勿論雲の向こうにだって大陸はある、そこは天界って言ってとりあえずつよーい神様とその召使の天使達
が住んでる。だけど神様の御許だけあってきっびしー世界なの、必要以上の欲はもってはならないとか
法がらめのねぃ、中にはそれが嫌で地上に降りる天使もいるけど…それが堕天使、名前は兎も角として
いい人には代わりは無いけど…いろんな意味で凄い人って思ってもらえればそれでおっけー。
………やな予感してきた…。案の定ティエルは厳しい顔で…あ、ほころんだ、笑った…涙も零した。
「ありがとう…幸せなころに思いを馳せる事が出来た…とても嬉しい」
「僕は…それを読んで、憧れを抱きました…ティーさんの元で学びたいです」
「…っ…くすっ、ははっ…………っく!あははははっ!ははははっ!何もかも…あの時と同じ…うふふっ
嬉しい…過去にすがるつもりも無いが…これで二度目だ……。ユート…私は君に…」
ってその続き言わないで!ボクが先に言うはずなのに…わ、ちょっと、まって…ま…っ
「ユート…私は君に恋心を抱いてしまった、一目惚れという奴だ」
ほんとに恋敵できちゃったーーーーーーーー!
「と、言いたいところだが…君の意思を無視するわけにはいくまい?ドラゴニュートの少女よ」
いきなりこっちに話を振ってきた、それも一生あるかないかの大イベントを勝手に起こしてこっちまで
巻き込んできた。
え…そんな、心の準備も無いのに…でも、でもやだよぉ…ユートとおしゃべりしたいし…普通の女の子
見たいに…ユートと一緒にいたい!今のままじゃ絶対やだ!
「……っ…!…普通の女の子見たいに…ユートと一緒にいたい!今のままじゃ絶対やだ!」
気がついたら…ユートに嫌われそうな姿で叫んでた…ユートを見直しても、ユートは後ろを向いてる
やっぱり…嫌われちゃった…か…。しょーがないよね、ティエルみたいに人間に似てないし…。
「あ、あのさぁ…シュレ…?お願いだから…服着てよ。今のでいろいろ理解できたけど…とりあえず
恥ずかしくない…かな?」
「ユート、君はここ肝心な気配りにかけているな、強いて言うならデリカシーがない」
「え、えーと…そう!ユートのばかぁっ!」
初めからユートはずっとボクのことを知ってたの、その…今回みたいに今の姿を薄れいく意識で何度も
見てたみたい、ううー…ボクのバカぁ…でも…でもね?
「僕もシュレのこと…大好きだよ。何時も守ってくれてありがとう…ちょっと痛いときもあるけどね…
それでも僕はシュレのこと好きだよ」
こう言ってくれた…うん、あと他に何もいらないや…、だからユートに抱きついちゃった。
その後ろでパチパチと乾いた拍手が聞こえたの、ティエルだ。
「うん、実に感動的だな。お互いの思いを確かめ合った少年と少女、この後は一糸纏わぬ姿で抱き合い
と、言ったところか…先にお手つきしたのはシュレだ、少し悔しいがそこの部屋を使うがいい」
あのー…おねーさん…?その部屋…寝室…って!なんだか手順まちがってるよっ?!
「えと…えと…おねーさん、それって…」
「シュレ、君にはティーねーさんと呼んで欲しいな、その方が親しみがある。詰りは…身も心も一つに
なって契り合わないのか?」
「な、なにいってるのぉっ?!ユート…まだ子供だよぅ!きょーいく上よくないよぅ!」
「ほう、良くないのか……私は心に決めた相手を見つければ幾らでも体や心を晒すぞ、そうでなくては
詰まらん、事実既に求めている。シュレはそう考えないのか?」
うわぁ…ティエル…んや、ティーねーさん…からかいも嘘もかけらも無いよ…。流石堕天使…自分の
欲望に忠実だよぉ。
「ね…ねぇ…シュレにティーさん…どうかしたの…?シュレも顔真っ赤だし」
ううぅ…ユートってば純真…まだエッチな事もしらないんだろうなぁ…、話においてかれたみたいで
首を傾げてる……、ティーねーさんは本気だし…。きめた!
「えっと…ティーねーさん、ありがと…負けないからね!」
「ああ、シュレには当然の権利だ、私は挑戦者というところか…心が躍る、こんな感情も何年ぶりか…」
「ユート、いこっ!」
ティーねーさんにウインク一つ返して、そのままユートの小さな体を抱えて寝室に飛び込んだ。
ああああ、またしてもエロなし…548は無視してつかぁさい…。
ちょっと張付けようと思った後編は書き直しが必要っぽいので…。orz
なるほど、完全に人ではないと。…いいコンプレックスになるな。
そしてそれが最高のスパイスに。途中だけど良いや、GJ。
後半期待してますよ。
5コマ行きます〜。
「ね…お願い、ユート…もう一度ボクの体見て…?ボク…ユートとぜんぜん違うよ、それでも好きで
いてくれる?」
ユートを振り向かせてボクの全部を晒しちゃう。
「うんっ、大好きだよ僕はシュレのこと…好きだよ。シュレの綺麗な目の中に何時も僕が映ってるもん
ずっと見てくれてるなんて…照れちゃうけど嬉しいよ」
言っちゃったね、恋する女の子はそんな言葉かけられたらとまんないよ…。だからそのままユートを
押し倒してベッドに重なったの、ついでに唇も。
「ふ…ぁ…ユー…トぉ…れる…ん、ふぁ・・・はぷっ…」
「ん…くっ…あ?は…えぅ…ん…」
こんなキスするのも初めてだけど…すっごいきもちいい…ユートの中がとっても熱くって…舌が絡んじゃう
と全身がゾクゾクしてくる…うぅ…ボクも良く判らなくなって来たよぉ…、でももっとしたい…。
でも息が続かなくって唇をいったん離すんだけど、ユートの甘い吐息が漏れてきてまたしたくなっちゃうの
ユートも同じみたい、目がとろんってしてきてボクの方にも舌を入れてくれる…、ボーっとしてきた…。
「ふぁ…ぁ、う…くぅん…ふぅ…うふぅ…ユートぉ、こんなキス初めて…?」
「はふはふ…うん…初めて…でも、なんだか蕩けちゃうかも…」
どれだけキスしてたか判らないけど…ユートは足をすり合わせて居心地悪そうにしてた。そっか、知って
なくっても体はわかっちゃうんだ…、ボクもそう…おなかあたりからきゅーんって切ないや…。
「ひゃぁん……き…きゃひぃっ!ひぅ…ユートぉ…そこぉ…そこ、キモチイイよぉ…あぅ、んっ!ユート
も…ここ…だよね?」
「ん、うん…シュレぇっ、ここさわると…うっとりしてる…あぅ…うわぁ、ん…っ!シュレのて…鱗ぉ…
こりこりって…は、やぁぁっ!」
何時からかわかんないけど…ユートと顔を合わせて横向きでお互いに触りあってた…こんなこと知らな
かったから、最初はユートのこと爪で引っかいちゃったりしたけど…今はもうダメ。あっという間に
覚えちゃったんだ、ユートは掌のつるつるした鱗で先を擦られるのが好きみたい。ボクは…………、
なんだか腫れてる所と……その、おしっこの…ところ。
「シュレぇ…」
「ユートぉ…!」
お互いに手が止まって見つめ合った、うん…ボクも欲しい。ユートのこと包んであげたい。
「ね、ユート…ここだよ?さっきみたいに優しくなくていいよ…ボク…ユートのモノにされたいよぉっ!」
ボクもはつじょーって言うのかな…とにかくユートに今のボクに足りない所を早く埋めて欲しくって足を
広げておねだりしちゃった。
「うん…、でも…シュレに食べられちゃいそう…かな…でもシュレなら…く…ぁぁっ!」
「はぁ…あは…ボクもユートのこと逃がしてあげな…い、んっ…!くひぃいぃんっ!」
……一瞬で頭のなかが真っ白になっちゃった、初めてを貫かれたとかそんな事よりただ嬉しかったの。
「…きゅ…ぅ、ん!ご、めん…ユート、ちょっとこの…ままぁ…はふぅ…ぁ!じっと…しててぇ…」
「く、ぁう…だいじょうぶ…?痛いの…胸が…トクトクって…つらいの?」
ボクはユートを胸に抱えてふるふるって横にふったの。痛いんじゃなくて嬉しいって言いたかったけど
言えないの、じっとしててもユートがここにいるよって、ボクのおなかは勝手に返事するみたいに力を
入れちゃって、もっとユートのことがわかって…覚えちゃう、ボク、ユートのこと体が覚えちゃ…ぅ!。
「ふ…っ、うふー…っ!あ…あっっ!!ふぅーーーっ、あっっ、あうううううっ!!」
「あ…シュレ…?だいじょ…ぅ?はくうっ!な、なにこれぇシュレが僕のこと…吸って…ぇ!」
「はふ…はふ…はんっ!ユートぉ…ボク、の…体、変…だよぅ…おなかきもちいいよぅ…ひ、にあ゛っ!」
おなかの奥がコツンって……あ、ボクもう駄目かも。体がいうこときかないや…もう、きもちいいことしか
わかんなくなってきた…。
「ふ、くぅ…ひぅう!きひぃいんっ!おなかぁっ、ボクのおなか溶けちゃうよぉっユートに溶かされちゃう
のぉっ!ふぁぁんっ!」
「んぅ…!ぁ…っ、く…シュレ…ぇ、シュレも…?僕もむずむずするよぅ…でも、止まらないよっ!」
とまんなくていいよぉ…だからもっとボクの深くしちゃってぇ…!もぅ涙も、よだれもあふれて、あふ…
おなかぁ…なんか噴いてるぅ、おもらしかな…あは…でもいいや、ユートがいるから怖くない。だって
ユートだって…おなかで、もういい…考えたくない。
「ふ、くん…ひは…っ!シュレ、何…?これ、わかんないよぉ…ぞくぞくするよぉ…ふぁ、あぁぁっ?!
きゅふぅうっうんんっ!」
「ひんっ…はひん…っやぅ、な…っ!ユート、ユート熱いぃっ!これ、こんなのもぉおぉっ!ユートだめぇ
ユートぉぉおぉおぉおっ!」
おなかのなかにあっついのが広がって…後のことは覚えてないけど…。ボクはもうユートがいないとダメ…
それだけは判ったの。
「は………んぅ、むぅ…んぅ?あ…朝だ……!ユー……っ!…はぅん…あぅ…」
目覚めは最高で…体が暖かくて幸せだった…。もちろんその元はユートだったんだけど、いっぺんに昨日
の事を思い出しちゃって体を動かしたら…その、ずっと繋がってたままだったみたいで…その拍子で
離れちゃったの…体中ゾクゾクってしたけど、その後がすっごく寂しくなっちゃったの。
「うぅ…ユートぉ…幸せそうにねむってるしぃ…でもいっか…ちゃんと抱き合える」
改めて…ユートのこと抱く悦びに浸ってみる…、嬉し。
「もう、離さないよ?愛してる…ユート…♪」
嬉しいからユートを抱き枕にして二度寝しちゃお…ふふふっ。
でも…ボクって…せっそーなしなのかな…ユートにおなかつつかれてないと安心できないよぅ、ううっ。
とりあえず寝るっ!……おやすみ、ユート。
おまけ
今晩は、ティエルだ。
どうやらユートもシュレも上手くイった、いや失礼。行った様だな。
昨晩は実に辛かった、声が漏れてきて当てられてしまってな、自慰の衝動を抑えるのに必死だったよ。
さて、次回は私が語り手となるはずだ。しかし…困ったものだ、彼我の戦力差が大きすぎる。
ん…いやそうではないな、時には絡め手も効果がある。では、次回を。
えーと、今回は下手にとぎったりして申し訳ないです。
あと、世界観は結構適当ファンタジーです、人間と悪魔が値引き交渉してたり
ドワーフの奥さんがエルフの旦那さんの帰りを待ってたり、神様も知性体の一つだったりします。
んでもって、次回はエロ担当のティエルです。では、おやすみなさい〜。
「…誰だ…こんな企画考えやがった野郎は……」
学校全体を文化祭の喧騒が包む中、
教室を改造した喫茶店で働く俺は、ぎりりと音がなる程に奥歯を噛みしめた。
その時、
「文句言ってる暇があったら手を貸してよ!!」
まさに三面六ぴ、
正樹が客の対応をてきぱきとこなしながら、手を止めて文句を言っていた俺に怒鳴る。
……くるりと黒いメイド服のスカートとエプロンを翻ながら……
その姿はどう見ても、明るい茶色の猫っ毛が特徴的な可愛い女子にしか見えん…
うちのクラスでは、誰が提案したのか、
男子が女装…それもメイド姿で喫茶の給仕さんをさせられているのだ。
それも、俺はリーゼントのままメイド服……
こんな、男にとって屈辱以外の何物でもない悪ノリ提案が通ったのは正樹や成の容姿のせいだろうが、
二人はその容姿のせいで、完全に客寄せパンダにされ強制的にウェイターに回されて、
おまけに、本番は本番で人気のある奴はちょっと何かあるとすぐ客に呼ばれ、息をつく間ことも出来ずにてんてこまいになってしまっている。
因みにこういう場合、なんでも屋の成が自然にフォローするんだが、成は客寄せに正樹とどちらかが必ず店内に居るように店番の順番を入れ違いにされている為にあいつは居ない。
…仕方ない…少しは俺がフォローしてやろう。
俺はそう思ってエプロンを締め直した。
……が、その時、
俺は他人の心配などしてられる立場でなくなってしまった……
エプロンを結び直し気合いを入れ直した俺はなに気なく、入り口の方を振り向いた。
その瞬間、俺は固まった……
「あはははっ!!銀ちゃんっ何それっ!!」
……ジルだ…
入り口で俺を指さし、奴はただでさえ目立つでかい胸が、更に強調される屈んだ姿勢で大声を上げて笑っていた。
「……何故…」
驚きに舌が廻らない。
全身の感覚を失ったように先ほどまでうるさい程だった学校祭の喧騒もまるで、遠くの音のように聞こえる。
俺は奴に一言も学園祭の事は言ってない。
ひた隠しにし、もちろん入場券も渡してない。
当然だろう?
こんな姿、奴にだけは見られちゃならねえ……予想だにしなかったピンチに唖然とする俺に、
客どもが奴の胸の目を奪われたお蔭で、ようやく息をつく間が出来た正樹が横から声を掛ける。
「バースさん来たんだね、席に案内してあげたら?」
そうだっ!!
こうなったら被害を最小限で食い止めねばっ!!
同棲がばれた場合、良くて停学!!
それでも、ただでさえ少ない出席日数が削られる!!
最悪の事態なんて考えたくもないっ!!
正樹に声をかけられ正気を取り戻した俺は、
さすがに学校生活まで脅かされてはたまらない、今日こそガツンと言って家に帰らせてやろうと俺は決意し、腹を抱えて笑うジルに向かう。
近づく俺に気づいたジルは目尻の涙を指で拭うと、チラっと俺を見、そして、その目は俺の決意を読み取ったんだろう。
その答えをはっきりと語っていた。
''有ること無いことぶちまけられても良いの?''
と……
俺は決意を心の中で血の涙と共に噛み殺し、笑顔を作ると、
「…いらっしゃい」
と声を振り絞り、心の中でジルに余計な事は言わないようにと土下座を繰り返した。
秋の陽射しは午後にもなると、夏の暑さに慣れた体には冷たくさえ感じる。
……はずだが、その秋の陽射しの中、店番を終えジルと並んで学校祭の騒がしさの中、模擬店を見て歩く俺はまったく寒く感じない。
……全身に感じる生温かい視線がそんな感覚麻痺させている。
擦れ違う奴らが全員、俺を振り向き笑いを堪えている。
……中には堪え切れずに吹き出す者も少なくない……
そりゃそうだ…今の俺の格好は190cm近い大男がリーゼントにメイド服、しかも学校祭限りの使い捨てなので仮縫い……
いくら学校祭とはいえ、横に居るジルの目立つ容姿でさえ、霞む程の衝撃だろうよ……
「死にてぇ……」
赤面し顔を伏せた俺は小さく呟く。
「なに馬鹿言ってるかなー」
顔を伏せて少し下がった俺のリーゼントの先をジルがぽすぽすと叩きながら笑う。
……いや、笑いを堪えている。
「くそっ…だから着替えたいって言ったんだ」
「時間もったいないじゃない?」
店番の時間が終わるとすぐに、俺はクラスからジルにそのままの格好で引きずり出され、そのまま学校祭を廻らさせられている……
半ば自棄とはいえ、まだ仲間が居たクラスの模擬店と違って孤立無援、
……泣けてきたぜ……
「次は校舎の中見て廻ろっか?」
そんな俺の心情をジルは無視し、次々と学校祭の模擬店で賑わう中、校庭を俺を引っ張り回して行く。
そして、そうやって引っ張られる度に悔しい事に俺は、ジルが楽しそうだから良いんだけどさ…と思ってしまう。
そんな風に考え諦めた俺は、ジルに引っ張られるままに校内の模擬店を回り、
その中のリサイクルショップで、どう考えても必要のない物を両手に抱える程買わされ、
日が傾きそろそろ人の数が次第に減って来た頃には、へとへとに疲れ果てていた。
「ん〜良い風っ」
両手一杯に荷物を抱える俺と対象的に、全く荷物を持ってないジルが自由な両手を上げて冷たくなった風の中で背伸びをする。
下から遊びながら上がって来た俺は、全部回りきると、さすがに疲れ休憩のために屋上に上がってきた。
「……そりゃ、よう御座いましたね……」
俺は屋上に上がってくると、ジルに生返事をしながら荷物を傍らに置くと、壁にもたれ掛かりへたり込んだ。
屋上には全く人気がない……
当然だ、平時でも昼休みなどしか解放されていない屋上は校外の人間も来る学校祭の期間中は屋上は閉鎖、
さっき俺が、授業さぼり用に成が作ってくれたハリガネで鍵を開けるまで屋上へ続く扉は鍵がかかっていた。
「下の人も疎らになってきたね」
「寒くなってきたからな」
へたり込んだままの俺はジルとなにげのない会話をかわす。
「良い学校だね」
確かに、俺が腫れ物じゃなく珍獣扱いなのは確かにかなりマシだな……
俺は、少し考え答える。
「そうだな……」
そう答えた、俺の唇にいつの間にか目の前に居たジルの唇が少しだけ触れ、
「そうだよ…銀ちゃん、楽しそうだもの……」
突然の事に、驚き俺の唇から離れたジルの唇に俺が目を離せず言葉が出ない間にジルが言葉を続ける。
「……で、アタシは学校に嫉妬してるんだよね〜銀ちゃん?」
「へ?」
なんじゃそりゃ……
「ってわけで、銀ちゃんの好きな学校でしちゃおうっ!!」
「ちょ…」
ちょっと待て。
と言おうとした俺は、それを言う間もなくジルに壁に押さえつけられていた……
ジルは俺を両手で押さえたまま、胸を押し付けてくる。
経験上、もうこうなったら抵抗しても無駄だ……
それに……ジルの豊満な胸の柔らかさに刺激された俺の体は、情けない事にもう俺の意志を完全に無視している……
ただ、さすがに
「解ったから、ちょっと待て」
鍵は掛けておかなければ。
と思い、俺はジルを言葉で制止すると、
「何?銀ちゃん」
と不服そうな事こそ言っているが、ジルはやけにあっさりと手に込めた力を緩める。
「……いや…鍵、閉めようるつもりなんだが……」
あまりにあっさりと戒めが緩められた事に不審感を感じた俺は、言葉を続けてジルに聞いてみる。
「やけにあっさりと、力緩めたな?」
その俺の問いに、ジルは腕を完全に離し、
「だって、銀ちゃん…」
その手を俺のスカートの中に潜り込ませ、
「お…おいっ」
俺の抗議を無視しながら、
「もう、こんなになっちゃってるじゃない?」
と軽く微笑みながら、トランクスの上から俺のモノをさする。
「くっ…やめ……」
細い指でもたらされる半端な刺激に、俺は思わ上擦った声を上げるが、
「だって、こっちは止めて欲しそうじゃないじゃない?」
とジルは面白がって余計に指を強く、絡めてくる。
「くっ……」
緩やかな刺激に、欲求不満が募り今直ぐにでもジルを押し倒したくなっているのを俺は理性で必死に押さえ、
壁に押さえつけられている、気持ち良すぎるジルの体の柔らかさと重さから逃れ、扉に手を伸ばし、
カチリ
と鍵を捻る。
「ちぇ…鍵まで手届いたか……」
鍵が掛かるとジルが心底残念そうに呟く。
「って、おい!
鍵掛けさせたく無かったのかよ!」
「だって、その方が面白いじゃない」
……おいおい……
と思ったが、さすがにもう文句を言っても仕方ないと俺は悟っている……
俺は大人しく諦めると、服を脱ごうとスカートのホックに手を掛ける。
……が、
「いてっ」
その手が思いっきり、ジルにつねられる。
「せっかくの服なのに勿体ないじゃない。
今日はこのままね」
……なんとなく、解るような気もするが……
それは男女、逆の場合じゃないのか?
そんな事を考えている間にもジルはスカートをまくり上げ、トランクスから俺自身を取り出すと、
すでに先走りが洩れているそれを、自分の唾液で濡らした指で刺激しながら、その先走りを唾液をその全体に延ばすと、
シャツの前をはだけ、露となった褐色の胸で俺自身を挟み込む。
「うぉ」
初めて感じる普段の行為とは違う柔らかくさで挟まれる感触に、思わず上擦った声が出る。
俺自身を挟んだまま、ジルの大きな胸を両手で固定し緩やかに上下に動かし始める。
そして、彼女が動くと弾性で彼女の胸が俺の形に変形し、
その度に俺のモノにふにゅぷにゅとした感触と、時折、モノの横をカリといわず竿といわずに刺激するすでに固くなった彼女の乳首が、なんとも言えずに心地が良い。
「銀ちゃん、気持ち良い?」
「ああ…」
その感触に酔っていた俺は、口を開けば吐息しか洩れない為にジルの問いかけにも殆ど、夢現に答える。
「そう…私も感じてきちゃった……
銀ちゃんもして」
靄のかかった俺の思考に、うっすらとジルの声が響き、
ジルは一旦、俺から離れると力の入らない俺の体を寝かせ、俺の顔に跨った。
目の前に迫ったジルのその部分は、すでにうっすらと濡れ夕日に照かっている。
俺がそこにそっと指を這わせ撫でると、
ジルも、体を寝かせて俺の体に覆いかぶさるとその胸で俺自身を挟み、上下に刺激する行為を再開した。
「んっ…あぅ……」
俺の指が動くたびにジルの声が漏れ、
熱い吐息が俺自身にも掛かり、それが一層、俺を興奮させる。
当然、限界も早い……
「ジル……俺、もう」
情けないが気持ち良すぎるんだ……
俺は、手を止めると彼女の腰を少し持ち上げ上体を起こして、
俺のモノを胸でしてくれているジルの動きを言葉で止める、彼女の下から這い出し、
「あぅん……もう?」
不満気な彼女の声が胸に刺さるが、
俺は挫けずに彼女を寝かせ、今度は、俺が上になってゆっくりと腰を合わせていく。
くちゅり…
と、彼女の濡れた部分と俺の先が合わさり会い音が鳴り、
「あぅん」
同時に、彼女の口から甘い声が洩れる。
「……くぅ」
それに反して俺は、自分の声を歯を噛みしめ押し殺す、
何よりすでにイキ掛けていることも有り、こうして耐えないとすぐに終わってしまう。
それに、ジルの声を聞きたいという欲求にとって自分の声が邪魔だった。
俺は声を噛み殺したまま、最初はゆっくり……
「ああん……」
そして、時々、角度を変えながら序々に速度を上げていく。
「あっ…あぅん…
あんっ……銀ちゃん、少し…上手に…ぅんっ!!」
「誉められた所、悪いけど…もう…限界だ……」
いや、本来の限界は遠の昔だ……
我慢しすぎて下腹の辺りが気持ち悪くなってきた……
「うん……良いよ」
ジルが俺の腰に足を絡ませ、より密着する。
俺は、そのジルの行動に合わせ腰を深く深く沈ませ、
彼女の一番深い場所で達した。
ー・ー・ー・エピローグ・ー・ー・ー・ー
「ところで、何で学校祭知ってたんだ?」
俺は彼女の体を抱き締め余韻に浸っている時、何となく気になった事を聞いてみた。
「……本気で言っているの?」
そんな俺を、ジルは呆れたような目で見る。
……が、判らないものは判らない……
首を捻る俺の様子に本気で判らないんだと言わんばかりに吹き出したジルは、
「くっくく…これからは隠したい事は、考えない方が良いよ」
「考えない方がって……あっ」
ようやく思い出した……
そう言えば、考えは筒抜けだったんだ……
「あんなに必死で考えてちゃあ〜アタシには大声で言ってるようなモンだからね〜」
と笑いを堪えて出た涙を指で掬いながら、彼女は俺の下から這い出し……あれ?
…っかっしいな?
ジルに釣られて動こうとして気づいたが、動けない……
そして、丁度、四つんばいの形で動けない俺を見下ろす形でジルが言葉を続ける。
「でも…どうせ隠せないんだけど……」
ジルの手元で煙のような物が集まり、形を成していく。
「隠そうとしたのは、アタシとしては許せないわけよ」
……なんとなく見覚えのある形に……
……なんというか…男のモノを型どった大人のおもちゃ……
「丁度、銀ちゃんイイ格好してるし〜」
激しい俺の嫌な予感……いや、確信か……を無視し、ジルはそれを握ったまま、俺の後ろに回り込む。
「ちょ…ちょっと待てっ!!話せば解るっ!!」
俺はあらん限りの声で抗議するが、
無情にもスカートがまくり上げられ、トランクスが下げられ、
「覚悟してね〜」
ジルの楽しそうな声が後ろから聞こえ、後ろのすぼまりに冷たい物が触れた……
……その後、俺はしばらくの間、痔に悩まされる事になった……
ネタに困った時の季節ネタです。
今度はシーズンオフに間に合った……
>560さん
第一話、読ませて頂きました。
お疲れ様です。
次のティエルねーさんも、楽しみにしてますね。
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!主人公南無。成仏しろ。
そして、作者さんグッジョブ!
ロボメイドさんの続編はー?
>559
お疲れでした。ユートとシュレの知識不足のままの初体験にハァハァしますた。
続きにも激しく期待させていただきます。
>572
こちらもお疲れでしたっす。
銀ちゃんは目覚めなかったのか。……………………………残念だ。
◆I3tGz4xJ9Eさんの次の話にも激しく期待していますよ〜。
>>575 むしろ正樹くんが目覚めて欲しいです。
で、二人を誘って…(人間失格
ああ、最高だ…あれ?正樹くんはメイドロボの方ですよね?だったらもう服はそろって(死亡確認、これより帰還する
577 :
535:04/11/03 00:34:10 ID:SuiGlz+V
えと、皆さん感想ありがとうございます。
現在第二話、ティエルの話ですが…ここに公開していいものやらの暴走振り…どうしよう。
今回は完成後に張付ける予定ですので間が空くかもしれませんのでよろしくお願いします。
>>◆I3tGz4xJ9Eさん
こちらも何時も楽しみに拝見しております。ジルさんがおねーさんしてて好きです。銀次がんばれ〜。
>>540さん、553さん
ありがとです、毎回状況と語り手は違いますが。この後もシュレもユートもティエルも主役になると思います、今後ともよろしくお願いします。
……多分次回は3Pとか、ふたなりとか、ユートが開発されちゃうとかそんな感じです、スレ違いのよーな…。
ぎゃふん。
期待保守
現在の容量472kb、残り28kb弱なので長文の投下にはご注意を。
そして次スレの準備も忘れずに
580 :
535:04/11/06 17:55:06 ID:K1vyAjGe
次スレですか…、今夜にも第二話が投下出来そうな予定ですが、現時点でメモ長で12KBあります。
立てられれば、私が次スレを立てても宜しいでしょうか?
現時点で変更点は前スレと獣人スレが2へ、触手/怪物スレが3へ移行しているみたいです。
自分も一区切り出来ているのが16KBと、作成途中のものが11KBあります。
確か485KBを超えたら一週間放置でdat落ちですので、
自分がここに16KB分を投下しちゃいますね。
>317の続き
そんな訳で、久々の連休が取れたその日の朝、僕たちは伊豆に向けて出発することになった。
「うみ〜、うみ〜、うみ〜♪」
「まあ、千奈美ちゃん。はしゃぎ過ぎてると、海に着くまでに疲れちゃいますよ?」
「む〜、大丈夫だよ〜。うみ〜、うみ〜、うみ〜♪」
朝早くから満面の笑みを浮かべ、車に荷物を積み込む千奈美。
雪枝さんは、そんな千奈美を軽くたしなめるが言葉とは裏腹に、その声は弾んでいる。
ううん、二人ともこんなに喜ぶのなら、僕もどこかに誘ってあげればよかったかな?
よく考えたら、この車を買おうって言い出したのも、雪枝さんと千奈美だったしね。
それってもしかして、暗に『どこか行きたい』っていう、二人の意思表示だったのかもしれない。
もっとも買おうと思った途端、とある騒動が勃発して、某会社はあんなになってしまって……。
でもって、ディーラーの人が半泣きになって『目一杯勉強するから買ってくれ!』と、泣きついてきたし。
結果的に、僕にとってはお得な買い物、になったわけだけど……恐るべし、疫病神。
そう考えると、時々千奈美と一緒に買い物に行ってるらしいけど、
雪枝さんには、間違っても一人で運転させるわけにはいかない、よね。
何となくだけど、運転中にタイヤが外れてしまいそうな気がしてならないし。
…………で、ふと思ったんだけど、雪枝さんって免許は持っていたのだろうか?
「さ、出発進行〜!」
「へいへい。雪枝さんも忘れ物は無い?」
「ええ、大丈夫です。招待状も地図も、ここにちゃんと…………あ、あれ?」
車に乗り込み、片腕に浮き輪をくぐらせた千奈美が、反対側の手を天に突き上げて、歓声をあげる。
僕はハンドルを握り締めながら、千奈美に返事をして、助手席の雪枝さんに声を掛けた。
雪枝さんは、膝の上に抱えていたカバンに手を入れ、元気に返事をして………その声が小さくなる。
も、もしかして……。
「す、すみません! 家に忘れてきました、取りに行ってきます!」
「も〜、雪枝さんたら〜」
と、雪枝さんは顔色を変え、僕たちに詫びの言葉を述べながら、車から降りて家に駆け戻った。
後部座席から、千奈美の呆れ声が聞こえてくる。
……やれやれ、やっぱり。まあ、出発前に気がついて、よかったと言うべきかな。
ハンドルに体をもたれかかせながら、僕はそんなことを考えながら、雪枝さんを待った。
「お、お待たせしました。さ、これで大丈夫です。それでは参りましょう」
しばらく待っていると、招待状と地図を手にした雪枝さんが、慌てた様子で戻ってきた。
さて、それじゃあ出発するとしますか……。
「あ、貴代子お姉さ〜ん!」
突然、千奈美が車の窓を開け、手をぶんぶん振り回しながら、大声で叫んだ。
ふとその方向を見ると、隣に住んでいるお姉さんが、ジャージ姿でこちらに走ってくる。
「はあ…はあ……。あ、千奈美ちゃんか、おはよう。そっか、海に行くんだっけか。気をつけてな」
「うん、ありがとう! それじゃあね!」
肩で息をしていた彼女は、千奈美の声に立ち止まり、僕たちに軽くお辞儀をしながら、返事をしてきた。
千奈美は白い歯を見せ、にっこり微笑みながら、元気に答える。
僕は軽く会釈をして、アクセルを踏み込んだ。さて、今度こそ本当に出発だ――
「お。千奈美、海が見えてきたぞ。……あれ? 千奈美?」
「すう……すう……」
運転を始めて数時間。高速道路沿いに、ようやく海が見えてきた。
僕は、後部座席の千奈美に声を掛けてみたが、返事がまったくなかった。
おかしいなと思って振り向くと、千奈美は浮き輪を抱えたまま、夢の世界を満喫しているようだった。
「あらまあ、静かだと思ったら、すっかり……」
僕に釣られて後ろを向いた雪枝さんは、そんな千奈美を見て優しく微笑む。
「ま、いいさ。民宿はまだまだ先なんだ。着いたら起きるだろ」
「それもそうですね、そっとしておきましょうか。……えっと、今がこの辺りだから……」
「ん? 大体、あと一時間くらい掛かるよ。雪枝さんも眠ってたらどう?」
僕の言葉に頷きながら、ナビと地図を見比べ始める雪枝さん。
ナビを指差しながら、僕は雪枝さんに説明した。目的地は、出掛ける前に登録していたもんね。
「いえ。千奈美ちゃんも眠っているし、これを機会に……」
「ちょ、ちょっと!? ゆ、雪枝さん!?」
言うや否や、雪枝さんは僕の腰に手を回したかと思うと、ズボン越しに僕の股間をまさぐりだした。
突然のことに、思わずハンドル操作を誤りそうになってしまう。
「うふふっ……ほうら、大きくなってきました〜」
雪枝さんの言葉どおり、僕のモノは優しい刺激に対して、正直に反応していた。
そんな僕のモノをズボンの上から軽く握り締めながら、雪枝さんは嬉しそうに微笑む。
「ゆ……雪枝、さん……う、運転が……」
思わず腰を引こうとするが、座席に腰掛けているため、それもままならず、
たまらず僕は、身をよじらせながら雪枝さんに声を掛けた。
「あ、亮太さんはちゃんと、前を向いて運転していてくださいね。事故を起こすと大変ですから」
「ちょ……そ、そん……あっ」
が、雪枝さんは委細構わず、しれっとした顔で、僕の顔を見上げながらそんなことをつぶやく。
さらに、顔はこちらを見たままで、ズボンのチャックに手をかけ、おもむろに僕のモノを露出させる。
抵抗の声をあげようとする僕だが、雪枝さんに優しくモノを握られ、反射的に甘い声が漏れ出してしまう。
「まあ、亮太さんったら、こんなにさせちゃって。我慢は体に毒ですよ?」
モノを撫であげながら、雪枝さんはたしなめるように、僕に向かって言った。
雪枝さんの言葉どおり、すでにモノは例によって天を向き、戦闘準備は整っている。
整いすぎて、モノが脈をうつたびに先端から、先走りの液がドクドクと溢れていますけど。
………毎度のことですが、何でここまで敏感に反応してしまうんでしょう?
「どうしたのですか? 目なんてつぶっちゃって。ちゃんと運転に集中しなきゃ、ダメですよ? ……っ」
「そ……そん……。うっ……あ…あ……ゆ、雪枝さ……んっ……」
僕に向かって、注意の言葉を投げかけたかと思うと、雪枝さんはおもむろに、僕のモノを咥えはじめた。
反射的に上半身が仰け反り、足が引きつってしまう。
「んんっ……ん、んっ、んふうっ……」
雪枝さんは、モノからいったん口を離したかと思うと、左手でモノの先端を包み込むように握り締め、
横からモノを咥えて、顔をゆっくりと左右に動かしだす。もちろん、舌を絡ませながら。
「んっ……ん…んふ…んっ……んんっ……。亮太さん? スピード出過ぎてませんか?」
「だ……だって、あ…ああ…ゆ、雪枝さんっ……」
足が引きつった弾みで、アクセルを思い切り踏み込んでいて、どんどん加速してしまっていた。
それに気づいた雪枝さんは、モノから口を離し、僕の顔をじっと見つめながらつぶやいた。
「ダメですよ、亮太さん? 安全運転しなければ? ね?」
「ゆ! 雪枝さん! ちょ! ダ、ダメだってっ!」
モノをしごくスピードをあげながら、雪枝さんは眉をしかめて僕を諭すように言葉を続ける。
運転をしなければという緊張感と、モノから伝わる刺激がぶつかり、新たな快感となって僕を襲う。
さらに、別の車が僕たちを追い越していくたびに、もしかしたら彼らに見られているのでは無いか、
という緊張感にも見舞われるようになってきた。も……どうなっちゃってもいいかも……。
「ぐ…っ! ゆ……雪枝…さん……?」
僕の目の前に違う世界が見え始め、まさに絶頂に達しようかという寸前、
モノに快感とは違った、痛みに近い刺激が走り、現実の世界に戻ってきた。
苦痛にあえぎながら下を見ると、雪枝さんが、モノの根元をきつく握り締めている。
「亮太さん、言ったでしょ? 安全運転が第一、ですよ?」
僕を見上げながら、雪枝さんはにっこり微笑む。……その笑みが、悪魔の微笑みに見えます、はい。
「だ……だって……は、ああっ!」
「だっても何もありません。それまで、ずっとこうしていますよ?」
抗弁しようとする僕を見て、雪枝さんは軽く眉をしかめながら、モノを握り締める手に、さらに力を込める。
快感を上回る苦痛に、思わず仰け反ってしまう僕。
「う、うわわっ!?」
同時にすぐ横を、大型トラックがクラクションを鳴らして通り過ぎていく。
……ちょっと危なかったかも。……お願い、安全運転させたいのなら、もう止めて……。
「あ……お、お願い……も、や、止め…て……」
「まあ、亮太さん。反省しましたか? じゃあこれからも、安全運転に努めて下さいね? ……っ」
「くあ! ゆ、雪枝さんっ! あ、ああっ! くううっ!?」
僕のうめくような声を耳にした雪枝さんは、嬉しそうに微笑んだかと思うと、モノを根元まで咥え込んだ。
再び、とめどもない快感が押し寄せ、僕はあえぎ声を漏らしながら身震いしていた。
いっそ、車を停めてしまいたかったが、生憎ここは高速道路のど真ん中な上、
パーキングエリアは、さっき通過したばかりで、停車できそうな場所はまったく見当たらなかった。
「……んふ…ん……んっ、んんっ、んっ、ん、んんっ……」
そんな僕の葛藤を知ってか知らずか、雪枝さんはじゅるじゅると音を立てて、モノを吸い上げようとする。
も…もう限界……だっ……。
「………ゆ、雪枝さんっ! ぼ、僕もう! もう……っ!」
「んぐっ……ん………ふっ……」
僕はあっさりと絶頂に達し、雪枝さんはいつもどおり、僕の絶頂を口の中で受け止めていた。
「んふっ、んっ……ん………んんっ。ふふっ、いつも元気いっぱいですね、亮太さん」
精を飲み干し、モノの先端を舌でチロチロと舐めまわしながら、雪枝さんは僕に流し目を送ってきた。
「あ、ああ…ゆ、雪枝さ…ん……」
声を震わせる僕を見つめたまま、雪枝さんはモノから舌を離し、そっとズボンの中にしまい込んだ。
「さ、続きはまた今夜、ですね?」
ズボンの上から、モノをぽんぽんと軽く叩きながら、雪枝さんは微笑む。
………雪枝さん、僕も嫌いだとは言わないので、頼むから場所を選んでください。お願いします。
「ええっと……こ、ここかな?」
「そう…ですね。あ、ちゃんと看板出てます。間違いないですよ」
あれからしばし、どこをどう運転したか、よく覚えていないけれど、どうにか着いた……みたい。
とりあえず、向かいの駐車場に停めて……と。何だか、今すぐ休みたい……。
「さて、着きましたね。……千奈美ちゃん、着いたわよ? 千奈美ちゃん?」
「ん〜? ……もう、食べられないよ〜」
「千奈美ちゃん……まったく…、仕方ないですね。………よい、しょっと」
雪枝さんは、後部座席の千奈美に声を掛ける。が、千奈美は思い切り寝ぼけている。
ため息をつきながら、雪枝さんは千奈美を抱え上げた。……何だか本当の本当に親子みたい。
「あ、亮太さん、私は千奈美ちゃんを連れて行きますから、荷物をお願いします」
「はいはい、了解しましたよ」
千奈美を抱っこしながら、雪枝さんは僕に声を掛けてきた。僕は軽く頷いて、リアゲートを開けて……
「どわああっ!?」
思い切り大声を上げてしまった。リアゲートを開けた弾みに、ビニールシャチが飛び掛かってきたのだ。
………千奈美の奴、荷物を積み込むときに、妙にうきうきしてると思ったら、これだったのか。
さすが座敷わらし。機嫌がいいときも悪戯を忘れない、その精神。感心すべきか呆れるべきか……。
「どうも、おこしやす」
「あ、どうも。えっと……予約していた、田中ですけど」
民宿の入り口で、女将さんがにこやかな顔で僕たちを出迎える。
やや釣り気味な目と、アップにまとめた長い髪が印象的な、和服が似合う女性だった。
年の頃は……見た目、雪枝さんとほとんど同じくらい、かな?
「はいはい、お待ちしとりました。さ、こちらへどうぞ」
「えっと……車は、あそこでよかったのかな?」
「ええ、かましませんですよ。さ、こっちどす」
女将さんは、僕の言葉に返事をして、早速部屋へ案内してくれた。
「さあ、どうぞ。うちの特等室になります」
「あ、はいどうも。………わ、すっげえ」
部屋に案内された途端、思わず感嘆の声を漏らしてしまう。
窓の向こう側には、見事な青い海が広がっていたのだ。
「はい。何といっても、うちの自慢の眺めどすから。今日は、絶好の海水浴日和どすえ」
僕の声に、満足そうに微笑む女将さん。……本当に、自慢なんだろうなあ。
「……の、ようですねえ。さ、千奈美ちゃん。……着きましたよ?」
「まあまあ、そんなに慌てなくても、海は逃げないどすえ。
………それにしても、お客さんたちはホント、運がいいどすわあ。
昨日まで、ずっとぐずついとったのに、今日は昨日までの天気が、嘘のように日本晴れどす。
まるで、お客さんが来るのを、待っとったみたいどすわあ」
「へえ、そうだったんですか……。なるほどねえ」
千奈美を揺り起こそうとする、雪枝さんに声を掛けながら、しみじみとつぶやく女将さん。
僕は何となく答え……雪枝さんの腕の中で寝ぼけている、千奈美が目に入った。
……やっぱり、これも座敷わらしの福の恩恵、なのかなあ?
「ん〜……あ、あれ? 雪枝さん……? も、着いた……の? ……うわあっ!」
と、千奈美が寝ぼけ眼を擦りながら、抱きかかえている雪枝さんをじっと見つめる。
寝ぼけたままで、辺りを見渡し、窓から見える景色に目をぱっと見開き、歓声をあげた。
「うみだ、うみだ〜! さ、早く行こうよ! 行って、スイカ割りしようよ〜!」
雪枝さんから飛び降りた千奈美は、窓に駆け寄って景色を一望したかと思うと、
こちらを振り向き、満面の笑みを浮かべながら、いきなり服をばっと脱ぎだした。……え? 脱ぎだした?
「な? ちょ、ち、千奈美!?」
僕は慌てて千奈美に声を掛けた。誰が見てるか分からないってのに、窓際で服を脱ぐんじゃない!
「ん? なに?」
「あ…い、いや…な、なんでもない……」
……が、千奈美は既に、服の下に水着を着ていたようで、きょとんとした顔で問い返してくる。
返す言葉が無く、口ごもってしまう僕。………紛らわしいこと、しないで欲しい。
「……………亮太さん、いったい何を考えていらしたんですか?」
「い? な、何をっテ、何ヲ!?」
不意に耳元で、雪枝さんの冷たい声が聞こえ、僕は声を裏返させながら答えた。
ふと見ると、その雪枝さんも既に水着姿になっている。……あなたたち二人、用意よすぎ。
「わ〜い、うみ〜、うみ〜!」
「まあ、千奈美ちゃん。足元に気をつけないと、転んじゃいますよ?」
ビニールシャチを抱えながら、海に向かって一目散に駆けていく千奈美を見て、
雪枝さんはいつものように、優しく声を掛けている。
「……っと、ここらへんでいいかな?」
僕は砂浜の適当なところで、荷物を下ろし、ビーチパラソルを固定し始めた。
「ん〜………えいっ!」
「…………あ〜、はずれた〜!」
隣近所にいた子供たちを何人か巻き込んで、スイカ割り大会を始めだす千奈美。
ふと辺りを見渡すと、海岸には続々と海水浴客が集まり始めていた。
来るのがもう少し遅かったら、場所探しで汲々としていたかもしれないな……。
「ね、雪枝さん! 今度は雪枝さんの番!」
「え? わ、私ですか? ……ちょ、ちょっと千奈美ちゃん」
と、千奈美は、僕の隣でサンオイルを塗り始めようとしていた、雪枝さんの手を引っ張る。
雪枝さんは戸惑いながらも、千奈美に手を引っ張られるままに、スイカ割りに参加していた。
……さて、運転はもうしないし、たまには昼からビールでも飲もっと。
折りたたみベッドに寝っ転がって、スイカ割りの様子を眺めながら、缶ビールに手を伸ばす。
視線の先では、目隠しをされた雪枝さんが、周りの拍手や歓声に右往左往しながら、
やや見当違いな場所で、竹刀を振り上げている。
……あ〜あ、もう少し右前なのに……。そんなことを考え、プルタブを開けて………ゴク
「………しょっ、と!」
プフーーーーウッ!
雪枝さんの掛け声とともに、僕は飲みかけたビールを思い切り噴き出していた。
竹刀を振り下ろした途端、雪枝さんのビキニトップが一緒に吹き飛び、胸が露わになったから、だ。
周りの子供たちは、露わになった雪枝さんのたわわな胸を凝視したり、ぽかんと口を開けたりしている。
……確かに、あのゆさゆさ揺れる胸は、お年頃の子供たちには、ちょっと刺激が強すぎる、かも。
「あ〜あ、失敗失敗。さ、次は千奈美ちゃんの番ですね。……? どうしました、亮太さん?」
目隠しを解いた雪枝さんは、千奈美に竹刀を手渡しながら微笑む。
……どうやら、今の自分の姿がどうなっているか、まったく気づいてないようだ。
と、僕が口をパクパクしているのを見て、怪訝そうな顔でこちらに問いかけてきた。
「あの……その…えっと……ゆ、雪枝さん……む、胸…」
「え? 胸?」
しどろもどろになりながら、雪枝さんの胸元を指差すと、雪枝さんはひょいと顔を下に向けた。
「……な、ななっ!?」
「わ〜い、成功成功、大成功〜!」
次の瞬間、雪枝さんは顔を真っ赤にさせながら、悲鳴をあげて胸元を両手で隠した。
そんな雪枝さんを見て、歓声とともにパチパチと手を叩くのが約一名。
よく見ると、その手には雪枝さんのビキニトップが、しっかりと握られている。……お前か、犯人は。
「ち、千奈美ちゃん!」
「うふふ〜、鬼さんこちら〜!」
雪枝さんは、千奈美に向かって叫ぶが、千奈美は”戦利品”である、
黄色いビキニトップを人差し指に絡ませたまま、砂浜を嬉しそうに駆け出した。
「こ、こら! 待ちなさい、千奈美ちゃん!」
左手で胸を隠し、右手を伸ばして千奈美を追いかける雪枝さん。
……む、無理してそのカッコで、追いかけなくてもいいじゃないか。
それにしても千奈美。お前が悪戯好きなのは、今に始まったわけじゃないが……今回だけは許す!
「亮太さん、亮太さん……もう夕方ですよ?」
「え……? あ、あれっ?」
不意に、雪枝さんの声がして目が覚める。……え? 夕方?
辺りを見渡すと、周りにはすでに誰もいなかった。テント泊の人たちは、ここから少し離れているし。
……いつの間に、眠ってしまったんだろう? というか、まだ泳いでなかったや。
「ふふっ、ゆっくりお休みになれましたか? さ、民宿に戻りましょう。夕食が待ってますよ?」
「あ、ああそうか……もうこんな時間か……」
などと考えていると、雪枝さんは僕の手を取り、ベッドから起こそうとする。
僕はベッドから起き上がり、独り言をつぶやく。ま、明日泳げばいい、か。……って、あれ?
「うわ……雪枝さん、凄い日焼けしちゃったね」
「ええ。少しばかり、鬼ごっこに熱中していたもので」
そう、雪枝さんは見事なくらい、真っ黒に日焼けしていたのだ。
僕の言葉に、雪枝さんは苦笑いをしながら答える。……え? 鬼ごっこ? 誰と?
「雪枝さ〜ん! 許してよ〜!」
「へ? あ……千奈美」
そう思ったとき、千奈美の叫び声が聞こえ、思わずそちらの方を振り返った。
波打ち際のすぐそばに、千奈美はいた。首から上だけを、砂浜から出して。
……って、潮が満ちたら溺れちゃうじゃないの!
「反省しましたか? 千奈美ちゃん」
「うん、反省した! だから、だから許して!」
雪枝さんは、千奈美のそばにしゃがみ込み、ゆっくりと声を掛けた。
千奈美はコクコクと、頭を何度も上下に動かし続ける。……本当怖いです、雪枝さん。
「そうですか……。それでは、これをどうぞ」
「ゆ、雪枝さ〜〜ん!!」
にっこりと微笑んだ雪枝さんは、千奈美に水中眼鏡とシュノーケルを装着させる。
千奈美の必死な叫び声が、人のいない海水浴場に響き渡っていた――
>582-594で、続きます。
>543氏
相姦……もとい、相関関係ですか?
今度まとめてみます。……挫折するかもしれないですが。
598 :
535: