ガンダムSEEDのエロ小説の総合スレです。
気に入らないカプやシチュは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801は全面禁止。
ここで許されるカプは、ノーマルカプか百合だけです。
次スレは>950を取った人が立てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを立てて下さい。
過去スレは
>>2-5あたり
いつの間にかデス女体化ができてるんだけど
勝手に立てたの誰よ?
凸ラクツに激しく萌えたので新スレ支援SS投下。
凸ラクツだけど本物設定(?)です。3レスだけ頂きます。
6 :
アスラクツ:04/12/11 21:39:28 ID:O0ia3NcO
(…彼女は…ラクス?)
まだ仄かに残る温もり…そして甘い香りと心地良い声音。
ここにいる筈の無い君、自分を求める筈の無い彼女。
片隅に残る想いを蘇らせるように心から離れない。
しかし帰らねばならない、戦争を食い止めるため…今の愛しい君、カガリの元へ…。
「…また行ってしまいますの?」
「!!…君…ラクス?」
シャトルに乗り込もうとするアスランに桃色の髪の少女が寂しげな瞳を向けその背中にしがみつく。
「私は貴方のラクス・クライン…アスラン…貴方のイージスちゃんもよく覚えてますわ」
「…イージス?」
キラとの戦いで自爆させた機体のことか…アスランはその言葉の意味に思考を巡らせていると、ラクスと名乗る少女はその白く細い指でアスランの股間に触れた。
7 :
アスラクツ:04/12/11 21:40:40 ID:O0ia3NcO
「うわッ…ラ、ラクス!?」
「可愛かったイージスちゃん…いっぱい大きくなって沢山お漏らしして…あたしの中にもいっぱい…」
不意の出来事に驚き振り返るとラクスは頬を赤く染めていた。
「ラクス…本当に君か?」
婚約していた時期、確に身体の関係は幾度とあった。
しかしその頃のラクスはまだ手に収まるぐらいの微乳だった筈。
今はそのはち切れそうな豊満な乳房に翡翠の視線が向けられていることに、ラクスは恥じらうように微笑んだ。
「アスランがいっぱい触ってしゃぶってくれたからこんなに大きく成長しましたの」
「オレが君のハロを?」
「はい、早く貴方に触れて欲しい…イージスちゃんを挟んであげることも出来る筈ですわ…だからアスラン…早く」
もう我慢出来ないと、ラクスはアスランの手を取りスカートの隙間から秘部に触れさせた。
8 :
アスラクツ:04/12/11 21:42:14 ID:O0ia3NcO
「はぁん…んぅ」
「ぁ…君…こんなに濡らして…」
そこに指が触れた瞬間ラクスは甘い吐息を洩らし、アスランは温かく濡れたソコを確かめるように撫でた。
「んっ…アスラン…お願い」
「…ラクス…でもオレは…」
指に滴ってくる愛液と地球で待つカガリの姿がアスランを混乱させる。
「まだシャトルが出るまで時間はあります…アスラン」
「………ラクス」
自分を愛おし見つめるスカイブルーの瞳に吸い寄せられるようにアスランはラクスと共に薄暗い暗い死角へと消えて行った。
END
GJだから続けてくれ……
乙。
ラクツーの本名はミーア・キャンベルだってさ
公式サイトみると
ユウナの好みは「髪の長い女性」だそうな。
てことは
・
・
・
ラクス大ぴーんち!!
若しくはカガリを監禁して「君の髪が腰まで伸びたら…」なん〜んて。
前スレでは言えなかったけど、アスラクもアスラクツもはげ萌えだよ。GJ!!
16 :
黄昏の…:04/12/13 01:21:23 ID:RCokyVy8
こんばんウェイ。
シンルナメイ投下しようと思ってた矢先に
風邪を拗らせたみたいで…先週の話も見ておりません。
作者都合により、しばらく休載させていただきます。
( '_ゝ`)
白いキララク待ち
ノーマルでベーシックでベタでクラシカルなネタ、多分ずっと好きだ
清純キャラを黒くするのは結構見るけどギャグだけでいい
19 :
269:04/12/13 07:22:44 ID:+H1uDV2h
おお。新スレが立っている。1さん乙です。
そしてみなさん、おはようございます。
勢いだけで書いたアスラン×カガリ、長くてしかも途中ですが投下します。
支援ということで。
投下。
20 :
269:04/12/13 07:23:18 ID:+H1uDV2h
地球に戻ってからアスランはいつも浮かない顔をしている。
久しぶりのモビルスーツの操縦、その上大気圏突入などいろいろな出来事がまとめて起こり
やっとの事でオーブに帰り着いてみればユニウスセブンの墜落で被った国内各地の災害処理や
プラントとの救助支援の連絡など問題が山積みで一息つくまもなく激務に追われる毎日だからか。
それだけではない。
ユウナは何かと仕事にかこつけカガリを連れ回し、それだけでなくわざとらしく(と、アスランは思う)
アスランの目の前でカガリに馴れ馴れしい態度をとるのもアスランの神経をささくれ立てていた。
気にならないと言えば嘘になる。が、しかし、そのたびにカガリが申し訳なさそうな困ったような目をして自分を見るので
アスランはついやせ我慢をして何でもなさそうな顔でカガリに頷くことしか出来ない。
しかしあまりにストレスを溜め込むと精神的、体力的にきつくなるのはコーディネーターも同じである。
普段からそれ程感情を表に出すタイプではなかったがここ何日かは特に彼らしくないミスが続き、
とうとうカガリから無理やり休暇を言い渡され仕事で使用していたパソコンも取り上げられてしまった。
21 :
269:04/12/13 07:23:51 ID:+H1uDV2h
「おまえ、家に帰って少し休め。最近顔色悪いし、溜息ばかりついているじゃないか。」
カガリがそう言いながらアスランの車の鍵を放って寄こす。
「いや、そうもいかないだろう。第一、留守にしていた分の仕事がまだ山のようにあるんだぞ。」
鍵を受け取りながらアスランは苦笑して机の上の書類に手を伸ばそうとしたが
カガリは素早く横から書類の束を引ったくり、自分の机の引き出しに投げ込んだ。
「おい、カガリ、それは今日中に処理しないと・・・」
アスランの言葉にカガリは苛々しながら腕を組み睨みつけた。
「そんな半病人に任せる仕事などない。わたしの事はいいから、おまえは2.3日ゆっくり休んで英気を養っておけ。」
それから少し表情を緩めてそっとアスランの肩に手を置いた。
「心配なんだよ。おまえ、すぐ無理をするから。馬鹿。」
最後の「馬鹿」という言葉にカガリなりのありったけの愛情が込められているのがアスランには痛いほどわかった。
「そうだな。実は少し、疲れていたんだ。すまないが今日は先に帰るよ。」
アスランは素直に頷き、肩に乗せられていたカガリの手をそっと外すと
心配げに見送るカガリに大丈夫、という風に手を上げてそのまま部屋を出て行った。
22 :
269:04/12/13 07:24:24 ID:+H1uDV2h
あまり知られていないが関係者のみ、しかも上官級の人間だけが利用できる駐車場は建物の地下にある。
アスランはカガリの護衛という特殊な立場にあるため施設の利用はほぼフリーパス、
めったにないことだが場合によっては超法規的措置を発動する権限も与えられている。
しかしアスランは常に控えめに、決して目立たずカガリをサポートしていくと決めていた。
アレックス・ディノとして。
今までは。
磨き込まれた黒いボディーのスポーツカーが天井のライトを反射させ静かに主を待っていた。
アスランは愛車に乗り込むと大きく息を吐く。
「・・・・・・」
割り切っていたつもりだったがやはり苦しかった。
ユウナという男の存在が今のアスランには苦しい。
ウズミ亡き現在のオーブは世間的にはその実子であるカガリが首長を務めてはいるが
やはりまだ年のいかぬ、しかも女が代表というのは他国から軽く見られがちなのは否めない。
その分上層部の者たちは早くカガリに然るべき婿を取らせ、十分な後ろ盾と確固たる国の地盤を造ろうと躍起になっている。
そこで白羽の矢が立ったのがユウナである。
23 :
269:04/12/13 07:24:55 ID:+H1uDV2h
生まれも育ちも申し分なく、なによりオーブの由緒ある家柄の息子である。
後のオーブを統べる人物として何一つ問題は見当たらない。
もともと面識のあるカガリとならばまさにぴったりの組み合わせだと誰もが思うだろう。
最近特にユウナのアプローチが強引なのも、そんな周りの後押しがあるからだと容易く想像がつく。
そしてカガリ自身もつい最近知ったことだが、どうやら親同士の間では既に婚約が成立しており
カガリが心身ともに成人した後、式を挙げるという段取りが公然の秘密として皆が承知していたということも。
「・・・・・・情けないぞ。アレックス。」
アスランは頭を振り車のシートにもたれ掛かる。
ふと、ダッシュボードに手を伸ばしその中から小さい箱を取り出した。
片手に収まるくらいの大きさで赤いビロード張りのその中からアスランは指輪を取り出し上着のポケットに入れた。
紅い石の華奢な指輪はだいぶ前に骨董屋で手に入れたものだった。
たまたま町に出た時、町全体が祭りのシーズンなこともありあちらこちらの通りに露天が立ち並び
その中の一つの骨董屋で古いハロの電子回路を見つけ面白半分に買い求め、
家に帰って分解してみると回路の基盤の裏側に隠すように埋め込まれていたものだ。
好奇心からもう一度組みなおし手持ちのハロを使って再生してみたところ
どうやらこれは遠い昔、メカ好きの少年が片思いの少女に愛を告白するためにわざわざ自作したものらしく、
この指輪を受け取って欲しい、自分がどれほど少女を愛しているかということを切々と語り始めたのだ。
多分、このハロは目的を達することなく捨てられ廻りめぐってアスランの処に来たのだ。
24 :
269:04/12/13 07:25:28 ID:+H1uDV2h
アスランは何故かこの指輪に運命を感じた。
もしかしたら顔も見たことも無いこの古いハロの持ち主である少年が
自分を使って想い叶えるためにこの指輪を自分に引き合わせたのではないかとすら思った。
この指輪をカガリに渡して伝えよう。自分がどれほど彼女を愛しているかということを。
一生離さない。離れない。
ただそれだけを伝えたかった。
そのとき駐車場に一台の車が入ってきた。黒塗りの大きなリムジンだった。
「ユウナ・・」
後部座席に乗る男の顔を確認し、アスランは驚いて頭の中で今日のスケジュールを確認する。
今日はもう会議も会見の予定も入っていないはずだ。
嫌な予感がしてアスランは身を凍らせる。よりによってこんな時に。
ユウナはアスランが見ていることにも気がつかず、運転手に1時間ほどで迎えに来るよう命令すると
一人でカガリの居る執務室へ続く廊下を歩いていった。
自信満々なその顔と、手にした大きな花束が今日のユウナの訪問の目的を物語っている。
アスランはリムジンが戻るのを確認してから急いでユウナの後を追う。
いつも歩き慣れた地下の廊下が何故か永遠に続くほど長く感じられた。
25 :
269:04/12/13 07:26:00 ID:+H1uDV2h
「カガリ、いつまで僕を待たせるつもりだい?」
アスランを帰した後、カガリは一人執務室に残り書類と格闘していたが
いい加減切り上げてお茶でもしようと腰を上げたときだった。
いつものごとく大げさな身振りで突然ユウナが現れ驚くカガリに気障な仕草で豪華な花束を渡した。
はっきり言ってカガリはユウナが苦手である。
仕事はそこそこ有能だし知識も教養もある男だが、如何せん名家の跡取り息子という温室育ちな上
軽薄で必要以上にべたべた触るのがどうにも我慢できなかった。
ユウナは何時にも増して気取った態度でカガリの前に立ち、早く式の日取りを決めよう、
ドレスや招待客の手配は早いに越したことはないと言い出した。
「いつまでって・・そもそもその話は大人が勝手に決めたことでわたしは承知した覚えはないし、
第一、結婚なんていくらなんでも早すぎる。」
カガリは不機嫌に応える。いつもだったらもう少し柔らかく言うところだが、周りには誰も居ないのでつい本音が出てしまう。
しかしユウナもおとなしく引き下がるわけには行かない。
特に今日はいつもカガリの隣に影のように付き添うアレックスの姿はない。
少し強引に出てもいいだろう、とユウナは思った。
26 :
269:04/12/13 07:26:33 ID:+H1uDV2h
「ちっとも早くなんてないさ。僕は昔からアスハの人間と結婚するのは生まれたときから決まっていると聞かされて育ったし
そのことはウズミ様だって了解しておられた。そうやって僕や君の一族は代々オーブを統べてきたんだ。
特に今みたいな・・・ウズミ様が亡くなられて国の力が落ち込んでいる時にこそ
僕らが力を合わせて再び国を守らなくてはならないと、思わないか?」
「わかっている。わかっているけど、でも・・・わたしは・・」
「国を一番に考えているけれど結婚は出来ない。何故?アレックスが僕と結婚するのは駄目だとでも言ったのかな?」
カガリは驚いてユウナを見た。
「・・・・!アスランは関係ないだろ!?」
ユウナは薄く笑いながらカガリの腰を引き寄せる。
「関係ない?そうかな?僕が気が付いていないとでも思っている?
彼が君を見るとき、どんな目で見ているか・・・あれは恋する男の目だ。
君の為なら命だって捨てることが出来る、そんな目だよ。だけど彼にはどうすることも出来ない。
かわいそうなアレックス。所詮護衛はただの護衛、どんなにあがいてもオーブ代表カガリ・ユラ・アスハとは結ばれることは出来ない。
手を伸ばせばすぐ届きそうなほど近くに居ながら、君が僕の花嫁になるのを指を咥えて見ていることしか出来ないのさ。」
ユウナはカガリを放すと可笑しくてたまらない様に笑いながらカガリの手の甲に口付けをする。
27 :
269:04/12/13 07:27:06 ID:+H1uDV2h
「カガリはあの偉大なる名君、ウズミ様自慢の娘だ。自分の成すべき事はわかっているはずだ。
もちろん僕は君を愛しているし、幸せにするよ。あんなどこの馬の骨ともわからぬコーディネーターの男よりずっと、ね。」
ユウナに掴まれていた手をひったくり、カガリが異議を唱えようとした瞬間
部屋に備え付けてあるインターフォンが鳴り、ユウナに迎えの車の用意が出来たことを伝える連絡が入った。
「そうだ、結婚式には彼も招待してやろう。式の日取りは僕の父とも相談して近いうちに決めるから、そのつもりで。
それでは今日はこれで失礼するとしよう。僕の愛しい黄色い薔薇の姫君。」
うやうやしく一礼をし、笑い声と共にユウナは部屋を出て行き、カガリは悪夢を見ている気持ちで閉まるドアを見つめていた。
28 :
269:04/12/13 07:35:37 ID:+H1uDV2h
所要で少し席を離れるので午後にでももう少し投下します。
それでは、さようなら。
アスカガキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
しかもユウナ絡みネタキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
269氏、待ってました!続き楽しみです
>>26 思わず口走った「アスラン」。
誤爆?マジ?(w
269氏に激しく期待
>>30 カガリならマジでやりそうだな。w
まあユウナも凸の素性は「君にはパイプ役に」云々言っていることから、単なるコーディの護衛だとは見ていないと思う。
33 :
269:04/12/13 13:26:29 ID:9Il5XaaM
お待たせしました。んじゃ、今朝の続き。
ユウナが消えた後、カガリは崩れるように椅子に座り込んだ。
今しがたユウナが言った言葉が頭の中でぐるぐる回っている。
オーブのため自分が成すべき事・・・・?
もちろんお父様が愛し、自分が愛するこの国の為ならどんなことでもすると父の後を継いだ時に
国民にも、そして自分自身にも誓った。
でも、それはこんな形でしか出来ないことなのか?
わたしが結婚?
誰と?
愛する人が居るのに、愛しても居ない男と結婚できるのか?
カガリはぐったりと机の上に頭を乗せ、目をつぶった。
34 :
269:04/12/13 13:27:17 ID:9Il5XaaM
「そういえば・・・アスランもラクスと婚約していたよな・・・。」
結局クライン派がパトリック・ザラに敵対し、その上ラクスがフリーダムをキラに渡したことが直接の原因となり
婚約は解消されたと聞いていたが、それまで二人はずいぶん仲良くやっていたらしい。
今はキラと自分も含めて4人、親友でもあり家族でもあるとても大切な人たちである。
でも、とカガリは思う。
でも・・・もし・・ラクスとの婚約が解消していなかったら・・?
嫌いになって別れた訳ではないのだから、もしかしたら何かのきっかけで、また・・・。
いつもならば鼻で笑い飛ばす妄想も疲れているカガリにはやけにリアルに感じてしまう。
そういえばアスランは自分がユウナに絡まれていても、いつも素知らぬ顔をしている。
最近アスランの様子がおかしいのも、もしかしたらわたしやオーブに愛想が尽きて
プラントに帰りたいとかそういったことが原因なのではないだろうか。
自分が思うほど、アスランは私のことを・・。
カガリの目にいつの間にか涙が込み上げてきた。
気が張っていた分、気持ちのほんの一片が崩れるとそこから堰を切ったように不安や孤独が激流となって流れ出てくる。
誰かに支えて欲しい。わたしはこんなに弱い人間なのだから。
35 :
269:04/12/13 13:27:49 ID:9Il5XaaM
カガリは机に立てかけてある写真に話しかけた。
まだ幼い自分が父の腕に抱かれこちらを指差し笑っている。
写真の父はオーブの指導者ではなく、カガリだけの父親だった。
「もう、疲れました・・お父様・・・。この2年間、わたしなりにオーブのために生きて来ました。
ユウナは・・ウナトや周囲の助けもあり・・多分、オーブを第一に考え守っていく男でしょう。
それにわたしを大事にするといってくれる・・。それが父上の望みならば・・・」小さく呟き顔を上げる。
一瞬アスランの顔が浮かんだ。
「君はおれが守る」
カガリは思わず大声でその愛しい記憶を振り払う。
「それじゃ・・それじゃだめなんだ!わたしは・・・わたしはカガリ・ユラ・アスハなんだ!
オーブの民を守り、国を守る使命がある!そのためならば・・」
音もなくドアが開き、無言でアスランが部屋に入りカガリの机の前を横切っていく。
「・・・!アスラン・・・帰ったんじゃなかったのか?」
カガリが驚いて椅子から飛び上がった。
「忘れ物をとりに、な。邪魔しちゃ悪いと思ってここで待っていた。立ち聞きするつもりはなかったんだが、すまない。」
平静を装って静かに言い、カガリの顔を見ようとせずに自分の席からいくつかファイルを取り出すと
すぐさま部屋を出て行ってしまった。
36 :
269:04/12/13 13:28:25 ID:9Il5XaaM
「ちょ・・ちょっと待て、アスラン!何時から居たんだ?その・・ユウナに会ったのか?」
慌ててアスランの後を追い、廊下で腕を掴んで引き止めるとカガリは探るようにアスランの顔を窺った。
「いや、おれは見かけただけで顔を合わせては居ない。」
「そうか・・・」
明らかにほっとしたカガリの様子にアスランは無性に腹が立ち、邪険に踵を返すと再び駐車場に向かって歩き出した。
「おい、何だよ。何怒っているんだよ!」
再びカガリに腕を掴まれアスランは今度ははっきり怒りを表情に出しながら振り向いた。
「あのな、おれだってわかっているんだよ。カガリは一国を治める人間だって。
死ぬまでオーブのために・・・平和の種を残すために自分の命さえ捧げた、偉大なウズミ代表の大事な忘れ形見なんだって。
だからきみはユウナと結婚してウズミ様の遺志を継ごうとしている・・わかっている!
おれはそんなきみに「結婚なんてするな。おれと一緒に行こう」と言う度胸も覚悟も無い。
そんな・・・不甲斐無い自分に腹を立てているんだ。」
突然のアスランの告白にカガリは雷に打たれたようにその場に立ち竦む。
いきなりアスランは掴まれていた腕を払うとそのままカガリを引き寄せ息が止まるくらい強く抱きしめた。
「誰にも渡したくない」
37 :
269:04/12/13 13:28:57 ID:9Il5XaaM
強く胸に抱きしめられカガリからアスランの顔は見えない。
「きみが欲しい・・」
アスランの言葉にカガリの体は全身が麻痺したように動かない。
何か言おうとしても喉の奥に言葉が詰まり、ただ口をかすかに動かすことしか出来なかった。
カガリを抱きしめるアスランの腕に力がこもる。
心臓が激しく鳴り響き、カガリは足元がぐらぐら揺れているような錯覚に陥った。
カガリは今ほど自分が情けないと思ったことはなかった。
アスランの気持ちに自分は何と答えれば良いのだろう。
オーブの事、ユウナの事、そして自分自身の気持ち。
「ア・・スラン・・」
カガリはなんとか声を絞り出すがその後何といえば良いのかわからず
ただ小さく肩を震わすことしか出来ない。
と、カガリを抱くアスランの腕からふっと力が抜け、カガリの体は自由になる。
「すまなかった・・。おれ・・どうかしている。今言ったこと、忘れてくれ。」
アスランはカガリと視線を合わせず体の向きを変えると
そのまま足早に駐車場に向かい歩き始めた。
38 :
269:04/12/13 13:29:30 ID:9Il5XaaM
アスランは激しく自分自身を呪った。
何故あんなことを口走ってしまったのだろう。
ユウナとカガリのやり取りを聞いて自分の中で張り詰めていた糸がぷっつりと切れたのを感じた。
だからといって、口にすればカガリを苦しめ
そして自分自身も苦しむ言葉を激情に任せて吐いてしまった。
カガリの傍にいると決めた時から、こんな日が来ることを恐れ覚悟していたというのに。
地面に根が生えたように立ち尽くしていたカガリははっと我に返ると
歩いていくアスランの背中を見つめ、次の瞬間カガリは夢中で走り出した。
いま、アスランを行かせたら自分は一生後悔する。それだけはわかる。
「アスランっ!」
後ろからアスランにしがみ付きその背中にぎゅっと顔を押し付ける。
「カガリ・・」
アスランの困惑した声が聞こえる。
かまうものか。カガリは必死でアスランにしがみ付きながら微かに声を震わせて叫んだ。
「・・・・30分!30分したら・・・・わたしの部屋に来い!」
それだけ言うとカガリは振り向きもせず全力でもと来た廊下を走った。
後ろでアスランが何か言っていたようだが、聞こえなかった。
39 :
269:04/12/13 13:30:03 ID:9Il5XaaM
いつの間にか建物には人の気配がなくなり、廊下にはぽつぽつと明かりが点いている。
カガリの部屋に着き、アスランはとりあえず中に声を掛ける。
すぐに「開いている」と返事があり、アスランは一呼吸置いて室内に入った。
何度も足を運んだことのあるカガリの部屋はこんな時間になっても明かりも点けておらず
アスランがスイッチに手を伸ばそうとしたとたん制止の声が上がった。
アスランは暫くそのまま暗い部屋の隅に立っていたが次第に暗闇に目が慣れてくると
きょろきょろと辺りを見回しカガリの姿を探した。
「早くドアの鍵を閉めろ。馬鹿。」
くぐもったカガリの声にアスランはおとなしくドアに鍵を掛ける。
それは部屋の隅にあるベットからで、アスランが目を凝らしてみればベットの上には
布団がこんもりと人型に盛り上がっているのでどうやらそれがカガリだと知れる。
しばしの沈黙。
「・・・カガリ・・・いいのか?」
「いい。」
短い言葉のやり取りだけで、部屋の中にはまた沈黙が降りる。
40 :
269:04/12/13 13:30:35 ID:9Il5XaaM
アスランは無言で暗闇の中を歩きベットの傍らに立つと身に着けていた衣服をすべて脱ぎ足元に投げ捨てる。
そっと端のほうの布団をめくり、滑り込むようにそのまま全身を横たえた。
すぐ隣に温かい塊がある。
柔らかくて温かくて気が狂いそうなほど愛しいカガリの体が、すぐそこにあった。
アスランはこわごわ腕を伸ばしそっとその塊を抱き寄せた。
「・・・!」
アスランは一瞬驚き息を呑んだ。
腕に伝わる感触は何も隔てるものがない、カガリの肌の感触だった。
どうやらカガリはアスランに背を向け体を丸くして横たわっているようで
暗がりにカガリの金色の髪がぼんやり見える。
触れた所から伝わる体温の感覚にアスランの頭は一気に血が上り思考が激しく渦を巻く。
カガリはアスランに背を向けたままおとなしく引き寄せられるがままになっている。
カガリの部屋に来るまではどんなことがあっても落ち着いて決してカガリを脅えさせたり傷つけたりしない、
いざとなれば途中で自分を抑制するつもりでこの場に臨んだが、
ただ腕が触れただけでアスランの理性は吹っ飛び、ただがむしゃらにカガリを抱きたいという
強烈な欲求だけがアスランの精神を支配した。
「カガリ・・・!」
41 :
269:04/12/13 13:31:08 ID:9Il5XaaM
乱暴にカガリを振り向かせその上に圧し掛かる。
「んっ・・!」
アスランは片手でカガリの右手首を押さえつけ、もう片方の手でカガリの髪を掴み強引に唇を重ね合わせる。
何度かキスをしたことはあったがこれほど乱暴で激しいキスは二人とも初めてだった。
アスランは容赦なくカガリの口腔に舌を捻り込み荒々しく掻き混ぜる。
カガリの舌が脅えるように強張っているのを強引に吸い上げて絡みつき
唾液を流し込み音を立てて啜り上げる。
「・・アッ・・アス・ラ・・・・・ンっ!やだっ・・もう・・・っ!」
抵抗するカガリの頭を押さえつけ尚も執拗にカガリの口腔を嬲り犯し続けてから
アスランはやっとカガリの髪を手放し、すぐさまカガリの両足を割ってその間に入ると
自分の固くなった雄をカガリの中心を探るように押し当てた。
「カガリ・・・っ・・カガリ・・!」
相手を思いやる余裕など一片も無い。
ただこの逸る思いをどこかにぶつけなくては体が激情で爆発してしまう。
無理やりこじ開け引き裂く勢いで乾いた裂け目に突き入れようと
アスランは夢中でカガリの腰を押さえつけた。
42 :
269:04/12/13 13:31:45 ID:9Il5XaaM
必死で抵抗するカガリが我慢しきれず悲鳴を上げた。
「アスラン!こんなの・・こんなつもりで・・!お前はそれでいいのかよっ!!?」
カガリの叫びにアスランの動きが止まった。
憑物が落ちたように呆然とカガリを見下ろすアスランの目に次第に正気の色が戻ってくる。
「・・・あ・・・・」
自分のしたことが信じられない、といように起き上がると
アスランはおずおずとカガリの頬に手を添えてカガリの涙をそっとぬぐった。
「・・・すまない・・・おれ・・馬鹿だな。何も焦る事無いのに・・今夜はずっとカガリを独り占めできるというのに。
笑わないでくれ。じつは慣れてないんだ。こうしていても心臓が破裂しそうだ。」
アスランの言葉にカガリもようやく怯えを解き、アスランの掌の感触を確かめながらほっと息を吐く。
じんわりと伝わるアスランの体温がカガリの心を震わせ、素直に嬉しくもあり不安にもさせた。
「・・・こういうの初めてだから・・ごめん、どうしたらいいか全然わからないんだ・・・。」
カガリも泣きそうな声で言う。
43 :
269:04/12/13 13:32:20 ID:9Il5XaaM
伏せた睫毛が震えてアスランの愛してやまない琥珀色の瞳に暗い影を落としている。
ほのかに桃色に染まった頬は羞恥のためか一層赤みを帯びていて
耳も首筋もぼんやりと淡い朱色に染まっていて、そんなカガリの姿をアスランは改めて美しいと思った。
アスランは優しくカガリの髪を撫で、揺れる瞳を覗き込む。
普段強気な彼女が自分にだけ見せる無防備で儚い一面。
アスランはあまりの愛しさに知らず知らずのうちに涙が込み上げて来た。
「・・・なんで・・なんでお前が泣くんだよ?」
「なんでもない。少しだけ・・こうしていてくれ。」
二人は抱き合い、しばらく無言でカガリはアスランの頭を優しく撫でていたが
やがてどちらからとも無く顔を寄せ唇を重ね合わせた。
絡めた指がシーツの上に濃い影を落とし、一生忘れられない夜になるとアスランは思った。
44 :
269:04/12/13 13:32:56 ID:9Il5XaaM
「カガリ・・もっと力を抜いて・・」
「無理っ!だめ・・絶対だめ!そ・・そんなに大きいもの・・入るわけない・・っ!」
「そんな事言ったって・・」
「だって・・だって・・大きすぎるんだ!おまえ、わたしを殺す気か!?」
「そんな訳無いだろう。・・・・仕方ないな。もう少し慣らすか。」
アスランは苦笑するとひょい、とカガリの片足を肩に担ぎ今しがた自分のものを押し当てていたカガリの入り口に口付けをした。
突然のアスランの行為にカガリは慌てふためき顔を真っ赤にして脚をバタつかせる。
「・・・!!!バカッ!何する気だっ!?そんな所舐めて・・っ!んっ・・!」
「黙ってろ。」
アスランは一言だけ言うとうっすらと汗をかいたカガリの下腹からその先に続くぽってりとした割れ目に舌を這わせていく。
先程の愛撫で既にカガリの秘所は多少潤ってはいたが、やはり挿入するにはまだ足りなかったのかもしれない。
アスランは割れ目に沿って丁寧に舐めながら指でカガリの秘所を左右に押し開いていく。
「アスラン・・っ・・やだ・・汚い・・そんな・・・」
カガリの恥ずかしげな泣き声が耳に心地よい。
本気で抵抗していないのがわかるのでアスランはワザと念入りに入り口の部分を舐めてやる。
ひくひくとカガリの体が震えるたびに秘所の奥からは泉のように甘い蜜が溢れてくる。
充血し起立た菫の蕾がアスランを誘うように濡れ光っている。
45 :
269:04/12/13 13:33:28 ID:9Il5XaaM
小さな蕾が皮を剥かれアスランの舌に転がされるたびにカガリはすすり泣き身悶えする。
「ああっ・・や・・やだ・・アスラン・・やめて・・」
泣きながらカガリが激しく首を振り、手足を強張らせてアスランの頭にしがみ付く。
「・・ひっ・・」
引きつった声をあげてカガリは愛液を溢れさせ、アスランはますます深く狭い場所に舌を差し入れる。
生暖かい舌が肉壁を何度も往復し余すところなく濡らしていく。
アスランはたっぷりと時間を掛けてカガリの秘所を湿らせると
今度は荒い息をつき体を震わすカガリの程よく尖った片方の乳首を口に含み
指を一本、今まで舌で愛撫していた狭い穴の中にゆっくりと挿入した。
異物が侵入してくる感触にカガリは思わず小さく声をあげる。
くちくちと蠢くアスランの指が内壁を擦るたび、淫らな汁が秘所の奥から太股に伝い
疼く様なもどかしい感覚が次第にカガリの下半身から湧き上がり
カガリ自身が意識せずとも細い腰がアスランの指先の動き一つでゆらゆらと動き始めていた。
「どうだ?」
痛くないか?とアスランが慎重に指を動かしながらカガリに聞く。
「ん・・・平気・・」
喘ぎと官能の吐息を漏らしながらカガリはアスランの頭を抱きしめた。
46 :
269:04/12/13 13:34:00 ID:9Il5XaaM
秘所を掻き混ぜる指が2本に増え、カガリの喘ぎ声も大きくなっていく。
内壁が肉欲の熱を持ちアスランの指をきゅうきゅうと締め付け
アスランはますます激しく入り口を攻め立て奥の壁を突きあげた。
多量の蜜がアスランの手首を濡らしきつく強張った白い太股が離すまいと絡みつく。
「・・・ああっ・・アス・・ランッ・・!」
喘ぎと激しい息遣いが二人を昂ぶらせ溶かしていく。
「熱い・・熱いよ・・・アスラン・・っ・・だめ・・おかしくなるっ・・!ひっ・・!!」
カガリの叫びと同時に今までに無いほどきつく指を締め付けられ肢体が弾かれた様に震え上がる。
どくんどくんと脈打つようにカガリの秘所が収縮する。
アスランはカガリが達したことを知った。
47 :
269:04/12/13 13:34:43 ID:9Il5XaaM
力なく横たわるカガリの中心から指を引き抜き、膝を折りたたむように大きく開かせると
アスランはそこに自分の怒張した物を宛がって上半身を伸ばしカガリの体を抱き寄せた。
何もしなくてもアスランの先端はぬるりとカガリの襞に包み込まれ
今度こそ迎え入れる準備は整っているようだった。
アスランは上気した瞳で自分を見つめるカガリの瞼に口付けをし、そっと髪を撫でた。
カガリも腕を伸ばしアスランの首にしがみ付く。
引き寄せられるように唇が重なり何度も何度も吐息が交じり合う。
「辛かったら引掻いても噛み付いても構わないからな。」
口付けの合間にアスランが囁く。
「な・・なんだよそれ。わたしは猫じゃないぞ。」
揶揄するような言葉に真っ赤になってカガリが言い返す。
「似たようなものじゃないか。甘えて鳴いたり、擦り寄ってきたり、
ケバブを見つけたら猫まっしぐらでとんで来るし。」
「馬鹿。」
そしてカガリは瞳を閉じてアスランの肩口に顔を埋めて告げた。
「・・・痛かったらニャーって鳴くから。来て・・・。」
・・・つづく・・・
48 :
269:04/12/13 13:41:03 ID:9Il5XaaM
今日はここまで。続きはまた後日。
ところで>5氏はもしかしてわが心のお師匠様ではありますまいか・・?
そしてカガリが「アスラン」と呼んでしまったのは
もちろんカガリさまはうっかりさんですから、お約束ですw
それでは、さようなら。
乙!リアルタイムで楽しませてもらいました
本編ではいきなり指輪渡していたから忘れていたけど、
269氏の文章読んでいてかなり切なくなった
アスランが急いていたのも上手い描写だなーと思った
最後のニャーには笑いました
待ってたよ!
続きもずっと待ってるよ!!
ネ申よっ!
続き待ってるよ。
アスランガンガレ
269氏、降臨乙!
いやあ、エロエロ269氏の純愛ものは読んでるこっちが恥ずかしいと
思いつつ画面すすませていたら、貫通までいっちゃいましたか。
指輪…やはり露天で買ってたんだな
最後の台詞、笑いましたが一方で激しく萌えました…
こんなん言われたら自分絶対萌え死ねるw
269氏、続き楽しみにしております!
ブラボー!!
凸凹続きが楽しみです
269氏のカガリは俺にとって本編以上に萌える
269氏イイヨイイヨ〜!(*´д`*)ハァハァ
今更だけど
>>2の前スレへのリンクがルナマリスレになってるんだが・・・
ニャー!
269氏乙!!やっぱりアスカガが一番萌えるな…。続き待つ
269氏乙。
アスランの若さにワラタ。臨戦状態に突入するのはえーよw
いきなり挿入に持ち込もうとするのは若さゆえのあやまちってやつだなw
>27
僕の愛しい黄色い薔薇の姫君
それはもしや花言葉とも掛け合わせて?
萌えますた。
63 :
897:04/12/14 21:26:54 ID:jQoFz+lN
64 :
897:04/12/14 21:28:11 ID:jQoFz+lN
現在、オクレ×ステを執筆中なのですが需要はありそうですか?
269氏乙です。
>・・・痛かったらニャーって鳴くから。来て・・・
このセリフが妙にツボにハマったw
・・・自分のアスカガも気合いれてきまつ
需要ありますよー。
新キャラカプではオクステかなりツボだ。
>>48 乙です。
二人とも初々しくて萌えた。続き楽しみにしてます。
>897
大いに有です!
待ってまつw
すんげーある
オクステ、アスルナ激しくキボン
69 :
897:04/12/15 21:51:46 ID:BZr2gW3z
オクステ投下しまつ。
70 :
897:04/12/15 21:52:26 ID:BZr2gW3z
ガーティー・ルーはミネルバの追撃をかろうじてかわし、補給のため大気圏突入するところだった。
パイロットたちは仕事が無いため、半分休暇のようなもので、各々の趣味を楽しんでいる。
自室で滑らかな金髪のショートヘアを入念に手入れしているのはステラ・ルーシェだ。
最近、忙しかったためか髪を解かす暇もなかったので願ってもない良い機会である。
戦場を離れればまだ年端も行かぬ少女なのだ。本当なら友人と流行のファッションなどの話題が楽しい盛り
だが、戦艦などに自分と同世代の少女がいる訳も無く、孤独が多かった。
疲れたようにため息をついた時、部屋のチャイムが鳴った。
「誰?」
「俺だ、スティングだ。」
ステラは開閉スイッチを押し、スティングを部屋に入れた。
「何か用?」
「あの…そのだな…降りて休暇が出来たらアウルと外出するんだが、一緒に行くか?」
スティングは頬を紅潮させ、恥ずかしさを隠せないように言った。
ステラはスティングが好きだった。恋愛感情がある訳ではないが、いつも寂しがっている
自分に声をかけたり、何かに誘ってくれるのはありがたかった。そんなことでもないと、
男の集団に加わる事など出来ない。
時々、口の悪さに勘違いされることもあるが、本当は優しさが溢れていることをステラは知っている。
「いいよ、どこに行くの?」
「それなんだが…」
二人の雑談は長く続いた。スティングが話し、ステラが聞く。それだけで心の隙間が埋まっていくのを
ステラは感じた。
スティングが言うには『照明が綺麗で、回るものがある』所に連れて行ってくれるらしい。
ステラはいっそう髪の手入れに熱が入るのだった。
71 :
897:04/12/15 21:52:43 ID:BZr2gW3z
大気圏突入を無事終え、クルーの要望が聞き入れられ3日の休暇が出た。三人は着慣れた軍服を脱ぎ捨て、
アーモリー・ワンで支給された服に着替え、列を成して戦艦の昇降口を降りると、活気に満ちた港に立った。
歩き始めてから数分後、アウルが身震いし始めた。
「どうした?」
スティングが尋ねた。
「寒い…、なんでこの服、胸が開いてんだよ!」
確かに、辺りが秋口から冬に向かっている季節の服装としては薄着すぎた。それまで我慢していた
アウルも限界を隠せなかった。
「オレ、着替えてくるから、先行ってろ。」
アウルはすぐさま戦艦に戻っていった。クシャミが止まらないらしいく、
辺りの人の目を引きながら走り去っていった。スティングはあきれた顔をしながら
吐き捨てるように言った。
「ったく…しょうがないな。」
その後、表情を緩めて、
「…お前は寒くないか?」
ステラはクスッと笑いながら答えた。
「寒くないよ。」
72 :
897:04/12/15 21:53:35 ID:BZr2gW3z
今日はこれでおわりでつ。できたてなので表現におかしいとこがある悪寒。
73 :
897:04/12/15 22:12:28 ID:BZr2gW3z
みなさんの反応をみて書き続けるか決めたいのですが…
おながいします。
801はいらん
両方オクテでじれったいけど最後は勇気を出して告白…って感じなのかな?
期待してますよー!ガンガレ!
76 :
名無しさん@ピンキー:04/12/15 23:12:47 ID:qBSsYjTs
激しく期待してます。
苦労人のオクレ兄さんにたまにはいい思いをさせてやってください
>照明が綺麗で、回るものがある
ステラをラブホに連れて行って、回転ベッドプレイかと思ったよw
続き楽しみにしてます。がんがれ!
78 :
897@携帯:04/12/15 23:22:17 ID:I68ISHCK
>>77 激しくワラタ。それ、内容に入れてしまおうかと言ってみる罠。
79 :
名無しさん@ピンキー:04/12/16 00:49:59 ID:ZOKEKNrR
つーかここはアストレイもいいの?
>77
自分もそう思ったw
その展開望むとか言ってみるテスト。
>みなさんの反応をみて書き続けるか決めたいのですが…
おながいします
自分の書きたいものをどんどん書けばいいと思う。
いちいちお伺い立ててると誘い受けウザーってなるからね。
荒れてないときはみんな寛容だから臆することなく投下してくださいな。
83 :
897:04/12/16 22:32:39 ID:oNnuUG9m
投下開始します。駄文&スレ汚しスマソ。
84 :
897:04/12/16 22:33:03 ID:oNnuUG9m
スティングの携帯電話が鳴った。アウルからだ。なんでも、完全に風邪を引き、
おとなしく寝てることにしたらしい。
それから何分歩き続けただろうか。そろそろ歩き疲れた頃、スティングが足を止めた。
「着いたぞ。」
ステラの目の前には眩い照明、家族連れの多い人ごみ、そして、壮大な観覧車。
スティングが言っていた、『照明が綺麗で、回るものがある』とは遊園地のことだった。
スティングはステラの顔色を伺いながら尋ねた。
「こうゆうとこ…嫌いか?」
「ううん、大好きだよ。」
ステラは満面の笑みを浮かべ、スティングを見つめた。もともと遊園地が好きだった上に、
来るのは久しぶりだったので一層その想いは強かったのである。
スティングは入場口から1日パスポートを二人分買い、ステラに渡した。
ステラは自分の分は自分で払うと言ったが、
「俺に恥をかかせるなよ。」
というスティングの一言で今日は好意に甘えることにし、二人はアミューズメントと
メルヘンの世界に入り込み、ステラは幼い子供のように目を輝かせ、
スティングを置き去りにして走っていった。
「お、おい。ちょっと待てよ!」
スティングはステラの後を追った。二人は絶叫マシンやお化け屋敷、マスコットと写真を取ったりと
時間を忘れてはしゃいだ。といっても、ステラの気ままな行動にスティングが付いて行く
といった感じだが…。しかし、はたから見れば二人は恋人そのもののように見える。
85 :
897:04/12/16 22:33:20 ID:oNnuUG9m
次のアトラクションに行こうとしたとき、ステラは異変に気づいた。
「スティング…?」
そう、スティングが見当たらないのである。ステラが先走りすぎてはぐれてしまったようだ。
直ぐに追いつくと思い、近くにあった屋根つきベンチに腰掛け待つことにした。
しかし、待てどもスティングは現れない。ステラは携帯電話を持っていないので、呼ぶことも出来なかった。
次第に、雨まで降り始め、ステラは涙ぐみ、心の中でつぶやいた。
『ひとりぼっちは…いやっ!』
膝を抱えて顔を臥していたステラは涙をこらえ切れずにぽろぽろと泣き出してしまった。
「見つけた。」
その淋しげな両肩に、温かい手が置かれた。ステラが顔を上げると、そこにしゃがみ込んで
ステラを見つめるスティングがいた。ずいぶん辺りを駆けずり回ったのことを、ずぶ濡れの服が物語っている。
スティングの優しさが、あったかくて、安心をくれることをステラは感じた。今度は安堵感で涙が止まらない。
スティングは困ったように笑いながら、小さく囁いた。
「泣くなよ…。一人にして、悪かった。」
86 :
897:04/12/16 22:33:34 ID:oNnuUG9m
二人は遊園地を出た。ステラはまだ泣き止まない。スティングは困った表情をしながらステラの肩を抱き、
タクシーに乗せ、ガーティー・ルーまで送り届けた。
スティングは自室に戻り、濡れた服を脱ぎ捨てシャワー室に入った。シャワーを浴びながら今日のことを振り返る。
『今日は楽しかったが、最後にステラを泣かせてしまった…』
スティングは罪悪感に似たような気持ちに駆られた。シャワー室から出て、着替えると部屋のチャイムが鳴り、
開閉スイッチを押すと、入り口を見るとステラが立っていた。
「どうした?」
「今日は…ありがとう。…話があるの…。」
「立ち話もなんだから、入るか?」
「うん…。」
ステラはスティングに招かれ部屋に入った。
スティングは椅子を運び、ステラにかけさせた。
「何か飲むか?」
「いい。」
スティングはベッドに腰掛け、ステラに尋ねた。
「で、話ってなんだ?」
ステラは伏し目がちにうつむきながら話始めた。
「今日、わかったの…。いままで私は淋しかった…、淋しかったの…。毎日、怖くて、一人ぼっちで、もがいてた。
でも、今日わかったの!スティングといるときは全部忘れられる、淋しくなんてないってことを!」
ステラはスティングに抱きつき、ベッドに押し倒し、スティングの胸に顔を埋めた。
「お、おい!」
スティングは面食らっていたが、ステラはかまわず続けた。
「好き!私、貴方のことが好きなの!」
スティングは少しの間、黙っていたが、ステラにつぶやくように言った。
「本気に…しちまうぞ?」
スティングは身体を入れ替え、ステラの濡れた唇に自分の唇を重ねた。
87 :
897:04/12/16 22:38:34 ID:oNnuUG9m
今日は終わりでつ。後の展開を試行錯誤中でつ。
>>897氏
ヤッベスティステ激萌えた
続き楽しみにしてます!
こんな所で止めないで…
気になって夜も眠れ----
>>897氏とカプが被ってしまっている為、投下しづらいですが……
ステラ×スティング投下します。
「ッ……ウゥ……」
パイロットスーツルーム、整然と並ぶロッカーに青い髪の少年が叩きつけられた。
「ってぇな、ナニすんだよ、スティング!?」
青い髪のアウル・ニーダは床に尻餅を着き、眼前のスティングを睨みつけた。
スティング・オーグレーの顔は上気し、普段は冷静な彼からは想像がつかぬ程、感情を露わにしていた。
「オマエッ、判ってんだろっ?ならなんでステラにあんな事言ったんだよ!?」
「ハッ、任務優先。教わったろ?それとも忘れたぁ?……バッカじゃねぇの。」
「オマエェッ!!」
スティングの襟首を掴み、無重の空間で必要無い程の挙力で引き上げ、再びロッカーに叩きつけた。
「ハッ、カッコ悪いなぁ。スティング。」
「知るかよ!」
力がアウルの頬を殴り、ロッカーに頭を叩きつける。
ペッと、アウルは唾を吐き。
「あんな肉便器に惚れるなんて、カッコ悪すぎだ。オマエも死ねよッ、スティング。」
「知るかよッ!」
再びアウルの頬に衝撃が走る。
「オマエだって知ってんだろっ!?ステラがヤッてる事、解ってんだろ!!?」
「……解ってる」
間を置き、呟く様に呻く。
「ハハハ、カッコ良すぎだぜ。スティング。」
黙るスティング。
勢いづくアウル。
「頼みゃあ、ヤらしてもらえるぜぇ、きっと。」
拳、いや、体全体に力がこもっていく。
「土下座して、足舐めて、『ボクのオチンチン舐めてよ、ステラ。』っていえばさあ!」
高笑いするアウル
「それともアレかぁ?母乳恋しさに、オッパイちゅうちゅうか。『ママー、お腹減ったでちゅ』とかさぁ。」
無言、ナニも言わずスティングの堅い拳が。アウルの頬を、顎を、腹を、殴る。
しかしアウルも負けず、殴り返す。
そこでようやく、保安員が突入して、二人を捕縛した。
「ふむ、なんだか面白い事になってるねぇ〜」
「そういってる場合では、これでは戦闘に支障が……」
「分かってるさ、俺だって。」
暗室、三つの蛹と複数のモニターから放たれる微光のみ。
怪しげな仮面で顔半分を覆った男が、目の位置にある硝子でスティングを見、金髪の少女ステラ・ルーシェをみた。
考えているのだろうか?沈黙し、虚空を見て。ムニッと口端を不敵に歪めた。
「コイツは面白いな、」
言葉を切りスティング達の<整備兵>を無表情な硝子で見る。
「このガキ共が精神的なLv.を上げてきている証拠だ。」
その言葉に<整備兵>はハタと気づいた。
「確かに……以前ならば恋や愛等……!!」
「そういう事さ。という事で実験をしてみて良いか?」
「ぇっ、ええ。是非お願いします。」
喜嬉として返事をした。
仮面は首肯し
「んじゃっ、まず、ステラを起こしてくれ」
「……ったく。」
スティングが目覚めると直ぐ様ネオに、性能調査をする、と言われノーマルスーツルームで着替えていた。
制服をハンガーにかけロッカー内にかけて。特異な形状の専用パイロットスーツを取り出した。
「なんだっていうんだか……」
我知らず、悪態が口から漏れる。あのニヤニヤ笑いへの悪態が。
「一々、突っかかってきやがって。」
フツフツと苛立ちが募っていく。
何時もは、大人しく言う事を理解する癖に、時折反抗する。
隣のロッカー、アウルのに目が移る。
俺はチッと舌打ちしていた。
だがそれでは気は晴れず、ロッカーの薄い鉄板を右手で殴りつける。衝撃痕が薄い鉄板に遺る、左手に掴んでいたパイロットスーツが離れて飛んだ。右手に軽い痛みを感じた。
「……こんな、餓鬼みてぇだな……ハハ」
俺はふと思いだし、宇宙遊泳を楽しむパイロットスーツへ視線を移し、片手を伸ばす。
「…………アンッ?」
掴もうとして伸ばした指先が空を掻く、視線からパイロットスーツが排除されていき、新たに人影が俺の網膜に灼きつけられる。
「ステ……ラ……?」
出入り口付近にステラがボケっと突っ立っていた、虚空を見ていた瞳が俺の姿を映す。
「うん。」
首で小さく頷いた、今のは俺が、ステラにステラか確認したのかと、思っての肯定ということなのだろうか?
「何、突っ立ってんだよ?」
俺は至極冷静な口調でステラに聞いた、手がパイロットスーツを掴む。
「ネオに頼まれたの。」
「ああ?」
今一、会話が噛み合わない。
「何をだよ」
「スティング、私とシたいんでしょ?」
「……何をだよ」
「SEX」
続く
続き書き上げたら投下します、とりあえずスティング受けで書いてみようかと。
しかし何故か種死では新三バカに萌えてます
スティング……突っ込み
アウル……ボケ
ステラ……天然ボケ(最近、とある同人誌で全開で笑うステラを見てかなり萌え)
とバランスが良い性でしょうか?
96 :
269:04/12/17 08:01:02 ID:6UfrBA1o
みなさん、こんにちは。
先日の続き、アスラン×カガリ、ラストが見えてきたので少しだけ投下します。
投下。
97 :
269:04/12/17 08:01:35 ID:6UfrBA1o
ゆっくりとアスランの性器がカガリの中に沈んでいく。
少しづつ、狭い肉壁を押し広げながら熱く硬い肉棒が進んでは戻りを繰り返し
徐々に奥へと挿入していき、緩慢とした動きながら確実に二人を高みへと押し上げていく。
湿った内部は男の分身を優しく包み込みまるでそのもの自体が生き物のように
吸い付き密着しながら奥へ奥へと誘い込む。
「は・・・あっ・・・」
呼吸するだけでカガリの下半身は大きく波打ち、その振動がびりびりと中にいるアスランに響くのは
もはや二人でひとつの体だからか。
「辛く・・・ないか・・・?」
締め付けられる快感に流されてしまう自分自身を必死に押さえつけながらアスランがカガリに問いかける。
半分ほど埋め込まれた自分の雄の根元に幾筋もの血管が浮かび
興奮でグロテスクに変色しているのを見てアスランは少し後悔した。
こんなものを体の内部に突き立てられて、カガリは大丈夫なのだろうか?
カガリはというとアスランの首に腕を回し、しっかりとしがみ付いているので表情を窺うことは出来ないが
時々息が詰まるのはやはり体をこじ開けられるのが苦しいからなのかもしれない。
98 :
269:04/12/17 08:02:07 ID:6UfrBA1o
「もう少で全部入るんだが・・・続けても大丈夫か?」
不安になってもう一度、問いかける。
そうしている間にも分身はますます熱く硬くなり、アスランは無意識のうちに
腰を突き上げたくなるという衝動を押さえ込みながらなんとか声をかける。
「い・・いちいちわたしに聞くな。馬鹿。」
くぐもった声でカガリが答え、抱きつく腕の力が更に増した。
アスランは目を細め慎重に体重をかけ、より深くカガリの中に進もうと再び腰を動かし始めた。
「あっ・・・んんん」
カガリの手足に力が入り、全身が緊張しているのが手に取るようにわかる。
「カガリ、もう少し体の力を抜かないと余計に辛いぞ。」
アスランは再び動きを止めてカガリの耳朶を甘噛しながらカガリの緊張を解そうと耳元でそっと忠告する。
先程の前戯で十分に潤っているし、出来る限りカガリが楽な体勢で挿入をしているのだが
やはり初めてでは苦しがるのも仕方が無いのか。
年齢の割りに幼いところのあるカガリには男女の初めての性交がこれほど痛みや苦痛を伴う、
体に負担がかかるものだと知らずにアスランを部屋に誘ったのかもしれない。
アスランの心に迷いが生じた。
どうしたらカガリを苦しめず、最後まで成し遂げる事が出来るだろう?
99 :
269:04/12/17 08:02:59 ID:6UfrBA1o
動きを止め考え込むアスランの様子にカガリはきつく閉じていた目をそろそろと開け、
一瞬躊躇したものの思い切って声を掛けた。
「ん・・・ア・・アスラン・・」
「何だ?」
「わたしは別に・・・大丈夫だぞ。」
「そうか。」
「だから・・・」
カガリはその先は言わず、きゅっとアスランのものを締め付けた。
驚いてアスランがカガリを見ると、カガリは真っ赤な顔をして俯いている。
催促するような事をしてしまいカガリは全身から火が出るくらい恥ずかしかったが
ここまできたら今更気取る必要も無いと思いもう一度下半身に力を込めて中にいるアスランを促してみる。
100 :
269:04/12/17 08:03:31 ID:6UfrBA1o
「カガリ・・」
「わたしは大丈夫だ。それよりも、アスランとひとつになれるほうが嬉しい。
二人で一緒に感じて、気持ちよくなったり、抱きしめあったりしたい。だから・・・やめないで。」
カガリの脚がアスランの腰に絡みつき、放さないで、と小さく囁かれアスランも覚悟を決めた。
あれこれ考えるのはもうやめる。
とにかく、いまこの瞬間、自分の全てを注いでカガリを愛することだけを考えよう。
「いくぞ。」
カガリの目を見つめてそれだけ言うとアスランは力を込めて腰を先へと進めた。
強引に、確実にずぶりと根元まで埋め込む。
カガリの秘所は多少抵抗をしたものの思ったより楽に奥までの進入を許し
またそこで二人は互いの体を強く抱きしめあった。
101 :
269:04/12/17 08:12:22 ID:6UfrBA1o
今日はここまで。続きはまた後日。
皆さんの応援に感謝しつつ仕事が忙しくてお礼も言えず正直スマンカッタ。
たぶん、年内には完結すると思います。
そして今日は自分の誕生日です。←催促してるよオイ
2年続けてこのスレで誕生日を迎えることが出来るのも
スレ住人皆さんのお陰だと思っています。本当にありがとう。
269への誕生日プレゼント債権督促はがきおれおれ振込みメール画鋲入りトゥシューズなど編集部着付けで!
さようなら。
>>101 誕生日オメ!&乙です。
なんだか初々しくて萌えました。
続きも楽しみです。
>>101 誕生日おめ〜!
269氏にはそんな前から楽しませてもらっていたのかとビックリ
小説の方はなんだかやきもきするくらいアスランがカガリを想ってていい
前回分のいきなりやろうとしたアスランを思い出すと笑える
>>101 誕生日おめでとうございます。楽しく読めました。
お疲れ様でした。
105 :
名無しさん@ピンキー:04/12/17 18:23:23 ID:zwljhsng
オメ!
申し訳ないorz
>>101 269氏誕生日おめ〜&乙!
これからも萌える小説作ってください!!
>>101 269氏乙!アスランとカガリのやり取りが
お互いを想い合ってる感じでイイですな。萌えたー!
それと一日遅れましたが誕生日おめ〜です!パチパチパチ
なんていうか・・・すごいキャラだな・・・>ミーア
可愛いと思った。OPのニヤリ笑いがあるからで本性かどうかはわからんけど。
あのままのキャラなら本物より個人的に好みだ。
とりあえず、アスラクツーは
ミーアがアスランを押し切る形で既成事実を積み重ねるパターンが定番化しそうですねw
あそこまでとことん陽性のキャラはガンダム史上でもかなり珍しい部類に入る気がする。
112 :
名無しさん@ピンキー:04/12/18 19:09:49 ID:C5zVJdQA
オバハンの尻画像のキャプ見せて下さい。
クレ厨は去れ
そういえばシンステってのは少ないな(サイト含む)やはり本編で何も無いから?
あのロリ(シン)はこれからどうなるのか気になる
>>114 多分逆で、絡むことがわかってる分、どう絡むか見極めてからでないと動けないんだと思う。
>>114 つーか会話がほとんどないから、どんな関係になるかまだわからないし。
>>114 後々になって書いたことと本編が違ってくると外した感が痛いですからねえ。
気にしない人もいるんだろうけど、自分は気にするタイプだから。
今日「暁の車」入手しますた。
やはり良い歌ですね。
聴いててゾクっときましたよ。
119 :
897:04/12/18 21:48:17 ID:16EO3KGU
続き、投下開始いたします。スレ汚しスマソ。
120 :
897:04/12/18 21:49:30 ID:16EO3KGU
ステラの唇は柔らかく、まるで吸い込まれてしまいそうな錯覚に陥った。いままで妹のような
感覚で接してきたステラを組み敷いてキスしていることにスティングは罪の意識すら感じた。
唇を離して、今度はうなじを味わう。しっとりとした色白の肌はよく吸い付いた。ステラはスティングの
背中を抱きながら、耳元で甘い囁きをした。
「スティング…うれしい…。」
その魔法の言葉を耳にしたスティングの心のリミッターが外れてしまった。もうステラのこと以外
考えられない。侵食されていく自分の心は本能に抗うことはできなかった。
ステラの軍服に手をかけ、強引に剥ぎ取るとステラの全身が露わになった。黄色い下着の上を外すと、
ステラの豊満な乳房が姿を現し、スティングの行動は加速する。下の下着に手をかけようと
したときステラが制止した。
「自分で脱ぐ…。」
121 :
897:04/12/18 21:50:08 ID:16EO3KGU
ベッドから立ち上がり、最後のベールを脱ぎ捨てたステラにスティングは見とれてしまい、ギリシャ彫刻
のようなディテールに芸術性をも感じた。
「今度は、私の番。」
ステラはスティングが身に纏っているものを丁寧に脱がせていく。スティングも生まれたままの姿になり、
二人はお互いの全てを見つめあった。
「スティングがしてほしいこと、してあげる。」
ステラはおもむろにそう言うと、スティングの分身を小さな口内に含んだ。ビクンと反応した肉の塊の
オーバーロードを、スティングは必死に抑えた。唾液が跳ねる淫乱な音が辺りに響く。ステラは頭と両腕
を上下させ、時々、舌先で先端を転がしたりしてスティングに奉仕する。
「うっ…、はぁ、はぁ…ステラ…」
ステラはスティングが愛撫に悶える姿を上目遣いで眺めた。その潤んだ瞳にスティングはいっそう耐えることを
余儀無くされた。
122 :
897:04/12/18 21:51:18 ID:16EO3KGU
もう、耐えられない。スティングはステラの頭を外した。ステラは申し訳なさそうな顔をして、
「ごめん…気持ちよく…なかった?」
「いや違う。お前も同じ気持ちにさせてやる。」
スティングはステラを寝かせ、密林に守られたつぼみと花弁に、自分の舌を使って侵入した。
それと同時に侵入者を拒むように出てきた魅惑の蜜と音を立てながら格闘した。
「あっ…スティング!駄目!」
スティングは無視して続けた。ステラの表情が激変する。
「スティング!あぁん!気持ちよすぎて、どうにかなっちゃいそう!」
スティングはそれに加えて、ステラの胸の山の突起を粉ね回し、ステラは全身を覆う快感に身を焦がした。
「あっ、はぁ…、あぁあぁあ!いいっ…!スティング、好きだよ…愛してる!
だから、私をメチャクチャに壊して!来て、お願い!もう駄目なの!早くぅぅ…。」
123 :
897:04/12/18 21:51:52 ID:16EO3KGU
今日はこれで終わりです。これからもヨロでつ。
どうしていつも
いいところで切るんだネ申よ…!
GJ!!
ステラたん可愛いよステラたんハァハァ
こっちはマターリしてていいなあ。
向こうのヒロインスレはひどいもんだ。
マターリエロまんせー
>>111 思いつくのはZZのエルピー・プルやGのアレンビー・ビアズリーだな。
他には?・・・マジで思いつかん・・・
Xのパーラたんを忘れんなyo!!
ラクツーは別人格としてアスランに惚れていそうだ
いけない子アスラン!
なんとなく思い浮かんだおつまみ程度のネタ。変ならスルーよろ。
孤児院の子供視点。既出ならスマソ
*******
らくすおねーちゃんときらおにーちゃんが夜遅くに浜辺に行くのを見て追いかけてみました。
私はすぐに見つかったので一緒に帰りたかったけど、何故か一人でかえされました。
おねーちゃんが、「あんあん」言ってたり、服を着てなかったからかな?
今でも不思議です。
まゆの日記より転載
130 :
269:04/12/19 06:03:00 ID:2GVmDsco
みなさん、おはようございます。
先日のアスラン×カガリ完結です。思っていたよりあっさり終わりました。
投下。
131 :
269:04/12/19 06:03:44 ID:2GVmDsco
その時、突然枕元の電話機の発信デスプレイが光り、部屋の中に呼び出し音が鳴り響く。
アスランもカガリももうすぐクライマックスというところに冷や水を掛けられ、ひどく驚いて動きを止めた。
この番号はごくごく限られた人間しか知らない上、
よほどの事が無い限り使用されないカガリ専用の直通番号のはずだ。
反射的に腕を伸ばしたカガリの腕を押しとどめアスランが強引にカガリの首筋に口付けを落とす。
「・・・!ちょっと・・アスラン・・電話・・・電話だって・・」
「ほっとけ。」
カガリを抱きかかえ、アスランは自分の膝の上にカガリを座らせると再び激しく下から突き上げ始めた。
カガリの体重分より深くアスランの性器は秘所をえぐり、錯覚ではなく奥の奥に先端が当たるのを感じると
一層叩きつけるように強くきつくカガリを翻弄する。
「ああんっ・・ッ・・!アスラ・・ン・・・だめっ・・そんな・・・!」
アスランの膝の上で乱れるカガリをさらに追い詰めるためさらに全身の力を込めて腰を突き上げ
カガリの華奢な腰を支える反対の手でふるふると揺れる柔らかな乳房を乱暴に揉みしだく。
カガリがすがる様にアスランの頭を抱きかかえアスランも腰を激しく動かしながらカガリの唇を貪り
そのまま溺れそうな勢いで舌を絡める。
呼吸をするのももどかしく何度も角度を変えながら唇と舌で互いの存在を確かめあった。
132 :
269:04/12/19 06:04:17 ID:2GVmDsco
『・・・カチャッ・・・・・アスハ代表?代表、いらっしゃいませんか?・・・・おかしいな、ここにもいないとは・・・。
こんな時間に行き先も告げず、代表はどちらに行かれたのか・・・
やれやれ、まったく、代表は相変わらず糸の切れた風船のようだ。
早いところユウナにしっかり手綱を握ってもらわねばいかんな。
あー、アスハ代表、もしこのメッセージをお聞きになられましたら至急、第一会議室までお越しください。
大西洋連邦より内密の使者が代表宛に書簡を持ってまいりました。
とりあえず主だった者には召集をかけ既に全員揃っております。
明朝までには返答をと言うことなので一刻を争います。代表、どうぞお急ぎください。・・・ツーツーツー』
暗い部屋の中に音声が流れ通話終了の電子音を残し、消えた。
現実に引き戻され、二人は無言で唇を離す。
静かになった室内は先程までの情熱が幻だったかというほど冷たく重い空気に満ちていて
いま下半身の一点で繋がっていなければ全てが夢か現か区別がつかない気がした。
カガリが悲しそうにアスランを見つめて言った。
「・・・ごめん・・・いかなきゃ・・・」
133 :
269:04/12/19 06:04:49 ID:2GVmDsco
アスランもカガリを見つめ何事か口を開きかけたが
思い直したように首を振るとそっとカガリを持ち上げ
熱くたぎるカガリの深い泉から自分自身を抜き去った。
「・・・あっ・・」
ぬるりと抜け落ちる感触にカガリは小さく吐息を漏らし身震する。
熱く狭い所から抜き取られたアスランの分身はまだ硬さを保ってはいるものの
先程までの攻撃的な荒々しさはすっかり消え去りもはやそれは武器として役には立ちそうも無かった。
「アスラン・・・」
おずおずとカガリがアスランの頬に手を伸ばす。
もう少しで自分は身も心も完全にアスランの物になれたのにいつも「公人カガリ」が邪魔をする。
アスランも最後の最後で中断なんてきっと内心ひどく怒っているに違いない。
カガリは今にも泣き出しそうな表情でアスランに詫びを入れた。
「ごめん・・・アスラン・・・・こんな時に・・・わたしは・・・」
最後まで言わせずアスランは素早くカガリの唇を塞ぎ二度三度舌を絡ませてから名残惜しげに離れると
いつもするようにカガリの黄金色の頭に手を置き子供のように撫でてやった。
「いいから、カガリは早く支度をしろ。大事な会議に代表がいないなんて洒落にならないぞ。」
134 :
269:04/12/19 06:05:25 ID:2GVmDsco
「アスラン・・・」
「いま、この国はカガリを必要としている。
そしてカガリはそれに応えなければならない立場にいる。
大丈夫、おれの事は気にするな。もう・・おれ達はいまさら焦る必要は無い、そうだろう?」
アスランは優しく気落ちするカガリを励ます。
「おれは自分の出来ることを精一杯しようとしているカガリが好きだ。
カガリだってそうだろう?」
深い翠の瞳が包み込むように語りかけるのをカガリはうっとり見つめていたが
すぐに気持ちを切り替えると慌てて手近のシーツを手繰り寄せ体に巻くとベットから滑り降りた。
シャワールームに向かおうとしたカガリの脚がよろけ、ふらふらとその場に座り込む。
「あ・・・あれ・・?」
ぽかんと尻餅をついたまま自分の足を見ていたカガリは
やがてベットの縁につかまるとそろそろと立ち上がり、一歩一歩確かめるように足を踏み出していく。
「カガリ?」
「・・・なんだかうまく歩けないんだ・・・まだ、脚の間に何か挟まっているみたいで・・・」
「・・・」
135 :
269:04/12/19 06:05:57 ID:2GVmDsco
そこまで言ってカガリはあっと気がついたようにアスランを見、真っ赤になって
体に巻きつけたシーツをさらにぐるぐる頑丈に巻きなおす。
「なんでもない!足がもつれただけだ!今日は仕事が山積みでものすごく忙しかったから
ちょっと疲れが出たんだろうな。うん。」
照れ隠しのつもりかことさら声を張り上げカガリがいろいろ言い訳を始めるのを制し、
アスランは笑って壁にかかった時計を指差し早く支度をするように促すと
カガリは慌ててシーツの裾をずるずる引きずりながらシャワールームに入っていった。
すぐに水音が聞こえ出し、ベットには裸のアスラン一人が残された。
アスランはゆっくりと手を伸ばし今までカガリがいた場所に触れてみる。
まだ温かいその場所にはつい先程まで愛しい人がいたことを物語っている。
アスランはしみじみと自分の幸福を味わっていた。
互いに不慣れな性交、しかも自分は射精を中断されたことを差し引いても
今のアスランは幸せだった。
いつまでもこの幸せが続くよう願わずにはいられない。
自分のためだけではなく、カガリのため、世界のためにも。
136 :
269:04/12/19 06:06:31 ID:2GVmDsco
しかし今の地球とプラント間は一触即発の危機に直面しているのは火を見るよりも明らかだった。
再び人類はあのおぞましい、愚かな過ちを繰り返そうとしているのか。
アスランは頭の後ろで腕を組みベットに横たわるとじっと暗い天井を見つめた。
いつの間にか水音が止み、いつものきっちりとしたスーツを着込んだカガリが現れた。
先程までの情交の名残は跡形も消え失せたカガリの姿は急に顔つきまで大人びて
一国の主としての威厳すら漂わせており、アスランはほんの少し寂しさを感じた。
仕事よりも自分を優先して欲しい、などと甘えたことを考えているわけではないし
かえってカガリがそんなことを言い出したらきっと厳しく叱るくらいの気持ちではあるアスランも
やはりはじめての行為の後に余韻を味わう間もなく慌ただしく仕事に出て行くカガリに対し
なんだか置いていかれる犬みたいな気持ちになってしまい、アスランは自分自身に呆れてため息をつく。
「ごめん、アスラン。行って来る。」
軽く口付けをしカガリは部屋を出て行こうとしたが、くるりと足早に戻ってくると
もう一度しっかりとアスランの首にしがみ付いた。
「本当にごめん!なるべく早く戻ってくるようにするけど・・・・でも、
わたしの帰りが遅かったら待っていないで先に屋敷に帰っていても良いから。
さすがにここに泊まるのは・・・その・・いろいろとまずいと思うし・・。」
137 :
269:04/12/19 06:07:09 ID:2GVmDsco
カガリの言葉にアスランはにやりと笑い、カガリの体を抱きしめ背中を叩いた。
「わかった。適当に休んでから屋敷に戻るから、カガリは早く行け。
でないと今度は電話が来ようが部屋に迎えが来ようが、絶対に途中では放さないからな。
・・・代表は足腰が立たないので会議は欠席します、っていうのもいいな。
そうなればカガリに悪い虫が付かなくて済むし、案外いい考えかもしれないぞ。」
「おまえ・・・・馬鹿じゃないか!?」
真っ赤になってアスランの腕から逃れようとするのを笑ってやり過ごすと
最後にもう一度口付けを交わし、カガリがばたばたと部屋を出て行くのを見送ってから
アスランはやっとベットから抜け出しシャワールームに向かった。
火傷しそうな熱い湯を浴び、中途半端な己の欲望を一人で処理すると
脱ぎ捨てた服を身に着けながら自分が部屋にいた痕跡を一つ一つ念入りに消去していく。
138 :
269:04/12/19 06:07:42 ID:2GVmDsco
カガリはああ言っていたが、おそらく会議は紛糾し長引くであろうということは容易に予想が付いた。
大西洋連邦がわざわざこんな時間に使者を寄越したのだ。
余程火急かつ重要な案件にプラントとの関係も考慮しつつオーブがどれだけ
地球の諸国と足並みを揃えるか。
そんなオーブのお手並み拝見とばかり、いやな時間を狙っての交渉に
連邦の考えが透けて見えるようだった。
多分、裏では既にあちらこちらとルートを作り情報と報告が錯綜しているに違いない。
アスランはドアに鍵を掛け、駐車場に向かい暗い廊下を歩いていく。
事態は悪い方へと進んでいく。
何故かアスランには一つ一つの出来事がいつの間にか坂道を転がるように加速して、
このまま取り返しの付かない事になりそうな、そんな予感めいた不吉な感覚に襲われぞっとする。
何とかこの流れを食い止めることは出来ないのか。
139 :
269:04/12/19 06:08:49 ID:2GVmDsco
「偽りの名はその存在そのものが偽りでしかない」
あの日、ミネルバでデュラルダン議長に言われた言葉が鋭い棘となり
何時までたってもアスランの心に暗い影を落としている。
何が偽りで何が本当なのか。
本当の自分とは何なのか。
そして本当の自分が・・・アスラン・ザラが成すべき事とは。
「そういえば・・・指輪、渡しそびれてしまったな。」
ハンドルを握りアスランは車を発進させた。
もしも・・・もしも、遠く離れることになっても・・・この指輪が二人を繋いでいてくれるだろうか?
アスランはポケットに手を入れそっと指輪を握り締める。
「教えてくれ・・・おれの取るべき道を。おれは・・どうしたらいい?」
アスランの安息の日々は終わりを告げようとしていた。
その背後に運命と陰謀が忍び寄って来てるのをアスランも
そしてもちろんカガリも知る由も無かった。
・・・おわり・・・
140 :
269:04/12/19 06:14:29 ID:2GVmDsco
以上です。
昨日は不覚にもミーアタンのハイレグにすっかり心を奪われてしまいました。ハアハア
上半身の露出が少ない衣装な分、エロさ倍率ドンってな感じですな。
さようなら。
乙です!
うわーなんか凄い切ないなあ…でも萌え。
乙です。
なんつーか…ときめいた(*´д`)
269氏乙っす。
本編で二人が再会したら、イクとこまでいかせてやってくれ。
グッジョブ!
良い作品を読めて幸せだ〜
乙です! アスラン色んな意味で切ないなあ・・・
これシリーズにして続けて欲しいわ
切ないなぁ…二人には幸せになってほしい
この後、ユウナに先を越されていないといいんだが…ってかそれは嫌だ〜
148 :
名無しさん@ピンキー:04/12/19 15:46:52 ID:9A/Lh+x1
>>114 シンステは一般サイトじゃ1番数が多かったような
>>148 まあ何だかんだで主人公で王道だから。良くも悪くも広く浅く受けるでしょう。主人公の存在感が危ういけれどw
出番が無いから仕方ない。
ミネルバ自体無くても話進んでるし。
151 :
269:04/12/19 17:13:12 ID:i9vLFViQ
今更なんですが今回のSSは指輪イベントの前夜つーことで
脳内補完願います。
住人の方々、感想ありがとうございます。
目指しているのはハードエロエロ作家なんですが
つい萌系に走ってしまいました。道のりは長く険しい・・・
自分的には萌える展開のほうが好きよw
本編のカガリより269氏のカガリに数倍萌えました!
269氏乙!切な萌えでしたっ(*´Д`*)・゜・
カガリ可愛いすねv幸せになってほしい
ハードエロ期待してマス
筆休めのコネタです。
「なぁ、アスラン、裸で一月暮らすとしたら、私とラクスどっちを選ぶ?」
カガリはアスランに意地悪でエロティックな質問をした。これはただ、「お前だよ」と言って欲しいだけの、付き合い始めた恋人たちによくあるやりとりだ。アスランは悩んだそぶりをしてこう答えた。
「…キラ。」
(゚д゚)←カガリ
・・・んなことといわれた日には
しばき倒すか別れるぞ普通。
158 :
897:04/12/19 20:55:08 ID:JMoKgljR
空気嫁、俺…。
というか一ヶ月も裸だと……
乳が形崩れてまうやないかーーー!!
って思った俺は乳知識不足ですかね?
>>155 最初はホモか?と思ったけど、一ヶ月も好きな女の素っ裸みるの何か嫌だな
飽きるってわけじゃないけど、隠されているから更に燃えるみたいな気がする
だったら男同士で気楽に裸族を楽しんだ方がいいかも
キラの尻はしまっていそうだ
自分も一ヶ月も裸だったら、恋人よりは同性の友人の方がましだな。
ただ アスラン がこの発言をするのは非常にまずい気がする。
>ただ アスラン がこの発言をするのは非常にまずい気がする。
激ワロタ。そしてはげしく同意w
というか、悩んだ「そぶり」…?
まさかマジでそっちの…
>>159 そこそこ胸あったら下着つけていないと垂れると思う…
某グラビアアイドルが言うには「胸は揺らすと垂れる」らしい
実は種の時のカガリってやばくないか?
>>140 乙です。
切な萌えですね…。
自分も再会した時くらいにこれの続きを読んでみたいです。
166 :
名無しさん@ピンキー:04/12/20 01:11:32 ID:vatPEJ+0
再会したら気持ちの擦れ違いが確実に起こってそうな展開だけどな。
それはそれでまあ、よし。
なぜなら、ガンダム世界におけるラブラブ両想いは死へのカウントダウン。
平成ガンダムはそうでもないと思うぞ
そだな、主人公カプは死なな…ハッ!アスランは主人公じゃねーーー
ミーア×アスランのエロ小説きぼんぬ。
>>168 元祖:アムロ←→ララァ←→シャア、アムロ←フラウ←ハヤト、ブライト←→ミライ←→スレッガー、
マチルダ←→ウッディ、(おまけでクスコ←→アムロ←→セイラ)
Z :ファ→カミーユ←→フォウ、アムロ←ベルトーチカ、カツ←→サラ、
エマ←ヘンケン、クワトロ←レコア→シロッコ
ZZ :グレミー→ルー←ジュドー←プル、マシュマー→ハマーン
逆襲:シャア←クェス←ハサウェイ、アムロ←→チェーン、アストナージ←ケーラ
F91 :シーブック←→セシリー、ザビーネ←アンナマリー
V :クロノクル←カテジナ←ウッソ←→シャクティ、マーベット←→オリファー、
ドゥカー・イク←→レンダ、オデロ←→エリシャ、
こんなとこか?
確かにようけ死んどるなw
片足失う覚悟なら生き残れるぞ。
一応アスカガはシロー×アイナのオマージュだしな。
ただ、カガリのほうがシローっぽいが。
ということは、カガリが「アスラン!私はお前と添い遂げる!」と
叫ぶわけか。男前だな。
時々でいいから
先週が28秒、今週は8秒の出番な、乗ってるMSのプラモが全く売れない主人公のこと
思いだしてあげてください…
やべ、書いてて泣けてくる…
>>173 特に逆襲のチェーンはガンダム史上最高の無駄死に
主人公=背景以下という意味だったんだな。
種デスは新しい常識を教えてくれるな。
そんな現実は見たくない・・・
182 :
897:04/12/20 21:50:52 ID:+9NRfIgL
投下開始いたします。
183 :
897:04/12/20 21:51:46 ID:+9NRfIgL
「ステラ…行くぞ…。」
スティングは熱で滾る自分をステラに挿入した。ハエが食虫植物の甘い匂いに誘われるがごとく、じわじわと
奥へ進んだ。
ステラの下腹部に激痛が走った。歯ががちがちと鳴り、震えて涙を流した。悲鳴を上げそうになったが、
喉の奥でかみ殺す。
『スティングの…全てを受け入れるの…!』
スティングは上下運動に移った。桃色の底なし沼はずぶずぶと音を立てながら締み付けてくる。
さっきの比ではない快楽が押し寄せてくる。ひとつ間違ったら果ててしまうほどに。
「スティングぅぅぅ!スティング!んんっ、ああっ!もっと、もっと来て!そんなんじゃ
私は壊れないよ!」
「わかった…。」
184 :
897:04/12/20 21:51:57 ID:+9NRfIgL
スティングは全身を使って力の限り動いた。そこには何も無い、ただ交わっている二人がいるだけだ。
「そう…、いいよぉ…!ううぅううぅううう…!あああああ!」
あえぎ声とも、うめき声とも取れるような声をステラは発し続けた。ステラの秘部は血と愛液が混ざった
薄い赤色の液体でいっぱいになっていた。スティングはステラの突起を啜り始め、舌で転がし、甘噛み
するとステラはいっそう唸った。スティングはステラを上にして深く沈んでいく分身をステラに激しく
突いた。ステラもそれにあわせて腰を振り、胸の脂肪も同調して破裂音を出しながら動いた。
「スティング、キスして…」
ステラは薄れゆく意識の中でスティングに哀願した。スティングは起き上がり、腰を動かしたまま
ステラの頭を掴み、唇を合わせた。今度は口の蛇をすべり込ませるとステラも積極的に応じた。
生き物のように絡み合う舌と下半身のせいで、絶頂が近づいてくる。
185 :
897:04/12/20 21:52:11 ID:+9NRfIgL
ステラは腰が勝手に動き始めるのを感じ取った。スティングはそれに合わせて硬くなっていく。
「ステラっ…俺は、もう!」
限界が近い。スティングはステラを押し倒した。しかし、動くのはやめなかった。
「ス…ティング…。お願い…。最後まで…止めないで。私の、私の中に…いっぱい…」
ステラは最後の力を振り絞って言った。
「そんなことしたら…。」
「いいの!貴方なら…貴方の子供なら、いい…。」
「ううっ、ステラ、いくぞ!」
スティングとステラの腰が持ち上がる。汗だくで、顔は赤く火照っている。
「あぁああああぁああぁあああああぁあああああぁあああ!」
ドクドクと音を立ててスティングの分身は痙攣し始めた。引き抜くと、白濁液がステラから流れ出す。
ステラはピクリとも動かなかったが、その表情は満足と安堵に満ちていた。
186 :
897:04/12/20 22:34:17 ID:+9NRfIgL
今日はこれで終わりです。佳境が近いですが、がんがります。
グゥーーーーーーーーージョォッブ
>>176 しかも今週はその8秒の半分以上が回想というこの事実
(新規画はみごと約2秒)
…なあ、いっそ続編なら新しく主役作る必要なかったんじゃorz
香具師はまだよかろ。
この先ステラとの絡みやキラとの対決が待ってるから。
悲惨なのはミネルバのクルー。
メイリンと艦長以外ははっきり言って居る価値なしw
いや、アーサーを忘れるな!
ってもエヴァでいう日向マコトレベルだけど。
メイリンか艦長に一言告るだけ、みたいな
>>176 来週のスペシャル後半は梅干の種も割れるし、
ミネルバのピンチを救うらしいし、きっと活躍できるさ。
…ラストをセイバーに持ってかれそうだけどな。
おぉうw
アーサーも日向マコトも大好きだ!
メイリンの脇に居ないとかなり違和感なアーサー萌w
というわけで哀れな背景主人公にエロ〜いやつをおながいします神様
出来ればルナあたりと絡めて上げてください
アーサーがもっとも輝いていたのは8話だな
艦長に叱られている時こそが本領発揮だと思われw
269氏よかったね。
バレによるとキラがカガリを助ける展開ぽいじゃないですか。
SS量産期待してます。
196 :
名無しさん@ピンキー:04/12/21 17:23:40 ID:2wi4CW6m
ていうかここまで出番無い主人公もめずらしいな
これほど出番の無い主人公っていたか?
(ガンダム系に限らず)
聖闘士☆矢とかサムライ騎兵隊とか、ストーリーによっては全然出て来ない話もあったけど。
後者はサンライズだな。
>>198 でもそれは5人セットでそのうち一人が主役って作品だし。
それぞれお当番の回があったってやつだろ。
シンは…まあ多くを語るまい。
せめてステラと絡めば…
今はシスコン路線をノンストップ爆走中だからね
シンマユが読みたい…
202 :
名無しさん@ピンキー:04/12/22 03:40:16 ID:SY36nUX5
シンルナ当たりをヨロ
出番が少ないとキャラが掴みにくいから
投下も少なくなるだろうね
昔、キャラ掴めずに投下したけど、
今に見るとキャラが全然違くて俺的、抹消したいものだった・・・・・・
シンカガ強姦モノきぼん。
206 :
90:04/12/22 19:40:36 ID:HDB0s00C
>>93の続きです、すいません
「……こんな、餓鬼みてぇだな……ハハ」
俺はふと思いだし、宇宙遊泳を楽しむパイロットスーツへ視線を移し、片手を伸ばす。
「…………アンッ?」
掴もうとして伸ばした指先が空を掻く、視線からパイロットスーツが排除されていき、新たに人影が俺の網膜に灼きつけられる。
「ステ……ラ……?」
出入り口付近にステラがボケっと突っ立っていた、虚空を見ていた瞳が俺の姿を映す。
「うん。」
首で小さく頷いた、今のは俺が、ステラにステラか確認したのかと、思っての肯定ということなのだろうか?
「何、突っ立ってんだよ?」
俺は至極冷静な口調でステラに聞いた、手がパイロットスーツを掴む。
「ネオに頼まれたの。」
「ああ?」
今一、会話が噛み合わない。
「何をだよ」
「スティング、私とシたいんでしょ?」
「……何をだよ」
「SEX」
「なっ!?バッ!!???」
思考が急速加熱されていく、同時多発的に思考が展開していく。ネオが何故、そんな事をしろと、ステラに言ったのか?ステラもなんで拒否せず、ここに来たのか?ステラは意外と胸デカいからパイズリを頼むか、フェラを頼むか?
考えていく内に下腹部の血の巡りがよくなっていっていると言う事実を、膨らみによって認識した。
207 :
90:04/12/22 19:42:55 ID:HDB0s00C
「シたいんでしょ?だってもう大きくなってるもの。」
ステラが淡々と淡泊冷淡に言い、細い指先が膨らみに触れ、ザワッとした感覚が脳に伝わる。
「ヤメろよ、な?……ステラ。」
口が膨らみの意志に反し、ステラを停止させようとするも。ステラは膝まずいて、ズボンのジッパーを下ろす。
俺は後方へ跳び、ステラから離れる。
だが、ステラは直ぐにリアクションを起こし、俺を追撃する。
「……ガハッ!!?」
ステラは俺の胸に手を当て、さらにワンステップ床を蹴り、奥手のロッカーに俺を叩きつける。
無理矢理にでも引き剥がそうと、ステラの腕を探し、手が何かを見つけ、握る。
柔らかい感触、俺はそちらに目をやると、掴んだモノの正体を把握し、慌てた。
「アッ……ステラ、ワリィッ、そのッ。済まない。」
手を放そうとしたが、頭が混乱していたのか、スケベ根性がでたのか。俺の手は何故か、ステラの柔らかい豊満な胸を揉んでしまった。
しかし柔らかい、服の上からでもこの弾力。是非生で……
そこで我に帰り、手を放した。
「悪い、なんだ、その、揉むつもりは無かったんだけど……いや、無いと言ったら嘘になるが……いや、なんでもない!」
滑稽な程慌てる俺、そしてそんな俺を冷静に見つめるステラ。
208 :
90:04/12/22 19:44:33 ID:HDB0s00C
ステラは不思議そうに首を傾げ、一つ頷くと。
「……確かにオマエでオナニーしたこた、あったさ、けどな。一回、いや二回だ……あ」
既に言い訳ですら無くなっていた俺の喚きを、真っ赤な真紅の口唇が蓋をした。
丁寧に激しく、俺の唇を愛撫する。
「んあっ……んむ……ん」
柔らかで淫乱なベーゼ。
ニュルニュルと、解放された俺の唇に舌が進入してきて、俺の舌を弄ぶ。
暖かくて、柔らかい、ネットリとした絡み合い。
上手く言語化出来ないが、総括すると、正直マズイ事になってきていた。
ビクンビクンと膨らみが暴れ、あけ放たれたズボンの窓から出て、ステラに当たっていて。俺はいつのまにかステラの腰に手を回していた。
正直思考が混乱しすぎていて、意志が拡散していく。
しかし思考の混乱とは裏腹に、俺の舌はステラに絡み付き、手はスカートをたくし上げてパンツの上から、引き締まっていながらもボリュームのある尻を撫ぜている。
ふと、閉じたり開けたり、泳がせたりしていた俺の目が眼前のステラの瞳をみる。
無表情なそれはまるで宝石の様で、長い睫は精巧な工芸品の様に美しい。
そのサファイアは俺が見ていた事に気づくと、ニッコリ笑った……様に見えた。
209 :
90:04/12/22 19:47:15 ID:HDB0s00C
膨らみ、いや、俺の陰茎に肌が触れた、とても優しく柔らかく。
だが、肌は直ぐに豹変し、押し潰すかの如く押してくる。
「……!?っぅ、うう。」
硬直し反り返ってしまっていた陰茎の裏に、ステラの膝がグリグリと擦りつけられる。
連続的な痛みが俺の感覚を支配していくなかでも、俺の下半身は今までに無い程元気になっていく。
「ちょっ!……ヤメロッ……ステ、む、んぅ……」
言葉はステラの口唇により、蓋がされてしまっていたし、躯は快感と興奮により意志とは違う、もっと分かりやすい欲望に支配されてしまっていた。
指が尻の稜線をなぞり、尻の穴をかすめ、ステラの割れ目に到達し、迷い無くイジりはじめる。
指が湿った茂みの中へ進入しても、ステラは膝の動きを止めない。
ヌルヌルとしてスベスベしたステラの膣は、俺が思ってたより柔らかく、暖かかった。
俺は入れたい衝動に駆られたが、ステラの腕力に逆らえない、筋力自体はこちらが上だが、女相手に暴力を振るうのは、というよりステラに暴力を振るうのは心が拒絶している。……心?
そんなもの……
俺は愛撫を続ける口唇の端を歪め、肩を少し落とす。
口唇をステラの花弁の様な朱さの唇から離す。
「ステラ、」
「ん、なあに?」
花弁が滴り落ちる蜜を啜った。
「ノッてるトコ悪いが、女に攻められる趣味は無くてな。」
バックステップから一気に体を押す、本気を出せばステラ以上に筋力強化された俺にとっては造作も無く、ステラの拘束から逃れられた。
「……ウッ!」
ステラが宙を吹っ飛びながら呻く。俺は体勢を整え、ステラを追撃、先行し天井に衝突コースをとっていたステラを抱き止め、天井の床にステラを押さえつけ、馬乗りになった。
「やっぱ、こうじゃねぇとな。」
「…痛い……」
「あ?ああ」
俺はステラから降り、ステラの体を起こした。
210 :
90:04/12/22 19:53:30 ID:HDB0s00C
続く……誰も期待しちゃいないだろうが
そういえば虎と魔乳が一緒にいるが、ヤったのかどうかだけが気になる俺はゲスだろうなぁ。
>そういえば虎と魔乳が一緒にいるが、ヤったのかどうかだけが気になる俺はゲスだろうなぁ。
虎アイ・フラマリュ書いたことある自分としては、ぎりぎりのところで踏みとどまっている状態にエロスを感じますけどねぇ。w
ヤッてなければいいのだが……
てか虎ってアイシャ一筋、性欲強く無さそう(我慢強そう)なイメージがあって。マリューから求められん限り無さそう?
まあ処女非処女議論と同じで詮無き、完全な答えを得られない話ではあるが……
一ファンとしてはあり得ないが、パロ書きとして考えれば絶好のシチューではあるんだろぃなあ
ミーアの小説誰かおねがい〜
あの巨乳をふんだんに使ってくれいv
ミーアの腰ふるとこ想像しただけでハァハァ
乳揺れまくり
ラクツー人気だなw
ラクツーって処女じゃなさそう
ヤリなれてるカンジがする。。
おそらくは議長とも。。
とりあえずオッパイがいい!
ミーアの服はイヤラシすぎる
よし流れを両断して
カメ子になったミリィが、入っちゃいけないとこ入っちゃってリンカーン希望
ミリィが報道人繋がりでアストレイ参戦とか、有り得るかな?
というかガンダムAのポスターに書かれたピンク髪のお嬢様風がミーアだったら大笑いだよなw
スティングいい(・∀・)
ミーアは悪の華って感じだね。
221 :
名無しさん@ピンキー:04/12/23 10:08:26 ID:frvNKbS8
ミーア凄く萌え
ミーア(・∀・)イイヨ、イイヨー
ミーアは議長とヤってそう
外見(巨乳)だけでなく、ラクスよりもキャラクター的には面白そうだな。書き甲斐がありそう。
>>212 それとこれとは別問題です。
定期的にやらないと、チンコが廃人になります。
>>225 >定期的にやらないと、チンコが廃人になります。
それ毒男板で言ってみw
>>226 童貞軍団と一緒にしないでよ。
初恋の子や振られた彼女の事思い出しながら
おにゃのこ抱くのが一番萌える。
×魔乳きぼんぬ
書けるなら、書いてるさ……
ミーアにはどこかしらスクライドのシェリスっぽさを感じる
シェリスちゃうやろ。
ルナがシェリスっぽいって言うんならまだわかるが。
いや、なんか変な話だが、ミーアは明るくて献身的っぽいキャラに、俺の濁った目には映ったんだよ。
殆ど俺の腐った脳の妄想だから気にするな。
よーしおまいら、ミーア物書いたから投下するが文句は言ってくれれるなよ?
まだ推敲もしてねぇんだから、しかも中途で終わるが、まだ先は書けてねぇだけだからな。
んじゃ投下開始だぁ
(以上、緊張を暴言で隠そうとする者の、醜態)
「しかし……」
呟きはシャワーの雨にかき消されてしまった。
しかし、違うとは判っていながら、今の自分にはカガリが居ながら。ラクス、いや、ミーアと出会った瞬間心に煌めくモノがあったのは事実でしか無かった。
その上ミーアが食事中こぼしたワインが服にかかり、洗濯をするというミーアに押し切られ、浴室を借りシャワーを浴びているとは。
自分でも間抜け、だとは理解している。
「……カガリ」
頭から浴びるシャワーの、その霧散する蒸気に一瞬カガリを見た気がした。
「残念、違うわ。」
滑る様に浴室の曇り硝子の扉が開き、ピンクの長い髪が現れた。
「ミー……ア!?」
蒸気が空気に霧散して、その容姿が浴室の微光の元見えてくる。
「なんだ?」
その姿は先ほど迄の服では無く、白い肌をバスタオル一枚で包んでいた。
バスタオルの柔らかな起伏がグラマラスなミーアの、豊満な胸や腰の容姿をみせつけてくる。
俺は思わず目を反らしていた、違うと理解していても、友の恋人のこんな姿で一瞬興奮してしまった自分が情けなかった。
「背中を流してあげようかな、って。ラクスさんとはそんな事、した事無いでしょ。」
ラクスの声でミーアが俺に言う。
「……いい」
「オッケー?なら、」
「しなくていいっ、と言ったんだ。」
怒鳴ってしまった事に直ぐ後悔した
「……すまない、怒鳴る気は無かった。だが、背中は流さないで良い。」
早口でまくし立てるかの様に謝った俺は、それでも立ち去らないミーアの綺麗な脚を見て、顔をあげた。
「……泣いて……いるのか?君は。」
ミーアの目尻から一筋流れる線、頬をつたい、輪郭を撫で、顎から下へ、バスタオルに包まれた乳房に落ちる。
俺は泣いたミーアをどうしたら良いのか解らず、困ってしまい、涙の終着点を見ていた。
「アスランて、嘘つきなのね……」
その声に顔を上げる、ミーアは痛々しい笑みを浮かべていた。
「何がだ?」
「私の事、拒絶して、拒否したのに。目は私の胸見てるじゃない。」
「なっ!?違っ、違う」
「言い訳しなくていいわよ、男の人はいつもそうだから……」
「ミーア……」
「私はいつだって、誰からも必要とされなくて。だからどんな理由でも……利用されてるって解ってても、必要にされるのって嬉しいから……」
ミーアの髪に合わせた様なピンク色の口唇から紡がれる、言葉。
「だから、そういうお店に買われて、知らない人に一瞬でも必要にされて、愛してもらうのが嬉しかったの……」
シャワーが、ミーアの言葉が俺の躰を、心を叩きつけて揺さぶる。
「そんな時に議長に、あの人に逢ったの。」
色の失せていた少女の瞳に、輝きが宿る。
「あの人は私の体に触れても、そういう様なコト、求めて来なくて。ずっと私の話を聞いてくれた、私の生まれ、育った場所、今の生活。それに将来どうしたいのかも。」
キラキラ眩しく輝く表情、俺の心もその輝きに暖かくなっていく。
「だから、アスランの役に立ちたかったの。背中位流させてよ、お願い。」
「だが俺には、心に想う女が居る。アイツを裏切る訳にはいかないんだ。」
「そう思ってるのなら、今貴方が一瞬でも考えてしまったコトの方が裏切りじゃないの?」
涙を拭いて、ニコッと笑うミーア。
「少しでも私に、というより裸のラクスに興奮したコトの方が。」
どうやらこの少女には、愚直な男心を読む力がある様だ。そんなバカな事を考えながら、俺は。
「確かに背中を流してもらって、それだけで終わったとして、いや終わるだろう。だが、君の護衛連中はどう思う?間違って誰かにその事を話したら、聞いた者はどう思う?君も議長の人形ならそれ位考えろ。」
「…じゃないわ……」
消えそうな呟き
「何?」
聞き返すと少女は怒れる悲しい眼を俺に向けてきた。
「人形じゃない……私は自分の、自分の意志で議長の、アナタの役に立ちたいのっ!」
ミーアの細い手が俺の肩を掴み、引き寄せると俺の濡れた胸に額を当てた。
「お願い……アスラン……」
俺は少女の言葉を聞き……
続くかも?
エロシーンどうしよう……!(やべぇ見られてる!)
はっはっはっ、どうだ俺様のSSは。
この後はもの凄いエロエロな、例えて言うなら小便小僧並にエロイ展開が待ってるから。お子さまは寝ろよ?グアッハッハッハッ。
(勢いで投下したのがバカだったな……謝れば許して貰えるかな?)
>>237 続き書いてくれるなら許す
おあずけ何ていやだよぅヽ(`Д´)ノ
>>237 ここまで期待させてエロ投下しないなんて許せん
ちゃんと続き書きなさい。期待してるんだから
240 :
237:04/12/23 23:40:15 ID:0PGvIy7q
(あっ!そうかお預けさせたっ、ていう事にすればイイんだ……)
ヨーシ、おまいら待っていろよぉ?待ってたらエロいの投下してやるからなっ。
フハハハハ、ではまた会おう、2chの諸君よ。
241 :
237:04/12/24 02:11:54 ID:T8wYwL1U
よーしおまいら
>>235からの続きだ、またしても次回には続く上、推敲もしてねぇが、我慢してくれよ。
242 :
237:04/12/24 02:12:23 ID:T8wYwL1U
「人形じゃない……私は自分の、自分の意志で議長の、アナタの役に立ちたいのっ!」
ミーアの細い手が俺の肩を掴み、引き寄せると俺の濡れた胸に額を当てた。
「お願い……アスラン……」
俺は少女の言葉を聞き。
ため息を一つ吐き、頷いた。
「分かった、ミーア。背中を流すくらいなら……というより背中を流してくれないか?頼む。」
ミーアは顔を上げ充血した瞳で俺をみる、俺が微笑むとミーア涙を拭った。
「ありがとうアスラン。」
「どういたしまして、じゃあお願いするよ。」
俺が言うとミーアはニッコリ頷き、洗い場に置いてあったボディソープのボトルを取ると。
「向こう向いててくれる?」
「ん?ああ。」
「バスタオルしてると洗いづらいから……言わせないでよ……」
頬を朱く染めるミーア、手を恥ずかしげもじもじさせている。
俺は言葉の意味を理解し、ミーアの裸を妄想してしまったという事実を隠蔽する為、ミーアに背を向けた。
「こ、これで良いんだな?ミーア。」
若干、声が裏がえってしまったが。恥ずかしさは、バスルームのタイルを見て若干ではあったが落ち着いた。
「……ありがと。」
小さく呟くミーアの声と共に聞こえるハズの無いバスタオルの落ちる音を聞いた気がした。
243 :
237:04/12/24 02:12:56 ID:T8wYwL1U
「絶対にこっち向かないでよ。」
「ああ。」
少しすると柔らかい、スポンジだろうか?それが二つ俺の背中を降りては昇った。
高級そうなボディソープの香りが身を包む、その優しい香りは確か以前にも……
そうか、ラクスの、彼女の家に行った時。使わさせて貰った、ボディソープの香りか。
俺は議長かミーアか知らないが、その変態的に再現されたラクス・クラインに対して、思わず笑いをこぼしてしまった。
二つのスポンジが俺の脚迄行った所で一つの事に気づいた。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
ミーアの息づかい、かなり激しい。
俺は心配になり、足下にいるミーアを見て……驚いた。
「な、なにを!?」
「えっ?」
ミーアは俺の太股を、その大きな乳房を泡だらけにして<洗っていた>
「なにって、洗ってるだけだけど?」
「明らかに違うだろ、その、それは」
「パイズリ?」
「そうそれだ。……じゃなくて、なんでパイズリして」
「男の人はこうした方が喜ぶわよ。」
「確かにそうだが……いや、そういう話じゃなくてだな。」
落ち着けと念じるが、全然全く俺の思考は落ち着かない。
「気持ち良かったでしょ?」
「あ?ああ、それは確かにな」
「前の方もやってあげるから、寝っ転がって。」
244 :
237:04/12/24 02:13:54 ID:T8wYwL1U
「あ、わ、わかった……」
言われるがまま俺は寝転がってしまった。
見上げるとミーアのあわあわの乳房の大きさがよく分かる、視点を動かしていくと、ピンクの柔らかそうな茂みをみてしまい、それをやはりミーアに悟られてしまった。
ミーアは口の端をムニッとあげて笑い。
「こっちも使えばいいのね。」
ミーアはボトルを拾い上げると少量手に取り、茂みにあてて泡立てる。
その細い指先が茂みをイジる、ソレはまるで自慰してるかの様に、優しく。
「それにしても元気ね、アスラン。」
楽しそうに言うミーア、俺は言葉の真意は分からなかったが、ああ、と頷くと。クスクスと笑われた。
「おっきくなってるわよ。」
泡が付いた繊細な指が、俺の下腹部を指さす。
俺は顔を少し上げ、指された先を見た。
「あ……いや、すまない。」
そこには見慣れたモノがあった、天を貫くが如く硬直してしまっていた。
「なんで謝るの?」
「それは……その……汚いモノを見せてしまってすまない。」
膝をついたままミーアは腰までよたよた歩き、指で俺のを掴むとマジマジ見つめ。
「それにしてもおっきいわねぇ〜、そういう風にコーディネイトされたみたい。」
「何用だよ。」
245 :
237:04/12/24 02:14:20 ID:T8wYwL1U
そういえば、戦闘用にコーディネイトされた者も居るらしい。等と全く関係無い事を思い出しながら、俺は苦笑した。
そうねぇ、とミーアは少し考え。
「生殖用コーディネイターってトコかしら。」
捻りも何も無いが笑ってしまっていた。
「そうか、確かにこれからの、第三世代のコーディネイターが生まれる為には必要かもな。」
大分落ち着いてきたが、しかし、意味不明な事を考えればまだまだ混乱の極みにあったと言っていい。
「じゃあ前洗っていい?」
ミーアが笑いながら言う。
「ああ、頼む。」
一瞬、何かがひっかかった気がしたが、俺は頷いた。
「はい。」
ミーアはラクスの笑みで笑うと、ボトルを再び持ち上げ、ボディソープを俺の体に垂らしていく。
「体洗うだけなんだから、そんなに緊張しなくていいわよ。」
「……ああ」
ミーアは俺の腕に跨ると、左腕の上に座った。泡に包まれた茂みの、割れ目の感触が直に伝わる。
ミーアは腰を曲げて、俺の右の二の腕をその柔らかな乳房で挟んだ。
右腕をミーアの巨大な乳房がゴシゴシと洗う、柔らかな感触の中に時折固く勃起した乳首があたる。
左腕は洗いづらいのかギコちなく、洗っている。俺はふと思い、左腕を上げ密着させると、左手でミーアの尻を掴んだ。
246 :
237:04/12/24 02:14:49 ID:T8wYwL1U
「ひゃッ……ナニするのよ、アスラン?」
「こうした方が洗いやすいだろ。」
「そう……?」
俺の言う様に確かにヤりやすい様で、先程より滑らかに動く。俺はさらに腰を持ち上げさせた。
「もう無理しないでよっ!」
非難の声をミーアがあげた、
「済まない」
俺がそう謝ると、ミーアは再び洗いに戻った。
凄まじい迄に気持ちが良いミーアの動きに、俺の手が勝手になにかを求めて動く。
手が尻を掴むと、胸同様ボリューム感たっぷりな尻を撫でる様、円を描きながら揉んだ。
俺はその柔らかさを堪能した後、手の位置を下げ、飛び散った泡で泡だらけになったミーアの肛門に触れた。
指二本でグニグニと肛門の皺に触れ揉み、泡と共に肛門の閉まりを緩やかにしていき。指を入れた。
「ヒャッ!」
指で中を擦って刺激する、段々馴れてきたのかヌメッとした汁が混み上がってきたので、指をさらに一本。
そこでようやく、ミーアの動きが止まっていた事に気づいた。
「どうしたミーア?」
「……な、なんでもないわ」
そう言うとミーアの動きが再開された。
俺の感知できる話では無いが、確実にミーアの割れ目は今、泡以外の液体で腕を洗っていた。
247 :
237:04/12/24 02:15:15 ID:T8wYwL1U
俺がミーアの肛門をイジり続け、ミーアが俺の腕にパイズリと素股をしていると、突然にミーアの動きが止まり、ビクビクと痙攣し始めた。
「どうしたミーア?オシマイ、なのか?」
ミーアは腕の上で首を左右に振り、否定した。少し息を整え。
「体制変えるわ、アスラン。」
そう言って立ち上がった。
ミーアは俺の腹を跨ぐと、乳房で俺の右足を洗い始めた。
開かれた脚の、その中心、つまりは股は開けっぴろげに割れ目を見せつけてきた。
熟れた風の割れ目は開き、泡の中から一本糸を引いていた。
腰が胸に連動し振られる度に、割れ目から滴る液体が飛び散る。
俺は洗ってやろうと指にボディソープを付け、割れ目で擦って泡立てた。
軽く中に指を三本程突っ込み、膣を無遠慮に洗った。
膣内はヌルヌルとした汁で満たされ、動かす度にヤラシイ音をたてる。
「ちょっ!?……ヤメッ!洗うだけって言ったの、アスランじゃない、指抜いてよ……アスランッ!」
「ああ……いや」
俺の中でナニかが弾けた。
「今度は俺の番だ、お前を洗ってやる。」
俺は乗っていたミーアを、ボディソープの滑りで落とし、逆に今度は俺がミーアの上に乗った。
ミーアは一つ咳をすると
「じゃ、お願いするわね。アスラン。」
248 :
237:04/12/24 02:18:33 ID:T8wYwL1U
以下次回だ、待っていやがれ!この野郎共。
(暗中模索で書き続けてる為、段々不安になってきたのを暴言で誤魔化す)
249 :
名無しさん@ピンキー:04/12/24 06:36:50 ID:Dqthhxo6
何だと!早く書きやがれこの野郎!!
(自分のペースで頑張って下さい)
つまんねー駄作書いてんじゃねぇよ!
(ネ申GJ!!続き期待してます(*´Д`)ハァハァ)
へたくそな文章晒すな、ハゲ!
(乙です!がんばれ。)
252 :
名無しさん@ピンキー:04/12/24 22:50:19 ID:jUtDeAvT
全然萌えねぇよチンカス!
(最高です!!次もがんばれ)
建前と本音を曝すスレはココですか?
スレに変なクセつけやがって SSと一緒でつまんね〜んだよ。
もう書くな
(SSと一緒で最高に楽しいです。続き待ってます。)
ミーアえろいわ
クソッ!なんなんだよ!?このレス群は!!
このキョシヌケどもがぁぁぁ!!!
(いいよ〜いいよ〜みんな。マジでグゥレイト!なノリだよ〜)
なにこのネタスレw
呼んでて激しくワロタw
ワロタw
小説もグッジョブ。続きが楽しみ。
260 :
237:04/12/25 11:58:48 ID:ELmQH4aS
おまいら、メリークリスマスだ。
俺からのプレゼントとして、続きを投下してやる、喜べ蛆虫共。
(クリスマスなのに何書いてるんだろ、俺。てか喜んで貰えるかな)
261 :
237:04/12/25 11:59:16 ID:ELmQH4aS
「それにしても……」
ミーアの巨大ながらも、垂れずに張りのある乳房は、ツンと乳首を上へ向けている。
「おっきいでしょ。」
ミーアがイタズラっぽく言い、乳房を自分で掴みあげ、軽く揉む。
「ああ、凄いな。」
「でしょ、コレが唯一私がホンモノを上回ってる場所、かな。」
確かにラクスの胸は、実際に見たことは無かったが、服越しの起伏から想像してもカガリ以下。つまりは小さかったが。
今、現在<ラクス・クライン>を演じているミーアの乳房は、少なく見てもFいやGはあった。
俺はその乳房に、ボディソープを満遍なく垂らすと、両手で鷲掴みし、乳房同士擦るように泡立てた。
泡立ってくると、俺は
「じゃあついでにコレも洗って良いか。」
と乳房の谷間で、勃ち続けている剛直を挟み、腰を振り出し入れさせて念入りに洗う。
「ホント、おっきい……ウ…わね」
俺の躰の先端が時折ミーアのピンクの口唇にぶつかる、俺は腰の位置を段々前へズラしていき、ミーアの咥内へ赤黒い先端を進入させた。
「ちょっ、ん、アスラァン……ん、」
何事か文句を言おうとした様だが、先端の熱いベーゼがミーアを黙らせた。
ミーアも進入された直後は苦しげに呻いていたが、段々表情が牝のソレに変化し始めていた。
262 :
237:04/12/25 11:59:41 ID:ELmQH4aS
俺自身はボディソープの滑らかさと、乳房の柔らかさにミーアの先端を弄ぶ舌使い、その上ミーアは片方ので俺のタプンタプン揺れる袋をギコチナくイジっていた為。
既に臨界が近づいてきていた。
俺ははやる心を押さえ、ミーアの乳房を揺さぶり、可愛らしい乳首をグニグニとイジる。
しかし
「ミーア……そろそろ出そうだが……掛けていいか……?」
俺の言葉にミーアは軽く首肯し、くわえていた先端を解放してくれた。
俺は乳房からも離れ、ミーアの首元迄膝歩きし、竿を掴む。
そしてオナニーする時かの如く、ピストン運動させる。ただ違うのは竿の先端はミーアを向いており、ミーアの黒目がちな瞳がコチラを見つめているという事。
俺は高鳴る感情を既に押さえる気もなく、ミーアの顔にブチマケた。
「……クッ!!?」
白濁した液体が勢いよく飛び出し、ミーアの瞼を、鼻を、口を、頬を汚していく。
ミーアの顔中に飛び散った汁は、下へ下へ流れていった。口唇を濡らした白液を、ミーアの舌先がチロッと出てさらうと、ミーアはイタズラっぽく微笑んだ。
「殿方はこういう事なさるのがお好きなのですか?」
ミーアはラクスの声色でおちょくってきた。
俺は笑うと
263 :
237:04/12/25 12:00:06 ID:ELmQH4aS
「男は犬みたいなモノだからな、女にマーキングしたいんだ。俺の女だ、ってな。」
そういってぬるま湯に湿ったピンクの髪を撫でた。
ミーアは笑い、
「ちょっと躰流していい?アスランが復活する迄。」
「へっ?……ああ。」
俺は自分の下腹部を見た、すると先ほどまで硬直していた俺自身は、発射した性か元に戻り始めてきていた。
俺はミーアから躰を退かすと、バスタブの中に浸かった。泡が溢れ出る湯に流され、浴場を洗う。
そして視線を、シャワーでボディソープを落とすミーアに移した。
ミーアの躰を何気なく見ていた、透ける様な白い肌はほんのり朱に染まっている。
シャワーの流水がミーアの躰を撫で泡を落としていく。
魅力的な躰を見ていて、俺は触りたい欲望に駆られた、カガリには無い魅力。
巨大な乳房に張りのある桃尻、カガリの躰では満たされなかった欲求が体現化していると言っていい。
そこで俺は今更ながらカガリの、愛する女の顔を思い出し後悔した。そしてそれを打ち消すため、バスタブから出た。
シャワーを浴びるミーアを背後から抱きしめ、その巨大な乳房を両手で揉みしだく。
「ちょっ!アスラン?どうしたの?」
「なんでもない、ヤるぞ。」
264 :
237:04/12/25 12:00:29 ID:ELmQH4aS
俺はそれだけ言うと、欲望に身を任せ躰を動かす。
ミーアの背中のに密着し、やっと復活の兆しが見えてきた俺自身をミーアの桃尻にあて、擦り付ける。
ミーアも直ぐ俺を受け入れ、俺に躰を預けてくる。
俺はミーアの躰を回転させ、こちらを向かせて、強引な迄にピンクの口唇を奪った。
幾度と無くカガリをとろけさせてきた、熱いベーゼをミーアに、しかしミーアの舌や唇は俺以上に淫乱な動きをする。
膝を上げ、ミーアの秘所にあてグリグリと押しつける。ミーアの顔が一瞬、ビクッと反応したが直ぐに戻る。
俺自身もミーアのベーゼ、胸の感触、膝から伝わる熱さに興奮を取り戻し、剛直頑固に先程以上に勃っていた。
俺はミーアから離れると。
「四つん這いになれ。」
と優しく命令した、ミーアは頷き、大人しく床に手足をついた。
俺も膝立ちになり、ミーアの背後に立つ。
そしてミーアのピンクの茂みに囲まれた割れ目を、指で押し広げ、俺自身を挿入させる。
膣は俺が思っていたより締まっていて、カガリより締め付けがいいにも関わらず、膣内は愛液で満たされている為滑らかに進入できた。
奥まで入れると、その膣の広さに驚いた。
265 :
237:04/12/25 12:00:57 ID:ELmQH4aS
自分で言うのもバカみたいだが、俺自身はかなり長大でカガリでは収まりきらなかったのに、ミーアの淫膣はあっさり飲み込んだ。
「……アハ、アスランの……やっぱり、おっきいね……こんな、こんな奥の奥まで入った事無くて……早く動かして、お願い。」
「ああ」
俺はミーアの腰に手をあて、腰を振りミーアを貫く。
振る度にミーアの奥に当たり、ミーアは呻くかの様に喘ぐ、俺は気を良くし速度を上げていく。
膣内は摩擦等内に等しい程、滑らかで、それでいて締め付けられている為、想像を絶する程気持ちいい。
ミーアの胸がたぷんたぷんと動きにあわせて動く。
「ア、アア……ンッ……ンンッ……ンフッ!」
ミーアの躰が一瞬痙攣した。
「なんだ、もうイったのか?」
「ゴ、ゴメッ……続けてイイよ……」
「分かった。」
俺は挿したままミーアの躰を横にし、片足を肩に掛け、その状態で動かす。
その体位でミーアがイくと次は、正常位で。その次は座位になり、騎乗位へ変化した。
ミーアは幾度と無く絶頂を迎え、言葉を失う程楽しんでいた。
ミーアをうつ伏せに寝かせると、休ませること無く、尻を持ち上げ、割れ目に挿入させる
266 :
237:04/12/25 12:01:22 ID:ELmQH4aS
そして腰に挿したまま立ち上がると、空中でミーアを犯す。
ミーア自身は既に腰等振れなくなっていたが、俺が強引にピストンさせる。
そしてようやく
「射精すぞっ!」
溜まりに溜まった精液が一気にミーアの膣を侵犯していった。
ミーアは力無く呻いただけだった……
空に広がる星星を眺めた、アスランを思って……
地球で、アスランを待つ少女が一人居た。
少女はベランダに薄いシルクのドレスのみで立っていた、後ろから肩を叩かれ、振り返る。
「さあカガリ。」
青い髪の青年に手を引かれ、カガリと呼ばれた少女は部屋の中へ連れていかれた。
俺は一回では満足しきれず、幾度も幾度もミーアを貫いた。
カガリがその頃、どんな事になっているかなど考えもせずに…………
どんなことになってるんだw
268 :
237:04/12/25 12:05:52 ID:ELmQH4aS
最後まで読んだよい子達には分かったな、今度はユウナ×カガリだ、いつになるかわからねぇが。
アスランは巨根が次回への伏線だ!足りねぇ脳髄に刻んでおけ蛆虫共が。
ではまた今度だ。
(あぁ……なんでまた次回に振るかな、バカか俺は。ていうかメイリン×アーサー書こうと思ったのに、なんだよユウナって……orz)
269 :
269:04/12/25 13:51:37 ID:BkKG2rig
今だ! ムリヤリ269ゲットー!!
ぶった切り申し訳ない。
皆さん良いお年を。
しかし「よいお年を」の前に、冬のお祭りが控えているわけだw
今回が一時間になったのは地震の報道で潰れたからかな?
ちなみに一週遅れのうちの地域では今日も30分だ。
職人様、どうかレイ×ルナをお願いいたします
けっ…どうせ俺は岡山県民。一週遅れの負け組さ…
>>274 レイ「落ちても拾ってはやれない」
ルナ「イジワルね」
これに触発されたな。
278 :
黄昏の…:04/12/25 22:51:43 ID:yQF0Tmtc
兄メディアの着物ルナに見入ってしまったのは
俺だけではないと信じたい…それ以前に、お久しぶりでございます。
来年もよい年でありますように。
今週はタリアサスペシャルだと思った。
シンの種割れ強すぎないか・・?
>>281 なる程。
そういえばマユが9歳って設定始めてしったよ。アリエナイ
さすが妹パワー
>>280 オーブの戦艦もブッた斬るだろうなあの後。
なんか見ててゾッとしたよ……
285 :
黄昏の…:04/12/26 00:09:50 ID:JVy+ksh5
シンの種割れはそれこそ砂漠編で
寅さんが言ってたバーサーカーを彷彿とさせた。
でもカガリも旧種の最終回で“何故か”種割れしたことも
思い出してあげてください…。何だったアレは。
SEEDを持つものはあの4人ですからねぇ
女2人も強引に種割れさせとかないと
ラクスは種が割れる瞬間の描写はなかったが
セリフを言い終えて顔を上げると、眼が種割れ状態の眼になってた
でも無意味じゃないかな、ラクスの割れは
意味があるならどうゆう意味かな?
あれは笑う部分だと思うが?w
ラクスは種がはじけると生殖能力が通常の3倍になります
視聴者がはじけます。
296 :
名無しさん@ピンキー:04/12/26 14:17:04 ID:2Wi1wHz+
種割れシン×メイリンか、
シンルナヨロ
南極にシンルナがあったよ
237たんのユウカガ期待sage
こうくるとユウナにカガリを幸せにしてやって欲しいと思ってしまう
そんな俺は所詮カガリ萌え。
でもミーアもルナマリアもメイリンもラクスもフレイもマリューも好きだ
>>297 何処?
HなSSの中を探したのに見つからなかった…
300 :
名無しさん@ピンキー:04/12/26 17:45:22 ID:N21Rxjo/
>>297 スマソ・・・今更スマソが・・・南極って、何?
ユウナは思い切りフェチズム全開の危ない奴に見えたな。
髪や手とか、末端から触れる行為はちとヤバイ。
俺はユウナではカガリを幸せにできないという確信している
おまいらもそう思うだろ?
304 :
303:04/12/26 21:59:09 ID:il8wAIl2
日本語変だった…
幸せにできないと確信している
>>302 その認識は間違ってない。
公式サイトで「髪の長い女性が好み」とばっちり書かれているからなw
やっぱりなんだかんだ言って王道が好きな自分に気づいた。
>>303 思うけどユウカガはちょっと読んでみたい
おびえるカガリは萌える
,"⌒`⌒ヽ
!リ←\彡}
d*`_ゝ´/ カタカタカタカタ!
/ Y \ ユウカガ萌えーっと。
/ |/  ̄ ̄ ̄ ̄/
__(__ニつ/カガリタン命/___
\/____/
>308
もみあげ切れ
>公式サイトで「髪の長い女性が好み」とばっちり書かれているからなw
つーことは、カガリンよりフレイタンの方がユウナッチの好みってわけだ
有り得ないカプ、ユウフレに想いを馳せてみた
土曜日のスペシャル放送ルナマリアのパイロットスーツに萌えたよ(;´Д`)ハアハア
ルナマリアが処女でメイリンがやりまくり
という脳無い設定な俺はバカで構いませんね?
メイリンが部屋で合意のもと輪姦されてる中ルナが帰ってくる。
という妄想で抜いていたのですけど、変態でFAですね?俺は
だが、お前の言う事も間違ってはいない。
だから気にするな。俺も気にしない。
(;´Д`)ハァハァ
>>312 おもしろそうだから、誰かこのシチュで書いてはくれないものか……
315 :
名無しさん@ピンキー:04/12/27 02:09:35 ID:ikTRpgll
メイリンのフレイ化を予想している俺は変態なのか・・・
316 :
シン:04/12/27 02:26:51 ID:0B/5jFk1
なんで誰も俺のSS書いてくれないんだぁぁぁぁぁぁーーーーー
>>299 俺も見つからんぞ、噂のシンルナ
いったいどこにあるんだ・・・
>>316 前スレに2つくらいあったじゃん
南極にもあるよ
320 :
名無しさん@ピンキー:04/12/27 06:15:20 ID:tjO4no9h
腐女子系のサイトも検索できない奴等の板なんて…俺が潰してやる!
だけどカプ厨の書いた萌え話に終始する、SSはもっと許せないね。
うお"ぁ"あ"あ"!
マジにいうと南極条約にあるのはシンマユとルナシンね。
月の聖母はいつも傍に
/sinruna.html
妹の形見の携帯電話
/sinmayu.html
あとは自力で察しれ。
夜でもアーサー
アサタリはいいコンビだな
でもアーサー道程説が自分の中に浸透しすぎて書けないYO!
少年ならともかく20代後半は漏れには無理。ごめんアーサー。
アーサーは童貞で良いよ
そしてメイリンに筆卸して貰うというシナリオが(以下略
10も下の女の子に筆下ろししてもらうのかよ…
前スレでやっていた黄昏氏のシンメイ、シンルナ三角関係の続きを希望。
続きが気になっていかん(´Д`;)
ここって女体化はだめなんだっけ
南極で見つかんないのは作品が少なすぎてカテゴリがないからでしょ
更新履歴見なよ
>>330 おおありがとん。
じゃあこっちでは普通の男女にします。
何か思い付いたら投下しにくると思いますのでヨロ。
>>332 たのんます。
カガリでもラクスでもマリューでもフレイでもナタルでもミリでも
ステラでもルナマリアでもメイリンでもタリアでも
なんでもハァハァ
この先はカガリ強制結婚、ラクス暗殺(未遂)と旧ヒロイン組受難続きだな(ガンダムエース予告編から)
カガリは花嫁強奪やるらしいな
エロパロとしては燃料だろうが、ガンダムとしてはどうだろう…
もうカリオストロでいいよ。
キラが神父に変装すんのかw
相手がユウナってだけにFF]だったりして
>>337 神父と聞いてアンデルセンやプッチを思い出したよ。
アサタリなぁ…。
もう少し本編で本格的に話が出てきたら書けるかもだが…。
艦橋の場面で、アーサーがメイリンの近くに居る件について。
艦長の傍では怖いから
実はメイリンのペットだから
>>339 アレ? アンデルセン物語に出て来るのはズッコのはずじゃ?
と思ったら、ヘルシングとストーンオーシャンか。
斜め45度からセクハラハアハア
346 :
897:04/12/30 21:22:20 ID:FWIu2kYy
コネタです。
「レイ!いいっ…はぁ、あっ、ああん!」
「ルナマリア、イッても後戯はしてやれないぞ。」
「意地悪ねっ…あっ、あああぁぁあん!」
グッジョブ!
ワロタ&萌え&エロイ
348 :
269:05/01/01 20:30:34 ID:ouFGIK9/
みなさん、あけおめです。
パソコンの中身を大掃除していたらかなり前に一人フレイ様祭り中に書きかけで捨ててた
キラ×フレイが出てきました。
中途半端なやつだったのでエロパートを少しだけ投下します。
戦後フレイ様が生きているっつー設定らしい。
投下。
349 :
269:05/01/01 20:31:41 ID:ouFGIK9/
突然のバルトフェルドの言葉にキラは一瞬真っ赤になったものの、すぐに目をそらして小さく苦笑した。
「彼女・・・っていうのかな・・。そうだったら嬉しいのだけれど、あまり自信が無いや。
彼女、戦争のときのショックがまだ治らなくて定期的に薬を飲まないと発作を起こしてしまうんです。
しかも脚をやられていて・・辛うじて立つ事は出来るのですが、歩いたり走ったり出来るようになるには
まだまだ時間が掛かるみたいなので僕が変わりに薬を受け取りに来たんです。」
寂しげに説明するキラの様子を見てバルトフェルトはそっと肩を叩く。
「その娘は・・少年にとって大切なひとなんだな。」
「はい。絶対守るって約束しました。一度目は約束を守れなかったけど・・・
もう一度神様がチャンスをくれたんです。今度こそ、ぼくは一生彼女を守り通すって誓いました。」
きっぱりと言い切るキラの言葉にバルトフェルトはまぶしそうに目を細めた。
そうだ。どんな時代でも若者は顔を上げて前を見て進んでいくのだ。
350 :
269:05/01/01 20:32:15 ID:ouFGIK9/
もう一度チャンスがあれば自分ももちろんそうするだろう。大切な人を守るということを。
「そうか。時に、きみは湯治という言葉を知っているかね?」
「・・・とう・・・じ・・?ですか?」
「いかんなぁ。今時の若者は機械や数字に強くても常識というモノに欠けている。
湯治とは怪我や病気の療養のために長期間温泉宿に逗留する事を言うのだよ。
野生の動物なども山奥深く人知れず湧き出ている温泉に身を浸して怪我を治すそうだ。
少年もその彼女を連れて行ってみてはどうだね?
子供だましかもしれんが都会の雑踏から離れて暫らく自然の中に身を置き
のんびりするのも心と身体には良い事だと思うがね。特に、きみのよなタイプはな。」
そう言うとバルトフェルトはシャツの胸ポケットからメモを取り出しさらさらとなにやら書き込むと
そのページを破ってキラに差し出した。
「ここはぼくの行きつけの宿でね。ぼくの紹介だといえば何かと便宜を図ってくれるだろう。
少人数の客しか扱わない、静かで良い所だ。」
「ありがとうございます。行って・・・みようかな・・・」
351 :
269:05/01/01 20:32:50 ID:ouFGIK9/
キラが礼を言ってメモを受け取ると、丁度看護婦がキラを探して待合室に入ってきた。
「フレイ・アルスターさんのお薬をお待ちの方ですね。大変お待たせいたしました。
薬局の窓口にいらしてください。」
「それじゃ、ぼくはこれで。失礼します。それと・・ありがとうございます。」
「ああ、少年も元気でナ。たまにはこっちにも顔を出せよ。ピンクの歌姫が淋しがっているぞ。」
にっこり笑ってキラが頷き、背を向けて歩き出す。
「戦争なんて無ければ、今頃彼は何の悩みも疑問も無く自分のために生きていけただろうに
償いと愛情の同一視は先が長い人生には重すぎる枷でしかないだろう・・」
バルトフェルトはその背中を痛ましげに見送った。
352 :
269:05/01/01 20:34:18 ID:ouFGIK9/
なんか数ページ分なくなってる。ぶつ切りでごめん。
「キラ、あんたわかっていないみたいだけどわたしは同情されるのが大嫌いなの。
もういい加減に白状しちゃいなさいよ。わたしの事、こんな体にしたことに責任を感じているって。
罪滅ぼしのつもりでこんな我侭女の世話を焼かなくてはならないなんてもうウンザリ、
早いところ自由になって愛しいピンクのお姫様のところに行きたいってね!」
声を荒げ、フレイは脱衣場の棚にあったカゴを掴むと思い切りキラに向かって投げつけた。
しかしカゴはキラまで届かず手前の鏡の前に中身を散乱させて転がり
鏡の中には真っ青な顔で立ち尽くしているキラがいる。
「フレイ・・なんで・・そんな・・」
やっとの事でキラが声を出すのを遮り、フレイは尚も興奮して
手近にある化粧品やらタオルやらをキラに向かって投げつける。
353 :
269:05/01/01 20:34:50 ID:ouFGIK9/
「昼間、電話が来たのよ!もういい加減、キラを解放してやれって。
わたしの体がこんな風になったのはキラのせいじゃないのに
なんでいつまでもキラを縛り付けているんだって!
だから言ってやったわ。
こっちこそ、同情と愛情を勘違いしている男におざなりで抱かれて迷惑しているって。
毎度毎度腫れ物に触るようなSEXしか出来ないような意気地なし、
すぐにでも熨斗をつけてくれてやるってね。そうしたらあのピンク女、
「キラは優しいからあなたを傷つけないよう精一杯の事をしているだけですわ。」ですって。
その優しさがどれほどわたしを傷つけているか、あの女わかっていて言っているのよ。
もう、沢山!哀れみも同情も、何もかも!」
「フレイ、落ち着いて!」
354 :
269:05/01/01 20:35:55 ID:ouFGIK9/
「ち・・ちょっと、キラ!やめてよね!」
ごめん、ここも何故か飛んでる。ぶった切りで抜粋。
フレイの苛立たしげな声に構わずキラは勢いをつけて車椅子を押す。
小走りに廊下を駆け抜けて自分達の宿泊している部屋へと滑り込むと
キラは無言で後ろ手で扉に鍵をかけた。
部屋を出るときはあんなに幸せだった気持ちが、今は苛立ちと苦痛しかない。
キラは部屋の明かりもつけずに車椅子からフレイを抱きかかえると
そのまま乱暴にフレイの身体をベットの上に投げた。
「やだ!危ないじゃないの!!」
あまりの仕打ちにフレイも灰色の瞳を怒りに燃やし、キッとキラを睨み付ける。
キラはそんなフレイの視線もものともせずベットの上のフレイの両手首をきつく掴むと
覆いかぶさるように顔を近づけ、冷たい表情でフレイの耳元で囁いた。
「義務だの、同情だの、ぼくはそんな事一瞬だって考えた事はないさ。
フレイのことが大切だから、大事にしたかったから何を言われても
どんな我侭を言われても笑って受け止められたのに。
だけどそうじゃないんだね?フレイは無理矢理レイプまがいに抱かれるほうが
本当に愛されている、って思うのなら・・・・ぼくは君の望どおりにしてあげるよ。
今更嫌がってももう止められないから。ぼくは健康で普通に性欲もある男だしね。」
感情を押し殺した低いキラの声がフレイの耳の奥で幻聴のようにこだまする。
355 :
269:05/01/01 20:36:29 ID:ouFGIK9/
「キラッ!!」
キラはフレイの両手を押さえ込んだまま無理矢理フレイの唇を塞ぎ激しい口付けをする。
全身をばたつかせて抵抗するフレイの体を膝と上半身を使いベットに押さえつける。
もがき足掻く仕草が余計にキラの嗜虐心に火を付ける。
もつれ合ううちにフレイの身に着けていたバスローブがはだけ、艶かしい太腿が
その付け根まで際どく捲くれ上がった。
「・・・!」
一瞬そちらにキラの気がそれた瞬間、フレイは渾身の力でキラの腹に蹴りを入れた。
しかし今のフレイの蹴りなどひ弱な幼児の蹴りと差ほど威力は変わらないが
それでもフレイは目に涙を浮かべて必死にキラの腕から逃れようと抵抗を続ける。
「離して!」
腕を掴んでいたキラの力が弱まり、フレイはその手を振り払うと
ベットの反対側に逃げ込もうと上半身を起こすが、すぐさまキラにバスローブの紐を掴まれ
うつ伏せのまま組み伏せられてしまった。
「離して!離してよ!キラの馬鹿!!あんたなんか・・・あんたなんか・・!!あうっっ!」
356 :
269:05/01/01 20:37:13 ID:ouFGIK9/
しかしフレイの罵声は最後まで発する間もなくキラの乱暴な挿入に息が止まり
苦痛と恐怖がフレイの全身を支配する。
狭い箇所に無理矢理キラの肉棒を突き入れられてフレイは絶叫を上げた。
フレイとて処女ではないし、ましてやキラとの性交は初めてでもない。
しかし今回のキラの行為は前戯も何もなく、ただがむしゃらに挿入するだけの辛い仕打ちに
フレイは身体を生きたまま引き裂かれるような激痛と屈辱感に目の前が白く霞み、
震える唇からは堪えようとしても堪え切れない苦汁の叫びが後から後から溢れてくる。
ささくれ立った秘所がキラの雄に擦られるたびにフレイの額には脂汗が滲み、
シーツを強く握り締め白く血の気が引いたフレイの指先に更に力が加えられる。
「・・・ッ!や・・・あっ・・!」
獣の牝のように高く尻をあげ、顔をシーツに押し付ける体位で後ろから犯される。
フレイにとって屈辱的な行為であると同時にそれは犯しているキラにとっても辛く苦しい瞬間でもあった。
357 :
269:05/01/01 20:37:47 ID:ouFGIK9/
本来ならば愛情と信頼によって行われるべきの聖なる行為が
ただ相手を傷つける為の行為に成り下がっている事が、今のキラは悲しかった。
もちろん始めに挑発してきたのはフレイのほうだったが
それに乗って嫌がるフレイを無理矢理犯している自分はなんて最低なのだろう、
キラは改めて自分のしている行為に恐怖さえ感じた。
どす黒い一時の感情に支配された自分はなんて浅はかで醜い人間なのだろう。
フレイの悲しみも苦しみも全部受け止める覚悟で自分はフレイと供に生きていく決意をしたのではないか。
キラはフレイの内部に深く己を埋め込んだまま、自責の念に駆られて歯を食いしばり涙を堪えた。
びくっびくっと痛みで引きつるフレイの内壁は徐々にその緊張を緩め、
牝の本能で脈打つキラの鼓動とあわせて緩やかにキラの熱を受け入れる態勢を整え始める。
暫らくぶりで味わう他人からの温もりにキラは不覚にも小さい嗚咽を漏らしてしまった。
フレイの白い乳のように滑らかな背中や、女性特有の魅惑的な腰の窪みの部分にいくつも涙の粒が落ち
苦痛に悶えていたフレイもキラのただならぬ様子を感じて恐る恐る後ろを振り返った。
「や・・やだ・・キラったら泣いているの・・?」
358 :
269:05/01/01 20:40:16 ID:ouFGIK9/
以上、こんな感じです。
不完全なものを投下するのは心苦しかったのですが
初夢妄想の起爆剤になればと思い晒しました。
それではスレのみなみなさま、今年もよろしくお願いします。
GJ
今年も是非とも宜しくお願いします先生
269氏あけおめ&GJ
今年も萌えをよろしく
361 :
名無しさん@ピンキー:05/01/02 01:06:07 ID:bbyAwepG
>269
GJ!!
しかし、続きが気になります。
362 :
名無しさん@ピンキー:05/01/02 01:08:30 ID:CrA9fDlL
ヨロ
GJ
キラフレ大好きです
おいらのチンコが爆発しました
ヨダレでました。しかしこれは…
完成したのが見たいなあ…
キラフレ萌えるな
269氏、禿萌を有り難う・・・GJ!
269氏GJ!
やっぱフレイはエロキャラだなあ。
乙です。
アスルナ思い付いたので今度投下させてくれ〜
需要あるのか知らんけど。
俺的に超需要あるからいくらでもこいや
需要あるよ!楽しみにしてます。
新年早々キラフレが見れるとは・・・続き読みたいな
どうも。前回ひとときとキラカガを一本作って以来ごぶさたです。
キラカガですが、かなり頑張ってしまって無駄に長いです。
話は18話「ペイバック」の終わりからと言うことで、話を作ってみました。
題名は「ふたり」。エロ描写は後半に集約させてあります。気楽にお楽しみください。
「思いだけで、何が守れるって言うんだっ!」
キラの手が、カガリの頬を叩く。大きな渇いた音が砂漠に響いた。カガリは叩かれた頬を抑え、何が起こったのかわからないといった顔をしている。その場に居合わせていたレジスタンスたちも目を白黒させて立ちすくんでいる。
すぐにカガリが引きつった顔でキラに向かって叫んだ。
「お前!何するんだよ!!」
カガリの言葉が耳に入っているのか、いないのか、静かな顔でただ、カガリを見つめていた。カガリは、そんなキラの様子が自分を馬鹿にしているのではないかと思い、興奮するとキラに向かい手を振り上げる。
だがカガリの手はキラに届く暇もなく、後ろにいたキサカによって止められていた。カガリはキサカの方向に向き直りキッと睨みつけた。
キラは、その様子を見ながらストライクに向かい歩き出した。カガリはキラを追いかけようとしたが、キサカに体を掴まれていてまったく動けない。キサカに向かってカガリはなにやら意見しているらしいが、それさえもキラにはまったく聞こえないようだ。
コクピットの外からカガリたちを見下ろしていると、レジスタンスたちはキラを睨んでいるように見えた。しかし、その中のリーダーはなぜか暖かな目でキラを見つめていたのだった。
キラは手を大きく振りAAに戻るという事をレジスタンスたちに伝えた。レジスタンスたちはその事を了承した様子でそれぞれが帰還する様子を見せていた。
カガリはまだ何かキサカにからんでいた様子だったが、ストライクを睨みながらもしぶしぶと従っている様子だった。アフメドの遺体や、他の仲間の遺品も慎重にクルマに積まれていった。
その事を確認するとキラはエネルギーを確認しながらゆっくりとAAに向けて歩を進めるのだった。
AAにつくとさっそくマリューに事の次第を報告する。
「そんな事が。レジスタンスの方たちには可愛そうなことね。でも、キラくんが無事でよかったわ。もちろんストライクも」
マリューはさっきから黙りきっているキラを励ましていた。
「気にしない事ね。今日はゆっくり休んで。明日の事は明日考える事よ」
キラはマリューの言葉に頷、静かに部屋を退室していった。
部屋に戻ると、体の疲れを取ろうと横になった。そうして休もうとしていても、頭の中では今日の事が走馬灯のように巡る。
殺したザフト兵の事、死んでいったアフメドやレジスタンスのメンバーたちの事、つい怒りに任せ殴ってしまったカガリの事を。キラはそんな事を思い出すうちに、睡魔に襲われ穏やかな眠りについていった。
朝になってもキラの体は動かなかった。昨日の疲れがまだ残っているわけではない。だが精神的なものが影響し体を動かしたくなかった。もそもそと寝返りを打つのみでベッドの中で眠っているだけだった。
やっと外に出て行ったのはもう昼に近い時刻だった。その前にマリューに昼まで休んでいたことに対し何かいおうとするが、マリューは何もいわずに微笑んでくれた。キラにはそれがとても嬉しく思えたのだった。
外に出ると光が強く体を照り付け苦しかったが、今のキラには少しぐらいきつい光の方がありがたかった。外で散歩がてらにのんびりしていると、フラガに声を掛けてきた。
「あ、キラ、実は今日、レジスタンスの奴らの葬式をするらしいんだ。昨日死んで、今日やるだなんて早いとは思うが、まぁ彼らの生活を見れば仕方ないんだろうな。それで、もしよかったら行って見ないか。・・・一応、俺たちもかかわったわけだしねぇ」
キラはフラガの申し出に心よく了承した。確かにかかわった者として、そして第一昨日から当のキラ自信が気になっていったからだ。キラはフラガの操縦する車に乗り込んだ。車はレジスタンスの町目指して走っていく。
二人がレジスタンスの町についた時にはもう昼も越えていた。町はまだ襲撃を受けた後の傷を残しており無残な様子だった。町とはいうものの、ほとんどただの砂漠に近かった。しかし、それでも町の住人は少しでも家を直そうとしたりけが人の治療に当たっていた。
キラはレジスタンスたちはどこにいるのか聞いてみた。すると遺体を葬る為墓場にみんな集まっていると言う。キラたちはそれを聞くと礼をいい、目的の場所に走り出した。
着いた場所はほとんど何もなく、燃えた家の臭いが漂う荒れ果てた大地だった。しかし、所々盛り上がった土がありここが墓として利用されている事を示していた。皆が集まっている所に言ってみると、もう葬式は終わりかけていた。
レジスタンスは体で円を作り墓ではアフメドの体がはいった棺おけに土がかけられている最中だった。まわりでは、アフメドの母親だろう。涙をわんわんとながし、声をはりあげ泣いている。
それを誰も止めようともせず、悲痛の面持ちで皆は沈黙するのみだった。そしてフラガは吐き出すようにつぶやく。
「何度見てもこれは慣れないな、こんな事は俺が戦争やってた時にも日常茶飯事だったがそれでも何一つ救われやしない。…くそったれ」
キラは、あたりを見回した。するといるはずの人間がいないことに気づいた。レジスタンスのメンバーや町の連中、キサカがいるというのに当のカガリがいないのだった。キラはキサカに声をかける。
「・・・すいません。カガリはどこに?」
キサカはキラに気づく。キサカの話によればアフメドの遺体を棺に入れた所までは一緒にいたらしい。
それがこの墓場に運ばれる前にどこかに行ってしまったと言うのだ。キラは何があったのだろうといった顔をしたもののとりあえず、気にも求めなかった。
やがてアフメドの体が全て土に埋まった時、全ての者が手を合わせ別れのあいさつをしている。フラガは十字を切り、キラも両手を合わした。太陽の光の下ではまだ、すすり泣く声が長い、長いあいだ、聞こえている。
昼の出来事が過ぎ夜もふけ、キラはアークエンジェルの中にいた。もう食事や仕事を終え休むだけだった。その時、キラの目の前に昼間すがたを見せなかったカガリがあらわれた。
「キラ、ちょっといいか?」
カガリはキラに外に出ようと声をかけているらしい。キラは昼間のことが気になったがそれを言葉にするでもなく快く承諾した。
AAの外ではもう真っ暗だった。しかしそれでも暗闇の中に星の光がちらほらと見える。キラはカガリが歩く方向についていった。
もう、ずいぶんと歩いている気がする。時間にして十から十五分だろうか。距離も一キロ、二キロは十分に行っている。
(カガリ、どういうつもりなんだろう?)
キラが疑いだした頃、カガリが立ち止まった。そしてキラに言葉を投げかける。
「キラ、お前は戦いをどう思っている?」
「どうって。カガリ。どういう事だい?」
キラはカガリの言葉に戸惑う。カガリはそんなキラの様子にかまわず言葉を続ける。
「前、お前は『思いだけで何が守れるというんだ』といった。なら、お前は何のために戦っているのか。守るものがあるのか。それを知りたい」
「・・・・・カガリ。わかった。話すよ。僕が戦いに参加したわけを」
キラはカガリに少しずつ喋り出した。なぜ、自分がストライクと共にいるのか、なぜ自分が戦いつづけるのか、エルの事、友達の事、自分の事を語った。
「今は戦いって何なのかがまだ掴めない状態なんだ。でも、仲間を守らなきゃいけないんだ。僕は。もちろん、みんな・・・・・・・カガリも一緒だよ」
全てはキラの独白のようでカガリは聞き取りづらくわかりにくかったことだろう。しかしキラが己に向かって話してくれた事で、とてもうれしい気持ちになったのだった。
仲間として、また別の形としても何かを共有できた事。それがカガリのうれしさに繋がったに違いなかった。そしてカガリの目から大粒の涙が溢れてきた。何か自分が変な事を言ったのではないかと思い声をかける。
「カガリ?どうしたの。ごめん!僕なんか変なこと言ったかな?」
「いや。キラのせいじゃない。自分が子供だったのかと、その事を気づくと情けなくなってきたんだ…そして、キラの優しさが嬉しいんだ、私は子供でこれからも子供でどうしようもなくて。それでもっ…」
カガリが絞り出すように言葉を発する。涙が次第に大きくなり言葉も不安定になっている。両手で涙を必死に抑えているが指の隙間から涙は絶えず流れ出すのだった。
まだキラには話していなかったが国家の皇女だというのに、身勝手な正義感で戦いにでた自分と自分から信念を持ち戦うキラとの差にショックをも受けていた。
そんな時間が少しずつ過ぎるうちに、キラはカガリの顔にゆっくりと掌を押し付けてくる。そして指を使い、涙を拭い取ってやった。いきなりの事に驚き体を震わせたが、次第に震えも無くなっていった。
カガリは沈めていた顔をおずおずと上に向ける。キラとカガリの目が合う。二人のお互いを見つめ、片時も離れない。そして二人は何時の間にか抱き合っていた。
キラはゆっくりと砂に体を横たえる。無論くっついたままだ。キラの体にはカガリの温もりが伝わってきている。カガリも涙の跡がまだ乾かない顔をキラの胸にくっつけている。ひんやりと冷たい風が体を冷やす。
「カガリ。・・・・・・ゴメンね」
キラはカガリの耳元で言葉を呟くとカガリの唇を奪った。カガリは目を大きく開き、驚いた表情を見せる。いやいやと体を、顔を動かすカガリだったがキラの唇は堅く結ばれていて離れなかった。
キラの口付けは次第に力強くなりカガリの唇をこじ開けようとしている。カガリも必死に閉じて耐えるものの次第に力が弱くなっていく事を感じた。
口の中にキラの舌が入ってくる。カガリはキラの舌を受け入れた。二人の唇は重なったままだがその中では暖かくうごいてお互いを慈しんでいる。
二人の長い長い口付けが終わるのは、まだもう少し先になりそうだった。
体を離した二人は暗闇の砂漠に立った。キラは体を向きなおし言葉をかける。
「カガリ、今日の事は…」
「キラ。言うな!私は大丈夫だ。お前のおかげで何か吹っ切れたような気がする。キラのおかげで頑張れる。それだけだ。…ありがとう」
カガリはキラを不安にさせないようにゆっくりと話す。キラはそんなカガリのやさしさが嬉しくてたまらなかった。今度はさきほどよりももっと強い力で抱きしめた。
二人は再度、涙を流しながら唇を重ねる。もう二人はお互いを止めることも、止めようとする事も出来なかった。
お互いが服を満足に脱ごうともせず手を伸ばし掌を絡み合わせ、口元では生き物のように吸い付き合う舌を自由にさせている。
ぐちょぐちょに濡れ唾と生暖かな吐息が、二人を少しずつ高ぶらせていく。熱く悶えるような一瞬一瞬を楽しみ、欲望に身を任せている。
砂の上にズボンと下着を脱ぎ散らかす。少し寒く感じたが、今の二人にはほとんど違いなど感じ取れない。それほど体も心も燃えたぎっていたからだ。
(…体が熱い)
唇同士の愛撫もそこそこに終え、今度はキラがカガリの下半身に唇を寄せた。カガリは驚き腰を浮かせて離れようとしたが、キラの何もかも見通すかのような美しい眼差しの前では身動きさえ出来なかった。
カガリが動かないのを確認し終え、再び舌を伸ばす。そこは薄い草むらに覆われていた泉のような場所であった。赤くピンク色に光る美しい肉をまとった泉は、少しの汗と愛液を交わらせていた。
慣れているかのようにゆっくりと舌を差し込む。生暖かくまた少ししょっぱくもあったが、なぜか安心できるような気に覆われる場所だった。
両目で深深と観察を続けながら、まわりを舐め中心を舐め、ときおり歯を使い草むらを引っ張ってやった。少しごわごわとしていたが、不思議に汚さは感じない。
そのたびにカガリは「ひいっ!…うっ、うぅうっ」とばかりに苦しみとも喜びとも判断できぬ声を発していた。だんだんと調子に乗ってきたのか、こんどは唇を押し付けもっと深くまで味わおうとするのであった。
そうして楽しんでいると、ふいに舌に引っかかる個所を見つけた。遊び心でそこを何度かつつきもてあそぶ。なにやら小さな突起のようなものである事しかわからない。
「ひやぁっ!キ、キラッ、やだ。やめてくれぇっ!」
カガリが両手を額に当て、腰をグイッと反らしている。目元には光る涙が見えていた。何が起きたのか、カガリもわかっていなかったようだが、キラはふと思った。
もしやここがカガリのGスポットではないのだろうか?と。
Gスポットとは女性の快感が集まる個所のことだが、それは人によって違ってくる。たまたまキラはそのカガリが一番の快感とされる場所を突き止めたのだった。
その場所をつきとめ心の中では妙に気分がよくなっていった。逃げようとする両方のももを力で押さえつけながら、すっかり濡れきった舌で何度も何度も攻め立てる。
そうするとどんどんと愛液があふれ出てきた。それはまるで一流の娼婦のようでもあった。まわりの肉はゆるやかに舌の進入を許し、また強くきつく締め付けていた。
出来ることならもっともっと何十分間もこの楽しい遊びを続けたかったが、AAやキサカたちが怪しむといけない。そう思ったキラは全てを済ませることとした。
「カガリ…もう入れるよ」
びくり…と震えたように見えたが、目をつぶりこくりと頷く。キラは笑顔でそれを受け、カガリの腰を浮かした。己の腰の上に置いてみようと試みる。
痛みや少しばかり影響があるかもしれないが、その時は自分が力を出してカガリの苦しみを押さえてやろうと心に決めた。
そうしてキラはカガリの丸い双丘の肉の合間にある小さく溢れる泉に、己の猛る肉棒を差し込んでいった。ずぶり…ずぶりと肉壁を押しのけ、奥深くに進入していく。
「ひっ、キラ。やだぁっ」
慌ててカガリを見たが、その顔は苦痛の表情とはまた違ったものだった。言うなれば苦しみながらも喜んでいる、スポーツでもやっているかのような複雑な表情であった。
キラは安心して今度はカガリの尻を持ち上げ、また下げを繰り返してやる。肉棒と肉壁の隙間からはチョロチョロと小水と愛液が混じった粘り気のある液体があふれ出ていた。
その愛液のおかげで進入は簡単になり、なおかつ二人の気持ちよさを増やす力ともなった。
普通、男と女が同時に達することは少なくつどが男のみの快感で終わる。しかしこうも喜びを満たされなおかつ愛情のある営みを行った場合、女性が先に達する事は男性と変わらなくなる。
そうした時がカガリに起こっていた。肉壁を棒で擦りつけ中をギチギチと圧迫させる。壁からは喜びの液が染み出てズンズンと脳まで届くかのような衝撃が幾度となくカガリを襲った。
こんなことはした事がないカガリにとって、まるで未知の領域に足を踏み込んだかのような不思議さであった。自分がさきほどから馬鹿みたいに声を荒げて叫んでいることも信じられなかった。
かと言ってキラ相手に行うこの行為もいやではなく、むしろもっともっとと味わいたいような気持ちになっていた。そんな不思議な感情がカガリをいっそう感じさせた。
「い、いやだぁ。な、何?や、やだっ、お、おかしくなる。キラぁっ!」
もはや自分が何を言っているのかもわからなかった。やがて電撃のように頭を貫く衝撃にあい、カガリは力を一瞬にして抜いてしまった。
さきほどよりあふれ出ていた愛液がいっそうの量を保ち、やがて放たれた。触れ合った場所から小便でも放ったかのようにビチャビチャと地面とキラの腿や足を汚していった。
もしも服が近くにあれば、それもいっしょによごれてしまっただろう。キラは怒りもせず、そんなカガリの背中を撫でてあげた。
カガリが達した事を確認した後、キラも肉棒の中のを解き放とうと再び腰を突き出した。もう容赦というものはなかった。最後の直線を駆け上がるのみだ。
「…ひッ、ひゃあぁっ。キラ!キラ!…キラァッ!い…いいよ。いいっ!」
狂ったかのようにまた叫び出すカガリ。そのカガリの中に、キラはあふれ出る物を吐き出す。その事ばかり考え、また腰を突き上げた。
やがて腰の内側から肉棒を通り溢れ出そうというものを強く強く感じた。一日に数億とも呼ばれる生命の液体。その全てを感じていた。そのとき、カガリの両腕がキラの顔に絡み付いていた。目の前に大きくはないが形のよい胸が押し付けられた。
「うわっ。カ、カガリ。…い、いく…っ、いくぞぉっ!」
思わず抱きしめられ緊張の糸が解けた瞬間、キラは全てを肉棒の先端の割れ目から吐き出した。避妊など考えず、欲望のみを押し付ける。
とても無作法で野性的ありながら、お互いを思った性行為だった。先端から出た生命の液はカガリの肉壁を通り、腹の中をじわり…と暖かくした。
数秒で終わるかと思われた射精もキラ自身の体の影響もあるのか、どんどんと送り込まれあまった液体はすきまよりダラダラと地面に落ちシミを作っていった。
ふたりは何も言わずに、そのままドサリと地面に崩れ落ちた。もうピクリとも動かない。お互いの体の体温を感じ、目をしずかに閉じていった。
空には太陽が昇っている。あの夜から数日たった朝である。二人はもう正装に着替えている。そしてバギーに乗り込んだ。バギーは勢いよく走り出す。目指す目的地は虎の支配する街だ。情報収集及び物資補充が主な目的らしい。
砂漠を走り出したバギーの中で二人は空を見上げる。
キラの目には何が映っているのだろう?カガリの目には何が映っているのだろう?何が写っていても関係ないのかもしれない。
二人は昨日お互いの涙を見せ合った時からくじけはしないと誓ったのだから。二人の前途を照らすように太陽の光も空から降り注ぎ大地を照らす。
その光はどんな事があっても負けないでとエルが、アフメドが空から笑いながら励ましてくれている。そんな気がなぜか二人にはするのだった。
これで終了です。長く付き合っていただきありがとう。
個人的にはSEEDは叩かれてますが、かなり楽しめるガンダムだと思います。
やっぱりキャラ的な要素が強いのかもしれませんが、それも魅力のうちですしね。
なるべく前向きにみなさんと楽しめればいいなと思います。
軽口はここらへんして、また書きに来ますんでその時はよろしく。失礼します。
(直した方が良い個所はどんどん指摘を。全ては私のためになりますからw)
GJです。楽しんで読ませていただきました。
技術的には全く分かりませんが読みやすかったです。
次回作期待してます
キラカガキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!。
GJです。砂漠編のキラカガ大好きだったノので嬉しいです。
乙です。
キラカガキター!!萌えました。
もちょっと一行の文字数を減らすと読みやすいかもです。
キラカガGJ!!
よかったよ。何だか懐かしくなった。
GJ
キラカガいいですねー
次の作品にも期待させてください
てst
390 :
黄昏の…:05/01/08 21:04:01 ID:Ctej30Au
今更だが新年あけますた。
キラフレ、キラカガと読んでる最中でつ。
第2クールこそシンルナな展開になると
勝手に解釈していたのですが、今日の放送でも絡みはちょっとだけ。
やや心配になってきた…。
むしろシンメイらそい
392 :
269:05/01/09 06:28:10 ID:HK60A+E+
黄昏氏、新年明けおめっす。今年もハアハアをお願いします。
本編がアレ過ぎて新キャラ話がぜんぜん浮かびません。
今のところ黄昏氏だけが頼みの綱ですよ、ほんと・・
393 :
237:05/01/09 08:01:49 ID:9Y1LNEXt
|д`)誰も居ないよね
こっそり投下〜
394 :
237:05/01/09 08:02:31 ID:9Y1LNEXt
寝ていると突然レイに起こされた。
「なんだよ?」
俺は目を擦りながら聞くと、レイはシレッと。
「ルナマリアとヤるだけだが、居たいなら……」
「いや、いいよ。てか俺居たらしづらいだろ?」
俺は起きあがると、近くに脱ぎ捨てていた軍服を掴み立ち上がった。
「別に、してる横に居るのが気まずいなら、混ぜてやってもいいが。」
「レイ……もうちょっと女心ってモン考えろよ。」
俺はレイの肩を叩き、部屋から出ていった。
扉が開き、廊下に出ると直ぐソコに赤髪のルナマリアが立っていた。
下を俯いていたルナマリアは俺を見ると、苦笑の様な微笑みを浮かべ。
「悪いわねシン。」
と言ってきたが、直ぐ俺の横を通り過ぎていこうとする、そんなにレイとすんのが良いのかよ。
俺は悪い癖と思いつつ。
「今日はヨウラン達の部屋に泊めて貰うから、俺の事気にしないで楽しんでけよ。」
横目に見えるルナマリアの顔が赤く染まっていった。
ルナマリアはナニも答えず、レイの元へ歩いていった。
俺は取り合えずナニか飲みたくなった、起きた直後の性か喉が渇いている。
取り合えず食堂に向かう事にした。
395 :
237:05/01/09 08:05:01 ID:9Y1LNEXt
食堂はこの時間誰も居なかった、まあ昨日迄艦ね補修作業の性で休み無しだったから、今日は夜勤は最低人員のみで食堂迄は稼働しなくて良いという判断なんだろう。
俺は軍服をやっと着ると(寝ぼけてた為かアンダーウェアで艦内を歩いていた。)、常設されている飲み物パックの機械からトマトジュースのパックを取り出すと、適当な席に座って飲む事にした。
この後どうするか悩んだが、ヨウラン達を起こすのは忍びないし、ここで寝ることにしようと考えて。ふと、いつもの癖でポケットからピンクの携帯を取り出していた。
俺はマユの画像を見ていく間にオカシナ感情が沸くのを感じた。
簡単な話だ、マユの綺麗な割れ目を妄想し始めてしまったのだ。
多分、ルナマリアとレイの性だ、二人が部屋でヤッてる事が頭にこびり付いて。ゲスな事を考えてしまった、そう思いたい。
だが、確かに昔。俺は友達から教わった、というより見せられたアダルトディスクの内容をマユにやらせた事があった。
俺の剥けてすらない股間をマユの可憐な口唇にはませ、チロチロと舐めさせた……
「クソッ……!!」
マユは白濁した液体を口端から垂らしながら、可愛らしい笑顔を向け
『上手だった?おにいちゃん』
396 :
237:05/01/09 08:07:39 ID:9Y1LNEXt
「俺は……俺はぁ……!!」
俺は髪をかきむしり、呻いていた。
一度だけ、一度だけと決めたのに……
「最低だ……俺……」
「……泣いてるの?シン」
少女の声
俺はガバッと顔を上げ、目の前に居るであろう少女を見ようとした。
当たり前っちゃ、当たり前だが、そこに居たのはマユでは無く
「……大丈夫?」
「メイリン……」
メイリンの細い指先が俺の頬を撫でた、それでようやく俺は自分が泣いてる事に気づいた。
「ッツ!……なんでもない!!」
俺は立ち上がりメイリンから離れた。
「なんでもないから、さ。」
俺は復讐を、連合とオーブへの復讐の為に纏った、誓いの証である赤服で涙を拭いた。
「大丈夫だから、メイリン……大丈夫だから……」
立ち去りたい、今直ぐに。ガキみたいな感情だが、自分の弱さを他人に見せるのが厭だった。
立ち去ろうとする俺の背中にしがみつく小さな力。
「なんだよ?離せよメイリン」
「ゴメン、でも……」
言い淀むメイリンに俺の神経が苛立ち、声をあらげてしまった。
「でもなんだよッ!」
「えっ……!?」
俺の怒声にメイリンの小さな力がさらに弱まる、俺は突き飛ばすかの如く躯を翻した、メイリンが近くの机に軽く衝突した。
397 :
237:05/01/09 08:09:09 ID:9Y1LNEXt
俺は謝ろうと想ったが、口が躯の勢いで勘違いしたのか、それとも俺自身の本心か。
「そんなに人の傷をッ……抉りたいのか?何にも知らない癖に、分かろうともしないクセにッ。」
「シン……?」
「ああそうさ、俺は妹でオナニーした事がある。……けど、ンな事関係無いだろオマエには、それとも遣らせてくれるとでも言うのか?ハッ、有り難いなァッ?じゃあとっととスカート脱いで脚開いて、汚いマンコ晒せよッ。」
メイリンの瞳に困惑と怯え、それに涙が宿る。
「どうしたのシン?……なんでそんなコト……」
俺は怯えたメイリンを見て、マユを思い出す。さらに心が乱れ。
俺は机の足にもたれるメイリンの脚を引きづり仰向けに寝させる、ちいさなメイリンの悲鳴、俺はメイリンに覆い被さると。
メイリンの平らな胸を撫でる様に揉み、スカートの中をまさぐる。
「やめてよ……やめてよ……シンお願い……」
呻き続けるメイリンは、顔を両手で塞ぎ泣き続ける。
俺はメイリンの割れ目をパンツの上から愛撫した、マユにしてやった様に。
しかし触って気づいたが、メイリンの割れ目はパンツ越しでも分かる程濡れていた。
398 :
237:05/01/09 08:10:23 ID:9Y1LNEXt
「股間、濡らして……誰かにやられた後かよ。」
違った。
メイリンは腕を退け、涙で充血した瞳で笑った。
「違うの……さっき迄……お姉ちゃんの……お姉ちゃんがレイに犯されてるコト考えて……だから私もシンのコト責めれないよ……」
痛々しい涙声、
「だから……シンがシたいなら、シてもいいよ……でも、無理矢理しないでよ、」
俺の手が止まっていた
「シンが望むなら私、してもいいけど……こんな無理矢理されたら……シンのコト嫌いになっちゃうよ……」
俺はどうしたらいいか、分からなくなっていた。
別にメイリンを犯す気は無かった、だが勢いで犯そうとした。でもメイリンは俺の事事態は拒絶せず、受け入れようとしてくれている。
俺はどうしたら……
「シン……」
メイリンの細い腕が俺を抱き寄せる、俺はメイリンに抱かれ泣いた。
子供の様に……
399 :
237:05/01/09 08:12:23 ID:9Y1LNEXt
シンが泣き止むのを待って私は言ってみた
「シン……しない?その、ホントに……」
「……えっ?」
シンの赤い眼が私を見る、私はこのシンの赤い眼が好きだ。普段は面倒くさがりで皮肉屋なシンの、内に秘めた情熱を、暖かさが光ってる気がする。
「あ……その……」
自分からは言いずらくて口ごもってしまう、なんていうかソレを口に出したら、シンに軽蔑されるかもしれないって考えると言い難かった。
「その……ちょっと、」
私はシンの耳元に口を近づけ、囁いた。
私のたいして大きくも無い胸で、泣いていたシンの顔に赤が差していく。言い終わる前にシンは躯を離して、真っ赤な顔で私をみた。
「なっ!メッ!ナァッ!?」
シンは意味不明に叫ぶと、軽く頭を振って、私の脚から顔迄視線を動かして、再び頭を振ってから喋った。
「メイリンッ、言葉の意味、分かってるのかよッ!!?」
喋ったというより、叫んだシンは、落ち着き無く手を口に当てたり額に当てたり。
こう言ってはなんだが、普段私に対してお兄さんぶってるシンが慌てる様子は、凄く可愛い。
面倒くさがりで、怠け屋さんで、皮肉ばっかり言う癖に優しくて。
シンがお兄ちゃんだったらイイな。とも思うけど、それより私は……
400 :
237:05/01/09 08:13:49 ID:9Y1LNEXt
「なに笑ってるんだ?」
シンがこちらを不思議そうな顔で見ている、いつの間にか笑っていたみたいだ。私は満面の笑みを見せると、立っているシンに抱きついた。
シンの胸は意外に堅くて、細く見えてもガッシリとした男の人の体格。
一瞬逃れようとしたシンを強く抱き寄せる。
「メッ、メイリンッ!?」
「なーに?」
「なーに、じゃなくてぇっ!」
「声、裏返ってるよ?」
「う……ツッ」
シンは私の肩に顎を置き、ため息をついた。
「メイリン、からかってるだけ、なら悪かった。さっきあんな事しちまって。」
シンの声が私の耳元に聞こえる、吐息が首を撫ぜる。
「イライラしてたから、謝っても許されないだろうけど。ごめん。」
「許さない」
「ごめん……」
私は少し背伸びをしシンの耳元に口を寄せ、再び呟いた。
「許して欲しかったら……」
「許してくれるのか?」
「うん、私の言うこと、聞いてくれたら、ね。」
私は軽くシンの頬にキスをした、シンは横目で私を見て。
「で、どうしたらいいんですか?お姫様?」
流石に妹が居ただけ女の子の扱い、というのが分かってるなあ、そう思った。
シンは鮮やかな手際で私を、いわゆるお姫様抱っこしてくれた。
コレで喜んでしまう辺り、私もまだまだ子供、かも?
401 :
237:05/01/09 08:18:20 ID:9Y1LNEXt
|д`)続き書けてなーいヽ(゜▽、゜)ノ
昨日の放送のアッシュな人達は議長の配下だったらいいな、ミーアをオリジナルのラクス・クラインにするため、ラクスを暗殺しようとしたとかさ。
402 :
名無しさん@ピンキー:05/01/09 12:38:25 ID:bi124xf3
>>401 俺も同じ意見だな。
つかミーア自体が議長の捏造品のような気がする。
シン「まぁ 聞いてくれオマイラ
昨日ガムをクチャクチャ噛んでたら、普段俺のことキモイとか言って避けてる女が寄ってきて
「私にもガムちょうだい」って言ってきやがった。かなりむかついたんで、女の首根っこ掴
んで口移しで自分の噛んでるガムをやるフリをしてやった。殴られるか、悲鳴をあげられ
るか、どうでもいいが二度と近寄るなと思った。ところが、驚いたことにその女は目を閉じ
て唇を少し開いたんだ。俺の方がビビッて、あわててちょっと離れた。しばらくの間があった
後、その女は、「マジでするのかと思った」と小声で言って、ガムを奪って走り去った。
それから何日か後、その女がキャンディーを食ってたので今度は俺の方からひとつくれ
と言ってやった。そしたら俺をからかうように、なめてたやつを唇にはさんで口をとがらせた。
俺はその女の唇ごとキャンディーをほおばってやったよ。
今ではその女も俺の彼女。その時なめてたキャンディーはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。」
ワロタw
途中まで読んで>>404がなぜワロタなのか分からなかったが、最後にこのオチかw
すまん別の意味でワロタ。
>昨日ガムをクチャクチャ噛んでたら、
を
昨日ガンダムをクチャクチャ噛んでたら、って読んでた。
時々403のネタ見るけど未だに元ネタわからん
フリーダムに再び乗ったキラたちに拉致同然に連れ去られるカガリ・・・か。
こら、
>>237 早く続きを書いてください
orz
この通りです
>>413 まぁそれくらいやってくれた方がおもしろいけどな。
でAA結局どの勢力につくんだろうか?
結婚式に乗りこんで、花嫁をさらっていくわけだな。
で、ちょっとカガリもときめいちゃうわけだハァハァ
>>414 連合は論外、ザフトもラクス狙ってるからダメ。
ってことで、前作と同じように第三勢力でしょう。
417 :
414:05/01/10 21:18:47 ID:BW52imdP
>>416 >第三勢力
やっぱそうなるかな。
ってごめん、普通に雑談しちまったい…
公式更新。
ミーアが追加されてた。
>>417 いいんじゃねーの。別に雑談しても。
SSだけと決まってるわけじゃねえんだし。
>>418 あんまり変わりはねーなぁ。でも影響力はあるんだよな。さすがアイドルだわ。
420 :
名無しさん@ピンキー:05/01/11 00:50:00 ID:qFPtH023
実はアスランが女だったという設定の小説は萌える?
>>420 そういや新シャアで赤服4人とも女体化のネタスレがあったが…
ここには向かないと思われ。
萌え萌え!
ってか女性的な部分もあるしね。
いいんじゃねえの。キボンヌ。書いてくれるならだけどさ。
俺もキラカガ書くかなァ。14、5話ぐらい終わった後で。
>>420 性別変換ネタは専用スレがあるから投下はそっちで4649
ここは一応男女とレズだから。
ああ、放送前にSEED公式ページのキャラ紹介とストーリー見たとき、
アスランは女だと思った。
誰もいなさそうなこんな時間にこっそりと初投下。
需要があるかどうかもわからないオルフレ・・・。
はじめまして。よろしくお願いします。
【Lonely rendezvous】
(何だ、こりゃあ・・・)
救命ポッドから出てきた赤い髪の少女を見て、オルガ・サブナックは怪訝な
顔をした。
相手は怯えた子羊のように震えながら、自分を含めたドミニオンのクルーを
不安そうに見回している。今にも泣き出しそうだ。ポッドのドアを開けても
自分からは出て来ようとせず、整備士に引きずり出されて
「きゃっ」と小さな悲鳴を上げた。
自分とは違う人種だ。オルガはすぐそう思った。
戦闘を楽しんでいる最中にいきなりポッドの回収を命じられて、オルガは
かなり不機嫌だった。折角楽しく遊んでいたのに、こいつのせいで邪魔された。
あの因縁の2機を、今日も倒すことができなかった。
「サブナック少尉、ポッドを回収しろ!」
あの女艦長め。何で俺なんだよ。
まぁ機体の特徴を考えれば、カラミティが一番無難だったかもしれない。
レイダーやフォビドゥンには破砕球やら大鎌やらついているし、MA形態の
レイダーに足で掴ませたりしたらポッドを握りつぶしてしまいかねない。
仮にも、一応、リーダー格なのも自分だ。でも、だからって・・・。
オルガは、宇宙服を脱がされ、大事そうにディスクを握りしめている少女を
不穏な顔つきで睨んだ。
何もかも、こいつのせいだ。
士官に連れられて艦橋に上がっていく少女の後ろ姿を、オルガは今すぐにでも
殺してやりたいという視線で追いかける。彼の背後に仲間−−−と言えるか
どうかも怪しい2人が近づいてきた。
「へぇ、あれ?さっき騒いでたの。」
オルガの左側に立ったクロト・ブエルがニヤニヤしながら訊いてくる。戦闘を
邪魔されてさっきまではオルガに負けず劣らず不機嫌だったのに、見慣れぬ
存在をもう面白がり始めている。所詮クロトにとっては全てがゲームなのだ。
面白ければそれでいい。
「戦争を終わらせる鍵ぃ、だってさ。何だそりゃ。」
クロトは少女の口まねをしてククク、と笑った。
「おっさん、どうすると思う?あんなの拾っちゃってさぁ。」
「知るかよ。」
オルガは言い捨てた。
右側にいるシャニ・アンドラスは、オルガを横目で睨みながら言う。
「あんな女艦長の言うことなんか、無視すりゃ良かったんだよ。うざいんだっ
てーの。」
「おっさんも興味持っちまったんだからしょうがねぇだろ。だいたい逆らった
ところで」
「怒られるのは俺じゃない。てめぇだろ。」
オルガの言葉を最後まで聞こうともせず、勝手なことを言ってシャニは
格納庫の出口に向かった。
「・・・けっ。」
オルガは横を向いて呟いた。
自分は命令どおりにやっただけだ。何もかもが不愉快だ。戦闘を邪魔する
あの女も、自分を名指しした女艦長も、顎で命令するおっさんも、クロトの
反応もシャニの態度も、全てが気に入らない。
あの赤い髪の女のせいだ。あいつがこうさせたんだ。あいつが。
フレイ・アルスターがドミニオンに拾われてから、1カ月が過ぎようとして
いた。
フレイはその後、地球に帰ることを勧めるナタルに残留を希望し、ドミニ
オンのMS管制官を務めていた。アークエンジェルではカズイやミリアリアが
座っていた席だ。自分だってできないはずはない。そう思っていた。
でも、この艦のパイロット達は何か違う。
地球軍の紺の制服を着た彼らの姿は、フレイにすぐキラ・ヤマトの姿を思い
起こさせた。階級も同じ少尉だが、階級章をつけていないところもキラと同じだ。
年齢も自分やキラとさほど変わらないように見える。
だが、彼らはキラとは全く違っていた。
出撃するときだって何も言わずに出て行くし、MS管制官の自分の方なんか
見ていない。管制官になったばかりの頃、合図が遅れてカタパルトの準備が出来て
いないのに彼らが発進しようとして、モニターの向こうから怒鳴られたり睨まれ
たりした。お嬢様育ちのフレイは他人にそんな風に扱われたことはない。だいたい、
制服からして改造しているではないか。フラガ少佐も襟元のボタンを緩めたり袖を
捲ったりしていたが、この人たちはレベルが違う。前がはだけっぱなしだったり
裾を短くしたり袖を切り落としたり、これではチンピラと変わりないではないか。
あれほど軍規に厳しかったナタルが艦長を務めるこの艦で、こんな素行が許され
ていること自体、フレイには信じられない気持ちだった。どうやら彼らはこの艦
では特別な存在らしい。艦長よりも権限のある、ブルー・コスモスの盟主、
アズラエルの肝煎りなのだから・・・。
ただでさえフレイにとって、軍は怖いところだ。ナタルの他には知り合いもいない。
そんな中で、艦橋乗務員以外では仕事上一番やりとりがある筈のパイロットが、
依りにもよって何故あんな奴等なのか。
パイロットと言えば、フレイはキラとムウくらいしか良くは知らない。どこまでも
優しいコーディネイターのキラと、およそ軍人らしくない明るいムウ。あいつらとは
違いすぎる。
ザフトでもパイロットは何人か見た。どこからともなくクルーゼが連れてきた
フレイに皆冷たかった。特にイザークと呼ばれていた少年兵。プラチナブロンドの
ストレートヘアとアイスブルーの瞳を持つ彼は、見た目の印象こそ氷のようだったが
内面は火のようで、いつも怒ってばかりいた。でも、今のように恐ろしくはなかった。
そばにクルーゼがいてくれたし、それに、彼らはずっと・・・人間らしかった・・・。
コーディネイターだって、人間なのだ。
この艦のパイロットは、人間ですらない。
溜息をつきながらフレイが休憩室に入って行くと、そこには先客がいた。
休憩室の自動販売機でジュースを買っていたオルガは、フレイの気配に気づいて
振り返った。入って来たのがフレイだと解ると、彼は険悪な視線で彼女をじろりと
ねめつけた。それだけでフレイは傍目にも解るくらい大きく体を震わせた。その
態度がオルガを不機嫌にさせる。
「・・・何だよ。」
「−−−っ」
脅すようなオルガの声音に、フレイはまた、恐怖で震えた。オルガはますます
不機嫌になり、眉間に皺を寄せる。
「へっ、そんなに俺が怖いかよォ。助けてやったってぇのにさぁ。」
違う、とフレイは言いたかった。あのときこいつが来なければ、自分はキラに
助けられていた。自分が運ばれるのはアークエンジェルである筈だった。
そうであれば、NJCのデータが地球軍に渡ることもなかった・・・。
フレイは、目尻に涙を浮かべながらも、オルガを睨み返した。それを見てオルガは
一瞬、お、という顔になったが、今度はあまり質の良くないニヤニヤ笑いを浮かべ
ながらフレイに近づき、顔を寄せた。思わずフレイは身を固くし、一歩後ずさる。
「そんな顔もできんのかよ。怖いんじゃなかったのォ?」
揶揄するようにオルガに言われて、フレイのなけなしの抵抗もそこで終わった。
もう睨み返すこともできす、顔を背ける。逃げ出したいのに、膝が震えて力が入ら
ない。
今までは、こんなとき隠れる背中が必ずあった。父、サイ、キラ・・・そして
仮面の男、クルーゼ。いつだって自分は守られていた。
でもここには誰もいない。こんなにも、自分は1人だ。
そんなフレイの気持ちも、オルガには解らない。如何にもお嬢様然とした彼女の
振る舞いに、オルガはすでに気づいていた。親に可愛がられ、大事にされ、苦労
知らずで育って来たのだろう。怖い思いも苦しい思いもしたことがないに違いない。
辛いことはいつも誰かが肩代わりし、彼女が怯えなくていいように守ってくれて
いた。甘やかされ続けた人生だったのだ、きっと。
寒さも、飢えも、死の恐怖も、この女には無縁のものだ。
そんな奴が、何故今も戦線にとどまっているんだ?−−−微かな疑問も浮かば
なかったわけではなかったが−−−。
オルガは、もう少しフレイを苛めてみたいという欲求に、そんな疑問はすぐ
忘れてしまった。自分に向けられる視線はいつも軽蔑や憎悪や−−−汚らしいもの
を見るのと同じか、冷酷に使い道を計るもの。そして一番許し難い−−−無関心。
こんな風にあからさまに怯え、恐怖に震えているのを間近で見るのは久しぶりだ。
最近、生身の奴を相手にしてないからな・・・。こんな風に見られるのは、嫌いじゃ
ない・・・。
「どうしたよ。もう睨まないのかァ?何か言いたいことがあるんじゃないのかよ?」
絡みながらフレイの脇の壁に手を突き、逃げられないようにしてオルガはさらに
顔を近づけてくる。フレイはびくっと首を竦め、恐る恐るオルガを見た。
普通にしていれば整っていると言ってもいい顔立ちなのに、その顔に浮かんでいる
のは酷薄な笑み。自分より弱い者をいたぶり、弄んで殺す。殺戮を楽しむ狂った
野獣が目の前にいる。
青みがかった金髪と緑色の瞳−−−誰にも似ていない。こんな奴、今まで会った
ことがない。こんな 恐ろしい存在には。
恐怖に震えながら自分の方を伺っているフレイに、オルガが更に何か言おうとした
とき。
彼の体の内側で、激しい痛みが爆発した。
「うっ・・・ああああ!」
突然床に崩れ落ちたオルガの姿を、フレイは呆然と見下ろしていた。
さっきまで自分を恐怖させ、いたぶるように脅していた男は、苦痛に体を丸め、
激しく痙攣しながら、床の上でのたうち回っている。その口から恐ろしい呻き声が
絶え間なくあがる。額にはみるみる血管が浮かび、脂汗がだらだらと流れ落ちて
いく。
「ぐぅっ・・・くあ・・・うううっ・・・あああっ!」
(く、くそ・・・時間、か・・・よ・・・っ)
オルガは心の内で、薬の時間を忘れていた自分を激しく罵った。蹲り、床を掻いて
いた手をワナワナと震わせながら、軍服のポケットに何とか突っ込む。彼はポケット
から薬のアンプルを取り出した。これを飲めばこの苦痛から解放されるのだ。
歯を食いしばり、蓋を開けようと、床に押し付けていた顔をオルガが横に向けた
そのとき、一段と大きな苦痛が彼の体を締めつけた。
「あぐぅっ・・・くうう・・・は、あっ!」
オルガの震える手から、アンプルが落ちた。それはコロコロと転がって、ロビーの
椅子の下に隠れてしまう。
「ああっ・・・」
必死に手を伸ばしても捕まえることはできない。オルガは絶望に目を閉じた。
フレイが椅子の下に手を伸ばし、アンプルを探している姿を、オルガは見ていな
かった。
フレイは急いで椅子の下を探って、埃にまみれたアンプルを掴み取った。自分が
汚れるのも構わず埃を払い、蓋を取って、オルガの口元に差し出す。
きつく目を閉じたオルガは、それすらも気づいていない。
「ううっ・・・あ、ああ・・・くぅ・・・」
獣のようだった呻き声も、啜り泣きに変わっている。オルガの閉じた瞼から、涙が
一筋流れ落ちた。
フレイは、胸がぎゅっと締めつけられるのを感じながら、恐る恐るオルガの肩を
揺すった。
「こ、これ・・・薬・・・」
フレイの言葉が終わらないうちに、オルガはかっと目を見開いた。差し出された
アンプルを見てとると、フレイの手ごとそれを掴んで、自分の口元に引き寄せる。
「あっ・・・」
強い力で手を掴まれ、フレイは痛さで小さな悲鳴をあげた。オルガはそんなこと
には構わず、耐えられない苦痛にまたきつく目を閉じ、夢中でアンプルの中の薬を
飲み込んだ。
薬を飲むにつれ、オルガの顔に浮かんでいた凄惨なまでの苦しみが和らいでいく。
彼はわずかに表情を和らげ、薬の最後の一滴を飲み干した。
それはまるで、母親の乳房にしがみついて乳をねだる赤ん坊のようだった。
フレイは、肩でぜいぜいと息をして床に寝そべっているオルガをじっと見守って
いた。硬直していた彼の体は今は少し弛緩し、丸めていた足を伸ばしてうつ伏せに
横たわっている。徐々に痙攣が収まり、薬が全身に行き渡りつつあることをフレイに
教えていた。
別に側にいたかったわけではない。オルガが手を離そうとしないのだ。おそらく
掴んだままだ、という自覚もないのだろうが。
同じような光景を見たことがある、とフレイは思った。ザフトの隊長、『仮面の
男』ラウ・ル・クルーゼ。目の前に倒れているこの男のように苦しみに悶えながら、
カプセルに入った薬を貪っていた・・・。
薬の種類が違うから、同じ病気というわけではないだろう。
−−−彼らは、生体CPUなのだ。パイロットでは、ない・・・。
フレイはナタルからそう説明されていた。パイロットではない、ということが
どういうことかフレイが理解するのに、少々時間がかかった。
彼らは、MSを動かすための装備なのだ。人間では、ない。
ナタルの言葉を変換すると、そういうことだった。
クルーゼはザフトの隊長だった。人間扱いされていない彼らとは違う。それでは、
また別の理由で、こんな風に苦しむ人がいるということだろうか。そんな世界がある
ことを、自分は知らない・・・。
物思いに沈みかけたフレイは、オルガが目を開けて、下からじろりと自分を睨んで
いるのに気づいて、また身を固くした。反射的に握られていた手を引っ込めようと
したが、強い力で掴まれて、びくともしない。
オルガの目に宿る光は獰猛に輝く。彼が礼など言うつもりがないことを、フレイは
悟った。
お礼なんか言ってもらおうとは思わない。この場を立ち去りたい。早く手を離して。
ゆらりと身を起こしたオルガは、フレイの希望とは全く逆のことをした。
「ああ、あっ・・・うぅん、んんっ・・・」
自分の下で快感に悶えている少女を、オルガは訝しげに見下ろしていた。
(何なんだ、こいつ・・・世間知らずのお嬢さんにしちゃ、随分、慣れてるじゃ
ねぇか・・・)
あの後彼は、フレイの手を掴んだまま手近な倉庫に連れ込み、彼女を抱いていたの
だった。
もっと激しく抵抗し、泣き喚くかと思っていたのに、フレイはあっさりと彼の軍門に
下った。性的な支配を受けるのが当たり前であるかのように服を脱がされ、オルガの
欲望をその躰に受け止める。さっきまであんなに怖がっていたのに。
まるで、抱かれている方が恐怖を忘れられるというように、フレイは従順だった。
殆ど光のない倉庫の冷たい壁に頬を押しつけ、両腕を壁に這わせながらお尻を
オルガに突き出し、後ろから貫かれている。無重力の空間に浮き上がった足の爪先は
丸められ、ときどき力無く床を引っ掻く。フレイの内部はオルガを暖かく受け入れ、
いやらしい音をさせながら艶かしく絡みついて、彼女が男を受け入れることに慣れて
いると教えてくれる。
「あ、はっ・・・あぁん・・・」
甘えるような声がオルガ自身をも痺れさせた。女を抱くなんて本当に久しぶりだ。
−−−いや、もう二度と抱くことなどないと思っていた。最早人間ですらない自分を
相手にする女など、いるはずがなかったから。
オルガは後ろからフレイの両の乳房を鷲掴みにし、乱暴に揉みしだいた。女の胸は、
こんなに柔らかかったろうか。掌の中で自由自在に形を変える。
「ああっ・・・!ん、んっ・・・」
乳房の中心の突起にオルガの指が触れたとき、フレイの声は一際大きくなった。
その声に、感じる部分を思い出したというように、オルガは今度は乳首を執拗に責め
始める。
「あ、あ・・・っ、そこ・・・もっとっ・・・」
フレイは愛撫を求めた。彼女は拒む言葉を発しない。自分などに抱かれたいと思って
いる筈はないのにせがんでくる。淫乱なのか。それとも−−−。
「あああっ・・・ああっ・・・ふぅううん・・・」
甘い声が絶え間なく続く。痛いほどの激しい愛撫を加えられながら、フレイは決して
嫌がらない。刺激が大きければ大きいほど気持ちよさそうによがっている。
オルガはフレイの首筋にかかる彼女の赤い髪を払いのけ、露になったうなじに口づけ
た。
「ああっ!」
胸や秘所に加えられている愛撫に比べれば優しいとも言えるキスだったのに、フレイは
悲鳴をあげた。オルガが続けてついばむように口づけると、首を横に振って喘ぐ。
「あっ、いやっ・・・やぁあ・・・っ!」
「・・・おまえ、変わってるな。」
大きく腰をグラインドさせ、フレイの内側を掻き回しながらオルガは言った。
「何だよ、こんな、キスくらいで。・・・さっきから、こんなめちゃくちゃにして
やってんのに。」
「んんっ・・・もっと・・・激し、くぅっ・・・」
フレイは吐息を漏らしながら言った。
「はっ・・・優しく・・・しないで・・・は、はやく・・・強くぅ・・・」
「優しくなんかしてねぇだろが。」
オルガはフレイのお尻に強く腰を打ちつけた。徐々に強さとスピードを増しながら、
また首筋にそっと口づけると、フレイはそちらに大きく反応を返してくる。
「あぅあっ・・・あぁん、や、だぁ・・・あああっ」
「だから、何だってんだよ。首が感じんのか?それとも、弱い刺激の方がいいのかよ?」
オルガはフレイの乳房を掴んでいた手の力を緩め、指先で円を描くように、ソフトな
刺激をその頂点に加えた。とたんにフレイの背中が大きく弓なりになる。
「んあっ、いやぁああっ!」
首を大きく左右に振ってオルガの唇から逃れながら、フレイは両手を高く差し上げた。
何かを掴むように宙をさまようその手に、触れるものはない。彼女が求めているものは
何なのか。父の面影か。仲間の温もりか。
それとも、裏切り、傷つけ、自分の苦しみを全て押しつけて死地に追いやった優しい瞳
か。
オルガは、フレイの肘を掴んで両手を引き下ろし、手の甲から指を絡めて、彼女の
両手を握った。戸惑うように震えていたフレイの手は、すがるように折り曲げられて、
オルガに応える。
オルガは、フレイの内側に、自分の欲望を叩きつけた。
「あ・・・ん!あぁあ・・・ん!いいっ・・・そこぉ・・・あああっ!」
「くっ・・・おまえ・・・すげぇな・・・」
喉を反らせてよがるフレイの背中に逞しい胸板を押しつけ、オルガは2人の汗を混ぜ
あわせた。彼自身、フレイが包み込んでくるその感覚に酔ってしまっていた。女の躰って、
こんなに気持ちいいものだったっけ?それとも、この女が特別いいってことなんだろう
か・・・。
いかにも世間知らずに見えたこの女の躰を、こんな風に調教したのは誰なんだろう。
「あ、ああ・・・キラ・・・」
オルガは、はっと我に返った。
彼の心を見透かしたように、フレイが発した、その言葉。
前に聞いたことがある。一番最初だ。フレイの救命ポッドを回収したとき、彼女は
ずっとその名前を呼んでいたのではなかったか。
アークエンジェル、キラ、と 。
「んんっ・・・くっ・・・キラ・・・!キラぁ・・・!!」
絶頂が近づくほどに、フレイはその名を口にする。オルガはきつく下唇を噛んだ。
それは、俺じゃない。
今、おまえを抱いているのはキラじゃない。
俺は、そんな奴の変わりじゃない・・・。
自分の胸をちりっと焦がしたその感情が『嫉妬』であることを、オルガは知らな
かった。ただその感情を不快に感じて、振り払うように、忘れていた悦びを求めて
目の前の女を犯し尽くす。
「あ・・・!もぉ・・・イっちゃう・・・!キラッ・・・ああ、あぁぁ・・・
んっ・・・」
オルガに塞がれた秘所の入り口の隙間から、熱い濃密な液体が噴き出した。一瞬
硬直し、緩んだ躰を逃さないというように、オルガは両腕でフレイの躰を強く抱き締め、
さらに大きくなった自分自身を乱暴に突き動かす。
「あああっ、キラ・・・いいィ・・・」
「−−−俺はキラじゃない!」
今度は、フレイがはっとする番だった。
抱かれている間は孤独を忘れられる。酷く傷つけた優しい瞳の少年を、この男に
置き換えることで、以前に戻ったような錯覚を感じることができる。許されたのだと、
自分自身を騙すことができる。
そんな浅はかな考えで抵抗せず、男にされるがままになった汚い自分。
欲望に火照った躰を冷やすように浴びせられたその言葉に、フレイはおののいた。
「あっ・・・あたし・・・あたしはっ・・・」
「俺の名前を呼べよ!俺は、オルガだ、キラなんて奴じゃない!おまえを抱いてるの
は・・・!」
「いや・・・あんっ・・・ううっ・・・うああっ・・・」
さっきまで何もかも忘れさせてくれていた快感が、今度は自分を責める。許されて
などいない現実を突きつけてくる。認めたくなくて、フレイは首を横に振った。
「んぅっ・・・やぁ・・・あっ・・・キラぁ・・・たすけてぇっ・・・」
「やめろって言ってんだろ、くそっ!」
後ろから貫いている塊が、彼女の罪を責めたてる。罪悪感に苛まれて、フレイは屈服
した。
「・・・オル、ガ・・・ああっ・・・オルガ・・・!」
漸く名前を呼ばれたのに、オルガは空しかった。
最初から期待していたわけではない。この女が自分を求めることなどある筈がないの
だから。何か裏があるに違いないとは知っていた。他の男の変わりなんて、よくある
陳腐な話だ。どうということはない。
それなのに、何故こんなに苦しいんだろう。薬が切れたときとは違う。全身を揺さぶ
られるようなあの苦しみとはまったく違う。何ていうんだ、こういうのは。
切ない。
−−−切ない?
どんな感情だ、それは・・・?
「はぁあぅっ・・・!あ、ま、また・・・イクぅ・・・っ、くうぅぅあ、ああ、ああ
あ・・・っ!!」
「くぅ・・・っ、あ、ああっ・・・」
止むことのない強い刺激に、フレイは連続して登り詰めた。今度はオルガもほぼ同じ
タイミングで、フレイの中に欲望を弾けさせ、一滴残らず吐き出してしまう。
「ああ・・・オルガ・・・ッ」
オルガがフレイの中から自分の分身を乱暴に引き抜いた瞬間、フレイは彼の名を呼んで、
意識を手放した。
冷たい倉庫の床に散乱する自分の軍服の上に、フレイは横たわっていた。
全身汗まみれになり、淡いピンクに火照っているその躰の上には、オルガの軍服の
上着が無造作にかかっていた。
オルガ自身は、フレイの背中側で膝を抱えて座っている。行為が終わっても彼は立ち
去ろうとしなかった。何も言わず、ただそこに座り込んだままだ。
何故出て行こうとしないのか、オルガ自身にも説明がつかない。多分・・・誰にも
会いたくないんだろう。MSの装備でしかない彼に個室は与えられていない。狭く
殺風景な部屋でクロトやシャニに今の自分の顔を見られたくない。
決して、この女の側を離れ難いからなんかじゃない・・・。
(何なんだよ、こいつは・・・)
オルガは考えていた。女ってのはもっと自分を大事にするものじゃなかったのか?
わかるわけがない。こんな女、小説にだって出て来やしなかった。
そしてまたフレイも、起きあがろうとはしなかった。意識はとっくに戻っている。
それなのに何故いつまでもここにこうしているのだろう。上着がかけられているとは
いえ倉庫は寒いし、床は固いし、最悪だ。内股は欲望の果ての2人分の液体でべとつい
ていて気持ちが悪い。部屋に戻ってシャワーを浴びたいのに。
1人になりたくない気持ちは確かにある。だけどこの男と一緒にいたいわけじゃない。
こんな奴と一緒にいたって、ちっとも安らげない。自分を安心させてくれる存在では
ないのに。それに−−−それにこいつは人間ですらない筈ではないか・・・。
でも、彼の肌は、暖かかった。
キラに抱かれているのだと、自分を騙して苦しみから逃げ出そうとするほどに。
人でないのなら、あの温もりはなんだったのだろう?
(何で、この人はずっとここにいるんだろう・・・?)
フレイは考えていた。いつでも出て行けるのに。何故?
わかるわけがない。生体CPUなんて、そんな存在、知らなかったもの。
オルガがフレイの孤独を理解しないように、フレイが彼の孤独を理解することも、
また、ない。
2人でいるのに、1人でいるときより、ずっと孤独だ。
まるで、2人分の孤独が自分の上にのしかかって来ているみたいに。
おしまい
終わりました。緊張しました・・・。
感想、ご意見などいただければ幸いです。
続くかも。
偶然来たスレで死ぬほど萌えました。
ありがとうございました。これでやる気満々で仕事行けそうです。
キタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
怯えるフレイ様最高ーー!
是非とも続いちゃってください!
>>443 うむ、おもしれー。
楽しめた。でも行空けがなくてもいいかなとも思った。(作者さんが使いやすければ、行空け大いに結構だけど)
攻め方や対応の仕方に臨場感が出ているのが着目点かな?やっぱオルガ視点というのもいいなぁ。
…今度はもっとネチっこい描写をお願いします。(女性器と男性器とかの事です)これからもがんばってください。
イイ!GJ!!
過去スレ9と10はまだ嫁ないのか・・・_| ̄|○
>>449 うおお、ありがd。
5スレ目くらいからいたんだけど、知らなかった_| ̄|○ 堪能してきまつ
某スレってセックル検証スレ?w あそこの妄想でネタ発掘してくれる職人さんがいればいいな(*´д`*)ハァハァ
ブラウニーGJ!
やっぱフレイはSEED最強のエロキャラだなあ。
>>422 アフォか女体化でスレが荒れたの知らないとは、種死からの住人か
801板逝けよ糞腐女子が
こいつに限らず、なんか一気にレベル落ちたな
本職脚本書きの人とかまた降臨してくれ
朝っぱらから続きを投下しようとしておりますが・・・。
今回エロ描写が少ないので、気に入らない方はスルーで
お願いします。
オルフレはチラシの裏にシリーズ化してしまっているの
ですが、話によってエロさにムラがある・・・。
【Sentimental jammer】
「痛てっ、どけよ、てめぇ!・・・何だ、おまえかァ。」
ロッカールームを出たところでぶつかった相手の顔を見て、クロトは怒りで険悪に
なった表情をイヤな感じのニヤニヤ笑いに変えた。クロトの後ろでは、シャニが物騒な
目で気に入らない新参者を睨んでいる。
そしてさらにその後ろで、オルガは赤い髪の少女をじっと見据えた。
無表情に自分を捉えるその瞳を、フレイは怯えながら見つめ返した。
これから、地球軍のボアズ侵攻が始まる。いくつもの戦艦が月基地に集結し、大部隊を
結成している。
核攻撃が始まるのだ。フレイがもたらしたNJCの技術によって。
「こんなところウロウロしてんじゃねぇよ、ったくゥ!」
クロトに乱暴に突き飛ばされて、フレイは喉まで出かかった悲鳴を辛うじて飲み込んだ。
出撃前にいい暇つぶしを見つけたとばかりに、クロトは執拗にこづいてくる。その後ろで
自分を見ているシャニの血走った目が、どんどん険しくなっていくのがフレイにもわかった。
彼女は小さく「ひっ」と呻いた。
今までの人生でそうしてきたように、フレイは自分を庇護してくれる存在を求めて辺りに
視線を走らせた。その怯えた瞳が、オルガの冷えた眼とぶつかる。
一瞬、視線が重なった。
しかし、オルガはすぐにその視線を外した。興味がない、というように何の変化も見せ
ない彼の横顔に、フレイは自分が勘違いをしかけていたことに気づいた。
オルガは、違う・・・自分の『保護者』ではない。
それに、これでは前と同じではないか。過去の自分。今では大嫌いな自分。いつもいつも
強い者に守られて、何も見ようとしなかった自分。
そんな自分が傷つけた人に謝りたくて、ここにこうして居る筈なのに・・・。
フレイはキッと顔を上げると、精一杯の力でクロトを押しのけた。
「触らないで!」
大した力ではなかったが、不意をつかれてクロトはよろけ、後ろにいたシャニにぶつかった。
シャニは鬱陶しそうに舌打ちし、フレイの倍くらいの力でクロトを壁に向かって突き飛ばす。
クロトは壁にゴツンッと頭をぶつけた。
「痛てぇッ!てめぇ、シャニ!!」
最初にフレイとぶつかったときとは違う、本当に痛いのだとわかる怒声をクロトはあげた。
仲間をギッと睨みつけた彼は、フレイに向き直ると、その髪を乱暴に掴んだ。
「てめぇ!元はと言えば、てめぇが!!」
「いやっ、痛い・・・!」
髪を乱暴に引っ張られてフレイは悲鳴をあげた。クロトのもう一方の手が振り上げられる。
ぶたれる。フレイは眼を閉じた。
自分の頬に打ち下ろされる筈の痛みが振って来ないので、フレイは恐る恐る眼を開けた。
目の前で、誰かがクロトの腕を掴んでいる。
オルガの端正な顔が自分を見下ろしていた。
まさかオルガが止めに入るとは思っていなかったのか、クロトは呆気にとられ、フレイの
髪を掴んでいた方の手も離した。フレイは咄嗟にオルガの背中の影に隠れる。
隠れてから、しまった、と思った。また自分は勘違いしている。ここは逃げ場所じゃない。
こういうことはもう止めようと思っていたのに、同じことを繰り返している。
「・・・はぁ?何それ?」
言葉を発したのはシャニだった。
「何やってんの・・・ガラにもない。」
「ど、どーゆうことだよ、オルガ!」
クロトも怒りと驚きの入り交じった声をあげる。
オルガは嘲笑うような笑みを浮かべ、クロトとシャニを見回した。
「おまえら、こいつには手ぇ出すんじゃねぇよ。」
「はぁ?・・・ンだと、こらァ。」威嚇するような不満をクロトは漏らす。
「おっさんにでも何ンか、言われたわけ?」シャニはバカにしたような口振りだ。
「そんなんじゃねぇよ。・・・こいつは」
オルガは後ろを振り返り、フレイの肩に手を回した。
「オレの新しい『玩具』さ。」
「・・・はぁ?!」
素っ頓狂な声をあげたクロトを、オルガは鼻で笑った。
「行けよ。時間だろ。」
「・・・てめぇはどうすんだよ。」
ムッとして文句を言うシャニに、オルガは勝ち誇ったように言った。
「オモチャと遊んだらすぐ行くって、ラボの奴等に言っとけ。」
オルガはフレイの肩を抱いたままロッカールームに戻った。自動ドアが滑らかな音をたてて
閉まる。
事の成り行きを把握できなくて、フレイはただおろおろと周囲を見回すだけだった。呆然と
しているクロトとシャニを廊下に残し、ドアは閉まった。ロッカールームにオルガと2人きりに
なる。
女っ気のないロッカールームは男達の汗の臭いがした。普段のフレイなら、その臭いだけで
眉を顰め、二度とこんな部屋に入るものかと思っただろう。しかし、今はそれどころでは
なかった。
不安が襲ってくる。助かったなどとは、とても思えない。
何故なら、目の前にいるオルガは保護者にあるまじき冷酷な笑みを浮かべて、彼女を
見下ろしていたのだから。
両肩を強い力で掴まれて、フレイはびくっと震えた。そのまま乱暴に引き寄せられ、噛みつく
ようなキスをされる。愛情や優しさなど欠片も感じられない、おまえは俺の餌だと言い聞かせる
ような、乱暴な刺激にフレイは硬直した。
肉食動物に喰われる前の草食動物は、こんな気持ちなのだろうか−−−。
「勘違いすんじゃねぇよ。」
唇を離したオルガは、怯えきってがくがくと震えているフレイを見て、クッ、と笑った。
「・・・してねぇか。」
そのまま可笑しくて堪らないというようにククク・・・と笑う。
「おまえは俺の所有物になったんだぜ?いいな。」
何を言い出すのだろう。この美しくも野蛮な獣は。
いや、違う。彼は装備だ。暖かい血の通わない存在。
「つまりおまえも、人間以下−−−ってことさ・・・」
それだけ言い残して、オルガはロッカールームを出て行った。
1人取り残されたフレイは、目眩を感じて壁に寄り掛かった。手を差しのべてくれる人は
いない。そんな優しい人は、ここにはいない・・・。
所有物。オルガはそう言った。
自分は、奴隷ですら、ない。
宇宙に瞬く、眩しい光。
あれは核の光だ。
強烈な光にアズラエルは片手をあげてそれを遮る。しかしフレイは、寧ろ両目を見開いて
その目映いばかりの光を見つめていた。
あの中でいくつの命が失われたのだろう。まるで虫螻のように踏み潰されていく。跡形も
なく。
戦艦モントゴメリと共に爆散した父の姿を思い出して、フレイは眼を閉じ、顔を背けた。
あそこで死んだ人たちも、誰かの父であり、息子だったはずだ。母であり、娘であり、
友人であり、恋人だったはずだ・・・。
怖い。
簡単に命が失われるこの世界が、怖い。
溢れる涙を手で拭いながら、フレイは自分の部屋へ向かっていた。展望デッキでナタルと
話した後も、彼女は泣き止むことができずにいた。
人の命を飲み込む核の閃光。あれは彼女自身の罪の光だ。
愚かな自分が大嫌いだ。死んでしまいたい。でも、それもできない。キラに会うまでは−−−。
会って、謝るまでは。自分には償わなければならないことがある−−−。
居住ブロックに入ったあたりで乱暴に腕を掴まれて、フレイは涙で濡れた顔を上げた。
オルガがぽかんとした顔でフレイを見下ろしていた。
オルガは、些か間抜け面と言ってもいいような顔で、きょとんとしてフレイの顔を凝視
していた。泣いている顔を見られているという恥ずかしさより、その表情の意味がわから
なくて、フレイも彼を見つめ返した。
オルガは、右手でフレイの腕を捕まえたまま、左手の指で彼女の涙を乱暴に拭った。自分の
指先を濡らしている透明な液体を、初めて見るもののように見つめている。
この人は、涙というものを知らないのだろうか。
−−−そんなはずはない。この間、薬の禁断症状で苦しんでいたとき、オルガ自身が一筋の
涙を流したではないか。それとも、苦痛が大きすぎて自分が泣いたことも気づいていなかった
のだろうか。
廊下に立ち尽くしている不似合いな組み合わせを、通りすがりの人たちが物珍しそうに
ジロジロと見ては、黙って通り過ぎて行く。傍目からみればオルガがフレイを泣かせている
ようにしか見えない。しかしこの危険な獣に敢えて注意しようという勇者はそこにはいな
かった。
周囲の視線を感じて我に返ったフレイは、オルガに掴まれている手を振り解こうとした。
しかし大きな掌にがっちりと掴まれていては、彼女にはそんな力はない。自分は非力だ。
そして無力だ。フレイの眼からまた涙が溢れて宙に舞う。泣いても泣いても、涙は止めどない。
そんなフレイを、オルガはまた珍しいものでも見るようにしげしげと見つめていたが、
突然彼女の腕を引っ張って居住区の奥へと移動し始めた。
「ちょっと・・・どこに」
行くつもりだ、と言いかけたフレイの方を、オルガは軽く振り返った。
「おまえの部屋、どこだよ。」
おまえは俺の所有物だ。
出撃前のオルガの言葉が蘇り、フレイの心から逆らう意志を失わせた。
罰を受けるのも、いいかもしれない・・・。
親しい者も知り合いもいないドミニオンでのフレイの立場を気遣ってか、ナタルは彼女に
個室を用意してくれていた。元より女性の乗組員は少なく、既に部屋割りも決まっている。
居住区の一番隅の空き部屋を宛われた彼女は、いかにも『余り者』であるというように2人
部屋を1人で使っていた。
とは言っても、ザフトから身一つで放り出された彼女である。少ない荷物もアラスカで
拉致されたときにどこかに放り出して来てしまっていた。軍から新たに支給されたもの以外に、
部屋に置いているものもない。
砂漠の街で、買い出しに行くというキラとカガリに化粧品を強請ったことなど、遠い昔の
ことのようだった。本当にそんなことが現実にあったのかも疑わしいほどだ。気が遠くなる。
昔を思い出してまた泣き出したフレイを、オルガは呆れて見下ろした。
「まだ泣いてんのかよ。よくまぁそんなに、眼から水が出るもんだ。」
オルガはフレイの顎に手をかけて自分の方を向かせた。
「おまえ、壊れちまったんじゃねぇのか?ちゃんと止まんのかよ、コレ。」
無遠慮にからかわれて、フレイは顔を反らし、オルガを軽く押しのけた。彼に背を向けた
まま、軍服の袖で涙をゴシゴシと拭う。拭いてくれる人はここにはいないのだ。それを自分に
言い聞かせる。
漸く涙を止めることに成功したフレイが振り向くと、オルガは腕にはめた時計をちらりと見、
ポケットから薬を取り出したところだった。フレイの息が、一瞬止まる。
視線を感じて、オルガはフレイを見た。見せ物じゃねぇぞ、とでも言いたげにじろりと
彼女を睨んだあと、彼は薬を一気に飲み干した。
空になったアンプルを部屋に備え付けのゴミ箱の中に乱暴に叩きつけ−−−。
オルガはフレイを、ベッドに引きずり込んだ。
愛情じゃない。肉欲でもない。俺は女を求めてなんかいない。
これはほんの遊び、暇つぶしだ。折角新しい玩具が手に入ったのだから、飽きるまで使って
みたっていいじゃないか?
オルガは、フレイを抱いた理由をそんな風に定義していた。
生体CPU−−−人ではない存在。
地球軍の奴等が、自分をどんな風に見ているかはわかっている。彼は、ここでも最下層の
存在だった。戦争に勝つために、作戦を成功させるために必要な武器の一部。彼らが特別視
されているのは、人と同じ見た目をしていながら装備であるというその特異な扱いと、彼を
連れている「アズラエル様」のせいだ。賞賛されているのは「アズラエル様」であって、
彼ではない。さすがはアズラエル様だ。コーディネイターをも倒すことのできる強力な『武器』を
開発してくださるとは。
その武器の一部が、自分なのだ−−−。
人殺しの道具として使われ、使いものにならなくなれば『故障』『修理不能』『廃棄処分』−−−
そして『交換』される。また別の部品が自分の位置に納まるだけだ。
ネジと同じだ。
ボロボロになるまで戦って、壊れてその辺に放り出されていても、誰も気にかけない。
蹴飛ばされ、踏まれても、蹴ったり踏んだりした本人は気づきもしないだろう。
彼は求めていた。自分より下の存在を。もっと無力で、もっと誰からも省みられない、自分に
すら逆らえない弱者。それを自分の下に組み敷くことで、確認したかった。−−−まだ、最低
ではないと。
僅かながら残った、自分の矜持のために。
連投支援sage
前を押し開いたフレイの軍服の中に顔を埋めながら、オルガは不思議な匂いを嗅いでいた。
この部屋に入ったときから、こんな風な匂いがしていた。自分たちの部屋の臭いとは違う。
「おまえ、戦場で香水なんかつけてるのか−−−?」
「−−−え?」
いきなり変な質問をされて、フレイは聞き返した。そんなもの、もう大分前からつけていない。
「それとも、『女』ってのは、みんなこんな匂いがするもんなのか。」
「・・・知らないわ、そんなの。シャワーなら、ちゃんと浴びてるし・・・」
「ふぅん・・・じゃあ、こんなものなのかな・・・」
オルガは、フレイの涙を見たときのようなぽかんとした顔になっている。何だかオルガが
幼く見えた。
赤ん坊のように薬を飲んでいた彼の顔を、フレイは唐突に思い出した。
「−−−お母さんは、どうだったの?」
「あぁ?」
オルガは身を起こして、フレイの顔を真上から見下ろした。怒られるか、バカにされるか
だと思っていたフレイは、彼の顔を見てぎょっとした。
オルガは、言われた意味がわからないという顔でフレイを見つめていたのだ。
「お母さん・・・?」
「だから・・・あなたの、お母さんよ。お母さんは、その・・・あたしみたいな匂いがした?」
「・・・」
オルガは何か考え込んでしまう。その表情にいつもの凶暴性は感じられなかったが、フレイは
言い知れぬ不安を感じた。
彼は「お母さん」を知らないのだろうか。
フレイ自身にも母はいない。彼女が幼い頃に亡くなってしまったから。生まれたときから
親がいない子供だってたくさんいることも知っている。
だが、今オルガの顔に浮かんでいる表情は、もっと違うものを示している気がした。
親のいない子供でも、「お父さん」や「お母さん」の存在は知っている。親に連れられた
他の子供を眼にすれば、それは自ずと解るものだ。それがどんなに安心できるものかは、親と
一緒にいる子供の顔を見ればわかる。そして、親のいない自分が、どれだけ大きな喪失を
その背に負っているのかも−−−。
この人は、それすらも知らないのではないだろうか。
人には皆、『親』という存在がいることを。父と母がいて、始めて命が生まれることを。
そこに愛がなかったとしても、とにかく『親』が『存在』していなければ、何者をも生まれて
こないのだということを。
それを知らないというのか。それでは−−−それではまるで−−−。
まるで、生まれたときから『部品』だったかのような。
フレイの顔に、無意識に憐憫の表情が浮かんだ。彼女は、目の前の男に両手を差しのべ、
抱き締めようとした。
バシッ!バシッ!!
突然、強い力で両頬をひっぱたかれ、フレイは悲鳴をあげることもできなかった。恐怖
よりもまず驚いて、オルガの顔を見る。−−−フレイは、愕然とした。
オルガの両目は見開かれ、唇は歪んで、ワナワナと震えている。血走った両目にうっすらと
涙が浮かんでいる。その顔に次々と、いろいろな感情が浮かんでは消えていく。驚き、悲しみ、
憐れみ−−−そして最後に、怒りが残った。
「あぅっ!」
引き散切れんばかりの勢いで乱暴に衣服をはぎ取られて、フレイは呻いた。急に暴力的に
なったオルガに怯えながらも、抵抗することはできない。それほどに強い恐怖が、フレイの
躰の自由を奪っていた。そのまま成す術もなく裸にされたフレイは、何の前触れもなく下半身に
加えられた痛みに仰け反った。
「ひっ・・・うあっ・・・ああああ!!」
フレイは、激しい苦痛に悲鳴をあげた。眼は大きく見開かれ、痛さのあまり焦点が定まらない。
びくんと跳ね上がった両手は、突き刺すような痛みから逃れようと、きつくシーツを掴んだ。
前戯どころか触れられてもいない渇いた入り口に、いきなり固くなった男の分身を突き立て
られ、抱かれることに慣れたフレイもさすがに受け入れることはできなかった。身を捩って
逃げようとするのをがっちりと腰を掴まれ、開いていない入り口にねじ込むようにそれが侵入
してくる。
「くぅっ!い、痛いっ・・・痛いよぉっ・・・!」
痛さで涙がこぼれる。意地もプライドもなく、フレイはオルガに哀願した。
「やめてぇ・・・痛いぃ・・・ああっ、お願い・・・痛い・・・!」
オルガは容赦しなかった。フレイの苦痛などどうでもいいとばかりに、まだ狭い内側を
押し広げるようにぐいぐいと奥まで挿し貫いてくる。
「痛・・・ぐっ・・・あぅ・・・痛いっ・・・」
フレイは譫言のように同じ言葉を繰り返した。オルガの腰が、律動を始める。
「くああぁっ!・・・ああっ、い、いた・・・いたああぁっ!」
愛液のクッションもない内壁が、与えられた摩擦に悲鳴をあげる。フレイは顔を左右に
激しく振った。
「いやぁ・・・あああっ!やめてっ・・・許して!お願い・・・っ!」
どんなに頼んでも、オルガはやめてくれない。こんな風にしたって彼自身、気持ちいいとは
思えない。それなのに、どうして。
自分の何が、男をこれほどの怒りに駆り立てたというのか。
「・・・つっ」
オルガの口からも、痛みを感じている声が漏れた。
それすらも聞こえているのかいないのか、フレイは全身をがくがくと震わせた。快感では
ない。苦痛しかない。痛みを紛らすために叫び続けた口角から、唾液が溢れて頬をつたった。
気を失う一歩手前で踏みとどまりながら、フレイはオルガの動きのリズムが変わったことを
感じていた。さっきよりゆっくりと、フレイ自身を高ぶらせるように刺激が加えられていく。
苦痛とは別の熱が躰の芯に灯って、フレイはひくっと顎を震わせた。
「あ・・あぅ・・・あぅ・・・っ」
痛みが次第に快感に変わっていくのを感じて、フレイは少しだけほっとした。片手を自分の
口にあてて、彼女は啜り泣いた。
初めて投下中に遭遇したんで記念カキコ。
頑張ってください。
「−−−オレを、バカにするからだ・・・!」
オルガは、両手で乱暴にフレイの乳房を掴むと、その谷間に顔を埋めてきた。
「ああっ・・・やぁ・・・いやっ・・・!」
掌と、指先と、唇と、舌と−−−それらを全部使って乳房を愛撫され、フレイは押し寄せる
快感に喘いだ。
「何が、『お母さん』だ・・・そんなもの、知らなくたって・・・!」
「んあっ、くぅ・・・ああっ、あああっ・・・」
「おまえがオレを憐れむのか・・・!可哀想って?同情してんのか?ふざけんなよ!」
「ううっ、ううああぁっ、あああ・・・んっ」
「おまえは、オレの所有物だ!オレがおまえを『所有』してんだ!勘違いするな!」
フレイを責めるオルガの方が、泣きそうな声で叫んだ。
「それを・・・わからせてやる・・・!」
秘所の前にある蕾にオルガの指がのびてくる。
「ひあっ!・・・やっ・・・そこは・・・いやあああぁっ・・・」
感じすぎる刺激に、フレイは喉を反らせ−−−それだけでは足りずに大きくいやいやを
して髪を振り乱した。
「わからせてやるんだ・・・どっちが上か・・・逆らうなんて許さない・・・」
呪文のように繰り返されるオルガの言葉。
「ち、ちがっ・・・あっ、逆ら・・・うなんてっ・・・私・・・ああっ・・・」
言い訳と嬌声を交えながら、フレイははっとした。
違わない。
オルガの言うことは間違っていない。自分は−−−自分のしたことは。
突然蘇る光景。あれはいつのことだった?海に囲まれた国。平和の国。明るい色の空と
眩しい太陽、潮の匂い−−−彼女のそばに、まだ仲間がいたあの日。
(何よ、同情してんの?!あんたが?私に?!)
自分の気持ちをわかってくれる人なんか1人もいない。惨めな自分の側に、たった1人
残ってくれた、優しい少年パイロット。
間違ったことをしたのは自分なのに、それでも自分の気持ちを抑えて、癒そうとしてくれた。
「・・・ごめん・・・なさい・・・」
フレイの呟きに、オルガははっとして顔を上げた。
フレイは、また泣き出していた。自分の手の甲を強く口にあて、声が出ないようにして−−−
でもその眼からは、また大粒の涙が溢れ出していて。
彼女は泣いていた。
「ごめんなさい・・・あ、あたし・・・ごめん・・・」
目の前のオルガに謝っているのか、記憶の中のキラに謝っているのか、フレイ自身にも
解らなかった。
自分は、いつもそうだ。人の痛みが解らない。安易に同情して、可哀想がってみせても、
何が辛くて何が苦しいのか理解してなどいないのだ。ただ相手を可哀想に思うことで、自分は
違うと−−−可哀想ではないのだと、確認して安心して、優位に立ちたいだけ。
今度はキラでなく、この男を−−−目の前にいるこの『人』を、傷つけてしまったのだ。
「・・・何だよ、それは・・・」
オルガが呟く。
「何なんだよ、それは!ええっ?!」
絞り出すようなオルガの叫びに答える言葉を、フレイは持たなかった。
散々陵辱されてひりひりと傷む躰を、抑えきれない衝動に駆られて、フレイは大きく
ひきつらせた。
「−−−っ、あああっ・・・ぁあああ・・・ん・・・っ!!」
いったい何度絶頂まで連れてこられ、そこから突き落とされたのか、もう解らない。
解っているのは、今日は徹底的にやられるということだけだ。
快感を得られても、解放されることはない。フレイは激しく息を吐いた。俯せに倒れた
躰を、強引に仰向けにされる。体中、オルガに力任せに掴まれてついた彼の指の痕と、
唇できつく吸い上げられた印がつけられて、赤い斑点のようだ。
フレイを責め苛むオルガの方も、全身を汗に濡らし、大きく息をついている。今度は
どんな風にしてやろうか、と考えたその刹那。
オルガの躰を、また、激痛が襲った。
「ぐあっ・・・はあっ・・・あ、うっ!」
くぐもった呻き声が聞こえたあと、唐突に自分を圧迫していた男の力が離れたのを感じて、
フレイは閉じていた眼を開けた。
傍らにオルガの背中がある。彼は床に脱ぎ捨てた自分の服の中から必死にポケットを
手繰り寄せ、目指すものを探し当てると、薬を躰に流し込んだ。
「うぐっ・・・!」
オルガの躰が、大きく弓なりに反ったあと、自分の上に倒れ込んでくる。押し潰されるかと
思うほど体重を預けられて、フレイの息が一瞬止まった。
薬のアンプルを持ったままのオルガの拳が、固く握りしめられる。その掌の中で、パキンと
音がして、空の容器が砕けた。その後は、オルガの漏らす激しい吐息の音しか聞こえない。
静かだ。
あんなに人が死んだ、すぐ後だと言うのに・・・。
フレイは少し躰を横にずらし、肺から息を吐くと、オルガの背中に両手を回して、そっと
抱き締めた。
思いがけないフレイの反応に、オルガの躰が少しだけ震えた。また怒らせてしまったかと
思ったが、彼はそのまま、フレイの腕の中で荒い呼吸を繰り返した。
「・・・ちっ、全く、不自由な体だぜ・・・」
だいぶ息も整った頃、オルガは忌々しいと言うように吐き捨てた。
「こんな体・・・なくなっちまえばいいものを・・・!」
彼自身を閉じ込める檻。それさえなければ、こんなところ、今すぐにだって出て行ける。
心だけなら、何処にだって行ける。どこまででも飛べるのに。
「でも・・・」
フレイは呟いた。
「体がないと、伝わらないこともあるから・・・」
「・・・お母さんの匂い、とか?」
また怒らせてしまうかと身を竦めたフレイは、オルガが自分の胸に顔を埋めてきたのを
感じて、はっとした。
性的なものではない。赤ん坊のように身を寄せ、甘えるようにしがみついてくる彼の髪を、
フレイは優しく撫でた。
「お母さん、って・・・みんなこんな感じ、なのか?」
「こんな感じ、って・・・?」
「いい匂いで・・・柔らかくって・・・」
オルガは、今にも眠ってしまいそうな声でぼんやりと言った。
「あったけぇや・・・」
彼の言葉は真実だった。
人の体は、みな、暖かい。
オルガの体も。−−−おそらくクロトやシャニの体も。あのアズラエルの体でさえも。
みな同じように、暖かいのだ。
おしまい
終了しました。しかし何かいろいろ怒られそうだ。
すいません。
次回はフレイ様にもう少し優しくしたいと。
>>462さん、467さん
おはようございます。ありがとうございます。
謝るこたない。フレイもオルガもエロもいい。ぶっちゃけ感動した。
ネ申
光
臨
>>452本職脚本家って誰の事だよ?
そんな高尚な人物このスレにいたんか?
ブラウニー乙!連合久しぶりだし面白かった。
いいキャラ達だったのに女との絡みが少なすぎたがここで補給できて素直に嬉しい。
次回も期待してる。
できればどんな人でも気軽に投下できる場所であってほしいが……
何はともあれ、ブラウニー氏GJでした。
切なエロ乙
477 :
237:05/01/12 18:22:42 ID:ywS7Lf06
>>452 一応言っておくが、ンな事書くとさらに減るぞ、書き手。
ま、分かっててカキコしてるんだろうがな。
>>ブラウニー氏
GJ! これからもその調子でがんがってくらはい、期待してます('-^*)/
ブラウニーよかたよ。
本編で連合キャラの性格等いまいちわからなかったけれど、
この話は孤独なもの同士が慰めあう+エロで読み応えあった
ID:QWNAwp88氏か 軟弱者氏どっちかが本職だと言ってたとオモ
ブラウニーさん、グッジョブ。
正直、フレイって「乳でかくてエロ可愛いが最期までバカ女」って
感じにしかとらえられないキャラだったんだが、この作品の中の
ように考えてドミニオンに留まっていたんだとしたら、かなり好感
持てるなあ。
気になって帰ってきて速攻見に来てしまったよ。
みんなありがとう!がんばるよ!!
てなわけで3話めです。今回登場人物が多くて長いけど。
【Impossible dream】
シャニ・アンドラスは怒っていた。
目の前で小説なんか読んでいるオルガ・サブナック。一応−−−あくまで一応だが、
自分たちのリーダーであるこの男。
前は、特にムカつく存在ではなかった。というか、どーでもいい存在。とりあえず
そこにいるけど、3人で1つの部屋しか与えられていないから、仕方なく同じ所にいる
だけ。別に一緒にいたいからとか、仲間だからじゃない。そこに居ようが、居なくなろうが
特に関心のない存在だったのに。
最近のオルガは何かムカつく。とにかくムカつく。
あれだ。オルガが新しい『玩具』−−−フレイ・アルスターを手に入れてからだ。
オルガは、ときどきこの部屋から姿を消す。どこに行ってるんだ。
自分には、オルガやクロトの知らない隠れ場所なんかない。この艦で自分が居られる
場所はロッカールームとベッドルームと、MS格納庫くらいなものだ。後は呼ばれたら
艦橋やブリーフィングルーム、お仕置きを受けるときにラボの医務室−−−行きたくない
けど−−−に行くくらいなものだ。1人になれる場所なんか、ない。
オルガは間違いなく、あのフレイ・アルスターの部屋に行っている。
別にあんな女はどうでもいい。どうでもいいけど、何故オルガだけ?
どうしてそれが自分ではなかったのだ?
ステージのせいだろうか。
オルガ・サブナック、ステージ2。クロト・ブエル、ステージ3。シャニ・アンドラス、
ステージ4。
ステージが進むに連れ、失われるものがあるらしい。−−−『人間性』とか言う奴だ。
ではステージ2のオルガには、自分がなくしてしまったそれがあるから、なのだろうか。
そんなもの、ない方がいいと思っていたのに。寧ろ持っていたら邪魔だと思っていたのに。
今になってそれがあるかないかで差がつくようなことがあるとでも言うのか。
・・・ムカつく。ムカつく!ムカつく!!ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくん
だよ!!!
憎い。
仲間だなんて最初から思っていない。どうでも良かった筈の存在が、今は誰よりも消し去り
たい存在に変わっている。誰よりも−−−敵よりも。
殺してやりたい。
クロト・ブエルは苛ついていた。
目の前で小説なんか読んでいるオルガ・サブナック。一応−−−あくまで一応だが、
自分たちのリーダーであるこの男。
前から、少し面白くない存在だった。何でこいつが、リーダー扱いなわけ?あくまでも
一応、だけどさ。
だいたいこいつの機体−−−カラミティって、これだけ大気圏内で空、飛べないんだぜ?
いつも誰が運んでやってると思ってるんだよ。つか、俺が運んでやんなきゃコイツ、地球
じゃ戦えやしねぇじゃねーか。帰りだって勝手に乗ってくるし。送り迎えの必要な奴が
リーダーって、何じゃそりゃ?
まぁ別に、リーダーなんて面倒だし、あってなきが如しだから別にどーでもいい。気に
入らないのは、最近コイツだけちょっと優遇されてるんじゃないか、と思えることがあった
からだ。それだ。
オルガの新しい『玩具』−−−フレイ・アルスター。
何で、「オルガの」なんだ?
別にフレイはどうでもいい。だが、オルガに新しい玩具が与えられるなら、自分にも
与えられていい筈じゃないか?オルガの働きが特に良かったわけじゃないんだから。
これは、差別だ。
だいたいオルガの奴、新しい玩具をちょっと『貸して』もくれない。あいつはケチだ。
本当にケチ臭い奴だ。
ちょっとくらい、貸してくれたっていいじゃないか。
だって、面白そうなんだ。あの、フレイ・アルスター。
自分が持っているどのゲームより、あいつの方が面白そうなんだ。
オルガを見ていればわかる。あいつは1人だけ、何か、いい思いをしてる。それが何かは
わからないけれど、とにかく、『いいこと』だ。オレの知らない、オレの持っていない何かを、
オルガは持ってる。
ぬくもり?いたわり?何だそりゃ。そんなことじゃない。もっともっと、いいものだ。
とにかくオルガを見てるとイライラする。それだけじゃない。妬ましい。憎らしい。鬱陶
しい。恨めしい。−−−羨ましい。
羨ましい?・・・羨ましい・・・羨ましい。うん。羨ましい。
オレは、あいつが羨ましい。何故だかは、よく、わからないけど。
パイロット3人がロッカールームで暴れているという報告を受けて、ナタル・バジルール
少佐は急いで現場へ向かっていた。
(まったく、こんなときに、何をやっているんだ、あいつらは!)
−−−最後の戦いの時が、近づいていた。
最終決戦の地。ヤキン・ドゥーエ。プラントの前に立ち塞がるザフトの要塞。
あれを核で落としてしまえば、この戦いも終わる。長く、悲惨で、無意味な−−−。
無意味な?
これほどの犠牲を払ってなお、自分はこの戦争が『無意味』だったなどと感じているのか。
ナタルは苦しい思いに顔を歪めた。
堕とされたアルテミスに居た命。全滅した第八艦隊全員の命。アラスカで囮になった命。
パナマで虐殺された命。自爆したオーブで失われた命。
コーディネイターも大勢死んだ。アラスカで八割の戦力を失い、ビクトリアを失い、
ボアズも落ちた。
双方共に、疲弊している。−−−ボロボロだ。敵も味方も。
NJCを手に入れながら、地上のエネルギー問題の解決は進まず、地上では今日も多くの
人々が凍死したり、飢え死にしたりしている。何故早く、彼らを救ってやらないのか。救え
ないのか。
戦争だから。
この戦争が終わるまで、どこの国も腰を上げようとしないから。
それでもなお、戦いは続き、また多くの命が失われるのだろうか。
どちらかが、どちらかを、滅ぼすまで−−−。
そんな大事なときに仲間割れをしているというバカの面倒を見るために、ナタルは艦長の
仕事をほっぽって、仲裁に向かおうとしている。−−−全く、くだらない。
しかし、この戦争も、最初はくだらない争いから起こったこと、なのだろうか?
人類の夢だった筈のコーディネイター。しかしその存在が自らの夢を摘んだと思い、
ジョージ・グレンを暗殺した少年。1人の人間の絶望が、人類をこんなところまで連れてきて
しまって−−−?
思いを巡らすナタルの前に、1人の男が立ち塞がった。
虚をつかれて、ナタルは止まるのが少し遅れた。もう少しでぶつかるところだった。
「どちらへ行かれるんです、艦長さん・・・?」
「・・・アズラエル理事。」
薄い色のスーツに身を包んだ国防産業理事は、いつもの薄笑いを浮かべてナタルを見た。
「この大事なときに、艦長さんが仕事をしてくれないと、困りますよ。」
「私は・・・パイロット達が暴れているとの報告を受け、事態を収拾しに」
「ああ、そんなことはこちらに任せていただいて構いませんよ。」
そんなことか、というように、アズラエルは手をひらひらと振った。その彼の後ろの廊下
から、尋常ではない物音が聞こえてくる。耳障りな破壊音。罵り合う叫び声。肉がぶつかり
合い、骨が軋む鈍い音。−−−何か大変なことが起こっている。
廊下の先へ進もうとするナタルを、アズラエルは手で制した。
「任せてくれて構わない、と言いましたよ。聞こえてないんですか?」
「いやっ、しかし・・・あれは・・・!」
「大丈夫ですよ。大したことはありませんから。」
そんな風にはとても思えない。前方から聞こえてくる物音は、暴れているとか仲間割れ
とか、そんなレベルではない。
あれは、生身で殺し合いをしている音だ。
ナタルはアズラエルに強い視線を向けた。
「彼らも重要な戦力です!いくら装備とは言え−−−今ここで、損傷するようなことが
あれば」
「だから大丈夫なんですよ。どうせもうそろそろ、時間ですし。」
アズラエルの言っている意味が解らなくて、ナタルは疑わし気に相手を見た。
その短い間に、アズラエルの背後から聞こえていた騒音が止んだ。
一瞬の静寂の後−−−何か、別の音が聞こえる。よく聞き取れなくて、ナタルは耳を
そばだてた。
それは、地獄の住人の苦悶の叫び。激痛に悶え苦しむ悲鳴と、泣き叫ぶ声。−−−阿鼻叫喚。
先ほどの破壊音よりも恐ろしいその人間のものとは思えぬ声に、ナタルはぞっとした。
「・・・言ったとおりでしょう?」
そんなものには全く心を動かされていないというように、アズラエルは眉一つ動かさずに
言った。
「ま、確かに艦長さんの言うとおり、こんなタイミングで『故障』されるのは迷惑だ。少し
『お仕置き』しときますか、ね。」
アズラエルの言葉の残酷さに、既にナタルも気づいていた。
「・・・では、あのまま放っておくのですか?あんなに苦しんでいるものたちを。」
「機械の調子が悪くて軋む音を聞いて、心を痛める人間なんて、いるんですか?」
アズラエルは、潔癖なナタルの顔が嫌悪で歪むのを、寧ろ楽しそうに見つめた。
何と、非人道的なことが行われているのだろう。自分の艦で。
しかしそれをこの男に言っても無駄だ。
『人道』などというものはここには存在しませんよ。何度も言うようですが、奴等は
装備なんです。
何度も聞かされたアズラエルの言葉が、幻聴となって襲いかかってくるようだった。
さっきまで床を殴り続けて、血の滲んだ拳を開いて、オルガは何かを探すように、掌で
床を探った。
別に、本当に何か探しているわけではない。ただ、痛みでじっとしていられないだけだ。
内側から突き上げてくる激痛に全身が苛まれる。呼吸が苦しい。熱い。冷たい。苦しい。
頭が、心臓が、全身の筋肉が締めつけられる。自分の鼓動がワンワンと響いてうるさい。
何も聞こえない。何も見えない。だったら何も感じなくなればいいのに、苦痛だけはどんどん
大きくなる。際限がないほど。
今回のお仕置きは、いつもより、やけに長い。さすがにタイミングが悪かったのか、などと
冷静に分析する余裕など欠片もない。何故こんなことになったのかも思い出せない。こうなると
解っていた筈だ。解っていた筈なのに、何故・・・こんなことに・・・!
多分、もうすぐ楽になると思う。もうすぐ−−−気が狂ってしまうだろうから。
苦痛を堪えながら、うっすらと眼を開けると、同じ立場の2人が近くに倒れているのが
ぼんやり見える。
クロトは仰向けになって全身をびくびくと痙攣させている。眼を見開いたまま、涎を
垂らしている。床を引っ掻いたためか、指先に血が滲んでいる。今はその指で、自分の服を
引き散切ろうとしている。布を裂くほどの力は、残ってはいないだろうが・・・。
シャニは俯せになり、膝を折り曲げて上半身を延ばし、きつく閉じた両目から涙を流して
震えている。自分で自分を抱き締めるように腕を体に回して、凍えた子供のように小さく
いやいやをしている。ときどきその唇が何か言いたそうに動くが、声にはならない。
言いたいことはわかっている。助けて。何とかして。誰か。どうにかして。はやく。もう、
我慢できない。はやく。はやく。はやく・・・
どうにもできないなら−−−殺して。
本当は、クロトやシャニが何を考えているかなんて解らない。
3人に共通しているのは、たった1つだから。
−−−絶望。
見果てぬ絶望。
もう、手を持ち上げることもできない。それなのに、どうして自分は手を伸ばそうと
しているのか。
いったい何を探しているんだ。
何でもいい。この苦痛を少しでも和らげてくれるものなら。何か−−−あったはずだ。
何か。
−−−ふいに、幻覚を見たような気がして、オルガはうっすらと開けていた目を閉じ、
もう一度開けた。
何だろうあれは。女のようなシルエット。顔は見えない。輪郭のぼやけた、ただの影だ。
家具か何かを錯覚しているだけだ。
それとも−−−違うのだろうか。
あれは、かつて自分の側にあったものだろうか。今の自分は忘れているだけなのだろうか。
お母さん・・・?
思い出せない。そんなもの、本当に居たのかどうか。何一つ思い出せない。
じゃああれは、何だ−−−?
フレイ・・・?
今の自分が知っている、たった1人の『女』という生き物。
あいつ、どんな顔をしていたっけ?どんな髪の色で、目の色で−−−肌の暖かさは、
どんなだった−−−?
フレイの躰の匂い。あれは、いい匂いだ。どんな匂いだったっけ・・・甘くて・・・
柔らかくて・・・それで・・・それで・・・。
フレイの躰の匂いを思い出して、オルガの口元に、ほんの僅かだが微笑みが浮かんだ。
少しだけ。ほんの少しだけ、痛みが和らいだような気がする。−−−多分、気のせい
なんだろうが。
これは、クロトやシャニは知らないもの−−−あいつらには、ないものだ。
自分だけのものだ。
自分の見たものが、ガラス越しのフレイの姿だったことを、オルガが知ることは、ない。
「何とかしてください!!」
ドミニオンの艦橋で、眼に涙をいっぱい溜めながらしつこく訴えてくるフレイを、
アズラエルは鬱陶しいことこの上ない、というように横目で睨んだ。
その視線はナタルの方に注がれる。
言いたいことは解っていたが、ナタルは敢えて何も言わず眼を伏せた。
ナタルに対処する気がないと見て取って、アズラエルはフレイに視線を戻した。
「別にあなたが気にすることじゃありませんよ。・・・見なかったことにすればいい。」
「そんなこと、できません!あんなに苦しんでるのに、どうしてほっとくんですか?!」
フレイの声は涙声を通り越して、もう泣き叫んでいるのと変わらなかった。いつもより
甲高いその声が耳障りなのか、アズラエルはやれやれ、というように首を横に振った。
「どうしていつまでも慣れてくれないんですかね。何度も言ったでしょう?あいつらは
人間じゃない。苦しんでるなんて表現は適切じゃ」
「そんなことどうでもいいんです!」
恐れを忘れてフレイは、アズラエルの言葉を遮ってまで主張する。
「人間でも、装備でも、そんなのどっちだって・・・あの人たち、あのままじゃ壊れ
ちゃう・・・!」
「だから、あの『人』、じゃないんですってば。」
とにかく、ひたすら、面倒だ、とばかりに、アズラエルはフレイに背を向けた。
「あいつらは状況も弁えずに勝手に喧嘩なんか始めたんだ。それで壊れるんなら自業自得
でしょう?・・・まぁ今壊れられても換わりがすぐ届くわけじゃないから、壊れる前に
適当なところで許して差し上げますが、ね。」
換わり・・・?
換わりが来れば、それでいいのか?それで事は足りる、と?
フレイは自分の中に燃え立った怒りが何に対するものなのかも解らないまま、こちらに
背を向けている残酷な男にそれをぶつけた。
「今すぐ、何とかしてください!簡単じゃないですか!薬さえ渡せば、それでっ・・・」
アズラエルはやにわに振り向いて、フレイの顎に手をかけた。
「君が、僕に、命令する権利が、あるんですか・・・?」
言葉は静かだが、言い聞かせるように いや、脅すように、それはゆっくりとフレイの
心を浸食した。
萎えてしまいそうな心を、フレイは必死で立て直した。
キラ・・・キラ、サイ−−−私に、力を貸して・・・。お父さん!
「命令じゃ・・・ありません。お願いして・・・るんです。」
精一杯の勇気を振り絞っても、こんな小さな声しか出ない。自分が情けなくなる。
「お願い・・・?そんなものじゃ、僕は動きませんよ。ビジネスなら代価が必要だ。・・・
君は、僕に何を支払えると言うんですか?」
フレイは必死に頭を働かせた。
「わ、わたしっ・・・わたし、あなたに届けたわ・・・」
もう、これしか切り札はない。
「『戦争を終わらせる鍵』をっ・・・!」
その答えは予想していなかったのか、アズラエルの眉が片方、吊り上がった。
「だ、だから・・・だからっ・・・」
フレイの勇気が崩れかける。彼女は目の前のアズラエルの視線を受け止めることもできず、
眼を閉じた。長く細かい睫毛が、恐怖で震える。
「ふぅん・・・つまり、僕の方が君に、借り一つだ、と言いたいんですね?」
面白いことを言う。
「あれのお礼に、僕はあなたの命を助けたと思いますがねぇ・・・」
「わ、わたしの命だけじゃ・・・釣り合いが、とれないと・・・」
本当は、フレイの命を救う判断をしたのはナタルだ、と言いたかったが、そこまでの勇気は
なかった。
あのディスクがアズラエルにもたらした力の大きさを考えれば。
これくらいの頼みは、聞いてくれたって、いいはずだ−−−。
アズラエルはフレイの顎から手を離した。はっとして眼を開け、フレイは理事を見た。
「いいでしょう。借りを作るのは趣味じゃない。これで僕と君は貸し借りなしだ。いいですね?」
フレイが頷くのを確認して、アズラエルは艦橋の隅に立っていた白服の研究員の方を見た。
研究員は無言のまま艦橋を出ていく。フレイは大きく息を吐き出した。ナタルも密かに、
胸を撫で下ろす。
思いがけずフレイの成長を目の当たりにして、ナタルの口元に微かな微笑みが浮かんだ。
フレイに近づき、肩に手を置くと、フレイもナタルを見て、涙を浮かべたまま微笑んだ。
しかしそんな思いもほんの束の間−−−アズラエルの言葉の刃が、氷よりも冷たくフレイの
上に落ちてくる。
「ところで、今回の騒動の原因−−−あなた方はご存知なんですかねぇ?」
え、という顔で自分の方に向けられたフレイとナタルの顔を、アズラエルは楽しそう見比べた。
「あいつら、新しい玩具がどうのこうの言ってたみたいなんですけど・・・?」
自分の部屋に引きこもって、フレイは普段使っていない方のベッドに座り込んでいた。
自分のベッドには、オルガが寝ている。
長い長い苦しみの後、やっと与えられた薬を接種し、体がどうにか動かせるようになると、
彼は傷んだその身を引きずるようにして、フレイの部屋に現れたのだった。
「どうして」と思わず聞いたフレイに、オルガは言った。
「アイツらと一緒に居たくねぇんだよッ!」と・・・。
それだけ言ってベッドに倒れ込んだ彼は、薬が完全に効くまでの間苦しみ続け−−−その
苦しみが治まる頃には、疲れ切って気絶するように眠りに落ちてしまった。
禁断症状が訪れるまでは激しく殴り合い、薬切れの苦しみの間は自ら体を打ちつけた。
そのために出来た傷の手当もされないままにオルガはここに来た。彼が寝ている間に見える
ところだけは手当をしようとフレイはオルガの顔に絆創膏を貼り、両方の拳に包帯を巻いた。
額に浮かぶ汗をタオルでぬぐい、軽い上掛けをその体にかけてやると−−−。
もう何もすることがなくて、フレイはただ、そこにいた。
(何で・・・こんな・・・)
研究員達がヒソヒソと話しているのを、フレイは立ち聞きしていた。
(で、喧嘩の原因は?)
(はぁ・・・玩具を貸せとか貸さないとか、そんなことを言っていたようですが。)
(やれやれ、こういう目に遭うとわかっていて、何でまた、そんなくだらないことで。)
−−−くだらない、こと。
確かにそうだ。
たとえその玩具が、フレイ自身のことであったとしても。
こんな苦しみと引き換えるものではない・・・。
「う・・・」
オルガの呻きが聞こえた気がして、フレイは立ち上がった。急いでベッドサイドに近寄る。
オルガの瞼が動いて、その眼がゆっくりと開かれた。
いつもなら、禁断症状に苦しんだ後の目覚めは最悪だった。
薬が効きすぎて、闘争本能が研ぎ澄まされる。今ならどんな強い敵にも勝てるという自信が
漲り、目に映るもの全てに攻撃を仕掛けたくて堪らない。戦う相手を求めて目はギラギラと光り、
突き上げる破壊衝動を抑えるために雄叫びをあげることもある。
それなのに、今日は何故だか違っていた。
いつになく穏やかに目覚め、一瞬状況が掴めなくてさまよった視線の先に、フレイの顔がある。
彼女はまた、泣いていた。
何故こいつはいつも泣いているんだろう。
そして、いつもはこいつが泣いていると鬱陶しくて、もっと泣かせてやろうと思うのに、
今はそんな気持ちになれない。
じゃあどんな気持ちかというと・・・何とも言えない。うまく説明できない。
まただよ。また、自分の知らない『気持ち』だ。こういうのはイヤだ。持て余しちまう。
泣いているフレイに何か言いたい。でも、言葉が思い浮かばない。
おかしい。いつもなら、いくらだって思いつけるんだ。こういうときに相手をもっと傷つけて、
バカにして、もっともっと泣かせて・・・自分の恐ろしさを嫌というほど思い知らせてやれる、
そんな言葉が。
今日に限ってどうして何も思いつかないんだ?薬が効いてないのか?
こんなときには、言葉はいらない。何も言わず、微笑みかけてやればいい。
そんなことも、オルガは知らない。
そんなことは、知らない・・・。
ただ気まずいだけの空気に耐えられなくなって、オルガは上半身を起こした。薬は大分
効いてきていたが、体の節々が痛い。おそらく殴り合ったときの傷だろう。
痛みに顔をしかめたオルガの肩を押し止めるように、フレイが手を触れてきた。
フレイが何をしようとしているのか解らなくて、オルガは迷惑そうに彼女の顔を見た。
「まだ、起きちゃダメよ。もう少し・・・横になってた方が」
「はぁ?」
言われている意味がわからなくて、オルガはまじまじとフレイを見た。
横になってろ、だって?
おまえが言うことは、そうじゃないだろ。・・・何だっけ。ええと。
『出て行け。』そうだ。まず最初はこれだ。『出て行け!』
それから、『転がりこまれちゃ迷惑だ』『関わり合いになりたくない』とか。
それから、ブッ殺したくなるような諸々があって、最後が、『二度と来るな』だっけ。
『おまえの顔なんか、見たくもない。二度と来るな。死んじまえ。』
それだ、それ・・・。それを、言えよ。
何で言わないんだ。
「・・・はやく言えよ。」
意に反して大人しく横になったオルガだったが、また何か言い出して、フレイをどきりと
させる。
当たり前だがフレイは何を言われているのかわからない。相変わらず、言葉が通じない。
「えっ・・・何を。」
「だから・・・『死んじまえ』って。」
「・・・ええ?!」
「こういうときは言うもんだろ。『面倒かけるな、死んじまえ』ってさ。」
「・・・そんなこと、言わないわよ・・・。」
半ば呆れてフレイは言ったが、少し考えて、はっとした。
オルガには、それが当たり前なのだ・・・。
フレイとアズラエルの間で交わされた取り引きを、オルガは知らない。彼がそれを知る
ことは、ない。
フレイの顔が近づいてくるのを、オルガはスローモーションのように見つめていた。
何で、顔が近づいてくるんだ?
『死んじまえ』は、どうしたんだ?
唇に感じるこの感触はなんだ。この柔らかく、甘い、頭を痺れさせる感覚は。
これは、何だ。オレは知らない。
オルガはずっと目を見開いていた。初めてのフレイからのキスは、それほど長い時間では
なかった。
「・・・だから、早く『死んじまえ』って言えってのに。」
そうすればオレは。
こいつを殺して、全て終わりにできる。この厄介事を。
そうすればクロトやシャニとも、今までどおりだ。
殺して、終わりにしてしまえば。
遅れてやってきた快感に、オルガは身を震わせた。
「・・・クッ・・・」
反射的に声が漏れる。
何だ、これ。
まただ。こんな感覚、オレは知らない−−−。
「キャアッ!」
フレイの体は、オルガの手で押し倒された。
オルガが苦しそうな声を出したので、どこか痛むのか、と覗き込んだ瞬間のことだった。
獣のように俊敏に跳ね上がったオルガの体がのしかかってきて自分を突き飛ばし、反対側の
壁際にある使っていないベッドの上に思いきり押しつけられた。そのまま、両方の手首を
簡単に片手で戒められ、頭の上で抑えつけながら、もう一方の手で軍服の襟を緩められる。
開いた胸元に男の頭がねじ込まれ、覗いた鎖骨を強く、吸い上げられた。
「ああっ・・・!」
骨に沿ってきついキスの雨を降らせてくる。逃げようと身を捩っても、大した効果はなかった。
前のボタンを全て外され、アンダーウェアを捲り上げられてブラジャーのホックを外される。
むき出しになった脇腹を男の大きな掌が撫でた。
「・・・っ、どうして、いつもっ・・・乱暴なのっ・・・」
思わず口から飛び出した抗議の言葉に。
両腕を戒めていた力が、ふっ、と抜かれた。
自由になった両腕が信じられない、というようにフレイはオルガを見上げた。
−−−オルガは、また、きょとんとした顔になっていた。どうやら、またしても言葉が
通じなかったらしい。
「・・・乱暴?」
「・・・そうよ。」
フレイは、昔、女王様のように振る舞っていたときの面影を匂わせて、ゆっくりと上半身を
起こすと、恥じらうように両手で躰の前を隠した。そうしながらも、乱れた衣服を整えようとは
しなかったのだが。
「こんな・・・乱暴にしなくたって、あたし達・・・」
そう言うとフレイは、妖しい微笑みを浮かべて、もう一度オルガに自分からキスをした。
今度は、長く。たっぷりと、時間をかけて。
これは、フレイなりのお詫びだったのかもしれない。
自分のせいで、オルガ達3人の関係に亀裂を入れてしまったのなら。バランスを崩して
しまったのなら。
せめて、優しくしてあげないと・・・それくらいしか、できることは、ないから・・・。
決してわたしが、抱かれたいわけじゃない。こんなヤツに・・・。
オルガは、言い訳していたのかもしれない。
薬が効いているとは言え、殴られた傷が痛む。本当なら休んでいた方がいいとわかっている。
でもコイツの方から、『したい』って言ってきてるんだから。
キスだけで火が点いたなんて嘘だ。そんなこと、あるわけがない・・・。
同意の上っていうのは、こういうものか。
オルガは、自分の上に馬乗りになっているフレイの痴態をまじまじと見上げた。
オルガの躰の真ん中で高ぶっているものを口にくわえ、たっぷりとサービスした後、
フレイは自らその上に腰を沈めていく。
フレイの中にある暖かいベッドに敏感な部分が飲み込まれていく感覚に、オルガは震えた。
たまらなくなって、フレイの腕を掴んで引き寄せると、白く浮かび上がるその躰がゆっくり
倒れ込んで来て、オルガの躰の上に重なった。
その柔らかくて、暖かくて、いい匂いのする躰をそっと抱き締めると−−−フレイが
「力任せに抱いちゃダメ」と言ったから−−−彼女の腰がゆっくりと前後に動き始める。
「あ、ああ・・・あっ・・・ああん、あん・・・ああぁんんっ・・・」
「ふ・・・っ」
フレイは、自らの中でオルガの欲望が大きくなっていく感覚に身悶え、オルガは今まで
味わったことのない気持ち良さに、深く吐息を漏らした。どちらからともなく唇を近づけ、
相手の舌を求めて吸いつき、唾液を絡ませ合う。
「んあっ・・・くぅ」
下半身から立ち昇る快感にフレイが唇を離すと、2人の口の間に糸が引かれ、弱い光に
輝いた。
もう一度口づけ、快感に襲われては離れて喘ぎ、また口づけを繰り返す。オルガはフレイの
赤い髪に指をからませ、彼女の頭を離すまいと抱きかかえた。
「はっ・・・ああっ・・・も、もう・・・っ」
何度目かのキスの後、とうとうフレイがギブアップする。オルガは自分の躰とフレイの躰を
密着させたまま起きあがり、フレイをしっかりと抱え直した。
そのまま、欲望のままに、フレイの最奥を激しく突き上げる。
「ああ・・・ッ!」
オルガの先端がフレイの一番熱い奥地を刺激する。すでに十分に濡れていて、痛みは全く
感じない。うねる波のような濃密な悦楽が、フレイの躰も、心も、全て巻き込んで押し流して
いく。
「ああんっ、あんっ・・・んんんっ、あっ、はぁうっ・・・!」
時に喉を反らし、時にオルガの肩に頬を押しつけながら、フレイは甘い声を上げる。その声が
オルガの頭の中までも溶かしていく。もう何も考えられない。ほかのことはどうでもいい。
明日死ぬかもしれない、運命さえも。今は・・・考えなくていい・・・。
「あぅっ、くぅ・・・んっ!んんっ、んっ・・・あ・・・ああぁ・・・っ!」
フレイの最後の声は、掠れて、空気に溶けた。
快感を貪るように意識を取りとめた彼女は、余韻の中でオルガの声を聞いた。
「・・・フレイ・・・」
名前を呼ばれたのは、初めてだった・・・。
「フレイ・・・フレイ・・・フレイッ・・・」
逞しい男の躰が、華奢な女の躰の上で上下している。
一度名前を呼んだあと、オルガは何度も彼女の名を呼んだ。名前を呼ぶと、フレイが自分の
ものになったという感覚が強くなり、とても気持ちがいい。
そう、とても、気持ちがいいんだ・・・。
それがもたらす快感にすっかりのめり込んでしまっている。こんなことなら、もっと早く
呼べば良かった・・・しょうがないじゃないか。知らなかったんだ。そんなことも。
知らない言葉。知らない感覚。知らない気持ち。フレイといると、そんなことばかりだ。
何故だろう。今までの自分の人生は何だったのだろう。
「ああっ・・・オルガ・・・!」
自分の呼び声に応えるように、フレイも名前を呼んでくる。それがまた気持ちよくて、
オルガはこんな時間がずっと続けばいいのに、と思う。
やっぱりダメだ。クロトやシャニなんかには貸せない。この新しい玩具は。
これは、俺だけの、ものだ・・・。
それが、誤解だとしても。
こんなときが長く続く筈がないのだとしても。
今だけでいい。一度でも、見果てぬ夢を見せてくれるなら。それだけで。
もともと絶望しかなかったんだから。一度だけで、いい。
「んあっ・・・あぁん・・・ああぁん・・・あ、あ、あああぁ・・ぁ・・・ん・・・」
「フレイ・・・もっと、近くに・・・」
フレイの細い躰が折れそうになるほど強く抱き締め、苦しそうな声を聞いては力を緩めて、
背中をまさぐる。
今、この瞬間は、フレイはオルガだけのものだ。
この瞬間だけは。
おしまい
GJ!
じっくり読ませてもらいまつ
乙!
3話終了。まだ続くんですが、そろそろ別カプ挟もうかと悩み中。
オルフレは切な萌えなので、エロ少ないから。
スレを占有しすぎてるし、週末くらいまで考えますか。
>>474 激しく同意。しかしその描写の少なさが妄想を生んでいるのも事実です。
いいのか悪いのか・・・。
>>479 脳内フレイ様を誉めてくれてありがとう。素直に嬉しい。
いいねえ
リアルタイムで見せてもらったよ
>>505 >スレを占有しすぎてるし
GJ!いいじゃんこれなら占有しちゃって!
スレ立ての時期でもないので投下は一向に構わないと思われ。
つか、非常にウェルカム!
シンとステラの恋物語 〜濡れ場編〜
シャワーから出てきたステラがシンの目の前で
ステラの白い美しい体を覆っていた一枚のバスローブをはらりと地に落とす
頬を赤く染めながらうつむき加減でたたずむステラ
「綺麗だよステラ・・・」
始めてみる女性の裸体と、ステラの産まれたままの姿をまじまじと見つめるシン
ステラがシンの座っているベットまで歩み寄る
「恥ずかしい・・・・」
そういいながらステラはベットの中に潜り込む
照れるステラがとても愛おしく感じ胸の鼓動が早まりながら
シンも後を追うようにベットの中に入る
「ステラ・・・好きだ・・・」
そういいながらステラを抱こうとベットの中で手を伸ばすと
豊満なステラの胸の小さな突起物にあたる
「あんっ・・・」
そのステラの小さな喘ぎ声を聞き
ますますシンの股間はびんびんに膨張する
そのままシンはステラの豊満な胸を軽くもみだす
やがてシンはステラの上に覆いかぶさる
ステラがそっと目を閉じる
ステラの顔に近づけ綺麗な唇を軽く重ねる
ステラの唇はとてもやわらかく甘い感じがした
「んん・・・」
照れながら声をもらすステラ
「好きだステラ・・・・」
「私も・・・」
そして再び唇を重ねあわす
今度は唇の感触をしっかりと味わおうと強く重ね合わす
そして舌をステラの口の中へ潜り込ませようとする
最初はすこし抵抗していたものの
シンの舌を受け入れるステラ
ペチャクチュ
卑猥な音を立てながら
シンの舌とステラの舌が絡み合う
ハアハアハア
初めての女性の体や唇に
シンの息遣いは荒くなっていく
唇を重ねたままステラの豊満な胸をまさぐるシン
女性の体はこれほど柔らかいものなのか
シンは我を忘れ柔らかいステラの体に夢中になっていた
「ああ・・・・あんっ」
ステラが喘ぎ声をもらすたびに興奮するシン
ステラの首筋を舐めながら徐々に下におりていく
首筋、肩、胸と
本の勉強通り必死に思い出しながら
白い綺麗なステラの体を堪能する
そしてステラの乳房の突起物を口に含む
軽くかんでみる
「あっ・・・」
ステラが軽く叫ぶ
「痛い?ごめん!」
「ううん、大丈夫^^」
優しく微笑むステラ
ステラの豊満な乳房を嘗め回し十分に堪能するシン
そしてステラの下半身へ移動する
胸を舐めヘソをなめいよいよステラの下腹部へ
ステラのアソコの毛は髪と同じ綺麗なさらさらとしたブロンドの金髪だった
「股開いてステラ」
「はい・・・」
照れながらおそるおそる足を開ける
シンの目の前に始めてみる女性の秘部がさらけ出される
ステラの秘部はとても綺麗なピンク色だった
金色の毛と見事なピンク色の秘部
まさにそれは芸術そのものだった
雑誌でみたものより比べ物にならないほど綺麗なステラの体
シンのアレは暴発寸前だった
我を忘れステラの綺麗な秘部に舌を這わせる
「あっあっあんん、恥ずかしい・・・」
シンにはもう聞こえなかった
綺麗なステラの秘部に夢中だった
ステラの秘部の穴に舌を潜り込ませる
そしてステラの内部から透明の雫が大量にあふれ出る
ジュルジュルル
無味無臭のステラの雫だがシンにはとてもおいしく感じた
「あんあん・・・」
頬を真っ赤に染め照れながら喘ぐステラ
「シンばっかりずるい・・・・シンのもほしい・・・」
ステラがそういうとシンはやっと我に返った
「あ、俺ばっかりごめん」
「シンの大きいの・・・くわえさして・・・・」
うつむき加減で照れるステラ
そのしぐさにますます可愛く感じた
シンの大きく膨張したものをくわえ込むステラ
「ん・・んん・・・・大きい・・・」
始めてシンは女性に自分のものを舐められる
チュプジュブ
顔を上下させ、シンの大きなものに舌を這わせるステラ
かなり上手だった
シンの先っぽを舌でつついたり軽く吸ってみたり
咽喉の奥まで加え込んだり
リズムよく顔を上下させる
あまりのテクニックにシンは
「あああだめだステラ!それ以上やると・・・」
その声を聞きさらにスピードを速めるステラ
ジュブジュブチュプ
「あっステラ!・・・いくっ!」
そう叫ぶや否やステラの口の中にあるシンのモノが
ひときわおおきくなったかと思うと次の瞬間
「んっんんん」
大量の白い粘液がシンのあそこからほとばしりステラの口の中に広がる
ビクッビクン
ステラの口の中でビクビクと震えるシン
「ハアハアハア・・・・」
始めて女性にいかされるシン
「いっぱい・・・」
ゴクゴクン
そういいながらシンの体液を飲み下すステラ
「ステラ・・・・」
自分のものを飲んでくれたステラをとても愛としく感じたシン
ステラをぎゅうっと抱きしめる
すると
ウーーンウーーーン
「コンディションレッド発令コンディションレッド発令」
「戦員ただちに戦闘態勢」
「パイロットは出撃準備」
ミネルバ艦内があわただしく動き出す
「くそっ戦争か」
「ステラ行くよ!」
チュッ
かるくステラにキスをする
「はいっシンさま♪」
ステラはシンに惚れミネルバのクルーとなっていた
こうしてつやつやに輝きながら二人の名パイロットが出撃する
シンとステラの恋物語 〜濡れ場編〜
終了
515 :
名無しさん@ピンキー:05/01/13 12:10:01 ID:E9TBImlA
シン様って言った瞬間ステラが脳内ですおとめあいに変わったw
>505
正直フレイもオルガも(っていうか薬漬け3人とも)興味なかったんだけど
ブラウニー氏の創作読んで、本編のフレイがこうであれば
自分はかなりのフレイ好きになってただろうなと思った。
というわけでブラウニー氏のフレイ禿萌え(*´Д`)4話楽しみにしてます。
別カプ書くならラクスかカガリきぼんぬ(*´Д`)
517 :
269:05/01/13 13:25:14 ID:TkB+goqN
みなさん、こんにちは。
小ネタギャグです。
エロ無しなのでスルー推奨。
投下。
518 :
269:05/01/13 13:25:46 ID:TkB+goqN
「プラントの皆さん・・新年、おめでとうございます・・。
暗く辛い夜にも必ず朝が来るように、わたくし達にもきっと喜びと平和の朝が来ることを信じて・・
皆で手を取り合い、デュラルダン議長と共に真実の道を歩まんことを・・・切に願います。
わたくしもできうる限りのお手伝いをしたいと思います。
どうか・・プラント市民の・・・いえ、生きとし生けるもの全ての人々の心に平和の歌が届きます様に・・」
BGMが流れ出し、大スクリーンの中で自分自身の体を抱きかかえたポーズのラクスが真っ直ぐにこちらを見つめて歌い始める。
ゆっくりとしたイントロに乗りラクスの美しい歌声が流れると町を歩く人々は暫し画面の前で立ち止まり、
一年の初めの朝を恐ろしい戦場ではなく愛する家族や友人たちの傍で迎えることに感謝しつつ新しい年の訪れを祝っていた。
熱唱するラクスの姿は電波に乗りプラント全土のみならずいくつものコロニー、そして地球圏まで届けられる。
いまやラクスは全宇宙で最も有名であり崇高なアイドルだった。
もともと評議会議員の娘でありその美貌と歌声でプラントでは彼女の名を知らない者はいない程認知度は高かったのだが
それまではお嬢様育ちで品の良い姫君のイメージで通っていたラクスが戦争を経験した2年の月日が彼女を大人の女に変えたらしく
ある日突然、恐ろしく成熟した肉体と艶めいた眼差しで再びメディアに登場したその日から
プラント中の家電販売店ではありとあらゆるデジタルメディアの売れ行きが爆発的に伸びたのは既に伝説と化していた。
519 :
269:05/01/13 13:26:19 ID:TkB+goqN
それもその筈、それまでは楚々とした衣装の多かったラクスがいきなり股間の盛りも確認できるほどの食い込みが鋭いハイレグ衣装で登場し
(一部ではヘアも確認できたとの情報もあるが公式オフィスでは否定している)
たわわな乳房がぶるんぶるん跳ね回るくらい激しい振り付けで歌い踊るその姿は視聴者の度肝を抜き
すぐさまプラント中の男性視聴者がティッシュを買いに薬局に走り、ラクスの特番が放映されると噂が流れようものならば
幼児と性欲の枯れ果てた年寄りを除き、街の通りには男の姿は影も形もなくなった、という一種異常な現象が各地から報告された。
しかしあまりに刺激的過ぎると「プラント生活風紀を守る会主婦連合」や「子供たちの健全なる育成を見守る親の会プラント支部」等
その他もろもろの団体から講義が殺到したため仕方なくラクス側は衣装の下半身にスカート部分を追加したが
それでもラクス復活の人気は止まる事も無く、その上デュラルダン議長のテコ入れもあり
いつしかプラントの人々はラクス・クラインこそ自分たちを平和へと導く女神である、と認めるようになっていた。
520 :
269:05/01/13 13:26:51 ID:TkB+goqN
・・・・地球、キラ編・・・・
「・・・ラクスがテレビに出ている・・・?」
キラは驚きのあまり手にしていた紅茶のカップを床に落とし、すぐに慌てて割れた破片を拾い集める。
地球とプラントとの間に今だ深い溝がある事を気に病んでいるキラは何とはなしに点けたテレビでラクスの姿を発見し、
驚きのあまり大きく口を開けたままキッチンにいるラクスを振り返る。
あの激しい戦争が終わった後、キラとラクスはオーブ近海にあるマルキオの住む小島へ移り
親を亡くした子供たちとごくひっそりと暮らしている。
穏やかで単調な毎日だったがキラもラクスも満足だった。
いつしかあの戦争も過去の事となり記憶の片隅に埋もれる日が来るかもしれない・・
そんな時、テレビに映るラクスの姿はキラを激しく動揺させた。
キッチンから戻ってきたラクスはキラの様子に驚き、
また、テレビに映る自分にそっくりな少女を見てさらに驚きの声をあげた。
「これは・・・どういうことですの?何故わたくしが・・・?」
不安げにキラを見るラクスの瞳は困惑に揺れていた。
キラはそんなラクスを落ち着かせようと、そっとラクスの白く華奢な手を握り締める。
暫く二人は無言でテレビをみつめていたがキラの手の中で微かに震えるラクスの手が次第に落ち着きを取り戻した頃
キラはラクスの手を離すと近くにあった椅子にラクスを座らせた。
521 :
269:05/01/13 13:27:23 ID:TkB+goqN
「大丈夫?水、持ってこようか?」
優しく顔を覗き込みながらキラがラクスに問いかける。
「いいえ、私は大丈夫ですわ・・・ありがとう、キラ。でも、何故・・・?」
いつもどおり穏やかな声でラクスが答えた。
自分と瓜二つの人間を目の当たりにしながらすぐに現実として受け止めることの出来る、
ラクスの芯の強さにキラはほっとする。
「わからない・・。でも・・」
キラは途中まで言いかけて口をつぐみ、何かを考えるように窓の外に広がる青い空を見上げた。
やや間を空けた後、キラは何かを決意したように頷くとラクスに向かって口を開く。
「ぼく・・一度プラントに行ってみるよ。誰かがラクスを・・いや、ラクスの偽者を利用しているんだ。
なんだかとても悪い予感がする。」
キラの言葉にラクスは驚いて身を乗り出す。
「でしたらわたくしも一緒に・・」
「いや、ぼく一人で行くよ。どちらにせよ、こんな事をするなんて何らかの悪意があることだと思う。
むざむざ君を危険な場所に連れて行く事は出来ない。
心配しないで。プラントには今、アスランもいるしディアッカもいる。いざとなったら彼らの力を借りるから。」
キラの決意は既に固まっているようだった。
そうなるともうラクスの入り込む余地等無くなってしまう。
いくら普段穏やかで優しいキラも、こんな時はああやはりキラはキラなんだ、と、ラクスは思う。
だとしたら、もはやラクスは無事にキラが戻ってくるように、と祈ることしか出来ない。あの日のように。
522 :
269:05/01/13 13:28:37 ID:TkB+goqN
「・・・キラ・・・」
ラクスは精一杯の気持ちを瞳に込めてキラを見つめる。
「どうか・・・気をつけて・・・」
キラはそんなラクスに微笑み、そっと頬にキスをする。
それは以前、エターナルでラクスから指輪を貰ったあの時を思い起こさせるようなワンシーンだった。
「それじゃ、行くね。ラクスもぼくの留守中きをつけて。」
「第一、どうして皆テレビに映っているラクスが偽者だってわからないのだろう・・・・?
確かに一瞬ぼくも間違えたくらい顔も声も本物そっくりだったけど
どう考えたってラクスの胸はあんなに大きいはず無いし、お尻だって本物のほうが一回り小さいじゃないか。
あれは・・・E・・いや、もしかしたらFカップくらいかな。
小さくて手のひらに包めるくらいの貧乳も萌えるけどでもやっぱり巨乳のほうがいいなぁ。
やっぱり男のロマンはプリンプリンのむちむちで胸の谷間に挟まれたり指が食い込むくらいの大きさと弾力があって
下から突き上げたときにユサユサ揺れるのが理想的なんだけど・・。
はっ!!?だから皆、偽者だとわかっていても黙っているのか?そうだ!そうに違いない!
とにかく一度、あの偽者に会って何故こんな事をするのか聞かなくちゃ・・体に聞くのが手っ取り早いかな。
じっくりと頭のてっぺんから足の先まで本物との違いを比べて・・・・うわあ、楽しみだなぁ。」
「まあキラ、心の声が漏れていますわよ。」
523 :
269:05/01/13 13:29:09 ID:TkB+goqN
にっこりと笑ったラクスの手にはいつのまにか使い込まれた革の鞭と極太の蝋燭が握られている。
笑ってはいるものの種の割れたラクスの目には凶悪な光が宿っており
こめかみにはひくひくと青筋が浮いているのをキラは見逃さなかった。
思わず両手で口を塞ぎ2.3歩後退したキラは涙目になってラクスを見つめた。
なんで、こんな日に限ってマルキオ様は留守なのだろう。
普段めったに家を離れないマルキオ様は珍しくキラの母親と共に朝早くから出かけていた。
そういえば母のクローゼットから黒の透け透け股割れ勝負下着一式と、
隠れて通販で購入したらしいセーラー服が無くなっていたけれど、キラはあえて考えないことにした。
しかし、この年で弟か妹が出来るのは嫌だなぁ・・と思ったので明るい家族計画をマルキオ様名義で注文しておこう。
そうだ、妹といえば昔、栗芋檸檬の亜美ちゃんは可愛かったなぁ・・あんな妹だったら全然オッケー
しかも携帯電話の留守電に「はーい、亜美でーす(r」なんて吹き込まれていたらもうたまりませんなー・・・・・
一瞬のうちにキラの脳内はいろいろな考えが飛び回り、もしかしてこれがかの有名な「走馬灯のように」というやつかなどと
キラはほんのり遠い目をして現実逃避に走ろうとした。
524 :
269:05/01/13 13:29:40 ID:TkB+goqN
ぴしりっ!と鞭が床を叩く鋭い音がしてキラは瞬時に現実に引き戻される。
相変わらずラクスは壮絶に美しい顔に笑みを浮かべ、可愛らしく小首をかしげてキラを手招きした。
「キラ、あなたちょっと浮かれ気味じゃありません?
確かに・・・あのテレビにいるわたくしのソックリさんは少しだけグラマーかも知れませんけどそれだけじゃわたくしには勝てませんわよ?
・・・ああ、まだわたくしの・・・キラへの深い愛情が十分伝わっていないようですね。
いいですわ、今日はとことんその辺の事をキラに教えて差し上げます。
二度と他の女に興味が持てなくなるくらい・・わたくし以外の人間では満足できないようにしてあげます。
大丈夫、痕が残らないようにしますから。わたくし結構器用なのですよ。」
テレビの中のラクスはそんなキラの悲劇も知らず、相変わらず平和の歌を歌い続けている。
・・・・・・・・・・・おわり・・・・・・・・・・・・・
269さんのキラはどうしてこう、自分で墓穴を掘るのだろうか・・・w
こんなキラが後々カガリを拉致ることになるのだが、裏で一体どんな修羅場が展開されるのやら・・・w
526 :
269:05/01/13 13:39:52 ID:TkB+goqN
以上です。
>ブラウニー氏
超GJです。フレイがフレイらしくて・・ええ娘や。
>514氏
シンさま♪って・・よかったな・・シン。このまま幸せになってくれ。いろいろな意味で。
タノムカラ3バイノホウニハココトミナミハサラサナイデクレ・・マジ・・
それでは、さようなら。
warata
エロエロ悩み過ぎても誘い受けっぽ、ということに漸く気づいたさ。
オルフレ4話目、投下します。
目指せ平成の「愛と誠」!!<読んでないけど
岩清水くんはサイで!!<出てないけど
そして269師匠、心の声笑わしていただきました。
作品の幅が広くて羨ましいです。
【Dead end】
「今すぐ、ここでやってみせなさい。僕の目の前で、ね・・・」
薄い金髪をふわりと揺らして、男は信じられない言葉を発した。
フレイは息を飲む。何を言われたのか、一瞬わからなかった。
彼女がその言葉を理解したのは、隣に立っているオルガの方から、金髪の男に対する
抑え切れない恐怖心が漂ってくるのを感じたときだった。
アズラエルが1人だけを呼び出すときは、大抵良くないことが起こる。オルガはそれを
良く知っていた。
今夜の分の薬を、彼だけがもらっていない。他の2人には配られているのに。
−−−それが証拠だ。
動かぬ証拠、とは良く言ったものだ。それは残酷なまでに動かし難い。逆らうことを
許さないと、最初から宣告されている。
だから今日もまた、禄でもない結果になることは分かり切っていた。今日はどんな新しい
遊び−−−オルガにとっては苦痛−−−を、理事は思いつきになったものか。
ラボのドアを抜けて中に入ったとき、そこにフレイの姿を真っ先に見つけて、オルガは
呻いた。
心臓が氷になったようにヒヤリとし、それに反して鼓動がドクンと大きくなる。
恐ろしさに、胸が張り裂けそうだった。
フレイとオルガの間に、何か温かいものが生まれ初めていることは、誰が注進するまでも
なく、アズラエルの炯眼にはお見通しだった。
MS管制官のフレイの声音が、オルガのときだけ、少し違う。他の2人にはまだおどおど
しているのに、妙に落ち着いている。彼女自身の態度全体からして、初めて会ったときの
ような、生まれたばかりのヒナ鳥を思わせるいかにも頼りなげな風情がなくなっている。
もっと艦長であるナタルに頼って、びくびくと毎日を過ごすかと思いきや、日に日に堂々と
してくるじゃあないか。
フレイの性格を既に見抜いているアズラエルには確信があった。自分を庇護する存在なしに、
彼女がこんな風に成長できるはずがない。人はそう簡単には変われないのだ。
またオルガの方にも若干の変化が感じられる。連戦に継ぐ連戦で、生身のオルガに接する
機会は少ないのだが、カラミティの動きが以前と違う。何というか、強くなり、弱くも
なった。敵をほふる残虐さは増して撃墜率も上がっているのだが、それに反比例するように
被弾率が減少傾向にある。
普通のパイロットなら、単に腕が上がって自分の弾は敵に当たり、敵の弾は自分に当たら
なくなっただけのこと、なのだが−−−。
彼のパイロット−−−もとい、生体CPUは普通のパイロットとは違う。彼らは被弾を
恐れず、敵の真っ直中に突っ込み、戦況も作戦も関係なくただ殺しまくる。そんな戦い方
しかできないのだ。高い戦闘能力と引き替えに失った人間性は、残虐で冷酷で、殺戮を楽しむ
殺人マシーンを作り上げる。抑えがたい『殺人』への欲求が、己の命も省みず最も危険な場所で
最も多くの命を奪う。その命が味方であっても−−−関係なしだ。
そんな生体CPUだから、撃墜率が上がれば被弾率も上がるのが普通だ。TP装甲の恩恵も
あって、多少当たったところで死にはしない。だからこそ彼らはそういう戦い方を止めず、
その快楽にどんどんのめり込んで出られなくなってしまうのだ。
オルガが『普通の人間のパイロット』みたいなデータを出し始めたことに、アズラエルは
懸念を感じていた。
こいつ、死ぬのが怖くなってるんじゃないか?普通の人間みたいに、「必ず生きて帰る」
とかなんとか、バカな誓いを立てたりしてるんじゃないだろうか?フレイ相手に。
今、そんな風に進歩することはないんですよ。
どっちみちこの戦争中に、『次世代』として完成するわけないんだし、今の3人は、所詮
今回だけの『使い捨て』だ。
そんなのは次のフェーズでのお楽しみですよ。
だいたい、僕の知らないところで勝手に進化されたりしたら、面白くないじゃないです
か・・・?
「いつも2人でやってることを、ここでやってみせろと言ってるんですよ。何度も言わせ
ないでください?」
アズラエルは動けずにいるいるオルガとフレイを面白そうに眺めた。
当惑で動けないフレイ。恐怖で動けないオルガ。
フレイはアズラエルとオルガの顔を交互に見比べた。オルガはフレイの方を見ようともせず、
じっとアズラエルを凝視している。近くに立っているフレイには、オルガの握りしめられた
拳が、微かに震えているのがわかった。その顔は血の気が引き、みるみる青ざめていく。
アズラエルが何を要求しているのかは、もうフレイにもわかる。つまり彼はここで−−−
オルガと愛し合えと。そう言っている。
あれは愛の行為なのだろうか。そう言って差し支えがあるなら、『性欲処理』ということに
しても良い。どちらにせよ、やることは同じだ。でも・・・そんなことを、人前で・・・。
情事には慣れていても、フレイは所詮お嬢様育ちだ。そんな扱いをすんなり受け入れる
気持ちにはなれない。嫌だ。私は、私は奴隷じゃない。そんな辱めを受けるのは、イヤだ
−−−イヤだ。
でも、断ったら、どうなるのだろう。
ぶたれるだろうか。殴られるだろうか。それとも無理矢理犯される?まさか殺されたり
は−−−。いくらアズラエルでも、そこまでは。
だが−−−オルガはどうだろう?
アズラエルにとって彼は人間ではない。言うことをきかない機械をスクラップにするのは
・・・簡単だ。
それに、もっと簡単な方法が、彼にはある。
「そろそろ、時間じゃないんですかね?」
フレイの恐ろしい想像を肯定するかのような言葉をアズラエルが発したとき、微動だに
しなかったオルガの頬の筋肉がぴくりとひきつるのがフレイには見えた。拳の震えは少しずつ
大きくなっていく。
この震えを起こしているのは、怒りではない。恐怖だ。
これから自分の身に起こることを、彼はよく−−−知っている・・・。
フレイはそっと目を閉じ、大きく息を吸い込み、そして、吐いた。
この後どうなるか想像すれば、自分のやるべきことは、自ずとわかる。
フレイは、目を開くと、無言のまま服を脱ぎ始めた。
フレイが一糸纏わぬ姿になり、その美しい裸体を惜しげもなく晒しても、オルガはまだ
動こうとはしなかった。制止することもなく、抵抗するでもなく、受け入れるわけでもなく、
彼は時を止めていた。
満足げにニヤニヤしているアズラエルに背を向けて、フレイはオルガに向かい合った。
オルガが動かないなら、わたしが動くしかない・・・。
フレイは微かに震えながら、オルガの軍服の前ボタンに手をかけた。
パシン。
軽い音がして、フレイは驚いてオルガを見上げた。
オルガは、彼の服を脱がそうとしているフレイの手を払いのけたのだった。
「−−−イヤだね。」
オルガの口から出てきた言葉に、フレイだけでなく、アズラエルまでが驚いた。
アズラエルの顔に浮かんでいた笑みがすぅっと消え、支配者の残酷なまでの怒りが、
静かに燃え上がる。
「そんなことを言っていて、いいんですかねぇ・・・」
「イヤだ。」
アズラエルの執拗な言葉にも、オルガは同じ言葉を発する。さすがにアズラエルはムッと
した。
「時間が迫ってますよ?」
アズラエルは、ポケットから見慣れた薬のアンプルを1つ取り出して、自分が寄り掛かって
いる大きな机の上にコトン、と置いた。
オルガは、少し顔を背けて、薬が直接視界に入らないようにした。
−−−しかし、そんなことは無駄だ。
やがて彼の体自身が悲鳴をあげ出すに決まっている。逃れられる筈がない。勝てる筈が
ないのだ。あの強烈な禁断症状がもたらす苦痛には。
「・・・やめてよ・・・」
フレイは呟くように言った。
「だって、同じことなのよ?!拒否できる筈がない・・・結局は、言うとおりにすることに
なるんだからっ!」
それがわかっていて、何故逆らう。何故、わざわざ苦しい思いをしなければならない?
「このお嬢さんの方が、どうやら話もわかるし、利口なようですねェ・・・」
アズラエルは2人の深刻な様子を楽しむように、クックッと笑った。
フレイは、アズラエルに背を向けたまま、悔しさに唇を噛んだ。
彼女は相変わらず非力で無力だ。何の力もない。
だが、弱ければ弱いなりに、生き延びる方法を見つけられたような気がした。
そう思ったのに。
羞恥心も、選民意識も、社会的立場も捨てて、アズラエルの言うとおりにすれば、とにかく
この場は逃れられる。後のことは、後になってからでいい。アズラエルや、面識のない複数の
男の慰みものになるのではないのだし、まだましだ。変な薬や道具や−−−プレイを強要
されているわけでもない。ただ、いつもしていることを、やって見せればいいだけ・・・。
「イヤ・・・だっ・・・」
3度目の拒否の言葉は、さっきまでとは違っていた。
掠れた低い声をやっとの思いで吐き出したオルガの額から顎までを、大きな汗の粒が流れ
落ちていく。
その雫が、彼の体を離れて宙に舞ったとき。
突然、オルガの体が激しく痙攣しながら後ろに傾いた。
「・・・アアアアッ!!」
オルガの喉から迸る、人間のものとは思えぬ悲鳴−−−。
それは、野獣の断末魔とはこういうものかと思うほど、地の底から響いてくる低い叫び。
オルガは、空中で体を激しく捻り、自ら床に激しく叩きつけるようにして、倒れ込んだ。
そのまま両手で頭をきつく掴み、床の上をゴロゴロとのたうちまわる。
「オルガ!」
フレイは、そのまま壁に激突しそうになるオルガの体を抑えようと飛びついた。しかし
苦しみに転げ回る彼の勢いに、簡単に吹っ飛ばされてしまう。
「キャア!」
むき出しになったお尻で尻餅をついて、フレイは悲鳴をあげた。
しかし、今は、それどころではない。
「・・・ぐああ・・・ッ、・・・グゥゥゥ・・・ヴヴヴヴッ・・・」
オルガの中で野獣が暴れている。野獣は、彼の体を内側から食い荒らす。爪を立て、
牙を食い込ませ、ズタズタに引き裂いてしまう。体だけではない−−−心さえも。
壁に頭をガンガンと打ちつけながら苦しむオルガの姿に、フレイは声にならない悲鳴を
飲み込んだ。死んでしまう。あんなことをしたら、死んでしまう!!
フレイは、アズラエルの方に向き直り、机の上に置いてあるアンプルをひっつかんだ。
意外にも、アズラエルは止めなかった。彼は終始、「ほう、これはこれは」とでも
言い出しそうな顔で、滅多にない見せ物が行われているかのように成り行きを見守っている。
思いきり睨みつけてやりたかったが、今はそんな時間さえも惜しい。
フレイはアンプルの蓋をかなぐり捨てると、壁に向かっているオルガの肩を掴んで無理矢理
自分の方を向かせた。渾身の力で暴れるオルガにまた吹っ飛ばされることのないよう、
フレイ自身、全力を振り絞ってオルガの躰を抑えなければならなかった。
「オルガ!・・・薬、薬飲んで!早く!!」
オルガは、大きく見開いてすでに焦点の合わなくなっている目を、僅かにフレイの方に
向けた。壁に打ちつけたために額は割れ、髪の毛の付け根あたりから血が流れて、形のいい
鼻筋を赤く染めている。その鬼の形相に怯える間もなく、フレイはオルガの痙攣する腕を
押さえて、その手にアンプルを握らせようとした。
反射的なものなのか生存本能なのか、指先にアンプルの手触りを感じた瞬間、オルガは
両手でフレイの手ごと、アンプルをがっしりと掴んだ。ガクガクと痙攣する両手に強い力で
握りしめられて、フレイは呻いたが、今はそんなことはどうでもいい。早く・・・早く、
飲んで・・・!
しかし、オルガは飲もうとはしなかった。
彼は瞼を固く閉じ、顔をアンプルの方から反らして呻いた。我慢しきれず、薄目を開いて
顔を起こしアンプルの方に近づくが、また直前で目を閉じ、俯いて、最後のところで飲まずに
踏みとどまる。フレイがオルガの拳に空いている手を重ねて、全力で彼の口元に向けて薬を
押しやろうとするが、オルガはそれも、両手に力をこめて精一杯拒んだ。
本当は、アンプルをかなぐり捨ててしまいたいのだろう。だが、彼の中の野獣がそれを
許さない。それをしたら、本当に−−−喰われてしまう。だが、飲むこともできない。
それだけはできない。
「・・・ヤだっ・・・イヤ・・・だ・・・イヤ・・・だああぁッ・・・」
ブルブルと震えながら、嫌な汗で全身をびっしょりと濡らし、オルガは呻いた。閉じられた
ままの両眼から涙がポロポロとこぼれる。子供のように、きれいで大粒の涙が。
オルガは、泣き声をあげ始めた。
「ううっ・・・うっ・・・ふっ・・・あっ・・・うううっ・・・」
「・・・飲んでよっ!」
いつの間にか、フレイの目からも涙が流れ出す。
「早く、飲んでよ!あたしのために、飲んで−−−飲んでぇぇぇッ!!」
フレイの言葉に、もうオルガは、声で答えることはできなかった。彼は、弱々しく−−−
だがはっきりと、首を横に振った。
「−−−オヤオヤ、頑張りますねぇ・・・」
アズラエルが呆れて口を挟む。
「我慢なんかするから、いつもより相当辛いはずですがねぇ?まだ飲まないんですか?」
机に寄り掛かっていたアズラエルは、すぅっ、と床に座り込んでいる2人の側に近づき、
上から見下ろした。
「ふぅん・・・どうしますか、フレイ・アルスター?」
フレイは、白い裸体をびくりと震わせ、アズラエルを見上げた。
「このままだと、彼、本当に−−−死にますよ?」
アズラエルの言葉が嘘でないことを、フレイは知っていた。
自分の手を戒めているオルガの手に込められた力が、少しずつ、抜けていくのがわかる。
彼はもう限界だ−−−いや、限界なんか、とうに越えている。
何とかしなければ。自分が、何とかしなければ−−−。この男は、死ぬ−−−。
オルガは、両手で握りしめていたアンプルの上に、フレイが顔を埋めるのをぼんやりと
見ていた。
そのまま、フレイは顔を上げ、自分の方に顔を近づけてくる。
死ぬ前にもう一度キスしたい−−−そんな欲求に駆られて、オルガはフレイの唇が自分の
唇に重なってくるのを、逆らいもせずに受け入れた。
顎に手をかけられ、上を向かせられる。
その口の中に、飲み慣れた薬の味が広がった。
思いがけない展開に、オルガは思わずアンプルを握りしめていた両手を緩めた。
たちまちフレイの唇が離され、換わりにアンプルの小瓶が差し込まれる。
もう、顔を背けて最後の抵抗をすることもできなかった。
激痛に判断力を失っていたオルガは、本能のままに薬の残りを飲み干してしまっていた。
薬が効くのに、暫く時間がかかった。
アズラエルの言うとおり、我慢しすぎたのだ。
とろんとした目で、まだ躰をピクピクと痙攣させながら自分を見上げているオルガの頭を
フレイは抱えあげ、露になったままの胸でそっと包み込んだ。
オルガは、赤ちゃんのような顔になって、その感触に身を任せた。
アズラエルに負けた敗北感も、これから訪れるであろう屈辱も、もうどうでも良かった。
自分の額から流れる血が、フレイの白い肢体に赤い染みをつける。
頬に落ちる暖かい液体は、血ではない。フレイの涙だ。
自分のために、泣いてくれている。
それだけで、良かった。
「それじゃ、僕は失礼しますよ。」
アズラエルの言葉に、フレイは耳を疑った。
「えっ・・・ア、アズラエル理事!」
別に引き止めたいわけではないのに、ついその背中に声をかけてしまう。
だって、まだ、要求を果たしていない。ここで理事にいなくなられたら、どうなって
しまうのだ?
また、更なる『お仕置き』でも、用意されているのか−−−?
自分を見るフレイの目に例えようのない恐怖の色が宿っているのを見て、アズラエルは
満足そうに酷薄な笑みを浮かべた。
「生憎、僕もそうそう暇でもないし、君が思ってるほど悪趣味でもないんですよ?」
アズラエルはいけしゃあしゃあと、この趣味の悪い罠の種明かしをする。
「僕は、『人間性』とやらが生体CPUにどれだけの影響を及ぼすか、正確に知りたかった
だけですよ。・・・人がしているところ、それも君達のようなオコサマが乳繰りあっている
ところなんか見ても、しょうがないでしょう?−−−まぁ、珍しい事例を見せてもらえた、
というところかな。それは感謝しますよ、フレイ・アルスターさん・・・?」
アズラエルはそれだけ言うと、ドアから出て行こうとする。自動ドアが開いた瞬間、彼は
何か思い出したように顔を上げ、フレイの方を向いて言った。
「ああ、そうそう、救急箱は机の一番下の引き出しです。薬もまだそこに1本くらいは
ありますから、足りないようでしたら、ご自由に。・・・僕って、親切なんですよ、結構。
まだまだ働いてもらわなければならないですからねぇ、『彼』には。−−−最後の一働き、
期待してますよ・・・」
今度こそ、アズラエルは出ていった。
まだ起きあがれず、床の上に横たわったままのオルガの額に包帯を巻き終わって、フレイは
部屋の隅に散らばっていた自分の衣服を拾い集めていた。服を着る前に、躰についたオルガの
血を拭わなければならない。
その部屋には備えつけのシャワールームがあった。
倒れたままのオルガを心配そうにチラリと見たあと、フレイは服を持ってシャワールームに
入った。
シャワーのお湯が、暖かく、全身を包んでいる。
石鹸の香りと湯気の心地良さに、泣きたくなる。
でも泣いてはいけない。こんなことで、泣いてはいけない。
酷い目に遭ったのは、結局オルガだけだ。自分は何もされていない。裸になったくらいで
−−−それくらい、なんともない。彼が被った苦痛に比べれば、何でもない。ちょっと、
恥ずかしい思いをしただけだ。
それなのに、何故唇が震えるんだろう。目の奥が熱くなり、喉がひりつくんだろう。
悔しい。悔しい。悔しい−−−!!
結局は、アズラエルにいいように遊ばれただけだ。オルガがあんなに、苦しむ必要すら
なかったのだ。
何もできない自分が憎い。アズラエルなんかより、ずっと憎い−−−。
シャワールームのドアが開く音がして、フレイはびくっと肩を震わせた。
振り向くと、頭に包帯を巻いたオルガがそこに立っていた。
「えっ・・・オル・・・」
フレイが何か言う暇もあらばこそ。
服を着たまま、オルガはシャワールームに入ってきて、フレイの濡れた躰を抱き締めた。
高い位置にセットしたシャワーヘッドから、スコールのように暖かいお湯が、2人の上に
降り注ぐ。
フレイが、服が濡れる、と言う隙もなく、オルガは彼女の唇を自分の唇で捕まえた。
上唇から、下唇へ。今度は下から上へ。また上から下へ。柔らかく小さな唇を軽く、時には
深く、時には強くついばむ。開いた唇の間から舌を差し入れ、歯茎をなぞると、フレイがあ、と
小さな声を漏らした。
そのまま続けて上下の歯茎を舐め回し、歯の裏に、舌の裏側にオルガの舌が差し入れられ、
くねくねと蠢いている。彼の涎がぬらぬらと落ちて来ては、自分の涎と混じり合い、また舐め
取られて、フレイはそのまとわりつくような感覚に身を委ねた。
漸くオルガの唇が離れたとき、フレイは酔っぱらったようなうっとりした眼で彼を見上げた。
しかし、もう一度オルガの顔が近づいて来たとき、彼女は顔を背けた。
「ダメ・・・」
「・・・何が。」
「あなた、怪我してるのよ。こんなことしてたら、出血が−−−」
オルガはフレイに最後まで言わせなかった。
大きな掌でフレイの顎を掴み、乱暴に自分の方を向かせると、初めてのときのような
獣そのままの口づけを降らせてくる。
前に、同意の上で優しく−−−というほどでもないが、普通に−−−気持ちよく抱き合った
ことなど忘れたというように、オルガはまた暴力的になっていた。抵抗しようとするフレイの
両腕を彼女の背中に回し、左腕でそれを動けないように拘束して、残った右手でフレイの乳房に
掴みかかってくる。
「んぅっ!」
強い刺激に痛みと快感の両方を感じて、フレイは呻いた。唇は野獣の唇に捉えられ、声を
あげることも満足にはできない。乳房をもぎとらんばかりにぐいぐいと愛撫するオルガの
長い人差し指と中指に乳首を挟まれて、フレイは口づけの合間に吐息を漏らした。
「・・・っ、んっ・・・あふ・・・んぅぅ・・・ぁっ・・・」
肉の花弁の間からねっとりとした蜜がこぼれて内股をつたい、シャワーのお湯で、すぐ
流されていく。フレイが感じたことを、オルガは声の調子と小さく震えた躰、微かに上がった
体温で知った。
オルガの固くなったものが、フレイの花心に近づいてくる。
まだ濡れ始めたばかりのそこを、あまり痛くはないように、先端をゆるゆると回転させ
ながら刺激し、入り口を徐々に開かせながら、オルガはフレイの内側に歩を進めた。
フレイの内股を、花弁からこぼれた蜜が続けて流れ落ちる。
フレイは、オルガの唇から強引に自分の唇をもぎ離し、快感のままに声をあげた。
「ああぁん、あぁん・・・はあぅ・・・う」
あっというまに砕けそうになる膝を必死で支えて、フレイはオルガの情熱を受け入れた。
「・・・ハァッ!」
苦しそうに大きく息を吐いたのは、オルガの方だった。ズボンの前を開け、自身のものを
外に出しただけで、オルガはまだ服を着たままだ。
シャワーのお湯でびっしょり濡れた服は彼の躰にぴったりと張りつき、その筋肉の形に
そって皺を作っている。額に巻いた包帯がびしょぬれになって眼の上に被ってくるのを、
彼は鬱陶しそうにずりあげた。癇癪を起こして、包帯をむしり取ろうとする。
「あっ・・・ダメ!」
フレイは制止し、オルガに戒められていた手をジタバタと動かした。オルガが戒めを解くと、
フレイは躰を半分捻って、シャワーのレバーを回した。上から降り注いでいた雨が止まる。
「・・・っ、くぅ・・・」
ちょっと躰を捻っただけで、中に飲み込んだままのオルガとの間に摩擦が生まれて、
フレイは快感に声をあげた。ぐっとこらえ、包帯が巻かれたオルガの額を確認する。
やはり、まだ出血が止まっていない。フレイが無言で、お湯のかからない高い棚の上にある
乾いたタオルを指差すと、オルガは片手でフレイの腰を支え、結合が外れないようにして、
もう一方の手で器用にタオルを1枚取った。それをフレイに渡すと、フレイは役に立たなく
なった包帯をそっと取り退け、傷口に充てられている厚く重ねた脱脂綿はそのままに、
オルガの頭部をタオルで縛った。
鏡に映る自分の姿に満足できないのか、オルガは顔を歪めて「あぁ?!」という顔をした。
確かにあまり格好良くはない。フレイはくすっと笑った。
「後で・・・包帯、巻き直してあげるから・・・」
そう言って、フレイはオルガの顔を見た。彼が見たこともないような表情で自分を見つめて
いるのに気づいて、フレイも彼の顔を見つめた。
オルガは戸惑っていた。
この・・・2人の間に漂っている、ヘンな空気は何だろう。
知らない言葉、知らない感覚、知らない気持ちと来て、今度は空気か。知らない空気。
空気にまで影響を与えるこの女はいったい何だ?本当に、ただの女か?
・・・何だか、いたたまれない。この空気の中にずっといるのは、耐えられない。
また何かが、自分の中で騒ぎはじめている。
自分を内側から食い荒らす、獰猛な野獣とは違う。痛くはない。でも、苦しい。
とても、苦しいんだ。
それだけじゃない。苦しいだけじゃない。もっと複雑な何か。−−−また説明できない。
辛い。こんな感覚は、知るべきじゃなかった。気づくべきじゃなかった。
自分の中に、まだこんなものが隠されていたなんて。野獣を飼っているだけでたくさん
なのに。
もう、いらない。これ以上、オレの自由を奪うものは。
どうしてこうなるんだ?
この間はあんなに気持ち良くて、幸せで・・・ずっとそうなんだと思っていたのに。
どうして、今は、そうじゃないんだ・・・。
助けてくれ、フレイ−−−。
「・・・何とかしてくれっ・・・!」
オルガは悲鳴のように叫ぶと、フレイの躰にむしゃぶりついた。両肩を鷲掴みにし、顔を
フレイの乳房にめちゃくちゃに擦りつけながら、結合したままの腰を激しく突き動かす。
「ああっ!あ!あ!・・・オルガ・・・あああぁっっ!」
突然強すぎる愛撫を再開されて、フレイは大きな声を出した。
相変わらずオルガの言葉は意味不明だが、今日は快感が強すぎるせいもあって、フレイは
考えることを放棄した。今は、オルガの高ぶりを躰で受け止めるしかない。それしか彼を
満足させる方法を知らないのだ。
既にオルガのステージは、そんなことでは満足できないところに進んでいることを、フレイは
まだ気づいていなかった。
このまま進んでも、行き止まりだ。
フレイはまだ、それを知らない。
オルガは感じてはいても、それをフレイに伝える術を知らない−−−。
肌と肌とを合わせたくて、オルガは自分の軍服を脱ぎ捨てた。袖のない上着は簡単に
脱げたが、アンダーシャツが躰に張りついて、フレイと結合したままでは、うまく脱げない。
突然、フレイがオルガのシャツを胸の上までぐいっと捲りあげ、彼の乳首に唇を吸い
つかせた。
「あっ・・・」
初めての感覚に、オルガは思わず声を出した。
何だ、この女みたいな声は・・・。
でも・・・ああ、気持ちいい。気持ちいいけど・・・良すぎて。
「あ・・・はっ・・・フレイッ・・・!」
また声が出てしまう。フレイはもう片方の乳首にも指を這わせ、コリコリと刺激した。
既にお尻の半ばまでずり下がっていたオルガのズボンをもう一方の手でさらに下ろし、
片足を器用に上げてズボンにひっかけ、勢い良く、足首までズボンとパンツを一緒に引き
下げた。
オルガは無我夢中で足を動かしズボンを振り捨て、鎖骨の辺りまで捲り上げられている
アンダーシャツをかなぐり捨てた。自分の胸にしがみついて愛撫を加えてくるフレイの内壁を、
仕返しとばかりにドン、ドン、と突き上げる。
「・・・っ!」
刺激を与えられて燃え上がったのか、フレイはさらにオルガの乳首を責めたてた。それに
また煽られるように、オルガの下半身の動きも鋭く、速くなる。お互いの快感が相乗効果に
なって、2人は一緒に昇り詰めていく・・・。
「ああああっ!ああっ・・・ぁあああんっ!」
「くぅっ、あっ、あああっ!」
どちらの声が先だったか。どちらの声が大きかったか。
そんなことはどうでもいい。
同時に声を上げた2人は、シャワー室の床に崩れ落ちた。
「野獣を調教できるんなら、それに越したことはないと思うんですよ・・・。」
ラボの研究員を前にして、アズラエルは意気揚々と自説を披露していた。
「いや僕もね、ドミニオンの艦長さんの戦いっぷりを見て、学習したわけですよ。物量作戦
とか、とにかく殺しまくるとか、そんな単純なことばかりやってちゃいけないのかなぁーって。
もっと戦術とか、効率とか?考えないといけませんかねぇって。」
アズラエルは手元のコンピューターのキーボードをパチパチと操る。モニターには、スライド
ショー形式で強化人間達の写真が次々と映し出される。皆、オルガ達より少し若いようだ。
それは『次世代』の候補たち。
「ラボが言うには、強化人間の『人間性』を残すのは技術的にも難しいってことでしたけど
・・・いやいや、そんなことはないですね。あんな小娘にできるんですから、僕たちにできない
筈がない。もうちょっと調整してあげれば、高度な戦術も理解して実戦できるようになるんじゃ
ないのかなぁ、なんてね。まぁ、この戦争には間に合わないでしょうけど。次のプランと
しては、おもしろいでしょう?」
アズラエルは冷酷な微笑みを浮かべる。
「この戦争に勝利したら・・・次は地球での“コーディネイター狩り”が待っています。
どんな準備でも、しておくに越したことはありませんからね・・・?」
シャワールームを出て、それぞれ衣服を身につけ(オルガの服をドライヤー1つで渇かす
のは相当骨が折れた)、オルガの包帯を巻き直して、フレイはほうっ、と息をついた。
長い一日が、これで、やっと、終わる。
救急箱を引き出しにしまおうとして、フレイはそこに薬のアンプルがあるのを見つけた。
アズラエルの言うとおり、本当にあった。でも、これ・・・まさかとは思うが、本物だろ
うか。また、新しい罠なんじゃないだろうか。
それでも、もし本物なら、これはオルガにとって貴重なものだ。
この薬は安くはない。彼らを拘束する意味もあって、効き目がきれるギリギリの時間に
ならないと与えられないことも、もうフレイは知っている。1本でも余分にあれば、何かの
ときに役に立つのではないだろうか。
「あの・・・これ・・・」
フレイが差し出すそれを、オルガはあっさり受け取った。
「あの、本物だと、思う・・・?」
心配で堪らないという顔で訊ねてくるフレイの顔を、オルガは不思議そうに見た。何を
心配してるんだろう、こいつは。自分が飲むわけでもないのに。
フレイが自分のことを心配しているということに、オルガはどうしても気づけない。
「−−−偽物なら、飲む前に、臭いでわかる。」
その言葉を聞いて、フレイはあからさまにほっとした顔になった。
だから、おまえが飲むわけじゃないのに、何をほっとしてるんだよ!
オルガはその貴重な薬をポケットにしまおうとして、ふと、手を止めた。
何を思ったのか、彼はアズラエルの机の引き出しを探り、マジックを見つけ出すとそれと
一緒に、アンプルをフレイに差し出した。
「・・・え?」
意味がわからなくて、フレイはオルガを見返す。オルガは不機嫌な顔になった。
自分だって意味不明なことばかりしてる癖に、こっちの意図もわからない。こいつ、実は
頭、悪いんじゃねーのか?
「・・・名前。」
オルガは言葉少なに言う。フレイは差し出されたアンプルとオルガを何度か見比べ、漸く
薬とマジックを受け取った。
小瓶の側面に、マジックで自分の名前を書く。Fllay Allsterと・・・。
オルガは、このとき初めて、フレイの名前の綴りを知った。
彼はフレイからマジックとアンプルを受け取り、マジックを無造作に机の上に放り投げると、
大事そうに薬をポケットにしまった。
フレイは思う。
それはお守りなのか−−−と訊ねたら、オルガは何と言うだろうか。
そんなんじゃねぇ!と怒るだろうか。
いちいち言わないとわかんねぇの?と呆れるだろうか。
御利益なさそうだなァ、とからかうだろうか。
どれでもいい。
彼が、どんな最後を迎えるのか、わからないけれど。
ずっと先のことだといい。あまり苦しくないといい。
そのとき、自分がそばにいることは、ないのだろうけれど。
おしまい
自分で言うのも何だがアズラエルGJ!な回でした。
種本編視聴時は、自分も
>>516さんと同じだった、なんて
今更言っても・・・
誰が信じる!何故信じる!! by 変態仮面
キャラ萌えじゃなく不幸萌えだったのか・・・。
GJ!
さりげなく「次世代」にも投資しているアズラエルGJ!!
ステラたんたちが生まれたのはオルガとフレイのおかげだったんだ゚・(´Д⊂ヽ・゚・
だから野郎組の中に紅一点の入るチーム構成になったのかあああぁぁ!
凄い新発想です職人。面白いです。
ウマーSSごちっす。
GJ
新OP期待投下ということで、いくつかまとめて。
最初にアスミア+そのおまけ。(おまけはエロなし)
その後でオルフレ第5話・前編(今回はエロなし)と続きます。
>>516さん
その2人苦手分野なので、今回はミーアで我慢ヨロ。
【Imitation pink】
久しぶりに訪れたプラントのホテルで、アスランは1人、ベッドに横になっていた。
昼間、ニコルの墓の前でイザークに言われたことが気になって、なかなか寝つけ
ない。
「ザフトに戻ってこい」と、かつての僚友は言った。しかしその決断は簡単なこと
ではない。同じ事を繰り返すだけでは意味がない。それに、今カガリの側を離れて、
オーブはいったい−−−。
ぐるぐると同じ思考を巡らすアスランの耳に、ドアチャイムの鳴る音が聞こえた。
こんな時間に、誰だ?
来客に心当たりはなかったが、アスランは居留守を使うこともなく、起きあがって
ドアを開けた。
ドアの外にはラクス−−−にそっくりな、ミーア・キャンベルが立っていた。
「ごめんなさい、こんな時間に。・・・寝てました、よね?」
パジャマ姿のアスランを見て、ミーアは申し訳なさそうに言った。アスランは溜息を
ついて、ドアを大きく開け、ミーアを部屋の中にいざないながら答えた。
「いや、眠れなくて困ってたところだよ。・・・どうしたの?」
「ハロの調子が悪いんです。」
ミーアは両手で、赤く塗られたハロを差し出した。アスランが指でつつくと、ハロは
耳障りな雑音をたてた。どうやら言語関係の回路がいかれたらしい。
「作っていただいたところに持って行ったんですけど、すぐには直らないって言われて
・・・明日もテレビ出演があるのに・・・」
「・・・ハロが一緒じゃないと、テレビに出られないの?」
「そうじゃありませんけど、だって、ハロはラクスさんのトレードマークみたいなもの
だから・・・!」
必死に訴えるミーアにちょっとした同情心を感じて、アスランは微笑んだ。
「わかったよ。見てあげるから、入って。」
フロントから届けられた工具とノートパソコンを使って、アスランはハロを分解し、
内部を確認していた。
「結構、無理な作りになってるな。」
見た目はそっくりでも、やはり自分が作ったものとは違うようだ。配線のしかたが
なかなか苦しい。これでピョンピョン飛び跳ねたら、ショートもしやすくなるだろう。
「そうなんです。私が『腕をつけて欲しい』なんて言っちゃったから。」
「そういう問題でもないようなんだが・・・」
「一応、アスランから最近もらったもの、ってことになってるんです。だからラクス
さんが持っているものと、少し変えた方がいいかなと思って。でもそのせいで、日本語の
プログラムは入れられないって言われちゃいました。英語の方が簡単だから、って。」
「なるほどね。」
ミーアのおしゃべりに相槌をうちながら、アスランは配線を全て見直した。材料が
ないので衝撃を和らげる緩衝剤は付けられない。パソコンをハロと接続して、制御
プログラムの調整を行う。動作に制約は生まれるが、故障しにくくなるようパワーセーブ
モードを組み込んだ。
ショートした部分を繋ぎ直してコードを這わせる位置を調節し、分解したボディを元に
戻して上部をぽん、と叩くと−−−。
「ハロハロ!!ドゥーユーアンダスターン?!」
ちょっと人を小馬鹿にしたようなハロの声が部屋中に響いた。
「うわっ!」
プログラムを変更したときに、音声ボリュームが最大値に設定されてしまったらしい。
アスランは慌ててハロの頭を殴った。
「アスラーン、グッジョー・・・」
最後まで言えず、ハロのメインパワーが落ちる。部屋はまた静かになった。
「ご、ごめん。すぐ直すから。」
滅多に見られないアスランの慌てた姿を見て、ミーアはクスクスと笑った。
「いいんです。それくらいなら、作った人に直してもらえますから。ありがとうござい
ます。さすが、アスランですね。」
「今は時間がないだろうけど、日本語をしゃべれるようにしたいなら、改良できるかも
しれないが・・・」
「本当ですか?レッドちゃんも、もっと本物に近づけられます?」
興奮して身を乗り出すミーアを、アスランはちょっと驚いて見つめた。ミーアははっと
我に返り、顔を引っ込めた。
「ごめんなさい。ご迷惑ですよね。アスランだって、お忙しいのに。」
「いや、俺は・・・」
「私、もっとラクスさんに近づきたいんです。本物そっくりになりたいんです。だから
・・・ハロもそうだったらいいな、なんて思っちゃって。」
「ああ・・・」
「ラクスさんはアスランが作った本物を、たくさん持ってるんですよね?いいなぁ。
私には、まだこのレッドちゃんだけです。」
「・・・」
「ミーアは偽者だから、しょうがないけど・・・」
「そんなことはない。」
ミーアのしゅん、とした様子に、アスランはつい言った。今度はミーアが、アスランを
驚いて見つめた。
真っ直ぐな視線を向けられて、アスランは顔を背けた。赤くなったのを見られたく
なくて、椅子から立ち上がりながら続ける。
「そんなにハロが欲しいなら、今度プレゼントするよ。・・・少し時間がかかるかも
しれな」
「本当?!」
いきなりミーアが飛びついてきたので、アスランは最後まで言えなかった。
「お、おい、ちょっと・・・」
「嬉しい!アスラン!本当に?ラクスさんのためじゃなく、ミーアのために作って
くれるの?私、嬉しいです!!」
「わかったから、離れ・・・うわっ!」
「キャア!」
引き離そうとするアスランとミーアの足がもつれ、2人はベッドの上に倒れ込んだ。
下になったアスランの上に2人分の体重がかかる。咄嗟のことに腹筋を締められ
なかった彼は、ミーアの腕に下腹部を強く押されて咳こんだ。
「ごっ、ごめんなさい、アスラン!大丈夫ですか?」
ミーアは両腕を突っ張って身を起こし、アスランを上から覗き込んだ。
「・・・っ、ラクスは、いきなり人に抱きついたりしないぞ。君はもう少し落ち着いた
方が・・・」
呼吸を整えながらミーアを見たアスランは、はっとして口を噤んだ。
冗談のつもりだったのに、ミーアはとても悲しそうな顔になっていた。
「そう・・・ですよね。ラクスさんなら、こんなこと・・・」
「いやっ、今のは」
「ごめんなさい。」
ミーアはアスランの上から退き、ベッドにちょこんと腰かけた。アスランも上半身を
起こす。2人は自然に、ベッドに並んで腰かける形になった。
さっきまでの元気はどこへやら、ミーアは俯いて言った。
「私、ダメですね。本物に近づきたいなんて言ったって、こんな調子じゃ。アスラン
みたいに本物のラクスさんをよく知ってる人には、すぐ見抜かれちゃう。」
「よせよ。」
アスランが声をかけると、ミーアは顔をあげてアスランを見た。人の目を真っ直ぐ
見るところは、ラクスに似ている。
「君がラクスじゃなくミーアなのは、君のせいじゃない。」
何と言って慰めたらいいのかよく解らなかったが、アスランはとりあえず言葉を
継いだ。
「君がラクスのふりをしなくちゃいけないのも・・・君のせいじゃない。」
・・・では、誰のせいなのだろう。
デュランダル議長がラクスの偽者を必要としたのはどうしてだ。戦争が起こりそう
だったからだ。
その戦争を起こしたのは?
急に黙り込んだアスランの手を、ミーアはそっと握った。
ユニウス7でのサトーの言葉を思い出して、ミーアが訪問する前にずっと考えていた
苦悩の渦にまたはまりそうになっていたアスランは、目の前にあるミーアの顔を見つめ
返した。
「・・・私がラクスさんのふりをしているのは、アスランのせいじゃありませんわ。」
ラクスの口真似をしながら、ミーアは柔らかく笑った。その笑顔も、ラクスによく
似ている。
「憧れの人になれるなんて、貴重な経験ですし、何よりも楽しいんですのよ?綺麗な
服を着て、みんなの前で歌を歌って、いろいろな所にも行けますし。ミーアのままで
いたら、そんなことできなかったでしょう?皆さん、わたくしのこと、とても大事に
してくださいますわ。」
そこまで言うと、ミーアは突然ミーアに戻って、にこっと笑った。
「王女様にでもなったみたい、ですよね?」
「王女様?」
「そうですよ。女の子だったら、みんな一度は憧れるでしょう?だから・・・私、
自分でやりたくって、やってるんですよ?」
「・・・ミーア、君は・・・」
どこまで知っているんだ、とアスランは言いかけた。アスランが悩んでいることを、
彼女は議長から聞いていて知っているのではないだろうか。ハロのことを口実に、
慰めに来てくれたのではないだろうか。
ミーアはふいに真面目な顔になり、指先でアスランの唇に触れ、彼を黙らせた。
「私、自分で決めたんです。だから、アスランはそんな顔、しないで?」
「ミーア・・・」
「どうしても、責任、感じちゃいますか?」
「・・・ああ。」
「だったら、アスランにももうちょっと、協力してもらっちゃおうかな?」
ミーアはそう言うと−−−。
やにわにアスランをベッドの上に押し倒した。
「抱いてください。・・・ラクスさんに、したみたいに。」
優秀なコーディネイターの中にあってさらに優秀なアスランの頭脳が、ミーアの
言葉を理解することを拒否した。真面目な性格が災いしてか、アスランは頭が固い。
優秀な頭脳もこんなときは役立たずだ。
あまり経験したことのない、『目が点になる』状態から漸く抜け出して、アスランは
言った。
「なっ・・・!ミーア、君は、何を・・・」
「だって、アスランはラクスさんの婚約者でしょう?」
アスランほど優秀ではないかもしれないが、ずっと柔軟な考え方のできるミーアは
無邪気に聞いてくる。
「俺とラクスは、そんな関係じゃ」
「でも、プラントの人達は今でもそう思ってるんですよ?アスランとラクスさんは
みんなの憧れのカップルなんです。」
アスランは呆気にとられて言葉を失った。彼が言いたいのはそういうことでは
なかった。
頬にキスするのがやっとだったラクスと同じように『抱け』と言われても、そんな
事実はない。
ぼけっとしている間にミーアがパジャマの前ボタンを外し始めたので、アスランは
自分自身を取り戻した。慌ててミーアの腕を掴んでやめさせる。
「やめろって・・・俺は、ラクスを抱いたことなんかない!」
「えっ・・・でも」
「ラクスとの婚約は、2年前に解消している。その前だって−−−とにかく、そういう
関係じゃないんだ。」
アスランは真っ赤になりながら言った。何でこんなことを他人に打ち明けなければ
ならないんだ!
「でも・・・ずっと婚約者でいたら、何もないのも不自然ですよね?」
「・・・不自然だろうとなんだろうと、俺には、『ラクスと同じように抱く』なんて
できないんだよ!」
レッドハロと同じくらいに、耳まで赤くなってアスランは主張したが、ミーアは
アスランを見下ろしながら何か考え込んでいる。何か思いついたように、ぱっと笑顔を
浮かべた彼女の顔を、アスランは眉を顰めて見つめた。
何か変なことを思いついたに違いない。
「じゃあ、アスランに抱いてもらったら、私の方が本物の『婚約者』って感じじゃない
ですか?」
SEEDを持つアスランの勘は、なかなか鋭いようだった。知恵や知識より直感の
方が役に立つなんて、アスラン自身は認めたくなかったが。
「だからっ・・・そういう問題じゃないと言っている!」
パジャマを脱がそうと執拗に攻撃してくるミーアにアスランは抗議したが、彼女は
やめようとはしなかった。第2ボタンまで外されて、広がった襟元から覗いている
アスランの胸元に口づけようとするのを、アスランは面倒だと言うようにはねのけ、
体を入れ換えて、今度はアスランがミーアに馬乗りになった。
「やめろと言っているだろう!ラクスはこんなこと・・・」
言いかけて、アスランはさすがに黙った。これではさっきと一緒だ。
こんなことはやめて欲しいが、ミーアを傷つけたいわけではない。
アスランに両手首を掴まれ、ベッドに押しつけられたミーアは傷ついているのか
いないのか、不満そうに頬をぷくっと膨らませた。
「協力してくれるって、言ったのに。」
「言ってないだろう!こんなことをするとは!」
アスランは呆れ果てて言った。今まで自分の周りにはいなかったタイプだ。こういう
タイプの女性を黙らせる方法を、アスランは知らない。
「だって、1つぐらい、あったっていいじゃないですか。」
「何が?!」
ちょっと面倒くさくなって邪険な言い方をしたアスランを、ミーアは悲しそうに
見上げた。
「ミーアがラクスさんより『本物らしく』できることなんて、他にないでしょう?」
アスランの方はミーアを黙らせる方法を知らないが、ミーアの方はアスランを黙らせる
方法を知っている。もちろん無意識だっただろうが、強引に迫るよりも同情を誘った方が、
アスランのような真面目なタイプには有効だ。
今度もアスランは、返す言葉が見つからなくて黙り込んだ。ミーアは余計なことは
言わず、ただじっとしてアスランの言葉を待っている。この沈黙も、彼には堪えた。
アスランは溜息をついて言った。
「何もこんなことをしてまで、『本物以上』にならなくてもいいだろう・・・」
「アスランは、ミーアの言うこと、ちっとも聞いてないんですね。」
「え?」
「私、自分でやりたくてやってる、って言ったでしょう?アスランとラクスさんは、
みんなの憧れのカップルだった、って。・・・憧れの人に抱かれたいと思うのは、
そんなにおかしいこと?」
アスランは、ミーアの手首を掴んでいた力を緩めた。ミーアがゆっくりと身を起こす。
「もういいです。やっぱりミーアじゃ、ラクスさんには適わない、ってことですよね。
アスランだって、偽者を相手にするなんてイヤなんだから・・・」
立ち上がりかけたミーアを、アスランは反射的にもう一度押し倒した。
驚いて見上げてくるミーアの耳元に顔を近づけたアスランは、漸く聞き取れるくらいの
小さな声で囁いた。
「・・・一度だけだぞ。」
どうしてミーアを抱く気になったのか、アスラン自身にも説明はつかない。
ミーアを説得できなかったから成り行きでそうしたのかもしれない。
カガリに指輪を贈りながらも、将来に不安を感じていたからかもしれない。オーブの
代表首長である彼女との恋を実らせるには、障害が多すぎることは解っている。
突然の開戦と父のしたこと、自分のするべきことに悩み過ぎて、ただ忘れたいだけ
だったのかもしれない。
それとも、同情だろうか。ラクスの偽者として、ラクスの存在をトレースするだけの
ミーアを哀れに思って、これだけは真実、彼女だけのものだと思える経験をさせたく
て−−−?
多分、どれでもない、とアスランは思った。
かわいいと思ってしまったのだ。自分にできることを一生懸命やっている彼女を。
辛いこともあるだろうに、無理をして笑ってみせる彼女を。自分で決めたことだと健気に
言い張る彼女を。
カガリのことが好きなのに、他の女性もかわいいと思ってしまうのはいけないことの
ような気がする。
だが、裸になってアスランと躰を合わせながら、まだ不安そうに見上げてくるミーアの
顔を見ていると、不思議と罪悪感は消えていた。
アスランだけなのだ。
ミーアが本物以上だ、と彼女に言ってあげられるのは。
艶やかなピンクの髪を掻き上げながらキスをしても、ミーアは応えてこない。
不思議に思ってアスランが唇を離し、ミーアの顔を伺うと、彼女はどうしたらいいか
解らない、という表情をしている。
ミーアはちょっと悩むようだったが、思い切ってアスランに尋ねた。
「あの・・・こういうときラクスさんは・・・」
アスランはさすがに驚きを隠せなかったが、堪えきれずすぐにクッ、と笑った。
「君は、こんなときまでラクスのことを考えてるのか?」
「だ、だって・・・」
「俺のことよりラクスのことが好きみたいだな。」
アスランは声を出さずに苦しそうにひとしきり笑ったあと、ミーアの額をつん、と
つついた。
「こういうときは俺のことだけ、考えてて欲しいんだけど?」
ミーアは微かに頬を紅潮させ、素直にこくん、と頷いた。
ラクスより豊かな胸をアスランの掌が包み込むと、ミーアは躰を震わせた。
アスランの頭を両手で抱えた彼女の方から、アスランの唇を捕らえて離さない。
お互いの唇をついばみ、舌を絡める長いキスを続けながら、アスランは柔らかい
半球をするすると撫で回した。
「ぁんっ・・・」
ミーアは自ら唇を離して小さく喘いだ。アスランが乳房の間に顔を埋めて谷間に
口づけると、上半身を切なげに捩って反応を返してくる。抵抗したいわけではない
らしく、アスランの後頭部に回された手は、ねだるように彼の髪をまさぐっている。
アスランの顔はミーアの大きな乳房にすっぽりと包まれていた。器用な指先が弾く
ような刺激を中心の突起に加えていく。
「ああっ・・・アスラン・・・」
ミーアの両足を膝で割ったアスランは、彼女がしっとりと濡れはじめていることに
気がついた。だが、まだ足りない。先に勃ち上がった左の乳首を唇で摘み、尖らせた
舌先でつついてやる。
「んっ・・・んんっ・・・あっ・・・」
ミーアの顎がくん、と上がる。両腕がパタリとシーツの上に落ちたあと、しがみつく
物を求めて、枕にたどり着いた。
ミーアが枕を握りしめるのを確認して、アスランは乳首を強めに吸い上げた。
「あぁ・・・っ!」
アスランが加える刺激のリズムを追いかけるように、ミーアは首を左右に振った。
敏感になった突起に軽く歯をあてて甘く噛んでいると、ミーアの下腹部がぶるっと震えて、
何か暖かいものが一筋流れ落ちた。ミーアの股間に押しつけたアスランの太股に、その
雫の感触が伝わる。
アスランはミーアの内股に手をあて、下から撫で上げるようにして、濡れている
部分にそっと触れた。ゆっくりと感覚を高められていた溝から、また暖かい雫が落ちて
アスランの指を濡らす。
「やぁっ・・・あんっ・・・」
恥ずかしいから触れて欲しくないのか、それとも刺激が足りないという不満なのか、
ミーアは嫌がった。アスランはわざと中には指を入れず、肉ひだに沿って前後に愛撫を
加える。
「あっ・・・ああ・・・っ」
ミーアの手がアスランの手首を掴んだ。彼女の手が、自分の内部へアスランを誘う
方向へ動くのを見て、アスランは微笑んだ。
「もう、ラクスのことは忘れた?」
つい意地悪な言葉を口にしてしまう。自分らしくない、とアスランは思った。子供の
頃から優等生で、女の子を苛めたことなんかないのに。
きっと、ミーアがそうさせるのだ。明け透けに自分自身をぶつけてくるミーアは、
アスランが同じことをしても受けとめてくれるような気にさせる女の子だ。
アスランの分析どおり、ミーアはアスランを咎めなかった。
「わ、忘れたから・・・もうっ・・・」
「もう、何?」
「あっ・・・もっと・・・ああっ、そうじゃなく、てっ・・・」
「こう?」
アスランはミーアの入り口をかき分けるようにして、指を奥まで差し込んだ。
「ああっ!アスランッ・・・!」
ミーアの声が大きくなる。内部はもう濡れていたが、入り口はまだ狭い。アスランは
円を描くように指を動かし、ミーアの中を刺激してもっと広がるように愛撫した。
「んぅ・・・っ、あ、あぁ・・・っ、あああっ・・・」
ミーアの感じている表情を間近で眺めて、アスランは自分の中でも熱いものが脈打つ
のを感じた。気のせいか、いつもより早い。どちらかと言えば、夢中になるのに時間が
かかるタイプだと思っていたのだが、ミーアが相手だと何もかもいつものペースでなく
なってしまう。
自分の欲望が大きくなるスピードに合わせようと、アスランはミーアの中に差し込んだ
指の数を増やし、リズムを早めていく。
「あ!ああ、あん・・・んんっ・・・!」
ミーアの熱い愛液が次々と流れ落ちて行く。蜜を掻き出すようにして指を抜いた
アスランは、自分で液体を舐め取った。
次の行動に移るまでのちょっとした間に、ミーアは閉じていた目を開けてアスランを
見た。
「・・・っ、アスラン・・・お願い・・・」
「ん・・・?」
思いがけず優しい気持ちになって、アスランはミーアに答える。ミーアは大きな目を
潤ませて言った。
「ラ、ラクスさんなら、しないようなこと、させて・・・」
だから、ラクスを抱いたことはないから解らないと言っているのに。
ラクスのことは忘れたんじゃなかったのか。
結局信じてないんだな、と思いながらもアスランは敢えて言わなかった。ミーアも
ありのままの自分を受け入れようとしているのだから、こちらもできるだけ、そうして
あげたかった。
それに、ミーアは言っている。『ラクスならしないようなこと』だと。
もう、ラクスと同じに、とは言っていない。
「わかった。じゃあ、君が上になって。」
アスランはミーアの躰を抱えあげ、自分の上に座らせた。ミーアは上半身を起こすと、
アスランが何か言う前に大きくなった彼自身を優しく掌で包み、自分からその上に腰を
落としていく。
「あぅ・・・ん・・・」
ミーアは酔ったような声を出した。
先端にぬらりとした液体が触れた瞬間、アスランも息を詰めた。
ミーアの腰がゆらゆらと動き、ゆっくりと少しずつ、アスランの欲望の塊を飲み込んで
行く。その緩慢な動きにアスランはじらされ、一番奥まで入ったと思った瞬間、無意識に
腰を動かしてしまった。
「ああっ・・・はっ・・・!くぅ・・・」
ミーアは喉を反らして天を仰ぎ、快感を噛みしめるように喘ぐ。
急に我慢しきれないものを感じて、アスランは身を起こし、ミーアの躰を抱き締めた。
驚いてアスランの方に向けられたミーアの目は、もう焦点が合っていない。
アスランは腰を縦に強く動かし、ミーアの内部を突き上げた。
「ああっ!ア・・・スラ・・・あああっ!」
急にあたえられた強い刺激にミーアは悲鳴のような声をあげた。アスランの背中に
両腕を回し、全力でしがみついてくる。背中に爪を立てられながら、アスランはさらに
大きく、速く、腰を動かした。自分の先端がミーアの一番奥をドン、ドンと突き刺し、
内壁をぐいぐいと押し広げて行くのを感じる。乱暴過ぎるかとちらりと思ったが、もう
止められない。
「あぁんっ!アスラン、もぅっ・・・あああッ!ああぁっ、んんっ!」
「くっ・・・ミーア・・・!」
絶頂の瞬間が近づいたのを悟って、アスランはミーアの中に深く入り込んだものを
抜こうとした。
しかし、その瞬間ミーアの腕が強く彼の躰を引き寄せて、それを拒む。
「ああッ!ダメ・・・お願い、そのまま・・・ああッん!ああぁあ・・・ッん・・・!!」
「・・・ッ、はぁっ・・・!」
張りつめていたものが一気に解放される軽い痛みと、それを押し流すもっと強い
感覚を、アスランも感じた。
ミーアの吐き出す甘い液体とアスランの欲望が混じり合って、ミーアの躰の中で
弾ける。ミーアは最後にアスランを強く抱き締め−−−力の抜けた両腕をだらりと
下ろした。
「どう、でしたか・・・?私。」
アスランの胸に頭をもたせかけたまま、ミーアは聞いてくる。長いピンクの髪が
汗でまとわりついて、アスランの肌にもくっついている。この髪もラクスに似せる
ために染めたのだろうか。そんなことを考えながら、アスランは自分の指にミーアの
髪を絡ませた。
どう、と言われても困る。またラクスと比べてどうだったか、という意味なの
だろうが、アスランにもそんなことは解らないのだ。
不意に、また意地悪な気持ちになって、アスランは彼にしては珍しくからかう
ような口調で言った。
「ダメじゃないか?偽者としては。」
「そう・・・ですか。」
案の定、元気のない声が返ってくる。
アスランはミーアの顎に手をかけ、自分の方を向かせた。
「偽者の偽者は、本物ってこともあるんじゃないか?」
「・・・えっ?」
ミーアは目を見開いて、アスランの顔を覗き込んだ。
「俺が抱いたのは、ラクスの偽者じゃない。・・・本物のミーア・キャンベルだろ。」
アスランはミーアの鼻のてっぺんを指でちょん、と弾いた。
「ラクスともしてないようなことをしたんだから、俺の前でラクスのふりはやめろよ。
俺は、君がミーアだって知ってるし、もうラクスとしては見れな・・・」
ミーアのキスで唇を塞がれて、アスランは最後まで言えなかった。無意識に目を閉じ、
ミーアが与える感触に身を委ねる。
唇を離したミーアは微笑んでいたが、瞳には涙がたまっていた。
「嬉しい・・・アスラン。」
アスランは黙って微笑み、ミーアを抱き寄せた。
必要とされることが、何だか嬉しかった。ミーアも自分を見てくれるから。
アスラン・ザラとしての自分を。
偽名を使って生きるのは辛いとアスラン自身が感じていたことに、彼は漸く気づいた。
何でもないことだと思っていたのに、ずっと前から苦痛だったらしい。アスラン・ザラに
ならなければ何もできないと思ったから本名に戻ろうと決めたのだが、他にも理由が
あったようだ。
本当の自分を見て欲しい。ただそれだけで、何かできるような気がする。
ミーアは本名には戻れない。皮肉なことに、そうすることで彼女にはまた、できる
ことがあるのだ。
自分が本当のミーアを知っているというだけで、彼女が救われるなら−−−。
それがまた自分を救うことにもなるのかもしれないと、アスランは思った。
おしまい
【おまけの議長閣下】
時を半年ほど遡る。
ギルバート・デュランダルは単身、プラントに残されている旧ザラ邸に忍び込んで
いた。
黒い帽子に黒いサングラス。黒いトレンチコートの襟を立てて人目をはばかりながら
徒歩でここまでやってきた。議長専用リムジンは目立ちすぎるとの配慮だったが、その
格好で通りを歩く方が余程怪しいことに彼は気づいていない。
(ええい、何故議長である私自らこんなことをせねばならんのだ!)
議長権限で管理会社と不動産屋を抱き込み、手に入れたキーカードとセキュリティ
解除コードを使い、難なく中に入り込む。もちろん内部の詳細な見取り図も事前に入手
済みだ。目的の部屋の場所は、頭に入っている。
管理会社が律儀なのか、誰も住んでいないその豪邸の中は綺麗に掃除されていた。
侵入者であるにも関わらずデュランダルは玄関で靴を脱ぎ、靴の向きをきちんと変えて
綺麗に揃えた。
そのまま迷うことなく、正面にある広い階段を静かに上る。
2階の突き当たりがアスランの部屋だ。南に面した日当たりの良い、子供の1人部屋に
してはかなり広いその部屋に、デュランダルは足を踏み入れた。
薄いカーテンが引かれた部屋は、ぼんやりと明るい。
(ふむ・・・)
デュランダルは部屋をざっと眺めたあと、机、本棚、クローゼットの順に見て回って
目的の物を探す。
(若者の部屋にしては、老成しているな。アイドル写真集の1つもないのか。)
もちろん今日の捜し物はそんなものではない。しかしこんな機会は滅多にないのだから、
気になるではないか、やはり。
ふと思いついてベッドの下を覗いたが、部屋でトレーニングするための鉄アレイやボディ・
ブレード、体脂肪計などが押し込まれているだけだ。マットレスの下を探ってもエロ本1冊
出て来ない。
クローゼットの中には私服とザフトの制服が吊してある。下着や靴下も几帳面に同じ大きさに
畳んでしまわれていた。躾の行き届いていることだ。
(バニーガールやセーラー服とは言わんが、ザフト軍付属病院のナース服くらいはコレクション
していて欲しいものだが・・・)
デュランダルが議長になってから軍病院の規則をだいぶ緩くしたため、ナース達の制服は
かなりバリエーションに富んでいる。しかしアスランが居た頃はそうではない。あの頃の
色気のないナース服も、またそれはそれで趣深いものなのだが・・・。
(年齢の割に大人びているとは言っても、そこまで理解するのはまだ無理か。所詮はザラ家の
箱入り息子・・・坊やだからな。)
デュランダルは何気なく私服の方に目をやった。
(・・・私服の趣味も世間知らずのようだ。)
これはいずれ修正してやらなければと思いつつ、今度は本棚の方に目をやる。
しかし、いくら何でももう少し何とかならないものか。ラクスの写真集すら置いていない
アスランにはもう期待してはいないが、プラントの若者として、漫画や大衆小説、映画DVD
すらないというのはどういうことだ。幼年学校からアカデミーまでの教科書を綺麗にとって
あるあたりは感心するが、帝王学や戦術書、技術書、学術書、科学雑誌にチェスの友・・・
果ては「部下との正しい付き合いかた」「ライバルに差をつける・実践プレゼンテーション」
「よくわかる職場の冠婚葬祭」「ビジネスマン必携・誰にも聞けない文書の書きかた」・・・
あいつはオヤジか!!やっと小説があるかと思えば三国志に徳川家康、ジョージ・グレン
伝記ときている。
(やれやれ、君を責めてもしょうがないらしいな、アスランくん。君のお父上が悪いのだよ。)
優等生は挫折に弱い。父親という大いなる指針を失っては、1人でプラントに残ったとしても
良くない組織に利用されていたかもしれん。これはますます、早く私の掌の上に乗ってもらわ
ないと・・・。
ふと、周りの本とは一線を画しているタイトルを見つけて、デュランダルは手を伸ばした。
「ぼくらのひみつシリーズ・くじら石のひみつ」。
プラントの10歳以下の児童向けの本だ。アスランが子供の頃に読んでいたものだろうか。
ひみつシリーズはデュランダルも子供の頃に愛読していた。「メンデルのひみつ」、あれは
最高に燃えた。懐かしそうに背表紙のタイトルをなぞった議長は、興味を惹かれてその本を
抜き取った。
その瞬間。
重々しい本棚が音もなく動き出し、さすがのデュランダルも思わず飛び退いた。
本棚は絨毯との摩擦で小さくズズッ、ズズッ、と音を立てながら横にスライドし−−−。
ちょうど人が1人通れるくらいの入り口が、その後ろから現れた。
(隠し部屋かっ?!)
そうでなければ面白くない−−−デュランダルはその部屋に大股に踏み込んだ。
中は暗かったが、彼が部屋に入ると自動的に明かりがついた。
さっきまでいた部屋とほぼ同じくらいの隠し部屋には窓はない。四方を壁に囲まれたその
部屋に・・・。
大ジオラマが展開していた。
さすがのデュランダルも驚きを隠せず、そのジオラマをまじまじと覗き込んだ。床に広げ
られている地球の主要基地のジオラマには、MSのプラモデルが本物さながらに配備され、
実際の戦闘シーンを模している。基地にはジンやシグー、砂漠にはバクゥ、ザウート、海には
ゾノとグーンが陣形に沿って並べられている。針金を使って宙に浮くように見せているのは
ディンとグゥルに乗ったイージス、デュエル、バスター、ブリッツ−−−イージスは「ザラ隊」
と書かれた小さな旗を手に持っていた。
天井から吊されたワイヤーの先にあるのはボアズとヤキン・ドゥーエの模型。その周りにも
いくつものゲイツ、ジン、シグーが吊され、ナスカ級やローラシア級の戦艦を取り囲んでいる。
その真ん中、一番目立ついい位置にフリーダムとジャスティスが仲良く並んでいた。
(アスランは、モデラーか。ザフトおたくだな。)
しかし、なかなか腕はいい。見事なものだ。
部屋の隅にある作業机の上には、塗装が途中までになっているラゴゥが真ん中に置いてある。
作業中のものから少し離して、塗装待ちになっている機体−−−ストライク、ストライク・
ルージュ、アストレイが並んでいる。樹脂が削りかけになっているものは部品の特徴からいって
カラミティ、レイダー、フォビドゥンだろう。ストライク・ダガーは金型だけがあった。
量産機は樹脂の削り出しではないらしい。たくさん作って、ザフトと戦わせる形に並べるの
だろう。
ということは、デュランダルの目的のものも、おそらくこの部屋に−−−。
デュランダルが作業机の引き出しを開けたとたん、けたたましい警告音が部屋に鳴り響いた。
ビーッ、ビーッ、ビーッ。
「チィッ!!」
舌打ちして、デュランダルは引き出しの中を覗き込んだ。センサーが仕掛けられている。
小癪な奴め。
目的のものはやはりそこにあった。
いくつかの分厚いファイルと並んでしまわれている、ハロの金型と試作機。
デュランダルは引き出しの中のものをごっそり抱え込むと、慌てて隠し部屋を出た。
「くじら石のひみつ」を本棚に戻すと、開いたときと同じ動作で入り口が閉まり始める。
しかし完全に閉じるまで見届けている暇はない。
アスランの部屋を飛び出し、階段を駆け下りたデュランダルは、既に正面玄関の外に
警備員が駆けつけている音を耳にした。さすがプラントの警備会社だ。しかし今は、
その優秀さが恨めしい。
判断良く勝手口に回って外に飛び出したデュランダルのこめかみに。
「動くな。」という声とともに、銃口が突きつけられた。
警察での説明には、さすがのデュランダルもかなりの時間を要した。
身分証明書を持参していたことと、警察署長が旧知の間柄であったことが幸いにして
その日の内に保釈となったのは運が良かったが、1人で帰ることが許されず身元引受人が
到着するまで待たされてしまったことは、彼のプライドを少なからず傷つけた。
まぁいい。目的は達した。
秘密を知る人間を出来るだけ少なくするために自ら出向いて来たのだったが、それで
正解だった。他の人間では目的を達することはできなかっただろう。
ハロの試作機とボディの金型、詳細な図面と機能仕様書のファイル。これだけあれば、
あいつらにだってハロを作ることはできるだろう。
プラントの最高の頭脳が結集しても完全なものは作れなかった。いったいアスランの
頭の中はどうなっているんだ。ハロだけではない。あのトリィとか言う、地球でも宇宙空間
でも苦もなく飛行するロボット鳥。あの技術をMSに搭載できれば、土台なんぞを使わなく
ても充分な機動性が確保できる。
まぁ、今はそれはいい。アスランを掌中に収めたあと、じっくりと聞き出してやろう。
今は、ハロだけだ。「私のラクス・クライン」が必要としているのは。
おしまい
アスミアここまでです。
特にヒネリもなくてスマソ。
では、オルフレいっきまーす。
乙、GJ!
【Toy→Treasure 前編】
モニターに映る光景に、目眩がする。吐き気がする。頭痛がする。
これは何だ。これは何だ。何だ。
これは何だ。
画面の中には、オルガとフレイが映っている。
オルガは禁断症状に苦しんでいる。よく知っている感覚だ。骨身に沁みた苦痛だ。
裸のフレイが、薬を持ってきた。そう、それを飲めば楽になる。苦痛から解放される。
オルガは、何をやってるんだ?
−−−何で?何で、薬を飲まない?
わざわざ持って来てくれただろ?蓋まで外してくれただろ?
−−−フレイの奴、必死に勧めてるじゃないか。何やってんだろ、コイツ。
苦しいのは自分じゃないのに。バカじゃねぇの?
−−−ほら、もう目の前にあるじゃないか。ちょっと頑張って首伸ばせば、すぐさ。
この様子なら、フレイが飲ませてくれるんじゃねぇーの?優しくさ。
−−−それなのに、何で?
何でオルガは、全力で薬を拒んでるんだよ・・・。
その後の光景は、さらにショッキングなものだった。
フレイが、薬を吸い上げて、それを口に含んで。
そのまま、オルガに・・・
俺達、生体CPUじゃなかったっけ・・・。
『女』って、どういう生き物だったっけ?
機械に優しくしたり。部品にキスしたり。
ポンコツになりかけたからって、泣いたり、必死に直そうとしたり。
そんなこと、するもんだっけ?
−−−俺は、誰かにそんなこと、してもらったこと、あったっけ・・・?
映像を見終わっても、クロトとシャニはしばらく動けなかった。
どれくらい時間が経っただろう。
「−−−玩具じゃ、なかったのかよッ!」
シャニが怒号をあげて部屋中を歩き回り、ソファーの背の部分を両手でバンバンと
殴りつけるのを、クロトは呆然と見ていた。
シャニは本気になって怒ってるけど、俺にはあれ、本物の映像だとは思えない。
何かの、冗談だろ?
オッサンがまた良からぬことを企んでるんだろ?
何の実験?テスト?モニタリング?
聞きたいことがあるなら、何だって答えてやるからさぁ。
遠回しなこと止めろよ。イライラすんだよ。
−−−ほんと、イラつく。
「嘘つきッ!嘘つきッ!!嘘つきィィィッ!!」
自分だけ、自分だけ、自分だけ。
ずるい。ずるい。ずるい。ずるい。
許さない!許さない!許さない!許さない!許さない!
−−−許さない。
カラミティの整備を終えてコクピットの外に出たオルガは、格納庫の出入口付近で、
よく目立つ赤い髪が揺れているのを目敏く見つけた。
近寄ってきた整備士には何も言わず、真っ直ぐその髪を目指して、コクピットの縁を
蹴る。
オルガが整備士に無口なのはいつものことだ。被害としては軽微な方だ。
今にも殺しそうなほど剣呑な眼で睨むこともあるが、実害はない。慣れれば済む。
怒鳴り散らすクロトや、無言でケツキックを入れてくるシャニに比べれば。
自分はまだマシな方だ。
「あ、あの・・・」
「・・・」
待っていたのは明らかなのに、あいかわらずフレイは要領を得ない。オルガはオルガで、
何も言わない。
格納庫の隅の、目立たぬところに引っ込んで、2人は向かい合っていた。
「あの、あれ・・・今、持ってる・・・?」
「・・・あれ?」
本当にフレイの言うことは意味不明だ。コイツ、やっぱりバカだ。
・・・まぁ、フレイがバカだろうと、オレには関係ないけど。
「あの・・・名前・・・書いた。」
オルガはちょっと眉を動かし、ポケットから薬のアンプルを取り出した。
あの日以来、ずっと肌身離さず持っている。
「あの、ちょっと、貸して?」
「・・・?」
オルガは理解できないまでも、とりあえずフレイの言うとおりにした。コイツが
こんなもんに用がある筈ないのに、何だってんだ、いったい。
フレイはポケットから何か、小さいケースのようなものを取り出して、その中に薬の
アンプルを入れた。大きさがぴったりなのを確認して満足そうに微笑むと、ケースに
ついている紐をえいやっとオルガの首にかける。
自分の首からぶら下がってるそれを、オルガはしげしげと眺めた。
ケースは焦げ茶の革製で、かなりがっちりとした作りだ。同系色の革紐も太めで、
ちょっと引っかけたり引っ張ったりしたくらいでは切れそうにない。オルガの目にも
やけに立派というか、高そうに見える。・・・これをいったいどこから調達してきた
のかは知らないが。
オルガは説明を求めるように、フレイを見た。
「・・・だって、ポケットなんかに入れてたら、落としちゃうかもしれないでしょ?」
「・・・そこまで間抜けじゃねぇ。」
「こ、これだったらポケットに入れたまま洗濯することもないし、パイロットスーツに
着替えるときに忘れることもないし!」
「だから、そこまで間抜けじゃねぇ。」
言われてフレイはしゅん、となった。確かに、オルガにとってこれは、命を繋ぐものだ。
落としたり忘れたり、そんなこと、あるわけない。
オルガは、また訳がわからなくなっていた。
何でこいつは元気がなくなってるんだ?オレはまだ、何も言ってないぞ。フレイが何を
考えてこんなことしてるのかわからないんだから、文句の言いようがない。
そろそろ、戻らなければならない。また不審に思われる。
でも、こんな様子のフレイを1人残して行く気にもなれない。どうしてかはわからないが、
何だかそうしちゃいけない気がする。−−−説明はできない。例によって。
・・・何か、言ってやった方がいいのかな。フレイの意図がわからないから、イマイチ
何を言えばいいのかわかんねぇんだけどな。全くこいつは、いつもこうだよ。で、ええと
・・・確か昨日読んだ小説でこんなシーンがあった。女が落ち込んでて・・・ちょっと
フレイに似てるヒロインだ。赤毛でロングヘアーの。相手役が黒髪なのが気に入らなかった
が。で、あの話では、女に何をしてやってたっけ・・・。
オルガは、自分の目の前で軽く俯いているフレイの額に、ちゅっ、とキスをした。
フレイの顔が、勢い良くあがる。ぽかーんとして、こっちを見ている。かなりの間抜け面だ。
オルガは、フレイの間抜け面を、自分の行動が何か間違っていたためだろう、と勝手に解釈
した。小説なんて、参考にするもんじゃなかったようだ。
そうとなったら長居は無用だ。もうブリーフィングの時間だし、それに、オレもここに
居たくない。
なんかドキドキしてきたからな。・・・遅刻にビビるなんて、オレらしくないが。
オルガは、フレイにもらったケースを軍服の中に滑り込ませ、外からは見えないように
しながら、格納庫を出て行った。何も言わず立ち去った『生体CPU』の背中を、フレイは
まだ呆然としたまま見送った。
フレイの仕事が終わる時間に合わせて部屋に来たのに、肝心のフレイがいない。
激しくムカつきながら、オルガは部屋を出た。いったいどこに行ったんだ。わざわざ
探させるような手間かけんな、ったく。
−−−何でわざわざ探しに行こうとしてるんだろう。ここで待ってれば、そのうち
戻って来るだろうに。
廊下に出たオルガは、そうは行ってもどこを探すべきか解らなくて、左右をキョロ
キョロと見回した。女艦長に聞きにいくような無様な真似は、できれば避けたい。
−−−できれば?絶対に、じゃないのか?
廊下の向こうで、女性乗務員が立ち話をしている。その中にフレイの姿はない。・・・が、
今、「フレイ」という単語が聞こえた。
−−−だいぶ遠くにいるのに、よく聞こえたな。他の単語は、殆ど聞き分けられないのに。
オルガはそちらへ近づいていった。
「・・・今日、洗濯当番じゃなかったの?」
「それがさ、あの子がやってくれるって言うのよ。フレイ・アルスター。」
「ええ?だってあの子、こういう仕事、嫌なんじゃないの?まぁあの子の仕事でもない
けどさ。」
「うーん、一応交換条件なんだけどね。あたしの持ってるもの、あの子がどうしても欲しい
って言うから。安いものじゃないし、ただであげるのも、ね。戦場でお金払うっていうのも、
ちょっとアレだし・・・」
「フレイは?」
いきなり割り込んできた男の声に、立ち話をしていた女性乗務員2人はぎょっとして
オルガの方を見た。
「あいつ、どこ?」
オルガはぶっきらぼうに訊ねる。乗務員2人は顔を見合わせ、オルガの粗野な見た目に
気圧されたのかおどおどしながら答えた。
「クリーニングルームよ。・・・この先の角を曲がって、突き当たりの。」
オルガは礼も言わず、乗務員が指差した方を見やる。
ちょっと興味をひかれて、彼は続けて訊ねた。
「あいつ、何を欲しいって?」
「え・・・アトマイザーケース・・・」
「アトマイザー?」
「香水瓶を入れるケースよ。これくらいの、茶色の革製の。」
乗務員は手でだいたいの大きさを示してみせた。
それに当てはまるものに、オルガは覚えがあった。
無言のまま立ち去るオルガの背中を、女性乗務員の言い訳するような声が追いかけて
くる。
「あ、あれ、高かったのよ!ブランド品だし、滅多に市場に出ない・・・レアアイテム
なんだから!」
しかしいくら声をかけられても、オルガはもう振り向くことすらしなかった。
クリーニングルームでは、フレイが大量の洗濯物と格闘していた。
こんな仕事はアークエンジェルでもやったことがあったが、同時に懲りてもいた。
どうしても好きになれない類の仕事だ。人手不足のアークエンジェルと違って、
ドミニオンは充分な人数が配備されている。それだけに一日の洗濯物の量も、アーク
エンジェルの比ではない。
そんなことはわかっていたのに、何故自分はこんなことをやってるんだろう。
オルガは開け放したままのクリーニングルームの入り口に立って、一心不乱に働く
フレイの後ろ姿をじっと眺めていた。作業に夢中になっているのか、フレイは彼の気配
には気づかない。
オルガは、何だか無性に腹立たしい気分になっていた。彼には、フレイのしていることが
無駄なことのように思える。あんな革のケース、別に必要じゃない。オルガは欲しいと
言った覚えもない。それなのに、そんなものを手に入れるために正規の仕事が終わった後も
働いて、結局彼と居られる時間が短くなる。フレイは本当にバカだ。バカに違いない。それ
くらいのこと、ちょっと考えれば解りそうなものなのに。
一緒にいる時間以外に、何が必要だっていうんだ?
これはちょっと、思い知らせてやらないと。そうしないと解らないんだ。フレイはバカ
だから。
クリーニングルームにずかずかと歩み入ったオルガは。
さっきまで考えていたことと、全く別のことをした。
いきなり後ろから抱き締められて、フレイはびくっと体を震わせた。後ろを振り向こうと
して、フレイはすぐ相手がオルガだと気づいた。何故だか安心して体の力を抜くと、さらに
ぎゅっと抱き締めてくる。
−−−何やってるんだろう、この人。わたし、まだ仕事してるのに。まぁ・・・イヤでは
ないけど。
いったい自分は何をやっているんだろうと、オルガは自分で自分に呆れた。
フレイに怒鳴ってやろうと思っていたのに。余計なことをするな、このやろう、とでも。
でも、これが自分のやりたいことだった気がする。フレイを抱き締めることが。
フレイはバカだ。でも今は、そのバカさ加減が嫌いじゃない。 嫌いじゃない、という
言い方は多分違うんだろうけど、他にうまい言い方が見つからない。とにかく、嫌いじゃない
んだ。
その気持ちを『愛しい』と呼ぶことを、オルガは知らない。
翌日、ブリーフィングルームにはオルガ、クロト、シャニの3人と、ナタル、アズラエルの
5人が集まっていた。アズラエルが敵MS、フリーダム、ジャスティスの装備について説明を
している。その説明は前にも聞いたことがあったので、生体CPUの3人はうんざりした顔に
なっていた。
そんな彼らにアズラエルは言ったのだ。「いつまでたっても墜とせないから、もう一度説明
してあげるんです。少しは頭使ってくださいよ。僕だってこんな手間、かけたくないんです
から」と。
戦術面でアドバイスがあれば、と同席させられているナタルも浮かない顔だ。何となく
気乗りしなさそうに見える。彼女の迷いはかつての同僚と戦わなければならないことに由来
するものなのだが、オルガ達3人はそんなことは知らない。自分たちに付き合わされている
ことに、女艦長もうんざりしているんだろうとしか思えなかった。
とりあえず、退屈な時間は長く感じるが、それでも終わりは来るものだ。
「では、ここまでにしましょう。」
アズラエルがそう言ったとき、オルガ達3人はもちろん、ナタルまでやれやれというような
溜息をついた。
忙しいアズラエルが真っ先に部屋を出て行く。続いてナタルが部屋を出ようとして、ドアの
近くまで来たとき。
「おまえ、昨日どこ行ってたんだよ。」
何やら剣呑な響きを持ったシャニの声が聞こえてきて、ナタルは思わず振り返った。
「ああ?どこだっていいだろ?」
昨夜もフレイの部屋にいて、艦内時間で言うところの午前4時くらいに部屋に戻ったオルガ
だったが、そんなことをシャニに説明してやる気はさらさらなかった。ましてや質問される
謂れもない。
他人に興味などないシャニが、何でそんなことを聞いてくるのか、オルガにとってはそっちの
方が重要だ。
「何でそんなこと聞くんだよ。」
「別に。」
「俺がどこで何してようと、おまえに関係あんのかよ。」
「ああ、関係ねぇよ。」
「じゃあどこだっていいだろ?」
「良くはねぇ。」
「はぁ?なんっだ、そりゃ。」
「言ったとおりだ。関係はないけど、良くはねぇんだよ。答えろ。」
「だからそれを聞きたい理由を先に答えろ!」
「理由なんかねぇよ。おまえが答えればそれでいいんだ!」
オルガとシャニのやりとりを、クロトはそわそわしながら聞いていた。自分もオルガに
聞きたいことがある。こんな禅問答はどうでもいい。自分の聞きたいことの方がずっと
重要なんだから。
「おい、オルガ。」
「何だよ!」
「てめぇは黙ってろ!」
オルガとシャニに同時に怒鳴られて、クロトはムッとして言った。
「おまえ、オッサンと何か、企んでるだろ?」
「あぁっ?!」
オルガはイライラがどんどん高まってくるのを感じた。何で2人から同時に絡まれなきゃ
いけねぇんだ。今日は厄日か。13日の金曜日か。
「とぼけるなよ。俺達、オッサンに部屋に呼ばれて、見せられたんだぞ。」
「何をだよ!」
「だから、おまえとフレイが、その・・・映ってて・・・」
クロトの説明は急に要領を得なくなった。オルガがそれを指摘する前に、クロトは本題を
切り出した。
「おまえ、何で薬、飲まなかったんだよ!苦しいくせにさ!!」
オルガは驚いて小さく「うっ」と呻いた。
クロトの言葉に思い当たることは1つしかない。
−−−俺とフレイが映っているものを、見せられた?アズラエルの奴、カメラを仕込んで
やがったのか。
くそ、これが他の奴なら、絶対にブッ殺してやるのに。
「ありゃ、いったい何の罠だよ。何の真似?何であんな芝居してんの?」
クロトの疑問にシャニが嘲笑うようにつけ加える。
「そうだよな。だいたい何で、フレイは裸だったんだよ。」
「ああ、そうだったな。あれも意味不明だよなァ。」
クロトは思い出してクククッ、と笑った。
彼らが見た映像は、悪趣味なことにフレイが服を脱ぐところから始まっていたので、
クロトとシャニにとっては本当にフレイの行動は意味不明だった。オルガが薬を拒んだ
理由が推測できるような音声も、ご丁寧に消去してあった。それを見てクロトが何かの
罠だと思うのも無理はなかった。
しかし、そんなことをオルガは知らない。
アズラエルへの怒りに顔を歪めているオルガに、クロトは揶揄するような言葉を
浴びせる。
「ま、そこだけはいいもん見せてもらった、って感じだったけどね。アイツ、バカだよな。
自分が苦しいわけでもないのに必死になっちゃって、隠すのも忘れてるから、大事なとこが
丸見え」
クロトは最後まで言えなかった。
顔の形が変わるほど強烈なオルガのパンチが、彼の頬を捉えたからだった。
目の前で繰り広げられる凄惨な光景に、ナタルは声を出すこともできなかった。
割って入ることなどもっとできない。普通の人間がここに割り込んだら、大怪我をするか、
打ち所が悪ければ死んでしまう。
3人の強化人間には、それほどの実力の差はない。MS戦だろうと白兵戦だろうと、
1対1なら五分。2対1なら戦う前から結果は知れている。
それなのに何故、今日は。今日に限っては。
クロトとシャニの2人を向こうに回して、最後に立っているのは、オルガなんだろう。
勝負は、一瞬と言ってもいいくらい短かった。
顔面のあとボディに3発喰らって、クロトは吹っ飛んだ。
オルガの背後から飛びかかったシャニは、こめかみに後ろ廻し蹴りを直撃され、目眩を
起こす。そこをすかさずみぞおちに膝蹴りを浴び、後頭部を組み合わせた両手で殴られて、
シャニの体は床に勢いよく叩きつけられた。いつもならそんな大技が綺麗に決まる筈が
ないのに。
オルガは床に近い辺りで漂っているクロトの体を足で無造作にひっくり返し、俯せに
すると、クロトの左腕を思いきり捻りあげた。
「ぐぅっ!」
クロトが痛みに呻く。骨の軋む、ミシッ、という音がする。オルガはさらにきつく
腕を捻った。
「うあああっ!!」
クロトの悲鳴に、硬直していたナタルは我に返った。あれでは骨が折れてしまう。
「サ、サブナック少尉!」
声をかけても、オルガはナタルの方を見ようともしない。
(いったい、どうすれば・・・!)
「・・・何をしてるんですか、君達は。」
嫌になるくらい冷静な声が後ろから聞こえて、ナタルは振り向いた。いつもなら嫌悪感
しか感じないその声が、今だけは、来てくれたことを感謝したい気持ちになる。
アズラエルは部屋の中の様子を見ると、ナタルを見た。
「いつまでも戻って来ないからどうしたのかと思えば。珍しいですね。止めなかったん
ですか?」
「いやっ・・・そ、そんなことより、早く止めてください!」
「ああ、止められなかったんですか。・・・ハイハイ。キミたち、やめなさい。命令ですよ。」
さすがにアズラエルの言葉だけは、どんなときにも通じるようだ。オルガはクロトの
手を離した。
クロトは解放された手を押さえて呻いた。シャニは床に寝そべったまま、屈辱に歪んだ
顔を上げたが、まだ起きあがることはできないようだった。
その様子を見てからオルガの顔を見たアズラエルは、彼にしては珍しく、ちょっと呑まれた
ような表情をした。
アズラエルの方に向けられたオルガの顔は、いつになく静かだった。
喧嘩や模擬戦のときの表情は、だいたいにおいて解りやすいものだ。険しく眉を寄せ、
眼は血走って、口元は怒りに燃えて食いしばるか、あるいは戦いの楽しさに歪んだ笑みが
浮かんでいる。どちらにせよ、興奮して猛り狂っているのが解るようなものだ。
今のオルガは、そうではなかった。
未だ戦闘モードが解除されていないことを示すように、ぞっとするような迫力を持っては
いるのだが、その顔に感情はない。眉の間に皺はなく、眼は見開かれるどころか逆に僅かに
細められている。薄い唇は引き結ばれて微動だにしていなかった。
本当の殺人マシーンとは、こうなのかもしれない、とアズラエルは思った。
闘争心を剥き出しにした獰猛な顔や、殺戮を楽しむ哄笑などをあげているうちは、まだ
一歩手前なのだ。本当の殺人マシーンは、何も感じない。戦いたいとか、戦うのが楽しい
とも思わない。ただ命じられるままに、殺せと言われたものを殺していく。勝利に満足する
ことも、己の強さに陶酔することも、悪戯に残虐になることもない。そして−−−自分の
死を恐れることもない。ただ、殺人という『仕事』を効率よく的確に処理していくだけだ。
−−−そういう存在の方が、より恐ろしいのではないか?
(ふん・・・化けたな。)
どういう条件下でそうなるのかは解らないが、オルガは他の2人より一歩先んじる
きっかけを掴んだらしい。アズラエルは満足そうに微笑むと、言った。
「よろしい。では、鎮静剤を差し上げましょう。」
アズラエルはドアの影から、フレイを引っぱり出した。ナタルは漸く、フレイが連れて
こられていたことに気がついた。彼女もそれだけ動揺していたのだ。
フレイの姿を見て、オルガの顔に漂っていた恐ろしいまでの気迫は、一瞬のうちに
消えた。彼はムッとしてアズラエルを睨んだが、それはいつもの顔と言ってもいいような
もので、殺人マシーンのそれではない。
アズラエルは、フレイの体をオルガの方に向けて押し出した。全く状況が掴めないまま、
フレイは成すがままになる。
目の前に近づいたフレイの体を、オルガは引き寄せて、そっと抱き締めた。戸惑いながらも
フレイがそれに答えて彼の背中に腕を回すと、オルガはフレイの肩に半分顔を埋めて、
眼を閉じる。
その顔は、みるみるうちに穏やかになっていく。
・・・幸せそうだ。見ようによっては。ナタルはそう思った。さっきまでは悪魔だった
のに、今は宗教画に描かれる殉教者のように穏やかな顔をしている。ナタルは、自分の
口元も自然に綻ぶのを感じた。
アズラエルも微笑みながらその様子を観察している。もっとも彼の場合、これをどう利用
してやろうかとしか考えていなかっただろうが。
クロトはまだ自分の肩を押さえて呻いている。彼にはこの様子に目をやる余裕はない。
顔を上げて全てを見ていたシャニは、誓っていた。
フレイ・アルスターをこのままにはしておかないと。
憎い相手本人に手が出せないときは、そいつの所有物を攻撃してダメージを与える。
持ち物攻撃はいじめっ子の常套手段だ。それと同じことだ。結局争いというものは、
子供のものであっても大人のものであっても、同じ線の上に並ぶ。戦争だって、その
延長線の最終地点にあるというだけではないか?
それに、自分はフレイを殺したりはしない。ただ殺すなんてつまらないし・・・
それに、オルガといつもどんなことをしているのか、知りたいじゃないか?
オルガが急に強くなれるような何か、その何かを、自分にもして欲しいじゃないか?
てっきりオルガが来たものと思ってドアを開けたフレイは、そこにシャニが立って
いるのを見て驚いた。
彼女の驚きが覚めないうちにシャニは部屋の奥にフレイを押しやり、自分も中に
入ってドアをロックする。
「ちょっと、何の用・・・」
フレイの言葉は、いきなり口に貼られたガムテープで遮られた。
「んっ、んーっ!」
呻いて抗議している間に、シャニはフレイの体を捕まえて、俯せに床に押しつける。
フレイの両腕を背中側にねじ上げた彼は、フレイが苦痛の声をあげるのも構わずにその
手首を合わせてガムテープでぐるぐる巻きにする。
あっと言う間に口と両手を戒められたあと、フレイは仰向けにされた。フレイに馬乗りに
なったシャニは、腰に差したナイフを取り出し、部屋の明かりにきらめかせた。
殺される!フレイは恐怖で目を閉じた。
ビイィッ、と布の裂ける音がする。意に反して、シャニはナイフをフレイの体に突き
立てはしなかった。彼はフレイの軍服を、アンダーシャツごとナイフで切り裂いたのだ。
自分が何をされるのか悟って、フレイは身を捩って逃げようとしたが、馬乗りになって
いるシャニの両足にがっしりと下半身を挟まれている。シャニは脱がせるのももどかしいと
ばかりに上着やスカートに切りつけ、フレイの服をずたずたにした。素早く切りつけて
いるのに皮膚は傷つけず、衣服だけを正確に切り刻んでいく。その誤りのない動作がフレイを
かえってぞっとさせた。
慣れている。こんなことは、シャニにとっては何でもないことなのだ。とても簡単なこと
なのだ。それを思い知らされる。
「んっ・・・んん・・・んっ・・・」
恐怖の余り、呻く声も小さくなる。閉じた目が開けられない。シャニの顔を見るのが
恐ろしい。
ビリッ。ビリッ。シャニが服を刻んでいく音だけが聞こえる。
服の切れ端が僅かにまとわりついているくらいにまで肌が剥き出しになると、シャニは
腰を浮かしてフレイの両膝を掴み、左右に大きく広げた。
「んんっ!んーっ!んーっ!!」
既にパンツまで切り裂かれ、恥ずかしい部分が明るい光の中に晒された。フレイは
恥ずかしさと恐ろしさに、また声を大きくした。
シャニの手が内股を這っている。その感触が気持ち悪い。怖い。怖い。怖い。
たすけて。
フレイの脳裏に、濃い茶色の髪とラベンダー色の瞳をした、優しい顔が一瞬浮かぶ。
しかし彼女が心の中で呼んだのは、その優しい少年の名ではなかった。
たすけて。
オルガ。
つづく
本日はここまで。我ながら見事なヒキ!
・・・正直スマンカッタ。○| ̄|_
オルフレは4話で折り返しとなり、今回から後半戦です。
もうしばらくおつきあいください。
GJ!続きにも期待
朝食後、ブラウニーさんのお話の続きはないかといそいそとパソ
開く自分は駄目人間かもしれないが、いまは幸せだからいいや。
続きも期待してます。
オルガのファンになってしまった
連合3人組、顔と名前がくっついてなかったのに、
ブラウニーさんの話を楽しむために覚えましたw
最近気弱なカガリにハァハァ(´д`)
そのうちアスカガ投下して良いでつか
ブラウニーさんのおかげでアスミアに目覚めた。
偽りの者同士ってのがエロい…凄く萌えました(;´Д`)ハアハア
オルフレの続きも楽しみにしてます。
щ(゚Д゚щ)
普段双子スキーではないが、なんとなく狭いコクピット内でのキラカガが見たくなった。
新OPどうでした?
OPのステラがカワイカタヨ
クロトとミゲルを足して2で割ったような新キャラが出てたな(オレンジザクのパイロット)
>>615 自分は双子大好物なのでその展開見てみたい
新キャラの出番が極端に少ない状況で
また新キャラなんて有り得ね
私(僕)達、二人一緒じゃダメですか?
大佐「萌えーーーーーーーーー」
625 :
612:05/01/16 01:03:12 ID:oW0mxyg/
ユウナ・ロマとの結婚は幼い頃から決められていた。
そう聞いたのはオーブに降りてすぐのことだった。
カガリの私的ボディーガードということで各代表たちに紹介されたその日の晩、彼女は暗い表情でそういった。
明かりをつけない、月明かりだけが彩る彼女の自室は、普段の性格を思わせないほど女性然としていた。
それがとても意外で、ふわふわのベッドに腰掛けながら話す内容も実は右から左に通っていたのだが。
「ちょっと待て、今なんて?」
「だから、婚約者がいるんだ。お父様はあくまで私の意思で最終決定を決めなさいと言っていたから正式に決定しているわけじゃないけど。」
「でもそれは、」
ほとんど決まっているのと変わらないのではという言葉を飲み込む。
彼女は他人の言葉を鵜呑みにする傾向がある。というか裏をかくということをしらない。
それが純粋で護ってあげたいという庇護欲をかきたてるのだが。
しかしカガリはそんなアスランの心中に気づかず話を進めていく。
「だから、アスランはずっと私の傍にいて欲しいんだ。」
「カガリ……、」
626 :
612:05/01/16 01:04:03 ID:oW0mxyg/
きっと彼女は不安だったのかもしれない。
幼馴染とはいえ、恋を知らぬまま結婚をさせられ、意に添わぬ相手の子をもうけ、意味のない生を送るのだと。
思春期で恋愛に興味が芽生えるであろうころの戦争開始、そして身を投じた彼女。
砂漠での生活、国のトップの裏切り、友の死、そして父の死で発覚したきょうだいの出現。
複雑な環境の中で、アスランという存在は大きかった。
カガリを否定せず、ありのままに受け止め、支えてくれたひと。
アスランもまたカガリに支えられていた。
自軍への裏切りと、狂い始めた父の歯車。親友との殺し合い。
目を覚まさせてくれたのは彼女の言葉だった。
澄んだ心を持っているからこその言葉。
「ずっと、私の傍にいてほしい。」
繰り返される言葉は、請願よりも、むしろ祈りに近かった。
月光の、ほのかな色合いのなか、儚げな炎をともす琥珀の一対。
引寄せられるように新緑の翡翠が近づく。
かすかに唇が触れたのを合図に、アスランは力強くカガリを押し倒した。
627 :
612:05/01/16 01:05:34 ID:oW0mxyg/
次からエロになります
神を見慣れている皆様にとっては生ぬるいモノですが頑張ります
628 :
612:05/01/16 01:17:05 ID:oW0mxyg/
柔らかな唇は戸惑いに震え、かすかな隙間を作っている。まるで誘うようなそこから舌を進入させ、奥で縮こまっている彼女の舌を探る。
唇くらいに柔らかいそれと自分の舌を絡め、舐め上げる。上あごや歯列の裏をなぞり、仕上げとばかりに角度を変えて深く舌を擦り合わせれば、カガリの体から力が抜けきった。
唇を離し、耳から首筋に舌を這わせる。
それに合わせてカガリが小さく鳴き始めた。
「くすぐったい?」
肌から唇を離さずに問えば、ふるると閉じられた瞼が答を返す。
「くすぐったく…ない…。」
「そう?」
ちゅ、と強く吸いマーキングする。
既に一糸まとわぬ姿のふたりは、ゆっくりと、確実に肌を合わせていく。
アスランの大きな手がふくよかなカガリの胸を揉みしごく。
ツンと上向いた愛らしい乳首をそっと摘み、つねるように動かす。
「んぁあ!」
ビリビリと背筋を何かが這い上がっていく感覚がカガリを襲う。
最早彼女は自分がどんな声をあげているのか解らなかった。
コリコリとしつこく乳首を弄る手が大胆に動いていく。乳房を持ち上げるように捏ね、回すように押しつぶす。指の間で先端を刺激するのも忘れない。
「ン、んん…っ、」
「気持ち良い?」
フっと耳を舐め、吐息を吹き込むように言う。
「ひゃ!耳は、ダメ…!」
「ダメじゃないじゃないか。カガリ、すごく色っぽい顔してる。胸だけなのにとても感じているんだね。」
「そんな…!」
火照った顔がさらに熱をためる。それを感じとったアスランはクスリと笑むと、右手をそっとカガリの下肢に移動させた。
内股をなぞり、優しく秘所をなぞる。
連投支援
>>612さん
表現が詩的で萌え、です。GJ!またいいところで止めますね。
新OPよかたよ。2クールはたっぷり燃料補給できそう。
オルフレ5話の続き、行こかな?行くよ?
連合萌えの皆さん、大貫オルガはマジ美丈夫。お奨め。
【Toy→Treasure 後編】
「ここを開けなさい、フレイ・アルスター!」
音声ボードを通してドアの外から聞こえるナタルの稟とした声に、フレイは目を開け、
シャニは顔を上げた。
助けを求めようと上半身を起こしたフレイの体を、シャニがまた床に押さえつける。
ドアの方を振り返ったシャニの顔は、明らかに焦っていた。
「いるのはわかっている。早く、開けないか!」
シャニはどうするか迷うようだった。このまま居留守を使うか、フレイをナイフで
脅して嘘をつかせるか。
しかし、ナタルの次の言葉に、シャニは抵抗しても無駄だと言うことを知った。
「いるのはわかっている、と言っているだろう。・・・シャニ・アンドラス!」
シャニの顔が驚愕に歪む。ナタルの声は、さらに続ける。
「アルスター二等兵が開けることができないのなら、君が開けたまえ、アンドラス少尉。
・・・アズラエル理事が、お呼びだ。」
その言葉に、シャニは知った。罠にはまったのは自分だと。
シャニがフレイに対してどういう行動に出るかは、ナタルはもちろん、アズラエルにも
お見通しだった。
ナタルは、シャニがフレイの部屋に入る前に止めるつもりだった。それをアズラエルに
制止され、引き止められて、時間を稼がれた。そして彼は一番いいタイミングで、ナタルを
フレイの部屋に向かわせたのだった。
アズラエルの辞書に、『未然に防ぐ』という言葉はないらしい。
彼は見たいのだ。シャニが罪を犯し、フレイを傷つけ、それを知ったオルガがどうする
のかを。
事件を起こして、その反応やもたらす結果を知りたいのだ。『データ』を残したいのだ。
それで誰が傷つくかなど、どうでもいいことなのだ・・・。
薬の禁断症状に苦しむシャニが、ロッカールームの床の上でのたうちまわっているのを、
オルガは冷ややかに見下ろしていた。
ひとしきりシャニの様子を観察すると、オルガはドアのそばの壁に寄りかかり、いつもの
ようにジュブナイル小説を開く。
その様子を、クロトは何とも言えない顔をして見ていた。彼の左腕は首から吊り下げ
られている。骨は折れていなかったが、肩関節にダメージを受けていたので、丸一日は
動かさないようにと固定されていた。
腕が使えないからゲームもできないのだが、やりたいとも思わなかった。できればこの
部屋を出て行きたかった。でも、アズラエルにここに居ろと命じられている。多分、まだ
終わっていないのだ。アズラエルはこの後起こることも見たいのだ。
自動ドアが開いて、アズラエルがフレイを伴ってロッカールームに入ってきたとき、
クロトはやっぱりな、と思った。
オルガはフレイの顔をちらりと見たが、表情一つ変えず、また本に視線を戻した。それを
確認してから、アズラエルはフレイの肩を掴んで、シャニのすぐそばまで連れていく。
苦痛に翻弄されるシャニを見て、フレイは「ひっ」と小さな声をあげ、顔を逸らした。
とても見ていられるものではない、こんな光景は。気がつけばもう何度も見た姿なのだが、
慣れることはできない。こんなものに慣れてしまえるのは、人間じゃない。寧ろ、見る度に
恐怖が大きくなる。大きくなって、フレイを飲み込む。
「先ほどは大変失礼しましたね、フレイ・アルスターさん。」
アズラエルの静かな声が部屋に響く。圧倒的な力を持つ支配者のみが出し得る声だ。
「このとおり、罪を犯した者には罰を与えていますので、それでご勘弁願えますか?」
「・・・も、もう、いいです・・・からっ・・・」
フレイは震える声で言った。確かに酷い目に遭った。怖かった。殺されるかと思った。
だが、未遂だった。
アズラエルが解っていてわざと止めなかったことも知っている。
それでこの仕打ちは、酷すぎる、と思う。犯した罪に対して、罰が重すぎる。
「もう・・・許してあげてください・・・っ」
「いいやぁ、まだまだですよ。あなたが被った精神的ダメージに比べればね。何しろ、
僕らが気づかなかったら殺されていたかもしれないんですよ?だったら彼にも、死ぬほど
苦しんでもらわないと、釣り合わないでしょう。」
「こ、殺すつもりじゃなかったと思います!」
フレイは焦ってシャニを弁護した後、同意を求めるようにシャニを見下ろした。
「ヴ・・・ヴヴヴ・・・ヴッ・・・ヴヴ・・・ッ」
シャニの口からは呻き声しか漏れて来ない。涙で濡れた目でフレイを見たシャニは、
すがるような表情を見せたあと、弱々しく首を横に振った。精一杯、殺すつもりじゃ
なかった、と意志表示する。
フレイはアズラエルの方を見て、シャニの言葉を代弁した。
「彼もそうだって・・・言ってます!だから、もうっ」
「ああ、全然ダメですよ。そんなの、後になれば何とでも言える。彼は女1人の部屋に
やってきてドアをロックし、あなたを拘束して持参したナイフで服を切り裂いた。どう
見たって強姦したあと殺害するつもりでしょう?しかも計画的。悪質極まりない。」
わざとらしく芝居がかって、アズラエルは言う。フレイはもう一度シャニを見下ろした。
「あっ・・・ああっ・・・・あ・・・」
シャニはもう意味のある言葉を言うことはできない。彼は諦めたように目を閉じ、
それでも最後にもう一度だけ首を横に振って、違う、と訴えた。
フレイは助けを求めるようにオルガの方を見た。オルガはずっと小説を読んでいる。
こちらの方を見ようともしない。彼がページをめくったので、それがポーズではない
ことがフレイにも解った。
次にフレイはクロトの方を見た。クロトは成り行きを見守っていたが、フレイと目が
合うと、気まずそうに目を逸らした。彼だって、アズラエルの気持ちを変えられるカード
など持っていない。そんなものがあれば、苦労はしない・・・。
どうすればいい。何を言えば、これを終わらせることができる。フレイはおろおろと、
アズラエルとシャニの顔を交互に見た。
フレイが何か言う前に、アズラエルが口を開いた。
「それじゃあ、もう少し堪能してください。罪人とその罰の結末をね。」
そう言うと、彼は部屋を出て行こうとする。フレイはその背中に必死で声をかけた。
「あ、あのっ、待ってください!」
「あなたには、それを見る権利があると、思いますよ・・・?」
それだけ言い残すと、アズラエルは残酷なまでにゆったりと、部屋を出ていった。
解決する手段を持つ唯一の人物が立ち去ってしまった部屋に、何もできない傍観者と
地獄の苦しみに喘ぐ罪人が1人、残された。
いや、違う。
解決する手段は、まだ1つ、残されている。
フレイはオルガの傍らに近づき、その腕にしがみついて、彼の顔を見上げた。
さすがに無視することはせず、オルガは本のページに落としていた視線をフレイに
移した。
フレイは、ほとんど無意識のうちに、オルガの胸の中心に手をあてた。服の上から
でも、そこに何があるか解る。それがそこにあることを知っているのは、フレイと
オルガだけだ。
オルガの目が驚きに見開かれるのを見て、フレイは罪悪感で青ざめ、彼の顔から
視線を逸らして俯いた。
今になって、自分がどんなに残酷なことを彼に求めているか解る。−−−本当に、
どうしてこんなにも、人の気持ちが解らないんだろう。
この薬は、オルガの命綱なのに。余分な1本が手に入ることなど、この先絶対に
ないだろうに。それほどの僥倖、いや、彼が苦痛と引き替えに手に入れた、たった
一つの儚い拠り所。いつこれが、彼自身に必要になるか解らないのに。
これをシャニに与えろというのは、オルガの命をシャニに与えろと言っているのに
等しい。
自分は、酷い人間だ。アズラエルのどこを責められる。
結局は自分が、この辛さから逃れたいだけ。オルガのことをちゃんと考えてあげて
いないのだ。
オルガは、フレイの考えていることを読みとろうと、少しだけ見えているフレイの
顔をじっと見つめていた。
つまり、フレイはシャニに薬をあげて欲しいんだな。
何でそんな風に思うのか、全然理解はできない。自分を襲い、犯そうとし、殺す気
だって本当はあったかもしれない相手なのに。
何で自業自得だと思わないんだ。
まぁいい。とにかく、フレイはシャニが苦しんでるのが嫌だってことだ。
オルガは、手にしていた小説を空中に手放すと、フレイの側を離れてシャニに歩み
寄った。
首にかかっている革ひもをぐいと引っ張り、革のケースを取り出す。
彼は躊躇いなく薬のアンプルをケースから出し、一気に蓋を取った。鼻に寄せて臭いを
嗅ぐ。念のため、吸い口に掌を押しつけて軽く降り、中身を少しだけ掌につけると、
それをべろりと舐めて味見をした。
間違いない。本物だ。
オルガは、足下でがくがくと震えているシャニの側にしゃがみ、彼の口にアンプルを
無造作に突っ込んだ。
何も考えず、薬を一気に飲み干したシャニは、目を開けた。
自分に薬を飲ませたのがオルガだと知って、彼はぎくっと体を震わせた。
−−−何で、こいつが・・・薬は、どこから・・・どうして、俺を・・・。
疑問は次から次へと湧いて来たが、まだ苦痛が去ったわけではない。今は考えられない。
シャニはもう一度目を閉じ、薬が全身に行き渡るのを待った。
シャニが全てを飲み干したのを確認して、オルガは立ち上がった。
手に残った空瓶−−−フレイの名前が書かれているそれを、彼はポケットにしまった。
クロトの方はそれどころではなかった。
本当の意味で唯一の傍観者である彼は、座っていたソファーからがばっと身を起こし、
オルガに詰め寄った。
驚きのあまり声が出ず、何度かアワアワと口を開け閉めした後、やっと彼は言った。
「てめぇ、なんっ・・・はぁ?!バカじゃねぇの?いやっ、それより、これっ・・・
ええっ?!」
何とか吐き出した言葉も意味不明だ。オルガは呆れてクロトの肩を押し、近寄るなと
言うように遠ざけた。
元よりクロトなんかに何も説明する気はない。
オルガはフレイの方に向き直り、彼女の腕を掴んで、一緒に部屋を出た。
「あ、あのっ・・・どこへ?」
この期に及んで今更な質問をするフレイを、もうオルガは振り返らなかった。全く本当に、
ほんっと〜〜〜うに い ま さ ら だ。行くところなんか、一カ所しかない。
オルガはフレイの部屋の前で止まった。
部屋のゴミ箱にずたずたに切り裂かれた軍服が詰め込まれているのを、オルガは無表情に
見下ろしていた。細かく切り刻まれているので、もう色でしか軍服だとはわからない。
スクラップになった後の自分もこうなんだろうか、と何故かオルガはそんなことを思った。
もっと不思議なのはそう思ってもあまり辛くないというか、まぁなるようになるだろうと
思えることだ。以前は、そう思う度にやり場のない怒りや恐怖に暴れ出したくなったものだが。
恐ろしくないわけではないのだが、妙に腹が据わって、あれこれ考えてもしょうがない
気がしてくる。自信や希望が生まれたと言うのでもない。『廃棄処分』への恐怖は今も
変わらないし、自分を取りまく状況も前と同じだ。
多分、もっと恐ろしいことができてしまったから、『二番目』を考える余裕がなくなった
んだろう。
そんなことを考えながら、オルガはフレイの顎に手をかけ、ずっと俯いて彼の方を見ようと
しない彼女の顔をこちらに向かせた。キスしようと、顔を近づける。
フレイは両手でオルガの体を押しのけた。
「わ、わたしっ・・・あなたに抱かれる資格、ない・・・!」
フレイの言葉は、またオルガの理解できないものだった。本当にこいつの考えることは
解らねぇ。でも自分の知らないことも教えてくれる。−−−教えようという自覚はないん
だろうが。
資格って何だ。軍隊みたいに階級があんのか。試験でもあるってのか。
「あれで良かったんだろ?」
オルガは端的に訊ねた。フレイははっとしてオルガの顔を見たが、迷うように視線を
落とした。
「い、いいって言うか・・・」
「はっきりしねぇなぁ。間違ってたんなら、そう言えよ。」
フレイはオルガの言葉にぎくりとした。
間違っていたなんて、言えるわけがない。あんな−−−あれほどのことをさせておいて、
今更間違いだったなんて−−−でも、良かったとも言えない。
「わ、わからない・・・」
結局、フレイはそう言うしかない。良かったかどうかなんて、わからないのだ、彼女にも。
しかしオルガはその答えには不満だった。フレイに誉めて欲しくて−−−ご褒美がもらい
たくて、ちゃんと考えてああしたのに、わからないだと?何だ、その中途半端な答えは!!
「何だぁ、そりゃあ・・・どういうことだよ・・・」
呆れ果てたとばかりに、オルガは溜息を交えつつ言う。フレイは、申し訳ない気持ちで
いっぱいになった。
ちゃんと自分の気持ちを説明した方がいいだろうか。−−−嫌われることを怖がらないで。
あれだけのことをさせてしまったのだから、ちゃんと伝えるのが、最低限の誠意のような
気がする。
「わ、わたし・・・シャニが苦しんでるの・・・み、見ていたくなくて・・・」
オルガの顔を見ながら言う勇気までは持てなくて、フレイは深く俯いたまま話し始めた。
オルガは彼女をじっと見つめている。
「あ、あなたが、同じ目に遭うの・・・何度も見てるから・・・お、同じくらい苦しいんだ
って思ったら、見てるのが・・・つ、辛くて・・・。あなたが苦しんでるとこ・・・思い
出して・・・苦しくて・・・」
「・・・じゃあ、良かったんじゃねぇか、あれで。楽になっただろ?」
「でもっ・・・!あなたの大切なもの、使わせちゃったからっ・・・」
フレイは顔を上げた。その瞳は涙で潤んでいた。
「あなたの、大切なものなのに・・・あれ1つしかないのに・・・自分が、辛いからって、
使わせて・・・!あなたにだって、あれは必要なのに・・・大切なものなのに!それを、
わ、わたしっ・・・。このせいで、今度はあなたが、苦しい思いをするんじゃないかって
・・・だから・・・」
フレイは瞼を閉じて、さっきより更に深く俯いた。オルガに涙を見せてはダメだ。自分
には泣く資格だってない。泣いて許してもらおうなんて、思ってはいけない・・・。
「おまえの言うことって、ほんと、わっかんねぇよなァ。」
てっきり責められると思っていたのに、オルガはフレイが予想だにしていない言葉を口に
した。
「おまえが苦しい思いをするわけじゃねぇのに、何で辛いの?何が苦しいってんだよ?」
前からわからない、わからないと思っていたことだった。クロトだって言ってたじゃないか。
「自分が苦しいわけでもないのに必死になって」フレイは何をしているんだ、と。
クロトの言うとおりだ。シャニだってそう思ってるだろう。−−−だから、おかしいのは
フレイだ。
オルガはそう思っていた。
オルガの言葉に、フレイは少しムッとした。そりゃ、自分はどれだけ苦しいかなんて
知らないけど。
でも、人が辛いとか苦しいとか感じるのはそれだけじゃないじゃないか。
フレイはつい喧嘩腰になって言った。
「そりゃ、実際に苦しむのはあたしじゃないけど!でもっ、他の人が苦しんでると、自分も
苦しいときって、あるじゃない?!」
「あぁ?何で?苦しいのは他人なんだろ?そんなんでいちいち苦しんでたらキリねぇよ。
周り中他人だらけだってのに。」
「だからそうじゃなくて!周り全部だなんて言ってないじゃない!」
「もういいって。おまえ、説明ヘッタクソ。」
「だから、自分の大事な人が苦しんでるときよ!!家族とか!友達とか!すっ・・・」
怒りに任せて怒鳴ったフレイだったが、そこまで言って言葉を切り、オルガから視線を
逸らした。
「・・・好きな人・・・とかっ・・・」
小さな声でそう言ったフレイは、顔を真っ赤にした。
フレイの言った意味が解らなくて、オルガはぽかんとした。
途中までは解った。正確には、今フレイが言ったことは何となく解った。
フレイが苦しいと自分も苦しいような気がするから、まぁそこまでは良しとしよう。
でも、今言ったことと、「オルガが苦しいとフレイも苦しい」ということとは、関係が
ないと思う。
自分はフレイの家族じゃないし、友達でもない。好きな人っていうのはキラとか言う奴の
ことだろ?
自分はどれにも当てはまらないじゃないか。(フレイが自分にとってどれに当てはまるの
かも正直解らないのだが、それは今は考えたくない。)
「俺は、どれでもねぇじゃんか。」
思わず正直に口にしたオルガを、フレイは睨みつけた。ここまで言ってるのに、何を
言ってるんだろう。まさか、女の子に最後まで言わせるつもりなのか。
(・・・もしかして、オルガ、わざと言ってる?私に、言わせようとして。)
フレイはオルガの顔を覗き込んだ。オルガは訝しげにフレイを見つめ返した。
−−−本当に解っていないようだ。
「バッ・・・バカバカしっ。」
フレイは横を向いて、思わず悪態をついた。オルガは小さく「なっ?!」と言った後、
初めて会ったときのような眼でフレイを睨んだ。
「あぁ?バカはどっちだ、コラァ。」
前はあんなに怖かったのに、今はちっとも怖くない。それがどうしてかは、今のフレイ
にはどうでも良かった。
さっきまであんなに深刻な話をしていたのに、いつの間にか論点がずれていることに、
フレイもオルガも気づいていない。自分たちのしていることが『痴話喧嘩』以外の何物でも
ないことも、解っていなかった。
「あんた、すっっっごい、鈍感!」
「な、何だァ?」
さっきまで壊れてしまいそうな風情で泣きそうになっていたフレイの豹変ぶりに、オルガは
唖然とした。何なんだよ。何を怒ってんだよ。・・・怒ってんだよな?
「何で解んないの?普通解るでしょ?信じらんない。ムカつく!」
一方的に責められて、オルガは言葉に詰まった。彼が黙っているのを良いことに、フレイは
胸の支えを吐き出した。
「あんた、あたしのこと何だと思ってんの?−−−あたしが、好きでもない人に自分から
キスしたり、か、躰に触らせたり、すると思ってんの?心配で泣いたりすると思ってんの?
仕事終わるの待ってたり、残業引き受けたり、部屋に入れたりすると思ってんの?アズラエル
理事と取り引きしたり、たすけてって呼んだり、そんなことすると思ってんの?好きでもない
人にそういうことするの、もうやめたんだから!あんたは、あたしのこと、全然わかって
な−−−」
オルガは、フレイの言葉を最後まで聞いていなかった。
フレイがその言葉を口にしたとき、背中を駆けめぐった感覚は何だろう。
電流のようにビリビリと、でもちっとも痛くなくて。ぞくっとするけど、それが気持ち
よくて。心臓が口から出そうになったのに、ちっとも嫌じゃない。
これは何だ?
もう一度。もう一度だけ、それを感じさせて欲しい。
そうしたら、二度と忘れないように、しっかりと捕まえるんだ。この感覚を。
アズラエルの名前が出た辺りから後のフレイの言葉は、オルガには理解不能だった。何の
ことを言ってるのかさっぱりだ。
でも彼にとって重要なのは別の部分だったから、それで十分だ。
オルガはフレイの体を強く強く、抱き締めた。
「もう1回、言って・・・」
息ができないほど強く抱き締めたまま、オルガはフレイの耳元で小さく囁いた。
「えっ・・・?」
フレイは何のことか解らずに聞いた。もう1回言ってって、何を・・・それに、言おう
にもこれじゃ苦しくて・・・。
「もう1回言ってくれよ・・・」
オルガは哀願するように呟く。
「わ、わかったから・・・力、緩めて・・・息が・・・」
フレイが本当に苦しそうだと解って、オルガは少しだけ力を緩めた。それでも充分強い
力だったが、とりあえず息ができるくらいには肺が解放された。
フレイははぁ、と息を吐いた。わかったと言いつつ、わかっていない。とりあえず最初
から繰り返してみよう。
「えと・・・あたしのこと、何だと思ってんの?」
「・・・その後。」
「え・・・あ・・・す、好きでもない・・・人と・・・」
オルガの体がビクッと震えた。
何かがたまらない、というようにフレイの背中を夢中でまさぐってくる。
「・・・すき」
フレイは、確信が持てないままにもう一度言った。オルガの体がまた震える。今度は
さっきよりも大きく。
彼は、フレイの肩に顔を埋めて強く摺り寄せてきた。まるでフレイの体の中に入って
しまいたい、とでも言うように。
「好きよ・・・」
今度は確信を持って、フレイは言った。オルガの体が震える。今度は一度だけでなく、
連続してビクッ、ビクッと震える。その震えが止まらない。
「好きよ、オルガ・・・」
その言葉を聞いた瞬間、オルガはフレイから体を離した。辛そうに頭を抱えたオルガは、
ぐらりとよろけた。
フレイは慌ててその体を抱きとめた。
オルガの顔を覗き込んで、フレイははっとした。
彼は、泣いていた。両方の眼から大粒の涙をポロポロとこぼして。
「ど、どうしたの・・・?苦しいの?」
「・・・も、いい・・・言わなくて・・・」
「えっ・・・」
「わ、わかんねぇけど・・・つれぇ。くそ・・・何だ、これ・・・」
オルガはフレイに力なくもたれかかった。
涙が、絶え間なく流れる。
また体を震わせたオルガは、我慢しきれず、泣き声をあげた。
「うっ、ううっ、ううううっ・・・あっ、ああっ・・・」
辛い、と言いながら、それは苦痛であがる声とは全く違っていた。
オルガは、生まれて初めて、嬉しくて、声をあげて泣いた。
フレイは、何も言わず、オルガの体をベッドに横たえた。
「あっ・・・フレイ。」
何か言いかけたオルガの唇を、フレイの指先が塞いだ。
「辛いなら・・・私が、楽にしてあげる・・・」
本当に楽にしてくれる気があるんだろうか?
「あっ・・・オルガ・・・す、すき・・・」
オルガと下半身で結ばれたまま、フレイは何度もそう言った。
感じすぎて辛い、やめてくれと言っているのに、やめてくれない。
その言葉を聞く度に、フレイの中に挿し入れた自分の分身がドクンと脈打ち、オルガを
苦しくさせる。
苦しい。もう、吐き出してしまいたい。それなのに、できない。
吐き出してしまったら、終わりになる。
この快感を、オレは終わらせたいのか。それとも、終わらせたくないのか。
「ああっ、好きっ、もっと・・・あぁん・・・好き・・・!」
だからやめろと言うのに。また大きく脈打ってる。おまけにどんどん速くなる。
フレイの胸に耳を押しつけると、彼女の鼓動が聞こえる。オレに負けないくらい大きくて、
速い。
少しずれていた2つのリズムが、だんだん近づいてくる。1つになろうとしている。
「好きよ、オルガ・・・ぁ、はあぁ・・・ん・・・大好き・・・」
・・・もう、本当にやめてくれ。好き、だけでも辛いのに、大好き、なんて言われたら。
ああ、でも、気持ち良くてたまらない。気持ち良すぎて辛いけど、きっとこれが頂点だ。
これ以上は、ない。
オルガは、自分の考えが甘かったことを知った。
「あ、あいしてる・・・愛してる、オルガ・・・」
フレイがその言葉を口にしたとき。
オルガは気絶しそうなほどの快感を感じ、欲望をスパークさせた。
フレイは、嘘つきだ。
フレイが好きなのは、『キラ』だ。
オレじゃない。
でも、「嘘だ」なんて言わない。絶対言わない。
言ったら、二度と言ってくれなくなる。そうに決まってる。
嘘でもいいんだ。また、言ってくれるなら。
自分の胸に顔を埋めて、放心しているオルガを、フレイは優しく見つめた。
ふと上を見ると、例のアトマイザーケースが漂っている。
フレイは、手を伸ばしてそれを捕まえた。
「結局、無駄になっちゃった・・・」
フレイの呟きを聞いて、オルガはぼんやりと顔を上げた。
「・・・何が。」
「これ。」
フレイが革のケースを持っているのを見て、オルガは何言ってんだ、という顔をする。
「無駄にはなってねぇだろうが・・・」
「だって、入れるものがなくなっちゃったじゃない。」
「だからおまえはバカなんだ。」
オルガは汗だくの体を起こし、床の辺りをごそごそと探った。
「ホレ。」
彼が差し出したものを見て、フレイはきょとんとした。
それはフレイの名前が書かれた、薬の空き瓶だった。
「だ、だって、これって・・・こんなの、入れたって、しょうがないじゃない!」
「しょうがないって、何だ。」
「だって、空だもの!こんなの、必要ないじゃない、あなたに。」
「・・・おまえ、ホント、バカだな。そこまでバカか。」
フレイはもう、怒るべきか問いただすべきかも解らなかった。
肝心の薬が入っていないのに。
とりあえず、素直に聞いてみることにする。
「空き瓶なんか持ってて、どうするの?・・・そんなもの、何の役にも立たないじゃない。
必要なのは薬なんだから。」
「ほら、何もわかってねぇじゃん。」
「−−−ちゃんと説明してよ。」
「・・・役に立つものとか、必要なものとは違うんだよ。・・・大切なものは・・・」
それだけ言って、オルガはもう一度フレイの胸に顔を埋め−−−眠りに落ちてしまった。
役に立つもの。必要なもの。
オルガにとって、薬は命を繋ぐために、絶対に必要なものだ。いざというとき、きっと
役に立つものだ。
フレイにはわからない。薬は役に立つもので、必要なもので−−−大切なものじゃない
のか?
オルガは役に立つもの・必要なものと、大切なものは違うと言った。
それはどういうことなんだろう。
役に立たなくても、必要じゃなくても、大切なものが、あるんだろうか。
それは、何?
フレイは、その答えが『宝物』だとは、まだ知らない。
宝物はどうしても必要なものではない。役に立つとは限らない。
でもそれは、大切なものだ。
時として人は、その大切なものを手に入れるために、役に立つものや必要なものを手放して
しまうことすらある。
それと引き換えにしても手に入れたいと思ってしまう魅力が、『宝物』にはあるのだ。
オルガの宝物が何なのかも、フレイは、まだ知らない。
オルガは薬があれば生きていける。生きていくのに、フレイは必要ない。
そして、フレイはきっと、オルガの役に立たない。
それでも彼がフレイを求めるのは何故なのか。
その答えをフレイは知らない。
おしまい
5話終了。もうちょい大丈夫かな?
続いて第6話、行ってみよ。
>>628 乙です
アスカガ、つ、続きをめっちゃ待ってます
【Data delete】
どうして、生体CPUになったの?
そんな質問をオルガ本人にするほど、フレイはバカではない。
でも、知りたかった。
自分は何も知らないから。知らないから−−−気持ちがわからない。
何を思って、それを選んだのか。
そもそもオルガが選んだものなのか。強制的なものだったのか。・・・騙されたり、
したのか。
過去だけではない。未来も。
この戦争が終わったら、オルガはどうなる?
戦う場がなければ、MSは、動かさなくて、いい。
そのとき、彼らは・・・どうなる・・・?
知らない方がいいのかとも思った。だが、自分は、もうそういうのは止めたはずだ。
辛い思い、苦しい思い、怖い思いをしている人がすぐ近くにいるのに、知ろうとしない
で、自分だけ楽な方に逃げるのは、もう止めたはずだ。
フレイは、ナタルの元を訪ねた。
人払いをしてもらって、2人だけになった艦長室で、フレイはナタルに頼んだ。生体
CPUについて、教えてくださいと。MS管制官として、知っておきたいから、と。
「−−−私も、知らないのだ。彼らのことは、何も、な。」
ナタルの答えは、フレイには意外なものだった。
そんな・・・艦長のナタルなら、自分が知らないことも知っていると思ってたのに。
全部は知らないだろうけど・・・全部知ってるのなんて、アズラエルとその周りにいる
人達だけだろうけど・・・でも、ナタルは自分よりは、知っていると思っていた。
「え・・・でも、知らなかったら、上官として困ることもあるんじゃ・・・」
フレイの言葉はもっともだった。ナタルは軽く溜息をついて、「今回は、特別だぞ」と
言った。
そうして、ナタルが見せてくれたオルガ達3人のデータは、ナタルの言葉を裏づける
ものだった。
読みとれるのはオルガ・サブナックという名前。彼の顔写真。身長と体重を示す数字。
強化インプラント・ステージ2。カラミティの機種番号と生体CPUである、という一言。
ステージとは何なのか、生体CPUは普通のCPUとどう違うのかなど、説明は一切ない。
それに続く説明はどうやらオルガに施された『改造』の説明らしいが、フレイには
ちんぷんかんぷんだった。
オルガ自身についての説明は一切ない。個人データは全て削除−−−delete。
家族構成も出身地も、それどころか生年月日や血液型すらない。これじゃ、もし大怪我を
して輸血が必要になったらどうするのだ?フレイ達普通の軍人なら、それ以外に過去の戦歴や
得意分野、軍への志望動機、健康状態や既往症がわかる簡単なカルテくらいはある筈だ。
もちろんどこまで閲覧できるかは階級や立場によって異なるが、艦長であるナタルの権限なら、
自分の指揮する艦のクルーのデータは全て閲覧できる筈だ。
そのナタルでさえ、彼らのことについては、これくらいしか知らないのだ。
この徹底振りは、フレイにある疑問を抱かせる。
ここに記載されている数少ない個人データ。
写真。名前。身長と体重。
これらは、本物だろうか。
その道のプロなら、顔写真と名前だけで出自を割り出すことも可能な筈だ。アズラエルが
そのことを考えないわけがない。
外務次官の父は不法出入国や偽造パスポート、偽造身分証などの対策に一時期は関わって
いた。そのときに聞いたことがある。
−−−世の中には悪い人がいるものだね。ときどき、本物より立派なものがあるんだよ。
どんな身分だって作り出す方法があり、見つける方法があり−−−消す方法がある。
この中に、真実など、記載されているのだろうか。
頭に浮かんだ疑念を振り払うように、フレイはナタルに聞いた。
「あ、あの・・・強化インプラント、って何ですか?」
フレイの質問に、ナタルは黙って首を横に振った。それがナタルも知らないということ
なのか、知っていて言えないということなのかはわからなかったが−−−。
これ以上ナタルに迷惑をかけてはいけないのだと、フレイは悟った。
ナタルの部屋でちょっと見せてもらっただけの内容を、全て記憶してはいない。少しでも
知っている内容なら覚えやすいが、知らない言葉ばかりなのだ。綴りから暗記するなんて、
あんな短時間では無理だ。
それでもいくつか、頭に残った単語がある。仕事が終わった後、フレイは図書室でそれに
ついて調べていた。
本やデータを洗いざらい調べても、『生体CPU』なんて直接的な単語は出てこない。
やはり、機密なんだ。
機密にしなければならないこと。
・・・公に、できないこと・・・。
これでも、大西洋連邦外務次官の娘だったフレイだ。父の仕事に興味があるわけでは
なかったし、実際、あまりよくは知らなかったのだが、それくらいは、わかる。
父もよく言っていた。機密だから、フレイにも言えないんだよ、と。
『機密』には良くないものも含まれていると、教わらなくてもある程度の年齢になれば
わかる。知られてはいけないその理由は、綺麗なものばかりではない。
人間を改造して、人間でなくする−−−そんなことが、綺麗な理由で行われている筈が
なかった・・・。
何故自分はこんなに、寝る時間を惜しんでまでこだわっているんだろう。
それは、あの画面に表示された1つの言葉が頭に引っかかって、忘れられないからだ。
個人データ削除。delete。デリート。
コンピューターのキーにも割り当てられている、その「削除する」を意味する単語には、
別の意味もある。
−−−「delete:抹殺する」という意味が。
その言葉がフレイの背筋を寒くする。凍らせる。ぞっとさせる。
戦争が終わったら。必要なくなったら。いらなくなったら。
オルガ達も、抹殺されてしまうのではないだろうか。
デリートキーを押すように、簡単に。
今日もオルガは、フレイの部屋で例の薬を飲んでいた。
彼は、不機嫌だった。
フレイの仕事が終わる時間を過ぎても、彼女は部屋に戻って来なかった。どこにいる
のか、誰も知らない。用があるなんて言ってなかったのに。オルガが訪ねて来ると、
知っているのに。
深夜になって漸く戻って来たかと思えば、元気がない。というか、疲れきって、憔悴
している。
こんな状態のフレイを無理に抱くのは、さすがに気が引けるじゃないか。
おまけに、戻って来てもどこで何をしてたか、言ってくれない。
帰ってくるなりシャワーを浴びて、取り合えずベッドに、隣り合わせに座っていてくれる
が、もううつらうつらし始めている。
こう言うのって、何て言うんだ?待ちぼうけ?お預け?肩透かし?−−−くそ、どれも
嫌な言葉だ。
・・・まぁ、遠回しに振られたんじゃなければ、何でもいいが・・・。
そういうのを、『惚れた弱味』と言うことに、オルガは気づいていない。
オルガはイライラしながら、薬を飲み干した。何だかすっきりしなくて、溜息をつく。
寝ていると思っていたフレイの手が伸びてきて、飲んだばかりの薬のアンプルを取り
上げたので、オルガはぎょっとした。ゴミでしかないのだから、取り上げられたところで
困りはしないのだが、いつから起きていたんだろう。
フレイは薬瓶をまじまじと見ている。
「・・・ガンマ・・・グリフェプタン・・・?」
正式な名称は、γグリフェプタン。
詳細な成分や効能は、貼り付けられた小さなラベルには書かれていない。ただ、他の
似たような容器と区別するために、名前が書いてあるだけだ。後は製造年月日を示すので
あろう、日付が小さく読みとれるだけ。
「これ、何が入ってるの・・・?」
フレイは、眠い眼をこすりながら隣にいるオルガにぼんやりと聞いた。
突然、口をオルガの大きな手で塞がれた。フレイはぎょっとしてオルガの顔を見上げた。
オルガは、真剣な顔でフレイの顔を見て−−−そして、ゆっくりとだがきっぱりと、
首を横に振った。
その、質問や反論を許さない雰囲気にフレイは気圧され、息を飲んだ。自分の喉が
ゴクリ、と音を立てるのがわかる。
フレイは、また背筋が寒くなった。
それはオルガも同じだったのだろうか。
2人は、ほぼ同時にベッドに倒れ込んだ。
抱き合って不安を忘れようとしても、それは一瞬のことだ。
自分の上で、オルガはもう夢中になっている。
うっすらと汗をかいた頬を両手で包み込み、そのまま髪の毛をかき分けるように頭に
指先を滑り込ませて引き寄せると、形の良い薄い唇に、耳たぶを摘まれた。舌が耳介を
舐めあげ、唾液でぬらぬらと濡らした後、その尖った舌先が、耳の穴に差し込まれる。
「ぁあはっ・・・あぅ・・・あ、あ・・・あああっ・・・」
敏感な部分を刺激されてフレイは喘いだ。喘ぎながらも、オルガのように夢中になり
切ることができない。頭の一部が、どこか冷めている。
オルガの髪の毛の下に差し込まれて、頭皮を撫でるフレイの指は、彼の頭頂部から
後頭部に残る手術痕を探り当てる。オルガは行為に没頭していてそれには気づいていない。
フレイを萌え立たせることに彼の意識は集中している。
オルガの躰は、綺麗なものだ。現在の医学なら、大抵の傷痕は消してしまえる。手術の
痕など残る筈もない。
だが、頭皮は、髪の毛さえ伸びれば隠れてしまう。頭の傷痕は消されていなかった。
傷痕は、長さはかなりあるが、太さはさほどではない。寧ろ長さに対して細すぎる
くらいだ。そして恐ろしいほどに真っ直ぐに伸びている。
おそらく最高の技術が用いられたのだろう。醜い傷痕など残らぬよう鋭利な刃物が、
正確な位置を、必要な分だけ切り開く様を想像して、フレイは、ぶるっと震えた。
ブラウニー氏は個人サイトを持った方がいいような気がする。
それを快感故ととったのか、オルガはさらに耳の穴に舌を抜き差ししながら、勃ち上がり
始めたフレイの秘突に指をあてた。振動するような細かい刺激を与えられて、フレイは
今度は本当に快感で、躰をひくひくと震わせた。
「あぁん・・・んんっ、くぅ・・・ふぁっ・・・うぅん・・・」
オルガの躰の傷を消した者たちは、彼の気持ちを気遣ってそうしたのではないだろう。
どこを手術したのか、解らないようにしたかったのだ。証拠を残さないため。
彼の命が失われた後、万が一にもその躰を調べる輩がいたとしても、それを徒労に
終わらせるため。
今日のフレイは、頭と躰が切り離されてしまっていた。躰は桜色に火照り、オルガの
指や舌がもたらす愛撫に蹂躙されているのに、頭だけが別のところにある。躰の快感が
増せば増すほど、脳は冴えていく。
図書室で解った僅かな知識が、頭を過ぎっては消えていく。殆ど何もわからなかった、
と言って良いような知識だったが。
生体CPUについては多くの『改造』が加えられているようだったが、手がかりすらも
全く掴めなかった。検索しても、何も引っかかってこない。どんな些細な情報さえも。
明らかに、誰かが故意に情報を抹消したらしい痕跡も僅かだが残っていて、フレイを
不安にさせた。
665 :
名無しさん@ピンキー:05/01/16 03:39:52 ID:1UQnyNy9
連投支援の役に立てるかな?
「ああぁ・・・ん、あっあっ・・・あン、はァン、あああ・・・んッ!」
快感に酔ってしまいたい。酔って、今だけでも忘れてしまいたい。
何だか、オルガに悪いような気がする。抱かれていながら、頭の中では別のことを
考えているなんて。
いや、これも彼のことには違いないのだが・・・。
熱くねっとりとした蜜をたっぷりと湛えているフレイの泉に、オルガが入ってくる。
彼ももう、充分熱い。フレイに負けないほど・・・いや、もっと高い熱を持って、それで
彼女をどこかへ連れて行こうとしている。
こんなに熱いものに躰の奥まで貫かれているのに、寒い。−−−凍えるようだ。
「・・・寒い・・・」
「え・・・っ?」
思いがけないことを言われて、オルガは身を起こし、フレイの顔を見た。離れた躰を
逃すまいと、フレイが下からしがみついてくる。
「いや・・・離れないで・・・寒い・・・」
フレイを暖めるように躰を密着させ、背中に手を回しながら、オルガは、フレイは
病気なんじゃないか、と思った。
部屋の温度は十分だし、ずっと抱き合っていて、寧ろ熱いくらいだ。フレイだって
全身に汗をかき、頬を紅潮させている。確かにこれだけ汗をかいていれば、情事の後に
きちんと拭ってやらないと冷えるかもしれないが・・・今はまだ途中だ。絶頂が近づくに
つれて、既に上がっている体温もさらに高まっていくに違いない。
これで寒いって・・・何だ、風邪でもひいたか?疲れていると思ったのはそのせいか?
抱いていて、いつものフレイと違うと感じたのも、そのせいだろうか。
抱いたりして、悪いことをしただろうか。
しかし、後戻りできる段階はとうに過ぎている。
それならせめて早く終わらせようと、オルガは腰の律動を開始した。
「あ、うっ・・・!はあぁ・・・っ!ああっ、あああっ!」
フレイがもっと強く、しがみついてくる。
体調を考慮して早めに終わらせたのに、一度目の絶頂を迎えたフレイはオルガの躰を
離さなかった。
足りていないようにも見えないし、これ以上続けるとフレイの睡眠時間が心配だ。
具合が悪いなら、とにかく休んだ方がいいのではないか?
フレイの中に収めた肉の塊をゆっくり引き抜こうとすると、フレイはオルガの腰に
両足を絡めて抵抗した。
「おい、フレイ・・・」
「イヤッ・・・」
「だっておまえ、具合悪いんじゃねぇの?」
「イヤ、抱いて。」
「フレイ・・・」
「抱いてよぉっ・・・」
フレイの様子が明らかにおかしいと感じて、オルガはフレイの足を強引に外し、結合を
解いた。
「ああっ、イヤだ・・・ってばぁ・・・」
フレイは子供のようにいやいやをする。しくしくと泣き始めたフレイの華奢な躰を、
オルガはそっと抱き寄せた。
何だか、昨日抱いたときよりも細くなった気がする。そんなに急に痩せるはずはないの
だが、今日のフレイは何だか頼りなくて、弱々しくて、消えそうに儚い。
フレイの不安が伝染したかのように、オルガの背中がぞくっと震える。
何だ?オレまで寒くなっちまったか?空調を調整した方がいいか?
とりあえず、オルガは足下に押しやった上掛けを引き寄せ、フレイと自分の躰を包み込んだ。
その中で、なるべく躰がぴったりとくっつくように位置を変える。
フレイが小鳥のように震えている。まだ、寒いのだろうか。
オルガは知らない。
フレイの感じている寒さは、毛布や暖房や−−−彼の体温でも、奪うことのできないもの
である、ということを。
オルガの個人データ、と言えるもの。
顔写真。名前。身長と体重の数字。
これだけ。
彼は、その身体と名前しか、持っていないのだ。
内なる野獣が断ち切ることの叶わぬ鎖となって彼を戒めるその身と、本名すらも疑わしい、
彼につけられた記号だけしか。
オルガ・サブナック。
そんな人は、データにありません。ライブラリ照合−−−ありません。
存在しません。
−−−いや、失礼しました。データを確認。ありました。
ですが、既に消去されています。
そのデータは、既に消去されています。データ回復の方法はありません。
・・・消去済みです・・・消去済みです・・・消去済みです・・・
・・・・・抹消済みです・・・・・抹消済みです・・・・・
・・・・・・・抹殺済みです。−−−生体CPUは、使い捨てですから−−−。
データハ、ショウキョサレマシタ。ツギノデータヲ、ニュウリョクシテクダサイ。
「イヤアアアッッ!!」
自分が叫んだのは夢の中でなのか現実なのかもわからないまま、フレイは跳ね起きた。
その勢いに、隣で寝ていたオルガもびくっと体を震わせて目覚める。
彼は枕元に無造作に置かれたリストウォッチで時間を確認し、まだ2時間程度しか
寝ていないことを知り−−−フレイの様子を見て、息を詰めた。
フレイの細い肩がピクピクと痙攣し、その喉から、掠れた小さな−−−苦悶の声が、
漏れる。
「アッ・・・イヤッ・・・イヤァ・・・アアッ・・・」
「フレイ・・・!」
オルガは急いで起きあがり、フレイの体を引き寄せて抱き締めた。無駄なものなど
一切ついていないその節制し尽くされた胸板にぐったりともたれながら、フレイは
譫言を繰り返していた。
「あっ・・・怖い・・・怖いぃ・・・いや・・・怖いのは、いや・・・」
「フレイ・・・おい、どうしたんだよ。おまえ、どうしちまったんだよ?」
「怖いのぉ・・・あ、あたし・・・怖くてっ・・・」
「大丈夫だって。ここに居れば、大丈夫だから。」
大丈夫なんかじゃない。
怖いのは自分のことじゃないんだから。
フレイは、思わず出そうになる言葉を必死で飲み込んだ。言ってはいけない。
オルガの前で。
−−−パパ、助けて。たすけて・・・キラ・・・。
オルガがもう一度眠りに落ちたことを確認して、フレイはベッドをするりと抜け出した。
手早く衣服を整え、廊下に出て、図書室へ急ぐ。
艦内時間午前3時を回ったところだ。ドミニオンはまだ目覚めていない。時折夜勤を
務める兵士の気配を感じるくらいだ。
誰も居ない図書室に滑り込んだフレイは、部屋の電気をつけることもなく、据えつけの
コンピューターのスイッチをオンにする。
暗闇の中に浮かび上がったモニターに向かうと、フレイはキーボードを素早く叩き始めた。
フレイは、ハッキングの経験はない。だが、キラが得意だった。−−−実は。
へリオポリスにいたとき、キラが冗談でハッキングを始めて、本当に成功してしまった
ことがあった。慌てて接続を切り、機密情報を閲覧することなく引き上げたので、まぁ大事
には至らなかったのだが。
フレイはそれを、ただ後ろで見ていただけだ。サイは感心し、トールは喜び、カズイは
心配し、ミリアリアは男の子たちを叱っていた。
あのとき、もっとちゃんと見ておけば良かった。キラの部屋で一緒に生活している間に、
そういうことを少しでも教えてもらっておけば良かった。こんなに必要になると、知って
いたなら。
うろ覚えの頼りない知識で、フレイはキーボードを叩く。生体CPUのことなら、
地球連合軍のデータバンクか、ブルー・コスモスのサーバーなのだろうが、ここから一番
侵入し易そうなのは−−−アズラエルの個人PC。
操作に夢中になり、フレイは、自分の後ろに人影が近づいていることも気づかなかった。
突然、鋭い破壊音がした。
目の前のモニターに何かが突き刺さって画面が割れ、光が消えた。
代わりに火花がバチバチと散る。
モニターに突き刺さったままの男の腕を、フレイは呆然と見つめていた。
「・・・くっ」
オルガの呻き声が、フレイを現実に引き戻した。
フレイは、自分の背後から拳でモニターを叩き割った男を振り返り、慌ててコンセントを
引き抜いた。電源が落ち、火花が消える。
オルガは腕を引き抜こうとはしない。フレイは彼の腕に震えながら手をかけ、そっとモニター
から拳を抜いた。細かい破片がパラパラと空中に舞う。
オルガの手の甲に斜めに傷跡が走り、拳にも血が滲んでいた。フレイは慌ててポケットから
ハンカチを取り出し、傷口にあてようとする。
それを、オルガは乱暴に振り解いた。フレイはどきっとして、オルガの顔を見る。
オルガは、怒りに燃えていた。怪我をした拳をさらに強く握り締めながら、彼は低い声で
言った。
「てめぇ・・・何やってるんだよ・・・!」
フレイは泣きそうな顔をし、オルガから顔を背けた。
しかし、オルガは追求をやめない。
「言ってみろよ!何してたんだ?!ええ?!」
オルガの声が荒くなり、フレイがぎゅっと眼を閉じたとき−−−。
「・・・僕も是非聞きたいですねぇ。いったいこんな時間に、何をしていたんです?フレイ・
アルスターさん?」
2人が今、一番聞きたくない男の声がした。
ムルタ・アズラエルは深夜にも関わらず、ピシリと着こなしたスーツ姿で入り口の壁に
よりかかり、腕組みをしてオルガとフレイ、そして割られたモニターを見回した。
「器物破損は困りますねぇ。もうすぐプラント最終戦なんですよ。そこのところ、わかって
ます?」
オルガがまた罰をくらうのではないかと思い、フレイは咄嗟に言った。
「あ、あの、違うんです!これは私が・・・!」
オルガが傷ついた手を挙げて制したので、フレイは黙った。おそるおそるオルガの方を
見る。
彼はフレイを見ていなかった。緑の瞳の眼光は真っ直ぐアズラエルに注がれている。その
綺麗な横顔をフレイは不安そうに見つめた。きっとまた・・・迷惑をかけてしまったに
違いない・・・。
「心配しなくて大丈夫ですよ。これくらいのことで『お仕置き』したりはしませんから。
もう、カラミティにもいつ、出撃命令が下ってもおかしくない状況ですからね。」
アズラエルの言い方はフレイを安心させるほど優しくはなかったが、彼は無駄な嘘は
つかない。言っている内容は信用しても良さそうだった。
「それで・・・?あなたは一体、何をしようとしてたんですかねぇ、フレイ・アルスター?」
「あっ・・・わたし・・・ちょっと、調べものを・・・」
「嘘は、いけませんね。」
アズラエルの全てを見透かすような声が、フレイの全身を締めつけた。
「知ってるんですか?ハッキングは、犯罪ですよ?」
フレイは、ぎくりと肩を震わせ、諦めたように、固く眼を閉じた。何もかもお見通しだ。
自分の考えなど、この男にとってはわざわざ隠す価値もない。
「まぁ、未遂だったようですから?おかげさまでね・・・」
アズラエルは、今度はオルガの方を見て言った。オルガは、何も答えない。先ほどフレイを
制するようにあげた右腕は、今は彼女を庇うように伸ばされたままだ。それがフレイに、
まだ安心できないと告げている。
「ところでアルスターさん。僕からあなたに、1つ提案があるんですがね。」
「え・・・えっ・・・?」
「あなた・・・月基地に移られてはどうです?」
「−−−ええっ?!」
フレイは裏返りそうな声をあげ−−−オルガは一瞬大きく見開いた眼を細めて、低く呻いた。
−−−本題はそれかっ。
「ドミニオンを降りる気はないか、と聞いているんですよ。」
アズラエルは2人に追い撃ちをかける。
「まぁそう、睨まないでくださいよ。僕は親切で言ってるんだ。」
冷酷な理事はまずオルガにそう言ったあと、フレイをじっと見据えて言った。
「あなた、もともと学生で、野戦任官ですよね?軍人に向いているとも思えませんし、こんな
大きな戦争で、前線に出たくはないでしょう?最終戦では今まで以上に怖い思いをするかも
しれない。その前に後方部隊に回った方が、あなた自身楽でしょうし、第一・・・」
アズラエルは、わざとオルガに視線を戻した。
「安全、だと思いませんか?」
オルガははっと息を呑み−−−ずっとアズラエルに向けていた視線を落とした。
そんなオルガの様子を見て、フレイは必死にアズラエルに訴えた。
「でもっ、でも、わたし、ここに居たいんです!」
「戦争の怖さはもう充分解ったでしょう?あなたはよく頑張りましたよ。月基地に移った
からって、もう誰もあなたを臆病者とか卑怯者とか、言いやしないと思いますがねぇ?」
「で、でも・・・わたし・・・」
フレイは、言っていいものかどうか迷った。
戦場で、もう一度だけ会いたい人がいるのだと。会って謝りたい、話したい人がいるのだと。
「やれやれ、人の親切が解らない人だな、あなたも。」
アズラエルは呆れたように首を振った後−−−。
急に恐ろしい笑みを浮かべてフレイをおののかせた。
「・・・あなた、僕たちが何と戦っているかご存知なんですか・・・?」
「え・・・っ?」
「アークエンジェル級一番艦アークエンジェル・・・あなたが以前乗っていた船ですよねぇ?」
フレイは、ひぅっ、と悲鳴のような音をさせて、息を止めた。
アズラエルの言葉がフレイに、残酷な事実を宣告する。
「僕たちはあの船を沈めようとしている・・・彼だって、あの船と一緒にいるMSを墜とす
ために戦ってるんですよ?特にあの、フリーダム、ジャスティスの2機をね・・・あれは、
墜としていただかないと困りますからね。・・・そんなのを見ているのは辛いだろうと
思って、艦を離れてはどうか、と言ってるんですよ。僕がこんなに優しいのなんて、滅多に
ないことなんですけどね・・・」
オルガは、突然、自分たちが宇宙にいるのだと実感した。
暗黒の宇宙。暗くて、冷たい。
その中で瞬く星々も、漆黒の闇を引き立たせるためにそこにあるようだ。
そこには空気もない。水もない。
宇宙線や放射能から守ってくれる大気もない。
重力に縛られない自由な世界。それは誰のことをも必要としていない世界に思える。
必要でないのだから、縛る必要もない。
ここには、人類を暖かく迎え入れるものは、何もない。
−−−何故、こんなところに来てしまったのだろう?
宇宙は、人類を手招いてなどいない。
過酷な条件を突きつけて、拒否しているではないか?
宇宙クジラなどに誘われて、のこのこと出て行った奴等は、バカだ。
それこそが壮大な罠だと、気づかないのか・・・。
だが、彼がフレイと会ったのは、その宇宙だった−−−。
アズラエルの申し出に、結局フレイは、首を横に振った。
オルガにも解っていた。最初にフレイの乗ったポッドを捕まえたとき、追いかけてきた
フリーダムに向かって、フレイは必死に呼びかけていたではないか。『キラ』と。
フレイの好きな『キラ』は、自分がずっと戦ってきた相手。墜とそうと−−−殺そうと
してきた相手。向こうもこちらをそう思っている。また会えば、殺し合うだろう。そして、
会うに決まっている。地球かプラントか、どちらかの生き残りをかけた戦いで。
フレイも、解っていなかったわけではない。ただ、実感が湧かなかっただけだ。彼女
自身はまだ、アークエンジェルと砲火を交えてはいない。アークエンジェルがドミニオンに
向ける砲台を、ドミニオンからアークエンジェルに向けて発射されるミサイルの行方を、
まだ目にしてはいないのだ・・・。
「オレたちのことを調べるのは、やめろ。」
どうにかアズラエルという障壁をクリアして部屋に戻るなり、オルガはフレイに言った。
「わかったな。」
「・・・けどっ、あたし・・・!」
「 や め ろ !」
フレイは、抵抗したい、と言うように下唇を噛んだが、結局はこくりと頷いた。
「・・・相手のことを知ろうとするのが、優しさだとは限らないぜ。」
オルガの言葉に、フレイは顔を上げた。
知らない方が、いいこともある?
でも−−−でも自分は、今までそれで何度も失敗している。知らなかったために、
傷つけて。
戦争の怖さを知らないで。コーディネイターがどんなものか知らないで。キラの
孤独を知らないで。サイの気持ちも考えないで。自分がどれだけ甘やかされて、
守られていたか知らないで。世界がどんなものかも知らないで。
みんなみんな、傷つけた・・・。
「俺は、おまえに知って欲しくねぇし・・・知らないでいてくれた方が、安心する
し・・・」
オルガはそこで言葉を途切れさせた。
もし、知ってしまったら・・・離れて行くかもしれないし−−−?
自分のことを知って欲しいと思える奴は、能天気で、いい。知られて困ることなんか、
ないんだろう。
そんな奴ばかりじゃない。
そんな奴ばかりじゃないんだ。
「おまえは、オレの気持ちが知りたいんだろ?・・・知られたくないってのも、
気持ちのうちだろ?」
「そ、それは、そうだけど・・・」
「みんながみんな、おまえの『キラ』みたいに、キレイじゃねぇんだぜ。」
「・・・あ、あんた、何か勘違いしてるわよ!この間・・・っていうか、ずっと前から!」
「あぁ?何の話?」
「あたしとキラは・・・恋人同士じゃないしっ・・・」
オルガは、顎が外れるほど口を大きく開けた。
「はぁ?!だって・・・好きなんだろ?!」
「あ、あたしはっ・・・その、好き、だけど・・・死んだと思ってたのに、生きてて・・・
嬉しかったけど。でも・・・キラが好きなのは、あたしじゃないし・・・」
フレイの声はだんだん小さくなり、最後は消え入りそうだった。言い終わると真っ赤に
なって俯いてしまう。
「あたし、キラに謝らないといけないから・・・絶対、謝らないといけないから・・・
だから、どうしても会いたい・・・会いたいの・・・」
フレイは、そこまで言うと、顔を上げて、自分に言い聞かせるように言った。
「でも、キラの側にいるのは、あたしじゃないから・・・あたしじゃなくて、いいんだ
から。」
フレイの言うことを理解するには、少々時間を要した。
オルガは頭がガンガンするのを感じた。
フレイの言ったことを要約すると−−−ええと、つまり。
フレイは、自分と同じだってことだ。
片想い、なんだ。
それでもやっぱり『キラ』が好きなことに変わりはないじゃねぇか、と思いながらも、
オルガは複雑な気持ちになっていた。
てっきり両想いだと、恋人なんだと思っていた。
あのとき、フレイを追ってきたフリーダムは、必死だった。機体を損傷してまで、
必死で追いかけてきた。自分の身も省みず、それこそ、捨て身で。
あれは恋人だからだと思っていた。
だから、『キラ』のところに戻れたら、フレイは幸せなんだろうと思っていた。その
幸せを祝福する気にはなれなかったが、とにかくフレイには、幸せになる方法がちゃんと
あるんだと思っていた。
そうじゃなかったなんて・・・。
『キラ』を殺したらフレイを自分のモノにできるのか、なんてことも考えたが、どうやら
そういうことじゃねぇってことだ。てことは・・・どういうことだ?
−−−何でこんなに複雑なんだよ。
オレと『キラ』と、生き残った方がフレイをもらう。その方が単純でずっとスッキリ
するのに。
フレイと『キラ』が求めているのは−−−『和解』なんだな。
手に入れるとか入れないとかじゃ、ないんだ・・・。
これは、オレにとって、いいこと、なのかな。
幸せなことなのかな・・・?
でも、フレイにとっては幸せじゃない気がして、何だかイヤだ・・・。
フレイが『キラ』を好きだ、という事実は、オルガに少なからず罪悪感を与えていた。
あのとき自分−−−カラミティでなく、フリーダムがフレイを救助していたら、フレイは
幸せだったのだろうか。『キラ』に会えて。古巣の艦に戻れて。
奇しくもそれぞれのMSの名前が示すとおり、フレイの『自由』を奪って『災厄』を与え
−−−『惨禍』に巻き込んでしまったのだろうか。
でも、今になって後悔してももう遅い。もう手放せない。フレイを。
あのとき。フレイの乗ったポッドを回収したとき。
オルガもまた、自分の運命を手にしてしまったのだから。
手放せない。今更−−−手放せない。決して。
アズラエルは、何故フレイを月基地へ送ろうとしたのだろうか。本当に、彼女の安全の
ため?
何だか新手の『お仕置き』のような気がしてならない。
フレイを失うくらいなら、毎日禁断症状を味わった方がまだましだ、とオルガは思う。
苦痛は耐え難いが、いつか必ず終わる。アズラエルは今はまだ、自分を『廃棄処分』には
しない筈だ。少なくとも、この戦争が終わるまでは。
でも、フレイを手放したら。
二度と自分のところへは、戻って来てくれないような気がする。
フレイを、強化人間の秘密に近づけてはいけない。
それに近づく人間を、ブルー・コスモスは決して、放置することはない・・・。
「やれやれ、失敗しちゃったかな・・・?」
アズラエルは自室でベッドに腰かけながら、独り言を言った。
月基地には続々と戦艦が集まり、最終戦の準備が着々と進められている。彼もずっと
多忙なままで、この時間までシャワーを浴びて仮眠を取ることもできなかったのだ。
さすがに疲れているかもしれない。そのせいで失敗した、というわけでもないのだろうが。
くつろげるガウン姿で、アズラエルは天井を仰いだ。
フレイ・アルスターとオルガ・サブナック。面白い2人だ。次世代強化人間のヒントを
持つ2人。
だが現在の彼らはまだ未知数、不安定だ。より高度な殺人マシーンとしてのオルガの
性能を、フレイは『起動』させ『制御』し−−−『終了』させられる。しかしどんなに
素晴らしい力を持っていても、再現性の低いモノは、ビジネスには使えない。いつその
力が発揮できるか解らないようでは、困るのだ。
と言って、オルガのような力の片鱗を見せた者は現時点では他にいない。だからこそ
フレイをもう少し、『観察』して『研究』して、『データ収集』してみたい。それには
死んでもらっては困る。
(だから月基地に移そうとしたんですが、ね。)
オルガの方は−−−まぁ、生き残れるかは運だ。生体CPUは、フレイと違って換わりは
いくらでもいるだろう。
アズラエルの勘が正しければ、キーパーソンはフレイの方だ。
フレイ・アルスターは『魔性の女』だ。あれは良くも悪くも、男を狂わせる女だ。
オルガに対しては、良い方に働いたのだろう。
人間性を失った強化人間にも、『男』の部分は残っているらしい。ファム・ファタール
−−−『運命の女』に出会って、能力が開花するくらいだからな。
このまま研究を続ければ、人間性を失わない強化もいずれは可能かもしれない。後天的な
能力開発に成功すれば−−−。
「どうして僕をコーディネイターにしてくれなかったの?」なんて、言うこともなくなる。
もう少しでそのヒントが掴める。それまで退き下がるわけにはいかない。
だいたい、親が決めるなんて間違っている。自分の持つべき能力は、自分で選ばなければ。
生まれる前に親が勝手に我が子をセッティングするなんて、ただの身勝手、親のエゴじゃ
ないか?
コーディネイターなどという、そんな存在はいらない。僕の−−−蒼き清浄なる世界に
は−−−。
おしまい
本日はここまでです。
オルフレは次回最終話になりますので、そこまではここに
投下させてください。
よろしくお願いします。
sage忘れ申し訳ない・・・
>>ブラウニー氏
こんな時間にお疲れ様です。リアルタイムで遭遇したのは久しぶり。
オルガ切ねぇ〜!旧連合3人組、個人的にはみんないい子だと思ってるので
SSの中だけでも救われてほしい・・・と思いながら読んでます。
このペースで最後まで書いていただけると読んでるほうはとても幸せなんだけど
あんまり無理しないで、でもがんばってw
685 :
ブラウニー:05/01/16 04:27:43 ID:M7h9ft2J
>>684さん
こんな時間にリアルタイムでありがとうございます。
いったん回線切ったあと気づきました。
フレイのポッドを拾ったのがオルガだったからこのカプに
なりましたが、クロトもシャニも救われて欲しい。
一応もう最後まで書いてあるので無理してないですよ。
今投下して終わりにしてもいいのですが、さすがに気が
ひける・・・。
ブラウニー氏の大作の合間に、投下いきます。
神お2人の後に投下するのに非常に微妙な文で申し訳ないのですが…。
ルナマリア・ホークという少女は、何にしろ自分が主導権を握っていなければ嫌だという性格
をしていた。
女では何かと不利なパイロットに志願したのだって、命令はあろうとも、腕さえあればある
程度は自分の好きに動けるからだ。勿論、恋愛だってそうだ――といっても、ルナマリアが17
歳になるまで誰とも付き合うことは無かったので、それは理想でしかなかったが――と思って
いた。…思っていたのに。
薄暗い部屋の中で、ぎしり、とベッドのスプリングが低く鳴っている。最新鋭の戦艦なのだから、
もっと良いスプリングのベッドを設置してくれても良いのに。機体を操り、敵MSと戦うというのは
辛いものなのだ。戦闘後部屋にたどり着くと、ベッドに倒れこんでそのまま夢も見ない程眠って
しまう、それくらい疲労する。だからこそ、良いベッドに寝たい――
「ああっ!」
そこまで取り留めなく考えた思考が、一気に霧散した。鳴き声をあげ、ルナマリアの裸体がびくり
と痙攣する。ルナマリアの上に覆いかぶさっていた少年が突く動きを止め、蒼い眼を細めて、
そんなルナマリアを見下ろした。
「…何を考えている?」
低く耳元で囁かれて、ルナマリアは小さく呻くだけだった。言えるわけ無いじゃない、と思う。
勿論情事の間に色気の無い事を考えていたのを言えないというのもあるのだが、そんな風に
艶っぽく囁かれてしまうとどうしようもなく感じてしまい、言葉が上手く紡げないからだ。
悔しそうにルナマリアは眉をひそめるが、赤く染まった顔でそんな顔をされても怖くはない――
それどころか、より一層少年、いやレイ・ザ・バレルが煽られただけだった。小さく息を吐き、レイは
ルナマリアの唇に唇を寄せる。ふわりと柔らかく自分に口付けるレイの唇の感触に、ルナマリア
の目元も幾分か緩められた。が、しかし、段々と深くなっていくそれに、再びルナマリアの眉が
ひそめられていく。
「…んっ、ちょっ…ふうっ、ま…って…!」
口付けの合間にルナマリアがレイに待つように言うが、レイはそれに応えようとはしない。
貪る様な深い口付けの所為で、身動きを止めた事で幾分か小さくなっていたレイ自身がルナ
マリアの中でグンと大きくなる。突然身を圧迫するような違和感を体内で感じ、ルナマリアは
眼を見開いた。レイと絡めていた手に力が入り、自然握り締めることになる。上でも下でも追い
立てられて、苦しそうなルナマリアに気付き、レイは口付けは止めたものの、一度滾った自身
は止められない。潤んだ瞳を向けてくるルナマリアに、小さく眼を細めて応えるしか出来なか
った。
細くすらりと伸びたルナマリアの足を持ち上げ、足の間にある己の体を更に沈める。奥深く
まで貫かれ、ルナマリアは「あ…あ…」としか声が出なかった。息が出来ない。苦しさに喘いで
いるのに、レイは身動きを止めようとはせず、それどころか、突き上げが激しくなるばかり
だった。
レイの、自分を食い尽くしてしまうような優しさも感じさせない激しい動きに、ルナマリアはせめて
楽になるようにと動きに合わせ、荒く息をするだけ。が、突然ぐちゅり、と厭らしい音が膣内から
し、苦しさからとは違う赤に頬を染めた。感じ始めてきたのだ。恥ずかしい、とレイから逃げる
ように身を捩ろうとするが、レイの手で体をシーツに固く縫いつけられているため、それもまま
ならなかった。
激しく肉を犯される蕩う感覚と、ぐちゅぐちゅ、という体内から響く愛液の音が、ルナマリアの全て
を冒していく。もう分らない。どこに居るのかも、何をされているのかも。ただこのまま、レイの
好きにしてほしいということだけ――
「やあっ…レイ、あぅん…っ!」
「ルナマリアっ…もう…っ!」
「あっん…!…いいっ…!いぃ…っあ…っ!!」
高く声をあげ、ルナマリアが達したすぐ後で、レイが低く呻いて達し体を震わせる。
ずるり、と萎えた自身をルナマリアの膣内から抜き出し、レイはベッドに横たわる。そのまま隣で
まだ荒い息をしているルナマリアを引き寄せた。柔らかな感触を腕の中に閉じ込めたのを確認
した後、レイはそのまま眼を閉じてしまう。すぐ後、レイの口から浅い寝息が出るのを感じ、レイ
の腕の中にいるルナマリアは不満そうに下唇を突き出した。
レイの激しい愛し方に不満があるわけではない。情事後、すぐ眠ってしまうことに不満がある
わけでもない。どちらかと言えば、そういうぶっきらぼうで意外と情熱的な所がルナマリアの、
レイの好きなところだったりするからだ。そうではなく――
(なあんで!レイに!エッチの時いっつも!!主導権握られちゃうのよお〜!!)
…これだった。
レイとこういう関係になったきっかけは、覚えていない。アカデミーの時、ちょっといがみあって
いた事は(ルナマリアが一方的に、だが)すぐに思い出せるのに。何となく、いつの間にか、自然
と引き合っていた。この言葉が一番当てはまるのだろう。
付き合い始めても、ルナマリアが率先して行動し主導権を握り、レイがその後に付いてきてさり
げなくフォローしてくれる、そんな関係は変わらなかった。まあ仲間でいたときよりは甘さはあっ
てどこかくすぐったかったけれど、ルナマリアはレイの前で相変わらず勝気に笑えていたのだ。
だがしかし、だ。セックスの時だけはその関係は逆転した。少女の思考としては少々はしたない
が、ルナマリアは体の関係であろうと、自分が主導権を握るつもりだった。言うなれば、レイを
喘がせてやる!そんな心意気だった。だがセックスをするとそんな考えは霧散してしまい、ルナ
マリアは翻弄され、ただただ喘ぐことしか出来なくなってしまう。主導権を握ろうと、挑発的な
笑みを浮かべ、レイの上に覆いかぶさってもみたりもしたのだが…気付くといつも上にいるのは
レイだった。
(このままじゃ、駄目だわ…)
情事後いつも思っていることを、またルナマリアは考える。このままでは唯自分が喘ぐだけの可
愛い女に――それでも別にいいのだが、というか女としてはそれが正しいのだろうが、ルナマリ
アの性格から言ってそれで良いわけが無かった――なってしまうではないか。もう半ば意地で
ある。ルナマリアは唇を軽く噛み締め、レイの顔を見上げる。
(…眠ってるわね)
ぐっすりと、熟睡している。眠っているのであれば、今自分が襲ってもいつものようにいくまい。
もし起きたとしても、低血圧のレイのこと、覚醒するには時間がかかる。――むしろ私がレイを
翻弄して起こしてあげるわよ。ふっふっふ、と不敵な笑みを浮かべ、ルナマリアは自分を戒めて
いるレイの腕からそっと抜け出した。身を起こしてレイの上に覆いかぶさり、ひどく整った顔の
到る所に唇を押し付けていく。金色の髪、額、瞼、次は頬、そして鼻の先、最後は唇、といった
風に。女の自分と同じくらい、いやそれ以上に肌理の細かいレイの肌に少しむっとするが、あ
まり見られないレイの寝顔にすぐに顔が緩んだ。愛しい、と思う。その想いについ口付けが
深くなり、感情にまかせるままレイの唇を貪った――と。
「…ルナ…マリア…?」
レイの瞼が震え、そこからゆっくりと蒼い色が覗いてくる。それに少し驚き唇をはなしたが、眠気
に侵されたままのレイのうつろな視線に、ルナマリアは嫣然と微笑んでみせた。唾液に濡れて
光るレイの唇に指を置き、ゆっくりとなぞっていく。
「…私に、まかせて…」
呟き、再びレイの唇に口付ける。レイはそれに一瞬瞳を震わせたものの、すぐに眼を閉じてそれ
に応えた。ちゅ、ちゅ、と何度も口付けを繰り返しながら、ルナマリアは内心「これよこれよこれ
だあ!」とガッツポーズをする。
(なあんだ、最初からこうすれば良かったんじゃない。寝込みを襲うなんてちょっと卑怯だけど、
まあレイには良い思いさせて――)
――ルナマリアの、非常に余裕のある思考はそこで途切れた。
「…ふっ…んん…っ!」
ルナマリアは眼を見開き、息を漏らす。いつの間にかルナマリアの口内にレイの舌が入ってきて
おり、舌を絡めとられ、歯列をなぞられるという激しいキスをされていたからだ。
(私からレイにそうするつもりなのにぃ〜!)
急いでレイから離れようとするが、がっしりと後頭部に手を回されて固定されており、それもまま
ならない。それどころか、キスのせいで体に力が入らなくなってきている。腰に甘い疼きが走り、
力が全て抜けてレイの体の上に倒れこんだ。細身だが鍛えられたレイの体の感触を、自分の体
を通して感じ、ルナマリアの眼はとろんと潤んだものになる。レイは深く口付けたまま、器用に
ルナマリアをシーツの上に横たえた。
「んーっ!」
シーツの感触を背中に感じ、ルナマリアは潤んだ眼を見開いた。駄目だ駄目だこのままでは!と
、再びレイから離れようとするが、やはりかなわない。寝起きなのに何故こんなに力が強いのだ
、と上目でちらりとレイを伺ったが、その瞳に眠気というものは全く感じられなかった。
(なあんで完璧に起きちゃってるのよお!)
そのことに絶望的な気持ちになるルナマリアだったが、レイの動きは止まらない。
「あ…んっ」
更に、ルナマリアの弱点である乳房を揉みしだかれ、力を入れることは不可能になる。ということ
は、またいつも通りの展開になってしまうということで、それは駄目――。
「そこ…っだめえ…!」
乳首ごと大きくこね回すように揉まれ、転がる固い感触をさらに執拗に弄くられる。ルナマリアの
思考が焼けはじめる。駄目だって――
「…じゃあ、ここは…?」
「くぅっ…ん、そこ…もぉっ…!」
「…駄目じゃないだろう、ルナマリア」
レイの指が下におり、ルナマリアの肉襞に辿り着き、そこを上下になぞった。先程のレイの残滓
が残っている所為で、すぐに濡れた音が響いてくる。俺のが残っているな、とルナマリアの耳元
で囁いた後、レイは膣内に指を入れ、そのまま出し入れする。
「ばかぁ…っ!んっ、んふっ、んんっ……ぁぁっん…!」
卑猥なレイの言葉につい叱責の声が出るが、腰をたどり頭に響いてくる快感に、もう何も分ら
なくなってしまい言葉は続かなかった。わたし、なにをいった?ばか?だめ?なにが?
わからない。
もう、どうでも――
そう思った瞬間、ルナマリアの口が小さく動いた。呟かれた「いれて」という言葉に、レイは小さく
頷いた後、腰を進めていく。ルナマリアの思考は、そこで完全に途切れた。
「…まただわ…」
またレイに主導権を握られた…、とルナマリアは、レイの胸に顔を埋めたまま小さく呟いた。
その自分の声が、先程まで散々レイに鳴かされた所為で幾分かすれているのが又忌々しい。
小さく嘆息した後、ルナマリアはレイの寝顔を見つめる。
(…いやらしい事私にいっぱいするくせに、いじわるな事も言うくせに)
何てあどけない顔をしているんだろう。馬鹿。こんな顔してるレイを見てしまったら、このままでも
良いか、なんて思っちゃうじゃない。
「馬鹿レイ、ばあか…」
なんて、ね。本当は気付いていたのだけれど。レイに主導権を握られる事が、少しずつ嬉しく
なっていっている事に。そのことで、自分へのレイの気持ちが見えてくることが、嬉しいことに。
「…許しちゃってるのよ、レイのこと」
呟いてから、微笑む。――でもやっぱり腹の立つ気持ちもあるから、その感情のままに、えい、
とレイの鼻先を指ではじく。そのことにむずかるように顔をしかめるレイを見て口元を緩め、自分
も眠ろうとルナマリアはレイの腕の中で小さく体を丸めた。
〜終わり〜
…あんまりエロくもない、ルナがへっぽこ、とどうしようもなくなってしまいました。
おっかしいな…ルナの宣言どおりルナがレイを攻める話のつもりで打ってた
はずなのですが。
>>612氏
震えるカガリに(;´Д`)ハァハァ
2人の瞳の描写がとても美しくて好きだったりします。エロ部分も楽しみにしとります。
>>ブラウニー氏
大作キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
毎回楽しみに見ております。フレイ様が可愛くてなりません。GJ!泣くオルガも良いなあ。
思い悩むオルガが切ない…。最終話楽しみです。
いいねいいね!
皆様乙
ブラウニー氏、人違いなら失礼だが昔フレイ隔離板に連載されて
いませんでしたか。
書き上げる速さ、そつのない筆運び、話の盛り上がりのもっていきよう
など。とにかく神!です。
>>687 密かにレイルナがくっつかないかと期待してる自分にとって、
エロ可愛いお話ですんごく嬉しかった! そのうち気が向いたら、
ルナマリアの企みが成功するパターンでも書いてやって下さい。
701 :
ブラウニー:05/01/16 15:22:41 ID:QWtktkIA
>>699さん
夜になってから来ようと思っていたのに何故か召還されてしまいました。
あなたはNTですか?ピキーンが来たようなw
ご質問の件ですが、別人です。
種、死種関係のパロを人前に晒すのは今回が初めてです。
それからオルフレは死種3話放送後くらいから2カ月くらい?かけて
書き溜めたものなので、速筆ではないです。書いた順番も実はバラバラ…
よくまとまったものです。
次スレに持ち越すのも何なので、続けて最終話の投下を開始します。
最終話で14レス、エピローグで7レスほどいただきます。
【Lover's name】
これが、本当に、最後の戦い。
ジェネシスの2射目が発射された後、一時撤退を余儀なくされた地球連合軍は、
補給が済み次第、再度の総攻撃に出る。
慌ただしい格納庫で、カラミティのコクピットを開け放したまま、オルガも愛機の
最終調整を行っていた。
突然、目の前にフレイが現れたので、オルガは顔を上げ、ヘルメットを取った。
不思議と驚きはなかった。予感があった気がする。来てくれるのではないか、と。
1つめの約束。生き延びること。死なないこと。
地球連合軍のプラント総攻撃は明日と決まった。
決戦前夜、オルガはフレイの部屋に来て、当たり前のように言った。
「最後なんだから、やらせろよ。」と。
お姫さま抱っこに近い姿勢で、横向きにオルガに抱きかかえられ、フレイの秘所は
横向きに貫かれる。ここが無重力であることを示すように足は上方に伸ばされ、
体全体でVの字を作っているようだ。オルガが腰を動かす度に、爪先がぴんっと痙攣
して空中を突き刺す。
「・・・っ、あっ・・・」
フレイは右手をオルガの首に回し、左手でシーツをしっかり掴んでいた。背中に
回されたオルガの左腕は脇の下からフレイの左の乳房を愛撫する。逃れようとするように
身を捩ったフレイの首筋に、オルガの唇が触れてくる。
「う・・・ん・・・あぁん・・・」
甘い刺激に焦れたようにオルガの肩を左手で押し返していったん遠ざけ、今度は逆に
しがみつくように近づいて、フレイは自分からオルガにキスをした。お互いの吐息を
飲み込み合い、舌を絡ませてどんどん夢中になっていく。
オルガは唇を離すと、フレイの膝の裏に手を当てて、真っ直ぐ伸びたその足を深く
折り曲げさせる。胸につくくらい片足を曲げたフレイは、自分の足の指の間にオルガの
舌が差し込まれるのを見ていた。
「はっ・・・!ああっ・・・やだっ・・・」
背筋をぞくっと快感が走る。たまらなくさせるのに、頂点に達するには足りなくて、
フレイは思わず自分から腰を動かした。無理な体勢に飲み込んだものが外れそうになるが、
フレイの内壁がきゅっと締まってそれを防いだ。
「離したくない、ってか・・・?」
オルガがからかうように言う。フレイは小さく首を振った。
「そ、そんなんじゃ・・・もう、そこ・・・やめて・・・」
「何でだよ・・・感じてるくせに・・・」
「やっ・・・そんなんじゃ、足りな・・・っ、あんっ・・・」
「大丈夫だって。・・・まだ、時間はあるさ。」
慌ただしい格納庫は雑音がうるさい。
人の出入りは多いが、オルガとフレイに注意を向ける者はいなかった。皆、自分の
仕事で精一杯なのだ。
暫く黙って見つめあった後、フレイは小さな声で言った。
「・・・あれ、持ってる?」
オルガはニヤリと笑ってパイロットスーツの襟を外し、革のケースを引っぱり出した。
フレイに確認させるように、わざわざケースを開けて、中身を取り出して見せる。
フレイの名前が書かれた薬瓶が、オルガの大きな掌の上で転がっていた。
フレイは微笑むと、オルガに向かってマジックを差し出した。
「・・・あ?」
わけがわからない、という声を出したオルガに、フレイは言った。
「名前。隣に書いて。」
オルガはちょっと考えた後−−−マジックを受け取った。口で蓋を外し、薬瓶に
自分の名前を書く。
Orga Sabnak。
彼が持っているたった一つの、彼の分身。
705 :
名無しさん@ピンキー:05/01/16 15:27:54 ID:3MPsAGKr
てすと
2つめの約束。強化人間の秘密には関わらないこと。
背中を押しつけた壁の冷たい感触が快感を増幅する。足は高く上げられ、体を深く
折り曲げられている。
「繋がってるとこ、見える・・・?」
オルガに耳元で囁かれて、フレイは潤んだ目を固く閉じた。開いた足の間から
上半身を差し入れて、オルガはフレイの顎の線を舌先でつぅっとなぞった。
フレイの内壁が収縮してオルガ自身に絡みつく。オルガの両手がフレイの乳房を
包み込んで刺激を加えると、下半身の締めつけもそれに合わせて強くなる。
「あ・・ああ・・・あぅ・・・」
自分の中で何かがドクン、と脈打ったのを感じて、フレイはうっすらと目を開けた。
目の前にオルガの端正な顔がある。
綺麗だ、と思った。
凶暴性が現れていないと、元来のまとまりの良さが際だつ。切れ長の眼、すっと
通った鼻筋、薄く形の良い唇。−−−きゅん、と胸が締めつけられた。
その瞬間フレイの内側もきゅうっと収縮する。オルガは反射的に眼を閉じ、顎を
ひくっと震わせた。その唇が微かに開き、吐息が漏れる。
彼も感じている。そう思うとフレイの快感も高まる。締めつければ締めつけるほど、
自分の中に挿しこまれているものは大きくなり、熱くなって、フレイの壁を押し返して
くる。
「んんっ・・・あっ、オルガ・・・感じて、る・・・っ?」
「−−−っ、ああ・・・」
オルガは眼を閉じたまま、フレイの額に自分の額をくっつけた。
「おまえは・・・?」
「はっ・・・知ってる・・・くせに・・・っ、・・・っ、ああっ・・・」
筋肉が盛り上がるオルガの二の腕を、フレイは捕まえた。乳房の上で掌が蠢いている。
その動きをもっと大きくさせるように、手の甲に自分の手を重ねて、指を絡める。
「あっ、いい・・・気持ちいい・・・」
「・・・動くぞ。」
宣言して、オルガはフレイに腰を強く打ちつけた。
これ以上できないくらいに、体が折り曲げられ、足の指がくんっと丸められる。
「んあっ・・・あっ!・・・あっ・・・っあっ・・・!!」
フレイの喉から声にならない喘ぎが漏れる。フレイが眼を閉じるとほぼ同時に、
今度はオルガが眼を開けた。
フレイの赤い髪が好きだ。潤んだ大きな眼が好きだ。匂いが好きだ。滑るような
肌の感触が好きだ。
オルガは、フレイの眼尻に浮かんだ涙を、親指で拭った。フレイがゆっくり眼を
開ける。
視線がぶつかりあい、一瞬、時が止まる。
フレイはオルガの書いた文字を覗き込んで、無遠慮に言った。
「・・・ヘタな字。」
「・・・あぁ?」
オルガが怒って顔を上げると、クスクスと笑っている。オルガは怒る気をなくし、
マジックの蓋を閉めてフレイに返した。
「これで・・・大丈夫よね・・・死なないよね・・・」
フレイは呟く。
「・・・死なないで、ね・・・」
オルガはそれには答えず−−−別のことを言った。
「このまま、どっか行っちまうか?」
「えっ?」
オルガは、薬瓶を持っていない方の手で、フレイの腕を掴み、コクピットの中に
引き入れた。
「誰も俺達のことなんか見てねぇしさ。このままコクピット閉めて、脱走−−−
なんてさ。」
フレイは、ふわりと笑った。何だか、泣きたくなる。
そうできたら−−−本当にそれができるのなら、それでも良かったかもしれない。
だが、それは不可能だ。
オルガはアズラエルを裏切れない。裏切ることは、決してできない。そういう風に、
彼は作られてしまった。
それを解決する手段がない限り、オルガはどこへも行けないのだ。アズラエルの掌の
上以外の場所には。
「・・・カラミティで、キラのところに送ってやろうか?」
「・・・バカ。」
「ハッ、ま、そりゃねぇな。」
「じゃ、あたし、もう行くから・・・」
「ああ。・・・おまえ、大丈夫だな?」
「うん。じゃ。」
フレイはコクピットの縁を蹴って、艦橋へ戻って行く。
死なないで、か。
フレイの好きなキラを殺して生き残っても、彼女はそう言ってくれるだろうか。
死ななくて良かったと。
それとも恨むだろうか。何故殺したの、と。
「・・・しょうがねぇ。殺されるより殺す方がマシ、ってね。」
もしもキラを殺して、フレイに恨まれたとしても。罵られても。憎まれても。嫌われても。
生きてフレイに会える方がずっといい。
死んで忘れられるよりは、ずっといい−−−。
オルガは、薬瓶の上で並んでいる2つの名前をもう一度よく見て−−−。
それをケースに戻し、パイロットスーツの中に、しっかりとしまい込んだ。
3つめの約束。戦争が終わったらもう一度、会って欲しい。
オルガは自分の股間に顔を埋めているフレイの後頭部を見下ろしていた。
今度は彼が壁を背にして、M字開脚の姿勢で足を開いている。その中央にあるものを
フレイは喉の奥まで喰わえこみ、吸い上げ、舌で舐め上げる。
「−−−うっ」
達する前兆を感じて、オルガは呻いた。思わずフレイの頭に手をかけ、さらに押しつける
ように力を込める。フレイは一瞬苦しそうに息を詰めたが、愛撫を再開した。
「く・・・はぁっ・・・!」
苦しげに息を吐いた瞬間、オルガの精がフレイの口の中に迸った。フレイはそれを
ごくりと飲み込む。
「あ・・・フ、フレイ・・・」
オルガはちょっと焦った。そんなことをさせるつもりではなかったのに、思ったより
早く達してしまって間に合わなかったのだ。
しかしフレイは最初からそのつもりだったかのように、最後まですべて飲み干して、
顔を上げた。
オルガはちょっと顔を赤らめながらも、起きあがったフレイの腕を掴んで、体を入れ
換えた。
「あっ・・・!」
戸惑うフレイが声を上げるのも構わず、さっき自分が取っていたのと同じ体勢にする。
そのまま隙を与えず、フレイの股間に顔を埋めた。
「ああっ、イヤ・・・!」
敏感な部分をべろりと舐められてフレイは声をあげた。肉の花を押し広げるように舌が
差し込まれ、中に入り込む。太股をがっちり捕まえていたオルガの手が股の付け根を這う
ように伸びてきて、入り口の前にある蕾を摘んだ。
「−−−っ!ひぅっ・・・あ、ああっ!!」
全身を鋭い快感が駆け抜ける。フレイは仰け反り、顎を左右に大きく振った後、今度は
背中を丸めて、両手でオルガの頭にしがみついた。蕾と花を同時に遠慮なく責められて、
フレイの中から蜜がとぷり、と溢れ出す。それが宙に舞う前に、オルガの唇が花全体を
包み込むように宛われて、彼は全てを舐め取った。
「あ、あぅ・・・はっ・・・」
「さっきは、俺の、全部飲ませちゃったからな。今度は・・・オレが全部、飲み込んで
やるよ。」
「ああっ・・・そんな・・・くっ・・・」
再開された愛撫にフレイの顎が上がる。
男の精ならば、最後まで吐き出してしまえば終わりが来るだろう。しかしフレイの蜜には
終わりはない。刺激されればされるほど、後から後から湧いてきて、外に放出される。
それを吸い上げて飲み込んでは、オルガは愛撫を繰り返す。
際限のない快感の波に、フレイは声をあげ、何度も何度も絶頂を迎えた。
「あああ・・・!もう、も・・・っ、イヤ・・・!っはっ・・・はぅっ・・・!」
「イヤじゃないだろ。・・・止まらないくせに。」
「そ、んなのっ・・・あああっ、やめてくれない、からっ・・・んんぁっ!」
「だから全部、出し切るまでだって・・・」
そんな終わりが、来るわけがない。
「やぁっ・・・もう、やめ・・・ああっ!あっ・・・!あっ・・・!!」
気絶するまで、止める気はないんだ。混濁する意識の中で、フレイはそう思った。
カラミティの隣に並んだレイダーのコクピットから、クロトは見ていた。
フレイがオルガのところに来て、何か話して、また戻っていったことを。
ちぇっ。何やってんだよ、あいつ。こんなときにイチャイチャしやがって。緊張感
なさすぎだっつーの。
オッサンにいいように使われるだけの、装備でしかないくせに。人間ですらないくせに。
・・・それは、オレも同じだけど。
同じなのに、オレのところに来てくれる奴は、誰もいないけど。
「あの・・・」
いきなり声をかけられて、クロトはぎょっとして顔を上げた。
フレイが目の前に立っていた。
「−−−ああ?!」
別にフレイに怒りたかったわけではないが、驚きのあまり、大声になってしまった。
フレイは、びくっと身を竦ませる。
「・・・何だよ。」
「あ、あの・・・ナタルさん、じゃなくて・・・バジルール艦長から伝言です。」
「ああ・・・早く言えよ。」
フレイは敬礼し、彼女にできる精一杯の、きりりとした声を張り上げた。
「ご武運を!」
その声は、まるでナタルの真似をしたかのように、ナタルに似た響きがあった。
一瞬の間があって、クロトは言った。
「・・・こういうとき、どうすりゃいいの?」
「えっ、敬礼すればいいと思うけど・・・」
クロトはわたわたと慌てながら−−−生まれて初めての敬礼をフレイに返した。
「艦長から伝言です。健闘を祈る!」
「・・・で、どうすりゃいいの?」
レイダーの次に向かったフォビドゥンでも、シャニにクロトと同じことを聞かれた。
フレイが敬礼を、と言うと、シャニは面倒臭そうにのろのろと右手を挙げた。
「じゃ。」
「・・・あのさ。」
立ち去ろうとするフレイに、シャニは声をかけた。
フレイは驚いて、フォビドゥンのコクピットの縁に手をかけてその場に止まる。
「・・・何?」
「あの・・・ごめんな!」
「えっ・・・あ、あー・・・」
あのときのことか、とフレイは思い出す。シャニが「ごめん」なんて言葉を知って
いるとは思わなかった。
「今度やったら、また、怒られる?」
「・・・二度目はないわよ!もう一度同じことしたら」
「 し ね ぇ 。 」
「それなら許してあげてもいいけど・・・?」
「・・・二度と、しねぇよ。」
クロトは思った。
ふん。ご武運だってさ。オレを誰だと思ってるんだ。運なんかなくたって、実力で
生き残って見せるさ。
でも、敬礼って、ちょっとかっこよかったな。
これからはもうちょっと、やってみてもいいかもしれない。かっこよく、ビシッとさ。
シャニは思った。
健闘を祈るだって?健闘って、何?それって、弱い奴が頑張ったときに言うんじゃ
ないの?
最初から強いヤツには、関係ない言葉さ。
でも、何でフレイに謝ったりしたんだろ。・・・謝ったら、何か気持ち良かった
けど、さ。
−−−約束や願い事って、どうして3つだと思う?
フレイの問いに、オルガは面倒臭そうに答える。
おまえは、ガンダム用生体CPUが3体だってことに、何か不満でもあるわけ?
バランスがいいんだろうよ。伝統的にさ。
そういやこの戦争の勢力も3つじゃねぇ?ナチュラル、コーディネイター、中立国。
あ、アークエンジェル達も3隻だっけ。白いの、青いの、ピンクのって、クロトは
言ってる。
やっぱバランスだよ。
「X-131、カラミティ、発進どうぞ!」「オルガ・サブナック、カラミティ、出る!」
「X-370、レイダー、発進どうぞ!」「クロト・ブエル、レイダー、出・撃!」
「X-252、フォビドゥン、発進どうぞ!」「シャニ・アンドラス、フォビドゥン、行くよ。」
フレイのMS管制を受けて、3機のMSがカタパルトから飛び出して行く。
彼らが初めて出撃コールを叫ぶのを聞いて、フレイだけでなく、ナタルやアズラエル
まで虚を突かれた。
「アイツら・・・状況がわかって遊んでるのか、ッたく!!」
不利な戦況で、アズラエルにももう余裕がない。滅多にない理事の追い詰められた様子は
ドミニオン全体を緊張に包んでいたが、パイロット−−−生体CPUの余裕振りに、少しだけ
空気が緩んだ。
ナタルは目を伏せ、微かに微笑んだ。状況は絶望的だが、それぞれの任務を果たすしか
あるまい。守るべきものが、あるなら−−−。
−−−わたしは、軍人だ。今も。これからも。おそらく、最後まで・・・。
ナタル・バジルール艦長は制帽をきちんと被った頭を擡げ、命令を発した。
「ドミニオン、発進!機関全速!!」
「やっぱMS管制は女のオペレーターに限るぜ!」オルガが景気良く叫ぶ。
「ハン、てめぇはフレイだからだろ、ウザいんだよ。」シャニがすかさず皮肉を言う。
「おまえらウルセェエエッ!抹殺!滅殺!爆殺!」クロトが決まり文句を大安売りする。
3機のMSは戦闘宙域に散開してゆく。
オルガは思う。
ナチュラルとコーディネイターの戦争。
こいつらはバカだ。気づいてないんだ。
そんな風に呼び合うから戦争になるって、わかってないんだ。
変な呼び名つけるからだ。
オレたち強化人間から見れば。
どっちも、人間なのに・・・。
おしまい
【Heven's gate】
モニターに表示される、『SIGNAL LOST』の文字。
これは、習った。見覚えがある。
あのとき、カズイは何と言っていたっけ。MIA−−−Missing In Action。
戦闘中行方不明。
いや、ここは宇宙だ。外は真空。人の命を優しく包み込む空気は、そこにはない。
行方不明なんて有り得ない。あるのは・・・戦死だ。
カラミティ。シグナル・ロストです。
自分の声だろうか、これは。伝えても、答える者はいない。
ナタルも、アズラエルも、目の前で次々落とされていく友軍の戦艦に目を奪われている。
大カタストロフィ。圧倒的なまでの破壊。多くの命を飲み込んで、終末は訪れる。
死は、もっと静かなものだと思っていた。
ここには静寂はない。
閃光。爆発。轟音。無念の怒号は幻聴か。
この中に、あの男の体と機体が、散っているのだろうか。
とても遠くから、オルガは光に包まれたフレイの裸体が、しつこいほど彼が戦い続けた
白いMSの方へ向かって行くのを見ていた。
スラスターのついた羽根が印象的な、トリコロールカラーの綺麗な機体。
フレイ。やっぱり、『キラ』を選んだか。そりゃそうだよな。
フレイの愛した男は、自分の敵だった。どうしても倒せなかった敵の1人。
−−−あいつは、自分とは違う。
正義の味方って奴だな。きっと、フレイにも優しいんだろう。優しくするって、どういう
ことかよくわからないけど。何をすることをそう言うのか、わからないけど。多分『優しい』
って言うんだろう。ああいう奴のすることは。
またクロトやシャニに笑われる。何だ、代わりだったのかよ。代用品かよ。お役御免でポイ、
かよ。
それでもいいんだ。
一度で良かったんだから。たった、一度で。
ゼロのおまえ達に、言われたくない。
−−−オルガ・・・。
呼ばれた気がして、オルガは顔を上げた。
そこに、フレイが立っていた。
−−−待っててくれたの?
そんなんじゃない。
それより、おまえこそ、何でここにいるんだ。
あいつの所にいなくていいのか?何だその・・・『キラ』の。
−−−もういいの。
もう終わったから・・・キラは、あの人を倒したから。
キラの大事な人たちが、ちゃんと迎えに行ったから。もう大丈夫。
もうキラには、私は必要ない。後は、遠くから、見守るだけ・・・。
ふーん。そうなのか。
でも、オレのところに来ても、多分行き先は違う。
おまえは天国で、オレは地獄とか言うやつ。そうなんだろ?
−−−違う。
行き先は同じよ。
だって、1つしかないんだもの・・・。
え、ああ、そうなのか。
じゃあ、みんなそこにいるんだ。クロトも・・・シャニも・・・。
−−−そう。だから、行けばきっとまた、会えると思ってたけど。
待っててくれて、嬉しい・・・。ちょっと怖かったから。
オルガは、優しいね・・・。
優しい・・・?
オレが・・・?
優しいって、こんなこと?−−−何だ、こんなこと?
こんな簡単なことなら、もっと早く、してやるんだった。
そしたらフレイは、俺を好きになってくれたのか?
生きてるうちに、優しくしてやれてたら。
−−−それは、どうかしらね・・・。
だって、キラはすっごくすっごく優しいんだもの。
オルガがキラに追いつくには、もっともっと、もおおーっと、優しくしなきゃ。
ちぇ。結局キラキラキラァ〜、かよ。
−−−ごめんね。
私、オルガの恋人にはなれそうにないわ。
だって、私・・・オルガのお母さんになるんだもの。
お母さん・・・フレイが、俺の・・・お母さん?
−−−そうよ。
赤ちゃんのオルガを、ぎゅっと、抱き締めるの。
お母さんが、みんなそうするみたいに。
何でもしてあげるね。私にできることは、何でも。
何でも?
−−−何でも。
本当に何でも?
−−−本当に、何でも。
良いことしたら、頭なでてあげる。悪いことしたら、叱ってあげる。
ご飯を作って、洋服を着せて、一緒に公園まで散歩するの。
玩具だって、いっぱい買ってあげる。本も、いっぱい読んであげる。
お歌も一緒に歌おうね。
怖い夢を見たら、一緒に寝てあげる。
えっと・・・イイコトは?
−−−・・・バカじゃないの、あんた!もう!!
お母さんは、そんなことしません!!!
じゃあ、何でも、じゃないじゃん・・・。
−−−イイコトは、ちゃんと、大きくなったら相手が見つかります。
オレ、フレイがいいんだけど。
−−−・・・じゃあ、お母さんはなし、になるわよ。どっちがいいの?
うーん。うーん。うーんうーんうーんうーん。うーん・・・。
−−−・・・呆れた。
とりあえず、あの明るいところ、光の入り口。あそこに着くまでに、決めてね。
私のお父さんが迎えに来てくれる筈。ちゃんと、挨拶してね。
うーん。うーん。うーん。うーん。うーん。うーん。
なぁ、フレイ。やっぱり、どっちかしかダメなのか?
−−−・・・後で、ゆ〜〜〜っくり、説明してあげるから。ね?
ほら、早く、行かなくちゃ。
シャニが前を歩いてる。クロトが後ろから近づいてくるわ。
けっ、最後まであいつらと一緒かよ。
−−−・・・早くしないと、アズラエル理事も来るわよ?
何だよオッサン死んだんか?!
いやいやいや、あのオッサンだけは御免だ。早く行こう。急げ急げ。
−−−ふふふ、そうね、行きましょう。さぁ、手をつないで。
・・・。
−−−手、つないだことないの?!
・・・うん。
−−−じゃあ、つなぐわよ。違う。恋人同士は、こう、指を絡ませて・・・。
恋人同士?
−−−その方が、かっこいい、じゃない?
これは、幸せな夢だろうか。
苦しんで苦しんで苦しみ抜いて、孤独な死、誰にも省みられない無惨な死を遂げると
思っていた。
そんな結末しか、自分には用意されていないと。
死んだ後も、地獄の業火で灼かれるのだと。
誰かと一緒に、この道を歩けるなんて、想像もしなかった。
おまけに、よくわからないけど、生まれ変われるみたい。
もう禁断症状も起きない。『お仕置き』もない。あんな痛みはもう終わったんだ。
ちょっと残念なのは、オレたち、もう、体がないんだよな。
手をつないでるのはわかるけど、フレイの温もりが伝わってこない。周り中、あった
かくて。
あのいい匂いも、もうしないんだな・・・。
死ぬって、体がなくなるって、そういうことなんだな・・・。
フレイ。オレ、やっぱり、恋人がいいよ。
今度は、ちゃんと。もっと、ちゃんとするから・・・。
何をちゃんとするのか、よくわからないけど。
糸冬
724 :
ブラウニー:05/01/16 16:04:17 ID:QWtktkIA
完・結!読んでくださった皆さん、ありがとうございました。乙華麗です。
個人サイト持っては、というご提案がありましたが、本来遅筆で2、3カ月
放置などデフォな人間ですので、それはしないと思います。かと思えば
アスミアみたいに突然降ってくることもありますし、とことんマイペース。
また何か思いついたらこちらに寄らせていただきたいと思いますので、
よろしくお願いします。長編は当分ないと思いますw
>>687さん
GJ!ルナかわいいよルナ。
自分もルナマリア成功パターン禿キボンヌ。レイ視点もいいかも。
>>ブラウニー氏
最高です。すごい感動した。最後本気で涙が出ました
726 :
ブラウニー:05/01/16 16:52:35 ID:Ofw8xpp4
>>725さん
ありがとうございます。ハンカチ、どぞ。
つ◇
アスミアで思い出した。
皆さん、アスランの以下の問題発言はスルーでつか?
アスラン「俺は、ラクスを抱いたことなんかない!」
スレ住人 > ( ゚д゚) アンタソリャナイッショ・・・
アスラク派 > (∩゚д゚) アーアーキコエナーイ
エロパロ板で泣かされたの久しぶり。
ブラウニー氏、GJ!救われない死に方した三人とフレイが、本当
に最後こんな風になれたのだったらいいのになあ、とかまで思った。
ところで、自分もアスランとラクスはなにもなかったんじゃないかと
思ってる方。なんなーくよそよそしかったから、そんな気がするだけ
だが。
728 :
名無しさん@ピンキー:05/01/16 17:13:06 ID:qLz55exU
シンがカガリに童貞を奪われるというシチュエーションの小説キボン
久々にキラカガ書きたくなりますた。でも、今更続きも書けないしなあorz
新規一転、近いうちに来てみますノシ
ブラウニーさんGJ!!!!
フレイと連合3人最高だ
732 :
612:05/01/16 18:32:22 ID:oW0mxyg/
こういう連続ってアレですかね、全部書き終わってダーっと載せるのと、ちょっとずつ出し惜しみするのとどっちが良いんでしょう?
まぁ間に神作品が載っちゃうと凄く自分のが薄く見えるのですが…
自分で言ってて悲しくナテキタヨー(´д⊂
733 :
612:05/01/16 19:11:30 ID:oW0mxyg/
「やぁあん!」
途端、ビクリと背を撓らせる。処女であるのが嘘のような反応がアスランには嬉しい。
「カガリ、すごく濡れてる…、」
微光を反射させる性器は息づくよう。
膝の裏に手を入れ深く足を曲げさせれば、もうそこは何にも邪魔されることはない。
「やぁっ、アスラぁ…!」
滅多に外気に触れないそこが見られているのだと思うとこの上なく恥ずかしい。手で隠そうとしても、さ
っきから力が入らず、たわむシーツを握るだけだった。
ツ、と割れ目を深くなぞる。
「っああ!」
「この調子なら大丈夫だね。ほら、ちょっと触っただけでこんなに濡れたよ?」
そう言っててらてらと光る指を見せる。たしかに一度なぞっただけではそこまで愛液が付着するとは考え
られない。カガリの性器が潤いすぎている証拠だ。
「ほら、指を入れるよ。」
人差し指を突き立てる。痛みは感じていないようなので、すぐ二本目も入れた。
「ンぐ…、痛・・・!」
喘ぐ声の中に苦痛の吐息が混じっていても、アスランはやめてあげたいと思う心を鬼にし、広げるように
指を動かし始めた。
「や、ああっ!何!?イ…っ!」
「指を動かしているだけだよ。こうやって広げないとカガリが辛いだろう?」
グチュグチュとわざと音をたてて思い知らせる。
「あぁ、カガリのここ、指でも解るくらい熱いよ…。」
うっとりとした口調で指の動きを早めていく。拡張運動はやがてピストンへと代わる。
激しく抜き差しされ、耳障りなほど水音が響く。
734 :
612:05/01/16 19:13:45 ID:oW0mxyg/
「っひあああんっ!」
アスランがふと一点を突くと、カガリはそれまでにないほど高い声をあげた。いわゆるGスポットという箇所だろうか。何度も突いては抉る。
「ダメぇ、そこお!おかしくなるう!!」
髪が乱れるのにも気づかずに何度も頭を動かし、快楽の波を追いやろうとする。涙が目じりから流れ、耳を通ってシーツに滲む。
秘口はビクッビクッと激しく収縮している。いつの間にか存在を主張している小さなクリトリスもかすかに震えているようだ。
そっとそれを親指で押しあげ、指を大きく抉る。
「!!…ぁあああああっん!」
瞬間、カガリは大きく背をしならせて絶頂を迎えた。
ギュウウウっとアスランの指を締め付け、さながら男性器をしぼりこむように膣内がうごめく。
その後も奥へ奥へと誘導する動きをする膣内から一気に指を抜くと、それに刺激されたのか、カガリの体がわずかに跳ねる。
「少し痛いだろうが、我慢してくれ。」
息を整えているカガリに優しくそういうと、彼女はこれから何が自分の胎内に入れられるのか悟ったようだ。経験はなくとも性教育は受けているので、耳まで赤くして小声で「避妊具、して…」と告げた。
それに面食らったのはアスランだ。コーディネイターは少子化問題解決のため、避妊具を使用する傾向は少ない。
そういえば、彼女はナチュラルなのだ。
卵子と精子が出逢えば受精するし、着床もする。それはつまり子どもができるということ。
カガリはまだ十七の誕生日を迎えたところ、しかも一国を背負うひと。
………良いじゃないか。妊娠すれば、ユウナとかいう男との心配もないし、カガリを自分だけのものにできる。
そう思ったアスランは、前戯でした以上の深いキスで彼女の意識を蕩けさせた。
「はぅ…、んん…。」
案の定すぐに自失した彼女の足を持ち上げ、そそり返っている自身を彼女の割れ目に当てる。
パっと顔をあげたカガリに優しくキスすると、そのまま亀頭を沈めた。
735 :
612:05/01/16 19:16:12 ID:oW0mxyg/
「ッぃあああああああ!」
カガリの視界が赤く染まる。快楽に溶けていた四肢はたちまち力が入る。
「ツ…、力、抜いて?」
「痛…ムリぃ…!アスラぁン!」
本当に、身が引き裂かれるような感覚。
砂漠の戦闘で体験したものより一番痛い。
しかし思いやって引くことも出来ないアスランはそのままペニスを進めた。
彼は自覚していないが、誰よりもいち早く少子化傾向を悟ったアスランの父・パトリックは、生殖能力を高めるコーディネイトを施させていた。つまり、常人のペニスより太く長いのだ。
それはカガリへの負担も大きくさせる。
ペニスを収めた頃には、カガリの息は切れ切れだった。意識も半分飛んでしまっている。
「だ、大丈夫か?」
意識はなくとも膣は喜んでアスランを迎え入れる。もっと深くというばかりに襞が絡みつき、ザワザワと波打っている。
いますぐにも動いて、カガリの中に射精したいという欲が出てくる。
気持ちよすぎる。
「ごめん、俺、我慢できない!」
「え?ちょっ待って!」
アスランは気づいていないが、カガリは破瓜の血を流している。ジクジクと響く痛みを和らげようと息を整えているところに、アスランの強引な動きが始まった。
736 :
612:05/01/16 19:37:51 ID:oW0mxyg/
じわじわと抜き、一気に突く。始めこそ短いストロークが、それほど時間をおかずに長く深くなっていく
。
ジュプっ、グチュっとかき回される。
蜜壷は少々強引なそれから自衛するため、更に蜜を溢れさせてくる。
動きやすくなったアスランは、そのまま腰を早めた。
「あっ、ああっ!早…、ちょ、アスラぁン!」
「はぁっ、はぁっ…、凄く気持ちいいよ、カガリの中…!」
逃げる腰を掴まえ、角度を変えて攻め立てる。
もうカガリが何を言おうとも聞こえてはなかった。
「んぐっ…あはあ!」
そのうち、カガリの表情がかわってきた。
さっきまで痛みと圧迫感に歪んでいた顔が、愉悦と快楽に溺れるそれになる。声も艶やかさを含み、息も甘く熱くなっている。
感じているのだと思うと、アスランも嬉しかった。
赤らむ頬にちゅっと唇を落とし、耳を嬲る。
「んあぁぁ…、」
キュっと膣が締まる。
「良いんだね、耳。可愛いよ、」
舌を少し入れ、くすぐる。
737 :
612:05/01/16 20:10:46 ID:oW0mxyg/
「ぁ…ダメ…!」
カガリの呼吸が浅くなる。さっきと同じ、ギュウギュウと強く締め付けられる。
それにつられてアスランも酷く強い射精感を覚える。
「カガリ、中に出すよ?」
「え?…ダメ!アスランダメぇ!」
慌てて抵抗しようとするが、力が入らないうえにガシガシと揺すぶられ、もうカガリは何がなんだか解らなくなっていた。
ただ、自分の中でアスランの性器が大きく脈打つのがリアル。
「いくよ、カガリ!」
「っやあああ!アスラン!!」
ビクっと心臓が高鳴り、カガリは意識を反転させた。胎内でアスランの精子がはじけるのを感じながら。
「バカ。ネズミ。イノシシ。」
「ごめんってば、」
苦笑しながらカガリの髪をそっと梳く。跳ねているクセにサラサラと流れる髪はとても心地いい。
二人でならんでシーツにくるまりながら、海を越えて顔を覗かせる太陽の光を浴びる。
もうそろそろ政務の時間だが、少々手荒に処女を破られ、その上あれから何度も体を重ねたカガリは立つどころか寝転がることすら容易ではない。
見かねたアスランが一日の休みを取ったからこその甘い時間だった。
738 :
612:05/01/16 20:13:15 ID:oW0mxyg/
これで終わりにします
お目汚しすみませんでした…
もう ダメぽ
´_ゝ`
死んできまつ
739 :
509:05/01/16 20:16:50 ID:KHakCCi5
740 :
509:05/01/16 20:35:12 ID:KHakCCi5
シンとステラの恋物語 〜ルナマリア&レイ編〜
通路でステラとルナマリアたちがすれ違う
勝ち誇ったようにルナマリアを見るステラ
ステラが笑顔で颯爽と通り過ぎていく
「ふんっ!なによあれ!どうしてナチュラルがミネルバにいるわけ?」
怒ったような口調でレイに問いつめるルナマリア
「俺に言われても・・・」
シンに恋心を抱いてたルナマリアはステラがどうしても許せなかった
「お姉ちゃん・・・」
メイリンが声をかけるも
レイに険しい表情で問い詰めた後つかつかと先に歩いていってしまった
「やれやれ・・・・」
レイとメイリンが悲しそうに向かい合う
741 :
509:05/01/16 20:37:11 ID:KHakCCi5
「はあ〜・・・・」
艦長タリアが大きいため息をつく
ミネルバクルーとなったステラとルナマリアの仲の悪さが悩みの種だった
「このままだったらいつか危険な状態を迎えそうだわ・・・」
「同じ艦のパイロット同士仲良く協力してほしいのに・・・」
「ガイアごとステラが来てくれたときは嬉しかったけどこんな状態になってしまうなんて・・・」
「アーサー何か良い考えないかしら?」
副艦長アーサーも嘆く
「うーん・・・ステラは素晴らしいパイロットですけど、チームワークが組めないですからね・・・」
寂しい表情でアーサーを見ながら
「何か良い考えないか聞いてるのよ、まったく・・・・」
「すみません・・・」
アーサーがうなだれる
「ごめんないアーサーに怒ってもしかたがないのに・・・」
「・・・・・・・・・デュランダル議長・・・」
ぽつりと議長の名前をつぶやくタリア
タリアも議長が居なくなり夜の相手がいないためイライラしているのだろうか
ガイアの再奪取は大成功だったのだが
ステラ一人の加入でミネルバが不穏な空気に包まれていた・・・
742 :
509:05/01/16 20:39:02 ID:KHakCCi5
コンコンコン・・・・
レイがルナマリアの部屋を訪ねていた
「ルナマリアいる?」
・・・しばらくしてから
ガチャッ
無言で出てきたルナマリアの目は真っ赤だった
「寝てた?ごめん」
レイはすぐに直感した
「ううん起きてたよ・・・どうしたの?」
「そか・・・いやなんとなく気になったので・・・」
「・・・・」
黙り込むルナマリア
「大丈夫か?最近すごく元気ないよな食事もぜんぜんしてないだろ?」
「レイ・・・・」
そういうとみるみる目に涙を貯め
「うん?」
レイが答える
「レイ!」
レイに飛びつきワンワンと泣き出した
「・・・ここだと誰かに見られるし部屋に入ろう、いい?」
コクンと小さくうなずくと部屋に入る
「ほんとにお前だけは・・・・そんなことだと戦場でやられるぞ・・・」
「わかってるよ・・・でも・・・でも・・・」
「シンが好きだったのか」
「・・・」
「俺では・・・だめか?」
「えっ!?」
「今のルナマリアは見てられない・・・俺ではだめか?」
「レイ・・・・・・・・」
743 :
509:05/01/16 20:40:02 ID:KHakCCi5
優しくルナマリアを抱きしめるレイ
ルナマリアも目を閉じる
そっと唇をルナマリアの上に重ねるレイ
「レイって・・・」
唇を離してルナマリアがつぶやく
「どうしたルナマリア?」
「一見華奢のように見えるのにけっこう良い体してるね」
「そうか、華奢に見られてたのか」
苦笑いしながらレイが答える
「レイ・・・・好き・・・・」
そういいながら再び目を閉じる
「俺も・・・」
ベッドの上に二人が重なり合う
ルナマリアはステラほど胸は大きくないが
さすがにコーディネイターだけあって抜群のスタイルをしていた
「ルナ・・・マリア・・・」
レイとルナマリアがすべての服を脱ぎ抱きしめ合う
「ああレイ・・・・レイ・・・」
ルナマリアが今までの寂しさを紛らわすように
必死にレイを抱きしめる
レイの長髪がルナマリアの顔にかかる
744 :
509:05/01/16 20:42:27 ID:KHakCCi5
長いキスをしたあと
ルナマリアの綺麗な美乳にレイの顔が覆う
「アッ」
ルナマリアの
小さな突起物を吸うレイ
「アッ・・・アッ・・・」
そしてレイの手がルナマリアの秘部をまさぐる
もうルナマリアは濡れまくっていた
「レイ・・・もうだめ、じらさないで・・・・」
「どうしてほしいの?」
レイが意地悪そうにルナマリアに聞く
「いじわるっ・・・・」
「イレテ・・・ホシイ・・・」
ルナマリアが顔を真っ赤にして言う
「何を?」
レイの整った顔が意地悪そうに笑う
「もう!」
ルナマリアがそういった瞬間レイの大きなものがルナマリアの中にズブリと入っていく
「ああっっ」
ルナマリアはレイをぎゅう〜〜〜っと抱きしめる
「ルナマリアの中すごく温かいね」
そう言いながらレイのものがルナマリアの中で出し入れされる
そのたびにルナマリアは嗚咽を漏らす
「あっあっあんあっ」
「ハアハア」
冷静なレイの息遣いが荒くなる
745 :
509:05/01/16 20:50:24 ID:KHakCCi5
「あああっああん」
ルナマリアの声も大きくなっていく
レイの出し入れが次第に早くなる
「だめだもう・・・・」
「ううぅ・・・・」
ドクンッ!ドク
ルナマリアの中にレイの熱いものが放出されると
ルナマリアも
「ああああっっ!」
と声を張り上げビクンと体を大きく反り返り絶頂に達していた
「ハアハアルナマリア・・・」
「レイ・・・」
二人は長い間体を重ねなていた
お互いのぬくもりを感じていた
やがてレイがゆっくりとルナマリアから離れると
ドロンッとレイの体液がルナマリアから流れ出る
「シャワーすれば・・・」
ルナマリアがレイを促す
「ああ・・・少しシャワー借りる」
秘部から流れ出るレイの体液をティッシュで拭きながら
バスタオルを用意するルナマリア
746 :
509:05/01/16 20:54:18 ID:KHakCCi5
ルナマリアはステラへの嫉妬心からレイと関係をもってしまったが
小さな幸せを感じていた
これでミネルバは元のおだやかな雰囲気に戻るのだろうか?
艦長タリアの悩みは解消されるのであろうか?
ザフト軍の命運を握るミネルバ
ミネルバに本当の平穏が訪れるのはいつなのだろう
その日がくるまで戦えミネルバ!
シンとステラの恋物語? 〜ルナマリア&レイ編〜
終了(_ _)
>612氏
(*゚д゚)bグッジョブ
コーディネイターとナチュラルは性教育が真逆なんだなw
所々ルナマリアのルがルになってたのは何故だろ・・
>>738 乙です
強引なアスランに流されるカガリがよかったです
氏なないでまた書いてください
>612氏
前回の投下からずっと待ってました。GJ!!
自分、攻められカガリが好物なのでたまらんかったっす。
>>729 昔キラカガ書いてた方ですか?
続きでも新規でも激しく期待してます!
レイルナハァハァ
どうしてこういう事態になってしまったのか…
僕は回らない頭をフルに使って考える
目の前にいる2人の裸の女性
金とピンクの髪をした女性
「キラ、今いいか?」
「うん、いいよ」
AAにカガリを連れて来た(拉致した)あと、カガリと話し合った。
僕たちの答えを探す道を。
カガリは泣き崩れてしまい、大いに焦った。ここにはいない親友に対して、心の中で軽く舌打をする。
疲れて眠ってしまったカガリを空いていた部屋に運び、しばらく様子を見て自室に戻った。
そして、目覚めたカガリが僕の部屋にやってきた。
「もう、体大丈夫?疲れてるみたいだから休んだ方がいいよ。
あんなことがあれば当然だよね…ごめん。」
「いや、いいんだ。今、世界はおかしな方へ進んでいる。オーブも。少しずつだが、確実に。」
謝罪した僕にカガリはゆっくり話し出す。
「きっと正しい道があるんだ。2年前みたいに…。お前たちとなら、きっと見つけれる。」
「うん、そうだね。僕たちはその為にまた戦わなくちゃいけない。」
カガリに微笑みかけるとカガリも微笑み返してくる。
「それに…お前も心配だからな。冷静なようで無茶ばっかりする。弟は姉が面倒みないとな。」
視線を逸らして、少し照れた顔をするカガリ。そんなカガリ愛しく思えた。
腕を掴んで、胸の中に引き寄せる。「あっ…ち、ちょっと、キ、キラ」
と喚くカガリに対して、「ありがとう」と僕は呟く。
顔が赤く染まったカガリは言葉にならない言葉を発する。2年前を思い出した。
砂漠を抜けたあと僕とカガリは…夜を過ごした。姉弟?と判ってから何もしていない。
カガリを見つめる。カガリが視線に気付き僕を見つめる。
「キ…」
素早く、確実にカガリの唇を奪った。角度を変えて何度も何度も。カガリも抵抗を見せた。
でも、ほんの一瞬だけ。ラクスとも何度も交わした口付けだったが、カガリとラクスの唇は違った。
どこがどう違うと問われても答えれないけど…。
ゆっくりと舌を入れていき、歯列をなぞる。カガリが声を漏らす。そのまま舌を絡め取る。
カガリも自ら舌をだし、精一杯答える。その姿に僕の熱は高まっていく。
どのくらいお互い貪っていただろうか。ゆっくりと唇を離す。
2人の口を名残惜しそうに透明な線が結び、プツンと途切れる。
そのままカガリの右耳に軽く息を吹きかける。カガリは「んっ」と可愛らしい声を上げる。
また、僕の熱が高まる。
「カガリ、耳が弱いの変わらないね。」
わざと意地悪に聞こえるように囁く。
「そ、そんなこと言うな!」
顔を真っ赤にして反論する。ラクスとは違う反応に僕は満足する。
首筋に近づき、舌を這わせる。ビクッとカガリの体が反応する。
左手をカガリの胸に持っていき、軽く揉みしだく。2年前より確かにボリュームを増している。
「胸、大きくなったね。」
「だ、だから、そん…んっ。」
首を吸い上げ、紅い印を残す。それと同時に左手に力を込め、カガリの言葉を遮る。
唇を離し、正面に向かい合う。カガリは赤くなって顔を逸らす。
体は成長していても、こういうのは変わらない。カガリの服に手を伸ばす。
今更だけど、ウェディングドレスのままやりたかったと後悔する。
だが、すぐに気持ちを切り替え、服を脱がしいく。
下着だけになったカガリに「キレイだよ。」とありきたりな言葉をかけてベットに横たわらせる。
照れた顔が僕の熱をまた高める。もう熱で溶けてしまうんじゃないかと感じる。
鎖骨に唇を落とし、印を刻んでいく。触れで、吸い上げるごとにカガリは声を上げる。
真っ白なブラジャーの上から胸を揉む。「んんん」とカガリがうねる。ホックを外す。
解放された胸。その中心の突起は2年前のまま、キレイなピンク色をしている。
乳首を摘まんでみる。
「あぁ、んん」
カガリは抑えた声で喘ぐ。僕は顔を近づけて、わざと乳輪の周りを舐め上げる。
カガリも声を漏らしたが、一向に乳首まで及ばないことに少し苛立つ。
「じ、焦らすな、よ」
僕は笑みを浮かべ、カガリと視線を合わせた後、左の乳首を舐める。
「うぅ、あ、キ、キラぁ」
口に含んで転がす。吸い上げる。優しく噛む。一つ一つの動作にカガリは喘ぐ。
空いた手でもう一歩の乳首を責める。
「あぁぁ、いい、キラぁぁ、あぁ」
カガリは声を押さえることをできなくなり、外まで聞こえるのできないかというほど響いた。
じっくりと嬲るように責め上げる。指と口を交換し、責め続ける。声は途切れることなく響き渡る。
そして、もう一本の手でショーツの上からなぞる。
「あぁぁぁ、い、い…ぐ、キラぁぁ、あぁぁ、いく」
そう声を上げ、体を振るわせる。
「イっちゃったね、カガリ」
と囁く。達したことに喜びと同時に不思議に思う。
あれだけでここまで昇りつめるなんて思って見なかった。2年前と変わらないピンクの突起…。
僕の中で1つの考えが出来上がる。
「カガリ、アスランと何も…?」
息を切らしているカガリは、少し暗い顔で答えた。
「あいつ何もしてこないんだ。そ、そりゃキスはするけどその先は…
なんとなく誘ってみても逃げるし、その割りに私に触りたがる。」
親友の姿に苦笑する。
「だから、お前が埋めてくれ。私を」
僕は笑顔を「うん」と答え、心の中でアスランに喋りかける。
『ごめんね、アスラン。でも君もいつまでたってもそんな風だと
愛想つかされたり、愛されてない思われちゃうよ』
手をカガリのショーツに伸ばす。その時、ドアが開いた。
咄嗟にドアの方を見る。廊下の光に映し出された長いピンクの髪が結んである。
「キラ…カガリさん?」
僕はロックをしていなかったことを後悔する。ラクスの姿はエターナルの時の格好。
僕がその格好可愛いと言って、なんどかそのまま体を重ねていた姿だ。
「ラ、ラクス。こ、これは…」
僕が言葉を発する前にカガリがラクスに声をかける。
ラクスはもちろん僕たちが、血縁関係であることを知っている。
「これは?」
とラクスがカガリに問う。カガリは「うっ」と言って黙り込む。
「キラ?」
声を掛けられても僕は何を言えばいいか判らずに焦るばかり。
なんとも言えない沈黙が流れる。その沈黙を破ったのは、ラクス…ではなくその後のハロだった。
「テヤンデイ」
場違いな声で飛び跳ねる。「オマエモナ。」そんな事言われても困る。
その次に聞こえてきたのは、ラクスの信じられない言葉だった。
「2人だけでお楽しみになって、私だけ仲間外れですか?」
その声に怒気は全く含まれていない。むしろ寂しさが伝わる。しかし、ラクスはすぐに顔色を変え
「3人でしましょう。1人よりも2人。2人よりも3人の方がきっと楽しいし、気持ちいいですわ」
笑顔でそう言って、服を脱いでいく。生まれたままの姿になっていくラクスを
僕とカガリは何も言えず、ただただ唖然と見つめることしかできなかった。
キラカガラクですが稚拙な文章すいません
僕たちが何も言えない間にラクスは、生まれたままの姿になった。
ゆっくりと僕たちに近づいてくる。子供のような嬉しそうな顔をしている。
「さぁ、始めましょう。キラ、カガリさん。」
それでも、僕たちはまだ動けなかった。
そんな僕たちの姿を見てラクスは、ニッコリ笑って
「3人でするのは始めてですが、緊張しないで。」
緊張…と言えば緊張してるが決してラクスの言ってるものとは違う。
ラクスはカガリのショーツに手を伸ばす。
「あ、待て、ラクス。」
不意を突かれたカガリは声を上げる。しかし、ラクスの動きは止まらない。
ショーツを剥ぎ取ると、カガリ乳首に口付ける。
「ら、らく、あぁぁぁ、だ、ダメだって、あぁ」
カガリの言葉にラクスは顔を上げて、問う。
「何故ですか?」
「わ、私たちは女同士だろ。」
「キラとカガリさんは姉弟ですよ。」
カガリの返答にサラリと返した言葉に、僕は胸に痛みを受ける。カガリも同じだろう。
やはり遠回しに責めているようだ、と思ってしまう。しかし、
「そうですわ、気持ちのいいことに性別や血縁は関係ありませんわ。」
無邪気にそう言ったラクスはカガリの乳首を再び口に含む。
「で、でも、あぁぁぁ」
2人の姿は美しかった。女神の戯れと形容すればいいのか。
そんな2人の様子に見入っていた僕に声が掛かる。
「ほら、キラもご一緒に。」
微かにハロの「オモエモナ」という声がどこかから聞こえる。
このままやってしまっていいのか。
コーディネーターを越えたコーディネーターの頭をフルに回転させる。
僕は…僕は…流されてしまうことにした。
カガリに近づき、ラクスが左の方だったので、右の方を口に含む。
「はぁ、キ、あ、キラ、あぁぁ、ラク、ス」
ラクスの右手がカガリ秘部へと近づいていく。それを察したカガリは股をとじる。
僕は乳首を甘噛みして快楽を与えてやる。声を上げたカガリは無意識に股を開く。
その一瞬にラクスの指先はカガリ秘部に達する。
「あらあら、凄く濡れていますわ。」
ラクスの細くて白い指先がカガリの中へ進んでいく。
「ら、ラクス…あぁぁ、んんん、いい、いいラクス、もっと」
カガリも流されてしまうことにしたようだ。はしたない声を上げヨガる。
僕は左手でラクスの乳首を摘まむ。
「あっ、キラ、ん」
乳首はゆっくりと固さを増していく。
ラクスを後から覆い被さるに抱き、両手を胸を揉み、乳首を摘まむ。
「あぁぁ、キラ」
右手をラクスの秘部へと伸ばす。
ラクスの手が一瞬止まったが、再びカガリの中を行き来する。
「ラクスももう濡れてるじゃないか」
そう言って滑った指先をラクスに見せる。そのまま唇につけ口の中に入れる。
ラクスは何も言わずに、僕の指先に纏わりついた自分の愛液を舐める。
僕はいいことを思いつき、再びラクスの中に指を挿しこむ。
「あぁぁ、ラク、ス、いぃぃ、あぁぁぁ」
「キラ、ぁぁ、んんん、あぁぁぁん」
クチュクチュと擬音してもいいような2人の秘部の音と喘ぎ声が部屋にこだまする。
再びラクスの中から指を抜く。
「あぁ、キラ、そんな…」
ラクスが哀願するが、とりあえず無視して指をカガリの前に出す。
「舐めて、カガリ」
驚いたカガリだったが、指を口に含んだ。僕は嬉しそうにその光景を眺める。
「カガリ、美味しい?」
また意地悪な質問を囁く。
「ん、よく分からないけど、美味しい気がする」
その言葉を聞いたラクスは
「美味しいなんて、では私もカガリさんを」
そういって、カガリの秘部に顔を近づける。そしてそのまま口付ける。
ラクスの舌が割れ目をなぞる。
「あぁぁぁ、はぁぁぁ、ラク、ぁぁ、んんんん」
より大きな声が部屋に響いた。僕もラクスの秘部に顔を近づく。
ふっと息を吹きかける。何度も繰り返す。
「キラ、意地悪はやめてください」
そう言われてはやめるしかない。ラクスの秘部に舌を挿しこむ。
空いた手でクリトリスを弄くる。
「キ、あああ、らぁぁぁぁ」
ラクスはカガリの秘部から口を離し、天を仰ぐ。
「ラクスだめじゃないか、カガリも気持ちよくさせないと」
ラクスは再びカガリの秘部を舐め上げる。
「あぁぁぁ、ラク、も、もうイク…また、イ、あぁぁ、イク」
「カガ、あぁぁぁ、わ、わたく、あぁぁ、一緒に、イキ、あぁ」
大声を上げて2人は仰け反り、ほぼ同時に達した。
ピクピクを振るえる2人の姿を見て、僕は大いに満足した。
「ラ、ラクス…キラがまだ…」
カガリが息も絶え絶えにラクスに喋る掛ける。
カガリが僕のズボンに手を掛け、ベルトを抜きとっていく。
「カガリ、休んでからでいいよ」
カガリは僕の言葉に手を休めようとはしなかった。顔を真っ赤に染めて
「キラの…舐めたい」
その言葉にゾクッと来た。
そこでまた意地悪な考えが沸いてくる。
「僕のナニが舐めたいの?」
我ながら何て奴だ、と感じる。カガリは
「あ、あの、その…もう言わせるな」
カガリにしては舐めたいと言ったくらいで精一杯だったのだろう。
いいかなと思ったキラのスボンをラクスの手が掴んだ。
「私はキラのオ○ンチンが舐めたいですわ」
そう言ってカガリに微笑む。その言葉を聞いてカガリも
「私も、お、おち、オチン○ンがな、舐めたい」
これ以上赤くならないと思っていた顔がさらに赤くなる。
「うん、いいよ」
笑顔で優しくそう言うと、2人はパンツごとズボンを降ろした。
解放された僕自身はヘソに届きそうなほど反り返り、最高の硬度を誇っていた。
ラクスとカガリが同時に舌を出し舐める。僕は座って2人に任せる。
嬉しそうにほうばり続ける2人に聞く。
「2人とも美味しい?」
カガリはコクっと頷き、ラクスは「はい、とっても」と答えた。
僕を舐める音だけが部屋に響く。ラクスが竿を口に含むとカガリが袋を。
カガリが竿を含むとラクスが袋を。
「ん、いいよ、気持ちいいよ、2人共」
2人の姿に、耐久力には自信があった僕も限界を感じだす。
それを察したラクスは
「遠慮なく私たちにかけてください」
と声を掛ける。その言葉で僕は限界を突破した。
続ききぼんぬ
ぐじょーぶ。
続き頑張ってください。
766 :
名無しさん@ピンキー:05/01/17 20:34:50 ID:xxD3/xRE
最近このスレハケーンしたばかりなんだがここって保管庫あるの?
768 :
612:05/01/17 21:42:11 ID:5tV+rKbj
>768
今後の展開予想(妄想)でアスカガ敵対関係でえちーは如何?
OPEDで出てきた赤服フェイスな新キャラ、声はやっぱりミゲルなんだろうか。
便乗でリクエスト
嫉妬でドロドロのアスランがカガリを襲う話が読みたいっす。
771 :
612:05/01/17 22:19:35 ID:5tV+rKbj
只今執筆中でござい
はじめ敵対関係で書こうと思ったらうっかり
>>770さんのリク内容になってシマタ
敵対関係…ウン…二人だけの戦争しか思い浮かばなかったので、さすがに出尽くされたネタは回避しますた
敵対じゅるり。きっと「敵である俺に犯されて感じてるの?カガリ、」とか言うんだろうなぁハァハァ(どっちに
>>768 自分も612氏のアスカガ読みたいです
種デスになってからのカガリは受難が多くてカガリ好きの自分は見ていて辛かったっす
そんなわけで幸せなカガリたんが読みたいです
でも贅沢は言わないのでどうぞご自分のペースで好きなものを書いてください
>>755-763 GJです
自分も先日のカガリ花嫁強奪にやられたので妄想が膨らみます
双子+ラクスの3Pたまらんです
773 :
612:05/01/17 22:31:43 ID:5tV+rKbj
月曜日はセーラーカガリ〜 火曜日はブルマーカガリ〜 水曜日はナースDEカガリン〜 ルラルラルラルルル〜
木曜日は全裸でカガリ〜 金曜日はドレスのカガリ〜 土曜日は婦警のカガリ〜 ルラルラルラルルル〜
〃⌒`⌒ヽ
i ((`')从ノ 〜♪
i,,ゝ*´∀`)i 〜♪
アスラン、もう天国だなw
淫乱じみた攻めカガリがちょっと欲しい…
>>774 14話見た後だと攻めカガリも十分ありえると思った。
777 :
612:05/01/17 22:49:11 ID:5tV+rKbj
日曜は総集編です
八アスが元だがコレ作ったの実は漏れとかバラしてみる
始めは筋肉マンだったとは言えない
778 :
612@:05/01/17 23:04:25 ID:5tV+rKbj
純白のドレスを着た君は美しかった。
平和の象徴のハトが舞い、ハウメアの使徒が授ける祝福を一身に受け、幸せそうに微笑むあなた。
それはただの空想になってしまったけれど、君が俺以外の誰かのために花嫁衣裳を着るということが、俺にはとても許せなくて。
だからこれは、当然でしょう?
補給のために寄ったのか、小さな島にAAが潜んでいるという情報を受けたアスランは、シンたちが行動するより早く市街地へ出ていた。
好奇心旺盛な彼女のことだ、買物などについていくだろうと予測する。
ここ2年ずっと一緒にいたお陰で、彼女の好みはよく理解している。
メインストリートを歩きながらショウウインドウを丁寧に見ていたアスランは、やがて一軒の店に彼女の姿を認めた。
779 :
612A:05/01/17 23:05:08 ID:5tV+rKbj
それからの行動は迅速だ。
出てきた彼女の後を追い、通り過ぎるだろう裏路地へ先回りし、そこへさしかかったところで引寄せて薬品をかがせた。
トサっと倒れる体を容易く抱き上げ、人目につかないような路地のラブホテルへ向かう。
無人のホールを通り抜け、一等上質な部屋に入っていく。
柔らかい寝台に横たえらせると、ようやくアスランは溜めていた息を吐き出した。
それからカガリが起きるまで室内を物色していると、色々と面白いものが発掘できた。
ニヤリと満足げに微笑むと、彼女を起こそうとペシペシと頬を叩いた。
「カガリ?起きて、カガリ、」
「う〜ん…。」
ぼんやりと琥珀がまみえる。焦点を合わせなかったが、見慣れぬ天上とプラントへ行ったはずの恋人が目の前にいるのとで一気に目が覚めた。
「お前!何でここに!?…え?違う、なんで私こんなところにいるんだ!?」
わずかな自由時間を貰い、生活必需品を買おうと外出していたのに、なぜふかふかの寝台にいるのだろう。
「攫ってきたんだ。AAがここにいると聞いて、君に逢いたくて。」
「アスラン……、」
いろいろとつっこむべき箇所はあるのだが、それでも彼の一言が凄く嬉しい。
思春期の乙女よろしく頬を染めた彼女は、そっとあたりを見回した。
少し古ぼけた雰囲気。今寝かされている寝台は大きく、キングサイズとはこんな感じなのか?と頭の片隅で思う。
壁には窓はなく、少し不自然なアパートみたいだ。
780 :
612B:05/01/17 23:06:04 ID:5tV+rKbj
「ここ、どこ?」
率直なカガリの問いに、アスランもまた素直に返す。
「ラブホテルだよ、」
「え!?」
驚いて見上げる彼女に、クスっと微笑むと、そのまま頬にかかる髪を払ってやり、キスを落とした。
啄ばむそれから、段々深くしていく。慣れている二人はタイミング良く唇を開き、互いの口内に舌を行き来させる。
アスランの舌がカガリの唇をなぞったかと思えば、カガリのそれがザラリと彼の上あごを這う。
角度を変え、吐息や声すらも飲み込む激しさ。
やがてアスランが唇を離したとき、カガリは既に息を整えることすら出来なくなっていた。
頬を桃色に染め、瞳を潤ませる彼女に、愛しさが募る。
しかしダメだ。今日は決意をしているのだ。
アスランがいるというのに、政略結婚を許した君に、罰をあげよう。
そっとベッドサイドに手を伸ばし、先ほど入手したアイテムのひとつである縄を手繰り寄せる。
そして彼女の両腕を頭上にまとめ、キツすぎない程度に縛る。
キスの余韻に浸っていたカガリは碌な抵抗も出来ずにあっという間に纏められてしまった。
「おいっ、何だよコレは!」
「何って、縄。」
「そうじゃなくって!何でこんなこと!」
いくらもがいても縄は緩まず、それどころか食い込んでいる。
「ダメだよ。カガリの肌が傷ついちゃう。」
ちゅ、と唇で触れる。
「なら今すぐ解け!」
「それは無理。だって今日はお仕置きだからね?」
>>773 面白過ぎるんだがw
アスカガで盛り上がってるとこ
アスカガばっかりになって悪いんだが
アスカガでぬるいエロ書いてくる
782 :
612C:05/01/17 23:13:27 ID:5tV+rKbj
「はぁ?」
お仕置きされる謂れなどない、と叫びたかったが、彼の翡翠が思いのほか怒りに燃えているのを見て、カガリは言葉を喉の奥に飲み込んだ。
そうしているうちにアスランは彼女の服を脱がしていく。
薄着だったので時間のかからないうちに大振りな乳房が現れた。
緊張からか突起はツンと上向いている。すぐにでもむしゃぶりつきたい衝動を覚えるが、グっとこらえてズボンのファスナーに手を伸ばした。
ジジジっと焦らすようにゆっくり下ろし、下着ごと剥ぎ取ると、彼女を装飾するのは縄だけになった。(ちなみに一度縄を解き服を脱がせた。勿論暴れまくったが、ムリヤリ押さえつけたらどうにかなったのだ)
「ヤだ…、アスラン…!」
カガリはとてつもない恐怖を感じていた。
彼がいつもカガリを抱くときは、慈しみ深い眼差しで見つめ、囁くような声音で優しく名前を呼んでくれる。それだけで胸が熱くなり、同時に体の奥もキュンっと反応していた。
それが、今はどうだ。
冷ややかな視線をくれるだけで、名を呼んでくれるがそれすらも凍ったガラスの様。
ふるふると体が震えだすのを、カガリは自覚できていなかった。
783 :
612:05/01/17 23:36:41 ID:5tV+rKbj
続きは日付が変わったら投下します
784 :
612D:05/01/18 00:03:38 ID:JgvJMi5v
「クス。どうしたの?寒いの?寒くないよね、俺がいるから、」
ペロリと首筋を舐め上げると、弱い彼女は「ンっ…、」とかすかに甘い声を吐く。
耳もしつこく舐める。耳朶を甘噛み、窪みに唾液を塗りこめるように舐める。
「ぁはあ…、…ああっ、」
弱い場所を攻められ、声を抑えられない。自分の声が自分のではないように思え、またそれが快感を引き起こす。
アスランの手は縦横無尽にカガリの躰を這っていく。
丸い乳房をこね回し、乳輪に沿って指で押す。マシュマロよりも柔らかく、みずみずしい弾力がアスランの手を弾き返そうとする。
「ユウナにこの躰を許したの?」
「何、い…ああっ、」
かすかな異物感が過ぎる。ビクンと足が跳ねるのを押さえられ、秘部を晒されるような恰好をとられる。
肺が圧迫されて苦しいのだが、それよりも入れられた数本の指が様々な動きをするのが耐えられない。
濡れていたそこはグチャグチャといやらしい音をたてる。
「こんなに濡れてる…ユウナの指でも思い出してるの?」
「何でユウナって…、」
カガリにとってみれば、意に添わぬ相手と自分が体を重ねるなど考えたくもないのに。
そう、この体と心を支配できるのは、いま目の前で邪悪な笑みを浮かべているアスラン・ザラだけなのに。
612氏、乙です!
アスランがSっぽくて、カガリが攻められまくってるのが好きだ〜
でも出来ればもうちょっとまとめて投下して欲しいかも…
いつレスすればいいのか迷います
それと、アスカガは二年間の間にメイド服プレイとか変わったことやってそうかなぁと思ったので
そんなのが見てみたいです、と言ってみる
それにしてもこのスレは容量オーバーで使い切りそうな感じですね
787 :
612:05/01/18 00:23:55 ID:JgvJMi5v
書いている最中に投下しているのでいつレスして下さっても構いません
というかすみません…
今度はまとめて投下します
>>773 婦警なカガリに取り調べされたい。
まあその後の展開は完全エロだけどな('-^*)/
>>781 待ってるよ!
>612氏
嫉妬話リクしてた者です!黒アス(*´д`*)ハァハァ イイヨイイヨ〜
いい所で終わってる・・・続き楽しみに待っとります。
自分もアスカガエロを書いてみたくなって書き出しているが…
難しいorz
612氏、
>>781も期待してます。
ユウカガ書きたくなった…が顰蹙ものかな…?
>>791 いやいや全然カモーンですよ
黒ユウナなのかヘタレユウナなのかどっちだろw
793 :
名無しさん@ピンキー:05/01/18 00:41:01 ID:W8iwLM8U
612 乙〜。
てか、どっかにSEEDのSSはまとめてないんですか?
最近、南極条約は更新されてないし。過去板も見れないし……。
794 :
612:05/01/18 00:43:09 ID:JgvJMi5v
ぬっちゃけ本命がミゲカガなもんで、「アスラン」と打とうとしても手が勝手に「ミゲル」と打っている
きっとミゲカガなんてやってるの、日本でウチくらいだよ…
795 :
sage:05/01/18 00:44:14 ID:W8iwLM8U
sage忘れすみません…
>>795 メール欄に「sage」と入れるといいよ。
もう、ダメ
799 :
612:05/01/18 01:02:26 ID:JgvJMi5v
もう少しで書き終わるデスよ〜
肩凝ってきた…(笑
一時半には投下できます
800 :
755:05/01/18 01:03:55 ID:M1Ss5KB9
限界を越えた僕は強く脈をうち、白く濁った液体を吐き出した。
吐き出されたものはカガリとラクスの顔を汚した。
そういえば、オーブ本土についてから溜まっていたんだよね。
「す、ずこいな。こんなに」
「こんなに溜まってらしたのですね。すいません、気付かないで」
ラクスに「いいよ」と声を掛けられる。ティッシュで拭いてあげる。
「あらあら、まだ元気なようですね。キラの息子さんは」
ふと自分自身に目を向けると何もなかったように張ったままだった。
「さぁ、キラどちらからにします?」
その質問の意味をすぐに理解し、僕は悩んだ。
こういう状況ではどうするべきなのか…。ふとカガリを見る。
上目遣いに僕を見る。その顔にドキッとすると同時に
カガリ、そういえば…
ラクスに顔を向けて
「まずはラクスから」
そう言ってラクスを横にさせる。
「つ、次は私だからな」
カガリの言葉に何も言わず、意味深な笑みを向ける。
顔を戻し、ラクスの秘部に自分をおしつける。
「いくよ、ラクス」
「キラ、来てください」
そのまま押込んでいく。ズブズブとラクスの中を突き進んでいく。
「あぁぁ、キラぁぁ」
奥まで押込み、ゆっくりと元に戻す。
「い、いいで、ぁぁ、すわ、あぁぁ」
腰の動きを早めていくにつれ、ラクスの喘ぎ声は大きくなっていく。
羨ましそうに見つめているカガリ。僕は動きを止めてカガリを見る。
801 :
755:05/01/18 01:04:53 ID:M1Ss5KB9
カガリは視線に気付いて、目を開く。
「カガリもラクスを責めて上げてよ」
突然の言葉にカガリは驚き
「えっ…私がか?」
「うん、カガリ、ラクスに気持ちよくしてもらったでしょ。
なら、カガリもラクスを気持ちよくしてあげないとね」
カガリは「いや、でも…」と呟くばかり。そんなカガリにラクスが声を掛ける。
「私もカガリさんに気持ちよくさせて欲しいですわ」
その言葉にカガリは意を決したように近づく。
しかし、近づくと止まってしまい困ったように視線を泳がせる。
そんなカガリにラクスは、首に手を回し抱き寄せ口付ける。
そのままラクスは有無を言わさずに舌を挿しこんでいく。
カガリは戸惑っていたようだったが、そのうちラクスの舌に対応する。
その光景を見て僕は再び律動を始める。
「う、ぬぅ、ふふぁぁ、ふぁぬ」
カガリと舌を絡めたままラクスは声を漏らす。
動きを更に早めると、ラクスとカガリは離れてしまった。
「あぁぁ、あ、かぁ、カガリさん、あぁぁ」
ラクスはトロンとしたカガリの手を取って自分の乳首を触れさせる。
カガリはハッと気付く。僕が「ほら、カガリ」と言うとカガリは自ら乳首を摘まんだ。
そして、口を近づけ、舌を出したチロチロと乳首を舐める。
「こ、こんな感じいいのか?」
「い、いいですわぁ。あぁぁ、もっと、キラも、カガ、あん、リさんも」
ラクスの答えに気をよくしたのか、カガリは乳首を口に含んだ。
どうすればいいか分からないようだが、
一生懸命なカガリの舌の動きにラクスの快感は高まっていく。
802 :
755:05/01/18 01:05:53 ID:M1Ss5KB9
「カガリ、ちょっと」
どいたカガリを見て僕はラクスを反転させて持ち上げ、
僕の上に座らせるようにする。
「ラクス動いて」
僕は腰を突き上げる。ラクスも言葉に従って自ら動く。
「お、奥に、あぁぁ、たる、ぅぅぅぁぁ」
僕はラクスのクリトリスを指でつつく。
「カガリ、ここ」
カガリは僕の言葉で気付き、クリトリスに指を伸ばす。
右の乳首を舐めるカガリを見て、左の乳首を摘まむ。
腰を激しく突き上げていく。
「あぁぁ、も、もぅ、あぁぁ、イッ、あ、イッてしま、います、ぁわぁ」
「ら、ラクス…僕もそろそろ…」
「一緒に、あぁぁぁキラぁぁぁ、」
ラクスが絶頂に達したと同時に僕はうっと声を出して、中に全てを吐き出した。
痙攣するラクスを横にしてやり、抜き去る。
すると、ラクスの中から僕が吐き出した白濁液が漏れ出てくる。
「キラ、とても良かったですわ」
囁くラクスの髪を撫でる。くすぐったそうに微笑むラクスに僕も自然に微笑む。
「キ、キラ。次は」
カガリが遠慮がちに声を掛けてくる。
「うん、カガリ」
そう言ってカガリに近づき、秘部に指を挿し込む。
「まだまだ濡れてるね、カガリ」
カガリに指を見せる。
「ば、バカ!それよりも、キラの…」
2回出したが僕はまだその硬度を保っている。
僕は仰向けになった。
803 :
755:05/01/18 01:06:56 ID:M1Ss5KB9
突然仰向けになった僕にカガリは?マーク浮かべる。
「カガリ、上に乗って」
カガリは驚いて「う、上って」と呟く。
「ほら早くしないと、段々元気がなくなってくるよ」
もちろんそんなことは絶対にありえない。
この状況でいる限り、永遠に硬度を保ち続ける自信がある。
カガリは顔を引き締めて、僕の上に跨る。
「自分で入れて」
カガリは僕を持って、位置を確認し腰を降ろしていく。
カガリの中に入っていく感覚を感じる。
「あぁぁ、ん、は、入った」
僕の胸に両手を突き、呟いた。
「ほら、自分で動いて」
「う、うん」
ゆっくりと腰を動き出す。その動きはラクスと違って未熟だったが、
それがかえって新鮮だった。
「あぁぁ、んんん」
「カガリの中、気持ちいいよ」
カガリの動きに合わせて、僕も動く。
「す、すごい、はぁぁぁぁ、もっとぉぉぉ」
カガリの動きが激しくなっていく。カガリの胸が目の前で上下に跳ねる。
それを両手で揉みしごく。
「ぁあぁぁ、キィラぁぁぁ、イ、イク、あぁ、イクゥゥ」
「カガリ、イっていいよ」
「あぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁ」
ガクリとカガリは僕に寄りかかる。それを優しく受け止める。
「もう3回もイッちゃったね」
はぁはぁと肩で息をするカガリに囁く。
804 :
755:05/01/18 01:08:52 ID:M1Ss5KB9
「で、でもキラがまだ…」
「うん、いい?」
「あぁ、私の中に…」
カガリを寝かせて正常位の体勢にする。
口付けを交わして、耳を甘噛みする。
「ひん」
カガリの中を再び僕がかき乱していく。
「あぁぁ、あぁ、んんん」
すぐに激しい律動へと変わる。カガリの喘ぎ声も激しくなる。
右手でクリトリスを弄くると、更に喘ぎは激しくなる。
「あぁぁん、キラぁぁぁ、あぁぁ…ふ、ふぐ、むぬぬ」
いつの間にか近づいていたラクスがカガリの唇を塞いだ。
僕の動きは一瞬も止まることなくカガリを責める。
「んんん…あぁぁぁ、いいぃぃぃぃぃ」
ラクスが唇を離し、乳首を舐める。
「イク、イグ、あぁぁぁ、イクぅぅぅぅぅ」
「イッてカガリ、僕もイクよ」
壊れんばかりに腰を打ちつける。
「あぁぁぁ、イぃぃぃぃ、はぁぁぁぁぁ」
「あ、あぁ」
カガリの中に注ぐ。その勢いは3度目なのに衰えない
「良かったよ、カガリ」
しかし、返事は返ってこない。僕は驚いてカガリを揺する。
「…ん、はぁ、き、キラ…」
カガリの声を聞いて安堵する。ラクスが「失神してしまったようですわね」と説明する。
僕たちは3人で微笑みあった。
805 :
755:05/01/18 01:09:49 ID:M1Ss5KB9
静かに寝息をたてて、ぐっすりと眠るカガリとラクスに毛布を掛ける。
健やかな寝顔の2人に笑みが漏れる。
僕は起こさないように出た。
ベットは大きくないので3人で寝るのは無理がある。
廊下に出て、外を見る。空にはたくさんの星が輝いていた。
僕たちはまた戦わないといけない。
正義を、正しい道を、平和な世界を見つけるために。
2年前のように、いやより大変な戦いになるだろう。
でも、2人がいればなんとかなる。そんな気がした。
感傷に浸って、クシャミを1つしたあとカガリの部屋に入った。
次の日、バルドフェルドさんに貴重なパイロットだから
夜中に無理はするな、と注意され
マードックさんには声が響き過ぎだ、と怒られ
フリーダムの整備を1人することになったのは、また別の話。
806 :
755:05/01/18 01:10:45 ID:M1Ss5KB9
駄文すみませんでした。
ネ申たちの作品を見て勉強してきます。
>>806 GJ!ラクスに流されて3Pになる双子(*´Д`)ハァハァ
808 :
612E:05/01/18 01:15:51 ID:JgvJMi5v
しかしアスランにその思いは通じなかった。指を手ひどく動かされ、そのたびにカガリの視界はスパーク
する。
「あんッ、激し…!」
身を捩って強すぎる快感から逃れようとするが、アスランはそれを許さず、曲げた足を腰ごと抱えた。
指を引き抜き、再びベッドサイドへ手を伸ばす。カガリも視線を向ける。
取り出されたのは、男性器をかたどられたグロテスクな「大人の玩具」で。
しかもラクスの髪の色のようなピンク一色で、それがまた気持ち悪い。
「さっき見つけた。これなら俺のと太さも長さも同じくらいだし、カガリもきっと喜んでくれるよ。」
「ちょ・・・まさか!」
そんなの、絶対イヤだ!!
しかし暴れようにも体に力が入らず、カガリは悔し涙を流しながら必死に埋められる感覚に耐えていた。
ヌブ、ヌプっと愛液と襞を掻き分けて進入される、無機質で冷たいそれ。
「ひグ…!うはあっ、」
ぐいぐいと割り込んでくるそれは正しく無遠慮といったところ。
アスランの言うとおり大きさは彼のより少々小さい程度だが、愛するひとのものではないというのはかな
りの負担をかけてくる。
女性の体は精神と強く結びついている。彼女が強く拒否すれば、彼女の肉体もそれに反応して玩具を押し
出そうとうごめきだす。
普段は奥へ奥へと導く襞は、この時ばかりは外へ向かってざわめいていた。
強い抵抗力を感じたのか、アスランはチっと舌打ちをすると、優しくカガリの髪を梳いてキスを落とした
。
「アスラン…、」
思いなおしてくれるのかと思いきや、安心した一瞬をついて、一気に玩具が突きたてられた。
809 :
612F:05/01/18 01:16:36 ID:JgvJMi5v
「っっひぎゃあああああ!!」
処女膜を破られたときより酷い痛みがカガリの全身を走った。つま先はピンと反り返り、頭皮まで肌が粟
立つ感触。
「いや…!いやぁ…!」
涙があふれ、シーツを瞬く間に濡らしていく。愛液で濡れそぼったそこは辛うじて裂けていないが、既に
分泌は止まっているので、それも時間の問題だろう。
ビクビクと小刻みに痙攣する様を見下ろし、アスランは軽く鼻を鳴らして玩具のスイッチを入れた。
「っいやあああああ!、あああ!…ンやああ!」
震えだした玩具に身を捩り、自然と四つんばいの姿勢に変わる。尻をアスランに向かって高く突き出して
は、抜いて欲しいと揺れだした。
「おねがっ、これ、っいや!アスぅ!!」
ふりふりと可愛らしく揺れるそばから、結合部分に見る見るうちに愛液があふれだす。自衛でもないそれ
は、彼女が善がっている証拠だ。
アスランはクスっと笑うと、彼女に覆いかぶさって胸を摘み捏ねだした。
「良いんでしょ?気持ち良いって認めなよ。乳首をこんなに硬くして、カガリは悪い子だね…。」
この調子で、ユウナにも痴態を見せたのだろうか。
そう思うと、もうアスランは止まれなかった。
動くバイブを激しく抜き差しし、グリグリと奥まで突いてはかき回す。
「はひっ!らめえ!イっちゃうううう!!」
初めての玩具に、快楽をこれ以上ないほど与えられたカガリは、バイブのスイッチを入れられて五分と経
たずに一度目の絶頂を迎えた。
しかしアスランはそれでもやめず、絶え間なくバイブの角度を変えてはカガリの膣を攻める。
耳を食み、コロコロと舌で刺激する。キュっと膣口が締まったのを指でなぞって確かめる。
「はふぅ、ああっ、あんっ、やぁああ!」
強すぎる快楽から逃れるように頭をシーツにこすりつける。打ち込むたびにビクっと腰が波打ち、愛液はいつの間にか太ももを通ってシーツに滲んでいた。
「っっあはあ!!」
ビクン!っと顔を上げたと思えば、2度目の絶頂を迎えたらしい。それによってより過敏になるカガリの膣。
810 :
612G:05/01/18 01:19:06 ID:JgvJMi5v
胸を弄くるのをやめ、アスランの手はクリトリスに伸びた。ぷくんと立ったそれを摘み、つま先でカツカツと引っかく。
「あ!、あ!!またイくぅう!!」
最も敏感な性器を弄られ、更にバイブを子宮口に届きそうなほど押しこめられ、カガリは3度目の絶頂を迎え、そして意識を手放した。
「もう終わり?」
つまらないな、とアスランはスイッチを切ってバイブを取り出し、寝台の端へ放り投げた。
崩れたカガリの体を支え、限界まで張り詰めたペニスを取り出すと、意識のない彼女の膣へ一気に叩きいれた。あつい愛液がジュブジュブッと音を立てて歓迎する。
先ほどの無機質と違い、熱も質量もある、そして何よりも愛する男の性器を、カガリは無意識に喜び迎えた。
その感触にすぐさま射精するアスラン。
しかしそれはまたすぐに復活し、彼女の膣を広げるように成長する。
乱暴に揺すっても怒りの声は飛ばない。その代わりに甘く喘ぐ声だけが返ってきた。
「アス……、アスラぁン…!」
羞恥も躊躇いも一切ない、本当に感じているだけの甘い声は滅多に聞けるものではない。それに煽られ、アスランもまた限界を迎えようとしていた。
何度もイったカガリの膣は燃えるように熱い。ねっとりとした愛液が襞の動きを潤滑にしていく。
「ぁ…っ、あんんっ!」
弱弱しいが高い声をあげてカガリが達したと同時に、アスランもその熱い飛沫をカガリの子宮に注ぎ込んでいた。
そしてその熱さに反応した膣。その膣に反応するアスランのペニス。
それを何度も繰り返し、アスランはひとりよがりなセックスを続けていた。
811 :
612:05/01/18 01:21:45 ID:JgvJMi5v
これにて終了です
この後カガリがどうなったかは皆様のご想像にお任せします
AAに帰られるのかミネルバに強制拉致なのかムフフ
ちなみにユウナとカガリはヤってません
アニメの通り、結婚式の最中にキラが救出しました
婚前交渉もなかったことにしてくらはい
お疲れ様でした
そしてコメントありがとうございました
812 :
名無しさん@ピンキー:05/01/18 13:33:37 ID:S4N57dB1
すいませんがSS保管庫はまだないんですか?
>>812 「まだないんですか」って、自分が要望すればすぐに誰かがそれを叶えてくれるとでも
思っているのか。
このスレッドだけに限っても過去ログに全然目を通していないようだし。
>>449
これだから彗星板にここのことを書かれるのは…
>>811 GJ!萌えますた。
これからも投下おながいします
>449の保管庫見られないのは俺だけかな?
数日前までは見られたんだけど。
>>812 GJ!!萌えますた。
鬼畜アスランいいな(・∀・)
>>811 萌えました!これからも612氏の作品期待してます
821 :
612:05/01/18 23:38:02 ID:JgvJMi5v
みなさん色々コメントありがとうございます
今度は772さんの仰っていた幸せカガリを書いてみようと思います
幸せって何だろう…
カガリに関しては寒い時期に外で肉まん食べてるとかしか思いつかないんですけど(苦
ケコーン式とかチャレンジしますがとりあえず大学の課題やりながらなのでゆっくりいきます
その間に新スレ立ったら嬉しいですね
あの花嫁強奪シーンで浮かんだ台詞は…「エクソダス、するかい?」だった…不覚。
823 :
612:05/01/19 00:55:07 ID:GnsAzRVb
実は新シャアから来た新参者なので過去ログとかまだ詳しくチェックしていません
というか専用ブラでないので過去ログ見られません
半端者ですみません…
それから私の小説は自分で保存して自分のサイトに載せるので保存とかしなくて良いですので…
他の神作品は保存したいですけど!
824 :
791:05/01/19 01:08:07 ID:L1afGGfj
取り合えず書いたので、投下してみます。
顰蹙ものなら、これきりにしますので。
自分、エロは初心者なので、ヌルくてすまんです。
825 :
791@:05/01/19 01:11:12 ID:L1afGGfj
「ユウナ…私はお前と結婚する」
「あぁ〜、やっと決心してくれたんだねぇ〜」
「その代わり…キラ達には手を出すな…」
それを聞いた途端、ユウナの眉がぴくりと釣りあがった。
「随分な言われようだねぇ。大体それが人にものを頼む態度?」
「!!・・・・・」
たったこれだけの言葉を発するのに、どれほどの苦悶があった事か。
カガリはただ俯いて、やっと言葉を繋いだ。
「頼む…」
「お願いします、だろ」
「…お願い……しま…す…」
「言葉だけではねぇ。きちんと態度で示して貰わないと」
「え?」
カガリは言われた意味が分からず、一瞬素に戻って、きょとんと顔を上げてしまった。
目の前にユウナの顔がある。
いきなり唇を奪われた。そのまま、貪られる。
「んんっ!!んん〜!!」
ユウナから、身体を引き離そうと試みるが、
いつの間にかがっしりと腰に回された手で身動きが取れなくなっていた。
ユウナが舌を捻じ込んでこようとするが、固く口を閉ざすも、段々と息苦しくなってきた。
諦めたかの様に、ふと唇が離れる。
826 :
791A:05/01/19 01:12:32 ID:L1afGGfj
「ユ…!…!」
抗議の声を上げようと口を開いたカガリは、その刹那、顎を?まれ、
閉じられなくなった口に舌が進入してくる。
ナメクジの様に口内を蠢く舌。
あまりのおぞましさに、カガリの全身は粟立った。
知らず知らずの内に、目尻から涙がこぼれる。
ユウナは、恐怖で身体の力が抜けたカガリをそのまま脇のベッドに押し倒した。
その衝撃で我に返ったカガリは、起き上がり、逃げ出そうとするが、叶わない。
「離せ!」
「お願いがあるんじゃなかったのかい?」
「!!」
「だけど今更だねぇ。僕と結婚するって事はこういう事だろ」
「…!!私は…!!」
「アレックスに初物はくれてやったんだ。これからは好きにさせて貰うよ」
ブラウスのボタンが引き千切られる。
827 :
791B:05/01/19 01:13:24 ID:L1afGGfj
いやっ!!嫌ぁーーーー!!」
「抵抗するなよ。弟がどうなってもいいのか。アレックスだって、戻ってきた時がどうなるか」
「!!」
カガリの目が大きく見開かれる。
大人しくなったカガリを見ると、ユウナは満足そうにカガリの上半身の衣服を剥ぎ取っていった。
「想像以上だな…」
現れた、白くて豊かな膨らみ。ピンクの乳首を指でクリクリと捏ね回す。
カガリは涙目で必死に堪えている。
ユウナがふん…と鼻で笑うように、首筋に舌を這わせる。
「…あ……あ…っ」
そのまま舌は胸を這い、片方の頂きは指で攻め、もう片方は舌で舐め上げる。
「…う、ううっ…あぁっ…。いや…っ!」
「ふふ…可愛いよ。僕のカガリ」
828 :
791:05/01/19 01:17:40 ID:L1afGGfj
Aが文字化けしてる…。 顎を?まれ→顎をつかまれ です。
今回はここまで。もし需要があれば、続き書きます。
829 :
名無しさん@ピンキー:05/01/19 01:29:25 ID:zMRFz96S
需要ありますよ!!期待して待ってます
ユウカガキター!!
続き激しくキボンヌ
>612さん
アスカガ来てましたね〜。
種の時はそんなに大好きと言うわけでは無かったのに
運命のロミジュリ的な展開にハマってます。
こう、切ない感じがステキです。
他の職人さんも、楽しく拝見してます、がんばって下さい〜。
ユウカガGJ!
嫌がるカガリに萌えました。続きを楽しみにしています。
>828
機種依存文字使うからだよ。
A(丸2)表示はさけて、普通の2で書けば良し。
834 :
テンプレ1:05/01/19 11:59:25 ID:K6EkP2xU
ガンダムSEEDとその続編DESTINYのエロ小説の総合スレです。
気に入らないカプやシチュは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801は全面禁止。
ここで許されるカプは、ノーマルカプか百合だけです。
次スレは>950を取った人が立てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを立てて下さい。
過去スレは
>>2-5あたり
836 :
テンプレ2:05/01/19 12:09:45 ID:K6EkP2xU
837 :
名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:11:02 ID:P2W5drF0
>>835 ごめんモタモタしている内に被った
part11がそれだとルナマリアのスレに飛んでしまうので
立てるときは
>>836の方でお願いします
839 :
>>836:05/01/19 12:12:39 ID:p5QbT7uU
かぶってスマソ。
すまん、テンプレ間違えたorz
ユウカガイイ!!
キタ――(゚∀゚)―― !! ってなりました
こっちで埋め立てSS書いてくれる職人さんいないかな
…新スレたつの早すぎたのでは…?
誰もいないから落ちもしないぞ。
早すぎってことはないと思う
これより遅かったら投下したいSSがあっても途中で切れる心配とかあるんじゃないか?
いつもは大抵職人さんがこっちで小ネタ投下してくれたりしてくれたんだけど…
あと1KB…。
これじゃ小ネタもムリだよw
847 :
897:
みなさん、お久しぶりです。コネタ投下します。
キラが、カガリ邸を訪れたときである。カガリの部屋の前に着くと、中から叫び声が聞こえた。
「やめろ、アスラァン!」
「男の腕力に勝てると思うなよ!」
「…」
カガリの危機!?アスランがカガリを…?
キラの脳裏に様々な憶測が飛び交った。二人は好き合っていたのでは?助けるべきか?見ぬふりをするか?
「うぅううっ…」
「観念しろ、カガリ!いくぞっ!」
…ギシギシ、ギシギシ…
その時、キラの手はドアノブに掛った。
「アスラン!カガリから離れろ!」
「えっ?」
アスランとカガリはあっけに取られている。二人は軋みが来ている
アンティークデスク
で
腕相撲
をしていた。
キラが全力でその場を立ち去ったのは言うまでもない。