スレが無い作品のエロSSを書くスレ 3

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1名無しさん@ピンキー
〜前スレ>1のお言葉〜
スレタイの通り、この板に該当スレが無い作品のエロSSを書けやゴルァ!(゚Д゚)
単独でスレ立てても続かない作品、即死喰らうような作品
誰も知らないようなマイナーな作品、色々あんだろ。
書き手のおまいらだって、時には誰も知らんような作品のSS書きたくなることがあるだろう?
需要が無い、誰も知らない、上等!!
基本的に書き手のオナーニスレだぞ。

        〜漏れと喪前等のお約束〜

    1.自分の知らない作品だからという理由でSSに文句つけんな!
    2.いちいち「載せてもいいですか?」なんて聞くんじゃねぇぞ!
      オナーニするのに、他人の許可なんか求めんな!
      そんなに自信が無いなら、推敲し直してこいやゴルァ!(゚Д゚)
      もし需要があるかどうか気にしてんなら論外だ!
      ここは需要の無いもの上等だし
      それに需要なんてのは「そこにある」ものではなく「作り出す」ものなんだよ!
    3.書き手同士でマンセーしあうんじゃねぇぞ! ウザイからな。
      マンセーするなら名無しでしろ。
    4.この板に既にスレがある作品に関しては、スレ違いだから書くんじゃねーぞ!
    5.ここは基本的に「SSを書くスレ」だからな。
      個別作品に関する雑談等は程々にしろよ!
      (この作品のSS読みたい、これキボンなどはOK。※但し空気読まないキボンはNG)
    6.もし、自分の知らない作品でこのスレ見て興味が出て、その作品を
      知りたくなったらテメーで検索して調べろや!ttp://www.google.co.jp/
    7.漏れが立て逃げしても文句言うんじゃねーぞ!
2名無しさん@ピンキー:05/02/27 11:37:02 ID:B+XRKbsi
3鮫 ◆FXxvmDXIWQ :05/02/27 22:00:11 ID:SPpRVKSh
乙です!

即死回避の意味もこめて、
前スレの続きを最後まで張っておきます。
4幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 22:02:18 ID:SPpRVKSh
たくさんの美女達の前に晒された
俺の果てしなく勃起したダメペニス。
ううっ…この仕打ちは流石に、恥ずかしすぎる…。
………しかし…この感じは……依然………どこかで…されたことがあるような…。
………。
あっ!ああ!!
俺の頭のなかでモヤモヤしていたものが紐解けた。

そうだっ、
そういえば確かこのブスはッ!
小学生のころに、よく俺をイジめていたブスじゃないかっ!
あのころ小柄で女の子と間違われるぐらい可愛かった俺は、
よく、こうやってズボンを奪われては、
腕をとられ、足をとられ、身動きできない状態にされて
クラスの女の子達の前にちんちんを晒された。
しかも女子達は、俺のちんちんをいじり回して遊ぶ始末。
彼女達からすれば俺にちんちんがついていることが、不思議で仕方なかったのだろう…。

そうやって小さいころから陵辱され続けた結果、
俺のペニスは、ちょっとしたことでもすぐに勃起してしまう
ダメペニスになってしまったのだ。
5幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 22:07:38 ID:SPpRVKSh
ぐにゅ!!

ぎゃ!ぎゃあ、ブスが俺の硬くなったチンポを握ってきた。
ううっ…しかも、この手の感触はっ!
そ、そうかっ!
さっきからドサクサに紛れて俺のチンポをさわりまくっていたのはっ、
こいつだったのかーーーっ!!

ブスの巧みな手コキによって、
一気にこみあげてきた射精感。
俺は恐ろしいことを想像せざるを得ない。
このままいくと俺は………。
い…嫌だ…。
女の子に見守られる中
こんなブスの手コキでイクなんて
そんなの絶対嫌だーっ!

「た、助けてくれー。双葉」
完全に泣きの入った俺の声。
ごめんなさいっ。俺が悪かった。許してください。
そんな感情を全て込めた一言だったが。
「知らないっ!」
彼女の返答は余りにも冷たかいものだった。
憎悪と侮蔑がこめられた視線。
俺に対する全面の信頼は、
すっかり地の底まで落ちてしまっていたのだ…。

唯一の味方すらも失い…俺は…俺は…。
6幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 22:10:32 ID:SPpRVKSh
必死に射精しまいしてと抗ってきたが、
それも、もう限界だ…。
お、おれは…女の子達が見ている前でゲロを吐くだけでなく、
射精までしてしまうのか………
でるっ!
でてしまう…!
その時、ブスが俺の耳元でささやいた。
「聖ちゃんには見せられない姿ね」
「!」
な、なんでこいつが俺の幼馴染の名前をっっ!
その言葉が止めだった。
聖の裸を想像してしまって。
あああああああーーー。
「ぬふぅ!」
どぴゅるるる。
とうとう俺のダメペニスは…彼女達に見られるながら…勢いよく射精してしまった。

白濁液は俺の顔にまで飛んで、
口を空けていたため、口内まで入った。
「ごほっごほっ…げほっ…」
の…飲んでしまった。
ものすごく…苦い味がした…。
7幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 22:14:39 ID:SPpRVKSh
そしてそのまま
俺は、力尽きたかのように大の字で仰向けに倒れた。

俺の心は完全に放心状態。
頭は、精子のように真っ白。
うぅ………ブスの手コキで………
しかも最後は幼馴染の名前でイクなんて…最低だ。

あろうことか…それでも俺のダメペニスは勃起したまま、
美女達による姦視を喜ぶかのように、白濁液を飛ばし続けていた………。
俺は今日ほどこのダメペニスの存在を疎ましく思ったことはなかった………。

顔や腹に飛んでくる生暖かい白濁液を受けながら思った。
も…もうだめだ…
俺は男として再起不能だと。
8幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 22:18:38 ID:SPpRVKSh
くそーっ。
な、なんてダメペニスだ…。
あの時、双葉を犯そうとしたのも
元はと言えばこいつが俺に悪の心を吹き込んだからだっ!
全てこのダメペニスのせいだ!
なにもかもこのダメペニスが悪いんだっ!
ちくしょお!
このダメペニスッ!
ダメペニスッ!
ダメペニスッ!
こんなダメペニスさえっ
こんなダメペニスさえ、なければーーーっっっ!!

………心の底から切に願う。

ジャキンッ!ジャキンッ!

「じゃ、ちょんぎる?」
「ややや、やめて下さい。お願いします!」

もちろんそんな度胸も勇気も俺にあるはずはなかった………。
9鮫 ◆FXxvmDXIWQ :05/02/27 22:20:35 ID:SPpRVKSh
長くなりましたが、これで終わりです。
読んでくれた人はありがとうございました。

最後に誘導できなくて、大変すいませんでしたorz
10名無しさん@ピンキー:05/03/02 03:34:28 ID:/r5YPSFA
即死回避age
11名無しさん@ピンキー:05/03/02 18:30:46 ID:5gwiDQIL
オレ書くね。皆よかったら続いて
12名無しさん@ピンキー:05/03/02 18:42:09 ID:5gwiDQIL
相川と仲間たち。
登場人物
相川 C組。主役。本名相川カズト。相川七瀬が好きな香具師。相川好きが原因か知らないがクラスの香具師らとうまくいかない。面白いやつだ
北川  C組。別名ノース・リバー。誰もノースリバーて呼んでない。相川の友人。趣味が悪い。少しキザ。まにまにが好き。
しおりん 1つ下。相川をからかって遊んでいる。
かおりん 1つ下。しおりんとともに相川をからかっている。
ヨッシー B組。相川の仲間。ウザイ、けどいい香具師。小さくて逃げ足が速い。 お前が口癖。
江梨子 相川の友人。雅彦と暮らしている。
雅彦 江梨子と幼馴染。お互い関西出身で昨年上京した。関西訛りである。
ジョージア 先生。このクラスの担任。嫌われている。
あかね 副担。通称アイドルティーチャーあかね。オタが多いためなかなか出てこない。性格はS
まにまに B組。♀。相川をいじめていた香具師。ノースに惚れられる


吉村 相川の後輩。かおりん、しおりんと同じクラスに。西川と大貫とトリオを組む
13名無しさん@ピンキー:05/03/02 18:43:48 ID:5gwiDQIL
C組
社長 ゲーマーでいつも文句を言っているDQN。食いしん坊。 相川とは犬猿の仲で口を利かない。自称岡本商事の息子
モッチー 持田が好きな香具師。絵がうまい。社長とともにエロゲーにはまる。ミラクルが口癖
ミズキ 絵がうまい香具師。モッチーらといつも居る。
ガンダムマン ガンダムマニア。理屈男と仲がいい。
理屈男 ニキビ・メガネで見るからにオタ。いつも理屈ばっか言っている。こいつが行動するたびモッチーらにミラクルとからかわれる。
福田  別名しょうが定食 面白く社長らにからかわれている。反応が楽しい。
ゾンビ 遅刻が多い。ゾンビのようで回りに嫌われている。
水口 A・ボーイでとにかくキモイ。偉そうで回りに嫌われている。
わたる 頭がよく小さい香具師。モッチーらとつるんでいる。
ケンさん 顔が長嶋茂雄監督に似ている。
荻原 いい香具師。スポーツ万能。いつも社長にいじられている。
キリコ ♀ オタク系の香具師。ウザイ香具師。社長マンセー。
アクミ ♀ カマトト、媚りのウザイやつ。ブスの癖に。「あれ〜?」が口癖


14名無しさん@ピンキー:05/03/02 18:46:07 ID:5gwiDQIL
インク荒井 サッカー少年。
イノケン いい香具師である。成績・スポーツ優秀。
ミツル 2枚目の顔をしている。
小雪 ♀キリコと一緒にいる。
ダル 特に特徴がない。
近藤 ただ小さい香具師。小さくてもやんちゃである。
広瀬 ♀ キリコの仲間。とにかくウザイ。
ジョージ いつも周りからやられている。
ビッグボーちゃん キモイ。いつもウジウジしている。
竹内 突如面白いキャラなった。イケノンらとつるんでいる
金さん 頭がよくたまに面白いことを言う。
アッパ チャイニーズ系の香具師。ウザイ
大統領 面白くリーダー的になっている。
フジツボ デブス。オタである。理屈男と仲がいい。
シンヤ ♀。キリコの仲間
ギャル男 名前のとおり見かけがそう。オタ多いクラスの中で浮いている。そのためこないことが多い
やっさん 見かけが組長。でも実際はいい香具師。隠れスケベである。
バロック ガキ大将みたいな香具師。食い物に目がない
15名無しさん@ピンキー:05/03/02 18:47:05 ID:5gwiDQIL
B組
オッシー 相川の昔からの仲間。いつも仕切っている。なら〜が口癖。相川のことを七チューと呼ぶ。
トヨちゃん 相川のエロ仲間。いつも相川たちをからかっている。
島野 学級委員タイプのまじめで頭がいい香具師。同じタイプのA・ボーイと犬猿の仲
神ちゃん 相川の仲間。とても人がいい。
おいとま おいとまは相川が名付け、相川だけが呼んでいる。周りは秀ちゃんで呼んでいる。
寡黙な香具師。
市瀬インド 周りからインド人と言われている。キモい。ヤクルトオタ。相川のことを友人と勘違いしていて、絡んでくる。
おかめ まにまにの親友。顔がおかめに似ている。
アコちゃん いつも相川をからかっている。性格はSである。
ミッキー 嫌われ者でDQN。チョコフレークたちと陰湿なことをしている。
チョコフレーク 頭がよくて陰湿。A・ボーイと仲がよい。
16名無しさん@ピンキー:05/03/02 18:47:42 ID:5gwiDQIL
A組
広田 いつも相川に絡んでくる
ハナボクロ 広田とつるんでいる。おっさんと仲がいい
五十嵐 広田たちの仲間
松田 相川を苛めているDQN。かなり自己中
両珍 松田のボス。
やんす 松田の腰巾着。語尾にやんすをつける。
TOM 松田の仲間。いつもちやほやされる。
中沢 別名姉さん。かなり強烈キャラで相川を苛めている。
三日月 姉さんとともに相川を苛める。
ウォール TOMの女。相川を苛める。
ハセミー 姉さんの仲間
17名無しさん@ピンキー:05/03/02 23:29:22 ID:5gwiDQIL
相川と仲間たち。第一章「出会い」
相川カズト。高校2年。相川七瀬のファンである。
彼は1年のときは、周りから人気だった。しかし2年のクラス替えで、社長と同じクラスになり苛められる…。
その社長は自分勝手で、嫌いな香具師はとことん苛める。相川はその嫌いな香具師だったのだ。
しかも女子はというと、社長マンセーでブス。相川はそんな女子がイヤだった。
性的に不満がたまった。しかし、とある2人が相川に近づいたことで流れは変わった…。

18名無しさん@ピンキー:05/03/03 00:02:34 ID:5gwiDQIL
それはある日。相川はいつもどおりに登校した。
今日も何だかな―。といつものように思っていた。
すると「おはようございます!相川さん!」と元気のいい声がした。
振り返ると可愛い2人組がいた
(何だ…。オレじゃないのか…。相川さん?オレじゃん!)相川はニンマリした。
「何故名前を…?」相川は2人に聞いた。
「それは…」2人は口を閉ざした。
「じゃあオレ忙しいから後で。」相川は教室に向かった。
19名無しさん@ピンキー:05/03/03 00:30:17 ID:QdrtnA8W
そして放課後―。相川は学校が終わるとブラブラ散歩した。
すると「相川さん!」聞き覚えのある声だ。
振り返ると朝の2人だ。
「君たちは…。」相川は突然でびっくりしていた。
2人はいきなり「しおりんです☆」「かおりんです☆」と自己紹介した。
相川は連絡先の書いてある紙を2人に渡した。
「いつでも連絡頂戴。今度遊ぼう!」
相川はそういってうれしそうに帰った。
20名無しさん@ピンキー:05/03/03 02:06:08 ID:rQDtWSPV
21名無しさん@ピンキー:05/03/03 10:01:38 ID:QA0HMpcg
>>11-19
こいつ最悪だな。

エロパロ板自治スレッド5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109693062/18-30

Q&Aはここ!エロパロ板総合質問スレッド3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084028316/294-307
22名無しさん@ピンキー:05/03/03 11:50:27 ID:t4AnuLUA
まぁいいんじゃない?ここはオナるスレなんだから
23名無しさん@ピンキー:05/03/03 12:24:12 ID:QA0HMpcg
オナニーは構わんがマナー違反はいかんよ
24名無しさん@ピンキー:05/03/03 12:48:24 ID:tRIrVChi
まあな。
>>11-19
こいつは>>21で誘導されているな。
>>20に逝かせればいい
25名無しさん@ピンキー:05/03/03 12:55:02 ID:tRIrVChi
>>20
違うだろ。まあここでカキコしなければいいのだが。
26名無しさん@ピンキー:05/03/03 15:39:20 ID:tRIrVChi
>>11-19が書くと荒れそうだな…。
27名無しさん@ピンキー:05/03/03 15:59:50 ID:jcJdGhkq
>>26
誰も何も言ってないのに親の仇のように牽制するのもどうかと。
28名無しさん@ピンキー:05/03/03 19:55:49 ID:3zapvA69
チラシの裏レベル、小学生以下としか思えない文章だし
無自覚な荒らしだと思うが。
29名無しさん@ピンキー:05/03/04 11:27:49 ID:V0IuXpbw
文章レベル自体を叩くのはスレの理念的に感心出来ない。
マナー違反を責めるならともかく。
30名無しさん@ピンキー:05/03/04 12:44:47 ID:pSCChjOa
そりぁそうだ。
オレたちは黙って次の作品待とうぜ
31名無しさん@ピンキー:05/03/04 16:28:17 ID:hcucKb0a
>>29-30
そうだな。
32名無しさん@ピンキー:05/03/07 02:59:44 ID:NfSfZhjF
いつかエレ姐SSの光臨するその日を信じ保守
33名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 00:28:25 ID:qMD8jKzv
すいません、失礼します。

「Ring Of Red」のエロパロいきます。
かなり昔に書いたものなのですが、出す場所がないので
一気に貼りつけます。
34けだもの・1:2005/03/30(水) 00:30:08 ID:qMD8jKzv
     けだもの

 リョウコの声を、一生忘れられそうもない。
「あたし、生きていていいの?」
 破壊された要塞の裏手で、女は感情の消えた声で言った。
 雅美は知っていた。まだ年若い男だったが、日本戦争の当時少年期を迎えていた彼の前にも、
大事な何かを失った人間は多くいた。そして、悲しみの只中ではなく、
途方に暮れる自分に気付いた時には、そんな声でぼそぼそとものを言った。
 それから十年経っている。俺は大人になり、こんな所にいるが、と途方に暮れながら思う。
 何も学んでやしない。
 餓鬼の頃の俺の前で愚痴る人間は、俺をいないものと考えていた。
 だが、この女は目の前にいる俺に向かって、喋っている。
「……リョウコ」
 大きな赤い瞳が、くるりと動いた。艶のある長い髪に囲まれた顔は、ずっと雅美の方を向いている。
 目は彼を見ているようで、見ていなかったのだ。
 瓦礫の山の上に腰掛けた女を前に、彼は言葉を捜した。
 が、見つからない。神父の説教もきちんと聴いておけばよかったか、と自嘲した。
 彼と称号付きの姓と、銀色の髪、青い瞳を共有するヨーロッパの血縁は、よく人を諭すのに聖書の言葉をもってした。
 が、彼は章句を探すのをすぐに止めた。何を言っても、今は無駄だ。

 リョウコは、父を殺した。死に際に父は、リョウコに「母に似たな」と言った。
35けだもの・2:2005/03/30(水) 00:31:09 ID:qMD8jKzv
 雅美の主観で無限とも言える時間が過ぎた頃、誰かの足音が近付いてくる音を、彼の耳が聞き取った。
「隊長、ここにいましたか」
「鬼無里。なんだ、用か」
「これから死者の埋葬を行います。おいで下さい」
「ああ、と言う訳だリョウコ……」
 リョウコは視線を寄越しもしなかった。じっと、どこか遠くを見るような目で、雅美と鬼無里を見ている。
 鬼無里は、何ですか、とでも言いたそうに二人を見比べ、首を傾げた。
「先に行く。よければ、後から来てくれ」
 冷徹な顔つきの男と肩を並べて歩きながら、彼は安堵している自分に気付き、その事に居心地の悪さを感じた。
「埋葬は明日では駄目か?」
「北日本の兵士を中心に、損傷の激しい遺体も多いので、彼らを先に」
「それ以上言わなくていい」
「はい。ところでリョウコさん、どうしたのでしょうか?」
「まだ、それは言えんな」
「そうですか。水臭いと言いたいですが……女性のことなら、仕方がないですね」
 特に心配するでもなさそうな声音に、こいつは何でも知っているのではないか、と不気味な錯覚を覚えた。
36けだもの・3:2005/03/30(水) 00:32:15 ID:qMD8jKzv
「……一つ訊くんだが」
「何でしょう」
 あの居心地の悪い空間から連れ出してくれた年上の男に、彼は助けを求めるような気で、呟いた。
「女の慰め方を、知っているか?特に気の強い女の」
 何でも知っているような顔をした男は、うっすらと不精髭を生やした顔を横に振った。
「隊長、確かに私は隊長より年上ですが、学んできた事とこなかった事があります。
学んだけれど適性の無い場合もあります」
「つまり、苦手の中の苦手、か」
「はい」
「それはすまなかった。忘れてくれ」
「隊長も、辛い立場ではありますね。お察しします」
 主戦場となっていた要塞の外に、リトル・ジョンが停められている。
 その足元に白い雪と黒い土とをドーザーで掘り返した大穴がある。
 布にくるまれた死体が、次々に穴に寝かされていく。どれが自軍の兵士であったかは、見分けがつかない。
「そう言えば、衛生兵から報告がありました。夜叉のパイロットは、明朝埋葬されるそうです」
「……そうか」
 海宝の行方に思いが行ったが、すぐに頭に去来したのは、
(まとめて埋葬した方が良くはないか?リョウコがいない、今のうちに)
という疑問であった。リョウコは、まだ姿を見せてはいない。
37けだもの・4:2005/03/30(水) 00:36:55 ID:qMD8jKzv
 三々五々、パイロット達が集まってくる。顔を何かにぶつけたのか青タンを作った純、薬品の臭いを濃く漂わせた彩菜。
 矍鑠とした桐野老人も、埋葬の時間だけは本来の年齢を思い出したように老け込む。
 ジョンは目を閉じて、何か口の中で呟いていた。
 何故かエミリオは泣いている。彼には、雅美の理解しきれない部分があった。
 彼は戦闘の後の埋葬の度に、泣いた。
 以前、理由を尋ねたことがあった。彼はいつものように軽薄そのものの様子で、あるいは軽薄を装ってこう言った。
「ボク、日本の女性、死ぬの悲しいよ。日本の女性、世界一美しいね。こんな戦いで女性死ぬ、世界人類の損失ねー」
「名前も知らない女でも、北の兵士でもか?」
「そうねー、北の人にも言葉通じる、口説けるってことね。モッタイナイよ」
 そのままその後は整備兵達と猥談合戦になってしまったのだが、

「ベトナムの女の子、小柄でね、栗みたいな頬っぺたとアオザイ、タマリマセンネ。
パレスチナの女の人、ヴェールから覗く瞳が神秘ね。口説くのは命懸けね。
でも最高にタマンナイのは、コロンビア、パナマですねー。彩菜さん見るのこと。素敵でしょ?
あっちはねー、国の女の人みーんな、素敵の混血よ。カフェオレみたいの肌、色っぽいのも満点ねー。
腰こんななのに、お尻とバスト、こーんな。
……隊長さん? ドイツと日本の混血ね。女だったらねー、称号つきの美人、痺れるでしょう!」
 止まらぬ舌に深い溜息を吐かされたものだった。
38けだもの・5:2005/03/30(水) 00:38:10 ID:qMD8jKzv
「少尉、失礼します」
 若い女性兵士の声が、無人だと思っていた後ろから聞こえ、雅美の背筋を一瞬凍り付かせた。
いつの間に、と思ったのだった。振り返って姿を見るに、偵察兵であるらしい。
見覚えがないと言う事は、自分の下には配属したことがないようだ。
「今でなくてもいいでしょう」
「そうもいきません」
 鬼無里は所要で、と言い置いて去った。
 その後ろをいそいそとついていく兵士の後姿は、安堵に満ちているように彼には見える。
 頼るに足る上官が生きているのは、兵士にとって安心できる事なのだろう。
 与えられた作戦を遂行するのが彼の役目であったが、北日本にあって兵士の補充が受けられない以上、
少しでも人的被害を少なくするのが、彼に与えられた命題でもあった。上手くそれもこなしてこれた、と彼は信じている。
 思えば、一人の人間が生きていれば、その人生の先にまた別の誰かが繋がっているものだ。
 家族であったり、友人、恋人もその中に含まれるだろう。
 雅美も、幾多のキルマークを己の愛機に刻んでいる。
 正義や任務はどうあれ、それは誰かの絆を断ち切った跡なのだった。
 雅美は眩暈を感じた。
39けだもの・6:2005/03/30(水) 00:43:18 ID:qMD8jKzv
 久しぶりにゆっくりと風呂に入り、要塞に貯蔵されていた物資で腹を満足に近い程満たした。
 今夜も急ピッチで機体の整備が続けられることだろう。要塞から、数機のAFWが脱出した痕跡が認められている。
 一刻も早く青函トンネルに突入したいのは山々だ。その身一つで戦えるのならそうしていただろう。
 しかし、機体の磨耗と損傷だけはどうにもならない。苛立つ心を抱えたまま、彼らは朝までここに留まることになっていた。

 彩菜が、色の薄い眉を曇らせながら雅美に報告に来る。戦いの死傷者が増えそうだという事と、もう一つ、
リョウコが食事も摂らず、部屋に閉じ篭っていると。
「一体、どうしたんでしょう?」
 気立ての優しい女だ。リョウコとは全く違う。
 ハーフと言う共通の出生を持つ事も手伝って、雅美は、ほんの少しの好意を彩菜に感じる。
 が、リョウコについての話は、まだ表ざたにするには早過ぎる。彩菜が気遣っているにしても、今は黙っているしかない。
 誰にもしようのない事だ。
「何か理由があるんだろう。そっとしておいてやれ」
 言い置いて、彼は早々に与えられた部屋に引き取った。
 六畳程の広さだが、個室だ。壁には地図と、北日本の有り難い標語が張られている。
 そして小さな机の上には、持ち出し忘れたのだろう家族の写真がある。雅美は部屋に入って最初に、写真立てを倒した。
 子持ちの士官が主だったらしいベッドに横になった。
 ベッドとは言い条、一段高くなった畳の上に布団を延べる形になっている。
 が、寝袋より各段に寝心地は良く、彼は平均的な日本人より長い手足を伸ばせる幸せに酔った。
 灯りを消すと自然に瞼が下りた。その夜半のことだ。
40けだもの・7:2005/03/30(水) 00:45:09 ID:qMD8jKzv
「ヴァイ、ヴァイ?」
 眠る雅美の耳に、幻聴が聞こえた。一瞬前のことなのに、もう思い出せない遠い夢の中から響いてきたように、雅美には思えた。
 敵襲があったのなら、リョウコは容赦無く寝ている人間を蹴り付ける女だ。
「ヴァイ……起きなさい」
 あの女の声にしては優しく、甘すぎる。妙に寒い。北日本の冬、布団を蹴り飛ばして雪女の夢とは、出来過ぎだ。
 ぶるっと背を震わせて、彼は目を開けた。
 ぼんやりと、灯りが点いているのが見えた。消した筈だった。そして、何より、
「……随分寝つきがいいのね。私の方が寒くて堪らない」
 本当にリョウコがそこにいるとは思わなかった。しかも、裸で。自分の膝の上に跨っている。
 一瞬彼は自分の目を疑った。すぐに、これは紛れも無く真実だと思った。当然雅美は飛び起きようとした。
 そうもいかない事にはすぐ気付いた。体の前面が妙に涼しい。
 見れば、繋ぎのジッパーがそこまで引き下げられていて、引き出したものをリョウコが手にしているのだ。
 かあっと頭の中が熱くなった。自分が、リョウコに、寝込みを襲われている。夢にも思わずにいた屈辱的な事実だ。
「ねえ、ヴァイ、男って、ここをこうされると堪らないんですって?」
「やめろ、リョウコ……」
 大きな瞳が、いつもと同じ表情で見詰めおろしている。
 ひんやりとした女の手の中に握り込まれた性器に、段々と血液が集まり出すのを感じ、彼は顔を背けた。
41けだもの・8:2005/03/30(水) 00:46:21 ID:qMD8jKzv
 白い体が、柔らかく屈んだ。黒く長い髪が、下腹の柔らかで弱い肌を擽ってくる。
「……本当に、固くなるのね。それに熱いわ」
 捻り上げるような、包むようなもどかしい動きでも、確実に昂ぶらされた。戦の後だからだろうか。
 血と破壊に酔った後は、その残り火が延焼を求めることがあった。けれど、今はそれを求めてはならない時だ。
「お前と、こんなことは」
「嫌なの? あたしはこうしたいのに?」
 握るでもなく、固く乾いた指先が、血管を浮かび上がらせているだろう表皮を撫で上げ撫で下ろす。
 握れ。そう言いそうになる唇を噛んで、耐える。その耳に、唇が寄せられてきた。
「先端が、赤くなってるわ。大きさだって、さっきの倍以上ある」
「この……馬鹿女」
「意外と、綺麗な色。どす黒いと思ってたのに。あなたがハーフだからかしら」
 もう止めろ、と諭しても女は聞く耳を持たないようだった。それどころか、勢いづいた指がギアでも扱うようにしっかりと、
彼のそれを握り込んでしまう。が、それきり動かされることもない指と手首に焦れた腰が、勝手に指の輪を使う動きをした。
「いいの?そうなのね、ヴァイ」
「お前、俺をいたぶりに来たのか?」
42けだもの・9:2005/03/30(水) 00:47:33 ID:qMD8jKzv
「どうして、そんなこと聞くの」
「……判ってて当然のことを、聞くからさ」
 吐き捨てるように彼は呟いた。そしてそれきりそっぽを向くしかない。
 足元を向けば、リョウコの美しい形に垂れた乳房と、その手前で白い指に握り込まれた自身が見える。
 それが興奮を誘うことが、彼には目に見えていたからだ。
「言って。ヴァイ、どうなの? 言わなきゃ、手を離すわ」
「……悪くない。だから、もう少し握ってくれないか」
 彼は折れた。途端に、長く忘れていた快感が、彼の中に戻ってきた。
微妙に外した指の動きが、もどかしさとなって眉を顰めさせる。
「固いわ、それに、一握りじゃ足りない……」
 目を開いて足元を見る。覆い被さった髪の下で、美しい女が真面目な顔をして彼を弄んでいる。
息さえ掛かりそうな唇との距離に、嫌だ、と思う気持ちが薄れていくのを、彼は危険だと感じた。
「お前、おかしいぞ」
「どうして?」
「どうして、今夜なんだ?」
 リョウコのしなやかな指の動きが、一瞬止まった。くっと根元を搾る動きに切り替えながら、
「したくなったからよ。それじゃいけない?」
 頭はそういうものでもないだろう、と思っている。が、体の方がその心地よさに溺れていく。
 扱き上げる指の動きが、何かで滑らかになるのを彼は感じた。
何の為に出るのかは知らない、ある程度以上の快楽の結果の雫だ。
43けだもの・10:2005/03/30(水) 00:48:58 ID:qMD8jKzv
「ねえ」
 顔が上がった。彼の体を跨いだリョウコの黒い髪が、つんと突き出した乳房の上に被さっている。
 寒さに尖った乳首の色は臙脂にも桜色にも見える。
 引き締まった白い腰の下で、黒々とした陰毛がまるで、ここを見なさい、と言っているように鮮やかな対比を示している。
 思っていたよりもずっといい女だ、と見惚れている彼の顔に、ふさっと何かが被さってきて擽った。
「……わっ!」
 鼻先に陰毛がある。驚く唇に、柔らかく湿った何かが押し付けられたようだった。
「舐めてくれる?」
 くしゃみと咳が一緒になったような変な声で、彼はまた馬鹿、と叫んだ。
 息を吸うと、そこに篭もった汗の匂いがした。何故か強く欲情を誘った。
 勿論、抵抗はある。西洋人の血が流れているとは言え、ずっと日本で育った雅美には、文字通り女の尻に敷かれるのを嫌う。
 何しろ文字通り、尻に敷かれている。
「……ねえ、して」
 珍しく、穏やかな声でリョウコが言った。
 その声が彼の背中を押したようだった。
 唇に押し当てられた柔らかな部分を、舌でなぞると、縦にくぼみが走っているのがわかる。
 彼は目を閉じ、唇で押し広げるようにして、開いた。
「あっ!……ちょっと」
 頭の両側に置かれた腿が震え、腰が浮いた。
「どうした」
「……何でもないわ」
 変な奴だ、と思いながら、今日一日の汗が篭もったそこに唇をつける。
薄い肉片がいくつかあるのを確かめて、ほのかに塩辛いそれを舐め立てた。
44けだもの・11:2005/03/30(水) 00:50:27 ID:qMD8jKzv
「……はっ、あ、ぁっ」
 腿に力が入った。ぐっと体重が圧し掛かり、頭の後ろで髪がじりっと音を立てた。
 鼻にくすぐったさを感じながら、肉片の合わさったところにある硬い突起を口にする。
「ん、うん、……くぅん!」
 冷淡な女なのに猫のような声を漏らすのがおかしく、とろとろと滲み出してくる酸味のある液を舐め取りながら、雅美は唇で笑った。
 ここまで来ては、もう乗るしかないだろう。そう覚悟を決めた。
「なあ」
「……あっ、な、に」
「向こう向いて、俺のもしてくれないか」
「わかったわ……」
 くるり、と身軽に身を捻って、彼の顔の上に向こう向きに跨ってしまう。
 まだ十代だった筈の女の、美しい膚が張り詰めた尻に、そっと手を当てた。ぴんと張り詰めた膚に、指がめり込んでいく。
 冬の寒さに冷えた膚は、掌の下でじんわりと暖かくなる。 
「見えるの、見てるの?」
「当然だ」
 細身の腰からすらりとした腿が伸びている。突き出した丸い尻の間に、赤いものを挟み込んだような眺めが、彼の目の前に広がる。
 柔らかな肉の両側に指を掛け、開いた。色素の薄い、縁だけ紫色を帯びた花弁が蜜に光っている。
その繋がったところにある鞘に親指を当て、剥き返してみる。瑪瑙の粒のように、朱色に充血して光っている。
 両手を尻に添えて腰を落とさせると、柔らかな部分が鼻先に来る。また舌でなぞってやると、声が上がった。
45けだもの・12:2005/03/30(水) 00:52:44 ID:qMD8jKzv
「俺のを忘れるなよ」
「あっ……手で、する? それとも」
「どっちでもいいさ」
 くちづけをする時だってこうはしない、と思うほど優しく舐めた。
 尖った部分を唇に収め、ちゅ、ちゅとわざと音を立ててやると悲鳴のような声が上がって楽しい。
「ヴァイ、あなたの口、……っ、熱いわ」
 手が握り締める。濡れた先端が時折冷たく感じるのは、間近な唇から洩れる吐息のせいだろう。
「言おうと、思っていたんだけど」
 声を弾ませながら、リョウコが言った。
「何だ」
「ここの毛の色、髪より少し濃いわね?」
「言うと思った」
 丸い尻肉を引き摺り下ろし、肉の谷間に鼻先を埋めるようにして、舐め続ける。
「ふぁっ、ん、んんっ……あ……ーっ」
 もどかしそうな甲高い声が上がり続ける。感じているのだ、あのリョウコが。
 どんな顔で、と思うと、頭の芯が、かあっと熱くなっていく。
「声が高い。北のコンクリを過大評価するな」
「あ、んっ……でて、しまうんだもの」
「塞げよ、口。何なら、俺のを頬張れ」
「えっ……」
「歯を立てなきゃいい。俺がしているみたいに、舌を使え」
 躊躇っているのか、声を喉の奥で潜めて、それを握り締めていた。
 ややあって、柔らかくざらっとした感触の何かが、雅美の先端に、巻き付いた。
46けだもの・13:2005/03/30(水) 00:54:29 ID:qMD8jKzv
「そうだ……いいぞ」
 自分の胸郭の中で、心臓の鼓動が弾んでくる。こんな真似は、今までに知った誰にもさせた事がない。
 さして多くもないその顔を思い出して、リョウコが最も美しいのに気が付く。そして、多分一生のうちで抱く女の中で最も強く、壊れているのもリョウコだろう。
「んッ……おふっ……あ、あっ、ヴァイ」
「止めないで、こう……口の中に含んでくれないか」
「大きくて……入りそうにないんだけど?」
「出来るところまででいいさ」
 すぐに、ふんわりと柔らかな感触が下りて来た。開いた傘の裏側を包み込む粘膜の感触に、不思議な妄想が広がっていく。
 あの憎まれ口ばかり叩いている唇の裏側の感触は、こんなに熱く柔らかい。
 大きなものを咥えた苦しさに眉を顰め、その中でも舌を使っている、リョウコ……滑らかさの中で、彼は早くも弾けそうな予感を抱いた。
「顔をどけろ、もうすぐ出そうだ……」
「待って」
 信じられない程敏捷な身のこなしで、リョウコは腰を上げ、また雅美の上で体の向きを変えた。
 そして、今度は雅美の腰、欲望の炸裂を求め天井を向く肉棒の上に、屈み込んだ。
「お、おい、すぐに出ちまうぞ」
「いいの。中に出してしまっても」
 止めるのも聴かず、熱く溶けた感触の性器を、先端に宛がってしまう。欲望に赤らんだ顔には、理性もへったくれもない。
 雅美も雅美で、相手が戦友ともいえるパイロットだとか、部隊の隊長である自分が快楽に溺れては示しがつかない、などと考えるのは放棄していた。
 ただ、その先にある、濡れて絡み付くような感触の中で達する瞬間を思い描き、生唾を飲んだ。
47けだもの・14:2005/03/30(水) 00:55:32 ID:qMD8jKzv
「……くっ」
 形良く生え揃った眉の下で、瞼が何故か辛そうに閉じられる。雅美も、何かの抵抗を確かに感じていた。
「どうした?」
「これ以上、入らない……」
 直立した白い体が、強張って震えている。彼を跨いだ脚の間に、彼のものを先端だけめり込ませて。
「ねえ、下に、押し下げてくれる」
「馬鹿……抜くぞ」
 腰を掴んで持ち上げても、女は何故か抵抗しなかった。つるり、と先端が外れると、力が抜けたように彼の胸に倒れ込んできた。
「やったこと、ないのか?」
「そうよ。文句はある?」
「何を無茶してるんだ」
「いいでしょう、私の勝手だわ」
 そう答えた声には、紛れもない安堵があった。彼は案ずる余り少し萎えた自分の先端を、指で拭った。
 外気に触れてひんやりした液体を見たが、まだ傷はないようで、透明な色をしたままだ。
「それでいきなり上に乗る奴があるか」
「あなたが、いつまで経ってもしないからよ。出そうになるまで」
「……まったく、お前と話すと押し問答になる」
 両腕で荷物を抱え込むように、不器用に彼は腕に力を込めた。
 胸の上に抱えられる女の体も、不思議な緊張に強張っていた。
48けだもの・15:2005/03/30(水) 00:56:33 ID:qMD8jKzv
「でも、今、無性にしたいのは本当よ。自分で言うのも変だけど、サカリがついたみたい」
「それじゃ、けだものじゃないか、俺達は、まるで」
「けだものじゃいけないの?」
 首だけを上げ、リョウコが言った。冷ややかな赤い瞳が、挑発するように彼を見詰める。
「さっきまで、人殺しの機械だったわ。明日もそう。あたしなら、けだものの方がまし」
「……そうか」
「だから、続けるのよ。痛めつけてみなさいよ、私を」
 何が何やらさっぱりわからない。どうしてそんなに自分を傷付けたがるのか、雅美には理解できなかった。
 ただ、リョウコの言葉が、自分を煽り立てていることと、驚いた事にそれで何か自分の胸に痛みのようなものが走るのはわかる。
 これでこの先、こいつはどうするのだろう……何かある毎に、訳がわからないまま自分を傷付けるような行いを続けるのだろうか。
 それも男の手を借りて。だが、彼にはそれを止めさせる術を思いつかない。
「……わかった。でも、お前のここ、ずたずたになるかもしれない」
「誰だって、一度はそうなるんだし」
「減らず口叩いて、後で泣くなよ」
 処女との手続きなんて知らない。でも、優しく抱いてやるものではなかったか。
 宥めるように囁いてやるべきなのではないか。まして、口の端を歪めて皮肉を言い合うものではなかった筈だ。
49けだもの・16:2005/03/30(水) 00:58:11 ID:qMD8jKzv
 つなぎを脱ぎ去る。現われた裸体に、女が息を呑むのが聞こえる。
 女は、体を貫く凶器だけではなくて、男の体自体に怯えるのかも知れない。確かに教練で鍛えられた胸板は、細い女の体を押しひしいでしまいそうだ。
 腕に力を込めたら、この女の腰が折れてしまうかも知れない。
 誰とも知れない男の匂いがする狭い寝床に、女を寝かせる。首筋に顔を埋めて嗅ぐ汗の匂いは重く甘い。
 所々に固い筋肉の線が浮いた体だが、それでも女だ。滑らかな背中の下に左手を回し、見た目以上の重みを感じながら丸く盛り上がった乳房に触る。
 柔らかい肌の内側で、芯がこりこりと固い。生娘とはこういうものなのか、と考えながら、尖る乳首を口に含み、下ろした右手で彼女の脚の間の熱さを感じ取る。
 どんな女でも、そこの肌はとりわけ柔らかく、敏感に出来ているものなのだ。左の腕に背骨と筋肉のしないが感じられた。
 ゆっくりと黒く艶のある毛を指で梳き、口でも触れたことのあるそこに、触れた。
 女はじっと目を閉じ、声もない。先刻までの荒れ狂った情欲が、嘘のようだ。
 熱かった部分は、ひんやりと冷えていた。が、すぐにまた新しい、熱いうるみが洩れてくる。
「泣いてもわめいても、もう許してやらんぞ」
 たっぷりと湿らせた後にあてがい、二、三度軽く滑らせて位置を確かめた後、じっくりと体重を掛けた。
 熱く溶けた感触に先が包まれたが、何かの抵抗に触れる。いつもはきつく引き締まったリョウコの顔が、苦痛に歪んだ。
「つ……いた」
「我慢しろ、もう少しだから」
 確かに、何かを押し広げていく感じがある。この先だ、と彼は力を溜め、押した。
「……!」
 一声、何かの獣のように叫んで、女は固く首を竦めた。
50けだもの・17:2005/03/30(水) 00:59:39 ID:qMD8jKzv
「もう入った、固くなるな……」
 少し先端が嵌まっただけで音を上げたのだから、今も余程の痛みだろう。
 けれど彼は熱さと湿り気と、痛いような窮屈さに包まれて、さらなる快感を求めてしまう。
「いいか、動かしても」
 苦痛にうめくとでも言った方がいいような様子で、リョウコが首を縦に振った。
「く、あっ……いっ」
 塞ぐようにきつく目を閉じて、助けを求めるように雅美の裸の肩に腕を回す。
 そんなに辛いのか、と尋ねたが、首を横に振るばかりだった。
 男の知らない体の反応でもあるのか、痛みを訴える体の奥から、熱い雫が溢れてくる。
 それを借りて奥まで進んだ時、不意に女が言った。
「ヴァイ……後ろから、できる」
「何だ今度は」
「顔を見られたくないの」
「無理だ、痛いんじゃないのか」
「痛いのは、今だって同じよ」
 言い出したら聴かない女だ。無理だと教えるしかないと思い、ひとたび抜いて、這わせた。
「いた……ああ、痛い」
「なあ、馬鹿な真似は止せ、抜くぞ」
「抜かないで。続けて……くぅっ」
 悲鳴の洩れる体から、彼は自分の肉柱を抜こうと、丸く張り詰めた尻に手を掛けた。
 その手首を、前から女の細腕が伸びてきて、掴み止めた。
「!」
「止めないでって……言ってるのよ」
 振り返り乱れた髪の向こうで、女が荒い息を吐いている。振り向いた睫毛が、何かの水でこごっているように、彼には見えた。
51けだもの・18:2005/03/30(水) 01:01:18 ID:qMD8jKzv
 仕方がなかった。両手で細い腰を掴み、奥まで貫いた。糸のように悲鳴が洩れる。
 立てていた腕が折れ、敷布に突っ伏す。その体に体重を掛けるように、後ろから腕を回し抱き抱えた。
「枕か、布団でも抱えろ」
 引き裂かれる痛みが来るなら、それを逃がす先を用意しておきたかった。
「ん、くっ、うんっ……うあっ! ……ヴァイ、続けて」
 少しづつなら、もう痛みは訴えない。だが、少しでも大きく動かすと、悲鳴が上がる。
 続けろと言われても、女を痛めつけて喜ぶ趣味のない彼は途方に暮れるしかない。
 上体を起こして、薄明かりの下の女の背中を眺めた。どこもしっとりとした手触りの、美しい膚をしていた。
 薄く産毛に包まれた尻などは、桃の実の様だ。
 中国、日本、朝鮮、東アジアの女の膚は世界で最も美しいと、彼の戦友のイタリア人は言う。
 確かにそうだろう。身近に西洋人が多数いた彼にはわかる。
 その膚が、すらりとした脚の間で血の色を帯び、膨らみ切れ込んでいる。そこに捩じ込まれたものは多分大き過ぎる。
 傷ましいような姿だが、彼はあるものに目を止めた。
 彼が塞いだ部分の上に、薄紫色をした蕾がある。微かに収縮しているようなそれに、雅美は指を当ててみた。
「ひゃうっ……!」
 突然、びくっと総身が跳ね、女だけでなく彼も驚いた。
「ヴァイ……変なとこ、触らない、で!」
「ここか?」
 指の腹で撫でただけで反応を返したところに、酷く興味をそそられて、彼は動きを止めたまま軽くつついた。
「っ……あん、あっ!」
「随分切ない声を出すな」
52けだもの・19:2005/03/30(水) 01:02:22 ID:qMD8jKzv
 彼は苦笑した。けれど安心もした。痛がるばかりの女を抱くのは、やはり嫌なのだ。
「変なところが気に入ったみたいだが」
「そんなところ……だ、め」
 指を口元に運び、唾を吐くと、まだ息をするようにひくつくところに塗り付けた。
 粘膜の下で、固く締まった筋肉が段々と力を失うのを感じながら、親指の腹で揉み解す。
「あっ……あ、そこは……違うわ……」
「わかってるさ、ただ、お前はここが少し好きみたいだからな」
「止してよ……ヴァイ……」
 息も絶え絶えになる。背中に浮いていた筋肉の線が、明らかに薄くなっている。
 力が入らない。雅美を窮屈に掴み締めた部分も、僅かに解れ、熱い雫を吐き出し始めた。
「解れてきたな、両方とも」
「そういう事……言って……楽しいの?」
「ああ、楽しい。何せお前は鬼みたいな女だから」
「……指、入れないでっ……!」
 悲鳴のような声を上げ、リョウコの頭が枕に突っ伏した。丸い腰は彼の手に抱えられたまま、繋がったままだ。
 とろとろと、熱い蜜が湧き出して、彼にまぶさってくる。
 その上では、男の親指のほんの先端が、窄まりをこじ開けるように収まっている。
「お前の希望通り、虐めさせてもらうぞ、いいか?」
「そんな、やり方……あ、あぁあっ!」
 掠れた声で、リョウコは叫ぶ。仰け反り振りたてた髪が、汗ばんだ背中に幾筋か纏わりつく。
 痛みなのか、心地よさなのか、雅美には知りようもない。けれど、彼が彼女の全てを掴んでいるのに違いはなかった。
53名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 01:03:56 ID:qMD8jKzv
 指を、第一関節が入るところまでねじ込んだ。滑らかな締め付けが、指をもぎ取るよう。
 少しでも動かすと、気丈な女の尻から背中に、ざわっと鳥肌が立った。
「最初からこっちでしちまえば、手間なかったのにな」
「変態っ……!」
「じゃあ、こんなところを弄られてるお前は何だ。濡れてきてるぜ」
「嘘……嘘よ」
「嘘じゃないさ、初めてだってのに、じっとり溢れ出してきた」
 彼は証かすようにゆるゆると腰を使った。肉が軋み、引き攣れる感触は薄れ、明らかに水音がした。
 腰を抱えていた左手を、腿を超えるように前に伸ばし、叢を掻き分けて突起を探した。
 そのすぐ後ろに彼自身を突き刺されて、核はやや力を失ったように、柔らかく小さくなっていた。
 それを指先に捕らえ、鞘の中で逃げるのを追いまわすようにしてやると、ひっ、とひきつけるように喘いだ。
「このままいってもいいぜ。俺は構わん」
 啜り泣きの声がする。こんな風に扱われるのが辛いのか、それとも泣くように喘いでいるのか。
 白く滑らかな尻を抱えながら、彼は背を曲げて背中に唇をつけた。黒々とした毛筋が張りついているのを払い退け、顔を覗き込もうとした。
 折り曲げた腕の上に顔を伏せ、黒い髪を渦巻かせたまま、女はしゃくりあげている。
 指の動きを早めると、それだけで声が高まった。
「もう、どっちかだけでも」
 苦しい息の下、リョウコが叫ぶように言った。無論、もう止めてやる気など彼にもない。
「いきそうなんだろう? じゃあ、いけ」
「あ、ああ、……いや、だ」
54けだもの・21:2005/03/30(水) 01:05:26 ID:qMD8jKzv
 小声でくぐもった声ながら、最後の叫びを確かに聞いた。突然背中が反り返り、長い髪を振り乱すようにがく、がくと総身を震わせる。
 貫いた体から、甲高い声が洩れた。そして、少し遅れて、彼を包み込んだ部分がぎゅっと締め上げる動きを見せた。
 連動して、指を受け入れた部分もひくひくと痙攣し、指をもごうとした。
 急速に彼の中でも快感が膨れ上がった。もう少し耐えられるかと思ったが、駄目だ。
 柔らかな尻に深々と指を食い込ませて、唸った。
「俺も、いくぞ」
「何、膨れる……!」
 衝動のままに打ち付けるように腰を使い、女の中に精を放った。
 何者も汚していない雪を踏みしだくような、堪らない解放感と不思議な優越感がその脈動を長続きさせた。
「あ……あ、はぁ……」
 荒い息を吐きながら、薄い桜色に染まった体が力を抜いていく。
 ゆっくりと親指を抜き、体を重ねたまま綿の敷布の上に伏せさせて、
「凄いぞ、お前、初めてでいっちまったのか」
髪の陰の耳に囁きながら、まだ先端で繋がった体の締め付けを味わっている。
「今の……今の、一体」
「俺も、出した。どうせなら顔が見たかったぞ……おっと」
 二人分の体液に濡れ窮屈さに負けて、つるりと吐き出されてしまったものを、彼は見下ろす。体液の色は白濁している。
 丸く盛り上がった尻を掌で撫で、その奥で赤く腫れ上がった部分を、指で開いた。思ったほど酷い怪我はない。
 殆ど動きもしなかったのがよかったんだろう、と苦笑するうち、奥から白く、濃度のある液体が溢れてきた。
 少し腫れた印象のある花弁を覆い尽くし、その下のか黒い茂みをひたひたと濡らしていく。
55けだもの・22:2005/03/30(水) 01:06:19 ID:qMD8jKzv
「いかん、また勃ちそうだ」
「いいのよ、またしても?」
「まあ、お前が平気なら……なあ」
「何、ヴァイ?」
「俺は、顔を見ながらがいいんだが」
「これ、嫌なの?」
「悪くはないんだが……」
 刺激的ではあるが、虐めているようで、とは言いかねた。
「いいけど……一つ約束して、私が言ったら、また顔が見えないようにして」
「わかった」
 照れているのだろう、俺と同じように。彼はそう思った。
 考えて、リョウコには側臥をさせた。折った肘に額を預けると、脇腹から腰、脚への曲線が美しい姿になった。
 上になった右足を前に出させ、その上から覆い被さるように繋がる。
 一瞬、白い横顔に苦痛が走り、けれどそれはすぐに緩んだ。
「ああ、いい眺めだ」
「そうなの?」
「俺が動くと、お前の胸が揺れる」
「……馬鹿ね」
 余裕ありげな笑みが、一瞬赤らんだ頬に浮かんだ。
「男なんて、みんな馬鹿さ」
56けだもの・23:2005/03/30(水) 01:07:38 ID:qMD8jKzv
 もう痛みも訴えない。彼は安心してピッチを上げた。女の背がぐうっと反り、上体を捻るようにして真上を向く。
 滑らかな肌が形作った乳房が、彼の言った通りに、突き上げる動きにつれてふるふると震えた。
 形よく張った太腿がもじもじとよじられるのも、何とも言えない。
「あ……ああ……」
「どうした」
 答えはない。ただ、交差した脚の間から、泥を掻き回すような粘り気のある音がする。
 端整な顔の色がますます赤みを増し、ぐっと深く目を閉じた。
「……う、んっ……あ、あ、っ」
「どうして、欲しい、リョウコ」
「痛く……して」
「痛くなんて、もう無理だ」
「……痛めつけられたかったのに」
「なんでそんな真似をしたいのかは知らんが……」
「あ……きゃあっ」
 繋がった部分をまさぐり、もう一方の手はこりこりと固い乳房を押し揉んだ。
 抵抗するように身じろぎを始めるリョウコ、その顔に時折苦痛が走るが、口からは甲高い喘ぎしか洩れてはこない。
 悔しいような気がした。交差した脚を戻し、「本手」と言われる姿勢になる。よく括れた腰を掴み、繋がり方を深めると、くうっと喉の奥で女が泣いた。
「……ヴァイ、奥は……きつい」
「よかったじゃないか」
「くぅっ……ん、く、あ」
 そこで、最も敏感な切れを擦りつけるようにする。痺れるような感覚が、少し汗ばんだ体に染み渡っていく。
 温かく湿った女の体が、逃げようとするように激しく悶えた。
57けだもの・24:2005/03/30(水) 01:08:37 ID:qMD8jKzv
「もう、勘弁して」
「もう暫く掛かりそうなんだ。……さっきみたいに、いかせてやろうか」
「いや……いやよっ」
 心配しなくてももうすぐ終わる。お前の中が最高だから。
……などとは口が裂けても言えない。代わりに、ぐっと手を伸ばしてすべすべした尻に指を這わせた。
 ぎっちりと埋まった隣の口から溢れた液体のぬるみが、指先を受け入れさせてしまう。
「俺のが壁越しに触る」
「あ……いや、いやぁっ」
 形良く尖った顎を天井に向け、掛け布団の生地を両手に掴んで、リョウコは叫ぶ。
 顰めた眉の下、大きく切れた目尻から、じんわりと涙が溢れ、抽送に合わせて耳の方に流れていく。
「ヴァイ、ヴァイ……っ、見ないで、見ないでっ」
「もう我慢しろ、すぐに終わらせてやるから……」
 その体内の耐え難いような熱さ、柔らかな肉が彼の肉棒をきつく扱き上げるその心地よさ。
 二度目の絶頂が、遠くにちらちらと瞬き出す。
「……うっ……く、んあ、……!」
 喉の奥で耐えるような喘ぎは、涙を伴うと啜り泣きに聞こえた。
 余りの良さの故か、彼はそう断じて指をさらに深く差し込んだ。早駆けに責めながら、射精のタイミングを窺った。
「あっ、ああ、あ……!」
 雅美の腰を挟んだリョウコの脚に強く力が篭もった。背中がぐっと反り、肉の奥で彼を締め上げる力が強まった。
「……!」
 声にならない、鳥か獣のような叫びで、リョウコが達したのを知る。
 耐えようにも耐えられない興奮と痙攣の中で、彼も背筋を震わせながら二度目の精を吐いた。
58けだもの・25:2005/03/30(水) 01:10:32 ID:qMD8jKzv
……

 リョウコの丸めた背中が小刻みに震えている。
 脚の間の傷口に彼は紙を宛がった。血の出ない女もあるものだ。
 白濁した液が溢れてくるのを拭ってやりながら、初めてだというのが嘘だったのか、それとも男並の訓練はそういう女らしさも奪い取るのか、と考える。
「辛いか?」
 返事はなかった。それでもやはり激し過ぎたのだろう。彼はほんの少し後悔をした。
 ただ優しく終わることができたとは、彼には思えなかった。リョウコは痛めつけろ、と言い続けた。
 それを避けながらも、いたぶる心が生まれ育つのを、彼は抑えることが出来なかった。終いには、追い詰めて息の根を止める気持ちになっていた。
 減らず口ならいくらでも叩ける口と舌が、謝罪を探した。が、どうしても上手く動かない。
「俺も根元が痛いくらいだ……リョウコ?」
 言うに事欠いてこれか。余りに「古臭い日本の男」らしい自分の言い草に失望しながら、照れるわけにもいかず、
縺れながら流れた黒い髪を掻き上げ、伏せた顔を覗き込む。
 頬が赤い。
 折り曲げた腕の中に深く顔を埋め、リョウコはまだ啜り上げている。
「泣いてるのか、リョウコ?」
 小声で訊いた。返事はない。落ち着くまで待とう、と傍らで片肘突いて見詰める雅美の耳に、父さん、という言葉が、聞こえたような気がした。
(……ああ、そうか)
 涙の意味まで全て理解する事など、できそうもない。ただ、聞かなかったことにするのなら、訳もない。
 彼はリョウコの白い獣のような背中にぴったりと身を沿わせた。長い髪を指で梳きやりながら、寝息を立てる振りをした。
59けだもの・26:2005/03/30(水) 01:11:27 ID:qMD8jKzv
「紙、ある?」
 一時間か、二時間かが経ち、女が鼻声で言った。手を伸ばし、油に汚れた手拭を手渡してやる。
 それをしおらしく目許に持っていくのかと思いきや、勢い良く洟をかんだ。
 何故か、雅美は梯子を外されたような気がした。
「どこに捨てておけばいいかしら?」
 かむなよ、とは今更言えない。呆れ果てた顔になり、
「適当に放っておけ。明日始末すればいい」
 ごろりと仰向けに寝そべって、腕を枕にした。その側に柔らかいものが横になる。片腕を貸してやった。
 柔らかく長い髪が敷布に流れた。踏まないように遠くに掻きやる仕草が、女らしいと今更思った。
「あなた、温かいわ」
「まあ、生きているからな」
「死んだら冷たくなるわね、まして雪だもの」
 リョウコは雅美の胸に頬をつけたまま、ぽつりと言った。
「あなた、誰かに抱かれた事は、ある?」
「こういう、か?」
「こういうじゃなくても、ある?」
60けだもの・27:2005/03/30(水) 01:15:00 ID:qMD8jKzv
「俺は、そうだな、親に会うと、挨拶が」
「独逸人だったかしら」
 囁く声に、先刻の熱狂はない。ほんの少し鼻声になっているのだけが、何かを伝えている。
「おふくろにすっかり感化されちまってて、見た目以外は日本人らしいんだがな」
「じゃあ、馴れてるわね」
「そうかもな」
「あたしは、記憶にない位昔」
 はっとなって、彼は艶のある髪が流れる胸元を見た。
 まだ赤らんだ瞼の下から、常よりなお赤い瞳が彼を見上げている。
「他人に触らせたのは、軍事教練で教官に殴られた時位」
「どうしちまったんだ、今日は、お前」
「あなたこそ。知っていて、訊いているんでしょう」
「……そうだ」
「自分でも、説明するのは難しいわ。あなたに理解できるとは、思ってない」
「目的は、果たせたのか?」
「欲しかったのは痛みと、責め苦よ。辛いほどいいって思っていたわ」
「……」
「他に思いつかなかった、それだけの事よ。ヴァイ」
「なんだ」
「あなたが、自分の事しか考えない、けだものみたいな男だったら、よかったのに」
 暫く言葉が出ない彼だった。慰めてやりたい気はいくらでもあったが、それを表に出す事がどうしても出来ない男ではあった。
 仕方なく、大きなかさついた掌で女の頭をぽんぽんと叩いた。
「悪かったな、俺はこう見えても紳士だ。何しろ称号付きでな」
61名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 01:15:34 ID:qMD8jKzv
長くなりましたが「けだもの」終わりです。
失礼いたしました。
62名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 01:34:51 ID:9u7WiC1V
元ネタ知らんが乙
63名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 02:01:46 ID:sdZTE0jG
自分も元ネタ知らないけど乙
64名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 12:14:22 ID:x+5MQXGi
乙。

続編でないかねえ。
65名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 17:03:36 ID:ZIcIH08s
乙。じゃあ次は彩(ry
66名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 00:25:26 ID:2iAxnCLj
あ、読んでくださったようでありがとう。
彩ry ですか。
得ろシーンだけ書いてほっぽってるのが二種類ある。
義勇軍の捕虜になって得ろいことされてるのがいいですか。
ジョンとかに同じく得ろいことされてるのがいいですか。
67名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 21:11:09 ID:dWJZ0SYP
前者キボンヌ
68名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 23:03:15 ID:/rcw1f3a
同じく前者で
69名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 21:47:04 ID:nCtA1kNt
つか元ネタおしえてけれ
70名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 13:05:39 ID:s9mnz1zd
>>69
>>33だっての
71名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 21:27:01 ID:jBSbX152
ゲーム?アニメ?
72名無しさん@ピンキー:2005/04/06(水) 03:51:35 ID:coz7kOek
http://www.konamistudio.co.jp/lineup/red_master/
こんな感じのゲームです。ですがこんなに愛嬌のある娘さんはいません。
上のSSのリョウコはゲーム中では「殺す」か「死ぬ」しか言いません。
乗ってる人型兵器もよわよわです。

彩菜SS書きあがったのでまた張りつけます。
73氷柱・1:2005/04/06(水) 03:59:07 ID:coz7kOek
 彩菜はトラックの荷台で、揺られながら夢を見ている。
 幼い頃、満開の桜の下で泣きじゃくる心細さ、老いた養父に拾われた瞬間の安堵を、何度も何度も反芻する。
 そうしていると、自分の置かれた状況を忘れていられた。
 それでも時折荷台ががくりと揺れて、彩菜は亜麻色の睫毛を上げて周囲を見回す。
 深緑の幌が作る影の中、疲れ果て憔悴した顔で、背を丸めて座る随伴兵達の姿。皆手首を錠で繋がれている。
 その端に彩菜も繋がれていた。
 捕虜。それも正規軍ではないゲリラ部隊の。それが彩菜達に与えられた現実だ。
(どうして……こうなったんだったかしら)
 思想犯収容所の解放を目的として始まった作戦。その途上で彩菜は敗北した。
 その後、彩菜は捕虜として『桜舞』から引き出された。
(何故生きているのかしら、私は)
 多脚砲の薄い装甲越しに浴びた白兵戦の衝撃。首を痛めず舌も噛まなかったのがまず第一の奇跡だった。
 敵兵によって、コクピットから引き出されたところまでは記憶もはっきりしている。
 これはソビエトの、と言ったように思うが、打撃による音の反響で耳がきいんとしてよく覚えていない。
 彩菜の多脚砲を大破させた参号機のコクピットから若い男が身を乗り出し、連れて行けと言った。
 自分を負かした男の顔を見たきり、彩菜は本格的に気を失った。
 目が醒めた時、彩菜と随伴兵達はトラックの荷台に乗せられていた。まだ生きているのは第二の奇跡というところだろう。
 ハーグ条約で保護される身分では、彩菜はない。
74氷柱・2:2005/04/06(水) 04:00:27 ID:coz7kOek
 彩菜は頬に触れる髪を意識する。それは暗い中でも眼を奪うような金色をしている。
 ソビエトの、というあの言葉はきっとこの色からきているのだろう。
 瞳も青い。日本の名前にも関わらず、彩菜の瞳と髪、彫りの深い甘やかな顔立ちには、この国にない筈の血が流れている。
 彩菜はその由来を知らない。
 知っているのは、8歳まで自分を独り育てた母が、どこかにいる筈の父の名を明かしたことがないこと。
 母が死んで後、鬼子として親族に捨てられたこと。
 養父が彩菜の髪と瞳を哀れんで、拾ってくれたことだけだ。
 薄々子供の頃から感じていた自分の出生。が、父方からもたらされたその何かが、今自分を救っている。
 何かの誤解と幸運の結果、彩菜はこうして生きている。
……それが次に何をさせるか、彼女はまだ知らない。
75氷柱・3:2005/04/06(水) 04:02:12 ID:coz7kOek
「起きろ、到着した」
 男の怒鳴り声が彼女を叩き起こした。目が醒めると、揺れもエンジン音も止まっている。恐怖の最中に眠っていたらしい。
「やれやれ……到着か」
 彩菜の傍らで、補給兵が伸びをする。彼らは彩菜の機体の搭乗兵だった。
 白兵戦の前に逃げろと言ったのに、彩菜だけを置いていけないとその場に残ったのだ。
 苦楽を伴にした人達を逃がしてやれなかったことに対し、胸がちりと痛む。
「おっと、待て。パイロットが先頭だ」
 淫らにも思える笑みを含んだ声に、周囲の空気がさっと殺気立つ。
「……わかった、俺いってくる」
 体が竦み立つことができない彩菜の前で、随伴兵が腰を上げた。
「誤魔化すな。金髪がいるだろう。金髪の女が。少佐がお呼びだ」
 胸の奥で、心臓が割れ鐘のように激しく打つ。
「出て来い。応じなければ全員即時射殺する」
「わかりました」
 乾いた声で応じ、彩菜は痺れ震える足で立ち上がる。
「彩菜さん!」
 男達が彩菜の名を呼ぶ。切迫したその響きに、彩菜は彼らが何を感じているかを察知する。
 しかし、どうにもならない。白皙の顔を青ざめさせつつ、振り向いて微笑むだけだ。
 他の皆と繋がれていた鎖が外された。
「私は大丈夫ですから」
76氷柱・4:2005/04/06(水) 04:07:02 ID:coz7kOek
 引き出されるように降りると、そこはどことも知れぬ小さな軍事拠点だ。
 荷を解くでもない様子に、この部隊の目的地はここではないと目星をつける。しかし、それを本隊に知らせる術はない。
 擦れ違う義勇軍兵達の視線に篭る敵意がぴりぴりと神経に障った。彩菜は彼らの仲間を多数殺している。
 監視塔のある小さな建物に入ってから、ボディチェックを受けた。
 銃を構えた下士官の前で、女性兵士が彩菜の全身を服の上から丹念に触っていく。
 銃は最初に奪われていたが、その他様々なもの……紙幣を挟んだクリップや、方位磁石も探し出された。
 多分紙幣は彼らのものになる。その他の小間物もだ。
 女性下士官が、彩菜の顔をじっと見る。手がさっと伸び、髪のヘアピンを取るだろうと思っていた彩菜の顎を捉えた。
「見ろ、この顔。目が青い」
 決して自惚れる性質ではない。それでも、粘つく敵意の眼差しと、唾でも吐きそうな口調を浴びると、嫉妬をされているのだと理解ができた。
(別に好きでこの色ではないのに)
「なんでゲリラなんかになったやら。女優にでもなればいいのに」
「それか招待所の女だ。どうだこの大きな胸」
 自分の頭の上を話が行き交っている。その意味がよくわからないのは、彩菜にとって幸せであったろう。
「替われ。へへ、知っているんだ。士官しか近寄れないところに、こういう女が何人もいるってな」
 銃を構えた下士官の煙草臭い息が近付き、女もそれに抵抗することなく彩菜を男に引き渡す。
 ねちっこい手が、たっぷりと膨らんだ胸を恐る恐る撫で回し、裾を折り曲げたワークパンツのポケットを探ってくる。
 それどころか尻まで掴むようにするのだ。
「その辺にしておけ。少佐がお怒りになる」
「いいじゃないか、少しぐらい。保養だ」
77氷柱・5:2005/04/06(水) 04:10:21 ID:coz7kOek
「そいつは招待所の女じゃない。それに、そうだったとしても士官専用だろう?」
 女性兵士のからかうからかう言葉に、男はいじましい目つきながら手を引いた。
 さらに連れて行かれた先は、打ちっぱなしのコンクリートの壁に囲まれた殺風景な部屋であった。
 小さな窓には鉄格子が嵌り、冬の午後の弱々しい光が傾いた柱となってけぶる空気を輝かせている。
 光の下には士官服を着た男がいて、不味そうに紙巻煙草を吸っていた。
 への字になりがちな薄い唇から煙を吐くと、ぴんぴんと跳ねた長めの髪が靄の下に隠れる。
 制服はカーキ色で大日本帝国時代の制服に似ており、しかし縫製と生地は見るからに極上品だった。
 それを羨ましくは感じない。男がこの国で特権を受けていることの証だからだ。
 ただ、あんないい生地の服をお爺ちゃんに着せてあげたい、できるなら自分も、と若い娘らしく切なく思う。
「連行しました」
 下士官が踵を合わせ、男に敬礼をした。煙草を吸う男の襟章は、少佐の階級を示していた。
 男はフィルター近くまで吸ったものをアルミの灰皿で押し潰した。眉間にはその間、何が苦しいのかずっと皺が寄っている。
「ご苦労。一本持っていけ」
「はっ!」
 机の真中に置かれた煙草の包みに見覚えがあった。南から来た兵士達が吸う銘柄だ。もとはアメリカのものらしく、らくだの模様が描かれている。
 下士官は紙巻を押し頂くように胸のポケットに仕舞った。
「鳳の作戦の折に入手されたものですか、少佐」
「堕落した米帝の味付けは好みではない。『躍進』の方が口に合う」
「またご謙遜を」
 躍進、北日本の安煙草だ。南からの兵には受けが悪く、彩菜の養父も傷んだにぼしの味がすると言う。
 アメリカの多脚砲乗りなどは味見をして、人の吸うものではないと言って唾を吐いた。
78氷柱・6:2005/04/06(水) 04:14:48 ID:coz7kOek
 下士官が下がった後、甘い紫煙がほのかに漂う中、彩菜を見つめて男が口を開いた。
『二、三喋ってもらえればそれで用は終わりだ』
 極めて流暢なロシア語が、ぴんと張り巡らされた訊問室の空気を揺るがす。
 彩菜もロシア語は教育されている。その全てが理解できた。
『所属と氏名、階級を述べよ』
「北日本解放戦線『カルマ』、桐野彩菜です。階級はありませんが小隊長の待遇です」
 あくまでも日本語で返事をした。頑なな態度に、北日本のエースが何かを案じるように顎の下に手を回した。
 彩菜を捕虜とした状況、機体についての情報が列挙された調書が、彼と灰皿との間にあった。
『お前、日本人ではなかろう? 何故カルマにいる?』
「私は日本人です」
 少佐――南に行ったという話からも、海宝雄に間違いあるまい――が呵々大笑した。むっと彩菜が腹立ちを瞳に込めた。
 続いた言葉は日本語に切り替わっていた。
「その髪、その瞳で日本人を名乗るとは……桐野? なんだ貴様、桐野一兵の血縁か」
「養子です」
「笑止。ソビエトの間諜であろう。あるいは米帝から差し向けられたか?」
 はなから彩菜の言葉を信じない、という態度が見て取れた。
 彩菜の金髪に包まれた頭に怒りがこみ上げてくる。そこまで軽視される筋合いはない。
「いい加減にしてください。私は嘘を吐いていません。その必要がないのですから」
 声を硬くすると、露骨な軽蔑と僅かな興味の色を男が端正な顔に覗かせた。
 斜めに構えて座っていた身を、僅かに乗り出した。
「私は毛唐が嫌いでな。まして、露助の言葉など信じられぬ」
「露助露助と言わないで下さい。私は鬼子だといわれていました」
 さらにむきになって彩菜は抗弁した。男が口の端を引き攣らせた。
「喋ってしまうがいい、女。カルマの拠点、規模、数。情報に応じて金を払うぞ」
「言いません! 絶対に」
79氷柱・7:2005/04/06(水) 04:16:05 ID:coz7kOek
「ゲリラ風情、毛唐風情にも意地はあるという事か」
 男は初めて破顔した。憫笑という類のものに近いが、この男が殺人機械ではない証を初めて見せたのだ。
「だが政府の転覆を図るなら、それを見過ごすことはできん」
「できないものはできません」
「嫌ならどうなるか判っているのか? お前と、お前の部下達の命はない」
 大きな青い目を見張り、彩菜は凍り付いた。彩菜の背中に冷たいものを吹き込んだ男は、顔を真っ直ぐに彩菜に向ける。
「我々には、ゲリラを捕虜として扱ってやる義理などない。ただ、カルマには我々の大義を邪魔されたくない。
 それを沈黙させることが出来るなら、お前の罪を減じてもいい」
 補給兵達の誰彼の顔が頭に浮かんだ。それから、幾つかある拠点の位置、養父や南からの仲間の顔が。
「無理です」
「だろうな」
と男は椅子を軋ませて立ち上がる。間近に見ればやはり明らかなその背の高さと、がっしりした上半身が彩菜を威圧した。
「では、決まりだ。明日0700、捕虜全員の銃殺を行う」
 はっと顔を跳ね上げると、男が嘲いもせずに彩菜を見下ろしていた。
 ぞくり、と全身から血の気が引いた。
「私達は見せしめになるのですね。公開処刑でしょう」
 掠れた声で呟く彩菜に、男は静かに頷いて見せた。
「覚悟をしておけ」
 恐怖にがたがたと体が震えてくる。
 随伴兵達が果たしてどんな目に遭うのだろうかと怯えた瞳が、まだ現実になってもいない光景を探すように揺れ動いた。
 どうしたらいいだろう。私はいい、いつかこうなるかも知れないとわかっていた。なら……!
80氷柱・8:2005/04/06(水) 04:17:37 ID:coz7kOek
 前に手錠を施された両手を上げる。ヘアピンが奪われずに残っていた。それは彩菜にとって最後の武器だ。
 前髪を止めたヘアピンを抜き取り、席を蹴り立って手首を翻らせる。
 立った瞬間、机の端に置かれた灰皿が落ち、空中に灰をばら撒く。
 彩菜の狙う先には、海宝の端正な目許がある。
「……!」
 男が咄嗟に首をよじりピンを避けた。むなしく宙を薙ぐ彩菜の腕を、海宝の手が絡めた。
 勢いは殺されることなく男の腕の中で方向を捻じ曲げられた。駄目だ、と思った瞬間に彩菜の体は背中から床に叩きつけられていた。
「小癪な!」
 床に横たわった彩菜の腕をねじ上げながら、海宝の声は微かに笑っていた。
「あなたも殺してやるのに!」
 骨は軋んで吐く息は苦鳴を交える。悔しさに瞼を熱くしながら、ぎりぎりと歯を噛み縛った。
 金色の髪に指を絡め、彩菜を引き起こす。
 ぶちぶちと髪の引き抜かれる衝撃があって、視線に強制的に男の姿が入ってくる。
「流石に桐野を名乗るだけある。紛い物といえども薫陶は行き届いている」
「私は紛い物なんかじゃ……」
 ない、と言いかけた唇がこわばった。恐怖を感じた。殺意とは何か違う質のものを、男の瞳の中に見ていた。
 そして漠然とした怯えは、すぐに形を伴った。
 男の手が、対ショックベストの上から胸を掴んだのだ。あの下士官よりも確たる動きで。
 自分が咎められる立場でない、自由な人間であると知り尽くした仕草で。
「その心意気だけは誉めてやろう」
81氷柱・9:2005/04/06(水) 04:18:59 ID:coz7kOek
「なんて……なんて!」
 男に掴まれた乳房の奥では鼓動が警報のように激しくけたたましい。
「諦めろ」
 男は冷たい声音で言った。しばし綿入りのベストの上から乳房をひねり上げると、胸のジップに手をかける。
「それともお前は、その程度の覚悟で戦場に立ったのか? 男は死ぬ。女は犯される。それが戦のならいだ」
「その程度って」
「蟷螂の斧といえども戦は戦。自分のしたことの責任は取れ」
 歯の根が鳴る。赤い粗末なセーターをたくし上げ、海宝の大きな手が這い込んでくる。
 男の言った通り……彩菜の記憶に蘇ってくる言葉がある。
 戦車に乗りたい、養父に恩を返すために、とせがんだ時だ。老いた養父は渋っていた。
 女の体には苛酷な訓練があるからと撥ね除け、それでもと頼み込む彩菜に、戦争以外何もなかった己が人生を引き合いに出して脅した。
 それでも決意が揺るがないと見ると、諦めたようにこう言ったのだ。
(――じゃがの彩菜、女の身で戦場に出るということには、辛いことも付いて回るぞ)
 辛くはない。殺されさえしなければ、きっと平気……目を閉じていれば済むとばかりに、彩菜は覚悟を決めた。
 だが、汗ばむ鳩尾に大きな手を感じると、
「あっ……嫌です! 離して」
急に強い嫌悪感が湧き、彩菜はもがいた。
「じゃあ……! 殺して、このまま殺して」
 海宝が彩菜の頬を軽く張った。その瞬間、彩菜の中で何かが崩れた。
 もう何をされても適わない、そんな気分になった。それを見越したように、海宝は乱暴にセーターの首元を掴んだ。
82氷柱・10:2005/04/06(水) 04:21:46 ID:coz7kOek
 びっ、と嫌な音がした。彩菜の肌に、虫が伝うような嫌な感じがした。古い糸を蒸気で伸ばして編み直したセーターが、ほつれ破られる感触だ。
「命乞いはしないのか」
 ぷるり、と零れてしまう乳房に、海宝がじっくりと視線を落す。
 彩菜はブラをしていない。最近豊かになり過ぎた乳房に合う下着の枚数がなかった。
 通りすがりに見られてさえ恥ずかしい豊かな胸。こうして剥き出しな様を見られるのは初めてで、耐えきれなくて彩菜はきつく目を閉じる。
 海宝が彩菜の膝を伸ばし、爪先に鉄板の入った靴を脱がしていく。じたばたと宙を蹴る足を、海宝は軽くいなして笑った。
「安心しろ、殺しはせぬ……少なくとも今は」
 ズボンのベルトに手がかかる。逃げ去りたい衝動に駆られる。が、出来なかった。
 彩菜は胸が塞がれる思いを堪えながら、顔を上げ、首を横に振った。
「それは、許して下さい」
「思い切りの悪い奴だ」
「いやっ!」
 男がポケットから十徳ナイフを取り出す。そこから小さな刃を指ではじき出す。
 下着の腰に刃を差し込まれると、薄い布地など紙ほどの抵抗を見せるばかりだった。
 ゴムが切られ縮まって、誰にも見せた事のない亜麻色の茂みが男の目の前に剥き出しになった。
 乳房は、胸郭の高い位置で大きく前に突き出している。隠す腕の下でたわみ、潰れ、隠しきれずに桜色の先端を覗かせている。
 尻も丸く、若い娘の脂に膨らんでいる。戦闘服にも包み込み切れない肉感は大陸の血がもたらしたものに違いなかったが、
その膚の細かさと、それら二箇所以外のたおやかさは、日本の母から受け継いでいた。
 その両方が決して嫌いではなかった。自分の体が美しいものだという自覚もあった。
 が、それをこうして男の目の前にそれを晒すと、自分の体が怖くなる。
83氷柱・11:2005/04/06(水) 04:23:15 ID:coz7kOek
「一体お前のどこに日本の血が流れていると言うのだ? 金髪碧眼に白い膚、この体つき」
 白い兎のように震える体をじっくりと眺め、やがて彩菜の片腕を取って引き起こしながら男が囁いた。
「だが戦利品としては上々」
 ひょっとすると、ロシアの血が流れている自分など、この男にとっては人ではないのかも知れない……戦利品という響きにうっすらとそう感じた。
国際法で保証されない身分と、敵であった事実を、先刻から感じていたソ連的なものへの憎悪が増幅している。
「あっ、いやっ、触らないで……」
 細く引き締まった腰に男の手が回された。裸の肌身を男に触られるのはこれが初めてで、最早弱々しい声しか出ない。
 身を捩るだけで、ふる、と柔らかく揺れる豊かな乳房を、男の空いた手が掴んだ。
 大きな男の手にも、それは余り、たっぷりとひしいだ。
「随分と大きいな。何を食ったらこうなるのだ」
 初めて、亜麻色の睫毛が並んだ瞼から、ぽたりと涙の雫が滴った。恐怖と屈辱と汚辱感がないまぜになった状態で、彩菜は啜り泣き始めた。
「そんなに辛いか」
 口の端を歪めたまま、男は言った。赤らみ始めた顔で頷くと、冷笑とも憫笑ともつかない笑みを漏らした。
「今ならお前を買ってやる。命乞いも、仲間を売ることも許す」
 強い腕で男は彩菜を促した。立たせて、書類の散らばる机の上に。床の灰を避けているのだろう、ということが微かに理解できた。
「……そんなこと、するくらいなら……死ぬほうが、ましです……」
 気がついたら、固く冷たい机の上に寝かせられていた。覆い被さられるような姿勢が怖い。その胸を男の両手がやんわりと持ち上げていた。
84氷柱・12:2005/04/06(水) 04:24:52 ID:coz7kOek
 下から支えるように乳房を包み込んだ指は、柔らかく膚にめり込む。
 やわやわと壊れ物を扱うような指の動きに合わせて、指の間から飛び出た桜色の乳首が、顫え、徐々に尖っていく。
「あっ、ふあっ」
「なればこそ価値がある。私に娼婦は不要だ。その類には飽きている」
 急に、彩菜の体の力が抜け始めた。
 同年代の娘より大きいとは言え敏感な膨らみをこね回されて、未知の不思議な昂ぶりが、男に対する恐怖と一緒になって襲いかかってきたのだ。
 乳首を指の先が捉え、摘み、弾く。彩菜の手首で、手錠が音を立てる。
「やぁっ、いけません」
「駄目かどうかは、今お前の体に訊いている最中だ」
 手錠の腕で突っ張って、男の胸との間に隙間を作るようにしながら、彩菜は身悶えした。その胸に男が顔を近付ける。
 顔を押しやろうとした指先に、海宝の高く尖った鼻や頬骨が触れた。かり、と爪が男の肌を引っ掻く。
 それを邪魔そうに頭上に掻きやって、もう一度ふくよかな胸乳に唇をつけた。
 桃の実のような瑞々しい膨らみの谷間に、熱い唇が這う。時折噛み、ゆっくりと先端に向けて登っていく。
「あっ……ひ、いっ」
 焦らしに焦らされた挙句、その敏感な突起にぱくりと吸い付かれる、という未知の行為がもたらす感覚に、彩菜は我を忘れて仰け反るしかない。
 尻に敷いた書類がちくちくと肌を刺す。だらりと垂らした膝下が、時折ぴくり、ぴくりと動く。
「大人しくしようと思えば出来るではないか」
「もう、許してください」
「この期に及んで往生際の悪い女だ。まあいい、そのように言うのも今限り」
 恐ろしい。が、舌を噛んで死ぬことは考えなかった。それは、自分の出生、自分の存在全てを否定するのに等しい。耐える……耐えられるものなら。
85氷柱・13:2005/04/06(水) 04:33:09 ID:coz7kOek
「捕虜は初めてだ。お前のような混血もな」
 また、愛撫が始まった。冷や汗に熱の飛んだ裸の肌身に、男の熱くみっしりとした重さのある体が被さってくる。
 力強い腕に動きを封じられ、体中に気も狂いそうな愛撫を受ける。必死でもがいて、敏感な乳房を弄び、口にする男から離れようとした。
「じたばたするな。気を付けんと」
 手にしていた白く柔らかな肉の塊に、男は歯を立てる。
「……あぁあっ!」
「この白い膚に傷が沢山つくことになるぞ」
「も……う、いいでしょう、止めて、許してください」
「ここまで来て収まりがつくものか。たっぷり愉しませてやるから、味わう事だ」
 酷い嫌悪感の中で、彩菜は延々と悲鳴を上げ続けた。
 木苺の一粒のように尖った乳首を吸い上げられ、もう一方は指先で弄ばれる。他愛の無い仕草の中に、骨に響くような感覚があることを、認めざるを得ない。
 けれど、それが心地よいという事自体、彼女には恐ろしく、辛いのだった。
「どうした、腰が動いている」
「そんな……違いますっ」
 どうにも止まらない涙が目尻を伝い、金色の睫毛とこめかみの髪をこごらせた。
「もうよかろう」
 豊かな膨らみから顔を上げて、男は少し体を横にずらした。
 乳房をまさぐっていた手が、薄く浮かんだ肋骨を、その下で思い切り括れた腰を撫で下ろす。
 どうしたことか、所々に触れられる度、びくびくと独りでに体が跳ねた。
 服の上からも隠しようのなかった優美な腰から腿への線を、掌が重さの感触もなしに撫で回す。
 産毛を逆撫でするようなその動きの繊細さに、彩菜はくすぐったさともう一つ別の何かを感じ、身を捩った。ふ、と男が笑う。
「わかるか? もうお前の体は出来あがっているぞ」
「何を……きゃあっ!」
 手は膚の柔らかな腿の内側をさかのぼり、亜麻色の恥毛ごと秘裂をさらりとなぞった。
 それだけで、彩菜の体に恐ろしい、けれどさっきから目覚めていた何かが腰一体に大きな火花を散らした。
86氷柱・14:2005/04/06(水) 04:36:47 ID:coz7kOek
「いやぁ……も……駄目っ」
「他愛ない。もう少し愉しませて貰わなくては、つまらん」
 拘束された両腕で胸を庇い、腿を捩って男の手から逃げようとした。
 胸に埋まろうとする顔を避けるのには成功したが、却って泣き顔と悶える美しい肢体によって、男の嗜虐的な目を愉しませてしまう。
「いつから濡らしていた? 凄い有り様だ」
「あぁあっ……さわらないで……!」
 誰にも触れさせた事のない秘裂の、うるんだ柔らかな肉の扉を開いて、男の指が中に埋もれていたものを弄っている。
 それだけで、何だか頭の中を搾り取られるような気がする。体を跳ねさせずにはいられなくなる。脚の間に濡れた違和感が続いている。
「んぁあああぁっ」
 指が中に這い込んでくる。生まれて初めての違和感に、裏返った声が漏れた。
 男の指は女を扱うことの巧みさを示して、まだきつく、粒立った肉を解していく。
 右に、左に動きながら、中の形を確かめるようになぞっていた。彩菜は怖くなって、必死で膝を擦り合わせる。
「随分ときついな。これは先が楽しみだ」
 言っている意味のわからない彩菜は、ただ激しく首を横に振り立てる。
「そうか、もう欲しいか」
 余計に首を強く振るのを、海宝が無視した。体を起こし、啜り上げる女の引き締まった両膝を掴んで持ち上げる。
「なんでそこまでするの。もういいでしょう!?」
「膝を開け」
 滑らかな美しい腿に力が寄って拒む。一寸刻みに開かれ、すぐに戻るを繰り返す。
「本当に強情な奴だ。ここまできてどうなるものでもあるまいが」
 苦笑いする男が腕に強く力を込める。
「やぁ……っ!」
 次の瞬間、悲鳴とともに脚ががばと開かれる。情けない格好にされて、さっと両手で脚の間の秘密を隠した。
87氷柱・15:2005/04/06(水) 04:39:13 ID:coz7kOek
「そんなとこ……みないでください!」
「尻まで滴らせてよく言えたものだ」
 彩菜には、嘲笑われていることだけがわかる。
 何がどうしてそうなっているのかは理解の範疇を超えているのが、彼女には救いである事を、彼女は知らない。
 男が股間のジップを下ろし、中のものを引き出した。彩菜は彼の股間に隆々と起ち上がったものを見て、ひっと息を呑んだ。
 蛇。黒々とした体毛の間から突き出したそれは、大きく張り出した先端の形から、毒蛇のように見える。
 もう声もない。まだ彩菜には、そのような経験がない。
 こんな風に来るものではなかった筈だ。労りではなく、愛でもなく、ただ威圧と支配とが、彼女の前に男の姿をして存在する。
「そろそろ頂戴するとしよう」
 手で下向きに押さえるようにして、恥ずかしく頼りないその部分に男が自分の先端を宛がってきた。
 そこを隠そうとする指が、男の熱い強張りに触れて反射的に引っ込む。
 もう駄目。覚悟をするが、予想を越えた激痛が、彩菜の体の芯を引き裂き始めた。
「い……ぎっ、痛いッ……いやぁあっ!」
 固く痛い机の上で背を仰け反らせる彩菜に、男が目を剥いた。
「なに? お前、手入らずか?」
 切り裂かれつつある痛みに胸を顫わせながら、ふるふると首を縦に振った。意地を張る気力も、最早なかった。
「桐野の養女というのは事実であったか。なるほど誰にも手は出せまい」
 じっとりと汗に湿った彩菜の肩に、男は手をやった。
 反射的にずり上がろうとする体をがっちりと固めるように抱擁されて、逃げられない、と目を閉じる彩菜をよそに、腰に力を溜めて一気に突き下ろした。
88氷柱・16:2005/04/06(水) 04:41:00 ID:coz7kOek
「く……ぐ、っあぁあっ!」
 きつい入り口を引き裂いて、膨大な質量が進入してくる。
 何か大事なものを失った、という喪失感が、彩菜の胸を黒い絶望とともに埋め尽くす。
「敵の男に犯された気分はどうだ」
 それを悟ったように、歪んだ口元から言葉を放つ。
「痛い……いたいっ、抜いてっ」
 海宝は額に浮いた汗を手の甲で拭い、軽く腰を使った。
 乾いた茎の部分で出来たばかりの傷口を擦り広げる、その酷さに抗議するように、彩菜の青い瞳から新たな涙がこぼれる。
「何を言う、もう手遅れだと知らんのか」
「あぁっ、あぁ、あーっ!」
 ごつごつした、熱く硬い物が、切り裂かれた入り口と、何物も受け入れた事のない狭い通路とをきっちりと塞ぎ、ごりごりと擦り立てていく。
 焼けるような痛みに、彩菜は貫かれた時と同じ声で叫び続けた。
「戦場に女の身で出てきた事を悔やむがいい」
「止めて、止めてください!」
 突き上げられる度に、寝ても形の変わらぬ見事な乳房がたぷたぷと揺れる。膝もがくがくと揺さぶられる。
「止めて……や……」
「どうした? 元気がなくなったな」
 そこが痺れたようで、感覚が薄れてきている。
 ただ熱い痛みが襲う時だけ呻きを発する彩菜のそこから、男がゆっくりと長大なものを引き抜いた。
「あ……あぁっ、んんんん」
「見るか? こんなものがお前の中に入っているのだぞ」
 淫らな熱を帯びた囁きとともに、彩菜の中をみっちりと占めていたものが抜けていく。
 完全に抜き出されたものに、彩菜は思わず目を見開いた。
89氷柱・17:2005/04/06(水) 04:44:52 ID:coz7kOek
 木の根のように青筋を立たせたものが、彩菜の滲み出させた僅かな粘液と、朱色に薄まった血にまみれている。
 臍に届きそうなほどきつく反りかえったそれに、恐怖とも嘆声ともつかない溜息が漏れた。
「あ……あ……そんなすごいの……」
「そうか、また欲しいか。くれてやろう」
「……! い、いや、それは嫌」
 慌てて腿を閉じ身を捩る彩菜の足首を、男が再び掴み上げた。踏みにじられた朱色の花弁があからさまに開かれる。
「いぎ……っ! い、あっ、お、おっき……い……!」
 押し込まれたものに眉根を寄せ、苦しげな声で彩菜は応えた。
 ぷちゅっ、くちゅ……粘膜が荒々しく擦られ、粘液と血が掻き混ぜられる音が漏れる。
 男の腰の律動と、机のぎしぎしと軋む音に、それは完全に同調していた。
「あっ……あっ、く、うあっ、そこまで来ちゃ……いやです……!」
 無造作な注送に、彩菜の一番奥が突き上げられた。それにかぼそい悲鳴を上げる。
 まさに犯されている。犯すというのは、心をくじくばかりではなく、こうして内臓の全てまで手中に収めることなのだ。
 力の入らない腿の間に引き締まった男のスラックスの腰が蠢く。
 一番奥を小突かれて声を上げ、胸郭の上でたぷたぷと重い乳房が揺れるのをどうしようもなく感じながら、彩菜は焦点のぼけた目で天井を見上げる。
「いいぞ……なかなか締まりがいいようだ」
 乳房の柔らかな膚に触れる吐息が激しさを増す。
 彼女はやがて言葉を紡ぐのも放棄して、内臓を突き上げられて吐く息のままにああ、ああと声を絞り出す。辛い。ただ早く終わって欲しい。
「早く……終わって」
「言わなくとも、そのつもりだ」
 彩菜にとって最後の苦行が始まった。
90氷柱・18:2005/04/06(水) 04:46:53 ID:coz7kOek
 男が彩菜のすんなりした脚を肩にかけ、白い体を二つに折り曲げた。腰を天井の方に向かせる。
 処女を失ったばかりで、ようやく潤い切れた痛みを忘れかけていた体が、ぎちぎちと埋まった男のもので擦れてぴりっと痛みを走らせる。
 そうして彩菜の上に体重をかけて、動きをどんどん早めはじめる。
「いや……痛いんです、もう……うぅっ」
 天井を向いた性器に、逞しい男のものが出入りする。内側の襞が充血し、出没と同時に捲れあがってくる。
 挿れられる時の衝撃、抜かれる時の魂も抜けていくような安堵感に、彩菜はその度に激しく翻弄された。
 ぱちん、ぱつん……腿と男の腰が打ち合う音がする。
 まだ狭い通路が蹂躙され、触れられたこともない子宮を激しく小突かれる。入り口が切れた痛みより、その異物感の方が激しくなっていた。
「もう、おわってぇっ……!」
「もうすぐ終わる……お前の中で」
「……っ、でもっ、それは……!」
 男の昂ぶった声に、別のなにかを連想し、現実に引き戻された。
 その果てに何が起きるのかは、おおよそ知っている。母が私を身ごもったように、私も……
 自由になる膝下で宙を蹴り、それに逆らおうとした。が、がっしりした男の肩も首もびくともしない。
「いくぞ……!」
 しなやかな体を持つ男が動きを止め、硬直する。次の瞬間、奥まで届いた硬いものがびくっと脈打ち、熱い液体が迸る。
「あ……いや……いや……ぁぁっ!」
 白く細い首を大きく反らせて目を見開く。
 初めて体内に感じる他人の震え、その直後、粘塊に子宮を叩かれて、絶望と恐怖に気が遠くなる。
「あ……あつ……い」
 呆然としながら受け止める彩菜の怯えた表情を見守りながら、海宝が喉の奥で低く満足げに唸る。
91氷柱・19:2005/04/06(水) 04:49:27 ID:coz7kOek
「……ふ、ふふ……」
 汗ばんだ端正な顔を上げ、男が囁いた。
「望み通り、終わらせたぞ」
「いやぁ……ん……む……」
 薄い唇から吐き出される荒い息には煙草の匂いがついている。それが彩菜の叫びに乾いた唇を覆い、貪る。
 煙草の味と、粘膜の擦れ合いに戦く彩菜から、まだ硬さを残したものがゆっくりと吐き出される。
 その後を追うように、泡混じりの粘液がごぽりと溢れた。
「う……うぅう……く……」
 唇が離れた。彩菜は汚辱感にまみれながら、それを与えた男を見上げた。
 腰の下でくしゃくしゃになった書類の上に、赤い徴が散っていた。
 その上に、彩菜の中から漏れて出た陵辱の痕跡が滴り、橙の混じった薄黄色い白濁の水溜りとなる。
 男はじっと、無表情に彩菜の姿を見下ろしていた。やがて衣服を直し、彩菜の傍らを離れていった。
「あの……」
 彩菜がそっと掠れた声を出した。男の足音が止まった。
「何だ」
 すぐに返事があった。
「何でもします」
 男が続きを待っているのを感じながら、彩菜は噛んで含めるように言った。
 対象は自分。自分に言い聞かせるために、ゆっくりと喋った。
「何でもします。私のできることならなんでも。そのかわり……あの人達を、助けてください」
92氷柱・20:2005/04/06(水) 04:51:30 ID:coz7kOek
「……なんでも、と言ったか」
「こんなことなら……何でもします」
(もうどうせ、お爺ちゃんやみんなに会うことなんてできない体になってしまったのだから……どんなことだって)
 汚されたと思った。そして、そうなった心を支えるには、こうされても構わないと思えるだけの理由が必要だった。
 部下たち。私に命を預け、死もともにする人達。あの人達の命を永らえられたら……もう、どんなことだって耐えられる。
 冷たい眼差しで彩菜の白い体を舐め、やがて視線の主は制服の上着を脱いだ。
 まだ倒れたままの彩菜の上に被せた……彼女が自分のものであると言うように。
「考えておこう、面白い趣向を。それを着て起きろ」


「見ろ……少佐の後ろを」
 すれ違う義勇軍の兵や士官が、彼らの姿に驚愕し目を丸くする。
「少佐が……まさか」
 海宝はスラックスの上はシャツ一枚の姿で、北の白っぽいコンクリートに埋め尽くされた廊下を歩いている。
「痛い……」
 前を行く男にすがるように、彩菜は言い、動かすだけでその間がじんじんと痛む脚を止めた。
 異物感にじんじんと痛む下腹を、カーキ色のジャケットの上から押えた。
 その下には何も身につけていない。白く長い、それでいて肉感に溢れた太腿は丸見えで、形のいい尻の下側も辛うじて隠れているに過ぎない。
 もじもじと裾を引っ張ると、体の内側から何か熱いものが漏れていく。
 腿を男の吐き出したものが伝うのが感じられた。そこに視線が集中することさえ実感される。
 何が行われたか、誰によって行われたか一目瞭然の姿を晒すうち、彩菜の瞼から新しい涙が溢れてきた。
「ついてこい」
 振り帰ることもなく、冷たく広い背中が彩菜を地獄へと誘っていく。
 彩菜が止めていた足を進めると、床に白い液体が滴った。それは廊下の奥へと続いていった。
93名無しさん@ピンキー:2005/04/06(水) 04:59:03 ID:coz7kOek
今日のところは以上です。
リンカーンでもなんでもやりますよってところで終わってすいません。
94名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 00:57:26 ID:YFBMQbPS
乙。続きカモーン
95名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 19:29:22 ID:caBPKyrz
素晴らしい
コングラッチェーション
GJ

元ネタは知りませんがね
96名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 04:02:44 ID:JXmb8i65
元ネタ知らんし、読むつもり無かったけど読んじゃったよ。
GJ
97赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/11(月) 21:34:50 ID:7BOH3H8L
異説ブレイブナイト〜カーライル伝〜

1、アーフォルグ城の宴

 暗い部屋だ。照明は全て消してあるし、窓から光りが入らぬようにカーテンを閉めて
ある。
 そんな所で僕は今、一人の女を抱いていた。
「あぁ……。いいわ、さすがに若いのねカーライル。あの人とは違うわ……」
 その女、ラシェーナ様は人妻である。夫の人は僕からすれば主君すじにあたるフォレ
ン国王なわけで、この関係が明るみになれば僕は生きてはいられまい。
 が、今のところは安心してもいいだろう。フォレン様は現在国を留守にしており、そ
の隙を見て僕達は関係を持っているからだ。そしてこれは、今回が初めての事ではない。
 先に誘ってきたのはラシェーナ様だった。
『あなた、最近騎士団の中でも1、2の出世頭で……カーライルでしたか? 
 私に少し、街や外の話を聞かせていただけません?』
 そんな風に声を掛けられて、初めての関係を持ったのが1年ほど前。
 何故、僕なのだろうか? 他にも、――悔しいが――いい男はいる。金持ちの出だっ
たり血筋がよかったり……とか。
 余所の国で女を抱いているであろう夫への当てつけか? と、聞いてみたこともあっ
た。今も同じ事を聞き、やはり同じ事を返して来た。
「それもあるけれど、それだけではありません」
「自惚れていいんでしょうか、僕は……」
「疑っているの……?」
 僕が考えるのを止めさせるように、ラシェーナ様は唇を近づけ……僕の唇と重ねた。
「うっ! ううん!! ちゅ……」
「王妃……んぅ! むぅ……ちゅっ! ちゅぅ……ラシェーナっ!!」
 そのキスがきっかけとなった。
 お互いを求める動きが激しくなる。僕は前傾姿勢でラシェーナ様と密着しようと近づ
き、ラシェーナ様は仰け反り腰を浮かせ僕が叩きつけるのを受けやすくした。
 ふと、揺れる二つの丘が目に付く。その頂にある突起を摘まみ、吸い、優しく噛む。
98赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/11(月) 21:36:06 ID:7BOH3H8L
それを僕はこの女性の夫以上にやっているのではなかろうか。その想いが僕をより興奮
させる。
「はぁうぅ! ……王妃様……ラシェーナ王妃様。僕は、もう……」
「あっ! か、カーライルっ! いいわ……あなた……私の中で逝ってぇ!!」
 ラシャーナ様が叫んだ瞬間、彼女の中が僕の逸物をきつく締め上げる。
 僕の頭の中が気持ちよさで真っ白になる。そして、
 ぶしゃぁ! びゅっ! びゅるる!!
 触れ合った肌を伝って、ラシェーナ様の中に発射された精の音が聞こえた。
 「はぁぁ! あぁぁ〜っ!」
 甲高い声を上げてラシェーナ様は力を失い、腰をベッドに下ろした。そして、
 ぐぅ……ぎゅっ!
 なおも彼女の中は僕を搾り取ろうと絡み付いてくる。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ。ふふふ、貴方の物が、また大きくなっているみたい……」
 言われる通りだった。絡み付くひだの気持ちよさに、逸物は元気を取り戻す。
 僕は照れ隠しに、もっと照れくさいことを言ってみた。
「貴方が……魅力的だからです」
「お世辞でも嬉しいわ。カーライル」
 それから、僕らはもう一度求め合った。
 ”明日、起きるのが辛いだろうな。何か用事があったような気がするんだけど。
 ……まぁいいか”
 僕はそこで考えるのを止めて、目の前の女体に埋もれる事にした。

 ラシェーナ王妃様と何度目かの夜を過ごした、その翌日。アーフォルグ城は喧騒に包
まれていた。
 寝ぼけ眼を擦りながら宿舎の廊下に出ると、僕と同じ騎士達が大慌てで右へ左へと、
走り回っていた。
「おい、カーライル、何やってんの?」
「何って、寝不足でぼうっとしてるよ」
「ふざけないの! 今日からローフェニアの使者が来るんだから、俺達そのお迎えをし
なきゃならんのをお前だって知ってるだろう」
 同期のラルフが乱暴に言う。
 ああ、そう言えば、我がリーヴェラントと隣国のローフェニアの間で、条約を結ぶた
99赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/11(月) 21:36:53 ID:7BOH3H8L
め使者のやり取りをしているのだったな。我が国からはフォレン王自らが赴き、本日ロ
ーフェニアの使者を伴って帰ってくる、というわけだ。
 ”するとラシェーナ様をしばらくは抱けなくなるな……”
 僕が、現状を振り返りつつ、王妃の熟れた体を惜しんでいると、
「だから、ぼうっとしてるなよ! 正装で、宿舎前に集合なんだってば」
 ラルフの怒鳴り声が廊下に響いた。

 城の正門から街を通り抜けて南側の門へと繋がる一本の太い道。所謂、朱雀大路とい
う奴だが、僕達騎士はその左右に整列して警備に当たっている。
”しかし、いったいどんな人が来るんだろうか?”
 こちらからは国王自らが出向いたのだから、ローフェニアからもそれ相応の位の人が
やって来るのだろう。と、
 ざわざわ。南側――使者がやって来る方向――が騒がしくなる。
 ついに、やって来たのだ。先頭を行くのは我が主君、フォレン=アーフォルグ国王。
左右に手を振り、自国の騎士や民に笑顔を振りまく。その後ろにはリーヴェラントの外
交官や王の世話係が合わせて数十名。
 それが途切れると、いよいよ本命、ローフェニア外交使節団の登場である。
”おお、これは! ローフェニアも本気だな”
豪華に着飾った、でっぷりとした男。ローフェニアの賢王と言われるアルタード=ウ
ェリアだ。彼は、馬車の前の席に座り背筋を伸ばし、じっと前を見ている。
”王族クラスは、彼だけかな……?”
 と、馬車の後部。屋根と壁に覆われ中を伺うことは出来ないのだが、窓がある。その
窓が開いた。
 女の姿が見えた。いや、少女と言ったほうがいいだろう。その少女が僕のほうを見て、
笑った。
”……自惚れ過ぎか……。他にも人はいっぱいいる”
 気がつくと馬車の窓は閉まり、ローフェニア外交使節団も僕の前を通り過ぎて行った。
「さっきの女、可愛かったよな……」
 となりにいたラルフが言う。その顔は嫌らしく、笑っている。
 確かに、可愛い子だった。
100赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/11(月) 21:37:24 ID:7BOH3H8L
 その夜。リーヴェラントの政府庁舎たるアーフォルグ城ではローフェニア外交使節団
歓迎パーティーが開かれていた。これには、王族や文官だけではなく、僕ら騎士も参加
出来た。もっとも、僕などは端っこの方でテーブルに乗った食べ物を口にしつつ、ドレ
ス姿の女の子を目で追いかけている。国同士の事を云々するような器じゃあない。
 ふと、会場の中央が騒がしくなる。見ると、フォレン王とアルタード王が酒を酌み交
わし談笑している。フォレン王の傍には、ラシェーナ王妃が寄り添っている。こうやっ
て見ると仲睦まじい夫婦だが、フォレン王はよもや妻が不義を働いているとは思うまい。
 「あっ!」
 僕は、まぬけな声を上げた。テーブルの上の料理が、無くなっていたからだ。とくに
おしゃべりもせず、黙々と食うに専念していたからとは言え、
”太るな”
 と、ガラガラガラ。
 手押し車に料理を沢山乗せたメイドがテーブルの前で立ち止まる。
「やあ、カーライルくん! 全部食べちゃったの? うれしいじゃない、今日の料理を
作った身としてはさあ!」
 そのメイド、ステラ=ノースが言いながら、空いた皿と手付かずの皿を交換していく。
「無くなったら、すぐに言ってねぇ」
 そのままステラさんは嵐のように駆け出し、他のテーブルを回り出した。
”僕に、全部食べろってのか?”
 目の前の食べ物の山に、胸焼けがした。
「おーい、カーライル。一人なの? 寂しい奴だなぁ君って……」
「先輩。全然、食べてないんですね。具合悪いんですか?」
 次に現れたのは女騎士の二人。同期のフェリルに一年後輩のミリア。
「よお二人とも。いや、ちょっと寝不足でね。疲れてる」
「ふーん、だったら止めとこうかな。ダンスに誘うの……」
「ダンス? ……いや、悪くないな。踊ろうじゃないかフェリル」
「でも、ミリアもいるし……彼女に悪くない?」
「えっ? ボクですか? 気にしないでいいですよ。昼間立ちんぼでろくに食べてない
から……」
 色気より食い気……か。
「なら、いいかぁ」
 フェリルが手を差し出す。
101赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/11(月) 21:38:05 ID:7BOH3H8L
「行きましょう。女騎士様……」
 僕はその手を取って、会場の中でも開けた、ダンスホールの部分へと歩み出た。

「だぁぁ〜! 下ったくそだな、お前って奴は!」
「何言ってんのよ。君だって大して変わらないでしょう」
 まぁ、確かにその通り。僕たちはお互いの足を踏んづけたり、ステップを度忘れした
りと、涙顔になりながら戻ってきた。
”そんなに下手でもないと思うのだが……場のせいか”
 両国王やら政府の高官たちに注目されれば、そりゃ慌てもする、と自分を納得させる。
「もぐもぐ! う〜ん、おいしい。どうしたらこんなの作れるんだろう?」
「良かったら、今度教えてあげるわよ、作り方」
 ミリアとステラさんである。
 ミリアの料理は以前食べたことがあるが、これが不味い。ステラさんに習って少しで
も腕が上がるのなら、それは良いことだ。
「あぁ、カーライルくん、お疲れ」
「先輩……フェリル先輩も。酷いダンスでしたねぇ」
「言うようになったじゃない、ミリア……」
「まったく、食うに夢中で見てないと思ったが……油断出来ないな」
「もう! それじゃボクが食欲魔人じゃないですか? 違いますよ!」
 そんなやり取りで、場がどっと笑いに包まれる。それから、
「私は、そろそろ部屋に戻るね。足が痛くてふらふらだもの」
「ボクも……おなか一杯で。先輩! 今度、ご一緒してくださいね」
「なら、私も。空いた食器を厨房に持っていかないと」
 急に寂しくなって、僕は、
「騒がしいところからは、離れたいな……」
 独り言って、ベランダへと移動した。
 そこで見慣れぬ女に会った。それは昼間、馬車の窓からのぞいた顔の、
「今晩は……カーライル様……ですね」
「えーと、あなたは……どうして僕を?」
「私は、ルフィーナ=ウェリア」
「ウェリア……? ルフィーナ=ウェリア……! げえぇっ、すると貴方はローフェニ
アの王女様!!」
102赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/11(月) 21:38:49 ID:7BOH3H8L
「しぃぃっ! お声が大きいですよ」
「むぐぐっ!」
 ルフィーナ王女の手が僕の口を塞ぐ。
「何故、貴方の事を知っているか、でしたね」
 と、彼女は僕の目を見る。『お静かに』という事だろう。
 コクリ! と、頷く。
「優秀な武人の噂に国境はございません。リーヴェラント騎士団のカーライル。その名
前はわが国でも知られております。特に若い女の間では」
 ”若いの女の間で噂ねぇ”
 正直、照れるな。僕はゴホゴホ、と咳払いし、
「それで……私に……どのような用でしょう」
「私と踊っていただけません?」
「えっ!? 踊り? ダンスですか?」
「お嫌で?」
「喜んで!!」
 ルフィーナ王女の踊りは巧かった。比べるのは悪いが、先のフェリルとは雲泥の差と
言えた。リードが巧く、合わせ易い。ましてや足を踏むなど、あるわけが無かった。
「それでは……。お休みなさい」
 ダンスを終えてからルフィーナ王女は小さくお辞儀をして、パーティー会場へと消え
ていった。
「いい女……可愛い女の子だったな……ルフィーナ王女。ルフィーナ=ウェリアか」
 僕が独り、手に残るルフィーナ王女の感触に浸っていると、
「聞いたぞ! 聞いたぞぉ! こらぁ〜、浮気かぁ!」
 ビクン! 心臓が跳ね上がった。声の方へ振り向く。
「シフォンさん、レミリア姫様」
 貴族の娘のシフォン=ライネスト。そしてアーフォルグ家の長女レミリア姫。二人は
同い年で、仲の良い親友だ。なお、僕は彼女らより一つ年上になる。
「こら、カーライル! 何が『いい女……可愛い女の子だったな……ルフィーナ王女』
よ! レミリアって人がありながらっ!!」
 シフォンさんは一人熱く語る。傍にいるレミリア姫が迷惑そうな位だ。
「もう、私は別に。第一、カーライルさんとはそう言う関係じゃないわ」
 レミリア姫にはっきり言われると、それはそれで悲しい。
103赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/11(月) 21:40:01 ID:7BOH3H8L
「で、どうなのよ? カーライルはルフィーナ王女に惚れたわけ?」
「だから、そういう話は……」
「なぁんて、冗談。今日はね、レミリアが貴方に話があるんだって」
 レミリア姫が? しかし、レミリア姫が僕を見る目の、冷たさはなんだろう?
「カーライルさん……貴方に質したいことがあります」
「はい?」
「貴方から、母の香と同じ匂いがするのですが……」
”ぎくっ!”
 僕は内心、びっくりしながらも酷く冷静に言葉を選んで答えた。
「それは、私が高位の騎士ゆえ王妃様の傍による機会も多いから、移ったのでしょう」
「そ、そうですね。……私も変な事を聞いてしまいました。忘れてください」
 疑いは、完全には晴れていないだろう。事実、僕は黒だ。
 だが、その場ではそれ以上の追求はなされず解散となった。

 パーティーの方ももう終わり、宿舎の部屋へ帰る道すがら、
 ”レミリア姫のようなあんな年頃の娘がいるのにラシェーナ王妃のあの瑞々しい肌、
信じられないな。それに、いずれレミリア姫とも肌を重ねたいものだ。
 いや……母娘同時……も、悪くないか……。他にも……”
 僕は、まだ見ぬ女達の裸体を思い描いていた。
104赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/11(月) 21:41:03 ID:7BOH3H8L
以上。
原作は、ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜
105名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 10:21:46 ID:WqdsyX6E
>>33-93
何の気なしに覗いた初めてのスレで、読ませる作品に出会えた。
これだからエロパロはやめられない。
好みの文体で、激しくGJ。元ネタを知らなくとも充分楽しめる。
続きも期待。
106名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 23:25:24 ID:GLJ9P3Lx
バハムートラグーンのパルパレオスとヨヨのSSどなたか書いてください。
ゲームでは姫の部屋から変な声が聞こえてくるとかいうのがとても興奮した。
107名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 22:45:21 ID:hzx+tANW
バハムートラグーンならアナスタシアだろ(マジ?)
108赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:28:54 ID:z2/kBsmN
2、犬と猿

 その日は、休日だった。
 人と会う約束をしていたのを思い出し、早々にベッドから降りて身だしなみを整える。
「ウム! 悪くない」
 部屋を出ると、厭な奴の姿があった。宿舎の正面出入口方向から歩いてくるそいつは、
癖のある髪を肩まで伸ばし揺らしながら歩き近づいてくる。
”無視だ。さっさと通り抜けよう”
 僕は足早になる。だのに、
「貴様! こんな早くからめかしこんで何処へ行く?」
 奴が、アーネストの方が話し掛けてきたのだ。
「お前に関係ない!」
「確かにそうだが気にはなる。さては女か?」
 言ってからアーネストは「ふふん!」と鼻で笑った。
”これ以上相手をしていられるか……”
 僕は黙って1歩、足を出す。
 その時だ。女物の香の匂いが僕の鼻を付いた。アーネストからだ。
”人の事を言えたものかよ。自分だって女と会っていたんだろうに”
 今度は僕が「ふん!」と鼻を鳴らして玄関方向へと歩いた。脳裏に残るアーネストの
顔を振り払うため、早足で、だ。が、それがまずかった。
 ドスン!
「きゃっ!」
 外に出た瞬間、人にぶつかった。女だった。
 緑髪のメイド服姿。確か、リュア=ローウェルと言ったか?
「ああ……悪い。余所見をしていたよ、御免。謝る」
「いいえ……私の方こそ」
 お互い、軽く頭を下げて歩き出そうとした。その時、
”匂いが……これって”
 リュアの付けている香。それは間違い無く、先程アーネストから発せられた物と、同
じだった。
109赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:29:43 ID:z2/kBsmN
 良く見ると、リュアの服は朝の仕事前にしてはシワが多く見える。
”まさか、二人は出来ているのか?”
「どうか……しましたか? カーライルさん?」
 その声で、はっ、と意識を戻される。
「い、いいや、何でも。とにかく、お互い気をつけて歩こう」
 僕は歩き出す。アーネストに対する嫉妬心が湧き上がるのを感じながら。

「おおお! 中々の業物……」
 目の前にかざした刀身が光りを受け眩しく輝いているのを見て、僕は感嘆の声をあげ
る。
 が、行儀悪くカウンターに腰掛ける少女は、
「お兄ちゃん……。何言ってるんだよ。自分が持ち込んだのを、うちで研いだだけじゃ
ない! だったら、もともといい持ち物だったって事?」
「水を差すなよ! こういう遊びに付き合う心の広さを持ってもらいたいね、テスぐら
いの年頃にはさ」 
「子供だって言いたいの?」
「さあって……? どうかな」
 ここまでのやりとりを読んでいただければお分かりと思うが、ここは城下町にある鍛
冶屋(兼武具屋)だ。僕は、そこに預けておいた得物を引き取りに着ており、その応対
をしているのが主人の娘であるテス=アールグレイだ。
 代金をカウンターに放り投げて、
「じゃあな」
「えっ!帰っちゃうの? お代、足りてない」
「そんな事ないだろう」
 硬貨を指で集め数える。丁度だが……。
「本当鈍いなぁ、お兄ちゃんは。こっちの方だよ」
 テスはカウンターから勢い良く降りてから僕の腕に絡み付き、胸を押しつけた。
"小さいな……" と思う。だが、それがいい。
「ああ! わかった、しよう」
 僕は頷きテスをお姫さま抱っこする。
「今日、父さん帰ってくるの遅いからいっぱい楽しめるよ」
 テスがはにかんだ。
110赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:30:21 ID:z2/kBsmN
 隣にある鍛冶場に移動して、テスの服を脱がす。
「えぇっ! ここでするの?」
「何かまずいか?」
 表の通りからは、ここは奥だ。見られたり声が漏れたりはしまい。ところが、
「神様が見てるんだもん……」
 神棚を指して言う。
”やれやれ。変に信心深いな”
「だったら、祝福されていると思えばいい」
「あっ! そうか」
 テスが納得したところで、彼女を鉄を打つのに使う台に寝かせる。
ひんやり――。手の甲が台に触れて、熱が奪われる。
「あ……ん。冷たいや」
「すぐに温かくなるさ」
 テスの全身に、キスの雨を降らせる。
「はぁん! あぁぁん! くすぐったい、お兄ちゃん! あぁぁっ!」
 ぽぉぉ、と、テスの体に赤みが増す。
 ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ――。普段は、鋼が鍛えられる音が発せられる男の仕事場に
今は、男女の愛し合う音が響いている。
「やられっぱなしなのも、しゃくなんだよね。……お兄ちゃんの、剣、鍛えてあげる」
 テスの指が僕の逸物に絡む。そして、しごき始めた。その手つきは、拙い。
「ねえ……気持ちいい? 大きく、なんないね。良くないのかな?」
「鉄は熱いうちに打つもんだろ? まず、テスの炉で、熱してくれよ!」
「炉……? うぷっ! うぐ……!」
 疑問顔のテス。その口の中に、僕は逸物をねじ込む。
 突然の挿入に、初めは拒否反応を示したテスだが、目を閉じしばらくじっと耐えた後
もごもご、と口を動かし始めた。テスの口内が与える温もりとねちっこい絡みで、僕の
逸物は硬く、大きく、なっていく。テスは、そこで一旦、咥えるのを止め逸物から顔を
離して僕を見上げる。逸物の先端とテスの唇が、弧を描く透明な液で繋がっている。先
走りと唾液が交じり合った液、だ。
「まだだ。まだ、熱が足りないよ」
 見上げるテスは、黙って頷いた後、もう一度逸物を咥える。
 今度は、より激しく。彼女は、その小さな体を大きく揺らして懸命に口攻を続ける。
111赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:31:02 ID:z2/kBsmN
舌を巻きつけるように伸ばし、すぼめる。じゅぼ、じゅぼぼ。唾液と空気が摩れる音が
する。それが、何度となく繰り返されて、僕の逸物はかちんかちんに固まって痺れが走
る。
 びくん! 一瞬、僕の腰が大きく跳ねた。テスの目が見開かれる。
「出すよ、テス!」
 返事を待たず、テスの頭を押さえつけて僕は腰を振る。
「うっ! うっ! うぐぐっ!!」
 強引な攻めでテスの目尻に涙が浮かんだ。
 テスの喉の奥に逸物のくびれが引っかかった。ことで、僕に限界が来た。
 口内に射精した。大量に注がれる精液で、テスの頬が膨らむ。が、彼女は堪えて、少
しずつ飲んでいく。喉が鳴る。鼻息が陰毛に掛かり、くすぐったい。膨らんだ頬がしぼ
んでいく。最後に、一際大きく喉を鳴らしてテスは僕の出した物を全て飲み干した。
「んぅ……んふぅ……はぁはぁ。疲れたぁ。沢山出すんだもん」
「少し、払いすぎたかな。代金?」
「う〜ん? まだまだ。今度はこっち……」
 と、お腹をなぞる。
「それにさ、鉄を鍛えるには、熱した後叩いて引き伸ばすして水で冷やす。それを繰り
返すんだ。だから終わってないよ……」
 言いながら、テスは逸物を軽く握って一しごきし、そして愉快そうに笑った。

 第二回戦でのテスは凄かった。僕は、始終ベッドの上で仰向けになって彼女の鍛冶作
業を受け続けた。全身が汗や汁まみれになった後、二人で風呂に入った。それはテス風
に言えば『水で冷やす』ということだろう。テスの家を出る頃には、時刻はもう正午を
過ぎていた。
 今、僕は通りを歩いている。午後の日差しは、激しい交わりで疲れきった体には酷は
ものだった。
「腹が減ったな……」
 どこかで外食をするか、それとも部屋に戻って自炊するか。外食なら銀鷹亭だろう。
看板娘ローラのふくよかな胸を想像し、僕はにやりと笑う。懐から財布を取り出し、中
を確認する。
「……給料日前だったな。すっぴんだ」
 給料の殆どは、女の子に渡すプレゼント代となって消えるのだ。『給料日前』と言う
112赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:31:43 ID:z2/kBsmN
のは、格好付けに過ぎない。が、現金が無いという事実は変えようもない。自然、僕の
足は城の方へと向かった。

 宿舎の玄関をくぐろうとしたその時、
「止めてください! 私はっ! ……いやぁ」
「貴方の家が、金に困っているのは知っている。だから、それを円満に解決しようと言
うのだ!!」
 声がした。女と男が、言い争っている風な。方向は、宿舎の裏手、馬小屋の方か? 
僕は、気になってそちらへと小走りに駆けた。
 見えた。木を背にした女。男の方は女の腕を掴み木に押し付け、喚いている。
「豪商の我が家と貴族の貴方の家の縁組だ。こんないい話は無い。
 あわよくば、国政のトップに立つ事だって出来るっ!」
「貴方はっ!? 私を愛して、縁談を語っているわけではないのでしょう? 
 私の家の、メイクリル家の名前が欲しいだけ……」
「名前が欲しくて何が悪いか! 金を稼ぐしか出来ない卑しい仕事と蔑まれる商人の一
族の気持ちが、花よ蝶よと育てられる貴族に分かる物かよーっ!!」
 激昂する男は、アーネストだ。奴め、何を熱くなってるんだか。ただただ冷静にアー
ネストを諌めている女は、アリアナ=メイクリル。病弱な読書好き少女。
 しかし、アーネストめ。朝にはリュアで昼はアリアナさんとは手が早い。が、どうも
穏やかな感じではない。あれではアリアナさんが、一方的に攻撃されているようなもん
だ。

「俺が複数の女に手を出すのはいいが、俺以外が複数の女に手を出すのは許さん!」
 僕は荒っぽい言葉で、独りごちてから二人に近づいて声を掛けた。

「おーい! アーネスト、何やってるんだお前? おや、アリアナさん。ご機嫌麗しゅ
う。おいおい、アーネスト。お前も隅に置けないね。朝はリュアに会って、今はアリア
ナ――」
「――だ ま れ っ!!!」
 気分を害した、と言わんばかりにアーネストは大きく短く言ってから足早に去ってい
く。が、途中立ち止まり、振り向き、
「メイクリル嬢。今の話は、よく考えておいて貰いたい……」
113赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:32:32 ID:z2/kBsmN
 言い終えてから、再び歩き出し消えた。
「なんなんだか。で、アリアナさん? あいつと何を話していたんです?」
「……カーライルさん。彼を追い払ってくれたのは嬉しいんですが、言えません」
「なら、別にいいんですけど」
 僕はふと、アリアナさんを”誘おう”と、思った。アーネストへの対抗心からか?
「アリアナさん、お昼ご飯まだですか?」
「えっ? お食事ですか? はい、朝食べたっきりで」
「だったら、一緒にどうです? 僕の手料理を」
 つまり、『俺の部屋に来い』と言う事だ。

 コゲ臭い質素な昼食を取った後で、僕はアリアナさんを求めた。つまり、その……
彼女をも食べたくなったのだ。そして彼女は応えてくれた。が、これは極めて単純に事
態を言葉にしただけである。実際は様々なやり取りがあったのだが、それはここでは省
略させて貰う。
 アリアナさんは、黙って服のボタンを外している。普段ならどうということも無い事
だろうに、やけに動きがぎこちない。
「手伝いましょうか?」
 返事を聞かず、僕はアリアナさんの手に手を重ねる。小さくて滑らかな肌。重なった
手を動かし、器用にボタンを外していく。上着を取り、次はスカート。アリアナさんの
下着姿が目の前に広がる。白の下着だ。眩しい。
「下着を、取ります!」
 その言葉にもアリアナさんは黙ったままだ。頬を染め、上向きに視線を逸らしている。
ホックを指で弾くと、締め付ける力を失ったブラが落ちて胸が露になった。小ぶりだが
形が良い。乳首が、僅かに膨らんだように見えた。
 口内にツバを溜めてから、アリアナさんの乳首に吸い付く。舌を使いこね回す。噛ん
でみる。優しくだ。
「ふあっ! ああぁぁっ!! 胸を……噛まないでぇ」
 ようやく、高い叫びを上げるアリアナさん。だが、僕はそのお願いを無視しもう一方
の乳首にも噛み付く。アリアナさんは、また「ひいぃっ」と叫んだ。
 胸への攻めを続けながら、パンツを履いたままの股間に手を伸ばす。布地越しでもふ
わっと生える陰毛の柔らかさが分かる。そしてそこには、僅かに湿り気があった。アリ
アナさんは、濡らしていた。今、この時も絶える事なく彼女の汁が溢れてくる。
114赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:33:53 ID:z2/kBsmN
「や、やめてください。恥ずかしいっ! 抱くのなら、早くして……!」
「何か……自棄に、焦っているように、思えますが?」
 僕は疑問を口にする。
「恥ずかしいから、早く終わらせたいと、それだけです……」
 アリアナさんの答えに納得はいかないが、僕は彼女を楽にさせる事にした。
 最後に残ったパンツを下ろす。
「つ、冷たい……」
 アリアナさんがぽつり、と漏らす。濡れた股間に空気が触れたからだろう。
 僕は、アリアナさんの溢れ出る泉にしゃぶりつく。彼女の匂いが鼻を突く。様々な体
液が交じり合った匂いだ。嫌な感じは、しない。秘所の縁を舌でなぞり、頂にある珠を
つん、と突く。
「ひぃっ! あぅ……。やめて、体が、震えるっ!」
 アリアナさんの手が僕の頭を押さえる。舌を遠ざけようとしてか、より求めてなのか
……。どちらにしても、僕はまだ止める気はない。
”舌で、一度逝かせる!”
 そのために、舌を秘所の中に入れ内側をかき回す。
「あ、ああっ! ああん、カーライルさんっ! 私、私ぃっ……!!」
 アリアナさんの全身が大きく痙攣し、そして、
 ぶしゃっ! ぶしゅぶしゅっ! しゃ〜
 汐が噴出し、僕の顔から腹の辺りまで飛び、汚した。
”服……、染みになっちゃうかな?”
「あぁ……あぁぁ。なんてこと。私、粗相を……」
 眩暈を覚えたようにふらつくアリアナさん。僕は立ち上がり、彼女を支える。気を失
ってはいない。が、彼女は疲れたのだろう。目を瞑ったまま荒い息を立て僕の胸にもた
れかかっている。アリアナさんをベッドに寝かせてから、僕は服を手早く脱いで全裸と
なる。汚れた服は洗濯籠に放り込んだ。

 午後の赤味かかった光りの下で、アリアナさんの白い肌は、透き通るように映えてい
た。
 僕はベッドで横になっている彼女のそばに腰を下ろし
「起きていますか?」
 と、アリアナさんの肩を軽く揺すった。
115赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:34:33 ID:z2/kBsmN
「はい、どうにか」
 彼女の答えは、少し力無い。
「これを、貴方の中に入れます!」
 僕は半ば勃起した物をアリアナさんの顔前にさらした。
「これが、殿方の持ち物……」
「そうです。これが"男"です。でも、準備が整っていない。手伝って下さい」
「どうすれば?」
「ですから、手を」
 アリアナさんの手首を掴む。そして彼女に僕の逸物を触らせる。
「ひいっ!?」
「落ち着いて。ゆっくり優しくして下さい。そう。それから前後に動かして」
 しゅる! しゅる! しゅる!
 おっかなびっくり、アリアナさんは手を動かす。深窓の令嬢、という言葉がぴったり
の彼女の手こきは、僕の興奮を煽るに十分だった。
「あっ! これ、硬くなってきましたよ……。いいんでしょうか?」 
「う、うん! はい、準備は出来ました」
「少し、名残惜しい。不思議ですけど……」
 逸物を包んでいたアリアナさんの手が離れる。僕は彼女に覆いかぶさり、足を開かせ
る。僕の腿がアリアナさんの秘所に触れる。洪水――と、言うほどに濡れている。初め
てでも楽に入りそうだ。首筋や肩のラインにキスをしたり舌を這わせるなど、アリアナ
さんの気を紛らわせながら、逸物を秘所に近づけて――ズチュッ。亀頭の埋まる音が響
いた。
「入ったんでしょうか?」
「先っぽだけです、まだ」
 口での攻めと逸物の挿入を再開する。ずずずっ、ず、ず、ずっ! 逸物が深く埋まっ
ていく。アリアナさんが、短い悲鳴を上げ苦しげに目を瞑る。
「ひぃっ! いっ! ……い、ぐぅ」
 全身に力が入ったか? 締め付けがきつくなる。腰を少し引く。すると締めが緩まり
もう一度腰を突く。それを繰り返し、三歩進んで二歩下がるように、少しずつ奥へと進
んでいく。こつん、と振動が伝わった気がした。最も奥に達したようだ。
「はぁはぁはぁ、はっはっはっ……」
 アリアナさんの息は荒い。初めは短く多く、やがて長く少なく呼吸し落ち着く。それ
116赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:35:22 ID:z2/kBsmN
を図ってから、僕は動きを再開する。
「あぁぁ! カーライルさん、私の中で貴方の物が擦れているのが分かる」
「僕も、貴方の中が絡み付いてくるのが分かる。気持ちいいんだ!」
 僕とアリアナさん。どちらもお互いの名を呼びながら求め合う。やがて体位を変え、
対面座位で繋がる。僕は下から突き上げ、彼女はそれに併せるよう全身を揺らした。
”凄いな……。アリアナさんて、激しい女なんだ……”
 目の前で上下する女の痴態に僕の興奮は抑えきれなくなる。と、ドクン! アリアナ
さんの中で逝った。その直後、彼女は僕に抱きつき精を懸命に受け止め、やがて力無く
横になった。
117赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:36:14 ID:z2/kBsmN
 事が終わってから、二人一緒にベッドで眠った。
 目が覚めて横を見る。そこには当然アリアナさんがおり安らかな寝息を立てている。
双丘が一定のリズムで浮き沈みしているのを見るうち欲望に駆られて、片方を掴む。
”柔らかい……。綺麗な体をしている”
 一瞬、アリアナさんの全身が小さく跳ねて彼女は目を覚ました。僕は驚いて、胸を掴
んでいた手を引っ込める。アリアナさんは無言でベッドを降りて、浴室へと向かった。
シャワーを浴びているようだ。
 ザー。湯の流れる音が耳朶を打つ。手持ち無沙汰だった。床に落ちていたブラとパン
ツを拾い上げ、探る。パンツから、縮れた毛が見つかった。
 湯が止まり脱衣所の曇りガラス越しにアリアナさんの体が見えた。扉を開けて彼女が
入ってくる。バスタオルを巻いたアリアナさんの後ろからは浴室に残った、湯気が対流
に乗って室内に流れ込み、どこか幻想的が雰囲気を醸し出していた。
「カーライルさん」
 その空気の中、アリアナさんがぽつりと、言葉を漏らした。
「なんですか?」
「あまりに突然の事で、貴方は迷惑かもしれないけれど……お願いしたいことがあるん
です。聞いてくれますか?」
「内容にもよりますが、大概のことならば。どうぞ……」
 言うように、促す。
「でしたら――」
 と、アリアナさんは一呼吸置いてから、本題を口にした。

「アーネストを、彼を、……殺してくださいませ!!」

 それは衝撃の発言だった。少なくとも、聞かされる方にとっては……。
118赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :2005/04/18(月) 23:37:30 ID:z2/kBsmN
以上、異説ブレイブナイト2話目を終わります。
119名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 16:28:05 ID:XARQ5dr8
ageますよ。
120オナニー:2005/05/17(火) 04:20:13 ID:ZxAnjgq9
男は椅子に座ったまま、大きく伸びをした。
ようやく書き終えた書類を束ね、机の上に放る。
深夜といっていい時間だった。
机の上のランタンの光がゆらゆらと揺れて、部屋を淡く照らしている。

「ウェルド・・・・・まだ起きているか?」
部屋のドアをノックする音と、控え目な声。
起きていることを伝えると、その女は少しうつむきながら、ゆっくりと部屋に入ってきた。
「・・・・なんだ。起きていたのか」
確かに「起きているのか?」と聞かれ、起きていると伝えたはずだが。女は妙なことを口走った。
それが緊張のためだということは、部屋にいる男にはわからなかった。
女にもそれはわかっていた。
(・・・・この男は、こういうことには、ひどく、鈍い。)
わかってはいるけれど。
部屋に入るなり、黙って突っ立っている女を、男は不思議そうに見つめる。
121オナニー:2005/05/17(火) 04:20:52 ID:ZxAnjgq9
カルス・バスティードという街がある。
アスロイト王国とバイレステ共和国の緩衝地帯であるカルス山脈のちょうど中央にある、小さな街だ。
街は急峻な山の中腹に岩肌をくり抜いたように存在し、気候は厳しく自然の恵みにも乏しい。
本来ならば人が住むような環境ではないと言えるだろう。
しかしこの街を目指す者は耐えない。
122オナニー:2005/05/17(火) 04:22:18 ID:ZxAnjgq9
「・・・・お、弟が・・・・アルノが寝たんだ。私はまだ眠くはならなくて、それで」
慌てて女が口を開く。それでもうつむいたままだった。
男はそんな女の様子にも、ただ優しく微笑んだ。
123オナニー:2005/05/17(火) 04:23:07 ID:ZxAnjgq9
ある日、一人の老人が、カルス山脈で鈍い光を放つ奇妙な石を発見する。
その石の放つ光は老人や隣人達の怪我や病気を癒し、何人かの命をも救った後、光を失い、ただの石ころに変わる。
それはまさに神話や伝説に描かれている不老不死の至宝『アザレの石』そのものであった。
その噂は瞬く間に大陸中に広がった。
124オナニー:2005/05/17(火) 04:23:38 ID:ZxAnjgq9
「だ、だから・・・・・少し、話さないか・・・・?」
ようやく女が顔をあげ、男を見た。
視線の先の男は、微笑んでいた。微笑んで、うなずいた。
125オナニー:2005/05/17(火) 04:24:51 ID:ZxAnjgq9
太陽帝国の首都、「アスラ・ファエル」が地下遺跡として発見されるまでに時間はかからなかった。
アザレの石を求めた二大国の指導者が、カルス山脈の発掘を命じたからである。
遺跡からは金銀財宝が尽きることなく溢れ、二国の指導者とその国に富を与え続けるかに見えた。
しかし、発掘が始まって僅か三年目のある日、突如として魔物たちが遺跡に出現したのである。
126オナニー:2005/05/17(火) 04:25:29 ID:ZxAnjgq9
女は少しほっとした表情を見せ、ドアを閉め、ぎくしゃくと動き出し、ベッドに座る男の隣に座った。
少し驚いた表情を男が見せる。隣に座ったからだろう。
普段は決してすぐ隣に座ることなどないからだった。
127オナニー:2005/05/17(火) 04:27:02 ID:ZxAnjgq9
二国の指導者は魔物におびえ、遺跡の入り口を分厚い城壁で取り囲み、封印した。
しかし、数年後にはその城壁の中に小さな街が出来ていた。
魔物が依然徘徊しているという事実と恐怖にも関わらず、地下遺跡を目指す冒険者は絶えなかった。
ある者は富と名声のため
ある者は不老不死の至宝『アザレの石』のため…
128オナニー:2005/05/17(火) 04:29:21 ID:ZxAnjgq9
しばしの沈黙。女はただうつむいていた。
膝の上に拳をおいて、ただ黙っていた。
「・・・・・もう、4年も過ぎてしまったな。あの時から・・・・」
女の小さな言葉に、男はそっとうなずいた。
129オナニー:2005/05/17(火) 04:31:01 ID:ZxAnjgq9
カルス・バスティードという街がある。
魔物を封印するため、外界から完全に遮断された、一年に二度しか開かない城門を持つ街。
財宝と、魔物と、死が溢れる遺跡。人間の欲望が集まる場所。
人々は皮肉を込めて、この街をこう呼ぶ。
「カルスの棺桶」と。
130オナニー:2005/05/17(火) 04:32:18 ID:ZxAnjgq9
レイアは緊張していた。隣に座る男・・・ウェルドの存在に、自分がひどく緊張しているのがわかった。
部屋の暖炉には火など入っていない。
愛用しているプレートメイルだって当然装備なんてしていない。
今はただの普段着(我ながら飾り気のない服)で、暑くなどないはずなのに、どうしてこうも汗が出るのか。
緊張を振り払うかのように口を動かす。4年も前の思い出話。
「私には、昨日のことのようだ・・・・・」
そうつぶやいて、目を閉じる。
カルスの棺桶までの道のりと屈辱。ただアザレの石を手に入れることだけが全てだったあの時。
「そうだ。あの時の私にはアザレの石が全てだった。アザレの石を手に入れ、王に認められる。
そうすれば何もかも元に戻れると。馬鹿な話だ・・・・・」
ウェルドの視線を感じた。こちらを見つめている。
そう気付いたとき、まぎれた緊張が再び身体を固くさせる。
「だ、だが・・・それでも私はすがるしかなかったんだ。今はもうない、王家と王国に。」
ウェルドの視線を感じながら、レイアは過去を語り続けた。
初めてウェルドたちにあったときのこと。一人で戦い、つかまってしまったときのこと。
「弱音など言いたくなかった。強くありたかった。私には戦う理由があった。生き抜く必要があったからだ。」
信用できるのは自分だけ。カルスの棺桶では、口に出すのも馬鹿らしいくらいの常識だ。
131オナニー:2005/05/17(火) 04:32:55 ID:ZxAnjgq9
「・・・・・仲間、は、必要ではなかった。そんなものは、ただ自分を弱くさせるだけだと・・・思っていた」
レイアと共にカルス・バスティードに来た者たちがいた。彼らと彼女らは、ひどくレイアをいらだたせた。
「口を開けば、助け合いだのなんだのと・・・・まったく口うるさい奴らだった。特にシャルンとパスカだ。
あいつらは本当におせっかいだったな」
ウェルドが苦笑するのがわかった。
「それでも・・・・助けられた。私を救ってくれたのは、仲間だった・・・・・
・・・確かお前も助けられていたな。食料が少なくなり、ジェシカが取ってきた実を・・・うわっ」
そこまで言いかけると、いきなりベッドに押し倒される。
目を開くと慌てたウェルドの顔が見えた。
よほど思い出したくない過去だったようだ。
「ふふ・・・・お前でも慌てることがあるのだな・・・」
レイアは両手を上に伸ばし、ウェルドの首の後ろに回す。
そして、そのまま胸元に引き寄せる。
少し抵抗されたが、ウェルドはおとなしくレイアに従った。
「あの時は・・・・看病してやれなくてすまないな。下らない嘘をジェシカが・・・い、いやなんでもない」
132オナニー:2005/05/17(火) 04:33:35 ID:ZxAnjgq9
慢性的な食料不足だったカルス・バスティードに、食糧難が訪れたとき、女盗賊が遺跡で食べられそうな実を発見したときが

あった。
「それでお前はあれを食べて・・・んっ、こら、動くな」
無駄な抵抗をするウェルドの頭をさらに固定する。
「・・・・お前は、私の過去を聞いてなお、同情無く接してくれた。人の心が見えるという精神の海に、私を誘ってくれた。
私は、そ、その時お前に聞いたよな。ど、どうして私を誘ったのか?と。なんと答えたか、お、覚えているか?」
緊張がいつの間にか消えていた。ウェルドの温もりを胸に感じる。
自然に言葉が出てくる。今なら、素直になれる。
「・・・・・・・・・・・・」
しばしの沈黙。
「・・・・・・・・わ、忘れてしまったのか!?お、お前はあの時!わ、私のことを・・・!」
思わずウェルドの頭を持ち上げる。
目があった。ウェルドは笑っていた。
「お、お、お、お前、わざとか!わざと黙っていたな!!」
ウェルドの頭をもったまま、乱暴に左右に振りまくる。
なにやら手足が激しくばたついているが、一向にきにしないことにする。
10分ほど激しく振ると、手足もぐったりしてウェルドが動かなくなった。
「ハァハァハァ・・・・こ、こんなときにふざけるからだ・・・馬鹿め・・・ハァハァ」
133オナニー:2005/05/17(火) 04:35:01 ID:ZxAnjgq9
いつの間にかベッドにいるとか、人の描写がないとかはいい。
エロが早く書きたいんだ。また次回までお預け。
俺が。
134名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 22:07:59 ID:n5JrhT7C
ベアルキター
お待ちしとります。
135オナニー:2005/05/20(金) 03:06:44 ID:e5uZTq5j
ぐったりとしたウェルドを乱暴に横にほおり、自分はベッドに腰掛ける。
自分は今、笑っていたのかも知れない。レイアはふとそんなことを思った。
もう二度と笑うことなどないと思っていた。感情を、常識を、性別を、自分を、全てを捨てて、アザレの石だけを求めた。
何故ウェルドは、今自分と共にいるのだろう。
カルス・バスティードで起こった出来事。それは世界を崩壊させたに等しい事件だった。
二大大国と言われた、アスロイト王国とバイレステ共和国も今では存在しない。
<<あの出来事>>から四年。今、世界は混沌に満ちている。
自分とウェルドがした選択は果たして正しかったのか。レイアは今でも思い返すときがある。
自分自身では決して間違っていたとは思わない。だが・・・・
今、この混沌とした世界で地獄の苦しみを味わっているであろう多くの人々は、今の現実を選んだだろうか?
自分は責任を果たさなくてはならない。
「・・・・・この3年間、お前と共に傭兵で世界をめぐり、世界の現状を思い知った。
母と弟にも再会できた。もう、二度と戻らないと思っていたものが、戻ってきた・・・・」
ぎしり、とベッドが音をたてる。突っ伏していたウェルドが起きた音だ。
レイアは背中を向けたまま、続ける。
「ウェルド。私は・・・・いつも、お前に甘えてばかりだ」
後ろでウェルドが何かを言いかける。それでもレイアは続けた。
「それは違う、と言いたいんだろう?」
136オナニー:2005/05/20(金) 03:08:12 ID:e5uZTq5j
その言葉を肯定するかのように、ウェルドは押し黙った。
(まったく、分かりやすいのか分かりにくいのか・・・・・)
思わず苦笑を浮かべ、レイアは天井を仰ぎ見る。支えにした両手がベッドに体重をかけ、ぎしりと音を立てさせた。
理由もなく伸ばし続けた髪が、さらりと背中に流れる。
ゆらりゆらりと光が天井に反射しているのを見つめながら、レイアはまた口を動かす。
「カルス・バスティードでお前を待ち続けて・・・・それからお前とずっと一緒に生きてきた。
お前は何も言わない。ただ、私に優しくする・・・・」
ウェルドがのそのそと、隣に座った。
いつものように、ただ話を聞くためだけに。
隣に座った男との思い出が、胸を苦しくさせた。
「ウェルド・・・・・私は・・・・・私は、お前に、何かを与えることが、できているだろうか・・・」
締め付けられるような胸の痛みを感じながら、搾り出すように言葉をつむぎだす。
「私はお前からたくさん与えられた。今の私があるのも、お前がいたからだ。
お前が・・・お前がいたから私は・・・・・だから・・・・」
言葉がうまくでてこない。もどかしさが両手に伝わり、ベッドのシーツに皺を作った。
137オナニー:2005/05/20(金) 03:09:07 ID:e5uZTq5j
(もどかしい・・・?違う、私は・・・・怖いのか・・・・)
拒絶されるのが怖い。
かつて人ならざる者にも言われた言葉だ。いや、あれは自分自身だったか・・・
ゾクリと寒気が走り、反射的に自分の身体を擁く。ぼふりと背中からベッドに倒れこんだ。
隣のウェルドが不思議そうな顔でこちらを見下ろしている。
ちらりとウェルドを見てから、再び天井に視線を向ける。
「・・・・私は、本当に・・・・情けない女だな・・・・・」
ウェルドが首を振るのが視界に入った。
(どこまでも、この男は私を甘やかすんだ・・・・)
傭兵として二人で混乱した世界をめぐり、武名を轟かせた。
レイアとウェルドの名前は傭兵たちの間では知らないものはいないほどだ。
二人が味方に入った軍は士気があがり、敵軍は士気が下がる。
二人だけで勝敗を左右するような、そんな存在だった。
しかし傭兵を続けることに、レイアは常に疑問を抱いていた。
二大大国の消滅は、混乱と戦争を呼び、戦争は戦争を呼んだ。
世界に戦火は広がる一方だった。
138オナニー:2005/05/20(金) 03:10:53 ID:e5uZTq5j
「ウェルド・・・・・私は、戦いで傷ついた人々を助けたい」
突然の言葉にも、ウェルドは何も言わずにうなずく。
「傭兵で稼いだ金で、病院を建てたいんだ。その病院で、可能な限り人々を助けたい。
お前と傭兵で世界を回っている時から思っていたんだ。
・・・・すまないな。突然、こんな話をして」
上体を起こし、ウェルドを見る。
急にすっくと立ち上がり、ウェルドは机の上においていた書類を持ってきて、レイアに渡した。
「これは?」
レイアの質問には答えずに、中を見るように促す。
厚い資料をぱらぱらとめくると、レイアは目を見開いた。
「こ、これは・・・・商人たちとの記録?確か傭兵の時に使っていた商人たちだな?
・・・薬?世界中の病院で使われている薬のリスト!?それに流通の手配も!?
お、お前、こんな・・・・どうして・・・・・」
やはり、ウェルドは、ただ微笑んでいた。
その視線から逃げるように、レイアは思わずうつむいてしまう。
「・・・・・・お前という男は、本当にどこまで・・・私を、甘やかせば気が済むんだ・・・・
いつもそうやって、私の考えていることを見透かして・・・・・・
私には、お前の考えていることなんて・・・わからないのに・・・・・」
レイアの胸がまた強く痛んだ。ウェルドの優しさに触れるたび、強く、強く。
自分の不器用さに悔しくなり、涙があふれてくる。だが、ぐっと抑えた。
そして、顔をあげ、ウェルドを見る。心配そうな顔をしていた。
少しだけ、笑ってみせると、ウェルドもゆっくり微笑んだ。
「・・・私には、与えられるものなんて、何もないから・・・・・
だから・・・・・だからせめて・・・・」
レイアは、ウェルドの手に、手を重ねて
「私を、もらってくれないか・・・?」
震える唇が、驚きの表情のウェルドの唇に、重なった。
139オナニー:2005/05/20(金) 03:12:39 ID:e5uZTq5j
ぐだぐだだとか、展開むちゃくちゃだとか、「・・・・」多いとかはいい。
エロが早く書きたいんだ。これは本当だ。
深夜は妄想が進んで書きやすいが文章はめちゃくちゃぐちゃぐちゃになると判明。
俺が。
140オナニー:2005/05/20(金) 03:13:43 ID:e5uZTq5j
>>134
嘘でもいいからもっと書くんだ。

ありがとうございます。
というわけでまたお預け。俺が。
141名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 04:12:48 ID:nxRpABx6
元ネタ分からないけど続きがすごく気になる。

展開は無理なく進んでると思うし、
「・・・・」の部分は間合いとか息遣いとかなんだと思えば
そんなに多いと感じませんよ。

執筆がんがれ。
142オナニー:2005/05/22(日) 05:06:10 ID:7SlHZs5F
>>141 俺もがんがるからお前も超かんがれ。
エロパロ板で応援してる俺の事、ときどき思い出してください

ありがとうございます。
仕事が忙しくて続きはもう少し遅くなります。
これからというとこでお預け。俺が。
143名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 04:06:07 ID:MRnE0e8O
保守。
仕事で書く時間が取れないけど、いつかまた投下しにくるよ。
144名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 16:04:14 ID:X1lzB55P
保守ageしときます。
145名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 09:14:28 ID:AyYYge/E
保守。ついでに質問。
ヤンガンでやってる「WORKING!!」って漫画のSS書きたいんだけど、
こことガンガンマイナー総合スレと、どっちに投下した方がいいのかな?
146名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 23:33:18 ID:trGleeud
保守
147名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 00:04:43 ID:trGleeud
書き手さんたちサンクス。
148名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 00:22:04 ID:Z5gwQU0F
ピンキー
149名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 03:03:54 ID:n9lD9zEH
保守
150名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:29:13 ID:nywCTSgw
ガンガン総合も過疎ってるしそっちでいいんでないの
151名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 13:14:05 ID:rgb8rOql
もうちょっとしたら、ここを借ります
どれを落とすか、考え中なので
152名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 04:31:22 ID:H/U3mopv
片っ端からどうぞ
153オナニー:2005/07/08(金) 20:08:41 ID:uTtmG3YZ
(わ、私は、なにを・・・!?)
ふと自分のしたことが思い浮かび、唇を離したのち、顔も見れずにうつむく。
ウェルドは今どんな顔をしているのか、ぴくりとも動かず、スンとも言わなかった。
ズキリ、とまた胸が痛んだ。
目の前で棒立ちのまま、反応のないウェルドをそのままに、すとんとベッドに腰を下ろす。
自分が跳ね上がるように立ち上がったことすら意識になかった。
何かを考えようとするが何も考えられない。
ただドクンドクンと心臓の鼓動が大きく聞こえ、高鳴るたびに胸が強く痛んだ。
ウェルドは、動かない。
沈黙が続く。
「・・・・すまない」
レイアはようやく、それだけを口にした。
何を言っていいのか、わからない。自分自身の行動すら理解できないのに、何を言えというのだろうか。
沈黙に耐えられず、レイアはうめくように
「・・・・・すまない」
もう一度言った。
もう、消えてしまいたかった。立ち上がろうとすると、両肩がウェルドによって抑えられる。
はじかれる様に顔を上に上げると・・・・・
ウェルドが微笑んでいた。
かぁぁぁぁぁぁっ
自分の顔が赤くなったのがわかった。
「お、お前はっ・・・・意地が悪すぎる・・・!」
なんとかそれだけ言うと、覆いかぶさってきたウェルドに身を任せた。
154オナニー:2005/07/08(金) 20:09:22 ID:uTtmG3YZ
「あっ、ふっ・・・・」
ウェルドに促されるままベッドに仰向けになり、身を任せた。
熱い何かが布越しに身体に触れる、身体が火傷するのではないかと思わせた。
何をされているかはわからない。目を開けるのが怖かった。
「あっああ、くぅ・・・」
口から漏れる言葉は、知らない女の声だ。
今、ウェルドが自分の身体をまさぐっているなんて、遠い現実だ。
よく、知らないが、これ以上のことがあるのだとすれば、自分はどうなるのだろう。
知らない女の声が、部屋の空気を振るわせた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・ウェ、ウェルド・・・?」
ウェルドの声が聞こえないことに恐怖を感じる。
熱さが少し止まったときに、そっと薄目を開けて確認する。
いつの間にそうなったのか、上半身が裸のウェルドがじっとこちらを見ていた。
そこにウェルドがいることにホッとし、思わず口元が緩みそうになったが、ぐっとこらえた。
「お、お前には、いつもしてやられてばかりだからな・・・・」
妙な対抗心というか、敵対心というか、それが何か意味不明の言葉を言わせた。
ウェルドは一旦首をかしげ、微笑んだ。
「またそうやってお前はごまか、あっ、馬鹿!そん、な、あっ・・・」
男の手が自分の胸に触れるのを見た。
もう目を開けていられなかった。
「ふぁっ、う、くっ、ああっ!」
知らない感覚が身体を突き抜ける。胸の形が変えられるのが自分でもわかった。
触られている。という感覚が、よりいっそう恥ずかしかった。
「あっ、待って、くれ、そ、んなに、しな、ウェル・・・!」
言葉にならない。
初めての感覚はどんどん強くなり、それが恐怖に変わる。
「ま、待ってくれ、ウェル、ドっ、待ってっ、あっ、待って、待ってお願い待ってよぉ・・・」
155オナニー:2005/07/08(金) 20:12:01 ID:uTtmG3YZ
小出しですみません。
保守代わり。
156名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 02:20:39 ID:AtpXLskL
乙です!
157名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 00:59:57 ID:Jb8ykF6K
続きまだかなー
こういう古典的なツンデレさん好きだ
158石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:50:22 ID:9VqYjFXN
 窓から射し込む穏やかな陽光。そして優しく自分を包み込む二つの腕。
 ヨヨはいとおしげにそれを感じるとそっと頬をパルパレオスの胸にすり寄せた。そこか
ら聞こえる鼓動はヨヨをいつも安心させる。目を閉じて鼓動を一つだって聞き漏らさぬよ
うに耳を澄ませる。その確かな響きはパルパレオスがここにいる事の証明のように思える
のだ。
 ヨヨは口元を緩ませてさらにパルパレオスの胸に顔を埋めた。鼻腔が愛しい人の匂いで
満たされる。あの教会で愛を誓い合った日の事を思い出すだけでこれからどんな事があろ
うとも輝かしい未来だけは保障されていると確信できるのだから。
「ヨヨ?」
 可憐な含み笑いを浮かべる彼女にパルパレオスが訝しげに問いかける。
「どうしたんだ? ヨヨ」
「ふふ。ただ、私幸せだなって。そう思ったら急に嬉しくなっちゃって……。あの時はま
さかこうなるなんて思ってなかったから」
(あの時、か……)
 パルパレオスの脳裏にさまざまな光景が浮かんでは消える。しかし、そのほとんどでヨ
ヨの顔は悲しみに染まりその美しい瞳から大粒の涙を流していた。そしてその殆どがパル
パレオスの責によるものだった。その罪悪感は今も彼を苦しめる。いつか自分は償わなく
てはならない。そう、この命を棄てる事になろうとも。
159石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:51:11 ID:9VqYjFXN
「パルパレオス……? 痛いわ……。どうしたの?」
 腕の中でうめくヨヨの声にパルパレオスは驚き、慌てて彼女を抱く力を緩めた。ヨヨは
不思議そうにパルパレオスの顔を上目遣いで見上げてくる。パルパレオスは無理に微笑を
返した。
「いや、なんでもない。……なんでもないんだ」
「そう……。――じゃあ続きをしましょう?」
 漠然とではあるがパルパレオスから何かを感じたのだろう、話を打ち切るようにヨヨが
顎を上げてキスをねだる。彼はそれに感謝しながらもすぐにその艶やかな唇に無骨な唇が
合わせた。小さな水音が、少しだけ部屋の中に響いていた。やがて離れた唇の間には唾液
の橋がかかり窓からの光を返して、輝いていた。
「んふぅ……。パルパレオス……」
 吐息と共に漏れる自分の名前。見つめ返す瞳に映っているのは紛れも無く自分独りだけ。
背中に走る情欲のままにパルパレオスは荒々しくヨヨの肩を抱いて再び唇を寄せた。
 それはまるで睦み合うなめくじのように互いの粘液を絡み合わせて踊る。口元から垂れ
落ちる粘液は窓から射し込む陽光を受けてきらめいていた。
「――いいか?」
 パルパレオスの短い問いにヨヨも短く頷き意志を返す。それを認めるとパルパレオスは
そっとヨヨを横抱きに抱き上げるとゆっくりと寝台へと歩みを進めた。
160石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:52:10 ID:9VqYjFXN
 寝台までの僅かな間。ヨヨはパルパレオスの首筋に腕を回し微笑み、無言で彼の横顔を
眺めていたが、やがてその唇から言葉を紡いだ。
「ねぇ……、パルパレオス、私、本当に幸せよ。幸せだから、あなたは何も気に病む事は
無いのよ。それだけは、それだけは、憶えていて欲しいの」
 心からの告白。嘘偽りない告白。その一言だけで、まるでパルパレオスはすべての罪を
赦されたような錯覚に陥る。そして母国を、帝国を、親友を裏切った事さえも必然であっ
たのであろうと思えてしまう。パルパレオスは胸が詰まりそうになりながらも、ともすれ
ば涙がこぼれそうになりながらも懸命にヨヨに微笑みかけてこう言った。
「……ありがとう、ヨヨ」
 柔らかな音を立ててヨヨが寝台に沈む。それを追いかけるようにパルパレオスはヨヨに
覆いかぶさり幾度も首筋に唇を落とした。その度にヨヨは震える吐息を漏らして、パルパ
レオスの官能を刺激する。その刺激に抗う事無くゆっくりとヨヨの胸元へ手を伸ばした。
(ここに我らを導き、そしてヨヨを苦しめる神竜がいるのだな……)
 少しばかりの怒りと憎しみ。だがその苦しみからヨヨを救い出せるのは他の誰でもない
自分独りだけ。その事実はいつもパルパレオスの自尊心をくすぐる。
(そうだ。私だけなのだ。あの男ではなく私だけなのだ)
 自分と同じ年下のクロスナイトの顔を思い浮かべてパルパレオスは僅かに口元を歪めた。
つまらない嫉妬であるとは自分でも分かっている。当の彼も艦内で新たな恋を見つけてい
るようでもある。だけれども、この感情だけは消す事ができない。そしてこれからも消え
る事は無いのだろう。
161石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:52:58 ID:9VqYjFXN
 彼女の胸は服の上からでも分かるほどに柔らかく、パルパレオスの動きに合わせて容易
に形を歪ませた。彼女の顔がはっきりとした快楽に顔を歪ませる。それが面白かったのか
パルパレオスは、時には強く荒々しく、時には優しく、丁寧に彼女の乳房に愛撫を加えて
いった。
 確かに乳房から伝わる刺激は、彼女を快楽の奔流に導くには十分だった。しかし、それ
は導くだけだ。彼女を快楽の奔流へと身を投じさせるにはどこか足りなかった。ヨヨもそ
れを感じ取っているのか、パルパレオスの腕を掴むと、乱れる吐息の中で懇願を伝えた。
「お願い……、お願いだから、服を脱がせて、直接触ってほしいの……、このままじゃ、
私変になってしまいそうだから……」
「――ああ、すまない。それにしてもヨヨの胸は相変わらず感度がよいのだな」
「やだぁ……。そんな恥ずかしい事は言わないで……」
 ヨヨが紅潮した顔を覆い隠すのを、微笑み眺めながら、パルパレオスはヨヨの服へと手
を伸ばした。しかし、すぐにその手は止まり、虚空をさまよう。少しばかりの間。それに
耐え切れなくなったのか、ヨヨは紅潮した頬のまま不安げにこちらを見返してきた。その
視線にパルパレオスは僅かな間逡巡した後、ようやく口を開いた。
162石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:53:41 ID:9VqYjFXN
「す、すまない、ヨヨ。脱がし方が分からぬのだが……」
「――えっ? やだ、パルパレオスったら、そんな事で深刻そうな顔をしていたの? ふ
ふ、あなたらしいわ」
 ヨヨがゆっくりと上体を起こして、身に纏う衣服に手をかける。パルパレオスは少しば
かりの羞恥と自らも衣服を脱ぎ捨てるために、そっとヨヨから目を背けようとした。
「だめよ……、パルパレオス。私が脱ぐのをしっかり見ていきゃ許さないわよ」
「ど、どうしてだ。ヨヨ」
「だって、これから同じような事があったら困るでしょ?」
 言外に感じる響きに今度はパルパレオスの頬に紅が引かれる。それを可笑しそうに眺め
ながら、ヨヨは衣擦れの音を大きくしていった。
 やがて露わになっていく陶磁器のように白い肌。艶やかな肌。もし神の御業というもの
があるとしたならば、きっとヨヨの姿を形作る時にそれはあったのだろう。やがてヨヨの
身を隠すものがなくなった頃、その考えは厳然たる事実であるとパルパレオスは思った。
「じゃあ、続きをお願い……できる?」
 パルパレオスの衣服も全てが寝台の脇に脱ぎ捨てられるのを見届けるとヨヨがそっと呟
いた。パルパレオスはもう一度ヨヨに覆いかぶさる事を返事として代えた。先程の続き
に乳房に愛撫を加える。薄布さえない胸はしっとりとパルパレオスの荒れた掌に吸い付い
てきた。掌の中心に当たる塊は硬く、ヨヨの興奮を如実に彼に伝えた。
163石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:54:58 ID:9VqYjFXN
 柔らかな乳房がパルパレオスの思い通りに形を変えるのと似たようにヨヨの口から漏れ
る喘ぎ声は時には甲高く嬌声を、時には甘く切ない吐息に面白いようにその色を変えた。
 遠慮なく響くその声はもしかしたら隣の部屋までも聞こえているのかもしれない。しか
し王族用の特別室だ。壁も厚く造られているだろうし、まさかそんな事は起こり得まい。
それがヨヨとパルパレオスの出した結論だった。
 ヨヨの乳房に愛撫を加えるのとは別に、パルパレオスの指がヨヨの下腹部の茂みへと這
わされる。淡い金色のそこはすでにしとどに濡れており、パルパレオスの指は容易にその
粘液を身に纏う事ができた。今のままで挿入できるようにも思えたが、パルパレオスはそ
の淡い茂みの中から陰核を探り出すと人差し指と親指の間でそれを挟み込んだ。
「あああっ! パルパレオス、そこ、そこ、気持ちいい……!!」
 突然の強い快楽にヨヨの腰が跳ね上がる。それに気を良くしたのかパルパレオスは乳房
への愛撫を打ち切ると、胸元に舌を這わせると、胸から臍、股間へと舌を下ろしていった。
164石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:56:07 ID:9VqYjFXN
 やがては辿り着く舌。それをヨヨは待ち遠しげに見下ろしていた。目に映るのは舌を這
わす男の髪だけだったが、それでもヨヨは目を放せずにいた。その興奮は下腹部へと伝わ
り、茂みの潤いをさらに強いものしていった。ようやく舌が辿り着いた頃には、そこは想
像以上に蜜で溢れていた。パルパレオスがいくら舐り、舐めとっても、そこが渇く事は無
かった。それどころか、舐めるたびにヨヨの嬌声と共に今まで以上の蜜があふれ出してく
る。それでも、パルパレオスはそこから目を放す事無く、それどころかさらに顔を近づけ
ると、舌先で淫核の場所を正確に確かめ直すと、その核を歯で甘く噛む。
「あああっあああ……!!」
 ヨヨの嬌声を聞きながらもう一度、甘く噛む。今度は少しばかり力を入れて。こちらの
方がヨヨにより高い快楽を与える事をパルパレオスは経験から知っていた。
「き、気持ちいい……! お願い。パルパレオス、そろそろ入れて欲しいの。それに今の
ままだと、あなたの顔が見えないの。お願い、あなたの顔を見たいの。あなたの顔が――!」
 ヨヨの叫びに陰部から顔を上げて、ヨヨに覆いかぶさり唇を求める。しかし彼女はパル
パレオスの顔を見ると、思いついたように人差し指で彼を制して言った。
「ねぇ、やっぱり待って。あなたの顔が私ので、びしょびしょよ。だから――」
 ヨヨはパルパレオスの頭に手を回し、自らの顔に近づけるとおずおずとパルパレオスの
顔に舌を伸ばして、顔を濡らす粘液を舐め取り始めた。その感触にパルパレオスはくすぐ
ったそうに目を細めた。
165石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:56:53 ID:9VqYjFXN
「変な味ね……。ねぇ、パルパレオス、私のがおかしいのかな? それとも、女の人はみ
んなこんな味なのかしら?」
「そんな事はないさ。ヨヨのはおいしい。それに他の女になど興味はない。私にはヨヨの
ものが一番おいしく感じられるのだから」
「ありがとう、パルパレオス……。――ねぇ、綺麗になったでしょ?」
 ヨヨの舌がパルパレオスの顔を這いずり終わる頃は、彼の顔からは愛液は姿を消した。
しかし代わりにヨヨの唾液がてらてらと光っていた。
「ありがとう、すっかり綺麗なったな。では、そろそろいくぞ……」
「ええ……。きて……」
 汗でヨヨの顔に張り付いた髪をどかしてやりながらパルパレオスが問いかける。ヨヨが
こくりと頷くのを認めるとパルパレオスは剛直をヨヨの淫裂へとあてがい、徐々に沈めて
いった。
「あはぁぁ……。大きいっ……! 私の中に入ってくる……っ! ――ねぇ、動いて、も
っと動いて、私の中をあなたで満たして!」
 ぎしぎしとキングサイズの寝台が大きく軋み、それに合わせてヨヨの嬌声とパルパレオ
スのくぐもった吐息が部屋を満たす。それだけだった。部屋に存在するものはそれだけだ
った。今だけはヨヨを苦しめるこの世の残酷さは何処にも無く、ただ二人の恋情しか無い。
「ああっ、もっと、もっと強く、あはぁ……っ! 気持ちひいっ! もっと、もっとォォ!」
 ヨヨの膣内は温かく、そして無限の広がりを持っていた。豊かにパルパレオスを包み、
ざわざわと彼を奥へと導き、優しく、時に強く締め付ける。きっとヨヨのものは名器と呼
ばれる類のものなのであろう。パルパレオスのさほど多くない女性経験でもそれは確かに
実感する事ができた。それほどまでにヨヨの中はパルパレオスの官能をこれ以上無いくら
いに痺れさせた。
166石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:57:40 ID:9VqYjFXN
 それでもすぐにでも達してしまいそうな感覚に奥歯をかみつつ、ヨヨの腰に打ちつけ、
快感を送る。その度に部屋は新たな響きに満たされる。         
「あはぁ……っ! ひゃ、ああっ。ふかいよ…、大きいよ…、気持ちいいよ……!!」
「ヨヨ、私もそろそろいきそうだ……っ! いいか? いいか?」
「いいよ、いいよ……っ! 一緒に、一緒に、中に、中にっ!!」
 絡みつくもの、包み込むもの、それらすべてが愛しくてヨヨに唇を落とす。
「ヨヨ。愛してる……っ! お前が心の底からいとおしい……っ!」
「私も……っ! 私も、私もあなたがどうしようもないくらいに、いとおしいわ……っ!」

「あああっ……、愛している……っ!!」

 溶け合い一つになった身体から同時に放たれる偽りの無い宣言。
 彼女らの間には何も無い。どこまでも続く蒼穹も、隔たりも何も無い。あるとすれば、
二人の恋情、愛情。誰が二人を否定できようか。できるとしたら、その者はきっと大人に
なりきれない愚か者であるか、愛を知らない哀れな者だけであろう。
167石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:58:47 ID:9VqYjFXN
 弾け、閃く二人の身体の精神。崩れ落ちる二つの影を汗と体液で湿る寝台が優しく受け
止めた。ヨヨの淫裂はパルパレオスの出した白濁した液で貪欲に飲み干し続ける。やがて、
飲み切れなかった分がごぷりとやけに大きな音を立てると、シーツの中に染み入っていっ
た。ヨヨは荒く乱れた息を整えながら、満たされた腹部を優しく撫でた。
(こんなに一杯なら、赤ちゃんできるのかもしれないわ……)
 もしそうならば、どんなに幸せな事だろうか。幼い頃からの守り役はきっといい顔しな
いだろう。しかし、それで心を変えるつもりはない。仮にこの交わりで子をなさなかった
としても、これから何度もパルパレオスと交わっていくのだ。いつかは身ごもる事となろう。
 そうしたのならば、きっとお腹の子は未来のカーナ国王となろう。しかしドラグナーの
力も受け継がれてしまうかもしれない。そうしたら神竜からのこの悲しみも、つらさも、
世の中の残酷さも同時に受け継がせてしまう。
(そんな事はさせない。絶対に……させない。この苦しみを味わうのは私で十分なのよ
ね……。だから――)
 私は、終わらせる。終わらせて見せる。この苦しみも、哀しみも、戦争も、すべてを。
だって、私は――
(ドラグナーなのだから……!)
168石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 15:59:49 ID:9VqYjFXN
「どうしたのだ? ヨヨ、何か心配な事でもあるのか?」
「う、ううん、何でもないの。何でもないのよ」
 訝しげにこちらを見つめてくるパルパレオスにヨヨは微笑を一つ返した。それを見てパ
ルパレオスは少しばかり頬を紅潮させると、ヨヨを抱き寄せ、胸に埋めさせた。
「きゃ……。パルパレオス?」
「ヨヨ、私はきっとお前を幸せにしてみせる。しかし、もしお前が今、幸せだというのな
らば、私はそれ以上にお前を幸せにしてみせる。約束だ」
 ぎゅっとパルパレオスがヨヨを抱く腕に力を込める。ヨヨはその力強さを感じ取ると微
笑み、パルパレオスの厚い胸板にさらに頬をすり寄せる。
「ええ……。お願いね、パルパレオス。私を幸せにしてね……」
「ああ、約束だ。私の命を懸けてでも、お前を幸せにして見せよう。それと、そろそろ眠
った方がいいぞ。身体をゆっくりと休めなければならないのだから」
「ええ、そうね。じゃあ、お休み。パルパレオス……」
 
 やがて閉じられる二人の瞼。目が覚めた頃にはお互いに相手の顔を一番に見つけるのだ
ろう。そんな二人を祝福するかのように蒼穹の中から太陽の光が寝台を包み込んでいた。
169石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 16:01:48 ID:9VqYjFXN
 同時刻、ファーレンハイト艦内では股間を押さえ前かがみの者、壁に耳を押しつける者、
真っ赤になって寝台に潜り込む者などはいるが、概ねオルレス救世軍は今日も平和であっ
た。

「ねえ、知ってる? ヨヨさまの話……。ヨヨさまの部屋から相変わらず、苦しそうな声が
聞こえてくるの。また神竜のせいかなって思ったんだけど……。でも、ヨヨ様は神竜の怒
りなんかもう、へっちゃらなんでしょ? 一体、何なのかしらねえ」
「い、いや。分かんないな。ほ、他の皆には聞いてみたのか?」
「うん。でも、知ってるようなのに誰も教えてくれないのよ。それでビュウなら知ってい
るかもって思って。ねぇ、ビュウにもヨヨ様が苦しんでいる理由、分からないの?」

(ア いや、分かんないな。(笑って誤魔化す)
   それはね……。(正直にすべて教える)
   実戦で教えてあげるから。布団に行こうか……。
170石頭 ◆lyudKgj2u6 :2005/07/18(月) 16:06:18 ID:9VqYjFXN
これでお終いです。
ちなみに「バハムートラグーン」のサスァさんとヨヨさんの話ですよ。
そのうち、ビュウさんの後の恋の顛末話も書こうと思っているんで
その時になったらまた会いましょう。

では。
171名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:22:53 ID:cCrBR5SV
乙!
172名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:29:44 ID:Ba21iVIf
魔法少女隊のシーラがストライクゾーン直・・・撃

エロ誰か・・・頼む
173名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 21:28:20 ID:zGJ2Hbq8
>>170
念願のヨヨSSが読めて嬉しい限りです!
エッチに慣れている風のヨヨに大興奮しました。
書いてくれて感謝です!ビュウさんの後の恋の顛末話も
楽しみにしています。パルパレオス×ヨヨもまた読みたいな。
174名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 01:29:43 ID:Niaapi42
保守あげ
175名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 01:31:12 ID:Niaapi42
間違えた……。
職人さん待ちage
176名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 16:26:34 ID:EfAEz6o2
この人の少なさなら言える!!







どなたか仮面ライダー響鬼のあきらのSS書いて下さい
177名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 16:55:20 ID:D8aMqyJ4
仮面ライダー総合エロパロスレ2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120647426/
178名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 17:41:35 ID:EfAEz6o2
なんだあったのか。
色々と迷惑かけたみたいでスマソ
179名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 15:43:39 ID:HVRrCziY
最近このスレ知ったんで、亀レスですが。
>>34
>>73
GJです! 文体が好きです。
元ネタ知らなかったけど、世界に入れた感じで読めました。
なんと申しますか、…ヌレマシタ。
180名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 18:48:34 ID:tDw1vC5n
お借りいたします。PS2のゲーム絢爛舞踏祭のヤガミ×エステルのSSです。
挿入シーンまでは行き着いてません。後の想像はご自由に。
181ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 18:49:23 ID:tDw1vC5n
「いい加減泣くのはやめろ…。」
うんざりしたように、困ったようにヤガミは呟いた。相手はキッと目を上げると、
しばらくヤガミを睨み付けていたが、ぶわっと目に涙を溢れさせると、一際
激しく泣き始めた。思わず天井を仰ぎ見るヤガミ。どうしていいかわからない。
一緒に艦に帰ってきたタキガワは、エステルが泣き出すと同時に、さっさと逃げ
出してしまった。覚えとけよ、タキガワ。

放置してしまえばいいのかも知れないが、そうするのも心配なほど、その少女
は弱々しげであった。ネーバルウィッチ、魔女というその呼称からは想像がつか
ないほど、少女は可愛らしい。彼らの風習を考えるに、これまで外の世界に
出てきたことはないだろう。女だけの園で暮らしてきた、無垢な少女。
182ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 18:51:17 ID:tDw1vC5n
「何も怖いことはない。…ここでは誰も君を脅かしたりはしない。」
そっと横に座ったヤガミは、なるべく優しく聞こえるように気をつけながら声をかけた。
…答えはなく、却って泣き声が激しくなった気がする…仕方がない、泣き止むまで、
黙って傍にいるか。しくしくという泣き声を聞きながら、所在無くドアを見つめる。

やがて、緩やかに泣き声が収まり、ぽつりと少女が呟いた。
「情けない…」
黙って少女を振り返る。少女は膝に置いた拳を白くなるほど握り締めて震えて
いた。溢れようとする涙をこらえて、必死に鼻を啜っている。ヤガミはふと胸を
打たれた。思わず、手が上がり、少女の肩に触れようとしたところで手が止まる。
触れたら壊れてしまいそうだ。…って、俺は何を考えてるんだ。
183ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 18:53:20 ID:tDw1vC5n
「こんなことで泣いてしまうなんて、情けなさ過ぎる。」
「…まあ、初めての場所でいきなり追われたんだから、怖くても仕方がないだろう。」
手を自分の頭に回して髪の毛を掻き上げた。
「いや、違う。」
再び少女はヤガミを睨みつけた。今度は泣かない。
「は?」
間抜けな返答を返すヤガミ。そこへ叩きつけるように少女が吐き捨てる。
「怖いのはお前だ。」
「…何だって?」
俺が何をした。理不尽にも程がある。官憲から助けた挙句に怖い、だと?
184ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 18:54:00 ID:tDw1vC5n
「我らの世界にはお前のような生き物はいなかった。」
ああ、なるほど、見たことがない生き物は確かに怖いだろうな。
「だが、今後ここで活動していくためには、お前のような生き物に慣れなければならない。」
…なるほど。
「よって、この恐怖を克服するために、まずはお前に慣れることにする。」
ちょっと待て。
「お前に触れられたことが怖かった。これに慣れなければならない。しかるに…」
少女が口ごもる。見れば、頬が真っ赤に染まっている。
「…ふ、触れてもいいだろうか?」
ヤガミはくらりとした。がんばれ俺の理性。冷静を装い、頷く。
「仕方がないな…。」
185ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 18:54:49 ID:tDw1vC5n
少女が向き直り、おずおずと触れてきた。指先が胸のあたりに触れ、手がそこに置かれる。
「胸のふくらみはないが…我々と同じようにここに心臓があるのだな。…鼓動が感じられる。」
幾分激しい事に気がつかれないかと、余計鼓動を早めるヤガミ。少女は気付かずに、手
を上に滑らせると、首へそして頬に添えた。
「温かい…我々と同じだな…」
じっと不思議そうに見つめる。その瞳は涙で潤み、銀河の星のような煌きを宿していた。

「…お前達と、違うところが知りたいか?」
言葉と共に吐き出す吐息が熱い。少女は男が苦しそうにしていることに驚いた。いや、
怒っているのか?おびえて手を引く。ヤガミはその手を掴み、引き寄せた。
「きゃ…!」
すっぽりとヤガミの胸に収まってしまう。先ほど手で感じたヤガミの動悸を全身で感じる。
186ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 18:56:58 ID:tDw1vC5n
少女は自分の胸も同じように激しく高鳴っていることに気がついた。頬が、熱い。
男が頬に顔を寄せ、息が耳にかかる。ぞくぞくした感覚が、足先まで走った。力が抜ける。
「あふ…」
甘い声が漏れた。自分で驚いて、いよいよ頬を染める。離れようと、突き放そうとしたが
腕に力が入らない。却って、ぎゅっと男の服を掴んでしまっただけだった。

ヤガミがその手を取り、自分の下腹部へ導く。自分達にはやわらかい丘があるだけのそこ
に異物を感じて、少女は一瞬手を引き寄せようとした。しかし、思ったよりずっと力強い
手に引き止めて果たせない。しばし躊躇ったあと、おずおずと触れる。ズボンの布地の下
で熱く硬く太い棒のようなものが、びくびくと脈打っている。好奇心が湧いて、白く細い指で
その形をなぞった。
187ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 18:58:20 ID:tDw1vC5n
「…うっ…く!」
痛んだかのような声が男から漏れる。驚いて手を引くと、今度は引き止められなかった。
「…そ、それは何なんだ。」
頬を上気させた男が困ったような目を向ける。一瞬口ごもった後、呟く。
「…生殖器だ」
「せいしょくき?」
「子どもを作るための器官だ。男にはペニス、女にはヴァギナがあり、これらを接合し、卵子
に精子を受精することで新しい生命が作られる。子宮という器官でな。」
少女の頭上に???マークが乱舞した。

「ネーヴァルウィッチはクローンで個体を増やすと聞いたから、そういう風習はないだろうが…
そういう器官自体がないのか?…つまりヴァギナのことだが。」
目をそらし、皮肉に笑う男に、少女はうろたえた。
「わ、わからない。考えたこともなかった。それはどこにあるんだ?」
「人間の場合は、通常股の間だな。下腹部に子宮があり、ヴァギナはそこにつながっている。」
「股の間…。」
少女は思わず自分の股の間を思い返した。男が振り返り、意地悪そうに言う。
「見たことがないのか?俺が、見てやろうか?」
少女は真っ赤になりつつ、ぐるぐるした挙句、こくんと頷いた。
188ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 18:59:52 ID:tDw1vC5n
「じゃあ、その服を脱いでくれ。」
「え…?」
再びわたわたとする。その動作が余りにも可愛らしくて、男の欲情を煽ってることには、毛ほども
気がついていないのだろう。耳まで真っ赤になって、目を伏せながら少女は呟いた。
「わ、私だけ、裸になるのは不公平だ。お、お前も脱ぐなら、脱ぐ」
ヤガミは鼻を押さえて蹲った。くぐもった声で答える。
「…いいだろう。」

しゅるしゅると二人の衣服が解かれ床に落ちる。目を上げて、少女は息を呑んだ。
「な、何だそれは。」
「…さっき触っただろう。これがペニスだ。」
そそり立つ一物に目が吸いつけられる。
「さ、触ってもいいか?」
ヤガミは肩をすくめた。
「どうぞ?」
189ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 19:00:48 ID:tDw1vC5n
「…っ…!」
エステルの指先が触れると、ヤガミの身体が震えた。驚いて目を上げて見つめる。
「触れると、痛いのか?」
心配そうなエステルの問いに、困ったような表情を向けると、ヤガミはため息をついた。
「痛くない…むしろ気持ちいい。というか、気持ちよすぎる。」
「き、気持ちいいのか?」
驚く少女に苦笑する。
「ああ…できればもっと、包み込むように触って欲しい。」
つっけんどんとも言えた今までと違って、甘く囁くようなその口調に、エステルはどぎまぎした。

顔を伏せ、その見慣れぬものに指先を絡める。
「こ、こうか?」
「…ん、もう少し…ぎゅっと…。」
「こ、こうか?」
思わず一生懸命、握り締める。心なしか、先ほどより硬さを増したような…。
「う…ちょっと放して…くれ…。」
男の上ずった声に、慌てて手を放す。
190ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 19:03:00 ID:tDw1vC5n
熱い息を吐き、切なそうに見つめる目に固まっていると、男がそっとエステルを抱き寄せた。
生の肌と肌が触れ合う。触れ合った場所が燃え上がるように熱い。一際熱い硬いモノが
エステルの下腹部に当たる。股の間がむずむずする。
「な、なんだか変な気分だ。」
泣きそうになる。酷く優しく顎を持ち上げられた。男がじっと熱い目で見つめている。ふっと、
その目元が緩み、伏せられた。か、顔が近づいてくる。固まっていると、口を口で塞がれた。

「☆▲◎△□★!」
生温かいものが口に入ってくる。歯列を緩やかに割って柔らかく熱いものが奥へと入り込ん
でくる。かと思うと吸われて舌を柔らかく噛まれた。こ、この異星人はいったい何をしている
んだ!半分パニックになりながらも、その感触を拒めない。むずむずしていた股の間が、今
ではびくびくと熱を持っているかのようだ。
(わ、私の身体はどうなってしまったんだ…)
怖い、恐ろしい。固まって震えていると、男が口を離した。
「…俺が、怖いか?」
優しくエステルの髪に指を滑らせながら、ヤガミが問う。
191ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 19:03:54 ID:tDw1vC5n
「こ、怖くなぞ…ない!」
フッとヤガミが笑った。その笑みに胸がきゅっと痛む。
(な、なんだこの痛みは。この異星人は私にいったい何をしてしまったんだ…。)
「強がるな…ここでは、いや、俺の前では強がらなくていい。怖くて当たり前なんだ。」
ぎゅうっと抱きしめられて、不覚にもまた涙がこぼれそうになる。厚い胸板に寄り添う
感触にうっとりしていつまでもそうしていたい気がする。だが…。

「ま、股の間が変なんだ…。」
「ま…!?」
ヤガミが珍妙な表情をした。その反応にバカにされたかと睨みつける。が、違ったようだ。
エステルは続けた。
「さっきから、なんというかむずむずというか、熱くてもやもやするというか、今まで感じた
ことがないような感じがするんだ…。」
言ってしまってから真っ赤になって俯く。今度はヤガミが頭をぐるぐるさせた挙句、頭を
掻いた。
「あのな…それは、別に変な反応じゃ、ない。むしろ我々人間の、その女性としては普
通の反応だ。その…君らもそういう反応をするとは、俺も知らなかったが。」
エステルは、ぱっと明るい表情で顔を上げた。ヤガミがまたしても鼻を押さえて、のけぞる。
192ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 19:05:36 ID:tDw1vC5n
「…や、やめてくれ…。」
「何がだ?」
「うう、俺にも我慢の限界というものがあってだな…。」
「何の話だ?」
エステルは、悶えるヤガミを不思議そうに見つめると、ポンと手を叩いた。
「そうだ、お前達の女と同じ器官がついているか見てくれるという話だったはずだ。見て
くれないか。」
「…そう来ますか、お嬢さん。ああ、くそ。見ればいいんだろ、見れば…。」
「お、お前が提案しておいてなんだその態度は!」
ヤガミは頭を抱えた。
「勘弁してくれよ…。」

ヤガミはタコのように真っ赤になりながら、エステルの股の間にひざまづいた。
「…きれいだ…。」
こんもりと盛り上がった丘は黒い艶やかな毛に覆われ、ひそやかに息づいていた。
「な、何をバカなことを言っている!」
「正直な感想だ…、良く見えないから触ってもいいか?」
エステルが思わず天井を仰ぐ。
「…仕方がない。触れ。」
193ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 19:06:34 ID:tDw1vC5n
無言でヤガミが盛り上がりに触れると、電撃のような感覚が脳天まで走った。
「きゃふん…!」
変な声が漏れる。思わずエステルは口を押さえた。見下ろすと、下で男がニヤニヤと笑っ
てる。
「続けてもいいですか?お嬢様。」
「そ、その変な呼び方はやめろ。呼ぶならエステル、と呼べ。」
「はいはい、エステル…ね。」
なんで男が自分の名を呼ぶと甘やかなものが身体に満ちるのか、エステルにはまだわからな
かった。

「…っ…。」
目を伏せ唇を噛み締めて、男の指が割れ目に差し込まれるのを耐える。足ががくがくとして、
立っているのがつらい。喘ぎ声が漏れそうになったとき、男が呟いた。
「濡れてるな…。」
「濡れ…?」
初めて聞く言葉に、肩で息をしながら、問う。笑いを含んだ声が答えた。
「…心配するな、人間の女性なら通常の反応だ。性的興奮によって、液体の分泌が促され、
潤滑剤の役目を果たす。」
194ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 19:08:17 ID:tDw1vC5n
「性的興奮?潤滑剤?なんのことだ?」
涙目になりながら、エステルが喘ぐ。
「性的興奮というのは、繋がり合いたいという欲求のことだ。何か欲しいという気持ちが高まって
ないか?男と女がお互いを求め合う気持ちだ。そして、実際につながりあうために、潤滑液が
分泌される。ここと…」
男が股のその部分に触れると、何か熱い液体がとろり溢れ出してきた。無性に恥ずかしい。
ヤガミが立ち上がり、男のその部分を指し示した。
「ここを繋ぎ合うために。」

一旦口をつぐむと、ヤガミはエステルをじっと見つめた。
「エステル…俺が欲しいか?」
自分の身体が自分じゃないようだ。足ががくがくして、思わず男にしなだれかかる。抱きしめられ
肌が触れ合った部分から痺れが体中に回って喘ぐ。もう、耐えられない。でも、何に?
「わ、わからない。こんな気分になったのは…生まれて初めてだ…。でも、そうだ、何かが欲しい。
これは、お前が欲しいのか?」
「…そうだろうな。」
掠れた声が答える。その手は、エステルの髪を優しく撫で、うっとりするような快感を彼女に与え
ている。
195ヤガミ×エステル:2005/08/02(火) 19:09:06 ID:tDw1vC5n
エステルは甘えた声で尋ねた。わかりきった答えを。
「…お前も私が欲しいのか?」
一瞬の間のあと、熱っぽい吐息とともに男が答えた。
「…ああ、エステル…お前が欲しい。」
「どうしたらいいのか…わからない…教えて…くれるか?」
顔を上げると、男が優しく微笑んでいた。唇にまた唇で触れ、声を出して笑う。
「もちろん…時間は、たっぷりある。」
口と口を合わせることが、キス、と呼ばれることをエステルが知るのは、もう少し後である。

----Fin.
196名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 19:09:42 ID:tDw1vC5n
一応終わりです。投下させていただき、ありがとうございました。
197名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 19:29:46 ID:IhSDsotx
遅かったかw
絢爛舞踏祭ならこのスレが扱ってるんだけどね。

【GPM】アルファシステム総合エロ小説2【式神】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108395431/
198名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 19:37:49 ID:tDw1vC5n
>>197
あや、すみません。また、教えていただいありがとうございます。
初めて来たもので、誘導しておいた方がよろしいでしょうかね。
199名無しさん@ピンキー :2005/08/03(水) 17:42:14 ID:qQrkDAel
>>420
乙!
GJでした!

描写が丁寧でよかったです。
続きも呼んでみたいですね〜。
200199:2005/08/03(水) 17:44:20 ID:qQrkDAel
誤爆です・・・・まあ>>196さんへのレスではあるんですが。
201かまくら ◆IkcEMKKZbs :2005/08/08(月) 20:22:06 ID:QnOaG7JR
西岸良平氏の「鎌倉ものがたり」から一色正和X亜紀子夫妻のSSを出来上がり次第投下したいと思います。
202名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 00:46:33 ID:mDvhwxOH
そろそろ「未来少年コナン」だな。あの足技とスタミナはやばいぞ。
203名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 00:49:05 ID:/Eo97FoY
>>201
待ってるぞ
204名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 02:50:20 ID:8R7h8k65
この人の少なさなら言える!!







どなたか「らぶげ」の「絶対正義ラブフェロモン」のSS書いて下さい
205名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 18:38:55 ID:bVKXr7B7
これだけ過疎ってるなら言える!!







月マガで連載中の「アライブ 最終進化的少年」のSSを・・・・。
206名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 21:10:31 ID:P2dOpvuG
黒姫キボンヌ
207名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 19:43:20 ID:WUzfdHl0
サカつく2004秘書乱れ咲きが読みたい。
208名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 17:17:09 ID:Mmqqyyd9
一騎当千みたい
209名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 00:18:21 ID:g++9Bwfh
THE EDGE
210名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 00:24:31 ID:4sOibrUJ
保守
211名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 03:38:24 ID:nCDSo8cQ
どなたのリクエストにも応えてないし(すみません)、
4が出たらしいのに今さら2ってどーゆーことだとか
思うのですが、13〜4レス分お借りします。
「プリンセスメーカー2」エルフ×娘 です。
212エルフの木 1/13:2005/10/02(日) 03:41:01 ID:nCDSo8cQ
戦乱をおさめてほどなく、救国の勇者が天界から授かった娘、オリーブは少女ながら
王国の辺境地帯に足を踏み入れ、そこに潜んでいたお尋ね者や魔物ですら倒し、
さすが勇者の子だと、王国の人々を感心させていた。
 そんな少女にもささやかだが悩みがあった。
「私、もうちょっと背が高かったらよかったかも……」
 同年代の少女たちと比べると、小柄であることには違いない。密かに父のような
勇者に憧れていたオリーブは、背の低さが冒険に不利になるのではないかと考えたのだ。
 そんな時、彼女はバルナの森で手に入れた宝のおかげで、少しだけ背を伸ばすことが
できた。味をしめた彼女はそれ以来モンスター狩りに熱中していた。
「ヒーヒー……」
 日時計を思わせる不思議な石柱を背にした行き止まりで、何匹目かにしとめた
モンスターが目的の宝を持っているのを確認したオリーブは、ぴょんぴょん跳ね回って
喜んだ。たぷんたぷんと、見事な隆起が弾む。
「やったぁ、これでまた背が高くなるーっ」
 さらに跳ねるオリーブ。知らない間に少しずつ移動していたその足下に、深い窪みが
あることにも気付かず飛び続け……。
「きゃぁっっ!」
 彼女はその穴の中へ落ちてしまった。
213エルフの木 1/13:2005/10/02(日) 03:43:17 ID:nCDSo8cQ
暗闇の中を落ち続けていくと、急に眩しい光に包まれた。目が明るさに慣れるのを
待ってから周囲を見回すと、どうやら森の中らしい。しかし、今まで足を
踏み入れたことのない場所だった。
 近くの木の枝や草の表面に浮かぶ朝露が、宝石のような輝きをまとって地面を濡らす。
「ここは……?」
 オリーブの目の前に樹齢数千年はあろうかという巨木がそびえている。周りの木々と
比べてもその立派な姿に、なにか強い力を感じ取り、この森ですれ違った人々から聞いた
言い伝えが本当なのだと悟った。
「これが有名なエルフの霊木ね」
 オリーブが巨木の側に近付くと、その傍らに背の高い若者が立っていることに
気が付いた。彼もまた自然の偉大さに心を動かされているのかと思い、声を掛ける。
「あ、こんにちは。立派な木ですね」
 声を掛けられた若者はオリーブを見つめた。
「おや、驚いた。お前は私の姿が見えるのか?」
「え?……はい、はっきりと」
 何を意味の分からないことを言っているのだろうと思いつつ、オリーブは
事実を告げると、青年は感心したように、大きく頷く。
「私はこの霊木の番人を務めるエルフだ。私の姿は普通は人間には見えぬはずだが、
まれに心の豊かな人間には見えるようだな」
 よくよく見れば、尖った耳とルビーのように紅くきらめく瞳の色、微風に音を立てて
揺れる紅く長い髪が、確かに彼が人間ではない存在だと示している。
「私もエルフに会ったのは初めてです」
 この森で、しばしば妖精たちのお茶会やダンスパーティーに混ざって楽しんでいる
オリーブだったので、目の前の若者がエルフだとしても驚くことではなかった。
 彼のすらりとした身体つきや性別を超越した美しい容貌は、どんな努力をしても
人間には得られない類いの物だ。その美しさにオリーブの心が揺さぶられた。
 ――すてき……。
214エルフの木 3/13:2005/10/02(日) 03:47:08 ID:nCDSo8cQ
「ところで、お前はなぜこの森にやってきたのだ? まだまだ人間にとっては
危険な場所だぞ」
「私、お父さんみたいな立派な勇者になりたくて、武者修行をしているの」
 薬草でもを探しに来たのかと想像していたが、小柄で女らしい身体つきの
オリーブの返答が意外なものだったので、エルフは目を見開いた。
「そうか……」
 エルフは何か考え込むような仕種をしていたが、顔を上げるとオリーブの方に
向き直った。
「お前が人間の戦士ならたのみがある。私はこの木を守っているのだが、
ドラゴンモドキどもが樹液を吸いに来て困っているのだ」
 ドラゴンモドキには魔法の力が効きにくく、いつもその場から追い払うことしか
できず、彼が守護する巨木はもとより、森全体に被害はゆるやかに広がっているのだと、
エルフの若者は続けた。
「それは……大変ね」
 苦悩がにじみ出た彼の横顔を見つめていると、オリーブの心は締め付けられるように、
きりきりと痛む。何か自分にできることはないかと思いを巡らせていると、エルフが
意外なことを口にした。
「お前の戦闘技術を少し私にくれないか? 代わりに私の魔法の力を与えよう」
 実はオリーブも戦士と呼べるほど戦闘技術に長けているわけではなく、エルフの若者と
同じく魔法の才能が豊かな娘だ。それでも彼の役に立てるならと、その申し出を快諾した。
「いいでしょう。困った時はお互い様よ」
「すまんな、助かるよ」
 と、立ち上がったエルフの若者は外套を外し、ゆったりとした長衣の腰紐をほどいた。
「どうした、お前も服を脱ぐのだ」
 長衣を脱いだエルフが下着らしき短い胴衣に手を掛けながらオリーブを見下ろした。
「えっ?」
「知らないのか? 力の交換は人間でいうところの男女の交わりと同じものだ」
「そんな……」
 都で多少評判になるほどの大人びた美貌と、身体の優美な曲線を備えていた彼女は、
すでに複数の相手と男女の関係を結んでいた。
 それでも、美しいエルフに迫られると、オリーブの顔は真っ赤になってしまう。
215エルフの木 4/13:2005/10/02(日) 03:49:40 ID:nCDSo8cQ
上半身裸のエルフの若者は東方の戦士のようにすっきりとした身体つきで、
オリーブが想像していたよりも逞しい肉体の持ち主だった。
「私たちの身体は人間の男とそう違いはない」
「本当に……?」
 恐れや不安より先に、エルフの胸に顔を埋めたい、彼の腕に抱かれたいという
欲望が沸き上がる。
「ああ」
 エルフの若者が短く呪文を唱えると、オリーブの身体を申し訳程度に防護
していたシルクの鎧が衣擦れの音を立てながら、彼女からはがれ落ちた。
「や……魔法でなんて、ずるい」
 覆う物がなくなった豊かな乳房を両腕で隠すが、かえって見事な膨らみを
強調していた。
「お前が私を焦らすからだろう」
「えっ……エルフさん?」
 人ではない存在の彼でさえ、オリーブの美しさに惑わされつつあったのだ。
彼女の側にしゃがむと、栗色の大きな瞳を覗き込む。
「まずはお前の力をもらうぞ」
「あ、んっ……!」
 唇を唇で塞がれ、身体の力が抜ける。その隙にエルフはオリーブの両腕を
下ろしてしまうと、無防備な乳房に掌をあてた。湿った冷たい感触を楽しむように、
ゆっくりと撫でる。
「お前とならば、十分な力を交換できそうだ」
「ん、んうっ」
 エルフの指が乳房の頂点にある可愛らしい突起に伸びると、二人の重なっていた
唇がようやく離れ、息苦しさから解放される。
「ふふ……感じやすいのは心だけではなさそうだ」
 充血して形をあらわにした乳首をぷりんっ、と指で弾き、摘む。
「あっ!」
 オリーブの声に煽られるように、エルフは豊かな双球を揉みしだく。すぐに
それでは飽き足らなくなり、手に取った乳房を口にした。
「これほど大きな乳房は初めてだ。鎧からこぼれ落ちそうだったぞ」
 白い膨らみや首筋に、甘噛みもおり混ぜてまんべんなく口づける。
「んっ……。いっぱい触って」
216エルフの木 5/13:2005/10/02(日) 03:51:00 ID:nCDSo8cQ
柔らかく温かいエルフの唇や舌から与えられて全身を駆け巡る快感に、たまらず
大きく仰け反ると、さらに乳房の大きさが強調される。エルフは倒れそうになる
オリーブの背中に両腕を回し、彼女を支えるようにしながら揺れる乳房に顔を埋め、
熟した彼女の小さなふたつの実を交互に舌で転がす。
「う……本当に、人間と同じ……ふうっ」
 掌で腰の曲線を何度も辿り、引き締まった尻にまで繊細だが力強い指先が踊る。
「だから心配ないと言っただろう。さあ」
 オリーブの身体を地面に横たわらせると、エルフは再び彼女の胸に舌を這わせた。
「もっと、して……」
 腰を左右に捻り、胸を揺らして愛撫をねだるオリーブ。美しく逞しい男の
巧みな愛撫に、欲望は高められて身体の奥が疼いていた。
「妖精たちの言う通り、お前は本当に素直な娘だ」
 エルフはオリーブの乳房から顔を離すと、魅惑的な唇に再び口づけた。その間も
彼女の双球は彼の掌でやわやわと形を変えている。
「さぁ、お前の力の源を私に見せてくれ」
 先程の魔法で剥ぎ取るのを忘れたのか、女の匂いを振りまいているはずの
オリーブの秘められた場所を覆う小さな布きれに手を掛けた。布の一番幅の細い部分に
短い透明の糸が引き、途切れる。楕円に湿った部分を笑みを浮かべながら見つめ、
その白い布を置いた。
「お前の中から湧き出る女の蜜に、力が溶けているのだ」
「私の、戦士の力が、ここに……?」
 エルフにされるがまま、両脚を大きく開く。薄めの茂みの下に男を惑わせる花が
露を帯びて咲き誇っている。
「なんと妖艶なのか……」
 先ほどからの愛撫に加え、エルフにそこを見られているという羞恥心からか、
オリーブの女陰は蜜壷からたっぷりと湧き出た愛液に濡れ、秘唇が微かに震えている。
「私に戦士の力を与えてくれ」
 人には聞き取れない不思議な呪文を唱えると、エルフはオリーブの中心に口付けた。
217エルフの木 6/13:2005/10/02(日) 03:52:20 ID:nCDSo8cQ
乳房への愛撫と同じ、あるいはそれ以上に優しく、入口を縁取る赤い花びらを撫で、
全体を潤している蜜をからめ取る。
「はぁ……っ!」
 エルフと交わるなどという、本来あり得ないはずのことにオリーブの身体は過剰に
反応し、彼の舌や唇の感触が快感として全身を駆け巡る。
「あ、ああっ……んっ」
 いつの間にか包皮を剥かれて露になった、青みがかった肉の真珠を吸われ、
オリーブはエルフの頭を自分の股間に押し付けるように、彼の髪を掴んだ。
「そうか、お前はここがいいのか」
「いい、の……もっと舐めて、いじってぇ……」
 彼の舌が敏感な肉芽を撫でるたび内腿が小刻みに震え、肉棒を迎え入れる予感に、
膣と子宮がうごめいた。
「はぁ、ゃあっ……また、出ちゃう」
「お前の蜜は、どの女のものより美味だ」
 とろっ、と膣口から流れ出た新たな蜜を舌ですくい取る。オリーブの正体を知らない
男たちも、天界からやってきた娘の格別な味に次々と陥落していった。
「そして強い力を秘めている……これからもこの蜜を振るまってはくれないか」
 一旦オリーブの秘所から顔を上げると、真っ赤に充血した乳首を摘みながら
満足げな笑みを浮かべ、潤んだ瞳で見つめている彼女に告げる。オリーブの身体は
人間どころか妖精さえも蕩けさせるほどのものになっていたようだ。
「あ……私でよかったら、いつでも……いいわ」
「ああ、頼むぞ」
 エルフは眩い女体の中心に再び顔を埋め、湧き出る戦士の力の蜜を飲み続ける。
「んっ……あ、あっ……」
 彼は淫蜜を得るため、容赦なくオリーブを責めたてた。中に舌を入れて内襞を
撫でつつ愛液を掻き出し、肉の真珠を親指と人さし指で弄りながら、熟した野イチゴを
思わせる敏感な胸の突起を指先で弾く。
「はあんっ!」
 頭の中を埋めつくした白い靄の粒が弾けた。
218エルフの木 7/13:2005/10/02(日) 03:55:32 ID:nCDSo8cQ
反った身体を痙攣させ果てた、オリーブの花芯に唇を密着させたまま、洪水のように
溢れる愛液を喉を鳴らして飲む。
「ふふ……お前の力は澄んでいて私の身体にもよくなじむ」
 荒い息をつくオリーブの耳元でそう囁くと、昇りつめたばかりで身体が過敏に
反応してしまうのも構わず、エルフは蜜壷から溢れる蜜を美味しそうに啜る。
「はぁ、はっ……はぁ……う」
 ひくひくと収縮する膣奥から流れ出す愛液と同じように、オリーブの意識の中の
白い靄はパチパチと音を立てて弾けても、しばらく晴れることがなかった。

 木の葉に溜まった朝露が空へ戻っても、エルフはオリーブの女陰を口と指で
責め続けている。
「あ、あっ、エルフさん……お願い、もう……してぇ」
 いくらエルフの肉芽への愛撫が巧みで、幾度となく昇りつめても、すでに男性の
それを挿入される悦びを身体が知っているオリーブには、快感と空虚感がないまぜに
なって身体がどうにかなりそうだった。
「そうだな、今日はこのくらいにしておこう」
「あは……はぁ……」
 ようやくエルフの執拗な責めから解放された熟れた花びらの奥からは、まだ淫水が
湧き出している。
 肩で大きく息をするオリーブの目の前に、細長い腸詰め肉のようなものが吊るされた。
「私たちの物は、交配の相手と直接触れあわないと使い物にならないのだ」
「え……エルフさんたちは、どうやるの?」
「手で握ったり、口に含む」
「あ、同じだわ……」
 何かに操られているように熱っぽく紗の掛かったような瞳でエルフと彼の股間を
見つめ、「三本目の脚」を口にした。根元まで飲み込んでからゆっくりそれを
味わおうとしたが、いくら飲み込んでも付け根に届かない。しまいにはその先端が
オリーブの喉に当たり、軽くえづいてしまった。
219エルフの木 8/13:2005/10/02(日) 03:56:48 ID:nCDSo8cQ
「どうした」
「長いから、全部咥えられないの。それに……」
 彼を使える状態にまで導くのはそれほど難しくないだろう。問題はその後のことだ。
「私の中に収まらないかも……」
「心配はいらない。形を変えられるからな」
「そんなことができるの?」
 オリーブは後に知るのだが、エルフのそれが異様に長いのは、数年に一度訪れる
彼らの発情期に、相手の胎内に確実に子種を送り込むためだ。そのため自分の意思で
交尾中に先端を細く長く変型させることもあるという。
「ああ。しかし、堅くならんとできんのだ」
「それなら……」
 オリーブは霊木の側に転がっていた腰の高さまである岩にエルフを座らせ、自分は
彼の両脚の間に膝立ちになった。そして、枝葉から落ちてきた朝露もろとも彼が吸った
豊かなふたつの膨らみの谷間に彼自身を挟む。
「こういうのは、どう?」
「なるほど。お前の乳房に挟まれて、か……」
 オリーブのほんのり紅く色付く、巨大で柔らかな双球に自分の分身が包まれると、
肉の鞘の中とは異なる緩やかな圧迫感が、股間から背筋を駆け上がって快感を伝える。
ぴく、と小さく跳ねた身体がそれを語っていた。
「私もエルフさんの力がたくさん欲しいの」
 白く柔らかい肉から覗く長根の先端を、ちろちろと舌を出して舐る。その間も両手で
汗ばんだ乳房を寄せながら、幹全体を圧すことを忘れない。
 音を立ててエルフのモノを吸い続ける。
「ほぅ……男を昂らせることも、できるのか……っ」
「よくなってきた?」
 胸の谷間に挟んだエルフ自身が勃ちつつあるのは、分かっていた。ただ、相手が
エルフなだけにどれくらい堅くすれば使えるのか見当がつかない。
「ああ、続けてくれ」
 オリーブは返事の代わりに、の先端に軽く歯を当てた。
220エルフの木 9/13:2005/10/02(日) 03:58:17 ID:nCDSo8cQ
大きく脚を震わせたエルフの顔を潤んだ瞳で見つめると、今度は優しく口づけ、
唾液を垂らしながら舌の先で舐めまわす。
 オリーブの身体はこれ以上ないくらい疼いている。エルフの口と手で愛撫され、
イかされ続けていた花芯は、男の逞しい屹立を求めてじんじんと痛いほどだ。
早く彼を使える状態に導こうと、彼女は自分の持てる手管を次々と試した。
「そろそろ良さそうだ……私の力をこのまま口で受けるか? それともその妖しく
美しい花の中で受け止めるか?」
 ここまで身体を火照らせ、腰を疼かせながら彼の肉棒をしゃぶったのは何のためか。
オリーブに考える必要などなかった。自らの愛液に濡れて恥丘に貼り付く茂みを
指差した。
「こっちに挿れて。中じゃなきゃ、いや」
「よし」
 エルフはオリーブを地面に押し倒し、両脚の膝を立ててから大きく左右に開いた。
彼女が自分の肉棒を求めているのが、言葉以外でもはっきりとわかった。先ほどすべて
ぬぐい取ったはずの蜜が、彼女の秘裂から溢れだし、ふくよかな白い尻を伝って
草むらを湿らせる。
「早く、ちょうだぁい……」
 熱い屹立の訪れを待つ肉壁が、喘ぐように蠢くのが見えるような気がして、エルフは
自らのいきりたった物に片手を添え、もう片方の人さし指と親指でオリーブの秘口を
広げた。真っ赤な肉壁を飾るように張られた淫水の糸が途切れるのを見届けてから
狙いを定めると、一気に貫く。
「……んふっ……やっと、入れてくれたぁ」
 堅い肉棒が押し込まれると、膣に溜まった淫水が滴る。しかし、何か物足りない。
「すごく長いから、お腹を突き抜けちゃいそう……」
 彼の物の長さは十分すぎるのだが、細い。オリーブの膣がいくら彼を締め付けようと
収縮を繰り返しても、ぼこぼこした壁が彼に軽く触れるくらいだった。
「ああ、そうだった。すまない……くっ……」
 彼が股間に意識を集中させると、潤った鞘の中のそれは短く太くその姿を変えていく。
221エルフの木 10/13:2005/10/02(日) 04:00:11 ID:nCDSo8cQ
「あっ、えっ? なに、なんなの……大きく、なってくみたい……」
 自分の中に納まり切らなかった部分が入ってくる。
 長さを縮めると、根元までずっぽり熱く濡れた秘肉に埋めることができた。
「どうだ? これくらいがちょうどいいか?」
「は、あ……エルフさん、大きくする、魔法、使った、の……?」
「お前の中に納まるように形を変えただけだ。いくぞ」
 合図のように、オリーブの肥大した肉の芽を弾いた。
「ひゃ……はぁっ!」
 エルフは繋がったままオリーブの太ももを抱えると、深い角度をつけて熱い肉壁を
突きはじめた。
「あ、ふぅ、あっ……んっ、んんっ……ああ……すごい」
 熱く濡れた肉が触れあういやらしい音が聞こえるような気がして、全身がさらに
熱くなる。
「は……いいぞ、お前の中が絡み付いてくる……」
「は、ああ、おっきい……ゆっくり、動いてぇ……」
 変型したエルフの逸物は、オリーブにとっても太く大きな代物だった。浅く動かされた
だけでも、肉壁が剥がされそうな錯覚に背筋が震える。しかし、それはすぐに違う
震えに変わった。
「私の精が欲しいのだろう? 淫猥な女戦士。搾り取ってみろ」
「すごいよぉ……あんっ、いいっ……はふっ」
 ずん、ずんっ、とエルフが容赦なく秘肉を掘り進むごとに、オリーブの腹の底には
重く熱い物が溜まりだした。
 エルフの肉棒の侵入を時には阻むように、あるいはさらに奥へと導くように、
膣壁が波打つ。
「あ、あはっ、んぁっ!」
 浅く深く抽送を繰り返すのに合わせて、オリーブの内壁が急激に変化していく。
彼女の鞘からは納まった剛直が前後する度に蜜がこぼれ、二人の肉が擦れることによって
泡立っている。
「はふ……は、あっ、すごい……のぉ……ひっ」
「どうだ? いいのか?」
「はぁ、はぁ……とっても、んぁっっ! ……ああっ、あっ!」
 どろどろに溶けそうな蜜壷が容赦なくエルフの堅い肉棒に責められ続け、オリーブは
答えているつもりなのだが、喘ぎになってしまう。
222エルフの木 11/13:2005/10/02(日) 04:01:45 ID:nCDSo8cQ
「もっとぉ……なか、かきまわして……ぐちゃぐちゃにしてぇ」
 しがみつくようにエルフの背中に回していた手に力が入りすぎ、彼の真っ白な皮膚に
小さな赤い染みがにじむ。
「ふふ……素直な娘には、たくさん力を分けてやりたくなるな……ふっ!」
 オリーブの爪で作られたいくつもの傷に、汗がしみ込んでかすかな痛みを感じた。
しかし、それすらもエルフには、白い喉を見せながら豊かな乳房を揺らして喘ぐ
天界の娘と、交わる悦びを増大させるだけだった。
 彼女の子宮へ届こうとする勢いでエルフは自らの剛直を深々と突き入れた。大きく
力強い動きに、オリーブの膣壁が引きずられる。
「ひぁっ!! かはっ!」
 目の眩むような強烈な快感に、一瞬呼吸をすることさえできない。再び意識が
白い靄に覆われようとしていた。
「は、はっ、くぅ……おくに……あたって、いいっ!」
 見かけと裏腹な力強いエルフの容赦ない抽送が自分の子宮口をこじ開けてしまいそうで、いや、子宮まで届きそうな勢いと大きさの剛直に、理性を吹き飛ばれたオリーブは自分も
腰を突き出すように動かして、彼の動きをたすける。
「そうだ、そのまま私を導いてくれ……」
 オリーブの膣を蹂躙し続けながらエルフが短く呪文を唱えると、自身の肉棒が脈打つ。
「あふっ、もう、だめ……いかせてぇ……」
 エルフの動きに合わせるように、オリーブの全身がびく、びくんっ、と小さく
跳ね上がる。腹どころか胸や喉までも貫かれているような存在感にこらえきれず、
よがり泣きを漏らしていた口から涎も垂れる。
「あ、あふぅ、おかしく、なっちゃうぅ……いくぅ……んん、ふ……んうっ」
「くっ……私も、もうすぐだ……」
 激しく悶える女体を押さえ付けながら、熱く蕩ける淫肉のさらに奥へ、エルフは深く
強く剛直を送り込む。
223エルフの木 12/13:2005/10/02(日) 04:03:13 ID:nCDSo8cQ
「あ、ぅあ、あは……ぅんっ……んぐっ、んあっ……」
 ざらついた鞘の中を平らに均すかのように圧迫するエルフ自身に、ついに頭の中に
掛かった靄の粒が一気に音と火花を立ててはじけた。
「ひぁ、はっ……あっ、はぁぁんっ!!」
 釣り上げられた魚のように身体を大きく痙攣させて、オリーブは待ち望んでいた
絶頂を迎える。
「ひはぁ……あ、あはぁ……」
「いくぞ……っ!」
 熱い秘肉の壁に千切られそうなほど強烈に締め付けられ、エルフの限界まで
いきりたった肉棒もそれまでにない力強さで脈打つと、魔力を込めた欲望の奔流を
オリーブの膣奥へと走らせた。
「ああ……う!」
 意識が白い靄とはじけ続ける火花に埋めつくされ、途切れてゆく中で、待ち焦がれていた
エルフの熱い白濁に、彼自身を納めた肉の鞘がさらに彼を締め付けて応えた。
「これが私の力だ……一滴残らず受け取れ……」
 まだ絶頂の悦びに震えるオリーブの中で果てたエルフは、その柔らかな身体の上へ
倒れこんだ。

 オリーブが再び意識を取り戻すと、真上に太陽の眩しさを見つけた。
「もうお昼なの……?」
 朝露の残る早朝から、太陽が天頂に差し掛かる真昼まで交わっていたことになる。
異人の男たちとの交わりは濃密だと、オリーブは少女らしからぬ妖艶さの混じる笑みを
浮かべた。
 仰向けの自分の身体に掛けられていたのがエルフの外套だと気付き、オリーブは急いで
それを畳んだ。胸と腰を絹の布で覆った名ばかりの鎧を付け直し、外套の主を探す。
 持ち主は霊木の側の岩に腰掛けていた。
「――どうだ、何か変わったか?」
「なんとなく……頭がすっきりしてきたわ」
 手にした外套を手渡すと、彼の傍らに腰掛ける。
「そうか。どうやら力の交換はうまくいったようだな」
 外套をつけると、エルフは立ち上がり、オリーブに手を差し出した。
「そうね」
 繊細だが力強いその手を取って立ち上がる。
「助かったぞ。さらば……」
 エルフは高くジャンプしたかと思うと、霊木の上に姿を消した……。
「ありがとう」
224エルフの木 13/13:2005/10/02(日) 04:05:35 ID:nCDSo8cQ
その後もオリーブは武者修行でバルナの森を訪れる時には、エルフの守る霊木の前へと
足を運んだ。白い裸身を陽の光の下に晒し、彼の白濁した体液を上下の口から
摂取することによって、魔法の力を少しずつ高めていった。
 エルフが霊木にとりつく怪物を退治してからも、オリーブが自分の望む身長に
達しても、ふたりは霊木の下で情を交わし続けた。
 彼女が成人する頃には、王国内でも名の知れた魔法使いに成長していた。

 そして、数年後……。
 1年前からこの国で歌声を披露している旅の吟遊詩人がバルナの森を越えて、
王国へやってきた時のこと。
 稀に見る立派な姿の巨木に畏怖の念をおぼえた彼は、その木を題材に何か歌を
作れないかと近付くと、木の根元で美しい全裸の男女がまぐわっているのを
目にしてしまった。
 薮の隙間から、真昼にも関わらず情熱的に互いを求め合う二人の様に、幾度となく
生唾を飲み込みながら最後まで見届けてしまった。事が終わると男はほどなく姿を消し、
女もその場を立ち去った。
 これだけならただの出歯亀と片付けられそうだが、続きがある。
 つい先日、ようやく自分の腕が認められた吟遊詩人は王宮に招かれた。王の御前で、
何度もバルナの森へ通ってようやく仕上がった「エルフの霊木」を題材にした歌を
披露した。
 その席に並ぶこの国の重鎮の顔ぶれを見て、彼は内心驚きを隠せなかった。王宮の
中枢で国政を補佐し、また王国内の魔法使いを統べる若い女魔法師の顔が、森で
秘め事を繰り広げる男女の片割れと同じだったのだ。――彼の歌に聞き惚れる一同の
中で、その美しい魔法師だけがうっすらと頬を赤らめていたのを、彼は見逃さなかった。
 それは酒に酔った男の戯れ言でしかなかったはずなのだが、似たような光景を見たと
言い出す旅人や警備兵が現れた。ただ、吟遊詩人とは異なり、彼らには一糸纏わぬ姿で
身悶えする若い女の姿と、女を抱くように揺らめく人形(ひとがた)の陽炎しか
見えないそうなのだが……。
 酔客らの妄想は酒場の片隅でひっそりと、しかしじわじわと広がっていった。
「オリーブ様の相手をつとめられる人の男は、もはやおらぬのか……」
225名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 04:11:07 ID:nCDSo8cQ
以上です。
読んで下さった方、ありがとうございます。

娘の名前は、ゲーム説明書の「オリーブ・オイル」さんから
もらいました。
226名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 10:25:56 ID:jSPFoNWY
>>225
うわー、プリメでエロパロ読めるとは思ってなかったよ
GJ!
プリメ2の娘×魔王とか、プリゆめの娘×父親、娘×ダンス教師
とかも読んでみたい!
227225:2005/10/07(金) 05:15:45 ID:PB8DcGjc
>226
サンクス!!

そうか、魔王は取り巻き?無視して、単体にしとけば
よかったんだ……orz
乱交書けなくて放り出した(汗
228名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 04:25:34 ID:1H35YIQx
ドラゴン桜のスレってないよな・・・?
229名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 07:33:00 ID:nzwe+QIj
みなさんこの辺にスクライドのスレはありますか?
無いなら書いても良かですか?
230名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 16:15:55 ID:Iash8NpU
>>229
撃滅のシモライド
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090112304/l50

がありますよ。
231名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 16:51:00 ID:nzwe+QIj
≫230

なりきりはちょっと・・・
232名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 02:21:30 ID:PtBiUHyP
スクネタに需要なんかあるのかw
いや好きだけどさ
漫画版
233名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 12:22:50 ID:Bf4oQR9e
ブァーカ。やっぱアニメ版だろぉ!
需要ありありだよ!!
ああぁ・・・シェリス・・・はぁはぁ
234名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 21:57:41 ID:yfyWYXKu
ほす
235名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 02:50:35 ID:jdFg551B
鉄火のジャンのスレ、前に在ったんだけど保管場所どこにあるか知りませんか?
236名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 01:30:38 ID:mTF/P90i
>>235
西条信二総合スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106662308/

これの前スレじゃないのかな?
ちなみに鉄火ではなくて鉄鍋だ。
237名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:16:48 ID:jHtjGjqB
>>236
ありがとう
238名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 01:20:12 ID:MiP2RTLT
保守
239鉄甲アゴン:2005/11/02(水) 23:20:33 ID:IOlqP6RQ
「ふーん新潟で収穫前の稲が盗難ねえ、世の中何が盗まれるか分からんな」
新聞に目を通しながら榎稲穂は飼育室へと向かう
「そういや今日は少年が来るんだったな、今度は何を・・・」
扉を開けた稲穂の手首をがっしりした男の手が掴む
「え・・・・・?」
次の瞬間声をあげる暇もなく稲穂は室内に引きずり込まれていた
240ビートルジュース:2005/11/03(木) 15:51:57 ID:6AxSpdlS
床に投げ出された稲穂の四肢を無数の腕が押さえつけ叫び声をあげようとした口元にナイフが突きつけられる
「騒ぐと殺す」
「・・・ここで何をしているのだ?」
自分を取り囲んでいる男達がせいぜい中学生らしいことを見て取り稲穂は落ち着きを取り戻す
だが少年達の瞳には犯罪者特有の暗い光があった
「ナニをする気だと思う?」
リーダー格の少年は右手にナイフをかざしたまま左手を稲穂の脚へと伸ばす
「・・・・・!!」
少年の手が剥き出しの太腿に触れると稲穂はビクンと身を震わせた
241名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 17:32:39 ID:giomFwY8
昨日やってたスイングガールズの関口さんで1本書いてくれまいか?
242名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 02:24:18 ID:ApYHT4WJ
>>239-240
続きまだー
師匠ピンチの続きまだぁー
243ATH-06-WP:2005/11/07(月) 22:28:41 ID:yBA0t4OE
震える指がホックを外すと紺色のプリーツスカートがすらりと伸びた脚をすべり落ちる
「・・・すげーいいカラダしてんじゃん」
獣欲に目を輝かせ舌なめずりする少年達の輪の中で稲穂は自ら服を脱ぎ下着姿を晒していた
「最初はクワガタだけいただいてずらかる予定だったんだが」
リーダー格の少年は制服ごしに稲穂の胸をまさぐりながら言った
「よく見りゃけっこうイケてるしせっかくだからストリップでもやってもらおうか」
飼育室に火をつけると脅されては稲穂に抵抗など出来るはずもなかった



244名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 02:24:52 ID:KgzFv6gJ
師匠カワイソス
245橘さんと呼んでやる:2005/11/17(木) 22:14:11 ID:xsILnIkR
「もつと色っぽく腰振ってよぉ」
「乳揺らせチチー」
羞恥に頬を染めながら均整のとれた肢体をぎこちなくくねらせる稲穂
「それじゃあブラとってみようか」
リーダーの言葉に喚声をあげる少年達
稲穂は両腕で胸を隠し後ずさる
リーダーはガラスケースからヒラタの幼虫をつまみ出すと無言でライターを近づけた
「・・・わかった」
固く閉じた瞼に涙を浮かべブラジャーを脱ぎ捨てる稲穂
お椀形に張り出した見事な乳房に少年達は息を呑んだ
246名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:38:26 ID:/z72kWJU
「アフタヌーン"しおんの王"」から

…まんまとダマされ賭け将棋に釣りこまれたしおん。
先ほどまでの対局で既にブレザーとリボンは奪われてしまったしおん…このバトルに敗れればスカートまで差し出さなくてはならない落とすことのできない大事な一戦だ…
今回の対局は、畳に横たわったしおんの小さな胸の上に将棋盤を置いての腹上バトルだった。
大きく開いたしおんの細い脚の間に対局者が座り込み股越しの手合いとなるほとんど正常位の体位だ。

「"パチン"……王手だ。」
(…クッ……)
対局も終盤に差し掛かり、一手々将棋盤を通して伝わる乳房への振動、白い内股に擦れる袖布の感触に耐え忍んできたしおん…既に頬は桜色に染まり、盤面に集中できず普段通りの冴えも切れももう尽きかけていた。

「考え込んでも仕方あるまい、左に逃がれるしかないだろう…」
次の一手で詰んでしまう事へのくやしさとその後に迫る脱衣イベントへの恐れ…
どうすることもできず、しおんは震える指で"王"を逃すしか手はなかった…

「そうだそれでいい…さて、私の手駒には"角"があるが、コレをどのように使うか、キミにはわかるかな?」
『早く、五4に指せばいいでしょ…』震える手で手帳に書きつけ見せるしおん…
今にも零れ落ちそうなくらいの涙に潤んだ大きな瞳で気丈にもキッと相手を睨みつける。

「…読みが浅いな。」
男はニヤリと笑いそういうと、しおんの太ももにピシッっと角駒を指した。

「!?(えッ!ぁ、イヤッ!!)」
男は内ももの柔肌を確かめるようにゆっくりとスカートの中へ"角"を差し入れる。
しおんは男の突然の行動に驚きあわててスカートを押さえようとするが、胸の上の将棋盤が邪魔をしてうまく隠すことができない。

「盤をひっくり返せば、ペナルティはロータ挿入だったな?」
"角"は既に白い下着の中に侵入しようとしていた。

喋る事のできず、逃げることもできずに、女の子の大事な部分をまさぐる感触にただ涙をポロポロと零して耐えるしかなかった…
247名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:41:29 ID:/z72kWJU
ココはなんでも投下していい、と学校の先生に教わったのでいってみました

〜知らない良い子の為に〜
マイナー漫画「しおんの王」って将棋マンガです
しおんたんは過去の不幸な事件のおかげで喋れなくなった作為丸出しのマンガです

*別板にのっけてたんだけど、こっちに移転してみました
248名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 21:53:47 ID:YHFjQghe
>>247
GJ。
ただどうも小説の形態をはたしてないのが気になる。
段落を変えるとか、マスをあけるとかが必要じゃないかな?とも思う。
この先も続きを作るならスマソだが、これで終わりなら盛り上がりどころもなく寂しいので、またがんばって勉強して投稿してくれ。
249名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 04:28:57 ID:Zn6FLUnZ
角川のすぱすぱスレが立ってたのだが、
マイナー杉て職人も住民もいない。
あのスレに回ってくれる勇気ある香具師はいないか?
250名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 00:06:14 ID:UNJ1SnAf
とりあえず逝ってみる。
251名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:56:06 ID:UNJ1SnAf
返答がない orz
252名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 00:28:20 ID:q+p0/FuQ
流れ切ってすまぬ、1〜2ヶ月ほど前に半角虹板とフェチ板に出してしまったSSを投下します。
竹書房から出版されている四コマコミック「夫婦な生活」からダンナ×みえこで。
制服とおもらし属性あるので注意。
では。
253制服みえことダンナ:2005/11/22(火) 00:28:56 ID:q+p0/FuQ
「ふ〜、やっと夏物の服をしまい終えた。後は秋物と冬物をタンスに入れて、っと…」
部屋の中心で大量の洋服と格闘する女性、みえこさん。
結婚3年目ののん気過ぎる専業主婦である。
この日も朝から衣替えのために勤しんでいたのだが、気づけばもう夕方に差しかかろうとしていた。
「も〜、何でこんなに服が多いんだろう。ボタンを押せばぱぱっと片付く魔法のタンスとかあったら楽なのにな〜」
愚痴をこぼしつつ手を動かす彼女。
そしてボックスの中に手を伸ばしたとき、ある衣装が彼女の目を引いた。
「あ、これ高校時代のセーラー服じゃん」
中に入っていたのはみえこが高校時代に着ていた制服であった。
前に実家に置いてあったものを持ってきて一度ダンナに見せた事があったのだ。
「この前はスカートのホックがはまらなくてダンナに馬鹿にされちゃったけど…」
おもむろにその衣装を取り出す彼女。
「昨日体重を量ったら1キロ痩せてたし…ひょっとしたら入るかも」
好奇心に駆られたみえこは自分の服を脱ぎ、そのセーラー服に手をかけた。
上着はきつくもなくするりと入り、次にリボンを締める。
問題はスカートだが…。
覚悟を決めたかのような表情を浮かべてその紺色のスカートを掴み、ゆっくりとそれを穿きホックを留める。
彼女にとっては緊張の一瞬、そして。
「…よし、入った!」
きつくではあるが見事にホックが留まり、彼女はにんまりと笑顔を浮かべた。
「よく見ると高校時代と雰囲気が同じよねー。って事はそれから全く成長していない、って事だけど…」
年齢は27歳なのだが、その容姿を見るとどう見ても高校生にしか見えない。
「まぁいいや。さ〜て、この快挙をダンナに見せて痩せたことを報告しないと…」
嬉しそうな笑顔のまま片づけをそそくさと始めるみえこ。
暫くして、外の通路から靴の音が聞こえてくる。
「あ、ダンナ帰ってきたなー」
早速そのままの格好で玄関に行こうとする彼女。
しかし玄関前に近づいたとき外から聞き覚えのある声が彼女の耳の中に入ってきた。

「いいのか〜?夕食時だし…」
「大丈夫だって、みえこはびっくりすると思うけどな」

(さ、斉藤君!?)
何とダンナの友人である斉藤の声が聞こえてきたのだ。
「やばい…こんな姿絶対に見せられないよ…」
先ほどの表情は一転、青ざめた顔つきになるみえこ。
「と、とにかくどこかに隠れておこう!そのうち帰るだろうし」
言うなり自分の靴を持って足音を立てないように、それでも慌てながら押入れの中に隠れる。
「ただいまー…あれ、みえこ帰ってきてないのか?」
下駄箱を見るダンナ、しかし彼女の靴はどこにもない。
自分が家にいない事をアピールするための苦肉の策が功を奏したようだ。
「まだ買い物なのかなー」
「いいよ鈴木、また日を改めて来るから」
「まぁあいつの事だ、すぐ帰ってくるよ。もし良かったら上がってけよ」
「いいのか?じゃあお邪魔しま〜す」
そして二人が居間に上がりこむ。
その押入れの中で息を潜めるみえこ。
254制服みえことダンナ2:2005/11/22(火) 00:29:40 ID:q+p0/FuQ
(ぎゃー!斉藤君入ってきた!このままじゃ出れないよ〜)
心の中で悲鳴を上げながらも気配を悟られないように再び息を潜めつつ、外の様子を覗き見する。
「でさ、この前にみえこと買い物に出かけたんだけど…」
「あはは、そりゃひどい話だなー」
暫くの間、他愛もない会話が続く。
(早く帰ってよー、外出れないじゃん)
日もだんだんと沈んでいき、夕食の準備もしないといけないと思いながら二人の様子を逐一チェックする。
「しかしみえこ遅いなー」
「嫁さん、結構道草するからなー」
「…ほっといてくれ」
(ここだよ、ここにいるよー!)
みえこは大声を張り上げたくなるのをぐっと堪え、押入れの中で三角座りをして待ち続ける。
そして十分ほど経過しただろうか。彼女の身体にちょっとした異変が起こっていた。
(やばい…おトイレ行きたくなってきちゃった)
トイレにも行かずにずっと衣替えをしていたのだ、そろそろ時間的にも尿意が襲い掛かってくる頃であろう。
(でもここで出たらこの姿を斉藤君に見られちゃうし…。大丈夫、まだ我慢できるもん)
もうそろそろ彼も帰るだろう、という考えもありみえこは我慢をしながら待つことにした。
しかし5分、10分経っても彼が帰る気配がない。
「そうだ、鈴木。昨日お前が言ってたCDを買ってさ、もし良かったら貸そうか?」
「え、まじで?今持ってるのか?」
「ああ、早速聞くか?」
「もちろん!いやー、前から欲しいとは思ってたけどなー」
その会話が彼女の耳の中に否応なく入っていく。
(嘘…。まだ帰らないのー…)
その瞬間、今まで我慢していた尿意が一気に強くなる。
(ううっ…お、おトイレ行きたい…)
ぎゅっ、とスカートの上から手を押さえもじもじし始める彼女。
膀胱の中の液体は少しずつ、少しずつその器を満たしていく。
(早く、早く帰ってよ…。漏れちゃう〜)
彼女は外の二人に聞こえないように自分の身体を揺すりながら少しでも尿意を逸らそうとする。
みえこの額からは相当我慢していたのか、汗が流れていく。
彼女の下腹部はその液体でぽっこりと膨れ、限界が近づいているのが見て分かる。
そんな絶望的な状況だったが、不意に外から声が聞こえてきた。
「俺、この後用事があるんだ。また今度顔を出すわ」
「そうかー。ごめんな、みえこの奴まだ帰って来なくて」
「いいよいいよ」
会話をしながら斉藤を見送るためにダンナが玄関に向かっていく。
(やっと帰ってくれた…)
ほっと気を緩めるみえこ。その拍子に彼女の尿道から少し檸檬色の液体が出てしまう。
(やばっ…トイレに行くまで我慢我慢…!)
そっと押入れの扉を開け外に出て、斉藤がいない事を確認して自らの湛えている泉を出さないようにゆっくりと歩き出す。
がちゃ。
「え…?」
廊下に着いたときに耳に入ってきた聞き覚えのある音。
トイレに近づくとドアノブのところには「使用中」の赤いマークが出ていた。
「だ、ダンナ〜!」
その状況に半ばパニックになって扉を叩き出すみえこ。
「み、みえこ!?いつ帰ってきたんだ?」
「ちょっと訳ありで隠れてたのーっ!お願い、早く出て〜!」
スカートの上から股間をきつく押さえながら足をもじもじさせ、決壊を少しでも遅らせようとする。
「俺も今入ったばかりで、しかも大きい方をしてるからもうちょっと待ってくれ!」
「うう…、早く、早くぅ〜」
すでに下腹部は自らの液体を湛えすぎており、手を離すと出てしまいそうになる。
「おね、がい…早く…」
最初はもじもじど動かしていた彼女だが、次第にその動きが止まっていく。
そして、その時はやってきた。
255制服みえことダンナ3:2005/11/22(火) 00:32:14 ID:q+p0/FuQ
「だ、駄目…。もう駄目っ…!」
身体が一度震えた。
そしてぷしゅ、と音が鳴るや否やその液体が勢いよく噴き出し、手を押さえていた部分がだんだん染みになっていく。
「お願い、止まって…!」
そんなみえこの言葉も空しく無理やり押さえ込んでいた尿液がスカートの中で溢れかえる。
紺色の生地がさらに濃紺に染まり、足元に檸檬色の水溜りが出来はじめる。
「ああ…あああ…」
あまりの絶望感に彼女は思わずへたり込んでしまう。
スカートは自らの尿でびしょびしょに濡れ、履いていた靴下も足もそれによって同じように濡れる。
吸収しきれなかった尿は彼女の周りに広がり、まるで水溜りの中にへたり込んだように見えた。
「みえこ、大丈夫か…」
慌てて出てきたダンナ、しかしその目の前の惨事に立ちすくんでしまう。
「ダンナ〜…。我慢できなかったよ〜…」
大粒の涙をこぼしながらべそをかくみえこの姿。
「と、とにかく何か拭くものを持ってくるわ…」
その悲惨な姿に何故か愛しさを感じてしまうダンナ。
それを隠すかのごとく顔を背けつつ急いでタオルを持ってくる。
「ほれ、とにかく拭いて…」
「うん…ありがとう、ダンナ」
涙をぬぐい、水溜りを拭き始めるみえこ。
「どうして今まで隠れてたんだ?それにその格好…」
彼の言葉に拭く手が止まり、肩を振るわせる。
「実は、制服のスカートのホックがちゃんと留まって…嬉しくてダンナに報告したかったの。
でも斉藤君が来ちゃったから出るに出れなくて…」
羞恥と自らの情けなさに再び涙する彼女。
「馬鹿だな、みえこは。…でも痩せたのはえらいぞ」
彼は軽く笑みを浮かべるとぐずる彼女の頭を優しくなで、そしてその身体をそっと抱きしめる。
「だ、ダンナ、汚いし服汚れちゃうよ…」
慌てて声を上げるみえこの言葉にゆっくり首を振るダンナ。
「お前のなら別に汚くとも何ともないよ」
さらに抱きしめる力が強くなる。
「というか…そんな姿を見せ付けられたらちょっと我慢できないなー」
「へ?」
疑問の声をあげる彼女の口が突如塞がれた。
「んっ…」
いつもの心地よいキス。
ゆっくりと入ってくる舌にみえこの身体が一瞬震える。
でもそれは甘く蕩けていて。
「ダンナっ…んんっ…」
彼女の舌もまた絡み合って、お互いのモノを愛撫し始める。
そして彼女の手がダンナの下腹部をそっと触り始める。
「あ…、もうこんなに膨らませて…。そんなに良かったの?」
その言葉にそっぽを向いて頬を掻くダンナ。
「うふふ、嬉しいな」
笑顔を見せて彼女の手がズボンのベルトにかかる。
「本当なら私の中に入れて欲しいんだけど…今日は危ない日だからお口で我慢してね?」
少し幼めのなで声を上げる彼女にダンナは「ん」とだけ頷く。
彼女の手がズボンを下ろし、下着をもずらす。
そして彼女の目の前にはいきり立った男性自身がその姿を見せていた。
「ダンナ、いつもより大きいじゃん…」
その姿に少し驚いた様子になる彼女。
「お前のそんな姿を見たらこうなったんだよ」
相変わらずダンナの口調はぶっきらぼうだが、言葉の端々に彼女に対する愛情が見え隠れする。
「ふふふ、じゃあこうなったことを少し感謝しなきゃね」
そう言うと彼女の小さな口が彼の男性自身をくわえ出す。
先端から出るぬるぬるの液体を舌で転がし、唾液と絡ませて全体をゆっくりと動かす。
256制服みえことダンナ4:2005/11/22(火) 00:34:53 ID:q+p0/FuQ
「ん…」
微かに声を出すダンナ。
その表情を見逃さなかったのか、みえこはくわえたままで笑顔を見せる。
「ダンナ〜、そんなに気持ちいいの〜?」
彼の返答を待たずにその大きな男性自身を自分の右手と口内を使ってしごき出す。
(ダンナ…いつもより大きいじゃない。何か私も変な気分になっちゃうよ〜)
ちゅぽちゅぽと音を立てて彼女の口の中で彼の男性自身が暴れまわる。
「う…そろそろやばい、かも…」
ダンナの声にみえこは目を潤ませて答える。
「どこに…出してほしい?」
そう言いながらも舌の動きは激しく、その度に彼の自身がぴくぴくと感じているのが分かる。
「んっ…。じゃあ、顔にかけて、いいか?」
彼の言葉に無言で頷くみえこ。
口が前後に動きもう限界に近づいたのだろうか、彼女の頭を押さえ自分の手を使ってさらにピストン運動をするダンナ。
「みえこ、もう出すぞ!」
ちゅぽん、と口から離れたその男性自身が不意に激しく波打つ。
そして、先のほうから白く濁った液体が彼女の顔に大量にかかった。
「ああ、ダンナのせーえき、熱い…」
彷徨とした表情でその全てを受け止めるみえこ。
顔に、髪に、セーラー服にその白濁液を浴びてその拍子に彼女自身も軽く達してしまう。
「あ、駄目、また出ちゃう…」
再び下半身から暖かい液体が漏れ出す。
今度は我慢しようとせずに自らの意思で放ち、彼女の足元が先ほどの液体が広がっていく。
上半身は愛しい人の精液にまみれ、下半身は自らの尿液でぐしゃぐしゃになっている。
こんな無残な事になっているのに、それでも幸せを感じている自分。
そんな事を思っていると、不意に彼女の身体が床に押し倒された。
「え、ちょ、ちょっと…」
「気持ちよくさせてくれたから、お返しな」
そして濡れたスカートの中に顔を入れるダンナ。
蒸れた匂いが広がり、彼の頭がみえこの尿液で濡れるのもお構いなく下着をずらされ、彼の舌が彼女の秘部をはいずり始める。
「あ、ああっ!さっきちょっといっちゃったから敏感になって…ふにゃあっ!」
まるで猫のような声をあげながら身体の力が抜けていく彼女。
彼の舌がまるで生き物のようにみえこの蜜壷の中をうごめき、その度に愛液が染み出していく。
「ダンナ、気持ちいいよっ…あん」
甘い声であえぐ彼女、その声を聞いてさらに花弁を攻めたてるダンナの舌。
一番敏感なところを舌の先っぽでちろちろと舐め、吸い出す。
「きゃふっ!また…またいっちゃうぅ…」
「もういくのか?」
真っ赤な顔をして頷く彼女。
彼女の表情が見えなくてもその仕草で絶頂に達しようとしているのが分かる。
舌が蜜壷の中の一番感じるところを愛撫し始めた。
「ああん、駄目、もう駄目ぇ!」
腰が少し浮き、そしてそのままの状態で全身を震わす。
「ああっ、あああっ!」
何度か身体を震わせて、そして力なく倒れこむみえこ。
その秘部から愛液が溢れ、ダンナの口を汚す。
「う〜…ダンナのばかぁ…」
「こら、何て気持ちよさそうな顔をしてるんだ」
彼はぐったりと倒れているみえこの隣に近寄り、その頭を撫でる。
「だって…すっごく気持ちよかったんだもの」
そんな幸せそうな表情の彼女の唇をもう一度奪うダンナであった。

257制服みえことダンナ5:2005/11/22(火) 00:36:25 ID:q+p0/FuQ
そして後片付けを終えて、自分の着ている汚れたセーラー服を見て落ち込んだ表情を浮かべるみえこ。
「これ、クリーニングに出さないといけないのかな…」
「洗濯じゃシワになっちまうだろ?ま、恥ずかしいとおもうけど頑張れ」
「うう〜、見られるの恥ずかしいよ〜」
「…しょうがないな、俺も行くから。それでいいだろ?」
「うん…。でもやっぱり恥ずかしい〜」
相変わらずのみえこさんにダンナは苦笑いを浮かべてその頭を撫でるのであった。






以上です。
やっぱり萌えは難しいです。
それでは。

258名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 19:21:50 ID:ghhb06tq
唐突ですが、近日に「約束の地リヴィエラ」及び「ドラゴンクロニクル」のSS投下に使わせて頂きます。
不躾なようですみません、それでは。
259名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 14:24:02 ID:QoibHE+i
どっちも知らんがガンガレ
260名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 16:42:20 ID:dRiC6WZO
>制服みえことダンナ

制服といえばあっ。ここにいらっしゃったのですかー。
トイレの「使用中」で馬鹿笑いしましたwスカートのホックを止める時にどきどきする気分はよーくわかるw
ダンナ優しいなー。みえこさんも可愛い。
原作知らないけど楽しかったです。また書いて下さいー。
261名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 02:14:20 ID:V9jTGgdF
リヴィエラ超期待
262名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 18:32:13 ID:WkAC8z3t
リヴィエラ超特急
263名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 15:10:56 ID:kjK5vP/f
シベリア超特急
264名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 00:16:40 ID:lxWh2fim
保守
265名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 00:53:40 ID:fRykROT0
保守
266名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 09:06:04 ID:NhOT+oXn
そういやアムドライバーのスレって100行かないうちに落ちたんだ……


てな事を録画した奴を見直しながら思い出した。
267名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 06:02:12 ID:zVeLFnN2
とある魔術の禁書目録
を心待ちにしてる
268名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 19:06:44 ID:6OqPzqRN
269名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 18:45:57 ID:xxObgVtS
ヴィクトリカぶんが足りない
というより無い
270名無しさん@ピンキー
保守