【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え4

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1名無しさん@ピンキー
アンジェリーク、遙かなる時空の中で、金色のコルダ
関連のエロ萌えスレです。

女王候補、神子、女子高生の皆様。
本業を忘れてあの方とのめくるめく一夜に(*´д`*)ハァハァしまくりましょう〜。

・雑談、なりきり、SSエロ萌え妄想なら何でもOK
(SS職人様ご降臨お待ちしております)
・マターリsage進行でお願いします。

前スレ
【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え3 
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105293580/l50
過去スレ
【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネロマンスでエロ萌え2
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098091822/

2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
2名無しさん@ピンキー:05/02/13 22:22:11 ID:h6ibfomj
>>1
乙カレー
3名無しさん@ピンキー:05/02/13 22:37:50 ID:Xfxv9PQG
>>1
乙です
4ハイツ:05/02/13 23:06:19 ID:cZlKSTk1
>>1さん
乙カレー

前スレで投稿した続きの神子総受け第三話です。
コテのままにしておきますので、いやな方はNGワードに入れてください。
またまた強引系です。
5譲×望美 梶原低にて1:05/02/13 23:07:30 ID:cZlKSTk1
熊野から京の梶原低へと辿りついた一行は、随分遅れて到着した弁慶
と望美に対して特に疑問を持つ者はいなかった。
いや唯一人の目撃者を除いては…だが。
譲は木々の間からみた弁慶と望美の痴態を夢だと片付けてしまいたかった。
そう…何度も何度も繰り返し見る自分が死ぬ夢のように…。
相変わらず穏やかに微笑んでみせる弁慶に、譲は心の中で何度抹殺したか
しれない。表面上を取り繕うのも限界が来そうだった。
法皇様に怪異の起こっている場所を教えてもらい、将臣にも再び会えて
嬉しいはずの望美の顔からは笑みが消えていた。
そして今、望美の首筋には細く切ったさらしがまかれている。
ふたりからつけられた花を隠すために。

長旅で受けた疲れをいまだに癒せずにいる体を湯船につけると望美はこれまで
の出来事を思い返していた。夢だと思いたい…でもっ。
激しく頭を振ると何度も体をお湯で擦る。ふと手を止めて、湯船にゆがむ自分
の姿に望美の瞳からは涙が溢れる。
―こんな私を将臣くんにみせたくないよ―
入浴を終え、部屋に戻る間に望美は譲とすれ違った。なんだかよそよそしい
幼馴染に話かけようとしたが、譲の雰囲気に気後れしそのまま部屋に戻る。
「先輩…。」
切なげに顔を歪ませた譲は、ある決意を胸に秘めた。それは望美をもっと
苦しめることになるのは分かりきっていた。しかし…若い譲の理性はあっけなく
飛んだ。戸が開いたような気がして、振り返る望美の目に譲の姿が飛び込む。
「譲くん、どうしたの?」
無言で自分の元に迫る譲に、いやな予感を感じ望美は逃げようと身を捩るが
あっさりと腕を掴まれすでに敷いてあった布団に押し倒される。
「いやぁっ。」
譲は首に巻かれたさらしを取り去ると、その下に赤い花々が確認できた。
「弁慶さんとの…痕ですよね。」
6前スレ730:05/02/13 23:07:57 ID:j41StWuT
マリガd。
>>1様乙ですた。

前スレの神々の投下をおまちしてます。
7譲×望美 梶原低にて2:05/02/13 23:08:23 ID:cZlKSTk1
「譲くんっ、なんで…。」
知っているの…そう続けそうになった望美は、ハッとした様子で目を逸らした。
その望美の態度にますます譲の腕に力がこもる。
「俺の気持ちを知っていながら…どうしてですか!」
年下とは思えないほどいつも冷静な譲が、感情を爆発させる。
もう…止まらない、止まれない…。
薄い寝巻きに着替えていた望美の帯を解き、袷をはいで譲は素肌に口付ける。
「う…ん…。」
譲は柔らかな胸の頂にある突起まで唇を運ぶと、飴でも舐めるかのように
弄ぶ。と、同時に片方の手で乱暴に揉みしだく。
「あっ…ん。」
ゾクリと望美の体に快感が駆け抜ける。抵抗する気力はとうに失せて…譲の
一方的な愛撫は望美をだんだんと追い詰めていく。
突起をこね回し、口にふくんで舐めあげる。
続けざまにふたりの男に抱かれて、この先に待ち受けている疼きを知っている
望美は足を擦り合わせて耐えていた。
その望美の行動は、ますます譲を破滅に導くには充分だった。
「先…輩。」
譲は前触れなく下着を取り去り、もう受け入れる準備も整った泉に指を突き立てられた
望美はビクッと体を震わせた。
蕾に譲は唇をつけ、きつく吸い上げ始めると突き立てた指は泉のなかをかき回す。
「ああ…はぅ…う…んん。」
頭を左右に振って愛撫に翻弄される望美の姿に、譲の顔に苦悶の表情が浮かぶ。
こんな望美を譲は知らない…女の顔で身悶える望美を…。
またも甘い疼きが望美の体を支配していく。
「あ―あっ…あっ。」
望美は両足を突っ張ると、足の指をしなって達してしまった。
8譲×望美 梶原低にて2:05/02/13 23:09:26 ID:cZlKSTk1
その様子を見届けた譲は、望美の泉に熱いたかまりを押し付けると一気に
貫いた。
「ひゃ…あ…ああ。」
望美を気遣う余裕もなく、一心不乱に腰を打ちつけ続ける譲。
揺らされながらも望美は薄く目を開けて、眉根をよせて腰を打ち付ける譲を
ぼんやりと眺めていた。
物心ついた時にはもうそばにいて、弟みたいに一緒に生きてきた譲はもう
どこにもいない…。目の前にいるのは、望美の体に溺れる見知らぬ男…。
そうしたのは自分のせい…。
そう思うと望美の瞳に涙が滲んでくる。
譲ははじめて望美に口付けると、貪るように口内を犯し始める。
ふたりの繋りから発する水音と激しく求め合い絡み合う舌と舌。
最奥で先程よりも大きな疼きが広がり始める。
「ああっ…やぁ…もうっ。」
「先輩っ!」
ドクンと、望美のなかに譲の熱い欲望が注ぎ込まれたのが感じられた。
望美の瞳から涙が頬に零れ落ちるのをみた譲。
自分の体の下には、ずっとずっと想い続けていた愛しい望美が火照った
裸体をさらけだし、泉から溢れた欲望で太ももを汚している。
「俺は…俺はっ。」
突きつけられた現実に、我に返った譲は後ずさりして部屋から駆け出して
しまった。振り返りもせずに。
後を追うわけにもいかずに、気だるい体を投げ出したまま望美は涙を
拭って呟いた。
「私のせいなの…?何かが狂ってる…。」
9ハイツ:05/02/13 23:12:19 ID:cZlKSTk1
以上です。
譲、幸せにできませんでした…。
また投稿いたします。失礼しました。
10名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:46:08 ID:4q70+ywP
いや、ある意味報われたかと
11名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:53:01 ID:j41StWuT
神投下中に…漏れって香具師は_| ̄|○

>ハイツさん
GJですた!!
ベースは将臣×神子でつか?

譲が障子閉めて出ていったかどうかが気になる…閉めてなかったら、
誰か来たら丸見えだよママン…。
12名無しさん@ピンキー:05/02/14 01:20:22 ID:c9KxKEC3
>1乙。
せっかくなので前スレ130さんが作ってくれた絵掲も張っとくよ。
過去ログもあるし。

http://kyoto.cool.ne.jp/miko-haruka/
13名無しさん@ピンキー:05/02/14 02:51:55 ID:/fszL71e
>1乙!
前スレ消費早いね〜。
14名無しさん@ピンキー:05/02/14 03:24:53 ID:XBQDyaTS
譲不憫萌えか…ふふふ…ヌシも悪よのう…。
次は誰か、顔をテカテカ(0゚・∀・)させながら待つ!!

本命は兄貴か兄上きぼんノシ
15名無しさん@ピンキー:05/02/14 19:06:12 ID:tbLTNrGs
新スレおめ〜
16光宙 ◆4upeeexzKc :05/02/15 00:05:05 ID:XvRGkTk6
新スレおめです。前スレ291の人です。
スレもまたいでしまいましたし、
いい加減数字コテでは面倒なのでコテつけます。
お気に召さない方はNG登録お願いする方向で。

第二夜仕上げて参りました。
水属性一晩分、まとめて投下いたします。
17神子総受け 第二夜:05/02/15 00:05:59 ID:XvRGkTk6
その部屋は、もう明かりが落とされているのか、真っ暗だった。
「敦盛さん……お邪魔します」
「み、神子……来てしまったのか……」
中から聞こえる小さな声で敦盛がまだ起きていると知り、望美は障子に手をかけた。
す、と障子を開けると、暗い室内からは慌てた気配。一拍置いて、燭台に火が点された。
「神子……私は、無理だ。あなたまで穢れてしまう……」
敦盛は、ほの赤い頬をしながら、真剣な眼差しで言う。
「そんなことありません」
障子を後ろ手に閉めて、望美はそっと敦盛の側へ歩み寄った。
すでに床に付いていた敦盛は、薄手の夜着一枚に身を包み、
普段は結い上げる髪を流して、見ようによっては姫君にも見える。
その髪を手に掬って、望美は微笑んだ。
「こんなに綺麗な敦盛さんだもの、絶対平気です」
「い、いや……そういうことでは……」
わかりやすく照れた敦盛の頬に、手を滑らせる。
「わたしのこと……はしたない、って思うかも知れないけど……嫌いにはならないでくださいね」
18名無しさん@ピンキー:05/02/15 00:06:40 ID:ECMjD3ue
>>1さん、君は本当に頑張りやさんですね。

3祭りの流れを切るようで申し訳ないけど、
保守がてら東宮×神子おいていきます。
PC版おまけイベント「二月十四日の贈り物」の後の話です。
ネタバレ含むので、やってない方はご注意を。
19神子総受け 第二夜:05/02/15 00:06:45 ID:XvRGkTk6
囁きと共に贈られたのは、微かに震えるくちびる。
押し当てるだけのそれをそっと離して、真っ赤な顔で微笑んだ望美は、
膝の上で固く握られた敦盛の手を取った。
「神子……?」
幾度か撫でてその掌を開かせると、緊張にしっとりとしたそこに瑠璃色の石が見える。
「敦盛さんの、珠玉……」
あるかなしかの呟きを漏らし、望美はその石にくちづけた。
「あ……っ?」
ぴくん、と敦盛の肩が震える。気の流れに繋がるその石は過剰に敏感らしい。
しかし敦盛が神子を拒絶出来るわけもなく、俯いて耐える敦盛のそこに、望美はくちづけを繰り返した。
最初は触れるだけだったくちびるが徐々に食むような動きで石の表面を撫ではじめる。
火照り出した身体の熱が腰に溜まり、切っ先をもたげはじめる感覚に、敦盛は焦った。
「み、神子……駄目だ、やはり……できない」
高ぶり始めたそれを隠すように身じろぐ敦盛に答えないまま、望美は珠玉に舌先で触れた。
「っく!」
中心を嘗められたような鋭い快感に唇を噛む敦盛に構わず、望美は舌を這わせた。
半分ほど埋まりこんだ珠を、尖らせた舌先で舐めまわす。
20神子総受け 第二夜:05/02/15 00:07:28 ID:XvRGkTk6
「っ、ょせ……、み、こ」
声を殺す程度の抵抗しか出来ず、身もだえる敦盛の肩を突き、横たえる望美。
「敦盛さんが無理なら……いいよ。私が……する、から」
何か決意したような瞳で、その場に立ち上がると帯を解き、自ら着物を脱ぎ捨てた。
柔らかな朱色に照らす灯りが、望美の肌を闇に浮かび上がらせる。
「神子……」
敦盛には、即座に身を起こし望美を止めることも出来たはずだった。
しかし、望美の語る昔語りの巨人がそうされたように、
敦盛の身体も地に縫い止められてしまったように感じた。
21神子総受け 第二夜:05/02/15 00:08:06 ID:XvRGkTk6
彼女の瞳にか、気圧されてしまって身体が竦むのだ。
望美自身、不慣れなことである。緊張で、膝も笑っている。
しかし、やるときめたことなのだ。すでに動き始めてしまったのだ。
引き返してしまうには、望美自身の信念が邪魔をした。
絶対救うと決めたのだ。あの時のような……仲間を失うような……辛い思いは、したくないのだ。
敦盛の胸の横にひざまづき、もう一度だけくちびるを触れ合わせる。
それに許しを得たかのように、望美は唇を敦盛の首筋にずらすと、下肢に手を延ばした。
身もだえる敦盛に寄り、すでにやや乱れた袷から怖ず怖ずと指先を忍ばせ、
下履き越しにもはっきりと高ぶった敦盛のものに触れる。
獣のそれに近いからか、ずいぶんと長いようなそれは下履きに窮屈そうにおさまり、力強く脈打っていた。
「だめだ、神子、本当に穢れて……」
止めようと伸ばした敦盛の手よりも早く、脇から侵入した望美の手の平がそれを包む。
22神子総受け 第二夜:05/02/15 00:09:29 ID:XvRGkTk6
「み、神子……」
他人に触れられる快感に一瞬竦んだ制止の手が届く前に、思い切りよく引っ張り出してしまう。
下履きの脇、寝間着の袷から引き出したそれは熱く脈打ち、先端に滴を滲ませている。
「敦盛さん……」
ごめんなさい。そう小さく呟いた望美は、緩く握ったそれの先端に口づけた。
ニ、三度軽く口づけ、それから怖ず怖ずと舌を伸ばす。
ぺろぺろと掬うような動きでくすぐると、きゅっと目をつぶりながら先端をくわえた。
「神子、駄目だっ……!」
身体を起こそうとする敦盛だが、それを軽く吸い上げられると快感にびくんと竦む。
その手が止まった隙に、望美はゆっくりと頭を上下させ始めた。
「う、くぅ……っ」
柔らかに擦り上げられる感触に、制止の力が萎える。
かろうじて髪に触れた手も、引き離すほどの力は入らずただそこにあるだけだった。
唇と連動して手も上下させると、髪に触れた指が絡めるように撫でてくる。
徐々に力を増し、立ち上がるそれに望美の動きも速まる。
敦盛さん、気持ち良くなってくれてるんだ……
快感を与えている興奮に、触れられもしない望美の泉も蜜を湛えていた。
23神子総受け 第二夜:05/02/15 00:10:52 ID:XvRGkTk6
「みこ……神子っ! だ、駄目だ……も、うっ」
ぐ、と髪を掴まれて、望美は逆らわず口を離した。
高まった敦盛のそれは天を仰ぐようにそそり立ち、今にも弾けそうに震えている。
「こ、んな……神子、もう止せ……」
戻られよ、と荒い息のまま囁く敦盛に首を振ると、望美は敦盛の腿を跨いだ。
「……私の相手なんか不満かも知れませんけど……ごめんなさい」
そう言って、ひざ頭でにじり寄ると、敦盛のものを受け入れようとした。
しかし濡れたとはいえ触れないままの秘所は扉を閉ざしたままで、スムーズに飲み込もうとはしない。
先端は入るのだが、その先に進まないのだ。
「う……う、敦……盛さ……」
苦しげに呟き、小刻みに身体を揺すってはその先に進めようとする望美。
その姿に、ついに敦盛も折れた。
「わかった……神子、わかったから一度、離れてくれ……」
そう言って望美の背に手を回し、転がるように反転して覆いかぶさる。
「こうするしかないなら……こうすることで、神子の力に……なれるなら……」
言葉とともにくちづけて、腰を引くと入れ違いに秘所に指を這わせた。
深い口づけに口腔内を掻き回され、細い指に秘所も掻き混ぜられて意識が熱に掠われそうになる。
幼く見えるとはいえ敦盛も武門の子。
それも、栄華を極めた平家の御曹司である。
幼名を捨て、元服した時点で添え伏しもついた。
初(うぶ)ではあるが、経験がないわけではないのだ。
「んっく……んん、う、ふぅっ……」
泡立った蜜がとろりと溢れ落ちる。
自然に背に回っていた望美の指先がさまよい、
絹の寝間着を掻き抱くように乱し始めるのを感じて、
ようやく敦盛はそこから指を引き抜いた。
24神子総受け 第二夜:05/02/15 00:11:49 ID:XvRGkTk6
「……神子……」
ただ神子と八葉というだけの想いならば、これほどに辛くはなかろうが……
熱に意識を乱された望美には決して届かない程度にぽつりと呟いて、敦盛はほんのわずか瞑目した。
しかし嘆いても致し方ない。
そもそも、怨霊であるこの身がそんな想いを抱く自体が罪深いこと……
ただ望むのは怨霊の浄化のみ。
そのために、こうすることが必要ならば、何を惑うことがあろうか。
「……力を、抜いて。楽にしていてくれ……」
もともと低い声がさらに低く、艶を増して響く。
ぞくりと走り抜けた痺れが去った直後、僅かに緩んだ瞬間に合わせて突き入れる。
「っああぁ!!」
不意打ちに最奥を突き上げられ、悲鳴に近い嬌声が上がる。
「っあ、神子、駄目だっ……!」
硬直した身体に締め付けられて、
散々高められていた敦盛のものは一気に関を越えてしまい、搾り取られるように放ってしまう。
熱いものが中で弾け、それから浄いものが五体を巡るのを感じた望美は敦盛が達したことを悟った。
同時に、覆いかぶさるように抱きしめたまま荒い息をつく
敦盛のものが萎えないまま、繋がっているのも、その確かな存在感でわかった。
胸に縋り、息を整える敦盛がかわいくて、
抱き返した腕に感じる体温の熱さにたまらなくなり、望美は思わずねだる。
25神子総受け 第二夜:05/02/15 00:12:40 ID:XvRGkTk6
「敦盛、さん……くちづけて、ください」
「……神子」
応じた敦盛が身体を起こすと、繋がったままのそれがぐりっと内壁を擦り上げる。
「っはぅ!」
びくっ、と身体を震わせる望美に、敦盛の控えめな欲も煽られた。
五行を高めるためだ、そんなもっともらしい免罪符の元に律動をはじめ、欲に我を忘れる。
くちづけて、舌を絡めて、吸い上げて。
熱いくちづけよりも激しく、敦盛の動きは望美を追い詰める。
胸元を吸い上げ、白磁の肌に紅い紅い華を咲かせて……
「っあぁ、敦盛さん、敦盛さっ……!」
幾度めかの頂点に、ともに意識を白く飛ばした。
26神子総受け 第二夜:05/02/15 00:15:23 ID:XvRGkTk6
……翌朝。
望美が目を覚ますと、目の前に敦盛の静かな寝顔があって、一瞬あまりの驚きに声を失った。
淡く闇の残る時分に珍しく目覚めたのはそのせいらしい。
べたつく身体をどうにかしようとそっと布団を抜け出ると、身じろいだ敦盛が小さく呟いた。
「……ん……みこ……」
「……私の夢、見てくれてるんですか」
側に脱ぎ捨てたままだった小袖を羽織りながら、起こさないようにそっと言葉を掛ける。
「……もう少しだけ……おやすみなさい」
敦盛の秀でた額に唇で触れると、望美は静かに部屋を後にした。
皆が起き出す前に温泉を使って、こっそり自分の部屋に戻ってしまおう。
決めた望美の足取りは、心なしか軽かった。
27光宙 ◆4upeeexzKc :05/02/15 00:18:01 ID:XvRGkTk6
以上です。>18さん、タイミング被っちゃってスイマセン_| ̄|○
ついでにこっそり絵板にも行ってみたりしました。
次は青龍。もう決まってるので導入までは早いと思うんですけど、
いい加減エロのネタがつきてきていますw
それでは、またがんばります。
2818:05/02/15 00:24:04 ID:ECMjD3ue
>>16改め光宙さん、激しくGJ!
リロらず話を遮ってしまって、こちらこそ申し訳ない。
第三夜も期待してます。
29名無しさん@ピンキー:05/02/15 00:25:43 ID:E1+nY4f9
ネ申と敦盛さんキタ━━━ (*´д`*)━━━!!
密かにお待ちしておりました。
萌えをありがとうございます!(*´Д`*)
30東宮×神子 1:05/02/15 00:29:13 ID:ECMjD3ue
「花梨さん、まだ起きていらっしゃいますか?」
「この声………、彰紋君?」
声のする方、廊下の方を振り返ると部屋の入り口に彰紋が立っていた。
「うん、起きてるよ。どうかしたの?」
「はい、あの…」
「そんなところじゃ寒いでしょ?中に入って」
「はい、では失礼します」

「もう皆帰ったのかと思ってた」
「ええ、帰ろうと一度門を出たのですが、もう一度お礼が言いたくて戻ってきてしまいました」
彰紋は少し照れたように俯く。
「今日はあなたの世界のお菓子を頂いて、ありがとうございました」

今日2月14日は、私の世界ではバレンタインデー。
夢に龍神が出てきて、私に小さな箱とそれを開ける鍵の手がかりを授けてくれた。
八葉のみんなの協力もあって、鍵を見つけ箱を開けることが出来た。
その箱の中にはチョコレートが入っていた。
夕暮れの鳥羽離宮で、そのチョコレートを彰紋君にあげたんだっけ。


31東宮×神子 2:05/02/15 00:33:26 ID:ECMjD3ue

「それにしても熱でとろけてしまうなんて、ちょこれーととは興味深いお菓子ですね。
………まるであなたのようで」
「えっ?」
「いつもあなたは僕の腕の中でとろけていますよ」
「やだ、彰紋君ってば…」
「本当のことですよ。今夜もとろけて下さいますか?」
驚く間もなく抱きすくめられ、花梨の唇は彰紋のそれによって塞がれていた。

今まで何度となく唇を重ねているのに、事の始めは花梨から僅かに緊張が感じられる。
彰紋はその緊張を解こうと、逸る心を抑えつつ一旦唇を離し花梨を見つめる。
花梨は彰紋に見つめられ、安心して瞳を閉じる。
そのまま組み敷かれると彰紋の柔らかい唇が花梨の閉じた瞼に触れ、頬へ、
首筋へと降りていく。

「…ん…んっ」
緊張が解れ小さな声と共に快楽が押し寄せ、それから逃れようと花梨は身体をよじる。
彰紋の右手は逃すまいと花梨の着ている小袖の上から胸を弄り、
自己主張し始めている乳首を見つけると指先で撫で回し、快楽へと導く。
32東宮×神子 3:05/02/15 00:37:06 ID:ECMjD3ue
「…あなたはここが感じるんでしたね」
そう言い終わる前に彰紋の右手は花梨の小袖の懐に滑り込んでいた。
乳首を摘まむと花梨の嬌声が漏れた。
「んんっ、……はぁあああん…っ!」
花梨の吐息混じりの嬌声を聞きながら、彰紋は花梨の着ている小袖の腰紐を解いた。

露になった花梨の胸を、いつもなら舌を這わせ舐め上げているはずが、
今日はツンと立った乳首を指で弾いたり、摘まんだり、執拗なまでに弄ぶ。

「彰紋…君、…舐め…て…くれない…のっ…?」
嫌と言う程焦らされて花梨は甘えるようにねだる。
「はい、舐めて差し上げますよ。でも少しお待ちください」

彰紋は袂から花梨から貰ったチョコレートの入った小さな箱を取り出す。
そしてチョコレートを取り出すと、花梨の乳首に擦りつけると花梨の体温で
ゆっくりとチョコレートが溶けていく。
敏感になってる上に、その後のことを想像して花梨は目を潤ませ更に甘い声でせがむ。

「…あ…ん。…早く…もぅ…ダメ……」
花梨の手は行き場を求めて彰紋の衣を掴む。
「はい。僕、あなたの悦ぶことなら、どんなことでもして差し上げたいんです」
33東宮×神子 4:05/02/15 00:40:37 ID:ECMjD3ue
彰紋は舌を器用につかって、花梨の乳首に溶けたチョコレートを舐め上げる。
「…っ!」
彰紋の下が触れる度、びくんと花梨の身体は反応する。
チョコレートが全て舐め取られ、花梨の乳首は彰紋の唾液で艶を増し、
尚も誘っているように見え、彰紋は貪るようにちゅぱっと音を立てて吸い上げ、
甘噛みする。

「…いやぁ…んっ………はあ…ぁ…ん…っ!」

散々焦らされた後で与えられた快感に、花梨の身体は限界に近づいていた。
それを知ってか知らずか、花梨の胸に顔を埋め、彰紋の手は花梨の秘所へ滑り降り、
指を入れて掻き回す。

「もうこんなに濡れていらっしゃるんですね」
「はぁ…ん……ん…っ!」
「あなたが本当に悦ぶことは、これからですのに」

彰紋は着ていた着物を脱ぎ捨て、花梨の脚を開き、濡れそぼった秘所へ
自分のモノを挿し込み、水音を響かせながら抜き差しを繰り返す。
34東宮×神子 5:05/02/15 00:43:06 ID:ECMjD3ue
「あぁ…ん…っ………。…もっと…奥…まで…挿れて…」
「えぇ、あなたの望むことは叶えて差し上げます」
彰紋は花梨の奥深く突き上げた。

いつものように夜が白むまで、花梨は彰紋に愛され続けた。


愛されて疲れ果てた花梨を褥へ運び、彰紋は帰る為に身支度を整え、
すっかり寝入ってしまっている花梨の耳元でそっと囁く。

「それでは失礼します。ちょこれーととは、本当に素敵なお菓子ですね」
35名無しさん@ピンキー:05/02/15 00:49:16 ID:ECMjD3ue
今気付いたけど、東宮じゃなくてベンでも通じる加茂。
2と3と、キャラごっちゃになってる。or2
やり直しの旅に出ます。
36名無しさん@ピンキー:05/02/15 00:55:55 ID:ypZVcLxd
光宙さん、イイ!! 敦盛はやはりエロカワイイですね
低い声をさらに低く、で声を想像して萌えますた
最初はやはり望美主導なるも途中で攻めに転じるのもイイ・・・ヨスギル
木も楽しみにしてます
37名無しさん@ピンキー :05/02/15 00:56:38 ID:td4pZGZW
>18乙!
東宮×神子好きなので、萌えました(*´Д`)
しかもリアルタイム投下に初めて出会ったので、興奮もひとしおだ。

>16も乙!
手フェチなんで禿萌えた。青龍も楽しみにしてます。
38名無しさん@ピンキー:05/02/15 01:18:10 ID:7YLw9//N
>導入までは早いと思うんですけど、

ナチュラルに「挿入までは早いと思うんですけど」と読んで、
あー青龍二人はどっちもがっついてそうだからなーと勘違いを_| ̄|○
39名無しさん@ピンキー:05/02/15 04:00:57 ID:/XfZjFNz
>38
想像に難くないw
特に地の(ry
40名無しさん@ピンキー:05/02/15 21:42:06 ID:4qUM+vk+
次はどっちなんだろう…。
兄貴なら、「弟」扱いでスルーされた譲が不憫杉で…いいかもしれないw
41名無しさん@ピンキー:05/02/15 22:00:35 ID:7YLw9//N
>40
酷いなお前。自分もだがw
キャラ本命は譲だけど、報われない方が萌える。
なのでカプ的な本命は青龍になってしまうよ。
42名無しさん@ピンキー:05/02/15 22:09:00 ID:/XfZjFNz
>40-41
おまいさん達は俺様ですか。
報われないのがデフォですよ
43名無しさん@ピンキー:05/02/15 22:31:22 ID:4qUM+vk+
>>41
前作読んで、兄上も(・∀・)イイ!!とオモタよ。

同じ兄弟/属性なのに…orz
な譲がw
44名無しさん@ピンキー:05/02/15 23:59:27 ID:n8PrSDVd
私も青龍は兄貴を予想w 九郎も激しく見たいが。
やはりお悩み敦盛の次はあっけらかーんと兄貴な気がしてならない。

「ラッキー!」「クリティカルヒット!」なんて、ここで思い出してはいけない・・・

45名無しさん@ピンキー:05/02/16 00:04:20 ID:ok0qpX1F
ラッキーはともかくクリティカルヒットは駄目だろう……。
どこにヒットするんだ!!
46睦月@前スレ63:05/02/16 00:09:03 ID:t2X7h4CN
>>44
後者で、ニンシーンなのか? と思った自分に鬱

将臣×神子ですが、消えた分書き上げてからと思ったのですが、
マジメにMACの調子が悪いので(電源が勝手に落ちる…)、
終わってる分から上げさせて貰います。

前回までの続きと、もう1本と二つあります。
もう1本は、ちょっと書いてる内にキャラの性格が
おかしくなってたり、視点が男性っぽい、おまけに長文なので
苦手な人はタイトルの「cross」をNGに登録して飛ばしてください。
47将臣×望美50 長文ネタバレ有り:05/02/16 00:12:28 ID:TuEY7hko
「そろそろ潮時か…」
 ボソリと呟くと、傍らの少女が顔を覗き込む。
 望美の肩口の矢傷は完治してはいないが、強く触れたりしなければ痛みも
感じない程度には回復している、とあの日以来手当を頼んでいる女中に言わ
れていた。
 あの山小屋での一晩以降、騒ぐことも無く、必要以上に怯えることも、警
戒することもなく、更に無理に逃げようともせずに、拍子抜けするほどにお
となしく自分の側にいる。しかし、良く知っている快活な顔はあまり見せず、
押し黙っていることの方が多かった。
 一度、周囲に人がいないときに、何故こんなことになったのだろう、と誰
にともかく呟いた言葉に、自分の3年前とそれからの状況を手短に説明した。
望美も源氏の中で同じような存在であるがために、そのことに関しては以降
は何も言わなかったが、1人で考え込む込むことが更に多くなっていた。
 将臣がこれまでと同じ態度で接することで、逆に望美が戸惑い、対応に困
ってる面も確かにあった。平家のまっただ中と言うことで、公に出来ない思
いや将臣への思いなど、自分を持て余しているのだろう。
――せめて敵としての態度を取ってくれれば……
 そう対応されたとしてどうなるのだろうか? 気持ちを、感情を持て余し
ている今の自分の状態に整理が付くのか? しかもあんなことがあった後で?
無理だろう。結局は何も変わらない。
 そして、考えるまでもなく、お互いに相手を討つチャンスは毎日のように
あるのに、そんなことも出来るはずもなく、ただ日は過ぎていた。
48将臣×望美51 長文ネタバレ有り:05/02/16 00:13:51 ID:TuEY7hko
 俯いていつもの答えの出ない物思いに耽っていると、ぐいっと力強く体を
抱かれた。誰も聞いてはいないだろうに、耳元に小さな声で囁く。
「明日、ここを出る」
「え?」
「お前をあいつらの所に帰す」
「……良いの?」
「何が?」
「それで良いの? もし知れたら将臣くんもただではすまないんでしょ?
私にだってそれくらいわかるよ」
「望美…」
「今はまだ私の正体を知らない人が多いけど、いつバレるかわからないんだ
よ? 助けて、捕虜にするならともかく、すっと側に置いて、しかも源氏に
戻して、それで将臣くんが味方から狙われないなんて保証はどこにも無いよ」
 言っている内に抑えていた分の感情も混ざってきたのか、望美は涙目にな
っている。
「心配すんなよ。俺がそんなドジやらかすわけねーだろ」
――どの道、戻っては来ないからな…
 先日の吉野の里を思い出す。どれほど力を持とうが、何も出来なかったあ
の小さな里…。
49将臣×望美52 長文ネタバレ有り:05/02/16 00:15:23 ID:TuEY7hko
「騙していた俺を信用出来ないのはわかるがな、それでも今回は信用しろ。
お前は無事に帰すし、俺もむざむざやられねぇよ」
 それでもまだ心配気な望美の頭を軽く小突くと、口元に苦笑を浮かべる。
 知っている態度、知っている笑いに、どうしてか望美は切なくなってしま
う。
「頼む、今回ばかりは何も言わず任せてくれ」
 軽く懇願の入った声音で念を押すような言葉。いつもの自身に満ち溢れた
声音とは違って、少し掠れ気味のその言葉に何も言えなくなってしまう。
――将臣くんはずるい
 この幼なじみは、結局いつも肝心なことは何一つ話さない。相手がどう思
っているのか知っていて、それでも自分で何でも解決してしまう。下手に何
でもこなす力を持っているばかりに、力の無い他人を巻き込むまいとして1
人で行動し成しえてしまうのだ。
――でも、それは凄く寂しいよ…
 今の2人の状況を考えると、勿論色々と話せるわけでは無い。しかし、仕
方がないとはわかっていても、蚊帳の外に置かれているような気持ちはどう
しようも無かった。
50将臣×望美53 長文ネタバレ有り:05/02/16 00:16:25 ID:TuEY7hko
 明くる日、と言うのは語弊があるだろう。夜も明け切らぬ時分に2人は平
家の陣を抜け出た。
 早朝であり馬上と言うことで肌寒い上に冷たい風が体に付き刺さる、悪い
とは思いつつ、人肌の暖かさを求め馬を駆る将臣に強く密着する。将臣はち
らりと後ろを確認すると体に回りきっていない望美の腕を片手で前の方に引
っ張った。
 ズキリ、と肩の傷が痛んだが、逆らうことなく両腕に力を込め広い背に体
を預ける。
――広い…背中……
 1人で先に大人になってしまった青年。良く知っていたころは、こんなに
大きな背中だったろうか? 3年の生活と戦いが元々大柄だった少年を更に
大きくしたようだった。
51将臣×望美54 長文ネタバレ有り:05/02/16 00:17:30 ID:TuEY7hko
 平家軍から源氏のいる京までは数日掛かる。その距離を歩こうなどとは、
確かに無謀な話だ。
 行程は驚く程順調で、何日かは野宿をしたものの京はもう目と鼻の先にま
で近くなっており、望美自身、少し前から体調も気力も漲る思いだった。
 ところが、ここに来て乗っていた馬が動けなくなってしまった。丈夫で足
が早い愛馬だと言うので、将臣も油断して無理をさせすぎたと言う。
「少し大変だが馬を捨てて歩くか? こいつの回復を待つよりその方が早い」
「この子はどうするの?」
「良い馬だったが、この際仕方ない。捨てておく。運が良ければ、いい飼い
主に拾われるだろう」
 悔しそうにすると、馬に軽く手をあてる。
「ダメだよ」
「望美?」
「将臣くん、その子が大切なんでしょ? その子だって将臣くんのこと好き
なんだから、このまま置いていくなんて可哀想だよ」
「戻るのが遅くなるぞ?」
「1月とかかかるわけじゃないし、今更だもん」
「………わかった…」
 苦笑すると、馬を立たせゆっくり移動する。
 速度を落として暫く歩くと小さな村が見えてきた。
「宿、借りれるかな?」
「こんな小ささじゃ無理だろ」
「せめて、この子が休める場所と水があれば良いね」
 そう言うと、望美は傍らの馬の首を撫でた。ここ数日の旅で、馬の方もか
なり慣れたらしく、望美の方に頭を動かしている。
52睦月:05/02/16 00:19:57 ID:TuEY7hko
こっちは今のところここまで。
次こそ……MACが昇天しなければ…

以下は、現代で既に付き合っていたと言う設定です。
53cross1:05/02/16 00:21:02 ID:TuEY7hko
「きゃぁ!」
 前方からいきなり誰かが現れた為に、小走りだった望美は急に止まれず、
避けようとバランスを崩してしまった。
 そのまま上半身から転びそうなところを力強い腕が腰を抱き引き上げる。
「相変わらず、良く転ぶ奴だな」
 自分の体を助け起こし、そのまま柔らかく抱きしめる相手を、顔を見上げ
て少しだけ睨む。
 そんな表情をしても、少しも怖くない、むしろいじめたくなるような顔な
のだが、本人に言えば怒り出すのは目に見えているので、顔にも言葉にも出
さないようにしている。
「あ、ありがとう」
 ぼそりと呟くと、望美は身じろぎする。けれど、緩い締め付けなのに、一
向に腕は外れない。
「あの、ね、将臣くん…」
「何だ?」
 わかっているだろうに、この空とぼけたセリフ。
「もう! 離して」
「断る」
「…断るって…」
 即答の青年に、今度は困ったように顔を向ける。
「…久しぶりだな、こういうの」
 そう囁かれて自分を抱く腕に少しずつ力が加わるのを感じ、望美は身を竦
める。
 嫌なわけでは無い。半年程前まで、付き合っていたし、ベッドも何度か共
にしたのだから。
54cross2:05/02/16 00:21:52 ID:TuEY7hko
 付き合うのにきっかけらしいきっかけは無かった、と思う。お隣同士の幼
なじみで、小さい頃から弟の譲と3人仲良くして、将臣とは高校に入学して
から、自然といつの間にかそういう関係になっていた。
 いや、きっかけが無ければ、幼なじみ同士である自分達が付き合うなどと
いうこともなかったはずなのだが、それは多分、思い出して漫画のように、
胸の動悸を早くさせるようなロマンチックと言われる類のものではなく、日
常のほんの些細な出来事だったのだろう。
 望美の両親は、旧家である隣の家柄に気圧されていたけれど、その有川家
の兄弟の両親からは、昔から「どっちのでも良いから嫁に来い」と言われて
可愛がられていたこともあり、付き合っていたことが知れても逆に喜ばれる
程で、このまま本当の家族になるものだと思っていた。
 しかし、現実――と言って良いのかどうか甚だ疑問ではあるが――は、そ
う甘くは無く、ある日、過去の日本と良く似た異世界であるこの世界へ飛ば
され神子の使命を負わされ、挙げ句の果てに再会した恋人は自分より3歳も
年を取っていた。
「将臣くん、意地悪して楽しんでるでしょ?」
 自分を抱きしめて離さない青年を見上げ、困ったような顔で睨む。勿論、
その顔が相手の欲を刺激するなど露程も思っていないのだが…。
 良く知っているけれど、良く知らない相手。
55cross3:05/02/16 00:24:14 ID:TuEY7hko
 自分の彼氏が、女子に絶大な人気を誇っていたことを思い出すと頭が痛い。
気付かないフリをしていたけれど、周囲の女子の視線は痛かった。それでも、
高校ではっきり付き合うようになってからは、逆に少なくなった程で、中学
の時など、当の将臣の彼女等からの嫌がらせの方が更に凄かったのだ。
 そんな過去を持つだけに、自分にとっては半年だけれど、この青年の3年
半の間に、他に女性がいなかったとは思えなかった。今この時でさえ、どこ
かで思いを寄せ合った相手が待っているかもしれないのだ。そして、同じ年
齢の時でさえ、自分の子どもっぽさがイヤだったのに、先に年を取ってしま
った将臣には、今の自分は酷く幼く映るだろうと思うと空しくなった。
 だから、懸命に2人っきりにならないように、色々避けてきたのに……、
自分の迂闊さを呪うばかりだ。
 この、顔も良く、快活で、何でもこなす、それこそ魅力的と言える男が、
時折自分に対して酷く意地が悪くなることを、イヤと言うほど知っている。
「どっちが意地が悪いんだかな」
「私は別に意地悪く無いよ!」
 離そうとしない相手に、少し口調が荒くなるが、逆に更にきつく抱きしめ
られた。
「で、何を急いでたんだ?」
「将臣くんこそ、何でここにいるのよ」
「部屋が足りないってんで、俺だけこっちの離れの部屋なんだよ」
「私はお風呂に入りに来たの! 良いから離して」
56cross4:05/02/16 00:25:40 ID:TuEY7hko
「俺を必要以上に避けてるみてーだけど」
 ニヤ、と言う擬音が似合いそうな笑みに、冷たい汗が流れる気がした。
「…別に…避けてなんか無いよ」
「ウソつけ」
 そういうと、息が掛かる程の耳元で囁く。
「理由、言えよ」
 背筋がゾクリとする。大きな声で卑怯者と叫びたい気分だった。
 望美が、この掠れた低い声に弱いことをしっかりわかっていて、わざと追
いつめるような態度を取っているのだ。
「…だって…」
「ん?」
 一瞬、どうしたものかと躊躇うが、正直に言った方がこの腕を逃れられる
と判断する。
「将臣くんが、3年以上も彼女いないなんて思えないもの」
「………は?」
「別に自分を卑下してるわけじゃないからね。会えるかどうかわかんない人
間をずっと想うなんて無理だよ」
「それで?」
 心なしか、目つきがきつくなったような気がするが、元々眼光が鋭いのは
確かなので気のせいだろう。
「だから、今の彼女に悪いから! お願い離して」
57cross5:05/02/16 00:27:00 ID:TuEY7hko
 無理に体を引き剥がそうとした時、将臣と目があった。滅多にしない目を
細めた顔つきに、失敗を悟る。いや、失敗したとは思ったが、何が失敗なの
かは理解出来ていなかった
 そして、不味いと思った時には遅かった。
 軽々と体を担ぎ上げられ、側の部屋へと連れ込まれる。
「い…やだ! 離して、いや!」
 両手の拳を背中や頭に打ちつけるがビクともせず、部屋の障子を閉め切る
と、薄暗い隅に降ろされる。
 いそいで立ち上がろうとし、顔を上げると自分を見おろす顔があった。
 その目に、獣のような光を見いだして背筋が寒くなる。
――に…逃げなきゃ…
 思い、体を横にすると将臣がその先に立ち塞がる。
 反射的に後ずさるが、すぐに背中に壁が当たってしまった。
「ま…将臣くん…? 何、考えてる…の?」
「何考えてるのかって? ま、楽しくお喋りってのじゃねーのは確かだな」
 いつの間にか逃げ場の無い部屋の角に追いつめられている
「私の言ったこと、わかってる?」
「お前こそ、自分の言ってる意味わかってんのかよ」
 低いドスの利いた声にビクリと体が怯える。ここまで自分に対して怒った
ことなど今までには無かった。
58cross6:05/02/16 00:27:48 ID:TuEY7hko
 将臣も、望美の目線に合わせ床に膝を付く。
「まぁ、確かに、他の奴を抱いて無いって言えばウソになるが」
「…や…いや」
 頭を振り、手で耳を塞ごうとするが、すぐにその手を掴まれてしまった。
そのまま、将臣は望美に覆い被さるような体勢を取る。
「沢山相手にしたが、顔も覚えちゃいねー女ばっかりだ」
「やだってば!」
 悔しくて涙が出てくる。聞きたくないのに、逃げられない。心臓が先ほど
から、何かが刺さっているようにキリキリと痛んでいた。
 抵抗すればするだけ手を掴む力が強くなり、顔が耳元にまで来ていた。将
臣の声は低い囁きに変わっている。
「…わかるか? どの女を抱いてたって、お前の顔が被るんだ。どれだけ美
人だろうが、どれだけスタイル良かろうが、抱いてんのはお前だったんだよ」
「そんなの…そんなの…知らないよ…」
「…思い出させてやるよ、何年経とうが関係ねぇ」
「……何…言って……」
 耳に息が掛かる近すぎる距離を更に詰めて、殆ど口接けしてるような状態
になってしまっている。
「お前、敏感だったよなぁ。キスだけで真っ赤になって感じてたり、肌に触
るだけで、鼻を鳴らしたり」
「何? やだ!」
59cross7:05/02/16 00:28:58 ID:TuEY7hko
「ああ、そういや、すぐに『イヤ』って言うよな、嫌じゃねーくせに」
 右手を望美の腕から外すと、そのまま着物の上から胸の頂きにあたる部分
を強く刺激する。
「ひっ…」
 将臣は、くつりと喉の奥で笑う。
 自分は、酷く残酷な顔をしているのだろうと思うが、止められなかった。
目の前で、肉食獣に怯える小動物のように震えている少女が、その言葉が許
せなかった。本気の言葉では無いことくらい、長い付き合いなのだから気付
いててはいたが、それでも怒りが沸いてきた。
 辱めて、心も体も丸裸にしてやりたいと思った。
 後で考えると、自分の不誠実さを棚に置いて、他の八葉等に多少なりとも
嫉妬していたと言うのもあったのだろう。
「ここに歯を立てると、高い声で鳴くんだよな」
「やめ…て…お願い…」
 望美は顔を真っ赤にして、空いた片手で抵抗するが体が震えてあまり上手
くいかない。
 こんな羞恥は無かった。自分の反応など知らない。知りたいとも思わない。
他の誰でも無い将臣しか知らないことを。
 なのに、体の奥深い部分から、痺れるような感覚を覚えている。
「少しきつく吸うと、この白い肌にすぐ赤い後が残るし、背を逸らして胸を
突き出す」
「いやぁ…」
60cross8:05/02/16 00:30:05 ID:TuEY7hko
「――を指でなぞると目を細めてか細い声で喘いで、――に俺の――を入れ
ると泣いて全身で震えて……」
「やめてっ!!」
 あまりにも卑猥で明らさまな言葉に、懸命に声を上げる。
 いつのまにか自由になっていた両手で、覆い被さる体を押し距離を取り、
そのまま両手で顔を覆う。
「酷い!! どうして、こんなことするの…!」
 羞恥と混乱と怒りと色々ない交ぜになり、まさしくキレている状態だった。
嗚咽混じりで、そのまま叫ぶように言葉を重ねる。
「ひ…1人で大人になっちゃって…、私はまだ子どもで、一生懸命諦めよう
って、忘れようってしてるのに…どうして、ほっといてくれないの…」
「さっきから随分、勝手な言い草だな」
 将臣は唸るように言葉を紡ぐ。
「好きで年上になったんでも、好きで離ればなれになったわけでもねーよ。
なのに久しぶりに、数年振りにようやく合えた好きな女には避け捲られて、
挙げ句勝手に想像で別な恋人作られて、諦めるから、はいサヨナラってか?
フザケンナっ!!!」
61cross9:05/02/16 00:31:26 ID:TuEY7hko
 叫ぶと、無理矢理望美の両手を顔から引き剥がし、もう一度その体にのし
かかる。閉じていた足の間に強引に割り込み、前よりも体を近付ける。
「…や、もう、許して」
「話すだけからも逃げてるくせに、一体どういう了見だ? ああ?」
「………………の…」
「聞こえねーよ!」
「怖かったの! 3年なんて長い間に何があったっておかしく無いもん。彼
女出来てたって、結婚してたって仕方無いよ! それを……そんなの…将臣
くんの口から聞かされたら、無理だよ……まともでいられないよ…」
 ぽろぽろと音がしそうな程の大粒の涙を零しながら、胸の内を吐露する。
「…馬鹿なことを」
 涙を拭い、目元に口接けを落とす。
「…や…」
「本当に?」
「…お風呂…入って無い…」
 呟く唇を、小さく笑いながら奪う。
62睦月:05/02/16 00:33:02 ID:TuEY7hko
こちらも、本日はここまでです(続きばっかりでスマソ)。

いつか、簡潔でエロイ文章書いてみたいです。
しかし、何で将臣×神子ばっか書いてるんだろう……
63名無しさん@ピンキー:05/02/16 00:42:13 ID:FgALSWJz
GJ!!やっぱり有川兄弟はエロい。
64名無しさん@ピンキー:05/02/16 00:42:20 ID:ok0qpX1F
>睦月氏
GJ!!
萌え。
しかし両方お預け状態なのは悲しいので、
できれはどちらか先に完結させて欲しいです。
65名無しさん@ピンキー:05/02/16 00:43:42 ID:cdSjc5I8
ほんと続きばっかりで、じれったい。
どうか、全部書き終わってから投下してくれ。
これは文句なわけじゃなくて、楽しみにしてる分、
長い間待たされると辛いんですよ、一読者としては。

おながいしまつよ、マジで。>62
66名無しさん@ピンキー:05/02/16 02:14:13 ID:tlZRQD0n
モエー
67名無しさん@ピンキー :05/02/16 05:06:37 ID:wVIKnARL
>62
MACの調子、戻るといいですね。
続きを楽しみにしているのです。
長文もcrossも、どちらも萌えた。
68睦月:05/02/16 13:52:01 ID:IIt+ksX8
>>64-65
うあ…マジでスマソ。
全部終わってから一気に投下するつもりだったんだけど、
ちょっと、マジメに機械の方が死にそうなんで、
出来た分だけでもと思って
69名無しさん@ピンキー:05/02/16 14:01:08 ID:jWJ0YJLU
だから誘い受けやめれ
70名無しさん@ピンキー:05/02/16 14:51:28 ID:bO8qwsCq
>69
>68が何を誘い受けしてるのか聞きたいもんだ
71名無しさん@ピンキー:05/02/16 15:06:34 ID:ok0qpX1F
PCが逝きそうな時はフリメで下書き保存これ最強。
72名無しさん@ピンキー:05/02/16 19:43:08 ID:rDOUHsFJ
>68
とりあえずヤフーでもグーでもいいからフリメとりなされ
話はそれからだ
73ハイツ:05/02/16 19:53:45 ID:stqwDGre
読んで下さった神子さま方ありがとうございます。
ネ申が続々と到来されておりますね。GJ!

>>11さん
そうです。最後は将臣×望美です。
この描写だと、開けっ放しぽいな…。譲の方も誰かと鉢合わせると
ヤバイですね。運良く見つからなかったてことで〜。

>>14さん
譲=不憫というのが頭にあるので、幸せな譲想像できません。
なんて不憫という言葉が似合うんだ、譲。


神子総受け第四話です。望美あるがままに受け止めています。
74ヒノエ×望美 落ち葉舞う京1:05/02/16 19:55:34 ID:stqwDGre
「神子…急に五行が偏ったね。火と木だけ少ないまま。」
白龍にそう告げられた望美は、この場から消え去りたかった。
身に覚えがあり過ぎる。望美は、神子の役目も果たせないままあのひとり
現代に舞い戻る運命に辿りつくんじゃないかと怖かった。
あんなふうに次々と強引に抱かれても、なぜか望美は白龍の逆鱗で運命を
変える気にはならなかった。

「姫君、少し話さないか?」
そうヒノエに誘われたのは夕暮迫る六波羅でだった。
力を振り絞り、呪詛を解除した後でヒノエの隠れ家へふたりで向かう。
隠れ家といっても快適な広さを持つこの場所は、望美を喜ばせた。
「うわぁ、私の家より広いよ〜。これが隠れ家なの?」
「喜んでもらえて光栄だよ。」
楽しそうにあちこち見て廻る望美にヒノエは苦笑した。
「なんか、おかしかった?」
「子供のような無邪気さも魅力的だぜ、神子姫。」
スラスラと口説き文句を並べるこの男に望美も一緒に笑っていた。
ここしばらく笑うという行為自体を忘れていた望美にとって、久しぶりに
楽しい時間だった。
ふと、ヒノエは真顔になると背をむけて窓から外を眺めていた望美の元に
近づく。そっと、後ろから手をも回すヒノエ。
ビクつきながら望美はヒノエのほうに瞳を移すと、優しい瞳とぶつかった。
「ヒノエくんっ。」
望美は知らないうちに涙を零していた。ヒノエの腕に力がこもってふたりの
体はますます密着する。自然に口付けを交わし始めるふたり。
お互いを深く味わうように舌を絡ませる音が響く。
75ヒノエ×望美 落ち葉舞う京2:05/02/16 19:56:23 ID:stqwDGre
望美の体を優しく床に寝かせると、ヒノエは望美に覆い被さる。
望美の首筋に唇を這わせはじめるヒノエは、随分薄くなってしまっていたが
いまだに存在を主張している花に気づく。
しかし、気づかぬ振りをして望美の素肌を露わにしてゆくヒノエ。
きつく吸い上げ、花々を散らしてゆく。
望美の胸のふくらみを優しく弄ると、頂にある突起を舌で舐めまわす。
「あん…あ…。」
女の喜ぶところを知り尽くしているヒノエの愛撫に身を委ねる望美。
何も考えられない、考えたくない。どうなってもいい。
ヒノエはミニスカートの望美の足を味わうように撫で上げると、足の間から
下着を取り去る。自分でも分かるほど蜜を溢れさせている泉。
ヒノエの唇がだんだん下におりていき、下腹部まで到達した時この先の
感覚を思い出し望美の体はピクンと跳ねた。
「本当に可愛らしいね、姫君は。」
望美の反応を楽しむように、泉の形を確かめるように指でなぞるヒノエ。
何度も泉を往復するだけの指に焦らされた望美は、火照る体を持余しながら
呟く。
「はぁっ…お…願いっ、なかに…ちょうだいっ。」
「そんな女の顔も、いいな…。」
ヒノエはそう言って泉の入り口に指を突き立てた。プクッと起き上がってる蕾を
口につけて吸い上げる。
「あっ…あぁっ…。」
待っていた刺激に頭のなかが真っ白になる望美。突き立てられた指は望美のなかを
かき回し、さらに蜜が零れ落ちる。甘い疼きが望美の中心にともる。
「あん…んん…はぅ、や、やだ…!」
望美は体を激しく痙攣させて達してしまった。余韻でぐったりしている望美の泉に
ヒノエは熱いたかまりを押し付けると、ゆっくり腰を沈めていく。
76ヒノエ×望美 落ち葉舞う京3:05/02/16 19:57:20 ID:stqwDGre
どんどん流れ出す蜜のためすんなりと根元まで入れ終えると、おもむろに動き
出すヒノエ。
「ひゃっ…あんっ。」
白龍の神子に仕える男たちによって開発されつつある望美の体は淫らに快感を
貪る。ヒノエは自分の肩に望美の片足を乗せると、思いっきり体重をかけた。
いつもよりも奥深いところを刺し貫かれて、望美はピクッと体を震わせる。
「あ―っあぅ…あん…そこ…。」
「望美…。」
激しく打ち付けられる腰、部屋に響くぐちゃぐちゃという水音。
最奥にまたも甘い痺れをためていく望美と、望美のなかの絡みつくような狭さに
眉根をよせるヒノエ。
もうすぐこの疼きを解放できる…望美がそう感じた途端、ヒノエのたかまりは無常にも
引き抜かれる。望美はヒノエに切なげな目を向けると、ヒノエは悪戯ぽく笑いかける。
「姫君、安心しな。また可愛がってやるからさ。」
ヒノエはそう言って、望美を四つん這いにさせた。ヒノエは再び熱いたかまりを望美の
泉に刺し貫く。
「はぅっ…!」
ヒノエのたかまりが望美のなかをかき回す。先程とは違う部分に甘い疼きが中心に
灯る。突っ張った望美の両手が体を支えられなくなって、倒れるとさらに違う
部分が擦れる。
「あぁぁっ!」
望美の背に覆いかぶさると首筋に唇を這わせて吸い上げ、指で蕾をこねあげる。
そのたび電流が走ったように、ひくつく望美の体。
「んっ…あんっ…だめぇっ…。」
「望美っ!」
やっと疼きを解放させた望美の泉に、ヒノエの熱い欲望が注ぎ込まれる。
そのまま崩れるように倒れたふたりはしばらく動けないでいた。
また望美の瞳から涙が零れる。こんな形でズルズルとどこに流れていくのだろう。
77ハイツ:05/02/16 20:02:51 ID:stqwDGre
以上です。やっとこさ四人目です。
また投稿します。失礼しました。
78名無しさん@ピンキー:05/02/17 00:09:14 ID:S6CgmnXy
亀ですが、前スレ710タンを読んで
銃には関係無いんですが
前から私が妄想してた事をちょっと書いてみたり・・・

望が還ナイフと密通していたことを知り、頼朝様ご乱心
兄上に命令をだす⇒兄上(片思い)、望をレイープ⇒性奴隷教育の始まり〜・・・とゆうシチュ。

ヘタレじゃなくて、ちょっとくらい強引な兄上が見たいようヽ(`Д´)ノと思って妄想してたんですが
アホですね、ええ。。。アホですよ私orz
79名無しさん@ピンキー:05/02/17 00:34:37 ID:h6DeUxQQ
>>78
黒い景時…ちょと萌えた。
優しい人でヘタレな兄上も好きなんだけど。
80光宙 ◆4upeeexzKc :05/02/17 00:41:01 ID:P6w1OZZZ
黒くて強引な景時も萌えですね。
と言うか、最近景時が愛しくて仕方ありません。
強引な景時、考えてみようかなあ……と言ってみる。
81名無しさん@ピンキー:05/02/17 01:38:30 ID:S6CgmnXy
萌えてくれる人がいてウレスィです
まぁ、性奴隷ウンヌンは無理がありますけど、、、監禁しちゃったりとか(*´д`)ハァハァ

>と言うか、最近景時が愛しくて仕方ありません。
私もです、堪らないです兄上。
よろしければ考えてみて下さい。

あと、関係無いですが、IDすごいですねw
82名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:33:44 ID:8tAvnEq0
前スレが473kb、
このままだと落ちないまま、ずっと残る。
あと7kb、埋め立てSSを欲す
83名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:46:41 ID:71RQxUD9
落とすためだけなら現行スレの作品をコピペすればいいんジャマイカ
84光宙 ◆4upeeexzKc :05/02/17 16:21:52 ID:9BAg7Ej0
前スレ埋め用に、
>78-81で話してた黒景時を投下してきました。
……黒というか病んだ景時になっちゃったので、
そういう系統苦手な方はスルーして下さい。
85むた ◆rEtdWXJvJ6 :05/02/17 20:19:50 ID:/dMTLiLL
光宙さん、超GJです!
ああもう、病んだ景時いいなあ。
また本当にやっちゃいそうな所がいい。

>78さんの設定をお借りして
私も黒景時にチャレンジしたんですが、被っちゃったかもしれません。
多分病んではないと思うんですが、だいぶアレな景時になっちゃったんで、
駄目な方は『捩れた想い』をNGワードにして下さい。
86景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:21:04 ID:/dMTLiLL
「ごめんね〜? これも頼朝様のご命令なんだよ」
それはいつも通りの呑気な話し方。
だが常は敵に向けられていた銃が、今ぴたりと自分に向けられている。
それが俄かには信じがたくて、望美は呆然と呟く。
「そんな……景時さん、どうして……」
問われた景時はぽりぽりと頬を掻いてみせる。
「あ〜、その、ね? 将臣君ってさあ、還内府だったでしょ?
それでね、頼朝様がご立腹なんだよね。オレ達が平家と内通してたんじゃないかってさ」
「そんな! あれは、皆知らなかった事でっ……!」
「知らなかったで済まされるほど、事は単純じゃないんだよ、望美ちゃん」
景時はそう苦笑して、引き金にかけた指に力を入れる。
ぱしっと音がしたかと思うと、次の瞬間、望美はゆっくりと地に崩れ折れた。
87景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:23:11 ID:/dMTLiLL
息苦しさにふと、目を開ける。薄暗い天井が目に入った。
背中に柔らかい感覚があって、どうやら布団のようなものに寝かされているらしい。

(私、どうして……)

視線をさ迷わせ、つい先刻の事に思い至ると、望美は慌てて起き上がろうとした。
が、それは出来なかった。身体中が重く痺れたようになって、指一本動かす事が出来ない。

(やだっ、なんで!? 動けない……!)

「望美ちゃん、起きちゃった?」
不意に呑気な声で話しかけられ、望美は慌てて視線をそちらに向けた。
景時が、いつも通りの笑顔を浮かべてそこに立っていた。
「動けないはずだよ? 束縛の術をかけてあるからね――ああ、でも喋る事は出来るよ?」
「景時さんっ! なんで、こんな事っ!」
「元気だね〜? 流石、龍神の神子ってとこかな?」
「ちゃかさないで下さいっ!」
「ははは。ま、ね。これもご命令だから。悪く思わないでよ。無理だろうけど、さ」
「命令……? 頼朝さんの、なの?」
「そう。還内府殿は白龍の神子にご執心の様だから、源氏としては君を手駒にしたいんだよ
――従順で、こちらの言う事はなんでも従う、手駒に、ね」
88景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:24:04 ID:/dMTLiLL
手駒。その言葉に不穏なものを感じ取り、望美は思わず息を呑んだ。
相変わらずの笑顔のまま、景時は望美の横に跪くと、いきなり袷をがばり、と開いた。
「やだぁっ!」
身をすくませようとしても、かけられた術のせいでそれもままならない。
そのまま自分の衣服が剥がれていくのを、なす術も無く見ているしかなかった。
「……ああ、すごく綺麗だね。真っ白だ。こんなにすべすべしてるし」
言いながら、景時はその具合を確かめるように乳房をぎゅっと鷲掴む。
「やだ、やめてっ!」
「残念ながら、そういう訳にはいかないんだよね〜」
鷲掴んだ乳房を捏ねくりながら、景時は熱を帯びた声で呟く。
それは今まで望美が彼に対しては意識してこなかった、男の声音、だった。
89景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:25:31 ID:/dMTLiLL
「まあ、オレとしては役得なんだけどね。『らっきー』ってとこ?」
屈み込んで耳元で囁くと、望美の怯えたような瞳が自分を見る。
その視線が妙に心地よく感じられるのは、どうしてだろう?
そう自問して、景時はすでに自分の中で答えが出ている事に気がつき、苦笑する。

(ああ、オレってホント、最低だね……)

そもそもこの方法を頼朝に進言したのは、自分なのだから。
平家と内通し、謀反を起こすつもりだったのか、との頼朝の怒りを解くには、
これしか方法はないと、そう自分に言い聞かせ、進言した。だが、本当にそれだけだったのか。

「こんな事言っても信じてもらえないだろうけどさ――オレ、好きなんだよね。君の事」
望美の目が大きく見開かれる。驚きと困惑の色をそこに見出し、景時は哀しく微笑む。
わかっていた事だ。八葉としてしか、思われていなかった事は。
それでもいいと思っていた。でも、何処かで堰が壊れた。だから、今こうしている。
にわかに昂った感情のままに、景時は望美の唇を奪った。が、次の瞬間。
「――痛っ!」
口中に広がる鉄の味。唇を噛み切られたらしい。
口元を拭うと鮮やかな赤い血の色が手の甲に付着した。
笑みを潜ませた真剣な表情で望美を見やると、
強気な、それでいて怯えたような目で彼女がこちらを見つめている
――精一杯の抵抗をして見せた、というところか。
90景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:27:54 ID:/dMTLiLL
「そんなにオレが嫌?」
ぎゅうと爪をめり込ませるほどに両の手に力を込めると、望美が苦しげに呻く。
その声すら今の自分には心地よい。狂っている。自分でもそう思う。でも、それは誰のせいだ?
「でもさ、望美ちゃん――乳首、勃ってきてるよ。嫌な奴に揉まれてさ?」
薄桃色の乳首をぴん、と弾いてみせると、望美はぎゅっと眼をつぶった。
彼女が現実を見ないようにするには、それしか方法はない。だが、耳を塞ぐ事は出来ない。
それを知っている景時は、なおも言葉でちくりちくりと望美を攻め立てていく。
「白龍の神子なんていってもさ、結局は女、なんだ。身体って正直だよね?」
指先に唾をつけて、ぬるぬると乳首に擦り付けてみる。
動けない分敏感になっている身体はその刺激を素直に受け入れている筈だ。
閉じた瞼がぴくり、と動く。
「結構胸、大きいよね。敏感だし――いやらしいしね」
そう言って、乳輪ごと乳首を口に含み、強く吸い上げる。
指で弄くっている方の乳首を強く捻ると、高い声が口の端から漏れる。
痛みに痺れたその箇所を、今度は緩く舐め上げ、そしてまた、強く噛む。
そんな事を繰り返しているうちに、漏れ出す声に甘いものが混じり始めた。
いったん顔をあげ、指先を脚の間に沈み込ませる。そこは既に潤んでいた。
溢れる蜜を指で掬い取って、望美の鼻先に突きつけると、いやいやをするように望美は首を振った。
「もうこんなになってるよ――無理矢理されるのが、好きなんだ?」
「そんな、違――!」
「違わないよ。本当はすごくいやらしいんだよ、君は」
景時は望美の身体を起こすと、後ろから抱きかかえた。
そのまま右手で秘裂をなぞりあげ、膨らんだ突起を少し乱暴に指で擦りつける。
91景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:29:37 ID:/dMTLiLL
「あ、やだ、やぁっ!」
「音、聞こえるでしょ? 君のここから、こんな音してるんだよ?」
わざと聞こえるように、くちゅくちゅと秘裂を掻きまわす。
後ろから抱きかかえているのでその表情は見えないが、耳元まで赤く染まっているのはわかる。
その耳朶を甘噛むと、不意の刺激に望美は声を上げた。
「ひぁんっ!」
「いい声だね。もっと、啼かせてみたいな?」
「やだ、やだよ、景時さんっ……!」
「ヤじゃない癖に」
ずぶりと指を中に潜り込ませると、そこは随分と狭い。
「ねえ、望美ちゃん、ひょっとして初めて?」
僅かに頷く気配。景時はいったん望美から離れると、部屋の隅に置いてあった銃を手に取った。
新しく弾丸を込めると、望美に筒先を向け、引き金を引いた。
望美は思わず目を閉じたが、特に身体に変わったところは無い。
恐る恐る目を開けて訊ねる。
「何を、したの……?」
「ん? 初めてだと痛いでしょ? だから、痛みをとる術をかけたんだよ
――その分、気持ちよくなるようにね」
景時はそう言うと、銃を傍らに置き、望美の身体に覆い被さった。
強張りを取り出すと、入り口にぴと、と押し当てる。
「オレ、嬉しいんだよ、ホントに。君の初めての男になれるなんてさ」
言うなり、ぐっと力を入れて、狭いそこに己をこじ入れた。
92景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:30:37 ID:/dMTLiLL
「くぅ……んっ」
隘路を無理矢理進んでくるそれは、熱い質量をもって自分の中を掻き回す。
本当ならば、文字通り身が引き裂かれるような痛みを感じるのだろう。
だが、景時の言うとおり、先の術のせいで痛みは寸分も感じない。
そのかわり、痺れるような感覚が、身のうちから湧き上がってくる。
その感覚を否定したくて、望美は歯を食いしばった。が、否応も無くそれは高まっていく。
「……あぁっ……や、あ、ぁ……」
「我慢しなくてもいいのに。っていうかさ、ここまできたら楽しんだ方がいいよ?
――どうせ、あの方からは逃げられやしないんだから。君も……オレも」
どういう意味だろう、と考える間も無く激しく突き上げられ、抑えられない嬌声が口をついて飛び出す。
「はぁんっ、やあぁ……!」
いったん出てしまったそれを、最早自分では止める事は出来ない。
その事実が悔しくて、情けなくて、声を上げながら望美は一筋の涙を流した。
「やぁ、やだぁ……こんなの、うそぉ……あぁんっ!」
93景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:31:59 ID:/dMTLiLL
「往生際が悪いよっ……!」
自分を締め付けるものに耐えながら、景時は更に激しく強張りを突きたてる。
ここまできてもなお、己を失わない望美に、苛立ちと羨望のようなものを感じつつも、
自分の中の衝動を叩きつけるかのように、望美の中を滅茶苦茶に掻き回す。
「望美ちゃんっ……オレを、感じて……」
そう囁いても、望美はそれには応えずに苦しげに顔を歪めるだけだ。
わかっている。身体を手に入れる事が出来ても、心までは捕らえられないと。
わかっている。命令を言い訳にして、彼女を抱く自分の浅ましさ、薄汚さ。
でも自分は既に、汚れてしまっているのだ。
ならば、堕ちるところまで堕ちてしまって、何が悪い?
想いを振り切るように、景時は望美の身体を強く抱きしめ、己を放った。
「くっ……!」
どくどくと、最奥にそそぎこむと、ひくひくと内壁が強張りを締め付けているのがわかる。
「あ、あ……なか、に……」
呆然と呟く望美の顔を覗き込み、唇を奪う。今度は先程のような抵抗は無い。
それをいい事に、何度も口づける。
まるで労わるように。まるで恋人のように。
94景時×望美  『捩れた想い』:05/02/17 20:34:01 ID:/dMTLiLL
こんな事は馬鹿げている。ただの、錯覚に過ぎないのに。
そう思いながらも、景時は口づけを与える事を止められなかった。

(オレは、これでいいんだ――これで)

自棄なのか、狂っているのか。もうどちらでも構わない。
今の自分は、頼朝の命令を遂行するだけだ――白龍の神子を従順な手駒に変える事。
それにはあと、どれだけかかるだろうか? 出来るだけ早くしなければならない。
景時は名残惜しげに身体を離すと、術をかけなおすためにもう一度、銃を構えた。
泣き濡れた望美の瞳が、また怯えたように自分を見つめる。
その視線に煽られながら、景時は暗く微笑んでみせる。

「ねぇ、望美ちゃん。本当に好きだよ――それだけは、本当だから、ね」

真実なのに。どこでこの想いは歪んで、捩れた?
その問いを捻じ伏せて、景時は銃の引き金にかけた指に、ゆっくりと力を込めた。
95名無しさん@ピンキー:05/02/17 20:35:47 ID:/dMTLiLL
以上です。
ではでは。
96名無しさん@ピンキー:05/02/17 20:41:29 ID:idOF9VUi
兄上…。・゚・(ノД`)・゚・。
密かに待ってました!!萌えました!GJ!
97名無しさん@ピンキー:05/02/17 21:35:14 ID:QUZd0f7g
>>光宙 ◆4upeeexzKc
>>むた ◆rEtdWXJvJ6
GJ!です。

壊れた兄上は、しみじみエロ怖いですねー



98名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:07:20 ID:71RQxUD9
GJ!!
兄上が八葉最大のエロキャラに見えてきましたよ……。
99名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:33:55 ID:Y5kTwM39
GJです!
兄上エロすぎ。
悲恋っぽいとこもツボ。
100名無しさん@ピンキー:05/02/17 23:24:20 ID:1SPdYgID
黒景時×2でオナカイパーイ。
職人様方、GJでした。

先週の大河に一言だけ出てきた「梶原組」に燃えて萌えた
黒アニスキーです。
譲も不憫だが、兄上ももしかして不憫な人なのじゃないかしら・・・
と思いながら兄ルートもいっかいやってきまーす。
101名無しさん@ピンキー:05/02/17 23:43:01 ID:DMD6I9PE
お二方ともGJです!!
黒景時素敵すぎ…。
102名無しさん@ピンキー:05/02/18 04:29:25 ID:qS1GmEnZ
本編の諦められずに立ち向かった景時も良かったが、
諦めてしまって退廃状態の景時も萌えるなあ・・・お二方GJ!
103名無しさん@ピンキー:05/02/18 07:39:52 ID:dhFSg3nh
というか、陰陽術に無限の可能性を見た。
弁慶に媚薬、景時に陰陽術。
これエロ萌えの基本、みたいな?
104名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:18:40 ID:dnAEP5GT
景時で盛り上がってるところすいません
譲×望美SS投下します。
105名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:21:30 ID:dnAEP5GT
この無慈悲な世界の中で

誘ったのは私のほう。朔に譲と二人だけで話がしたいとお願いして部屋に呼んでもらった。
部屋に入ってきた彼の前でわざと夜着を緩めてみせた。薄手の着物の下からはすぐに体の線が見える。

「譲・・・」
「先輩・・なに馬鹿なことしてるんですか」
頬を赤くしながらも視線は首筋に来ている。男の目をしてる。
「お願い・・もう一人はいや・・・」
「いつからそんな弱虫になったんですか?まだ夢で逢えるんだから希望は残っているでしょう?」

ごめんなさい、と胸でつぶやいて譲を見つめる。
譲が私のことをすきなのは知ってた。だからこうやって私が見つめたら、きっと譲は落ちる。
私に手を触れないでいられなくなる。
「夢で逢えたのは一度だけだよ。それに会う約束もできなかった。毎日怨霊を封じて、ここに戻って眠る、その繰り返し・・」
「いつか会えるとそういわれたんでしょう?兄さんは嘘をつく人じゃない」
「それはいつなの?明日?二ヵ月後?」
「・・・先輩」
「もう時計の旋律も覚えちゃった・・初めは嬉しかったのに・・・今は何も感じないの」

譲が眼をそむけた。自分の中で必死に戦っているんだね。先輩と後輩の線を保とうとしてる。性欲に負けまいと手を組んでしまってる。

「神子姫様って・・怨霊を封印する力は私しかない・・・だからいつも私は元気でいて当たり前?」
「そんなことない・・・やすまないと壊れてしまいます・・弓の弦を張り詰めると切れてしまうように」
「譲、あなたが一番私に近いの・・だから・・休ませて」
「そんなの先輩じゃありません」

上ずった声を上げて逃げようとする。その衣の裾をしっかりとつかんだ。女の力ならふりほどけばすぐに離れてしまう。
でも動かない。凍りついたように私を見ている。
男の目で。欲に狂った眼で。
106名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:23:44 ID:dnAEP5GT
「こんなの・・・狂ってます・・」
「ここに来たときからもう正気じゃないよ・・そうでしょ?」

ようやく右手が私の方に伸びた。もう逃げられない。やっと堕ちてくれたね。ごめん。譲。
髪に触れ、ゆっくりと口付ける。手が震えているのはあまり経験がないからだろう。
それでも一瞬、この現実を忘れさせてくれるなら構わない。痛みだけで終っても。

「止めろといっても聞きませんよ?」
「いいよ。譲だから、大丈夫」

嘘と本当を混ぜて、私は譲に抱かれる。私を抱くこの腕は、温もりは本物だ。夢じゃない。それだけが私の支えになる。もう将臣の夢だけでは生きられない。怨霊が無限に作り出されるこの世界では。
107名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:25:04 ID:tQYxnY8A
泰明や泰継にはない技だな…。
いや、
「お師匠が夫婦和合を確実にするための術と言っていたが…」
とか、天然でエロ術掛けそうな気ガス。
108名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:25:04 ID:dnAEP5GT
これで終りです。お目汚し失礼しました。
109名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:38:54 ID:BF8JuE1A
>>107
>「お師匠が夫婦和合を確実にするための術と言っていたが…」
ツボッた。ハゲワロス
110名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:39:36 ID:BF8JuE1A
ごめんあげちゃったorz
111名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:51:22 ID:gwP5lARj
望美は基本的に呼び捨てはしないよな?
ネタ的には(*゚д゚)ウマーなシチュなのに勿体ない……
112名無しさん@ピンキー:05/02/18 20:52:19 ID:GQJp2TVz
望美に求められてるのにやっぱり不憫な譲萌え。
黒い&病んだ兄上萌え。

お三方GJです!
113104:05/02/18 23:39:59 ID:dnAEP5GT
<111 112
率直な感想ありがとうございます・・・譲くんだったよorz
もう少し校正かけてから投下します
114名無しさん@ピンキー :05/02/19 06:26:46 ID:/++rDjmH
>111
基本的にってことは、
一の谷の呼び捨てイベントとやらのあとは、いつもどおり譲くんなのか。
115名無しさん@ピンキー:05/02/19 21:30:09 ID:NI8Oe3dq
>>107
泰継はともかく泰明はまだ3歳児だから
とりあえず師匠に「出雲の神様が持ってきてくれるんだよ」とか教えられてるやもしれん

天真「お前本当のこと教えてやれよ専門だろ」
友雅「女性なら手取り足取り教えるんだけどねぇ・・・・」
とか裏で会話していたりしてww

・・・・すまん妄想が暴走した。
116名無しさん@ピンキー:05/02/19 21:49:12 ID:wXf6Kr5E
>>115
逆もありかもしらん。
115のような嘘を冗談であかねが言ったところで、
男女の人体の構造の差異からなにからを滔々と語り、
最終的に実地指導。
しかし三歳児は三歳児、あくまで知識を伝授しているだけの認識。


ところで今日のフシーギハケーンを見ていたら、熊野ネタはもの凄く業が深いんじゃなかろうかと思った。
参拝前の温泉入浴は禊ぎ清めの意味があったんだと……。
117名無しさん@ピンキー:05/02/19 21:54:55 ID:BCZF9glo
(  )P.。oO(すると一条橋のほとりで洗濯してた娘は、何故ややができたんだろう…
三日夜の餅も食べず薬師如来の加護もないのに…。)
悩む泰明の後ろ姿があった…。
118名無しさん@ピンキー:05/02/20 11:49:46 ID:6tWbZb5H
亀でスンマセン、78です。
国内小旅行から帰ってきたら、黒景時2つも投下キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
GJGJGJ!!!!ああぁ、もうたまらんよ黒景時イイ!!
光宙さん、むたさん、お疲れ様です。萌えをありがとう!!
119名無しさん@ピンキー:05/02/20 12:19:32 ID:Rr/5sXYC
話切ってすみません。
弁慶×望美SS投下します。
京エンド後です。
120見えない鎖:05/02/20 12:22:37 ID:Rr/5sXYC
「駄目・・・消えないでっ」

叫び声で望美は目が覚めた。手を伸ばした先は天井。視線を移すと、隣で茶色の長い髪が波打っている。ゆっくりと肩が上下する。
ああ、ちゃんと私はこの人を助けられたんだ。安堵してまた目の前がぼやけた。

涙が止まらない。

白龍の逆鱗で、この人を助けるためならどんなこともする。剣を覚え、朱雀の札を探しだし、怨霊となった清盛も封じた。戦う恐ろしさも、怨霊のおぞましい姿も、彼を救うためなら怖くなかった。

だのにどうして記憶は残るんだろう。
一度目ではすでに死んでいた。二度目は一人で全てを背負って清盛と消えた。何も残さずに。
あのときの喪失感と悲しみが今の私を揺さぶる。

「また泣いているんですか?あなたが泣くと僕まで胸が苦しくなってしまいますよ」
弁慶さんは目を覚ましていた。起き上がって心配そうに涙をぬぐう。
「ごめんなさい、起こしちゃって。これはしかたないの・・私の選んだ運命だから・・」
「まだ前の運命の記憶が残っているんですか?僕が消えた記憶が・・記憶を消そうと思わないんですか?」
「どんな記憶も私の一部だから。それに弁慶さんが生きてここにいる・・それだけで私、救われるんです」
必死で笑ってみせるけど顔が歪んでしまう。

「なんのために僕が側にいるんです?大声で泣いて僕を起こしていいんですよ?」
いつもより上ずった声。きつく抱きしめられて息ができない。
「弁慶さん・・くるしい・・」
「僕はあなたの記憶を消す術をしりません・・許してください」
胸に押し付けられて弁慶さんの顔が見えない。でもじかに体温が伝わってくるのが嬉しい。
「望美さん、僕はここに居ます・・これからもずっと・・どうやったら信じてもらえるのでしょうね?」
121見えない鎖:05/02/20 12:25:20 ID:Rr/5sXYC
やっと腕の力が緩んだ。そっと上を見上げると、視線が絡まる。どちらからともなく、唇を重ねた。触れるだけで足らなくなって、舌を絡める。今ここに在ることを確かめたくて、必死にお互いを求める。
茶色の髪と紫の髪が交じり合う。

「ああ・・弁慶さあん」
「あなたは優しすぎる・・望美っ」

切ない声で呼びかけながら、弁慶は望美を押し倒した。望美は笑みを浮かべて背中に手を回す。

「嘘・・私わがままだよ・・弁慶さんしか見えてなかった」
「そんな嬉しいことをいわれると、止まらなくなってしまいます」
首筋に唇が降りると望美は首を振った。左右に寝間着を開かれ、さらけ出された胸に弁慶の髪がかかる。さらさらした髪の感触に感じて、甘い声が上がる。

「こうやっていれば考える暇もないでしょう?」
「ああ・・ぞくぞくする・・」
「どれだけ僕が貴女に溺れているか・・わかりますか?」

衣を脱がし、弁慶はさらに細いけどしっかりと筋肉がついた腕に、肩に赤い印をつける。この華奢な身体に、何も知らず僕は何度も無茶を強いた。後悔と愛しさが交じり合って愛撫が激しさを増した。
「髪が邪魔ですね・・こんなときは貴女の顔をみたいのに」
「べんけい・・さん・・・いやあ・・」
「駄目ですよ・・僕を感じてください・・もっと」

あんな哀しい笑顔をさせたことが悔しい。消せるものなら、あなたの目から、耳から、体の全てから、哀しい記憶を消し去ってしまいたい。大切な人が逝く苦しみをよく知っているから。どれほど触れたら、抱いたら罪は消えるのか。

「ひああ・・ああっ・・」
「一人ではこんなところに触れないでしょう?望美」
「そんなこと聞かないでっ・・やだあ」
「恥ずかしがる貴女も可愛いですよ」
122見えない鎖:05/02/20 12:26:56 ID:Rr/5sXYC
強引に突き進むのを我慢して、望美を頂点まで追い上げる。指を三本に増やし、激しく攻め立てると華奢な体が跳ね上がり、一番良い声を上げた。
弁慶はひくひくと震える脚を持ち上げ、呼びかける。

「まだきついけど・・・いきますよ」
「いいよ・・・きて」

ぐちゃぐちゃと望美の中をかき回しては又突く。絶え間なく上がる甘い声。望美の中は溶けてしまいそうに熱い。激しい波が何度も来る。そのつど、快楽の波に落ちそうになる。

「べんけい・・もうだめえええっ・・・」
「いっしょに・・いきましょう・・のぞみ・・」
「うん・・いっしょだよ・・」

次の波に二人で身を任せた。白い闇に二人で堕ちて行く。どこまでも深く。

「眠ってしまいましたか・・あなたにしては随分がんばりましたね」

眠ってしまった望美の髪を撫でる。

「ふふ・・僕は最高の鎖を手に入れたのかもしれませんね。悪夢を見る限り、あなたは僕以外の男に眼を向けない。向けられない。そうでしょう?
どうかいつまでもその記憶を持ち続けてください。僕のために」
123名無しさん@ピンキー:05/02/20 12:28:09 ID:Rr/5sXYC
以上です。お眼汚し失礼しますた。
124名無しさん@ピンキー:05/02/20 21:31:57 ID:bFhRDa4x
GJ!!やっぱり弁慶は黒かった…。
香具師が地朱雀史上、一番腹黒度が高いな。

呼吸するように自然に腹黒いなんて、他の八葉にはできない技だ…。
125ハイツ:05/02/20 21:56:19 ID:pQhi/yPw
GJ!でした。最後の2行が腹黒弁慶らしいですな〜。

神子総受け第5話置かせてもらいます。
景時×望美です。
126名無しさん@ピンキー:05/02/20 22:02:34 ID:daqd0vXI
>呼吸するように自然に腹黒いなんて、他の八葉にはできない技だ…。

ワロタ
生命維持活動のひとつかよ!
127景時×望美 絆のために1:05/02/20 22:02:48 ID:pQhi/yPw
「望美ちゃん、大丈夫かい?」
平家の放った怨霊を封印し終わってから、望美は景時にそう尋ねられた。
最近、望美にふりかかる出来事のせいか力を思うように揮えないことを暗に
言われたような気がして思わず謝ってしまった。
「ご、ごめんなさい。みんな頑張ってくれているのに…。」
「あ〜、謝らないでよ。唯…疲れてるみたいだからさ。」
やっぱり人の言動、行動をさりげなく気にしている景時にはばれてしまって
いるようだった。それはそうだろう、敦盛と譲は不自然なほど望美に近づかないし
弁慶とヒノエはいつもと同じなようでも、微妙に互いを牽制しあってる。
望美は気軽に話しかけやすい景時に相談しようと思い、景時に耳打ちした。
「あの…相談がしたいことがあるので、夕食後部屋にお邪魔していいですか?」
「う、うん。かまわないよ。」
景時は取り繕って返事をしていたように望美は思った。
約束通り、望美は景時の部屋に足を運んだ。
「失礼します。」
「望美ちゃん、どうぞ入って。」
望美は梶原低に随分お世話になっているが、景時の部屋には初めて入るため緊張
していた。そんな望美を優しく迎える景時。
「で、相談したいことってなにかな?」
いきなり切り出されて、言い出しにくそうな望美に気づいた景時は続けて口を開いた。
「もしかして、皆のこと?」
「…はい。景時さん、気づいてますよね?皆が私を…。」
それきり下を向いて言葉を続けられなくなった望美の様子に、景時は優しく望美の
髪を撫でながら言った。
「神子と八葉は特別な絆があるって白龍は言ってたよね?あの意味、最初はピンと
 こなかったけど今はすっごく分かるんだよ。君に…どんどん引き込まれるんだ。」
「私の…せいなんですか?」
景時は望美の頬を両手で包むと、さらに言葉を続けた。触れられると体が熱くなる。
「違うとも言い切れないかなぁ…でも、俺も受け入れて欲しい一人だとしたら、
 君はどうする?」
128景時×望美 絆のために2:05/02/20 22:05:11 ID:pQhi/yPw
望美は分かっていた。振り切ってこの部屋を出て行くほど、そんなことを口にする
目の前の人物を嫌いじゃないこと。きっと、自分は受け入れてしまうこと。
望美は小さく頷いて瞳を閉じると、すぐに望美の唇を景時が塞ぐ。
景時の舌が望美の口内をやっと手にしたものを愛しむように丁寧に犯していく。
望美の歯列をなぞり舌と舌を絡めながら、景時は望美の素肌を晒す。
望美の首筋に唇を這わそうとして、景時の動きは止まる。
皆が残した情事の痕…。景時もそのなかに加わろうとしている。
わざと肩まで唇を這わせた影時は、誰の痕もない柔らかい素肌をきつく吸い上げた。
「あんっ…。」
望美の柔らかな膨らみの頂にある突起は、硬く尖って景時の愛撫を待ち焦がれている
ようだった。景時はその突起を口に含み舌で舐め転がしながら、もう片方の手で優しく
弄る。望美は身悶えながら、愛撫を受け入れる。
「あぁ…気持ち…い…い。」
景時はズルズルと望美の下半身あたりまで体をずらすと、望美の膝の裏に手を置き
両足を押し開いた。望美の泉から溢れ出した蜜で、下着はすっかり濡れていた。
景時は下着の上から指で望美の泉をなぞると、プクッと起き上がった蕾を擦りあげた。
「あっ!あ…んん…。」
「ねえ望美ちゃん…どうして欲しいか言ってごらん。」
薄い布の上から繰り返される景時の愛撫に、望美はだんだん焦らされてくる。
望美は火照った体を、景時に早く冷まして欲しくて顔をそむけながら言った。
「直…に触って…ください。」
「よくできたね。」
景時は望美の下着を取り去って、泉を左右に押し広げて唇をつけた。
蕾を吸い上げると、望美の体はピクッと反応する。景時は望美の反応を楽しむかのよう
に、舌を尖らすと泉の入り口へと差し込んだ。
「ひゃっ!やぁん…ヘ…ンな感じっ。」
わざとペチャペチャと音を立てて望美のなかを味わう景時。舌を抜き取ると、かわりに
指を沈めて望美のなかをかき回す。
「君の感じやすい所は…ここ…かな。」
「んっ!」
129景時×望美 絆のために3:05/02/20 22:06:18 ID:pQhi/yPw
最奥に指を突き立てると、望美は仰け反りながら快感を味わう。景時は蕾をきつく吸い
上げながら、最奥を突くと大きな疼きが望美の体を支配してゆく。
「やだっ!だめっ…だめぇ。」
クッと体を強張らせた望美をみて、景時は優しく微笑んだ。まだ激しく呼吸を繰り返して
いる望美の泉に景時は熱いたかまりを押し付けると、ゆっくり腰を沈めていく。
達して間もない望美の敏感な体に景時によって新たな刺激が生まれてくる。
景時は望美に覆いかぶさって激しく腰を打ちつけ始めると、ふたりの繋がったところ
からいやらしい音が溢れてくる。
「はぁっ、もっと…もっと下さいっ。」
景時は望美の唇を塞ぐと、再び舌を絡め始めた。望美も景時の全てを味わうように、
腰を動かし始める。
激しく景時に体を揺さぶられながらも、望美はぼんやりと靄のかかった頭で考えていた。
今までの出来事を将臣が知ったら、どんな反応を示すかを…。こんな淫らな体になった
自分をどんな目で見つめるかを…。
そんな望美を現実に引き戻すかのごとく、影時は望美の体を起こすと自分はそのまま
寝転んでしまった。
「望美ちゃん、自分で動けるかい?」
そういったまま、動く気配のない景時に焦らされて望美はぎこちなく上下にゆれ始めた。
また、望美のなかに甘い疼きが広がってゆく。切なげに眉根をよせて動く望美を、下から
景時が突き上げれば望美の口から可愛らしい声がもれる。
「はぁ…んん…いい…。」
望美の泉から溢れ出す蜜がよりふたりを快楽へと誘う。
普段は頑張りやで強気な神子が、今は景時にだけ淫らに痴態をみせつける。
もうそろそろ限界なのか、景時をきつく締め付け始めた望美。
「やぁっ…また…!」
「望美ちゃんっ」
ドクンッと、望美のなかに熱い欲望が満たされる。気だるい体を景時の体に重ねた望美は
そのまま呼吸を整えている。
いまだに繋がったまま影時も荒々しく息をしながら、望美をきつく抱きしめた。
今はまだ、自分だけの神子だとでもいうように。
130ハイツ:05/02/20 22:08:19 ID:pQhi/yPw
以上です。失礼しました。
131名無しさん@ピンキー:05/02/20 23:03:27 ID:bFhRDa4x
兄上!!相談に乗ってることになってないじゃないですか!!
しかもそんなことするなんて…




GJ!!
132名無しさん@ピンキー:05/02/21 00:05:48 ID:s5ITVzg+
景時×望美バンザーイ!!
超イイです
133名無しさん@ピンキー:05/02/22 15:56:51 ID:S1TZgaql
景時×望美良かったです。ずるずるとこのまま流されて欲しい(爆

黒龍×朔SS投下します。短いです。
134恋情:05/02/22 15:59:21 ID:S1TZgaql
恋情ー黒龍×朔(黒龍サイド)

初めはただの音だった。遠くから打ち寄せる波。高く、低く、響いてくる音。

時間も空間もない。私という形もない。

押し寄せる音は、波動は、やがて一つの言葉になった。

いとしい・・愛しい・・あなたが愛しい

一つ一つ言葉が生まれて、感情になり、思いになり、。空間になり、時間の流れが始まる。たくさんの記憶は集まり、再び私という形が生まれた。

この愛らしい声は、ああ、朔、あなたの声だ。私の神子。私が愛した唯一の人。私を最後まで護ろうとしてくれた人。

私は黒龍と呼ばれる存在だった。そして神子に貴女を選んだ。龍の形を失い、人の形をとっても貴女は変わらず私の神子で居てくれた。それ以上だった。
私に人のはかなさといとおしさを教えてくれた。人ではなかったが、本当にあなたの側に居たいと思った。消滅すると分かっていても抱きたいと思った。
135恋情:05/02/22 16:01:42 ID:S1TZgaql
あのようなものをあなたの中に入れるのはかわいそうだと思った。でもそんな想いは一度で消し飛んでしまった。あなたは私が触れると、苦しそうに、身をよじり、泣いたりする。私が手を止めると、あなたは「続けていいのよ。私の体が喜んでるから」と続きをせがんだ。
初めて一つに溶けたとき、私は人の身の幸せの一部を知った気がした。そして一層朔が好きになった。

この感情は龍の身から、人の身になって初めて得たもの。それが再び私を目覚めさせるとは思わなかった。

あなたの声はますます大きく聴こえてくるよ。朔。ああ、私の対が神子を選び、戻ってきたのがわかる。どんどんその存在が大きくなる。
白龍の力は進む力。変える力。神子とともに在るべき形に戻ろうとする思いが伝わってくる。
よかった。朔。あなたは一人ではなくなったのだね。

ああ、清盛の呪縛が私を縛る。龍の身でも人の身でもいい。今すぐこの厳島を飛び出してあなたの元にいきたい。私の神子。あなたが戦っているのに、私はあなたの身を癒すことも庇うこともできないのが悔しい。龍の形を失ったことよりもずっとずっとつらい。

この呪縛が解ければ再生への路を辿らなくてはいけない。そう分かっていても、もう一度あなたに会いたい。私の神子。朔。愛しい人。

「なんだ?完全に封じたはずなのに逆鱗が騒いでいる」

朔・・朔・・逢いたい・・あなたに逢いたい・・朔・・朔・・・

「そうか・・神子たちが来たのだな。探せっ。黒龍の神子だけは生かして連れてくるのだぞ」

この想いだけは消せぬ・・朔・・たとえひと時でも合間見えたい・・朔
136名無しさん@ピンキー:05/02/22 16:05:51 ID:S1TZgaql
これで終りです。失礼しました。
137名無しさん@ピンキー:05/02/22 21:12:19 ID:fpudheq/
乙〜

三点リーダー(…)使うと見やすくなるよ。
138名無しさん@ピンキー:05/02/24 20:23:01 ID:EE6cKhWQ
>>134
乙!!黒龍好きだ〜
139名無しさん@ピンキー:05/02/24 21:59:12 ID:pJW4QTTW
急に人が居なくなったのぅ……
140ハイツ:05/02/24 23:13:40 ID:5iCwynTT
読んでくださった神子さま方ありがとうございます。
朔×黒龍切ない…良かったです。

なんだか人いないみたいなので、どさくさに紛れて神子総受け第6話です。
え〜、ありえないことにリズ先生と九郎と望美で3Pになっております…。
特に、先生別人です。ふたり同時という描写も出てくるので、苦手な方は
スルーしてください。
141リズ+九郎×望美 堕ちた先には1:05/02/24 23:15:37 ID:5iCwynTT
いまだに京で呪詛を解除できずにいる望美は、ひとり苦しんでいた。
体が重く感じ、神子としての力も発揮できずにいたから。
朔も白龍も望美の体調を心配しているようだったが、話せるわけがない。
「望美、最近ヘンだぞ。なんかあったのか?」
「そ、そうかな?将臣くん。」
将臣の発した言葉に、仲間の間に奇妙な空気が流れる。九郎だけがきょとん
としていて他の八葉の顔をみつめていた。
しかしあまり細かいことを気にしない性格の将臣は、望美の身に起こった
出来事にまったく気づいてない様子だった。

夕食後、自分の部屋に戻った望美は整えられた庭を見ながら考えていた。
―こんな穢れた女が神子って呼ばれてるなんて…笑っちゃうよね―
確かに最初は無理やり敦盛に抱かれた。でも思い返せば、拒否できたのに
受け入れてきた自分がいた。
そんなことを考えていると、戸を叩く音が聞こえた。今日もまた…。
「神子、起きているか?」
望美の師匠でもあるリズヴァーンの声に、望美は戸を開けた。
部屋に招き入れると、望美はもうすでに覚悟が出来ていた。
「先生も、私を抱きにきたんでしょう?」
そういって、スルスル衣服を脱いでいく望美をリズヴァーンは目を細めて
見ていた。リズヴァーンは望美に近づいていくと、着物の袷を肌蹴させ
畳の上に落とした。産まれたままの姿になった望美。
「神子…。」
そういって自分のマスクをとると、望美の柔らかい素肌を吸い上げる。
「あ…。」
愛しそうに花を咲かせ続ける自分の師匠の姿に、望美の体は熱くなっていく。
ふくよかな胸の頂にある突起も、すでに反応して硬く尖っている。
その突起を強くこねると、望美は体を跳ねさせる。
「はぁ…ん…。」
リズヴァーンが口に含み甘がみすると、望美の膝がくずれそのまま畳に寝かされる。
望美の膝の裏に手をかけて、両足を押し開くと望美の泉からはいやらしく光った
蜜があふれ出していた。
142リズ+九郎×望美 堕ちた先には2:05/02/24 23:16:36 ID:5iCwynTT
リズヴァーンは望美の泉に舌を近づけると、泉の入り口に差し込んだ。
「ひゃ…ぅ。」
溢れ出る蜜を吸い取るように、泉のなかを這う舌の感触に望美は体を捩っていた。
同時に指で蕾を攻められると敏感な望美は簡単に達してしまう。
荒い呼吸を繰り返す望美にリズヴァーンが覆いかぶさろうした時、おもむろに部屋
の戸が開き九郎が顔を覗かせた。
「望美、いるか?……。」
部屋の中では、火照った体を投げ出している望美と尊敬する師匠であるリズヴァーンが
睦みあっている。九郎は状況を把握できずに呆然と立ち尽くしていた。
「九郎、戸を閉めてこちらに来なさい。」
「はっ、はい。」
その声で九郎がいることに気づいた望美は、あわてて体を隠そうとしたが組み敷かれ
ているため身動きがとれない。
九郎も恥ずかしそうに顔をそむけながら、命令通りリズヴァーンのそばまでやってきた。
リズヴァーンは望美を四つん這いにさせると、頭を九郎の方に向かせた。
「神子、九郎のものを慰めなさい。」
信じられないことを言うこの剣の師匠の命令に望美は従った。衣服をたどたどしく
取り払い、もうすでに熱く硬くなっている九郎のたかまりを口に含む。
「うっ…だ…だめだ、やめっ。」
はじめて男のたかまりを口に含んだ望美は、その行為にますます体を火照らしていく。
一生懸命九郎を慰める望美と、眉根をよせて望美があたえる快感に耐えている九朗。
リズヴァーンはふたりの様子をしばらく見つめていたが、望美の泉に自らの熱いたかまり
を押し付けると一気に貫いた。
「っ…!」
「はぁっ…。」
望美の唇が九郎のたかまりをきつく圧迫すると、九郎の唇からかすれたような声が
漏れる。リズヴァーンの腰が打ち付けられるたび、溢れ出す望美の蜜がくちゃくちゃと
厭らしく部屋に響く。時折、蕾をこねると望美の体はピクリと跳ねる。
「あぁっ…!」
突然九郎が声をあげると、望美の口のなかにあつい欲望が注がれる。無意識に飲み込んだ
望美の口から、トロリと白い欲望が零れだす。
143リズ+九郎×望美 堕ちた先には3:05/02/24 23:17:26 ID:5iCwynTT
普段刀を振るって怨霊と戦う勇ましい神子としての望美しか知らない九郎は、目の前で
繰り広げられる望美の痴態に目を奪われていた。
「やぁ…あっ…ああっ。」
九郎の足にすがり付いて、望美はリズヴァーンの動きに合わせて揺ら揺らと腰を動かし
はじめる。最奥を突かれると、魚のように背が跳ねる。
「だめっ…また…あっ…イ、イクっ!」
「神子っ!」
望美のなかに待ち焦がれていた熱い欲望が注ぎ込まれる。手足に力が入らなくなり
畳の上に倒れる望美。
リズヴァーンは望美の両腕に手をかけると、自分にもたれかけさせた。
九郎は望美の膝に手を置くと、左右に押し広げて熱い欲望を望美の泉に差し入れた。
「あ―っ、やぁ…。」
達したばかりで気だるさが残る望美の体に、再び快感が駆け抜ける。
「お前のなか…熱…いな。」
初めて女を抱く九郎は、望美のなかを堪能していた。九郎が腰を打ち付けるたびに
先程放たれた熱い欲望が、望美のなかからあふれ出し太ももを汚していた。
「あぁんっ…ん…んんっ。」
またも最奥を突かれるたび、甘い大きな疼きが望美の中心に灯る。
リズヴァーンは望美の両胸を弄び、突起を指で転がす。ピクンと望美が体を震わせる。
「はぁっ…あっ…。」
ぼんやりとした視界のなか、望美はまた将臣のことを考えていた。
―また熊野で別れたように、私を残して去ってくれればいいのに―
「何も考えるな…神子。」
リズヴァーンに耳元で囁かれ、現実に戻された望美。荒々しく胸を揉まれて、九郎から
突き動かされると自ら腰を振り出す望美。
「望美っ!もう…。」
「あっ…。」
九郎の顔が切なげに歪み、望美のなかにまたも熱い欲望が広がっていく。
144リズ+九郎×望美 堕ちた先には4:05/02/24 23:18:09 ID:5iCwynTT
はあはあっと喘ぐような呼吸だけがこの部屋を支配している。暫くすると、望美のなかで
九郎が再び硬さを取り戻し始める。リズヴァーンは、望美の体を九郎の上に覆い被せると
望美の泉の後ろに冷たい液体を塗った。
「やぁ―っ、な、何?」
「弁慶から貰った薬だ。じきに良くなる。」
しだいに塗りたくられたところがジンジンと熱を持ち始め、泉とは違う疼きが灯る。
九郎が下から突き上げるたび、望美は甘たるい声で鳴く。
「あぁ…っいい…よ。後ろ…が熱い…。」
リズヴァーンは望美のお尻を自分に向けると、じんわりと熱いたかまりを差し込む。
「やぁ――っ、無理…だよぅ。」
ズンっとお腹に響いたような気がする。望美は涙を流して苦痛に耐えていたが、やがて
ゆっくりとリズヴァーンが前後に動き出すと九郎と繋がっているところも擦れて味わった
ことのない快感が望美を支配する。
「なか…が変だよ…。はぁ…ん…こんなの…ヤダ…。」
ふたりの男に同時に愛されて、喘いでる自分の姿を望美は嫌悪していた。
堕ちるところまで、堕ちてしまった。望美はそう思うと、意識を手放した。

どのくらいの時間が経ったのか。唐突に目を覚ました望美が最初に見たのは、心配げに
のぞきこむ朔の顔だった。慌てて起きようとした望美だが、朔に止められる。
「九郎とリズ先生から倒れたって聞いてびっくりしたわ…もっと私に頼って欲しいの。」
朔のそんな優しさが心に沁みる。望美は思わず涙ぐんでしまった。
―違うんだよ、朔。私はそんなこと言ってもらう資格ないんだよ―
「ゆっくり休んでちょうだい。また様子見に来るから…。」
望美の部屋から出ようと、戸を開けるとそこには将臣が立っていた。
入れ違いに部屋に入ろうとする将臣を、止めようとした朔だが将臣の表情を見たとたん
考えを変え自分の部屋へと戻っていった。
部屋へ入った将臣は望美のそばに座ると、顔をのぞきこんだ。疲れ切って寝息を立てている
幼馴染の少女の頬をそっと包むと、将臣は望美の唇に軽く触れた。
将臣も望美も元の世界にいたなら、戦にまきこまれることもなく怨霊を封印することもなく
平和に暮らしていたことだろう。でも、離れてしまったことで気づいた気持ちもある。
将臣は望美の手を握りながら、そばにずっと付き添っていた。
145ハイツ:05/02/24 23:22:59 ID:5iCwynTT
以上です…。次は将臣と幸せになる予定です。
失礼しました。
146名無しさん@ピンキー:05/02/24 23:41:34 ID:cj4Q0pNS
147名無しさん@ピンキー:05/02/24 23:43:00 ID:Ht/BgnSQ
先生と九郎ってありえない組み合わせ…素敵だ…GJ!!

景時×望美SS投下します。
京エンド後です。
148梶原家の平凡な一日:05/02/24 23:46:51 ID:Ht/BgnSQ
「あああ……」

涙が頬を伝って零れている。両手で覆っても隠せない。泣き声をこらえるのがやっと。
まだ夜は明けない。虫の声が聞こえる。隣から安らかな寝息がきこえている。

運命を上書きしたのに、どうして記憶は残るのだろう。あのときの悲しみと苦しみはもう終った。
京で幸せな日々を手に入れたのに、時折悪夢は襲ってくる。

「何か怖い夢でも見たのかな?望美ちゃん」
起き上がる気配と同時に、一度に両手を取り払われて涙を隠せない。いつもの景時さんだ。
「ごめんなさい…起こしちゃったね」
この夢を見たときはいつも起こしてしまう。軍部行で忙しいから休ませてあげたいのに。

「謝らなくていいよ。こういう変化には気がついちゃうんだ。前歴があるからね」
「え?」
ふっと笑顔が消えた。「朔が黒龍を喪ったとき、何もかも突然だったから……いつ後追いするかわからなくて、気を張っていたんだよ。そしたら妙に敏感になっちゃってね〜」
「朔のこと心配だったんですね…」
「もう何年も前のことなんだけど〜また最近敏感になっちゃったなあ〜」
「私のせいですね……ごめんなさい」
「君が謝ることじゃないよ。俺のせいなんだから」

耳元で囁かれて思わず悪寒が走る。
「望美ちゃんがそんな顔してると、俺が眠れなくなっちゃうんだよ〜」
「ちょっと……それとこれとは違います」
「耳元は感じやすいところだったね〜望美ちゃん♪」
望美の声を無視して景時はそっと耳たぶを噛む。
「望美ちゃんってほんとに可愛いなあ〜声が上ずってるよ?」
「だめ…お仕事……」
「一日くらいなら部下がやってくれるよ。それに怨霊もいないから陰陽師の出番も少ないし」
149梶原家の平凡な一日:05/02/24 23:49:01 ID:Ht/BgnSQ
首筋から鎖骨の辺りに頭が下がっていく。赤い跡を残しながら。
「それに無骨な男たちより望美ちゃんといるほうが楽しいし〜」
手は衣の上から胸を持ち上げるように撫でている。望美が思わず声をこらえる。とがり始めた先端から快感が伝わって望美を溶かしていく。
「望美ちゃんにはもっと気持ちよくなって欲しいんだ〜」
「ああんっ・・いやああん」
先端をつまみ上げられとうとう望美は大声を上げてしまった。思わず手を払いのけようとする。

「ふう…ほんとに恥ずかしがりやだねえ〜でもいい加減慣れてくれないかな?」
「景時さん…もう……」
「見られるのが恥ずかしいなら、後ろからしよっか?望美ちゃん♪」
さっさと後ろに回ると、望美の脇に手を入れて起き上がらせ、後ろから抱き込んだ。
「うん、こっちのほうが楽だね〜」
両手で再び胸を弄ぶ。腕の中で望美が喘いだ。

望美は景時の胸によりかかって、両手を投げ出し、与えられる刺激に体をひくつかせる。快楽に溺れ始めた体は徐々に両足を開いていく。何度も教え込まれて体は忠実だ。そうしたら一番強い喜びが得られる。
景時しか与えられないものが待ってる。

「好きだよ……俺の全てと引き換えにしてもいいくらい……望美ちゃん」
「ああん…かげときさあん…」

片手が蜜をあふれされた華に触れると望美が仰け反った。増やされた刺激に声が高くなる。
ぐちゃぐちゃとかき回されるたびに蜜は流れ出して太もものほうまで落ちていく。
望美の体が震え、頂点が近いことを知らせる。
「うんと気持ちよくしてあげるから」
「ひいいいっ……」

一番奥まで抉られ、柔らかな突起を押しつぶされて、望美は達した。胎内は景時の指を締め付けて、まだ足りないといわんばかりに蜜を流す。
150梶原家の平凡な一日:05/02/24 23:50:42 ID:Ht/BgnSQ
弛緩した体を景時は脇から抱えた。先ほどから我慢していたものがせかす。
「せっつかないでほしいな……もう」
蜜を流し続ける華に狙いを定める。

ぐちゃっという音と体がぶつかる音が絶え間なく響く。もう望美の声は意味を成さない。景時の勢いは激しさを増していく。望美の体を気遣う余裕も失せた。

「ああ…いいよお……望美ちゃん…」
「ああっ……いっちゃう……」

ゆっくりと望美は大きな息を吐いた。動きが止まり、やっと終ったと思った。だが繋がったままで景時が起き上がる。再び始まった動きに望美が悲鳴を上げた。
景時が満足した頃には薄明かりが射していた。

翌日、朔が顔を真っ赤にして怒った。
「兄上…どうして夜の手加減ができませんの?」
「あははは…男はそういうものだっていっても、朔にはわからないよね〜」
「もうのろけ話を聞かされるのはうんざりです」
「そんなこと言わずに聞いてやってよ……朔ってば〜」
今日も梶原家は平和だ。
151名無しさん@ピンキー:05/02/24 23:51:42 ID:Ht/BgnSQ
以上で終りです。失礼しました。
152名無しさん@ピンキー:05/02/25 20:52:59 ID:5eU7A2bG
>>151
萌えキャラは別なんだけど、
SSではホントに景時がスゴク(・∀・)イイ!
>「好きだよ……俺の全てと引き換えにしてもいいくらい……望美ちゃん」
に禿萌しました。GJ!!

ただ、ひとつ気になったところが。
文中に、悪寒という言葉があるけど、
これは病気のときに使われる言葉だし、寒気を意味ので
最初その箇所を読んだとき、「イヤがってるのかな?」とオモってしまいました。

気を悪くしたら、ほんとにほんとにゴメソ(´・ω・`)
153名無しさん@ピンキー:05/02/25 22:01:02 ID:jQcnGv3v
今月のララ読んで柚木×香穂子が激しく見たい!
保健室の押し倒しでそのままとか、
正体ばれたときの屋上で・・・はさすがにまずいか。
154名無しさん@ピンキー:05/02/26 00:37:09 ID:G4YHg6a/
>152
×寒気を意味ので
○寒気を意味するので

スマソ
155 ◆IM7Eib3U8M :05/02/26 22:39:12 ID:7LSpmTdX
将臣×望美前提の九郎×望美、投下します。
長い上に途中までですが。
妊娠ネタありますので、苦手な方はご注意ください。
では、いきます。
156想いは巡る・1  ◆IM7Eib3U8M :05/02/26 22:49:34 ID:7LSpmTdX
 福原で勝利を収めた後、京へ帰還する途中のことだ。
 兵の指揮を執りながら、それでも九郎の頭の中でぐるぐると廻っていたのは、どうして
自分などが八要に選ばれたのだろうということだった。
 以前景時に、何故八葉は白龍の神子を守るものと決められているのか訊ねたことがあった。
怨霊の嘆きを聞き鎮める黒龍の神子と、封印し浄化する白龍の神子。二つは対の存在で、
どちらが優れていると比べるものでもないはずだ。ならばどうして八葉が守るのが、二人の
神子でなく白龍の神子のみと限られてしまっているのだろうか。
「一応、後から選ばれた神子に八葉がつくっていう話は残ってるんだけどね。ただ、神子が
一人しかいなかったってこともあったみたいだし」
 これはオレの勝手な解釈だけどと断ってから景時は続けた。
 一人しかいなかったという神子も先代の白龍の神子も、異世界から来たというのは間違
いない。比べて、先代の黒龍の神子と朔は元々この世界の人間なのだから、選ばれた順番
ではなく、異世界から来た神子に八葉がつくと考えたほうが自然なのではないかと。
「自分を守るために力を使わない人間はいないだろうけどさ、望美ちゃんは違うじゃない。
いきなり攫われてきた挙句に怨霊を封印して世界を救ってください〜って言われてもさ」
 ならばせめて誰かが守ってやれということか。
「もちろん、五行の力だとか、色々あるんだろうけどね。けどやっぱり一番のお役目は、
異世界から来た人を傷つけずにお返しすることなんじゃないかって思うよ」
 その時は、まあそんなものかとしか思わなかった。武士が戦場で女を守るのは当然のことで、
九郎自身が八葉であろうとなかろうと特に関係がなかったから。ただ、いつか望美は元いた
世界へ帰っていくのだなということだけ、胸に鈍く刺さったのを覚えている。
 しかし今、八葉が平家と源氏に分かれてことで神子が傷ついていた。
 怨霊を使う平家と、封印の役目を持つ白龍の神子が相容れないのはどうしようもないことだ。
けれどもし源氏に八葉がいなかったのなら、将臣と望美が戦場で剣を交えることなどなかったの
ではないか。自分が八葉であることが、何より望美を傷つけている原因なのではないか……。
今更考えても詮無いことばかり浮かんでは消えていく。
157想いは巡る・2  ◆IM7Eib3U8M :05/02/26 22:53:39 ID:7LSpmTdX
「九郎、九郎」
 京に入るまであと少しというところで、白龍が馬上の九郎を見上げて声を掛けてきた。
 用事があるなら後にしてくれと言ってもきかずにまとわりついて離れず、仕方なく馬を降りて
話を聞いてやることにした。
「何か急ぎの用でもあるのか」
 訪ねると、いつになく真剣な表情で白龍が頷く。
「うん。九郎は、神子のことが好きでしょう?」
「なっ、そっ……いきなり何を言い出すんだ!」
「九郎、そんなに大きい声を出しては馬が驚くよ」
 誰のせいだ。
 思わず背けた顔を覗き込んでくる白龍。
「違うの?」
 そうだと肯定することも違うと否定することもできずにいると、白龍は顔を覗き込むのをやめて、
九郎の一歩前を歩き始めた。
「神子のことをいつも見ていたから、好きなのだと思った」
「……放っておくと何をしでかすかわからないだけだ」
 初対面の人間を平気で怒鳴りつける、当たり前のように兄上を呼び捨てにする、女なのにいきなり
戦に出たいと言い出す。女らしいことのひとつもできずに、食事の用意をさせれば出来上がるのは
かつて食材だった何かで、男の譲のほうが余程料理が上手い。そんな日常と打って変わって、戦場で
比売神の如く軍を勝利へ導いたかと思えば、道には迷うし挙句足を滑らせて崖から落ちる。
 とてもじゃないが危なっかしくて目を離しておけない。
 
158想いは巡る・3  ◆IM7Eib3U8M :05/02/26 22:55:16 ID:7LSpmTdX
 元はほんの数ヶ月の生まれの差でも、年長者気質なのだろう、将臣が常に望美を気にするのも当然の
ことだと思っていた。熊野での旅路の途中に、二人が逢瀬を重ねていたことを知るまでは。
 本宮入りの前日の夜、寝苦しさに目を覚ますと部屋に将臣の姿がない。
 厠にでも立ったのか、自分と同じように目が覚めてしまって眠れないのだろうか。
 それなら少し話し相手にでもなって貰おうと、将臣を探しに部屋を出た。
 風の音、虫の声、自分の足音。それ以外は何も聞こえない。望月でもないのに、爪先から髪の一本まで
はっきりと影を落とすほどの月明かりだった。
 厠までの行き帰りにも将臣は見つからず、かといって再び眠気が襲ってくるわけでもない。庭に降りて
夜空を眺めながらの散歩にもすぐに飽きた。
 寝不足のひどい顔で熊野別当に会うわけにはいかない。無理矢理にでも床について休んでしまおうと決め
たときだ。
 ごとり、と、何か物の倒れる音がした。望美が休んでいる部屋のほうからだ。
 寝相が悪くて枕でも倒したのか。それなら良いが、万が一、賊が忍び込んだということもある。
 足音を消して、ゆっくりと近づく。一尺ほど、戸が開いていた。
「……んっ……いやあっ」
 漏れ聞こえた声に、足が止まった。
「やだ、やだぁ……も、いじわるしないでっ……」
 賊が入ったわけじゃないことはわかった。
 ならさっきの音はやはり枕だったのだろう。ただ、それだけじゃない事も知ってしまった。
159想いは巡る・4  ◆IM7Eib3U8M :05/02/26 22:57:46 ID:7LSpmTdX
 白く丸みを帯びた肩が覗き見えた。本当に、襖一枚隔てたすぐそこに女がいる。さらさらと
肌にかかる長い髪を払うように、ごつごつとした男の手がきめ細かな肌を滑っていった。
 どうして欲しいと問う男の声が聞こえたが、低く小さい言葉が聞き取れたのは一度きりで、
あとはもう何を話しているのか九郎の耳まで届かない。
 二つの声の主が誰なのか、流石の九郎にもわかっていた。
 立ち去らなくてはいけないと思うのに、足が地面に縫い付けられたかの様に動かない。
「将臣く、おねがい……ふ、あぅ……」
 どろりとした黒いものが胸のあたりに沸きあがってくる気がした。すぐにでも部屋に上がって
二人を引き剥がしてしまいたいという衝動に九郎自身、愕然とする。
「ひあっ……はあっ、あ、あんっ……んんっ……!」
 目を背けてみても声は遮れない。
 肌と肌のぶつかる音が速度を増すたび聞こえてくる声高く甘くなり、将臣が幾度も望美の名を
呼んだ。
「ん、んっ、ふぁっ……あ、あんっ、あっ、あっ……ああっ――――」
 ひときわ高い声が響き、襖ががたっと音を立てる。漸くそこで我に返った。
 どうやって部屋まで戻ったのか覚えていない。
 見たこと聞いたこと感じたことの全てを否定したかった。
160想いは巡る・5  ◆IM7Eib3U8M :05/02/26 23:03:21 ID:7LSpmTdX

 将臣が部屋に戻ってきたのは明け方になってからのことだった。
「……九郎」
 呼びかけられたが、目を閉じて背を向け、寝たふりをして無視をした。
「やっぱ寝てる、よな」
 一言だけ呟くと、将臣はさっさと床について九郎の隣で寝息を立て始めた。
 覗き見ていたことを気づかれていたのだろうか。それにしても今更確認もないだろう。
 やっと目蓋が重くなって、ほんの少し眠ったと思った頃にはもう朝だった。
 譲はいつもの様に朝餉の支度の為に早々に起きて部屋を出ていた。弁慶やリズヴァーンは
既に身支度を整えており、景時はまだ目が覚めきっていないのか、口に手を当てて大きく
欠伸をしていた。白龍がまだ夢の中にいる将臣を起こそうと声をかけていたが結局起きず、
こちらもいつもの様に放っておかれた。
「おはようございます」
 部屋を出て廊下を少し歩くと、望美がひょいと顔を出した。
「あ、ああ……おはよう」
「九郎さん、ひどい顔」
 誰のせいだ。
 こんな寝不足は久しぶりで、言われなくても想像はついていた。ひどく目つきの悪い人相
になっているに違いない。
「……お前は朝から元気そうだな」
 言ってしまってから嫌味だったかと気づいたが、望美はさして気にしていないようだった。
「はい!」
 昨夜の月よりも明るく、九郎の胸の奥に沸いた醜い嫉妬を溶かしてくれるような、穏やかな
望美の笑顔だった。
 馬鹿な真似をしなくて本当に良かったと思った。昨日九郎が部屋に上がりこんでいたら、
挨拶どころか顔も合わせてくれなかったに違いない。
「将臣くん、起こしてきますね」
 するりと九郎の脇を抜け、将臣のいる部屋の中へ消えていった。すぐに二人のじゃれあう声が
聞こえてきた。昨夜と似たような状況なのに、不思議と浮かんでくるのは苦笑いだけだった。
望美の笑顔は将臣が与えたもので、九郎は今その笑顔を分けてもらった。嫉妬心が全て消えた
わけじゃない。火種はまだ燻っているものの、冷静に受け止めて抑えられる程度にはなった。
161想いは巡る・6  ◆IM7Eib3U8M :05/02/26 23:04:04 ID:7LSpmTdX
本宮前で将臣と別れるときも、笑って見送ってやれた。別れる直前、
「頼むな」
 将臣の言葉に主語は無かったが、言わんとしている事は分かった。
「あまり待たせて泣かせるなよ」
「おう」
 笑って約束したはずだった。約束は守られなかった。
 九郎の想いを知ってか知らずか、九郎に背を向けたまま白龍は話を続けていた。
「将臣もずっと九郎と同じに神子を見ていたよ。……だけど将臣はもういないから。九郎が神子を
好きなら、将臣の代わりに守ってくれると思ったのだけど」
 どうにも引っかかる言い方だった。
「代わりなどでなくても、戦場で女を守るのは当たり前だろう」
 神子と八葉はひかれあうもの、八葉は神子を守るもの。毎日のように繰り返し言葉にしていたのは
白龍自身だというのに、何故今更九郎の意思を確認したり、誰かの代わりに望美を守れなどと言い出すのか。
「違うよ。そういうことじゃない」
 立ち止まって振り返った白龍の視線の先に、望美の姿があった。朔や譲に気遣われながら歩いていた。
「神子のことは私が守るよ。だけど将臣がいなかったら、神子のうちに生じた新しい命は、どうしたら守って
あげられるだろう」
162 ◆IM7Eib3U8M :05/02/26 23:06:09 ID:7LSpmTdX
まだ途中なのですが、今回はここまで。
163名無しさん@ピンキー:05/02/26 23:41:55 ID:zLI2spD8
すでに九郎が切なくなる予感……
続き楽しみにしてます!
164名無しさん@ピンキー:05/02/26 23:47:30 ID:otzmfvso
>>162
なんだろう、将臣がわざと見せつけていたように感じるのは……
165名無しさん@ピンキー:05/02/28 08:35:54 ID:NizRNQQW
前スレの692以降、目に見えて人が少なくなってる・・・
まぁ、ただ単に他のゲームに行っちゃっただけかもしれんが
166名無しさん@ピンキー:05/02/28 09:35:30 ID:9T/+jfor
時期的にも勢いが衰えてくる頃だろうしキニシナイ(・∀・)!
それでも自分の他常駐スレに比べたら賑やかだよ。
続き物もあるしな〜
167 ◆FeBtMimOv2 :05/02/28 10:08:50 ID:1zitdR9y
初投稿でし。
柚木×日野でタイトルは「保健室での出来事」
ゴカーンものでラストも救いないんで苦手な方はスルーで。
内容は大体想像つくかと思われまつ。
168名無しさん@ピンキー:05/02/28 10:09:17 ID:GBKo+dKf
こんな糞ゲーにいつまでもしがみついてるわけないだろw
169◇保健室での出来事1 ◆FeBtMimOv2 :05/02/28 10:13:21 ID:1zitdR9y
「そうだろう?」
そう言って柚木は日野の耳を軽くはむ。
「ひゃ…っ!な、何するんですか」
息まで吹きかけられ、思わず日野は横に避けた。
「何って…気持ちいい事してあげただけだよ?」意地悪い笑みを浮かべ、近づく柚木。
「や…っ!近寄んないで…っ!」
「何か俺が悪い事してるみたいだなあ…俺はとても良い事してるだけだろう?なあ…日野。」
柚木の顔が目の前まで迫っている。既に唇すれすれの所まで近寄ってきていた。
思わず日野はしゃがみ込んで避けた。
「…まあ考えておいてよ。次は容赦しないから。」
「つ、次って…!?」
それきり、柚木は屋上からいなくなってしまった。

170◇保健室での出来事2 ◆FeBtMimOv2 :05/02/28 10:14:57 ID:1zitdR9y
日野は家に帰ってからもショックが消えなかった。
あれは一体なんなのよ?
いつもの先輩なんかじゃない。優しくなんかない、物凄く意地悪で、怖いー。


そしてその翌日、柚木はいつも通りに戻っていた。
それで少し油断があったのかもしれない。
あれは夢だと思いたかったのもある。
彼からの「お願い」をあっさり承諾してしまった。
それは生徒会のアンケートだったのだが、嫌がらせなのか本気なのか
柚木の意図が掴めぬまま、転んで怪我をしてしまい保健室へ連れて行かれる。

怪我の治療をされ、にっこりと微笑まれ、まだ日野は戸惑っていた。
夢だと言い聞かせつつも昨日の事が頭から離れてくれない。

「…で、考えてくれた?」
辞退の事だよと穏やかな表情のまま告げる。
…やはり夢ではなかった。
日野は辞められない意志を告げると、途端に空気が変わった。
虐めたくなると言った彼の目は全く笑っていなかった。
171◇保健室での出来事3 ◆FeBtMimOv2 :05/02/28 10:20:59 ID:1zitdR9y
彼に手首を掴まれ押し倒される。
「きゃ…っ。」
「どうやらとことんまでやってあげないと気が済まないみたいだ。」
「何を…する気ですか?」
日野は背筋が凍りつく感じがした。
「言っただろう?次は容赦しないと。」
そう言って柚木は片手で日野の両手首を抑えつけつつ、
開いた手で日野の顎を掴み無理やり口づける。
舌が唇を割って入り、口腔の中を舐めていく。
「…んっ…くぅっ…。」吸い付かれ、下唇を軽く噛まれる。
唇を離れ、首筋を這う。「い…ゃあっ…んっ…!」
制服の上から胸を揉まれる。やんわりと、時々きつめに。
「…うっ…ん…。」
「感じてるんだ?無理やりされてるのにね。もしかしてこういうの、
好きだったりする?」
思わず顔が赤くなり逃れようと暴れたが、
あっさりと彼に足も抑えつけられ暴れる事も出来なくなってしまう。
「大人しくしてろよ。自分が淫乱なのを認めてな。」
「やだ…っ!」
日野は頭を振る。
「頑固だな。…じゃあ認めさせてやるよ。どれだけ辛抱出来るかな?」
そう笑いつつ、制服を脱がしそれで両手首を縛り上げ、枕元にある棒にくくりつける。
「何を…っ!」
「言っただろう?気持ちいい事するんだよ。」
そう言って柚木は日野の下着の上からそっと爪でなぜる。
172◇保健室での出来事4 ◆FeBtMimOv2 :05/02/28 10:25:03 ID:1zitdR9y
「やめ…っ!」
「やだね。」
時々下着越しではあるが日野の中にも入ってくる。
「く…ぅっ…。」
幾度も幾度もなぜられ、次第に日野はおかしな感覚にとらわれていく。
「や…ぁ…はん…。」
「いっぱい出てきたね…気持ちいいんだろう?」「ん…っ!」
認めたくない一心でなお顔を振る。
「いつまでその強情がもつかな?」
そう言って柚木は日野の下着を脱がす。
そして己の下を脱ぎ柚木自身を日野のソコへあてがう。
「やだ…っ。」
柚木はいきなり入れたりはせず、先ほどと同じように自身で入り口をなぜ続ける。
時折、間違ったと言っては中に侵入してはすぐに出し。
そんな事を繰り返しているうちに日野は身体が熱くなっているのを感じていた。
「頑張るね。だいぶ熱くなっているみたいだけど?そろそろ欲しくないかい?…これがさっ。」
「ああんっ!」
そう言って柚木は一回だけ日野を貫いて、すぐまた出す。
そうしてまたゆっくりとなぜていく。
(もう…ダメ…ッ)
「…ぉ願い…もう…して…。」
「ん?何か言った?声小さ過ぎて聞こえないな。」
なおも意地悪く笑い、なぜるのをやめない。
「もう…勘弁…して…。」
「認めるかい?」
「認めるわ…だから…。」
「じゃあ、言ってごらん。
私のいやらしいアソコにあなたのモノを入れて下さいってね。」
「く…っ!」
「嫌なのか?じゃあもうおしまいだ。」
そう言ってあっさり離れようとする。
173◇保健室での出来事5 ◆FeBtMimOv2 :05/02/28 10:30:26 ID:1zitdR9y
日野は涙をためながら
「…わ、私の…いっ、いやら…しい…あ、そこ…に…あなたの…モ、ノを…入れて…下さ…っい…。」
「まあギリギリ合格としようか。本当ならもっとはっきり言って欲しい所なんだけどね。その頑張りに免じて。」
そう言って柚木は大きくなった自身で日野の中に侵入し、強く貫いた。
「ひゃあああんっ!」
何度となく皮膚のぶつかり合う音と愛液の音が保健室の中に響く。
「ああ…っもう…ダメ…ッ。」
「じゃあそろそろイクか?」
「ぅん…っ」
更に動きが激しくなる。
「あっ、ああ…ああああああ…っ!!」
そうして二人は頂点へと達した。

その後は至極あっさりとしたものだった。柚木はてきぱきと後始末を終え、裸のままの日野をそのままにその場を立ち去っていってしまった。
ただひとつ、
「言う事聞かないようなら、またヤるからね。覚えておいて。」
あの意地悪い笑みを浮かべたまま…。
日野は恐ろしくなって己の肩を抱いた。
どうしたらいいんだろうー?やめたくはない。せっかくこれから楽しくなりそうだと言う時にー。
でも、やめなかったら柚木はまた襲ってくるだろう。あの瞳は本気だった。どうしたらいいのー?
答えの出ぬまま、落ちかけていく赤い夕日を眺めていた。
174 ◆FeBtMimOv2 :05/02/28 10:34:36 ID:1zitdR9y
はい終了です。
お目汚し、失礼いたしましたー。
175名無しさん@ピンキー:05/02/28 16:34:42 ID:VWHgO1zJ
乙!イイヨイイヨー
でも「ー」は変換して「―」とかにした方がいいかも
176名無しさん@ピンキー:05/02/28 22:37:02 ID:bRrDX91G
萌えた。
黒柚木はやっぱりイイ!
177名無しさん@ピンキー:05/03/01 00:07:35 ID:FJMSVAd8
乙〜。
コルダは漫画だけしかしらんのだけど、
マジでこんな黒いんと恋愛できんのか……? と逆に興味がわくよw
178名無しさん@ピンキー :05/03/01 00:34:52 ID:mAo8so3E
>174乙!

漫画の柚木は、黒って感じはしないなあ。
なんか反抗期って感じがする。
ゲームのは、まだエンディングみてないんだが、やっぱ黒いんだろうか。
二次における黒柚木は別腹で楽しめるので好きだ。
179名無しさん@ピンキー:05/03/01 01:31:06 ID:D5LcmUpI
ゲームの方は、ある日突然「お前」呼ばわりされて
Σ(゚д゚; )三( ;゚д゚)エッナニナニドウシタノ 状態でした…
180名無しさん@ピンキー:05/03/01 02:11:13 ID:ZKE4OK2+
>178
黒、ではないと思うよ。エンディング見た限り。
あぁこいつもまだまだ青いじゃないか…と萌えた。是非とも見て下さい。

隙のない黒柚木も萌えだけど、年相応の甘さを持ったグレー?柚木も好きだな。
181名無しさん@ピンキー:05/03/01 18:04:00 ID:53rdxkz2
待ってた、黒柚木!やっぱ原作の影響か?

>179
自分は5分くらい意味がわからなかった。
っつかバグりやがったこのゲーム、まで考えた。
182名無しさん@ピンキー:05/03/02 02:40:40 ID:y4PJkYSj
GJ!!
というわけで、香穂子には、柚木に調教されてもいいというくらい腹くくってほすぃ…。
つか、辞めずに調教をキボンヌ。
183名無しさん@ピンキー:05/03/02 07:06:16 ID:ljFads2/
>162も>174も乙。
久々に来たら投下してあって嬉しい。
つか、人居なくなったと思ってたけどそうでもないのなw
184名無しさん@ピンキー:05/03/02 14:15:55 ID:bwr6PO4i
遙かじゃないのか…がっかり
185名無しさん@ピンキー:05/03/02 14:49:06 ID:aEjJd+Vw
>184

なんだ、コイツ・・・。神に失礼だろ。
スレタイ100回読め。
186名無しさん@ピンキー:05/03/02 14:50:30 ID:1YIUafEm
ワロスw
187名無しさん@ピンキー:05/03/02 14:57:52 ID:anNd8R//
流れ切ります。すいません。
譲×望美SS投下します。
188ここから、はじまる:05/03/02 15:02:55 ID:anNd8R//
眼が覚めて、真っ先に眼鏡を探すのが日課だ。でも今日は違うものが手に触れた。
側で寝息を立てている望美の髪。

昨日のやり取りを思い出して思わず赤面する。

「先輩からまさか誘われるなんて思いませんでした。しかも本気なんて…最後まで先輩が嫌なら止めるつもりでした」

異世界に来て先輩は変わった。ほんの一瞬離れただけなのに刀を使えるようになり、戦いに自ら進んで出て行った。まるで剣の達人のように、迷いがない。そんな先輩に追いつこうと弓の練習にも励んだ。兄さんがいない分、自分が先輩を護りたかった。

「でもやはり先輩も女性だったんですね。戦が嫌なのは当たり前だ」

それでも生まれたところが同じだから、先輩を一番理解できた。最近の先輩は疲れてると感じていた。こんな形ででるとは思わなかったけど。

「兄さんと夢であったのが一度だけでよかった。何度もあってたらほんとに兄さんに傾いただろうから」

ずっと、貴女が好きだった。あちらでも、こちらでも、何度も貴女を犯す夢を見た。自分が空恐ろしくなった。この異世界ではあなたは神子で僕は八葉の一人にすぎない。九郎も、景時も、僕より戦いの経験があって、あなたを護る力がある。それが嫌だった。
正直貴女が他の八葉に微笑みかける姿を見たくなかった。ことに恋愛に上手な二人が加わってからは気が気でなかった。ヒノエと弁慶。あの二人はどこか似ている。女性の扱いに慣れている点も、外見に似合わず理知的な面も。

「まさかこんなチャンスがくるとは思いませんでしたよ?先輩」

うっとりとした表情で眠っている望美の頬に口付ける。

「夢で逢うだけじゃ先輩を護ることはできませんよ。兄さん。実際に血を流して、声を出して、体を張って怨霊を倒さなけりゃ先輩の助けにはならない。もう兄さんのことは思い出になりつつあるんですよ」

そんな計算をしてしまう自分が恐ろしい。兄さんの身を案じていながら、同時に兄さんが行方不明なのを喜んでいる。
189ここから、はじまる:05/03/02 15:04:10 ID:anNd8R//
「こんな計算をするなんて…僕もこの世界に慣れてしまったんですね…先輩」

眼鏡をかけないと先輩の顔がよく見えない。でももう眼鏡がなくても先輩が分かる。指で、唇で、全身で、先輩の良いところを覚えこんだ。もう間違わない。閨は慣れるまで痛みが勝るのは仕方ない。でも先輩から誘ったんだから、俺が今度は誘う番。そうでしょう?

先輩の背中には沢山の赤い花が咲いてる。一つつけるたびに先輩が甘い声で啼く。だからもっとつけたくなる。
他の八葉に分からないように、このぐらいはいいでしょう?

「もし兄さんが現れても、もう怖くない…先輩はおれのものです」

あの夢ももう怖くありません。死ぬ夢を見るなら避けるようにとおばあちゃんが教えてくれた。そうですね。
弓の腕を上げて、先輩も俺も生延びてみせる。かならずみんなで元の世界に戻って見せる。

「そろそろ準備をしないと朝食が間に合いませんね。今日は先輩の好きなスクランブルエッグにしましょう。先輩が好きなものを知ってるのは俺だけですから」
190名無しさん@ピンキー:05/03/02 15:04:52 ID:anNd8R//
以上です。お目汚し失礼しました。
191名無しさん@ピンキー:05/03/02 16:04:45 ID:8CsCd8tz
譲萌え!
エロエロじゃいとこが譲らしい(*´ー`*)
ごちそーたまでした
192名無しさん@ピンキー:05/03/02 16:53:13 ID:wXq6lTR5
譲が最萌えなので報われてうれしい〜
ありがとう。ええもん読ませて頂きますた。
193名無しさん@ピンキー:05/03/02 18:55:20 ID:OcK76NnV
>184
同意
空気よめよ
今遥かしか投稿されてねぇだろ
需要あんのはそっちなんだよ
194名無しさん@ピンキー:05/03/02 19:11:21 ID:ljFads2/
師匠エロを書きたいんだけど、
どーしても神子相手じゃなくなる……。
捏造でもいいですかorz
195名無しさん@ピンキー:05/03/02 20:33:20 ID:3xajpS+7
>>194
だ、誰になるの?気になるので投下よろしく。
196名無しさん@ピンキー:05/03/02 21:49:05 ID:zWqiUFD/
>193
遥  か  し  か (プゲラ

197名無しさん@ピンキー:05/03/02 22:33:48 ID:t/XivXXH
だからスレタイも読めないヤツだと…
198名無しさん@ピンキー:05/03/02 23:05:07 ID:M1nGjOyq
嵐はスルーしようぜ。な?

>>194
オリキャラとかじゃないよね?
さすがにそれは勘弁。
199名無しさん@ピンキー:05/03/02 23:40:56 ID:c/7Mgt7t
自分もオリキャラは微妙だなぁ…。
自衛するので投下時は「オリキャラあり」などの注意書きヨロ。
200名無しさん@ピンキー:05/03/03 01:48:24 ID:9l9jBM6J
すいません。
リズ先生×望美SS投下します。
短いです。
201幸せなため息:05/03/03 01:53:06 ID:9l9jBM6J
「起きなさい、望美」
「え?」
眼が覚めると真夜中だった。なんだか夢を見てた気がするんだけど…えっと…
抱き起こされて二人で向かい合ってしまう。うわあ…先生の顔綺麗。火傷の跡がなかったらモデルが出来るくらい。本気でそう思ってるけど、信じてもらえない。

「あれ…あれ…私」
「上書きした過去の記憶にうなされていたのだろう。苦しそうな声だった」
「よく覚えていないんです…とても哀しい感じが残ってる…」
「それが運命を上書きするということだ。運命を変えても、書き換えた記憶は残るのだ。いくつもの書き換えた現実、書き換えられなかった現実が記憶になって降り積もる。そして、どれが本当なのかわからなくなる…」
苦しそうな顔。こんな夜をずっと先生は過ごしてきたのか。胸を突かれる。

「もう一人じゃないよ。私はここにいるよ。自分の意思で」
思わず手を伸ばして先生を抱きしめる。私より大きな肩。広い背中。何もかも、私を助けるために、一人で運命に抗おうとした人。とても強くて、哀しい人。

「ああ…お前は本当に強くて暖かいな。私は間違ってなかったのだな。お前を生かすことが出来て…お前とここに居られるとは思わなかった。私は幸せだと思う」
「先生っそれって…すごいくどき文句ですよ」
顔が赤い。先生のせりふってかなりツボを着いて来るんだ。天然でこんな台詞を吐くなんて思わなかった。
それ以前に京では必要以上に先生に話しかけないって暗黙の了解が出来ていたから、こんな面は知らなかった。
202幸せなため息:05/03/03 01:57:44 ID:9l9jBM6J
「お前がそんな顔をするということは、私を受け入れてもらえるということだな?」
「え…ちょっと」
しっかりと頭を固定されて、唇を重ねてくる。ただ触れるだけじゃ終らない。
ばたばたと手を動かしたりしてみるが体格の差は明らかで、どうしようもない。

「ずるいです〜」
「十分手間はかける。お前に痛みは感じさせない。避妊というものもできている」
「…適応しすぎです〜先生」

唇を奪われてる間に服も脱がされている。的確な愛撫はあっという間に理性を奪い取っていく。
「身も心も満たされるとはこんなことをいうのだな」
「ああ…もうだめえ…」
「私もお前の全てに溶かされる。声も、涙も、その体も…」
「熱いよ…せんせい…」

二人で重なると、もっともっと熱くなる。そして、苦しいくらい幸せになる。止まらないよ。
ああ、こうなりたかったんだね。私も先生も。だからあんなに苦しくても、哀しくても、上書きし続けたんだ。

「もう少しっ…お前の中に…」
「ああん…いっちゃう…」
「望美…共にいこう…」

ああ、二人で波に浚われていこう。何もかも白くはじけて見えなくなる処に。
二人だけの幸せな記憶を積み重ねていこう。
203幸せなため息:05/03/03 01:59:21 ID:9l9jBM6J
次の朝、料理を作る音で眼が覚めた。
「う……う……あそうか」
ようやく思い出した。何か夢をみておきて、そのまんま雪崩れ込んだ。もう夢の内容は覚えていない。
先生はあまりに上手い。友達に慣れないと痛いんだよと脅されたけど、数えるほどで痛いのは消えた。
何度もやりたいなんて恥ずかしくていえない。でも伝わってると思う。

「あまり何度もやられると痛いけど…これだけは仕方ないのかな」

幸せなため息をついて望美はベッドから起き上がった。
204名無しさん@ピンキー:05/03/03 02:00:01 ID:9l9jBM6J
以上で終りです。失礼しました。
205名無しさん@ピンキー:05/03/03 07:10:21 ID:wAxdYg3j
>204
激しくGJ!!!
幸せそうなリズ神子めちゃくちゃ良いです〜
…にしても先生、頼むからムード出てきた所で避妊は止めてくださいな。面白スギW
206名無しさん@ピンキー:05/03/03 15:22:20 ID:dfsPTmgO
>「十分手間はかける。お前に痛みは感じさせない。避妊というものもできている」
ワロタ
本当に適応しすぎだよ。
でも萌え。
207名無しさん@ピンキー:05/03/03 16:03:45 ID:urzYksWw
玄武が賢さを象徴しているのを思い出しますた <適応
208名無しさん@ピンキー:05/03/03 17:36:14 ID:uGgkeQ+4
おおお・・・リズ神子・・イイ!
209名無しさん@ピンキー:05/03/03 19:04:48 ID:nV2K4JAk
ED後は別として、リズは他の男キャラと比べて
何か禁欲的な雰囲気があって、Hまでの一線を越えるのが
難しい(理由づけするのが)と思うのは自分だけだろうか?
一回経験すると、次からは遠慮なく濃厚になってくれそうでは
あるんだけれど。
210名無しさん@ピンキー:05/03/03 22:16:30 ID:wAxdYg3j
多分、教師と生徒の恋愛めいたものがあるからではなかろうか?

身持ちも堅そうなだし、結婚するまで無しってのもあり得そう
ED後も手出ししそうに見えないんだよな…成人式迎えるまでとか最低でも卒業迎えるまでとかね

ここから妄想







16歳神子が龍神なり何らかの力で飛ばされて、19歳リズ(修行中)と出会う。
で、一緒の生活するようになり、よくあるパターンで風呂で神子の裸見たリズが我慢しきれずに…
なんてあったらいいなあって思っただけ
211名無しさん@ピンキー:05/03/03 22:57:22 ID:Ect6jjXs
>68氏はマジでMacご臨終なのだろうか
212名無しさん@ピンキー:05/03/03 23:44:10 ID:yviSoMcL
リズ先生は「エースを狙え!」の宗方コーチに似ている

・・・いけそうだ
213ハイツ:05/03/04 00:44:27 ID:tJ5UCxyb
ネ申がいっぱい降臨されてます〜。萌え〜。

神子総受け最終話できたので投稿します。
将臣×望美です。
214将臣×望美 やっと手にしたもの1:05/03/04 00:45:13 ID:tJ5UCxyb
夢も見ないほど深い眠りについた望美が、目を覚ましたのはもう辺りが
暗くなり始めたころだった。ふと、自分の手をしっかり握ったまま
将臣がうたた寝をしていることに気づく。
一緒に異世界に飛ばされた同い年の幼馴染は、時空のズレで三才も年上
になり望美の知らない大人びた表情で再会した。
少年から青年へと成長した将臣をみていると、なんだか気恥ずかしく
なっていく。そんなことを考えているうちに将臣が目を覚まし、望美の
瞳とぶつかった。将臣は我に返ったように、つないでいた手を離すと
望美に言った。
「腹へっただろ?飯取って来てやるよ。」
「将臣くん…。」
望美は将臣と離れたくなくて、名を呼んだが将臣は無視していってしまった。
「らしくないな…。」
「何がらしくないの?将臣。」
将臣が廊下で照れ隠しに呟いた言葉に返事が返ってきた。驚いて顔をあげると
白龍が嬉しそうに立っていた。白龍の神子である望美が倒れて寝込んでいるの
を知っているはずの白龍の態度に怪訝な顔をする将臣。
「神子の五行の力、すべて高まったよ。それも一気に…でもね、怨霊倒したり
 してないのに変だね。」
「なにが原因なんだ?」
いやな予感に白龍に問いかける将臣。白龍の言い方にも引っかかる…。
「よくわかんないけど、八葉の気を受けたって感じかな。」
この言葉で将臣にも望美の身に起こったことをやっと理解した。

数日後惟盛をやっとの思いで封印した望美は、これでまた将臣が仲間から
離れることに寂しさを感じていた。こんな自分を見られたくなくて、
はやく離れてほしいと思っていたはずなのに…。
「将臣くん…これでまたお別れだね。」
望美が淋しそうな笑顔でいうと、将臣は少し困ったような顔をして答えた。
「それはお前らが京を離れるとき…だな。」
215将臣×望美 やっと手にしたもの2:05/03/04 00:45:58 ID:tJ5UCxyb
その日の夜、梶原低に戻った望美たちは夕食後それぞれに寛いでいた。
部屋に戻ろうとした望美は、廊下で朔に出逢った。
「望美、将臣殿が残ってくれてよかったわね。」
「そうだね…。」
複雑な表情で返事を返す望美を、不思議そうにみつめる朔。問いかけようと
口を開こうとした時、将臣が割り込んできた。
「望美、少しいいか?」
「う、うん。ごめん、朔。」
ふたりきりで話したそうな素振りをみせる望美に気を使い、朔はその場を
後にする。望美は自分にあてがわれている部屋へ、将臣を招き入れると
向かいあわせに座った。こんなふうにこの部屋を訪れた男は何人目だろう…。
体をあわせたのは…。そう思うと、望美の瞳から涙が溢れた。
普段、気丈な幼馴染の弱気な姿におもわず抱きしめてしまった将臣。
抱きしめられて嬉しい反面、戸惑っている望美。
「…将臣くんも皆と一緒なの?」
「は…?」
望美の発した言葉の意味に気づいた将臣は、少し体を離して険しい表情で
望美の顔をのぞきこんだ。怒らせたと悟った望美は顔をそむけるが、
将臣の手で戻されてしまう。
「お前が最近おかしかったのは、やっぱりあいつらのせいだったんだな。
 無理やり…そういうことだろ?」
将臣から目をそらすことで返事をしてしまった望美から将臣は離れると、
戸へ向かって歩き出した。将臣が何をする気かわかった望美は、
将臣の前に立ちふさがる。
「どけっ!」
「いや!彼らだけが悪いんじゃないっ。私も…私も受け入れたのっ!」
そういって望美は顔を覆って崩れ落ちるように座り込んだ。
将臣は動揺しながらも望美の前に屈みこみ、背中に手を回して抱きしめた。
「…私…異世界に来る前の私には戻れない…みんな壊しちゃった…私のせいで。」
「…俺も前の自分には戻れねえよ。あの時お前の手を掴んでいればこんな
 ことにはならなかったのかもな。…守ってやれなくてごめんな…。」
216将臣×望美 やっと手にしたもの3:05/03/04 00:46:43 ID:tJ5UCxyb
将臣の言葉に驚いて望美は顔をあげると、将臣の瞳とぶつかった。
将臣が唇を塞ごうとした時、望美が問いかけた。
「こんな…私でいいの?」
「お前がいいんだよ。」
照れたように微笑むと将臣は望美の唇を塞いだ。軽くついばむように
口付けていたが、やがて深いものにかわり舌を絡めはじめる。
だんだん火照っていく望美の体から、衣服をはいでいく将臣。幼い頃一緒に
お風呂に入って以来、互いに裸を見せ合う…。なんだか気恥ずかしくなって、
将臣は望美の首筋に唇を這わせた。
わざと見えるところに花を咲かせ続ける将臣は、自分の行為によって鳴く
望美の姿に熱くなっていく。望美の柔らかな胸の頂にある突起は、
すでに硬く存在を主張していて将臣は突起を口に含むと舌で舐め転がした。
「あん…ぁ…。」
同時に指でもう片方の突起をこねると、望美はピクンと体を跳ねさせる。
将臣は望美の下着に手をかけると、スルリと取り去った。
望美の膝に手をおき、押し広げるともうすでに泉は濡れそぼってる。
将臣は泉へ唇を近づけると、入り口から蕾へとねっとりと舐めあげた。
「はぁ…ん…い…い。」
将臣は溢れ出す蜜を舌で絡めとると、泉に指を指し入れた。蕾を吸い上げながら、
抽出を繰り返すと望美の背中が魚のように跳ねる。
最奥を突かれるたびに、だんだんと広がる甘い痺れに望美は酔いしれていた。
「やっ…だめっ…あっ…あんっ。」
望美は身を捩じらせて、体を痙攣させる。荒い息遣いのなか、将臣は再び
望美に口付けを落とすと、歯列をなぞりじっくりと望美のなかを味わう。
ゆっくりと唇を離すと、望美は潤んだ瞳で将臣を見つめながら呟いた。
「お願い…将臣くん…。」
217将臣×望美 やっと手にしたもの4:05/03/04 00:48:02 ID:tJ5UCxyb
望美の願いに将臣は頷くと、泉に熱いたかまりをあてがう。
望美を気遣うようにゆっくりと腰を沈めていく。将臣は望美の体を
抱きしめると、腰を打ちつけ始める。
「はぁ…あ…あ…。」
眉根をよせて切なそうに喘ぐ望美をみていると、神聖なものを壊している
ような背徳感に将臣はますます気持ちを高ぶらせる。ぐちゃぐちゃと
望美と将臣の間から、いやらしい音がこぼれ出す。
望美の最奥を将臣が貫くたび、中心に甘い痺れが広がっていく。
「あぁ…ん…将…臣くん。」
「望美…。」
将臣の広い背中に手を回し、きつく抱きしめると望美は将臣のあたえて
くれる快感にのめりこんでいった。将臣は望美に口付けると、舌を激しく
絡めはじめた。激しく打ち付けるたび、望美の泉から蜜が溢れ出し
互いを味わうように絡み合う舌と舌。
「はぅ…あぁ…もう…だめぇ――。」
「っ…!」
ドクンと望美のなかに将臣の熱い欲望が注ぎ込まれる。繋がったまま
息を整え、お互いに顔を見合わせると同時に微笑んだ。
異世界に来なければ見つけられなかった大切な仲間…。いいこと
ばかりじゃなかった。けれど、元の世界にいたなら気づくことも
なかった本当の気持ち…。それを手にしたから、もうつらくない。

「あいつらにはきっちり落とし前つけさせてもらうから、安心しろよ。」
「え…?」
望美がみるみる青くなるのをみて、将臣は悪戯っぽく笑いながら言った。
「俺の女になったから、今度手ぇーだしたらわかってるよなって言う
 だけさ。」
「将臣くん…。」
望美は将臣に抱きつくと幸せをかみしめていた。幸せがこの手をすり
抜けていかないようにと願いながら…。

【完】
218ハイツ:05/03/04 00:49:31 ID:tJ5UCxyb
以上です。おつきあいありがとうございました。
また話が出来たら投稿します。
失礼しました。
219名無しさん@ピンキー:05/03/04 01:43:26 ID:ZSaT8wzW
>210
その場合、神子は京に飛ばされて34歳リズと出会った後?
それとも、現代からいきなり19リズのもとへ?
あー、何か書きたくなってきた。

ハイツ様、おつかれっ!
何か、甘さが感じられて良いですね。
220名無しさん@ピンキー:05/03/04 01:56:19 ID:KbB+au8d
>>209
ラブラブになったら最後、とことん神子にへばりつく。
それが地の玄武クオリティ。
>ハイツさん
ぐーっじょぉぉぉ…ぶ!!
しかし、南国行ったら、望美の五行がやたらと木属性に傾きそうだな。
221名無しさん@ピンキー:05/03/04 06:51:02 ID:Ex7ddQl6
>219
(以下長々と妄想)









もちろん出会う前ですよ〜時間としてはゲーム始まる一年前くらいで
んでリズ19は一目見て気付いて助けてもらったお礼するんだけど神子はもちろん知らない
で、リズはあの出来事の前の人なんだと察しそれ以上は何も言わない
ここがどこだかどうして飛ばされたかもわからず困っている神子にとりあえず宿をと一緒に住む…
暮らしてゆくうちにかつて憧れていたお姉ちゃんから、異性として見てしまうようになるリズ。

お風呂場でばったり出くわして色々なハプニングで押し倒してしまうリズ。
ずっと好きだったと告白しつつセクース
んでイタしてしばらく経ってからもとの世界には帰れるんだけど、
時期でもないのに飛んでしまった弊害か何かで記憶をすっぱり忘れてしまう。
再会してその事に気付き、最初は無口でもなかったのが余計な事は言うまいと無口になってゆく…


…もひとつ妄想を言えば、リズとED迎えた29歳あたりの神子が再び飛ばされ4歳リズの面倒見てくれていたりして
実は花絶ちも彼女から教わった…なんてな
222名無しさん@ピンキー:05/03/04 14:33:36 ID:dqJdKRCM
ハイツさんおつかれ〜。
幸せな結末で終わったんでよかった。
223名無しさん@ピンキー:05/03/04 15:49:23 ID:pyLUHLxR
>210
そのネタ読んだ事あるよ。
以前ここに来てたちゅん氏が書いていた。
お相手は19歳じゃなくて15歳だったがな。
帰ってきて34歳先生によるお仕置きがオチだった。w
224名無しさん@ピンキー:05/03/04 16:23:28 ID:5nGtFMuV
自演乙
225名無しさん@ピンキー:05/03/04 17:54:27 ID:Ex7ddQl6
>223
まままマジですか!?
ここではないですよね?
先生ネタに飢えてるんでここに投下されていたら絶対に忘れない…
226名無しさん@ピンキー:05/03/04 18:23:11 ID:vadJUBY/
>>225
前々スレじゃなかったかな<リズネタ
まあ保管庫行ってみなされ つ>>1
227名無しさん@ピンキー:05/03/04 19:42:20 ID:HiVvceGv
>226
223が言ってるのはここに投下されてないよ。
228名無しさん@ピンキー:05/03/04 20:09:56 ID:vadJUBY/
>227
そうだったか、スマソ
229名無しさん@ピンキー:05/03/04 21:37:05 ID:2IxK9PXv
うわぁ、気になる……。
ちゅん氏は個人サイトを作ってそこに置いてたのですか?<お仕置きオチ
どこで見られるのか、ヒント欲しいです。
230名無しさん@ピンキー:05/03/04 22:48:24 ID:Wb9rMC0z
とりあえずミヤコジ逝け
231名無しさん@ピンキー:05/03/04 23:48:11 ID:ir6O7dIw
自演乙
232名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:01:07 ID:cI8X9PoK
何か、妄想文だけでも楽しめるね。
あんまりやりすぎると嫌う人も出てくるだろうけど。

ちゅんさんといえば、前スレ続きが気になってる。
もう、ちゅん名義では投下されないんだろうな。
文句つける人もいたけど、やっぱり頻繁に投下
してくれる人は貴重じゃないか?
233名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:14:18 ID:PJcTZOIi
確かにな。
けど投下するかしないかは職人本人が決めるかどうかで、
周りがとやかく言うことではない。
234名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:16:57 ID:TYZdyuo+
>232
続きが気になってるって…
戻ってきたいと思えば自分から戻ってきてくれるだろうし、
それ以前にあんな流れになってもう来ませんと発言した以上
そういうレスつけるのは、自演扱いされてまた荒れる原因になって
本人に迷惑がかかるだけだからやめときなよ。
235名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:27:06 ID:bi+HQSdp
そうだね。
んでは、次の人どうぞ。
なんか、SSでも妄想話でもなんでも。
236名無しさん@ピンキー:05/03/05 14:57:09 ID:jclJU3Ft
すいません。
九郎×望美SS投下します。現代エンド後です。
237先生と弟子:05/03/05 15:00:14 ID:jclJU3Ft
起き上がると目の前は真っ暗だった。思わず隣をみる。自分よりたくましい肩がゆっくりと上下しているのを見て安心して息を吐く。

運命は変えられたんだから。私はこの人と一緒に還ってきた。長い髪を切って彼は私の恋人になった。応龍のおかげで両親公認の婚約者。

何もかも思い通りになったのに。記憶は残る。炎に消えたあなたも、処刑されたあなたも。
あのときの絶望感と無力感は忘れたいのに。

「また、あの夢を見たのか…」
九郎さんがおきて、こっちを向いた。琥珀色の眼が優しい。「起こしちゃったの?ごめんなさい」
くしゃと私の頭を撫でる。
「いいんだ。俺のせいなんだから。お前は相当無理してくれたんだろ。本当にすまなかったな…気づいてやれなくて」
「私が自分で決めた運命だから」

胸が痛くなる。伝説の神子と頼り切っていた。神子は源氏のために働いて当たり前。刀を振るい、怨霊を封印していくことがどれほど大変なことか。まして、刀をあれほど使えた理由を知ろうともしなかった。

「もっと俺たちのことを怒っても良かったんだぞ。いきなり故郷から知らないところに連れて行って、さあ神子として働けなんて無茶を言ったんだ」
「初めはそうだった。でも戦ううちに変わったよ。みんなを…九郎さんを助けたかった。そのためなら運命を変えてもいいと思った。だから今は力をもてたことに感謝してる」
「俺はお前に護られていたんだな…今ならわかる…鈍感で迷惑をかけたな」
238先生と弟子:05/03/05 15:02:58 ID:jclJU3Ft
抱きしめてキスをして。唇で足りなくなったら、次は頬に。首に。肩に。

「たくさん傷跡がついてるね…九郎さんの腕も、肩も」
「いちいち覚えてないな。練習のときの傷、徒党を組んで暴れたときの傷、数え上げたらきりがない」
「私のつけた傷も加えてくれる?」
「俺の背中に傷をつけられるのはお前だけだ。望美」

長い髪を翻らせてお前が踊る。突き上げるたびに、背中につめを立てて、名前を呼ぶ。
それだけで煽られて、動きが激しくなる。絶え間ない水音と嬌声。

「九郎さあん…いいよう…もっとっ」
「望美…もう少し…いけるか?」
「ああん…そんなにしたらだめえっ」

思い切り深く突いて、揺さぶりをかけると、望美の中がぐうっと狭くなった。
もうそろそろ限界だろうか。俺も望美も。
「ひっ…あああ…あーーーっ」

望美の声を合図に眠りの淵に落ちていく。無防備な眠りに。

聞きなれない同じ調子の音。時計を止めると大きく伸びをした。どのくらい剣に触っていないだろう。
剣を握ろうとした手を見つめて、九郎はふっと笑った。源氏の名に縛られない自分にまだなれない。

側で眠っている望美の髪を撫でる。
「また町に連れて行ってくれ。望美。もっとお前の生まれた世界のことが知りたいんだ。
京では俺もお前も弟子だったが、今度はお前が先生で俺が弟子だな。よろしく頼むぞ」
239名無しさん@ピンキー:05/03/05 15:04:15 ID:jclJU3Ft
以上で終りです。改行一箇所間違えました。すいません。
お目汚し失礼しました。
240名無しさん@ピンキー:05/03/05 15:12:33 ID:PJcTZOIi
んじゃ妄想というか野暮な話を一つ。











九郎ルート将臣戦のあと、弁慶が「この(平家の)船に乗っているのは女子供だけのようですね」みたいな事を言うが、
つまり南に落ち延びることができたのは(どのルートでも)、
女子供メインで若い男はもの凄く少ないんだろうか。
ハーレム状態か将臣、といつも思ってしまう。
望美を連れてったなら修羅場更に倍。



いや、あの時代一夫多妻が当たり前だし、
そもそも女子供ばかりだったら開拓だって大変だからそれどころじゃねぇだろ、ってのは解ってるんだが、つい……。
241名無しさん@ピンキー:05/03/05 15:17:14 ID:PJcTZOIi
リロせず投下に気づかなくてスマン。
GJ!
242名無しさん@ピンキー:05/03/07 09:19:05 ID:npKlQ/80
職人様お疲れどす GJ!
以前景時の陰陽術でいろんな可能性があると
話が出たが、リズ先生にも可能性があると
思わないか?
はるか1では鬼の秘薬を持ち出した設定があっただろ?
病気にあれだけ効くなら媚薬もできるかも?
ああいうのがリズ先生にも伝わってたら面白そうだ
あの性格ではめったに使いそうにないが
黒い先生も見てみたい気がする
243名無しさん@ビンキー:05/03/08 00:55:25 ID:90A7QsvX
流れぶった切って質問するぜ神子姫様方。
前スレであった『白龍バター犬ならぬバター龍』発言に思わず飲んでたコーヒー吹き出したんだが、白龍(小)でそのネタ使ったら犯罪かな?犯罪かな?(´・ω・`)
児ポ法引っかかるかなぁ・・・(;´Д`)わかんないと怖くて書けねぇや
244名無しさん@ピンキー:05/03/08 02:23:00 ID:Gyj69V5b
>>243
白龍はああ見えても子供じゃありません。
なぜなら龍だから。
よってなんの問題もないかと思われます。

いいんだよ、児ポ法なんて成立してないんだから気にしなくて。
ちゅーか白龍は(大)より(小)の方が激しく好きなので読みたいよそのネタ。
245名無しさん@ピンキー:05/03/08 09:56:25 ID:iDhHDKpx
大谷声で「神子、気持ちいい? もっと?」ですか?

ははははは犯罪的にカワエエ!
246名無しさん@ピンキー:05/03/08 10:29:54 ID:qm1sYuAK
「神子、どんどん溢れてくるよ、どうして?」
247名無しさん@ピンキー:05/03/08 12:34:56 ID:s74QcvPl
「私は神子の龍だよ。もっとどうして欲しいのか言の葉にして。」
248名無しさん@ピンキー:05/03/08 16:33:26 ID:pwbi8lj/
「神子、何も言ってくれないね……なら(お好きな八葉の名前を入れて下さい)がしていたようにしていい?」
249名無しさん@ピンキー:05/03/08 17:24:40 ID:pa7y+w+Z
ノゾキかよ!(*´Д`)ハァハァ
250ハイツ:05/03/08 22:07:36 ID:tZfEcUYX
読んでくださった神子さま方&お返事下さった神子さま方ありがとうございます。

また話書けたので、投稿します。
前スレで投稿済みの知盛×望美の続きです。
譲も出てきますが、譲不憫萌えの私にかかるとこんな扱いです…。
251知盛×望美 待ちわびる心1:05/03/08 22:08:29 ID:tZfEcUYX
平家が西へ逃げたことにより源氏が勝利し、表向き平和になった異世界で
相変わらず望美は梶原低にお世話になっていた。
応龍も復活し神子としての束縛も解けて、元の世界に帰れたはずなのに
京に留まる理由は唯ひとつ…。海辺の小屋で過ごした一夜のあと、知盛
の行方が分からなくなったからだった。
あれは自分の願望が幻になって現れた…ただの夢?それにしては、知盛の
温もりをいまだに体は覚えてる。
望美はあてがわれた部屋から庭を眺めてそんなことを考えていた。
ふと庭の隅では景時が洗濯物を干しながら鼻歌を歌っているし、朔は新しく
生じた小さな黒龍と遊んでいる。皆が幸せを噛み締めてるのに。
「先輩、朝食の用意が出来ましたよ。」
「うん、すぐ行くよ。」
気を使って庭の方から譲は声をかけてきた。こんな調子で譲にも心配を
かけさせ、結果的にこの京に留まらせてしまった…。

「譲くん、今日もあの場所までついてきてほしいの。」
「…それで先輩の気がすむなら、いいですよ。」
朝食が終わったあと、望美はこっそりと譲に護衛を頼んでいた。一度、
護衛もつけずに梶原邸を抜け出したことがあり、この時ばかりは景時にも
朔にもこっぴどく叱られた経験から譲に頼むことにしたのだった。
「望美、気をつけてね。…それとみつかるといいわね。」
「朔、ありがとう…。」
望美がそう答えると、譲は寂しそうに微笑んだ。
朔が黒龍を抱っこして、手を振って見送ってくれている。景時は複雑な
表情を顔に浮かべてふたりを送り出した。馬にのったふたりの背中が
遠ざかっていくのを見送ると景時が口を開いた。
「譲くんも気の毒にね…。」
252知盛×望美 待ちわびる心2:05/03/08 22:09:29 ID:tZfEcUYX
この世界に車などの交通機関がないことを、望美はこれほど恨んだこと
はない。元の世界なら楽につける距離でも、馬の足ではたかがしれている。
動物なので休ませなければならないし、のっている人間の方もくたびれて
くる。馬をつなぎ、休憩にはいると望美は譲のそばに座った。
「譲くんには迷惑かけっぱなしだね。本当にごめんね…。」
「…先輩、いつまでこんなこと続けるつもりですか?あの場所に何度足を
 運んでも、結果はいつも同じなのに…。」
譲が暗い瞳で望美に語りかける。望美は立ち上がり、譲に背を向けると
言葉を続けた。
「…ごめん…。譲くんに対して残酷なことしてるって分かってるのにっ。
 でも、もしかしたらって思ってしまうの。」
譲はそんな望美の様子にため息をついた。昔から、変なところで頑固だった
望美に説得は通用しないと自らを諭すように。
譲は馬の手綱を握ると、望美に言った。
「先輩、急ぎましょう。」
「うんっ。」
譲は望美が自分の背に捕まるのを確認すると、急いで馬を走らせた。

海辺の小屋に着いたのは、もう随分と日が暮れてからのことだった。譲は
いつものように少し離れたところに馬をつなぐと、望美を見送る。
いつもと変わらぬ潮騒の音だけが、望美の耳に響く。何度この場所に来ては、
肩を落として帰ったのだろう…。
望美は海辺の小屋の戸を開くと、誰もいないことにまた落胆する。
何度もきては、囲炉裏に炭をいれて火が消えていくのを眺める…それがこの
場所を訪れたときの望美の行動だった。
今日もまた望美は囲炉裏に座り込むと、パチパチと炭が燃えるのを眺めている。
すると、遠くで何かが倒れるような音が望美の耳に届いた。
「譲くんっ!」
望美は窓を開け、譲の姿を確認しようと身を乗り出し叫んでいた。
同時に、望美の背後の戸が勢い良く開くと何者かがなかに駆け込んできた。
253知盛×望美 待ちわびる心3:05/03/08 22:10:22 ID:tZfEcUYX
物音に驚いて振り向いた望美は、入ってきた男にいきなり肩を掴まれて床に
押し倒される。必死にもがく望美の膝を足で割り、望美の着物の袷に手をかける。
「へへっ、いい女じゃねぇか。あんな坊主ひとりの護衛じゃ…こうなるぜ。」
「いやぁっ!」
望美の白い肩があらわになり素肌が男に触れられそうになってもう駄目だと
思った時、いきなり男の体が遠ざかっていくのを感じた。
怖くて何がなんだか分からなくて、ひたすら目を閉じて自らの肩をだき震える
望美。荒々しく戸が開く音と、争うような音…。辺りが静寂に包まれると、
望美は恐る恐る目を開ける。
ギッと再び戸が軋む音が望美の耳に届いた。望美は戸のほうに顔を向けると
そこには銀髪で長身の青年が立っていた。
「知…盛…。」
「…あの坊やなら安全なところに寝かせておいたぜ。」
望美の前に立っているのは、間違いなく知盛だった。源氏と戦っていた時の
鎧ははずされ、ただの武士が身につけるような衣装だった。
「お前も…あきらめの悪い女だな…。」
あんなに待ち焦がれていた再会のはずなのに、望美の危機に都合よく現れた
知盛に望美は疑問を抱いていた。しかし、今の知盛の言葉で疑問は解けた。
「ずっと、後をつけてたの?私が…私が何度もここに足を運んでるのをみて
 笑ってたの?」
溢れ出す感情を押さえきれずに口をしてしまった言葉。望美はばつが悪そうに
知盛から目をそらした。
戦乱の時代に幾度か剣を交わしただけの知盛…海に飛び込み、この小屋で
ただ一度体をあわせただけだが、そんな男じゃないことだけは分かる…。
気がつくと、望美のうえに暗い影が落ちていた。いつのまにか、望美のそばまで
来ていた知盛は自称気味に笑うと望美を抱きしめた。
「…源氏のやつらが話しているのを聞いた…。…早く…早く元の世界に帰れと
 そればかり思っていた…。」
「どうして…?」
254知盛×望美 待ちわびる心4:05/03/08 22:12:20 ID:tZfEcUYX
他に探すところがなくて、ここに足を運びことしか出来なかった望美に対して
知盛の言葉が冷たく響いた気がした。
「そうすれば、俺も…あきらめられたからな…。」
「知盛…。」
知盛の本音が聞けたことで、望美の心にやっと再会の喜びが感じられた。
望美は少し体を離すと、知盛の顔を見上げた。知盛も望美の顔をのぞきこむように
顔を近づけるとそのまま唇を塞いだ。夢じゃない…温もりが望美の唇に伝わる。
歯列をなぞり舌を絡めはじめると、望美の体の力が抜けて立っていられなく
なってくる。知盛は望美の背中に腕を回すと、望美を気遣うようにゆっくりと
床に体を横たえた。望美の着物の袷を左右に押し広げると、綺麗な素肌が空気に
晒される。知盛は望美の首筋に、唇をおとすときつく吸い上げた。
「んっ…。」
切なそうに眉根をよせて、可愛らしい声をあげる望美の反応を楽しむかのように
知盛は唇の端をあげる。柔らかい肌に花を咲かせ続ける知盛。
だんだんと、知盛の唇が望美のふくよかな胸までおりてくる。もうすでに硬く
存在を主張している胸の頂にある突起を、口に含むとねっとりと舌で舐め転がす。
「やぁ…あぁ…。」
同時に片方の胸の突起を指でこねあげると、望美の体に熱がこもってくる。
知盛は望美の着物の帯を解き下着を取り去ると、膝の裏に手を置いて足を一気に
押し広げた。望美の泉はすでに蜜が溢れ出し、いやらしく光っていた。
「敏感…だな…。」
そう知盛は呟くと望美の泉に唇を近づけて、舌で上下に舐めあげた。
「あぁっ…あ―。」
知盛の唇が蕾に移動し、軽く吸い上げると望美が身を捩って声をあげる。
泉に指を突き立てて抽出を繰り返すと、望美のなかに甘い疼きが灯りだす。
初めて経験したときよりも、大きな刺激が望美を限界へと導き始める。
「やぁ…やだ…だめっ…あぁ…あんっ。」
望美が激しく身を捩り、ビクっと足をしならせた。そんな望美の様子に知盛は
満足げに笑うと、泉に熱いたかまりをあてがいゆっくりと腰を沈めていった。
255知盛×望美 待ちわびる心5:05/03/08 22:13:09 ID:tZfEcUYX
望美はますます眉根をよせて、知盛にされるがままに身をまかせていた。
腰を打ち付けられるたび望美の泉から溢れ出す蜜が絡まり、小さな小屋に
水音が響く。最奥をせめられる度、だんだんと先程よりも大きな甘い疼きが
望美のなかに灯り始める。知盛は望美のプクリとおきあがった蕾を、同時に
指でこねあげた。電流が走ったような感覚が望美の体を駆け抜ける。
「ひゃっ…そんなとこ…あぁんっ…。」
「ふっ…いい表情だぜ…。」
知盛は背を壁に預けると、望美を抱き起こし自分の上に座らせた。望美の
細い腰に、知盛は手をかけると上下に揺らし始める。
「あっ。」
先程とは違うところがせめられて、望美の背中は魚のようにはねる。
自然に望美も腰を揺らし始めると、知盛は唇の端に笑みを浮かべてさらに
強く突き上げる。望美のなかの締め付けがさらにきつくなって、ふたりに
限界が近づく。互いの背中に腕を回すと、知盛は望美の首筋に唇を落とす。
「あんっ…もう…だめっ…あぁ―!」
「望…美っ!」
ドクンと望美のなかに、知盛の熱い欲望がすべて注ぎこまれる。望美は
ぼんやりと顔をあげると、知盛の顔をみつめた。
ふたりは余韻を楽しむかのように、再び口付けを交わした。

知盛と望美は身支度を整えると、お互い無言でそばに座っていた。京へ
戻らなければならない…望美は頭では分かっていたが、今知盛のもとを
去ると二度と逢えなくなる気がして怖かった。
知盛に問いかけようとした時、遠くで譲の声が聞こえたような気がした。
「行け…俺は…もう逃げも隠れもしない…覚悟ができたら…
 ここへ…来い…。」
知盛の言葉に希望を抱き、望美は一度だけ振り返ると笑顔をみせて小屋を後に
した。ひとり残された知盛は、さっきまで望美に触れていた手をじっとみつめて
いた。名残を惜しむかのように。
256ハイツ:05/03/08 22:15:59 ID:tZfEcUYX
以上です。譲、ごめんよ…。
あともうちょっと続きます。
失礼しました。
257名無しさん@ピンキー:05/03/09 06:03:56 ID:8V+lrBI9
GJ!チモリンエロイよチモリん。

(´・ω・`)・・・あと、梶原低、ではなく、邸、にしてもらえると萌度up

>>248
そのセリフ、置声でも大谷声でも、脳髄にキますなあ。
258ハイツ:05/03/09 17:25:57 ID:tJSAAabL
>>257さん
返事ありがとうございます。
誤字気づきませんでした〜。ご指摘ありがとう。
タイプミスやら誤字やら…以後気をつけます。
259揚羽:05/03/10 00:43:16 ID:2NufFyqB
九郎×望美で現代ED後話投下させてください。
260揚羽:05/03/10 00:57:44 ID:2NufFyqB
暗い部屋に響くのは不気味な機械音と悩ましげなあえぎ声。
春日望美は男根に似た機械を己の秘処に抜きさしを繰り返す。
「あ…九…郎さんっ…」
まるでそこに愛しい人がいるかのように名前をよび望美はさらなる快楽を求めた。
九郎と結ばれてから一月。
最初は毎日のように求められていたのにこの一週間、九郎は口付けさえもしてくれなかった。
だからといって自ら求める事も出来ず彼が求めない理由も聞くことも出来ない。
窮地の策として望美はこの冷たい機械に快楽をもとめるようになった。
261揚羽:05/03/10 01:08:22 ID:2NufFyqB
己を攻める波に意識を朦朧とさせながらちらりと時計を見やる。
今は夕方の四時…九郎が帰ってくるのは五時だから、この浅ましい行為がばれることもない。
そう考えて望美は更に水音激しく挿入を始めた。
やがて排尿感にも似た感覚に襲われ、身をふるわせて…
そう思い一時その波に身を任せようとしたとたん、部屋は明るい光に満たされた。
そして部屋に響いたのは驚愕の声―
262揚羽:05/03/10 01:09:35 ID:2NufFyqB
とりあえず今日はここまでにしますね。
携帯からの投下のため不備があったらごめんなさい。
263揚羽:05/03/10 22:32:23 ID:2NufFyqB
「…望美…?」
「…っ…九郎さ…」
扉から射す光が逆光となって九郎の顔は見えない。
それでも彼の驚きを感じとり望美は今までにないくらいに頬を赤らめる。
「…あ、あの…これは…」
それでも下部をさらけだし疑似男根を秘処にくわえこむ姿を如何に言い訳できるのだろう。
言葉につまる望美に九郎は無言で歩み寄った。
また続きます。遅筆でごめんなさい。
264名無しさん@ピンキー:05/03/10 23:05:05 ID:1+VUwpDE
携帯でもいいからsageてくれないかな〜


と兄上口調で言ってみるテスト
265名無しさん@ピンキー:05/03/10 23:23:10 ID:tlRwBIan
携帯でちまちまうつのは大変だろうが、ガンガレ!
続き待ってるよ。
そんでメル欄に半角でsageと入れればなおよろし
266名無しさん@ピンキー:05/03/10 23:53:57 ID:MYXXHMz5
最近見ないが光宙さんの続きをまだ待ってます、と言ってみるテスト。

>揚羽
sageることと、メールにでもまとめて打ち込んでおいてコピペして、
ある程度行数まとめてから投下することをおすすめしてみる。
こういうシチュなかったから期待してるよ、ガンガレ。
267名無しさん@ピンキー:05/03/11 00:41:39 ID:qsp2d8AT
ついでに、コメントと本文は分けてくれ。
萎えるから。
268名無しさん@ピンキー:05/03/11 10:11:30 ID:Imx9sxKW
皆さん御指摘ありがとうございます。
パソコンが壊れているためコピペは厳しいのですが出来るだけ投下していこうと思います。sageやコメント気を付けますね。
では続き投下します。
269揚羽:05/03/11 10:35:48 ID:Imx9sxKW
無意識にあとずさる望美の手を掴み九郎はその細い体を抱きすくめる。
「…何をしてたんだ?」
怒りを含む声に望美はピクリと体を震わせた。
「……」
言葉に詰まる彼女の秘処を九郎はツツッとなぞる。
「あ…やだっ…」
か細い拒絶の言葉に九郎は眉をひきつらせて指を突起へと運ぶ。ただでさえ今までほてっていた体は大きな快感を感じた。
「…あっ…九…郎さ」
270揚羽:05/03/11 10:36:55 ID:Imx9sxKW
またまた続きます。ごめんなさい!
271名無しさん@ピンキー:05/03/11 10:43:23 ID:tSIUlSEV
携帯でもメール機能で下書きしてコピペは可能だと思うよ…
272名無しさん@ピンキー:05/03/11 11:02:16 ID:ipnLHPx1
携帯ウザイ

PCが壊れているなら無理をしてまで投下しなくていいよ
273名無しさん@ピンキー:05/03/11 11:15:09 ID:jOvPpLRg
揚羽たん
スレの雰囲気嫁るようになるのを春休みの学習目標にしようぜ
274揚羽:05/03/11 15:36:24 ID:Imx9sxKW
なんだか顰蹙をかってしまったようで、申し訳ありません。
なんだか続けていくのも皆さまに御迷惑をおかけする形になってしまいそうなので、おいとましますね。ただ申し訳ないと言うしかないのですが…本当にごめんなさい。
275名無しさん@ピンキー:05/03/11 17:06:51 ID:jOvPpLRg
ご迷惑とかそんなんじゃないよ〜
ただ、ある程度まとめて投下してくれたらいいなと思っただけだよごめん行かないで
276名無しさん@ピンキー:05/03/11 21:09:59 ID:d95tn7N3
>>274
誘い受けはやめといた方がいいよ。
去るんなら黙って去る。
続けるなら煽りはスルーで投下。
余計な言葉増やすと後味悪くなる、お互い。
277名無しさん@ピンキー:05/03/12 08:51:49 ID:pqfASpyS
PC直ったら続き投下キボン。
あいさつだのなんだのはほどほどにして、淡々とSS部分だけをかきこんでね。
話自体は面白いから期待してるよ。
278名無しさん@ピンキー:05/03/12 12:15:21 ID:QqJ83DF1
まあコミュニケーションが楽しいって気持ちはわかるけどね┐(´ー`)┌
あくまでもここは2ちゃんなわけだ
コテの馴れ合いウザーなやつも多く存在することを忘れてはならない
279名無しさん@ピンキー:05/03/12 15:06:56 ID:uL8z0aDm
しかし、話を投下してくれる人は、閲覧人の萌え製造マシーンではない。
ちゃんと中の人がいるということを念頭に置いておくべきだろう。
過度の誘い受けも馴れ合うもウザーだが、
人として最低限の礼儀だけは弁えないといかんと思うよ。
280名無しさん@ピンキー:05/03/12 17:04:57 ID:oXARzVjR
荒らしとか厨はもうそれはしょうがないと思う。
どこのスレにでも現れるもんだし。
281名無しさん@ピンキー:05/03/12 18:16:30 ID:W7PGdcoI
>279
書く方は、投下したいから投下して、したくないならしない。
読む方は、萌えたらレスして、萌えなかったらレスしない。

それだけだろうに礼儀とか持ち出されるとむず痒い。
282名無しさん@ピンキー:05/03/12 18:31:57 ID:49RTLNei
それが礼儀というものだ<したかったらする、したくなかったらしない。

礼儀を弁えない云々は厨や嵐のお話
283名無しさん@ピンキー:05/03/12 23:51:05 ID:RMigeMMX
ここだけに限らず、傷つくのが(この言い方で合ってるかどうか分からないけど)
嫌だったら 書き込まなければいい。

人の好みや意見はいろいろだから、その辺割り切った方が楽だと思う。
そりゃあ誉められれば嬉しいけどね。

284名無しさん@ピンキー:05/03/13 00:01:39 ID:beiF+2TQ
微妙に論点がズレているような気もするがほぼ同意。
285名無しさん@ピンキー:05/03/13 00:14:03 ID:pFL370b+
>283
禿同。
傷つきました、とか聞くと同人板の厨スレを思い出す。
286名無しさん@ピンキー:05/03/13 12:49:48 ID:zDwV912V
2ちゃんは元々そういう場ですが <傷つくうんぬん

匿名ゆえの忌憚ない感想が聞けるだけに
ヘタレでは到底投下できない場だと思ってたよ。
投下する人って勇気あるなーと。
287名無しさん@ピンキー:05/03/13 15:06:40 ID:ZolhxBAk
傷つくとかって今の流れと関係なくないか?
誘い受けウザ、とか、細切れ投下はヤメレとかならわかるけど。
288名無しさん@ピンキー:05/03/13 15:10:02 ID:Hmy/R9gz
逆に、ヘタレでもどうせ誰だか分からないんだから
一度限りの書き逃げも可能だwサイト作るより気軽
サイト餅で自信のある人だったら、こんなとこに投下しないで
自サイトでうぷするんじゃないの?
289名無しさん@ピンキー:05/03/13 15:43:16 ID:beiF+2TQ
>274は傷ついたなんて一言も書いてないわけだが……
290名無しさん@ピンキー:05/03/14 00:16:17 ID:s8P7D1Au
とりあえず、萌えがあればそれで良し!!

とまとめてみる。
291名無しさん@ピンキー:05/03/14 00:52:08 ID:9SL+Ui8u
うむ。
292名無しさん@ピンキー:05/03/15 16:52:36 ID:IWSpen/S
とりあえず次の人ドゾ〜
293名無しさん@ピンキー:05/03/16 00:35:58 ID:5/nWgYVx
ところで、最近めっきり覗いていなかったのだが、職人・IM7Eib3U8M氏は
どこにいってしまわれたのか…。
今一番続きが気になっている話なので、早く投下キボン。
294名無しさん@ピンキー:05/03/16 01:05:17 ID:5/nWgYVx
連投すんません。
亀話題ですが、上にある黒景時って、どんくらい黒いですか?
当方景時最萌で、景時関係は幸せなのしか今のところ読む気がしないです。
弁慶や譲の無理やりエチーは平気なんですけれどorz
みなさんGJ言っているので、ちょっと気になっていたり。
教えてチャンでスマソ。
295名無しさん@ピンキー:05/03/16 01:30:53 ID:PeyTbk58
>294
幸せかといわれると、幸せではない。
どっちも身体の自由を奪っての無理矢理系だし。
296名無しさん@ピンキー:05/03/16 04:48:14 ID:GuXgtzxp
>294
読みかけて嫌ならやめりゃいいじゃん
297 ◆IM7Eib3U8M :05/03/16 23:45:13 ID:K2tqs/II
>293
すみません、なかなか纏まらないだけです……。
298名無しさん@ピンキー:05/03/16 23:48:10 ID:GuXgtzxp
>297
気長に待ってるよ〜
299名無しさん@ピンキー:05/03/18 00:50:46 ID:6XoVnhZG
>>297
ガンガレ! (・∀・)
298と同様、気長にまってるよ〜〜
300名無しさん@ピンキー:05/03/19 06:57:20 ID:uPqb4wJH
三連休、投下あるといいなぁ。
301ハイツ:05/03/19 18:31:26 ID:460W+zFy
251の続きの話が出来ましたので、投稿します。

知盛×望美←将臣です。
将臣が無理やり…という場面もありますので
苦手なかたはスルーでお願いします。
少し長めの話です。
よろしかったらどうぞ。
302知盛×望美←将臣 南の島には1:05/03/19 18:38:59 ID:460W+zFy
知盛とやっと再会できた望美は、心配をかけた景時や朔に報告するため
京の梶原邸に戻ることにした。護衛のため一緒にいた譲は、望美の様子
から再会できたことに気づいていた。譲にも望美への想いを断ち切る
ときが来たようだった。
数日後、望美は梶原邸であてがわれていた部屋をきれいに掃除していた。
今までの恩を返すように丁寧に床をみがく。望美は、掃除をし終えると
感慨深く部屋を見渡していた。
「先輩…、明日発つんですね。」
「うん、今まで本当にありがとう…譲くんがいてくれて良かった。」
困ったように照れながら微笑む譲に、望美は本当の幸せを掴んでほしい
と心から思っていた。
「俺も明日、神泉苑から元の世界に帰ります。兄さんの行方が気にかかるけれど…。」
「…そうだね…でも、将臣くんのことだから。譲くんあの…私の両親に会ったら…。」
「元気だと、伝えますね。」
望美と譲のお別れの宴が終わって皆が眠りについた頃、望美はひとり寝付けずにいた。
新たな人生の始まりに不安と期待が入り混じり、頭が冴えてくる。なんだかやっと自分
の幸せについて考えられる…。最初にこの世界に来た時は、白龍の力を強めて元の
世界に帰る事が目的だったのに…。いつのまにか心配してるはずの家族よりも、
心惹かれた相手との幸せを優先していた。なんて親不幸なんだろう…そんなことを
考えながら望美は眠りに落ちていった.

京を発つ日、望美は梶原邸の表玄関でお世話になったこの屋敷に心のなかで礼を
いっていた。海辺の小屋まで護衛してもらう景時の部下を待っていると、朔がちいさい
黒龍を抱きながら話しかけてくた。
「望美、元気でね…幸せになるのよ。」
「うん…必ず会いにくるよ。」
互いに瞳を潤ませながら手を取り合っていると、屋敷の人たちに混じって景時と譲が
見送りにやってきた。
「望美ちゃん…、俺たち君には本当に感謝してるんだよ…絶対に忘れないから。」
「兄上、もう二度と望美に会えないわけじゃないんですよ。」
譲はなにも言わずにただ黙って微笑んでいた。望美は馬にまたがり、景時の部下の
背に捕まると皆に笑顔を向けて去っていった。見えなくなるまで振り返りながら。
303知盛×望美←将臣 南の島には2:05/03/19 18:42:46 ID:460W+zFy
海辺の小屋に到着したのは、もう日が暮れてからだった。小屋の窓には灯りが
点いていて、そばには馬がつながれている。確かに生活の匂いがする。望美は
小屋の近くまで送ってもらうと、景時の部下が去っていくのを見届けた。
以前と変わらぬ潮騒の音…。初めてここへ来たのは、随分まえのことのように
思える。知盛を助けるつもりが逆に助けられてここで一夜を共にして、そして
ようやく再会して…。よく考えると、互いを知る前に体を重ねていたようだ。
戦乱のなか刀を合わせたのも数えるほどで、会話なんてないに等しい。
なんだか望美はすごく大胆なことをしてしまったんではないかと、今更思えて
顔が赤くなってくる。小屋の戸を開けるのも、緊張で手が震えてくる。なんとか
平常心を保って戸を開けると、のんびりと知盛が床に座ってお酒を飲んでいる
ところだった。
「よう…。」
「ひ、久しぶりだね。」
緊張で声がうわずってしまった望美は、真っ赤になりながらも知盛と向かい
あって座る。ふたりで生活するためにここへ来たはずの望美は、知盛の顔も
まともにみれずにただ座っている。そんな望美の様子を、知盛は楽しそうに
眺めていた。少し緊張も解けてくると、以前と小屋の様子が変わっている
ように思える。
「あれ?小屋の隙間が塞がれてるよ…。もしかして、知盛が…。」
「ああ…。」
こんな生活感溢れる知盛を望美は想像できなかった。小屋を修理する姿
なんて想像できなくて、思わず望美は声をあげて笑ってしまった。
知盛は少し怪訝な顔で望美を見ると、小さく笑ってから言った。
「失礼な奴だな…。」
「あはは、笑ってごめんね。」
謝りながらも笑いを止められずにいる望美のそばまで来た知盛は、望美の
長い髪をかけながら顔を近づけて耳たぶを舐めあげた。
「やぁ…ん。」
切なそうに眉根をよせて、声をあげる望美の顔をのぞきこむと知盛は唐突に
言った。
「将臣に会いたくないか…。」
304知盛×望美←将臣 南の島には3:05/03/19 18:45:16 ID:460W+zFy
知盛の話によると最後の戦いで望美たちを足止めしてる間に、将臣は平家
のものたちと南方の島に逃げ延びる計画を立てていたそうだ。
あの時源氏はまんまとその作戦に踊らされて、取り逃がしたから将臣率いる
平家の生き残りは南の島のどこかにいるはずだと知盛は話してくれた。
もちろん幼馴染に会いたい望美は、船を貸してもらうため熊野別当である
ヒノエに頼みにいったりで慌しく時は過ぎていった。
船のうえで望美は、知盛の顔をみたヒノエは驚いていたななどと考えていると、
遠くに島がみえてきた。最後のひとつ…。ここにもいないとなると、もう
消息はつかめない。不安と期待が入り混じった気持ちのなか、望美は上陸の
準備をしている船員の様子を遠巻きに眺める島民の先頭にたつ人物に気づく。
「将臣がいるぜ…。」
知盛は将臣の姿を確認すると、望美を残してさっさと船をおりてしまった。
上陸の準備が整うと、急いで将臣のもとに向かった望美。
将臣は知盛と楽しそうに語らっていたが、望美の姿をみると目を見開いて
驚いていた。知盛と望美を交互にみて呟いた。
「お前っ、帰ったんじゃないのかよ?なんで、お前ら…。」
「いろいろあって…ね。それより将臣くん、私も言いたいことあるんだけど!」
知盛は、幼馴染であるふたりのやり取りをただ呆れ顔で眺めていた。

その夜、ささやかだが知盛と望美の歓迎の宴が開かれた。望美は船旅の
疲れと少しの疎外感から、先に部屋にて休むことにした。望美が出て行くのを
見計らって、将臣は知盛に尋ねた。
「お前は…生き残る側…を選択したわけだ。」
「どうだろうな…俺はあの女に助けられたようなもんさ…。後から海に飛び込んで
 こなかったら、こうして生きてお前と会うこともなかったからな。」
将臣は知盛の望美に感謝しているような口ぶりに、複雑な思いを抱いていた。
自分の知っている知盛は、生か死かぎりぎりのところでしか喜びを見出せない…
そんな男だったはずだ。知盛を変えたのは…。
305ハイツ:05/03/19 18:50:21 ID:460W+zFy
すみません。改行長すぎるらしいので、整えてから
投稿します。今日中には全部投稿しますので。
306知盛×望美←将臣 南の島には4:05/03/19 19:36:39 ID:otUUkj41
そんな会話が交わされているとは知らずに、望美は早めに床についていた。
なんだか目が冴えてしまって眠れずにいた望美の耳に、誰かの足音が近づいて
くるのが聞こえた。部屋の戸を開けて廊下をのぞきこむと、知盛が機嫌よく
望美に向かって歩いてきた。強引に望美の部屋に入り、後ろ手に戸を閉めると
知盛は望美の両腕をつかんだ。
「と、知盛…酔っ払ってるの?」
「………。」
そのまま、望美を押し倒すと知盛は首筋に唇をつけ吸い上げた。
「きゃっ…だ、だめだよっ!」
「…いい…だろう…?」
ここには客として来ているのにそんなことはできないと考えて、望美は体を
よじって抵抗した。しかし、知盛は望美の頭上で両腕を拘束する。
知盛はもう片方の手で望美の寝巻きの上から、ふくよかな胸を乱暴に弄った。
手の中で望美の胸の突起がみるみる硬くなっていくのを感じる。
「あぁっ。」
「お前も感じてるんじゃないか…。」
望美の寝巻きの間に手を入れて下着を脱がせた知盛は、望美の膝を足で割り
その間に体を滑り込ませた。望美の太ももから手を這わせて、泉に指を突き
立てる。いきなりのことにピクッと体を震わせる望美。
「んっ…やぁ…ああ。」
もうすでに望美の泉からは蜜があふれ出していた。知盛の指が抽出される
たびにくちゃくちゃという水音が望美の耳に届く。
知盛は望美の寝巻きの袷を肌蹴させると胸の突起を吸い上げ、もう片方の胸の
突起を指でこねはじめる。望美の最奥にいつもよりも大きな疼きが灯りはじめた。
いつもより乱暴な知盛の愛撫にだんだんと追い詰められる望美。
「ひゃっ…あぁん…もぅ…だめぇ。」
大きく体を捩って達した望美の泉から知盛は指を引き抜くと、今度は自身の
熱いたかまりを泉にあてがい一気に貫いた。
307知盛×望美←将臣 南の島には5:05/03/19 19:37:45 ID:otUUkj41
同じ時刻、知盛が部屋を出た後もひとり酒を飲んでいた将臣はフラフラした
足取りで自室にむかうため廊下を歩いていた。暗い廊下を少し歩くと、望美に
割り当てた部屋の戸の隙間から光がもれているのに気づいた将臣。
灯りを消し忘れたのだろうと、将臣は部屋のなかを覗き込んで絶句した。
蝋燭の灯が揺らめくなかで、知盛が望美に覆いかぶさって激しく腰を打ちつけ
そのたびに望美の背が魚のようにしなる。幼い頃からずっと一緒だった望美が、
乱世で将臣とともに仲間として戦った知盛に貫かれ喘いでいる。
知盛と望美の痴態に将臣の酔いはすっかり醒めてしまって、金縛りのように
その場に立ちすくんでいた。
―ふたり揃ってこの島に来たときに、分かっていたはずだった―
あの病的なほど戦だけに執着していた知盛を、落ち延びて生きるのは退屈だと
言い切っていた知盛を現世に留めたのは望美しかいない。
「ああ―――っ。」
限界が近づいた望美の喘ぎ声に将臣はハッと我に返った。そして小さく頭を
ふると自室へ向かって足を速めた。灯りも点さず、真っ暗な部屋の真ん中に
将臣は座るとひとり呟いた。
「なんで…、よりによってあの男なんだよ!」

次の日、知盛は昨日ゆっくり話せなかった尼御前と安徳帝のところへ出かけて
いったので将臣はやっと望美とふたりで話す時間を手に入れた。
小さな島を案内すると、望美は目を輝かせて喜んでいた。こうして、ふたりで
いると元の世界に戻ったようだった。
砂浜までやってくると、望美は履物を脱いで海の中に足を浸ける。邪魔になった
のか、着物の裾を捲り上げて一箇所にしばりながら…。
「将臣くん!気持ちいいよ〜。」
望美は両手で海水をすくって、将臣にかけはじめる。望美の白い肢体に目を
奪われていた将臣は、避けそこねて思いっきり水をかぶってしまった。
「あ〜あ、濡れたついでだ。あの島まで競争しないか?」
将臣は、近くに見える小さな島を指差しながら言った。
308知盛×望美←将臣 南の島には6:05/03/19 19:40:04 ID:otUUkj41
「いいよ!負けないからね。」
負けず嫌いな望美は、将臣の挑発にまんまと乗ってきた。後先考えず、着物の
まま泳ぎはじめた望美の後を将臣は追いかける。子供のように無邪気に振舞う
望美に、昨日のことは悪い夢じゃないかと思えてくる。しかし、望美の首筋に
赤い花がついているのが見えて将臣は現実を突きつけられる。
「一等賞っ!やったね。」
望美は笑顔で将臣の方を向こうとした時、いきなり後ろから抱きしめられる。
「望美…。」
突然のことに固まってしまっている望美の首筋に唇を這わせ始める将臣。
その感触に身を震わせて、将臣を振り払おうと前を向いた望美。将臣は強引に
望美の肩を掴んで浜辺へ押し倒すと、濡れた着物を一気に剥いだ。
「お願い、やめて!」
「そういわれて…素直にやめるとでも思ってんのかよ。」
低く冷たい声で言い放つ将臣に、望美は背筋が寒くなるのを感じた。それでも
力いっぱい身を捩って、抵抗してみるが将臣に軽々と押さえ込まれてしまう。
将臣は荒々しく望美の唇を塞ぐと、舌を強引に吸い上げ始めた。同時にふくよかな
胸を揉みしだき、胸の頂にある突起を指でこねあげる。小刻みに震えて将臣の
愛撫に身を任せ始める望美。将臣を押しのけようとする手に力が入らない。
望美の下腹部をつたって、泉に手を触れる将臣。泉の入り口に指を差し入れると、
とろりと蜜が溢れ出る。
将臣は早く望美を味わいたくて膝の裏に手を置き左右に押し開くと、一気に貫いた。
「ひゃっ!」
前戯もろくにされないまま貫かれた望美は、痛さのため浜辺の砂を握り締めた。
将臣はただただ自分の欲望のためだけに腰を打ちつけ続ける。やがて、じんわりと
望美のなかに甘い疼きが灯り始めた。
「やぁぁ…知盛じゃ…なきゃ…あぁ―!」
望美が知盛の名を口走ったことで、ますます将臣の行為は荒々しくなっていく。
何度も何度も望美を味わって、印を刻み込む。やっと満足したのか将臣は自身を
望美から引き抜くと、望美の泉から熱い欲望がドロリと流れ出た。将臣が身支度を
整えるのをぼんやりと眺める望美。無理やりとはいえ知盛を裏切った…。望美は
涙を零しながら睨み付けると、将臣の頬を引っ叩いた。
309知盛×望美←将臣 南の島には7:05/03/19 19:46:20 ID:otUUkj41
「なんで?なんでよ!」
「ここまでされて、まだ分かんねぇのかよ!」
将臣と望美の間に冷たい空気が流れる。望美はのろのろと濡れた着物を再び身に着けた。
幸せを手に入れたはずなのに、こんなことになるなんて…。
「将臣殿、そこにおいでになられるのですか?」
浜辺から尼御前の声が聞こえる。将臣は動揺する望美を尻目に、至って冷静に答えた。
「ご心配をおかけしてすみません。今戻りますよ。」
対岸では、知盛も尼御前に寄り添うように立っていた。将臣は知盛をみつけると挑戦的に
笑いかける。知盛は将臣を怪訝な顔で見つめ返していた。

あれから望美は、努めて普段と同じように将臣と接していた。知盛を裏切った事実は望美を
心底苦しめたが、あれは事故なのだと自分に言い聞かせていた。ふたりを避けるように、
尼御前や安徳帝のもとへ通う望美。京に来たばかりの頃、たった一度だけ会ったふたりだが
安徳帝は望美に懐いてくれたし、尼御前は生きて知盛と再び出逢えたことを感謝してくれた。
源氏の神子と呼ばれて平家の敵であった望美を、知盛の妻として迎え入れてくれた。
これからは、知盛だけをみつめて生きていける…望美はそう思っていた。

その頃将臣はひとり、納屋のなかで仕事道具を整理していた。感情にまかせて望美を抱いた
ことに、将臣は後悔などしていなかった。
「還内府殿は…ひとの女に手をだすのがご趣味のようだな…。
望美の様子に、 俺が気づかないとでも思ったのか…?」
いつのまにか納屋の戸口に立っていた知盛に、そう言われても将臣は振り向きもせず黙々と
作業を続けていた。
「俺は認めない…望美がお前のものだなんて。」
将臣は唐突に振り向くと、剣を知盛に向かって投げ渡した。反射的に受け取った知盛は、将臣の
意図をすぐに感じ取った。
「譲や他の八葉だったらともかく、なんでお前なんだよ!」
将臣は吐き捨てるように言い放つと、自分も手にしていた剣を知盛に向かって抜いていた。
暗く冷たい瞳で知盛を睨みつけながら。
「…以前、俺が味方で残念だと言ったよな?今から望美を賭けて戦おうぜ。いいよな?」
「クッ、いいぜ…受けて立ってやる…。」
310知盛×望美←将臣 南の島には8:05/03/19 19:52:02 ID:otUUkj41
波の音だけが穏やかに流れてくる屋敷のなかに、いきなり外の喧騒が飛び込んできた。
安徳帝と遊んでいた望美は、いやな胸騒ぎを感じて屋敷の外へと飛び出してゆく。
尼御前も安徳帝も、望美に続いて外へ出る。
「知盛!将臣くん!ふたりとも何しているの!」
望美の目に映ったものは知盛と将臣が浜辺で互いに向き合って、剣を突き合わせている姿だった。
島民たちは源平の争いのなか平家が落ち延びるために戦ってきてくれた将たちが、剣を交える姿に
震え上がっていた。
「お前を賭けて戦ってんだよっ!」
将臣がそう叫ぶと、周りの島民たちの目が望美に集まる。尼御前も望美に目を向けるが、やがて
険しい表情でふたりに再び視線を戻した。剣がぶつかり合う音が響く。知盛も将臣も互いに全力で
ぶつかっている。望美は唇を噛み締めると、ふたりの前に駆け出していった。
「いい加減にして!」
誰かの影が目の前に飛び込んできたことで、ふたりの剣が止まった。知盛を背にして、望美は将臣と
向かい合う。身を挺して知盛をかばった望美をみて、ため息をついてから剣を収めた。知盛もそれを
みて、同じように剣を収めた。ふたりが剣を収めたことで、島民の間にも安堵の表情が見て取れる。
望美は将臣を睨みつけると、思いっきり頬を叩く。そして、知盛の頬も引っ叩いた。
「私はものじゃない!勝手に賭けたりしないで。…もう、誰にも死んで欲しくないのに…
 戦いなんて大嫌いだよ。」
泣き出した望美の肩を抱く知盛をみて、将臣は自称気味に笑った。自分のほうが長い時間を望美と
過ごしてきたっていうのに、たった数回剣を合わせただけの知盛に掻っ攫われた事実をようやく
受け入れられる…。
「勝負あったな…さっさと行けよ…。」

再び、望美と知盛はあの海辺の小屋に戻るため船の上にいる。ひたすら続く青い海を眺めていた知盛に、
望美は話しかけてきた。
「知盛…あのね、私…。」
「…何も言うな…。」
望美を自分の胸に引き寄せながら、知盛はそう言った。望美は知盛の胸に抱かれながら、ようやく
始まるふたりの生活に想いをはせる。異世界でたぐり寄せた糸が切れないように願いながら…。

【完】
311ハイツ:05/03/19 19:56:40 ID:otUUkj41
以上です。知盛VS将臣が書いてみたかったんです。
また話出来たら投稿します。
失礼しました。
312名無しさん@ピンキー:05/03/19 21:38:45 ID:uPqb4wJH
GJ!

それとIDが乙w
313名無しさん@ピンキー:05/03/19 22:20:49 ID:HPsWsGF2
>311
うおおおおお! ハイツタン!
知盛vs将臣のやり取りに禿萌ええええ!
知盛イイヨーイイヨー! (・∀・)
グッジョーーーーーーブ!!
314名無しさん@ピンキー:05/03/20 12:11:10 ID:95zCb0/k
ハイツ様GJです! 

 ・・・知盛+将臣の協力ワザも読んでみたかったりなんかしたり・・・
                      ・・・・・・どなたかできます?
315名無しさん@ピンキー:05/03/20 13:02:10 ID:zcE6N2h8
ハイツさんGJ!!!

>>314
協力技ワロタw
316名無しさん@ピンキー:05/03/20 13:16:29 ID:cus3ukek
知盛が金属性、将臣が木属性だから協力技むりぽ……。
つか、相剋を考えたら将臣が知盛に負けるのは当然なのかw
317名無しさん@ピンキー:05/03/21 00:28:33 ID:/jN1gxis
じゃあ知盛が最強ってことで・・・w
318名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 08:59:58 ID:7m5fIJpH
>317
そこで熊野水軍引き連れて南の島までやってきた
「火属性」タンゾータソの登場ですよ。

つかsageてくれ
319名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 10:34:51 ID:6DfLqLC1
うちの神子は水属性なので、ヒノエに勝てます








なんてアフォなことを言ってみる
320名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 16:21:24 ID:XovPEfqh
>319
ん? ヒノエの上に乗る神子ってこと?
321名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 16:32:23 ID:K5hFQ1o1
いやいや単に水剋火ってことでしょう。
322名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 17:48:37 ID:p0vZKJ6l
ヒノエ×望美SS投下します。
短いです。
323乱戦その後:2005/03/21(月) 17:50:40 ID:p0vZKJ6l
熊野水軍の応援ででかろうじて源氏方は勝利を収めた。陣内に歓喜の声がこだまする。

夜、熊野水軍の水軍衆も加わり、祝宴にわいた。源氏方に大きく戦の流れは傾き、苦戦続きだった兵たちにもようやく笑顔が戻った。

宴の中、朔がそっと望美を陣の外に連れ出した。暗い闇の中波の音が聞こえる。人々の騒ぐ声が聞こえる。
「いい加減疲れたでしょう?みんなにいちいち付き合わなくてもいいのよ。望美」
「みんなの士気を高めるのも仕事の一つでしょ?」
「貴女は他にもっとしたいことがあるでしょう?」
朔はぽんと望美の肩を押した。

「ほら、あそこで待ってるのよ。いってらっしゃい」
木々の向こうに人影が見える。暗闇でもすぐ分かる。見覚えのある羽根型の耳飾り。赤い髪。
「朔…いいの?」
「兄上のお許しがあるから大丈夫」
「ありがとう。朔」
「いいのよ。あなたの恋を応援するって行ったでしょ?朝までに戻っていらっしゃい。いいわね」

少し照れた表情で望美を抱きしめた。
「半月、寂しい思いをさせたな。望美」
「怖かったよ…ヒノエくん。信じていたけど、何度も不安になった。二度と会えなかったら、熊野水軍が来なかったらどうしようかって」
思わず涙が出た。
「俺も心配だったよ。半月で姫君が俺のことを忘れてしまいやしないかとね…」
「忘れられるわけないでしょ。いつも私を驚かせて…海賊に襲われた時だって…ヒノエくんはもう私の一部になっちゃったんだよ」

ヒノエが照れくさそうに笑った。
「そんなこと言われると、都合よく取っちまうぜ?」
「いいよ。私の中、ヒノエくんでいっぱいにして。半月分全部埋めてくれる?」
「姫君から誘われたら嫌とはいえないね。恋しくて何度眠れない夜をすごしたか…体で教えてやるよ」
324乱戦その後:2005/03/21(月) 17:53:37 ID:p0vZKJ6l
そこから先は唇と手に変わった。言葉にする間がもどかしい。野外ということも忘れて二人は抱き合う。

「これ邪魔だよね…」
ばさりと陣羽織が地上に落ちた。陣羽織を脱いでしまうと桃色の着物とブラウス、スカートだけになる。
「積極的なのはいいけど、俺の楽しみを減らさないでくれよ」
「時間がないんだよ…眠らないと」
「駄目」
両手を一まとめに頭の上に押し付けて、ヒノエは唇をふさいだ。舌を入れて絡める。それだけで望美はくらくらした。息をすることも忘れて意識を集中させる。

抵抗が弱くなると手を離す。離れた手はヒノエの背中に回されて、さらに力が加わる。

「はああっ…どして?」
「思い切りがよいけどね、あまり寒い思いはさせたくないんだよ。姫君。もう冷えるから…ね」
「あんっ…」

着物の上から胸を揉まれて、甘い声が上がる。服の上からでも硬くなった処は十分感じられる。布の摩擦と指の刺激でさらに刺激が強い。
望美は身をくねらせて、髪を乱した。

「ああん…強くしないで」
「いつもより感じてるね。寂しかったせい?それとも一人でしてた?」
「そんなわけないでしょ…ばかああ」

涙目で、感じてるせいで舌ったらずな口調が面白くて意地悪を言ってしまう。それさえも媚薬になる。

「こっちもそろそろ入れ時かな?」

スカートの中に入った手が下着をずらす。生暖かい濡れた感触に笑みが浮かぶ。下着はそのまま下に落されて、望美が身をすくめた。冷たい空気が入る。同時に自分の中が熱くなっているのが分かり、顔を横に向ける。

「顔見せてよ。姫君?」
「やあっ…つっ」

胸を強く捕まれて、痛みが走る。それさえ今の望美には快楽に転じる。体が波打って、顔を上げるとヒノエと目が合った。いつもと違う顔にぞくりとする。
325乱戦その後:2005/03/21(月) 17:55:42 ID:p0vZKJ6l
「ねえ、もっと乱れてよ。半月分、気持ちよくしてあげるから」
「ひっ…ああああっ…」

同時に上と下を嬲られ、望美は嬌声を上げた。先端を擦られ、胎内には指が三本入り、中をかき回される。中からどんどん熱くなり、体液が流れ出していく。
目の前がだんだん白くぼやけてくる。やがて中から一気に体中に波が走った。高い声を上げながら望美は倒れこんだ。

「まだだよ…姫君。ちゃんと目を覚ましていて」
「ひのえっ…あ…ああ」
「言ったよね?半月分、教えてやるって」
「ああっ…ああーー」

地面に座り込んだヒノエの上で望美は悲鳴を上げる。自分の重みで奥まで貫かれ、抜かれる。その繰り返し。理性も何もかも失せて、ヒノエにしがみついた。
自分でも腰を動かし、さらに快感を強くしている。長い髪が波打ってヒノエの髪や肩にかかる。

「ああ…ずっと夢に見てたよ…中はいいな」
「ひのえっ…あああ…もっとっ…」
「もっと…こうしてたい…のぞみっ」

抱き合って上下に動いていた二人が一瞬動きを止めた。共に達した後、しばらく荒い息を繰り返す。ヒノエが望美の体を話した。ぐったりした望美の体から白いものが流れて落ちた。

「今日は手加減してあげるよ。姫君。残りは戦いが終った後にね…」

翌日、望美は桃色のいつもと違う着物で戦いに出た。陣羽織を羽織ればあまり分からない。
「望美。それ、ヒノエ殿の贈り物ね。良く似合うわ」
「うん。ありがとう。朔」
望美の笑顔は少し引きつっていた。本当のことは言えない。
「ああ、そう、望美は部屋より外のほうがいいって何のことかしら?」
「ヒノエくんのいつもの冗談よっ」
思わず大声になった。

ヒノエくんは頭領と普通の男の子の二つの顔を使い分けてる。頭がいいというよりずる賢い。弁慶さんの甥だけのことはある。ああ、私はこれからも振り回されるのかな。
326名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 17:56:28 ID:p0vZKJ6l
これで終りです。お目汚し失礼しました。
327名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 23:59:48 ID:gi/FwaIb
乙〜!!
328名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 16:24:13 ID:GoL/ilZW
>>326
GJ乙です!!

戦いが終わった後・・・(*´Д`)ハァハァ
329名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 23:44:21 ID:clL27w95
すいません
揚羽様の途中で終ったSSに激萌えして続きを勝手に書いてしまいました
嫌な方はスルーしてください
330名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 23:46:34 ID:clL27w95
「俺がいない間に随分いい思いをしてたんだな。俺よりこんなものがいいのかっ」
怒りに任せて、勢い良く機械を抜き取るとどろりと愛液が流れ出した。どれほど機械を長く使っていたかが分かり、九郎の怒りを煽る。
「あ…あ…」
涙を浮かべて望美は九郎を見詰める。

「何のために俺はっ…」
力任せに機械を足で踏み潰す。どんどん原型をなくしていくのを望美はみつめるしかない。
「ごめんなさいっ…私っ」
下半身裸で震えている姿は欲情を煽る。
「比べてみろよ…望美…俺とこんな機械とどっちがいいか思い知らせてやるっ」
「そんなつもりじゃないのっ…ただ…」
「随分濡れてるな…そんなに欲しかったのか?」
ぐい、と九郎が望美の両足を持ち上げて肩にかける。ついさっきまで機械をくわえ込んでいたそこは赤く充血して、愛液を溢れさせていた。

「いやらしいな。そんなに欲しいのか?ならやるよ」
チャックを下ろして、膨れ上がった欲望を一気に押し込んだ。ぐしゃっと飛沫が飛んで中が再び熱く動き出す。
「いやああ…壊れちゃう…やめてえ」
泣き叫ぶ声を無視して九郎は力任せに抜き差しを繰り返した。一週間分を取り返すように激しくかき回すと中が締まる。
「ううっ…」
「やああああっーー」
悲鳴を上げて望美は達した。九郎も欲望を開放しながら強い快感に酔う。

窓から西日が差し込む。まだこんな時間なのか。酷く惨めな気分で九郎は望美を眺める。機械を突き刺してよがるなんて。悔しさが募る。
331名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 23:48:32 ID:clL27w95
「まだ欲しいんだろ?望美」
冷ややかな声に望美が目を開けた。
まだ体は繋がったままなのに、もう九郎自身は中でむくむくと立ち上がり、次を欲している。
「九郎さんっ…もう…やめてええ」
涙声を無視して九郎は望美を抱きかかえる。自らの重みで奥まで九郎自身が食い込んでいく。
「いやああああっ」
「すごいな。まだ足りないのか?」
「違う…ああっ…ひいいっ」
下からどんどん突き上げられて、目の前がぼやける。言いたい言葉にするまえに、悲鳴になって消えていく。
ただ寂しかったのに。機械を入れるのは嫌だった。空しかった。九郎さんが欲しかっただけなのに。
「きかい…なんか…好きじゃないよお…」
切れ切れに叫んだ台詞に九郎が目を見張る。腰の動きがとまった。自身を突き刺したままで、九郎は朦朧としてる望美に問いかける。
「なんでだよっ…なんであんなことしたんだ」
刺激が止まり、少しずつ望美の意識がはっきりしてくる。
「九郎…さん…じゃなきゃ…したくないのにっ」
涙を流しながら、必死に言葉を繋いでいく。
「一週間前…から…しなくなった…だからっ…九郎さん…私のこと嫌いになったんでしょ…」
「何言ってるんだ?それは違う。ちょっとバイトをやっていただけだ。待てよ…」

九郎が頭を抱え込んだ。望美を持ち上げてそっと寝かせる。体中に散った赤い跡と涙に顔をゆがめる。
「なんでそういうことになるんだよ…一週間短期のバイトをしただけなのに…」
側の上着を望美の上にかぶせる。
「言葉が足りなかったな…すまん。俺の悪い癖だ。友達が一週間バイトを代わってくれというから、やったんだ」
「バイトって…」
「その…お前には毎日やらせたから…バイトの臨時収入でリングを買ってやろうと思ったんだよ。今日だって一時間早く帰ってこれを渡すつもりだったのに…」
いつも持っているバックから小さな箱を取り出す。
「ローズクオーツだよ。お前がいつか欲しがっていただろう。お守りの石だって…」
332名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 23:50:11 ID:clL27w95
「なんでいってくれなかったの?」
「いつも求めてばかりだったからたまにはお前にプレゼントしたかったんだよ。お前が喜ぶ顔が見たかった…」
顔を赤くして下を向いた。
「九郎さん…ごめんなさい…信じられなくって」
「俺の言葉が足りなかった。すまん。酷い目にあわせちまったな。明日は仕事を一日休む。家事は全部やってやるから寝てろ」
赤いリボンがかかった箱を望美に渡す。
「サイズは計ったから、合ってるはずだ。はめてくれるな?望美」
ぶっきらぼうな声でいうと九郎は立ち上がって台所に走った。耳が赤くなっていた。

台所に立つと夕焼けがまぶしかった。少しは気がまぎれた。少しでも望美のために野菜を多めにいれよう。
慣れた手つきで冷蔵庫から野菜を取り取り出した。

部屋で望美は箱を開けた。金色のリングに薄い桃色の石が乗っている。
「ごめんなさい…」
指輪はしっかりと薬指に収まった。桃色の石はダイヤより輝いて見えた。涙でリングが見えなくなった。
「ありがとう。でも無理しないでね」
「ラーメンに野菜入りしか出来ないぞ。期待はするな」
「いいよ。九郎さんが作ってくれるものならなんでもおいしいよ」
「もうあんな機械は買うなよ。して欲しかったら朝までやってやる」
「そんなことしたら子沢山になっちゃうよ」
「…それは困る。もう少しお前と二人でいたいんだ」
333名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 23:52:53 ID:clL27w95
これで終りです。嫌なひとスルーしてください。
揚羽様、勝手に書いてしまいました。気に障ったらすいません。
それでは失礼します。
334名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 00:41:53 ID:86ccwElm
ちょい前の控え室スレでも話題にのぼっていたのだけど、他職人が書いたものの続き、もしくはその作品を元にしたSS投下は、
できれば予告して、投下に賛同が得られてからの方が良かったのでは。
いくら元作品の書き手が続きを投下しないと宣言していたのだとしても、
それはマナーだと思うよ。
説教臭くてすまん、面白かっただけに少し残念だなと思ってしまったよ。
335名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 08:26:49 ID:fPsWDKIS
>334
ハゲドウ
336名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 13:05:57 ID:DyqPpUtb
>>334
禿同。
他板でもそれが原因でとあるジャンルスレが崩壊したこともある。
337名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 00:04:46 ID:nK2OOIZ6
うん、やっぱり人の続きを投下するときは、予告は必要だとオモ。
SS自体はおもしろいんだけどね。
ただ、細かいようだけど、九郎のしゃべりがところどころ天真のようだ・・・(´・ω・`)
特に「酷い目にあわせちまったな」でそうオモタ
338名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 00:51:56 ID:L2aasxS7
うん九郎はもうちょっとカタイよね
「酷い目にあわせてしまってすまなかったな」とか
坊ちゃんだからか結構言葉使いがきちんとしてる印象がある
339名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 05:18:32 ID:zAbrPF14
九郎のおぼっさま故の言葉の固さって萌えるなぁ。
ダキニ倒した時の「兄上、俺は(神子名前)と一緒に行きます」の
神子の名前を「この人」っていってたのに禿萌えた。
天真やザネなら「こいつ」だったろうな。
言葉の端々にお育ちの良さと純情さを感じて萌える。

3八葉で言えば純情度は

リズ先生・敦盛>九郎>>>>譲>>>景時>>将臣>(越えられない壁)>>ヒノエ>>>>>弁慶

tって感じかな。
譲は√に入ってしまえば純愛度は高いけど純情度は低い希ガス。
ヒノエはあんだけブイブイ言わせてる振りして
実は大人になろうと背伸びしてる(1・2天朱雀とは違った意味で)
妙に達観した(それなりに純情)少年だったらそれはそれで萌える。
340名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 08:53:09 ID:uEU5kZgx
九郎も場合によっては「こいつ」とか「こんな奴」だったりするよね。

エチ中はどれくらいまでなら崩した喋りならOKなのか、考え出すと筆が止まる。
将臣なんかそれこそ天真と似通った感じに……
横文字入れればそれっぽいのかなんて考えてしまって凹む
341名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 09:23:05 ID:pFdHa/0K
>>340
将臣で一番困るのは、神子(相手)をどのように誉める(?)
かわからないってことだ。
天真ならまだ弾みで、可愛いとか言いそうなんだが、
将臣は今一わからん……
342名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 00:34:45 ID:NmO41Vbz
ヒノエ、弁慶、譲あたりは想像しやすい。
将臣、師匠、黒龍は難しい、と勝手に思っている。<エロ口調
343名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 11:16:20 ID:Klgrq3RQ
将臣はやたらと横文字連発なのでワラタ
でもエロで使われると萎えそうな気する
「今のはクリティカルヒットだぜ」
「リスクのねえチャンスなんてないよな」等
344名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 13:17:10 ID:xQhw0k+k
エロでクリティカルヒットって、何がクリティカルヒットだよw
345名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 15:07:27 ID:NmO41Vbz
授精+着床=クリティカルヒット、か?
つまり
「(クリティカルヒットする)リスクのねえチャンスなんてないよな」

ってことか。
自分で書いといてあれだがこんなエロ親父台詞を言う将臣はイヤだw
大人ならリスク回避の努力をしろと。


平安時代のリスク回避法ってどんなんだろうね。
外出しだから大丈夫、とかいうレベルか?
346名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 15:38:53 ID:hSRG4a8z
そもそも回避すんのかな?
源氏物語なんか読んでると不倫でも平気で中田氏してるし
347名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 18:10:33 ID:LK4Htcmj
>341
「お前…意外と胸、あるんだな…」
とか
「へぇ…いいカラダしてるじゃねぇか。…綺麗だぜ」
とかw
348347:2005/03/26(土) 18:11:31 ID:LK4Htcmj
うあぁぁぁ
すみません、あげてしまいました
349ハイツ:2005/03/26(土) 21:23:21 ID:rsTnpr7s
読んでくださった神子様がた&返事くださった神子様がたありがとうございます。

314さんのレスから話考えてみました。知盛+将臣×望美でございます。
捕まってムリヤリ…の場面とふたり代わる代わる…の場面があります。
苦手な方はスルーお願いします。


350知盛+将臣×望美 幽閉1:2005/03/26(土) 21:24:46 ID:rsTnpr7s
京が…京が焼け落ちていく…。福原での戦いに敗れ、頼朝にも見限られた
九郎について鎌倉から戻った望美。その目に飛び込んだのは、炎上していく
京の姿。梶原邸に朔の安否を確認しに足を踏み入れた途端、どこからともなく
火が点いてあっという間に屋敷は炎に包まれる…。
「神子、龍の逆鱗を使えば神子だけは助かる…。」
「駄目っ!白龍は天に祈って雨を降らして。私が…引き止めるから…
 お願い…。」
これは罠…。よくわかっている。しかし、自分さえ犠牲になれば…京は。
望美は意を決して外へ飛び出すと、井戸で水をかぶって表玄関へと向かって
いった。バチバチと燃えさかる炎を、知盛を楽しげにみつめていた。
「知盛!」
「よう、源氏の神子…待っていたぜ…。」
平家の作り出した怨霊を舞うように封印していく源氏の神子…噂を聞くたび
知盛の心に興味がわきあがった。そして今、目の前にいる少女は知盛の想像
以上に美しかった。知盛は部下に命じて、望美を拘束すると梶原邸を後にした。

あれからどのくらいの時が流れたのだろう。望美は京のどこかにある屋敷で
捕らわれの身になっていた。土蔵にある座敷牢…望美はそこに幽閉されていた。
いつも着ていた着物は脱がされ、白い着物に身を包んでいる望美。土蔵にある
小さな窓からは木々のざわめき、小鳥のさえずりが聞こえてくる。
見張りの兵士が敬礼する。望美は入り口に目をやると、知盛がのんびりと入って
来るところだった。望美が睨みつけると、知盛はその様子にうすら笑いを浮かべた。
「気分はどうだ?源氏の神子…。」
「いいわけないでしょ!」
知盛は見張りの兵士を立ち退かせると、望美のいる座敷牢のなかに入ってくる。
同時に土蔵の扉が音を立てて閉まってしまう。望美の顔に絶望の色が浮かぶ。
最後の足掻きで知盛の頬に手を振りかざしても、片手で受け止められてしまう。
「近寄らないで!」
「クッ、冷たいこと言うなよ…さあ…俺を楽しませてくれるよな?」
351知盛+将臣×望美 幽閉2:2005/03/26(土) 21:25:50 ID:rsTnpr7s
望美の両腕を知盛は強引に拘束すると、座敷牢の畳に押し倒した。もがく望美の
着物の袷を左右に押し開くと、知盛の目に小ぶりだが形のいい胸がうつる。
知盛は望美の首筋に唇をおとすと、きつく吸い上げ始める。
「やっ、いやぁ。」
身を捩り抵抗する望美を無視して、赤い花々を咲かせ続ける。首筋から柔らかな
胸の頂に知盛は唇を滑らせると、ねっとりと舐めあげる。片方の胸を乱暴に弄ば
れると、望美の唇から濡れた声が紡がれる。
「あっ…あぁん。」
「いい声だ…。」
こんな男に弄ばれて声をあげている自分に嫌悪した望美は、唇を咬んで理性を
保とうとしていた。しかし、心とは裏腹に体は熱くなっていく。
着物の間から望美の下着を引き抜いた知盛。望美の膝を割り、体を滑り込ませる
と唐突に望美の泉に触れる。もう充分に蜜を溢れさせている泉に、知盛は指を
突き立てる。
「はぅ…あぁ…。」
くちゃくちゃと水音が響く牢のなか、望美は快感に呑まれまいと眉根をよせて
耐えている。最奥に灯りはじめた甘い疼きを散らさぬように…。
知盛は望美の意図を感じ取ると、ますます指の動きを早めた。
「源氏の神子…さっさと理性を手放したらどうだ?そのほうが…楽になれるぜ。」
そう言って、望美の泉の内壁をクイッと指で押し上げる。その途端、望美の体は
電流が走ったかのようにしなる。甘い疼きが泉のなかに広がり弾け飛ぶ。
「あぁぁ―――っ、やぁっ!」
頭のなかが真っ白になってなにも考えられなくなる。望美の様子に低く笑うと
知盛は泉に熱いたかまりをあてがって腰を沈めていく。
「痛っ!抜い…てっ。」
「お前…生娘だったのか…。源氏の神子のはじめての男になれるなんて…
 光栄だな…。」
352知盛+将臣×望美 幽閉3:2005/03/26(土) 21:26:40 ID:rsTnpr7s
知盛はニヤッと笑うと、じんわりと最奥を突くように腰をすすめる。そのたびに
望美は眉根をさらによせて、知盛の腕をきつく掴んだ。
この行為が早く終わるように、ただそれだけを願って耐えている望美。だんだん
と早くなる腰の動きに、先程の指とは違うところが突き上げられる。
はじめての経験なのに、再び灯りだす甘いおおきな疼き…。
「やだ…助けて…将…臣くんっ!」
思わず、心惹かれていた幼馴染の名を口にしてしまう望美。その名前を聞いて、
ピタリと動きを止めた知盛は望美の耳元で囁いた。
「有川…将臣のことか?」
平家の将である知盛から、将臣の名がでたことで数々の符号が一致する。こっち
で出会った人を助けたいと言ってたのは…助けたい人とは平家の人たち…。
「クッ、その顔…残念だったな…還内府殿は助けに来ないぜ…。
 だから安心して、俺に身を任せろよ。」
再び、激しく動きはじめた知盛に揺さぶられて望美のなかで甘い疼きが膨れだす。
「あぁっ、あんっ…はぁ。」
「いいぜ…その表情…もっと、啼けよ。」
最奥が突かれて、望美の背が魚のようにしなる。望美のなかの狭さに限界を悟った
知盛はさらに望美を突き上げる。
「あぁ―っ、だめぇっ!」
望美が喘ぎ声をあげたのを合図に、知盛は熱い欲望をすべて望美のなかに注ぎ込む。
満足げに知盛は笑うと、ズルリと望美のなかから自身を引き抜いた。意識を手放し
た望美の身を清めてやると、布団に望美を寝かせた。望美の上気した顔をみつめ
ながら、知盛は将臣のことを考えていた。

それから、時間を作っては座敷牢を訪れる知盛。知行国も治めもせず、京に
留まっている知盛を将臣は不信に思っていた。京が炎上してから同じ八葉であった
譲たちの行方は知れず、そのことがますます将臣を苛立たせた。
353知盛+将臣×望美 幽閉4:2005/03/26(土) 21:27:34 ID:rsTnpr7s
再び、知盛が出かけていくのを目にした将臣は何をしているのか見定めるため
こっそりと後をつける。無残に焼け落ちた屋敷、寺院の焼け跡、これが一の谷
の奇襲をふさいだ結果…これが平家一門を勝利に導いた結果。
激しい胸の痛みを感じながら、知盛をつけていくと京の外れにある小さな屋敷
に辿りつく。将臣でさえ知らなかったこの屋敷の存在に、ますます不信はつのる。
知盛が土蔵に入っていくのを見定めた将臣は、兵士に向かって足を速める。
「こ、これは還内府殿っ!」
「…おい、なかには何があるんだ。正直に言えよ。」
将臣の有無を言わせぬものいいに、怯えた兵士は目をそらした。しかし、今まで
つらい時も平家を率いてくれた将臣の問いに土蔵の入り口から離れることで
答えた。重い扉を慎重に開くと、誰かの声が将臣の耳に届いた。
「あっ、あぁ…。」
将臣が足を踏み入れると、そこに知盛はいた。正確には、望美を組み敷いて
ふくよかな胸を弄んでいるところだった。呆然とその光景をみつめる将臣。
「…よかったな、源氏の神子…。
 還内府殿が助けに来てくれたようだぜ…。」
座敷牢の入り口で突っ立っている人影に、望美はぼんやりと目をやる。
凍りついたように望美をみつめる将臣の姿に愕然とする望美。将臣はギュッと
拳を握り締めて、険しい顔で座敷牢のなかへと入っていく。
「お前が…源氏の神子だったのか…そいつに捕らえられて…
 ずっと、こんな目に合ってたのか…。」
「クッ、そんなふうにいうなよ…。捕らえられても、悪いことばかりじゃないぜ。
 …体を合わせれば合わせるほど、いい声で啼くことも覚えたからな…。」
その言葉に、将臣は知盛を望美から引き離すと胸倉をつかんだ。暗い瞳で知盛を
睨みつける。
「知盛っ!お前、これから望美をどうするつもりだっ!」
「そうだな…時期が来たら…娶ろうかな…。」
そういって挑戦的に将臣に笑いかけると、知盛は将臣の手を振り払った。
354知盛+将臣×望美 幽閉5:2005/03/26(土) 21:28:54 ID:rsTnpr7s
娶る…妻にする気だという知盛の言葉に、動揺する将臣。ほのかに想っていた
幼馴染をこんな男に取られたくはない。しかし、京が焼け他の八葉と白龍の
安否も確認できないため、今ここで逃がしてもすぐに清盛の知るところとなる。
「源氏の神子はここに幽閉するしかないんだぜ…父上に知れたらどんなことに
 なるか…分かってるよな。将臣。」
勝手に望美の身の上を話し合うふたりを望美は、ただみつめるしかなかった。
将臣が還内府の力を持ってしても、望美を逃がすことなどありえないから。
どうせまた捕まって…もっと酷い目に合う。戦で負けた者の末路は、学校で
習った歴史で多少は知っているからここにいるしかないのだ。
考え事をしている間に、望美のそばまで戻ってきていた知盛は再び望美を愛撫
しはじめた。将臣がいる前で望美の胸を弄ぶ知盛。
「ただ幽閉しとくだけじゃもったいないからな…お前もどうだ?」
「あぁっ…はぅ…。」
ねっとりと望美の胸の突起を舐めあげ、もう片方の突起を指でこねる。その度に
身を捩って喘ぎ声をだす望美を見ていると、将臣の胸に葛藤が渦巻く。
 …こんなことは間違っている…こんな男と一緒にだなんて…でも…
将臣の人としての理性はあえなく弾け飛んだ。望美に近づくと、唇を塞ぐ。
逃げる望美の舌を追いかけ、絡めとり吸い上げる。
ようやく唇を離した将臣は、自身の熱いたかまりを取り出すと望美の唇に
押し当てた。
「源氏の神子…四つん這いになってやれ。」
望美はのろのろと将臣のほうに頭を向けて、将臣のたかまりを咥えた。知盛は
蜜で溢れている泉に唇をつけると、入れ口に舌を差し込んだ。
「うぅっ…。」
くぐもった声で知盛の愛撫に答える望美の頭を手で押さえると、将臣は自身の
たかまりをぐっと押し込んだ。息苦しさに眉根を寄せる望美。
355知盛+将臣×望美 幽閉6:2005/03/26(土) 21:29:52 ID:rsTnpr7s
知盛は望美の泉から唇を離すと、熱いたかまりをあてがって一気に貫いた。
急な後ろからの刺激に望美の体はピクリと跳ねた。腰を打ちつけながら、望美
のしなやかな背中に舌を這わせる知盛。
快感の波に揺れながらも望美は、将臣のたかまりの形を確かめるように舌を
這わせる。望美が将臣を慰める音と、知盛が望美を貫くたびに聞こえる水音が
せまい座敷牢に響く。
「望…美。」
将臣はそう呟くと、熱い欲望を望美の口内にすべて注ぎ込んだ。反射的に
のみこんだ望美だが、収まりきれなかった欲望が望美の唇から滴り落ちた。
扇情的な望美の様子に、再び将臣の欲望に火が灯る。知盛はさらに腰を早めると、
望美の首筋を同時に吸い上げはじめた。
「やぁぁっ…も…だめ…あぁ―。」
「やっぱり…いい女だぜ…望美っ。」
そう言って知盛は眉根をよせると、望美のなかに全ての欲望を注ぎ込んだ。
ぐったりとしている望美の泉から自身を引き抜くと、知盛は望美の体を自分に
もたれかけさせた。将臣は望美の足を割って体を滑り込ませると望美の泉に、
再び硬さを取り戻したたかまりを押し付けるとじんわりと腰を落とした。
「あ…。」
達したばかりで敏感になっている望美は、将臣が奥に進むたびピクピクと体を
痙攣させる。望美の様子に知盛は唇の端を上げると、耳たぶを吸い上げながら
望美の胸を弄る。ふたりの男に弄ばれてなにも考えられなくなっている望美。
「やぁ…ん…んん…あん…もっと…将臣…くん…。」
「望美…。」
将臣が突き上げるたびに、くちゃくちゃという水音が望美の耳にも届く。
最奥に灯る甘いおおきな疼きを早く散らしたくて、自然に望美の腰は動いてしまう。
「クッ、いやらしい神子だな…。」
知盛は望美の胸を弄んでいた手を下腹部に移動させると、望美のふくれあがった蕾
を指でこねあげた。その途端、ビクッと望美の体が跳ねる。
356知盛+将臣×望美 幽閉7:2005/03/26(土) 21:30:56 ID:rsTnpr7s
「あぁっ!」
知盛に突然の刺激を与えられたことで、望美のなかの締め付けがさらにきつくなる。
さらに刺激を加えてやると、身を捩って答える望美。そんな知盛の悪戯に、将臣の
限界が近くなってくる。望美の瞳から生理的な涙が零れる。
「もう…来てっ…将臣くん…あぁ―。」
きつく締まった望美のなかに将臣はすべての欲望を注ぎ込む。夢にみていた望美の
なかでやっと果てることができた将臣は、こんな状況なのに望美に微笑みかけた。
望美も惹かれていた将臣に抱かれたことで、息を弾ませながらも同じように微笑む。
そんなふたりが気に入らない知盛は、望美を自分のほうに無理やり向かせると望美
にこういった。
「まだ、終わりじゃないんだぜ…もう一度…俺を楽しませてくれるよな?」

京が炎上してどのくらいの時間が過ぎたのだろう…。支配者が急に入れ替わることに
慣れた京の人々は、再び到来した平家の支配下に順応していた。
復興していく町の様子を、望美は複雑な顔で見つめていた。元の世界では滅びていた
はずの平家は将臣…還内府の戦略により、源氏を打ち負かし望美をこの異世界に縛り
つけた。将臣と知盛を恨んでもいいのに、そんな感情はなぜか望美のなかには生まれ
なかった。幽閉され、散々ふたりに弄ばれたのに…体を合わせるたびに流れ込むふたり
の想いが痛いほど分かったから恨む気にならなかった。あれから世が安定し座敷牢を
出て屋敷で生活できるようになっても、望美はふたりに揺らされていた。
はじめて知盛と出逢った五条大橋のうえで、望美は町並みから水面へと視線を移した。
望美のそばにふたりの男の影が近づいてくる。とうとうこの瞬間が来てしまった。
「よう…いよいよだな…お前がどちらを選ぶのか見物だな。」
「望美…清盛公がお待ちかねだ…。」
この世界に生きることを強く決意した望美は、顔をあげると足を踏みだした。
歩みを進めるたびに近づく望美の未来。その時、望美の隣にいるのは誰なのだろうか。

【完】
357ハイツ:2005/03/26(土) 21:35:09 ID:rsTnpr7s
以上です。協力技難しいです…。
最後は皆さんの想像に…というベタな終わり方使っちゃいました。
また話できたら投稿します。失礼しました。
358314:2005/03/27(日) 13:29:44 ID:q48mmJB1
 うわハイツ様かたじけないです。GJです!!
自力で書くしかないかなとオモってたんですが、考えて下さったとは嬉し杉!!
ああっ どうやって恩返しをすればよいのやら・・・

(隣の人、ドチになるんだろう・・・ドキドキ)
359ハイツ:2005/03/27(日) 19:16:18 ID:SoAwvNOo
喜んでもらえて私も嬉しいです。
314さんのネタを勝手に使っちゃったので、怒られないかと
内心ドキドキしてました。恩返しだなんて、読んでもらえるだけで
いいんですよ〜。


360名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 20:59:15 ID:jLvIppay
ハイツさんまたもやGJ!


>その時、望美の隣にいるのは誰なのだろうか。
清盛だったりw
…時子タンご立腹…
361名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 23:20:57 ID:3k3Guels
>>360
ひでぇw

経正でも忠度でも惟盛でもなく、清盛かよ。
見た目、白龍並に犯罪者だよ神子。

ところで色々続きを待ってるSSあるんだけど、
忘れさられてんのかなぁ(´・ω・`)
362名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 00:09:08 ID:TFJfTuJj
とりあえず、兄上→あっつんの続きを……。
次は青龍組だな。兄貴なら譲が不憫だが

それはそれで萌えるからいいけど。
363名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 23:05:18 ID:9gLQdSjp
こんばんわ〜。久々に書き込みします。
前スレ592で神子総受けエロコメを書いたものです。
感想沢山もらったのに恥ずかしくてずっとROMってました。
続編希望してくれた方もありましたが、ああいうのはネタ勝負なので
妄想が溜まらないと中々書けません。
皆さんのエロ雑談からネタを頂けると幸いなので
SS投下の邪魔にならない程度に妄想語りもおながいします。
譲スキーでありながら、あのSSで譲の一人称を間違ってしまったことを恥じて
お詫びに譲が幸せになる話を書きました。
今回は全然作風が違って笑いネタではないです。ただヘタレとは言えるかも。
で、作者のわたしは投下にあたって誘い受けをしませんが、その代わり
望美が激しく誘い受けです。
364朝の涙も夜の涙も1:2005/03/29(火) 23:06:51 ID:9gLQdSjp
本当に今朝の先輩は何かおかしかった。
朝ごはんの準備をしていたら、いきなり抱きついてきて
俺のことが好きだと言ってくれたのは嬉しかったけど、その後どんなに
なだめても、しばらく泣きっぱなしで…。
昼間はなんとか普通にみんなと怨霊の情報集めで過ごしたけど、食事もあまり食べてなかった。
景時さんは狭いなんて言ってたけど鎌倉の梶原邸はとても広く、部屋数が多かったので
久しぶりにみんなそれぞれ個室をもらっていた。
でも、今夜は先輩があんまり不安になっているから、朔に一緒の部屋で寝てもらうように
頼もうとしたけど朔はあいにく風邪をひいて早い時間から休んでいた。
明日も早いからと、部屋まで送っていったけどちゃんと眠れているのだろうか。
でも布団に入っても今朝、台所で背中から抱きつかれた感触がまだ身体に残っている。
柔らかい胸が当たった場所、顔を押し付けられて温かい涙を感じた場所。
あの時は朝だし、台所に誰が入ってくるかわからない、そう思って辛うじてキスをしたい
衝動を押し留めたけど、あれが夜だったら…?人目のないところだったら…?
そんなことを考えてて、限りなく淫らな妄想が浮かんできて悶々としていると
部屋の襖の向こうに誰かが居る気配がした。
「誰か居るんですか?」
しばらく間が空いて、細い声がした。
「譲くん、まだ起きてるの?」
先輩の声だ。俺は布団から跳ね起きて、襖を開けた。
365朝の涙も夜の涙も2:2005/03/29(火) 23:07:38 ID:9gLQdSjp
「どうしたんですか?」
「ごめん、起こしちゃった?」
先輩は上着も羽織らず、浴衣の寝巻き姿のままだ。
昼間のミニスカートのほうが露出度は高いけれど、ぴったりと身体の線がみえる
この姿は俺にとっては見慣れていない分、結構悩ましい。
この時空の鎌倉も温暖な土地と聞いたけど、ここ二、三日、秋にしては冷え込んでいるのに
俺が気づかなかったら、もしかして、ずっとこの冷たい廊下に居たのだろうか?
立ち話などしていたら、風邪を引かせてしまうだろう。
一瞬、ためらったけど部屋に入れた。
取りあえず部屋にあった綿入りの丹前を細い肩に着せ掛けたとき、
先輩が髪を持ち上げたので一瞬、白いうなじが目に入った。
艶かしさにドキリとしてしまっって、先輩の顔を正視できない。
「俺に何か?」
うつむいたまま、できるだけ事務的に聞いた。
「ごめん、なんでもないの。本当に生きてるか不安になっただけ…」
また、涙目になっている。
俺もこの時空に来てから自分が死んでしまう夢を何度も繰り返し見て、苦しんでいた。
毎回、細部が色々と違うが、一番怖かったのは俺が先輩を庇えなくて俺も先輩が
死んでしまう夢だった。
彼女は俺が死んでしまった時空を体験したという。
自分自身が先輩と一緒に現代からこの時空に飛ばされる経験をしながらも、
俄かには信じられないがそれは俺の見た夢とは比べ物にならない精神的
ダメージを彼女に与えてしまったのかもしれない。
366朝の涙も夜の涙も3:2005/03/29(火) 23:08:27 ID:9gLQdSjp
「生きてるから、大丈夫ですよ」
「うん」
「さぁ、部屋まで送りますよ。明日も早いんですから休まないと」
俺の知っている歴史でも、この時空の人の噂でも、鎌倉殿は人使いがとても荒い。
今は連日、怨霊退治に追われているけど、この謎が解明されたらすぐに
平家の追撃のため西国へ向かわされるのは目に見えている。
精神的なダメージに加えて睡眠不足では先輩が参ってしまうだろう。
先輩は悲しそうな顔で小首をかしげた。
「…もう少し…同じ部屋に、いちゃ駄目?」
「えっ…」
「ねっ、譲くん。お願い」
子供の頃から、こんな風に先輩に頼まれたら俺が嫌だと言えるわけもないのを知っていて、
そんな目で俺を見つめる。まったく、ずるい人だ。
でも、先輩はむやみやたらと我がままを言う人じゃない。
本当に不安でたまらないんだろう。このまま部屋に帰してもきっと眠れないに違いない。
何か、もっと安心させる方法はないものだろうかと考えた。
「俺が生きてるのを確認できれば、良いんでしょう?」
彼女の手を取って、自分の手首を握らせた。
「こうやって、脈があれば生きているって、はっきり分りますよね」
「うん、分る」
ぱぁっと顔が明るくなって、薄暗い部屋の中に花が咲いたみたいだ。
なんて無邪気に可愛い笑顔で喜ぶんだろう。
「良かった…。生きてるんだね譲くん…」
先輩は俺の胸の中に飛び込んできた。
367朝の涙も夜の涙も4:2005/03/29(火) 23:13:33 ID:9gLQdSjp
「あっ…」
俺はびっくりして思わず後ずさりしてしまった。
「ご…ごめんね」
「すっ…すみません」
はぁ…。今朝の告白でやっと心が通じ合えたと思って有頂天になったけど
この人は俺の気持ちを本当は理解できてないんだろうな。
こんな夜中に抱きつくなんて…。心臓が飛び出しそうだ。
「すみません。俺、これ以上は理性が持たないから帰ってください」
「どういう…こと?」
もしかしたら、今朝の告白は俺の願望が見せた白昼夢だったのかもしれない。
先輩にとっては俺はやっぱり幼馴染の弟みたいな、そんな存在なんだと思うと
悔しくて思わず、怒鳴ってしまった。
「本当に、分らないで言ってるんですか!あなたのこと、襲ってしまうからですよ!」
ああ…。こんなに怯えている人をますます追い詰めてどうするんだ、俺は。
まったく、自分の子供っぽさが嫌になった。
「わたし、どうかしてたね。不安でいっぱいで…。
そういうことにも頭が回らなくなって…。ごめん」
先輩は恥ずかしそうにうつむいた。
本当に彼女のことを思いやるなら、一晩中抱きしめて腕の中で寝かせてあげないと
いけないのに、俺はそこまでの包容力がない。
こうやって二人きりで近くにいるだけでどんどん、淫らな願望がこみ上げてきて、
自分を律するのがやっとだ。
兄貴なら…他の八葉なら…皆そうしてあげられるんじゃないだろうか…?
そんな劣等感にさいなまれ膝の上の拳を固く握り、うつむいてしまった。
368朝の涙も夜の涙も5:2005/03/29(火) 23:15:18 ID:9gLQdSjp
先輩は俺の拳に手を乗せて、覗き込んで俺の目を見つめた。
大きくて綺麗な瞳、まっすぐな真剣な眼差し。目が合うだけでドキリとする。
「でも…、譲くんと結ばれることで運命が変えられるかもしれない」
「俺、ずっと先輩のこと抱きたくて、今だって気が狂いそうなくらいです。
だけど、そんな理由じゃ嫌です」
思いがけない言葉に俺は自分で何を言ってるか分からないくらい興奮して、早口になっていた。
「俺のこと、誰よりも好きだから一つになりたいって理由じゃないと嫌です」
子供みたいに喚いている俺を落ち着かせるように、先輩はゆっくりと言葉を区切りながら
やさしく微笑んだ。
「わたしね、前の時空で、譲くんがどんどん冷たくなっていったときにやっと分ったの。
毎日、朝、学校に行くとき迎えに来てくれるのが当たり前で、いつも一緒に居てくれたから
分らなかった。譲くんが居ない世界なんて考えられない」
「先輩…」
「譲くんは私にとって世界で一番大切な人だよ。だから…」
「ほんと…ですか?」
「うん」
頬を赤らめて頷いた先輩の姿を見て、俺は涙が出るほど嬉しくて、生きていて良かったと
本当に心から思った。
「でも俺、はじめてだから…。歯止めが利かなくてあなたのこと滅茶苦茶にしてしまうかもしれません」
「構わないよ。それとも、譲くんはわたしが誰か他の人に抱かれたほうがいいの?」
そんな悲しい未来も自分の心の中で何度も想像していた。
それを思い出しただけで胸が締め付けられるように苦しくなり、先輩を強く抱きしめて耳元で囁いた。
「そんなこと、絶対させません」
「い…痛いよ、譲くん…」
「すっ…すみません」
369朝の涙も夜の涙も6:2005/03/29(火) 23:16:36 ID:9gLQdSjp
覚悟を決めたのは良いけれど、こういう場面になったら、こうしよう、ああしようと
何年も脳内でシミュレーションしてきたのはすっかりどこかへ吹き飛んで、
先輩に触れようと伸ばした手も震えている有様だ。
「ずっと、こうして触りたかったんです」
肩を抱きしめて、艶のある真っ直ぐで綺麗な髪を一房取って口付けると甘い香りが鼻腔をくすぐった。
頬を両手で挟んで、荒い息を抑えてできるだけ優しく、キスをした。
やわらかくてしっとりとした唇に触れると、体中の血が一点に集まるのを感じて、
何も考えられなくなり気がつくと先輩の身体を組み敷いていた。
襟元に手を入れて着物をはだけさせると、首から胸へすべるように唇を落とす。
先輩は、息を飲んでかすかに吐息を漏らした。
柔らかい胸に指を這わせて、頂を口に含むと先輩は体を反らせて軽い悲鳴を上げた。
「きゃっ」
五感すべてで、先輩を感じると刺激が強すぎる。
自分だけどんどん高まってしまいそうだったので、眼鏡を外して目を閉じた。
でも、白い肌が目に焼きついて頭の芯がとろけそうだ。
胸の頂を口に含んだまま、着物をどんどんはだけさせても先輩は控えめに吐息を漏らすだけだった。
だけど、さすがに下半身に伸ばした手が下着を引き剥がし、秘裂に指をかけると
身体を捻って逃れようとする。
「やっ…」
たぶん、嫌だと言おうとしたんだろうけど、先輩は顔を真っ赤にしながら拒絶の言葉を飲み込んだ。
閉じようとした太ももを押さえつけて、茂みの中で舌と唇と使ってその場所を確かめた後、
指を差し入れた。
中は熱くて、指一本が入るのがやっとなくらい締め付けられた。
ゆっくりと、静かに動かして潤いは増してきたけど、押し広げようとしても
きつさはあまり変わらなかった。
だけど、もう俺はこれ以上、我慢ができなくなってきている。
370朝の涙も夜の涙も7:2005/03/29(火) 23:18:05 ID:9gLQdSjp
「いいですか?先輩」
「譲くん。わたしが痛がっても、途中で止めないでね」
ああ、あなたはこんなに欲に溺れた俺の姿を見ても、まだ子供の頃の臆病な
男の子だと思ってるんですね。
俺は夢の中で何度も何度もあなたのことを無理やり穢している、そんな男なんです。
この先はたとえ、あなたが泣き叫んで哀願しても俺はもう途中で止めるなんてできない。
「いっ…」
先輩は痛みで息もできないくらい苦しそうだった。
少しづつしか進めないもどかしさで、俺も全身から汗が吹き出た。
先輩は俺にしがみ付いてきて、背中に強く爪を立てていたけど、そんな痛みは
まったく気にならなかった。
「力を抜いて下さい。お願いだから」
「うん…」
泣き顔を必死にこらえて頷く先輩を見ても、ますます凶暴になる自分を抑えきれない。
温かく湿った締め付けの中に根元まで埋もれると、残酷な雄の本能が俺の全身を支配して、
狂ったように腰を激しく打ち付けていた。
どれくらい時間がたったのか、先輩が消えそうな声で俺の名前を呼んでいた。
「ゆ…ずる…くん」
「先輩、はぁっ…。お…れ…もう…」
熱い猛りを開放して、目の前が暗くなり思わず先輩の身体の上に倒れこんだ。
371朝の涙も夜の涙も8:2005/03/29(火) 23:22:23 ID:9gLQdSjp
俺の腕の中で眠りについた先輩の寝顔を見ていると
長い睫に縁取られた瞼の目尻のところに薄っすらと涙の跡があるのに気づいた。
あの後、平身低頭で謝り続けた俺に先輩は優しく「大丈夫よ」って言ってくれたけど
本当に酷いことをしてしまった。
ただ自分の欲望をむき出しにして全く先輩のことを思いやる余裕がなかった、
さっきの自分は思い出すだけでもとても恥ずかしい。
だけど今朝の涙も、今の涙のことも俺はきっと一生忘れない。
「なんとしてでも、二人で生き延びて元の世界に帰りましょう」
眠ったままの先輩にそうささやいて、起こさないようにそっと頬にキスをした。

(終)
372名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 23:30:29 ID:wMkO5Flf
譲が、譲が報われているよ…(感涙)
いいもの見せていただきました。GJ!
373名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 00:09:01 ID:MvwUyNWr
イイヨイイヨ!余裕のない譲モエー。
ああ、譲が報われてよかった!GJ!
374名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 02:06:28 ID:EceH4xQ/
神、GJ! よかったな譲…!
コトの後、平身低頭で謝るところがらしすぎてワロタ
375名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 01:19:14 ID:HvZPxfL0
ええ話や・・・ありがとう。
>何年も脳内でシミュレーションしてきた
これぞ自分の想像する譲だったのでサイコー。
あと今日はみうらじゅんと伊集院が童貞について語る本を読んだので
まさにタイムリーでした。
376名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 01:24:44 ID:WM1gR1rz
>>375
どんな本ですかそれはw
377名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 01:31:27 ID:HvZPxfL0
378名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 01:34:03 ID:HvZPxfL0
ぎゃー直リンしちゃった・・・
失礼しますた
ttp://www.books-ruhe.co.jp/recommends/2002/12/dt.htm
379名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 00:41:36 ID:V6tgeTK+
今姉様方はリメイク遙かに夢中なのだろうか…1ネタもキボンしつつほっしゅ
380名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 15:08:35 ID:SWOzdQ8j
>378
遅くなったがdクス。
譲に当てはめると少々泣けてくるよw
381名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:33:53 ID:3yQeuk3z
>380
譲よ・・・誰もがみんな通った道だ・・・って男の気持ちはわからんがww
382名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 23:06:40 ID:9jN1uMvn
突然ですが遙か1の友雅×あかねSS投下します
嫌いな方はNGワード指定でおながいします
383桜宴:2005/04/04(月) 23:08:28 ID:9jN1uMvn
「桜を見に行きたいの」
「姫の世界ではそれも普通だろうが…京では危険だよ。怨霊や不逞な輩が姫に手を出さないとも限らない。その代わり、この館を桜で埋めて見せよう」
「えええ?」
「だから館で我慢するのだよ。二人だけで存分に桜を愛でようね…かわいい人」

やがて家人たちが桜の枝を沢山持ってきた。つぼみがついた枝が次々と壷に生けられていく。
主人の命令で庶民まで借り出して沢山の枝が友雅の館に集められた。
水も馬鹿にならないのだが、友雅は平然として水汲みも雇い、桜の開花を待った。

もちろん事前に休みを取ってある。少将、手回しにぬかりはなかった。

「凄いねえ…」
記帳の裏にも壷に大降りの枝が飾られ、桜のかすかな香りが漂う。
「言っただろう。桜で埋めてみせるとね…二人だけで桜を楽しむのだから、手抜きはしないよ」
「ありがとう。友雅さん」
無邪気に喜ぶあかねを見ながら友雅は不敵な笑みを浮かべた。
「一日中、二人で楽しもうね。あかね。だから藤姫や他の八葉にはこのことは内緒だよ」
「はいっ」
384桜宴:2005/04/04(月) 23:12:19 ID:9jN1uMvn
女房たちは用意する品に頭をかしげた。
「ささをこんなに用意してどうするのかしら?」
「こんなに帯は要らないはずなのに…」
「奥方はあまり飲まれないお方なのにねえ?」
「早く用意なさい。殿はことのほか楽しみにしておいでですよ」

そして当日。
「少し散り始めてる…」
数枚の衣を重ねたあかねの後ろで友雅は目を細めている。あかねが落ちた花びらを拾った。
「それも一興だよ。姫君。桜は散り行く姿も美しい。咲く花も、つぼみも、それぞれに美しいのだから。悲しむことはない。今度は鮮やかな緑に姿を変える…」
「今日は一日一緒にいられるんだね。嬉しい」
「私も今日は楽しみだよ。姫君がどこまで花開いてくれるのか楽しみだ」
「桜を見るんでしょう?」
「言っただろう。二人で楽しむと…」
友雅はあかねの掌から花びらを落とした。

「あああっ」
「今日は二人だけでゆっくりと楽しませてもらうよ」
衣の上から胸をもまれ、あかねが仰け反った。掌で、指先で強弱をつけて揉まれ、胸の先端が硬くなる。
仰け反った表紙に唇を重ね、舌を差し込んで嬲る。
少し長くなった髪が友雅の顔にかかるが気に留めない。
「長くなったねえ。これでもう尼と間違われずにすむ…誰にも見せる気はないけどね」
「うーっ…うう」
胸の先端につめを立てるとぴくぴくと体が震えた。涙が流れる。それでも友雅は娘の快楽を煽る。

唇を離せない。どこもかしこも彼女は甘い。汗も、涙も、唾液さえもいとおしい。
唇を離すとあかねが大きくいきを吸った。もう言葉も浮かばない。涙目で抗議してみせる。
「まだまだ一日は長いよ。あかね。言っただろう。君と二人で楽しむと」
甘い声にあかねが無防備になった。そのすきに友雅は帯を解いてあかねの衣を肩から引き摺り下ろす。
「ひっ…」
385桜宴:2005/04/04(月) 23:14:35 ID:9jN1uMvn
そして帯であかねの両手を後ろで縛り付けた。
「ああ、美しいねえ。衣のあいだから白い肌が見える。君の肌は特にきめが細かくていつまでも触れていたいよ」
帯が解ければあとは衣はどんどんあかねの体から落ちていく。胸から細い腰、茂みから足まで。
「ふふ、美しいよ。色のあわせに気をつかったのだね。こうして散ってもなお君の体を彩っている」
「ああああっ」

「綺麗な桜だ。白い肌に赤く散って…本当に身頃だねえ」
白い肌には何度もつけられた赤い跡が残る。感じやすいところはとくに赤く。
「いやあああ」
両足をばたつかせたが返って逆効果だった。
「きれいなのにそんなに動くと私がみれないじゃないか。ちゃんと大人しくしてなさい」
手際よく両足を持つと、両膝をわき腹まで引き上げ、さっさと帯で縛ってしまった。固定されて秘所が丸見えになる。
386桜宴:2005/04/04(月) 23:16:17 ID:9jN1uMvn
「ああっ」
あかねが顔をそむけた。
「どうしてそんなかおをするんだい?最高に美しい花が咲いているのに」
妖艶な笑みを浮かべて友雅はあらわになった華に手を乗せた。
「ほら…こんなに赤く膨れて蜜を落としてる。こんな美しい華は知らないよ」
「やだっ。解いてええっ」
泣き声も受け流して友雅は華をそっと擦った。先ほどの愛撫で十分華は蜜を蓄え、それだけで足らず、大腿部にまでしずくを落す。華芽が少し覗いている。
「まだ咲ききってないねえ。こうしたら開くかな?」
友雅の両手がわざと花びらを引っ張ったりつねる。
「いやあっ…痛い…あああっ」
けれど手は止めない。強い刺激でも十分快楽に変わる。そこまで友雅はあかねを教育していた。

蜜が零れる量がおおくなる。友雅は唇を寄せて蜜を啜る。花びらを押し広げ、膨らんできた華芽を擦ると体が飛び上がる。ぴちゃぴちゃという音と嬌声、体が床を打つ音が響く。
「ああ、随分開いたよ。五分咲きだねえ」
「ひっ…あああっ…ひっぱらないでええっ…あああ」
「ああ、あかねの華は一番綺麗だよ。そろそろ満開になってもらおうか」
生暖かい感触が離れると、代わりに指が四本一気に差し込まれた。蜜がとんで一番高い声が上がる。
奥まで抉り、華芽を押しつぶして、あかねの狂態を楽しむ。あかねの奥は敏感に反応して友雅の指を捕らえようと動く。
「ほら、桜を見てごらん。ただ枝に張り付いてるだけだ。だけどあかねは違う。こうやれば声も出し、蜜もどんどん出してくれる。こんなすばらしい華はひとつだけだよ」
「やめてええっ…壊れちゃううっ」
「見せておくれ。満開になったあかねを…」
友雅があかねの一番いいところを強く抉ると、あかねは全身を強張らせて達した。

縛り付けた紐を引くとあかねの体が友雅の胸に落ちる。焦点を無くした眼。口で息をしている。涙で濡れた顔は欲をそそる。
「さて、今度は見るだけでなく、ここで味わうとしようか…」
先ほどの刺激で十分開いた華を自分の物にあてがうと、あかねの腰を落とした。
不安定で両足を上げた体は奥まで友雅自身を通してしまう。
再び嬌声を上げ始めたあかねを左右、上下に揺らして突いて、さらに強烈な快楽を得た。
「ああ、本当にいいよ。あかね。もっと優しくしておくれ。まだまだ日は長いんだから」
387桜宴:2005/04/04(月) 23:24:34 ID:9jN1uMvn
一度達した体を今度は柱に寄りかからせた。空ろな目。意識を失っているのは好都合だった。
友雅は用意された酒をそっとあかねの唇に含ませる。喉が動くのを確認して、今度は耳の下からそっと体におとしていった。
「ああっ…あーーっ…」
肌を焼く感触にあかねが眼を覚ます。
「まだ夕日もみていないのに眼をつぶってはいけないよ」
「ええ?」
「まだ桜は散っていないよ。ほら」

かすれた声といっしょにあかねが必死に首をふった。肌に流れる酒を友雅が舐めとっていく。ついでに赤い印もつけなおしていく。
酒の刺激と印をつける感触に又体が熱くなる。
「本当につくのも早いけど、消えるのもはやいねえ」
柱にくくりつけた帯で身動きはとれない。酒を流しては友雅はあかねの肌から酒を舐めとっていく。色々なところに流れていくのを楽しみながら。
「ああ、ここにも流れてるねえ。こんなに濡れて」
しらっとした顔で友雅は再び華に顔をうずめる。
どんどんと柱を打つ音と水音。あかねはまた頂点に押し上げられた。
どんどんと柱を打つ音と水音。あかねはまた頂点に押し上げられた。
ひゅうっと長い息を吐いて体がしなり、華から蜜がどっと零れ落ちた。
「ふふ、まだ楽しめそうだね。さあ、そろそろ開放してあげようか」

開放されたあかねは友雅の背中に両手足を絡ませ、奥へと友雅を導こうとする。制限されていた分動きは激しく、何度も友雅は波をやり過ごした。
「いいよ。ああ、まだまだあかねは咲く花だね。春が過ぎれば散る桜と違う。これからが楽しみだよ」
もうあかねは声が出ない。激しく呼吸を繰り返す。
「ああ、外が赤いねえ。そろそろ夕日だ」
友雅も限界が近くなってきた。あかねの中の動きが強くなる。
「来年もまた、私を楽しませてくれるね。あかね?」
友雅は楽しげに笑うと最後とばかりに強く押し込んだ。あかねの顔を見ながら何度目かの頂点に達した。
388桜宴:2005/04/04(月) 23:25:21 ID:9jN1uMvn
翌日、女房たちは後始末に駆けずり回った。桜の花びらが部屋中に散り、ささが飛び散った跡。その他もろもろ。
女房頭がとうとう雷を落とした。
「殿。いい加減やりすぎです」
友雅は困り果てた表情で塗篭を見つめた。
「ねえ、出ておいで、あかね」
答えはない。友雅のせいで声を嗄らしてしまったのと怒り心頭と両方なのは明らか。
しばらく女房たちはあかねと友雅の意思疎通に使われた。友雅はしばらく一人寝を余儀なくされたという。
389名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 23:28:11 ID:9jN1uMvn
以上で終りです。途中で同じ文を二度コピーしてしまいますた(涙
平にお詫びいたします。
お眼汚し失礼しますた。
390名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 10:33:51 ID:DKgTV/7V
友あかグッジョブ!!乙でした〜!!!!
八葉抄では友雅が一番好き(まだ全員回ってないが)なんで嬉しかったです
これからも投下よろ
391名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 00:31:26 ID:FfOdiFYT
遅くなりましたが友あかGJです神!
友雅さんの雅かつエロ親父ップリが素敵ですw
392名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 12:03:10 ID:QC/GmeS5
久々に覗いたら友雅キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
いいもの読ませて頂きました。乙です!
393ハイツ:2005/04/09(土) 23:19:34 ID:zjdLa9zR
読んでくださった神子様方&返事くださった神子様方ありがとうございます。

コルダの土浦×香穂子書いてみました。またも強引系です。
月森×香穂子←土浦の関係ですので、苦手な方はスルーしてください。
短いですが、どうぞ。
394土浦×香穂子 練習室での出来事1:2005/04/09(土) 23:20:45 ID:zjdLa9zR
香穂子が愛のあいさつを弾き、想いが通じてからどのくらいたっただろう。
音楽一家に生まれ育ちたぐいまれな才能を披露してコンクール総合優勝
という栄冠に輝いた月森と香穂子の間には、恋人同士と呼ぶにはあまりにも
拙い関係が続いていた。練習室で待ち合わせて彼のヴァイオリンを聴く日々。
香穂子が弾いても月森の口からは誉めの言葉はでないから、つい喧嘩腰に
なってしまう。これでは甘い雰囲気になれそうもない。
屋上での告白以来、一言も好意を感じられなくて香穂子はイラついていた。
「あ〜もう!これが付き合ってる状態かぁ?」
教室の机に突っ伏しながら、香穂子は独り言をいう。
「ちょっと…イライラを巻き散らかさないでよね。贅沢なんだよ。
 学園一の有名人と付き合ってるんだからさ。」
それでも不満そうに顔をあげる香穂子に、友人は間髪いれずに時計を指さし
言った。
「さあ、彼氏が待ってるよ。練習室でさ。」

普通科校舎から練習室へは距離がある。音楽科校舎を通り過ぎる間も、
何度ジロジロみられただろう。普通科から参加すると決まった時よりも、
音楽科の女生徒からの視線が痛い…。
香穂子は視線を避けるようにうつむき加減で歩いていると、誰かにぶつかった。
「ごめんなさいっ!」
慌てて顔をあげて香穂子が謝ると、その相手は土浦だった。呆れたように香穂子
をみる土浦との間に、微妙な空気が流れる。コンクール中は同じ普通科からの
参加ということもあって、仲良くしていたのにコンクールが終わってしまった
後はなんだか避けられてるようで声がかけづらかった。
「よう。これから少し時間取れるか?」
土浦の意外な言葉に、香穂子は嬉しさでいっぱいだった。また元のように
仲良くなれたらと甘い考えで承諾していた。
395土浦×香穂子 練習室での出来事2:2005/04/09(土) 23:21:39 ID:zjdLa9zR
「練習室押さえてたんだね。」
「ああ。」
完全な個室になっている練習室に、土浦と香穂子がいる。イスに腰掛け、ピアノの
蓋を開けている土浦に香穂子は尋ねた。
「コンクール以来ピアノ弾いてないって聞いたけど、今日はどうしたの?」
香穂子の何気ない問いが、土浦の気に障ったようだった。激しく鍵盤をたたいて
土浦は言い放った。
「人の気も知らないで、よくそんなこと言えるよな!」
いきなり怒鳴られて固まっている香穂子のそばまで歩み寄ると、土浦は香穂子の腕を
乱暴に掴んだ。
「あの日、俺はお前を想って弾いた…。それなのに、お前は月森の奴と…。」
「痛っ!土浦くん、落ち着いてよ。」
あっという間に土浦に押さえつけられ、気がつくと香穂子の瞳には土浦の顔と
天井が映っていた。今の状況をうまく把握できずに混乱する香穂子。
そこへ土浦の顔が近づき、香穂子の唇へとキスがおとされる。
「やだっ。」
慌てて顔をそむけると、首筋にもキスがおとされていく。土浦の手が香穂子の胸を
捕らえていた。
「お願い…やめて…。」
香穂子の抗議を物ともせず、両手を頭の上で束ねて上着を肌蹴させていく。小柄な
香穂子が長身の土浦に押さえつけられては身動きできない。土浦は自分のネクタイで
香穂子の両手を拘束し終えると、ブラを押し上げた。形のいい小ぶりな胸が顔を
のぞかせる。胸の先端の突起はすでに硬く存在を主張している。
土浦は片方を口に含み舐め回しながら、もう片方の突起をピアノを弾く細い指で
こねあげた。
「あ…。」
「感じてるなら、もっと声出せよ。防音だから外にはもれないぜ。」
愛撫を続けながら、悪戯に笑う土浦に香穂子は脅えていた。
396土浦×香穂子 練習室での出来事3:2005/04/09(土) 23:22:27 ID:zjdLa9zR
ふいに土浦は手を香穂子の膝にかけると、力いっぱい両足を開かせる。
「だめ!これ以上は…あっ。」
いい終わる前に土浦の指は、香穂子の敏感な場所にたどりついていた。シーツの上
から撫でるだけでも分かる泉のあと。
「すげー濡れてる…。やらしいな…。」
シーツを脱がされ、誰にもみせたことのない場所をみつめられてる自分の姿に
香穂子はただ耐えるしか出来なかった。土浦の唇が香穂子の蕾を舐め転がす。
そのたびに甘い声を出す自分に許せない気持ちになるが、土浦の愛撫に香穂子の
理性は飛びそうになっていた。
「あぁ…。」
香穂子の泉に土浦のきれいな指がのみこまれていく。ズプズプと…。
やがて抽出を繰り返す指に、香穂子の泉の奥深いところに甘い疼きが灯りだす。
拘束された両手をもどかしく捩り喘ぐ香穂子。
「なんか…変っ、あぁっ!」

ペチッと頬を叩かれるのを感じて目を開ける香穂子。意識を手放していたらしく
なんだか体がけだるかった。
「まだ、終わってねぇんだよ。」
香穂子の泉に土浦の熱いたかまりが押し付けられる。これからなにをするのか
経験のない香穂子でも分かる。
「それだけはやめて!お願いだからっ。」
「残念だな…もう止まらないんだよ…。」
そういうと土浦は香穂子を一気に貫いた。急激な痛みに香穂子の体はビクッと
跳ねた。
「やぁぁぁ――っ!」
397土浦×香穂子 練習室での出来事4:2005/04/09(土) 23:23:39 ID:zjdLa9zR
香穂子の狭さに眉根をよせながら、土浦はゆっくりと動き始めた。ひたすら
早く終わることだけを思っていた香穂子のなかに、だんだんと甘い疼きが
灯りだす。土浦が香穂子を打ち付けるたびに、溢れ出す蜜が練習室に水音を
響かせる。
「香穂子…。」
「あぁ…ん…んん。」
香穂子の瞳から涙が溢れる。土浦は舌で香穂子の涙を絡めとると、最奥を
求めるように打ち付ける。香穂子のなかの狭さに限界を感じた土浦。
「ああっだめぇ。」
香穂子が激しく啼いたのを合図に、土浦は香穂子のなかに熱い欲望を全て
注ぎ込んだ。

「時間とらせて悪かったな、香穂子。またな。」
とりあえず身づくろいをして呆然と座り込む香穂子に土浦は声をかけると、
練習室を出て行った。
すると、他の練習室から出てきた月森と鉢合わせた。互いににらみ合うふたり。
するといきなり土浦が悪戯っぽく月森に笑いかけた。
面食らっている月森に土浦はすれ違いざまに囁いた。
「お前の彼女、よかったぞ。」
その言葉に慌てて土浦が出てきた部屋へと駆け込むと、そこにはただうなだれた
様子で座りこむ香穂子の姿があった。月森は香穂子をきつく抱きしめると、
唇を噛み締めて激しく自らを責め続けた。
398ハイツ:2005/04/09(土) 23:28:45 ID:zjdLa9zR
以上です。このあと月森×香穂子に続きますが、
また投稿させてもらいます。
失礼しました。

399名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 00:02:49 ID:bwkKVAHB
イイ!(・∀・) と言いたいんですがシーツって…あまりにも…
400名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 00:08:44 ID:BL7Ytf4I
GJ!
シーツワラタw
401 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 03:50:59 ID:fSUFOOoN
途中までですが生存報告がてら
>>161の続きを投下させて下さい。
では、行きます。
402想いは巡る・7 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 03:53:07 ID:fSUFOOoN

 六条堀川の邸で九郎と差し向かいで座った敦盛は、もうこれ以上自分に話せる事はない
と言って目を伏せた。九郎の脇には景時が控え、三人をまとめて見下ろすようにして、
ヒノエが柱にもたれ掛かったまま立っていた。
「で? 源氏の大将はコイツを処断するわけ?」
 海水で色素の抜けた赤い髪をくるくると指先で弄びながらヒノエが言った。いつも通り
の声音に乗せられた言葉にはしかしどこか棘があり、それは九郎にも感じ取れた。
「馬鹿なことを言うな」 何故仲間を処断しなければならないんだと一蹴した。ヒノエにつられたのか、つい語気
が荒くなる。
 敵将を処断する権限など無いし第一、敦盛はかつてはそうであったとしても、今は敵将
でもなければ平家と内通していたわけでもない。 沈黙が裏切りになるというのなら話は別だが。還内府と有川将臣が同一人物だと知って
いて黙っていたことに罪があるのなら。
 三草山で敦盛が源氏に組みしたあと、いくつか平家の内情について問うてはいたのだが、
平家の中心から遠ざけられていたらしい敦盛からはさして重要な情報は得られていなかっ
た。今回改めて問い質してみたものの、将臣が還内府と呼ばれるようになった経緯と、
403想いは巡る・8 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 03:56:07 ID:fSUFOOoN
彼が戦に怨霊を使うことを嫌っていたということが解っただけだった。
「まあ、オレだって弁慶だって、なんか怪しいな〜とは思ってたわけだから、ね」
 弁慶は最初から警戒していたというし、景時もどこか違和感を覚えることが度々あった
という。法住寺に出入りし、熊野本宮に用事のある源氏以外の武士と言えばます平家の手
の者だと考えるのが妥当なのだ。熊野水軍に協力を求めていたのなら、当然ヒノエも知っ
ていたはずだ。聞けば、先に対面した源氏側に、平家にも源氏にもつかないと約束した為
に、平家の使者には代理のもので済ませたという。隠れて声だけは聞いていたらしいが、
平家よりも神子姫に興味があったからねと、悪怯れもせずにヒノエは言った。
 結局、一分の疑いも持っていなかったのは自分だけか。
 一つ一つを指摘されればそれは九郎にも納得できるこっで反論もないのだけれど、名乗
りも上げずに源氏の兵を斬るという還内府と、自分自身が接した有川将臣という人間が結
びつかない。具体的に何処がとも言えないが、頭の中に靄がかかったようにすっきりしな
い。
404想いは巡る・9 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 03:58:54 ID:fSUFOOoN
「九郎殿、顔色が優れないようだが……」
「いや……大丈夫だ。それよりも手間をとらせて済まなかったな」
 敦盛のような子供にまで心配されるようでは源氏の将として失格だ。
 どうにも、頭の中であれこれと考えを巡らせるのは性に合わない。
「おや、皆さんお揃いなんですね」
「弁慶、戻ったのか」
 人払いをしてあったから先触れの声もなかったのだろう、それにしても足音立てずに
現れるのは意地が悪い。「厄介な事実と不穏な噂と、どちらを先にお話ししましょうか」
 言いながら外套を脱ぎ、敦盛の隣の円座に腰を降ろした。わざわざ回りくどい言い方を
するのが気になった。
「一々妙な言い回しをするな。それで、その、望美の様子は」
「一々照れて詰まらないで下さいよ九郎。人を呼んで診てもらったんですが、緑の頃には
 愛らしい赤子の顔が見られるそうですよ」
 良く無事に戻ってこられたものだと思いますけどねと、少々呆れた様子だった。
 命の流れは気の流れ、五行の流れ。白龍が読み違える筈がない。
 流石に誰も、相手が誰で一体いつ、と訊ねるものはいなかった。
 子一人産まれるということが『厄介な事実』なのか。
405想いは巡る・10 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:02:10 ID:fSUFOOoN
「あ〜、えっと、不穏な噂っていうのは何の話?」
 九郎の眉間の皺に気が付いたのか、景時が気まずそうに切り出した。
 平家の捕虜から、怨霊を使って町を襲う計画があると聞き出しており、熊野の烏の調べ
で計画の対象が京であるとわかっていた。福原での和議が成功しないと見越してのことな
のだろうか、一朝一夕の準備で出来ることではない。あるいは最初から和議を結ぶつもり
などなかったのか。福原で勝てばそのまま京に攻め入り、負けても怨霊を使うことで京を
穢す計画だったのか。還内府殿は心から和議を望んでおられたと敦盛が庇ったが、還内府
の意志が平家の総意というわけでもないだろう。
「仁和寺、鳥羽殿、下鴨神社……この三ヶ所に怪異の噂があります。平家の呪詛とみて間
 違いないでしょうね」 呪詛を解くために望美を走り回らせたくはない。ここは景時たち陰陽師に働いてもらう
しかないだろう。
「期限は六日、できれば三日以内。それ以上放っておくのは危険ですから」
「え……三日? それはちょ〜っと時間的に余裕が」
「頑張って下さいね」
 さらりと言い放った弁慶に景時にぐうの音も出ないようだった。
406想いは巡る・11 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:03:20 ID:fSUFOOoN
 外から何やら騒がしげな声が聞こえた。
 男と女の、通す通さないの押し問答だ。
「来ましたか」
 弁慶が立ち上がってすいっと戸を開け、見張りをしていたらしい男に一言二言声を掛け
ると、女を一人、部屋に通した。
「僕はてっきり譲くんが来るものだと思っていたんですけどね」
「譲殿にあのような話をできるはずがないでしょう!」
 景時が今にも弁慶に食ってかかりそうな女を二人の間に割って入って止めた。敦盛はそ
のただならぬ様子にうろたえるばかりだ。
「ちょっと、朔!」
 景時が朔を宥めるのを見て、九郎の胸に嫌な予感がわいた。朔が憤っている理由は恐ら
く望美に関してなのだろうが、ここまで乗り込んでくるような理由の心当たりが九郎には
なかった。しかし朔は弁慶殿と九郎殿にお話がありますと行って腰を降ろした。
「一体どこまで本気なのですか」
 朔に詰め寄られても答えようがなく、弁慶の様子を伺うが、事情を知っているのか大し
て動じている様子もない。
「九郎殿が、望美を妻に娶るという話のことです」
「は……?」
 今、自分の目の前に鏡を置いたなら、ひどく間抜けな顔が映るに違いないと思った。
「……朔殿、こんな時にふざけるのはやめてもらえないか」
 どこまで本気なのかとはこちらの台詞だ。まさか春の神泉苑での芝居を未だに本気にし
ているわけでもないだろうに。
「ふざけるのはって」朔は弁慶に向き直って、「まさか九郎殿に無断で決められたのですか」
「これから説明するところだったんですよ。望美さんは既に承知済みのことですし」
「お前まで冗談を言うのは止せ!」
 怒鳴って弁慶の言葉を止めたところで、それまで黙っていたヒノエがため息をついた。
「あのさあ九郎、本気でわかんないわけ?」
 自分の身を守るのに敵の女になるなんて良くあることだろ。呆れた口調で言われて、体
がかあっと熱くなるのがわかった。
「今更どうこうしなくても望美は仲間だろう!!」
「僕たちにとっては仲間ですが、鎌倉殿にとってはどうでしょうね」
 淡々と弁慶は語った。
407想いは巡る・12 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:06:00 ID:fSUFOOoN
 事の次第を報告すれば、真実はどうあれ鎌倉殿はじめ周囲のものから、望美と譲は内通
者としてみられること。万が一処刑を免れたとしても、還内府に対する人質として鎌倉殿
の手駒になるだけだということ。二人を軍に引き入れた九郎自身にも罪が及ぶであろうこ
と。一番恐ろしいのは、源氏軍内部に亀裂と疑心暗鬼が広がること。今や源氏の軍の中心
は白龍の神子と源九郎義経なのだと。
「望美さんを失うことで源氏は怨霊への対抗手段を失います。そしてあなたを失うことで
 兵は支えを失うんです」
 紙が剥がれ、要が落ちた扇はもはや扇としての意味を為さない。
「鎌倉殿へご報告せず、望美さんは病気だと偽って戦に出さずにおいても同じことです」
 白龍の神子が戦に参加しないことで兵の間に不安が沸き士気が落ちる。時が経てば子は
産まれ、誰が父かと噂にのぼる。人の口に戸は立てられない。どのみち戦にでられないの
なら、肝心なのは白龍の神子の加護が源氏にあると周囲に思わせること。
「だから先手を打って九郎殿との子だと偽れというのですか」
 景時に押さえられながら朔が弁慶を睨む。
「嘘も突き通せば真実ですよ。今となっては神泉苑で後白河院に見せたお芝居も都
408想いは巡る・13 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:09:52 ID:fSUFOOoN
合がいいかもしれませんね。北の方として迎えるのは無理だとしても」
「いい加減にしろ!!」
 怒鳴って言葉を遮っても、弁慶は顔色ひとつ変えない。
「承知できませんか」
「当たりだ!!」
「望美さんは選びましたよ」
 選ばせたの間違いじゃないのかと、喉まで出かかった。
「やはり卑怯な手段はお気に召しませんか」
 気に入る気に入らないの問題じゃない。
 けれどこのまま拒否の言葉を重ねれば次はおそらくこうだ。別の残酷な方法もあります、
心と一緒に体も傷つけますか? と。
 どうしても納得できないのなら望美さんと直接話して下さいという弁慶の声が、とても
遠くにあるようにきこえた。想いを殺すか、命を奪うか。それとも多くの兵の命と引き替
えにしても、想いを貫くか。選ぶべき答えは見えている。見えていても、わかっていても
許せないことはある。ぎりぎりと奥歯を噛み締め爪で皮膚が裂けるかというほど強く拳を
握った。
409想いは巡る・14 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:12:43 ID:fSUFOOoN
「あの子、泣きもしないんですよ」
 弁慶を睨むでもなく九郎を責めるわけでもなく、朔が俯いて声を喉奥から絞り出す。
「けどね朔」
 子供をあやすように、後ろからゆっくりと朔の背中を叩く景時。
「望美ちゃんは、朔じゃないんだよ? 入れ込み過ぎるのも、どうかと思うな」
 その言葉に朔ははっとしたように顔をあげ、しばらく何か言いたそうにしていたが、
「敦盛くんさ、悪いんだけど朔と一緒に邸まで帰ってやってくれないかな〜」
「兄上!」
「いいから、今日は帰りなさい。ね?」
 景時にしては珍しくきっぱりとした言い方だった。朔と敦盛を急き立てる様子に、ああ、
まだ何か二人には聞かせたくない話があるのだなと、ずんと心が重くなる。こういう嫌な
予感だけは外れたことがない。その証拠に、二人と一緒に部屋を出ていこうとするヒノエ
を、景時はほんの少し手招きして止めた。
 去り際、敦盛は振り返って九郎と視線を合わせた。
「源氏の治める世になれば、その中で平家の子が生きていくことの辛さは、九郎殿が一番
 良くご存じのことだろう」
 私などが言うべきことではないのだろうがと、眉根を寄せながらも敦盛は続けた。
410想いは巡る・15 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:14:45 ID:fSUFOOoN
「新しく生まれる命が、怨霊の子だなどと、疎まれたり蔑まれたりしながら育つことを、
誰も……その、神子も、望んでいないと思う……」
 余計なことをいってしまってすまないと頭を下げて、朔を伴って部屋を出ていった。
 一人として不幸になることをを望んでいるものなどいない。
 握っていた拳をゆっくりと開いてみる。掌に食い込んだ爪の跡。強く握り過ぎたせいで
少し痺れた両手を組んだ。
「ごっめんね〜。朔ってさ、望美ちゃんのこととなるとつい、力が入っちゃうっていうか」
 わざとらしいほどに明るい景時に、いいから座れと言って円座につかせ、話を促した。
景時はヒノエに、今でも熊野水軍の協力を得ることは出来ないのかと尋ねた。福原で勝利
し平家を追いやったことで形声は逆転したはずだと。対してヒノエは、個人としての協力
は惜しまないが、熊野別当としての決定が覆ることはないと断言した。朝令暮改では軍の
長などつとまらない。
 次の戦は屋島になるだろうと九郎も読んでいた。海上の戦いに不慣れな源氏にとって、
熊野水軍の力があれば随分と助けになるのは違いない。しかしなにも水軍は熊野にだけあ
るわけではないし、一度断られた相手だ。
411想いは巡る・16 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:17:26 ID:fSUFOOoN
「オレたち、絶対に還内府を……っていうよりは、有川将臣っていう人間を葬り去らな
くちゃいけないんだよ」 何の……何の話だ?
組んだ手に力がこもる。じっとりと汗が滲んでいく。
 目の前が暗くなっていく。
「ヒノエくんみたいに、事情を知ってる人が海の上で指揮を執ってくれたら、将臣くんを
海に……その、討ち取って、遺体を陸に上げないようにしてしまうのも、上手くいくんじ
ゃないかな〜なんて考え」
「景時!!」
 羽織の衿を掴んで締め上げた。
「どこまで将臣を侮辱すれば気がすむんだ!!」
「ちょ、待っ、苦し……」
 苦しげにもがく景時を見ても、力を緩める気にはなれなかった。
 九郎、と弁慶が一度だけ名前を呼んで、景時を押さえつける手首を掴んだ。無理に引き
剥がすことはせず、掴む手に力を込めるだけ。その力の強さに思わず締め上げる手を放す
と、景時は軽く九郎を突き放し尻餅をついた。
 むせる景時を見下ろす。こいつは、消してしまえと言ったのだ、将臣など海に沈めて無
かったことにしてしまえと。
「オレだってこんなこと言いたくないよ!」
412想いは巡る・17 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:20:18 ID:fSUFOOoN
 捕らえた敵将は鎌倉に送った上で詮議にかけると、鎌倉殿から命令がでている。この命
令の前提は、相手が『人間の敵将』であることだ。怨霊は、首を落とそうと心臓を貫こう
と、現世に心残りある限り何度でも甦るし、そもそも力ある怨霊には牢も錠も意味がない。
万が一『怨霊の敵将』を捕らえることがあったとしても、白龍の神子に封印してもらうし
か方法がない。源氏には、還内府は平重盛の怨霊として伝わっている。将臣が捕らえられ
れば、処刑の場には望美が引きずりだされるだろう。
「封印するなんて無理だよね、生きた人間なんだから」
 怨霊でないのなら果たして誰なのか?
 追及されても将臣は口を割らないだろう。……望美や譲を危険に晒すことになりかねないから。
「春の京や熊野で一緒にいるところを、誰かに見られてたかもしれない」
 人の口に戸は立てられない、何処からか話が伝わることもある。第一、熊野では後白河
院にお会いしている。還内府と源九郎義経が共に行動していたことを院はご存知なのだ。
後白河院が将臣のことをどこまで知っているかはわからない。熊野でのことは胸に留め置
いてくれているのかもしれない。
413想いは巡る・18 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:23:00 ID:fSUFOOoN
 けれど危険なことに変わりはない、平家と通じていたと思われないように、還内府には
怨霊のままでいてもらわなくてはならない……。「それにさ、将臣くんが処刑されるところなんて、望美ちゃんに見せたくないよ」
 オレだって見たくないと、それきり景時は口をつぐんでしまった。
「なるほどねぇ」
「君も反対しますか?」 ぽつりヒノエが呟いたのを弁慶が聞きとがめた。
「別に。こっちも余計な波風立てるのは好きじゃないんでね」
 ご高説至極ごもっとも、反論の余地もございません―――。
 ひどく嫌味な言い方だった。
「自覚があるんだかないんだか知らないけど、さも望美の為だって態度が気に入らないね。
 結局はあんたたちの保身の為だろ? 一体何様のつもりなんだか」
 弁慶と景時に言い含められヒノエに非難され、それこそ、九郎に反論の余地も無かった。
「……景時」
 低く小さく呼びかけると、景時はほんの少し怯えたように身を竦ませる。
「神子を傷つけずに元の世界に帰すことが、八葉の役目なんじゃなかったのか……!」
 よくやく紡ぎだした言葉は震えていたような気がする。
 もしかしたら声に涙が滲んでいたかもしれない。
 今の自分たちは針山の上に
414想いは巡る・19 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:29:43 ID:fSUFOOoN
立つ望美に更に歩けと言っているのも同然なのだ。
「それは……ごめん。ほんとにごめん」
 謝る相手が違う。
 景時の声もまた震えていた。
「だけどさ、オレ、言ったよね? 自分を守る為の力を使わない人間はいないって」
415 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 04:33:47 ID:fSUFOOoN
一部、スレごとの区切りと、改行がおかしなことになってしまいました。
申し訳ありません。
コピペしたあとも丁寧にチェックしないといけないですね……。

次にはエロに入って終了になります。
では。
416名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 05:47:24 ID:TFFOrCwt
すげーおもろいよ。楽しみにしてます!
417 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 11:42:00 ID:fSUFOOoN
スレごと、じゃなくて、レスごとの区切り、でしたorz
418名無しさん@ピンキー::2005/04/11(月) 17:54:09 ID:OWctpIEg
ネ申キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
◆IM7Eib3U8MさんGJ!
続きも楽しみです。



13の九郎の台詞「当たりだ!」よか「当たり前だ!!」のがヨサゲ鴨。
419 ◆IM7Eib3U8M :2005/04/11(月) 19:47:50 ID:fSUFOOoN
>>418
ご指摘ありがとうございます、誤字です……。
一字抜けただけでとたんに九郎がアホの子に_| ̄|○

ほんとグダクダで申し訳ありません。
420名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 16:43:11 ID:+UYkIBfL
下がり気味なので揚げ
421むた ◆rEtdWXJvJ6 :2005/04/12(火) 23:09:38 ID:9Xs+kl8h
こんばんは。

途中までなんですが、譲×望美を投下させてください。
若干、望美×譲気味です。

422譲×望美『時空の波を越えて』:2005/04/12(火) 23:10:35 ID:9Xs+kl8h
――きっとこれは、一度きりの奇跡。
だから、もう、迷わないって決めた――

奇跡的に復活した白龍の逆鱗を握り、望美は再び時空を越える途中にいた。
ふわふわと宙に浮いたような、不安定な感覚。
ともすれば時空の波にさらわれてしまいそうになる。
時空の狭間は夜の海のように暗く、掌から漏れる逆鱗の白い光だけが月のように明るい。
その光を頼りに、望美は『彼』を探していた。

(私が、会いたいのは――)

時の波間に、時折浮かんでくる姿。いつも隣で微笑んでいた彼。

(私が、守りたいのは――)

いつだってさりげなく、自分を守っていてくれた幼馴染。
どうしても、会いたい。もう一度、伝えたい。
自分の想いを。
あの夜に、伝えられなかった言葉を。だから――。

(絶対に、この時空を越える――!)

ふいに目の前で白い光が爆ぜる。思わず望美はぎゅっと眼を瞑った。

423譲×望美『時空の波を越えて』:2005/04/12(火) 23:11:44 ID:9Xs+kl8h
目を瞑ったままの暗闇の中で、
漸く浮遊感から解放されて、足が地に着いたと思った次の瞬間。

「だったら、どうして!」

激昂した声と、だんっ、と耳元で、壁を鈍く叩きつける音が耳に飛び込んできた。
おそるおそる瞼を明けた望美の目に真っ先に映ったのは、
真剣な眼差しで自分を見据える譲の姿だった。

「俺の事が大切だというなら、どうして他の奴に微笑みかけるんですかっ!」
「……譲、くん」

生きている。幻ではない、本物の譲。
思わず安堵に緩みかけた頬を、望美は慌てて引き締める。
そうだ、戻ってきたのだ。
あの夜――譲が抑えきれなくなった恋情を、望美に叩きつけた夜に。

「俺がこれまでどんな想いで、あなたの事を見ていたと思うんですか?
――これでは、まるで拷問だ」

苦しげに己の感情を吐き出す譲に、あの時はただ驚き、戸惑う事しか出来なかった。
怯えたように彼を見るばかりで、気がつけなかった。譲の想いに、苦悩に。
でも、今は。今ならわかる。
自分の側にいるために、譲がどれだけの想いを押し殺していたのかが。
424譲×望美『時空の波を越えて』:2005/04/12(火) 23:14:05 ID:9Xs+kl8h
(私、馬鹿だよね。一度なくさなきゃわからなかったんだ……)

望美は強張っていた両の手を伸ばし、譲の頬に触れた。

「せ、先輩……?」

譲は息を詰め、望美を見つめる。
予想もしない展開に、どうしていいのかわからないといった風だ。
そんな譲に構わず、望美はただ指先で頬を撫でていた。

「譲くん……」

触れた肌は温かく、確かにここに譲が生きているのだと望美に実感させる。
だからこそ、もう、失いたくはなかった。

「私も、譲くんのことが好き……」

そう呟いた望美の言葉は確かに譲の耳に届いた筈だ。
だが、譲は自嘲めいた微笑を浮かべると、望美から僅かに距離をとった。
425譲×望美『時空の波を越えて』:2005/04/12(火) 23:14:59 ID:9Xs+kl8h
「……先輩は、優しい人ですね。だから、俺はそれに縋ってしまうんだ」
「どういう、意味――」
「あなたは、俺に同情しているだけです。俺が、あんな事を言ってしまったから」
「違うっ! 同情なんかじゃ――!」
「いいんです。今夜の事はどうか忘れて下さい――おかしな夢を見たと思って」

(違う、違うよ譲くん……私は、本当に)

この想いを伝えるために運命を遡った筈なのに。このままでは譲は行ってしまう。

(それでまた繰り返すの? あの運命を?)

冷たくなっていく身体。呼びかけても決して答えてくれない、冷えた骸。

(嫌。あんなのは、もう、嫌なの――!)

そう思った次の瞬間、望美は譲の胸に飛び込んでいた。

「! 先輩、何を――!」

あまりに突然の事に、譲は反応出来ずによろめき、
結果、望美を抱えたまま地面に尻餅をつく格好になってしまった。
自然と顔が近づいて、望美は勢いのままに、譲の唇に自分のそれを重ねる。
――本当に重ねるだけの口づけ。随分と時間が経ったような、瞬時の事だったような。
混乱した感覚を抱えたまま、望美は唇を離して譲を見つめ、ゆっくりと口を開いた。
426譲×望美『時空の波を越えて』:2005/04/12(火) 23:15:36 ID:9Xs+kl8h
「同情なんかじゃない……そんな気持ちで、キスなんて、出来ないよ」
「先、輩……」
「まだ、信じてくれないの?」
「いや、その、俺は――」

起こった事を漸く把握したのか、譲の顔は暗闇でもそれと判るほど紅く染まっていた。
未だ信じられないといった風のその顔を、望美は不安げに見つめた。

(これでも駄目だったら、どうしたら――)

と、望美を抱えた譲の腕に、力が篭った。胸に引き寄せられ、抱き締められる。
最初はおずおずと確かめるように、そして、次第に強く。

「……本当、なんですか?」
「うん」
「……夢じゃ、ないですよね?」
「うん」
「……先輩……その、もう一度――」
「好きだよ、譲くん」

その台詞を口にした途端に、望美はぎゅうっと抱きすくめられた。息も出来ない程、強く。

「先輩、俺も、あなたが好きです――ずっと、好きでした」

擦れた声でそう言って、譲は望美の頤に手を添えると、そっと口づけた。
427譲×望美『時空の波を越えて』:2005/04/12(火) 23:16:33 ID:9Xs+kl8h
「……んっ……」

唇を割って、譲の柔らかい舌先が探るように口中を這う。
くすぐったいような、それでいて何かを呼び覚まされるような、
そんな妙な感覚に望美は身体を震わせ、譲の胸にしがみつく。
その仕草に煽られたか、譲の舌は次第に口中を掻き回すような動きに変わっていった。

「……譲、くん……」

口づけの合間合間に望美が漏らす甘い声が、まるで麻薬のように譲の理性を溶かしていく。
欲望に導かれるままに、唇を首筋から鎖骨へと滑らせ、きつく吸い上げる。
途端、ぞくり、と、快感が身内を駆け抜けて、
思わず声を上げてしまいそうになるのを望美は懸命に抑えた。

「やっ……! 譲くん、だめっ……」
「どうして、ですか……俺は、もう……!」
「違うの、だって、ここ、外っ……!」
428譲×望美『時空の波を越えて』:2005/04/12(火) 23:17:30 ID:9Xs+kl8h
言われてみれば、梶原邸の庭先に座り込んだままの体勢で、自分達は抱き合っている。
他に誰が出てきてもおかしくない状況なのだ。
やっとそれを理解した譲は、慌てて望美を抱き締めていた腕を解いた。

「す、すいませんっ、先輩っ!」
「ゆ、譲くん、声が大きいよ」
「本当、俺、どうかしてました。その、すいませ――!」

しどろもどろに言い募る譲の台詞を遮ったのは、望美だった。
静かに、とでもいうように、人差し指で譲の唇に軽く触れ、そして、小さな声で言った。

「譲くん……その、嫌じゃないから、だから続き、は……」

続く台詞は、恥かしさのあまり言葉にならない。
だが、望美の上目遣いに見上げる視線が、何か喋ってと促しているように思えて、
譲はためらいつつ、その後を引き取って言う。

「……部屋で……? その、いいん、ですか……?」

言った譲も、言われて頷く望美も、これまでに無いほど顔を真っ赤に染め上げていた。

429むた ◆rEtdWXJvJ6 :2005/04/12(火) 23:18:48 ID:9Xs+kl8h
とりあえず、今日はここまでです。すいません。
できるだけ早く続き書きます。
では。
430名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 23:24:58 ID:1xujdLLH
ああああ良いとこでー!!
譲とともに読み手もお預けですか。
ともあれ、続き楽しみにしてます。


プレイ中、逆鱗を取り戻してから遡る先は、
あの庭でのブチキレシーンだと信じていたことを思い出しました。
ついでに言うと、あのスチルは縁側で押し倒された状態だとばかり。
431名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 00:10:04 ID:KOx4eGf/
譲が報われてるよーうるうる
楽しみにしております。

話し変わりますがヒノエ×望美SS投下します
(どちらも好きなんですっ)
432帰宅:2005/04/13(水) 00:14:55 ID:KOx4eGf/
高く低く波と風の音が子守唄になる。海が荒れるのも凪ぐのも仏の御心次第。
ヒノエは見覚えのある山や岩の形を探す。でもまだ見当たらない。港まで数日。
心だけがはやる。男たちは賭け事や異国の噂に興じている。ヒノエも参加していたが半分は上の空。
「少し部屋に戻るぜ」
思い出すのは最高の姫君の柔らかな肢体。泊まり先でも独りで宿に泊まった。
もう望美以外の女には目が止まらない。長い髪を見るたび、桃色の衣を見るたび望美に想いを送る。少しは俺がいなくて寂しがってるか…他の男に手を出されてないか…以前なら考えもしない嫉妬に悩まされていた。
「姫君に少し無理してもらうしかねえなあ」
ヒノエは懐の土産を触りながら、早くも不埒な方向に考えを走らせた。

港に船が着くと、あちこちで歓声が起こる。家族の再会に浮き立っている。望美も下船する人々の中にヒノエを見つけて駆け寄った。
「お帰り。ヒノエ。数日でも長かったよっ」
声だけでは足らなくて思わず抱きついてしまう。
「嬉しいね。そんなに俺がいなくて寂しかったかい?」
「当たり前じゃない。色々忙しいけど、ヒノエくんのこと心配で心配で、本宮に通っちゃった。まだまだ奥方らしくないね」
頭に手をやる様もかわいらしい。でも今は再会を喜ぶ余裕はない。
433帰宅:2005/04/13(水) 00:17:21 ID:KOx4eGf/
「良かったね、頭領。奥方は必死で着物を縫ってなさるよ。でも衣より指に針を刺す回数が多くてねえ」
「余計なこと言わないで…心配させちゃうから」
望美の言葉より早くヒノエが望美の手をとった。確かに指全部に布が巻かれている。
よほど不器用なのか、こんなに派手な様は珍しい。
「すまないね。こんなに無理させて」
ヒノエは望美の指に軽く唇を寄せる。それだけで望美はどきんとした。痛い。
指先以上に心が痛い。寂しかった心が痛い。
「おいで、望美。少し静かなとこにいこう」
ヒノエに言われるまま望美は港を出た。

港は人家も多い。それでも里山に一足入ると人通りは減る。雑木林の中は人里の中にあるとは思えないほど静か。
竹林の中に入ると二人は地面に座った。春には此処で竹の子を掘った。その場で蒸し焼きにして分けて食べた。
「此処でみんなで竹の子を食べたね」
「まだまだ望美に見せたいところが沢山あるよ。又連れて行ってやる。できれば二人きりがいいんだけどな…」
「たまにこうして二人でいるだけでいいよ」
にっこり笑う姿だけで欲情した。これ以上はもたない。
「可愛すぎるよ。お前…」
まずは可愛らしい唇。次は耳元。次はどこにしようか。ヒノエはしっかり望美の体を抱きこんで脇に倒れこんだ。
落ち葉の感触が暖かい。床には十分。あらかじめ本宮の連中には連絡してある。少しだけ、二人の時をむさぼろう。
434帰宅:2005/04/13(水) 00:19:31 ID:KOx4eGf/
望美の衣を半分脱がせた。中途半端に曝け出された胸に、首筋に襲い掛かる。
「こんなとこでするのっ…」
抗議の声はすぐ嬌声に変わる。数日の間、ほっておかれた体はヒノエの愛撫を望んでいた。白い肌に赤い印とともに熱が与えられ、望美の息が荒くなる。
「ああっ…ヒノエくんっ…」
「欲しかったよ、望美…港についたときから…触れたかった」
胸の膨らみを強弱をつけて愛撫するとすぐ先端が硬くとがった。

「ほんと?私がいなくて寂しかった?」
「寂しいなんてもんじゃない…触れてみろよ」
上ずった声と共に望美の手が導かれる。普段は触れさせない硬い感触。その動きと熱さに望美が固まる。
「こんなに望美を欲しがってるだろ?」
ヒノエはすぐに望美の手を外す。
「すぐにはしないよ。姫君にむりはさせないから」
望美への愛撫を再開する。胸は念入りに。
「あんんっ…そんなに噛んだらだめえ」
「いつもより反応が早いよ…姫君…そんなに俺が欲しかった?」
「意地悪…いやああ……」
435帰宅:2005/04/13(水) 00:28:37 ID:KOx4eGf/
ヒノエのやり方に慣れたのか、野外でも望美はいやがらない。長い髪が何度もヒノエの顔を叩く。久しぶりの望美自身の香りがヒノエを興奮させる。
指で秘所に触れると指が入りそうなほど潤っていた。はなびらをなぞり、軽く触れるだけで望美は仰け反る。

「ひああっ……あああ」
「嬉しいね…ちゃんと俺を覚えてたんだ…こんなに濡れて」
「おかしくなっちゃう…ヒノエくん…」
涙目で言われても返ってヒノエを煽るだけ。
「いやと言わない分、慣れてくれたのかな?姫君」
「知らないっ…意地悪しないで」
「姫君の仰せのままに…」

一度に三本の指が望美を抉る。胸は唇と指で動きを早めて望美を追い上げる。
悲鳴を上げて望美はがくがくと体を振るわせた。震えが止むと胎内からさらに蜜が多く流れ出た。
手についた蜜を舐めとり、両足を肩にかけると、ヒノエは一気に望美の中に入り込んだ。

「ああん…ああっ…あーっ」
「のぞみっ…きつ……」
「もっときてえっ…ひのえっ」
「その言葉…聞きたかった…のぞみ」

唇を重ねて、背中に手を回して、二人は一気に頂点に駆け上っていく。
潮風が吹く林の中、そこだけが熱を高めていった。
やがて動きが止まると、二人はしばらく抱き合って鼓動が静まるのを待った。

「好き…ヒノエくん…うん」
「のぞみっ…はあっ…のぞみ…」
軽いキスを繰り返しながら二人は抱き合う。今だけ熊野の頭領と奥方と言う名前を外して、ただの男と女に戻らせて。いいよね?
436名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 00:30:03 ID:KOx4eGf/
以上で終りです。お目汚し失礼しました。
437名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 03:55:21 ID:TEWdpUpQ
連続ネ申キテタ━━━(ノ゚∀゚)ノ ┫:。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆━━━!!!!
下腹部がキュンとしました(*´д`*)ハァハァハァアハァ
438名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 11:32:59 ID:bjUuiDaF
久々に来てみたらイロイロ投下あって(・∀・)イイ!
こういうのって連鎖するんかね。
他職人の投下があると触発されるもんですか?<職人さん方


>>415
こんだけプレッシャーというかストレス掛けられてる状態じゃ、
いざってときに九郎、役に立たなくなるんじゃ
と考えてしまう自分はロマンが足りないんだろうか……。
439名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 21:49:47 ID:DSMcyWIp
役に、を読み飛ばして立たなくなるんじゃ楽しみのエチが成立しないじゃないか!!
とか素で思ってしまた。
440名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 22:44:34 ID:F0vN/4cc
普通に役に立たない=エチ役立たず、だと思ってたんだけど違うのか?
戦で役に立たないって意味?
441名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 00:33:58 ID:PPqkiUHu
うわー豊作ですね!
どれも続きが楽しみです。

「帰宅」の文中のたけのこ掘りシーンを想像してモワ〜
442名無しさん@ピンキー :2005/04/15(金) 09:30:07 ID:T9OB9UIJ
数日、家を空けてる間に神が3柱もキテタ―――(゚∀゚)―――― !!

九郎望美神!続き待ってました。みんなそれぞれらしくてたま・らん。
むた神!景時以外も読めるなんて!久々の新作、続き楽しみです!
ヒノエ望美神!たけのこも萌えるが、指全部にテーピングしてる望美も萌え。
443名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 16:09:09 ID:O52fvFzo
>431
GJ!GJ!
タンゾーエロいよタンゾー!

無理してもらうしか→無理はさせないから、の優しさに萌え〜(*´∀`*)
444名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 17:26:07 ID:9E10J6wC
ものすごく今更だけど、ネオロマの男プレイヤーってどのくらいいるんだろう?
445名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 17:55:59 ID:mvCJLqKj
とりあえず>>444はどっちよ。
遙かが出たばかりの頃、
紅玉の中の人が「男性プレイヤーには永泉や詩紋が女に見えるそうです」ってコメントしてたけど、
エロパロ的にそれはなー。
女キャラが少ないから範囲がものっそ狭いわけだが、
男性プレイヤーが萌え(燃え)るエロパロカプってのは聞いてみたい。
446名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 23:39:26 ID:9E10J6wC
444です
私は生粋の女性ですよ。
いやね、私は女ですがときメモやってたんで、その感覚で男の人もいるのかな〜?って思っただけです。
447名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 00:13:38 ID:Ro9GRukg
>444
エロ同人板に
アンジェ、遙か他女性向けゲームの男性向けエロ同人
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/erodoujin/1036201969/l50
ってのあるけど、やっぱ少ないでしょ。
448名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 01:56:39 ID:rJfWoFUu
そのスレ覗いたら指紋や営専以外にも燃えてるみたいでビビった。まぁでも女が女キャラ好きってのもあるからわからなくもないような
449名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 09:23:32 ID:RR5oHkd9
何故今更伏字w

多分このスレは読み手も書き手も女性が多いんだろうけど、
男性が書いたエロも読んでみたい。
450名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 21:53:48 ID:yGwkgyT1
話し切ってすまぬ
知盛×神子SS投下します
鬼畜で救いがないです。嫌な方はNG指定お願いします。
451赤黒い衣の中で:2005/04/18(月) 21:56:39 ID:yGwkgyT1
「ふん。もう壊れたか。まあいい。そのほうが叔父上にばれなくて済む。神子を捕らえたのがばれたら俺も命がないからな」
生臭い匂いの中で、男は冷めた笑みを浮かべる。
「そんなに哀しかったか?神子?お前の大切な者が全て壊れた様は…」
ずたずたに破れてかろうじて原型を保っている黒衣に包まれ、女はつかの間の眠りをむさぼる。
「お前はいい体をしている。せいぜい可愛がってやるさ。待って居ろよ。龍神の神子」

夕刻、知盛は小屋の戸をあけた。娘は空ろな目で座っている。かつての戦女神と呼ばれた姿はない。乱れた衣にも、虫が飛び回るのも注意を払わない。黒衣を片手に握り締めている。召使に口の堅い老婆をつけて、食事などをさせている。
「いい加減その衣から手を離せ。こんな腐った血の匂いじゃその気になれん」
知盛がぼろぼろの衣を取ろうとすると、空ろな目に光がともる。奇声を上げ、知盛の手を振り払い、衣を抱きしめる。
「俺の言うとおりにしろ!さもないとその衣をとりあげるぞ」
何度も殴りつけるとようやく娘はそっと布を離した。ぽろぽろと涙を流して、顔を覆う。
「仕方ねえ。匂いなんか気にしてたら抱けねえな」
452赤黒い衣の中で:2005/04/18(月) 21:58:37 ID:yGwkgyT1
ぐいと両手を掴んで、帯で上に縛り上げる。
「顔を良く見せろよ。俺に抱かれてひいひい叫ぶ様をな」
涙で濡れた顔を舐め、唇をこじ開けて、口の奥まで舐めあげる。舌を絡ませ、吸い上げる。それだけで涙は止まり、快楽に目が泳ぎだす。
「さあ、楽しい時間の始まりだ…神子」
涙を全部舐め採ると、男は首筋に、肩に次々と痕を残す。吸い付くだけでは足りず、肩に噛み付いて肉を噛み切ろうとする。悲鳴が上がり、血がにじむところでようやくやめた。白い皮膚がところどころ破れ、葉型がくっきりと残った。ようやく満足げに笑う。
「俺のやり方だ。覚えろよ。お優しくなんて無理だな」

帯を解いて肩に衣が引っかかってるだけ。首から下は全部知盛の目に晒される。細いが、しっかりと筋肉がつき、締っている。
「部屋に篭って白さが増したか…それもいいな。良く痕が残る」
首筋から胸を舐めて、両手で赤い印の残る胸を揉んだ。二三日前に噛んだ傷から又血が流れ出す。嬉々とした表情で傷口を舐めた。体が跳ねる。
「お前の血は甘いな…浅い傷だ…死にはしないさ」
馬を扱うように跳ねる体を上手く押さえつけ、愛撫を施す。

「うああっ…ああっ…ううっ」
「細いが、感度が良いな…もっと啼けよ」
硬くなった先端に爪を立てて、弾く。掌で胸を押しつぶす。気まぐれに強く弾いて、声色が変わるのを楽しむ。
弾くだけでは足らなくなり、唇で強く引く。胸が高く上がるが、やり過ごしてかりっと噛んだ。
多少傷がついても構わない。治せば良い。
片手は胸から下へと降りていく。あちこち傷が残る腹部をなで、茂みの奥へ入り込む。
453赤黒い衣の中で:2005/04/18(月) 22:01:30 ID:yGwkgyT1
良く濡れている。理性を失ったから余計に濡れやすくなった。知盛の想うままに啼き、喘ぐ。激しい敵意に満ちた顔が、快楽に溺れて苦しむ顔も良かったが、これはこれで面白い。
「これが本当のお前か?みだらな女だな…それほど男が欲しいか?」
「うああ…ああっ…」
華をなぞり、わざと弱く触れる。さらに刺激を求めて腰が揺れる。花びらからは蜜が零れ落ち、無駄に落ちていく。

「名を呼んでみろ…俺の名を…」
「うああ…あああ…」
「俺が欲しいんだろ?名を呼べよ」
空ろな顔に向かって呼びかける。入り口だけで指を止め、動かさない。焦れたように腰が大きく揺れる。
「俺の名前ひとつ言えねえのか?」
花びらをぐっとねじると、涙を流しながら唇が動いた。
「と…もも…り」
「よく言えたな、そら、やるよ」
ぐっと指を3本突き立てられ、がくがくと体が震える。力の限りぐいぐい押し上げて、激しい快感に締め付けがきつくなる。
悲鳴を上げて動かなくなった娘を四つんばいにさせて、腰を高く上げさせると、蜜が流れ落ちた。

「今度は俺だ…言いというまで腰を振れ」
両手で腰を支え、思い切り突き立てる。きつい中を歯を食いしばって出し入れを繰り返す。強い悦に目がくらみそうになる。
「辞められねえな…いいぜ…一日中やりてえ」
いろんな女を抱いたがこれは名器に入るだろう。外見だけではわからないもんだ。ぐいぐいと締め付けてくる。いい拾い物だった。
「はああっ…うああっ」
「一度じゃ終らせねえよ…いいだろ…なあ」
強く押し込んで、上下に動かすと、目の前が白くなった。開放感に浸りながら倒れこむ。
454赤黒い衣の中で:2005/04/18(月) 22:02:50 ID:yGwkgyT1
朝が来て、腐った匂いに知盛は眉をひそめる。もう慣れたが、あの衣を娘は手放さない。持ち出そうとすると狂ったように暴れて自分を傷つける。
「せっかく捕らえた獲物が死んだら元も弧もないからな。一枚ぐらい好きにさせるさ。その代わり病になったらすぐ薬師を呼べ。俺が戻るまで何かあったら…わかってるな?」
老婆は震えながら小屋に戻っていく。あれだけ脅せば忘れまい。

知盛が去った後、かつて神子と呼ばれた娘は眠っている。ずたずたに千切れた黒衣を握り締めて。黒衣にはかすかに梵字が読めた。

ーこれがお前の八葉の成れの果てだー

梵字は夥しい血で赤く染まっていた。

ー布切れだけで残念か?諦めろ。今叔父上と惟盛がお楽しみの最中だ。もう原型をとどめちゃいねえよ。きよらかな神子殿、どうやってこれを元に戻すんだい?さあ、奇跡を起こしてみろよー

「凛とした戦女神が壊れるさまは楽しかったぜ…理性が飛んで抱きやすくなった。だれが叔父上に渡すかよ…これだけは譲れないな」
知盛は薄ら笑いを浮かべて、軍議の席へと入っていく。
455名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 22:03:49 ID:yGwkgyT1
以上です。お目汚し失礼しました。
456名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 07:23:42 ID:38EV2TIG
GJ! 知盛には鬼畜が似合うな。
457むた ◆rEtdWXJvJ6 :2005/04/19(火) 16:10:35 ID:NvQvciJE
こんにちは。
>428の続きが書けましたので投下させていただきます。
458譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:13:06 ID:NvQvciJE
二人はひとまず立ち上がり、望美の部屋に面した縁側から、そっと部屋に上がりこんだ。
恥かしくて他の面々とは顔を合わせられそうになかったからだ。

(庭先で何をするつもりだったんだよ、俺は……!)

まったくどうかしている、と、譲は今更ながら自分を諌めた。
だが、その一方で、この先に起こる事をしっかりと期待してしまっている自分もいる。
そんな気持ちを望美に気取られまいとするかのように、
譲はやたらと眼鏡を押し上げてみたり、無意味に弦をいじりまわしたりしていた。
とりあえずは褥を挟み、差し向かいで座っては見たものの、落ち着ける筈もなかった。

「あの!」「あ、あのね?」

意を決した二人が、顔を上げ、声を発したのはほぼ同時だった。
まともに顔を合わせてしまい、二人とも大いにうろたえてしまう。

「あ……せ、先輩から、どうぞ」
「え、う、ううん、譲くん、から」

果てしない譲り合いのすえに、あらためて口火を切る事になったのは譲だった。
おもむろに眼鏡を外し――まともに望美の顔を見るのは恥かしかったのだ――
脇に置くと、固い、だが震える声で、望美に問いかけた。

「その、先輩、本当にいいんですか――俺に、抱かれてしまっても」

勿論、長年重ねてきた想いが成就するのだから、嬉しくない訳が無かった。
だが、この勢いのまま、身体を合わせてしまってもよいのだろうか、
と、最後の最後に臆病な自分が顔を出す。
459譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:14:03 ID:NvQvciJE
わかっている。こんな風にわざわざ確認してしまうのが、自分の狡さなのだと。
望美の了解を得たから抱くのだ、と自分が納得するために、こんな事を訊いてしまう。
本当は、すぐにでも押し倒してしまいたい位に、欲望が胸の内を渦巻いているというのに。
さっきだって、望美に止められなければ、あのまま流されてしまっていたに違いない。
なのに、いかにも相手を労わるような素振りをとっている自分は、卑怯だ。

(こんな俺が、先輩を抱いてしまっても、いいんだろうか?)

この期に及んで、ぐるぐるとそんな事を考えるうちに、譲は知らず俯いてしまっていた。
望美はそんな譲の緊張を解すように、そっとその手をとった。

「譲くんこそ、いいの? 私なんかで――」
「私なんか、って、先輩がそんな事言う必要ありません!」

勢い込んだ譲が思わず顔を上げると、予想外に近くにいた望美と、まともに目が合った。
途端に逃げ場を求めて泳ぐ視線に、望美は思わずくすり、と微笑んだ。

「譲くんもね? そんな、考え込まなくってもいいんだよ。だって――」

言いながら望美は、譲の胸に額をとん、と押し当て、俯く。
こうでもしないと、恥かしくてこの先の決意を言葉に出来ない。

「大好きだから。譲くんの事、本当に大切なんだって、やっとわかったから、だから――」

譲の手を両手で握り、きゅっと力を込める。

「――譲くんとなら、どうなったって構わないの……」

すぅ、と息を吸い込んだ末に出てきた声は、
随分と小さい上に擦れていたが、それは今度こそ確実に、譲の心へと届いた。
460譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:15:10 ID:NvQvciJE
「先輩……っ!」

搾り出すような声とともに強く抱きすくめられ、次の瞬間、望美は褥に押し倒されていた。
そのまま激しく唇を貪られる。
先刻と同じように、譲の舌が望美の口中を掻き回す。
今度は望美もそれに応えて、自分からも舌を絡ませ、譲の上顎をくすぐった。
息をつく余裕も無く、夢中で互いを貪るうちに、
嚥下し切れなかった唾液が望美の喉元に零れ落ち、べとべとと肌を汚していく。
いつしか望美の着物ははだけられ、白い肌が闇の中にぼぉっと浮かび上がっていた。
なだらかな曲線がふくらみを形作り、その頂はほんのりと桜色に色付いている。
それを目の当たりにし、譲は思わずごく、と生唾を飲み込んだ。

(……すごく、綺麗だ……)

自分が触れてもいいのかと、また躊躇しかけたものの、
鎖骨の辺りに先刻庭でつけたばかりの紅い跡を見つけた途端、何も考えられなくなった。
かぁ、と頭に血が昇り、夢中になってその跡にまた唇を重ね、吸い上げる。
白い肌のあちこちに同じような跡を刻み込んでいくと、その度に望美は甘い嬌声を上げる。
望美の声をもっと聞きたくて、譲は盛んにふくらみを捏ね回した。
そして、その頂に軽く歯を立て、吸いたてる。

「ふぁっ……あ、ぁ……!」

びくんっ、と身体を仰け反らせ喘ぐ望美の声に、どうしようもなく情欲が煽られる。
声だけではない。望美の身体中から匂い立つ甘い香り
――香などの類ではなく、その肌自体から発散されるその香りに、譲はのぼせあがった。
それに、手の中で形を変える柔らかな乳房や、しっとりとした肌の手触り
――これまで幾度も想像してきたそれらに、実際に触れているのだという実感が、
ますます譲の本能を猛らせる。
本能に導かれるまま、譲は望美の脚の間に指を滑り込ませる。
下着越しに触れたそこは、すでにしっとりと湿り気を帯びていた。
461譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:17:31 ID:NvQvciJE

(もしかして、俺が触ったから、こんな風に……?)

その事実が、譲に、満足感の入り混じった奇妙な興奮を感じさせる。
もっと、確かめてみたい。望美の反応を知りたい。
そんな考えに操られるように、譲は望美の下着を引き下ろし、指先を直に触れさせた。
――濡れている。温かくぬかるんだそこは、既に譲を待ち望んでいるかのようだ。
そっとなぞり上げた先にある慎ましやかな突起に指先を擦り付けると、
途端に望美は腰を浮かせ、高い声で喘いだ。

「や、だめっ、そこは……ぁ、あぁっ!」

自分の愛撫に望美の身体は昂り、そして、求めている――自分を。
興奮と悦びにくらくらとしながらも、譲は人差し指を潤みの奥に差し入れる。
十分に濡れたそこは、意外にあっさりとそれを受け入れた。
ゆっくりとそこを掻き回すと、ちゅくちゅく、と湿った水音が部屋に響く。
その動きが速くなるにつれて、望美は譲にしがみつき、悩ましげに眉根を寄せる。

「何か、へんっ……譲くんっ、あ、やぁ、ああああっ!」

一際高い声を上げた望美の身体が、刹那、譲の腕の中で強くしなった。
譲は指を抜き、望美の上にそっと身体を重ね、訊いた。

「先輩……その、いい、ですか?」
「あっ……ゆずる、くんっ……ちょっとだけ、待って……っ」

喘ぎつつもどこか慌てたような声にふと気付けば、
望美の手が自分の服を掴んで不器用に引っ張っている。譲は訝るように望美の様子を窺った。

462譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:18:32 ID:NvQvciJE
「先輩? 何してるんですか?」
「……服、脱がそうと思って……」
「……え?」
「だって、譲くんだけ、服着てるのずるいよ」

そう言って、少し頬を膨らませてこちらを見上げてくる望美。
小さい頃から、拗ねた時はいつもこんな顔をしていた。
だからその表情自体は、譲にとって見慣れたものでもあった。
だが、快感の余韻に目元を潤ませながらこちらを見上げる視線は、
譲がそれまでに見た事の無い――女としてのものだった。
恥じらい、それでいて、次の刺激を待ち受け、誘っているかのような視線。
そんな視線で自分を射抜きながら、更に止めを刺すような事を望美は言ってのける。

「――それに、もっと触りたいから、譲くんに……」

その台詞を耳にした瞬間、息が止まりそうになる。
やたらに自分の息遣いが耳につく。今、自分は、どんな顔をしているだろう?
――眼鏡を外していてよかった。あんな目をまともに見た後でこの台詞を聞いていたら、
それこそ我を忘れていたかもしれない、と、譲はちらりとそんな事を思った。

「本当に、仕方のない人だな、先輩は……」

辛うじてそんな風に言ってみるものの、言葉通りの余裕が譲にある訳では勿論無かった。
もどかしく自分の衣服を脱ぎ捨て、もう一度望美の上に身体を重ねる。

「……これで、いいですか?」

そう言って、きつく望美を抱き締めると、
望美は何かを確かめるように譲の背中を撫でさすった。
463譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:19:32 ID:NvQvciJE
(……譲くん、あったかい……)

望美は、触れ合った肌の温みを味わうように、譲を抱き締めていた。
ただ、嬉しかった。
生きている譲を抱き締め、譲に抱き締められているという、この現実が。
この温もりをもう二度と離すまいとするかのように、望美は譲の背中にしがみついた。

「どうかしましたか?」
「ん……温かいなって、そう思って。それに――なんか、すごく男の人って感じがする」

そう言って、望美は譲の肩に指を這わせた。
元々弓道をやっているせいか、大人しそうな外見に反し、意外にがっしりとしていて逞しい。
いつの間に、この幼馴染はこんな風に『男』になっていたのだろう?
つい先刻も、自分は彼の手であんな風に快感を与えられていたのだ
――自分のとった痴態を思い浮かべ、望美はあらためて頬を紅くする。

「なんだか不思議。小さい頃は、ずっと私の後ろについてきてたのに」
「……こんな時に、昔の話を持ち出すなんて、先輩こそずるいですよ」
「ふふ、ごめんね……怒った?」
「怒りませんよ。こんな事くらいで」

目を瞑り、肌を合わせながら、何気ない会話を交わすのは心地よかった。
そういえば、隣を歩く譲を見上げるようになったのは、いつからだったろう?
ずっと近くにいて、一緒に成長してきたのに、意外と思い出せない。
――きっと近すぎたのかもしれない。だから、あの時まで自分の想いに気付けなかった。
そんな事を考えながら、望美はつい確かめるように譲の背中に触れている自分に気付いた。
あの時空で、譲は自分を庇って、清盛に背中を撃たれたのだ。
無論、今その傷がついている筈もない。
多分、本当に戻ってきた事をきちんと確認して、安心したかったのかもしれない。
464譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:21:07 ID:NvQvciJE
(あ、これって……傷? ここも……)

背を探っていた指が、かさついた感触を捉えた。
多分、かさぶたになっているのであろうその傷痕は、結構大きなものだった。
肩甲骨の下あたりにも同じようなものがあるのを感じて、望美はそっと譲を抱き締めた。

「譲くん、傷だらけだね……ごめんね」
「どうして、先輩が謝るんですか?」
「だって、知らなかったから……譲くんはいつも側にいて、私を庇ってくれてたのに」
「俺は、あなたを守れればそれでいいんです。たとえ――」

その先の台詞は、聞きたくなかった。
譲は決して冗談や誇張で言っているのではないとわかっている。
望美は譲の顔を掴んで自分の方に向けると、半ば強引に口づけた。
突然の事に言葉を失った譲の目を、望美は真っ直ぐに見つめる。
465譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:22:35 ID:NvQvciJE
「駄目だよ。そんな事言ったら、嫌いになるから」
「先輩……」
「私達は、一緒に帰るの。ね、約束、して」

そう言った望美の唇に、譲はそっと口づけた。まるでそれが約束の証のように。

「わかりました。絶対に、一緒に帰りましょう」
「うん、約束ね?」
「それに、この期に及んで嫌われたくはありませんから、俺」

少しだけ笑いを含んだ譲の声に、何処か切羽詰ったものを望美は感じ、
その原因が自分の腿に触れている熱い塊にあると思い至り、困ったように目を逸らした。
――だが、意を決したように、正面から譲を見つめ、囁いた。

「ね、譲くん――ひとつに、なろう?」

身体も心もひとつになってしまえば、きっと、何者も二人を引き離せはしない。
そんな考えが心に浮かんで、望美は知らず微笑みを浮かべた。

466譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:23:44 ID:NvQvciJE
(先輩っ……!)

望美の台詞を聞き、微笑みを見てしまうと、もう譲は我慢が出来なかった。
身体を起こし、望美の脚を開かせると、その中心に熱い強張りを押し当て、一気に貫いた。

「ひぁっ……いたっ……ぁ、はぁ……っ!」

破瓜の痛みに身体を強張らせ、涙を浮かべる望美に譲はおろおろと慌てた。

「先輩、泣いて……大丈夫ですか、そんなに痛いなら、止めま――」
「違うのっ! ……大丈夫だから、止めないで」
「でも――」
「これはね、嬉しいから……譲くんと一つになれたのが。だから、平気」

身体の奥に熱い楔を打ち込まれたような、そんな痛みもどうと言う事はない
――もう二度と会えないという、あの時の深い絶望に比べれば。
だから、耐えられる。この痛みは、譲が生きているという証のようなものだから。
467譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:26:34 ID:NvQvciJE
「いいよ、譲くん……もっと続けて。ね?」

言いながらも、必死で息を吐いて痛みを逃そうとする、
そんな望美の姿に一抹の罪悪感を感じながらも、譲は己の昂りを放ちたいと切望していた。
出来るだけゆっくりと腰を動かそうとするが、
狭く温かいそこに締め付けられ、そんな余裕も理性もすぐになくなってしまう。
いつしか激しく腰を打ち付けていた。

「ん、くぅ……ゆずる、くんっ……!」

自分にしがみつく望美の爪が、ぎり、と背中に食い込んでいるのを譲は感じた。
痛い。が、望美の感じている痛みには、程遠いだろう。
しかし、次第に高まっていく快感が、そんな思考すらも奪っていく。

「先輩、せんぱいっ……!」

何度も擦れた声で呟きながら、譲は熱い昂りを望美の中に吐き出した。
468譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:28:16 ID:NvQvciJE
事が終わり、後始末も済んでしまうと、譲の中に今更のように罪悪感が湧き上がってきた。
少し離れた所で身仕舞いをしている望美に、譲はおそるおそる声をかけた。

「先輩、その、すみません……さっきは、優しく出来なくて……」

望美の返事はない。こちらを振り向こうとしない望美に、譲は慌て、さらに弁解する。

「あの、怒ってますか……?」

こくり、と頷く望美に、ひやりとする。譲は心細げな声で、必死に望美に話しかけた。

「……どうしたら、許してもらえますか?」
「――くれたら」
「え?」
「望美って、名前で呼んでくれたら、許してあげる」
「え、ええっ!」

意外な台詞に、譲の顔が強張った。だが、望美はまだ振り向いてはくれない。
意を決して、譲は大きく息を吸い込んだ。
469譲×望美 『時空の波を越えて』:2005/04/19(火) 16:29:10 ID:NvQvciJE
「の、望美っ……さん」

上擦った声。しかも『さん』をつけてしまうという思い切りの悪さに我ながら呆れてしまう。
と、望美が振り返り――そして、満面の笑顔で譲に微笑みかける。

「なーんて、嘘。怒ってないよ。ちょっと呼んで欲しかっただけ、名前で」
「せ、先輩、意地が悪いですよ……」
「ほら、また、戻っちゃうし」
「あ」

真っ赤になって焦る譲の胸に、望美はぎゅっと抱きつく。
おずおずと、譲の腕が自分を抱き締めるのを確認すると、望美はそっと囁くように言う。

「譲くん、大好きだよ……ずっと、側にいてね」
「はい。俺は、先ぱ――の、望美、さんと一緒にいます、から」

つっかえながらも、自分の名前を呼んでくれる譲を、一層強く抱きしめながら望美は思う。


――大好きだよ。だから絶対に、死なないで――


その為に自分は、あの時空の波を越えたのだから。


――今度こそ、絶対に、私はあなたを守ってみせる――
470名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 16:31:37 ID:NvQvciJE
以上です〜。

>430 
あなたは私ですかv 
まったく同じ事を考えてました。

ではでは。
471名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 16:43:15 ID:XhRLbdha
超GJGJ!!
リアルタイムで読めて幸せでした。
だけど呼び方変えたら翌日から周囲にバレバレだよ譲……。
472名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 19:24:19 ID:4e44jvxM
GJ!
二人の細かいやりとりが最高に素敵でしたv
473名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 19:35:59 ID:YWB9q5vu
譲スキーとしては、奴が報われて嬉しい限りです。GJGJ!ありがとー

>430
自分も同じ事思た
474名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 19:59:55 ID:xdvQeLsS
譲が…譲が報われているよママン・゚・(ノД`)・゚・
475名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 22:06:35 ID:8r6mN5BS
ヤってるだけじゃないのも(・∀・)イイ!ね。
476名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 22:54:24 ID:jQg223YK
GJ!!!
続き待ってました! 譲スキーとしては感無量です。
望美×譲風味もありつつヒロインがちゃんと可愛くて(*´Д`)
477名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 12:33:51 ID:id7+/VEO
今初めて白龍ED見たんだけど、
望美、結構胸あるんだな……。
他のキャラのEDスチルじゃわからなかったから結構びっくりしたよ。
ルートによって成長率が違ったりするんだろうかw
478名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 13:37:56 ID:RihEsnW1
唐突ですが遙か3のリズ先生×望美SS投下します
479お前という光に向かって:2005/04/20(水) 13:42:00 ID:RihEsnW1
花散らしの雨が降る。傘を差しても雨が靴からコートの裾をぬらしていく。道路は桜色の絨毯になる。
金の髪をコートの裾に押し込んで彼は桜並木を歩いていく。

「桜並木か…神泉苑には負けるな」

桜は彼女を思い出させる。花断ちを習得しようと必死に刀を振るう姿。桜色の衣を翻して舞う姿。小さな白龍に御伽噺を聞かせる姿。朔と一緒に談笑する姿。
自分を助けてくれた人。焦がれて止まなかった憧れの人。護りたかった人。

何度その体を抱くことを夢見たか。夢の中では彼女は自分の言うままに体を開き、自分を招き寄せる。柔らかな感触と共に上り詰めて果てる。
運命が残酷であるほど、夢は苛烈になる。彼女をどこにも連れて行かないように縛り付けて抱く夢さえ見た。泣き叫ぶ顔を無視して抱いた。
そんな夢を見た翌日は決まって罪悪感にさいなまれた。
480お前という光に向かって:2005/04/20(水) 13:48:04 ID:RihEsnW1
今なら分かる。彼女を死ぬ運命から救いたいと願っていたから。どこかに閉じ込めて、縛り付けて、あの場所に行かないようにしたかった。何度も彼女の死を見送った心の痛みがそうさせた。

「雨が冷たいな…早く戻ろう」

凍える指先は、冷たい雨は封じた記憶を思い出させる。指先から心まで冷えていくようで。足取りが速くなった。
ほんの半日はなれただけなのにこんなにお前が愛しい。お前を抱いてもいいだろうか?

「お帰りなさい。先生」
扉を開けた時のお前の笑顔がこんなに嬉しいことはなかった。これが私の夢ではないのだと、お前の笑顔が、声が、教えてくれる。
夢では、お前の世界の家屋がどうなっているかは知らなかった。私の想像をはるかに超えるこちらの世界。硬い灰色の箱をいくつも区切った小さな間取り。
あちらでは考えも突かない物ばかり。
「こんなに濡れてる…早くコートを脱いで服を着替えたほうがいいよ」
「ああ。着替えてシャワーを浴びてくる。少し待っていてくれるか?望美」
濡れたコートを玄関先にかけて、タオルで濡れた手足を拭く。
「うん、今日も野菜多めにしたから」
「ドレッシングが違うだけとは言わぬな?」
「ひどいっ…ちゃんと和風にしたから」
「望美。少し待ってくれ」

冷えた両手で望美の頬を包んで口付ける。頬は温かくて、ふわふわと気持ちがよかった。大きく見開かれた目がやがて閉じられる。
唇で触れ合うだけで満たされる。今に居られる。
甘い吐息。後ろに回された手。ああ、もっと触れたい。唇だけでなく、服の中に隠れた柔らかな体まで。

唇を離すと望美が赤くなって腕を放した。
「早くシャワーを浴びないと風邪引いちゃうよ…」
「お前も冷やしてしまったな。二人で入るか?」
望美が逃げ腰になった。耳まで真っ赤になる。
「先生のエッチっ。こんな時間から何言ってんの?」
パタパタと寝室に走りこむとかしゃんと内側から鍵を閉めてしまった。
「望美…何故寝室で夜でなくてはだめなのだ?」
481お前という光に向かって:2005/04/20(水) 13:55:12 ID:RihEsnW1
シャワーを浴びて冷えた体を温める。熱い湯がふんだんにあるのは驚異的だ。短時間で指先からつま先まで熱くなる。もう寒さは感じない。
「先生、驚きすぎです」と呆れられたが、他になんと言えばよい?
苦笑しながら軽装に着替え、浴室を出ると、寝室に行く。幸いかぎは掛かってなかった。

「何かあったの?少しなら…いいよ?」
本当にお前には驚かされる。先ほどはあれほど拒んでおきながら、自分から切り出してくるとは。
「雨に濡れて冷たくなった指先が、あの日々を思い出させるのだ。おかしいだろう。
こうしてお前と共に在るのに、ほんの僅かなきっかけで過去に引き戻されてしまう…」
「先生…」
「何故だ?こうして幸せな日々を重ねたら忘れられると思ったのに…」
「無理に忘れなくていいよ。思い出したら又確かめて。私がちゃんとこうして側に居るって。ね。そうしたら安心できるでしょ?」
お前の笑顔は本当に綺麗だ…この世で一番綺麗だ。小さい時、感じたとおりに。

初めは触れるように、徐々に唇を吸い上げるように、キスが深くなる。しっかりと抱き合うだけでは足らなくなって二人でベッドに倒れこんだ。
唇は顔から首筋に、鎖骨の辺りへと移動する。甘い声が、白い肌が欲を煽る。香水を今日はつけてなくてよかった。お前の匂いがわからなくなる。長袖のセーターを下から押し上げて下着もついでにずらす。

むき出しになった白い胸はいつもよりきつそうだ。いつもより上を向いた先端に噛み付き、片方は手でもみこむ。
だが白い肌にはあちこちに傷跡が残る。数え上げるのが酷なほどに。お前はあの世界で何度傷を受けたのだろう。
「あんっもっとやさしくしてえ…せんせいっ」
首を振りながらも先端は硬くなって、指の間で転がる。声が高くなって体がずれあがる。
「まるで暴れ馬のようだな…そんなに良いのか?」

「意地悪しないでえ…」
刺激に時々声を変調させながら、涙ぐむ望美。それも心地よく見えてしまう。下のスカートも引き上げて、掌で太ももの付け根の近くをなで上げる。さわり心地が良くて、往復させると両足がばたついた。

「ああん…いいの…もっとっ」
「手加減できぬぞ…いいのか?」
482お前という光に向かって:2005/04/20(水) 13:59:42 ID:RihEsnW1
下着の横から指をぐっと入れると、指が蜜で濡れた。遮るものがなくなり、もっと奥に誘い込むように蜜が流れる。下着をひき下ろすと、かすかに湿った音がした。
「はああっ…ああっ」
「熱い…それに良い匂いだ…もっと乱れてくれ」
華は一気に三本の指を飲み込んだ。ぐしゃぐしゃと指を動かすたび、壁がしがみつく。同時に三箇所を弄ばれ、望美の言葉は意味をなさない。
「駄目えっ…いっちゃう…ああんっ」
「いっていい…私だけしか見ない…のぞみっ」
刺激を強めると、望美は甲高い声を上げて達した。涙を流しながら、胎内の指を強く締め付ける。

指を抜き取ると、中途半端に脱がした服を全て剥いだ。達したばかりで敏感な体は些細な刺激にも反応して、ぴくぴくと震える。
急いでゴムをつけると、弛緩した両足を担ぎ上げる。腰を高く上げると、しっかりと華に狙いをつけた。
「いくぞ、望美」
一番深くまではいる体勢で律動を繰り返す。
「うあっ…あーっ…ああっ」
「のぞみっ…ああ…のぞみっ」
ただ欲に駆られて望美の奥まで抉る。奥まで入れ、前後に揺らす。ぐっと中が締るのをやり過ごしながら又入れる。繋がっているところが熱い。
部屋中に体がぶつかり合う音と、悲鳴と水音が響く。

望美の声が一段と高くなった。望美の中に捕らえられる。締め付けられて、一番強い波がきた。もう持ちそうにない。
「一緒にいこう…のぞみ…」
「ああっ…ああ…ああーっ」
そのまま二人で飲み込まれていく。時間も空間も何もかも溶けて消えていく。
483お前という光に向かって:2005/04/20(水) 14:02:24 ID:RihEsnW1
「おねえちゃーん…うっうっ…お姉ちゃんっ」
小さい子供が泣いている。小さいころの私だ。全てを失い、火傷を負ってさ迷い歩く。
「お姉ちゃん…お姉ちゃん…居ないの?死んじゃったの?」
長い道を一人でとぼとぼ歩く。いつもの夢。
だが今日は違った。私の頭を誰かが撫でている。望美だ。なんと高く大きく見えるのだろう。
「お姉ちゃんなの?生きてたの?ほんとに?」
望美がひざを突いて笑いかける。私に向かって差し伸べられる手。
「もう大丈夫だよ。何も怖いことはないから。一緒に行こう。ね?」
「お姉ちゃん…うっ…うわあああーーーんっ」
思い切り抱きついて泣いた。後から後から涙がこぼれる。望美の腕の中は暖かかった。

目が覚めると、まだ望美は眠っている。ふと流れ落ちる涙に気づいた。夢の中では珍しく大声で泣いていたな。
幼い頃から、私は大声で泣かなかった。泣けなかった。鬼、天狗と呼ばれ、居場所がなかった。涙を振り払ってお前という光に向かって進むしかなかった。

「やっとお前にたどり着いた。長かったな。もう離しはしない。私の望美…」
484名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 14:03:04 ID:RihEsnW1
以上で終りです。
485名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 14:21:52 ID:dyxHXqjI
ぎゃはぁあぁぁ―――リズ望キタ――――(゚∀゚)――――――!!!!!!!!!!
難易度高い先生ss投下グッジョブ!!!!!
486名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 15:11:52 ID:xXkUPpmY
ここに投下されるSS、どれも出来がイイ(・∀・)!!


485の壊れ具合にも萌えたよw
487名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 15:14:52 ID:DLIN8rta
>>477
つまり白龍は見かけを完全に裏切ってアレでナニですか
488名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 19:48:00 ID:Cqh1tp3Y
リズ神子・・・イイ!

一瞬、野菜多めのメニウは成人病対策かと思ってしまいました。スマソ
489名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 21:49:51 ID:+t9TDQfP
うわぁーーい! リズ神子バンザイ!!

シリアスでエロで先生らしくてイイ!! 良い夢見れそうです
490名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 00:05:05 ID:aun4FkTT
こんばんわ。ヒノエ×神子SS投下します。
491私はここにいるから:2005/04/21(木) 00:07:46 ID:aun4FkTT
鼓動がやけに大きく聞こえる。疲れているのに、意識は鮮明だ。いつもと違う。何でかわかんないけど感じるの。ヒノエくん、どうしちゃったの?いつもより激しいよ。
「はあっ…もう…駄目ええっ…」
眠りの淵に逃げ込もうとするのに逃がしてくれない。
「だめだよ…姫君…もう少し付き合ってね?」
熱を帯びた声が望美の意識を引き戻す。

もう顔を上げる力も残ってない。うつ伏せに倒れこんだ望美の腰を引き上げ、先ほどまで繋がっていた場所を晒す。赤く充血した華から二人分の体液が流れて、白く筋を作る。
「ここはまだ欲しそうだよ?」
「ふああああっ!」
華に指を突っ込まれ、望美が喘ぐ。ぐしゃぐしゃとかき回されるだけで体が反応し始める。体の奥が熱くなり、動き出す。
腰がゆらゆらと動き出し、強い刺激を求める。

「自分から腰を振るなんて…淫乱だね」
「ちがうっ…ああっ…いわないで…」
くすくすと笑う声に顔から火が出るほど恥ずかしくなる。否定したいのに、体は正直に快感を伝えてくる。ヒノエの指に、声に全てに反応する。顔は見えないけどきっと意地悪な顔してる。
492私はここにいるから:2005/04/21(木) 00:10:04 ID:aun4FkTT
立ち上がる気配がして、腰に彼のものがふれてくる。二度も果てても又復活して、熱を伝えてくる。
私の上に覆いかぶさってくる。
背中に息を感じて、固まってしまう。
「望美のなか、最高だから、何度でも入れたくなる…」
一番弱いところを突いてくる。耳元で囁かれると、いやといえない。ため息が漏れる。
「ねえ、これで最後だから…」
甘い声にとうとう望美は白旗を振る。消えそうな声で答える。
「最後にしてっ…お願いだから」
「言ったね?取り消しは聞かないよ?」

「ああっ…ああん…うああっ」
「のぞみのなか…さいこー」
腰を掴まれて奥まで抉られる。強い突きこみに目の前が白くなる。予想がつかない動きに煽られ、快感が増す。
深く入れたと思うと浅く入れてかき回す。水音も気にならない。繋がっている部分に神経が集中する。
「嘘つきだね…また濡れてきたよ」
「うあっ…ああっ…ああん」
床に顔をつけたまま望美は快楽に落ちていく。手を突いて衝撃を堪える。ヒノエの動きは激しく、腰がずり落ちそうになるのを引き戻し、突いてくる。床に広がった髪が波打つ。
493私はここにいるから:2005/04/21(木) 00:11:26 ID:aun4FkTT
「俺をこんな風にしたのは…お前だよ」
「なに?よく…わかんない…」
がくがくと揺すられ、快楽の波の中で、途切れ途切れにヒノエの声を聞く。声を出すのも辛い。ヒノエの動きだけが鮮明に感じられる。

「お前しか欲しくない…こんなの初めてだ」
「ひ…の…え…」
望美が聞いているかどうか分からないままに、ヒノエは真情を口にする。いつもと違う切ない声。歳相応の顔が覗く。

意識が飛びかけた望美にもその声が届く。溶けそうな感覚が薄れる。消えかけた体力を集めて、望美は言葉を搾り出す。

「私の全部…あげるから…側にいて」
「望美…いいのか」
「好き…ヒノエくん」

「ひゃあっ…」
「そんなこといわれたら…止められないだろっ」
一気にヒノエくんの動きが激しくなって、目の前が真っ白になった。どんどん波がくる。そこから先は覚えていない。
494私はここにいるから:2005/04/21(木) 00:12:39 ID:aun4FkTT
翌日目が覚めたときは日が高く上がっていた。
「お目覚めかい?姫君」
「やだ…もうお昼っ…ごめんなさい」
慌てる望美をヒノエが抑える。
「寝てろ」
「え?」
「無理させたのは俺だ。姫君が謝ることはない」
とても哀しそうな顔。
「昨日、海賊が来たんだ。みんな戦ったけど、死人が出たんだ…まだ十にならない子供だった…」
ヒノエくんの声が曇る。両手を組んで俯いてる。
「俺に責任はないとみんな慰めてくれた。でも海賊の動きを察知できなかったのは俺の責任だ…熊野を護ると誓ったのに…親父にも…みんなにも」
声が震えている。これが別当の仕事なんだ。二十歳にならないのに、こんな重い責任を抱えていたんだ。

思わず起き上がってヒノエくんの手に私の手を重ねる。
「泣いていいよ。私がいるよ。ヒノエくん」
「望美…お前…最高の女だよ」
これからは私がいるよなんていったら笑われるかもしれない。二人で熊野を護ろうよ。だから何でも言って…体でなく言葉で…お願い。
495名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 00:13:48 ID:aun4FkTT
以上で終りです。
496名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 17:45:48 ID:Cn405L+T
リズ神子&ヒノ神子GJ!!

ちょっと前だけど
鬼畜チモ神子もよか。

個人的にはチモはフェミニストだと思ってるんで
(和歌に精通してたり、平和な頃の京ではさぞやタラシこんでたのでは、と。)
意外でしたが鬼畜ものにも萌えてしまいました。

ここの神さん方GJGJGJ!!!
497名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 22:08:42 ID:IYSGK4Wc
そうか、あんまりほいほい簡単に釣れちゃうから、
女に興味なくして戦スキーに……
498名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 22:12:01 ID:6GjggclI
>>497
戦スキー&獣のような女スキーにw
499名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 20:50:12 ID:cwgWEVHI
>>487
ヒノエEDより胸の成長率良いのか、白龍EDの神子……。
逆に胸ちっさそうなのは九郎EDの神子かな。
500名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 08:41:55 ID:yUAtGC/H
弁慶×神子途中までですが投下させて下さい。

過去スレにあった「神子がリンカーンされた後に八葉とエチー」という
シチュを使わせてもらっていますので
そういうのがダメな方はスルーしてください。
話が非常に昼メロになりますんで、それも苦手な方はスルーしてください。
501名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 08:43:43 ID:yUAtGC/H
望美が帰還したという報は源氏の軍のごく一部のものにしか伝えられなかった。
「だからっ!どういうことだと聞いている!!」
「先ほど申し上げた通りです、九郎殿。あの子は今は誰にも会わせることが出来ません」
望美のいる一室に繋がる廊下の前に立ちふさがり、朔は頑としてそこを動こうとしない。
「九郎〜、落ち着いて、さ。ほら、ヒノエ君が放ってくれてた烏達が戻ったていうし、
 これから奥の間で報告があるから早く行こうよ。」
今にも朔に掴みかからんばかりの勢いの九郎の間に景時が割って入る。
総大将の九郎がいなければはじめられないよ、という言葉に未だに何かいいたげではあるが
言葉をいくつも飲み込んだ様子で九郎はその足を奥の間のほうに向けた。
「…ごめんね、朔。九郎は根が真っ直ぐだからさ。特に今回の事には頭に血が上っちゃってるんだよ」
「そんなことわかっているわ。私でもどうして良いかわからないほどの怒りで目の前が回っているもの。
 …でもどうして…どうして望美があんな目にあわなければならないの…!?
 いっそ、私が代わってあげられたらどんなにいいか…」
「朔!!!」
それ以上の言葉は許さないとでもいうように、朔の言葉を景時が険しい声で遮る。
「朔、これが戦というものなんだよ。誰にだって、朔にだってそういう可能性はあったし、これからだって望美ちゃんみたいに…」
言いかけた景時の表情が歪み、それ以上先の言葉を続けることはなかった。
「私たち世界の戦に何の関係もない望美を巻き込んだ。…私たちの責任ね」
泣き崩れた妹の声に景時は為す術もなくその場に立ち尽くした。
502昼メロ 2:2005/04/24(日) 08:45:23 ID:yUAtGC/H
景時が奥の間についたときには全員が揃っていた。
そしてその表情は皆一様に暗い。
九郎は先ほどの怒りからまだ冷めないのか拳を膝の上で震わせている。
白龍や譲はただ呆然と空を見詰め、敦盛はうつむいて口を固く引き結び、
リズヴァーンは眉間に深い皺を刻んだままだ。
「ま、こんなとこかな」
唯一いつもと変わらぬ表情で烏達から得た情報を報告し終えたヒノエが組んでいた腕を解いて円座の上に座す。
「こんなとこって…!!それだけか!!先輩は…っ、先輩がどんな目に遭ったかわかっているのか!」
怒りで耳まで紅潮した譲がヒノエに掴みかかる。
「熱くなるなよ、今更息巻いたってどうにかなるものでもないだろう?」
譲を見返すヒノエの瞳は至って冷ややかだ。
「望美が遭ったことを逐一知りたいって言うなら教えてやるよ。
 それが望美の傷を抉ることになるって解かって言ってるなら、いくらでもね」
譲ははっとした顔で固まる。望美がどんな目に遭ったかなんて先ほどのヒノエの報告だけで十分だ。
福原の戦陣で望美の姿が消えた。
敵の矢が望美の身体を掠めて、馬から落ちた望美を誰もが救おうとした。
だが砂塵と入り乱れた兵に阻まれて、やっとその場に近づけた時には望美の姿はそこにはもうなかった。
熊野の烏たちを使い、望美の居場所を知りえたのはそれから二日後。
望美がいたのは平家が陣を張っていた一の谷の崖を下ったところにある洞穴だったこと。
…そこには望美以外に平家の雑兵たちが残っていたこと。
報告などそこまで聞けば十分だ。運び込まれた望美の様子を見てしまった今では。
503昼メロ 3:2005/04/24(日) 08:46:51 ID:yUAtGC/H
「…相手は、還内府なのか…?」
「いや、それはないと思う。還内府殿はそういう卑怯な手を一番嫌われる方だ。
 あの方に限って…特に神子に対しては、その、無体は決してされないと、そう思う」
苦渋の底から搾り出すような九郎の声に敦盛が答える。
「…還内府は海に逃れたと聞いた。その可能性は非常に薄い」
リズヴァーンの言葉が更に追い討ちをかけた。
還内府だと、そう言われてしまえばまだ救いはあったかもしれない。
捕らえた敵方の戦女神を自らの総領に差し出す事を目的にするならば、手出しは何もされていない可能性も残る。
だが、そうでないならば。
そこまでを考えて誰もが再び押し黙る。
「今は、そんなことを考えている場合ではないはずです」
沈黙を破ったのは弁慶の声だった。
そうだ、この男は先ほどから押し黙ったまま一言も発していなかった。
皆が一様に沈みきった表情を見せていた時も彼は、終始無表情だった。
「先日の戦は一応は源氏方の勝利という形で終わりました。
 しかし、還内府をはじめ要人は全て海の上に逃れています。今こうして愚図愚図している間にも
 平家に戦況を立て直す暇を与えてしまいます。今の源氏にそんな余裕がないことは誰の目にも明白でしょう。
 ここは一気に追い討ちをかけて平家の残党を叩くべきです。その為には――――」


 望美さんは、一刻も早く「白龍の神子」として戦場に戻って貰います。


その言葉が響いた瞬間に弁慶は壁際に弾き飛ばされていた。
504昼メロ 4:2005/04/24(日) 08:48:06 ID:yUAtGC/H
「お前っ…先輩をなんだと思ってるんだ!!!!先輩は道具じゃない!!!
 白龍の神子なんか関係ない、俺はもう二度と先輩を戦場なんかに立たせない!!!」
そういって尚も弁慶に掴みかかろうとする譲を景時と敦盛が必死に取り押さえる。
「ゆ、譲君!!落ち着いて!!ね、弁慶だって悪い奴じゃないんだよ!!」
「今ここで憎むべきは弁慶ではないだろう。譲がそんなに取り乱しては神子も悲しむッ…」
それでも静止を振り払って弁慶の頬にもう一度譲の拳がぶつけられる。
抵抗する気がないのか腕を動かす気配もない弁慶の胸倉を掴んだままだったが
やがて力任せにその手を離すと譲は奥の間から出て行ってしまった。
「…弁慶、お前の発言は軍規に触れるものではないが…譲が殴らなければ俺が殴っていたぞ…!!
 傷ついたのはお前じゃない、望美なんだぞ!!」
上座に座ったまま微動だにしなかった九郎がそのまま視線だけで激しい非難を弁慶にぶつけた。
「おや、総大将殿までがそんな甘いことを言っているようでは困りますね。
今僕たちがしているのは戦です。京で徒党を組んでいた頃のように陣を取りあうような
子どもの遊びとは訳が違うこと、理解が出来ないなんて言わせませんよ。
多少の犠牲は構っていられません。君が望美さんの復帰を望む望まないに関わらず今源氏の軍には望美さんが必要なんです。
そこまで彼女を祭り上げてしまった責任は僕たちにあるのではないですか?」
「弁慶ぇッ!!貴様ッ…!!」
激しかけた九郎をまた景時が抑える。
「弁慶…あんまりこういうことを言いたくないけど…見損なったよ…」
九郎の肩口を抑えながら景時が振り返らないままそっと零す。
「なんと言われようと構いません。罪なら僕が背負います」
譲に殴られた時に切れた口の端の血を拭って弁慶が立ち上がる。
「…一番の咎人は、僕ですから」
部屋を出る前に呟いた言葉は誰に向けられたものでもない。ただその場の空気の中に重く沈んだ。
成り行きを静観していたヒノエが「叔父貴も素直じゃないからね」と踵を返して自室に戻ったのを皮ぎりに
それぞれが重い足を引きずるように皆あてがわれた部屋へと戻っていった。
505昼メロ 5:2005/04/24(日) 08:49:06 ID:yUAtGC/H
薄暗い廊下の先には灯りが漏れる一室がある。そこに望美はいるのだろう。
ここに朔がいないということは、きっと彼女の傍に付き添っているはずだ。
ギリ、と音がするほど弁慶は歯を食いしばった。
――――傷ついたのはお前じゃない、望美なんだぞ!!
九郎の言葉が甦る。そんな事は百も承知だ。
傷ついたのが自分であったならどれだけ良かったか。

――― ずっと微笑を絶やさないって疲れませんか?
――― 弁慶さん、眉間に皺、寄ってますよ。ほら、リラックスリラックス
――― 私、もっと弁慶さんのことを知りたいんです

今まで望美が向けてくれていた笑顔が浮かんでは消えていく。

―――この戦が終わったら、君に触れてもいいですか?
そう問うた弁慶の言葉に一瞬戸惑った後、花が綻ぶように頬に朱を広げて微笑った彼女。
一瞬目の前が赤く染まるほどの怒りを感じた。
拳を強かに壁に打ちつける。




殺したい、と思った。
誰でもない、無力な自分を。
506名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 08:49:44 ID:yUAtGC/H
すみません、ageてしまいました。

とりあえずここまで。
507名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 14:54:36 ID:l5wKwVfV
弁望キタ――――――――(゚∀゚)―――――――!!!!!!!!
つ…続き楽しみにしてますワクワク(*´Д`*)テカテカ
508名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 17:02:49 ID:WEczYC3e
常に仲裁に回る兄上モエー
セリフ回しが上手いね。

続き楽しみにしてます。
509名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 17:41:55 ID:Ei5vvK3Z
弁神子いいですvv続きが楽しみだ
苦悩する弁慶がいい!

話し切ります 友あかSS投下します。
他の男からあかねを奪った設定です 鬼畜気味なので嫌な人スルーして
510簒奪者の夜:2005/04/24(日) 17:44:01 ID:Ei5vvK3Z
友雅は今日も最低限の仕事を済ませるとすぐ館に向かう。同僚たちの冷たい視線を無視して、はやる気持ちを抑える。これほど高揚するのは久しぶりだ。友雅は笑みを浮かべて牛車に乗り込んだ。
「あかねはどうしている?」
「泣きはしなくなりましたが、最低限の事しか応じませぬ」
舎人の答えに眉を寄せる。
「ほう?」
「又逃げるつもりかもしれませぬ。用心してください」
「分かっているよ。奪ったのだから、容易に心を開きはしないだろう。だが、いずれは開かせる」
友雅は自信たっぷりに笑う。
「抱けば女は男の色に染まるのだから」

君が悪いのだよ。神子殿。故郷に戻らず、あの男とともに暮らすと決めたのだから。故郷に戻れば逃がしてあげたのに。君が他の男に抱かれるのを見るくらいなら、私のものにしてやろう。
私を恨むかもしれないね。それでも私の保護下で暮らすほうが幸せだよ。衣も様々な細工物も、思いのままだ。いずれ君にも分かるだろう。私の女になってよかったとね。君はまだつぼみだ。ゆっくり時間をかけて開花させてあげるよ。

館に入ると、女房頭が静々と頭を下げる。
「殿…お戻りですか」
「姫君はいかがかな?少しは笑顔を見せてくれたかな?」
「全くです。あれでどうやって殿の奥方としてお披露目なさるのです?」
「まだだよ。もう少し聞き分けが良くなってから、信頼できる者だけに見せよう」
「女はすぐに変わるものではございません。ご用心ください」
先日の逃亡を意味しているのは明らか。友雅は動じない。
「体が変われば心も変わる…大目に見てあげておくれ」
主人の言葉に女房頭は頭を下げる。又家人を配置しておこう。逃げ出せないように。
511簒奪者の夜:2005/04/24(日) 17:53:48 ID:Ei5vvK3Z
「あかね…君の名はなんだい?答えてごらん」
くすくすと笑う声に少女は無表情に答える。
「橘あかね…橘あかねです」
「そうだよ。よく言えたね。君は私のものだよ。この髪から足の先までね…もう離しはしない」
笑みを浮かべて友雅はあかねの顔中にキスの雨を降らせた。柔らかな感触。まだ短い髪。
それも一年もすれば長くなるだろう。やっと手に入れた神子姫。もう離さない。
「神子姫はどこもかしこも甘いね。どこから食べようか迷ってしまうよ」
耳元で囁く甘い台詞にも少女は無表情だ。その顔が快楽に喜ぶ様が見たい。征服欲に体が震えた。
耳元から首筋に唇を這わせる。白い肌だ。日に焼けた顔も一年経てばこの程度になるだろうね。
鎖骨にかけて舐めあげる。ひくりと体が震えた。どんどん赤い印をつける。
首筋も、うなじも、見えるところに遠慮なく着けた。吸い上げるだけでなく、軽く噛んでみる。悲鳴が上がり、うっすらと歯型がついた。
「痛かったかい?でもすぐに良くなるよ。あかね」
512簒奪者の夜:2005/04/24(日) 17:57:15 ID:Ei5vvK3Z
薄い衣を肩から落として、白い胸をむき出しにする。細い体だが、胸は意外に豊かだ。
ゆらゆらと揺れる先端を両手で掴んで、揉みあげると、息が荒くなった。
強弱をつけて、押し付けたり、爪を立てると先端は硬く締まった。
「今日は随分素直だね。こんなに硬くなって…もっと苛めたくなる」
「うあああっ…ひっ」
先端を強く弾いて、唇で軽く引っ張ると、声がさらに高くなる。
「もっと良い声を聞かせておくれ」
わざと胸を掌で押し付けてこね回す。痛みに顔を顰めるが構わず、乳房をもぎ取るようにひっぱる。
がくがくと体が震えた。軽く達したらしい。感度が良すぎるようだ。いいねえ。
胸でこれなら、これからどれだけ乱れるか楽しみだよ。
右手をわき腹からへそ、その下へと移動させる。汗ばんだ肌はあかねの匂いをはっきりさせる。いい匂いだよ。
せきたてるモノを我慢して、友雅は右手ですっと華を撫でる。まだ蜜が十分でない。
花弁を引いたり、入り口を撫でながら、十分開いてない華芽を探り出す。

「ほら、見つけた。ここがいいんだね?」
まだ埋もれた華芽をくすぐり、露出させる。がくがくと腰が揺れる。
どれほど心がついていかなくても、体は私の思うまま。
「ねえ、少しは気持ちいいだろう?」
「やあっ…知らない…ううっ」
「どんなに嫌っても君は私のものだよ。ほら」
華芽をぐっと親指で押して揺らす。
「ああああっ…だめえっ…」
涙が流れる。快楽の涙か、嫌悪の涙か…でもどちらでも良いよ。いずれは快楽に変わる。さあ、落ちておいで。私の神子。
段々開き始めた華からはじわじわと蜜が零れる。指を一本入れてみると苦悶の声があがった。無視して指を出し入れする。
少しずつ、奥が開いていく。蜜が流れるがまだ足らない。せめて三本入れないと苦しい。友雅は我慢を強いられる。
513簒奪者の夜:2005/04/24(日) 18:00:25 ID:Ei5vvK3Z
「きついね…でも良くなるから我慢おし」
ぐいぐいと指を押し込みながら、胸の方も刺激する。流れ落ちる蜜を絡め、二本目も入れていく。
ぴくぴくと跳ねて、逃げる体を掴み、良い場所を探す。二本入れてかき回すうちに声が高く上がった。
ようやく良い処まで届いたらしい。笑みを浮かべ、強く押す。胸を嬲りながら、頂点に持っていこうと指の動きを早める。
涙を流しながらあかねは始めての頂点に達した。指をきつく締めて、蜜をどんどん吐きだす。
「そんなに良かったかい?でもまだこれからだよ」
指を抜いて、友雅は両足を担ぎ上げた。細い体。神子の仕事は疲れただろう。
暫く休めば程よく肉もついて、抱き心地が良くなるはずだ。女房たちにも指示しておこう。

「うあああっ!あああっ!」
両足を広げられ、奥まで一気に引き裂かれる。出し入れするたびに蜜が飛ぶ。狭い中、歯を食いしばって、友雅は律動を続ける。
思った以上の快楽におぼれそうになる。
「ああ…いいね…溶けそうだよ」
「いやあああっ…やめて…あああっ」
泣き声は友雅をあおるだけ。友雅は激しい動きを繰り返した。片足を上げたり、下げたりして、入れる角度を変える。
良い場所を見つけると徹底的に突いた。壁が波打つ。逃げるように入り口まで引いた。
「しばらくは手加減してあげるよ。さあ、イキなさい」
ぐっと押し込み、円をかくように擦ると、あかねは悲鳴を上げた。強く締まり、友雅も耐え切れずに中に放つ。
強い快楽にめまいを覚えながら、あかねを強く抱きこんだ。
「ああ、君の中は何て気持ちいいのだろうね。これから育てるのが楽しみだよ、あかね」
満足げに彼は眠りに着いた。ほんの僅かな眠り。目が覚めたら又君を抱こう。
わざわざ左大臣に頼んで奪った花。決して離しはしないよ。
514名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 18:01:31 ID:Ei5vvK3Z
以上で終りです。
515名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 21:37:09 ID:iHkiLBSa
エロ少将め!!



大好きじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
>>510GJ!!
516ちゅん:2005/04/24(日) 22:50:37 ID:35ERiNWa
こーの女泣かせの変態少将めっっっ。




大好きじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (*´д`*)ハァハァ 
いったい誰から略奪したか気になりつつ
>>510 ネ申。






517名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 23:26:44 ID:Zq2mWC6p
面白かった!
しかし当時は結婚しても女性の姓は変わらなかったはずかと。
518名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 23:53:40 ID:clfs/b6b
>>517
「天真くんと結婚したら『森村あかね』になるんだね〜」などとじゃれあっていたのを覚えていて、
苛めの材料にしている少殿、などと脳内補完してみる
519名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 23:37:50 ID:nz+ArRkR
友あかも弁望もかなり素敵でした。
続き楽しみにしてます!
520名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 23:17:10 ID:wM2aD2Hx
素直じゃない叔父貴弁慶萌えぇ〜!
つ、続きプリーズ!((((;゜Д゜)))ガクガクガクブルブルブル
521名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 06:50:54 ID:Fr8KFHER
自身で自身を不幸の泥沼におっことしつつある弁慶萌えぇぇぇー。
続きを、続きをぉぉぉー。
522名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 08:58:09 ID:ZwljivBU
流れ切ります。コルダの柚木×日野SS投下します
鬼畜なんで嫌な人スルーよろしこ
523放課後の秘密:2005/04/27(水) 08:59:33 ID:ZwljivBU
「待ってたよ。ほら、来いよ」
日野は震えながら保健室に入る。
ベッドの側で柚木が退屈そうに箱を持って立っている。
「時間丁度だね。よく出来ました」
「あの…またするんですか?」
「質問を許した覚えはないな。お前は俺のおもちゃだろ?」
にっこりと悪魔の笑みを浮かべて命令する。
「さあ、脱げよ。放課後の授業の始まりだよ」

最近見つけた新しいおもちゃは遊んでて飽きない。言葉で苛めても、体で遊んでも面白くて、手放せない。
女の子たちが騒いでるけど知るものか。
音楽科にいたから、コンクールまでこんな面白いのがいるなんて知らなかった。
音楽科の子はつまらない。すぐ逃げる。この子はいつまで遊べるかな。

涙目で裸になった日野の体を探るように見る。
「誰の痕も付いてないね?いいよ。合格」
にっと笑い、柚木は日野の体をベッドに押し倒した。
長い髪が白い肌に当たると、日野が喘いだ。首から、胸と両手が、唇が移動して行くたびに甘い声が上がる。
「印はつけない。代わりに俺が満足するまで部屋から出るなよ」
柚木の命令は絶対で逆らえない。
胸まで来ると、愛撫が激しくなる。感じやすいところをきつめに弄り、声を高く上げさせる。
「うああっ…ああん」
「もっといい声出せよ…まだ足りないのか」
ぐっと先端に爪を立てると、日野が仰け反った。
「あああっ…」
「ああ、やっとでたな。ほんと、出来の悪いおもちゃだなあ」
524放課後の秘密:2005/04/27(水) 09:00:39 ID:ZwljivBU
かさかさと音がして、紙の箱が開かれる。
「今日は少し遊んでみるか」
柚木は真新しい鉛筆を取り出した。軽く達した日野の両足を広げて、鉛筆を近づける。
十分濡れた華からは蜜が流れ出している。
「ひいいっ!」
異質な感触に日野が目を覚ました。冷たい感触が自分の奥に入り込む。ごつごつした角が当たって、日野は声を上げた。
「へえ、こんなもんでも食べちゃうんだ。節操がないね」
薄ら笑いを浮かべて柚木はさらに鉛筆を突っ込む。
「うっっ」
「ほら、もう三本だよ」
鉛筆の箱から取り出す。

「半ダースかあ。全部入るかと思ったけど」
「いやあああっ」
冷たい硬い感触が壁を刺激する。痛みが混じるのに、蜜が止まらない。
「動かしてみようか?」
「駄目ええっ!」
「お前は俺のおもちゃだろ?」
くすくすと笑うと半分突き出た鉛筆の束をぐっと上から押した。悲鳴と一緒に体が跳ねた。一度、二度。斜めから鉛筆の束を叩く。
「こうしたらどうなるのかな?」
鉛筆の束を両手で無理やり回すと、彼女は高い声を上げて達した。
525放課後の秘密:2005/04/27(水) 09:02:21 ID:ZwljivBU
「ああ、動かなくなった…そんなに締めたら抜けないよ?僕がたのしめないじゃないか」
震えの収まった体からまとめて、鉛筆を抜いていく。入っていた部分は濡れてしずくが垂れる。最後の1本を取り出すと、蜜が噴出した。華が開いて奥まで赤く中を覗かせる。
「俺とどっちがいいか後でちゃんと答えろよ」
ゴムを着けると両足を持ち上げて、中に押し込んだ。再び悲鳴と水音が始まる。かき回して、奥まで突く。
先ほどと違う感触に内部がうねり、狭くなる。
「くっ…まだ早いんだよ…」
眉を寄せて上下に、左右に揺らして、何とかやり過ごす。もっと奥まで引き裂いてやりたい。感度良すぎる。
「いやあああっ」
「いいっていえって…何度教えたら分かるんだか」舌打ちをして、さらに動きを早めた。両足を限度まで広げて打ち込む。

「ひやあああーーっ!」
「これで終いか…」
耐え切れずに奥へ流し込む。一瞬意識が白くなって、気がついたら倒れこんでた。まだなかにいれたまま。ゆっくりと抜くと、ゴムを袋に投げ込む。彼女はまだ意識を失ったまま。
「やっぱり指のほうが面白いな。お前の中、面白いように食いついてくるのがわかるから」
彼は鉛筆を拾うと、濡れたのも、箱に残ったのも区別なく投げ込む。
「今度はどうやって遊ぼうかな。楽しみだな」
くすくすと笑って後始末を続けた。
526名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 09:02:55 ID:ZwljivBU
以上で終わりです。
527名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 22:11:14 ID:FqPhCi11
うわ、ブラック〜
GJです!
528名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 22:12:26 ID:TlfVP+/j
黒柚木サマ イイ!(・∀・)
感度抜群なカホコ イイ!(・∀・)
529名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 23:46:36 ID:Z5g3LRXZ
>526
GJ!
黒い柚木様萌え。

ここの職人さんたちは男側が単なる棒役じゃなくて
ちゃんとそれぞれのキャラとしての攻め方があっていいね。
友あかも弁望もリズ望も譲望もヒノ望もそれぞれすんごい萌えた。

ところで>520は何をそんな怯えているのか。
530名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 04:05:03 ID:KppCFTnA
友雅萌え(´Д`;)
烈しくGJ!
531名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 10:13:19 ID:T1KllK6g
遙か2の幸鷹×花梨SS投下します。
バカップルぎみです
532休日の過ごし方:2005/04/28(木) 10:15:00 ID:T1KllK6g
花梨は大切な人と一緒に現代に戻った。龍神は親切にもとの家族とのギャップを埋めてくれ、幸鷹と花梨は公認のカップルです。
休日の過ごし方で二人は戦いを繰り広げますが、いつも先は花梨の負け。映画のチケットも、博物館の招待状も効果なし。

「いい加減私の好物を分かってないですね?」
にっこり笑って耳元で囁く幸鷹に悲鳴を上げる。流行の可愛いキャミソールも花柄のフレアスカートも意味なし。
「だめってばあああ!今日は映画の約束でしょう?」
「今日は少し風邪気味なので外はやめて家に居ましょう。両親も学会に出て二人きりに変わりありません」
冷静に花梨の退路を絶っていく。さすが検非違使別当殿。
「二人で外で喫茶店に行ったり、町を歩いたりしたいの!」
片手にはタウン誌。片手に映画のチケット。花梨の思い描くデートは可愛らしいもので。
「二人きりで何かしたいんでしょう?いいじゃありませんか?」
口論に飽きて幸鷹は花梨の口をふさいだ。

とりあえずソファに座らせる。深いキスで脱力した花梨の体からどんどん服を脱がしていく。可愛らしいデザインだが皺になりやすい。
「そろそろこんなのはやめて欲しいんですが…後で怒られる」
いちいちハンガーに吊るしてあげるほどゆっくり出来ない。理性を戻した花梨に逃げられたら困る。
後で化繊の皺にならない服を買ってあげよう。自己弁護して幸鷹はスカートにも手をかけた。
舌を絡ませて、花梨が甘い感触に酔ってる間に、下着だけにしてしまう。即物的だが仕方ない。
まるで天女の衣を隠すみたいだな、と考えつつ、スカートまで脱がして床に投げた。
533休日の過ごし方:2005/04/28(木) 10:16:21 ID:T1KllK6g
「ずるいっ…都合悪くなるとすぐ…こっちにいく」
「その言葉も聞き飽きましたよ」
「明日が…体育だからあ…」
すうすうする感触に花梨が怒る。組み敷かれているのにまだ理屈をこねる。首筋から肩にかけて舐め上げると声がうわずる。
「赤い印はつけません。それでいいですね」
焦れた口調でブラジャーをひき下ろして、両手で胸を揉みあげる。強めに擦ると先端がすぐに硬く尖る。親指でこねると、体が揺れる。
感じてるのにまだ口が止まらない。
「やあん…二人で映画いくのお…」
「自分で用意したんですか…」
多少は知恵が付いたらしい。いい加減諦めて欲しいのに。硬くなった先端をつついて、悲鳴を上げさせる。
「こっちは随分素直ですよ?」
「うああん…ゆきたかの…ばかああ」

じれたように両手がきつく胸をつかむ。強い刺激に小さな体が飛び上がって、腕の中から逃げようとする。押して、上に引っ張り上げる。
どんどん快楽が広がって花梨の目から涙がこぼれる。涙をぺロっとなめて、優しく目元にキスをする。
「この前はもう少し素直でしたよ?」
「こわれちゃう…もう…」
「可愛がってるんですよ?」
「うそ…ああっ」
534休日の過ごし方:2005/04/28(木) 10:17:35 ID:T1KllK6g
理性が解かされて、言葉が意味を成さない。両手が幸鷹の背に回される。観念した様子に幸鷹が笑みを浮かべる。
ブラジャーを取り外して、片手が下着の中にもぐりこむ。何度も抱いて、濡れるのが早くなった。下着の中が洪水になってる。
「もう濡れてますよ。ほら、ソファにまで流れてる」
「いやああっ」
嘘でも花梨を煽る役に立つ。体が跳ねる間に下着をずり下ろして、足まで落とした。本当になっても構わない。大したシミにならない。
邪魔が失せたので華に手を伸ばし、愛撫を始める。指で入り口をなぞり、掌で擦るだけで体が波打つ。華芽も擦ったらしい。
「ひいいいっ…いいっ」
「もっとはっきりいってください…きもちいいって」
涙目で花梨が睨んでくる。可愛らしい抵抗。幸鷹は意地悪な笑顔になる。欲が表に出て、切れそうな気配。
「いいよお…ゆきたか…きもちいいのお」
「もっといってください…花梨」
「ううん…いいのお」
嬉しそうな顔になる。いつも恥ずかしがって言ってくれないから。

指を三本入れて遊ぶ。壁が動いて、絡めとろうとするのをよける。良いところを突くと、声と一緒に蜜がこぼれる。
ぐしゃぐしゃかき回すと、体が震え始める。そろそろ頂点に近づいてるようだ。
「うああっ…もっとおくっ」
「そんなに私が欲しいですか?」
「欲しいよおっ…いれてっ」
素直な答えに満足してぐっと奥に入れ、奥を擦ってやると、花梨は声を上げて頂点に上り詰める。

随分下が暴れてますが、ここではさすがに親が怖いですね。理性を総動員して幸鷹は花梨をさっさと寝室に運び込む。
535休日の過ごし方:2005/04/28(木) 10:18:58 ID:T1KllK6g
急いで服を脱ぐと、ぼうっとしてる花梨の体を抱える。両足を開くとよく華がみえる。充血して蜜を噴出してる。
「あ…いけませんね」
片手でベット際の箱から避妊具を取り出してつける。こんなことで体に負担はかけられない。
腰が持ち上げられ、ずくん、と一番奥を突かれて体がはねた。甲高い声とともに花梨が意識を戻した。
「こわれるっ…ああーーっ」
浅く、深くそれが出入りするたびに体が跳ねて勝手に声が上がる。繋がったところから強い悦が広がり、動きが早くなる。
いつもの優しい顔は消えて、男の顔になる。奥まで突きこみ、ぐいぐい押してくる。体が裂けるような錯覚を覚える。
「うああっ…ああああっ」
「熱い…溶けそうですよ…花梨」

そこからは意識があいまいになって覚えていない。

花梨が目覚めると目覚まし時計が1時を指している。お休みは後半日しかない。しかもこの体のきしみは一度や二度ではないだろう。
避妊はしてるといえ、こんなに何度もされると安全とはいいえない。
「良かったですよ。花梨。出来れば毎日こうしていたいですね」
「私がよくないです。壊れちゃうっ!」
「ちゃんと避妊はしてます。それに週一度ですよ?どれだけこの日が来るのが待ち遠しいか」
抗議をしようとしてやめた。こんなときは勝てない。幸鷹さんは策士だからきっともう一度するきっかけにしてしまうだろう。
ついさっきしたばかりでも。
「今から外に出ましょうか?ちゃんと着替えは用意してますよ」
「それ、この前脱がせて皺になった奴!」
「クリーニングには出しました。ちゃんと帰れます」
文句は山ほどあるが、花梨はしぶしぶ服の掛かったハンガーをとる。今出ないと一日このままだ。今から映画に間に合うだろうか。
ようやく花梨の希望のデートが始まる。
536名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 10:19:33 ID:T1KllK6g
以上です。
537名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 16:20:20 ID:5ZUDxw2k
もうGWだし、本当にこんな光景が想像できちゃうね。面白かったです。
538名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 19:20:51 ID:xdQpK5uJ
柚香グッジョブ!!
弁望カマーン!!
539名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 19:38:57 ID:5FlJzeJd
睦月氏ののSSの続きも待っていたりするノシ
540名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 21:08:47 ID:oOOU9oVQ
>536
強引なゆっきーに萌え萌えです!
ありがとうありがとう 536さん
541名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 23:29:37 ID:+M1KSekV
>536
ゆっきーに初めて萌ました・・・(/ω\*)ポッ
ありがとう536さん!

>529
怯えているのではなく禁断症状ですばい。
ハァハァ弁望くれぇ〜((((;゜Д゜)))ガクガクガクブルブルブル
みたいな
542名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 01:30:26 ID:xtExG3KV
皆様GJ!!


>>539
同じく。
しかしちょっと落ち着け、「の」がいっぱいだw
543 ◆5Kbr/Y2Te. :2005/04/29(金) 09:41:34 ID:gld6mbFy
こんにちは。>500です。
昼メロ続き投下します。
まだもう少し続いてしまうのでトリップつけました。
嫌な方、あぼん願います。

544昼メロ 6  ◆5Kbr/Y2Te. :2005/04/29(金) 09:43:32 ID:EvDI6oLD


- - - - - - - -

「ねぇ、朔」
「…どうしたの?望美」
望美が烏達の手によって奪還され、強行軍で京の町に戻ってきてから
目を覚ましても一言も発さずに天井をじっと見つめたままだった望美がやっと口を開いた。
それだけで朔の口元に安堵の笑みが広がる。
「朔と黒龍、愛し合っていたんだよね?」
「…ええ。それがどうかした?」
「夫婦の契りを交わしたってことは、朔は黒龍と…その、寝たんだよね?」
一瞬の沈黙が訪れた。
「そっか。」
無言を肯定に捉えて溜め息にも似た言葉を漏らし、だがそれに悲哀の色は含まれない。
「朔のはじめては、好きな人とできたんだね」
「……ッ!のぞみっ……!」
「いいなぁ…。」
そう言って望美は少し微笑う。
どう答えればよいか、どんな言葉を紡げばいいのか朔には解からなかった。
545昼メロ 7  ◆5Kbr/Y2Te. :2005/04/29(金) 09:44:37 ID:EvDI6oLD

「朔、神子の力って処女じゃないと使えないものなのかな?」
視線は合せずに望美が続ける。
「…私は、力が使えなくなったことはないけれど」
黒龍と契りを交わして以来、朔の神子としての力は
黒龍が消滅するその日まで使えなくなるどころか日増しに強くなった。
黒龍が消滅した現在でも以前ほどではないがその力が身体に宿っているのは
黒龍の力を胎内に受けとめていたからに他ならないのではないかと思う。
朔が黒龍の神子としての力を失わなかったのは相手が黒龍であったからで、
白龍の神子の望美が白龍以外の相手と褥を共にしても、その力が失われないかなど定かではない。
だがそんなことは望美に言える筈もなく、また望美が気付かないわけもなかった。

「そっか。ありがとう。うん、ちょっと希望見えてきた」
尚も笑おうとする望美の表情が酷く傷ついているようで、
布団の外に重ねられた手を取って中に入れなおす。
「少し、眠ったほうがいいわ。
 目が覚めたら何か食べられる?
 そろそろお腹すくんじゃないかしら。何か用意できないか見てくるわね」
「…うん、そうする。ありがとね、朔。」
立ち上がった背中に投げられた言葉に息が詰まる。なんでもないフリを装い、後ろ手に手を振る。
障子を閉めて歩こうとしたが、足が震えて思うように動かない。
「愛した人がもうどこにもいないのと、
 愛する人が目の前にいるのに触れられないのは、どちらが辛いのかしら」
手のひらが未だ忘れえぬ黒龍のぬくもりを噛み締めるように、朔は呟いた。
546昼メロ 8  ◆5Kbr/Y2Te. :2005/04/29(金) 09:48:21 ID:EvDI6oLD

朔が去った後の部屋はがらんとして、孤独感が煽られる。
朔は眠れといったが、本当は瞳を閉じるのが恐い。
それでも目蓋が自然に落ちそうになる。
滑稽なほど必死に天井を見上げて目を見張りながら考えてしまうのは、彼のこと。

初めて会ったときには、なんだか底の見えない人だと思った。
いつも穏やかな笑顔を絶やさない。物腰も柔らかだ。
それは喜怒哀楽のマイナス部分が全て抜け落ちているようで望美にはとてもアンバランスに見えた。
一度、疲れないのかと聞いてみたら彼は二・三度瞬きをして、
そしてやはり微笑を崩さずに「考えたこともありませんでした」と答えた。
あの時空の彼は、京の業火の中で果てたという。
覚えているのは、微笑だけ。その笑顔がさびしそうだと思ったのはいつからだっただろう。

笑顔以外が見たくて、越えた時空の先ではいつも彼の背中を追っていた。
五条大橋で、三草山で、厳島で。
はっとするほど冷たい表情に、何時の間にか惹かれていた。
笑顔の下に麻痺した痛みがあることに気がついたのは、大輪田泊でのこと。
平家の船に追い火をかけた彼の非情な作戦に、後悔していない、と弁慶は言い切った。
罪を背負うのが自分の罰だ、とも。彼はとても哀しい人だと思った。
微笑み以外の顔を見せてくれた彼は、風の中に消えた。


届かなかった。届かなかった。届かなかった。
また、届かなかった。


一人取り残された厳島で、頬を撫でる優しい風の感触が、涙が出るほど痛かった。
今度こそ、彼を救いたい。
そう思って時空を越えた。
547昼メロ 9  ◆5Kbr/Y2Te. :2005/04/29(金) 09:49:45 ID:EvDI6oLD

「…おこがましい願いだったのかな」

呟いた言葉に応える者はない。
彼を救いたいと思うこと。
これ以上、罪を背負って欲しくないということ。

彼に、触れて欲しいと願うこと。

―――この戦が終わったら、君に触れてもいいですか?
少しはにかんだように笑いながら、弁慶はそう言ってくれたのだ。
今までの招き入れるようでいて人を拒絶する微笑とは全く違う笑顔で。
初めて、弁慶の「本当の笑顔」を見たような瞬間だった。
―――本当は、今すぐにでも君を抱きしめたいんですが、
     そうすると僕は君を閉じ込めてしまいたくなるから。
頬に手を掛けられ、間近でみる弁慶の瞳の奥に何かが揺らいでいた気がする。

―――だから、今はこれだけ。

軽く何かが唇に触れた。
「何か」が弁慶の唇であることに気がついた時には彼はもう背中を見せて歩き始めていた。
―――〜〜〜〜っ!もうっ!!弁慶さんッッ!!
一気に体温が上昇するのを感じながら叫んだ。
―――約束ですよ
振り返って、そう笑ってくれたのに。
548昼メロ 10  ◆5Kbr/Y2Te. :2005/04/29(金) 09:51:45 ID:EvDI6oLD
約束は果たされないだろう。
もう自分には弁慶に触れる資格も、触れてもらう資格も残ってはいない。
触れて欲しいと思う。だけどそれ以上に触れてもらいたくない。
「春日 望美」が弁慶の傍で、今までのように普通に笑っていられる自信がない。
そんなこと、無理だ。
だから、せめて。「白龍の神子」として彼の傍にいたい。
触れてもらえなくても、―――抱きしめてもらえなくても。
白龍の神子が源氏の軍に勝利をもたらせるなら、
もしかしたら彼を救う道に繋がるかもしれない。

今はそれだけを信じたい。
大丈夫だ、自分はまだ戦える。まだ自分には利用価値が残っている。


そう言い聞かせて、望美は深い眠りに落ちていった。
549 ◆5Kbr/Y2Te. :2005/04/29(金) 09:55:15 ID:EvDI6oLD
すみませんすみません、投下中に一度はageんと気が済まんのか、私はorz

とりあえず今回はここまでです。
投下時にレス下さった皆様、ありがとうございました。
550名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 10:04:43 ID:c5xIi17p
ああああ続き気になるぅぅぅ。・゚・(ノД`)・゚・。
551名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 14:02:07 ID:ZvBv0RHc
うおおおおお!続き気になるー!!
続き待ってます!

やっぱ弁望イイ(*´∀`)
552名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 17:45:28 ID:PvR+3ZlD
パラレルの弁慶×望美SS投下します
現代エンドで弁慶が保健室の先生というありがちな設定です
やな人スルーしてください
553白衣の下にあるものは:2005/04/29(金) 17:51:38 ID:PvR+3ZlD
「白衣が似合いすぎです。弁慶さん」
「ありがとうございます。この髪の毛も気に入ってますよ」
ばっさり切られて短い髪。それもよく似合う。熊野の血は美形らしい。
「ハーフという設定にされるとは思いませんでしたが、楽ですよ。下手に過去を突っ込まれなくて済みます」
黒と白。あちらの世界とは逆の姿だ。でも妙に似て見えるのは同じ色で統一されているせいか。
「ああ、ここでは先生と呼んで下さいね?」
「あ、忘れてた…」
「まあ、あちらではリズヴァーンさんが先生でしたから、暫くは時間が掛かるでしょうが…慣れてください」
「はい。先生」
「薬もある程度揃っているし、寝室の機能もあって、個室なのは助かります。僕にも望美さんにも好都合ですよ。
白い服一枚で事足りるのも楽ですね」
「はい?」
なんだか今の言葉に含みがあるような気がするんだけど。突っ込むのが怖い。この人は二面性を含んでいる。
藪を探って蛇を出すのはやめとこう。こんなときの予感は当たるんだよね。あたらないといいけど。

「そこに座ってください」
いわれるまま教諭の机の側の三脚に座った。二人で向き合う姿勢になる。
「お茶でも飲みますか?ペットボトルのお茶ですが…ああ、僕のお金で買ったものだから」
「やけに細かいですね」
「備品で飲み物が準備できないのは意外でした。こうやって話をするときは飲み物があると和むんですよ」
淡々とした表情でお茶を飲む。
「不満そうですね。先生」
「ええ、あまりおいしくないんです。でも高価なものは生徒にいい影響を与えないといわれて…困りますね」
少し不機嫌な顔。あまり突っ込まないほうがいいのかな?お茶を飲みつつ次の言葉を待つ。
「ああ、愚痴をこぼしてしまいましたね。あなたが来る時間は私には代え難い貴重なものなのに…すみません」
「いえ、あの…」
地であんな台詞をはく人が、本気になったらどうなるか想像しなかった。危険だ。ヒノエくんの上をいってるよ。
554白衣の下にあるものは:2005/04/29(金) 17:52:54 ID:PvR+3ZlD
「先生。今鍵かけませんでした?」
天使の笑みを見せつつドアに手をかけた先生ー弁慶。
「そうですよ。よくわかりましたね。ああ、二人きりの時は弁慶と呼んで下さい。あちらのように…ね」
甘い囁きに望美は固まる。
「可愛いですね。そんなに固まって。どうやら男性経験がないようだ」
「はい…」
そのとおりです。幼馴染は居たけど、付き合いはありません…もう言葉に出す気になれないよ。
あれだけ長く一緒にいたら私の表情は全部読まれてる。
「安心しました。あの二人が側に居たから、経験があるかと心配しました。どうやら僕は幸運に恵まれたらしい」
「あの、弁慶さん…その笑み、あの時と同じです」
「いつですか?思い当たることがありすぎて…」
この場に及んでしらばっくれてる…私に言わせる気ですか?
「源氏を裏切るって打ち明けたときの顔そっくり…」

弁慶さんがゆっくりと顔を近づける。
「そうですよ。君がいとおしくて、欲しくて、壊したくなる」
いきなり唇をふさがれた。背中を引き寄せられて、動けない。唇だけで許してくれない。無理やり入り込んだ舌が動き回る。
恐ろしくて、でも気持ちよくて、されるがままに身を任せた。
「ああ…ああん」
唇を離すと、つっと唾液が流れる。思考が上手くまとまらない。体の力が抜けて、弁慶さんに寄りかかる。
顔を持ち上げられる。上から見下ろされる。あのときよりー裏切るって言ったときよりもっと怖い顔。
「これだけ感じやすかったら…僕も助かります」
「ええ?」
「僕だけのモノになってください。望美」
弁慶は脱力した体を持ち上げてベットにのせる。
「正直限界なんですよ。ここは男子生徒もたくさん居る。あのときのほうが楽だった。あなたを一日中見ていられた。
約束をしてください。僕以外に触れないと…」
「前、卒業するまで待つって言ってくれたじゃない?弁慶さん」
555白衣の下にあるものは:2005/04/29(金) 17:54:06 ID:PvR+3ZlD
泣き笑いの顔をして弁慶さんが覆いかぶさった。
「すみません。待てないんですよ。もう…」
再び口をふさがれて、反論は封じられた。再び甘い感覚に酔う。媚薬が仕掛けてあるのかと疑いたくなる。
体中力が抜けて服を脱がす手を止められない。ばたばたと動く手は弁慶の腕まで伸ばしたところで叩き落とされた。
制服の前だけはだけて、ブラジャーは上にずらされた。胸だけ露わにすると、やっと唇を離した。望美が一気に現実に帰る。
「やああんっ!」
頭がごちゃごちゃになる。先に飛び出したのは悲鳴。ぽろぽろ涙が零れて落ちる。
「どうか拒まないで…お願いです…どうか…」
切羽詰った声とともにキスの雨が降る。
「君がすきなんです」
その声に涙が止まる。泣きそうな顔。
「あなたを誰にも抱かせたくないんです」
「どしてそんな心配するの?弁慶さんしか見えないのに?」
「言葉だけじゃ不安なんです…事実が欲しい…」
そんな弱弱しい言葉を口に出すなんて思わなかった。胸がきゅんとする。やっと言葉がまとまった。

「いいよ。それで弁慶さんの不安や恐れがなくなるなら。好きにして」
弁慶さんはとても複雑な顔をした。
「いいんですか?君を壊してしまうかもしれませんよ?」
「弁慶さんなら壊されても構わない」
「本当に君は…いけない人ですね」
耳元に唇が落ちた。
「ここから先は止められません…すみません」
首筋から、胸に、唇が、手が這い回る。それだけでぞくぞくして声が止められない。体が跳ね上がる。私が私でなくなる。
「あああ…うああ」
「のぞみっ…のぞみ」
何度も弁慶さんは私の名を呼び、体に火をつけていく。唇を合わせたときよりもっと強い。胸がもまれ、形がなくなるほど捕まれる。
「うああっ…やああ」
「感じてるんですね…嬉しいですよ」
胸から強い波が来る。目の前が白くなる。どんと頭の先まで波が来て、全てが弾けとんだ。
556白衣の下にあるものは:2005/04/29(金) 17:55:12 ID:PvR+3ZlD
波に流されて、意識は途切れ途切れ。私の奥までこじ開けようと指が動いてる。足は上に上がってる。
上げられてるんだと気づくけどそれ以上頭が働かない。
「ああん…もうっ…」
「狭い…もう少し我慢して」
体の奥が熱くなってる。水音と、指の冷たい感触。でも別なところを擦られて、痛みと快楽が交互に襲う。何も考えられない。
神経が集中する。段々痛みが遠のいて、声が高くなる。先ほどの波が襲ってくる。
弁慶さんが私の名前を呼んだ。
「望美さん…もう僕が待てないんです」
すみません、と小声で謝ると、いきなり衝撃が襲ってきた。

悲鳴と水音が部屋中に響く。逃げる体を捕まえて激しく出し入れする。
「ああっ…やああっ…ああっ」
「のぞみっ…ああ」
痛みに身をよじっても逃げ場がない。涙を流しても、叫んでも動きが止まらない。でも嫌いになれない。
さっきの泣きそうな顔が目に浮かぶ。
苦しい声を出さないようにしてあげたかったけど、出来ない。塊が奥まで入るたび、声がでる。
「ああ…のぞみ…」
「ひああっ…あああっ」
痛みで気が遠くなる。弁慶さんの声も聞こえなくなった。
557白衣の下にあるものは:2005/04/29(金) 17:56:57 ID:PvR+3ZlD
「おきてください。もう少し寝かせてあげたいけど、教師も帰る時刻なんです」
穏やかな声に起こされたら、窓の外は真っ暗。服は着せて合った。後始末もされたらしい。
明りの中で悲しそうな顔をして座ってる。
「無理をさせましたね。すみません。僕が焦ったんです。この世界で生きる場所はもらえても、君との距離は遠くなった…」
「どうして?私は二度弁慶さんと死に別れて、三度目にやっと一緒になったのに」
「君が全てになってしまったからですよ。思ったより僕は嫉妬深かったらしい。
ここでは僕は一人です。両親も親戚もなく、君一人を支えにするしかない…」
「私だってそうだよ。弁慶さんが居なかったら、逆鱗使わなかった。あの未来を選んだ…平家が勝ってみんな居なくなる未来を…」

自然に手が動いた。腰が痛むのも構わずベットを降りる。
「望美さん、無理はしないで」
「私はこの未来を選んだの。こうして一緒にいる未来を…」
座ってる弁慶さんの頭を抱いた。出せる限りの力で。女の子が変だなんていわれるかもしれない。でもこうしたかった。
「だから謝らないで。私は弁慶さんのほんとの言葉が聴けて嬉しいから」
弁慶さんの肩が震える。暫くの沈黙の後、弁慶さんが両手を掴んだ。
「じゃあ、たまには僕が抱いてもいいですね?」
「弁慶さんってば!」
「今度はもう少し気持ちよくしてあげますよ」
もしかして墓穴を掘ったのだろうか。普段の調子に戻った弁慶さんは窓を開けた。
「ここから出ましょう。もうタイムカードは押してあるのでまずいんです」
「ええ?」
「僕がおんぶしてあげますから、出ましょう」
確かに腰が痛くてきつかった。車で家の前まで送られるのは楽だった。

「いい先生ねえ。あなたを心配して残ってくださるなんて」
感嘆する両親を前に私は考え込む。今日の弁慶さんは何処から何処まで本気なのだろうか。それとも始めからお芝居だったのか。
でもどっちでも私は抱かれるほうを選んだろう。ああ、面倒くさい人を好きになっちゃったよ…私。
558名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 17:57:31 ID:PvR+3ZlD
以上で終りです
559名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 18:16:14 ID:w2nBovpu
弁望GJ!
パラレルかー、保健の先生って似合うなぁと思ってたらラスト近くでガクガクブルブル
ほのぼのと思わせておいて黒い…二人揃って真っ黒だたよ…orz
560名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 00:04:17 ID:Ib3X/YkL
すいません。翡翠×花梨SS投下します。一応ラブラブです。
561翡翠の悩み事:2005/04/30(土) 00:06:22 ID:Ib3X/YkL
「こんなところで買わなくてもいいだろう」
「だって何処も100円均一なんだよ?」
「ちゃんといいものを見定めて買いなさい」
翡翠の渋い顔を無視して花梨ははしゃいでる。翡翠から見れば買うに値しない品だが、女心は不思議だ。
買い物籠にはきれいな色のビンが詰まっている。見てるだけならきれいだが、こんなにたくさん買い込んでどうするのだろう。
「それは一体なんだい?」
「マニキュアに、アイシャドウに、口紅に…」
「君の目と口は一つしかない筈だけど…一体何年分だい?」
「それ言わないで〜春色メイク出切るから嬉しいっ」
翡翠が大きなため息をついた。私の姫にはこんな安っぽいモノはつけて欲しくない。どうしたら目を養ってくれるのかねえ。

翡翠がもう一つ嫌なのは、人々の視線だった。みながじろじろと二人に視線を送る。場所柄人で込み合うのは仕方ない。
翡翠の顔立ちは芸能人で十分通用する。そんな翡翠と花梨の組み合わせは人々の目を引き付ける。
「そろそろ行かないかい?」
「うん。行こう、翡翠さん」
「……そんなに買いこんだのかい」
花梨はビニール袋を片手に意気揚々と歩いてる。そんなもののために何店も回ったのか。がっくり。
「メイクの練習にはいいでしょ?最近はやってるの。このアイシャドウ欲しかった〜」
100円の品がそれほどすばらしい品物か?翡翠の顔が険しくなる。
しかし同級生との付き合いは侮れない。花梨にも友達は必要だ。人付き合いに慣れておけば後々役に立つ。
「幾らはやりでも安物はねえ」
無欲な将来の奥方に翡翠は困惑している。
「せめて私と居るときはそれなりの品を身につけて欲しいのだけど」
562翡翠の悩み事:2005/04/30(土) 00:07:41 ID:Ib3X/YkL
車が止まった先。目の前には大きなホテルの看板。
「翡翠さん…今日ぐらいは抜きにして」
「姫に付き合って本屋めぐりと雑貨店めぐりをしたよ。そろそろ私に付き合っておくれ」
「…はああい」
半分諦め口調で花梨は翡翠に腕を絡める。今日の翡翠はとっても不機嫌だ。安物は駄目って言うのに何店も回らせちゃった。ごめんね。
だってどうしてもあのシャドウ欲しかったの。まだ私にはシャネルやクレドは早いよ。翡翠さん、今日は何時で帰してくれるのかなあ。

今日の部屋は和風。緑の畳が広がっている。土壁に、障子、座布団。竹を組み合わせた照明。旅館みたい。
「たまにはこんなのもいいねえ」
「翡翠さん、嬉しそう…」
どんどん脱いで着替えてる。やはり和が落ち着くのかなあ。
「浴衣に着替えておいで。花梨」

花梨は浴衣を持って姿見の前に立つ。片手にハンガーを抱える。どんどん脱いで掛けていく。
「こういうところはいいなあ」
花梨は服を掛けて、下着も脱いだ。浴衣だけ。以前散々下着を脱がされる様を鏡で見せ付けられた。
たっぷり言葉で苛められて、啼かされた。
「どうせ脱ぐんだからいいよね」
花梨は下着も片付けて翡翠の前に行く。

「いいね。よく似あうよ」
翡翠も浴衣に着替えている。花梨の浴衣に手を掛けた。
「おや。どうしたんだい」
白い肌が、胸が曝け出される。少し大きくなった胸が揺れる。
「たまには翡翠さんに合わせようと思って」
翡翠の顔が明るくなった。
「ふふ、いいねえ。あの奇妙な下着は脱がせにくく大変だったから」
花梨は内心嘘だろと突っ込みつつ、翡翠の頭に手を絡めた。首筋から、肩に印がつく。体が震える。
「座ったほうが楽だよ?」
くすくす笑う声に促され、花梨は正座した。
563翡翠の悩み事:2005/04/30(土) 00:08:48 ID:Ib3X/YkL
「そうじゃないよ、姫」
困った顔で翡翠は花梨の後ろに回る。軽く肩を引かれ、花梨は翡翠の胸の中に納まる。
「ああんっ」
両手で胸をもまれ、声が上がる。仰け反った花梨の顔がよく見える。翡翠は楽しげに何度も声を上げさせた。
華奢な体が飛び跳ねて、赤く染まる。
「今日はうんと可愛がってあげようね」
「はあっ…」
目が潤んで、口で息をしてる。十分私を翻弄してるよ。汗で化粧は落ちてしまうのだから、私と一緒のときは素顔でいて欲しいねえ。
化粧のことはよく分からないが、化粧の落ちた顔は色むらが出て、興ざめだ。なら始めからしないほうがいい。

「花梨は化粧をしなくても十分に綺麗だよ」
「ええ?きれい?」
「ああ、十分に輝いてるよ」
快楽に酔う花梨に睦言を囁く。潤んだ目も半開きの唇も甘い声も私を誘う。どんどん浴衣を脱がせる。帯も解いてしまう。
「おや…今日はまた驚かせてくれるねえ」
いつもの邪魔な下着はない。白い太ももから茂みまで見下ろせる。花梨の匂いがする。
「姫君、嬉しいよ。そんなに私を待っていてくれるとは」
軽く開いた足の奥を目指す。軽く擦るだけで蜜が手を汚す。
「ああんっ」
「これなら三本はいけるねえ」
指が入り込むととたんに中がうねる。蜜を出し、もっと刺激を求めて、動いている。良いところをぐいぐい押すと、一番高い声になる。
頂点に押し上げてやる。片手で胸を弄び、華をかき回す。華芽は親指で押して、円を描く様に潰す。
どんどん動きを早めると、何度も望美と目が合った。涙を流しながら喜ぶ顔はいいね。何度でも見たくなる。
「もっともっと溺れておくれ」
「うあああっ!」
何度目かに体が反ると、そのまま固まり、がくがくと震えた。
564翡翠の悩み事:2005/04/30(土) 00:09:35 ID:Ib3X/YkL
開放された指を抜き出すと蜜が噴出した。零れ落ちて床を汚す。
「さあ、私を楽しませておくれ」
欲に駆られて腰を持ち上げ、はちきれそうな自身に近づける。ずるっと音がして強い快感が広がった。
「くうっ」
「ああああっ」
瞬時に奥まで食い込む。花梨はきつく締め付けてくる。
「まだ…まだだよっ…」
目を細めて、翡翠は激しく上下に揺らす。花梨の声は形にならない。時々唇が動く。ひ、す、い、と読めた。
「私のことだけ考えていればいいんだよ」
動きが激しくなった。浅く、深く、予想のつかない動きに花梨は翻弄される。もう何も考えらない。
このまま溶けてもいい。時間の感覚もなく二人は激しい時を過ごした。

「今日はとてもいい子だったねえ」
上機嫌の翡翠。花梨は疲れて、動くのも大儀だ。時計は一応門限内。だが、こんなに翡翠が燃えるとは思わなかった。
とりあえず翡翠が門限内に帰してくれるだけでよしとしよう。
「ああ、花梨。私と会うときは素顔でいいからね」
「そんなあ?せっかくおしゃれの練習が出来る機会なのに」
「練習だけとは思えない量だがねえ」
「いいでしょう?きれいになりたいの」
翡翠は考え込んだ。安物から花梨が卒業できるのはいつだろうか。友達と仲良しはなのはいいが、安物は困る。
新たな難問に翡翠は頭を抱えていた。
565名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 00:10:38 ID:Ib3X/YkL
以上で終りです。失礼しました。
566名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 01:18:02 ID:qwQyIomP
面倒くさがりな翡翠萌え……。


しかし出来るなら投下前に見直して頂けるとありがたい、
せっかく萌えていてもいきなり別の名前が出てくると混乱してしまうよ。
567名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 02:17:25 ID:BgNyKnrS
名前すげ替えSSではなく、作者さんが間違えただけだと信じたい。
568名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 03:38:26 ID:pLsPfwXM
混乱つーか一気に萎えた
パクリだったりしてな
569名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 07:57:31 ID:kMSdWYkq
瞬間3P
570560:2005/04/30(土) 08:10:49 ID:Ib3X/YkL
名前間違えてました 興ざめした方すいませんすいませんorz orz

571名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 09:26:24 ID:InSnrjqN
内容自体はGJですた。ドンマイ
572名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 12:46:17 ID:Bgy0oAjn
>>568
萎えたのは良くわかるけど
一言余計だよあんた。

573名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 13:00:06 ID:h2jbRLuI
前にも自分の嫌いな作家をスレから追い払ってなかったっけ。>568は
574名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 23:08:10 ID:r7Z3WD9L
翡翠さんが買ってあげるというのはダメ?
花梨ちゃん遠慮しちゃうか・・・
575名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 00:11:00 ID:2dy9RULd
遙かのヒノ神子SS投下します。パラレルの現代エンドです。
ヒノエは同じ学校に入ってる設定です
パラレルいやんな人スルーしてください。
576窓を開いて飛び出そう:2005/05/01(日) 00:12:11 ID:2dy9RULd
とある鎌倉の高校。時刻は午後の五時を少し回ったところ。生徒指導室の中で彼はあくびをかみ殺して先生の言葉を受け流した。
「頭が切れるのはいいが、もう少し上を目指す気はないのか?藤原」
「今の成績なら地元大学は確実ですから」
「おい、○大とか○○大とか目指さないのか?もったいないぞ」
「俺はそこまで欲張りじゃありませんから。志望校を変える気は在りません。もうよろしいですか?」
「気が変わったらいつでも言え。もったいないぞ」

職員室を出た後彼はため息をついた。赤い髪の毛をくしゃりとかきまわす。
「あーあ、もう五時か。丁寧な言葉も疲れるぜ。ほんとにあんな公式丸覚えしてどうするんだよ。ちっとも現実の役に立たねえぜ」
彼はちらりと後ろをみた。廊下で彼女を待たせている。あの先生、どうして成績を上げることに血筋をあげるんだ。きりがない。
「これ以上勉強して望美と逢う時間を減らすなんてごめんだね」

廊下から声が掛かり、彼は顔を綻ばせる。
「ヒノエくん、何の用事だったの?」
「もっともっと上を目指せってお話。何で上の大学に拘るんだろうね。俺は教科書と逢引する気はねえよ」
「それ先生の前ではしないでね」
「もちろんだよ。猫被ってるのはしんどいな。あんな下らない大人に頭下げて。返って京のほうが楽だったね」
望美の顔が少し曇る。
「ヒノエくん。ごめんね。現代に連れてきて」
「俺はお前以外欲しくなかったからね。お前がそんな顔をする必要はないよ」
ヒノエはいつもの笑みを見せた。
577窓を開いて飛び出そう:2005/05/01(日) 00:13:36 ID:2dy9RULd
「ねえ、少しだけど、しよう?」
「えええ?」
ヒノエはぐいと望美の手を引っ張り、人気のない教室に入っていく。1階の別学年の教室。
教室の入り口に鍵をかけると、教卓の横ー廊下から死角になるところに二人は座り込んだ。
窓から夕日が見える。ここも向こうも夕日は変わらない。少し色が鈍いけど、好きな風景の一つ。

窓から夕日が入り込んで長い影を描く。教卓に寄りかかれば影はみえない。ここだと望美がよく見える。
望美の反抗を唇で封じて、ヒノエはさっさと服に手をかけた。一度覚えると服を脱がすのは早かった。
上着が二人の周りに落ちる。

「なんでみんな同じ色着るんだろうな。お前にはもう少し綺麗な色がにあうのに」
「そんなの校則で決まってるから…ああんっ」
白いブラウスの前だけはだけさせると、白い肌が少しだけ出てくる。ぺろりと首筋から鎖骨にかけて舐めると、望美が仰け反った。
肩筋に思い切り印をつける。絶対見えない場所だけなんてつまらない。体育なんて授業がなかったら全身に赤い跡をつけるのに。
一度で済まさず、二三度と吸い上げて、くっきりと赤い跡にする。せめてもの抵抗。

さらにブラジャーに手をかける。ホックをはずして、ようやく白い胸にたどり着く。赤い跡に笑みを浮かべた。
数少ない跡をつけていい場所。何度も念を入れてつけたんだ。消えてもらっては困る。
「ひあああんっ…」
「まだ跡ついてるぜ。望美。ほかに増えてなくて嬉しいよ」
「何いってるの…ああん…」
「もう感じてる?望美?硬くとがってるよ?」
先端を口の中で軽く噛んだり、舐めてみると体が揺れる。もう片方は爪を立てて、わざと引っ張ってみる。
悲鳴とともに長い髪がヒノエの顔を掠める。かたかたと教卓が揺れる。
578窓を開いて飛び出そう:2005/05/01(日) 00:16:18 ID:2dy9RULd
「ねえ、いいっていってよ、望美?」
「ひのえ…こんなとこ…ばれたらあ…」
感じているのは見え見えなのに、口だけは強がって見せる。だから好きだよ。
「ばれるわけないだろう。このクラスは優秀だから全員帰宅部」
「ええ?ひいいっ…うっ」
ほんと、感じてるお前は無防備だよ。下まで脱がしたの気づいてない?もうあそこが丸見えだよ。お前が一番恥ずかしがるところ。

「いやあっ…あああ…」
「何度も同じことしてるのに、恥ずかしい?」
望美の反応が面白くてつい口にしてしまう。茂みの奥には熱く潤った華が隠れてる。それがみたくて、足を肩にかけた。
細くて綺麗な足。その付け根に赤く濡れた華が開いている。俺しか知らない場所。
ふっと息を吹きかけると体がぴんと跳ねる。物欲しげに奥から蜜が零れ落ちる。

「あっ……はああ…」
何度も肌を合わせたから、初めから三本飲み込ませる。奥まで差し込んでまた引くと蜜が絡みついた。中で指を動かすたびに体が揺れる。

望美の中はうねって、俺の指を掴もうとする。
「ねえ、いってよ。気持ちいいって…」
「あああっ…ああ」
快楽に身を任せてる望美に呼びかける。こんなときでないと本音をいわないから。
「ねえ、望美」
焦れてぐっと奥まで突き刺すと体が跳ねた。
「きもちっ…いいよお…いいいっ」
ぐいぐい奥を押すと胎内がきつくなる。まだ先があるのにこんなに締め付けて。そろそろ我慢がきかなくなる。
579窓を開いて飛び出そう:2005/05/01(日) 00:17:30 ID:2dy9RULd
「ねえ、望美、俺も気持ちよくしてよ」
指を抜いて、制服の間から自身を取り出すと、手際よくゴムをはめる。間髪をおかず望美の中に押し込んだ。
「はあっ…お前の中…さいこー」
「ひのえくんっ…ああっ」
もう望美は達して、中が強く締め付ける。ほんとに望美の胎内は気持ちいい。いろんな女を抱いたけど一番だ。
やっとの思いでモノを引き抜いて、今度は浅く入れて揺らしてみる。望美は気持ちよさそうに喘ぐけど、俺が足りない。
「加減きかない…ごめんな」
勢いをつけて望美の中に打ち込んだ。足を斜めに傾けたり、体をねじったりして、変化をつけるとまたきつくなる。
「いいよおっ…ひのえくん…あああっ」
「もっときかせてくれ…望美っ」
「もっときてえ…いいのっ…ひのええっ」

二人で頂点に上ると目の前が白くなる。俺が一番好きな瞬間。引き伸ばしたくて、望美をしっかり抱きしめる。
「ひいいいいっ……」
「のぞみっ…ああ…あ…」
一つに解け合う感覚に身を任せる。何もかも忘れられる。

徐々に周りの音が、かすかな日の光が入ってくる。あの感覚は潮が引くように去っていく。ヒノエは名残を惜しむように体を離した。
580窓を開いて飛び出そう:2005/05/01(日) 00:18:27 ID:2dy9RULd
もう夕闇が迫っていた。そろそろ部活が終りだす頃。軽く揺すると望美が目を覚ました。急いで散らばった制服を拾う。
「ああ…ヒノエくん…ちゃんとしてるんだ…」
「あたりまえだろ。退学はごめんだからな」
片手で用済みのものをビニール袋に投げ込む。
「ヒノエくん、良いって言うまでこっち見ないで…おねがい」
「あれだけやって、まだ恥ずかしいのかい?」
望美の平手を器用に避けると、苦笑しながら後ろを向いた。ほんとに始めてやったときと変わらない。可愛いよ。望美。

望美の着替えが終ると、ヒノエは窓を指す。
「ほら、運動部の奴らに紛れて出るぞ」
「ほんと、ヒノエくんってそんなところは変わらないね」
望美は呆れる。思った以上に別当一族は適応力が高かった。今は携帯ももってて、写メールまで送ってくる。

校舎の明りに照らされながら、二人は校門に向かう。何もなかった顔をして。
「今度は体育館あたりかな。案外人が少ないんだ」
「何をするのよっ」
「別に?顔が赤いぜ?変なこと考えてた?望美」
逆に問い返されてしまった。ほんとにヒノエくんには叶わない。
「なんでもないっ」
横を向いて知らん振りするしかない。ヒノエくんのせいだよ。こんなにエッチになって。ちゃんと責任とってね。
581名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 00:21:07 ID:2dy9RULd
以上で終りです。
582名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 00:24:35 ID:CNudTyFA
イイヨーイイヨー(;´Д`)

最近活性化してるね!みなさん(*^ー゚)b グッジョブ!!
583名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 00:58:58 ID:cAtdlczh
ヒノエらしさがたまりませんでした。
584名無しさん@ピンキー :2005/05/01(日) 01:54:15 ID:1T8JvNRa
ヒノ望GJ!
しかし、奴の現代での名前が藤原湛増なのか、それとも丙とかなのか、
禿げしく気になったw

翡翠花梨も内容は好きだ。
585名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 11:58:11 ID:O2iGSs6s
へいくんって誤読みされそうだね笑
586名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 02:55:03 ID:WZuu0jVQ
ふじわらへい  なんか可愛い
587名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 08:42:51 ID:zTVkAyo0
話し切ります。
知盛神子投下します。
以前投下したものの前という設定のため
鬼畜、残酷な描写を含みます
嫌な方、飛ばしてください
588浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:44:52 ID:zTVkAyo0
「ほう、出てきたか」
炎の中から現れた娘に知盛が哂った。
「八葉もないお前一人に何が出来る?」
「みんなを置いて私だけ逃げるなんて出来ない!」
「あの程度の剣で何が出来るというんだ?」
劣勢は明らかだ。二人はすでに死んだ。他の奴らも炎に撒かれて逃げるのは容易でない。それでもこの女は信じるというのか。面白い。
「ほう、ならどんな目にあってもその言葉を翻さないと言えるか?」
「やってみなければわからないわ」
その瞬間知盛はありえない行動に出た。

「お前たちは下がれ」
部下たちに命令する。
「知盛殿??」
「聞こえなかったのか?お前たちは叔父上と惟盛殿に加勢しろ。こいつはおれ一人で片付く」
部下たちは納得した顔で炎の中を走っていく。
「どういうこと?私を片付けるのなら早くしなさいよ」
刀を構える。
「そういう意味で片付けるといった覚えは無い」
鈍い音がして、望美の目の前が暗くなる。当て身を食らわせ、抱え上げる。細い娘だ。これなら抱えて近場の寺院に駆け込める。
「丁度よかったよ。強行軍でずっと女を抱けなかったんだ。十分付き合えるな?」
轟々と炎が広がる中を知盛は駆ける。炎とともに悲鳴が聞こえる。どれほどの人々が命を失うだろう。
それもまた叔父上の役に立つ。怨霊として蘇り、鎌倉方に送られる。
「怨霊になって叔父上もどうかしちまったな…全部燃やさなくても十分勝てたのに」
かつての京に思いを馳せる。
「せめて京北は残して欲しかった…下鴨の桜はよかったんだが」
燃えて倒れる家屋。焼け焦げた人の残骸。炎の粉を避けて知盛は寺院の奥に駆け込んだ。
589浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:46:05 ID:zTVkAyo0
「こいつを飲ませたほうが楽だな」
知盛は薬を出した。ただの眠り薬だが、抵抗が無いほうが楽。携帯した筒から水を出して、口移しで飲ませる。
飲み込んだ音を確認して衣に手をかけた。
「目が覚めたときはもうおれのものだ。叔父上に引き渡さないだけでもありがたいと思え」
衣を脱がせ、思った以上に細い体に苦笑する。
「仕方ねえ。たまったもんが吐き出せればそれでいいからな」
血にまみれた甲や防具を取り払い、のしかかる。

寝てる女を抱くのはつまらない。ろくに反応が無い。胸を揉み、秘所にかなり強い刺激を与えても、顔が歪んで終わり。
「うあっ…あああっ」
体が波打つだけで終る。あの挑戦的な顔が目に浮かぶ。あの顔を組み伏せたいものだ。
「こっちはまあまあ濡れたな…時間が無い」
両足を持ち上げ、知盛は無理やり奥まで切り込む。悲鳴が上がる。
「まさか生娘とは思わなかったな…見かけと違っていけるじゃねえか」
嬉々とした表情で奥まで打ち込む。中が締まる。名器と呼べるじゃないか。見た目じゃわからんな。
「溶けそうだ…くっ」
強い悦に知盛は一気に精を吐き出した。
「驚いたな。ますます叔父上に渡せなくなった…このおれを満足させるなんてやるじゃねえか」
知盛の目の色が変わっている。ただのはけ口に過ぎなかった女が、こんなに良いとはな。ますます執着心が増した。
「こんなもんはいらねえだろう?」
望美が携帯してた剣と陣羽織を持つと、寺院の床の隙間に落とす。よほど運がなければさがしだせまい。
590浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:47:47 ID:zTVkAyo0
陣に戻ると、寺院に信頼できる部下を一人だけ連れ込んだ。
「この女を見張れ。眠り薬を飲ませれば扱いやすい」
女の顔を見て部下がうろたえる。
「しかし神子をいいのですか?頭領に知れたら…」
「その名は今から呼ぶな。おれの女だ。しかし、この衣も知られているな…何かごまかす手は無いか」
知盛は考え込む。
「何か布にくるめばましになりますが…」
「惟盛にあたってみるか。狩衣の一枚くらいは貸して貰えるだろう」
「いいのですか?」
「誰もおれが隠しているとは思うまい?」
不敵な笑みを浮かべて惟盛のところに向かう。

「何だこれは…」
血なまぐさい匂いに顔を顰める。そこらじゅうが血の海。濡れた足音。靴に赤い飛沫が飛ぶ。戦になれた知盛でも立ち去りたくなる。
「ああ、丁度いいところに来ましたね。知盛」
惟盛が嬉しそうに怨霊を見ている。衣装に血の汚れがないのは地上に浮いているせいか。少しは人間のことも考えてほしいものだ。
側に今朝の倍の大きさになった怨霊ー鉄鼠ーがじっとしてる。
「見てください。可愛い鉄鼠がまた大きくなりましたよ」
吐き気を押し隠して、知盛は応じてみせる。顔が引きつる。
「よかったな…惟盛殿。怨霊が力を増したのか」
「ええ、八葉の残りは役に立ちました。反対の力でも叔父上に掛かれば怨霊を増強する役に立つ…ああ、すばらしい」
やばい。これ以上居たら吐く。言葉も聴きたくない。形だけ頭を下げ、落ちていた布を拾って逃げ出した。
591浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:49:40 ID:zTVkAyo0
「うわああ!血がああ!何ですかこれっ!」
待っていた兵は布を触ったとたん後ずさった。知盛が改めて見直すと、確かに血まみれだ。黒い布だから分からなかった。
「しまったな。あいつの趣味が悪すぎたんで狩衣を借りるの忘れた…すまん」
「仕方ありません。これでいきます。これだけ血がついてれば誰も近づかないでしょう」
兵が諦め顔で望美の上に布をかぶせる。
「まて。こいつは…」
「何ですか?」
兵の質問に知盛は首を振る。
「いや、いい。ちゃんと見張れ、手足も縛っておけ。だがあまりきつく縛るなよ。俺が抱くのに困る」

京が燃えていくのと同時に源氏の残党狩りも範囲が狭まった。この程度なら、部下に任せられる。怨霊使いと組ませれば無理がない。
そう主張して知盛は休みの許可を得た。一日寺院で神子を抱いた。薬が効いてるままだが、この前よりゆっくり抱けた。
体中に痕をつけて回る。跡がつけられるところは足先から首筋まで及んだ。正気に戻ったときどんな悲鳴をあげるか。ぞくぞくする。
「いい味だ…源氏の奴らは馬鹿だな…こんな上玉が居たのに気づかなかったか」
薬がきいて、華奢な体は柔らかく多少無理な姿勢も受け入れる。顔が歪むのも構わず打ち込んだ。
「殿…薬が切れそうです。どうしますか?」
「明日からは薬なしだ。武器も持たない女は縛っておけばいい。楽しみはこれからだ…ふふふ」
部下は調子を合わせてうなづく。
592浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:50:48 ID:zTVkAyo0
寺院の一室で目が覚めた。激しい衝撃がくる。体中が痛い。夢じゃない。一体どうなってるの?
「やっと目が覚めたか?待ち焦がれたぜ」
「なにこれっ…どうしてこんなっ」
「それだけ質問が出来るならまだ正気か」
舌打ちして知盛が哂う。望美ははだかで上に知盛がのしかかっていた。違和感に顔を顰める。
「眠り薬でお前は何度もおれに抱かれたんだ。みろよ。俺のものが中に入ってるのが分かるだろう?」
「!!」
望美が体を見て蒼くなる。赤い印が体中についている。薄いのも濃いのも。一度じゃない。しかも腹の中に異様な塊が動いてる。
「やあああっ!」
「所詮は女だ。おれが抱けば、寝ていても幾らでもイイ声で啼いてくれたぜ」
顔を覆って泣き出す。まずは成功だな。ではこの事実を告げたらどうなるか?知盛は例の黒い布を望美につきつける。

「なにこれっ…臭い」
顔を顰める望美。
「そんな顔をするとお前の八葉が泣くぜ。良く見てみろ」
「ええ?」
望美は布を見直した。黒いだけじゃない。かすかに梵字の一部が読める。記憶が蘇る。
「これ…まさかっ」
「これ…まさかっ」
「分かったか。さすがは神子だ。奴が聞いたらあの世で喜ぶぜ」
肩が震えだした。気丈な顔がうなだれていく。娘の変化を楽しみながら、知盛は続ける。
「布切れだけと怒るなよ。叔父上と惟盛がお楽しみの真っ最中だ。二人とももう原型はとどめていねえ」
布を握り締めて、号泣する望美。
593浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:51:43 ID:zTVkAyo0
「さて、どうやって元に戻すんだい?奇跡を見せてくれよ、神子殿?」
泣き崩れる望美を無理やり起こした。体位が変わり、奥まで入る。全身がひきつった。
「あーーーっ!!」
「誰がお前を助けるんだ?龍神かい?鎌倉方か?」
暴れる体を捕まえ、力の限り打ち込む。奥までしっかり埋め込み、隅から隅まで堪能する。
「体は正直だな。こんなに俺を飲み込んで足りないか?」
「いやああ!!」
「泣け…わめけ…さあ、龍神を呼べよ…どうした?」
一度で終らず、二度三度と体を引き起こして抱いた。苦渋に満ちた顔がよがる様を楽しんだ。
事が終ると、兵に世話人を探すよう念を押して、知盛は立ち去った。
594浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:53:16 ID:zTVkAyo0
翌日、惟盛が興奮して戻ってきた。俺を見たとたん、延々と敦盛を殺した話を続ける。同じ怨霊でも経正とは大違いだ。
「八葉といえど私の敵では在りません。残りも探し出して見せますよ。ああこれが青葉の笛です…ほら」
自慢げに懐から出した笛。確かにあいつがいつも牢で吹いていたもんだった。
「自慢するのもいい加減にしろ。八葉でも経正の弟だったんだ。経正にはいうなよ」
「うるさいですね。私はもう非力ではないのですよ。鉄鼠とともに残りの八葉も、探し出して殺しますよ。ふふふ」
ちっとも俺の言葉を聞いてない。そんなにおやじの名を騙るあいつが憎いか。兄弟の情も目に入らないのか。
「ところでその笛、一日貸してくれるか?おれも吹いて見たい」
「ええ、いいですよ。いい音色です。必ず帰してくださいね。それはわたしのものです」
簡単に礼だけ言って、その場を立ち去る。
しかし案の定、大騒ぎになった。経正は悲しみのあまり部屋に篭ったという。仲介に借り出されて、時間が無駄に掛かった。
怒りがこみ上げる。何で惟盛はいうとおりにしなかったんだ?あんな怨霊にはなりたくない。
「これで後五人か…後どのくらい持つかな?神子よ」

「ああ、殿、あの女はかなりの難物です」
「お前の顔を見れば分かるな」
夕刻寺院に付くと、兵の顔は青あざがついていた。手足にも爪の痕がついている。
「苦労も今日までだ。今夜でけりをつける。世話人の用意をしろ」
「殿、お気をつけて」
兵の顔に苦笑しながら、知盛は寺院に入る。手足を縛られた女が横たわる。
「出してよ!」
「お前は俺の獲物だ。逃がすか。生きたまま大人しくなってもらう」
595浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:54:31 ID:zTVkAyo0
好戦的な顔を尻目に足だけ縄をはずす。「おっと」強いけりを避け、みぞおちに一発入れた。
「やあっ!」手際よく両膝を持ち上げ、背中に縄をとおしてしばる。二重に巻いて解けないようにする。
「いい景色だな。お前のあそこが良く見えるぜ」「いやああ!痛い!」
「あの布切れでこれか。随分頑固だな。後悔するぞ」
ぐっと手を秘所に食い込ませる。ぐしゃぐしゃと音がし始めて、女が顔を背けた。
「口を開けよ。感じてるだろう」
奥まで弄び、華芽も押しつぶすと体が跳ねた。
「ひいいいっ!」
「いい声だ。それがお前の体だよ。俺に抱かれてよがってる」
ころあいと見て腰を掴み思い切り突き刺した。ころころ転がるが、また方向が変わって違う快楽が得られる。
縛られた両足ががくがくと震える。快楽に溺れ始めた体。だが顔は苦渋に満ちている。時折上がる悲鳴は気持ちがいい。
「そんなに我慢してると還って感じるぞ」
「くっ…うう」
悔し涙にくれる顔を見ながら、打ち込むのは最高だった。ドクンと中が波打って、一度目の頂点を迎えた。

鋭い気配を感じて快感の余韻が残る体を起こす。
「当分その縄は切れないな。その顔はそそるぞ。神子」
無言で睨んでくる。いい顔だ。壊したくなるほどに。
「抱かないの?」
「少しは休むさ。それより、こいつが手に入った。見覚えはあるだろうな?」
ころころと笛が転がる。わざと神子の手に届くようにしてやる。
「あ…敦盛…そんなあっ!」
「ほう、お前の前でも笛を吹いたのか。あれは気の毒な奴だ。八葉にならなければ生きていられたものを」
「敦盛くんっ…そんなのない!」
「そんなに哀しいか。後五人だ。いつ何処で殺されるかみものだな」
にっと笑って今度はくるっと体を転がした。蛙のような姿。
「あああっ!」「奇跡は起きなかったなあ。これで三人だ。どうするんだ?神子姫?」
596浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 08:55:57 ID:zTVkAyo0
また涙を流し始めた望美を抱く。後ろからどんどん犯していく。嗚咽の声が時折高くなり、快楽に酔っていることを示す。
「どうだ。感じてるだろう。悔しいか?」「あああっ」
「俺に抱かれて、泣き叫べ、ほらよ」
ぐっと強く押し込み回すと悲鳴が上がる。長い髪が跳ねる。
「まだ余力があるな。これで終わりじゃないぜ」
望美は最後には抵抗する意思さえ失せ、声も出さなくなった。両足の縄を解くと、だらりと横たわる。
「どうした?俺を殺す機会だぞ?」
無言だ。体力を使い果たしたのか、動きもしない。長い髪が表情を隠す。
「抵抗したければ好きにしろ。待ってるぜ」
言い捨てて、知盛は着替えを始めた。
「手足を縛っておけ。逃げたら困る」「裸ですがいいのですか?」「裸でも構わないぞ。俺が抱くだけだ」
「いえ、それはっ」困惑した兵に苦笑する。「そうか忘れてたな。この布でもかけてろ」
足取りも軽く戻っていく。そろそろ壊れてもいい頃だが。まあ時間をかけてやるさ。
597浄土に連れて行ってやるさ:2005/05/02(月) 09:00:18 ID:zTVkAyo0
本陣に戻る途中でも、煌々と炎が見える。昼と見まごう用に明るい。京中、南は燃え尽き、京北まで及ぶのも時間の問題だという。
「そんなに燃やしたかったのかよ。叔父上。これじゃもう桜は見れねえな。そろそろ鎌倉方が出てくるだろう。用意しなくては」
炎を睨んで、知盛は少しずつ先の予定を立て始めた。鎌倉と京が距離が離れてるのが厄介だ。間者は全滅。情報がとれない。どうしたもの

だろう。

翌日、ようやく経正が顔を出した。二人がかりで仲裁に入り、ようやく対立は解けた。何度この馬鹿げた争いが続くんだ。
「よろしく頼むぜ。経正」「弟があの道を行くのは分かってました。気遣いなくお願いします」
還内府殿は苦労が耐えないな。叔父上の錯覚で頭領引き受けてあの惟盛と協力するという難題を押し付けられて。
さあ、あの女を壊しに行くか。

日が落ちる前、寺院に着くと、兵が恐る恐る聞いてきた。
「すいません。あれで良いんですか?」
「どうした?何かあったか?」
「いえ…様子がおかしいんです。食事もとらず、そこらじゅう酷いもんで…」
兵が怖がるのも無理ない。いろいろな悪臭が集まった匂い。その中に女が転がっている。空ろな目。仇敵が入ったのに動かない。
試しに両手と両足の縄を解いたがそのまま動かない。まるで人形だ。
不安そうな兵を安心させてやる。
「もう大丈夫だ。気が狂ったのさ。これで他の奴らに見られても言い抜ける。ラッキーだな」
兵が安堵の表情を見せる。叱責を飼うと覚悟していたらしい。
「質問されたら、身元のわからん狂い女と言えばお咎めなしだ。世話する奴をさがせよ。いいな」
「はい」
知盛は上機嫌で軍議に向かう。一人の女に執着するなんてらしくない。だが極上の悦を与えてくれるなら別だ。これでおれのもの。
刃で殺すだけが始末じゃない。神子姫が死んだことに変わりはないだろう?
「俺が浄土に連れて行ってやるぜ?何度でもな」
598名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 09:04:05 ID:zTVkAyo0
以上で終りです。 一部二重コピーのところがあります。すみません。
長々と失礼しました。
599名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 09:15:46 ID:lWKZFJGT
初めてリアルタイムで読めました。
素晴らしい鬼畜知盛をありがとうこざいました…!
600名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 11:24:22 ID:Nl5lKVMW
ガクガクブルブルな知盛…GJ!

休みなので人が少なくなったのか?
ちょっと保全に小ネタ投下します
基本は友あか ほのぼの系でつ
601女房たちの内緒話:2005/05/03(火) 11:27:39 ID:Nl5lKVMW
嫁儀から三月。もう九月。はやいものです。そろそろ厚めの衣を出しておかなくては。ああ。奥方への挨拶をしなくては。
奥方は今朝はどのような具合でしょうか。静々と女房たちが寝所に向かう。
「おはよう。今日もいい天気ね」
今朝は奥方一人でございますね。ああよかった。この前のようなことになったらどうしようかと思いましたもの。
「はい、つつがない一日でございます」
女房頭は五感を駆使して奥方の様子を探っている。声の調子、良し、高さ、良し、笑顔、良し、顔色、良し、香り、良し。
これで今日も殿のご機嫌は約束されたわ。奥方の安全が今の殿の最大関心事。奥方は良くお休みで何も気づいてないようですね。
ああよかった。あのことを知られたら大変ですもの。
女房頭は他の女房たちと視線を合わせて笑みを浮かべた。
「何かありましたら、およびくださいまし」
全員が頭を下げ、朝の挨拶が終る。

一同は急いで奥方のいる部屋から遠くに走る。殿の命で奥方に内緒にしてることが山ほどある。無論殿の命令に異存はない。
だが秘密を抱えると話したくなるのが人の常。奥方のいないこの部屋で、女房たちは安心して内緒話に花を咲かせる。
例えるなら、「王様の耳はロバの耳」。
女房頭は部屋の外を念入りに確かめる。外出好きの奥方の不在を確かめ、言葉を切り出す。
「では…昨夜の話を致しましょう」
女房たちの顔が一斉に生気を帯びる。わいわいと昨夜の喜劇について話し出す。さながら井戸端会議。
「昨日忍び込んだのは何処の御曹司?」
「あれは確か左大臣の遠縁のご子息。あちこちの女房のところに通ってると。名のみ今業平ですが、中身は殿の足元にも及びません」
「それであのようにふんぞり返って、文を携えてやってまいりましたの?」
一同笑い転げる。
602女房たちの内緒話:2005/05/03(火) 11:28:55 ID:Nl5lKVMW
「己を知らないとはこのことですわ…」
「殿の容姿だけ見ているからあのようなまねが出来るのですね」
「本当に。伊達で近衛を務めているわけでは在りませんのに」
「帝の懐刀という名も知らぬ方が京にいるとは…よほど可愛がられて育ったのでしょう」
「財産と地位があれば何をしても良い訳がありませんわ。殿は帝より祝いの言葉を賜ったのに」
「私も見とうございましたわ。恋文を読み上げる様を」
「内容は覚えておりまして?」
女房の一人が大げさに真似て詠い出す。
「おお、神子姫なんとおいたわしきことか、このような男に囚われてさぞ嘆き悲しんでおいででしょう…今救いに参りましたぞ。
さあ、私とともにここから逃げましょう…後はなにかしら?」
「………もう十分ですわ…滑稽なこと…くっくっ」
また女房たちは笑う。御曹司の真似に笑いのつぼをつかれた。暫く話が止まった。

「殿は途中で止めればよろしいのに」
「途中でも終わりでも変わりはなくてよ。殿の制裁を受ける時間が遅くなるだけ…でしょう?」
「殿に向かって、神子姫を解放しろと言われたときは気が遠くなりそうでしたわ」
「殿が神子姫を遊び女として扱う不届きなお方と揶揄されたわ」
「…なんて言い草。地位が高いから命令すればよいとお考えなの?」
「……自業自得ね。殿のお怒りになる様が目に浮かぶわ」
一同が静まり返る。主人を怒らせることは禁忌だ。言葉にするのも恐ろしい。

「大路に狩衣を汚され、冠を取られた姿で放り出されたそうよ…」
「まだ神子姫を殿が奪ったと信じる輩がいるのね」
「どうしてそんな嘘を信じるのかしら?殿は以前と変わられたのに。もう女遊びも辞められておいでなのに」
「右大臣あたりが流したのでしょう。右大臣が強くなられたのがきにくわないのですよ」
女房たちは憮然とする。自分が使えている主人が下らない噂に振り回されるなんて。
「右大臣の噂を流すことは出来なくて?このくらいはしてもいいはずよ」
「殿は考えておいでよ。あの方は裏も表も知り尽くしておいでだから」
無言で女たちは結束を誓う。奥方の安寧のため、主人のため、秘密を守り抜くと。
「さあ、お開きにしましょう。そろそろ奥方に顔を見せなくては不自然に思われるわ」
603女房たちの内緒話:2005/05/03(火) 11:30:08 ID:Nl5lKVMW
「殿が内裏から戻られる晩に忍んでくるなど。本当に命知らずですこと」
女房頭は昨夜の喜劇を思い出していた。己が伝説の英雄と勘違いしている様は滑稽で笑いを堪えるのが大変でしたわ。
本当の英雄は自ら進んで部下より前に出て、命を厭わず、敵に切りかかるもの。そして行動で部下に道を示すもの。
館の奥に安穏と座って、部下を使い慣れたお方には一生分かりますまい。

御曹司は廊下から庭に飛ばされ、庭から地面に倒れ伏しました。言葉は恭しく、殿は御曹司に態度で示されました。
二度と奥方に懸想なさるなと。
御曹司を大路に捨てるよう命じられた後、殿は心配そうに聞いてまいりました。

「あかねは起きなかっただろうね?」
「ご安心ください。寝息が規則正しく聞こえて降りましたゆえ」
「それを聞いてほっとしたよ。姫は心優しいから、あの輩にも声をかけてしまうだろう。龍神に見込まれてしまうほどにね」
一瞬殿は言葉を切りました。
「姫君の目に映るのは私一人で十分なのだよ。今夜のことは断じて口にしてはいけない。いいね」

三月前の殿には絶対出てこない言葉でございました。ただ一人の姫を思い焦がれる日が来るとは思いませんでした。
今業平とたたえられながら、どこか空ろだった殿は、龍神の姫を得て、本当の心を得たのでしょう。

幸い今朝は奥方一人でございました。殿は奥方をとても可愛がっておいでで、閨の場面に出くわすことも多々。
声を出しておられれば、部屋の前で立ち去ることもできるのですが…殿は時々意地悪をなさるので困ります。
この前は奥方の口に布をくわえさせて楽しんでおられて…私たちが応対に困る様を見て楽しむとは度がすぎます。はああ。
604女房たちの内緒話:2005/05/03(火) 11:31:13 ID:Nl5lKVMW
「おはようございます。奥方…さま…」
「………殿……あの……」
殿は一糸纏わぬ姿で奥方の上にかぶさっておられて…しかも閨の最中で…しかも奥方の口には布が……(硬直)
奥方は幸い意識が飛んでおいでで気づいてませんでしたが…殿は…長い髪を揺らして私たちを見下ろされておりました。
「ああ、すまないね。今日は声を出さないように可愛がってあげてたのを忘れたよ…いつまでそこにいるつもりかな?」
お言葉は優しいのですが、お怒りが含まれた口調にはたと我に返りました。
「ではお昼を用意しておきますゆえっ…失礼いたしますっ」
なんと言うことでしょう。顔が引きつってそれだけ申し上げると、女房たちを必死で制して、引き下がりました。
ですが、殿があのようなことをなさらなければっ…私たちも邪魔は致しません!あれでは見せ付けているようなものです!
ああ、いけません…つい感情が高ぶってしまいました。殿にはお考え頂かなくては困ります!

「ああ。すまなかったねえ。あかねは可愛いからつい色々試してみたくなってしまってね…」
「…殿…何を試すと?」
殿の言葉が分かりません。何故奥方の口に布を…いえっ…何が試してみるなのですか??
「声を出さないとよく感じるそうだときいたので、ついね…これからは朝方はしないようにするよ。すまない」
「はあ…そのように…お願いいたします…では失礼致します」
そのような問題なのですかっ?奥方が嫌がっておられるのではっ?頭がまとまりませんっ…殿は本気で可愛がってるのですか??
でも一つだけ分かったことがございます。一度あることは二度ある。殿は人が困惑する姿を見るのも楽しむたちでした。
「今朝は大丈夫でしたわ」「ええ、本当に」
奥方とあの場面で顔をあわせないことを切に祈っております。
605名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 11:31:58 ID:Nl5lKVMW
以上で終りです
606名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 12:10:20 ID:W6bEpUCt
なんかかわいい内容だ
ほのぼのさせてモロタ。
GJ!
607名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 13:11:21 ID:6f0ZevxQ
GJでした!!
非常にらしいというか。

けど
>「右大臣あたりが流したのでしょう。右大臣が強くなられたのがきにくわないのですよ」

これ、
「右大臣あたりが流したのでしょう。左大臣が強くなられたのがきにくわないのですよ」

の間違いのように見えるんですが……違ったらごめん。
608名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 02:07:44 ID:DgF5MfPe
ほのかに鬼畜少将萌え
GJです。

609名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 01:48:36 ID:br7feh08
すごい。情景が想像できたよ。GJGJ!
610名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 13:25:22 ID:mNXk8QcD
こんにちわ。弁慶神子SS投下します。
設定は秋の京、弁慶ルートで「脅迫の微笑み」の前
ラブラブです。
611月光:2005/05/05(木) 13:26:39 ID:mNXk8QcD
秋の京。再び梶原邸に戻ってきた。でも春と違うことがひとつある。夜、私は一人で外に出る。
私は朔を起こさないようにそっと体を起こした。下着を着けないで薄い着物一枚で足音を偲ばせる。心の中で謝りながら。
部屋から外に出ると、彼が待っている。いつもと違って頭巾を外した素顔の彼。長い髪が揺らめいていつもと違う印象になる。
煌々と光る月の下で彼は手招きをする。きらきらと光る茶色の毛。

「朔は眠ったようですね。待ちくたびれましたよ。望美さん。こちらに参りましょう」

いつもの怜悧な表情が和らいで見えるのは私が惚れてしまった性なのか。月光のせいなのか。
弁慶さんに言われるまま、館の離れにいく。歩く間にも体の距離は近づいて、ほとんど耳元で囁かれてる状態になる。

「秋の風は冷たいけど、直に暖かくなりますよ」
「やんっ…くすぐったい」

歩く速度が遅くなる。弁慶さんに後ろから抱きすくめられて、動けなくなる。

「どれだけ君が欲しかったか…分かりますね」

腰の辺りの感触に顔が強張る。服の上からも硬くなってるのが分かる。まだ慣れない。どきどきが止まらなくなる。
分かっててこんなに体をくっつけてくる。こんなに積極的に行動に出るなんて。頭脳派だとばかり想っていたのに。
もう引き返せない。
612月光:2005/05/05(木) 13:28:06 ID:mNXk8QcD
「呼吸が速いですよ?そんなに気になります?」
「まだ…日が浅いからっ…意識しちゃうよ…それっ」
「ほんとに可愛いですね。ますます、手放せなくなりますよ」

いつの間にか胸の辺りまで手が伸びていた。後ろから抱きしめてくる。外にいるのに少しも冷気が感じられない。

「あっ…あ…弁慶さん…」
「今日も気が気ではありませんでしたよ。怨霊や平家の者に君が傷ついたらどうしようか…そればかり考える」

弁慶さんの声が麻薬のように動きを止めてしまう。ずるい。私を縛っていく。

「ヒノエや譲君が触れられないように、手を切り落としてやりたい…」
「嘘でしょ?ねえ?だって仲間なんだからっ」

焦って思わず、声を上げてしまう。その瞬間、口をふさがれる。ううん、首を捻じ曲げられてキスされた。息が止まる。
唇を触れ合わせ、舐めるだけで済まず、口の中まで開いていく。これだけで感じるなんて、変だ。
溶けそうだよ。体の力が抜けそうで思わず体を硬くする。

開放されると、すっかり弁慶さんに寄りかかってしまう。息が荒い。涙が出る。鼓動がやけにおおきくきこえるよ。

「本気ですよ。望美さんに近寄る者は許さない。たとえ仲間でもね」
「だめえ…ああ…弁慶さあん」

ゆるゆると両手で胸をもまれる。また溶けそうになる。外なのにこんなことしたら声が出ちゃうよ。唇を食いしばる。
613月光:2005/05/05(木) 13:30:00 ID:mNXk8QcD
「本当に君は感じやすい…こんなところではしませんよ。君の姿を独り占めしたくてここまで来たんですから」

ふわりと体を抱き上げられた。お姫様抱っこって…うわああ。顔が赤くなる。見かけより力がある。
視点が変わる。満天の星空が、満月が見える。一瞬現在の状況を忘れてしまった。
でもほんの一瞬で終る。弁慶さんの顔が迫ってきて、もう一度唇を重ねる。髪の毛がかかる。吐息まで憩えるよ。

「んんっ…」
「駄目です。僕だけ見てください」
「はあっ…」
「そうですよ。上手になりましたね」

くちゃくちゃと音がする。自分から舌を絡めて行くなんて。そこだけ別の動物みたい。どんどん私が変わっていく。
キスするのに夢中で部屋に入ったのも気づかない。かすかな火の光にやっと気づいた。床に黒い布が広がっている。
唇を離すと、そっと体を横たえられた。黒い布だ。いつも被ってる頭巾。

「これいいの?汚れちゃうよ」
「戦で着替えないことも多いですから、誰も気にしません。本当に君はいろんなことを気にするんですね」
どんどん弁慶さんが脱いでいく。体中に傷がある。軍師の前は山法師で、九郎さんと徒党を組んで暴れて。他にも経験があるはず。
だからあれほど、的確な判断が出来る。時には冷酷な判断をしても九郎さんを勝たせる。
キスの余韻にぼうっとした頭で弁慶さんが脱ぐのをみていた。

「君は脱がなくていいんですよ。僕の楽しみの一つですから」
「ええ?」

さらっとすごい事を言われる。
すっかり上半身を脱いでしまった。見るだけでまた鼓動が上がる。いつもの弁慶さんとも違う。獲物を狙う肉食獣の目。
614月光:2005/05/05(木) 13:32:08 ID:mNXk8QcD
「まだ全部は脱ぎませんよ。君が慣れないようだから」
「!!」

ゆっくりと弁慶さんが覆いかぶさってきた。長い髪が垂れて、私の肩にもかかる。

「今だけは僕のものでいてください…望美」
「弁慶さん…いつも心は弁慶さんで一杯だよ」
「本当に君は僕が想った以上のことを口にしてくれますね」
「弁慶さん?」
「好きですよ。望美…」

何だか弁慶さんが泣きそうに見えた。耳たぶを噛まれて、両胸をもまれて、悲鳴を上げた。先ほどと違う激しい動きに声が抑えられない。
「もっと、もっと僕を呼んで下さい…」
「ひゃああっ…あああ」

耳元から、首筋に唇が移動してちりっと痛む。

「見えるところにはつけませんから…」
「ううっ…ああ」

形をなくすほどもまれ、先端をすられて、嬌声が上がる。

「感じてください。そのまま逆らわないで…」
「おかしくなるっ…あああ…こえがあ」
615月光:2005/05/05(木) 13:33:36 ID:mNXk8QcD
これが正常だとわかっても波に飲まれまいと、気を保とうとする。声が止まらない。ばたばたと暴れる手を胸にやる。
それでも弁慶さんの手に触れる程度。引き剥がせない。強く弾かれる。

「うあーーっ」

目の前が一瞬白くなった。いつもの私が溶ける。弁慶さんの言うとおりになる。何もかも。

途切れ途切れに意識がはっきりする。始め、胸を触れていた手は私の一番奥に触れる。唇で、指で、私の一番奥まで道を作る。
何度も達するけど手を止めない。汚いという言葉も声に出ない。
ぴちゃぴちゃと舐めている顔はとても楽しそうで。髪の毛まで私の体液で濡れてる。ぼんやりと私の中がこじ開けられる様を見てる。

「出来るだけ痛みを与えたくないんです。あなたには薬を使いたくないから」

彼のものを入れる前のほうがいいっていったらどんな顔をするんだろう。でもまだ慣れない。始めよりは痛くなくなった。
両足がつかまれ高くあがる。もう我慢できなくなったのか。さっき服越しに触れたモノが直接あたる。

「いきますよ…出来るだけ優しくしますから」

ああ、この瞬間だけは慣れない。強い衝撃と一緒に悲鳴が上がる。奥まで痛みが走る。早く出て行って欲しいと願う。
何度か往復した頃、ようやく、溶けるような感じが生まれる。

「ううん…ああん…」
「少し良くなったんですね…どうです」

始めより動きを早くして、望美の表情を確かめると、弁慶の動きが一気に早まった。奥まで突いて、更にかき回す。
奥がじわじわと熱くなって、蜜が流れ出し、弁慶の動きを助ける。うねる壁に弁慶の顔が歪む。

「もう少し…中にっ」
「ああっ…いいよお…いいのっ」

繋がってるところが熱い。どんどん強い波が来る。ドクンと突かれて、一気に目の前が弾けた。、
616月光:2005/05/05(木) 13:34:49 ID:mNXk8QcD
だいぶ月が傾いた頃、離れから、いつもの姿の弁慶が出てきた。腕に望美を抱えている。服はきちんと着せて。
比叡、熊野の経験、血筋、色々な条件が有利に作用して、望美をそっと朔の側に置いて出ることが出来た。

「随分、僕は君を利用している」

弁慶の顔が歪む。

「これから僕がしようとしてることを知ったらどういうんでしょうね?」

譲が前に言った言葉が胸をさす。

ー先輩はあなたの、源氏の駒じゃない。それでも人間なんですか?神子なんてならないほうがよかったー

「これが戦なんです。源氏が勝たなくては平家の怨霊が地に満ちる。これ以上無辜の命を失うわけに行かないんです。
君たちに、謝って済むならそれで済ませたい。でも、他に道がないんです」

弁慶が月光の中に立ち尽くす。

「僕は何処まで罪を重ねるんでしょう。駒として使うだけでなく、本当に愛するなんて…」

黒い頭巾を深く被り、仲間たちのいる部屋に戻っていく。

「今だけは、許してください。せめて、僕が動き出すまで…愛することを許してください」
617名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 13:36:06 ID:mNXk8QcD
以上で終りです。
618名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 13:40:47 ID:LgbopI9Q
リアルターイム! GJGJ!
弁慶イイよイイよー!!
腹黒いところも、腹黒いのに神子にメロメロなのも萌えv
619名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 11:30:52 ID:X1IEyO78
弁神子GJです。乙。
リズ神子SS投下します
多少ギャグ入ってます。いやな人スルーしてください。
620母の日の花束:2005/05/06(金) 11:32:38 ID:X1IEyO78
逆鱗を何度も何度も使って二人はついにハッピーエンドを迎えた。現代に帰った二人は結婚。
龍神のご加護により、学生をしながら、主婦という二重生活を送る。
先生は翻訳の仕事をしてる。在宅で出来るし、顔を見せずに済むから将来は小説家もいいかもしれない。
先生はこの世界にも慣れたが、まだまだ覚えることは多い。新妻望美ちゃんを驚かせることも多い。

「これなんですか?」
夕方、食卓の真ん中を大きな花束が占領している。赤で纏められた綺麗な花束。バラに、カーネーションに、ガーベラなどなど。
「その…母の日というのは花を贈ると聞いたのだ」
そんな花束、卒業か退社祝いでしか作れない大きさだ。ちょっと待て。その花代はどうしたの?
確か早めに戻るっていうんで五千円渡して、野菜と果物買ってとお願いしたのに…花束一つって何?
いやな予感が走る。

「それ、只の宣伝ですよ。商品を売るためにいろんな理屈をつけて、みんなが買うように仕向けるんです」
「必ず贈るのではないのか?」
「それは、それぞれのお金の予算に応じて、決めるんです」
「そうなのか…知らなかった。予算というのをいえばよかったのか…」
「まさか今日の渡したお金を…」
「ああ、使った」

望美はがっくりと肩を落とす。先生、変なところで浮世場慣れしてます。五千円一度に花束で使いますか?
でも望美は嬉しくなった。向こうの世界では先生に教えられていたから、自分が教えられるのって嬉しい。
やっと向こうで花断ちを教わったお礼ができる。
「そういえば、これ…母の日って」
「私に近しい者はお前しかいない…いけなかったのか?」
そんな哀しそうな顔で見ないで下さい。先生。まるで○○フルのチワワです。マスクとあの衣装で寡黙なキャラ、何処においたんです?
マスクなしで、こんなに表情が変わるなんて。
621母の日の花束:2005/05/06(金) 11:34:26 ID:X1IEyO78
「いえ、嬉しいです。また一つ思い出が増えたなって…」
女の子、やはり花束を贈られるのは嬉しい。しかも情熱の赤とは。恋人の雰囲気が盛り上がる。
「そうか。望美、喜んでくれるのか」
やっと先生は明るくなった。ほんとにアイ○○のチワワだ。うるうる目で見つめてくると叶わない。
「今度、買い物行きましょう。花束はほんとにたまでいいですから」
(RPG風)ぱんぱかぱーん♪望美の課題が1増えた!先生の知識が1上がった!先生は買い物の知識を手に入れた!
あ、先生、デパートと商店街の区別はついたっけ?コンビニはあちこちあるから侮れない。つい手がでちゃうんだよ…
♪かぜのなかのすーばるー すなのなかのぎーんがー みんなどこにいったー♪
頭に何故かこんな曲がながれてくる。せめて「時代」のほうがいい。これでは本当に母親気分だ。

違うってば!恋人同士よ!ほんとなんだから!妙にずれているが恋人だよ!頭を振ってみせる。
「どうかしたのか?望美」
「ううん、なんでもない」
「顔色が良くないぞ、風邪でも引いたらよくない」
いきなり寝室へ連れて行く。
「大丈夫です。風邪も引いてないし、セキも引いたし」
「お前は時々我慢をしすぎる。私が確かめる」
「はい」
こんなところでは向こうと同じ対応をしてしまう。今は夫婦だというのをころっと忘れてる。
622母の日の花束:2005/05/06(金) 11:52:46 ID:X1IEyO78
「熱はないようだな。喉も、鼻も異常ないようだ」
「心配しすぎです。ほんと、元気ですから」
「そうか、では大丈夫だな」
先生がにっこり笑う。こういうときは素敵。絶対マスクがないほうがいい。火傷の痕はすぐになれちゃったし。望美はうっとりする。
「では、今夜はよいな?」
「はい?」
くるりと視点が変わる。気がつくと、ベッドの上だ。ばさりと金色の髪がかかる。私の上には先生がいるって…ええ?

「いつ見ても良い香りだ。今日は花の香りをつけているのか?」
「ちょっと、先生、これって」
「お前に良く似合う」
髪を掻き分け、甘い声で、首筋に唇を寄せてくる。事態に気づくのが遅すぎ。自己嫌悪に陥る。
「ああん」
かすかな痛みが走る。本気だ。赤い印がついてく。一つ、二つ。
「明日は休みだ。今日は少し激しくしてもいいな?」
言葉の意味に気づいて青くなる。
「ちょっと優しくして下さいっ」「勿論だ」
服の上から胸を揉んでくる。駄目だ。もう逃げられない。諦めて望美は瞳を閉じた
623母の日の花束:2005/05/06(金) 11:56:57 ID:X1IEyO78
昼前だ。目覚まし時計を見ながら望美はのそのそと動き出す。
先生…大柄なんだから、もう少し力加減してください。可愛がるって意味が違う気がするよ…(疲れ)
「先生のエッチ!何度したと思ってるんです?」
「二回から後は数えていない。お前は数えられたのか?」
「出来ません!」
めちゃくちゃに責められて、泣かされて、体が痛い。声が嗄れてる。セキの原因はこれだ。
「私とそれだけ出来たのだから健康だ。何故怒る?」
浮世場慣れしてる分、どんな風に攻め込むのか予測がつかない。
おまけにマスクを外した先生は私しか知らない。これから私の体で、先生のことを覚えるしかない。か、体ってー?うあああ!
エッチな発想に思わず頭を抱え込む。ああ、再びあの曲が流れてくる。(以下同文)
諦め顔で望美はパジャマを着ると、台所に走った。今日はカップめんで決まりだ…まーいいや、手がかからない。
624名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 11:57:46 ID:X1IEyO78
これで終わりです。失礼しました。
625名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 10:08:08 ID:ompHdg4C
ヒノ神子SS投下します。
ほのぼの系、オリキャラ(端役)あり
以上の傾向がいやな人はスルーよろしこ

626温泉物語 ヒノエ×神子:2005/05/09(月) 10:11:35 ID:ompHdg4C
「どうして望美がいないんだよ?」
「奥方は温泉に行っておいでですよ、頭領」
家人の答えにも熊野頭領の顰め面は変わらない。家人が笑いを必死で堪えている。
「何で俺が帰ってきたのに、望美がいねえんだよ。ちゃんと迎えるって約束したのに」
「奥方は頭領のために綺麗になりたいって入ってなさるんですよ?」
「はあ?十分望美は綺麗だぜ。そんな必要ねえ。俺が認めるんだから間違いない」
「頭領…」
家人たちが揃って口をあんぐりとする。こんなところはまだまだ子供だ。奥方がいなくてすねるなんて。
女心がわからないお方ではなかろうに。

「迎えに入ってくる。食事はいらねえ。どこの温泉だ?」
「例の場所ですよ…ちゃんと烏を独りつけてますから」
「俺が行くといってるんだ」
「…わかりやした。頭領」
家人たちは肩を竦めた。どうも奥方のことになると頭領は人が変わる。いつもの怜悧な判断が狂ってしまうようだ。
こればかりは先代に忠告してもらわないと治らないだろう。

例の場所とは望美専用の湯。外から人が見れないように簡単な壁を立て、石をつんで簡単な湯船を作った。
望美の話からヒノエが作らせたもの。外には望専属の烏が周りを伺っていた。
627温泉物語 ヒノエ×神子:2005/05/09(月) 10:13:15 ID:ompHdg4C
「うーん、いい気持ち。まだ漬かりたいんだけど…この日焼け跡もしみも綺麗にしたいなあ」
伸びをして望美は空を仰いだ。日が傾いて、そろそろ約束の時刻だが、去るのが惜しい。湯船に数輪入れた蜜柑の花を掌に乗せる。
「いい香り…もっとたくさん入れたいけど、掃除大変だからなあ」
戦続きで肌の手入れを怠っていた。今からでもシミは消したい。女心に時代は関係なかった。
「奥方、そろそろ湯から上がってくださいまし。美人の湯と申しても、のぼせては困ります」
「はーい。分かったわ。今行きます」
望美は、薄い着物に着替えて外に出た。湯上りでほのかに全身が赤く染まっている。
「奥方、毎日通わなくても十分美人ですわ」
「そう?ここに通いだして、少しシミが薄くなったんだよ?ヒノエくんよろこんでくれるといいな」
専属の烏ー朱鷺ーは望美の手を取る。望美より少し年上。色黒で長い髪を後ろで一つに束ねている。機知に富み、はきはきした物言い。
望美とすっかり仲良しになっていた。女の烏といえど、武道は極めている。経験を買われて、望美専属の烏になった。

「本当は、シミだけじゃないの」
「奥方?」
「結構傷が多いんだよ。大きいの、小さいの、数え切れないくらい。出来れば綺麗な体でヒノエくんに抱いて欲しくって。
それに、今の私、ただの小娘なんだよ。ヒノエくんが飽きたらどうしようって…だから綺麗になろうと思ったの」
朱鷺が困った顔になる。戦女神と謳われながらも、これほど不安を抱えていたのか。異界の客人ゆえ、無理も多かろう。
「奥方っ…頭領はどれほど奥方を想っているかお分かりですか?」
「朱鷺さん?」
「本当は温泉を作るのを嫌がっておりました。館の者も反対でした。館から近いといっても、熊野で女一人で動くのは危険。
それでも、奥方が望まれたからの一言で押し通したんです」
「ええ?」
「最後は先代が援護に回られて、決まったんですわ」
ーいいじゃねえか。作ってやれ。船を一つ作るよりは安く付く。温泉通いして、丈夫な体になれば、いいややがばんばん産めるだろ?
ヒノエ、お前も閨が存分に楽しめて一挙両得ってやつだ。がんばれよ!ー
「頭領の顔といったら、赤くなるやら青くなるやら、笑いが絶えませんでした」
「ヒノエくんが叶わないって意味がわかったよ…朱鷺さん」
628温泉物語 ヒノエ×神子:2005/05/09(月) 10:14:39 ID:ompHdg4C
「余計なことを言ってんじゃねえよ。朱鷺」
噂の当人ーヒノエが、腕を組んでいつもより軽装で近づいてくる。腕や足の防具をつけてない。すねた顔になってる。
「朱鷺さんのせいじゃないの。私が色々悩んでたからっ」
間に望美が割ってはいる。
「ほんと、おまえ、戦女神なんだな。もう戦は終ったのに」
苦笑してヒノエは望美を抱きしめる。いきなりキスの雨を降らせる。朱鷺の存在は眼中にない。
「ちょっとーっ。ちょっといきなり何してるの…」
「可愛いよ。望美。そんなに俺が心変わりするのが不安?それなら大丈夫だって教えてやるよ」
にっと笑うと、ヒノエは望美を抱きかかえて小屋に入っていく。地雷を踏んだと気づいたが、もう遅い。
「朱鷺さんっ、止めてー、朱鷺さんってばー」
空しく望美の声が響く。すでに彼女の姿はない。烏は頭領の命には服従だ。

もともとここは狩人が使う小屋に似せて作った。脱衣所といっても二人が入ると座る場もない。一人寝るのがやっと。
「久しぶりに二人ではいるのもいいね。丁度広さもいいし」
「ヒノエくんってばああ」
「綺麗になりたいんだろ?もう一度入るんだ。いいじゃん」
小屋に入り、床に下ろされた望美はあたふたと抵抗を試みるが、挫折。ヒノエはさっさと服も脱いでアクセサリーも外しに掛かる。
「ちょっと待って…うああ…」
後の言葉が続かない。いまだにヒノエの裸身は見慣れない。赤面して固まる。上半身を起こして、後ずさりしたが壁に突き当たる。
「そんなに俺の裸は見たくないの?いつも見てるくせに」
「!!」
羽の形のイヤリングとペンダントが床に落ちた。くすくす笑いながら、膝を突いたヒノエが耳元で囁く。
「姫君がいないと寂しいんだよ。暖めてくれないの?」
跪くと固まった望美の服を脱がしにかかる。
「嫌といっても帰してはやらないよ。姫君」
629温泉物語 ヒノエ×神子:2005/05/09(月) 10:15:46 ID:ompHdg4C
「ふああんっ」
唇を奪われて、なみだ目で睨むしかない。荒々しい口付けに意識がかすむ。手首を握られて、壁に押し付けられる。
自然に唇は開いて、舌を絡め、唾液を混ぜ合わせる。辞めてくれない。首を振っても角度を変えて、舌を入れてくる。
抵抗する気力を奪い取ると、ヒノエは両手をはなした。だらりと落ちた両腕はヒノエの背中に回される。
唇を離すと、言葉のかわりに嬌声が漏れる。つっと涙が落ちた。
「はああ…ひのえっ…ああ」
「ここまで感じやすくしたのは俺だよ?手放すと思う?」

着物のあわせをぐっと引っ張り、二の腕あたりまで引き下ろす。白い胸がふるっと揺れた。
ところどころ赤い印が残る。湯浴みの後でいつもより血色がいい。硫黄の匂いがつくが、仕方ないな。
鋭い視線で新たな跡がついてないのを確認すると乳房をぐっと掴んだ。体が跳ねる。傷跡なんて見慣れてるよ。姫君。
「やあああ…くっ…」
「可愛いね。こんな小さな傷を気にしたの?」
俺が唯一認めた本物の姫君。龍神に認められた清浄な強くて熱くて脆い花。いつ浚われないか俺のほうが不安なのに。

首筋から肩、鎖骨と舌が這っていく。いつもより熱い。印も残しながら、二の腕まで行く。舐めて、印をつけると、腕が上下に動く。
日毎ヒノエに抱かれた体は素直に準備を始める。手の中できゅっと先端は締り、転がしやすい。集中的にせめてやる。
体はヒノエの動きにあわせてゆらゆら動く。髪が何度もうねる。言葉を考えるまもなく、快楽に落ちていく。
「どんだけ傷があるのか確かめてやるよ。望美」
薄い木の壁は二人分の重みにみしみしと音を立てる。
630温泉物語 ヒノエ×神子:2005/05/09(月) 10:17:35 ID:ompHdg4C
「綺麗だよ。姫君」
「うそっ…長い刀傷もっ…ああっ」
「この程度?熊野じゃ普通だね。甘く見ないで欲しいな」
散々胸で遊んだ右手を下に下ろしていく。代わりに硬くなった先端を口に含んで舐めてやる。面白いように声が変わる。
右手がわき腹から大腿のあたりを撫でてやると少しずつ両足が開いていく。
薄い着物はほとんどあわせが開いて、体を半分以上見せている。白い肢体は無駄な肉がついてない。これだけでも十分美しいのに。

「お前は美しいよ。伝説の神様に見込まれて、俺に選ばれた」
「ひあっ…ひのえっ…いいいっ」
「だから胸を張っていろ…選んだのは俺だ」
片手を茂みの奥に伸ばすと、熱い蜜が指をぬらす。こんなに濡れて、俺を誘ってるくせに、まだ不安なの?
指を増やし、かき回してやると腰が波打った。上の芽も一緒に擦り上げる。どんどんお前の匂いが強くなる。硫黄の匂いよりいいよ。
「ああああーーー!」
達した体が何度も壁を打つ。震えが収まると、斜めにからだがずり落ちる。指を引き抜いて、床に寝かせる。
両足を広げると、華はまだ蜜を流していた。早く入れたくてぞくぞくする。肩に足を引っ掛けて、腰を浮かせた。

「いつだってお前が欲しいんだ。いちいち場所なんか考えられねえ」
「あーっ…あああっ…」
望美の胎内は熱い。一度でイきそうでおもわず奥歯を食いしばる。何とか入り口まで戻し、また奥までつき上げる。
中に捕まらないように動きを早くする。生じる悦に自身が更に立ち上がり、奥底まで抉る。
嬌声と体のぶつかる音と木がきしむ音が響く。
631温泉物語 ヒノエ×神子:2005/05/09(月) 10:19:06 ID:ompHdg4C
光が弱くなっても、夜目のきくヒノエには望美の体が良く見える。
お前の中も最高だけど、俺が動くたびに曲線を描く背中も。深い繋がりを求めて絡みつく締まった脚も。全部綺麗だよ。
「あああ…くるよお」
「もうすこしっ…のぞみっ…くうっ」
繋がったところがすごい熱い。一気に弾けて、落ちていく。

一度達して、気を失った望美をヒノエは湯船のほうに運んでいく。汗で手が滑る。
「一度は一緒に入りたかったよ。この湯には入ったことがなかったね」
望美を抱いたまま、湯船に入る。脱力した体を支え、一度座らせる。長い髪が湿気に湿って、うなじが覗く。そこにも痕をつける。
白い背中にも傷があちこち見える。刀だけじゃない。不規則な形をしたのは、怨霊と戦って受けた毒の傷痕だろう。
「誰が嫌いになれるかよ。お前と一緒に戦った証じゃねえか」
望美を抱きなおして、いきり立ったモノの上に落としてやる。高い声と一緒に長い髪がうねってヒノエの顔にまで広がる。
狭い小屋はいつもより反響が効いてる。甘い喘ぎ声が欲を煽る。歯止めが利かない。
「のぞみっ…のぞみっ…」
華奢な体を揺さぶって、奥まで入り込む。目の前が白くなる。離せない。離さない。激しい想いが、ヒノエを突き動かす。
湯の中で二人の体が絡み、零れた蜜と体液が広がっていく。
632温泉物語 ヒノエ×神子:2005/05/09(月) 10:20:30 ID:ompHdg4C
「あ、あれ?ちょっと夜っ!あーーっ!」
「うるさいな。耳元で怒鳴るなよ」
望美が気づいたときはヒノエの背中。本宮の光がうっすらと見える。もうすぐ帰れるんだろう。
風に乗って蜜柑の花の匂いが流れてくる。ああ、甘い匂いだ。おなかすいたなあ。早く食べたいなあ。
「早く帰らないとみんな心配するからな。じっとしてろ」
「何で私…おんぶなの?あーー!」
「いちいち叫ぶなって」
「何でいきなり二回もするの??しかもあんなとこでっ!食事おそくなっちゃったよ!」
あまりに予想通りの反応にヒノエが笑い出す。笑いが止まらず、望美が怪訝そうに聞いてくる。
「ほんと読みやすいよ。姫君」
「どういう意味よ?」
「聞きたい?姫君?」
「ちゃんと言ってよ、ヒノエくん!」
ヒノエが笑う。本当に姫君は最高だよ。あんな台詞いっといてまだ言うのかい?もう一度ちゃんと教えてあげるから。
「じゃあ、食事のあとで部屋に行ってよ。ちゃんと教えてやるからさ」
その言葉を真に受けた望美は、部屋から寝所に連れて行かれた。

「さっきやっといてまだ?ヒノエくんのバカああ!えっち!」
部屋から聞こえる悲鳴に、朱鷺は「よかったですね。奥方」と呟いて部屋を去っていった。
633名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 10:21:11 ID:ompHdg4C
以上で終りです。
634名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 22:17:34 ID:7HJSdste
なんだなんだ、祭か??!
この神光臨の多さは!!
踊り狂っちゃうぜGJ!!!
 ♪  Å
♪  / \
 ヽ(´∀`)ノ
   (  へ)
    く
ランタ タン
  ランタ タン
  ランタ ランタ
   タン
635名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 00:21:50 ID:7QZqL3NX
リズ神子もヒノ神子も両方御馳になりますた。3はどのカプもええなあ。
勿論1も2も他のネオロマもカモ〜ン
636名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 07:38:05 ID:nbmZBk6t
最近、地青龍が出てこないなぁと思ったり
637名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 08:12:31 ID:9hAr7hzM
>>636
お前さんの言いたいのは、
天真なのか九郎なのかそれともザネーなのかそれが問題だ。
638名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 10:42:18 ID:ISRbYdUK
皆様GJ!でつ
コルダの柚木日野落としまつ
黒柚木で鬼畜系
嫌な人するーよろしこ
639おもちゃの正しい使用法:2005/05/10(火) 10:45:08 ID:ISRbYdUK
放課後の保健室。重い足取りで彼女はドアに手をかける。ほんとは入りたくない。
「どうしたの、入っておいで。ドアに影がかかってるよ」
ああ、先輩の声だ。ドアをゆっくりと開ける。白で纏まった明るい部屋の中、先輩が微笑んでいる。
「模範的だね。時間ぴったりだ。日野。さあ、こっちに来るんだよ」
先輩が指差したのはいつものベッドではなく、大きな姿見。日野の緊張が解ける。
「ふうん。そんなに嬉しいんだ…」
「いえ…あの…意外だったから」
柚木がまた目を輝かせる。その都度、どきどきする。天使の顔に悪魔の心を隠している。今の笑みは…
「今日はここでやろっか?こいよ」

「ふあああ!」
大きな鏡の前。後ろ手に縛られた少女と柚木が映る。
「調べてみたかったんだよね…服を着てるのと着てないのとどっちがイクのはやいか…」
「なんでそんなことっ…」
「おもちゃが質問していいっていたかな?」
少女が黙る。涙目になるが、目の前の風景は変わらない。
「半分だけ晒してみようと思ってね。どれだけ早くなるか楽しみだなあ」
640おもちゃの正しい使用法:2005/05/10(火) 10:46:38 ID:ISRbYdUK
前をはだけた制服。右だけ無理やり引き出されたふくらみがいつもより上を向いてる。ブラジャーは中途半端に引っかかってる。
スカートはそのまま。
「ひあああ!」
男性にしては細くて綺麗な指が両胸を弄ぶ。強弱をつけた愛撫に全身が揺れる。右側は、掌でつかまれ、捻られて、形を変えられる。
服の中に納まってるほうも、服の上越しに捕まれ、押され、布にすられて、感じやすくなる。
少女が鏡から目をそらす。片方だけ晒され、揉みこまれる様が生々しくて恥ずかしい。
「ちゃんと前を見るんだよ。調べられないだろ」
ぐっと強く捕まれ、痛みに涙が流れた。胸がちぎれるかと思った。片方は掴まれて、五本の指にもぎ取られそう。
「いたいっ…うっうっ」
「ちゃんというとおりにしたら、気持ちよくしてやるんだよ。ったく」

固まったからだが、愛撫で再び揺れだす。先ほどの痛みが嘘のように、胸から快楽が広がる。
「これじゃ調べられないなあ。前回は記録を取ったのに」
「きろく?」
「授業に記録を採るのは当たり前だろ?」
くいと先端を掴み、弾く。一回、二回。ゆれが大きくなった。長い髪が跳ねてうるさい。声はいいんだけど。
「僕しか見ないようにパスワードかけてあるからね」
その声を聞きながら少女は崩れ落ちた。鏡の中の淫らな姿と一緒に。
641おもちゃの正しい使用法:2005/05/10(火) 10:47:52 ID:ISRbYdUK
「ふあ…ああ…ああ」
「そうそう、もう少し動いて。僕が奥までいけないだろ?」
「うああっ…だめえ…むね…」
「気になる?じゃあ今度からこっちでしようか。面白いから」
柚木が座ってる上に、日野は載せられていた。下着だけ脱がされて、ぐちゃぐちゃと下から突き上げられ、胸を揉まれ、嬌声が上がる。
「全部脱ぐの見飽きたし、隠してみるのも反って感じるって言うから、試してみたけど、まんざらでもないなあ」
柚木は嬉しそうに、体全体で日野がよがる様を楽しむ。半分だけはだけた胸は思った以上に燃えた。
今自分がどんな風に手を加えてるのか、日野がどう反応するのか手に取るように分かる。全身一度に見れるのはいい。
自分が乱れていく様に眉を寄せながら、喘ぐ姿も、きゅうきゅうと自身を締め付ける中も。
「お前って最高のおもちゃだよ」

左手を胸から放すと、日野の左足を上に持ち上げた。角度が変わり、嬌声が高くなる。スカートで繋がった部分はみえない。
「へえ。結構見れる足。気がつかなかったな」
「ひあああ!」
奥まで抉られ、違う場所を刺激され、達しそうになった。柚木が声を上げる。
「まだ、終わりって行ってないだろ?」
手を放すと、足が落ちた。再び両胸を掴む。
「お仕置きだよ。まだ授業は続いてるんだ。言うこと聞けよ」
何度も突き上げて、かき回して。程よいところがいいんだ。出来る限り長く、味わいたいのに。

何度か波をやり過ごして、柚木は鏡の中の日野をみた。そろそろ限界かな。あの顔は。
「もうイっていいよ」
楽しそうに日野の両胸を引いて、掌で押し付けると、強い悦が襲ってきた。何度も中で放つ。
642おもちゃの正しい使用法:2005/05/10(火) 10:49:29 ID:ISRbYdUK
「多少汚れても代えがあればいいからね」
後始末を終えて、にっこり笑うと、代わりの制服を日野に渡す。ジャストサイズの制服。誰もこれで気づかないだろう。
柚木の家はお金持ち。制服を一枚二枚余分に注文しても不審に思われない。
日野は黙って制服を着替えた。向こうに先ほど来ていた制服が落ちてる。二人の汗と体液で汚れた制服。
「早くお帰り。最近は連れ去り犯が増えてるって。タクシーで送ってあげてもいいけど?」
「いいです。いいです。単純な道筋だし、大通り選んで帰るし」
それに、タクシーで送り迎えされたら、柚木クラブ(親衛隊)からまたトイレに連れ込まれるし。
「…仕方ないね。最近はガソリンも高いし。じゃあ、またおいで」
「…失礼します。柚木先輩」

しおしおと帰っていく彼女と対照的に、柚木は嬉しそうに廊下を歩いていく。今日はまた、面白い遊び方を見つけたな。
下手なビデオより面白かった。壊さない程度に、可愛がってあげよう。大切な僕のおもちゃ。
643名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 10:50:27 ID:ISRbYdUK
以上で終りです。
644ハイツ:2005/05/10(火) 19:07:52 ID:+LAIB2+0
久しぶりにのぞいてみれば、すごい繁盛ぶりですね。
皆さんGJです!

前の投稿でショーツをシーツと間違えて、すみません。
いきなりシーツを巻いた香穂子は萎えますね…。
前回の続きで、月森×香穂子を投稿します。
よろしかったらどうぞ。
645月森×香穂子 懺悔の心1:2005/05/10(火) 19:09:16 ID:+LAIB2+0
泣きじゃくる香穂子を抱きしめ続ける月森。冷静に考えてる自分に
月森は我ながら嫌気がさしてくる。
ここにいたくない…とそう言った香穂子にうなずくが、かといって
錯乱している香穂子を家に帰すわけにもいかないので月森は自宅へ
と連れて行った。
「家族は全員出かけている。今日はお手伝いさんもいないので
 気を使わなくていい。」
「ごめんなさい…。」
何に対してあやまっているんだ…そんなことを考えながら香穂子を
部屋に招き入れる。香穂子をベットに腰掛けさせると、正面にしゃ
がみこんで向き合う月森。
「蓮くん、わ…わたし。」
「土浦に犯されたのか?」
香穂子の顔をのぞきこみながら残酷に問いかける月森の言葉にまた
涙が溢れ出す。
「いやだって言ったのに!ムリヤリ押さえつけて…。」
「土浦はどうやって君を抱いたんだ…?」
月森は香穂子の両腕をきつく掴むとベットへ押し倒す。信じたく
なかった香穂子の告白に、月森の頭は嫉妬でいっぱいになっていた。
「蓮くんっ。」
「脱げよ…。」
月森の言葉に耳を疑いみつめかえす香穂子。
「俺が触られたところ全部きれいにする…。だから脱げよ。」
月森への罪悪感から従う決意をすると、タイを外して私服を脱ぎはじめた。
下着姿になった香穂子は瞳を潤ませながら、月森の頬に手をかけた。
―全部俺のものだ―
646月森×香穂子 懺悔の心2:2005/05/10(火) 19:10:03 ID:+LAIB2+0
月森は香穂子に覆いかぶさると、唇にキスをおとしていった。胸元にも
キスをふらし、赤みをおびていく体の反応を楽しむ。
ブラを押し上げて、胸の突起を指で転がすと甘い声で香穂子は啼いた。
「はぁ…あ…。」
「こんなこともされたんだな。」
月森は突起を口に含み、香穂子に水音を聞かせるように吸い上げ舐め
転がす。愛撫を受けるたびに足をすり合わせる香穂子。月森のしなやかな
手が香穂子の泉にかかる。上下に動かすと、溢れ出た蜜でショーツはすでに
ぐっしょりと濡れてしまっている。
ショーツを脱がし足の間に顔を埋めた月森は、蕾に唇をつけるとねっとりと
舐めあげた。その途端香穂子の体がピクンと跳ねる。
「あっ…あん。」
「こんなことも?」
月森は香穂子の蕾から蜜が溢れ出す泉へと唇を移動させると、そこに舌を
ねじ込んだ。蜜を吸いあげるようになかを味わう月森。
「やぁ…。」
「どんどん溢れでてくる…。」
両足を広げられて月森の瞳に晒された香穂子の泉は、舐めたことも手伝って
ぬらぬらと光に照らされていた。
「ここにあいつのを受け入れたんだな…。」
そういうと熱く火照ったたかまりを、香穂子の泉にあてがう。
「やさしくして…。」
香穂子が潤んだ瞳で、月森をみつめながら言った。女の顔をしている香穂子
に一気に貫いてしまいたい衝動を堪えると、月森はじわじわと泉のなかへと
腰を沈めていく。月森は香穂子の頭に手を置くと、ふたりが繋がっている
ところを香穂子に確認させた。蜜に絡まって光っている月森のたかまり…。
647月森×香穂子 懺悔の心3:2005/05/10(火) 19:11:04 ID:+LAIB2+0
「ヤダッ…。」
香穂子は恥ずかしそうに顔をそらしてしまった。これであいつと同等だ…
月森はそう思うと、香穂子の敏感な場所を探すかのように腰を打ちつけ
始めた。香穂子も愛しい人とやっとひとつになれた喜びに震えていた。
月森の頬に手をかけると、唇をよせてキスを交わす香穂子。
ついばむようなキスはやがて深いものにかわり、互いの舌を絡めはじめる。
月森に突き上げられるたび、香穂子の体は甘い疼きに支配され続ける。
「あぁ…あっ、蓮くんっ。」
「全部…俺のもの…だっ、香穂子…香穂子。」
熱にうかされたように名を呼び続ける月森の背中に手を回すと、香穂子は
もっと深く味わいたくて自然に腰を揺らし始める。
「あ…はぁ…ん…んん…もうだめっ。」
「香穂っ。」
体の内側からわきあがる快感にふたりは同時に果ててしまった。

「これからは学校でひとりになるなよ…。」
「うん。」
気だるい体を月森のベットに横たえて、互いに身を寄せ合うふたり。
月森は香穂子の顔をみつめると、少し苦しそうな顔をして言った。
「…すまなかった。」
「えっ?」
「すまなかった…もう二度とあんな目にはあわせない…。
 俺のそばから離さないから…。」
香穂子をぎゅっと抱きしめる月森。いつもなら何でもないといって、話を
そらすのに…。月森の自分への想いを再確認できたようで、香穂子の瞳から
涙が溢れ出す。
「約束…だよ。」
648ハイツ:2005/05/10(火) 19:12:56 ID:+LAIB2+0
以上で終わりです。

また出来たら投稿します。
失礼しました。
649ハイツ:2005/05/10(火) 22:13:57 ID:+LAIB2+0
また間違えてる…。私の馬鹿…。

私服→制服です。すみませんでした。
650638:2005/05/12(木) 00:49:36 ID:8I2FJl0Z
すいません。途中で間違いありました。
柚木クラブ→柚木様親衛隊でした。
651名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 02:19:00 ID:a0Kmk0YB
神の皆様、
投稿がこんなにあるなんて、ほんとうれしいです
遙かの3が出たことで、ここんところ、ほんと活気がありますよね。
一読者としてはうれしいかぎりです。


でも、最近細かい間違いが多い気が・・・・・・・・・・orz
投稿前に、チェックしてから投稿おながいします・・・
生意気なこと言ってスマソ
652名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 11:58:33 ID:IsskAhnS
質問です(・・)ノシ

当方携帯なのですが、リズ×望エロ投稿すると、やはりPCからは見づらいのでしょうか?
653名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 13:22:09 ID:aGgO3bdX
改行に気をつける、
メール機能で下書きしてコピペ、ある程度纏めて投下
等々気をつければ大丈夫なのでは。

字数数えながらやるのは結構手間だよ。
ネカフェが使えるんならそっちからの方が楽だと思う。
654名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 13:41:38 ID:IsskAhnS
>>653
有難うございます。
ネカフェすらない田舎町在住なので、気を付けながら携帯にて投下したいと思います。

改行はタグではなく改行キーで大丈夫ですよね?
文字数はどれくらいが目安ですか?
655名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 13:55:54 ID:aGgO3bdX
SS書きの控え室 28号室
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115110131/

詳しい事はこちらで。
656名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 12:21:57 ID:ZBntPEKE
遙か2の幸花SS投下します
エンド前、多少意地悪なゆっきーです。
いやんな方、スルーしてね。
657紫姫が一人で寝る理由 幸鷹×神子:2005/05/13(金) 12:24:05 ID:ZBntPEKE
あちらこちらで聞こえる虫の音。秋でも夜は冷える。静まり返る四条の館の外戸をそっと開ける。今日も愛しい人の元へ向かう。
この夜の帳の向こうにあなたがいる。まるで遠足に行く子供のよう。

幸鷹はうきうきした顔で花梨の寝所へと足を運んだ。何度か体を合わせた。今日もよければ…こんなことをいうと困らせるでしょうか?
ちゃんと明りが付いていた。花梨が私を待っている。期待に燃えて御簾を上げた。

「あ、やっぱ、きちゃったんだ…」
「当たり前です。あの夜以来、独り寝がわびしくて仕方ありませんでした」

睦言を紡ぎ出した幸鷹の視線が花梨の横に留まる。良く聞けばもう一人分の寝息が聞こえる。花梨の側には紫姫が眠っていた。
花梨の衣の裾を握り、すやすやと寝息を立てている。いつも一人で寝ているはずの彼女がどうしてここに?
思わず詰問調になってしまった。

「どうしてこんなところにいるのです?」
「ごめんなさい…私の家族の話をしたら…元の世界で家族で川の字で寝てたって話をしたの。私と一緒に寝てみたいって断れなくて…」
「だからって何も貴方がこのようなことをしなくても…」
「深苑くんが出て行ってしまって、いつも紫姫独りでがんばってるから。私で出来ることがあったら何かしてあげたくて……」
「花梨…」
「だから今日はごめんなさい……幸鷹さん」

申し訳なさそうに花梨が手を合わせた。これには幸鷹も参った。花梨は本当に優しすぎる。ここで押し倒すわけに行かない。
内心舌打ちをしながらも花梨の顔に手を伸ばす。

「せめてこのくらいはさせていただかないと」
「きゃっ……んんっ……」

唇をあわせるだけでは足らず、中をこじ開けて舌を絡ませる。逃げる体を押さえつけてキスをねだる。花梨が息をする間も与えない。
658紫姫が一人で寝る理由 幸鷹×神子:2005/05/13(金) 12:25:39 ID:ZBntPEKE
「はああっ……あ……」
「お姉さんの役はほどほどにしてください…でないと怒りますよ」

顔を赤くして、肩で息をする花梨の耳元で物騒な台詞を囁いて、幸鷹は庭へと降りていった。後姿を見送る余裕はなかった。
全身の力が抜けてしまった。あれだけのことで体の芯が疼いている。

「ばかあ…死ぬかと思ったじゃない…紫姫に怒ることないでしょ…」

それは一晩ではすまなかった。次の日も、その次の日も花梨の横には紫姫が居た。眠っている姿はかわいらしいが、睦み合うには邪魔。
花梨の体を抱くのに慣れた身に、一人寝はわびしかった。
「最悪の夢ですね」
大きなため息をつく。
昨夜の夢は、泣き叫ぶ花梨を押さえつけて、欲のままにむさぼっていた。ちぎれた衣。恐怖に引きつる顔。
その顔を楽しげに見下ろしながら、腰を動かしている自分に嫌悪感を覚える。
「これではどうにかなりそうだ。なんとかしなくては」

反対に花梨は静かな夜を満喫していた。幸鷹との閨が嫌なわけではない。だが手加減しているとはいえ、抱かれるのは体力を消耗する。
下手すれば札を取りそびれることもあった。側で眠る紫姫の顔を眺めつつ、花梨は笑みを浮かべた。
「十分役に立ってるよ。紫姫。そんなに一人で何もかも背負わないで」
幸鷹の言葉をすっかり忘れていた。

そして数日がすぎた。

「まあ!そんな理由で通うのをためらっておいでとは…知恵者と呼ばれる別当殿らしくございませんわ」
くすくす笑う女房頭に幸鷹は赤面する。こんなことを相談するのも気が引けた。しかし女房頭は動じない。さすが年の功。
「もっと早く言ってくだされば…紫姫は一度眠るとちょっとの物音では起きませんのよ」
「ええ?」
659紫姫が一人で寝る理由 幸鷹×神子:2005/05/13(金) 12:29:26 ID:ZBntPEKE
「別当殿にも不得手なところがあるとは…ほほ…何のために塗篭があると思っておいでですの?」
女房頭はこそこそと幸鷹に耳打ちをした。幸鷹の表情が変わる。嬉しそうに頭を下げた。

月がかすかにあたりを照らしている。現代に比べて静か過ぎる夜にも慣れた。虫の音は様々で綺麗。デジタルな音より心が和む。
「今夜もゆっくり眠れるんだあ……」
伸びをして花梨は衣を被った。側に紫姫が眠っている。今日も御伽噺を聞かせてあげた。喜んでいたなあ。ふふっ。
長い髪を伸ばして、ほんとにかわいい。まつ毛が長くて小さくて。まるで日本人形みたい。いいなあ。
紫姫の寝顔に見入っていたので背後の物音に気づかなかった。

記帳をゆっくりと引き上げる音。衣擦れの音。
花梨は一瞬体を堅くした。侵入者かと思った。だが侍従の香りに花梨の緊張が解ける。
「今晩も遅くまで起きておいでですね…花梨」
「幸鷹さん…忙しかったんだね…大丈夫?」
「二日分の仕事を片付けるのは大変でしたが、もう終りました」
「ええ?」
いつもとどこか違う。声が一本調子で余裕が感じられない。

かすかな炎に照らし出された顔は険しい。まだ私を神子だと認めてなかった頃の顔。
「あなたは随分と元気そうですが…私のことは考えも及ばなかったのですか?」
「あの…どういう意味?」
「私をほんの少しでも哀れとはお思いにならなかったのですか?」
「幸鷹さん…ちょっと待って…紫姫が寝てる」
「もうその言い訳は聞けません」

焦れた声と一緒に花梨はさっさと持ち上げられた
「衣が……」
「この程度では起きませんよ」
紫姫の下にあった衣が引き出される。小さな手から衣が離れた。紫姫は寝返りを打って、寝息を立てている。
「どうやら問題なさそうですよ」
炎を消すと、花梨のひきつった顔を無視して幸鷹は塗篭に向かった。
660紫姫が一人で寝る理由 幸鷹×神子:2005/05/13(金) 12:31:48 ID:ZBntPEKE
女房頭は約束どおり塗篭を開いていてくれた。明りも替えの衣も用意してある。あとは花梨を連れて入るだけだった。
衣の上に出来るだけそっと花梨を横たえる。そして幸鷹は戸の入り口に棒を立てた。
これでよほどのことがない限り誰もここには入れない。幸鷹は急いで自分の衣を脱いでいく。

花梨が思わず後ずさった。ようやく幸鷹の意図を察したがもう遅い。壁に突き当たる。
「ほんの数日なのに半月にも一月にも思えましたよ」
おもわず両手を前に出したが片手でねじり上げられる。今まで見たことがない余裕のない顔。
「今まで十分休みになられたでしょう?」
「わざと幸鷹さんを焦らした訳じゃないよおっ」
「私はずっと飢えてました…貴方に…分かりますか」
いつもと違うぎらぎらとした眼。花梨を捕らえて離さない。花梨の動きを封じてしまう。
「今日は手加減できそうにありません…覚悟してください」

片手で着物の合わせ目を一気に開いた。下着を着けてない胸があらわになる。小さめな胸が揺れる。
「ひ…」
いきなり先端を噛まれ、片方は指で揉まれて、体が反り返った。強すぎる刺激は快楽と痛みを同時に伝える。
それでも久しぶりの刺激に先端は堅く立ち上がる。こりこりと指で、唇で責めて、花梨を快楽に落としていく。
「ああ……あああっ」
「もっと乱れてください…かりん」
何度も壁に体を打ち付ける音が響いた。もっといい声が出せるはずだ。数日休んだのだから。幸鷹の目が光を増す。

どれほどこの体を抱きたかったか。久しぶりに見た白い肌。柔らかな胸。熱い蜜を溢れさせる花。
子供一人にあれほど躊躇した自分が馬鹿みたいだ。子供二人きりの親族ということでつい甘くなってしまう。いけませんね。

弱いところを重点的に指で、唇で攻め立てる。印をつけるだけで足らず、わざと噛んだ。軽く噛んだが、赤く円形に跡が残る。
首筋に、胸に、二の腕に印をつけていく。消えないように何度も吸い上げて、濃く染める。今日だけはお願いは聞きません。
「ううっ…あああっ」
「かりん…かりん…私の名を呼んで」
661紫姫が一人で寝る理由 幸鷹×神子:2005/05/13(金) 12:33:10 ID:ZBntPEKE
数回よびかけると、やっと花梨が視線を向けた。とろんとした目は女の目。いつもの少女の奥に隠れた女の顔。
「ゆきたかあ…どして」
「これも私です…あなたを独り占めしたくて仕方ない」
耳たぶを齧りながら、熱っぽく囁く。ねじり上げた両手を放すとぱたりと下に落ちた。やがて背中に回される。

帯を解いて、着物を下まではだけさせる。白い腹から、茂みまでよく見える。下着を着けてないのが嬉しかった。
ふわりと花梨の匂いがする。
「ああ、花梨、濡れてますね」
「やああっ!」

両足を広げると幸鷹は花にしゃぶりついた。一際高い声が上がった。快楽におぼれる声を聞くのは心地いい。
花梨は辛うじて壁に持たれ、激しい愛撫に身をよじる。床にずり落ちそうになるのを堪えている。
指でさらに奥を抉り、すり付ける。蜜はさらに溢れ出して床に零れ落ちた。部屋中に水音が響く。
脚ががくがくと震え、花梨が頂点に上り詰めていく。
「ひい……ああ……あああっ…」
頭の中にもやがかったようだ。もっともっと乱れればいい。自分なしで居られないようにしたい。
ぐいと指を奥まで押し込み、花芽を押しつぶす。一番高い声を上げて花梨の体が跳ねた。

ずるずると花梨の体が横に崩れ落ちる。
指をくわえた所がひくひくと小刻みに震える。投げ出された四肢。半分開いた眼は幸鷹を見ていない。涙の跡がついている。
飢えたモノはまだ満足していない。幸鷹をせかす。濡れた指を引き抜き、脱力した体をゆっくりと抱え、一気に押し込んだ。

「もう…やああっ……」

何度達しても体を離してもらえず。強い痛みと快楽に震えながら、幸鷹の名を呼び続けた。
もう、一人でいたことが思い出せないくらいに、溶け合って。
662紫姫が一人で寝る理由 幸鷹×神子:2005/05/13(金) 12:33:57 ID:ZBntPEKE
朝には紫姫の側に寝かされていた。後始末はきちんとしてあった。しかし体中の節々が痛んで動けない。
ぐったりとした花梨をみて紫姫は慌てた。
「申し訳ございません。一晩一緒に寝ておりましたのに…虫の痕まで……私が何も気づかないなんて、お兄様に怒られてしまいます」
「いいの。紫姫のせいじゃないの…大丈夫だから」
「いけません。今日はお休みください。神子様のお体に差し障りがあってはなりませんわ」
頭が床に着きそうなほど必死に謝る紫姫。
花梨は本当の理由を説明できず、大きなため息をついた。

まさか幸鷹に一晩中抱かれたなんていえない。女房頭に頼んで、紫姫は翌日からまた独り寝をすることになった。
起きられるようになったのは翌日の昼ごろ。事情を知らない他の八葉たちの見舞いにも心が痛む。
もう二度と幸鷹さんは怒らせまい。花梨は固く胸に誓った。
663名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 12:34:27 ID:ZBntPEKE
以上で終わりです。
664名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 20:46:17 ID:SCGbS4xt
幸花GJ!そして女房頭さんもGJw
余裕のない幸鷹さん萌えでした。
天白虎はどれも怒らせると激しそうですな…
665名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 22:39:55 ID:aSHUFoxY
遅ればせながらGJ!
天白虎はあんまり読んだこと無かったんだけど
イイヨイイヨー(*´∀`)
666名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 01:52:43 ID:81LcZ928
651さんじゃないが、細かい間違いが多いね。
紫姫→深苑の呼び方って『兄様(あにさま)』であって
『お兄様(おにいさま)』では無かったと思うんだが…
それとも紫姫は、この作中で幸鷹の事を『お兄様』と
呼んでいたの?

ゴメン、そこだけがどうもひっかかって…
667名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 09:34:03 ID:LB4DCjTF
作品自体がGJなだけに、そういうの惜しいね。
ここだけじゃなくて、サイトの小説でもあることだけど、
たった一言の間違いで「本当に“遙か”知ってるの?」とか思っちまう

腕前は神だけどそのジャンルはよく知らないでイラスト描いてる人
とかもいるけど、上手いのに微妙に萎えてしまう部分がやっぱりある。
668656 :2005/05/14(土) 12:20:52 ID:8mbLrMjj
呼び方は「兄様」でしたね。すみません。間違いでした。
うっかり忘れたんだよ…orz
669名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 21:40:09 ID:kItM2tay
ここって、誤字に厳しいね。
それくらい脳内変換しておけばいいじゃないかって思うんだか。
670名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 21:53:07 ID:vFrIhPjt
誤字てか、名前や呼び方に違和感感じると、そっちが気になって
話がなんだったか印象が薄くなって萎える。エロに印象求めるのも
おかしいと言えばおかしいかも知れないけど。

たとえて言えば、ヤッてる最中に、別の恋人の名前を呼ばれるくらい
違和感が出るんだよ。例え漢字間違いでも。
671名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 22:06:21 ID:wJUpsxoC
>669 そんな厳しいか?
別に添削厨がいる訳でもないじゃん。
 
誤字くらいはまあ、脳内変換してるけど、
呼び方とか一人称とかには気を使って欲しいかなあ。
二次だと、そういう細かい部分も大事だと思うし。

多少の間違いがあっても萌えられればそれでいい。
でも萎えさせられるのは勘弁……ってとこじゃないかね。
672名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 22:20:01 ID:ocQ9xhKQ
あまりにも目に余るようなミス(ヤッてる最中に名前間違うとか)でないなら、
誤字指摘&それによる萎え報告をしないでくれ。
673名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 22:56:39 ID:wahOfrYk
マンセー意見しか書き込むなってか…('A`)
674名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 23:27:35 ID:ocQ9xhKQ
>>673
そこまで言ってない。
どうでもいい程度のミスを突付いたり、それによる萎え報告をやめてほしいだけ。
675名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 23:44:06 ID:et1BDAV9
>674
多分、どうでもよくないと思ったから指摘あったんだと思われ。
そこまで雰囲気悪いスレじゃないと思うよここじゃ
676名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 23:54:52 ID:1YiBf6gq
まあまあ…、それにしても、天白虎は全作に渡って、必死ないじられ役で、
多少の違いはあっても不憫で萌える。GJ!!
677名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 00:13:51 ID:mk9MFjR5
別に今回の作品に限ったことでないと思うんだが、
初歩的ミスしてもマンセーしか受け付けないって…
書き手は裸の王様の王様で、指摘した子供は
スレから追い出すという訳か。
678名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 00:26:17 ID:7hpZAMpS
分かった。
思う存分、ミス指摘でも萎え自慢でも萌え報告でもしてくれ。
というわけで次の話題ドゾー↓



679名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 01:48:06 ID:bLHWLqAP
カタカタ          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.     (-_ヽヽ)R<  ・・・・・・継×神子キボンヌ・・・と・・・
  _| ̄ ̄||_)_\_____________
/旦|――||// /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . |
|_____|三|/
680名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 21:13:02 ID:gB9qJMhl
単発ネ申の方々GJ!
そろそろ連載の神々の続きも読みたいと言ってみる。
681名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 21:52:06 ID:tM8nBtVd
>>679
「そうだ、神子…八葉は神子の道具。上手く使え」

とかってマグロな泰継?
682名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 17:11:45 ID:Wy8FKYHC
>>680
中の人にも中の人の都合があるさ……。
長期放置で寂しい自分も同じだがorz


2のエキスパガイドの「自分は神子の道具だと言う泰継」を「神子の童貞だという泰継」と読み違えた。
おいおいえっらい誤植だな後裔、としか思えなかった自分が嫌だ_| ̄|○
683名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 00:25:13 ID:LAQdUn1l
やっぱ泰兄弟は童貞なんだろうか…?

道具として泰継を使う悪神子キボン
684名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 17:00:24 ID:7ZFhhwQ4
あの、あんまり関係ないんだけど今TVCMやってるバタフライなんとかって映画の
キャッチコピーが『何度でも運命を繰り返す』みたいなのでドキーっとしたのは自分だけ?
685名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 17:16:22 ID:1KrJZIoH
>>684
あれ見て師匠思い出したよ。リズ神子エロの需要ってあんまり無くて寂しい…
686名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 19:21:44 ID:g5gmCT4A
>>684,685
ナカーマ
まんまじゃん!とかTVに突っ込んでたw
リズ神子好きなんだが自分は書けないから神頼み(-人-)
リズ神子あまり投下されないので淋しい・・・
687名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 20:24:12 ID:AlcTK4NY
ナカーマ!!!(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)
私も先生大好きだよ。リズ望の神が光臨されるのを待とうよ。
688名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 21:41:08 ID:1KrJZIoH
同士がいるようなので、リズ神子投下。
・望美視点・エロのみが苦手な人はスルーして下さい。






「く、…んっ……」

噛み締めた唇から、切ない喘ぎが零れる。

その立派な体格から予想はしていたんだけど……先生のは、大きい。

「く、…ぅ……っ」
「大丈夫か?少し、耐えてくれ…」

初めての時に比べれば、随分楽になったとは言え、やっぱり挿入時は辛い。痛いと言うよりも、重苦しい感じ。
大きなモノが狭い入口から押し入ってくる圧迫感に息を詰める私を気遣って、先生はゆっくりゆっくり腰を進めていく。
全てを収めきると、先生の唇から耐えるような溜め息が漏れた。
同時に、さっきまであんなに苦しかったのが嘘のように、繋がった部分から焦れるような快感が湧き上がってきて、私はいやいやをするようにゆるく首を振った。
689リズ×望美:2005/05/17(火) 21:42:41 ID:1KrJZIoH





「せん、せ……」

声が掠れる。
涙で歪む視界に映る先生の紺碧の瞳には紛れもない欲情の熱が揺らめいていて、額には汗で湿った黄金の髪が垂れかかっている。

――凄く、セクシーだ。

背筋を走った快楽への予感に体を震わせると、ナカにある先生が更に質量を増した。

「いいか…?」

そんな切なげな表情で求められて、嫌だなんて言えるはずがない。私だって、先生が欲しくて堪らないのだから。
小さく頷く私に甘く口付けて、先生はゆっくり動き始めた。
690リズ×望美:2005/05/17(火) 21:59:30 ID:1KrJZIoH



暗い寝室にぐちゅぐちゅと、粘着質な音が響く。

「あ、んっ…せんせ、先生っ……」

次第に激しく執拗になっていく責めに息が上がって呼吸もままならない私を見て、先生が笑う。

彼を受け入れている部分は熱を持ち、じんと痺れていた。
先生が腰を動かすたびに混じりあった二人の体液が腿を伝ってシーツに染み込んでいく。

「望美…名前を……」
「ん……リズ…あ、いやぁっ!」

奥を擦りあげられ、泣き声をあげて先生の大きな体を押し退けようとするが、逆に先程よりもきつく抱きしめられた。密着した体が擦れて汗でぬめる。

「っ…ぁ…あぁ、っ…も、イっちゃ…!」
「我慢しなくていい、望美。……私も一緒に…」

ギチ…ヌチュ、と接合部がたてる音に目眩がする。一際深く貫かれて、意識が白く弾けた。
掠れた甘い悲鳴をあげる私を先生がきつく抱き締める。それと同時に、痙攣するように跳ねる胎内に熱い奔流が迸るのを感じた。

「…愛している…望美……」
691リズ×望美:2005/05/17(火) 22:11:28 ID:1KrJZIoH



足腰立たなくなるほど抱かれるとはどういう状態なのか。
誰かにそう聞かれたら、私は即座に答えられるだろう。まさに、今がその状態だった。

ぐったりとうつ伏せにシーツに沈み込んでいる私に体重を掛けないように覆い被さっていた先生が、項に口付ける。

「大丈夫か?望美」
「ん……はい…」

背中にぴたりと寄り添う裸の胸の体温を感じるのは心地良いのだけど、散々彼を受け入れさせられた躯の奥がまだ痺れているようで、こうして密着しているのが何だか恥ずかしい。
もぞもぞ動いて先生の下から抜け出そうとすると、小さな笑い声とともにしっかり抱き締められた。

「このままゆっくりしていなさい。まだ辛いのだろう?」

密着していた体が離れ、布の擦れる音が響く。シーツにころりと転がって見上げる先で、先生がガウンを羽織っていた。

「食事の支度をして来よう。ここに運んで来るから、横になったまま待っていなさい」

まるで子供扱いだ。こんな風に甘やかされると、擽ったいような面白くないような複雑な気持ちになる。
でも、そんな私の気持ちなんて先生にはちゃんとお見通しのようで、

「私は十分お前に馳走になった。今度は私が美味い物を食べさせる番だ」

そう笑って、先生は寝室を出て行った。

……この人には、一生勝てそうにない……
692名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 22:48:53 ID:SAcGG1fD
私も先生大好きだー!!688タンありがとう!

えと、続けてリズ×望美です。
あんまりエロくないです…
693鎌倉物語:2005/05/17(火) 22:50:09 ID:SAcGG1fD
6月とはいえ、雨が降ると肌寒い日が続く。
約束の時間になっても家に来ない望美を心配して、
リズヴァーンが近所を探していると、
望美は道端にしゃがみこんで大きな紫陽花の木の下を覗き込んでいた。
「神子、どうした」
「先生」
そこにいたのは、オレンジ色の小さな濡れた子猫。
リズヴァーンが望美の隣にしゃがみこんで手を差し出すと、
子猫は体温を求めるようにその手に擦り寄ってきた。
「とりあえず家に帰ろう。子猫もお前も冷え切っているだろう?」
二人はリズヴァーンが住んでいる閑静な木造一軒家に帰る途中、
猫用ミルクや哺乳瓶、トイレの砂などを買い求めた。
694鎌倉物語:2005/05/17(火) 22:50:43 ID:SAcGG1fD
「私が子猫の世話をする。お前は風呂に入って体を温めなさい。」
「先生、一人で大丈夫?」
「大丈夫だ。」
心配しながらも望美は急いで熱いシャワーを浴びた。
それは冷えた体に心地いい。
そして湯上りに望美は紫陽花模様の浴衣を着た。
リズヴァーンと過ごす時、望美は着物を着ることが多い。
急激な環境の変化に順応するのがいかに大変かは望美が一番理解できたから、
せめてこの家の中くらいはあの時空の中に似た雰囲気を作りたかったのだ。
695鎌倉物語:2005/05/17(火) 22:51:26 ID:SAcGG1fD
「先生?子猫は?」
「ミルクを哺乳瓶に半分ほど飲んだ。その後は、そこだ。」
指差した先には段ボールがあり、その中で子猫は乾いたタオルに包まって眠っていた。
「寝ちゃってる。可愛いね。」
「そうだな。」
段ボールを覗き込む望美を後ろからリズヴァーンがそっと抱き寄せた。
望美の露わになっている白いうなじにリズヴァーンが唇を押し当てた。
「先生…」
「心配したぞ。」
「もう、心配性なんだから。」
紅くなった望美の耳に口付ける。小さな吐息が漏れる。
リズヴァーンは右手を浴衣の身八つ口から手を差し込み、望美の素肌に触れる。
「あっ…」
左手は裾をはだけ、太腿を撫でまわした。
「先生、だめ…」
制止に構わず、帯と伊達締めを解くと、浴衣はすとんと床に落ち、
望美は何も着けていない姿になった。
明るい中、裸体を見られるのを望美はひどく恥かしがった。
リズヴァーンは優しく望美を横たわらせると、体温を与えるように覆い被さった。
696鎌倉物語:2005/05/17(火) 22:52:12 ID:SAcGG1fD
白い肢体。リズヴァーンと同じリズムで揺れている。
長い髪は自分にも相手にも張り付いている。
部屋を満たす水蒸気は梅雨のせいなのか、自分達の汗のせいなのか。
そんな事を考えながら望美がうっすらと目を開けると、切なそうな、苦しそうな顔をした
リズヴァーンが見えた。あの時と同じだ。
幾度も望美を遠ざけ、何を聞いても「答えられない」と絞り出すような声で呻いていた、あの時と。
「先生…もう離れないでね…」
自分の首に手を回し、すがる様に抱きついてくる望美を見て、リズヴァーンは胸が痛んだ。
小さな頭を抱え込むように胸に抱き、何度も「愛している」と呟いて、二人は同時に絶頂に達した。
697鎌倉物語:2005/05/17(火) 22:53:08 ID:SAcGG1fD
ウトウトしている望美に浴衣をかけてやろうとリズヴァーンがそれを探していると、
段ボールの中の子猫がいつの間にか出てきて、脱ぎ捨てられている紫陽花模様の浴衣の上で丸まっていた。
目覚めた望美はゆっくりと上体を起こした。寝ぼけた目で見た子猫の毛色は、あの時空の中で共に戦った、あの人の髪と同じ色だ、と望美は思った。
「ねえ先生、」
望美はリズヴァーンに口付けて微笑んだ。
「この子の名前、遮那王にしませんか?」

END
698名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 23:02:11 ID:1KrJZIoH
>>692
GJ!!思わず大文字でGJでございますよ!!
私は688ですが、まさかこんな作品が後に来るなんて…焦って投下しなきゃ良かった…orz

先生も素敵ですが、望美タンがエロカワイイです(*´д`)ハァハァ
699名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 23:27:42 ID:u20aQ7ZX
リズ神子連続キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
お二人ともGJです!
700名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 02:25:40 ID:I3eAYPDP
どっちのリズ神子もウマー
ぬこかわいいよぬこ
701名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 15:52:19 ID:rw/zWDeW
リズ望キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!!!!!!
68タソも692タソも超GJ!雰囲気最高だたよ。

>>698焦って投下しなきゃ良かった

そんなこと言うなYO!どんどん投下してくれYO!
これからもワクワクテカテカして待ってまつ
702名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 15:58:35 ID:3BEiMvWa
黒弁慶が朔をレイポしてます。
強引系が苦手な方はスルーしてください。
703贖罪:2005/05/19(木) 15:59:38 ID:3BEiMvWa
彼が消滅してしまってから、朔はいつも心に虚しさを感じていた。
たまらなく寂しく、たまらなく悲しかった。
時々自分でもどうしようもない感情が湧き上がり、言葉にならない言葉を叫びたい衝動に駆られていた。
泣きわめき、黒龍を、自分を、みんなを責めたかった。
それでも少しずつ、ほんの少しずつではあるが朔の心は悲しみから癒されていった。
望美と、彼女の八葉たちの優しさは朔の慰めになったからだ。

しかし朔は真実を知ってしまった。
熊野で、弁慶が赤い髪をした見知らぬ男と人目を避けるように話しているのを
偶然聞いてしまったのだった。
「お前が……するから…」
「でもそれは…平家を…」
途切れ途切れにしか聞こえない会話で、だがそれだけははっきりと朔の耳に入った。
「僕が黒龍を消滅させたから…」
弁慶は確かにそう言った。
朔は息を呑み、両手で口を押さえた。
そうしないと、言葉と感情が溢れてしまいそうになったから。
ひどく耳鳴りがする。足が震え、立っていられない。
朔は大きなクスノキにもたれかかった。
704贖罪:2005/05/19(木) 16:01:11 ID:3BEiMvWa
足音に振り向くと、弁慶が朔の後ろに立っていた。
赤い髪をした男性の姿はそこにはもうなかった。
「弁慶…殿」
「聞かれてしまいましたか…」
「どう、いうことですか」
「……」
「説明してください!!」
朔は感情を持て余し、押さえきれない烈しい言葉を発する。
それでも弁慶は、悲しそうな顔をし、自分の体を抱きしめるように俯くだけだった。
「弁慶殿!!」
悲鳴のような声なき声。
「聞いたとおりです。黒龍を消滅させたのは、僕です。」
「どうして!」
「平家が応龍を操る事が許せなかった。」
「それだけで?」
「神に挑むという、愚かな自己顕示欲もあったのでしょう。」
朔が弁慶の頬を打った。
「黒龍を返して!」
弁慶はただ悲しい顔で地面を見つめるだけだった。
朔はブルブルと震えながら、自分の手をぎゅっと握った。
「…みんなに言います」
「それは困ります。僕にも計画している事があるので、今みんなに知られるのは都合が悪い。」
「いいえ、共に戦う仲間に隠し事は出来ないわ。」
「そうですか…」
そういって幽かに笑った弁慶は、朔が見たことのないゾッとするような笑顔だった。
「ではどうあっても黙るようにするしかないですね。」
705贖罪:2005/05/19(木) 16:02:14 ID:3BEiMvWa
その笑顔が怖くなり、朔が逃げようとすると、弁慶は朔の首に巻かれた絹織物の端を素早く捕まえて手に巻きつけた。
「あっ!」
首が絞まり、朔が後ろによろけると、待ち構えていたように弁慶が手を伸ばして抱きとめた。
そのまま後ろから朔の着物の合わせに手をかけると勢いよく左右に引き剥がす。
熊野の原生林の中、降り注ぐ木漏れ日が朔の露わになった胸に降り注ぐ。
「キャ…」
弁慶は大きな手で朔の口を塞ぐ。そのままクスノキに押し付ける。
空いた手で朔の胸をゆっくりと嬲る。朔は首を左右に振り、逃げようと身をよじった。
小刻みに震える朔の形のいい乳房に弁慶が舌を這わす。
くぐもった呻きと涙が朔からあふれ出る。
乱暴に胸を揉まれ、肌に歯型を付けられた。痛みと屈辱以外の何も感じない。
朔が抵抗しようと手を伸ばすと弁慶の外套に触れた。
それを引っ張ると止め具が外れ、布は地面にはらりと落ちた。
普段目にしない弁慶の長い髪が朔の頬にかかった。
弁慶はそれにちらりと目をやると、朔に足払いをかけた。
朔が倒れこんだのは、ちょうど弁慶の外套の上だった。
706贖罪:2005/05/19(木) 16:03:13 ID:3BEiMvWa
弁慶は朔が硬く閉じた膝をあっさり割ると、裾から手を忍ばせてきた。
朔の悲鳴を唇で塞ぐ。舌で舌を弄びながら、指で秘部を擦る。
いつまでも濡れないため指を唾液で濡らし、指の腹で円を描くように朔の蕾を
愛撫した。長い指をゆっくり挿入し、奥の上部を擦ると朔の体は微かに痙攣した。

弁慶が袴の紐を解こうと体を起こした瞬間、朔は逃げ出そうと飛び起きた。
しかし背後から足首を掴れ、うつ伏せに倒れた。
「やれやれ、もう観念して下さい。」
弁慶が覆いかぶさってくる。
怖くて振りむけないが、そこにあの笑顔があるのは分かっていた。
「大人しくしていれば、酷いことはしませんから。」
着物の裾を腰まで捲り上げる。朔の白い下半身が剥き出しになった。
細い腰をしっかりと掴んで、自分のものを押し当てる。
「いや…」
それはゆっくりと朔を蹂躙した。
「イヤアアアァァァ!!!」
深く、深く。
「あっ!あぁっ…」
突かれる度に押し出される声にならない声。
何度も、何度でも。
707贖罪:2005/05/19(木) 16:03:59 ID:3BEiMvWa
弁慶を支配するのは、自嘲だけだった。
いつも僕は罪を犯す。
坊主が女犯の禁を破っただけでなく、相手は尼僧。
しかも梵字の褥で女を抱くとは、御仏もさぞお怒りだろう。
お互いどちらにも愛情などない、なんの意味も成さない行為。
いつも僕は後悔する。
本当に選択肢はそれしかなかったのか、それを選んで正しかったのか。
答えはいつも見つからない。
冷たい目で朔を見る。何度も黒龍の名を呼ぶ彼女を見て、心底すまないと思う。
しかし、自らの罪を雪ぐためにはこの計画は誰にも知られてはいけない。
一刻も早く戦を終わらせるために。そして黒龍の逆鱗を破壊するために。
これはそのための礎。
そう自分に言い聞かせないと、弁慶は罪の意識に押し潰されそうになるのだった。
なすべきことは、贖罪のみ。そのために手段は問わない。
708名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 16:05:14 ID:3BEiMvWa
以上です。
お目汚し失礼致しました。
弁慶、これじゃただのレイパーですね…精進します。
709名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 19:49:39 ID:8MhYVzgl
ヤバ、坊主×尼僧ってところに萌えちまったよ・・・
GJ!
710名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 02:43:14 ID:/8swILaC
688タソよ、それもしかして某サイトの裏ジャマイカ。
管理人ならいいが勝手にコピペはマズいぞ。
711名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 07:31:12 ID:BFoZmgpV
688ですが…(・д・;)ど、読者様キター!?
うpした時間帯を見たらわかりますが、本人です……orz
712名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 08:05:14 ID:sGJNnb6u
いくら本人でも自サイトにうpしたものを投下するのはやめれ。
絵と違って文章は作者を特定しにくいし
荒れるもとになるジャマイカ。
713名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 08:29:06 ID:BFoZmgpV
投下した物を後でサイトに載せたのですが。
事前に確認して、それはよくある事だと教えてもらったからやったんですが、この板では非推奨でしたか?
714名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 08:57:50 ID:cOEfYNE7
サイトの片隅か、その話を載せてるページの片隅に、
「某掲示板投稿作です」みたいな説明を付けておけばいいんじゃないかね。
そういうのは結構見かける。
あとは、投稿するときに一応トリップ付けておくとか。

ここに投下したものをサイトに載せるのが悪いこととは思わない。
でも説明なしで、住人に「もしかしてパクリ?」みたいな不安を抱かせて
荒れるもとになるようなのはやめてほしいな。
715名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 09:13:25 ID:BFoZmgpV
サイトに掲載した分にはちゃんと説明書いたよ。
それを見ないでここでパクりか?と言い出されても困る。エロな部分だけ見て説明は読んでないと思われても仕方ない。
716名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 10:11:14 ID:BFoZmgpV
連続スミマソ
>>715>>710に対してではなく、もしパクりじゃないのかと言い出す人がいたら、と言う意味でつ。
それからトリップ機能に関しては、つけない方がいいと言われたからそうしただけなんだが…
何だか1に書いてないような細々したローカルルールがあるようなので、もう投下しないよ。お騒がせしました。
717名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 11:51:27 ID:cOEfYNE7
>>716
乙。
サイトでがんばってください。
718名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 13:31:31 ID:St7LYDUE
要するに710が説明文も読まないでパクリ扱いしたってことか。
ヒデー
719名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 14:32:52 ID:a8L0jfX2
710もどうかと思うが
サイトモチでここに晒す作者も…なんていうか…ね。
720名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 14:51:40 ID:qTStN3/f
>>719
それはサイト持ちは投稿するなということか?
それとも、ここに投下したSSは著作権放棄として自サイトに載せるなということか?
そんな考えの人って…なんていうか…ね。
721名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 16:06:09 ID:3ePOyS7T
別にサイト持ちが投下しようが構わないが、
こうやって荒れる元になりかねないのは事実。
サイト持ちでもうまく投下してる人はいるけど。

710は確かに脊髄反射レスかもしれないが、
702のサイトを心配しての発言なんじゃないの?
それをエロガッパ呼ばわりは酷いと思うよ。
「もう投下しない」の一言も激しく厨臭くて余計だし。
まああとはサイトで頑張ってください。
722名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 16:24:31 ID:BFoZmgpV
>>721
そういう事言うから荒れるんだろ。
710の事じゃないと明言したはずですよ。
その後の発言に対してのレスだったんだから、それもきちんと見てものを言え。
意見に対して答えて、じゃあ投下はしないね、となったんだから、あれはあれで終わりで構わないはずなのに、蒸し返すからおかしくなる。
他のスレでは投下→批評で終わりなのに、投下した物をサイトにうpするなとか個人的なルールを持ち出すのはおかしい。
スレッドルールでもない事をこんな風に言われるのはここだけだよ。だから投下し辛い雰囲気を作ってる。

これはこれで終わってくれ。もう変な意見はいらないし、投下しないと言ってるんだから、もうスルーで。
723名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 16:51:49 ID:3ePOyS7T
スルーで、とあるんですがこれだけ。
>>710じゃないとあるのをきちんと読んでいませんでした。
申し訳なかったです。ごめんなさい。
724名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 17:59:02 ID:bWaPQ1nr
>722
書く人の姿勢に口出せないことは理解した上で思う。
思うのは読む側の自由だから。

管理人のコンナ性格を知ってしまうと作品までつまんなく思える。
2ちゃんねらであることを公表するメリットってなんだろう?
つかサイト持ちなら、投下少ないスレに慈悲深く投下してくれなくても
自サイトで読者様方にありがたがられてればいいのに。
そうしないで2ちゃんに投下するなんて、よっぽど読み手が少ないか
反応が少ないかなんだろうなー
ここなら投下すれば神って言われるしなー



つまりは無粋だってことさ。オレモナー
725名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 18:52:41 ID:T3yxTZFF
リズ先生大好きの漏れが来ましたよー。

まぁみんな落ち着け。
誰も悪い事をしていた訳じゃないし、どうもみんな感情的になってるみたいなんで、
マターリ汁。
今回の事とか、人の作品の続きを無断で書かないとか、テンプレ作って
次スレの1に書いておこうよ。
書く側も読む側にも礼儀正しく。みんなネオロマンサーなんだから。


で、誰かリズ先生のマスク越しのキスでSS書いて下さい。カモーン!!

726名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 19:18:01 ID:vLzuM2zu
>>724
無粋ながら激しく同意。
よほどの神でもないと、書き手のイメージ悪い=作品もつまんないって
流れになってしまうね。
その上今までの他スレの荒れ方から考えて、やっぱり弁厨って(ry
みたいな気分にもなった。飛躍しすぎかもしれんが。
それにしても>>722のサイト漏れは知らないんだけど、ヲチしがいある?

と、自サイトで発表できるからここには投下しない自分が言ってみる。
727名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 19:57:38 ID:vDbc8QpI
>>726のサイトには絶対に行きたくないな。
724もだが性格の悪さがにじみ出てる。
728名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 20:14:19 ID:Pgq1ifbG
つうか、>>710「某所のコピペ?それとも管理人?」は心配しての
言葉だったみたいだし、それに対して>>711「管理人です」で
終わらせていい流れじゃないか?
独自のサイト論とか、スレにもない個人的こうであるべきイラネ。
729728:2005/05/20(金) 20:16:33 ID:Pgq1ifbG
言葉足らずだったので訂正。
×スレにもない
○スレの1に記載されてもない
730名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 20:18:14 ID:tC4Y2rNH
ここのスレ住人は、エロパロ板に慣れてない……というか、
他のスレに出入りしてる人は少ないのかな。
この手の話題はどこでもよくあるよな。控え室スレなんかは特に。


自サイトにうpすることのメリットデメリット両方を理解したうえでのことなら、うpは管理人の自由。
どっちかがパクリ扱いされるかもしれないこととか、ねらーバレすることとか。
731名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 01:01:38 ID:x9d9CLfV
話豚切るけど
次スレへの引越しって何KBぐらいが目処だっけ?
ちなみに今は437KB。
このスレ投下が多かったから以前に比べて
早めに引っ越したほうがいいのかな。
732名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 02:58:45 ID:d1/aC2J8
ネオロマスレって細かいことに煩い人多いね。
733名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 03:07:51 ID:YkXnuPz5
重箱の隅をつつくように、くまなく責めるエチーをしそうな希ガス>弁慶
734名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 07:02:02 ID:fj0X2A31
>>731
500KB行くと書き込めなくなるから、
480KBくらいが目安かと。
735名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 04:46:58 ID:B5gt19t2
480kb以上で放置→dat落ちだった希ガス
736名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 16:26:40 ID:9nFPtPB6
ふと、そういえば鵯越って体位があったなと呟いてみる初夏の夕暮れ。
どんな体位だったかは忘れたが。
737名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 18:30:24 ID:65iZixRe
なんかすごいアクロバティックな体位だった気が<鵯越
738名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 19:07:08 ID:+0LDoW8x
鵯越えの逆落とし ( ひよどりごえのさかおとし )ですね。
ttp://www.asiandrug.jp/48/48-36.html

…orz
739名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 21:19:01 ID:/U7oXJ1g
>>738
3Dなのが、妙に生々しい…
740名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 21:26:33 ID:1rcxSWeR
なんつーか、腕うつそうな体位だ
741740:2005/05/22(日) 21:27:40 ID:1rcxSWeR
スマン、「腕つりそうな体位だ」だ
うつそうなってなんだよ・・・
742名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 00:10:37 ID:klaeXmUE
>741が一瞬、九郎の台詞に見えて焦った。
「スマン、この体位は腕がつりそうだからやめておこう」みたいな。
743名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 03:42:46 ID:5aFrSI3h
九郎なら挑発すれば意地張ってやってしまうんじゃなかろうか。
744名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 14:34:48 ID:VG2O9gVn
九郎には刺激が強すぎる気がする
745名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 14:55:40 ID:Ep9BPnB1
ひといな杉
746名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 19:36:40 ID:lLe+0diD
エロパロ板はどこもこんな感じだよ。
ここは賑わっているほうだ。
747名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 20:48:51 ID:BeIMa6EO
748睦月:2005/05/25(水) 22:56:04 ID:6amIhDiQ
お久しぶりでございます。
我が家のマックは結構前に一応生き返りましたが(永くは無さそうですが)、
以前エラーで消失した分と、数日前にラストまで書いたファイルが
再度逝ってしまわれ、開かなくなってしまいました。
もし、まだ続きをお待ち頂いてる方がいらっしゃいましたら、
更にお時間を頂くことになりますが、気長に忘れつつ待って貰えたら幸いです。

え〜…自分的にもショックのあまり、まだ続き打つ気にならなくて、
気を紛らわす為に打ってた比較的短い1本を、新スレが立った後にでも
お詫びついでに上げたいと思います…。
749名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 23:21:27 ID:I6N2ECaL
>>748
(ノд`)そんなことに・・・残念です・・・
気長に待っていますので続き書く気が沸いた時にがんばってください〜
750名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 23:23:51 ID:hyUYypKW
気長に待ってます。リアルを優先してくださいな
751名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 23:32:10 ID:p2qkUyhL
だれ?
752名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 01:15:24 ID:gnTDbvkM
新スレといわず今すぐにでもカモォンщ(゚Д゚щ)
753名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 01:41:06 ID:gnTDbvkM
ついでに>414の続きも待っているわけだが。
一月半も忘れられているのかと軽く凹む。
754名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 03:50:59 ID:RvztWSX+
ここは2ch。
強制じゃないからなぁ。
未完で終了させるのも書き手の勝手。

…ではあるが、読み手&エロパロ板のまとめ屋さんの立場考えると
完成されてから落とせと言いたくもなる、複雑。
755名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 07:57:00 ID:LxJCPN1a
まとめ屋さんの立場は関係ないような希ガス。
756名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 12:19:13 ID:fAPUeo/S
>>755
あ、そうなん?
他スレでのことだけど依頼しないとまとめ屋さんて動かないよね。

まとめ屋さんって見境なくスレで挙げられてる作品回収してるんじゃなく、
そのスレ住人の話し合いで依頼してるんだと思ってたから。
757名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 14:07:50 ID:F9rgUR2f
少なくともこのスレは、作品の保管をエロパロ保管庫にしてもらっていて、
エロパロ保管庫は完結してないとか途中とか関係なく
投下されたものをすべて保管してくれている。
(作者本人が保管庫に入れないでくれとか書いてあれば別だろうけど)
758名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 15:57:15 ID:KubqHboc
きょうは あつもりの たんじょうびだ
759名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 16:44:02 ID:lKMvkrJ/
あつもりおめでとうあつもり
760名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 22:57:12 ID:999VlwZO
おめでとうあつもり




そろそろ新スレ?
761名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 22:57:39 ID:999VlwZO
おめでとうあつもり




そろそろ新スレ?
762名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 22:58:47 ID:999VlwZO
二重スマソ
763名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 01:17:07 ID:I4pt9C7G
>>762
IDが銀河鉄道
764名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 03:41:03 ID:Fveo2ikw
あっつんオメ
765名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 02:15:52 ID:5bQcMCEQ
次スレは是非

【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え5

で一つよろしく。
766名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:33:54 ID:QSVzmAeI
6月は柚木の誕生突〜。
767名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 19:15:41 ID:YIvAgWgy
レス数980もスレ要領480KBも程遠いのになぜ次スレなんだ?
768名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 20:48:42 ID:+j8xyRJH
上で話がでてるからじゃね?
それから、「遙か」と「遥か」の違いにこだわりがあるとか。
769名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 03:14:19 ID:+N7B6Mmx
こだわりっつーよりも、検索時のためだと思う。
770名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 03:23:30 ID:+tihZpLP
神光臨まだかな…
771名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 04:35:11 ID:Rs+Lp3mW
コミケ当落もハピョーウになったしね・・・
772名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 22:18:16 ID:xAzpmUXf
今晩は、絵板と過去ログの管理人です。
これから数日(未定)家を空ける事になりまして、帰ってくる前に
次スレに移行するような事がありましたら過去ログのご提供をお願いすると思います。
もしそうなったらよろしくお願いしますノシ
773名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:50:52 ID:2/5B/2Ej
↑いつも乙です。
774名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 22:09:04 ID:vCbiIt+Q
過疎化…
775名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 23:21:40 ID:aacczi5o
まあ気長に待てや
776名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 03:05:16 ID:wFbPO/n8
777白龍:2005/06/07(火) 07:02:41 ID:XggP4Ljg
暇だったので白龍でプチエロ書いてみますた。
駄目な方は「白龍」NGお願いします。
778白龍:2005/06/07(火) 07:03:26 ID:XggP4Ljg
熊野にて。


「神子…とても良い匂い。」

背後から覆いかぶさる様に私のうなじに顔を寄せ、鼻先をこすりつけてくる。
こうしていると白龍は人間の子供と何らかわりない。
兄弟のいない私は、突然出来たこの美しい弟の様な存在が可愛くて仕方なかった。

「…本当にもう、白龍は望美にベッタリね?」
「先輩は白龍に甘すぎますよ。」

苦笑いを滲ませた朔と、眉間に立て皺を寄せた譲が言う。


あの頃を思い出していた。
…可愛かったなぁ、白龍…。
779白龍:2005/06/07(火) 07:03:55 ID:XggP4Ljg
現代にて。


「神子のココ…とても良い匂い。」

そう言いながら私の股間に顔を埋め、ソコを恍惚とした表情で舐めてくる。

「あ、…っああっ、は…はく……りゅ…!ん!」

白龍は行為の最中、私のソコを舐めるのが大好きで、懇願してもなかなか辞めてくれない。
なんでも私の匂いが一番強く香る場所だからとかなんとか…。
恥ずかしくて仕方ないのに。

じゅるじゅると音を立て、今日も白龍はその場所に吸い付いている。
それにこうしている時でさえ白龍は、思ったことをそのまま口にするものだから…

「ほら、神子、こんなに濡れている。気持ちがいいんだね?」
「神子、神子はどこも美しいね…。ココもまるで百花の様に美しいよ。」

以前あまりの恥ずかしさに咎めたら、とても悲しそうな顔で、

「神子は私にこうされるのは、いや?思っていることを口にしたのだけれど…間違っている?」

と言われてしまい、それ以来拒否出来なくなってしまった。
無自覚な白龍に、私の些細な羞恥心など通用しないのだ。
780白龍:2005/06/07(火) 07:04:34 ID:XggP4Ljg
「…いい?神子の中に入りたい。…いい?」

トロトロに溶かされてしまった私の秘所に大きな肉棒の先端を宛がってくる。
そのまま上下に擦られて、私は溜まらず腰を捩って強請ってしまう。
それを見た白龍が、徐々に私の中に入って来た。

「あ…あぁ…!」
「あ……み、こ。…神子…っ。」


全てを埋めた後、いつもそのまま抱き合っている。
暫くすると大きく息を吐いた白龍が、優しく私を見下ろしていた。

「とても、気持ちいい。…神子は辛くない?…私を…感じてくれている?」

挿入した後、白龍はいつも私を気遣う。
初めての時、私があまりにも痛がったものだから…。
こうして何度身体を繋げても、必ず私に確認するのだ。

「うん、大丈夫だよ。気持ち……いいよ?白龍。だから、もっと…。」
「うん。」
781白龍:2005/06/07(火) 07:05:56 ID:XggP4Ljg
私の言葉を嬉しそうに聞いて、ゆるゆると腰を動かしてくる。
先端が抜け出てしまうギリギリまで抜け出して、抉る様に最奥まで。
ゆっくりとした動きで何度か繰り返し、私の中から新たに愛液が生まれるころには…

「あ、あ、ああ…っ、ん、!」
「はぁ、あっ、…神子、…神子っ!」

真新しいベッドが、使い古しの様に軋んだ音を上げる程、激しく揺さぶられる。
繋がったソコが粘着質な液体に塗れて熱を持ち、もうどちらがどちらの身体かわからなくなった頃、

「ああっ、……み、こ……っく…神子!」

更に加速をつけて白龍が腰を打ち付けてくる。
体中が震える程の悦が襲ってきた。

「あ、あぁ、っ、っ、…は…、はく、りゅ、う、ぅっ、もう、も、う…っ、駄目、ぇ!」
「うん…、神子、わ、わたし、も……っっ!……っ」

奥の壁に激しく白龍から迸った液体が当たる。
その打ち出しにあわせて思わず身体がビクビクと跳ねてしまう。

そうして暫く、二人きつく抱き合ったまま動けないでいた。
ようやく息が整った頃、私の髪を優しく梳きながら白龍が言う。

「神子、神子は素敵で、天にも昇る気持ちだよ。」

…毎回昇天しているのは私の方だよ、白龍…。
あの頃は…可愛かったのになぁ…。
782白龍:2005/06/07(火) 07:06:24 ID:XggP4Ljg
お目汚し失礼致しました。サヨナラ
783名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 07:47:19 ID:OCVDOd46
>782
朝からご馳走さまでした。やー、白龍(大)もエロいなぁ
ある意味言葉攻め。イイ!

でも
>「神子、神子は素敵で、天にも昇る気持ちだよ。」
でゲームを思い出してちょっと笑ってしまった・・・ スンマセン
784名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 17:31:27 ID:3TjCarrF
あんなに可愛かったのに大きくなっちまって白龍よ・・・GJ!
785名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 22:49:39 ID:0Gtj5BHY
挿入のたびに神子を気遣う白龍可愛い
職人さんGJ
786名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 16:07:29 ID:rewQuRXj
神光臨なされた―――――(゚∀゚)――――――!!!!!!!

GJGJ!!白龍実は好きだw色々ズレてる白龍ワロスw
犬みたいでカワイイな。
また暇があったら投下して下さいな。
787 :2005/06/08(水) 20:00:37 ID:JGdxi8qD
白龍エロ可愛いよw神GJ!
788名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 23:23:47 ID:sWHSE63Q
無意識な言葉責めイイ!
789名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 02:26:19 ID:1d3m5Hfc
案ジェ関連って最近見ないね。
私もファンとして醒めかけている一人だが、どこかまだ
見捨てきれない自分ガイル。
790名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 06:50:10 ID:RhtXK2ES
>>789
つか、ネオロマ関連のエロの頭数自体が減ってる。
791名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 02:12:53 ID:4KUymHc0
おまいら、神の創作意欲を刺激するようなシチュを考えてみようか?





……う〜ん………
orz
もれもネタ切れだ
792名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 04:12:24 ID:pGBNYB/9
十六夜ナントカが出たらまた活性化する鴨
793名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 19:10:11 ID:lvoCt/vL
十六夜出たら、やっぱり平家関連増えるのかな。




経正兄上キボンw
794名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 23:12:23 ID:InJnI3oB
つねまさ兄に優しく愛されるエチキボンヌ
795名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 23:38:37 ID:D1sNxLvA
相手は?
796名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 23:42:23 ID:JmgEBT5s
神子(望美)で。
ドリームは勘弁。
797名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 00:13:30 ID:0Jwz3wwh
チラシの裏だが
名前変換はいいがオリジナルヒロインは抵抗があって読めない…
特に先生とか、BLやらオリジナルヒロインだと先生の30年間は?ってなる
798名無しさん@ピンキー :2005/06/13(月) 01:53:10 ID:qgjq1yhY
名前変換なら望美で読めばいいからいいんだが、
オリジナル設定ヒロインはな…私も苦手だ。
799名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 02:47:52 ID:QmdNp6Zh
BL(っつーか801)は板違いだとしても、
オリキャラ有の場合は注意書きしてくれればいいとオモ。


800名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 09:38:12 ID:vQOjnSKf
コレモリやらツネマサだと相手が神子だと接点がなさ杉な気が…。
キャラ的にはこの二人も好きなんだけど、どうにもエロに結びつかないってか…
むしろエロなしなら読んでみたい。
虫も殺せなかった頃の優しいコレモリやら
敦盛と普通に兄弟だった頃のツネマサやら。
801名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 01:31:31 ID:eGXYktDO
>>799
【キャラ×オリキャラのSS】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1056120882/l50

>>800
エロくない作品はこのスレに4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105002475/l50

こっちでどぞー
802名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 07:40:49 ID:RFaxtot1
漏れの書き込みのせいで荒れそうに…
経正兄上好きなだけだったんで、あんまり気にせんでください。
正直すまんかった。_| ̄|〇
803名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 04:20:31 ID:tkGVCrY+
初カキコすまそ。皆様の知ってる文字とか絵のエロ遙か3サイト教えて欲しいです
804名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 05:45:59 ID:GcVghGjK
自分で探せ or 半年ROMってろ
805名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 06:39:29 ID:0LWs/h7g
>>803
そういう21歳以下の発言する奴には教えないし2ちゃんで晒す気もない
806名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 09:39:40 ID:CNHQyxDG
>>803
「大人 天使 神子 地下鉄」で"I'm feeling lucky"しる。

ネオロマ界隈で言う「地下鉄」だ。
807名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 01:40:26 ID:Ni2iVDGo
優しいな806は。どうみても803は年齢制限満たしてなさ気なのに
808名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 03:23:58 ID:vLuDoMfk
803でつ
>>806
レスありがとうございます。
早速ですが地下鉄へアクセスさせて頂きました
残念な事に停止サイトが多く、紹介文が更新されてないトコ多いですね・・
文字書きさんは非常に面白く拝見させて頂きましたが
絵はショボいひとばかりで残念です
809名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 05:58:05 ID:jH3huo/h
>>808
へぇ〜〜
だから、何?
ここにそういう感想を持ち込んでこられてもな
810名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 08:01:55 ID:8ywUsCEo
>>808
地下鉄参加組に絵のうまい人を求めてはいけない。
アンジェ界隈からしてそうなんだが、非地下鉄サイトの法が
絵関連はエロい
811名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 11:52:14 ID:rVvKkSg+
>>809
地下鉄絵描きさんスマソ
812名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 13:18:22 ID:DKAsXNnC
語るなら同人かエロ同人に行ってはどうか
813名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 15:22:20 ID:HWTPE1hS
>>808
・・・HP閲覧者の私から見てもすごく失礼で不快な発言ですね。
未成年かどうか以前に人として痛々しいです。
814名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 15:36:49 ID:vb2t30zb
お子様の戯れ事くらい、スルーしましょう。
815名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 19:05:41 ID:kVTD9NcB
教えるヤツの方に呆れるよ
816名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 22:50:35 ID:Ni2iVDGo
>815
ホントにな。
817名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 11:12:23 ID:Snve4VdM
どうでもいい。スレ違い。
818名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 12:13:42 ID:Rj0vEH+d
>>812
最近、あそこの専用スレ無くなったけど
どうする?
819名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 15:19:35 ID:S8cmcfl6
エロ同人に立てて欲しい。語りたい。
820名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 21:28:19 ID:6boaoK2x
この流れで一番イタイヤシは>>806
論外なのは>>803=808

806はなぜスルーできなかったのか、それが不思議で呆れる。
821名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 21:41:19 ID:Dxi9WEz5
スレ残量をぐだぐだと埋める気か?

ところで少し前に外出宣言されてた管理人さんは戻られたのだろうか。
822名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 10:32:32 ID:NET9uUTu
>>819

立てたよ。エロ話、同人話がしたければこちらへ

ネオロマンス系他女性向けゲームのエロ同人
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/erodoujin/1119058279/l50
823名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 00:16:02 ID:jxm0hV24
保守!
久しぶりにコノレダやったら冬海ちゃんに激しく萌えてしまった。
824名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 00:29:25 ID:uKUZrfJO
age
825名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 09:31:29 ID:QqB4wSUJ
人きてほしぃ
826名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 21:55:01 ID:7aln5fnV
スレ容量が微妙になってきたから、投下に躊躇うんじゃないか。
長めの話とか。
827名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 22:20:51 ID:QqB4wSUJ
じゃあ次スレたてればいんでね?
828名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 01:25:15 ID:/djLejm5
絵板と過去ログの管理人です。帰宅とこのスレの前半のログうpをご報告。
ttp://kyoto.cool.ne.jp/miko-haruka/
829名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 12:02:54 ID:iuUd5vXL
>828
おかえりなさい&乙です
830名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 11:25:29 ID:Cm/J+qwe
久々に来てみたら。。。白龍エロカワエエ〜(/∀\*)
831名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 20:44:13 ID:AktUscpZ
保守&ターン
832名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 21:11:30 ID:fsZkwPXF
正直>>828タンの存在がよくわからね。

だって今まで普通にエロパロ板でログ取ってくれてくれてたよね。
でも>>828タン登場以降そっちじゃログ保存してないみたいで…。

>>828タンは単純にスレ全文ログ取ってるだけだけど、
エロパロ管理人さんは小説のみログ抽出してくれてたから
非常にありがたかったのに…。

833名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 23:26:33 ID:15pciZuA
>>828がログ保管してくれてるのは前スレからのことだし、
保管庫管理人さんだってそうしょっちゅう更新してるわけではないとオモ。たまたま>>832がそう感じただけじゃないか?

それに、SSだけじゃなくて、エロ雑談を楽しんでる人だっているだろうし。
834名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 23:47:27 ID:AktUscpZ
過去ログ倉庫だって進んでやってるんでなく
名無しさんにリクされたから載せてくれてるわけだしね。
まあ庇い過ぎるのも逆効果だろうからこの辺で。
835名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 00:13:53 ID:ubFjpNUx
>832文句があるんならてめえでやれよ
836名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 00:44:18 ID:421szcjG
話を豚切るようで申し訳ないのだが、
ザネ×神子のSS投下します。
苦手な人はタイトルあぼーんでよろしく。

837紅い印 1:2005/06/26(日) 00:50:05 ID:421szcjG
大殿油のゆらゆらと揺れる灯りで目が覚めた。
部屋の調度や雰囲気でここが自分の家ではないことに気付き、寝入る前の記憶を辿ってみる。

(えーと、確か昨日は京職の仕事で花梨の所へは行けなかった。
仕事が終わって、遅くなったが通り道だったこともあって、花梨の顔を見に寄ったんだったな)

「それから………」
そう呟きながらふと視線を落とすと、
傍らに花梨が白い肩を覗かせ寝息を立てている。

(!!!!!!!)

思わずがばっと身体を起こす。
驚きながらも花梨を見ると、首筋や肩にある無数の紅い跡が目に入った。

(………俺だ)

先程の情事で花梨の耳朶や首筋や胸に…、いや全身に印を刻んだ記憶がある。
花梨と夜を共にするようになってまだ間もないが、こんなに印を刻んだことはなかった。
そんな折、○○(八葉の名前)が花梨の事を好きらしいということを紫姫の屋敷の女房から聞いた。

(それでなのか?俺、そんなに切羽詰っていたのか…?)

自分のしたことながら恥ずかしさが込み上げてくる。
「すまない」と心の中で反省しながら、花梨の身体が冷えないように夜具を掛け直す。
838紅い印 2:2005/06/26(日) 00:54:27 ID:421szcjG
「………ん」

夜具を掛け直すと、花梨が目を覚ました。
花梨は瞼を二、三度擦り、目を開けると隣にいる勝真の姿にすぐに安心した顔になって微笑んだ。

「悪い、起こしちまったか?」
「ううん」

夢の中から戻ってきて、ほんの少し前の出来事を思い出したのか、
花梨は恥ずかしそうに身体に掛けられている夜具を鼻の頭程まで引き寄せた。

「何照れてるんだよ。お前が照れると俺まで照れるだろ」
夜具を指で引っかけ、隠れた花梨の顔を覗き込み、からかうようにおでこをピンと弾く。
「…だって、思い出しちゃって…」
引き寄せた夜具を少しずらし、上目遣いに勝真の方を見上げる。
「…そんな瞳で見るなよ。止まらなくなるだろ」

839紅い印 3:2005/06/26(日) 00:59:58 ID:421szcjG
いても立ってもいられず、夜具の下から腕を伸ばし、花梨の腰に手を回し、
身体を持ち上げるようにきつめに抱きしめると、花梨の心臓の鼓動を直に感じる。
今しがた反省したことも忘れ、花梨の首筋にある印の横に新たに印を刻む。
花梨を組み敷こうと顔を上げると、花梨の唇が煽るように半開きで俺を求めているように見えた。
―――――気がした。

唇を貪るように口付けし、舌を割り入れる。
歯列をなぞり、滑り込ませた舌で花梨のそれに絡める。
花梨もそれに応えるかのように舌を絡ませてきた。

激しい口付けの最中、勝真の手は止まらずに花梨の胸を揉みしだく。
刺激されて硬くなった花梨の胸の頂に唇を這わすと、
花梨の身体はビクンと震え、身体を捩りながら勝真を掻き立てるように声をあげる。

「きゃっ…」

先程つけた印が目に入ったが、今しがた反省したにも関わらず、花梨の胸に印を残すようにきつく吸い上げる。
840赤い印 4:2005/06/26(日) 01:02:50 ID:421szcjG
右手を花梨の胸から腰の曲線をなぞり、秘所の割れ目に沿って這わせると、既に蜜が溢れ出していて、
指を少し動かすだけで、くちゃくちゃと卑猥な水音を響かせる。
秘口に中指を滑らせ掻き回す。
花梨を刺激する指を二本に増やし、収縮する中を擦るように撹拌すると、花梨は吐息交じりに嬌声を漏らす。

「あ…あぁ…っ、……あんっ…、はぁ…っ…んっ……」
「…声、我慢しなくていいんだぜ」

勝真のその言葉に、花梨の嬌声は徐々に大きくなっていく。
さらに溢れ出した蜜に包まれた花芯へと指を伸ばすと、堰を切ったように熱い蜜が止め処なく溢れ出てくる。
弄うようにそこをきゅっと摘まむと、花梨は最初の頂に達したようで、掴んでる勝真の腕に力を入れた。

「あぁぁぁ……っっ!!」

やはりこの時の声は何度聞いても下半身にずんと響く。
花梨の潤んだ秘口から指を抜き、耳元で囁いた。

841紅い印 5:2005/06/26(日) 01:06:32 ID:421szcjG
「入れて、いいか?」
「…うん」

ひくひくと淫らに収縮を繰り返す花梨の秘口に、そそり勃った自身を宛がい、一気に最奥まで貫く。
花梨の女の秘口が勝真を締め付けてくる。

花梨は眉根をきつく寄せ、勝真の腕を縋るように掴み、
身体の中に勝真のものが入っている異物感や圧迫感に耐えている。
その一方で痛みと同時に身体の奥から込み上げてくる甘い充足感にも飲み込まれ始めていた。

「大丈夫か?」
「……………う……ん」
花梨はそう返事をしたものの、苦悶の表情を浮かべている。
このまま貫きたい衝動をどうにか抑え、花梨の瞼に唇を落とし、慈しむように抱きしめる。

842紅い印 6:2005/06/26(日) 01:09:21 ID:421szcjG
勝真の腕の中で、ふと焚き染めた勝真の香の残り香が鼻腔を擽り、花梨は瞑っていた目を開ける。
そして勝真の腕の中でゆっくりと一度大きく息をすると、勝真の首に腕を回す。

「少し落ち着いたか?」
花梨のおでこに自分のそれをくっつけて問い掛ける。
ゆっくり瞬きをして頷き、花梨はくすっと小さく笑った。

「どうした?」
「…何でもない」
「何でもない訳ないだろ」
「何でもないってば」

暫しの沈黙の後、二人で同時に笑い出す。

「何でもないの、本当に。………ただ」
「ただ?」
「抱きしめられたら、いつもの勝真さんだなぁって感じて。そうしたら嬉しくなったの」

(俺は抑えるので精一杯だっていうのに、そんなこと言い出すなんて反則だぞ)
843紅い印 7:2005/06/26(日) 01:13:22 ID:421szcjG
花梨のその一言に、勝真は花梨を力強く突き上げた。
花梨も応えるように腰を揺さぶって勝真を官能の渦へと誘う。
深く浅く硬直の抜き差しを繰り返し、ぐいぐいと突き穿つ。

「…あ…あぁ…っぁん、いいっ」
「花…梨っ……!」

腰を送り続け、勝真にもそろそろ限界が近づいていた。

「…いっちゃ…う………。…も…ぅ……、ダメ…!」

花梨が辛うじて搾り出した声で絶頂を告げた時、勝真にも吐精の一瞬が訪れた。
勝真は小さく呻き、どくどくと勢いよく精を花梨の中に放った。

844紅い印 8:2005/06/26(日) 01:18:27 ID:421szcjG
暫く二人で抱き合いながら微睡んでいた。
どちらとからもなく見つめ合って、口火を切ったのは勝真だった。

「花梨。ひとつ聞いてもいいか?」
「はい?」
「お前、○○(八葉の名前)の事………」

もしも自分の欲しくない答えだったらと思うと、その先の言葉が出てこない。
花梨が心配そうに勝真の顔を覗き込む。

「○○さんの事がどうかしたんですか?」
「いや、いいんだ。何でもない」

花梨の瞳を見つめて、続けた。

「俺はお前の隣にいる。今までも、これからも、ずっと…」

そう言って花梨を抱く腕に力をこめた。
刻み込んだ印を眺めながら。


845836:2005/06/26(日) 01:19:58 ID:421szcjG
途中ageてしまって申し訳ないです。orz
846名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 02:16:11 ID:PMF3Bgkq
GJ! なんだけど、○○てw
847名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 10:31:45 ID:kT9wFJ8a
836、乙!( ・∀・)っ旦 
独占欲で刻んだ愛の刻印、ヨカッタ!!!
○○、自分は脳内で何故か泰継に変換して読ませてもらいました
848名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 02:30:30 ID:j2BAjObC
正直、○○はやめて欲しかった。
「あいつ」とか、なんか違う表現がなかったもんかね。
849名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 17:15:46 ID:Klr6I/F2
まあまあ、特定のキャラ名を出すとそのキャラが当て馬っぽくなるから
それよりはいいんジャマイカ。836なりに配慮してくれたんだよね
○○よりも上手い書き方してくれたらもっと良かったけどGJ!
850836:2005/06/27(月) 22:46:32 ID:p4CrQ9lY
>>846-849
最初は特定のキャラで書いてたんだけど書いてる途中に、
>>849タンの仰るように当て馬ぽくなってしまうかもしれないと思ってやめて。
じゃあそのキャラじゃなかったらどうだろう?
もしかしたらその嫉妬した側の残りの七人でそれぞれ後日談が書ける?
(○○が頼忠だった場合とか、○○がイサトだった場合とかで、
最後の1レス部分をザネ神子共に台詞を直して続けるみたいに)
かもと思って、あえて誰と限定しないことにしたんだ。

あいつでも良かったんだけど、
自分の中でザネは他の八葉のことを呼び捨てにしてるイメージが強くて
(例えば幸鷹とかにあいつって言うかなーと思って)
呼び捨てっぽく○○ってしたんだ。
今考えれば嫉妬してる最中だったらあいつ呼ばわりもアリだと思えるけど。

何だか逆効果、おまけに長文ごめんなさい。
これで名無しに戻ります。
851名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 23:03:08 ID:n/E79YCZ
ドリ者の妄想みたいだな。
言い訳はない方が良かったね。
852名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 01:40:20 ID:e2Uc6ihC
おにゃのこが男の服を脱がすっつーシチュに萌えるんだが、
その点、十六夜記の新衣装は脱がせ易くていいよなぁ。将臣なんかまんまインナーだし。
ヒノエは逆に脱がせる楽しみが。

神子の新衣装はエロパロ的にはどーなるんだろうか。
853名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 02:06:17 ID:VwK5uH5j
せっかくアップしてくれた物に注文ばっかつけてると誰も降臨しなく
なっちゃうよ、今回に限らず。
スレ住人自らが過疎化招いてどうするんだ。
854名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 03:01:23 ID:wfwnRYg0
855名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 20:10:21 ID:qqyzlk0U
エロパロの中でも空気が異質なのはやっぱり女スレだからなのか?
いい書き手を育てるっていう意識のない住人が多いみたいだね。
『今日の萎えは明日の萌え』という言葉を送ろう。
856名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 08:45:27 ID:LtQzO+Og
そうそう。細かいことはどーでもいいじゃん。
書いてくれるだけで職人さんには感謝だよ、私は。
それに、836タンの紅い印面白かった!楽しみに待っている人間もここに
いるからまた懲りずに降臨しておくれ!
857名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 02:27:58 ID:gI6bSjLp
ザネさん好きな私にはたまらんかったよ!
職人さんありがとう。ザネさんのはなかなか無いから嬉しかった。
858名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 21:45:14 ID:MQFu6QQD
よよよ頼久〜
859名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 23:13:26 ID:BTaFcEnW
>>858もちつけw
860名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 23:45:44 ID:IdJRmfPU
何があったw
861名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 23:48:18 ID:TAvaj2yw
ラッパー
862名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 22:24:07 ID:bPLZ3fBh
DJかも
863名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:06:25 ID:cad5Js5c
ワロタ
864名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:07:58 ID:cad5Js5c
スマソ sage忘れた…
865名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 22:23:39 ID:MCePWOGG
コルダ2が出るって噂を聞いた。ソースはないけど。
主人公の楽器が選べるようになるといいなと妄想。
866名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 12:51:08 ID:PqLbI9h1
ふーん。ピアノがいいな。
オケとかもやりたい
867名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 01:22:48 ID:H8BY3YQO
PSP版で遙か2久しぶりにやってるんだけど、
継爺イベントで彼が「作られたモノだからなにも生産できない」みたいな事
言ってたのを見て、「やっぱり生殖機能無いのかな」とか思ってしまった…orz
868名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 01:35:22 ID:3E26grNZ
それはつまり中d(ry
869むた ◆rEtdWXJvJ6 :2005/07/05(火) 02:48:25 ID:o2MTTypC
こんばんは。
>86-94の黒景時話の続きのようなのを思いついたので
投下させていただきます。
・景時→望美っぽい。
・望美が既に調教済み
・暗い上に救いがない。
ので駄目な方はスルー願います。
870名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 02:49:58 ID:o2MTTypC
御所の一角、薄暗い地下の一角に景時がやってきたのは、夕刻を少し過ぎたほどの時刻だった。
何故か食事の盆を持って入ってきた軍奉行の姿に、見張りの雑兵が恐縮したように話しかける。
「梶原様、そのような事は我らが――」
「ああ、いいのいいの、オレが好きでやってる事だって言ってるでしょ」
笑いながらその言葉をいなすと、景時は軽く手を降り人払いの合図を出した。
「それに、ここにいるのは白龍の神子殿だからね。丁重に扱わなきゃ、ね」

格子戸を開けて部屋に入った景時の耳に真っ先に聞こえてきたのは、
くちゅくちゅという水音と――女の細い喘ぎ声だった。
「ん……ふ、ぁ、んんっ……」
声の主は、景時に背を向けたまま、盛んに自らの胸を揉みしだき、指を秘所に躍らせていた。
着物は身につけてはいるが、大きく肌蹴られたままで、背中も腿も顕わになっている。
どうやら、彼女は景時が入ってきた事に気付いていないらしい。
僅かに苦笑しながら、景時は食事を載せた盆を脇に置き、声をかけた。

「ご飯、持ってきたんだけどさ。それどころじゃないみたいだね――望美ちゃん?」

名を呼ばれた少女は、肩越しに景時の方を振り向いて、にっこりと笑った
――だが、呆けた瞳には何の感情も浮かんではいない。壊れた微笑み。

それは、かつて龍神の神子と呼ばれた少女の成れの果て、だった。
清浄な神子としての彼女は、もういない。
凛々しく剣を振るっていた、陽の下で明るく笑っていた彼女は、何処にもいない。
871景時→望美『聞こえない声』:2005/07/05(火) 02:51:50 ID:o2MTTypC
白龍の神子を護る八葉の一人『天の青龍』が、平家の総領『還内府』だった事が明らかになり、
彼と行動を共にしていた事のある九郎義経一行に、謀反の嫌疑がかかった。
その疑いをはらすため、景時が進言した方法が『龍神の神子を従順な手駒にする事』だった。
還内府は白龍の神子に執着している、だから、神子さえこちらの手にあれば、必ず討てる筈だ、と。
そう進言した時の頼朝の台詞を、景時は思い出す。

『……お前は私の命に忠実であったからな。この辺りで褒美を取らせても悪くはあるまい』

頼朝はそう言って、くっと口の端を上げ、哂ったものだ。

『ではそうするがいい。方法は問わぬ。景時、お前に任せる』

その言葉を理由に、何度望美を抱いただろうか。
無理矢理に奪い、身体を重ねるうちに、彼女はゆるやかに、だが確実に壊れていった。
信頼していた八葉の一人に裏切られたという衝撃。無理矢理身体を奪われるという屈辱。
元の世界に帰る為に無理をしていた心は、この耐え難い経験を受け入れられなかったのだ。
そして彼女は、張り詰めた糸が切れるように容易く、壊れてしまった。


――ああ、君をこんな風にしてしまったのは、オレだよね――
872景時→望美『聞こえない声』:2005/07/05(火) 02:53:26 ID:o2MTTypC
「ずっと、一人でしてたんだ? 本当、いやらしい神子様だね、君は」

そう、からかうように景時が話しかけると、望美は恥かしげに身をくねらせ、
だが、それでも、指を動かす事を止めない。
「ふぁ……ぁ、あああっ……!」
達したのか、感極まった声をあげて、びくん、と身体を仰け反らせる。
そのまま荒く息をつき、景時を見上げた。
白い肌がうっすらと桜色に染まり、長い髪が汗ばんだ肌に張り付いている。
それだけでももう十分すぎるくらいなのに、物欲しげなその目付きが、ますます景時を煽り立てる。
「欲しいの、オレが?」
こくん、とあどけなく頷く。小さな舌が、ちろり、と唇を舐めた。
「いいよ、欲しいならあげる――最初にどうしたらいいのか、わかるよね?」
すぐにでも押し倒したくなるのを必死で堪えて、いつものようにそう答えると
彼女は膝立ちで景時のほうに近づくと景時の足元に屈み込み、
既にいきり立っている強張りをもたもたと取り出す。
そしてちらり、と下から景時を睨め上げると、強張りの先端を躊躇いなく口中に含んだ。
「……んんっ……んぅ……」
溜まった唾液を舌で雁首に塗りつけ、鈴口を突付く。
そうしながら、右手で強張り全体を擦る。もう何度も繰り返しているので、手馴れた仕草だ。
「っ……上手くなったね、望美ちゃん」
景時がそう言って髪を撫でると、望美は強張りを頬張ったまま、僅かに目を細めた。
褒められた事が嬉しいのか、ますます速く強張りを擦りあげる。だが、景時はそれを押し止めた。
「……もういいよ。ずいぶん待ってたんでしょ、オレを」
そう言って望美を自分から引き剥がすと、壁にもたれ胡坐を掻いた。細い腰を引き寄せ、耳元で囁く。

「じゃあ、自分で挿れてみようか?」
873景時→望美『聞こえない声』:2005/07/05(火) 02:55:36 ID:o2MTTypC

――でもさ、こうでもしないと、君はオレのモノにはならなかっただろう?――


望美は景時の肩に手を掛け、強張りの上にそろそろと屈み込んだ。
最前の自慰で既に潤みきっているそこは、ずぶずぶと景時を咥え込んでいく。
「くぅんっ……っ」
全て自分の中に収めてしまうと、望美は熱い吐息を漏らし、満足げな微笑みを浮かべてみせる。
そして、景時に腕と脚を絡め、何かをねだる様に腰を揺らし、切なげな呻き声を漏らした。
「……本当に、いやらしくなったね」
呟いて景時は、その細い腰を抱いて、強く突き上げた。
「あぁっ! や、ん、はぁっ……!」
奥底を突き上げるその動きに翻弄され、だが自らもその動きに合わせて腰を揺らす。
望美のそんな痴態には、最早神子であった片鱗はない。
だが危ういまでの淫らな美しさがそこにはあった。
「や、ぁ、あぁあっ!」
甲高い声をあげ、ぐったりと身体を景時に預ける――だが、景時はそれを許さなかった。
「自分だけイっちゃうなんて、ずるいね」
繋がったまま望美を押し倒し、脚を抱え上げる。
「今度は、オレの番だよ?」
そう言って、ぐん、と強く腰を打ち付ける。途端に甘い悲鳴が上がる。
「ぁあんっ!」
達したばかりの身体を蹂躙され、涙と涎を零して望美は啼き続けた。
首を振りたて、髪を乱して、景時に縋りつく。
強く首筋を吸うと、強張りを咥え込んでいる内壁がきゅうと締まって、
きつく搾り取られるような感覚に、景時自身の限界も近づいていた。
「っく……出す、よ?」
囁くと、それまで喘ぎ声しか出さなかった唇が、初めて意味のある言の葉を紡いだ。
「……うん、きてぇっ……!」
そして、続く言葉は――名前。
望美の想っていた――おそらく、今も想っている――彼の名を望美は呟く。
874景時→望美『聞こえない声』:2005/07/05(火) 02:57:00 ID:o2MTTypC
その瞳は、目の前の景時を決して見ようとしない。
壊れた心の中、望美は彼に抱かれ、彼に愛される夢を見ている。
決して目覚めない夢。そして、彼女は永遠に景時を認めることはない。

望美の唇がまた、彼の名の形に動く。
それ以上聞きたくなくて、景時は望美の唇を自分のそれで塞いだ。
苦しげにくぐもった声が喉奥から漏れ、それでも深く口づけたまま離さない。


――君がオレを見ないなら、オレも君の言葉なんて聞いてやらない――


聞こえない。愛しげに他の男の名を呼ぶ、望美の声など聞こえない。
そう自分に言い聞かせながら、夥しい精を望美の中に注ぎ込む。
荒く息を吐き、気だるく身体を投げ出しながら、自分に問いかける。
――いつか自分の名を、望美が呼んでくれる時がくるだろうか。
そんな時など決して訪れないとわかっていながら、
きっといつかは、と、そう一縷の望みを抱いて、自分は望美を抱き続けるのだろう。
そんな自分の滑稽さを嘲笑うかのように、景時は薄く微笑み、柔らかな身体を抱き締めた。

875名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 02:58:08 ID:o2MTTypC
以上です。
ではでは〜。
876名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 03:18:31 ID:3E26grNZ
GodJob!!!
877名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 04:16:14 ID:JV7jTyxD
誰だ〜誰の名前呼んだんだよ神子
878名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 11:53:39 ID:+6FYGmBc
むたさん超GJ!!

この話の朔のことを考えるとちと切ない……。
879名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 23:01:48 ID:VCYPgz6v
同じく超GJ! エロ切ない〜
880名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 00:07:15 ID:Pa/ydZRV
むたさん乙華麗!
たまたま聴いてた曲の歌詞がSSの望美と景時のようで
更にドキドキしてしまいました。
881名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 02:05:16 ID:ldiLzfbr
そろそろ新スレの時期ですのぅ。
天ぷら用意しとく?
882名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 05:16:04 ID:PaLIUbYj
>>881
よろー
883名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 10:33:16 ID:ldiLzfbr
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネロマンスでエロ萌え5

アンジェリーク、遙かなる時空の中で、金色のコルダ関連のエロ萌えスレです。
女王候補、神子、女子高生の皆様。
本業を忘れてあの方とのめくるめく一夜に(*´д`*)ハァハァしまくりましょう〜。

・雑談、なりきり、SSエロ萌え妄想なら何でもOK
(SS職人様ご降臨お待ちしております)

・マターリsage進行でお願いします。

前スレ
【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108300670/

過去スレ
【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネロマンスでエロ萌え2
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098091822/

【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え3 
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105293580/l50

絵板&過去ログ
http://kyoto.cool.ne.jp/miko-haruka/

2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
884名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 10:36:39 ID:ldiLzfbr
こんなもんでおけ?
885名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 18:48:01 ID:rV22Ayhz
乙!
886名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 03:27:01 ID:UTZLh453
乙一
887名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 01:21:37 ID:Yj5M/X6u
保守っとこうか
888名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 04:09:42 ID:SKulEm29
今476KB
保守レスで480までいくか?
889名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 05:11:29 ID:Yj5M/X6u
投下待ちは無理ぽいかもねー
保守ついでに妄想垂れ流しくらいが丁度良い?
890名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 14:49:33 ID:3SobLvCc
妄想しようにもネタがなぁ……。

遙か3のエロ担当は天地朱雀だけど、
エロ親父担当は天青龍ってイメージがあるよ、なんとなく。

↑で十六夜記の衣装についてふれてた人いたけど、
神子の衣装はどうなるんだろうね。
もうミニスカくらいじゃ物足りんのですが紅玉。
891名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 17:30:45 ID:lFgkrbhG
ミニスカの次はブルマとか?
望美タンのふとももハァハァ(*´Д`*)




…すまんかったorz
892名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 20:07:31 ID:BwmNaGhR
せめてショートパンツで。

今更だけど一度読んでみたいのが、景時が思いっきり望美に攻められてる奴。


ごめん。
893名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 21:57:05 ID:IHH3Mqfs
それだ!
それ漏れも読みたいよ……次スレで是非。、
894名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 08:35:46 ID:IEiQ0DcO
何故皆で謝ってるんだw
次スレ立てば続き物も投下されるかね。

遙かもいいけどそろそろアンジェも読んでみたい。
895名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 16:47:37 ID:xcxfv537
ず〜っと前に書いていたアリコレを投下させて頂きます。
尚、設定とか細かい所は多々間違ってるかもしれません。
(天レク自体何年ももうやってないので。)

CPの都合上、苦手な方、無駄に長い話がお嫌いな方、
長さの割にはエロ少ないよ、とお思いの方は
「断罪」とNGワードへ登録して下さい。

本当に長い話ですが、次スレまでの埋めと
お眼汚し程度になりますが、宜しくお願い致します。
896断罪の翼:2005/07/13(水) 16:48:07 ID:xcxfv537
私…夢を見ている。



神々しく君臨する神鳥の宇宙。

敬愛する女王陛下。
聡明な補佐官様。
神々しい守護聖様方。

教官・協力者の方々のお力をお借りし、導かれ…
新たなる宇宙の女王の座を巡り、競い合い、時に励ましあったレイチェル。

聖地は夢見るように美しく、眩いばかりに光輝いていた。
遠い遠い、もう戻らない、美しい私の記憶たち…。


「アンジェ…。」

お願い…まだ私を呼ばないで…。
私が本当に見たい夢は、この先にあるのだから。
897断罪の翼:2005/07/13(水) 16:48:34 ID:xcxfv537
故郷の宇宙が、突如現れた「皇帝」と名のる男に蹂躙され
我が母なる女王陛下をお救いする為に旅立ったのは何時の事だったか?

その旅で、出会った。

アリオス。

自由に旅をしている剣士だと言っていた。
最初の印象は憧れにも似た感情だったと思う。
自由…最早自分には許されない事。
どこまでも、どこへでも駆けていける、そんな自由な彼が羨ましく、そして憧れた。

乱暴な口調とは裏腹に、最後はいつだって私に助言してくれた。
投げやりな態度とは裏腹に、最後はいつだって私を守ってくれた。


そんな彼に恋をするのに時間は掛からなかった。
私の目はいつだって彼を追った。

今はそんな時ではない!それが許される立場ではない!
と、頭の中ではいつだって警鐘が鳴り響いていた。
でも心が彼を欲するのをどうして止められよう。
…初めての恋だった。
898断罪の翼:2005/07/13(水) 16:48:59 ID:xcxfv537
旅の途中、降りだした雨をやり過ごすのに立ち寄った鄙びた小屋。
暫くは互いにぼんやりと、俄かに酷くなっていく雨足と煙る景色を眺めていた。
やがて雷の轟音が鳴り響く。

薄暗く黴臭いその小屋の中で…

唇を寄せたのはどちらが先だったか。

けっして優しいキスなんかじゃなかった。

彼はまるで私を喰らいつくすかの様に貪った。私もそれに喜んで応える。
壁に押し付けられ、痛いほどに後髪を掴まれ、仰け反る様に上向かせられ、
何度も何度も角度を変えて接吻を交し合う。

息も止まりそうなその最中、私は必死に彼の首に縋っていた。
唾液が絡まる音、火傷しそうに熱く滑らかで、いやらしい舌の動き。
興奮している彼の息使い。

初めての接吻だった。

その感覚に、閉じた目の奥が真っ赤に染まったのを覚えている。
899断罪の翼:2005/07/13(水) 16:49:37 ID:xcxfv537
床へ押し倒され、喉もとに喰らいつかれる。

そのまま息の根を止めて…この一瞬を永遠にして欲しいとさえ願った。

私達は何かに急かされる様に互いの衣服を剥ぎ取り、
その温もりと存在を確かめ合う様に素肌で抱き合った。
ぴったりと胸は重なり合い、解けない鎖の様に足と足とを絡ませる。

鼓動が早いのが私だけでない事に安堵した。

だって彼は。
いつだって私を見つめる彼は。

…私ではない誰かを探し求める様に、
…哀しい瞳をしていたのを知っていたから。
900断罪の翼:2005/07/13(水) 16:50:02 ID:xcxfv537
喉もとにキスの愛撫を受けながら、
冷たい手で乳房を掴まれ捏ねまわされる。
その先端を爪で弾かれた瞬間、ビクリと身体に電流が走った。
爪弾いた乳首を労わる様に丹念に舐め回し強く吸う。
そうされると、まだ触れられていない部分が何かを期待しているのか、
痒い様な、もどかしい様な、不思議な感覚に襲われた。

私の胸に顔を埋めたまま、腰のラインをなぞりヒップを揉みしだく。
そのまま後ろから足の付け根に指が這わされた時、
自分の声とは思えない嬌声を上げてしまった。


「クッ……いやらしい身体だな。…もうこんなに濡れてるぜ、女王陛下?」
901断罪の翼:2005/07/13(水) 16:50:22 ID:xcxfv537
今まで無言だった彼が喉の奥で笑いながら、
吐息混じりに淫猥な言葉を囁いてくる。
あまりの恥ずかしさに我に返った私は、
口角を上げて意地悪く見下ろしている彼を睨んだ。

「そんな目をするな。……押さえが利かなくなる。」

…あの哀しい瞳は…
今この時は熱く情欲に塗れ、私だけを見つめていた。
902断罪の翼:2005/07/13(水) 16:50:42 ID:xcxfv537
ふいに前に回された指が身体の中へとねじ込まれ、
突然の異物感に息が止まる。
やがてゆっくりと内部を確かめる様に擦られ、
中を突かれ、かき回され、徐々に本数を増やした指が
別の生き物のように違う動きで壁を刺激してくる。

床板に滴り落ちる程、私のその部分と彼の指が、手が愛液に塗れた頃、
ずるりと指が引き抜かれた。
急に訪れた切ない物足りなさに大きく息をつくと、
先程よりも強く割れ目を擦り上げ、何度も何度も上下に動かされる。
クチュクチュとしたいやらしい水音が大きくなっていき、
余りの快感に私の口からはもう意味を成さない声しか発せない。
暴かれた花芽をくるくると捏ねられた時、
その強すぎる刺激によって、私の身体に異変が起きた。

未知の感覚に脅え助けを求め、何度も何度も彼の名を呼んだ。
だけど彼は物苦おしい様な、喜んでいる様な表情で私に告げる。
…指の動きはそのままに。

「イけよ。」…と。

その瞬間、頭の中が真っ白に染まり…弾けた。
そして意識は深く深く堕ちて行った。
903断罪の翼:2005/07/13(水) 16:57:41 ID:xcxfv537
暫くは指一本動かす事もできず、息を荒げていた。
隣に寝そべり、そんな私の頭を優しく撫で、
ゆるゆると身体をなぞり愛撫する彼の手に指を絡ませる。

彼が再び私の上に乗ってきた。
両足を左右に大きく割り、そのまま肩へ抱え上げられた。

肉棒の先端が私のソコにあてがわれ、数回上下する。
その刺激に身体がピクリと跳ねた。

彼の視線は私の瞳を捉えたまま放さない。
その強い視線は覚悟を促している。

「…力、抜いてろ。」

遠慮の欠片も無い力で彼が突き刺さる。

激痛。
叫び声すら出ないほどの激痛。
縋る物を求めて彼の腕にきつく指を食い込ませる。

でも、それでも。
確かに私の中に存在する彼の凶暴な熱が愛しかった。
904断罪の翼:2005/07/13(水) 16:58:17 ID:xcxfv537
腰と腰がぶつかり合う音が響く。

眩暈を起こす程に揺さぶられながら、必死で目を開けた。
眉を寄せ、終わりを耐える彼の表情の何と美しいことか。

強靭な筋肉を使って律動させていた腰の動きが
一層激しく、早く、強くなり、そして。

「……っ、アンジェリーク!」

喉を仰け反らせ、しゃくり上げる様に何度も腰を痙攣させ、
彼は果てた。
私の中で。

…私の名を呼びながら。



簡単に身支度をすませた後、言葉を交わす事はなかった。
私達はまるで何もなかったかの如く、
今あるべき場所へと、
戦いの日々へと戻っていった。
905断罪の翼:2005/07/13(水) 16:59:17 ID:xcxfv537
そして
月が爛々と輝いていたあの夜…。

髪と瞳の色の違う彼が、冷笑を浮かべながら私達を見下ろし…そして。

己こそがこの宇宙の侵略者、
皇帝 レヴィアス・ラグナ・アルヴィースであると、告げた。


怒り、悲しみ、落胆。
信じられないと言う方。
何かを感じていたのかそれほどの驚きを見せない方。
感情を抑えている方。

皇帝と名乗った彼が去った後、
共に旅をし、時間を共有してきた仲間が敵であったという事実に
皆様方には様々な感情が渦巻いていた様だ。

私に悲しみは訪れなかった。
…何かを予感していたのかもしれない。

初めて彼と身体を繋げた、あの瞬間から。
906断罪の翼:2005/07/13(水) 17:00:35 ID:xcxfv537
その後私達一行は東塔に幽閉されていた
女王陛下とロザリア様を無事救出する事となる。

あるいはわざと見張りの手を緩めたのかもしれない。

彼は待っている。
私を、待っているのだ。
互いの行道を決するその瞬間を。

その時は…近い。
全身でそれを感じていた。
907断罪の翼:2005/07/13(水) 17:01:12 ID:xcxfv537
その夜。

静かにも感情は高ぶっていたのか、なかなか眠りは訪れてくれない。
今は心にわだかまる、何かに縋りたくなる様な、
逃げ出したくなる様な感情を封じて眠りたい。

そしてようやくウトウトとし、ゆっくりと寝返りをうった時。
それは訪れた。

魔導の波動…。
その波動の中心からゆっくりと人の形が立ち現れる。

誰よりも愛しい男が。
漆黒の髪とオッドアイのアリオスが。
…皇帝が。
908断罪の翼:2005/07/13(水) 17:02:56 ID:xcxfv537
微動だにせず寝台からただ静かに見つめ続ける私の元へ
ゆっくりと、ゆっくりと近づいてくる。

そしてブランケットが跳ね上げられたと思うのと同時に
私の上に馬乗りになった彼は、今まで見たことも無い様な
どこまでも暗く、冷たい瞳で私を見下ろしていた。
蔑む様な笑みも湛えて。

そのまますっと首に両手が添えられ…親指に力がかけられる。

苦しさに眉が寄るのがわかるが…それでも私はただただ彼を見つめ続けた。
その手を振り払わなかった。
彼を拒絶したくなかった。
909断罪の翼:2005/07/13(水) 17:04:07 ID:xcxfv537
ふいに両手が放され、私は咳き込む。
それでも一言も発せずに涙目で見つめ続ける私に、
彼の方が耐えられなくなった様だ。

「…無様なものだな、新たなる宇宙の女王よ。」

グイっと夜着の胸元を掴み上げられ、間近で罵倒された。

「裏切り者の…我に抱かれた気分はどうだ?」

彼の罵倒は様々に続く。

「宇宙の女王ともあろうものが一介の剣士に逆上せ上がるなど笑止!」

とても楽しそうに喉の奥で笑いを湛えている。
そのままビリリと音を立て夜着の前が裂かれた。
下着を身に着けていなかった私の胸が露になる。

延々と続きそうなその罵倒の数々を微笑む事で制した。
910断罪の翼:2005/07/13(水) 17:07:39 ID:xcxfv537
私は言った。
我が母なる女王陛下の統べる宇宙、そして数々の荒業。
それは何より許し難い事実。

でも…私は貴方を愛した。…あなたの前でのみただの女になった。
…それも事実。
でもそれが、けっして罪だとは思わない、と。
身も心も唯一人の人に捧げる事の悦びを、
貴方に教えてもらったのだと。

貴方が私達を、…私を裏切ったのは貴方の勝手だと。
…貴方が受け入れ様が受け入れまいが、
…貴方を愛し続けるのも……それもまた私の勝手だ、と。

はっきりと言ってやった。

罵倒をやめた彼。
そこには最早皮肉めいた笑みも冷たい瞳も…存在しなかった。
私の愛したアリオスが立っていた。
911断罪の翼:2005/07/13(水) 17:23:17 ID:xcxfv537
少し俯いた彼の前髪が落ち、その瞳は見えない。

「お前は…本当に馬鹿な女だな…。」

私は微笑んで頷いた。
そして俯く彼の両頬に手を添え…上向かせた。
じっと見つめあい、無防備な貴方にそっと口付けた。

そのまま彼の頭を胸に抱き、その背を何度も何度も摩った。

そして私は思い出していた。
…ほんの数刻前の、その出来事を。
912断罪の翼:2005/07/13(水) 17:24:51 ID:xcxfv537
女王陛下がお休みになられる前、
人払いを済ませた寝室へ私をお呼びになられた。
華奢な肩にブランケットを羽織って起き上がっているその姿は、
記憶の中の彼女とは別人だった。

明るく溌剌とした、黄金の太陽を連想させる神々しいまでの彼女の輝き。
でもその時の陛下は儚げで、例えるならそっと差し込まれる月の光を連想させた。

皇帝の魔導は強力なもの。
塔へ幽閉されサクリアを吸い上げられる苦痛に耐えてこられたのだ。
早くお休みになって頂かなくては、と口を開こうとした時。

彼女から別の感情が見えた、気がした。
同情ではない。
哀れみではない。
913断罪の翼:2005/07/13(水) 17:27:01 ID:xcxfv537
ふいに女王の手が差し伸べられた。
世界を紡ぐその細く白い指先が、
私の頬をゆっくりと撫ぜた。
ただ無言で。
何度も、何度も。
労わる様に。癒す様に。

これは、慈愛だ。

私は、貴女の様になれるだろうか…。
愛する男を救いたい、でも救えない…
本当はどうしたらいいのか解らず何も見えなくなっている私が。

一瞬でもただの女でありたいと。
全てを脱ぎ捨てただの女になってしまった私が。
914断罪の翼:2005/07/13(水) 17:34:08 ID:xcxfv537
陛下はゆっくりと頷いた。

…何もかも知っておられる…
その上で全てを私に託されている…そう感じた。

私は…。

後悔はしたくない。
自分自身である為に、人として、女として。…女王として。

どうあるべきかではなく、どうありたいか、なのだ。

その上で問われる責があるならどの様な断罪とて受けよう。

私が彼に抱いた感情は一時のものなのではない。
そんな生易しいものではない。

私はもう…自分の心に嘘はつけない。
915断罪の翼:2005/07/13(水) 17:52:20 ID:xcxfv537
あの時の陛下の暖かな指先の感触を思い出しては
彼の背を摩り続けた。

私には…恐らく彼も。私達の行く末が見えている。

彼は己を許さないだろう。
そういう人だ。
その気高さごと私が愛した人だ。

私が彼の罪を裁くこと。
それを何よりも待ち望んでいるのは彼。

ならば…

私以外の存在が彼に触れるのは許さない。

そして私は…私自身に断罪を下す。
愛する男をこの手に掛ける罪を。その罰を。生涯背負っていこう。

陛下に全てを託された。
その瞬間私の心は決まった。
最早嘘はつくまいと。甘い幻想の中へなど逃げまいと。

彼は…この宇宙を手に入れたいともがいている彼は。
何よりも滅びを望んでいるのだ。それしか今の彼には救いがないのだ。

…気付くまいとしていたその想いに。
認めたくないと逸らしていたその想いに。
私は正面から立ち向かう決意をした。
916断罪の翼:2005/07/13(水) 18:37:49 ID:xcxfv537
背を撫ぜる手をそのままに、
どちらの名で呼ばれたいか、と問うた。
彼はどちらでも構わないと、そう言った。
でもその後にポツンと。
…アリオスという男の存在はレヴィアスが見た夢の姿なのだと。
そう言った。

何者にも縛られず…
どこまでも、どこへでも駆けていける、そんな自由な己の姿こそ、アリオスなのだと。


私は彼の名を、アリオスの名を呼び…抱いて欲しいとせがみ、夜着を肩から滑らせた。
917断罪の翼:2005/07/13(水) 18:40:58 ID:xcxfv537
前戯など必要なかった。


互いに汗を飛び散らせながら、無言で腰を擦り合わせる行為に没頭する。
これはもはや愛の交歓というよりも…
悠久の昔から延々と続けられてきた人間の本能、獣の性を剥き出しにした行為。

必死で彼の名を呼ぶ。
彼も私の名を呼び続ける。

今繋いでいるその存在を確かめる様に…。


918断罪の翼:2005/07/13(水) 19:03:08 ID:xcxfv537





私は言った。
宇宙を捨てても貴方を選ぶ、と。

でもそれは嘘。
貴方も気付いている。うっすらと笑みを浮かべている。
全てを受け入れている、そんな表情で。

何故なら私は…一度は宇宙を捨ててしまった女だから。
雨の中。薄暗い小屋の中で初めて貴方に抱かれたあの時。
貴方とのあのひと時を永遠のものにしてしまいたいと、心底願った。
その想いの中には…私と貴方以外の何者も存在しなかったのだから。

宇宙も、何もかも。

でもね、アリオス。
本当は、本当は。
私も…連れて行って欲しかった。



戦いは終わった。
919断罪の翼:2005/07/13(水) 19:12:31 ID:xcxfv537



気付いていた?アリオス。
その言葉は、私が口にした、初めての愛の言葉だったのよ。



920断罪の翼:2005/07/13(水) 19:13:15 ID:xcxfv537
「…アンジェ…?」


ゆっくりと瞳をあける。

長く長く、苦しくもけっして忘れることの無い甘美な夢の記憶たち。

「とても苦しそうだったから心配したんだよ?」

今や私の半身とも呼べるレイチェルが
以前の如くまた体調を崩しているのではないかと心配している。
その言葉通り心配そうに顔を覗き込んでいだ。



あの後。
再び私は転生した彼と出会い、別れる事になる。
そして…。
921断罪の翼:2005/07/13(水) 19:16:50 ID:xcxfv537
「エンジュとヤツ。視察からさっき帰って来たみたいだよ。
報告があるから謁見したいって申し出があったらしいから
アンジェも早く支度しておいてよね?」

私の唯一度の恋は…まだこの聖獣の宇宙で紡がれている。
922名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 19:18:09 ID:xcxfv537
以上で終了です。
途中誤字などあったのですが、後の祭り。orz

本当に本当に長々とお眼汚し申し訳なかったとです。
923名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 22:23:30 ID:CTL93J5R
乙華麗!!


新スレ無理だったんでだれかよろ
924名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 23:14:00 ID:9w8RRlF8
んじゃ立ててみます〜
925名無しさん@ピンキー