1 :
1:
2 :
前スレ915:04/11/23 14:25:05 ID:+hiFWslH
前スレが512KB越えましたので、新しく立てさせていただきました。
新しいスレに不備ありましたら、バックアップお願いします。
前スレ書き込めなくなった事にちと責任を感じてまつんで、一応新スレ保守用として、今までアプ分の遊馬×野明一部改訂版・エロ10%増量(当社比)を準備させていただきますた。(但し、萌えエロ保証はありませんがorz)
アプしてもよろしいでしょうか?
新スレ保守は、人大杉などがない限り24時間以内に対応できると思いまつ。
>前スレ940
おお〜っ!原作の雰囲気がちゃんと出てて、こちらこそ( ・∀・)つ〃∩モエーですがな。
笑ってくださりありがとうございます。もそっとエロモエー汁出るようガンガってみまつ。
512k規制を知らない人がいたのね。。。
前スレ915氏、乙&ガンガレ!
4 :
前スレ915:04/11/23 19:33:51 ID:+hiFWslH
改訂版投下前に・・・。
実は今回のネタっつ〜かシチュは、前スレ>412-450>さん達の会話を最近閲覧しまして、『あ〜うんうん、漏れの中の遊馬の人もそんな感じ〜』とオモタのがきっかけでして。
『じゃあ、もしも漏れがここのSS職人さんだったら、あ〜してこ〜して・・・』と、思いもかけずサクサクでけたのがこれな訳れす。修行が足らんせいか、まだまだエロ少なめでつがorz
ネタ下さった方、温かい言葉を下さった方、ヘタレなこのSSを少しでも楽しんで下さってる方、全ての方々に愛とエロを込めて・・・。
余計な一言正直スマソでした。
「・・・野明、良く聞け・・・俺は・・・俺はな。・・・お前、鳥肌立っとるぞ」
だぁぁ〜〜〜っ!俺って、どうしてこんな時まで素直じゃないんだよ。
これは絶対篠原の血がなせる技に違いない。親父め、呪ってやる。
ああっ!野明が睨んでおりますっ。ひょっとして俺、火に油注いじゃいましたか?
そのまま、俺の首に手を添えて・・・こ、殺されるーーー。
・・・っ!
キス、してきた。
野明が、俺の唇に。
そっと触れるだけのキス。
今まで浮ついて混乱していた俺の頭が、すうっと冷えた。
こいつからキスされたのが嬉しくなかった訳じゃない。
ただ、野明の唇も、首に回された手も、すごくふるえていたから。
黙って、野明の手が触れるがままに任せてみる。抱きついて来た体もやっぱり震えている。誘い方がぎこちないし、けして寒いからだけで震えてる訳じゃ無いよな?
俺を探ってくる手付きも、全然手慣れてはいない。やっぱこいつって処女か。
実は俺、処女って苦手なんだが。
おずおずと、頬やシャツの内側をなぞって来る手。遠慮がちに触れて来る唇が柔らかい。
う〜ん・・・これはこれで楽な上、状況としてはかなりオイシイんだけど、なすがままだと男として卑怯な気もする。
しかし、今ここで強引にやめさせては、野明の心を不用意に傷つけてしまいそうだ。
これって、お前も俺と同じ気持ちって思って良いんだよな?酔っ払いのイキオイと違うよな?
こいつが実はヤリ慣れてて、初めてのフリをしているなどとは間違っても思えん。
よし、ここは一丁覚悟を決めて告白して、エッチは後日仕切り直すか。勿体ないけど。
本当は、むちゃくちゃ今すぐヤリたいんだけどな〜、とほほ。野明に対してだけは、俺って損なほど真面目。
「おい、野明・・・止めろ。止めて、俺の話を聞いてくれ」
「・・・やっぱダメ?じゃあ・・・これは?」
おいおいおい!人の静まりかけてた***を触るんじゃねぇ!!
アナタ本当に処女ですか?幾ら服の上からっつっても、大胆すぎるんじゃないの?
微妙にぎこちない指が俺自身をなぞって・・・くぅ〜こらまたタマラン。しかもさっきから、俺にピッタリ寄り添った野明の胸やふとももが段々熱を帯びて、服越しにその存在を主張して来てる・・・ヤ、ヤバイぞ、おい。
俺は鋼の意志でもってだな、かろうじて今現在、お前に手を出すのを堪えているんだぞ。
俺も、野明も、だんだん息が荒くなって来る。重なった胸の布越しに、互いの心臓の鼓動が早鐘を打っているのが判る。ああ・・・非常にまずい。
「・・・したい?・・・ねぇ・・・私の中に・・・これ、入れたい?・・・」
馬鹿野郎、挿れたいに決まってるじゃないか!今すぐにでもお前の奥まで入りたい。
でもなぁ・・・いいのか?本当にいいのかよ?この場の勢いに流されて、お前は後で悔やまないんだろうか。
「・・・いいよ・・・遊馬のしたいように・・・して」
まるで俺の心の声が聞こえたかのように、真っ赤な顔で俺の肩先に顔を埋め、最後は聞き取れないほど小さく囁いた野明に、俺の理性の回路が見事焼き切れた。
野明を膝に乗るよう抱き上げて、貪欲に唇を奪う。舌を差し入れてその口腔内を蹂躙し、心置きなくお前の舌を味わえるのが嬉しい。
お前の舌って清々しい香りがするんだな・・・ってこりゃ、こいつがさっきまで飲んでた玄米茶の味だわな。あ〜、笑っちまうくらい雰囲気ゼロだなぁ、おい。
まったく、お前みたいな色気のない奴に惚れる物好きなんざ、世界中探しても俺しかいないぞ。ま、他にそんな物好き野郎がいたら、迷わずぶっ飛ばすが。
野明の舌が、少し遅れてとまどいながら絡まってくる・・・キスの経験もあまりなさそうだな、こいつって。
とりあえず、少しでも余計な力が抜けるように持って行かないと。
は〜〜〜っ・・・準備を怠ると、処女はこっちまで痛い事になるからなぁ。
とりあえず軽く、耳、髪、うなじ、背中なんぞ愛撫しながら、角度を変えて深いキスを繰り返すと、野明の体の力が少しづつ抜けて来た。時々ピクッと体が反応する所を見ると、こいつ結構性感帯が多いんだな。お兄さんは嬉しいですよ〜。
どれどれ、ちょっとブラの上から胸をっと・・・ふふふ、野明よ。もうすでに、上からでも乳首が立ってるのが判るぞ。お前本当は、結構イヤラシイんじゃないのか?ちょ〜っと爪でブラ上から、この可愛い乳首刺激しちゃる。
この直接触らないもどかしさが、思いのほかイイらしいんだよな・・・俺はブラできんから本当の所は知らんけど。ほれほれどうだ?
「・・・!あ・・・っ」
う〜む、中々感度良好かもしれん。膝の上も、心無しか熱く湿気っぽくなってるし。
この先に進むのが、ちょっと、いや、大変に楽しみだ。
ふははは!すぐには終わらせないから、覚悟しとけい!!って心で思っても通じないか。
まずは先に、ちぃ〜とばっか酸欠にして弱らせないと、どんどん挿れるまでの過程が長引きそうだから、俺の口は今こいつとキスで塞がっとるし。
ちなみに手も、偵察隊として各ポイント確認の為、現在勤勉に職務を全うしております。
どぉ〜れ、大分弱って来たかな?うむ、よしよし。
あ、このままうやむやにコトを始めるのは、遊びじゃ無いんだからイカンな。終わってから泥沼になる事態に陥るのは、俺の主義に反するし。
うむ、ここは一発、びしっと言わなきゃならんぞ遊馬。男として!
「野明・・・一回しか言わないから、良く聞けよ。俺は、お前に迫られたから抱くんじゃないからな。あ〜・・・なんだその、あれだ。お前が嫌いじゃないから、抱くんだ」
「それって・・・。あたしとは、遊びって事?」
「あーもー、違うわいっ。・・・う、あの〜・・・つまりだなっ。お、俺がっ・・・俺がお前にだな、ほ、惚れてるからだよっ」
「・・・。 今の、聞こえなかったみたい・・・もっかいゆってみ?」
「お前、わざとゆっとるだろ。・・・もう言わんぞ」
「・・・ふふ・・・聞こえないから止めようかな・・・ね?」
「これで止めるなんて無理だ。ヤラせろ。・・・第一だな、俺はちゃんとした手順を踏まえて、しかる後にシたかったんだよっ。なのに・・・お前と来たらさんざっぱら、俺を挑発しおってからに」
自分の服を脱ぎながら、俺は文句を言った。
「挑発なんてしてないもん。遊馬、アタシじゃ勃たないってゆったじゃない」
「あのなぁ・・・バカップルか、俺達は」
パンツを残してほぼ脱ぎ終わってから、ため息をついて、俺は野明を軽く抱き締めた。
「覚悟しとけよ」
「うん。痛いんだよね?・・・実は、アタシ初めてなんだ」
「いや、痛くはしない」
「へ?」
「痛くはしないが、覚悟はしとけ」
「???へ???・・・あの〜、それってど〜ゆ〜・・・」
俺はにやりと笑いながら、野明の耳元に囁いた。
「どう覚悟が必要かは、自分の体で確かめるんだな・・・夜は長いぞ、野明」
ひょええ、という悲鳴を無視し、俺は野明を押し倒した。
20 :
前スレ915:04/11/23 20:04:07 ID:+hiFWslH
うわ〜ん!やっぱり足りないYO!(TΔT)
それにしても、独り祭り氏のごと×しの家はオトナな煙草味キスなのに、我が家は玄米茶味キスかよorz
色んな意味でしょっぱいでつ・・・。
後、前スレでも言いますたが、暫定投下。氏、スレまたがせてしまい正直スマソです。
微妙にスレ違いおまけネタ投入しましたら、急いであ〜るネタ作って埋めてみまつ。あう。
(15年前に考えていた配役)
泉野明/内田有紀 篠原遊馬/いしだ壱成 後藤喜一/仲代達矢
南雲しのぶ/原田美枝子 太田功/浜田雅功 進士幹泰/ 佐野史郎
山崎ひろみ/嶋田久作 熊耳武緒/かとうかずこor志穂美悦子
香貫花・クランシー/ジョイ・ウォンorグロリア・イップ 内海課長/森本レオ
22 :
前スレ915:04/11/23 20:21:49 ID:+hiFWslH
忘れてますたっっっ!!!(滝汗)
漏れ実はあまり詳しくないのでつが、前スレ埋める方法を御存じのネ申はおられますでしょうか?
今、急きょあ〜るネタでイパイイパ〜イ状態なもんで、教えてチャソでスマソでつ〜〜〜(TΔT)
あ〜る「やあ、さんごではないですか」
さんご「あ、あ〜る君!何か用?」
あ〜る「丁度良い所で会いました。実はですね、さんごにぜひとも協力して欲しい事があるのです」
さんご「うんいいよ。何を協力すればいいの?」
あ〜る「(扇子を口元に、つつつ・・・と近寄りつつ)実はですね。夕べお父さんが、僕の為に新しい機能を付けてくれたのです。早速試してみたいのですが、だうやらこの機能は僕一人では意味がないそうなので、手伝ってくれる婦女子を探していたのですよ」
さんご「(なんだか嫌な予感)・・・どんな機能なの?」
あ〜る「(こっくり)あい」
と、ガバッと学生服をはだけるあ〜る(効果音:ド○エもんのアイテムを出す時の音)。
そこには、(よい子は知ってはイケナイぞ!ニカッ!)『をとな御用達』の玩具が・・・。あ〜るが生まれ変わったんだ!ピクニックだ!ごはんだけでもおいしいわ!
あまりの事に絶句するさんご。
あ〜る「どうでせう?なんでも、スーパークラスの超静音設計、13段階切り替え式、なんと先端からは原子熱線砲が
いつでもどこでも思い通りに発射でき、デザインもハイテクと流線がマッチ、しかもこのパールホワイトの美しさが
まるで焚きたてのごはんのやうではないですか。さあさあ、早速この威力を試してみなければ」
さんご「・・・(ぷるぷる震えている)」
あ〜る「どうしたんですか?さんご」
さんご「あ〜る君のばかぁっ!一人でするめがためでもしてなさいっっ!!」
と、神が見えそうな勢いで走り去るさんご。
あ〜る「やあ、子供は元気があっていいですな」
その後頭部に、いきなり延髄斬りが飛んで来る。首が落ちるあ〜る。
鳥坂「おいっ!大戸島といい、お前といい、先輩をないがしろにするとはどういう了見であるかーーっ!」
あ〜る「なんですかいきなり。首が取れてしまったではないですか」
鳥坂「どぅわいじょーーーぶ!ピップエレキ○ンででもくっつけておけいっ!所で、大戸島は一体どうしたのだ?」
あ〜る「さあ・・・。さんごはお腹がすいていたんでしょうか?お腹が空くと怒りっぽくなると言いますからねぇ・・・しみじみしみじみ」
鳥坂「時にあ〜る。お前のその股間の物体は何事であるか?」
あ〜る「おお、よくぞ聞いて下さいました。これぞ、お父さんが夕べ僕に作ってくださった新兵器。スーパークラスの超静音設計、13段階切り替え式、なんと先端からは原子熱線砲が・・・」
鳥坂、勢いよくハリセンであ〜るをシバく。
鳥坂「何を考えておるんじゃ、貴様はっ!仮にも歴史に名を残す春高光画部の部長
であるお前が、先端に原子熱線砲とは情けない!先端に付けるべきは、やはりネオパンSSであーーるっ!」
あ〜る「なるほど(ぽむ)。さんごも、それで怒ってしまったのですね」
鳥坂「もちろんであーーるっ!」
あ〜る「では早速、お父さんに作り直して貰わねば」
翌日さんごから簀巻きにされたあ〜るは、あっぱれ光画部部室の窓から吊るされるはめになったのであった。
<終わり>
前スレといい、新スレといい、まるで荒らしみたいになっちゃってすみませんでした。
特にこちらは、まだお一人からしか賛同をいただけなかったのに、勝手に一人でスレ埋めてしまいましたし。
ご不快に思われた方がおられましたら、本当にごめんなさい。ここのスレッド削除依頼&放置お願いします。
それでは名無しに戻ります。
何回もしつこくて申し訳ありません、誤解を与える言い回しでしたので・・・。
×ご不快に思われた方がおられましたら、本当にごめんなさい。ここのスレッド削除依頼&放置お願いします。
○ご不快に思われた方がおられましたら、本当にごめんなさい。もしここのスレッドに不快感を抱かれる方が多い場合は、削除依頼&放置見当お願いします。
よく見たら、前スレ24時間以内に30逝ってなかったですね・・・イタタタタorz
おわびに、エロ修行中に拾った所張っておきます。
www.muvc.net/fbimi5/ura00.html
それでは今度こそ、回線切って逝ってきます・・・。
まあまあおちけつ。
スレ立て保守乙&投下ありがとん
33 :
独り祭り:04/11/25 02:04:04 ID:LiZ37xQ4
前スレ915氏、乙です。
リクエストの『ヘタレおまけ。』の続き、投下します。
「・・・・・それは反則でしょう」
玄関口で相対した男はこれ以上ないほど情けない顔をしていた。
眉をへの字にして途方にくれた子犬のような眼をしている。
予想以上の反応に、私は思いっきり吹き出してやった。
一周忌の法要を終えたその足で後藤さんの自宅へと向かった。
法要後の会食は、適当な事をいって逃げてきた。
残してきた母さんには悪いけど、どうせ親戚中から見合いだの結婚だのと言われるだけだし。
そうしてタクシーを走らせて辿り着いた恋人の家。
いそいそと扉を開けた恋人は、私の黒い着物姿を見て絶句したのだった。
「あー・・・・驚いた」
「そんなに驚く事でもないでしょう?」
出された緑茶を啜りながら答える。目の前の男は意味もなく急須を回していた。
「だってスーツだって言ってたじゃない・・・・それを着物で来るなんて反則だよ・・・」
「スーツだって言ったら『着物じゃないのか』ってごねてたくせに」
「それはそうなんですけどね」
急須を置いて溜息をつく。ちらりと横目でこちらを伺ってきた。
「・・・・・・なに?」
「綺麗だよ」
・・・・・・・・・もう少しでお茶を吹き出すところだった。寸前でこらえて男を睨む。
「ちょ、ちょっと、いきなりなによ?」
「今すぐ犯したくなるくらい、綺麗」
今度はこっちが絶句する番だった。
「そっち、行ってもいい?」
男が四つん這いで近づいてくる。いいもなにもあったものじゃない。
すぐそばまで来ると、ぐっと抱き締めてきた。
「がっついてるよね・・・・ごめん」
髪に手が差し入れられて結い上げていた形が崩される。大きな手でかき混ぜながら髪に顔を埋めてきた。
「この髪も、喪服も、足袋も、線香の匂いももう・・・潔癖すぎてたまんない・・・めちゃくちゃに汚してやりたい・・・・」
髪に散々キスを落とす。うなじを撫でられる快楽に微笑みつつ男に問うてみた。
「どうしてみんな、私が品行方正で清廉潔白だと思うのかしらね」
男は手を止めて不思議そうに覗き込む。
私はその眼に含みを持たせて微笑みかけながら、着物と帯の間に手を入れる。
そこから仕込んでおいたゴムを引っ張り出した。指先に挟んだソレにキスを落として男に渡す。
男は目を白黒させながらはじめて見るかのように何度も引っ繰り返した。
しばしの無言の後、期待を滲ませた声が聞こえた。
「大胆」
「それほどでも」
男の胸に顔を預けて今日の事を思い出す。故人を弔うための衣を纏いながら恋人を思っていた朝。
母の目を盗んで淫靡な行いを成す為の道具を帯に押し込んだ。涼しい顔でその上を撫ぜる。
淫乱な空想に耽りながら焼香をし、背徳感に濡れながら挨拶を交わした。
久し振りに会った親類たちは、私の着物姿を見て口々に清楚だ上品だと褒めそやしてくる。
それに終始澄ました顔で答える自分自身に笑えた。
「この程度で大胆なんて言われたら・・・・・これはどうなっちゃうのかしら?」
微笑みながら着物の裾を捲くる。
下着を着けていない剥き出しの下半身を男の前にさらした。
男が口をぽかんと開けたまま固まる。滅多に見られない間の抜けた顔がおかしかった。
「なんて顔してるのよ」
「・・・なんて顔もしますよ、そりゃ」
訳の分からない受け答えをするほど動揺している。
くすくすと笑って見せ付けるように指先で陰毛を梳いてみた。男の顔に益々動揺が広がる。
肩に回された手にぐっと力がこもり、痛いほど食い込んだ。
「・・・・・どうしちゃったの?」
「あらひどい。誰だって恋人を喜ばせたいって思うのは当然なんじゃないかしら?」
わざと拗ねた言い方をしてみる。男は気まずそうに鼻を掻いていた。
「まだあるんだけどなぁ・・・・」
いたずらっぽく言って着物の襟に手を掛ける。左右に開こうとすると、男の手に止められた。
「えーと、もしやここ開けたら・・・・・・・その・・・・当然・・・?」
「当然・・・・・よねぇ?」
男の腕に背中を預けて少し赤い顔を見上げる。微笑むと益々赤くなって眼を逸らした。
「ちゃんと見て」
甘く命令して視線をこちらに向けさせる。男に見つめられた状態で、ゆっくりと襟元を広げた。
なにも纏っていない裸の乳房がこぼれ落ちる。白い隆起の天辺で突起が真っ赤に尖っていた。
「当然・・・だったねぇ」
「当然・・・だったわねぇ」
溜息と共にしみじみと言う男に余裕で返す。襟をさらに大きく開いて肩までさらけ出した。
乱れた髪が肌に触れて少しくすぐったい。毛先が乳首に触れて甘く鳴いてしまった。
男は生唾を飲み込みながらせわしなく視線を動かす。濃く茂った陰毛や揺れる乳房を犯す様に見ていた。
男の顎を掴んで再びこちらを向かせる。興奮に潤んだ眼に問いかけた。
「ご感想は?」
「・・・・・・最高です」
興奮のままに押し倒してくる男の肩を掴む。強く突っ張って抵抗すると、男が苦々しい顔をした。
「どうして?」
「帯が背中に当たって苦しいのよ」
さらに強く突っ張って男の体の下から抜け出す。唇を噛んで耐える姿がくすりと笑えた。
「だから、ね」
脚を開いて男の上に乗り上げる。今日最初のキスをしながらその体を押し倒した。
「こうすれば大丈夫」
「・・・・・大胆」
「ご迷惑でして?」
いえいえとんでもないこうえいでございますですと先程とは打って変わってニヤつく顔にもう一度キスをする。
後頭部に手が回されて、しばらくの間互いに唇を貪る事に熱中した。
男の口内に舌をねじ込む。舌先で歯の裏側や上あごを探った。
伸ばされた舌に舌をからませて唾液を分け合う。こぼれた唾液を追って頬を吸い、再び唇を奪う。
熱い舌を何度も甘噛みし、引き抜くように強く吸い上げた。
どれほど激しくなっても互いに眼は閉じず、睨み合う様にして貪り合った。
「は・・・・」
やっと離れた唇の間で男がにやりと笑う。視線だけで問うと、ちらりと下を見た。
「やらしい」
「え・・・?」
「濡れてる」
男の言葉と視線ですぐその意味を理解する。剥き出しの秘裂から蜜が滲み出していたのだ。
垂れたそれは跨った男のシャツに染み込んで肌に張り付いている。
手を伸ばしてその染みの上をつぅ、と撫でる。上目遣いに男を見つめた。
「・・・こんな女はいや?」
「最高」
再び唇が重なった。
男のシャツに手をかけてボタンを一つ一つ外していく。
すべて外し終えて前をくつろげると、引き締まった上体が現れた。
「素敵ね・・・」
「光栄です」
厚い胸板に手を這わす。溜息をついて筋肉の張りを楽しんだ。
首から鎖骨のラインを何度も撫でて、脇腹を撫で下ろす。
割れた腹筋の窪みをなぞるとくすぐったそうに震えた。
「怖がらなくってもいいのよ?」
「じゃあ、うんと優しくしてね?」
笑って快楽に浮いた乳首を口に含む。前歯で軽く挟みながら舌先で突付いた。
ちゅ、ちゅと赤ん坊のように吸い付く。口紅が肌の上に淫らな線を描いた。
男の息が少しずつ乱れていく。時々漏れる吐息が快楽を訴えていた。
「・・・お上手なんですね、奥さん?」
「主人には内緒にしてください・・・」
馬鹿な冗談を言い合って笑う。すっかりと尖ったソコに爪を食い込ませると喉を仰け反らせた。
「・・・・優しくしてって言ったのに・・・」
「ウチの主人はこうすると喜ぶんですけど?」
さすがに男の目が剣呑なものになる。肩をすくめて眼を逸らした。
自分の乳房を両手で掴んで男の胸の上に置く。男の尖ったソコを赤い乳首でツンと突付いた。
「うわ・・・・エロ・・・」
触れ合ったそこを男がまじまじと見詰める。体重をかけて乳首で乳首を弾いた。
「もっとして欲しい?」
「もっとして欲しい・・・」
触れ合った乳首は乳房に埋まって見えなくなる。肉と肉の間でぷるぷると弾かれてもどかしい快楽を生んだ。
荒い息を吐きあって体を揺らす。ぷちんと硬くなったソコが擦れる度にじんとした快感が脳まで届く。
男の目がうつろになり唾液が頬を伝う頃、ようやく体を離した。
垂れ落ちた唾液をすくい取って口に含む。角度を変えて何度もキスをすると男の目に生気が戻った。
「ご気分は?」
「・・・・未亡人に飼われているつばめ・・・って感じかな」
「いってなさい」
大体つばめってほど若くないでしょうが、と乳首を強く摘まんで鳴かせてやる。
体を下にずらし、男の膝の上に跨る。股間に顔を寄せてファスナーに歯を立てた。
盛り上がったソコは内側から張っていて少し開けづらい。隙間から手を忍ばせて熱い男の竿を引き出した。
目の前の肉棒は硬く反り返って男の強さを見せ付けている。愛しさを込めて先端にキスをした。
「いつ見ても素敵ね・・・」
「恐縮です」
そのたくましい性器に頬擦りをする。両手で包み込んで裏筋を根元から先まで舐め上げた。
何度も繰り返して男の強さを味わう。肉棒は舌が焼けそうなほど熱かった。
「次はどうして欲しい?」
「そのいやらしい口で咥えてよ・・・」
口を開けて喉の奥まで男を迎え入れる。涎が竿を伝って陰毛にまで垂れ落ちた。
口一杯に頬張ったまま、衣服をすべてくつろげて睾丸も取り出す。優しくマッサージするように揉んでやった。
「う・・・・しのぶさ・・・・」
「もっともっと可愛い声で鳴いてちょうだい」
「それ、俺の台詞なんじゃ・・・」
男が快楽とも困惑ともつかない表情を浮かべてぼやく。だってつばめなんでしょ?と笑うとますます情けない顔になった。
唇も舌も歯も、持ちうるすべてを使って性感を引き出していく。
完全に勃ち上がり男の表情が快楽だけになったのを確かめて、落ちているゴムを拾い上げた。
持参した避妊具の袋に歯を立てて破り、濡れた中身を取り出す。反り立った竿に被せ、つるつると下ろしていった。
「風俗みたい」
その様子を眺めていた男が嬉しそうに言う。すべて被せて男の胸に手をついた。
「ご指名嬉しいわ。ほかの娘と浮気してなかった?」
「するわけないでしょ?」
男の手が太ももを伝う。裏側を撫で上げられて尻の双丘を鷲掴みにされた。
強く揉まれて秘裂が開く。蜜が溢れて男の股間に垂れた。
「涎垂れちゃってるよ?しのぶさん」
欲望で膨れ上がった肉芽を撫でられる。直接的な刺激に鼻にかかった喘ぎ声が漏れた。
男の胸に埋めていた顔を上げて伸び上がる。顎から舌を這わせて唇に吸い付いた。
「ねぇ・・・そろそろしのぶさんのいやらしいアソコ見せて?」
「どうしよっかなぁ・・・・」
「焦らさないでよ」
強く肉芽がつねられ割れ目から蜜が噴き出す。背が大きく仰け反って乳房がぶるんと震えた。
「あぁんっ!・・・・んっ・・・・見せ、る・から・・・おねが・・・・つまんじゃイヤ・・・」
体を起こして男の腹の上に腰を下ろす。乱れた着物を捲り上げて脚を開いた。
黒々とした陰毛の奥に真っ赤な秘裂が覗く。充血し、濡れ光って男の肉棒を求めていた。
満足そうに眺めていた男の指が秘裂に触れる。股間の指先が動き出して陰毛を梳き始めた。
「澄ました顔でこんなやらしいカッコして・・・法要の間なに考えてたの?」
「あなたのことよ・・・」
肉芽の包皮がめくられ内部の小さな豆が飛び出す。剥き出しの性感帯をいじられ再び蜜が噴き出した。
強く弾かれながら続きを促される。刺激に阻まれながら途切れ途切れに自白した。
「愛し、い・・・・あなた、の・・・にくぼ・う・・・で・・・くし、ざし、に・・・される・・・こと、ば・かり・・・・」
突然三本の指が秘裂に押し込まれる。私は仰け反って喘ぎ声を上げた。
今日初めての膣内への刺激に秘裂が激しく痙攣する。ほんの数回の突き入れであっけなく果ててしまった。
「早いよ」
肉芽から膣口まで全体がヒクつく。男の指の隙間からごぼりと蜜が溢れ出た。
「・・・もれちゃった」
指を入れたまま親指で楽しそうに肉芽を弾く。イッたばかりのそこには刺激が強すぎた。
腹の上で乱れる私を見ながら、男は複雑そうな顔をしていた。
「気持ちよさそうだねぇ・・・このまま指だけで満足しちゃいそうだね」
拗ねたような声にふるふると首を振る。唇を舐めておねだりの言葉を口にした。
「ほんもので・・・して・・・・」
男の顔が嬉しそうに輝き指が引き抜かれる。解放された腰を上げて男の巨大な肉を掴んだ。
肉の切っ先を正確に入り口に当てる。腰を落とし男のすべてを飲み込んだ。
「ひぃ・・・いっ!・・・あん・・っ・・・くる・・・・・っ・・・・きちゃ・・う・・・わ・・・・・っ!」
赤く熟れた肉が男の欲望に貪欲に吸い付く。裾を乱し、袖を振りながら快楽に身をゆだねた。
「春画みたい・・・」
男の言葉に己の姿の浅ましさを思い知らされる。それでも止める事など出来ず、淫猥に腰を振り続けた。
「こんな・・・っ・・・こんな・・・・***・・・はじめて・・・・っ」
「いやらしい・・・・ポルノ女優・・・顔負けだねぇ・・・・っ」
男の手を掴んで口元に引き寄せる。指に纏わりついた自分自身の体液ごと口に含んだ。
「ひっ・・・・・あぁああっっ!!」
突然下から激しく突き上げられる。あまりの強さに仰け反ったままヒクヒクと震えた。
天を向いた乳房を下から掴まれる。乳首を押し潰した指先が乳房に沈み、気の遠くなるような快感を生み出した。
「イク・・・・ッ・・・***で・・・・・イク・・・ッッ!!!」
「俺も・・・・もう・・・・・・イク・・・ッ」
すべての力を抜いて男の肉棒にまっすぐ串刺しにされる。電流のような快楽が駆け上がり、悲鳴を上げながら果てた。
腰を上げ、締め付けていた肉を解放する。抜け落ちる感触にも淫乱に感じ、しばらく四つん這いのまま身を震わせた。
男は手早く後処理をする。ゴムの中に溜まった白濁液を手の平にぶちまけると、私の顔に塗りたくった。
「やん・・・・だめ・・・・」
「こんなことされても感じちゃうくせに」
愛する男の精液で汚れた顔で微笑んだ。手の平に残った分を吸い上げる。濃厚な味に満足した。
「俺の、おいしい?」
「・・・おしえてあげない」
見せ付けるようにごくりと飲み込む。喉を落ちる男の精に溜息が漏れた。
「すきものだねぇ」
「お互いさまでしょう?」
ふらつく体で立ち上がって帯に手をかける。しゅるしゅると解いて下に落とした。
見上げてくる男は好色そうに笑って口笛を吹いた。
「おひねり投げようか?」
「あら、今日のお客は気前がいいわね」
一つ一つ焦らすように脱ぎ捨てる。腕に引っかかった着物がゆっくりと落ちていった。
「いいね・・・たいしたストリッパーだ」
「ストリップだけじゃなくて、売春もしますのよ?」
長襦袢一枚の姿で再び脚を開く。顔に付いた精液をすくい取って誘うように肉芽にすり込んだ。
秘裂に二本の指を差し入れ中で開く。ぐずぐずに崩れた内壁をさらけ出すと男の顔色が変わった。
腕を強く引き寄せられて畳の上に組み敷かれる。顎を捕らえられ至近距離で覗きこまれた。
「いやらしい女だ」
「最高の褒め言葉だわ」
男の髪を掴んできつく唇を合わせた。
<終>
「それでしのぶさんはおいくらなんですか?」
「15円」
「安ッ!」
「そのかわり」
「はい?」
「維持費、高いわよ?」
「・・・・・・・・・・・・・了解」
<おわる>
しのぶさんエロイヨー独り祭りさんナイスです
関係ないけど梨花とか、飯●愛とか、維持費は月100万下らないとか。
女ってたいへーんっていうか男って大変。
46 :
暫定投下。:04/11/26 21:54:52 ID:ro92sWX5
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
うっすらと汗をかいた乳房が息遣いに併せて上下に動き、桜色に染まった肢体が、その内に残った快感の残滓に悩ましげにくねる。
『さーて、初めてイった感想はどんなモンかしらね、夏美ちゃん?』
生まれて初めて体験する絶頂の余韻に震える夏美の肢体を眺めながら、つとむ(バーディー)は指にまとわり付いた彼女の雌蜜を舐めとる。
(おい、なんか痙攣してるぞ!大丈夫なんだろうなっ?!)
『あー、大丈夫大丈夫。女のコがイった後はだいたいこうなるんだから。』
自分の頭の中で喚くつとむを五月蝿げにあしらい、バーディーは夏美の頬に手を重ね、その焦点の合わない瞳を覗き込む。
「夏美、大丈夫?」
「ん…だいじょうぶ…。」
鼻にかかったような声でぼんやりと返事が返ってくる。
『ほらね。』
(バーディー、頼みがある。)
『…何かしら?』
つとむの真剣な口調に、バーディーは少々たじろぐ。
(代わってくれ。)
『まぁ、そう言うと思ったけど。何で?』
(早宮を…これ以上君に弄られたくないんだ。)
『うっわ〜、あははは…。』
予想していたとはいえマトモに聞くには恥ずかしすぎる答えに、バーディーは思わず赤面し、爆笑する。
(な、何だよその反応はっ!)
一番恥ずかしいのはつとむ本人であろう。もし彼の身体が存在するならば、きっとバーディー以上に真っ赤になっているはずである。
しかし、そんな彼の心中を知ってか知らずか、バーディーの意識はきっかり三十秒間笑い転げ続けた。
47 :
暫定投下。:04/11/26 21:56:59 ID:ro92sWX5
あーあ。「マジでスレ終了までに完成しなかったら問題だよなぁ」とか思ってたら…やってしまったじゃないですか。
しかもあれだけ時間投資して出来上がった分これだけだし。
エロ無いし。
すみません、ちょっと吊ってきまふ…
暫定投下氏もどんまい!ってここまでこの板
読者より神のが多いのだが
49 :
48:04/11/27 02:02:30 ID:/MQHR7Dp
ごめん板じゃなくてスレ!
寂しい…
50 :
名無しさん@ピンキー:04/11/27 02:42:05 ID:15cbKXCv
乙とGJでした。
前スレで予告なかったから新スレ立ってるの気がついていない人多いかもと思う。
専ブラ・ブックマークしてると他スレ見ないと思うので一応上げますね。
帰って来ちゃった915でつ・・・|_・)
漏れ以外の方々の、これだけの良作が連投で投下されてるのに反応ナシ・・・こ、これは本当にどなたも気付いておられないようですねぇ(汗)
という事で、ageさせていただきました。
>32>44>48>49
同じ方ですかね?(間違ってたらごめんなさい^^;)
優しいお言葉ありがとうございます。お陰でおちけつますたー(w
>独り祭り氏
さすが神!!
うわぁぁん!リクにお答えいただき、本当にありがとうございます。感動。
しのぶさんナイス!子犬眼の後藤さんかわいいっす!
も〜、萌えすぎちゃって、鼻血トルネードスピンですよ・・・。
>暫定投下氏
氏には、何と言ってお詫び申し上げればいいのやら・・・土下座通り越して五体投地します。orz
そして、可愛らしくイっちゃった夏美ちゃん萌え〜。
待ちに待ったつとむ君交代バージョン、楽しみにしてます。
>50
ageありがとうございます。
・・・気付いてない人、やっぱ多いんでしょうかね。
「あらかじめ土下座します。」改題「いちょうの葉」、荒書き終了しました。
現在煮詰めてますが、前半の文体を考慮に入れ、エロは濃厚まではいかなそうです・・・orz
915さん、エロ10%増量(当社比)サイコーっすよ! いや、遊馬の心理状況って絶対こうでしょw。
独り祭りさん、相変わらずエロエロ名な後藤×しのぶが最高です! セリフも絶妙でイイ!
暫定投下さん、「暫定」でも戦術核並みの威力があるから十分ですよ〜。交代後、夏美が
バーディーとつとむのテクの差に気付いちゃうようなシチュも希望ですw。
遊馬×野明+ごとしのでお腹いっぱい。
下着の辺りなんか、笑った笑ったw。
遊馬の心情がよく書かれていてよかったでつ。(つか、多くの男性ファンが同じ気分なんだろうな……)
それにしても後藤さん、相変わらず手回しがいいなァ……。
54 :
いちょうの葉:04/11/29 22:40:32 ID:NnKeq//X
「あらかじめ土下座します/改題/いちょうの葉」投下します。
エロくならなかったよママン・・・orz
なお、三点リーダーを「・・・」から「…」にしました。
55 :
いちょうの葉:04/11/29 22:41:40 ID:NnKeq//X
遊馬を部屋に入れたのは初めてじゃないけど、あたしのベットに入れるのは初めてだ。
遊馬の裸の胸を見るのは初めてじゃないけど、あたしの裸の胸を見せるのは初めてだ。
そして…これから始まる事は、お互いがいないと出来ない初めての事ばかりだ。
…本当にいいのかな?
酔って口喧嘩した勢いで、なんだかこんな事になってしまったけど。
なりゆきとはいえ、大胆にもあたしから誘った事に…なるんだよね、これって。
確かにあたしが遊馬を好きなのはまぎれもない事実で、信じられない事に、あの口下手でへそまがりな遊馬もあたしの事「惚れてる」なんてゆってくれたけど。
う〜ん…なんか、頭の中がぐちゃぐちゃで、訳わかんないや。
ただひとつ。
今日あたしから誘った事、多分後悔だけはしないんじゃないかな。
「遊馬待って。ここじゃなくてベットに…」
覚悟を決めてベットに移動しようとしたあたしを、遊馬が押しとどめた。
「ちょっと待っとれ」
「遊馬?…なんでわざわざベットから布団をおろして、しき直しているのかな?」
「よくぞ聞いてくれた。ベットだときしむだろ?」
と、遊馬は軽くベットに体重をかけて鳴らした。
「え〜っと…意味が良く判らないんですが?」
「意味はそのうち判るから。おい野明、悪ぃけどバスタオル二枚持って来てくれ」
そっちの意味はあたしでも判った。でも、二枚も必要なほど出血するのかぁ〜…ちょっと嫌だなぁ。ついでに、なんだか妙に手慣れている遊馬も嫌だなぁ。
56 :
いちょうの葉:04/11/29 22:42:47 ID:NnKeq//X
バスタオルを手渡すと布団の上に手早くしき終わり、遊馬がおもむろに正座してあたしを手招きした。あたしは遊馬と向かい合うように、布団に腰をおろした。
「なに?」
「あらかじめ聞いておく。この部屋の両隣りの今晩のスケジュール、お前知ってるか?」
「うん、知ってるよ。左側の部屋の人は今晩宿直。右側の部屋の人は、先月結婚したんでまだ空き部屋なんだ」
あたしの言葉を聞いた遊馬が、すんごく嬉しそうな顔になった。…あの〜、なんだか怖いんですけど、その笑顔。
「よ〜しよし、非常にラッキーだ。野明、これから言う事を肝に命じておいてくれ」
ん?なんだろう。
「お前は初心者だから恥ずかしいかもしれんが、気持ち良かったらちゃんと声を出せ。恥ずかしいのは我慢しろ。んでもって、気持ち良かったら、『イイ』とちゃんと申告するように」
えええええっ!!と、あたしは思わず大声を上げた。
あ、まずいまずい、寮なのにこんな夜中に大声出しちゃ…というか、寮なのにこんな事始めて良い訳ないじゃん!ひゃ〜、気付かなかったあたしってば、相当迂闊だぁ…。
「あの〜、篠原さん。すみませんが、今日はやっぱり止めて後日にしませんか?」
「却下」
「でもでも、ここって寮だし…幾ら両隣りは今日いなくても、他の部屋には人がいるんだよ?無理。絶対無理」
「何を今さら。ここまで人を誘惑しといて、その言い草はないだろ野明。男の生理と言うのはだなぁ、一度走り出したら、やめられないとまらないモンなんだぞ」
「なんじゃそら。男の生理はかっぱえ○せんなんですかいな」
「大丈夫大丈夫。ベットのきしむ音が一番辺りに響くから、ちゃ〜んと、あまりバレないように布団もベットからおろしたし、いざという時は俺が付いてるから」
「ああっ!!そうか!」
とまたもや大きな声を出したあたしは、慌てて口を噤んだ。
57 :
いちょうの葉:04/11/29 22:43:42 ID:NnKeq//X
遊馬がベットから布団をおろしたのって、そ〜ゆ〜意味だったのかぁ〜…よ、用意周到なんだね遊馬ってば。でもなんか嫌な汗がいっぱい出て来たよ、あたし。
「あの〜、ベットがきしむ音って、そんなに出るモンじゃないんじゃないの?」
「…まぁ、経験すれば判るから。お前は安心して、俺に全てをまかせて声あげろ」
「…でも遊馬、あのね、あたしAV女優さんとかじゃないし、初心者だから、多分声ってあんまり出ないんじゃないかなぁ…」
「…それも、経験すれば判るから」
「え〜っと…ちなみに、バスタオル二枚必要なほど、初めての人って出血するの?」
「うん、それも後で判るから」
「…‥。…そうだ、電気消していい?恥ずかしいから」
「それは却下だ」
目が半眼開きになってる遊馬に判らないよう、そ〜っと後ずさりしようとしたあたしは、がしいっ!と肩を捕まれ布団の上に引き戻された。
「まぁ、こうなった以上、お前も覚悟を決めて諦めろ」
(ひぃ〜ええぇぇぇ〜〜〜。やっぱり今日はやめたいよう〜〜〜)
というあたしの祈りも空しく、遊馬は嬉しそうにあたしにキスをし始めた。
「ん…」
なんて言えばいいのか、さっきも思ったけど遊馬って多分キスが上手い。
人の舌ってこんなに動くものなんだね。口の中に舌を入れられる事が気持ち良いなんて、あたし、今日初めて知った。正直な話、キスがこんなにエッチな物だったなんて、全然知らなかったもの。
遊馬の手が、キスの最中にあたしの頭を撫ではじめ、耳、うなじ、背中、と触れて来る。
そのたびに、所々体に電気が走る。そして遊馬は、あたしを布団にそっと横たえた。
「野明…お前って、ホントに可愛いな…」
(何よう!普段は人の事、男女だの、色気ゼロだの、散々ゆってる癖に!)
と言いたかったけど、あたしは声を出せなかった。
なぜって…今下手に声を出したら、あたしきっと、変な声出しちゃう。
そんなの恥ずかしいし、遊馬の思うつぼになるのも何だか癪だ。絶対ぜったいゼ〜ッタイ!声我慢してやるんだもんね。
そんなあたしの気持ちも知らないで、遊馬が嬉しそうに覆いかぶさって来た。
58 :
いちょうの葉:04/11/29 22:44:38 ID:NnKeq//X
遊馬の唇が首筋に落ちて来て、肩甲骨の辺りから耳元まで、軽くちゅっ、ちゅっ、とキスを繰り返して来る。なんだかくすぐったいなぁと思ったら、いきなり舌先で耳を舐めて来た。
「!あ…っ」
しまった!と思った瞬間、遊馬が嬉しそうに言った。
「ふふふ…ようやく声が出たな」
「ぐ、偶然だもん」
「ふうん…ま、ちったあ素直になれよ。後が辛いぞ」
「それってど〜ゆ〜意味よ…ああっ!…」
油断していたあたしの胸先を、遊馬がブラの上から爪でいたずらして来た。さっきも思ったけど、これって何だか変な気持ちになる。
「我慢すればするほど…時間が長引くからな」
プツッ、と遊馬がブラを外した。すかさず隠そうとしたあたしに、体を密着させてキスをして来る。ちょっとホッとした。電気が付いてるから、体見られちゃうもの。まだちょっと恥ずかしい。
遊馬のキスで翻弄されたあたしは、いつの間にかブラを取り払われている事に気付かなかった。胸を直接優しく触って来たかと思うと、ちょっと激しく揉み上げて来て、その度に体の芯に、ビリッと何か得体の知れない感覚が来る。
その間も遊馬のキスは続いている。まるで…まるであたしの舌、食べられているみたい。
「ん…遊馬…」
「なんだ〜?」
「あのね…あたし、なんだか遊馬に、食べられてるみたい…」
と言った瞬間に、遊馬の指が乳首を軽く摘んだ。
ああっ!と恥ずかしいくらい甘い声が自分から漏れた。そのまま、遊馬の唇が胸に移動して来る。あたしの唇から胸に移動する時も、段々とキスで啄みながら降りて来るのがくすぐったい。
59 :
いちょうの葉:04/11/29 22:50:39 ID:NnKeq//X
そのまま遊馬は、片手で胸を弄りながら片方の乳首を舌先で弾いて来た。今までもフワフワした気分にさせられてたけど…これって、怖いくらい感じる。
あたしは必死で、自分の口を押さえた。声出しちゃいけない。これじゃ負けちゃう。
そんな気持ちを知ってか知らずか、遊馬はいやらしい音を立てて胸を責め立てて来る。そのたびに、押さえた手から、押さえきれない声が漏れる。
「正解」
「…え?…んくっ!…ふ…っ!」
「俺はな…お前を喰ってるんだよ」
と言いながら、遊馬はカリリとあたしの乳首を噛んだ。とたんに、今までとは比べ物にならない刺激に体が跳ねた。もちろん声も大きく出た。
「野明…お前の乳首、美味いぞ。それに、色もとても綺麗だ…」
そう言いながら遊馬は、さらに音を立ててもう片方の乳首に吸いついて来た。嫌だ…そんな恥ずかしい事言わないで。そう思っているのに言えない。
もうあたしの口からは、自分でもびっくりするほどいやらしい喘ぎ声しか出て来なかった。
遊馬はその間も執拗に、胸を手と口で攻めて来る。それが見えるのが恥ずかしくて、あたしは目を閉
じた。その代わり余計体の感覚が鋭敏になり、ちょっと刺激を感じる度にビクリビクリと体が跳ね返る。遊馬の残ったもう片方の手が、脇腹、みぞおち、背中をじっくりと撫でてくる。
今まであたし自身が何とも思わなかった様々な場所に、その手で消えない灯が点されてゆく。
おしりをなぞっていた指先が、ほんの軽く、パンティーの上を漉いた。
「ああっ!…」
あまりの刺激に、あたしはたまらず悲鳴を上げた。
「…お前って、感じやすいんだな。もう、パンツびしょびしょだぞ」
「やぁっ!…そ、そんな恥ずかしい、事、言わないで…あ、あンっ!…はァ」
「…もっと、気持ち良くさせてやるからな…」
遊馬の口調がいつもと違っていて、怖い。その指がパンティーの上から、あたししか知らない場所に触
れて来る。クニクニと指が…遊馬の指がいやらしく動いて、自分でも濡れているのが良く判る。指が動
く度に、お腹の奥から全身に痺れる様な感覚が広がる。
段々その動きが激しくなって…‥怖い、こわい、怖い!
「い…いやっ…こ、怖ぃ…やめて…止めてっ!」
60 :
いちょうの葉:04/11/29 22:52:02 ID:NnKeq//X
ピタッと手が止まった。途中からずっと目を閉じていたあたしにはすぐ判らなかったけど、遊馬の両手が柔らかく頬を包んで来た。そのまま、睫毛に少し滲んでいた涙をキスで吸い取って来る。
「…野明、目、開けてみ?」
今まで聞いた事もないようなすごく優しい声に、あたしは恐る恐る瞼を開いた。
遊馬は優しくあたしを見下ろしていた。その手が、頬と髪をそっと撫でて来る。
「…怖いか?」
さっきまでとはうって変わった様に静かな声で、優しい瞳で、遊馬が見つめている。あたしはただ頷いた。
「…やめるか?」
ちょっと躊躇してから、あたしは静かに首を横に振った。そのまま遊馬の首に手を回して、自分の体に引き寄せる。
「あのね…好きなの。あたしね…遊馬の事がずっと好きだったの」
ずっと胸に秘めて、言うまい、考えまいと思っていた自分の気持ちを…面と向かっては言えない気持ちを…あたしは初めて遊馬にぶつけた。
「でもね。…でも、あたしなんか相手にされないって…思ってたの。相手にされないんだったら、意識しない方が良いって…」
泣き出しそうなあたしの背中を、遊馬がポンポンとあやすように叩いて来る。
「は〜…お前な、なんで俺に聞きもしないで、勝手に俺の気持ち決めつけるんだよ」
「…‥」
「言えよ…何でも全部、受け止めてやっから」
やだ…なんでそんな優しい事言うの?出すまいと堪えていた涙が、零れて来ちゃったじゃないかぁ。
遊馬は、黙ってあたしの涙を指先で拭った。
「…今まで…そうだったの。…仲良しで、好きだと思って…相手もそうなんじゃないかって…自惚れてみると、その人はあたしを何とも思っていないの。お、女として見れない…って」
フラッシュ・バックが起こる。輪郭さえもうおぼろげな人の、ちょっと困った顔。
61 :
いちょうの葉:04/11/29 22:52:55 ID:NnKeq//X
「なのに浮かれて…おしゃれとか気を使ったりした事あって…そんな自分が馬鹿みたいだった事があって。あはは、しょうがないよね。自分でも笑っちゃうくらい、女らしい所とか、色気とか、ないんだもん。だから遊馬も…」
くぐもった声で続けようとしたあたしの唇を、遊馬が指でそっと遮った。瞼に軽いキスを落として、ギュッと固く抱き締めてくる。
「それはあれだ、今までお前が間違った奴を選んでいただけだろ」
なによ。それじゃまるで、あたしに男を見る目が無いみたいじゃない。
「…お前の銀杏の葉は、俺だから」
「はぁっ!?」
真面目に話していたのに、遊馬がいきなり訳の判らない事を言い出したので、あたしは驚いて見上げた。すると、さっき『惚れた』って言った時と同じくらい、遊馬の顔が真っ赤になっている。
だからその意味を聞けなくなった。…『いちょうの葉』ってどんな意味なんだろ?
「判ったか?」
「うっ、うん」
「判れば良し!…さて、続きを始めていいっスかね?」
意味は判らなかったけど、遊馬のあたしを想う温かい気持ちが伝わって来た。あたしはなんだか幸せな気持ちになって、にっこり笑って頷いた。
「はい、ごくろうさん」
と、後藤が野明から報告書を受け取った。
「あの、ちょっと質問があるんですけど…銀杏の葉、って何か特別な意味があるか御存じですか?」
「うん?いちょうの葉って?」
「えっと…ある人から言われたんです。『あなたの銀杏の葉は私』って」
「あ〜はいはい…良かったな、泉。そうか、とうとうアイツもお前さんに告白したか〜」
後藤が納得したのを見て野明は慌てた。仕事をしながら傍らで聞いていたしのぶも、ポンと手を叩いた。
「ああ!Gingo Bilobaね、懐かしい。大学時代にやらされたわ…おめでとう泉巡査」
「えええっ!…いやぁ…その、何て言ったらいいんでしょう…」
野明は真っ赤になった。それを見ながら、両隊長はにこにこしている。
「あの…ひょっとして、『銀杏の葉』って有名なんですか…?」
恐る恐る野明が尋ねると、しのぶが笑って言った。
「いえ、そんな事ないんじゃない?若い子だったら、知らない人の方が多いと思うわ」
「なんて意味なんでしょう?」
両隊長が顔を見合わせた。
「うん、泉。それは言った本人から、もう一度ちゃ〜んと聞きなさい。そうねぇ〜、そう言ったって事は奴さん多分暗唱出来ると思うから、いっそ暗唱させなさい。面白いから」
それを聞いてしのぶが吹き出した。野明は、疑問符だらけになりながらも隊長室を後にした。
「ふふっ…意外と篠原君ってロマンチストなのね」
出て行った野明を目で見送って、しのぶが微笑んだ。
「あら〜、しのぶさん。男は皆、愛する人の前じゃロマンチストなもんですよ?」
後藤が立ち上がって、しのぶの後ろからその肩を抱き締めた。その耳元にそっと囁く。
「俺がしのぶさんに贈るんだったら、Gingo BilobaじゃなくてNicht Gelegenheit macht Diebeだけどね」
「…だったら、私が貴方に贈るのは、Hochbegluckt in deiner Liebeだわ」
しのぶは花のように笑って、後藤の唇に優しいキスを落とした。
その後1時間もしないうちに、特車課全体に両隊長から伝令が飛んだ。
『泉巡査が「いちょうの葉」の意味を聞いて来ても、知っている者は教えないように。なお、この伝令は篠原巡査には伝達しない事』
それを聞いて、ある者は笑い出し、ある者は知っている者からその意味を教示された。
おかげで、基本的に無骨な野郎ども揃いの特車課で後日、なんと詩集が流行る事になる。
結局自分で墓穴を掘った遊馬は、後日野明の前で、脂汗を流しながらそれの暗唱を披露する事態になったのだった。
そしてその日から、二人は特車課公認のカップルに認定された。
<おわり>
ググりまくってやっと「銀杏の葉」の意味を知った無知な俺orz
しかし、しのぶさんたちはともかく、遊馬よく知ってたな〜。
ほのぼのなお話、GJでした。
エロなんだけど淡々とした感じもどこかあって良かったGJです。
全体的に締まった文章が、今までと違う書き手さんの印象です。
これからもがんがって下さい。
オマケもよかったです。
(隊長コンビ好き)
間違えて「Gingo Biloba 胃腸」で検索してしまった…
しかもひとつヒット
なんかちょっと昔の学生風味でステキ
書いた人に勲章をあげやう。
ニコニコバッヂ。
68 :
284:04/12/01 01:11:57 ID:plW+R4PN
「いちょうの葉」、イイ! エッチシーンのみならずこういうシチュで萌えられるSSは貴重ですナリ。
オチも素敵な感じがしました。たった今検索で元ネタの詩を発見しましたが、これもイイ!
後藤さんとしのぶさんが知ってる辺り、時代を感じさせられます(笑)。
さて、僭越ながら、今宵よりごとしのSS不定期連載を始めようかと思いまつ。
毎日少しづつ、ケータイのメール機能を駆使して書いた屁垂れ文ですが、よろしければドーゾ。
69 :
284:04/12/01 01:18:30 ID:plW+R4PN
「彼女の白い肌」(1)
急用で一時帰宅してくると五味丘に伝えて、しのぶは家には戻らず、そのまま後藤の家に来た。
後藤の家は官舎ではなく、ごく普通のアパートだった。
職場で渡された合鍵で中に入ってみて、想像していたほど汚くはないと、彼女は思った。
「後藤さん、いないの? 電気も点けないで」
「いますよ〜」
どうやら奥の部屋にいるらしいが、ふすまから明かりは漏れていない。
最初からそれしか頭にないわけか。呆れようとして、そういう私も期待しているから来たのよねと、しのぶは自嘲的に唇を歪めた。
玄関で靴を脱ぎ、居間を通ってふすまを開けると、後藤がいた。
70 :
284:04/12/01 01:21:20 ID:plW+R4PN
「彼女の白い肌」(2)
後藤は、畳部屋に敷いた布団の中にいた。彼はすでに、準備万端だと言わんばかりに半裸をさらしていた。
布団から少し離れたところには、きちんとたたまれた服が置いてある。
壁窓の雨戸は閉められておらず、そこから差し込む月光が室内を薄暗く染めている。
絶妙にして用意周到な後藤の演出に、しのぶは今度こそ、呆れとも感心ともつかない溜め息を漏らした。
「しのぶさん、早くおいでよ」
布団を、かすかだがはっきりと持ち上げている後藤の自己主張が見え、彼女は赤面した。
「待って。服、脱ぐから」
しのぶは後藤に背を向け、ブラウスのボタンを外し始めた。
前スレを512K超えさせてしまったのはおいらかも(´・ω・`)ショボーン
スマソ・・・・
がんがってネタ考えて近日投下するので許してください
そして職人の皆様すごいっす〜
ROMしてるだけでシアワセ気分(*´Д`*)ハァハァ
>>71 前スレDAT落ちしたみたいだし、ドンマイ。
それにしても、職人さん多いのに読者少ないのがサミスィ・・・。
まるで、出演者の質がいいのに客が来ないストリップ劇場のやうだ(w
ひっそりロムってる人は沢山いるはず。
自分もそうだし・・・
職人さ〜〜ん楽しく読ませて頂いてます!!
これからも応援してるので頑張って下さい。
漏れもROMってるですよ。
ここの職人さんの神っぷりには涎が止まらないです。
「いちょうの葉」作者です。
前回寸止めだったのが自分自身欲求不満だったので、試しに野明が思いっきりハンハンするのを書いてみますた。
…ただし相手が風杜ですが(ぉ うわ〜、需要なさそう…orz
しかも風杜、微妙に黒杜になっとる。(例えて言うなら、一ヶ月以上掃除してない部屋に入った後の靴下の裏のよな黒…汗)
投下すべきか、没シュートすべきか悩み中。
76 :
284:04/12/05 01:02:35 ID:c/v2w0hK
>試しに野明が思いっきりハンハンするのを
ウオ! 熱望っす! それこそ鼻血でウォータージェット推進して、
廃棄物13号やりゅうじんも追い抜けちゃいますよ!(超支離滅裂&意味不明w)
ワシも頑張り松。
風杜か・・・激しくムカつきながらも激しくコーフンする自分が目に見えるようだ
というわけで投下キボン
前回のSSにご感想下さった方、どうもありがとうございました。
お言葉に甘えまして、今回は風杜×野明で投下します。
なお今回のSS、風杜FANの娘さんと遊馬FANの娘さんにはあまりお勧めできません。
前回がTRUE ENDだとしたら、今回はBAD END風味なので…。
誰もいない夜の格納庫に、快楽の音が響く。
「…んあっ!…あん、イイ…いいっ!…」
グチュグチュという淫水の音が、『もっと、もっと』と鳴いている。
「凄いね…第二小隊泉巡査殿。下に水たまりが出来てるよ…」
「んんっ!…あ…そこぉ…もっと…っふ!」
野明の上半身は、はだけた制服の胸元にブラだけが押し上げられていた。下半身はズボンとパンティーが片足だけに引っ掛かっていて、全部脱がされるよりも却って淫猥に見える。
彼女は愛するイングラムに手を付き、立ったまま尻を掲げ、後ろから淫穴を嬲られていた。
下にはすでに自身の淫水が涙のようにポタポタと滴り落ち、床を濡らしている。
職務を忠実に果たす場で嬲られている事実。その恥辱と背徳、屈服と秘匿に潜む快感が、野明の心に火を点け、紅色に染まった体は淫らな踊りを止められない。
「ねぇ…このままで良いのかい?…このまま、指だけでイっちゃう?」
膣奥まで差し込まれた二本の指が、勢いを増して出し入れを繰り返す。
「…め…駄目ぇ…お願い…」
「じゃあ、きちんとお願いしなくちゃね」
ぴしゃんと軽く尻を叩かれた野明は、自分で陰唇をかき広げ、腰を揺らしながら後ろを振り返ってねだった。
「…お願いです…の、野明のイヤラシイお***に、風杜さんのおっきいチ**入れて下さい…。欲しいの…風杜さぁん…」
自身の指でめくり上げた陰唇の中から、散々嬲られて赤く色付き、大輪の花の様に咲き誇った淫穴が、露を孕んで風杜を誘う。
その唇から蜜が涎のようにしたたり、ふとももを伝って、さらに床を濡らしていく。
風杜はそれを眺めて、暗い喜びに震えた。
数カ月前に偶然手に入れたチャンス。その機会を逃すほど、風杜は愚かではなかった。
持てる手段を全て用いて、ようやく手に入れた野性の小鳥。
この小鳥を、手を弛めて空に還すつもりは毛頭ない。いや、もし逃したり、他の誰かに所有されるのならば、いっそ自らの手でボロボロにしてしまいたい。
愛しい、大切にしたい、守りたい、と想う気持ちと、滅茶苦茶に壊したい、魂にまで所有の印を刻み付けたい、自分の事しか考えない人形にしたい、と想う気持ち。
極めてまともなはずである自分の心の裏側を、ここまで引き出したこの女が憎くすらあった。
健康的で日なたの匂いがしそうな、明るく正しく元気のよい、一見少女にしか見えない女。
愛しすぎて愛しすぎて…消えない汚濁に塗れさせてしまいたい。
「ハイ、良く言えました」
風杜は自分の肉茎を取り出し、一気に奥まで差し貫いた。さらに大きい嬌声が辺りに響く。望んだ物に刺し貫かれ、野明の膣口がわなないた。
「どう?欲しくて欲しくて、たまらなかったんでしょ…どんな感じ?」
後ろから情け容赦もなく責め立てられ、たちまち野明が追い上げられる。
肉のぶつかり合う音と、野明の立てる水音だけが、誰もいないはずの格納庫にBGMとして鳴り響く。
奥やGスポットなどの感じる場所を的確に掻き回す風杜に、野明の膣壁が二重三重にまとわりついてくる。
「イイの…ふっ!すっごく…熱くて…ああっ!…固くて…はンッ!…おっき…」
「やれやれ…もっとちゃんと言わないと、伝わらないなぁ…」
すっと風杜の肉茎が、その淫穴から抜けようとした。慌てた野明は、急いで腰の後ろに手を回す。膣口も精いっぱい、快楽をもたらす肉茎が抜けぬよう締め付けて来た。
「ダメぇっ!抜かないで…抜かないで下さい、風杜さん…」
ここまで自分を求める様に変えるのは、それなりの謀略と時間がかかった。しかしその甲斐はあった、と風杜は内心満足した。
「…じゃあ、ちゃんと説明して…ね?」
「ん…あたしの…お***の…奥の奥までぇ…ンはぁっ!…風杜さんのチ**が…ああん!…一杯入ってるの…いぃ…もっとぉ!…おっきいので、もっとグリグリしてぇ…」
「良い子だね、泉君は。…ホラ、ご褒美」
風杜はズンズン突き上げながら、後ろから乳首と淫核を同時にこね回した。野明の唇から悦びの悲鳴が上がる。
「…気持ち良いかい?」
「いい…イイ…いいのぉ…ああン!…入れられながら…クリ***、弄られるの…好きぃ…」
野明はそう言いながら、自分で腰を上下左右にくねらせた。その膣口から我慢出来ないように蜜がポタポタ溢れ落ち、たちまち床の水たまりが徐々に広がっていく。
その水たまりからもたらされる雌の発情の匂いで、辺りは妖しくむせ返るようだった。
この有り様を特車二課第二小隊の男共全員に見せつけたい、と風杜は思う。逆に、誰にも見せたくない、とも。
「うん…素直な子は僕も好きだよ…」
胸や淫核を柔らかく弄ると同時に、膣穴を浅く捏ねたり掻き回したりしながら、風杜は野明をじらし始めた。
「…んん…ねぇ…もっと奥まで犯って…じらさないでぇ…」
「ふふ…どうすればいい?ちゃんと言わないと出来ないよ…」
そう言いながらゆるゆると抽出を繰り返すと、もっと肉棒を奥に取り込もうとする妖しい蠢きが返って来る。野明の耳に舌を這わせながら、風杜は内心舌を巻いた。
実を言うと、この少女然とした女が、ここまで人を惑わす体を持つとは予想外だった。
「も…もっと…奥までぇ…」
「…はっきりと…的確に…どこをどうして欲しい?」
ジュプリジュプリとわざと音を立てて辱めながら下を眺めると、肉棒を美味そうに飲み込んだ膣口がめくれ上がって、蜜が泡立ち、滴り、風杜の陰毛や睾丸までも濡らしてくる。
振り返った野明の瞳は快感に潤み、その目元がピンクに染まっていた。
「おねが…お願いします…。あたしの…お***の奥まで…気持ち良いトコを…風杜さんのチ**で…お、犯して下さい…。もっと、もっと…一杯。おっぱいも…クリ***も…お***も…滅茶苦茶にしてぇ…っ!」
その言葉を聞き、風杜がラストスパートをかけた。
後ろから野明の片足を持ち上げ、その再奥までを容赦なく刺し貫く。ザラザラとした奥も、そこへ辿り着くまでの肉壁も、涎を垂らし、巻き付き、蠢き、一つも快感を逃すまいと収縮を繰り返す。
「ああん!…あっ、あっ!イク…イっちゃうぅっ!アッ、あはぁっ!」
先に根を上げたのは野明だった。全身細かくけいれんし、粗い息を吐いて崩れ落ちそうになる。風杜はその脇に腕を差し入れ、繋がったまま野明を抱き止めた。
到達した時の激しい締め付けに対し、全身の力を使って放出するのを耐える。今はまだイク訳にはいかない。野明の膣壁の力が少しづつ弛緩して来た。
そのままゆっくりと野明の体を横たえ、その片足に残っていた下着とズボンを引き抜く。
風杜自身の足元に残っていた下着とズボンも、同じように脱ぎ捨てた。
膝裏に腕を差し込み、野明を二つに折り重ねる。
胸を揉みしだきながら、風杜は律動を再開した。野明が悲鳴を上げる。
「駄目ぇっ!…イったの…あたし、もうイったのぉ…ひぃっ!…」
「嫌だなぁ…僕はまだなんだ。…一人だけで先にイクなんてずるいよ…もっと楽しませて?」
もっともっと、最後まで楽しみたい。口元に掲げられた甘い美酒を、最後のひと雫まで味わいたい。
「ぅあっ!…ふくっ!…駄目なのぉ…これ以上されたら狂う…狂っちゃうよぉ…」
野明の目尻に涙が零れた。その雫を舌で舐め取りながら、風杜の責めが容赦なく続く。
「狂っていいんだ…いっそ、僕の事しか考えられなくなっちゃえば?…そしたら、とっても楽だぜ」
遠慮斟酌なく、風杜は自分にとって一番気持ち良い場所を突き上げる。野明の膣壁の締め付けが段々蘇って来た。肉棒が激しい出し入れを繰り返す度に峻烈に蠢き、そこから快楽を絞り上げようとする様は、まるで自らが意志を持った紅い蛇のようだ。
「いいよぅ…イイっ!…んはぅ!…あたし、また、イっちゃう…」
「…じゃ…今度は…一緒に…イこうか…」
一瞬でも気を抜けば噴き出しそうになる欲望を、風杜は必死で堪えた。
「…僕の事…好き?…」
野明が壊れそうになるくらい激しく突き上げながら、終焉に向かって言葉を繋ぐ。
「ン…好き…すきぃ…風杜さんが…好きぃっ!!…ああっ、あっ、あ…イク…またイっちゃうよ…イっちゃうぅ!」
「一緒に…イクよ…ホラ…っ!最後はどこに…出してっ…欲しい?…っぐぅ…」
「お…おクチにぃっ…おクチに出してぇ!…イクっ、イク!あっ!あ、ああっ!!」
激しくガクガク揺れながら、野明は失神した。その瞬間、急いで抜いた肉棒をその口元に入れ、根元を二・三度扱きながら風杜も果てた。
口腔内に収まりきれなかった白濁液が、頬や髪に飛び散る。野明は無意識に風杜の肉茎に舌を絡ませ、その白い液体を美味しそうにごくりと飲み込んだ。
肩を荒く上下させ、風杜はその顔に飛散した液体を塗り込めた。それは所有の証だった。
「…おーい…泉君?…ちょっと激しく責め過ぎちゃったかな…」
頬を軽く手の甲で叩いたが、野明は薄い笑みを浮かべたまま意識が戻らない。
ふぅ、と満足のため息を付いて、風杜は手早く服を着込んだ。
意識が戻らない野明の上半身を起こし、後ろから膝に抱え上げてから、風杜は部屋の片隅に声をかけた。
「篠原君…もう終わったから、出て来ていいよ」
部屋の隅に潜んでいた遊馬が、怒りに震えながら出て来た。握りしめた手のひらに爪が食い込み、血が滲んでいる。
「…なんで…なんでこんな真似するんです…?」
「君には色々邪魔されちゃったからね…ちょっと仕返しって所かな。泉君の体は、すごく美味しいんだよ…篠原君には残念だろうけどね」
わざと後ろから野明の胸を揉みながら、その淫唇を指でかき開き、自分の肉茎で散々踏み荒らされた赤い花弁を遊馬に見せつける。
「…悪趣味、なんですね…」
体の底から絞り出す様な声で、遊馬が呟いた。
「何とでも。…そばにいるのに、中々手を出さない君が悪いんだからね。初めての女の子がこんなになるまで仕込むのも、結構大変だったんだぜ…」
くつくつと笑って、風杜が野明の首筋に舌を這わせると、ううん、と野明が身じろいだ。
「…あ…ん」
野明は、まだ完全に意識が戻っていないらしい。風杜の愛撫に、体だけが反応を返した。
汗に光ったその体は、まだ全身ほんのり桃色のままで、顔に白濁液を塗られ薄い微笑みで体をくねらせる様は、普段の野明を知っている人間でも驚くほど淫靡だった。
「アンタ、野明が今ここにいなきゃ殴り倒してる所だ…」
「…弱い犬ほど、良く吠えるってね」
「何をっ!」
その声で野明が目を覚ました。遊馬に気付いて、急いで上着をかき抱く。
「な…なんで?…なんで遊馬が…」
「彼はね…僕らのカラミをずっと見てたんだってさ…悪趣味だよねぇ」
風杜は笑いながらそう囁き、野明の体がもう二度と遊馬に見えないよう、大事そうに自分の腕にくるみ込んだ。
「こっ!…嘘を言うなぁっ!」
遊馬は腕を振り上げた。
「止めてよぉ!!」
野明の絶叫が倉庫に響いた。ピタリと遊馬の動きが止まる。
「…が…んだ…」
消え入りそうな細い声に、え?と遊馬が聞き返した。
「遊馬が、悪いんじゃないかぁっ!…が…遊馬が、ちっとも…‥。ちっともはっきりしないから…っ!」
泣き出しそうな野明の言葉が、千の刃となって遊馬の心を切り裂く。打ちのめされた遊馬は、上げた拳をおろし、そのまま力無く格納庫を後にした。
これで僕だけのものになった…風杜はそう思った。
<おわり>
GJ!です
極悪風杜に萌え
>>76 とりあえず、最後まで頑張ってみますた。
「彼女の白い肌」の続き、楽しみに待ってます。
>>77 ムカつきますか?風杜。余計嫌いにさせちゃったらどないしょ(^^;)
一応、当方風杜嫌いじゃないっす。こんな扱い方されて、本人泣いて嫌がりそうではありますが(w
ただ、現実にあんだけモタついてるカプーがいたら、とんびに油揚さらわれてもおかしくないよな〜という希ガス。
おお、さっそくお返事が。
>>85 ありがとうございます。
フジ三太郎には月見そばが良く似合うように、ゆうきまさみ氏のタレ目脇キャラには謀略が良く似合う…(ぉぃ
いや、みきちゃんとひろみちゃんもタレ目だが、彼等は謀略が似合わないか(汗)
88 :
77:04/12/06 01:28:39 ID:tHqYA/O8
くそー、風杜ぶっとばしてぇ! と頭から煙噴きながら読ませていただきました。
俺は野明ファンなので、憎らしい野郎に好きな娘を凌辱されるさまを見せつけられ
るようで(ってほとんど文中の遊馬化してます)、なんともマゾ的読後快感が・・・
もっと堕ちてゆく野明を見てみたい・・・
そうか〜風杜がいたかぁ〜こういう手もあったかぁ〜
と、感心しつつも読んでましたwGJ!!!
「暗幕の中で」
ここは春風高校光画部の部室。何時もとは違いやけに静かである。
部屋の中には女子が1人しかいなかった。
「ふ〜、これで13枚目。」堀川椎子、光画部のOBで現在は女子大生である。スラリとしたボディと垂れ目がチャームポイントである。
今は部室の中にある暗幕の中で先週撮った写真を現像処理している。
彼女は何年もしているせいか、かなり慣れた手付きで次々と写真を現像している。
その部室の戸が突然開いた。
椎子が暗幕から顔を出すと彼女は微笑みながら、「あら、おそかったわね。」と気軽に声を掛けた。
「ごめんごめん、あ〜るを連れて来るのに時間が掛かって・・・。」と男は答えた。
男は椎子と同じ位の年で、体はがっちりしていて、顔は少々日本人離れしていた。睫毛は濃く、長い。
「丁度良いわ、現像手伝ってくれる?」椎子が言った。
「勿論。」男はそう答えると暗幕の中に入って行った。
彼の名は天道竜也、彼女と同じ大学に通う好青年である。
彼もまたこの高校の光画部のOBで週末となると彼女と一緒にこの部室に来て、写真を焼いていた。
ところが、今日は少し遅れて来た。理由は先ほど申した通りである。
あ〜ることR・田中一郎は竜也に連れて来られたが、同じく光画部のOBで竜也達の先輩の鳥坂に捕まり、
どこかへと去っていった。バイクに乗って。
それとこの部には竜也と椎子が通う大学に通っていて同じくこの部のOBであり、竜也の従兄弟である天道天馬も所属している。
天馬は後から来ると竜也に言っていたが、どうもその気配は無い。
「あいつ遅いなぁ。どこで油売ってるんだろ。」
「良いじゃないの、彼にだってやりたい事があるんだから。」
「そりゃそうだけど・・・。」
「少し休みましょう。もう殆ど焼いたし。」
「そうだな。」
時計の針は午前10時半を指していた。12月になったせいだろうか、時折木枯らしが吹き、不気味な風音を立てている。
部屋は暖房が効いているが、妙に肌寒い。
それだけなら何時もの光画部の部室だが、今日は違っていた。
92 :
284:04/12/06 21:35:27 ID:XPMzpWjL
>86
風杜君、ソー絶に黒い欲望丸出しでしたね……。ごちそうさまでした。
こういうBAD ENDも乙でつ。
それでは「彼女の白い肌」、続きをどうぞ。
93 :
284:04/12/06 21:37:02 ID:XPMzpWjL
「彼女の白い肌(3) 」
後藤は布団に肘をつき、しのぶの後ろ姿を微笑みながら鑑賞していた。
ブラウスが脱ぎ去られるにつれ、形のいい肩、そしてシミ一つない背中が露わになる。
少し迷ったような素振りを見せた後、しのぶはブラジャーのフロントホックに手を掛けた。
後藤は、彼女が全部脱ぎ終わるのを待たず、おもむろに体を起こすと背後から抱き付いた。
「ちょっと、後藤さん……」
戸惑うしのぶのリアクションを楽しみつつ、手慣れた手つきでブラジャーのカップを外す。
さりげなく「今日は白だね」と言った彼は、反射的に胸を腕組みで覆ったしのぶに、優しく口付けた。
「暗幕の中で」続き
竜「今日も寒いねぇ。」竜也が言った。
椎「ホント。」
竜「これじゃ暖房付けてる意味無いじゃないか。」
椎「それ去年も言ってた。」
竜「え!?そうだったかなぁ・・・。」竜也は苦笑いを浮かべた。
椎「そうよ。」
竜「君は記憶力が良いなぁ。」
何時の間にか2人の体は最初の時より近寄っていた。2人はそれに気付いた。
竜「あ、何時の間に・・・。」
椎「ホントねぇ。あなたさっき窓辺にいたのに。」
竜「少し寒さが増したな。」
椎「あ、そういえば息が・・。」
竜「暖まらないか?ここんとこしてないし。」
椎「そうね、2人っきりになったのも3ヶ月振りだし。」
竜「入ろう。天馬が来ない内に。」
椎「OK。」
2人は寄り添いながら暗幕の中に入って行った。2人とも既に脱ぐ準備をしていた。
95 :
暫定投下。:04/12/07 20:31:52 ID:uiytSBIr
『ははは…。分かったわ。代わったげる。』
さんざん笑い転げた後、ようやくバーディーは身体の主権を委譲することを承諾した。
(…そりゃどうも。)
『あら、不満そうね。』
そりゃあれだけ笑われもすれば不満にもなろう。
『はい、交代するわよ。』
(ちょっ…待っ)
直後、どこか遠くに追いやられていた感覚全てが一気に自分の下に戻ってきた。
閉め切った部屋の中に充満する、獣の匂い。
汗と愛液を吸ってぐしょぐしょになったシーツの感触。
自分の眼下で肌を桜色に染め、切なげに息をつく少女の体温。
そして、その彼女に反応し、徐々に硬く、上を向いてゆく自分のそれの感覚。
「ねぇ、せんかわ…。」
「ひゃいっ?」
一気に戻ってきた情報の量に戸惑っていた折に名前を呼ばれ、つとむは間抜けな声を上げた。
「おなかの奥が…なんかヘン…。」
「へ、ヘン?」
「痒いっていうか…熱いっていうか…何かすごく切ないの…。」
初めての絶頂は彼女の『女』としての本能を呼び覚まし、それが異性を求めて自分を苛めている訳だが、
その異性とこのような交わりを持ったことのない彼女にそれがわかるわけもない。
当然、女の扱いを知らないつとむにも夏美を苦しめている原因など分からない。
(ど、どうしよう?)
情けないとは知りながらも、頭の中の『先輩』に助けを請うてみる。
96 :
暫定投下。:04/12/07 20:32:15 ID:uiytSBIr
『んー、もう一回、指入れてみたら?』
(わ、わかった…。)
バーディーの指示に従い、つとむはおっかなびっくり指を夏美の胎内に差し込み、その内壁を愛撫する。
秘壷の中の甘露がかき回され、水音が響く。
しかし彼の指は、その苦痛の発信源である膣奥には届かない。むしろその刺激はかえって彼女の官能の炎に油を注ぐ結果となった。
「あっ…せんかわっ…だめ、届かないよぉっ…。」
(ダメだって言ってるぞ。)
『はっはっは。まぁ、そりゃそうでしょうね。』
(おいっ!)
笑うバーディー。焦るつとむ。
「あー、早宮…俺、どうしたら…。」
つとむのその問いに答えず夏美の手が動く。
その手の行き着く先をつとむが理解したとき、夏美の手は彼の、ズボンの上からでも分かるほどに屹立したそれに触れていた。
「は、早宮?!」
「せんかわのここ、おっきくなってる…。」
「あうっ?!」
夏美のしなやかな指がそれをズボンの上から軽く掴み、根元から頭頂部までを軽く走査する。
それだけの刺激なのに鋭い快感が頭の芯を貫き、つとむは軽く達しそうになる。
『なっさけないわねー。』
(う、うるさいっ!)
「せんかわも苦しいんだ…。」
夏美がベッドの上から身を起こし、腕をつとむの首に回す。
「ゑ」
唇が触れる。
さっきつとむ(バーディー)が彼女にした艶めかしいそれに比べれば、可愛くさえ見える接吻。
その唇が離れたとき、夏美は囁いた。
「いいよ…。せんかわなら。」
97 :
暫定投下。:04/12/07 20:42:30 ID:uiytSBIr
大した事もない量を書き上げるのにモタついてる間に他のSS師の皆様がはるかにGJな作品を投下、正直尻尾巻いて逃げようかと考えてる私です。
ええ、負け犬と呼んでくださって結構ですとも…。
でも逃げるなら少なくともこのバーディーものだけでも完成させないとなぁ…。
「暗幕の中で」続き
暗幕の中に入った途端、2人はせかせかと服を脱ぎ始めた。
特に竜也は早くやりたい気持ちが丸見えだった。
竜也に椎子が声を掛けた。
「慌てない、慌てない。」
「ははは、確かにそうだね。」竜也がまた苦笑いを浮かべた。
竜也が脱ぎ終わった。
文科系の部員として珍しい筋肉が隆起した逞しく肌が白い身体が椎子の方を向いた。
厚い胸板と割れた腹筋が竜也の男らしさを感じさせる。
椎子も脱ぎ終わった。
彼女も文科系の部員としては珍しい引き締まったボディをしている。
肌は白く、染み1つ無い。にきびも全く無い。腰の括れたラインも完璧である。
さらに胸は19歳としては大きい方である。深い谷間と若々しいピンクの乳首が竜也を一層興奮させる。
椎子が抱き着こうとした瞬間、竜也は待ったを掛けた。
「これを付けなきゃいけないよ。今はね。」
そう言うとコンドームを慣れた手付きで自分の倅に被せた。
「ああそうだった、そうだった。」椎子が照れ臭そうに言った。
竜「それじゃ。」椎「ええ。」
次の瞬間、2人は強くお互いを抱きしめた。そして深くキスを交わした。
>>97 行かないで下さいっっっ!いつも楽しみにしてますよう〜〜〜。
投下のサイクルは人それぞれですし、他の方は気にしないでご自分のペースで進めていいのではないでしょうか?
(なんか偉そうな言い方ですみません・・・)
暫定投下さんのSS、私はすんごい好きですよ。
あ、もちろん、他の神々のも好きです。
100 :
284:04/12/07 22:30:15 ID:d257sIDR
バーディー→つとむの身体主権委譲マンセー!
今後の展開がどうなるか、最後まで目が離せませぬ。
ではわたくしも今宵の投下を。
101 :
284:04/12/07 22:34:53 ID:d257sIDR
「彼女の白い肌(4) 」
執拗には求めず、後藤は唇を離した。それに対して、しのぶがあからさまに不満を顔に表す。
「しのぶさんの腕、キレイだね」
「な、何よ」
「キレイだけどさ、使い方が違うよね。オッパイ隠しちゃったりしてさ」
後藤の考えていることが読み取れたしのぶは、ゆっくりと腕組みを解いた。
たわわに実った膨らみが、その全貌を現す。
「お気に召したかしら?」
皮肉めいた口調で、彼女は後藤に訊いた。
「見るだけならね」
なら、としのぶは言うと、両腕で後藤の顔を引き寄せた。
「こういうのは、腕の正しい使い方だと思う?」
「思う」
今度は、しのぶが彼の唇を奪った 。
ところで、サダム氏やいつも楽しく読んでます氏、◆mSSJL1sAu.氏◆n01TXmvOT2氏、ちょっと痒い系改め痛い系氏や名無しのSS職人さん達はお元気なのでしょうか・・・。
今書いてる職人さんを批判したいとかではないのですが、前からいらしてた職人さんも気になる。
特に、ちょっと痒い系改め痛い系氏の続きが激しく気になる・・・私だけ?
ごめん・・・サザム氏だったよorz
漏れは名無しで「野明と遊馬がプールで」
「整備員が野明をレ○プ」
「野明が猫耳コスプレ」を書いたものでつ。
また、スキを見て書かせてもらうよ。野明が中心
>284
続きまってる。
色っぽいよ。
>102
生きてますよ。忙しくてかけないんですが、ROMしたりこうして感想は書かせてもらってます。
新作増えて嬉しー。
「暗幕の中で」続き
2人には長く感じられただろうがしばらくすると2人はお互いの唇を離した。
それから近くにあったマットに2人は身体を重ねた。
そして2人は再び唇を重ねた。
竜「はぁ・・はぁ・・そろそろ、いっちゃおうか。」
椎「ダメよ、最後まで取って置かなきゃ・・・はぅ・・・。」
竜「そうだな・・・、じゃあ・・・。」
そう言うと竜也は唇を離し、顔を少し下に下ろした。下ろした所は胸だった。
竜也は赤ん坊が母親の乳首を吸う様に椎子の乳首を吸った。
椎「あ・・あうっ!どう、私の・・乳首は・・・?」
竜「・・・最高・・・・。」竜也はそう言った。
今度は胸を揉み始めた。しかし、その仕草に荒っぽさは無かった。
椎「あぅっ・・ひっ・・・・あぁ・・。」
竜「き、気持ち良い・・久々だぜこの感触・・・。」
竜也の頭はどんどん下に下がって行く。そして、行き着く先は・・・。
椎「え!?ちょっと、竜也・・・!」
竜「ここも良いんだよな、ここも。」竜也の頭は椎子の股にあった。
竜也は顔を股に埋めると同時に両手を椎子の尻に回し、満遍無く触り始めた。
椎「あうっ!もう、このスケベ・・・。」椎子が笑みを浮かべながら言った。
竜「おいおい今更そりゃ無いよ〜。」竜也がまた苦笑した。
そして竜也の頭はまた椎子の頭に戻って行った。
107 :
77:04/12/10 00:38:26 ID:zFVRpgg7
>>104 おおおっ、たのんまっせ!
整備員レイプ話は保存しますた
期待期待期待期待期待期待期待期待
↑ごめん、別のとこの名前が残ったままでした
109 :
サザム:04/12/10 01:33:24 ID:D/1O28NJ
そのころ!
私ことサザムは、このスレでのSS投下をすっかり忘れ去っていた!
あまり良いネタが思い浮かばず、他スレでばかり活動していたのである!
巡回スレの多い書き手にはありがちな事件であった!
な!?
110 :
284:04/12/10 19:28:31 ID:FPWqv7pq
しのぶは後藤の口腔を何度も唇と舌で愛撫した。
後藤も自然とそれに応え、しばらく濃厚な接吻が続いた。
「積極的だこと」
後藤がニヤと笑って言う。
「女が積極的じゃ悪い?」
しのぶが真剣な表情で返す。
「いや、ちっとも」
彼女はそのまま、後藤の手を取って胸に導いた。
後藤はおもむろに、その柔らかな感触を甘受する作業に入る。
「こぼれちゃうね、少し」
その通り、しのぶの豊かな乳は、後藤の大きい手にも余る。
しのぶは胸を後藤の自由にさせながら、彼の勃起をやんわりと握った。
「お返し」
妖艶な笑みを浮かべると、彼女は後藤のものへの刺激を開始した。
284氏、乙!いいですね〜、しっとりエロ。
このクオリティーで、携帯からと言うのが凄いですな。
いやぁ〜、言ってみるもんだなぁ。
結構前々からの職人さんも見てらっしゃるのが、嬉しいでつ。
皆様の投下、一読者としてお待ちしておりますですよ〜。
それからサザム氏、名前間違ってごめんなさい。
流しのSS職人さんですか。やはり背中にギターが基本なのでしょうか・・・ちょほいと待ちなぁ〜。
さげ
寒くなれば、年の暮れともなれば、意味もなく飲みに行きたくなってくる。
そんな時にお祭り好きの部下に誘われれば断る理由はないわけで。
居酒屋の畳敷きの個室で上司部下入り乱れての大宴会となった。
あまり期待はしていなかったが、料理も酒もなかなか美味くて久し振りにいい気分だった。
何でだか泉がずっと横に張り付いて、にこにこと酌をしてくる。
ま、俺も飲めるクチだから期待されてるんだろうけどさ。
それに小さくて可愛いのに酌をされて悪い気分になる奴なんていないだろう。
嫉妬の視線をばしばしと送り続ける篠原をさっくり無視して酒を煽った。
そうして過ごす事二時間三十分。
すっかり出来上がった奴らを急き立てて店を出た。切るように冷たい風が火照った体に心地良い。
もう一軒だなんだと騒ぐ酔っぱらい達をあしらって、タクシーが拾える場所まで歩かせる。
ヤケ酒飲んでべろべろだった篠原は、太田と山崎にお持ち帰りさせて。
進士は帰りを待ってる嫁さんいるし、熊耳はさほど酔ってなかったからまぁ一人で大丈夫だろう。
修学旅行の引率のようにそれぞれを割り振ってタクシーに押し込む。
最後にご機嫌な事この上ない泉を抱えて、俺は運転手に女子寮の場所を告げた。
「おーい、泉。大丈夫か?」
小さな部下は何故かしがみ付いて離れない。こんな人形あったよなぁと古い事考えてたら恐ろしい事を言い出した。
「・・・・・・・・・きもちわるい」
ちょっとお客さん困りますよあぁすいません泉我慢できるか袋ありますかきもちわるいようと暫しの大騒動の末。
急遽行き先を変更して、俺の家へと走ってもらった。
「たぁーいちょぉーう♪」
なんでこんなにご機嫌なんだろうね?まったく。
何とか我慢してくれた泉を引き摺り出して、溜息ついた運転手に頭を下げて車を見送る。
「おい、歩けるか?」
「あーるーけーまーせーんーおんぶー」
さっきの運転手のように溜息をついて腰を落とす。ほら、と呼ぶと嬉しそうに体を預けてきた。
「わーい高―い高―い♪」
首根っこにしがみ付いて子供のようにはしゃぐ。小さな体は想像以上に軽かった。
ちゃんと食ってんのかね?悩み始めると食事が通りにくくなる事を思い出して少し心配になった。
とん、とん、といつもより遅い歩みで部屋に辿り着く。持てる技術を駆使して鍵を開けて部屋に入った。
「ほら泉、しょうがないからもう今日は泊まってけ。布団敷いてやるからそこで寝ろ」
ちゃっちゃと布団を敷いてその上に小さな体を降ろす。離れようとするとぎゅっと服を掴んできた。
「たいちょーはー?」
「俺はもう少し外で飲んでくる。上司と部下とはいえさすがに一晩一緒はまずいからなぁ」
明け方ぐらいには帰ってくるから、と小さな頭を撫でてやる。すると突然ぴょん、と跳ね起き。
小さな唇が俺の口にぶつかってきた。
・・・・・・キスしてんのか?こりゃ。
好きにさせてやると俺の頬を両手で挟んで何度も唇を合わせてくる。舌も入れない、触れるだけの淡いキス。
頃合を見計らってポンポンと背中を叩くとようやく離れていった。
「泉、お前酔いすぎ」
「・・・・・酔ってませんもん」
「それが酔っぱらいの常套句」
離すまいと俺の服を懸命に握り締めて震える手。俯いた真っ赤な顔を見下ろしていると、腹の底である感情が渦巻いた。
・・・・・・・そうだ、酔ってるんだよな。お前も、俺も。
「それにキスってのはさ・・・・こうやるんだよ」
生じた衝動に突き動かされるまま後頭部を掴み、顎を捕らえて唇を合わせた。
薄く開いた小さな唇を舌で押し広げる。噛み付かれるかとも思ったが、おとなしく従っていた。
微かに震えているのを無視して舌をねじ込む。抱いた体がビクンと跳ねるのをさらに強く抱き込む事で押さえた。
小さな体は抵抗を知らないのかされるがままになっている。こみ上げてくる罪悪感は懸命にねじ伏せた。
歯の一本一本を確かめるように舌を動かし、裏側まで丹念に舐める。
舌を伸ばして上あごを突付くと「ん、ん、」と欲望を煽るか細い声で鳴かれた。
煽られるまま唇を貪り、唾液を思うままに啜り上げる。初めて感じる内部にみっともなく興奮した。
息継ぎをさせてやれないほど夢中になっていると、震える舌がおずおずと伸ばされ絡んできた。
「ん・・・・ふぅ・・・・・」
小さな舌が俺の舌をちろちろと撫でる。その感触に年甲斐もなく背中を駆け上がるものがあった。
伸ばされた舌を色々な角度から突付いたりくすぐったりしてやると、その度全身で反応を返してきた。
眼を開けて間近にある顔を覗くと、耳まで真っ赤に染めている。必死に眼を閉じているのが可愛らしかった。
これで最後だと自分に言い聞かせてきつく吸い上げ、名残惜しさを振り切ってゆっくりと唇を解放した。
「ぁ・・・・・」
「・・・・・泉?」
見れば鳩が豆鉄砲食らったような顔している。でっかい眼をさらにでっかくしててこぼれ落ちてしまいそうだ。
・・・・・やりすぎたかね?
やりすぎついでに唇の間にとろりと引く糸を舐め取る。二度三度と唇を舐めても抵抗はなかった。
調子に乗って首筋を伝う唾液も存分に舐め取り、最後に喉笛に緩く噛み付いてから離れた。
すると真っ赤に茹だった顔がぼすっと俺の胸に倒れこんでくる。震える手でシャツをぎゅっと掴まれた。
「・・・たいちょー」
「ん?」
くぐもった声は少し聞き取りにくい。聞き取ろうと身を屈めると、爆弾発言をかまされた。
「・・・・・・・・・・・・・すき」
「・・・・・・・・・・・・・はい?」
訊き返した俺を誰が責められようか。だってそうだろう?何でこんな若くて可愛いのが俺の事・・・
「すき、なんです」
「・・・・・・・・・俺もまぁ・・・・その、お前さんのことは、好ましい部下だと思っているが」
「そういうんじゃないんですっっ!!」
わざとはぐらかした答えに泉が噛み付いてくる。
今まで押さえ込んできたものを暴かれそうな予感に、理性が「ダマラセロ」と警告を発してきた。
脳髄がせわしなく動いて予想される状況を回避しようと算段し始める。
だが、自分の中の何かを期待する部分が落ち着きを奪い計算を狂わせていった。
「泉、酔ってるんだ。お前も・・・・俺も。さっきの事はすまん、いくら酔ってたとはいえ立派なセクハラだよな。
上司の立場利用してあんな無理強いした。本当に悪かった」
「たいちょう、ちがう。泉はイヤじゃありませんでした」
いつもなら簡単に丸め込めるはずが上手くいかない。回らない頭に焦りばかりが募っていく。
「泉、ほら、もう寝ろ。殴りたければ寝て起きてから殴ってくれ。酔ったままじゃ力入らんからな」
「ちがう、ちがう、たいちょうちがう。酔ってしたんじゃありません。たいちょう、きいて」
しがみ付いてくるのを引き剥がそうとすると、泉は子供のようにいやいやと首を振る。
これ以上の乱暴はしたくないから自然手に力は入れられず、引き剥がす事も寝かしつける事も出来なかった。
「泉、いい子だから、な?お前も俺も、ちょっと間違ったんだ。明日になれば分かる。ちょっと掛け違えただけ・・・」
「そうじゃない!!!」
突然の大声。その気迫にただ驚いていると、別人のようにしおれた声で告げられた。
「そうじゃなくて・・・・・・・たいちょうのこと・・・・・おとこのひと・・・・としてすき、なんです・・・」
必死にこちらを見上げる眼に涙が浮かび上がる。
「ちゃんと、すき、なんです・・・・・だから、おねがいです・・・・・まちがいなんていわないでください・・・」
声がどんどん弱く、震えたものになる。小さな部下はとうとう泣きだしてしまった。
いつもの元気がウソのようにシクシクと泣き出す部下を慌てて抱き寄せた。
静寂の中、しゃくりあげる声だけが響く。膝の上に抱き上げて、背中に回した手で何度もさすった。
「ごめん・・・ごめんな?泉・・・・無神経だったよな・・・俺が悪かった・・・・ごめん・・・・」
いい年してろくな慰めの言葉も思いつかない。それだけ目の前の部下にやられてるのだと分かる。
傷つけたくなかったはずなのに、一番酷いやり方で傷つけている自分に腹が立った。
涙を止めたくて必死で柔らかい髪にキスを落とす。懺悔の気持ちを込めて何度も繰り返した。
そうしていると泉が顔を上げて落ちてくる唇を唇で受け止める。しばし互いに眼を閉じてその感触を確かめ合った。
触れるだけだったそれは次第に激しさを増していく。お互いの中に何かを必死に求め合う。
濃密な時間に互いに満足すると、体は自然に離れた。
そのまま無言で見つめ合う。すべてを見透かされそうな澄んだ眼差し。その眼に射抜かれたまま告げられた。
「・・・・・あなたが、すきです」
もう、だめだった。今まで必死に押し込め続けてきた感情が一気に溢れ出した。
衝動のままに目の前の小さなものを抱き寄せる。何度も何度も、夢の中で抱き寄せた柔らかさ。
気付いていたけれど、気付かない振りをしていた。一目惚れをしていたなんて、気付かない振りをしていた。
一生、言う事も叶う事もないと思っていたのに。それでいいと、思っていたはずなのに。
・・・・・まいったな。顔がニヤけちまう。本当にまいったよ。完敗だ。
「・・・・・・・たいちょうは・・・・・?」
震える小さな体をぎゅっと抱き締める。真っ赤になった耳元に、精一杯の愛情を込めて囁いた。
「俺も好きだよ・・・・・・おんなのひと、としてな」
そうして部下で隊員だった最愛の人は、見たこともないほど綺麗な微笑みを浮かべてくれた。
ウソみたいだ。夢みたいだ。隊長があたしのこと好きだなんて。
どうしよう。嬉しい、嬉しい、嬉しい。嬉しすぎて死んじゃいそうだ。
好きです好きですって何度も言いながらぎゅうぎゅう抱きつく。
隊長もさっきまでの上司としての顔じゃなくて、プライベートの顔を見せてくれる。
それがまた嬉しくて何度もキスをねだった。しつこい位だったのに、隊長は一回一回優しくキスしてくれる。
「酔い、もう随分醒めただろ?風呂沸かすから」
さすがにいつまでもくっつかせてはもらえなくて、そう言って離れていってしまう。
寂しくて不安な顔をしていたら、身を屈めて頬にキスしてくれた。
・・・・・なんかカッコいいんですけど。
隊長の背中を見送ってから、布団に倒れ込む。隊長の布団。いつも寝てるだろう布団。
シーツを触ってみたり、コロコロ転がってみたり、匂いを嗅いでみたりした。
そうすると煙草以外の匂いがするのが分かる。煙草の奥にある、隊長そのものの匂い。
初めて知るその匂いに溜息が漏れる。眼を閉じると涙がまたじわりと滲んできた。
「・・・・・・・・ゆめみたいだぁ・・・」
「なにが夢みたいなんだ?」
いつの間にか隊長が戻ってきてた。ネクタイを解いて、髪を崩している私的な姿にどきりとする。
寝転がるあたしの横に腰を下ろし、微笑みながら手を伸ばしてあたしの髪に触れた。
指を差し入れて何度も後ろに梳いてくる。あんまり気持ちよくて眼を閉じてその動きに委ねた。
「たいちょうと・・・・こうしてることが・・・・ゆめみたいで・・・」
「・・・・・・・・夢にしたいのか?」
その言葉に驚いて見上げると、隊長は見てる方が切なくなるような眼をしていた。
「後悔してんのなら・・・やめるからそう言ってくれ。お前を傷つけたくない」
「ち、違いますっ!そんなんじゃありませんっ!夢になんてしたくないし、後悔なんてしてませんっ!」
起き上がってシャツの胸の部分をぎゅっと掴む。あぁもう今日は何回掴んじゃってるだろう。シャツぐしゃぐしゃだ。
「隊長が好きなんですっ!何度も言うようにずっと好きだったし、ずっと好きなんですっ!」
分かってもらいたくて掴んだまま胸をどんどん叩く。さっきとは別の涙が滲んできた。
隊長の手が伸びてきて、親指の腹で目尻を拭われる。温かな唇がその後を追った。
「たいちょうのばか・・・」
鼻水啜り上げて文句を言う。鼻をぐずぐずいわせてたらコツン、と額がぶつかり合った。
隊長はシャツを掴んでたあたしの両手を口元に運ぶ。震える指先に何度もキスしてくれた。
その感触におずおずと目線を上げると、スッと真剣な眼に射抜かれた。
「愛してる」
・・・・・・・・どうしよう・・・・・・・なみだが・・・・なみだが・・・・・・・・・とまらないよぅ・・・・・・っっ
自分でもびっくりするぐらいの涙がぼとぼと落ちてきた。滝のようなってこういうこというんだなぁなんてぼんやり考える。
手を掴まれてるので拭う事もできず、ただ流れ落ちるままにするしかなかった。
あんまり泣き過ぎて呼吸が苦しくなる。ひっくひっくとしゃくりあげては涙が溢れ出した。
滲んだ視界でよく見えないけれど、隊長が優しく微笑んでくれてるのが雰囲気で分かった。
かみさまたいちょうのかおがよくみえなくなっちゃうのでなみだをとめてください
一生懸命お願いしてたら、神様じゃなくて隊長の手が優しく頬を拭ってくれた。
「・・・今日はお前の事泣かせてばっかだな」
辛そうに眼を伏せる隊長にふるふると首を振る。抱き締めようとしてくるのを止めておねだりしてみた。
「キスしてくれたら許してあげます」
隊長が照れた顔で顔を寄せてくる。そうして眼を閉じ唇が触れ合おうとするその瞬間。
お風呂のタイマーがピーピーと呑気に完了を告げてきた。
「・・・・・っ、空気読めよなぁっっ!!」
隊長は半ばやけっぱちな声で叫んであたしを抱き締め布団に倒れる。そうしてしばらく二人で笑い合った。
「さて、風呂入るか」
ひとしきり笑い合った後、背中に手が回されて優しく抱き上げられた。そのままお風呂場に運ばれる。
すごいなぁやっぱり隊長男の人なんだ・・・・あたしのことなんて軽々運べちゃうんだもんなぁ。
恥ずかしいけど嬉しくて、首に手なんて回してみる。そうしたら隊長も嬉しそうにしてくれた。
こうして落ち着いてみると、腕とか首とかすごくたくましいのが分かる。やっぱりお巡りさんなんだ。
「なに笑ってんだ?」
「隊長ってお巡りさんなんだなぁ・・・って思って」
なんだそりゃ、と眉を寄せる隊長の首にしがみ付いて今度はこっちからキスする。
調子に乗って首に噛み付いてみると、隊長は一瞬フッと男の顔になった。
「まだ煽るな」
低い声。初めて見る表情。驚いてすぐに離れると、隊長はごめんと呟き眼を閉じて苦笑した。
「・・・俺もはしゃいでるよな」
その言葉にびっくりする。だって隊長はすごく大人だし、こんな時でもすごく落ち着いて見えてたから。
でも本当はあたしと同じ様に嬉しくて、浮き立ってて、高揚してるんだと思うとすごく安心した。
「隊長もはしゃいだりするんですね」
「長い事惚れてた女が腕の中にいるってのに冷静でいられるわけないだろう」
惚れてた女、の言葉に胸が熱くなる。好きな人に好きだと言われるのがこんなに嬉しい事とは思わなかった。
もうほんとにどうしよ・・・これ以上嬉しい事あったらあたし死んじゃうかも・・・。
ずっと抱っこされていたかったのに、お風呂場についてしまう。少し駄々を捏ねてみたけど軽くあしらわれてしまった。
始めて見る隊長の家のお風呂場。洗濯洗剤や髭剃りや歯ブラシの醸し出す生活感にいちいち驚いてしまう。
出会ってから結構経つのに隊長の事全然知らないんだなぁと思うと少し寂しくなった。
もっと色々知りたくてきょろきょろ見回してたら、隊長にセーターの裾を掴まれた。
「ほら泉、ばんざい」
「えっ?あっ、自分で脱げますっ」
「いいから」
抵抗も空しくばんざいさせられる。そうしてジーンズも子供みたいに脱がされてしまった。
「可愛い下着つけてんだな」
あらわになったブラジャーをツンと突付かれる。恥ずかしくて前を隠したら、笑って頬にキスされた。
背中に回った手が馴れた手つきでホックを外す。肩ヒモを持たれ腕から外された。
こんな明るい所で、しかも好きな人に初めて裸を見られるのだからやっぱり抵抗がある。
もじもじと変な風に動いて隠してたらますます笑われてしまった。
「本当に可愛いな・・・お前は」
そんなことを言いながら跪いてショーツに手を掛ける。ちらりと見上げてから一気に引き下ろした。
全裸になったあたしを見て隊長の眼がまた一瞬だけ男の人のものになったけど、それはすぐに隠された。
「寒いだろう?中、入って待ってろ」
お風呂のドアを開けて中へと促される。浴室に足を踏み入れると背後で静かにドアが閉まった。
えぇと・・・・事前に何の確認もなかったけど、やっぱり一緒に入るんだぁ・・・・・ど、どうしよどうしよ何しよ。
湯船に入るべきか体を洗ってるべきか迷っていると、ドアが開いて裸になった隊長が入ってきた。
「どした?」
初めて見る隊長の裸に顔が真っ赤になってしまった。だって服の上からは想像できないほどすごくすごくたくましい。
お腹・・・・蟹、飼ってるよ・・・・?パーツ・パーツで分かれてるよ・・・・一体何事?
ぼんやり見とれてると突然頭上のシャワーからお湯が降ってきた。
「わあっ!」
「何してんだ、体冷えちまうだろうが」
抱き寄せられて頭のてっぺんから爪先まで満遍なくお湯が掛けられる。
目を閉じてたから隊長がちょっと照れてたのには気付かなかった。
「ちゃんと眼、つぶってろよ?」
シャンプーを手に取り髪に馴染ませる。大きな手で犬か猫のように洗われていった。
眼を閉じてると心許無かったので手を伸ばして隊長の腰骨に掴まる。ビクともしなそうな頑丈さに指先から酔いしれた。
「流すぞ」
少しぬるめのお湯で丁寧に泡を流される。長い指が頭皮を滑っていって気持ちよかった。
元々人に髪を洗ってもらうのはすっごく気持ちいいけど、それが好きな人だと尚更なんだなぁ。
リンスして流して、やっと眼を開けられる。曇った視界の向こうで隊長が笑った。
「次は体な」
スポンジにボディーソープを垂らして泡立てる。あ、隊長ビオレママだ。弱酸性だ。
首から順番に下に降りていく。あちこち掴まれたり洗われたりするのがくすぐったくて笑ってしまう。
「ふふ・・・隊長、くすぐったいです」
わざと胸を押して抵抗してみると強く抱き締められ壁に押し付けられる。耳を噛みながら低く呟かれた。
「冗談でも抵抗しないでくれ・・・自分でも何しちまうか分からないんだ」
その言葉に秘裂がじゅん、と濡れ始めた。恐怖を感じてもいいはずなのに、訪れるのは喜びと期待だった。
「何でもしてください・・・隊長ならなんだって・・・」
「だから煽るなって・・・!」
唇を荒々しく塞がれる。今までとはまったく違った激しいキスに全神経を奪われた。
熱い舌に口の中を蹂躙される。荒く性急な動きについていけずされるがままになっていた。
舐め、吸われ、噛み付かれる。無意識に空気を求めて身じろぐと犬歯で隊長の舌を引っ掻いてしまった。
「・・・っ!」
「あっ・・・・・ご、ごめんなさいっ」
「・・・いや、眼ぇ覚めた・・・こんな所でサカッてすまん」
なんとも不釣合いな言葉に少し笑うと隊長はほっとした顔をして優しく抱き締めてきた。
実は荒々しい隊長もちょっといいなぁ・・・なんて思った事は内緒にしとこう。
落ちたスポンジを拾い上げてもう一度洗い始める。後ろを向かされて背中を擦られた。
「ちっちゃい背中だな」
笑いながらくるくるとスポンジを滑らせる。隅々まで綺麗にしてもらえるのが心地よかった。
後ろから手が回されてささっと胸やお腹を洗われる。見ないようにそっぽを向いてるのが可愛かった。
お尻から脚の後ろ側を通って体を反される。前部分も同じ様に洗われた。
そして、スポンジを持った手が脚の間に伸びてくる。差し入れられて何度も前後されると自然と息が上がってきた。
どうしよう・・・アソコ・・・気持ちよくなってきちゃったよ・・・。
体は意思に反してもっと強い快楽を求めている。掴まっていた隊長の肩に爪が食い込んでいった。
「たいちょ・・・・もっと強く洗って・・・」
耐え切れずおねだりをすると、隊長はぎゅっと強く眼を閉じる。興奮を抑えた震える声で囁いた。
「頼む・・・大事にしたいんだ」
隊長は振り切るように立ち上がってシャワーを掴む。お湯を出して全身の泡を流していった。
背中を流しながら背骨に沿って何度もキスをされる。隊長がキスしやすいように自然と壁に手をついていた。
泡を含んだお湯が全身を舐めるように落ちていく。こんな事でも感じてしまうなんて初めて知った。
「・・・・はい、おしまい」
ぺち、とお尻を叩かれて我に返る。いつのまにか快楽に浸りきっていた事に気付いて恥ずかしくなった。
隊長は気付かない振りをしてあたしを湯船に入れる。あったかいお湯に浸かりながら隊長が髪を洗うのを眺めた。
「隊長、背中流してあげます」
気まずさを振り払うように明るく言って手を伸ばす。泡の付いたスポンジを渡され大きな背中が向けられた。
そして眼に飛び込んできたものに手が止まる。表面がざっくりと裂けた・・・・・これ・・・・・・・・・・傷?
「昔のだ」
冷たい声にどきりとする。振り返った隊長は静かに笑っていた。
互いに無言で背中を流す。スポンジを取り返して体を洗い終えた隊長が湯船に入ってきた。
「ほら泉、ちょっと詰めろ」
あたしの背中を押しやって、出来た隙間に体を滑らせる。隊長が沈むに従って勢いよく湯が溢れ出した。
「あっ隊長溢れちゃう溢れちゃう」
「ケチケチすんな。せっかくなんだから」
後ろから抱っこされてすっぽりと包まれてしまう。しばらくそうしてるとお湯の流れが止まった。
シンとした空間でなんとなく互いに静かになる。それでもこのままにしたくなかったので勇気を出してみた。
「たいちょー・・・」
「ん?」
「あの、背中・・・・痛くないですか?」
空気が少し張り詰める。それでも答えを待っていると隊長がこつん、と肩にアゴを乗せてきた。
「・・・・心配しなくても大丈夫だ・・・ありがとな」
隊長は痛みをこらえるような顔をしていた。何か辛いことを思い出しているんだろう。何か昔の。
「痛かったら、泉がさすってあげますからね」
「・・・・・ありがとな」
隊長のこわばっていた表情が柔らかくほどけていく。
理由は話してもらえなかったけど、傷に触れる許可をもらえただけで嬉しかった。
大きな手がお湯をすくって肩に何度も掛けてくる。もう片方の手は腰にしっかりと回されていた。
隊長がこうやってあたしを包んでくれるように、あたしも隊長に何かしたい。それはきっと思い上がりではないはずだ。
そうして隊長の頬に頬を寄せていると、もう一つ新しい事に気付いた。
「隊長って・・・・」
「ん?」
「・・・・・・実は結構童顔なんですね」
顔に思いっ切りお湯をかけられた。気にしてたのか。
すっかり温まった体でお風呂を出る。頭からバスタオルを被せられてごしごしと拭かれた。
せわしなく動くタオルの隙間から、時々隊長の裸の胸やお腹が見える。
もうすぐあそこに抱かれるんだと思うと頭に血が上ってきてしまった。
真っ赤になったあたしの顔を見て、隊長は心配そうに訊いてきた。
「のぼせたか?」
「だ、だいじょぶです」
だいじょぶだいじょぶと呟いてたら、隊長の手が止まって顔を覗きこんできた。
「・・・・泉」
「はい」
散々こんなことしといて何なんだけど、と前置きをして隊長は言った。
「今日はイヤだってんなら遠慮せず言ってくれ。何度も言ってるけどお前の事は本当に大事なんだ。傷つけたくない。
もし俺に気を使ってくれてるんならそれは無用だ。抱けない事なんて何でもない。愛想尽かされるよりよっぽどマシだ」
一つ一つ、真剣な口調で告げられる。そこに込められた熱に焼かれてしまいそうだった。
自分自身の欲望を必死で押し殺して震える手。これほど全身で欲しいと叫んでいるのにこの人は。
ああ・・・・・どうしてこんなにあたしを大切にしてくれるんだろう。そしてどうしてこんなに臆病なんだろう。
求めているのは、あなただけじゃないのに。
「だ・・・・」
「ん?」
諦めているような、それでいてどこか哀願するような眼で続きを促される。
他人の事は聡いくせに自分の事は何一つ分かっていないこの人の為に精一杯の思いを込めて告げた。
「だ・・・いてください・・・っていわないと・・・・しんじてもらえませんか・・・・・・?」
見つめていた隊長の眼が押さえきれない輝きを帯びる。
たくましい腕に静かに抱き寄せられ、しばらくそのまま無言で愛し合った。
くしゅん、と小さなくしゃみが漏れる。
抱き合う幸せに浸ってて分からなかったけど、体がちょっと冷えてしまってた。
隊長が慌ててあたしの体を拭く。新しいバスタオルを出して体に巻きつけてくれた。
「隊長・・・・パジャマは?」
着るべきものが見当たらないので訊いてみると、隊長が不思議そうな顔をした。
「脱がされるのが好みなのか?」
だったら用意するけどとか何とか言われて初めて自分の発言の間抜けさに気付いた。
「あ!えと!あの!・・・・・いいです」
隊長は笑いながら手早く自分の体を拭う。
まぁ脱がすのも好みだけどな、とからかわれたので脇腹にパンチしてやった。
「隊長のエロおやじ」
「ネタ振ってきたのはお前だろうが」
軽口を叩いてじゃれあう。隊長の眼がもう迷いに揺れてない事が嬉しかった。
「ほら、遊んでないでこっち来い」
隊長が腰にタオルを巻いてドライヤーを手に向き直る。おとなしく目の前に立つとスイッチが入れられた。
「眼ぇ閉じてろよ」
「はーい」
熱い風が勢いよく吹き付けられる。髪の間に指が差し入れられて中まで風を送り込んだ。
短い髪はあっという間に乾いてしまう。そのことをすごく残念に思った。もっと触ってて欲しかったのに。
「・・・後でいやってほど触ってやるから」
驚いて見上げるといつもの底意地悪そうな笑みを浮かべている。
頭の中身が読まれてた恥ずかしさに奇声を上げながらばしばしと隊長を叩く。
隊長は全く意に介さずはいはいと軽くあしらって背中を押した。
「先、部屋行ってろ」
一人で寝室へと戻るついでにあれこれと家の中を観察する。
台所のマグカップや、居間の雑誌や専門誌、パソコン横の使い古した辞書、寝室の小説本。
その一つ一つに隊長の色が出ている。見てるだけでいとしくなる。
本棚には仕事用の本や難しそうな専門書に並んで童話の本が何冊もあったのが以外だった。
知っている事より知らない事のほうが遥かに多いのだけれど、それでももう気にならなかった。
隊長は聞けば教えてくれるだろうし、聞いて欲しくない事は答えないだろう。
でも聞く事自体は許してくれるだろう。だから二人でそうやっていけばいいんだ。
これからの事を楽しみにしながら布団の横で正座して待ってると、ドライヤーの音が消え襖が開いた。
「おまたせ」
座ってるあたしを見て布団入ってりゃいいのにと苦笑する。あたしは三つ指突いて頭を下げた。
「ふ、ふつつかものですが・・・・」
一瞬の沈黙の後、隊長は思い切り笑い出した。遠慮の欠片もない正真正銘の大爆笑だ。
目尻に涙を滲ませて本当におかしそうに笑う。初めて見る表情に眼を奪われながらもちょっと憮然とした。
「そんなに笑わなくても・・・・・」
だってこうするのかなーって思ったんだもん。昔何かで見たし。
しばらく笑ってた隊長はごめんごめんと言いながら息を整える。むせるほど笑うなんて久し振りだと呟いた。
呼吸が落ち着くと、隊長も布団を挟んで男らしく正座する。そして深々と頭を下げてきた。
「こちらこそ至らぬところ多々御座いましょうが、誠心誠意を尽くして事に当たっていく所存で御座います。
どうぞよろしくお願い申し上げ奉ります」
時代劇のような口上の後、お互い布団を挟んで笑い合う。
隊長は布団に上がるとさっとタオルを取り、後ろ手に放り投げて手を伸ばしてきた。
「おいで」
<続>
>独り祭り氏
GJ!GJー!!
大人のカップルごとしのもいいけど、野明も初々しくていいなあ。
なんか新鮮な気持ちになりますた。
続きを楽しみにしております!
うおお、独り祭りさんぐっじょぶです!
ばんざいさせたりとか、微笑ましいやりとりが素晴らしい。
同じく、続き期待しています!
うををををおー
かわぃぃー 萌え
131 :
284:04/12/16 21:43:02 ID:wO1Z7dwg
独り祭りさん、相も変わらずグッジョブですな。
ちゅうか、後藤さんの喋り方がイイ! もち野明の反応の仕方も。
こういうのもええなー、と年甲斐もなく思ってしまいました。
続き掲載までのお口直しと言っちゃ何ですが、「彼女の白い肌」の続きが
できましたんで、載せときます。
132 :
284:04/12/16 21:48:04 ID:wO1Z7dwg
後藤は掌と10本の指で、しのぶの双乳をゆっくりと愛撫し始めた。
鮮やかに浮き立つ先端にはまだ触れず、あくまで柔らかさだけを堪能する。
一方、しのぶも後藤に鋭い刺激は与えず、物品を鑑定するように指を這わせる。
「後藤さんの……大きいわね」
「そりゃ違いますよ。しのぶさんだから、大きくなってるの」
彼女はまた頬を赤らめたが、後藤の言は決して世辞などではない。
彼のそれは、平時にはさして大きくも小さくもないからだ。
秘められた膨張率を引き出しているのは、しのぶの美し過ぎる肉体に他ならない。
「罪だね、しのぶさん」
後藤が狡猾に笑った。
独り祭りさんGJ!!
ごとしのも最高ですが、ごとのあも可愛らしい〜〜〜。
く〜〜、禿萌えですよっ!
続きとっても楽しみに待ってます。
284さんGJ!!
いいなぁ、大人でしっとりした感じが上手ですよね。
こちらも続きが楽しみだなぁ〜。
良作ばかり読めて嬉しいです。
独り祭り様乙です。
後藤さん語りひさしぶりだー。
なんか文体も新鮮でした。
ごとしの好きなんで妬けつつも萌え。
はじめてきました。こんなに素敵なスレがあるなんて(゚∀゚)
どの作品も萌えまつた。職人様GJです。
内海×熊耳や後藤×熊耳って少ないのかな・・・?
GJです独り祭りさん!!!
なんかのあかわいい〜
>135
今ちょうどオタケさんネタ考えてますが、残念ながら相手は内海でも後藤でも
ないんです…すまん。
のあ?
139 :
284:04/12/21 23:54:04 ID:c35prMwX
「彼女の白い肌(7) 」
後藤は不意に、しのぶの右耳を軽く噛んだ。
頑なに動じまいとするしのぶをよそに、白いうなじへそのまま顔を埋める。
一見無関係そうでありながら、その女性の色香を雄弁に物語る場所。
後藤は顔面でそれを実感しながら、後れ毛が自分の耳を撫でているのに気付いた。
「しのぶさん……俺、もうダメだわ」
彼は呟くと、首筋に歯を立てた。
「え……アッ!」
しのぶが悲鳴と共に肩を跳ね上げたのを確認すると、後藤は胸への愛撫を激しいものに変えた。
全体を荒々しく揉みながら、すでに硬くなっている先端を指先で弄ぶ。
しのぶさんが悪いんだよ。後藤はそう思った。
ワクワク
141 :
名無しさん@ピンキー:04/12/23 17:15:25 ID:4dvhdLv/
┏━━━━━━━━━┓ ∧_∧ 12/26 中山9R 芝・右内 2500m
┃第49回有馬記念(GI)..┃(´∀` )<3歳以上(混)(指)オープン 定量 発走15:25
┣━┯━┯━━━━━┻○━○━━━┯━┯━━━┯━━━━━┯━━━┯━━┓
┃1 │1 │(市)ゼンノロブロイ .[牡4]│57│O.ペリエ│(東)藤沢和│JC 1│ 1位┃
┃2 │2 │ピサノクウカイ .[牡3]│55│藤 田│(東)藤沢和│冬至 1│47位┃
┃2 │3 │Bハイアーゲーム [牡3]│55│吉田豊│(東)大久洋│JC 13│15位┃
┃3 │4 │[地]コスモバルク .[牡3]│55│五十冬│(北)田部和│JC 2│──┃
┃3 │5 │ハーツクライ .[牡3]│55│横山典│(西)橋口弘│JC 10│10位┃
┃4 │6 │(父)シルクフェイマス 、[牡5]│57│四 位│(西)鮫島一│秋天10│13位┃
┃4 │7 │ユキノサンロイヤル ..[牡7]│57│柴田善│(東)増沢末│ディセン5│百↓┃
┃5 │8 │(父)ダイタクバートラム...[牡6]│57│武 豊│(西)橋口弘│ステイヤ1│28位┃
┃5 │9 │(外)タップダンスシチー、[牡7]│57│佐藤哲│(西)佐々晶│凱旋17│ 3位┃
┃6 │10│(父)デルタブルース .[牡3]│55│D.ボニヤ│(西)角居勝│JC 3│ 9位┃
┃6 │11│(父)(市)ヒシミラクル [牡5]│57│角 田│(西)佐山優│JC 9│ 6位┃
┃7 │12│グレイトジャーニー 、[牡3]│55│小 牧│(西)池江郎│京阪 5│71位┃
┃7 │13│(父)ツルマルボーイ . [牡6]│57│蛯 名│(西)橋口弘│秋天 4│ 5位┃
┃8 │14│コイントス .[牡6]│57│岡 部│(東)藤沢和│福記 7│25位┃
┃8 │15│アドマイヤドン [牡5]│57│安藤勝│(西)松田博│JCD 2│ 8位┃
┗━┷━┷━━━━━━━━━━━━┷━┷━━━┷━━━━━┷━━━┷━━┛
一瞬、なんかネタが潜んでいるんじゃないかと思ったじゃないか(w
震える手が俺の手に重ねられる。頼りない、小さな手。あれほど触れたかった手が、今ここにある。
こちらを見上げてくる目には期待と不安が混ざっていた。俺は今どんな眼をしているだろう?
「たいちょ・・・・」
華奢な背中に手を回して引き寄せる。胸に倒れこんだ小さな頭を抱え、耳元に唇を寄せた。
「俺の名前は?」
「後藤、喜一・・・さん、です」
「じゃあ分かるだろう?」
曖昧な言葉で要求する。泉は真っ赤な顔できょろきょろと視線を動かしていたが、求められている事は分かったようだ。
唇を湿らせて視線を上げる。可愛い顔を迷いに揺らしながら見上げてくる様は何ともいえない喜びをもたらした。
視線だけで求めると、唇がゆっくりと開く。震える小さな声が望みを叶えてくれた。
「きい、ち・・・・さん」
「よく出来ました」
褒美代わりに頬にキスを落とす。初めてここにキスした時は、そのあまりの柔らかさに本当に驚いた。
少女の青さがまだそこかしこに残る幼い体。小さく、柔らかく、崩れてしまいそうに不安定な。
この清潔で可憐なものをこの手で汚す背徳感。それが想像ではなく現実となる。
どう汚してやろうか。どう食ってやろうか。包み込んでやりたい。慈しんでやりたい。
大事にしてやりたいという気持ちと、めちゃくちゃにしてやりたいという気持ちが混然としている。
自分でも制御しきれない気持ちと懸命に戦っていると、泉のか細い声が聞こえた。
「きいちさん・・・あのね・・・・・・・もう、ほかの人・・・すきにならないで・・・・?」
必死で哀願してくる震えた声。まったくありえない、馬鹿な事を言い出す。
背中に回された手が、傷跡を優しく撫でる。昂ぶっていた気持ちが静かになっていくのを感じた。
「お前こそ、俺以外の男は知らなくていいんだからな」
「・・・・お前じゃありません・・・」
不満そうな声を出して背中に爪を立てる。子猫のような仕草に、自然笑みがこぼれた。
「俺以外に触れさせるなよ?・・・・・野明」
体に巻きついていたタオルを取り払い、痩せた体をゆっくり押し倒す。
見慣れた布団の上に横たえられた体は、何もしてはいないというのに桜色に染まっていた。
あらためて目の前の裸体をじっくりと堪能する。
内側から張った滑らかな肌。深い鎖骨の窪みの先にはしなやかな腕が伸びている。
乳房は小さな隆起を作り、その先端には小さな愛らしい突起が硬く膨らんでいる。
引き締まった腹部の下には肌が透けてしまうほどの淡い茂みがあり、そこから形の良い脚が続いていた。
今は隠されている脚の間にあるつぼみを想像する。きっとほんのりと色づき可愛らしく潤んでいるのだろう。
そこを花開かせるのは自分だと思うと堪らなくなってくる。まず何で咲かせるか。指か、舌か、それとも。
逸る気持ちを抑えて、まずは横たわった体に伸し掛かってキスを落とした。
細い手が体の横から伸びて背に回される。傷跡を上下する手の平を感じながら舌を差し込んだ。
キスを繰り返すうちに押し潰していた胸の突起が完全に硬くなる。体重をかけて擦ると全身を震わせて感じていた。
「きいち、さん・・・っ・・・そんな、に・・・・・だめ・・・っっ」
経験のない体は敏感に感じ仰け反って白い喉を見せ付ける。無防備なそこに噛み付くと、悲鳴に近い声を上げた。
体を離し柔らかい隆起を下から掴む。少女のようなそれは手の動きに従って歪み青い色香を見せつけた。
「はぅん・・・っっ!!きい、ち・・・さん・・・っっ!」
震える熱い手が手首を掴む。見れば顔を真っ赤にして涙を浮かべていた。その潤んだ眼でこちらを見上げている。
・・・・・・・・たまらんな、まったく。
乳房を揉んでいた親指を滑らせて先端に触れる。ほんの少し力を入れただけで激しく悶えた。
「うぅんっっ!!だめ・・・・っ・・・つよすぎるよぉ・・・・っっ!」
ふるふると首を振り涙が飛び散る。ぷつりと膨れたそこに爪を食い込ませると、声にもならない悲鳴を上げた。
「きいちさんっ・・・・きい、ちさ・・・んっっ」
指を食い込ませる度に仰け反って俺の名を呼ぶ。若いそこはどれほど押し潰してもすぐに元の硬さを取り戻した。
まだ淡かった色が、血が集まったことで真っ赤に染まる。白い肌には痛々しい程の赤だった。
爪を受け入れた部分は白い半月形を浮き上がらせる。その刺激にさらに血が集まり一層濃くなっていった。
「うんっ、あっ・・・ちぎ、れ・・ちゃうよぉ・・・・っっ!」
爪を食い込ませたままくりくりと左右に動かす。切る様な動きに転がされた乳首は破裂しそうに張っていた。
ぐっと限界まで押し込むと先端が丸い丸い球体になる。
その真紅の球体を噛み千切ってやりたい気持ちを必死に抑えて尖らせた舌を這わせた。
「ひゃあんっっ!!こん、な、の・・・しらないよぉ・・・っっっ!!!」
限界まで張った乳首をいやらしく転がす。先端をぬめった舌で嬲りながら根元を爪で切る。
鋭い痛みと甘い快楽を同時に与えて、泣かせながら鳴かせていった。
真っ白い乳房も呼吸に合わせ強弱をつけて揉み桃色に染め上げる。
「ふっ、ふぁあっ、とけちゃ、う、こわれ、ちゃ・・・・うっっ!!」
頬を涙で濡らし、顔をこれ以上ない程上気させている。腕は力なくシーツの上に落とされ蛇のようにのたうつ。
指の先、足の先まで紅に染めた姿は白いシーツに良く映えた。その肌の上で玉のような汗がキラキラと輝く。
浮き出た汗を吸い上げて、所々に跡を残す。吸い込んだそこには淫らな赤い灯が燈った。
「もう・・・だめ・・・もう・・・・だめぇ・・・・っっ!」
小さな乳房を胸の真ん中で一纏めにし、左右の乳首を同時に口に含む。
人差し指と親指で上下から爪を食い込ませた状態で、両の乳首を思い切り強く吸い上げた。
「ひゃぁああっっ!!ゆるしてっっ!ゆるしてぇ────────っっ!!!!」
何もしていない股の間からじゅぷじゅぷと蜜の爆ぜる音がする。
泉は大量の蜜をシーツに漏らしながら悲鳴を上げて達した。
絶頂を迎えた小さな体がヒクヒクと痙攣する。まさか胸をいじっただけでイッてしまうとは思わなかった。
真っ赤になった体は妖しく震え、眼からは涙を、口からは唾液を、秘裂からは蜜を垂れ流していた。
小さな口はままならない呼吸を懸命に繰り返す。浮いた汗は肌の上をツルツルと滑りシーツに落ちていった。
散々もてあそんだ乳房は先端を赤く染めたままで、痛々しいほどに硬く尖っている。
股の奥に隠された秘裂からはいまだに蜜が爆ぜる音がしていた。
盛大にした蜜のお漏らしが、シーツに大きな染みを造っている。
存分に汁を含んでたわわになった秘裂を思うと涎が出てきた。今すぐに開いて、剥いて、汁を啜りたかった。
「野明、お前の一番大切なところを見せてくれ・・・」
軽く浮いた膝を掴んで細い脚を開かせる。絶頂を迎え、力の入らない体は何の抵抗もなくその行為を許した。
にちゅり、と淫猥な音と共に股が開く。腿と腿の間に何本もの糸が引かれてシーツに垂れ落ちた。
ぷつぷつと糸が切れていくその奥で隠され続けていた性器が初めて露になる。咄嗟に息を呑んだ。
「・・・・・・・・」
それは想像していたものを遥かに超えていた。
陰毛は秘裂の上部ごく僅かの部分にしか生えておらず、その量も申し訳程度にしかなかった。
その淡い栗色の陰毛も濡れてすっかり肌に張り付いて一体になっている。
つるりとした印象になったそこはまるで最初から何も生えていないかのようだ。
その下にある肉芽も本当に小さく、豆はまだ包皮に大事に包まれ隠されてしまっている。
その外側を未発達だとしか思えない頼りない陰唇が縁取っていた。
真ん中には小さく口を開けた膣口が覗いている。淡かったのだろうそこは今は上気して濃い桜色をしていた。
膣口は恥らうように震えながらも大量の蜜を今も流し、くすみのない恥肉を濡らしている。
幼い印象の秘裂が濡れるのはまだ青い果実が熟した芳香を放つようで、背反した色香を漂わせていた。
愛らしさと妖艶さ。それらを兼ね備えつつ、これほどまでに清潔な印象を放つ性器を見るのは初めてだった。
年齢的には立派な成人女性でありながら、こんなあどけない性器を持つとは。
可憐な性器から眼を離し、己の性器に眼をやる。
濃い茂みに赤黒い肉の柱を持つ我ながらグロテスクな、良く言えば男らしい器官。
これであの少女そのもののような性器を割って押し入っていく事になるとは。
まいったな・・・・これ犯罪になるんじゃ?
何とも複雑な気分になっていたら、泉がそっと声をかけてきた。
「きいちさん・・・・?」
性器をじっくり見られているのが恥ずかしいのだろう。もじもじとしながらこちらを見ていた。
「あの・・・・いずみの、・・・・ヘン・・・・ですか・・・・?」
自分の性器の形がおかしいのかと思ったのだろう。ひどく不安そうだった。
本当にどこもかしこも可愛いヤツだ。俺は笑って首を振った。
「お前のココがあんまり可愛いんでな・・・・見とれてた」
「ばかぁ・・・・」
真っ赤になった顔を両手で隠す。暫しの沈黙の後、指の隙間からか細い声が聞こえた。
「・・・でも・・・」
「ん?」
「きいちさん、の・・・アレのほうが・・・・・かわいいです」
・・・・・・・・・本気、で言ってるんだよな。このグロいもんのこと本気で可愛いとか言ってんだよな。
「お前・・・・正気か?」
「だって・・・なんか、かわいいなって・・・思ったんですもん・・・」
なんつーか・・・・かなり照れるもんだな。デカイとか小さいなら分かるけど、これ見て可愛いだもんなぁ。
お互いの性器を可愛いだの何だの言って頬染めるというこの状況を回避するために、開かれた脚の間に顔を埋めた。
「だ、だめっ!きたないですっっ!」
その行為に泉が慌てた声を出して止めに来る。髪に埋められた指を手に取り、キスをして言った。
「あんなに洗ったのに?」
真っ赤な顔が、観念したようにゆっくりとシーツに沈む。俺は桃色のそこへ、ゆっくりと舌を伸ばした。
伸ばした舌を、まずは肉芽の上に置く。ツン、と突付くとヒクリと震えて恥らっていた。
「ひゃ・・・っ・・・き、いち・・・さ・・・ん・・・っ」
この恋人の性器は触れると崩れてしまいそうに柔らかい。これに比べれば、触れてる舌でさえ硬い鉱物のようだった。
小さな割れ目を下から上へゆっくりと舐め上げる。最後肉芽に引っかけるようにして弾くとぷるんと震えた。
「やだ・・っ・・そ、んな、やらしい・・ことしちゃ・・・・やぁっっ!」
肉芽を様々な方向から突付く。時に強く、時に弱く。えぐる様に撫でた後、ぎりぎり触れる距離でくすぐる。
刺激に内部の豆がどんどんと膨らんでいき、包皮からかすかに顔を覗かせた。
「中のいやらしい豆が見えてきたぞ?・・・・可愛い色しているな」
「いわないで・・・・っっ」
つるりとした顔を見せた豆に初めて触れる。思った通り敏感なそこは、触れただけで体を跳ね上げた。
包皮に指をそえすべてを剥いてやる。完全に顔を覗かせた無防備なそこを舌でざらりと擦り上げた。
「ひゃぁあああっっ!!!」
それだけで秘裂全体が痙攣し、膣口は蜜を垂れ流す。刺激に隠れようとする豆を再び無理矢理剥いて露にした。
「きいちさ・・・っ・・むいちゃ、いや・・っ・・・むいちゃ・・・いやぁっっ!!」
「こんなに剥けて丸見えにさせて・・・本当にいやらしくて可愛いなお前は」
肉芽の根元を摘まみ、浮き上がった剥き出しのそこを舌先で容赦なく転がす。
根元を揉み込みながら先端を舌で弾き続けると、小さな膣は脈動しながらごぼり、ごぼりと蜜を吐き出した。
「たれちゃうっ・・たれちゃう、よぉ・・・っ!ご、めんなさ・・・・ぃ・・・・っ!」
「こんなに漏らして・・・・赤ん坊みたいだな?」
膨れた肉芽に吸い付く。歯を根元に食い込ませて、浮いた肉を力の限りに吸い上げた。
「ひっ・・いぃいっっ!!!ちぎ、れ、ちゃうよぉっ・・きもち、いいよぉ・・っ!・・・あっ、あああっっ!!!!」
全身を激しく痙攣させて身悶える。蜜を潮のように噴き上げながら絶頂の悲鳴を上げた。
膣口からどぼどぼと蜜が溢れている。短時間に二度も絶頂を迎えた体はなす術もなく震えていた。
ヒクヒクと震える愛しい体。こぼれる蜜が勿体なくて、膣口に口をつけて吸い上げた。
「ひゃ・・・っ、の、のむんですか・・・っ!?」
「当然だろう?」
熱い肉から蜜が止まることなく出てくる。愛しい恋人の体液を思う存分飲み干した。
「んっ・・・きいちさん・・・」
「何だ?」
「あの、いずみの・・・・・・・・・おいしいです・・・か?」
股間を吸われたままの状態で恥らいながら訊いてくる。その顔に悪戯心がわいてきた。
「飲んでみるか?」
秘裂から口を離して伸び上がる。小さな造りの唇に口付けて蜜を流し込んだ。
泉が眼を閉じる。俺の唾液と混ざり合ったソレを嫌がることなく受け入れて、すべてを飲み込んだ。
「どうだ?美味いだろう?」
上気した顔でこくりと頷く。濡れた口の端から二人分の体液が垂れていった。
垂れたソレを指の腹で拭ってやる。一度恋人の口に吐き出した体液を、もう一度舐め取った。
「きいち、さん・・・の、は?」
「ん?」
泉が真っ赤な顔をして曖昧な質問をしてくる。訊き返すと意を決してもう一度尋ねてきた。
「きいちさんのも・・・・おいしい?」
その言葉の意味するところを理解すると同時に、幾度も夢見た欲望が頭をもたげてきた。
「試してみるか?」
少しの躊躇の後こくんと頷く。寝転んだ頭の上に腰を下ろして脚を開くと、恋人はうつ伏せになって顔を上げた。
「あ・・・」
目の前に来た肉棒に眼を丸くしている。反り立った肉棒で頬を撫でてやると眼を伏せて恥らっていた。
されている行為と仕草のギャップが堪らない。顎を捕らえて淡いピンクの唇に赤黒い肉棒を押し付けて言った。
「召し上がれ」
震える唇で先端にキスをされる。ちゅぶ、と粘ついた音がして細い糸が引いた。
宙に浮いた手がほんの少し彷徨ってから肉棒に触れる。包むように持つと、裏側の根元に唇が触れた。
裏筋を、ゆっくりと唇が這う。先端に辿り着くとチュッと吸い付いて、また根元に戻っていった。
何度も繰り返すうちに舌が伸びてくる。尖らせた舌が根元から先端まで濡れた道を作った。
側面も丁寧に舐めてくる。くびれた部分には戸惑いながらも舌先で突付いていた。
全裸で淫猥な行為を行う恋人の姿を上からうっとりと眺める。頬を染めて懸命に奉仕をする姿は愛らしいの一言だった。
可愛らしい顔と生々しい性器の取り合わせに内心ほくそ笑む。美しいものを汚している、という暗い喜びがあった。
「今度は口の中で可愛がってくれるか?」
求めると小さな唇がおずおずと開いて肉棒を咥える。口を一杯に開けて、喉の奥まで飲み込んでいった。
「ん・・・・んぅ・・・・」
苦しそうな声。まあ当然だろう。どう見ても泉の口には俺のは大きすぎる。
それでも懸命に飲み込もう、しゃぶろうとする姿はいじらしくて堪らなかった。
肉棒で膨れた頬を撫でてやると、大きな眼が気持ちよさそうにとろりと溶けた。
「どうだ?美味いか?」
つん、と頬を突付くとはにかみつつ頷く。肉棒をずっと咥えたままの口の端からは涎がだらだらと垂れていた。
反応を確かめているのだろう。小さな手で掴み、口一杯にしゃぶったままの状態でこちらを見上げている。
確かに懸命ではあるが拙い動きに決定的な快楽には結びつかないでいた。
後れ毛に指を絡めて頭を引き離す。じゅる、と濡れた音を立てて口の中から肉棒を取り出した。
「きいちさん・・・・?」
肉棒と唇の間に何本もの糸が引かれてプツプツと切れる。それを手の平で拭ってやると、その手を掴んで舐めてきた。
「もっといやらしい事しような」
小さな体を脇に寄せて、俺は布団に上に仰向けに寝転んだ。
「おいで」
脇に寄せておいた恋人の体を引き寄せる。小さな引き締まった尻を撫でて促した。
「俺の顔を跨いで上になるんだ」
戸惑いながらも俺の腹に手をついて顔を跨ぐ。ぬちゅ、という音を立てて脚が開き目の前に逆さの秘裂が晒された。
尻の肉を掴んで左右に開く。尻の穴から膨らみきった肉芽まで丸見えになり、含んでいた蜜が顔に垂れた。
「はぁんっっ、や、やぁ・・・・っ」
「何がイヤなんだ?こんなにいやらしいお汁を垂らしておいて」
俺の陰毛に泉の熱い息がかかる。じう、と蜜を吸ってやると、甘ったるい声を上げて鳴いていた。
「は、ぁ・・・・んっっ!あつ、い・・・っ!吸われて・・る・・・よぉ・・っ」
「俺のは吸ってくれないのか?」
包皮を剥きながらそう言うと泉の喘ぎが途絶える。肉棒に細い指が回され柔らかな舌が巻きついた。
じゅる、じゅる、と互いの性器を啜る音が部屋に響く。淫靡な体勢に興奮しているのか蜜がより一層溢れ出した。
「すごいな、野明のここは・・・・・お汁が止まらないぐらい気持ちいいんだな?」
溢れたものが顔にぽたぽたと垂れてくる。幼いはずの性器が淫乱に口を動かして咥えるものを探していた。
「きい、ち、さんの・・・も、お汁・・・・・たく、さん」
ちゅくちゅくと先端を啜っていた唇が淫猥な発言をする。美味しいとうわ言のように呟きながら吸い上げていた。
綺麗な顔が肉棒に頬擦りをする。睾丸にも舌が絡んできて子犬のように舐めまわされた。
「ああ・・・いいぞ、上手になって・・・・野明の舌は本当に気持ちいいな・・・」
その言葉に喜んでいるのか舌の動きが早くなる。睾丸を両手で揉みながら肉棒を喉の奥まで咥えた。
「ん・・・いいよ・・・・・・こんなに気持ちいいんじゃお礼をしないといけないな・・・・」
包皮だけでなく、陰唇も捲り上げて内部を晒す。初めて外気に晒されたそこは驚いて肉壁を震わせた。
なにも知らない入り口に、真新しい蜜が一滴滲んだ。
今は恥らうように口を結んでいる秘裂に指を置く。端から端まで、割れ目をゆっくりと撫で下ろした。
「あぅ・・・・ん、もう、いっかい・・・・して・・・」
可愛らしいおねだりに答えてもう一度撫で下ろす。当てた指の下で血がどくどくと流れているのを感じた。
愛しい血の流れ。ここに自分のものを入れた時、その真紅を涙にして流すのだろうか?
赤黒い凶悪な肉棒を口一杯に頬張り、血の涙を幾筋も流す少女のような秘裂。
その光景を夢想すると、泉の口の中にある自身がむくりと膨張した。
「んむっ!・・・うぅ・・おっひいよぉ・・・・」
苦しそうな声に舌なめずりをする。知らず指の動きは早くなっていった。
「野明の****は本当に可愛いなぁ・・・・・・・愛してるよ?」
ヒクリと震えて返事をする口。いくら見ても見飽きない、幼く愛らしい秘裂。
一本の線のように閉じたそこに人差し指を当て、ゆっくりと埋めていった。
「おぅんっっ!!ん、ん、ん・・・っ!」
肉棒を咥えたまま、泉が悶える。熟れてはいない青いソコは進入を拒むが、自ら流した蜜がそれを裏切った。
肉の動きに逆らって指を進める。初めての侵入者に秘裂は混乱し、尻の穴までヒクつかせた。
ゆっくりと、しかし確実に内部に侵入していく指。節くれ立った関節が入り口を通る度、身を震わせた。
浅いかと思ったソコは意外な深さを見せる。儚い抵抗をしつつも根元までしっかりと飲み込んだ。
膣口は指の形に添って丸く口を開けている。ヒクヒクと小さく痙攣するのがくすぐったかった。
初めて触れる、恋人の内部。誰も触れない、俺だけの場所。愛しくて愛しくて堪らなかった。
本能のまま指をしゃぶる小さな膣にキスをする。震える肉口を舌で激しく愛撫した。
「可愛いな・・・本当に可愛いよ・・・かわいい・・・・」
じゅ、じゅ、と吸う度に切ない声を上げる。肉棒で喉の奥を何度も突きながら秘裂を愛した。
「むぐっ、・・・うぐっ、おぅ・・・・」
肉が奥を突く度くぐもった甘い声が上がる。垂れた唾液が陰茎を伝って陰毛を濡らしていく。
下だけでなく上の口も痙攣し始め、それが何ともいえない快楽を生み出した。
「野明の、お口は・・・上も下も、本当に、いやらしくて、気持ちがいい・・・な・・・っ!」
激しく腰を突き上げる。喉の奥を何度も強く突くと苦しそうな呻き声を上げる。
だが腹に当たる乳首が硬くしこって快楽を感じている事を伝えていた。
「うっ!うぐっっ!!おぐぅっ!!ぅぐうっ!!」
突き上げに合わせて膣口が収縮する。きつく指を締め付ける様は呆れるほどにいやらしかった。
肉と肉の隙間から快楽の蜜が流れ出す。手の甲を伝うそれを舌で舐め取った。
「またこんなにお汁を垂らして・・・・これはもっと栓をしないといかんなぁ?」
根元まで入れていた指をギリギリまで引き出す。その指にもう一本添えて、二本纏めて押し込んだ。
「ぐぅっ!!うっ、うっ、んぐぅううっっ!!!」
声が一層高くなる。腰を回して口内をかき混ぜながら、指を根元まで押し入れた。
熱く濡れた肉壁は明らかに指の進入を歓迎していた。もっと奥へと飲み込もうとする動きを見せる。
その誘いに乗って、指を三本に増やし一気にかき混ぜてやる。秘裂は激しく痙攣して喜びを表した。
「おぐぅっっ!ふぐぅっっ!・・・・・おぉおうっっ!!!」
奥に入れたままの指を左右に回す。指と指の隙間からびちゃびちゃと蜜が飛び散った。
指の動きと腰の動きを合わせる。指を回せば腰を回し、腰を突き上げれば指を突き入れた。
泉はもう両腕をだらりと下げたまま、突き上げる動きに身を震わすだけだった。
「いい声だな・・・野明・・・・本当にいい声だ・・・・・・愛してるよ・・・っっ!」
「ふぐぅっ!んぐぅっ!・・・・・おぅっ、おぅっ・・・おぐぅうううっっっ!!!!」
泉の体が肉芽を始点に全身を震わせて絶頂を迎える。それと同時に俺は口の中に白濁液を撒き散らした。
ぐぽ、という音と共に肉棒を引き出した。小さな口の中から唾液交じりの精液が流れ出す。
半分意識を飛ばした泉は、ヒクヒクと痙攣しながら布団にうつ伏せになっていた。
顔は涙と唾液と精液で汚れ、下肢は蜜でどろどろになっている。だがその表情は恍惚としたものだった。
力の入っていない、人形のような体を仰向けに返す。焦点の合わない眼を覗き込んで頬を撫でた。
「野明・・・・?なんて気持ちいいんだろうな・・・?お前とのセックスはなんて気持ちいいんだろう・・・」
愛らしい小さな顔を撫で回していると、眼に生気が戻ってきた。
「き、いち・・・・さ・・・ん・・・・」
俺だけを求めて細い腕が伸ばされる。互いの一番の望みを叶えるため、震える足を掴んだ。
「さあ、最後だ・・・・・お前の一番いやらしいところを見せてくれ」
何度も夢に見た、何度も望んだ、あの姿を。
膝裏を押し、胸につくほど折り曲げる。腰が高く上がり、秘裂が丸見えになった。
可憐な少女の部分へ再び力を取り戻した自身を当てる。そのまま体重をかけて、ゆっくりと押し入った。
「あっ・・・・・あっ・・・・・あっ・・・」
指で緩んだソコは従順に異物を飲み込んでいく。張り出した部分を過ぎるともう抵抗はまったくなかった。
一気に押し入る事も出来たが、やっと迎えた挿入の喜びをじっくりと味わいたかった。
薄桃の肉にじわじわと侵食していく自身の肉。処女地を汚し、犯していく。
泉は頬を染めて恥らいつつも、自らの意志で淫らに脚を開いて肉棒を性器に受け入れていた。
「あぁ・・・・あつ、いよ・・・ぉ・・・・・・ふとい・・・よ・・ぉ・・・・・」
めり込んでいた肉棒が最奥まで達する。その意外なまでの深さに本当に驚いた。
まさか俺のを根元まで受け入れられるとは。こんな幼いナリしておいて・・・・たいしたもんだ。
結合した部分を見やる。黒く濃い陰毛が、淡い栗色の陰毛と絡み合っているのが見える。
その奥で、桃色の肉と赤黒い肉とがしっかりと結びついていた。
長い長い夢。叶うはずもなかった夢が、今こうして現実のものになった。
「・・・・・へへ」
小さな笑い声。見れば泉も触れ合っている部分をじっと見つめていた。その表情に知らず見惚れる。
そこにあるのはいつもの元気で幼い顔ではなく、満たされた幸せそうな女の顔だった。
その目尻から涙がこぼれ出す。慌てて指を伸ばしてそれを拭った。
「どうした?痛いか?少し抜こうか?」
泉はふるふると首を振る。そして涙を流したまま綺麗な笑顔で言った。
「・・・・うれしい」
「え?」
涙を拭う俺の手を愛しそうに包む。指先に落ちた涙の粒を自分で飲み込んだ。
引き寄せた手の平を頬に当て、大切そうに頬擦りをすると溜息をついた。
「きいちさんが・・・・だいすきな、きいちさんが・・・あたしの、なか・・・・はいってる・・・・」
何度も手の平に繰り返されるキス。空いた片手が腹筋をするりと撫でていった。
「だから・・・・・ほんとにうれしいんです・・・・」
そうして泉は、心底幸せそうな笑顔を見せてくれた。愛しさに心が震える。
肌を這う手を掴んで捕らえ、シーツに押し付ける。手の平同士を合わせてしっかりと指を組んだ。
すっぽりと収まる小さな手の平。絡み合う細い指。愛しい。
「俺も嬉しいよ?・・・・大切な野明と一つになれて」
何一つ作っていない、心からの笑みがこぼれる。
ああ、何年振りだろう。こんなに自然に笑えたのは。
愛しい恋人と、手を握り、見つめ合い、微笑み会う。
思う事は一緒だったのだろう。同じ言葉を同時に発していた。
「愛してるよ・・・・野明」
「愛してます・・・・喜一さん」
花びらのような膣口を指先でなぞる。刺激の所為か締め付けがきつくなり、より一層の快感を与えてきた。
包まれじっくりと絞られる感触。纏わりつく肉の熱さとやわらかさ。処女とは思えない順応の良さだ。
撫で続けていると淡かった色がどんどん濃くなり、匂い立つような美しい緋色になった。
とろける寸前のやわらかさで締め上げる淫乱な肉筒。あどけなかったつぼみは今や大輪の華になっていた。
「きいちさんっ・・・・も・・これいじょ・・う・・・・・・じらしちゃ・・・・やぁ・・・」
はしたなく広げられた脚が腰に回り、性感を求めてくる。無意識なのか細腰が淫らに揺らめいた。
初めてで膣口を限界まで広げられているにも関わらず、秘裂が表すのは歓喜だけだった。
我慢できないのだろう。揺れるだけだった腰がはっきりとした快楽を求める動きになる。
肉棒を中心に腰を回し、自ら進んで膣内を掻き回していた。止めようかとも思ったが、好きにさせてみた。
「あっ、う、きもち・・・いいっ!よすぎる・・・よぉっっ!!」
涎を垂らしながら夢中で喘ぐ。動きはさらに早くなっていき、濃い陰毛が肉芽を擦る度に体を仰け反らせた。
「はうっ、あうっっ!すご、く・・・おっきい・・・おっきいよぉ・・・」
割れ目から蜜を垂れ流して悶える。流れを感じるほどの大量の蜜が溢れ出し、互いの下肢を濡らした。
あまりの量に俺の陰毛もぐっしょりと濡れる。やわらかく濡れたいくつもの毛束が肉芽を舐め、新しい快楽を生んだ。
「くふぅっ!いい、よ・ぉ・・・・ぜんぶ・・・・ぜんぶ・・・・いいよぉっっ!!」
肉棒のもたらす快楽に、乳首はおろか乳房全体が張って淫靡な双丘を造り、揺れ動いている。
「もう、だめっ!・・・・・イク・・・イク・・・・イッちゃう・・・っっ!!」
絶頂に向かって激しく腰を回す。達する寸前に腰を掴み、最奥に力一杯打ち込んでやった。
「ひっ・・・・いぃいいっっ!!!」
激しく仰け反った体が絶頂を迎える。そのまま最奥をグリグリと押してやると、蜜が内部で噴き出した。
腰を引き寄せて敏感になっている膣の奥をさらに押し上げる。漏れ出す切なく苦しそうな声にそそられた。
「いい声だな・・・・次は一緒に気持ちよくなろうな?」
「ひいぃっっ!あひっ、あひぃっ、ひぁああっっ!!!」
抱えた小さな尻を、腰骨で壊しそうなほど打つ。パン、パンと肉を叩く淫靡な音が響き、尻が赤く腫れていった。
イッたばかりの秘裂はほんの少しの摩擦でも悲鳴を上げる。腰を挟む太腿も敏感にビクビクと震えていた。
「あ、ん・・・っっ・・はいって、る・・・・・・はいってっちゃうよぉ・・・・っっ!!!」
細い脚を肩に担ぎ上げる。体を折り曲げるとより深く食い込んでいった。
「あぅうっっ!!!ふかい・・・っ!!はいってるよぉ・・・っ・・・・・・とどいちゃうよぉ・・・・・っっ!」
膝が顔の横にくるほど体重をかける。必死に喘ぐ唇をついばみながら、膣口を広げるようにかき回した。
「んむっ、あむっ、ひろがって・・・・っ・・・・あぁあんっ!・・・・すき・・・・すき・・・・・」
激しいキスを繰り返し、荒い息の合間に睦言をかわす。最奥に先端を押し付けながら腰を回すと喜びの涙を流した。
「すき・・・・・・して・・・・すきぃ・・・・・っ・・・はぁあんっ!!」
後頭部に手が回され髪をめちゃくちゃに掻き乱してくる。求められるままにギリギリまで腰を引き、勢い良く打ち込んだ。
「ひいぃいっっ!!んっ、あんっ、いいっっ!!もっと、もっと・・・・してぇっっ!!!」
細腰が待ちきれないとばかりに揺らめく。その腰を捕らえて引き寄せ、肉棒を打ち込み続けた。
奥まではめ込んだまま腰を大きく回す。その動きとは逆に泉の腰を回し、内部が白く泡立つほど掻き混ぜた。
「はぁんっっ!かきまぜてぇ・・・かき、まぜて・・ぇ・・・こわ、れるま・・・で・・・・・・うんと・・あぁんっ・・・かきまぜてぇ・・・っっ!!」
どれほどの動きをしようとも、秘裂はぴっちりと肉棒を包み離す事はなかった。
完全に一体となったソコが震えて限界が近い事を教えてくる。互いの絶頂に向けて激しく突き上げていった。
「あうっ!・・・もう、イク・・・・イク・・・っ・・・イッちゃう・・よぉおっっ!!」
「ああ・・・・・イけ」
「んんっ、あんっ!!・・・・・もう、ぜんぶ・・・っ・・・****ぜんぶで・・・・イクぅっっ!!!あ、あ、あぁああっっっ!!!!」
秘裂から何から全身震わせて絶頂に達する。激しく痙攣する肉筒から肉棒を抜き、紅く火照った顔めがけ精液をぶちまけた。
白濁液を顔で受け止めた恋人は、尾を引く悲鳴を上げて失神した。
吐き出した紫煙が闇にまぎれて消えていく。半身を起こし、傍らに眠る恋人を見つめた。
初めてのセックスに疲れきった体はぴくりとも動かなかった。柔らかい髪を撫でながら昨夜の自分を思い返す。
声は掠れてなかっただろうか?
手が震えていたのは気付かれなかっただろうか?
鼓動の速さを怪しまれなかっただろうか?
涙が滲んでいたのを悟られなかっただろうか?
これほどに緊張した情事は初めてだった。ガキの様にびびっていた。
経験なんてまったく無いまっさらな体だったから、他の男と比べられる事も無いのに。
それほどこの二回り近く年下の恋人に惚れ込んでいるんだと思う。頭の中が真っ白になるほどに。
「こんなに惚れさせて・・・・・どうするつもりなんだ?」
問うてもあどけない寝顔からは返事はない。頬を撫でて先程までの濃厚な情事をうっとりと反芻する。
震える体。誘う吐息。垂れ落ちる蜜。切ない喘ぎ声。締め付ける秘部。白濁液で汚れた顔。
導いてやらねばならない拙いセックスだったのに、今までのどんな相手よりも良かった。
キスもなにも知らない少女のような青い体に、自分でも笑えるくらいに夢中になっていた。
あれほどしたのに全然満足していない自分に驚く。本当はもっともっと貪りつくしたかった。
「これじゃもうお前以外とは寝れないな・・・・・一生、責任取ってもらうからな?」
煙草を消し、眠る唇に吸い付く。無意識なのだろう、唇が開いて小さな舌が絡んできた。
「本当に可愛いな・・・・野明」
深く唇を合わせて中の蜜をたっぷりと吸い上げた。
これから二人でなにをしよう。どんな時間を過ごしていこう。
そんな事を思い巡らせていたら、たっぷり動いた体が空腹を訴えて腹を鳴らした。
「まずは二人で朝飯・・・・だな」
安らかな寝顔にキス一つ落として、幸せな気持ちで台所へと向かった。
<終>
どこかからいい匂いがしてくる。懐かしい、いい匂い。ああ、お味噌汁の匂いだ───────。
「おかーちゃん・・・・?」
「ん?起きたか?」
聞こえてきたのはおかーちゃんとは全然違う低い声。この声は・・・・・
「たいちょー・・・・」
眼を開けた先にあったのは、お鍋片手にちょっと困った顔をした隊長の姿だった。
「おはよう、野明」
「おはようございます・・・・」
覚醒しきれない頭でぼんやりと答える。
えと、あれ?なんだっけ?たしか、昨夜は、えっと・・・・・
「あ──────っっ!!」
「わっ・・・と。なんだよ、突然」
隊長があたしの大声で引っ繰り返しそうになったお鍋をテーブルに置いてこっちに来る。
怪訝な顔しつつも、あたしの裸の肩にパジャマを掛けてくれた。
「あ、りがとう・・・ございます・・・」
「ん。下はこれな。着たら起きといで。飯にしよう」
隊長は着替え代わりのパジャマを渡すと襖を閉めて出て行った。
そうだった。昨夜は隊長と・・・・喜一さんと、セ、セックス・・・・したんだった・・・。
明るい朝日の中、昨夜のめくるめく夜の思い出が蘇ってきて卒倒しそうになった。
なんか、あたし、すごいこと色々しちゃったような気がするんだけど・・・っっ!!
クラクラする頭を抱えつつパジャマを身に着ける。すごく大きいそれは袖や裾を何度も折り返してやっと形になった。
恐る恐る襖を開けるとテーブルに並べられた朝ごはんが眼に入る。隊長がにっこりと笑って手招きした。
「さ、食おうか」
お互いパジャマのままで向かい合って朝ごはんを食べる。
何か・・・その・・・新婚さんみたいだなぁ・・・・・・・なんてね。
ご飯は何もかもおいしくて、一人暮らしの年季を感じさせる。おいしい、と言うと嬉しそうに笑ってくれた。
とはいえ男の人に、しかも上司にご飯を作らせてしまうとは。これはいけない。挽回しなきゃ。
「今度は泉が喜一さんにご飯作りますね」
意気込んでそう言うと、隊長はお味噌汁を啜りながら唇の端を上げた。
「いつも二課で食ってるけどな」
「あー・・・えーっと・・・・」
そういえばそうだった。もう何十回と食べてもらってた。えー・・・じゃあどうしよう?
色々困っていたら、隊長はくすくす笑いつつ言った。
「ほんじゃ、俺だけのために作ってくれや」
「・・・・・!はい!!」
そうだ、隊長のためだけのご飯はまだ作ってない。よし、頑張るぞー・・・って、何か隊長のほうが格段に上手いけど。
食べ終えて、食後のお茶を啜っていると、隊長が銀色のものをテーブルに置いた。これって、もしや・・・・
「ここの合鍵」
失くすなよ?と悪戯っぽく言われる。その信頼の証を慌てて手に取った。
この人が、この秘密主義の人が、プライベートを明け渡してくれるなんて。
うわあ・・・・どうしよう・・・・!嬉しい、嬉しい、嬉しい・・・・!
「宝物にします・・・!」
「宝物になんかするな」
否定された事に少し驚く。何事かと思っていると、湯飲みの向こうの恋人は優しく笑っていた。
「バンバン使ってくれや」
「・・・・はい!」
こうしてあたしと喜一さんは、本当に恋人同士になった。
<おわり>
遊馬 「うー・・・きもちわりぃ・・」
山崎 「おはようございます遊馬さん」
太田 「ばかもんが。調子に乗って過ごすからだ。大体お前は・・・」
遊馬 「俺どうやって帰ってきたんだ・・・?」
太田 「人の話は聞かんかっっ!!」
山崎 「太田さんと三人でタクシーで帰ってきたんですよ。隊長が割り振って・・・」
遊馬 「隊長がぁっ!!??の、野明はどうした?野明はっ!?」
山崎 「泉さんなら隊長が送っていきましたよ」
遊馬 「何で止めなかったんだーっっ!!」
太田 「何でってなんだ」
遊馬 「そんな危険な事どうして止めなかったんだとゆーとるんだーっっ!!」
山崎 「危険って・・・大丈夫ですよ、隊長はああ見えて大人なんですから」
太田 「山崎の言う通りだ、上司を疑うとは何事だまったく」
遊馬 「お前ら・・・よくあのクソ中年信じられるな・・・」
山崎 「心配いりませんよ、隊長ちゃんと女子寮の住所言ってましたから」
遊馬 「う・・・なら、大、丈夫・・か・・・?」
山崎 「そうですよ。心配性ですねぇ遊馬さんは」
太田 「お前は人の心配より自分の心配をしろ」
遊馬 「ま・・な・・・野明の方が・・そんなことある訳ないしな・・・あるわけない・・・あってたまるか・・・はは・・・」
太田 「・・・なんなんだあいつは」
山崎 「二日酔いがひどいんですかねぇ・・・」
<おわる>
独り祭りさん、GJーーーー!!!!!
すんばらしい。萌え死ぬかと思いました。
いつも思うのですが、繊細かつち密な描写が素晴らしいですね。
まるで自分がやってるかのような、内側から起こる熱を感じるっすよ。
素晴らしいクリスマスプレゼントを、どうもありがとうございます。
ぐーわー、エロい、エロ過ぎるー!
相変わらず台詞のセンスとか淫靡な雰囲気の表現が上手くて最高です。
起き抜けにあわあわする野明も可愛くてよい!
独り祭りさん、激烈にぐっじょぶでした。
167 :
284:04/12/25 14:43:17 ID:w2lew9B1
独り祭りさん、いいお仕事でした。ごとのあのええなぁと、読んでて今さらながら思いましたw。
エロ描写が相変わらず生々しく、素敵でした。
ラストの「バンバン使ってくれや」なんか、鼻血が噴き出す思いで読んでました。
冬コミでゆうきまさみ系のエロパロ、どれぐらい出るんでしょうか?
169 :
通りすがり:04/12/27 01:08:58 ID:9wgkuIbg
野明×バドは萌えませんか?よろしければ、近日投下したいと思うのですが…。
170 :
名無しさん@ピンキー:04/12/27 01:17:03 ID:a1Oy4etN
ぜひともっっ!!
171 :
284:04/12/27 01:18:04 ID:4nIM/abs
168さん
微妙っすね〜。15周年記念で出てくれればいいのですがw
169さん
おお、ぜひぜひお願いします!
自分はそのカップリングで激しく萌えるのですが、書けないのです!
>>169 どこかにあったSSでは、バドが野明をレイプしちゃってて、
これはけっこうエロかったなあ・・・
ごめん…ちょっとご意見を伺わせてください。orz
今書いてる奴、長篇になりそうな上、ある登場人物の描かれていない過去の部
分を勝手にねつ造してます。
これって、ここのスレでは大丈夫?NG?
ok
>>173 捏造というか想像でしょ?
あんまり突拍子でもない限り、問題ないと思われ。
長編期待してます!
とりあえずカップリングを教えれ
だーーーーーいじゃうぶ!
作品はパト、最初は熊耳×遊馬からスタート、複数のカップリングで展開予定です。
ただし、3Pや4Pはナシ。陵辱もナシ。
今ちょっとずつ書いてますが、近日UPはまだ難しいです…すいません。
後、各キャラクターの身長設定を御存じの方、いらっしゃいますか?
おられましたら、教えていただけると嬉しいです。
手元にあるムック本のアニメの身長の対比図?が
150、175、200aで線が引いてあるだけなので測ってみた。
野明 160cm
遊馬 173cm
大田 168cm
香貫花 171cm
進士 177cm
後藤 175cm 猫背172cm
南雲 168cm
ひろみ 200cm
榊 175cm
シゲ 168cm
熊耳 設定に書いてないので不明
設定は靴を履いてるので、2〜3センチ低いんじゃないかと思う。
野明は確か155cmじゃなかったっけ?
あとうちにある設定資料集には
「シゲさんは香貫花や南雲より身長が低い」って書いてあります。
181 :
179:04/12/31 13:37:22 ID:zspz1o95
>180
お、酔っ払ってたんで測りまちがえちゃった、スマソ。
再計測。
野明 155cm
遊馬 172cm
大田 165cm
香貫花 170cm
進士 178cm
後藤 175cm 猫背172cm
南雲 165cm
ひろみ 200cm
榊 175cm
シゲ 165cm
…かな?
そういえば野明の身長は何かに書いてあったような気がする。
>「シゲさんは香貫花や南雲より身長が低い」
その設定資料集って何かの本ですか?
「暗幕の中で」最終章
椎子の股の辺りから顔を椎子の顔に戻した竜也は再び椎子と向き合った。
椎「満足した?」
竜「ああ。でも、あと1つ足りないんだよな。」
椎「何が足りないの?」
竜「ふふ、分かってるくせに。」
椎子と竜也は微笑み、そして深いキスを交わした。それは2人にとって時間が長く感じられたキスだった。
2人は気が付いた。そして2人は服を着た。
2人とも着終わり、暗幕から出た時、部室の戸を開けて竜也のいとこの天馬が現れた。
天「いゃ〜途中でえらい事に巻き込まれてねぇ。おっ、お2人さん何時見ても仲が良くて何より。」
竜「冷やかす気かい?」
天「とんでもない。」
椎「もう先週の写真、全部済んだわ。」
天「そう。でも、まだこれがある。」
そう言って天馬が取り出したのはビニール袋に入れられた沢山のネガだった。当然、まだ現像処理はされていない。
竜「まだそんなにあったのか。」
天「そう言うな。俺も手伝うからよ。」
竜「そうだな。じゃあやろうか椎子。」
椎「ええ。」
竜「こいつだっていないよりはマシだからな。」
天「おいおいそりゃないだろ。」
竜「ははは、冗談だよ。」
椎「天馬のそういう所が可愛いわね。」
今日も春風高校の光画部の部室は暖かかった。
ベベンベンベン
ちょほいとまちなは
184 :
180:04/12/31 16:46:42 ID:/QnJZwfv
>>179 >「シゲさんは香貫花や南雲より身長が低い」
「少年サンデーグラフィックスペシャル 機動警察パトレイバー劇場版
-ゆうきまさみの新しい世界-」に179さんのムック本に載っていたのと同じと
思われる身長の対比図が掲載されていてその欄外のコメントで書いてありました。
あけましておめでとうございます。
皆様、本年もよろしくお願い致します<m(_ _)m>
身長設定を教えて下さった179さん&180さん、どうもありがとうございました。
熊耳さんの身長は、コミックスでの他キャラ対比から考えて160cmくらいかな?
この身長差を踏まえて、早く新作投下できるよう頑張りますね。
186 :
284:05/01/02 09:25:21 ID:fNZc1p1S
遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
去年の今頃、和服ごとしの小説に萌えたなぁ・・・などと思い出してしまいましたw。
だいぶ間が空いてしまいましたが、「彼女の白い肌」を投下します。
187 :
284:05/01/02 09:28:45 ID:fNZc1p1S
「彼女の白い肌(8) 」
首筋と両胸から加えられる痛みと快感が、しのぶを容赦なく責め立てる。
「後藤さん……ダメぇ」
後藤は彼女の声に耳を貸さず、歯を立てたままのうなじを吸い上げた。
「そうやっていつも……最初から自分のペースに巻き込もうとするんだから……!」
怒りを含んだ声で言うと、しのぶは後藤の男根をつねり上げた。
「くッ……」
その行為に、後藤は思わずうめいた。
しのぶは後藤の腕を力ずくで振りほどくと、彼に相対した。
キッとこちらを睨む鋭い視線を受け、後藤は思わず姿勢を直し、正座した。
視線をそのままに、しのぶもゆっくりと正座の体勢に移行した。
188 :
284:05/01/02 09:30:07 ID:fNZc1p1S
「思わず」がくどくなっちゃったかな・・・。
近日中に続きも投下予定です。
189 :
284:05/01/02 22:10:45 ID:fNZc1p1S
全裸の中年男と半裸の美人が正座して向かい合うという、極めてコミカルな状況が生まれた。
中年男の方は、どのような言葉を浴びせられるか、気が気でなかったのだが。「後藤さんのお気持ちは分かります」
しのぶの口調は、思いのほか穏やかだった。
「はい」
後藤は内心呆けそうになりながらも、素直に返事をした。
「だけど、私だけしてもらうわけにはいかないわ。そうでしょう?」
「そりゃまぁそうだけど……」
彼は悩んだ。しのぶを徹底的に奪い尽くし、肉体の隅々まで所有の証を刻み込みたいという征服欲と、彼女を悦ばせたいという奉仕欲は両立するから。
190 :
284:05/01/02 22:15:29 ID:fNZc1p1S
「彼女の白い肌(9) 」(多少修正。スマソ)
全裸の中年男と半裸の美人が正座して向かい合うという、極めてコミカルな状況が生まれた。
中年男の方は、どのような言葉を浴びせられるか、気が気でなかったのだが。
「後藤さんのお気持ちは分かります」
しのぶの口調は、思いのほか穏やかだった。
「はい」
後藤は内心呆けそうになりながらも、素直に返事をした。
「だけど、私だけしてもらうわけにはいかないわ。そうでしょう?」
「そりゃまぁそうだけど……」
彼は悩んだ。しのぶを徹底的に奪い尽くし、肉体の隅々まで所有の証を刻み込みたいという征服欲と、彼女を悦ばせたいという奉仕欲は両立するから。
284さん、乙!
この後の展開を妄想しつつ、続き楽しみに待ってます。
「ミンナノ唄」熊耳武緒の唄・前編UPします。
申し訳ないのですが今回、内容の九割が前振りです。
なお、冒頭に引用した歌のタイトルが知りたい方は、メール欄を御覧下さい。
193 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:37:43 ID:oyoyFt7j
独りで行くのさ。人生は自分だけのものだから。
でも、授業料は時々高くつく。
成功する事もあれば、挫折する事もある。
来る年も来る年もやり続けて、やっと、そこから何かが生まれる。
修道士の様に道を進む者は、ブルースを来る年も来る年も歌い続ける。
人生は修行の場だ。馬鹿じゃない奴にとってはね。
でも、学ぶ事はとても苦しい。
すぐに「判った!」と思うんなら、そいつはただのマヌケだ。
試してはしくじる、失っては得る。そして、そこから何かが生まれる。
修道士の様に進む者が乗るのは鈍行列車。試してはしくじる、失っては得る。
陽の当たる場所に立つのは、そんなに簡単な事じゃない。
浅いようで深い事ばかり。払う授業料より安上がりで済むなんてありえない。
そして、そこから何かが生まれる。
修道士の様に進む者の行く道は、果てないハイウエイ。
ハイウエイは安上がりじゃいられない。
194 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:41:10 ID:oyoyFt7j
「あの人」と待ち合わせした店では、この曲が良くかかった。
香港のバーで、私は、怖いほど彼に引かれてゆくのを自覚した。
裏切られた事を知った時も、不思議と憎しみも悲しみも湧かなかった。
ただ、焼け付く様な怒りの裏に、再会への強い渇望だけが残った。
彼と私は、陰と陽、裏と表。どこか似通っていても、決して交わる事はない。
いやむしろ、まったく違うからこそ、私は彼に強く惹かれたのだろう。
もしも運命という物がこの世にあるのだとしたら、私達は運命がたがいようも無く結びあわされている。
そう、私の運命の人は「あの人」だった。
ずっとずっと、彼をこの手で捕まえられる事が出来るなら、死んでも良いと思っていた。
あの日。
サングラスの男。銃声。床に落ちたナイフ。私の叫び声。朱に染まった「あの人」。
血に滑る手で必死になり抱き起こした私に、彼は最後の一言を残した。
「…これで…タケオは一生…僕の事を忘れない。…僕の勝ちだ…僕はキミを手に入れたよ…」
その瞬間私は、捕まえるはずの人に捕らえられた事を知った。
あの日から、この曲が頭の中でずっと鳴り響いている。
…私の呪縛の唄は止まらない。
ーーーadagioーーー
武緒が第二小隊に復職したのは、11月の初頭だった。
「熊耳巡査部長、本日09:00より第二小隊に復帰いたします」
後藤に向かってさっそうと敬礼した武緒に、事件の面影は一切見られない。
強いて言うならまだ少し頬がこけているが、前と違う印象を受ける程でもなかった。
「はいはい。まぁ、あまり無理せんで、ボチボチやってくれ」
「お心使い感謝します。ですが、ご心配には及びません。今日から元通り職務を果たします」
熊耳は踵を返して隊長室を後にした。ドアが閉まってから、後藤がため息を付く。
「なあに?熊耳さんが復職したのに、ため息なんか付いちゃったりして」
しのぶが後藤を見やった。
「う〜ん…ハッキリとは言えないけど…ちょっと、ね」
「あらあら。熊耳さんが戻ると第二小隊も引き締まるでしょうし、彼女張り切ってるみたいじゃない」
(その張り切ってるのが不安材料なんだよな…。って言ってもしょうがないか)
195 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:42:58 ID:oyoyFt7j
後藤はデスクに足を乗せ、煙草をくわえた。しのぶの目を気にして火は付けない。
「…ま、いっか。ケ・セラ・セラ。成る様にしかならんわ…」
そんな後藤に、しのぶが無言で口にくわえた煙草を取り上げた。
武緒は第二小隊室の前で息を調えた。
この部屋に入るのも実に3ヶ月ぶりだ。扉を開けると、皆の拍手が武緒を温かく迎える。
瞬間喉元が熱くなったが、武緒は敬礼して挨拶をした。
「おはようみんな!また今日から御一緒します。よろしくね」
「熊耳巡査部長、復職おめでとうございます!今日からまた、色々とご教示くださいっ!」
堅苦しく敬礼した太田が、武緒に花束を渡す。その顔が真っ赤だ。
その花を受け取って、武緒は目頭が熱くなるのを懸命にこらえた。
きっと皆で恥ずかしがる太田を説得したのだろう。この花束を渡すのは太田しかいないと。
実際武緒も、復職する今日、気になっていたのは太田の事だった。
一見無骨で無神経に見えるが、その実、一番周囲の人間に対して敏感なのも太田だ。
ーーー犯罪者と行動を共にした元関係者。
この事実を潔癖な太田が受け入れてくれるかどうかが、少し怖かった。
(私のいる場所は、とてもあたたかい)武緒は思った。
皆の期待に答える為には、今まで通りの自分であらねばならない。
この後燃え上がる武緒によって、第二小隊の隊員は訓練のフルコースを味わうハメになるのであった。
全員久々の訓練でへばっていた。しかし、それはある意味嬉しい疲れでもあった。
第二小隊の誰もが、武緒の復帰を願い、信じていたのだ。
「はい、今日の訓練はこれにて終了。まだ勤務中ですものね、軽くしといたわ」
誰もが心の中で悲鳴を上げた。これで軽くだったら、今後どんなしごきが待っているのだろう。
やれやれと言った具合に退散する面々の後ろで、武緒が足を止めた。野明が気付いて振り返る。
「熊耳さん、どうしたんですかぁ?」
196 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:44:16 ID:oyoyFt7j
「ああ。…久し振りだから、ちょっと周りを見て来ても良いかしら?」
武緒をそっとしておこう、と皆は思った。
今までと変わらず、いや、今までよりももっと武緒は強くなった。
それでもやはり、久々のこの場所で、少し一人になりたいだろうと。
ーーーagitatoーーー
武緒は建て物の周りをゆっくり歩いた。
ここの埋め立て地は、刈っても刈っても様々な雑草がいつも生い茂る。
一番目立つのは、セイタカアワダチソウという草だ。
久しぶりに見る敷地に、胸が隠れるくらい草深く、セイタカアワダチソウが一斉に咲いていた。
風に揺れる花。ゆらり、ゆらり、ゆらりーーー。
武緒の足元から、地面が消えた気がした。
内海と行ったビクトリアピークには、当時、様々な花に混じってミモザが咲き乱れていた。
夜でも、まるで天に灯がともった様に周囲を照らす花だった。
セイタカアワダチソウとは、なんてミモザに似た花なのだろう。
その花の中に、武緒は内海の幻を見た。
黄色い花が武緒を取り囲んで笑っている。風にそよぐ花の中から、内海の声が聴こえる。
(…これで…タケオは一生…僕の事を忘れない。…僕の勝ちだ…僕はキミを手に入れたよ…)
武緒は自分でも気付かぬうちに叢に分け入り、一心不乱にその花をむしっていた。
その手を掴んだ者がいる。
振り返り、そこにひろみの顔を認めた武緒は、緋を注いだように赤くなった。
ーーー見られたくない場面を、人に見られた。
後ろめたさが押さえきれない怒りに変わり、その鉾先をひろみに向けてしまう。
「…離してちょうだい、山崎くん」
ひろみは無言で武緒の手を離した。そのまま何も言わない。
普段であれば、ひろみはそういう男だと判っているはずだった。
197 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:45:31 ID:oyoyFt7j
だが今の武緒にとって、それは無言の非難を受けている様にしか感じられなかった。
「何か言いたい事があるなら、言ったらどう?」
ひろみは、どうすべきか考えあぐねている様子だった。
「そういう所が苛々するわ…はっきり言いたい事を言ったらいいじゃないの!」
自分でも感情が昂っているのを感じる。これ以上、ここにいてはいけない。
職場とは、自分の感情を発露する場ではないのだ。
「…熊耳さん、命はひとつしかありません。たとえそれが、雑草の花であっても」
立ち去ろうと思っていた武緒に向かい、ひろみが話し掛けた。
ひろみに全く罪はないのに、鎮めようとしていた自分の感情が膨れ上がって暴発する。
「どうせ刈らなくちゃならないんだから、良いじゃない!それとも同情してるの?犯罪者から被害を被った私に…」
「熊耳さんらしくないですよ」
「私らしく?私らしいってどういう事かしら?」
パシン!と、これ見よがしにひろみの前で花を手折った。最悪な女だと自分でも思う。
だが、同時に妙な加虐心が湧いて来て、自分で自分を止められない。
(いけない!これ以上言ってはいけないわ!!)
「私は貴方のご家族じゃないわ。判ってる様な顔を…っ、しないで頂戴!」
ひろみの顔に明らかな動揺が走った。みるみる内に、その顔色が変わっていく。
「…御存じだった…んですか…」
力無く笑った。苦笑という文字を形にしたら、今のひろみの顔になるのかも知れない。
武緒は改めて自分が嫌になった。自分のどこに、この人を傷つける権利があると言うのだ。
この場にうずくまって泣きたくなったが、そんなみっともない真似は出来ない。
ひろみはまるで、そんな武緒の心の声を聞いたかのように言った。
「気にしないで下さい。…本当の事なんですから」
そんな優しい言葉さえ、ガラスの欠片の様に心に突き刺さる。耐えきれない、と武緒は思った。
「熊耳さん、人の心はいつか癒えます。…今は無理しない方がいい。言いたい事は、押さえないで吐き出して下さい。僕で良ければ聞きますから…」
その言葉は、ひろみの口から紡ぎ出されると、確かに重みと説得力があった。
198 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:46:54 ID:oyoyFt7j
だが、どうしろと言うのだ。
武緒自身ですら押さえ込み乗り越えたと思った感情が、こんな何でもない拍子に爆発しているのに。
何をしたいのか、どうすれば良いのか、自分でも見えない。見えないのだ。
溺れた人があがく様に、武緒はひろみのシャツにしがみついた。それでも泣けない自分に腹が立つ。
何を言いたいのかさえ判らないはずなのに、とっさに武緒は口走った。
「ねえ…じゃあ教えて。人をわかるってどういう事?…私にはわからなかったのよ。何もかもが」
ひろみは、見下ろした武緒の瞳の中に、果ての無い絶望を見た気がした。
ーーーallegro non troppoーーー
その夜は、武緒が第二小隊に復帰したお祝いとして、飲み会がセッティングされていた。
(行きたくない)と武緒は思った。今朝の出来事の後では余計に。
しかし、この飲み会は皆の好意である。無下に断る訳にいかない。
ましてや、完全復帰した、職務を全う出来る状態に戻ったと、この会に出席する事で皆にアピールせねばならない。
(先ほどの事は、単なるフラッシュ・バックよ。心療内科にも通って、最悪の状況は克服したんですもの。私は立ち直った。この先、あの様に取り乱す事はあり得ないわ)
武緒は自分に言い聞かせた。
居酒屋で飲み会が始まる。太田と進士は、残念ながら所用で参加出来なかった。
くじ引きで、武緒の隣は遊馬とひろみになる。よりにもよって。
どうしても、ひろみの顔を見れない。
ひろみの方も、こちらを気にしてはいるが、殊更に声をかけては来なかった。
ひろみを意識しながらも、向かいの後藤や野明、遊馬とばかり話をしてしまう。
だが後藤も今は居心地の悪い相手だった。まるで、全てを見透かされているように感じるのだ。
199 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:48:58 ID:oyoyFt7j
武緒は遊馬と話し込んだ。今話していて楽なのは、このどこか厭世的な青年だけだった。
適度に周囲に気を使い、自分が傷付かないよう一定の距離を置く男。
頭の回転は速いのに、どこか上手く立ち回る事が出来ない男。
全てが、内海とは真逆だ。
セーブしているつもりだったのに、武緒はつい盃を重ねた。
熱燗をおかわりしようとすると、ひろみがそっと声をかけて来る。
「熊耳さん、その辺でもう止めた方が…」
ひろみは純粋に心配してくれている。それは武緒にも判っていた。
判ってはいたが、今日ひろみが何を言っても、武緒には刺草のように勘に触る。
武緒は上手く答えられず、一瞬場の空気が凍った。
「まぁいいじゃん。今日はおたけさんの完全復帰記念なんだから、固い事言わないの」
遊馬がその場を取りなしてくれたのが嬉しかった。
どんちゃん騒ぎで二次会になだれ込み、酒宴が終わったのは0時過ぎだった。
ひろみは一次会の後半に『実は、僕はイシガキオニヒトデだったんです』と言い出し、限界と判断された後藤に介抱され、先に退出している。
野明、遊馬、武緒の3人は、タクシーに同乗した。
休職の間に野明の寮は部屋が埋まってしまい、武緒は職場から遠い寮に移っている。
野明よりも遊馬の方が、今武緒が住んでいる寮に近い。
その為、帰り道は野明→遊馬→武緒の順になった。
タクシーの中で、野明とたわいもない話をする。すぐ野明の女子寮についた。
「じゃあ、お疲れ様でした〜」
「また明日ね、泉さん」
タクシーの窓を開け、武緒が手を振る。
「あはは、熊耳さん嫌だなぁ。あたしと遊馬は、明日非番ですってば」
「あら。…じゃあ、明日はゆっくり休んでね」
「はい、おやすみなさい」
野明が屈託なく武緒におじぎした。そのままタクシーが走り出す。
しばらくして、助手席に座っていた遊馬の気分が悪くなった。
一騒動した後、結局遊馬は嘔吐感を耐えきれなくなり、二人はタクシーから降りた。
側溝で嘔吐する遊馬の背を撫で、武緒が懸命に介抱する。
(そういえば、篠原君はあまりお酒に強くなかったわね…)
200 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:50:19 ID:oyoyFt7j
自分に付き合わせて飲ませ過ぎてしまった事に罪悪感を感じ、武緒は傍にあった自動販売機から、お茶とアイソトニック飲料を買って来た。
「はい、篠原君。まず先にお茶を飲んで、もう一度吐きなさい。お腹に残ったアルコールを出せば、少しは楽になるはずだわ」
「…す…すいません、おたけさん…」
すっかりグロッキーな遊馬は、普段武緒には『熊耳さん』と呼んでいる事すら忘れている。
そのままお茶を一気に飲み干してから、遊馬はまた吐いた。すかさず背中をさする。
吐いた後にアイソトニック飲料を少しづつ飲み、しばらくして遊馬が落ち着いて来た。
「寒くない?大丈夫かしら」
「…少し、寒いです」
寒くなると言う事は、酩酊状態が悪化している可能性がある。救急車を呼ぶべきか武緒は迷った。
救急車で大事にするのも躊躇われるが、今は急いで体を温めなくてはいけない。
かといってどこか店に入るのは、遊馬の服が吐瀉物で汚れてしまっていて無理だ。
「…しかたないわ。篠原君、あそこのラブホテルに入りましょう。立てる?」
「立てますが…。ちょっと…ソレは、マズイんじゃないでしょうか…」
「命に変えられないでしょう。それともアナタ、この酩酊状態でセックス出来るの?」
(ミ、ミもフタもない事を…)遊馬は思った。
「篠原君、服脱いで」
部屋の中に入るなり、武緒は言い放った。遊馬が赤くなる。
「い、いやっ!おたけさんっ、そ、それはマズイでしょう。…いや、ちょっと嬉しかったりしますが…でも、しかしっ…!」
わたわたと手をばたつかせて、面白いほどうろたえる。
「?…何焦ってるの?その服急いで洗わないと、汚いし乾かないわ」
「ああっ!…なるほど、そうですねぇ…」
遊馬は目に見えてがっかりし、もそもそと服を脱ぐと武緒に渡した。
201 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:51:17 ID:oyoyFt7j
武緒が洗面器に入ったお湯と、ラブホテルのガウンを持って来る。
「はい、これ着て、足をお湯につけておいてね。少しは温かくなるはずよ。それから、少しづつアイソトニック飲料も飲む事。お酒が抜けて来るはずだから」
(いつもながら、行動に無駄が無いよなぁ…)と遊馬は感心した。
武緒はバスルームに入った。遊馬の服を洗う音がする。
「熊耳さーん、迷惑かけて申し訳ありませーん」
遊馬はバスルームに声をかけた。名前の呼び方が『熊耳さん』に戻っている。
「…別に今は職場じゃないんだし、おたけさんでいいわよー」
武緒はおかしかった。ここに入ってからの遊馬の言動が、何だか微笑ましい。
自分が急に歳を取った訳でもないのだが、篠原君は若いんだな、と素直に思った。
(彼は、ここに入った事で、何か起こると期待してるのかしら?)
では自分は?と考えてみたが、答えは出なかった。確かに一緒にいて楽な男ではあるが。
内海と初めてを経験した後、武緒と何度かそういう関係になった人もいた。
しかし結局、内海の事を忘れさせてくれる人はいなかった。多分一生いないのだろう。
ずっとこのまま引きずるのも愚かだが、どうすれば消し去れるのか今の武緒には判らない。
つらつら考えながら、武緒は服を洗い終えた。
バスルームを出ると、遊馬が頬杖を付きながらTVの深夜番組を見ていた。
「篠原君、お風呂のお湯張ったけど入れるかしら?」
「あ…はい。服洗ってくださって、ありがとうございます」
意外に遊馬がしっかりしているのが、武緒には不思議だった。
「…もう大丈夫なの?」
「ええ。さっき吐いて、すっかり楽になりましたからね」
「で、でも…さっき寒いって…。酩酊状態じゃなかったの?」
目をパチクリさせてから、ようやく遊馬は武緒の言っている意味に気付いた。
大きな音をさせて額を叩いてから、天井を見上げる。
「え〜っと…おたけさん。今日は何月何日でしたっけ?」
武緒も気付いた。今日は11月5日…夜は寒くて当たり前である。
二人は、顔を見合わせて笑い出した。
202 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:52:39 ID:oyoyFt7j
「お…俺バカだわ…。ちょっと…ちょっとだけ、期待しちゃいました…」
「あら…私が相手で良いのかしら…」
笑って武緒が返した。もちろん、冗談のつもりで。
ふと、遊馬の笑い声が止まった。見ると真顔になっている。
「…俺、風呂入って来ます」
遊馬が洗面器を持って立ち上がった。
「あの…嫌なら、俺が風呂入ってる間に、タクシー拾って帰って下さい」
そう呟いた遊馬の耳元が、赤く染まっている。
(…どうしよう)武緒はゆれた。
遊馬は嫌いじゃ無い。だが、職場の人間と性的な関係を結ぶのはルール違反だと思う。
しかし本音を言えば、人肌が恋しいという気持ちも確かにある。
誰かに抱き締められたい。触れられたい。熱を感じたい。
(嫌だ、酔ってるのかしら)武緒はため息をついて、ベットに寝転がった。
どうすべきなのだろう。流されるべきか、はね除けるべきか。
悩んでいるうちに、遊馬が風呂から上がった。とっさに跳ね起きた武緒を見て嬉しそうに笑う。
遊馬は武緒を抱きしめた。シャンプーや石鹸の香りに混じって、遊馬自身の香りがする。
「良かった…もう帰ったと思った…」
「ちょ…ちょっと、篠原君…」
武緒は遊馬の胸に手を着いて離れた。軽い目眩がする。息を調えて、武緒は言った。
「……待って。…私も…シャワー浴びて来るわ」
武緒は流された。
ーーーpassionatoーーー
シャワーを浴びながら、武緒はまだ迷っていた。我ながらとても正気の沙汰とは思えない。
間違った事をしているのは十分承知だ。なのに、自分の中の雌が遊馬を欲しがっている。
さっき抱きしめられて、息が詰まるかと思った。
遊馬の体臭は、遠い昔に嗅ぎ慣れた、内海の香りに似ていた。
203 :
ミンナノ唄:05/01/04 00:54:28 ID:oyoyFt7j
(…私って…最低だわ…)
遊馬に抱かれたい。今すぐにでも。
本当はあの時、性急に奪い取って欲しいと強く思った。
嗅ぎ慣れた香りと、知らない体に包まれて、自分の中の内海を消し去って欲しいと。
それは代償行為に過ぎない事も知っている。だが、どうしても欲しい。
武緒は、自分の欲望を酔いのせいにする事にした。
お互い酔っている。今夜だけの関係で終わらせれば良い。夜が明けたら忘れてしまおう。
(そう言えば、篠原君も納得するはずだわ。…篠原君の好きなのは、泉さんなんだもの)
武緒の良心が、ちくりと痛んだ。
バスタオル1枚で、武緒は部屋に戻った。
遊馬は、備え付けの冷蔵庫からアイソトニック飲料を出して、また飲んでいる。
武緒を見て、立ち上がって傍に来た。柔らかく抱きしめて、軽くキスをする。
「ん…篠原君、具合はもう大丈夫なの?」
「ええ…酔いがすっかりふっ飛びました」
遊馬が武緒を抱え上げてベッドに運んだ。そのまま静かに横たえる。
「本当に、良いんですか?」
胸のタオルに手をかけて、遊馬が確認して来た。
「…駄目だって言ったら…止めるのかしら?」
「いえ、無理です」
遊馬が勢い良く武緒の胸のタオルを解いた。いきなり胸を舌でなぞる。
「…ンっ!…ああん!…あ…篠原く…ん…」
「遊馬って呼んで下さい…武緒って呼んでも良いですか?」
そう言いながら、遊馬は武緒の胸を責め立てる。
「駄目ッ!…これは…んあっ!…今夜だけの…夢よ…っ!…」
そういう武緒の口を塞ぐ様に、遊馬がキスして来た。激しく舌を吸い上げ、歯列をなぞる。
久しぶりの刺激に、武緒は溺れそうになった。それと共に、不安がよぎる。
それは、肉体関係を結んだ事で、遊馬の気持ちがこちらに向いてしまうのではないか、という懸念だ。
若い子にはよくありがちな錯覚だが、今の自分達がそういう状態に陥るのは望ましくない。
(それを打破するには…)武緒は考えを巡らせた。
とりあえず以上です。続きは近日中にUPします。エロ薄くてすいませんorz
おたけさんの気持ちがすごく丁寧に描かれててイイ!
こういうの好きだなあ。
続きも期待してます。
206 :
284:05/01/04 23:41:07 ID:35aM40mN
「ミンナノ唄」、いいですねえ!
おたけさん編・前編とされていますが、質・ボリューム共に高水準ですね。
二課の面々の切ない人間模様が楽しめる大作になりそうで、期待が膨らみます。
ひろみちゃんもちゃんと出ているのもいいです(『実は、僕はイシガキオニヒトデ
だったんです』思い出して笑ったw)。
ぜひとも頑張って下さいませ。
「あけまして」
「・・・・・・おめでとう、ございます」
玄関口で豆鉄砲食らったような顔をした男と挨拶を交わす。
その表情に、一日の疲れが癒されていくのを感じた。
「まさか、来てくれるとは思わなかったよ」
「あら?誰か他のいい人でも連れ込むつもりだったの?」
「どうしてそういう意地悪言うかな」
元旦だというのに、何一つ正月らしさのない家。唯一年賀状の束だけが正月であることを語っていた。
両手にマグカップを持った男が居間に入ってくる。いつからか男が用意してくれた私専用のカップを渡された。
「ありがとう。あー・・・・おいしい」
「お疲れさん」
投げかけられた優しい笑顔にカップ越しに笑顔を返す。
熱いコーヒーが喉を落ちていくと、冷えていた体が内側から温まっていった。
ほっとしたついでに、マグカップ片手に今日一日休みだった男に絡んでみる。
「本当に疲れたわよ。何で初詣の警備にレイバー隊が必要なのか説明してもらいたいわ」
「立ってるだけでテレビ映えするからね。お偉いさん方ああいう分かりやすいの好きだしね」
「まったく、何考えているんだか」
溜息ついて一杯飲み干すと、代わりを入れようと男が立ち上がる。それを制して体を引き寄せた。
両手にマグカップを持って、中途半端に腰を浮かせた状態で男が固まる。
「何?」
「黙って」
洗いざらしの髪に手を入れて後ろへと梳いて感触を楽しむ。
後れ毛を掴み、頬に手を当てて固定してから半分開いた唇に迷わず噛み付いた。
「ん、・・・・・ん」
突然の行為に男が鼻にかかった声を出す。それには構わず舌を突っ込んで熱く苦い舌を探し求めた。
「ぅ・・・・・ん・・・・・・」
探し当てた舌を引き抜くほど吸い上げる。ちゅ、ちゅ、と湿った音が唇の隙間から漏れ出した。
唾液を啜り、唇を舐めて噛み付く。前歯の間で柔らかい肉がぐにゃりと歪む感触が気持ち良かった。
男の唇を存分に楽しんでから開放する。引かれた糸は私が吸い取った。
「どうしたの?コーヒーもういいの?」
「そんなものを飲みに来たわけじゃないの」
男がいつまでも握っているカップを取り上げてテーブルに置く。
自由になった男の首にしがみ付くと、後ろに倒れて尻餅を付いた。
体の上に乗り上げて腰骨の上に座る。ゴツゴツした骨に合わせて尻の肉が形を変えて馴染んだ。
黒髪に鼻先を埋めてキスを繰り返すと、くすぐったそうに首をすくめていた。
「こら、じっとしてなさい」
「だって、くすぐったいよ」
「すぐによくなるから」
「それは素敵ですこと」
顔をずらして首の付け根に唇を当てる。ぎゅっときつく吸い付いてから舌先で撫で上げた。
「・・・・跡ついちゃった」
「しのぶさんなら構わないよ」
唇をもう一度塞ぐ。大きな体をぎゅっと抱いてたっぷりとキスをした。
男の太い腕が背中に回る。頭を固定し合い、口のまわりがべとべとになるまで繰り返した。
「・・・もしかして、姫始めしに来てくれたの?」
「そうよ。お嫌でした?」
「最高」
笑顔で再びキスを与え合った。
男の服に手をかける。セーターを掴んで捲くろうとすると、男は自ら脱ぎ捨てた。
「風呂入っといてよかった・・・というのかな、この場合」
「入ってなくても良かったんだけど」
ベルトを外して前をはだけ肉棒を取り出す。男が不思議そうな顔をしたので正直に答えてやった。
「好きだから。あなたの匂い」
裸の胸に抱きついて匂いを思い切り吸い込む。
いつもの煙草混じりの体臭ではなく、シャンプーと石鹸の混ざった匂いしかしなかった。
「残念。あなたの匂い消えちゃてる」
頬を摺り寄せて筋肉の張りを楽しむ。まだ乾いた状態の肌からは、濃厚な男の匂いは望めなかった。
「・・・・たくさん汗掻いてね。そうすればもっと後藤さんの匂いがしてくるから」
「じゃあ、しのぶさんが汗掻かせてよ」
男がにやりと笑って見下ろしてくる。手を伸ばして胸の突起を弾いてやると、さすがに顔色が変わった。
「いいわよ。どうせ今夜は寝かせるつもりはないから」
「・・・男前」
「惚れた?」
「惚れた」
互いに抱き合ってキスを交わす。男の手がシャツのボタンを外している間に自分でスカートのホックを外した。
シャツが剥かれ、露になった首筋に男が顔を埋める。お返しとばかりに匂いを吸い込んでいた。
「しのぶさんは、しのぶさんの匂いがちゃんとするね」
「どんな匂い?」
「いい匂い。すごいそそられる」
ブラジャーと背中の間に手が入れられて撫で回される。仰け反った喉に唇が張り付き吸い付いていった。
「んっ・・・・こら、まだおあずけ」
性急な手はブラジャーを押し上げて乳房を揉む。言いつけを聞かない男の肩を掴んで畳に押し倒した。
「・・・・なんで?」
拗ねる男の尖った唇にキスを落とす。纏めていた髪を解いてスカートに手をかけた。
「こっち脱いでから」
男の顔の上に胸を押し出すような体勢でスカートを脱ぐ。再び上体を起こして男からよく見えるようにした。
ガーターベルトとショーツのセット。ショーツは横を紐で結ぶタイプのものだ。色は薄紫色。
男の好きなものばかりを集めてみたが、どうやらお気に召してもらえたようだ。
「ああ・・・・綺麗だね」
「そう?嬉しいわ」
「俺も嬉しいよ」
放り出されていた男の手を掴んで、私の腰に導いた。
「外してくださる?」
「喜んで」
無骨な指先が細い紐を左右同時に引っ張る。紐が解け、布がはらりと男の腹に落ちた。
「やだ・・・」
もうすでに細い蜜の糸が引いていた。男は素早くそれを拾い、股の部分の匂いを嗅ぐ。
「いい匂い・・・」
「もう、バカね」
男の手から下着を取り上げる。不満そうな顔に、まだたくし上げられただけのブラジャーを示した。
「こっちも外して?」
背中に手が回されてホックが外される。俯き加減の肩からするりと落ちていった。
手に引っかかった布を放り捨てると、身に着けているものはガーターベルトだけになった。
全裸よりもよっぽど恥ずかしい感じがするのは何故なのだろう?外してしまおうかと手を伸ばすと男に止められた。
「ダメ、今日はこのままで」
「はいはい」
まったく、しょうがないんだから。
男に覆いかぶさって胸の突起に顔を寄せる。髪が胸から肩一面に広がっていった。
「綺麗な髪だよね・・・」
男の指が髪をもてあそぶ。撫でたり梳いたりして感触を楽しんでいた。
「私の髪、好き?」
「髪だけじゃないけどね」
ふふ、嬉しい事言われちゃった。
良い気分で目の前の突起を口に含む。腹筋がほんの少し緊張するのを胸の辺りで感じた。
ちろ、ちろ、と舌で奉仕していくと、柔らかかったそれはどんどん硬さを増していく。
心地良い硬さが唇に当たり、更なる刺激を求めている。男の手に手首を掴まれもう一方の突起へと導かれた。
無言の要求通り、指先で突起を摘まむ。円を描くように転がしてやると男の呼吸が速くなった。
口と指を使って左右の乳首を同時に攻め立てる。
夢中になっていた所為か、男の手が不穏な動きをしている事に気付かなかった。
「ん・・・・ん・・・・・あっ!やぁあんっっ!!」
いつの間にか後ろに回されていた男の手が私の秘裂に触れる。尻の肉を掻き分けて、膣内に指が潜り込んだ。
一本入るとすぐに指が追加される。あっという間に三本の指が入って中を占領した。
「んんっ!あ、・・・ダメ・・・ぬいて・・・おねがい・・・」
「どうして?気持ちよくない?」
ぐり、と三本いっぺんに回されて腰が跳ねる。隙間からじゅぼりと蜜が漏れ出していった。
「だって・・・あん・・・これじゃ、ごと、うさんの・・・が・・・しゃぶれない・・・」
腹の下で主張する男の肉棒を、腰を揺らす事で圧迫する。陰毛が薄い皮膚を擦ってくすぐったかった。
男の指はさらに前へと伸ばされる。肉芽を捕らえ、指先で押し潰された。
「んぁあっっ!!あ、んんっ・・・きも、ち・・・いい・・・・っ」
「しのぶさんは俺のしゃぶりたいんだ」
こくこくと必死で頷くと、男の指が抜ける。引かれた糸が、背中に垂れ落ちつつ男の口へと運ばれた。
「俺もしのぶさんのエッチなお*んこしゃぶりたいな・・・」
代わりにするように指をいやらしく舐めながら眼で求めてくる。私は身を起こして男の顔を跨いだ。
「いいね、しのぶさんの一番いやらしい所全部丸見えだ」
男の眼前で股を開く。とろり、とろりと蜜が垂れ下がって男の顔を濡らしているのが分かった。
「・・・あなたのいやらしい所だって、全部見えてるわ」
男の欲望を手で包み込む。いつもなら濃厚な男の匂いが楽しめるが、今日は石鹸の匂いしかしなかった。
「残念ね・・・ココもあなたの匂いがしないわ・・・」
「ごめんね。しのぶさんのココはすごくやらしい匂いさせてるね」
「・・・・・・バカ」
唇を湿らせて、肉棒に今日最初のキスを落とす。口を開けて喉の奥まで咥えると、男が小さく喘いだ。
そのままの状態でぐっと吸い上げる。同時に大好きな睾丸を優しくマッサージした。
肉棒と睾丸の間を唇で忙しく往復する。どりらにも頬擦りをして肌触りを楽しみ何度もキスをした。
負けじと男の手がベルトと肌の間に入って肉を左右に割り開く。はしたなく濡れた口に吸い付かれ背中が震えた。
「んっ・・・・いい・・・・すてき・・・・」
男の舌が割れ目を上下する。触れるか触れないかの微妙な距離がもどかしい。
時折触れる感触に喘いでいると、ガーターベルトを引っ張られパチンと弾かれた。
「や・・・っ!」
張った硬めの紐が肌を打つ。打たれた部分はじわりと熱くなって倒錯した快楽を生み出した。
「お口がお留守だよ。ちゃんとしゃぶって?」
何度も引っ張られてパチパチと打たれる。仕返しに肉棒を軽く噛み、思い切り吸い上げてやった。
「う・・・・っ」
硬い太ももをヒクつかせほんの少し苦しそうな呻き声を上げる。ひどいなぁとぼやく男の肉棒を今度は優しくしゃぶった。
「しかえし」
「律儀だね」
ふふんと笑い返したら肉芽に噛みつかれてしまった。
しばらくの間、熱心にお互いの性器を舐めあう。この体勢最初の頃は苦手だったが慣れとは恐ろしいもので。
今では好きな体位の一つになってしまった。とはいえ彼とするのであればどんな体位でもいいのだが。
そして好きになってしまった事がもう一つ。
「ねぇ・・・しのぶさん・・・」
男が色気のある低音で囁く。それを無視してさらに強く吸い上げた。
「うっ・・・・しのぶさん・・・口、離して・・・?」
荒い息遣い。声音に快楽が滲み出ている。けれどそれも無視して舌を激しく動かした。
「・・・っ!だ、め・・・だって・・・・」
もう一つの好きな事。それは彼から溢れ出す精を受け止める事だ。
熱く熟した果実から吐き出される青臭い汁。口の中に溢れんばかりにぶちまけられるソレを飲み下す快感。
思い出すだけで身震いする。
「お願い・・・・あなたを飲ませて・・・・?」
「大胆・・・」
「だって・・・好きなんですもの・・・・あなたの味・・・」
振り向いて笑ってみれば男の眼も妖しく光る。いやらしく尻を撫でながらにやりと笑った。
「・・・・口に出していいんだね」
「いっぱいおねがい・・・」
「いいよ、いっぱい出してあげる」
男の言葉に微笑んで奉仕を再開する。両手で睾丸を包み、舌と唇で肉棒を濃厚に愛撫した。
唇で肉の輪を作り、頭を上下させて肉棒をしごく。じゅぽじゅぽと濡れた音が部屋に響いた。
愛しい男の肉剣が私の喉を突き、時折むせるが行為は決してやめない。
睾丸を執拗に揉み、肉棒を愛玩する。いつまでだって続けたかったが限界が訪れてしまった。
「ん、んんっ!・・・おう・・・・っ!!」
口の中にほとばしる熱い精。待ち焦がれたその滴りを、私は一滴残らず飲み干した。
くぽ、と音を立てて肉棒から口を離す。だが名残惜しさに肉棒と睾丸は掴んだまま息を整えた。
「おいしかった?」
「とっても・・・」
未練がましく汁を吐き出したばかりの先端を舐めてチュッと吸い上げる。
肉棒と睾丸に頬擦りを繰り返していると、男が下卑た笑いを漏らした。
「しのぶさんのもとってもおいしかったよ」
「え?」
突然男の指が膣内に差し込まれる。ぐりぐりと左右に回されてみっともないほど喘いでしまった。
「俺が口の中に出した瞬間・・・・しのぶさんのココからいやらしいお汁が溢れ出してね・・・」
指の動きは酷くなる。四本もの指が同時に入れられて、バラバラに動き出した。
「あうぅっっ!!・・よん、ほんも・・・・・やあっ!おねがい、だめぇ・・・っ!」
「なーんにもしてないのにすごくたくさんのお汁が溢れて俺の口に垂れてきたんだよ?・・・・すごかったなぁ」
男の太い指が容赦なく再奥を突く。四本同時のそれに、私は陰毛に顔を擦り付けて喘ぎ声を上げた。
縋っていた男の肉棒は、いつの間にか力を取り戻して天を突いている。
私を痛めつけてくれる愛しい肉棒。早く咥えたい。どこで?
それは
「指じゃなくてコレを入れて・・・・?」
肉棒にキスし、自分でも驚くほど媚びた声でねだっていた。男の指の動きが止まる。
くすりと笑う声と共に、指がゆっくりと引き抜かれた。
「いいよ。入れてあげる」
上下が入れ替わり今度は私が畳に組み敷かれる。足首が掴まれ、はしたなく股を開かされた。
溢れた蜜が今度は畳を濡らす。にちゃり、にちゃりと音を立てて動く口を男はじっと見つめていた。
「すごい淫乱」
「・・・・これがあなたの女よ」
「女じゃなくって恋人」
硬い腰が脚の間に割り入ってきた。
汗でガーターベルトが肌に張り付く。ストッキングに包まれた脚も汗を掻いていた。
手を伸ばして伸し掛かってきた男の首に手を回す。男の肌もしっとりと汗ばんでいた。
「汗・・・・」
「ん?」
「汗、いっぱい掻いたわね・・・」
「俺の匂い、する?」
「する」
鼻を鳴らして男の匂いを嗅ぎ取る。濃厚な、恋人の匂い。男も首筋に顔を埋めてきた。
「しのぶさんもうんと匂いがするね・・・」
くぐもった声が耳のそばで聞こえる。髪を撫でてやると摺り寄り耳元で甘えた声を出した。
「ゴム、したくないな・・・・」
悪戯っ子のような、それでいてどこか怯えるような眼でこちらを見ている。可愛い。
「私もして欲しくないわ・・・」
「いいの?」
「ええ。その代わり」
男の唇をつ、と撫でる。唾液を掬い取って自分の口に運んだ。
「最後は・・・・・・・口にちょうだい」
至近距離でのおねだりに男の眼がぎらりと光った。
掴まれた足首が、頭の上まで上げられる。さらに脚が開いて秘裂に男の肉棒が触れた。
「いいよ、また全部口に出してあげる・・・・だから今度はしのぶさんがいやらしく飲む所をちゃんと見せてね」
掴んでいた片手が外れ、男は自身の肉棒を掴む。濡れた膣口に先端が押し当てられた。
「んっ・・・当たってる・・・・・きもちいい・・・」
肉付きのいい切っ先がめり、と私の中に潜り込む。肉の押しのけられる感触に知らず蜜がこぼれていった。
「また濡れてる・・・」
張り出した部分が肉の中へ消えていき幹がその後を追う姿を、私はうっとりと眺めた。
「ん、あ、あ、」
太い太い肉に口が限界まで開けられる。肉芽は花開き、内部の豆を恥ずかしげもなく晒していた。
「お豆、見えちゃったね」
男の指先が剥けた豆をツンと突付く。衝撃に肉壁が縮み、硬い肉を締め付けた。
「うっ、・・・しのぶさん、そんなに締めちゃ入れられない」
「うそ、つき・・・・あぁん・・っっ!!」
締め付けを楽しむように男の肉棒はめり込んでいく。その間も指は豆を刺激し続けた。
「お豆がどんどん紅くなっていくよ?可愛いね」
「だめぇ・・・っ・・・・きもち・・・いい・・・ぃ」
どれほど締め付けようとも肉剣は進んでいく。むっちりとした肉に内部を埋められる圧迫感。
最奥まで達すると同時に豆を思い切り弾かれて、私は入ったばかりの男を咥えたままイッてしまった。
「あぁぅっっ!!・・イ・・・・くぅ・・っ・・・・・お*んこだ、け・・・・イクぅ・・・ッッ!!」
膣口がヒクリと動き内部から蜜を溢れ出させる。だが肉棒に阻まれてこぼれ出たのは少しだけだった。
「すごいね、中でうんと溢れてる」
「あ、・・ぁん・・・くるしい・・・・」
肉口はヒクヒクと蠢いて溜まった体液を吐き出そうとするが、男の肉棒が蓋となり栓となってそれを阻んだ。
「いいよ・・・お*んこが動いて気持ちいい・・・」
「チ*ポもうごいて・・・・」
はしたない言葉を使っておねだりをすれば男の顔が物騒なものになった。
両足首をしっかりと掴まれて存分に犯せる体勢をとらされる。
突き刺さった肉棒を中心に脚と秘裂が開き男を完全に受け入れた。
「死ぬほど犯してあげるから。好きなだけイッていいからね」
「・・・しぬまでおかして・・・・」
切っ先が、最奥を容赦なく突き上げた。
「あぅっ・・・・ん、ん、・・・・・おぅ・・・っ!」
宣言通り、肉棒が情け容赦なく秘裂を犯す。前後する腰骨が尻を打ちつけ仕置きをしているような音を立てた。
じゅぼっ、じゅぼっ、と音を立てて肉棒が出入りする度に蜜が一面に飛び散る。
蜜と汗、そして互いの肉体から立ち上る濃密な匂いが辺りに漂った。
男が掴んだ足首を口元に運び、ストッキングの上から舌で舐める。
焦れたようにふくらはぎに歯を立てて薄い生地を引き裂いた。
「あ・・・・・すてき・・・」
破れた生地の穴から舌を入れて肌を嘗め回す。その間も腰は休むことなく尻を打った。
動くのも困難なほどにいっぱいにしている巨大な肉棒は、それでも構うことなく膣内を掻き回し始める。
「あぁんっ!・・・あ・・・お*んこ・・・ぜ、んぶ・・・・ひろがっちゃう・・・っっ」
最奥を押し広げたままで右に左にと器用に回し限界以上に入り口が広がる。
濃く茂った陰毛が剥き出しの肉芽と豆を擦り新たな快楽を引き出した。
「もっと・・・もっと・・・・・うごいて・・・っっ!!」
棍棒のようなソレが恐ろしい勢いで前後する。張り出した部分が内壁を擦り一段と押し広げてきた。
髪を振り乱して脚を開いたまま仰け反って喘ぐ。そこをさらに突き上げられて端も外聞もなく悲鳴を上げた。
「ひぁあっっ!あ、あ、あ、はあぁあんっっ!!!」
休む事も、呼吸もままならない。一気に絶頂へと押し上げられ達する。
「あぅっ!イ、イク・・・ッ・・・・イク・・・・・・イク・・・・・・・・ッッ!!」
「さ、しのぶ、さん・・・・口を・・・・開けて・・・っ!」
男の肉棒が乱暴に引き出される。半開きになった口めがけて精液が噴出された。
「ひぃ・・・・・あ・・・・ぁ・・・」
舌を伸ばしてそれを受け止める。舌と口元に白濁液が飛び散って青臭い匂いが立ち上った。
舌に乗った分を喉に流し込む。幸せな味が、口中に広がった。
「はい、熱いよ」
「ありがとう」
熱いコーヒーで満たされたカップを渡される。芳しい香りが顔を撫でていった。
「・・・おいしい」
「そ、よかった」
肩を抱かれて引き寄せられる。導かれるまま裸の男の胸に顔を預けた。
「・・・・いい正月だったなぁ・・・」
「そう?よかった」
「しのぶさんは違うの?」
「そうねぇ・・」
カップをテーブルに置いて男の首に腕を絡める。コーヒーの香りのする唇にゆっくりとキスをした。
「・・・『だった』って、過去形じゃないのよね」
「・・・そういえば、寝かせてもらえないんでしたっけね」
「そういうこと」
男もカップをテーブルに置き、腕を背中に回してくる。肩に掛けていたシャツが奪われた。
破れたストッキングによれたガーターベルト姿で男の上に腰を下ろし、濃厚なキスを交わす。
手を伸ばして男の肉棒をしごき、開いた唇に幾度も噛み付きながら甘く囁いた。
「それにあなたも死ぬほど犯してくれるんでしょう・・・?」
濡れた唇を指でなぞる。その手を男が掴み、再び畳の上に押し倒された。
髪に埋められた顔が耳を探り出して舌を絡める。甘噛みを繰り返しながら耳元で囁かれた。
「しのぶさんが泣いてヨガって許しを乞うほどしてあげるよ・・・・・・俺のチ*ポで犯り殺してあげる」
「・・・・・うれしい・・・」
男の肉棒を両手で掴み、ヒクつく入り口に押し当てる。
脚を大きく開いて陵辱の瞬間を心から待ち望んだ。
<終>
おおう!!
リアルで読んだっすよ!
年明けそうそうGJです!
独り祭りさん、GJ!!
いいな〜、ごとしので姫始め最高〜〜(*´Д`)ハァハァ
普段清楚なしのぶさんだからこそ、興奮倍増です!
つとむ×バーディーキボン
バーディーがメロメロという路線で
うーん、匂いフェチなしのぶさんエロくてイイ!
冒頭の警備云々も実際にやってそうなやりとりですね。
独り祭りさん、年明けからぐっじょぶです!
「ミンナノ唄」熊耳武緒の唄・後編投下します。
224 :
ミンナノ唄:05/01/07 00:37:43 ID:eH3S7igE
武緒の見た所、遊馬は童貞ではないだろうが、経験豊富とも思えなかった。
野明の様なタイプに惹かれている所といい、こちらが積極的に出れば確実に引くであろう。
武緒は体を入れ替え、遊馬の上になって妖艶に微笑んだ。
「ふふっ…今度は、私が気持ち良くさせてあげる…」
そのまま、武緒は遊馬のガウンを解いた。もうすでに屹立しているモノは、十分武緒の欲情をそそる。
まずは首すじを舌でなぞった。
指で遊馬の胸の頂点をなぞりながら、唾液の軌跡を残して体中を舐め上げる。
「…っ…うぐ…っ!…」
胸の尖りを舌でなぞると、遊馬は耐えきれない様に声を洩らした。
「…声、出して良いのよ。…ホラ…」
内海に対しても、今までの相手にも、武緒は常に受け身でしかなかった。
それなのに、自分の部下を責めるという、日常から考えればあり得ない倒錯的な喜びが、少しづつ武緒の心に侵入して来る。
手のひらで遊馬の肉茎をそっと触ると、ビクリとその部分が跳ねた。
指先で何度かなぞり、顔をそこに向ける。遊馬の様子を見ると、目が期待に満ちている。
挑発するように見上げてから、武緒は遊馬の先端にキスをした。そのまま舌で嬲る。
「…篠原君の、逞しいのね。…素敵だわ…」
亀頭の根元をぐるりと細かく舐めあげ、そのまま茎の方にも舌を這わせる。
時々軽く吸い上げると、遊馬の声が漏れた。指先で、遊馬から出た雫を亀頭にまぶす。
舌に唾液を乗せて、よく滑る様に舐め上げる。遊馬の肉茎がぬらりと光って武緒を誘う。
滑りが良くなった茎を手で上下に擦りながら、蟻の戸渡りも舌先で丁寧に刺激する。
普段武緒は、望まれれば答えるが、口での奉仕が好みではなかった。
それなのに、最低の娼婦の様な己の行動が、身体の熱を煽る。
もっともっと、挑発したい。
遊馬を呆れさせて次に繋げない為との大義名分の裏に、自身の興奮が蜜と化して滴る。
肉茎を一杯に頬張り深く吸い上げながら、武緒は自分の秘裂を遊馬のふくらはぎに擦り付けた。
こんな真似も初めての経験だ。卑しい自分。もっと壊れてしまえばいい。
225 :
ミンナノ唄:05/01/07 00:38:55 ID:eH3S7igE
唇と舌を使って遊馬の肉茎を上下に動かす一方、その足を使って自らの秘裂を刺激する。
湿ったいやらしい音が部屋に響く。
「んふ…どう?…気持ち良い?」
「うぉ…っ!…最高です…おたけさん…っ!…すみませんが…体、こっち向けて…」
「あら、嬉しいわ。…私の事も、気持ち良くさせてくれるのかしら…」
武緒は身体を反転させて、その秘裂を遊馬の前にさらした。
自ら指で淫唇をくつろげ、腰を振ってそこを見せつける。
遊馬に軽蔑して欲しかった。価値の無い女、唾棄すべき女だと思われたかった。
自虐と羞恥の内から湧き出る、押さえきれない興奮が蜜を溢れさせ、雌の匂いを発散させながら幾重もの淫らな涙を流す。
「…すげえ…溢れてますね…」
そう言いながら遊馬が淫唇を広げ、指が淫核を軽くなぞった。武緒の体が跳ねる。
「んんっ!…ねぇ、お願い。…私の事も可愛がってちょうだい。ここが…疼くの」
振り返りながら、武緒は潤んだ瞳でねだった。遊馬がニヤリと笑って、その秘裂を舌で舐め上げる。
「ああっ!…ひゃあン!…イイ…いいわ…もっとぉ…っ!」
武緒が大きな嬌声を上げた。淫核をすすり上げられ、仰け反った体が震える。
「おたけさん…俺のがほったらかしになってますよ。…ほら、もっと舐めて」
その言葉にハッとなった武緒は、急いで肉茎に唇を寄せた。喉の奥まで飲み込む。
その瞬間、遊馬の指が武緒の内に差し入れられた。久々の刺激に淫唇がわななく。
「んああっ!…あ…あぁぁっ!」
喘ぎと共に、武緒の口から肉茎が離れた。
ーーーpiuーーー
遊馬は淫核を舐めながら、指の抽出を繰り返す。
指に肉壁がまとわり付き、蜜が糸を引きながら飛び散る。しかしそこは異様に狭かった。
(おたけさん…あの事件の時、内海さんとヤってなかったんだな)遊馬は心の中で呟いた。
もちろんそんな事は武緒に言えない。
しかし指を入れた感触で、処女ではないが、武緒がしばらく性行為を行っていなかった事が知れる。
肉の内側が、ほぼ処女の様な狭い状態に戻っているのだ。
(なのになぜこの人は、こんな積極的な行動をしてるんだろう)
武緒は刺激に耐えきれず、すっかり遊馬を責めるのを忘れ、上で喘いでいる。
226 :
ミンナノ唄:05/01/07 00:39:57 ID:eH3S7igE
あまり責める行為に慣れていないのが遊馬にも判った。最初はその積極さに戸惑ったが。
第一この淫穴は、荒淫を繰り返してからご無沙汰になったシロモノではない。
今は遊馬の指に嬲られて赤く色付き、涎をボタボタ垂らして入口をヒクつかせている。
しかし、最初武緒が自ら広げてみせた時には、蜜こそ滴るものの、そこは綺麗なピンクの花弁だった。
慣らす為に指を増やし、内壁を広げる様に掻き回す。
武緒が反応するポイントを確かめながら、中に挿れられる様じっくり馴染ませた。
元々色白な身体全体が今や薄紅に染まり、薄くかいた汗でしっとり濡れた柔らかい肌が、遊馬の身体に吸い付いて来る。
控えめながら本気で感じている甘い声も、脊椎から火柱が上がる程、遊馬の身体を芯から煽る。
二本の指を美味しそうに飲み込んで花弁から蜜が滴り、雌の匂いと共に『早く来て』と誘いをかけた。
内壁が二重三重に締め付けて来るのが、中に挿れた時の心地良さを予想させる。
その合間に淫核を吸い上げると、すっかり武緒は我を忘れ、遊馬の上で腰を揺らめかせている。
その姿は普段とのギャップもあって、遊馬の目には可愛らしく映った。
「…そろそろ、挿れて良いですか?」
遊馬の言葉に、武緒は顔を上げ振り向く。
「…じゃ、じゃあ、私が上になるわ…」
無理しなくても良いのに、と遊馬は内心苦笑した。
だが、普段澄ましている武緒が乱れる姿をもっと見たい。
遊馬は武緒のなすがままにさせる事に決めた。
どこまで淫乱な演技が出来るのか、どこから演技を忘れて本気にさせられるのか、楽しみだ。
(熊耳さんは、俺を未経験か経験不足だと思ったんだろうな)と遊馬は思った。
しかしそれは大きな間違いだ。
兄が亡くなってから、遊馬は荒れていた時期がある。
篠原重工の御曹子の肩書きにふらふらと寄って来る、馬鹿な女には事欠かなかった。
武緒が今こうしているよりも淫乱な行いをして、遊馬を肉体から取り込もうとする女もいた。
何人かと関係を結んで、あまりの空しさに女遊びは止めたのだが。
227 :
ミンナノ唄:05/01/07 00:41:12 ID:eH3S7igE
この子ならと思った女性でも実は裏で計算高かったりして、当時の遊馬の心を傷つけた。
『女はわからない』…今の職場に来るまでは、そう思っていた。
泉野明、熊耳武緒、南雲しのぶ。
どの女性も、今までの経験から偏見を持っていた遊馬の、一方的な見識を破るには十分だった。
彼女達は人を色眼鏡で見ない。誰にも媚びない。何より、本気で人と向き合う。
(世の女性も、捨てたモンじゃない)ようやく、そう思える様になったのだ。
正直、その中でも、機会があれば野明か武緒とは関係を結んでみたかった。
肉体関係になった後、彼女達に何か変化が起こるのか知りたい。
失礼な試し方なのは承知しているが、肉体関係になった後でも態度が変わらないのなら、心からその人を愛する事が出来る気がする。
武緒は、備え付けのゴムを口と手でゆっくり装着した。しかしイマイチ手付きがおぼつかない。
遊馬の上に乗り、逆手で肉茎を掴みながらゆっくり身を沈める。
武緒の身体が、久々の肉の感触にぶるりと震えた。両手を遊馬の胸に付いて、呼吸を整える。
当り前の事だが、内海とは何もかもが違う。受け入れると、それがとても良く判る。
「…上で動いてくれるんですか?…意外にイヤラシイ人だったんですね、おたけさんって」
遊馬が言葉で煽って来る。武緒の身体が、さらに朱に染まっていく。
(誰でもいい、忘れたかったの。違う身体でさえあれば、いい。最低な私…最悪な私)
「んんっ…そう…よ。…私、別に篠原君じゃなくても…っ!…良かったの。オトコが欲しかった…だけよ…」
遊馬にそう言い聞かせながら、武緒はその上で動き始めた。
そう、今夜男が欲しかっただけだ。お願いだから、そう思って欲しい。
熱くとろけながら、なおかつ奥に取り込む様な動きを見せる武緒の内壁に、遊馬は内心舌を巻く。
ゴムを付けているので細かい感触までは判らないが、予想以上にすごく良い。
武緒は目をつぶり、自分の気持ち良い場所を探りながら、ゆるゆると動く。
時々身体に快い電流が走って、そのたびビクリと身をすくませた。
徐々に武緒の上での動きが早まった。それに合わせて、胸がいやらしく上下に跳ねる。
こんな卑しい真似をしている状況に、異様に高ぶっている事がとても恥ずかしい。
228 :
ミンナノ唄:05/01/07 00:44:50 ID:eH3S7igE
じゅぷじゅぷとかき混ぜる音が部屋に響く。
蜜が信じられないほど滴って、遊馬の陰毛や睾丸まで濡らしている。
(ああ…気持ち良い)武緒は目を閉じたまま陶酔と微笑んだ。
今、この快楽さえあればいい。他の事など考えなければいい。
この身体に素直に溺れてしまえば、それでいいのだ。
遊馬がその胸を下から揉みしだく。新たな刺激にその目が見開き、上半身が大きくしなる。
武緒の内壁が反応を見せて、肉茎を取り込む様に妖しく蠢動し始めた。
「ねぇ、おたけさん。…ここから見ると、俺とおたけさんの繋がってる部分が良く見えますよ。嬉しそうに奥まで飲み込んで、涎垂らして喜んでる貴女の大事な部分が…」
胸を痛いほど揉まれているのに、その刺激と遊馬の言葉が信じられないほど良い。
武緒の淫穴がビクビク動いて反応する。遊馬にも手に取る様に武緒の興奮が判った。
互いが互いの熱に、際限無く巻き込まれそうになる。
「はぁ…ああん!…イイ…すごく…っ!…篠原君の……気持ち、良い…」
荒い息を吐き、玉の様な汗を吹き出しながら、武緒が激しく淫らな踊りを遊馬の上で舞う。
「…こんなにいやらしい体で…よく、今まで我慢出来ましたね…っ!…何でしたら…これから…ずっと…欲しい時は俺がお相手しますよ…」
「駄目よ…っ!………そう、同じオトコじゃ、私、飽きるの。…今夜だけ…今だけ…よ」
遊馬はその言葉で、ようやく武緒の積極性の意図を理解した。
(俺に愛想尽かしさせたくて、わざと?…今夜だけの事にしたいのか)
少し勿体ない気もするが、それならばそれで、一晩限りの割り切ったやり方がある。
遊馬は身体を起こして、繋がったまま武緒を後ろ向きに返した。
お互いが良く見えるよう、横の壁に張ってある鏡に身体の向きを変える。
そのままゆっくり、胸を外側からまん中に寄せるように揉みながら、後ろから耳元に囁きかけた。
「ほら…俺だけ見てるんじゃ勿体ないから、おたけさんもよく見て?…こんなにイヤラシイ汁垂れ流して…俺を美味そうに飲み込んで…ここもめくれ上がってる」
「や…止めて、篠原君」
さすがに武緒も恥ずかしそうに顔を背ける。その顎に手をかけて、鏡を見る様にさせる。
「中がギュッと締まって来ましたよ。…好きなんでしょ、こういうのが。インランな人ですもんね、おたけさんは」
229 :
ミンナノ唄:05/01/07 00:45:52 ID:eH3S7igE
武緒が逃げない様に言葉でからめ取る。武緒の目が、鏡の中の自分に釘付けになった。
そこには、後ろから胸を揉まれ大きく足を広げ、その淫穴から流れる蜜で男の身体まで濡らしながら、自ら腰を動かして快楽を貪る淫猥な女がいた。
「…ああぁ!…そうよ…はうぁ!…私、いやらしいの…もっと…っ!…」
自分の淫穴が歪むのを眺めながら腰を動かして、武緒は自分の奥から湧き上がる暗い欲望を満たす。
さらに遊馬が、後ろから淫核を抉るように嬲って来た。武緒の悲鳴が上げる。
「…っ!…イク…いっちゃうぅ!…」
すかさず遊馬は武緒を裏返して、上からのしかかって来た。
武緒の足を肩にかけて、正面から激しく突き上げる。急いで武緒は遊馬の肩にしがみついた。
肉の感触を余計感じさせられて、武緒が哭く様に喘いだ。
遊馬の息も荒くなり、吹き出した汗から体臭が漂う。
目を閉じると、内海の香りがする。目を開けると、遊馬がいる。
(…忘れたいのに…どうしてこんな時まで思い出すの?)武緒は哀しかった。
忘れたいのか。忘れたくないのか。判らなくて苦しくて、遊馬に対して消せない罪悪感を抱く。
(ごめんなさい…ごめんなさい…篠原君…)
遊馬によって高みへと上り詰めながら、武緒は心の中で泣きながら詫びた。
この青年を欲望の為に利用してしまった自分が、どうしても許せない。
なのに身体は与えられる歓喜に酔い、果てに向かって駆け昇っていく。
それと反比例して、武緒の心は海の底に沈んでいく。
「あっ、あっ、あぁっ!…ダメ…駄目ぇ!」
「いいですよ…っ…一緒に、イキましょう…」
武緒の内壁が痛いほど締め付けて来た。遊馬の背骨にも熱い塊が下り、限界を知らされる。
「はっ…ああぁぁぁぁぁぁ…っっ!!」
ーーー…リチャード!
最後の最後に、武緒は心の奥底でその名を叫んだ。
自分の奥からぷかりと浮き上がった、その名に怯える。
全身を痙攣させながら、反射的に遊馬の肩にしがみつく様に爪を立てる。
遊馬も同時に、その肉奥に叩き付ける様に欲情を注ぎ込む。
武緒の目から、快楽なのか後悔なのか判らない露が、一筋だけ流れ落ちた。
230 :
ミンナノ唄:05/01/07 00:46:56 ID:eH3S7igE
ーーーallargandoーーー
ゴムの処理をする遊馬を、ベッドにうつ伏せになりながら武緒はぼんやりと眺める。
「…本当に、もう駄目なんですか?」
遊馬は気が変わった。割り切った一晩限りの付き合いでは勿体ない。
こんなに良い女には、そう簡単に当たる物ではないのだ。出来るなら一人占めしたかった。
「ええ。…貴方も満足出来たでしょう?それに、今さら言えた義理じゃ無いけど、こういう事は本当に好きな女の子としなさい。泉さんとか…」
遊馬はその言葉にいらついた。
「なんで、今、野明の話が出て来るんですか。俺は、貴女と俺の事を話してるんスよ?」
「私は貴方より8歳年上よ、本気になる年齢差じゃないわ。それに、貴方に私が扱いきれるかしら?」
武緒はわざと、馬鹿にした様に微笑んだ。
「貴女こそ、本気になった俺を扱いきれないかもしれませんよ」
遊馬は余裕を持って返した。
今度は武緒が、関係を持った事を後悔すると共に、少しいらつき始める。
「職場の規律が乱れるでしょう?セックスフレンドの関係なんて…」
「私情で場を乱す様な真似をしなければ良いんでしょう?それにセフレじゃなく、つき合ってしまえばいい」
「貴方には無理よ、自爆型ですもの。ましてやつき合うなんてもっと無理だわ」
「自爆型はお互い様。それに世の中のカップルで女性が年上なんて、今やざらですよ」
武緒は本気でイライラして来た。一度寝たぐらいで、思ったよりも聞き分けの悪い男だ。
もう二度と遊馬とは出来ない。
最後に自分の本音に気付いてしまった、今となっては尚更だ。
自分の中にある汚辱にこれ以上遊馬を付き合わせてしまえば、彼の心にまで汚れが移ってしまいそうで怖い。
かといって、はっきり拒絶して傷つける事も怖かった。
(さっさと、こんな面倒な女諦めてしまえばいいのに…)武緒は着替えようと起き上がった。
遊馬がその腕を掴む。
「待って下さい、おたけさん。そんなに俺じゃ嫌なんですか?」
「私は、嫌いな男と肉体関係を持つなんて事しないわ。でも、嫌なの。判る?」
「そんなに職場の規律が大事ですか?それとも例の人がまだ忘れられない?だったらなぜ、俺の誘いに乗ったんです」
「…もういいじゃない、そんな事!」
気色ばんだ自分の声に、武緒はハッと我に返った。
231 :
ミンナノ唄:05/01/07 00:48:04 ID:eH3S7igE
まさか、遊馬の誘いに乗った理由が『内海と似た香りだったから』などとは言えない。
これ以上、自分の持て余した感情に、誰かを巻き込みたくなどない。
何よりも、誰かを傷つける事で自分が傷付きたくなかった。それも利己的な発想なのだろうけど。
「…お願い、今夜こんな事になったのは忘れて。…私の傍に寄ると、ろくな事がないわ。今の私は、身喰いの馬みたいな物なのよ…」
「身喰いの…馬?」
「それで判らなければ言い換えるわ。私は今、白い羊の群に混じった黒い羊の様な物なの」
遊馬が武緒を強く引き戻し、ベットに組み伏せた。
武緒は、とっさに状況が判断出来なかった。どうしたというのだろう。
遊馬を見るとその顔が、とても深く傷付いたという様に奇妙に歪んでいる。
(私は一体どんなひどい事を、篠原君に言ってしまったのかしら)
懸命に先ほどの会話を思い返したが、武緒には全く見当が付かなかった。
そのまま遊馬が武緒の唇を求める。今の遊馬のキスを拒絶する事など、武緒には出来なかった。
「…やっぱりお似合いですよ、俺ら」
暗い瞳でそう言いながら、武緒の体にもキスを落とす。
「篠原君、お願い…もうこれ以上は止めて。ね?」
「…俺も」
くぐもった声に、え?と武緒は戸惑いながら聞き返した。
「俺も黒い羊だ。おたけさんと…同じ」
そのまま遊馬は、泣きだしそうな顔で、武緒に救いを求める様に覆いかぶさって来た。
ーーーつづくーーー
232 :
284:05/01/09 01:22:05 ID:IfI037wv
「ミンナノ唄」、いい感じでした。
遊馬と武緒、思わぬ巡り合わせといったところでしょうか。
感情表現は前回同様深いですが、肝心のHシーンもいい出来でした。
遊馬のセリフ「俺も黒い羊だ。おたけさんと…同じ」が印象的でした。
PS 遅くなりましたが、当方も「彼女の白い肌 」を投下します。
233 :
284:05/01/09 01:26:31 ID:IfI037wv
「彼女の白い肌(10) 」
しのぶは突然、後藤を布団に押し倒し、その上に覆い被さった。
「し、しのぶさん?」
彼女の突然の行動に、後藤は狼狽した。
「今度は、私が後藤さんをかわいがってあげる」
耳元に甘い声を注ぐと、しのぶは後藤の額に優しく唇を落とした。
「それじゃ、お言葉に甘えましょうか」
後藤は挑戦的な笑みで応じた。
彼の顔の突起を埋めるかのように、しのぶのキスが落とされる。
それに伴って、柔らかな豊乳が胸に押し付けられる。先端の硬さとのギャップも、絶妙な快感に変化した。
なかなか悪くない。後藤はそう思いながらも、次に何をどうすべきか、思考を巡らせ始めた。
なぜか後藤隊長受けが続いてますね。w
「ミンナノ唄」、「彼女の白い肌」共に続き楽しみにしてます。
しのぶさん攻め(・∀・)イイ!!
後藤さんの逆襲なるか?続き楽しみにしてます。
自爆型カップル (・∀・)イイ!!
237 :
284:05/01/14 20:02:30 ID:jrwatTcQ
「彼女の白い肌(11) 」
しのぶは後藤の鼻をぺろと一舐めすると、顔から首筋、胸へと舌を這わせていった。
同時に、彼のがっしりした体躯を柔肌で包み込む。
「どう?」
「うん、色っぽくていい感じ」
「もっとよくしてあげるわ」
後藤は硬くなった乳頭を噛まれた。
「ん……ちょっと痛い」
「適度な痛みは快感のスパイスになるって教えてくれたのは、どなたかしら?」
舌で後藤の腹をなぞると、そそり立つ肉茎にしのぶは再び指を巻き付けた。
そこに集まった血の熱さを感じ、体の芯がキュンと疼き始める。
こくん、と彼女は唾液を飲み下し、後藤の大事な部分にゆっくりと唇を近付けた。
284氏GJ!
ぬぉぉ〜〜〜っ!ゆっくりですかっ!?
じらしプレイ(*´Д`)ハァハァ
住人が幸せそうなスレはここですか
はい
ここの職人さんのSS好きです。
そういえば、通りすがりさんの野明×バドはどうなったんでしょうか。
243 :
284:05/01/23 18:47:52 ID:IJkBz7KT
幸せですのー。
突然ですが、「彼女の白い肌」は少し遅れそうです。
携帯でPCに書いたのを送っていたのですが、パケット代が定額をオーバーしてしまったので、今度からPCで直接書いて送ります。
そこで今、最後の移し替えをしてますので、もう少しお待ち下さい。
は〜い、行儀良く待ってます。
しかしまあ、このスレは4番打者級の優良書き手があきれるほど
控えているな。一時期のジャイアンツみたいだ
皆さんの続きを期待しつつ待ってます。
ところで、お絵かき板のほうなんですが、最終投稿から日数が経っていますが、大丈夫なんでしょうか?
絵師さんもカモーン。
そこはホレ、ゆうきまさみ萌えとしては、一時期のスワローズと…ry
248 :
独りR祭り:05/02/01 02:49:33 ID:AISJVRV/
「うーむ、ふむふむ、うんうんうん」
Rくんがさっきからヘン。ま、それはいつものことか。
でもそれとは別でヘンかも。なんか本読んで唸ってるし。何の本読んでるんだろうね?
めずらしく人のいない部室にはあたしの作業の音と、Rくんの独り言だけが響く。
しばらくそうしていると、Rくんは顔を上げて本をパタムと閉じた。
「分かりました」
「何が分かったの?」
訊けばRくんはくるりと首を180度回して指を立てる。
そしてその間抜けな顔のままとんでもないことを言ってくれた。
「男女の性差というものがです」
「はー、性差ねー・・・って、はぁあ!?」
な、何を言い出すのよこのアンドロイドはっっ!!
驚きと呆れと羞恥と、あとはもうその辺の感情諸々で絶句してるあたしにRくんは持っている本を示した。
「『よいこのせいきょういく』・・・ってRくんこんな本どこで拾ってきたのよーっ!!」
「失礼な、拾ったのではありません。鳥坂さんに貰ったんです」
もう、なんて物あげるのよ鳥坂さんはーっ!!
次のリアクションに困っていると、Rくんはパラパラと本をめくって説明を始めた。
「これによればさんご、男性と女性では生殖器の形が大きく違うそうですよ」
知ってる知ってる。知ってるから言うなーっ!
「こっちが男性、こっちが女性の性器になります。こう、男性の性器はまず・・・」
こ、懇切丁寧に説明しないでってばぁ・・・っ!
そして世にも奇妙なアンドロイドは、不真面目な顔で真面目に性器の説明をやり遂げてしまったのだ。
「で」
なんかもう、ものすごく疲れてぐったりしてると、Rくんがぱっと扇子を出して問うてきた。
「さんごにはどっちが付いてるんですか?」
部室にハリセンの非常にいい音が響き渡った。
249 :
独りR祭り:05/02/01 02:50:20 ID:AISJVRV/
「殴るなんて、酷いじゃないですか」
外れた頭をはめながらRくんがブツブツと文句を言う。
あたしはRくんの手から本を取り上げて頭の上に掲げた。
「と、とにかく!この本は没収!だからね!」
鼻息も荒く宣言すると、Rくんの顔が恨めしそうに歪む。
でぇいっ!そんな顔してもダメッ!一秒でも早く、この忌まわしい本を捨ててこよう。
そう思って背中を向けると、腰の横に黒い物がにゅうっと伸びてきた。
「スキあり」
Rくんの手が、あたしの短パンとパンツを掴む。と、同時に下におろしてしまった。
「き、ゃあぁああっ!!なにすんのよーっ!!」
素っ裸になってしまった下半身を手にした本で隠すがそれがあだになった。
両手が塞がったあたしはあっと言う間に足を取られて仰向けに転がされてしまう。
両足首を掴まれて大きく股を開かされる。その間にRくんが顔を突っ込んできた。
明るい日差しの中で一番隠しておきたい所を見られるなんて。恥ずかしすぎる。
なのにあたしの羞恥心なんてお構いなしだ。このアンドロイドは。
「さんごは、女性の方が付いてますね」
「当たり前だーっっ!!何が付いてると思ったのよーっ!!」
本を放り出してジタバタと抵抗するが、さすがに全然ダメだ。
もうどうしようかと思っていたら、Rくんが不思議そうな顔で割れ目の上の辺りを触ってきた。
「わあっ!触るのなしっ!」
何を考えているのかRくんはぺたぺたぺたぺたと触ってくる。
やだ、どうしよう、気持ち良くなっちゃうよ・・・っ!
「Rくん、もう十分見たでしょ?手、離してっ!」
必死でお願いしてるのにまったく聞いちゃくれない。
それどころかあたしのお腹の上に本を広げて見比べる始末だ。もういい加減にせんかー!
「もう、何なの!?何がそんなに気になるのよーっ!」
「いえね、どういう事かと思いまして」
あほアンドロイドはいまだあたしの性器と本を忙しなく見比べている。
「どうしてさんごのここには毛が生えてないんですか?本では生えてるのに」
生えてなくて悪かったなーもう!!
250 :
独りR祭り:05/02/01 02:52:13 ID:AISJVRV/
「それに、さんごの方が全体的に小さくできているような・・・」
「こ、こーゆーのは十人十色なの!!」
「それでいいんですか?」
「いいのっ!よくないけどいいのっ!」
あぁもう、なんでこんなことになってるのよーっ!もういい加減足を閉じさせろーっ!
「さんご」
Rくんの手が足首から離れると、空いた指先が突然肉芽を押してきた。
「うひゃああっっ!?」
「どうしました?」
どーしましたじゃなーい!!何度も押すなーっっ!!
片足は掴まれたままでクニクニと肉芽をいじり回される。
「そんな所、いじくり回さないでよっ!」
「さんご、ここは『そんな所』ではなく『クリトリス』というそうですよ。」
「そ、そういうことじゃな、あんっ!」
包皮が剥かれて豆が飛び出す。敏感すぎるそこに指先が当たって身体が跳ね上がってしまった。
「あ、はぁっ、やぁっ!」
余りの気持ちよさに秘裂がヒクついている。誰かに触ってもらうのが、こんなに気持ち良いなんて。
「ぅ・・・ふぅっ・・あ、あ、やぁああんっっ!!」
いろんな角度でつついてきた指先が、突然肉芽を押しつぶす。
軟らかい肉がぐにゃりと歪んだ瞬間、信じられない位の快楽が襲ってきた。
「い・・やぁ・・っ!・・きも、ちいい・・・つぶれ、ちゃ・う・・・っ」
押される度にどんどん息が荒くなっていく。
身体の力が抜けていって、あそこは驚く程熱かった。
「さんご?何か出てきましたよ?」
Rくんの言葉で我に返る。ぐちゅりという音と共に落ちていく感触。
「や・・・」
蜜が、垂れ始めていた。
251 :
独りR祭り:05/02/01 02:53:17 ID:AISJVRV/
「見ないでRくん・・・」
一度溢れてしまうと後から後から途切れることなく流れ出してしまう。
まるで壊れた蛇口のように、じょぼじょぼと蜜が溢れ出た。
やだ・・・こんなに濡れたこと無いよ・・・。
秘裂から溢れた蜜は、お尻の穴も濡らして床に垂れ落ちる。
垂れた蜜がお尻の下で冷たい水溜まりになっていくのが分かった。
「さんご、これはなんですか?本にも書いてませんが」
「これ、は・・・」
普段だったら絶対言いはしないだろうけれど、今は快楽に打ち勝つことは出来なかった。
「おんなのひとが、きもちよくなると・・・でてくるもの、なの・・」
「じゃあ、さんごは今気持ち良いんですか?」
「・・・・うん」
そう、すごく気持ち良い。Rくんにいやらしい所触られて本当に気持ち良い。
こんなに気持ち良いことなら・・・もっとして欲しい。
Rくんに、もっともっと触って欲しい。
体中のいやらしい所を、全部。
「ね、Rくん・・・」
「あい?」
自分の意志で足を開く。
明るい日差しの中で、肉芽からお尻の穴まで丸見えになるよう開脚した。
尿道の開口部から膣口、お尻の穴も全部、むちむちと音を立てて開いていく。
すべての穴が快楽を求めて自ら広がっていった。
寝転んで性器を晒したはしたない姿勢でRくんを見上げる。
広がったそこを自分でいじりながらおねだりをした。
「この、お*んこ・・もっと・・・触ってくれる?」
「あいあい」
Rくんの指が、再び動き出した。
252 :
独りR祭り:05/02/01 02:54:28 ID:AISJVRV/
性器がいじられる。肉芽を押し、摘んで引っ張る。繊細でいやらしい動き。
「あぁ・・っ、あ、んっ・・・もっと、強くていい・・・」
力が込められて更に強い性感を産む。膣口は、はしたなくゆるんで涎をこぼした。
「あぁっ、た・れてる・・よね・・・あぁん・・・とまらない・・・」
刺激され続けた肉芽は血が集まってぷくりと膨らんでいる。
触られて、血が集まって、更に敏感になった所をまた触られる。
繰り返される快楽の循環に肉芽はいつもの限界を遙かに超えていた。
表皮が一杯に張りつめて、今にも弾けてしまいそうだ。
蜜でてらてらと光る真っ赤な肉の実。その一番下には丸々と膨れた豆が包皮を突き破っている。
ほんの少しの接触でも身体が跳ね上がる程の強烈な刺激なのに、Rくんの指は容赦なく肉芽を捏ね回した。
「ふ、うぅうっっ!!あぅっ!あぅうっ!!」
固い床の上で魚のようにピチピチと跳ね回る。
でも肉芽は掴まれたままなので、自ら肉芽を引っ張ることになってしまう。
それがまた痛む程の快楽となってあたしを責め立てた。
「あぅうっ!ちぎれ、ちゃ、うっ!お*んこの、いい・・と・ころ・・・ちぎれちゃう・・・っっ!!」
肉芽をきつく摘まれたまま、飛び出た肉の豆をつつかれる。
濡れた豆はぷるぷると細かく左右に弾かれて、じんと痺れる快感で一杯になった。
「ひゃぁあっっ!お、まめ・・・おまめ、やぁ・・っ・・いじられてる・・・っ!」
肉芽を掴まれ、豆を弾かれ、腰を振り乱して、蜜を飛び散らせる。
感じたことのない強烈な快感に、狂う寸前で喘ぎ続けた。
「ひぃっ!イ、ッちゃ・・う・・・っ・・」
身体が絶頂に向かう。肉芽も膣口もお尻の穴も全部が痙攣を始めた。
「イッちゃ・・・お*んこに・・いれ・・ないで、イッちゃ・・・うぅうっっ!!」
身体がガクガクと跳ねる。イク最後の瞬間に、Rくんの指が力一杯肉芽を摘んだ。
「ひ、ぃいいいっっっ!!!!!」
ぶじゅっっ!!
音を立てて膣口から蜜が噴き出す。あたしは快楽の余韻に喘ぎ声を上げながら蜜を噴き上げ続けた。
253 :
独りR祭り:05/02/01 02:55:28 ID:AISJVRV/
「ひ、ぃ・・・・ぁ・・・」
噴き上がった熱い蜜が、震える身体にボタボタと降ってくる。
まだ熱いそれは肌を焼くようで、触れる度に身体が反応してしまう。
よっぽどの量だったのか蜜は頭のてっぺんから爪先まで濡らしていった。
「ひゃ・・・ぁ・・ぜ、んぶ・・ぬれちゃ・・・う・・」
全身が汗と蜜で妖しく濡れ光る。蜜まみれになった身体は少しづつ冷えていった。
だけれど、身体の芯は熱いままだ。これほどの快楽でも、まだ足らないと叫んでいる。
もっともっと欲しい。中の・・・内部にある空洞を埋めて欲しい。
「Rくん・・・」
「あい?」
まだ震えている膣口に手をやる。ゆるんだそこに第一関節までめり込ませて左右に押し開いた。
くぱ、と音がして中の肉壁が空気に晒される。熱いそこに冷えた空気が心地よかった。
「ここにね・・・Rくんの指を入れて・・・?」
「ここですか?」
開いたそこにRくんの指先が当てられる。そのままずぶずぶと中に沈んでいった。
「あ、んんっ!・・・ん、ん、・・はい、って・・すごい・・・おく・・・」
案外長かった指先が簡単に最奥に辿り着く。その状態で指がくい、と曲げられた。
「あっ、やぁっっ!まげないでぇっ!!」
膣の一番深い所が押し広げられる。肉壁を引っかかれて膣内が喜びにうねり始めた。
ごり、ごり、と擦られる音が身体の奥でする。
その度身体は快楽に跳ね上がり肉は歓喜に震えた。
「さんご、また出てきましたよ?また気持ち良いんですか?」
指と肉の隙間から再び蜜が滲み出す。Rくんの手の甲をたらたらと伝って手首まで落ちていった。
「あぅううっっ!き・もち、いい・・・どうしよぅ・・・すご、く・・・きもち、いいよぉ・・っっ!」
指の動きが早くなる。刺激はどんどん強くなり、蜜はとめどなく溢れてきた。
「ひっ・・お、ぅ・・・んあぁああっっ!!」
股間に電流が走る。Rくんが何の予告もなく指を二本も追加してきたのだった。
254 :
独りR祭り:05/02/01 02:56:15 ID:AISJVRV/
「ふぁっ、ひぁあ・・・っ・・・お*んこ・・・おっき、く・・なっちゃ・・・う・・っ!」
押し込まれた三本の指は居場所を探して動き回っている。
肉の内部で異物が蠢く感触は全身を震え上がらせる。
けれど膣内は驚くべき順応をみせ、無遠慮な侵入者をしっとりと包み込んだ。
「すごい・・・はいってる・・・・」
包む肉を突き刺すようにして指は奥へと進む。迫る肉壁をかき分けて最奥に辿り着いた。
「すごい、よRくん・・・すごく、おく・・・」
「気持ち良いですか?」
「うん・・・すごくすごくすごく・・・・きもちいい・・・」
「やあ、それはめでたい」
Rくんは何でか扇子開いて喜んでいる。
あたしはつるつるのあそこをいじりながら肉芽を指し示した。
「ね、Rくん・・・・こっちもおねがい・・・」
「あい、『クリトリス』の方もですね」
「そう・・・・くりとりすも・・・おねがい・・・」
空いた方の手が肉芽に触れる。摘んで捻るのと同時に膣内の指が前後に動き始めた。
「ひゃぁんっ!こ、すれて・・るっ・・・!お*んこの、ぜんぶが・・こすれるっっ!!!」
肉芽は五本の指でこねくり回され、膣内の三本の指は最奥を容赦なく突き刺す。
前後から加えられる熱い快楽に、だらしなく足を開いたまま仰け反って喘いだ。
「んあぅっ!も・っとして・・っ!お*んこもっと・・・してぇ・・・っっ!!」
動きがより一層激しくなる。肉芽は千切れそうな程嬲られ、膣内には指先が深く食い込んだ。
最奥を捉えたまま指が左右に回転する。ぐじょぐじょと濡れた水音を立てて蜜が飛び散った。
「も・・っ・・だ・め・・・イ・・・ちゃ・・うっっ!」
肉壁が何本もの指に擦られて堪らなく熱い。Rくんの動きに合わせて腰が自然に揺らめいた。
「Rくん・・・Rくん・・・・Rくん・・・!!」
「さんご・・・」
ごり、と肉芽と最奥を同時に刺激される。
あたしは再びRくんの指の隙間から蜜を噴き上げて達してしまった。
255 :
独りR祭り:05/02/01 02:57:09 ID:AISJVRV/
「あ・・・は・・・ぁ・・・」
床に寝転がったまま呼吸を整える。部室には荒い息と時折漏れる蜜の音だけがしていた。
Rくんは手に着いた蜜をしげしげと眺めている。そしてそれを口に含んだ。
「やだ、Rくん・・・きたないよ・・・?」
「そうなんですか?でもこれ、お米より美味しいですよ?」
そう言って手に付いた分を綺麗に舐め取ってしまう。
ううう、なんかすごく恥ずかしくなってきたよう・・・・。
「さんご」
「・・・なぁに?」
「幸せそうですね」
「へ?」
幸せそうって・・・なに?あたしが?
Rくんは扇子片手に感慨深げに頷いていた。
や、やだ、あたしそんなにしまりのない顔してたのかなぁ!?恥ずかしい・・・っ!
「さんごは性器を触られると幸せなんですね」
やだっ!そういう方向には誤解しないでよっ!
「そ、それだけじゃないよっ!?・・・・・・Rくんだからだよ・・・?」
「ぼくが触ると幸せになれると?」
「うん・・そう・・・」
気持ちを正直に言うと、Rくんは再び扇子片手に思考し始める。
しばしの長考の後、ぱっと扇子を開いて笑って言った。
「では幸せになりたい時には言って下さい。ぼくがいつでも触ってあげやう」
「・・・ありがと」
あたしはRくんと初めてのキスをするために上体を起こした。
<終>
「さんご、穴に何か入れるのが好きなら今度お父さんに頼んですごいのを付けて貰ってきましょうか?」
「何がくっついてくるか分からないから、あの人と鳥坂さんにだけは物を頼むのやめて」
<おわり>
「遊馬っ 交代の時間だよ〜」
・・・・
ドンドンドンッ「遊馬ぁ、起きてっ」
・・・・
ったく・・遊馬のやつ、熟睡しちゃってるな
深夜だし、あまりドアをこれ以上バンバン叩くのはちょっとなぁ
ドアをそっとあけて私は暗い当直室を見回す
布団のカタマリが部屋の真ん中にあるのが見えた
「あーすまぁー」
ヒソヒソ声で呼んでみたけどやっぱり無反応。
ドアを閉めて私は靴を脱いで、畳の上にあがって布団の隣に座る
「交代の時間だよっ、遊馬っ」
ゆすりながらもう一度呼んでみたら、モゾモゾと動いて
布団の中から遊馬が顔を出した
「なんだよ・・・るせーな・・・」
「交代なんだってば。早くいかないとまた太田さんが」
「わかったわかった・・あと2分 な?」
そういうと遊馬はまた目を閉じる
んもぉ〜〜〜・・・
すーすー寝息をたてて寝る遊馬を2分だけ見るとするか・・・
でも、こんなに寝起き悪かったっけ?
疲れてるのかなぁ。最近忙しかったし。
暗い部屋で私はそんなことを考えながらぼけ〜っと遊馬を見ている
・・ん?遊馬って思うよりまつげ長い?
ちょっと近くで見てみる・・・こんな近くで見ないから気づかなかった。
案外、ヒゲはえてるんだ。薄いほうだと思うけど・・・
まじまじと観察しちゃうなぁ。暇だと。
・・・・・・・
遊馬のほっぺを人差し指でつついてみた
・・・無反応。
「もーすぐ2分だよぉ〜〜〜」
ひそひそ声で言ってみたけど無反応。
・・・・
ヤダ・・私、何考えてるんだろ。
・・・・・
・・・・・・・チュッ
遊馬の頬に軽くキスをしてみた。無反応。
・・・心臓、壊れそ。
でも起きないし、いっか・・・。
「あーすーまっ」呼んでも起きない遊馬に
私は勇気を振り絞って唇を近づけた・・・・
・・・・・・・・
ガバッ!!!!
いきなり遊馬が飛び起きて、両手をつかまれてあっという間に体勢逆転
私が布団に押さえつけられた
驚きすぎて声も出ない私を遊馬が真上から真顔で見ている
真顔からニヤリと表情を変えて遊馬が言った
「隙だらけなんだよ。ばーか。」
気づかなかったけどそれまで驚きすぎて止まってた呼吸を私はふぅ〜っと吐いて
「びっくりしたっ・・・起きてたならどーして」
喋ってる途中なのに、遊馬は軽く唇をチュ・・と重ねてきた
・・・今度は呼吸じゃなく心臓止まった・・・と、思う・・・
「なんちゅう顔しとるんだ。お返しだ、お返し。
おまえさっき、人が寝てるところを襲っただろうが」
お、襲っ・・・!!??
「襲うもなにもっ、ちょっとほっぺにキスしただけ、じゃんっ」
私の手首を掴む力が強くなって、その力で私は思わず全身が固まった
「そんな緊張するなよ。野明が隙だらけだから形勢逆転したんだろが」
「そうだけど・・・」
うわ、どうしよう・・どうしよ・・・
「その・・何だ・・・」
目をそらして遊馬が続けた
「好きでもない女に・・こんなこと、しねぇからな」
その瞬間に私は全身が熱くなって、頭が沸騰しそうになる
「・・・え・・・と・・・遊馬・・」
ドキドキでなんだかうまくしゃべれなそうだけど声を出してみた
遊馬が私の目を見て小さく聞いた
「嫌・・・か?」
「嫌・・・じゃない。」
「そうか、嫌じゃないか・・・」
遊馬がにっこり笑う。子供みたい。つられて私もにっこり笑った。
さっきから何回キスしたかわからない・・
薄暗い部屋に、遊馬と私の呼吸だけが聞こえる
唇からお互いの体温ってこんなに伝わるんだなあ・・・
私より遊馬のほうが、ちょっと体温高いのかな
だんだん・・・遊馬にされるがまま・・舌を絡ませたり・・・
なんか、どうにかなっちゃいそ・・・
遊馬にぎゅっと抱きしめられて、思わずため息が出る
「あ・・あの・・さ・・」
「ん・・?何だ?」
「時間・・時間。交代の時間・・・」
もう、私が遊馬を呼びにきてたぶん10分くらい経ってるはず・・
「野明・・おまえは余計なことを思い出すなよ〜」
ふざけて遊馬が私の耳をやさしく噛んだ
「本当はもっとこうしてたいけど、勤務中だもんな、一応。
そろそろ太田がイラつく頃だろうし・・・仕方ないか」
起き上がって、遊馬は私の腕をつかみ立たせる。
「なんか、ごめん・・・」
余計なことを思い出したことが申し訳なくなってきちゃった
布団をたたみながら笑って
「アホか、仕事だ。野明があやまる事じゃないだろ」
ダメだ、なんかボーっとしちゃってる、私の頭。いつも以上に。。
それを遊馬は気づいてたらしく、私は頭を軽くはたかれた
「痛っ」
「ボケボケしてるとバレっぞ?熊耳さんあたり、カンがいいからな。
じゃあ、気付け薬だ。これで我慢しろ。な?」
立ったまま、ゆっくりと、今日最後のキス・・・
数分前までただの同僚だったのに、どうしてだろ、もうダメ。
体温、間隔、全部がいとおしい・・・
流れ込んでくる混ざり合った唾も飲み込んで・・・
ゆっくり遊馬が離れた。
「よしっ、お仕事しますかねー。行くぞ、野明。」
「・・・うん」
仕事に、なるかのかなあ、私。
久々投下なんで、ユルめで勘弁してください(;´Д`)
>独り祭り氏
相変わらずGJでつ!!
>>独り祭りさん
独り遊び経験ありげなさんごに萌へー
>>モエさん
なぜか「あーすまぁー」 に反応
はふん幸せ
>独り祭りさん
いつもながらGJ!
うわ〜、ちゃんと雰囲気をそこなってないのに、萌えエロイ〜。
そして思わず、どっかで盗撮してる鳥坂先輩の姿が浮かんだりry
うむ、先端に何を付けられるか判ったモンじゃないですよね。
>( ・∀・)つ〃∩モエー さん
萌えGJ!
いつも可愛らしくていいなぁ〜。
勤務中だから寸止めってのが、リアルだと思いました。
そして、この話の仕切り直し続編を希望したい…。
幸せ〜をありがとう〜。
やあ、独り祭りさん。思わず一本抜きたくなってしまったでわないですか。
モエーさんも、まったりイチャイチャしてる様子が微笑ましいですねぇ。
僕はエロSSがあれば幸せな人ですから。お二人ともぐっじょぶです。
hosyu
ハァハァ
しのぶさんハァハァ
彼女が二課に押し入ったテロリストとかに犯される話とか読みたい。
皆が見ている前でどうする事も出来ずにヤられていく・・
でも歯を喰いしばって気丈にも耐えてるしのぶさん。
ってマニアックかなw
269 :
284:05/02/11 22:25:26 ID:6nF+DlBx
>268
血涙必至ナリ……
最近パト読んだんだけど
後藤隊長はなんでもかんでも「おじさんだから」ですましそうだなと思った。
271 :
名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:23:49 ID:nwGiG1Si
レズきぼんぬ
ここの連中、まじで才能あるな。
前回ご感想下さった方、どうもありがとうございました。
「ミンナノ唄」篠原遊馬の唄・前編投下します。
他の人物の唄を複数はさんでから、後編に続く予定です。
275 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:08:06 ID:9499OIHW
バイバイ、僕が信じた友達。
僕達9か10の頃知り合って、山登りしたり、木登りしたり、
恋もABCも一緒に勉強したし、むき出しの心もむき出しの膝小僧もすりむいたね。
バイバイ、僕の友達。正直、死ぬのは辛いんだ。
鳥達があんなに空で歌っているのに、そこらじゅう春の息吹きで一杯なのに、
可愛い娘も溢れているのにね。
僕の事を想ってくれたら、きっとそばに行くよ。
楽しかったし、愉快な事ばかりだった。春夏秋冬を太陽の下で過ごしたね。
でもね、山登りした山はもう季節外れになっちゃったんだよ。
さようなら、お父さん。僕の為に祈って下さい。ーーー僕は家族の中の黒い羊。
正しい事と、間違っている事を、お父さんはいつも教えてくれようとしたね。
どのくらい僕は、ワインと歌を楽しんだんだろう。
さようなら、お父さん。正直、死ぬのは辛いんだ。
鳥達があんなに空で歌っているのに、そこらじゅう春の息吹きで一杯なのに、
ちっちゃい子供達も溢れているのにね。
僕の事を想ってくれたら、きっとそばに行くよ。
楽しかったし、愉快な事ばかりだった。春夏秋冬を太陽の下で過ごしたね。
でもね、ワインも歌ももう無くなっちゃったんだよ。
バイバイ、ミッシェル。僕の愛しい人。
僕を愛してくれたし、太陽を見つけるのを手伝ってくれた人。
僕が落ち込んでる時はいつもそばに来て、立ち直るのを助けてくれたね。
さようなら、ミッシェル。正直、死ぬのは辛いんだ。
鳥達があんなに空で歌っているのに、そこらじゅう春の息吹きで一杯なのに、
花で満ちあふれているのに。
二人で、そこにいられたなら良いのに。
楽しかったし、愉快な事ばかりだった。春夏秋冬を太陽の下で過ごしたね。
でもね、山登りした山はもう季節外れになっちゃったんだよ。
楽しかったし、愉快な事ばかりだった。春夏秋冬を太陽の下で過ごしたね。
でもね、ワインや歌は、もう全部消えて無くなってしまったんだ。
276 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:09:42 ID:9499OIHW
この曲の存在を知ったのは、死んだ兄貴の部屋でだった。
5年前に、高速でガードレールに激突して死亡した兄。
ブレーキ跡がなかったため、居眠り運転が原因という事になった。
だが俺はずっと、兄貴が自殺だったのか事故だったのか決めかねていた。
命日の前にと帰った前橋の家。実家に戻ると、どうしてもこの部屋に入ってしまう。
そして5年の月日を経て初めて、CDラックにタイトルが見えないように入っているこれを見つけた。
70年代アメリカンポップス集。
たぶん何かの拍子に、親父の部屋から持って来たのだろう。
取り出して眺めると、わざわざこの曲の歌詞の部分だけが、見えないように折り畳まれてあった。
開いて歌詞を眺め、がく然とする。
あの日。
11月の寒い朝。関越自動車道。雨。突然の知らせ。若すぎる死。
この曲を聴いて俺は初めて、兄貴の事を何ひとつ理解していなかったのだと思い知らされた。
俺こそが、家族の中の黒い羊だと思っていたのに。
一驥兄さん。
篠原の跡取りとして育てられた貴方は、本当は何を思い、何をしたかったのですか?
兄貴がいつも胸に抱えていた思いは、言いたかった事は、この曲の通りなんだろうか。
俺はちっとも兄を理解していなかったのか。貴方はやはり、自ら死を選んだのか。
あの日から、この曲が頭の中でずっと鳴り響いている。
…俺の悔恨の唄は止まらない。
277 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:11:28 ID:9499OIHW
ーーーpaso-dobleーーー
遊馬はそのまま武緒の身体をまさぐり、勃ち上がり始めた肉茎を前技もなしに突き入れた。
「…う」
武緒が苦しそうな顔で小さく呻く。
その秘裂は濡れていなかったが、先ほどまで馴染んでいた肉茎を易々と受け入れた。
「止めて、篠原君。もう、もう嫌なのっ…お願い」
武緒の言葉を無視して、内部をゆっくりなぞる様にかき混ぜる。
さっきと違ってゴムの隔たりが無い分、中の具合が良く判った。
先ほどと違い、処女の様なきつさはない。
だがこなれた分とろけながら遊馬をねっとりと締め付けて来る。
その体はまさに、熟し切る直前の一番美味しい果実だった。
肉茎でさっき反応が大きかった場所を突くと、武緒の中から新たな蜜が溢れて来る。
所々に肉が粒立っている内部は、単純に出し入れするだけでも遊馬に刺激を与えた。
「あ、あぁっ!もう…嫌ぁ!止めて、止めてぇ…っ!」
武緒は遊馬に哀願した。これ以上続ける事は、お互いの為にならない。
「どうして?ここは…」
遊馬は手で武緒の下腹を軽く押した。繋がっている奥までの感触が、余計強くなる。
武緒がその感覚にビクリと身悶えた。
「ここは俺の事…ちっとも離そうとしてないけど」
遊馬が耳元に囁くと、武緒は真っ赤になって目をそらす。
その通り、武緒の体は遊馬を受け入れて喜んでいるのだ。
「……俺を受け入れて下さい。…頼むから」
武緒は自分と同じ匂いがする。同じ叫び声がする。
あまりにも辛くて苦しくて、誰かに傍にいて欲しい。温もりが欲しい。慰めて欲しい。
他の方法では間に合わない、奥まで繋がらないと埋まらない、深い深い傷。
それは幸せな人間は一生知らなくて済む、とても乱暴な傷の治し方だ。
きっと、他の誰にも解りはしない。
278 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:13:30 ID:9499OIHW
「…あなたが」
武緒がぼそりと呟いた。
「ん?」
「多分……あなたが悪い訳じゃ、無い」
ふと洩らした言葉は、武緒自身が誰かに言って欲しい一言なのかもしれない。
その言葉に遊馬は繋がったまま倒れ込み、肩に顔を埋め息を深く吸い込んだ。
背中にそっと手を回し、武緒が柔らかく抱きしめてくれる。
泣いてはいない。泣いてなど。男として、誰かの前で泣く訳にはいかない。
こうして見ると遊馬と武緒は似ている。溜め込む所も、人前で弱味を見せられない所も。
だからといって、二人がこうした関係を結ぶのはお互いの為に良くないのかも知れない。
しかし誰が言えると言うのだ。
溺れかけている者に、他に良い方法があるから今すぐ浮き輪から手を離せと。
苦しみにのたうち回っている筈なのに、武緒は優しく遊馬を受け止めようとしていた。
そんな気配を敏感に感じ取り、卑怯と判っていながら甘えようとしている自分。
今の武緒はとても儚く見える。徹底的に壊してしまいたくなるほど。
もっともっと、武緒の仮面を剥がしたかった。心の奥底まで自分の前にさらけださせたい。
気絶するまで突き上げて、狂わせて、よがらせたい。
雄の本能のまま、欲望のままに屈服させたい。この体の全てを自分の精液で汚したい。
それはまるで、綺麗な蝶を衝動的につぶしたくなる子供の様な感情だった。
遊馬が武緒の顔を上向けて、唇をこじ開けながら舌を貪る。
逃げようとする舌をからめ取って吸い上げた。上顎の粘膜を舌で刺激すると、武緒の吐息が漏れる。
「いいですか?」
その言葉を合図に、遊馬が激しく武緒の中を犯す。
「し、篠原君。…あの、せめて、ゴムを付けて…んっ!」
もう武緒の体の弱点は知り尽くしていた。一回達した女はすぐ次が来る事も判っている。
逆に自分は、一回達した事で余裕が生まれていた。
武緒が懸命に自分の下から抜け出そうとするが、もうすでに手に力が入らないようだ。
手が身体を捕らえようとして滑る。それでも、まだ抵抗は止まない。
「お…おねが…あうぅ!…ゴムを…っ!…生は…嫌ぁ!」
その動きが余計遊馬を煽っている事に、武緒は気付いていない。
279 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:15:07 ID:9499OIHW
足掻く腕をひとつにまとめて頭上に縫い付け、腰を浮かせて上から叩き付ける。
腰骨が尻を叩く音と、湿った掻き回される音が小刻みに響く。
激しく叩くたびに、武緒の胸が大きく上下に震えた。
「あ、あ、あぁぁっ!…ひぁ!…や、嫌、いやぁぁっ!」
武緒の肉壁がきつく幾重にも締め上げ、言葉とは裏腹に喜んでいる事を告げる。
新たに溢れた淫水が、秘裂を伝って臍にまで垂れて来た。
「…女も…生の方が気持ち良いって…知ってました?俺のカタチが良く判るでしょう」
武緒は真っ赤な顔で首を振った。
しかしすでにぽってり充血した淫肉は、遊馬の肉茎が出入りし、その雁首がGスポットを通る度に蠢動で反応を示す。
焼けただれた淫穴に自分の肉茎が出入りするたび、襞がめくれ上がるのが良く見えた。
「おたけさんは、見える方が好きなんですか?腰浮かせてから、ナカの反応が大きくなりましたけど…」
「…っ!違う!…ち、ちがうわっ!…ん!…あ、んあぁ!…こんなの、嫌ぁ…」
「…嫌な割には、締めてくる…イキそうですか?」
また内壁が痛いほど締め付けて来た。武緒が目をぎゅっと閉じて首を降る。
いきなり遊馬は武緒の秘裂から肉茎を抜いた。赤くなった秘裂からじゅるりと蜜がこぼれる。
「………っ…」
武緒にためらいが浮かんだように見えた。
すでにその身体はピンクに染まり、与えられる快感に堕ちている事を告げる。
そのまま裏返して手を後ろにまとめ直し、武緒の腰だけ浮かせて頭は枕に横たえる。
後ろからゆっくり奥まで入れた。ぐじゅり、にゅぷ、と重たい水の音がする。
淫水が太腿を伝って、シーツに吸い込まれていく。
「バックも、好きなんですよね?」
言葉で嬲りながらゆっくり中をなぞる。裏側からの感触も、正面とは違って気持ち良かった。
「…嫌…もう…止めて…っ!んっ!…あ、あぁん!…」
今度こそ逃すまいと言うように、内壁が巻き付きながら蠢く。
280 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:16:25 ID:9499OIHW
頃合いを見て、その肉を削ぎ取る様に激しく奥へ叩き付ける。
ポタポタと雫が落ち、中が痙攣しそうにざわめきながらきつく締め付けて来た。
もう一度、遊馬は勢い良く武緒の秘裂から、自分の肉茎を抜き取る。
すぐには淫穴が閉じきれないのか、一瞬、襞の奥まで丸見えになった。
「……あ…」
今度は明らかに、艶を含みながら非難している声だ。
その声を無視し、遊馬はまた武緒を裏返して、正面から奥へとゆっくり沈めた。
手を解放してみると、思った通りもう抵抗が返って来ない。
今度は片足だけを上に掲げ、横向きにして秘裂を絞る様にねじる。
歪んだ入り口に肉が吸い込まれると内部が蠢き、もう離さないときつく巻き付く。
「……これは?イイ?」
奥から肉茎を引き戻し、入り口付近をぐるりとかき混ぜながら、ほんの少しだけ突いた。
チャプチャプと淫穴をかき混ぜる音が良く聞こえる。肉壁が震えて、もっと奥まで欲しいと悲鳴を上げた。
武緒が顔を伏せ、唇を噛み締める。まだだ。まだ。
油断した隙を付いて奥まで突き上げた。
「はぁぁぁっ!」
たまらなそうに、武緒の口から甘い悲鳴が漏れる。
滅茶苦茶に掻き回すと、またきつく絞り上げようと内壁が蠢いた。すかさず抜き取る。
「あぁ……っ!……」
切なそうな喘ぎが漏れた。武緒が潤んだ目で遊馬を見つめる。
「嫌なんでしょ?…止めてって言うから、止めましたよ…」
指先で肩甲骨から胸、脇腹や背中を羽毛で漉くようになぞる。武緒の体が跳ね上がった。
決してイカない様にじわじわと、しかし炎が消えない様に嬲る。耳を、胸を、尻を。
舌先で突つき、指先でなぞり、燠火を掻き立てる様にこね回し、爪を立て、捻る。
武緒が最後まで達しない様に細心の注意を払い、その熱が冷める事のない様、慎重に。
雌の濃い匂いが辺りに立ち込め、その秘裂からは壊れた蛇口の様に淫水がしたたる。
「あ、あ、あぁん!…いっ…んふぅ!…あぁ…もう…もうっ!…」
「…もうイキたい?」
武緒が一瞬躊躇った後、恥ずかしそうに頷いた。
281 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:18:48 ID:9499OIHW
「じゃあちゃんとおねだりして。そしたら、奥まで中出ししてやりますよ。それが嫌なら独りでイけばいい。自分で弄ってイク所まで、俺がちゃんと見てあげる…どうする?」
ここまで煽っておいて、武緒がこのまま止められるとは思っていない。
もし万が一自分を拒絶するなら、それはそれで面白い物が見れるだけだ。
始めから全てが有利な賭けだった。勝ちが決まったゲームで武緒を翻弄する。
まるで赤(ルージュ)しか出ないルーレットで、相手に黒(ノワール)しか賭けさせない様に。
「…………篠原君……お…お願い…っ…………頂戴…」
先ほどとは打って変わって地が出た武緒が、震える声で恥ずかしげに告げた。そんな抽象的な言葉では許さない。
「何を?ハッキリ言ってくださいよ」
「…お願い……私のお***に、貴方のチ**を入れて頂戴…」
ーーーmoviendoーーー
屈服した武緒を乱暴に押し倒し、大きく開いた秘裂にゆっくり差し込む。
「あぁぁっ!」
内壁が大きくうねり、さらに新たな蜜が湧き出る。じゅくじゅくと淫水が飛び散った。
腰を高く掲げ、耳の脇に膝が来るほど折り重ねると、奥のざらつきに到着する。
そのまま思いきり掻き回すと、今までなかった激しい反応が返って来た。
武緒の腰が淫靡にうねり、顔には押さえきれない恍惚が浮かぶ。
「気持ち良いんですね…これ」
「ちっ…違っ!あ、ああっ!…ふぁっ!あ、んぁ、あぁっ!」
「……違うなら…止めましょうか?」
上気した顔で武緒が首を振った。凄い勢いで、絞り上げる様な締め付けが遊馬を襲う。
「素直になりましょう…どこがどう気持ちいいか、俺にも教えてくださいよ」
入り口で軽く亀頭を出し入れし、指で淫核を押し込むと身体全体が大きく跳ねる。
「…あぁ!…篠原君の…んっ!チ**が…私の、奥に当たるのが、イイ…の…もっと…」
「…もっと?」
「もっと…奥まで…頂戴……」
282 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:20:51 ID:9499OIHW
その言葉に奥まで差し入れると、武緒の秘肉が待ちかねた様にわなないた。
そのまま動かずに、胸の先端と淫核だけを弄る。
「こう言って…『私は篠原君のチ**が大好きです。奥の奥まで、このチ**で犯して下さい。私のマ**の奥まで、篠原君のザーメンで汚して、一杯イかせて下さい』…ホラ」
そう言いながら、遊馬は武緒の内壁の敏感な部分を攻め始めた。
「あ…わ、わたしは…っ!…しのはら…んあっ!…くん、の、チ…あぁぁ!チ**が…だ、だいすき…はぁ!あ、あ、だいすきっ!!…ですぅ…イイ…っ!」
じらされ過ぎて狂って来たのだろう。武緒は遊馬の腰に手を絡ませ、必死に引き寄せながら言葉を繋いだ。
真っ赤になりながら自分から腰を回し、蕩ける様な笑みで肉茎を貪る。
涎が零れて来たその唇に漏れた雫をすくいあげながら、淫水で汚れた指を口元に入れると、美味しそうに何本も銜え込む。
普段の武緒を知っている者が見たら、この淫らな変貌ぶりに驚く事だろう。
「…続き」
「ん…奥の…奥の…あぁん!もっと!…おくまでぇ!…この、ち**…イイっ!…で、お、おかしてぇ!…おかして、くださいぃっ!…あ、あ、んあぁ!」
不自由な体勢にも関わらず、懸命に腰を振ってもっと快楽を搾り取ろうとする。
指先で淫核を捻り込むと、大きく悲鳴が上がった。
「わ、わたしっ、のぉ!…あんっ!…マ**のぉ、奥、お、おくぅ…までぇっ!…しのはら…君のっ!…ザーメンで、よごしてぇ!…いっぱぃ…イかせてぇ!イかせてぇ!!」
ご褒美とばかりに遊馬が、奥まで壊れそうなくらい叩き込む。
そのまましがみついて来る淫壁を肉茎から剥ぎ取る様に、ぐじゅぐじゅに掻き崩した。
「あ、あ、イク…イクぅぅぅっ!!」
武緒は激しく痙攣しながら果てた。その動きを無視する様に、律動を繰り返す。
震えながら武緒が悲鳴を上げた。
「だめぇ!…しのはら、くん…私、もう、イったのぉ!…これ以上したら、壊れちゃう…
こわれちゃう…っ!」
「壊れやしませんよ…俺、一回イクと次が長いんです…もっと楽しませてあげますよ」
「…だめぇ…駄目ぇっ!…あ、いやぁ…また、クル…来ちゃうっ!」
その声に応えて、奥のざらつきを掻き回しながら大きくスライドした。
283 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:23:39 ID:9499OIHW
面白いほど膣奥が痙攣し、びゅくびゅくと秘裂から潮が吹き出す。遊馬はその刺激に耐えた。
武緒は二、三度口をパクつかせてから気を失った。
「あ〜あ……おたけさん?」
舌が喉の奥に詰まらない様、身体をうつ伏せに、顔を横に向かせる。
腰だけ浮かせて後ろから嬲ると、秘肉だけがまだもの足りなそうに反応を示す。
背中のくぼみを汗が伝い、太腿はまだ細かく痙攣をしている。
何度も打ち込まれて白い尻がピンクに染まっているのが、さらに淫猥な効果をかもし出していた。
その秘裂から太腿に沢山の蜜が幾筋もの跡を残し、肉茎が出入りするたびに襞の花びらが深紅に咲き誇る。
武緒の口元からは涎が零れ、薄い笑みを浮かべたまま動かぬ肉人形と化していた。
抵抗が無いのを良い事に、遊馬は自分が欲望を吐き出すまで、心置きなく武緒を犯す事にする。
若さなのだろう。結局遊馬は抜かぬまま二度武緒の奥に吐き出し、ようやく満足した。
終わった後も目覚めない武緒の髪に、指を差し入れてくしゃくしゃにかき混ぜる。
うつぶせのままの秘裂から、自分が注ぎ込んだ精液が逆流してシーツに滴っていた。
腫れ上がった淫穴に指を差し込み掻き回すと、白濁液がどろりと溢れて来る。
きっと今、自分は見たくもないほど卑劣な顔をしているだろう。
冷静さが欠片もなくなり、欲望だけが暴走を始めている。
否、もうとうに狂っているのかもしれない。
武緒の中にある思い出など剥ぎ取って、自分だけの色に染めたかった。
(思い出の中の人間なんぞ、捨ててしまえばいい。今ここにいるのは生きている俺だ)
内海への嫉妬と言うより、自分の中で思い出しかない人を捨てたいのだろうか。
それは兄・一騎ではない。…では誰を?
遊馬自身にも判らなかった。
ずっと傍にいて欲しい。縛り付けてでもいて欲しい。俺から離れない女(ひと)が欲しい。
一体自分のどこに、こんな飢餓感があったのだろう。
遊馬は自分で自分が信じられなかった。
何か間違ってしまったのか。まるでボタンを掛け違えたような、妙な違和感を覚える。
284 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:24:43 ID:9499OIHW
枕元の時計は、朝の4時25分を指していた。
武緒に布団をかけてから、遊馬は黙って部屋を後にした。乾いていた服を着込んで。
ラブホテルを出ると外は蒼く白みはじめている。
歩き始めると、電柱の影のゴミ置き場から、カラスが怒った様に鳴きながら数羽飛び立っていった。
ーーーinsensiblementeーーー
実山が寮に顔を出したのは、武緒が復帰する3日前の事だった。
寮の玄関脇に佇むその姿を見た瞬間、遊馬の胸の奥がスッと冷えた。
寮の応接室に通して緑茶を出す。二人の間に気まずい沈黙が広がる。
(去年の今頃も、こうして尋ねて来た実ちゃんに緑茶を出したっけ)
あの時とほぼ同じ状況に、ふいに笑い出したくなった。
「実は…一騎さんの法事の事なんですが」
やっぱり、と遊馬は思った。遊馬の父である一馬は、こんな時決して表面に出て来ない。
自分から下手に出るのが嫌なのだろう。何様だと思っているのか、最低な人間だ。
『あれ』を10日前兄の部屋で見つけなければ、まだ遊馬も少しは過ぎ去った事として、和やかに実山に接する事が出来たであろう。
でももう無理だった。
治ったはずの心の傷口があれを見つけた事で破れ、新たな血を吹き出した。
それでも実山に対して、遊馬は精一杯穏やかに接したつもりだ。
今までだったら実山に甘えてばかりだったが、遊馬も少しは成長している。
実山には何の罪も無い。むしろ家のごたごたにまで骨折らせる事に対して、心底申し訳なかった。
いくら丁重にと思っても、父親が間に挟まった話なので、どうしても慇懃無礼になるのは否めなかったが。
『仕事が忙しいし不規則だ。突発的な事態も起こりやすいから、決まった行事に出席するのは無理』
理由としても適切な事実で実山を納得させ、どうにか帰って貰う事に成功した。
これがもし一馬本人と対峙していたなら、遊馬は遠慮なく自分が知った事実を突き付け、
思いきり兇弾していた事だろう。
285 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:25:52 ID:9499OIHW
『あんたのせいで兄貴は死んだんだ!兄貴は自殺だったんだ、これが証拠だ!!』と。
その時、一馬はどんな顔をするのだろう。ポーカーフェイスのあの顔が少しは歪むのだろうか。
遊馬はそれが見たかった。
自分がこれだけ傷付き、未だあがいているのに、何事もなかった様に会社を精力的に切り盛りしている父。
会社の事しか考えず、その為なら汚い事でも平気でやってのける男。
きっとあの男は兄が亡くなった事を、部品が1つ欠けたぐらいにしか思っていない。
新たな部品にすげ替えられるのなど、まっぴら御免だった。
だから家を飛び出した。警察官になったのは、衣食住が保証されていたからだ。
ほんの少しでも、父の思惑通りになる訳にはいかない。
世の中には、自分の思い通りにならない事もあるのだと知らしめたかった。
それは会社の為の手駒になるのを拒否する、遊馬の精一杯の反抗だった。
ガキっぽいと笑わば笑え。笑う奴は知らないだけだ。
父親の重圧感にその存在意義すら奪われてしまいそうで、一人の男として懸命に足掻く事が、どんなに苦しくて惨めな気持ちにさせられるのかを。
男が最初に乗り越えねばならぬ壁、それは父親だ。
乗り越えやすい父親を持った男は幸せである。後は広い海原が待っているだけだ。
そこで溺れようが飲み込まれようが、海で死ぬ分には自分で選んだ道だと諦めもつく。
だが、その壁が乗り越えがたい程大きな物であれば、海原に出航すら出来ずに干涸びてしまう。
遊馬自身は気付いていないが、いつもその前には大きすぎる父の壁が立ちはだかっていた。
しかも今、乗り越えねばならぬ壁は2つに増えている。
片方はもう死亡していて、永遠に乗り越える事は困難かもしれない。
それでも、遊馬は生きていかねばならない。そのための確固たる土台が欲しかった。
父との軋轢の緩衝剤となったり、助言してくれる家族はもう誰もいない。
高級老人ホームにいる祖父の雄高は、むしろ父一馬に代わり可愛がっていた遊馬をトップに据えたがっていた。
自分が起こした篠原鉄工所を一馬がここまでの企業に押し上げた事に、表には出さないが内心忸怩たる思いがあるようだ。
全ての男がこんな発想を持つ訳でもなかろうが、親子間でも争ってしまうその負けず嫌いな部分は、間違い無く篠原の男が持つ血なのだろう。
286 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:26:57 ID:9499OIHW
間に立つ身内がいない事で、父と自分が溝を深めているのだという自覚はあった。
母が生きていたら、こんな時どうしたんだろうか。
母の文枝は、遊馬が5歳になる前に亡くなっている。記憶にあるのはおぼろげな輪郭だけだ。
アルバムの向こうの母親は何も出来はしない。抱きしめる事も、慰める事も、怒る事も。
もし生きていたら…。
父と遊馬の間で板挟みになりながら、どうにか仲を取持とうと気をもむのだろうか。
実家の仏壇で見る遺影の母はいつまでも若く、どこか儚気に微笑んでいる。
兄の遺影を見た時、その写真があまりにも母に似ていて、当時遊馬は驚いた物だった。
あの時、まるで母の二度目の葬式を出す様だと思ったっけ。
今の遊馬は気付いていない。
死者に捕われこだわってしまい、自ら死の匂いをまとわりつかせている事に。
ーーーstrettoーーー
ーーーそれは悪夢だった。
「なんで耐熱性のある装甲に穴が開くんじゃあぁぁ!!泉、おいっ!大丈夫かぁっ!?」
「……な、なんか中がちょっとあったかくなって来た…。……ああっ!ハッチが…ハッチが開かないっ!?ひ〜、大丈夫じゃないよう〜!!」
「これはまずいですよ…。泉さん!今助けますからね!」
1号機の二の腕に、高熱による穴が開いている。
地球防衛軍の改造レイバーによる火炎放射を、野明の1号機は5分以上左腕にまともに浴びた。
太田の怒声が辺りに響き渡り、地球防衛軍の機体はすでに2号機に押さえ込まれて動けない。
派手に炎が上がっている訳ではないので、一見何故こんなに大騒ぎするのか理解し辛いないかもしれない。
篠原重工98式AV・通称イングラム。その最大の弱点は浸水と高熱だ。
機動性と剛性重視の機体は、シャーシがCFRP(炭素複合強化プラスチックス)、外装がFRM(ガラス繊維複合金属)で出来ている。
外装に穴が開くほどの高熱が起これば、その特性上内部に熱が籠り、シャーシがじわじわ焼け焦げる。
レイバーの関節中心部は金属なので、内側からシャーシ全体に延焼が広がる心配はない。
だが、燃えた部分がコクピットの近くとなれば、話は別だ。
操縦席への影響がどうなってしまうのかは、誰にも測り知れなかった。
287 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:28:25 ID:9499OIHW
しかも98式は通常のレイバーと違い、シートベルトに当たる部分が上部昇降型な為、このような事態に陥った時、ハッチを開閉する以外操縦者を脱出させる事は不可能なのだ。
今、1号機の左腕が、わずかづつ朽ち果てようとしている。
ヘッドフォンから野明の悲鳴が聞こえる。遊馬はこの状況を信じられなかった。
「篠原!何をやってるっ!!」
後藤が叫んだ声で、はっと我に返る。
急いで1号指揮車に搭載されている消火用具を取り外し、1号機の機体に消火剤をかけた。
見ると、2号指揮車では進士と武緒が協力し、すでに1号機に消火剤の泡をかけている。
キャリア車両のひろみも、キャリアに搭載されている一番大きな消火用具を後藤と共に扱い、消火活動に当たっていた。
しのぶが急いで消防庁に連絡を取り、緊急支援を要請する。
「野明ぁっ!今消火してるからな、大丈夫だから落ち着けっ!!」
「どうしよう…どうしようっ!…内側から開かないよう!」
「今すぐ助けるから、起動ディスケット外して待ってろ!」
いくらコクピット部の芯材が1000℃以上に耐えうるセラミックス基複合材であっても、籠った熱はそのまま内部に伝わっていく。
上部が外気に晒されてはいるが、最悪、高熱に操縦者が耐えられない可能性があった。
犯人の捕縛などは現場の警察官に任せ、第一小隊と共に懸命の救出活動が行われた。
「隊長!外から開けないとっ!!」
「待て篠原、今開閉部を冷やしてるから!」
外側のハッチ開閉部を急いで冷やして数人がかりでこじ開け、すぐに野明を救出する。
「…あ……あたし、生きてる?」
野明は無事だった。現場にホッとした空気が流れる。
「大丈夫か?野明」
「う、うん。なんとか…」
気丈にも、野明がぎこちなくだが笑ってみせた。しかしその腕や足は絶えずカタカタ震えている。
危うく生きながら焼かれそうになったのだ、無理もない。野明は苦しそうに咳込んだ。
「泉、今から病院行って、精密検査受けて来い」
後藤が野明に声をかけた。
288 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:30:33 ID:9499OIHW
「え、隊長?あたし頭打ってませんし、大丈夫ですよ」
「うん。でも俺は、お前さんの二階級特進は許さんぞぉ?熊耳、ちょいとこいつに付き添ってやってくれ。…胸部レントゲン、忘れずにな」
軽口を叩きながらもその目は真剣だった。野明は武緒と共に、現場を後にする。
ほぼ同時に消防車が現場に駆け付け、消火を引き継いだ。
1号機の内部燃焼がどこまで広がっているのか、さっぱり判らないままで放っておくわけにはいかない。
実質的な延焼が目に見えぬまま、地道な消火活動は続く。
芯材のCFRPが燃え尽きたのだろう。とうとう1号機の左腕は、音を立てて崩れ落ちた。
消火活動が始まってから左腕が落ちるまで、その間40分。
しかし誰もが、終わりのない悪夢を見せられた気がした。
事件三日後の今日、非番の遊馬は篠原重工八王子工場に足を運んだ。
あの日、遊馬にはなんの責任がないにも関わらず、太田に散々罵声を浴びせられた。
「これはどうゆう事だ、篠原ぁ!肝心の98式がこんなザマじゃ、公僕として市民の役に立てんではないかぁ!!」
「俺にどうしろって言うんだ!?」
「なにをぉ!?」
掴み掛かりそうになる太田を、ひろみが後ろから取り押さえる。
「まぁまぁ、太田さん落ち着いて。これは篠原君個人の責任じゃないんですよ?」
進士が間に割って入り、太田をなだめた。
「何を言っておるんだ進士ぃ!ぎりぎり最後まで踏んばるとはいえ、操縦者の安全を確保する事は必要不可欠ではないかっ!!」
あの時の太田は完全に頭に血が昇り、篠原重工の責任を遊馬に押し付けようとしていた。
目の前で焼死するかもしれない野明をすぐ救出出来ない歯痒さに、あの時現場の誰よりも無念さを感じていたのだろう。
元々、誰よりも早く犯人に向かって暴走するのも、市民や他の仲間を危険に晒したくなくて最初に飛び出すのだ。
しかしそのため、返って野明に負担がかかっている事に早く気付いて欲しい物なのだが。
何とかその場を進士とひろみが治め、一触即発の事態は避けられた。
しかし遊馬本人にも、98式AVの設計に対して言いたい事がある。
それを解決しに、工場へとやって来たのだった。
289 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:33:34 ID:9499OIHW
工場内にはすでに1号機が吊るされ、新しい左腕と新しいコクピットが装着されている。
そこにエンジニアと話し込む実山の姿を見つけ、遊馬は手を振った。
しばらくして、実山が慌てた様に駆け寄って来た。
「……遊馬さん!困りますよっ…。こんな頭ごしに、連絡も無くいきなり来られては…」
遊馬の腕を取り、実質は物置きとの評判が高い常務室に引っ張って行く。
こんな扱いは初めてだった。
常務室のドアを、実山は辺りを伺いながら慎重に閉めた。
「すまない実っちゃん。98式、どうなってる?」
「ああ…。結論を先に言いますと、二の腕内部は完全に焼き付いてました。肩ジョイント部、コクピット上部に、少し延焼が広がっていたみたいで…」
ガチャリ、といきなり常務室のドアが開いた。
「…こんな所で何をやっている」
聞きなれた声に勢い良く顔を上げると、やはりそこには父、一馬が立っていた。
(だから実ちゃん、急いで俺をここに連れ込んだんだな)
場が固く張り詰めるのを遊馬は感じた。自分から出ている緊張なのか、父から出ている緊張なのか。
「98式AVの、今回の機体状態を知りに来ただけだ。あんたこそ、何しに来てるんだよ」
ぶっきらぼうに遊馬は答えた。
「実山、部外者にうかつに情報を流すな。遊馬、お前の仕事は与えられた機材で、命令通りの仕事をこなす事だろう。今回の問題点は改善する。それ以上の事は必要あるまい」
この男はいつもこうだ。頭ごなしに命令を下すばかりで、人の話に答えはしない。
「その機材に不安があるから、こうしてここまで来たんじゃねーかよ!それに、こっちはレイバーを購入してる客だぞ!?それが客に対する態度かっ!!」
一瞬の間の後、一馬が笑い出した。神経が逆撫でされるのを感じる。
「お前、98式AVの、正式な値段を知ってて言っているのか?」
「それくらい知ってる。56億7千万だ」
ふっと鼻で笑いながら、一馬が首を振った。
「それはパターンデータを供出する事を条件に、その値段で卸しているだけに過ぎん。研究開発費や特許をプラスアルファし、粗利が出る商品にする事を考えれば、実売価格は90億を超えるだろう」
遊馬は唇を噛んだ。『商品』。そう、この男にとって、98式AVは商品なのだ。
290 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:34:47 ID:9499OIHW
98式をまるで生き物の様に大切に扱っている野明や、いつも懸命に整備する整備班、犯人と対峙する現場の人間の気持ちなど、この男には一生判らない。
「……商品だったら、もっと操縦者の安全を確保出来る設計に出来ないのかよ」
「遊馬さん…」
今この場に火を付けたら爆発が起こるのではないかと思うほど、常務室の空気が緊迫していた。
「使われてるFRM、もっと耐熱性の高い物があったはずだ。それに安全確保なら、シートベルトは布の六点式で十分じゃないのか?」
「……シートベルトは、今、改めて考え直している最中です」
そう答えながら、実山は悔しそうにうつむいた。
「実山。こんな馬鹿には、答えなくても良い」
「人の事を馬鹿にするんだったら、操縦者の安全を守れるレイバーをちゃんと作れよ!人を殺しかねないレイバーなんか作…」
そう言った瞬間頬に強い衝撃が走り、体が飛ばされた。鉄の様な味が口の中に広がる。
「一馬さん、止めて下さい。…お願いですから」
血相を変えて、実山が後ろから一馬を押さえた。一馬の握られた拳が震えている。
「お前は、何も、判っていない!」
それは遊馬が初めて見る、激昂した父だった。いつもの仮面はそこにはない。
殴られて怒るべきなのに、逆に父に対して初めて勝った様な心持ちがした。
深く息を吸い込んで、遊馬はゆっくり言った。
「お父さん、面白い事を教えてやろうか?…兄貴は自殺だ。俺は知ってる」
「…まだそんなくだらん事をっ!」
もう一度殴り掛かろうとする一馬を、実山が懸命に押しとどめる。
「止めて下さい、社長!遊馬さんもっ!…あれは事故だったんですよ?どうして…いつまでこんないがみあいを続ける気なんです。こんな事をして、一騎さんが喜ぶとでも思ってるんですかっ!」
実山は泣いていた。
一騎が亡くなった時、実山は端で見ても判るほど、かなり落ち込んだ。
兄の小さい頃から実の子の様に可愛がっていた事も、技術開発者としてその才能にかなり期待していた事も知っている。
いや篠原家全体にとって、実山は実の血を分けた人間に等しかった。
「ごめん…実ちゃん。……俺、帰るわ」
服の埃を払って遊馬がそう言った。もう父の顔さえ見ない。
脇をすり抜けようとした時、一馬が言った。
「待て遊馬」
291 :
ミンナノ唄:05/02/15 00:42:00 ID:9499OIHW
何も答えずに止まり、次の言葉を待つ。
「98式に使われているFRMは、800℃の高温にまでなら十分対応出来る」
その言葉の意味が判るまで、少し時間がかかった。
800℃以上の高温を出せる火炎放射器。その出自さえ判れば、何かが見えるかもしれない。
「すべき事を放り出して来るな。成すべき事をしろ」
その通りなのだが、一馬からその言葉を聞きたくなかった。
遊馬は無言で、常務室のドアを勢い良く閉めた。
ーーーつづくーーー
以上です。
今回出て来るレイバーの構造に関する話は、一部作者の予想が入っています。
冒頭にNGワード「レイバー」を入れ忘れてました。申し訳ない。
スゴーーーイ!!
面白かったーーー!!
続き気になるーーー!!
エロもエロじゃない描写も最高です!
後編も楽しみにしています!
幸せな夜をありがとうございました!(涙
うーんアニメで作ってもらいたいくらいだ
もはや銭が取れるレベルになってる・・・
すげーーーー
エロでもハァハァできるし話としてもハァハァできる
遊馬萌えな自分としてはたまらん一品です
ほんとに銭取れる
ミンナノ唄さんって前スレ915さんなのかなあ
すごいうまくなったね…
297 :
284:05/02/17 18:55:48 ID:giehEdSd
素晴らしい!
いつもながら「ミンナノ唄」、文章が長いのと話が上手いのとで感動です。
遊馬の兄貴に関するくだりなんか、読んでて普通に涙しましたから。
遊馬×武緒のエロシーンで興奮しまくったことは言うまでもなし……。
>他の人物の唄を複数はさんでから、後編に続く予定です。
……感涙であります。今後も期待します。
それで拙作「彼女の白い肌 」 ですが……。
ハッ、気が付いたら一ヶ月以上経ってしもた…… (((((;゚Д゚))))
事情につき続きが書けない+マンドクセ癖により書き写ししてない→で遅れてしまいました。今後連載再開しますんで、どうか御容赦を。
298 :
284:05/02/17 19:33:05 ID:giehEdSd
「彼女の白い肌(12) 」
肉茎の先端部にチュッとキスすると、しのぶはそのまま全体を口の中に収めた。
後藤は赤い唇にそれが呑み込まれていくのを見ながら、生暖かい口腔の感触を甘受した。
先端を吸い上げられながら、幹に舌を絡められ、粘膜で全体を揉まれる。
さらに、顎と頬の筋肉が、刺激に微妙な強弱を付けていた。
「……しのぶさん、上手になったね」
しのぶは目を閉じ、愛撫に専念していた。
唾液でこすれ合う粘膜が奏でる卑猥な音が室内に響き、彼女自身も次第に昂ぶりを隠し切れなくなり始めていた。
右手を後藤の男根に添えたまま、左手をスカートに潜り込ませていった。
299 :
284:05/02/17 19:34:04 ID:giehEdSd
「彼女の白い肌(13) 」
しのぶは、湿り気を増した部分をショーツ越しに指でまさぐった。
快感が熱と一緒にじんわりと沸き上がってくる。
口の中で脈打つ後藤の感触が、それに拍車を掛けた。
一方、後藤はこのまま彼女の卑猥な姿を、少しでも長く見ていたかったが、背筋から腰に走る鋭い快感を放置し続けることはできなかった。
「しのぶさん……ちょっとパス」
彼は腰を引き、しのぶの口腔から男根を抜き出した。
「何で? 飲んであげたのに……」
しのぶは、戸惑うような顔で後藤を見た。
潤んだ瞳と淫靡なセリフを紡いだ唇、ほんのりと上気した白い細面が、犯罪的にまで美しかった。
284さん待ってました GJ!!
そろそろ本番ですね・・・(*´Д`)ハァハァ
お口でしながら慰めちゃうしのぶさん萌え〜
それにしても、レス数とKB数があまり変わらないって、すごい事だよね・・・
どうなっちゃうんだ、このスレ (;´Д`)
301 :
名無しさん@ピンキー:05/02/20 05:55:20 ID:SDAYVokO
支援あげ。
第54回〜
「なぜゆうきまさみスレはこんなに繁栄しているのか」会議〜
そんなにやってましたっけ?
そこは流せ
そ〜ゆ〜セリフのある某漫画が、今はやってるんですよ
とりあえず、ゆうき先生の作品が素晴らしいのと、独り祭り氏の功績がでかい
とマジレスしてみる
もちろん他の職人さんにも良作書く人がすごく多い、これって凄い事だよね
Wボケにツッコミ含めてのネタなんじゃ…。
聞かれる前にギャグの解説するのがはやってるのか?
我がゆうきスレの誇りは、良作や傑作が投下される事ではなく……
わけのわからぬネタレスが群雄割拠できるという、リベラルなスレ風ではなかったか!?
確かに!!
よし、ここはひとつ、いるかの曲芸部の出番れすよ
ホレこのよ〜に、ここのスイッチを入れるとイルカさんが動きだすとゆ〜
ブブブブブブブ・・・
失神中田氏白濁液萌
ああ、神様がいっぱい。しあわせ。
311 :
ねこ:05/03/01 15:43:28 ID:XCeQqhiQ
恥を忍んであすま*のあ投下してもよろしいでしょうか?
元々は絵描きだったのですが、妄想が爆走してしまい
文章力も無いのに書いてしまいました。
文章力無くてもいい???
反応を見て投下するか決めますね。
うp!うp!
ねこさん、投下まってますよぅ
314 :
ねこ:05/03/01 20:39:53 ID:XCeQqhiQ
今日は篠原重工本社への出張だった。
遊馬と2人、データを持って早朝から会議・・・色々と慣れない説明にも疲れたし、ほろ酔い気分も手伝って電車の揺れ加減が心地良い。
でも、慣れない電車にすし詰め状態…何かこんなにいっぱいの人に囲まれてるのって嫌だな・・・ふいに電車が大きく揺れて、履きなれないヒールでよろけたのをすかさず遊馬が抱きかかえてくれた。
315 :
ねこ:05/03/01 20:41:21 ID:XCeQqhiQ
すいません、手元が暗くてアンチョコが見えないので
明日の昼にでも投下しまつ。
つまんないよ、ごめんよ。
最初に謝っておくよ。
だーいじょうぶ
待ってます
いつまでも待つよー
ただ・・・もうちっと改行して欲しいなぁ
だね。あと1レスは
全角で1024文字以内で 32行以下
入るみたいだからまだまだ沢山書いても大丈夫
がんばー
319 :
ねこ:05/03/02 11:14:06 ID:UGDwq0Ht
おはようございます。
励ましやアドバイス、ありがとうございます。
神々の前で本当に粗末なものですが投下いたします。
〜2〜
そのまま遊馬の胸の中に抱かれてしまった。
・・・あ・遊馬の匂いがする・・・なんて思いながら寄りかかった。
「おい野明!降りるぞ!」
目も覚めやらぬうちに手を掴まれよたよたしながらついた駅はもう12時をまわっていた。
「門限過ぎちゃったな、うち来るか?」「うん…。」
遊馬は最近寮から引っ越したばかりで、まだ数回しか行った事無い…
しかも夜中なんて初めて・・・。
そんな事を考えながら…
「おい行くぞ!」
引っ張られた瞬間、よろけた。
「お前そんなに飲んだっけ?」
「ううん、寝てた。」
肩を寄せて抱えられるように歩いて行った。
引越し前もそうだったけど、最近の遊馬は何だか近寄りがたい…
だって私に内緒で物件探したり…
会社の女の子でも連れてきてるのかな…?
・・・・え、これって嫉妬?!誰に?何に?
私と遊馬はタダの同僚だし…でも…なんか・・・
私は遊馬の何だろう・・・・・・
320 :
ねこ:05/03/02 11:14:49 ID:UGDwq0Ht
〜3〜
「ほら、入れよ。」「うん…。」
遊馬のうちはいわゆるデザイナーズマンションてやつらしい。
相変わらずPC関連の物ばっかりだけど、遊馬ってこんな趣味だったんだなんて・・・
初めて思ったり。
ビックリしたのはデイトレードでオコズカイ稼ぎしてる事。
私にとっては何それ?だけど。
警察を辞めて篠原に入ってからはお給料も破格の金額貰ってるけど、結構良い家賃なんだろうな。
私は仕送りしちゃってるから以前と変わらないけどね。
「じゃぁ、お茶でも入れてやるから少し安め。」
遊馬は私のスキな紅茶を入れてくれて、隣に座った。
321 :
ねこ:05/03/02 11:28:38 ID:UGDwq0Ht
〜4〜
深夜番組は右から左に流れて行くだけで頭に入ってこない。
紅茶を取ろうとしてカップを落としてしまった。
「キャッ」
「馬鹿!早く冷やせ!」
腕を掴まれバスルームに連れて行かれた。
服の上から冷水が痛い。
「大丈夫だってば!」
「馬鹿だな、火傷は跡が残るからやっかいなんだ。女だろ我慢しろ。」
10分も冷やしたかなと思った頃、
「風邪引くからそのまま風呂入れ。ただし、火傷の所は冷たいタオル当てておけよ。
パジャマとタオルは置いとくから」
火傷した所を避けながらシャワーを浴びる・・・
…さっき私のこと女って言ったよね・・・遊馬は私を女として見ているのかな・・・・
・・・っ・・・何考えてるの私?!・・・・
自分の顔が赤くなるのを感じて、シャワーでごまかした。
お風呂から上がると悪酔いしたのか、のぼせたのか気分が悪い。
「何だか顔色が悪いぞ大丈夫か?!」
心配そうに覗きこむ遊馬を見て、顔が赤くなったからうつむいた。
322 :
ねこ:05/03/02 11:42:30 ID:UGDwq0Ht
〜5〜
「お前早く寝ろよ!」
強引に引っ張られてラグマットで足を引っ掛けた。
遊馬もろともベッドに倒れこんだ。
「うぷっ。」
・・・どうしよう・・・遊馬近づきすぎだよ・・・ドキドキしてる・・・何?この感情・・・
「何だよお前、本当にどっか悪いんじゃ・・・」
そう言いながら顔を上げて野明の顔を見た途端、野明が顔を真っ赤にして横にそむけた。
「やだ・・・遊馬・・・。」
(・・・野明・・・?)
野明は苦し紛れに
「こ、このピアスどうして買ってくれたの?」
「ハァ?」
「意味は…無いの・・・?」
「あーその、ん〜、俺の気持ちだって言ったじゃん。」
「気持ちって?」
「あー、イヤリングとピアスを間違えて買ったのは悪かったけど、
まさか野明がピアスの穴あけてくれるなんて思ってなかったし…今更だけど、オレ野明のことが好きだ。」
「・・・え・・・?」
声にならない。
「オレの事嫌いか?」
私は首を横に振るのが精一杯だった。
323 :
ねこ:05/03/02 11:54:52 ID:UGDwq0Ht
〜6〜
次の瞬間、うなじにキス。
「っきゃ・・・な、何?・・・んっ・・・」
言い終わる前に遊馬の唇でふさがれて言葉が出ない。
・・・私の中に遊馬が入ってくる・・・キスってこんなに優しいものなの・・・?
不意に口が離れ、ぼおっとしていた野明が我にかえる。
「・・・遊馬私ずっとこのままでいられたらと思っていたけど、気付いたの。
でも・・・拒絶されたらって思ったら怖くって・・・」
野明は押し付けられていた腕を遊馬の体にまわした。
「・・・好き・・・」
この言葉で火がついた遊馬は野明の唇を奪った。
今度は決して離すまいと激しいキス。
そのまま下へと首筋に舌をはわす。
片手の指を絡ませながら、左手で器用にボタンをはずす遊馬。
324 :
ねこ:05/03/02 12:02:06 ID:UGDwq0Ht
〜7〜
・・・なんか・・流されてる?私・・・
「・・・あ・・・あのね・・・」
「どした?」
「あの・・・私初めてだから・・・あの・・・その・・・」
顔がまたも赤くなって言葉が出ない。
「分かった。」
それを合図に遊馬の口は白いうなじから胸へ・・・
遊馬が舌で野明の白い肌を弄ぶ。
「・・・んっ・・・あ・・・」
ピンク色の突起を口に含んだ。
「・・・は・・・あっ・・・うっ・・・」
もう片方の手で乳首を転がしながら愛撫。
野明の体はピクッピクッと反応し、桃色に色づき始めた。
325 :
ねこ:05/03/02 12:12:29 ID:UGDwq0Ht
〜8〜
すっかり服を脱がされた野明は、恥ずかしさの余り遊馬に背中を向けた。
「私だけこんなんでズルイよ。」
「そっか。」
そう言って遊馬がシャツのボタンをはずすのを横目でちらりと見た。
18歳で始めてあった時より身長も体も変わってる・・・。
男ってずるいな・・・。
何時の間にかたくましい体が現れ、野明は恥ずかしくて目をそむけた。
「野明・・・」
うつ伏せになっている野明を引き寄せ、胸に抱く。
・・・あ・・・遊馬の匂いがする・・・
「ねぇ・・・。」
「ん?」
「20歳で初めてって遅いかな?遅いよね・・・。」
「ばあか、そんなの好きな人と出会ってからで充分だろ。オレの為に取っておいたのか?」
「そうなのかなぁ?」
「そうなの!」
326 :
ねこ:05/03/02 12:21:59 ID:UGDwq0Ht
〜9〜
また恥ずかしくなって背中を向けた野明に遊馬は秘部に手の伸ばす。
「・・あ・・・ぁ・・・あぁっ・・・」
もう片方の手でまたも乳房を弄ぶ。
もうすでに秘部は濡れていて、遊馬を待っているだけだった。
その秘液で指を奥まで滑り込ませる。
「・・・はぁっ・・・うぅつ・・・はぁあぁ・・・」
さらに秘部を激しく攻撃し、うなじにキスを繰り返す。
「・・・あ、遊馬もう・・・あぁ・・・だめっ・・・あ、ああっ!!!」
どうやら野明はイってしまったらしい。
ピクッピクッとしている体をこちらに向けると一筋の涙。
キスでぬぐってやると野明から抱きしめられた。
「オレ、もう我慢できない・・・いいか?」
無言でうなづく野明。
327 :
ねこ:05/03/02 12:31:17 ID:UGDwq0Ht
〜10〜
「じゃあイイか、俺で良いのか?」
「うん、遊馬じゃないと嫌だ。」
にっこり笑った野明に深いキスをする。
足を開くと挿入の準備が出来ている。
「いやぁ・・・」
野明は恥ずかしそうに両手で顔を覆っている。
「いいか」
「うん」
オレ自身が野明の秘部にゆっくり入っていく・・・
かなりキツイ・・・硬い・そして柔らかな肉壁を押しのけて・・・
それだけでイキそうになる。
野明は痛さに耐えているのか?
「ん・・・んっ・・・」
「痛いか?止めるか?」
「遊馬の好きにして・・・。」
秘部の奥まで入るとオレにしがみついてきた。
「怖くないから安心しろ。」
「んっ」
ゆっくり抜き差しを始めると野明の温かさが感じられる。
野明もそれに合わせて呼吸しているのが分かる。
328 :
ねこ:05/03/02 12:40:25 ID:UGDwq0Ht
〜11〜
少し速めに動かしてみる。
「は・・・あっ・・・いっ・・・」
「痛いのか?」
野明は首を横に振る。
もう我慢できなくなったオレはラストスパートをかけた。
野明のしめつけが狂おしいほどに愛しい。
指を絡ませた野明に
「もう・・・ダメだ・・・イキそうだ・・・」
「・・・あ・・・あたしも・・・あ・・・」
グチュグチュとイヤラシイ音を立てながら・・・
「あ・・・遊馬あ・・・はぁっ」
「ハァッ・・イ…ク・・・」
オレと野明は同じに果てた。
野明の秘部から押し出される白い液体は紛れも無く自分のものであった。
身動きが取れない・・・野明の心臓の音が伝わってくる・・・温かい。
「ねぇ・・・遊馬。心臓の音がするよ。」
「アハ、オレも同じ事考えてた。」
329 :
ねこ:05/03/02 12:51:20 ID:UGDwq0Ht
〜12〜
「後悔してないか、オレとで。」
「ううん。だって今までの遊馬の気持ちがわかったからいいの。
引越しも突然相談も無しにだったから、彼女でも出来たのかと思ってた。
私悩んでたんだよ、これでも。」
「ハァ?お前馬鹿か?!オレ達何年一緒にいると思ってるんだよ!
オレは野明以外興味がないの!」
「色気無くても?」
にやりと笑いながら
「ま、それはオレの趣味。」
と、言って軽くキスをする。
330 :
ねこ:05/03/02 12:53:18 ID:UGDwq0Ht
〜13〜
「引越しはだなぁ〜、何て言うか・・・野明と一緒の時間を作りたかったから・・・
あーもう今日オレしゃべり過ぎ!!」
頭をガシガシかいてる・・・何だか顔も赤くなってるみたいだ。
「野明、これからもずっと一緒にいような。」
「うん。」
遊馬が野明を抱き寄せた。
クシュン!野明がくしゃみをした。
「寒いか?もう一回風呂入ってこいよ。」
そう言ってタオルをなげた。
オレは白っぱくれてきた外を見ながら野明の待つバスルームへ向かった。
〜おわり〜
331 :
ねこ:05/03/02 12:56:19 ID:UGDwq0Ht
恥かしながら投稿させて頂きました。
すれ汚しでごみんなさい。
これが知人に知れたら死んじゃうよ。
皆さんの期待に少しでも添えたならうれしいです。
おおー乙です。
もう遊馬がデザイナーズマンションに住む時代なのね…
個人的に気になったのは視点が混ざってるーような。
「オレ」の視点からか「あたし」の視点からか第三者の視点からか
あらかじめ決めてから書いた方がいいカモ
「男ってずるいな・・・。」萌えです
ねこさん乙でした〜
デザイナーズマンションにデイトレード…すげえ遊馬が御曹子っぽいぞw
「遊馬の好きにして・・・。」に萌え〜
良かったらまたいらして下さい
ねこさん乙でございます。
一人暮らしの遊馬に萌え(*´Д`*)ハァハァ ←遊馬萌えなものでww
部屋汚そうだな〜。几帳面に片付けるだんすぃじゃなさそうだ>遊馬
335 :
ねこ:05/03/03 08:31:38 ID:zOdd43g4
おおっ!反響がきてるうううぅぅぅぅ。
スレ汚しすんませんでした。
>332
実は小説書くの初めてなんですよ。
絵描きだったもので・・・。
最初は野明の視点、後半は遊馬の視点で書いて見たつもりなんですよ。
まだまだ修行が足りませんね。
ネタ練り直して逝って来ます。
「んっ・・・・だ、め・・・・・」
「聞こえない」
隊長用執務室の奥。プライベートと書かれた扉の中で、目の前の恋人に縋りつく。
後藤さんの舌が緩めた襟の間から侵入して首筋を舐め回す。
巧みな刺激に足が震えて立っていられない。腰に回された腕が崩れるのを支えていた。
「シャ、ワー・・・・・・を」
「耳、日曜」
すっかり力の入らなくなった体を備え付けのベッドに投げ出される。
続いて覆いかぶさってきた恋人は、さっさと自分の服を脱ぎ捨てた。
「ほんじゃいくよ」
首からタイが引き抜かれる。ジッパーが一気に腰まで引き下ろされて胸部が露になった。
後藤さんの手がブラジャーを掴み上へと押し上げる。
こぼれ出た乳房にむしゃぶりつかれる快楽に仰け反りながら甘えた声で懇願した。
「せ、め・・・て・・・・あかり・・・・けして・・・・」
「やだね」
「ひど、い・・・・ひと・・・・」
硬くしこった乳首に噛み付かれて悲鳴が上がる。反動で乳房が激しく波打ち後藤さんの頬を叩いた。
「か、んじゃ・・・・だめ・・・ぇ・・・・っっ・・・んぁあっっ!!」
大きな手が揺れる左右の乳房を一纏めにする。
尖った先端をクロスするように重ねると、硬く鋭い前歯で同時に噛み締めた。
「ひぃいっっっ!!!き、れ・・・・きれちゃ、う・・・・・ぅっっっ!!!!」
根元から先端まで、何度もスライドしながら噛み締めていく。
私の悲鳴と肉を噛む鈍い音が部屋いっぱいに響いた。
「ひいっ、ひいぃっっ!・・・・ち、くび・・きれ・・・・ぁ・・・・・イクぅ・・・・ぅうっっ!!!!!」
ごり、と言う音がこだまする。先端の肉に歯が食い込んだ衝撃で、私はあっけなく絶頂を迎えた。
握った跡のつく乳房。肉の粒は赤々と燃えるような色をしている。
完全に力の抜けた体から服が剥ぎ取られていく。袖が抜かれベルトごとスラックスが引き下ろされた。
邪魔な服を床に投げ捨てて薄紫色の下着に手をかける。
下ろした瞬間、先程の衝撃で噴き出した蜜がねっとりと濃厚な糸を引いた。
濡れた下着で秘裂を拭われる。股の部分に溜まった大量の蜜は後藤さんの口の中に消えていった。
「やらしいお**こ・・・・・栓してあげようか」
快楽に緩んだ膣に丸めた下着が押し込まれる。
柔らかいそれは力を入れる度に中で形を変えもどかしい快楽となる。
膣全体に溢れる蜜が埋められた布に吸い込まれていく。
やがてそれはじっとりと重くなり、恋人の肉棒を入れているような錯覚を生んだ。
「あ・・・・・っ・・・おも、い・・・っ・・・・・くるし・・・・・・っ」
異物に悶えていた秘裂がだんだんとおとなしくなる。
やがてそこは従順に受け入れ、中へと閉じ込めたまま膣口はぴたりと閉まった。
再び一本の線になったソコを後藤さんの指がなぞる。
途端、秘裂はだらしなく崩れ緩んだ膣口から詰め込まれた異物が覗いた。
「ん、ちゃんとヨダレ止まってるね」
「んぁ・・・や・・・・いじ、る、と・・・・・みえちゃ・・・・っ」
背中に潜った手がホックを外し、ブラジャーも取り払う。
楽になった胸部をもう一度後藤さんの指が拘束した。
「も、う・・・・お、っぱいは・・・・・・ゆる、し、て・・・・ぇ・・・」
紅い跡が付くほど乳房が絞られ乳首が飛び出す。
乳首を噛み締めた歯は今度は乳房を噛み、円のような歯型を残す。
唇は熱い所有印を押し付け肌を焼いていった。
「ひぅっ!・・ひ、熱・・・うぅっ!あぅ・・も・・・っぜ、ん・・・ぶ・・・・噛んでぇ・・・・・っっ!!」
散々嬲られた乳房は醜い跡と共にパンパンに腫れ上がっていった。
後藤さんの唇が臍を通り陰毛に落ちる。濃く濡れた茂みに舌を絡めて根元から吸い上げた。
「うぅっ!う、う、おぉおうっっ!!」
陰毛部分にも歯が立てられる。ごり、ごり、と音を立て周りの肉ごと肉芽が噛み潰された。
「いゃあぁあっっ!!!!つぶ、れ・・・・・る・・・ぅうっっ!!!」
肉壁越しに犬歯が肉芽に当たり刺激される。もどかしくも尖った責め苦に腰が淫らに揺らめいた。
恋人の目の前で淫乱に尻を振る。
それは噛まれたままの肉芽全体を揺さぶる事になり、甘い痛みを伴った新たな快楽となった。
「あぅうんっ・・・・もげ、ちゃ・・・うぅ・・・っ、いけ、ない・・・・・わ・・・・っ」
浮いた尻を後藤さんの手が容赦なく平手で打つ。
痛みはすぐに快感に変換され、打たれる度にはしたない喘ぎ声を上げた。
「はぁんっ!おしり・・・・うんっ!・・・ぶって・・・・お、しり・・・・ぶってぇ・・・・っ!あはぁああんっっ!」
豆を剥き出しにして膨れた肉芽から歯が外される。今度は秘裂を縦方向に噛んで行った。
ギリギリと血が出る寸前まで噛み締められる。肉芽から尻の穴まで下り、再び上がって来る。
秘裂の横にはびっちりと歯型が付き、陰唇がめくれる程に膨れ上がった。
「もう、だめ・・っ・・・・・もう、おねが・・・・っ・・・・ちょうだい・・・っっ!」
「何を?ここにはもう入ってるでしょ?」
膣口に指が潜り込み、中の異物を押し上げる。
絞られた布からは蜜が染み出し、尻の穴をびちゃびちゃに濡らした。
「布、じゃ・・・・やぁ・・・・っ・・・・お肉・・・を・・・・ちょうだ・・・い・・・・」
布と指を咥えた尻を振ってねだる。
後藤さんは肉芽もいじりながら底意地悪い声で訊いてきた。
「お肉って何?どんなお肉が欲しいの?」
「お肉、よ・・・・・硬くて、熱く、て・・・・おい、しい・・・お汁の、出・る・・・・美味しい肉棒を・・・・ちょうだい・・・っっ!!!」
秘裂に衝撃が走る。
待ち侘びた肉棒が肉壁を割り、中の異物ごと最奥を突き上げた。
「ひぁあああっっ!!!ひいっ、ひいっ、お、肉・・・・・・・ひいぃいいいっっ!!!!」
「すごいね、しのぶさんの中・・・・っ・・・・下着と、俺の肉棒、全部飲み込んじゃった」
後藤さんの巨大な肉棒が根元まで押し込まれる。
押しやられた下着は肉の奥に溜まり、最奥を容赦なく突き上げた。
「ひぃいっっ!ぬけちゃ・・・・・底・・・・・ぬけちゃうぅ・・・・っっ!!」
後藤さんの腰を挟む内ももがブルブルと震える。
全方向に限界以上に広げられた秘裂は、ほんの少し動いただけで突き抜けてしまいそうだった。
「奥、の・・・・お、汁と・・・・下着・・・・おねが・・・い・・・だ、から・・・・出してぇ・・・っ!」
怒張した肉棒に秘裂はぴっちりと張り付いている。
裂ける寸前のソコは一滴の蜜も漏らさない。
最奥を更に突き上げてくる蜜と下着の責め苦から逃れたくて、恋人を見上げて必死に懇願した。
「どうして?しのぶさんのココはこんなに大喜びしてるのに」
「そ、んな・・っ・・・・うそ、よ・・・・っ!」
「嘘じゃないよ?しのぶさんのやらしいお**こは、して、してっておねだりしてるよ?かわいいね」
「いや・・・ぁ・・・っ・・・そんな、の・・・・うそ・・・・うそ・・・よぉ・・っ」
あまりの事に目尻から涙がこぼれる。
後藤さんは静かに溜息をつくと、ゆっくりと肉棒を引き出していった。
「んっ・・・・・あ・・・・・・・・ふぅ・・・・・お肉・・・・こす、れ、てる・・・・」
全身を覆っていた圧迫感が徐々に消えていく。
太く、長い肉棒の後を蜜が追って流れていく。
「あぅう・・・・・お汁・・・・あふれてる・・・・・」
ずるずると竿は引き出されて行き、先端近くの張り出した部分が出口に差し掛かる。
ソコが肉を割ろうとするその瞬間、後藤さんは何の躊躇もなく一気に肉棒を押し戻した。
「──────────────っっ!!!!!」
声にならない絶叫が部屋中に響き渡る。
完全に安堵し無防備だったソコを、肉の凶器で容赦なく突き刺された。
ベッドの上、半狂乱で悶える。
肉の切っ先は蜜と重く濡れた下着ごと最奥を正確に突き上げていた。
「ひいっっ!!!お**こ・・・・っ、ひいっ!ひいぃいっっ!!!」
完全にパニックを起こしていた。
押し込まれた肉剣を振り落とそうと懸命に腰を振る。
シーツを掴んで髪を振り乱す。背が浮いて、噴き出した汗が飛び散っていった。
「ふふ、ほんと可愛いねぇ・・・・お**こぱっくり割れちゃって」
膝を胸に付くほど折り曲げられ串刺しにされた性器が眼に入る。
左右に開かされた秘裂の頂上、肉芽が中の豆を丸見えにしていた。
腰を振る度そこに後藤さんの陰毛が絡み、ヤスリで擦られる様な強烈な快感となる。
衝撃と快楽から逃れたいのにどうしていいのか分からない。
ただ奇声を発しながら闇雲に腰を振り乱した。
「あふぅっ!お、肉・・・・しない、でぇっっ!!出して・・・・っっ・・・・出してぇっっ!!!」
「嬉しそうだねぇ?しのぶさんお肉大好きだもんね?」
「出、てっ・・・・出てぇ・・・っ・・・・お**こ・・・・出てぇ・・・っっ!!」
必死の動きにも肉棒はビクともしない。割れた秘裂を更に割り広げられるだけだった。
肉棒の形に無理矢理開かされた膣口は涙を流す事すら許されず、その唇を震わす事しか出来ない。
逃げ出せない肉の責め苦。もう自分がどうなっているのかも分からない。
逃れるための動きのすべてが自身を肉の快楽に突き落とすものとなる。
傍から見れば犯される喜びに尻を振り続ける淫乱な女にしか見えなかっただろう。
「お**こ・・っ・・き、てる・・・・きちゃ・・・う・・・・っ・・・・ああ・・・もう・・っ・・・だめぇぇっっ!!!!」
硬く張ったままの肉棒を咥えた肉壁が迎えた絶頂に痙攣する。
内部で蜜が勢い良くほとばしるが、肉の栓はその役目を果たし一滴も漏らす事はなかった。
「あ、ひぃ・・・・ひ、・・・あ・・・・」
全身から力が抜ける。股をだらしなく開いたままベッドに体を投げ出した。
半開きの口からは幾筋も涎が垂れ下がっている。全身汗で濡れ天井の照明を反射していた。
蜜と汗でぐしゃぐしゃになった陰毛の下には、腫れて膨らんだ肉芽と丸見えのままの豆が見える。
めくれた陰唇に包まれた膣口にはいまだ肉剣が突き刺さったままだった。
「おねが・・・・っ・・・・お肉・・・・ここか、ら・・・出して・・・・・・おねがい・・・よぉ・・・・・っ」
動かない下の口を懸命に動かして肉棒を排泄しようと試みる。
だが重くどっしりとしたそれが動く訳もなかった。
「素敵だったよ?しのぶさん・・・・チ*ポ咥えてあんなにお尻振っちゃってさ・・・」
震える尻をぴしゃぴしゃと叩かれる。振動は秘裂にまで伝わって肉壁を苦しめた。
「あは・・ぁ・・・・ん・・・・おね、が・・・・い・・・・よぉ・・・・・・・」
「ん?もっとぶって欲しいの?」
「ちがっ・・・・ちが、う・・・・」
「分かってるよ。俺にも動いて欲しいんでしょ?大丈夫。うんと動いてあげるから」
足首を掴まれだらしなく広げた脚を肩に担がれ、正面から圧し掛かられる。
肉棒がじゅるりと音を立てて秘裂の奥深く沈みこんだ。
「ひゃぁあ・・・・っっ・・・・あぁ、あぁあ・・・・・・お**こ・・・・・・裂けちゃう・・・・・・」
再び肉芽に陰毛が触れる。後藤さんがわざとらしく腰を動かし豆を擦った。
穴と肉芽同時に攻められる喜びに、腰が揺らめき肉壁が踊った。
「うぅう・・・・ん、ぁ・・・・・ひどい・・・・・ひと・・・・・・」
「でも好きでしょう?」
大きな手で乳房を捏ねながら訊かれる。
ぎゅ、ぎゅ、と音を立てて揉むその動きに翻弄されながら呟いた。
「ぁあ・・・・ん・・・・・・・・すき・・・・ごとう、さん・・・が・・・・・すき・・・・・」
「俺も大好きだよ?可愛い可愛いしのぶさん・・・・」
後藤さんの腰がゆっくりと引いていく。次の瞬間、渾身の力を込めて打ちつけられた。
「ひいぃっっ!!!ひぁっ!ひぁっ!あひ・・ぃ・・っ・・・・たすけ・・・っ・・・・ひゃぁああんっっ!!!」
イッたばかりの無防備な穴に容赦のない責め苦が繰り返される。
「ひ、ぃい・・・・っ!うっ・・おうっ・・・・・おぉうっ!お肉っ・・・お・にく・・がぁ・・・・あぁあっっ!」
肉筒はじゅぽじゅぽと音を奏でる。硬い肉棒は最奥の一点のみを攻め立て続けた。
「あぅううっ・・・おに、く・・・めくれ、て・・・・きもち・・・・いいっっ!!」
蜜いっぱいの肉筒を肉棒が前後する。勢いで陰唇がめくれ上がる。
奥を突く度、押しやられた下着からじゅ、じゅ、と蜜が染み出た。
「お汁・・・・お汁が・・・・うっっ・・あぁ・・もう・・・・いっぱい・・・・うぅんっっ!!」
外に吐き出す事は出来ないのに、蜜は後から後から溢れ出す。
だがどれほど溢れ出ようとも肉の栓が流出を許すはずもなく、奥の異物を汁まみれにするだけだった。
「お汁・・・おしる・・を・・・・ううっ・・・出し、た・・い・・・・・・出した・・・いっっ!!お汁・・出したい・・・の・・・っっ!!」
濃厚な淫水を垂れ流し腫れ上がった肉壺。その太さと長さで密封と穴責めを同時に行う肉栓。
終わりの見えない淫行に、頭を振って懸命に解放を懇願した。
「お肉ぬいてぇ・・・っ!きもち・・・・よすぎ・・・・る・・・・っっ!!」
「どこが、気持ち、いい?・・・・っ・・・・言って、ごらん?」
「お**こ・・・・・・・お**こ・・・・・・・お**こ・・・・・・」
「いい子だ」
穴責めはさらに酷くなる。肉棒はこれ以上ないほど穴を広げておきながら、さらに広げようと円を描く。
奥に突き立てられたままの肉の切っ先が濡れた異物を捏ね回して内壁を擦り上げた。
蜜は泡立ち肉棒と絡み合う。果てしない官能の連続に耐え切れず、自らの意志で脚を広げた。
開いた股を男の股間に擦り付ける。粘ついた音が立ち全身が痺れる。
自らのはしたない行為にはあはあと喘ぎながら悲鳴に近い声で哀願した。
「おねがい・・っ・・おに・く・・・っ・・・・・肉チ*ポを・・・もっ・・・と・・・・・ちょうだいっっ!!!」
両の尻肉が鷲掴みにされ左右に割られる。秘裂がさらに割れ、後ろの穴までぱっくりと開く。
完全に抵抗を奪われた状態の穴に、燃え立つ肉のくさびが力いっぱい打ち込まれた。
「うぁああっっ!!いいっ!・・・お**こ・・・・・・いいっっ!!!」
強い打ち込みに全身が跳ねる。与えられた肉の熱さに我を忘れて悶えた。
「熱いっ・・!・・も・・っと、もっと・・・・・・してっっ!!」
ねだる言葉に動きが早くなる。肉のぶつかりに更に脚を開く事で答える。
先端が最奥に当たる度に内部が沈むような感覚が生まれ、狂いだしそうな快感となった。
性器だけでなく内臓全体が犯されるような錯覚。
恋人の肉棒がどんどんと巨大化し、股間から脳天まで串刺しにしてかき回されているような。
もう犯されるのではなく一つになりたい。愛する恋人の肉棒そのものになってしまいたい。
愛おしい肉塊の感触をいっぱいに感じながら、叶わない願いに涙をこぼした。
「ご、とう・・さ・・っ・・あぁんっ!・・・・あいし・・・て・・・る・・っ・・・・あい、し、てる・・・ぅっ・・・はぁんっ!!」
後藤さんの上体が折り曲げられる。背中に太い腕が回されて、守るように抱き締められる。
優しい上体の行為と激しい下肢のギャップに、混乱を覚えながらも体のすべてを明け渡していく。
震える腕で恋人の頭を抱き寄せ、長めの髪をぐしゃぐしゃにかき回した。
「あい・・して、る・・・っ・・・はんっっ!・・・・ほんとう、に・・・あい、し・てるわ・・・・・・っっ!」
腰の動きが一段と早くなる。体全体を揺さぶられる。
肉棒と肉筒の奏でる湿った音は、もう泣き声のようだった。
「あい、して、るっ・・・・あぁっ・・・・も、う・・・・お肉・・・抜かな、い、でぇ・・・・・っっ!!!」
汗で滑る背中に爪を立てて必死でしがみ付く。呼応するように互いの性器が絶頂へと向かう。
「あい、してる・・っ・・・・・・しのぶさん・・・・・っっ!!!」
「あいして・・る・・っ・・ごと・・さ・・・・・・っ・・んぁああっっ!!!」
渾身の力を込めた最後の一突きに全身が性感に包まれ絶頂へと導かれる。
肉棒の芯からは精が噴き上がるが、布にさえぎられ直接最奥で感じられないのを悲しく思った。
互いに荒い息を吐きながらしばらく繋がったままでいた。
いまだ入ったままの肉棒に、秘裂は喜びにヒクついている。
濃厚なセックスだったがまだ満足したわけではない。
中に入ったままの精液ごともう一度かき回されたいくらいだ。
「ね・・・・もういちど・・・・硬くして・・・・・?」
耳元でおねだりをし、内壁で肉棒を愛撫する。
だが恋人は腰を引いてしまう。いやいやと首を振るが、ちゅぽ、と音を立てて肉棒は抜けてしまった。
「や・・・・いかないで・・・・・」
後藤さんは構わず私の体を引っ繰り返す。膝を立てて犬のように尻を上げる姿勢をとらされた。
丸見えになった穴に指が突っ込まれる。長い二本の指が目当ての物を探して内部をまさぐる。
やがて奥から汁気を帯びぐしゃぐしゃになった下着が引き摺り出された。
「あはぁ・・・・・・ん・・・・出さないで・・・・・?・・・・さみしい・・・・・」
中途半端に異物を引き出した所で手を離す。膣口から濡れた布が垂れ下がった。
「尻尾みたいで可愛いね」
ぶら下がった布からは蜜と精液が垂れ落ちる。
四つん這いになって尻尾を生やした姿は犬そのものだった。
後藤さんは蜜と精液まみれの肉棒を私の唇に当てる。反射的に先端を舌で舐め上げた。
「硬くして」
口を開けて肉棒を喉まで入れる。口の中に広がる独特の汁の味に夢中になる。
尻を振る度に精液まみれの尻尾がぶらぶらと揺れていた。
「チ*ポおいしい?」
咥えたままこくりと頷く。卑猥な言葉に穴と布の隙間から蜜が噴き出す。その姿に恋人は笑った。
「可愛いね、しのぶさん。本当に可愛い・・・・・・・愛してるよ・・・俺のしのぶさん・・・・・」
「私も愛してるわ・・・・・だから何でもして・・・・?」
愛しさにじゅう、と先端を吸う。その言葉に後藤さんの目の奥が光ったのには気付けなかった。
恋人がまだまだ本気を出していなかったという事を、この後私は身を以って知るのだった。
<終>
朝八時。
隊長用執務室に繋がる廊下を進んでいく。
『どうにもだらしない上司を起こす』という任務からはいつになったら自由になれるのだろうか。
辿り着いた目的地のドアを解除し、奥のプライベートルームへと足を向ける。
フットライトの燈る薄暗い室内に踏み込んだ。
「隊長。もう八時ですよ。いい加減起きてください」
ベッドに近付く途中何か柔らかい物を踏む。見れば脱ぎ捨てられた制服の上着だった。
「・・・・・どうしてハンガーにかけられないのかしら・・・・」
溜息と共に服を拾い上げる。その中の一つに見慣れない制服があった。
「え・・・?これ・・・・」
まさか。
出来るだけ足音を忍ばせてベッドに近付いてみる。そうしたらそのまさかで。
裸の後藤隊長の胸の中で、南雲隊長がぐっすりと眠っていたのだった。
互いにピクリとも動かない。二人とも幼い子供のようなあどけない顔をしていた。
「可愛らしい顔しちゃって・・・・」
くすり、と笑みが漏れる。制服を再び床に落とし、二人に背を向けて部屋を出た。
「まったく、ごちそうさまですこと」
肩をすくめて廊下を歩き出す。あと十分もしたら内線を入れて起こしてやろう。
きっと真面目なほうの隊長は、真っ赤な焦った顔で駆け込んでくるに違いない。
そうしたらどんな嫌味を言ってやろうか?何を言って困らせてやろう?
それぐらいの意地悪は許されてしかるべきだ。
あんなにも『女の幸せ』を見せつけてくれたのだから。
<おわり>
「おはようさん」
「あら、後藤隊長。おはようございます。ちょうど今、内線しようと」
「セーフだったな」
「起きられるならいつも御自分で起きてください」
「それはそれ」
「これはこれです。ちゃんとなさってください」
「はーい。でさ、ちょっといいか?」
「何ですか?」
「今日はちょっとおやすみだけど、俺のしのぶさん、照れ屋だからいぢめるの無しね」
「・・・・・・・・起きてらっしゃったんですね」
「うん、まぁね」
「・・・いじめるなんて人聞きの悪い。ちょっとからかう程度ですよ」
「しのぶさんをいぢめていいのも、からかっていいのも、泣かせていいのも俺だけ」
「・・・・・・・・・・・・・・・明日お悔やみの言葉でもかけたほうがよろしいでしょうか」
「うん、そうしてあげて」
<おわる>
うわっぐわっ今回はまたエロイ…!
「叶わない願いに涙をこぼした」って表現好きです
ぬほっ(吐血)
興奮したあとにまたオタケさん&隊長まつりがリアルっ!!
ごちになりました。。
がんばれ、オタケさんにもたぶんオンナのシアワセがやってくるはずだw
エロイ!
…けど、オッサン向け官能小説みたいですね。
ごちそうさまでした。ヽ(・∀・)ノ
独り祭りさん、GJ!!
も〜、毎回大好きだぁ〜
今回も凄エロの良作をありがとうございました・・・幸せだ〜
>>349 その官能小説バリの濃厚なエロさも好きなんです…!
いつも通り汁表現がいーですねー
352 :
284:05/03/06 00:17:53 ID:nnp++Ft9
ねこさん、初小説とのことでしたが、乙でしたよ。
遊馬は資金面に関しては苦労してないようですな。あとは野明へのアプローチのみと。
絵の方と併せてこれからも頑張って下さいませ。
独り祭りさん……CLAT制服ネタとは、そりゃ犯罪でございますよマジで。
オタケさんもいい味出しておりました。ごちそうさまでした。
拙作ですが、明日にはウプしたいと考えております。いよいよ本番突入であります(遅過ぎるくらいだが……)。
CLATネタって、ありそでなかったから斬新ですわ。
あのごとしのって、超遠距離恋愛になるのね…
354 :
284:05/03/07 01:24:31 ID:kNV5jEh9
「彼女の白い肌(14)」
「飲む場所が違うでしょ」
後藤はそう言うと、しのぶのスカートに手を掛けた。
「待って……自分で脱ぐから」
最低限の主導権を確保しようとする、彼女らしい精一杯の強がりに、後藤は微笑ましい気分になった。
しのぶはスカートとショーツを脱ぎ去ると、布団に横たわった。
彼女の一糸纏わぬ裸体を見て、後藤は溜め息を漏らした。
「芸術だね……」
「後藤さんの……すけべっ……」
言葉とは裏腹に、しのぶの声は優しかった。
「いただきます」
後藤はペコンと軽くお辞儀すると、しのぶに唇を重ね、これまでにないほどに舌で口腔を蹂躙した。
「んぅ……ああっ……」
355 :
284:05/03/08 12:45:36 ID:Zqdf22aZ
しのぶの甘い吐息が本能を煽り立てても、後藤は動じない。
また暴走してしのぶの機嫌を損ねるとすれば、それこそ愚の骨頂だ。
暴走せず、それでいて彼女を翻弄し続けることが、しのぶとの情事における秘訣だった。
彼は、改めてしのぶの肉体を堪能し始めた。
髪の感触と顔の輪郭を指先でスキャンした後、うなじから乳、腹、くびれた腰、筋肉と脂肪がバランスよく付いた太もも、豊かなお尻と、貪るように吸い、舐め、噛んで味わった。
「やぁ……ん……あんっ……はあん……」
しのぶは後藤の激しい愛撫を受けながら、脳内に消すことのできない炎が広がるのを感じた。
284氏、乙!
ただもし良かったら、もう少し一回に沢山読みたいのですが…
(無理だったら気にしないで下さい)
ワガママですみません
久しぶりに覗いたら……至福のひと時をありがとう職人の方々。
特に効いたのは独り祭りさんの『ごとのあ』ですた。
ぜひ続編を御願いしたいです。
358 :
284:05/03/11 23:09:52 ID:xojH3JFN
>356さん
>ただもし良かったら、もう少し一回に沢山読みたいのですが…
ははッ、頭が下がる思いでありますッ!
最近多忙につきまして、あまり書けないのであります(電車内で毎晩ケータイ打ってた日々が懐かしいなァ……)!
3月中に終わらすことを目標に頑張りますので、お待ち下さいませ。
>356
ドウイ。
ある程度まとめて投下はこの板の常識だと思ってたけど…。
ここの住人は優しいんだなぁ。
でも、続きの投下、正座で待ってます。
∧_∧
( ・∀・) ドキドキ
( ∪ ∪
と__)__)
なぜか今「じゃじゃ馬」にはまってます。どなたか俊平×あぶみでエロイの
書いてもいいよって言ってくだされませんかの
あれ?駿平だったのにすみませんでした。
独り祭りさんに、古賀×しのぶさんをリクエストしたいです・・・地味ですが
太田関連のが読みたいったら
マニア扱いですか?
っーか、ですよね…。
相手難しいし。オリジナルキャラじゃないと無理かな
悟×あぶみがよみたいなあ…
漫画では最後少し駆け足だったから残念。
>363 ナカーマ (*´Д`) ノシ
硬派気取りでリードしようとするもうまくいかないとか
稽古中にムラムラしてるとか。
風呂上りの髪が幼く見えてよいな。
どっちみち汗臭くエネルギッシュになりそう
>363
太田×おたけなら読んだことはある。
今もそのサイトがあるのかは判らないけど
367 :
363:05/03/14 03:46:01 ID:YJt9j47j
>>365 わーい!同志だ。
あの前髪は私も好きです。
一言で言えば、カワイイ奴ですよね。
>>366 そのお話の存在は存じていますが、まだお目にかかっておりません。
私の中でおたけさんは「はじめ受け身で実は攻め」というイメージなので
奥手であろう太田君とどういうキッカケでそうなるのか興味津々。
探してみます。
太田×おたけは3つほどサイトあったよ。
2つは今も健在。
もう1つは・・・ページを表示できませんorz
太田×香貫花派はおらんのかい。
おたけさんは少ないながらもあるが太田×香貫花って全然ないよな。
いやいやどちらかと言えば私も香貫花派です。
太田×香貫花というより
香貫花×太田って感じのが
激しく見たい…。
あのー、太田×野明とか・・・無いかな?
双方色気足りなくて体育会系になりそうだけど。
野明に無邪気に、もしくは寝起きに迫っていただきたい!
昨日久々の劇パト1を見た。
太田と香貫花が二人揃うと、急に映画が騒がしくなってたよw
363ですが。
こんなに反響があるとは!!
4〜5ヶ月前から、「太田のSSが読みたいです」って
書こうと思っては「書き込む」が押せずに消し、を繰り返していたのだけど。
思い切って書き込んでよかったです。
あの性格なので押しの強い女性とかな?というと香貫花?と思っていたのですが、
おたけさんや野明も見てみたいものですね。
他にレポーターの桃子ちゃんとか、
オリジナルだと一見ギャルで押しは強いけど実は純情な女子高生(淫行だ!)とかでもアリかな〜とか妄想してたんですけど。
いかがっすか?
知らん!
インコウはともかく、押しは強いが実は純情はいいな
というか、実際、押しは強いが純情突っ走ってる気が。
国際電話のやつとか。
カヌカは出番少ないからなぁ。原作しかしらんが。
海辺のカヌカ
378 :
独り祭り:05/03/17 00:09:14 ID:mr/19e54
個人的にツボだった過去ログ作品No.1-914のリレー小説
(後藤+石和)×しのぶ話を勝手に続けてみましたすんません。
途中分岐した『石和に見られて3Pバージョン』の方で。
ログ倉庫では話が混ざってるが。
二人分の精液を受け入れたしのぶは全裸で床に転がり荒い息を吐く。
口と秘裂に同時に注ぎ込まれたのは初めてだった。
口の中に吐き出された同僚の精液と、秘裂の奥に吐き出された部下の精液。
上下の口で夢中で味わうしのぶには、自分がどれほど淫乱な顔をしているかは分からなかった。
「さ、しのぶさん。休憩はおしまいだよ」
後藤がしのぶの頭の上に膝を付き、しのぶの体を仰向けにする。
手首と足首を一緒に掴むと自分の肩に引き寄せるように引っ張った。
「なに、するの」
「お**こ見せてごらん。気持ちいいお汁出してもらったお**こ」
「あっ・・・だ、め・・・石和君が見ちゃう・・・・っ」
股間を剥き出しにしたままの石和の足元で、しのぶは少し腰を浮かせて大きく開脚する。
成熟した女の淫靡な性器が石和の前に惜し気もなく晒された。
あらためて見るしのぶの秘裂に石和は釘付けになる。
真っ白い股間で真っ赤に熟した肉が何層にも折り重なって花の様な造形を作り出していた。
その中心からは自身の精液の混じった蜜がたっぷりと溢れ出している。
濃く黒い茂みは白い肌にも赤い肉に美しく映えて、妖しく濡れ光っていた。
「きれいでしょ?」
後藤の言葉に石和は頷くことしか出来ない。
今まで見た事もない強烈な色香を放つ肉の器に何度も唾を飲み込んだ。
「石和君、この中ほじってごらん?」
突然の発言に驚いて上司の顔を見る。後藤はしのぶの足を更に広げながら言った。
「下のお口じゃ味がよく分からないでしょ?だから君の精液ほじくりだして上のお口に入れてあげて?」
「何を言うの・・・・・やめて・・・・」
とんでもない発言にしのぶが身を捩って抵抗する。
だが石和の目にはしのぶが誘っているようにしか映らなかった。
石和は開かされたしのぶの腰の下に膝をつく。震える内ももに手を添えて秘裂に指を伸ばした。
「お願い石和君・・・・そんなことしないで・・・」
秘裂は恐怖にざわついている。入り口を出来るだけ閉ざそうと収縮を繰り返していた。
しかし閉じようとすると蜜と精液がこぼれ出て粘ついた音を立てる。
ちゅぽちゅぽと鳴く陰唇の間には、何本もの細く儚い蜜の糸がバリケードのように引かれた。
甘い蜜の匂いが男を誘う。石和は何の躊躇もなく太い指を差し込んだ。
「あぁんっ・・・・は、あ・・・・・二人とも・・・やめて・・・・・」
入り込んだ指の感触にしのぶは尻の穴までヒクつかせる。
蜜いっぱいの壺は侵入者に絡み付いて甘く締め上げた。
「お願い・・・・も・・・耐えられな・・い・・・・」
石和は無言で上司の内部を掻き回す。部下に与えられる刺激にしのぶは恥らいながら喘いだ。
「んあ・・ん・・・だ、め・・・こんな、こと・・・・・・ぅうん・・・・・だめよ・・・・・」
石和の指は止まらない。指を追加し三本の指で内部を満遍なく掻き混ぜた。
しのぶの息遣いがどんどん荒くなる。感じる度にヒク、ヒク、と体を跳ね上げていた。
石和は丁寧に中を犯していく。指を鉤状にして奥に溜まった精液を蜜ごとたっぷりと掻き出した。
太い三本の指に絡んだ蜜と精液。その指をしのぶの口元に運んだ。
「ああ・・・・・石和君・・・・」
震えるしのぶの口に指をねじ込む。初めて味わう石和の精液にしのぶは戸惑った。
「さあしのぶさん、可愛い部下の精液だ。残さず飲むんだよ」
後藤の言葉にしのぶの舌が動き出す。自分の蜜と部下の精液を桃色の舌で舐め取っていった。
二人の男の見守る中でしのぶは石和の指を清めていく。
上気した顔で従順に部下の指をしゃぶる姿は男達の理性を更に奪っていった。
「おいしいかい?しのぶさん」
しのぶは素直に頷く。ようやく引き出された石和の指には、一滴の精液も残されてはいなかった。
しのぶは開放された口を半開きにしたまま呼吸を繰り返す。
潤んだ眼で二人の男を見上げて哀願した。
「・・・・もう、これで・・・・許して・・・・」
全裸で股を開いたまま許しを請うしのぶ。
そんな上司の姿に石和の欲望は燃え上がるばかりだった。
後藤はそんな石和の姿を面白そうに眺める。唇の端を上げて石和を挑発した。
「石和君。しのぶさんのお**こ、さみしそうじゃない?」
石和は視線を落とす。精液を掻き出された秘裂は震えながら男を待っているように見えた。
「ほら、さみしいさみしいって・・・・・可哀想だねぇ?」
石和は無言で頷く。後藤は更に言葉を続けた。
「君のチ*ポの先で擦ってあげて?しのぶさんがさみしくないようにね」
音を立てて生唾を飲み込む。石和は震える手で自分の剥き出しの肉棒を掴んだ。
「だめよ、石和君・・・・だめ・・・・・」
肉棒の先が再びしのぶの秘裂に近付く。汁をこぼす先端が肉芽にキスをするように触れた。
「あうっ!・・・・熱い・・・・・」
上司の秘裂を部下の肉棒が割れ目に沿って擦る。心地良い刺激にしのぶの秘裂から蜜がほとばしった。
「いいよ、しのぶさん・・・・これはどうかな?」
後藤はしのぶの顔の上で涎にまみれた肉棒を振る。
ぶらぶらと揺れる肉の塊をしのぶの口は無意識に舌を伸ばして追いかけていた。
「そんなにしゃぶりたい?」
含み笑いをしながら訊くとしのぶはこくこくと頷く。
後藤は肉棒を左右に揺らし、しのぶの頬を往復して何度も叩いた。
秘裂と顔に同時に肉の辱めを受けて、しのぶの口からは切ない喘ぎ声が上がった。
「もう限界かな?・・・・・じゃあしのぶさん、どっちからしゃぶりたい?」
石和の肉棒が答えを促すように激しく動く。しのぶはおずおずと二人を見上げて呟いた。
「一緒じゃ・・・・だめ・・・?」
両手足を開放されたしのぶは男達の足元に跪いた。
美しい手がグロテスクな肉棒に触れる。
右手で後藤を、左手で石和を掴んでしのぶは頬を赤らめた。
後藤のモノも石和のモノも、しのぶの口には入りきらない程の大きさだった。
「さ、二人一緒にご奉仕してもらおうか」
「よろしくお願いいたします、南雲隊長」
しのぶの手が左右同時に動きだす。口を開けて、まずは後藤の肉棒から愛撫した。
「ん・・・・・ぅう・・・・・」
亀頭からすっぽりと包み込む。もう喉が苦しい。
それでも懸命に口を開けて後藤のモノを飲み込んだ。
「ふぐ・・・・・うぅ・・・」
肉の先端がしのぶの喉の奥を突く。えづきそうになるのを堪えながら陰茎に舌を這わせた。
後藤の肉棒を愛撫しながら石和の肉棒を手で丁寧にしごく。
しのぶの奉仕に二人の肉棒はどんどん硬度を増していった。
後藤の肉がしのぶの上顎を叩く。敏感な部分を責められて秘裂から蜜が垂れ落ちた。
「嬉しそうだねぇしのぶさん?大好きなチ*ポが二本もあるんだもんねぇ?」
淫靡な行為をしながら掛けられる卑猥な言葉にしのぶは恥じ入る。
それでも行為を止める事はしない。愛しい宝物のような性器を精一杯の愛情を込めてしゃぶった。
静かな部屋にしのぶの愛撫の水音と荒い息遣いが響く。
跪き開いた股からは、はしたない程に蜜が垂れて床を濡らす。
全裸で眼の色を変えて肉棒をしゃぶる姿は普段の凛々しい姿からは想像もつかないものだった。
しのぶはまだ硬いままの後藤から口を離し、今度は石和の肉に口を開いた。
「おむ・・・・・・・・、う・・・・・」
まだ精液の味が残っているのが堪らない。しのぶは後藤の肉をしごきながら懸命にしゃぶる。
石和は全裸で己の欲望に奉仕する上司の姿にすっかり夢中になっていた。
「南雲隊長・・・・こんなに淫乱でらっしゃったんですね・・・」
部下に掛けられる揶揄にしのぶの顔は熱くなる。
それでも奉仕の手を休めないしのぶに男達はほくそ笑んだ。
「おぅ・・・・・ぅ・・・・・太い・・・・・・」
しのぶはたくましい二本の肉棒を手にしたまま犬の様に舌を出して喘ぐ。
口からこぼれた唾液は首を通って乳房まで濡らしていた。
息苦しさと興奮に朦朧としながらもしのぶは手も口も休めない。
出来るだけ淫らに手を動かし、太い幹に舌を巻きつけて性感を引き出す。
口一杯に男達の性器を頬張って懸命に奉仕を続けた。
「しのぶさん、おろそかになってるよ?」
「南雲隊長・・・私をお忘れですか・・・?」
しのぶがどちらかの肉棒をしゃぶっている時にわざともう一方が声を掛ける。
そしてその度しのぶは忙しなく二本の肉棒の間を往復する。
限界など知らないかの様に硬く反り返る性器に、しのぶはもう半泣きだった。
後藤と石和は明らかにそんな淫らなしのぶの姿を楽しんでいた。
「このままじゃ埒が明かないなぁ・・・」
後藤はしのぶの髪を掴んで口を離させる。そしてしのぶの手の上から自分の肉棒を掴んだ。
「手でしてもらおうか。この綺麗なお手々で」
後藤はしのぶの手を使って自ら肉棒をしごく。石和も同じ様にしのぶの手を使って自分をしごいた。
「気持ちいいよ・・・・しのぶさん・・・・テクニシャンだねぇ・・・」
「本当にお上手ですね・・・・参りましたよ・・・」
両手での激しい奉仕を強要されながら受ける言葉責めにしのぶは俯く。
後藤が空いた方の手でしのぶの顔を上げさせた。しのぶの目に男達の笑う顔が映る。
「上を向いて口を開けて、おりこうに待ってて?・・・・・ご褒美あげるから」
「たくさん差し上げますよ・・・・・・たくさんね・・・・」
男達の手の動きが一段と早くなる。しのぶの見つめる前で、二本の竿はほぼ同時に精を噴き出した。
「・・・・・っっ!」
二人分の精液が顔中に降りかかる。濃厚すぎる、男達の飛沫。
それはしのぶの開いた口の中にも滴り、喉へと滑り落ちていった。
顔を精液で汚したまましのぶが床に尻を付く。
だらりと手を下げてはあはあと喘ぐ姿は更なる嗜虐を呼んだ。
「お顔汚れちゃったね?綺麗にしてあげるね」
後藤が肉棒の先端で顔にこびり付いた精液を拭い、しのぶの口の中に突っ込む。
石和も同じ様に己の肉棒で上司の顔を拭ってやった。
「あはぁあ・・・・・・ひ・・・・」
触手のようなそれが顔中を拭って口へと精液を運ぶ。
しのぶは与えられる精液を従順に飲み込んだ。
赤黒い肉が美しい顔を這い回る様は何ともいやらしく、後藤と石和は眼を合わせて笑った。
器用な動きに顔中に飛び散った精液は拭われていく。
最後に後藤がしのぶのショーツを使って顔全体を綺麗にしてやった。
「あ・・・・・ん・・・・ん・・・」
おりこうだったね、としのぶの顔を後藤が突付く。
しのぶはかあっと頬を赤らめると俯いて小さな声を出した。
「次は・・・・・なに・・・するの・・・?」
思いがけない言葉に石和は眼を開く。後藤は余裕の表情でしのぶを観察していた。
「それはおねだり?」
辱めの言葉にしのぶの体が震える。
暫しの沈黙の後、俯いたまま小さく頷いた。
「またしゃぶりたいの?それとも・・・・」
後藤の靴先がしのぶの秘裂に触れる。肉芽をいじられしのぶの腰が浮いた。
「・・・・・・・こっち?」
しのぶは後藤の脚に縋りつきながらおずおずと頷く。
真っ赤な顔で二人の男を見上げ、震える声で囁いた。
「こっちに・・・・ちょうだい・・・・?」
しのぶの肢体を石和が後ろから抱える。膝の裏を掬い、子供が放尿をする時のような体勢をとらせた。
「こんなの恥ずかしい・・・・・」
恥らうしのぶの耳を石和が甘噛みする。刺激にしのぶの背が反って石和に寄りかかった。
救急箱を漁っていた後藤は目当ての物を持ってしのぶの元へと戻る。
「それはなに・・・?」
しのぶが不安げな声で後藤に問う。手にしていたのは軟膏の入ったチューブだった。
後藤は乱暴に蓋を外すと、石和にしのぶをしっかりと拘束するよう命じる。
石和は命令通りにしのぶの手首を捕らえ、体を固定した。
「なに・・・・?なにをするの・・・・?」
しのぶが恐怖に身を捩ろうとする。だが石和の力強い拘束から逃れる事は出来なかった。
「ああ・・まって・・・・やめて・・・・」
薬剤の入った細いアルミが股間に近付く。膣口に触れるかと思ったそれが触れたのは違う場所だった。
「あぁっ・・・・・いや・・・・」
蜜で濡れた肛門に異物が当てられる。後藤は躊躇せずそれを中に押し込んだ。
「ああ・・・・っ・・・・まって・・・・そこはおしりよ・・・・?」
しのぶの淡い色をした肛門が容器の形に口を開ける。
後藤は浣腸の要領でチューブを絞りすべての薬剤を内部に入れた。
冷たい異物の感触に、しのぶは尻の肉を震わせて身をくねらせる。
「あああ・・・っ・・・・・んっ・・・・・・冷たい・・・・」
後藤が空になったのを確認してチューブを投げ捨てる。石和が何度も唾を飲み込む音が聞こえた。
「なにを・・・はぁっ・・・・なにを・・・・するの・・・・?」
後藤の指が内部の熱で溶け出た薬剤を入り口に塗りこめる。
初めての感覚に脚を突っ張るしのぶに眼を細めて笑った。
「セックスだよ」
「おしりで・・・・・する、の・・・・?」
「そう、お尻でするの。このいやらしいお尻でね」
「そ、んな・・・・・あ・・っ・・・・はぁん・・・・・っ」
軟膏だけでなく、秘裂から垂れた蜜も使って後ろの穴がほぐされていく。
しのぶの意志とは関係なく、肛門に男を受け入れるための準備をさせられた。
「だめ、よ・・・・おしり・・・なんて・・・・だめ・・・ぇ・・・・・・」
「大丈夫、慣れたらやみつきになるから・・・・・もうお尻ばっかり欲しがっちゃう位にね」
「良かったですね、南雲隊長」
石和の唇が頬に触れる。耳の中に舌をねじ込んで濃厚な愛撫を与えた。
作業は着々と進んでいく。後藤は慣れた手つきでしのぶの尻の穴を緩めていった。
「いくよ・・・・・・息を吐いて」
「あっ・・・・・あ、・・・・・ぁん・・・」
後藤の長い指がゆっくりと沈んでいく。恐ろしい異物感にしのぶの体が跳ねた。
しのぶの息が詰まる度、後藤に呼吸するように命じられる。
石和はしのぶの気道を確保してやるが、拘束を緩める事はなかった。
「初めてなのにもう一本入っちゃった・・・・・しのぶさんはお尻の穴まで淫乱だね・・・?」
しのぶが視線を落として見れば、つつましい肉を押し広げて後藤の指が入り込んでいる。
石和もしのぶの肩越しにその光景を眺め、嬉しそうに笑った。
「どうです?気持ちいいですか?南雲隊長」
「わ、から・・・・ない・・・・・・」
「すぐ分かるようになるよ」
二本目の指が入り口に当てられる。さらに大きく広げられるにも関わらず、先程よりもスムーズにその口を開いた。
「あ、ぁ・・・・あ・・・・こんな・・・・だめ・・・・は・・・・・・んぁ、あ・・・・・・」
ついには三本目も追加されゆっくりと前後に動かされる。
知らず尻を振り快楽を声に滲ませるしのぶを、後藤と石和は薄く笑いながら見つめていた。
散々しのぶの内部を掻き回した指がゆっくりと引き抜かれる。
名残惜しそうにヒクつく肛門に眼を細めて後藤は立ち上がった。
自分のデスクの引き出しを開け、入れっぱなしにしていたゴムを探し当てる。
荒々しく包装を破って中身を取り出した。
「つけるんですか?」
しのぶの気持ちを石和が代弁する。
後藤は己の性器に避妊具を被せながら、秘裂を石和にいじられているしのぶに眼をやった。
「処女に生はきついだろう?」
処女、の言葉にしのぶの体が震える。本当に肛門を犯されるのだと思うと鼓動がどんどん速くなっていった。
準備の整った後藤が再びしのぶの前に戻る。石和に目配せをすると、もう一度尻の穴に指を入れた。
「んんっ・・・・・・ぅ・・・・・ん・・・・」
すぐに指は三本に増やされ纏めて入れられる。石和もまた縦に三本並べた指を膣口に差し込んだ。
「うぅ・・・っ・・・・・・すごい・・・・・」
くぽくぽと音を立てるソコに男達の視線が突き刺さる。
自分の体の一番大事な部分を男達に好きにされながらも、しのぶは抵抗することなく身を任せていた。
「ほら、しのぶさん教えて?・・・・・ここからどうして欲しいのか」
しのぶの前後にはめられた指の動きが激しくなる。
豊満な乳房を揺らしながら艶やかな声を上げて快楽を訴える。
もうしのぶの求める物は一つしかなかった。
手を伸ばして男達の反り立った肉棒に触れる。
はにかみながら求める物を口にした。
「前と後ろ・・・一緒に入れて・・・・?」
力の入りきらないしのぶの体を男二人が立たせる。
石和が前から脇を掴み、後藤が後ろから腰を掴んで支えた。
そしてしのぶは自らの手で二本の肉棒を尻と秘裂に押し当てた。
「もう・・・・・・・きて」
しのぶが切ない声でおねだりをする。
後藤と石和は互いに目配せをする。そして同時にしのぶの体を割った。
「はぁ・・・ん・・っ・・・・・あぅ・・・・・いい・・・」
前後の穴を肉の切っ先が押し開く。二人の男に同時に侵食される感覚に、しのぶはただ悶えた。
「すてき・・・・あぁ・・・・いい・・・・・」
熱く焼けた棒がしのぶの内部を焦がしていく。
巨大な肉の塊に穴を埋められていく圧迫感はしのぶから最後の理性を奪っていった。
「うぅ・・・熱い・・・・・すてき・・・・・・二人とも・・・・すてき・・・・」
めりめりと音を立てて肉棒が進む。食い込む度しのぶの乳首は硬くしこっていった。
二つの穴は限界近く広げられた挙句深く肉棒を飲み込まされ、えづく様に入り口を痙攣させる。
その動きが男達の肉を更に刺激し、しのぶ自身を苦しめていく事になった。
「あふぅ・・・・・お腹・・・・重い・・・・あぁ・・・・こわれる・・・・」
男二人に支えられ、立ったままの状態で前後から肉のくさびを受け入れる。
腕を石和の首に回し、背を後藤の胸に預けて仰け反りながら喘ぐしのぶの姿はどうしようもなく淫らだった。
「しのぶさんのお尻、気持ちいい気持ちいいって言ってるよ?淫乱でしょうがないねぇ」
「前も涎垂らしてお喋りしてますよ?もっと、もっとって。しょうがない方ですね」
容赦なく浴びせられる言葉責めにもしのぶの体は感じてしまう。
深く入り込む部下と同僚の肉棒。お互い譲らんとばかりに奥の奥へと進んで行き、しのぶの下肢を異物で一杯にする。
肉の凶器は容赦なく肉筒を割り開いていき、肉壁越しに二つの肉がぶつかり合った。
「ふぅ・・・・っ・・・あ・・・・ぶつかる・・・・・はぁ・・・あたってる・・・・」
切なく悶えるしのぶの痴態を男達は堪能する。そしてタイミングを合わせて一気に奥まで貫いた。
「うっ・・・・・・あ、あぁあああっ!・・・・・・あ・・・・・・ぁ・・・・・」
脈打つ灼熱の肉棒を最奥に感じた瞬間、しのぶは叫び声を上げて達してしまった。
「ぁ・・・・・ひ・・・・」
浮いたしのぶの体がびくんびくんと痙攣する。結合部分からびちゃびちゃと蜜が垂れ床に滴った。
いまだ残る快楽の余韻にだらりと腕を下げ男達に体を預ける。
絶頂を迎えた下肢は異物を排泄しようと肉壁を動かすが、男達にとってそれは愛撫でしかなかった。
「そんなにおねだりしなくても大丈夫。すぐにあげるから」
後藤の言葉に力なく首を振るしのぶ。後藤は笑ってしのぶの頬にキスをした。
「いっぱいしようね?しのぶさん・・・・」
「失礼します・・・・南雲隊長」
ゆっくりと男たちが動き出す。最奥を突いた状態で、前後で逆に円を描く様に腰を回した。
「うぅ・・・・ふ・・・・・やぁあ・・・・・・」
肉壁越しに肉棒が触れ合う。内部の壁を前後から熱く擦り押し潰す。
その度しのぶはか細い声で悲鳴を上げた。
「ひぃ・・・・・ぃ・・・・・こ、すれ・・・・・ひ・・・っ・・・」
内部を容赦なく蹂躙する肉棒。前と後ろを同時に犯される快感。
経験した事のない陵辱行為にしのぶは我を忘れて震え、喘いだ。
「あぁぅ・・・・す、ご・・い・・・・こすれ・・・・・こすれ、る・・・・・・」
ぐじょぐじょと淫猥な音を立てて穴が鳴る。泡立った蜜と肛門の薬剤が混ざり合って床を汚した。
「しのぶさんのお尻すごいね・・・・吸い付いてくる・・・」
「前もすごいです・・・・お漏らしが止まらない・・・」
後藤も石和も熱っぽく呟きながらしのぶの下肢をほじくり回す。
犯し続ける肉棒にしのぶの眼に涙が浮かぶ。
前後から両の目尻を舐められるが、その優しい愛撫とは裏腹に肉の跳梁が止む事はなかった。
「ふぅっ・・・・ひ、ぁ・・・・かたい・・・・・かたい・・・・・」
あまりの肉の硬さと激しさにしのぶの意識が遠のく。
それを察知した後藤は己の肉棒で予告なくしのぶの尻の穴を突き上げた。
「あぁ・・・っっ!・・・ぁ・・・んぁ・・っ・・あ、あ・・・」
突然の突き上げにしのぶの背が激しく仰け反る。長い髪がしゃらしゃらと揺れ、後藤の腹をくすぐった。
しのぶの反応に構うことなく後藤は肉棒を突き立てる。尻の穴は小気味良く締まり、欲望を更に煽った。
「ひぅっ・・・あ、う・・・ぁ・・・ささって・・る・・・・ぁ・・・つき、ささ・・る・・・ぅ・・・・」
しのぶの豊満な乳房が上下に激しく揺れて石和を誘う。
その誘いに素直に乗って、石和は前からしのぶを攻め上げた。
後藤と石和はしのぶの体を交互に突き上げる。最奥に突き刺さる度にしのぶの体は跳ねる。
休む事も気絶する事すらも許されず、前後を犯されながらしのぶは鳴き続けた。
「どう、しのぶさん・・・お尻に、されるの、お**こよりも・・・・気持ちいいでしょう?」
「あ、ぁ・・・・いい・・・・いいわ・・・・あぅぅ・・・」
「ひどいですよ、南雲隊長・・・・お**こだって、いいでしょう?」
「どっち、も・・・・おぅう・・・・・す・てき・・・ぁ・・・・よす、ぎ・・る・・・・」
髪を振り乱し、乳房をさらけ出してしのぶは乱れに乱れる。
たくましい腰が尻と股間を打つ音、暴れる乳房が肌を叩く音。部屋中肉が肉を打つ音で一杯になる。
しのぶは男達の肌を手の平で撫で下ろし、肉棒の根元を指の股に挟んで締め付けた。
「・・・・っ、すごく、いいよ・・・しのぶさん・・・」
「最高です・・・・・隊長・・・っ・・」
「うれ、し・・・ぃ・・・・」
しのぶの指に挟まれたまま、男達の肉棒の動きが早くなる。
交互だった突き上げが動きを合わせていき、やがて同時の突き上げとなってしのぶの奥まで犯した。
「ひぅう・・・あぅ・・・・も・・・だ、め・・・・ぇ・・・」
後藤は痙攣する穴に限界が近い事を感じる。石和に合図をし、しのぶの腰をしっかりと掴んだ。
そして後藤と石和はしのぶの腰を思い切り引き下ろす。それと同時に最奥めがけて肉棒を力一杯突き上げた。
「ひゃぁ・・・あ・あっ!あぅっ、あぁぅっっ・・・・・んあぁあああっ!!」
しのぶが全身を弓なりに仰け反らせて絶頂へと駆け上がる。
内壁は男達の肉棒を強烈に引き絞り、その刺激に石和が果て、後藤が達した。
立ったままの状態で後藤の肉棒が抜き出される。
まだ入ったままの石和と後藤に支えられ、しのぶの体はデスクの上に横たえられた。
荒い息を吐き、力なく横たわりながらもしのぶの眼は情欲で輝いていた。
いまだ痙攣する内部の感触を楽しんでから石和の肉が抜き出される。
じゅぼりと音を立てて抜け出る肉に、しのぶは眼を細めた。
「さて、しのぶさん。次はどうして欲しい?」
後藤が自身のゴムを処理しながら尋ねる。石和はしのぶの乳房にむしゃぶりついた。
しのぶは後藤の肉棒を見つめながら石和の愛撫に艶やかに喘ぎつつ答える。
「おしりにちょうだい・・・・」
素直な言葉に男達は笑う。後藤は新しいゴムを取り出して石和に投げてやった。
石和が嬉々としてしのぶの肛門に指を入れようとする。だが、しのぶはそれを拒んだ。
「どうしました?お尻に欲しいんでしょう?」
なおも指を入れようとする石和をやんわりと止めてしのぶは微笑んだ。
「だめ・・・・・おしりは後藤さんだけ・・・・」
その言葉に冷えたコーヒーを流し込んでいた後藤が笑う。
石和の手からゴムを取り上げると、再び自身の肉棒に被せていった。
「ま、悪く思わないでね」
「羨ましい限りです・・・・」
石和は淫猥な動きを見せるしのぶの肛門を見て溜息をつく。
もの欲しそうな顔をしたしのぶは、石和の手を掴むとその指を秘裂に差し入れ自慰を始めた。
上司の淫らな姿に石和は息を呑む。しのぶは快楽に微笑みながら部下に告げた。
「おしりはだめ・・・・・・・でも・・・おしり以外は何でもして・・・・・?」
石和が眼を開き、後藤は口笛を吹く。しのぶは艶然と笑ってみせた。
「今度はお尻とお口にする?それともお**こに二人一緒に突っ込んで欲しい?それともお尻とパイズリとかがいい?」
「ぜんぶ・・・・」
予想通りの答えに後藤と石和は眼を合わせて苦笑する。
しのぶがすべて満足するには、もう少し時間が掛かるのだった。
<終>
おしりキター!!
まさしく、おしりキター!!!
今までおしりキテないことに気付いてなかっターー!!!
いつも激しいプレーイだからさハァハァ
GJ!!
おしりキテタ-----!!! GJ!!!
古賀は駄目でも石和がキタ---------!!!激しく(*´Д`)ハァハァですよ
もう萌えすぎて失血死しそう…
396 :
284:05/03/17 20:01:32 ID:i7MUDI4Z
「彼女の白い肌(16)」
後藤はしのぶをうつ伏せにしたまま、その逞しい尻の割れ目に指を滑り込ませた。
彼は目標ポイントにはまだ触れず、その後方に位置する窪みを何気なくなぞった。
ビクン、と悩ましげな曲線が跳ね上がる。
「エッ……まさかそっちを……?」
しのぶが不安そうに訊いた。
「大丈夫。そんなことしないよ」
特に理由はないが、後藤にはそういった趣味は全くない。
汚いからではない。しのぶの体に汚い部分などない。
敢えて言うならば、彼女と体を繋ぐ場所は1つしかないと心得ているからこそなのだが。
後藤はしのぶを仰向けにし直すと、ゆっくりと両足を広げていった。
( ;゚;ё;゚;)クサー
独り祭りさん、相変わらずGJですね。
結局最後はのりのりになっちゃうしのぶさんに萌えです。
しかし質も量も毎度ながらハンパじゃないなぁ。
さて、9日ブリのウプとなりました「彼女の白い肌」。
いよいよ佳境なんで、明日また仕上げて上げるようにしますね。
別に独り祭りさんのを意識して書いたわけではなく、偶然ですが、私はアナルセックスの描写には向いていなさそうです(苦笑)。ではまた
>284氏
へたれなんて事ないですよー
いつも楽しく読ませていただいてますもん
お忙しいそうですので、あまり無理なさらないで下さい。ゆっくり待ってますー
>>284 続きお待ちしてるっす!
ところで
>逞しい尻
これは…あ、アニキ…?
ウンチクセー>(゚∀゚ )( ゚∀゚)<ウンチクセー
402 :
284:05/03/18 22:29:35 ID:w6KoR/vs
ぐあー! 今日は不可! 明日か明後日!
ちくしょう!
>400さん
はい、逞しい尻がどうかしましたか?
>>284 すんもはん、しのぶさんと「たくましいしり」が一瞬結びつかなかっただけなんだ…w
鍛えてそうだしそれもアリですな…
404 :
284:05/03/19 01:52:14 ID:7TrUQuB1
>逞しい尻
しのぶさんのヒップラインはこうあるべしと思います。
年期入って(DOM!)お肉もたっぷり付いてるけど、ウエストが引き締まってたり
鍛えてお尻そのものに筋肉付いてたりしたりで、立派なお尻になったと(爆)。
能書きやめてさっさと寝て、備えますね〜。
もち脳内では続きの構想を(PAM!)
平均年齢が高そうなスレだな
407 :
284:05/03/20 21:10:37 ID:6HzvLw2f
どうも同志406。
滞った分、今回は3回分まとめて投下いたします。
本格エロ描写初めてだしちょっと不安……。
アエギ声って書くの難しいなー。まだ未熟だぁ。
408 :
284:05/03/20 21:13:11 ID:6HzvLw2f
「彼女の白い肌(17)」
部屋を満たしていた濃密な女の匂いが、むわぁ、と音を立てんばかりに広まる。
後藤は目を閉じ、それを鼻から深く吸い込んだ。
「いい匂い」
後藤のコメントに対して、しのぶはもはや赤くなった顔を背けて応じようとしない。
広く下腹部を覆う剛毛と、その奥で咲き誇る肉の花は、成熟した大人の女のエロスを発散してやまない。
後藤が覗き込んだそこは、すでにたっぷりと蜜を蓄えて濡れていた。
「すご……」
彼は呟くと、人差し指を秘裂につぷりと突き入れた。
「ンッ」
しのぶの細い喉が反り返る。
後藤は内部の反応と熱を楽しみながら、徐々に指を増やしていった。
409 :
284:05/03/20 21:14:17 ID:6HzvLw2f
「彼女の白い肌(18)」
後藤に性器をまさぐられながら、しのぶはシーツを噛み締め、必死で声を出すのをこらえていた。
「しのぶさん、そんな苦しそうな顔しちゃって……。楽になっちゃいなよ」
彼は、舌で敏感な塊を一気に舐め上げた。
「あんッ!」
これまでとは違う、甲高く鋭い嬌声が出た。
とろとろと流れ出る粘液を、ずずっと音を立てて啜りながら、そのまま舌で全体に塗り付ける。
「はあぅ、いいのぉ! やめないでえっ!」
解けた髪を振り乱して叫び始めたところで、後藤は突然愛撫をやめた。
しのぶは、はぁはぁと荒い息をつきながら、潤んだ双眸で恨めしげに後藤を睨み付けた。
410 :
284:05/03/20 21:27:18 ID:6HzvLw2f
「彼女の白い肌(19)」
後藤はしのぶの体液で濡れた指を、彼女の口に含ませた。
「ん……はっ……はふぅ……」
先程の男性自身への愛撫に劣らぬ卑猥で淫靡な舌使いで、しのぶは自身の愛液を舐め取り、味わった。
「どう? 自分の体から出てきたお汁の味は」
後藤が底意地の悪い質問をする。
「すごくねっとりして……とろとろで……淫らで……おいしい」
「素直だねえ。俺も同感。で、どうして欲しい?」
彼は、この過程がたまらなく好きだった。
「……して。ココが……後藤さんのを欲しがって、もう我慢できないの……」
しのぶは艶を含んだ切ない声で言うと、自ら足を大きく広げた。
独り祭りさんのあ〜る×さんごに触発されて自分も書いてしまいました。
皆さんのように文才がなくお目汚しになるかもしれませんが、
近々投下させていただきますです…。
412 :
ねこ:2005/03/24(木) 09:50:17 ID:cp7kOi/u
オヒサです。
またつまんない小説書いちゃいました。
スレ汚しスマソ。
改行が多いと書きこめないので細かくてスマソ。
<I NEED YOU>
〜1〜
「はぁ…今日も遅いなぁ…。」
いま野明は遊馬の部屋にいる。
ちょっとしたご飯も作って、片付けして、もうやる事が無くなってしまった。
同じ部署にいても所詮テストパイロットなんて残業が無い。
その分遊馬のデータ解析は複雑で滅多に同じ時間に帰って来れない。
・・・忙しいからって放っておかないでよ!・・・
心の中でつぶやいて、クッションを投げつける。
・・・待つのってこんなに苦しい事だったんだ・・・
遊馬と初めてこの部屋で朝を迎えて1ヵ月が経とうとしていた。
恋人と呼ぶにもまだ違和感があるような、複雑な気持ち。
・・・人並みにデートもした事無いのにな・・・
そう思いながら野明は自分より大きい革のソファに寄りかかった。
413 :
ねこ:2005/03/24(木) 10:12:35 ID:cp7kOi/u
〜2〜
何かが自分の体を触るので目を覚ました。
「あ・あれ・遊馬?おかえ・・・?!」
遊馬は何時の間にか野明のスカートに手を入れ、パンティを脱がしている所だった。
「なっ、何してんの?!」
「ん?ここにただいまするの。」
「え?!」
イマイチ状況が理解できていない野明の足を持って広げ、自分の肩の上に乗せる。
「え?やだ!ちょっ・・・ぁ・・・」
いきなりの攻撃に心とは裏腹に体がピクンと反応してしまう。
遊馬のざらりとした舌ざわりに我慢していた野明が悲鳴のような声をあげる。
「ん・・・ひゃぁ・・・あぁ!」
遊馬は野明のピンク色のつぼみを指でむき出しにし、芯をすすり上げる。
「あ・・・ひゃっ・・・あぁ・・・んんっ!」
「ここ好きか?野明?」
野明は顔がボっと赤くなるのを感じた。
我に帰った野明は抵抗する。
それに気付いた遊馬はがっちりした腕で足を自分の体に押さえつける。
「逃がさない・・・野明・・・」
遊馬は芯をすすりながら、ニットの中の胸を弄んでえた。
野明のつぼみを甘がみし、ざらりとした舌で愛撫する。
「・・・あ・・・やだ・・・いっちゃ・・・うぅ・・・!」
ガクンガクンと腰が揺れた。
414 :
ねこ:2005/03/24(木) 10:30:46 ID:cp7kOi/u
〜3〜
遊馬は満足げににやりと笑い、蜜であふれた秘部に指を入れた。
じゅぶり・・・音が立つような締め付けにそれだけで遊馬は快感を覚えた。
そのままゆっくり掻き回すとくちゅりくちゅリとイヤラシイ音をたてた。
「も・・・やっ・・・イっちゃったの・・・やめて・・・っ」
「やだね」
野明の秘部をかき混ぜながら指を抜き差しすると野明は快感の余り、言葉が出ない。
次は舌を入れてみる。
濃厚な蜜を一滴も残さぬように、奥まで舌でくまなく舐め取る。
「や…あ…遊馬ぁ・・・またイっちゃうよぉ・・・ぁ・・・ああっ!!!」
・・・やりすぎちゃったかな?・・・
失神した野明の服をゆっくり楽しむように脱がせ、自分はさっと裸になる。
ラグビー上がりの遊馬は現役時代ほどではないが、男らしい筋肉がついている。
まだ意識を取り戻さない野明の秘部に強く挿入してみる。
「キャッ・・・」
野明が目覚めた。
遊馬はそのまま強く腰を振る。
野明に休憩の余裕すら与えずに。
パンパンとリズム良く音を立て野明を責め立てる。
「い・・・ぁ・・・ど・・・したの・・・きょう・・・すご・・・ぁ」
いつもよりかなり乱暴とも思える遊馬に驚きつつも快感は隠せない。
「そ・・・そんなにしたら・・・また・・・もうぅ・・・あぁ・・・イ…ッ・・・」
次の瞬間遊馬は野明に欲望の全てを吐き出した。
415 :
ねこ:2005/03/24(木) 10:44:42 ID:cp7kOi/u
〜4〜
そのまま遊馬は野明を壊れるほど強く抱きしめた。
「どしたの?痛いよ遊馬・・・」
その語尾には優しさがあふれていた。
「ん・・・スマン・・・ちょっと行き詰まってて・・・野明と過ごす時間無かったし…つい」
「つい?」
「おそった。」
「寝込みを襲うのは卑怯だゾ!」
と、遊馬の胸に顔をうずめ、甘えてみる。
「ふふっ・・・あったかい。」
遊馬は野明のひたいにキスをしてもう一度きつく抱きしめた。
「なぁ」
「ん?」
「明日やっと休みなんだ。どこ行く?」
「遊馬と一緒ならどこでも・・・」
「まだ早いけど海でも行かないか?」
「うん。」
2人はそのまま抱き合いながら眠りについた。
END
416 :
ねこ:2005/03/24(木) 10:50:06 ID:cp7kOi/u
あとがきしてもヨカですか?(汗)
調子に乗って予告も無しに第2弾投下しました。
エロ萌えってより、ゲロ甘スレッドにして申〜し訳無い。
スレ汚しスマソ。
417 :
284:2005/03/25(金) 01:55:08 ID:cfR8N9nh
>ねこさん
寝る前にウマーな1本をありがとう。
寝込み襲って野明をイカせまくっちゃう遊馬萌え〜w
ゲロ甘でも自分は全然オッケーですよ!
411です。
少しずつですが投下させていただきます。
表現も稚拙でHも青臭く、
レベルの高い職人さんの中で浮いてしまうと思いますが…。
春風高校の校舎の廊下をパタパタと歩く足音。
窓からは沈みかけた夕陽の陽射しが廊下をオレンジ色に染めている。
足音の主、大戸島さんごは光画部部室へ向かっていた。手にはきれいに包んだ弁当箱を抱えて…。
光画部伝統の「卒業後も部活」。
この春晴れて社会人になったさんごも時間がある時は出来るだけ光画部に顔を出していた。
今日は一度帰宅してからお弁当を作った為だいぶ遅くなってしまった。
(まだいるかなぁ…R君…)
光画部部室へ続く廊下を曲がるとまだ部室には灯りが燈っている。
カラカラッと戸を開けるとR・田中一郎が一人で壊れた椅子の修繕をしていた。
「あ、いたいた」
「やぁ、さんごじゃありませんか」
Rは作業を止めていつものへなちょこなVサインで返した。
「あれ…?みんなは?」
「今日は後日改めて行った新入生歓迎会二次会がありまして、それは飲めや歌えの大騒ぎ。鳥坂先輩が来てからはほらこの通り」
見渡すと部室の至る所に粉砕バットで陥没した跡が…。
「騒ぎを知った生徒会に連行され解放されたらもうこんな時間。インターバルタイマーは居残って修繕せよと鳥坂先輩から言いつけられてしまいました…」
「インターバルタイマー…って関係ないじゃない。むちゃくちゃだなぁ…」
「でも大丈夫!条件に鳥坂先輩からササニシキをいただける事になってますからっ!」
「へぇ〜…珍しいんだ…」
黙々と粉砕された椅子をトントンと金槌で組み立てるR。…ササニシキの為に必死のようだ。
すでに直っている椅子に腰掛け、さんごはRの作業を見つめた。
「R君、補習すすんでる?」
「はい。もうすぐ試験があるんです」
「そっか…頑張ってね」
「あい…」
トントンと金槌を打つR。会話が続かない…。
(卒業してからあんまり会えない上に、こうして二人きりでいられる事もめったにないのにな…。仕方ないか…R君だもん…気が付かないよね、あたしの気持ちなんて…。)
さんごは、はぁ〜…とため息をつく。
「やぁ、やっと終わりました」
直った椅子を立たせてRは満足気に立ちあがりカランコロンと部室を出ようとする。
ホントにササニシキの事しか頭にないようだ。部室を出かけたRをさんごは慌てて止めた。
「待った待ったR君!差し入れ持ってきたんだよ?」
Rの動きがピタッと止まる。さんごはサッと弁当箱をRに突き付けた。
「鳥坂先輩のササニシキの方がいいなら別にいいんだけど…」
皮肉を言ってみる。Rは眉を八の字にして情けない顔をする。
「ウソウソ!食べて。ね?」
弁当箱を開けると大きなおにぎりが3つ入っていた。
「やぁ、これはありがたい」
嬉しそうにおにぎりをほおばる。本当にこのアンドロイドは美味しそうに食べる。
「さんごのおにぎりはおいしいですねぇ」
「でも、いつも普通の標準米だよ?」
「そうなんですか?おいしいですよ」
エヘッと照れ笑いをするさんご。
「ごちそうさまでした。では達者でな」
おにぎりを全部たいらげたRは走って部室を出て行く。
「あ、R君!待っ…!!」
ガタタンッ!Rを追いかけようとしたさんごはRの直した椅子に躓いて転んでしまった。
Rは気付かないのか廊下を走って行ってしまった。……下駄の音が聞こえなくなった。
(……行っちゃったよ…)
ボーゼンと床に倒れる…暫くして自分といっしょに倒れた椅子を起こして弁当箱を片付けた。
(ハハ…こんな事、いつもの事じゃない……帰ろ…)
電気を消して部室を出る前に振り返る…部室がオレンジ色に染まっている。
久しぶりに部室から夕焼けを見た気がした。
学校を卒業して部外者になると居なれたはずの部室も前と感じ方が変わる。急によそ者になった感じ。
たまに光画部に来るとRがいてホッとした。
毎日会えなくなってからさんごの中でRの存在が大きくなっていた。
でも相手はお米の事しか頭にないすっとぼけた性格…。
今だって置き去りにされて一人…。
(R君はあたしに会っても何とも思わないのかなぁ…。)
大きな瞳に涙が滲んできた。
422 :
422 both:2005/03/25(金) 21:03:24 ID:NM6GS8j9
すみません、季節ネタで足が早いと思われますので、ご意見未確認で投下しまつ。
「ま、四月馬鹿って訳じゃないから、安心して休んで」
後藤隊長はそう言って、いつもの調子でにやりと笑った。
年度明けの四月、第一小隊と第二小隊は共同でひとり2日ずつの休暇を回すことになった。
ただしケータイはON、都内からは出ないように、との条件つきだけど。わがままは言いませんが
奥さんと出来れば花見がしたいなぁ…、という進士さんの希望を軸に、太田さんと熊耳さんが3,4日、
進士さんとひろみちゃんが5,6日、あたしと遊馬が7,8日。
ここまでのヒマもひさしぶりだから、6日にふたりで飲みに行くか、という話がどちらからともなく
持ち上がり…それはなんとなく誰にも内緒にされ…あたしはちょっとした準備をすることにした。
4月6日、飲みにいくという話をどちらが先に持ちかけたかなんて覚えちゃいない。
ただ、俺はその日のために、ちょっと調べ物をした。
結局、あたし(俺)たちの欲求は、ぴったり同じ方向を向いていたことになる。
423 :
ねこ:2005/03/25(金) 21:09:43 ID:YWzvawx6
おおお〜!
小説イパーイ!
わたすのへタレはナイナイしてくらはい。
ハゲシク続ききんぼんぬぅ。
ちなみに次回作、書き途中。
ゲロ甘いのはスマソ。
HPもってないし、ここでいいでつか?
エロ少なめでもいい???
・・・不安・・・。
424 :
422& ◆ekXTFKA6yI :2005/03/25(金) 21:11:21 ID:NM6GS8j9
4月6日。
定時であたしたちは仕事を終え、遊馬が部屋を出たのを確認してから、あたしはみんなのカップを
集めて給湯室で洗っていた。
少しでも遊馬と出る時間をずらしたかったので。
改めて詰所に帰りのあいさつをし、更衣室で着替える。
これくらいのろのろやれば、バス一本分くらい違う。整備の人も何人か定時で上がっているだろう
から、珍しくバイクじゃなくてバスに乗って帰り、遊馬と一緒な姿なんて見られたら、あさっての
休み明けには何を言われるか判ったもんじゃない。
ジーンズにスニーカー、ちょっと厚めのコットンセーターにウインドヤッケ。まっすぐ帰らないで
買い物に出ます、みたいな格好に傍目には見えるはず。
誰とも一緒にならなければいいなぁ…と思いながら更衣室を出、バス停に向かう。
無事にバスに乗り、駅から電車に乗りかえる時もちょっとそわそわした。それでも知った顔は
ひとつも見えなかった。
電車のドアがぷしゅっと閉まる。あたしはリュックごとドアによりかかった。降りる駅までこのドア
は開かないはず。まだ帰りのラッシュにはまだ早くて、すいた電車であたしはお行儀わるく足を
だらんと伸ばして寄りかかった。
425 :
422& ◆ekXTFKA6yI :2005/03/25(金) 21:13:14 ID:NM6GS8j9
自分のスニーカーの爪先に目を落とす。
あーあ、こんな気持ちになるんだったら、どうしてこんな事しちゃったんだろう。頭をかきむしりたい
気持ちと甘酸っぱいような気持ちが交互にやってくる。
電車をおりて、階段をのぼってもその変な感じは消えてくれない。
改札からすこし歩いた所にある窓ぎわによりかかっていた遊馬が、文庫本を閉じたのが見えた。
ええい、いいや、もう考えないっ。
遊馬が、軽く手を上げてあたしのほうに歩いてくる。よぉ、とか言いながら。
「…思ったより早かったな…何食うか。」
「うーんと、桜の見えるとこ。」
「…お前、ヒトの話、聞いてっか?俺は何が食いたいか聞いたんだぞ。」
「だから、桜の見えるとこで食べられるんだったら、何でもいいよ。」
「ほれ。」
遊馬が窓の外を指さす。駅のバスロータリーの真ん中にちっちゃな桜が一本、植わっていた。
「あの下でパンでも食うか?キオスクで買って。」
「…あの〜、そういうコトでわなくてー、お店、でなんだけど…」
「阿呆か。この時期そんな店っつったら、めちゃ込みか予約で一杯かのどっちかだぞ。」
「えーっ。」
426 :
422& ◆ekXTFKA6yI :2005/03/25(金) 21:15:22 ID:NM6GS8j9
野明のあきらめがあんまり悪いので、だめもとで3軒くらい回ってみたが、やっぱり桜の見えるような
店はどこも人でぎっしりだった。
だって、この駅にある大きな公園は、都内でも有名な桜の名所のひとつで。夜風に当たらずに高い金
払ってでも夜桜を眺めたい連中が、ごちゃまんとやって来るんだから。
まぁ予想通りだけど。地下にある、そんなに汚くない居酒屋に腰を落ち着けた。
いろんな、話をした。
中学や高校の話。東京にいる友達の話。警察学校の変わった教官の話だとか、この間見た映画とか。
こわいくらいに恋愛の話は出なかった。俺は意識して持ち出さなかったんだが、野明のほうにもそれ
を避けているふしがあり。
こうやって、俺は、楽なところを歩こうとしているのかもしれない。
仕事上のパートナーで、トモダチとしては充分すぎるくらいいい奴で。ほんとは異性ととしても今ん
とこ、俺にはこいつしかいない、というのが偽らざる本音ではあるのだ…が。
それを、うまく口に乗せることがどうしても出来ない。友達の関係すらなくすんじゃないかと怖くて。
野明はそんな俺の気を知ってか知らずか、にこにこと冷酒のグラスを傾けている。
なぁ、今、お前、どんな気持ちでそんなににこにこしてんだ?
「…でも桜、見たいなぁ。」
ふと会話がとぎれた時、野明がぽつんと言った。
「公園、行ってみるか?」
一応聞いてみる。でもこいつの答えはあらかた想像がついた。
「…桜の木より、人の方が多いじゃん、ぜったい酔っぱらいいだらけだし。」
「…ん…と、それならちと待て、トイレ行きながら考えてくるわ。」
席を立つ。考えてくる、というのは口実で、時計をちゃんと見たいというのが正直な所だった。
行くところは、見せたいものはもう決めてある。用を足し、手を洗いながら時計を見ると、9時すぎ。
もう、大丈夫かな。
席へ戻ると野明に声をかける。
「おい、俺一か所、すごい所知ってるんだが…来るか?ちとこっからだと距離はあるが。」
「お墓とか…ゆわないよね?」
「ゆわないゆわない。お兄さんに任せなさい。」
427 :
422 n.:2005/03/25(金) 21:17:43 ID:NM6GS8j9
遊馬はあたしをどこに連れて行こうとしているんだろう。
駅から、お互いの寮とは逆方向のJRに乗り、大きな駅で降りて、乗ったことのない地下鉄に乗り換えて。
知らない駅で、降りた。ここ、どこだろう。
改札を出て、遊馬がちょっときょろきょろした。どっちの出口に出るべきか、迷ってるみたい。
「野明、ちょっと下で待ってろ。出口がこっちでいいか上行って見てくるから。」
「うん。」
でも、知らないところに置いて行かれるのが嫌で、なんとなく遊馬の後について階段を上がる。遊馬
は出口のきわで立ち止まっていた。
3段下まで追いつく。
「あちゃぁ…。」
遊馬が振り向いて、言った。
「おいお前、傘持ってるか?雨降って来ちゃったよ。」
「…え。」
追いついて並んで立ち、外を見る。確かに霧よりも少し重そうな雨が、降り始めたところだった。
傘は確か、リュックの底に入っていたはずだけど。
…使えないんだこれが。色がお気に入りで買った、淡い淡い水色の3段の折りたたみ傘。
「あるけど…小さいよ?」
傘としての機能はかなり低い。あたしは傘を取り出して遊馬の前で開いて見せた。
「上等上等。ないより全然いいよ。」
すっとその傘をひったくって。
「おら、入んな。」
…は、はいんなってこれはつまり相合傘ですかぁ?
ちょっと赤くなりながらあたしは遠慮がちに頭だけ入れた。
「…何、やってんだよ、濡れっちまうぞ?」
…………えっとあの、左手で肩、抱かれてるんですけどっ。
うわあ、触れられている肩先に、全神経がいっちゃいそう。あたしは照れかくしに、ひとつ深呼吸して、
「相合傘だね。」と小声で言った。遊馬はちょっとだけこっちを見…すぐ、そっぽを向いた。
「ばぁか。」
でもちょっとだけ赤くなったのを、あたしは見逃さなかったぞ。
428 :
422 n.:2005/03/25(金) 21:20:26 ID:NM6GS8j9
ほとんど閉まった商店街の途中の自販で、遊馬は立ち止まった。
ポケットから小銭をばらばら出して入れ、スポーツドリンクのボタンを押した。
「…あれ?遊馬気持ち悪いの?」
こいつ、あたしより相当弱いしなぁ。気持ち悪いってんなら介抱しなきゃだ。…でも、どこで。それにココ
ドコよ。
「いんや。桜はきれいだけど酒盛りするにはちとはばかられる場所に行くもんでな。お前、何がいい。」
「同じの。」そういうと遊馬は、同じやつを買ってくれた。
「まだ先?」「もうちょっと。」
また、左手で傘の中に引き寄せられる。…あの!…あのっ…あの…。
どういう意味?と聞いたら遊馬はなんて答えるんだろう。
すごくすごく、口にしてみたい気がした。でも、どうしても何も言えなかった。
次に会った時、「おはよう」すら無視されてしまったらどうしよう。
それよりこの後気まずくなって、ここに一人で置いていかれちゃったらどうしよう。
話しかけたら、ちゃんと答えてもらえる可能性だけでも残しておきたかった。それ以下になるのは…
考えるだけで、辛い。
あたしは、遊馬が、とても好きだから。
だからお願い、この手の暖かさがある内だけでもいい、ここにこうしていさせて欲しい。
いつの間にか商店街がおわり、住宅地になっている。道の両側、ところどころに大きな桜の木があり、雨に
打たれて花びらを落としていた。
「…コレ?」
これはこれできれいだけど。
「いや、ほんとにあとちょっと先。」
大きいレンガ造りの建物の横を抜けると国道にあたる。
遊馬があたしの肩から左手をそっとはずし、前方を指さした。
「あれ。」
429 :
422 n.:2005/03/25(金) 21:22:31 ID:NM6GS8j9
凄い、桜吹雪だった。
遊馬が指さした、国道をわたった先の道にはいっていくと、道の両側からさして太くない一通の道を包み
込むように桜の木が枝を広げ…その一本一本の枝、ひとつひとつの花から薄桃色の花びらが零れている。
遊馬が、ひゅう、とひとつ口笛を吹いた。
「…想像以上だ…」
「え、想像って?」
「いや、何年か前ココ通ったとき、3分咲きくらいの頃だったんでな。散り桜の頃がこんなに壮観だとは
思ってなかった。」
左右とも等間隔に、大きめの桜の木が続いている。道がカーブしているのかゆるく坂になっているのか、
視界の果てまで桜がつづいているように見える。ときどき通る車のヘッドライトと街灯に照らされて、
花たちはぼうっ、と輝く。
「…すごいや…。」
「だろ。」
住宅街で、いくつかの窓から明かりがもれている。その中に一角、森のように木が茂っている区画があり、
遊馬はそこの金網フェンスを傘で示した。
「あんまり、花見スポットっぽくなくて申し訳ないんだけどさ。」
言いながらあたしから手を離し、金網によりかかる。つられてあたしもその隣によりかかった。
改めて、辺りを見わたす。
絶え間なく、とっても静かな雪みたいにはらはらと花びらが降ってくる。あたしたちが今寄りかかっている
あたりがいちばん低いところらしく、渡ってきた国道も桜のむこうだ。
桜を眺める、遊馬がいる。ふと何かがあたしの中でひっかかった。
…あれ…えっと…。
「缶あけるから、傘持って。」
渡された傘を持つと、遊馬はパーカーのポケットからさっきの缶を出し、プルタブを開ける。
かきゅっ。
その音で、記憶がぱちんと音をたててはまった。
430 :
422 n.:2005/03/25(金) 21:27:18 ID:NM6GS8j9
満開の桜、制服を着た遊馬が缶のプルタブを開けている。初出動疲れでぼんやり
していたあたしの顔にぺたっとその缶をひっつけてびっくりさせる。「やるわ
それ」って遊馬が言って、ずんずん自分だけ花見に行っちゃって、あたしは
その背中に声をかけた――
――なかよくやって いけそうだね!
今よりちょっと顔がまぁるくて、今のこのあたしの何百倍も屈託のないあたしが、何の邪気もなくその
言葉を遊馬に向けている。
心がひりひりするみたいな感じがした。最初の出動のあの時から何年かであたしたちは何かを積み重ね、
それは必要なことで得がたくて大切な経験ではあったけれど。
こうして無くしてしまったものも、ある。
「おい野明、さっき買ってやったジュース、俺によこせ、こっちやるから」
促されて、ヤッケのポケットに入れていたジュースを出し、遊馬が開けた缶と交換する。
「よし、っと。これで両手ふさがってるなぁ…。」
左手に傘、右手にジュース、確かにそうだけど…。
…………!!!
ふっと、遊馬の顔が近づいてきて…キス、された。
「……ぁ。」
触れただけの唇が離れると、てん、と人差し指でおでこを弾かれた。
「お前、こーゆー時は目を閉じるって、教わらなかったのかよっ。」
「何であたしが目、あいてたの、遊馬がわかってんのよ。」
「いいのっ。」
指先で、あたしのまぶたを撫でて…目、閉じてっていう意味なんだろうけど、あたしはちょっと抵抗して
みることにした。
「ね、遊馬、ちょっと待って、なんであたしは遊馬とキスしなきゃなんないのかな?」
「…え?」
あ、おもしろい、耳まで真っ赤になった。ちょっと可哀想になってあたしは遊馬の頬にキスしてあげる。
「冗談だよ。あのね、あたし…遊馬の事…」
431 :
422 n.:2005/03/25(金) 21:28:46 ID:NM6GS8j9
…ちょっと!あたし口の開いた缶と、傘持ってるんですけど!腕が上に挙がった状態のまま抱きしめられ…
ちょっとぉ、頬にあたるヒゲが痛いよぉ。
「ばぁか…そうゆう事は男に先に言わせるもんじゃねぇか。」
ちょっとどきどきわくわくしながら待ってたんだけど、実際に聞いたときのインパクトは、涙ぐみそうな
位、あった。
「………好きだ。野明のこと。」
遊馬の鼓動が速くなっていくのがわかる。あたし自身ももうどうしようもない位までどきどきしてしまって
…やだ、遊馬のこと笑えないや、多分あたし、同じくらい耳まで赤くなってる。
「…お前は、どうなんだよ。」
耳元で囁かれる。あたしはすう、と息を吸い込んだ。
「……決まってるじゃない、大好きだよ。」
いっぺんぎゅっと強く抱きしめられてそっと離れる。傘がずれてあたしの右頬…ちょうど傷の上だ…に
花びらがついた。
「そういう訳で、目、閉じてくれるか?」
「…缶、持ってくれたらね。」
ここまで言った時、ようやく目が合わせられた。二人で、やわらかく笑う。
缶を出したあたしに、
「ちょっと待て。」って言って花びらを取ってくれた。
「あ、お前もしかして、泣いてただろ。」
「ないしょ。」
それは誰にも内緒だ。
目を閉じる寸前、傘の水色越しに、街灯に照らされた桜の花びらの影がたくさん見えた。
432 :
422 n.:2005/03/25(金) 21:30:35 ID:NM6GS8j9
さっきみたいに唇が重ねられる。離しぎわに鼻をぶつけたりしてくすくす笑う。
車が通ったり、たまに自転車が通ったりすると、ぱっと離れて。
それでも唇をはなしたくなくて、左右をきょろきょろ見渡してからまた笑いながらキスしたりした。
そのうち、そぉっと遊馬の舌が、あたしの唇の間からはいってくる。無意識に力がはいってしまった
あたしの肩が、やさしくさすられた。
歯や歯茎がいっぱい撫でられて、開いた歯の間から舌が忍び込んでくる。上あご、舌にやさしく触れ、
くすぐられる。
不思議な感じがした。もっと裡まで触れたい、触れてほしいって今まであまり感じたことのない感情に
おそわれる。それも強く。そのためにどうしたらいいかわからなくて、遊馬の舌に舌先でそっと触れてみた。
「……んっ……」
舌先が連れて行かれる。遊馬の舌とあたしの舌が絡まる。吸い上げられる。
頭がしびれたみたいに何も考えられなくなる。膝ががくがくしてきて、あたしはあいた手で遊馬の首筋に
しがみついた。それでもあたしの舌はもてあそばれたまま。
金網によりかかったまま滑り落ちそうになるあたしを、遊馬は片腕でしっかり支えてくれた。
ふたりぶんの唾液がこぼれてあたしの首筋を濡らす。ふたりとも、むさぼるみたいにお互いの唇を、舌を
歯を楽しんでいた。息をつくのも忘れそうな程。
「………。」
「………。」
呼吸するために唇をはなしたふたりは見つめあう。くちづけするまえと今は世界がちがうんじゃないかと
あたしは思うくらいだった。どうして目の前にいるこのひとがこんなにいとおしく見えるんだろう。
「のあ……」
「あすま……。」
また、唇がふれあう。あたしは遊馬の唇に唇をおしあてたまま言った。
「…どうしよう…くるまも人もあたしたちの後ろをいっぱいとおっていったかも…。」
遊馬はあたしの上唇をねぶりながら答えた。
「…見たい奴には、いっぱい見せつけてやろうぜ。」
433 :
422 :2005/03/25(金) 21:35:57 ID:NM6GS8j9
うひゃぁ!
自分でも何書いてるんだおいら!
最初に表題のまちがいがあったのは、もちろん、バカだからでつ。
続きはありますが、もうちょっと後で。
桜が咲いているうちにはカタをつける所存…
リアルタイムで読んだの初めてです。422さんGJ!
続き期待してます。
っつ〜か、当方が風邪でうなされてる間に、恐ろしいくらい大量の新作が!
幸せで死ねそうな予感w
284さんも、ねこさんもGJでした。
418さんの続きも、期待してます。
おおーこんなに新作が入り乱れてるなんて幸せだ
>ねこさん
どんどん甘いの書いたってくださいー
>>411さん
あーるの小説書ける人って尊敬
負けるなさんご…
>>422さん
描写が丁寧で素敵と思いました
>>434さん
お大事に…!
いい花見だ・゚・(ノД`)・゚・
437 :
ナツ:2005/03/26(土) 14:00:14 ID:NeZO51EQ
411、418改めナツと申します。
ご感想、ありがとうございますv
続いて投下いたします。
原作のイメージぶち壊してます…すみません。
438 :
ナツ:2005/03/26(土) 14:04:58 ID:NeZO51EQ
■あたしのアンドロイド君【3】
(…こんなの人に見られたらきっと笑われちゃうだろうな…帰ろ帰ろ…)
グイッと涙をふいて帰ろうとした時、廊下から足音が聞こえた。他の誰でもない下駄のカラコロという音。
足音が止む。もう暗くなりかけてて解り辛いけど…廊下にRの人影が現れた。
「R君…どうしたの?…忘れ物?」
Rは首を横に振った。
「さんご、大丈夫ですか?」
さんごが転んだのを気付いていたようだ。それにしても反応が遅い…R君らしいなぁとさんごは笑った。
「……うん…」
涙声で答える。Rはその声色に気付いた。
「どうしたんですか?」
夕焼けの逆光でさんごの顔が見えない。
「泣いてたんですか?」
「な、泣いてないよ!」
とっさに強がってしまう。首を傾げてRはさんごに近づく。瞳に涙が浮んでいるのを確認した。
「そんなに痛かったんですか?」
「…ううん」
「…どうしたんですか?」
声がいつもより優しく感じてしまう。Rはさんごをジッと見つめる…。
「そんなにあたしが泣くの珍しいの?」
「さんごに涙は似合わないよ」
普通の人が言うと吹き出す程キザなセリフなのに、Rが言うとおかしくないのは何故なんだろう。
(前にも同じ事言われた事あったっけ…)
Rが戻って来てくれて嬉しい…。
(どうしよう…抱きつきたくなっちゃったよ…でも…変だと思うよね…思わないかな…)
さんごはRをアンドロイドとしてでなく普通の男の子として接していた。
しかしこの状況はさすがにさんごも考えてしまう。でも今はすごくひっつきたい…。長い沈黙が続く…。
「…あ、ササニシキ!…いいの?」
しまった…と思った。(お米の話したらR君行っちゃう…)
「明日にしますよ。今はさんごが泣いてるから」
「…う…」(あ〜、もうダメだ…。)
さんごはRの胸元におでこをつけた。
439 :
ナツ:2005/03/26(土) 14:06:52 ID:NeZO51EQ
■あたしのアンドロイド君【4】
二人の身長差は頭一個分くらい。目の前には黒い学生服と金ボタンがあった。
さんごは体を更にRに寄せた。Rの体の中から機械音が聞こえる。
(あたしのこのドキドキも気付かれてるかな…)
Rはいつものようにボーッと突っ立ってさんごを不思議そうに見ていた。
(やっぱ…何にもしてくれないか…)
Rを解放してあげようと顔を上げた…目が合った。こんな至近距離で顔を見たのは初めてだった。
いつものボーッとした顔。あたしの好きな顔…。
「R君、少し…かがんでくれる?」
「?……こうですか?」
何の疑いもなくRは言われるままかかんだ。サッとさんごの顔が近づく。
「…う」
Rは思わず声を漏らす。さんごはRの唇と自分の唇を合わせた。ただ、唇を重ねただけの初々しいキス…。
さんごは目を閉じて学生服をギュッと握った。
かがんでもらってもまだ背が足らない為、学生服を掴んで引き寄せる。
Rはいつも眠そうにしている目を大きく開いてさんごを見つめる。
しばらくしてゆっくりと唇が離れた。さんごはRの胸に顔をうずめた。
「急にゴメンね…R君…わけわかんないよね…」
今更ながら恥ずかしくなり少し肩が震える。声も震えていた。
「でも…あたしだって…好きな人としたい事…あるんだよ?」
「わかりますよ」………暫くの間。
「へ?」
Rはさんごの背中に腕を回し抱きしめた。
「わ!?ちょっ…!」
そのままさんごを簡単に押し倒す。床に少し頭を打った。
「イタタ…あ…R君?」
Rは体の上に覆い被さっている。学生服の詰襟のカラーが顔にあたる。
Rはさんごの首筋に唇を近づけようとした。
期待した事だったのにいざ事となると焦る。だって…Rは…
「あ、R君…!ロボットなのに…」
「ロボットじゃないよ、アンドロイドだよ」
毎度おなじみのやりとり…いつも以上に間抜けだ…。
440 :
ねこ:2005/03/26(土) 20:07:44 ID:w/+RyFyc
ぬを〜!
帰ってきたら新作イパーイ!
ハァハァ。(W
ぐわんばるのだ、皆。
え〜、ちなみに小説は小人さんがお手伝いして書いてくれてます。
気まぐれで寝しなにしか来てくれません。(W
441 :
ゆん:2005/03/26(土) 20:33:53 ID:oaqM1BBt
誰か 熊耳x内海のエロ書いて♪ 甘いのー
てか 熊耳さんが出てれば男なら相手は誰でもいいかもー
婦女子ウザー
ねこ何様?誘い受けウザー
>>422 上手いです。GJ。
野明がかわええ。
>>411 あ〜るネタは少ないから、ガンガレ
楽しみにしてますよ。
後、チラシ裏
投下以外の無意味なコテは荒れる元になりますよ。
感想書き込みは名無しでいいですよ。特に上のお嬢さん。
パト系で同HNの方がいらしたら迷惑が掛かる場合もありますし、ここの雰囲気を知らないのであればログの一読をなさってください。
一般サイト掲示板と毛色が違いますので、ご理解下さい。
445 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 07:39:20 ID:W9OAlO+z
おいおい、いくら人気作といっても、15年、20年ほど前の作品だと
いうのに、どうしてこんなに才能が集まってるんだ?
南雲隊長と石和くんを…
447 :
ねこ:2005/03/27(日) 09:26:02 ID:X4O5J0vw
>>443 意味わかりません。
>>444 HNで感想は書いちゃいけないんですか?
他の方は書かれてますよね?
新作投下延期します。
>>447 いえ、あなたの事を書いたつもりはありませんヨ。
たださーここって、ぶっちゃけ、皆スゴイですーアタシなんてまだまだだけど投下するですーミャハッ(>▽<)☆彡
てゆーとこじゃねーんだわ。過去ログ、読んだ?そういうノリ嫌う人が多い。
投下しない→誰かが投下してくださいってゆーのを待ってるかもしれんが、それもご立派に誘う受け。
同人かじってりゃあ、誘いうけの意味もウザがられるのも知ってるよね?
投下しないのはあたなのご自由、どうぞご勝手にと思う人もいるつーことをお忘れなく。
後、トリ付けるのはどっちでもいいよ。NGワードに指定してりゃこっちも飛ばして読めるから。
ねこさん新作投下永遠に延期してください!お願いします!
>448 何処から迷いこんできたんかしらんが、21才未満は来てはイケナイスレですよ。
ID変わる前に、書き込みしておくよ。
ねこさん、投下以外に書き込みするのは構わないよ。ただ、ヘタレだの小人さんだのいうのなら投下しない方がいい。
ヘタレと謙遜も過度になれば、尊大にも見える。
作品の進行状況なんぞ、聞いていないと思う人もいる。
それ以上に匿名掲示板で自己主張をするのなら批判も浴びるという事を理解した方がいい。
感想を書いて欲しいのなら、ヘタレだの言い訳をする前にもう一度、レスを読み返して見た?
感想もあるけど、スルーされている事実もある。
ここはそういう場所。
コテ・トリをつける事は、便利性以外に書き手控え室でも話題に上がる。
もしねこさんが今後、この作品でサイトを作るというのなら、コテハンを辞めてトリップをつけたほうがいい。
そうすれば、まだ模倣されてもトリップで実証出来るケースもある。
自分が「上の」といったのはゆんとかいうHNの人。コピペかもしれんが、それならその書き込みした奴も一般サイトさんに迷惑が掛かる。
ここを見ているサイト管理人も多いだろうが、自分のサイトが2chとは違うとはいえ、2chに関連する板でURLや名前を挙げられる事を嫌う人もいる。
訂正
×ただ、ヘタレだの小人さんだのいうのなら投下しない方がいい
○ただ、ヘタレだの小人さんだのいう書き込みはしない方がいい。
422さんの書かれた桜吹雪にうっとり。
遊馬の男臭さが感じられてイイ(゚∀゚)!
酒片手にまったり花見酒とでもいきましょうや。
おおー職人さんGJ!
ひさびさに活気があっていいなあ〜。
>>451 春休暇の時期なんですよ。過ぎればまた元の渋〜い(失礼)スレに戻るでせう。
456 :
ナツ:2005/03/28(月) 00:43:59 ID:BYScQCdi
■あたしのアンドロイド君【5】
「でも…あの…あの…」
さんごは完全にパニックを起こしていた。
こんな行動に出るなんて意外過ぎる。Rは上半身を持ち上げさんごを見下ろした。
Rの表情はいつもの間抜け顔じゃなく、あの生徒会長選の時のように少しキリッとしている。
(……は…反則だよ…その顔は…。)
「わかりますよ」
声のトーンもいつもより少し低い。(…かっこよすぎる…ずるいよ…)
「出来ますよ、全部」
「え?全部って…あ…あの…」
「ちゃんと機能ついてますから」
「き…機能って…!わ…ちょっと待っ…」
Rはさんごの首筋に唇を押し当てた。
「…ん!」
思わず声が漏れる。アンドロイドと言えど、Rの唇は暖かく柔らかかった。
Rの口はすぐにパクパクと動きだした。…少し、くすぐったい。
(あたし…このままR君に…)
見なれた天井を薄目がちで見る。Rの頭がコソコソと動く…。顔の角度を変えて首筋を攻める。
さんごの息がため息のように変わり始めた。
(わ…あ……こんなに…気持ちいいんだ…)
たまに一生懸命動いているRの顎のラインが見えた。耳に薄く産毛がある…。ホントによく出来てる。
上に乗ったRの体は重かった。機械だからなのか、それとも男の子ってこんなに重いんだろうか。
体も一見華奢なのにこうしてると胸も広くて肩幅もある事に気付かされる。
(R君って…男の子なんだ)
こんな形で再確認するなんて夢にも思わなかった…。
(なんだろ…あたし何かR君のスイッチ押しちゃったのかな…)
ウットリとしてるとRはさんごのシャツのボタンに手をかけていた。片手でササッと外していく。
(…なんでこんなに手馴れるんだよぉ…)
バッとシャツを肌蹴る。さんごの細い肩が露わになった。
白いシャツでも透けないようにベージュのいかにも社会人使用のブラ。まだまださんごには似合わない。
(もっとカワイイのつけてればよかった…)
Rにはそんな女の子の複雑な事情はわからないだろうけど…。
457 :
ナツ:2005/03/28(月) 00:44:34 ID:BYScQCdi
■あたしのアンドロイド君【6】
Rの掌がモゾッとブラの中に入ってきた。
「あっ!」
思わず声が出る。さんごの小ぶりな胸はRの掌にすっぽり収まった。
細い指に少しだけ力を加えて優しく撫でて行く…。
「…ん…」
少し冷えたRの掌がより敏感に反応させる。
優しい指の動きが次第に激しくなり一気にブラを上にめくり上げた。
Rの目の前に小さい胸が少し揺れた。
…暫く眺める…観察するように。
(や…だ。すごく見てる…小さいから物足りないのかな…)
「あ…R君…あんまり見ないで…あたしの小さいから…恥ずかしいよ」
「………」
「R…君?」
「…前にも見た」
「…?……あ!撮影旅行の時の?」
「…うん」
「でもシイちゃんの裸だって見たじゃない」
「…さんごのだけ覚えてる」
Rはさんごの胸を見つめながら揉んでいく。
「…ん!」
Rの視線を感じる。恥ずかしくてたまらない…。
(R君にはどう見えてるんだろう…)
「あ…!」
さんごは肩をすくめた。胸の先端に今までと別の感触が走る。
指先で乳首を撫でられてる…。細い指で摘んだり…触れそうで、離れたり…
胸を触れられてるのと全然違う…すごく感じる。
「…あ!ん!…あ、R…君…!や…い…やぁ…!」
Rの指の動きがピタッと止まる。体を起こしさんごを見下ろした。
「…いや?…やめますか?さんご」
458 :
ナツ:2005/03/28(月) 00:45:11 ID:BYScQCdi
■あたしのアンドロイド君【7】
薄目を開けてRを見ると少し心配そうに自分の顔を覗いている。
「…ううん…やめないで」
「でも今…嫌がってましたよ?」
「…もう!…R君ってば…!」
さんごはRの首に腕を巻きつけて引き寄せた。
学生服の詰襟のカラーの硬さが腕に感じる。
「…R君。あたし…もっと…してほしい…」
Rはコクンと頷き、また指を動かし始めた。
胸を揉みながら人差し指と中指で乳首を挟んで摘む。
「…ん!」
Rの指は巧みに動く。それが自分をどんなに喜ばせてるのかわかってるんだろうか…。
「あ…R君…意味わかってる?」
「…何がですか?」
「今…してる事…」
「さんごがしたい事ですよ」
「そうじゃなくて……ん!」
Rの唇が首筋をはう…。指の動きと同調するように蠢く。
唇は首から鎖骨に移動し、掌が愛撫している膨らみに近づく…。
突起した個所から指をどけ口に含んだ。
「…ん!!」
終着点にやっと辿り着いたかのように乳首に唇を何度も何度も押し当てる。
「ん!…あ!…ん!ん!あ…るく…あ!あ!」
胸にRの前髪がサラサラと心地よく流れる。
(もう…全部…気持ちいいよぉ…)
もう片方にも同じように攻める。さんごは無意識に仰け反る。
Rは床とさんごの間にできた隙間に腕をまわして抱きしめ、更に胸に顔を埋めた。
「あぁ…!あ…ん!!」
口をモグモグと動かすとその度にさんごが反応する。
作業を続けながらRの手がさんごのスカート…そして下着にのびる…。
これも手早く脱がした。
459 :
ナツ:2005/03/28(月) 00:46:20 ID:BYScQCdi
Rで何やってんだろう…今急に冷静になってしまってます…。
確かに、誘い受けもコテも時にウザイ場合はあるが
1番ウザイのは、「みんなの代表意見」みたいに自分の主張してるヤツだな。
>>460 全くおっしゃる通り。
知らない者同士が集まる匿名掲示板ではみな同等なはず。
代表者的な発言はいただけない。
ただ、個人的には
>>453の意見には頷けるものもあったよ。
一意見として参考にするのは今後のトラブる回避になるのでは?
ナツさんGJ!
Rで書ける方を尊敬します。いやマヂで。
>>459サソ
そのまま突っ走るんだ…!
「ちゃんと機能ついてますから」ってなんかいい響きだ
こういう雰囲気になると書き手さん減っちゃうじゃん。
気に入らなきゃ黙ってスルーしろよ。
GJですよ!ナツさん!
「さんごがしたい事ですよ」 って言葉攻めに
黒いさらさらストレートの髪の毛(ツボ)
いいわぁ〜
466 :
ナツ:2005/03/28(月) 22:09:54 ID:BYScQCdi
■あたしのアンドロイド君【8】
「ひゃっ!」
冷たい床にお尻が当たりさんごは腰を浮かせた。Rの手はゆっくりと腰から太ももを撫でて行く…。
「や…なんで…?」
「…?」
「R君…なんか…手馴れてない?」
「そうなんですか?僕にはわかりません」
「…前に経験…あるの?」
「いいえ?ないですけど…」
(…わかった…知識で知ってるだけだ)
さんごは理解した。前も物が当たったら痛いに決まってるとか言ってた…。
でもHを知識で知ってるのは普通の男の子も同じ事。違うのはRには照れが無い事だ。
恥ずかしがってるさんごの方がリードされてるのは当然なのかもしれない。
ちょっと悔しい気もするけど、いつもRの世話をしてるからこういうのも嬉しい…。
Rはさんごの露わになった下半身を弄ろうとする。
「R君…そこ、見ないでね…まだ恥ずかしいから…」
「…うん」
触れるとそこはしっとりと濡れていた。ゆっくりと中指を埋めていく…。
「…う…ん…!」
さんごの肩がビクビクッと震える。Rの指がヌルッと濡れていく。
自分の中からどんどん溢れていくのがわかる…。
(…こんなに濡れちゃうものなの…?)
指を何度も出し入れされる。その度にヒクヒクとRの指を締めつける。
「ん…!ん…!……う!」
気持ち良過ぎて声を荒げてしまうのを必死に我慢する…変わりに身をよじってしまう。
「さんご…?」
「…ん?」
「大丈夫ですか?苦しそうだよ」
「ううん…苦しくない…大丈夫」
中でクイクイと蠢く…指を抜いた。たっぷりと濡れている…。
「…えっと…次は確か…」
カチャカチャとRのベルトの音が聞こえた。
467 :
ナツ:2005/03/28(月) 22:10:46 ID:BYScQCdi
■あたしのアンドロイド君【9】
(次は確か…って言うかな…)
Rにまともな言動を求めても仕方ないのは解ってるはいるけど…。
ベルトのバックルの金属の音がいよいよ本番だと緊張させる。
Rはさんごに腰を埋めた。濡れた秘部に何か触れた…。何って…アレだけど…。
(…あるんだ…R君……って…あたし何考えてるのよっ…)
すごく重大な秘密を知ってしまったような気がした。
でも人間により近いアンドロイドを目指したあの博士なら十分考えられる事だろう。
何せ、このアンドロイドは人間と同じようにお米が食べられるのだから…。
Rはさんごの肩に手をそえ一呼吸した。
(さぁ、いよいよだ…大丈夫だよね…)
さんごも呼吸を整え受け入れる準備をしようとしたその時、激しい痛みが走った。
「んん…っ!」
力の加減を知らないアンドロイドはいきなり一気に刺し込んできた。
思わずRの胸に手をのばし引き離そうとする。重くてびくともしない。
さんごの反応に驚いてRはガバッと上半身を起こした。
「え?…痛いんですか?」
さんごは黙って頷いた。
「…やめますか?」
Rは離れようと腰を引きかけた。さんごはとっさにRの腕を掴む。
「…R君。さっきからやめるやめるって…あたしとしたくないの?」
暫くの沈黙…Rが困った顔をしている。
「さんごが痛がってるならやめますよ。さんごの辛い顔、僕は見たくないです」
「…辛くなんかない」
「でも…」
「辛くないよ…痛くても…R君だったら平気だもん…あたし…嬉しいの」
「痛いのに嬉しいんですか?」
「…そうだよ」
さんごはRの背中に手をまわし抱きしめた。痛くてあまり力が入らないけど…。
「R君…動いて…」
Rは腰を動かす…今度は遠慮がちに…。
468 :
ナツ:2005/03/28(月) 22:11:22 ID:BYScQCdi
■あたしのアンドロイド君【10】
「…ん!」
痛みが走る。でも痛がったらRが心配してやめてしまう。
さんごはRの肩をつかんで我慢した。Rは一定のリズムを崩さず機械的に動く。
次第に痛みが薄れ、Rの動きが気持ちよくなっていく…。
「…あ……あ…ん…っ」
吐息の声が変わりだす。
Rはその声を聞くと目を閉じた。Rの中で何かが作動しだしたように腰の動きが早まる。
床に触れた皮膚が擦れて痛い。さんごは逃げるように体を上にずらすがRはついてくる。
「…ちょっ……あ!…あ…Rく…!」
これは初体験のさんごには辛い。
しかし所詮知識しかないアンドロイドには微妙な力加減がわからない。
そこが人間との違いなかもしれない。さんごを気遣う気持ちはもちろんあるのだが…。
Rがガツガツと突く度にさんごの体は床をズルズルと上へ移動していく。
「あ…R君…!R君ってば…!あ…あ!」
Rは自分にはあるはずのない男の本能…のような動きでさんごに腰を打ち込む。
さんごが辛そうに見える。でも喜んでるようにも見えた。どう分析すればいいのか…。
さんごが痛くないか心配しながら動こうとするが、何故か力を弱める事ができない。
Rにもわからない…。自分の構造を全部把握してるわけではない。
でもそれとは違う、何かがわからない…とまらなかった。
動きに合わせて二人の融合部分から音が聞こえ出す。
(…いや…聞こえちゃう…R君に聞かれたくない…)
気持ちと裏腹にさんごの声が荒くなっていく。Rの腰の動きも大きくなる。
「あ…ん!…ん!あ…あ…あぁ…!」
さんごはRにしがみつき、学生服を掴んだ。詰襟のホックがプチッと外れた。
(イっちゃうの…あたし…これがそうなの…?)
「あ…ん!あ、あぁあっ!!」
さんごはビクビクッと仰け反った…Rにしがみ付いていた力が一気に抜けていく。
Rはまだ腰を動かしていた。さんごの体が人形のようにグラグラと揺れている。
しばらくして力尽きたさんごに気付いて動きを止めた。
469 :
ナツ:2005/03/28(月) 22:12:03 ID:BYScQCdi
■あたしのアンドロイド君【11】
キンコーン カンコーン…今日最後の予鈴が聞こえる。
さんごはぼんやりとその音を聞いていた。
(あぁ…そっかぁ…学校だった…)
「…さんご…さんご?」
トロンとした視線で自分を見下ろすRに目をやる。
「汗びっしょりだよ…大丈夫ですか?」
「…ん?…う…ん」
さんごはまだ余韻の中にいた。Rはさんごから離れようとしていた。
「…待って、R君。もう少しだけひっついてて…」
「…あい」
Rはソッとさんごに身を寄せた。
(あぁ…気持ちいいな…)
「R君…」
「あい?」
「…好き」
「…………」
Rは黙ってしまった。いや、考え込んでるようだった。
(しまった…わけわかんないかな…)
「…僕は……僕はぁ…」
Rは必死に何か言おうとしている。考えるとすぐに悩むのが癖だ。
「…ごめんね。いいのよ、R君」
「…さんごは………ごはん」
「…へ?」
「さんごはごはんみたいにあったかくて心地よいです…炊き立てごはんの人ですね」
「…ごはん…」
このアンドロイドはたまに喜んでいいのかどうか複雑な事を言う…でも表現がRらしい。
「やぁ、動いたからお腹が空いたじゃないですか」
「ハハッそうだね」
さんごは体を起こす。Rと顔が近づいた。反射的に目を閉じるとRの方からキスしてきた。
Rはさんごから唇を離すと、アハハッと笑った。
嬉しいのかな…?とさんごもアハッと笑い返した。 (終)
470 :
ナツ:2005/03/28(月) 22:13:27 ID:BYScQCdi
以上です!
ご感想ありがとうございましたm(_ _)m
GJ!!!
オチが可愛くて可愛くて可愛くてハァハァしたよ…
炊き立てごはんの人・・・Rらしくてイイですね!
さわやかでかわいー、GJ!
GJ!
『さんごはごはん』がよかったです。ほのぼの〜。
ごはんGJ!!
太田さんまだー
つとむ(バーディー)×夏見はどうしたぁ!?
478 :
戒音:2005/03/30(水) 13:50:05 ID:2DEDQrWy
ジャジャ馬書いてもいい?
どうぞー
ご感想下さった方、ありがとうございました。
>>193-203 >>224-231 >>275-291に続き、「ミンナノ唄」後藤喜一の唄を投下します。
今回もエロもエロ以外も長いので、二回に分けます。あらかじめご容赦下さい。
後藤さんの過去の部分は、フジミ小説版から引用しています。
なお、冒頭に引用した歌のタイトルが知りたい方は、メール欄を御覧下さい。
481 :
ミンナノ唄:2005/03/30(水) 23:55:11 ID:C8IFesxx
「機会が盗人を作る」と言うのは真っ赤な嘘です。
むしろ、機会そのものが大どろぼうですね。
ぼくの心に残された最後の愛を
今度の機会はすっかり盗み取ってしまったのだから。
ぼく一代の愛という大切な財産を
機会がおまえのところへ持ち出してしまったのです。
一文なしのすっからかんは
もはや今日からぼくの生活をおまえに仰がねばなりません。
とはいえ、すでに、紅玉のようなおまえの瞳の中に
ぼくはやさしい慈愛の色を読み、
おまえの白い腕のなかで
ぼくは新しい幸福に酔うのです。
482 :
ミンナノ唄:2005/03/30(水) 23:56:58 ID:C8IFesxx
俺がこの曲を知ったのは、大学の第二外国語で独語を専攻したからだ。
といっても詩が先で、後から曲が付けられた事を知識として知っているだけなのだが。
20代当時にこの詩を覚えた時は、年取ってから若い女に血道を上げたおっさんの、みっともない世迷い言だと思っていた。
この詩を思い出したのは、俺が職場の同僚への自分の気持ちに気付いた時だった。
初めて会った時は、綺麗なのにどこか張り詰めていて、もっと力を抜けばいいのにと思った。
妻が死んでから、もう誰も好きにはならないと思っていたから、自分の気持ちが彼女に向くとは思っていなかった。
無意識にセーブしていたのだろうが、気付いた時にはもう心の後戻りなど出来なかった。
あの日。
台風。フィアット。挫いた足。渋滞。軽井沢のラブホテル。
あの夜、強引に奪う事も出来たのかもしれない。
だが歳を取った男は臆病だ。
ましてや自分はバツイチで、彼女とはあらゆる意味で釣り合いが取れない。
いや本音は、勇気を出して完全に拒絶されるのが怖かっただけなのだろう。
真面目で、堅苦しくて、どこか不器用で、時々意地悪な癖にふと優しい女(ひと)。
時々無防備な色香が出る事に、多分本人も気付いていないだろう。
後日冗談めかして、一泊しか出来なそうな都内の温泉を探し出し、試しにそのパンフレットを差し出してみた。
それを見た彼女は笑い出し、「いいわ」と答えた。
軽くかわされて終わると思っていたから、ひどく動揺したのを覚えている。
まさか望みが叶うとは思わなかった。彼女に年甲斐もなく溺れていく。
我ながら酷くみっともないが、欲望はどんどん肥大して止まらない。
本音を言えば、彼女がずっと欲しかった。今は彼女の全てが欲しい。
だが肝心な一言は、自分から言えないだろう事も知っている。俺はずるくて臆病だから。
きっとこれからも肝心な言葉を自分からは言わず、相手の出方を待ってしまうのだろう。
…俺の韜晦(とうかい)の唄は終わらない。
ーーーcomodoーーー
後藤の非番の日は、おおむね暇だ。
大概は、溜まっていた洗濯物を洗い、部屋の掃除をし、気が向いたら料理もする。
483 :
ミンナノ唄:2005/03/30(水) 23:58:23 ID:C8IFesxx
今日は朝から快晴で珍しく早起きし、洗濯のついでに布団まで干してみた。
し慣れない事はするモンじゃない。
天気予報は一日快晴の筈だったのに、午後からにわかに曇りはじめ、急いで布団を取り込んだ。
午前中に大体部屋の中の事を片付け、遅い昼飯は外で適当に済ませる。
出たついでに、ビールや食材を買った。
ついでに本屋で立ち読みなどして、気になる記事が乗った雑誌は購入しておく。
ブラブラしてから部屋に帰ると、もうすぐ4時。
ビールなんぞぐびぐび飲みながら、気楽に一人の夕食を作る。
ちなみに料理の方は、適当な野菜を混ぜて焼いたこてっちゃんだの、豆腐のみそ汁に乾燥わかめをぶち込んだ物だの、あまりやる気のないシロモノ。
勤務している時の方が、まともな食べ物を食べていると言えるかもしれない。
昼に電話があったので、今夜は来る。泊まれると言っていた。
ちょっと気分が浮ついているが、沈み込むよりは良い事だと思う。
早い夕餉と言うよりもビールのつまみを腹に詰め込み、日本シリーズも終わってしまったので、新聞を広げてエリザベス女王杯の予想なぞしてみる。
チャイムが鳴った。顔を上げて時計を見ると、5時を回ったばかり。
不思議に思ってドアを開けると、そこには不景気きわまりない顔の部下が立っていた。
(あらあら)と思いながらも、後藤は遊馬を中に招き入れた。
「…ふ〜ん…800℃以上の温度を出す火炎放射器ねぇ…」
出したコーヒーに手も付けず、遊馬はうなだれたまま畳を見つめている。
「…さも、お前の仕事は犯人を捕まえる事で、他の事に口を挟むなと言わんばかりの口ぶり…最低ですよ、ウチの親父は」
この部下の欠点は、思い込んだら壁を作り、さらに中で凝り固まってしまう事だと思う。
物事は一方向だけでは存在しないのだ。横、後ろ、斜め、多角から見なければ真実は見えない。
普段なら言えば判る男だが、こと実家の話題になると亀の様に頑なになってしまう。
「『すべき事を放り出して来るな』…俺もそう思うけど?」
484 :
ミンナノ唄:2005/03/30(水) 23:59:59 ID:C8IFesxx
「はぁ…」
そのまま遊馬は、膝に乗せた手をぎゅっと握りしめた。
その青臭さを目の辺りにすると、あまりにも若者らしくて嬉しくなって来る。
放っておいて自力で立ち直って貰うのも良いのだが、このまま帰してまた武緒に向かわれてもたまらない。
予想に過ぎないが、あの夜何かあったのだろうと後藤は勘付いていた。
武緒はともかく、いつもながら遊馬は判り易すぎる。
まぁ20代前半まではヤリたい盛りだろう。
自分にも若かりし頃の心当たりがあるので、あまり多くはツッコむまい。
職場内の人間関係に支障が無ければ、人の恋愛に口を挟むつもりも無かった。
煙草を灰皿に押し付けて、後藤は立ち上がる。
「よし!篠原、泡の出るジュースでも飲みに行くか。準備するから、ちょっと外で待っててくんない?」
遊馬を部屋から追い出し手早く電話をする。そ知らぬ顔で鍵をかけ、この場を後にした。
二人はスナック「愛奴〜AIDO〜」にやって来た。この店で語り合うのも、もう二度目だ。
後藤はどんどんビールを勧めた。グビグビと杯を重ね、遊馬の出来上がりも今日は早い。
「隊長だって、そうおもうでひょ?ウチの親父は、現場の警察官の苦労なんぞ、なぁ〜んにもわかっとらんのですよ」
「あ〜、はいはい。わかってるよ〜」
そう言いながら、後藤はビールを注ぐ。もうすでに、遊馬の顔は茹でダコの様だ。
「隊長はどうおもいまふ?ウチの親父の事ぉ〜」
「う〜ん、そぉねぇ……思った事言っていい?」
後藤はつきだしの切り干し大根を突つきながら答えた。
「どぉ〜ぞどぉぞ」
「…篠原の親父さんってさ、かわいいよね」
その言葉にガタンと音を立てて遊馬がカウンターに突っ伏した。可愛い?あの親父がぁ!?
485 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:01:04 ID:C8IFesxx
「…恐ろしい事言わんでくだしゃいよ〜!…どっこが、ど〜こが可愛いっつ〜んです、あのタヌキ親父の」
胸ぐらを掴む勢いで、遊馬は後藤に詰め寄った。
「あ〜、お前さんは気付いてないのか。可愛いのにな〜、お前の親父さん」
「げぇ〜っ…気付きたくないれす」
吐き気がしそうな顔で舌を出す遊馬。
「あっそ。じゃ、教えたげない」
そのまま、後藤は自分にビールを注ぐ。しばらく、静かに二人は飲んでいた。
だんだん遊馬がそわそわして来る。グラスに残っていたビールをぐいっと煽って、切り出した。
「…隊長、教えてくだしゃい」
「ヤダ」
後藤は即答した。
「教えてくだしゃいよぉ〜!気になるじゃないッスかぁ〜〜〜!!」
どこをどう見たら、篠原一馬が可愛らしく見えるのか。やはり知りたい。
「知りたくないんだろ。自分で気付きなさいよ」
「イヂワルだ〜!隊長イヂワルだぁぁ〜〜!!吐いてやるぅ〜、このシャツの中にゲロッと吐いてやるぅぅ!」
遊馬はそう言って、後藤のポロシャツの後ろを引っ張る。まったく、酔っ払いは厄介だ。
眉を八の字にした後藤が迷惑そうに振り返り、しぶしぶ口を開く。
「可愛らしいじゃないの。前の贈収賄事件の時は、警察官になったお前には関わらせたくなくて、詳しい事は喋らずもう来るなと言う。今回は、火炎放射器に注目しろとヒントをくれる」
『あ…』と遊馬は一瞬押し黙った。そういう考え方もある。
だが、すぐに首を振って後藤の考えを打ち消した。そんな事あるものか。
「…そんな事、親父は考えちゃいませんよ。隊長はウチの親父の事、好意的に見過ぎです」
「ほ〜らな〜。だから言いたくなかったんだよ〜」
後藤は煙草をすぱーっと吹かしてそっぽを向いた。
遊馬は頑なに、自分のグラスを両手で握って俯いている。
486 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:02:34 ID:mOPFEfVa
(悩め悩め、青少年…)と後藤は横目に見ながら思った。
若い内にさんざっぱら悩んでおくと、歳を取ってから『如何に悩むのが時間の無駄か』見えて来て、余計な力も抜けるってもんだ。
まぁ、あまり悩み過ぎる人生を送ると、勢い余ってこんな中年になっちまうけど。
ふふっ、と後藤は笑った。
「……本当に、お前さんらは似た物親子だよな…。不器用で、きちんと相手に自分の愛情を伝えられない所とかさ」
その言葉に、遊馬が余計自分の殻に閉じこもったのが判った。
(まぁ、馬鹿な子ほど可愛いって言うしね)
篠原重工の社長も本来は、レイバー業界で急激にのし上がった海千山千の男な筈だ。
しかし大切な人に対しては、歳の割には純情過ぎるほどだと後藤は思う。
世の中『嘘も方便』と言うことわざの通り、嘘で終わらせてしまえば簡単に済む事も多い。
前回の贈収賄の話だって、「そんな事実はない」とつっぱねればそれで済んだ筈だ。
なのに篠原一馬と言う人間は、自分の息子にはどうしても嘘を言いたくないのだろう。
(それも立派な愛情表現だと思うんだけど…)
必要な言葉すら足りていないから誤解を生んでしまうんだろうなぁ、とも思う。
だが、そこまで親切に遊馬に教える気はない。
こういう事は、自分で気付かねば意味がないからだ。
悩める若者は混乱しながら酔っ払い、意味不明な言葉を吐きながら11時頃に電車で帰っていった。
駅まで見送ってから、公団住宅に一人そぞろ帰る。
アパート前までついて、ふと下から見上げると、やはり思った通り、部屋には灯が点っていた。
ーーーamorosamenteーーー
部屋に入ると、靴が無かった。ぱっと見える台所にも、居間にもいない。
「……しのぶさぁ〜ん?」
そっと声をかけると、脱衣所の影から、手に靴を持ったしのぶが現れた。
「…大丈夫?」
「うん。篠原、帰ったよ」
「……なんだか悪い事してるみたいで、嫌だわ」
ばつが悪そうな顔をして、しのぶは玄関に靴を置きに行った。
487 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:04:00 ID:mOPFEfVa
「こそこそしなくても良いんだよ。別に独身同士、誰にバレても構わないんだし」
「……現職同士の職場恋愛って、あまり良い事じゃないじゃないから…」
堅苦しく答えるしのぶの手をそのまま引き寄せ、唇を合わせた。
そっと合わせるだけのキスをして、両手で顔を上向かせ目を覗き込む。
その潤んだ瞳の中に自分しか映っていない事を確認して、髪に手を差し込み、後藤は改めて深く口付けた。温かくて柔らかい口腔は微かにミントの匂いがする。
じっくり口の中を嬲りたくなるのを、後藤はぐっと堪えた。
「はい、この話はこれでおしまい…」
軽く下唇を噛んでから解放すると、しのぶは何とも言えない顔をした。
恥ずかしそうな、切なそうな、何か言いたそうな…どこか己を押さえている顔。
「…お風呂、湧かしといてくれたんだ?」
後藤は気付かないふりをしてその髪を撫で、風呂場の方を見た。
「ええ。…いけなかったかしら」
「とんでもない、嬉しいよ。そうだ、一緒に入ろっか?」
「……恥ずかしいから、駄目」
くすん、としのぶが微笑んだ。職場では見せる事のない、少しはにかんだ無防備な笑み。
その表情に、瞬間どれだけ後藤が欲情したか、しのぶ本人は知らないだろう。
ーーーこの部屋で会う時だけは、隠さないでお互いの気持ちを正直に出そう。
肉体関係を持ってから、二人で話し合って決めた事だ。
しかし実際は、後藤はその約束を守っているとは言えない。
「じゃあ、先にしのぶさん入っておいで。女の人は風呂上がってからの支度が大変だし」
「ん…途中から入って来たり、覗いたりはナシよ?」
釘を刺してから、しのぶは脱衣所に歩み去った。
アコーディオンカーテンが引かれ、衣擦れの音がする。
本当は一緒に風呂に入りたいし、入るより先に今すぐ抱きたかった。
しかし出来ない。
相手が嫌がる事をしたくないという建て前の裏に、まだ本気で彼女に溺れたくないという気持ちがどこかにあった。
たぶん自分が思うよりももっと、しのぶに本気になっていると思う。
その自分の本気が恐ろしい。
愛して、抱きしめて、奪い取って、心を預けて、全てを欲して、許し合って。
この世で一番の幸せを手に入れて。
その後に、失ってしまったら?
488 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:05:35 ID:mOPFEfVa
…その時こそ、本当に自分は狂ってしまう。
いや、狂った方が楽だとすら思える永遠の煉獄がまた続く。今度は終る事なく続くだろう。
もうそんな想いはしたくなかった。
腕が無くなる様な、足が無くなる様な、胸に穴が開く様な、不思議な感覚。
ーーーもう世界中どこを探しても、その人はいない。
何度経験しても変わる事のない消失感。
意外な事かも知れないが、その消失感に慣れる事は出来る。
人と言うのは不思議な生き物で、どんな異様な事でも一週間後にはリズムが出来るのだ。
大切な人がいなくなって悲しんでいる人にも、忘れる事のない最高の日になった事を喜んでいる人にも、同じように日は昇り、同じように時が過ぎる。
どんなに打ちのめされても、時間が経てば腹が減るようになる。
立て込んでいた仕事もこなさなければならない。また生活を始めなければいけない。
そして気付くと、いつの間にか笑う事すら出来る。
後は、自分の身の中に飲み込んで消化するしかない。
妻と子を突然亡くした事は、もう飲み込んだと思う。
だが、自分の中でもう消化しきれているか?と誰かに聞かれたら、答えはNOだ。
その事実は、しのぶには何の関わりも無い。
今、彼女が望む事があるなら、出来るだけ叶えてやりたいと思う。
しかし自分の心の全てを無防備に預けきるほど、まだ後藤は強くなかった。
この部屋の中だけの恋人。
いつかはこの関係も、終わる日が来るのかもしれない。
だったらその日が来る事を今は考えず、この一瞬を大切にすべきだろう。
憂鬱な考えを頭から振り落とす様に、後藤は煙草に火を付けた。
しのぶと入れ代わりに風呂に入り、急いで体を洗って風呂を出る。
見覚えのある白いパジャマを着たしのぶは、脱衣所の洗面台でまだ髪を乾かしていた。
「歯磨き、した?」
鏡越しにこちらを見ながら声をかけるしのぶに、へいへいと答えながら歯ブラシを取る。
「後藤さんって、いつもカラスの行水ね」
カシュカシュとぞんざいに歯を磨く脇で、ドライヤーをかけながらしのぶが笑った。
「そう?そんな事ないんだけど、ホラ、しのぶさん待たせちゃいけないからさぁ〜」
「だって…温泉の時だってそうだったじゃない。私が上がる頃には湯冷めしてたわ」
そう言いながら、しのぶは苦笑している。
489 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:06:45 ID:mOPFEfVa
『あの時は…』と言い出したいのを、後藤はうがいで誤摩化した。
早く、抱きたかった。
早く、その身に付けている物を剥ぎ取って、下に隠れた肢体をじっくり眺めたかった。
早く、自分の身体をしのぶの奥まで埋めたかった。
(………俺もまだまだ若いんだなぁ…)
思い返すと、サカっていた自分が恥ずかしくなってくる。
しのぶとはまだ片手ぐらいしか肌を重ねていない。
その行為は、満たされる部分と余計飢え乾く部分があった。
肌を重ねているとは言え、お互いまだ全部さらけだしていないからかも知れない。
うがいを終えると、しのぶがこちらにドライヤーを向けて来た。
「乾かしてあげる」
「いいよ、自分でするから」
「……イヤ?…」
しのぶは時々こんな表情をする。軽い気持ちでした拒絶に、刹那、戸惑い揺れる瞳。
どこかで、自分が心を預け切っていないのに気付いているのだろうか。
「…じゃ、お願い」
この恋人の不安を早く打ち消したいが、まだ踏み込めない部分を許して欲しいとも思う。
すっかりしのぶに甘えている自分に、後藤は内心苦笑した。
傷付く事にも傷付けられる事にもまだ勇気が湧かない癖に、心だけ欲しいなどと都合の良いお題目を唱えている。どうすれば良いのか判っているのに。
『もう少しだけ、時間が欲しい…』口の中で呟いた。
「はい、おしまい」
しのぶがドライヤーを止めた。
「ありがと」
「私、髪降ろした後藤さん好きよ。お風呂上がりの男の人って、洗い立てのわんこみたい…」
しのぶはそう言って、頭をくしゃくしゃと撫ぜながら笑った。
「そんなにこっちが良いなら、職場でも髪降ろそうかなぁ〜」
「あら、駄目よ。この後藤さんを見るのは、私だけ…」
そう言って、しのぶは後藤の唇を指で軽くなぞった。ぞくりと体に熱が昇る。
その手を掴んで、噛み付く様に手のひらに口付け、指を一本一本味わう。
490 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:07:51 ID:mOPFEfVa
うなじに優しくキスをすると、ふわりと付けたての香水が淡く匂った。
しのぶは職場に香水を付けて来る事がない。
自分だけが知っているその香りは、いかにも彼女が好きそうな清楚な花の香りだった。
その清楚さの奥に隠れる、自分だけしか知らないしのぶが欲しい。
『愛は与えるモノ、恋は奪うモノ』とはよく聞く言葉だ。
今の後藤は与えるよりも奪いたい。
与えたくないのではなく、ずっと飢えていたのだから。
後藤はしのぶを寝室へと誘った。
恋人の為に今まで敷きっぱなしだった万年床を改め、物置と化していた脇の部屋を整理してそこにダブルベットを入れている。
さすがに入ってすぐ見える奥の部屋では、何かと嫌だろうと配慮した。
ベットに腰を降ろした後藤は、脇をポンポンと叩いて『おいで』と招く。
隣に座ったしのぶのうなじに触れ、最初は淡くキスをする。何度か啄むと、段々と深い口付け。
約束の様に同じなぞり方をしようとする後藤の唇に、しのぶは指を挟んだ。
「……待って」
「どうしたの?」
軽い苛立ちを隠しながら、後藤は尋ねた。
「あのね…話があるのよ。……先日、お医者さんに行って…避妊の為の処置、してもらった…の」
後藤の眼が一瞬曇った。しのぶは知っているのだろうか、妻の死因を。
前妻の祐子は、遅発型の妊娠中毒性肺水腫によって、後藤の子を身ごもったまま死んだ。
後藤はその後、避妊には殊更気を使うようになっている。
もちろんしのぶに対しても気を使っていたが、理由は知られたくない。
知っているのか。知らないのか。
しのぶの目を覗き込んでも、戸惑った自分の顔しか映していない。
「だから……お願いがあるの。今日は…あなたの好きに、して?」
その言葉を聞いた瞬間、後藤は、自分の頭の奥が真っ赤に膨らんで弾けるのを感じた。
そのまま、後藤は乱暴にしのぶの肩を掴んで押し倒した。
491 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:09:34 ID:mOPFEfVa
「……後悔しないか?」
こめかみの奥で自分の声がワンワンこだまする。
多分どう考えても、今の自分は『女の子』が望む様な優しげな顔はしていないだろう。
「…しないわ」
それでもしのぶは、そんな後藤に怯む事なく真っ直ぐその眼を見据えていた。
ーーーやめろ、止めろ、ヤメロ。
きっと今夜この女を抱いたら後悔する。
自分の余裕も韜晦もかなぐり捨てて、弱さも脆さも全てをさらけだしてしまう。
互いの血肉を啜り、骨に牙を立て、どちらかが倒れるまで傷つけ合うだろう。
しかしもう一方では、むしろしのぶに傷つけられたかった。
独りは辛い。背負っている物が重ければ尚更だ。40を過ぎたから甘えがなくなる訳ではない。
時には、後藤にも弱音を吐きたい事があった。
後藤はずっと待っていたのかもしれない。
自分の周りに誰も入れない様張り巡らせていた、静かな蒼い炎を越えて来る者を。
自分を欲して、火傷を顧みず炎に飛び込んで来る人を。
ならば自分の答えはひとつ。
飛び込んだ体に移った炎ごと受け止めて、骨まで焼かれて焦がされてみればいい。
「わざわざ今夜の為に、このパジャマを選んだの?」
耳元に囁いて、背中をゆっくりなぞった。
しのぶのパジャマは、あの軽井沢の夜と同じパジャマだった。
「教えて…。あの夜、俺に抱かれたいと思った?」
パジャマの裾から手を入れて、乱暴に胸を揉む。大きな胸が、後藤の手でいびつに歪んだ。
ボタンを外すのも忘れ、捲り上げて先端を噛み付く様に嬲ると、しのぶの甘い悲鳴が漏れる。
「……まったく思わなかったと言えば、嘘になるわ。……あなたは…っ?」
その言葉には答えず、後藤は性急にしのぶのスボンと下着を引きずり降ろした。
指で秘裂をなぞると、濡れている。
492 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:11:27 ID:mOPFEfVa
「もう濡れてるね…。……ごめん、しのぶさん。後で埋め合わせするから…いい?」
そのまま答えを待たずに自身をゆっくり埋めた。しのぶの顔が歪んでいる。
まだほとんど愛撫も慣らしもしていない。多少ぬめりが助けても、中はきつかった。
「……痛い?」
「…だいじょ…ぶ……。ね、全部脱がせて…」
「ヤダ」
そのまま後藤は動き始めた。なるべくしのぶに負担がかからぬ様そっと内側をなぞる。
パジャマの前ボタンを外し、さらけ出した胸を揉みながら指の間に蕾を挟んだ。
「…ん…」
ピクリとしのぶの体が跳ねる。パジャマを脱ごうとするのを、押さえ付けて止めさせた。
「もうここも、こんなに尖っちゃって…しのぶさんも、興奮してるの?」
そう言って、胸を持ち上げる様に揉む。先端がツンと勃ち上がり、固く色付いていた。
肌理細かい肌はすでに桜色に染まり始め、うっすらと汗ばんで手に吸い付いて来る。
「ち…違…っ!…んっ、あぁっ!」
その先を舌でなぞってから甘噛みすると、しのぶが良い声で鳴く。
「凄いね…。ほとんど慣らしてないのに、どんどんおツユが溢れて来てるよ…本当はあの夜、こんな風にされたかったんだ?」
そう言いながらゆっくりかき混ぜると、ぐぽりと水の音がした。ああ、としのぶの声が漏れる。
「…俺があの夜何を考えてたかなんて、決まってるじゃない。こうしたかった…」
後藤はしのぶの腕を両手で押さえ付け、激しく腰を叩き付けた。
膝まで降ろされていたパジャマと下着が邪魔をする。片足だけ抜き取った。
全部脱がすのは何となく惜しい。
「しのぶさんが嫌がっても容赦しないで…押さえ付けて…奥まで叩き付けて…」
わざと音が出る様に嬲りながら、後藤はしのぶの膣内を堪能した。
腹側に肉の突起が幾重にも折り重なり、動くたびにざわざわと揺れ動く。
奥から絶えまなく蜜が溢れて、淫肉の粒が幾重にも肉茎を締め付ける。
組み伏せた下では、後藤の動きに合わせてしのぶの胸が重そうに揺れた。
493 :
ミンナノ唄:2005/03/31(木) 00:14:48 ID:mOPFEfVa
脱がしかけて体に貼り付いているパジャマが、これが夢ではない事を告げる。
「………軽蔑した?」
耳元に囁きながら指で淫核を捏ねると、甘い声を上げながらしのぶが首を振った。
「…わ、私も…っ!…どこかで…こうして欲しいって…んっ!…思ってた、の、かも…」
その言葉に、腰の奥が逆撫でられる様に込み上げて来る。
「いけない子だ…俺を狂わせて…」
しのぶの膝を肩にかけ奥の子宮口まで容赦なく蹂躙すると、しのぶの声が大きくなった。
「…ん…あ、あぁぁ…あぁん!…そ、そんな激しくしちゃ…っ!…んぁぁ!」
「しのぶさん…出すよ…っ!…」
そのまま後藤は我慢せずに、しのぶの奥に欲情を注ぎ込んだ。
粗い息をついて、しのぶの上に体重を乗せる。
ちょっと呼吸を調えてから体を離し、ティッシュでお互いの後始末を済ませた。
「…今日はちょっと早かったね、ごめん」
「そんな事ないわ…気にしないで…」
そう言いながらパジャマを着直そうとする手を押さえ付ける。
「…ちょ…っ!…後藤さん?」
手早くしのぶのパジャマを剥ぎ取って、もう一度ベットに埋めた。
「俺を狂わせた罰だよ……今度はしのぶさんが狂って?…」
ーーーーーーーーーーー
とりあえず今夜はここまで。
後藤さんのイメージ狂ったらすいません…。
キタキタキタ━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!!!
ずっと待ってましたー!!
今回もエロいわ、後藤さんなんかカワイイわ、しのぶさんハァハァだわ
盛り沢山で最高でした!
続き、禿げしく待ってます!!
(早く、しのぶさんを狂わせてーーー!!!!)
アヒャ(゚∀゚)たまらんばい!!
まさしくネ申!
激しく萌えつつも遊馬の醜態に激藁でした。
吐いてやるってアンタw
首を長くして続きを待ってます!
文章上手いー!
面白いー!
ちゃんと全体としてつながってて感動
壮大な物語になってきたのうー
エローーーー(*´Д`*)ハァハァ
GJです!
遊馬萌え派だけど、これなら後藤さんにも萌えちゃうなw
せつなすぎて鼻血でそう…
漏れん家の近所、ミモザ満開でつー。
ご感想本当にありがとうございます。
ミンナノ唄・後藤喜一の唄、残り分投下します。
それから保管庫管理人様、収蔵いただきます際には、最初に「amorosamente」に
なっていた章を、「appassionato」に差し換えお願いします。
後、皆様にお願いがございます。
大変ありがたいお言葉ですが、神呼称だけはご勘弁を…orz
他の職人さんのSSも、毎回楽しみに待ってます。
502 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:07:14 ID:fifWCypI
ーーーamorosamenteーーー
深く深く口付ける。しのぶの舌を吸い上げて、自分の舌にからませた。
上顎を舌で刺激し、歯列を確かめる。しのぶと自分の混じり合う唾液を啜った。
しのぶの手が後藤の首の後ろに伸びて、襟足をなぞる。唇の隙間から熱い吐息が漏れる。
じっくり口腔を味わいながら背中の弱い場所を指でなぞると、しのぶの体が踊った。
裏返して背中を舐めると、甘い声が上がる。後藤は胸を弄りながら背中を攻め始めた。
「はぁっ!…あ、ああん!…んくぅ!…や…声、出ちゃう…っ!…ひゃぅ!…」
「……我慢しないで。もっと、声聞かせて…」
そう言いながら、背中にキスマークを付けて行く。真っ白な肌に、薔薇色の花びらが散った。
たっぷりした量感の胸はすでに汗ばみ、後藤が揉むたびに吸い付きながら淫靡な音を立てる。
その先端は丸く勃ち上がって真っ赤に色付き、吸われるのを待っていた。
「ああ…しのぶさんのおっぱい可愛い…こうされるの、好き?…」
後藤は体勢を変え、しのぶの胸の色の境目を舌で丸く漉いてから口に含んだ。
強く吸いながら、舌で先端をころがす。甘噛みしながら軽く引っ張ると、しのぶの体が震える。
「…はぁ!…んあっ、あ、あぁん!…私だけじゃなくて…んんっ!…後藤さんのも…」
その言葉を無視して、胸に次々と所有の烙印をつけた。濃く、薄く、肌に華が開く。
指先でみぞおちを撫でながら、自分が咲かせた華を眺める。
後れ毛が濡れた肌に所々貼り付き、しのぶが荒く息を継ぐたびに散らせた花びらが上下にうねっていた。
「……綺麗だ…」
何が?と尋ねるしのぶの脇腹にも、舌で味わってから華を咲かせる。
ほんの微かに、塩っぱく甘酸っぱい汗の味がした。香水としのぶの体臭が混じり合い、さっき嗅いだよりも柔らかく甘い匂いに変わって部屋全体に満ちる。
内腿を指で辿るともう溢れた蜜が滴っていた。わざと中心を避け、太腿を撫でる。
そのまま大きく両足を割り開いて、体の芯を目の前に晒した。
503 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:10:15 ID:fifWCypI
「…や…っ!!…み、見ないでぇ……」
慌てた様に、しのぶが自分の中心を手で覆う。
今まで、抱く時にはいつも灯りを暗めにしていた。今日は全てが露に晒されている。
五月蝿そうに手でしのぶの腕を払い、後藤はじっくりその体を目で犯した。
濃いめの陰毛が、蜜で濡れて全体に貼り付いている。
その内側に紫がかったピンクの淫唇がぱっくり開いて、中心の淫穴を縁取っていた。
上の先端に、淫核が僅かに顔を覗かせている。
今、これを剥き出しにして啜ったら、さぞかし良い声を出すだろう。
入口はしのぶが呼吸するたびに、かすかに口を開いたり閉じたりして後藤を誘った。
それは柘榴の様に色付き、蜜を溢れさせ、濡れて光りながら震えていた。
しのぶは余程恥ずかしいのか、手で顔を覆い、短く息を吸い込んで耐えている。
肌理細かい肌に、点々と自分が咲かせた華が広がっている。
足を大きく開きながら僅かに息付くその姿は、採取した珍しい蝶をピンで刺し止めた風だ。
つつつ、と指で膝から内腿をなぞると、小さな悲鳴と共に体が跳ねる。
軽く内腿をキスで啄んで、舌先で腿を舐めながらも、すぐ中心は責めずに焦らす。
絶えまなく蜜が溢れて秘裂を伝い、すでにシーツにまで零れている。
「すっごい溢れてる…しのぶさん、自分で足広げて、手で押さえててくれる?」
「…や…ご、後藤さ……恥ずかしっ…のぉ……」
涙声になっているしのぶの頬を優しく撫で、その耳元に酷な言葉を容赦なく注ぐ。
「駄目だよ…今日は俺の好きにして良いんでしょ?それとも、あの言葉は嘘?」
ひゅっと短く息を吸い込む音がした。目の縁が赤く染まり、瞳が潤んで揺らいでいる。
黙って見ている後藤の目の前で、息を詰めたしのぶの手が膝にかかった。
一旦固く閉じた膝を、しのぶが自らの手で、ゆっくりゆっくり開いて行く。
「……あ…っ…」
開き切った瞬間、秘裂から蜜の絲が左右に伸びた。
しのぶの蜜と後藤が吐き出した白濁液が混じり合い、赤い淫穴からとろりと溶け出す。
「いい子だ。……いっぱい狂わせてあげるよ…」
そう告げながら左手で淫核の皮を剥き、舌先でその周りをなぞった。
504 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:11:44 ID:fifWCypI
「ひぅっ!あ、あぁぁぁっ!」
待ちかねていた刺激にしのぶの体が軽く痙攣した。膣中もざわめき、指を締め付ける。
芯を吸い上げながら奥を中指で掻き混ぜると、さっき注ぎ込んだ精液が淫水と絡まって吐き出された。そのままたっぷり掬い上げ、しのぶに見せる。
「さっき吐き出した俺のだよ……。ホラ…舐めて」
しのぶは望まれるままに、素直に後藤の指を舐め始めた。
「…美味しい?」
「ん……美味しい…わ…。後藤さんの味が…する…」
まるで肉茎を愛撫するように、指先から根元までねっとり舐め、啜り、銜える。
熱に浮かされた様に熱心に指をしゃぶるしのぶに、何度も膣内を掻き混ぜて溢れた液体を与えた。
その間も、しのぶは自分で体を開き全てをさらけ出したままである。
「もう無くなっちゃったね…今度は俺がしてあげる」
指を二本に増やして中のざらつきを刺激しながら、剥き出しにした淫核に吸い付いた。
「あぁぁぁっ!あ、あぁ!…お願い…っ!ご、ごと…さ…が…欲しっ…欲しいのぉ!」
真っ赤に染まった淫穴から泡立った蜜が噴き出し、後藤の手首まで伝い漏れている。
「……欲しい?」
「んあっ!…ぁ……欲しい……」
「……あげない」
そのまま指を激しく擦り上げ、固く勃ち上がって腫れている淫核に軽く歯を立てた。
「あ、あ、ああぁぁぁっっ!!」
しのぶは悲鳴を上げ、びゅくびゅく潮を噴き出しながら達した。
荒い息を吐いて惚けているしのぶの髪を優しく撫ぜ、頬や額に唇を落とす。
「…気持ち良かった?」
しのぶが恥ずかしそうに頷く。
「もっと欲しい?」
「…欲しいわ……もっと…もっと……私を狂わせて…」
潤んだ眼で肉茎に指を絡ませ、しのぶが唇を寄せて来た。
先端や茎に満遍なくキスをして、上目遣いにこちらを伺いながら剛直を飲み込んで行く。
喉奥まで銜え込んで、じゅぽじゅぽと吸い上げ始めた。
「気持ち良い…しのぶさん」
「あぁ……後藤さんの…太くて…固くて……美味しい…」
しのぶはうっとりとした目つきで、茎に舌を這わせ、亀頭にむしゃぶりつく。
505 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:13:25 ID:fifWCypI
「もう良いよ…下のおクチで、これが欲しいんでしょ?」
「欲しいわ…」
「じゃ、自分で入れて御覧。しのぶさんの気持ち良い様に…好きな様に動いて良いから」
後ろ手に座っている後藤の肩に手を付き、しのぶは嬉しそうに向かい合わせに腰を沈めた。
すぐにやわやわと膣が蠢き、少しだけ余裕を残して再奥の子宮口に突き当たる。
「…あ……!奥まで…後藤さんので…串刺しにされてるぅ…」
とろとろに蕩けた淫穴から蜜が零れ、後藤の陰嚢までも濡らす。
しのぶが動き始めると、湿った泥濘の様な音が部屋に響いた。
その動きに合わせて、量感のある胸が細かく上下に揺れる。
思わず手を出して揉むと、汗をかいて少し冷たくなった乳房が指に吸い付き柔らかく潜った。
それに呼応する様に、しのぶの体が激しく動き始める。
奥に叩き付ける様に跳ね、内壁のポイントに当たる様に腰をうねらせ、淫靡に舞う。
しのぶの熱を助ける様に胸を揉み、結合部の淫核を指先で捻ると、悲鳴が上がった。
「も、駄目ぇっ!…おねが…お願い…後藤さんも、動いて……もっと、私、壊してぇ…」
その言葉に体を倒すと、しのぶ自ら、膝裏を抱えて広げた。
「すご…丸見え。…しのぶさんの真っ赤に腫れたお***に、俺のチ**が突き立ってる…おツユが泡立って、一杯溢れてるよ…気持ちいいんだ?」
「ん!…はぁん!あ、いっ!イイっ!…後藤さんのが…奥まで刺さって暴れてるの…っ!もっと…もっとっ!…掻き混ぜて、壊して!…もっと狂う程、犯してぇっ!」
幾重にも絡み付いてくる肉壁を剥ぐ様に、しのぶの好きな箇所を重点的に掻き回す。
肉の粒が生き物の様に蠢き出し、後藤の剛直を絞り上げる。
「あぁぁ!イクぅ…喜一さんのチ**で…イっちゃうぅ…!」
「…イって…しのぶ…っ!」
痛い程淫穴が引き絞られ、しのぶは痙攣しながらまた達した。
込み上げる射精感に、懸命に耐える。もっと狂わせたい。
くたりと力が抜けたしのぶの体を裏返し、腰だけ持ち上げて後ろから嬲る。
506 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:14:23 ID:fifWCypI
「あぁぁ…き…ち…喜一さ…も……もぅ…駄目ぇ…お***が…焼けてるのぉ…」
蜜が溢れ、太腿に幾重にも筋を付けて垂れている。
「……もっと…狂いたいんでしょ?…」
「…あ…あぁ……っ!…ど…して?…また……また…クル…キちゃう…っっ!」
ぐずぐずに崩れたはずの膣奥から戦慄いた肉の粒が動き出し、後藤の肉茎を包み込んで蠢く。
ざわめくその煽動に、後藤の腰奥から熱い塊が昇って来た。
「あ、あぁぁぁっ!…いぃ……喜一さ…の…チ**で…また…イクぅ!……」
「今度は…一緒に……ぅ…」
子宮口の奥まで叩き込むと、しのぶの中が激しく収縮する。
「…イクぅ…喜一さ…喜一さんっ!」
「俺も…っぅ…しのぶ…しのぶっ!…」
ガクガクと震えながら、しのぶが潮を吹いた。その瞬間、後藤はしのぶの奥に白濁液を吐き出した。
最後の力が抜け、折り重なったまま互いに息を調える。
まだ肉茎は萎え切っておらず、しのぶの中で二人は繋がったままだ。
そのまま体を向き合わせ、二人は微笑んだ。
ポタポタと、後藤の汗がしのぶに落ちる。しのぶは指先で、後藤の額を撫でた。
後藤も、しのぶに落ちた汗を指で拭い、そのまま唇を淡く落として離れようとする。
「…待って」
しのぶは背中に腕を回し、後藤を押しとどめた。
怪訝そうな顔の男に優しくキスをして、甘くねだる。
「今日は…このままで眠りたいの……」
「……でも、もう少ししたら小さくなって抜けちゃうよ。…それにこのままじゃ、しのぶさんが気持ち悪くならない?」
頭を撫ぜながら言った後藤に、しのぶは小さな声で言った。
「もう少しだけ…自然に抜けるまで…今夜は貴方と繋がっていたいの……」
変かしら?と問いた気な瞳で、柔らかくしのぶが微笑う。
507 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:15:31 ID:fifWCypI
優しく抱きしめながら、後藤は自分の乾いていた部分に、ゆっくり水が染み渡るのを感じた。
そのまま、この部屋だけの恋人達は甘く深い眠りに落ちた。
ーーーpesanteーーー
松井と後藤は喫煙用のソファーに並んで座った。脇の柱にはいつも通り風杜が立っている。
「地球防衛軍の奴を取り調べたが、知らない男から貰ったそうだ。念の為、あんたんとこの熊耳の証言から作ったモンタージュも見せたが、該当者はいなかった」
憮然とした表情で、松井が切り出した。
(そら、そうだろうなぁ〜)内心後藤は思った。
逃げ出した黒崎を始めとする例の連中は、もう日本国中に顔が知れている。
「やれやれ。連中は貰いモンが好きだねぇ…」
後藤は頬杖を付き、煙草を取り出した。
「問題の品だが、メーカー不明。燃料も特殊で出自不明だそうだ」
「うん、そうだろうね」
煙草に火を付けた後藤を見て、松井も釣られて煙草を取り出す。
「なんでも火炎放射器ってのは、国際人道法違反に当たるって理由で、今はどこの国でも使えないらしいじゃないか」
火炎放射器とは、そもそも塹壕や要塞の攻略として使われていた兵器である。
第二次世界大戦の時においては、某国で火炎放射戦車なる物まで作られていたほどだ。
沖縄の戦史で判るように、非人道的な使い方で、一昔前は対人用の侵略兵器としても活躍した。
しかし近代、精密誘導兵器の発達、火器やロケット攻撃の威力向上により、要塞や塹壕は費用と比較して期待される効果が少なくなった。
今では対人及び対物用ではなく、細菌兵器対策として細々と用いられている。
508 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:16:50 ID:fifWCypI
「…表向きは、ね」
「どういう意味だね?」
と聞きながら、松井は慌ただしくポケットを探った。気付いた後藤が、松井にライターを渡す。
頷きながら松井も煙草に火を付け、旨そうに深く吸い込んだ。紫煙が2つ重なっていく。
「レイバーの外装を溶かせる温度で、5分以上も照射出来る火炎放射器?んなモン、ガワも燃料も特殊なら、使う理由も特殊なんじゃないのかなぁ」
ソファに寄り掛かった後藤が、のんきそうに物騒な事を口に出す。
通常の戦場であれば、現代に火炎放射器は必要ないだろう。
ミサイルやロケット、もしくは白兵戦で十分おしまいに出来る。
しかも実際には、戦闘にレイバーが使われる事はほとんどない。
白兵戦では未だ戦車の方が有効であり、速度、駆動力共にレイバーを上回る兵器だ。
通常レイバーは人命救助や壊れた建築物除去など、戦後や被災の復興用途として知られている。
二足歩行のレイバーに向いている戦略行為、それは建築物のある市街地に対する侵略だ。
侵略される側としては、なるべく建て物にダメージを与える事なく、レイバーだけを退治したいと思うだろう。
「あいにく、ドンパチには興味ないんでね…」
面白くなさそうに首を振り脇を見る。横の柱に立っていた風杜が、同じ様に首を振った。
兵器及びその周辺の情報には、二人とも門外漢の様だ。
「……う〜ん…。はっきりとは言えないけど、対レイバー用としてアレがどんなに有効か、今回の事件で証明しちまってんだよね」
「……それは、何らかのデモンストレーションとして、ここのレイバーが使われちまった、って事か?」
後藤の言葉に、松井はその小さな目を大きく見開いた。
「残念だけど前例がある上、世界的に有名になっちまったからねぇ…ウチのレイバー」
あの時のグリフォン戦はCNNを始めとした全世界に報道され、マスターテープを所有しているTTVは、2000年度のピューリッツア賞候補と言われている。
篠原重工はあの映像の恩恵を受けて自社レイバーの需要が飛躍的に増え、資本金が増資されたほどだ。
ただひとつ日本警察だけが、あの事件で犯罪組織全体を捕縛出来なかったという、対外的に聞こえの悪い貧乏くじを引かされている。
509 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:17:41 ID:fifWCypI
「やはり、あの黒いレイバーに関わった連中と同じ犯人って事かね?」
「断定は出来ないよ。…まぁ、可能性の一つとして考えられる、ってだけ」
斜め上を見上げながら、後藤が言った。
「内海が死んでも終わった訳じゃ無いって事か…くそぉ!なめやがって」
そう言いながら、忌々しそうに松井は空になった煙草の包みを握りつぶした。
「松井さん。俺達の仕事は、ゲームオーバーのないモグラ叩きみたいなモンさ。穴から出てこなきゃ叩けないし、退治しても新しい奴が湧いて来る…そうじゃないか?」
なだめるように、後藤が松井を見遣った。松井が大きいため息をつく。
「やれやれ…お互い、因果な商売についちまったもんだ」
「やあ、いっそ退職して探偵でもやってみれば?似合いそうじゃない、松井さん」
その言葉に風杜が吹き出した。とたんに松井からジロリと睨まれ、首をすくめて目をそらす。
「よしてくれ。あんなやくざな稼業は、死んでも出来んよ」
「それにしても、本当になめられたモンだよねぇ。俺達だけじゃなく、日本って国もさ」
「まさか、このまま放って置く訳じゃあるまい」
松井が後藤の反応を探る。その視線に気付かないふりをした。
「う〜ん…これ以上、俺達は管轄外だからなぁ。餅は餅屋に任せるよ」
「あんたらしくもないねぇ」
「そう?…そんな事ないでしょ。ま、今度俺の大事な部下に、何らかのちょっかい出す気なら、それなりに借りは返したいかなぁ?」
後藤がニヤリと笑った。
何らかの報復を考えているのか、何も考えていないのか。
綿密な計画があるのか、はたまた行き当たりばったりなのか。
いつもながら後藤は、自分の手持ちの切り札を見せる気はないのだった。
「おお、怖い怖い」
松井も笑った。後藤は底が知れない男だ。自分だったら、敵に回したくはない。
「一矢報いる事は、出来ますか?」
風杜が二人に尋ねた。去年からずっと、寝食を忘れるほど追っているヤマだ。
ましてやこの事件において、警察は散々コケにされている。
出来れば被疑者を挙げたいのは、風杜だけではなく、日本の警察官全員の総意だろう。
510 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:18:35 ID:fifWCypI
「…さぁねぇ。出来れば報いたいけど…」
「……相手が象でこちらが蟻でも、束になれば打ち負かせる」
それは松井の信念か。今まで散々、ダムの向こうで踊るのを眺めるしか出来なかったのだ。
正直、今回の事がなければお蔵入りになった事件だろう。この機会を何とか物にしたい。
「そう願いたい物だね」
果たして出来るのだろうか?巨大なダムに穴を穿つ事が。
自分が悲観主義者だなどと思った事はないが、難しい問題だと後藤は思った。
あの時長城号が出航してから、すぐ日本国警察はICPOを通じて現地に網を張った。
だがあの船がオーストラリアに到着した時、武緒が顔を知っている被疑者は乗客の中にいなかった。
他の乗客の中にも、特車課を襲撃した者がまぎれていたはずだ。
しかしその証拠となる武器が船内に見当たらず、乗員乗客に硝煙反応や前科は一切なし。
結果として、犯人が乗客の中にいるのが確かにもかかわらず、証拠不十分の為に指をくわえて見送る事となった。長城号そのものが、今考えればグルだったのかもしれない。
何か大きな壁が、被疑者達と警察組織の間に立ちはだかっている感触がする。
「警察庁広域重要指定126号事件」と呼ばれている今回の一連の事件。
その被疑者と見られる首謀者一味は、洋上で忽然とその姿を消したのである。
ーーーlargoーーー
今の所、生存している可能性が高い犯人達と話をした事のある者は、武緒しかいない。
シャフトエンタープライズ・ジャパンの社員で、黒崎達の情報を得られるような接触があった者はほとんどいなかった。
事件のすぐ後、皆の記憶が薄れない内にモンタージュも作成されている。
武緒にもっと話を聞きたい警察内の人間は多い。
しかし、本人が復職直後である事も考慮に入れ、特車二課の会議室で、松井、風杜、後藤のメンバーで話を聞く事となった。
511 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:19:38 ID:fifWCypI
福島課長がいないのは、あらかじめ非番日を後藤が狙った上で、松井らを呼び寄せたからだ。
あくまで世間話の延長の様に、本人を精神的に追い詰める事なく話をしたかった。
「どう思う?」
後藤は火炎放射器の説明をし、仮に犯人が126号事件被疑者と考えた場合の意見を求めた。
「そうですね…あくまで私個人の予想ですが…」
武緒が可能性として上げたのは、4つだった。
事件が起こってからの時間経過で、警察組織内に油断が生まれている事を見破られた。
最新式の機種が他に増えたにも関わらず狙われたのは、対外的なアピールを考えての犯行ではないか。
もしくは日本の防犯意識やテロ対策が、諸外国に比較すれば隙があると見られた。
前回取り逃がした事で、海外からの犯罪に対する日本警察の犯罪追求力が甘いと見られている。
「なるほどね…だがそれだけじゃ、なぜわざわざ危ない橋を渡ったかの説明には不足じゃないかね?あんたが言っていた、黒崎のプロファイリングにも当てはまらない」
松井が武緒の論理の甘さに言及した。
そこにひろみが静々とお茶を運んで来た。そっと邪魔にならぬよう茶托を置く。
「それは…ひょっとしたら、私が第二小隊にいるからかもしれません」
武緒は、膝に合わせた手のひらを、ハンカチと共にぎゅっと握りしめた。
「私から見た黒崎は、自分の手のひらで内海を踊らせようとして、逆に内海に踊らされている様な感じがありました。御そうとしながらも、その破天荒さに憧れている様な…」
話している内に、武緒の予想が確信に変わっていく。
今回の事件は、武緒が復帰してから一週間も経たずに起こったのだ。とても偶然とは思えない。
「前回彼等の計画が失敗に終わった事の理由に、私の存在も大きく関わっています。内海が私にこだわった為に、全てが水泡に帰したとの想いが黒崎にはあるのかもしれません」
512 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:21:20 ID:fifWCypI
松井と後藤が顔を見合わせる。
武緒から聞いていた黒崎と言う人物が、そんな理由で危ない橋を渡るとは思えなかった。
「つまり…あんたがいたから、また帰って来たと…」
「…今回の事件は、まるで私の復職を狙った様に起こりました。私がターゲットなら、まだ付け込む隙があります」
武緒は、爪が食い込むほど強くハンカチを握りしめ、思い切って顔を上げた。
「隊長、私をフォワードにして下さい。私がフォワードになれば、また奴らが行動を起こすかもしれません」
「馬鹿な事言うんじゃないよ。太田に指揮を執らせるつもりかね?」
ピシャリとはね除けた後藤の言葉に、誰もが黙り込んだ。
部下にそんな危ない橋は渡らせない。もう誰も失いたくなどないのだ。
部屋の空気がまるで糸の様に静かに張り詰めている。
「……あの…」
いきなり発せられた遠慮がちな声に、全員が驚いて顔を向けた。
そこにはまだひろみが立っていた。第二小隊で一番大きいにも関わらず、一番存在感のない男。
全員から注目されて、ひろみは手に持ったお盆を居心地悪そうに回しながら切り出した。
「あの…、良かったら、僕を熊耳さんのバックスにしていただけませんか?」
後藤と武緒は、お互い自分の耳を疑った。棚から鏡もちくらい破壊力がある言葉だ。
元来ひろみは目立つ事がとても苦手で、余程の事がないと自分から積極的に意見を言わないのである。そのひろみが、自らバックスに立候補などとは。
今埋め立て地にダイヤモンドダストが降っても、後藤と武緒はこれほど驚かないだろう。
「僕が赴任した時、第一小隊は三機編成でした。僕ら第二小隊も、元々は三機編成の予定だったのではありませんか?今回の事件を別にしても、三機に増やせば検挙率が上がる…ので、は……」
皆に注目され、恥ずかしくなったらしいひろみの声が段々小さく消えて行く。
「い、いや……うん。確かに、パトロールレイバー隊は本来三機編成が望ましい。ただ、98式は高いから、もう一台は予算的に無理じゃないかなぁ…」
なるべくひろみのやる気を傷つけない様に気配りながら、後藤は恐る恐る告げた。
武緒は何も言わない。別にバックスに誰が来ても構わないつもりだった。
ただ、太田をフォワードから降ろす訳にはいかない事も、本当は判っている。
ある意味、ひろみの提言は武緒にとって願ったり叶ったりだった。
513 :
ミンナノ唄:皇紀2665/04/01(金) 01:23:39 ID:fifWCypI
「そうしたらまた、奴らをおびき出せる可能性があるかね?」
松井が身を乗り出す。後藤の顔が曇った。
「おいおい、無理だよ無理。もう年度末も近くて、今でさえウチは予算なくてピーピーなのよ?60億近い大金、どこから湧いて来るってゆうの」
「いや、後藤さん。正直我々は藁にもすがりたい気持ちなんだよ。奴らに舐められっぱなしのまま、このヤマを未解決で終わらせたくないんだ」
警察が事件に重いも軽いも存在しないと言うのは、あくまで対外的な立て前だ。
実際には、H道警爆破事件、N派出所警官刺殺事件、長官狙撃事件など、日本国警察の威信を賭け、被疑者の検挙を最優先する事件は数多く存在する。
126号事件も、やはり『どんな事をして』でも犯人を逮捕したい事件であった。
松井が上層部に上告した結果、警察庁と警視庁から30億の合同特別編成予算が降りる事が決議される。
篠原重工とも相談したが、先方より『もう研究開発目的としての役割を、十分御協力いただきました。その分今回の機体は、こちらとしても出来るだけ協力させて貰います』との確約を得、かなり値段を勉強して貰った上、足りない分は来年度の予算で良い事になった。
結局、一月末までには新しい98式の機体が入荷すると決定した。
警視庁特車二課第二小隊は、福島課長の事後承諾を得、三機編成に増強される。
これによって、2001年から第二小隊の新たなる伝説が幕を上げる事となった。
(…不面目な伝説にならなきゃいいけどな〜。すでに一部じゃお荷物呼ばわりだし…)
後藤は、笑っていいやら泣いていいやら、ちょっとだけ悩んだ。…ま、いいか。
<to be continued>
敬意をひょうして
―――ネ甲―――
兄貴と呼ばせてください
422です。感想書いて頂いた方、ありがとうございました(ぺこり)。
残り、です。とりあえずトーキョーの桜はまだ咲いたばっかですよね?
間に合ったどー。
ぴちょん、と水のはねる音がする。
「あの、さぁ。」野明が言った。
「あん?」俺は答えた。
「うちら二人とも、お互いのこと好きなんだよね?」野明がもいちど言った。
「確か、そうだったはずだけど…。」俺は再度答えた。
国道沿いのホテルの風呂場。どういう訳か二人仲良くラブホテルの浴槽に肩まで沈んでいたりする。
ここに至るまでに友達に電話して外泊の口裏合わせを頼んだり、足を踏むなだのシャンプーを目に入れるな
だのお湯を顔面にぶっかけるなだの手形がつくまで背中をひっぱたくなだのともうまるで5、6才児の兄弟
の入浴かと思われるようなひと幕があったのだけどここでは省略。
野明がなに言いたいのかはわかるけどさ。ホテルの入り口、廊下、エレベータ、部屋の中…と入るに
従って、どんどんどんどん野明が緊張していっちゃったのが痛いほどわかったので。誘った側としては
勢いつけて自発的に壊れるしかないだろう。まぁ調子に乗ってやりすぎたってのは確かにあるけど。
「…こうしてロマンチックじゃない関係に今後なっていくのかなぁ。」
「あのなぁ。んなもん毎度期待してたら身が保たねぇぞ?」
「…最初だもん、もうちょっといいじゃんって思っちゃダメなの?」
…ま、それも一理ある。完全にこの状態で最後まで押し切られたら、俺が女でも確かに一回でバイバイだ。
ちょっと考えた。
「ほんじゃなぁ、先に上がって体拭いてな。すぐ行くから。」
うん、といって裸の背中が立ち上がる。あざのある細い肩、きゅっと…とは言いがたいけどそこそこ締まった
ウエスト、ちっちゃいお尻。
「あんまし、じっと見ないでよ……恥ずかしいんだから。」
両手でお尻を隠されてしまった。あーもったいない。
517 :
422.a:皇紀2665/04/01(金) 22:02:36 ID:ChsefDEp
曇りガラスのむこうで野明がだいたい体を拭き終えたのを見てから、俺も湯船から上がる。頭をわしわしと
こすり、体をざっと拭いて腰にバスタオルを巻いた。胸の上からバスタオルを巻いた野明がパジャマに手を
伸ばそうとしているのをつっと手を伸ばして止める。
そのままつかまえて、うしろから抱きしめる。肩のあざにキスした。
「ちょっと…。」
「勲章、お仕事に対して。」
あざより少し首筋寄りを吸い上げる。同じくらい赤い、小さいあざができた。
くるっと正面に向きをかえさせて唇にもキスする。頬、髪の毛、のどもと、鼻のてっぺん。
「さてっと。…お姫様。」
膝のうしろに腕を入れて横抱きにする。ふと、野明の爪先に目がいった。
あれ。
日に焼けてなくて、白くて小さな足。その爪先が。
淡い桃色に彩られていた。
俺の視線に気付いた野明が、聞こえるか聞こえないかの小声で何か言った。
「………ら。」
「……え?」
「…………さくら。」
ペディキュアだ。公の場に出る時しか化粧した顔なんて見たことがなくて、マニキュアしてる所すら見て
ないっていうのに。少し、いやかなり、どきっとした。だってこれって、今のこの俺しか見る機会がない…
「…お前、桜が見たいってまさか、抱いてって意味だったの?」
だとしたら、どうしようもなく可愛い。
「………ちが……」
違わないでも違わなくないでもどっちでもいいや。俺は野明の唇をふさいだ。
518 :
422.a:皇紀2665/04/01(金) 22:03:42 ID:ChsefDEp
横たわった野明のてのひらに手のひらを重ねる。そっと覆いかぶさってバスタオルを二枚ともはずした。
野明の腰が恥かしそうに逃げようとする。両腿ではさんで止めた。
「え…。」
「怖くないから。」
沈み込むようにしてキスする。唇に舌を割り込ませ、口の中すべてを舐めつくす。野明もさっきの桜の下での
キスを思い出しているらしく、俺の口の中をつついたり、舐めたり舌先を舌先に絡めたりしている。
「…んっ…くっ……。」
喉の奥からた仔犬が鼻を鳴らすみたいな声がもれている。それが俺の口の中にも反響していた。
切なくなるような、いとおしみたくなるような不思議な感じをその声は誘う。もっと深く、もっと
奥まで野明の中に沈み込みたいと体の中のざわざわした部分は、ちょっと震えながら叫んでいる。
もっと。もっと。もっと。
野明の指が、俺の指にぎっちりと絡む。離さないから。離したくないから。そう告げているように。
「…遊馬にくっつきたいの。もっと。」唇をはなした時、野明は言った。
手を離してやると、脇から俺の背に腕が回る。胸と胸がもっとくっついて、お互いの鼓動が早いのがわかる。
上唇を唇で吸い上げ、ちょっとずらして頬の傷跡の上を舌先でなぞる。耳たぶ、うなじ、首筋。
ところどころを唇で吸い上げ、ちっちゃな桜の花びらみたいな赤い痕をわざと残していく。
俺のだから俺のものだから俺のだからおれの。
鎖骨の上を吸い上げていると、野明の手が俺の髪をやさしくかきまわした。
519 :
422.a:皇紀2665/04/01(金) 22:04:38 ID:ChsefDEp
愛撫しながらおりていく。仰向けになっているからよけいに小さく思える乳房、ピンク色の乳首。
軽く乳首を吸い上げると、小さくうめいた。
舌先で左の乳首をころがしながら、右のそれを人差し指と中指の間にはさんでひっぱる。野明はどう声を
あげたらいいのかわからないのかもしれない。喉からかすかにうめき声を上げているのが聞こえる。
もっとやったらどうだろう。俺は乳首に軽く歯をたててみた。
「い…っ」
あとちょっと。両手で乳房を寄せ、まわすようにもみしだく。
「……あ…やぁ……っ。」
ため息みたいに声が押し出される。顔が赤く上気し、目尻にうすく涙がにじんでいる。
「かわいいな。」
「……はずかしいよ……っ……や…っ…。」
「泣いてなきゃ、もっとかわいいのに。」
「……泣い…て…?」気が付いてないみたいだ。…でも、気が付く必要もないかな。俺は両方の目尻に
そっとキスして、涙の痕跡を消してやった。ちょっと罪悪感を感じながら。
「……くっ………ふぅ…あ…」
指で胸元をもてあそびながら、舌と唇はもっと下へおりてゆく。ちっちゃいおへそ。おなか、淡い陰毛の
下に。
ちいさな、紅い花が咲いている。
520 :
422.a:皇紀2665/04/01(金) 22:08:49 ID:ChsefDEp
「………。」
なんて紅いんだろう。血がそのままこの形になってしまっているように見えた。
どくどくと音がしそうな色だった。純度のたかい、赤。
唇みたいな陰唇は赤紫色をしていて、ぴっちり口を閉じているけど、下からすこしずつ愛液をたらして
いるのが見えてしまっている。
指先で陰唇をそっと開き、唇を寄せて静かに吐息を吹きかけてみた。
「やあ……っ……そんなぁ…みないでぇっ……。」
「こんな綺麗なのに、ちゃんと見てあげないとかわいそうじゃんか。」
2度、3度。そっと同じ事を繰り返すと、たらたらと液が糸をのばす。それを舌で舐め取った。
「ひあっ……っ。きたないよ!そんな事しないでっ!」
俺の頭をつかみ、自分の局部からはずそうとしているようなんだけど…。入ってないんだよねぇ、充分な力。
「汚くなんかないよ。」
陰唇の下から、すこしずつ舌を上に這わす。紅い、紅い割れ目。陰唇のつけねの、ちいさいちいさいク*トリス。
ちゅっと、包皮ごと吸い上げた。
「あ、あああっ、やめてっ……やぁっ……あす……ま…やだ!」
舌で繰る。なめる。ころがす。かるく歯を立てる。充血したそれは、徐々に膨張していった。
そうしていくうちに野明のカラダはペディキュアの色に近づいていき、汗が散る。指先がもがくみたいに
動いて、シーツのまんなかを無意味につかんだ。
「や……やだ…んっあっ……あっ……くっ……。」
「……やめる?」
「……や……ぁやぁっ…。」
「どっちだか、わかんないよ。」
521 :
422.a:皇紀2665/04/01(金) 22:11:24 ID:ChsefDEp
吸う俺の口許でちゅくちゅくと音がする。「やだ」と言っている野明と、野明のカラダが喧嘩してるみたい
だった。
野明のカラダはもっともっとして欲しくて愛液をだらだら零し、俺の口許を濡らしているのに、野明のアタマの
ほうはそれを拒絶しているようだ。
俺は口を離す。野明のおでこにおでこをくっつけて、再度聞いた。
「やめるか?」
かすれた声で、小さく、でもはっきり野明は答えた。
「やだ……やめない……で。」
「そっか。」両手で顔をはさみこんで、ひとつキスする。
包皮のむけた豆を、そのままてのひらで押す。まわすようにこする。
「ひ…っ……ぁ…っ……。」
右手がじゅくじゅくと濡れてくる。俺は中指を野明の割れ目にすべりこませた。
522 :
422.a:皇紀2665/04/01(金) 22:12:28 ID:ChsefDEp
「あ……やぁああああっあぁぁ………あぅ…あぅ……!!!」
悲鳴をあげている。俺の肩先に回されていた手の、ひらの、爪がくいこむ。
ざらざらした部分を爪を立てないように、中指の腹でかきまわす。
「あふっ……い……い…アタマ変になる…っい……いいのっ………いい……」
上気した顔で、切なそうにため息を吐き出す。鼓動も、息遣いもどんどん早くなっていく。
「気持ちいいか?」
そう聞いたら、野明はなんどもなんどもうなずいた。
「んっ……いいのっ……いいのっ……いい……きもち…いいの……」
お漏らししてるみたいにシーツにしみができる。指を飲み込んで恍惚としている野明の顔を見ているだけで、
自分の中指にからみついてくる感触だけで、俺の下腹も重くなってくる。
かきまぜている指の出す音が、どんどん湿気をあげていく。だらだらと液をこぼし、俺の手も消化しようとして
いるみたいだった。
ちゅぐ……ちゅぐ…ちゅぶ…
入るのかな、俺の。ちょっときつくて、指をふやすのはためらわれた。でも緩めておかないと、あとあとお互い
つらい。
「ああっ……いい……しんじゃう……いい…もっと…ああっ!…あん……い…くっ……いいのっいいのっ!
あ、あ、あ、あ、…はあっ!!」
頭を振り、汗をこぼし、手をあらぬ方向にさまよわせて。かくっと、野明は動かなくなった。
523 :
422.a:皇紀2665/04/01(金) 22:15:10 ID:ChsefDEp
俺は上体を起こして、力のなくなった野明の体を抱き寄せる。とろんとした目は半分飛んでしまっていて、俺は
ちょっと心配になって手の甲で頬を叩いたりした。
「は………あ。」
胸許にぴったり頭が寄せられている。発作がおさまってないみたいな、荒い呼吸なのに。そんな状態なのに。
野明は、俺の股間に、おずおずと手をのばしてきた。
「………………。野明?」
「あの、…ね。」
「…ん?」
「あたし…ばっかりきもちよくちゃ……悪いとおもう……。」
「………。」
そういうのは後日のお楽しみにとっておこうと思ってたんですけど――。
でもいっか。この厚意を無にするには、あまりに惜しすぎる。俺は脚を投げ出して、野明の前に勃起した股間を
さらした。
「…してくれるのか?」
「うん…。」
すごく小声で、「したことないんだけど」と言ったのは聞かなかった振りをした。
先端にキスされる。口をまあるくして口の中に上部が含まれる。少しずつ上下して、棹の部分も唇と舌でさすられる。
それを、こんな顔をして、こんな体勢でしてくれているのが自分の好きな女なんだと思うだけで、しゃれにならない
ほどの幸せを感じる。
死ぬかもな、俺。ある意味で。
524 :
422.a:皇紀2665/04/01(金) 22:15:55 ID:ChsefDEp
歯をたてないようにものすごく気を使っているのがわかる。ぎゅっと吸い上げたり、舌先で継ぎ目をつついてみたり、
もう、けなげというかなんと言うか。思わず腰が浮いてしまった。
「……っ!!」
野明の口がはずれる。ベッドに突っ伏すようにしてむせていた。……しまった、…突いちゃったよ…。
「だ、だいじょぶか?……ごめん。」
「へい…き………げほっ……。」
ちっちゃいお尻を引き寄せ、俺の腿の上に乗せる。てのひらで何度も何度も背中をさすり、野明が落ち着くのを
待った。呼吸が整ったのをみて、ごめんごめんと何回もキスする。
「ごめんな、あんまり気持ちよかったもんだからさ…。」
「気持ち…よかったの?」
「ああ、死ぬかもって思った。」
「……よかった…。」
そんなけなげなこといわれたらほんとにほんとにしんじゃいます。
525 :
422 n.:皇紀2665/04/01(金) 22:18:46 ID:ChsefDEp
遊馬がもういちどあたしの中をかきまわした。あたしの中に残っていたさっきの気持ちよさの残りが、もう一度
あたしに襲いかかる。
口をだらしなく開け、唇から唾液がこぼれる。遊馬の手からあがる音が、びちゃびちゃとどんどんはしたない音に
なっていく。
「はぁっ……あ…っ……あふぅ……」
べちゅっ、と音をたてて遊馬の指がひきぬかれる。愛液まみれの右手をあたしの前に開いてみせたから、あたしは
舌先でそれを舐めてみた。塩っぽい、あたしの愛液。あたしこんな味なのかなあと、半分とけたみたいな頭で
ぼんやり考えていると、
「……いいか?」と、顔をのぞきこんで遊馬がきいた。
断る理由なんてどこにもない。あたしはこくんと頷いた。
仰向けにされ、足首を頭より向こうに引っ張られる。あたしのお尻にのしかかるみたいにして、ゆっくり
遊馬がはいってきた。
「……いっ……いたぁ……」
どうしよう。ほんとに指なんてもんじゃない。頭のてっぺんまでじわじわと裂きながら進んでくるみたいだった。
ゆっくり、ゆっくり。
526 :
422 n.:皇紀2665/04/01(金) 22:19:44 ID:ChsefDEp
「…痛いか?」ちょっと心配そうに遊馬が聞く。目のはしから涙がぽとんと零れているのがわかったから、嘘に
しか見えないだろうけど、あたしはふるふると首を振る。
「だいじょぶだから……きて。」
「……うん。」
遊馬は、あたしのてのひらに指を絡めて、しっかりと掴んでくれた。
陰毛どうしがこすれあう。あたしの中におさまった時、あたしたちはキスした。
「野明のなかにいると……頭変になりそうなくらい…気持ちいいんだけど…。」
「…あたしなんて…もう変になっちゃって…る……よ。」
痛いけど、なんて甘いんだろう。なんてあったかいんだろう。そして、なんでこんなに、涙がでるんだろう。
涙のあとをたどるように、遊馬はあたしの顔に舌先をはわす。すっかり舐めとってくれたあと、右頬にキスして
くれた。
「愛してるから、泣かないで。」
そんなこと言われたらもっと泣くって……!あたしは遊馬の手を握ったまま、両頬の涙をぬぐった。
「あたしも……愛してる。」
「ありがとう。」
なのに。こんなこと言うんだ。
「痛すぎたら言えよ。ここまで来ると、俺際限ないからな。」
「……ばか。」
527 :
422 n.:皇紀2665/04/01(金) 22:20:54 ID:ChsefDEp
はじめはゆっくり、すこしずつ早く遊馬は腰を動かした。ちょっと回すようにしたり、口まで抜けそう、と思うと
ぐっと刺したりしてあたしの中をぐちゃぐちゃにする。あたしはもう何がなんだかわからなくなって、遊馬の背中
につかまっているだけだった。
「ひ……ん。あっ……あっ……もっと……して……」
「…もっと?」
「もっと……ぐちゃぐちゃに……し………て…」
時々おりてくる遊馬の唇にキスをかえしながら、もっともっとっておねだりするみたいに舌をからませる。
もっともっともっと。甘くて甘くて暖かい痛みを感じながら、どんどん溺れていくみたいだった。
「……かきまぜればいいの?」
「…う…んっ……まぜてぇ……もっと……まぜてぇ……やぁ…っ……」
遊馬の腰の動きが早くなる。あたしの発する言葉はどんどん脈絡がなくなっていく。鼓動がふたりとも早くなり、
ふたりぶんの汗であたしたちは同じくらい湿っていく。涙がばかみたいにこぼれ、目がかすんでいくのと同じ
くらい、ものが見えなくなってくる。
「あ……い……っちゃう…の………いっちゃう…の…ああああっ……き……て…おねがい……。」
「……たぶん……一緒だよ、……イって……俺も……。」
視界がせまくなって、半分気が遠のく。
おなかの上にあたたかいものが撒かれたのがわかった。
528 :
422 a.:皇紀2665/04/01(金) 22:22:01 ID:ChsefDEp
野明のおなかの上に出した後、そのまま彼女の上に倒れこむ。幸せな脱力。肩で息をしていた野明のちっちゃな手が、
俺の背にまわされた。
「……あすま。」
「……ん?」
「……はなれちゃやだ。」
まだ涙をこぼしたままの野明の背中に腕をまわしてキスした。
「離れる訳ないだろう。」
「……ほんとに?」
しがみついてきて唇を吸われる。その動作ぜんぶがいとしかった。
「ほんとだよ。」
「ずーっと?」
「うーん、トイレ行くときはちと離れて欲しいけど…。」
「……そんなことばっかり言って……。」
野明が涙を拭いてくすりと笑う。いちばん見たい顔だった。いったん腕をはずし、ふたり並んで横になると、
野明の頭を俺の胸許に引き寄せてかるく頭をなでる。
「寝よう。」
「うん。」
布団を肩までかけてやって、すぅすぅたてる寝息が聞こえてくるまでは起きていた。
雨は、あがったかな。
そんなことをぼんやり考えているうちに、俺もあたたかい気持ちで寝入った。
529 :
422 n.:皇紀2665/04/01(金) 22:22:59 ID:ChsefDEp
「………あ。のーあ、起きてくれよっ。」
「……んー?」
ぼけてるなぁ……誰があたしを呼んでるんだかわかんないや。う……ん、朝起こしに来るのは…。
「おい野明、起きてくれよっ。朝だぞっ。…暗いけど。」
えーと…あ、この声は遊馬だぁ…。あれ? 交代?
かぱっと起きると自分の上半身が裸なのに気付いた。……あ。………そうだった。遊馬と…泊まっちゃった
んだっけ……。
昨日の晩あったことがどんどん思い出されてくる。待ち合わせ、居酒屋、桜吹雪。えーとえーと、……あはは。
「お前何笑ってんだよ?ハタからみると不気味だぞぉ。」
「だ、だってさぁ…あはは。」
「えーい、そんな気持ち悪い笑いしてるんだったらシャワーでも浴びて来いっ!俺は腹が減ってるんだっ!」
見ると遊馬はもう頭が濡れていて、シャワーを済ませてるんだってわかる。パンツとTシャツだけ着て、ちょっと
不機嫌そうに腕組みしていた。
「遊馬は?一緒にこないの?」
ちょっと反応を見たくて聞いてみる。ところがどっこい、ヤツのほうがくやしいことに一枚も二枚も上手だった。
「あん?またいっしょにシャワーなんて浴びたらむらむらしちゃうから先に上がっといた。」
「………あ、あすまっ!!!」
赤くなる。背中をまたひっぱたいてやろうと思って手をのばしたけれど、かわされた上に頭の上からバスタオルを
かぶされてしまった。
「はいー、行ってらっしゃーい。」
「…はいはいっ!」
バスタオルを巻いて、どかどかとバスルームに向かう。入ってドア閉めて、深呼吸。
身体にくっついた遊馬の匂い。それを流しちゃうのがちょっともったいなかった。
まぁいっか、またぴったりひっついて、移しちゃえばいいんだし。
あんまり待たせないように、手っ取り早く洗って着替えて、さっさとバスルームから出た。
530 :
422 n.:皇紀2665/04/01(金) 22:24:35 ID:ChsefDEp
「牛丼でもくいてえ。」
「色気ないなぁ。」
「じゃあお前は腹減ってないのかよ。」
「うー。」そういったあたしのおなかが、聞こえよがしにぐうぅっと鳴った。二人仲良く、くすくす笑う。
「ま、もう9時だしな。運動したわけだし。」
「……の、ねぇっ!」
ああああもう。色気のかけらもありゃしない。
身支度して忘れ物ないか確かめて、鍵持って靴をはく。ドアを一歩出てしまうと、手をつなぐ以上のことは
出来ない。
あたしは、隣にいた遊馬の胸許によりかかった。遊馬もリュックごとあたしを無言で抱きしめてくれる。
あたしが鼻を埋めた遊馬のセーターから、彼の匂いと昨日の雨のにおいが、ちょっとした。
[了]
「で、遊馬がした調べものって、何だったの?」
「……連絡。」
「え?」
「大体何時くらいまで桜の下にいれば、帰れなくなるかなー、って。電車の時刻表調べた。」
げしいいいいいっ。あたしは遊馬の背中を今度こそおもいっきりひっぱたいた。
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!
ほのぼのHで、なんだか幸せ気分になりました。
遊馬も野明もかわえぇ〜。
次回作も期待して待ってます。
422さんGJ!!
かわいらしい〜、すっげえ可愛らしいよぉ〜〜〜。ぐはぁっ!(吐血)
当方の住んでる区域はまだまだですが、一足先に脳みそに桜前線が来ましたw
宜しかったら、またお願いします。お待ちしてます。
桜の場所を調べていたのだと思ってた。
こういうオチだたとは、一本取られた
あーオチが素敵だ
数年ぶりに花見がしたくなりました
なんか春なので祭り状態?
祭りっていうか、ここはいつも才ある書き手の人が集まってるんだよ。
539 :
284:2005/04/05(火) 02:39:14 ID:9gBHAp3a
むわはー、しばらく来ぬうちに素晴らしいことにー。
ナツさんのR、「炊きたてごはんの人ですね」を塩沢ヴォイスで読んで萌えました。
「ミンナノ唄」、ごとしの激エロ萌え+緻密な設定&切なさ燃え! です。もはや言うまでもありません。
しかし1つだけ指摘が。火炎放射器は細菌兵器よりは化学兵器の対策として使われています。
422さん、遊馬と野明の両方がメチャエロかわいかったです。乙でした。
拙作は今日から完結させます。ギャフンEND
「野明の一番大切な人」
狂走都市の異名を持つ東京。
その東京は日本の首都であると同時に、レイバー犯罪が最も多発している地域である。
レイバー犯罪は誰が止めるのかと言うと、警視庁が特別に組織した特殊車両二課、通称特車二課である。
特車二課の本拠地は東京のある埋め立て地にある。
古びた大きな車庫、それが特車二課の本拠地である。
この中の一室に1人の特車二課の隊員がいた。今日は自分が乗るパトロール・レイバー、通称パトレイバーが
故障している為、多分留守番だろう。
隊員は20代の若い女性だが、顔は年より若く見え、髪は茶色で短髪、風貌から男か女か解り辛いが、
間違いなく女だ。大きく青みを帯びた瞳、黒く長く濃い睫毛、美人である。
彼女の名は「泉野明」。北海道出身だ。
機械が大好きで、この特車二課に入ったらしい。
彼女はどうやら手紙を書いているらしい。何故手紙かというと、この課は取り分け忙しく、事件解決には殊の外時間が掛かるのである。
その為電話で伝える事は出来ない。それに電話では伝え辛い事なのだろう。
野明は嬉しそうだ。どうしてだろう。
ふと野明は引き出しからある写真を一枚出した。その写真は故郷の北海道で就職前に撮った物だろう。
写真には自分の他にもう1人写っていた。その人物は驚くほど野明に似ていた。
だが、その人物は男だった。野明との違いと言えば、野明より背が高く、体ががっちりしていて、容貌も男らしい所で、
それ以外は野明にそっくりだった。
この写真はまだ同僚は勿論、後藤隊長や南雲しのぶ、エンジニアのシバシゲオに榊清太郎にも見せた事が無かった。
野明はその写真を見ると、微笑んだ。
男の名は、泉茂男世(いずみ・もおぜ)。野明の兄である。
このネーミングにはちょっとしたエピソードがある。
彼らの父は泉茂和、母は泉茂子という。
茂男世が生まれた時、茂和は茂男と、茂子は茂世と名付けるつもりだった。
意見が対立し、長くもめた。そして2人は息子の名前を思い付いた。
茂男と茂世を足して茂男世と名付けたのである。
一方、野明は早く名前が決まった。
野明と茂男世がそっくりだと前述したが、それはこの2人が二卵性双生児だからである。
つまり野明と茂男世は双子の兄弟なのである。
現在、茂男世は故郷北海道で心理学とキリスト教を学んでいる。将来の夢は心理学者か牧師だろうか。
また、野明が機械方面に詳しいのに対して、茂男世は宗教や第二次大戦中の兵器に殊更詳しい。
先程も申した通り、野明は多忙で電話を掛けられる暇も無い。
その為、手紙でコミュニケーションをとっているのである。
2人にとってこのやり取りは掛け替えの無い大切なものだ。
野明は再び自分と兄の写真を見た。野明は頬を赤らめた。
どうして頬を赤らめたのか。その理由は野明にも茂男世にも彼氏・彼女がいないのと同じだった。
野明と茂男世は物心が付く前から非常に仲が良かった。
口喧嘩もした事が無いらしい。
双子の為年が近く、話も合った。笑みが無い日は無かった。
2人はよく北海道の平原に出掛けて行った。小高い丘から地の果てを2人で見ていた。
2人はこの景色が大好きだった。時には一日中眺めている事もあった。
幼稚園も一緒だった2人は小学校に上がっても一緒だった。中学も高校も一緒だった。
中高生は恋をする人が多い。別にこの時期に限った事ではないが、この時期の恋はよく知られている。
友達に彼氏・彼女が次々に出来ていく中、野明と茂男世には出来なかった。
いや、持とうとしなかった。何故なら、2人はこの頃お互いに何か惹かれるものを感じていた。
2人はその気持ちを持ちながら、中学と高校を卒業した。
その気持ちが恋だと2人が気付いたのは、それから後の事である。
ある時、野明が就職した。就職先は東京の特車二課である。
野明は警察官になるのである。
茂男世はこの事を知り、酷くショックを受けた。
特車二課に東京へ行ったら、長い間会えないのである。その上、特車二課は多忙極まりない。
何時帰って来れるか解らないのである。
だが、茂男世は野明を止め様とはしなかった。野明と別れるのは相当辛い。だが、野明の夢を奪いたくはなかった。
東京へ旅立つ2日前、泉家では親族が全員揃い、野明の就職祝いを行っていた。
祝いは朝早くに始まった。大人の男達は酒を飲み交わし、女性や子供達は御馳走を口にした。
男達の酔いは直ぐに回って来て、殆ど酔っぱらいになった。
正午に達した頃、野明と茂男世の父方の祖父が父と叔父の手を借りながら壇上に歩み寄って来た。
祖父はかなり酔っていた。殆どフラフラだ。
千鳥足で壇上に上がると、祖父は大声で言った。
「おーい!静かにしろ〜!」一息置いて祖父は続けた。
「これまで、我々泉家の人間の中で警察官になった人間は1人もいなかった。間違ってないよなぁ〜。」
近くにいた父方の叔父に言った。おじは答えた。
「ああ、いないよ父さん。」
祖父は聴き終わると続けた。「世に蔓延る悪党共にどかんと一発、正義の鉄拳を顔面に喰らわしてやれぇ〜!!!」
そう叫ぶと、祖父は持っていた酒瓶の蓋を切り、溢れ出る酒を高々と掲げた。
それと同時に親族から歓声が湧き起こった。
祖父はポケットから1個のコップを取り出すと酒を注ぎ、飲み干した。
そして親族の男達に振る舞った。
2時に差し掛かった頃、1人が歌い出したかと思うとあっという間に大合唱になった。
歌の種類も様々だ。演歌、ポップス、フォーク、ラブソング、ブギ、沖縄民謡から
果てはドラマや映画の主題歌、アニソン、さらには洋楽にまで。
茂男世「凄いな。洋楽まで歌っているよ。」
野明「ホントお酒って怖いわね。」
茂男世「ん、そういやお祖父ちゃんが見当たらないな。」
野明「え?お祖父ちゃんならあそこに。」
茂男世「違う違う、父方の方だよ。」
野明「そういえばいないわね。」
茂男世「探しに行って来るよ。」
野明「あ、私も。」
2人は一緒に父方の祖父を探し始めた。そして廊下に出た時、2人はビックリした。
野明・茂男世「お、お祖父ちゃん!」
ビックリしたのも無理はない。
祖父は廊下に寝ていたのである。このままでは風邪をひいてしまう。
茂男世「お祖父ちゃん!お祖父ちゃん、起きて!」
茂男世がそう言うと祖父はヨロヨロと立ち上がり、茂男世にもたれ掛かった。
野明「お祖父ちゃんダメじゃない。こんな所で寝ちゃ。」
祖父「うぃ〜おう野明、この度は警察官御就任おめでとさ〜ん。」
野明「あ、ありがとう・・・。」
茂男世「さあ、お祖父ちゃん会場はこっちだよ。」
祖父「何だ茂男世、お前まだ就職してないのかよ。」
茂男世「就職って、僕はまだ大学生だよ。」
祖父「野明は人々を守る警察官になるっていうのに、お前は何だまだ学生か。情けねぇなぁ。」
茂男世「お、お祖父ちゃん・・・。」
祖父「兄より妹の方が先に就職するなんて兄として恥ずかしくないのかよ。
まぁ、へましでかして野明に逮捕されるなよ。しゃれになんねぇからな。」
そう言うと祖父は1人で会場に戻って行った。
野明「気にしないで。お祖父ちゃん酔っているのよ。」
茂男世「ああ大丈夫。解っているよ。」
2人は会場に戻って行った。2人が会場を離れている間に会場では異変が起きていた。
酒瓶の酒を水鉄砲の様に飛ばし合っているのである。
「ほれほれ〜喰らいやがれ〜!」「そりゃ警官が言う台詞だろうが〜!」
酔っている為言葉がごちゃごちゃになり掛けていた。
野明「あきれたものね。」
茂男世「ホント酒って怖いね。」
野明「それさっき私が言ったわよ。」
茂男世「ああ、言ってたよね。ははは。」
そんなこんなで太陽は沈み、夜になった。宴は静まる所か騒がしくなる一方で、止まる気配は全く無かった。
午後11時頃、子供達は既に寝、残ったのは大人達だけだった。
12時を過ぎた頃、ようやく野明と茂男世も床に就いた。
そのまま、2人は深い眠りに落ちた。
保守
桜GJ!
今更だけど「あすま」って名前の響きって萌え萌えだよな…
ひらがなの字面としてもちょっと可愛いと漏れはオモウ。なんか転がっていきそうで。
後藤さんは好きなんだけど、実は「きいち」って自分のじーちゃんと同じ名前
なんだよね・・・とほほほほ・・・
>>553 それはちょっと…確かにとほほ…
「あすま」は甘え声で呼んだら萌え
「あすまぁ…」
とろんとした瞳で呼ばれたい萌え
556 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:34:06 ID:r8CzpF/W
またあ〜るネタを書いてみました。
一応「あたしのアンドロイド君」の続編となります。
とりあえず投下させていただきます。
557 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:35:18 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【1】
よく晴れた日曜日。
東京駅のホームは賑わっていた。それも異質な賑わい…。
今日は春風高校の修学旅行の出発日。タコやらイカやらバボちゃんやら死神博士…
光画部による毎度お馴染みの見送りが行われていた。
今年の旅行の光画部からの参加者は部長の小夜子のみ。車内でクラスメートから冷やかされる姿が見える。
さんごは去年は自分も恥ずかしい思いをしたっけ…と他のOB達と万歳三唱をしていた。
恥ずかしがって俯く小夜子を乗せた新幹線を見送り、光画部OBは満足気に解散した。
さんごは久しぶりに会った椎子とランチをすませた後、一人急いで春風高校に向かった。
今日はRの試験の日。
卒業まで単位がもらえなかったRは初夏を向かえる今まで補習を受け、
この日やっと試験の最終日までたどりついた。
さんごは今朝からずっと心配をしていて今日はRに会いに行こうと決めていた。
タタッと足早に歩いて行く…春校が見えてきた。
校内に植わった木々の葉が日光に反射してキレイだな…と今のさんごの目には何を見ても新鮮に映る。
正門とは正反対にある小さな裏門から校内へ入って行く。
裏門を入ったすぐ傍の自転車置き場へ行くとRの愛車、轟天号があった。
(よかった…R君まだいるね…)
ここで待っていればRに会える…さんごは轟天号の横で待つ事にした。
何日ぶりにRに会うんだろう…考えるだけで自然に笑顔が浮ぶ。
キレイに磨かれた轟天号のハンドルを指でなぞる。
試験はうまくいったか、会ったら何を話そうか…そんな空想だけでも楽しい。
一番最後に会ったのは非常勤講師の間宮先生が部室を襲来した日。
その日は担任だった松浦先生がRを補習に連れて行こうとしたり…
とにかくドタバタし過ぎてRとはまともに話が出来なかった。
(今日はたくさん話せるな…)
フフッと笑いながら轟天号のサドルを軽くポンポンと叩いた。
(キレイに整備しちゃって…)
こうして轟天号を見つめるだけでも嬉しい…。
「ん?さんごじゃないか…」
突然の声に驚く。光画部OBのたわばがいつのまにか裏門から入ってきていた。
558 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:36:16 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【2】
たわばは東京駅での見送りの後、鳥坂と数人のOBとOB会議を行うと言い、
まだ昼だというのにどこかを貸し切って宴会を開くと盛り上がっていたはずなのだが…。
「た…たわばさん?宴会はどうしたんですか?」
後ろめたい事をしてるわけでもないのに何故か声が上擦ってしまう。
「夕方に変更だ…それより部室でライター見なかったか?昨日、見送りの準備で来た時に忘れてな…」
「部室にライターなんか忘れないで下さいよっ」
「お前も忘れ物か?」
「…え…はい…まぁ…」
Rを待ってるなんて言えない…。たわばが校舎に入ろうとする。
「取りに行かないのか?」
「…え…え〜と…」
ここでいっしょに行ったらRとすれ違ってしまうかもしれない…。
「もう、取りに行って来たところです。これ…」
と適当にごまかす為にポケットからハンカチを取り出し見せようとする。
「あれ…」
たわばが人影に気付く。トボトボ…いや、カラコロと力なくRが校舎から出てきた。
「あ〜、そっか〜、お前今日は試験だって言ってたな〜…で?どうだったんだ?」
「……まったく自信がありません…」
Rは、はぁ〜…大きなため息をつく。
さんごはこの様子を見て、今日の自分の予定は消えたな…と思った。
落ち込んだRをたわばがなんだかんだで宴会に連れて行く…いつものパターンだ…。
「…じゃあ…あの…あたし帰ります。失礼します…R君もまたね…」
「おい待て、さんご」
ガックリと自転車置き場から立ち去ろうとするさんごにたわばが声をかける。
(何よ…あたしは宴会なんか行く気分じゃないですからね…)とチラッと振り返る。
「R、さんご送ってやれ」
(え?)
「家が同じ方向だろ?ついでに送ってやらんか」
たわばはたまに紳士的な面を除かせる時がある。
女の子に妙な幻想を抱いてそれを人に押し付ける時があるが…今回は…
(たわばさん…ナイス…!)さんごは素直に思った。
559 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:37:10 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【3】
「じゃあ、行きますよ…」
Rは轟天号の後ろにさんごを乗せてペダルを踏み込む。ノロノロと動き出す…覇気がない…。
いつものんびりしているRは轟天号に乗る時だけは機敏なのに。
(これは…重症だな…そうとう試験がうまくいかなかったんだ…)
さんごは後ろから話しかけるタイミングを探る…が、背中を見ただけでRが上の空なのがわかる。
…なかなかきっかけがつかめない。このままじゃ家に着いてしまう。
「R君」
「……あい?」
「R君のアパート、行きたいな…」
「………何故ですか?」
「…ダメ?」
「………いいですよ」
Rは大通りから人通りの少ない路地に曲がり自分のアパートに向かった。
(…R君…嫌だったのかな…)
気のない返事をされ、ちょっとだけ落ち込む…。
轟天号は舗装が古くなった道をガタガタと走る。
後ろに乗ったさんごはRが座っているサドルを握っていた。少し握りにくい…。
「ねぇ……R君に掴まってもいいかな?」
「……………」
反応がない…。
「…R君?」
「……………あい?」
「………何でもない…」
はぁ〜とため息をつき、さんごはサドルをギュッと握った。
(考えてみればR君とまともに二人乗りなんて初めてだな…)
と、しみじみと思いにふけている間にRのアパートに着いてしまった。
もう少し一緒に乗っていたかったのに…さんごは名残惜しそうに轟天号から降りる。
さんごが降りたのを確認してからRは轟天号をかついだ。
「…どうするの?」
「試験のせいで後回しにしてた轟天号の改造を徹底的にやろうと思いまして…」
「…あ…そう…」
560 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:38:36 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【4】
Rの部屋はアパートの一階、一番右側にあった。
軽々と轟天号を持ち上げながらRはドアを開けた。
「どうぞ…」
Rは下駄を脱いで部屋に上がり、部屋の片隅に轟天号を大事そうに置いた。
さんごはソロッとドアから部屋の中を覗き込んだ。
初めて見るRの部屋。何にもないようで…いろんな物がある…。
型の古いテレビと、更に古そうなラジオと、小さな冷蔵庫。
ざっと数えても10個以上はある目覚まし時計。どれも時間が狂っている。
あと黒い寝袋と炊飯器といくつかの米袋。
その横には機械の部品らしき物が入ったダンボールが2つ重なっていた。
さんごはジッと珍しそうに部屋の中を眺める。
「入らないんですか?」
「…あ…お邪魔します…」
パタンとドアを閉め、靴を脱いで部屋に上がる。
部屋に上がってもRが何か気の効いた事をするわけでもなく、
さんごはただ部屋の中の物を手に取ったり置いたりを繰り返した。
「ねぇ、R君。この部屋の時計の時間、全部合ってないよ?だから寝坊するんでしょ…」
Rは轟天号につけると思われるパーツを夢中になってカチャカチャといじり、さんごの言葉に気付かない。
「轟天号の調子悪いの?」
「……はい。ほら、この間長野で10人乗りしたでしょ?アレから加速がつかなくて…」
轟天号の話題には食い付くR。
「お父さんに相談したらこのパーツをくれました。ずっと取り付けたかったんですが試験があって…」
するとRはハッと思い出したように頭を抱え込み、急に悩み出した。
「ああ…っ、試験…試験……落第したら僕はどうしたらいいんでしょうか…」
「まぁ、まぁ、R君…あの鳥坂先輩も卒業できたんだし…」
しばらく考え込むR…。
「…はぁ…今日は改造はやめてヤケ食いします…」
「ええっ!!」
さんごは再びガックリと肩を落とした。
Rはご飯を炊き始めると炊飯器に気が集中して炊き終わるまで殆ど何も話さないのだ。
561 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:39:35 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【5】
Rは台所でお米を研ぎ、学生服の中からコンセントを取り出し炊飯器に繋げて正座した。
さんごはシラけた顔でその様子を見ていた。ちょっとだけ頭にきていた。
(…ま…こんなもんでしょうね……帰ろうかしら…)
「…?何に怒ってるんですか?さんご…」
Rはさんごの様子に気付いたようだった。
「お腹がすくと怒りっぽくなりますよ。さんごも食べますか?」
「……うん」
ご飯とはいえ、Rの誘いを断れないさんご…。
暫くして炊飯器からグツグツと蒸気が出てきた。
ご飯を炊いてる時のRはいつも炊飯器を抱えてぼんやりとしている。
さんごもぼんやりとご飯が炊き上がるのを待つ。
(…食べたら帰ろう…。今日はもう…そうしよう)
本当はたくさん話がしたかったけど今日は日が悪い事にさんごは気付いた。
数十分…何をするわけでもなく上昇する蒸気を眺め、ただご飯が炊き上がるのを待つ二人…。
チーン…!炊けた。
Rは炊飯器のフタを開けようとする…が、謝って蒸気口に手をつけてしまう。
「あ!R君!大丈夫?」
「何がですか?」
「熱いのよ?そんなとこに手を置いたら…!」
「ああ、そうでしたね」
Rの手は…当たり前だが火傷ひとつしていない。
これぐらいでどうかなる事はないのは解ってはいるが、こんな時ついさんごは心配してしまう。
Rはジッと自分の手を眺めていた。
「…どうしたの?まさか…熱いの?いたい?」
「…いいえ…」
掌を閉じて開いて裏、表とヒラヒラと掌を動かす。
「…最近お父さん、忙しいんですよ」
「…え?」
「研究所にこもりきりでなかなか会ってくれないんです…
もしかしたら僕みたいな学習能力の低いアンドロイドは見限られたのかもしれません…」
Rは炊飯器を抱え落ち込む。
562 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:40:17 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【6】
「…何言ってるのよ…」
初めて見るRの落ち込み方にさんごは戸惑う。
「…成原博士の息子が試験に自信持てないなんて…笑われますね…」
「そんな事ないよ…誰も笑わないよ…博士だって…大丈夫よ。轟天号のパーツくれたんでしょ?」
Rは黙り込む…。確かに成原博士はワケが解らない人である。
さんごはRを普通の男の子として接するように、博士の事も出来るだけRを制作した一科学者として見るよう勤めていた。
…それでもワケが解らない人だけど…変な人だけど…でも、やっぱり…
「ちゃんとR君の事…思ってると思うな…」
「…そうでしょうか…」
「…そうよ。R君は博士の最高傑作でしょ?」
「……そうですね」
「そうよ…」
Rの顔にいつもの笑顔が戻った。パカッと炊飯器をあけ、しゃもじでササッとご飯を茶碗に盛る。
「はい」と笑いながらさんごに山盛りの茶碗を差し出し、自分の分のご飯も茶碗に盛ってモグモグと食べる。
さんごも一口食べた。おいしいよとRに笑う。
(R君もいろいろあるんだなぁ…今日は来てよかった…)
二人は向かい合ってひたすらご飯を食べる。
暫くして急にRの箸が止まった。ジーッとさんごを見る。
「……何よ?」
モグモグとご飯を頬張りながらさんごは訝しげにRを見る。
さんごの言葉に答えずRはまださんごを見つめる。
「……何よ…R君」
ゴクンとご飯を飲み込むとRは小声で呟きだした。
「……炊き立てご飯…」
「…が何よ?」
「…思い出しますね…あの夕方の部室の事…」
うっ…!さんごはご飯がノドに詰まりそうになる。少し咽た。
「……ケホッ!…何…急に言うのよ…なんで炊き立てご飯で思いだ………あ…」
炊き立てご飯の人…さんごはあの時Rから言われた言葉を思い出した。
563 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:41:10 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【7】
Rはまださんごを見ている…。
「なぁに?…た…食べにくいでしょ…」
Rは自分の茶碗と箸を床に置き、四つん這いでさんごに近付く。
そしてさんごの手から茶碗と箸を奪いギュッときつく抱きしめた。
「…あ、R君?ちょっと…?」
「先にこっちをヤケ食いしましょうか…」
「…は…はぁ?」
Rの顔が近付いてきた。
唇がかすめた瞬間さんごは驚いて離れたが、Rの唇はすぐに追いかけ捕まえるようにさんごを奪う。
ちょっとだけ乱暴なキスになってしまった。
さんごはRの胸元に手を押し当て逃れようとする。
Rはもがくさんごを背中から抱きしめ、唇同士が上手く重なるように顔の角度を変えていく。
「ん!……ん〜〜!」
抵抗の声を漏らしながら顔を反らそうとするがすぐにRの唇が着いてくる。
抱きしめられ、キスされたまま押し倒される。
Rの顔の重みが唇に圧し掛かりより抵抗が効かなくなる。
「…ん…!…ん!んく!」
苦しそうなさんごに気付き、Rは唇を離した。
「あ…R君…やめて…」
やっとキスから解放され、さんごはRを止めようと声をかける。
Rは聞く耳を持たない…さんごの首筋に唇で噛み付く。
「…ん!…ん…あ…R君、待って…」
甘いため息交じりの声でRを止める。
Rは返事を返さず、さんごの服を脱がそうとする。
「…や…!あ…る君………R君!!」
叱りつけるように強い口調で名前を呼ぶ。さすがにRも動きを止めた。
体を起こしガッカリした顔でさんごを見下ろす。
「…ダメ…ですか?」
さんごは首を横に振る。
じゃあ…とRは再びキスしようと顔を近付けるがさんごは顔を俯かせてしまった。
564 :
ナツ:2005/04/10(日) 00:43:55 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【8】
「さんご…?」
「ちょっと…待った…」
「……あい」
Rは今度は素直に返事を返し、再びさんごの上に圧し掛かった。
さんごはまだ掌をRの胸元に置いて自分との間に距離を作っていた。
…ごはんからこの展開に着いて行けない…毎度ながらRの行動は読めない。
決して嫌じゃない…。ただいつも驚いてしまう。
(…ちょっと…嫌がり過ぎちゃったかな…)
さんごは掌をスルッと肩に滑らせた。
「ねぇ、R君…」
「…あい?」
「…卒業してからなかなか会えないの…気付いてる?」
Rはさんごの顔を覗きこむ。
「…あたしね、たまに部室に行ってR君がいるとホッとするの…会ってたくさん話がしたい…って…今日も…来たんだけど…」
ここまで話してもRは無反応…ぼんやりとさんごを見ている。
「……焦ってるのあたしだけなのかな…」
「何故さんごは焦ってるんですか?」
「…だってR君と…」
「さんごは僕のせいで焦ってるんですか…?」
「…R君のせいってわけじゃ…」
「誰が僕のせいって言ったんですか…!」
「R君だよ」
ああっと頭を抱えるR。さんごはまぬけな会話に思わず吹き出してしまった。
「R君は…あたしといると楽しい?」
Rは黙って頷く。さんごは嬉しそうにRの首に腕を回した。
刈り上げ部分の感触が指に当たる。細めの首も全部愛しい。
しかし…暫くしてもRは何もしてこない…
「さんご…まだですか?」
さんごの耳元のすぐそこでRの不満気な声がした。
(あ…待ってたの…?)
お預けを待ってる犬みたいだなとクスッと笑う。
565 :
ナツ:2005/04/10(日) 01:12:22 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【9】
「……どうぞ…」
許可が出た。すぐにRはさんごに唇を重ねる。最初は恐る恐る触れるがすぐに唇に力がこもった。
「…ん…う…!」
初めてしてくれた時と違うな…とさんごは思った。
唇がパクパク動いて…なんか求められてる感じ…。さんごも真似して唇を動かしてみる…。
「……ん」とRが少しうめく。
Rは何度も顔の角度を変えキスを続ける。さんごの閉じた瞼にRの前髪が心地良く流れていく…。
「ん……ん…………るく…ん…」
唇同士の隙間からさんごの声が何度か漏れた。
(キスだけで…すっごく気持ちいいよ…)
スッ…とRの顔が離れた。長いキスが終わりさんごはうっとりとRを見上げる。
ちょっと真面目なあの例のキリッとした表情のRが見下ろしている…。
「…R君…その顔…ずるいよ…」
「…顔?なんか変ですか…?」
Rは話しながら首筋に唇を押しあてる。さんごの息使いが細くなる。
(…R君てば…自覚ないのかな…その表情、すごくドキドキするのに…)
Rは首筋に唇をはわせながらさんごのシャツのボタンを外して行く。
木綿のシャツがパラッと肌蹴ける。Rは手早くさんごからシャツを脱がせた。
今日は薄いグリーンのチェック柄のブラ。
別に意識してつけてきたわけじゃないけどお気に入りでよかった…とさんごは思った。
Rには興味のない事のようだが…。
外し方が解らないのか、前と同じようにブラを上にずらす。
Rは胸に触ろうとするが「ん〜…」と考え込む。ストラップを肩から外そうとする。
「R君……背中…ホック…後ろだよ…」
Rはさんごの背中に手を回しブラのホックを探す。少し時間がかかったが無事外せた。
サッとさんごからブラを奪い、マジマジと眺める。
「やぁ、こういう仕組みですか…奥が深い…」
「もう…!あんまり見ないでよ…」
Rはブラをほおり投げて今度はさんごの肌を眺めた。
「…だから…あんまり見ないで…R君」
今日はこの間の部室の時と違いまだ明るい。全部見えてしまう…。
566 :
ナツ:2005/04/10(日) 01:16:17 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【10】
「…恥ずかしいよ…」
Rは黙ってさんごの胸に触れた。
ゆっくりと摩る様に…Rの掌の中で小さい胸が形を変えていく。
「…ん…ん…あ…っん」
もういきなり気持ちがいい…。
「さんご…あの声聞かせて…」
「……こ…え?」
「…僕はさんごの…あの声が聞きたいんです…」
Rの掌に力がこもる。指先は優しく手の中では掴み上げるように揉んでいく…。
「…あ!…ん!…んんっ!」
「違う…さんご…その声じゃないですよ…」
今度は指で乳首に触れる。もうとうに硬くなった先を親指で撫で回す。
「…ん!…あ…あっ…」
さんごの肩がビクビクと動く。Rはさんごの反応が不思議で何度も指で押しつけた。
Rの指の動きにさんごは翻弄される。悲鳴が上がりそうに気持ちがいい。
「…んんっ!」
いつのまにか突起した個所に触れていた指がRの唇に変わっていた。
硬くなった先を軽く唇で吸った後、舌で突付くように乳首を舐める。
「…あ!…っ!…ん…あ…るく…っ」
Rはもう片方にも同じ事を繰り返した。さんごは声を張り上げないように必死に耐える。
「…さんご…あの声出して…」
乳首を銜えながらRは囁く。
「……そんなの…解んないよ……んっ!」
「…早く聞きたいよ…」
再び指で何度か撫で回した後、また舌で突付き、口に思いきり含んで吸った。
「あぁっ…ん!…あっ!あんっ……あ…」
さんごは身を捻った。思わず声が漏れ、肩も胸もビクビクと震える。
「…近いけど…違いますね…」
「…もう…解んないよ……そんな事言わないで……あっ…」
胸元にRの顔がグリグリと蠢く。
柔らかい…とRが呟いた。
567 :
ナツ:2005/04/10(日) 01:18:35 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【11】
Rの鼻先が胸にコソコソ当たってくすぐったい…でも気持ちいい。
「ん…ん……あ…る君」
Rの掌はさんごの胸を摩るように揉んでいく。僅かな膨らみだか…本当に柔らかい。
もう一つの胸は唇で攻める。柔らかさを唇で味わい乳首をペロッと舐めた。
「…んっ!あ…!あんっ…」
Rはさんごの反応が不思議であり、楽しかった。執拗に乳首を攻めていく。
空いた手は腰、太ももをたどりスカートを腰までめくり上げ秘部に届こうとしていた。
さんごの腰がビクッと浮く。ススッと指で割れ目を撫でつけるともう充分過ぎるほど濡れていた。
Rはさんごの下着を指で引っ掛け脱がす。そしてすぐに中指を埋め込んだ。
「んっ…!」
少し乱暴に指を入れられ、さんごはRの肩に手をついた。
Rの肩は動いていた。胸元から顔を離さずまだ乳首を味わっている。
指の出し入れが始まった。中を擦る。さんごはすぐにRの細い指を小気味良く締めつけた。
「あ…!あぁ…ん!…あ…んんっ…」
自分の中からトプトプと溢れ出ていくのが解る…Rの掌がすぐにそれにまみれていくのも解った。
(恥ずかしいよ…いや…)
Rの唇は首筋に移動していた。
「まだですか?…さんご…」
Rは耳元で囁く。
「…な…ぁに?」
「声…声ですよ…あの声…」
「…知…らない…解ん…ないよ…あっ…あん…!」
Rは指の動きを早めた。指の動きにのってさんごの反応がビクビクと大きくなる。
(…自分の体じゃないみたい…どうかなっちゃうよぉ……もう…ダメ…)
「あ…R君…」
でも自分から催促なんて恥ずかし過ぎてできない…。
「…さんごの中は本当にあったかいですね…」
名残惜しそうにRはゆっくりと指を抜いた。さんごは熱病にかかったような目でRを見上げる。
大丈夫ですか?と言いながらRはベルトを緩めていく。
(言ってる事とやってる事がバラバラだよ…R君…)
をを
うをを
570 :
ナツ:2005/04/10(日) 21:11:54 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【12】
Rはさんごの太ももを掴んで腰を埋めた。
初めての時と比べてスムーズにいったが、Rは相変わらず手加減抜きで入ってきた。
「う…」とさんごは少しだけうめいた。
どうもこの微妙な力の加減がアンドロイドには難しいらしい。
…まだ少しだけだけど…痛い。
「R君…ちょっと…待って…」
「…嫌ですよ」
Rは腰を動かす。
「…や…!」
さんごは咄嗟にRの腕を掴んだ。
Rは前のようにずり上がって逃げないよう、さんごの肩をガッシリと掴む。これで動きやすくなった。
「もう…Rく……っん……ん!」
Rはさんごの上でゆっくりと上下に動く。
まだ少し痛いような気がするけど、Rの優しい動きが嬉しい…。
次第に痛みは快楽に変わり、Rの腕にしがみ付くように掴んでいた力もじょじょに抜けていく。
Rはさんごの様子を見て少しだけ早く動かしてみる。
「あぁ!…あ!」
さんごは痛がりもせず、そればかりが声色が変わった。
テンポを崩さず出し入れを繰り返す。
「…ん!んっ!……あ…ん…!」
さんごはまだ声を押し殺している。…う〜ん?とRは首を傾げて腰の力を強めた。
「んっ!」
さんごは再びRの腕を強く掴んだ。Rはさんごの様子に気付いたが容赦なく早く、強く打ち込む。
「…ん…んっ…ん〜〜!!」
学生服の袖をグッと握り締める…もうRの力強い腰使いに耐えられない…。
「ん……あ…!あん…あぁっ…!」
Rがピクッと反応した。更に腰を強く突き上げた。
「あ…っ…う!…ん…く………あぁっ…あっん!」
「……それだよ…さんご」
Rは囁く…今度はさんごがRの言葉に気付かない。
571 :
ナツ:2005/04/10(日) 21:13:12 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【13】
Rの上下の動きでさんごはグラグラと揺れる。
学生服はあまりに強く握られた為、シワが出来てしまっている。
二人の融合部分から音が鳴り出す…。さんごはRの動きに夢中で気付かない。
「…下からも音が聞こえてきましたね…」
「……?」
さんごは何の事が最初解らなかったが少し冷静になり音に気付いた。
「…ダメ!聞いちゃ嫌!ダメ!」
さんごは慌てて両手でRの耳を塞ぐ。
「何するんですかぁ〜…」
「嫌なのっ!」
Rは頭を振ってさんごの手を振り解こうとする。
ギュッと押さえ込まれさんごの手はなかなか振り解けない。
Rは更にブンブンと頭を振った。さんごは咄嗟に手を離してしまう。
このまま押さえ込んだらRの首が外れて取れそうだったからだ。
Rは隙をついてさんごの両手を掴む。
「聞こえなくなっちゃうじゃないですか…」
Rは片手で両手首を掴み治し、さんごの頭上に組み伏せた。
「ちょっ…R君!」
「さんごがいけないんですよ…」
その後はどれだけ暴れようとしても無駄だった。
男の…いや、アンドロイドのバカ力には敵わない。
あいた手で優しく胸に触れながら再びRは動き出した。
「あ……んっ…」
さんごの腰は無意識に浮く。Rは動き易くなった事に気付き、早めに動く。
「んあっ…あっ…あっ!あぁっん!」
もう声が抑えられない…。ふとRの視線に気付き、さんごは薄目を開ける。
Rはキリッとした時のあの顔で…少し楽しそうに…でも慰めるような優しい表情で見下ろしている。
さんごはRのこんな表情は初めて見た。
572 :
ナツ:2005/04/10(日) 21:14:06 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【14】
「…R君…手、話して」
「…聞こえなくするから嫌です…よっ」
Rはグイッと腰を突き、ギュッとさんごの両手首を握りなおす。
声のない悲鳴…息を呑み込みながらさんごは体を仰け反らせる。
…Rに性感帯があるかは不明である。セックスの意味は知識で解ってはいる為、快楽を味わうフリは出来るかもしれない。
実際今は本物の快楽の体感は出来ない…というかまだ快楽という物を理解していない。
でも、Rはさんごの体の柔らかさと中の暖かさ、自分が触ると盛れるかわいい声が気に入っていた。
「…もう…しない…よ…話して…」
「ダメですよ」
「…しがみ付きたいの…R君に…」
少し考えてからRは両手首を離した。さんごの腕はすぐにRの首に甘えるように巻き付く。
さんごはRにキスをした。Rも答えるようにキスを仕返す。重ねただけのたまに唇が動くだけのキス。
慣れた者同士だったら他の仕方があるのだろうけど、まだ二人はこの方法しか知らない。
でも充分だった…Rはキスをやめ胸からも手を離し、腰の動きだけに集中した。
さんごを抱きしめて今までになく大きく揺れ動く。
「あぁ!!…あっ!あう!……あ…んっ!」
奥まで届いてきた。さんごはRの背中をもみくちゃに掴む。学生服が乱れていく。
「んっ…ん!あ…るく……好き…好きっ」
キュッキュッと中でRを締めつけていく。普通の男だったらたまらなく気持ちがいいはず。
「好きよ…R君……R君が…好き…っ」
いつのまにかさんごの腰はRに合わせて動いていた。更に締めつける力が強まる。
「…さんご…すごいですね」
声が届かないのか、さんごは何も答えずただRと夢中に動く。
「んっ…あ!あぁっ!あ!…っ…うっ…!」
さんごの体は再び仰け反り、肩の関節部分が床に擦れてゴツゴツと音がしだす。
Rは動きながら不思議そうにさんごを眺める。
(さんご…気持ち良さそう…僕も気持ち良くならなければいけないんでしょうか…)
さんごを眺めているうちにRは自分もそういう気がしないでもなくなってきた。
何かを掴みかけてきたような……気がしてきた。が、その瞬間、
「…あ…る君!…あ…あ…たし…も…ダ…メッ……っあ…あっ…ぁあ!」
ビクビクッと痙攣をおこし、さんごは一気に力尽きた。
573 :
ナツ:2005/04/10(日) 21:15:28 ID:r8CzpF/W
■あたしのアンドロイド君 U【15】
「え…さんご…終わりですか?………さんご?」
Rはグッタリしたさんごの上で動く。さんごは揺れながら首を横に振る。
「…ん…ム…リ…もう出来ない…」
Rはガックリとさんごに覆い被さる。
「…解りかけてきたような気がしたんですよ…?」
「…何が?…」
余韻に浸った幸せそうな顔のさんご…。
思考がまともに働かないのかRの言ってる意味が解ってない。
しばらく抱きしめ合った後、さんごは服を着た。
Rを見ると学生服のあちこちがシワになって詰襟のホックも外れていた。
さんごは自分の乱れ具合に気付き急に恥ずかしくなった。が、当の本人は
「はぁ…お腹がすきました…」
と、ご飯を食べだしている。人が恥ずかしがってるのに…。
Rはあっという間に一膳を食べ終わる。さんごはおかわりのご飯を茶碗に盛ってやる。
「ねぇ、R君、気になってる事があるんだけど…」
「何ですか?」
「あのパーツ、轟天号につけたらどうなるの?」
「…ナイショです」
「え〜、教えてくれたっていいじゃない」
「後のお楽しみですよ」
Rはさんごから茶碗を受け取り、幸せそうにモグモグとご飯を食べる。
「楽しみにしてていいの?」
「はい。なんてったって、お父さんがくれたパーツですからね」
Rはアハハッと笑い、さんごに「おかわり」と茶碗を差し出した。
その翌日、春風高校の校舎の屋上が成原博士によって占拠され要塞化された。 (終)
574 :
ナツ:2005/04/10(日) 21:16:57 ID:r8CzpF/W
以上です。長々と失礼しました…m(_ _)m
をを!
GJ!です
GJ〜!ドキドキしつつ癒されました。
ちょっと切ないのがまたいい…!
二人の幸せな(でものほほーんとした)大団円まで読みたいな。ナツさんお願いします…
ナツさんGJ!!
オトコマエなRとかわいらしいさんごに萌え〜
自分も大団円まで読みたいですなぁ
ここの書き手でサイトやっている人いない?
「野明の一番大切な人」続き
翌朝、2人は目を覚ました。静かな朝だった。
昨晩の騒ぎが嘘の様に。
2人は着替え、部屋を出た。そこまでは何時もと変わらぬ朝だった。
だが、1階に降りてみるとそこは非日常的な空間だった。
酔い潰れた男達があちらこちらに寝ているのである。起きている者は1人もいない。
茂男世と野明は呆れ果てた。
父方母方両方の祖父、伯父、叔父、従兄弟らは品のかけらを感じさせない寝顔をしていた。
その中に上半身裸の男がいた。何とその男は茂男世と野明の父だったのである。
茂男世はがっくりと頭を垂らし、野明は顔を赤らめて逸らした。
とても他人には見せられない光景だったからである。
ごはんが食べたくなっちゃうじゃないですか…
ごはんの続きキボンヌ