ書かれていない。
659 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 05:08:48 ID:CC/5f3cH
か、神が降臨してるっ・・・!
つーか、まさか作者じゃないよな、この文体、表現力・・・??
なんてレベルの高さだ……っ!!
神GJ
久しぶりに来たら神々が乱舞してる件
GJ!
ああ、また閉じられた世界を読みたくなっちゃったよ。
売るんじゃなかった...orz
絶望的なほどGJ!!
この神々の乱舞はアニメ化、コミック化が発表された賜物か?
凄い良い文章を書くお方ですな。
まさに神・・・GJ!
アニメ化、コミック化したら「SOS団」増えるのだろうか(オリジナルキャラって意味ですよ
ハルヒとか萌え狙いなのが子供にも人気出るのか
連続すいません
665か666ですが、自分で考えて(今から考えます)投下してよろしいでしょうか?
あまりうまくないので
>>127さんや長門有希の役割さんと比較されたりすると異常なへタレ具合ですが
ワクテカしながら待つのみよ!(;゚∀゚)=3
668 :
満太:2005/09/27(火) 01:02:02 ID:ZbH01H4I
はじめましてm(__)m僕は「学校を出よう!」の大ファンなのですが、去年の10月に新巻が出て以来まったく次巻が出る気配がありません(T_T)ひょっとして、もうあれで完結しちゃったんでしょうか?教えてくださいm(__)m
迷うな、まずは投下しる!
すべてはそこから始まる。
670 :
満太:2005/09/27(火) 01:05:08 ID:ZbH01H4I
はじめましてm(__)m僕は「学校を出よう!」の大ファンなのですが、去年の10月に新巻が出て以来まったく次巻が出る気配がありません(T_T)ひょっとしてあれで完結しちゃったんでしょうか?教えてくださいm(__)m
671 :
満太:2005/09/27(火) 01:08:40 ID:ZbH01H4I
はじめましてm(__)m僕は「学校を出よう!」の大ファンなのですが、去年の10月に新巻が出て以来まったく次巻が出る気配がありません(T_T)ひょっとしてあれで完結しちゃったんでしょうか?教えてくださいm(__)m
>>670 完結はしていないがとりあえず『第一部完』のようなものだ。
それから、メル欄にsageと入れよう。
673 :
満太:2005/09/27(火) 01:14:05 ID:ZbH01H4I
さっそく教えていただいて、ありがとうございますm(__)mあと、こういう掲示板は初めてなので間違えて何度も投稿しちゃいました(・・;)スイマセン
えっと……ここは21歳未満は立ち入り禁止ですよね?
来月あたりの漫画版では朝比奈さんがパソコンを強奪する山車にされて
乳をもまれるのかと考えるとやるせなくなってくるな orz
思えばあの時のキョンの行動はハルヒ読んでて一番ムカついた
なんとか修正してもらえんものか…
介入する。
修正。
終了。
キョンもいっしょになって揉むことになりました
キョンのモノが揉まれることになりました
キョンが朝比奈さんに揉まれる事になりました
俺はハルヒに(ry
佳由季はいつになったら真琴を揉むんだ。
長門はハルヒに着せ替えをさせられる朝比奈さんのようにされるがままだった。
されるがままといっても俺に洗われてるだけなんだが。
なんとなく顔が紅潮しているような気がするのを除けばいつもの無表情のままだ。
鶴屋さんの命により長門の体の隅から隅までの洗浄に専念しているのだが
さっきから邪な考えが三ツ矢サイダーの泡のようにふつふつと浮かんでくる。
つい数分前までは長門たちの奉仕を享受するばかりだったので今度はこちらが
そのお返しというか攻め手に回りたいのだが、いま与えられている絶対命令を
放棄するわけにはいかず、なんとなくパブロフだかパワプロだかの犬のようだ。
とりあえず別のことを考えて気を紛らわそうか。
ああ、シャミも風呂に入れてやるときこれくらいおとなしかったらいいんだがな。
それが悪かったのか
「あぅ…」
やや喘ぐような声を上げた長門を見てぎくりとする。
うっかりスポンジを持つ指をなだらかなふくらみの先端にかすめてしまった。
「う、すまん長門」
鶴屋さんはそのやり取りを湯船の淵に肘を置きながら若いもんはええのう
と初々しいカップルを眺めるご隠居の目で見守っている。完璧に玩具にされているな。
さて。俺としてはこの長門、鶴屋さんのダブルスポンジは言う事無しのサービスだったが
僅かに引っかかる所があるといえばあるので敢えて言ってみる事にした。
「なあ長門、そろそろ教えてくれるか? どういった意図でこういうことをしてるのかを。
鶴屋さんはサービスと言っているが、それだけではないんじゃないか?」
長門は俺の顔に目を向けるがやはりというか何も答えてくれない。
代わりに湯船のほうから声がした。
「それはねぇ、キョンくんと長門ちゃんが色々するの見たいからさっ」
単に見世物ですか? なんとなく違うような気がしますよ。
鶴屋さんは推理劇のときに見せた愉快な顔でとぼけてみせる。
だがそれも意味がないと悟ったのか続けられた言葉は突拍子もないものだった。
「キョンくん長門ちゃんのこと好きなんでしょっ?」
言葉が出なかった。
確かに俺は長門のことをいつも気にかけている。
こいつには何度も助けられたし、もしこいつに助けを求められれば迷わずそれに応じるだろう。
こいつのために何かしてやりたい。この気持ちは嘘ではないよな。断じて。
俺が答えに躊躇しているとさらにこう続けた。
「それとも…」
鶴屋さんはいつもの笑みを浮かべているが、あの改変世界で朝比奈さんに狼藉を
働こうとした俺を咎めたときと同じエクスカリバーの切っ先のような目をしていた。
「みくるかなっ?」
朝比奈さん。
未来からのわけのわからん指令に振り回され、しかしそれを必死でこなそうとしている。
健気で危なっかしく、俺たちで守ってやりたいと思う。そう、思う。
さっきまでの微笑ましいムードから一変、浴場は十分に暖かいはずなのに
なぜか寒気のようなものを感じた。
「キョンくんは優しいからね。それはとってもいいことだと思うよっ。
でもさ、そのままずーっとってわけにはいかないのさっ」
鶴屋さんの言おうとしている事はなんとなくわかる。
だが、鶴屋さんの言う『好き』とは恋愛対象としてのものだろう。
それがわからない。
そもそも愛だの恋だのは高校生にもなって声高に語れないが、俺にとってはまだ未開地域だ。
ちなみに国木田が勘違いしている中学時代の出来事はあまりにもお門違いで
フロンティアの拡大にはまだまだ人生経験が足りなさすぎる。
恋愛とは男女間の友情に性的衝動が加われば成立するとかどこぞの
精神論を説いたTV番組で聞いた事もある。
だが、そんな単純なものなのか?
いま俺の目の前には長門がいる。
思えばハルヒ消失事件以来俺の頭の中のほとんどは長門によって占められていた。
朝倉の作ったおでんをちまちまかじっていた姿も俺の袖をつまんできた姿も
目に焼きついて忘れる事ができない。
もしかして。
もう答えは出ているのか?
ザバッと大きな水音がして我に帰ると鶴屋さんが俺たちのすぐ近くに来ていた。
さっきまでの鋭さを感じさせる空気はいつのまにか霧散していた。
「まーねっ。あたしが見込んだキョンくんなら悪いようにはしないって信じてるよっ。
だからさ、そーんな怖い顔して考えなくてもいいよん? わははっ」
いつもの聞く者を快活にさせる声で笑いながら浴場の出口へペタペタと歩いていく。
張り詰めていた体が熱せられたバターのように蕩けていく。なんでこんなに緊張してたんだ俺?
相手が朝倉ならともかく鶴屋さんだぞ? なぜ王様に謁見する冒険者のような心境になってたんだ?
「おおっと忘れてたっ!」
その声を聞いて俺の緊張は-196度で瞬間冷却された。
「新川さんがねっ、昨日に続いて今日も夜に館内の見回りをしたいって言ってたんだけどさっ、
この別荘にはあたしたちしかいないし、その中にも夜部屋から抜け出して夜更かししたり
良からぬことしちゃったりするような人誰もいないでっしょ? だから見回りは結構ですって
伝えたんだよねっ」
もしや牽制されているのか? まあそんな事考えなかったわけではないがいやしかし…。
「でもっ! それをいいことに誰か女の子の居る部屋に潜り込もうなんて考えないようにねっ。
わかったキョンくん? わははっ。それじゃあお先に失礼するよっ」
そう言い残して鶴屋さんは脱衣所のすりガラスの向こうに消えていった。
鶴屋さんの言葉をそのまま受け取ればそのままの意味だろう。そりゃそうだ。
だが、なんとなく正反対の意味を含んでいるような気もする。
まあ鶴屋さんの神託は保留事項としていまは自分のできる事をやらないとな。
とりあえずさっきから巣穴から顔を出したプレーリードッグのように俺を見ている長門をどうにかするか。
686 :
256:2005/09/30(金) 01:40:14 ID:5Z15AVBt
お待たせしました。
小出しにして申し訳ないです。
>>686 いつも乙です。
小出し?
いやそのほうが(略
GJ!
次回あたりからエロ突入ですかー?
ディッモールトッッ!!! GJ!!!
キョン×ハルヒのソフトえっちものと、ハルヒ×キョンのキョン総受けものだったらどっちのほうを読みたい?
256氏いつもながらGJ!!
続き期待してます。
>>690 キョン総受けが読みたいです。
今までは何故かキョン総受けってのがなかったので。
>>256 長門もいいけど鶴屋さんがかわいい。GJ!!
>>690 詳しくないので知らないんですが、総受けって、具体的にどんなんですか。
>>686 グッヂョブです。
ただ小出しにすると神が何人も連続して降臨している場合
どのレスが誰の作品かわかんなくなることもあるから気をつけてくださいまし。
>>692 ハルヒの一日奴隷とか?
>>692 「いい? キョンは下で絶対動かないこと」
「動いたら?」
「愚問ね。そんなの聞かなくても解るでしょ」
いや、解らん。説明してくれ。
ハルヒは俺を某身体は子ども頭は大人な探偵が犯人を指摘するときの様にビシッっと効果音つきで指差し、
「死刑よ!」
と叫んだ。
まあ解ってたけどな。
――中略――
「うんっ……っ! どうキョン? 気持ちいい? ふふっ、そんな顔しちゃって……もうイキそうなの? あ、あんた男のくせに、ヘタレよね」
つーか、お前の責めが激し過ぎるんだよ。こんな責めを喰らったらどんな聖人でも籠絡しちまうだろうよ。
ましてや俺は性人とも揶揄されそうなほど性欲盛んな高校一年の男子だ。
早漏と言うなかれ、これでイクなってほうが無理だぜ。
しかしイキ顔をこんな風に見下ろされるってのもしゃくだな。
俺は僅かな抵抗を試みようと顔を反らしてみる。しかしそれは蟻が象に戦いを挑むぐらいな無駄な抵抗だった。
ハルヒはパタンと身体を折ってオレに密着すると、両手で俺の頬を挟み強引に正面を向かせた。
「ちゃんとあたしの顔を見ながらイキなさい!」
こんな感じかな?
あとはハルヒにあらゆる手段で搾り取られるキョン、みたいな。
GJ!
>>256氏GJ!
でもコーラの泡の事も忘れないであげてください・・・
>>694 (大)「キョン君、動いちゃダメですよ」
「でも・・・もう、我慢が・・・うあっ」
――みたいなのですね。了解しました。
書イテクダサイ。
ん?言葉の意味を訊いただけのつもりだったんだが。何か誤解させた?
きっと
>>690さんが書いてくれますよ。
マターリ待ちましょう。
マターリでいきましょう。
ところで今までのSSにキョン妹が出てこないのは
やはり犯罪だからなのでしょうか?
>>702 ここの職人さん達はどっちかと言うと純愛ノーマルをよく書いてるからね。
近親相姦しかもペドつーのは書きにくいんじゃないかな。
まあキョンが相手じゃなくてオナニーとかにすれば書きやすくなるのかな?
キョンが自分の部屋で誰かとH
→シャミセンを探しにきた妹が目撃
→興奮して初めてのオナニー
みたいな感じで。
もしくは鶴屋さんにおいたされちゃうとか。
むしろシャミセンで(r
妹はちょっと描写が少なすぎて材料が足りないんじゃないの
朝比奈さんを誘拐した『機関』と敵対する組織の
ミドルティーンの女の子とかはもっと無理か…
最初はしゃべり方から朝倉かと思ったんだがどうやら関係なさそうだな
妹ネタは考えてはみたが、情報が少なくて描写が出来ないうえに、ストーリーが思いつかなかったので止めた。
だからシャミセn(ry
シャミセンをリアル三味線にするSSキボンヌ
長門の体にシャミセンが乗り移って獣姦プレイ
これなら長門萌えの人も安心
ここでシャミセンをインスパイヤですよ
のまシャミ?
716 :
690:2005/10/04(火) 19:14:15 ID:XLoeIOr9
ハルヒ×キョンのキョン総受けを書いていたはずが、なぜかキョン×みくる×鶴屋さんの3Pものになっていた。
どうしてだろう?教えてドラえもん。
とりあえず、投降しる!
次回予告
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
限界が近いことを悟った俺は、朝比奈さんの中から肉棒を抜こうとした…が、
「キョンくんっ!男は前進あるのみだよっ!!」
まさに引き抜こうとした瞬間、鶴屋さんが後ろから抱きついてきた。
「ああっ!!あっ!あああああああぁっ!!!」
そして間髪いれずに朝比奈さんの膣内が急激に閉まり、俺の肉棒にとどめの一撃を与える。
…恐ろしいまでに息のあったコンビネーションだった。
鶴屋さんが逃げ道を塞ぎ、朝比奈さんがとどめを刺すという強烈なツープラトン攻撃をまともに受け、
逃げることも抵抗することも出来ないまま俺は朝比奈さんの中に精を放っていた。
どくっ!どくっ!!びゅるっ!どぴゅっ!!!
…と、本当に音が聞こえてきそうなぐらいものすごい勢いで朝比奈さんの中に放出する。
中に放出するタイミングに合わせ、朝比奈さんの乳房がぷるぷる揺れるのが何だか面白かった。
「にゃははっ!人間シュークリームの出来上がりっ!!キョンくん召し上がれっ!!」
鶴屋さん。鬼ですかあなたは。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
さて、来週のハルヒさんは
「キョン総受けハルヒ騎乗位天国」
「絶体絶命!?みくる包囲網」
の二本です。期待せずに待て。ふんがっふっふ
OK裸で待ってる
メチャクチャ期待して待ってる
えらく萌えた!ヽ(`Д´)ノ
この焦らし屋さんめ ウリャ( ´∀`)σ)∀`) イヤン
ハルヒと
二人
饅頭あっためるときはラップはぴっちりかけず、軽く被せるくらいが良いよ
あと予め軽く水を振っておくのもポイントな
>>727 あやまれ!
毎回ケースの中から立ち上る湯気や熱気と戦いながら
中華まんを販売しているコンビニ店員さんにあやまれ!
意表をついてハルヒとハルヒというのはどうだろう。
>728次は気を付けるよ
>729俺そこの店員だお^^
ハルヒとハルヒが?
>>727 あなたは俺ですか?
全く同じシチュエーションを体験したことがあるぞ。
ちなみに家の妹にハルヒを読ませたら、
「あたしも高校に入ったらこういう新しい部でも作ろうかな?」
とか言ってた。
妹だと本当にやりかねないので、全力で止めておきましたが。
以上スレ違いスマソ。
>>730 ハルヒが増殖!?
……ってそれ127氏の作品じゃん。
で、ハルヒとハルヒが何を?
何ヶ月かぶりに来たが住人かなり減ったみたいだな…。原作も人気落ちてるみたいだし困ったね
次の表紙は長門か。どんなポーズか気になる。
735 :
むにゃんこ:2005/10/05(水) 22:03:27 ID:R7u1upxw
M字開脚
>原作も人気落ちてるみたいだし困ったね
書店で山積みされてる最新刊の表紙にキャッチされて
今まさに全巻揃えようとしている漏れはどうしたら?
……エロを書くしかないのか
>>736 いや最盛期に比べてと言う意味だ。その辺のどのラノベよりも面白いから安心して買え
どうでもいいが偉そうだな。単なる一読者に過ぎない奴が困るって何だw
ここはSSスレだから人気がなくなったらスレも消えるしか無いだろうがってことだ
740 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:36:28 ID:GUi4pWoo
ほ
妹ワルツ
―――今日はいい日だったな。といっても、単なる事故があっただけだが。
放課後。いつものように部室の扉を開いた、そこには。
下着姿で立っている朝比奈さんのお姿があった。
身長と顔形とはアンバランスなふくよかな身体。いや、別に合ってないとは言っていないさ。
見た目は不釣合いだが、全身から反則的なまでに男子高校生の性パワーを発生させるエネルギーを
放出させるその肉体。うむ。今のうちにしっかりと目に焼き付けておかなくては。
「あ………」
そして、合う目線と目線。少しずつ口が広がっていく様がよく見える。
っと。こんなゆっくり実況している余裕はなさそうだ。
「失礼しました」
と、俺は悲鳴をあげられる前に部室の外に出て戸を閉めた。
紳士は慌てず騒がずその場を静かに去るものなのさ。
「〜〜〜〜!!」
悲鳴と言えば悲鳴らしき声が部室の扉の中から聞こえた。
言っておくが、俺はきちんとノックはしたぞ?
まあ返事を聞く前に入ってしまったけどさ。
「どうぞ…」
顔を真っ赤にした、年上の小さなメイドが部室のドアからこちらを覗いていた。
「さっきはすみません。返事を聞かずに入ってしまって」
「ううん、気にしないで。あ、それよりもお茶入れるんでそこに座っててください」
「あ、はい」
こんな時でもいつもと同じように振舞える朝比奈さんが少し羨ましい。
それとも、本当に何も感じていないのだろうか?
いや、彼女に限ってそれは無いだろう。俺が今、身を持って体験してしまった。
なぜか湯飲みにコーヒーが注がれている。いや、別に飲めないことはないんだけどさ。
いつもなら容器もきちんと別けられているので、よっぽどさっきの事を引っ張っているようだった。
その後、ハルヒや古泉達が部室にやってきて特に何もせずに下校時間を迎えた。
パタン。
長門が読んでいたハードカバーの本を閉じ、何も言わずに部室を出た。
「さて、では僕も帰ります。ではまた明日」
古泉もいつもとかわらぬ微笑をふりまきつつ部室を後にした。
このまま部室に残っていても仕方が無いので俺も帰ることにしよう。
「じゃあな、ハルヒ。また明日お会いしましょう、朝比奈さん」
「はい、キョンくん。気をつけてね」
「あたしもかえろーっと。じゃあね、みくるちゃん!」
そう言ってハルヒと学校を後にした―――
そして、今。俺は自分の部屋の中でぼけーっとしている。
時刻は22時を少し回ったところ。
寝るには少し早いが、何かをするのには遅い時間。
…仕方ない。明日の準備でもしようか。
えっと、明日の授業はっと……
しかし、そんなことでは5分程度しかつぶれるはずも無く。
結局何もすることがなかった。
取り合えず今日あったことでも思い返すか。
日記など書いてみるのもいいかもしれない。
と思い立ったのがついさっき。
だが、白いノートにペンを持って向かって見たものの、一体何を書けばいいのだろうか。
……ダメだ。全く浮かばない。やっぱり慣れない事はするべきではないようだ。
さて、これでまたすることがなくなってしまった。
だが、今日を振り返って見ると、部室に入る前の朝比奈さんの姿が頭から離れなくなっていた。
白いブラに下ろしている途中のスカート。
そして、ふくよかな胸の谷間に、申し訳無さそうにスカートの影に見え隠れしている太もも。
その事を考えると―――
俺の息子が立ってきてしまった。だが、健全な男子学生なら誰でもこうなるさ。
実質上、あの我が北校のアイドルの朝比奈さんの下着姿。
生写真などがあれば簡単にひともうけできるだろう。
それを俺一人が独占して覗いてしまったのだ。興奮しないわけが無い。
時間が経てば経つほどいきり立って来るマイサン。
うん。溜め込んでも仕方が無いし、今日は自慰をしてから眠る事にしよう。
それに、この時間以降に俺の部屋に来客などは来るはずないしな―――
ティッシュを手に届く範囲に置き、ベッドに仰向けに寝転ぶ。
何か物欲的なもの(例えばエロ本とか)が欲しいか? 目を少し瞑ってみる。
朝比奈さんの半裸が浮かんで来る。うむ。全く問題なし。今日は何も無くてもいけそうだ。
敏感になっている俺の息子をゆっくりと、豆腐を箸で掴むごとくやさしく指で包み込む。
「うおっ!」
少し触っただけでもの凄く刺激がある。
いくら久しぶりだからといってここまで興奮するものなのか?
といっても他のやつに聞いてもな…谷口ならさも当たり前のように色々答えてくれそうだが。
考えるだけでもあまり気持ちのいい話でもないので心の中にだけしまっておく事にしよう。
「はぁっ、はぁっ」
それにしても。どうして、こんなに気持ちいいんだ。前にしたときはこんな風ではなかったはずだが。
そんな事よりも。今、俺の脳内朝比奈さんは最後の一枚を脱ぎ去ろうとしていた。
禁断のデルタゾーン。男子学生憧れ(?)のショーツの中。
その最後のショーツに手をかけている!
そして、挑発的な笑顔でこっちを見つめてくる朝比奈さん。
ああ、そんな顔してそんな格好をするなんて―――
ゴホン! と、とにかく。俺の中のボルテージは今最大限になっている。
後は白濁液を放出するのみとなっている丁度その時。
「キョンくーん。シャミ知らないー?」
俺の妹がノックもせずに俺の部屋に闖入してきた。
もちろん、そのときの俺の格好は下半身の服を全て脱ぎ捨て、
いきり立っている息子を手にベッドに仰向けになっている。
そして、妹の目線の先には―――俺の息子があった。もちろん、先走りに濡れ光っているものが。
ああ、それにしてもどうしてこんな時にこいつは来るのだろうか。
「ねえ、キョンくん。何してんのー?」
やっぱり高校生が下半身裸で寝転んでいたら不思議だろう。
取り合えず何とか言って誤魔化さなくては。このままでは口の軽いこいつの事だ。
一瞬にしてご近所さまに伝わっていって学校中のさらし者になってしまう。
「いや、ちょっとここが痒くてな」
って、これだと病気持ちとか言う噂が流れるのか!?
それはそれでまずい事になってしまう気がする。谷口の耳にでも入ったなら、
さらにあること無い事が上乗せされ、きっと野良猫をひろってレイプした、とか
そんなことになりかねない。なんとかここを乗り切らなくては。
「じゃなくてだな……」
あー、何て言えばいいんだ。あ! そうか、お前はまだ小さいし、女の子だから知らないかも
しれない……だが、俺くらいの男はみな夜にこういうことをするんだ。
「そうなの?」
ああ、そうさ。だが、誰にも言うんじゃないぞ。
これは誰かに見られてしまったら、いけないことだからな。
「み、見られちゃったらどうなっちゃうの?」
とっても大変なことになるんだ。それはもう口には言えない位な。
「へー。ま、いいや。でさー、キョンくん。
シャミも見つかんないしさー、あそんでよー」
と、俺の言う言葉を全く無視し部屋の中にずいずい進み入ってくる我が妹君。
どうしてハルヒや朝比奈さんたちの言う事はきっちり聞くのに俺の言葉は全く聞かないんだ。
そう言うやつに育てた覚えはないぞ。
「わたしだってキョンくんに育ててもらってないよー?
ねーねー、あそんでよー!!」
こいつ、言うようになったな。こうなったら意地でも遊んでやらない事にしよう。そうしよう。
「むぅー。キョンくん無視するんだー。いいもーん。
キョンくんがあそんでくれないんだったら、キョンくんであそぶもーん」
一体何を言ってるんだ? 俺で遊ぶって言ったって俺は遊び道具でもないし、
シャミみたいに遊ばれる要因なんて持って………持って………!!
あー、あー。妹さん? 一体何を持っていらっしゃるのかな?
「ほえ? さっきのキョンくんのまねー。 おりゃー」
簡単な掛け声の後、我が妹は小さくなりかけていたトアルモノをその小さな両手でしっかりと
握り締めたのち、吸引具で大便器のつまりを解消するかのような勢いで上下に動かし始めた。
10本の自分とは違う小さな指の感触やら、初めて他人にされる感動やら何処吹く風。
問題は彼女の握力だ。いくら小学生だからといって両手で思いっきり持たれるとかなり痛い。
そんな状態で達するはずが無い。だが、正直に言うとその握力でなければ最初の数回で妹の顔向けて
思いっきり発射していたことは誰にもいえまい………っていうか、こんな状況になってること事態
誰にも言える筈がない!
「ふー……つかれたよー。キョンくんこんな事してなにがたのしいのー?」
疲れ果てた妹は両手で持つことを止め、右手だけで持つことに変更。尚且つ、動きもさっきの激しい
上下運動ではなく、ゆっくりとしたものに変わっている。まずい。この調子では非常にまずい。
さっきよりも快感度(?)が高い動き、しかも尿道を絞められていない今の状況では達する=家族の地位を
失う=家亡き子確定、の方程式が成り立ってしまう!?
ここは何としても我慢。そして説得して諦めさせる方向に話を持っていかなくては。
「あれー? キョンくん? なんか先っぽから出てきたよー?
これって食べれるー? んー、なめちゃえー」
一度狂った歯車はもう二度と元の位置には戻らないと言う事を改めて悟った瞬間だった。
その刺激。そんな刺激にど…、もとい、未体験の俺に耐えられるはずがなかった。
崩れる時は一瞬。どれだけ高い堤防も一筋の亀裂が入れば一瞬で崩壊する。
理性と言う堤防の後ろで貯水池のように溜まっていたソレは、一筋というにはあまりにも大きい
亀裂により留まることなく、ほぼ全てが自由を求める旅に出かけるという結果に到ってしまった。
その瞬間、俺は目を閉じていた。自分の妹にかけるところなど見たくないし、認めたくなかったからだ。
だが、いつまでも目を閉じているわけにはいかない。今は現実逃避をしている場合ではないのだ。
この瞬間にでも第3者の闖入の可能性も否定できないのだ。階下にいる母親のおかげで。
仕方なく目を開けた時に入ってきた映像は、白い半液体に顔を汚した我が妹の顔………ではなく…?
「もごもご。んぐっ。わー、にがー! のんじゃったよー!!」
……俺が出したものを全て飲み込む妹の姿だった。
それにしても、よく飲めたな?
「舐めたときにさー、急にどばーって出てきたからのまなきゃーって。
だめだったのー? あ、次はもういらないよー? 飲むならキョンくんあげるー。
あたしはヨーグルトのほうがすきー♪」
どうやら妹は反射でつい飲んでしまったらしい。いや、普通反射でよけるだろう。
「そうなのかなー? でもいいじゃん、もうのんじゃったし」
お前が良くてもな……俺が何か酷い悪者に思えて仕方ないんだが。
「なんで?」
何でも。んー……あ、そうだ。じゃあ部屋を汚さなかったお礼をしてやろう。
「へ? キョンくんがおれい? 明日は大雨かなー?」
失礼なやつだな。お礼くらいはきちんとするさ。まあもちろん、この割りに合ったお礼、だけどな。
「わりにあったおれい? ってどんなのー?」
まあ、ちょっと待ってくれ。先にズボンを穿かせて欲しいんだが。さっきから肌寒くて仕方ない。
「あ、ごめんごめんー」
いそいそとズボンとパンツを穿き、今まで俺が座っていた場所に妹を座らせた。
そしてその横に俺は腰を下ろして、妹を俺の腿の上に向かい合わせになるように乗せた。
「これでよしっと。 あ、やっぱりちょっと待て。お前、ちょっとパンツ下ろしてくれないか」
「いいよー。 でも……」
「でも?」
「キョンくんのえっちー」
何も言い返せなかった。いや、事実だしさ。
「これでいいのー?」
そう言った妹の手の中には包まった脱ぎたてのクマさんパンツが収まっていた。
これをそのまま店に持っていけばさぞやいい小遣いになるだろう。流石にそこまでの勇気は俺には無かったが。
「ああ。それじゃあ、またまたがって座ってくれ」
妹は声を出さずに首を縦に振って肯定した。今では珍しいことだった。
昔はもうちょっとおしとやかだったと思うんだけどなぁ。
まあいいか。妹の両脇に手を差し込み少しだけ身体を浮かばせる。
お、思ったよりこの格好は疲れるか…!?
流石にまだ小さいとは言え、人一人を両腕だけで支える事は長い時間耐えれそうにないな。
あまり長い時間続けると身体が悲鳴をあげそうだ。主に両腕から。
「い…いくぞ……!」
そして、俺はブランコの要領で妹の下半身を俺の腿で擦るように揺らし始めた。
「ひゃう!? な、なんなのー!? く、くすぐったいよー!!」
さっき穿いたジーンズパンツのせいもあり、うまいこと妹の秘所に刺激が行っている様だ。
それにしても、思ったよりも反動が大きい……これは…5分も持たない……3分持ったら勇者と呼んでくれ。
「やうっ! な、なんかぁっ、変なかんじ、だよー…」
語尾は薄れ気味になっていた。
もの凄い勢いで快感の階段を駆け上がっているようだった。
この早さなら妹が達するまで俺の腕は保ってくれそうだな。
「やっ、な、なんか、むずむず、するよー!
!! あ、だ、だめ、だめだよ! キョンくん! と、止めて! はやぅ!!」
? どうしたんだ? 急にそんなに慌てて?
「お、しっこ……で、でちゃ…か…も」
え? い、今何て言った? 『おしっこ』!?
「あ…ごめ……も…ぅ………んんぅ」
その言葉の後。俺の腿は生暖かい液体の餌食になった。
「あのー、キョンくん? おこってる?」
きっとこれは神様が俺にバツを与えたに違いない。そうに決まっている。
妹に手を出そうとした俺に天罰が下ったに過ぎないのさ。はっはっは。
「わー! キョンくんがこわれたー!?」
冗談だ。それよりも、この事は、母さん達にはナイショだぞ?
「うん。わかってるー」
もしばらしたら、学校中にお前がお漏らしした事言いふらしてやるからな。
「ぜ、ぜったいにいわないもーん。 キョンくんこそ、ぜったいだまっててよねー?」
俺は口が堅いことには自信がある。何故かみんな俺にだけ秘密の事を話していくからな。
俺は口を硬くせざるを得ない立場なのさ。
「ふーん。よくわかんないや」
まあ、そうだろう。解られても困るんだ。
ん? もう23時を回ってるじゃないか? ほら、早く部屋に戻って寝ないと明日も
学校あるだろ? 起きられなくなるぞ。
「ねえ、キョンくん。 今日はいっしょに寝てもいいー?」
………どうしたんだ珍しい。 まあ、たまにはいいか。
「ほんと!? やったぁ!」
たまには、だからな? た・ま・に・は!!
「わかってるー! じゃあ、枕もってくるねー」
まったく。あいつもまだまだ子供なんだな。
といっても、さっきあいつを両手で持ったときふと思ったんだが……
ちょっとずつだけど胸、膨らんできてたな。
やっぱり誰しも成長するものなんだなぁ。もう少ししたら『彼氏だよー』とか言って誰か連れてきたりするんだろうか。
ダメだ。全く想像できん。
まあいずれそう言う日が来るにしろ、谷口みたいな奴に引っかかってくれない事だけを兄として祈っておくよ。
「まくらもってきたよー!」
もう夜も遅いんだ。もうちょっと静かにしろ。
「あ、ごめーん。あ、あたしそっちがいいなー」
ったく。どっちでもいっしょだろ?
「ううん、こっちがいいのー。 えへへー」
なに笑ってるんだ? じゃ、電気消すぞー。
「うん。おやすみ―――お兄ちゃん !!」
END
お久しぶりです。
前に書いて放置してたネタその1
キョンくんおなにーってなあに? です。
……反省はしている。後悔はしていない。
―――嘘です。orz
イージスの続きですが、
巴がやられる、というのが思ったよりも難しく。
責められるお嬢言葉がよく…わからn
巴がなじる方なら簡単に書けそうだけどなぁ。
おおっ、リアルタイム遭遇。
127氏GJ!!
127氏燃え尽きるほどグッジョブです!
住人の072話をここまで昇華させるとは流石ですね。
そしてこれを読んで自慰行為に励んでいた青春時代を思い出しました。
もっともこんな妹はいなかったのは言うまでもありませんが
'`,、'`,、'`,、'`,、'`,、(ノ∀`)'`,、'`,、'`,、'`,、'`,、
> 「はぁっ、はぁっ」
そしてなぜか
これに一番興奮しました (´∀`;)
>>753 昇華で思い出したが心理学で満たされない欲求(性欲も含む)を
別の社会的や人間的にプラスになる目標に対してぶつけることも昇華と言うそうだ。
ちょうど中河のようにな。
これができていれば俺も今頃は……いや、もう何も言うまい。127氏グッジョブ。
イ`
そして中河が再び長門に求婚してキョンがやきもちをやくSSキボン
投下キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━GJ!!
妹さんかぁ予想外のところからきたなぁ。本スレがあんな状態の今、安心できるのはここだけだ…
>758真似すんなよ
キョンが朝比奈さんや長門が他の男と付き合うのが
許せんみたいなこと言ってたのってどの話だっけ?
アメフト見にいったとき?許せんというか「要はおもしろくない」のだとか
久しぶりに全刊読み直してみたら偽長門の笑みにまたやられてしまいましたよ(ノ∀`)
という事で久々に偽長門のSSが欲しいと懇願する所在と(ry
むしろ本編に再登場してほしい
それは、とある平日の放課後だった―――
わたしが、いつもの様にSOS団部室(元文芸部室)に向かっていた。
昨日までの続きである文庫本を読むためだ。
部室に着きノブを捻る。
がちゃ―――
…今日は鍵が開いているようだ。
朝比奈みくるがもう来ているのだろうか。
まあ別に珍しい事ではない。何の疑問も抱く事もなく扉を開いた。
だが、そこに居たのは朝比奈みくるのメイド姿などではなく………
「「!!?」」
長門有希の遭遇
はぁ…。どうして一日最後の授業が体育なんだ。
それだけならまだいいとしよう。だが、マラソンなんて聞いていない。
いち一般人の俺にとって、マラソンに面白みも何も感じる事は出来ない。
やはり昼からの授業はうたた寝しながら受けるに限るな、うん。
と、のっけから文句ばかり垂れている俺は一体何をしているのかだって?
そんなもの、一日最後の授業を終えたあとすることはひとつしかない。
元文芸部室にいくのさ。今日はハルヒの掃除当番。せめてあいつが来るまでの間
朝比奈さんのメイド姿を見て心の疲れを取ることに決めたからな。
これくらいの役得が無いとやってられないだろ?
まあ、きっと何もなかったとしても俺はあの部室へ向かっているのだろうが。
そんな事を考えているうちに部室の前へ到着。
いつものように軽くノックをし、返事を待つ。
……返事が無い。入る事にしよう。これで着替え中だとしてもノックをしているので
不可抗力だ。うん、きっとそうさ。
がちゃ
ドアを開き、中をうかがう。部屋の中見えた人影は三人。
ドアの近くに立ち、一番俺に近い場所に立っていた朝比奈さん。
残念ながらまだ着替えはしていないようで制服姿だった。
いつもの席に座り、文庫本を読んでいる長門。
そして、後一人は―――
「あ! キョンくん!!」
と、朝比奈さんが俺に気付いたようだ。
どうも、これから着替えるんですか? それなら、外に出て待ってますが。
「遅いですよ! キョンくん… もう、わたしどうしたらいいのか解らなかったんだから…」
目尻にうっすらと涙を浮かべ、俺にすがって来る朝比奈さん。
ああ、そんな顔で見つめないで下さい。
で、一体何があったんです? 長門に何かされたとか?
「いえ、そうじゃ無いの… あ、でも…むしろその方があってるのかな?」
えっと、何のことかさっぱりなので、一から説明していただいてもいいですか?
「あ、ごめんなさい。でも…わたし説明下手だから……わたしが説明するよりも
きっとこの部室を見回してもらった方が解るとおもうの」
この部室を見回す? そう言われてもですね……
パッと見だと何の変化もありませんが?
古臭い教室だし。それとこの部室に居るのは朝比奈さんと長門と俺の三人だけですよ?
………待てよ? 今、朝比奈さんと長門と俺の三人だけって、俺は言ったよな?
それで、この部室に入った時に数えた人影は一体何人だった?
…そう、そのときは俺を除いて3人だったはずだ。
そして、今。
俺の目の前に朝比奈さんがいる。そして、いつもの席で長門は本を読んでいた。
なんだ、やっぱりいつもと同じじゃないですか。
ん? おい、長門。また眼鏡かけ始めたのか。何か懐かしいな。
「わたしは眼鏡をかけてない」
と、朝比奈さんが居る場所の奥から長門の声が聞こえた。
何時の間にそこに移動したんだ? 目を離すほんの少し前までその椅子のとこ…ろ……に?
………えーと、まだ、椅子に座って本を読んでるよな?
で、朝比奈さん。あなたの後ろ、少し見せてもらってもいいですか?
「あ、ごめんなさい。もしかしてあたしの所為で見えなかった?」
そう言って、少し横に動いてくれた朝比奈さん。その後ろには、眼鏡をかけていない長門が
椅子に座っていた。
…どうやら、俺は夢を見ているらしいな。という事は今はまだ午後の授業中なのか?
「夢じゃない。これは、現実」
長門さん。そんな冷静に言い切らないで下さい。
って、おい。まさか……またあいつが何か望んだのか?
「ちょっとだけきて」
そう言って部室を出て行った長門。残された俺と朝比奈さんは顔を見合わせるだけだった。
「キョンくん……あたしはここに残ります。後はお任せしますね」
「でも…朝比奈さん一人で大丈夫ですか?」
仮にも長門とは言え、本物ではないんですよ? 一体何をされるか解りません。
「大丈夫ですよ。さっきまで同じ部屋にいたんだし。
まだ会ってちょっとしか経ってないけど、長門さんは長門さんです」
どこからその根拠が出てくるのかはわからないが、この方は見た目の割りに
頑固なのできっとここにいる事を譲らないだろう。
「なら、すぐに戻ってきます。 もし俺たちよりハルヒの方が早くが来たら
何とか誤魔化しておいてくださいね」
「ふぇ!? ちょっと、まって〜」
ばたむ。
最後何か言っていたが、大丈夫といっていたので気にしない事にしよう。
さて、長門は……と。
「ここ」
「うおっ!?」
…いきなり後ろから声をかけないで欲しい。そんな事より、早く説明してくれ。
どうしてお前が二人もいるんだ?
「ついてきて」
そう言って、部室の前から離れていく長門。俺は遅れないように後ろについていった。
ふむ。この方向からすると学食、といったところか?
俺の予想はあたったようで、食堂の屋外テーブルに長門は座り込んだ。
……古泉に打ち明けられた時もここだったな、確か。
さすがに学食のテーブルに何も持たずに座るのもどうか、とは思う。
「長門、何が飲みたい?」
ということで、飲み物でも買って座ろうか。
「…ミルクティー」
「で、一体どう言うことなんだ? どうして部室にもう一人お前がいるんだ」
二人分の飲み物を用意し、椅子に座って早々に長門に問い掛けた。
「それは………」
変にもったいぶるな。いつもの様にさっさと言って欲しい。
「―――わたしにもよく分からない」
「へ?!」
えっと、今。こいつは、『わからない』って言ったのか?
「あのわたしが誰かなのはわかる。でも、どうしてあそこにいるのかはわからない」
? 一体どう言うことなんだ?
「あのわたしは、この世界の平行世界上にある世界のわたし。
垂直方向にある世界のわたしではない」
……いきなり、何のことだかさっぱりなんだが。
一つずつ教えてもらってもいいか? まず、平行世界ってなんだ?
「世界は、平行方向と垂直方向に並んでいる、と言うのが一番解りやすい言い方」
平行方向と垂直方向?
「xとyのグラフを思い出せばいい。ちょうどあんなかんじ」
なるほど。そういう形か。 で、それがどうしたんだ?
「つまり、それだけの数の擬似世界がある。ということ」
どこまで続いているかは、まだ把握出来ていない。と長門は付け加えた。
「垂直方向に連なる世界は、言って見れば創造主と創造物の関係。
逆に平行方向に連なる世界は、一番目の世界の無限の可能性」
その一番目の世界、ってなんだ? 俺たちのいる、ここのことか?
「わからない。ここがそうかもしれないし、他の世界の違う可能性かもしれない」
ふむ。話を聞くに連れて全く解らなくなってきた。
一般人である俺には、理解することは難しいようだ。
それでも、一つだけ解った事もあった。平行うんぬんとかはさっぱりだが、
あの長門もまた、長門である。 ということだけだったが。
「それだけ解ればいい」
いつの間にか飲み終えたミルクティーをテーブルの上におき、長門は席を立った。
もう話が終わったらしい、部室へもどるようだ。
俺一人、こんなところでぼけーっと座っていても仕方ないので部室にもどろう。
「有希!? どうして黙ってたのよ!」
俺たちが部室へ戻ると、ハルヒと古泉が部室に来ていた。
「?」
おい、ハルヒ。黙っていたってどう言うことだ?
「どうもこうもないわよ! あんたも知ってたんでしょ? 有希のこと」
知ってたって何をだ? まさか長門が宇宙人ということに気付いたのか!?
いや、こいつに限ってそれはないだろう。万が一気付いてしまっていたら
その辺りにうようよ宇宙人がさまよっているかもしれないからな。
「ああ、それについては僕がお話しましょう。涼宮さんが少し落ち着くまでの間、ですけどね」
頼む。この中だとあとはおまえしか聞けそうなやつはいなさそうだ。
で、一体ハルヒは何を聞いて長門をあんなに問い詰めてるんだ?
「その事なんですが。詳しいことは長門さんからお聞きしたでしょう?
でも、それをそのまま涼宮さんにお話することは出来ません。わかりますよね?」
それぐらいなら解るさ。バカにするな。
「失礼。で、僕が部室に来た時ですが、そのちょっと前に涼宮さんがやってきていたようで。
平行世界の長門さん……長いので長門Bさんとしましょうか。
を見つけてしまったのです」
まあそれはそうだろうな。部室に入れば嫌にでも目に入る。
「しかし、そこは涼宮さんです。一目見ただけで長門Bさんだと見抜き、誰だ!
と問い詰め始めたのです」
あいつ、変なところで鋭いからな。それでどうして長門に詰め寄るんだ。
「僕が部室に入った頃には長門Bさんが読書。その前に涼宮さんが立ち塞がり、問い詰めている。
その周りを朝比奈さんがうろちょろしている、といった具合でした。
流石にこのまま放って置けないので、長門Bさんに了解を得て、彼女を長門さんの双子の妹、
ということにしたんですよ。いやあ、それにしてもさすが長門さんの別の可能性。
話が早くて助かりました」
なるほどな。それであいつは一人仲間はずれにされていたと勘違いして怒っているんだな?
「つまりはそういうことになりますね」
「ちょっと、キョン! あんたも同罪よ!」
ついに矛先を俺に向けてきた。さて、さっさと機嫌を取り戻してもらおうか。
「そんな事言うな。俺だってたった今聞いたところだ。それに、黙っていたって
しょうがないだろ?」
「そりゃあそうだけどさ…うん、まあいいわ。それよりも!
あなた、名前なんて言うの?」
そう言って、ハルヒは長門Bに名前を尋ねていた。
……頼むから長門有希とだけは名乗らないでくれ。
「……長門ユウキ」
「そう、ユウキって言うの。 ……何かややこしいわね」
俺も同感だ。おい、もうちょっとマシな名前は無かったのか?
「彼女の人権を最大限に尊重した結果、あのような名前に。
要はこちらの長門さんと区別がつけばいいのですよ」
それはそうなんだが。 きっと呼ぶ俺たち自身が混乱するぞ。いや、絶対に。
「頑張ってくださいね。間違えたら後が怖いかもしれませんよ」
どうしていつも俺にばっかり振るんだ。たまには自分でも関ってくれ。
「それは出来ない相談です。非常に残念です」
顔が全然残念そうに見えないんだがな。まあいい。これ以上言っても埒があかない。
それよりも、どうしてお前もそこまで情報に詳しいんだ?
長門が増えたことなんてここに来るまで解らないだろう?
それに別の可能性うんぬん言ってたがお前は何処まで知っているんだ。
「ここは禁則事項ということで一つお願いします」
……同じ台詞でもお前が言うと何か腹が立つな。
「で、だ。どうするんだ? 長門」
「「何が?」」
うおっ! 二人同時に反応するな! ただでさえややこしいんだ。
せめてどっちか一人だけ振り向いてくれ。
「キョン。今のはあんたが悪いわよ。
有希もユウキも姓は『長門』よ? きちんと名前で呼ばないとどっちが区別つかないじゃないの」
それもそうだな。じゃあ長門姉と長門妹と分けるのはだめなのか?
「あんた、それ本気で言ってるんじゃないでしょうね?」
ハルヒがもの凄い険悪な表情で睨んできた。
俺はまだ何も間違った事は言ってないぞ。
「まだって? 何か言うつもりだったの?」
あ、朝比奈さんまで…
もういいです。この話題は止めときましょう。で、問題はこれからの事だ。
「それは問題ない。彼女のこの学校への転入手続きは先ほど済ませたばかり。
明日からは、何の問題もなく授業に参加できる」
……何の問題もなく、ね。
色々と問題が山積みのような気もしないでもないが。
「そう? 許可だけ取っちゃえば特に問題はないと思うけど?
ちゃんとうちの制服だって着てるしさ」
二人の長門はどっちも北校の制服を着用していた。どうやらユウキの方はその格好で
こっちにやってきていたようだ。
「んー。今日は取り合えず解散でいいでしょ。有希もユウキの事があるし、
今日は顔見せだけっていうことで」
そうだな。たまには早く終わってもバチがあたらないさ。
それに、色々と長門に聞きたいこともあったからこっち的にも好都合だ。
「それじゃ、また明日ね! あ、そうだ。有希! ユウキもSOS団の一員に入れてもいいわよね?」
「問題ない」
「じゃ、明日もここで会いましょ!」
そう言ってハルヒは颯爽と去っていた。
「じゃあ、わたしも今日は失礼します。ちょうどお茶の葉が切れそうだったの。
帰りに補充してきます。それじゃあね」
朝比奈さんも、そそくさと帰っていった。やっぱり長門に苦手意識をもっているのだろうか。
それも今日は二人もいるからな。まあ、朝比奈さんなら問題ないか。
「では、僕もおいとましますよ。ちょいと調べたい事ができたのでね」
ああ、そうしてくれ。長門とちょっと話がしたいんだ。
「何か有益な情報がわかったらこちらにもリークしてくださいね。こちらの方でも解り次第
連絡するようにしますので」
「善処しよう」
古泉は苦笑を残して部室を去っていった。
さて、長門。これからどうするんだ?
「わたしを連れて家に帰る。他に行くところも特に無い」
長門有希の方が答えた。
「そうか、何かあったらすぐに連絡をくれ。可能な限り答えることにしよう」
こくっ、と長門有希が頷いた。ユウキの方はじっとそのやりとりを見つめていたようだ。
「そう言えば、お前のことはユウキって呼べばいいのか?」
こくっ、と長門ユウキが頷いた。さすが長門。反応も全く同じだ。
「…………」
ん? どうしたんだ? 長門。こっちをじっと見て。俺の顔に何かついてるか?
「何でもない」
何故かいつもよりも視線が痛いような気がする。
長門がこんな視線をするのは今までで初めてじゃないだろうか?
「それじゃ。わたしたちももう帰宅する。また、明日」
そう言って長門はさっさと部室を出た。ユウキを部室に残したまま。
……っておい! こいつを置いていってどうするんだよ!
俺が長門の後を追いかけようと部室を出ようとしたとき、背中に少し抵抗を感じた。
振り返ると、長門ユウキが上目遣いで背中を引っ張っていた。
「心配ない。あのわたしは玄関で待ってくれている。心配してくれて、ありがとう」
ほんのりと顔を染めて言う長門ユウキ。この表情、この仕種。もの凄くデジャブを感じるが―――
「また、明日」
長門ユウキがそう言って、小走りで部室を後にした。
ユウキの長門らしくなさに多少の違和感を感じつつ、さっきのデジャブの元を必死に探しながら
俺も部室を後にした。
さて、明日になればユウキが消えていると言うわけではないだろう。
明日からいったいどうなってしまうのだろうか。
……一つ言えるのはハルヒの遊び道具が一つ増えたと言う事だろうか?
―――ハルヒ。頼むから大人しくしててくれよ? せめてあいつがいる間だけでもいいからさ。
まあ、あいつなら絶対に何か行動を起こすだろう。なぜなら、部室を出るときのあいつの目。
きらきら光っていたからさ。SOS団を立ち上げようと考えてる時とほぼ同じ目をしていたからな。
せめて、俺にあまり苦労させないで欲しい。そう言う淡い願いをこめて空に輝く一番星を
見上げながら帰路の途に着いた。
<つづく>
書いて放置&続き書いてたものその2
『長門さん、分身の術!?』 (嘘)
投下してしまいました。
はい、やりすぎてます。ごめんなさい。
次投下予定はイージスの続きの予定です。
ちなみにこの長門〜は全3〜5章くらいで完結予定の中編のつもりなのであしからず。
年内に2章投下予定してますので気長にお待ちくださるとありがたいです。
>>753 まさかまだあの一言覚えてる方いると思ってませんでした、
って言うか自分もそんな事言ったなぁとか思い出したくらいだし;
うぉう!いつの間に!
GJです!
>>773 いえ、過去ログ流し読みしててたまたま見つけただけですよ
そんなことより127氏ほどばしるほどグッジョブです!
でも平行世界長門の名前は沙希とか志希とかのほうが良かったかも…
776 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 21:38:48 ID:3JHLHZ1g
3Pを期待しつつ
GJ
いいね3P、ぜひ見たい。
>>775 >志希
直死の魔眼の人?
>沙希
俺の姉貴?
>姉貴
詳しく
ただ単に俺の姉貴の名前
字違うじゃねぇか
長門「教えてあげる。これが、モノを殺すと言うこと……」
長門が改変した世界と平行世界は別物と考えてよろしい?
785 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 16:55:42 ID:tIJnTa8o
ageとくか
24時間以内に作品が一本も投下されなかったらハルヒナ草の続編を書く。
ああ、突っ込みたい。
激しく突っ込みたい。
どちらにせよ投下が来るんだからまぁいいじゃねぇかw
さてと…24時間以上過ぎたわけだが
しかしイージス意外と少ないね。
ひーくん×巴とかもうちょいあるかと思ってた。
やはりひーくん極度に枯れ過ぎなのが問題なんだろうか。
少なくともユキちゃんほどではないだろうけど
やっぱ絶倫のキョンに比べると押しが足りないな。
12月23日。俺が目を覚ましてから2日たった。
俺は12月18日に階段から落ちて意識不明の状態になり、この病院に運ばれた。
そして目を覚ましたのが21日の午後5時で、それからこの病院で2晩過ごしたということになっている。
実際は誤作動を起こし、世界をまるごと改変した長門を元に戻しにいったときに朝倉涼子に刺されて意識不明の重体にされたのだが、
どうやらこの世界ではなかったことになっているらしい。釈然としない感じはあるが、そんな些細なことはどうでもいい。
一番の問題は、その朝倉に刺されたときにウィルスだかプログラムだかを注入されて、毎日だれかとセックスしないと生きていけない身体にされたことだ。
その日は朝から問診触診採血に検尿、CTスキャンとありとあらゆる検診を受けた。
なんで頭を打って入院したのに検尿が必要なんだと本気で悩んだが、まあ病院側にも色々言い分があるのだろう。
検便をもってこいと言われなかっただけマシとしておこう。
検査の結果はすべてシロ。明日には退院できるということになったが、一番深刻な問題はいまだ解決していない。
肝心の朝倉ウイルス(と呼ぶことにした)は、地球の技術では治療することはおろか、発見することもできなかったようだ。
まあ、たいていの傷は一秒で直してくれるスーパードクター長門ですら治療に3日かかるほどの悪性ウィルスなのだから
仕方ないといえば仕方ないのだろう。
そんなことで、今はヒマと身体を持て余しながら病室で食っちゃ寝を繰り返している。
「キョンっ!死んでないでしょうね!?」
バンッ!!と、スライド式のドアが勢いよく開く。確認するまでもない。ハルヒだ。
ああ何とか生きてるさ。ただ明日も同じように生きていられるかは保障できないけどな。冗談抜きで。
それより今日はいつもより早いな。SOS団の活動は休みか?
「古泉君と有希とみくるちゃんがしっかりやってくれているからキョンは心配しなくていいわよ。
それより、あんた忘れていないでしょうね!?」
何のことだ。目的語をすっ飛ばして話されても何のことだがさっぱりわからんぞ。
「みんなを心配させた罰として明日のクリスマスパーティー一発芸をやるってことよ!もうこれは決定事項なんだから覆らないわよ!!
そうね、トナカイの着ぐるみを着てピンク・レディーの『UFO』とマイケル・ジャクソンの『ムーンウォーク』を熱唱してもらおうかしら?
もちろん振り付けつきで歌いなさいよ!!」
もはや罰ゲームを通り越して拷問の域に達しているな、それは。
ついでに言わせてもらうが、俺はピンクレディーもマイケルジャクソンも両方とも名前だけしか知らん。どう考えてもネタが古すぎるだろ。
「だったらヒゲダンスでもやってもらおうかしら。古泉くんの投げるピンポン球を口で受け止めるってのも中々面白そうね」
…本気でお前は本当に高校生なのか問い詰めたい。
そんな、他愛もない言葉のやり取り。
なんだかんだ言いながら、明日はやってくると信じて疑っていなかった俺に
『それ』は、訪れた。
ズキン。
脇腹が痛んだ。
初めは少ししびれたぐらいしか感じていなかった。
それは瞬く間に全身に広がり、やがて激しい痛みへと変化した。
例えるなら、全身に高圧電流を流されているような――――――
「あっ、ぐっ!ぐああああぁああああ!!!!」
痛い。いたい。イタイ。痛痛痛痛イタイイタイイタイ――――――
俺はまるでクスリの切れたヤク中患者のように悲鳴を上げ、ベッドの上をのた打ち回った。
「か…は……ぐっ!ぐああ!!!!」
あまりの痛みに息さえまともに出来ない。痛い。脇腹。冷たいナイフ。朝倉の微笑――――あの日の出来事が脳裏に過ぎる。
痛い。それ以上に怖い。死ぬのは嫌だ。助けてくれ、長門。ながと――
「ちょ…キョン!大丈夫なの!!!」
俺の尋常でない苦しみ様に度肝を抜かれたハルヒが俺の顔を覗き込んでくる。
手を伸ばせば届きそうな距離。死にたくない。生命エネルギー。粘膜。迷ってるヒマはない――
俺は死に物狂いでハルヒの頭を抱き寄せ、ハルヒの唇を奪った。
「んむっ!?ん、んんーーーーー!!!!!!!」
ただキスするだけではなく、舌をねじ込みハルヒの舌を絡めとる。一瞬の早業だった。
たった数秒のやりとり。俺は痛みが和らいでいくのを感じ、ハルヒを離してベッドに勢いよくぶっ倒れた。
「はあ、はあ…こ、このスケベ!!!!」
ハルヒは怒りと羞恥に頬を赤く染め、右手を振り上げる。 ハルヒが右手を上げるのとほぼ同時に、俺の手がハルヒの左手を掴んだ。
ハルヒは自分の手を握る力の弱弱しさに驚き、右手を振り上げたまま硬直した。
「ちょ、ちょっとキョン。…マジなの?」
ハルヒの顔が蒼白になる。くそ。痛みはある程度和らいだが身体が全然動かない…
…身体が重い。動かない。天井がやけに遠くにある。
ふと俺の身体がベッドをすり抜け、落ちていくような感じがした。
肉体から意識だけが離れ、落ちていくような感覚。 沈んでいく。 必死の形相のハルヒがあんなに遠くに――――――
――気づいたら暗闇の中に立っていた。
いや、座っているのかもしれない。立っているかもしれない。
浮いているかもしれないし沈んでるかもしれない。止まってるかもしれないし流されてるかもしれない。
目を閉じてるのかも開いているのかも、これが夢なのかも現実なのかも分からない。
俺は生きているのか、それとも死んでいるのか――――
暗闇の中に光が現れた。光は裸の女の姿になり、俺に語りかけてきた。
――こっちにいらっしゃい、と
女が笑う。氷の微笑。どうしても名前が思い出せない。 ただ、俺の本能が「こいつは危険だ」と訴えていた。
――こっちにはおいしいパンと紅茶、それにいつまでも眠れるベッドがあるわ。
好きなだけ食べて、好きなだけ休んでいいのよ
女が手招きする。悪いが俺は米食派だ。それにここ最近は睡眠時間も十分足りている。他を当たってくれ。
女が笑う。女が一歩、俺に近づく。
俺は必死に逃げようとするが、いくら足掻いても女との距離は一向として離れることはなかった。
女が歩みを進めた分だけ、俺との距離が縮まっていく。一歩、また一歩―――
――女が、俺の目の前に立った。
――さあ、永遠の快楽の夢を見続けましょう。あなたの大好きな長門さんも待ってるわよ。
犯し犯され侵し侵され汚し汚され散らし散らされる、そんな奈落に一緒に堕ちましょう――――――
女が手を伸ばす。 嫌だ。 俺をそんなところに連れて行かないでくれ。 助けて。 助けて――――――
女の手が俺の腕をつかむ直前――――
突然、世界に光が戻った。
「起きなさー――――――いっ!!!!」
悪夢から目覚めた俺が最初に見た光景は、今にも泣きそうなハルヒの顔だった。
ハルヒは大声を出しながら、俺の寝巻きの襟をつかんでぶんぶん振り回す。…おいハルヒ、お前は俺を殺すつもりか?
「うるさいうるさいうるさい!生きてるなら返事ぐらいしなさい!!
いきなり半目開いたままピクリとも動かなくなるし!揺すっても引っ叩いても全然反応なかったから本当に死んだのかと思ったわよ!!!」
さっきから頬がじんじん痛いのはこいつのせいか。少しぐらい手加減しやがれ、このバカ。
「…悪かったわね」
なんともばつの悪そうな表情でそっぽをむくハルヒ。まあそんなことはどうでもいい。問題なのは…
試しに指を少しだけ動かしてみる。途端に爪の間に針を刺されたような激痛が走った。
…指一本動かしただけでこの痛みだ。ヤバすぎる。
俺はさっきからマウントポジションをとったままのハルヒを見上げ、この状況をどう切り抜けるべきか考えた。
ハルヒに手を出すのと、このまま死ぬのとどっちがマシだろうか?死ぬのは絶対に嫌だが、だからといってハルヒに手を出すのもリスクが高すぎる。
ハルヒと目があった。全く、素材はいいのにな。勿体無い。
俺に顔を見つめられたハルヒは、顔を赤らめて俺から視線をそらす。
朝倉ウィルスにやられて心身ともに弱っていたからかももしれない。何を血迷ったか俺は、そんなハルヒの仕草を見て、ほんの少しだけ
涼宮ハルヒを可愛らしいと思ってしまった。
「と…とにかく!明日のクリスマスパーティーまでには完治させてきなさいよ!絶対なんだから!!
もし休んだりなんかしたらトナカイの格好でグランド10周よ!!!」
よくもまあそんなに次から次へと罰ゲームが思いつくな。新陳代謝の活発な脳で本当に羨ましいよ。
だがそんな罰ゲームは必要ないぞ、ハルヒ。俺だってせっかくのハルヒ鍋をみすみす食い逃すつもりはないし、
このままくたばって朝倉ワールドに監禁されるつもりもさらさらない。だから、ハルヒ――――――
「ごめんな」
俺はハルヒに『力』を使った。
以上、前編終わり。後編は今から書く。
キョンが身動きするのもつらいってことはハルヒのご奉仕プレイ!?
GJ!
次回を期待してます
米食派とうるさいうるさいうるさい!にワロたw
漲るほどグッジョブ!!
朝倉ワールドに堕ちたいと思ったのは俺だけ?
GJ!!
ちょっとだけなら朝倉ウイルスに感染してもいいかも
803 :
128:2005/10/17(月) 06:09:58 ID:SVgRajdd
嗚呼……気がつけば幾星霜……
仕事があるというのに寝ないで書いてました(;´д`)
最近スランプ気味で全然書けない状況にあって皆さんにはご無沙汰をかけました。
兎にも角にも続きです
804 :
128:2005/10/17(月) 06:12:19 ID:SVgRajdd
「はぁ…はぁ…」
俺も座り込みそうになるが、如何せん体が動かせない。
どうしようかとだるい頭で考えていると、長門が
「ん……」
顔に付いた俺の精液を指ですくってそのまま
「はむ……ん…」
口でそれを舐め取った。
「んっ……ちゅ……ぺろ…」
全てをすくい取って口中に納めると、今度はそれを飴を転がすように吟味し始めた。
「ん……んくっ…」
長門が……俺の精液を味わって飲んでる…。
それを見ただけで俺の愚息は、元気有り余ってると自己主張するかのように復活し始めた。
「うふふ……ふたりとも…いいわぁ……」
横から先生の声が聞こえてくる。
「もっと…もっと乱れなさい……先生が許してあげる」
先生が言った瞬間体が動き出し、その場に跪いた。
正面に長門の顔がある。
とろんとした漆黒の瞳を顔の奥で揺らしている。
「……………」
長門はそっと俺の頬に手を添えた。
そしてそのまま―――
805 :
128:2005/10/17(月) 06:13:42 ID:SVgRajdd
「ん……」
俺の唇に自分の唇を重ねてきた。
先程あれだけのことをされたのに――あのときは無我夢中でそれどこではなかったのかもしれないが――頭の中が急激に熱くなってくる。
長門とキスしてる。
なぜかそれだけで全身の血液が沸騰しそうになる。
「ん…んむ……ちゅっ……ちゅぅ…」
長門は俺の目を見つめながら夢中で唇を貪ってくる。
俺も見つめ返しながらそれに合わせる。
体が自由に動くようになったことに気付いて、俺は長門を抱き寄せた。
なんだかこの行為だけで長門有希という存在の全てがわかってしまった気がする。
「あらあら……有希もキョンくんもラブラブなのね」
横から先生の声だけが聞こえてくるがそんなもん知ったこっちゃない。
お互いの唇を重ねあう行為だけに没頭する。
「しようがないわね……ホントはもっと遊ぶつもりだったけど…」
「ん……んは…んん……ちゅ」
長門の舌が俺の唇を割って入ってくる。
俺も負けじと、入ってきた長門の舌に自分の舌を絡める。
「キョンくんにはサービスしといてあげるわ。たっぷりその娘を愛してあげて」
なんだか気になるようなことを言ってるけどやっぱり気にしないで舌を絡めあう。
「(私の娘を……よろしくね)」
806 :
128:2005/10/17(月) 06:15:29 ID:SVgRajdd
跪く体勢に疲れて長門を押し倒して床に―――
ぽすっ
「………?」
なんだ?ウチの学校の床はいつからこんな柔らかくなったんだ?
長門も同じことを思ったのか、二人で視線を少し横にずらした。
とりあえず床が白い。
ついでに言うなら途中で白い床が途切れ、その下からフローリングの床と絨毯が見える。
「え……?」
そこまできてようやく気付いた。
今俺はベッドの上にいる。
しかもここは
「長門の部屋……?」
ちょっと殺風景なところを見る限り、間違いはないと思う。
「……どうなってんだ?」
俺が理解不能かつ思考停止状態に陥りかけたそのときだった。
「……くすっ」
俺のすぐ下から笑い声が聞こえた。
「くすくすっ……」
俺は我が目と耳を疑ったね。
だけど疑ったところで目の前で起こってる出来事が真実だ。
長門が笑ってる―――。
それも誰の目からもわかるくらいの笑顔で。
「ごめんね」
長門が表情豊かに微笑んで言葉を紡ぐ。
なんだ?また先生の罠か何かか?
「ううん……そんなんじゃないよ」
じゃぁ一体これは?
場所どころか長門の性格まで変わっちまったのはどう説明つくんだ?
「私は何も変わってないよ……変わったのは場所だけ」
そう言ってまた長門は笑った。
まずい。
これは毒とか麻薬レベルの笑顔だ。
普段見せないせいだからだろうか。
長門がいつもの一億倍可愛く見えてしまった。
「私はただ……キョンくんの前なら素直になろうって、本当の私を見せようって決めただけだよ」
ホントの自分?
じゃぁ今までの長門は?
……わからなくなってきた。
「くすっ……順番に説明するから……とりあえず起きよ?」
807 :
128:2005/10/17(月) 06:17:14 ID:SVgRajdd
「つまり、場所が変わったのは先生が気を利かせたってこと?」
「そう。霧花さまが私たち二人だけを空間跳躍させたの」
5分後―――。
俺は長門から場所がいきなり移動したことについて説明された。
「空間跳躍って……そんなことできんのか?」
「うん。霧花さまならできる。私には使わせてくれないけど」
そう言ってまた微笑む。
「OK、場所が移動したことについてはわかった」
次は長門自身についてだ。
俺が言うのもあれだが、長門は無口・無表情で、いつも本を読んでいてそれ以外のことにはあまり興味を示さないような感じの女の子だったはずだ。
「以前、世界を改変した私がいたよね?」
ああ、眼鏡を掛けてて普段の長門より口数とか表情が多かった。
「あれが、本当の私の一端。いつも喋らなかったり表情を殺してるのは、ハルヒの周りに他の勢力からの派遣者がいるから」
驚きだ。どちらかっていったらあっちの長門の方が偽者だと思ってたんだが。
「どっちも私だよ。偽者なんていない」
そうだな。
なんだか性格とかそんなもんはどうでもよくなってきた。
目の前にいる長門は長門だ。それ以上でもそれ以下でもない。
「うん、ありがとう。でね…」
長門は微笑んだかと思うと急に頬を染めて、上目加減で俺を見ながら
「二人だけのときは……有希って呼んでほしいの」
照れくさそうに呟いた。
「ああ、いいぜ。むしろ大歓迎だ」
「ありがとう」
有希は、にこっと微笑んでみせた。
と、そこで「話は終わったろ?」と言わんばかりのタイミングで
ぐぅぅぅぅぅぅぅ
俺の腹が鳴った。
「くすくすくすっ。そういえば、もう夕ごはんの時間だね。待ってて、何か作ってあげる」
有希はベッドから降りると、ドアを出てリビングに向かっていった。
808 :
128:2005/10/17(月) 06:21:23 ID:SVgRajdd
とまぁエロ少ないっていうか全然ないけどここまで書けました
ていうか腕落ちてるかも(;´д`)
俺って才能ないなぁ_| ̄|〇
まぁがんばって最後まで書いていきたいんで気長に待ってくれれば幸いです
他の職人さん、とってもGJなものばかりです
お互い切磋琢磨していければいいもんです(ノ∀`)
おひさグッジョブ!!
おおネ申降臨か。長門の変わりっぷりにたまげたがオチがあるんかな。なんにしろ乙です
長門的豹変話乙!
GJ!!
128氏乙です。
新刊の表紙はいつ頃公開されるのでしょうか?
ああ、早く長門の表紙が見たい…。
みなさん本当にありがとうございます(ノ∀`)
今回は起承転結の転だったのですが…
転がしすぎてさいの目が1から6に変わるほどです(何
まぁもっと腕上げて出直してきまつ(´・ω・`)
@2回ほどで完結を目指してますが……
(;´д`)いつになんのかね…(みなさんお願いだから気長に待ってて
おうともさ!
続けてくれるだけありがたい!頑張ってくれ!
キョンの昔の女ってのがむっちゃ楽しみだ
今月の靴読みてぇ。
巴のSSキボン
819 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 00:07:38 ID:T4lJOGfw
☆ゅ
エース読んだ。
前回に戦闘シーンがあったためか全体的にパワーダウンした感じがあるが
それでも十分に面白かった。
しかし朝比奈さんのあのセリフだけは許せん。なめとんのか?
朝比奈さんがなめるの?
いや、朝比奈さんをなめるんだ。
相手は一体誰だろうか
鶴屋さん以外は認めん。
シャナえろいなー。
827 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 20:48:31 ID:/3T1tayB
>>825 一瞬 シャミえろいなー。に見えたorz
↓
シャミセンが朝比奈さんを舐めるに脳内変換されたorz
むしろ朝比奈さんが舐める
長門画さらにキボ(ry
板違いの要求すんなハゲ
脊髄反射的に罵るなよこのツンデレ野郎。マターリしろっての。
>>830 >>829は同人誌の表紙だったとおも。ぐぐれ。
・・・長門有希で検索かけても、あんまり出てこないんだけどな。
>>832まじかよ。
うはっwwwかなり欲しいwwwwwww
>>832 グーグルのイメージ検索で12件しかねえyo
>>835 前は表紙でやられ、今回は挿絵にやられた……。
今からザ・スニーカー買いに行ってきますノシ
そりゃ「えぇっ!?」だよw
>>829の同人誌、持ってるけど中身は微妙。
そのCGも加工されてるね(同人表紙は局部と液体の描写がない)
本編よりゲスト4コマの方が面白かった。
HP閉鎖してるっぽいので、とらのあなで見つからなければアウトかな。
スレ違い御免。
加工かよwwすげぇな
長門の清潔で綺麗な顔を白い汚い臭い精液で汚すのは本当に気持ちいいね。
狂ってる
843 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:32:25 ID:XoFO1rq4
>>842のかわいいリアクションにヽ(`Д´)ノ ボボボボボボッキアゲ
あ……
ハルヒ最新巻まだ買ってないや
845 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 15:28:07 ID:XoFO1rq4
俺なんかその前の短編も買ってないぜ。
最新刊はいつの間に出たんだ?
最新刊ってハルヒの陰謀だよな?
そう、それ
そう、長門が表紙のやつ
( ´,_ゝ`)ハイハイ
で、靴の定期購読申し込んだ香具師に
のいぢたんの書き下ろしイラストは届いたのか?
>>851 んにゃ。今号はされ竜。
まあ、前号の次号予告から予想はしていたが……。
854 :
526:2005/11/04(金) 23:22:42 ID:HloR7kje
前回、読んでくれた方々に感謝します。レス、とても励みになります。
以下、『涼宮ハルヒ』もののSSになります。ご注意ください。
古泉主催の推理劇、年越しのソバに全員揃っての新年の挨拶、にぎやかな騒ぎのうちに大晦日の行事は滞りなく終了し、
多丸(兄)氏の提案で、うつらうつらし始めた朝比奈さんが本格的に船を漕ぎ出す前にお開きということになった。
それ以外の面子も、程度の差こそあれ眠そうだったしな。
朝比奈さんは鶴屋さんや妹と連れ立って一足先に部屋に戻り、古泉も意味ありげな含み笑いをチェシャ猫のように残して退場し、
長門はいつの間にかいなくなっていた。
気がつけば、眠い目をこすりながら周囲にひと気がないのに驚いている俺と、
何故かまだその辺をうろうろしていたハルヒのふたりだけで廊下を歩いていた。
鶴屋家のペンションは、睡魔に頭を占領されつつある俺には道に迷うほど広く感じられた。
深夜になっても依然元気なハルヒに先導されていなければ途中で遭難していたかもしれんな。
全館暖房では凍死はおろか風邪だってひかないかもしれないが。
孫娘に手を引かれる夜行癖のある老人のように、ハルヒに手首を握られて延々引きずられていた俺は、
昨日の雪山遭難の疲れがまるで残ってないらしいハルヒの後姿に不覚にも感心しそうになったが、すぐに思い直した。
目蓋が店じまいしかけてた朝比奈さんは言うに及ばず、古泉の笑顔もいつもの嘘くささを表現し切れて
いない気がしたし、長門が食欲を回復させていたのにはほっとしたがそれでもまだ完全に復調したとは言え
なかったように思う。全員、昨日の一件がそれなりに堪えているんだ。
それは俺も例外ではなくて、少し気を抜くと廊下の壁と正面衝突しそうになる。ハルヒは概ね蚊帳の外にいたからその分疲れも少ないんだろうさ。
当人はアレを集団幻覚だったと思ってるわけだしな。
「着いたわよ!キョン!起きなさい!」
いきなり耳もとで聴き慣れた騒音。俺は頭をふらつかせながら抗議する。
おい、眠りこけた乗客を起こすときはもう少し気を使うもんだぞ。
「新年早々世話かけた上に馬鹿な冗談言わないでよね。夢見が悪くなるわ!初夢がつまらない内容だったら罰ゲームにあんたを――」
俺は早々に降参した。
すまなかった、悪かった、だから…寝かせてくれ。
「ふん。まあいいわ。この続きは明日の朝ね」
ああ。いいとも。だから。
「わかったわよ!言っとくけど、あたしだって眠いんだからね。もう寝るわ」
うん。それじゃあ。
「おやすみ、キョン」
おやすみ。
ハルヒは部屋に引っ込みかけてから、すぐにドアの陰から顔だけ突き出した。
「あと、キョン。もしもこういう状況で煩悩まみれの男がいかにもやりそうなことをしたら、どうなるか――」
勢いよくまくしたてて、そこで変な顔をした。あたし前にも同じこと言ったっけ?みたいな表情だ。
御名答。
「――じゃあ、とにかく、そういうことだからね!」
ハルヒはよくわからないまとめ方をしてバタンとドアを閉めた。
さて。
ぼんやりと突っ立ったまま、俺は“煩悩まみれの男”がこの状況でしそうなことを幾つか想像してみた。
風呂覗きじゃないことはわかるが。なんだろうね。
シャミセンがどこからともなく現われ、俺の足に身体をこすりつけた。
その頭をひと撫でし、ついでにあくびを一つしてから、俺は愛しい仮の宿のドアノブを回した。
眠りについて多分それほど経たない頃に、俺は目を覚ました。
頭が少し熱かった。
風邪をひいたかな、とおぼろな意識の中で考えて、それからすぐ目の前至近距離の暗闇に浮かぶ影に
気付いて思わず声を上げそうになった。
なんだ。シャミか?あの三毛猫が飼い主様の顔の上に寝そべっていやがるのか?
だが三毛猫は宙に浮いたりはしないだろう。ふざけた紳士口調で喋っていたあの当時ならいざしらず、今
や性別以外は正真正銘の凡猫と化したあいつに、そんな魔法が使えるわけがない。
それは俺の額に何か温かいものをのせていた。接触面はすべらかで、別に不快な感触じゃあなかった。
更に鼻腔をくすぐる石鹸の香り。それだけで、とりあえず危険はなさそうだと安心した俺は寝惚けてたとしか
言いようがないな。
よくよく注意して見れば、誰かが俺の上に身を乗り出しているんだとわかった。誰かさんは俺の額に自分
の小さな額を合わせていて、そこから体温がつたわっているわけだ。その人の長い髪がふたりの顔の横を紗
幕を垂らすように流れていた。
俺は何故この人がここにいるんだろう、と廻らない頭で考えていた。誰かさん、なんてまどろっこしいな。
誰だかわからなかったわけじゃないぜ。すぐ目の前に、いつものあの楽しそうな瞳があるんだからな。
至近距離で俺を観察する大きな瞳。
その人は、いつもとは明らかに違ったトーンの声で、囁いた。
「おはよう……キョンくん」
状況を把握しかねて反応が少し遅れたが、それでもどうにか早過ぎる朝の挨拶を返す。
「……おはようございます、鶴屋さん」
鶴屋さんは俺のベッドに手をかけて上体を支えながら、覗き込んでいた。
俺が身じろぎすると、鶴屋さんはくるっと身を翻させて、窓の近くに移動した。
白いネグリジェの裾がマントのように足もとでふわりと浮き上がる。
俺は混乱したまま、寝ぼけまなこを向け、
「……ええっと、鶴屋さん……ですよね?俺、寝ぼけてるわけじゃないですよね?」
鶴屋さんはいつもよりも抑えた笑い声で、窓がまちに後ろ手に寄りかかり、
「寝ぼけてないよっ。だって、キョン君はまだ起きてないんだもの。これは夢だからねっ」
意表を衝かれて、俺は重ねて惚けた質問をする。
「ああ、っと。これは、ハルヒのあれですか、ドッキリカメラ的な企画っすか?」
鶴屋さんはおかしそうに首を振る。
「……じゃあ、古泉の劇の続き?」
首を振る。カーテンの隙間から差し込む月の光が、波打つ鶴屋さんの黒髪を輝かせ、肩からカーディガン
をひっかけた就寝前の姿が闇の中にくっきりと描き出される。俺は感じるはずのない眩しさに目を細めた。
「違うよっ。ハルにゃんも古泉くんも今頃はぐっすり夢の中さっ。もちろん、長門ちゃんもみくるもねっ」
鶴屋さんは俺に背を向けると、音をたてずにカーテンの端を持ち上げた。
「それにね、キョンくんが今いるのも夢の中なんだよっ」
窓の向こうには静かな暗闇と月明かり。風が吹いたのか杉の木立ちが揺れ、帽子のようにかぶっていた
雪が音もなくすべり落ちた。
窓際にたたずむ鶴屋さんの笑顔だけが生きているものの全てのような、奇妙な静寂。
「夢、ですか」
……真夜中に部屋に忍び込んできた年上の友人が意味不明な発言をするのは、確かに夢の中の話
みたいですが。
ハルヒその他絡みでないなら、これは鶴屋さん個人の新年初ジョークか。ハルヒに酷評された俺が言うの
もなんですが、いささか観客を置き去りにしている観が。
まあ、初夢の登場人物が鶴屋さんってのはそう悪くないな。朝比奈さんが一緒ならなお良かったが。どう
せならメイド服で。ああ、ついでに長門やハルヒがいたって悪くないさ。どうしてもってんなら、古泉もな。
俺がいよいよ寝惚けたような事を空想していると、よく通る明るい声が、いつもより幾分控えめな音量で、
「おいでませっ。初夢特別ツアー、あたしの秘密の屋根裏部屋にご招待だよっ」
鶴屋さんはすっと近寄り、困惑している俺の手をとった。俺は強引な先輩の細い腕に引っ張られるまま
に立ち上がった。振り払う理由もなかったんでね。
「……屋根裏、部屋」
ご幼少のみぎりに鶴屋さんが過ごされたという、あれか。
俺は寝巻きのまま、にこにこ顔の夢の精に連れられて、戸惑いながら歩き出す。
これはあれか、また何かおかしなことが起きているのか?
ハルヒがわけのわからん理由で鶴屋さんを俺の部屋に連れてきた?それともここにいる鶴屋さんは幻の
館に出現した長門作成の朝比奈さんと同じく誰かがこしらえた偽者とか?
それならもう少し、視覚的サービスがありそうではあるが。
大人っぽく微笑む鶴屋さんは上等そうな生地のネグリジェの上から藤色のカーディガンを羽織っている。そ
の姿は昼間の鶴屋さんの印象からは想像できないほど、よく似合っていた。偽朝比奈さんのように男の妄
想を具現化したしたような扇情的な姿でこそなかったけれど、視線を引きつけられずにはいられなかった。
こうして静かな横顔を見ているとそれこそ深窓の令嬢か何かに思えてくる。
基本的に育ちのいい人なんだよな。俺もいつもは忘れているが。
だから、と言えばいかにも現金だが。
適当にスルーして寝よう、と数秒前までぼんやり無難な断りの言葉を練っていたのに、俺の寝惚け頭は
突然考えを変えた。
どういう冗談かはわからないが、付き合うのもいいかもな、と。
美人の先輩から深夜の散歩に誘われてるんだ。健康な高校一年男子としては、ありがたくお受けする
場面じゃないか。
――と、いうような調子のいい思考にはいつもオマケのように……いや、かじりつくようにしてくっついてくる
隣の部屋にいるうるさいやつの顔が例によってふと浮かんだが、任務未完了の責任を感じたのかヒュプノス
が華麗な手さばきで俺のかすんだ頭からアヒル口のイメージをかき消してくれた。
俺は何故か言い訳するように呟く。
たまにはいいだろ、こういうのもさ。
廊下は暗かった。鶴屋さんはロウソクを簡易な燭台らしい金色の小皿の上で灯すと、柄の部分を持って
前方を照らしながら進んだ。
「夢の中だからねっ。ファンタジックなほうがいいっさ」
並んで歩く俺を見上げながら、ケラリと笑う。
それから思い出したように唇に人差し指をあてると、
「しーっ」
俺は何も言ってないじゃないですか。
薄ぼんやりした明かりをサイズの小さい人だまみたいに泳がせながら、鶴屋さんは弾むような足取りですたすた歩く。
RPGの地下迷宮でもあるまいし、いくら広いといってもたかが知れているはずなのに、俺はふたりでどこを
どう歩いたのかすぐにわからなくなった。はぐれて置き去りにされたら困るだろうな。
だが鶴屋さんのしっかりした歩みに迷いはなかったので、俺は安心して任せ切っていた。
ファンタジック、と言っても時計を持った慌て者のウサギを追いかけた少女みたいな目には遭わんだろうしな。例えこれが本当に夢の中だとしても、
先を行くのは鶴屋さんなんだからな、どんな不条理も笑い飛ばしてくれるだろうさ。
などとつらつら考えている俺の頭もずいぶんとファンタジー向きにあったまってきたみたいだ。
案内されるままに上がったり下りたり。幾つ目の角を曲がったときかな。鶴屋さんの歩調が緩くなりどうや
ら目的地に近づいたらしいとわかった。
廊下の突き当たりにあった、少し傾斜の急な階段をのぼる。
足をのせた段が軽くきしむ。鶴屋さんが振り返る。
「この別荘は建てた後で色々足したり引いたりして大きくしたんだけど、ここは一番初めの頃からあるんさっ。だからちょっとボロなんだっ」
階段を上りきると、ロウソクの火のゆらめきが、古い樫の扉を照らし出した。
鶴屋さんは白いネグリジェの首もとから手を入れ、首から下げていたらしい細い紐を引き出した。
俺にロウソクの小皿を持たせて、器用に髪をまとめ紐を頭からくぐらせる。そしてその先で鈍く光る銀色の
鍵を大切そうに握り、慎重に扉の鍵穴に差し込んだ。
鍵は抵抗なく回った。
鶴屋さんは珍しく少し緊張しているように見えたけれど、開錠時のかちりという音に全身の力を抜いた。
「あたしがこの部屋に入るのは、もう何年ぶりかわかんないんだよっ。だから鍵が開かないかもなあなんて
思ってたんだけどっ。当たり前だけど誰かが油さしたり掃除したりしてたみたいだねっ」
珍しいものその二。鶴屋さんは苦笑していた。自分の心配ぶりを笑っていた。こんな顔もするのか――と
意外に思うのは失礼なんだろうな。ところでここは夢の中なのでは。
扉は僅かに金具をきしませながら開き、部屋に久々の訪問者を迎え入れた。
部屋の中は片付いていた。一目で見渡せる六畳ほどの縦に長い間取りに、木製の簡素なベッド、丸テーブル、それにあわせた椅子、
部屋の隅に寄せられたタンス、本棚、両開きの窓、脇に寄せてまとめられたカーテン、全てがあつらえたように小作りだった。
多分これはみんな幼い頃の鶴屋さん用に作られた特注品なんだろうな。
「懐かしいなあっ」
鶴屋さんは部屋の真ん中で楽しそうにぐるりを見回す。
俺は部屋を満たす月光の中で踊るその影に追われるように、ベッドに腰を下ろした。
漆喰壁に背をもたせかけ、その拍子に眠りの粉が舞い上がりでもしたのか、俺はこのまま横になりたくなる。
目を覚ませとばかりに、冷気が色のない煙のように足もとを這った。
「キョンくん、寝ちゃ駄目だよ。これからがいーとこなんだからっ」
窓際に佇む鶴屋さんの柔らかい微笑みが、俺に向けられる。
「ほらっこっから観てごらんっ!」
鶴屋さんがはしゃいだような声で俺を呼ぶ。ここなら声を抑える必要がないんだろうな。
……わかりました。仰せのままに。
俺はよたよたと、外の冷たい空気に近づく。
窓は外向きに開かれていた。俺は窓枠に腕を置き、促されるままに視線を夜の闇に飛ばした。
小さく、息を呑んだ。
覚醒するのに時間はあまりかからなかった。
風景が五感を心地よく刺激し、おれはゆっくりと目を見開いた。
雪原が、視界の限りをパノラマ状に広がっていた。地平線の彼方は闇と溶けあって視認できないが、目
に見える範囲は全てが白い無音の世界だった。
暗幕のような空に滲んだような色の月だけが控えめに飾られている。
通り過ぎるのは雲の影だけだ。
静かな、真夜中の王国。
幼い鶴屋さんは、この光景を怖がらなかったのだろうか。
俺は隣にいる鶴屋さんに目を向ける。
大きな瞳が俺を見返す。鶴屋さんはさっきから、俺を見つめていたらしい、と俺は気付く。
「きれいでしょっ。ここはあたしのお気に入りの場所だったんだっ。ここからの景色は死んだじーさんとあたし
だけのものさっ。みくるにも見せてないんだよっ」
「……凄いですね。雪の上に何もないだけで、こんなに迫力があるなんて」
鶴屋さんは嬉しそうに笑い、頬をうっすらと赤く染めた。
寒いんだろうか。
見つめあったまま、俺にはえらく長く感じられた静かな数秒が過ぎた。
このご招待の意味をようやく動き始めた脳内で改めて検証しなおしながら、俺はなんとなく目をそらそうとする。
俺は本当に、これが冗談だと思ってついてきたんだろうか。
それを制止するように、鶴屋さんが言った。
「キョンくんは、ハルにゃんのことが好きなんだよね?」
整った、意志の強そうな面差しが、いつもの陽気な鶴屋さんとは違った顔をおれに向けていた。
天使の団体さんが頭上を踊りながら通過するだけの間を置いてから、ようやく俺は答えた。
「……まさか」
「じゃあ、みくるのことは好き?長門ちゃんは?」
鶴屋さんは間髪入れずに畳み掛けた。ふたりの顔が脳裏に浮かび、反射的に答えそうになるが、不鮮明な感情が即答させない。
少し躊躇ってから、俺は最早お馴染みの台詞を口にする。
「……長門はそういう事の対象外です。朝比奈さんを嫌う人間なんてこの世にいませんよ」
ふうん、と俺の予想通りの反応を受け流すかのような熱意のなさで鶴屋さんはつぶやき、
それから、なんとなく投げやりな調子で訊いた。
「それじゃあさ、あたしのことは好き?」
…………
…………
まあな、度肝を抜かれたってことはなかったさ。こういう手順を踏むなら、もしかしたらこんなこともあるかもな、
とか心のどこかで想像してなかったわけじゃない。
でもそれはあくまで高坊的な妄想で、現実に起こることじゃないはずなんだ。
大体、あの鶴屋さんが、なんで好き好んで俺なんぞにこんな――
そう思っていたんだがな。
絶句する俺の返事を真面目な顔で待つ鶴屋さん。
しかし俺が混乱したままでいるのを見抜いたのか、こちらの態勢が整う前に二弾目を射出した。
「……あたしは、キョンくんのことが好きだよ」
続けざまに鶴屋軍の爆撃。逃げ惑う俺の脳内軍隊。
「キョンくんのこといっつも見てたんだよ。気付かなかったでしょ?」
あくまで真剣な鶴屋さんの表情に、俺はもう一度言葉を失う。
……そんな素振り、ありましたっけ?全然気付きませんでした。
「……すみません」
俺は台詞のチョイスを間違えたらしかった。鶴屋さんの表情に翳が生まれる。
初めの勢いを失いながら、それでもためらいを押し切るように、鶴屋さんはいった。
「キョンくん、もし良かったらさ、あたしとつきあってくれないかな?」
これが冗談なら鶴屋さんは名女優だ。相手役が大根なのが惜しまれるね。
焦りながら、俺は心の中で馬鹿な台詞を量産する。これ以上口に出さないだけの分別はある――筈だが。
「……キョンくん?」
俺の返答を恐れるように、鶴屋さんは顔を伏せた。
どう続ければいいのか困っているようにも見えた。
草野球で豪快にバットを振ったり、鍋をハルヒや長門と競うようにして食べたり、ケラケラはしゃぎながら雪
だるまをつくったりしていた時とはまるで違う、かぼそく、力ないシルエット。
耳のなかで心臓の音がうるさいくらい響く。
……冗談じゃ、無いんですよね?
言葉の返しようが無い。鶴屋さんの事をどう思っているかと言えば、それは。
俺は息を深く吸う。一息で言い切らないと、途中でくじけそうだったんでね。
「鶴屋さんは滅茶苦茶魅力的です。憧れてる男子もたくさんいますよ。俺も鶴屋さんのことを先輩として好きですし、尊敬しています。
俺なんかが先輩に好意をもってもらえて、うれしくて今、心臓がバクバクいってますよ。でも」
思いに反して俺の言葉はそこらじゅうでかすれたり弱まったりしながらたどたどしく続いた。
「…俺は、鶴屋さんとは、つきあうとか、そういう関係で考えたことがなくて、だから、あの」
結局ここへ戻るのか。
「……すみません」
いい終えてから、ふと思う。突然部屋の明かりがついて、カメラを構えた古泉、監督兼脚本兼演出のハルヒ、無理やり計画に引き込まれた何故かバニーの朝比奈さん、
手持ち無沙汰で本でも読んでた長門、なんていう仕掛け人たちが、そのあたりの隠し戸から今にも現れるんじゃないか、とか。
こんなことがあるものだろうか。
昨日の昼にも一度、朝比奈さんの相談相手を頼まれたと思うんだが、あれは別に抵抗なかったのか?
くるくると思いが空転し、摩擦熱で脳が焼け付きかけたあたりで、鶴屋さんの様子がおかしい事に気付いた。
鶴屋さんは顔を伏せたまま、何かを堪えるかのように肩をかすかに震わせていた。
すっかり雰囲気に呑まれてしまっている俺はひどく慌てる。
泣いて――いるんですか?
俺が泣かせた?鶴屋さんを?いや、そんな事が――
「……鶴屋さん?」
……ぷは、ハ、ハハハハハハハ
間抜けに立ちつくす俺の耳に、主演女優のこらえかねたような笑い声が届いた。
鶴屋さんは大笑いしながらのけぞってから、身体を折り真っ赤な顔をして腹を抱えている。
「…………」
……やれやれ。
……ああ、やれやれだ。
三点リーダをあと10行分は続けたいね。
やっぱりかよ。
観客に妹がいなけりゃ御の字だな。ああDVDがあるか。また今年の学園祭で公開するのかな。せめていい角度で撮ってくれよ古泉。ははは。
俺がどれだけ情けない顔をしていたかは知らない。いや、知りたくないから鏡なんていらないが。
鶴屋さんは呆然とする俺の前まで爆笑しながらよろよろ近づいてくると、そこでいきなり長身をすっと伸ばした。
きっと爪先で立ったのだろう。俺の腑抜けた面を両の手のひらで挟んで自分のほうへ少しうつむけさせると、丁度唇があわさる高さだったから。
慌てて逃れようとする俺を押さえ込んで、鶴屋さんの柔らかい唇は角度を変えながら俺の唇をついばむように吸った。
「つる――」
口を開いた瞬間、言葉は鶴屋さんの舌になめとられた。
差し込まれた生温いものが、口内で驚きおののいていた俺の舌をからめとった。
何かいやらしげな音が直接頭のなかに響く。
腕を下に軽く引かれる。混乱する俺が求められるまま中腰になると、今度は上になった鶴屋さんは更に激しく口の中をさぐりだした。
しばらくそうして遊んでから、鶴屋さんは俺を解放した。
「……キョンくんは勘違いしてる」
俺の目をとても楽しそうに覗き込み、鶴屋さんは言った。
「あたしは、きっとキョンくんが思ってるような子じゃないよ」
俺は月光が薄ぼんやりと鶴屋さんの白い顔を縁取るのを、魅入られたようにただ見上げている。
「だから本当に大好きな相手になら、こんな事だってできる。それにさ……ここは夢の中だって言ったっしょ」
鶴屋さんの唇が微笑みのかたちをつくる。
けれどそれは今まで俺の知っていた鶴屋さんの、あの底抜けに明るい笑みとはあまりに違っていた。
囁き声が、俺の耳朶にとどめのように落ちてくる。
「……キョンくんはえっちい夢、嫌い?」
「……」
……監督さんよ、このままだと上映許可の下りないような作品になっちまうぞ。
俺はどうにも信じ難い状況に馬鹿なつっこみを入れ、冷静に、ちょっと斜めに、つまりいつものように、現状を眺めようとして――
とん、と両手で肩を突かれた。
俺は中腰のまま後ろに倒れ、絨毯の上に尻餅をつく。
その上に、温かくて柔らかなものが、被さった。
俺の首に両腕をまわした鶴屋さんの、洗いたてのしっとりした髪が耳をくすぐる。
冷たい頬が、俺の頬に寄せられ、
「キョンくん、あったかいんだあ。うん、良い匂いだねっ。あたしの好きな、キョンくんの匂いだ……」
理性を削りとるシャンプーの香りが、鼻をくすぐる。
やばい。
「……ま、マズイですよ、鶴屋さん」
恐慌をきたした俺の阿呆な台詞を無視して、鶴屋さんは悪戯っぽく続ける。
「キョンくんは、いつも夜は誰の夢を見るのかな?やっぱりハルにゃん?」
なんで“やっぱり”なんですか。
「……あの、そんな、俺」
「それともみくるかな。もしかして長門ちゃん?」
「……こ、ういうのは、なんつーか、高校生にはまだ」
「ああわかった。そうか全員かあ。キョンくんは元気だねー」
「……」
どうすればいいんだ。
酒、飲んでるのか?酔ってるとか?アルコールの匂いはしないが。
この、どう考えても次のステップへ移行する事を目的としている体勢は、甚だよろしくない。
俺の意識が段々と接触面の心持ちよさに溺れかけているとなれば特に。
「たまには、あたしが出てくる夢を見たいと思わない?」
……勿論大歓迎ですよ。夢なら。俺の呟きが口にされる前に、首に回されたままの鶴屋さんの手が背中で蔦の様にするりするりと這い伸び、
そろそろ痺れてきた俺の腕を払う。
上半身が、のしかかる一人分の重みを支え切れずに、ゆっくりと後ろに倒れていく。
絨毯の上で、年上の少女の温かな鼓動が、外気に冷え始めた俺の身体と、重なる。
「あたしがさ、キョンくんのどこが好きなのか全部、実地で教えてあげよっか」
鶴屋さんは俺を抱き締める。逃げられないくらい強く。
「……触ってもいいんだよ、キョンくん」
「……まずい……です……よ……」
喉が渇く。抵抗すればできる筈だ。
「気持ち良いことしよう」
「俺……には……」
「忘れちゃいなよ、今だけさ。少しくらいズルくなったって、ここなら誰も見ていないよ。だって、」
フラッシュバック。可愛い未来人の先輩。無口な有機アンドロイド。何故か不定期エスパーのニヤケ顔。
そして、唇を突き出した、理不尽女王の部長様。
「ここは、夢の中だから」
くすくすと鈴の音のような笑い声。
どこまでもその冗談は続けるつもりなわけですか。
俺の脚の付け根に、彼女の指が当てられる。
「本当に素直だなあ、キョンくんは」
鶴屋さんは、寝巻き代わりのスエットスーツの布地越しに刺激を加える。指の腹で、俺の輪郭をなぞる。
「鶴、やさ……」
だらしなく、俺は爆ぜた。思わず呻き声が漏れる。
「可愛いなー。このまま食べちゃおうかなあっ」
俺は無抵抗のまま寝巻きをたくし上げられる。剥き出された胸を鶴屋さんの手のひらが撫でる。
なんともな。
情けない格好じゃないか。
それでも気持ち良いのが、どうにも始末に終えない。
「……」
鶴屋さんは俺の腰に跨ると、片手は冷気に鳥肌をたてた胸に這わせ、もう片方の手を、まださっきの後始末もしていない、熱を失ったばかりの器官に触れさせる。
身体を俺の上半身に添わせるように倒し、スエットスーツのパンツに指を侵入させながら、ミルク皿に顔を伏せる猫のように胸を舐める。
的確に与えられ続ける快感に、徐々に腰が引ける。それでも、どうしようもなく硬度は増す。
「あは。やっぱり元気だなあ。若いっていいねー」
鶴屋さんはゼリーを浴びたようにぬるりとしている俺を掴み、根もとから先端まで、ゆっくりと扱き始める。
どうすれば俺が降参するか、知っているみたいに丹念な動作。
「つ……る……も、う」
「……キスのやりかた、教えてあげようか?」
俺のたくましいとは言い難い胸板の柔らかな突起を爪で弄びながら、鶴屋さんは再び、唇で俺を黙らせる。
熱が混ざり合い、舌も、口の中の敏感な内壁も、全て撫ぜられ、俺はどんどん馬鹿になる。
優しく握り締めてくれている指と指のあわいに、俺はまた吐き出す。
「可愛い……あーもー、どうしようかなあっ。このまま滅茶苦茶にしたくなっちゃうよ……」
……されてもいいかもしれんな、と思ったさ。正直言えば。でも、意外な事に、自己評価してた点数より幾らか、俺の意志は強かったらしい。
両手を使って、それでも加減は忘れずに、俺は鶴屋さんを押しのけた。
鶴屋さんは予想外に軽かった。俺の身体の上から、ころん、と横に転がり落ちた。
俺の視界から外れ、そうして起き上がろうとしないまま、しばらくして静かに呟く声がした。
「…………そんなに嫌?」
俺は、鶴屋さんがどいて、突然ひどく肌寒くなった事に驚きながら、芸の無い言葉を繰り返す。
「……すみません」
「そっか」
彼女は立ち上がり、服の乱れを直すと、俺に背を向けたまま、
「ごめんね、馬鹿な事して」
なんだろう。明るいのに、それだけではない何かを含んだ声音で、そう謝った。
“何か”、か。馬鹿か俺は。
それから後の事は早回しで進む。俺は沈黙する鶴屋さんの後姿を追いながら、部屋に戻る。
シャミセンがうずくまるベッドに、疲れ切った俺は倒れこむ。
一夜の経験が、纏まりがつかないまま頭の中で発酵していく。
寝ることもできずぼんやりと宙を眺めながら、触れられた場所、感じた温もりを、彼女の浮かべた幾つもの表情とともに思い返す。
ふと、結局俺のどこが鶴屋さんの気に入ったんだろうな、と考える。
一体、俺は何をしているんだ。
俺はシャミを蹴飛ばさないよう気を付けながら立ち上がり、部屋を出た。
ノックをして、しばらく待つ。もしかしたら起きないかもしれない。それなら部屋に引き返そう、と思う。
人の気配が向こう側に近づいてくる。あいつのものでしかあり得ない、少々元気すぎる足音。
不審げな顔の涼宮ハルヒが、薄く開かれた扉の隙間から、俺を睨み付けた。
「……何?」
どう答えれば良いかわからず、俺はそこでようやく、自分が言葉を用意していなかった事に気付く。
会いたかった理由。こいつに、今言いたい事。何かあったんじゃないのか、俺?
「……ええっと、さ……一緒に、散歩でもしないか?」
「……はぁ?」
丑三つ時だものな、そりゃまあ普通、怪訝に思うよな。
「――いや、悪い、忘れてくれ。起こしてすまなかった。寝てくれ。いい初夢を」
「何かあったの、キョン?」
良い勘してるよ、まったくさ。
「いいや、別に」
「ちょっと待ってて」
ハルヒはパタパタとスリッパの音をさせながら、部屋の奥に消えた。
俺たちは、ふたりで月明かりの下を歩いた。
糖分過多なくらいロマンチックな状況だった筈だが、特に何かがあったわけじゃない。
ハルヒは白い息を吐きながら例によってひとりで今年度の計画を喋り倒し、その横で俺は珍しく突っ込み役を休業して、時々は笑い声すらたてながら、素直な聞き手に甘んじていた。
楽しかったね、とても。
翌朝の鶴屋さんは、いつものあの人だった。屈託の無いケラリとした笑み。ハルヒに劣らず元気な姿。
夢の中のことは全て忘れたみたいな顔で、普段通りに俺とだって話す。
俺も、いつものようにただの後輩として振舞う。先輩への敬意ある態度は忘れない、ちょっとだけ皮肉な観察者として。
彼女の顔を真正面から見ることができないまま、合宿は終わり、俺たちは帰途につく。
新幹線の座席で、俺はまだぐだぐだと考えている。
どの段階で拒絶すれば良かったんだろう。
深夜に部屋に誘われた時点で、だろうか、やっぱり。
俺がもっとしっかりしていれば、彼女を余計に傷つけなくて済んだ筈だ、と考えてみたりもする。
だが。
断らなかったのは、俺も何かを期待していたからじゃないのか?
えろ雑誌的な、『美人の先輩との間に起きる一冬の軽験』――みたいなのとは違う、全然違う、もっと形のはっきりしない理由が……あったような、なかったような。
やめとけ、そっち側に思考を持っていくな、と脳内で赤ランプが点る。
それでも俺は、取り返しのつかない方向へ一歩、ほとんどそれと意識せずに足を踏み出す。
「……みくるや妹ちゃんと別れて、ひとりで部屋で寝てたらさ、とても良い夢を見たんだ。どんな夢かは憶えていないんだけれど、あったかくて、ふわふわした、
羊の背中みたいな、頬ずりしたくなるような夢。目が醒めた後もなんだか気持ち良い気分がつづいてて、ああ、もしかしたら、今なら言えるかもなあって思ってさっ。
キョンくんに、本当のこと、全部言えるかなあって。そう思いついたら、なんだか居ても立ってもいられなくて。夢のつづきのつもりだったんだね。でも、なんか、
変なことになっちゃったよ。ごめんね。ごめんね、キョンくん」
あの夜、別れ際に、彼女はそんなことを語った。
俺はぽかぽかと陽の当たる草原で、白い枕のような羊の背に、深々と顔をうずめて眠る鶴屋さんを想像する。
ドアがゆっくりと閉じ、彼女の姿が消える。
俺は新幹線の車窓に映る代わり映えしない風景から、鶴屋さんの座る席に視線を移す。
まるでそれを予期していたかのように、彼女は俺の視線を捕らえて、ゆったりと微笑を返す。
心が波立つ。
まずい。
そんな風に意識しちゃまずいのに――すっげー可愛いな、とその時俺は考えてしまったのだ。
<了>
リアルタイム遭遇キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
小泉流に言えば「非常によいですね」って感じっすよ!作者以上に作者らしい文章で、すごく面白かったッス!
作者が急死してもマジでゴーストライターになれるよ!GJ!次回作にも超期待してます!
ID変わった瞬間のこのレスってどうよ
うおっ!? リアルタイム遭遇っ!!
鶴屋さん可愛いよ、鶴屋さん。
GJ!!
>>865 良作にリアルタイム遭遇して興奮するのは分かるがほどほどにな。
褒め過ぎるとアンチが湧く原因になるから。
って一年ぐらい前にもこんなレスがあったな……なつかしい。
>>866 まあ、まあ、推定無罪って事で。
マターリ行こうぜ。
連書きスマソ。
869 :
865:2005/11/05(土) 00:36:07 ID:QR3U4GRJ
これ褒めすぎか?一分じゃID変わらねーだろ。アンチに粘着されてるスレとは知らずにスマンかったな。
耀くほどグッジョブ!!
鶴屋さんもう大好きだあああぁぁ!!!
オマエガナー(^ω^)
>作者が急死してもマジでゴーストライターになれるよ!
なれないよ。
なれっこないな
>>873 おかゆスレにはなれそうな神が何人かいるが…
いやそもそもおかゆの文章って…
なぁ?
またツンデレが団体さんで湧いてるなw
SSが面白かったら褒め、気に入らんかったらスルーして別の楽しい話題を振る、
って流れに戻さねえ?
ネガティヴなレスはスレの空気を澱ますだけだしさ。
12月号もそうだったが、もうハルヒのキョンに対する恋心は、
どんな鈍感なやつでも気付くほどのものだよな。
それなのにキョンは大した反応を見せない。
かといって他の登場人物に走る様子もない。
これいかに?
とりあえず考えられる可能性は……
流的には憂鬱ですでにキョン×ハルヒは確定してるから書かないだけ。
キョンは未だ三人+αの中で恋愛対象を決められずにいる。
最初っから恋愛をしようとは思っていない。
ハルヒ以上にキョンがツンデレ。
作中でのシチュエーションで健全な男子高校生が堪えられるとは思えない。
てことでキョンはインポ。
これぐらいか?
うーん。最終段階でキョンが誰を選ぶのか実に楽しみだね。
それにしても騎乗位ハルヒは萌えた。
書かれてない部分であんな事やこんな事もやってるに決まっとろうが
>>879 俺には、キョンはハルヒや長門といった「他人の」恋愛感情に、ではなく、「キョン自身の」恋愛感情にこそ
気づいてないように見える。
キョンって(特にここ最近の長門に対しては)たまに無茶苦茶恥ずかしい台詞を素で吐くときがあるよな?
なのに、言ってるキョン本人は自分が特別なこと言ってるって自覚はなさそうに見える。こいつ、実はとっくに
ハルヒらに対しての恋愛感情持ってるのに、本人が自覚してないってだけなんじゃなかろうか。
誰か一人に絞ろうとしないのも無自覚故ってことで。
あと、
>ハルヒ以上にキョンがツンデレ。
キョンは普通にツンデレだと思うw
確かにキョンのツンはキツイが、まだデレてくれるとは限らない。
朝比奈さんには脳内でデレていると思う。
ハルヒに対しても長門に対しても「お前に何かあったら俺がなんとかしてやる!」
とはっきり意思表示して、かつちゃんとなんとかしてるあたりがキョンが男らしくて良い主人公なところ
あなたは宇宙人と未来人どっちを選ぶんですか?
とかいう古泉のセリフがどっかになかったっけ?
それもあって、キョン側はハルヒに恋愛感情無し。
恋愛?感情は、長門<--->キョン--->朝比奈で
ゆえに長門親玉との関係悪化を望まない朝比奈(大)側が
「あたしに近づきすぎないで」とか言ってるのだと解釈して読んでた。
朝比奈(小)はその辺りを部分的に警告されていて
だから長門の機嫌を損ねないようおっかなビックリで接していると。
……まあこの先、作者次第でどうにでもなると思うけれど。
ほの暗い地下の底から 〜後編〜
『能力使用からおよそ5分経過。対象者、つまり巴さんの様子は………』
「あぁ……く、ぅぅ、だ、誰か…助けてください……こ、こんな…」
『と言ったところですね。そろそろ我慢の限界のようですね?』
「そ、そんなことはありませんん!! が……、お、かしくなりそ……」
『さて、では凌央さん。巴さんがよく見えるようにカメラを動かしていただけますか?』
「……(こくっ」
『おお。何てすばらしい位置でしょうか!? 凌央さん、あなたわかってます!』
謎の声は、人間だったならば感動の涙で周り一面が洪水になりそうな程の勢いがあった。
そして、その勢いは留まる所を知らず自分の世界に浸りこむまでに到っていた。
『ああ、それにしても普段があんな巴さんもこうなってしまうんですね。
この記録は何重にも何重にもコピーし、プロテクトをかけなくては。
後に巴さんに消されるような事が起きたとしても他に―――』
コンピュータにも思考の渦に飲まれることがあるらしい。
凌央は一人でそう納得していた。
「り、凌央! たす…け…!!」
その後ろ。未だに両手両足を拘束されている巴は、ついに凌央に訴えかけた。
実験は成功だ―――。なら、巴の拘束を外しても何も問題は無い。
凌央はそう思っていた。だが、凌央には巴の拘束を解く事は出来そうになかった。
巴は、何も無い机のような場所に仰向けに寝かされている。もちろん全裸で。
体勢は、大の字と言えば解るだろう。少し違うところは、両膝を90度近くに曲げ、
且つ両手両足の自由を奪うように手首、足首を寝台に拘束しているところだろう。
もちろん、脚の方から巴を見れば、秘所は全て丸見えの状態である。
その拘束具なのだが。ベルトを寝台に括り付けているのではなく、SFアニメなどでよく見る
寝台からベルトが飛び出る仕組みになっているようだった。
残念ながら寝台周辺にはこれを操作するようなものは見当たらなかった。
きっと、謎の声がいる所でしか解除できないようになっているのだろう。.
「これ、外さなくても、ぅ! い、いですからぁぁ! この疼きを、何と…か……!」
巴は息絶え絶えになりながらも目の前にいるまだ幼さが残る、と言うよりも
子供と言った方がいい少女に懇願を止めなかった。
「………(こく」
さっきよりも少々頷きの早さが遅くなっていた。
凌央自身戸惑っているようだ。それはそうだろう。まさか自分がそんな事を頼まれるとは
夢にも思っていなかったに違いない。
凌央は、手に持っていた筆を恐る恐る巴の身体の上にもっていった。
一番初めに目指した場所は、仰向けに寝転んでいても全く崩れずに天井を向いている巴の豊かな胸だった。
能力を発揮していない今の状態の筆は、墨につける前のほぼ新品同然の毛の柔らかさを保っていた。
こんな状況などではなく、休日の居間などであろえや埜之香の頬を擦るだけでも
微妙なこそばゆさを存分に発揮してくれるであろうその筆先を、巴のつんと尖りきっている乳頭に
ゆっくりと掠めさせてみた。
「はぁっ…く、くすぐっ! がっ、そ、それくらいでは全然足りません! はぁ…」
巴は不満の声を挙げてはいるが、先程の無刺激に比べれば全然マシだった。
だが、その微妙な刺激がさらに巴の性感を高めていった。数分間発情状態で放置され、
今さっきの愛撫とは言えない擽りのせいで身体の方は完全に出来上がっていた。
(もっと……そんな筆の先でくすぐる程度などではなくて……刺激を…!!)
巴の中の性感が高まっていくに連れて不満も積もっていく―――
凌央はそれを気配で感じ取ったのだろうか、筆先でくすぐるのを止めた。
「り、凌央!? な、何をしているのですか?! も、もっとするのです…!!」
巴にはもう恥や恥じらいなどは残っていなかった。彼女の性格を180°変える程の昂ぶりが襲っているのか、
あるいは元からこういう願望をもっていたのだろうか。それは彼女にすら解ってはいない。
凌央は、巴の不満を聞きながら、筆の上下を持ち替えると再度巴の胸のふくらみに擦り始めた。
「あふっ! さ、さっきよりもいいですわ!」
先程までの筆先とは違い、今度は木で出来た柄の部分を擦りつけている。
当たっている面積は先程までとは比べほどにならないほど少ないが、木の硬さにより直接的な刺激を巴は感じていた。
だが、いくら性感帯を刺激しているからと言えど、指の先ほどしかないモノだけでは満足できなかった。
「ひゃ、ふっ………も、もっとくださいな…」
(………すごい)
そして、今巴を責めている凌央にも少しずつだが変化が見えるようである。
目の前で悶える少女を見つめる目は少し虚ろで、頬は少し紅潮し、筆を持つ手には汗が溜まってきている。
その変化など比べ物にならないほどの変容ぶりが見れる場所があった。
―――彼女の秘所である。
今や、彼女の秘所は巴のモノの状態と比べたとしても勝るとも劣らぬほどの濡れようだった。
自分の手によって、巴が悶えている。その状況に彼女も興奮している証拠だった。
もちろん、表情を見る限りでは誰もそんな事は察知できないだろうが。
もし少女の顔色が変わっていたとしても、誰がそんな状態になっていると理解するだろうか?
彼女の普段の性格から言えば、全くありえない事だった。
これにもきちんとした理由はある。
先程凌央が飲み干した『能力増強剤』。謎の声にも解っていない事だったが、実は副作用があったのだ。
服用者の気分を高揚させるという効果。一言で言い表すならば"媚薬"という語が一番しっくりとくるだろう。
増強剤の服用からおよそ10分。その効果は完全に凌央の全身を隅々まで冒していた。
「あ……ふっ、く……」
巴から聞こえてくる切ない喘ぎ。自分が彼女にその声をあげさせているという事実。
そこに先程の副作用と言う3段効果で、凌央の理性はもう僅かにも残ってはいなかった。
その証拠とまでは言わないが。彼女の右手は巴の乳房を弄り(筆の先でだが)、逆の手では
自分のあまり発達していない、乳房とは言い難いふくらみを触り始めていた。
「んん……んっ!」
素肌をさらしていないので傍目には解らないが、きっと自分も巴と同じようになっているのだろうな。
凌央は、今や遠くになってしまった自己意識の中でひっそりとそう思った。
「凌央……そ、その…ひ、非常に言いにくい事なのですが…」
いつの間にか巴への刺激がお粗末になっていたらしく、巴の息遣いは多少マシになっていた。
「………(こくっ」
巴が全てを言い切る前に、凌央は相槌を打った。
そう、巴が何を欲しているのか。今はきっと、自分が一番良くわかることだろう。
なぜならば、凌央も―――欲しているのだ。巴と同じ事を。
―――カランッ
「凌央……? どうかしたのですか? ―――なっ!?」
凌央の筆が床に落ちる音が響いた。
その音に反応した巴が、五体の中で唯一自由に動かせる場所である首を凌央がいた場所に向けた。
何とか凌央の姿を見ることが出来た巴は、今の自分の置かれている状況、状態を一時的にすっぱりと忘れていた。
それほどの衝撃な映像がそこにはあったのだ。
「りょ、凌央!? い、一体何をしているのですっ!?」
巴の問いに、凌央は全くの無反応だった。否、反応できなかったのだろう。
凌央は、スカートを下ろし、ショーツの上から自らの秘所を刺激していたのだった。
もちろん、巴の目の前で。
四肢を固定されている巴には、凌央のソコがどんな状況になっているのかはきちんと把握は出来ていない。
それでも、普段は感情を持っているのかさえ怪しいほどの無表情の凌央の今の顔を見れば一目両全だった。
「はぁ、くふっ……ん―――」
頬は真っ赤に染まり、目には恍惚の色が浮かんでいる。息も絶え絶えといったところか。
当人達同士には全くわかってはいなかったが、今の凌央は、つい数分前までの巴そのままの姿だった。
そして、その凌央の姿を見て、今の自分のおかれている状況、状態を再度思い出してしまった巴に、
再度我慢しきれないほどの疼きが襲った。
「凌央……あなたばかり、ずるいですわ……」
巴にはその言葉を言い切るので精一杯だった。
他に人がいないここでは、凌央が自意識を取り戻すまでまた我慢しなければならない。
だが、先程の凌央の胸への刺激、そして凌央の淫行を目の当たりにしたことが合い重なったことにより、
身体の内を迸る熱い疼きは先程の比では無いくらい激しいものになっていた。
「くぅ………誰か……」
内股を擦り合わせる事すら出来ない巴は、両目を思い切り閉じ、いつ止むとも解らぬ疼きに耐えていた。
両目を閉じ、必死に身体の疼きを抑えることに必死である彼女は、自らの秘所に近づく姿に気付けなかった。
この状況下で気付くことが出来るのは、気配を察知する事に特出している達人くらいではないだろうか。
普段の巴ならば分からなかったが。
「―――ひぁっ!? な、ど、どなたです?!」
それまでには無かった直接的な刺激を巴は感じた。その場所は言うまでも無い、巴が一番弄って欲しい場所である。
「んっ、くっ!」
先程までの凌央による胸へのおどおどとした愛撫ではない、弄るためだけの接触。
ここはどう言う風になっているのか。どこをどう刺激すればどんな反応をするのか。
そう言った反応を一つ一つ試すような触り方だった。
「ぃぁっ!? や、それ、は―――」
そして、巴の膣内に細長い何かが侵入していく。
まだ何も異物を身体に入れたことの無い巴には、それがどんなに小さいものでもものすごい異物感を感じていた。
だが、それを上回るほどの快楽を感じてもいた。今入っているモノが非常に細く柔らかかったからかもしれない。
「ふくっ、ひっ…はぁっ! らめぇ―――」
巴の秘裂に侵入し、内側から巴を刺激していたモノは、これなら大丈夫、と思ったのだろう。
巴を侵すモノの数を1本から2本へと増やした。そう、巴の膣口や膣内を刺激しているモノは、刺激者の指だった。
「えっ! ふ、増えっ?! んん!!」
中に入っている指が2本に増えたところで、その動きには全く遠慮が無かった。
それどころか、先程よりも勢いが増しているようである。
1本の時は軽い出し入れのみだった。時折、膣肉を掠めることも忘れてはいなかったが。
だが、それが2本になったことで巴との接触箇所が増え、感度も上がっていく。もちろんそれだけでは刺激者は満足しなかった。
3本目の指が、巴の割れ目の端にある、小さな突起物を捕らえようとしていた。
「――っ! っっ!」
巴の中を行き来している2本の指―――人差し指と中指は、子供のわき腹をくすぐるように柔らかく内壁をこする。
そして、新たに第3の指―――親指が、充血し肥大している敏感な部分を刺激する。
「!! ――ぅぅっっ……」
その刺激により、巴は声も無く達した。
激しい膣の収縮により、2本の指を思いっきり締め付け、全身に軽い痙攣が襲った。
巴が張付けられている寝台の下には、巴から滴り落ちる液体によりちいさな水溜りが出来ていた。
「はぁっ、はぁっ、んっ……」
気持ちのいい倦怠感に身を任せている時に、巴の中から指が抜かれた。
未だ朦朧とする頭の中、巴は一つ、信じられない事に思い当たった。
まだ、巴は、自分を陵辱した人物が誰か把握していないのだ。
声をかける訳でもなく。顔を覗き込まれるわけでもない。ただ、その場所と行為に興味を抱いただけと思える人物。
感覚から言って、男性ではないだろう。というよりもあって欲しくない。
そんな一縷の望みをかけて、少女は首を自分の足元に向けた。
そこに立っていたのは。さっきまで自分の胸を弄っていた少女だった。
「凌央!?」
先程までとは打って変わっての荒々しさに、同じ少女の仕業とは全く想像だにしなかった。
今まで巴を責めていた少女は、巴の顔を見て、はにかんだ。
少女の笑顔に、巴は困惑した。いつも無表情な凌央が笑顔をつくったことにではない。
その笑顔は、少女の年齢からは考えられないほどの妖絶さを感じ取ってしまったのだ。
そして、同時に辛そうな表情だ、とも巴は感じた。つい先程までの自分と姿が被る。
巴とは違い、凌央の身体は自由だ。だが、まだ幼い少女には自分で直に触る、という事が怖かったのだろう。
「凌央、こっちに来るのです。あなたも辛いのでしょう?」
凌央は、四つん這いになりながらも巴の隣に移動した。
さっきは見辛い位置にいたのでよく分からなかったが、凌央の顔は高揚し、呼吸も乱れていた。
いつの間にかショーツも下ろし、下半身は完全に裸になっていた。
さらに巴の目を引いたのは、少女の脚は何故か濡れていた。自分の愛液か、とも疑ったがそう言うわけでもなさそうだった。
少女の花弁から垂れ出しているのは誰の目から見ても明白だったからだ。
「凌央。わたしの手の上に腰を下ろせますか?」
こくん。
静かに、でも力強く少女は頷いた。
巴が横たわっている寝台は、そんなに背の高いものではなかった。せいぜいワークデスクくらいだろう。
だが、副作用やら先程の胸への刺激等のせいで、凌央は腰が抜け掛かっていた。
満足に立つ事も出来そうにない。凌央は、何とか寝台の端に手をつけ、よじ登ろうとする。
「っっ!!」
脚を上げることによって、秘所が擦られる。その刺激が凌央の腰をさらに落とそうとしている。
―――まるで、少女がこの台に登る事を否定するように。
「はっ……んんっ!」
勢いに任せ、寝台の上に登りきる。そのまま、巴の腕の上に倒れこんだ。
「凌央。苦しいのですよね? 先程までのわたしなら痛いほどにあなたのことを分かってあげられることでしょう」
「はぁ、はぁ、はぁ………」
凌央はもう息絶え絶えと言う状態だった。
巴は母のように優しい声で凌央にささやいた。
「凌央……準備はよろしいですか?」
翌朝。巴は目を覚まし、辺りを見回した。
「わたしの、部屋ですね」
もちろん、寝巻きをきちんと着込んでいる。下半身も濡れてはいないようだった。
やはり先程のことは夢だったのだろう。そういう風に考える事にした巴。
「あぁ、それにしてもあんな夢を見てしまうなんて―――」
いくら夢の中の出来事だとしても、アレはないだろう。巴は先程までの夢を思い浮かべる。
あの後、凌央が自分にした事とほぼ同じ事をしてあげた。その最中にまた感情が昂ぶってしまい、
結局二人でずっと慰めあっていた。何回達したのかは数えたくも無い。よくよく考えなくても赤面モノだ。
「このことはすっぱり忘れましょう。気分転換にガニでも引っ叩くのも悪くないですわね」
そう呟いた巴は、朝食が準備されているであろう食卓へと向かっていった。
巴は寝巻きから着替えなかったので気付くことはなかった。
昨夜とは下着の色が変わっていること。そして、寝巻きのボタンが一つ掛け間違っていることを。
―――これは余談だが。
朝食中、何故か巴が凌央の方を見て真っ赤になったり、凌央が微妙にいつもと違う瞳で巴を見つめていたりしていた。
秀明がそれに気付き、巴に問い質してみたが
「そんな事はありません。寝起きだったのでぼーっとしてしまっていただけでしょう」
といい切り、凌央に到っては我関せずの精神でこの場を去っていってしまった。
ちなみにガニメーデスは、秀明がこの家に来てから、いや、それ以前の頃からとしても一番テンションが高かった。
あろえがそう言うので間違いないだろう。その理由は誰にもわかってはいないが。
ただ一人だけ―――
コレクションが増えた、という旨の独り言を秀明は聞いたような気がした。
盆の真っ只中に前編投下。
盆中に完成させそうとか言ったような気もしますが……
気付けば季節が一つ二つ変わろうかとしていますねorz
つーことでイージス後編。今回はエロ分にこだわってみましたが…微妙?
谷川制限無しで書いたので割りと好き勝手かいてます。
(偽)偽長門SSの方も早いうちに続き落としたいなぁ
GJです!
偽長門SSも期待して待ってます
>526氏
GJです。心理描写などの表現がとても丁寧に書かれていて良いですね。
ただ鶴屋さんに告白された後、なぜハルヒの部屋に向かったのかがちょっとわからなかったです。
>127氏
とにかく(*´д`)ハァハァでつた。百合ものもいいものですね。
しかし (偽)偽長門とは…?
GJ!! めっちゃ興奮しました
>>855 GJでした。
というか鶴屋さん以上にキョンに萌えてしまいました(ぇ
>>879 現在のSOS団での日常を失いたくなくて、あえて意識しない様にしているとか。
ハルヒにも同様のことが言えそうだけれど。
>>898 偽長門みたいな二人目の長門のこと。
>>900 確かにそうかもな。キョンがSOS団の誰かと付き合おうものなら
雪山合宿のときのように全員で騒いだりできなくなるからなぁ。
長門はハルヒとキョンとは違ってSOS団より自分の思いを優先することが発覚してるからなー
実は長門が一番押しが強い?
キョン×みくる派にはちと悪いけど、やっぱキョンのみくるに対する気持ちも
みくるのキョンに対する気持ちもは恋愛とはずれてる気が
基本律はキョンとハルヒと長門の三角関係な気が。
キョン→ハルヒは今現在ほとんど無い希ガス
逆はかなりありそうだが
ほとんど無いとかアリエナス
905 :
慶介 ◆4QIJApCC1c :2005/11/09(水) 20:59:51 ID:y3br6EvN
規制解除されたけど、フラグ消滅したかもしれん。
>>902 みくるはやっぱり未来に帰る人だしなぁ。
未来で出産とかそういう美味しい展開はないかのぅ。
誰の子ですか?
とりあえずキョンくんか古泉さんだけれど
どっちなのか良くわかりません……
というのがとても似合う人のような希ガス
3Pの結果か。
「あの…もしかして今、中に出しちゃいました?
それだと私……」
「大丈夫ですよ。思いきり出すとかえって安全なんです。
それにこの後、彼が続けて出してくれますからね……
精液は混ざると妊娠能力が無くなるんです。」
「え…!?知らなかったぁ……
じゃあ大丈夫なんですね。良かった。
それなら二人とも思い切り出してくださいね。」
って古泉のモノを両脚の中央に咥えこんだまま、
なんて笑顔で微笑むんですかあなたって人はっ!(泣)
みたいな。
(泣)にモエス
みくるはハルヒとキョンの孫・・・だったりして
そしてハルヒはキョンと長門の娘
そしてキョンはハルヒとキョンの息子
よく分からんが、これまでのレスをまとめると
全員でHすればいいということか。
そ れ だ
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< 5Pまだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
ハルヒナ後編書き直し3回目…('A`)
期待
期待sage
上に同じ
きっと下に同じ
二つ上に同じ
たぶん三つ下と同じ
つまんね
今月のエースで古泉が登場するのか…orz
kwsk
こんばんはおまいら
こんばんは。
ネタがないので適当に話題を振ってみる。
キョンのハルヒに対する感情は恋、長門に対する感情は愛、
朝比奈さんに対する感情は萌えだと思うのだがどうだろう。
この理屈でいくと、今後キョンが誰かと付き合い始めるとしたらハルヒが有力そうなのだが。
個人的にはハルヒに対する感情と長門への感情が逆で、みくるに対しては口では萌えー、と言ってるけれど
ある程度一定の距離をとってると思う。
逆に、その距離がなくなったとき一気に急接近も。
932 :
931:2005/11/17(木) 01:30:01 ID:clMSoBMt
我ながら変な日本語だw>距離がなくなったら急接近
>>930 >キョンのハルヒに対する感情は恋、長門に対する感情は愛、
>朝比奈さんに対する感情は萌えだと思うのだがどうだろう。
キャラに惹かれるといった形での恋(対ハルヒ)、庇護愛(対長門)、ひたすら萌え(対朝比奈)
という話でなら確かにそう書かれているのではないか。
>今後キョンが誰かと付き合い始めるとしたらハルヒ
ただこれはどうだろ?今の枠組みでそこまで展開持っていく力量、
この作者には無いのではあるまいか。
学園ネタ尽きたら組織間対立のイベントかその辺りがらみで
訳の解らんネタ振りしてあるファンタジーパラレルないし前世物へ。
それで帰還を果たした後、
「俺があの世界でハルヒに抱いていた感情…あれは恋愛感情だったの
だろうか?
…………
俺は考えるのを止めた。そんな事をしていてもどうにもならない。
俺は陽の当たる坂道を駆けだした。前を行くSOS団のいつもの面々に
追いつくために。」
とかで終わる事は十分ありそうな気がするが……
>930
朝比奈さんへは哀の感情も含まれてるような気がする
>934
しっかりまとまってそうで実は全くまとまってない終わり方……
絶望も何となくそんな感じだったからありえなくないなぁ
>>934 そこで咄嗟に「俺はようやく登り始めたばかりだからな、この果てしなく遠いSOS坂をよ!」というネタが浮かんで
しまった俺はもうだめですか?
はい、だめです。
諦めて端末としての役目を終えて処分されてください。
あらためて陰謀を読み直して不憫な長門に萌えてみたり。
>>933 キョンが誰かとくっついたら、そこから物語を展開するのは難しいだろうしね。
その辺の妄想はこのスレで発散するしかないか。
え、ハルヒとくっついたら
SOS団vsその未来が受け入れられない派閥という構図がなりたつんじゃないかな
長門とくっついたなら、イライラしまくってるハルヒと古泉軍団が敵に回るし
みくるとなら、ハルヒはもちろんみくる大の襲撃も考えられるし
古泉が相手ならハルヒの怒りとみくる陣営の追撃が待ってるし
小泉とくっついたら長門以外の全てが敵に回りそうだが…でもその選択肢が選ばれる率が限りなく低いのが問題だ
>940
問題、なのか(w
鶴屋さんとくっついたら・・・
それを忘れていた
企業は違うけど、大学とかだと処分されるはずの備品や資産が何故か転がっていてさぁ、
偶然通りかかったりすると、身請けするだよねぇ?長門がその辺に転がっていないかなぁ?
>>944 ビキニ島にいけば、確かまだ沈んでるはず
>>945 長門がビキニで!?
そりゃ男なら誰でも撃沈されるわな。
あれ、長門って胸、あったっけ?
ぺたんこなイメージがあったんだが、それでもビキニなんて着られるのか?
ずり落ちない?
>>947 ずり落ちたらずり落ちたでいいじゃないか。
長門の白い肌に映える桜色の乳首(;´д`)ハァハァ
もまいらビキニ島の意味分かってんのか?ビキニじゃねえぞ
ビキニ島にしずんでいるのは、戦艦長門のことだw
えろぱろスレらしい流れだからまぁいいんでねぇの?
キョンのハルヒに対する想いは恋だというのは同意。
自覚なさそうだけど、恋ってしてる最中ほど自覚のないものだし。
あ〜そろそろ次スレの時期かな?
でしょうね〜
さーて、ここでこのスレを立てた私めが次スレも立てにいきますよー。
乙
乙
乙。
乙
乞
乙
乙梅
楳
次スレに神がいる
俺もいる
あなたは、そこにいますか?
コーヒー拭いた。
コーヒー葺いた。
コーヒー炊いた。
972 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 23:19:32 ID:B7dt58ZB
卯女
…最近レイプものでしか萌えないのだが、どうしたらいいだろうか。
>>973 むしろ飽きるまでどっぷり漬かれ。そうして、「飽きたな〜」って思う頃に
和姦を見ると新鮮な気持ちになれるから。多分。
レイプ物にどっぷり浸かるのは余りオススメ出来んだろww下手打つと死刑囚になれるからな
じゃあ逆レイプ物で。
真琴がユキちゃんを逆レイプ。
レイプに漬かるのは駄目だがレイプ物にならいくら漬かってもいいんじゃね?
レイプはレイプでも寝取られ系は拒絶反応を起こす俺ガイル。
レイプものでハッピーエンドなやつ希望。
自分で書けってか。ごめんね長門
ノ / | --ヒ_/ / \ヽヽ ー―''7
二Z二 レ / /´レ' \ ―7 ̄} | ー-、 /
(__ノ _ノ ∨` ノ / / _ノ \_
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985 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 01:51:41 ID:8pZlS7Jt
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名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 12:18:29 ID:YpZQXObF
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