ガンダムキャラに萌えるスレ3

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1名無しさん@ピンキー
ガンダムSSの総合スレです。dat落ちしていたのを再建しました。
以下、前スレからのコピペです。

※  ※  ※  ※  ※

萌えを語るも、萌えSSを投下するもOK。
自分の萌えと違う時はスルーするか、別の話題をふるが吉。
SSへのマターリ感想は職人さんのビタミン剤。みんなで盛り上げていこう。

前スレ・関連スレは>>2のあたり。
500KBを越えると書けなくなるので、480KB越えたら新スレをよろしく。
2名無しさん@ピンキー:04/08/06 22:07 ID:yh3jNQxY
◎前スレ ガンダムキャラに萌えるスレ2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067268320/ (HTML化待ち)

◎前々スレ ガンダムキャラに萌えるスレ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1009/10097/1009782805.html

◎関連スレ(専用スレ他)
1stガンダムで目指す自分至上最高SS 3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084713897/
ガンダムヒロインズ MARKX
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
ガンダムWのエロパロ小説
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065699339/
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part11
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091438377/
ガンダムキャラ【なりきりH】PHASE23
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091583324
【ログ落ち】金髪プリンセス避難所【ショボーン】
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/movie/606/1031852660/
3 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:08 ID:yh3jNQxY
前スレで連載していたSSの続きをUPするために、スレッドを再建させて
いただきました。
エロパロ板の圧縮基準が最近になって変わり、当分圧縮は来ないだろう
とのことなので(現在485スレあり、800を超えたら700に圧縮予定)。
(参考) http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078095947/587

他の方の参加も、心よりお待ちしております。
4 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:09 ID:yh3jNQxY
◆今までの話

1.「Outer Space」
・元ネタは「機動戦士ガンダムF91」
・ザビーネ・シャル×ベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド)
・第1章〜第6章+番外編2つ(完結済)
 ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/outerspace1.html

2.「追憶 〜The Way We Were〜」(「Outer Space」の続編)
・「機動戦士ガンダムF91」と「クロスボーン・ガンダム」の間の妄想話
・ザビーネ・シャル×ベラ・ロナ(×シーブック・アノー)
・第1章〜第5章(連載途中、ベラのコスモ貴族主義否定演説まで終了)
 ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/tsuioku1.html


即死防止のため、別スレにUPした第6章のコピペを、以下に貼ります。
即死基準はまだ流動的らしいので、30レス以上にしておこうかと。
「どういう風の吹き回しですか? あなたが私の部屋に来るなんて」
「……今夜は一緒に…過ごしたくて……その、暫く離れ離れに……なってしまうから」
 ザビーネに厳めしい顔で問われ、狼狽して答えるベラ。ベッドから酷く離れた場所にあるソファを勧められたのにも、戸惑っていた。
 条約締結祝賀パーティの夜を共に過ごしたものの、その後は再び関係凍結を続けてきた自分。ふと絡み合う視線が、以前とは違う熱を帯びているのを自覚しながらも。
 出立を前にして二度目の解凍を願う身勝手さは分かっていても、ザビーネに向かう気持ちの方が、それ以上に強かったのだ。

 つい最近完成したクロスボーン・バンガードの艦――地球侵攻の折には旗艦となる予定だったバビロニア・バンガード――で、明日から地球に行く予定だった。
 先日、クロスボーンの解散・武装解除を行ったことで、後はフロンティアIVを連邦政府に返し、ブッホ・コロニーに退去するのみとなった。
 「その際は、バビロニア・バンガードを使って、地球経由で行くのが良いでしょう。連邦に対して親善航海を行うのです」と、言い出したザビーネ。

 バビロニア・バンガードを平和のために使おうとは考えていたけれど、フロンティアIV退去に使ったり地球まで行ったりする話には、当初乗り気ではなかった。仰々し過ぎると思ったし、連邦に「戦争を続けるつもりか?」と疑われそうな気がしたからだ。
 しかし、ザビーネに「敗れはしましたが、スペースノイドが独立を求めるのは正当な要求です。クロスボーンを支持してくれたスペースノイドたちに希望を残しておくためにも、威風堂々と撤退する必要があるのです」と説得され、考え直した。
 出航前に連邦政府の役人に臨検してもらい、武装が殆どないのを確認してもらえば疑われはしない筈だ、とも言われた。

 とはいえ、当の本人は、別の小型艦で直接ブッホ・コロニーに行くという。かつて軍隊を指揮していた自分、マイッツアーの側近中の側近だった自分がベラと最新鋭の軍艦に同乗すると、連邦からあらぬ誤解を招くだろうから、と。
 ザビーネと離れるのは不安だったが、為政者としては個人的な感情を封じ込めなければならなかった。バビロニア・バンガードの操艦にはベテランの艦長を当ててくれたので、こちら方面には何の心配もない。あるのは、寂しいと感じる心だけ……
6追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:13 ID:yh3jNQxY
139 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:34 ID:Td6s3iwM


「話をして過ごそうと?」
「……ザビーネがそうしたいなら、それでもいいわ」
 離れた位置に座ったザビーネは、固い表情を緩めずに尚も言う。
「では、あなたの居間に行きますよ。私のむさ苦しい部屋より、その方がいいでしょう?」
「私は、ここの方がいいの。ザビーネの体臭が感じられるから。この匂いに包まれて朝を迎えられたら、一緒に居られない時間も耐えられるような気がして……」

 明日からを思うと、物悲しさと心細さが胸から溢れ出して止まらなくなる。距離を置こうとしてきたのに、心はいつの間にか、こんなにもザビーネに囚われていた。
 クロスボーンと馴染みがなく、死んだとされてきた自分がロナ家の後継者になったことには、反対する勢力もあった。コスモ貴族主義を再建させるために、従兄妹に当たるディナハンやシェリンドンを担げ上げようと。
 情報を手に入れ、陰謀を直前で阻止してくれたのもザビーネだった。彼が居なかったら、今ごろは殺されていたかもしれない。

 潤みがかった眼で見詰めて一途に訴えるベラの姿に、ザビーネの心も溶けてゆく。元々、頑なだった彼女への皮肉と悪戯心から、とぼけて見せたのだ。気弱そうに答えるのを内心で面白がってもいた。
「あなたという人は、どうしてそうも男心をくすぐるのがうまいのか……降参しましたよ」
 傍に行き、強く抱きしめる。
「気持ちを正直に言っただけだわ。ザビーネが好きで好きで堪らないんですもの。こんなに意地悪な人を――」

 怨ずる眼差しの艶っぽさに見惚れているうちに、ベラの顔が近付いてきた。唇が深く重なり、隙間から舌が侵入してくる。 愛らしい蠢きを味わいながら、背に置いていた手を前に回し、胸の膨らみを撫で擦る。
「ベッドに移りますか? …んっ……このソファでするのも、一興ですが」
 鎖骨を口でそっとなぞると、小さな震えが伝わってきた。
「ベッドがいいわ。ザビーネが、いつも眠っ…あぁっ……ている場所…で、愛されたい……」
7 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:15 ID:yh3jNQxY
140 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:35 ID:Td6s3iwM


 ベッドの上で二人は、瞬く間に互いの服を脱がせ合い、一糸まとわぬ姿になる。
 ザビーネはベラが避妊薬を飲んでいるのを確認すると、横たわった自分の上に抱き上げて肌を密着させ、久しぶりの触れ合いを楽しんだ。
 豊満な乳房が抱きしめた拍子にむにっという音を立てて潰れたのを、眼を細めて喜ぶ。背中から下半身に手を滑らせて双丘のまろみを堪能し、口内を縦横無尽に嘗め回した。

「あっ……うぅん…っ」
 ベラの鼻にかかった甘い声が、続きをせがんだ。髪の中を指が荒々しく這い回り、身体(からだ)の中に生まれた、やるせない疼きを訴えている。
 上半身を上にずらさせて、胸に愛撫を加え出した。乳首をちゅっと吸い、貪って舌で転がす。もう一方は掌で包み込み、やんわりと揉みしだいた。温かく豊満で弾力性に富んだ、この宇宙で一番美しいと断言できる、秀麗な宝玉――

「あっ、あぁんっ、いやぁんっ!」
 髪を振り乱して身悶えするベラ。両腕で支え、胸がザビーネの顔に覆い被さらないように上体を反らしてきたが、力が次第に保てなくなってくる。
「はぁ…んっ……力が…入らな…あぁっ……い」
「駄目ですよ、ベラ。私を窒息させる気ですか?」
 重量のある乳房を押し当てられては、さすがのザビーネもお手上げだった。

「だって――」
「焦らし抜いた罰です。そのまま頑張ってください」
 涼しい顔で宣告するザビーネ。舌先でなぞった先端が、唾液でぬらぬらと光る様を確認してほくそ笑み、宝玉の感触を掌全体で味わった。そして、掬い上げて手を離し、ぶるんぶるんと大きく揺れるのを面白そうに眺める。
「あんっっ! もうっ、悪戯ばかりして」
8 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:15 ID:yh3jNQxY
141 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:36 ID:Td6s3iwM

 ベラはザビーネを睨み付けて身体から降り、隣りに横たわる。本当は彼のこういう稚気も好きなのだが、甘い態度を取っていると際限なくやられそうな気がして、牽制してみせたのだ。
「ザビーネにばかり、好きにはさせませんからね!」
 勇ましく宣言すると、手をザビーネの乳輪に置いて輪郭をそっとなぞった。描く輪を狭めていき、最後に行き当たった乳首を小刻みに震わせる。

「んっく……あぁ……」
 ザビーネの呻き声と共に、小さな先端が眼一杯固くなる。反対側にも同じ仕草をしながら、胸や腹を愛し気に撫で擦る。いきり立つ分身にも触れ、これからを思って胸をときめかせた。
「こうしてザビーネの匂いを嗅ぎ、触れてもいると、頭の中がザビーネで一杯になってゆくわ」
「もっと一杯にしたい。私しか見えないように……私しか想えないように……」
「それなら、もうずっと前からそうよ」

 骨も砕けよと抱きすくめるザビーネ。
「ベラ…ベラ……可愛い」
 情熱的な口付けとは裏腹に、手は膝頭から太腿へゆっくりと辿る。ベラはぞくりと身を震わせた。
 手を自分から花芯に導きたいぐらいの強い欲望が、蜜を更に溢れさせる。肌を伝う指は遂に目的地に達し、茂みの奥へと分け入ってゆく。ぐちゅっという音とザビーネの指の滑りが、激しい溢れ具合を教えてくれた。

「やっ……あ、あっ……んあっっ!」
 甘く痺れるような感覚が背筋を這い登ってゆく。ザビーネにかかると、いつもこうなる。自分で触る時の何倍も何十倍も感じてしまい、恥ずかしいほどに乱れてしまう。
 分身への愛撫も滞り勝ちで、顎を反らせ腰を突き出して続きを催促している。官能に支配され、一匹の雌になっていく……
9 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:16 ID:yh3jNQxY
142 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:37 ID:Td6s3iwM

 ザビーネが股間に顔を埋め、舌で舐め始めた。
「あふぅんっっ! いい、の……もっと…して……」
 花蕾と花襞を丹念に攻められ、波が急速に押し寄せてくる。どこまでも淫乱になってゆく自分への羞恥も、快感を加速させた。
「い…くっ……あっ…あぁぁぁっっっ!」
 最初の絶頂が訪れ、全身を震わせて達する。駄目、もう、溺れてしまう。

 ザビーネは恍惚とした表情を満足気に見守ると、再びベラの股間に視線を落とした。唾液と愛液が交じり合って、花芯を妖しく煌かせている。
「また湧いてきましたよ。こちらは?」
 内奥に差し入れた舌を固く尖らせ、入り口付近を刺激する。これからもっと固いものが来ると、予告するかのように。
「んぁっ、いい…わっっ、あぁぁんっ」

 ベラのむせび悶える声に、胸をかきむしられる。いつもは気高く輝いている顔が、頼りなさげな気弱さを見せるのも絶品だった。情欲が一気に膨れ上がり、分身に流れ込んでゆく。
「ベラ、そんな顔をされたら……いいですか?」
「あぁ、ザビーネ待っていたわ。来て……」
 金の髪と蒼い瞳に彩られた白い顔がほんのりと上気し、自分を見下ろしている。ああ綺麗だ、とベラは思った。男の人を綺麗だと思うなんて他ではないのに、ザビーネのことだけは繰り返し思う。苦しいまでの想いも込み上げてくる。いつも、いつも……


 ザビーネは甘酸っぱい匂いの源に、滾る分身を突き立てる。やんわりと咥え込み、吸い込んでゆく秘奥。
「あぁっっ!」
「こんなに奥まで入りましたよ」
 繋がった箇所をまじまじと見詰めると、ベラは頬に朱を散らして身をよじった。
「……見ない…で……」
「恥じらうあなたは、何度見てもいい……フフフ」

 一旦抜き出して、今度は素早く挿入する。ずぶっという音が室内に響き、辺りの空気を淫猥な色に染める。勢いに押された内奥がきゅっと絞まり、先程とは違う快感を与えてくれた。
「あぁぁんっ! 凄く…逞し……い……」
「まだまだ、これからですよ」
10 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:17 ID:yh3jNQxY
143 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:39 ID:Td6s3iwM

 高まる喘ぎ声に誘われ、欲望の赴くままに腰を激しく振るザビーネ。自分の動きに従って、豊かな乳房が揺れる様を余すところなく眺める。
 ベラも両腿でザビーネを絞め付け、下半身を前後させて応じる。双方のタイミングが合うと、狂おしいまでの快感がザビーネを襲った。身体が宙に浮くような感覚さえもたらす。力強く打ち付け、肢体を悩ましげにうねらすベラを陶酔の極みへと導く。

 ザビーネはベラの両脚を肩に乗せ、身を沈めてより深く結び付こうとする。理屈や計算ではなく、より快感を得たい、ベラをも悦ばせたいと願う。
「いやんっっ! 駄目っ、駄…あっあぁぁーーーーーっっっ!」
 角度を変えた刺激に、淫靡な音を身にまといながら、身をしならせて達するベラ。うねる波が全身を襲い翻弄する。本人と、そして枕やシーツから漂うザビーネの体臭に、心からの安らぎを感じる。

 それ自体、別の生き物であるかのように蠢く内奥と艶を含んだ嬌声が、ザビーネをも悦楽の園に誘う。ねっとりとした柔襞が分身のそこかしこを締め付け、甘い疼きが腰骨と脳の間を何度も走っていった。衝動に駆られつつも眉を顰めて耐え、一層の律動を繰り返す。
「ザビーネ……あぁんっ、あんっっっ!」
「あなたの声を…うっ……もっと…聞きたい。私…だけが……っんっ…知る…声を……」
 ベラに名前を呼ばれると、それだけで新たな活力が沸き、分身が熱く滾る。

「ザ…ビーネ……私…もう……はぁぁんっ!」
 肩の上の脚が小刻みに震え始め、ベラが再度昇り詰めていることを告げた。ザビーネは残る力の全てを使い、深奥へ分身を打ち込み続ける。
「ベラ、一緒…に……うぁああっっ!」
 脳髄まで痺れる恍惚の中でベラに溶け果て、脈打つ分身から昂ぶりを存分に放つ。
「あぁぁぁああっっ……っ!」
 最奥に浴びせられた飛沫に導かれるように、ベラも達した。胸に溢れる哀しいまでの熱情……
11 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:18 ID:yh3jNQxY
144 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:40 ID:Td6s3iwM


 繋がったまま口付けを交わす。唇を貪り舌を絡め合い、唾液を深部まで交換する。再び分身が膨らむのを感じたが、ザビーネは敢えて引き抜いた。白濁液と愛液の混じり具合を眺めたかったのだ。ベラの股の下に敷いた薄紙に、どろどろとした粘液が流れ出てくる。
 満足そうな笑みを浮かべる姿を呆れた想いで見返しながら、ベラはザビーネのしてくれる後始末に身を任せた。一段落したところで起き上がり、包んであった薄紙で分身を丁寧に拭き始める。

「まだ、こんなに大きいわ。ザビーネったらエッチね」
「ずっとお預けを食らっていたのです。一度で満足できる筈もないでしょう?」
 付いている液の粘性が高過ぎて、薄紙が皮の部分にくっついてしまうためベラが苦労しているのを眺め、この紙も自分一人に使ってばかりだったなと内心で苦笑する。

「ないでしょう?って言われても、本当にお預けだったのかしら? その、他の…女性(ひと)と……」
 ザビーネの心も知らず、気になっていたことを聞くベラ。言葉にしただけで、胸が苦しくて堪らなくなる。そういう人ではないと知っていても、本人にキッパリと否定して欲しかった。
「そんな浮気者だと思われていたとは心外な……報われない恋もあったものですね。ところで、そういうベラは一度で満足なのですか? とても、そうは見えませんがね」

 流し目を向けられ、薄紙をゴミ箱に捨てて口を尖らす。誠実さを確かめられて嬉しかったけど、すぐ意地悪を言うんだから!
「喉が乾いちゃったから、答えられません」
「世話がやけるお姫様ですね。この部屋には、ミネラル・ウォーターしかありませんよ」
「いいわ、飲みたい」
「はい、はい」

 気乗りしない口調とは反対に、ザビーネは身軽にベッドを下りた。部屋の隅にある小型冷蔵庫からボトルを持ってくるとキャップをあけ、一人でさっさと飲んでしまう。
「ザビーネっ!」
 怒声を浴び、ニヤリと笑う。
「もうっ、いいわよ。自分で取ってくるから!」
12 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:18 ID:yh3jNQxY
145 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:42 ID:Td6s3iwM

 行こうとする後姿を抱きとめ、耳元で囁くザビーネ。
「からかっただけですよ。さあ――」
 もう一度口に含むと、向きを変えさせたベラに口移しで飲ませようとした。もがかれたため最初の分は零れ、彼女の喉から胸元へと伝い落ちてゆく。
「んんっ……ぅうん……」
 ミネラル・ウォーターを満たし、顔を離して見守ると、ベラは白い喉を大きく動かして飲み込んでゆく。

 蠢く喉仏に強烈な色香を感じる。情事の後を偲ばせる色付いた肌を水滴が下降してゆく様も、大層魅惑的だった。ボトルをベッドサイドに置くと、膝立ちしているベラの首に唇を当て、雫の道筋を忠実になぞり始める。
「ザ…ビーネ?」
「……」
 無言で乳房を揉みしだく。片腕で下半身を抱き寄せ、屹立した分身で花芯を刺激しながら。

「あぁっ、駄…んっっ……」
 言いかけた口を自分の唇で塞ぎ、内部を思う存分犯す。手を下ろし火照りを残す箇所に触れると、そこは再び沸き立っていた。
「答えてくれないなら、ここに聞いてみましょうか?」
 花蕾を揺さぶる指と尻肉を撫で回す掌との間で、ベラの股間が微妙に揺れ動く。
「あっ……いいっ、感じ…る……」
 いつしか喘ぎ声を上げ、とろとろに蜜を溢れさせるベラ。強引な仕草に自分への滾る欲望を感じ取り、心ごと燃え上がってゆく。

「今度は…んっ……どうします…か?」
 膝立ちしていられなくなり、しなだれかかってきたベラに短い口付けをすると、柔らかくベッドに押し倒して聞く。細めた眼と半開きの唇が何とも艶っぽく、待ち切れない想いで一杯だった。
「後ろから……して。もっと乱…いやぁんっ……れたい…の」
 ベラはうつ伏せになり、自ら尻を突き出して待つ姿勢を取った。望んでいた以上の答えに相好を崩し、胴に手を回して引き寄せると、一気に貫くザビーネ。
13 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:19 ID:yh3jNQxY
146 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:43 ID:Td6s3iwM

「あぁあぁっっ!」
「くぅっっ……」
 激しく腰を振って求めるベラに、ザビーネも下半身を叩きつけるように応じ、情熱の限りを返す。久しぶりなせいか、ベラが積極的に応じてくれるのが好もしかった。
 一度目と違い、切迫感が薄れている。これなら、ベラを好きなだけ悦ばせられそうだ。勿論、自分も。

 愛と情欲に満ちた別れの宴は、いつ果てるとも知れず続いてゆく――

  *     *     *     *     *     *     *

 同じ頃、シーブックは自室で眠れぬ夜を過ごしていた。バビロニア・バンガードの親善航海に同乗するため、フロンティアIVで過ごすのも、今夜で最後だった。
 自分たちが暮らしていた頃とは様変わりしていたものの、再びこのコロニーがクロスボーンの手を離れるのは嬉しい。今度こそ、平和な地に戻ってくれますように……

 想いはセシリーとザビーネのところへ戻ってゆく。明日から暫くの間、二人は別れることになる。関係を凍結中とはいえ、今ぐらいは一緒に過ごしている筈だという想いが、胸に強い痛みをもたらす。
 プラトニックな時を送っているとは、とても思えなかった。あの抜け目ない男は、別離というチャンスに絶対に乗じている。もしかしてセシリーの方から……!? いや、それはない、断じてない!

 あの男の腕の中で、彼女はどんな声をあげるのだろう? 一度も聞かせてもらえなかった声。
 二人が別れていた五年の間、一線を越えられないでいた自分が情けない。もっと強く迫れば、セシリーは頷いてくれたのではないか、そうすればあいつと再会しても――
 そこまで考えて首を横に振る。そういう関係になっていたとしても、きっと同じだったろう。認めたくはないが、それが真実だ。これは自分とセシリーの間の問題ではなく、ザビーネとセシリーの間の問題なのだから。
14 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:20 ID:yh3jNQxY
147 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:44 ID:Td6s3iwM

 寝返りを繰り返す間に、クロスボーンに来てからの日々を順に思い返す。
 「セシリーの身を守る」という目的こそ達成できたが、「相談相手になり、セシリーの行動を助ける」の方は、殆どできなかった。それは専らザビーネの役割だったから。
 心を取り戻す方は更に絶望的だった。二人が深く結び付いてゆくのを、指を咥えて見ていただけ……

 条約締結祝賀パーティを思い出さずにはいられない。ザビーネはセシリーをずっとエスコートしていて、会場のそこかしこで、「お似合いの二人だ」という囁き声がしていた。
 圧巻は二人のダンス。並び立つだけで絵になる華やかな容姿、見事なフォームと息の合ったステップは、会場中の賞賛と拍手を集めていた。気障な奴だと思ってみても、嫉妬心から来ている想いなのも確かで、深い自己嫌悪に襲われた。

 ダンスを終えた直後、左手をセシリーの腰に回したザビーネが、右手で彼女の手を取って甲に口付けた時は、殺意すら覚えた。
 突然の行為に驚き眼を丸くしながらも、すぐに蕩けるような笑みを浮かべたセシリー。その愛らしさ! あんな表情をさせられるのは、あの男だけだ。自分に見せてくれたことは、一度もなかった顔。
 セシリーはあいつと居る時だけ、いとけない少女であり、それでいて酷く大人びても見える。

 パーティの終わり近くなって、ザビーネは姿を消した。代わりにセシリーをエスコートできたのは嬉しかったが、あれは何だったのか? さすがに辛い気持ちになったせいか?
 どう取り繕おうと、クロスボーンが連邦政府に負けたのは確かで、直接関わってきた者には複雑な想いがあるだろう。戦争と距離を置いてきたセシリーと違って、あの男が素直に平和を喜んだとは思えない。挫折感、虚無感、屈辱感……どんな感情に襲われたものやら。

 けれどあれ以来、二人はより強く結び付いたらしく、ふとした折りに独特の視線を交わすようになった。周りにどれだけ人が居ても、特別なオーラが二人を包み込んでしまう。自分など当然蚊帳の外だ。
 それまでは、第三者が居る場所でそれらしい雰囲気を漂わすことはなかったし、セシリーから関係を凍結したとも聞いていた。なのに、その本人が切ないまでの眼差しを向け、ザビーネも熱の篭もった瞳で見返す。
15 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:21 ID:yh3jNQxY
148 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:47 ID:Td6s3iwM

 考え過ぎかとも思ったが、警護仲間も似たような話をしていた。「ベラ様は一段とお綺麗になって、眩しいほどだ。ザビーネ様の、あれほど優しい顔も初めて見る。ベラ様が愛しくて仕方がないのだろう」と。
 もうじき二人は、長かった春に終止符を打って結婚するのではないか、とも。
 分かっている。愛し合っている二人の間で凍結なんて、長続きする筈もない。だが、このままセシリーと別れ、ザビーネの思う通りにさせてしまうのは厭だった。


 地球に着くまでの間、自分も艦に同乗する。「旧クロスボーン・バンガードの指導者ベラ・ロナと、かつてレジスタンス・パイロットだったシーブック・アノーとが手を携えて親善航海を行い、地球連邦政府を表敬訪問する」という和平パフォーマンスのためだ。
 コスモ貴族主義否定演説の時と同じく、脚本家と演出家はザビーネ。あの男のことだから他にも何か目的があるような気がするが、それが何なのかは分からない。セシリーを危険な眼に遭わせはしない、それだけは安心しているけれど。

 航海中こそ邪魔者抜きでセシリーと一緒に居られるものの、その後は別れなくてはならなかった。
 地球に降り立った後のバビロニア・バンガードがブッホ・コロニーへ行く途中で、母や妹の待つコロニーで下ろされる予定なのだ。ご苦労様、ということだ。ザビーネにとって「シーブック・アノー」の利用価値は、もうないのだから。
 母と妹が連邦政府の人質みたいになっているのを、酷く気に病んでいるセシリーからも、帰った方がいいと説得された。これ以上、あなたに甘えられない、と。

 ザビーネの奴は厄介者払いができて清々しているだろうが、そうはさせるか。航海中にセシリーを口説いて、なんとかブッホ・コロニーまで連れていってもらう。それが無理なら、一度母親たちの元に戻った後でブッホ・コロニーへ行く約束を。
 我ながら諦めが悪いとは思うが、それゆえにここまで来た。こうなったら最後まで食い下がってやる!
16 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:22 ID:yh3jNQxY
149 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:49 ID:Td6s3iwM

  *     *     *     *     *     *     *

 ベラは運転席との間の仕切りを上げ、隣に座るザビーネと二人だけの空間を作り出すと、ポツリと呟いた。
「私、ザビーネが傍に居てくれれば、それだけでいいのに……」
 バビロニア・バンガードの待つ港口まで、リムジンで移動する途中の出来事だった。あと僅かな時間で離れ離れになってしまうという寂しさが、ベラの心を苛んでいた。

「急に、どうしたのです?」
 気持ちは理解しつつも、唐突な呟きに、ザビーネは何か不穏なものを感じた。
「分からないけど、何か不安で……離れるのが寂しいから、かも……」
「可愛いことを」
 抱きしめて口付ける。潤み始めた眼尻と瞼にも、二つ、三つ。外からは内側が全く見えない仕様になっているため、周りを気にせずに戯れることができた。

「しかし、涙は反則ですよ。あなたに泣かれると、どうしていいのか分からなくなる」
「ザビーネにも苦手なものがあるなんてね、ふふふふふ」
「笑い事じゃありません。他の男の前で、そんな顔をしないで欲しいものですね。魅力的過ぎて危険極まりない」
「大丈夫です。私を泣かせるのなんて、ザビーネぐらいだもの」
 また焼き餅が始まったわ、と思っていたが、顔には出さない。

「憎まれ口を叩ける元気があるなら安心です。ブッホ・コロニーで待っていますよ。寂しいのは私も同じですが、これ以上、連邦を刺激する訳にもいきませんし」
「そうね。我侭を言ってごめんなさい」
「いいのですよ。その代わり戻ってきた時は――」
 ベラの太腿に手を置き、軽く撫でる。

「いけない手だわ。お行儀が悪いんだから」
 横眼で睨みつけ、ザビーネの手を自分の手で押さえ込む。
「行儀良くした方がいいですか?」
「駄目……うふふ」
 愛らしい言い方にザビーネも笑みを返す。手をそのまま持ち上げて、上に乗っているベラの手の甲に口付けた。
17 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:22 ID:yh3jNQxY
150 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:51 ID:Td6s3iwM

「ザビーネ……」
 肩を抱き寄せて、もう一度深い口付けを落とす。
「口紅…んっ……が取れ……んんっ……ちゃうわ」
 言っていることと裏腹に舌を侵入させてくる姿に笑いながら、ベラが呻き声を漏らすほどにまでに絡める。口内をたっぷり堪能した後、自分の膝にベラの身を横たえさせた。


「私、ザビーネの制服姿が一番好きだわ。とても良く似合っていて、いつも見とれてしまう」
 うっとりと見上げ、ベラが言う。
「嬉しいことを……けれど、一番好きなのが昨夜のような姿だと、もっと喜べるんですがね」
「もう、ザビーネったら本当にエッチね。昨日だって、あんなに何度も……」
 その度に乱れに乱れ、最後は殆ど意識が無かった自分を思い出して赤面する。ザビーネに翻弄されて二度目以降を受け入れ、声を出すのもままならないほどに感じてしまった。時間の感覚さえ、なくなるほどに。

「否定はしませんが、ベラがそうさせている部分もあるのですよ」
「私が!?」
「ええ。あなたに出会うまでは、こんなではありませんでしたから。別々に暮らしていた五年の間なんて、精錬潔白を絵に描いたような生活だったのに、今は自分でも驚くぐらい溺れている」
 片手で頬を包み込み、反対側の手で唇をそっと辿った。灼熱の時間をもっと思い出させたい。

「ザビーネ……うぅん……」
 仰ぎ見る眼差しに篭めた、直向きな想い。ザビーネの言葉一つ一つに胸が踊る。普段は取り澄ました顔に浮かぶ情動を、ずっと眺めていたい……
「ベラ……」
 ザビーネの心にも物哀しい想いが満ちてくる。本当は自分の傍から片時も離したくない。車を帰させたい気持ちを、理性で懸命に抑えていた。私情より理念を優先させなければ……
18 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:23 ID:yh3jNQxY
151 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:53 ID:Td6s3iwM

「んっく…んんっっ……っんっ」
 唇に触れる指を口に含むベラ。手を添えて指の腹を舐め、先端をしゃぶる。まるで分身自体を愛撫するかのように。
 肉欲を刺激されたザビーネが、もう一方の手をベラの下半身に這わす。探し当てたそこは既にしとどに濡れていた。軽く花蕾を押す。
「あっ……はぁんっ」
 息が荒くなり、身体の奥に小さな火種が灯った様を伝える。

 ベラは口内の指に軽く歯を立て、甘噛みした。清冽だった頬に艶が浮かび、無言のうちに続きをねだっている。別離の寂しさと不安とが、いつもだったら働く羞恥や気遣いを、いとも簡単に吹き飛ばしていた。
 ザビーネは手を小刻みに動かし、快感の高波にベラをさらわせた。抑えた声でそれでも悦びを表し続ける姿に、春情を抑え切れなくなってくる。
 ベラの軍服と下着を下ろし自分もそこだけ脱ぐと、背後から抱きかかえて膝の上に座らせる。意を察したベラも積極的に動いて協力した。一旦尻を上げさせ、隙間に分身を入れて膣口にあてがい、そのまま腰を下ろさせる。

 くぐもった声が漏れ、後は衣擦れの音と荒い息遣いだけが、車内の空気を震わせる。こちらからだけ一方的に見える車外の風景は、人々の生真面目な日常を余すところなく映していて、そんな中で情痴に溺れている後ろめたさが行為を加速させた。
 運転席との間に距離があるため、ベラだけが身を前に倒したり二人で一緒に反りかえったりして、微妙な角度の違いを楽しむ。車の振動によって思わぬ衝撃を与えられることも、互いを夢中にさせる。
 やがて、急速に上がった室温に包まれ、快感が弾け飛ぶ――

  *     *     *     *     *     *     *

 バビロニア・バンガードに到着したシーブックは、先着していたベラに迎えられた。傍に行った時、ふいに彼女のものとは違う匂いが漂う。
「!」
「シーブック、どうかして?」
「いや、何でもない」
 湧き上がってきた感情を封印する。邪魔者が居なくなるまで、もうすぐだ。
19 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:23 ID:yh3jNQxY
152 名前:追 憶 第6章  ◆ZAxBErybqE 投稿日:04/07/28 (水) 02:54 ID:Td6s3iwM

 連邦政府との無用な摩擦を避けるため、バビロニア・バンガードの武装は最小限のものにしてあった。しかも、前日と出航直前の二度に渡り、政府の役人を艦内に入れて臨検を受けている。
 モビールスーツも艦外作業用のものが殆どで、戦闘に使えるものは三機しか乗せていない。スペースノイドが力を付けつつあり、連邦政府の隙を掻い潜って宇宙海賊まで横行し始めた現在、この程度の武装は政府も容認せざるを得なかった。

 マスコミ向けに、艦内の大広間でベラとシーブックが握手してみせ、写真撮影を行う。シーブックは着慣れないスーツが息苦しくて堪らなかったが、久し振りに触れた柔らかい手には胸が弾んだ。こっちの「お勤め」は悪くない。
 一方のベラは、にこやかに笑ってみせながら、先日以来気になっていた一件をふと思い出していた。クロスボーンの残務整理をする中で知った、マイッツアーの深慮遠謀の中に一つだけ、見過ごしにできない物があったのだ。
 帰ってきたら、あの件についてザビーネともう一度話し合ってみよう。できれば連邦政府にも伝えて注意を促しておきたい。まだ差し迫った事態ではないようだけど……

  *     *     *     *     *     *     *

 その第一報がザビーネの元に届いた時、彼は信じられない思いで呆然と立ち尽くした。
 バビロニア・バンガードからの通信が途絶えた。直前に大きな爆発音と悲鳴が聞こえたため、艦員の生存は絶望的と思われる、と。
 まさか、奴らが!? 今回の親善航海は、連邦政府やスペースノイドたちへの示威行動の他に、もう一つの目的を秘めていた。艦長や主だった者には思惑を伝え固く口止めしておいたのだが、嗅ぎ付けられたのか?

 激しい後悔が心を襲う。ベラを乗せなければ良かった! 胸が張り裂けそうだった。彼女の居ない人生――自分の半身が居ない人生――など、考えられない。それに彼女なしでは、クロスボーンの再興もコスモ貴族主義の世の中も、全てが霧散してしまう。
 身体中から匂い立つベラの香りが、昨夜の、そして車内での情事を思い起こさせる。あれが最後だったと!? そんな馬鹿な! ベラ、どうか、どうか生きて……
20 ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:27 ID:yh3jNQxY
第6章は以上です。

それでは、第7章UPのために15レスほど使います。
作品UP時は名前欄に「◆ZAxBErybqE」を必ず入れるようにしますので、
スルーしたい方は、お手数でしょうがNGワードに指定してくださいませ
(多様な方が集う場所ですので、少しでも共存できる道をと考えてのことです)。
「ベラ様、大丈夫ですか? 顔色が酷く悪いですよ。疲れが溜まっていらしたのでは?」
「そ、そうですね……」
 心配そうに顔を覗き込む艦長に、ドキマギしながら答えた。
 疲れて見えるのは、昨夜と出立前の行為のせいだろうか? いや、きっと、この不安な気持ちのせいだ。艦に乗り込み出発してから、更に強くなった。ザビーネと離れるのが、こんなにも辛いなんて。また、彼に依存してしまっている……?

「お部屋で休まれてはどうですか? まだ先は長いのですし」
「……そうさせてもらいます。でも、何かあったらすぐに連絡をくださいね。通信回線は開いたままにしておきますから」
 いつまでも、こんな調子では駄目だと思った。バビロニア・バンガードは出航したのだ。一度部屋に戻って気持ちを切り替えよう。ちゃんと自分の足で立たなければ。
「はっ」

 敬礼で見送るクルーたちに会釈をし、ブリッジを出て自室への通路を進む。付き添うという申し出は丁重に断った。体調管理ができていない人間のために、余計な仕事を増やさせるのは気が引けたし、一刻も早く一人になりたかったから。
 部屋に入り、真っ先に通信回線を開く。順調に運行されている様子を確かめて後(のち)、着替えて寛ごうとした。と、その時――

 号音が轟き、艦が大きく揺れた。最初は何が起きたのか分からず、立ち竦むばかりだった。少しして我に返り、慌ててモニターを付け艦長と話をしようとする。けれど、回線自体が繋がらなくなっているのに気付き、ただ事ではないと察知した。
 念のためノーマルスーツを着込み、部屋を飛び出して、さっき来た道を逆に辿る。何か大事故が起きたのだろうか!? だとしたら、ブリッジへ急がなければ! どうか些細な出来事でありますように……


 しかし、通路は途中で気密シャッターが降り、閉ざされていた。前に佇む人たちによると、爆発音が聞こえたのはブリッジの方向からだという。一体、何が起きたの? 事故!? それとも――
 取り急ぎ第二ブリッジに向かう。休憩中だった副艦長が先に到着していて、ちょうど艦内放送を流しているところだった。これからは第二ブリッジで指揮を取るから、情報は全てこちらに送れと。
22追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:31 ID:yh3jNQxY
「ベラ様! ご無事でしたか」
「ええ。休ませてもらおうと、部屋に戻っていたのです。何があったのですか?」
 眼を見張る副艦長に、早口でまくしたてて聞く。
「ブリッジが爆破によって吹き飛んだ模様です。居た者たちは、恐らく……」
「そんな……」

 あまりのことに呆然として、それ以上何も言えなかった。ほんの少し前まで一緒に居て、和やかに話をしていたのに!?
「原因は、まだ分かりません。まずは救援活動と情報収集、補修作業を急がせます」
「そうですね、お任せします。一人でも救えるものなら……」
 やっとの想いで答える。ノーマルスーツを着ていなかった人間が助かる可能性は、殆ど無いと承知していたが、願わずには居られなかった。

 それなのに、想いを引き裂くように第二の爆音が轟いた。今度は小さめの音だ。
「食堂で、爆破事故が起こりました! 室内の損傷は小さいですが、巻き込まれた者が何名か居る模様」
 スピーカーから慌しい声が聞こえてくる。カメラが壊れたせいか、画像は写らない。副艦長は救護班に、食堂にも行けと指示を出した。
「今、そっちに行きますから!」
 覚えのある声が聞こえてきた。シーブックの声だ。彼が、何か知っているというのか!?


「セシリー、無事だったか! 良かった……」
 数分後、飛び込んできたシーブックが、禁じられた名前を叫ぶ。
「シーブック! あなた、一体どうしたの? 何があって!?」
 客分という形だった彼は艦内では仕事を与えられておらず、遊軍扱いだった。そのシーブックが何故? 何を知って!?

「機関室に、爆薬を仕掛けようとした奴が居たんだ。通路ですれ違った時に、何か厭な感じがして後を付けて行ったから、辛うじて止められた。けど、時間が掛かり過ぎてブリッジの分までは……」
 予感がしたというのは、昔、戦場で覚醒したニュータイプ能力なのだろうか? 平和な生活の中で衰えたと思っていたけれど、緊急時に再び開花した? それなら、昨日からずっと感じていた自分の不安も!?
23追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:32 ID:yh3jNQxY
「食堂のも同じものか!? 被害はどの程度だ?」
 副艦長が矢継ぎ早に問う。
「自爆行為だったので、爆破自体は小さなものでした。でも、居合わせた人たちが巻き添いに……俺が悪かったんです。もっとうまく立ち回れば――」
「自爆行為って何!? 犯人がやったの?」
 こちらも立て続けに聞く。一刻も早く、全容を掴みたかった。

「ああ。ブリッジと通信できなかったから、直接行こうとしたんだ。機関室の人たちは、他の爆薬を調べるのに手一杯だったし。その途中で隙を突いて逃げられ、食堂に入り込まれて……」
「それで自爆か? 身元が分かるものは?」
「首から上は吹き飛びましたが、身体(からだ)の方の爆薬は不発だったみたいで、腕などがいくらか残っています。保存しておくように頼んできました。それから最期に『ドゥガ』と、呻くように言っていました」

 新しい情報に、犯人への想いを巡らす。
「『ドゥガ』!? 何かの暗号かしら?」
 急進派の人間を連想したが、迂闊には口に出せなかった。
「分からない。死ぬ間際の言葉だから、何か意味があるとは思うけど……今はひとまず、救援活動を手伝うよ。後で犯人の手掛かりも調べてみる」
「そうね、お願い」

 出てゆくシーブックを見送り、副艦長と相談する。親善航海は直ちに取り止め、ブッホ・コロニーに向かおうということで、意見が一致した。動機その他が分からず危険なので、救難信号を出さずに自力で航行し、近くに着くまでは連絡も入れないでおこうと。
 ザビーネが心配しているのではとも思ったが、下手に動くより、今は最善の策を取ろうと考える。近くまで行ったところで、ロナ家の者だけが使う暗号通信で呼び掛ければ、気が付いてくれる筈。抜け目ない彼は、きっと先回りして向こうに行っているだろう。

 ブリッジの救援活動は、結局、徒労に終わった。室内が大きく破損し、人影は全く見当たらなかったのだ。爆風で一度にやられてしまった可能性が高い。あの時、部屋に向かわなければ自分も……
 食堂の方の死者は犯人だけで、他に怪我をした者が数名居た。救護班の手当てを早い時期に受けられたため、予想されたほどの重傷者が出なかったのが不幸中の幸いだった。総員で手分けして応急の補修作業を行い、同時に警戒態勢も取らせる。
24追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:33 ID:yh3jNQxY

 ブッホ・コロニー近くに着き、暗号通信で呼び掛けて祈るような気持ちで待つ。実際に使ったのは初めてだった。本当にこれで大丈夫なのだろうか!? ザビーネがまだ、フロンティアIVに居たら?
 固唾を飲んで通信機を見守っていると、真っ先に聞こえてきた声は――
「ベラっ! よく無事で……」
 人前では「様」付けで呼び、敬語を崩そうとしないザビーネが、いつになく取り乱した様子で言う。どれだけ案じていたのか。

 張り詰めていた気が緩む。守られている、そう思えた。
「ザビーネっ! 心配を掛けて…ごめんなさい。私は無事だったけど、何人もの犠牲者が……分からない点も多いので、わざと連絡をせずに、ひっそり…帰ってきたの。秘密裏に……入港…できて?」
 声を震わせながらも懸命に聞いた。自分たちが生きていること、バビロニア・バンガードが航海可能だったことは、伏せておいた方がいい。誰とも知れぬ相手から、第二の襲撃を受ける可能性もあるのだから。

「分かりました、指示を出しておきます。ベラ様、もう何の心配もありません。背後関係もすぐに調査しますから、どうぞご安心を」
 瞬時に冷静さを取り戻し、頼もしく請け合う声に、涙が溢れて止まらなくなる。やっと帰って来れた。ザビーネに、もうすぐ会える! 生きて会えるか不安で堪らなかった。永遠のさよならなんて厭だという想いだけで、自分を支えてきた。
 弾む心が、余裕を取り戻させる。助けてもらったシーブックに、碌なお礼も言っていなかったのを思い出し、彼の姿を探しに行った。入港のための具体的な手立ては、専門家の副艦長たちに任せておけば何の心配もない。

 通路の途中で本人と鉢合わせ、思わず抱き付いてしまった。生きている!それ自体を喜び合いたい気持ちで一杯だった。驚いた顔で抱き留めてくれたシーブックはしかし、そのまま腕を緩めようとはせず、気が付いた時には唇を塞がれていた。
「んんっ……」
 慄かずにはいられなかった。付き合っていた頃に交わした口付け――ザビーネと交わしたものよりも、ずっと多かった――をありありと思い出す。彼の温かさ、優しさ、深い愛情が心に伝わってくる。助けてくれたことへの頼もしさも……
25追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:34 ID:yh3jNQxY

「貴様っ、何をしている!?」
 鋭い声に漸く我に返り、シーブックの肩に手を当てて身体を強く引き放した。
「駄目よ」
「……すまない」
 声の主が追い付いてきて、間に割って入る。艦付きの警護兵だった。副艦長には一人で行くと告げたが、爆破事件もあったため、心配して付けてくれたのだろう。けれど、こんなところを見られようとは!

 いまにも殴りかかりそうな様子に、慌てて口を挟む。
「ありがとう。彼と話がしたいの」
「ですが――」
「もう大丈夫です。お願い……」
「分かりました。その代わり、すぐそこに居ます。今度何かあったら容赦しませんから」
「ええ」

 彼が少し離れた場所へ行くのを見届けて、小声で聞く。
「どうして、あんなことを?」
 シーブックの気持ちを思えば愚問かもしれないが、今までの彼からは信じられない行為だった。
「……セシリーの、生命力に溢れた姿が眩しかったんだ。俺たち生きてるんだな、助かったんだなって想いに突き動かされて……いや、そんなのは言い訳だな。俺が悪かった、ごめん」

 自分と似た気持ちでいたと知り、嬉しくなる。想いを重ね合わせることができた喜び。それに、こちらも軽率だった。抱き付いたりすれば、勘違いされても仕方がない。他人(ひと)の眼だってある場所なのに。
「謝らなくていいわ、私もいけなかったから。二度としないでくれるなら、それでいいの」
「約束する。本当にすまなかった」
 食堂に行くところだったというシーブックと別れ、第二ブリッジに戻る。途中で警護兵に口止めした。忘れて欲しい、ちょっとした行き違いなのだから、と。頷いてもらえ安堵する。自分にも忘れろと言い聞かせる。何も無かったのだ、何も。


 なのに、ブッホ・コロニーでザビーネと再会した途端、頭に閃いたのはシーブックとの一件だった。
 あの瞬間、自分は確かにザビーネを裏切っていた。誰よりも心配していただろう男性(ひと)を。口付けに酔い、警護兵が咎めてくれなかったら、どうなっていたか。
 さ迷い勝ちな視線をザビーネに向け、精一杯の笑顔を作る。気付かれないようにしなければ。シーブックのためにも……
26追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:35 ID:yh3jNQxY
 ザビーネはベラに訝しいものを感じた。
 通信の時には酷く動揺していたのに、今は余所余所しさが見え隠れしている。もしや、思惑を知られてしまったのか? バビロニア・バンガードの、もう一つの目的も!?
 いや、判断するのは、周りの者から情報収集した後でも遅くはない。今はただ、ベラの無事を祝えばいい……

  *     *     *     *     *     *     *

「ザビーネは本当に黒が好きなのね」
 広い浴室にベラの声が響く。脱衣所で見た下着まで黒づくめのファッションには、苦笑するしかなかった。
「片眼を失ってからというもの、私の人生は喪中みたいなものですから」
 手を休めずに答えるザビーネ。ベラの腕と背中を洗い終わり、足に取り掛かっていた。胸と下腹部は楽しみに取っておこう。
「……」

 笑いながら言い足す。
「冗談ですよ。最初はそんな気持ちもありましたが、今は黒が好きだからです。どんな色にも染まらない孤高さがね」
「……聞いていいかしら? 手術した眼はあのままなの?」
 気になっていた件を聞く。訪ねて来てくれた時以来、眼帯姿しか見ていなかった。あの時も、こうして一緒に入浴した。ほんの数ヵ月前の出来事が、遥か昔のようだ。

「ええ。元には戻せませんしね」
「ごめんなさい、私のために……」
「違いますよ。あなたに何としてでも会いたかった、私のためです。後悔は全くしていませんから、ベラも気にしないでください」
「ザビーネの言葉…あっ……を聞いていると、世界一愛され……ぁんっ……ている気…うぅん……がしてくるわ」
 後ろから手を回して乳房を洗われ、身悶えする。

「私ほど愛情深い人間は居ませんよ。それなのに、当の相手ときたら我侭ばかり。浮気まで疑われて、報われないこと、この上ない」
 しかも、あの男にまで気を使って、と心の中で呟く。名前を使い倒した後は追い払おうと目論んでいたが、再び受け入れる羽目になってしまった。それも恩人として。これでは関係凍結が続くだけだ。今夜ばかりは拒まれなかったが。
 その上、警護兵から聞き出した話! ベラの本意ではなかったと分かっていても、怒りを禁じ得ない。あの男には相応の「罰」を与えるとして、彼女には――
27追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:37 ID:yh3jNQxY
「甘えて言ってる……あぁん……だけよ。改めて何かを言…ぃやっ……うのって、恥ずかしいんで……駄目よ……すもの」
「やれやれ、身体はとても正直なのに、本人は正直でないときている」
 探し当てた箇所が熱く潤っている様に薄く笑い、顔だけを自分の方に向けさせて口付けた。舌を捕え、絡め取る。その間も指を休みなく動かして、ひくつく花蕾と固く立ち上がった乳首とを縦横無尽に攻め続けた。
 今夜は一切の容赦をしない。凍結なぞ、なし崩しにしてやる!

「んふ……んんっ…うぅんーーーっっ!」
 舌を抑えられたベラが、くぐもった声で達した。篭められた熱が出口を求めて体内を暴れ回り、腕の中で乳房を大きく揺らす。ぬらぬらと滑る泡も微妙な感触を伝えてきて、「罰」の効果にほくそ笑む。
 次なる仕置きをあれこれ考えた。あの男をあくまでも庇うなら、こちらはこちらで、好きにさせてもらいましょうか……


 シャワーを当てると、湯が玉のような雫となって、張りのある皮膚を伝い落ちた。泡を流し終え、ベラを浴槽の縁に腰掛けさせる。そして、跪いて右足の親指を口に含むと、ゆっくりと舌を動かし始めた。
「あ……感じ…ちゃう、わ」
 むず痒い快感が足の付け根にまで伝わったのだろうか、シャワーと共に流れ去った花芯の蜜が再び湧き出す。人差し指、中指と順に咥えるうちに、何本もの透明な糸が太腿を走り、浴室内に甘酸っぱい香りを撒き散らした。
 美しいラインを描く脚を惚れ惚れと見詰めながら、愛液にまみれた内腿を掌でまさぐり、残りの指にもねっとりと舌を絡める。

「あんっ、ゃあぁんっ!」
 激しく首を振るベラ。手を差し伸ばして豊満な乳房を揉みしだき、更に高らかな嬌声を上げさせた。熱い吐息が浴室内に広がってゆく。
「今日のザ……あぁっ……ビーネは、とっても意地…んあぁんっ……悪だわ。私ばかり感じ…あふぅんっ……させて……」
「不自由な宇宙艦暮らしと事件の衝撃とを、癒そうとしているだけですよ」
28追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:38 ID:yh3jNQxY
 澄ました顔で言い、足を広げさせる。火照りを残す花襞を舐め、充血し膨らみ切った花蕾は舌でいいように捏ね回した。
「あはぁぁん……蕩け…て…しまう……駄目……駄…あーーーーーっ!」
 二度目の高波がベラを襲い、五体を大きく痙攣させる。支える腕が遅ければ、浴槽に崩れ落ちていたかもしれない。薔薇色に上気した肌と、自分の与える快楽に溺れ切っている姿に、深く満たされる。けれど、これで許すつもりは毛頭なかった。


 湯船に入り、背後から抱きかかえたベラを膝の上に乗せた。
 首筋に唇を這わせ、胸の曲線を触れるか触れぬかという微妙さで撫で回して、官能をちろちろと掻き立てる。耳たぶも口で挟み、舌で弄った。乳首を指先で弄ぶと、肩がびくんと撥ねる。
「あっ……そこ…感じ、る……」
 本人に見える位置で双乳を鷲掴みにする。どこまでも柔らかく、抱き心地の良い肉体。漏れ続ける喘ぎ声と肌の感触に刺激され、下腹部に情欲が集まり始めた。さて、最初の体位はどうするかな……

「はぁ、ん……あぁ……」
 吐息を漏らすベラ。強弱を付けた巧みな愛撫に翻弄される。心臓をきゅっと締め付けられるような感覚に襲われ、熱い疼きが全身を駆け巡って、何も考えられなくなってきた。その前に――
 身体を反転させて向かい合い、ザビーネに抱き付く。胸元や草むらに当たっている執拗な視線に困り、触れ合っていれば見られないと考えたのだ。

 しかし、ザビーネの方が一枚上手だった。動きに乗じて両手を尻に置き、下半身も抱き寄せてしまう。太腿と花芯の隙間に下から分身を突き入れ、花蕾近くで擦り動かした。
「あぁぁんっ!」
 ベラは甘美な感覚に身悶えする。とめどなく溢れ続ける泉。小刻みに震える腰と絡み合った足は、ザビーネにも喜悦をもたらす。見え隠れする歯と、熱病に冒されたように潤んでいる瞳。

「とろとろになってますよ。こんなに滑りがいい」
「あんっ! 意地悪ばかりするからだわ。でも――」
「でも?」
「……もっと…して……」
「フフフ、素直でよろしい」
29追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:39 ID:yh3jNQxY

 先端をあてがい押し入ると、内奥はた易く侵入を許し、微妙に蠢いて絞め付けてくる。分身を小刻みに動かしたり、何度も出し入れしたりして、肉襞の魅力を堪能する。
「あぁっっっ!」
「ベラの中は最高です。この上なく……んっ……柔らかいのに、きつく…はぁっ……絞め付けも…する……」
 悦びが腰の動きを加速させ、二人を溶け合わせた。水音の中で、よがり声と荒い息遣いが淫猥な旋律を奏でる。

 埋め込まれたものが、中で更に膨らみを増した。骨まで溶けてしまいそうな恍惚感を、ベラの最後の理性が抑えようとする。こんなことをしていて、いいのだろうか? 大勢の人が死に、犯人の素性や動機もまだ分からない……
 けれど、ザビーネの猛り狂う激情は、物想いを簡単に押し流す。腰の両側を抱えて揺さぶられ、競り上がる甘美な感覚が全身を虜にする。湯に邪魔されて普段より鈍い動きしかできないのも、焦らされているような快感をもたらす。
 もう自分の意思で身体を抑えられない。悦楽に身を委ね、ザビーネの背に回した足で強く腰を絡めて、本能のままに下半身を動かしていた。あげ続けた声で、息も絶え絶えな状態。

「ザ…ビーネ…そんな……ぃやあっ……に掻き回したら……ああぁんっっっ」
「ベラ…だって……こんなに…絞め、て……くぅっっっーーー!」
 堪え切れず、終局に持ち込むザビーネ。これまで以上の激しい律動を深奥部に叩き付け、脈動を弾けさせる。
 ドクンドクンと脈打ちながら噴射する熱い迸りと、子宮口に受けた衝撃は、ベラをも絶頂に誘(いざな)う。
「あああああっっ!」

 一瞬の空白の後(のち)、ベラの弛緩した心を過る想い――
 ザビーネは私が助かれば、それでいいの? 長年一緒に戦ってきた人たちが死んだのに、気に留めていないかのような態度。哀しみを分かち合えないのが、寂しくてならない。
 仕方がないのだと、自分に言い聞かせる。職業軍人だった彼は、人の死に一々衝撃を受けては居られない。それに、ザビーネと私は別の人間だから、全ての想いは重ね合わせられない。この孤独に慣れ共存していくのが、大人になるということ……
30追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:40 ID:yh3jNQxY
  *     *     *     *     *     *     *

 二週間後、ザビーネはベラの居間で、報告書と提案書を手渡す。再びの襲撃を危惧し、ずっと居室に篭もらせていた。
 該当箇所を示し、大まかな内容を説明する。バビロニア・バンガード爆破事件の首謀者は、木星圏のコロニーに存する木星帝国であったと。
「犯人の身体を調べました。この写真の通り、手の甲に番号が入っていたので、間違いないでしょう。これは木星帝国の風習ですから。『ドゥガ』というのも、総統のクラックス・ドゥガチのことだと思われます」
 あの男のもたらした情報だというのは気に入らなかったが、使えるものは使わなければ。

「連邦政府と戦う時に、お祖父さまが裏で手を結んでいたという、あの帝国ね?」
「はい、表向きはドゥガチを指導者とした『木星公社』。その実、彼を総統とする独裁国家です」
 クロスボーン・バンガードの残務整理をする中で、マイッツアーと木星帝国の繋がりや帝国の成り立ちについては、ベラに教えておいた。「仕掛け」を動かす時の前準備として。とはいえ、こんな形で使うとは想像していなかった。

 コスモ・バビロニア戦争が長引いたのは、クロスボーンの兵士が優れていたせいだけではない。政府やコロニー公社などに入り込ませた、要員による成果も大きかった。
 ジオン公国の失敗に学び、連邦の物量作戦にやられる前に優位に立とうという、マイッツアーの深慮遠謀――裏工作の一環として、木星帝国とも誼を通じていたのだ。
 彼らはクロスボーンの蜂起と同じ頃から、地球圏に毒ガスや工作員を送り込んで、政府の動きを鈍くさせていた。連邦との戦いを三つ巴にさせるための、側面からの援助。

「木星帝国は戦乱を広げ、政府が自分たちへの関心を薄めるのを狙っていたのでしょう? クロスボーンの影に隠れて、叛乱の準備を進めようと……では、準備が終わったと言うの!?」
 表情を強張らせるベラ。爆破の瞬間を思い出したのかもしれない。
「準備段階を終え、今後、積極的に動き出したのでしょう。彼らは地球侵略の野望を抱き、五年も前から機会を狙ってきましたから。そして、別の方面からも裏付けが取れたのですが、動くに当たって邪魔者のベラを暗殺するために――」
31追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:41 ID:yh3jNQxY
 眼を大きく見開いたベラが、手を上げて遮る。
「私を!? 何故?」
「あなたが、マイッツアー様の後継者だからですよ」
「後継者と言っても、木星帝国とは何の関係もないわ」
「それが、そうとも言えないんですよね……」
 思わせぶりな言い方をして、引き込んでゆく。ここからが正念場だ。

「そうとも言えない…って?」
「犯人が帝国の人間だと判明したので、マイッツアー様の残された、昔の資料を調べ直してみました。その結果、鉄仮面も彼らと取り引きしていたらしいと分かったのです。あのラフレシアやバグは、帝国の技術提供によって作った模様だと」
 重々しい顔を作り、当て嵌まる頁を開いて説明する。これも事実なため、言葉が淀みなく出てきた。随分前にマイッツアーから聞かされていたから、今回の調査で分かったという部分だけは嘘だったが。
「……」


 ベラの顔に浮かぶ嫌悪感を確認して、ほくそ笑む。鉄仮面を厭(いと)い、ラフレシアやバグに拒絶反応を示していた彼女からしたら、それらと深い関わりのある相手に良い感情は抱けまい。自分を暗殺するために多数の死傷者を出したとなれば、尚更のこと。
 元々、地球侵略計画を理由に、木星帝国は叩き潰すつもりでいた。コスモ貴族主義を形あるものとして世に残し、連邦と直接戦わずに自分たちの存在意義を世に訴えるための、踏み台として――それが、マイッツアーの残した「仕掛け」だったから。
 連邦に恩を着せて独立を勝ち取り、コスモ・バビロニアを復活させてベラを女王にする画策。最終的には連邦政府をも滅ぼす。

 にも関わらず先んじられてしまった――しかもベラの命まで狙われた――のは業腹でならないが、後で何倍にもして返してやる。本人が許しても自分は許さない。あの時の絶望感……眼に物を見せてくれる!
 とはいえ、今は災いを好機に転じさせる方が先決だ。正直言って、「仕掛け」だけでベラが動くかどうかには不安もあった。戦争を自分の手で終結させたほどの人間が、木星帝国との新たな戦いを自ら始めるだろうか?と。
 だが、先方から動機を増やしてくれた。ご苦労なことだ……フフフ。これを最大限に利用しなければ。
32追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:43 ID:yh3jNQxY
「そういった二重の経緯があるため、『後継者のベラ・ロナは自分たちの行為を知り過ぎている』と考え、暗殺を仕掛けてきたのでしょう。後顧の憂いを絶とうと。鉄仮面にバグなどを作らせた件で分かる通り、手段を選ばない奴らですから」
「こちらからは何もしていないのに!? 帝国の話を連邦政府に伝えて、注意を促した方がいいとは考えていたけど、まだやっていなかったわ。差し迫った事態ではなさそうだと、甘く見ていたもの」
 今後に差し支えるため、適当な理由を付けて止めていたのだ。

「親善航海が、連中を刺激したのかもしれません。思惑を秘めている人間ほど、相手の行為を勘ぐったり動揺したりするものです。ベラが戦争を終わらせた平和主義者なのも、自分たちとは相容れないと考えたのでしょう」
「彼らが爆破事件の首謀者で、目的が私の暗殺だったという話は、他にも何か証拠があるの? 簡単に決め付けてはいけないと思うわ……さっき、『別の方面からも裏付けが取れた』って、言ってなかった?」
 慎重な態度を崩さないベラ。指導者として望ましい資質だな。

「裏付けはあります。従兄弟のディナハン様たちを、担げ上げようとした者が居ましたよね? コスモ・クルス教の信者で、教祖のシェリンドン様をロナ家の後継ぎにさせるのを狙い、ベラを殺そうとした奴らです。コスモ貴族主義を再建するためにと」
「……ええ」
「調査し直したところ、焚き付けた人間が帝国の工作員だったと判明したのです。『他にも手を打っている』と漏らしていたとのことなので、それが爆破事件かと。きちんと調べていたら防げたと思うと、悔やまれてなりません」
 反省する気持ちは真実だったから、自然と渋面になった。自分は攻める時には強いが、守る時は手抜かりが多い。重々気を付けねば。

「私の判断で調査を終わらせたのだから、ザビーネのせいではないわ。今は過去より、これからを考えなくては」
「そうですね。木星帝国は、知り過ぎた者を許しはしないでしょう。今後も仕掛けてくる可能性が高いですが、どうしますか?」
 実際は、今後はないだろうと考えている。本拠地のブッホ・コロニーに逃げ込まれては、成功する望みは低い。しかし、わざと逆を言って危機感を煽った。報告書と提案書も、同じ路線でまとめてある。
「どんな方法が考えられて?」
33追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:45 ID:yh3jNQxY
 提案書の該当箇所を指し示す。まずは無難な提案を、短所込みで――
「例えば、連邦に訴えて帝国の野望を潰す方法。けれど、以前組んでいた相手だけに、素直に受け入れてくれるかどうか……地球侵略という話も、眉唾扱いされるのが落ちだと思いますよ。事なかれ主義ですからね、連邦は」
「そういう可能性もあるわね。他には?」

 いよいよ、その時が来た。逸る心を抑え、何食わぬ顔で進言する。
「木星帝国と直接戦う方法もあります。防衛のための戦いなので、連邦にうまく根回ししておけば黙認してもらえるかと。私はこちらを勧めたいです。クロスボーン・バンガードの軍隊は今ならまだ使えますし、『先手必勝』とも言いますから」
「せっかく終わらせた戦争を、始める気にはなれないわ。もっと穏便な方法はないの?」
 眉を顰め、キッパリと言い切るベラ。

 戦いを厭うのは予想していたから、一旦は引き下がる。
「外交ルートで抗議する方法もありますが、多くの人間を巻込んでの暗殺まで企てる奴らです。事実無根だと反論されるだけかと。犯人は自爆したから死人に口なしですね。焚き付けた工作員も捕え損ねましたし」
「そう……」
「直接戦う方法を勧めたのは、もう一つ理由があります。これを機に、スペースノイドの自治権獲得を考えているからです。連邦と、裏で取り引きしてはどうかと」

 ベラが小さく眼を見張る。
「恩を売るの? 連邦軍を使わずに、地球侵略まで狙っている相手を叩けるのだから、お返しをしてくれ…って?」
「はい。クロスボーンが独立に失敗したせいで、連邦のスペースノイドへの絞め付けは、強まっていきそうですしね。これはそういう動きを食いとめる、最後のチャンスかもしれません」
 そろそろと、こちらのペースに乗せてゆく。

「何か予兆があって?」
「スペースノイドに叛乱を起こさせないために、税金を大幅に上げるべきだという意見が、政府内で声高に言われ始めています。搾り取るだけ搾り取れば、歯向かう余裕もなくなるだろうと」
 最新の情報を漏らす。強制的に移民させられ、重い税金や借金を負わされたスペースノイド。それでも長い歳月の間には、自力で軍隊を作れるほどの経済成長を遂げた。時計の針を逆戻りさせようという連邦政府――
34追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:47 ID:yh3jNQxY
 ベラは演説の時も、「スペースノイドの地位向上のために、今後も連邦政府に粘り強く働き掛けていく」と明言していた。具体的には自治権の委譲や税金の軽減だと。それとは正反対の政策を取ろうとしているのが、今の連邦だった。
 彼女にとって、クロスボーンのせいでスペースノイド全体に迷惑を及ぼすのは、何としても避けたい筈――それを熟知した上で誘い掛ける。秘めた思惑を数々の装飾で覆い隠して。

「そんな話が出るなんて、連邦らしいと言うか、何と言うか……」
「戦いを勧めるのには、別の理由もあります。連中の得意技である毒ガスを、ブッホ・コロニーに注入されたらと、危惧しているのですよ。精一杯防御しますが、最悪の場合は、また巻き添いになる者が出るやもしれません」
 自分のために再び誰かが死ぬかもと言われれば、ベラも悠長な態度では居られまい。

「南極条約が通用しない人たちだと?」
「ええ。鉄仮面にバグやラフレシアを作らせ、ベラ一人を暗殺するために、艦ごとの爆破を狙った奴らですからね。これ以上の暴挙を止めるには、こちらも戦うしかないと思います。あなただって、今みたいに隠れ住む生活が一生続くのは、耐えられないでしょう?」
「……」
 それきり、黙り込んでしまったベラ。提案書の頁をあちこちめくっては、斜め読みしている。

 先ほどからのやり取りや今の固い表情からするに、戦争を避けたがる気持ちは予想以上に強そうだ。憎しみの連鎖は良くないと、口癖のように言っていたしな。致し方ない、こちらも譲歩するか――
「戦うと言っても、やり方は色々あります。例えば、バビロニア・バンガード一隻だけで戦う方法。海賊としてゲリラ的な手法で戦うのです。これなら、全面戦争にならずに済みますよ。不明な点の多い相手と正面から対決するのは、愚作ですしね」

 帝国が連邦と表面上は良好な関係を保っている以上、正規の軍として活動するのは、何かと差し障りがあるのも事実だ。それにこの方法なら、後々連邦を滅ぼすにも都合が良い。
 武装解除は表向きであり、政府高官に鼻薬を利かせて何隻かの軍艦を隠し持っていた。この日のために。最初は一隻でやり、折りをみて艦を増やす。大切なのは、一日も早く戦いを始めることだ。始めてしまえば、否応なく広がってゆくのが戦争というものだからな。
35追 憶 第7章  ◆ZAxBErybqE :04/08/06 22:49 ID:yh3jNQxY
「バビロニア・バンガードは、修理すれば充分に使えます。ブッホ・コンツェルンは元々ジャンク屋でしたので、修繕はお手のものですしね。殺された者たちへの追悼という意味でも、あの艦を使って戦ってはどうですか? 宇宙に平和をもたらすために」
 木星帝国との戦いに使うつもりでいた、バビロニア・バンガード。親善航海の秘めた目的は、そのための慣らし運転だった。いざという時、すぐに戦力化できるように、乗員を艦に慣れさせておこうと。


「……分かったわ。ニ、三日考えさせて。報告書をじっくり読んだ上で、よく考えて決めたいの。とても重要な案件だと思うから」
「分からないことや、もっと調べさせたいことがあったら言ってください。すぐに対処しますので」
「ええ、そうするわ。ありがとう、ザビーネ……あなたには、いつも助けられっぱなしだわ」
「お礼は言葉より、こちらの方が――」
 抱きすくめ、唇を奪う。仕事はこれで全て終わりだ。後はお愉しみの時間だけ。

「ぅうん……」
「考えてみたら、お礼にならないかもしれませんね。ベラを喜ばすだけのような」
「失礼ね! ザビーネだって、いつも喜んでいるくせに」
「分かっているなら、今日も悦ばせてください」
 眼を剥いて抗議するベラを軽くいなし、乳房に手を這わす。

「もう、ああ言えばこう言う……あんっ!」
 服の上から先端を刺激し、まだるっこしい愛撫に身悶えする姿を眼を細めて見やる。
 無事に帰って来てから後(のち)、何かと理由を付けては抱き、責め苛んでいた。ベラへの「仕置き」と、あの男への「罰」。勘の良さも、こういう時には役に立つ。自分たちの気配を敏感に察し、のたうち回って苦しんでいることだろう。

「あっ…はぁぁっっ……」
「こうですか?」
「ぃやぁん……意地…悪……」
 最初は服を着たままにさせよう。下だけ脱いで、ソファの上で白い美尻を見せるベラを、背後から貫いて躍らすのも悪くない。フフフ。

 翻弄されながらも、ベラの瞳を過る複雑な影。しかし、悦楽にのめり込んでいるザビーネが、それに気付くことはなかった……
36名無しさん@ピンキー:04/08/06 22:52 ID:yh3jNQxY
第7章は以上です。
読んでいただき(又はスルーしていただき)、ありがとうございました。
あと1章で完結になりますが、いつになるかは未定です。
少しでも時間が取れれば、完成させたいのですが・・・

最後にもう一度。
>>3にも書いた通り、他の方の参加も心からお待ちしています。
どうぞご利用ください。
37名無しさん@ピンキー:04/08/06 22:54 ID:zC6NuXU/
>>1
御疲れさん。
38名無しさん@ピンキー:04/08/07 00:18 ID:Oy/KVjh0
>>1 おつかれさまです。
今度F91をビデオでみてみます。
39名無しさん@ピンキー:04/08/07 21:19 ID:Oy/KVjh0
38っす
F91とクロスボーン・ガンダムを見てしまった。
追憶、楽しめました。続きが楽しみです。
40名無しさん@ピンキー:04/08/10 12:59 ID:TzECm390
ほしゅ
41名無しさん@ピンキー:04/08/11 23:00 ID:X+KQPpye
おもしろいとは思うけど一度にウプする量多過ぎると思う。
職人が少ないすれば保守レスばかりになりがちなんだから
章を2こに分けて2、3日おきに投下とかにすればいいのに。
それにこういう投下のしかたって他の職人が入ってきにくいと思うよ。
42名無しさん@ピンキー:04/08/12 15:41 ID:XZR7YLv0
>>41
ここの職人さんたち、前も10-30レス位一度にウpしてたよ。
50レス一度にやった香具師は怒られてたけどw
こん位フツーじゃね?
つかウpのし方まで注文する香具師がいるほうが、職人さんは入って
来にくいだろ。自由にやってok。
43名無しさん@ピンキー:04/08/12 17:40 ID:2KTgHFEB
>章を2こに分けて2、3日おきに投下とかにすればいいのに
利点がねぇよ
44名無しさん@ピンキー:04/08/13 20:49 ID:wCgvzTg9
>>41
最初の2日に30レス越えないと即死対象だから、
2〜3日おきに投下してたらスレが即死したと思う。
45名無しさん@ピンキー:04/08/14 18:58 ID:r1GngSxx
ちょっと訊いていいですか?
ここはゲームオリジナル作品もおkなんでしょうか?
ガンダム戦記でSS書きたいなぁ、なんて思ってるんですが……
スレ違いだったら誘導お願いします。
46名無しさん@ピンキー:04/08/14 20:44 ID:+5ssPdm7
>>45
総合スレだから、なんでもアリでいいと思いますよ。
最初にちょこっと注意書き書けば他の人にも分かるでしょう。
職人さんはいつでも歓迎。
4745:04/08/15 12:59 ID:NefYjjDi
>46
遅くなりましたが、レスありがとうございました。
筆が遅いので、いつ投下できるか分かりませんが
そのときはよろしくお願いします。
48名無しさん@ピンキー:04/08/16 22:42 ID:WLY72lVS
また性懲りもなくスレ立てたのか。

ま、せいぜい過去スレの二の舞にならないように気をつけるんだな
49名無しさん@ピンキー:04/08/21 21:14 ID:rbsA/H5P
hosu
50名無しさん@ピンキー:04/08/24 20:50 ID:RVGg5xuP
せっかく新スレができたことだし「高貴なるものの血」の続きが
もの凄く読みたいです。大好きな作品なので作者どうか完結させてください!
お願いします。
51名無しさん@ピンキー:04/08/30 01:27 ID:1tg9MTu3
職人さんを待って保守
52名無しさん@ピンキー:04/08/30 17:03 ID:4X0oLT1j
「くくく…あったぞ」
「隊長…私それ、知ってます。どんな気丈な女性でも屈伏させられる媚薬で…
でも強力過ぎて使用が禁止されていて…」
「リリアぁ。軍人は上官からの命令は絶対だ。 お前も軍人失格なのかぁ?」
「…リリアは…隊長に従います… あっ…」
53名無しさん@ピンキー:04/08/30 23:14 ID:vVad6L5D
未だにトリヴィアルオペレーションのレイチェルたんに萌えてるヤシっている?
54名無しさん@ピンキー:04/09/01 22:19 ID:ovJqRDcJ
>>ノシ
まだまだ。
55名無しさん@ピンキー:04/09/14 23:56:06 ID:IFfamf8B
保守しとく
56名無しさん@ピンキー:04/09/15 00:27:38 ID:diXWqHW7
>>45
楽しみにしてまふ。ノエルタンでよろしうに。
5745:04/09/15 23:28:04 ID:3akTtr+r
>56
ありがとうございます。正直待っててくれてる方がいるとは思いませんでした。

ただ、ご期待にそえなくて申し訳ないんですが、今はアニーを書いてます。
戦記の6人の中でアニーが好きって方は少ないと思うんですが、自分的にはツボなんで。

ほんとは最初にジェーンを、と思って書き始めたんですが、最近手に入れた
フルカラーのジェーン本があまりに素晴らしくて、自信なくして封印してしまいました……

ノエルも好きなんで、アニーが終わったらとりかかろうと思ってます。
58名無しさん@ピンキー:04/09/16 23:19:29 ID:WbaDzmWB
>>57
期待してます。自分以外にもシャア専用板の人が楽しみにしてますよ。
59名無しさん@ピンキー:04/09/25 07:23:52 ID:jd+3U4lD
お久しぶりです。「追憶」を書いている◆ZAxBErybqEです。
感想や労わりのお言葉を、ありがとうございました。

ようやく最終章が書けましたので、以下15レスほど使って
UPさせていただきます。
好きでない方は、お手数でしょうがスルーをお願いいたします。
 数日後、ベラはザビーネに告げた。艦長として前線に立ち、新生クロスボーン・バンガードを率いて、木星帝国と戦うつもりだと。真意を質すザビーネ。
「連邦政府に任せようとは、思わなかったのですか?」
「事無かれ主義の連邦では無理でしょう。ドゥガチの地球侵略の野望や数々の悪事を知っていて、立ち向かえる力を集められる者は、私たちしか居ないと思うの」
 きっぱりと言い切る。力強い視線も、決意の固さを感じさせた。

「かといって、あなたが戦いに身を投じる必要は無いでしょうに。戦闘はクロスボーンの者たちに任せて、このコロニーから指揮を取れば良いのでは?」
「ザビーネ、艦長たちブリッジのクルーは、私の代わりに死んだのよ!? 彼らの死を見ながら、自分だけ安全圏に居て指揮するなんて、私には出来ない!」
 苛立たしそうな声に、五年前のガル・ブラウ爆破を思い出す。バグを生み出していたザムス・ガルの先端部分――ベラは一度決断すると、思い切った行動をするのだ。

「コスモ貴族主義を信望するあなたが、そんなことを言うなんて、おかしいわよ。高貴な者には、先陣で戦う義務があるのではなくて?」
「……ベラを危険な眼に遭わせたく無いからです。そもそも、あなたはコスモ貴族主義を演説で、否定したではありませんか」
 演説から連想して、昔見た映像が脳裡に甦ってきた。ベラが艦長をしている姿もあったが?
「全面的に否定してはいないわ。国を形作るものとしては不適格だと言っただけ。上に立つ者が安全な所に居たのでは、士気は上がら無いと思うの。自分も危険に身を晒していなければ、誰も付いてこない筈よ」

 主義を体現している生き様を好ましいとは思うものの、前線に立たせるのだけは避けたかった。
「その通りではありますが……ベラが不在だと、シェリンドン様やディナハン様を担げ上げる連中が、また調子づくかもしれませんよ。いいのですか?」
「構わないわ。私は戦争を終わらせたかっただけで、ロナ家の後継者になりたかった訳では無いから」
61追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:26:43 ID:jd+3U4lD
 直向きな眼差しでこちらを見詰め、早口で言葉を継ぐベラ。
「ザビーネお願い、分かって。私がずっと逃げていたから、コスモ・バビロニア戦争は、あんなに長引いてしまった。今度こそ逃げたくないのよ!」
「分かりました。私も一緒に乗り込んで協力しましょう。モビルスーツ・パイロットとしても。代わりに、一つだけ約束してください。何があっても命を捨てないと。事故の一報を聞いた時のような想いは、二度としたくありません。あれが現実になったら私は……」

 抱きしめ、豊かな乳房に顔を埋める。この愛しい女性(ひと)を永遠に失うなど、自分には耐えられない!
 戦闘に参加するのは、何としてでも思い止まらせたかった。しかし、不参加に拘り過ぎると、戦自体を辞めると言い出す怖れがある。ベラの中で、戦いと前線に立つこととは、固く結び付いているようだから。
 やはり、逃れられない運命だったか。

 報告書には、「木星帝国と戦う時は、『クロスボーン・バンガード』を名乗った方がいい」という提案を記しておいた。人も物資も集まりやすくなる、と。この点は、すんなりと受け入れられた。
 である以上、新生クロスボーンの旗印として、ベラの存在は何としても必要だ。ロナ家の後継者が関わっていないのでは、組織としての正統性を疑われてしまう。
 後に待ち受けている理想の国作りのためにも、女王にさせる予定の彼女は必要だった。何よりも、二人で手を取り合って戦うのでなければ、自分にとっては意味が無い。理念と私情を共に出来る女。


「ザビーネ……」
 背に回された腕の強さに痛いほどの愛を感じ、ベラは感動に打ち震える。
 こんなにも大切に想ってくれているザビーネ。バビロニア・バンガードの一件で、どれだけ心配を掛けてしまったのか。なのに、あの時の自分は! しかも、恩知らずにも迷っている心の内。
62追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:27:48 ID:jd+3U4lD
 軟禁状態のストレスは想像以上だった。日増しに強まってゆく、束縛を疎ましがる心。
 分かっている。ザビーネは、精一杯やってくれていると。何人分もの仕事を背負い込んでいる彼に、これ以上望むのはの贅沢だということも、よく分かっている。それでも――
 ドロシーに、会いたくて堪らない。彼女は何と言うだろう? 「相変わらず優柔不断ね!」と怒られるだけかも、しれないけど……


「必要なのは、資金源の確保、人員の召集、モビルスーツなどの調達、修理や補給の段取り、といったところですね。乗員は私に選ばせてください。精鋭を集めなければなりませんから。もちろん、ベラの意見も聞きますがね」
 胸から顔を上げたザビーネが言う。怜悧な表情は、頭の中が早くも回転し出している様を窺わせた。惚れ惚れと見詰めてしまう。揺れ出す心。

「ええ、ザビーネに任せます。私には分からないことも多いし。分からないといえば、艦長の仕事も分からないことだらけだわ。バビロニア・バンガードのことも含め、一から学ばなければ」
 多くの人の命を預かる身で、新米というのは言い訳にならない。自分の判断一つで、大変な事態になってしまう危険性もある。
「そうですね。早速、手配しましょう。クロスボーンには歴戦の勇者たちが大勢居ますから、講師役には事欠きませんよ」

 頼もしく請け合ってもらえたので、更に提案する。
「それから、戦い始める前に一度だけ、木星帝国に抗議をしたいの。騙し討ちのような真似は、したく無いから」
「賛成出来ませんね。正面から宣戦布告してしまったのでは、ゲリラに成り得ませんから。それに、帝国が犯人だと気付いているのを知られれば、また狙われるだけですよ」
63追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:29:17 ID:jd+3U4lD
 ザビーネはベラが一番気にしている点を指摘し、反応を探った。
「分かったわ。それなら別のことを。他のコロニーの人たちと、一緒に戦えないかしら? その方が力強いし、スペースノイドのためにもなると思うの」
 思いも寄ら無い話に、しばし考え込むザビーネ。他のコロニーとの連携も、将来的には計画していた。例えば連邦政府を倒す時には。けれど、こちらの足元が固まっていない今の時点で呼び掛けると、手柄を横取りされてしまう危険がある。それでは何の意味も無かろう。

「……それも、止めておいた方がいいでしょう。事が大きくなり過ぎ、連邦を警戒させるだけです。政府に叛旗を翻すつもりか?と。本格的な戦争にしないため、バビロニア・バンガードだけで戦おうとしているのに、逆の方向に行きかねませんよ」
「そう…ね……」
「その上、他のコロニーに呼び掛ける内容も難しい。マイッツアー様の資料を、表に出す訳にはいきませんから。それでは、政府役人との癒着も知れてしまいます。彼らが怒って裏取引に応じなかったり、こちらを木星帝国への侵略者と決めつけたりしても、困りますし」

 顔を顰めるベラ。
「それだと地球侵略の件がうやむやになってしまうから、他のコロニーの人たちには、帝国と戦う理由を分かってもらえないわね。共闘出来ればいいと思ったんだけど……分かったわ、私たちだけでやりましょう」
「それがいいと思います」
 本心を隠して望む答えを得られ、安堵する。後はベラの気が変わらないうちに、具体的な打ち合わせを――


 相談の末、「ベラ・ロナたちが死亡した」というニュースは、今後も否定しないことにした。取材や問い合わせに、ノーコメントで通して来たのを続けようと。
 連邦政府と裏交渉する中では生存を告げ、新生クロスボーンを旗揚げする時にも、彼女の名を大々的に使う予定だ。が、当面は生死不明のままにして時を稼ぐ。ドゥガチを油断させ、準備を進めやすくするために。
 つい最近、別のコロニーで小規模な叛乱があり、マスコミの眼がそちらに向いているのも好都合だった。移り気な連中であるし、いずれ爆破事件自体を忘れてしまうだろう。
64追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:30:23 ID:jd+3U4lD
 そして、資金源には、ブッホ・コンツェルンからの収益を当てることに。かつてマイッツアーのお膳立てで、引き合わされたり使者として方々に行かされたりした時の、人脈を活かす。
 あの老人のシミュレーション能力は、大したものだったな。ロナ家の正式な後継者であり、コンツェルンのオーナー経営者でもあるベラが望んでいる以上、何人も反対は出来ない――それを見越しての、先々まで考えた緻密な計画。
 となると、「百合の顔(かんばせ)を持つライオン」のベラ評も、当たっているのか!? 見たいような、見たくないような……

 コスモ・クルス教から金銭援助を取り付けるという提案も、受け入れられた。別の形ではあったが、これもマイッツアーの指示の中に入っていたものだ。
 ベラを殺そうとした者たちを、「教祖のシェリンドンに、工作員に焚き付けられていた件を教える」と脅し、献金から資金提供させる。あれは、側近たちの暴走だった。本来なら極刑に処してやりたいところだが、使えるものは使わねば。

 もう一つ仕事が残っていた。あの男への、更なる「罰」と徹底的な利用。
 モビルスーツ・パイロットとしての、腕の良さだけは認めてやろう。錆付いていたら、自分が手を下すまでもなく敵が始末してくれる。しかも、あの男の母親はサナリィに勤務している。コネは有意義に使わせてもらおうか。ベラから、わざと反対の台詞を言わせて――

  *     *     *     *     *     *     *

 ベラはシーブックに、調査結果を詳しく教えた上で言う。
「私、決心したの。新生クロスボーンを率いる『ベラ・ロナ』として、木星帝国と戦うわ。帝国の存在と地球侵略の野望を知っていて、それに立ち向かえる力を集められる者は、私たちしか居ないから」
「私たち!? ザビーネも一緒なのか?」
「ええ、協力してくれるって」
65追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:31:57 ID:jd+3U4lD
 考えていたことを口にする。ザビーネの進言を、尤もだと思った末の言葉。
「シーブック、今まで本当にありがとう。爆破事件の時も、あなたが居なかったらどうなっていたか……けどこれ以上、危険な眼には遭わせられないわ。どうかコロニーに帰って、モニカたちを安心させてあげて」
 モニカには秘密裏に使いを送り、シーブックは生きていると告げてあるが、本人の顔を見るまでは安心出来ないだろう。もう、終わりにしなければ。

「……『キンケドゥ・ナウ』。それがたった今からの、俺の名前だ」
「どういうこと!?」
 彼の言わんとしている意味が、全く理解出来なかった。
「『シーブック・アノー』の名は捨てて、『キンケドゥ・ナウ』として、俺も力を貸すって言ってるんだよ」

 話がうま過ぎると、シーブックは思う。ザビーネは木星帝国の実態や思惑を、知っていたのではないか? 連邦との講和条約締結や、クロスボーン解散に素直に協力したのは、この日のためだったのでは?
 しかし、セシリーを危険に晒した理由が分からない。彼女への愛情は本物だと感じるだけに……
 いずれにしろ、あいつは信用出来ない。何を企んでいるか見張らなければ!

 セシリーが醸し出す凄絶なまでの艶と、想い悩んでいる風情も気掛かりだった。
 艶は二人で過ごす夜のせいか。愛し合っている二人の間で凍結なんて、長続きする筈も無い。身を焼かれるような嫉妬と、彼女が幸せならそれでいいという諦観と。
 にも関わらず、セシリーが悩んでいるのは何故だ? ザビーネと、うまくいっていない!?

 前なら、何の迷いもなく口に出来た。困っているなら打ち明けてくれ、相談に乗るからと。
 けれど、あんな形で欲望をあからさまにしてしまった後では、とても聞けなかった。卑しい心の内を見透かされてしまいそうで。ザビーネとの仲が壊れれば自分にも可能性がと、期待してしまう心。
 まずは傍に居続けて、信頼を取り戻すのに専心しよう。何の疚しさも無く、話が出来る日まで。
66追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:33:16 ID:jd+3U4lD
 それに、とシーブックは考える。昔、モニカに言った言葉――ニュータイプは人類の革新、戦争など超えられるという説がある。それなら、自分たちを糸口にして、人類全体がニュータイプになる方法を考えるのも悪くない。
 平和な生活に戻ったため、実行するには至らなかったものを、今度こそ試せるかもしれない。あの時と同じく、セシリーも共に居るのだから。戦場で再び花開くだろうニュータイプ能力は、人類を、そして自分たちを幸せに導くのか?

「シーブック、何故なの!? どうして、そこまで?」
「……」
 シーブックは微笑むだけで、答えを返そうとはしなかった。偽名はモニカたちへの配慮かと、ベラは思う。死亡のニュースを否定しなかったせいで、「シーブック・アノー」も、表向きには生死不明となっている。それを利用し、別人に成りすまそうと?
 連邦政府に面と向かって逆らう訳ではないが、政府に任せずに木星帝国と戦うということは、反連邦行為と見られても仕方の無い行為だった。裏取り引きは、裏取引でしかない。

  *     *     *     *     *     *     *

 ザビーネは、拍子抜けするほど簡単にシーブックの乗艦を許した。益々疑惑を強めるシーブック。
 とはいえ、迂闊な発言は出来なかった。セシリーとあいつは深く結び付いている。自分が何か言っても、嫉妬から二人の仲を裂こうとしていると、勘違いされるだけだ。
 しかも、彼女の望みを叶える上で、ザビーネの協力は無くてはならないものだった。傍に居られるなら、時間はたっぷりある。今は焦らず、セシリーの意に添う形で精一杯の協力をしよう。

 ザビーネに示唆され、モニカ経由でサナリィの協力を取り付ける。新型モビルスーツの提供や、補給の手配。新兵器の実験をやりたいという先方の思惑もあり、交渉は思いの外、簡単に終わった。
 以前は連邦の一組織であったサナリィも民間企業となっていて、他企業との競争上、実戦データを欲しがっていたらしい。ザビーネの眼の付け所に感心しながらも、闘志を新たにした。いつまでも、負けっぱなしでいるものか!
67追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:34:24 ID:jd+3U4lD
 たまたま知り合った、交易商のオンモもスカウトする。治安の良くない宙域を駆け巡って、商売を続けてきた経歴を考えると、補給船の艦長にはもってこいの存在だった。
 修理後に「マザー・バンガード」と改名することにした、バビロニア・バンガード――母艦への命綱である補給は、時と場所により酷く難しいものになる。命知らずであり、慎重で経験豊富な人材を探していたのだ。
 旧クロスボーンにも適任者は居るだろうが、ザビーネの思惑が見え隠れしているからには、人員を彼らだけで固めさせたくはなかった。


 一方ベラは、ベテランの教官たちによる、艦長教育を受け始めていた。企業オーナーとしての仕事もあるため、眼の回るような忙しさだったが、ザビーネの比ではなかった。
 「ベラ・ロナ」の名前への期待や、ベラの姿勢にコスモ貴族主義を見て、旧クロスボーンの者たちが次々に馳せ参じて来たためだ。

 軍人としてしか生きられない人間も居る、そういう者に次の仕事を斡旋するのも自分の務めであろうと、考えるザビーネ。ベラには分からないことだろうが。
 サナリィのものとは別のモビルスーツを調達するために、ブッホ・コンツェルンの中にある、モビルスーツ開発部門に出向く。ここのテスト・パイロットになったのが、マイッツアーに見出される切っ掛けだった……

 奇襲戦法を考慮するとと、小型で小回りの利く機体が向いていた。修理のし易いものであれば、尚良い。技術者たちの意見も聞き、ゾンド・ゲーを選ぶ。ベルガ・ギロスなどに比べると性能は劣るが、エンジンを付け替えれば、かなり良くなる筈だ。
 並行して修理や補給の段取りも。兵器と同等に重要であるこれらを、疎かにする訳にはいかなかった。

 連邦政府に対しては、情報局のムーア経由で交渉し、戦闘の眼こぼしと機密費を使った資金援助を取り付ける。成功の暁には、独立を黙認するという密約も。
 戦いの後に待つのは、コスモ・バビロニアの復活とベラの女王就任。そして、自分との婚姻。戦い始める前に、結婚してしまう手もあるな。慌しくはなるが。
68追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:38:16 ID:jd+3U4lD

 同じ頃、ベラは漸く決断を下す――
 一度終わらせた戦いを、また始めてしまう自分。殺し合う行為を命令する側の人間が、自らの幸せを求めるのは許されない。行動による報いは、受けなくては。
 共に戦う道を選んでくれたシーブックへの、感謝の気持ちもあった。申し訳なさと、微かに惹かれる気持ちも。

 今になって、初めて彼を正面から見詰め始めた気がする。この五年の間は友達以上恋人未満にしか、成り得なかった。自分の中には、いつもザビーネが居たから。
 口付けされた時に痛感した、彼の想いと情熱。それを知りつつも、頼りになる人員が一人増えたのを嬉しがってしまう、自分の冷酷さと計算高さ。

 けれど、一番大きな理由はザビーネだった。彼に抱いている愛着は、この先の戦場では、乗組員全員の命取りになるかもしれない。
 しかも、ブッホ・コロニーに戻って以後、彼はどこか変容したと思う。執拗なまでの抱き方にも、違和感を覚えてならなかった。強過ぎる独占欲のせいなのだろうか?
 厭な予感がした。とてつもない不幸が待っているような……それでいて、二人の夜に溺れ切ってもいる自分。本当に断ち切れるの? こんなにも愛しているのに!?

  *     *     *     *     *     *     *

 ベラはザビーネを居室に呼び、搾り出すような声で告げる。
「私との関係を、白紙に戻して欲しいの」
「! どういうことですか!?」
「ずっと考えていたわ。新生クロスボーンの規律をどうしようかと。正規の軍隊では、一般に艦内の恋愛は禁じられているでしょう?」
「まあ、そうですね」
 命が絡む戦場で私的な諍いをさせないため、そういう規則を決めている軍隊は多かった。とはいえ、有名無実化しているケースが殆どだが。
69追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:41:07 ID:jd+3U4lD
「でも、私たちのは正規の軍隊では無いから、恋愛は自由にしようと決めました。仕事に支障の無い限り、個人の自由と」
「それが、どうして白紙という話になるんです?」
「艦長である私自身は、恋愛を封印するつもりなの。責任のある立場だし、けじめも必要だから」
「ベラ、本気なのですか!?」
「……ええ、本気…よ」

 バビロニア・バンガードの一件から後(のち)、関係凍結という話は立ち消えになり、毎晩のようにザビーネと抱き合ってきた。理性は止めていても、一度はもう会えないかもと覚悟したビーネと、生きて会えたという喜びには代え難かった。
 夜を重ねるごとに深まってゆく想いと、悦楽を求め続ける身体(からだ)。このままでは、自分は――

「ザビーネ、分かって。あなたと抱き合っていながら、出撃命令なんて下せない! 私はきっと、シーブックたちにばかり出撃を命じてしまうわ。ザビーネに生きていて欲しくて……けど、それでは艦長として、失格だと思う」
「だからといって――」
「心を鬼にして命令を下すためには、関係を続けることは出来ないのよ。私はそんなに器用な人間ではないから」
 血を吐く想いで言う。自分の不器用さが恨めしくて仕方なかった。

「それに、私はバビロニア・バンガードの一件を、とても悔いているの」
「悔いている!? 何故です?」
「あれだけ不安を感じていたのを全て、ザビーネと離れ離れになる心細さから来るものだと、決め付けていたから。あれは事件への予感だったのに」
「それを言ったら私だって同じです。あの状況で、他の要因に気付けと言う方が無理でしょうに」
 ザビーネの、射るような視線が辛い。
70追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:44:07 ID:jd+3U4lD
「でも、私が恋に溺れていなければ、あんなに沢山の犠牲者を出さなくて済んだと思うと、居たたまれない気持ちになるのよ! あの時と同じ艦の中で、恋愛をしながら戦おうなんて、許されないと思えて……」
「ベラ、これだけは言っておきます。犠牲者が出たのは加害者が居たからであって、あなたのせいではありません」
「……」
「……決心は固いようですね」
「ええ」


 少しの間黙り込んでいたザビーネが、再び口を開く。
「ドゥガチを倒した後は、どうするのですか?」
「分からないわ。その頃のザビーネには、別の恋人が出来ているかも……そうなっても、仕方がないと思っています。だから『白紙に』と」
 張り裂けそうな心を押し隠して答える。他の女性と一時付き合っていたと聞いただけでも、哀しくて辛かった。今度は、それを目の当たりにする。

「それが出来るなら、苦労はしませんよ。こんなに気の強い身勝手な女性(ひと)に、どうして惚れてしまったものか」
「ザビーネ……」
 憂いを含んだ表情に、しばし見惚れる。この男は何故こうも美しいのか。頬に差し伸べたくなる手を、やっと押さえ込んだ。そんなことをしては……
 求めていた台詞にも胸が踊った。別れ話を口にする時でさえ、愛情を確認したがっている自分。なんて貪欲な心!

「辛くない言ったら嘘になりますが、あなたがそれを望むのでしたら……」
「ありがとう、ザビーネ」
 きっと了解してくれると思っていた。自分が心を決めている以上、未練がましい振る舞いの出来ないのがザビーネだから。けれど、いざそうなると寂しくて堪らない。絶対に別れたくないと、言って欲しいのに!などと、理不尽なことまで考えてしまう。
71追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:46:45 ID:jd+3U4lD

 ザビーネが額に口付けてくれた。切ない想いが込み上げてくる。恋人から戦友へと変わる、二人の関係を表しているかのようなキス。
「これからは、額にするのね」
 ふと漏らした言葉に、ザビーネの静かな声が返ってくる。
「もう口付けはしないのですよ。これが最後です」

 涙が溢れ出す。ザビーネの口付けが、なくなってしまうなんて!
「ザビーネ、ザビーネ……」
「ベラ?」
「一度だけ、想い出を頂戴。ああ、私はとても我侭ね。白紙に戻そうと言った傍から、こんなことを願うなんて……」
「いいのですよ。私も望んでいるのですから」

 ザビーネが手を取り、自分の下腹部へと導く。触れた途端に固さを増した箇所に、全身がかあっと熱くなる。
「ザビーネ、あなたが欲しいわ。欲しくて堪らない!」
 縋るように抱き付くと、逞しい腕が倍の力で包み込んでくれた。
 抱き上げられ寝室へと運ばれて、初めて同じ動作をされた日を思い出す。あの時も自分から身を投げた。想い出のためにではなく、一緒に生きてゆこうとする未来のために……


 ベッドの上で、互いを知り尽くした二人は瞬く間に燃え上がり、激しく貪り合った。
 ベラの白い肌が朱色に染まり、眼差しが艶を放ち始めるのを、ザビーネは脳裡に焼き付ける。
 木星帝国との戦いは、一、二年もあれば片が付く。それまでの辛抱だと考えているものの、この身体を抱けなくなるのは、残念でならなかった。あの男の前で二人の仲を見せ付け、「罰」を与え続ける計画が頓挫したことも。
 だが、私情より理念を優先させなければ。自分に心底惚れ込んでいるベラが、他の男と恋愛する筈はないのだから。
72追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:48:59 ID:jd+3U4lD
 両膝を開かせ、花芯に顔を近付ける。恥毛に宿る雫の輝きも記憶に留め、妖しい光沢を宿した箇所を舌で愛でた。
「あぁっ、あああっっ!」
 喘ぎ声と共に花蕾が固さを増し、ねっとりとした蜜が更に滴る。
「いっちゃ……あぁぁーーーーーっっ!」
 高波を迎え、震える肢体の一瞬一瞬を脳に刻む。

 意識を取り戻したベラが、分身を掌に包み込んだ。喜んでいたザビーネは、先端を口に咥えられて驚きの声を上げる。
「ベラ!? あなたは、そんなことをしなくていいのですよ」
「こういうのも、してみたいの。大好きなこの場所に、私を覚えていて欲しいから」
 再び肉塊を頬張るベラ。ねっとりとした感触は内奥に似て、ザビーネを天にも昇る心地にさせた。

 ベラは根元を強めに握り、唇で締め付けながら、しごき続ける。反応から当たりを付け、傘の裏側に舌を這わせてもみた。
「うぅっ……はぁっっ」
 ザビーネの声と恍惚とした表情に、自分の中から新たな泉が湧き出すのを感じる。愛する人が悦んでくれる姿は、こんなにも切なく、官能を掻き立てる。もっともっと、感じさせてあげたい。


「っくっ……うまい……ですよ。凄く…感じる」
 ベラの髪をまさぐるザビーネ。口内の温かさと舌の動きとが痺れるような快感を与え、懸命に自制していないと、迸ってしまいそうだった。むっちりとした太腿に挟まれた足からも、快感が競り上がってくる。自分のために一心不乱になるベラが、愛おしくて堪らない。
「本当? 初めてで、下手だと思っていたから嬉しいわ」
「勘がいいから、すぐにコツを飲み込んだのでしょう。それに……」
73追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:50:54 ID:jd+3U4lD
 口篭もるザビーネを不思議に思って聞く。
「それに?」
「……私も…初めて、ですから」
「えっ!? だってザビーネは…その、他の女性(ひと)と……」
 信じられない想いで一杯だった。

「男にとっては重要な場所ですからね。他人に委ねる気には、なれなかったのですよ」
 本当は触られるのも厭で、過去の女たちには殆ど許したことが無かった。かつて自ら手を導き、愛撫を唆しさえしたのは、相手がベラだったからだ。あの時は、もう恋していた。逃れようも無いほどに。
「ザビーネらしい気がするわ。でも、それなら私にされるのも、厭なのではなくて?」
「あなたは別です。望む気持ちはありましたが、無理だろうと」

 ベラは不安が杞憂だったと知り、ホッとする。彼には珍しい、気弱な言葉も心に染みた。
「そんなこと無いわ。言ってくれれば良かったのに」
「後悔していますよ、フフフ」
「……今から沢山出来るわよ。夜はまだ、長いんですもの」
 溢れそうな涙を瞼の奥で乾かすと、顔を伏せ、口全体で分身を咥え込む。動きを早め、根元を握り締めた手の力も強めて、刺激し続けた。

「うぅっっ! ベラ、駄目です。我慢出来なく…はぁっ……なって…しま、う……」
「我慢しないで、我慢しちゃ厭!」
「しかし、楽しむのは二人でないと――」
 ザビーネは起き上がると、熱の篭もった肉塊をベラの下半身に這わせた。先端から滲み出る、ぬめぬめとした液体が太腿に擦りつけられ、零れ落ちんばかりの愛液と濃厚に交じり合う。
74追 憶 第8章  ◆ZAxBErybqE :04/09/25 07:52:32 ID:jd+3U4lD
 分身を入り口にあてがい、囁くザビーネ。
「あなたの姿を、夜ごと夢に見るでしょうね」
「私もそうだわ。きっと忘れられ……あぁっっっ!」
 強く貫かれ、ベラの背筋に衝撃が走った。続けて二度、三度――


 荒々しい男の息吹が耳朶を打ち、それにも増して荒々しい肉棒が、内奥を焼き尽くす。膣壁を擦り取るような動きに、あられも無い声を絶え間なく上げてしまう。
 いつもなら、眼をつぶってしまうけれど、今日は叶う限り開けていよう。ザビーネの全てを、心に刻み込みたいから。
 端整な顔立ち、涼やかな瞳、通った鼻筋、情熱的な唇、癖のある髪、滑らかな肌、清々しい体臭、逞しい腕、柔らかな掌、厚い胸板、筋肉質な足、意地悪でしなやかな指。そして、悪戯者の分身!

 これでいいのだ。この方法しかなかった。私はザビーネと深く愛し合ったまま、この恋を終わらせたい。二度目の別れは自分で決めたかった。恋情が、違うものに変わってしまわないうちに。
 二人きりでデートすることも、旅行することも、何一つ無かった恋。密室の中で始まり、今、同じ密室の中で終わろうとしている。五年前に私がもっと大人だったなら、歳月を共にして生きてきたなら、もっと違う関係を築けていたのだろうか?

 あの時に生き延びた意味が、新たな戦争の首謀者になるためだったとは、思いたく無い。なのに、お祖父さまの大義名分とは違うとも、言い切れないでいる。指導者の孤独、決断を下す人間の孤独が胸に突き刺さる。こんな時だからこそ、支えが欲しい!
 でも、甘えたがる心を断ち切り、一人で歩き続けなければならない。後戻り出来ない、この道を――

 思い出すのは幸せだった頃のこと。お祖父さまが居て、ザビーネが居て、幸せだったあの頃。二人から守られていて、頼り切ってもいた。心の全てをザビーネに預け、彼からも委ねられていると信じて居られた頃。
 もう二度と戻らない、あの季節……

 【Fin】
75名無しさん@ピンキー:04/09/25 07:54:29 ID:jd+3U4lD
以上で完結です。
本当はこの後ろに2章を予定し、前のスレで書いたように「クロスボーン・
ガンダム」を元にした続編も構想していたのですが、考えるところあって
ここまでで終わりにします。
読んでいただき(又はスルーしていただき)、ありがとうございました。
76名無しさん@ピンキー:04/09/27 23:58:09 ID:PyPIJ0Xl
乙彼&完結オメです。
77名無しさん@ピンキー:04/09/28 00:21:37 ID:zMltaWWz
>>75
ザビーネとベラ良いですね。エッチも濃くて嬉しかったです。
78名無しさん@ピンキー:04/09/30 06:04:07 ID:uzwlL61t
>◆ZAxBErybqE
一連の話読ませていただいて、思ったこと。
やっぱザビ×ベラだと、クロスボーンガンダムに話が繋がらないと思う。
ザビーネは能力が異常に高すぎだし、ベラはザビーネにメロメロ、
シーブックの能力が並となると、この物語でのザビーネとシーブックの
立場の逆転はどうも考えにくい。で、このまま木星に突っ込んだりしたら、
クロスボーン・バンガード自体が木星帝国に取り込まれちゃうでしょ。
ザビーネの方がシーブックより頭いいんだし。となると、
ザビーネ→木星帝国のパイロットとして飼い殺し
ベラ→(複数)の妾として飼い殺し
シーブック→木星帝国の奴隷として飼い殺し
となって、木星帝国の野望達成でTHE ENDって流れになっちゃうでしょ。
この物語、一種のアナザーストーリーとしては面白く読ませて
いただきましたが、話の繋がりの部分で納得いきませんでした。
79 ◆ZAxBErybqE :04/10/04 02:50:27 ID:KYtL50le
>>76-78
ありがとうございました。凄く励みになります。

>>78
>やっぱザビ×ベラだと、クロスボーンガンダムに話が繋がらないと思う。
「クロスボーン・ガンダム」まで続ける予定の話を、途中で終わらせてしまい
ましたので、このようにお考えになるのは、ある意味当然かと思います。
その上で敢えて、「歳月が経てば人は変わり、組織内部の状況や政治
情勢も変わります」と。「追憶」の8章は、「クロスボーン・ガンダム」より
4〜5年前の話ですので。
(もし具体的な内容をご希望でしたら、ボツにした部分の設定や展開を
サイトの方にUPしましたので、そちらでご覧くださいませ)
8078:04/10/05 06:06:28 ID:cV9TKDTn
>◆ZAxBErybqE
サイトって、てっきり南極条約のことだと思ってたけど、違うみたいですね。
ググってみたりしたけれど、どーも見つからないですわ。
直リン教えてくれってのも、貴サイトへの迷惑になりかねないし、
2ちゃん的にも教えて君ではいけないと思うので、何かうまい
ヒントをいただけませんか?やっぱり教えて君みたいに
なっちゃったけど、そこの所は勘弁してください。
81名無しさん@ピンキー:04/10/05 23:27:38 ID:yF2HUc36
ガンダム系のホムペはサンラ○ズを気にして検索除けしてる所が
多いから、ぐぐっても見つからないのがフツー
つかガンダム系サーチエンジンで簡単に見つけられたぞ
釣りか?
82名無しさん@ピンキー:04/10/06 00:27:32 ID:kfvmMnZI
>>81
サイトを南極のことだと勘違いするぐらいだから、
マジボケだとオモ。
8378:04/10/06 04:33:26 ID:tAS/4ud7
>>81
釣りじゃないです。ガンダム系サーチエンジンをいくつか
開いて、見つけることができました。ご協力、ありがとうございました。
>>82
すいません。マジボケでした。
84名無しさん@ピンキー:04/10/07 02:18:08 ID:3erNMUN9
で、マジボケタソは見てどうだったん?
78から変わったんだろーか。
85名無しさん@ピンキー:04/10/13 22:22:44 ID:WojRippr
次のSSを待ってホッシュ
86名無しさん@ピンキー:04/10/20 06:12:38 ID:bJaa4+7g
職人さんカモーン
87名無しさん@ピンキー:04/10/30 18:07:06 ID:7tE/5sK/
来い
88名無しさん@ピンキー:04/11/05 03:21:38 ID:bIbgvHx3
来ないねぇ
89名無しさん@ピンキー:04/11/07 08:39:13 ID:8fxsBBGC
来るわけ無いじゃんw
90名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:40:31 ID:aiBVeuER
保守
91名無しさん@ピンキー:04/11/27 09:45:32 ID:djOPgR/c
age
92http:// 220-213-103-168.pool.fctv.ne.jp.2ch.net/:04/11/27 10:20:29 ID:Sdj2uck8
guest guest
93名無しさん@ピンキー:04/12/05 05:05:11 ID:+t7qd+tk
ホシュ
94花売り娘:04/12/08 18:34:38 ID:n6GmouTn
初めてこちらに投下さえていただきます…
南極専門職人でしたが、こちらに投下してから南極でもよいのでしょうか…?
それが心配なのですが、しょうぼうさまにわけをはなしてみよう…。
では。ええと閃ハサのケネギギです。マフティー動乱後の二人をシリーズで
書きたいんですが、どうも萌エロ修行足りないので、ご意見歓迎です。
場合によってはそのご意見をもとに推敲して南極に送りたいです。
よろしくお願いしますm(__)m
95花売り:04/12/08 18:57:06 ID:n6GmouTn
「あ?…大佐…お帰りなさい。どうか、しちゃった?」

ギギがサテン地の部屋着に短めのローブを羽織った、
ラフな格好で玄関に迎えに出てきた。

ケネスとギギは辛く、後味の悪い、そして二人にとって忘れ得ぬ青年を
永遠に失ってしまったマフティー動乱の後、ニホンの南部の島に腰を
落ち着けた。既に3ヶ月が過ぎようとしていた。ハサウェイの死をゆっくりと
実感する暇さえ与えられずに、2人はニホンに逃避行したんのだ。
取りあえず連邦軍から身を隠すために早急に手配したコンドミニアム。
早急に手配…。ケネスは消される可能性があるとはいえ表立ってはまだ
連邦軍の准将という高官であり、一方のギギは、たかだか18歳に今少し
満たない少女であっても、つい先日までは富豪貴族に囲われていた身である。
つまり、2人ともそれ相応の「コネ」とか「ツテ」というものを持っていたのだ。
それぞれが、それぞれのハサウェイに対する思いを整理することができないまま
に3ヶ月を過ごしたのだった。

連邦軍のケネス・スレッグ准将は(尤も、ギギはいつまでも知り合った当初
の階級である"大佐"とよぶのだが)、ギギとハサウェイ――つまり後に連邦
の標的マフティーの代表者だと判明した青年――との初対面ともなった
シャトルで口説いた客室乗務員メイス・フラウアーと任務先でいい仲になり、
彼女の住む香港に出かけていったのだが…。それが7日目の夕方、ギギ一人
で、一人分の簡単な夕食を用意しているところにケネスは連絡もいれずに
戻ってきたのだからギギにしてみれば、『意外にもお早いお帰りで…?』
という気分と同時に、何となく、どこかでこうなる気はしていたのでそれが
当たったということでそれ程の驚きはなかった。
96花売り:04/12/08 18:59:56 ID:n6GmouTn
続き

「美味そうだな?余分はあるか?」
「オムレットとカジキのトマトソース和えでよければ、作るけれど?」
「そうか…いや、今夜はもう休む。ギギ゙は気にせず食べてくれ」
「うん…そう…?」

ケネスはシャワーを浴びて、寝室でバーボンを傾け、それをサイドテーブルに
置くと横たわった。メイスとこの一週間、濃厚に愛し合い、馴れ合い、そんな
関係に飽きてここに戻った。…どれ位経ったろう?うとうとしていると、扉の外
からギギの声がする。

「大佐…少しだけ、よい?」
「どうした…?開けて構わないぜ?」

ドアを開けるとギギはショッキングピンクに羊の模様がついた、ちょっと子供
過ぎるような(実はアメリカの新進気鋭のインナーウェアデザイナーの新作
だと後で聞いて苦笑したが…)ローブの前を合わせ、

「あのね?今夜、隣りで眠っていいかな」
「抱いて欲しいとかそんな意味でか?」
「…!…違うよ、そういうんじゃないの…なんだか、やりきれない、っていうか」
「…好きにしたらいいさ」
97花売り:04/12/08 19:03:59 ID:n6GmouTn
そういうとギギはピンクのローブはきちんと椅子にのせてから膝下丈のスリップ
のような寝巻きで潜り込んできた。ケネスは仰向けに横たわるギギ゙に背を向け
何も言わないが、突然に間近に感じるギギの体臭や髪の香りに多少の興奮も
覚えた。間接照明の寝室にしばらく、静かな時間が流れた。突然、ギギは少し
身を起こすと、ケネスの額にそっとキスした。そして細い両腕でケネスを仰向けに
しようとするが、彼は自分からその動きをしたので、ギギ゙はそのまま仰向けに
なったケネスの瞼に、鼻の頭に、唇の横に、くすぐったい程の軽い接吻を浴び
せた。ケネスが、閉じていた目を開くとそこには薄明かりの中、やけに幼く見え
るギギの、やるせない、そして悲しさを宿した瞳があった…。ギギはそっと
ケネスの唇に自分のそれを重ねてみる。

「ああ…!ごめん!大佐あたし…自分のベッドに戻るね…」

そう言って慌てて起き上がろうとしたギギを、ケネスが乱暴に引きずり倒し
組み敷いた。驚くギギにケネスは優しい微笑を湛えて言う。

「なんで、謝る?俺は気持ちよかったよ。ギギの、そういう優しいキスはな」

そこには、暗に『メイスはこんなキスをしない女だ。そして俺も彼女にこんな
キスはしないし、するつもりもなかった』という思いがあった。

「だって、こんなことするつもりできたんじゃなかったのよ。ただ…暫く一人
だったし、大佐が帰ってきて嬉しくて傍にいた…んんっ!」

言いかけのギギの言葉は、ケネスの接吻で遮られてしまった。そっと優しい
接吻。

「俺はギギが懐かしかったから、帰ってきたのさ」
「ほっ本当なの大佐?」
98花売り:04/12/08 19:12:32 ID:n6GmouTn
目を逸らさずにケネスの瞳を見つめるギギは、くすっと小さく笑うと、そのまま目を閉じてOKのサインを出した。ケネスは今度は本気のキスを浴びせる。
ギギもそれに応えて、お互いに柔らかいその感触を味わうように、唾液で濡れた唇を舐め合う。ケネスは時々、からかう様にギギの鼻の頭を軽く噛んだ。
暫くそうして猫のじゃれ合いをしていたが、先に次の行動に出たのはギギだった。自分を上から見下ろすケネスの両頬に手を添えて自分の方に導く。ケネス
はそれに従って唇を重ねると、何かが切れたように激しくギギの口唇と、その内部を犯していく。

「んっ…んんっん…んっ…」

互いに舌を絡め合い、吸い合い、歯茎を舌でなぞり合う。ケネスはギギの舌を逃さじと強く吸い続けるので、部屋にはずちゅうっ、ちゅばっ、と淫靡な音が鳴り
続けた。ケネスの両頬に置かれていたギギの手は頬から頭に移動していて、ケネスの柔らかめの金髪に指を絡めていた。そしてケネスは右手でギギの左の
、まだ若く芯のある乳房を掴み、揉みまわし、左手でギギの額の、髪の生え際から色素の薄い金髪を梳いていた。やがて顔を乳房のところまで移動させスリ
ップの胸元を広げると、お椀型の白くもちもちとした宝玉がまろび出た。真中の薄い桜色の実を舌で転がす。

「ぁあん…大佐…ね…え…」
「ん?…」

ケネスは返事をしながらも自分の息遣いが荒くなりつつあるのに気付いていた。

「後悔しない?…はあっ…ん…っ」
「し…ない」
「んっ…だって…ァ…ァ・ァ・ぁぁあっ…んっ」
「ギギが…ん…愛しいのに…後悔なんかす…」

そこまで言うとまたケネスはギギの乳首を舐めまわし、今度は首筋とうなじを辿っていきながらも、自分のものが固くなってギギの太ももに当たっている
ことに気付く。

「ああっ!大佐っ…あっ!ああん!」

ケネスは年相応に、普段女性への愛撫には時間をかけてやる方だった。しかし今晩に限って言うと違っていた。おもむろにギギの股を開いて、
指で花弁からおびただしく蜜が溢れているのを確認すると、そのまま自分の先端を、正常位で埋めた。
99花売り:04/12/08 19:14:50 ID:n6GmouTn
「はぁ…ん…っ」

亀頭だけを埋めたり出したりする。張り出したエラが窄まった入り口を何度も、何度もプルんっ
、ツルんっと出入りすると、ギギは絶えがたくなり大きな声をあげる。

「やっ…ああああーんっ!!いやっだめだめだめええ〜っ…んん…」

そのまま珊瑚色の光沢を湛えた突起を指の腹でそっと押すと、ギギはあっという間に達した。
襞が蠢き、奥へ、奥へ、とケネスを誘う(いざなう)。そのまま思いきりギギの中にねじ込むと、
自分でも信じ難い様な早急さで、突いて、突いて、突きまくる。

「ふぁああっ!たっ大佐!んんんんったい…っさっ!いい!いいよおぉ…!」

2度目の痙攣収縮。若鮎のような白い裸体は、ケネスの暗い部屋に躍り上がり、カーテンの隙間
から射す月明かりにその様が浮かぶ。そのままケネスは最後の突きをギギの子宮口に突き入れ、
思い切り男性を射出した。暫く繋がったまま二人は息が整うのを、抱き合いながら待った。
…はあ、はあ、はあ。ふう、ふう、…ぜい。
100花売り:04/12/08 19:17:25 ID:n6GmouTn
「どうして?」
「何がだ?」
「どうしてこうなったのかしら」
「ギギが俺にキスしたからさ」
「大佐、拒絶しなかったよ」
「…あんまりギギが"女"で、自制できなかったんだ。すまなかったよ…」
「!失礼だわ!?」
「…!?」
「あ、…謝るなんてっ!それ、後悔してるとか、そういうことよ?!」
「いや、すまなかった。言い方が…。俺は後悔なんかしちゃいない。…お前が…可愛いからな…」

後半は小声だったがギギにも聞えた。
やるせないギギ。やるせないケネス。私達、ハサウェイを忘れてしまったって言うの? 
ううん、そうじゃ…ないんだよハサウェイ?ただ、もう少しだけあなたにあたしの気持ちを、
整理してから伝えたいんだよ。だから…待っててくれる?くれるよね?

ベッドに腰を下ろしているギギを後ろからケネスが抱きすくめる。首筋に、うなじに、
甘噛みと蛭のような吸引で桜色のタトゥを刻みつけていく…。ギギは、また吐息を漏らして
ケネスに寄りかかる。ケネスは洪水の様に溢れるギギの甘汁を舐め取り、珊瑚色の突起に
絡めてはそこを舌で弾いてみる。
「たいさ・ぁ…イッちゃうっ…あっぁっァァァァ…ん・だ…っ…めぇぇぇぇぇ━━━━!!!!」
ギギの白く、まだ若い肉体が闇に踊り上がる。

【In Japan…ケネスとギギA】へ続く
101花売り:04/12/08 19:24:41 ID:n6GmouTn
(;´Д`)わーすみません!
肝心のタイトルですが、【In Japan…ケネスとギギ】です。
まず、投稿のしかたで、なにか私が勘違いしていたら教えてください。

内容については、数編の長編にしたいので、第一話はまずハサウェイ
という青年が二人の間に忘れられない存在としてある、というのは
大前提なんですが、基本的にこの二人、結局恋人になるのか共犯的
肉体関係ありの同志になるのか解らないのでとりあえずやらなきゃ
はじまらんだろう!という気概で。

内容・投下マナー双方とも、アドバイスお願いします。
102名無しさん@ピンキー:04/12/08 23:12:59 ID:Jerpsr8G
職人の参加は嬉しいんだが……
なんていうか正直言って

 態 度 が イ タ イ よ コ イ ツ (;´д⊂)

はい、では自作自演で擁護をどうぞ
(例:自分で書きもしないヤツが文句をいうな。
   誰もこなくて保守が続くよりマシ。 など)
    ↓ 
103名無しさん@ピンキー:04/12/09 00:14:18 ID:9eJLMRNh
いいじゃん。教えてくれって言うんだから教えてやりゃあよ。

確かにいたいけどさあ。
104名無しさん@ピンキー:04/12/09 01:12:41 ID:wI1EVejl
つっても他の職人さんが来なくなると困るからなあ
具体的に書いてやるか
あーめんどくせー

<<2chでイタタ職人になる方法>>
・自分から職人を名乗る
職人っつーのは読者が尊敬する作家に使う言葉だ
自分で名乗るのは千年はえーよ
・しょうぼうタソの手を煩わせる
しょうぼうタソは忙しいんだ、面倒かけるんじゃねえ
・2ch以外の顔文字を使う
・感想クレクレ厨をやる
面白けりゃ言われんでも感想書くから催促するな
・教えてチャソをやる
自分で調べるか過去ログ嫁
・ウpの前後に長レスをつける
・ウp作の言い訳や説明をする、次回(今後)予告モードこれ最強
んなもん話の中で語れ

これだけやりゃ、レスが山ほどもらえるぞ
話以外のとこでだけどなw
105花売り:04/12/09 02:03:10 ID:HZl/XB94
ごめんなさい('Д`;)いたいヤシで…
今後は今まで通り直にショウボウ様におくることにします。
お目汚ししました。
106花売り:04/12/09 02:37:46 ID:HZl/XB94
そうですよね、職人というのは、自分で自分の店を「老舗」というのと同じで
恥知らずなことでした。SS書き、でよかったですね。

禁止の顔文字があるのもはしらなかったので、勉強します。
不愉快な流れを作ってしまいすみませんでした。
107花売り:04/12/09 10:29:11 ID:TdsAa11F
一晩考えてみたんですが、
現実の仕事などでは、これから書くことの要旨や後述
(ややへりくだった)をつけるものですからここ
(2ちゃん、しかも板やスレごとに暗黙のルールがあるようですね)
が、「暗黙の流れ」を読めない人は嫌がられるということ
に疎過ぎたと自分ながら思いました。

>>103-104さん、厳しいながらもここのことを教えてくれて
有難う御座います。

>>102
居直り強盗のようなことはしませんので、そんなに煽らないでください
108名無しさん@ピンキー:04/12/09 12:00:41 ID:xKTRriMo
(;´Д`)わー面白くなかったです!

あと、南極に投稿するつもりのものをわざわざ
こちらにまで投稿しないで下さい。
よろしくお願いしますm(__)m

109名無しさん@ピンキー:04/12/09 12:11:52 ID:VvAk1l69
>>107
前にも南極の挿絵依頼掲示板で、変な依頼と痛いカキコして、
たしなめられてただろ?
注意書きも読まず他の人のレスも参考にしない阿呆が降臨したって、
ガソダム系のスレで、笑いモンになってたぞ。
懲りない香具師だな。

ここだって、過去ログがちゃんとある。どこが暗黙だよ?!
110名無しさん@ピンキー:04/12/09 12:12:25 ID:VvAk1l69
お、IDが69w
111名無しさん@ピンキー:04/12/09 23:35:14 ID:82IOevBS
過去ログ読んでまで2ちゃんスレに投下したいとも思わないので
それならば、今まで通りしょうぼう様に直におくります。
ご迷惑おかけしましたね。
いろいろ。

⊂⌒(。Д。)⊃))フウ .。o○(「2ちゃんの顔文字」…こういうのかなあ?
112名無しさん@ピンキー:04/12/09 23:45:27 ID:82IOevBS
>>107
南極と2ちゃんの中毒みたいなかたですね
隈なく目を通してどういうヒトが新しく来たか常にチェック
→長期にわたり克明に記憶。

大変ですねw
113通りすがり:04/12/10 05:54:57 ID:aYM50HUD
ずっと誰も書き込んでなかったのに、職人モドキが来てちょっと叩かれたら
たった二日のうちに驚くくらい援護する人間が出てくるってのは、さすがに不自然なんじゃ・・・・・・・・

114名無しさん@ピンキー:04/12/10 09:48:50 ID:9Cvgmpwo
>>113
111-112はID同じだし、本人なんじゃ?

112のリンク先を間違えて、自分へのレスになってるのが笑えるがw
115花売り:04/12/10 10:33:00 ID:6SyFy/z1
>>114
すいません、確かに自レスになってて
自分でも苦笑。
 
>>113
ん?それは、私に対しての意見(多少煽り)を
してくれた人が実は同じ一人のヒトということでしょうか???
116花売り:04/12/10 11:22:33 ID:6SyFy/z1
>>114さん、>>111-112はおっしゃる通り花売り本人です。

あと、>>102-104>>108-110さん
同じ方かどうかはどちらでもよいのですが、おっしゃる通り、
(悪意も感じられるレスなんですが)私は確かに注意書きを
良く読まないで思い立ったらすぐ、みたいなところがあって
そのことはあなたのご指摘のとおりなので気をつけたいです。

南極ではあの後、きちんと絵師様と連絡が取れて
描いてもらえましたし、以後不備なくいくようにしていますので。
昔の失敗にしつこく粘着されるのは反省しているだけに
やはり辛いです。

何日も柿がないな、と思っていたら突然、というくだりは、
恐らく皆さんモニはまめにしているのでしょうね。。。


117名無しさん@ピンキー:04/12/10 13:59:12 ID:1QaGIlOQ
もういいから、やめて下さい。
118名無しさん@ピンキー:04/12/10 17:00:26 ID:UK7V4wf4
>>117
あー、投下したヤシはイタイし気持ちはわかるが
荒しではないんで、むしろお前がスルーしないこと
でスレの空気悪くなってるんだが。
>>113はお前のこと言ってると思われ。
119103:04/12/11 01:23:49 ID:OZc8wFar
俺は1回しか書き込んでないし悪意はないぞ。
ただ、ああでも書かないと自演て言われるからああ書いただけで。

俺は取り合えず投下して貰いたいとは思ってるぞ。痛いとも思っちゃあいるが別によくあることだし。
120名無しさん@ピンキー:04/12/11 10:04:02 ID:8p8ZTMTW
>>116
煽りでも何でもなく素で疑問なんだが、注意書きすら読まない人間が、
自分の文章をひとさまに読んで欲しいって変じゃないか?
自分の書いたものを読んで欲しいなら、自分も他人の書いたものを
読まなきゃ。話はそこからだろ。
121花売り:04/12/11 12:18:14 ID:dQdgsWja
>>119>>120両氏へ
>>107さんの意見(もう去れよ)が大方だと思い、
もうレス書き込みしないつもりだったんですが少し失礼します。

お二方の意見はあまりにも尤もで、弁明の余地なしです。
本当に注意しますので、(行動で示したいと思いますが)、
もしまた機会があれば投下させてください。


(´ヘ`)いろいろすいませんでした
今回はもう去りますね。
122名無しさん@ピンキー:04/12/12 03:56:22 ID:48Rr3+c+
漏れ的には121が自分のホムペに他の職人氏のSSを載せてるのが引っ掛かる。
途中で切れてるミョーなウpで、許可もらってんのか?

…ってもういないか。
123名無しさん@ピンキー:04/12/12 06:26:44 ID:0HRnCuGK
>>122 !?
∀一つ貰。他は自作&匿名投稿
∴盗作だとしたら…(゚-゚;)

えーと頭がフリーズ…盗作投稿なんでしょうかどれかが
124名無しさん@ピンキー:04/12/12 20:19:41 ID:SYnJpSrk
ハリキエ職人氏のSS。
本人の許可もらってんならいいが途中でチョソ切れてるぞ。
>>2の1stスレで連載してたから盗作ってことはないと思う。
125 ◆HAxKIqiyFM :04/12/12 22:50:35 ID:oHkadtJU
>>124
1stのスレで連載していたハリー×キエル作品というと、私がこの
トリップで書いた、「ハリーのユニヴァース日記 First Night」
だけだと思うのですが、この作品のことでしょうか?

もしそうなら、南極条約さんに載せていただいた以外、どなたにも
差し上げていません。自分のサイトにUPしているだけです。
念のため申し添えますが、盗作などは一切しておりません。
(違う作品の話でしたら、誠に申し訳ありません/汗)
126名無しさん@ピンキー:04/12/12 23:01:41 ID:cQ+u7v7S

       ゃ    こ
    じ             の

 ん                   ス

な         ぁ   っ         レ
       ぁ         !
                       は
      ぁ      !  !
                      あ
      ぁ
                    あ
         ぁ       あ
             ぁ

127名無しさん@ピンキー:04/12/13 01:12:30 ID:Za6f9YSw
>>125
ありゃ本人が。そう、ユニヴァース日記。

やっぱ無断転載か。アイタタタ…
128名無しさん@ピンキー:04/12/13 11:49:43 ID:D2PqFCwe
匿名で勝手に投稿されたものを自サイトに載せてるって事?
管理甘いな~
129名無しさん@ピンキー:04/12/13 18:32:22 ID:dzApfA5K
>>127
ユニヴァース日記が、121のサイトに無断転載されてるってこと?
130名無しさん@ピンキー:04/12/13 18:45:09 ID:quKJGA35
なんだよ、今度は無断転載疑惑か。ろくな事せんな。

>>128
でもさ121は南極の職人ゲスブスレで、125氏にユニヴァースの続編書いて
くれって名指しで呼びかけてたぞ。
SSと作者知ってんだから、別人が成り済まし投稿したら判るだろ。
131名無しさん@ピンキー:04/12/13 20:54:01 ID:XnMG0/Ir
tp://ex7.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1099232286/
スレ違いだからこっちに移動しね?鼻売りのHP晒しといたから。
132名無しさん@ピンキー:04/12/14 00:36:07 ID:2gzFGtdo
転載した相手を盗作よばわりする香具師が
職人づらするようじゃ、このスレもうだめぽ(;´Д`)
133名無しさん@ピンキー:04/12/16 19:17:59 ID:eYjKfg7d
121は南極の絵師さんの絵も無断転載しまくってる。
ポカーン
134花売り:04/12/18 11:58:32 ID:9Pkk4PJd
お騒がせしてしまい申し訳ありません

■しばらくこなかったことには特に理由はありません。
(もともと2ちゃんの住人ではないので)

■小雀さんのSSと画像の件に付いては、今現在、
小雀さんのサイトで経緯の説明コーナーが
設けられていて、近日中に私からのこの数日の
2ー3通のメールが公開されると思います。
そこに無断転載に至った顛末が書いてあります。

■つまりSSだけに関していうと、とある人から小雀
さんのSSが匿名で投稿され、すぐに小雀さんの
ものと気付きましたので、事後承諾になってしまうが
本人に許可を得様と連絡したのですが、2週間ほど
経ってもお返事が無かったので、暗黙に許可して
くれているのか(今ではとんでもない解釈だと自覚しています)
そうでなくても、再度許可を求めよう、と軽い気持ちで
いました。

■小雀さんのSSについては彼女から抗議があった時点で
即刻下ろしその抗議にお返事のメールを送りました。

■自分のサイトの画像については海外のサイトの
画像をまとめてもらってきて(そこの管理人には許可されて)
そのまま倉庫にはりつけたので、南極が入っている
ことは言われて知りました。しかしそういった問題でも
ないのであのコンテンツは閉鎖の予定です。

■小雀さんのサイトに途中までの経緯があるので
そちらも参項にしてください。
135花売り:04/12/18 12:00:55 ID:9Pkk4PJd
なお、恐らくこちら(あるいはここ関連スレ)の住人の方だと思うのですが、
アドバイスメールを、大変有難う御座いました。初心を思い出させていただきました。
136花売り:04/12/18 12:23:59 ID:9Pkk4PJd
私が脳内医師か否かは。


確認したい暇なお方は
http://www.tmd.ac.jp/med/mphm/Yakuri.HTM
に掲載されている電話かメールで教授に
「おかっぱの痛覚研究者の女が2002年に医学博士号取得したか」
と聞けば応えてくれますよ。
137名無しさん@ピンキー:04/12/18 13:12:43 ID:MA8/p2lS
>136
2chでそこまで身元を明かすメリットは無いよ。
気をつけなって言ってるのに…
少しは懲りてくださいよw
138名無しさん@ピンキー:04/12/18 13:12:47 ID:DFp0ZMup
ヲチですら気ィ使って別スレに移動したのに、
これ以上ここを汚すなパクカスが
二度とクンナ
139名無しさん@ピンキー:04/12/18 13:19:35 ID:MA8/p2lS
>134-136
ここはSS発表するスレです。
以後申し開きがあるならこちらへ移動して下さい。
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1099232286/
140名無しさん@ピンキー:04/12/18 21:33:48 ID:i3WvGigi
このスレは



     ∧∧  ミ _ ドスッ
     (   ,,)┌─┴┴─┐
    /   つ.  終  了 │
  〜′ /´ └─┬┬─┘
   ∪ ∪      ││ _ε3
            ゛゛'゛'゛


141名無しさん@ピンキー:04/12/19 01:30:45 ID:wW7lcjHH
∧||∧
(  ⌒/
 ∪ / / ヽ
    />>140
    ∪∪
         ∧ ∧,〜
        ( (⌒ ̄ `ヽ    _
          \  \ `ー'"´, -'⌒ヽ
         /∠_,ノ    _/_
         /( ノ ヽ、_/´  \
       、( 'ノ(     く     `ヽ、
      /`   \____>\___ノ
     /       /__〉     `、__>
142名無しさん@ピンキー:04/12/19 06:47:56 ID:dmXvBEb7


      ,ィ〜r、  ミ
      fレ  ̄`ヽ   ミ 氏ね♪
      Σl lノノ^ハ)  ゙____
      l リ、゚ヮ゚ノi  ..| |   | |
     レ!(~iつ(.)====| |   | |=
     ⊂ヽ.ヽニi \ |_|__∧∩ /
       ゙~じ'~´ 一  V.`Д´)/ >>141
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄""""""" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

143名無しさん@ピンキー:04/12/23 02:25:43 ID:hSZq1Ool
えーと…SDガンダム外伝って、ココでいいか?
144名無しさん@ピンキー:04/12/23 05:56:22 ID:CivR7h6q
総合スレだから、いいと思。

ただ脅すようだけど、上の方で痛い職人モドキが沸いたため、
住人はナーバスになってるし、煽りも出てくるかもしれん。
そのへん、くれぐれも気を付けて。
145名無しさん@ピンキー:04/12/28 00:50:07 ID:aGrxGpkC
F91を初めて見たんでセシリーやう゛ぁい。
146名無しさん@ピンキー:05/01/13 05:43:40 ID:mK/NkZNm
ホッシュ
147名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:11:32 ID:S05mlxHU
「うむ。入れ」
秘書官のセシリア・アイリーンに入室を促がされ、ギレン・ザビの最高作戦司令室も
兼ねる私室に鮮やかな敬礼と伴に、エギーユ・デラーズ大佐が入室する。セシリアは
静かに扉を閉め、退室していった。三重のセキュリティーロックがオートでかかり、
室内には2人だけとなった。
ここは宇宙要塞ア・バオア・ク―。この部屋はその傘のような外観の要塞の天蓋に
あたるNブロックの内部奥深くにあり、指揮系統の最中枢部にあたる対核シェルター
も兼ねた施設内部にある。
あえて「私室」という表現を用いたのも、そこはギレンがよりプライベートな会談を
行う際によく使う部屋でもあったからだ。
連邦軍の宇宙での最大規模の反攻作戦「星一号作戦」の近日中の実施が公然の秘密と
なった今、その防衛作戦の最終確認と、実施辞令を渡すためにギレンが彼を呼び出し
たのであった。
30分程で作戦の確認作業と指令書の授与が終わり椅子から立ち上がるデラースに
「ふっ・・案ずるな。貴校の部隊が支えてくれればジオンは勝つよ。 さて・・」
いささか緊張気味に見えるデラーズを気使ってか、ギレンはその顔に微かにだが笑みを
作った。
そしてギレンは至極当然のように軍服のズボンを純白のシルクのブリーフとともに
自ら下ろすと後ろを向いた。背後から見るとギレンのその太い首がよりいっそう太く、
そしてたくましく、果ては美しくさえ見えるのだった。
デラーズはこのような場面に極度の緊張をしていたが、先程の退室の間際にセシリアが
悲しげな視線をギレンに向けていたのを見逃してはいなかったのだ。
「・・・ついに来るべき時が来たか・・・」
このような事態を予測していた彼がそれでも感慨にふける間にもギレンは後ろ向きの
まま近づきその尻を突き出す。ギレンにとっても、また彼にとっても待ちわびた時が
来たのだ。
148名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:12:17 ID:S05mlxHU
二人の軍での直接な発対面からは3年の月日が流れていた。その時から互いに無意識に
運命と感じ待ちわびた時がついに来たのだった・・
二人は以前から惹かれあっていたのだ。セシリアもその事にはとうに気づいていた
のだった。
「さあ・・」
「か、閣下・・・」
思わずデラーズがゴクリと喉を鳴らす音が静寂で満たされた室内に響いた。
その刹那・・・!
「閣下ぁぁぁ!!!ぬぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
デラーズも素早く軍服の下を脱ぎ捨てると、プラスティック強化繊維混紡五重織の
ふんどしを投げ捨て、ギレンをうつ伏せに押し倒し覆いかぶさり、半ば強引に進入する。
もちろんギレンの「ヒトラーの尻尾」にも背後から手を廻し、愛撫を忘れない。
ギレンは身長約190cm、一方のデラーズはそれをも凌ぐ巨漢である。その営みは
それは凄まじいものであった。が・・・
「閣下ぁぁぁ!小官は3年待ちました!もはや待てませぬ!!ぬぅぁぁぁ!!!!!!
・・・・・・・・ぅ・・・・」
「ふっ・・・冗談はよせ・・・                 ぅ」
ギレンが言うが早いか、デラーズはギレンの背中の上で果て、同時にギレンも昇りつめた。
それはまさにジオン公国軍が地球連邦軍に対し行った先制攻撃、世に言う「3秒間の布告」
にも恥じぬ実に手早いものであった。



宇宙世紀0079.12月
レビル将軍率いる連邦軍宇宙艦隊は第3戦闘ライン上に終結しつつあった・・・
149名無しさん@ピンキー:05/01/23 05:54:01 ID:OoPEgTC2
こんなスレ違いもはなはだしくて、そもそも文章がドヘタな
ギレン風に言うと「カス」みたいなのでも擁護意見が出そうな今のスレの状態がイヤだな。

>二人の軍での直接な発対面からは3年の月日が流れていた。
>その時から互いに無意識に運命と感じ待ちわびた時がついに来たのだった・・

┐(゚〜゚)┌
150名無しさん@ピンキー:05/01/29 19:32:37 ID:9jH/24BL
アレンビーでパイズリーしたい
151名無しさん@ピンキー:05/01/29 20:56:03 ID:whApMi2j
いや、むしろレインで。
152名無しさん@ピンキー:05/01/29 22:09:53 ID:ysp92Gve
いや、両方で
153名無しさん@ピンキー:05/01/29 23:26:31 ID:9jH/24BL
そういえば旧シャア板でも職人気取りが駄作小説なんて書いてるみたいだぞ
154名無しさん@ピンキー:05/01/30 00:05:29 ID:whApMi2j
通常の三倍萌えられるなら許す。
155名無しさん@ピンキー:05/01/30 00:11:55 ID:2QC19ey5
ところで、ネオロシアのお姉さんの名前が思い出せない。
156名無しさん@ピンキー:05/01/30 00:29:58 ID:n7XLrtp2
>>155
ナスターシャとか言ったはず
>>154
それがまた微妙だな。まあ強いて言えばこの板のレベルが高いんだな。
157名無しさん@ピンキー:05/01/31 00:11:46 ID:3pnBSSRV
やっとみつかったYO。職人気取りを叩きましょうや!↓
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/x3/1076508606/l50
158名無しさん@ピンキー:05/01/31 21:59:03 ID:br5UKnEv
       |;/:;;;;;!         ゙'''--、;丶.゙ヽ、
      /;';';;;;;ツ        i ー、  、`;;;j   \
       /i;;;;;;;;;|       iヽ l,.ヽ,. `゙〈,,,,,,,,,,,...__  \
     ./ ゙'''i;;;;!    ゙';, ノ;,.;;l;ノ;,,ヾ,,,.ブ;;' ,,.r.:,==、-、. ヽ
    /   j;;;!   i;,,.;;;;;;;;;;人;;;;;:. l; ;: ,;l.:.:.{ * .} );, ヽ
    /   l;;;;;!  ,.;;-'ニニヾ;;、:;ヽ;;  ヽ, ゙ヽ,:.:`--'.,..//゙  ゙、
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              ゙ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、__,...-‐'",./
             ゙''-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,...-'"
                `゙'''ー------‐‐'''"´
159名無しさん@ピンキー:05/02/24 22:42:28 ID:FWLEYijc
160名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 05:42:07 ID:p5J/Wga2
保守しとこう
161名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 16:59:51 ID:VVNm8Ceu
ふと、ガンダム戦記のノエルと、ユウキを考える。
162名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 04:57:08 ID:ecQ2F9zs

163名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 20:07:52 ID:YWYvJmD5
  
164名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 22:27:26 ID:uJgfLyfq
ageてみよう
165名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 19:28:51 ID:1ORCa4CX
【前回までのあらすじ】
 宇宙世紀0079、サイド7に移住していたジオン・ズム・ダイクンの忘れ形見アルテイシアことセイラ・マスは、突如としてサイド7に襲撃を掛けてきたジオン公国軍のザク部隊から逃れる際、連邦軍の新造艦ホワイトベースに避難民として待避した。
 正規軍人の足りない同艦にあって、明晰な頭脳を誇るセイラは請われてブリッジ要員としてオペレーター勤務を担当することになったが、その後、訳あって連邦軍のモビルスーツ・ガンダムで出撃した経験をかわれ、RX−78S(セイラ専用機)の搭乗員に抜擢された。
 しかし自らが捕虜とした敵、コズン・グラハム少尉の野太い指で股間をグリグリと弄られた味を忘れられずにいたセイラは、その後完全にマゾ化、いずれは自分も捕虜になって嬲りものにされたいという願望は日増しに膨らんでいき、自分でも押さえきれなくなっていった。
 そんな中、オデッサでの決戦を控えて戦地へと急ぐホワイトベースの前に、ジオン軍が新たに宇宙から呼び寄せた歴戦のガイア小隊が立ちはだかった。
 果敢に立ち向かったセイラだったが、専用ガンダムの力をもってしても、ベテランパイロットの操るジオンの新型モビルスーツには全く歯が立たなかった。
 自らを囮とするセイラの健気な作戦のお陰で、ホワイトベースはからくも窮地を脱したが、ガンダムを大破されたセイラはやむなく降伏、囚われの身となってしまった……
166金髪さんvs黒い三連星:2005/04/28(木) 19:29:51 ID:1ORCa4CX
「マッシュゥ、オルテガッ。ジェットストリームアタックを掛けるぞぉっ」
 ガイア大尉の掛け声で、小隊を構成する部下パイロット2人も素早くパンツを脱ぎ捨てて臨戦態勢を整えた。
 長らく同じ釜の飯を食った、歴戦のチームならではの阿吽の呼吸は、見事というしかなかった。
 先の戦闘で捕虜になった連邦軍パイロットのセイラ・マスは、尋問室で始まったいきなりの出来事に呆然と立ちすくんでいた。
 セイラのノーマルスーツは身体検査の折に脱がされてしまい、今は下着さえ着けていない全裸である。
 3人は互いの体をカバーしあう素早い動きでセイラを翻弄すると、一気に間合いを詰めてきた。
「はっ?はぁぁっ?」
 あっという間にセイラに組み付いたマッシュは、抱き寄せた彼女の体を半回転捻りながら、自らが下になるように地面に倒れ込む。
「アァーッ。何をっ」
 甲高い悲鳴を上げたセイラが顔を上げた瞬間、目前にオルテガの黒ずんだ逸物が迫ってきていた。
「イヤァァァーッ」
 ギリギリのところで体をかわしたセイラは、汗でマッシュの手が滑ったのを見逃さず、彼の体の上から逃れる。
167金髪さんvs黒い三連星:2005/04/28(木) 19:30:26 ID:1ORCa4CX
「およしなさいっ。こんな不良みたいな尋問の仕方はっ」
 セイラは捕虜の虐待を禁じる南極条約を無視した三悪人の非道に、柳眉を逆立てて抗議した。
「イケるぞぉ〜っ。もう一度ジェットストリームアタックを掛けるぞっ」
 敗北と死に等価の意義しか見出せない彼ら前線のパイロットにとっては、捕虜の扱いについて規定した南極条約など、所詮お偉方の勝手に決めた戯言にしか過ぎなかった。
 手に入れた獲物をどうしようが自分たちの勝手であり、給与の不足分は隙にさせて貰うというのが最前線で戦う兵に共通した認識であった。
 その認識は、悲しいかなセイラの属している連邦の兵とて変わりはしない。
「ハァァァーッ?」
 一気に間合いを詰めたマッシュが再びセイラの腰にタックルを仕掛ける。
 それを避けようとしたセイラの顔面に、今度はオルテガの精液が迸った。
「しまった。アァーッ」
 視界を奪われたセイラは易々と持ち上げられ、身を捻ったマッシュの腹の上にのしかかる格好で地面に崩れ落ちた。
 マッシュは自分の腰をセイラの足の間に割り込ませ、欲望に膨れあがった逸物を彼女の花芯にねじ込んだ。
168金髪さんvs黒い三連星:2005/04/28(木) 19:31:11 ID:1ORCa4CX
「アアゥゥーッ」
 久し振りに味わう感覚にセイラの腰が跳ね上がり、その拍子に菊の花を象った肉の窄まりが顕わになる。
 すかさずガイア大尉の鍛え抜かれた剛直が菊の中心を貫き通した。
「ヒアァァァーッ」
 生まれて初めての不思議な感覚に、セイラは背筋を反らせて絶叫を迸らせた。
 その大きく開いた口の中にオルテガの逸物がねじ込まれれば、伝家の宝刀「ジェットストリームアタック」が完成するはずであった。
 しかし……。
 目眩ましのために一度放ったオルテガのモノは、彼の股間で萎びてダラリと垂れ下がっていた。
「ちょっと待ってくれ。どうしちゃったのかなぁ。おかしいな」
 必死でセガレをなだめ、言い訳をするオルテガ。
「あぁ〜あ。なんか白けちまったなぁ」
 ガイア大尉とマッシュはセイラの体から離れながらブツブツと不平を漏らした。
 途中で放置され、恥をかかされた形になったセイラも不機嫌な表情になるのを押さえきれない。
「軟弱者っ」
 だらしのない男を叱責する女の声と、鋭いスパンクの音が、部屋中に響き渡った。
169名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 21:48:12 ID:I16c2BRn
ツマラン



以下、自作自演で擁護をどうぞ
170名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 22:58:32 ID:fX8pO1yg
そう言う反応を待っていたよw
171名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 23:57:52 ID:ehLUMCcv
>>170
そんな、顔を真っ赤にして泣くなよwww
鼻水まで垂らして、

 そ れ じ ゃ お 猿 さ ん み た い だ ゾ ww

ほらほら、涙をふいて。もう君をいじめたりしないから。

そう言う反応を待っていたよwって? そうだね、うんうん。


・・・・・・・・・・・・・・かわいそうに。
172名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:09:30 ID:5LU9Ckz8
結構書き慣れた作風やテンポの良さ、それに一部なりきり作家みたいに状況描写に
くだらん比喩表現を使わないところを見ると、実はかなり出来る書き手と見たが・・
この作風でこの内容だと、169みたいなおっちょこちょいをからかうために
どっか別スレの神職人が、ふざけて投下した作品であることは一目瞭然だな
つい釣られてカキコしてしまった169こそいい面の皮(w
173名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:20:19 ID:sr0HXbWA
169さん、この度は悪質な詐欺に引っ掛かり、ご愁傷様でした。
君のように、お猿も人間の中で生活していると、
自分が人間になったように思えてくるんだね(プゲラ
そして自分もお猿さんなのにそれに気づかず、猿を見て猿だとバカにする君は、
実はみんなの笑いもの。(w
174名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:26:56 ID:5LU9Ckz8
>>173
そう猿をいじめるな
漏れは165の作家を全面肯定している積もりもないし支持もしていない
引っ掛かったのは169が単純だったせいだが、アンタの行為は立派な荒らしだよ
169みたいなのは唾棄すべき存在だが、アンタにも反省を求める
175名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:41:41 ID:UK0tH913
なんか面白い流れになってきたなw
169は165の作者を怒らせようと171みたいなカキコを必死で書き込んだのに
全部乗せられてただけってことか?
お釈迦様の手のひらで暴れる孫悟空みたいなもんだ、このネット弁慶様は
176名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:47:05 ID:8bfW2Ew+
猿つながり、上手いっ
でもこの作者のまともなSSもぜひ読んでみたいな
177名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:52:14 ID:5LU9Ckz8
もう個人攻撃はよそうぜ、君らの嫌いな>>169と同レベルにまで落ちてしまうよ
もうこれ以上スレが荒れるのはゴメンだ
>>176の後半には同意するがね
178名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 01:08:21 ID:9GA4rK0c
えらくレスが伸びてると思ったら厨房が叩かれていたのかよ
>>169は過去にG系スレで叩かれた書き手か、自分以外の書き手を追い出そうとしてるヴァカだろ?
手当たり次第にSSをけなす厨房はウザイから即座にキエロ
179名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 10:31:33 ID:acLWggPB
(´-`).。oO(ここは◆ZAxBErybqEさんのためのスレなのに、わかってない香具師がまだいるんだな。。。。)
180名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 21:18:13 ID:r5CmL61N
一番フシギなのは、このスレに突然こんなにたくさんレスがついたことだなw
181名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 21:44:20 ID:x5qTT7tP
みんな心の中ではこのスレに期待しているんだよ
◆ZAxBErybqEを潰してくれることを
182名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 00:45:04 ID:DT2TfzvJ
立小便が上手な女性キャラは?
183名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 17:09:50 ID:uFskMMAi
◆ZAxBErybqE氏はもうSS書かないみたいだね
スレに最後に書いたのが半年前でホムペも放置中…
粘着厨に2回も付き纏われて嫌になったんじゃないの?
184名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 14:15:29 ID:aDzGPjyI
シロッコ×サラって需要無し?
そうとうマニアだとは思うんだが小説版の設定の方で
185名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 19:18:08 ID:wXHFyVYZ
あるよ
186名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 23:15:36 ID:ZgUM2Kv7
>>184
あるかもしれないが
SSを投稿しても悲劇になるかのは目に見えてるよ
187名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 02:25:51 ID:NpvqDSiL
 
188名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 01:55:17 ID:2MY70GlD
189名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 00:54:55 ID:ZETukAo6
190名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 12:22:35 ID:M1+C+kwQ
ソシエ×ギャバンが見たいと思う俺はきっと変態。
191名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 23:06:02 ID:lX4eaCXv
192名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 18:19:09 ID:duY7cPw6
後にグリプス戦役と称される事になる争乱が勃発して、既に数ヶ月。
珍しく戦闘のない日も、情勢は刻々と移ろい、渦中にある人々の精神を少なからず掻き立てささくれ立たせてゆく。
アーガマ居住区の自室、ひとときの休息に身を委ねつつあるカミーユ・ビダンにとっても、それは例外ではない。
狭く小さなシャワールームの中、温かな水流に強く肌を打たせながら、“彼”は、改めてまじまじと自らの身体に視線を滑らせた。
―――案外、鍛えれば鍛えられるもんなんだな…。
そんな独白を唇に乗せつつ、ソープの泡を纏った掌で、同年代の少年たちと比べるとやや華奢に見える自らの身体のラインをなぞる。
艶やかに濡れた緑の黒髪。やや細くはあるが鍛えられて筋張った二の腕。しっかりとした肩幅の割に薄い胸板は、これもやはりある程度の筋肉を持って引き締まっている。
続けて、柔らかな腹壁と細い腰とを辿り、その指先が行き着いたのは…、髪と同じ色をした下肢の茂み。そして、その中に隠されているのは、
―――紛う事ない、雌だけが持ちうる赤い花びらであった。
193名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 19:22:49 ID:duY7cPw6
「―――畜生…」
誰にともなく、再びの独白を吐き捨てる。
湯気をまとって曇った鏡を拭う指先さえ、今はどこかせわしなく苛立っていて。
滴が彩る鏡に映るのは、紛れもなく、17歳の美しい少女の貌。長い睫毛と鋭い鼻梁、そして柔らかそうな唇が、やや赤みの差した頬と共に滴に濡れ、その表情にえもいわれぬ色を添えている。
―――好きでこんな躯に生まれた訳じゃない。
真実を映す鏡から目を背けるようにしながら、カミーユは、殊更に荒々しくその髪を掻きむしったのだった。

父親の浮気癖、そして家庭を省みぬ母親。初潮を迎えたその日ですら、そのどちらかさえも家にはいてくれなかった。
加えて、仕事三昧の母親の目を盗んで繰り返された、父親による性的虐待。数々の愛人を渡り歩いていたにも関わらず、多感な思春期の我が子にまで食指を動かした父親の所業は、今でもはっきりとカミーユの記憶に深い影を落としている。

―――苦しむ事が女である事なら、そんなものでなんかありたくない。

それが、性を偽り少年を装って生きている現在のカミーユにとって、そのアイデンティティを守るための、もっともらしい言い分なのだった。
194名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 20:47:15 ID:duY7cPw6
こうなるまでにも、わざと女の子らしくない行動を取ったり周囲に反抗的な態度を示したりする事はあったが、カミーユが現在のように明確に意識して男を演じるようになったのは、彼がジュニア・ハイスクールを卒業して間もない頃からである。
ちょうどその頃から、グリプスにおけるティターンズの勢力が増大、その行動が活発化し、それに伴う新型機の開発に携わり多忙を極めるようになった両親が家を空けがちになったのは、ある意味カミーユにとっては幸いであった。
学校や両親に知られぬようにこっそりと、大人が相手の誉められないアルバイト―――いわゆる“いかがわしい”小遣い稼ぎに精を出し始め、それによって得た収入のそのほとんど全てを、自らの変貌のために費やした。
自身が女である事を否定していながら、逆に女である事を武器にして汚い稼ぎを得ているという矛盾に、最初のうちこそ激しい自己嫌悪を感じてはいたものの、理想の完遂のためと思えば、吐きそうになりながらでもどうにか我慢できた。
高額なホルモン注射を幾度も繰り返し、男物の洋服も一通り買い揃えた。憧れていた空手部にも籍を置き、ホモアビスやプチMSの製作にも次第に深くのめり込んでいった。
195名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 21:53:10 ID:MKc/y8Ji
職人降臨か!と思ったら変なのだった

>duY7cPw6
文章が整理されてなくて、無駄に一文が長い。
こなれてないカンジで、校正が必要だと思います。
196名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 23:35:22 ID:FDTrOV4S
>>194
次に投下の時は、自動あぼ〜んできるようにコテを入れてくれ。
スルーしやすい。
197名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 20:39:56 ID:fQFDKGnq
この程度で一文が長いと思うのは、君が知能程度の低い未成年向けに書かれたくだらんライトノベルしか読んでいないため。
先に言っとくけど、自分の読解力のなさを否定するため、リズム感が悪いとかいう常套句を使って現実逃避するのはよしなよ。
パラパラ漫画に興じるあまり、国語の教科書さえもまともに読んでいない未成年は、元々この板に来るべきじゃないんだから。
198名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 22:45:28 ID:uTrr3Q7x
>>197
必死すぎ ┐('〜`;)┌ 
199名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 23:36:16 ID:oAf9UASH
一番痛いところを突かれたらAAに逃げるのも特徴の一つだったね(苦笑
200名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 02:56:56 ID:SY2iWVaV
この人は学術書に記述されている一文の長さを知らないと見た。
少なくとも大学生以下の未成年か高卒以下の低学歴者だなw
201名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 03:15:41 ID:JvGsDuh2
195=196はアニメ雑誌を読んでも、イラストや与太話のコーナーしか見ていないんだろうね。
たまには論評のページにも目を通せよ
202名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 00:57:55 ID:JGxmB+S4
>>192はそう悪いモノじゃないと思うが
女体化だし叩かれ易いかも知れないな
自分としてはこの設定をどう落としてくれるかが楽しみ
203名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 21:05:19 ID:MNQIeDQZ
漏れも女体カミーユのやつイイと思う。
これから先が凄く楽しみなのでくじけないでクレ☆
204名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 23:05:58 ID:aw23nYKp
>くじけないでクレ☆

キモイから止めろ
205名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 04:16:02 ID:Tff3bpcv
何でもいいから早く続き投下きぼん
206名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 02:05:19 ID:KDmNg3mc
>192さん、続き待ってます。
207名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 21:52:13 ID:OBXRSFVf
待っているぞぉぉぉぉぉ
208名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 00:56:07 ID:DMlHyGex
↑SF板なら神になれたのに。
209名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 23:45:11 ID:9ZcqJZcT
この板が廃れた最大の要因はもう一人の書き手が連載を完結しなかったことにある
210名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 21:17:11 ID:28lMKd9t
Z映画化記念+>>192氏の降臨待ちという事で投下してみます。

カミーユ×ファです。
甘々なので、苦手な方はスルーお願いします。

211星空のBelieve -Over the…-(1/18):2005/07/16(土) 21:21:13 ID:28lMKd9t

『……ぁぁ…』

互いの存在が微かに視認出来る程の暗い部屋の中で
甘い声が密かに唇から漏れて、闇に溶けた。

“隣の家の幼馴染み”
二人はいつしか、“男性”と“女性”である事を意識し、
関係の微妙な距離に、戸惑いながらも接し合う。

二人がその一線を越えるきっかけは、本当にほんの些細な事だったのだ…。
212星空のBelieve -Over the…-(2):2005/07/16(土) 21:34:45 ID:bmjyoN0x
「よーし!カミーユお疲れ!」

Zガンダムのコックピットに、アーガマのナビゲーター、トーレスの元気な声が響いた。
漆黒の闇の中に赤い誘導灯が灯り、パイロット達の緊張をほぐす。


カミーユ・ビダンは、アーガマの近辺空域での戦闘を終えて無事カタパルトに着艦した。
作戦指揮官である、クワトロ・バジーナ大尉と軽く会話を交わした後、
整備兵達がせわしなく動き回るモビルスーツデッキを離れる。
足早にエア・ロックの内側へと歩を進めると、
早速ノーマルスーツの首元のファスナーに手をやってメットを脱いだ。

――深呼吸。

この瞬間、やっと全身が安堵する。

今日は、3機か…。
戦争をやる事にだんだん慣れてきやしていないか。戦う意味とは、何なのか。
そういう自問自答を毎日の様に繰り返す。
答えなど…出ないのに。


213星空のBelieve -Over the…-(3):2005/07/16(土) 21:36:23 ID:bmjyoN0x
カミーユ、お疲れ様!」
ロッカー室へ向かう途中で、丁度通りかかった幼馴染みのファ・ユィリィに声を掛けられ
た。

「ね、設計図の事アストナージさんに聞いてくれた?」
「…え、何の話?」
「嫌だ…覚えてないの?」
「俺、そんな事言ったっけ。」
カミーユはノーマルスーツのファスナーを胸元まで下ろし、体に空気を通した。
熱が空気に逃げていく。

「言ったわよ!
メタスの設計データって借りれないかしらって話したら、
俺もアストナージさんに用があるからついでに聞いてやるって…。もう!」
ファは信じられないという風に腰に手を当てた。
★2

そういえば言ったかもしれない…様な。
ハッキリとではないが、約束は何となく覚えている。
しかしここで認めると後がうるさいのだ。取り敢えずシラを切り通す事にする。
カミーユの悪い癖だ。
214星空のBelieve -Over the…-(4):2005/07/16(土) 21:37:53 ID:bmjyoN0x
「…勘違いじゃないの?
大体、そんな急ぎの用だったなら自分で行けばいいじゃないか。
その方が確実だろ?」
「何よその言い方、信じられない!無責任なんだから。
前にもこんな事があった気がするわ。」
「…まさか、何でもかんでもいちいち俺を悪者にするなよ。」
「そうかしら。カミーユは昔からそうじゃない。
反論出来る?」

…ああ言えばこう言うだ。
ファだって人の事言えるのかよ、余計なお世話だ。

言ってしまいたいのを堪えて、心の中で抗議する。
だいたいにして、昔の事を知っている人間とはやっかいなもので、
事ある毎に何かと釣り合いに出してくるものだ。

「いつも何かに夢中になると人の話を忘れちゃうんだから。どうせ今回もそうなんで
しょ?」
「おいカミーユ!、また何かやらかしたのか?悪い奴だな!」「ハハハハハ…」
傍で聞いていたクルーが、からかいながら二人の脇を擦り抜けていく。
二人の喧嘩は艦内では日常茶飯事なので、じゃれあいにしか見えないのだ。

「ほっといてくれ!!」

「そんな事ないったら。
それよりごめん、疲れてるんだ。」
カミーユは素っ気なく言い放って、その場を離れた。
体が汗で気持ち悪い。戦争の余韻から早く逃れたかった。

…あのMSのパイロットは、どんな人だったのだろう…
215星空のBelieve -Over the…-(5):2005/07/16(土) 21:51:44 ID:bmjyoN0x
「あ、」
シャワーを済ませてロッカー・ルームを出ると、ファが壁にもたれて待っていた。

「…まだ何か言いたい事でも?」
「違うの。
…さっきは疲れているのに御免なさい。つい、カッとしちゃって。
もしかして、怒ってる?」

「え…、いや…。
いいよ、別に気にしてないから。」
「そう?なら良かった…。それだけだから、じゃね。」
「あ…、ファ!」
「え?」
呼び止められて振り向いた彼女の黒髪が宙に揺れる。
…カミーユと同じリンスの匂いだ。

「あのさ、俺の方こそ…悪かったよ。
さっき、そういえばあの時頼まれてたなって思い出して…。
別の用事があったからさ、つい後回しにして、それで…」
いつもとは違った彼女の素直な態度に罪悪感を感じて、つい先刻の事を白状した。
ファは初め、ぽかんとした顔をしていたが、すぐに一転していつもの強気な表情に戻って
しまった。
しまったと思ったが、もう遅い。
216星空のBelieve -Over the…-(6):2005/07/16(土) 21:53:21 ID:bmjyoN0x
「…やっぱりそうでしょ?なぁんだ、謝って損しちゃった。」
「いや、そういえばってだけだから…」
「…大人しく白状なさい。」
しどろもどろになって言い訳をするカミーユを前に、すっかり勝ち誇った顔である。

「…負けたよ。まったく、ファには敵わないな。はぁ…」
こういう時の女性は強いものだ。
カミーユはすっかり気が抜けてしまった。

「…やだ、変な顔。ふふふ…」


さっきの淀んだ気持ちがいつの間にか消えていた。
彼女の存在は、カミーユに唯一これまでの日常を思わせて、良くも悪くも戦争を遠く感じ
させる時がある。
時々それがカミーユの気を逆撫でしてしまい、口論に発展する事があるのだか、
今回は感謝した。

こうして見ていると、ファは表情がくるくる変化する事に気付く。
怒ったり、沈んでみたり、笑ったり。嘘がない。
こういう素直さに救われたのかもしれないな、と思った。
217星空のBelieve -Over the…-(7):2005/07/16(土) 21:56:41 ID:bmjyoN0x
じっと見つめられていた事にファが気付く。

「なぁに?」
「…何でもないよ。
こういうやりとりをするのは、何だか久しぶりな気がするなって思ってさ。」
「毎日話してるじゃない?」
「そうだけどさ…。大抵はシンタやクムがいるだろ。
それに二人だといつも喧嘩になって、最後には散々文句言って終わるじゃないか。
あれって、結構後々まで響くんだよな。」
「そう?あたしは、気分転換になる時もあるけど。」

彼女の意外な発言にあっけにとられた。
「気分転換?あれで?」
「そうよ。文句言わないで我慢してるの気持ち悪いし、何もコンタクトが無いよりはずっ
と良いと思うわ。
気の持ち様じゃないかしら。」
「…そうかな。」
「そういうものよ。」
ファが笑って答えた。

正直驚いた。
彼女はここでは、いつも自分を頼りにして、後ろをついてきている様な感覚でいたのに
いつの間にそんな大人びた事を考える様になったのだろう。

218星空のBelieve -Over the…-(8):2005/07/16(土) 21:58:27 ID:bmjyoN0x
「ファ、強くなったな。」
カミーユにそう言われて、彼女は少し沈んだ表情をした。
「…そんな事無いわ。
必ずしもそれが良いって事もないもの。
今みたいな気持ちの切り替えとか、そう考えられるまでは随分時間がかかったのよ。
私、失敗多いし、結構落ち込みやすいから…。

でもね、その中でも特に気を付けてるつもりよ。
あなたの事は…いつも、よく見てるんだから…。
なんてね。」
そう言うと、ファは頬を染めて照れ笑いを浮かべた。


―何だ。

急に身体が熱を帯びる。
カミーユは、ファのその笑顔から目が奪われて離せなくなった。

これまで当たり前の様に目にしてきた彼女の笑顔が、まるで別人の様に、とても…綺麗に
見えたのだ。
そう意識した瞬間、
この時胸に拡がった“それ”を、何と表現すれば良いだろう…

219星空のBelieve -Over the…-(9):2005/07/16(土) 22:03:46 ID:bmjyoN0x
じゃ、行くね。」
「待って!…ちょっと、来て。」

何故か正面から彼女の顔を見る事が出来ないまま
答えを待たず半ば強引に手首を掴んで、通路のリフト・グリップの動作に身を任せた…。


考えるより先に言葉が口から出て行き、身体は動いてしまっていた。
今ならば…
そう、貸したい本があるからとか、
とにかく何かしら適当に誤魔化して、普通に彼女を帰せばいいのだ。


「カミーユ。ねぇ、痛いったら!」
「…ごめん。」
「一人で行けるわよ。」
ファの手首を引く手に、いつの間にか力が込もっていたらしい。

緊張…している。

そんなやり取りをしているうちに、自室の前に着いてしまった。

220星空のBelieve -Over the…-(10):2005/07/16(土) 22:08:13 ID:bmjyoN0x
今ならばまだ、やっぱり何でもなかったなどと言う事が出来る。

―――しかし
本当は解っている。
自分は誤魔化すつもりがない事を。
何もこんな時に、衝動的な考えだけで動こうとしているなんて
とてもエゴイスティックであると解っているのに、身体が言う事をきかない。
少なくとも今、この衝動を頭で制御出来る程、冷静にはなれなかった。


「何の用事なの?」
「…入って。」
訝しげな表情のファを自室に招き入れ、明かりを点けぬまま扉を閉めた。
「ちょっと、カミ…」

理性が飛んだ。
言い終わらないうちにいきなり彼女を壁に押しつけ
――荒々しく唇を塞ぐ。

「んっ…!!」

唇を吸い上げ、舌で口腔を探り…

ふと、動きが鈍る。


彼女は、抵抗しなかった。
221星空のBelieve -Over the…-(11):2005/07/16(土) 22:10:33 ID:bmjyoN0x
それに気付いて。途端に頭が冷静に戻った。
気まずさに、ゆるゆると唇を離す。頭を思い切り殴られた様に、衝撃があった。
ファは俯いて動かない。
当たり前だ。いきなり一方的に力づくで関係を壊しておいて、応えを委ねてしまっている
のだから。


「…どう、して…?」

直ぐに答える事が出来なかった。
…身体が勝手に動いてしまった、なんて理由にはならない。
一体何と答えたらいいのだろう。

触れたかったから?
淋しくて、人の温もりが欲しかったら?
ファが…好きだから?

――――から?

どう答えても彼女は自分を軽蔑するだろう、あまりに唐突で身勝手すぎると。
幻滅しただろうか、泣きながら出ていくだろうか。
何にしても、もう後戻りは出来ないのだ。


222星空のBelieve -Over the…-(12):2005/07/16(土) 22:13:13 ID:bmjyoN0x
「どういうつもりなの…?」
「…よく、解らない。
ただ…、無性にこうしたくなって…」

「それって私だから?それとも…誰でも良かったの?」
「違う!!」

「…私は、どうしたらいいの…?」
彼女は、静かに呟いた。


俺にとってファは…お節介で、時々母親みたいに口煩い、幼馴染みの筈だ。

しかし、いつからだろうか。
彼女は自分に親愛以上の好意を持っているという事に、カミーユは気が付いてしまった。
ここでまた彼女に触れてしまったら、これは好意を利用する事になるのだろうか。
彼女の気持ちを口実にしようとしてはいないだろうか。
もしかしたら、自惚れかもしれない。
しかし、拒絶してしまったら…

矛盾の裏に欲望が、動揺の裏には期待があった。


「…期待して、いいの?」
顔を上げた瞳に、戸惑いの色が浮かんでいる。

“そう”なのか。
期待しているとしたらそれははむしろ俺の方だ。

このまま帰したくないと思っているから…。
223星空のBelieve -Over the…-(13):2005/07/16(土) 22:15:20 ID:bmjyoN0x
二人の心に葛藤が巡る。
これは許されるのか。
期待していなかった、と言えば嘘になる。
しかし二人にとって、互いにこの関係・距離のままでいなければならないのではないか。
それが、互いの為ではないのか。

そもそも“何が許されない”のか。

許す。
許さない。
許される。
許されない…

それは、あくまでも“二人が”決める事だ。


暫くの沈黙が続いた後。
ファはそっとカミーユの肩に身体を預けてきた。
「カミーユ…」
上着の胸に手が乗せられる。
消え入りそうな声で名前を呼ばれて、どくんと胸が波打ち、肌は泡立った。

224星空のBelieve -Over the…-(14):2005/07/16(土) 22:17:54 ID:bmjyoN0x
ファだからだ…急にこんな気持ちになったのは。


カミーユは、ファに呼応する様に顔を傾けてそっと耳袋や首筋を唇で撫でた。
彼女の身体が震えている。
緊張しているのだろう。それはカミーユも同じだ。
細い腰を抱き寄せる。
髪に顔を埋めて、自分とは違う“女性”の薫りに今更気付いて動揺した。
また、鼓動が大きくなる。


彼女の応えを求める様に顔を覗き込んで、視線を交わし、見つめ合う。

やがてファの濡れた瞳が、静かに閉じられて…


それが、合図になった。
225210:2005/07/16(土) 22:21:40 ID:bmjyoN0x
今日はここまでです。
当初の予定では18回の投下で終わる予定でしたが
1度に書き込みできる文の量が予想よりも少なかった為に
少し長くなってしまいそうです。

良かったら、もう少しお付き合いお願いします。
226名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:22:17 ID:Dl80QvpP
>>1度に書き込みできる文の量が予想よりも少なかった

馬鹿みたいに改行をしなければ、今の1.5倍は書き込める。
あと、石鹸つけてるんじゃないから「肌は泡立った」んじゃ異常だ。
更に「肌が粟立つ」だとしても、これは不快感や恐怖の時に使う表現。
「寒さや恐ろしさのために毛穴が縮み、皮膚一面に粟粒のようなぶつぶつができる。」
他にも色々とあるが、推敲はしっかりとしてくれな。
227名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 04:47:30 ID:kzf8M7WI
まあ確かに指摘したい間違いとか文の乱れとかあるけど
そんな頭ごなしにしかも否定的に言うんじゃ大人気ないぞ

今までの関係が壊れることに怯え揺れる想いは幼馴染の王道ですな
悪くない、悪くないぞ!
(=期待してるぞ)

ま、あんまり作者コメント付け過ぎると(レス返しとかも)
余計噛み付かれたりするから気をつけてな
228名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 14:21:57 ID:mtQwfxHB
210、乙。
確かに改行はもう少し減らしたほうがいいかもな。
楽しみにしてるんで、頑張って続き投下してくれ。
229名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 00:16:14 ID:I9+Z1zVq
>>210
(´∀`)ファイツ!
230名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 22:15:09 ID:RZ5hFC01
>>210
乙!
231名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 23:57:15 ID:fT3FlkU7
二人はいつしか、“男性”と“女性”である事を意識し、
関係の微妙な距離に、戸惑いながらも接し合う。

矛盾の裏に欲望が、動揺の裏には期待があった。

カミーユは、ファのその笑顔から目が奪われて離せなくなった。



もう少し言い回しを考えてみてはどうか?
これじゃ、笑ってしまう人もいるだろう。
232名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 17:24:52 ID:tSD2ZJs7
そうやって来る人来る人叩いていくから
みんな嫌になって途中放棄してしまうんだろうが
気に入らなきゃスルーすればいいだけなのに
233名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 18:30:35 ID:lIORzpe4
>>232
確かに、もうちょっと柔らかい言い方できないかなって感じのレスもあるけど
単に叩いてるというよりは、こうしてみたら?って提案というかアドバイスの範疇に入ると思うけどなあ
言い方きついかもしれんけど

なにはともあれ、>>210氏乙です。続き楽しみにしてるよ
234名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:31:13 ID:y070UL26
>>232
はっきりいって過剰反応しすぎ。
むしろ、ベタぼめして欲しいなら個人でサイトでも作ればいい。
一方的に書き込みをしている立場で、スルーを強要するのはおかしい。

実際、「カミーユは、ファのその笑顔から目が奪われて離せなくなった。 」
は「カミーユは、ファの笑顔に目を奪われて離せなくなった。 」じゃないのか?

235名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 23:22:47 ID:8sB/gNQg
まあ、「気に入らなければスルーしろ」というのは、「賛美以外欲しくない」という宣言と同じですから。
生暖かく見守ってあげるが吉でしょう。
236名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 02:07:25 ID:n754dR09
続きを書いて欲しいなって思ってるから色んなこと言うんだよ
ほんとに気に入らなかったら勿論スルーしてるよー

だから職人さん、戻ってきて続けてチョーダイな
237名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 16:57:35 ID:U+kvzTOz
>>210です。
拙作への感想やご意見ありがとうございました。
とても勉強になります。
指摘箇所を直すのに時間がかかってしまい投下が遅くなってしまいました。
少しでも改善されている事を祈ります…。
238星空のBelieve -Over the…-(15):2005/07/23(土) 16:58:50 ID:U+kvzTOz
>>224
そのまま…二人はゆっくりと唇を合わせた。
そして額に、目蓋に、頬に…。カミーユの唇がファの顔を掠めていく。
それはまるで気持ちを確認するかの様にそっと下りてきた。
寄せた身体から互いの鼓動を感じる。この先、二人には未知の領域だ。
恐くはないけれど、不安だった。

ファは、カミーユの身体が意外に逞しいのに気付く。
いつも平気で触っていたのに…。
知っていたつもりでいたのに、腰に回された腕や髪を撫でる手を
“男性”の身体だと意識した途端、強烈な羞恥心に襲われた。

『へぇ…みんな凄いのね。何か、焦っちゃうな。』
『じゃあ、ファの好きな人って誰なの?』『え…えっと…』
『バカねー、見れば解るじゃない。アイツでしょ。ホラ、隣のクラスの…』
『やだ!違うったら!!』
『…隣のクラスの、までしか言ってないんだけど。』

『やだ、赤くなった!可愛いんだから〜ファは。』
『もう…。』

ハイスクールのクラスメイトと恋愛談議をして、密かに盛り上がった事を思い出す。
いつか自分にもこういう事があるのだろう。
そしてその為に念入りに準備が行なわれて…ロマンティックな展開で訪れるだろう。
そう考えていた。
本当…こんな日が、こんな形で訪れるなんて。
カミーユが好き…。彼は私の気持ちに気付いているだろう。
これはあなたも“そうだ”って、受け留めていいの…?
239星空のBelieve -Over the…-(16):2005/07/23(土) 17:00:04 ID:U+kvzTOz
互いの目が合う。

俺は彼女に何を求めているんだろうか。
ファの事は好きだと思う。でも彼女の気持ちとは違うかもしれない。
もしかしたら…俺自身は親愛としての感情しか持っていなかったとしたら。
やっぱり優しさにつけこんで甘えてしまっているのかもしれない…。
今更迷いを感じている自分をカミーユは虚ろな頭で、酷い男だな、とぼんやり思った。


…しかし
彼女に対して今までとは違う新たな想いが既に彼の中で芽生えていた事には
まだ、気付いていなかった…。


カミーユはファの制服の上から、胸の膨らみに掌を乗せた。
彼女の身体に早鐘の様な鼓動が響いているのが伝わってくる。
耳を甘噛みされて、初めて感じる甘い身体の疼きと喘ぎに戸惑いながらも
ファはぎこちなく身体を預けた。
脚の力が抜けて、壁に保たれながら座り込む。
されるがままにベルトを外され、首元のボタンに手が掛かり、ファスナーを下げられる。
暗がりの中にぼんやりと素肌が露になると、カミーユの手が止まった。
240星空のBelieve -Over the…-(17):2005/07/23(土) 17:01:13 ID:U+kvzTOz
「…ファ、痩せたな。」
「…ああ。 そうね、色々あったから…」。
これまでの記憶が甦ったのか、自身の二の腕を見つめながら擦った。
元々線が細かったファだが、アーガマに来てからは更に痩せてしまい
カミーユは直に触れた事で一層それを実感した。
それ程に彼女の身にも戦争という闇が重くのしかかったという事を示していた。
無理もない。
本来なら普通の学生として過ごしていた筈なのに、今は軍に属し、MSのパイロットでもある。
軍隊で生きるのに、大の男でもストレスに耐えられず逃げ出す事があるのだ。
ましてパイロットなど…。現実を受け留めるのに彼女のこの華奢な身体では、
あまりにも過酷で辛い物だったに違いないだろう。

「…ごめん。」
「どうしてカミーユが謝るの?」
「元はと言えば、俺が…ファを巻き込んだようなものだよな。あんな事しなければ…。」

二人がかつて住んでいたサイド7―グリーン・ノア―で、全ては動きだした。
自らのエゴが、衝動的にティターンズの新鋭モビルスーツであったガンダムMk-Uを奪取させ、
後戻りが出来なかった成り行きとはいえエウーゴに協力、共闘した。
街は破壊され、自分の家も、そして彼女の家も戦火に巻き込まれてしまった。
実際戦いを起こしたのは、グリーン・ノア2へ軍事施設の偵察に来ていたクワトロ大尉の隊であったが
思い返せば頭に血の昇った自分が周りが見えなかった為に
あの戦いを悪化させる起爆剤の一つになってしまっていたのだ。
カミーユはずっと、自身がファを戦争に導いてしまったのではないかと悔いていた。
戦争から遠い処にいて欲しいと願った筈なのに…そうさせたのは自分である気がしてならなかった。
241星空のBelieve -Over the…-(18):2005/07/23(土) 17:03:13 ID:U+kvzTOz
うなだれるカミーユの手を、ファがそっと両手で包む。

「あなたのせいではないわ…。
…今考えれば、遅かれ早かれ、こうなる運命だったのと思うの。
母さんも父さんもティターンズに捕まって…運良く私だけ逃げられたけれど、
本当にこの先独りでどうなるかって、考えられない程に恐ろしくてたまらなかったわ。
もしかしたら…死んでいたかもしれない。
その中であなたと再会出来た事…。今でも本当に奇跡だって思ってるの。」

ファは、幼馴染みの事を心から想っていた。
偶然巻き込まれた戦闘の中でも、彼を一心に想い、信じ、ここまで追い掛けてきたのだ。

…あなたの、支えになりたくて…

「パイロットになるって、勿論最初は勧められたからだけど、結果的にこの道を選んだのは私なの。
たくさん失敗したし…辛い時もあったけれど、それ以上にたくさんの大切な事を学んだわ。
後悔してない。こんな私でも護れる人がいる。皆を死なせたくないから…。

カミーユだって…辛かったわよね…?
…ありがとう。」

カミーユの頬に掌をあてて、ファが優しく微笑む。
前髪を指で掻き上げ、まるで小さな子どもに言い聞かせる様に、
いとおしむ様に目を細める。
それは母親の様に強く、慈愛に満ちていた。
242星空のBelieve -Over the…-(19):2005/07/23(土) 17:04:18 ID:U+kvzTOz
―ああ
ファの手に手を重ねた。 暖かい…。

カミーユは、この戦争で大切な人の命を奪われた事、
そして人の命を奪った感覚を忘れられない。
両親、名も知らない“敵”と呼ぶ人々、味方のパイロット、協力者達、巻き込まれたであろう市民…
そして、フォウ…。
あんなに激しく想いを交わしたのに、ああも人ははかなく散ってしまうものなのか。
彼は未だ宙(そら)で戦う意味を見つけられずにいた。
人と人が憎み合って産み出すものは、悲しみだけなのに!
それでも、戦わなければ前に進めない。一体いつ…何人殺せば終わる…?
割り切る事が出来ないまま、殺戮への罪悪さと悲しみの意識の中にいつも独り取り残されていた。

――本当はいつもどこかで考えている。

還りたい、優しく懐かしい処に。
誰かに護られたい。…愛されたい。
心を満たしてくれる、彼にとっての故郷に等しい所。

……それが、ファだった。

昔を懐かしむ。そんな会話も、もう彼女としか出来ないのだろう。
243星空のBelieve -Over the…-(20):2005/07/23(土) 17:05:25 ID:U+kvzTOz
突然、ファに制服の上着とノースリーブを脱ぐ様に促された。
言われるがままに従うと、お返し、と小さく呟いて裸の胸に紅い唇が触れた。
「はぁっ…」
不意打ちに思わず声が漏れてしまう。
顔が赤くなるのを見て、ファの瞳が悪戯っぽく笑った。
細い指に鎖骨をなぞられ、小さな舌で頂きを刺激されると、身体が反応してしまい、
理性が飛びそうになるのを懸命に堪えた。

「…意外とやらしいんだな、ファって。」
「な、何言ってんの!」
「だってそうだろ。そんな姿で、さ。」
言われて思い出したのか慌てて身体を離し、下着姿の自身をベッドの上にあったタオルケットで隠す。
「それはカミーユが…もうっ、バカっ。」
そっぽを向き、薄暗い中でも解る程耳まで真っ赤にして必死に反論する姿がたまらなく可愛く思えて、
カミーユはファを後ろから抱き寄せた。
甘い薫りが愛しさや、懐かしさ、照れ臭さや、後ろめたさと
たくさんの複雑な気持ちと交じりあって、二人の頭を飽和状態にする。
やがて向き直ったファの両腕がおずおずと背中に回されると、
直に触れた暖かい肌の感触に胸の奥が熱くなった。抱き締める腕に力が込められる。

これ以上、誰も失いたくない。

彼女は…死なせない…


やがて、どちらからともなく唇を重ねた。初めは優しく相手の存在を確かめる様に。
そして次第に激しく貪り合う様にして、二人はベッドへ倒れこんだ。

…タオルケットが音もなく床へ落ちていく。
244星空のBelieve -Over the…-(21):2005/07/23(土) 17:06:32 ID:U+kvzTOz
舌を絡ませ歯列をなぞる。互いの汗が、唾液が、交じり合って溶け合う。
首筋に。肩に。背中に。腕に。そして胸に…想いの跡を、
カミーユはファへ、ファはカミーユへ、驚くほど自然に互いを慈しみ、求め合った。
下着の背中のホックが外されると、ファの身が固くなった。
カミーユはそれに気付き一度動きをを止めると、ファの左手の手袋を取り去って指に唇を滑らせた。
彼女を見つめながら、人差し指から一本ずつ丁寧に舐めていく。
吸い上げたり、軽く噛んだり、
「…やだ…」
まるでこれから行われる自分への愛撫を連想させるかの様で、身体の奥で疼くものを感じた。
それを戒めるかの様に、彼の指に絡ませた右手に力を込めた。

カミーユはそのまま左手を自身の首に回させて、ファのやわらかな両胸に顔を埋めて息を吸い込む。
…どこか懐かしい、優しい匂い。気持ち良い…。

「やぁ…んっ…」
下着をずらし、舌で胸の突起を舐めた途端に唇から官能的な声が漏れた。
次第に性急になる執拗な愛撫に、全身が反応する様になり、
声を必死に堪えようとするファのその姿は
カミーユの気持ちを余計に昂ぶらせ…下半身を疼かせた。
245星空のBelieve -Over the…-(22):2005/07/23(土) 17:07:32 ID:U+kvzTOz
「待って…」
脇腹から手が滑り、ショーツに指が掛かると、ファは我に還って慌てて制した。
「自分で…脱ぐから…」

そう言われてカミーユも我に還る。
今までの半分勢いに任せた行為が客観的に思い出されて、
あまりの恥ずかしさに頭を真っ白にしながら、ファにつられる様に制服のズボンを脱いだ。
きっと、今の自分の姿は宇宙一間抜けに違いない。

くすぐったいけれど、妙に背徳感のあるこの気持ち。
それが二人を走らせる。

黒絹の髪になめらかな白い肌のコントラストが、闇に浮かび上がって艶めかしい。
「やめて、見ないで。恥ずかしくて死にそう…」
一糸纏わぬ身体を隠そうと必死に身を捩る姿に、カミーユの先程の羞恥心は吹き飛び、
つい辱めてやりたいという攻撃的な心に支配される。
ぴたりと閉じた脚を無理矢理開かせ、
焦らす様に腿を撫でながら内腿に口づけていく。抵抗させない様に体重をかけて。

秘所に辿り着くとそこはもう既に潤んでいた。
静かに指を滑らせると、水音と共に蜜が溢れ出して、カミーユの掌を濡らす。
「…ぁぁ…」
「凄い…」
カミーユはいよいよ我慢出来なくなり、邪魔な下着を取り去った。
既に中心は熱を持ち、堅く立ち上がっている。
ファは、猛ったそれを初めて目にして、思わず顔を背けてしまう。
彼の身体に似合わない異様さと同時に、不思議と愛しさも感じられて…
そんな事を考えて高揚している、いやらしい“女”の部分に気付き、
ファは一人顔を赤くした。
246星空のBelieve -Over the…-(23):2005/07/23(土) 17:08:51 ID:U+kvzTOz
「…いい?」
「…うん。」
カミーユはファの秘所に自身をあてがい、ゆっくりと体内に入り込む。
異物感に彼女の身体が撥ねて、腕に爪が立てられた。
「ぁ、ぁぁ…やぁ…んんっ…」
「…っ」
予想以上にファの中はきつく、途中で侵入を止めた。
背中を汗が流れていく。

「はぁ……」
「…痛い?」
「すこ…し」
「ごめん…。…ファ、泣いているのか?」
「大丈夫…そうじゃないの…。なんだか解らないけれど…」

痛みが辛いのではなかった。
ファはこの初めての感覚に、何故だろう、切なくてたまらない気持ちになったのだ。
雫が頬を伝う。初めて許した男性が彼で良かったと思う。

…たとえ、ここにあなたの心が無かったとしても。
247星空のBelieve -Over the…-(24):2005/07/23(土) 17:10:23 ID:U+kvzTOz
「ファ、…力抜いて。」
カミーユは態勢を立て直すと、自身を根元まで一気に挿入した。彼女の身体がしなる。
締め付けられるせいか上手く息が出来ない。
「っは、う…ごくよ…。」
ファが小さく頷く。
彼女を気遣って、そっと腰を動かし始めた。
熱くせり上がる快感の波に押し流されてしまいそうになる。
初めは苦しそうにしていたファも少しずつ恍惚感に襲われていくのが解って、
カミーユの動きを加速させた。

「ファ…も…う…」
絶頂の時が近付き、カミーユはファから離れようとしたが、その腰が抑えられた。
「…っ、離して…駄目だ、っ……」
「……おねがい…」
ファはこの自らの行為がどんな事を意味するのか、勿論理解していた。
しかし、どうしてもこのまま終わるのは切なすぎて…
言葉にならない想いがファの瞳から涙となって溢れる。
「お願い…カミーユ…。」

迷った。
もしこの交わりで…
シンタとクムの顔が浮かぶ。子どもを、これ以上戦闘に介入させてはいけない。
しかも自らも、明日をも知れない身なのである…

…不幸な子どもを生んでしまうかもしれない。
カミーユは首を振った。
やはり…これは許されない事だ。
248星空のBelieve -Over the…-(25):2005/07/23(土) 17:11:39 ID:U+kvzTOz
「カミーユ…?」

…しかし本当は、離れたくなかった。
彼女と触れ合ううちに、とても暖かなものに心が満たされ、一つになる悦びを感じていたから…


カミーユの汗がファの胸に落ちて流れた。
繋がったまま、

――――――――

カミーユはファの耳元でそっと囁いて涙を唇で丁寧に拭って微笑むと、
腿を支えて再び快楽を求め始めた。
「………」
涙を拭われた跡も乾かぬまま、
ファの瞳からは熱い涙が後から溢れて来て止まらなかった…。

「あっ…!だ、め…、いくっ」
「あんっ、カミーユっ………」
「…ファ、……ファ…!」

深い、口づけを交わす。

「…カミーユぅ…っ…」
「ファ……ぁっ……!」

カミーユの身体が弓なりに反る。
彼女の最奥に精を解き放って、果てた…



249星空のBelieve -Over the…-(26):2005/07/23(土) 17:13:01 ID:U+kvzTOz
二人が身体を重ねた理由は、愛し合っていたからではなかった。
けれども、互いが唯一の近しい存在である事は確かであって…その想いは、今まで以上の…何かに昇華した。
理性よりも高ぶる想いが二人の間に存在したのだ。
明日は見えても、その先は見えない。その中で未来へ繋がる…確かな約束…。
道徳的に誠意でなかったとしても、この時の二人にとって気持ちは確かに“誠意”だった。
…もしかすると掛け替えのない存在である事を、確かめ合いたかったのかもしれない…。


「…ファ、約束して。絶対に死なないで…」
「…カミーユも。」
互いに強く頷き、額をそっと合わせて笑い合う。この密やかな誓いが、どうか宙に届く様に…


二人は穏やかな眠りに就いた。
漆黒の宇宙の中で、まだあと少しだけ安らかな刻を。
魂と精神の充足を願いながら……。


(END)
250210:2005/07/23(土) 17:14:33 ID:U+kvzTOz
以上です。
お目汚し失礼しました。
最後まで読んで下さって本当にありがとうございました。

これにて失礼します。
251名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 17:32:07 ID:sPgzT8t9
待ってました!!乙
偶然だけどリアルタイムで読んだ。リロするたびに更新があって楽しかった
前より改行が少なくなって読みやすいうえに、量も増えて読みごたえもあったよ
読んでて、ん?と思うところも、この前と比べるとずいぶん減ってると思う
おそるおそるとういうか手探り状態の2人が、らしくてよかった
ともかく乙でした
252名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 02:31:03 ID:yk92GJ7x
乙だ!
カミファは甘々SSが多いけど、これはちょっと穿った見方がされてて面白かった
特にファの心情は痛くて切なくてよかったよ

技術的な注文つけると
どっちの視点から書かれているかがすっきり切り替えられていないので読みにくい感じがしたな
あと主語述語がねじれてるとこが多い気がする

内容はとっても良かったので、ゼヒゼヒがんがってステキな職人さんになって下さいね
長文すまそ
253名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:50:05 ID:vEQ9t4qh
210さん、乙。面白かったよ。
カミーユが妊娠させちゃったらと心配するところとか、すげえリアルで面白いと思った。
本編でも2人がそういう関係でほんとにファがカミーユの子ども妊娠してたら、とか
ちょっと妄想広がった。

うーん、あとは>>252の指摘通りこれはどっちの視点だ?と思うところや
主語と述語が合ってないようなところがいくつかあったかな。
でも、全体的にはよかったんで、次作待ってるよー。
254名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 22:15:48 ID:wzv9dOtv
210さん、お疲れさまでした。とてもよかったです。
個人的には少し捻りがあればなと。あとちょっとだけ文に気になるところが。
でも、それらは投稿と共に自然に改善されていくものだと思います。文自体はすごくいいし。
雰囲気がいい文が書けるというのは、センスの面で非常に有利なことだと思います。
これからも頑張ってくださいね。そして、よかったらまたUCネタで書いてほしいです(笑)
255名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 01:45:55 ID:Ga4B0JII
そろそろ誰か書いてもいい時期じゃないか?
256名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 10:30:45 ID:pfoRogfx
ミライさんで是非
257名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 16:24:35 ID:JYdERLnS
職人さん、来てくれないかなあ・・・
258名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 10:27:45 ID:fUJ+WeYl
age
259名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 01:09:58 ID:15pfeExL
南極が落ちてるけどメンテナンスの時期かい?
260名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 17:56:09 ID:NxoMO5qA
誰でもいいっ!書いてくれー!
261名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:51:29 ID:FBu4ZdTY
保守しとこ
262名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 19:47:35 ID:cQXcbiMR
ほしゅ
263名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 00:43:44 ID:Tet8xpKs
保守しつつ職人さん待ち
264名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 01:21:04 ID:wE15r5rv
圧縮が来そうで来ないな
265名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 11:59:12 ID:Zo53JIGy
もう一度ほしゅ
266名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 05:13:14 ID:/mBtx0Cb
1stスレがいつの間にか落ちたね…。職人さん、お待ちしております。
267名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 23:45:01 ID:/mBtx0Cb
あげ
268名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:28:17 ID:kztaSewv
平成に入ってからのガンダムで、専用スレも存在しない状態。
ここへの投下はOKそれともNG?念の為どなたか確認をお願いしたい。
269名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 15:30:38 ID:7CxPxJTw
>268
VかXか∀?OKでしょ。ドゾー
270名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 17:14:45 ID:mLwvDV3B
おぉ!?職人さん降臨か?
ワクテカして待ってます。
271名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 22:28:01 ID:0AHegiPm
∀のハリ×キエの続きが読みたいなー
272名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 21:17:53 ID:27qLoLgy
マーベットたち大人の女が、ウッソたち少年に戦後の地球で
牝犬調教される話希望。シュラク隊が誰も戦死しなかったと
ゆう設定で。
牝犬奴隷と呼ぶよりも、牝馬奴隷と呼ぶほうがマーベットや
ジュンコたちは似合うかな?
273名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 21:29:20 ID:JFZZeLq8
>>268氏とダブりそうだが、∀(ハリキエ)作品投下してもよろしいでしょうか?
(明日にでも)
274名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 22:38:16 ID:xouX33k5
>273
(・∀・)ワクワク
275名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 23:18:03 ID:TJg1j9P/
>>273
いいと思うよ。
ウチは廃れてるから、他ならレスもつかないようなヘタな文章でもレスはつくし
神職人もいないから、ダメダメでも比べられてヘコむこともない。
投下にはいいタイミングだと思う。

期待してる。
276名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 01:47:27 ID:6IrUUNSZ
>>275
故意なら最低
万一無意識なら最低以下
277永久の空 ハリキエ1/5:2005/11/12(土) 23:48:56 ID:iE9mn8zq
273 です。ハリキエ投下させて頂きます。

1/5
船は漆黒の虚空を漂っていた。
窓から見える景色は代わり映えのしない闇の世界で、時たま何の慰めにも
ならない様な隕石の慣れ果てや、機械の残骸が通過するだけだった。
キエル・ハイムは美しい蒼色の瞳を曇らせて、窓の外を見つめていた。
空の蒼を映す瞳は今は、深く暗い海の底の様に沈んでいた。
代わり映えのしない景色に飽きて、キエルはふわりと宇宙空間を舞った。
長い黄金の髪が彼女の体の動きに合わせて揺れる。
キエルは近くにあるソファに静かに腰掛けて、そしてふぅと深く溜息をついた。

ここギンガナム戦艦の中で、キエルは人質だった。
勿論、ギンガナムは表面上はキエルをディアナ・ソレルその人だと部下たちに
公言し、それに相応しい扱いをしている。
しかし、キエルは知っていた。この男は見抜いている、と。
ギンガナムはキエルをディアナではない偽の女王だと見抜いており、しかし
それに触れずにいるのは、彼女がディアナではなくとも、いや、むしろディアナ
ではない瓜二つの偽の女王だから使用価値があると知っているのだ。
キエルはあの男に初めて会ったときの、自分を舐める様な視線が忘れられない。
あれは自分を玩具にしようと企む、そんな邪険に満ちた瞳だった。
ギンガナムはときたまキエルの機嫌を伺いに何度かこの居住区に足を運んだが、
あの瞳は初めて会った時から変わりが無かった。
身震いがする程、顔を背けたくなるほどの恐怖。
いつ自分がどんな目に合うか判らない、常に死と隣り合わせの極限状態。
それでもキエルが何とか耐えることが出来るのは、一人の男が何時も自分を守ってくれる、
と信じているからだった。
278永久の空 ハリキエ2/5:2005/11/12(土) 23:49:47 ID:iE9mn8zq
キエルが瞳を瞑り、少しばかりの仮眠をしようと思った刹那、部屋に取り付けられている
インターホンが無機質な電子音を立てた。
キエルはばっと飛び上がり様に立ち上がり、そして警戒しながら扉の向こうの人物に問うた。
「名を名乗りなさい」
キエルは尊大な口調で、静かに言った。
誰が扉の向こうに居ようとも、震えない様に、唇をきゅっと噛み締めて。
「ハリー・オードです」
扉の人物は静かな低い声で応えた。
その声は、キエルの心に優しく染み渡り、そしてキエルの緊張と恐怖をみるみる内に
溶いていった。それは暖かく甘い紅茶を飲んだ時、胸に広がる温もりに、良く似ている。
扉が開き、この戦艦の中で自分が唯一心を開いている青年が自分の前に現れた。
思わず泣きそうになるのをキエルはぐっと堪えて、ハリーの手を静かに引いた。
ハリーはキエルの手を強く握り返す。
扉が音も無く静かに閉まる。
「ハリー殿、何か判ったことはありましたか」
キエルはハリーの手を握ったまま再び問うた。
ハリーは少し考える様に黙り込み、そして再び静かに
「もう少しで、必要な情報が集まります。この艦を脱出するのも、それからになります」
と辛そうに言った消え入りそうに小さくなった語尾は、きっとキエルの心情を察してだろう。
キエルには、そのハリーの気持ちがよく判っていた。
深紅のバイザー越しにハリーの表情は読み取れないが、それでも、キエルにはハリーが
今何を考えているか、そしてこれから言いたいことが、何となく判った。
「…そうですか…。仕方ありませんわ」
キエルは蒼色の瞳をまっすぐにハリーに向け、気丈に答える。
彼を心配させては駄目だとキエルは考えていた。自分は守られているのだから、これ以上の
負担を彼にかけさせては駄目だ。
ハリーがずっと傍に居なくても、私は大丈夫だと笑っていえればいいとおもう。
「私は大丈夫です。ハリー殿、私のことは心配しなくても大丈夫です。
それより、ハリー殿の今やるべきことを、遂行してくださいませ。
私は、待っていますから」
キエルはくるりとハリーから背を向けて、つま先でとんと床を蹴った。
重力が小さなこの船は、キエルの体をあっさりと空に舞わせた。
金色の髪が、絹の糸の様に滑らかなその髪が、一杯に広がった。
髪と同時に透明な宝石の様な雫が何滴か舞ったことに、ハリーは気付かないふりをした。
279永久の空 ハリキエ3/5:2005/11/12(土) 23:50:24 ID:iE9mn8zq
泣きたい時泣けないで叫びたい時叫べないで縋れないのはとても悲しいことだ。
ハリーは今までキエルに幾つのも苦痛を強いてきた。
彼女の心を利用して、彼女の心に付け込んで、守ると言ってどれだけの苦痛を味あわせて
来たことだろう。こころに幾つもの傷をつけたことだろう。
敬愛する女王のためなら、同じ顔をしているこの健気な少女は駒の様に利用してもいいのか?
何度も自問するが、その答えは出なかった。
キエルが大丈夫です、と自分に偽りの笑顔を向けてくれるのが、たまらなく苦しかった。
キエルはずっと、自分のためなら何でもすると言って、自分についてきてくれた。
そして今もハリーに心配をかけまいと、笑おうとするのだ。
それがハリーには堪らなく辛かった。だがキエルのほうが辛いのだと思えば、この痛みは
大したことはない。

「…キエル嬢」
ハリーはキエルを後ろからそっと引き寄せ、その羽の様に軽い体を強く抱きしめた。
「きゃっ…」
小さな悲鳴をあげ、キエルの体が強張る。
「本当に、申し訳ありません」
優しく体を抱きしめて、キエルの耳元で静かに囁く。
キエルの体がびくっと震えて、ハリー殿、とか細い声でハリーの名前を呼んだ。
「貴方をいつも辛い目に合わせてしまって…。
本当に申し訳ないと、思っています」
ハリーは一言一言、腹の底から搾り出す様に告げた。それは精一杯の謝罪だった。
「ハリー殿、何を仰るのです…。ハリー殿は、何時も私を守ってくださいます。
私はそれを嬉しいと感じても、辛いと感じたことは一度もありませんわ…」
それは嘘だと、ハリーはすぐに見抜いた。キエルはまた無理をしている。
こんな時にでも自分に心配かけさすまいと気丈に振舞うキエルが、堪らなく痛々しかった。
そしてその健気さが、たまらなく愛しかった。
ハリーはそれを、今やっと自覚した。

「キエル嬢」
キエルの名前を呼んで、キエルの体を抱きかかえて、ハリーは愛しい彼女の体を
ベットの上に下ろした。
「あっ…!」
突然のことに驚いたキエルは、抵抗する間もなくハリーに組み敷かれ、そしてその腕を
ハリーに掴まれた。
両腕が身動き出来ない様に、強い力で束縛されている。
「ハリー殿…」
蒼い瞳は、ハリーをまっすぐに見つめていた。その瞳に不安の色はない。
あるのはただ、嵐が来る前の海の様な静かな緊張だった。
「嫌ですか?私にこうされるのは」
「…・・・」
キエルは何も答えない。
「貴方をこうして、抱いてもよろしいか?」
「……私は…んっ…」
キエルの答えを待つ前に、ハリーはキエルの形の良い唇をなぞり、そしてその唇に己の唇を重ねた。
280永久の空 ハリキエ4/5:2005/11/12(土) 23:50:58 ID:iE9mn8zq
少女の肌は、繭の糸の様に儚い純白だった。
「あっ…ハ、ハリー殿…」
キエルはスカートの中に手をかけ、下着を脱がそうとするハリーを制する。
「いけませんか?私はキエル嬢の全てが見たいのです」
「で・・・で、でも…そんな所っ…」
キエルの顔は紅色に染まり、瞳には大粒の涙が溜まっていた。
恥らうキエルの表情は何とも可愛らしく、そしてまた妖艶だった。
ハリーの手が下半身に伸びて、彼女の全てが晒されることを少しでも隠す様に、
キエルはもう既に露にされた乳房を両手で隠した。
少女らしい瑞々しい乳房は、その中心に桃色の乳首がつんと勃ち上がっており、口では
言い表せないキエルの興奮を表していた。
「キエル嬢、隠さないで下さい。貴方の体はどれも素晴らしく美しいのに」
「…ハリー殿、意地悪しないでくださいまし…」
キエルは恥ずかしそうに顔を背けながらハリーに返した。
その仕草がたまらなく愛しいと思いながら、ハリーはキエルの下着をゆっくりと脱がして言った。
「ハリー殿…」
キエルの震える声が、頭上から聞こえる。
ハリーはそれでも躊躇うことなくキエルの全てを露にした。
少女のまだ男を知らない、穢れを知らぬ秘所がハリーの目の前に晒された。
淡い金色の陰毛に守られる様に隠れたそこは、桃色の襞が、期待に震える様にひくひくと
淫らに彼女の意思をとは無関係にひくついていた。
「あ…ハ、ハリー殿…嫌っ…」
今まで大人しく抵抗をせずハリーの愛撫に身を任せていたキエルが、初めて抵抗の色を見せる。
「やめてください、見ないでっ…」
「キエル嬢、私は貴方の全てを、愛しいと思っているのです」
ハリーが今にも泣き出しそうなキエルの頭を優しく撫で、そして優しく言った。
キエルはその言葉の意味がよく判らないという様に、ぱちぱちと何度も瞬きを繰り返す。
「私は貴方のことを、好きなのです。
ディアナ様と同じ顔だからではなく、キエル・ハイム、貴方という女性全てを。
だから、こうして…」
「んあぁっ!!」
ハリーの指がキエルの秘所を撫でた。
指を進め、充血した突起を探りあてようとする。
「あっ…ハリーど、のっ…駄目、そんなのっ…あぁっ…!」
キエルが震える腕で、必死にハリーの肩をつかむ。
人差し指と中指をゆっくりと内部に侵入させ、奥からあふれ出してくる蜜を襞に擦りつけ、
ハリーは指を進めていった。
「あっ…あう、はぁっ…んんっ!!」
勃起し剥き出しになった突起を、ハリーの指が強く弾いた。
どろりと奥から濃厚な少女の蜜が溢れてくる。それをこすりつけながら肉豆を刺激し続けると、
くちゅ、くちゅと淫らな音を立てて、キエルの秘所はハリーの指を深部へと受け入れ出した。
「やめて…やめてくださいまし…あ、あうぅっ…」
キエルは荒い吐息でハリーに哀願し、ハリーがそれに愛撫で応える度に、キエルは甘い
悲鳴を漏らした。
281永久の空 ハリキエ5/5:2005/11/12(土) 23:51:47 ID:iE9mn8zq
内股を蜜が伝い、シーツを溢れた液体が汚していく。
「とても可愛いですよ、キエル嬢。貴方は本当に可愛い。そして堪らなく愛しい」
「……何故、今その様に仰るのです?私は…」
「私は酷い男ですから」
ハリーはキエルの頬を伝う涙を、優しく舐めた。
彼女を利用するだけして、こうした状況でどさくさに紛れて本心を言うのでなければ、
彼女を愛することが出来ない自分。
我ながら最低な男だ、とハリーは思う。だけれども、今だけはそれで良いのだ。
キエルに本心を告げられるならば。愛しい彼女を一時でも、抱くことが出来るのならば。
ハリーはキエルの体を優しく抱き起こし、そしてもう一度唇を重ねた。
「キエル嬢、貴方を本当に抱いてもよろしいか」
最後に一度だけ問う。キエルの本心を聞くために。
キエルは恍惚とした表情でハリーを見つめていた。
しかしその瞳には、しっかりと、ハリーに対する優しい眼差しが向けられていた。
キエルは自分からハリーに唇を重ね、そしてすぐに離した。それが肯定の返事だった。
ハリーはキエルを抱きしめて、そして自分の興奮して固くなった男性器を、キエルの女性器の
入り口に当てた。先ほどまで十分に愛撫でならした其処は、次から次へと蜜を溢れさせていた。
「キエル嬢、力を抜いていてください。優しくしますから…」
そう言って、キエルの体を静かに自分の体の上に下ろしていく。
ハリーの太く固いペニスが、キエルの秘所にゆっくりと進入していくその痛みに、キエルは
辛そうに顔をしかめた。しかし、声は漏らすまいと必死に耐えている。
「キエル嬢、辛かったら泣いても、悲鳴をあげてもいいのです。
せめて、私の前だけではそうしてください」
ハリーはキエルの頭を撫で、優しくそう言った。
それは、ハリーがずっとキエルに告げたかった言葉で、そしてキエルに何より捧げたかった言葉だった。
自分が彼女を守ると決めた。命を懸けてでも愛しい彼女を守ると決めた。
だから、キエルの悲しい笑みなど見たくない。
悲しかったら自分の腕で泣いて欲しい。自分にすがって、子どもみたいに泣いて良い。
本当はずっとそう言いたかったが、ハリーはあえてその言葉を封印していた。
…キエルを苦しめているのも、キエルが助けを求めているのも、自分だと知っていた。
「ハリーっ…!あっ・・・はぁ、あ、あううっ…!」
破瓜の痛みがキエルを襲い、そして鮮血がキエルの秘所から溢れ出す。
それはキエルの痛みだった。心と体の傷だった。それをハリーは今から、全て受け止めようと思う。
「キエル嬢、大丈夫です。大丈夫ですから…」
ハリーは優しくキエルを宥めながら、自分に必死にしがみついてくる少女を優しく抱きしめた。
仄かな温もりと、汗と彼女の体臭が入り混じった匂いが背筋をぞくりとさせた。
「キエル嬢、貴方の全ては私が受け止める。
…もう貴方を、二度と悲しませは、しない…」
ハリーは自分に言い聞かせる様にそう言って、キエルを何度も何度も強く抱きしめた。
まるで2人は、枷を外した獣の様に交わった。
外に広がる虚空は何処までも続いていた。
何処までも続いているから、何処までも彼女を守り続けてみせるとハリーは思った。
この永久の世界で。
282名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 07:54:11 ID:3LkwEwl5

……なんか、すげぇ自分に酔ってる文章ですな。
283名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 11:11:04 ID:APYtZ8ua
GJ!
俺はこういう文体が好きですよ。自分じゃ書けないし
284名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 21:26:18 ID:zNneG0XK
>282
スマソ普段からこういう文体なので今更直せないス。
でも次は少しでも男性向けエロスに合った文章を書ける様になるまで、
精進してきますねノシ
285名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 23:05:19 ID:XEJDvqAB
こういう比喩と言い換えばかりの小説って
小説書き始めたばっかの中学生が書きそうで
個人的にはちょっと・・・・
不要な描写を削ればもっとコンパクトにまとまるはず。

>>284
今後のより一層の精進を ノシ
286名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 23:34:56 ID:8tQMDa78
ハリキエ最高ですGJ
287名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 03:08:41 ID:sOSFtUVt
恋愛感情を自覚して即セクースというのは、ハリーや
キエルのキャラからしたら無理があるような
しかも、ギンガナムの監視下にある戦艦の中で、
ハリーがそんな隙を見せたりするかなあ
288名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 04:31:47 ID:ZKTOhjk0
職人さんGJ。

感想を書くのはいいが妙に嫌味っぽい言い方はヤメレ
289名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 22:07:42 ID:11kBUmQy
そうやって自由な意見を押さえつけようとする、ガキっぽいことこそ「ヤメレ」
290名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 02:45:50 ID:wjroz+fe
自由と身勝手を一緒にするのはどうかと思うが……
291名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 03:15:04 ID:8PtL4GF3
そろそろニョタカミーユの続きなんか来ないかなとこっそり待ってみる
292名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 03:41:40 ID:r5M+Cotz
誰かシャア×ナナイを…
293名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 00:18:18 ID:8CsPZlx1
とりあえず保守
294名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 12:14:45 ID:50izsefL
295名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 21:41:42 ID:Gc/eJdq2
墜ちちゃうよ
296202 ◆UCXYyeP4dE :2006/01/13(金) 18:02:20 ID:aeoVFt0u
スレ違い承知で書き込むが、
あるスレに痛々しい消防がいるんだ。通称嫌ロイ厨。
とにかく痛いんだ。応戦求む。
スマブラのエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135329989/l50
297名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 02:15:57 ID:oDNU94hL
保守しとこう
298名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 04:06:39 ID:9Cv54t93
週末に圧縮くるかも
299名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 02:26:55 ID:C2cpI/+n
もう一度保守
300名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 05:52:26 ID:2+o8XfTu
誰でもいい!!
文句も何もいわんので投下してくれ!!


と思う今日この頃
301名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 20:00:00 ID:wHGmgNLG
「文句も何もいわんので」って、>>300は今までさんざん文句いってた人?



ただ、このスレは>>1にも書いてあるとおり
過疎で「dat落ちしていた」スレを他スレで叩かれた◆ZAxBErybqEが
自分の「SSの続きをUPするため」だけに誰にも了解を得ないで勝手に立てたスレだからねぇ
怨念が張り付いるのかも。
302名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 02:37:17 ID:tATwiPz3
.>301  

んにゃ、違う

>過疎で「dat落ちしていた」スレを他スレで叩かれた◆ZAxBErybqEが
>自分の「SSの続きをUPするため」だけに誰にも了解を得ないで勝手に立てたスレだからねぇ
>怨念が張り付いるのかも。

それでもかまわんのだが
303名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 02:55:44 ID:ZAjOS8TS
>>301
その頃、他スレで叩いてた人?

四○雀の一派は粘着だったからねぇ
怨念が張り付いるのかも。
304名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 19:55:20 ID:yVI4imh4
「自分のSSをウプするためのスレ立て禁止」なんていう
ローカルルールはないだろ
SSウプするでもなく、スレだけ立てて逃げるヤツよかずっといい

つか1年半も前のことを持ち出して、コテ叩きする301に
ものすごい怨念を感じるんだが
305名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:11:42 ID:eQsQirJ4
保守
306名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 20:59:03 ID:Uw+LDaok
保守ついでに上げておく。
307覚悟を決めた。:2006/02/18(土) 03:44:32 ID:aLwODGsz
こんな時間にこんなものでごめん。
こんな口調なのかこんなキャラクターなのか、よく分かってなくてごめん。

でも書いちゃったから勢いで投下します!
308マシュマー×ハマーンさま:2006/02/18(土) 03:45:24 ID:aLwODGsz
多分、俺だけが知っている。

腕の中で柔らかいものが身を捩った。
こんな風に後ろから抱き締められていては、碌に動ける筈が無い。
それが解っている癖に、抵抗は妙に執拗だ。前歯でちりちりと噛んでいる耳朶が刺激になっているらしい。
「、あ」
呼吸に邪魔されて途切れ途切れの声が、俺に刺激を投げ返してくる。
「……あ、ああ、ん」
いやいやをするように小さく首を振る。逃がさないように首を廻らせて追い掛ける。
小さく滑らかな耳朶は、微かに汗の味がした。
重く揺れる髪は深い桃色。薄明かりしかない部屋の中では、沈んだ赤紫にも見える。
その柔らかさの中に顔を埋めるようにして、強がりな彼女の弱いところを責め立てる。
「あ、あー……ん、」
何か言いたそうだ。頬をぺろりと舐めて、黙ったまま促す。
言ってごらん。
「て……、手ぇ、ちゃんとぉ、ああ」
応えて、乳房を包んでいた手に力を込めた。
嬲るように捏ね回し、きつく掴み、時折突起を細かく擦り上げるようにする。
指の間から柔らかく肉の零れて来る感覚が淫らだ。
嬉しげな悲鳴を挙げる彼女の背がひくひくと蠢く。
その背筋を撫で下ろして、太腿の間に片手を滑り込ませた。
309マシュマー×ハマーンさま:2006/02/18(土) 03:46:54 ID:aLwODGsz
ひやりと滑らかな太腿は、いつものようにきつく閉じ合わされている。
付け根に向けて手を進めると、肌が次第に熱を帯びてくるのがよく分かる。
ぷくりと膨らんだ丘を撫で、谷間を軽く確かめて、また太腿へ戻る。
拒むように頭を振り、愛らしい耳朶が俺の唇から逃げて行く。
また追い掛けて、噛む。舐め上げて、こめかみに、項に唇を当てる。汗の匂い。彼女の匂い。
「ん、あ、あー、はやく、ん、んん」
急かされても、焦りはしない。
彼女は焦らされるのが好きだ。それから、強引に押し込まれるのも。
知っているからゆっくり、ゆっくり脚の間をほぐしていく。尻の丸みを時々弄ぶ。偶然を装って亀裂に触れる。
少しずつ、そこが水気を含んで来るのを感じる。指先で少し、弄る。彼女が悶え、湿った音が耳の内側を煽り立てる。
もういい?
指を押し込んで、尋ねる。熱に浮かされて、かぶりを振る。
まだ?
もう少し、奥へ。隠されていた潤みが滲み出て、どろりと指に纏わり付く。熱い。
乾いているように見えても、一旦潤んでしまえば彼女は凄い。
動いてもいないのに中が震え、指に絡み付いて滴る。止まらない。
顔を埋めて舐め取ってやりたい衝動に駆られる。どんなにか熱くて、甘いだろう。
感じてみたい。濃く艶やかな、彼女の味。くらくらする、彼女の匂い。
許されないのは、知っているけれど。
310マシュマー×ハマーンさま:2006/02/18(土) 03:47:47 ID:aLwODGsz
彼女は決して俺を見ない。俺を呼ばない。
俺が彼女の視界に入ることを拒み、俺が声を立てることを禁じる。
抱いていいのは後ろからだけだ。彼女がどんな顔で感じるのか、知ることを俺は許されていない。
八つ当たりのように白い背に噛み付き、丸い尻を捏ね回す。それを彼女は悦び、惜しげもなく声を溢すのだ。
空しさと哀しさで息が詰まりそうになりながら、それでも彼女の声でいつも俺は絶頂を超えてしまう。
だからせめてそれまでは、精一杯彼女を翻弄する。
溢れた潤みが寝具を汚しても、指だけで達した彼女が苦しげに喘いでいても、止めない。
内側に入り込む指を増やした。無理に押し広げるように動かすと、内側が融けたようになって滴り落ちてくる。
「ひ、……い、あ、あ、あーっ」
達した。分かっていて、わざと指の動きを大きくする。敏感になっている彼女の体がびくんと跳ねる。
喘ぐ声が苦しげだ。
まだまだ。
濡れそぼって固く立ち上がっている突起を親指で弄りながら、入り込んだ二本の指で内側を擦りあげてやる。
「あ、あ、あーっ、や、いや、や、やぁっ……」
碌に言葉にもならない、拒絶。いや、拒んでいるはずがない。寧ろこれは要求だ。
証拠に、内側は指を締め付けて、何かを搾り取ろうと蠢いている。
覚悟を決めたら、溜息が出た。
じりじりと指を抜く。たっぷりと濡れた粘膜に、指の潤みを重ねて擦り付ける。
「ん、あ、は、はやく、ぅっ……」
淫らに腰をくねらせて、彼女が喘ぐ。容赦なく突き出された甘美な罠に、指よりももっと太い、熱い部分をあてがった。
311マシュマー×ハマーンさま:2006/02/18(土) 03:48:53 ID:aLwODGsz
「あはぁ……っ!」
入った瞬間、持って行かれそうになる。押し出された声だけで、何度でも射精してしまいそうだ。
まして、そんなにもどかしげに腰を振られたら。
堪らなくなって、覆い被さった。両手を敷布と乳房の間に滑らせて、体重で潰れた柔らかな塊を乱暴に掴み捏ね回す。
意識を分散させながら、内側を抉るようにして何度も衝く。
目の前で震える白い肩。俺は知っている。裸になれば、意外なくらい細い、薄い肩だ。まるで少女のような。

哀しくなって、肩の丸みに歯を立てる。
……この人は、少女なのだ。
いつだって、白馬の王子様を待っている。
俺ではなく。
どこか遠くにいる、誰かを。

俺は、王子ではないけれど、きっと王子にはなれないけれど、
生涯、あなたに仕える騎士でいよう。
どんな風に扱ってくれたって構わない、あなたの目に映らなくたって構わない。
少しでもあなたの役に立てるのなら。
我儘で強情で誇り高い、あなたの側に居られるのなら。
どんなことにだって、耐えよう――

「い、や、やあ、いっちゃ、いっちゃう――っ!」
搾り出された甘い悲鳴で、俺は簡単に頂点を超えた。
自分の体温が彼女を汚染していく、ほんの一時の征服感。
それから虚脱感。
呑み込むように、腕の中の少女めいた体を抱き締める。
もう少しだけ、こうしていよう。

息を整えた彼女が、早く出て行けと命じるまで。
312すっきりした!:2006/02/18(土) 03:49:51 ID:aLwODGsz
終了。
313名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 06:01:57 ID:57NA7EmL
一回でもZZ見ればわかるが、マシュマーの一人称って「私」だろうに
314名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 03:51:36 ID:oCyzfBr1
お、職人さん降臨していましたか。GJ!
>>313
独白時は俺ってことでいいんじゃね?
315名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 09:19:09 ID:LkQv6/bJ
一応保守しとく
316名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 08:25:05 ID:jc4yl9ZP
1stネタってあんまりないね
317名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:51:33 ID:t6zpMqGX
散々既出かもしれないけど、シロー×アイナとか書いたら読んでくれる?
318名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:21:38 ID:Bg6MftjA
>>317
オフコース!
319名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 08:36:48 ID:A5IgPnlv
期待保守
320名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 02:46:42 ID:1HIrnKl2
セシリー&シーブックきぼんぬ
321名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 02:57:19 ID:mAWZvy1d
保守
322名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 21:37:52 ID:+N6BrHWE
保守
323名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 22:57:59 ID:M10Sgf3X
レイン萌えの俺が保守age
324名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:11:21 ID:LS7KgkBP
保守
325名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 04:09:20 ID:J2YTRdL5
圧縮よけの保守
326名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 20:07:37 ID:dS2vHSIn
クワトロ・バジーナ回想


私が初めて女性を抱いたのは、ジオンの士官学校にいた頃だ。
教官のひとりに美しい女性がいた。整った優雅な顔立ちと
ブルネットの波打つロングヘアが魅力的だが、完璧なボディに
教官用の軍服を着ていたので、本人の意思と無関係に禁欲的で
一種倒錯的な雰囲気を漂わせていた。
そのため彼女はいっそう異彩を放っていた。

私は一目で彼女に魅了された。なんとしても彼女に近づき、抱きたいと思った。
とにかく接点を作らんと、彼女の教科を特に勉強して足しげく質問に通った。
シャア君は勉強熱心ね、ええ、興味のある分野なんです、などという他愛ない会話から、
私みたいな年上でいいのかしら、という会話に発展するまで3ヶ月かかった。
長い交渉だったが、私の最初の相手は経験豊かでものわかりがよく、
とびきりの美女でなければならない、だからどうしても彼女でなければならない、
と思っていたので、このくらいの費やした時間はなんでもなかった。

そして私は首尾よく彼女の宿舎に行くことになった。
心が躍った。誰しも経験あるだろう。もしまだなら、いずれ経験することだろう。
たいへん、いいものだ。

327名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 20:02:06 ID:H8wA9T88
クワトロ・バジーナ回想2


教官向けの官舎は4LDKと一人で住むには広い。
彼女の部屋はそれぞれ女性らしく飾られ、ベッドルームには金の縁取りの
大きな鏡がかかり、赤い薔薇をふんだんに活けた花瓶と、
赤いカバーの大きなベッドが置かれていた。
彼女は赤いカーテンを閉めた。ライトダウンした部屋はワイン色に染まった。
私は彼女にかなわないと思っていたので、全面降伏してアプローチした。
「あなたに深く愛してほしい」
彼女は微笑み、情を尽くしてそうすると約束した。
軍帽、軍服、シャツをさらさらと脱ぎ、彼女は赤と黒の豪華なレースの
ブラジャーとパンティ、ガードルの扇情的な格好になった。
唇がルージュでつややかに濡れてみえた。今も記憶に残る、女性美の極致であり、
映画の一幕のようだった。

彼女は私を引っぱってベッドに導いた。キスを浴びせ、
私のシャツをズボンと下着を剥いで胸に頬をすり寄せた。
唇が這い、たくましいのね、と少年の自尊心をくすぐる。
私も彼女の下着に手をかけ(ガードルは面倒だったが彼女が手伝ってくれた)
こぼれ落ちた豊かな胸に顔をうずめた。桜色の乳首が鼻先で揺れ、
それを口に含んであめのように舌で転がした。彼女はため息を洩らして
私を抱きしめた。髪の匂いと香水、甘い体臭が鼻をくすぐった。

328名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 20:44:40 ID:H8wA9T88
クワトロ回想3


彼女は冷たい指で私をとらえて自在にあやつった。
私はそこに鼓動を感じて身をよじった。
彼女は微笑んで私の下腹部に顔をうずめ、それを口に含んだ。
心地良くはあったが私は我を忘れることができないたちなので
恍惚とするかわりに彼女の仕草を見下ろした。

彼女は猫科の動物のように腰をつき出し、
みだれた髪をかきあげて舌をなめらかに動かしていた。
私の視線に気づいて、見ないでちょうだい、と笑った。
私の隣に寝そべり、私の手を自分の下腹部に導いた。
(今度はあなたよ)
私は彼女の足元に伏し、白い太腿を高く持ち上げた。
薄い茂みの奥が濡れそぼっている。
(ここをなぞってみて。もう少し奥よ。そう、何かあるでしょう。こすってみて。
ああ・・・気持ちいいわ、上手ね、シャア・・・・)
彼女は私の頭をなで、腰をうねった。
(もういいわ・・・・いいのよ、あ、お願い・・・・・次はね、ここに指を、
ゆっくりよ・・・・そう、ゆっくり・・・・どうなってるかしら?)
やわらかな泉の中は温かく湧水をたたえていた。私は指を動かした。
彼女は笑い、内につきあげる小波に痙攣した。
私は彼女を背中から抱き、両手を伸ばしてやわらかい肉に指を差し入れ
入念に愛撫した。彼女は髪を乱し、胸を揺すって歓喜した。



身体が充分温まると彼女は祝福するように私を濡らし、来なさいとささやいた。
私は彼女の脚を割り、試すようにゆっくり侵入した。
狭く濡れた感触が私を苦しめた。私は押し進んだが、
次第に強くリズミカルに、最後はゆるされる限りの力で彼女を揺さぶった。
彼女のささやくような吐息が鋭い悲鳴に変わった。
ベッドは異常な音を立てて軋み、大きく開いた彼女の中心は
私をすっぽり呑みこんで濡れた音を洩らした。
彼女の髪も胸も、体全体が私の律動にまかせて躍動した。
彼女と私以外なにも見えなくなったとき、私はのぼりつめた。
大きな鼓動を感じ、彼女を二度、三度強く突き上げた。
彼女はひとつ大きく叫び、のけぞった。


私は彼女を抱きしめた。しっとりと汗ばんだ体がかわくまで抱いた。
329名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 21:11:57 ID:9jcuWuuN
クワトロ回想4


私たちは1週間のうち半分は時間を作って会った。
校外でも会うので人目につきやすく、次第に公然の秘密の間柄となった。
幸い私は成績がよく彼女も優秀な教官として一目置かれていたので
表立ったいやがらせや冷やかしは受けなかったが
一度だけ彼女に好意を寄せる教官の嫉妬に遭った。
論文が未提出だとして再提出を命じられた。
ひねりのないいやがらせだったが、彼女の知識を借りて
もっとよい論文を作って出した。
教官は青筋を立てて褒めてくれた。



同級生の好奇心も尽きることがなかった。

私たち生徒はどこかで調達したホロテープを誰かの部屋に持ち込み
定期的に鑑賞会を催していた。
大根役者の猿芝居による駄作はコメディとして眺め、
それなりに出来のいい作品やなかなか美しく演技力のある女優には
惜しみなく賞賛を送った。
私たちは飽くことなく女優を品定めし、男優をけなし、好みを語り合った。
それから私は質問責めにあった。
この状況で訊かれるのはいかがなものかと思ったが、
スナック菓子をかじりながら当り障りのない返答をした。


いわく、どっちから誘ったのか。(ボリボリ・・・お互いなんとなく気が合ったのさ)
いわく、教壇の知的な彼女とベッドの彼女はどのくらい変わるか。(ごく普通に
自然に変わる。皆そうだろう。ボリボリボリ)
いわく、一晩に何回するか。(飽きるまで・ゴクン)
いわく、飲んでもらえるか。(ガサガサ・・・過去現在未来自分はしないと思う)
いわく、顔にかけるか。(上に同じ・ボリボリ)
いわく、アナ(ボリボリボリ・・・)


きくだけで精液の匂いがただよってきそうな質問である。失礼。



だが彼女の授業になると皆うつむいて押し黙り、
教室には異様な空気がただよった。
当の私と彼女は知らんふりで生徒と教官を演じた。
面の皮は厚いほうが得だ。

330名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:58:25 ID:QX9LubE9
クワトロ回想5


そうだ。最初に断っておかねばならない。
彼女の部屋の赤とのちに私が選ぶ赤とはまるで関係ない。
偶然の一致だ。


本題にもどろう。



いつものように彼女の家に上がり、リビングのソファで膝枕など
してもらいながらスクリーンを観ていた。
何かの拍子に彼女が思い出し笑いをした。
「どうしたんです」
「ふふ・・・・男の嫉妬について」
「ぼくはあなたとギレン中将に嫉妬したことはありません」
彼女はギレンとも関係していた。彼女ならありえることだ。
「いいえ、あなたじゃないわ。ギレンがあなたと私のことをね」
彼女は私の唇を指でなぞった。その指を私は咥えた。彼女は笑う。
「おかしいわ、あの人。あなたとのことを知っているのに、一切訊かないの。
直接問いただして別れ話を切り出されたら、こわいのね。
ふふ、私が離れるわけないのに」
その時わたしはその言葉の本当の意味がまだわからなかった。
ただギレンを利用して昇格するつもりなのだとしか考えなかった。

「ぼくもあなたに別れを告げられたら悲しい」
彼女は指をぬいてグラスの酒に浸し、また私の口に含ませた。
口の中に強い芳香が広がる。
「そしてすぐ新しい女を見つけるわ。私と同じタイプでも、違うタイプでも。
あなたは才能と呼べるものと女の美徳を備えて、ブレのない女が好きでしょう」
私は彼女の指を舐めながら考えた。なるほどそう言われるとそうかもしれない。
「その通りです」
今も昔も、私はそんな女が好きだった。なかなか出会えるものではないが。

331名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 21:14:19 ID:QX9LubE9
クワトロ回想6

彼女は私の口中を指でかきまわした。
「男の好みはすぐわかるわ。だから私を受けつける男と
受けつけない男も見分けがつくの。ギレンの好みは女の中の女、
私は彼の好みそのもの」
私は彼女の栗色の髪をさわり、胸に触れた。

「でも、せっかく手に入れた理想の女に逃げられたら彼は
耐えられないでしょうね。まして16やそこらの少年に
寝取られたなんて彼のプライドはズタズタよ」
彼女のガウンの胸元に手を差し入れて小さな突起に触れる。
彼女は身をよじった。
「さすがに見かねたのか昨日彼が言ったの。
『少し私の立場を考えてほしい』って。私はこたえた。
『私は権力を愛してるわ。同じように若さと情熱と男らしさを愛してます』。
こんな返答でひるむなんて。彼ははっきりと言うべきよ。
『お前を愛している。誰にも奪られたくない』って。
そうしたら少しは見直すのだけど。
ギレンが私にかなわないのは愛だの恋だの男女の場面で
自分の男性性を主張しないからよ。私がはっきり女性性を主張するのに対して。
権力でものを動かしてきたせいで当たり前のことに気づかないのかしら」
そして彼女は幾つも年上のギレンを手玉に取るのだった。

「気の毒に。ぼくがあなたに近づかなければギレン中将はあなたを独占できた。
あなたと中将のことはあとで知ったんです」
「謙虚すぎてあなたらしくないわ。知ってたら近づかなかったのかしら」
「いいえ。ますますあなたに執着した」
私は彼女の乳房を強く揉んだ。ガウンのあわせを左右に開いて乳房を露わにする。
「だからあなたが好きよ。ギレンがこわくない?」
「こわかったらここにはいません」
ザビ家復讐のためにジオンに入ったのだ。女を寝取るくらいなんでもない。
「私もよ・・・・」
私たちは唇を重ねた。彼女は私の上に乗り上げる。
肩からガウンが落ちた。何もつけていない。彼女は胸を張って笑う。
勝利の女神の乗馬だ。私を迎え入れるため腰をうねり、
軽いギャロップをかけた。

私は目を閉じ、どこかで歯噛みしているだろう神経質そうな男の顔を
思い浮かべた。ザビ家の長兄。見ているがいい、と思った。
だが、すぐに忘れて情事に没頭した。
今はこっちのほうが大事だ。

332名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 21:33:31 ID:Bu6NVcXS
クワトロ回想7


ガルマのエピソードも少ししよう。こちらは微笑ましいよ。


士官学校でガルマと同室になってすぐ、私はガルマの本棚のうしろに
ホロテープを見つけた。さっそくダビングして再生すると、
それはガルマと私たちにいつか紹介した恋人との
セックスビデオだった。
これは悪いことをしたと思ったが、好奇心がまさったのでそのまま
観ることにした。マスターテープはもとにもどすし、知らんふりしておけばいい。

ガルマの好みはわかりやすい。いつもブロンドの深窓の姫君だ。
姫君とガルマは白昼どこかのロマンチックなホテルの一室におり
明らかに初めてのセックスという状況だった。
「ガルマ様、私、こわい・・・・」
「大丈夫、やさしくするよ。愛してるよ・・・」
少し甘たるいがお坊ちゃんは紳士にふるまっている。
姫君のいでたちはレースのふんだんについた白い長い下着で
ウエディングドレスを思わせる。ガルマなら感動するだろうが
私なら責任を感じて内心とまどう。

姫君は肩から下着を落としてまた白いブラジャーとパンティをあらわす。
こちらも山盛りのレースだ。だがさすがガルマの選んだ女で
胸はあるし腰のくびれも申し分ない。足首も細い。
肌は白く穢れない。いかにも堅いかんじだが、
何回か抱いてイカせれば(失礼)女の匂いがにじむだろう。
何はどうあれはじめてのセックスがはじまる。
こちらも手に汗にぎる思いで見つめる。

姫君は緊張していた。初めてのうえに
昼日中にビデオなどまわされては無理もなかろう。
ビデオは記念のつもりだろうが私ならやらない。気が散る。
しかし二人は止まらない。抱き合いキスしてベッドに倒れこむ。
ガルマはなかなか巧みに下着を剥ぐ。
ああ、と言って姫君が極所を隠す。乳母以外見せたことのない恥ずかしい姿だろう。
ガルマが、こわがらないでぼくの小鳥、とか言うのを私は
大真面目に見る。いい青春映画だ。ビデオ鑑賞会の友人たちと
見たい気もするが、さすがにガルマと姫君に恥をかかすわけにもいかないので
断念する。




333名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 21:46:13 ID:Bu6NVcXS
クワトロ回想8


二人の甘い問答がつづく。ガルマの尽くす愛の言葉で
姫君は心も体も開いていく。
「ガルマ様・・・私、こわくありません。あなたにすべてを捧げます・・・」
という言葉で第一幕は終了した。


第二幕は二人の愛の調べだ。オデット姫とジークフリート王子は
愛を確かめ合いながら踊る。早い話が挿入している。
だが私は不審に思った。姫君は濡れていない。いかにもつらそうだ。
初めての少女の下腹部に指を入れるのも気がとがめるだろうが
ここはなんとかなだめてそうしたほうがいい。挿入しながらでも触るべきだ。
私たちの鑑賞会にガルマを呼んでアドバイスしようかと思ったが
あの劣悪なビデオの侘び寂びをガルマが理解するとは思えないのでやめた。

しかしガルマも気をつかってなるべくやさしくしている。
姫君は息も絶え絶えにこらえている。
イクのはガルマだけだろう、と思って見ていると、その通りにイッた。
そのときのガルマの顔は絵にしたいくらい綺麗だった。
さすがは坊っちゃんだ。

姫君は苦しみから解放されたのと達成感とで泣いている。
「ガルマ様・・・・私はガルマ様のもの・・・・」
そう言ってすすり泣く姿はけなげでいじらしい。
私もこの少女を抱きたいな、と思ったが、兄と弟それぞれの女を寝取るのは
ザビ家に恨みでもあるのかと思われそうだからやめよう。


ガルマと少女は幸せそうに口づけを交わし、
シーツの鮮血を恥ずかしそうに、ガルマは誇らしげに見ていた。


これで終わりかと思ったら後日撮った同種の録画が続いた。
こちらはかなり馴れた様子でガルマも要を得、
アドバイスは不要だと思われた。
なかなか楽しそうなセックスだったよ。





長い話をきいてくれて感謝する。次の2〜3話で終わるだろう。
明るい話ではないので読み飛ばしていただいて構わない。
先に別れを言っておく。そして縁があればまた会おう。
次の人、たのむぞ。では。

334名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 10:19:50 ID:P+gaCDGS
>クワトロ回想
GJ!! 早く続きを〜
335名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 11:44:42 ID:al2A8f5A

('A`)y−~
ノ(ヘヘ
336名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 13:52:12 ID:0Mp+mgGb
クワトロ回想

間があいてすまない。
>>334
励ましに感謝する。君のように待ってくれる人が
いると思うとこちらも胸がときめく。
あと少しつきあっていただきたい。
>>335
君も待ってくれた一人だろうか・・・?それとも・・・??
いずれにしろここは人の気配を感じないから
存在が確認できて嬉しいよ。

【ラーディッシュ休憩コーナー】私のおごりだ。 つ旦 つ旦
自販機だがエゥーゴのコーヒーはなかなかうまい。


それから回想2で語ったガードルはガーターの間違いだった。
気になってあとでエマ中尉に訊いたら「全然違う」と叱られたよ。
謝罪して訂正する。




回想9

私は彼女のほかにカレッジの女子学生や女性士官、
ほか不特定少数と関係を持った。
そういうことが楽しくて仕方ない時期だったと思う。
しかし本命は教官の彼女だった。うまが合う、肌なじみがいいというのか。
私たちの関係はいつまでも続くと思われた。


期末試験を控えた夜、試験勉強を切り上げて彼女の部屋を訪れた。
1ヶ月ごとにかわるドアの電子キーの暗証番号は絶対に忘れない。
部屋に入ると彼女は電話中だった。張り詰めた空気を感じた。
「間に合わないわね・・・いいえ、気を遣わないで。大丈夫、本当よ。
こうなることも予定の内ですもの・・・・最新のを送るわ。あなたもお元気で。
大佐によろしく」
電話を切って彼女は私を見た。無表情で緑色の眼が冷たかった。
気づくと銃をかまえていた。プロだ、と思った。
私は手を挙げた。
だが、彼女はふっと笑ってそれをおろした。
「悪あがきしてもね・・・・・シャア、私を抱きなさい」


337名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 14:20:35 ID:0Mp+mgGb
10

彼女は異様な昂奮状態で私を求めつづけた。私の体に乗り上げて
髪をふり乱し、腰を打ちつける。
「さっきのは、なんですか」
息絶え絶えに彼女がこたえた。
「ああ・・・あなたを人質にとって、逃げようと、思ったの・・・でも、やめたわ・・・・
私は、連邦の情報部員なの。スパイ・・・・ギレンの女になって、ジオン軍の
情報収集をしていたのだけど・・・ばれたわ・・・・・じき、ギレンが来るわ。
きっと、すごい顔して・・・・」
「なぜ逃げないんです」
「軍が、封鎖してる・・・・間に合わない。私は捕まるわ・・・・・
重要機密を流していた、情報部員が捕まると、流した情報から、潜入している
味方の居場所、自軍の情報まで、全部吐かされるわ・・・・・ジオンは認めてないけど、
条約に違反して酷い拷問をするのよ・・・・いい自白剤があるのに・・・・・
ふふ、幹部の趣味かしらね・・・・・それから・・・・」

「それから」
彼女は私の首に腕をまわして額の汗を舐めた。
「私の場合、殺されるわ・・・・将校じゃないし、人質の価値がないから、容赦ないわ・・・・
連邦も、失敗したスパイは救出しない・・・・・」
「あなたを救いたい」
「やめなさい、あなたも捕まる・・・ありがとう。身の処し方は知ってるわ・・・
最後まで、つきあってくれる・・・・・?」
私は返事のかわりにキスをした。彼女は笑って、ベッド脇のキャビネットに置いた
システムを引き寄せ、キーをたたいた。
「最新の情報よ・・・・解凍、送信、予約・・・・・以上」
操作を終えてシステムを戻す。
「これが仲間に届くのが先か、ギレンの来るのが先か、あなたとのクライマックスが
先か・・・・あなたとはいっておきたいわ・・・・・」
彼女は私の頬を両手で包んだ。

「楽しかったわ。あなたはとても若いけれど、私の好みだった。最後の男として
申し分ないわ。ジオンの男で、とても残念」
「レディ。ぼくはジオンに忠実な人間ではありません。本当の名まえは」
「・・・・・・・・・」
彼女はそれをきいて、私をじっと見た。そしてまた笑った。
彼女は本当によく笑う。
「あなたは連邦の味方になるかしら・・・・敵かしら・・・・」
「連邦にはくみしません。ザビ家に復讐するためここにいます」
「そう、気をつけてね・・・・連邦とジオンは必ず戦争になるわ。交渉と
情報戦は終わり・・・・あなたは生き延びるのよ。犬死しては駄目・・・
キスさせてちょうだい」
彼女はこんな際にもたっぷり時間をかけて唇を重ねた。
連邦とジオンの戦争。私の望むところだ。
彼女が味方だったら、と少し思ったが、無理だろう。
彼女は連邦に忠実で、私にとって連邦は敵だ。
それに、すでに彼女は決意している。

私は彼女をきつく抱いた。私に女の薫りを教えてくれた女だった。
「ありがとう。私、いい教官だったかしら」
「すばらしい教官で最高の女性でした。忘れません」
「うれしいわ・・・・私もよ」
私は彼女を抱き、そそぎつづけた。彼女がのぼりつめていくのを見守った。

廊下に幾つかの軍靴の音を聞いた。ガガッとドアのロックを壊す音が鳴る。
「エリザベス!」
ギレンの声が響いた。

338名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 14:37:10 ID:0Mp+mgGb
終章

ギレンの声が響いた。
鋼鉄の理性でも抑えきれない、すさまじい怒りの声だ。
彼女はのけぞってクライマックスを迎えた。高いきれいな悲鳴をあげた。

寝室のドアが荒々しく開き、光が差し込んだ。
「エリザベス!」
きっちり軍服を着こんだ男が銃をかまえて立った。
スクリーンでよく見る冷徹な顔は、憎悪に歪んでいた。
彼女はギレンを振り返ってわらった。わらいながら私に抱きついた。

ギレンは虚をつかれたのかもしれない。

彼女は手にした銃をこめかみに当てた。緑色の閃光が彼女の頭を貫いた。
「・・・・・・・・・!!」
ギレンは三たび彼女の名まえを呼んだ。激しい憎しみに押しつぶされながら
なお彼女を愛し惜しんだ叫びは彼女に聞こえただろうか。


私の胸に彼女の体が崩れた。血がシーツを濡らし薔薇の花模様のように広がった。
死に顔は笑みを浮かべて、どう?と尋ねているようだった。
完璧だ、と私はこたえた。


ギレンは怒りと失墜感に肩を震わせ激しく息をついていた。
「売女・・・連邦のスパイ・・・・・赦せん、私をこうまで騙し、愚弄し・・・裏切った・・・・」
心情を滅多に吐露する男ではないだろうが、混乱していたのだろう。
私は血だらけの毛布で彼女をつつんで抱き上げ、ギレンの前に立った。
ザビ家の長子との最初の相対だった。奴と私の目が合った。
私の目に見覚えはないか。


ギレンは小僧に嫉妬する気持ちなど持ち合わせておらんわと言い表すように
侮蔑的な一瞥をくれてきびすを返した。
そのときキャビネットのシステムがピーッと鳴って
スクリーンに文字が表れた。


” 送信終了    コード・ネーム「エリザベス」  任務完了 ”


339名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:15:09 ID:aknjsRuQ
>291
>そろそろニョタカミーユの続きなんか来ないかなとこっそり待ってみる

結構反発があったしなあ
女体化&ふたなり、もしスレを立てても落ちたりしないか心配で
340名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 09:04:55 ID:Q7ospxXS
レス遅れたけど「クワトロ回想」GJでした!乙!
シャア好きなんで萌えますた
341名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 22:36:38 ID:GvpmXBY0
>クワトロ回想

 ……すげえ。GJ!
342338:2006/05/12(金) 21:52:33 ID:D5m0x3xG
>>340
>>341
前触れもなく投稿してしかもオリジナルに出演しない人間を出したので
ひんしゅくを買ったと思ったが、君たちの懐の深さに感謝する。

しかし、自分の投稿後にスレがどんどん落ちていくのは切ないな・・・
クワトロでよかったらもう一杯。こんどは軽いエロ、ちょっとしたエッチ話だ。



『にゅーたいぷはMSがお好き・1』


・・・かような過去の甘美な体験を経て私は現在かく至る。


「ヘンケン艦長、呼んだか」
「あああ、クワトロ大尉。ちょっと来てくれ。まわりにゃ誰もいないな。
いいか、俺は下に降りてるからおまえ、艦長席にあがって
交信ボタンW−2を押してくれ。W−2、”交信”だ。
エマ中尉の部屋とつながる。で、中尉がスクリーンに出て、
平常通りだったら俺に代わってくれ」
「あんたのエマ中尉への気持ちは知っているが、まともに話せなくなるほど
意識しては業務に支障をきたすだろう」
「はっきり言うな。中尉に好意があるのは事実だが、もっと別の、なんだ、
デリケートな理由があるんだ。実は、彼女に交信するとその、
よくナマ着替え中にあたる。艦員の部屋には映像送受信の
ON/OFFボタンがあるのだからその間だけオフにしておけばよかろうに、
おおざっぱなのかなんなのか中尉は常にオンだ。
下着の格好で平気で出るから、こっちがあわてる。わかるだろう」
「恋する男の誠実さに感服するよ。彼女が気にしないのなら構わないと思うが、
あんたが気にするなら私がやろう」
「そうしてくれ。頼む。男のおまえに頼むのもおかしいが、
おまえは女性に邪心がないから信用できる」
「そうでもないと思うが」
「だがサングラスはとるなよ」
「わかった」
W−2  ぴっ

「失礼、エマ中尉」
「あら、クワトロ大尉。艦長席から珍しい。どうしたんですか」
「ヘンケン艦長の代理でね」
(クワトロ大尉。セーフか)
「アウト。すっぽんぽんだ」
「なにっ」

343名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 21:55:03 ID:D5m0x3xG
『にゅーたいぷ・2』


「クワトロ、消せ、出直せ。あっ、おまえサングラスをとるな」
「あんたこそ邪魔するな。(う"ぃ"ぃ"〜ん...艦長席上昇)今、いいところだ。
エマ中尉がパンティをはく。白だぞ」
「戻れ、艦長命令だ。減給するぞ、撃つぞ!」
「過激だな。ご自由に。中尉がパンティに脚を通す。局部がちらっと見えた。ハロー。
パンティ装着。前が黒く霞みがかって乙女の恥じらいとわいせつ感の極致だ。
みずみずしい胸の揺れるさまは男の憧れだな。身も心も揺さぶられる」
「実況するな!中尉に失礼だろう、切れ!」
「中尉は気にせんよ。エマ中尉、私たちは待ってるからゆっくり着替えてくれ。
ほら、気にしないと言っている。しばらく鑑賞させてもらおう」
「クワトロ!おまえそんな奴だったのか」
「こんな奴だ。彼女のヌードはよくシャワー室で見る。あんたは時間帯が
ちがうから知らんのだな。こんど20時頃入ったらどうだ。戦艦ではまずありえない
ナマの女の子の体が見られる。エマ中尉を迎えた我々の幸運だ。もっとも
のこのこ彼女を見に行く人間は私一人だがね」
「なんでエマ中尉が男のシャワー室にいるんだ。それともお前が女性用に入るのか。
俺はうるさいことは言わんが、風紀が乱れるのはゆるさん。
第一おまえには女性に恥をかかせないという騎士道精神はないのか。見損なったぞ」
「おかしいな。ヘンケン、もしかして知らないのか」
「何をだ」
「本当に知らないのだな。教えてやろう。エマ中尉は『にゅーたいぷ』だ」
「ニュータイプ、エマ中尉がか。重要事項だ。だがそれとこれとに何の関係が」
「いや。『にゅーたいぷ』だ」
「?」
「最近できた隠語だよ。意味は『もと男』とか『もと女』とか」
「.....!!」


344名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 21:57:04 ID:D5m0x3xG
『にゅーたいぷ・3』


「おわかりいただけたか。説明しよう。シーン家の優秀なる四男エマ少年は
弱冠15歳でティターンズ軍の入試を受けようとした。が、無情にも身長が足りず
門前払いにあったそうだ。15歳だから待てば伸びるはずだが
ご両親ともそれほど背は高くなく、それ以上の伸長は望めないと判断したらしい。
そこでエマ少年は性転換を決めた。女の子が欲しくて4人目までがんばった
ご両親はもろ手をあげて賛成し、全面協力したらしい。世の中にはいろいろな
親がいる。晴れて女性になったエマ少年は女子の枠であらためて受験した。
一発合格、主席だったそうだ。
女性体になってもああしてあけっぴろげなのは、いまだに男の気分が抜けないからだろう。
おお、エマ中尉。着替え終わったか。見事なヌードを披露してくれて感謝する」
「クワトロ大尉は私の体がお好きですね。私には他人の体みたいなものですから
どうでもいいのですけど、そんなふうに見られるとさすがにいい気持ちがしません。
こんどから大尉は見るのを禁止します」
「そう冷たくしないでくれ。艦にいると女の子の存在に餓えてしまって
ニセの女の子の体でも眺めないことにはほかに安らぎがないんだ」
「ニセじゃありません、完璧な女の体です。高かったんですから、性転換。
ヘンケン艦長お待たせしました。ご用はなんでしょう。艦長」
「い、いや...すまない、ちょっと驚いていたんだ。いきなりいろいろ知らされて....
なんでもない。いや、なんでもなくない。実は君を...君を食事に誘おうと
思ってたんだ......」

345名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 21:59:53 ID:D5m0x3xG
『にゅーたいぷ・4』


「誘ってくれて構いませんのに。行きましょう。第一食堂”宇宙”ですか。
第二食堂”大気圏”ですか。めんコーナー”ウイング”ですか」
「”ウイング”の’白丸’はエゥーゴ一だ。だがヘンケンここは
”宇宙”の個室を予約してディナーにすべきだ。
あんたはいつも安い定食ですませてるが
”大気圏”のディナーは凄い。こないだエマ中尉とコースC”素材の賛美”を
いただいたが、あまりの美味さにシェフに握手を求めたよ。
今月の給与天引きがこわいな。今回はコースD”至福のひととき”に限る。
どうする。12時までに予約すれば間に合うが」
「...いや、またにするよ。ディナーはおまえとエマ中尉で行ってくれ....」

「エマ中尉。ヘンケン艦長は食欲をなくしたそうだ。
ところで中尉、こんど君を抱かせてくれないか。性転換した女性を私は知らない。
いわば童貞だ。私を導いてほしい。『にゅーたいぷ』の神秘を教えてくれ。
切った痕はあるかな。性器はどうなってるんだろう」
「私、大尉のことは尊敬してますけど、大尉のそういう興味には抵抗をおぼえます。
お答えしますが、切ったあとは陰毛でわかりません。多分消えました。
ティターンズの性転換技術は高いので外科手術は男性器の切除と
少しの手術だけで、ほかは内科的治療で済みます。
薬の投与で子宮・膣などが作られたり胸がふくらんだりするんです。
声も女らしくなりました。どういう作用でそうなるのか
わかりませんので詳しくきかないでくださいね」
「体は女性で心は男でも女でもあるわけか。君は完璧だ。
胸や局部は触るとくすぐったいかい」
「はい」
「生殖機能は」
「あります」
「オルガスムは感じるかな」
「なんですかそれ」
「こんど教えてあげよう。気持ちいいぞ。きっとくせになる。
ヘンケン艦長よろこぼう。エマ中尉はもと男とはいえ今は完全に女性だ。
希望を捨てることはない。性には淡白だが心を尽くせば目覚めるかもしれない。
羞恥心がないのが問題だな。転換して8年か。女性としての精神年齢は8歳、
早い女の子なら自覚する頃だ。(アルテイシアは6歳で私と風呂に入ってくれなくなった)
中尉、生理はあるかな」
「実は最近はじまりました。マニュアルで読んだ年齢より少し早いです」
「成長が早いんだろう。喜ばしいことだ。ご両親にかわって私たちがお祝いする」
「ありがとうございます」
「クワトロ、おまえの神経がわからん」
「哀しくもあぶない男女関係を経験してきたせいだ。多少のことでは動じない。
エマ中尉、今度君の部屋にお邪魔するよ。それからヘンケン、
あまり本能の奔流を我慢すると病気になる。最悪の場合ガンになるぞ」
「なに。ほんとうか、クワトロ。それはほんとうか」
「(うそだが)ほんとうだ。妹は医者だ。彼女が言うには、
精子は究極の生ものであり生ものほど腐ると悪さの度合いもすごい。
(今の説明でアルテイシアの名誉が落ちなければいいが)
私がいいホロテープを貸そう」
「なんでもいい、たのむ。病気にはなりたくない。しまった、どのくらいためていたか」
「(からかうとおもしろいなヘンケンは) じゃあ、午後私の部屋へ」

346名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 22:01:58 ID:D5m0x3xG
『にゅーたいぷ・5』

「おまえこんなに沢山。驚いたな」
「自慢のクワトロ・コレクションだ。みな驚くよ」
「おまえはスケベなイメージがないからよけい驚く。下品だとか言って
ハンカチで鼻おさえそうだ」
「期待を裏切って申し訳ないが見るのもやるのも好きだ。
学生時代、学校で一番セックスしたのは私だったらしい。
卒業式の日に黄金の立派なペニスのトロフィーをもらったよ。(百式の金色とは関係ない)
しかしなぜだかSEXビデオは新しいのがどんどん欲しくなるな。
ロベルトとアポリーとはほとんど交換したからカミーユに当たるか」
「あんまり妙な教育するなよ」
「わかっている。それでヘンケンどれにする。私のコレクションはなかなか
質が高い。女優はみんな美人でちゃんと挿入して感じ入っている。
こっちがSEXビデオ、こっちからセックスシーンありの映画ビデオ」
「うううむ...選べん」
「恋するあんたには映画がいいんじゃないか。SEXビデオは結合部の大写しだからな。
楽しそうに揺れるタマが気になり出すと腹が立って銃で撃ち抜こうかと思う。
ああ、このテープは門外不出だ。ひとりで泣きながら見ている(ウソだが)」
「おまえの失恋した相手との本番じゃないだろうな。頼まれても見たくないぞ。
おまえが美女と仲良くやってるのなんぞ」
「亡き友人の初体験本番だ。最近懐かしく鑑賞できるようになった。
歳をとった証拠かもしれん。自分のは撮らんよ。気が散って没頭できない。
流出してもたまらん。そうだ。こんど艦長特権でエマ中尉のナマ着替えを
録画したらどうだ」
「そんなことはできん。もと男とはいえ中尉に悪いじゃないか。お前人が悪いな」
「冗談だ。私のおすすめを選ぼう。何度見ても飽きないクワトロ・ベスト・コレクションだ」
「借りるよ。病気にはなりたくない」
「お大事に」

347名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 22:04:14 ID:D5m0x3xG
『にゅーたいぷ・6』


「なかなか感じてくれないな。こんなことは初めてだ。ヌルともしない。
指の方が負けそうだ」
「私が情緒ないんでしょう。でも大尉の行為に危険を感じます。
気持ち悪いんですけど。こんなことして何になるんです」
「気持ち悪い、か。返す言葉もない。そうだな。君にとってはまったく無意味だ。
私にとっては楽しい作業だが。君の情緒欠陥をいいことに女の子の体を
楽しませてもらっている」
「すらすら言われると怒る気にもなれませんね。退屈しました」
「もう少しこうしていよう。スクリーンでも見ていてくれ。
君が女の子年齢8歳だと思うと別の意味で昂奮する」
「実年齢は23歳です。8歳の女の子に昂奮って大尉、ロリコンの疑いをかけられますよ」
「ロリコンじゃない男がいるものか。多かれ少なかれ男はみんなロリコンだ。
普段はロリコンでなくても目の前にロリコンのゆるされる状況があれば
男はみなロリコン行為に至る...冗談だ。君はどこから見ても23歳の女性だ。
私を男として感じるかな」
「いいえ。でもカミーユよりは大人の異性の違和感を感じます」
「カミーユよりはか。複雑だが光栄だよ。君は果断な性格だ。
私になびいてくれなくていいから、少しでもその気になってくれたら嬉しい。
そうだ。ヘンケン艦長をどう思う。彼は君を恋い慕って夜ごと苦しい思いをしている。
成人男子として切実な状況だ。私なら適当に処理するが
彼は自分に厳しいのでそれもできん。彼と寝てやれないか」
「売春婦じゃないのでお断りします。ヘンケン艦長は私に自分と同じ好意を
期待してるんでしょう。艦長のこと嫌いじゃありませんけど、大尉以上に
異性を感じません。親戚の叔父さんみたいです。最初に引き合わされたとき
子どもが二人くらいいると思いました」
「叔父さんとは哀しいな。彼は33年間孤高の独身、仕事一筋、恋にも真面目な
古風な男だ。するとエマ中尉ときめきの序列は、カミーユ、ヘンケン、私か。
今のところ私がトップだな」
「いいえ」



348名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 22:07:43 ID:D5m0x3xG
『にゅーたいぷ・7』

「まだいたか。准将かな。意外な人選でカツか」
「いいえ。リックディアスです」
「リックディアス・・・そうきたか。それはかなわない。
ふうむ・・・百式はどう思うかな」
「百式・・・・・豪華で、好きです」
「動物にたとえると獅子、百獣の王だ。金色は王者の色だ。百式には王者の風格がある」
「そう思います」
「百式は君に魅了されているようだ」
「・・・・・・」
「百式はずっと君を見つめてきた。君は百式のまなざしを感じるか」
「・・・・・・・・・・」
「(驚いた。濡れてきた)いかなる時も百式の強い愛が君を包んでいるだろう」
「・・・・大尉・・・ちょっと、倉庫に行きませんか・・・・少し、百式を見たくなりました」
「(意外な展開だ。だが百式の中でやるのも一興か)いいともエマ中尉。
百式は君の命に従う」

(おかしなスイッチが入った・・・まあいい。ヘンケンすまない。彼女はMSに
ときめく『にゅーたいぷ』だ)




「そういうわけで危険な実験を行うことになった。悪いがカミーユ、カツ、
2時間くらい退避してくれ」
「わかりました。終わったら呼んでくださいね」
「了解。....さて、エマ中尉。これから危険な実験に入る。
先ほど言ったように、百式の手を上げたら、君は手の平に乗りたまえ」
「はい。百式の...手に。本当に私、おかしいですね。
こんなことしたくなるなんて、やっぱり私、普通の女性じゃないのでしょう。
本当にいいのでしょうか」
「君の体が生理的に更新する時期に入ったのだろう。性の好みは人それぞれ違う。
したいようにしたまえ。したくないなら、しなくていい。どうする」
「・・・本当は、してみたいです」
「じゃあ、しよう」
「お笑いになるでしょうね、大尉」
「笑わないよ」



(続)
349名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 23:57:45 ID:CSjwmm7a
この人、また日付変わってから自演を始めるのかなあ

>>334>>340>>341と、必ず別の日で
GJを連発するからバレバレなのに

とりあえず、串使って一日に何回かレスしたほうがバレにくいよ
あと、GJばっか使わないこと
350名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 02:37:50 ID:/9Lp/nMg
正直、結構面白く読んでる
文がこなれてない感じがするけど
色々斬新で興味深い
351ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/05/14(日) 19:51:44 ID:FKiIk3S7
職人さん、頑張って下さいね。

私も、このスレをよく「保守」させて貰っています。
352名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 09:55:08 ID:h2d6U8bm
334と340は俺だけど作者じゃないよ。341でもない。

正直『にゅーたいぷ』のクワトロがちょっとキモくなってきてがっかり
でも最後まで読むよ
353名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 22:45:44 ID:ndR0OE3z
ばっかみてぇ
354名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 22:07:45 ID:CwsI4SH5
>>350
ありがとう。文章がつたない分意外性でやっていこう。
とはいえバカ文には変わりないので低温で眺めてほしい。

>>ISAP氏励まし感謝する。エロを書くのは楽しいな。
君の作品読ませてもらっている。躍動感のある文章と明快な展開が好きだ。
こちらの保守はいかがだろう。あちらが忙しいから願えんだろうかな...

>>352
3度の声に多謝。キモくてすまない。最後は多少まともに終わるよ。
いつか誰かがシリアスな私を書いてくれるのを期待しよう。
私は少し休む。


『にゅーたいぷ・8』
ここからは補足説明を入れさせていただく。


エマ中尉の希望で私たちは百式の手に座った。
中尉はしばし私の存在を忘れて百式と見つめ合っていた。
奇妙な時間である。仲の良い女友だちが自分の友人に恋して
遠くから一緒に眺めさせられている気分だ。
まあいい。百式は私の愛機、分身のようなものだ。

尻に痛みとしびれを覚えながらそんなことを考えていると
エマ中尉がぽつりと呟いた。
「ものには命が宿ると言いますけど...」
「ああ」
「百式には」
「あるかもしれない。私の命が宿っているかもしれない。私が心血注いで作った」
「大尉が....」
エマ中尉は私を見つめた。初めて私という人間を見た、そんな目だ。
紺碧の瞳にこんなふうに見つめられたらどうする。

私はエマ中尉のあごを持ち上げて唇を重ねた...

355名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 22:19:47 ID:CwsI4SH5
『にゅーたいぷ・9』


声も立てない。自分から求めもしない。目を閉じて私の胸に
浅い吐息を吹きかけながらじっと抱きついている。
体内の変化を純粋に、染み入るように感じているようだ。
これはいい女になる、と思った。
蕾が開くのをゆっくり待とう。無理に咲かせることはない。
肥料を絶やさず愛でつづければ、香りも蜜も格別の美しい花になるだろう。

エマ中尉は「うっ」と小さく唸ってひときわ強く抱きついた。
彼女の余韻が去るまで髪をなでつづけた。
愛人に対するような感情はないが、彼女が愛しく、可愛かった。


私たちは身づくろいをしてまた百式の手に寝そべり、慕わしく心を通わせながら
とりとめのない話をした。エマ中尉は屈託ない。一度寝たからといって
恋人顔で甘い感傷やべたべたした接触を求めない。私のことを上司、
戦友、兄、男友達、セックスフレンドとして矛盾なく受け入れ、慕っている。
「やっぱりしばらくは恋人はいりませんわ」
「一度は恋をしたほうがいい」
「いつかは。でも今はこのままでちょうどいいんです」
そこへヘンケンが入ってきた。まだ2時間経過していない。
様子がおかしいとカミーユとカツが知らせたのか。
ちがう。彼は何か決して来たのだ。
ヘンケンは私たちの様子に一瞬ひるんだが、決意は固い。
「エマ中尉、突然ではあるが、今夜一緒に食事をどうだろう」
「あら・・・」
中尉は私を見、それからヘンケンを見、肩をすくめた。
「ごめんなさい。今夜はクワトロ大尉と約束してます」
ヘンケン、すまない。私たちの関係ははじまったばかりなのだ。

だが、決して恋人同士ではない。
だからあんたにも希望があると思う、多分。


 完

356名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:24:32 ID:Br4CxlRT
しかし、そのスカした話しかた(なりきり のつもりなんだろうが)は、なんとかならもんかねぇ。
357名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 17:28:30 ID:v12d7AkX
とりあえず保守
358名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 17:40:47 ID:I/0a41gJ
age
359名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 09:18:44 ID:EyjREc20
>>355
もう君いいから…
才能が感じられないよ。
あなたは他の奴にGJとか言われるのがうれしくて書いてるんだろうけど、実際こちらとしては迷惑の他何ものでもありませんから。
自己満足のためだけにクオリティの低い作品を投下するのは止めていただけませんか?他の素晴らしい方々が離れてしまいます
360名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 01:23:37 ID:G/l5xweI
保守しとく
361名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 02:39:23 ID:Sbcuq9CM
ホシュ
362名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 01:14:25 ID:65cdzdqv
保守
363名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 01:10:19 ID:tfPGgpVF
もう一度ほしゅ
364ISAP ◆ISAPgGZZNI :2006/07/09(日) 20:02:41 ID:dtZwTooV
保守
365名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 21:00:58 ID:BystCZ2C
ジャブローで、ミライ・セイラ・フラウの三人が、女性士官の義務である慰安任務の、
適性検査と性病チェックを受ける話希望。
366名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:22:39 ID:fhsb/pzZ
>>364

おおっとISAP氏、このスレ覗いてたんだ!
いつも連載楽しみにしてます。








と1カ月後にリアクションするのも虚しい…
367名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:44:36 ID:iXTG3T0D
ISAPさん、こっちでも連載してくんないかな・・・
368名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:51:27 ID:5ksmhjss
                 ,r'  ̄`   ` ー 、_ 
:::::::::::::::::...... ....:::::::゜::::::::::.. _, '"           `丶、 ゜.:::::::::::: 
:. .:::::。:::........ . .::::::::::::, -' "                  ヽ . . . ..:::: 
:::: :::::::::.....:☆彡::::  f       ,-ィi  ,. -‐ 'ヘ     i、::::::::。 
 :::::::::::::::::: . . . ..: :::: {   , ' ⌒/'{{ ヾ;、       ヽ     ヽ.:::::::::::::: 
::::::...゜ . .:::::::::  丿  /'   〈 ヽ   `_,,. _  ヽ!       }::::........ ..:::: 
:.... .... .. .     〈  イ ,.-‐ 、     ,.-‐、`  l  ,_  ヽ.... .. 
           〉  |  '⌒r'       :::::   ヽ .f ,.、i   | 
            { i. | ::::: ヾ >        | k. }|  ノ 
           ヽヽ,l    `_ ,.. --- ァ    / ノ´// 
             ヾi   <´    /   ゞ_/-´ j 
              l    ヽ __/      , | < 
               !     -      / ! ノ 
                ' ,          /   | 
                 ヽ、__ ,,..  -'"      | 
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ...... 
:.... . ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. . 
... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝ ......... .................................... 
....  i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ / .. ..... ................... .. . ... 
..   三  |   三  |   三  |   三 |  ... ............. ........... . ..... 
...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ... 
  三三  三三  三三   三三 
 三三  三三  三三   三三 


ブライトさん_| ̄|○  
369名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 05:18:58 ID:AQatHKL0
>>367
連載掛け持ちは正直きついと思うぞ。
そもそもエロパロにガンダムスレが2つ有るのが気になる。
370名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 09:25:52 ID:cLjNFndj
むこうはシリアス長編だから、こちらはギャグ短編とか。
371名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:59:04 ID:T8maPVTs
>>367
正直言って、どこが良いのか分からない。
あれだけファンがいるのだから、きっと面白いのだろう、
分からない自分がおかしいのだと思って何度かチャレンジ
したんだが、どうしても面白いと思えない。orz
合わないということなのかなぁ。
372名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 05:16:27 ID:unR3m6oZ
自分には合わないと思うなら、何度もチャレンジする必要なんかない。
エロパロなんてしょせんフィーリング。
大勢のファンに大人気のSSでも、あんたには合わなかったんだろう。

まあ、あんたが「正直言って、どこが良いか分か」るSSってのを教えて欲しいもんだが
なんとなく分かる気がするから別にいいかな。
373名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 15:58:39 ID:dmLlaHSU
作品以前に、他スレを保守するのにわざわざコテで書き込むのがウザい
他スレでまでマンセーする信者はもっとウザい

そういう馴れ合いは自分たちの巣でやってくれ
他スレにまで持ち込むな
374名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 18:14:05 ID:T3Ck5BBX
>>373
あるスレで書いてる職人が
他のスレに書き込んじゃいけないなんてルールはないですよ?

このスレが活性化するなら、誰が書き込んでくれても大歓迎です。

脳内ルールをふりかざすのはやめてくださいね ┐('〜`;)┌
375名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 02:06:11 ID:po/1dqyR
>>374
>>373は「保守するぐらいでいちいちコテハンつけるな」って言いたいんじゃないのか?
376名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 02:09:25 ID:k9ZQwPNz
>>374
読解力なさすぎ
377名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 23:30:41 ID:bkWBsHe0
>>376
>>374は、>>373の「そういう馴れ合いは〜」みたいな排他主義が
よくないって言いたいんじゃないのか?

お前、読解力なさすぎ
378名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 01:01:48 ID:j4oz5lOJ
373はなんか嫌なことでもあって、ムシャクシャしてたんだろうw
379名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 18:04:52 ID:YehU/tDy
ところでなんでエロパロにガンダム総合スレが2つもあるの?
どう言う経緯があったのか誰か教えて。
380名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 00:53:14 ID:U40TzAlP
スレが伸びてると思ったらあの職人の話だったのか。

>>371
最初の頃は感想レスのジサクジエンを笑われていたが、懲りずに続ける図太さに、
今はヲチスレでも生温かく見守られている。
感想が少ないともうやめると誘い受けするから、反応を面白がって踊り子さんに
手を触れるやつもいる。俺のことじゃないぞw
381名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 20:28:33 ID:q3UhUgxc
>>380
うんうん、エライねー、スゴイねー ぱちぱちぱち、っと。
(でも、>>380みたいなキチガイでも生きてていいんだから日本って本当にいい国だなあ。)



>>379
既存スレを確認せずに重複スレを立てるうっかりさんはどこにでもいるかと。
(ただ、この重複は板統合時の混乱のせいだという説もあり。)
ガンダムキャラに萌えるスレの1スレが立ったのが 2001年12月31日。(大晦日だw)
ガンダムヒロインズの1スレは2001年12月7日だったから順番でいけばあっちが本スレ。。。なのか?
本来、前スレが落ちた段階で(どっちが本スレにしろ)合流すべきだったのかもしれないが
◆ZAxBErybqE氏がスレ立てしちゃったんで、恐らくうちのスレが落ちるまでは平行状態が続く模様。
こんな無秩序さが2ちゃんねるといえば2ちゃんねる。
382名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 00:01:43 ID:eAX0kxEy
>>381
ありがとう。でもまだ400行かないとこを見るとどうなんだろう。
容量も242.5kb(専ブラによる)だから埋まらないし
SSもあまり投下されないから流れ遅いし…………
383名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 00:17:29 ID:l9Z9PVNL
>>381が何を言いたいか全く分からねぇ
384名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 19:14:19 ID:sdIPSDKz
今度からこのスレを保守する時は、名無しでするようにします。
ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。

>>371
私なんかの駄文を何度も読んで戴いてありがとうございます。
いつか、貴方が面白いと思えるような文章を書けるようになりたいと思います。
精一杯頑張りますので、また宜しくお願い致します。
385名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 10:43:03 ID:vK9yArz8
まだあったんだ
386名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 18:07:23 ID:klM5BGGe
>>385
スレが重複してるし向こうの方が住人多いから落としちゃっても良いんじゃね?
387名無しさん@ピンキー