【選りすぐり】武装錬金のSS 第6章【ストロベリー】
2 :
名無しさん@ピンキー:04/10/13 03:00:17 ID:YblPy5IL
お疲れんきん
とりあえず即死防止保守パピ子age
とりあえず即死防止保守パピヨンage
即死防止ブチ撒け
書きかけで頓挫した錬金SSが5つある
テーマは「睡眠時間」「盲目」「時代劇」「墓参り」「天井」
もうそろそろ6つ目が出来そうだ…
とりあえず即死防止パッピーage
寂れてる…
>1 スレ建てごくろう
われわれは名誉と誇りある超常変態
まちがえた
選民同盟の一員であるからして
このスレに投下されたいかなるSSをも
蝶・エレガントに食すものでなければならん
もし諸君らにその自覚があるならば心せよ
もう二度と荒らしごときに遅れをとらぬよう!
7 :
名無しさん@ピンキー:04/10/13 12:43:46 ID:Kfj/hJN/
ほしゅ
>1 乙
>>1オツカレー
ただ、ひとつだけあえて突っ込もう
さーちゃんの名前は、沙織だ。(でも漢字うろ覚えorz)
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これで回避できたか?
多分…、だが、せめて語らない?
んじゃ、なんか萌えるシチュでも言うか? 正直、書こうにも思いつかないんだよな。
ワーイ(ノ゚∀゚)ノ いただきましたー
ほんっきでスマン!!!! しかもわけわからんぐらい改行して・・・・投下して罪滅ぼしします。
36 :
名無しさん@ピンキー:04/10/14 00:28:45 ID:szIbtoNT
前スレでパピ桜を所望したらやたら叩かれた…
リベンジ希望!
>>36 あんまりキモイこと言わないでくれよ。
ただでさえ変な流れなのに。
パピヨン×桜花、
利用しあううちに、パピヨンは桜花に情にも似たものを持つ。しかし自分はもう人外のホムンクルス…
シチュエーションは悪くないんだけどね。素材がパピだからな…(w
>>39 上げてるしわざと荒らそうとしてる奴だろ。
放置汁
このスレはマタ‐リできますように・・・・・。(´・ω・`)
出されたエロは全部喰う。
保守。このスレが平和でありますように。
邪道かとは思いつつ、パピ+桜花。
エロまではちょっと辿り着けなかったけど。
読みたくない方は以降3レス程スルーでよろしく。
45 :
パピ+桜花:04/10/18 00:16:35 ID:oQ7D0odl
武藤カズキと戦団に関する今後の行動について打ち合わせを済ませると、早坂桜花は
すっと立ち上がった。
「それじゃ、私は病院に戻るわ。精々いい子にして情報を引き出してきますから、期待して
いて」
「ああ」
椅子に腰を掛け、不遜に頬杖をついたままのパピヨンの目の前で、桜花の髪がさらりと
揺れる。
黒い髪。癖のない、艶やかな長い髪。誘うようにさらさらとこぼれる。
どこかで同じ光景を見たように感じるのはきっと気の所為だろう。
パピヨンは手を伸ばして、目の前にある髪を一筋掴んだ。
「…なに?」
強く引っ張られたわけではないが、桜花は足を止めてパピヨンに訊ねる。
けれど、パピヨンは桜花の声も聴こえない様子でただじっと手の中の髪に視線を注ぐだけ
だった。
桜花は仮面に遮られて表情のよく判らないパピヨンの顔を無言で見下ろす。
ややあってから、パピヨンは桜花の髪から手を離した。爪の鋭く伸びた指の上を、桜花の
細い髪が名残りを惜しむようにゆっくりと滑り落ちる。
最後の一本が指先を離れるまで見送ることなく、パピヨンはふいと横を向いた。
「――別になんでもない」
ようやく吐き出された声に彼らしい覇気はない。
「…さっさと行け」
言葉は酷く素気なく、直前の引き止めるような行為と突き放した愛想のない声との落差は
少なからず桜花を戸惑わせた。
命じる言葉とは裏腹にこの場を立ち去る気を削がれた桜花は思案顔で、もう彼女を見よう
ともしないパピヨンの横顔を食い入るように見つめる。
やがて、少しの逡巡ののち、桜花は身をかがめ、パピヨンの頬に右手を添えながら、長目
の前髪から覗く彼の額にそっと口唇を押し当てた。
突然の桜花の予想外の行動に、さすがのパピヨンも驚き、大きく目を見開く。
しかしそれ以上の感情は面に出さず、パピヨンは冷ややかな笑みを浮かべて桜花を見上げた。
「…弟にしか欲情しない異常性欲者だと思っていたが」
パピヨンが遠慮のない揶揄をぶつけても、桜花は顔色を変えない。
46 :
パピ+桜花:04/10/18 00:18:32 ID:oQ7D0odl
パピヨンは嘲笑を引っ込め、鋭い威嚇の眼差しを桜花に向けた。
「何の真似だ?」
「泣いている子供を慰めただけよ」
叩きつける声音に、桜花は脅えもせず静かに答える。
パピヨンは鼻を鳴らし、盛大に顔を歪めた。
「性格だけじゃなく、目まで悪いのか。俺が、何だと?」
桜花は人形めいた小さな顔をほんの少しだけ、悲しげに曇らせる。
「自分が泣いていることも判らないのね。…可哀そうな人」
桜花の声にも表情にもパピヨンを嘲る響きは欠片もない。
だが、否、だから、というべきか、それが癇に障り、パピヨンは音もなく立ち上がると
躊躇いもせずに桜花の首に手をかけた。
片手に余るほどの細い首に爪が食い込み、白い肌の上を赤い糸が走る。
更に力を入れると桜花は苦しげに呻いたが、パピヨンの手を払いのけようとはしない。
ガラス玉のように透き通った黒い双眸がパピヨンを映した。
「死に損ないに同情される覚えはないぞ」
「同情じゃ…ないわ」
「ではなんだ」
パピヨンの詰問に、桜花は淡く笑う。
「やさしくしたくなったの。…誰かに」
桜花の意図がつかめずに、パピヨンはただ彼女を睨みつけた。問いを重ねる代わりに指の
力を緩める。
「憧れている、人がいるの。あなたもよく知っている人よ。私達姉弟を命がけで守ってくれ
た、新しい世界の扉を開けてくれた人。…あんなふうに、誰かにやさしくしたかったのだ
けれど…」
そこで桜花は言葉を切り、自嘲気味に微笑んだ。
「…やっぱり慣れないことはするものじゃないということかしら」
その笑みは不思議と卑屈には見えず、パピヨンは忌々しげに目を細める。
「貴様が何を考えようと勝手だが、つまらん勘違いで俺に構うな」
ぶっきらぼうに吐き捨て、パピヨンは桜花の首から手を離した。
気丈に振る舞っていた桜花の口唇から安堵のため息が漏れる。
47 :
パピ+桜花:04/10/18 00:22:46 ID:oQ7D0odl
さっきまで彼が発していた激しい怒りはもう感じない。名前を出すことこそしなかったも
のの、桜花が誰のことを語っているのか気づいた瞬間、仮面の中の目がはっきりと色を変
えるのを桜花は見た。
それはまるで、果てない闇に夜明けを知らせる朝陽が差し込むように鮮やかに。
やはり目の前のこの男も彼のことを好きなのだと改めて実感し、桜花は複雑な気分になる。
自分達と同じように彼を好きな人間がいるということは、子供じみた独占欲の所為だと
判っていても少し面白くない。
それでいて、同じ気持ちを持つ人間の存在は限りなく心強く、また、大勢の人間から彼が
愛されていると思うとわけもなく嬉しかった。
桜花は両の瞳を和ませて、パピヨンに微笑みかけた。
「…バタフライ様に、あなたが何故彼のことを言わなかったか、判る気がするわ」
「うるさい女だ」
パピヨンは煩わしげに呟いて、再び桜花に向かって手を伸ばす。
けれどその声に先程までの険はなく、彼の手が触れたのも赤く血が滲む桜花の首では
なかった。
パピヨンは指先で桜花の顎を捉えると、やや強引に上を向かせておもむろに自らの顔を
近づけた。
「少し黙れ――」
反駁するいとまを与えず、桜花の口唇を自分のそれで塞ぐ。
桜花は一瞬息を呑み、それから目を閉じると両腕をパピヨンの首に廻した。
求めるようにきつく抱きしめ、意外とやわらかな黒い髪に指を絡ませると、少しの間を
置いてパピヨンの手が桜花の腰に回る。
まるで愛し合う恋人同士がそうするように、二人は抱き合い、口づけを交わした。
同情ではない。まして恋愛感情などがある筈もない。
それでも二人は同じ感情を確かに共有していた。
一人の人間に強く焦がれ、その存在を守りたいとひたすらに願う――
お互いを信じることすら出来なくとも、希む目的だけは決してたがいようがない。
口づけは無言の誓約。
お互いがそれぞれの、たった一人の共犯者だと確認するように、二人は口づけを
深くした。
了
むーん。乙です
腹黒同盟良い感じ。渇いた関係というか。
カズキと斗貴子さんのとはまた違った形の一心同体だ
いいねー。
期待通りのパピ桜花だ
GJ!
今週もヨン様は素敵です。
なにしろvsTQN戦でも濁らなかった桜花の目が濁りかけるほどだったからなw<今週のパピ
なんかキモイのが沸いてるな
そんなに荒らしたいのか?
54 :
名無しさん@ピンキー:04/10/18 20:26:11 ID:x00EB/8h
パピは何時でも蝶素敵です
>>46 乙、苺sも良いけど腹黒コンビも良いね
下げ忘れた…、ぶち撒けられてくる
パピ桜めっちゃイイイイイイ!
良いです。でも秋水クンが草葉の陰で泣いています。
58 :
名無しさん@ピンキー:04/10/22 18:57:05 ID:Q/etTKAG
神に続け!
どこに神がいたんだ?
とにかくエロいのキボン
ブラボー千歳キボン
死ね。キモイ
今頃ヨンだ。
腹黒同盟(・∀・)イイ!!
「そーだ変態さん。この前お兄ちゃんが探していたよ」
鼻を口ごと隠しているから、声がくぐもって聞きづらい。
そちらに耳を──超人の聴力を持っているのに──心持ち近づけたパピヨンは、怪訝な顔をした。
「…探す?」
それ自体は、街と人波の中を美しい姿で歩いたから不思議ではない。
キレイな蝶が通り過ぎれば、誰もがもう一度見たがり、探すだろう。それと同じだ。
「お兄ちゃん」とやらが探していても不思議ではない。パピヨンにとってはそうなのだッ!
だが。
(どうも引っかかるぞ。そもそもいつの話だ? 俺が超人になる前なら──…)
一種の輝きを帯びた心当たりがいる。
蝶野の家や花房や無表情な看護婦のせいで疲れ果て、沈む蝶野攻爵の記憶の中。
(アイツは俺を探してた。アイツは俺を求めてた。どこかで、どこかで…)
その姿を思い浮かべたパピヨンは、疑問をほどくのも止め、和んだ。
つまる所、自分と蝶と同じ位好きなのだ。
瞳を閉じて、顔上げて、耳を澄ませる。探すのは仕上げという名の初体験に臨むアイツの気配。
盗撮されてるとも知らず、どんな偽善者振りを津村斗貴子に見せているのだろう。嗚呼、また見たい……
「あーっ! そーだ!」
鼻から手を離しての大声に、色々ブチ壊されたパピヨンが横目で睨む。まひろは鼻を隠し直した。
「は、鼻はやめてね! 私も変態さんを探してたんだよ!
お兄ちゃんの描いた似顔絵を見たり、水飲み場で三年生の人に聞きこみしたり……だから鼻はダメ!」
探していたコトと鼻の関連性はよく分からないが。
心当たりに近いフレーズが、褪せた記憶にありありと色を塗る。パピヨンは聞いた。
「その後、突風が起きなかったか?」
「えーとね。えと……うん。吹いてたよ。斗貴子さんなんかギックリ腰になっちゃ…
あ、斗貴子さんはお兄ちゃんのカノジョでね、顔は恐いけどいい人で可愛くてスベスベなんだよー」
「可愛いかどうかはともかく、大体分かった」
パピヨンは天井を見上げると、深く長くため息をついた。思い返してみれば。
自分を看護する真剣で懸命な始末の悪さも。
一挙一動に付き合わせてしまう波長も。
この部屋で最初に見せた顔も。
(アイツに似ていたな…)
勿論、まひろのいう「水飲み場の三年生」は他ならぬパピヨン自身のコトだ。
(花房が死んだ翌日だったか。薬を飲もうとしていた俺に)
声を掛けると、薬の量に驚いたのか愚にもつかないコトをいちいち聞いてきた。
─そんなに飲んで大丈夫なんですか? 体弱いんですか?
─まあね。それよりオレに何か用?
さっさと切り上げたい会話だったし、その後の「用」が用だっただけに忘れていたが──
(会っていた。俺は武藤の妹と。そしてコイツは蝶野攻爵と…)
首を横に向け、改めてまひろを見る。
誤解したのか「鼻はダメだってば!」と浮かべる警戒色は幼い。
だがどうも全体的な見た雰囲気は妹という感じはしない。良くてカズキと同い年のそれだ。
が、双子にしては髪の色が違うし、桜花と秋水のようにそっくりでもない。
(二年の武藤の妹で寄宿舎にいるなら、一つ下か)
フムフムと顎に手を当てつつ年齢を推測していると、まひろは不思議そうな顔をした。
『変態さん』は突風やギックリ腰のコトを聞いてから、急に黙って顔を見て、勝手に頷いている。
(なに考えてるのかな。
気になるけど、さっき「少しはこちらの都合も考えろ」って言ってたから喋らない方がいいよね。
そだ、鼻が見えてた方が変態さんも考えやすいかな? でも─)
「鼻はつままないでね」と心の中で13回言った後、まひろは両掌を下げた。
そして取りあえず笑ってみる。何だか必要な気がしたのだ。
(何がおかしいのかは分からんが、武藤も早坂桜花を助けてこんな風に笑っていたな。
あと似ている所と言えば─そうだな。鼻と、目許と、前髪のハネ方…それ位か)
どうも似ている所が少ない。
しかし兄弟でそっくりそのままの方が不気味ではないだろうか。誰かの様に。
影が胸中を過ぎった。一種の落胆か、感傷か。
(知りたくもない)
『コの字』ことベッドサイドテーブルに目線を逸らす。そこにはコーラがあった。
少し前に『コーラみたいな目』と言われたが、兄の方は果たして同じコトをいうのだろうか?
妙なコトを考え込んでしまう。
まひろは、会話が途切れてヒマなのか腹が減っただけなのか。
手にしたフォークを、コーラの隣にあるリンゴの山に刺した。
さくり。
三切れのリンゴを串刺しにすると、まひろはその全部を口に放り込んだ。
(以前よりおかしくなっていないかコイツ?)
横目で見る顔は、ぶうぶうに膨らんだ頬を必死の形相で動かしている。
どうもリンゴを頬張りすぎたせいで苦しいらしく、
時おり困った顔で、小さな唇の間からこぼれる果汁を拭う。だが吹いても吹いてもキリがない。
まるで動物型ホムンクルスの食事風景だな、と笑いつつ、パピヨンはふと考え出した。
(そう言えば武藤が名を読んでいたな……何だったか)
人間嫌いが他人の名を考えるのも珍しい話だが、当のパピヨンはそうも思わない。
水飲み場での会話を懸命にたぐり始める。雰囲気はやや柔らかい。
(ひょっとして私の名前が分からなくて困ってるのかも! だったら言っても大丈夫だよね)
突然のアイディア。まひろは四苦八苦してリンゴを飲み込んで、口を開いた。
「そだ、自己紹介がまだだったね。私の名前は──」
「!!」
パピヨンは焦った。
ここで先に言われては負けではないのか!?
(だが落ち着け。こういう時こそ落ち着け。思い出せ。俺が蝶を語った後、武藤は何て言った?)
─まひろ、そろそろ昼メシにしようか。六舛達集めて先に先に玄関で待っててくれ。
声が響いた。水飲み場で「用」を果たそうとした武藤カズキの声が。
(俺から遠ざけようと呼んでたから間違いない。コイツの名前は──!)
「武藤まひろだろ?」
自己紹介を黒々しい笑みで遮ってやる。まひろは真っ白になって驚いた。
取り落としたフォークが、床で跳ね、きりんきりんと甲高い音を立てた。衝撃だったらしい。
「な、なんで知ってるの!?」
「さあね」
心底驚く顔に、嫌な感じのくつくつ笑いが一層深まった。実に楽しい。
(前もこんな顔してたっけな)
大口を開けて茫然自失と固まる顔に、黒い笑みがますます溢れる。
思えば「変態さん」という呼び方も同じだ。進歩の無さを指差して笑ってやりたい。
ありありと優越感を浮かべつつ、リンゴに手を伸ばす。
それが胃の腑に落ちた頃。まひろが現世に復帰してきた。
「ひょ、ひょっとしてお兄ちゃんに会ったの? お兄ちゃんから聞いたの?」
「そんな所だね」
「じゃ、会ったコトがなくても覚えててくれたんだ。ありがとー」
(会ったコトがない、ね… まぁ好都合だけど)
思い出されて色々聞かれてもつまらない。再びかじったリンゴは少ししょっぱい。
鮮度を保つために塩水につけたせいだろうと、パピヨンは思った。
(どうでもいいコトには律儀だな)
さっぱりとした匂いを飲み込むと、まひろもフォークを拾い、リンゴへ伸ばした。
先ほどかけられた曲こと『覚醒』は、延々とリピートされ
時おりすごく濁ったシャウトが上がるが、二人は気にせずリンゴを食べる。もぐもぐ食べる。
大浜は自室で困っていた。
ベッドに座りながら時計を見ると、時刻は00:00を少し回っている。
いつもならばブラボーが点呼に来る時間。だがどういうワケか来ない。
早く外に戻ってラジオの続きを聞きたい。次に採用されれば、100通連続。その瞬間に立ち会いたい。
「なのに来ない……どうしよう…六舛君に点呼を頼もうかな」
CDラジカセを抱えたまま落ち着き無くキョロキョロしていると、ドアがノックされた。
「スマン! 諸事情で遅くなったが点呼を取るぞ大浜真史!」
返事は弾んだ。なんとかラジオを聞きにいける。良かった良かった。
「よしブラボーだ! 今日はまったくブラボーだぞ! だからキミも彼女を作れッ彼女はブラボーだ!
ああそうだ、朝になったら岡倉英之の様子を見てやってくれないか? ではまたな!」
「な、なんでそんな嬉しそうなんですか!? 彼女はまだ…というか岡倉君に何か…あぁ行っちゃった…」
嵐の様に去っていったブラボーと、そして岡倉に何があったかなど大浜は知らない。
困惑が浮かんだが、再び部屋を出た。
目指すは水飲み場、全てはラジオを聞く為に! 夢に向かえまだ不器用でも。
まひろの部屋では、皿が空になった。
ふぅっと息をついて、ちょっと食休み。
リンゴを食べた。二人で食べた。
まひろはとても満腹で満足で満悦で、満面の笑みは限りなく柔らかい。
「リンゴ、おいしかったねー」
ひょいと身を乗り出し皿を引く横顔から、甘ったるいリンゴの匂いがした。
不思議に思ったパピヨンがよく観察すると、口元が果汁でベタベタしていた
だらしない。食事風景は充分楽しんだからもういい。勝手なコトを考えた。
「別に。と言うか口拭け。見ていて腹が立つ。オマエの兄はそうじゃないだろ」
「えー… そりゃお兄ちゃんはちゃんと拭くけど、でもリンゴがいい匂いだからもったいないよ!」
机の上に皿を置いたまひろは、くるりと振り返り力説する。
ほれ見ろ、やっぱり武藤はしっかりしてる。上機嫌と不機嫌が半々になった。
「いいから拭け。拭かないと両手で鼻をつねくり回すぞ!」
「ちょ、ちょっと。そのキリキリはやめようね。鼻はダメだよ本当に」
キリキリと十指を動かす似顔絵みたいなパピヨンを、まひろは冷や汗交じりに指差した。
「そうだ変態さん! 何か好きなモノある?」
話題を変えると、慎重に座った。手が届かない距離を測りつつ。
「蝶!」
「食べ物の話だよ! まさかちょうちょを食べるの!?」
「最初にそう言え! 俺はいくら飢えようと蝶だけは喰わんぞッ!!」
ただ殺しはする。採集した蝶を標本にしたコトなどいくらでもある。
蝶にはそれが本望だと思っている。倫理はどうでもいい。美が残りさえばいいのだ。
故に喰いたいとは思わないし、数多い嫌いなモノの中でも蝶を醜く喰うクモやカマキリは別格に嫌いだ。
見れば徹底的に踏み殺し、爽快な気分を味わっている。
(そう言えば安い例えだが…)
花に擬態して蝶を喰う「ハナビラカマキリ」という生物がいるが、花房はそれだと思っていた。
もっとも殺す時は鬱々としたままで、今の気分も翳り始めている。
「良かったー 食べたらちょうちょが可哀相だもんね。あと、好きな食べ物教えてー」
明るい声に何故かハっとしたが、返事はいつものまま意地悪い。
「あったらどうせ、『あげるから鼻つままないでね』と頼むんだろ?
だが断る! 好きな食べ物はないし、要求も却下だッ!」
両手を稲妻なんたらの形でニタァっと笑うと、まひろは「う…」と言葉に詰まった。
そして腕組みして一生懸命考え出す。
どうにかして、鼻をつかまれない方法はないものか。しかし思いつかない。
何が変態さんの幸せで何をして喜ぶか、分からない。
(そういえば私、変態さんのコト何も知らないよね)
どうして妙な格好で、なんで天井裏から落ちてきて、どんな職業なのか。
知っていた方が楽しそうだ。鼻はどうでも良くなった。楽しいコトの方が大事なのだ!
色々聞きたいコトも出てきたけど、まずはごくごく一般的なコトから質問開始!
「ね、ね、変態さんの名前はなんていうの? お兄ちゃんとはどういう関係?」
部屋に流れる『覚醒』が一旦途切れ、パピヨンも一瞬黙りはしたが、すぐ密やかな声で答える。
「パピヨンさ。キミの兄との関係は…そうだね」
殺し殺されで決着を必ず付ける間柄。そう言うのが適切ではあるし、パピヨンらしくはある。
だがしかし、武藤カズキが何も説明していないのなら、そのままで良いかなとも思った。
「強いて言うなら、キミと正反対って所かな」
「せーはんたい?」
オウム返しに呟くまひろに、パピヨンは念を押すように頷いた。
「そ、正反対。よぅく自分のコトを考えたら分かるかもね」
絶対に知られない自信を込めて、唇の端を吊り上げる。
(コイツは武藤にとって、日常の象徴だろう。
妹だからな。一番多く日常を共有している以上、一番守りたいヤツに決まっている。
そして俺は武藤にとり、非日常の象徴さ)
間接的に殺されたのが戦いを選んだきっかけで、戦士の道を歩むのも決着の為。
決着がつくその時には、カズキの非日常は終わる。死んでも、生きても。パピヨンはそう思っている。
(だから正反対。ま、事情を知らないキミには無理さ)
一生懸命に考える顔を笑う。
ちなみに、事情を知ってる者ならば、問いを理解した後に
「脳漿ブチ撒けなァガガガ!」と殺しに来たり、象徴化している自負を「勝手ねぇ」と笑うだろう。
ブラボーや早坂秋水なら「そうか」とだけ言ってそれっきりだろう。そういうヤツらだ。大嫌いだ。
「うーん。考えてみたけど分からないよ」
この話題の当事者は案の定、白旗を上げた。パピヨンはまた笑った。思い通りになるのは大好きだ。
「まぁそうだろうね」
「ヒントだけでもちょーだい! あの人形あげるから!」
まひろは意気揚揚と、棚の上の不気味な人形を指差した。
「いるか! と言うかアレはなんなんだ、趣味の悪い!」
そう怒鳴る男は、蝶々覆面とステキ衣装に身を包んでいる。
「五十歩百歩だね」
まひろ呆れたように笑った。本当にしょーがない人だねとも言いたいらしい。
「だからオマエは何が言いたい! そしてあの人形は何か早く答え…」
ここで突然、声が途切れた。まひろは「?」と思ったが、次の瞬間には理由が分かった。
ので。親指をビシ!と立て「いぇい!」という顔をした。
先ほど『ダメだよ怒鳴っちゃ。また血を吐いちゃうから。ね?』と言ったのを、覚えててくれてありがとうだ。
あったかな視線を向けられたパピヨンは、なんだかムズ痒くて気持ちが悪い。
自分の為だけに黙ったのに、どうして褒められなければならない。
「で、あの人形はなんだ。ヒントはやらんが教えろ」
不機嫌そうな声だが、まひろには照れとしか思えない。ちょっとお姉さんっぽく説明する。
「ゲームについてたモッコスさまだよ。六舛先輩の部屋には100体くらいあるよ!」
「あ、悪趣味な連中め…」
呆れたように呟くパピヨンの目は黒々としていて、まひろにはやっぱりコーラに見えた。
(ん? コーラ? …あ!)
そしてあるコトに気付いた。
「ね、変態さんはパピヨンって名乗っていたよね」
「それがなんだ?」
「でも見た感じ、目も髪もコーラみたいに真っ黒だよ。ってコトは日本人でしょ? だったら苗字と名前も─」
目は一気に濁った。
「どうでもいいだろそんなコト。今の俺はパピヨンだ」
声が深く静かに震える。言葉とは逆に何よりも拘っている。
誰であろうと、蝶野攻爵を呼ぶただ一人にはならない。させない。
(コイツは妹で似ているだけだ。リンゴを出しただけだ。俺を多少看護した程度だ)
教える必要がどこにある。
歯をギリっと噛み合わせ、不快感を殺す。
まひろは首を横に振った。
「どーでもよくなんかないよ」
(黙れ…ッ)
まひろは人差し指を立てながら、柔和な笑みを浮かべる。
「ほら、変態さんだって私の名前を覚えてくれてたでしょ?」
(それがなんだ)
ただ自己紹介を遮るために思い出してやっただけだ。
「それだけで充分だよ。私は忘れっぽいけど、一生懸命覚えるよ。だから…」
(それ以上喋るな偽善者…!)
「名前を教えて」
かつては名前を呼ばれたかった。
だが聞かれたコトは一度も無い。
呼んだ相手も聞きはしなかった。
名を聞いた女の目は、そんなコトを思わせた。
見据えてくる目は真剣で懸命で、暖かみを静かに宿している。始末が悪い。
(アイツと同じ目をするな)
鼻をつくリンゴの匂いともども、吐き捨てるように思う。
目につられて、本当にあっけなく「蝶野攻爵」を口にしそうで嫌気がする。
「蝶野攻爵」の名は、矜持と誇りと敬意と共に憶えている。
仮にそれを告げたとして、カズキにとっての日常の象徴は同じ意味で憶えるか?
(憶えるワケがない)
現在の状況に至るまで、種々のバカバカしい出来事があった。
看護、歌、リンゴ、会話。全てはまひろにとって、楽しい楽しい「日常」の一コマずつに過ぎない。
その中で聞いた名前など、風景の一部と同じ透明な扱いしか受けないだろう。
所詮はそうなのだ。武藤カズキと似ているだけだ。自分とは正反対なのだ。
視線を外して、声を殺して笑う。
(だから告げてやるものか。こんなヤツに)
そして押し黙る。
しかし。
『ダメだよ怒鳴っちゃ。また血を吐いちゃうから』
脳裏を過ぎる言葉に、また苛立つ。
黙ろうが喋ろうが結局、従っているようではないか。
屈辱に汗が流れる。呼吸が上がる。そして。
(そんなに俺のコトが知りたいのなら、徹底的に憶えさせてやろうか?)
黒々しい攻撃の意思が沸いてきた。
憶えさせるコトなど簡単だ。
体が動けるようになり次第、非日常に突き落とせばいい。
超人の膂力で蹂躙するも善し。黒色火薬で部屋を弾くも善し。
すれば否が応にも、日常の象徴は非日常の象徴を憶えるだろう。
そうでもしなくば、不快感は晴れそうにない。
だが、実行に移せば、「フェアじゃない」と偽善者が怒り狂うのは目に見えている。
(そう言えば、アイツの特訓の仕上げを見物しに来たせいで)
この状況がある。
敬意を覚えているからこそ、名前のコトで苛立っている。
(仕上げの裏で、守るべき日常を壊された顔も見てみたくもあるが……)
武藤カズキの顔を思うと、気分は和む。
武藤まひろの目を見ると、気分は荒む。
(…どうしてやればいい)
焦燥と苛立ちが顔に滲み出る。そしてその顔は。
まひろにはなんだか、血を吐いた時より辛そうに見えた。
主観であり、心情をどこまで汲めたかは分からない。ただ。
(…迂闊に触れちゃいけないコトだったのかな… ゴメン)
まひろは太い眉毛をそぅっとハの字に下げて、申し訳無さそうに俯いた。
(変な名前だから呼ばれたくないのかな…)
と不機嫌な理由を勝手に解釈して、落ち込んだ。
『少しはこちらの都合も考えろ』と言われていたのに、考えられずこうなった。
(ゴメン…)
こうなると謝るのも名前の話題を引きずっているようで、口に出せない。
もっとも、謝る必要はない。パピヨンの険悪さは一種の自分勝手が招いたにすぎない。
それどころか、危害を加えられる一歩手前にまひろはいる。
とにかく気まずい。
変態さんの気が晴れる楽しい話題を探してみたが見つからない。
黙っていると雰囲気がこじれそうでまた困る。
パピヨンにはそういう機微も余裕も何一つない。
黙ったまま、まひろの存在の気分を乱している。
部屋に流れる『覚醒』は、歌声が何度目かのラストフレーズで跳ね回る。
最も喧しいその部分は、しかし二人には聞こえない。
お互いがお互いのコトで頭がいっぱいだ。
演奏が途切れ、前奏がまた始まった。
まひろはハっと顔を上げ目を輝かせた。
「そ、そうだ変態さん! あ、コレは悪口じゃなくて、
友達のちーちんやさーちゃんと同じあだ名だから気にしないでね!」
「何が言いたい」
ようやく喋った変態さんはまだ不機嫌なので、まひろはおたおたとしながら切り出した。
(妙に楽しそうだったから、大丈夫だよね…?)
「さっき、変態さんと私は正反対って言ってたでしょ? その答えを思いついたよ!」
「……おかしなコトは言わない方が身の為だぞ」
珍しく忠告しつつも、答えとやらが正解なら非日常に突き落としてやる。パピヨンは腹を決めた。
「じゃ、じゃあちょっと待っててね。紙に書くから」
鼻をつかまれる、その程度の危機感で机に向かい答えを書いた。
「さあどう!?」
一生懸命書いたのだろう。瞳孔を見開きつつ汗かきつつ、紙を渡した。
気乗りがしなそうに目を通したパピヨンは、その一文に手を震わせた。
お父さん 理由:妹の逆はお兄さんだけど意表を突いてみたよ!
(知るか! オマエのような娘など願い下げだ!)
何かが切れる音を聞きながら紙を無言で丸めると、パピヨンは手招きした。
「ちょぉっとこっちに来てくれるかな?」
まひろは目をキラキラさせながら寄ってきた。息がかかる位の距離だ。
「あ、やっぱり当たってぎゃあああああ! 痛い痛い痛い!」
叫んだのは、鼻を思いっきりつままれたせいだ。必死にもがくが、指の力が強すぎで逃げられない。
「オマエの父親はこんなオシャレか? 行方不明か? 違うだろ?」
「そ、それもそう…痛い! ぎゅうっとするのはやめて! やめないと怒るよ!」
「外した罰だ。しばらくガマンしてろ。怒ったって状況は変わらないよ」
酷薄な笑いを浮かべながら、鼻を乱暴にこすり合わせてやる。
軟骨が程よい固さで、なんともつまみ甲斐のある鼻だ。気分はやや晴れた。
(これでさっきのは無しだ。一応フェアでいてやるさ)
「うぅ…意地悪」
涙目を鼻歌交じりに眺めつつ、ぷにぷにした鼻をいじくりまわしてやる。
悲鳴と共に表情がぐしゃぐしゃになるのが面白い。で、1分後。
「ひどい… これじゃトナカイさんみたいな鼻だよ…」
ようやく解放されたまひろはシクシクと涙を流し始めた。流させた当人はすごく楽しい。
見れば真っ赤な鼻でトホホな感じの表情は、カズキにそっくりで、ちょっと和みもする──…
パピヨンはハッと気付いて目を濁らせた。
(いやコイツ相手に和んでどうする! それに何だか乗せられたような気もするぞ)
いつの間にやら、憔悴させた名前の話題は終わっている。しかし
(話題を変える位なら最初から聞くな。教えるつもりはないがその程度か)
名前を聞かれないと、それはそれでコケにされてるようで腹が立つ。不安定で厄介な性格だ。
新作キテルー!!
乙です〜
天然まひろハァハァ
どんどんつまらなくなりますね。
どんどん面白くなりますね
てか、萌えスレでやっても問題なさそうな内容じゃないか・・・?
あっちは元々長いレスを書き込めるようになってる板じゃないから重い長編SSを投下してるとスレが耐えられなくなる
以前は3レスほどで長文ウザイとか言われてた
流石に板違いなので長すぎるSSはうざいってのもあるが
それ以前に掲示板のシステム的にあまりの長文に耐えられないようになってる>週刊少年漫画板
ヒャッホウ!!
まぁ、いいじゃん、おもしれーから。
ヒャッホウ!!
漏まいらはこのまひろに萌えんうというか!
_/>●エロパロスレダッタココ…面白いからまぁよしGJおつ!
すげぇ良いやりとりしてるな、蝶野とまひろ。
エロス無しでも充分面白い。
つーか大浜…w
前スレの「おくすりの時間」続きこないかな…
続きキテターーーーー(゚∀゚)ーーーーーー!!
ここらでカズトキをっ…
一瞬北斗の拳が頭をよぎった
一瞬 北殿軒戻樹 が頭をよぎった
一瞬 怒裸権榎道 が頭をよぎった
ストロベリー戦士の続きも気になる
>91
漏れも
あの人まだここにいるかな?
フォーメーションは4―4―2 中盤はダイアモンド
2トップ 突進力と後半になっても全く衰えない(周りは敵味方ふくめてハァハァいってるのに)スタミナを誇るカズキと、
狂気のドリブルを武器に敵陣を切り裂くトキコさん(ただし、最近は丸くなって昔のキレはないと言われている)
ストロベリーホットライン
両サイドハーフ 右サイド 親しみやすいお姉さんキャラながら容赦なく対戦相手の足を削り、不意打ちタックルを得意とする桜花
左サイド キミとは相性が良いとカズキに言っておきながら、逆サイドの姉しか見ていない濁った目を持つシスコン秋水
トップ下 敵も味方も魅了する蝶・最高のファンタジスタ、試合開始のホイッスルと同時に吐血する難儀な男 パピヨン
※ ゴールパフォーマンスは18禁
ボランチ パスをトキコさんにしかしないのがタマにキズ、報われない愛の為に中盤を所狭しと過労死覚悟で走り回る剛太
ごめん、意味はないんだけどフッと思いついちゃった。ほんとごめん。
ほんと何がしたいのか分からん
日記帳にでも書いてろよ。ウザイ
まさか面白いとでも思ったのか?
キーパーはブラボーなん?
試合開始早々にレッドカードどころか猥褻物公然陳列罪で逮捕されるのはあるいみファンタジーだな
サッカー豚はサカ板に引き篭もってろよ。
なんでわざわざここでやるんだ…
ネタになればなんだろうと構わん
サッカーのユニフォームを着たトキコさんと試合後の更衣室で…
試合後のシャワールームで…
という話を期待
ドラマ板でも時々見かけるけど
サカオタってどこでも沸いてくるんだね
102 :
カズトキ:04/10/31 19:49:12 ID:H/HAgUxp
>>93と
>>100で思いついた、下らないネタが嫌いな人は以下15レスほどスルー対象。
・・・ちなみにサッカーはルールも知りません。
「・・ふう、意外と疲れるものだな」
ロッカールームに戻って小さく息を吐くと、パピヨンが耳障りな高笑いを発した。
「キミでも弱音を吐くことがあるんだね。まあ、動きはそこそこよかったよ」
明らかに挑発を含んだ言葉に血が沸騰するが、ぴりぴりと震える空気の間に剛太が入り込んで、私の両肩を力強く掴む。
「そんなことないです、先輩は最高でした! 後半のスルーがなければ負けてましたよ!」
「・・・・そ、そうか・・」
褒めてくれるのは嬉しいが、こうも一直線に奨励されると些か照れるものがある。
知らず詰まった言葉に、パピヨンは鼻を鳴らして着替えを再開──
「待てっ! ここは休憩所であり、着替えはシャワールームだろう!」
「それは女性に限って、だよ。そうだろ?」
パピヨンが視線を向けたのは、早坂秋水にタオルを宛がわれている早坂桜花で、彼女はパピヨンの目に気付くと苦笑を見せた。
「そうですね」
「くっ・・・・だ、大体、パピヨン、貴様、開始と同時に変態衣装のせいで退場しおって! 貴様は何の貢献もしていないだろう!」
悔しさから声を荒げるが、パピヨンは素知らぬふりで笑みをこぼし、サッカーボールを模したのか縞々の変態衣装に手をかけて堂々と着替え始める。
「ま、まあまあ、落ち着いてくださいよ、先輩。試合には勝ったんですから、穏便に」
私の肩を押さえ、私の視界にパピヨンが入らないよう配慮しながら、剛太が困った笑顔を見せる。
視界の端で早坂秋水が興味の欠片もない視線を寄越したのに激昂がちらつくが、しかし目の前の剛太の表情を見て、深く息をすることで怒りを静める。
そうだ、試合には勝った、パピヨンは役立たず、早坂秋水は早坂桜花ばかり気にして動きが散漫、早坂桜花は反則すれすれの行為を繰り返し相手を撃破、その度に試合が中断して早坂桜花の誤魔
化し笑顔を何度も見た、唯一チームプレイを感じさせた剛太は敏捷な動きで私のアシストに回ってくれて、後は不慣れな私と切り込みのカズキが敵を突き崩し、一点差だったが試合には勝った。
何も文句をつける箇所などないではないか。
漸く落ち着き、ロッカールームを見渡せば、ベンチに仰向けで目を閉じているカズキが映る。
「・・カズキはまだ目覚めないのか」
何気なく呟くと、大して変わらない衣装チェンジを終えたパピヨンが鋭く鼻を鳴らした。
「ふん、いくら逆転のチャンスといっても、キミが安易に突っ込むから武藤カズキはそうなったんだ。精々、反省することだね」
かちん、と頭の撃鉄が音を鳴らすが、またも剛太の笑顔が視界を遮り、怒りを沈静化させる。
「いえいえ! あれは完全に武藤が悪いんですよ! 先輩の華麗なスルーを見逃して駆け寄るなんて、あっこで俺がボール拾ってなかったら先輩の素敵プレイが台無しでしたよ!」
「・・わ、分かったから、もういい。あのような奴に怒りなど覚えていない」
疲れと照れを隠して溜息を吐けば、剛太はにこにこと邪推のない笑顔をして「はい!」と頷く。
全く、カズキもそうだが、剛太の態度にも著しく乱される。
「では、私はシャワーを浴びてきます」
「あ、姉さん、タオル」
場を去ろうとした早坂桜花に、すかさず早坂秋水が、汗を拭いたものではない、真っ白のタオルを渡す。
「ありがとう、秋水クン」
そう言って早坂桜花はその場を離れ、途端に早坂秋水が押し黙って近寄りがたい表情を見せた。それは慣れたことなので、誰も何も言わない。
「じゃあ、僕は帰らせてもらおうかな。武藤カズキが起きたら、『今度は一緒にプレイしよう』とでも伝えておいてくれ」
「・・・・・・・・・・」
私があからさまに険悪な表情で無言を貫くと、私の表情を見た剛太は額に汗を浮かべて同じく黙りこくった。
そんな私たちを面白くもなさそうに眺め、ふん、と鼻を鳴らしてパピヨンは姿を消した。
「・・変な奴ですね」
「変態だ」
剛太の言葉を正してカズキに歩み寄り、顔を覗き込む。表情は安静そのもので、ただ寝ている、という状態らしい。
「先輩はどうするんですか? 武藤が起きるまで、待ってるんですか?」
背後からやや尖った声が聞こえ、それが剛太のものであると判別するのに一瞬の時がいった。
振り向いて確認すれば、剛太はひねた目を斜め上に向けており、ロッカールームの天井に巣食う陰を見つめている。
「? ああ、そのつもりだ。カズキがこうなったのも私のせいだからな。責任がある」
「・・・・そうですか」
「剛太、キミは早く休んだ方がいい。カズキが倒れたのもあるが、一番動いているだろう。それでは明日からに差し支えるぞ」
恐らく、今も平気そうな顔を見せてはいるが、筋肉は既に軋んでいるだろう。それを見て取って言ったのだが、剛太は何故か不貞腐れた顔で「・・・・はい」と頷き、物悲しそうな背中を見せて姿を消した。
首を傾げる私を置いて、早坂秋水も姉の分の荷物まで持ってロッカールームを出て行く。
気付けば、残されたのは私とカズキだけになっていた。
「・・・・・・・・・・」
無言と静寂が混じり合った空気の中、カズキの顔を間近に見れば、恐らく私を庇った時に出来たのであろうと推測される傷がある。その傷は浅い切れ込みで、これも予測だが、相手に吹っ飛ばされて
地面を滑った際に出来たものなのだろう。
その傷を指でなぞるが、指先に血はつかない。もう完全に固まってしまったらしい。
洗い流していなかったので黴菌が気になるが、しかし今さら心配したところで仕方がない。そう自分を納得させて、静かにカズキが目覚めるのを待つ。
何か・・・・・・不思議な気分だった。
酷く穏やかで、このような空気の中に存在することも出来るのか、と愚かな感傷めいたものすら思い浮かぶような、奇妙な感情が胸を支配していた。
そうして静かな、穏やかな、心地好く生温い感触に包まれて時間は過ぎ、その感触を壊したのは望んだとおり、カズキの声だった。
「・・・・う、うん・・・・・・」
漸く目覚めたことに安堵しながら、カズキが上半身を起こすのを待つ。
カズキは頭を抱えてゆっくりと体を起こし、丸めた背中のまま辺りを見回し、私と視線を合わせた。
「・・・・あ、斗貴子さん」
「やれやれ、第一声がそれか」
苦笑すると、カズキは唐突に目を見開き、慌てた様子で首を振った。
「あ、あれっ? 試合はっ? 皆はっ?」
「落ち着け、試合は終わった、私たちの勝ちだ。皆は既に帰った」
「え・・・・そうなんだ・・・・」
私が告げるとカズキは黙り込み、かと思えば表情を崩して首を傾げる。
「オレ、なんで寝てたの?」
「・・・・忘れたのか?」
「うん」
「・・全く」
まあ、あの状態では記憶の混乱も仕方がない。
私は一息ついてカズキの隣に座り、脳裏に試合後半、同点で焦る自分を思い浮かべる。
「あの時・・・・剛太からパスを貰った私は、前方から駆けてくるパワータイプの相手を見定め、ボールをスルーしてキミに渡そうとしたのだが・・・・・・」
「そうだ、斗貴子さんが危ないって・・・・」
カズキが手を打ち、私は頷く。
「そう、こちらに向かってきたキミは、ボールを剛太の前方に蹴って、私を突き飛ばした。結果、キミは相手に跳ね飛ばされ、相手の隙を狙った剛太がシュートをしたが、相手の反則でPK。そこで剛太が
決めて逆転、後は守りを死守して勝った、ということだ」
「・・・・・・そっか」
納得したカズキは黙り込み、かと思えばはっと顔を上げて私を見つめる。
「斗貴子さん、ずっと見ててくれたの?」
その真っ直ぐな瞳に何故か混乱し、僅かに頬が赤らむのを感じた。
「・・ま、まあ、私に責任があることだからな」
側にいることに躊躇いを覚えて体を引くが、素早く動いたカズキの両手が私の手を握り締め、離れることを許さない。
「斗貴子さん、ありがとう」
真面目な、真摯な眼差しを真正面から受けて、私の鼓動が微かに高鳴る。
「なな、何を言っているんだ、キミはっ? 頭でも打ったのか?」
照れ隠しに声を荒げるが、カズキはきょとんと訝しげな顔をするだけで、私の照れる意味にすら気付いていないらしい。
これでは動揺している自分が馬鹿みたいではないか、と溜息を吐き、頬は赤らんだままだが平易の表情を見せて、鷹揚に頷いておく。
「ま、まあ、気にするな。それより、早く帰るぞ。もう遅い」
「あ、う、うんっ・・・・・・」
「・・・・? どうした」
カズキの反応は瞬間の積み重ねのようで、時折りあまりの速度についていけないことがある。
しかし今回は対応できたと安心していると、カズキは握り締めている私の手を見て、頬を赤くした。それだけでなく、唾を飲み、私を見据える。
「斗貴子さん・・・・!」
熱のこもったその声に警戒反応が出た瞬間、私はカズキに抱き締められていた。
「お、おいっ? ななな、何を考えているっ」
カズキの感触よりも、すっかり乾いたといっても汗で濡れていたユニフォームのままで抱き合うということに抵抗が表れ、何とか突き放そうとする。だがカズキの力は強く、私の腕を押さえるように回さ
れた逞しい腕はしっかり固定されていて、私の力では外せそうもない。
「ごめんっ、斗貴子さんっ」
「ごめんじゃないっ」
「でもごめんっ」
力ではどうすることも出来ないのなら、抵抗手段は言葉しかない。しかしカズキは私の言葉も聞かずに押し倒し、真下の私の顔を真剣な表情で見据えた。
「ま、待て、せめて──」
言葉が、カズキの重ねられた唇で止まる。
カズキの唇は、私の唇に押し付けるように重ねられ、離れればすぐに感触も忘れるようなものだった。
それでも、行動に突き動かされているカズキの姿に仕方なしの笑みを見せた途端、再び重ねられた唇の感触は、一度目のそれを容易に思い出させるもので、私は目を閉じてカズキを感じた。
お互い汗で濡れたユニフォームに身を包み、更に身を寄せ合っているものだから、汗の臭いを強く感じる。それだけではない、カズキの唇が薄く開き、そこから舌が這い出て私の唇を舐め、私が唇を
開けば舌は迷わず入り込んできた。無防備にしている私の舌を絡め取れば、唾液の鳴る音が頭の中で響く。
熱に侵されていくような・・・・頭の中が熱で溶けていくような、感じたことのない心地好さが広がる。
カズキの口が離れたのは、口内の全てを舐められ、口の中が溶けてなくなったのかと訝るほど経ってからだった。
短く呼吸するカズキの唇には唾液の糸があり、それはどうやら私の唇に繋がっているらしく、手の甲で拭えば塗れる感触があった。
「・・・・落ち着いたか?」
私が苦笑すると、カズキは激しく首を左右に振る。
「全然」
「って、おい!」
剣幕を鋭くする私の口をまたもカズキが塞ぎ、しかし今度はすぐに離れたカズキは、息のかかる距離で私を見つめる。
「・・斗貴子さん、オレ・・」
その静かな、決意の込められた眼差しに、私はやはり苦笑で返す。
「・・・・せめて、シャワーを浴びたい。駄目か?」
私の言葉に、今度はゆっくりと、カズキは首を左右に振った。
ロッカールームを出て細い通路を歩けば、共同のシャワールームがある。両面の壁に合計で十数はノズルが設置されており、一人一人を区切るように脆そうな衝立が用意されている。
先程まで早坂桜花がいたであろう気配は既になく、床を見ても水の跡すら残っていない。それだけの時間が過ぎたのか、高い天井の上方にある四角い窓からは、暗闇しか窺うことができない。
「・・・・・・さて」
ユニフォームの上着を脱ぎ、パンツを脱ぎ、下着姿になったところで、脱いだユニフォームを足元と頭の見えるようになっている衝立にかける。
そして振り返れば、カズキが真っ赤な顔で口を半開きにして立っていた。
「って、どうしてキミがいる!?」
「ごごご、ごめんっ、オレもシャワーに・・・・!」
慌てて背中を向けたカズキは、立ち尽くして動く気配がない。
私は溜息を吐きながら下着を脱ぎ、それをユニフォームの下に隠れるようにかけて、個室に入って扉を閉める。
「・・・・・・全く。もう見ても問題ないぞ」
そう言うとカズキは恐る恐る振り向き、引きつった笑顔で後頭部を掻いた。
「ご、ごめん、つい」
「つい、じゃない。まあ・・・・そ、その、これから・・のことを考えれば、し、仕方ないかもしれんが・・・・・・」
言っているうちに激しい恥ずかしさに襲われて、居た堪れなくなって蛇口を捻れば、冷たい水が勢いよく噴き出した。
「うひゃあっ!」
「斗貴子さんっ!?」
冷たい水の一撃に思わず声を上げた私を心配してか、カズキが駆け足で寄って来た。
薄い壁・・・・といっても、目を合わすことに何ら支障のない障壁のすぐ向こうにカズキが立っていて、私を見ている。
冷たい水は時間とともにぬるま湯と化し、程よい温度となるが、それは問題ではない。
衝立の設計上、そこまで近寄れば、私の肌を覗くことなど容易である、ということが問題だった。
咄嗟に両手で胸を隠したが、カズキは視線も逸らさず、私を見つめている。その沈黙に危ういものを感じていると、カズキはいとも簡単に衝立となっている扉を開けた。
肌を隠す服が載った扉はカズキの方へと開いていき、そして私の目の前に、唾を飲むカズキが、何の障壁もなしに立っていた。
「・・・・あ、ああっと・・お、落ち着け、カズキ・・・・・・」
無駄と知りつつ言ってみるが、やはり無駄だった。
「斗貴子さんっ!」
「だぁっ!」
案の定、勢いに負けたカズキが私を抱き締め、服に湯がかかることも気にせず口付けをしてくる。
抵抗しようにも動かせる箇所のない私は立ち尽くしたまま、カズキの唇を受け入れるしかなかった。
先程の繰り返しのように、カズキの舌は私の口内を舐めて、歯の裏を舐めたかと思ったら唇を僅かに離し、前歯に舌を這わせた。
あまりのことに顔が真っ赤になっていくのを感じながら、私はカズキの唾液を飲み下し、鼻で息をする。
耳元でシャワーから溢れる湯の音、そして湯が私やカズキに当たって弾ける音を聞きながら、頭の中が溶けていく感覚を味わった。
口付けを終えると、カズキは躊躇することなく、私の首に唇を寄せた。もう止めるつもりはないらしく、右手は私の手首を掴んでおり、私が力を抜くと、右腕を引っ張り上げられた。
左腕も同様にされ、壁に背中を押し付けられ、もはや膨らみに乏しい胸を隠すものはなく、その事実がますます私の顔を赤くしたが、カズキは首を舐め、二の腕を舐め、腋の下を舐め、と私の肌を舐
めることに夢中で、言葉すら発さない。
「・・ぅ、はぁ、あ、ぁ、う・・」
カズキの舌が触れれば、そこは甘く痺れを残して熱を持ち、それらが広がっていくとともに、口からは意識もせず吐息が溢れた。
「・・・・ぅ、あ、ぁ・・・・」
ふと、完全に受けになっている自分に違和感を覚えて、目の前にあるカズキの首筋に舌を伸ばす。
舌が触れた瞬間、カズキは小さく体を震わせたが、肌への口付けは止まることをしなかった。
カズキの肌は汗のせいか、湯がかかって水滴が流れ落ちているにも拘わらずしょっぱさがあり、その味は私の舌先に残った。
そして舌先の味をもっと深く知ろうと口の中で舌を動かしている時、カズキの唇が私の柔らかく膨らむ箇所に触れた。
「・・う、ぁ・・・・!」
私の胸はカズキの唇が触れると簡単に痺れて、先端の突起が痛いほど反応するのを感じた。
それでもカズキは止まらず、あたかも私の膨らみを頬張るように口を開き、上唇と下唇で膨らみを揉んだ。更に舌先で私の肌を舐め取り、乱雑に動く舌先が突起に触れると、私の中を痺れが走った。
「は、はぁ、ぁ、あ、ん・・・・!」
段々と抑えの利かなくなる声は喉の震えとともに発せられ、カズキの行為が喉の震えを引き起こし、そしてカズキは行為を止めない。
いつの間にか自由になっていた腕ももはや力が入る状態ではなく、自然と下りた腕はカズキの背中に載った。カズキは中腰になって私の腹や脇腹を舐めていて、このままではあそこも舐められてし
まうのか、という思いが浮かんだ瞬間、私のそこが微かに疼く。
「・・ぁ、はぁ・・? ・・う、ぁ・・・・」
戸惑う私を置いて、カズキは顔を下ろし、遂に両膝を床につけた。
そして私の腰に両手を置いて、一時、カズキの動きが止まる。
視線の先を予測するに、そこには私の薄い毛と、先程から妙な疼きを示している割れ目しかない。
「お、おいっ・・ひゃっ!」
抗議しかけた私の喉が大きく震えて、甲高い声が漏れた。
カズキが顔を近付け、私の割れ目に唇を寄せたのが原因だった。カズキの息が触れ、唇が触れ、舌が触れると、下腹に痺れが走り、腰が落ちそうになった。
それでもカズキは、私の割れ目を執拗に責めて、私が腰を落とす寸前に漸く顔を上げた。
「・・・・斗貴子さん・・」
カズキの唇は濡れていて、すぐ横で噴き出している湯の音を聞いているとその顔が近付いてきて、何度目かの口付けをした。
「・・・・ん、ん・・・・・・」
まだ舌先に残っているカズキの汗の感触が、カズキの舌に絡められて消えていく。
代わりに口の中に広がるのは唾液の混じり合った生温さで、ぼやけた視界の中のカズキの顔を見つめていると、カズキの手が割れ目に触れた。
喘ごうにも口を塞がれた状態で、吐息はカズキに飲み込まれていく。
カズキの指は上下に擦るだけの単純なものだったが、熱の広がる体にはそれだけで心地好く、カズキが口を離せば唇の端から唾液がこぼれていくのを感じた。
その唾液も、カズキに舐め取られる。
「・・・・は、ぁ、はぁ・・全く、キミは、節操がないな・・ぁ・・・・」
漸く落ち着いた格好になって私が言うが、カズキは私よりも熱い熱にやられているのか、言葉も発さない勢いで、ズボンに手をかけた。
ズボンが下げられ、下着が下ろされれば、浅黒い肉の塊とでもいうような、棒状のそれが覗く。
「・・・・・・それが入るのか」
反射的に言葉が漏れると、途端、カズキの瞳がふっと正気の色を取り戻す。
「・・・・え、斗貴子さんって・・・・・・」
「・・な、なんだ?」
カズキは視線を横に逸らして、後頭部を掻く。
「・・は、初めて・・?」
「当たり前だろうっ」
「ご、ごめん」
短いやり取りの後、妙な沈黙が流れ、仕方なく咳払いをする。
「で、では・・・・する、か・・?」
カズキは何も言わず、首を上下に何度も振った。
恥ずかしさを殺して心持ち足を開けば、カズキが体を寄せてきて、身長差のせいでカズキのそれの先端が下腹に触れた。
湯の熱とは違う、肌の熱を感じて、私のそこが再び疼く。
カズキは自分の手でそれを下げると、私の割れ目に先端を触れさせ、ぐっと息を呑んだ。
「・・・・ど、どうした・・」
うるさいぐらい響く鼓動を聞き流して言うと、カズキが苦笑いを浮かべる。
「実はオレも初めてで・・・・・・」
「・・・・・・全く」
深く溜息を吐き、見下ろす。
そこには棒状のそれがあり、私はそれに指を添えて、先端の触れる箇所を変えてやる。
「・・・・・・いいぞ」
「・・・・うん」
カズキが腰を進めると、濡れた割れ目はカズキのそれの先端に押し開かれた。そのまま内奥にまで達し、カズキの腰が内股に触れると、脳をつんざくような痛みの後、鈍い重さが下腹に広がった。
「・・い、痛い?」
目の前の心配そうなカズキの顔を見て、私は額に汗を浮かべて笑みを見せる。
「・・気にするな、キミの好きに動いてくれ・・」
「・・・・でも」
うろたえるカズキの唇を私の唇で塞ぎ、そして微笑む。
「いいんだ」
それを聞いたカズキは無言のまま私を見据え、それからいつもの笑みを見せて、私の唇を塞ぐ。
もう何度目かも分からない口付けの後、カズキは私の尻を両手で抱え、激しく腰を動かした。
「ふっ、ぅ・・は、はっ、あっ、はぁっ、あっ・・!」
カズキの腰がぶつかる度に、下腹に溜まっている鈍い重みが霞み、代わりに溶けたとばかり思っていた頭の中で痺れが弾ける。
「ぅあっ、あぁ、あっ、ふあ、ん、ぁ、ぁ、あ・・!」
頻繁に震える喉からは喘ぎ声が漏れ、体の中の熱が温度を上昇させて、頭の中を弾ける痺れで満たしていく。
「・・う、斗貴子さん・・・・!」
そしてカズキが体を震わせ、腰を引いて私の内を突いていたものを抜き取り、私の腹にそれを押し付けた時、それがびくびくと大きく震え、先端から白っぽいものを吐き出した。
熱い、粘液のようなものが私の腹にかかり、それを吐き出したものは余韻に浸るように震えている。
「・・・・ごめん、斗貴子さん・・・・・・」
荒い息の中で私の名を呼んだカズキに微笑みかけて、私はとろけた頭をカズキに寄せ、耳元で囁く。
「・・・・・・気にするな、またすればいい」
それを聞いたカズキが快楽に怯えるように全身を震わせた。
私は、その怯えが勘違いでないことを示すように、カズキの唇を自分の唇で塞ぐ。
その口付けがいつ終わるのか、私にもカズキにも分からなかった。
終わり。
乙です!最高。
サッカーと武装錬金って組み合わせがシュールだw
ネタ振りをした人にもGJ!
>>102 良かったよ
「汗の味」とかなんか描写が生々しくてハァハァ
117 :
100:04/11/01 00:17:35 ID:9PMFMYae
まさか本当に読めるとは思わなんだ…
GJ!
暴走気味のカズキを自分もはじめてなのに受け止めてあげるトキコさんってのは素晴らしかったです
しかし、試合開始早々一人退場してて勝つとは…強豪にも程があるなw
エ ロ い な
良い
>>102 GJでした!
部活中のカズトキって感じで青春してますね〜。
ちなみにブラボーはキーパーも捨てがたいですが、
やはり監督でしょう。
相手チームは猿渡率いる猿軍団か、ルナール・ニコライフ監督
率いるサテライト11(イレブン)とか(w
エロいしワロタよGJ!
ネタふり設定がいきてる。
剛太パス、それをダイレクトでカズキにはたくトキコさんとかあったら面白い
そういえば原作でもサッカーやってたような気がする
カズキが特訓で死にそうになってた頃
ラブくてとても良いな
GJでした
カズ斗貴キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!
GJ,予想外に面白かった
しかしネタ出たときからそんなに日が経ってないのにすごい完成度だな、
尊敬するよ
放課後、いつものようにいっしょに寄宿舎に戻った俺たちは、
2階への階段を上がっていた。
すると、六枡たちが少し後から階段を上がってきた。
気になった俺は、斗貴子さんの制服ののミニスカートの後側に自分のかばんを当てた。
「どうした?」
「後から見えちゃうよ?」
「問題ない、気にするな」
「!?問題あるよ!」
無意識に声が大きくなった。
斗貴子さんは自分をあまり大切にしないから、心配なのだ。
「そうか、では説明しよう」
2階についた斗貴子さんはそう言ってから、俺の部屋へと足を向けた。
いつもは私服に着替えてから俺の部屋に来てくれるんだけど、
今日は制服のまま来てくれるようだ。
俺の部屋に着いた斗貴子さんは、前の廊下に誰もいないのを確認した後、
いつものようにベッドの中央に座った。
「私の武装錬金の特性は知っているな?」
「俊敏にして正確…だっけ?」
「そうだ。私はその特性を生かす訓練をしてきた。
今では、体を動かしながらでも、全アームの空間座標と向きを把握できる」
「なるほど」
とても凄いことだと思う。でも、スカートの話と関係ないのでは?
「ついでに、制服のスカートの状況把握や制御もできるようになってな」
「へ?」
「あの位置関係なら、下着が見えることはありえない。
少しくらいスカートが捲れても腿や腰の動きで直すせるしな。
キミの仲間がかがんで覗けば見えたかもしれないが、
そんなことをする連中ではあるまい」
…ある意味、バルキリースカートの制御より凄いんじゃないかな。
俺は驚きで言葉を失った。
「そういうわけで、私のスカートの中が誰かに覗かれることはない。もっとも…」
斗貴子さんが顔を赤くして言葉を続けた。
「キミは別だがな」
その言葉に反応した俺は、ベッドの上の斗貴子さんに覆いかぶさり、唇を塞いだ。
「オイ!だからって、こんな時間から…あん」
そして俺は、俺だけが立ち入りを許された鉄壁の内側に手を入れた。
126 :
名無しさん@ピンキー:04/11/02 12:52:18 ID:4m1YvTen
age
最後3行のカズキが(笑)
この時のカズキも俊敏にして正確だな…w
乙です。久しぶりに貴方のSS読めて嬉しいよ
130 :
名無しさん@ピンキー:04/11/02 21:48:29 ID:uOVEBk/h
5巻げと。
ちーちん、さーちゃんのプロフィール公開。
連投ですいません。
前スレ49-56(おへそ)、295-299(あし)の続編です。
エロくないですが。
「剛太?誰?斗貴子さん」
「私の後輩。キミを海から引き上げてくれた」
「え」
「剛太?」
周りを見渡したが、人影はないし、気配もない。
私は剛太を探すのをあきらめ、カズキが戦士長と戦った後のできごとを話した。
「そっか。剛太に会ったら、お礼を言わないとね」
「そうだな、そうしてくれ」
「うん。で、一つ前の任務の学校ってどこにあるの?」
「それはおいおい話す。ただ、当座の着替えや生活用品があった方がいい。
荷物を取りに、いったん宿に戻ろう」
「わかった。急いだ方がいいよね」
「そうだな。だが、電車もバスもない時間に宿を出ても怪しまれるだけだ。
早歩きくらいでちょうどいい」
「了解」
私たちは宿へ向けて歩き出した。
海岸線に沿って歩き続けた私たちは、カズキと最初の時を過ごした岩場を通り、
海水浴場の砂浜まで来た。宿までもう少しだ。
昨日の花火の燃えカスを踏みしめて歩きながら海を見た。
波が高い。雨雲も見えている。降ってくるかもしれない。
同じように海を見ていたカズキが言った。
「みんなとここで遊んだのって、昨日のことなんだよね」
私にとって戦いの日々こそが日常。だが、戦士になりたてのカズキはそうではない。
ヴィクターと戦った後に訪れたカズキにとっての日常は昨日で終わった。
遠からず本隊は我々を追う部隊を出すだろう。既に出しているかもしれない。
これからは仲間と離れた戦いの日々が続く。
私はカズキのTシャツの裾を引っ張り、昨日の岩場に視線を向けて言った。
「まだ少し時間がある。その…なんだ…急げば、できるぞ?」
「え?」
カズキは、私の視線を追い、私の言葉を理解して顔を赤らめた。
たぶん、私の顔はもっと赤いだろう。
我ながら頭が痛くなるおねだりだ。だが、カズキと最後の日常を過ごしたかった。
「ありがとう、でも─」
カズキはそう言って、海を向いたまま足を止め、
ケガをしている右手で私の左手を握った。
「今度、ゆっくりできる時に─ってことでどうかな?」
「そうか、それも良いだろう」
そのためにも、カズキの日常を取り戻す。それも悪くないと思った。
「じゃあ、約束」
そう言って私の手を離し、小指を出すカズキ。一瞬、戸惑う。
ありえないかもしれない『今度、ゆっくりできる時』の指切りは気が引ける。
「ダメ?」
子犬のような笑顔。この顔には勝てない。
「ふふ、もちろん、私も望むところだ」
そう言って、私の指をカズキの指に絡めた。
旅館三浦屋。小雨がちらつきだす中、そんな看板が見えてきた。
「さっき、『また少し時間がある』って言ってたよね。
こっそりみんなに挨拶しててもいいかな」
「こっそり挨拶?」
「うん、起こさないように、こっそり」
「…好きにしろ。では、15分後にここで会おう」
「うん、じゃ後で」
なんか可愛くていいな、こういうの。
エロなくてもほのぼのしてて。
TQNのおねだりにはハァハァ
いいね良いね〜
出来れば、斗貴子さんの負傷してる足にカズキンが
包帯を巻いてあげてる内に二人は…なエピソードとかも希望
いやあの包帯がなんかエロスだったのでw
桜花さんのエロスが読みたいっす。
相手は…どうしよう。秋水、カズキ、パピ、剛太…
いや、ここは戦団の情報を得るためにブラボーを誘惑する桜花さんというのはどうだ!
火渡でもいいかも。
>>131 GJでした
次は身体のどこがタイトルになるんだろう…てのも
ちょいと楽しみだったり。
レスくださった方、ありがとうございます。
斗貴子さんの包帯のこと、すっかり忘れてました。
包帯のエピソードを入れて、全部、書き直したい気分です。
大失敗。
では。
>>139 乙!
包帯どころか、旅館を出た時とカズキがブラボーと戦った海岸に来た時
では着てるTシャツが違ったりとかw あの二人は行動が怪しいのう
新作も楽しみにまってますよ〜
>>139 大変乙です!
ほのぼの(*`д´)b GJ!!
『ゆび』も『鉄壁』も良い作品ですたv
次作も期待してます(・∀・)ノシ
ニーズを考えず、千里SS投下します
千里視点バッドED?でしょうか。ちょっと鬼畜な描写もあるので
嫌いな方はスルーお願いします。
私は、まひろに呼ばれた。
まひろは変わった。見た目がどうとかではなく、ただ中身が変わったとしかいえなかった。
姿形は確かにまひろなのだが、私には「まひろを演じている何か」に見えた。
―親友が怖い。
だから最近は放課後になるとすぐ町へ繰り出し、目的もなくブラブラとする事が多くなっていた。
と言ってもお金もないし本当にブラブラするだけである。
和菓子の新商品―と考える時もあったが、そんなノリではない。
考える事はもっぱら決まっている。
―――何が起きたのか?
確かまひろのお兄さんであるカズキ先輩と、顔に傷がある女の人津村先輩と
どこかへいなくなってからだと思う。旅館にいた日は別段なんとも
思わなかったけれど、寄宿舎に帰ってから印象がガラリと変化した。
『笑み』を浮かべるようになったのだ。
笑顔ならわかる、彼女の笑顔は何回もそれこそ飽きるくらい見ているし、
私はその裏表のないそのままの感情が現れている笑顔が好きだからだ。
でも最近の笑顔は違った。口の両端を均一に吊り上げ、少しだけ開いた両目からは
夜よりも暗く泥沼よりも濁っている瞳。まるでそういう仮面を被っているかのような完璧な『笑み』。
正直寒気がした。二度と見たくないと思った。
そこまでまひろが豹変した事に『カズキ先輩と津村先輩』
が関わっていそうな気はする。ただ確証がない。
それと、それらと関係しているか判らないけれど、実は沙織の姿もこの頃見ない。
まひろがああいう『笑み』をこぼすようになってからは学校や寄宿舎で会った事がない。
まひろが関係していようがいまいが無事である事を祈りたいのだけれど・・・
結局そこで考えることを止め、帰路につく。疑問は疑問のままだった。
そういう風にまひろに会わないようにしてきたけれど、やはり限界はあった。
学校にいると避けていても必ず会う時があるし、たまたま会った時の言い訳がまた苦しい。
すぐ帰宅する言い訳を考えるのも嫌になってきていたので思い切って仮病を使って休んでみた。
実は寄宿舎にいるほうが危険である事を知らずに・・・。
「だいじょうぶ?どうしたの?」
ドア越しに聞こえてくる聞きなれた声。
「この頃ちーちん休んでばっかだよ?」
返事を待っている。ドアノブを捻ったようだが、鍵がかかっているので開くわけがない。
金属と金属が不規則にぶつかり、擦れる音だけが部屋に響く。
私はどうにか帰ってもらおうかと必死に考えていた。
どれだけ沈黙が続いていたのかは判らない。結局1分も経っていないのかもしれない。
どうせ良い案が出ないならこのまま居留守を使おうかと思ってた矢先、ドアノブを捻る音が消える。
一瞬だけの沈黙―。
「――そう。でも明日は学校にきてね」
「!!」
抑揚が無く、決まったことだけを機械的に話すような声だった。
一気に場の空気が水あめのように重くなり、夏なのに肌を刺すような冷たさを感じた。
「明日の放課後、用具室に来て」
まひろの声がドア越しではなく、私の耳の傍で聞こえている錯覚を受ける。
一言一言が呪詛のように鼓膜から脳へと達し、解くことの出来ない鎖になる。
ドア越しにある気配は影となり、ズルズルと近づいて来て私の心臓を鷲掴みにした。
それだけではなく枝割れを繰り返し、蛭か蛞蝓のように手当たり次第に身体を這う。
脇下、指の隙間、爪の間、首筋、口の中、耳の中、脇腹、下腹部、股下、足の裏・・・
影によって全て穢されていく。数え切れないほどの蟲から犯されたようにおぞましい。
あまりの気持ち悪さに涙が溢れ、抱えた膝が震える。震えを止めようとした手も自分の思い通りにはならなかった。
もう何がなんだか判らなくなった。
いったい、ドアの向こうには何が・・・
――――――
―突然気配が消え、全身を這っていた影がいつの間にか居なくなっていた。
同時に重く澱んだ空気が晴れ、芯まで凍るような寒さも真夏の乾いた暑さに変わっていた。
心臓の鼓動と震えだけはそのまま残っているけれど。
もしかして・・・夢?部屋の外を確認してみようと、恐る恐るドアノブに触れる。
!!!
―突然現れた証拠に、私はそこから逃げるように離れた。
夢では無かった。
だって―
ドアノブが―
氷のように冷えていたから。
そして今は約束の場所にいる。
学校の生徒もあまり近寄らない、敷地の隅にある古い用具室。
物置小屋と言った方がいいかもしれない。手入れがまったくされていないらしく
周辺は雑草が伸び放題であり、一目見ただけでは物置小屋があるかどうかも疑わしいくらいだ。
蝶つがいの壊れかけた扉の数歩前で立ち止まる。
・・・正直来たくは無かった。昨日のような事をまた味わうかと思うと恐くて仕方がない。
自分に呪いでもかかっていない限り、こんな所にだって来ない。
でも、今のまひろとの関係を考えると此処に来る以外なかった。
もう逃げるのも誤魔化すのも全て嫌だった。ならこっちから訳を聞くしかない。
頼みのカズキ先輩や沙織がいないのなら私が行くしかないのだから。
少しだけ沸いた勇気が無くならない内に一歩扉に近づ
「あ、ちーちん。来てくれたの?」
「!!―ま、まひろ!?」
まったく気付かなかった。何時から後ろにいたのだろうか?
踏み出す勇気はもうどこかへ飛んで行き、代わりに動悸が激しくなる。
「あ〜よかったぁ。全然会ってくれないし嫌われたのかと思った」
「そ、そんなまさか・・・」
まったくいつものまひろだった。
「あのね、実は話が」
「あ、ここじゃなんだし中に入らない?」
「・・・そうだね」
ややあっちのペースに巻き込まれてる感はするけれど、これならなんとか話を続けられる。
少しホッとした。確かに立ち話で終わるようなものでもないし、できれば個室で話したい。
私は扉へ歩み寄り、ドアノブを握る。
「―ようこそ。」
耳元で『何か』が囁く。ドアノブを握った手に『何か』の手が置かれ、一気に扉が開かれる。
―――全て突然の事だった。
「そ、そんな・・・」
今見たものが信じられなかった。
まさか
そんな・・・
「さぁ、ちーちんも仲間に入ろうね」
いなくなった沙織がいた
彼女は
彼女はカズキ先輩に
―――抱かれていた。
「すごいでしょ。ここ数日ずっとあの調子だよ」
衣服を着ていない、裸だった。
そんな彼女が暗がりの中で上下に揺れる。苦悶と快楽の混ざった喘ぎが部屋に響いた。
沙織の目には焦点がなく、光も宿っていなかった。だらしなく開いた口からは舌を伝って涎が垂れる。
「やっ、あ、あっ、おにぃ、さ・・・あ・・・あんっ・・・」
「もう全部入るようになってたんだ。最初は痛がってたけどもう大丈夫だね」
「さ、沙織・・・」
沙織の中に赤黒いモノが侵入する。まるで杭のように太く毒々しいものが華奢な沙織を貫く。
入るたびに中に溜まっていた液体を飛び散らせ、敷かれたシーツに広がる染みを尚濃いものにしていった。
「なんでこんな事やってるのか―とか思ってる?」
声がでない。
「お兄ちゃんはね、王様の一人なんだよ」
まひろが何を言っているのかよくわからない。
「でもね、王様は一人でいいの。ヴィクターが王様なんて許せない」
「だから私たちが作るの。一番強い王様を。」
スカートをたくし上げる。白濁色の液体がまひろの秘所から内股へと垂れる。
それを指ですくい、糸が引くのを愛しげに見つめ、舐めた。
「お兄ちゃんと私の子ならヴィクターだって倒せる。だって私たちの子供だもん」
服を脱いだまひろが後ろから私の制服のスカーフを解く。わたしは――身動きができない。
「さーちゃんは私の友達だし、なんとなく食べたくないなぁと思ってたの。
でね、さーちゃんもお兄ちゃんの事気になってたみたいだし、じゃあ」
開いた首回りから手を入れ下着越しから乳房をなぞる。
「―――私と一緒に子供を作ろうかなって。王様には家来もいるでしょ」
「あ、もう少しで終わるね」
水気とヌメり気をもった肉同士がぶつかり、擦れ合う音が一層大きくなる。
沙織は下から突き上げられる度に理性を麻痺させるような甘い声を上げ、ささやかな胸を上下に揺らした。
私は、あんな沙織を、―――見たくなかった
涙がどんどん溢れてきた。なぜか私の中で敗北にも似た感情が渦巻く。
「ん、やっ!ああっ、早く、早く頂戴!もぅ・・・我慢・・・でき、ないよっ!」
もう沙織の方から求めていた。沙織は足を先輩の股の下に潜りこませる。
あれでは全部中に・・・
「お兄ちゃん、そろそろ楽にしてあげて。さーちゃんも欲しがってる」
まひろの言葉を聞いて反応したのか、沙織の腰を掴み動きを早める。
そして―
「ひ!ゃああぁぁぁぁ・・・は、ぁ―――」
下腹部が膨らんだ・・・と思わせるくらいありえない量の精液が出ている。
収まりきらない精液が隙間から流れ出る。
私には痙攣している沙織を見る限り、毒を注入されているようにしか見えなかった。
大切にしていたものが破壊された、そんな気がした。
沙織は先輩に身体を預け、そのまま糸の切れた人形のように動かなくなった。
「これで・・・さーちゃんも終わり。あれだけ中に出せば多分孕むよね」
「でも無理しすぎたから当分起きないかも」
「ま・・・ま、ひろ・・・ぁ、な・・・」
上手く声にならない。言いたい事はたくさんある。沢山あったが声にでない。
肝心な時に言えない事がくやしい。結局涙を流しながら震えるだけなんて・・・
まひろはその質問を判っているのか、
「さぁ、なんでだろうね」
とだけ言って私にキスをした。
舌でこじ開けられ、ドロっとしたものが口の中に侵入してくる。
何回か喉が鳴った後、突然目眩が起きた。
吐くような目眩はすぐ治まり、その後は身体中が熱くなってきた。
頭もボーっとする。
もう考えるのも面倒臭くなってきた。
沙織の方をみた 先輩のが引き抜かれるところだった
引き抜かれた先輩のは 出した後であるにも関わらず
まったく衰えていなかった
私は薄れる意識の中 ソレを見て
―――愛しいと感じた
=END=
以上です。
カズキがEドレしてないわ、まひろは悪女だわ、結局さーちゃんしかヤってないわ
時間軸おかしいわでアレなSSですが、読んだ方ありがとうございました
おお、ホラーチックだ…!
乙です。なんかドキドキしながら読んだよ。
斗貴子さんはどうなったんだろう
うわぁ、ダークだ。どこにもストロベリ分がない。
でも、G・J!!!
我求苺成分!
むう。この重い読後感。
黒く 熱く 甘…くはないけどGJですよ〜
エロい。
GJ!!
160 :
名無しさん@ピンキー:04/11/07 10:31:21 ID:Im01yEtI
次号は斗貴子さんの裸がでるに違いない!
>>160 そこまではいかなかったが、次回以降和月先生は漏れたちに
おにんぎょさんな斗貴子さんに萌えろ、とおっしゃっているように思えてならない。
これも一つのテコ入れ、なのだろうか?(マテ
そういや、初代スレに小さくなった斗貴子さんネタがあったな
ちび斗貴子さんか・・・萌えずにいられようか?
しかしワッキーはこういう隠し萌えが上手いな。
誰か第3章〜第5章のログ持ってないですか??(´・ω・`)
ちーちんこと若宮千里さんでなにか書いてくれいっ!
「ナツいアツのハナシ」以来お久しぶりです。
「サンプル」出来ました。
168 :
サンプル:04/11/12 20:22:40 ID:DM3/L9Sj
サンプル
LXEが壊滅して以来、集団昏倒事件の処理や破壊された学校の修復もひと段落つき、銀成高校にもいつもどおりの日常が戻ってきた。
事件以来消息を絶ったブラボー、それぞれにそれなりの傷を抱えたカズキと斗貴子の3人を除いて。
「武藤さん。診察室へどうぞ」
「それじゃ斗貴子さん、行ってくる」
聖サンジェルマン病院の待合室で、カズキは軽く微笑んで手を振った。
「――」
斗貴子は返す言葉が思い浮かばず、目を見てこくりと頷いた。
――カズキが此処に毎週通うようになったのは、私のせいだ。
静かな午後の待合室で、斗貴子は自責の念に沈んだ。
カズキの胸に入れた核鉄は、ヴィクターを第三の存在へと変貌させたものと同等の「黒い核鉄」だった。
ヴィクター化したカズキが、まっとうな人間に戻るのかはわからない。
元に戻るための方法を探すための各種サンプル採取――少なくともカズキはそう思おうとしている――という目的で、ふたりは毎週この病院に通っている。
しかし実際は「サンプル採取」という名目が表すとおり、カズキの体のことについても、ヴィクター化のことについても、ほぼ何もわかっていない状況だった。
自分が引き金になった出来事なのに、何も出来ずにただ座りこんでいる自分が恨めしく感じて、斗貴子はただ、床を見つめていた。
「……さん、津村さん」
「…っ!」
すぐ側で名前を呼ばれて、斗貴子は我に返った。
あわてて顔を上げると、眼鏡ときりりとした表情が印象的な看護婦――今は看護士というのが正しいと六舛が言っていた気がする――が怪訝そうに覗き込んでいた。
「津村さん…よね?この前武藤君や何人かと一緒に早坂さんのところに押し入った」
この看護婦(と医師団)とは一度小競り合いになったことがあったことを、斗貴子は思い出した。
その後は様態も快復した早坂桜花と支障なく面会でき、カズキの意向もあって検査後にはできるだけ見舞いに行くようになっているが、どうも斗貴子には居心地が悪いこともついでに思い出して、斗貴子は少し不機嫌になった。
「津村だが、何か」
そういって見上げた看護婦の顔は平静を保とうとしているものの、何かを隠すことが辛いような雰囲気だった。
「ちょっと、診察室までよろしいかしら…」
「! カズキに何か!?」
思わず立ち上がった斗貴子の不安げな顔を見て、看護婦の表情が緩んだように見えた。
「いえ、ちょっとね…診察室でしか話せないことだから…」
「わかった。診察室で聞こう」
意を決し、斗貴子は看護婦と歩き出した。
看護婦に連れられて、斗貴子は病院の廊下を歩いていた。
次第に廊下の人通りが少なく、薬品の臭いが強くなってゆく。
いくら戦団の手が回った病院とはいえ、堂々と錬金術関係の施設を確保はできないのだろう。
あるドアの前で看護婦が止まり、斗貴子も足を止めた。
「いい?このドアを開けたら武藤君がいるんだけど、見ても驚かないでほしいの」
「覚悟は出来ている」
「まあ、あなたなら大丈夫よね、じゃあ――」
看護婦がドアを開いた。
「カズキっ!」
斗貴子は悲鳴ともつかない声をあげた。
「大丈夫。ちゃんと生きてるわ」
カズキは、ベッドに仰向けに横たえられていた。
意識を失って。
全裸で。
「カズキに何をした!」
「まだ何もしてないわ!落ち着いて!」
「何かするつもりだったのか!」
「あなたにしてもらうつもりだったの!」
そこまで喚きあって、斗貴子と看護婦は一息ついた。
「どういうことだ?」
斗貴子はこれからしなければならないこと、おそらくカズキを始末することを想像して青ざめた。
「落ち着いて聞いてね、津村さん」
呼吸を落ち着けながら、看護婦は話しはじめた。
「戦士・武藤カズキ…んー、武藤クンのサンプル採取を今までやってきたことは、知ってるわね?」
「勿論」
「戦団からの命令で、いままでありとあらゆる体組織のサンプルを採取してきたの。最初に毛髪。そして体細胞、ほっぺの裏側をヘラで擦ると取れるヤツね。検便検尿もとっくに済ませたわ。最後に各種分泌物や体液のたぐい。唾液や胃液から、骨髄までなんだけど…」
そこで看護婦はわずかに戸惑いの表情を見せ、また目を見て言った。
「最後のサンプル採取に津村さん、あなたの協力が必要なの」
看護婦はきっぱりと言って斗貴子の手をとり、正方形の小さなパッケージを渡した。
掌のそれは、クッキーの個包装みたいに薄く、小さいものだった。
「………」
よく見るとリング状の何かが入っている。
「………」
「なるべく外気に触れさせずに採取するにはそれしかないの」
「………」
「さぁ!」
べちーん!
「さぁじゃない!私にカズキのせっ精液を採取しろと言っているのか!」
コンドームを床に叩きつけ、顔を真っ赤にして斗貴子は叫んだ。
「しょうがないじゃない!男の子っていうのは公衆の面前で射精出来るほど図太い神経は持ってないのよ!ちょっとクロロホルムが効きすぎて昏倒しちゃったのよ!」
「医療ミスの尻拭いを他人に押し付けるな!」
「あなたは他人じゃないはずよ」
斗貴子の怒りが、その一言で無理矢理鎮められた。。
「他人なら毎回付き添いになんて来ないし、いつも待合室で辛そうにしていない」
「違う!私とカズキは仲間であってそんなことが出来る関係じゃない」
「仲間だから、あなたにやって欲しいのよ。今の武藤君は医学的に他の誰よりもかけ離れた存在の可能性があるの。そんな孤独を解ってあげられるのは、彼の友達でも家族でもなくて、錬金の戦士で彼の一番近くにいる――あなただけなのよ」
沈黙…そして、斗貴子はカズキの元へと歩み寄った。
斗貴子が手を置いたカズキの胸板は、みんなを守るため、斗貴子を守るため、厚く、逞しくなっていた。
「…射精させれば、いいんだな」
「ええ、温度差があまりなくて、他の体液が混ざらなければなんでもいいわ」
「…これは医療行為だからな」
「…恨みがましく言わないで…」
恨んでなんか、いない。自分に言い聞かせただけだ。
カズキをこんな体にしてしまった私に出来ることなら、なんでもする。
しかし…
斗貴子は振り向いた。
「コレは、正常なのか?」
「ええ、どこにも異常はない成熟したペニスよ」
「ペニスって言うな!」
「それ以外に言いようが無いじゃない」
レッスンが必要ね、看護婦の口の端がかすかに持ち上がった。
「うう…コレが、その、その時になれば入るんだよな」
「もっと大きくなるわよ。さぁ、触ってみて…」
斗貴子の反応をいちいち確認するように、楽しげに看護婦が言う。
「これ以上…」
おそるおそる差し出した指先が、カズキのいまだ柔らかいそれを突付いた。
予想よりさらさらした手触りと、芋虫のような感触が指先に残る。
(骨も、筋肉も無いコレが大きく…?)
無防備な小動物に見えるカズキのそれが可愛らしく見えて、斗貴子はピンク色の先端をつまんでみたり、指の腹に乗せて重さを確かめたりしていると
「うわ!膨らんでくるぞ!」
カズキの海綿体は斗貴子の掌の上で無意識に大きく、硬く膨張しはじめた。
「そう、それでいいの」
それでいいと言われても、既に両手では隠せないほど大きく、目の前でそそり立っているものがカズキの体の一部だと斗貴子は信じられなかった。
掌から直に熱が伝わり、ビクンビクンという脈動が伝わる。
ごつごつとしたそれは、脈動にあわせて目の前で揺れている。
後ろでピリッと小さく裂ける音がして、斗貴子は振り返った。
看護婦はさっきのパッケージを破り、中の銀色をした硬貨みたいなモノ――コンドームを斗貴子に差し出していた。
「現代科学では成しえない0.02oの薄さ、例え鯨に装着しても破れない強度、しかし使用感は一切無し。錬金術の粋を結集して生み出された戦団特製コンドーム『シルバースキン』よ!」
「戦士長…」
「ハイ、それじゃあ津村さん…」
コンドームを受け取った斗貴子の手に、看護婦の手が覆いかぶさった。
「真中の弛みが精液溜りよ。裏表を間違えないように亀頭に当てて…」
ぷにぷにと柔らかい亀頭に、指先がラテックス越しに触れる。
「空気が入らないようにゆっくりと、慎重にかぶせて…」
「こ、こうなのか?」
看護婦の掌のリードで、斗貴子はゆっくりとカズキの屹立に銀膜を降ろしてゆく。
「陰毛を巻き込まないように…」
隙間無く、根元まで銀色の皮膜で覆われたカズキの肉茎。
天井に向かっていきり立っているそれを、斗貴子がさすり始めた。
いや、斗貴子の手を看護婦がリードして、さすりあげた。
根元から、太く膨らんだ海綿体、亀頭のエラ、鈴口、先端までを斗貴子の細い指先が上下に愛撫を繰り返す。
「そう、上手…爪を立てないように、ね。」
「わかって…いる…」
単調な愛撫ではあるけれど、目の前のカズキの屹立に魅入られたように、斗貴子はとろんとした目つきでそれを続けている。
「コレは余裕があったらでいいけど」
看護婦はすでに斗貴子から手を離している。その空いた手をカズキの陰嚢に回し、睾丸を弄び始めた。
「ココは握らないで、指の上で転がすのがコツよ。初めてでいきなりやっちゃうと引かれちゃうから、慣れてきたら試してみるといいわ」
意識のないカズキを弄んでいるのか、うぶな斗貴子を弄んでいるのか、看護婦にもわからなくなってきている。
斗貴子は、そんな看護婦の声も半ば聞こえていない。
ただ、カズキにすがりついている。いつかカズキの部屋で目にした雑誌の写真と同じコトをやっているという驚きと恍惚が体を支配している。
「……そういう雑誌で、見たんだが」
斗貴子が口を開いた。
「カズキは・・・その、男は口ですると、嬉しいのか?」
「もちろんよ!」
看護婦の眼鏡が光った。
「それじゃ、キスしてあげて」
銀色の肉棒の先端に、斗貴子は戸惑いながら、わずかに開いて湿り気を帯びた唇を当てた。
ぷにぷにした亀頭の感触。おそるおそる舌先を触れさせる――味はしない。
「噛まないように、唾液でペニスを濡らしながら……咥えて」
じゅぷ…ちゅ…
「ん…ふっ…」
張り出した亀頭が口内を擦るたび、せつなげな声が漏れながら、斗貴子はカズキのモノを半ばまで咥えた。
「口から出す時に、舌を絡めながら出しなさい」
言われたとおりに舌を纏わりつかせながら、口を抜いていった。
口の中が亀頭の膨らみだけになり、鈴口に舌を擦りつける。
口を離して、根元に舌先を当て、先端まで這わせる。
ちゅぅ…
先端を咥えた唇がすぼんで、吸い出そうとする音が響いた。
ずぷ…
そして深く、根元近くまで飲み込まれる。
何かに導かれるかのように、カズキに奉仕する斗貴子に、看護婦は魅入っていた。
ちょっとした悪戯心でカズキを眠らせ、斗貴子をけしかけたことが、予想以上に成功している。
純潔の乙女は気高いままに、性器でするのと同じように夢中で少年のペニスを口で湿らせてくわえ込み、膣壁と同じように締め付け、擦り、吸い上げる。ふたりの間に、看護婦がいる空間はなかった。
喉奥を亀頭が小突く。
口蓋をエラが蹂躙する。
舌が肉竿から離されない。
鼻先を陰毛が揺らめいて目が眩みそうになる。
口内が無味無臭のカズキで満たされて、脳にカズキの感覚が直接響いてくる。
カズキの脈と、斗貴子の荒い息遣いが同調して…
カズキの屹立が一際大きくなり、斗貴子が根元までカズキを迎え入れ…
終に、爆ぜた。
舌の奥で、皮膜越しに熱い液体がほとばしる感覚を覚えたとき…
「むっ……ぅぅっん」
斗貴子も、体の秘奥からほとばしる快感を留めきれず…
ガリッ
うっかり歯を食いしばった!
「痛だだだだだっ!」
「ふぁ、ふぁじゅひっ(カ、カズキッ!)」
(終わったわね…)
カズキが着けていたコンドームは、取る時に陰毛を何本か巻き添えにしたもののちゃんと回収され、サンプル採取は全ての工程を終えた。
「…ということなの、あなたたちには悪いコトをしたと思ってるわ」
看護婦は今までの経緯をカズキに説明し、これは医療行為だということ、この方法が最善の策だったことを付け加えた。
「斗貴子さん、本っっっ当にゴメン!!」
「軽蔑するならはっきりとしてくれ、そのほうが気が楽だ…」
何も悪くないのに全裸で平謝りするカズキと、あれほど恍惚としていたのにもう怒ったそぶりの斗貴子を見比べて、看護婦は笑いながら溜息をついた。
「コレも任務の一環だから…」
バツが悪そうにいう看護婦を
「任務にしては私達の様子を随分楽しんでいたみたいだが?」
斗貴子が制した。
「でも、他の人には任せたくなかったでしょ?」
看護婦の切り返しに、斗貴子は一瞬桜花の姿を思い浮かべてしまい、何も反論できなくなった。
「まあ、任務というからにはアフターケアも必要ね、口内洗浄くらいならすぐにでも準備できるけど…」
「出来るなら…んむっ!」
斗貴子の唇が急に塞がれた。
カズキの唇で、塞がれた。
何十秒とも、何十分ともしれない口付け。
舌を絡ませ、唾液が混ざり、溶け合うような口付けが離れて、
「ゴメン、勝手なコトばかりして…」
カズキが謝った。
抱き合ったまま、コツンと額が触れ合って
「話は最後まで聞くように…出来るなら…キミに決めてほしかったんだ。私が口内洗浄するべきか、そうでないかを」
「それじゃあ斗貴子さん…」
「こんな私でよかったら、何度でも、寄宿舎に帰ってからも…」
再び口付けを始めた二人を置いて、看護婦はサンプルとカルテを届けるべく、診察室を出た。
『避妊は欠かさないコト!』という書置きと、『シルバースキン』1カートンを、いつまでも、いつまでも口付けを交わす二人に残して。
おわり
キ キ キ キ キ キ キ キ キ キ キ キ
タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
(゚∀゚) (゚∀゚) (゚∀゚) (゚∀゚) (゚∀゚) (*´д`*) (゚∀゚) (゚∀゚) (゚∀゚) (゚∀゚) (゚∀゚)
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
!!!!! !!!! !!!! !!!!! !!!! !!!!! !!!! !!! !!!! !!!! !!!! !!!!
GJ!!!
…たまらん。たまらんですわw
ナースも実に良いキャラになってる。
コンドームの名前を聞いたTQNのつぶやきにワロタ
GJでした
>>167 乙です!
カズキはこれから毎晩サンプル採取される訳ですね
描写がエロいな〜。
「ナツいアツのハナシ」も覚えてます。とても良かったよ
神キテター!!!
激しくGJ!TQNの可愛らしい反応に萌えました。
これはウブでHな斗貴子さんですね
ラブい
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
GJ!乙です
斗貴子さんエロ可愛い・・…萌えっ!!
>>166 ありがとう、見つかったよ(・∀・)ノシ
ようやくこれで前スレ達を読める!!!・゚・(ノД`)・゚・
>>175 GJ!
超サイコーでした。久々に萌えたよ
>>182 そこで蝶・サイコーと言えない君は
まだまだ修行が足りないw
俺はエドウィンよりエドアイの方が好きだ(`・ω・')シャキーン
いや、だからどうしたって言われても何もないんだけど
185 :
184:04/11/13 21:51:51 ID:kl1CW2tq
誤爆った。
ちょっと吊ってくる…
鯨につけてもやぶれなーい!ってすげえなシルバースキン。
ちなみに地球上で一番大きいペニスはシロナガスクジラのそれらしい。
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー
>>187 しかし、本体との比率で考えた場合、一番巨大なのは人間のペニス
サメってーのは2本あるらしいね
(・∀・)
「保存用」と「観賞用」だな
そういや薄さは今0.03mmまであるような…
コンビニで売ってるその名も「003」。(サイボーグ…?)
193 :
名無しさん@ピンキー:04/11/15 23:54:59 ID:z7JMF+pz
>>192 生協でも扱ってたり…
グループ宅配の人たちはフツーにOCR注文しているのだろうか?
マフラー萌えに目覚めたのが009(声は井上和彦で)だったなぁ。
もうSHに飾り布つけてくれないのら、チト残念。
194 :
193:04/11/15 23:56:05 ID:z7JMF+pz
ageスマソ
お題「カズキマグロ」でどなたか何か書いて欲しい
すごいお題だね
なんなんだカズキマグロってw
カズトキ前提の剛トキ強姦話をきぼんする
お題「ツムラトキコ」でどなたか何か書いて欲しい
剛トキ強姦いいね〜。漏れもきぼんぬ。
カズキがマグロだったら斗貴子さんリードしまくり
強姦は嫌だが剛トキは読んでみたい
俺も。
だけど、その剛トキの話すると、荒れるんだよな…
強姦であることとカップリングを書いておいてもらえばまあいいかなって。
そういや前スレは荒れたな・・・
カズトキがデフォになってるだけに、他カプがあってもいいんじゃないかと思うんだけどね
剛トキが荒れる最大の理由は、「それなりに有り得る組合せ」だからだろうな。
それでなおかつ、ストーリーや支持層の主流と正反対の方向から衝突するから。
まあそんだけ主人公とヒロイン、そしてその関係が好かれてるってことだから、
(荒れるのは別として)議論が起こるのはいいことなのかも知れない。
まあ議論つっても要はNGを使えばすむ話なんだが、存在自体を忌み嫌うほどの人も
多いんだろうなぁ…
強姦だとか鬼畜だとか、カップリングだとかを
名前欄に書くなり、前置きとして書くなりすればいいんじゃない?
読みたくない人はスルーで
自分が嫌だからって死ねだのなんだの
それで本当に21歳以上なのか?
あんな言い方じゃ煽り荒らしと変わらないって
空気をよまず秋水×まひろを所望。
キモイから
第一いちいち希望とか言うなよ。お前が書け。
自分では書きもしないくせにわけわからんカプ希望するから荒れるんだろうが。
そういうハッキリした(というより毒舌的)言い方もどうだと思うが
えーと、今週は斗貴子さんでお人形遊びをしよう、ということでつね?
「この年齢で人形遊びの趣味はない」なんていっちゃって、
んもう、パピヨンったら蝶・強がっちゃってw
いやむしろ桜花の出番か?(w
とりあえず、人形ネタが冬コミで多発するのは確実だなw
斗貴子さんが人形?
エロスよりも萌えよりも、映画のチャイルドプレイみたいな
恐怖を振りまく存在になる気がしてガクブル
夜中に目が覚めたらバルスカを俺の喉元にあてて
ニコニコ笑ってるミニとっきゅんが…ヒィィ
イヤむしろ朝に目が覚めたら台所にブチ撒けられたゴキと
ニコニコ笑ってるミニとっきゅんとかどうだろう
>>215 ゴキはぶちまけると体内の卵が飛び散って、次の世代に種をつなごうとするので
ぶちまけずに殺虫剤を使うのがいいと思います。
はっ!次なるぶちまけ対象の確保なのか?!>ゴキぶちまけ
誰か斗貴子さんver.のホイホイさん作って下さい。
斗貴子さんの現在の身長は15〜20cmくらいだから(携帯電話と比較するに)、
ゴキをぶちまけるにはいささかサイズがでかいような。
中〜小型のネズミくらいが適当かな?←マテ
>>斗貴子さんver.のホイホイさん
コンバットさんを改造したほうが手っ取り早いな
言えてる
「南君の恋人」的世界観でどうぞ…
高校生男児の部屋には不似合いなドールハウス。斗貴子さんはそこに居着いていた。
「なあ、カズキ」
「どうしたの?斗貴子さん。卵ボーロ食べたい?それともベビーチョコ…」
「違う!君はこのままでいいのか?」
人形サイズの斗貴子の世話を焼くカズキに対して、周りは「人形マニアになった」「裁縫の達人?」などと好き勝手なことを言っているが…
「俺は今の生活にすごく満足してるけど…」
「このままじゃ君は恋人の一人もできないぞ!」
「何言ってるの?…斗貴子さんが俺の恋人じゃない。」
「…////!」
「大好きだよ。」
(…バカ!このままでいいのか?本当に?迷惑だと一言言ってくれれば、今すぐ出て行くのに…)
カズキが人間に戻る方法が見つかり、すべては解決するかに思われた。しかし…
「失われた質量を元に戻す方法などない」
それが、円山の返答だった。斗貴子は生涯この大きさのまま戻れないと知った。
(けど、カズキはこのままの私でもいいと言ってくれて…)
それ以来、このような生活を続けているわけだが…。
「…これから先、どうする。」
この大きさのままカズキに嫁入りするか?そんじょそこらの相手の親は仰天するだろうが…
「あの兄妹の両親なら、快く迎えてくれるかもしれないがな。」
斗貴子はため息をついた。自分とカズキに立ちはだかっているのは世間体ではなく、もっと大きな問題だ…。
トイレから帰ってきたカズキと目が合う。手には「Hできれいなお姉さん」が…
「…ごめん、斗貴子さん。」ちょっとうなだれるカズキ。
「いい。…君も、男だからな。」と言いつつ、すこしすねる斗貴子。
この大きさの体ではカズキを受け入れることができない。物理的に不可能だ。
そしてカズキも健全な男性なわけで…。
(今のままで、満足できるはずはないんだ。)
いつか、カズキは別の女性と体をつなぐかもしれない。その時、どうして彼を責められようか。
(君も男だからな。)そう言って、笑って許して…
突如頭に浮かんだのは、早坂桜花に誘惑されるカズキの姿だった。
「…!!!!違う!」
あの女じゃない!もっと、どこの誰とも知れない女だ。むりやり頭を切り替える。
しかし次々頭に浮かぶカズキの相手は、ちーちんさーちゃんや、カズキのクラスメイト達だった。
あるいは斗貴子の嫉妬がそうさせていたのかもしれない。
「嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…」
砂糖粒のような涙が、斗貴子の目からこぼれた。
その夜。斗貴子はドールハウスのベッドから抜け出し、カズキのベッドにいた。
「…いっしょに、寝ていいか。」
斗貴子の声が震えていたことに、カズキが気づいていたかどうか。
「ん、斗貴子さん用にタオル敷くから。」
何の気なしにカズキは答える。恋人同士なのに、こんなに近くにいるのに、そんな雰囲気にはまるでならない関係。
…このままでは、嫌だ。
「カズキ…」「ん」斗貴子はカズキに口づけた。「もっと…」
二人は存分に口づけた。何の性的欲求の解消にもならない、愛を確かめ合うだけの行為。
おもむろに、斗貴子は服を脱ぎ捨てた。
「ちょっ…斗貴子さん?」
カズキの服の中に入り込み、胸板に顔をうずめる。カズキの高ぶった鼓動か聞こえる。
「こんな私でも、君をドキドキさせられるんだな…」
顔を真っ赤にしてあせるカズキ。
「斗、斗貴子さん、もう出てきて。」
「だめだ。今夜は君を満足させたいんだ…」
そう言って、カズキの性感帯を刺激する斗貴子。
「ああっ、はあっ、はあっ、はあっ」
小さな愛撫だが、確実にカズキの気分は高まっていく。
私だけだ、カズキに触れていいのは…
「斗貴子さん…オレ…」
斗貴子はカズキの気持ちを察し、「下」のほうへ体を移動させる。
「駄目だ!」
カズキの服の中から転げ落ちる斗貴子。
「…ごめん。」息も荒く、熱を持て余しながら、謝るカズキ。
「いや、謝るのは私のほうだ…」タオルをまとい、うなだれる斗貴子。「どうせ最後まで出来ないのに…すまない。」
「オレは、オレは斗貴子さんにそういうこと望んでいないから。だからもう、いいから。」
そう言ってベッドから飛び出し、部屋から出て行くカズキ。怒っているのかも知れない。
そのあと、斗貴子はひとしきり、泣いた。
愛しい。もっと抱きしめたい。めちゃくちゃにしてしまいたい。
己の欲望に溺れそうになる。
愛しているから。そのままでもいいから。もっと深く…深く愛し合いたい。
「オレは…いつか斗貴子さんを壊してしまうかもしれないな…」
結局その晩、カズキは一晩中トイレで夜を明かした。
(終。…バッドエンド?)
GJです
うわー切ない
こうなったらカズキも円山に頼んでちびッ子化だ!
カズキ君の恋人キター!
できれば続きもお願いしたいです。
>こんな私でも君をドキドキさせられるんだな…
萌え。
GJ!!でも切ない・゚・(ノД`)・゚・
出来れば続きをお願いしますm(_ _)m
>>227 ブラボーなアイディアだ!!
>>229 TVのED知らんのだが…(新・旧ちがうのか?
むしろ原作ED回避キボン(´Д⊂
乙です!
そうか、このままTQNが小さいまま生きなければならないと
したらカズキのヴィクター化並みに辛い事だよなぁ。
つくづく試練の多いカプールだ…続きもぜひプリーズ。
原作ED回避は俺も希望w アレはつらすぎる
俺はカズキと斗貴子さんのストロベリーが大好きだ!
だが、剛太と斗貴子さんのアナザーもしもストーリーも見てみたい!
…暴力的なのは苦手だがそれもピンク板の許容範囲だろう、と思う。
だから、物書きの人たちには色んなものを好きに書いてもらいたい。
待っています。
原作もTVも結末よくおぼえてないけどどっちもバッドエンドだったの?
TVの方はわからないなぁ。原作は悲しいラストです。
ちびTQNがカズキの気分を盛り上げる為に
いろいろコスプレしてみるってのもアリだねハァハァ
今週号ではとうとうチャイナですよ
確かTV版も原作も
ちっこくなった女の子は
死んだ気がしました。
>236
TV版新の方は死んでなかったと聞いた。
好評なようなので続きを…しかしさらに××かも。
休みの日の夜の寄宿舎にて、カズキ達は各自菓子と飲み物を持ち寄り、小規模のコンパを開いていた。
人形サイズの斗貴子さんは、かきピーの種を完食するのに苦戦していた…
「か、辛い…」
「お茶どうぞ、斗貴子さん」と言って、ペットボトルの蓋に入ったウーロン茶を渡すカズキ.
「す、すまない////」
「しかし斗貴子さんがそんな大きさになって帰ってきたときはびっくりしたけど」
「この二人のストロベリっぷりは変わらずだな」
「ひゅーひゅーvおあつい二人ー。」
「あ、あまり年上をからかうもんじゃないっ////!」
「ちーちんどうしたの?あんまり食べてないね。」
「そ、そんなことないよ、まひろ。そのミニ大福取って」
コンパはそれなりに盛り上がっていた…
「武藤くん、この青汁ウーロンハイ美味しいわよ、どうぞv」
「お、桜花先輩…」
コンパには3馬鹿とガールズのほか、早坂姉弟も呼ばれていた…
「理解不能なものを作るな早坂桜花ぁっ!それに何故高校生のコンパで酒が出てくる!」
「すまん、俺が持ち込んだ。」「戦士長っ!」
「もう津村さんったらカタイコトいわないの…うふふふふ」
そういう桜花自身、目が潤み頬は赤く、かなりできあがっていた…
「あ、けっこう美味しい」「カズキも飲むなあ!」
「うふふ、もっとお酌してあげるわ武藤クン…」「カズキから離れろ!」
ちいさい体で桜花の髪を引っ張る斗貴子。「津村さんがいぢめるう武藤くーん…」
明らかにこの場になじんでいない秋水は、無言でウーロンハイを飲んでいた。
結構酒に強いのかもしれない。
そんなこんなで夜はふけて、コンパはお開きになり…
「大丈夫ですか?桜花先輩…」
むろん、大丈夫とは思えない酔っ払いぶりなのだが…
「うふふっ、送ってって武藤くーんv」
「さっさとこの女を連れて帰れ早坂弟!」
「姉さん…まっすぐ歩ける?」
寄宿舎に残るものもいれば、休みなので家に帰るものがいるわけだが…
「じゃあ、私の代わりに若宮さんが武藤くんに送ってもらえばどーお?くすくす」
ちーちんこと若宮千里は、最近一人暮らしがしたいとアパートに移り住むようになった。
「あ、大丈夫ですよ、近いし」
「でも俺らはみんな逆方向だし…」と岡倉。
「女の子の一人歩きはあぶないよー。」とまひろ。
「じゃやっぱ、俺が送ってくよ。ちょっと夜風に当たりたいし」
「お前も飲みすぎだぞ、武藤…」「戦士長が酒を持ち込んだんでしょうが!」
ブラボーの指摘どおり、カズキは桜花ほどではないがけっこう酔っていた…
「すぐ帰るよ、斗貴子さんv」「ったく…」
秋水は酔っ払いの姉を連れての帰り道、深くため息をついた。
「姉さん、もうあの二人にちょっかいを出すの止めてほしいんだけどな…」
「うふふ、津村さんは幸せ者だから、意地悪したくなるのよ〜」
「幸せもの?」秋水にはさっぱり飲み込めなかった。
ふつう、あのサイズで一生過ごさねばならないのは不幸だろう…
「そうよ、だってあんなに武藤くんに愛されていれば、幸せよ。武藤くんはどんな姿でも津村さんさえ居てくれれば何も望まないから…」
「だから、津村さんに少しぐらい意地悪しても、バチは当たらないわ」
そのころちーちんこと若宮千里は途方にくれていた。カズキが突然苦しそうに動かなくなったのである…
カズキは息も荒く、先ほどまで赤かった顔が、今は青く変わっていた。
く、苦しい…これって急性アルコール中毒?やっぱり高校生がお酒飲んじゃいけなかったのかな…
どこかに運ばれてベッドに寝かされる。と言ってもふらふらしてまったく実感が湧かない。
水を少し飲まされる。少し気分が楽になった。
「もう…大丈夫。」一体誰の声だろう…
寄宿舎のカズキの部屋のドールハウスで、斗貴子はカズキの帰りを待っていた。
「…少し遅いな…」
白い天井が見える。ここは天国?ていうか俺、死んだの?
「先輩!良かった…気が付いたんですね。」誰かの声が遠く聞こえる。誰だろう。
「死ぬ前にもう一度斗貴子さんとキスしたかった…」かなりなさけなくつぶやく。「先輩…」
おもむろに唇が触れた。
「斗貴子さん…?」そこには、斗貴子さんがいた。いつのまにか元の大きさに戻っている…
「斗貴子さん…!」俺は斗貴子さんを抱きしめ、もっと深く口づけ、舌を絡めあう。
その細い肩を抱き、短い黒髪にも口づける。「大好きだよ…」
「先輩、好きです、斗貴子さんの代わりでもいいから、思い出をください…」
斗貴子さんは少し涙ぐんでいた。怒っているのかもしれない。
(錬金の戦士が酒に溺れるなんてなさけないぞ!早坂桜花にデレデレしているからそうなるんだ!)
そう言いながら斗貴子さんは俺の服のボタンを外す。だ、大胆だな…////
俺も斗貴子さんの服を脱がせ、胸元にキスの雨をふらした。
(私だけだからな、君とこんなことしていいのは…)
俺は斗貴子さんの下着をも脱がせ、一匹の獣となり、斗貴子さんの体を貪った。
(ほかの女と浮気したら、許さない)
斗貴子さんの体は熱く火照り、俺は愛欲に狂った自分の雄を流し込んだ。
目がさめると、俺は愛しい人を抱きしめて眠っていた。ベッドの上、朝日が窓から差し込む。
満ち足りた気分だった。どうしていきなり斗貴子さんが元に戻ったのかはわからなかったけれど。
斗貴子さんは憔悴しきって眠っていた。
ちょっと激しくヤリすぎたのかもしれない。あ、ゴムすら付けてない…
俺は愛しい人の顔を覗き込んだ。
それは妹の友人…若宮千里の顔だった。
(途中だけど、続きは今度…ご希望があれば。)
GJ!
ちーちん(゚∀゚)キター!
是非続きキボン
246 :
名無しさん@ピンキー:04/12/01 02:27:53 ID:4nKeRLGe
ちーちんって、黒髪眼鏡ッ娘の方だよね?
>246 そうです。ちーちんさーちゃんの詳しいプロフィールはコミックス5巻に。
では続きを…。
斗貴子さんの髪は短かった。斗貴子さんの肩は細かった。
そして彼女の髪も短く、昨夜抱いた…肩は細かった。
俺はパンツも穿かない間抜けな格好で、昨夜の後始末を終えた。
シーツに飛び散った自分の精液。そして染みになった…血痕。
「コーヒーです…どうぞ」
彼女はもうすでに着替えていた。上下ツナギの紺のロングスカート。斗貴子さんはこんな服装はしない…
気づく機会は、あったはずだ。
俺は、彼女の様子を見た。足取りはややふらつき、涙を流したのか目が少し赤い。
そこまで考えて、ある可能性に思い至った。俺は酔っ払い、彼女を強姦したのではないか?
俺は血相を変えて叫んだ。
「ゴメン!俺、酔った勢いで君に無理やり酷いことを…!」
彼女は少し驚いたように俺を見つめた。
「先輩、私からキスして服を脱がせたこと、覚えていないんですか…?」
「本当に酔っていたんですね…」
「ずっと、好き、でした。」
たどたどしく、そう言った。
いつからだったろう。初めて会った時は、まっぴーのお兄さんって可笑しな人だなあ、位に思ってたのに。
いつも見つめていた。学校を襲ってきた化け物に助けられた時は、胸が熱くなった。
想いに気付いたときには、彼の隣には、斗貴子さんがいた。
二人の絆は、どんな障害にも負けぬほど、堅かった。
それでも、彼を見つめているだけで、幸せだった。
他人に言わせれば、それは恋ではない、ただのアコガレにすぎないと言われるだろうか。
「心配しないで…私もうすぐ、2年になったら、転校するんです。あなたの前から、消えます。」
もうすぐ会えなくなるとわかると、どうしても隠してきた想いを伝えたくなった。
「ただ、ふられてもいいから、想いを伝えたかっただけだったのに」
「どうしてこんな卑劣なことをしたのか…自分でもわかりません」
俺は彼女の告白を、どこか遠い世界のことのように聞いていた。
俺が起きた時、どこにも逃げられないよう裸の彼女を抱きしめていた。
彼女の顔とキスマークの付いた胸元を見て、パニックに陥った。
気が付いた彼女は、俺を見て頬を染めた。その身体には紛れもなく俺が女性として開花させた痕が…
俺の下半身はそのときまた勃起してしまった。
そして昨夜の情事を思い起こし…
自分の馬鹿さ加減に、腹が立った。
「朝食…食べていきますか?」
「いや…もう、帰らないと…俺。」
逃げ出したかった。現実の全てから。自分が幻の『斗貴子さん』とセックスしたという事実から…
その日俺は寝込んだ。
俺が朝帰りしたことに、斗貴子さんは気付いていたのかどうか。
問い詰められることはなく、俺からも何も話せなかった。
幻の『斗貴子さん』を愛したという事実は、ただ性欲処理のための浮気より、ずっと明白な裏切りのように思えたから…。
現実の斗貴子さんは、やはり小さいままだった。ちまちまと具合の悪い俺の世話を焼いてくれる。
「君が二日酔いで具合が悪いのに、私は何もしてやれないな…」
「俺は斗貴子さんがそばにいてくれたら、それでいいよ…」
俺が好きなのは、この現実の斗貴子さんだ。
それはどんなことがあっても、変わらない。
>>247 乙ー!
思ってたよりきれいにまとまってよかとですたい。
若宮千里は、風呂場の鏡で自分の裸を見つめた。
胸元や、それ以外の場所にも散らされたキスマーク。ふくらはぎが筋肉痛で痛む。
口元に手をやり、彼との舌を絡めあったキスを思い出す。
こんにゃくゼリーみたいな感じがしたな。
どうしてこんなことになったんだろう。ただ、彼に告白するだけだったはずなのに。
「早坂桜花先輩が、彼に告白できるよう、二人っきりにしてあげる、と言ってくれて…」
でも、私が武藤先輩と寝たのは、彼女の預かり知らぬところだ…
いまだ脚には、彼を受け入れた感覚が残っている。おもいきって、秘部に指を入れてみる。
まだ温かい彼の精液が、とろりと流れ出た。
「ここを、武藤先輩に何度も突かれて…」
たくましい胸板に抱かれ。彼の愛撫はとても大胆で、やさしかった。
太くて硬いペニスをひぃひぃ言いながら受け入れた。3回も射精されて、頭は真っ白になった。
「先輩…」千里はカズキを思い出し、とろとろの秘部を指でかき回した。
「あんなすごいセックスをするのは、恋人にだけですよね…」
彼が今後性欲処理に誰かを抱くことがあっても、「恋人」に対するセックスを受けたのは彼女だけになるだろう…
それから、以前と変わりない日々が続いた。
斗貴子さんはあいかわらず小さくて。俺は斗貴子さんを愛していて。
時折、小さな斗貴子さんに欲情してしまう自分に、少し困った。
そして彼女―若宮千里は、彼女の言葉どおり転校し、俺の前から姿を消した。
俺が幻の『斗貴子さん』を愛した事実が消えるわけでもなく、俺が彼女の事を忘れることもないだろう。
彼女を見送ってからしばらく、心なしか、斗貴子さんの元気がなかった。
ひょっとして…何もかも見透かしている?
「斗貴子さん…消えたり、しないでね。」
「何だ、ヤブカラボウに。私を怒らせるようなことでもしたのか。」
「ううん…ただ、斗貴子さんが、いつもより小さく見えたから…」
「…私は、消えたりしない。」
「君が浮気しない限りな。」
(終。打ち込むのが遅い…)
ああ、終わってなかったんすね
申し訳ない・・・・OTL
乙でした〜。
リアルタイムですか?
まあ入力ミスないところ見ると見直ししてるからいいけど
まあグッジョブー
256 :
剛トキ強姦:04/12/02 03:38:16 ID:Jp9jxB2d
「先輩、本気かよ!」
ぐわしっ、と肩を掴む。
その瞬間に華奢な体が手に伝わってくる。
「戦団は本気で先輩を殺そうとしてるんですよ! 何だってあんな奴に……」
「離せ、剛太!」
その手を斗貴子先輩は振り払った。
強い瞳でこっちを見つめ返してくる。
「先輩……」
「……あの核金を渡したのは私なんだ。私にだって責任はある」
戦団を離脱して逃げ込んできた山奥。
星空の下、あいつが寝込んだのを確認して、俺は二人だけで最後の説得にかかっていた。
「ヴィクター化を避けられる可能性はあるかも知れない。まだ、諦めるには早い」
そうは言っても、あくまで可能性に過ぎない。それ以前に追っ手が迫っているのだ。
「殺されますよ――」
戦力差は圧倒的。いくら斗貴子先輩でも、戦士長も含めた複数人に勝てる見込みはない。
守りきれる自信がなかった。斗貴子先輩がなぶり殺しにされる、そんな光景だけは見たくない。
「……それでも、私はカズキと一緒に戦う」
決意を込めた声で、先輩は言った。
分かっていた。この人は何があっても自分を枉げたりしないって。
それでも、俺は――
257 :
剛トキ強姦:04/12/02 03:39:42 ID:Jp9jxB2d
「……じゃ、駄目なのかよ」
「剛太?」
俺は震える拳をぎゅっと握った。
「俺じゃ、駄目なのかよ……っ」
――そのとき、
激しい物音が夜空に轟いた。
「!! カズキ……」
爆煙が上がる。砂利の上のテントが敵の襲撃を受けたらしい。
俺は――斗貴子先輩の手首を掴んでいた。
「剛太!? 何をする、離せ!!」
暴れる斗貴子先輩の手から核金を奪い取る。
そしてそのまま、先輩をその場に押し倒した。
「ちょ……何を!」
「死ねばいいんだよ、あんなバケモノ」
じたばたと暴れる、先輩の体が止まる。
「あんな奴、勝手にバケモノになって死ねばいいんだ!!」
「剛太……」
なぜだか、俺はいつの間にか泣いていた。
258 :
剛トキ強姦:04/12/02 03:40:23 ID:Jp9jxB2d
「俺、斗貴子先輩が好きなんだ。守りたいんだよ……っ」
「――……」
ずっと憧れていた。家族の記憶も無い中、斗貴子先輩だけが、俺の心を潤してくれていた。
斗貴子先輩だけが――
「――剛太、どきなさい。私はカズキを助けに行く」
……返って来たのは冷たい声だった。今度は俺が、そのまま凍りつく。涙はそのままで。
――心の中で「何か」のタガが外れた。
「……バカ、何をっ!!」
核金を思い切り放り投げる。闇の中、カランと音を立てると、石に紛れて見えなくなった。
「行かせませんよ」
そのまま、両手を押さえつけて馬乗りになる。
武装錬金さえなければ、斗貴子先輩は非力だ。
「何を……やっ!」
そのうなじにそっと唇を当てた。
「行かせない」
GJ。
続きが非常に気になる。
どどどどーなるの?
荒らすなよ
ゴウトキ萌えた・・・・続き激しくきぼんぬ
>>247 GJ!!!おもしろい!すんごい切なかった
続きキボンしてもいいですか?
「うまく、行きました?」早坂桜花は、彼女に近寄り、そう尋ねた。
「…相手にもされませんでしたけど。好きだと伝えられて…良かったです。」
彼女、若宮千里はそう答えた。
彼に告白できるよう、二人っきりにしてあげる。そう持ちかけたのは、早坂桜花だった。
「彼とキスの一つもした?」
「ま、まさか…そんなことありえません」
『そのとき武藤くんをおもいっきり酔わせちゃうから、キスのひとつもしちゃいなさいよ。』
そのとき桜花はそう言った。
だが彼女を…そして武藤くんを見る限り…予想以上の結果になったみたいね…。
若宮千里はあの晩以来、寄宿舎には立ち寄らなくなった。
「もう会っちゃダメ。武藤先輩に迷惑は掛けられない…」
それでもあの夜を、あの夜の彼を思い出しては、ふわふわした気持ちに浸っていた。
264、タイトル付け忘れてた…
一方カズキのほうは、しばし不貞の罪悪感に苦しんでいた。
斗貴子さん、ゴメン…。でもあの時のことは言えない、絶対に…。
元の大きさの斗貴子さんの幻を見て、彼女とセックスしたなどと知られたら…。
斗貴子さんは傷つくだろう。自分の小さい体を責めるだろう。そして俺の元を去るかもしれない。
斗貴子さんを失いたくなかった。俺はズルイ。
桜花は二人の変化に気づいていた。あの晩二人は…セックスしたのだ。
「ふふ…ごめんなさいね、津村さん。」
くすくすくす。含み笑いが漏れた。
「幸せな人には、イジワルしたくなるのよ…」
最近カズキの様子がおかしかった。なんだか元気がなかった。
そしていつにもまして優しく、変な気分だった。いや、ベタベタされるのは嫌いじゃなんでけれども…
「おやすみ、斗貴子さん」
「…おやすみ。」
彼の枕もとで眠る。キスをかわす。
さっきカズキが着替えたとき、彼の背中に付いていた傷跡、あれは何だったんだろう。
まるで、女性の爪あとみたいな…
「斗貴子さん…どこにも行かないで…」
彼の寝言に、私は考えるのを止めた。
「でも妹の友人に手を出すなんて、やっぱり不自由してたのよねえ…」
「姉さん…何の話?」「いえいえ、津村さんは相変わらず武藤くんに愛されててしあわせよね。」桜花は笑ってごまかした。
「でも、お人形のような斗貴子さんを世界で一番愛している武藤くんは例外として、」
早坂桜花は、いたずらっぽく弟の顔を覗き込む。
「やっぱり男の人は、なんだかんだ言ってセックスさせてくれる女性が一番よね?」
(終わり、桜花姉さん…(汗))
>>266 乙!
桜花姉さんブラックストマック── !!!
桜花さん…(((゚Д゚)))ガタガタ
>>221〜
ハッピーエンドキボン
269 :
剛トキ強姦:04/12/02 18:09:42 ID:Jp9jxB2d
>>256-258 「剛太やめ……いやっ!!」
香しい匂いに包まれる。先輩の首筋を下から上へと舐め上げていく。
細いうなじから先輩の汗の味が伝わってくる。――暗闇の中、真っ赤になっていることも。
「先輩は騙されているんすよ。だから、あんな奴を」
馬乗りになったまま身を起こす。ふっきれたように、自然と口元が釣り上げっていた。
涙はとうに乾いていた。
「はうっ!!」
びくんと斗貴子先輩の体が跳ねた。へその辺りをつつっと指で弄くってやる。
「先輩があんな奴のこと、好きなわけないじゃないですか。だって……」
「あ、はああっ!!」
細い体ががくがくと震える。
服の下から手を差し入れて、ブラの上から突起があるあたりを軽くつっつく。
指先でくすぐるように。それだけで、戦士としての意思とは裏腹に、体は反応するのだ。
「先輩だって、悦んでるじゃないすか」
「剛太……さっきから何を言って、ああっ!!」
俺の下で先輩がきゅっと体を硬くしたのが分かった。耳をぺろぺろと舐めてあげている。
「先輩、俺を受け入れてくれますよね?」
力ずくで犯そうとしながら、とぼけたことを言っていた。
270 :
剛トキ強姦:04/12/02 18:10:52 ID:Jp9jxB2d
戦火はもうもうと上がっている。或いは複数の追っ手の襲撃を受けたか。
俺は口元が歪んで、胸が弾んでくるのを抑える事ができなかった。
――武藤はこれで死ぬ。死ななきゃ、勝手にヴィクタ−にでも何にでもなればいい。
そして死ね。そして斗貴子先輩は、俺が……
「カズキ、カズキ――たすけて!!」
――その言葉に、俺は再び硬直した。
「カズキ……たすけ……て……」
先輩はわずかに泣いていた。細い体を震わせて。あの「先輩」が、一人の少女になって。
一心に唱えていたのだ。あの――、あの――、あの――……
「畜生! 畜生! 畜生――っ!!」
雄たけびが爆音をさえぎってまで響き渡る。
月の明かりの下で、俺はけだもののように叫んでいた。
「そんなに、そんなにあいつが好きなのかよ! 俺じゃ駄目なのかよぉ!!」
俺はおたけぶと、荒々しく先輩の衣服を破き捨てた。
「剛太、やめて――やめなさい! ああっ!!」
泣き叫ぶ先輩を一顧だにせず、押さえつけたまま、上半身と下半身の着衣に手を伸ばした。
――穢してやる。
俺の心の中に黒い情念が涌きあがってくるのを感じる。
271 :
剛トキ強姦:04/12/02 18:11:53 ID:Jp9jxB2d
自分ではっきりと狂っていくとはこういうことなのだなと、自覚しながら俺は斗貴子先輩の着衣を引き裂いていた。
やがて露わになった純白の下着に指を這わせると、引っつかんで横にずらした。
――穢してやる。どうしたってあいつのものになるなら、せめて――穢してやる。
俺は着衣のチャックをずらした。心は妙に冷静なのに、不思議と体は思春期の年相応に興奮している。
こんな初体験もありなのかもな知れないな――
なんて心に思いながら、露わにされた先輩の綺麗なヴァージンに照準を合わせた。
「先輩……っ!!」
「あうぅっ!! あっ!!」
斗貴子先輩の体がしなやかに反りかえった。
ピンク色にぴっちり締まった斗貴子さんの女性。
そこに”ランス”がつき立てられようとしている。
処女膜は存外固く、一止めの突きでは先っぽしか入らない。
俺は息を吸い込んで、二撃三撃と腰を打ち込んだ。
「ああっ……痛っ!! ふああああああっ!!」
斗貴子先輩の泣き叫ぶ声が突き上がってくる。
それでも壊れてしまった俺の心には何も届かない。
剛直は鮮血とともに根元まで斗貴子さんの中に入り込んでいた。
272 :
剛トキ強姦:04/12/02 18:13:04 ID:Jp9jxB2d
「はあっ、はあっ!!」
「うっ、くっ……」
そのまま正上位で猛烈に腰を打ち込む。その度に恥骨同士がぶつかって音をたてる。
斗貴子先輩はじっと身を固くして、目をつぶり、衝撃に耐えている。
きつい処女の圧迫が俺の剛直を包み込む。
十分に濡れていないそこは、鮮血が潤滑油のかわりとなっている。
「ああっ……剛太……どうし……て……」
「うう、先輩……先輩……」
壊れた心と裏腹に体はびくびく反応する。
きゅっきゅっと締め付けてくる先輩の女性自身が、俺を頂へと押し上げていく。
「先輩……先輩……」
(剛太、守りたいものができたときのために、キミは強くなっておくんだ)
守りたいものなんて、とうに――
「あうううッ!! ああっ!!」
「先輩……っ、先輩……っ!!」
先輩、斗貴子先輩――
(先輩――ごめん――)
俺の剛直が斗貴子先輩の中で爆ぜた。
273 :
剛トキ強姦:04/12/02 18:14:29 ID:Jp9jxB2d
寒風が闇夜を吹きすさぶ。俺は呆然と、近くの石に腰掛けていた。
見るとも無しに見ていた、闇の奥から影が現われた。
「――どういうことだっ」
奴――武藤カズキがランスを引っさげて立っていた。
息を切らし、服は汚れ、多少破けているが、見たところ致命傷はない。
それどころか、かすり傷さえ負っていなかった。
――化け物。
並の戦士ではもはや束になっても倒せない。
こいつは正真正銘の化け物になったのだ。
そして、恐らく――俺でも勝てはし無いだろう。
そう、俺は何もかも負けたのだ、この降って涌いたような野郎に。
「――俺がさ、犯したんだよ、斗貴子先輩を」
ちらっと、裸同然で血塗れの裸体を顎で示してやる。
みるみるうちに奴の顔は険しくなっていく。見てて面白いくらいだった。
俺は口元を歪めた。
「なぜだっ――!!」
頭を抱えて叫ぶ。この単細胞の野郎にはちょうどいい。
「まだ分かんねえのか? 俺は戦団のまわし者なんだよ。初めからそのつもりだったんだよ」
言い捨てると、核金を手に立ち上がった。モーターギアを起動させる。
「お前――お前――」
「さあ、決着をつけるとしようぜ――」
もはや俺に守るものなんてない、俺は闇の中、最後の戦いに命を燃やした。
(終)
>>269 乙!
ダークですな〜。終盤の台詞回しとか絶望した剛太がいかにも
いいそうな感じ。
>>269 かなりよかった。
剛トキをありがとう!
ゴウタ黒いよゴウタ。>269、GJ!
277 :
名無しさん@ピンキー:04/12/02 21:04:23 ID:5veRsfQG
,,,,,,iiiil!!!llllll!゙°
,,,,,,iiill!!!゙゙゙`,,iill!l゙’
liill!!l゙゙゙’ .iiiiil!!゙゜
` lllllll
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,,iill!゚,,ill!゙゙,,il!゙’.,,lill!!!!!!!!!!!!゙′ ゙!!゙゙゙″
..,,iillllliiiill!゙liliiii,,.,,iill!lll,iiiiiiiiilト
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..゙',iiii"llllll ゙!!゙"  ̄
: ,lllll`.llllll
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カズトキ前提の強姦、(・∀・)イイ!!
またやってほすぃい!
i ,. -‐ '!.l l l. l!.‖ _,、、ヨ l l l .l
. ; =三ニ!.', .',', l .l.l-‐ =‐-- , _!‖ l !l i!
_] - 、_ i .',. ',', .i,. !l"´__ i .,r '_,,.、」‖ .l l l
. i, -‐ i .', ',', .i, .lヒ'__ ` '‐、 ,ィフ;;::| l‖ .!j!.l !
.i ミ ', .', ',', 'k 'l};;;;;l"''‐ 、 i゚=┴ 1ll ,'.l.リ
.,r入、 、 ,..、ヽ ':, .', K!.モヌ-‐ .', .,'.il ノ.i i'
>>269 ./,ィl't、 f r‐,ヾ、 ', .',ヾ':,', ', .!.ll / ,'./ 蝶、サイコ!
,介 ',!.ヾ,'(⌒ {,ヽ, ',ヽヾ ! ,'/./ !/
l .lヽ ', \ `ニゝ\ .',.'、". '_ , /./ ノ
.!l .ヽ.', .`ヽュ ヘ、ヽ、 ヽ, .z::-==‐/ .レシ .'゙
..l! .ヽ } \`ヽ、ヽ .`ヽ、.,__ノ /
' ` .ノ `ヽ、``'‐ .,イ
,..r'```"''' ‐- 、、 .`' ‐ 、.,_ _ノ
└、,,``''‐ 、;;;;;,、, ヽ``'‐-、. .i~´
>>269 痛々しいのは萌えない…はずだったんだが一気に読んでしまったyo
GJ!
281 :
剛トキ強姦:04/12/03 00:54:09 ID:ifvdFRDS
こんなに好意的なレスがたくさんつくとは思いませんでした。
とってもありがとうございます。
282 :
266:04/12/04 09:18:18 ID:w/G8IRNT
では私も好意的なレスに感謝を…
とりあえず桜花と秋水がオチに使えてよかった。
>>266 腹黒!桜花さん腹黒!
ちーちんエロいよ。斗貴子さん気づいちゃったかなあ…
>281
良かったけど…良かったけど………(;´Д`)
可哀想な斗貴子さんにフォロー話キボン!
胸焼けしそうなストロベリ話を口直しに読みたいよう
そんなのいらねえよ
>>266 このあと斗貴子さん気づく
カズキの前から姿を消す
いろいろあってパピが元に戻す
しかしちーちんの妊娠が発覚
みたいな妄想をしてしまいまつた…orz
大丈夫、カズキの精液はちーちんのオナニーで流れ出ちまったから妊娠しなザシュ
「先輩っ!!」
「斗貴子さんっ!!」
悲鳴が交差する。
バブルケイジ――再殺部隊・丸山のフローティングマインの武装錬金。
大量爆撃を受けた斗貴子の体は縮小化し、消えうせた。
残された衣類に斗貴子の姿はない。
カズキと剛太が失措する中、斗貴子の残りわずかな肉体は、崖を転がり落ちていった。
そして――
「くっ……」
かなり離れた場所で、斗貴子は身を起こした。
体調は十数センチしかない。あと一発で消滅するところだった。
そして、丸山に武装解除されなければ、永遠にこのままである。
斗貴子はあり合わせの包帯で身を隠したが――
「へへ、いいざまだな」
「!!」
頭上から下卑た声が轟いてきた。数人の巨漢が自分達を見下ろしている。
いずれも斗貴子には見覚えないが、中には明らかに人間ではないものもいた。
また、そうでないものも胸には章印が蛍光ペンで描かれている。
ホムンクルスと信奉者――LXEの残党だった。
「あの裏切り者の変態の後をつけてきたら思わぬ拾い物だな」
「やめろ、離せ!」
斗貴子はホムンクルスの手の内で叫んだ。
彼らは戦団がLXE本部を急襲した際、ドクトル・バタフライの計によって難を避けていた、
かなりの数のホムンクルス・信奉者たちの生き残りの一部だった。
決戦後、戦団は改めてLXE残党狩りを開始したが、主力は対ヴィクター戦の準備に追われて、
残党狩りなど徹底できないというのが実情であった。そして、その機に乗じて動くものどももいたのである。
「へへっ、そう喚くなよ。お楽しみはこれからなんだ――」
ホムンクルス・信奉者たちは組織内の情報で斗貴子のことはよく知っていた。
恐怖と憎悪の対象であるはずの女戦士。それがどういう理由かは知らぬが、人形同然の無力となって目の前にいる。
――嗜虐と陵辱の食指が動かされぬはずはなかった。
「あうっ!!」
捕らえられた翌日。
虫かごの中に閉じ込められていた斗貴子は、荒々しく引っつかまれて、床に叩き付けられた。
銀成市のどこか――LXEのアジトとして使われているらしいアパートの一室。
斗貴子は、神のように斗貴子を見下ろすホムンクルス・信奉者たちに囲まれていた。
「資料と比べて見たが間違いない、こいつは戦団の津村斗貴子だ」
「武装錬金の仕業か? まるで”リカちゃん人形”だぜ?」
好奇と色欲の下卑た視線が注がれる。斗貴子の身を守るものはもはや何もない。
あれから体が元に戻るという事はなかった。カズキたちは丸山を取り逃がしたらしい。
つまり、カズキたちが再び丸山を捕捉して倒すまで、体は元には戻らない――
「や、やめろぉぉ!!」
必死にあがく。男どもはわずかに身を隠す包帯に手をさし伸ばしてきた。
「バルキリー・スカート!!」
斗貴子は、体と一緒に小さくなった核金を起動する。心の中で絶望を感じながら。
「へへへっ、これが武装錬金だってよ」
たちまち、男どもの笑いが涌き上がった。
四本のマニュピュレーター付の処刑鎌は、体に応じてカミソリくらいの大きさしかなかった。
男の一人は斗貴子の胴を掴むと、やすやすとバルキリースカートをへし折っていった。
「あうっ、ああっ!!」
握りつぶされそうな斗貴子が悲鳴を上げる。苦痛と絶望の悲鳴を。
一本、一本と折られ、最後の四本目が折られたときだった。
パキッとプラモデルの部品を折るように、バルキリースカートは四本全て折られてしまった。
「おい、握り潰すなよ。お楽しみがなくなるじゃねえか。これからのよぉ――」
そのとき、その光景を窓から眺めるものがあった。宙に浮かんで。
「ふん、そんなものか。貴様の力は――?」
住宅街のまばらな往来から、ときたま悲鳴が上がる。
全身タイツを着て妖しげなマスクをはめた「裏切り者の変態」は、
自分を追ってきたホムンクルス・信奉者どもの後を逆につけていたのである。
「どうするんだよ! ツムリンが――」
「黙れ」
武装錬金のオートマトンが彼――パピヨンの手の中で握りつぶされる。
「どうあがくか、見させてもらうとしようか――」
「止めろ、離せぇぇ――っ!!」
斗貴子が絶叫する。
男たちの手によって、包帯はすっかり剥ぎ取られてしまった。
斗貴子の鮮やかな裸身が神のように巨大な男どもの目にさらされた。
「いやっ、いやぁぁ――っ!!」
「へへへ、みろよ。すっぽんぽんだぜ」
「ああ、たまんねえや、人形遊びはよぉ」
人形大にされたとはいえ、斗貴子の体の縮尺は元のままである。
今や斗貴子は乳房の膨らみも露わに、股間の茂みもふさふさと、
男どものなぶるがままにされている。
斗貴子の体はまるで性器を彫り込んだ精巧な人形さながらだった。
「いやぁ……ぁぁ……っ」
斗貴子の口から弱弱しく悲鳴が漏れる。
裸にされ、逃げ惑う中、男どもの指に突っつかれ、右往左往する。
これほどの屈辱を受けるくらいならいっそ――だが、斗貴子は激しくかぶりをふった。
(駄目だ。カズキが――)
自分一人なら、ホムンクルスに囚われ辱めを受けるくらいなら、速やかに死を選ぼう。
――だが、今は違う。カズキをヴィクター二号にしたのは自分だ。
戦士としてではなく人として、自分はカズキを人間に戻すまで、死ぬ事は許されない。
「へへっ、観念したか」
「っ!」
男の一人が斗貴子を手に取った。
両足を指先で掴んで、広げて見せる。
「ほらほら、おま○こが丸見えだぜ」
「……!!」
斗貴子の体が震えた。股を広げた男のもとに、他の男どもが集って、下卑た視線を集中させる。
斗貴子の茂みは解放され、その下にピンク色の亀裂を走らせている。
「おい、虫目がねもってこいよ」
「けっこう濃いんだな、この人形女」
「…………っ!!」」
斗貴子はあまりの屈辱に身を震わせた。逆さにされ、局部を丸出しにされて、見られている。
きゅっと目をつぶって身を固くし、何とか酷い屈辱を凌ごうとしていた。
(カズキ、カズキ――)
斗貴子さん、がんばって、すぐ助けにいくから――
「おいおい、濡れてきやがったぜ、この女」
ぎゃははは、と爆笑が巻き起こった。斗貴子はただ、屈辱に耐えるしかなかった――
「よっと」
「!」
男が斗貴子の両手を掴んで上体を起こす。小さくなった手を、指先で摘むのだが、
力加減が間違ったらしい。暴れる斗貴子の体と相まって、指先に力が込められた。
ゴキン
嫌な音が響く。斗貴子の左腕は肩の付け根で骨が外れてしまった。
「うぎゃああああああっ!!」
あまりの激痛に斗貴子が絶叫した。左腕は肩関節が完全に外れて、
男の指先でぷらぷらと揺らされて、弄ばれている。
「おいおい、壊すのは最後だろ」
「すまねえな、つい力加減が」
男どもが談笑する。そのさなか、斗貴子は今度は苦痛にもがき苦しんでいた。
そんな斗貴子を男は床に叩き付けるように投げ捨てた。
「…………っ!!」
斗貴子の口からげはぁと血が溢れた。
「お前には俺達ホムンクルスはざんざん苦しめられてきたんだ。たっぷり御礼はさせてもらうぜ」
そういうと、男の一人が工具箱を手に取った。
「――……!」
「へへ、何されるか分かるかな?」
そういいながら、男はペンチを手に取った。
「抑えてろ」
暴れて逃げようとする斗貴子の胴を指が床に押さえつける。
ペンチのはさみが、斗貴子の右腕をとらえた。
「いや、いや……止めろ……」
か細くふるえ始める斗貴子。男の口元が釣りあがった。
ごきょごきゃぁっ!
骨の砕ける音が響いた。一瞬後、悲鳴が巻き起こる。
「ぐぎゃああああああああああああああああっ!!」
斗貴子の右腕は肘の上の辺りでぐちゃぐちゃに潰され、砕かれていた。
骨はバラバラに折れ、辛うじて肘から先が肩にくっついている。
「ああ……あ……」
もはや瀕死の斗貴子。それを前に取り囲む男たちは最後の「遊び」を始めるのだった。
「それじゃ、始めようか」
男は爪楊枝を一本手に取った。
「ぐがはあああっ!!」
血へドが飛び散った。バブルの上から丸山の体が吹っ飛ぶ。
埼玉県某所。あれからカズキたちは再三の再殺部隊の襲撃を凌いでそこにいた。
そして今、四度目の襲撃を撃破したところだった。
「はぁ……はぁ……」
丸山の肉体は地面に叩き付けられ、もはや動く事もかなわない。
最初の襲撃で受けた傷に加え、腹部に重傷を負っていた。
「――斗貴子さんへの攻撃を解除するんだ」
カズキがランスを引っさげて見下ろす。
「ま、待って……」
丸山は情けない声を上げて核金を手に取った。
「か、解除したわよ。だから、たすけ」
銀光が閃いた。戦輪が、今カズキが核金を与えてやろうとしていた、
丸山の喉を真一文字に切り裂いた瞬間である。
「ごばぁ……!」
喉を裂かれた丸山は、びくびくっと痙攣して、やがて息絶える。
「な……」
カズキの喉が震える。
「何てことをするんだ。何も殺さな」
「甘えんだよ、お前は!」
剛太はカズキを睨み据えていった。
「てめえが甘いことを抜かして何度も敵を逃がすから、こいつを殺すまで手間取った。
その間、斗貴子先輩の身に何かあったらてめえはどうするつもりだっ!?」
「…………」
カズキは俯いて、震えることしかできなかった。
あれから必死の捜索にも関わらず、斗貴子の姿は見えなかった。
カズキたちは斗貴子自身をさらすよりも、自ら囮となって動いて、
丸山を目の前まで引きずり出す作戦に切り替えた。
だが、その際にも、敵にあくまで情をかけてしまうカズキと剛太の間で衝突があった。
「俺は……」
そのとき、携帯電話の着信音が鳴り響いた。
「!」
あわてて、カズキが携帯電話を手に取る。
「はろー、偽善者」
電話の奥からふざけた調子が聞こえる。
「蝶野! お前――」
「あわてるな、あの女の居場所を教えてやる」
「斗貴子……さん……」
カズキは呆然とその場所に突っ立っていた。
「ま、さっきまで俺の核金をかしてやっていたんだけどね」
パピヨンが宙に舞う。
部屋のあちこちはこげている。パピヨンの武装錬金、
二アデスハピネスによってホムンクルスと信奉者どもは消し炭にされていた。
だが――
「どけっ!!」
剛太がカズキを突き飛ばして、馳せていく。瀕死となって裸体をさらす斗貴子の元に。
斗貴子の体は見るも無残に痛めつけられていた。なにより、その股間は――
「爪楊枝をつかって突っつかれたらしいぜ、そこ」
血に塗れた草叢をパピヨンは顎で示した。
「膣がぐちゃぐちゃに裂けちまっている。あれじゃ、この天才・パピヨンでも治せないな――」
硬直するカズキの耳元で、パピヨンは呟いた。
「偽善者」
カズキの目が見開かれたまま、硬直する。
そのさまを楽しげに見つめると、パピヨンは窓から宙に躍った。
「せいぜい、苦しめ。その先に答を出したお前を、蝶・サイコーの俺が倒してやるよ」
そうはき捨てると、パピヨンは飛んで消え去っていった。
ヒュン
「――――!!」
その喉を戦輪が一ミリ先で掠めていく。
かろうじて喉への一撃をかわしたカズキの視線の先に、憎悪に燃えた少年が立っていた。
「てめえのせいだ、てめえのせいで斗貴子先輩は」
「やだ、やめてくれよ、俺は……」
(俺は……俺は……)
「殺してやるぜ。ヴィクターになるまえに、俺がてめえを殺してやる!」
二つのチャクラムが剛太の周りを周回する。剛太はカズキに突っ込んだ。
「くたばれ、化け物野郎――――っ!!」
「うおおおおおおおおっ!!」
カズキはランスを手に、天を衝いて絶叫した。
(終)
299 :
名無しさん@ピンキー:04/12/05 23:24:19 ID:IXj2M1yV
とんだ糞スレになったな( ´_ゝ`)
てゆーか、それ陵辱じゃなくって虐待……………
ごめんなさい、斗貴子さんにぶち撒けられて来ます
軽い綾辱なら〜みたいなノリで読んじまった…orz
あー胸くそ悪い気分悪い
中和のための強烈な苺分キボン
斗貴子さん、かわいそう…
最近苺分の入ったSS投下されないからなー
もしかして同一人物?
てか最初は軽い屈辱ものノリに見して
途中から一気にグロモードに入る
(もうここまでくると大体の人が全部読んでしまう)
何つー手口だ
SSを使って釣る人なんてはじめて見た
>305
そう、途中からこれはヤバイぞ、という予感がして来たんだが
ここまで来たら最後まで読まないとむしろ斗貴子さんの行く末が気になってな……
そして今の気分は _| ̄|...........((○
人様の萌えにけちをつけるのは如何かと思えども
痛々しいのは勘弁
陵辱、虐待ものにしても、せめてラストは救われる話にしてほしかった・・・
今日は、クリスマス。銀成学園寄宿舎も、大騒ぎ。
ここはカズキの部屋。いつもの仲間が集まり、パーティーの真っ最中。
岡倉はサタデーナイトフィーバーし、大浜はプレゼント交換にスクール水着を出して
散々顰蹙を買い(結局、引き当てたのは岡倉だったprz)、六枡はクリスマスに関する
雑学を披露し、それに耳を傾けたり、お菓子を食べてはしゃいだりしている3人娘。
そして、「何を隠そう、オレはパーティーの達人だ!」と、周りを終始盛り上げまくるカズキに、
ツッコミ役が足りず、孤軍奮闘している斗貴子。多種多様な盛り上がりっぷりが、
本当に幸せな12月25日を醸し出している。
「カズキ、入るぞ?」
パーティーが終わり、めいめいが自分の部屋に戻った後、カズキの部屋に戻ってくる斗貴子。
「あ、斗貴子さん!」
パーティーの後、一人で部屋を片付けているカズキ。
「…すごい部屋の荒れようだな…どれ、片付けを手伝おう」
「え?いいの?…斗貴子さん、ありがと!」
散らかったゴミをゴミ箱へ運ぶ斗貴子。
「まったく、キミが一人で片付ける、などと言い出さなければ、こんなコトにはならなかったのに…」
「ゴメン。でもやっぱ、みんなには、楽しんだ後、そのままの気分で帰ってもらいたかったし…」
「…そうか…」(キミらしいな…)
二人の息が合っていたのか、後片付けは案外早く済んだ。何となしに、カズキのベッドに並んで腰掛け、
落ち着く二人。
「あ、あの…斗貴子さん、コーヒー飲む?」
「ああ…ブラックで頼む」
カズキが、プレゼント交換で沙織にもらったコーヒーセットを、斗貴子がまひろにもらった
ペアのマグカップに煎れる。
「ハイ」
「すまないな」
ベッドに腰掛け、コーヒーを飲む二人。
「「ふう……」」
「と、斗貴子さん?あの…」
「どーした?」
「あの…こ、このコーヒー、おいしいね!さすがさーちゃんの厳選品!」
「?…そうだな」
心なしか、カズキの頬が幾分紅潮しているように見える。
(…どうも、さっきから様子がヘンだな…)
「…カズキ」
「ん、何?」
「…キミには、感謝している」
「ど、どうしたの、いきなり?」
「…キミがいなければ私は、今年のこの日、クリスマスだということに気づくことすらなく、
戦いに明け暮れていただろう。それが今、このようにして、キミと共に、この日を過ごしている」
「…斗貴子さん…」
「…キミは私に、新しい世界をくれた…カズキ」
「………斗貴子さん!」
意を決したかのように斗貴子のほうに体ごと向き直るカズキ。
「な…何だ?」
それに吊られて、体ごとカズキに向き直る斗貴子。
「…これ!」
カズキは、ポケットから何かを取り出した。
それは、小さい箱だった。
「…プレゼント交換のとは別に、買っといたんだ。これ…クリスマスプレゼント」
斗貴子にその箱を渡すカズキ。
「…開けてみて」
「あ、ああ…」
突然のことに驚き、カズキの言うままに箱を開ける斗貴子。
中に入っていたのは、指輪だった。
「…これは…」
「…安物だし、サイズも合うかどうかわかんないけど…これなら戦うとき、あまり邪魔にもならないかな、って」
はにかんだ笑顔を見せるカズキ。
「カズキ…」
指輪をはめようとする斗貴子。
…こういう時、どの指にはめればいいかくらいは知っているようだ。
「…ぴったり…」
本当に、測ったかのように、斗貴子の薬指にはまった指輪。
「よ、よかった…アハハ!」
照れくさくなり間が持たず、思わず外を見てしまうカズキ。すると…
「…うわあ!」
「…何だ?」
「…見て、斗貴子さん!」
窓から外を覗き込む斗貴子。…そこには、雪が降っていた。
「すごい、すごいね!クリスマスに、冬初めての雪が降るなんて!…斗貴子さん?」
「…」
「斗貴子さん…どうしたの?」
「…カズキ…」
カズキのほうに振り返る斗貴子。そして…
ーありがとうー
斗貴子は泣いていた。斗貴子自身にも理由は分からない。
言葉では言い表せない想いが溢れ出したのか、とにかく頬を涙が濡らしていた。
…また、それと同時に、今まで誰にも見せたことが無いような笑顔を、カズキに向けていた。
「…斗貴子さん…」
二人は、口付けをしていた。どちらからともなく、コーヒー味の、初めての口付けだった。
長いようで短いそれが終わった後、斗貴子が頬を赤らめながらカズキに言った。
「カズキ…私も、その、プ、プレゼントをしたいのだが…」
「…本当にいいの?斗貴子さん。…今日一日、自分をプレゼントに、なんて…」
「ああ…遠慮せずもらってくれ。こんな機会、二度とないかも知れんぞ?」
生まれたままの姿の斗貴子が冗談めかして言った。
「…オレ、初めて、なんだけど…」
決まり悪そうに頭をかきながら呟く、斗貴子と同じ状態になったカズキ。
「…私も、だ」
カズキに続き、決まり悪そうに話す斗貴子。
「…大切に…優しく、するから…」
「…わかった」
「ん…はぁ…んぁ…」
緊張してほとんど動けない斗貴子の体を、全身を使ってぎこちなく愛撫するカズキ。
「カ…カズキィ…優しすぎて、私はぁ…」
「斗貴子さん…キレイだよ」
「んっ…余計なコトは、言わんで、いいっ…あっ!」
最初は冷たかった二人の肌が、だんだん熱を帯びてくる。
それと同時に、まだだれも触れたことの無い斗貴子の秘部が、徐々に熟してくる。
そして、そこを指で丁寧にほぐすカズキ。
「斗貴子さん、気持ちいい?」
「うん、んっ…気持ちいいぞ、カズキ…ふあぁ…」
「よかった…『Hできれいなお姉さん』も捨てたもんじゃないや」
「バ、バカァ…」
「カズキ、欲しい…」
「…わかった…」
斗貴子の指に導かれ、自分の屹立したモノを斗貴子の秘部へと押し当てるカズキ。
そして、ゆっくり腰を沈めていく…
「んぐぅ…はっ、あっ!んああっ!!」
十分にほぐれていたためか、カズキへの想いのためか、あまり痛そうな素振りを見せない斗貴子。
「斗貴子さん…大丈夫?痛くない??」
「んっ…大丈夫、みたいだ…」
「斗貴子さんの中、すごくあったかくて、気持ちいいよ」
「だから、余計なコトは言うな…カズキ…動いて…」
斗貴子をいたわり、ゆっくりと腰を動かすカズキ。
「あっ、あっ、い、いいぞ……カズキ…もっと、もっとぉ…」
これじゃあどちらへのプレゼントかわからない。斗貴子の要求と自分の欲求に応え、
さらに激しく腰を動かすカズキ。
「斗貴子さん、斗貴子さん…!!」
「あっ!やっ、すごい!カ、カズキッ!私はっ…!」
激しく絡み合いながら互いを求める二人。
「斗貴子さん、オレ、もうっ…!」
「んっ、カズキ、わ、私も…あっ、ああああっ!」
二人が同時に絶頂を迎えるのに、時間はかからなかった。
「カズキ…」
「…何?」
裸のままベッドに、寄り添うように横になる二人。
「私は、キミにもらってばかりだな…新しい生活、共に暮らす友人、そしてこの指輪…」
薬指を見ながら話す斗貴子。
「そんなコトないよ。オレだって、斗貴子さんに色んなものもらったよ?」
「…何だ?」
「新しい命、戦う力、強くなろうとする意志、あと…斗貴子さんの初めt」ドスッ
「くぁwせdrfgtyときこさんlp;!!!?」
「…余計なコトは…言うな…!!」
「…ゴメンナサイ…で、あとは…」
「…また変なものじゃないだろうな…」
「一人の女の子を、こんなにも大切に思える気持ち」
「…カズキ…」
「ん?」
「…愛している、キミを…」
「…オレも愛してるよ、斗貴子さん…」
二人は再び口付けを交わした。
聖なる夜に、何物にも代えがたい贈り物を手に、二人は眠りについた…
ス・・・・・ストロベリィィィィッ!蝶・最高ォッ!
あぁ、甘々らぶらぶありがとうございました!
けしからんなハァハァ
寄宿舎の風紀が乱れる発端になりかねんハァハァ
ホントにこのバカップルときたらハァハァ
結論:GJ
蝶・サイコ―!GJ!
ううう、待ち焦がれたすとろべり……うれしいぞおおおおお・゚・(ノД`)・゚・
いいもん読ませてもらいました。GJ!
うおぉぉぉ!
久しぶりだ!待ち望んでたぜ!ストロベリー
おいしくいただきました。GJ!!!
最近ハマって、満喫で一気に読んできたわけだが。
何でこんなにパピヨンに萌えるんだ自分_| ̄|○
“キュキュ……キュ………”
シックな音楽の流れる少し照明を落とした店内のカウンターの中で、今夜も私はグラスを丹念に拭いていた。
この単純作業が私は嫌いではない。人の目を特別意識しているわけではないが、とても絵になる仕事だと思う。
カッコいい女というやつだ。まぁ…………正直満更でもない。この仕事が好きである。
ただいくら私が演出しても、お客さんまで付き合ってくれるわけではない。
目の前の席に座っている私の友人でもある二人は、あまりカッコよろしくない会話に花を咲かせていた。
「な〜〜んで痩せるときってさぁ、胸から痩せんだろうね、そっちはどっちかって言えば太ってくれててもいいのに」
乙女にとっては根の深い悩みを吐露して、ため息をつきながらカルーアミルク(本当はコーヒー牛乳なのは内緒)を口にしたのが
私の友人の一人、沙織である。もう一人の友人からはさーちゃんと呼ばれている。
「ん? でも私はそこ全然痩せないけどなぁ?」
不思議な顔をして自分の“そこ”と、沙織の“そこ”を見比べているのがそのもう一人の友人まひろ。
たしかにまひろの胸は、沙織には悪いが比べ物にならないくらいに豊満だ。もっとも、比べ物にならない中には私も含まれるのだが。
「ふんっ この悩みはまっぴーみたいな娘にはわかんないもん ちーちんだけだよ私の心の叫びがわかるのは」
身を乗り出して、私に理解を求めてくる沙織。バッチリわかってしまう自分にちょっぴり悲しくなる。
おっと、そう言えば私本人の自己紹介がまだでした。私は千里、親しい友人からはちーちんと呼ばれています。
「そんなに気を落とさなくとも大丈夫よ、私達まだまだ成長期なんだから」
私がいささか苦しい慰めの言葉を、沙織と自分とに掛けるとまひろが、
「あ!そうだ!! 私聞いた事あるよ、男の人に揉んでもらうと大きくなるって」
ぽんっと手を打つと、それがまるで科学的な根拠でもあるかのように、まひろは沙織の胸を覗き込んだ。
その目に邪気はこれっぽっちもない。……なければいいというものでもないが。情報源はエロ……もとい岡倉先輩だろう。
「それは……迷信の類だと思うけど」
言った私の目線が、思わずテーブル席にいるカップルの女性に向けられる。釣られて二人もその女性を見た。
「……ああ、そだね」
二人の仲がどこまで進んでいるのかは窺い知れないが、まひろは納得してくれたようだ。
「う〜〜ん、でも斗貴子さんは彼氏持ちの余裕があるからなぁ」
沙織は自分の胸と斗貴子さんの胸の間で、目線を行ったり来たり泳がせる。グチを言いながらも、だんだん自信が回復してきたようだ。
「あそこまで高望みはしないけどさ」
沙織が親指でチョイッと指す、そのあそこまでの人の胸はたしかに大きい。
カズキ先輩と斗貴子さんがストロベリッてるテーブルから少し離れたところにも、男女のカップルがいた。
その女性は腰まで伸ばした綺麗な黒髪と、まひろの胸が元気一杯だとすれば、包容力と言うのか、大人の魅力溢れる胸を持っている。
でもそんなに歳は変わらないんだけどなぁ……。
私は二人にバレないように、そっとイヤホンを耳にした。早坂姉弟が座る席はいつも同じである。
自分がとてつもなく趣味の悪い事をしているのは重々承知しているのだが、早坂姉弟がなにを話しているのか興味があり、盗聴器を
仕掛けていた。神様……ごめんなさい。
『姉さん、姉さんに秘密はないと言ってきたけど、どうしても言えなかった事があるんだ……聞いてくれるかな?』
『な〜〜に、秋水くん』
思い詰めた表情の弟に、姉はいつも通りのスマイルで応える。
がんばってください!!
予想通りのお約束を破らない展開に、私は心の中とはいえ秋水先輩にエールを送った。
道徳上がんばってはマズいような気もするが、どうせオチはわかっているし、ここで割って入るのは不粋というものだろう。
決して私的な愉しみで言っているのではない。ただ………秋水先輩にも心の中で“ごめんなさい”と言っておく。
『姉さん、俺は生まれる前から姉さんを愛している』
『秋水くんありがとう、私も秋水くんを愛してるわ』
弟のそれこそ魂を削るような(内容は電波気味だが)告白を、姉は変わらぬ笑顔で受けとめる。
『……………………』
『………………ん?』
言葉だけを素直に受け取れば秋水先輩が望んでいた答えなんだろうが、姉と弟の間には込めた意味に一万光年からの隔たりがあった。
わかっていた事とはいえ、私の目頭が熱くなる。このドラマを見た後では、韓流ドラマで泣いているオバサマ達の気が知れない。
「久しぶりに心が温かくなったわ」
「なにが?」
ぽろりっと洩らしてしまった私の呟きに、まひろは子供みたいに可愛く首を傾げて訊いてくる。
「うん、なんでもな……」
“カララ〜〜〜ン”
「ヒャッホ〜〜〜〜〜ゥ!!」
口を開いた私を遮るように、招かれざる……じゃなかった、お客様の来店が自己申告の大音声で告げられた。
なにか法に触れるようなドラッグでハイにキマッてるんじゃないかと心配(店で暴れたりとか)になる金城さんと、こちらもダウン系で
キマッちゃている陣内さんである。
ドカッと勝手にテーブル席に座ると、わざわざ注文を取りに行かなくても済む大きな声で、
「ホッピー二つ、大ジョッキでな ヒャッホ〜〜〜〜〜ゥ!!」
そういう注文は立ち飲み屋でお願いしたい。客よりもなによりも私の気分が大いに害されたが、店のメニューにちゃんとあったりする。
しかし金城さんはともかく、陣内さんはイヤじゃないんだろうか?
そう思って陣内さんを見ると、私に視線を向けながら、口元がなにやらモゴモゴ動いている。なになに……。
「う・ま・そ・う・で…………」
声に出して私は後悔した。後で……斗貴子さんにブチ撒けて貰おう。
「店内だと掃除が大変だから、うん、今日は月も出てないし外で」
「ねぇ、さっきから一人で納得しないで教えてよ」
こんどは沙織が首を傾げた。こっちも文句なく可愛い。焦らずとも二人はすぐに彼氏など出来るだろう。
私が保証するわ、でも私の保証も誰かしてくれないかしら? と、そんな事を考えたからじゃないだろうが、
「武藤カズキ、蝶・サイコーの夜だな」
来ちゃったよ。蝶・厄介なヤツが。…………コホンッ…………お客様が。
「蝶野……」
パピヨンさんは(カズキ先輩以外が本名を呼ぶと怒る)ストロベリッてるカズキ先輩と斗貴子さんの間へ強引に身体を割り込ませる。
斗貴子さんが物凄い視線で睨んでいたが、パピヨンさんはさして気にした風もない。涼しい顔だ。
「どうだ、愉しんでるか?」
「ああ……」
「オマエが来るまではなっ!!」
“ガタンッ!!”
けたたましい音を立てて斗貴子さんは椅子から立ち上がると、パピヨンさんを押し退けようとして、
“ドンッ……フラフラ……ストンッ”
体重が軽いもんだから、反動でバランスを崩すと元通り椅子に腰を降ろしてしまった。
注目を集めただけに、これはなんとも恥ずかしい。店内が、あのやかましい金城さんまでを含めてシ――ンと静かになる。
それを破ったのは、
「……なにをしとるんだ?」
見下ろすパピヨンさんの、嘲りすらない冷静なツッコミと、
「クッ……ククッ………クククッ…………」
口元を抑えて、それでも洩れてしまう声に身をよじらせる桜花先輩。パピヨンさんの一言で完全にツボに入ってしまったようだ。
だが、釣られて笑うものは誰もいない。
顔をカァ――ッと真っ赤に染め上げている斗貴子さんの座っている椅子が、カタカタと小刻みに震えている。…………蝶・怖い。
ゆらりと私にもわかるくらいの殺気を纏って斗貴子さんが立ち上がる。三秒後の世界が、私には見えた気がした。
「ブチ撒けろっ!!」
まぁ、誰でも見えるか。斗貴子さんがパピヨンさんへと躍りかかった。ああ……これは残業だな……はぁ……。
ここまでを勢いだけで書いてみました。エロなくてすいません。
つーか盗聴するなよw
仕込まれたネタの数々に笑いました。乙です!
(;´Д`)冷静に突っ込み入れるパピヨン様´`ァ´`ァ´`ァ´`ァ・・・・・・
>わかっていた事とはいえ、私の目頭が熱くなる。このドラマを見た後では、
韓流ドラマで泣いているオバサマ達の気が知れない。
この一文が軽妙洒脱で一番キました。これから4様まともに見れねーよw
>>322 >沙織は自分の胸と斗貴子さんの胸の間で、目線を行ったり来たり泳がせる。グチを言いながらも、だんだん自信が回復してきたようだ。
さーちゃん、ひでぇなw
カズキはTQNの胸を腫れるまで揉んでやれ
コメントくれた方、ありがとうございます。調子に乗って
>>325の続きです。
ここまでが三秒。四秒目の世界は私が見たのと違った。どんなのを見たのかは秘密。
「そこまでだ、戦士・斗貴子!!」
キタ―――!! 私は叫んでいた。もちろん心の中だが、やっと味方が来店した。
この変た……変わった方々を止められるのはこの人しかいない。とりあえず、この人のずれてる部分は無視だ。
「戦士長……」
キャプテン・ブラボーの登場に畏まる斗貴子さんと、フンッと鼻を鳴らすパピヨンさん。どうやら興味を無くしたのか、
「また後でな武藤」
言いながらカウンターの席に移ろうとして、背を丸めながら、いまだ悶絶地獄から抜け出せない人に声を掛ける。
「オマエ、俺が言うのもなんだが笑いすぎだぞ」
ひくひくと身体を震わせながら、桜花先輩はなんとか身を起こすと、
「クッ……プッ……あ……あなたの……ククッ……せ、せいで……ククッ……責任……取り……ククッ……」
それ以上は言葉が出てこないのか、代わりを小さな人形、いや分身に任せた。
前から不思議に思っていたのだが、あれってどうやって動いてるのかな? 売ってるんなら私も欲しい。
「乙女をこれだけ苦しめてるんだからな、それ相応の礼は色々……ププッ、い・ろ・い・ろ してもらうからな、パッピー」
本当に表情豊かな人形である。でもなんかキャラ設定は腹黒そうだ。
「わかったわかった…………今度、な」
パピヨンさんは手をひらひらさせながら横を通り過ぎる。後半のセリフは、濁った目で睨む秋水先輩に向けられているのは間違いない。
「ああ、そうだ……これは借りていくぞ」
いま思いついたのをアピールするように“パチン”と指を鳴らすと、パピヨンさんはわざわざ秋水先輩の肩口から手を伸ばして、
桜花先輩のお人形、エンゼル御前をつまみ上げる。
目がヤバい秋水先輩は後でボディチェックしなきゃね。しかしパピヨンさん、後ろから刺されなきゃいいけど、それこそ色々な人に。
「わぁ!? こらっパッピー 気安く羽を掴むな、これは拉致だぞ!!」
「安心しろ、たっぷり可愛がってやる……」
「イ、イヤァアアアア〜〜〜〜〜〜!!」
本当にどこで売ってるのかしら? 高島屋?西武? やっぱり秋葉原かしら?
“カタ……”
腕を組んでうんうん考え始めてしまった私の前の席に、斗貴子さんへのお説教を終えたブラボーさんがなにも言わずに座った。
私はどうでもいい思案を打ち切ると、やはり黙ってブラボーさんにフォア・ローゼスのグラスを差し出す。
グラスを受け取ると、ブラボーさんは一息であおった。氷が“カランッ”と鳴る音がなんとも耳に心地いい。
背筋にゾクゾクとしたものが走る。
これよ、これなのよ! 私のやりたかったのは!! 流石はキャプテン・ブラボー 大人の男だ。たとえ外見が怪しくても!!
「そうよね、怪しい格好と言ったって、世間一般では、って事だもの この店だったら普通よ普通」
なにか必死になって自分を偽っている気もするが、精神の安定の為にはやもえない。嘘も方便というやつだ。貫き通せれば万事OK。
「ちーちん、大丈夫?」
まひろが心配そうに私の額に触れてくる。やはり私は、客観的にはマイッてるように見えるんだろうか?
だとしたら、私は改めて自分の選択の正しさを認識する。…………正しい事と嬉しい事は別であると、このとき私は初めて知った。
「……ありがとう、まひろ 私は大丈夫だから」
まひろの手を私は優しく額から離すと、“ニッコリ”と微笑んで見せる。
自慢ではないが、以外と私は演技派だ。本当に自慢ではない。こんなのは自慢にもならない。本当に誇れる笑顔とは、
「うん、でも辛くなったらいつでも言ってね」
裏表なくニッコリと微笑む、そんなまひろの笑顔が私には眩しい。いつの間にか私は、まひろの小っちゃな手を両手で握っていた。
「ブ〜〜 私だって心配してるのにぃ」
口の中になに入れてるの? と、訊きたくなるくらいのふくれっ面になっている沙織もとても可愛い。
私が男なら二人とも放って置かないにになぁ、まったくもって世間の男性諸氏はなにをしてるの!!
義憤に駆られた私は店内にいる男性をぐるりと見回す。
カズキ先輩は斗貴子さんのものだから除外として、パピヨンさん、ブラボーさん、金城さん、陣内さん、秋水先輩……は除外かな?
全員のエントリーが済んだところで、もう少し二人は放って置かれてもいいなと思った。
悪い人たちではない(と思いたい)んだろうが、みんなクセが強すぎる。まぁ、珍味みたいなものだ。
言っておくが、一応褒めてるつもりである。でも二人には平凡な男性と付き合ってもらいたい。なにかこの歳で、母親になった気分だ。
「はぁ……」
ため息を吐くたびに老け込んでいくような……まだ十代なのに。この悩みは残念ながら、まひろと沙織、二人では相談できない。
滅入りそうになる私は、ふっと桜花先輩を見る。さっきも言ったが、さして歳が変わらないのに大人っぽい。
目標、にするにはちょっとばかり山が高すぎるが、この人みたいになれたらとは思う。
憧れというやつかもしれない、しかし一体全体、この違いはどこからくるのか? 人生経験にはかなり差がありそうだが?
そう考えて、私は盗聴器のスイッチを再度ONにした。
『姉さんは“愛”ってなんだと思う』
『難しい事聞くのね、秋水くんは……』
いきなりこれか。また随分とディープでへヴィーな会話だ。私に弟がいたとして、こんな事を言われたら卒倒してしまうだろう。
でも桜花先輩はそんな禁忌の香りプンプンの質問にも、まったく年上のお姉さんの顔を崩さない。
それとも、私が変に考えすぎなんだろうか?
『俺は愛っていうのは、どんな障害も乗り越える力をくれるものだと思う…………血の壁だって……乗り越えられる』
ど真ん中ストレートだなこの人。
一途もここまでくると、愛と呼んでいいのかどうかは、知識だけが歪に膨らんで、経験はまったく伴ってない小娘の私にはわからない。
ただ私にも言えるのは、秋水先輩は哀しくなるくらいに真摯だという事だ。
桜花先輩はそんな秋水先輩の視線に気づかないふり、なのか本当に気づかないのかはわからないが天井を見上げる。
その横顔は、まるで星に叶わぬ願いを懸ける乙女のように美しい。
私も見上げ…………て、いやなものを発見してしまった。以前、パピヨンさんの吐いた血があんなところにまで。
あれを見ながらなんでそんな顔が出来るのか、一度じっくり桜花先輩には教えてもらいたい。私は血は大嫌いです。
『……………………秋水くん』
『なに、姉さん』
血を見たままの桜花先輩がポツリと弟の名を呼ぶと、秋水先輩は期待と不安がごちゃ混ぜになった濁った目で、姉の次の言葉を待つ。
『明日の夕食、食べたい物ある?』
「はぁ?」
まひろと沙織が、黙っていたのに突然声を出した私にびっくりした顔をする。秋水先輩より先に、私は間の抜けた声を出してしまった。
『姉さん!?』
声は洩らさなかったようだが、秋水先輩も面食らったような顔で最愛の姉を見ている。
『私、春巻きが食べたいな 秋水くんはなに食べたい?』
『え!?あ、じゃあ、お、俺も春巻きが食べたい』
答えるなよ……。
『そっか、それじゃ明日は春巻きね 一緒に買い物に行きましょう、ふふっ 秋水くんは荷物持ちよ』
『あ、うん 任せてよ』
喜ぶなよ……。
秋水先輩は新婚気分にでもなったんだろうか? 見事、というよりもかなり強引にはぐらかされているのだが……。
まぁ、本人がそれで幸せなら構わない。愛の形は色々だという勉強にはなった。……わよね。
「ちーちん、どうしたの? 本当に大丈夫?」
「うん、明日は中華みたいよ」
私の言った言葉に、まひろはキョトンとした顔になる。あの濃い二人の話を聞いた後でこの娘を見ると、
人の幸せってなんだろう?
つかの間、私は考えた。答えが出るわけもないのに……。
誰か重要なキャラを忘れてるなぁ、と思っていたら、剛太がいないんだ。
続きキター!また盗聴かw
………秋水。
フツーに春巻きが食べたくなってしまいましたよ。
ちーちんの秋水への読心術が見事!……新婚気分
ああ、何だかこの姉弟見てるだけで幸せ新婚気分になってしまいそうな自分 orz
剛太はパピヨンが取った出前持ちで颯爽と登場に一票
>出前持ち剛太
しかも、斗貴子さんへのプレゼントを買うためのアルバイトと脳内補完。
>>331-335 乙!
天上の吐血で吹きました。
この話だとパッピーと桜花はどんな関係なんでしょうか?
なんか妖しいですが。
>>340 やっぱそう思う人いたんだ。なんか妖しいよねこの二人w
この後登場の剛太にも期待!
毎日毎日連投で申し訳ない。他の神職人が投下されるまでの中継ぎだと思ってください。
アイディア、こんな形で使わせていただきました。
>>340の続き
「流星ブラボーパ〜〜〜〜ンチ!!」
“ゴワァシャッ!!”
哲学の沼に浸っていた私は、サンドバッグを叩くような炸裂音と、スローで宙を飛ぶ金城さんの姿でリアルな世界に呼び戻された。
人間って飛ぶんだ……。
軽く五、六メートルはふっ飛んだ金城さんは、これまたド派手に、
“バキバキッ メシャッ!!”
入り口のドアを破壊して強制着地する。私は炸裂音の発生元を見た。
その人は突き出していた右拳を下ろすと、なにもなかったかのように席に戻りグラスを傾ける。
ブラボーよ、オマエもか!! BY 千里
「ふぅ〜〜」
私はため息を、目の前にいるブラボーさんにもわざと聴こえるように大きく吐くと、頭を切り替えてカウンターを出た。
こんなのはこの店では日常茶飯事で、もう慣れっ子である。それが良いのか悪いのかは別にして。
それにしても金城さんも懲りない。
そう言えばこの二人が初めて顔を会わせたときも、右腕をやたらと撫で回してご機嫌の金城さんが、偶々店にいたブラボーさんに
喧嘩を売ってボコボコにされたのだ。
それからずっと連戦連敗。元々がちょっとあれな人なのでわかりにくいが、もしかしたらパンチドランカー気味なのかもしれない。
「金城さん、平気ですか?」
我ながらあまり感情の篭もってない声を掛けながら、トテトテと金城さんに近づいていくと、見通しの良くなった入り口から、
「うぉ!? なんだこりゃ?」
身体半分突き出ている金城さんに、外から驚いた声がする。そりゃそうだよね。
「いま参ります」
とりあえず完全に白目を剥いている金城さんを退かそうとするが、…………重い。私一人じゃとても無理だ。
そう思ってチラッと、何食わぬ顔でホッピーを、ストローで飲んでいる陣内さんを見る。
「……まったく……陣内さん、今日の払いツケにして上げますから、これなんとかしてください」
私は足元に転がっているこれを指しながら、陣内さんを軽く睨んだ。
「わかりました、他ならぬちーちんの頼みです 喜んでそれは回収しましょう!!」
今更だが、これとかそれ扱いで話を進めてしまって金城さんには失礼な事をしたなぁ、と遅まきながら反省する。それから、
私をちーちんと呼ぶんじゃない!! その名で呼んでいいのは、ごく限られた人だけだ。
「……任せましたよ」
口にするとまた話が面倒なので、白目を剥いているそれを跨いで店の外に出る。ん?なんだ、見知った顔だ。
「あら? 剛太さん いらっしゃい 斗貴子さんなら来てますよ」
「え!? 先輩いるの?」
ええ、カズキ先輩と一緒に……。その事実を伝えるのは可哀想なので伏せておく。
どうせ店内に入ればバレる事だが、たとえほんのわずかの短い間でも、いい夢を見せて上げたい。それがこういうお店の使命だと思う。
「どうぞ…… ちょっと立て込んでますけど、ってなに持ってるんですか?」
私も多少頭に血が上っていたのでいま気づいたが、普段しない帽子には“ロッテリや”とロゴが入ってる。
「出前だよ、ハンバーガーセットとコーヒーのMを二つ」
「頼んだのは誰で……あ、陣内さん、一応病院には連れて行ってくださいよ」
金城さんを担いだ陣内さんが帰ろうとしたので、私はあらかじめ釘を刺しておく。縁起でもないがポックリ往かれたら寝覚めが悪い。
「わかりました、ちーちんの……」
「またの来店お待ちしてます」
顔も見ずにマニュアル通りの挨拶をして、私は剛太さんを伴ってスタスタと店内に入る。決めた、斗貴子さんに言いつけよう。
もはや本来の用を成さないドアを閉めると、
「それで、頼んだのは誰ですか?」
「俺だよ」
パピヨンさんが無意味に胸を張りながらこちらに歩いてくる。
この店にはガッツリとした食べ物が置いてない。ステーキ大好きのオーナーはメニューに入れたいらしいが、そんなのは私が許さん。
あくまでお酒を呑んで、ほろ酔い気分夢気分になって戴くのが目的なのに、食べ物でお腹を満たされては美しくない。
しかしパピヨンさんは痩せているのだが、燃費の悪い身体なのでこう見えてよく食べる。我慢出来ずにデリバリーを取ったようだが、
「……ハンバーガーなら許す」
私のBARに於ける美学の許容範囲だ。
「ふむ……お許しが出たところで、いくらだ?」
「あ、ああ、っと、いくらかな? えっと、あ? あふぁ!?」
パピヨンさんの前に手を出しながらキョロキョロと店内を見渡していた剛太さんは、最愛の人とその隣り、憎っくき恋敵を見つけて
どこから出してるんだという奇声を上げる。
「ん? 剛太? いつからいたんだ?」
斗貴子さんは本当にいま気づいたのか、クエスチョンマークを三つも付けながら、悪意などまったくない笑顔を剛太さんに向けた。
でもその笑顔を引き出してるのが隣りにいる人なのは、誰にでもわかる。そう、剛太さんにも……。
「剛太、こっちに座れよ」
同じくカズキ先輩が、悪意ゼロの言葉を掛ける。剛太さんの瞳が揺れて、濁りそうになっていた。
再殺部隊のキャラがもうちょっとわかってきたら出してみたいです。
やったぁぁぁ!出前取るパピヨン様(;´Д`)´`ァ´`ァ
しかも偉そうに名乗り出るし出前持ってくる剛太可愛いし
バーガーなら許しちゃうちーちんが一番萌え。
このBARは様々な人間模様が展開されてるなw
>>342-345 GJ!
今回も笑わせてもらいました。陣内達の退場のさせかた、ゴウタの
登場のさせ方もよかったです。
SSはいいんだけどさ、このままじゃ肝心の連載が打ち切られそうな悪寒orz
いや、マジで。今週最下位だったし、前も危なかったけど、なんとかした方がよくね……?
Σ(´Д`lll)
皆、保守ハガキ送れ〜・゚・(ノД')・゚・
面白いマンガだと思うんですけど、いまのジャンプの読者層には合わないんですかね?
>>345の続き
“グッ……”
虚ろに立ち尽くす剛太さんの肩に、逞しく力強い大人の男の腕が廻される。
「すまんなカズキ、剛太は俺と呑む約束をしている」
ブラボーさんはそうカズキ先輩に一言入れると、固まっている剛太さんを引きずるように自分の隣りの席へと座らせた。
そんな剛太さんを見ている人達の瞳に、一様に浮かんでいるのは皆同じもの“憐憫”である。
パピヨンさんの肩に手乗り文鳥のように乗っているエンゼル御前までもが、泣きそうに瞳を潤ませていた。日本の技術は凄いなぁ……。
それはともかく、私は店内に招き入れる前に剛太さんには、やはりカズキ先輩がいる事を教えてあげるべきだったかもしれない。
ありもしない希望を抱かせるのは、より絶望を際立たせるエッセンスでしかないのだから。
“スゥ……”
私はなにも言わずに、剛太さんの前にフォア・ローゼスのグラスを置いた。剛太さんがゆっくり顔を上げて私を見る。
こんなものがお詫びになるとは思わないし、なんの慰めにもならないのもわかっている。それでも……。
「どうぞ、私の奢りです」
「あ……くぅッ!!」
溢れそうになる気持ちも一緒に流し込むように、剛太さんはグラスを傾けると一気にあおった。
「ゴホッ!?……ハァッ………ゴフッ……」
剛太さんはあまりお酒に強い人ではない。でも自分の呑み方は知っている。いまはただただ酔いたいのだろう。
頬を濡らすものを見ない様に、私はそっと目を逸らした。…………と、まぁ、ここまでは私好みの非常にいい雰囲気だったのに、
「剛太、クリスマスはヒマか?なにも予定がないのなら一緒に…………どうかな?」
落ち込もうがなにをしようが、斗貴子さんの声には脊髄反射で従うように出来てるのか、泣き顔のまま光りの速さで振り向いた。
「せ、先輩と、い、一緒に、イ、イヴを?」
誰もイヴなどとは言ってない。また妙な勘違いをされても困るので、私はグラスに目を落としたまま小さな声で教えてやる。
「クリスマスパーティーをするんですよ、み・ん・な・で」
私は“みんな”という部分に特に力を込めた。剛太さんはガックリと肩を落とすが、それも一瞬ですぐにシャンとなる。
「先輩、俺絶対、なにがあっても行きますよ!! ……先輩の為なら」
最後のセリフは情けなるくらい小さい。ちゃんと言えたところで、斗貴子さんとの仲がどうこうなるとも思えないが。
そういう気持ちってわからなくはないけど……なんだかなぁ……。
クリスマスに誘われたんだから、まだ自分にも目があると考えたのかもしれない。
たしかに普通のカップルであれば、クリスマスは二人っきりで居たいだろう。でもこの二人、言っては何だが普通ではないからなぁ。
それにしても、剛太さんはネガティブからポジティブへの切り替えが極端すぎる。
斗貴子さんの一声でスイッチが切り替わるのなら、気を利かせた私がバカみたいではないか。
剛太さんに奢ったのは損したかなぁ、チラッと思ってしまったが、こういう人もいるんだ勉強になった、と無理やり自分を納得させた。
「武藤、そのパーティーには俺も出席してやろう」
パピヨンさんのハンバーガーの食べ口が真っ赤になっている。やたらと鉄分が多そうだ。
「ああいいよ、と言っても会場はここだけどな」
快く応じたカズキ先輩の隣りでは“来なくていいっ!!”と、斗貴子さんの目が猛烈にアピールしている。
そんな私だったったら泣いちゃいそうな視線を浴びながら、パピヨンさんは“ニヤリ”と斗貴子さんへと笑いかけた。
「とっておきの素敵な一張羅で当日は来るよ……愉しみにしててくれ」
カッとなって立ち上がりかけた斗貴子さんだが、寸でのところで思い直して座る。
ここで怒りを露にしたりすればそれこそパピヨンさんの思うツボ。喜ばせるだけだし、ブラボーさんへの手前もある。
でもドアを壊したのはブラボーさんなんだけだなぁ。もっともブラボーさんは日曜大工が趣味だけあって自分で修理したりする。
考えみたらブラボーさんって、自分が修理できる物しか壊してないなぁ……計算、て事はいくらなんでもないよね?
「なぁパッピー その素敵な一張羅ってどんなのだ? いま着てるのよりもやっぱ凄いのか?」
ああ、エンゼル御前はいいなぁ……。私の知りたい事をタイムリーで聞いてくれる。いま着てるのより素敵なのってどんなの?
時期が時期だし、私は紅白の小〇幸子のようなコスチュームを想像してしまった。あんなので来られてもお店には入らない。
「聞きたいか?」
パピヨンさんはニヤリと笑うと、口元へメガホンのように手を当てた。耳を貸せという事だろう。
エンゼル御前が半身になって“耳?”と思われる部位を寄せる。
“ボソ……”
パピヨンさんがなにか囁いたが、残念ながら私の鼓膜まではその声は届かない。
チィッ、盗聴器をもっとあらゆる場所に仕掛けとくんだった。私が野次馬根性丸出しの浅ましい後悔をした、ちょうどそのとき、
「キャァアアアアアア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
絹を引き裂くような乙女の甲高い悲鳴。桜花先輩が両手で自分の肩を抱き、顔面蒼白、濁りの若干入った目で震えている。
「姉さん!? どうした!!」
対面に座っていた秋水先輩が慌てて姉に駆け寄った。しかし、秋水先輩は本当に慌てていたんだろう。そして本物のサムライだ。
どこに隠してたんだそれは? 姉を気遣う弟の手には、しっかりと武士の魂、日本刀が握られている。
でもただの危険人物という選も捨て切れない。 早坂 秋水 双子座 A型 18歳 日本刀不法所持。
「なんだ騒々しい」
振り返って桜花先輩を見るパピヨンさん、その傍らにはエンゼル御前がぴくぴくと魂の汗を流して倒れていた。
「だ、大丈夫よ 秋水くん ちょっと少し猛烈に激しい悪寒が……」
ああ、結構パニくってるなこれは。滅多に見れないもの見れてラッキー。と、このくらいの役得がないとこの商売やってられない。
「ふむ まぁ期待していろ武藤、当日は俺の心も身体も羽撃くぞ」
グッタリしたエンゼル御前を引っ掴むとパピオンさんは席を立つ。ポトリと桜花先輩の前に降ろして、
「内緒にしておけよ……」
人差し指を口元に当てて“シィ……”とする。
「い、言えるわけないでしょ! 私の人格が疑われるわ!!」
桜花先輩が人格が変わったような声を張り上げた。
ああ、先輩にはこういう一面もあるんだなぁ、とパピヨンさんとしゃべってるときはよく新たな発見をする。
ずっと思っていたのだが、この二人は以外に仲が、というよりも相性が良いのだろう。
根っ子の部分では近いものを持ってるのかもしれない。そんな事を面と向かって言ったらすれば、二人とも大いに反論するだろうし、
「……弟の耳に入りでもしたら、一線踏み越えちゃうかもしれないしね」
どの方面に踏み越えるかはあまり考えたくない。どこを選んでも多分おそらく終身刑だ。なにをしても法や倫理に触れちゃう人である。
「それじゃちーちん、俺は今日はもう帰るが……いま気づいたんだがな……」
「ええ、私もです」
パピヨンさんはハンバーガーセット以外頼んでないのだ。それと私の呼び名についてはもういいです。好きにしてください。
「ではまた……」
「お待ちしてます」
パピヨンさんを見送りながら私はまた一つ気づいた。出前で来た筈の剛太さんはいつまでいるんだろう。
答え、カンバンまでいた。後で聞いたらバイトはクビになったらしい。
カズキ先輩と一緒にしたまま斗貴子さんから離れられないのはわかるが、ご愁傷様。
とりあえずこれで一区切り。
うーん、ホノカにパピ桜花がGJ。
パピヨンと御前様がツムリンと合流する前のお話…
海豚海岸で泳いだ(笑)夜、パピヨンはビジネスホテルに宿をとることとなった。
「…よく金持ってたな」と御前様。
いや、宿泊拒否されなかったほうが不思議である。
「心配するな、金なら隠し口座にごっそり積み立ててある。少しくらい贅沢三昧できるさ」
と言いつつ、備え付けの冷蔵庫から酒を取り出し、有料チャンネルをつける。
「うわわ…」アダルトな映像に動揺する御前。
『ちょっと止めてよね、御前様の前でそういうことは。…いちおう私の分身なんだから』と桜花から通信が入る。
「ふん、俺の金で何しようと俺の勝手だ。」
『…もう寝るわ、私。御前様に変なことしないでよね。』
「じゃ俺ももう寝るか…」
御前様は、この晩起こる悪夢など知らずに大きくあくびをした…
2時間後、御前様はひょいっ、とつかみあげられ、目をさました。
「んあ?どうしたパッピー…んん?」
黒ビキニ一丁に浴衣を羽織っただけのパピヨン。どうやらまだアダルトチャンネルを見ていたらしい。
「まあ、こっちに来い…」ニヤリ、と凶悪な微笑を浮かべる。
御前様はその濁った目を見て鳥肌を立てた。
「い、嫌だ、離せ!」ジタバタともがく…が、手足は申し訳程度にしか動かない。
「やはり本体が眠り込んでしまっては機動力が格段に落ちるな。」
そのままベッドまで連れて行かれる御前。そしてパピヨンの股間に口をあてがわれる。
「ホムになっても性欲処理は必要とは面倒なことだ。ホレ、しっかりご奉仕しろよ。」
「イヤ〜〜!!」
ガボッ、と口の中にイチモツを押し込まれる。
「うぐっつ、うぐっ」
「フム、やはり入れる穴があるのはいい…」
お前は鬼か、パピヨン。
「や、やめて、ヤメテ…許して…」
桜花は病院で凄まじい怖気と悪夢にうなされていた…
(終。…ゴメンナサイ。)
>>357 乙。出来るなら桜花たん視点でねっちりと書いてくれれば…(;´Д`)
これってオナホールってやつ…?
御前ってオスじゃ無かったか?
面白いけどもパピはもうちょい紳士な気がする。
「クリスマス・プレゼント」を書いた者です。
今から「湯けむりのイタズラ」投下しようと思います。
前作に引き続き(続き物ではないけど)ラブラブバカップル話なので、
苦手or食傷気味な方はスルー推奨です。
どうして俺が書くとこうなるんだ…orz
「いいなぁ〜まっぴー、胸大きくて。ねぇ、触らせて〜!」
「いいよ〜。その代わり、交換条件で、さーちゃんにもタッチさせるのだ〜!」
「二人とも、あんまり騒ぐんじゃないの!」
「「何気におっきいちーちんの胸にも、タ〜ッチ!!」」バシャア!
「あんたらはオヤジかぁ!…きゃあ!」
露天風呂ではしゃぐ三人娘。ここは小さい温泉旅館。休日を利用して、いつもの寄宿舎メンバーで
一泊旅行の真っ最中。しかも運良く、他の客がいなかったため、貸切状態のようだ。
「斗貴子さんとも一緒に入りたかったなぁ〜。絶対楽しいのに〜」
「…そうとも…言い切れないかもね…」(二人に弄ばれたちーちん)
「まあでも、仕方ないよ。『あの作戦』のためだからね!」
ここの露天風呂は、広さこそあるものの、湯船が一つしかなく、女性が9〜10時、男性が10〜11時と言う風に
交代で使用するようになっている。そして、この旅館を選んだ理由には、何か謀があったようで…
9時30分。
「ふぅ〜、気持ちよかった〜!」
「そうか、よかったな」
温泉から上がり部屋に戻ってきた三人に言葉をかける斗貴子。
「次は斗貴子さんの番だね!…でもさっき旅館のご主人に聞いたんだけど、何か温泉の調子が悪いらしいの。
20分ほどで直るらしいから、それから入って欲しいって。もちろん、時間は20分延びるらしいから、安心して!」
「9時50分か…わかった。それから入るとしよう」
(((作戦第一段階、成功!)))
時間はだいたい10時ちょうど。こちらは男子部屋。
「カズキ、悪いんだけど、先に風呂入っといてくれるか?」
トランプをしながら、岡倉が切り出す。
「え?いいの、俺だけ先に?」
「すまない、少しやることがあってな。何、俺たちもすぐに行くさ」
「ゴメンね、カズキ君」
「…わかった。それじゃ、あとでな!」
先に温泉へ向かうカズキ。
(((作戦第二段階、成功!)))
脱衣所で服を脱ぎ、温泉へ入るカズキ。中は湯煙でよく見えないが、その大きさだけは何となくわかる。
(おお〜、すげぇ広い!)
そしてふと見ると、何やら湯船の中に人影が見える。湯煙が濃く、姿の確認まではできない。
(おかしいな、脱衣所に服はなかったし、お客さんはほかにいないはずなのに…旅館の人かな?)
不思議に思うカズキ。しかし、ここであまり考えないのが、彼の彼らしさである。
(…よぉし、何事もまずコミュニケーションから!)
湯船に突入し、人影の隣に陣取るカズキ。
「いやぁ、本当にいい温泉ですね!ここの旅館の方ですか?」
話しかけつつ、人影のほうへ振り向くカズキ。
…そこには、顔を赤らめ、驚いた様子でカズキのほうを見る斗貴子の姿が。
「ひあhrふぁいrgふぃpieiwrg!?」
声にならない声を上げるカズキ。
(フフフ…作戦、大成功!)
斗貴子の服を隠し持って脱衣所の外に潜んでいたまひろは脱衣所に斗貴子の服を戻し、
意気揚々と部屋に帰還する。
「ととと斗貴子さん、何で!?」
「キミこそ、何で入ってくるんだ!故障で、入浴時間が遅くなったんじゃないのか!?」
「オレたち、そんなこと何も聞いてないけど…」
はめられた…!斗貴子は、そこで初めて気づいたようだ。
「ゴ、ゴメン!オレ、上がるね!」
「何を言ってる!元々はキミ達が入る時間だろう。私が出る」
「でも、斗貴子さんに悪いよ!やっぱオレが!」
「いや、私が!」
「オレが!」
「私が!」
「オレが!」
「私が!」
「「〜〜〜〜〜〜〜〜………」」
結局、何故か一緒に湯船につかっている二人。
「…気持ちいい。いい、温泉、だね」
「…そう、だな」
互いに背を向け合い、ぽつぽつと背中越しにたどたどしい会話をする二人。
「…なあ、カズキ」
「…ん、何?」
「いや…こうしていると、二人で学校で戦ったときを思い出してな…」
「ああ…バタフライの作った調整体」
「あのとき、キミと背中合わせで戦ったが…大きくなっていたな」
「え?」
「私はあの時、完全にキミを信頼できていた。背中を、任せられた。
キミは、本当に強くなった。大きい背中を持っていた」
「そんな…」
「カズキ…私は今、キミだから同じ湯船につかっているんだ…
キミに今も、これからも、背中を任せても…いいだろうか…?」
カズキの背にもたれかかる斗貴子。
「…!」
背中越しに、お互い、早くなった鼓動が伝わるのがわかる。しばし沈黙した時間が流れたあと…
「す、すまないな!少し、のぼせすぎたようだ…そろそろ上がるとする」
「そ、そうだね!オレも、もう少ししたら上がるよ!」
ザバァ。斗貴子が脱衣所に向かっていく。カズキの鼓動は依然早いままだ。
(斗貴子さんの、背中の感触…)
カズキがそう思った矢先のことであった。
…ドサッ
「!?」
異変に気づいたカズキが脱衣所へ向かう。
「斗貴子さん!?」
そこには、倒れた斗貴子の姿が。
「斗貴子さん…斗貴子さん!!」
「ん…」(…涼しく、優しい風…この風は…?)
斗貴子が目を開けると、そこには、団扇で自分を扇ぐカズキの姿があった。
「あ、斗貴子さん…大丈夫?」
「カズキ…ここはどこだ…私は、なんでここへ…?」
「斗貴子さん、温泉につかりすぎて、のぼせちゃってたみたい。で、旅館のご主人が本当にいい人で、
斗貴子さんを介抱するための部屋を貸してくれたんだ。本当に、無事でよかった」
屈託の無い笑顔を見せるカズキ。
「ずっと介抱してくれてたのか…ありがとう、カズキ。あとで主人にも礼を言いに行かなければな」
「そうだね。あ、そういえばちょっと前に、みんなが謝りに来てたよ。こんなコトになるとは思わなくて、
本当にゴメン、って。…オレ達、罠にかけられてたの?」
「細かいことは気にしなくていい。それよりカズキ、私を助けてくれたということは、その…
…見たのか?」
「…え?」
うろたえた様子を見せるカズキ。
「…その…だな…」
「あの…んっと…」
その時は必死だったため意識しなかったが、カズキの脳裏に、斗貴子の裸体がフラッシュバックされる。
「…ん?」
カズキの浴衣の一部が不自然に膨らんでいることに気づいた斗貴子。
「ゴッ…ゴメン!斗貴子さん!」
膨らみを手で隠し、斗貴子に謝るカズキ。
「フフ…構わない。キミも男の子なんだしな。それより…
…キミをこんなにしてしまった責任、取らなければ、な」
「…斗貴子さん?」
ちゅぱっ、ちゅぷっ、くちゅ、くちゅ…
「ん…斗貴子さん…」
「ふぁずひ…ひもちひい、か?」
「気持ち、いいよ…斗貴子さんに、こんなこと、してもらえる、なん、って…!」
息を荒げ、斗貴子が舌や唇でモノを刺激するごとに、カズキが反応する。
「可愛いな、カズキ…まだ大きくなってるぞ?」
笑みを浮かべ、カズキのモノを手でしごきながら言った後、再びソレを咥える斗貴子。
「う、うあっ…!」
淫らな音を立てながら、斗貴子はカズキの睾丸を指や掌で弄り、先端を舌で弄ぶ。
2種類の透明な液体が混ざり合い、カズキのモノを濡らし、それがさらに刺激を増大させる潤滑油になる。
「斗貴子さん、オレ…!」
「んぐ…そろそろ、出るか…?それじゃあ、最後に…」
ペニスを唇で締め付けるようにし、吸い込むようにしながら激しく首を前後させる斗貴子。
「んっ、んっ、んっ、んっ、んン…っ」
「で、出ちゃうよっ!斗貴子さ、斗貴子さぁんっ…!」
カズキ自身の先端から、白濁した液体が放出される。
「んっ、んぐっ、んぐっ…ぷあっ!」
飲み込みきれず、思わずペニスを口から離した瞬間、残りの白濁が斗貴子の顔にかかる。
「あ…いっぱい…」
トロンとした目付きで呟く斗貴子。
「ゴメン、斗貴子さん…オレこんなの初めてだし、斗貴子さんの、気持ちよすぎて…」
「フフ…こういうコトもあろうかと、ずっと一人で練習してきたんだ…って、何を言わせるんだ…!」
「じゃあ…経験は…」
首を横に振る斗貴子。
「でも、キミのはすごいな…あれだけいっぱい出したのに…まだこんなに…」
先ほどの目付きのまま、勃ちっ放しのカズキのモノを見ながら、同じように呟く斗貴子。
「私は、構わない。カズキ…キミは…満足したか…?」
「………それは………」
「あっ、ひあっ!カズキ、気持ち、いいっ!」
カズキの上に乗り、汗を散らしながら腰を上下に、前後に振る斗貴子。
「斗貴子さん…!凄すぎるよ…初めてなのに、こんな、こんなっ…!」
「あ、相手がキミだから、こんなコトができるんだぞ…あんっ!」
まさかまひろ達も、こんな状況になるとは予想だにしてなかっただろう。
「斗貴子さん…!」
カズキもやられっぱなしではない。斗貴子の上下に合わせてぷるぷる揺れる小さな膨らみを揉み、
舌で乳首を刺激する。
「ああっ!」
刺激に反応し、斗貴子の体が硬直した瞬間、カズキが斗貴子を突き上げる。
「んうっ!カズキ、そんなぁっ…!」
斗貴子も負けず、カズキの動きに合わせて腰を使う。
「斗貴子さん…エッチだね」
「んっ、キミに言われたく、ないっ…」
汗まみれになりながら、舌を絡ませ、全身で互いを感じ、快楽に浸る二人。
「斗貴子さん、オレ、また…」
「いいぞ、私ももうイキそうだ…カズキ、出して…!」
さらに互いの腰の動きが加速する。
「カズキ、いくっ、いくぅぅぅっ!!」
斗貴子の膣が急激に締まる。
「うぁっ…とっ…斗貴子さぁん!」
きつく抱き締め合い、二人は昇天した。
カズキのモノがどくどくと波打ち、白濁が体内に流れ込んで感覚が斗貴子の下半身に伝わる。
「…あ…凄い…ナカに、出てる…あったかい…」
「ゴメン、斗貴子さん、間に合わなくて…」
「気にするな、今日は大丈夫な日だ。それに、もしそうでなくても…」
「…そうだね」
そのまま、二人はキスをした。
「「…ゴメンナサイ」」
早朝から旅館の主人に頭を下げて謝る二人。
「ハハ、いいって、いいって」
「…でも、せっかく借りた部屋、汚しちゃったし…」
「しかも、温泉までまた借りてしまって…」
「いやいや、掃除も手伝ってもらったし、そんなに気に病むことないよ。
…それにしても、若いっていいねぇ〜」
真っ赤になる二人。
「…そ」「…そんな…」
「ははは!こりゃあ面白いや。若夫婦みたいだ。キミらの連れの方も礼儀正しいし、私はキミ達が気に入っちゃったよ。
よければまた来てもらいたいもんだ。サービスするよ?」
「はい!」「…ありがとうございます」
男女の部屋は、廊下を挟んで向かい合わせになっている。部屋の前に来る二人。
「…なんか、すごいコトしちゃったね」
「…言うな!恥ずかしい!思い出したくもない…」
「ゴメン…まだ、みんな寝てるよね?」
「多分な」
「じゃあオレ達も、あとちょっとだけだけど、寝ようか。…斗貴子さん?」
「…なんだ?」
「こうやって、みんなで来るのも楽しいけど…今度は…」
「…そうだな」
二人の顔が、朝日に照らされたかのように赤くなる。
「…ありがと、斗貴子さん!…それじゃ」
「ああ」
おはようと、おやすみのキスをして、それぞれの部屋に戻る二人だった。
>>362 二人ともベタベタですな〜。だがそこが良い!
GJでした!
まぁなんだ。
きっと今夜は良い夢みられるな俺はw
乙です!
GJ!
このふたり、たしかにいざという際にはかなり激しそうだw
保守
連載なんとか持ち直したようだな。まだまだ予断を許さないが……
本誌が打ち切られたらスレもお終いだ。おまいら葉書だしてくれ給えよ……
>>376 まだ次回打ち切り候補に入ってるので、持ち直したかは微妙。
葉書出さないと・・・。
まあコミックスはそこそこ売れてるので、
打ち切り候補には入れられつつも、その中では一番先に残される、という程度の位置づけだろうね。
379 :
名無しさん@ピンキー:04/12/15 16:19:44 ID:jovzwh/U
さぶい妄想スレだな
>>377-378 ぶっちゃけ武装錬金とH×Hがなければ、読む価値のない雑誌だよな>週ジャン
新婚さんコーナー(コマを真っ黒く塗りつぶされるヤツ)でパピヨン桜花の
「この俺のために」「動け!」
「あらあら、私」「利用されちゃいましたわ」
が採用されていた…
俺の脳内で秋水が昇天した。
キモイな
保守ついでに…
そろそろ、パリンプシューな毒島タンをネタに何か出ないもんかな。
ウブな毒島タンに毒牙をかける(シャレか?)鬼畜な火渡とか犬飼とか戦部とか。
たとえ毒島タンの中身が美少女じゃなくても、女の子なら漏れは萌えるぜ!
キモイかな…
萌えでも!燃えでも!
最後まで貫き通せたブラボーなものに偽りなどは何ひとつない!!
もしキミが自分をキモイと疑うならば萌え続けろ、戦士>383!
次の戦いはすぐに始まる
そんで、俺はカズトキの熟した果実が読みたいなっと
正直今の時点で毒島とか書いても、オリキャラとなんも変わらんから流石に無理。
最低限キャラが立ってからじゃないと。
そうだな…もうちょい様子見てから出直すよ。スマソ
素顔ってのは大事だね…
388 :
斗貴子3P:04/12/19 17:12:30 ID:kRBypjUp
「お前に先輩を守れるのか」
剛太はカズキを真っ直ぐ見つめていった。
奥多摩の川原である。
「斗貴子さんは俺に命をくれた人だ。何があっても」
「…………」
剛太はまだカズキを睨み続けている。
(こいつちょっと俺より×××がでかいからって、調子に乗りやがって)
「てめえ、勝ったと思うなよ! 射程距離なら俺が上だ!」
「?」
訳が分からないといった様子のカズキ。
剛太はまくしたてた。
「ただ守れるだけじゃ、駄目だ。先輩をケアするテクニックが必要だ」
「はあ」とカズキ。
「一体何を話しているんだ」
と、斗貴子がその場にやって来る。
「ようし、勝負しようぜ……」
剛太はゆらりと斗貴子に歩み寄った。
「ちょっと剛太何を……ふあっ!!」
いきなり剛太は斗貴子を抱き寄せると、きゅっと抱きしめた。
そのままうなじのあたりに唇を這わせる。
389 :
斗貴子3P:04/12/19 17:13:09 ID:kRBypjUp
「武藤、俺とお前とどっちが先輩を感じさせられるか、決めようじゃないか」
カズキは仰天した。
「分かった。勝負だ!」
「コラッ!! ちょっとお前ら、何をふざけて……ひゃう!」
うなじに愛撫を続ける剛太をよそに、今度はカズキが指先でそっと斗貴子の耳をなでた。
「何を隠そう、俺はくすぐり健康法の達人だ!」
「このバカども、って、ああ……駄目!」
そのまま二人の少年にサンドイッチのように挟まれる斗貴子。
二人は斗貴子の体全体をやさしく撫でながら、耳やうなじへの愛撫を続けている。
斗貴子は身をきゅっと硬くした。
「ふああっ!!」
「先輩、耳も感じやすいんですね」
剛太が耳の中に下を入れながら囁いた。
斗貴子の顔が真っ赤に上気していく。
「斗貴子さん、胸はどうかな」
カズキが指先で触れるか触れぬかのタッチで胸をなでる。
そのうち、頂点のある辺りをきゅっと摘んだ。
「はうっ!!」
斗貴子の体がびくんと震える。
カズキはセーラーの袖口から手を差し入れて、じかに乳首を愛撫し始めた。
「すごいよ、斗貴子さん。乳首たってる」
耳元で囁かれて斗貴子の顔がカーッと赤くなる。
「いいか、先にイカせた方が勝ちだからな」と剛太。
カズキは力強く頷いた。
390 :
斗貴子3P:04/12/19 17:13:55 ID:kRBypjUp
「……この……バ……ども……」
斗貴子は何か言いたげだが、もはや体の力が抜けてうまく口が動かない。
少年二人に挟まれて、すっかり体が火照ってしまっていた。
「先輩ここはどうですか?」
また斗貴子の体がびくんと震える。
剛太の手が斗貴子の股間をまさぐる。
スカートの上からおおざっぱに、そこの全体を愛撫する。
「剛……っ……」
「だんだん、湿ってきましたね」
剛太のいうように、スカートの上からわかるほど、そこは濡れて来ていた。
「俺も負けないぞ」
カズキがスカートの下に手を差し入れた。
パンティの上から一番敏感な部分をくりくりとイジってやる。
「ふああああっ!! ああああああっ!!」
斗貴子の体ががくがくと痙攣した。そして、そのままぐったり倒れそうになる。
「やった! 俺の勝ちだ!!」
例の決めポーズを取って絶叫するカズキ。
「くっ! 勝負はこれからだ」
「……いいかげん……やめ」
結局二勝一敗でカズキの勝利となった。
その後、二人がバルキリースカートの餌食となったことは言うまでもない。
へぇ・・・・
>>388-390 GJでした!
>カズキは仰天した。
>「分かった。勝負だ!」
カズキ切り替えはやっ!!
393 :
斗貴子3P:04/12/19 23:13:55 ID:kRBypjUp
敢えて邪神ふうのノリでやっちゃいました。ちょっと強引でしたかね(w
乙です。
すげえワロタよ。
また自演か
分かりやすすぎ( ´,_ゝ`)
まともなSSマダー?
スイス生まれの探検家ヨハン・ルドヴィッヒ・ブルクハルトは
エジプトに旅行し、イスラムに改宗してイブラヒム・イブン・アブドラと改名した。
そしてヌビアへの探検を敢行した。
今日アブシンベルベルと呼ばれる遺跡の地名は、彼の耳にはエブサンバルと聞こえたらしい。
保守
402 :
名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:10:48 ID:vhyPK4wx
(゚д゚)ウボァー
休憩時間はあっという間に過ぎるが、次の授業が自習とわかっているせいか秋水は始業ベルが鳴っても
廊下に残っていた。錬金の戦士を発見し、その核金を奪えというLXEの命令が終始頭をよぎる。戦闘の
予感に体が奮い立って、落ちついて椅子に座っていられなかった。
よしサボろうと決めたところでふと窓の外に目がいく。長い髪の女子生徒が体育館の方へ消えるのを見
る。その後姿は間違うこと無い、武藤カズキの妹だった。自然と追うように自分の足が動いた。
体育館に人気は無い。半分開いた扉から中に入ると、まひろは腰をかがめて床に目を落とし、なにかを
探している。
「何してるんだ、武藤の妹」
「わあ!」
秋水の声は館内に響き、まひろはとてもいい反射速度で飛び上がった。ふりむいた顔が目を合わせて一
秒固まって、すぐに笑顔にほどける。日向ぼっこをしている猫でもこんな無警戒にはならないだろう。純
粋に邪気を抜かれながら、秋水は彼女に近寄った。
「秋水先輩!先輩も探し物ですか?」
「いや、俺は自習だったから」
自習用の課題が出ているはずだが、以前隣の席の女子がなぜか代わりにやってくれたことがある。多分今
回もやってくれるだろう……他力本願だが。
まひろは髪ゴムを探しに来たのだという。少しも凹んでない顔で快活に暴露する。
「結い合いっこしてたらなくしちゃった」
「手伝うよ。早く見つけないと授業に戻りにくいだろう」
「あ…っ……えへへ。ありがとうございます」
一瞬口ごもってから、またもとの笑顔に切り替えてまひろは嬉しそうに手をあわせる。パチンと元気な音
が、エコーをかけて消える。
「どこらへんだろ。昨日武藤とやった剣道の時?」
「ううん、三時限目のバスケです。お兄ちゃんと先輩の試合は、目なんてはなせなかったから」
「ああ……やっぱり心配?」
「お兄ちゃんですから」
どっちの意味だろう、と秋水は考える。心配なのか信頼しているのか。
横目で見ると、髪が邪魔をしてまひろの表情はわからなかった。なんとなく肩透かしされた気分になる。
ふっと、彼女の無邪気な反応が見たかったのだと気づいた。
ころころと表情の変わる、姉とは違うタイプだからだろうか。新鮮な感じがして、興味がひかれるのか
もしれない。
そう思う事にした。
「君達は仲もいいしね」
「それなら秋水先輩も」
内履きの底が床をこする。
それが二人しかいない体育館に響く。
自分の動揺が相手に伝わるようで気にさわる。
「たぶん、君達の仲のよさとは違うよ」
まひろが首を傾けて不思議そうに秋水を見る。その様子を見て苦笑した。羨ましくも憎らしくなるほ
ど、無邪気な顔だ。
「違うって、どんな風にですか?」
悪気は無いのだろう。だが戦いに備えて攻撃本能をなだめている今、答えにくいだけの質問は無駄に
煽られる。理性の仮面がはがれかける。
いや、まひろに近づきながらすでに理性が消えたと自覚する。
「それは例えば――」
少女の細い腕をとってその足を払う。
体育館に、にぶく音が響いた。押し倒す形で秋水はまひろと距離を縮めた。
「こんな風」
「えっ……」
数十pもない。相手の呼吸も手に取るようにわかる。
「せ、せんぱ――こんなって、えっ?」
「こんな風だよ。もっとわかりやすく教えてもいいけど」
大きくなった開いたまひろの目の中、自分がなんとも余裕で笑っているのが見えた。当然だ、
こんなのはハッタリに過ぎない。この素直で他人に疑い無く、なんでも鵜呑みにしてしまいそう
な彼女をからかいたくなったのだ。
そのいささかタチの悪い冗談をばらす前に、秋水は掴んでいたまひろの手首に、カラフルなゴ
ムが巻かれているのを発見した。一見ブレスレットのようだが、ヘアゴムである。
それは、まひろがなくしたと言って自分も探していた物ではなかったか。
秋水の視線を辿って、まひろは気づいたらしい。悲鳴のように短く声をあげて、赤くなって
黙った。
「えっと――武藤の妹、これは」
まひろは今にも泣きそうな、濡れた瞳で秋水を見た。
「先輩、ごめんなさいー」
泣いた。
これは俺が泣かせたのかそう言う事なのか誰か嘘といってくれ、と内心焦るが、秋水の手は倒れ
るまひろの背中をかばって下敷きになった右手と手首を掴んでいる左、二つともふさがってかえっ
て逃げるに逃げれなくしている。泣き続けるまひろを眼前に持て余しながら、涙が横に流れて、髪
が顔に張りつくのを少し不憫だと思う。
「その……よくわからないが多分…泣くほどじゃないよ。武藤の妹」
「うっ、うくっ、うと、とまらなくなっ、うわぁあん」
掴んでいた手首を離して涙をぬぐってやった。それでも涙はあふれて、ぬぐった指からも間に合
わずにしたたる。
迷って吹っ切り、まひろの目じりに口付けて吸うようにして拭った。まつげの感触がくすぐった
く、薄いところでも肌は柔らかい。まひろの息が首筋にかかる。
「……う…っ…」
かすれた、高い声が耳に届く。それ以外は静か。
遠い教室の授業をする声は、喘ぎとも泣き声ともつかない小さい声に消されていく。
右の手は少女の華奢な体格を追いそうになる。
涙が止まったのを確認すると、何気に触れていた胸の感触から、逃げるように秋水は上体を起こした。
これ以上は本気で不味い。自分は抑えられないし、そうなったら四方八方に悪い。
まひろは化粧をしていなかった。白い物に痕をつけたような気分。秋水は無意識に首に手をあてた。
そこは少女の息がかかったところだ。
(武藤に……借り一つだ)
一時間後、巨漢のホムンクルス二人組が現われてカズキを追いかけることになるが、そのさい、うち
一人を秋水が瞬殺している。
この体育館に入ったとき、まひろはすでに結いゴムを見つけていたらしい。
かすかに口篭もった理由がわかりつつも、彼女を立たせながら、秋水は黙っていた理由を聞く。
「秋水先輩とお話できるって、思って」
「放課後もできるけど」
「いっぱい人がいるし、それに…お兄ちゃんも」
「武藤が居ると?」
まひろは倒れ込んだ時からずっと照れている。顔が赤い。
他に人がいない空間に耐えかねて、素早く教室に戻ろうと外へ出る。
「だって、家族の前で一目惚れした人と話すなんて」
まひろはスカートをひらひらさせて、固まった秋水をふりむく。
「ちーちんの言ったとおり……。でもちゃんと振られたから諦めます。お姉さんと幸せになってください!」
目元を赤くしたまま少女は走り去っていく。
固まった。
あれは冗談で…。
完全に見えなくなると、どこからか変態が降ってきた。
「よう、なかなか青春してるじゃないか」
蝶マスクの下、微笑しているのは常体だ。普段より意地が悪そうなのは気のせいにする。
「監視者、なぜ」
「真面目に授業を受ける姉よりさぼる弟の方が気になる決まってるじゃないか。……先ほ
どのあれはなんだ?ギャグか?二人っきりになって喜んでいたのはみえみえだろうに。
どうもお前は墓穴を掘ったようだな」
思わずうめいた。
墓穴などと言われたくは無い、好意の前フリなどなかった。それとも自分がにぶいとでも
言うのか。
「哀れだし、俺のこの一張羅を貸してやろうか?これを着て追いかければ誤解もとけてなお
かつこのセンスあふれた優雅さに、あの娘の腰が砕けるのは間違いなし」
「…っ!俺には…もとより姉さんしかいない!」
「二人でいるのと、二人しかいないことは違う」
秋水はパピヨンから目を逸らした。
「ハンバーガーでも恵んでやろう。俺の御用達の店だ。ほのかに血液風味が蝶・サイコーで」
「俺の正面に回るな!」
「美形でも彼女の居ない奴は他にも……っと、逃げたか。人の話も聞かんとは、失礼な奴だ」
走り去る後姿を見送りながら、パピヨンは呟く。
本人は冗談のつもりが相手を引かせる事もある……が、まあ、なんていうか、本人大真面目
で行動し、その奇抜さを携帯カメラで撮られようが指さされようが蝶・我が道をいく人間がい
ざという時女性から頼られたりすることもあって……。
昔、誰かがこういう名言を残した事を伝えて終ろう。
【一人引くのは痛いが、千人引くなら英雄である】――
男と女は、古今東西難しい。
――
尻切れトンボ。
乙!
なんというか青春、だな〜w
パピヨンワラタ
GJ。
まひろ可愛いよまひろ。
続きはあるのだろうか。
乙でした!
411 :
403:04/12/27 17:17:53 ID:1aeirFhv
続き考えてなかったや;
秋水とトキコか、桜花とバタフライになるか。エロが無い。
じゃあ書かなくて良いや
んなことない。書いてくれ。
いらねーよ
コミケでカズトキ本を色々ゲット。
やっぱカズトキはえ〜な〜。
コミケはカズトキ以外になんかあった?
>>416 ゴウトキ、桜花姉さん×TQN&まひろ、TQN×岡倉等。
最近のネタもちらほらあったけど、千歳さんネタはみなかったな。
>417
な、なにいぃ?!そんなに色々な本があったのかッ!!!!
俺はカズトキしかゲット出来なかったぞ!
てゆーか、それ、今日の戦果か?それともまさか昨日?
>>418 うろ覚えでスマソが、たしか両方。
桜花姉さん×TQN&まひろが初日、それ以外が今日。
ちなみに見ただけで買ってはいない。
ちくしょう、地方在住はつらいよ…
萌えるシチュなんかがあったらおしえてくれ、SSの材料にするから…
俺にも頼んます…
アストラルバウト8ってカズトキだった?
>>421 カズトキだったけど、中の漫画の量が少なかったな。
俺も地方在住だから、○○をくわえて見てるしかないのが悲しい。
※もちろん指、だぞ
月明かりに鈍く光る蛇口から、水滴がぽたぽた落ちていく。
ここは水飲み場。大浜は灰色の石材に座り、傍らのラジオを聞いている。
「いつかスパルタンな先輩にウフンと言わせたい! 巫女服着せたいっ」
てな趣旨のハガキが読まれる。眠そうなあくびが出た。
自分のリクエストした曲がかかれば、それが100通連続採用なので、それを待っている。
「えー××市にお住まいの中村剛太…あゴメンねPNが書いてあった。
PN ゴウタ熱く蘇れゴウタ誇りのエナジーくんからのお便りでしたー」
大浜はあくびをやめ、黙祷を捧げるように目を閉じた。
忘れもしない。「犬の糞をカリントウと間違えて食べた」というハガキ。
それを本名で読まれた辛い記憶が胸を刺す。
「あぁ…バラされてる…PNの下に小さく書けば読まれなかったのに……」
剛太……いや、ゴウタ熱く蘇れゴウタ誇りのエナジーくんの悲劇に涙が出た。
職場か学校か、とにかく彼の属している組織で、彼はしばらく好奇の目で見られるコトは必定だ。
大浜は泣いた。
それでも生きなくちゃいけないんだよ。頑張れ、頑張れ、と泣き続けた。
大気も彼らに同情したのか、風をひゅうひゅう吹かせて涙をさらう。
5月といえど夜はまだ寒い。
涙もどこかで夜露になって、朝になれば消えるのだろう。
「上着持ってくれば良かったかなぁ」
大きな体を小さく抱きかかえて身ぶるいをすると、大浜は一人呟いた。
つか、犬の糞食べたとか投稿するなよ。
風が窓枠を揺らすのを聞きながら、パピヨンは布団越しにじっと足を見つめていた。
一連の騒ぎが終わり、気付いてみれば随分と感覚が戻ってきている。
まひろは机の引き出しを漁っている。
会話が途切れてヒマになったので、トランプを探している。
物色するがさつな音を聞きながら、パピヨンは足をあれこれ動かしてみる。
膝を曲げる。足首を捻る。太ももを組んでみる。
どれも滞りなくできた。
机を物色する音がやみ、「あれ、見当たらない」と声がした。
まひろは小首を傾げてしばし黙考、そして下の引き出しを勢いよく開けた。
気を張るわけでもなく、表情を明るくしかめながら探している。
そんな姿と自分の足とを交互に見比べて、パピヨンはじっくりと頷いた。
「なくなったな」
足が動くようになった瞬間に、色々なモノがなくなった。
「あったー!」
トランプを見つけたらしく気楽な声が上がった。逆らわれたようで、気分は良くない。
「コの字」ことベッドサイドテーブルを見て、そっとズらす。
すっかり炭酸の抜けたコーラが乗っていて、部屋にいた時間を物語っている。
「せっかく探したトコロ悪いけど、それは必要ないよ」
「なんで? トランプは面白いよ」
机の前できょとんとしたまひろへ見せつけるように、ベッドから降りて
両腕を頭上で交差させ、腰を誘惑的に曲げる。
心地よい解放感がゾクゾク走った。ああ動けるって素晴らしい。
♪誰より今! しーんじてみるっじーぶーんのみらいぅを〜!
ラジカセから流れる歌もパピヨンを祝福しているようだ。
しかしまひろにその様子はない。ひそめた太い眉から警戒心が見て取れる。
「まさか帰っちゃうの?」
「いや、帰りはしない」
アジトに居るのは、所有者たるバタフライの保護を認めるようで耐えがたく
蝶野邸に持ちうる良い記憶は(死を恐れた男には皮肉な話だが)名を呼ばれた臨終のみ。
帰ろうにも場所がない。
「じゃあどうして立ったの?」
パピヨンは、スタイリッシュに背筋をうーんと伸ばし、コブシの角を顎に当てた。
しばし沈黙。
何か良からぬコトを考えているようにも、何か言葉を探しているようにも。
じっと見ているまひろへやがて、ほんのちょっぴり沈んだ声が掛けられた。
「……行くからさ」
まひろはぱしぱしと瞬きした。何かが胸に引っ掛かる。だが、思いつきに流された。
「行くってどこへ……あ、トイレ? じゃあ入り口まで付き添うね」
寄宿舎のトイレは共用だ。(陣内戦でちーちんが行こうとしていた)
行くとすればそれ位しか浮かばなくて、口をつくのは親切そのものの回答で
まひろはトランプを右手に持ちつつ、引き出しの前ですっくと立ち上がる。
「外に決まってるだろ。すっかり動けるからね」
晴れやかな笑顔と片手のピストルが向けられる。
ピタっと動きが止まる。疑問符を浮かべた顔へ、もう一言。
「もうここにいるつもりも、キミから看護を受ける必要もないさ」
「あ、そうなんだ。じゃあまた遊びに来てねー」
(とでもコイツはいうさ。所詮は能天気な看護婦ごっこ。相手が降りれば自分も降りる)
パピヨンはそう思い、歩こうとした。
蝶野家の人間には、ある一つの癖がある。
美的センスがおかしい? いや、それは癖ではなく、おかしいだけだ。
癖というのは、物事を極端な二元論で見る所だ。
例えば爆爵。彼は自分を基準にした「優」「劣」で物を見る。刺爵の場合は「要」「不要」。
二人とも、前者はどこまでも素晴らしいと信じ、後者は軽侮しきっている。
次郎にもある。「主」「副」だ。予備扱いを恨む可哀相な彼らしい。
育った環境はどうあれ、蝶野家の男たちは皆が皆、二元論で物を見る。
パピヨンも、「自分と蝶」「自分と蝶以外」という攻爵の二元論は捨てていないし
もう一つ、「武藤カズキ」「武藤カズキ以外」という枠も持っている。
無論、名前を呼ばれたコトに起因している。その枠で以って、パピヨンはまひろを見た。
似てはいる。
しかし「武藤カズキ以外」だ。「劣」であり「副」であり「不要」の側の人間だ。
まひろがさっさと看護婦ごっこをやめると思ったのは、そう見下しているからだ。
だが、まひろは。
血相を変えると、パピヨンの元へ一足で飛び込み彼の肩を猛然と揺すり始めた。
彼女に二元論はない。その瞬間の感情だけが大事なのである。
♪飛び込んでくあ゛ァーらしの中! なーにも迷わずにぃー ため、らーぅ──…
と流すラジカセ前の床に、トランプケースが今さらのように落ちて、カタカタ鳴った。
あまりに不意のコトだったので、これにはのん気していたパピヨンもビビった。
そして彼は揺れていく。
ユッサユッサ。
白衣の上で栗色の髪がひょこひょこ揺れる。
持ち主は瞳孔を見開いて、怯える子犬のようなトーンで叫ぶ。
「な、何言ってるの? まだここで寝てなきゃダメだよ! さっきだって血を吐いたでしょ!」
ユッサユッサ。
横に振られる紫の覆面が、キレイな残像を描いていく。
首を振るのは不意のコトに気圧されているせいで、大口も開いて叫びすらそこを衝く。
「コラ揺するな!! だから必要ないと俺は! ちょっと…やめ…!」
腕を剥すコトすら思いつかないほど、精神も三半規管も動揺まっさかり。
いい状況とは言いがたい。
マズイ、血より先にリンゴ吐くかもしれん……と顔は蒼ざめる。
まひろはハっと手を止めた。
「ゴメン思わず! で、でもまだ外は寒いよ。歩いているうちに肺炎になるかも知れないよ!」
「思わずで済むか! 寒いのには慣れてるし、まぁ肺炎で苦しむのも悪くは…う!」
パピヨンは思わず口を押さえた。
声と一緒にリンゴの逆流が登ってきたのだ。
まひろは慌てて身を屈め、そこらから洗面器を拾い、差し出した。
「吐いた方が楽だよ! 大丈夫、私は気にしないから。それから寝ようよ」
「違うからな!」
指示に従うワケもなく。リンゴを強引に飲み下し、そしてまくしたてる。
吐けばオマエが調子に乗るから押さえただけで ちっとも全然別に苦しくなどなかったし
苦しくても恍惚だから、肺炎になったとしても平気だぞ俺は!
だからヤセ我慢してるとか言うな思うな! 言ったら鼻を…くそっやはりリンゴなど喰うべきではなかった!
怒鳴ったつもりだが、しかし気持ち悪いせいか、声はかなり小さい。
まひろはそれら全てにうんうんと頷いているうちに
なんだか変態さんが可愛く思えてきたので、洗面器をかぶせてあげた。意味不明である。
パピヨンは洗面器をドアの方へブン投げた。小気味良い音で壁に当たって床に落ちた。
「ともかくこの部屋にいる必要は既にない! だから行かせろ!」
「必要あるよ!」
口からリンゴの匂いをぷんぷんさせながら、まひろは叫んだ。
鼻をつく匂いが逆流を引っ張ってきそうで、パピヨンは内心ビクビクしている
「今は楽かも知れないけど、外に行けばまた熱が出ちゃうよ。
せめて今晩だけでも無理せずに寝てなきゃ」
「イヤだね。外へ行って蝶らしく夜を過ごす。
なぁに。すっかり動けるから寒空の下でも死にはしないさ」
まひろは、眉毛つきのチワワみたいな顔をして、ヘンなコトを言い出した。
「あのね。あのね。昔、お兄ちゃんが、40度の熱を出したコトがあるの。
でも、その日は学校の給食でカレーが出る日だったの。
カレーの大好きなお兄ちゃんは、もうすっかり治った!ってウソついて
フラフラで学校へ行こうとして、そのまま道路で倒れて救急車を呼ばれちゃったんだよ」
「馬鹿かアイツは」
ジットリと疑惑の目線が向く。
「変態さんもそれと同じで、寝るのイヤだからウソついてるでしょ! 何食べに行くの?」
「中華とか…… いや、違うぞ!」
パピヨンはカチンと来たが、ここで怒ってはますますペースに乗るだけだ。
「いいか、よく聞け。俺はキミに保護してもらうつもりもなければ」
少し気分を落ち着けるべく、しばし無言で扉を見つめる。
距離は短い。六歩も進めばくぐれるだろうか。
くぐって、空の下で夜を明かし、朝が来たなら話はがらりと変わる。しかし。
「まだキミに危害を加えるつもりはないからね。だから行くのさ」
「ね、熱計ろうか? バファリン飲む?」
話し振りこそ余裕があるが、内容は何だか支離滅裂だ。
まひろはひきつった表情だ。本気で心配している。
「いや大丈夫さ。実を言うと今のキミの反応もかなり頭に来たけどね。
けど殴ったり暴れたりする気はないぞ。
何故か説明してやる。だから終わったらどけ」
「やだ! 心配だからどかない。逃がさない!」
眉毛をぐぐっと吊り上げ、頑固な雰囲気が漂い始めた。
その雰囲気と、「逃がさない」という物言いが、パピヨンにはまた気に入らない。
押しのけて廊下をひた走るのも、窓から飛ぶのも簡単ではあるが
超人が人間に背を向けて逃げるなど、誇りが許さない。
「じゃあ、こう言えば聞くか?」
パピヨンは格好良く片目を閉じると、少し考えこみ
「…──俺は武藤と約束している」と切り出した。
興味が沸いたのだろう。丸い瞳が、好奇心にキラめいた。
「どんな約束? お兄ちゃんと私がした約束も教えるから、教えて!」
一ヶ月くらい前にした約束が一番新しくて、それはなんだか胸騒ぎしていたからよく覚えている。
と語り始めたまひろを手で制し、約束自体は話すつもりはない、と前置きして。
「部屋を出るのはその約束があるからだ」
とパピヨンは言った。
「キミも約束したコトがある、と言ったな。それを破られたコトは?」
「ないよ! だってお兄ちゃん、絶対に守ってくれるから」
心底から信頼しているその答えに満足しつつ、静かに話す。
「ついでに言うとアイツは、決めたコトも必ず守る男さ。けどね」
表情を微妙に隠しつつ、ある夜の断片たちを胸中へ呼び戻した。
「苦労の甲斐なく守れなかったコトもあるのさ。だが」
パピヨンは笑いながら本題に移る。
まひろは笑いの中に陰を見て、妙な気分になった。
「武藤が破らないなら、今の俺は絶対に破るつもりはない。
今のキミに危害を加えるつもりもない。絶対にだ」
口調は少しずつ熱を帯びている。
まひろは、「おお、見たメによらず実は結構マジメな変態さん!」と見直した。
確かに、根はマジメだ。
蝶野家の二元論には、認めたモノに対してとことん真摯に愛情を注ぐ側面がある。
コレを、業界用語で「ツンデレ」と言う。言うのだ。
例えば、「どんなに時間がかかろうと、必ず彼を修復する」
そうヴィクターに約束して、眠り続ける彼を100年以上も傍らで守り続けるバタフライ。
ツンデレで、さらに一途ではなかろうか。
眠り続けて物言わぬ相手の為に、100年。
いかにホムンクルスが不死であろうと、漠然と生きている者には、その永きに耐えられないだろう。
蝶野家特有の屈折した二元論がもたらす、真摯で深い愛情こそが、彼にヴィクターを守らせたのではないだろうか。
しかし俺は何を描いているのか。
本来このSSは、エロとギャグさえ描けりゃそれで良しッ!と描き始めたんだけどなぁ………
まあいいや。読んでくれたらありがとう。
パピヨンとカズキ。関係は、バタフライとヴィクターのそれと似ている。
しかし、カズキとまひろが似て非なるように、決定的に違う部分がある。
──戦うのはお互いの準備が万全に整った時。
蘇って再会した時に、パピヨンはカズキに言っている。
あくまで決着をつけるべき関係であり、それは世界を燃やし尽くすコトと同義でもある。
燃やそうとすれば、自然、守ろうとするカズキと闘うコトになる。
彼の準備が万全でなくてもだ。そんな状態に勝ったとして羽撃けるワケがない。
だから、燃やし尽くすコトに猶予をつけてやっている。
──戦うのはお互いの準備が整ってからって話だろ。
それはカズキ自身も承知の上で、言葉まで覚えてくれていて、パピヨンは嬉しかった。
嬉しさのあまりフロ桶を手を使わずに運べた。エレガントゾーンで運べた。
だからいっそう約束への気持ちは高まったし、番台サンも使用済みのフロ桶を速攻で捨てた。
そんな日々を過ごし続けて、決戦を翌朝に控え、カズキの準備が整うのもあとわずか。
なのに今さら(先ほども思ったが)ここで日常の象徴たるまひろを害しては
矜持も敬意もあったものではない。守り続けた約束に泥を塗るコトにもなる。
蝶野の二元論はそういうのを徹底的に嫌う。
バタフライも錬金術を得るだけ得て、ヴィクターを見捨てるコトだって出来た。
だが、ヴィクターは「優」であり「要」であり、「主」なのだ。
復活の為に「副」で在り続け、結果「不要」と言われれば糧になる。
それを天命と固く信じ貫き通すコトこそが、バタフライには「劣」でない美しい生き方なのだ。
蝶を愛でるのと同じ位、静かで穏やかな感情に満たされるのだ。
パピヨンには謙虚な感覚は全く無いが、
約束した相手の「万全な状態」を夢見て生きているという点では、バタフライと一致している。
自身の生き方全てを賭け、約束を守り通し、美しさを得ようとしている。そこも同じだ。
奪うのは、同じ戦場で正面切って宣言してからだ。
そこからはアイツの力量次第だから好き勝手にやらせてもらう。
胸中、そんな思いがある。
根っこの部分ではパピヨンはマジメと言えよう。
と書いてるうちにエロがまた遠のいていく。
いっそ、「パピヨンはまひろを調教した。見事に調教は成功した」とやれればどれほど皆が喜ぶか。
話は、約束うんぬんのやり取りに戻る。
約束を守るコトについて「分かるだろ?」とパピヨンは同意を求めた。
まひろは頷いた。
カズキの、約束や決めたコトを守るべく一生懸命な所を一番長く見続けている。
「お兄ちゃんのいい所はそこだし、私は忘れっぽいけど見習いたいと思ってるよ。
無理しすぎて傷だらけになるのは見ててちょっと心配だけど……
でも、斗貴子さんが好きになったのはそこだよきっと」
「さぁ。どうだろうな」
不意に出てきた名前は心底どうでもいいし、恋愛感情などクソだと思っている。
「そこだよ。だって、だってね…その」
ちょっとはにかんで、下を見たりあちらこちらを無意味に見渡しだした。
「だって……」と、どうも次の言葉に照れがあるらしく、歯切れが悪い。
パピヨンはうんざりした。まひろは見上げた。そして。
「だって、私も大好きだから」
と、本当に嬉しそうに笑った。
パピヨンは笑顔を向けられたコトがない。
そういう環境で育ち、花房は作り笑いしかしなかった。
(俺を斃して津村斗貴子を助けたアイツは、こう笑っていたのだろうな)
と思うだけで反応の仕方が分からない。
少し寂しくもある。
カズキに色々な表情を向けられたが、心底からの笑顔だけは、きっと、パピヨンには向かない。
今は向いている。
パピヨンがされたコトのないコトを、まひろはしている。
「俺に笑われても知るか」
目をそらして扉を見ながら、吐き捨てるように言う。
病床から起きた時はいつもそうだが、しばらくは熱ぼったい気だるさが体に残っている。
心臓の鼓動が多少早いのもそのせいであって、立って話すコトに疲れてなどいない。
自分にそう言い聞かせる。
「でもね、変態さん。私はちっとも納得できてないよ」
まひろはひょいと背伸びして、扉を見るパピヨンの目線に割り込んだ。
「何でだ。オマエだって武藤との約束を守るんだろう。
なのに俺には破れというのか? オマエのように忘れろとでも?」
憮然とした顔の前で、パピヨンは下を指差した。背伸びをやめろ、と言いたいらしい。
うん分かったと、まひろは踵を床につけた。
「その約束が、私には良く分からないの。
お兄ちゃんって、友達は大事にする人なんだよ。
あ、もちろん変態さんはお兄ちゃんの友達でしょ?」
パピヨンはイっちゃってる笑顔を浮かべた。
「そうだな。俺は武藤の友達だ。……友達、友達、か。
ン〜 中々いい響きだぞ。もっと言え」
軽く指差されたまひろは、やったー!という顔をした。
せっかくできた友達だから、大事にしたいと思った。
しばらく喜びあった後、話が戻った。
「お兄ちゃんが、病気の友達を寒い外に行かせるような約束するかなぁ…?
変態さん、やっぱりウソついてない?」
「さぁね。どうだろう」
実を言うと、パピヨン自身にもよく分からない。
部屋を出るコト自体は、保護を嫌う性分がさせるワケで、約束との関係は薄いような気がする。
「あの時だってお兄ちゃん、『必ず帰ってくる!』って私に約束してくれて
ギックリ腰を起こした斗貴子さんをよろしく頼んでくれたんだよ。うん。そうそう。
私は今日みたいに斗貴子さんを一生懸命看護してた」
「ほぅ」という顔をパピヨンはした。
不思議なコトだが、まひろのいう状況は先ほどパピヨンが描いた光景と符合している。
まひろのいう『約束』は、つまり、鷲尾が破れた翌日の夕方あたりに
蝶野邸へと向かうカズキとされたモノだろう。
ならば非常に面白い。何故ならその後。
『津村斗貴子と蝶野攻爵をホムンクルスにしない』
『もうこれ以上犠牲者を出さない』
そう決めて、傷だらけで蝶野の蔵に飛び込んできたカズキの目の前で。
蝶野攻爵は超人になり、次郎を喰い、そしてその後、カズキに名を呼ばれて殺されたからだ。
まさに表と裏。
約束を尊重して送り出したまひろと、立ちはだかれて決意を無下にしたパピヨン。
「やはり正反対らしいな。キミと俺は」
クスクスと笑えるほど、構図はあまりに綺麗に仕上がっている。
「いや、今は似ていなくもないか。
とにかく、俺は武藤との約束を守る為に行く。話はコレでおしまいだ」
スっと、パピヨンは気配を鋭くした。
「だからどけ」
「ダ、ダメ!」
本気で睨む。
「どけ!」
「どかない!」
急に恐くなった変態さんにビックリしながら、声を張り上げる。
「私は納得できてない!」
肩をがしぃっと掴んだ。
「どう納得できない。俺は武藤との約束を守ると言っている。
それで納得しろ。大体、キミは傷だらけの武藤を送り出したんだろう?
傷だらけで心配、って言った武藤を」
「そ、そうだけど…」
「だったらどうして俺を引き止める?」
「え、えーとっ!」
まひろは、掴んで見上げたまま動きが止まる。
根が正直なのでパピヨンの言っているコトが正しく思える。でも納得できない。
泳いだ目はひたすら透明で、やはり正反対だとパピヨンは思い、そして呆れた。
「ちょっと待って考えるから。その間は行っちゃダメだよ」
「知らん。勝手に一人で考えてろ。俺は行く」
ぴしゃりと手を剥されたまひろは、今度はか細い両手を目いっぱい広げて通せんぼをした。
「ダメったらダメ!!」
頑固に口を結んだ。結んでも緊張感のない波線だが、あくまで頑固に。
そして焦燥という名のハムスターで脳みそをフル回転させた。
妙な言い回しだが、そんなイメージを彼女はしたのだ。
一生懸命にした眉毛や目の下で、汗を一つまた一つ。
何がどう納得できないのかは皆目見当もつかない。
とりあえず、フル回転する脳みそで以前と現在を比べてみる。
強いて言うなら、カズキとパピヨンの無理の質にある。
カズキの無理は、大なり小なり他人を助ける動機で行われているが
パピヨンの無理は、全て自分を高める為だけに行われる。
だがまひろに映る変態さんは、自分を追い詰める無理しかしてないように見える。
それはワガママにも似ている。
もっとも、他人を当てにせずひたすら我が身を削る、求道的な良さを持つワガママだが
まひろにとってはただのワガママで、間違った無理なのだ。
(だからさせちゃダメ)
とあくまでパピヨンを病人として想っている。
(どこに行くのか分からないけど、止め──…)
はたと思考が止まった。引っ掛かりが思考を止めた。どこかで覚えた引っ掛かりが。
だが、自分の考えが間違っているとはまひろにはどうしても思えない。
まひろの大好きなカズキでも、間違いならば止めようとするだろう。
(なのにどうして私は)
引っ掛かりを覚えるのか。思考を何度も反芻してみる。分からない。
パピヨンが歩を進めた。慌てて立ちはだかり、仕方なく思考を打ち切るコトにした。
今は止めるのが先決だ。
(どうしてか分からなくても、どこに行くのか分からなくても………)
ひどく恐ろしいモノを見たように、心臓が跳ねた。自分の思索が何かを見つけた。
(行く?)
打ち切り間際にようやく気付いた。
(帰る、じゃないんだ)
──「まさか帰っちゃうの?」
──「いや、帰りはしない。」
その声は何度も、記憶から呼びかける。弱い心、おびきだす。
そんなフレーズをラジカセが流したような気がした。
ぽかぽかしている胸の奥が、冷えた針金を巻かれたようにきゅうっとする。
パピヨンの声が、本当に寂しそうに頭の中に響く、
──「……行くからさ」
(場所がないから……)
──「やはり正反対らしいな。キミと俺は」
(正反対なんだ。私と…私たちと……)
カズキと斗貴子。秋水と桜花。沙織と千里。ブラボー。六舛、岡倉、大浜。
まひろの周りの人間たちと、正反対。
変態さんには帰る場所がない。帰りを待つ人間も、きっといない。
それがひどく悲しくて、まひろは立ちつくした。
それを見下ろして、パピヨンも立ちつくした。
まんまるな双眸は、突如として水っぽさをたたえ、
別人のようにまひろを見せている。
パピヨンは、彼らしくもなく狼狽している。
行くとすればこの機こそ。
間隙をついて扉へ向かえばそれで全ての問題に片がつく。
なぜか気勢がなくなったまひろは、決して後を追えないだろう。
(なのにどうして俺は)
涙目を見ながら足を止めている。
突然の変化が、自分のせいかどうか気にしているのだろうか。
確かなのは、ただ横を歩こうとしただけで、断じて約定に背くような危害など加えていない。
「どうした」
無愛想な声を掛けてから、間抜けを感じた。
「別に心配はしてないからな俺は」
などと無愛想な声で取り消そうとするが、いかんせん締まりが無い。
「…何でもないよ。花粉症だよ多分」
花粉症なら目が充血して痒がるだろうに、その気配はない。
「ヘタなウソを」
とも言わずパピヨンは黙った。
まひろは無理に笑って、気付いたコトに気付かないフリをした。
名前同様、触れちゃいけない気がして、いつもののん気な声を取り戻す。
「え、ええとね。私が納得できない理由は。その……
お兄ちゃんはあの時、『必ず帰ってくる!』って約束してくれたからだよ。
ずっと心配してたけど、だからお兄ちゃんを送りだしたんだよ。
でも変態さんは、ワガママで自分の体を大事にしなくて──」
「大事にする必要はない。俺は多少のコトでは死なないからね」
真剣に見上げる顔から、軽く目を逸らす。どうも得体の知れない感情が湧いてくる。
「もしそうだとしても、私は心配なの。だ、だって、辛いよ」
一人ぼっちで倒れている変態さんを想像して、また胸が痛くなった。
まひろも、まひろの周りの誰もかもも、そういうのは辛くて悲しいモノだと思う。
「お兄ちゃんだって、友達が減ったら悲しむよ?」
パピヨンの顔色が微かに変わった。
「だから、だからね」
くっと涙を押し込めて、まひろは喋る。声には、らしからぬ切々さがある。
「せめて行くなら、病院に行って。入院したら電話ちょうだい。お見舞いに行くから。
入院しなくていいなら、またココに来て。元気でも、病気でもいいから。
それがどうしてもイヤなら、変態さんの住む場所を探すよ。
朝になったら、私たちが、探すよ。だから、今夜だけでもここに居て」
一生懸命に選ばれたゆっくりな言葉に、パピヨンは黙った。
言われたコトのないセリフをどう返せばいいか、わからない。
(ウソの約束でもすればさっさと部屋を出られるが──…)
実行する気にはどうしてもなれない。
蝶野家の人間がそういう姿勢になるのは、自分の認めたモノだけにだが、どこか違う。
相手は中庸で、二元論の狭間をブラブラしていて、割り切りにくくて黙ってしまう。
まひろは、沈黙の意味を勘違いして、青ざめた。
「住む場所」と言ってしまった。帰る場所がないんでしょ、と同じ意味でとられてしまう。
また怒らせてしまったようで、傷つけてしまったようで恐い。
パピヨンは露知らず結論を出した。「どちらも却下。ウソはつかないが肯定する気にもならない」
「どっちも却……」
言いかけた刹那、左手の袖のひらひらを心細げにそっと引かれて、パピヨンはドキっとした。
そして怒る。
「おいコラ引くなッ 見た目によらず伸びやすい生地なんだぞ!
伸びたらオシャレの絶妙なバランスが崩れるから離せぇッ!」
「え! 怒る所はそこなの!? そこだけ…?」
「そこだ! そこだけで何が悪い!」
バタフライから貰った服だが、感性に合うので好きなのだ。
「貰うのは性に合わない」だけで、保護うんぬんとは切り離して考えている。
それだけ素敵スーツを愛している。愛しているから怒るのだ。
「じゃあゴメン。でも、そこだけで良かった。うん」
手を離し、肩を恐る恐るゆっくり掴みなおして息を吸い、声を出した。
「けど約束してくれるまでは離さない!
い、今離したのはオシャレの為だから別だよ。私は看護の達人だから離さない!」
「自称だろ」
と言いながら腕を上げ、ひらひらを見るパピヨンの顔が絶望に歪んだ。
「うわっ少し伸びてる!」
「自称でも頑張るし、ひらひらも見たところそんな伸びてないから大丈夫!」
「オマエの目にはそうでも、俺には伸びて映ってるからちっとも大丈夫じゃあない! 大丈夫じゃあ…」
天井を見上げて、はぁ。とため息をついた。
どうして同レベルで話している。なんだか調子が狂っている。毒のせいなんだろうか。
でも部屋に来た当時と比べると、今は色々な意味ですっかり毒気が抜けている。
「…………本当に大丈夫じゃない」
ひらひらを眺める瞳は深刻だ。
「その、非常に言いづらいけど、……肩の方は? わ、私から見たら大丈夫だけど!」
パピヨンは真っ白になって固まった。そうだアレだけ揺すられてたら……!
「い、言うな。触れるな。気にしたくも見たくもッ 見たくもないィィィィィ!」
「本当にゴメン。通せんぼにするよ! でも精神的な意味では離してないからね!」
慌しく通せんぼをしなおす。
もはや後の祭りだ。チクショウ。ぼけ。パピヨンはブツブツ呟いた。
「とりあえず定規で測って、もし伸びてたら責任を持って縮めたり弁償したり──」
「ええいもういいッ! 弁償は勘弁してやるからさっさと行かせろ!」
「ナイチンゲールの誓いにかけて変態さんを寒い外になんて行かせない!」
つぶらな、室内犬じみた瞳が精一杯光る。
「変態さんは安心して、ゆっくり寝てていいんだよ。
だるくなかったら普通に座ってお話しながら、トランプでもして遊ぼうよ。
ね、それなら看護されないし、危害なんて関係ないし、外に行かずに済むよ。
お兄ちゃんとの約束も守れるでしょ? だからトランプは必要あるよ」
また黙った。
パピヨンは、まひろより上背がある。
前さえ向けば部屋を好きなように一望できる。
先ほどはそうして扉を見た。
今度は違う。まひろの顔に見入ってしまった。
見入ってしまった理由はよく分からない。
ただ、しばらく眺めていたいと思い、眺めている。
まひろは、あぁ、分かってくれた?と安堵の笑みを浮かべた。
パピヨンはハっとした。
まひろの言うコトは、至極まっとうな解決方法ではある。
約束にも背かず保護もされず、まひろの感情の折り合いもちゃんとついている。
日常に近づくな、とはカズキに言われていない。
適当に遊んで眠るのを見計らって、それから部屋を出ればいいじゃないか。
そう思うのだが、部屋にいるコト自体に抵抗を覚えてしまう。
この部屋に居るのは、カズキの初体験を見物しに来たせいだ。
天井裏から見たカズキの初々しい反応を、もう一度見たいと思っている。
そして、カズキに似ているまひろと、今、同じ部屋で二人きりでいる。
間違いが起こらないとは限らない。
陵辱する気はさらさらないが、もし、物の弾みでそういうコトに及べば
パピヨンは自制できる自信がない。
なぜなら、地上で一番好きなカズキに、まひろは似ているからだ。
自分の手でカズキの顔を再現できたら、と疼いてしまう。
丁度その時、いいテンションの男が部屋の前に到着していた。
彼は部屋から流れる『覚醒』に一瞬眉をひそめたが、「ブラボーな曲だな」と呟き。そして──…
コンコン
ドアをノックした。そして続くは、いつもならもっと早くに訪れる声──
「スマン! 諸事情で遅くなったが点呼を取るぞ武藤まひろ!」
ブラボーの声に青くなりながら、まひろはパピヨンを見上げた。
>424
お久しぶり!また読めて嬉しいっス
おおっお久しぶり。
読みごたえ満点だわ。
よいお年を。
また来年もよろ〜!
あけましておめでとー(・∀・)ノシ
おめでとー(・∀・)ノシ
>>424 続きキテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
次も楽しみに待っているであります。
>>424 あけましておめでとー!
久々に続き読めて嬉しいよ。
本名読まれるのつらいよな…w
>>424 乙でした!おかげでいい正月になった。
パピヨンの股間に収納されているあの薬はいつ使用されるのか…。
>>忘れ去られてるに一票(薬
なにはともあれあけおめことよろGJ
カズトキで書きたいけどこれといったネタがない…
なにかイイシチュエーションってないですかね?
今週の斗貴子さんは最後に素っ裸♪
・・・でもあの状況は色々とヤバいのではなかろうか?
>>449 最近1巻読み返したのでそこからひとつ。
花房(←懐かしいなぁ)に妙な香りを嗅がされる気絶したカズキ。
そこへ彼の携帯が鳴り…※
※斗貴子さんが駆けつけ、花房を倒しカズキを助ける本編の流れですので
この部分は省略されても結構です
…戦いが済み、眠りこんだカズキを自らが泊るホテルに連れ込む斗貴子さん。
ベッドに寝かせた彼の服を脱がせて手当てを済ませ、
カズキが寝付いているのを確認してから自らも制服から私服へ
着替え始めた時、いきなり後ろから抱き締められて驚く彼女。
みると明らかに様子の変なカズキが。何やら熱っぽい眼差しで彼女を
みつめていて、そのまま斗貴子さんの唇を奪ってしまう。
初めてのキス、しかも舌まで入れてくるカズキに混乱しつつ抵抗を試みるも
逃れられず、下着の上から荒々しく愛撫され、そのまま床に
押し倒されてしまい……。
そんなシチュのSS個人的に読みたいなぁと…。どうでしょうか?w
朝からこんな事書いててすみません。だが朝だから湧く妄想もあるっ。
動物型ホムンクルスを相手に二人で奮闘していた本編初期の雰囲気が
好きなことに気付いた自分。今の展開も面白いではありますが。
>>451 一巻末か・・・・萌えなシチュではあるけど、ちと早すぎる気もするね。
同人やネット小説で一時期流行ったのが鷲尾戦後。時間無いって! の声は
無視して燃え上がる二人って展開。
>動物型ホムンクルスを相手に二人で奮闘していた本編初期の雰囲気が
>好きなことに気付いた自分。今の展開も面白いではありますが。
禿同。
序盤のみ許されるヒロインと主人公の親密な時間ってやつだね。普通はすぐに
他のレギュラーが増えてヒロインはその他大勢になるわけだが。
俺も禿同
とっきゅんが良かった
むしろカズキの影が薄くなるくらい
いや今もイイんだけどチョッと違う
>>449 ちょっと変則的かも知れないが、黒核鉄の調査の件で
ブラボーが本隊(戦団)に帰ってしばらく経った頃、暇をもてあました
斗貴子さんがカズキとオバケ工場あたりで自主訓練をする様になってて、
錬金発動禁止なカズキは鉄の棒とかでバルスカの模擬チャンバラに
つきあったりしてる。
今日は組み手に付き合ってもらうぞ、とハードな間接技とか
打撃を受けたりとか散々なカズキだけど、寝技の攻防で、くんずほぐれつ
組合ってる内に二人とも妙な感じに…みたいなのどうですか
状況は休日の早朝か、就寝点呼を済ませたあとこっそり
抜け出した真夜中あたりかなぁ。
格好はふたりともトレーニングウェアで。脱がせやすいからw
まぁ俺が読みたいってだけだな、うん。オネガイ、ダレカカイテモラエマセンカ…orz
秋水→桜花っぽいの書きます…。いいかな?
おう! どーんと来い!!
母さんと、姉さんと、俺。1LDKの世界。
富めるときも、貧しきときも―
母さんの笑顔、姉さんの笑顔。この世界が正しいと、信じていた。
冷たい人々。恐ろしい化物。
外の世界で思った。俺は姉さんを守るために生まれて来たのだと。
なのにどうして、俺は姉さんにあんなことをしたんだ?
俺たちの年が十も過ぎると、二次成長が始まった。
この時期は男より女のほうが発育がよく…同世代の女子より、姉さんはそれが顕著だった。
姉さんに初潮が来たとき、当時LXEにいた大人の女性が色々と世話を焼いてくれた。
(信奉者だったその女性は後に何かのミスで「脱落」してしまった…)
俺はおろおろしているばかりで、姉さんに何もしてやれなかったのだが…いや、それはどうでもいい。
おもえばこのころからか…俺が姉さんを「異性」として見始めたのは。
中学にもなると、俺にとって煩わしい話も聞くようになった。
「なー早坂、お前の姉さんってイイよな〜」
「…?」
「なあ彼氏とか、いるのか?」
この調子だ。はっきりいって姉さんをそういう目で見る奴には無性に腹が立つ。
「あんな美人の姉さんと一緒に暮らしてて、お前、やばくならね?」
「おいおい安藤…キョーダイで犯罪だぞそれは。近親ソーカンじゃん」
「って佐藤、どこまで話飛んでんだよ!うわーここに変態がいまーす!」
キンシンソウカン。何だろう…それは。
この時はまだわかっていなかった。そしてその意味を―外の世界のタブーを知ったとき―
俺は母さんの「悪意」を知ることとなった。
なぜこんなことをしたのだろう。こんな…守るべき人を傷つけるようなことを。
「秋水クン?どうしたの、眠れない?」
ケッコン式ごっこ。俺が姉さんと共に生きるという想い。
すべては母さんの悪意によって捏造されたものだったのか?
俺は姉さんをベッドに押し倒していた。
「秋水クン!?」戸惑いに強ばる姉さんの顔。
「姉さんお願いだ…俺を受け入れてくれ…!」
もっと確かな…姉さんとのつながりが欲しかった。
いや…それすらも言い訳か?以前から俺はただ姉さんとそうなりたかった?
姉さんは抵抗すらしなかった。
「秋水くん…わたし…」
体はこれから起こる未知の出来事に震えている。
「怖がらないで…俺に全部任せて。」
その豊かな乳房。間近で見て、ドキッとなった。
「綺麗だよ…姉さん」俺はうっとりと、そう呟いた。
桜色に色づいた乳首に、俺は乳飲み子のように吸い付いた。
ちゅぷっ、ちゅぷっ…
「やっ…秋水クン…」
俺はすっかり興奮していた。その間にも豊かなバストを手で攻める。
そして手は、自然に下のほうにも…
ふっくらとしたお尻、太もも。感度のいいところを撫で上げる。
そして脚を持ち上げ、秘部をさらけ出させた。
姉さんは顔を強ばらせ、瞳を閉じた。恥ずかしさで真っ赤になっている。
当然だ、今まで姉弟でも見せたところのない箇所なのだから…
「力抜いて…挿れるよ。」
それはこの世界での禁忌。あるいは母さんが望んでいた結果?
何でもいい、俺は自分の意思で、姉さんと二人きりで生きていくのだ。
「やっ…痛い!痛い!」姉さんは悲鳴を上げ、涙を流した…
事が終わって。
「ごめん姉さん…痛くして。俺、勉強不足で…」
「こんなことをしたことに対しては、謝ってくれないのね」
その責めるでも非難するでもない瞳。
「…ゴメン、姉さん」
「いいの。私が秋水クンにしてあげられることって、こんなことくらいしか、ないし。」
姉さんは、俺を失いたくなかったから、拒めなかったのだ。
誰かに守られなければ生きていけない小さな花。だからといって誰にその花を汚す権利があるのか。
姉さんは俺を信じていたはずなのに。どうして俺は自ら姉さんを汚してしまった?
守っていかなくてはならなかったのに。どうして自分の欲望のために姉さんを汚してしまった?
(終)
>>457-462 乙ー!
結婚式ごっこのこういう解釈は初めて見ますた。
でもあの母さん行っちゃってたからなぁ・・・。
また気持ち悪いのが来たな
携帯からG・J!
キター!
早坂母の負の遺産は彼女が無邪気っぽいから気付かなかった。
そうだよなあ、これってかなり酷いよな。
信奉者の脱落など、細かいところでリアルなのも良。
萌えました。乙です。
カズトキまだー?
カズトキの新婚初夜をリク。
あと、ブラ千歳ってまだないよね?
>>468 殆ど絡んでないからね〜。
恐らく円山さんとだれかのネタの方がキャラがわかりやすくて書きやすいと
おも。
おいおいヤオイ板じゃないんだぞ円山さんと誰を…
…毒島たんか!?
>>470 普通にTQNとか桜花を考えてたんだが(w
毒島もおにゃのこなら姐御系と丁寧語系で話作りやすいかも。
火渡につれなくされてる毒島たんを見かねて円山さんが…
いいなあ。
毒島たんの中の人が判明していないとか問題ではない、むしろ中の人などいない
ありのままの毒島たんからエロスを練成しろ
そしてこのスレに投下しろ勇気あるSS神よ
カズトキ…(´・д・`)
シチュは思い浮かぶんだけどな…
20代のカズキと斗貴子。タバコを覚え始めたカズキ、傍らには愛しい人。
「キミの口付けは、少し苦くなったな…」
>>476 20代のカズキと斗貴子。青汁を今だ愛飲するカズキ、傍らには愛しい人。
「キミの口付けは、相変わらずドクダミの味がするな…」
20代のカズキ「俺は腕枕の達人だ!」
>472
GJ!!
今度は半虹によろしこ〜
>472
すっげええええええええ!!!!!!
これ自作なの?すごいなー、ちょっと感激したよ。
何にも説明なしで貼られてたんで警戒して中身見るの遅れたんだけど、勿体無いことした。
なんだか素直に可愛い斗貴子さんですね。
とてもブチ撒けミナゴロ…の人とはw
>478
斗「ならもう少しこうしていていいかな。まだちょっとふくらはぎが痛くて、起きられそうにない」
>>472 遅レスだが可愛いね。
でもその可愛らしさが「ありえねー」ってなってしまうのが
我らがTQNの素敵なところだw
カズキを思って激しくオナニーする斗貴子さん希望
早い香具師はもう来週号を見ているんだろうな。
内側からぶち撒けた斗貴子さんが、
血と胃液にまみれた赤い内臓を一糸纏わぬ白い肌にべっとりと纏わせている
そんな姿を想像すると本気でエロスですよ。
>>484 トッキュンはやっぱり女の子♪
すぐに洗い流しますた。
(まぁ『大人の事情』で血まみれTQNは描けなかったというのが真相ではなかろーか?)
御前様オンナノコ…(・∀・)
>>486 「時々オモラシしちゃうオンナノコ」だ!
御前「エロスはほどほどにしやがれ!」
SS求む…萌えスレもトーナメントばっかり…
本当トナメばっかりで…。
誰かSSを投下してくれる人いないだろうか。
自分は毒島さん萌えだからカズトキ書けないからだれかー。
カズトキ書けないなら毒島さんネタ書けば良いじゃない
斗貴子さん敗れました。3票差…
SS好きの方には今日までご迷惑をかけてしまいましたが、
萌えスレもまもなく通常営業を再開するでしょう。
戻ってきてください。お願いします。
どなたかピンクナースな斗貴子さんで何か書いてくれ。
ここにいる奴らに一度聞いてみたかったんだけど…
どっちの斗貴子さんでショー!
1).純潔鉄壁処女の斗貴子さん。「嫌だ、やめろっ…やめて…お願い…」
2).迫りまくりでお姉さんの色気たっぷり斗貴子さん「ふふ…キミはここがいいのか…?」
あなたのお好みはどちら?
2で。カズキに対して押せ押せの斗貴子さんが好きだ。
「ふふ…キミはここがいいのか…?」
「ああっ斗貴子さんっ、俺、もうっ、限界…」
1と言いたいところだが、「エロスはほどほどに」「年上だとうれしいか?」の二大名台詞があるからなぁw
耳年増で経験が伴っていない斗貴子さんを、2→1の一粒で二度おいしく!
>>498 ソレダ!!
自分から誘ってカズキに色々しておいて、いざという時にオドオドしちゃって戸惑うとっきゅん萌え。
書いたSSをかんがみるに1ベースのやや2かな
普段はそっけないというか淡白な感じだけどやるときはやる女の子というのがイメージにあります
そこら辺はカズキと似たものカップルかと思ったり
誰か夢オチでもいいからゴウトキ書いてくれ・・・不覚にもこっちに萌え始めたよ
502 :
名無しさん@ピンキー:05/01/24 04:36:59 ID:TEd12qWG
h
萌えスレがえらい展開になってるなぁ…
この流れからエロSSって無理か?
>495
俺は 1)派。
斗貴子さんってまっとうな学校生活も青春も送ってこれなかっただろうから
なんかその辺うとい感じがする。
17で初めて年下の男の子にどきどき。そんでカズキに振り回されて
よくわかんない内にあれよあれよと処女喪失、というパターンが俺帝国の王道。
あー読みてーー。自家発電できる能力があったらなあ(;´Д`)
俺も
>>504に近い
お姉さんぽく余裕があるのはいいけど、ノリノリなのはちょっと…
処女の方が萌える
>>495 つーか、今のとっこさんはどう見ても1だろ。
俺も1の方が萌えるし。
てか、すっかり雑談スレになったな。
萌えスレよりコピペ
□エビオスと亜鉛について
【エビオス】
・参照
ttp://www.asahi-fh.com/hc/products/pdt01-01.html ・真の効力
ttp://members.at.infoseek.co.jp/kabuto_ebi/ebiosu.html こないだブラボーにもらった胃腸薬を飲みつづけて早十日…
最初なんだか力が湧いてくるような気がして、ひょっとしたらこれがブラボーパワーの秘密なのかと思ったけど…
カズキは悶々とした夜を送っていた。眠れない。体がうずうずする。
「も、もう一回処理しよう…さっきもヤッタけど…」
ティッシュ箱とごみ箱を用意し、ティッシュを多めに出しておく。何せ量が以前より多くなった。
もうドバドバ出る。
オカズにする本を出すのも億劫で、頭の中で異性の裸のイメージを作り、手淫を始める。
「くうっ…はあ…ううん…」
慣れた手つきで気分を高めていく。大きく膨張した自分のムスコは別の生物みたいだ。
いつからこんなこと覚えたっけ。ああ、中学の時岡倉が…
「カズキ、イイモノ手に入ったぜー」とかなんとか。
特に罪悪感はなかった。新しいゲームを覚えるような感じで俺はマスターベーションのやり方を覚えていった。
「あっ、あっ、いいっ」
汗ばんできたので上着も脱ぎ、肩を外気にさらす。
「はっ、ああぅ、ああ」
自慰の快楽に酔いしれて頭が真っ白になる。だから、彼女の名を呼んだのは偶然だった。
「斗貴子さん――…」
彼女を呼んだ瞬間、頭の中の異性像が、斗貴子さんの形になる。まだ見ぬ彼女の裸身。
触れたい。彼女に、触れたい。
好き。斗貴子さんが、大好き。
(カズキ――…)
斗貴子さんの唇も、肩も、おへそも、脚も、全部抱きしめる。
そして妄想の彼女の唇が俺の唇に触れたとき、
どぴゅっ!どぴゅどぴゅっ!
俺は射精し、現実に引き戻された。
「な、なにやってるんだ俺…」
「対応が遅いッ!何やってるんだ!」
翌日、斗貴子さんがトレーニングに付き合って欲しいと俺に頼んできた。
しかし、夕べのこともあってか、俺は調子がさっぱりで…
「もういい、やる気がないのなら手伝ってもらわなくて結構だ」
ヤバイ、斗貴子さんを怒らせてしまった。
「あ、ちょっとまっ…」
俺はけつまづいて、斗貴子さんを巻き込みドテン、と倒れこんだ。
「いった…」
「…!」
二人とも目を見開く。お互いの顔があんまりにも近かったからだ。
まるで、キスしそうなほど…
ビリィッ!
とたん、俺の頭に、電気のようなものが走った。そして斗貴子さんの顔が強張った。
「イ、イヤー――――ッ!!!!」
「あ、ちょ…」
ドゴオッ!
俺は斗貴子さんにどてっ腹を蹴り上げられた。
「ああ、もう、バカ!カズキのバカー!!」
泣きながら去っていく斗貴子さん。
俺は痛む腹と所構わず膨張した下半身を抑え、思った。
もう、あの薬飲むの止めよう…
>507-508
蝶GJ!うはーとっこさんかわええ。
>507読んだ時、思い浮かべるの斗貴子さんじゃないのかよと思ったが
ちゃんとそうなるのねw
斗貴子さんのカズキへの接し方って1〜4巻あたりまで丸きり弟扱いっぽいけど、
無論カズキも男でした。
さあどうする斗貴子さん?
>>507-509 GJ!!!
なんか続きがありそうだなぁ…その日の夜、カズキの部屋に斗貴子が訪ねてきて「昼間の事はすまなかった…」と謝る。
そしてカズキも事情を説明した上で謝って、その後はもう(ry
>>513 > カズキには戦士として精液量が多くなって欲しいが、
なんかワラタ
カズキは海で他の女性陣総スルーで斗貴子さん(おヘソも)に
心奪われてたから、ハーレム築く系のキャラでは無いと思われ。
>カズキには戦士として精液量が多くなって欲しいが、
↑この文と
>女をはべらせるような奴にはなって欲しくないな…
↑この文に何のかかわりもなくてワロタw
カズキが赤面する相手も斗貴子さんだけですんで大丈夫でしょ
奴は他の女子生徒(桜花さん含む)には割とナチュラル〜につまり何も考えないで
接しているので、よほど斗貴子さんが好みだったと推察します。
まぁ闘争心の発露に関係するかもだから、戦士としては好ましいかも。
ところで、
エビオスってそんなに強烈なのだろうか。このスレで飲んでみた人って
いる?あとこれって女性が飲んでも何の意味もないんだよね?
人いないな
ごめん、誤爆。
なんてありえない格好をしとるのだTQNハァハァ
ゴハッ(ぽたぽた)
鼻血が・・・
キミが保守するときが、私が保守するときだ!
キミが射精するときが、私がイクときだ!
…ゴメン
>519のって他にも2〜3パターンあったよな
金欠でコスプレ喫茶系で斗貴子さんがバイトしなきゃなんなくなった設定
例の最萌トナメとやらで支援絵パックの中にあって保存したw
あれは賛否両論あったが、とりあえず山のような支援絵を堪能出来たぜ…
>525
スマヌ
漏れにも
その萌え絵を分けてくれ・・・
『全ては我々BF団と貴様ら国際警察機構とで、決着をつけるものだ!
違うか? 違うか? 違うかァ──ッ!? …なぁ。戴宗』
魂の叫びがラジオから流れる。最近のマイブームを紹介しよう、そんなコーナーの一幕だ。
今日の題材はパーソナリティー推薦の「ジャイアントロボ」とかいうアニメ。
先ほどから選りすぐりの名場面の数々(音声だけ)が、流れている。
『レ、レッド助けてくれぇ。ぐぁ、な、なにを』『生きて恥をさらすのも辛いだろぉ? 助けてやるよ。フッ』
熱い。熱いアニメだ。↑が名場面かどうかはともかく、俺の大好きなブタさんも確か好きと言ってたハズだ。
大浜は感動に拳すら震わせ聞き入っている。DVDがあると聞いたから購入すら決意している。
買うがいい。一清と十常寺に燃えるがいい。呉先生に萌えるがいい。
彼のスライド移動と傘を必死に支える細腕は、この作品最大の萌え所と言っても過言ではない。
完結編は出る見込みゼロで泣きたくなるけど、さて。
視点は、ブラボーが点呼を取りにやってきたまひろの部屋へ戻る。
扉に張られた曇りガラスのおかげで、ブラボーはパピヨンの姿に全く気づかず
点呼の返事を待ちながら『覚醒』をのん気に聞いている。
パピヨンは涼しい顔。まひろだけが彼らの間でうろたえている。
部外者たるパピヨンが見つかれば確実に警察へ突き出される。
ブラボーに応対しているスキに逃げられるコトもありうる。
青ざめた理由はそれであり、警察で必ずあるであろう情景を想像すると、すごく辛い。
だがまひろ、動揺からの脱却は早かった。
「どっちもさせない!」と太い眉毛を釣りあげるなり
「ハイ! え、えとっ、い、いま着替えている最中だから扉開けちゃダメだよブラボー!
もし開けたら目覚し時計を投げちゃうからねっ!! だから本当にダメだよ!!」
秋水もビックリの裂帛の気合を扉にかけた。
更に、それで初めて不意の来訪者がブラボーだと気付いたパピヨンへ
「静かにっ」と人差し指を唇に立て黙るように指示したが、必要はなかった。
パピヨンの胸にはドス黒い炎が灯りはじめて、扉を睨むのに忙しい。
ブラボーはまひろの部屋に来てしまった元凶でもあるが、それ以上に許しがたいコトがある。
カズキの貴重で清廉な初体験を、下卑た好奇心で盗撮し、あまつさえ商売の道具にしていた。
蝶野の気質でいうなら、「優」も「主」も「要」も下らない欲で利用するだけの背徳、蝶を喰らう蜘蛛やカマキリ。
パピヨン自身もビデオを欲していたが、それは蝶の標本を見るのと同じ、ごくごく純粋な動機だ。
決して使ったりはしない。
ただ、もう一度見たいなぁ……と気色悪い喜色を浮かべる。
すると胸の炎のベクトルは変わった。初々しく刺激に悶えるカズキの表情を思うと、ちょっとドキドキ。
ところで御前もビデオを持ち帰ったが、桜花ともども使うんだろうか?
さて、ブラボー。彼は扉の前で心臓をバクバクさせていた。
まひろの予想外の気迫に、トラウマ(『仕上げ』を盗撮中、斗貴子の怒鳴り声に肝を冷やした)を刺激されてしまったのだ。
上機嫌もどこへやら。
着替えはすごく見たいが恐い。夢を形にするのが夢でもあるが、扉は絶対開けまいと誓う。
「す、少し話すだけだし、曇りガラスで部屋の中が見えないから安心しなさい」
平静を装っているが、乾いた声には恐怖がありありと浮かんでいる。
(戦士長のクセに小娘相手にビビるなよ)
侮蔑満面に笑うパピヨンに気づき、まひろは汗ダクダクで口パクを指差した。
「笑い声出したら見つかっちゃうよ!」とでも言いたいらしい。
とりあえずブラボーは入ってきそうにないが、今度の問題はパピヨンだ。
クシャミ一つされるだけで、せっかくの機転が水泡に帰す。
見つかれば、ブラボーは管理人という仕事上、変態さんを警察に引き渡さなきゃならない。
そうなると、病身で取り調べを受ける。まひろはそう思っている。
(変わらないんだよ。外に行くのと)
また悲しそうに眉毛が下がるのを見て、笑いは少しだけ引っ込んだ。
(大方、オマエが言いたいのは)
厳しく取り調べられて、病気の体で辛い思いをして、牢屋で寒い思いをする。
そういう意味で、外に行くのと同じなのだろう。
(それ位は分かる。だが、このままイモ虫のように息をひそめていろと?
それからオマエと一晩過ごせと? ……どっちも願い下げだ)
なにかを断ち切るような軽い瞑目を挟んで、嘲笑を浮かべる。
黙ってはいるが、従っているワケではない。
不意に部屋から出てブラボーを驚嘆させてやれば、溜飲の一つも下がるだろうと思いついたからだ。
意地悪い男には、自分以外が動揺している状況が面白くて仕方ない。優越感すら覚えている。
足を踏み出す気配を察したのか、まひろは泣きそうな顔になった。
パピヨンの想像は当たっている。だが思惑は、もう二つある。
(ダメ! 行くのはダメ! このまま行ったら──)
おまわりさんから名前を聞かれる。帰る場所がないのに、住所も聞かれる。
聞かれたくないのに聞かれて、傷を重ねて、一人ぼっちを再認識してしまう。
そんな変わらない世界の中で、寂しさを味わわせたくはない。
誓いと想像がごっちゃになって、マラソンをするより息苦しくて、ビー玉のように透明な瞳へ涙がにじむ。
それを慌てて拭うまひろを、パピヨンは心底不思議そうに眺めた。
泣き落とすワケでもなく、勝手に泣いて拭ってまた見上げてくる。
仕草の理由がわからない。
ただどうしてか、看護された情景が頭の中を駆け巡る。
その姿勢は徹頭徹尾まっすぐで、まっすぐしかなくて
不可能を可能にしようとする意欲の欠片ぐらいは見受けられる。
さりとてパピヨンには、その見受けた欠片をどうすればいいかは分からない。
カズキ以外に感情を軟化させたコトはないし、したくもない。
浮かぶ困惑をまひろは少し赤い目でじーっと眺め、やや考えると。
枝つきの白い紅葉のような右手を伸ばし。
(ここに居て。お願い)
繊細に骨張る左手を握った。
そぅっと、けれども力強く。
乳児のような柔らかさに包まれ、パピヨンの顔は、怒りともそれ以外とも取れる歪み方をした。
ドアから投げかけられる雑談にうろたえつつ、手はぎゅぅっと握ってくる。
ぽかぽかの熱と鼓動が、さざなみのように伝わる。溶けて混ざりそうな一体感。
逃走防止のためだと分かっている。
だが、優越じみた「保護」の代わりに、決して届かない陽光を描いてしまう。
光の色は、暗い蝶野の屋敷でひたすら輝いていた純然たる「守る」意思。
真正面から激突させた起爆のそれが、今度は左手を静かに包んでいる。
包まれて存在するのは、決して風景でない確かな自分。
まひろに握られる手は、そこにあるのだ。まひろの手が握っているから、自分の手も認識できる。
気づいて少しを目を丸くしたパピヨンは、慌ててかぶりを振った。
名前を呼んだ男と、手を握る女を同じ目線で見そうになったのだ。
(そんなマネはせんぞ! して、たまるか…っ)
まひろはカズキにとり日常の象徴なのだ。
それを認めてしまっては、さんざ日常を憎んで費やした莫大なる犠牲が無意味になる。
引き返せない、などとは言わない。
使った対価が大きければ大きいほど、「目的を果たせないならただの役立たず」だから、嫌なのだ。
初志ひとつ満足に貫徹できない男が、どうして羽撃けようか。
その信条をして、不可能を可能にし続けてきた。
(なのにたかが手を握られた程度で、どうして覆してやる必要がある)
強張った表情で手と手を見下す。
(…ブラボーとやらの声と同じく本当に忌々しい)
ブラボーの雑談は、止む気配がない。
決戦を前にいろいろ話したいらしく、さらには妙な世話まで焼き始めた。
「彼氏を作れ。気になる者もいるだろう。秋水はどうだ?」
どうも彼を誤解していたのが気まずいのか、多少の縁を作りたくなったらしい。
修行から戻ってくる前に、まぁ恋人でなくとも友人になる下地ぐらいは作っておくか。
生真面目な男にはちょっとボケた娘(こ)の方が、いい具合のガス抜きになる──
てな老婆心でまひろへ迫る声をどこか遠くに聞きながら
否定に走る感情は、艶かしく粘った石膏像のような手を探し出す。
それは手を繋ぐ末路を知らしめた花房の手。深く刻み込まれた否定の始まり。
瞳はかすかに、御前へ見せた色になる。
手を振りほどいた。
「しゅ、秋水先輩は違うよ。テレビの中の人みたい。彼氏なんて………まだ早いよ」
生返事をしながら、手を繋ぎなおした
『気にしている』という点では先ほどからのパピヨンの方が勝っているが、恋につながるかどうか。
まひろは兄と斗貴子の関係を見るたび、「いいなぁ」と春の日差しを浴びるようにほんわか笑っている。
でも、猫や花やお菓子や秋水も「いいなぁ」だ。
世界の全てが大好きで、それ以上の大好きが分からない。
いつだったか、友人たちはそれを聞いて、「本当に無垢ね…」「でもそのうち分かるよ」と口々に答えた。
「無垢」の意味も分からないまま、「そのうち」をクリスマスのごとく楽しみにしているけど、なかなか来ない。
この時はどうだったのだろう。
「手を振らないでってば!」と見上げた目が、どこまでも底の見えない寂しそうなコーラに見えた。
軽く息を飲みつつ、けれどじっくり目を見つめる。
少なくても「いいなぁ」とは思えない。
桜花は秋水との別離ゆえに寂寥を感じた。
まひろにはそんな辛い経験はないし、難しい言葉だって分からない。
けれど、カズキの妹だ。
亡き部下の核鉄を見るブラボーが、「今にも泣きそうな表情」と気づいたカズキの、妹だ。
奥底にあるものがなんとなく分かると、言い表せない神秘と悲哀の感想が再び胸を締め付け
生涯で一番強く、しっとりした小さな手に力を込めた。
「そうか? 秋水は付き合えば意外に面白いと思うぞ。
ま、それはとにかく、ちょっとブラボーな助言をしてあげよう」
「な、何?」
「気にある相手ができたら、まず手を握ってみなさい。
カズキと斗貴子みたいなストロベリーでドキドキした関係に憧れるなら、まず触れ合うコトだ」
まひろはぎこちなく首だけを扉に向けた。
そして「見てないよね?」とブラボーに何度も聞いた。
「いや本当に見てないぞ!」という返事を受けると、頬を真っ赤に染めて回れ右をした。
カズキと斗貴子みたいな、という言葉に好奇と羞恥を覚えて、向き合うのに照れてしまった。
意識がちょっとだけ進んでいるらしい。
それでも手は離していないから、まるで扉に向かってパピヨンの手を引いているような格好。
だが一歩も進めていない。手を伸ばせばベッドシーツがまだ触れる距離。
事実と反応に、パピヨンは未知なる感情を噴出して、激昂した。
彼自身もブラボーの言葉に色々思い出し、期待と誘惑を覚えてしまったので、激昂に紛れた照れ隠しだ。
実の所、バタフライの言を借りるなら、「落ち着いて冷静に対処すれば」良かった。
扉の向こうへ「おいブラボー。俺は生きてるぞ。許さねぇ!」とでも言えば
ブラボーは慌てふためいて部屋に飛び込み、二人の手を引き剥がし、状況は簡単に瓦解しただろう。
しかし「場を乱され、激昂したのがマズかった」。
これもまた血筋か。怒りで守りを固め忘れたバタフライのごとく、パピヨンはおかしな考えに飛んだ。
律儀に無言のまま、すっかり忘れていたモノを唐突に思い出し。
(いい加減にしろよキサマァ! もう勘弁ならん、天井裏で御前から没収した媚薬を飲ませて這いつくばらせてやる!)
媚薬。これは桜花秋水の段で少し出たが
スプーン一杯の粉を舐めるだけで全身が性感帯になると言った、世間一般のイメージそのままのベタな代物だ。
かつて蝶野攻爵が花房に使われていたモノでもあり、それを素敵スーツの素敵な場所から取り出した。
「コの字」上のコーラに混ぜてまひろに飲ませれば、衣擦れ一つで立てなくなる。
追われず、危害を加えず、間違いを起こさず、部屋を出られるに違いない。
回りくどさ混じりの焦燥が赴くまま「……後始末は御前にでもさせるか」と実行しようとした。
だが。
小瓶から花房の匂いがした。他者を利用し自らを高めない、脆弱で、裏切りに満ちた汚い蜜の。
その匂いを、「ん、お薬?」と指差さされても、無表情で立っているだけだった。
引きずってなどはいない。末路は新たな一歩にすりかわるコトで、決着している。
歩を止めているのは、蝶の性分が花の匂いを善しとしないだけだ。美を喰らう醜を嫌っているだけだ。
思い、佇み、ひたすら、手を振りほどこうとあがき続けた。
しかしどうしたワケか手は離れず、最中の彼は全く気付かない。
蝶野の気質は、認めたモノを絶対に汚さない。汚れは媚薬。まひろに飲まさないのは、どうしてか。
以上のような変化を起こすだけ起こすと。
「じゃあまたな。いつか彼氏を作って、楽しく青春を過ごすんだぞ」
ブラボーは去っていった。まひろは一安心して、薬持ったままなんか元気ない変態さんへ話し掛け
「ああそうだ武藤まひろ!」
「ちゃい!?」
古畑任三郎のごとく戻ってこられ、素っ頓狂な声が上がった。パピヨンは思わず笑い、ブラボーは困惑した。
「…ちゃいってなんだ?」
「くくくく空中に散布して、レーダーをかく乱する金属片!」
「それはチャフだ」と一旦言葉を切り、ブラボーは管理人らしく生真面目に言った。
「CD聞くのもいいが、夜も深いから音量は下げなさい。
ま、その曲はブラボーだし、キミの部屋の隣は両方とも空き部屋だから問題はないが、一応な」
「あ、は、はい」
こういう時のまひろは素直である。ポケットからリモコンを取り出し、『覚醒』を停止した。
それにいつもの調子で頷くと、ブラボーは去っていった。今度こそ本当に。
彼はパピヨンがまひろの部屋にいるなどとは、カケラほども考えなかった。
この夜の様々な騒ぎが重なった結果であり、予想する方がおかしいだろう。
超人の聴覚を持ちながらも気付かなかったのは、油断しきってた上に『覚醒』に聞き惚れてたせいだ。
…ただ、様々な騒ぎは全てブラボーが元凶なんだよな。考えて描いたワケじゃないけど、なぜかこうなった。
「上手くいくと思うんだがなぁ……」
廊下を歩くブラボーは、未練がましく呟いた。まだこだわるその理由は──…
「正反対だからな。無いモノを与えてくれる正反対な人間には、誰だってストロベるに決まっている」
いい例がカズキと斗貴子だ。
明朗が少しずつ冷酷を溶かしているし、未熟を経験で補っているし、何よりボケとツッコミだ。
だから任務にかこつけて結んでやったのだ。
ウム!と男らしい眉毛に気合を入れて、ブラボーは小声で叫んだ。
「だから上手くいくハズだ。よし、一肌脱いでやるか! 何を隠そう俺は仲人の達人だ!
まずは海だな。秋水を探し出して水着の武藤まひろと対面させてそれから千歳の意見を参考にしつつ──…
って、なんだコレは!!」
天井の破片が床に散乱していた。仰天した。
ちょうどそこは千里の部屋前。
寝ぼけ眼の彼女が飛び出てきて怒鳴られ、点呼を取りつつブラボーはまたしょげた。
「…パピヨンの仕業か? ったく。直す方の身にもなってくれ。そして若宮千里は二重人格なのか?」
ふぅ、とため息をついて、パピヨンを思う。
「今ごろ何をしてるのやら」
まひろの頭をゲンコツで殴っていた。
コトの発端は、ブラボーが帰った後に遡る。
媚薬をコの字に置いたパピヨンに、まひろは語気を強めて
「お薬はちゃんと飲まなきゃダメだよ! 苦いのがイヤならとっておきのいい方法があるよ!」などと説教しつつ
部屋にいるコトを懇願した。当然、受けるパピヨンではない。
部外者を匿う警戒心のなさをズケズケと指摘した上で手を振りほどき、部屋を出ようとし、まひろは再び通せんぼをした。
明確な変化は、この時起きた。
かつてカズキが蝶野の蔵に飛び込み、パピヨンの前に立ちはだかったのは周知の事実だ。
その時の彼の姿を、通せんぼをするまひろにありありと重ねてしまった。
さっき見た時にしなかったのに、だ。手を握られ意識が変わったコトに、パピヨンはやはり気付かない。
ただ、汗の流し方も目の光り方も、ちょっと子供っぽい立ち方も何もかも、
そっくりだ、と無防備な意識の中で思い、微かな笑いすら浮かべた。
思い返せば、この部屋で初めてまひろを見た時、どこかで見たと思っていた。
それは他でもない、扉の前で汗をかいて息せき切っていたカズキの姿だった。
(どうも俺は最初から武藤を見ていたらしい……)
それが妙に嬉しい。
意識の底からカズキを覚えていたからか、まひろがカズキと相違ないからか
その是非を考えるまでもなく、パピヨンはただ喜んだ。
けれども部屋に留まる気はなくて、じっと視線を釘づけるまひろの認識が嫌じゃなくて、
その相反する二つの感情が混ざり合い、えも知れない悪戯心が沸いた。
そっくりならば、きっと、病院の屋上で御前にからかわれた武藤の顔もするんじゃないか?
そういう顔を見たがったから、パピヨンはここにいる。
だから、「ちょっとからかってから行くか」。そう決めるとまひろに耳を借りてそっと囁いた。
「自分を部屋に留めたらどうなるか」
する気のない口先だけの直接的な単語をぬめつけるように、囁いた。
「えええ!? じゃ、じゃまさか…!」
まひろは、カズキと全く同じリアクションを取り、ボっと耳たぶまで真っ赤に染めてうつむいた。
パピヨンはそれをうっとり見据えて、心底から満足した。
これで部屋に留めようとするバカでもないだろうから、心置きなく部屋を出られる。と思った。
だが。
「…いいよ」
「は?」
「変態さんが部屋に居てくれるなら…その、今いったコト、して………いいよ」
スカートの裾をぎゅぅっと握るまひろに、パピヨンは、その言葉を理解しかねた。
あまりにおかしい。想像とかけ離れすぎていて、宇宙の言語を見つめるように思考がマヒした。
30秒後。
心底から意味を理解したパピヨンは、まず、凄まじく裏切られた気分になった。
「ボケ倒すのもいい加減にしておけ!!」
ゲンコツを降らせたのは、次の瞬間の話である。
(しまった思わず……)
無言で頭を押さえてうずくまるまひろと、拳を交互に見比べて、パピヨンは中学生のように蒼白になった。
アレだけ「危害は加えない」と格好つけて約定を守っていたのに、殴ってしまった。
「奪う」コトしかできないパピヨンが、たった一つ守り通していた大事な大事な約束が、崩れた。
そう考えると罪悪感は消え、凄まじい怒りが湧いてきた。
「そもそも武藤のクセに色香なんぞで俺を従わせようとしたキサマが悪いッ!!
ちっとも嬉しくないぞ!! どうして俺がキサマと寝なければ──」
初々しく刺激に喘ぐカズキの顔を思い出し、ついで、まひろと寝ればそれが見れるコトに改めて気づいた。
カズキに一番似ているハネた前髪をいじり回したり、色々できる。
「だが寝んぞ俺は、寝るワケが」
凄まじい、熱した鉄の熱く冷えた昂揚が巻き起こり、息があがって鼓動もハイスピード。
「そういう妥協のようなマネなど、マネなんて…マネなんて…」
あがって、あがって、あがりつづけて最高速の頂点へ──!!
「ハァァァ!!」
アンド、ゴパァ! 興奮のあまり、パピヨンはド派手に吐血した。
その顔はとても幸せそうにボタボタと血を吐いた。想像だけでお腹いっぱいだ。
驚いたのはまひろである。
「ああっ 怒鳴ったからまた!」
「やかましい! キサマが悪いクセに心配面などするな偽善者め!!」
そう言われつつも俊敏に立ち上がり、ティッシュをバーっと取ってきた真っ赤な顔に、パピヨンはドキリとした。
「う、うっとおしい! しばらくこっちを見るな!
しばらくというのは俺が部屋を出るまでの間であって、留まるつもりは一切ないから勘違いするなよッ」
「う、うん… 部屋には居て……居てもらう…けど」
うつむいたまま気恥ずかしげに血を拭くまひろに、
(しまった、なんで血を拭かせる必要がある! バカか俺は!)とパピヨンは情けない顔をした。
「え、えと、昭和枯れすすき歌う?」
「歌うかァァァァ!! と言うかなんでこの期に至って昭和枯れすすきだ!」
「怒鳴っちゃダメだってば!」
拭き終わるまで会話はそれきりで、お互い黙った。
実際は2分ぐらいだが、2時間ぐらいに思えた。
大浜の聞くラジオでは、CMが開けた。
サウンドステッカー(TVアニメでいう所のアイキャッチ)は『ファーッハッハッハッハ!』という高笑い。
マスク・ザ・レッドこと、市川治氏の声だ。
彼はシャーキンでありガルーダであり、ノリスでありシャアの候補だったコトも…関係ないか。とにかく、市川ボイスは60過ぎても若々しい。
大浜はちょっと肩を落とした。
すでに何度も触れているが、彼は彼のハガキが読まれるのを待っている。
読まれれば100通連続であり、それは恐らく、曲のリクエストのハガキだ。だが。
「採用は無理かも。いい曲だけど、さっきも採用されてたし…来週かなぁ」
一回の放送で、同じ人間のハガキが二通以上読まれるのは稀だ。大浜は、半ば諦めはじめている。
しかし『Dead or alive 傷だらけの状況続いても可能性は必ずゼロじゃないハズ』という歌もある。諦めるな、大浜。
『動きを止めたら自分をなくしそう』という言葉はなんだったか。
ああ、そうだ。さっきまで掛かっていた『覚醒』とか言う歌の1フレーズだ。
組み敷いたまひろの火照った顔を眺めながら、パピヨンはぼんやりと考える。
血を拭かれてから、コの字をずらし、まひろの手を引きベッドに乗せて、組み敷いた。
まさか背を向けて逃げるワケにもいかない。さりとて、普通に部屋に留まるのもできない。
だから紅潮した細い首筋にかかる髪をのけると、まひろは体をこわばらせた。
やはり緊張しているらしい。
『動きを止めたら自分をなくしそう』
正にそんな気分。もし外に行ったとして、再びこの曲を聴くコトがあれば、まひろを思い出すかも知れない。
(ま、ないだろうけど)
妙な話の流れだが、『動きを止めたら自分をなくしそう』で、まひろを抱こうとしている。
抱こうとしている当人は、本心からはさほど乗り気ではない。
適当に陵辱するフリでもして、拒まれたら、否定の意思を得たら、さっさと立ち去ろうとすら思っている。
こういう形で「奪う」のは、どうも性に合わない。
というより、まひろ自身が「奪われる」と思っていない。だからどうも気勢が削がれている。
(でも表情はちょっと見てみたいかな)
チロっと赤い舌で唇を舐めると、それが陵辱者として苛烈に責める決意に繋がった。
拒否を得るには、考えうる最大の苛めをすべきなのだ。
酷薄に視線を這わすと、やがて身をかがめて栗色の髪をかきわけた。
ぴょこんと露出した左の耳はほのかな桜色で、パピヨンはその扇情に煽られた熱い息を、ふぅと吹きかける。
「ひゃ…っ」
くすぐったそうな、迷惑そうな、ともかくもそんな風に目を細めてまひろはビックリした。
行為の始まりがキスからだと信じているので、これはとても予想外なのだ。
知ってか知らずか、パピヨン、今度は耳たぶをしゃぶりはじめた。
見た目よりはひんやりしている(耳たぶは体の中で一番体温が低い)を
唇に軽く捕らえて、草食動物がするようにゆっくりゆっくり咀嚼してみる。
「や、やだ、くすぐったいよぉー」
どこかのん気な声を上げながら、まひろは顔を背けようとしたが、しかしムダ。
「誘ったのはキミだろ?」
とでもいいたげに、右の頬をガッチリ押さえて逃げられなくした。
そして今度は熱くぬめった舌で、じっとりじっとり耳たぶをこそぐった。
「やっ」
ノドの奥から抜け出た声がちょっと色っぽくて、まひろはドキドキし始めた。
パピヨンはもっとドキドキし始めた。
>>538 キタ−!!続き乙です〜
小ネタも面白いけどキャラの心情描写が個人的にすごいツボ。
スマン。読む気がしない…
>>538 乙です!ついにHシーン突入ですな(;´Д`)ハァハァ
>>538 乙デース!
>カズキと斗貴子みたいなストロベリーでドキドキした関係に憧れるなら、まず触れ合うコトだ」
ドキドキ!
パピヨン・・・華麗に攻めてクレ(;´Д`)´`ァ´`ァ
パピヨンって以外と女性に対しては一途でいいキャラなのかもしれんな。
それはそうとカズトキのすっごいエロ希望。汁だくの。
パピヨンカコ(・∀・)イイ!!
パピ桜とか好きだったなぁ、また誰か書いてくれぬだろうか。
気持ちの悪い要望出さないでよ
パピ桜でもパピまひでも剛トキでも何でも歓迎だが、カズトキもひとつよろしく頼むよ…。
カズ桜キボンヌ
つーか荒れるだけだから要求はこれ以降一切やめようぜ
カプで要求する奴がいるからいつも訳分からんことになるんだろ。
そういう奴は今後は自分で書いて主張しろよ。もちろん俺も含めてな。
俺の脳内妄想を自動でテキスト化してくれる便利なツールを
どらえもんが出してくれたら、このスレに貢献できるのになぁ…w
SS投下してくれる職人さんそれぞれに個性があって読んでて面白い。
>>548 どうして要求するのがだめなんだ?
そういうレスがあれば、何が求められてるのかがわかってSSが書きやすいんだが。
あと、こんな状況きぼんぬとかを読んでストーリーが生まれることもあるし。
確かに一方的に要求だけするのはよくないかもしれないけどな。
にしても、要求はだめ!とかにするとこのスレ自体がますます過疎化して、職人さんが逃げていく気が…。
何が求められてるかでなく誰が声がでかいのかしか分からないから。
本日妖怪女郎蜘蛛の斗貴子さんと供物と一緒に生け贄にされたカズキの夢を見た。
…けっきょくエロには到達しなかったのだが。
>>552 これまた良い感じな夢をみたなこの幸せものめ
>552
八本のダブルバルスカ?
切り刻まれるのはイヤだなあ
>>552 するってえとアレか。
「ふふ、愉快だなカズキ。
今ではキミだけが、わたしの命を脅かす」
「斗貴子さんッ!」
「わたしを殺してみせろ、カズキ。
わたしが与えたその体で」
とかいって夜の校舎で殺し愛ですか。
JOJOの第三部のラストが一瞬。
>>308-313、
>>363-370を書いたもんです。
斗貴子さん陵辱モノ「まぼろし」を投下しようと思います。
痛々しくしまいとしたら、余計に悲惨になってしまった感があるので、
この手の話が駄目な方はスルーが懸命です。それでは…
薄暗い廃工場の中、斗貴子が目を覚ました。
「ーーーここは…?ーーー」
起き上がろうとする斗貴子。しかし、体の自由がきかない。
「…これは、まさか…!」
「フン…起きたみたいだね」
不覚…!斗貴子が捕らえられたことに気づいたとき、眼前から声が聞こえた。
「…お前は!」
「覚えていてくれて嬉しいね。いや…不愉快、か。そうだよ。お前らにやられた、犬飼さ」
「貴様、生きていたか…!それより、なぜ私などにこのようなことを!?」
「どうもこうもないさ。ただ、僕のプライドを傷つけた武藤カズキに一泡吹かせてやりたくてね。
恨むんなら、仲間である奴を恨みな」
「なっ…!」
「…ちょっと。アンタ、そんな理由でこのコをアタシ等に捕まえさせたの?結構苦労したのよ。
根来に不意打ちさせて眠ってもらい、アタシが小さくしてここまで運んできて、元に戻す…」
「…小さい男だな」
どうやら、同じ再殺部隊の円山、根来もいるようだ。
「う…うるさい!お前らに僕の気持ちがわかってたまるか!」
「はいはい。…そのかわり、報酬は…」
「…ちゃんと払ってもらうからな」
「それくらいはわかっているさ。ちゃんと払うよ。…コレでね」
犬飼は、液体の入った小さめのビーカーを取り出した。
「くそ、何だ、その液体は……っ!!」
液体を斗貴子の全身に振り撒く犬飼。
「少しすればわかるよ。これがどんなもんか、ね」
「フザけるな!このような卑劣な真似ができないよう、今度こそ…殺し…て…」
語気を強めようとする斗貴子。しかしそれとは裏腹に、声に力が入らない。
「おや?まさか、こんなにも早く効き目が出るなんてね」
「な…なんだ、この、薬は…ええい…なぜ、このような、コトに…」
斗貴子の全身が火照ったように熱を帯び、息が荒くなっていくのがわかる。
「薬の調合は僕の趣味でね。レイビーズの薬も僕が作ったんだよ。で、この薬は…」
斗貴子のスカートに手を掛ける犬飼。
「や、やめーーー」
「こういうコトさ!」
スカートを捲し上げる犬飼。…そこには、通常のそれとは明らかに違う、蜜に溢れた下半身が露わになっていた。
「フフ。そうさ、媚薬だよ。…悔しいかい?敵の前で発情する淫乱女が」
「だ…黙れ…おのれ…このような…はぁ…辱め、を…」
徐々に抵抗する力も無くなり、立ち上がろうとしていた腰も砕けて、使い物にならない。
「さて、下準備は終わりだね。じゃあ…楽しませてもらうよ」
「ぅあ…や…やめろぉ…」
抵抗する気も空しく、体が動かない。そんな斗貴子を尻目に、斗貴子の秘部に触れる犬飼。
「んああ…!」
「へぇ。触れられただけでこんなになるなんて、素質あるんじゃないか?」
くちゅくちゅとソコを掻き回す犬飼。それに従い意思に反し、蜜がどくどくと滝のように溢れてくる。
「あ…貴様っ、ころ、して…ふぁ…んんっ…(助けて…剛太…カズキ…)」
「お、イイ感じだね。それじゃあ、もっと…」
パンティを脱がし、クリトリスをいじりながら指を斗貴子の中へと侵入させていく犬飼。
「あっ、やめ、やめ、くぅっ、やめ、ろぉ…(カズキ…)」
精一杯抗うものの、斗貴子の理性が快楽に支配されていく。
「さあ、それじゃあ、そろそろイってみるかい!?」
指を激しく出し入れし、クリトリスをきつくつまむ。
「(カズキ…カズキ…カズキ…………)あ、ああぁぁぁっっ!!」
ビクン!全身に電流が走り、斗貴子はガクリとうなだれた。
「…ちょっとぉ。気絶しちゃったんじゃないの?」
「まさか、ここまで効き目が強いとはね…びっくりだ。なあ、根来?」
「…報酬をもらえれば、それでいい…」
「つまらない奴だな…お、目が覚めた、か?」
ユラリと顔を上げる斗貴子。目はトロンとし、半ば放心状態にある。…様子が、おかしい。
「コイツ…どうした?」
その瞬間、斗貴子が口走った。
「カズキ…したいのか?仕方がないコだな、キミは…」
犬飼のズボンを自ら降ろす斗貴子。
「な、何だ!?一体!」
間髪入れず、犬飼のモノにしゃぶり付き、激しいフェラをする。
「んっ、んっ、んぐっ…気持ちいいか?」
「こ、この女…うっ!」
たまらず斗貴子の口内に射精する犬飼。
「ん、ごくっ、んぐ…早いぞ、カズキ…まだ修行が足りないな。でも、こんなに出して…たまってたんだな」
犬飼の精液を飲み干し、ペニスに残った分もきれいに舐め取る斗貴子。
「こいつ、まさか…現実から逃避して、僕に武藤を重ね合わせてるのか!?…面白い」
「あらぁ、駄目よ、犬飼?アタシ達も『報酬として』ちゃんと楽しませてもらわないと♪」
「…その通りだ」
斗貴子に歩み寄る根来と円山。
「…いつの間に、3人に増えたんだ?カズキ…まあいい。そんなにしたいのなら、3人とも、おいで…」
「んっ!うぁぁ!す、すごい…カズキのが、2本も入ってる!」
斗貴子の前の穴と後ろの穴を使う円山と根来。
「あんっ、このコ、中々やるわね…っ」
「…くっ…」
「ほら。ちゃんと、こっちも忘れんなよ」
斗貴子の口にペニスを突っ込み、腰を動かす犬飼。
「んぐっ、ほ、ほんあ、ごぉいんに…でも、カズキの、おいひい…」
全てを受け入れつつも、激しく腰を使う斗貴子。工場に、いやらしい音と声が響き渡る。
「ふぅっ、ふぅ…どぉした。もうおしまいか?」
「アフン…アタシ、も、だめ…」
「…俺もだ…!」
「…なんて女だ…うっ!」
斗貴子の3つの穴に、同時に精液が放出される。
「…どうする?この女…」
「ほっとけばいいんじゃないかしら?誰か見つけてくれるわよ」
「…火渡戦士長のもとへ戻ろう」
工場を去る3人。そこに一人残された斗貴子が、呟いた…
ー…こんなに、いっぱい…本当に仕方ないコだ…もし然るべき事態になったら、責任はとってもらうからな?カズキー
>>558-561 GJです。やっぱりちょっと斗貴子さんがかわいそうだけど…。
次はストロベリー期待してます!!
古めかしいベッドの上でナースキャップもそのままに、まひろはパピヨンに組み敷かれている。
されど危機感はあまりない。
「変態さんが部屋にいてくれるならいいかなぁ…」と思っているのは、出会って5分で日常会話!なせいだろう。
人を疑うコトを知らないから、貞操を守ろうという観念はない。
それに気づいたのかパピヨンはひとまず口を離すと、「もっと警戒心を持て」と半ば呆れて半ば震えた声で呟いた。
「警戒心ならあるよ。私は鼻を守ってたんだから。………あー!!」
まひろは叫ぶと、上気した顔を小悪魔的に歪めて、こうも言った。
「変態さん、危害を加えないって言ってたのに、鼻つまんだ! ウソつきだ〜」
鼻をわざとらしく隠していう。
少しかすれた元気な声に叱責はなく、ただからかいたいだけの親しさがあり、ちょっと言葉に詰まる。
「あれは違う。あれはだな」
まひろの頬を捉えた手の力が少し抜ける。
「ひょっとしてスキンシップ? 私が斗貴子さんにするような」
「断じて違うぞッ!!」
仮面の奥の瞳が動揺したのを、まひろは見逃さなかった。
「じゃあなーに?」
部屋は静かなモノで、風すら窓を揺らさない。パピヨンはしばし静寂に溶け込み、口を開いた。
「お仕置きさ…」
「なんか」
「なんだ」
「可愛い言い方だね。
あ、でもゲンコツも気にしてないから、そんなに気にしないでね」
「やかましい! そもそも今は会話などいらん!」
「つまりお仕置きの時間!」
いつもの調子にパピヨンは頭を抱えた。こんな相手を抱こうとしているのだ。
つまらん意地を捨てさっさと部屋を出ればいいものを、抱こうとしている。
白けた様子を察したのか、まひろは励ました。
「え、えーと、実を言うとちょっと恥ずかしいけど頑張るよ。だから部屋に居てね。でも見ちゃ──…」
「もう喋るなっ!」
怒鳴り声でまひろの何事かを遮ると、パピヨンは真っ赤な顔を再び耳に近づけた。
どうも陵辱には程遠い雰囲気を払拭すべく、パピヨンの挑戦が始まる。
肉体の反応自体は敏感で、熱く湿った舌を這わすたび、野暮ったい眉毛がハの字でさざめく。
そういう微妙な表情をもっと見たいパピヨンは、耳たぶを口に引き込み弄ぶ。
唾液ですっかりふやけたそこは中途半端に柔らかく、吸ったり舐めたり舌の裏を押し付けたり
好き勝手な刺激を絶え間なく加えると、そのつど戸惑いの声があがる。
「くすぐったいてばぁ…」
というのが大抵だが、時おり鼻にかかった甘い声が上がると、二人ともがピタリを動きを止める。
微妙ではない明確な変化には、パピヨンすら戸惑いや迷いを捨てられないらしい。
どこまでも遠くへ行けると信じていたいが、ともかく。
そんな気持ちで鼻を埋めている栗髪からは、くすんだ汗の匂いが立ち上る。
緊張が汗を流している。カズキも緊張するとよく汗をかく。けれどもそれが彼らしい。
思い出すと、ぼさぼさで色気のカケラもない髪にすら、欲情は促される。
パピヨンは熱く激しい息を無遠慮に漏らしながら、耳朶へ軽く歯を立てた。
「ひゃっ!?」
驚き混じりの甲高い嬌声を立て、まひろは困ったように目を細める。
鼓膜にかかる生々しい音は、耳の近くに寄ってきてノドを鳴らす子猫のようだ。
そんな比喩を浮かべるほど、恐怖はない。
ただされるがまま。起こりつつある変化に戸惑いつつも、普段どおりのんびりしている部分が、まだ多い。
そんな無意識下では、色々な考えが泡の様に浮かんでは消えていく。
(しまった!)
耳近くの頭皮がムズムズっと粟立ち、
(激しい運動しちゃダメって言い損ねた!)
くすぐったいようなムズ痒いような未知の感覚に
(ん? コレって運動なのかな……? どうなんだろ)
甘ったるい声を徐々に漏らしながらも、まひろは考えている。
部屋に留めるのは、パピヨンの健康状態が心配という部分もある。
だから部屋で体調を崩されたら申し訳ない。けれどそれを口に出すと、なんだか怒られそうだ。
(あ、ひょっとしたら耳をくすぐってるのもスキンシップかも)
「…オマエは何を考えている?」
耳元からの不意の声に、まひろはビクっとした。刺激に反応したワケではなく、ただビックリしたらしい。
「えええええとっ …やん!」
言いよどんでいる間に、耳たぶが甘く噛まれ声をあげる。
あげながらも、どこかいつも通りの無意識は気づいた。
パピヨンがまひろを呼ぶときの二人称が、彼が平常なら”キミ” 困ったり不機嫌なら”オマエ” 怒ったら”キサマ”だと。
そして名前を呼ばれたのは、自己紹介の後だけだとも気づき、ちょっと寂しい。
やっぱり名前で呼び合いたい。
(ブラボーの言ってたみたいに、触れ合えばできるかな?)
まひろの考えはストロベリー方面へ脱線した。
それはさておき、他人の気持ちを察するのが得意な武藤遺伝子が、今のパピヨンは不機嫌だと告げている。
だから言うべきか言わざるべきかちょっと悩んだ末、「怒らないで聞いてね」と前置きして
「体調が悪くなったらちゃんと言ってね。
一休みしてから続きを…うん、だるかったらゆっくり休もうね」
はにかみがちな声には、看護婦そのものの優しさが篭っている。
もともと兄以上に肌を触るコトが好きなので、続き自体に異存はないらしい。
パピヨンはムっとした。
陵辱するつもりで責めているのに、どうして身の心配をされなければならない。
はにかんだ表情は見ごたえがあって、それはそれで満足だが、まひろが小面憎くなってきた。
「うるさい。余裕を見せていられるのも今の内だ! さっさと嫌と言え!」
軽く頭をはたくと、パシっと小気味よい音がして、ついでにナースキャップがずれた。
「あぁやっぱり怒った、また危害を加えた」てな表情でナースキャップを正すまひろを、唸りたい気分で眺める。
寝ている時につけるな!とは、風呂場でも仮面をつけてるパピヨンが言えた義理ではないので、言わない。
本来なら、耳から始まって足の指やら首筋やら膝やら肘やら
そういう末端をねっとり責めて「嫌」と言わせてやろうと思っていたが、所詮は末端、どうも効き目は薄いらしい。
(ならばこうしてくれる!)
骨張った手をまひろの頬から白衣越しの豊かな膨らみへ移し、やんわりと揉みしだく。
「あっ」
舌足らずな声にパピヨンは少し優位を覚えたのか、ニタリと笑う。
濁った笑いとは裏腹に 手の動きは繊細だ。子犬の頭でも撫でるように膨らみをかき回している。
そんな様子をまひろは首をもたげて、好奇と羞恥の混じった目でうっとりと見る。こそっと呟いた。
「男の人に触られたのは初めて……」
「キ、キサマの男性遍歴などどうでもいい! もっと別のコトを言え!」
上ずった怒鳴り声を上げながら、器用に乳首を探し当てぐりぐりと擦る。
柔らかなブラジャーの生地が擦れる感触は、直接とはまた違う独特の刺激がある。
「ふぁ…ぅぅっ、も、もっと優しく、優しく」
こたえたのか、まひろは片目を軽くつぶりながら懇願する。
眉が下がって朱が強い横顔は、少し色気が見え隠れ。
先ほどさんざんつねった小さな鼻もせわしなく膨らみ、興奮で細息が速まっているのが見てとれる。
「優しくなんてしないさ。俺に余裕を見せたキミが悪いんだからね」
耳元で粘着質に囁くと、人差し指と親指で突起を強く擦り合わせる。
「んぁぁっ あん! 強いってばぁ」
と、一際大きな声を上げまひろは仰け反り、枕に頭を沈ませた。
まさぐられる場所から心地よい感覚が走って、閉じたまつ毛がピクピクと震える。
しかしパピヨンは容赦しない。表情を見て「嫌」とまひろに否定されるべくやっている。
否定されれば心置きなく外に行ける。日常に否定されるのは慣れているし、そうされる自信もある。
白衣とブラジャーの薄い生地ごしに、まだ見ぬ蕾を乱雑に押し込んでいく。
「ふぁぁ んんんんんっ んゃぁ! グリグリしないで」
段々と嬌声が多くなる。
瞑目する顔を枕に預けて、深く息を吐く。
指をたっぷり包むボリュームに気づき、軽く感嘆の息を上げながらパピヨンは聞く。
「どうやら、強いのは苦手みたいだね」
「そ、そうだよ。だだだだって、私は………」
バツが悪そうに顔を背けて、口の中で小さく呟く。
後頭部を向けられる形になったパピヨンは、もちろん見当がついてるが意地悪く聞き返した。
すると栗色の髪の毛がひっくり返り、変わりにとろけた顔が至近距離でたどたどしく喋る。
「初めてなんだよ。だから優しい方がいい………」
それだけの言葉が恥ずかしさを巻き上げ、両手で顔を隠した。
こういう点では、カズキよりも嗜虐心を誘ういい性格で、パピヨンの気分は充足する。
「生憎だが俺はちっとも優しくないぞ」
クックックと笑いながら、慣れた手つきで白衣のボタンを外す。
ハっと手をのけたまひろの目に飛び込んだのは、露わになった純白の下着。
真っ赤な顔で慌てて胸を隠す。
「や、やだっ 見ないで! 電気消して! 触るのはいいけど見るのはダメ!」
似つかわしくない動揺の声がやかましく上がる。
やだ、と言うのは行為そのものではなく、見るコトに対してであり、そういう意味ではパピヨンの望む言葉ではない。だが。
「触られるのが良くて見られるのが嫌って矛盾してないか? 普通逆だろ?」
「ふつうでも見られるのは恥ずかしいの…… ヘンだったりしたらからかうでしょ?
寝ている変態さんの前だって、着替えるのは恥ずかしかったんだよ…」
普段の快活さがウソに思える消え入りそうな声で、まひろはボソボソ呟いた。
パピヨンは目を丸くしてから、少し笑った。
寝ている自分の前でもそういう羞恥を覚えるというのは、風景とは別個として認識されてたコトになる。
羞恥を含め、そういう意味があるのなら、望みどおりの言葉。
「キミもやっぱり偽善者だね」
「ぎぜんしゃってなぁに…?」
言葉の意味がわからない。
しかしパピヨンの声は柔らかで穏やかで、まひろは何故か「ありがとう」と言われた気分になった。
「キミやキミの兄みたいな人間さ。それはともかく」
はだけた胸を隠している手と、一生懸命白衣のボタンを止めようとしている手を
パピヨンは無理矢理引き剥がし、自らの片手に捕らえた。
「見ないでっていったのに…! 人の嫌がるコトするとバチが当たっちゃうんだよー!」
両手を取られ動けなくなったまひろは、眉毛を吊りあげちょっと怒った。
しかしパピヨンはどこ吹く風。チワワに吠えられ驚く者がどこにいようか。あ、ブラボーはビビってたか。
「バチなんて当たらないさ」と思いつつ、先ほどずらしたコの字に乗っている媚薬をちらりと見る。
使う気はないが、もし使えばまひろを一方的によがらせれるので、切り札は自分だけという安心感がある。
「お願い、リンゴあげるから見な… って言ってる傍から脱がされてるし! きゃ、きゃー!」
騒ぐまひろは一切無視。鼻歌(よく聞くと覚醒)交じりに、ブラジャーがずらされた。
白衣からまろびでた豊かな膨らみは、寝ていても尚なだらかな丘になっている。
触った時から分かっていたが、改めて見るとなかなかの量感である。
「ほぅ、これはこれは……」
パピヨンは感心を込めて呟いた。
はだけた白衣からのぞく、雲のように純白の肌は少女特有の瑞々しさを持ち
鎖骨からの肩のラインも頼りなく、ほっそりとした腕の横に見える小さな頂きも炎みたく艶やかだ。
それら全てをパピヨンは見ている。見られている。
「うぅ。せめて目をつぶってて」
まひろは口をむにゃむにゃさせながら目を背ける。
「恥ずかしがるコトはないさ。まぁ確かに俺には及ばないが、いちおう、綺麗だと言ってあげよう」
「あ、ありがとー…」
パピヨンは、嬉し恥ずかしでくしゃくしゃ顔のまひろから手を離すと体勢を立て直し、再び組み敷く。
「だから見せろ。隅々まで俺に見せろ」
黒々と告げるが、脅迫の類は柳に風を当てるように通じない。
「なんか変態さん、口調はカッコいいけど岡倉先輩みたい。エロスだね」
逆に、エロスという単語へ忌まわしい記憶のフラッシュバックが重なる始末だ。
肛虐の黒コードの太さを思い出し、パピヨンの頬は恥辱に打ち震えた。
だがその倒錯した記憶こそに淫液は溢れ菊門を濡──やめとこう。
「や、やかましい。嫌なコトを思い出させるな。そりゃ俺はエロティックでセクシーだが」
手を伸ばしかけ、ツと止めた。
爪は、長い。このまま手を伸ばせば確実に乳房を傷つけるだろう。しかし陵辱者がそんな配慮をする必要はない。
(ま、いっか。爪の一つや二つ)
思索はさっさと終わらせて、直に乳房を揉み始めた。
爪は、どういうワケか縮んでいる。
けして小さくないパピヨンの手が埋まりそうに思えるほど、まひろの双乳は大きい。
それを、ぐっと力を込め腹から肩へ掬いあげてやると、また抗議の声があがった。
「ゃっ! だから優しくって…はぅう……や、やぁん」
だが黙殺。骨張った指で白い弾力をキツく鷲づかみにし、ぐにぐにとかき回す。
ずっしりとした質量が手首にかかり、パピヨンは熱く乾いた息を漏らす。
眼下でビクンと震える気配がした。快感を覚えているが、それにまだ慣れてはいないらしい。
舌なめずりをすると、今度は乳輪の辺りをつかみ、力いっぱい握り締めた。
「ふぁぁぁっ!! くぅぅ、あっ、あぁ」
可愛らしい叫びをあげると同時に、凄まじい電流めいた刺激が一気に突き抜け、まひろは目を見開いた。
そして残った脱力と浮遊のほわほわした感覚に、激しく甘い息を吐く。
なだらかに潰れた膨らみが波うち、はだけていない白衣とのギャップがどうにも淫靡だ。
「感じてるようだね」
「んん… よ、よく分からないけど、強いのはヤメテ。慣れてないコトは危ないよ……」
「ひょっとしたらキミ、俺に見られて感じてるんじゃないのかな?」
「ちちちち違うよ!! 強いから…強いから…ひゃぅ!!」
一生懸命な否定をからかうように、可憐な頂が指でつままれた。
「やー! 喋っ…あん……てる最中に、はぁっ、ダメぇ…!!」
擦られる動きに連動しつつ、イヤイヤと首を横に振る。汗臭い髪の毛が左右にばらけ、汗臭ささが辺りに広がった。
「あ…!」
太ももにしだれかかったパピヨンの股間に、固くて熱い感触があるのに気づき、頭からボっと湯気が出た。
(当たってる当たってる当たってる! あとお腹の下がなんか熱くてヘン…!)
様々な変化に戸惑う間にも、乳首はいじられ続けている。
コリコリしたそこが、押し込まれたり、つねられたり。
「はぁっ ああん!」
背中を派手に仰け反らせると、固い感触がより密着してまひろは言い知れない気持ちになった。
「キミのここ、こんなに硬くなってるよ」
パピヨンは、追い討ちをかけるようにぷっくりと尖った突起をさすりながら告げる。
熱ぼったい口調をみるにつけ、彼自身も昂揚しているらしい。
まひろはというと、さすられるだけでも甘い疼きが駆け巡り、話どころではない。
しかし、無意識のカケラが告げる。
『変態さんはこういう時に詳しい。ならその相手の人はどこへ。まだ居るのなら帰る場所があるハズなのに』と。
「聞いてるのかい? ちゃんと見ないと、もっと強くするよ」
思考などは無視しているサディスティックな指示に観念して、恐る恐る目線を移すと。
「あ」
思わず声が漏れた。
目に入った自分のそこは、硬く膨らみ天を仰いでいて、劇的な変化を起こしていた。
豊かな双丘に比べれば控えめだが、赤々とした勃起がたまらなく恥ずかしくて、顔を背けようとした。
が。
「おやぁ〜? 見なかったら強くするってもう忘れたのかな?」
「覚えてるよ…… 覚えてるけど、ヤダ。恥ずかしい」
ハっと止めた顔では、羞恥が瞳を潤ませ、唇はいびつなヘの字に歪んでいる。
そんな飾り気のない顔は、どうにも苛めたくなるほど純粋な魅力に溢れていて
凶悪極まりない足責めをカズキに敢行していた斗貴子の心情が、今のパピヨンにはよく分かる。
けれども色々な矜持が、最後の一線だけは越えまいと思わせている。
「嫌なら別にいいんだよ。俺は部屋を出るだけだからね」
投げかけるサドの笑いが含む本音とハッタリに、まひろは気づかない。
「ズルいよ変態さん… そんなの言われたら、私……」
冬場の中学生みたいに頬を赤らめるだけで、誠実に答えてしまう。
「……言うコト聞くから。ちゃんと聞くから。ガマンするから」
また言葉の最中に触られはしないかと怯えながら、ゆっくり言葉を紡ぐ。
「だから部屋に居てね。…………約束だよ」
強くされるのも恥ずかしいのもイヤだが、病人を一人ぼっちにさせるのはもっとイヤだ。
そういう意思を途切れ途切れの口調から感じて、パピヨンはどうも悩む。
底抜けで、当てた毒気が片端からどこかに消えている。
何度も怒鳴りつけているのに、心へしこりが残っていない。そういう相手はやり辛い。
「フン。じゃあせいぜい嫌になるまで見ていろ」
吐き捨てるように言い、乳首を口に含んだ。
>565
おぉ、初めてリアルタイムで読めた。
パピまぴ、カズトキとはまた異なるラブさがあって良し。
続きを楽しみにしてます。乙でした。
まひろが可愛いなオイ
乙です〜。パピヨンは倒錯気味な興奮をしとるなw
乙です〜。
まひろ可愛い。
いや、むしろ
パピ可愛……
ザシュ
577 :
名無しさん@ピンキー:05/02/03 01:05:23 ID:1R3ru6wz
まひろ可愛い!!
すまそ、ageてしまった
ああ、お兄ちゃんのいないところでそんなことやそんなことまで!
えぇと、色々お礼も言うべき所なんだけど、それは完結の折というコトで。
貼ってた複線を覚えて貰ってたり、感想を頂けるのは、本当に嬉しいしありがとうだけど…完結までは。
584 :
名無しさん@ピンキー:05/02/05 12:35:46 ID:TcXymDGB
ここはエロスいスレですね。
エロスいのはこのスレでなく、そう感じた人自身なのではないかと
このスレ初めて来たんだが気になることがあるので質問。
……なんでブレイドの覚醒がネタで使われてるの…?
武装錬金6巻買ってきました。
パピヨン様がどんどんかっこよくなってきてはる…○| ̄|_
カズキと斗貴子さんはますますストロベリーですね。
その頃大浜は、ラジオと共に「燃えろファイアー! た、た、かえー!」などと歌っていた。炎の転校生だ。
パピヨンは、度重なる蹂躙ですっかり桜色に染まった膨らみに覆い被さり
蝶が蜜にするような静かな調子で、含んだ桃色の突起を舐めしゃぶる。
硬く尖ってはいるが、舌で弄ぶたびにプルプルと弾み、黒と紫の受乳者は妖怪のような笑みでそれを楽しむ。
「………っ!」
まひろは目をぎゅっとつぶって刺激に耐えている。
見なきゃダメ見なきゃダメと言い聞かせているものの、反射的にそうしてしまうのだ。
息を詰め、ベッドシーツをそれ越しに爪が食い込みそうなくらい一生懸命握っている。
淡い乳輪の辺りに熱い息がかかり、全身の肌がぞくりと逆立つ。
はだけた白衣からこぼれおちる膨らみが持ち上げられ、果実にするように大きくねぶられる。
ちゅぱっ ちゅぱっ と生々しい水音は羞恥を期待してだろう。
音を聞くたび、下腹部に尿意のようなムズ痒さがもぞもぞと湧き上がり、ひどく切ない。
スカートからまっすぐ伸びる太ももを、モジモジとこすり合わせる。
付け根はじんわりと熱を帯び、少し湿っているような気がした。
しなやかな太ももに、膨張した股間が押し当てられる。
パピヨンは性格や仮面のせいでそうには見えないが、しかしまだ20歳の青年だ。
この状況に無反応でいられるほど枯れてはいない。
先ほど同様、恍惚とした顔つきで怒張を押し付ける。
しまっていた核鉄が自然に押しのけられてしまうほど、そこは硬い。
鳥肌が、甘く恐ろしい疼きに変わっていく。
乳首がまた一段と尖り、新たな昂揚と執拗な愛撫を呼ぶ。
口で転がすのをやめるとすかさず、舌の裏でぬっとりと力をかける。
かけたまま、パピヨンは顔を傾けゆるやかに、頂点から白い中腹まで舌をずらした。
シーツを握る手が、一度脱力し、力なく握り直す。
白い肌にベットリついた唾液が、蛍光灯を反射して艶かしく光る。
それを満足げに眺めながら、パピヨンは再び乳首に口をつける。
舌をつくのは汗か角質か、酸味がかったしょっぱさ。甘さよりも誘惑的だと密かに笑う。
「…ぁ」
変化を予期したのか短い声が漏れる。丹念に這わされた舌は、引き込むように動きを変える。
「ふぁ…ま、待っ──」
切羽詰った制止が終わらぬうちに、あどけない蕾は下歯と舌でゴリゴリと擦られ始めた。
「ふわぁぁあ!」
不規則に突き抜ける硬軟ふたつの刺激に、白い顎(あぎと)が天井を仰ぎ、ナースキャップが落ちた。
気づかず、ただ苦しそうに眉根を寄せる表情が、皮肉にも興奮を誘う。
パピヨンはコリコリした乳首を甘く咀嚼し、空いた手では均整の取れた美巨乳を、弧を描くように揉みしだく。
肌はひたすら健康的で、ハリのある柔らかさを手に感じるたび、うっとりと息を吐いてしまう。
まひろの顔はというと、すっかり上気し、伏目がちで前髪も汗に濡れて、ひどく大人びて見える。
せわしなくつく息にはリンゴの甘さが混じり、パピヨンの鼻腔を心地よくくすぐる。
だが彼は一旦手を止めた。理由はよく分からない。
まひろは不意の解放に、ねぼけたような表情であたりをボケーっと見回した。
そして状況を再認識すると、弱々しく指パッチンをした。何か思いついたらしい。
肩に垂れる髪をそーっと乳房に乗せてみる。頂きはめでたく栗色の流れに埋もれた。
(やった。コレで見られない)
満足げに頷くと、つられて髪がズリ落ちた。
「ああっ!!」
まひろは真っ白になって叫んだ。せっかくの目論見がパーだ。
「うるさい。何を騒いでいる」
「あのね。あのね…… 隠そうとしたけどズレちゃったの。
マンガだったらどんなに動いても見えないのに。長さが足りないのかな…?」
「足りないのはキミの頭だ。物理的にムリだろ」
ふと見上げた顔が、自分より年上っぽくてパピヨンはドキリとした。だが。
「ひどい! 私はコレでも一生懸命なのよ!」
口をつくのは幼い抗議の声で、ため息をついてしまう。
あまりに違いすぎていて、ふと、自分が言ったコトが脳裏をよぎる。
(正反対、か)
パピヨンが拒絶を望んでいても、まひろはそうではない。むしろ受け入れようとしている。
……言うコト聞くから。ちゃんと聞くから。ガマンするから。
だから部屋に居てね。…………約束だよ
まひろの言葉が、心に重くのしかかる。
正反対なのが可笑しくもあり、悲しくもあり、ほんのちょっぴりだけ嬉しい。
まひろがカズキの妹でなくても、同じ気持ちになったのかも知れない。
その頃大浜は、「争う痛みうぉー胸に秘めて敵を撃てェーz_ッ!」などと歌っていた。戦士よ起ちあがれだ。
まひろはショーツ一枚を残した全裸になっていた。パピヨンも同じく。
気の変わったパピヨンの指示で、まひろは服を脱いだ。
頬を染めながらおたおたと服を脱ぐ姿は、実に良かった。
また髪で胸を隠そうとしたが跳ね除けられ「ああっ!!」と叫んで、怒られもした。
ナース服もステキ衣装も、ビキニパンツもブラジャーも、足元の方に散乱している。
その中にもちろん核鉄もある。
故にパピヨンの回復は断たれ、彼は本来の体力で行為に臨むコトになる。
「だだだだって、やっぱり恥ずかしい…」
ちらっとパピヨンの股間を見る。
そこは一言でいうと赤黒い。
薄い陰毛からにょっきり生えた怒張は太く長く、カサが大きくせり出して凶悪な印象がある。
見たいけど恥ずかしい。でもあんまり見たら悪い。おかしな葛藤で見たり見なかったりする。
そういう視線をニヤニヤ受けるパピヨンも、まひろの体のラインに見惚れている。
豊満な胸や腰に見合わぬウエストのくびれに、まひろいう所の「エロス」がひしひしと滲んでいる。
ほっそりとした足だが、太ももには柔肉がほどよく付いて、健康美とでもいうべき眩しさがある。
肌はやはり雲のように白く自由で、総括すると、出るべきところが出た美しい細身である。
男の扇情を駆り立てるのはこういう体なのだろう。
「でも、なんで私だけパンツ履いてるの?」
「趣味だ!!」
間髪入れずにパピヨンは叫んだ。
「ええーっ!! どういうコト!?」
「こういうコトさ。」
くつくつと悪辣に笑いながら、パピヨンはショーツを見る。
筋の形にショーツが湿り、秘所がかすかに透けている。
その上に位置する赤リボンの刺繍(ベタだ)に映る黒い影は、恐らく陰毛だろう。
パピヨンにはその光景がいい。
ただの全裸を布一枚で覆っている方がエロスだと、経験から知っているのだ。
そのままショーツの中に指を突っ込みたい衝動を押さえて、ゆっくりと外からなぞる。
「ひゃっ!!」
身をよじらせると、なだらかに潰れた膨らみが大きく弾む。
「おやぁ? なんだかんだ言ってもすっかり湿っているじゃないか」
「うぅ… なんだかよく分からないけど言わないで……」
改めて嘲る調子に、まひろは伏目がちに困り果てた顔をする。
とろりとした熱が瞳に宿り、思わず唇を奪いたくなる色気がある。
指に力が一層こもり、まひろは細身をピクピクと振るわせる。
「それにそんなことしたらパンツが汚れ… ん…!」
「洗えば済む…」
相変わらずどこかズレた事をいうまひろに、パピヨンは無遠慮に指先を更に押し付ける。
(待て… 今のやりとり…)
天井裏から覗いたカズキと斗貴子がしていたそれではないか。
なんかスゴく腹が立つやらカズキを相手にしているような照れが沸くやら、感情の始末に困る。
でもとりあえず、愛撫は続ける。
ピースサインできゅうきゅうと乳首をつねりながら、更に肉芽を薄布ごしに押してみる。
「ひゃん!」
子犬のような嬌声を上げると、だらしなく表情を弛緩させて、はぁっと大きな息を吐いた。
先ほど食べたリンゴの甘い匂いが立ち込め、パピヨンの何かが切れた。
「や、や…な、なにっ ふわぁああ! あっ、あっ、んぁぅっっ!」
乱暴にショーツの中に手を突っ込み、揃えた二指で強引に擦り上げる。
粘り気のある液体が指に絡み、生暖かさともつれあうように筋を激しく上下させる。
ぴちゃぴちゃと淫猥な水音が静かな部屋に響く。
まひろの細い肩が震えに振るえ、ひっきりなしに声が上がる。
「あぅ! お、おちつ…はぁっ! んんん…! 落ちついっ…ぁあ!」
首をもたげて懇願する相手へ見せつけるかのごとく、突起を力任せにつねった。
「ああああああっ!?」
甘い痺れが全身を貫き、まひろはぐったりとベッドに沈む。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
天井に赤面を向け、全力疾走したように大きく激しく息を吐く。
「イっちゃたようだね」
ニタァっと笑うパピヨンの言葉の意味は、もちろんよく分からない。
「なんかホワホワする… けど」
焦点の合わない目で、パピヨンを探して見据えて、こうも言う。
「ちょっと気持ちよかった……」
夢見心地でえへらえへらと無邪気に笑う。
パピヨンは舌打ちした。
陵辱するつもりでやっているのに、素直に気持ちいいと言われては立場がない。
(俺はどこまで行ってもこいつに勝てんのか? いや勝たなくてはならん! いつだって俺は勝ってきた!!)
子供のような顔を、真剣に見据える。
相手は、唯一負けた男の日常の象徴なのだ。
決戦を控えたこの夜、それに勝てずしてどうするという闘志がメラメラと湧いてきた。
赤黒い怒張もホットホットだ。
「じゃあもっと気持ちよくさせてあげよう」
「待って… 何を…」
太い枯れ枝のような指が、秘裂に進入しかき回す。
愛液はその分泌を増し、、水音はぐじゃぐじゃとやかましい。
「くふっ! ダメ… ダメ! ちょっと止まっ… ひぃ」
達したばかりで敏感な箇所だが、好都合。
二本の指に少し力を込めて、膣壁をかき回す。
生暖かい粘液はとめどなく溢れ、甘いチーズのような匂いが広がっていく。
もはやショーツは透けきって、激しく動く指のシワの数すら見える。
「頃合か…」
「や… 今度はなに?」
腰を浮かせてガッチリと手を回し、もう片手でショーツを脱がしにかかる。
やがてそれは、たっぷりと吸った愛液の尾をキラキラと付けながら細い足を抜け、適当な場所に置かれた。
(あ、ダメ! ここだけはダメ!)
まひろは慌てて右手を伸ばして、隠す。
ただし。
白魚のような指たちは、なぜか右太ももの辺りを重点的に隠しているので
ぷっくりと盛り上がる恥丘の裂け目も、花弁も肉芽も、半分はパピヨンの目に映っている。
栗色の毛は綺麗にそろっているが、毛深い。そして硬そうだ。
それを暫くからかった後(ちなみに月に一度はさみで切ってるらしい)、
「ところで、キミの大事な場所が半分以上見えてるぞ」
と告げると、一瞬の沈黙の後、まひろは慌てて左手を伸ばした。
「なんだ今の間は。と言うか、隠すなら、手をズラすだけでいいんじゃないのか?」
「え、ええと、気分かな? きっと気分のハズよ。あははは」
白々しく笑いに、鋭い眼差しが向き、まひろは露骨にギクリとした。
「べべべ別に、右太ももの付け根にホクロが二つあるとかそんなんじゃないから、絶対に見ちゃダメだよ!!
え、何、どうして笑ってるの…?」
眼前に浮かぶパピヨンの顔は、凄まじい期待感と狂気に満ちてくつくつと笑っていた。
「つまり、あるんだな? ホ ク ロ が」
「いえ、ないデス! ほんとうデス! 変態さん、自分で質問を質問で返すなって言ったのに返してるし!」
股間を一生懸命押さえながら、まひろは汗をだらだら流した。
伸ばした手に乳房がぐにゃりと潰されていてエロスだが、当人は何かを隠すコトしか念頭にないらしい。
「ないなら見せろッ! まぁどっちにしても俺は見るがな!」
めっちゃ嬉しそうな声を上げると、パピヨンは(勢いのある墨絵を想像すべし)まひろの両手を剥ぎ取った。
「いやぁ…」
また消えそうな声が上げる。
まひろの足に割り入ったパピヨンの眼前に、ホクロが二つ。
しなやかで柔らかそうな太ももの付け根に、なるほど確かに存在している。
だがそれは本当に小さくて、きっと隠されなければ気づかなかっただろう。
「薮蛇だね。しかしまぁ、おかしな所にホクロがあるもんだ」
「ココだけはホントに見ないで…」
別段、欠点らしい欠点ではないのだが、まひろは体のどこを見られるよりも恥ずかしそうだ。
羞恥の基準がよく分からないが、まぁ、天然ボケはそんなモノかとパピヨンは納得した。
「じゃあ俺の質問に答えたら、見るのをやめてやろう」
「本当っ? どんな質問?」
まひろの顔はパァっと光り輝き、パピヨンは耳たぶまで真っ赤にしてうつむいた。
「そのな。その。あれだ。キ、キミの兄も同じ場所にホクロが…その、………あるのか?」
責める立場なのに、パピヨンの声は羞恥に震えている。
無理もない。屋根裏からは見えなかったカズキの恥部が、明らかになろうとしているのだ。
しかしパピヨンは聞いてから後悔した。
──嗚呼、こんなコトじゃなく誕生日でも聞けば良かった。
恥ずかしさに、ポっと頬に桜色が昇る。ちょっと照れる。
「そ、そんなの知ら…」
「そんなのだと!」
パピヨンは怒った。恥ずかしいのをガマンした質問を、そんなの呼ばわりだと!
怒り任せに肉芽の皮を剥いてやる。
現われたのは、白い垢がそこかしこに付着しているサーモンピンクの勃起。
「バツだ。掃除してあげるよ」
楽しそうだが冷たい声で告げると、丹念に丹念に力をこめて、垢を一つ一つ取ってやる。
「ああん! あっ、ああ」
叫ぶ口から一筋のヨダレが垂れて、ひどくはしたない。
質問は続く。指で花弁を撫ですさりながら。
「キミだって武藤と風呂に入ったコトぐらいあるだろ。
だったら覚えているハズだ。さぁ言え、言わないともっとヒドい目に遭わせるぞ」
被せ直した包皮ごとグリグリ擦ってやると、ビー玉のような瞳にうっすら涙が滲んだ。
「ゃう…はっ、はっ、はぁぁ… だ、だから、覚えて… やんっ 覚えてないってばぁ…
そりゃ中学生の頃までは入ってたけど……はぅ…」
まひろはいらんコトまで口走る。それがいけなかった。
(中学生の武藤とだと! おのれ俺すら今は亡き早坂秋水の監視を口実に
銭湯で待ち伏せしてようやく武藤と風呂に入れたというのに、コイツは妹というだけで青い肢体を見たのか!)
パピヨンは嫉妬に燃えた。何かが決定的に間違っているような気もするが、それはどうでもいい。
ともかく。
細い足を乳房の上に乗せ、大きく広げてやる。
それで隙間の開いた清楚な花弁へ、更に両手を当てて開く。
くぷり…と粘っこい水音と共に、薄桃色の粘膜が露わになった。
すっかり蜜に浸って艶かしいそこから、チーズのような雌臭が広がる。
それを一通り吸い込むんで味わうと、パピヨンは舌を突っ込んだ。
「ひぃん!」
細腰をビクリとくならせて、まひろは喘いだ。
必死な様子と、生暖かい膣壁に舌がとろけそうな感触が楽しい。
とめどなく溢るる蜜を大音響ですすってやる。
「や…! そんな音立てないでよぉ…… あぁん」
蠢く舌の感触に、くぐもった甘い声があがった。
しばらくそんな風に責めた後、パピヨンは口を離した。
そして渋々、いかにも妥協してやったという顔をして、「なら武藤の誕生日を教えろ」と聞いた。
2月29日、との答えにアイツらしいと感心すると、
「アイツ…? 違うよ、私の誕生日だよ」
とまひろは息をせわしなく吐きながら答えた。
「どうしてオマエの誕生日を答える。俺は武藤の──…」
「え、『武藤の誕生日』って聞かれたから私のかなーって」
声を遮って、きょとんとした顔が答えた。そしてやがて、ああ、と納得した。
「あ! お兄ちゃんの誕生日? それなら12月1日だよ。お兄ちゃんのコト、武藤って呼んでるんだねー」
「当たり前だ」
武藤カズキとも呼ぶが、カズキとは呼ばない。そういう馴れ馴れしさが嫌いな性分なのだ。
それがまひろにとってややこしい。そして勘違いを生んだのかなーと思う。
「けど、私も武藤だよ」
憔悴した顔がそう言い、得意げに、そして柔らかく微笑む。
よく笑顔を花になぞらえるが、その笑みはひまわりのようにおおらかだ。
英語ですら太陽を冠する花の笑いに、しかし蝶はひやりとした。
「兄妹だから苗字が同じ」と言ってるのだろうが、同一視を看破されてるようで、気まずい。
そういえば、「俺は武藤の友達だ」と言った時、まひろは嬉しそうな顔をしていた。
「ひょっとして、俺のコトを友達だとでも思っているのか?」
「…うん。今はそうだよ」
誤解である。あの時のまひろは「武藤」を自分だと思い、友達だとも思ったのだろう。
推測になるが、友達だからこそ必死に部屋へ引き止め、ブラボーから匿ったのかもしれない。
しかし誤解がなかったとして、違う行動を取ったかどうか。
『お兄ちゃんの友達なら、私にとっても友達よ!』とでも言って、同じ行動を取っただろう。
そういう人間なのだ。ちょっとした結びつきを大事にしたがる。
「私は好きだよ変態さんのコト。意地っ張りで物知りで可愛いから。
だから、私のコトはまひろって呼んで。まひろちゃんでも、まっぴーでもいいよ」
行為の最中とは思えないのん気な調子で、言う。
「呼ばん! 確かに俺は物知りで天才で美しいがどこが意地っ張りだ! 好きとか言うんじゃない!!」
暖かい目線を注ぐ顔は、どうも怒鳴りたくなる。得体の知れない感情が湧いてくるから。
この上名前を呼べば、それこそ決定的に変わってしまう気がする。かつての自分がカズキにされたように。
まひろは、ただの照れだと思っている。一緒にいればいつかは呼んで貰えて、ストロベリーになれるとも。
意識の間にある溝は、深い。
真史は、「逃げ場なんてないさ! うーそも矛盾も飲み干す強さ、と共にィ─z_ッ!」などと歌っていた。Reckless Fireだ。
ラジオでは熱い曲のメドレーが掛かってて、真史は歌っているのだ。
その心中にはやり場のない怒りが充満しているが、彼自身はどうしてかわからない。筆者にもわからない。
果たして、夜中の屋外でラジオと一緒に歌っているような男(スク水フェチ)に春は来るのだろうか。
そこなんですよ。人間賛歌を描いてて悩むのは。答えはあるのか?
まだ口紅よりも菓子の食べカスが似合いそうな幼い唇から、赤黒い怒張が見え隠れする。
あぐらをかくパピヨンの股間に栗色の髪が埋まって、ぎこちなく上下しているのだ。
先ほどのやりとりの最中でも、秘裂に思わず生唾を飲むコトがしばしばで
怒張も痛々しいほど張り詰め、先走りもびちゃびちゃとこぼれていた。
ともすれば最後の一線を越えそうな衝動が首をもたげ、それを収めるべくまひろに咥えさせた。
陵辱する気はさらさらない。陵辱じみたコトは拒否を勝ち取る一手段にすぎないのだ。
しかし、太い血管が脈動する恐ろしげな肉棒を目の当たりにしても
まひろは少しためらうだけで、最終的には、本当に小さな小さな口でするりと飲み込んだ。
動きは本当にひどくつたない。
けれど、歯を立てないよう歯を立てないよう気を遣っているのが感じられ、配慮が心地よくも寂しい。
パピヨンからは見えないが、力なく眉毛を下げて恥ずかしそうに目を細める顔は一生懸命だ。
収まりきらない肉棒をできるだけ咥え込み、膨らんだ頬を苦しげに歪めながら、ふぐふぐと上下する。
先走りの苦さに耐え、その忍耐が肌を赤く上気させる。
触られていた時と同じくらいの愛液が、秘所からこぼれシーツに染みを作っていく。
陰毛にカズキに似た前髪がツンツンとあたり、パピヨンは無意識的にそれをかきあげた。
結果、頭を撫でるような格好になり、まひろは苦しそうに笑った。
「ふぃふぉひひひ?」
「悪くは…ってやめろ。見上げるんじゃあない」
子犬のように純粋な瞳と目が合い、パピヨンの顔に複雑な感情がさぁっと走った。
一つは、瞳がカズキに似ていて、カズキにこういう行為をされているような感じがしたからだ。
もう一つは、青く冷えた言いようのない感情に飲まれそうなのもあるが、カズキを思うとどうもダメだ。感じてしまう。
そしてまひろは、見上げるなという言葉を誤解した。
下からだと、仮面の隙間から素顔が見えそうだ。
それに気づいて、それを嫌がっていると思った。
(でも私だって見られたしいいよね!)
考えは基本的に明るい。それがこの場での唯一の救いだろう。
優しい顔で見上げたまま首を捻る。ちょっと素顔が見えそうで、粘膜が当たってパピヨンはビクっと震えた。
「コ、コラ」
「ふふふ」
狼狽する様子を楽しそうに見上げつつ、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、舌を使ってみる。
尖端をチロチロと舐める。苦い。
けど額にシワをよせながら、水を飲む子犬のようにピチャピチャと舌を動かす。
一段と質量を増した怒張に驚きながら、ちょっと前に視点を移す。頬やら鼻梁の端っこが見えた。
「だ、だから見上げるなぁ…」
切羽詰った声が上がり、まひろの頭ががっしりと掴まれた。
「ふぁ、ふぁひ!?」
まひろは強引に下を向かされ、そのまま激しく上下に揺すられた。
怒張がノドに当たり、むせそうになる。
「くふっ、くふっ、んぐぐぐぐぐ… くふぅ……」
髪がたなびき、鼻にかかった苦悶の声にパピヨンは陶然と笑う。
激しく擦れる粘膜にヨダレが幾筋も垂れて、気持ちいいコトこの上ない。
屹立を咥えているのはカズキだ、声を漏らしているのはカズキだ、大好きだカズキ。
若干倒錯した感情に、気分は高まり粘っこい息が絶え間なく吐かれ、やがて放出の時を迎える。
「あ、あ、出る、出るよ!」
「ふぁひぐぁ!?」
びゅるびゅると口中に熱い白濁が流し込まれ、まひろは目を白黒させた。
シーツの上で激しい息が重なる。
射精直後の青年と、それを受けた少女は、並んで寝そべりビクリビクリと体を震わせている。
「んん、んんんん!」
白い筋を口からツツと垂らしながら、まひろは横を向き、しかめっつらで口を忙しく指差した。
「コレ、どうすればいいの? すごく苦いけど捨てちゃなんだか悪いし…」と言いたいらしい。なんとなく分かる。
「だから、捨てろと…」
気だるそうにティッシュへ手を伸ばす。
完全に回復してない状態で放出したせいで、ひどく消耗している。
「くれてやるからさっさと始末しろ。あと、しばらく話し掛けるな。できたらイヤと言え……」
枕元からティッシュを何枚か取り、渡す。ちょっと気弱な口調なのはアレだ。
カズキを欲望の始末に利用してしまった罪悪感があるのだろう。
まひろはというと、白くドロドロ光る粘液をティッシュに吐き出し、その量に驚きの声を上げた。
「苦いはずだよね… でも、コレが男の人の………」
初めて見る液体に、感動と満足の声をひっきりなしに上げる。
(言うな。いちいち感動するな。ああダルい)
足元に核鉄が見えるが、それを取って回復する気にもならない。
ぶっちゃけていうと、このまま眠りたい。でもそれをしたらまひろに負けるコトになる。
「大丈夫…?」
「ちっとも大丈夫じゃあない。いい加減ほっといてくれ」
窓際にいるパピヨンはぷいと顔を背けて、カーテンを所在なげに見つめる。
がっちりした肩が大きく息をする。まひろはじっとそれを見つめ、「そうだ!」という顔をした。
「ちょっと待っててね。だるい時にぴったりの方法があるから!」
ベッドから下りる気配がした。
睡魔と戦いながら、水でも持ってくるんだろうとぼんやり思う。できたら舌が火傷しような熱々のコーヒーが飲みたい。
コトコトという何かの作業音がしたが、見る気にはならない。
やがて戻ってきたまひろが、「コレ飲んで元気だしてね」と薄汚いコップを眼前に置いた。
なみなみとコーラが注がれているそれには見覚えがある。さっきまでコの字の上に乗っていたモノだ。
「まぁ、ないよりマシか」
炭酸の抜けたコーラは栄養たっぷりだとか言っていた。だから今にぴったりなのだろう。
パピヨンは勝手に納得すると、大儀そうに身を起こし、飲んだ。飲み干した。
それを毒気のない顔でニコニコと見届けたまひろはうんうんと満足げに頷いた。
「これね、お薬混ぜたんだよ。だから、だるいのも治るよきっと」
ぼふっと鈍い音がした。
コップがシーツに落ちたのだ。幸い、もうすっかり空なのでシーツは無事だ。
けれどパピヨンは無事じゃない。襲い来る正体不明の恐怖に思わずモノローグが入った。
【一分前の春の夜…】 ドクン
【オマエはコーラに何をした?】 ドクン
【何をしてしまった……!?】 ドクン
薬とやらに覚えが一つある。
天井裏から御前から没収した。ブラボーが来た時に股間から取り出した。
媚薬という名の穢れた薬。それをコーラの横に置いていたではないか。
(どうなった…頼む、入っていてくれ。無事でいてくれ)
バッと振り返り、祈るような心持ちでコの字の上を見る。でも空だ。
願いというのは叶わぬものかと、逆に笑いたくなった。
「つまり混ぜたんだな。オマエは小瓶の中身を混ぜたんだな」
「いぐざくとりー!(その通りだよ!)
苦いお薬でもコーラに混ぜたら飲みやすいかな〜って。
でもあのお薬、何のお薬? メロンソーダみたいだったけど」
「ああ、ブラボーとやらが帰った後に言ってたいい方法だな。
なるほど、ずっと考えていたわけだ。ハハハハハハ」
和やかに笑う。まひろもつられて笑う。
パピヨンはけたたましく笑った。ヤケなので血を吐くほど笑った。まひろは拭いてあげた。
やがてパピヨンは目を濁らせたまま、大手を広げて天井に向かって絶叫した。
「何が『いぐざくとりー!(その通りだよ!)』だ!!
なんてコトをしてくれた… なんてコトをしてくれたんだ…… 俺たちは、バカだ!!」
まひろは思った。オービーの弟と横山水滸伝の黄信のセリフとBJネタを混ぜるなんて、変態さんは欲張りだなぁと。
でも黄信なんて分かり辛いネタはアレだし、パピヨンの不健康な肌は火照りを帯び始めた。
パピヨンに危機が迫る。
やべぇ、続き気になりまくりだよ
発情したパピ様とまっぴーに期待!
乙です〜!
あいかわらず描写が濃いですなぁ。
「いぐざくとりー!(その通りだよ!) 」
から笑うパピヨンの流れ、情景が浮かんできてウケましたw
きっ気になる!続き早くキボン
どうでもいいんだけどJOJOネタ多杉
ぱぴまぴがすっかり好きになってしまいました
面白すぎて過去ログから全部読んじゃったぜ。
初めはカズトキからだった!潮吹き!潮吹き!
SS行きます…しかし需要があるかどうか微妙なカップル。
「おーい管理人さーん、ブラボー、開けてくださーい。」
「おお、大浜。今日はまだ帰省中じゃなかったのか?本来もう門限は過ぎてる時間だから、静かにな。」
思いがけなく早く帰ってきた寄宿生は、荷物を抱えて自室に向かう。
「ふぅ…」
寄宿生活も2年になると実家の自室より寮の自室のほうが落ち着くのは何故だろう。
時刻は11時半。
疲れたから寝てもいいし、深夜ラジオを聴くのもいい。
今ならまだ風呂にも入れるか?
「すぴー…」
ああ、自分のベッドには先客がいるから先にお風呂に入ろう、まだボイラーは点いているはず…
「え?」
何故僕のベッドに先客がいて寝息をかいているんだ?
しかし大浜の青いストライプ柄の布団のベッドには確かに先客がいて、寝息をかいていた。
それも知り合いの女の子…
カズキくんの妹のまひろちゃんが、さーちゃんと呼ぶ女の子だった。
「お、起きてさーちゃん!いや、沙織ちゃん?」「ふにゃ?」
さーちゃんは周りを見回す。割と小奇麗な部屋。しかしまごうことなく男の人の部屋。
「きゃあああ!」「ちょ、大きな声出さないで!人が着ちゃうよ!」
「どして?どうしてあたしこんなとこに…そりゃ、お昼に男子の部屋にいたけど…」
昼頃の話だが、いつものメンバー(大浜のぞく)でカズキの部屋に遊びにきたときに彼女が立ちくらみを起こし、
六升が、「今日は帰ってこないって言ってたし」と大浜の部屋に運んだのだ。
メンバーはその後遊びに行ったのでそのことを忘れ去ってしまい、沙織はぐっすり寝てしまったので今に至る。
誰か気づいてやれ。友人。
「女子の点呼、とっくに終わってるよね…」
「あ、でも私前に二回ほど点呼の時に寝てたし、ブラボーも気づかないんじゃないかな。たぶん大丈夫。」
それでいいのか。管理人ブラボー。
「すみません先輩、勝手にベッド使っちゃって…」
ベッドから降りたさーちゃんを見て、大浜は息を呑む。
「ん?」
さーちゃんは大浜の異変に気づき、自分の脚を見る。
ズボン穿いてない。パンツ丸出し。(イチゴ柄じゃないよ)
「う、うそ!」
寝ながらズボン脱いだの?私?
「ご、ゴメン、見てないよ!」ゆで蛸の様になる大浜。
「そんなわけないでしょー!先輩のエッチー!」とかなんとか叫ぶさーちゃん。
ああもう恥ずかしい。今すぐこの場から消えちゃいたい。
しかし同じ建物内とはいえ、今から誰にも見つからず自室に戻るのは至難の技だ。
いくらブラボーでも夜中に男子部屋から女子部屋への出入りを見逃してくれるはずはない…
布団にうずくまり考え込むさーちゃん。怒っているのかとへこむ大浜。
「うおーい、大浜ー。帰ってきたのかー。」
ドンドン、と戸をたたく音。
どうしよう、と二人は目を合わせた。
なにやらバタバタと音がした後、扉は開いた。
「ご、ゴメン岡倉、待った?」
「…何やってたんだお前?」
ギリギリで隠れるのに間に合ったさーちゃん。しかし狭い…
「ま、いいや、お前こないだ貸した『Hできれいなお姉さん〜ロリータ系特集〜』そろそろ返…」
死にさらせっ!
岡倉は突如友人から湧き上がるオーラに背筋が凍った。
「ま、また今度でいいかな…じゃ」
「も、もういいよ。」
「行きました?」と、さーちゃん。やっぱりズボンは穿いてない。
「しかしよく入れたね…そんな狭いとこ…僕じゃ絶対無理だよ」
さーちゃんは本棚と机の間のわずか数十センチの隙間に隠れていた。ちょうど扉の位置からは死角になる。
「まあ細いのがとりえですから…あれ?」
ぐいぐい。どうにも動けない。
「あの、まさか…」
「で、出れなくなっちゃった…」
「も、もうちょっと力抜いて…行くよ」
ぐぐーっ…
「痛いー!ああっ、いたいっ、もっと優しくしてっ、取れちゃうよお…」
いや、腕がね。変な想像しないように。
さーちゃんは完璧に挟まっていた。もう涙目だ。
「こ、これはちょっと人呼ぶしか…」
男2、3人の力ならまず事態は解決できるだろうが…
「駄目、駄目、わたしお嫁に行けなくなっちゃうよお…」
たしかにこんなとこ人に見られたら、年頃の娘が真夜中に男の部屋でパンツ丸出しで何やってたんだ、と噂になるだろう。
そうだね。やだよね。僕なんかと噂になったらね…。
なにやら自嘲気味の大浜。
彼女いない暦年齢分。フォークダンスで手を握った女子に嫌な顔をされ傷ついた経験多数。彼に春はまだ来ない。
「じゃ、全身の力で引っ張るから、僕につかまって…」
さーちゃんは大浜の肩につかまり、大浜はさーちゃんをしっかり掴み、全身の力をこめて引っ張る。
「ふんぎぃ〜〜っ!」
「痛いイタイイタイ…」
ずぽっ!
どてん、と二人は倒れこんだ。そして顔がぶつかる。
Smack!(むちゅっ!)
「…え?」
今、彼女のくちびるが僕のくちびるに…ふ、触れている?
さーちゃんは目を見開き、ゆっくりと、ゆっくりと顔を離した。
彼女は自分にまたがったまま(パンツ丸出しで)、くちびるを抑え、頬を染めて呟く。
「き、キスに…なっちゃった」
大浜は、しばらく固まって動けなくなってしまった…
…二人きりの夜は、まだ長い。
(続きは未定。)
おお、大浜についに春が訪れるのか…?
GJです。そういえば本編で彼は気絶したさーちゃんを
お姫さまだっこしてたねw
>「ま、いいや、お前こないだ貸した『Hできれいなお姉さん〜ロリータ系特集〜』そろそろ返…」
>死にさらせっ!
>岡倉は突如友人から湧き上がるオーラに背筋が凍った。
>「ま、また今度でいいかな…じゃ」
だいはまたん……ハァハァ
GJ〜!!
微笑ましいッス。
>>608-612 大浜×さーちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
面白い展開になりそう!続き待ってます!
617 :
名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:26:28 ID:j2lP7Ko+
保守!
618 :
名無しさん@ピンキー:05/02/11 09:25:30 ID:O4384zE5
もう飛べないぞ愛の蝶々
夜も昼も飛び回り
女心を乱すのはおしまいだ
ナルシス 愛のアドニスよ
保管庫を巡ってみたら、斗貴子さんの特訓とかストロベリー戦士とか、面白いSSがたくさんあってよかった。
『潮騒の町で』って作品の続きが読みたいけど、無理だろうなぁ・・・
リクするなり、自燃するのもよい。スレが豊かになれば、あらたなSS神も到来する。
媚薬の元の持ち主は、桜花と御前である。
彼女たちはそれを、斗貴子への軽い復讐に使おうとし
それを没収したパピヨンは、今、コーラと共に小瓶一杯ほどを飲み干した。
容量から見て、どうなるか?
皮膚が感覚的に淫らな粘膜と化し、触れる処女の指先すら娼婦の愛撫になるのだ。
ゆえに攻めるコトあたわず。全てを受けるがまま喘ぐのみ。
(マズいコトになったぞ。ああ、コイツの言ったとおりバチが当たりかけている……)
逞しく痩せた体であぐらをかいているのだが、シーツに触れる足あたりが熱を持ち「あぁ…」と声を震わせたいほどヤバイ。
動いたらもっとヒドいコトになるだろう。今ですら、放出を迎えた所が完全回復し、乳首なんか既にもう。
(落ち着け。落ち着け。こういう時は動かない方がいい。
中年男が無理して重荷を持ち上げたせいで覚えたギックリ腰の予兆が過ぎ去るのを待つように
じっとしているべきだ。蝶にだってサナギの時はある)
まひろがベッドへ昇った。
安い木製のベッドが軋み、その振動に「ぁぅっ」と小さな声が漏れたような気がしたが、真相は分からない。
一糸纏わぬ姿でパピヨンの前に座ったまひろは、三度目の正直とばかり、髪の毛で豊かな胸を隠した。
しかし、キレイに揃えたその細足の付け根では、濃い恥毛が愛液に濡れて光っているのが丸見えだ。
その光景すら媚薬は快楽に変換しているらしい。
こっそりと目を這わせたパピヨンは危うく悶えそうになった。
視線を感じたのか、まひろは慌てて恥丘を手で隠すとコケティッシュに眉毛を吊り上げた。
二人は全裸なのだ。
にもかかわらず「寒い」とはどちらも言わない。
それは行為の残り火のせいか、それともこの部屋が元々暖かいだけなのか。
(どちらにせよ、外よりはマシか)
静かな充足すら覚えているパピヨンに対し、まひろは突如、口を開いた。
「お薬混ぜたの分からなかったでしょ? でも、ちょっとすっぱかったよね」
本当に無邪気な顔だ。しかしそれが告げる事実に、戦慄がさぁっと走った。
「…飲んだのか? オマエも薬の混ざったコーラを」
「ちょっとだけだよ。ほんの一口」
パピヨンは、凄まじい喪失感を覚えた。
迷った末に飲ませまいとした媚薬を、まひろは飲んだ。
思い描くコトは、栄誉も不老不死も超人の矜持も、世界が、いや、世界の作る自分以外が壊していく。
それに慣れ親しみすぎて感覚は枯れ果てて、誰よりも自分のコトしか考えないようになった。
なのに。
他者たるまひろに媚薬を飲まれ、喪失感を覚えている。
死んだ蝶を見ても痛まない胸が、痛んでいる。
パピヨンは吼えた。
声は疲労でかすれていて、廊下にすら届かない大きさだが、それでも吼えずにはいられなかった。
「どうしてオマエは用途の分からん薬を飲むんだ! 本当に警戒心を持て!
でなくばいつか本当に痛い目を見ると、どうして理解できん!」
「え、味見したかったし、舌も苦くてコーラ飲みたかったし、ちょっとだけなら大丈夫かなーって」
のん気な回答に、一気に頭をよぎる陵辱もどきを受け入れる姿に、腹が立つ。
顔へ仮面越しに手のひらを大きく当てて、頭痛を抱えたごとく唸る。
嫌になるほどズレている。
そのくせ真剣で懸命だから始末が悪い。
でもその姿はカズキと同じで、決して嫌いになれない。
「だから俺はオマエが嫌いだ!!」
あっ、とまひろは口を開きかけた。パピヨンは次の言葉を予見し、頬を引きつらせた。
──ダメだよ怒鳴っちゃ。また血を吐いちゃうから。ね?
マジメな笑顔が脳裏に過ぎる。言葉に詰まり、それが心底忌まわしい。
しかしその様子が単なる逆上じゃないと、まひろは思った。
パピヨンが「オマエ」と呼ぶのは、困ったり不機嫌な時だと信じている。
(困ってるんだ。きっと色々なコトを心配してくれてるけど、どう言えばいいか分からないだけなんだ)
単なる逆上ならまず、自分が騙され薬を飲まされたコトを責めるだろう。
でもそれにはちっとも触れていない。まひろの迂闊ばかりを怒っている。
「やっぱりマジメだね。私のコトを考えてくれてる……」
まひろは改めてパピヨンを見直した。不器用で口の悪い男だが、それもマジメなせいだからと思う。
そして笑い、「お薬飲んじゃってゴメンね。これからは気をつけるよ」とも謝り、更にもう一つ。
「でも、肩の力は抜いた方が楽ちんだよ」
とも付け加えた。顔はほのぼの生真面目だ。
予想外の…いや、どこまでもまひろらしい反応に目を丸くする。
こういう所もカズキと同じだ。何を言っても穢れた敵意は返さないし、罵られても非があると思えばすぐ謝る。
嫌いといったそばから、寛大な包容力を良いと思ってしまう。
けれど飲まれた媚薬を思うと、言いようのない怒りと寂しさが湧いてきて、
どうすれば、何を毒づけばいいか、すっかり分からない。
そんな時に肩の力を抜けるほど、器用でも、いい加減な性格でもない。
カズキや秋水ならば、「穢してしまった」と青臭い生真面目さで反省し、すぐに謝るだろう。
しかしパピヨンには、青臭さよりも現実的な──
例えるなら干からびた火薬のように敵意を凝縮した──思索の方が多い。
「俺がさんざ譲歩してやったと言うのに、勝手に飲んで勝手に穢れてどうする!」
と火がついたように叫び倒すのが最も彼らしいのだが、しかし。
まひろは既に謝った。その姿を良いとも思った。
だから生まれて初めて気が引けて、怒鳴れず、どうすればいいか分からず、苛立ちだけが募っていく。
媚薬で弱い立場に置かれているという認識が、彼を少しだけ昔に引き戻す。
病床でひたすら自分と蝶以外を嫌い、そして底で恐れる弱い蝶野攻爵に。
「うるさい!」
八つ当たり気味に怒鳴る。
「良い」と思った部分は人当たりの良さゆえに、誰にでも見せる部分だと思い始める。
もし、看病も握られた手も、されない否定も、そのどれもが「誰にでも」向くモノだとしたら?
結局パピヨンは「誰にでも」という風景の一部としてしか認識されていないコトになる。
一喜一憂も真剣な感情も、媚薬を飲まれた喪失感も、言えばせせら笑われ終わるだろうとも考えてしまう。
近いコトを花房にされた。
誰にでも作り笑いを振りまく彼女は、「病気で死ぬなら用はない」と言い放ち、次郎に近づいていった。
引きずっているかどうかはともかく、それは経験として確かに存在している。
そう、存在している。
され続けた否定の代表格として、否定だらけの二元論に至った切欠として。
その二元論でモノを見れば、また、怒鳴らずにはいられない。
「俺は武藤の為に言っている!」
ホムンクルス以下の連中にまひろが傷つけられ、カズキの戦意が挫けてはたまったものではない。
だから言っている。あくまで重要なのは武藤カズキ。その妹などはどうでもいい。
そう、自分にも相手にも言い聞かせるように叫ぶ。
「どうせ警戒心のないバカなオマエは誰にでも笑って股を開くんだろう!
そんな武藤気取りの偽善者風情に、賢しい真似をされて俺が喜ぶとでも思っているのか!!」
白い裸体には目もくれず、ただまひろの瞳を見据えて声を振り絞る。
「いい加減に、拒め!!」
そして部屋は静かになった。
シワが波打つ白海の上で、ヒューヒューと嫌な呼吸音が響く。
まひろは悲しそうに目を潤ませ、視線をシーツに落とした。
パピヨンは不愉快そうに顔を歪める。
傷つけたコトに対してか、それともそれを悔やむ自分の未練にか
分からないまま自棄じみた感情が沸き、彼を鋭く叫ばせた。
「今飲んだモノを吐け!」
未だ蜜のしたたる指をまひろの口へ伸ばす。
「吐かせてから俺は行く! ……見下すなら勝手に見下せ!!」
しかし。
手首がそぅっと掴まれた。
手は本当に穏やかな感触で、けれども雷に撃たれるようにパピヨンは慄いた。
「吐かないよ。変態さんが外に行くっていうなら、絶対に吐かない」
湿った瞳が、らんらんと光を帯びる。
しかし否定はパピヨンそのものへではない。
「変態さんじゃなかったらこういうコトはしなかったよ。本当だよ。
私は、変態さんの目、すごく好きだよ」
パピヨンは心底から疑問符を浮かべた。
端整だがドブ川のように濁っているそこを、どうして好きだと言えるのか。
どうして、肯定できるのか。
「コーラみたいで、見ているとね、悲しいけど不思議な気分になれるから」
まひろはその色が変わって、名前で呼び合えるようになって、ストロベリーになれたらと思っている。
「喜んでもらえるかどうかは分からないけど、それでも、私は」
白い紅葉をするすると動かし、骨張った手に絡める。
「変態さんの傍にいたい」
(相手を見て言え! 俺は──…)
日常を害する対極の存在なのだ。警戒心の無さが心底から嫌いになる。
それでも握られた手の確かさは、握り返せないが、ウソだとけして思えない
「だから吐かない。ほんのちょっとしか飲んでないから、私は大丈夫だから、肩の力を抜いて」
まひろは手を繋いだまま、優しい目線でゆっくりとパピヨンを横たえた。
彼がハっと我に返る頃には、既に別のコトを考えていた。
(そういえばまだ)
──カズキと斗貴子みたいなストロベリーでドキドキした関係に憧れるなら、まず触れ合うコトだ。
ブラボーの言葉が脳裏を過ぎる。
(触れ合えばいつかはきっと叶うよね。だから……)
後押しされるように目を閉じると、小さな小さな唇をパピヨンのそれに重ねた。
重ねられた当人は、目をあらん限り見開いて驚愕を浮かべた。
あえて奪わなかった柔らかな感触が、吐息とともにそこにある。
行為に使った場所のハズなのに、肯定も否定も忘れ、どこまでも清らかに思える。
身じろぎもできず、何秒経ったか。
まひろはやがて唇を離すと「えへへ」と照れくさそうに笑った。
「だいぶ遅れちゃったけど……今のが初めてなんだよ」
恥ずかしげに震える声には、「他の人にはしなかったし、するつもりもないよ」という響きがある。
パピヨンは足元に押しやられた掛け布団を見た。それで顔を仮面の上から更に覆いたい衝動がある。
言葉の意味に気づいた自分がどんな顔をしているか、見られるのも覚えられるのもイヤだ。
お互いの顔は、息がかかりそうなほど近い。
ある匂いに気づいて、ボソっと呟きが漏れた。
「…あ、リンゴ」
「リンゴがどうした」
務めて無愛想な声に、まひろは(気づいてないんだ)と悪戯っぽい顔をする。
「リンゴの匂いがするでしょ?」
「さっき食べたから当たりま──…」
パピヨンは言葉半ばでさっぱりとした匂いに気づき、思わず唇を押さえた。
まひろはリンゴを食べたあと、唇を拭かなかった。
その甘い残り香が唇に漂っている。
ただの果汁だと思っても、特別な意味を抱いて、平常でいられなくなる。
「気づいちゃった?」
ちょこんと座りなおしたまひろは、目と口を明るく大きく開いた。
それは子供を褒める母親のような暖かな表情だ。
「う、うるさい。だから俺は拭けと言ったんだ」
「じゃあ想像してたんだー」
「そういう意味じゃあ断じてないぞ!!」
「ホントかな〜? ちなみに私の方は血の味でなんかカッコいい!」
「そういう尺度で計…クソ、もういい!!」
顔を真っ赤にして怒るパピヨンを、まひろはクスクス笑った。
バツの悪そうな顔は、ちょっとだけ明るい目になっている。それが何よりも嬉しい。
そんな顔が見れるなら、キスも、キス以上のコトも、惜しくないと思う。
「最後までしてから、一緒にいようね。少なくても一人ぼっちにはさせないから」
慌てふためいたのはパピヨンだ。
やりとりの最中は(心理にかすかな影響こそあれど)忘れていたが、媚薬で受けにしか回れない体になっている。
(そんな状況で最後までしたら──!!)
眼前には、ハリのある乳房が重力に引かれて果実のようにぶら下がり
幼い色気を帯びた顔が、じっと見据えてきている。
「まて、今はやめろ! だいたいオマエさっき、だるかったらゆっくり休めと──…」
「大丈夫! 変態さんは休んでてもらうから。
でも私は続きをするの。好きな人とは触れあいたいって行動で示すから安心して!」
「その変わり身の速さはなんだ! オマエのペースが分から…ゲホっゲホっ あう……やばいっ咳にすら」
と騒ぐ当人も、分からないペースに飲まれてすっかり豹変しているのだが、やはり気づかない。
まひろは痩身に覆い被さった。
大きな乳房が胸板でぐにゃりと潰れ、パピヨンは切なげな息を吐いた。
暖かさがゆっくりと体に伝わって、葛藤も苛立ちも溶かされていく。
コリコリした蕾同士が偶然に触れ合って、さながらレズビアンの倒錯が走る。
「あッ」
小さく声を立てたパピヨンに、好奇心いっぱいの顔が向く。
「男の人でも私と同じ反応するんだ……」
「言うな。コレには深い事情… くふっ う…やめろ、擦り合わせるなっ」
「どんな事情?」
「言えるか…」
パピヨンはぷいと顔を背けた。桜花を恨みたい気分だ。
まひろは興味津々な様子で、両手を添えた片胸をパピヨンのそこでせわしなく動かしている。
その中心では、尖った淡い桃色と薄い肌色の乳首どうしがキスをするようにもつれあい
パピヨンの脳髄に甘美な電撃を絶え間なく送り続ける。
はぁはぁと細い息が上がり、女性的な唇がきゅぅっと結ばれる。
「変態さん、なんだか可愛い」
「人が動けないのをいいコトに勝手な台詞を言うなぁ…」
「斗貴子さんに似てるかも」
「オマエは失礼だ! 俺はあんな受け丸出しのじゃ…んはぅ」
乳首がきゅうきゅうとつねられ、パピヨンはまひろを睨んだ。
しかし目には力がなく、すっかり抵抗の意思をなくしている。
黒目がちな瞳は濡れそぼり、どこか心細げに震えてすらいる。さぁヤバイぞ。ギャグにしかならなくなってきた。
「男斗貴子さんだ! すべすべしてるし」
「…違うッ、俺は、俺はァァァァッ!」
媚薬すら飲まなければ華麗なる攻めの化身でいられたというのに、という絶望が身を浸す。
(いや待て。コイツだって媚薬を飲んだハズなのになんで余裕なんだ?)
量が少なかったのと、カズキに輪をかけた触りたがりだからだろう。
お汁粉を作るときに塩を入れるのは、塩という全体に相反した存在が、逆に甘さを引き立てるからだ。
人体に病原菌が進入すれば、それを駆逐してより強固な免疫機能が備わる。
ヒュンケルだって、暗黒闘気を飲み込んでめっちゃ強い光の闘気を手に入れた。
それらの例を見て分かるように、人は障害を克服してこそ強くなれる。恐れさえ乗りこなせるなら進化してくのだ。
まひろは媚薬を乗り越えて、更なる攻めの意思を手に入れたのだ。
クロコダインなら、「人間はいいぞ、人間はいいぞヒュンケル」と泣くだろう。
…最近思うのだが、筆者はマトモな濡れ場を描けるのだろうか。
さて、まひろはパピヨンの脇を舐め始めた。
青い剃り跡にチロチロと可愛らしい舌を這わすたび、パピヨンは必死に身をくならせ抗議の声をあげる。
脇を拭いた時にくすぐったそうだったのを思い出して、
色々恥ずかしいコトされたお返しよ、とばかりにまひろは舐め続ける。
子犬がミルクを飲むような無邪気な音が響く。パピヨンは仮面の裏で頬を染める。
匂いを嗅ぐ仕草をすると、本当に恥ずかしそうに言葉を詰まらせるのが可憐だ。
「仕返し終わり! 次はどこがいいでしょーか?」
わくわくしている顔に、パピヨンは黙った。「どうしてオマエは積極的だ」とツッコむ気にもなれない。
「え、えと、答えてくれないなら…えーと」
主導権を握っているとは思えない戸惑いを浮かべ、まひろはおずおずと目線を移す。
その先には、赤黒く天をつく器官がある。
いまだ精液の匂いが冷めやらぬそこは、尖端から透明な液を流し、見た目にも分かるほど張り詰めている。
(ココなら気持ちいいよね… 変態さんも…自分で言ってたし)
モデルのように細長い足の間に身をかがめると、白い胸の谷間へと屹立を包み込んだ。
「んあっ…!」
(は、花房より大き… いや違うサイズはどうでもいい! クソ、言うんじゃなかった!)
パピヨンがまひろに耳打ちした時、からかい半分に言ったコトを、実行されている。
あと「耳を舐めたい」とか「挿入」だとかそんな卑猥なコトも口走ったが、それはともかく。
年不相応に発達した巨乳が、グロテスクにも見える怒張を左右から押しつぶす。
肌は、艶かしく不健康な花房とは違い、瑞々しい若さとハリに溢れている。
そんな柔肉に挟み込まれた敏感極まりない屹立は、快感を感じずにはいられない。
「やめ… くぅんっ は、は、はぅ………」
白い膨らみからにょっきり覗くカサは、そのせり出しかけた部分を微妙に圧迫され、それがもどかしく、そして切ない。
「やめない… ちょっと気持ちいいから……」
まひろはほっぺたをリンゴのように赤く染めながら、上へ下へと動きをつける。
小麦粉をまぶしたように留まらない白い感触が滑っていく。
しかし力の加減が分からないらしく、途中で止まったり話したりとぎこちない。
そのせいでぷにぷにした弾力が不規則に力をかけ、パピヨンは甲高い声をあげる。
鈴口から溢れる先走りがあふれ、純白の肌を濡らす。
「あ、また固くなってる… 変態さんのえっちー」
双乳の間で灼然と質量を増した怒張に、まひろはドキドキしはじめた。
自分の行動で相手がこうも反応するのが嬉しい。
元より従順な性格が、奉仕の喜びを覚えはじめている。
「黙れっエロスはオマエのほ… はうぅ…っ あ、くふぁぁっ」
呼吸が分かってきたのか、ギチっ ギチっ とやや規則的に圧迫する乳質に声があがる。
なにせ触るだけでもため息が漏れてしまうほどの素晴らしい感触だ。
それに擦られる度、媚薬に犯された感覚は、甘美な電流に触れたがごとく
意思に反して大きく震え、焼け付きそうな快楽を脳髄に叩き込んでいく。
パピヨンの視界は白く霞み、言葉は途切れ、小さく開いた口で息と喘ぎをあげるのが精一杯だ。
通常、こういう行為を女性にされる場合は多少なりとも征服感を覚えるモノだが
パピヨンは頬を染めてただ与えられる快楽に震えるだけで埒があかない。
相手の行動で自分がこうも反応するのが悲しい。
しかし黒く歪んだ性質は、虐げられるコトに喜びを覚え初めている。覚えるな。
「じゃあ今度はねー」
根が好奇心いっぱいのまひろは、じーっと自分の胸を見て、思案に暮れ始めた。
反応して貰えるのが嬉しいので、もっと工夫をしたいらしい。
うむ、とヘンな顔で頷いた。名案が浮かんだらしい。
「こういうのは気持ちいいかも」
量感のある膨らみを掬い上げるように持つと、左右別々に動かしはじめた。
「くふぅっ、や、やめぇ… ちっとも気持ち良く……」
「慣れるまでの辛抱だよ。それに…」
うっとりととため息混じりに、双乳を撫で付ける少女はこうも言う。
「私は気持ちいい…… なんだかビクビク動いてるよ……」
「そんなコト、言うなぁ」
世にも情けない声をパピヨンは上げた。いかに取り繕おうとも体は正直なのだ。
意中の相手そっくりだと思う相手に奉仕されて、反応しないワケがない。
「うわわっ!」
突然上下運動が激しくなり、パピヨンは可愛らしく喘いだ。ノドはカラカラだが、声は綺麗だ。
まひろはと見れば、また両脇から乳房を押し付けて
ふぅふぅと息を漏らしながら一生懸命に素早く動いてる。
「これだったら気持ちいい?」
雲の様にキメ細やかな白い肌は、押さえられていても動きにつられて魅惑的に揺れている。
頂点の突起はすでに充血しきり、鮮やかな紅さでツンと尖っている。
そんな光景と弾力たっぷりに屹立を擦り上げる感触に、感じない男はいないだろう。
「い、言わないぞ。何されようが絶対に言わないぞ」
息も絶え絶えにそう言うのが、虜から逃れる唯一の術。恥辱にまみれても気高さだけは失わない。
「激しいのはダメなのかなぁ…?」
動きをぴたりとやめると、まひろは、乳房を解放した。
ついに訪れた解放の時! パピヨンはほぅっと暖かな息を吐き、自由への希望に心を安らげた。
ツンと尖った乳首が、膨らみきった亀頭に力強く押し当てられた。不意打ちだ。
「はぅあ!!」
硬くも柔らかくもある弾力が、もっとも敏感な箇所を一局集中していて、地獄と天国を同時に見た。
「ゆっくりとするね。おっぱいじゃ気持ち良くなさそうだったから…」
「やめろやめろやめろやめろ! おっぱ…じゃない胸の方が気持ちいいからやめてくれェェェ!」
苛烈なる攻めの前に、ついに気高さは崩れ去った。パピヨンは一筋の涙を流した。
「あ、ありがとう」
まひろは嬉しそうに屹立へ胸を寄せると、むぐむぐと唾を溜めて、せめぎ合う隙間へと垂らした。
こうすると滑りが良くなるのだ。
「ちょ、待て、それで動くのは… うおおっ!」
制止むなしく、再び動き出された瞬間、背筋にゾクゾクと鳥肌が走り、パピヨンはお腹だけを仰け反らせた。
重苦しい摩擦は消え、かわりにとにかく滑る。生暖かい蠕動(ぜんどう)は膣内と遜色ない。
いつ放出してもおかしくないぐらい、甘美な脈動が断続的に襲い来る。
刺激を受けるたび、全力疾走した後のように体から力が抜ける。
正直、白い膨らみから赤黒い尖端が見え隠れする光景はヤバイ。
(あ、ああっ、コレはコレで…… できたら歯を立ててくれ…)
なのに、はぁはぁと青息吐息をつきながら現実に迎合しかかるパピヨン。それでいいのか。
「じゃ… エロスな真似をもっとしちゃう」
赤黒いカサに、まひろはチロチロと舌を這わす。
「やっぱりダメ〜」
と顔をしかめたのは苦さにだろう。ちょっと涙目で飲み込んだ。
しかし眉毛はシャキンと居直る。立ち直りの早さも兄譲りだ。
「でも頑張る!」
「頑張らんで…い、いや、どうだろ……」
弱気なパピヨンの声はともかく、まひろは胸の谷間からちょこんと覗く尖端を咥え込んだ。
「く、くぅっ!」
口から出されるたび、小さな唇がまくれあがって擦れるのがたまらない。
そんな様子に気を良くしたのか、舌を横から這わしたり、また乳房の動きを変えたりするまひろは
攻めに回っているとは思えないほど健気な瞳をしている。
行為を淫靡などとは思わず、純粋な愛情表現として捕らえているのだろう。
一つ一つの動きは拙いが、心は確かに篭っていて、それがパピヨンに快感を与える。
(んな分析に浸ってどうする。できたら噛んで欲しいが俺の本質は攻めのハズだッ!)
やはり迎合はしないらしい。未練がましく自分を鼓舞すると乳房へ手を伸ばした。
「どしたの?」
無邪気な顔で鈴口を舐めているまひろにドキッとしたが、それは無視。
まひろの手ごと乳房を掴み、思うさま腰を降り始めた。
「あっ、やだ突然激しくちゃ、ダメぇ」
「うううるさい、いつまでも受けに回っている俺だと思うな!」
先走りと唾液でぐっちゃぐっちゃと卑猥な水音を立てながら、
あどけない唇に何度も何度も尖端を突きつける。乳房同様ぷにぷにした感触に射精の誘惑が走る。
それは、腰を振るたび猛然と近づいてくるが、意地をかけて動かす。
3秒後。
「いかん、出る、出るっ くっ……!」
「ひゃっ。」
熱の篭った白濁をあどけない顔にブチ撒けながら、パピヨンは達した。いわば、自滅である。
「ああ、だから激しくしちゃダメって言ったのに…」
まひろの声がパピヨンに届いたかどうか。
消耗した所で二度目の放出を迎えた彼は、すごく眠くなってきた。男というのはそういう生物なのだ。
「お、俺は寝るぞ。寝るが、5分、か10分ぐら……いだから、泊…まるつもりはないからな……」
「添い寝しようか? 私も結構眠いよ」
いつもならすっかり寝ている時間なのだ。起きているのは行為に対する様々な興奮がさせている。
そんなまひろの顔には、べっとりと白濁がかかっている。
なんだか鼻水が垂れて持て余している子供のような顔だ。あまり気にしていない。
パピヨンは、遺言のようにこう呟き、眠りに落ちた。
「顔、拭け…」
「うん。わかった。拭くよ。でも」
枕元からティッシュを取り顔を拭きながら、彼女は彼が飛び起きそうな一言を呟いた。
「寝てる間に最後までしちゃったら…… 怒る? だって起きてたら絶対嫌がるし… 」
それは犯罪なのだが……
・・・・・・・終了?
乙!
ああもう、まっぴーかわいいなぁ。
なんかもう完全に作者のオナニーと化したな
635 :
名無しさん@ピンキー:05/02/13 14:42:03 ID:J9Y5jWYd
まぁまぁもうじき終わるようだし。
どんなSSでも、このスレに投下してくれるだけでもいいことじゃないか。
すまない…!蝶野攻爵!
GJ!
蝶野は武藤兄妹には勝てないなw
職人さん蝶乙!
媚薬というアイテムを使いながらも
よくある陵辱エロとかに流れず、
なんかほんわり温かい読後感だ。不思議。
あなたのパピまぴ(まぴパピ?)大好きです。
萌えスレでのちょっとした誤植から思いついたネタを投下させていただきます。
『手作り犯し』
バレンタインデー。それは本来女性が男性に愛する思いを伝えるだけでなく、男性から女性への愛、あるいは同性同士でも普段からの感謝を表す日である…
ここは銀成学園高校寄宿舎の一室。そこには武藤カズキ、そして武藤まひろ、早坂桜花、ちーちん、さーちゃんがいた。
「何を隠そう、オレは手作り犯しの達人だああッ!」
「……あらあら、私…イカされちゃいましたわ…」
「はぁ、はぁ…さーちゃん、大丈夫?すっごい気持ちよかったね…」
「うん、ちーちん。なんとか大丈夫…でもまっぴーのお兄ちゃんって凄いね…」
「うん、毎年お兄ちゃんはバレンタインデーにお世話になった女の人を全員『手作り犯し』してくれるんだ…すごいでしょ!」
「じゃあまひろ、オレはちょっと用事があるからこれで。」
「うん、お兄ちゃんわかった。今年もありがとね。」
―ガラガラ ピシャン―
(でも今年はちょっと物足りなかったような…?)
>>639 「ふぅ…疲れたけどまだまだこれからだな……!!?」
そんな事を呟きながら寄宿舎の自室に戻ってきたカズキ。そこには…
「戦士カズキ…キミは今何をしてきた?」
そこには既にバルキリースカート全開の斗貴子さんが!
「あ、斗貴子さん、これはね…」
「『手作り犯し』か…これまでずっと続けてきたというならそれは慣習なのだろう。だが、なぜ私を誘ってくれなかった?」
「いや、だから…」
「うるさい!いつもの3人だけならともかく、桜花まで誘っておいて…キミにとって私は桜花以下の存在なのか…」
「………」
「すまない、取り乱した。騒がせたな…」
そう言って武装解除し、カズキの部屋から出て行こうとする斗貴子さん。
「待って!斗貴子さん!」
「…なんだ?」
「これを見てよ、斗貴子さん。」
といって部屋の隅からダンボール箱を引っ張り出し、ふたを開けて中身を取り出すカズキ。
「なんだ?一体その箱が何だと…な、なんだそれは!(///)」
「見ての通り、大人のおもちゃだよ。全部手作りなんだ。何を隠そう、オレは大人のおもちゃ作りの達人だああッ!」
「だからそれが何だというのだ!」
「斗貴子さん。『手作り犯し』って言ったよね?それの所以はこれなんだ。手作りのおもちゃで犯す、ってことでね。でも今年は、全部斗貴子さんのためにとっておいたんだ。」
「…え?」
「まひろたちには悪いけど、なにより斗貴子さんが気持ちよさそうな顔をするのを見たかったんだ。いっつも攻められてるけど、今夜はじっくり時間をかけてオレが攻めるよ…いいよね?」
「こ、今晩だけだからな…(///)」
「うん!」
こうして銀成学園高校寄宿舎のバレンタインデーの夜は更けていくのでした…
END
バカネタでスレ汚し、失礼いたしました。
>ID:w1i5K5h7
GJ!笑わせてもらいますたw
カズキ…恐ろしい男。「毎年」っていつからの習慣なんだよ!
しかしあれか、手作りおもちゃで、って事はナマは斗貴子さん相手だけなわけか?
あと「いつも攻められてる」あたりが気になりますな
>>640 「…なんだ?」
「これを見てよ、斗貴子さん。」
といって部屋の隅からダンボール箱を引っ張り出し、ふたを開けて中身を取り出すカズキ。
「なんだ?一体その箱が何だと…な、なんだそれは!(///)」
「見ての通り、大人のおもちゃだよ。全部手作りなんだ。何を隠そう、オレは大人のおもちゃ作りの達人だああッ!」
「だからそれが何だというのだ!」
「斗貴子さん。『手作り犯し』って言ったよね?それの所以はこれなんだ。手作りのおもちゃで犯す、ってことでね。でも今年は、全部斗貴子さんのためにとっておいたんだ。」
「…え?」
「まひろたちには悪いけど、なにより斗貴子さんが気持ちよさそうな顔をするのを見たかったんだ。いっつも攻められてるけど、今夜はじっくり時間をかけてオレが攻めるよ…いいよね?」
「こ、今晩だけだからな…(///)」
「うん!あと念のため言っておくけどまひろたちには手と舌しか使ってないから。今日のためにHでキレイなお姉さんも1週間封印したんだよ!それと…」
「それと…何だ?」
「今日斗貴子さん安全日だよね。たっぷり中に出してあげるから。」
「な…一体キミは何を考えて…」
「大丈夫。いざというときには責任はとるから!男の子だったら名前は和斗かな?それに…高校卒業したらもう斗貴子さんとずっと一緒に暮らそうって決めたから…いいでしょ?」
「バカ!…でも…正直嬉しい………こ、こ、こ、今晩だけだからな!」
こうして銀成学園高校寄宿舎のバレンタインデーの夜は更けていくのでした…
END
後半がごっそり抜け落ちてましたprz
>>643 GJ!
萌えました(*´Д`)ハァハァ。こういうカズキも(・∀・)イイ!
645 :
名無しさん@ピンキー:05/02/17 08:27:22 ID:XVxUih0c
保守しとく
手作り犯しワラタ
誤記から生まれるSSもある…w
バブルケイジって一発で何cmちぢむんだっけ?
非常におぼろげだが、まひろには「最後まで」をどうすればいいか見当がついている。
沙織がそういう話を時々していたのだ。
それとパピヨンの囁いた「挿入」と、彼が触っていた場所を頼りに、まひろはコクリと頷いた。
両膝を立てパピヨンにまたがった。
あます所なく晒されている濃い恥毛は、しっとりと水気を帯び
すらりとした細身と不釣合いな胸は、重力に引かれ綺麗な釣鐘を描いている。
そしてそれは緊張の息と共に、ふるふると震える。
(痛そう)
生唾を飲み込みながら、股の下でそそり立つそれを握ってみる。ひどく太い。
滲んだ先走りから生々しい匂いが雲散し、鼻に沁みる。
(恐いけど……)
嫌でもないし、どうしてもすべきコトだと思う。拒絶だけはしたくない。
そーっとそーっと、右手に握った屹立目がけて腰を落とす。
入り口に粘り気を帯びた感触がぬちゃっと当たり、軽く逸れた。
「あ…っ」
生々しい快感に、顔から火が出そうになる。
「ひ、開いた方がいいかな?」
ドキドキと疼く心臓に大きく息を吐きながら、左手を足の付け根に回し、秘裂を指で押し広げる。
お尻が心持ち後ろに突き出す形になる。
その格好を想像すると、体が緩やかに火照ってきた。横目に移る自分の肩はぽぅっと桜色。
それが照れくさくて、目線をパピヨンの薄い胸板に落とす。
「ん… あぁっ」
再び腰を落とすと、熱く湿った入り口に赤黒の尖端が埋没した。
それは太くカサが張っていて、ひどい窮屈さを覚える。
「や…キツい… でも──…」
こわごわと腰を落としていく。
膝が曲がり、まだ幼女の細さを残すふくらはぎと太ももの隙間が徐々に狭まる。
それにつれて怒張が裂け目にぬぷぬぷと埋まっていく。伝う愛液は濃さを増し、すっかり白い。
強引に広げられる感触にまひろは目を伏せ、切なそうに声を上げる。
「はぁ、はぁ、うぅん… な、なんか当たってる」
やや長めの怒張が3分の1ほど入った頃か。まひろは胎内に妙な固さを感じた。
ぴったりと内壁同士が閉じたそこは、純潔の証だ。
沙織曰く、「痛いけど、ココを破らなきゃ終わりじゃない」らしい。
その時はキャーキャー騒ぎながら聞いていたコトだが、いざ直面すると恐くなってきた。
怒張はまだ少ししか入っていないが、それでもすごくキツいのだ。
(ほほほ本当に入るの? さーちゃんウソついてない? 私とちーちんをからかってない?)
慌てた顔でキョロキョロしてみたが、それで埒が開くワケでもない。
唾を飲み込むと覚悟を決めて、腰を落とした。
「痛い!」
泣きそうな顔で眉毛をひくつかせる。奥の方に固いカサが当たりズキズキする。
「痛いけど」
ちゃんと名前を覚えててくれて、行為の最中でもどこか優しかった『変態さん』を拒みたくはない。
ちゃんと受け入れて、住む場所や友達を作るのを傍で手伝いたい。
その考えが正しいかどうか、まひろには分からない。よく、ズレていると言われるからだ。
けれど傍にさえいれば、寒空の下へ二度と一人で行かせずに済むかも知れない。可能性があるなら諦めたくない。
現に、行為をしているうちはココにいてくれた。目も少しだけ暖めてくれた。
「だから、最後まで」
真っ赤な頬に幾筋もの汗を垂らしながら、緊張の息をふぅーっと大きく吐く。
そして一気に体重をかけ、細い腰を静めた。
刹那。
大きな杭を刺されたように、鈍い圧迫感が全身を貫いた。
「あ、あああ」
首が前のめりに大きく揺れた。ガクンとアゴが鳴り終わると、目が開き、景色が大きく霞んでいた。
「入った………」
足を力なくシーツに預けながら、うわ言のように呟くと、顔が幼く引きつった。
「うぅっ、すごく痛い」
ジンジンと激しい痛みが走り、汗がびっしょりと白い肌を覆っている。
でもどうにか、できた。そう思うと少しだけ達成感を覚えた。
「あ、しまった」
軽く涙を滲ませながら、あっけらかんと呟いた。
「ここからどうすればいいんだろ」
沙織の話が佳境に入ると、決まって千里が赤面しながら怒って中断させたので分からない。
手持ち無沙汰になんとなく、お腹のあたりをさすってみる。
できるコトはそれぐらいで、しばらくボーっとしていると、涙が突然はらはら溢れ、慌てて拭いた。
その意味する所はまひろ自身にも分からない。
パピヨンが目覚めたのは、それから1分後のコトだった。
彼は最初、自分に何が起こったのか理解できなかったらしい。
寝ぼけ眼で変調を確かめるまでしばらくかかり、気付いた彼は狼狽した。
「ちょっ、何をしたオマエは」
「頑張ったよ!」
馬乗りになりながら、まひろは涙目でVサインを繰り出した。
感じているだろう痛みを想像すると、パピヨンは妙な気分だ。
「答えになっとらん! というかオマエのしたコトは歴とした犯罪だぞ!」
「えぇっ!? そんな。好きな人と最後までしただけなのに…」。
媚薬を飲まれた時に比べればひどくさっぱりした怒鳴り声に、まひろは「困ったな」という顔をした。
「どうしよう」
「どうしようもあるかァッ」
パックリと飲まれた自分のそこに幾筋もの赤い血を見つけ、パピヨンまで泣きたくなってきた。
自分のした苦労や葛藤や譲歩が全部無駄になった上、ムードの欠片もないのが泣ける。
現状を端的にいうなら、男が女に陵辱されたのだ。
けれど相手は善しと信じて、ごく生真面目にそこにいる。いったコトを守り通して、代償に血を流して。
ため息をついた。つくと、気分は少しだけ落ち着いた。
(…武藤の妹らしい)
ちょっとだけ笑うパピヨンの屹立を、まだこなれていない肉壁が生暖かく締め付ける。
固く初々しい感触が、媚薬で火照った体に心地よい。だが気まずい。
(始末は後で付けるが、しかし、武藤に何を言われるか……)
幸運なコトに、行為を誘ったのも最後までしたのもまひろなのだ。怒りはしないだろう。
むしろ「まさか蝶野がまひろと引っ付くなんて。でも…ウン。意外に似合ってるぞ」と笑顔で祝福してきそうだ。
(ええい、兄ならせめて嫉妬ぐらいはしろ!
ああでもコイツと引っ付いたら武藤が俺の義兄になるのか。なるんだなァ)
年下のお義兄(にい)さん。その魅惑的な響きにパピヨンの頬は緩む。
「いや問題はそこじゃないだろ!」
「何が!? あたたっ」
一人ノリツッコミの妙な振動が響いて、まひろはちょっと顔をしかめた。
「その、なるべく動かないで。実はちょっと痛いの……」
「いや見れば分かるし。抜けばいいだろ」
「ううん。このままでいたいの。でもできたら痛くない方が嬉しい」
パピヨンの腹にちょこんと乗せた手を支えにしつつ、まひろは答える。
時おり苦悶を浮かべながらも、笑ったり生真面目だったりする顔はなんとも健気で色っぽい。
思わず腰を突き入れた。
「きゃっ! う、動かないで言ったのに」
困り顔でピクっと顔を震わすのがまた初々しい。
「知らないよ。キミが悪いんだからね。
俺だって武藤との約束を守りたかったんだ。でもキミのせいで破る羽目になった。まぁ武藤は……」
「怒ったりはしないよきっと。ウン。私の決めたコトだから」
ウン、の言い方は想像のカズキとそっくりだ。パピヨンは不気味に笑った。
「だからこそお仕置きさ。嫌と言えばすぐやめてやるが、それまで痛がれ」
くつくつと笑いながら白い脇腹をがっしり掴み、律動を激しく繰り返す。
まひろ相手にそういうコトをするのがひどく楽しい。
後先も肉欲も約束も矜持も、その全てがどうでも良くなるほど楽しい。
「もう一度言う。いつまでも受けに回っている俺だと思うな」
まひろはパピヨンがカッコよく見えて、ポーっとした。でも、痛いものは痛い。
「やん、痛いっ 痛いのはやめてー や、約束破らせちゃったのは…謝るからぁ」
真っ赤な顔で一生懸命頼むが無視だ。
下から思うさま突くと、大きな胸が激しく揺れて興奮を誘う。
いっそ身を起こして鮮やかな突起を舐めしゃぶりたいが、それは後の楽しみだ。
「はっ…はっ… ヤダ擦れっ…太いから…痛っ あ、ああ!!」
切れそうな吐息と合わせるように、粘着質で規則正しい淫らな水音が結合部から響く。
溢れる愛液と流れた破瓜の血がちょうどいい潤滑の役目を果たし、抽送を助けている。
さりとて、まだ受け入れたばかりのそこはひどく固く、そして狭い。
太々とした屹立が出入りするたび、切羽詰った甘い声が上がる。
やがてまひろは薄い胸板に倒れこみ、訴えかける眼差しから涙をぽろぽろこぼした。
「うぅ、もっとゆっくり……」
僅かしか飲んでいない媚薬の効能は薄く、かなり痛いらしい。
むしろパピヨンの方が、ヤバイ。
寝ていたせいで少しは薄まったが、処女特有の強い締め付けに達しそうになるコトしばしばで
奥歯を強くかみ締め、どうにかこうにか耐えている。
そんな時に見たのが、子犬のように怯えた瞳の上目づかい。カズキそっくり。破壊力たるや抜群だ。
放出の予感が走り、慌ててまひろと上下を入れ替えると屹立を抜いた。
「あっ」
にゅるっと出ていく感触を惜しむ声は、ちょっと色っぽい。
「やだ…」
「何が? 何がどうイヤなのかな?」
まひろのいわんとしたコトを察したのか、パピヨンは意地悪く笑った。
「せっかく、そのっ せっかく入れたのに…」
「だから一体何をだい? はっきり言わないと分からないよ」
「えと、えぇと」
ねちっこい尋問に恥ずかしくなったのか、顔を両手で覆い隠し、
「抜いちゃ…………ヤダ」
まひろはすごく小さく呟いた。
聞き逃すパピヨンではない。見られてないのをいいコトに、舌など出しつつ歓喜に喘いだ。
「痛いのにか?」
「痛いけど、もう一度……その、い、入れて」
まひろは手をずらし、恥ずかしそうな目だけをチラリと出し、耐えられないとばかりにすぐ隠した。
(よくもまぁこんな媚びた仕草をッッ 可愛いなどとは思わんぞ。思って…)
思惑とは裏腹に、青白い顔がかぁっと朱に染まり、どうしようもなく湯気が立った。
(い、いや、別に思ったところで構わんような気も…
武藤の妹を不細工呼ばわりするのは、武藤を見下すコトになるし。うん)
とりあえず名称をいわせるのは勘弁してやった。淫語を口走る『武藤』は見たくないというのもある。
「キミがそういうなら、俺はだいぶ疲れているが入れてあげよう」
蝶楽しそうな声を上げるやいなや、パピヨンはまひろをひっくり返し、四つん這いにさせた。
「え…?」
何をされるかわかっていないらしい。
振り向く戸惑い顔は、ふくよかに引き締まったヒップのラインともどもいい眺めだ。
半透明のピンクに濡れる怒張も怒髪のように天を衝き、かなりの衝動が沸き起こる。
白い尻たぶに埋もれるすぼみに、蜜を塗りたくって怒張を思うさま抜き差ししたい。
けれどそれをやってしまうと、カズキにしてる錯覚を覚えそうでシャレにならない。
まひろもきっと「んあっ み゛ゃぁ゛ああ! らめっ!」とおかしな喘ぎをあげそうなので、断蝶の思いでやめた。
「行くぞ」
「え!? 外に…」
なんか勘違いしている声を黙殺し、後ろから一気に刺し貫く。
表情を見たくて始めた行為だが、媚薬抜けきらぬ体では見ない方が安全だ。
「ふわぁぁっ あ、入れ… んんっ」
騎乗位とは微妙に違う圧迫感に、顔が前へと仰け反った。
細い腰をふしくれだった手に掴まれ、まひろの目は切なげに潤んだ。
そんな彼女の中へと、パピヨンは緩やかに突き入れる。
まだ未成熟な粘膜をかき分ける度、豊かな双乳が誘惑的に揺れる。
そして背中にかかった髪から肩甲骨のくぼみがわずかに覗く。
パピヨンはその小ささを想像すると、眼下であらわもなく押し広げられている花弁よりもエロスを感じた。
速度を上げる。
肌同士がぶつかり合う乾いた音が響き、熱い最奥が突かれていく。
「や、やだっ また早くっ… 痛っ ぁ、ぁ、ふあ… ダメぇー」
切羽詰った声が上げると、まひろの上体は力なくシーツに伏した。
髪もパピヨンの手をかすめてパサリと滑り落ち、純白のシーツに栗色の乱流を描いている。
「ダメ、ゆっくりっ あっ ぁ…」
いきおい、お尻を高く突き上げる体勢である。
その体勢のまま、今度は力を込めてゆっくりじっくりと突き上げる。
露わになった背中には汗がうっすら浮かび、そして幼く軋む。
「あっ! あぁぁ! はっ はっ… んんぅっ」
結合部からぬちゃぬちゃと粘音を響かせながら、細い腰は前後に揺れる。
なだらかに跳ね上がった背中がしなりにしなり、その柔らかさにパピヨンは舌を巻き、軽く呻いた。
愛液に濡れきった膣壁がヌルヌルと絡み付いてきてひどく気持ちいい。
まひろは目をつぶったまま、息も途切れ途切れに耐えている。
パピヨンはふと、痛みを訴えなくなったのに気付く。自分の方も、媚薬の効果が小さくなっている。
「なら…」
繋がったまままひろの腰を抱えて、膝立ちの後背位へと移行した。後座位にもやや近い。
「あ、ああっ」
奥を叩くずっしりとした重量感に、まひろの体はひどく強張った。
一層キツくなった締めつけを、乱雑に突き上げる。
「ふぁ、あっ、あっ、ああ」
声からは苦痛が薄まり、子犬が鼻を鳴らしているように切なく可愛いらしい。
甘美な感覚がビリビリ走るが、奥歯をかみ締めパピヨンは耐える。
腰の動きに合わせて乳房が重そうに揺れているのが、肩の上からわずかに見えた。
ちょっと余裕が無いので苦し紛れに気まぐれに、それへ両手を伸ばし持ち上げた。
「わ、わーっ!!」
不意に脇の下から回ってきた手の行動に、まひろは目を見開いてビックリした。
「いや、さんざ触られて何を今さら驚く」
「両手でいっぺんに触られたのは…その、初めてだか…きゃっ!!」
「ならこういうのも初めてだろう」
後ろから両方同時に鷲づかみにすると、それぞれ別々の方向へこねくり回す。
柔らかな膨らみはサラサラしていて、触るだけでも充分な満足感がある。
まひろはそれを知ってか知らずか、頬を赤らめうっとりと胸の動きを感じている。
しかしパピヨンは欲張りだ。胸を触りながらも腰をひっきりなしに突き上げる。
「んっ… んっ… んんっ あ、ちょっとだけ痛くない… 変態さんのおかげ?」
胸を愛撫されたせいで痛みが消えたと思っているらしい。
「ありがとー 変態さんの胸もあったかくて落ち着くよ」
疲れながらものほほんと振り向いた顔に、パピヨンは複雑な表情を浮かべた。
「いや、オマエが勝手に慣れただけだ! そもそも胸を触られるコトを嫌がれ!」
何をしようと結局はこういうやり取りをしてしまうらしい。
睦言というには拙すぎる、幼稚園児が砂場で交わすような他愛もない会話だ。
(しかし…)
まひろが正面を向いたのを念入りに確かめると、ちょっとだけ照れを浮かべた。
(どうも俺はそっちの方が好きらしい)
目的を達成できた時とはまた違う、柔らかな充実感がある。
多分それは行為などせずとも、普通に会話しているだけで得られたのだろう。
高みなど目指さずとも無償で得られる小さな小さな幸福がそこにあり、パピヨンは寂しそうに笑った。
(だが──…)
次の瞬間にはいつもの冷然とした表情で、「そろそろ終わりにするぞ」と言い放った。
ややあって。まひろは再び仰向けになってパピヨンを見ていた。
軽く立てられた細足に割り入った彼は、無言で赤黒いそこを秘裂に押し当てた。
「ちょっとだけ、いい?」
「なんだ。嫌になったのなら」
「違うよ。そうじゃなくて、あのね…」
毒々しい蝶の仮面と、足の付け根にあるそれとを赤い顔で見比べると、遠慮がちにこういった。
「まひろって呼んで」
「…どうしてだ」
「呼んで欲しいの。ダメ…かな?」
気恥ずかしそうで寂しそうな、それでいてどこか大人びた顔だ。
その名前は、名を呼んでくれた男の妹の名は、複雑だ。
一番好きな人間に一番似ているが、しかし、一番好きになってはいけない人間だからだ。
ないがしろにしたくはないが、呼びたくはない。呼べば後戻りできない予感がある。
沈黙を受けて、まひろの目はほんのりと潤んだ。
カズキとの落差を少し感じつつ、それでもカズキが大好きだから納得して喜んでいるらしい。
そんな目の奥の感情を認めると、パピヨンは口を開きかけ、閉じた。
(やっぱり今はダメなのかな。でも一緒にいればいつか必ず)
まひろは意欲に燃えつつ、少ししょんぼりした。その瞬間。
「オマエは、オマエだ」
「え?」
突然響いた不機嫌そうな声に、まひろは思わず聞き返した。
「二度は言わんぞ。聞こえていたなら勝手に解釈しろ」
言わんとするコトは、呼び方を「オマエ」のままで変えるつもりが無いのか
「武藤まひろ」は「武藤まひろ」で、その兄と同様同格の変えがたい存在だと認めているのか、どちらかは分からない。
しかしまひろは後者だと思うようにした。そっちの方が嬉しいからだ。
「うん」
本当に無邪気な微笑を満面に浮かべて、しっかりと頷いた。
そしてこれが、二人の交わした最後の会話になった。
尖端に力がこもったのを悟ると、まひろは白い足をゆっくり開いた。
一息置いて、不慣れなそこへ太い屹立が滑り込んだ。
「うっ…!」
今までと違う圧迫感に苦悶を浮かべ、儚げな腕を頭の横で折り曲げた。
「はぁ、はぁ、あ、ああ…」
ゆっくりとした抜き差しにかすれた声をあげる。目は虚ろだ。
ゆさゆさと乳房が揺れる。
赤黒い肉の棒が裂け目から出入りする度、鮮やかなヒダがまくれあがる。
ぷじゅっ、ぷじゅっと空気と愛液と粘膜同士を攪拌する音が響き、まひろはつながっているコトを実感した。
まだこなれていなくてキツくはあるが、少しだけ気持ちよくてドキドキする。
「も、もっと早くても…んぁっ…いい、よ」
頬にそっと伸ばされた手をパピヨンは避け、うっすらと脂肪のついたわき腹に手を置くと、腰の動きを早めた。
「あああっ そ、そう、それ位なら大丈… んぁぅ! 大丈夫だから……」
嬌声を聞きながら、パピヨンはある変調に気付いた。
まひろが、ぎこちなくだが腰を動かしている。本能かどうかはともかく、それがどうにも彼女らしい。
衝動的に身をかがめ、張り詰めた桃色の突起を口に含んだ。
「ひゃっ!? あ、ぁぁ、んふぅ… 気持ちいい…」
首をもたげたまひろの思惑と気配を察してか、手をわき腹から乳房へ伸ばし、もにゅもにゅと揉みしだく。
収まりきらない弾力が手の中で熱を帯び、パピヨンは夢中で手を動かした。
そして全身をまひろに重ねながら、なお激しく突き入れる。
乳首をひっきりなしにしゃぶりまわし、痣がつかんばかりの力を込めて膨らみをこね続ける。
「ふぁ、ぁぁっ! ダメ、3ついっぺんはダメ! ああ、はぁぁ!」
律動で壊れそうに首を振りながら、まひろはパピヨンの頭をしっかりと抱えた。
しとしとと擦れ合う陰毛の感覚が痛くもあり、こそばゆい。
パピヨンは手をふりほどき、顔をゆっくりまひろの前に持ってきた。
熱い息が重なり合い、脳髄の奥まで甘美に灼いていく。
近づきつつあるパピヨンの唇を認めると、まひろは再び優しく重ねた。
すると、ねっとりとした感触が歯列を割り入り、リンゴの匂いのする粘膜を舐め始めた。
「ん……」
少し驚いたがパピヨンの舌だと分かると、小さな自分のそれを絡めようとした。
しかし舌はそれを避け、唇の端や前歯の裏を勝手に這いずり回る。
ひどく熱ぼったい錆びた柔らかさに、まひろは心地よさそうに目を閉じた。
(口って気持ちいいんだ…)
そこに広がる血味の唾液に気付き、ズンズンと揺れながらちょっと考える。
(病気が移るぞ! って怒られるかな……? でも)
大事なモノのような気がして、唾液をコクコクと飲み始めた。
気配に気付き、阻止しようとしたのか。
「んむっ ふぅ…」
舌が絡んだ。人体とは思えないその艶かしさがとても気持ちいい。
鼻にかかった甘い声がしばし続き、そして唇が離れた。
唇から引く糸はうっすら赤く、リンゴの色に見えた。
「ふぁ……?」
突然の解放にまひろは子犬のような疑問符を浮かべた。
しかしそれは、細い両足がM字に折り畳まれると緊張に置き換わった。
パピヨンは、ハリのある太ももを掴んだ。
そして一拍置いて、今までで最も激しく前後運動を始めた。
「あ、あっ、あああ!!」
奥を激しく突きたてる運動にビクビクと体が跳ねる。
まひろは懸命に腰を合わせようとするが、しかし、
息を荒げながらひたすら乱暴に突き立てられ、かき消される他なかった。
「あ、あん、はぁ、はぁ、はぁ… んんーっ!」
ぐずったような顔でひたすら喘ぎ、まひろは必死に息をつく。
(もうそろそろいいか)
ぐじゃぐじゃと屹立が出入りする裂け目の、更に上にある突起を指でつまんだ。
「ひぁ!? そこは、ふぁ、ぁあ、触らないでっ」
真っ赤な顔で涙をうっすら溜めながらの懇願だが、しかし聞くつもりはない。
幼い肢体を少しだけ横に傾けると片足を上げ、より深く密着するように屹立を差し入れた。
「な、なんか当たって、ああん、やだ、なんかズンズン…」
叫ぶまひろからは力が抜け切り、律動の任せるままガクガクと揺れる。
パピヨンは深く息を吐くと、更に動きを早めた。
「あっ、あっ、あっ、ああっ んんーっ ちょ、ちょっとヘン! いったん休…」
充血しきった突起を再び強く押さえた。
「ふぁぁあああっ!! やだ、そこはやめ、ひぃん! あ、ああああ!!!」
逃れようと必死に身をよじり、電流が通り過ぎると
まひろは艶かしくまなじりを下げ、どこか放心したように一筋のヨダレを垂らす。
「は、は、はぁ。なんかホワホワする…」
絶頂の余韻に浸る。しかしその間は少なかった。
か細くしまったわき腹がフっと浮いた。ついで、パピヨンが再び前後運動を開始した。
「え、ええ! ちょっと待って!」
(待たないさ)
ブリッジするように浮いた体へ、叩きつけるように腰を入れる。
達したばかりで敏感な膣は、うねうねと生暖かく屹立を締め付ける。
発作の前兆のように凄まじく息をつきながら、なお動きは止めない。
突起を思うがままつねくり回すと、まひろは尾を踏まれた子犬の様に瞳孔を開いた。
「あ、あああっ、ああ!!」
そして細かく痙攣すると、力なく崩れ落ちた。パピヨンはそれを見届けると、大きく息を吐いた。
「ようやく… うっ」
そしてきゅぅぅっと収縮する内壁に血相を変えると、素早く引き抜いた。
一拍遅れて飛び出した白濁は、びちゃびちゃと音を立て、腹から胸にかけて飛び散った。
寝顔にもほんのちょっとだけかかり、桜色との対比が鮮やかなそれらを、パピヨンは無言で拭いた。
(終わったな)
拭きながら思う。どうにかこうにか、黙らせるコトができた。
残すは部屋を出るのみ。まひろのセリフが過ぎるが、しかし。
「構わないだろ。一応、『最後』まで付き合ったから。
キミの兄に聞いてごらん。俺がそういう男だとアイツが一番知っているからね」
こんこんと眠るまひろに語りかける。行為の余韻で感覚は薄く、夢見心地というのはこういうモノだと思う。
「だが、始末は一応つけてあげるさ」
パピヨンはそう呟いた。夢より現実に対処する方が、性分にあっている。
そして、しばらく後。
まひろは普段着のまま布団に包まれ、すやすやと寝息を立てている。
パピヨンは椅子に腰掛け、寝顔をしばらく見ている。
なんだかんだと後始末をつけ、服を着た後、まひろも着替えさせて皿もコップも片付けたのだ。
(汚れたショーツやシーツは共用の洗濯機にわざわざ入れてきた。今敷いてあるシーツは隣の空き部屋のだ)
「もういいだろう」という顔をすると、パピヨンは薄い掛け布団をめくり、スカートの中へ手を突っ込んだ。
猥雑な動きをするワケではない。
すぐに出てきたその手には、核鉄が握られている。
それに備わる治癒力で裂けた場所が治るかどうか不明だが、当てておいた。
(ま、治らなくても自業自得さ。ともかくコレで貸し借りは無しだ)
ほんのりと漂う甘い匂いをティッシュで拭う。
まるで偽善者みたいな自分に気づいて苦笑を浮かべ、核鉄を元の鞘に戻す。
まだ体温が残っていたらしい。
しまった場所からほんわりと体が温まる錯覚を覚え、過ごしたひとときを思い出す。
まひろは幸せそうな寝顔で、むにゃむにゃ呟いた。
きっとユメの中では『変態さん』が隣で一緒に寝てて、朝になっても一緒だと信じているのだろう。
静かな手つきで布団を掛けると、鮮やかな唇が目に入り、思わず顔を近づけた。
すぴーすぴーと立つ寝息が、接近中の鼻先をくすぐる。
フっと仮面の下で微妙な表情が浮かび、次に。
「うぅ」
ひょいと鼻がつままれ、寝顔が苦しそうに呻いた。
彼女はそれをスキンシップと称したが、実際はどうなのか。
彼は手を離すと立ち上がり、扉に向かって歩き出した。
思えば、ほんの七歩進めば出られる部屋を出るべく、煩雑な思いをした。
ツカツカと歩を進める。
後ろからは何の声もかからない。
扉の前についた。口とともに開けた。
「ま、それなりに楽しかったよ。けど──…」
いつもの尊大な声と一緒に、ガラスの軋む音が薄暗い廊下の奥まで響いた。
「二度と会いたくないな」
ぴしゃり…と後ろ手で扉を閉め、彼は闇に向かって歩き出した。
その頬に、本当に満足そうな笑みを浮かべながら。
目覚めた時、傍には誰もいなかった。
いや、割り当てられた寄宿舎の部屋ならそれが当たり前なのだが、まひろは血相を変えた。
部屋を一通り探して、扉を開け廊下を見回した。
誰もいない。
「ユメだったのかな……」
部屋も、激しい動きを受けた自分のそこも、なんら変化がない。
頬に手を当て考える。彼の容姿は奇抜すぎた。ユメの存在でも不思議じゃないとつい思ってしまう。
「あ! でも!」
大声を上げると、机の前に走り、CDプレーヤーを開けた。
赤いCDがそこに入っている。彼女が彼と聞いた『覚醒』のCDだ。
「やっぱり、ユメじゃなかった。変態さんはちゃんと居たんだ」
そう思うと、ホっとしたような寂しいようなよく分からない感情が流れてきた。
好きだったテレビ番組が終わってしまった時の感情に近い。
けれどそれとはとても違って、まひろは少しだけ泣きたくなった。
「また会えるかな……」
ベッドに腰掛けながら本当に残念そうに俯くと、蛍光灯の白色に影が揺らめき
その光は今晩だけでもずっと点けていようと思った。
彼がひょっこり戻ってきた時、そこが暗い部屋なら寂しそうだから。
パピヨンは既に外にいる。その手にあるモノをぶら下げて。
5月といえど、外はまだ寒い。
「ん…? ここはもしや」
ひゅうひゅうと頬を撫でる風を持て余しながら、見覚えのある景色に声を漏らした。
十数メートル先に見えたのは、水飲み場だ。
そしてそこには夜の遠目でも恰幅のいい男が一人、佇んでいる。
何やら妙な音もするが、その正体はパピヨンにはどうでもいい。
「どうやら足が勝手に向いたらしい」
思えば、ココで武藤カズキに初めて会った。その妹にも。だからだろう。
「しかし…いったい何をしている?」
そこにいられる不快感と親近感を同時に覚えながら、その男に向かって歩を進めた。
”片手に” ”ピストル”
”心に” ”花束”
”唇に” ”火の酒”
”背中に” ”人生を”
聞き覚えのあるメロディーが突如闇夜に響き、パピヨンは打ちひしがれるように足を止めた。
メロディーは響き続ける。恰幅のいい男の横から。
ありがとう ジェニー
オマエはいい女だった
半端なワインより 酔わせてくれたよ
だけどジェニー あばよジェニー
俺は行かなくちゃいけないんだよ
寝顔にキスでもしてあげたいけど
そしたら一日 旅立ちが延びるだろう
男は誰でも 不幸なサムライ
花園で眠れぬコトも あるんだよ
”片手に” ”ピストル”
”心に” ”花束”
”唇に” ”火の酒”
”背中に” ”人生を”
ありがとう ジェニー
オマエはいい女だった
オマエと暮らすのが 幸せだろうな
だけどジェニー あばよジェニー
それが男にはできないのだよ
部屋から出たなら 冷たい木枯らし
オマエの体の温もりが消えてゆく
男はいつでも 悲しいサムライ
幸せに照れてるコトも あるんだよ
”片手に” ”ピストル”
”心に” ”花束”
”唇に” ”火の酒”
”背中に” ”人生を”
”片手に” ”ピストル”
”心に” ”花束”
”唇に” ”火の酒”
”背中に” ”人生を”
『ハーイ、今晩最後の曲は銀成市にお住まいのPN・ハチミツボーイ君からのリクエスト!
沢田研二の”サムライ” この曲を聴きながらのお別れとなりますー では来週までごきげんよう。バイバイー!』
能天気なパーソナリティーの声が途切れると同時に、大浜は「よし!」と喜んだ。
「やった! 100通連続採用!」
「それはそれはおめでとう」
「ありが…って誰!?」
喜びも束の間だ。
振り返れば、そこには街で噂の(銭湯で実際見た)蝶々覆面の怪人が居て、声を失くした。
ラジオは、放送時間の終わりを告げると雑音を流しはじめた。
その耳にザラつく不快な音に、大浜の恐怖は更に高まる。図体に見合わず小心者なのだ。
深夜にどうして、100通連続だから召喚されたの!?とガタガタ震える。
「いい曲だったね。キミがリクエストしたんだろ?」
暗がりのせいか仮面のせいか、表情は良く見えないそれが、恐ろしい。
「はいっ、はいっ、ぞ、ぞう゛でず! せめて海でスクール水着を見るまではどうにか!」
直立不動でしどろもどろに(しかし後半は毅然たる意思を込めて)答える大浜に、パピヨンはおや?という顔をした。
「キミは確か、銭湯で武藤と一緒にいた… そう固くならなくていいよ。今は危害を加えないから」
「あああありがとうございます! と、ところで、その片手に持ってるのは何ッ!? ピストル!?」
「コレはまぁ、野暮用、かな」
ちらと目線を這わす直方体には、「ジャイアントロボDVDBOX」と描かれている。
実はまひろの部屋を出たあと管理人室に忍び込み、盗んできた。
本当はカズキのビデオを盗もうとしたが、やめた。大事なモノは正面から奪ってこそだ。
しかしカズキの初体験を汚した罰プラス嫌がらせとして、ブラボーが一番大事にしてそうなコレを盗んできた。
「欲しかったらあげるよ。どうせかさばるし」
無造作な様子で押し付けられ、それが何か知った大浜に喜色が浮かぶ。盗品とも知らず。
「え、本当にいいんですか?」
「…気まぐれさ。どうも今晩の俺は」
チラっと寄宿舎を見る。脳裏を過ぎるは本当に長かった夜の光景たち。
出会った人間は誰一人欠けても、まひろとああはならなかっただろう。
運命的な何かがあった。そして終わった。
「止そう。強いていうならピッタリだったからさ」
「はぁ…」
大浜は不承不承頷いた。
何がどうピッタリなのかは分からないが、しかし長話をしたい相手でもない。
けど、100通連続のお祝いとしてはいいかなーと思う。
DVDBOX貰ったし。ジャイアントロボ好きだし。まぁ盗品だが。
「じゃあね」
パピ! ヨン!
パピヨンは黒い羽を纏うと、空の彼方へと消えた。武装錬金を発動したのだ。
ひゅううっと風が吹いた。何事もなかったかのごとく。
「夢だきっと夢なんだ。アハハハ。これも朝になったら消えてるはず」
戦慄の出来事を、大浜は務めて忘れようとした。心臓はまだバクバクしている。
「それにしても」
ラジカセとDVDBOXを両手に抱えて、大浜は寄宿舎を見た。
そこは真っ暗で、逆に耳鳴りがしてしまうほど音がない。
「静かな夜だなぁ………」
何も知らない大浜は、ただいつも通り呟いた。
思えば長い夜だった。10ヶ月くらいに感じられるほど長い夜だった。
夜空に溶け込むように、パピヨンは銀成の街を見下ろしていた。冷えた夜気が心地よい。
夜のとばりはすっかり下り、どの建物にも明かりがない。
「一人でも高く遠く飛べるように、か」
背中のニアデスハピネスをうっとりと眺める。
足元で黒色火薬が絶えず燃焼し、それが飛行を可能にしている。
「俺らしい」
銀成学園高校の方へ目を移すとそこはやはり真っ暗で、クスクス笑った。
武装錬金は闘争本能を形にしたモノだ。
いわば、戦いへの意思を凝縮した自分自身でもある。
乾ききっているが、一度火がつけば弾けるように燃え盛り、高みを目指す為そこにいる。
そして自分というものは、同時に、人生を現していると言えなくもない。
歩んだ日々の一つ一つが、人格に多かれ少なかれ影響を及ぼすのだ。
背中に人生を。
再びニアデスハピネスを眺めたパピヨンは、やはり「俺らしい」と呟いた。
点々と散らばる黒は過去の日々同様、決して色を変えないのだろう。
「おや?」
最後に寄宿舎の方へ目を移したパピヨンは、目を細めた。
遠く真っ暗な中で一部屋だけ、明かりが点いている。
「アイツらしい」
なんとなく正体を判じたパピヨンは、ニっと笑った。
そして思う。日常と非日常で考えるのならば
まひろに看病され、最後まで受け入れられたのは、自分にとり間違いなく非日常だと。
今まで一度もなかったのだ。そしてこの先も。
そんな日常が黒色火薬を発現させ、それを以って理想を叶えるべく
ただ一人認めた男すら殺そうとしている男は、たった一度の出来事で覆られないのだ。
朝になれば校舎はキレイさっぱり燃やすつもりだ。
どこかで、まひろの顔を見たくないと思っているが、変えるつもりはない。
緩やかに火薬を噴かすと、その時まで静かに眠るべく、彼は森に向かって飛び始めた。
と、言う訳で→ 終わり。
とりあえず、完結。
至らない点は多々あれど、どうにかココまでこぎつけるコトができたのは
ひとえに、感想レスをくれた皆様方のおかげだと思ってます。
どういうレスであっても、作品を作る上での活力でした。
ありがとうございました。
この10ヶ月で、ほんのちょっとだけ上達してたらいいなぁ…
そも、この三局〜はパピヨンとまひろの話と、最後の歌ありきで描いたモノだったりしますが
その辺りの事情は、ライナーノートもどきとして、どこかのアップローダーに
置いた方がいいでしょうか? 興味のある人がいるなら書きますが……
>>671 大作、本当に乙でした。一連のSSはエロいのはもちろんの事、
キャラの心情描写が丁寧で好きでした。随所にちりばめた小ネタも楽しいw
執筆裏話?は自分は興味あります。もしよかったらお願いします。
今自分もSS書いてるので参考になる、という極めて個人的なリクなのですが…。
乙です。とりあえず最後にパピが攻めに戻って良かった。
『断蝶の思いで』
上手い。GJ
乙です。最後まで読めて嬉しかった。
パピかっこええなー
面白かった。GJ!
679 :
672:05/02/20 21:33:31 ID:XA/7k9f0
>>678 読ませてもらいました。面白いw
おかげで自分の今書いてるSSを完成させる上で必要な士気というか
エネルギ−をわけて貰えた気がします。作者の試行錯誤を辿っていくのは
原作と同様、とても興味深く参考になりました。
充電後の新作も期待して待ってます。
>>678 蝶乙。
武装錬金で質・量ともにこれだけのクオリティの作品って初めてじゃないかな。
まとめサイトさんには後書き含めて収録してもらいたい。
最後のサムライはよかった。
それまで歌を意識して書いてると気付いてなかったんで、大浜とかパピの行動とか思い出して「ああ、あの行動はサムライからか」と一人納得してたよ。
乙様です!まっぴー可愛いしパピ様最後はちゃんと攻でカコイイし最高(;´Д`)´`ァ´`ァ
>>678 ライナーノート見て、書き主氏の妹さんに萌えちまったのは、俺だけでいい・・・orz
>>682 安心しろ、漏れもさ。
後書きでも楽しませてもらったよ、書き主さんGJ!
第一章のカズトキの描写がすごく良かったから以降のパートも
毎回楽しみでした。次回作まってるよ〜
三局の戦いでは、桜花秋水編が好きだったなあ…
出来たら其ノ三以前の二人の関係も読んでみたい。
あ、パピが飲んだのとは別の方の媚薬も話で使ってほしい(笑)
漏れも。>685
こんなに試行錯誤や苦労されてるなんて思いもしなかった。
小ネタやら心情描写やら含めて貴方の文体が大好きだ!
本屋でラノベとして売られてたら買うくらい好みだ。
日常の描写に萌えるし、かといってエロもおざなりでないし。
どうかこのまま突っ走って欲しい。
あと妹に萌えた
608です…続き。
大浜は生まれてこの方女性に縁がなかった。
むろんこれまでの人生、女の子を好きになることはあったが、幼稚園の初恋に始まり高校生になるまで、好きな女の子には声もかけられず失恋していた。
そんな彼がかわいい女の子とキスしてしまったのだ。
舞い上がって興奮してしまっても、そして興奮して勃起してしまっても、誰が彼を責められようか?
「ひゃっ」
さーちゃんは嬌声をあげた。大浜の上から降りようと身体を後ろにずらしたら、ぱんつの布越しに、硬いものがさーちゃんの大事なところに…
「いやん」
さーちゃんは小股を抑えた。そして自分のクリ…に当たった物を見る。
「いや―――――――っ!!!」
「はわ○▲×◇…」
ズボンの素材のせいか、大浜の巨根はその勃起した姿を露にしていた。大浜自身声にならない叫びをあげる。
でかい。とにかくでかい。牛や馬の後足でブラブラしてるようなものを想像してくれ。
「イヤッ…なんなのこれぇ…おウマさんみたい…」
「ご、ごめんなさmwあ…さ、さわんないで…」
はっきりいってさーちゃんのほうが謝らなくてはならないくらい酷い事を言っているが、大浜はひたすら謝り続けた。
修学旅行などで「大浜のはデカイ」といつも評判だったイチモツは、ヒクヒクと脈打ち今も天井を向いている。
さーちゃんはそれを見て、さっき触れたところ…の入り口の奥がきゅうっ…となった。
(なに…この気持ち…うずうずする…)
いつのまにか、ぱんつが愛液で濡れている…
(わたし…先輩と…したいの?)
さす…さす…
さーちゃんは知らず知らずのうちに、大浜の巨根をさすっていた。
「あ、ああ…」とだらしない声を出す大浜。
大浜はいわゆるハンサムではない。さーちゃん自身、みんなの憧れの秋水先輩みたいな人のほうが100倍カッコイイと思う。
でも、あの学校を怪物が襲撃してきた日…立つこともできなくなった私を支えてくれた先輩の腕は逞しくて、どきどきした。
「先輩…」
さーちゃんは大浜の身体を起こし、もう一度、深く口づけた。
舌を絡めあう感触に、大浜の理性は、今度こそぶっ飛んだ。
「さ、さーちゃんっ!」「あっ、ちょっとまっ…」
「もう我慢できない…!」「先輩…」
ベッドに押し倒され、もうさーちゃんはいかなる抵抗もあたわない。
例えれば、チワワが土佐闘犬に抵抗できるか?いや、無理だろ。
(このまま最後まで…されちゃうんだ…!!!)
なすすべもなく上着のボタンを外され、ブラのホックを外される。
(ああっ、おっぱいちいさいの、あんまり見ないで…)
しかし大浜は貧乳の方が燃えるのか、すっかりのぼせ上がってさーちゃんの乳にむしゃぶりついた。
ちゅぷ、ちゅぶっ、ぷちゅぶっ…
「あん、ひゃあん、やんv」くすぐったさに身体をよじらせる。
「可愛い…今まで好きになったどの女の子より、君が一番可愛いよ…さーちゃん…」
「先輩…」陵辱されながらも、さーちゃんの目は、感激で潤んでいた…。
つ、続きは近日中に…感想待ってます。
>>690 乙!
大浜、らしいなぁw
続きも期待しとりま〜す。
>大浜はいわゆるハンサムではない。さーちゃん自身、みんなの憧れの秋水先輩みたいな人のほうが100倍カッコイイと思う。
ヒドいw
>でも、あの学校を怪物が襲撃してきた日…立つこともできなくなった私を支えてくれた先輩の腕は逞しくて、どきどきした。
こういうの好きだ。
大浜にもこういう、さーちゃんが相手ならではの心理描写があったらすごく好みかも。
大×さーキタ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━!!
心理描写がたまらなくいいです。続きを首を長くして待ってます!
694 :
@:05/02/23 10:58:24 ID:4YKAuVZ7
ヴィクターと戦った日の夜、斗貴子はカズキの部屋へと向かった。
戦士長キャプテンブラボーは「俺が戻るまでのしばしのあいだ、ゆっくり休め」と言ったが、とてもじゃないが
のんきに体を休める気になどなれない。原因はカズキだ。
カズキの身におきたあの変化………あれは……………。
ベットに体を横たえてはいるが、目が冴えるばかりでなく胸が苦しく焦燥感が募り、眠れない。
カズキのことが気にかかってしょうがない。カズキはいま、どうしているだろう。ちゃんと眠れているだろうか。
体の調子はどうか。辛かったり、苦しかったりしていないだろうか。私のように不安な気持ちになってないだろうか…。
ヴィクターと同じ髪の色。ヴィクターと同じ肌の色。ヴィクターと同じ胸の紋章。
同じまなざし。憎悪。殺意。
あれは…あれは全て………私が……………。
憔悴のあまり汗までかいてきた。眠れない。いてもたってもいられず、ベットから起き上がり、窓から自分の部屋を抜け出した。
大浜は最後の防波堤―さーちゃんの愛液で濡れたぱんつに手をかける。
「…いい?」
「うん…脱がせて。」
するり、と最後の防波堤が剥ぎ取られた。
(ああ、本当に私、今一糸纏わぬ姿なんだ…)
秘部はもうしっとりと濡れていた。大浜はそこに手を伸ばし、無骨な指を挿れる。
「あっ、」初めての異物感にさーちゃんは戸惑った。ぐちゅぐちゅと掻き回される秘部。
(ざらざらした硬い指…)
「つ、辛かったらすぐに言って…」大浜はかなり緊張していた。
(でも、私はこの人の指が好き…)
2本、3本と指は増えていき、それぞれに動きを増す。
「あっ、あっ、いい、凄くいい…」
ぐちゅぷ、ぐちゅぷっ…
大浜は親指でさーちゃんのクリトリスを撫で上げた。
「ひゃん!」
じゅわっ…
さーちゃんの秘部はもうとろとろの蜜で溢れかえり、大浜を受け入れる準備を整えていた…
あれ?別の投下中?少し間を置きます。
697 :
A:05/02/23 11:22:46 ID:4YKAuVZ7
寄宿舎の外から、窓からカズキの姿を一目見たらすぐ戻るつもりだった。カズキがカズキのままでいることだけ確認できればそれだけで十分だった。
建物の少し離れた所からカズキのへやを見上げるが、いない。カズキの姿が見当たらない。それだけで目が眩むような不安感がある。
一歩一歩近づいていく。明かりのないカズキの部屋はなんだか人気がない。建物に近づき過ぎて部屋の中がかえって死角に入ってしまう。
それでも姿を確認できない。
いつも通り建物沿いに生えている木や窓の庇を使い、カズキの部屋まで到達する。
あらためてカズキの部屋の中を見渡して、そこに誰もおらず、がらんどうになっていることを確認した斗貴子は軽い錯乱状態に陥った。
昼間の出来事。
留めようとする自分が目に入っていないかのように通り過ぎていってしまうカズキ。
自分から離れっていってしまうカズキ。
声が届かない。気持ちが通じない。カズキが変わってしまう。いなくなってしまう。駄目だ。嫌だ。
カズキ。
昼間の出来事の強烈なフラッシュバックに怯え慄く斗貴子は自分が立つ窓枠のすぐ下足元のベットでスヤスヤと
安らかな眠りについているカズキの姿が目に入っていない。
698 :
B:05/02/23 12:03:19 ID:4YKAuVZ7
カズキが ま さ か ふ つ う に 寝ているとは夢にも思わない斗貴子は自分の視界の隅に写るものが何なのか暫くの間理解できなかったが
にわか雨の後、大地がゆっくりとその潤いを吸い込むが如くじわ、じわ、と事態を把握していった。
こういう時。
ブチ撒けの戦士である津村斗貴子の場合、この昂ぶった感情がどこへいくかというとそれはそっくりそのまま怒りへと変換される。
「………。」
あっという間にキレた斗貴子の一切の無駄な動きをなくしたいぶし銀の目潰しが目蓋の上からカズキの眼球に炸裂する。
ドスッ
フギャンと車に轢かれた猫みたいな声をたてながらカズキがベットから転がり落ち、しばらくのたうちまわったあと
涙でよく見えないながら目の前に仁王立ちしている人物が斗貴子であることに気付くと、半分寝惚けているカズキは反射的に謝った。
「ゴ、ゴメンなさい斗貴子さん……」
「何故あやまるんだ」といまだ手が目潰しの構えを取っている斗貴子におびえつつ、目をかばいながら自分がなぜ怒られたのかを真面目に、
いたいので泣きながらいっしょうけんめい考えた。
だんだん目が覚めてきたカズキがおれ目潰しをくらうようなことなにもしてないんじゃあと思うころには斗貴子の怒りも大分収まってきていた。
落ち着きを取り戻した二人のうち、先に声を発したのはカズキだった。
「斗貴子さん、こんな夜中にどうしたの?」
699 :
C:05/02/23 14:23:26 ID:4YKAuVZ7
「うん、その。カズキ、体の調子はどうだ?どこかおかしいところはないか?」
目をこすりながらベットに座るカズキの隣に並んで自分も腰掛けながら聞く。目をしょぼしょぼさせながらなんの蟠りもなく斗貴子を見て
「大丈夫だよ。なんで?」素直に質問するが、答えがない。昼間の出来事が頭をよぎり押し黙ってしまう斗貴子を
カズキが不思議そうに見つめている。無垢な視線に居たたまれなくなった斗貴子はカズキのつぶらな瞳から目を反らしながら口を開く。
「…すまない」「え?」「キミをこんな…戦いの世界に巻き込んでしまって…そのうえあんな……」「斗貴子さん?」
「全ては私の責任だ。なんでもする、本当に…なんでもするから…だから……」許して欲しいと言いたいのだが、カズキをこんな
事態に巻き込んでおきながら許しを請うのはおこがましい行為なのではないかと思うと喉が強張りそれ以上言葉が告げない。
うつむいてしまった斗貴子と「なんでもする」というフレーズでああ斗貴子さん昼間のこと言ってるのかと気付いたカズキはなーんだそんなことかと
笑いながら「大丈夫だよ。別にもうどこもなんともないしさ」あっさり答えるが斗貴子が黙ったままなので続けて
「別に心配することないよ。もう元に戻ったんだし。平気だよ。それにほらあのなんだっけ、ブラボーが行った本部だっけ?錬金の戦士の
なんか秘密基地みたいな所で調べてくれてるんだし。でもきっとなんでもないと思うよ。あれは一時的なものだったとかさ。
今もなんともないんだからきっと大丈夫だよ。平気平気。大丈夫だいじょー…」
「…大丈夫なわけないだろうがッッッッッ!!!!」
唐突に斗貴子が発した大地を劈く怒声に不意をうたれたカズキは赤ちゃんパンダのくしゃみに驚く母パンダの如く
ビクリ!と硬直した。
700 :
C:05/02/23 14:45:11 ID:4YKAuVZ7
「キミは一体なにを考えているんだ?え?何も考えていないのか!?キミは、一時とはいえあの裏切りの戦士と同じ体に
なってしまったんだぞ!それなのに何を呑気なことを……!少しは、自分の体のことを心配したらどうなんだッッッ!!!」
どうなんだ どうなんだ ドウナンダ … …とこだましたりはしなかったがカズキのあまりの無頓着さにまたキレてしまい
思わず怒鳴りつけた斗貴子は、はーはーと肩で息をつきながらハッとした。カズキが口を開けたまま固まっている。
何をやっているんだ私は………。
カズキを怒鳴りつけてどうする。カズキが怯えてしまったじゃないか。カズキは何も悪くないのに。
悪いのは私なのに……。
と、怒鳴られたカズキではなく怒鳴った斗貴子の方がションボリとしてしまう。斗貴子がそのままうつむいて
黙ってしまうとカズキもいまだ麻痺状態にあるので、部屋の中に一時の静寂が訪れた。
暫くして後、
だしぬけに、カズキが斗貴子のヒザの上できつく握り締められている手に自分の手を乗せてきた。
「…………ぁ」自分より大きなカズキの手の、じわりと温かい感触に思わず声が出る。
カズキはそのまま斗貴子の手を握るでもなく持ち上げると自分の左胸にトンとあてがった。
右の手の甲にぴたりとあたるカズキの手の平の感触と、自分の手の平にじわりと広がる熱い体温と、
ドク、ドク、という核鉄の鼓動に挟まれ混乱した斗貴子はどうしていいのか分からずカズキを見上げるが、カズキは
じ、と斗貴子をみつめるだけで何も言わない。
701 :
D:05/02/23 15:39:26 ID:4YKAuVZ7
「ほらね」にっこりしてカズキが言った。
なにが「ほらね」だ。何がしたいのかぜんぜん分からないぞと頭の中では考えているけど
声が出ない。何か言おうとしてもかすれて声にならない。唇だけがかすかに動くのだがそんな斗貴子の様子に
頓着することなくカズキは言った、「ちゃんと動いてるよ。核鉄」
ああ、そうか。「今動いているのが斗貴子さんがくれた核鉄、俺の新しい命」
「斗貴子さんのおかげで、俺は生き返った。またまひろや岡倉達みんなと、それに斗貴子さんと一緒に生きていくことができる。全部、斗貴子さんのおかげだよ。」
「俺、斗貴子さんに感謝はしているけど、巻き込まれたなんて思ってないよ。むしろ俺から飛び込んでいったんだし。
だから斗貴子さん、謝ったりしなくていいんだよ?」
カズキがそんなやさしいことを言ってくるのでなんだか斗貴子は泣けてくる。と、同時に精神的に不安定になっている斗貴子に
錬金の戦士として戦っている普段は絶対にそんなことはないのだが、このときばかりはカズキに甘えてみたいという欲求がこみ上げてくる。
が、記憶障害があり幼い頃の記憶も定かではない斗貴子には具体的に甘えるといってもどうしていいのか分からない。
なんだか拗ねた子供のようにしかめっ面をつくりながらカズキの胸のあたりを見つめることしかできない。
そうしているうちにふと、ある不安感がこみ上げてきた。
702 :
E:05/02/23 16:35:09 ID:4YKAuVZ7
とりあえず、なんの断りもなくべろりとカズキのTシャツを胸までめくり上げる。
「と、斗貴子さん?」カズキに構わずさっきまで自分の手が置いてあった所、カズキの左胸をしげしげと見つめる。
カズキは斗貴子がなにをしようとしているのか分からず、とりあえずされるがままになっていたが、
そうたいして時間が経たないうちに捲り上げていたシャツをを下ろされる。
なんだかちょっと安心したみたいにも見える。
もしかして、ヴィクター化した時に浮かび上がったあの胸の紋章をさがしていたのかな。
斗貴子さん、俺の体のことで大分不安に思っているんだな…と思ったカズキは斗貴子をもっと安心させようと思った。
それでどうしたかというと、おもむろに腕をまわして斗貴子の体を引き寄せると、そのまま横向きにして
斗貴子の細い首を抱えるようにしながらその耳を自分の胸にあてた。斗貴子に安心してもらおうと思い、
自分のちゃんと機能している核鉄の音を聞かせてやろうとしたのだが、ようするにどういうことかというと
斗貴子からしてみればただカズキに抱きしめられているということ以外のなにものでもない。
カズキに腕に包まれて、顔が熱くなる。
心臓の鼓動が速くなる。
明らかに、今自分の耳に響いてくるカズキの胸の鼓動より、速い。
703 :
F:05/02/23 17:31:10 ID:4YKAuVZ7
カズキの温かい胸の中の感触と、自分を抱きしめる腕のたくましさと力強さに陶然となり、
またそれとは別に決して憎からず思っている異性に抱きしめられているという事実に斗貴子の胸の内は
恐慌状態に陥ったがそんないることは露知らず、カズキはまわした腕にキュッと力をこめつつ斗貴子さんちょっとは
安心してくれたかななどとのほほんと考えていた。
暫くそのままでいる。
なんだか体が蕩けてしまいそうでずっとこうしていたいなどと考えていた斗貴子の思考が唐突に中断された。
「ひゃ………」思わず変な声が口からもれたのは、カズキが何の前触れもなく胸をまさぐってきたからだ。
さっきまで蕩けていた反動があり咄嗟に動けない。「…カズ………っ…」胸を守るように体を縮み込ませるが
すでにカズキの手は斗貴子の胸にピッタリと張り付いて動かない。なんとかしようと思うのだがどういうわけか
払いのける気力が出てこない。動かす気配がないと思ったらふいに何かを探るようにスルスルと動き、服の上から
斗貴子の小さな膨らみを撫でる。「や……ぁ……」カズキの手の平が少し動くだけで全身に電気が流れるような
感覚が走る。知らず知らず膝が持ち上がる。頭の中が真っ白になる。そして顔は真っ赤だ。
しかしなにかがおかしいのは、カズキの手は斗貴子の胸を触っているようなのだが微妙に位置がずれている。
カズキの手が置かれているのは左胸だが、それよりも若干中心寄りだ。
そのことに気付いた斗貴子が少しだけ平静に戻り、カズキの行動を見極めようとじっとしたので分かった。
カズキの手がふれている部分の真下には斗貴子の心臓がある。
カズキは斗貴子の心臓の音を聞いていたのだ。
704 :
G:05/02/23 18:21:20 ID:4YKAuVZ7
カズキの行動の真意が読み取れた斗貴子は少し冷静になった。
別にそういう意味で触っていたわけじゃないんだと思うと、さっきの大仰にうろたえた自分が恥ずかしい。
カズキはただ単に、自分の胸の音を聞いていただけだ。
ただ、お互いの心臓の音を聞きあっているだけなんだと思うと、カズキとの一体感があってなんだかうれしかった。
うれしくて、油断しているところをブチ壊すようにさっきまで大人しかったカズキの手がす、と動き斗貴子がえ?と
思うまもなく、こんどははっきり、ふにふにと斗貴子の胸を揉んできた。
「んゃ………ッ……!」
びくりと斗貴子の体が跳ねる。
要するに、どういうことかというと。
カズキは、最初は斗貴子の予想通り、斗貴子の心臓の鼓動を聞こうとしただけなのだが、胸に手を置いて
斗貴子の生命の証を感じ取っているうちに、指先に触れる柔かいものに気がついたのだった。
当初、カズキはあくまでも“心臓”に触るつもりであって、“斗貴子の胸”に触れるつもりはまったくなかった。
んなアホなと思いたいところだが、これがカズキの場合ありうるのだ。キスと人工呼吸の共通点は?
えーと。なんだろう。的な要素がある。
なんにせよ、その膨らみに気付いてしまったのだからもう遅い。後の祭りだ。
じつはカズキは斗貴子の胸は、服の上から推測するに、恐らくはまな板のように平たいのだろうと勝手に
思い込んでいたので、いくらなんでもまな板よりは起伏のあるその部分に気付き、はっとしたのだ。
たいして力を入れていないのに指が軽く沈み込んでいる。それだけ柔らかい。
こうなるとさながら初めてビーズクッションに触った人間の如くおおこれはなどと思いながら
相手はクッションではなく人間なのにそこらへんまったく考えず胸を掴みぐにゃぐにゃむにゃむにゃと
思いつく限りの力を与えてその感触とあまりの柔らかさに感動をおぼえていた。
堪らないのは斗貴子の方だ。
メモ帳とかにまとめてから投下してくれるとありがたい。
706 :
H:05/02/23 18:57:59 ID:4YKAuVZ7
もはや後ろから抱きかかえるような格好で思いきり胸を揉まれて、その強すぎる刺激に意識が飛びそうになる。
「…んにゃ…ッ……カズ…キ…やめ……んっ………」
まともに喋ることができない。なんとか逃れようとするのだが、体が動かない。足に力が入らない。
カズキはカズキで斗貴子の胸の感触に夢中になっているので斗貴子さん何か言ってるなとは思うのだが
脳がそっちに反応しない。
そのうちに、服の上からだけではなく直にさわってみたいなどと斗貴子が聞いたらショックを受けるような
ことを考え出したカズキはためらうことなく、いやもうちょっと躊躇とかしたらどうなんだというほどの勢いで
ぺろりと斗貴子の上着をめくり上げる。
あまりのことに斗貴子は声が出ない。
肩口から斗貴子の露わになった胸元を覗き込んで、おののく斗貴子の顔は目に入らず、まだブラジャーが残ってことに気付き
さてこれはどうやって外すのかなそうだたしかうしろにホックがついているんだよなと
両手を回し勝手が分からないので不器用に金具のあたりをぐにぐにとつまんでみる。
奇しくもカズキの腕は自分の体に巻きつく格好で背中に手をまわしているのでどうにも斗貴子は逃げられない。
背中でじりじりと動くカズキの指を感じながら、これから数分の後に我が身に起こるであろうこと、
カズキとの行為を予測して斗貴子の体は小さく震えた。
(つづく)
>>694 乙です!
文章濃い〜!
続き期待しとります〜!
>>705以外にも、総ページ数<4/11>等入れてもらえると、現在どの辺りまで
なのかわかって助かるッス。ある程度レスの待ち時間が判断できるので。
おお、SSが続けて投下されてる。
これからじっくり読ませてもらいます。
>これがカズキの場合ありうるのだ。キスと人工呼吸の共通点は?
>えーと。なんだろう。的な要素がある。
グレートだぜカズキ!
SSの波状攻撃に嬉しい悲鳴。
どうやらかなりのサイズらしい大浜のアレをさーちゃんが
受け入れることができるのか心配ですハァハァ
>704
カズキは斗貴子さんの胸に関してかなり失礼な先入観を持ってたのなw
695の続き…
大浜は完全に行為にのぼせ上がっていた。
今こんな行為に及んでいる女の子と昨日までカズキ兄妹という接点しかなかったことなど忘れていた。
彼女は自分にキスしてくれて、今は子猫の様に自分の腕の中で喘いでいる。
(もうキミのこと以外考えられない…)
そして大浜の雄の証も、これから起こることへの期待で、もはや歯止めの効かないところまで膨れ上がっていた。
解放の時を、待ちわびていた。
大浜はパンパンに膨れ上がった股間のチャックを下ろし、さーちゃんの前にそのイチモツをあらわにした。
「きゃ…」さーちゃんは顔をおおった。
大型の獣のような大浜のブツは、ビクビクと天を向き、先走りをしたたらせていた。
(や、やっぱりスゴ…大きくて、形も何だか…こんなの入れられちゃうの…?)
さーちゃんは目いっぱい脚を広げられ、受けの体制を取らされる。
(あ、つ、ついに…)
ぐちゅぶっ!先端が進入を開始する。
「――――――!!!!」
ゆっくりと、しかし少しづつ進む進入に、体全体が裂けそうな痛みが走る。
膣内はパンパンに広げられ、もうきっと髪一本入らない。
それでもさーちゃん自身の愛液がとろとろの潤滑油となり、大浜を受け入れ、飲み込んでいく。
「っは、きつっ…」
大浜もあまりの締まりの良さに、涙を流してよがっている。
「あ、そこは…」
ぱじゅり、と処女膜が突き破られたと感じた途端、一気に最奥の子宮口まで突き上げられた。
「痛っ―――――!!!!!」
一瞬、意識が途切れた。
さーちゃんの意識が戻ってきた時には、大浜はピストン運動を始めていた。
大浜が太い腰を動かすたびに、ぐちゅっ、ぐちゅっ、とさーちゃんの中は卑猥な音を立てる。
「すっごい…!なんかもうすっごいよお…!!あああっ!」
大浜の肉棒に細腰を突き上げられるたび、さーちゃんはまた意識が飛びそうなほどの快感に責められる。
「もっと…!!はうっ、うっ、もっと来て…!」
膣内がジンジンと熱い。足先にもう力が入らず、立つこともできないだろう…。
さーちゃんは絶頂の時を迎え、またくらくらと意識が飛ぶ。
びゅちゅるっ!どぷどぷっ!
朦朧とした意識の中で、さーちゃんは大浜の射精を感じた。膣内がドボドボの液で溢れる。
(あ、なんか生あったか…)
大浜の尿道から溢れる液は、止め度なく長く溢れてきた。生暖かい精液は、さーちゃんの太ももにまで垂れて来た。
(こんなにたくさん…赤ちゃんできちゃうよお…)
ずるり、と役目を終えたペニスが引き抜かれる。
「ああ…とってもよかった…先輩…」
「さーちゃん!?」
心はまだ大浜を求めていたが、身体は限界を訴え、さーちゃんはその場にくずおれた…
「ん…」さーちゃんが目を覚ましたとき、窓からはすでに日の光が指していた。
「…大丈夫?」
心配そうな大浜の顔が飛び込んできた。憔悴しているのは、夕べの激しい営みのせいばかりではないようだ。
さーちゃんの脚には、お湯で濡れたタオルが巻かれていた。
「ぼ、僕さーちゃんにこんな無茶して…」
おろおろしている大浜を、さーちゃんは少しからかいたくなった。
大浜の胸に顔をうずめ、甘えた声で言った。
「すっごく良かったです…またして下さいね?今度も避妊はなしで。」
「そ、それはちょっと…」
「ああ、でも今回ので妊娠しちゃうかも…実は危険日だったし」
「え、ええ!??」
「責任、取ってくださいね?」
そう告げたさーちゃんは、子猫のような笑顔だった…
(終)
>>711 乙!
GJでした〜!
ラブラブですな〜。
さーちゃん乙!
さーちゃんイイ!
今後は大浜はさーちゃんに尻に敷かれるんだろうなと容易に想像できました。
乙でした!次回作に勝手に期待しています!
718 :
I:05/02/26 13:57:36 ID:40CZwwgX
どうしよう。斗貴子は迷った。
カズキから与えられる刺激の強さに抵抗もままならないが、意識を集中させれば、
あるいは武装錬金を発動させれば、なんとかカズキをブチ撒けることができるかもしれない。
服のポケットには常に携帯している核鉄が入っている。どうする。やるか。
しかし。斗貴子は熱にうかされた頭で考えた。私は、カズキになんでもすると誓ったじゃないか。
ヴィクター戦の時もそうだ。なんでもするといったってまさかこんな事になるなんて思ってもいなかったが、
と泣きそうになりながら斗貴子は思ったがこの際どうでもいい。
カズキを平穏な普通の日常から引き剥がし、血生臭い死と隣り合わせの戦いの世界へと
引き摺り込んでしまったこと。その上、カズキの体をあのように変質させてしまったこと。
それは全て、私の責任だ。
私は、償っても償いきれない罪を犯した。
だから。
カズキが望むのなら、たとえこの身を引き裂かれる事になろうとも。それをカズキが
望むのなら。
受け入れよう。
拒否する権利など私にはない。
斗貴子が悲愴な思いで決心すると同時にプツリという小さな衝撃が肌に伝わり何かが
剥がれ落ちる。とうとうカズキがブラジャーのホックを外したのだ。
719 :
J:05/02/26 14:00:02 ID:40CZwwgX
肩ひもでぶらさがってはいるが自分の体温と等しくなり肌に接していたそれが離れると、
隙間に外気がすうと入り込んできて、ひどく寒く感じる。
後ろから抱くようだったカズキが肩を掴んで横向きだった斗貴子の体を自分のほうへ
向けさせる。服とともに拘束する術を失った白い小さな下着を持ち上げてまじまじと
そのふくらみを見つめる。
目を固く閉じ、息をも詰めて次にくる衝撃をまちかまえていた斗貴子だが、いよいよ
呼吸が苦しくなるまで待っても何も起こらないのに気付きあれ、と恐る恐る目を開けてみ
ると、そこで自分の胸を食い入るようにじっと凝視するカズキの顔を見つけた。
何をするでもなくただじっとからだを見られるというのは以外とつらい。
カズキの視線が自分の貧相な胸をじりじりと焼いているような錯覚を覚える。
なんだか生殺しだ。
これならさっきまでのように掴まれていたほうがまだましだと思う。
その時、カズキの方はといえば、おそらく直接見るのはこれが初めてであろう女性の胸の
ふくらみに完全に意識を奪われていた。
さっき触っていた感触ではもう少し大きいような印象を受けていたので、直に見てみると
なんだちいさいな、と思った。なんだかちいさくて、はかない。
でもすごくきれいだと思った。
720 :
K:05/02/26 14:01:26 ID:40CZwwgX
柔らかなふくらみのほぼ中央の色のうすいちいさな円と、そのまた中央にあるちいさな
突起を穴が開くほど見つめているとなにか衝動がこみ上げてくる。
深く考えずにその衝動にしたがう。
「ひッ………ッ」
カズキが胸に吸い付いてきた。
一瞬のあいだをおいてからカズキの口中の熱が斗貴子の乳首にじわりと伝わってくる。
そして、吸い付いた時からぴったりとくっついていたなにかがふいにぬるり、と動き
ビクッと体を震わせる斗貴子に構わずそのかたちを確かめるようにぬめぬめと動き出した。
「い…やぁ………」今まで人生の中でまったく経験したことのない感覚が全身に伝わり
思わず体をよじらせそうになるが、カズキの腕がしっかりと背中を抱き留めているので
動けない。耐えようもなく声が出てしまう。
舌で弄るばかりでなく、幼子が指を吸うように口中に陰圧をかけて神経を揺さぶるので
斗貴子の女としてのからだが反応してしまう。
さっきまでぷにぷにしていたものが自分の口の中でくう、と固くなったことに気付き
カズキが唇を離した。まだじんじんと熱をもったままのそこをじっとみつめる。
やはりじっと見られるのはなにかをされるより辛いかもしれないと顔を赤くする斗貴子と
カズキの口で中立ちしてしまった薄いさくら色の突起を交互に見たカズキはここに至って
ようやく自分のしたことに気が付いた。
世間一般で言うところの男と女の行為。
721 :
L:05/02/26 14:02:48 ID:40CZwwgX
ガ−ンと雷が頭に落ちたようなショックを受けてあわてて体を離す。自分のしてしまった
ことにとてつもない後悔を感じながら、
「ゴ、ゴメン!そんなつもりじゃ………」
と斗貴子に謝った。
……………
……………
………え?
謝られて逆に斗貴子が固まる。
とにかく始まりが斗貴子の胸の音を聞こう思っただけで、それ以後の行為はカズキに
とって斗貴子が思ったような性的な意味合いなどまったく存在せず、まさか斗貴子と
自分がそのような行為に及ぶことなど微塵も考えたことがないカズキは汗を掻きながら
身を引いた。
斗貴子の存在は。
カズキにしてみれば、斗貴子は女でも男でもない、なにか、性差を超越したような存在で
あり、そういった肉体的な欲求の対象にはできない存在だった。
その証拠に、自慰の時、斗貴子を思い浮かべたことがない。
岡倉から支給される雑誌なりビデオなりに写し出される女性の体に興奮しても、
想像の上で斗貴子をそういう欲望の対象にしたことはなかった。
実際、したら萎えると思う。
それは決して肉付きの薄い斗貴子の体には性的な興奮を得られないというわけでなく
それだけ斗貴子のことが大切だったのだ。
傷つけたくない。
なのに。
取り返しが付かないことをしてしまったと色を失うカズキに対し、斗貴子はまたもや
キレた。
722 :
M:05/02/26 14:05:22 ID:40CZwwgX
こッ………
ここまでしておいて、そんなつもりがないとは何事だッッッ!!!
中途半端なところでやめるなあッッ!
私の、さっきまでの、覚悟は、一体、どうなるというのだッッ!!
と怒鳴りつけそうになり、同時に目潰しがでそうになったが今回は未遂に終わる。
「嫌だったよね…?」
カズキが上目遣いに自分をみつめてきたからだ。
なにか知らないがものすごく落ち込んでいる。
それを見た斗貴子の怒りが急速にしぼんでいく。なんだか気の毒になるほど落ち
込んでいるカズキを見ているとかわいそうになりつい言ってしまう。
「……………………嫌じゃない」
え?と顔をあげまっすぐ見つめてくるカズキの視線から目を反らしながら「…君の
好きなようにしていい………」と言った。
723 :
N:05/02/26 15:01:40 ID:40CZwwgX
「ほ、ほんとに…?」
こくりと肯く斗貴子を見るなりほんの一瞬の間を空けただけでカズキがガバッと覆い
かぶさってきたので斗貴子は許可を与えた手前はあったがぎくり、と身を固くした。
いくら何でももうちょっと逡巡というものがあってもいいんじゃないかと思ったのだ。
カズキにしてみれば、斗貴子はそういう欲望の対象にしてはいけないという思いが今まで
はあったのだが、実際にそのからだに触れて、その小さな肩や細い腰、男の体では
ありえないほど柔らかい胸に驚き、さらにとどめをさしたのは自分の口の中で反応した
斗貴子の小さな乳首だった。
体が女性だから刺激に反応してしまったんだ。
斗貴子さんは女なんだ。
勿論カズキは認識として斗貴子が女であることは知っていた。
ただ、そういう実感が今まで存在しなかっただけだ。
だから、自分の舌に舐めとられ感じてしまった斗貴子に気付いた時、強烈にその女性性を意識した
斗貴子は女であり、男とは対になる存在であり、性行為においては男の下に組み敷かれ、
男から陰茎をさし込まれるほうの存在なんだ。
そういう考えが生まれた後、斗貴子のことを女として意識しないというのは不可能だった。
さっき触れた肌の感触が生々しく蘇り、もっと触れたいという欲求が生まれる。
斗貴子が欲しい、と思った。
生殺しかよっ
725 :
O:05/02/26 17:43:13 ID:40CZwwgX
自らの下に組み敷いた斗貴子をやや充血した目で見ると、勢いそのままにもう一度、その胸にむしゃぶりついた。
「んッ………!」
さっきまではまったく意識していなかった斗貴子の喘ぎ声が、耳から侵入し、脳をかき乱し、さらにカズキを昂らせる。
固く尖らせた舌でぐりぐりと乳首を苛み、片手で残るもう一方の突起を指で強くもてあそぶ。
「…や…………ッ…だめ……」
からだがバラバラになってしまうような強い快感のせいで、許した筈なのに、と思いながらも拒否する言葉がでてきてしまう。
手の平全体で乳房を強く揉み、さらに手を下へ下へと伸ばしていく。
カズキの熱を帯びた手が斗貴子のフトモモを撫でながら徐々にスカートを捲り上げていき、
足が細いためにいくらぴったりと閉じてもできてしまう三角形の小さな隙間に指を差し入れ、そのまま斗貴子の最も女性である器官を撫でる。
「…だめ……………だめ………」
斗貴子の拒絶の声はもはやカズキを更なる昂りへと導くものでしかなくなり、下着の上から強く愛撫する。
726 :
P:05/02/26 17:44:20 ID:40CZwwgX
そんなカズキが斗貴子の下着をひきずり下ろそうとした手をぴくりと止めてはっと顔を
あげたのは斗貴子の
「………痛……ぃ……」
という声を聞いたからだ。
意識せずに、咥えていた乳首を強く噛んだらしい。
「あ……ゴメン………!」
とっさに体を離し斗貴子に謝るが、そんなカズキの反応に斗貴子のほうが驚いた。
「え?………え、あ、気にするな。大丈夫だ…」
実際痛かったので声が出てしまったが、皮膚が破れるほど強く噛まれたわけではないし、
本当に大丈夫なのだが、なんだかカズキがひどく動揺している。
ごめん、と呟きながら斗貴子から身を離したままだ。
ほんとうに大丈夫だといってみるが、それでも状況は変わらない。
こうなるとカズキの動揺の原因は、痛いと言ってしまった自分にあると思っている斗貴子
はなんとかしなければと思い、勇気を振り絞っておよそ自分のセリフとは思えないような
すごいことを言ってみる。
727 :
Q:05/02/26 17:45:20 ID:40CZwwgX
「…その……その………気持ち………良かったから………………………続けて………欲し……ぃ…」
言ってから案の定物凄く恥ずかしくなり、更にはそれを聞いたカズキが目をまんまるに見開いて口を半開きにしたので斗貴子は羞恥のあまり消えてしまいたくなった。
そのままの表情で「ほんとに……?」とカズキが聞いてきたのでもう一度、同じように
こくりとうなずいてみせる。
そう。それはほんとうなんだ。
カズキの苦しそうだった表情がすこしだけ和らいだように見えた
さっきよりも体を近づけてきて、「ほんとに………いい?」と再度聞いてきた。
覆いかぶさるカズキから決して嫌ではない圧迫感を受けながら、同じ言葉でも今度の言葉
に含まれた先ほどとは違う、深い意味を感じ取りながら、もう一度、頷いた。
こくりと動く斗貴子の小さな顎を見たカズキはその余韻を感じ取るように暫くの間じっと
見ていたが、やがてそっと手を伸ばし半分残っていた服を脱がし始めた。
シャツから肩を抜き取り、腰の下に腕を入れて少し持ち上げるとスカートもろとも下着を
下ろす。
728 :
R:05/02/26 17:46:37 ID:40CZwwgX
全裸になった斗貴子を横たえたままカズキは身を起こし、今度は自分の服を脱ぎ始めた。
肌をあらわにしていくカズキからなんとなく目を反らし、窓の外の月夜を眺めながら斗貴子はカズキと出会ってからこれまでのことをぼんやりと思い出していた。
後悔のはじまりが、希望のはじまり。
カズキと出会う前の自分は、殺伐とした戦いの世界に身を置き、およそ自分のことなど
考えず、ひたすら人外の化け物共を殲滅する日々だった。
恐らく自分は、自分と同じ年頃の女の子達とはまったくの別世界にすんでいるのだろう
ということは想像に難くなかったが、だからと言って普通の子の生活が羨ましいと思う
こともなかった。
なぜなら、私は、普通の生活というものを知らない。
自分にとっての日常をただ生きていく。
ただそれだけ。
そんな私の前に現れた希望。
それがカズキだ。
729 :
S:05/02/26 17:47:49 ID:40CZwwgX
しかし。
カズキとの出会いは、私にとっては後悔の始まりでもある。
カズキをあの時巻き込まなければ。
もっと周囲に気を配っていれば。
そうすれば。
そうすればカズキは。
……………………………カズキは。
カズキは私と出会うことなどなかっただろう。
私は、………カズキと出会えなかっただろう。
…………………………………………
やさしく肩をつかまれて斗貴子が顔を戻すと、そこに自分と同じく生まれたままの姿になったカズキがいた。
お互いに無言で、少し視線をずらしながら見つめ合う。
なんとなく、次の行動に移れないでいるカズキに斗貴子が聞いた。
「キミは………初めてなのか……?」
うん、と小さく肯き少し俯いてしまったカズキが顔を上げ、
「斗貴子さんは?」と聞いてくる。
キミと同じだと答えると、そう…と呟き、決まりが悪そうに
「初めてだから、斗貴子さんに痛くするかもしれないけど、なるべく、痛くしないように
するからね………。だから斗貴子さん、少しだけ我慢してね………」
そういって手で斗貴子の膝をそっと包み込み、それからゆっくりと斗貴子の膝を割った。
ああいよいよだと思う斗貴子にはまだ少し逡巡があり、本当に私はカズキとそういう関係
になってもいいのかと自問し、その答えが出せないでいたが、
ただひとつだけ言えることは、
カズキとひとつになりたかった。
730 :
21:05/02/26 17:51:41 ID:40CZwwgX
そんなこんなで、ブチ撒けも出ずに、せっかくいい雰囲気で事が進んでいたのだが次に斗貴子の目に飛び込んできたものによって全てがドーンとブチ壊された。
道を歩いていて呼ばれたので振り返った瞬間ボールが顔に直撃したような。
日なたに置いてあったタワシを拾ったら、中からダンゴ虫がうじゃうじゃでてきたような。
ブチ撒けたと思ったパピヨンが次の瞬間パンツ一枚で核鉄持って勝ち誇っていたような。
そんな青天の霹靂とも言えるような事態が起こる。
斗貴子は思った。
ちょっとまて。
ちょっと待て。
これはいったい
どういうことだ。
(続く)
乙!ぐあー、すげー気になるw
続きを激しく待ってます
続くんかいっ!
斗貴子にいったい何が起こったのか…?
あと、メール欄にsageは入れたほうがいいと思うよ。
乙!
なぜか、なんとなく栗ム損の同人誌を思い出した自分が嫌だ…orz
>日なたに置いてあったタワシを拾ったら、中からダンゴ虫がうじゃうじゃでてきたような。
ひぃぃぃぃぃぃ実話?ねえこれ実話?
気になる!!
すげー面白いvv
>>735 リアクションナイス(笑)
てs
毒島たん、出番はくるのだろうか・・・・・この際少年でも可。
絡められる女性は事欠きま(r
女の子だったら火渡さまとの熱いプレイに事欠きませんね。ワクワク
>>738 真に受ける基地害がでてくると困るからそういうギャグはやめとけ。
ブラボーって童貞っぽいね。
742 :
ブラボー:05/03/03 13:20:28 ID:+XzkPLou
それは秘密だ!
なぜならその方が格好いいから。
童貞のまま死んだのかブラ棒!!
そうか、ブラボー妖精になれるんだな。
745 :
名無しさん@ピンキー:05/03/05 18:49:28 ID:Uz4M6PeR
カズキと目が合う。
動揺している自分とは裏腹にカズキは冷静だ、と斗貴子は思った。
背筋をスッと伸ばし、微動だにせずまっすぐに斗貴子を見つめている。
その表情は真摯なようでいて、どこかあどけない。
はじめて出会う斗貴子にこんにちは、とあいさつでもしているかのようだ。
ぴったりと斗貴子に照準をあわせたそのつぶらなひとみが反れることはない。
蛇に睨まれたかえるのように斗貴子は動けなくなった。
自分の上に乗るカズキの存在が、大きすぎる。
そんなカズキを見ていると怖いような、すがりつきたいような、よく分からない感情がこみ上げてくる。
「と、斗貴子さん…!」
唐突に、自分の頭上から降ってきた声により金縛り状態から開放された斗貴子が、胸に顎をくっつける
ようにして下を向かせていた顔を上げると、なんだかひどく情けないような表情をしたカズキがいた。
「そ、そんなに見なくても……」
もじもじと動くカズキにあわせてカズキも一緒に動く。
ゆらゆらと首を振る。
746 :
○:05/03/05 18:50:55 ID:Uz4M6PeR
およそ、一介の高校生のもちものと思えないものが、カズキの足の間からのぞいている。
なんだ。
なんだそれは。
なんなんだそれは。
なんなんだそのでかさは。
今までの人生のなかで、直接それを網膜に焼き付けるような事態のなかった斗貴子はそれがなんなのか
すぐには分からなかった。
だってサイズが違いすぎる。
解剖学的な人体を構成する器官としての知識はあったが、それがよもやこんなにでかいとは思わない。
縮尺を間違えたんじゃないのか?と聞きたくなる。
それほどでかい。
実際でかい。
まさかと思ったそれがほんとうなんだと気付くと、それまで熱に浮かされたようにぼうっとしていた
斗貴子は、頭から氷水をバケツいっぱい浴びせられたかのようになった。
一気に冷めた。
がしゃんがしゃんと氷が痛いくらいだ。
さっきまでとは別の意味で頭が白くなる。
なにもかんがえられない。
わからない。
しかし、斗貴子が止まったところで時間の流れは止まらない。
白くなった頭がまた急速に回転し始めたのはカズキが斗貴子の膝のうらに手を入れぐっと腰を持ちあげ
るようにしたからだ。「じゃ…いくよ斗貴子さん……」緊張した面持ちでカズキが構える。
「ぇ………え?」ちょっとまて。
ちょっとまて。キミは それを 入れるというのか。
そんなの ぜったい はいらないぞ?
747 :
○:05/03/05 18:51:39 ID:Uz4M6PeR
「や、やめろ………!」
無理だ。どう見ても無理だ。出産じゃないんだから。どう見たって無理だろうがそんなもの。
斗貴子が必死に声を絞り出すと、膝を開けさっきまでの行為で潤いのあるその部分をどきどきしながら
しかし食い入るように見ていたカズキがえ、と顔を上げた。
なんだか泣きそうになっている斗貴子の表情を見たカズキは間違ってはいないが合ってもいない考えに
至る。「………怖いの?」
当たり前だッ
などと叫ぶ気力もない斗貴子はやはりカズキへの負い目が強い。
口をぐっと結んで俯きカズキから目を反らすのだが、俯くと今の心痛のまさしく根源である肉の
かたまりが見えてしまい、いよいよ目の置き所がなくなる。
どうしよう。
どうすればいいかはわかっている。
自分がどうしなければいけないかもわかっている。
その覚悟はさっきつけた。
でもこわい。
できないんだ
カズキのそれがでかすぎて。
748 :
○:05/03/05 18:53:18 ID:Uz4M6PeR
そんな膠着状態を打破するカズキの一声が斗貴子を貫く。
「駄目なら、いいんだよ……?」
胸がズキッとするようなやさしい声をかけられた斗貴子はもう一度カズキを見た。じっと見つめ返されて
今度はカズキが目を反らしながら小さな声で呟く。
「でも、俺、すごく………斗貴子さんと…………したい……」
弱弱しいカズキの声が、斗貴子のなかで最後まで抵抗していたものを押さえつけ、さっきの自分の決心
を思い出させる。
私は決めたんだ。
カズキのために何でもすると。
たとえこの身が引き裂かれることになろうとも。
カズキに引き裂かれそうだが。
カズキに向かってゆっくりと足をひろげる。
いいの?という顔をしたカズキにこくり、頷いてみせる。
もう一度斗貴子に覆いかぶさったカズキは、指で少し斗貴子の膣の位置を探ったあと、いよいよその
入り口に自らの陰茎の先端をぐっと押し付けてくる。
からだの中心に押し当たる自分の握り拳よりもはるかに大きなその感触を感じる取ると、
斗貴子は首を横に倒し、窓の外に目を向け、これから起こりうる行為に付随する結果と代償に備え、
意識を拡散させる。
その瞳に、二人を闇夜から浮き上がらせるぼんやりとした月の光を映しながら思った。
いきてかえれるだろうか。
(続く)
>745-748
GJ!蝶GJ!!
待ってたよー。驚愕の待て次号!はやはりカズキの一物の大きさであったか…。
カズキのしょぼくれ具合を見て覚悟を決める斗貴子さんは健気だが、
>いきてかえれるだろうか。
てw決戦前でも言わねえよ最近。
続きも楽しみにしてるよー。
ワロタ。頑張れ斗貴子さん!
まぁアレだ、あまりの闘気の大きさに実際よりも
巨大にみえてしまうみたいな感じか(3巻21話参照)
GJです
カズキがそんなんだったら、カズキ以上と言われるスク水神はいったいどれほどなのだろうか。
乙!なにか独特なノリがあって面白いですw
果たして無事にひとつになれますでしょうか
さーちゃんも大満足ですね。
GJ。おもろいな。
愛の力でのりきれるさTQN!たぶん!
ブラボー×千歳書きます…
ブラボーは清らかなまま妖精になったと(笑)信じている人は回れ右。
海豚海岸の宿の一室…
男は一杯の酒を片手に、物思いにふけっていた。
男はキャプテン・ブラボー…世を忍ぶ仮の名前だ、本名は防人と言う…の頭の中は、ある女の言葉で占められていた。
「武藤カズキは、まだ生きている」
オレが決意を後押しし、オレがスカウトし、オレが育て―、
オレが、殺した少年。
だがあいつは死の運命から逃れ、生き延びようとしている。
千歳の言う通り…俺はその事に少し安堵した。
だが、それは許されないともう一人の俺が言う。
武藤カズキを殺せ。俺の手で殺さなくてはならない、と。
ノックの音で物思いは中断された。「…防人君?」
俺はドアを開ける。「…千歳。」
そこには俺と同期の戦士―かつて共にチームを組んだ仲の女性がいた。
「飲んでたの?お邪魔だったかしら」
控えめな、美しい声。
「い、いや…そんなことは」
「なら、ご一緒していい?」
「あ、ああ…」
俺は柄にもなく緊張していた。昔はこんなことはなかったのに…
昔は千歳はよく笑い、よく泣く少女だった。今は…
俺は何も、変わっていない気がするのに。
うう、ネタバレしたい・・・
まあ先週時点で伏線は張られてるけど。
二人で酒を酌み交わし、取り留めのない話をする。昔の話ばかりだ。
戦団に入ったばかりのころの話。厳しかった訓練の話。かつての戦友の話。
銀成市で起こったことや、今回の任務の話は、なるべく避けた。
やがて俺は話しているのが自分ばかりで、彼女が相槌を打っているばかりなのに気づいた。酒にもほとんど手をつけてない。
「…千歳。」
「何?」
「今日はひょっとして、愚痴でも聞きに来てくれたのか?」
「そうかもね。」
「……。」
俺は彼女の顔を眺め―彼女と目が合い、自分から目を逸らした。
咳払いをし―もったいぶって、聞いた。
「なぁ千歳…今、恋人は―いるのか?」
彼女が俺を見る。
ああやはり聞かなかったほうがよかったかも…と俺は後悔した。
「…防人君は、どうなの?」
予想外の答えに面食らった。
「い、いない。」「今はいない…」
「そう」
少し伏目がちに、彼女は言った。
「私も、今は、いないわ」
少し間を置きます…。千歳さんのキャラがつかみにくい…
乙!
続き期待しとります〜。
>千歳さんのキャラがつかみにくい
千歳さん現在3話しか出てませんしね〜。
結局ブラボー生きてますた。
それより別方向に急展開。
これはテコ入れなのか? それともまさか終焉への序曲なのか?
「…防人君。あの子を、殺すの?」
唐突に。千歳は話を切り出した。
ああ、今日来たのはその話をするためか。
「…ああ。俺が殺す。」
「あなたが手を下さなくてはならない義務は、ないわ。」
「火渡の顔を立てて、再殺部隊に任せろと?その方が、いっそ苦しまなくていいかもしれないな…」
「俺は苦しんで苦しんで、罰を受けるべきなんだ。」
まるで弟のように、自分を慕ってきたカズキ。いつも子犬のように、キラキラした瞳を自分に向けてきたカズキ。
夜の浜辺で絶望の底に突き落とし、それでも運命に抗おうとするあいつに、俺は何もしてやれない。
たとえ多くの人の命を守るためとはいえ、これが罪だと俺にはわかる。
罰を受けるべきなんだ。
「…バカね。」
そう言って、千歳は俺に、口づけた。
「―――――!!!」
あまり俺が驚いたので、千歳はすぐにくちびるを離してしまった。
「…嫌だった?」
俺はぶんぶんと首を振る。くちびるの柔らかさと千歳から香る甘い香りに、軽い酩酊感を覚えた。
俺は千歳に抱きしめられている。俺は何か違和感に気づいた。
下着を…着けていない?
千歳が上着のボタンを外す。やはりブラジャーを着けておらず、形のよい乳房が露になる。
「…私と寝て。」
ごくん、と俺は唾液を飲み込んだ。心臓が早鐘を打つ。
千歳はスカートのホックを外し、一気にすべての衣服を脱ぎ捨てる。
「SEXして。防人クン…」
部屋の薄暗い明かりに、一糸まとわぬ女の裸が浮かび上がった…
何かの心理学の本に書いてあった。女が男を満足させるには、男の前で裸になるだけいい…と。
それくらい女の裸というものは、男にとってたまらないものだ。
まして、好きであった相手ならなおさらのこと…
「ち、千歳…」
千歳の裸は美しかった。魅惑的な、熟れた果実。
抱擁がより熱くなり、千歳は肉感的な裸を摺り寄せて来る。
ブラボーは下半身が熱くなるのを感じた。ツナギの下は完全に勃起していた。
このまま誘惑に駆られて、本能の赴くままに千歳を抱きたかった。
だがブラボーは、必死の想いで告げた。
「千歳…今の俺には…そうなる資格がない…」
「…死ぬ気だから?」
どくん、とブラボーの心臓が鳴った。核心を突かれた。その想いで。
「バカね。本当にバカ…」千歳は、少し涙を流したようだった…
千歳は俺の耳を少し甘噛みし、耳元でささやいた。
「ピルは使ってるわ。私自身この行為に、何の見返りも求めてない。」
ささやきは続く。
「私はあなたのために、そうしたいだけ。」
「何故…」俺は問うた。
「わかるの。あなたが、助けを求めていること。壊れてしまいそうだ、って…」
「だから、お願い。」
乙!
会話がすごいらしいです。
続き期待しとります〜。
「…千歳」
7年前、少女だった頃と、変わらぬ涙。深い海の色の瞳。俺は…まだ変わらず彼女に惚れている自分に気づいた。
俺は千歳を抱きしめ、口づけた。
「ん…」
濃厚に舌を絡め合う。
俺は生まれたままの姿の千歳を抱き上げ、ベッドへ運ぶ。
俺の腕の中の千歳は、女神のように美しかった。うやうやしく、彼女の脚に口づける。
「やだ…くすぐったい」
俺は躊躇なく秘部に顔を近づけ、舌を這わせる。ビクンッ、と千歳の身体が揺れる。
「あ…いやあっ」
身体をよじって逃げようとする千歳を俺は抱きしめる。互いに裸で絡み合う。
そしてまた、口づけ合う。
千歳が俺の胸板に顔をうずめ、乳首を舐め上げる。それを見て、俺はある欲求に駆られた。
「千歳、舐めてくれるか…これを」
そう言い、俺は自身の肉棒を取り上げる。
千歳は少し躊躇したようだったが、かまわずそれを咥えた。
彼女は俺の欲望のたけを咥え、舐め上げている。その巧みな技と、刺激的な光景に、気分は否応でも高まる。
「…なかなか巧いな。」荒い息のなか、それだけ言う。
慣れているのか?とは聞けない。
「その、味が…苦手だわ。」
と言いながら、カリの部分に刺激を与えてくる。
口の中に出すのは悪いと思って、俺はもういい、と千歳に言った。
乳房を揉みしだき、乳首に口づけ、へそを―舐める。
ふと―あいつの事を思い出す。
『だからへそばかり見るな!』『え〜、いいじゃない。斗貴子さんv』
『サーフィン教えてよ、ブラボー!』
『俺はーもっと強い、錬金の戦士になりたい』
「防人君…?」千歳の声で、我に返る。
「千歳…すまない」
俺は、いつの間にか泣きそうになっている自分に気づいた。
千歳は何も言わず、子供をあやす母親のように、俺を抱きしめた。
「俺は…弱い人間だ…」
千歳の脚を広げ、俺は一気に熱く高ぶった肉棒を挿れた。
「うっ…」
俺たちは一つになり、絡み合う。俺は千歳を激しく突き上げた。
爆発する思いをぶち撒けるように、ガクガク揺すって、何度も、何度も。
ぐじゅぐじゅと、卑猥な音が立つ。思いが愛でない事を、責めるように。
「ああっ…」
千歳の苦しそうな声。気づいていたが、俺はさらに激しく腰を揺すった。
俺はいつの間にか、号泣していた。
「ああっ、何故、なぜっ、…うあああああっ!」
「防人君っ…ああっ、」
俺の涙がパタパタと、千歳の顔に落ちる。千歳の顔が、俺への哀れみに歪む。
「どうして、どうしてっ…あいつが、ううっ、あいつがあ…」
俺はもう猛獣のように千歳の身体を貪っていた。壊れた機械のように、彼女の上で動く。
「あいつが死ななくてはならない……っ!!」
「防人君…!!」
俺は千歳の中で果てるまで、泣きながら千歳を抱き、貪り、すがり続けた…
ことが終わった後―
俺たちは後始末を済ませ、しばらく何も話さなかった。
俺はまだ何も身に着けぬまま、一本煙草を吸った。
「昔は吸わないって言ってたのに」
沈黙を破り千歳が言う。俺は苦笑する。
「肺の機能が低下するほどは吸わない。ただ…気を落ち着けたい時だけ吸うんだ。」
「ありがとう、千歳。お前にすがったおかげで、俺の心は壊れずに済んだ。」
あいつを殺す―覚悟も付いた。
そして、自分に始末をつける覚悟も。
もう何も思い残すことは、ない。
「朝まで、あなたの傍にいていい?」「あなたの傍で眠ってもー」
「…」
俺は千歳と見つめあった。その間は、長かったような短かったような。
俺は煙草の火を消し、千歳を抱きしめて、眠った。
眠り際、千歳が俺の耳元でささやいた。
「防人君、もし、もしあなたが生きて帰ってくることがあったら」
裸のまま、俺は千歳の柔らかな腕の中で眠りに落ちる。
「私はまた、あなたの所にお酒を飲みに来るわ」
もし。そんなもしがあるのか。
俺はその言葉を飲み込み、夢うつつで答えた。
「…ああ。愛しているよ、千歳。」
「…バカ。」
千歳が何か答えたような気がしたが、俺は眠りに落ちていた…
(終わり)
乙!
GJでした〜!
流れがとても良かったです。
乙華麗さまでした
それは照星部隊最初で最後の作戦失敗でした。
彼らはホクンクルスの魔の手から村を守れなかったばかりでなく
当のホムンクルスを取り逃がしてしまったのです。
火渡「ちくしょおおおおお0おお!」
千歳「ごめんなさい・・・ごめんなさい。私のせいで。」
防人「・・・・・・」
3人ともしばらく押し黙ったままでした。やがて火渡が燃えるような目で千歳を振り返ったのです。
火渡「・・・そうだ。千歳!てめえが悪い!責任を取ってもらうぜ!」
千歳「火渡君?どういう・・・」
千歳は最後まで言葉を続けることが出来ませんでした。火渡がいきなり彼女を押し倒したからです。
火渡「こういうことだよ。千歳」
火渡は千歳のシャツをたくし上げました。夜目にも鮮やかに千歳の白い肌が露わになります。
そのまま火渡はブラジャー越しに千歳の胸をもみほぐしました。
千歳の胸のやわらかい脂肪に火渡の指が深深と食い込みました。
千歳「痛いよ!火渡君!防人君、助けてよ!」
しかし、防人は暗い眼をしたまま、ただ見ているだけでした。
火渡「ハハァ!防人もてめえが悪いとよ!あきらめて大人しくなりな!」
千歳「ク・・・、武・装・錬・金!」
千歳は自分の武装錬金を発動させました。自分を失ってしまった彼らを止めるには
それしかないと考えたからです。しかし、その声は辺りに空しく響いただけでした。
千歳の上半身に防人の体から伸びた武装錬金「シルバースキンリバース」が絡みつき行動を封じていたからです。
千歳「そんな・・・」
呆然となった千歳は火渡が自分の両足からズボンを引き抜く事を妨げることが出来ませんでした。
火渡は千歳の下着に指を入れると乱暴に襞をこすりあげました。
戦いの後だったのでそこはじっとりと汗ばんでいました。
千歳「痛いよ!やめて!誰か助けて!」
しかし、助けに来るものは誰もいませんでした。
彼らはその誰一人として助けられなかったからです。
戦いで火照った体はすぐに千歳の秘所を潤わせ火渡の指の動きを滑らかにしました。
火渡「ハ!なんだよ、お前も濡れてんじゃねえか!」
両腕を後ろから防人に抑えられ、腰を前から火渡に抱えられた千歳はただ泣きながら否定するしかありませんでした。
やがて、火渡の指は千歳の中に入り込み何度も何度も往復しました
千歳は歯を食いしばって耐えていました。
火渡「じゃあ、そろそろいただくぜ!」
千歳「待って!お願い!わかったから、せめて防人君にだけは見られたくないの」
火渡がファスナーを下ろすと燃えるように猛ったモノが千歳の前に現れました。
火渡「千歳・・・、お前が防人をどう思っているかは知っているぜ・・・。だから罰になるんだろうが!」
火渡はそういうと一気に千歳の中に入っていきました。
指で十分にほぐされていた千歳は驚くほどすんなりと火渡を受け入れたのです。
火渡「どうだ、千歳。理不尽だろ?理不尽は理不尽でねじ伏せろ!」
千歳の上で激しく動きながら火渡は自分に言い聞かせるかのように呟きました。
千歳「ヒグウウウウウウウ!」
千歳は激痛を感じました。見ると足の間から水蒸気が上がっています。
自身を炎に換える火渡の武装錬金が興奮によりモノに熱を持たせていたのです。
しかし、火渡は突き上げることを緩めようとはしません。さらに激しい勢いで千歳を責めつで受けます。
火渡「千歳、てめえは罰を受けた。だから、もう重荷を背負う必要は無え・・・。」
千歳は自分の上で動きつづける火渡の必死の形相の中に、
もちろんそれを差し引いても彼らを許すことは出来ませんでしたが、
自分と同じ苦しみに耐える表情を読み取ることが出来たのでした。
そしてそれは自分の腕を抑えながら暗い目をたたえて自分の痴態を凝視しつづける
防人の手の震えからも感じ取れたのです。
彼らは逃れられない大きな罪の前でお互いを罰しつづけました。
そしてそれは火渡が果てるまで延々と続いたのです。
ところで火の人と防人氏はどちらがチンコ大きいんだろう
783 :
失意の果て:05/03/11 15:45:37 ID:FB8csmGX
え〜、カップリングは原作で絡みのない彼と彼女です…
ヴィクターとの決戦に勝利し、武藤を人間に戻す方法も見つけ、俺たちの長い逃避行は終わった。
「先輩、どこにいるんですか、先輩〜!」
俺は先輩を探して、あたりをうろついていた。目の前にピンクの浮遊物体を見つけ、俺は声をかける。
「おい、ションベンチビ」
「誰がションベンチビだっ!御前と言え!」
こいつは武装錬金なのに態度がでかい。こわがりでしょっちゅうちびってるくせに。
武藤を戻すとき一度きり会った本体は、割りと美人な女だったが…俺には先輩ほど魅力的じゃなかったな。
ま、その女とは言葉も交わさなかったけど。
「先輩見なかったか?」
「ツムリンとカズキン探してンのか〜?あの二人なら、ほれ、こっちこっち」
「見ものだぜ」
俺はこの声を、この声につられて付いていったことを、憎むことになる。
784 :
失意の果て:05/03/11 16:13:26 ID:FB8csmGX
俺が見たのは、二人が抱き合っている光景だった。
あの夜の浜辺のときと同じように、俺は動けなくなる。
何か、武藤と先輩が言葉を交わしている。甘く、熱く。
そして、斗貴子先輩から、武藤に顔を近づけ…唇を…
ガサッ…
俺はあとじさった。そんな、先輩…
長い接吻の後、武藤の口が開いた。
「…剛太に悪いな。あいつ、斗貴子さんのこと、好きなのに…」
なんだ…と…!?
俺はその場から逃げ出していた。どこをどうやって来たのかは、覚えていない。
何かの気配が近づいてきた。
「ゴーチン」
「お前か…」俺は憎しみを込めてそいつに言った。「なんであんな光景を俺に見せた…」
俺は涙を流しながら言った。黒い言葉を、腹の底から。
「許さねえぞ…お前も…武藤も…絶対に…もう仲間でも何でもない…!!」
「ゴー…」
「あっちへ行け!俺の目の前から消えろ!!」
俺は手元にあった石を投げつけた。そいつはとっとと逃げてしまった。
785 :
失意の果て:05/03/11 16:41:46 ID:FB8csmGX
俺は与えられたホテルの一室で飲んだくれていた。
「ちくしょお…ちくしょお…」
…剛太に悪いな。
武藤が哀れみでそう言ったのか、あるいは本当にすまないと思ってそう言ったのか俺にはわからない。
だがどちらにしても、俺のプライドはズタズタだ。
「先輩…!!」
先輩の心は、ずっとあいつの下にあった。わかりきっていた筈なのに。なのに…
トントン。
ノックの音。出たくもなかったが、戦士長やらの勅令の可能性もある以上、出ないわけにもいかない。
俺はのぞき穴から相手の顔を見た。そこには思いがけない人物がいた。
…何故、こいつがここに?
俺はチェーンを付けたまま、ドアを開けた。そこには、長い黒髪の女。
彼女は開口一番言った。
「あら、お酒臭い。」
ヤベッ!俺はさっきまで飲んだくれていたのだ。
女はくすっ、と笑い、「ご一緒していいかしら?」と言った。「口止め料。」
かくして俺はー、元信奉者の女、早坂桜花を自分の部屋に招き入れる羽目になってしまったのである。
乙!
剛太と桜花姉さんですな。小説サイトでたまに見る絡みですが、
結構好きです。
続き期待しとります〜
787 :
失意の果て:05/03/11 21:09:10 ID:FB8csmGX
この女は危険だ。
ホムンクルス組織の下で働いていた信奉者。戦団に保護された後も、武藤を戻すためとはいえ、ホムンクルスと結託していた。
あの自動人形…御前サマが失礼をしたので謝りに…とかいい子ぶっているが、腹の底では何を考えているのやら。
(でも飲酒のこと戦士長に告げ口されたらな…)
なるべく穏便に帰ってもらおう。と俺は思っていた。
女はチューハイ缶を開け、ニコニコ笑ってこう言った。
「ヤケ酒するほどショックだった?」
「あたりまえだろ…」
先輩にずっと恋してた。その先輩が…あんな…
俺はがっくりと肩を落とす。
「あの程度のキスでねえ…口がくっついただけじゃない。」
「き、キスにあの程度もその程度もねーだろ!」
「あらあら、ひょっとして経験なし?」
グサッ!
図星を突かれた。そうだ。俺はファーストキッスもまだのチェリー君なのだ。
「反応が可愛いわね。」
「うるせーよ!」
俺は情けねーやら、恥かしいやらで顔が真っ赤だった。
一体何なんだよ!この女は!
「まあまあ、じきにあなたにもいい人が見つかるわよ。でもその前に、大人のキスを覚えておいてもいいかしら」
「うるせえ、適当なこと言ってんじゃ…」
俺は顔を女に近づけてしまった。女は白い手を俺の頬に添える。
「こうするのよ」
「!!!」
いきなりその小悪魔的な女の顔がアップになり、唇が、押し当てられた。
788 :
失意の果て:05/03/11 22:04:48 ID:FB8csmGX
あまりのことに、俺は固まってしまった。何すんだ馬鹿、と振りほどけばよかったのに。
お、おれのファースト…キス…
眩暈がするほど手馴れている。俺はいつの間にか目を閉じ、キスの感触に酔いしれていた。
ああ、先輩…ごめんなさい…
舌を挿入される。甘いものがトロリと、口の中に流し込まれる。俺は舌を夢中で舐り返した。
武藤と先輩は唇をくっつけているだけだった。
ああ、武藤、お前は先輩の舌の味を知っているのか?
「ぷはっ!」
ずいぶん長いことキスしていた気がする。
「なかなか良かった?」
その一見天使のような微笑み。綺麗だ。だが俺は我に返る。
「う、うるせえ馬鹿女!人のファーストキッスを!」
俺はこんな女、好きでも何でもない!ちょ、ちょっと上手かったからついつい…
「初めて会ったばかりでこんな…」
「私は御前さまを通じてあなたを見てたから、よく知ってるけど」
「俺はぜんぜんよく知ってねー!!」
俺は本気で怒った。
「そう、それは…ごめんなさいね。」
シュンとうなだれる彼女。お、俺が悪い事言った見てーじゃねーかよ…
「いいよ、もう…俺がだらしなかっただけだし…お互いちょっと間違い起こした、で終わらせりゃ…」
「あらあら、間違いを起こすのはこれからよ?」
その女は、ジャラジャラと小瓶を鳴らして、言った。
…錠剤?
789 :
失意の果て:05/03/11 22:26:25 ID:FB8csmGX
「これ、さっき噛み砕いて、あなたに飲ませたんだけど…」
俺は血の気が引いていくのを感じた。まさか、毒!?
「いや、だまされないぞ!アンタの口の中で砕いたんなら、あんたもただじゃすまない!」
「何か勘違いしているみたいね。これは、そういう気分を高めるために使うお薬で…」
血が引いてたと思っていたら、俺の身体は今度はなんだか火照って来た。
「かなり効き目が強くて、初めての人間なら一粒で十分。口の中で砕いたのは念のため二粒分。」
俺は股間を押さえた。体中の血が其処に集まってきた気がする。足がガクガクして立っていられない。
「あらあら、大丈夫?」
「き、貴様…一体何たくらんで…」
俺は力いっぱい女を睨み付ける。腫れた股間を押さえながらでは凄みなんぞないが。
「何って、別に。」しゃあしゃあと女は答えた。
「ただ私は、御前さまが失礼をしたお詫びとお慰めをしに来ただけよ。」
クソが
なかなか新鮮な組み合わせでいいね。
続き待ってます。
792 :
失意の果て:05/03/12 01:04:04 ID:ctuI5udJ
彼女が衣服のボタンを外していく。形のいい乳がむき出しになる。
で…でかい。メロン見たいなデカパイがゆさゆさしている。
自信満々、と言う顔で、セクシーに胸を押さえる。
「どう?津村さんとは比べ物にならないでしょう。」
俺は生唾を飲み込んだ。身体がこれから起こることへの期待で震える。
ひっくり返ったカエルの様な格好で。股間はギンギンのもっこりテント張り状態。
赤紫のランジェリー姿の彼女が俺の服を脱がしにかかる。
ああ、俺はこのまま誘惑に負けてしまうのか?
…それもいいかなあ。だって先輩はもう、武藤と…
俺の考えを見透かすように彼女は言った。
「津村さんのことはもう忘れなさいな。お姉さんが慰めてあげる。」
彼女は俺のズボンを下げ、スッポンポンになった俺のペニスにフェラを始めた。肉棒をお口の奥まで咥え込んで、ペロペロ舐めてくれる。
「んふっ、んぐ、んむう」
ちゅっぷ、ちゅぷっ、ぐちゅぷ、ちゅぴっ!
「あっ、あっ、う、うおっ!」
俺は腰を振って喜んだ。快感で涙が溢れてくる。この女はすげえ…。
あーもう達しそう…。お口に出しちゃっていいかな…出来たら下のお口にも…
俺は彼女の顔を見た。
彼女は、俺の愛している人ではない…。
ビチャッ、と俺は彼女の顔に精液を吹き付けた。
彼女は瞳の奥に、どこか冷たい光を宿して、言った。
「早いのね」
793 :
失意の果て:05/03/12 01:50:45 ID:ctuI5udJ
「う、うるせえ!淫売女が!」俺は汚い罵声を吐いた。
「てめえなんか、どうせホムとだって寝たんだろ!」
彼女の瞳が鋭く変わった。しかし落ち着いた声で、凛とした態度で、答えた。
「ええ、初潮が来た12の時からずっと相手をさせられたわ。そうしないと生きていけなかったもの。」
今度は、俺の顔色が変わる番だった。
「そんな顔しないでよ。初めては好きな人としたわ。」「…実の弟とだったけど。」
「な、んで…」俺は震える声でまぬけに尋ねた。意味のない問いだと知りつつ。
「信奉者といっても、富も権力も持たない私たちは、奴隷同然の扱いだった…」
「自分の運命を恨んだ…」
「でも、失意の底でわかった事もある。」
「キズは舐め合う相手がいれば、癒えるのも早いということ…」
彼女は淫らな姿で俺を誘う。
「私のキズを…舐めて」
俺は、彼女を愛していない…
でも、彼女の『女』の凄みにはかなわない…
俺は彼女の割れ目に顔を突っ込み、クリトリスに舌を這わせた。
「きゃんっ!もお…」
ジュクジュクに濡れている。俺は自分の肉棒を掴み、言った。
「挿れるぜ…いいな。」
「できたら、長く楽しませてね。」
「うるせー!」
じゅぷっ、と、先から、一気に奥まで入れる。
エロス「だからどうしてくれんだよカズキぃ!! 」
カズキ「ご…ごめん 俺… 」
エロス「ごめんですむかよ!! 見ろよこれ」
カズキ「で…でもぉ 」
斗貴子「カズキ…どうかしたのか? 」
エロス「カズキが踏んで割っちゃったんだよそのDVD!! 俺が持ってきたやつ!! 」
カズキ「ごめん岡倉 俺 弁償するからさぁ 」
斗貴子「しかたない…私も金を出そうエロス いくらくらいするんだ? これ… 」
エロス「フン!! 金なんてもらってもダメだな だって俺ら買えねぇもん 裏だし
通りすがりのパピヨンにもらったんだ 弁償なんてできっこないだろ!!」
斗貴子「カ…カズキ キミは そんな危ないモノを見てるのか?」
カズキ「… 」
エロス「そうだ!! 斗貴子さんでいいや」
斗貴子「え…何を言ってるんだこの変態エロス」
エロス「斗貴子さんがこのDVDの代わりをしてくれたら 弁償しなくていいよ」
カズキ「……… お…岡倉………」
斗貴子「(そうだカズキ!がつんと言え!)」
カズキ「今日のお前なんか輝いてるぜ!」
斗貴子「そうじゃないだろっ!」
エロス「斗貴子さん おっぱい見せてくれー!! 」
斗貴子「ぶちまけるぞ!」
カズキ「斗貴子さん。俺からも頼む。一生のお願いっ」
斗貴子「なっ……カズキ!キミまで………」
エロス「おっぱい 早くキボンヌ!」
斗貴子「仕方ない。ちょ ちょっとだけだぞ… 」
カズキ「と… 斗貴子さん…ありがとう!!」
斗貴子「な…なあキミ達 やっぱりやめないか こんなこと…」
エロス「ダメだ!! だったらこのDVDくっつけて見られるようにしてくれよ
D・V・D!! D・V・D!! 」
カズキ「な…なあ岡倉……」
斗貴子「(そうだカズキ!今度こそがつんと言え!)」
カズキ「D・V・Dって顔文字に見えないか?」
斗貴子「そっちの問題かっ!!」
カズキ&エロス「D・V・D!! D・V・D!! 」
斗貴子「(……元々DVDを割ったのはカズキだろ……)」
エロス「すっ すっすっげぇー!! 本物のおっぱいだよ」
エロス「(まっまさか本当に斗貴子さんが脱ぐとは…誰かに見つかったら冗談じゃすまねえぞこれ)」
斗貴子「くっ…お前ら…後で覚えてろよ……なっ!やめろカズキ…」
カズキ「も……モウガマンデキナイ!(AA略 ごめん斗貴子さん!」
斗貴子「あっ……カズキ………あ…あん……」
エロス「(ここまで来たら引き返せないよな……っていうか俺蚊帳の外だし ええい儘よっ!)
……しかたない。おれもかたっぽ吸うかぁ〜!!!」
斗貴子「なっ お前までしていいとはいってないぞエロス!」
カズキ「まあまあ斗貴子さん。こう見えても俺はAVの天才だ!もう一人いた方が興奮できるって」
斗貴子「ほ……本当か?……あ……ああ……」
エロス「ふう……ふう……」
カズキ「はあ……はあ……斗貴子さんの胸……とっても気持ちいい……」
エロス「へへっ見ろよカズキ 斗貴子さんの乳首ビンビンだぜ! ようし次は言ってはいけないあそこだ!!
ほらカズキも頼めよ」
カズキ「斗貴子さんお願いっ!」
斗貴子「も…もうこれ以上はダメダッ いい加減にやめろっ 」
カズキ&エロス「D・V・D!!」
斗貴子「(だからなんでDVDを割った張本人が一緒になって……)」
斗貴子「……好きにしろっ!」
エロス「オッケー!さぁカズキ! 斗貴子さんのパンティーを脱がせるんだ!」
ナコルル「カ カズキ…」
エロス「ほら 早くしろよ」
下から2番目致命的ミス!見なかったことにしてくれonz
エロス「すっげぇー 本物の しかも斗貴子さんの言ってはいけないところだぜ!」
おい なんか甘酸っぱいにおいしねぇ? ほらもわ〜ッと におい付き!!
なんだかんだ言って結局斗貴子さん興奮してたんだなカズキ
ああ……こんなことができるなんてエロス「すっ すっすっげぇー!! 本物のおっぱいだよ」
エロス「(まっまさか本当に斗貴子さんが脱ぐとは…誰かに見つかったら冗談じゃすまねえぞこれ)」
斗貴子「くっ…お前ら…後で覚えてろよ……なっ!やめろカズキ…」
カズキ「も……モウガマンデキナイ!(AA略 ごめん斗貴子さん!」
斗貴子「あっ……カズキ………あ…あん……」
エロス「(ここまで来たら引き返せないよな……っていうか俺蚊帳の外だし ええい儘よっ!)
……しかたない。おれもかたっぽ吸うかぁ〜!!!」
斗貴子「なっ お前までしていいとはいってないぞエロス!」
カズキ「まあまあ斗貴子さん。こう見えても俺はAVの天才だ!もう一人いた方が興奮できるって」
斗貴子「ほ……本当か?……あ……ああ……」
エロス「ふう……ふう……」
カズキ「はあ……はあ……斗貴子さんの胸……とっても気持ちいい……」
エロス「へへっ見ろよカズキ 斗貴子さんの乳首ビンビンだぜ! ようし次は言ってはいけないあそこだ!!
ほらカズキも頼めよ」
スマソ!上の無し!
エロス「すっげぇー 本物の しかも斗貴子さんの言ってはいけないところだぜ!」
おい なんか甘酸っぱいにおいしねぇ? ほらもわ〜ッと におい付き!!
なんだかんだ言って結局斗貴子さん興奮してたんだなカズキ
ああ……こんなことができるなんて…… 次世代DVDだな斗貴子さん 」
その後3人がどうなったか……それはまた別の機会に……
−完−
800 :
名無しさん@ピンキー:05/03/12 19:58:24 ID:YYUXVgB9
いりません
801 :
失意の果て:05/03/12 20:10:58 ID:ctuI5udJ
俺と一つになった女は…淫らな顔を汗ばませ、余裕を持った顔で微笑んでいた。
俺は腰を揺すり、肉棒を抜き差しする。ぐちゅぐちゅといやらしい音が立つ。
「あっ、あっ、はあんっ!」
女は喘ぐ。だが、余裕を残した乱れ方だ。
俺は女の艶やかな、コリコリになった桃色乳首に歯を立てた。
「痛っ!…悪い子ね」「うるへえ…よ」「あっ、はっ…、うふん…、余裕ない?」
女はにまっと微笑んだ。
「っ、…る、せえ」
女の言うとおり、俺は余裕がなかった。ちょっとでも気を抜くと、今にでも達してしまいそうだった。
この女の股は、俺の肉棒をぐいぐい咥え込んで、キュウキュウに締め付けてくる。
先走りをジュプジュプ搾り取ってくる。
俺は必死で射精を耐えた。
だって早漏なんて思われたくねえ。
俺は女の両乳を鷲掴みにし、それぞれ別の動きで、荒っぽく揉んだ。
「あっ、乱暴っ、なんだから…っ、あはっ、もおおっ!」
腰の動きも荒っぽくピストンする。
俺はさっき見つけた女のいい所を激しく突いてやる。
「ここかっ!?ここが良いのかあっ!!」
「ああっ…!」
女は甘い声を上げる。
ようやく俺は支配感と勝利感に満たされ、ほくそ笑む。女は頬を上気させ、言った。
「なまえ…呼んでっ…私の…」
とっさの申し出に、俺は訳がわからなくなる。
「…?何て、名だっけ?…っ」
「桜、花。呼んで…っ、おうか、って…」
「おう…、か。」
「呼んで…!」
「桜、花っ…桜花あっ!」
「うふっ、うれしいっ、剛太クン!」
剛太クン。
桜花は、微笑んだ。その甘美な…笑み。
その笑みに、俺は、ついに、達した。
802 :
失意の果て:05/03/12 21:29:32 ID:ctuI5udJ
俺は女と後始末を済ませ、身支度を整え始めた。
「ま、悪くなかったわね」
桜花の何気ない言葉に、俺はかっとなる。
「悪くなかった、だあ!?よがってアンアン言ってたくせに!」
「あらあら、そうだったかしら?」
「大体薬さえ飲まなけりゃ、お前なんかと真っ平ごめんだったぜ。」
「途中からノリノリだったくせに。」
「なんだとお!」
子供みたいな言い合いをする。
「でも、始まりはこんな形でも、じきにあなたは私の虜になるわ。」
艶やかに、桜花は微笑む。「津村さんのことなんか、すぐ忘れちゃうから」
俺はぷいっとそっぽを向く。
桜花はとっとと服を着終わり、荷物を取って部屋を出て行く。
「ああそれから、」去り際に桜花が言った。「何だよ。」
「あなたも錬金の戦士なら、易々と薬なんて飲まされないことね」
扉は閉まる。
「チッ…嫌味な女」
あの女が言ったことを思い出す。
津村さんのことなんか、すぐ忘れちゃうから。
「そんな簡単に忘れられないよ…。あんたはいい女だけどな。」
俺はベッドに落ちていた女物の時計に気づく。…忘れていった?
俺は部屋を出て、桜花を追いかけた。
803 :
失意の果て:05/03/13 00:26:23 ID:sQHmMXJI
背の高い男が、早坂桜花にホテルの廊下で絡んでいた。俺はその男を見て、立ちすくむ。
(ひ、火渡…戦士長…!?)
戦団最強の攻撃力を誇る男。キャプテン・ブラボーがこの男自身によって大怪我を負ったせいで、現在事実上、戦団最強の戦士。
俺は核鉄を握り締めた。何かあったら桜花を守るため。
俺は二人の会話に聞き耳を立てた。火渡が桜花にささやく。イヤミったらしい、デカイ声で。
「この前の夜は燃える様に熱かったな、嬢ちゃん。また…お相手願えるかな?」
な…何言ってるんだ…?火渡戦士長は…!?
「嫌ですわ隊長サンったら…まだ日も高いうちから…」
「夜も昼も関係あるかよ…正直自分でも信じられねえぜ?この俺がアンタ見たいな小娘チャンの身体に夢中になるなんてよ?」
桜花は、少し半目になって言う。
「あら…おっしゃってるほどは、私自身に興味を持っては下さってないようですけど」
「ま、あのヤローが手ー出した女でなかったら、欠片も興味は持たなかっただろーがな…。アンタの身体に魅せられたってのは、嘘じゃない」
「ウフフ…いいです。今夜にでもお相手しますわ。」
桜花は笑う。俺を誘惑した、あの笑顔で。
「ああ、それじゃ9時半に…603号室に…」火渡隊長は、桜花の腿を撫でて言う。
「この細股で、どうやってあのカタブツの防人のヤローを誘惑したか、今夜こそ教えてくれよ…」
火渡隊長が去り、その場から去ろうとする桜花の前に、俺は現れた。
「お前…火渡隊長と寝たのか…ブラボーとも…」「!!」
桜花は一瞬驚いたようだったが、さして取り乱しもしなかった。俺はそんな彼女の様子を見て、無性に腹が立った。
「なんで…なんでだよっ、お前…何やってんだよっ!」
「武藤君を…守るためよ」ドクン。
俺の心臓は震えた。
アンタも、あんたもやっぱり武藤のことを…?
「なんてね。それじゃあキャプテン・ブラボーを誘惑してSEXしたことへの言い訳にはならないわね。」桜花は舌を出した。
「これは戦団の上層部を手玉に取るため…私が好きでやっていることよ」
804 :
失意の果て:05/03/13 00:51:44 ID:sQHmMXJI
桜花は独白した。
「ドクトル・バタフライの爺さんや…怪物紛いのホムンクルス男たちの相手をさせられて…私は身も心も傷付いたわ…」
「秋水君はそんな私をいつも慰めてくれた…守ってくれた…だから私も一生懸命秋水君の想いに答えたわ…」
「でも傷を舐め合うだけじゃ、惨めな自分に我慢ならなかった」
「自分を踏みつけた全ての者を踏み台にして、LXEを裏から手玉に取ってやりたかった。」
「それで?LXEが無くなったから、戦団を裏から牛耳ろうってのか?」
「錬金戦団が悪いのよ…私の野心の行き場を奪ったから…」
「クズだ!アンタは!」
俺は腹の底から怒声を上げたが、桜花は鼻で笑って、言った。
「何とでもお言いなさい。これが私の…失意の果てに…選んだ生き方。」
「さよなら、剛太クン。」
「私の役に立ってくれるなら…またいつでも、お相手するわ」
(END。桜花サンは書いてて面白すぎます…。)
携帯から乙!
失意の果ては、今後の二人の関係の発展を予感させる終わりだったな。続編キボンヌ!
斗貴子DVDでは、彼が彼女に弱いように彼女も彼に弱いことを再確認したよ。
…さぁて、ちょっと前にやってたカズトキの続きはまだかなっと。
>>失意の果て
桜花さんがすげぇ良いです!
後味に何か残る話大好きで、これで完結でも満足ですが
黒い桜花さんをもっと見てみたい…また作品がありましたら是非。
>>DVD
知ってるネタ話とはいえ笑いましたw
斗貴子DVDの人です。またストーリーが話口調になってしまうことを事前に謝っておきます。
是非マンガ風に頭の中で想像してくれれば幸いです。
(○月×日、管理人室)
カズキ「ブラボー。話があるって何?」
ブラボ「うむ。戦士カズキよ、君に一つ任務を任せたい。
市立銀成病院と言う場所を知っているか?そこにL・X・Eの信奉者の残党が紛れ込んでいる。
名前と顔はすでに分かっているのだがどうしても住所が分からない。その病院に忍び込んで
名簿から住所を見つけてほしい。」
カズキ「分かったぜブラボー。早速斗貴子さんにも…」
ブラボ「あともう一つ、この任務は君だけで行ってもらいたい。」
カズキ「えっ?どうして?」
ブラボ「戦士斗貴子はホムンクルス関係を見つけるとすぐにぶちまけたがる。
犠牲を絶対に出さないためにも偵察任務を戦士斗貴子に任せるわけには行かない。
私もこの後しばらく戦団の会議に出なければいけないから動けるのは戦士カズキ、君だけなのだ」
カズキ「分かったよ、ブラボー!こう見えても俺は偵察の達人だ!絶対に任務を成功させてみせるぜ!」
(同日、カズキの部屋)
斗貴子「納得できん!どうしてキミだけが任務につかなければならないのだ!何かあったらどうするんだ!」
カズキ「落ち着いて斗貴子さん。俺だって強くなったんだ。ブラボーだってそれを認めてくれたから
任務を任せてくれたんだと思う。(すぐぶちまけるから…なんて言えないよな)」
斗貴子「しかし…わかった。
だが一つだけ条件がある。任務が終わったら…その…久しぶりにどうだ…?(///)
最近色々あったし…なかなかふたりっきりになれなかったしな…(///)」
カズキ「……うん(///)」
(○月△日、道路)
カズキ「へへっ。これで変装は完璧!
腕に傷害を負った人のフリをして忍び込む、我ながら完璧な作戦だ。」
(同日、市立銀成病院)
カズキ「ここに信奉者がいるんだな。それにしても……病院にしてはちょっと大きすぎないか!?
えっと受付受付……あった!」
(同日、泌尿器科受付)
受付係「それでは暫くしたらお呼びしますね」
カズキ「なんかよくわかんないことを色々と書かされたけど……ま、いいか!」
ナース「23番の武藤カズキ様ですね?お連れしますのでついてきてください。」
カズキ「(……こいつは!…間違いない、こいつが信奉者だ。ここで疑われるわけにはいかない…。)
は、はい!」
信奉者「それでいつから傷害を?」
カズキ「えっ……えっと……(バスケを)小さい頃に裏庭で遊んでいて。」
信奉者「……裏庭?」
カズキ「えっええ、よく父さんと遊んでたんですよ。よくどれだけ遠くまで飛ばせるか競争したんですよ」
信奉者「……( ゜Д゜)」
信奉者「……さ、着きましたよ。はい、これ。」
カズキ「えっ?なんですか?この袋は。」
信奉者「精子の数を数えるのでこの部屋でどうぞ」
カズキ「えっ?えっ?」
信奉者「……どうしたんですか?」
カズキ「(まずい……ここで疑われたら……)は、はい!そうでしたね、はは……」
(30分後)
カズキ「はあ…はあ………どうですか?」
信奉者「はい、結構です。お疲れさまでした」
カズキ「一体何で……ん?受付に誰もいない!チャンスだ!」
カズキ「保武田来栖子、保武田来栖子……と。……あった!忘れないうちにハンカチに書き込んで……」
信奉者「……そこで何をしてるんですか?」
カズキ「(まずい!)い、いやあ、口紅が置いてあるのを見つけて。ほら、毎日の化粧は忘れちゃいけないでしょ?
今日はうっかり忘れちゃったから……はは(汗)」
信奉者「……( Д )゜゜ポーン」
ナース「54番でお待ちの巻町曾太郎様、54番でお待ちの巻町曾太郎様。」
カズキ「そ、それじゃあ……(汗)」
ナース「あ!巻町曾太郎様、どうぞこっちへ……」
カズキ「えっ?えっ?」
ナース「ささ、後が詰まってるので早く来てくださいね。」
ナース「それじゃあ今日は10袋分お願いしますね」
カズキ「えーーーーー!!!」
(1時間後)
ナース「出ましたか?」
カズキ「……まだ半分しか……」
ナース「『Hですてきなお姉さん』でも差し入れましょうか?」
カズキ「……お願いします」
(2時間後)
ナース「どうですか?」
カズキ「……ぜー……ぜー……だめです……あと一袋どうしても……」
ナース「わかりました。それではいつものナースに手伝ってもらいますね。」
カズキ「……はい」
ナース「ローズマリー(SM)ローズマリー。304号室へ行って下さい」
カズキ「ええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
(3時間後)
ナース「ありがとうございました」
カズキ「……も……もうだめ……」
(同日、寄宿舎カズキの部屋)
カズキ「……やっと………帰って…これた
今日はゆっくり……と寝よう………」
斗貴子「カズキ、帰ってきてたのか!」
カズキ「斗貴子さん…」
斗貴子「…疲れているな。よっぽどすごい相手だったのか?」
カズキ「ああ……めちゃくちゃすごい相手だった………」
斗貴子「どれ…体中傷だらけじゃないか!?だからあれほど私を連れて行けと…
……仕方がない。私の体で癒してあげよう(///)」
カズキ「っっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!」
−完−
なんというか・・・語歌以降スレの腐臭がきつい・・・
カズトキが目の前でキスしてる夢見たもう俺駄目だ末期だorz
この後に起こった惨劇の結末の原因はカズキにある。
それさえなければ、あるいはまだましな結果に落ち着くことも、もしかしたらあったかも
しれない。
カズキに自覚さえあったならば。
女というものは、とにかく初めてというのは痛いものらしい、ということだけは知っ
ていたカズキはちょっと違う意味で身を竦ませている斗貴子を見て、ある決心をした。
よし。
一気に入れよう。
どうせ同じ“痛い”なら、それが長く続くよりも、早く一気に終わらせるほうが斗貴子さ
んにとってもいいだろう。すりむいたりして脛に絆創膏貼って毛がひっからまった時なん
かも、ゆっくり引き剥がすより一思いにびりっと剥がすほうが痛みを感じている時間が短
いだけましだもんな。
そこでカズキはしっかりと構え、覆いかぶさっている斗貴子の肩に乗せている手にぐっと
力を込めて、何度か深呼吸を繰り返し、頭の中でイメージトレーニングをして、とにかく
最速で斗貴子に突入することを思い描いた。
入らないなどとは思っていない。
カズキには自覚がない。
自分のものがでかいとは思ってない。
その要因はいろいろあり、ひとつにはまだ幼い子供のころならともかく成長してからは用
を足す際など、他人のものをあえて覗き込むようなこともなかったしそれにしても目に触
れる機会くらいあっただろうがそれでも気づかなかったのはやはり大浜の存在であろう。
カズキには学校内で本人の知らないうちに密かに囁かれている“KING”という呼び名が
あるが、大浜のそれは“GOD”である。
その大浜のせいで、自分はたいしてでかくもない。まあでも、ちょっとは大きいほうかな
ぐらいの認識しかない。
身近に神の如き存在がいるせいで自分のサイズがいかに甚だしいものか分からなかった。
周囲の者も、あまりのでかさに(おおきい)などと平凡な形容も適わず、一度目にした
ら一生忘れられない存在感を放つその物体に対しては、なにかを思考することさえ許され
ずに、ただ口をつぐみ、男としてこうべを垂れるしかない。
公衆トイレで用を足していた中年のサラリーマンが、後から入ってきて隣に並んだ高校生
の取り出したものをなにげなく覗き込んでおしっこをとめてしまったこともある。
カズキは後になってへんなおっさんにじろじろ見られたと周囲の者に話していた。
まわりはただ、あいまいに微笑むことしかできなかった。
それでも長年の友人である岡倉は一度だけ、「おまえのブツはでかいからなあ」などと冗談
まじりにいってみたことがあるのだが、カズキに「岡倉のがちいさすぎるだけだろ」と、
これは本当に冗談だったしそれによって二人の友情にひびが入ることは決してなかったが
それ以来岡倉は二度とサイズについて話していない。
カズキが自分のものが、小柄で、更にまずいことに処女である斗貴子の中に入らないので
はないかということに考えが及ばない原因のもう一つは岡倉にあるといっても過言ではな
いだろう。
健康的なエロス心を持つカズキが普段目にする機会の多いポルノ関連の映像などはすべて
ぼかしが入っており、男のものがぼやぼやしててよく見えない。それらは明らかにカズキ
のものよりもちいさいのだが、先入観があるのでそのぼかしをとったらもっとおおきなも
のがでてくるのだろうと思っている。まさかあんなにちいさくはないだろう。まあ岡倉ほ
どじゃないけど(他意はない)。そんなカズキに岡倉はある日、どこで入手したかは不明だ
が洋モノのDVDを貸した。そのなかで、自分よりでかい男のものがこれまたでかい女の体
の中にすぽすぽ入っていくのを初めてぼかしなしに直接見たカズキは、ますます思い違い
をしてしまう。
あんなふうにはいっていくものなのか。
それがやや特殊なジャンルのものであることを、岡倉はカズキに告げるべきであっただろ
う。おかげで斗貴子はこれからえらい目にあう。
あんなふうにすぽんと入っていくものだと思っているので、あんなふうにすぽんと入れる
つもりだった。
それが惨劇のはじまり。
いよいよ決心をつけたカズキが更に力を込め斗貴子をベットに押さえ付け、短距離のスプ
リンターのように身構えるとすべての神経を自らのからだの中心に集める。
深呼吸の中で最後に一度だけ大きく息を吸い込み、とめると同時にかっと目を見開く。
どかんと飛び出した。
う お お お お お とでも言いそうな勢いで満身の力を込めて斗貴子の中に突入す
る。
斗貴子を固定する腕と、前進を試みる足の筋力とそれに連動する全てに意識を集中する。
とにかく全力をふりしぼって全てを筋力の運動に捧げているのでしばらく気付かなかった
のだが、ある瞬間、沈黙というより無音の世界の中でふと気付く。
あれ。
ぜんぜんはいってないぞ。
これほどまでに、カズキが本気を出して圧力を加え続けているのに。
なぜかちっとも入っていかない。
亀頭の先端がかろうじて埋まっただけだ。
こういう場合、カズキにおかしいとかなぜだろうなどという考え方は存在しない。
ただただ焦った。
どうしよう。早く入れないと。
早く入れないと斗貴子さんが。
それしかなかった。なにせ武装錬金が突撃槍なだけに、ちょっと止まって考えるなどとい
うなまやさしい選択肢はない。
一度思ったらあとは一途だ。
破壊的なほどに。
カズキのその後とった行動は、ただ一途に斗貴子のことを思っての行為だったがそれは見
事に正反対の結果を二人にもたらした。
早く入れることだけが斗貴子を救う道だと信じていた。
汗ばんできた手のひらを斗貴子の肩から外し、今度は腕の下から抱えるようにして手を回
し再び肩を掴む。その手に指がめり込むほどに力を込めると同時に、膝頭とつま先に圧力
をかけスプリングを軋ませる。
これ以上限界と思えた筋肉に更に無理を言わせ、腕の筋肉を盛り上がらせて、覆いかぶさ
るちいさな体を何かから守るように背を丸めて斗貴子のからだを引き寄せる。
限界を超えた運動を強いられた筋肉が震えだすほどに力をこめても、潰してしまいそうな
ほど斗貴子のからだを抱き締めても。
まだ入らない。
まったく入っていかない。
その事実にカズキは泣きたくなった。
このままじゃ斗貴子さんが。
斗貴子のからだに分け入っている自分の一部は、これほど力をこめても未だ半分も隠れて
いない。
斗貴子のからだの中の感覚はカズキが想像していたような甘美なものではなく、痛いを通
り越して苦しいものだった。
ぎゅうぎゅうと締めつけられて、ちぎれそうだ。
こんなに痛いものだとは思わなかった。
でも、やめるわけにはいかない。
やめられない。
中途半端に終わらせた時の斗貴子のからだのことを思いやったということもあるが同時に、
そのくるしいほどのその感覚を欲している自分がいたからだ。
額にしわがよるほどの力の解放と苦痛のなかでふ、と薄く目を開けながら思う。
このままでいたい。
そうして意識を自らの中心に集中させてみると、亀の歩みよりも遅く、しかし確実に斗貴
子の中へと突き進んでいくのが感じられた。
じり、じり、と。
ただ、その速度はあまりに遅すぎた。
もっと早くと思うのだがそれ以上は腰を突き上げたところで斗貴子の体が上へ上へと逃げ
るばかりで無意味だ。
それでも確実な成果が上がっていることに少しだけ元気を取り戻したカズキは、斗貴子を
想い、そのからだを容赦なく突き上げながら、しっかりと抱き締めた。
どれくらいそうしていたのか。
力を込めすぎた体の感覚も失いかけたころ。
時間の感覚がなくなっても進入を止めず、激痛に苛まれているカズキの陰茎の一番先端に、
ふいに、なにかが触れた。
ものすごくやさしくて、やわらかい。
その感覚に目を見開く。
さっきまで涙が滲むくらい苛められていたのに、ある瞬間、なんの脈絡もなくふんわりと
やさしくされて、しびれが走るような感覚の後、それがなんであるか考えるよりも先にか
らだが反応してしまった。
「あ………」
そのなにかにむけてどっと放ってしまう。
びくり、びくりと陰茎と全身を震わせて、堪えようもなく二度、三度と立て続けに。
一瞬の沈黙の後、は、と息を吐き出しそれが合図であるかのようにカズキの全身の感覚が
戻ってくる。いつの間にか最奥まで達し子宮口に触れてしまったカズキはそのまま射精し
てしまったのだ。
視界が霞む。
ものすごい疲労感だ。
はあはあと荒く息をつき、抱き締めるというよりは縋り付くようにしながらようやく活動
を再開した頭で考える。
自分が今したことを。
あ。
やばい。
どうしよう。
なかにだしてしまった。
避妊も何もしてないぞ。
真っ先に考えたことは(斗貴子さんに怒られる!)だった。
焦ったカズキは体を起こし今さらそんなことしたってどうしようもないのに慌てて二人の
繋がっている部位に目をやった。
しかし、二人の間に広がる、暗く黒い闇を見て再び思考が止まってしまう。
月明かりの中、斗貴子の膣から溢れ出したおびただしい量の出血が、カズキの腹までも染
めぬいている。
くぎづけの状態からようやく、のろのろと顔と瞳をあげて、そこではじめて斗貴子の顔を
見た。
月明かりの中、斗貴子の膣から溢れ出したおびただしい量の出血が、カズキの腹までも黒く
染めぬいている。
くぎづけの状態からようやく、のろのろと顔と瞳をあげて、そこではじめて斗貴子の顔を
見た。
澄んだ液体がつくる水面の澱みの向こうにあるものをみて、ようやくカズキは自分のした
ことに気が付く。
なにがあっても。
この世で一番傷つけたくないひとを。
傷つけてしまった。
(続く)
おおっカズトキのつづーきだ!乙!
乙!
斗貴子さんは、いきてかえれたのか?w
待ってました〜!乙です。
うぉ〜 GJ!
ところで次スレは?
携帯からだと消費容量がわからんが、まだ大丈夫なんじゃないのかな?
耐えた。
耐えてみせた。
私は耐えぬいたぞ。
両手で自分自身の口というよりは顔半分を押さえつけて呻き声を出さぬよう耐えていた斗貴子はカズキの進入が止まったことを辛うじて感じ取ると、ぼうとする頭でそう考えた。
カズキに挿入され、その激痛の最中で途中からはもう訳がわからなくなっていた。
最初にめり込んできたカズキの硬い先端が与えるに激痛の大きさにこのままでは自分は叫びだしかねないことを悟るとととっさに両手で自らの口を塞いだ。
私が呻き声なんかあげたら、またカズキが心配してしまうじゃないか。
しかしその痛みはおよそ耐えられる範囲のものではなかった。
斗貴子は錬金の戦士であり、それまでのホムンクルスとの戦いの中で酷い傷を負い、一般の人間が経験しないような苦痛を幾度となく体験しそれに耐えてきたが、その中のどれと比較しても今回のものは相当なものだった。
今ここに、自分のからだがあるというより、激痛があるといったほうが、ただしいかもしれない。
カズキに壊れんばかりの勢いで抱きしめられ、痛いを通り越してなにがなんだか今自分の置かれている現状が理解できなくなっていった。なんだか世界が遠くなっていき、どこにいるのか、なにをしているのか、わからない。
実際は悶え暴れて逃げ出したくなるほどの痛みに斗貴子の脳が体の感覚を切り離したのだ。
そうしないとあまりの激痛に斗貴子の頭がやられてしまう。
更に、カズキの陰茎の大きさと、斗貴子の膣の小ささが痛みを与える時間を果てしないと感じられるほどに長くしていた。
しかし。
斗貴子は思った。
なんとか、耐えて見せたぞ。
私は、カズキを受け入れることができた。
あの痛みは正直恐ろしいものではあったが、なんとかこうして耐えて見せた。
いや、耐えられたのかどうか、なんとなくからだの感覚がないのはヤバいような気もするが、とりあえず、私は、カズキのすべてを受け入れることが、できたんだ。
なんだかうれしかった。
というかカズキは今どさくさにまぎれて射精しなかったか?などと思ったりもしたが、無理かと思われたカズキ自身を自分のからだの中におさめることができたという事実は、たとえその代償がどうであれ斗貴子に女としてのよろこびを齎すものだった。
受け入れることのできた自分が、うれしいし、誇らしい。
そうして考えている知らず知らずの内に斗貴子の目から流れ出した涙が、耳を伝い、髪の中を潜り抜け、枕に夜の闇の中では濃紺に見える染みをつくっている。
そのことに斗貴子は気づいてなかったが、ふと見ると、さっきまで天井があったはずの視界の真ん中にカズキの顔がある。
しかし、不思議なことに、すぐ目の前にあるその顔がよく見えない。
カズキの顔をよく見ようとして瞬きをし、目蓋に押され瞳の中にたまりつつあった涙がまなじりから零れ落ちるのを感じてようやく自分が泣いているのに気がついた。
その涙を追うようにすこしだけ首を動かして、その感覚で枕がしとどに濡れていることにも気づく。
私は、泣いてしまったのか。
首を戻し、病人のようにひどくゆっくりと瞬きを繰り返しながら改めてカズキの顔を見つめる。
さっきよりは、よく、見える。
うん。ちゃんと見えるぞ。
でもカズキ。
なんでキミは、そんな顔を、してるんだ?
「…ヵ…ズ………」
カズキに聞こうと思って声を出そうとしたのだが、なぜだかうまくしゃべれない。
のどがおかしい。
いや、のどというより、からだ全体がおかしい。
と、思ったところで忘れていた事実を思い出すかのように体の感覚、この場合“痛み”が戻ってくる。
それもぜんぶ。
どーんと貫かれた。
どうかなってしまいそうなほど、すごい激痛だ。
死にそうだ。
「ぁあ………ッ!」
手に込める力を緩めていたので声が漏れてしまう。
戻ってきた痛みの感覚に耐え切れず変な具合にぶるぶると震え、体を捩らせてしまうが、動くことによって二人が繋がっている部分が擦れ、更なる激痛に襲われ息ができなくなってしまう。
その痛みの大きさに本能的にまずいと感じた斗貴子は強制的に体の全ての動きを停止させる。
息すらつけない。
これ以上動いたら、死ぬかもしれない。
じっとしていよう。
じっとしていれば、少しずつ、少しずつ、からだがなれてくるはずだ。
だからカズキ。
キミもこのままでと思ってカズキを見るのだが、自分を見つめるカズキのなんとも形容し難い表情をみてものすごく嫌な予感がこみ上げる。
カズキはじっと自分の目を見つめている。
なぜカズキはそんな表情をしているんだ、この嫌な予感はなんだカズキはなにをしようとしているんだと考えのまとまらない斗貴子に対し、
唐突にその体に回していた自分の腕を抜きさり、始まりと同じように斗貴子の肩を恐ろしいほどの力でベットに押さえつけると、そこで嫌な予感が的中した斗貴子の「カズキまて……」の声も聞かずに
、入れる時はどんなに頑張ってもできなかったことを、今度は抜くときに実行しようという勢いで一気に一思いにズボズボズボズボーーーーーーッと自らのものを引き抜いた。
雷鳴が轟いた、という感じ。
目から火花がぱーんと散った。
声にならない声をあげ、斗貴子の小さなからだがぐう、と仰け反り腹が浮き上がる。
引き抜かれたカズキの陰茎とともになかに溜まっていた斗貴子の血がドッと流れ出す。
ブリッヂをしているような体勢のまま一瞬だけ静止したあとゆるゆると元に戻り、斗貴子のからだがベットに沈み込んでいく。
涙に縁どられたその目は曖昧に閉じられている。
斗貴子の肌から一気に汗が噴き出す。その量が明らかに尋常でない。それは冷や汗か脂汗か、ぽろぽろとからだをつたい落ちると涙と同じようにシーツに染みを作った。