今になってよく見たら、
>>1と
>>4の内容が被ってました。スマソ。
ソクイ!!(・◇・)
>1乙!
>>1さん乙。
次スレの話題が出てからここまで早かったな。
即死回避。
I\,,,,,,/I
ゝ 。 。i
( ヾヽヽ
/ \▼/
| *´_ゝ`リ < ハンキョです。
| (ノ |)
,/人. 丿丿
"" U"U
∧Λ∧ (⌒─-⌒)
彡| - - ((( ・(,,ェ)・)
彡| _) ||l∩( ´_ゝ`) < 逃走クマです。
彡|ハ´_>`)リ < 麒麟です。 || . |⊃
|∪ ∪ C:、.⊃ ノ
人_ ../ ""U
U"U
_ _
_ _ 〈>´ ̄`くノ
〈>´ ̄`くノ 〃ノ人ヽヽ
(从ハ从) ノノ´<_`从{
)§´∀`リ. }ハ Y ハ {
( ハ† _ ハ ∪| | ∪
U|_____|U |___|_|
∪ ∪ U U
〈>´ ̄`くノ
|i i⌒⌒i |
||!.{ ゚∀゚ リ
/ .∨ ヽ
∪ | ∪ .
|_|_|
∪ ∪
_ _
〈>´ ̄`くノ < ネコミミ主上ハァハァ ですって?
(从ハ从)
)§´∀`リ. | | ガッ
とハ† _ ) | |
Y /ノ 人 〃⌒ヽ
/ ) < >ノ人ヽヽ ∩
_/し' //. V(´<_`;从リ/ しゅ、主上! それよりも今は即死回避が重要です!死にたいのですか!?
(_フ彡 }/ Y { /
_ _
〈>´ ̄`くノ
(从ハ从)
)§´∀`リ. <それもそうだな、死ぬのは惜しいし・・・。すこし落ち着こうか。
( ハ† _ ハ
U|_____|U
∪ ∪
( ハ† _ ハ 〃⌒ヽ、←ボコられ済
U|_____|U 〃ノ人ヽヽ リ
∪ ∪ ⊂ノ゙´Д`#从从{ ̄ ̄⊃
そうですよ、主上。落ち着きましょう。(落ち着いたら・・・ハァハァ・・・。)
_ _
〈>´ ̄`くノ < 何、邪な事考えているんだ!この馬鹿麒麟は!
(从ハ从)
)§´∀`リ. | | ガッ
とハ† _ ) | |
Y /ノ 人 〃⌒ヽ
/ ) < >ノ人ヽヽ ∩
_/し' //. V(´<_`;从リ/ しゅ、主上! その様な事は決して考えておりませんが(何で、ばれた?)
(_フ彡 }/ Y { /
この様に無能で馬鹿な麒麟ですが、
いなくては困るので一応大切に取り扱ってください。
死ななければ、何をしても結構です。
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,へヘ
// ⌒丶 ゥフフフフ… 大丈夫、碧双珠があるからね。
(从ハ从)
)§´∀`リ
( ハ† _ ノつ〇 〃⌒ヽ、
U|_____| 〃ノ人;;;;;ヽ
∪ ∪ ⊂(;´Д`#リ从 ̄l⊃
∪ しゅ、しゅじょう… やり過ぎです…
即死防止
>1
乙悦
新スレオメ
>1
ぉっぇっ
うわっ、もう新スレが立ってる。
1さん、乙です。
前スレ948ですが、
>>749-756のエロ梨桓×祥のつづきの冒頭の部分だけ、即死防止で落としときます。
5回連載予定。エロに持ち込むまで時間がかかるです。しかも続きは明後日の夜。
ごめん。
― 1 ―
祥瓊は溜息をつき、その夜何度目かの寝返りを打った。どうにも寝付かれない。目が冴えてしまって眠れない。
理由は分かっていた。
昼間、半月ぶりにあの男の姿を目にしたからだ。
慶東国金波宮での、王側近の女史としての仕事には際限がない。その時も王に届ける書類の束を携えて内殿に急いでいた。その途中で、2〜3人の部下と共にこちらに向かってくるがっちりした体躯の男とすれ違った。
廊屋の端と端でその姿を認めた瞬間から目が離せなかった。何気ない風を装い、真っ直ぐ前を向いて歩きながらも、視界にはしっかり相手が捉えられていた。
すれ違いざまに会釈を交わす。それだけで周囲の空気が熱くゆらいだように感じた。
数歩進んでさりげなく振り返ったけれど、男は何事もなかったかのように部下と話しながら、背を向けて遠ざかって行った。
何事もなかったかのように。祥瓊など目に入らなかったかのように・・・。
どうしてこんな風になってしまったのだろう、と思う。
ほんの三月前まで、同じ建物の中で当たり前のように一緒に生活していた。
新王朝の宮廷にも一緒にあがった。
男との関係は、これからもずっと変わらないと信じていたのに。
王や麒麟まで巻き込んだ和州の乱が治まって後の状況の変化はめまぐるしく、祥瓊には三日分の出来事が一日に詰め込まれているように感じられるほどだった。
景王である中嶋陽子は、反乱軍の側にあった祥瓊と鈴を王宮に召し上げて役職を与えた。麦州侯・浩瀚を冢宰に据え、松柏・遠甫を大師として招き、そして――、そしてあの男、桓たいを禁軍の将に任じた。
まだ若い王朝の方向が一気に転換した瞬間であり、これから力を合わせて国を盛り上げてゆこうという気概が満ちていた。
それは今も変わらない。祥瓊にしても、自分が新王朝の力になれることには大いにやり甲斐を感じているし、陽子や鈴と一緒に遠甫の教えを受けられることを幸せに思う。
見かけは同じ年頃の娘同士、友人になれたこともとても嬉しい。
毎日が充実していた。
けれども、何かが欠けているという思いが日々募るのをどうしようもなかった。
その思いの原因に薄々気づいていたものの、敢えてそれには目を向けないようにしていた。あんな不意打ちのような形で眼前に突きつけられるまでは。
そして今はそのことばかりを考えている。こんなにも会いたかったのだと、胸元を棒で突かれたような痛みすら感じる。
祥瓊が旅の果てに辿りついた明郭では、州侯の施政への不満を抱え、多くの侠気ある人間が蜂起の時を伺っていた。桓たいはその中でも最大級の、最も組織だった集まりを束ねる男だった。
祥瓊はたまたまそこのアジトに拾われて、以来、桓たいと離れたことはなかった。
折に触れて目にする桓たいの人となりに信頼を覚え、ついで信用されることに喜びを感じ、それが恋心へと変わってゆくのにさして時間は掛からなかった。
そして桓たいも祥瓊を好いてくれているのだと、初めて口づけを交わしたあの夜、そう信じたのに。
会いたい、会いたい、会いたい・・・。
禁軍の将軍職がどれほどに忙しいものか、祥瓊にだって想像はついた。
しかも綱紀の乱れきった軍隊を、州師から大抜擢された人間がまとめ直さねばならないのだ。さぞかし風当たりも強いことだろう。祥瓊のことを顧みる余裕などあるまい。
桓たいの不在を苦しいと感じるようになってから、何度もそう言い聞かせて自分を納得させてきた。
しかし、それとは別の、もっと真実味のある理由も考えてしまう。
祥瓊は自分のことを桓たいに話していなかった。
芳の公主だったこと。恭王の元から装飾品と騎獣を盗んで逃げ出した罪人であること。
言い訳めくが、隠していたわけではない。あの状況下ではどうにも話を切り出す機会がなかったのだ。
それを反乱と登城のどさくさに紛れて、不確かな伝聞の形で知られてしまった。
桓たいは自分を嘘つきと思って避けているのではないだろうか。だからこんなに長いこと、口を利くことはおろか、視線さえ合わせてもらえないのではないだろうか。
せめて、桓たいに謝りたいと願う。謝ってそして出来れば釈明したい。許されるなら――あの夜に、反乱軍に合流しようと決めた前の晩の厩での二人に戻りたい。
気づかぬ内に涙が零れている。
指先が唇をなぞった。
切なさに胸が痛む。
牀榻の上で体を起こした時にはもう、抑えが利かなくなっていた。
会いたい、その想いだけで足を床におろす。
襦裙に着替える余裕などない。夜着の上に上掛けを頭から羽織り、部屋の外へ忍び出る。
まだ配置が整うだけの人数がおらず、警備が手薄なことが幸いした。
祥瓊は誰にも見咎められず、裸足のまま、影のように禁軍左将軍の邸宅へと向かっていた。
(つづく)
桓×祥キタ―――!!!
続きも待ってます。
レス27か。
微妙なところかな。
桓×祥〜〜続き楽しみ!待ってます
新スレ乙。
>1 乙悦
>22タソ
桓祥続きキタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
お待ち申し上げておりました!
裸足で熊さんに会いにいく祥瓊タソ (*´Д`)ハァハァ
スレ立て乙悦
ところで六冊目の方に楽×陽がうpされてるよ。
948さんに遠慮したんだろうか。
33 :
余興:04/05/05 18:40 ID:ynHKytHb
エロなしでスマソですがチョットお話置いていきますね。
――暖かくなると気分も少し高揚するようで。
無口無表情無機質の景麒にすら、春を察する感覚は有る。
ふわりと流れる香りに誘われ、景麒は不図顔を上げて窓の外を眺めた。
視線を軽く屋外に流すと、瞳は花咲き乱れる園林を映し出す。
暖色の花弁が光を浴びて一帯を明るく照らし出している。
開け放された窓は春を呼び込んでざわめく。
華やかに優しく頬をなぞる微風が、室内を仄甘い空気に満たしていた。
――否、甘いのはその所為だけではない。
景麒は静かに視線を中に戻し、心持ち右斜め下に移した。
角で隣り合うように座る朱髪の少女。――紛う事なき自分の主人が小皿の水蜜桃と格闘している。
彼女の友人兼女御の少女が『差し入れ』と称して持ってきたもの、を陽子は頬張っていた。
陽子は木製の匙で白桃を切り分け、水蜜を絡めてそれを口内へ流し込んでいる。
口のものを飲み込むと、もう一掬い、と匙の先で桃を追った。
ところが、追いかけられた桃は小さく跳ねて匙から逃げてしまった。
その拍子に蜜が零れ、つつ…と陽子の右手首から肘に向かって流れる。
陽子は腕を伝う透明の筋を、赤い舌を這わせて舐めとった。
…――その様子を、景麒は先刻から身動ぎもせずに眺め――どちらかと言えば凝視して――いた。
陽子は零れた雫を舐め終わると、改めて桃を切り分け、口に運ぶ。
刹那、蜜に濡れた唇を尖った舌でぺろりとなぞった。
陽子が満足げに「美味しい」と呟いて微笑むのを見て、景麒の口元が微妙に歪む。
(――…っかぁぁ…。おいしぃ…。)
目元は固定されたまま口端だけ伸びたので、傍目から見ると不気味且つ複雑怪奇極まりないが、これでも一応笑っているのだ。
陽子の仕草一つ一つにあらぬ妄想をつけ、景麒は一人、悦に入っていた。
能面、が陰口の景麒が、自分の主人が多寡だか間食を食む姿に薄ら笑っているのは、春の陽気に中った所為かも知れない。
否、寒ければ寒いなりに、暑ければ暑いなりに悶々と物思う事も多々あるが、春は特にそれが顕著に出るのである。
(――あの瑞々しい唇をなぞる舌先はどれほど甘いだろう…)
ほわわん、と桃色の妄想が景麒の思考に拡がり始める。
視線を固定したまま、景麒の意識は妄想に向けて一気に傾いていった。
――今、彼の脳裏に過ぎるのは実物より五割ほど乙女度合いとあどけなさを増した主人が、
『…食べてみる?』と捏造された口調で上目遣いに自分を覗く姿である。
『よろしいのですか…?』
こちらは打って変わって麗しさが水増しされた姿で、景麒は陽子の顎をくい、と持ち上げる。
『――んー…。どぉしよっかな…』
異様に可愛げのある陽子が悪戯っ気のある眼差し――最早、姿ばかりで中身は別人――で景麒を翻弄する。
『…ふ。よもや試しておられるのか。困った御方だ…』
片っ端から「出てくる奴らは誰なんだ」状態で妄想は突っ走っている。
『なんだ…。折角欲しそうな目をしてたから、察してあげたのに…』
陽子がしなを作って景麒の胸に頭を摺り寄せる。
『聞き捨てならないことを仰る…』
景麒は少女の肩を抱き、息の通う距離まで顔を引き寄せた。
『斯様に不埒な物言いをするのは、この御口ですか…?』
いけない唇だと呟いて、しっとりと甘く濡れた唇を舌でなぞり、柔らかく含んで覆い被さった。
いやらしい水音を響かせて唇に乗った甘蜜を吸い尽くし、更に唇を割って舌を忍ばせる。
『…ん…っ…』
舌と舌を絡めては離し、離れては追いかけるように狭い口腔内を何度も何度も弄りあう。
飽きるほど濃厚に競り合った後、唇は糸を残して漸く離れた。
(※何度も言うが、これは景麒の妄想である。)
『…ね、もっと欲しい…?』
抱かれたまま、すっかり小悪魔になった陽子が婀娜っぽい微笑で景麒を唆す。
額に、耳に、首筋に。軽く口吻けながら景麒は返した。
『…勿論。これだけで事足りるとは御思いでないですよね…?』
ふふ、と陽子は景麒の喉を吐息で擽る。
『…じゃあ、残さないで全部食べるんだぞ…?出来なかったら、お仕置きだから、な…』
『…御命令とあらば、何に代えても…』
微笑を漏らしながら絡み付いてくる腕を取ると、景麒は娘の手首に柔らかく痕を残しつつ、その身体をゆっくりと横たえた…。
――妄想の渦中にある本人が見たら蕁麻疹を起こして卒倒しかねない姿が、くるくるりと景麒の脳内を春色に染め抜いている。
それでも景麒の表情に些細の変化も見られない――要は、無表情のままだ。
此処まで自我を突っ切りながらも大して表情が変わらないのが、景麒の景麒たる所以であろう。
桃色の世界は益々深みに嵌っていく。
その横。下僕の発する邪まな波動に何かを感じてか、陽子は食べかけの水蜜桃から目を上げた。
ぱっと目線を左斜め上に向けると、穴の開きそうなほどの眼力で景麒が陽子のことを見ている。
陽子は多少息すら乱して凝視してくる様子にやや引きを覚えたが、
その常軌を逸する視線に「あ、そうか」と一人合点すると、軽く顔を赤らめた。
同じ頃、漸く景麒が桃色の世界から片足ずつ帰ってきていた。
夢の中では、唇が掠るような愛撫を重ねながら果実の甘皮を剥く仕草で衣服を丁寧に剥ぎ取っている最中だったが、
実声に呼び戻されて何となく意識が蘇ったのだ。
「なんだ…言ってくれればいいのに」
陽子はもぞもぞと小声で呟き、恥ずかしげに首を傾ける。
「――欲しいのだろう?」
「ひゃい?!」
虚妄から現実に引き戻ったばかりの反動に堪えない喉が素っ頓狂な声をあげてしまった。
先刻の妄想にはやや足りないが、現物の少女が頬に朱を混じらせて景麒に流し目(本人にはそう見える)を送っている。
「な、ななな…?!」
「…だって、そんなに激しく見てくるから…」
挙動不審な景麒に軽く微笑い、陽子は「食べたい…?」と問いを重ねた。
書卓の下で、景麒は自分の足を強く踏みつけた。
(――痛い!!…では、これは現実だ!!!!)
現し世と気付くや否や、
「ッええ、それはもう!物ッ凄く!何処まででも食べたいですッ!!」
とそのまま押し倒しそうな勢いで、景麒は陽子に詰め寄る。
希望に膨らむのは既に胸だけではない。
「そんなに欲しかったのか」陽子は言った。
「悪かったな、気付かなくて。…じゃあ、残さず食べろよ?」
半分呆れ顔で笑い、陽子は、右手に持っていた皿と匙をずい、と景麒の前に差し出した。
「――――は」
景麒は突き付けられたものを指差し、怪奇を見るような目を向けた。
陽子は相変わらずの微笑で「…だから。これ。食べたかったけど、黙っていたんだろ?」と言う。
途端に、景麒は自分の中にあった盛り上がりが加速度をつけて萎んでいくのを察した。
一声とは違い、明白に抑揚を欠く声がほぼ自動的に陽子の問いに答える。
「…ぁ――…。はい。それは、もう…」
急に興奮が下がったので、『お召し上がりの主上ご自身を何より…』という言葉は露と消えてしまった。
「お前がそんなに桃が好きだとは知らなかった」
完全善意の微笑で陽子は言う。
「…ぇ?あぁ、はい。そうです。好きです…大好きです…」
女体の桃が特に、という蛇足を飲み込み、景麒は食べかけの水蜜桃を受け取った。
「そうか。なら、残り少ないけど味わって食べてくれ」
出来ればその御口に含んだものを直接注いで頂きたいのですが…、という不満をぎりぎりで噛み殺し、景麒は匙を手に取る。
(――失敗した。)
今更冷静になった頭で、あのまま黙って押し倒しておけば良かったかも知れない、と景麒はぼんやりと思った。
我に返った事で折角の機会をふいにした気がする。
あのまま、勘違いでも進んでいけば、もしかしたら済し崩し的に事を成せたかもしれない。
ちら、と陽子に目を向けると、陽子は邪気に気付かず微笑している。
その善意に漬け込んで破廉恥な行動を挟み込む事は、一応麒麟の景麒には出来そうになかった。
(…完敗だ)
何処かに敗北を認め、景麒は惚けッと匙を眺める。暫し後、それが先刻まで皿と少女の口の間を往復していたことを思い出した。
弛緩しかけた瞳を無意味に鋭く光らせ、景麒は水蜜を掬う。
下賜されたものを口に運び、感慨深そうに何故か匙ごと噛み締めた…。
(おわり)
御邪魔しました。
>>22さん続きガンガッテ下さい。お待ちしてます。では。
激しくワロタ(w
しかし、アニメのせい?か変態じみた時だけ
ヤシの声が勝手にアテレコされるようになってしまった…
あうぅ・・・妄想陽子イイ!
でも実物のほうが可愛いぞ!
景麒匙にハァハァしてる場合か!漢を見せてみろ!!
>39乙!!
景麒の春色妄想爆笑〜〜!!
39さんありがとう!
22さん桓祥待ってます…ハァハァたのしみで眠れない〜
>39さん、乙です。
もうこのスレの景麒ってデフォルトで妄想変態系になってる気がする。
それがまたはまるんだよ。
桃色の世界から片足ずつ帰ってくる景麒(@子安)、ウプププ。
ところでまたもや人大杉が発生したみたいですね。
しかも六冊目ははやくもdat落ちの悪寒。
めげずに投下します。
>>23-25 のつづき
─ 2 ─
官邸の園林に出て、風呂上がりの桓たいは胸一杯に夜気を吸い込んだ。
腐敗しきった官僚に骨抜きにされた禁軍の規律を回復するのは大仕事だ。
兵たちはそもそもが兵卒として訓練されているから、命令系統が変わったことを呑み込ませれば後は早い。大変なのは組織の再編、連日の夏官や冬官たちとの会議、訓練の行き届かない兵卒への指導、「すとれす」を溜めた王との剣の稽古。
身体がへとへとな時ほど神経が研ぎすまされ、寝付かれないことがある。この夜の桓たいはまさにそれだった。
袍を肩脱ぎし、爽やかな夜風に当たる。
そこここに無造作に据えられた陶椅子に腰を下ろし、太股に肘を乗せて、低い位置に大きくかかる十六夜の月を眺めるともなく眺めた。
実はもう一つ、桓たいを悩ませていることがあった。
その日、半月ぶりで正面から顔を見てしまった娘のことだ。
心の準備がなかった。突然の邂逅に平静を装うだけでいっぱいで、部下の質問に頓珍漢な指示を出して変な顔をされた。
そんな自分に比べて、もう少しで肩の触れ合う距離を顔色一つ変えることなく会釈しながら通り抜けていった娘を思うと、その夜は余計に眠れなかった。
祥瓊は、やはり怒っているのだろうか。
自分たちの活動にあれだけ引っ張り込んでおきながら、麦州侯の指示で動いていることを隠していた。
いやそれよりも、半獣であることを教えないままに唇を奪ってしまったことが後ろめたい。
祥瓊を愛しいと思う気持ちがあふれ出してしまったからだし、夢かと疑うことに、相手も自分を受け入れてくれたあの夜。しかし口づけをしたあの時、抱きしめる前に言っておけば良かった。
そこで拒絶されていれば、あの身体の柔らかさや唇の甘さを味わう前にあきらめていれば、こんなに切ない思いはせずに済んだのに。
反乱の騒動が収まり、色々なことが片づいてきた今、桓たいが内心恐れていたことが俄然現実味を帯びてきていた。
半獣である自分を、祥瓊がその美しい顔をゆがませ、汚らわしいものを見るような目で見つめること。いや視線を投げてさえ貰えないかも知れない。事実、今日も祥瓊はまるで自分を無視していたではないか。
他のことでは明快な桓たいが、こればかりはくよくよと考えこんでしまう。柄にもなく、満ちこぼれた大きな月を見上げてため息をつく。
やがて──
放心してはいても桓たいは筋金入りの武人だ。不審な気配を感じ、油断なく緊張をまとった。殺気こそ伝わってこないが、公務も終わったこんな時間に、約束もなしに誰か来ることは考えられなかった。
体術にも心得がある。大抵の曲者なら組み伏せる自信があった。人の姿で危うい時でも、変身してしまえばまずやられることはない。
だが桓たいの目の前に無防備に現れたのは、とてもおどおどした様子の娘だった。頭からすっぽりと大きな布を被って顔が隠れているが、他の誰かと間違うことなどあり得ない。
──祥瓊!
反射的に立ち上がった。
今まで考えを巡らせていたその相手がいきなり現れた。自分の頭の中を読まれたのだろうか、などと莫迦なことを考えてしまう。
何か言いたいが、舌が口の中に貼り付いてしまって、言葉が出ない。上半身を晒していることに気づいて慌てて袍を纏い直し、目の前の娘を幻ではないかと凝視した。
一方の祥瓊も、たくましい上半身を露わに月光にさらしていた桓たいを目の当たりにして、今までにない気恥ずかしさを覚えていた。
あんなに会いたかったのに、我に返るとどうして我慢できなかったのかが判らなくなっていた。
こんな時間に、一人で、こんなところに何をしに来たのだろう。はしたない娘だと思われてしまう。桓たいに呆れられてしまう・・・。
立ち竦む祥瓊を食い入るように見つめ、先に自分を取り戻した桓たいが抑えた声で呼びかけた。
「祥瓊、どうしてここへ・・・」
ああ、これ! 祥瓊の肩がびくっと震える。こみ上げるものがあって、涙が溢れた。
これだ。この声で名前を呼ばれたかった。禁軍将軍や女史としての肩書き越しにではなく、一人の娘としての祥瓊に、一人の男として話し掛けて欲しかった。
上掛けが地面に落ちた。
何も言わずに駆け寄り、その胸に縋りつく。
「桓たい、桓たい、桓たい・・・・」
硬直している桓たいに気づく余裕もなく、譫言のように名前を呼び続けた。止めどなく涙がこぼれ落ちる。袍の打ち合わせを握りしめ、厚い胸板に頬を寄せる。
けれど、桓たいが応えてくれないことに気づいた。その場にじっと立ってはいるが、抱き返そうとはしない。
ムムやはり嫌われてしまったんだ、私に触れたくないんだ。
絶望に駆られて、大きな瞳を潤ませて下から見上げると、桓たいは呆然と立ちつくしているのだった。それが気配に気づいてようやく祥瓊を見てくれる。
二人の視線が絡み、その訴えかける瞳にそれまで思い悩んでいたことなど忘れ果てて、桓たいは容易く絡め取られてしまう。
「祥瓊・・・」
呟くと包むように腕をまわした。
祥瓊がもっと強くしがみついてくる。
桓たいは祥瓊の顎に手を掛けて見つめる。この美しい貌を、こんな風に正面から見たのは何時以来だっただろう。
娘が逃げようとしないのを確かめ、傾きに合わせて顔を寄せ、そっと唇を重ねる。
ただ唇を合わせるだけの口づけだった。腕の中で娘の身体が震えていた。
─ 3 ─
もっと欲しい。もっと深く口づけたい。
しかし、桓たいは必死に自制した。祥瓊の肩を掴み、身体を向こうへ押しやる。
「戻れ、自分の部屋へ。こんなところを誰かに見られでもしたらお前の評判に傷が付く」
涙顔の祥瓊がとまどったように問い返す。
「評判てなに?」
「教養高い公主さまで、切れ者で美貌の女史。
こんな州師あがりの半獣に何かされたんじゃないかと、余計な勘ぐりはされたくないだろう」
口にするなり、余りの情けなさに内心舌打ちをした。自分から弱点をさらけ出すなど、兵法を知る将軍にはあるまじき失態だ。
男の、どこか逃げ腰な態度に、祥瓊のきかん気が頭をもたげる。
「あなたこそ、禁軍の左将軍さまのお相手ならよりどりみどりでしょうに、手近な女史に手を出したなんて言われたくないんじゃないの?」
最初の一手を誤ったばかりに、桓たいは簡単に追いつめられてしまった。
「黙れ、半獣の俺がどんな姿だか知りもしないくせに」
ますますまずい方へ話を向けている。無意識に気にしていることを口にしてしまうのが、桓たいが平常心を失っている何よりの証拠なのだが、祥瓊も勢いに任せてその言葉に乗る。
「見せてもらったことがないんだもの、知りようがないわ」
そう口にした瞬間、桓たいの触れられたくないところを突いたのだと不意に思い当たった。祥瓊は自分の短慮を悔やむ。
以前陽子から聞いた、熊の姿で戦う桓たい。陽子より近しいはずの自分が知らない姿を陽子が見ている事への、それは詮ない嫉妬心だったのだが、桓たいに向かって口にして良いことではなかった。
誰もが楽俊のようにありのままの姿で生きている訳ではない。桓たいは、半獣である存在を法によって否定されて生きてきた人間だった。それなのに無神経にその姿を見せろだなんて。
やっと口がきけたというのに、どうしてこうなってしまうのだろう。
しかし桓たいは別な覚悟を決めていた。
今ここで祥瓊に獣の姿を見せて愛想づかしされた方がいっそ楽だ、と。その姿を見せていないから、ひょっとしたらと未練が残り、祥瓊をあきらめきれずにいる。
もう楽になりたい。思い切って変身して見せて、祥瓊の方から離れるようにしむけてしまいたかった。
何の予告もなく桓たいは姿を変えた。
ゆらゆらと輪郭が揺らぎ、纏っていた着物が落ち、沈み込むように体積が縮む。そしてふわりと立ち上がったとき、そこには一頭の巨大な熊がいた。
半獣を、楽俊を基準に考えていた祥瓊には、その大きさと人間の桓たいとの釣り合いがとれなかった。呆然とその姿を振り仰ぐ。
確かに、白兵戦の戦場でこの姿を見たら敵はひるむだろうし、味方には百人力の援軍と感じられるに違いない。だからこそ、拓峰の戦いの後、みんなは口々に青将軍の偉容を称えたのか。
目の前の事実に納得しながら、祥瓊は名前を呼んだ。
「桓たい、それがあなたなのね?」
熊の姿で祥瓊から名前を呼ばれ、桓たいは自分を忘れそうになった。
「この姿が恐ろしくはないのか」
熊の姿から聞こえてくるのは、幾分低く感じる桓たいの声。
「どうして? だってあなただもの。人でも獣でも、桓たいの中身には変わりはないでしょう?」
迷いのないその答えに、桓たいの総身に震えが走った。どんどん逃げ場がなくなって行く。
「自分が何を言っているか判ってるのか?」
「どんな姿でも、あなたはあなただということよ」
美しい貌が熊の姿を真っ直ぐに捉えている。
こうなったら最後の疑問を口にするしかない。
「人の姿の男に口を吸われるのは耐えられても、熊に抱かれることを想像してみるがいい」
「考える前に、試させて頂戴」
強気な娘の言葉に、桓たいは足下が揺らぐような感覚を味わっていた。
父・仲韃も、母・佳花も、祥瓊を愛していたのだと思う。
父は汚れのない純粋無垢な真っ白な存在としての娘を。母は利発で愛らしい、人々から賞賛される自慢の対象としての娘を。
しかし二人とも、子供には抱きしめて無償の愛情を注いでくれる大人が必要だとは考えていなかった。何もかも乳母任せで、食事を与えられ、清潔にしてきれいな衣裳をまとい、知識や礼儀作法を身につければ幸せなのだと思っていた。
それは一面の真実だ。
祥瓊自身、自分の育った環境に不満のあるわけではなかった。
けれどあの夜、桓たいの温もりを知ってしまった。自分一人に向けた愛情を持って抱きしめられること、自分がどんなにそれを渇望していたかを知ってしまった。
そして今夜、再び桓たいに抱きしめられて唇を合わせたとき、それは確信に変わる。
自分が求めていたのは、これ。この人から与えられるぬくもりと安らぎは、他の何物にも代えられない。
桓たいを正面から見つめて立っている祥瓊を、暖かい毛皮が覆った。ごわごわした感触と匂いと圧倒的な大きさにたじろぐ。しかし同時に、これも桓たいのぬくもりだと受け入れることが出来た。
どんな姿でも、この人はこの人なんだ。
「ちょっとずるいわ」
頬を寄せてつぶやく。
「あなたは人にも獣の姿にもなれるのに、私はこの形でしかないんだもの」
その言葉が桓たいの迷いにとどめを刺した。
次の瞬間、祥瓊は筋肉の発達した人間の腕に軽々と抱え上げられていた。身体が宙に浮く不安から、咄嗟に相手の首にしがみつく。
「祥瓊」
間近に真剣な表情の男の顔がある。
「抱くぞ。もう引き返せないからな」
感情を押し殺し、ぶっきらぼうに告げる男への返事の代わりに、その盛り上がった肩に頭を預けた。
(つづく)
ももももももしや獣○??????
いやちゃんと人型に戻ってるじゃんw
う・ま・い!
続き早くーーー!!
来い来い、どど〜んとお待ちしてま〜す!!
>>44-49のつづき
─ 4 ─
口づけをしたことがある。
そう思っていた。
桓たいという男を知っている。
そうも思っていた。
ならば今自分が受けているこれは何なのだろう。
自分の上にのしかかって、身体をまさぐっているこの男は誰なのだろう。
祥瓊の口に吹き込まれる息、蹂躙する舌。
脳髄の芯からとろかされるような熱い蠢き。
全てを貪り尽くすような荒々しい愛撫。
これが「抱く」ということ?
求め合う気持と求め合う身体とが重ね合わされたとき、どんなことが起こるのかも知らないままに、祥瓊は全てを預けてしまっていた。男から与えられる感覚に戸惑いながら応じ始める。
桓たいの雑然とした臥室。雲海に面した窓は開け放たれ、海面から反射する月光が窓際を冴え冴えと照らしている。
帳を開け放った牀榻から一番離れた隅には、小さな灯火がひとつ、ぽつんと灯されている。
全てを見たいと願う桓たいと、恥ずかしいから暗くしてと乞う祥瓊との、それが妥協の接点だった。
その、形の明暗をくっきりとさせ、表面の色味を不確かにさせる明かりの中で、乳精を凝らせたように白い祥瓊の身体は、ほんのりと浮かび上がって見える。
白い身体に紺青の髪、それより少し濃い藍色の密やかな茂み、まるで紅をはいたような朱い唇が曖昧な彩りを添え、覆い被さる桓たいの日に焼けた肌との対比を際だたせている。
桓たいは没頭していた。
薄闇にたゆたうのはほころびかけた大輪の芍薬の花。その万重の花びらを解きほぐし、花芯を確かめずにはいられない。
薄く破れやすい花びらを開かせるのに、桓たいは唇と舌と指先を使った。吐息と囁きと熱情を使った。
少しずつ、少しずつ。
無理はさせたくない。けれど思いを遂げずにはいられない。矛盾した欲求に突き動かされ、声にならない声で娘の名を呼び続ける。
祥瓊も桓たいを呼んでいた。
薄い夜着をはだけられ、はだけた端から肌を愛撫されてゆく。
王宮にいた頃には侍女たちに身体を洗われていたものだが、他人から素肌をこんな風にふれられる日が来ることなど想像すらしなかった。
指先が熱い。その指がなぞる後から、桓たいは唇も使って祥瓊の身体を愛撫する。厚みのある唇が身体のあちこちを味わっては、祥瓊の唇に戻ってくる。口を吸いながらも手は全身への愛撫を休もうとしない。
もっとして欲しいと願っていることに気づいて、祥瓊は羞恥心を覚えた。ともすれば忘我の淵に落ち込みそうになる愛撫から逃れ、自分を保たなければと身を捩ったが、桓たいは難なく押さえ込み、夜着の袖を肩から抜き取って床に放った。
唯一日常に繋がる名残だった夜着を奪われ、飾るもののない裸体だけが残された。
それが銃爪となって、祥瓊にはもう眼前のこの男のこと以外考えられなくなる。全ての記憶もしがらみもかなぐり捨てて、桓たいだけを受け入れる。
ゆるく結んでいた髪はほどかれ、豊かな紺青の波が枕の上に広がっていた。
男の熱く短い吐息に、祥瓊の息が混じる。
男の口が祥瓊のそれを覆う。
熱くぬめる舌が侵入し、祥瓊のそれを誘い出す。
ぎごちない舌の動きが、弄ばれ、繰り返し舐め取られるうちに、どんどんほぐれてくる。
互いに相手を呼び合いながら、ふれあえる場所を探してもどかしく身体を探り合う。
桓たいの指がわき腹をなぞると、祥瓊は擽ったさに身を捩った。
くすくすと笑いながら押さえ込まれ、くまなく身体をまさぐらてゆくにつれて、擽ったさは次第に甘い痺れを伴った感覚に転化する。
桓たいに全てを委ねることに、もはや何のためらいもない。見つけ出したばかりの恋情に溺れ、男の愛撫に全身を預けてしまっている。
耳たぶを甘噛みされ、舌先で耳孔をなぞられると背筋がぞくりと震えた。
「これがいいのか?」
その問いかけは、項に唇を這わされたとき、乳房を舌でなぞられたとき、太股の外側を撫で上げられたとき、足指を口に含まれたとき、何度も何度も繰り返された。
どこかで仔猫が乳をねだるような、甘えて鼻に掛かった声がしている。それが自分の喉から出ていると気づいたとき、祥瓊は指の関節を噛み、声を抑えようとした。
「声を、聴かせてくれ」
その手を外させて桓たいが囁く。
「お前のその声が好きだ」
ごく自然に口にされた好きという言葉に、祥瓊は全身で反応した。
「好き・・・、好きよ、好き・・・」
一度声にしてしまえば楽になる。あんなに一所懸命に喉元で抑えこんでいた好きという言葉を、こんなに軽々と口出せる。
好きよ、桓たい、あなたが・・・。
何度も唇が重ねられる。
祥瓊は差し込まれる舌を自分から迎え入れるようになっている。
まだ柔らかい乳首を口に含まれ、舌先で先端を押し込まれると、祥瓊の背は無意識に反り返って愛撫を誘う。
これまでの人生の大半を鷹隼の一瓊と呼ばれ、美しく飾り立てられることで過ごしてきた祥瓊だが、自分自身を宝玉のように扱われた経験はなかった。
今、それがどんなことかを体感している。
桓たいは世界に一つしかない、脆く繊細な硝子細工を扱うように祥瓊に接していた。恭しく丁重に、細心の注意を払いながらも容赦なく。
豪華な贈り物の包みを解くように、梱包の薄紙一つ破らない慎重な手つきで裸に剥かれ、柄胼胝(つかだこ)の出来た固い手のひらが、慈しむように祥瓊の身体を確かめてゆく。
腹の側が一通りあらためられると、身体を裏返され、俯せになる。
肩口から背筋に沿って、桓たいの熱い唇が移動してゆく。すでに擽ったさではなく、背筋を走る快感に身体が震えている。
どんどん愛撫に敏感になってしまうのを、敷布を掴んで祥瓊はしのごうとしていた。
しかし、桓たいは休むことなく愛撫を与えてくる。身体の下に手を差し込まれ、乳房を包むように揉みほぐされる。
背筋に舌を這わされ、同時に乳首を摘まれて、祥瓊は啼き声を上げた。
舌はそのまま腰に下り、滑らかな尻のあわいに差し込まれる。固い手のひらが、腹を伝い、股間へと伸ばされる。
自分でも触ったことのない場所に男の太い指が触れた。
思わず逃れようとするが、がっちりと押さえ込まれていて動けない。
何をされているのだろう、桓たいの指先から、にちにちと粘りけのある音が漏れてくる。
今までそんなところにそんな感覚があるなど想像したこともなかった、その場所を指が弄っている。
そこから広がる快感は、背筋を伝い頭の天辺へ、太股の裏を伝い脚の爪先へと全身を浸してゆく。
桓たいの口が尻肉を貪っている。秘所では指を動かされて、祥瓊に出来るのは敷布を噛んで啼くことだけだった。
(つづく)
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キターーーーーーーーー!
神が降臨なされたーーー!!!
>>54-57のつづき
ひとしきり祥瓊を啼かせた後、再び尻に腹を重ねた桓たいは、首筋から肩にかけて追い込むような愛撫を与えていた。
全身に漣が立つような感覚に酔いながら、祥瓊は尻に何かがあたるのに気づく。
「これ、なにノノ?」
無言で後ろ手に手首を掴まれ、そのものに導かれる。
「好きに触っていい。ただつねったり爪を立てたりはしないでくれ」
そうして祥瓊の手は熱く固い竿に触れ、手探りに不思議な形を確かめる。熱気と湿り気を帯びているそれは、とても大切なものに思えた。
両手を後ろに回して包み、太さを測るように触れていると、顎を掴んで振り向かされた。
口を吸い合いながら、桓たいに導かれて竿をこすり、玉袋を握りこむ。繁茂した陰毛がさわさわと手の甲を撫でた。夢中になって擦り上げると、それは更に固く、熱くなってくる。
そしてまるで生き物のように、祥瓊の手の中でびくんと跳ねた。
「祥瓊!」
いきなり呼ばれて、身体を表に返された。強い力で両手首を掴まれ、そのまま左右に開いて身体の脇に押さえ込まれる。
荒々しく口を吸われ、身体をずらして今度は乳首を強くしゃぶられる。柔らかい先端を舌先で弾くように刺激され、両の乳首を交互に舌と唇とで弄られる内に、むず痒くじりじりする感覚が先端にしこってきていた。
勃ち上がった乳頭をかりっと噛まれた。更に大きな快感。なぜかその刺激は腹の奥に届く。
桓たいが、まるで餓えを満たすように求めてくるのが全身に伝わってくる。
求められる物を与えられる自分が誇らしい。灯りをつけておいて貰って良かったと思う。暗かったら、こんな桓たいを見られなかった。 愛おしさがこみ上げて、乳房が張りつめる。
淡い色味で肌とさして区別のつかなかった乳輪が見る見るうちに朱に染まり、乳首が大きく、更に固く尖ってゆく。
「気持・・・いい・・・」
腹の下に組み敷いた娘から掠れた声で告げられると、桓たいは更に沈み込んでいった。
指先で膨らんだ乳首を摘み上げながら、祥瓊の脚の間に割って入り、股間に顔を寄せる。
髪の毛よりも濃い、藍色に近い茂みはまだ薄く、その翳りを透してぴたりと合わさったきれいな割れ目が見える。未熟な青い匂いがそこから立ち上ってくる。
しかし、脚は必死の勢いで力任せに閉じられた。
「見ちゃ駄目! そんなところ、やめて!」
見上げると、祥瓊が両手で顔を隠している。
本当は舌で割れ目をほぐしてやりたかった。奥まで舐めて潤いを与え、匂いと味を直に知りたかった。一刻も早く欲しい気持ちをぎりぎりに抑え込んで、祥瓊の秘所を出来るだけ馴れさせようと努めているのだ。。
しかし祥瓊は本気で嫌がっている。閨の営みとしてはごく当たり前のことだと思うが、初めての娘には辛いものがあるのかも知れない。
ここで無理強いをするより、もっと他にすることがあるだろうと、再び身体をせり上げる。
顔を覆った手を少し力を入れて外させると、ほんのり上気した頬、紅を掃いたように赤みの差した目尻、繰り返し吸っているせいで少しはれぼったくなった唇があった。
その顔に堪らなく情欲をそそられる。
「ぴたりと合わさって、きれいな色をしている。誰にも開かれたことがないのか?」
羞恥心を煽るようにつぶやいて唇を重ねた。
唇が触れたとき、祥瓊は無意識に自分から舌を差し出した。すぐさまそれは男の口に吸い取られる。
桓たいの頭を抱え、桓たいへの欲望だけで舌を絡める。すでに男の味に馴染んできている。
夢中になって口を吸い合っている間にも、桓たいの手は乳房を揉み、もう一方の手指が祥瓊の股間をなぞっている。
既に一度受け入れているが、体重に押さえつけられることなしに動く指はもっと淫らで大胆だ。繰り返しなぞりながら奥まで潜り込んでくる。二本の指がなにかを探りあてた。別の指が肉芽の上を往復している。
祥瓊は混乱していた。
そこは小水の出る場所だった。不浄の器官の筈だった。そんなところに触れられるのは恥ずかしいことだと思う。
しかし桓たいの指を拒めない。身体がしびれてくる。痛いのか気持ちが良いのかわからない。腹の底が熱い。
更に指が押し込まれ、にちゃにちゃと粘つく音が漏れてきた。
「濡れているな」
そう告げられて、漏らしてしまったのだろうかと思う。だがその感覚はなかった。
ならばどこがどう濡れているのだろう。ただ、桓たいの指で奏でられるそれが、ひどく卑猥で物欲しげな音に聞こえる。
ふいに指が奥まで潜ってきた。
身体を大きく跳ね上げて、祥瓊は嬌声を上げた。
― 5 ―
祥瓊の反応を確かめながら、桓たいの指が抜き差しされている。
祥瓊の腰の一部がそれを追いかけるように蠢いている。
祥瓊は声をあげ続けているが、それは桓たいの口に塞がれて外にはくぐもった音が漏れるだけだ。
桓たいのもう一方の手は祥瓊の乳房を揉み、指の腹で乳頭を擦り続けている。
桓たいから与えられた唾液が喉の奥に流れてゆく。
むせまいと必死に呑み込む。
ふいに桓たいが指を引き抜いた。
祥瓊の腰はそれを追ってひくついてしまう。
互いに口を吸い合っている隙間に、指が入ってくる。
絡み合っていた舌が両側から指をしゃぶる。
桓たいの指は不思議な味がした。
無心にそれを舐め取る祥瓊のために、桓たいは再び秘所に溢れる蜜を掬って祥瓊に吸わせてやる。
目を閉じた祥瓊が、桓たいの指先から指の股まで舌を伸ばしてぴちゃぴちゃと舐めるのを、欲望に爛れた眼差しで見つめた。
「それがお前の味だ」
そう教える。
「甘露だな。俺を欲しがって濡れている」
その言葉に祥瓊の瞼が薄く開く。
情欲にまみれ、とろんとした目つきは、もう準備の整った牝のそれだった。
指で秘所を押し広げられ、多分、生まれて初めて、そこに直に空気の流れを感じる。
冷たい空気を感じた場所に、固くて丸くて熱い何かが押し当てられた。
「なにを、するの?」
「一つになりたい」
こともなげに答えが返ってくる。
桓たいが祥瓊の眼を見つめたままで腰を動かしている。
それと同じ早さで、固くて丸い物が祥瓊を擦っている。
それが先程触らされていた熱いものだということが、祥瓊の頭の中でぼんやりと結びついた。
「ひとつってノノ」
「女の身体には、男と繋がるための場所がある」
先端で秘所をつつく。
「そこにこれを」
と祥瓊の指を肉竿に導く。
「嵌めるんだ」
だめ、そんなに大きい物、と意識の隅で思う。でもそれが「抱く」ということなのだろう。祥瓊は桓たいに抱いて欲しい。
その太い物でひとつに繋がった自分たちを思い、更に蜜が溢れてきた。
痛いほどに固くなった先端をそこに押し当て、桓たいは一心に身体を繋ごうとする。
今まで生娘を抱いたことはなかった。酒場の猥談で得た知識で愛撫に時間を掛けたが、初めはなかなか入れられないと聞いている。
だが祥瓊の蜜壺はもうとろとろに潤んでいた。どれほどにきつかろうと、ここまで来て引き下がることなど、考えられない。
丸い先端に蜜を塗りつけ、根元を掴んでぐっと構える。
しかし祥瓊の胎内に、そんな大きな物を収める隙間などあるのだろうか。そもそも入り口が開くかどうかさえ怪しいものだ。
狭い穴が軋む。丸い先端がゆっくりと押し入ってゆく。指で丁寧にほぐされてはいても、指とは比べ物にならない太さと熱さのそれを受け入れることなど、簡単に出来るはずがない。
なのに、全てが桓たいのために道を譲り、主の進軍を許すかのように道を開いてゆく。
脚の間を力づくで広げながら、身体が裂けるのではないかと不安になる。
余りの大きさに祥瓊がかすかに呻いた。
「苦しいのか?」
前進を止めて桓たいが尋ねる。
「少しだけ」
軽く目を閉じて、眉間に薄くしわを寄せた娘は耐えようとしていた。
半開きになった唇から、白い前歯と桃色の舌先が微かにのぞいている。美しい青の髪の毛が幾筋か、頬から唇にかけて貼り付いている。
無意識なだけに、たまらなくそそる表情だった。
痛みを堪えて眦に溜まった涙をそっと吸い取る。
「すまん」
苦しい思いをさせていることについては小さな声で謝ったが、動きを休もうとはしなかった。
祥瓊の膝の裏に手のひらを当て、ほとんど水平になるまで開かせた脚の間で、自分のものをじわじわと押し込んでゆく。祥瓊の手が肩をぎゅっと掴む。
押し込んで押し入る分と、押されて身体が上にずり上がる分と。せめぎ合いながら腰を進めるが、しかし初めて男を受け入れる祥瓊のそこは狭く、先端は埋まったものの、竿の部分はまだ半分近くが外にあった。
「全部、入れさせてくれノノ」
どこか切羽詰まった声で言うと、一部を埋め込んだまま祥瓊の身体を抱え上げる。胡座をかいた上に、大きく足を開いた祥瓊を乗せた。
祥瓊は己が重みで、腹の中を一気に串刺しにされる。
「ひゃああああああーっ」
たまりかねて叫ぶ声を、桓たいは口移しに呑み込んだ。そのまま唇を深く合わせ続ける。
爪を立て、力任せに首にしがみついてくる娘の身体は痛みで張りつめている。後ろに崩れそうになる身体を抱き直すと、のびやかな脚を自分の腰に巻き付けさせ、腹をぴたりとあわせる。
そのまま二人で絡み合うように抱き合い、互いの胸の動悸を感じながらじっとしていた。
そして祥瓊は想像したことすらない安堵を感じていた。
素肌をぴたりと合わせ、腹の中まで繋がっている。手足だけではなく、男の器官を受け入れる場所に桓たいの物がしっかりと打ち込まれている。
もう離さないで。私を離さないで。全部あなたのものにして。
それは桓たいも同じ事だった。
何度も祥瓊を抱き直し、密着できる場所を増やしてゆく。
お前を離さない。俺を受け入れてくれたお前を離さない。全ての場所でお前と結びつきたい。
腰を深く繋ぎ、開いた口を合わせ、固く身を寄せ合った二人は、双頭単胴のひとつの生き物にさえ見えた。
少し落ち着いたらしい祥瓊の中が、潤みを帯びて柔らかくなった。自分の全てを優しく包み込まれて、桓たいはほっとため息を漏らす。
ため息を吹きこみながら唇を離し、祥瓊の貌を見る。目尻に涙の跡がある。
眉間に薄くたて皺を寄せ、苦しげに閉じていた祥瓊の瞼がゆっくりと開いた。
それが桓たいの顔に焦点を合わせる。
瞼の隙間からのぞく紫紺の闇は、部屋の隅々にわだかまったどの闇よりも深く、桓たいは手もなく溺れてしまう。
桓たいを捉えた闇は、身体をも絡め取る。
桓たいは半開きになった祥瓊の唇を、力任せに貪った。祥瓊の舌を舐めとり、自分の舌を舐めさせる。
繋がれる場所があるなら、全て繋がりたかった。紫紺の闇の中に身も心も浸したかった。
その思いだけで華奢な身体をかき抱く。
火照った身体が重なり、汗が混じった。
祥瓊の手が首に回り、広げた脚が腰に絡んで、腰を繋いだ二人は夢中になって唇を貪り合った。
やがて桓たいの愛撫に他の動きが混ざりだす。
祥瓊の尻に手を当て、もう一方の手で背中を支えると、軽く腰を上下させた。
これ以上ないほどに深く刺さっている肉棒が腹の中の更に奥を突き、祥瓊は堪えきれずに悲鳴を上げる。
祥瓊が初めてだと言うことには途中から気づいていた。自分のものが控えめに見ても、太くて長い方だということも知っている。初めての娘には快感よりも苦痛を与えるのかも知れない。
だが、桓たいには他に抱きたい女などいない。ならば馴れて貰うしかない。
「辛くさせているか?」
そう問いかけても、腰の動きが休むわけではなかった。
「私のお腹の中、貴方の形になってる」
苦しげに告げる娘の朱唇。
初めての、こんな華奢な体つきの娘には、これだけでもきつい動きだろう。
しかし男根をくるみこんだ肉襞がうねって吸い付いてくる。隙間なくぴっちりと包み込まれて桓たいはもう堪えきれない。
腰を繋いだまま、しがみつく祥瓊を仰向けに倒し、その上に覆い被さる。肩の脇に両手をついて身体を支えた。
祥瓊の名を呟きながら腰を使い始める。
桓たいの下で祥瓊が呻いたが、もう止められない。
何よりも秘肉の壺がぢゅくぢゅくとぬめった音を立て、桓たいの肉棒に吸いついて離そうとしない。
腹の中を突き上げられ、かき混ぜられ、祥瓊は苦しさをこらえていた。
無理矢理道筋をつけられている。自分の臓器の位置をずらして、桓たいの男根を収める場所を作っているのだと感じた。
しかし、その中の一部、どこだかよく判らない部分が疼いている。
桓たいが腰を送り込むたびにそこから感じる何とも言えないむずがゆさ、腰を引くたびに全てを引きずり出されるような浮遊感を、祥瓊は全身で味わう。
何よりも、桓たいが自分の上で無我夢中になっている事実が祥瓊を酔わせる。
あまりに長い間焦がれていた行為に、桓たいは持ちこたえられなかった。膝の裏を抱え上げ、さらに深く肉棒を突き入れる。
祥瓊は敷布を噛んで、悲鳴を堪えている。
苦しがっているのを知りながら止めてやれない。腰の動きは小刻みに早さを増してゆく。
最早自分ではどうにもできない。早く、早く、早く腰を突き入れ、最後に大きく腰を引いて、とどめのひと突きを一番奥深い所に突き刺す。
そのまま女の上に体重を預けて倒れ込んだ。
胎の中に繰り返し脈打って吐き出す精は底知れぬ蜜の壺に呑み込まれ、一滴たりともあまさずに吸い取られていった。
(つづく)
69 :
22:04/05/07 18:05 ID:6u6cBbL6
レスつけて下さった方、ありがとうございます。
明日は休みます。
(*´Д`)ブ、ブラボー!!
キタキタキタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
しかし、ムムとノノは何の文字化けなんだろう……キニナル
(・∀・) (・∀・) (・∀・)♪ ♪♪!! イイ、すんごくイイ!
スンゲー幸せだーー
毎夜の降臨、伏してお待ち申し上げまする
明後日を楽しみに待ちます…シヤワセ………⊂(。Д。⊂~⌒⊃
神様ありがとう!⊂( _Д_ ⊂~⌒⊃
素敵だ、最高だーーーーー!!
塗れちゃうくらい最高です・・・っ!
77 :
22:04/05/09 23:33 ID:I7XU1vbK
>>71さん
「ムム」が「――」、「ノノ」が「・・・・・・(3点リーダー×2)」です。
IEで投下する分には問題ないんですが、専ブラからだと化けるんですよね。
投稿欄に貼り付けてからじゃないと直せないので、見落とすことがあるです。
>>61-68のつづき
― 5 ―
桓たいは仰向けに横たわった祥瓊の隣に寝そべり、身体の下をまわした手で右の乳房を物憂げに撫でていた。
それは達したためではなく、恐らくは疲れ果てて、祥瓊は目を閉じ、桓たいが触るに任せている。
いくら祥瓊が欲しかったからとはいえ、途中から全く余裕のなくなった行為を顧みて、情けなくなっていた。さぞ辛かっただろうに最後までついてきたのは、祥瓊の負けん気の強さ故だろうと思う。
一方で愛撫に無防備に反応する素直さも持ち合わせていて、その落差がたまらなく可愛く、愛おしい。
「俺が悪かった。お前の身体を思いやってやれなかった。辛かっただろう?」
心からそう思っているらしい男の独り言めいた謝罪に、祥瓊はどう答えようかと迷う。
辛くないと言えば嘘だ。腹の中を異物で突き混ぜられた苦しさは、今までに想像したことすらない感覚だった。
でも桓たいが悪いとは思わない。あれは二人でしたことだし、恋した男が自分の身体に没頭していることの悦びも同時に知ったのだから。
言葉で説明しようとすると上滑りになりそうで、寝返りを打ち、桓たいの胸に頭を寄せかける。その動きに合わせて、桓たいが肩を抱き寄せてくれる。
このぬくもり。
誰かの側にいてこんなに安心したことはなかった。
汗ばんだ皮膚や、直接伝わってくる心臓の鼓動。吹きかけられる息、腕の重さ、二人の間の温度と湿度。
祥瓊は更に身を寄せ、桓たいを見上げた。
それを見下ろし、仄暗い明るさの中で祥瓊の顔を見て胸を突かれる。
ほんの一刻前、桓たいの前に現れたのは思い詰めた様子のほっそりした娘だった。だが今自分の腕の中にいるのは、輝くばかりに美しい、胸を焦がす駆け引きに勝利した女だ。
負けたのは自分。
いくらでも負けてやる、それでお前が手に入るなら。
将軍職にある者の考え方ではないと内心苦笑しながら、桓たいは祥瓊を抱き寄せ、首筋に唇を這わせた。祥瓊の手が、そっと桓たいの髪を撫でつけている。
その親しい動きにくつろいで、暖かい乳首を口に含み、唇で弄ぶ。淡雪のような感触を楽しみに舌先で擽っていると、形がくっきりとしてきた。
桓たいの頭に添えられていた手が緊張している。そして桓たいの分身は、強張りを取り戻していた。
身体を重ね直して愛撫を始めると、どこからか鼻に掛かった甘え声が漏れてきた。
「もう一度、したい」
桓たいの言葉に、祥瓊は曖昧な視線で応えた。
桓たいは急かさなかった。
即座に拒否されなかったことを是認と受け止め、額や瞼に唇を落としてゆく。
みずから乳房を与えるように胸を突き出してくる娘の動きを喜ばしく思い、存分に味わう。
唇で愛撫を与えながら、指は蜜壺をさぐっている。
指先にべっとりと絡みつくのは、祥瓊の零した蜜と自分の吐き出した精とが混ざった物だろう。
それの滑りを借りて、更に深く指を潜らせてゆく。
祥瓊は嫌がらなかった。
「耐えられるか?」
何回か呼吸を整える間待ったが、返答がないのを諾と見極め、腰を繋げに掛かる。
祥瓊の脚を持ちあげ、秘所を開かせる。すでに一度開かれたそこは、少し引っかかりながらも桓たいを滑らかに受け入れてゆく。
その体勢では全部は埋めきれないが、祥瓊の身体が自分を拒否しないことを知って、桓たいは心底安堵した。
改めて乳房を愛撫する。脳髄を擽る甘い匂いに、口を開けて大きくかぶりつきたくなる。形よく盛り上がったそれはまだ青い固さが残っていた。しかし細い身体に似合わぬ豊かさで桓たいを引きつける。
その夜何度目か、乳首を口に含むと、それはすぐに反応して尖るようになっていた。
愛しい男に乳首をしゃぶられている。弄られれば弄られるほど、快感に貪欲になる。もう一方の先端がむず痒く凝ってもどかしい。温もりと快感への渇望が祥瓊を大胆にさせる。
「お願い」
消え入りそうな声で桓たいの手を導く。
「こっちも吸って」
その一言で桓たいの自制の箍が外れた。
「誘ったのはお前だ。望み通りに行くかどうか判らんが、振り落とされるなよ」
熱く囁いて娘の身体を組み敷く。
祥瓊は望んでいた以上のものを与えられた。
振り落とされないためには、必死にしがみつくしかなかった。
― 6 ―
祥瓊が気づいたとき、桓たいの腕に頭を預け、足を絡め合わせてぴたりと抱きあっていた。
先程よりも余程低くなった月の光が真っ直ぐに差し込み、臥室の中は明るくなっている。
そのままうっとりと行為の余韻に浸る。
腹の奥が落ち着かないのは仕方がない。けれど桓たいに貪られ、何度も突き上げられる事で得た快感と満足がそれを凌駕している。
幸せな気持で寄り添い、指先を遊ばせるように滑らかに盛り上がった胸の筋肉をなぞった。
「やめろ」
うなるように桓たいが言う。
「どうして?」
「また欲しくなる」
その簡単明瞭な言い方に祥瓊は背筋がぞくりとした。
「私なら平気よ」
深く考えもせずに口にする。
頭の中では、先程の行為を何度も反芻していた。
二度目は最初のときとはまるで違っていた。
すでに桓たいのために開かれていた扉、桓たいの物に合わせて形作られた隧道に再び男を迎え入れたとき、祥瓊はこの行為が男のためだけの物ではないことを知ったのだった。
辛くなかったと言えば嘘だが、その時に感じた疼きと歓びは、祥瓊にこの行為の意味を教えるのに充分な物だった。もう一度身体を重ねたら、どこまで快感を感じ取れるようになるのだろう。
なにより、桓たいが自分を欲しがってくれると思うだけで身体の芯が熱くなる。
しかし、桓たいの方は必死に自制していた。
「だめだ。お前、初めてだっただろう。これ以上抱いたら壊してしまう」
そして祥瓊の身体をそっと押しやる。
「部屋まで送っていく。これ以上は自分を抑えきれん」
脱がされた夜着を拾い上げて渡して貰う。
桓たいは腰に浴布を巻き、園林まできものを拾いに行く。
その引き締まった後ろ姿を見送り、相手が園林で獣の姿に変身してから後のことを思い起こして、祥瓊は急に恥ずかしくなって身を固くした。
なんと大胆なことをしてしまったのだろう。こんな風に事が進むなんて想像すらしていなかった。
でもそのお陰で思いを確かめ合うことが出来たのだ。改めて幸せを噛みしめ、自分の身体をぎゅっと抱く。
しかし、夜着をまとうために牀榻から下り立とうとして、動きにくいことに気づいた。
脚がうまく合わさらない。まだ桓たいのものが股間を穿っているような感覚で、おまけにとろりと生暖かいものが太股を伝って零れてくる。
袍を羽織って戻ってきた桓たいが祥瓊の様子に気づき、枕元に置いてある柔らかい紙を取って腿の内側を拭ってくれた。
当然のように脚を開かせて拭いている男は、一体誰の後始末をしてやったことがあるのだろうと思うと、面白くなくて紙を奪い取って自分で拭き始める。拭っても拭っても零れてくるものの所為で何枚も使ってしまう。
桓たいに経験があったから自分をあんな風に導いてくれたのだと言うことは、この際関係なかった。顔も判らない女にやきもちを焼いている。
「これ、何なの?」
嫉妬しているくせに、そんなことを桓たいに尋ねてしまう。
「お前が濡らした蜜と俺の注ぎ込んだ精が、お前の胎の中で混じっているんだ。できれば風呂で流した方がいいんだが」
あのとき腹の中に感じた熱いものがこれだったのか。
一瞬、桓たいと風呂を使っている光景を思い浮かべ、想像した自分を恥じて顔を伏せた。
どうにか拭き終えて紙の置き場に迷っていると、桓たいが反古を入れる籠を指し示した。
「こんな風に捨ててしまっていいものなの?」
秘め事の記憶がありありと残るそれを、そんな風に扱うのは抵抗があった。
だが男の桓たいにはそういう娘心は伝わらない。
「取っておくわけにもいかないしな。だけどこっちは・・・」
と、処女の証の残る敷布を嬉しそうに見やった。
「一生の宝物だな」
「・・・莫迦!」
それが自分の耐えた痛みの証だと気づいて、祥瓊は真っ赤になった。
履き物のない祥瓊をおぶって女史に宛われた官邸に向かう間、桓たいは何も言わなかった。
建物の前の木立の影で恋人になった女を下ろす。
裏木戸まで行って祥瓊が振り向いたとき、桓たいの身体は木の陰に紛れてよく見えなかった。ほんの数歩の距離を置いて、向き合ったまま立ちつくす。
立ち去り難く逡巡した揚げ句、桓たいが口を開いた。
「初めは近くにお前がいるだけで良いと思っていたんだ」
その低い声を聞き取ろうと、祥瓊は全身で耳を傾けた。
「でも気がつくと目で追っている。お前の姿が見たくて、お前の声が聞きたくて、お前を捜してしまう」
ひどく言いにくそうだ。言葉が終わるまで急かさずに待たねばと祥瓊は思う。
「次には触れたくなり、抱きしめたくなり、唇を合わせたくなった」
真剣な表情で聞いている祥瓊を見つめる桓たいの視線は、まるで全身を包み込む繭を作りあげようとしているようだ。
「ここしばらくは、顔を合わせて口を利くことさえ出来ればと願い続けていた」
それは私も同じ、と心の中で相づちを打つ。
「今夜のことだって、一度お前の身体を味わえれば、それで充分だと思っていたんだ」
何を言おうとしているのだろう。ああ、まさか今宵限りだって言うの?
男の真意を探って祥瓊の身体が緊張した。
「だけど、判った。もっと知りたくなるし、もっと欲しくなる。俺はお前を離したくない」
そこで、しばしの間が空く。
「・・・祥瓊は?」
言葉の意味を咀嚼して、歓喜が背筋を突き抜けた。
「私もよ、桓たい。あなたを知りたいし、あなたが欲しい。ずっと側にいたいの」
泣きたいような勝ち誇るような、この気持をなんと名付けたらよいのだろう。
「そうか」
応える桓たいの声音に込められた、喩えようのない満足。
祥瓊から目を離さずに、桓たいは半歩後ずさる。
「また、明日な」
どこかで区切りをつけないと、一晩中ここに立っていることになる。声を低め、桓たいは囁いた。
「この次は着替えを持って来い。朝までゆっくり抱いていたい」
心に願っていたことを相手から言われて、祥瓊の頬が紅潮する。内側から光り輝くその美しさに桓たいは圧倒された。
ようやく自分の物になった娘への恋慕に、袴の中で股間のものが勝手にそそり立つ。だが、なんとしても、これ以上祥瓊に触れるわけには行かない。
そう思いながらも、再び見つめ合って立ちつくしていた。
互いに相手が何か言うのではないかと待ってしまう。互いの顔からどうしても目が離せないが、どんなに引き延ばしても、別れを告げるときが来るのは止められない。
「おやすみなさい」
とうとう祥瓊が名残惜しげに口にした。
「ゆっくり休め」
桓たいがこの上ない優しさで答える。
それを聞いて、ようやく祥瓊は木戸に手を掛けた。
祥瓊が建物に入るのを見届けて、桓たいは自分の邸への道を辿り始めた。
反り返った物が邪魔でしようがない。口元に苦笑いが浮かぶ。まるで初めて女を知った若造の頃みたいだ。だが、恋しい娘と顔を合わせることすらままならなかった、あの不安な時期がついに終わったのだ。
足取りが弾んでくるのをどうしようもなかった。
恐らくは、顔もだらしなくにやついているだろう。
誰かに見咎められないうちに、急いで戻らなければ。
ことのほか大きかったその夜の月は、もう雲海の彼方に沈もうとしていた。
《 了 》
85 :
22:04/05/09 23:45 ID:I7XU1vbK
予想以上に甘い話になってしまいました。
読んで下さった皆さま、レスをつけて下さった皆さま
ありがとうございます。
キタ━━━━━━ヽ(・(エ)・)ノ━━━━━━!!!
素晴らしすぎです!!………⊂(。Д。⊂~⌒⊃
秀作を読めて幸せ・・・。ありがとう、神様!
何も知らない祥瓊萌え!そういう祥瓊新鮮かも。
後始末あたりの描写がたまらんですよ。
桓たい・・・w
勃つと歩きにくいものなんですか?
それはともかく
最高です、最高です、最高です!!
22さん、お疲れ様です。素敵な小説、有難うございました。
良かったです!
なんてすばらしい職人さんでしょう!尊敬します。
幸せをありがとー!!
素晴らしい!
桓×祥は好きなカプだし、お話もステキでした。
ありがとうございました。
六冊目の終の方に楽俊×陽子を書いた者です。後半を載せてもよろしいですか?(前半を忘れ去られていないかな・・・・)それに名作の後は・・…恥かしい・・・・
>92
待ってましタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
でも、六冊目は結構早く落ちちゃったので読んでいない人が多ければ
もう一回最初から投下するのもありかも。
>93 同意。
>92さん
もう一度始めから投下して下さい!
あの楽俊、好きですよ。
=92
>93 >94 ありがとうございます。
では、初めから投下させていただきます。
慶国、金波宮―正寝の一室。頼りなく揺らめく灯りに照らされた二つの人影が、寝台に腰掛けたまま、先程から微動だにしていない。
「――そ・・・そろそろ寝るか?」
正面の壁を見据えたままの男の問い掛けに、女は黙って頷いた。気恥ずかしさのためか互いに顔を見合す事無く、ぎこちない動作で褥に入る。だが、横にはなったものの、眺める対象が、壁から天井へと移っただけの事であった。
その状態が続く事、一刻余り。
「・・・・陽子?・・・寝ちまったか?」
男は、視線を上に向けたまま、おずおずと横の女に尋ねた。
「――いや・・・・起きてる・・・・楽俊は?」
「寝てねぇぞ・・・・・」
楽俊はそう言うと、ごくりと音を立てて固唾を飲んだ。そして、何やらもぞもぞと動き出したかと思うと、陽子の上に這いずり圧し掛かった。
「・・・・陽子ぉ・・・・好きだぁ・・・・」
擦れた呟きに、返答を返す隙も無く陽子は口を塞がれた。暫くの間、男の身体の重みと乾いた唇の感触、そこから漏れる熱い吐息に浸っていると、股間に何やら硬いものが触れている事に気が付いた。彼女は、それが何たるかに思い当たって、顔を赤らめた。
「柔らけぇ・・・・・」
いつの間にか夜着の前は開かれ、露わになった胸の膨らみを弄られていた。じっくりと、その手触りを味わうかのように両手で揉まれる。それに反応して
表れた頂きの突起を掌で転がされると、じんわりとした甘い痺れが陽子を襲った。
陽子が上半身に意識を凝らしている間、躊躇いがちに擦り付けられていた男のものが、偶然、、陽子の最も敏感な部分に触れた。
「――ぁ・・・・・」
その不意打ちに、堪らず声が漏れる。
「――どうかしたか?」
楽俊は、突然の聞き慣れない声に驚き、思わず上体を起こした。しかしそれは、更に押し付け強い刺激をもたらす結果と成った。
「―あんっ・・・・いやっ・・・・・」
「――嫌なのか?」
心配そうに聞く楽俊に、陽子は恥かし気に目を逸らせながら口を開く。
「・・・あの・・・・違う・・・・ただ・・・・・」
「ただ?」
「・・・その・・・気持ち・・良かったから・・・・・・」
陽子は、今にも消え入りそうな声でそう呟いた。それを聞いて楽俊は安堵をし、彼女が感じている事を嬉しく思った。
「―こ・・こうか?」
先程と同じように強く押し付けながら擦り動かしてみる。
「――あぁっ・・・ん・・・・そう・・・・・う・んん・・・・気持ち・・・
い・い・・・あぁ・・・・・・・・・」
上では、胸の突起を指で摘まみ・転がされ。下では、肉芽が硬度を増した肉棒に攻め立てられ、陽子は喜びの声を揚げ続けた。
秘められた壺からは蜜が溢れ、内壁は弛緩を繰り返す。しかし全身を快感の渦に溺れながらも、陽子は何処か物足りなさを感じでいた。
「・・・・楽俊?・・・しても・・いいんだよ?・・・・」
永久を思わせる、長い前戯に痺れを切らした陽子は、慎みも無く先をねだる。しかし、その女の方からの誘いに、楽俊は只、困惑の表情を浮かべると動きを止めた。
「・・・あのな・・陽子・・・・・実はな・・・おいら・・・情けねえ事にな・・この後何すればいいか、わかんねえんだぁ・・・・・」
目を泳がせながら、本当に情けなさそうにそれだけ言うと、口を噤む。
「・・・・・・・・・」
陽子は懸ける言葉が見つからなかった。
口を閉ざし複雑な面持ちで見上げる陽子を前にして、楽俊は困り果てていた。
「・・・ょ・・・陽子ぉ・・・・・呆れちまったかぁ?・・・・」
今にも泣き出しそうな声で嘆く。その姿は余りにも惨めで哀れな程だった。
「・・んん・・・そんな・・事・・無いよ・・・・・・私にだって・・・そんなに知ってるって訳じゃない・・」
「・・そ・・・・そぅかぁ?・・」
陽子の励ましも、今の楽俊にとっては気休めでしかなかった。
「・・・・でも・・・こちらの事は分からないけど・・・あちらの事なら・・・少し・・・何と無くなんだけどね・・・・」
パッと楽俊の顔が明るくなった。
「あちらって蓬莱の事か?」
声も何処かしら弾んでいる。
「・・・・う・・・うん・・」
「――で、どうやるんだ?」
陽子はその勢いに気おされ、一瞬返答に詰まった。
「・・・・・あ・・あのね・・・その・・向こうでは、ほら、子供は、女の人のお腹から生まれるって言ったよね?」
「・・・あぁ」
楽俊は何故、今そんな事を言い出すのかと疑問を抱きつつ、その珍しい知識に興味を持った。
「・・・その子供が出てくるための道・・・と言うか・・・・穴みたいなものが有るんだけど・・それが今の私にも有るの・・・」
「――で?」
言葉を選びつつ、途切れ途切れにしか話せない陽子に対して、楽俊の目は好奇心で満ちていた。
「・・・・でね・・・それは・・その・・・・子供を作る時にも使って・・・つまり・・・そこに・・・
男の人のを入れるの・・・・・・」
「儀式みたいなもんか?」
「・・・うんん・・・ちょと違う・・・・・」
その後も、陽子は学校の授業で習った記憶を総動員をしつつ、楽俊に生命の誕生の神秘をたどたどしい口調で語り続けた。
「・・・だから、たぶん身体の作りが同じなら・・・する事も同じかと思って・・・・・・・」
恥かしくて楽俊の顔が見えない。
「――何処にあるんだ?その穴は」
それまで大人しく聞き入っていたかのように思えた楽俊は、突然、耐え兼ねたように息も荒く、陽子を急かした。
「・・・・・・ここ・・・・・」
促されるまま陽子は自らの手を遣り、紅々とした茂みの中を指した。
「どこだ?よく見えねえぞ・・・」
楽俊はもう一度じっくりと覗き込むと、太腿を軽く持ち上げ、両足を広げさせた。仄かな灯りに照らされ、陽子の秘部が男の目前に露わとなる。
楽俊は鼻先が付かんばかりに顔を近づけ、目を凝らした。紅く茂った恥丘を下り始めると、まず谷の入り口に、先程陽子をよがらせた肉芽を見出した。
そっと触れると、陽子の口から甘い溜息が漏れる。更にひだとひだの間を沿って下り、小さな突起を越えると、漸く桜色の蕾に行き当たった。
誰の目にも触れた事の無いそれは、固く閉じてはいたがぬるぬるとした蜜を溢れ出していた。
「ここか?」
楽俊は、陽子が頷いたのを見やって、指を差し入れてみる。
「――ぁっ・・いたぁ・・」
楽俊は慌てて指を抜く。
「――すまねぇ・・・痛かったか?――でも・・・・ここ、物凄く狭いぞ。本当においらのが入るのか?」
今し方、説明を受けたとは言え、これでは俄かには信じ難い。
「・・んん・・・違う・・ざらざらしたし・・・・爪が・・・当たったから・・・・」
「本当に大丈夫か?」
心配気に念を押し、陽子が再び頷くのを確認すると、楽俊は起立した自分のものをそこにあてがった。
「――入れるぞ・・・」
楽俊はそう言って、ゆっくりと腰を下ろす。蕾が徐々に押し広げれていく圧迫感を感じ、陽子は受け入れるべく意識を集中させた。
しっとりと濡れきったそこは、初めてにも拘わらず、たいした抵抗も見せないままその侵入を許し、深々と肉棒の根元までも咥え込んだ。
「――ああぁっん・・・」
体内を貫かれる衝撃によって、反射的に身体を仰け反らせた陽子は、両の手で敷布を強く掴む。
「――陽子ぉ・・・」
漸くにして叶った、結合の喜びに浸り、楽俊は暫しの間、陽子を抱き締め続けた。陽子もまた、それに応えるかの様に、男の背中に手を廻す。
「・・・・陽子の中、あったけぇ・・・・・それに凄く・・・いい気持ちだぁ・・・・」
温かいぬるぬるとした粘膜が肉棒を柔らかく包み込む。と同時に、ぎゅうぎゅうと引き攣りながら締め上げ、楽俊は動くまでも無く達しそうだった。
「・・・楽俊・・・私も・・とてもいいよ・・・」
破瓜の痛みに耐えながらも、身体の中心を楽俊が満たしているという実感の中で、陽子は幸福感に酔いしれていた。
それから暫くの時間が経ち、楽俊は恐々と、陽子を気遣いながら腰を動かし始めた。室内には、熱い息遣いと僅かに肌と肌が打ち合う音と共に、ぴちゃぴちゃとした淫靡な音が響き渡る。
楽俊に敷かれた陽子の紅色の髪は褥の上に波打ちながら広がり、男の目には、あたかも天上に頂く朝陽の様に映った。
眉間を寄せ固く閉じる瞼は薄っすらと涙に濡れ、躊躇いがちに開かれた唇からは喘ぎ鳴く声が漏れる。
よく締まった褐色の身体は艶やかで珠の雫が肌を伝い、柔らかな二つの膨らみは楽俊の動きに合わせて揺れていた。同じ様に揺れるその頂きの突起を舌で転ばせば、吐息と共に内壁がきゅうぅと楽俊を絞り上げる。
物欲しげに左右に揺すり続ける細い腰からは、長く伸びた両の足が男を迎え入れるように一挙に広がり、楽俊の腰を挟み込んでいた。
その様はあまりに淫猥で、また、至上で最も美しく思えた。
不思議なくらい冷静な思考とは裏腹に、楽俊の下半身には、既にもう限界が近づきつつあった。
陽子の咲いたばかりの蕾はその花びらを広げ、轢き付きながら楽俊を咥え込み、ぬらぬらとした蜜で肉棒をてかてかと光らせていた。
深く突けば、淫らに腰を振り捏ね回され、抜き差しを繰り返えせば、絡みつくように肉棒を練り上げる。
堪え切れない程の刺激が絶え間なく楽俊を襲った。必死に我慢を試みるが、これほどの快感を前に、経験の浅い楽俊が耐えられよう筈も無く、それから幾らも経たず早々と登り詰めてしまった。
「・・・よ・・・陽子ぉ・・・おいら・・もう・・だめだぁ・・・・・」
そう言うのが早いか楽俊は痛恨のうちに、どくどくと熱く煮えたぐった精を陽子の体内へと吐き出した。
総てを解き放ちきった楽俊は、陽子の上にゆっくりと倒れ込み、大きく息を吐いた。
「・・・・・・陽子ぉ・・その・・勘弁な・・・なんかおいら独りで気持ち良くなっちまったみたいで・・すまねえ・・・それに痛かっただろ?」
極度の緊張の為か、楽俊は酷く疲れきった様子で神妙に詫びた。
「んん・・・・そんな事無い・・・」
陽子は軽く頭を振り、そう答える。
「嘘つけ・・・見てりゃ分かる・・・」
耳元で心配そうに呟く声がくすぐったい。思わず笑みが漏れる。
「何笑ってんだ?」
楽俊は、如何にも怪訝な表情で訝しげに問う。
「うんん・・・・何でも無い・・それに・・・・よかったよ・・何だか、楽俊と一つになれたみたいで・・・」
翠の瞳を逸らしながら恥かしそうに言うと、楽俊の首に腕を絡めた。
「・・・・・そうか?」
楽俊は安堵の表情を浮かべほっと息をした。
陽子は黙って頷くと、瞳をそっと閉じ、口付けを待った。
⊂( _Д_⊂~⌒⊃ 一晩たってもまだシヤワセ…祥瓊がホントに可愛いです
22さん名作をありがとうございます!またの降臨をお待ちしてます!!
なんだか拙い陽子萌え〜。
楽俊、がんがれ〜。
毎晩堪能できて幸せ。
作家さんありがとう。
天然羞恥プレイ(・∀・)イイ!!
恥じらいながら手ほどきする陽子たんに禿萌えた。
う〜ん、保健の授業@陽子バージョン(・∀・)イイ!!
この楽俊はアニメの声で喋ってるなとオモタヨ。
人型の楽俊なのにネズミ楽俊を想像しちゃった。
職人さん乙です。
拙いSSですが、楽しんで頂ければ幸いです。いつも過去ログを堪能してばかりでしたけれど(歴代の名職人さんご馳走様です。)、この二人を投下したくて専用プラウザ入れてしまいました。
微エロで、ヘタレ無能役立たず景麒×陽子を景気づけに投下します。
未遂です。スマソ
ともすればだらしなく緩みそうになる頬をどうにか引き締めつつ、
景麒は牀榻に横たわる陽子に目を向けた。
上気した頬と、とろんとした瞳があどけない顔立ちとは不釣合いだ。
しかしかえってそれが一層色っぽく見えてそそられる。
あの手この手で、口当たりはいいが酔いの回るのが早い強い酒を
さり気無く勧めてようやくここまでこぎつけたのだ。
普段男装ばかりしている女王はいつもあっさりさっぱりしていて、深夜寝所を
訪れても情事にまで持ち込むのはかなり難しかった。
(今日ようやくまた主上と朝まで……前回は一ヶ月も前の事。
この日をどれだけ待ち望んでいた事かっ……!)
気をつけていてもすぐにだらしなく口元が緩んでしまい、
景麒は再びきっと表情を引き締める。
普通なら気持ち悪がった陽子によって激しく思いっきり張り倒される所だが、
景麒にとって幸運な事に陽子は完全に酔っていた為気付かなかった。
「んー………」
かなり酔いが回っているのか、一つ可愛らしく欠伸をすると
陽子はそのままゆっくりと目を閉じる。
「主上、まだ、まだ眠らないで下さいっ!」
景麒は慌てて陽子の肩を揺さぶり、眠たげな様子で
しぶしぶ目を開けた陽子の唇を塞いだ。
じっくりと甘い蜜でも味わうかのように舌を絡ませ、深く口腔内を味わう。
何度も濃厚な口付けを繰り返す内に陽子の方も勢いに呑まれてきたのか、
自分からも舌を絡ませながら景麒の背に腕を回す。
あとはこのまま夢のような一夜になだれ込むのみ。
こういう状況の時だけはなぜか異様に器用になる景麒は、
手早く陽子の衣を自らの手と歯を使って剥ぎ取る。
ほどなくしてほんのり色づいた柔肌が現れ、景麒の脳内はすっかり薔薇色に染まっていた。
柔らかでありながら適度な張りと弾力を返す乳房をやわやわと揉み、
景麒は丹念に舌を這わせた。
「あ、んっ……けいき…」
その声に益々景麒は勢いづき、緩んだ頬を引き締めるのも
忘れて少女をがばりと抱きしめる。
既にしっとりと濡れている陽子の花弁をゆっくりと指で押し広げ、
淫らな音を立てながら指先で愛撫を加える。
快感に充血して赤くなっている陰唇全体を口に含んで、舌を震わせるように
刺激を加えながら奥まで差し入れると、陽子は満足そうに
吐息をついて甘い喘ぎを漏らす。
「主上っ……!」
しなやかに引き締まった褐色の形のよい太腿に手を添えて大きく開かせ、
いざ事に及ぼうとしたその時、景麒の視界がぐらんぐらんと
地震でも起きたかのように揺れた。
陽子を酔わせる為、行きがかり上景麒も飲んだのだが、
少々、いや、かなり、もの凄く飲みすぎてしまったようだった。
そして更に、景麒はそれよりもっと恐ろしい事実に気付いた。
(た、勃たない……)
焦れば焦るほど、緊張すればする程どんどんドツボにはまり、酔いは確実に回っていく。
せっかくここまでこぎつけたというのに、主上がその気になるような
機会は滅多にないというのにっ………!
ちらりと横を見ると、空になった酒の瓶が少なくとも三本は見えた。
飲み、過ぎ、た…
「景麒、どうしたの?」
無邪気に聞いてくる陽子に、景麒は慣れない笑みを浮かべながら、
どうにか誤魔化すように再び陽子の固く立ち上がった
乳首を口に含み、強く吸い上げる。
その愛撫に陽子は可愛らしい声を上げて身をくねらせるが、
やはりそれだけではそろそろ物足りなくなってきたようで、
再び不思議そうに景麒を見遣る。
「ねえ、景麒、早くきて……」
滅多に聞けない陽子の甘い誘うような声に、
景麒はほとんど泣きそうになりながら思う。
……私も激しくイきたいのは山々なんですがいけないんですっ……!
今この状況で、「ちょっと飲みすぎてへろへろなので勃ちません」
とはとても言えない。
あれ程求めていたものが目の前にあるというのに……!
改めて自分の今の状態を確認すると、頭はがんがん痛いわ目は回っているわで、
完全に酔いが身体中に回っているのが分かった。
酔いつぶれるのは陽子だけでいい、自分は酔わなくていいのに……!
なぜ、なぜ飲みすぎてしまったのか……!
景麒は激しく後悔したが、時既に遅し。
しゅじょおぉっ………と情け無く心の中で叫びながら、
景麒はそのままゆっくりと柔らかな褥に身を沈め、意識を失った。
半ば気絶するような形で酔いつぶれて眠っている景麒を前に、陽子は呆然としていた。
先程までの愛撫で熱くなっていた身体も、急速に冷えていった。
「こ、この、無能の役立たずが……っ!」
せっかくその気になったというのに、中途半端な状態で
放り出された陽子は怒り心頭だった。
ばしっ、と金の鬣を引っ叩くが、景麒が目を覚ます気配はない。
身体の中心に残る甘いうずきを持て余しながら、
陽子はぐたりと横たわる下僕を睨み付けた。
当然の事だが、その後景麒がいくら猛烈に激しく夜這いをかけても、
しばらく陽子の怒りが解ける事はなかった。
教訓:飲みすぎはイけないのでいくない。
区切り書くの忘れましたが終わりです。
微エロ小ネタな上未遂スマソ。
肝心な時に役立たずなアホヘタレ景麒を笑ってやってください。
役勃たず景麒(・∀・)イイ!!
酔って素直な陽子もかわええ…
非常に乙でした!
うわぁぁ〜景×陽一番好きなカプでつ!
たしかに飲みすぎるとふにゃチンになるよね…_| ̄|●
今度はがんがれ景麒!w
景×陽乙です!好きなカプは楽×陽のはずなのに、思わずにやけてしまいました。
しかし、酒飲み過ぎると、女は濡れるのに、男は萎えるのね・・・・・・・
>117 でも、あんまり感じなくなるよね>女子
119 :
39:04/05/13 02:34 ID:51+puPQr
ちょっとお邪魔します。
>>34-38 でエロなし慶主従を書いたものです。
景麒が救われないので、あの二人のその後(エロ含)を書いてみました。
続けて景×陽で恐縮ですが、読んで頂ければ幸いです。
〜注意〜
・カップリング=景麒×陽子
・キャラ崩壊(AA板系ノリ)
・コメディ色 強(「!」多用)
※景麒の変な声や妄想系台詞は子安ヴォイス推奨
陽の光を山間に隠した街は清かに夜を纏い、顔色を変貌させる。
王都の証として山壁に聳える宮城も、少しずつ壁色を藍に滲ませ、
数時間後には全くの闇色に沈んでいた。
空色と同じ夜の彩に貌を変え、景麒は己が主人の私室に鎮座していた。
榻には横並びで陽子が坐っている。
景麒は陽子の話す他愛もない話をやや緊張した面持ちで聞き流していた。
――時刻はまだ深夜と呼ぶには早いが、十分、夜と呼べる刻限である。
こんな時間に彼女の元に現れたのには、当然理由がある。
昼間、決断を踏み誤った為に不完全燃焼を遂げる事になった出来事に再挑戦し、
完全燃焼に熔けようと云う肚である。
――此処まで来る間に脳内で何度となく出だしを連想練習していて、
淀み無く事に至る手筈は(景麒の中では)整っている。
問題はいつ事に及ぶか――で、
景麒は肩と下半身の一部を硬直させて時を待っていたのである。
窓の外は宵闇が朧月夜に霞んで薄明かりに燻る。
その間に忍んで男(厳密には雄だが)と女が二人きりの堂室内で同じ時を刻んでいる。
それだけでも心臓が大暴れ状態なのに、湯を浴んで日中の疲労を流し、
仄かに花湯の香りを漂わす姿が横にあるのは最早身体にとっては毒に等しい。
(――尤も、それは媚薬と言う名の蠱惑的な毒だがな。)
陽子が湯殿で身体を洗う様を想像し、また勝手に愉悦に浸っていた景麒は、
脳内で莫迦な事を思って一人舞い上がっていた。
「――…何だかわたしばかり話をしているな」
半分他所の世界に逝ってしまって陽子の話には上の空だった景麒だが、
ぽつりと彼女が自嘲気味に落とした言葉に気が付いてはたと素に戻った。
「わたし一人が話していてもつまらない。…ああ、折角だから、お前がどんなことを思うのか、聴いておこうか」
目元口許柔らかく、下ろした洗い髪を甘く匂わせ、陽子は少女の顔で景麒を覗き込む。
「な?」
追い討ちを掛けるかのように、小首を傾げてにっこり微笑まれたりなんかした時には――。
(…ッくぅあぁぁぁー…っ)
言葉にすらならない衝撃が景麒の脳天を貫いた。
(それは反則ですよ、主上――!!)
予想だにしない先制攻撃を喰らった景麒は、込み上げる何かを抑えるべく咄嗟に鼻頭を押えた。
「…っ?!ど、どうした?!」
容態が急変した麒麟の様に、陽子は慌てて詰め寄った。
心配そうな眼差しを向け、景麒の前髪を軽く払って顔を明らかにする。
夢ではなく幻でもなく、確かなる少女の実像が景麒の眼前に飛び込んできた。
部屋に通された時点で屋主に飛び掛る準備は万端だったが、
景麒はこれに焚き付けられる形で嚆矢を放った。
「主上…っ」
差し伸べられた手を取って、ずいっと陽子に顔と身体を密着させる。
俯いたと思ったら急に起き上がったり、矢鱈と近付いて来る様に陽子は顔を引き攣らせるが、
自分の事に手一杯な為、景麒はその事に気付かない。
「あの…っ主上!わ、私は…っ」
脳内で幾度となく練習済みの連想はもう月の彼方まで飛んでしまい、
しどろもどろの様で迫る他に手が無くなっている。
「しゅ、しゅじょ…っゴホゴホ」
景麒は生唾を飲み込んで喉の掠れを治すと、陽子の手を握る掌に力を籠めた。
「主上…。私は…私は、貴女を」
「…ん?なに?どうした?」
「あ、貴女をっ、お、おし…おした…っ、おしっ」
何度も噛んだ挙句に漸く離れた『お慕い申し上げておりました』と云う台詞は、
殆ど言葉の形を成さず、堂室の暗がりに解ける。
それには気を止めず、景麒は陽子を榻の上に押し倒した。
「――ま、待て待て、ちょっと待て!!いつ、どうしてッ!!何処でそんな展開になったんだよッ!!」
圧し掛かってくる景麒を無理矢理手で押し戻し、陽子は慌てふためき喚き立てる。
「いつっ…て、『お前がどんなことを思うのか聴きたい』と仰ったではありませんかッ!」
無茶苦茶な暴れ方に負けじと景麒も全体重を掛けて陽子の身体を榻に押し付ける。
「い、意味が違うっ!ていうかこんなあからさまに身体目当てな前振りは嫌だッ!」
「し、失敬な!!想いのあまりに身を重ねたいという心をお解かりでないっ!」
「判るかーーッッ!!お前の言動には一欠片の信憑性も見当たらないッ!!」
「な?!言って良いことと悪いことがありますよっ!」
「文句を言う前にその頓痴気を直して来んか!!」
「そんな御無体な!…一回だけ!たった一度でいいんですっ!!」
「最っ悪!そーいうケダモノ根性丸出しの言い回しが果てしなく厭なんだよッ!!」
「ぐぅ…っ…で、では何と申し上げれば御満足戴けるのですかっ?!」
「知るか!そんなの自分で考えろッ!!」
榻の上で攻防を繰り返す様は、最早、取っ組み合って喧嘩しているようにしか見えない。
じたばたともがく陽子の足から履がすっぽ抜け、堂室の隅まで飛んでいった。
「もう無理です!此処まで来たら引き返せません!さぁ、観念なさい!!!」
少なくとも仁獣と謳われる存在とは思えない言葉を吐きながら、景麒は陽子を捩じ伏せる。
「いヤッ!!やだやだ!!い・や・だーーーーーッッッ!!!!」
陽子が絶叫と共に繰り出した渾身の右裏拳が景麒の顎に直撃した。
「ほぶ!!!」
快心の一撃を喰らって景麒の身体が榻から転がり落ちる。
景麒が殴打にくらつく脳髄で上体を起こすと、榻の上には、
起き上がって乱れた胸元をしっかり握り締め、大粒の涙を溢す陽子の姿が目に映った。
「な、泣く?!泣かれるほど御厭ですか?!」
さしもの景麒も衝撃を受けたらしい。
「ば、ばか…っ泣いてなんか…っ」
「お泣きではないですか…」
「ん?ぁあ?…これは…っお前が…、こんなん…っ、お、お前の所為だからな…っ」
「……………」
錯乱し、はらはらと滑り落ちる涙を必死で擦り上げる陽子の姿に、
今更海より深い自己嫌悪と多少の心傷を覚えると、景麒は諦めたように溜息を吐いた。
「――…失礼を、働きました」
「し、失礼も、甚だしい…っ」
襤褸泣きする様に言い訳を見失い、景麒は視線を逸らして頭を掻く。
「…それほど御厭いになるとは露知らず…。出直して――いえ、出戻って頭を冷やします…」
立ち上がって服に付いた埃を叩くと、少し考えて榻に足を伸ばす。
陽子がそれに口をへの字に曲げて逃げながらも腕を上げて殴る素振りを見せるので、
「もう何もしません」と再び溜息を漏らしながら言って、零れる涙を指先で払った。
打って変わった態度にやや怯み、陽子は眉間に皺を寄せる。
景麒はその目を避けて呟いた。
「…その、ただ、身体が欲しくて、と、言うわけでは、無いんです。…もう、言い訳にしか、聞こえないでしょうけど」
――確かに、破廉恥な妄想に溺れて邪まなことを考えたりしたけれど。
単に性欲を満たしたい、という理由だけで主人に手を出すほど景麒も獣ではない。
その根源には、何より深い情がある。
この世で何よりの女性(ひと)を、もっと知りたいと思っていた。
気が付けば何時でも何処でもその面影を探すほど、
心を惹き付けるその人の事を、知りたかった。
想いは重い口で伝えられるほど軽くもなく、容易く抑え込めるほど少なくもない。
知ってそして、色々な事を共有したいと思った。
だが、思うばかりでいつも心は空回りをしてしまう。
何とか伝えたい、とは思うが、言葉が器用でないから行動で示すより外無く、
行動も要領が悪いので綺麗な形に作れない。
――もっと大事にしたいと思うのに。
いつも、気付くのが遅すぎる。
「一寸…否、かなり乱暴な事になりましたが。…ただ、それは、気持ちが焦ってしまったからで。…ええと、その、もっと近付きたくて…触れたいと…」
罪悪感から顔を見る事が出来ず、居心地の悪さから思考が縺れて口吻が崩れた。
「…――愛しかったから、貴女が欲しかった、のです…」
発した途端、自分の言葉に、声色にむず痒さを覚え、
景麒は自分の顔が耳まで赤くなるのを感じた。
それを見た陽子の瞳が驚愕に開かれる。
景麒はこの場から転変してでも今すぐ駆け去りたい衝動を抑え、最後の言葉を口にした。
「…っですから、先刻言ったことは、――貴女を、慕っている…と云うの、は本心ですからっ…そ、それだけは」
誤解しないで下さい――と、口舌の先は尻切れ蜻蛉に言い淀み、無に還る。
「――……………」
陽子は無言で景麒を見詰め、景麒はそれに気付きながら目を逸らす。
これ以上の羞恥に堪えきれなかったので、『それでは』、を口だけで呟き、
景麒は一礼もそこそこに陽子にくるりと背を向けた。
「待て!!」
「あがっ!」
突如、後方斜め下から伸びた陽子の手が景麒の髪を引っ張り、
景麒の顔が有り得ない角度で反り返った。
「な、何なさるんですか!!」
髪を引っ張られた痛みと首が可変しな方向に曲がった痛みに、
景麒は前後の状況を忘れ、薄っすら目を潤ませて振り返る。
「今言ったことは、本気か」
痛みに暮れる様子を無視し、まだ少し涙の溜まった陽子の瞳が強い眼差しで問い掛けた。
「本当なのかと訊いている…!」
景麒はその気魄に戸惑いながらも、確り頷く。
「…本当です」
「本当に本当か?!」
「本当に、本当です」
「本当に?本当に本当なんだな?!」
問いを重ね、陽子は裸足のまま榻から立ち上がって景麒に詰め寄る。
先刻とは完全に立場が逆転していた。
幾許も重ねぬ間に言い慣れない事を言ってかなり恥ずかしい景麒は、
殺気すら感じさせる詰問にじりじりと身体を退がらせて応えた。
「本当です!何度も言わせないで下さいっ!」
「黙れ!口答えは許さん!今一度訊くぞ、先刻言ったこと――ちゃんと、真実なんだな?!」
言っている事は滅裂だが、先の言葉が真のものかを問い質す意気は理解出来る。
半ば自棄糞で景麒は声を張り上げた。
「う、嘘であんなことを口には出来ませんよっ!」
圧迫に負けて真実が吐露される。
陽子は瞳を和らげると、突然、ぽふ、と景麒の胸に頭を投げた。
「――っ、しゅ、しゅじょう?」
先刻の拒絶姿勢とは一変し、急に身を預けて来た事の意味が判らず、景麒は半硬直する。
反射的にぎゅっと抱き締めたくなるのを、また殴られると厭なので何とか堪えた。
「あ、あの…」
「鈍いな。解れ。」
景麒の顔の下で、陽子が膨れ面をする。
「解れ、と言われましても…」
「全く…本気で出戻るか?――…身体だけなんて、嫌だと言った。そういうことは、ちゃんと、心がなくちゃ。」
恥じらいを含むぶっきら棒な声色で「でも、お前の貌に嘘は無いみたいだ」と陽子は先を続けた。
「鉄面皮のお前の貌がアレだけ崩れるのだからな。顔色を操作出来るほどお前が器用でない事くらい、知っている。一回だけなら、信用してやるよ。――…心があるなら」
構わない、と言う声が聞こえたような、聴こえないような。
恐る恐る抱き締めると、陽子が身体を押し付けてくる。
許された実感が持てない所為でぎこちなくしか動かない指で、
景麒は陽子の顔を空に仰がせた。
「――――…触れても、よろしいですか…?」
こく、と陽子の顎が下に落ちる。
景麒は陽子を上向かせたまま、躊躇いがちの唇でそっと瞼に口吻けた。
閉じた拍子に零れる涙を吸い取り、溢れ落ちる後を追って頬に軽く触れ、
最後に唇を重ねる。
やっと触れられた唇は塩辛く、妄想のように甘くはなかったが、暖かく、柔らかかった。
そのまま息止まる事暫し――名残惜しく離れがたい唇を何とか離し、
景麒は陽子を強く抱き竦める。
(――うぅ…夢ではない…)
腕や胸や掌から伝わる重さと熱で漸く実感し、景麒は感動しながら現を噛み締めた。
重なる体温を受け容れ、暖められて欲を出す。
「…主上…。あの、――今晩は、帰りたくないのですが。」
婉曲な物言いに、抱き締められた陽子がふっと笑って息を吐いた。
「…なら、帰らなければいい…」
「一晩、御傍に居させてもらっても…?」
「…傍に、居るだけか?…そう言えば、もう、『何もしない』んだったな…」
「いえ、『何かしたい』気は山々ですが。…お許し下さるのなら、話は別ですけれども」
何処までも遠回しな景麒の弁に、陽子は照れ隠しに微妙に渋くした表情で現金だな、
と呟いた後、「…許す。」と小さく言った。
その言葉を待って、景麒は陽子の身体を抱き上げてふわりと浮かせる。
首筋に腕を絡めさせ、彼女の牀榻に歩みを進めた。
天鵞絨の路を抜け、臥台に行き着くと先に陽子を降ろして坐らせる。
薄暗い夜灯の落とす光に反射して、敷布がやんわりした光沢を放つ。
その上に、陽子が軽く爪を立てた。
床より離れて宙に浮く踝。その対極、貝殻のような足の爪が薄明かりに揺らぐ。
景麒は冷たい台座に膝立ちし、臥台に腰掛けた陽子の目線まで背を伸ばした。
壊れ物を扱うように顔を引き寄せ、目線で瞳を閉じさせる。
そのまま近付き、二度目の口吻けを交わした。
触れ合うだけの唇は、時を置いて侵食を覚え始める。
僅かにずれた唇は、色を重ねるように重なり合う。
初め強張っていた陽子の顎からは次第に力が抜け、
やがては躊躇いを棄てて奥行きを求めるようになった。
陽子は、景麒の肩に添えるだけだった腕を柔らかく伸ばし、
首筋を繰り寄せて彼がしてくれた事を不慣れな仕草で送り返す。
口唇が蕩けるほど吸い合う傍ら、どちらからともなく重心を傾けた。
二人の身体は折り重なって臥台の上に縺れ転ぶ。
褥の上で緩く解けた緋色の髪は、敷布の蒼に相俟り、まるで水面に漂うよう。
その表面に、金と呼ぶには余りに儚い糸が幾重にも垂らされている。
――絹と金糸で織り上げられた閨の海に溺れてしまう気さえする。
薄い布地を隔てて重なる二つの身体は、固く抱き合ったまま錦の波間に沈んだ。
陽子は景麒の背中に手を回し、初めて触れる“異性”をきつく抱き締める。
景麒は痛さを感じるくらいぎゅっとしがみ付いてくる仕草に深い愛しさと、
同時に色情的な当惑を感じた。
(――…うぅむ…、緊張なさっているのか。そこはかとなく震える様が何とも御可愛らしい…。
……が、しかし。…これほど密着されると何も出来ん…)
一つになりたい思いは強いが、無理を強いてはいけないと云う思いもある。
ならば落ち着くまであやせば良いが、その緊張を巧みに解す方法を、景麒は知らない。
迷った末、素直に弛緩を願い出てみる事にした。
「…あの、主上、もっと…力を抜いて下さいませ」
――言葉にすると何とも情けないが、仕方がない。
「えっ?!あ…す、済まない…っ」
景麒に言われ、陽子は慌てて束縛の手を緩めた。
膠着を恥じ入り翡翠の瞳を潤まると、陽子は縋るような眼差しで景麒を見詰める。
含羞に焦る顔で景麒を見詰めてくるその様は、玉座に居る時とも、
友と語らう時とも違う貌。
恐らく誰にも見せない、今、此処だけの表情だ。
――景麒の脳内で、縮小版の景麒が拳を握って言い表せない雄叫びを上げた。
(はうぁぁっ…こんなっ…こんな危うげな貌を独り占め出来る日が来るとはぁぁ!!!!)
『人生の春』。
阿呆な単語を設えて、景麒は顔の裏側で感激に咽んでいた。
「――…っ、だ、大丈夫ですよ…それほど固くならずとも…」
内心の乱舞を億尾にも出さず、余裕を装ってみせる。
「…ん。…わかってる。…でも…」
逸る気持ちを抑え、景麒は未だに不安が拭い去れない陽子の額に、
あくまで優しく唇を落とした。
安堵を与えようとしている事を肌で感じ、陽子は迷いを心の奥に洗い流す。
「…優しくしてくれよ?」
小さく囁くとほんの少しだけ微笑って景麒の頬に接吻を返した。
その甘ったるい感触に、景麒は一瞬死んでも良いとすら思ったが、
色々な意味でそれはまずいと自分自身に突っ込みを入れて小首を横に振る。
(…――それに、今のままでは死んでも死にきれん)
二人の夜はまだ始まったばかりなのだ、と景麒が内心で呟いた。
今、景麒の思考を占めるのは、深みを増した恋情とその主を独占している喜び、
そして実直に貪欲な色欲である。
その三つが鬩ぎ合い、平静な対応が出来かねる状態にある。
故に、愛し君からの願いには「どりょくいたします…」と小声で告げるのが精一杯であった。
景麒は一息吐いて意気を整えると、唇に触れる事から始める。
揺蕩う吐息を甘く吸い、口吻け易いよう首筋に添えた手を緩く滑らせた。
掌は陽子の項を這い、そっと襟首に差し掛かる。
指先が衣の中に沈むと、軽く閉じられた陽子の瞼がぴくりと震えた。
昼間は漢らしい女王と宮廷で囁かれる彼女が、恐らく初めての事に身を縮ませる。
その甘美な初々しさに、景麒の興奮は一気に高まった。
身体の線を優しくなぞり、その容を細胞の一つ一つ、記憶の彼方に憶え込ませる。
娘の姿で変化を止めた身体が持つのは、未熟な乳房と腰付き。
しかしその身体から薫る若さが頭の芯をじんと痺れさせる。
陽子の腰元に辿り着いた景麒の指が、帯紐の結び目を静かに解いた。
――殆ど聞こえない筈の衣擦れが耳の奥に響くような。
帯の拘束を緩めた左手で、今度は確りと身体に触れた。
「――…っ」
掌が泳ぐと、それだけで陽子の呼吸が不規則に揺らぐ。
敏感な身体だと景麒は内心で若気け、身体を弄る手付きを無為に早めた。
「…っふ…ぁ……」
零れる吐息にささめきが混じるのを聴きながら、括れの浅い腰を抱くと、
景麒の背に回る陽子の指が、物言いたげにその肌を彷徨う。
「主上…」
淡く囁き、景麒は脇腹に手を這わせた。
「――プッ…!」
――凡そ色っぽくない吐息が漏れる。
雰囲気を損ねる発声に景麒が固まると、陽子は「もう無理だっ!」と言って
海老のように身体を丸めた。その延長上で陽子が笑い始める。
突然の事に、景麒は引っ込みの付かない姿勢で硬直していた。
「ご、ごめ…」
景麒がそのまま動けずにいると、陽子は途切れ途切れに何か呟いた。
「…さっきから、…擽った…って…ずっと、我慢…」
要所要所で息が切れて聞き取りにくいが、言葉尻から察するに、
陽子が矢鱈と声を漏らしていたのは擽ったさを堪えていた為らしいことが判る。
(――ええい、色気のない…!)
景麒の首ががっくりと下に折れ曲がった。
「…………あのぅ…」
思わぬ処で遣る気を挫かれた景麒は中途半端に高ぶった想いを抱え、
苦い顔で陽子を見詰める。
「ちょ…待…っほんと…」
火の点いた笑いを抑えるのは、そう容易くなさそうだ。
とは言え、こんな事で潰える程、景麒の欲情も薄くない。
今は何を遣っても笑いに結び付きそうなので、仕方なく小休止を挟む事にした。
「――…ええと、済まなかった」
待つこと暫し。一通り笑いの山を越えた陽子が、廉恥に貌を赤らめる。
「笑っちゃ駄目だと思うと、堪えられなくて…呆れたろう…?」
「いえ…」
生返事で応えた景麒の視線が、ちらりと陽子の身体に滑り落ちる。
その目に飛び込んでくるのは、ゆるびて妖しく開いた胸元と剥き出しになった膝頭。
遠去かりかけた景麒の色欲は無為の嬌態に誘き寄せられた。
(――かはぁ…!前言撤回…!!)
顎中で強く否定し、景麒は柄にも無く綻びかけた口許を、「まさか」と言う事で誤魔化す。
「…なら、良かった…」
ほんのりと薄紅に染まる頬で陽子が微笑った。
(矢張り主上は最高ですっ…!)
「主上っ!」
景麒は堪らず抱き付き、再び陽子を敷布の上に押し倒した。
「続きをしましょう…」
囁いて耳を舐め、首筋を食むように愛撫しながら娘と己の身を開ける。
「ぁん…景麒…っ」
肌の上を奔るこそばゆさに陽子が少し嫌がる素振りを見せたが、
それに構える余裕の無い景麒は軽い拒否を無視して撫和に耽った。
薄雪が舞うような口吻けであちこちに痕を撒いて行く。
情欲の痕が増えるに従って、陽子の微弱な抵抗が薄らいでいった。
景麒の指が愛撫の肌を探して深みに墜ちる。
幽かに鎖骨の浮き出る喉元から手を入れ、滑らかな肌に直接触れた。
ほんの少し冷たい掌に、陽子の背が緩やかに撓る。
その隙間を縫い、奥へ進んだ手先が、纏わり付く生地を肩口から払って襦裙を剥いだ。
素肌を隔たる布地が消えると、その下から夜目に艶めく嬌姿が現れる。
まだ恥じらいを消せないらしく、陽子は胸元を手で覆い隠そうとした。
「――…隠さないで下さい…」
景麒は胸を開かせるように手首を取り、臥台に圧し付けた。
「…や…っ」
髪を乱して横たわる陽子が、痴情に憂いて頬に紅葉を散らす。
降り注がれる視線に戸惑い、色鮮やかな唇が声無く『見ないで』と動いた。
(――くぅぅぅ…!堪らん…!!)
言葉で厭を唱え、身体で呼び寄せるかのような相反が景麒を煽る。
誘われるまま景麒はうっとりと囁いた。
「…主上…愛しています…」
「…――何か…今、身体に向けて言わなかったか?」
裸体を視られる恥ずかしさに酔いながらも、微妙に繋がらない目線を怪しく思い、
陽子が口を尖らせる。
「と、とんでも御座いません…」
当たってはいないが外れてもいない事を言い当てられ、景麒は少し動揺する。
「…どうだか…」
怯んだ隙に逃げた手の平が覆い被さってくる景麒の背に廻り、髪を梳いて玩んだ。
「…嘘だったら許さないからな。」
陽子は愛らしくも煽情的に景麒を嚇す。
景麒はその脅迫に身の毛を弥立てた。
(あぁぁあ…攻められるのも好いかもしれない…!)
段階的な何かをすっ飛ばし、頭の片隅で甚振られる自分を想像した景麒は
心の何処かに変な昂奮を覚えた。
その期待が言葉となって、知らず内に現れる。
「…嘘と御思いなら罰を下さっても構いません。何でも、利いて差し上げます」
景麒らしい居丈高な口振りに、「ほう」と呟いて、陽子は艶めいた微笑を浮かべた。
「その言葉、後悔するなよ?――それこそ、奴隷のように利かせてやるから…」
そう言うと、少し伸び上がって景麒の耳朶を柔らかく噛む。
甘く噛まれる痛みが景麒を官能の世界に誘った。
(い、痛い!だが倖せ!!――嗚呼、既に私は貴女の恋奴隷…!そんな後悔なら幾らでも…いっそ痛い位が丁度好い…!)
実際には口が裂けても言えない癖に、脳内では小恥ずかしい謳い文句が大放出される。
本人が聴いたら「気色悪い!」と違う意味で鳥肌を立てるに違いない歯の浮く科白と、
いつも妄想でするような『お仕置き』を思い、景麒は愉楽の世界で一人遊びに酔い痴れた。
「…なぁ、続きとやらはもう御仕舞いか?」
桃源の世界から景麒を元に戻したのは、挑発的な一声と妖美な唇。
はっと素に戻れば、嫣然たる口笑が景麒を臨んでいる。
「……滅相も無い」
景麒は捻くれた誘惑に拐かされ、隆起の浅い陽子の乳房に掌を滑らせた。
陽子は物憂げな表情を浮かべたが、それを取り払おうとはしない。
景麒の首筋を抱き、頭に頬を寄せた。
景麒は軽く手に余るほどの陽子の乳房を摩り、静かに顔を埋めて舌を這わせた。
掌に返ってくる弾力は思っていたものよりも厚く、素肌は肌理細かい。
強く、優しく――時間を掛け、緩急の付いた動作で乳房を揉むと、
次第にその頂が固さを増してくる。
色を強めた乳暈は褐色の肌に浮かんで影を差した。
景麒は瑞々しい果実を齧る時のように、其処へ歯を立てる。
胸元に鈍く疾る痛みを感じて、陽子が愁眉を寄せた。
舌で舐り、転がして、漫ろに吐息を吹きかけると、
景麒の耳に、甘い声が喉に落ちるのが聴こえる。
舐めて齧り、吸い上げて――口で薄花を刻む傍ら、
景麒の右手が陽子の脚を辿っていった。
膝を開いて内腿を愛撫すると、その脚がするりと景麒から逃れる。
「駄目ですよ」
景麒は、陽子の震えだしそうな肢体を力ずくで抑え、自由を奪う。
「もう、逃がしません」――そう言って、その身体を手繰り寄せた。
しどけなく脚を開かせてその狭間に身体を押し遣ると、
景麒はその手で臀部に指先を伝わせる。
熟れ切る前の桃のような双丘は、爪が届くとぴくん、と軽く跳ねて景麒を揶揄った。
上肢の膨らみを愛したままで下肢の丸みを撫で擦る。
良く引き締まった身体はそれでも充分柔らかく、
男のそれと違う事を如実に物語っていた。
性の違いを意識させられ、景麒の息があやしく乱れる。
それに伴い、愛欲の手が激しさを増して陽子に迫った。
青さの漂う身体は、痴戯を溶かして甘酸っぱく香り出す。
妖美を含んだ艶声が房事の枕辺に零れ落ちた。
景麒は緩んだ陽子の腿の隙間へ手を忍ばせ、会陰を掠って奥の唇に触れる。
何も知らない陰門は口を閉ざして指を受け止めた。
「ま、待って…!」
自分ですら良くは触れない箇所を着き止められて陽子は身を起こしかける。
しかし、それを圧した景麒の腕に捕まって身動きが取れなくなってしまった。
「待てませんね」
景麒は口先だけで厭を払い、陽子の肩を抱くように体勢を変えて脚を絡ませる。
逃げ場を壊してから女陰の深くに指を送り込んだ。
「そ…っぃや…!」
口吻けの口封じで声を止め、意を潰す間に肚を掻き均す。
初めて異物を銜える陽子の秘肉はきつく指を締め付け、歩みを拒んだ。
熱を篭らせるその中は景麒を抱くにはまだ固く潤みを欠く。
景麒は指の腹を使って内部を弄り始めた。
「…んん…!」
弦を奏でるように深くを探ると、釣られた喉が声を弾く。
上では口移しに声を吸い上げ、下で水音を掻き鳴らした。
景麒は指先に粘るものが絡みつくまで女体を抱き、艶事を謡い紡がせる。
その音を聴きながら、引いては寄せるように指を泳がせ、
陰の淵に芽吹く厚手の花弁を浚った。
それが幾度も重なる内に、揺り起こされた花は甘く開いて濡れ実を零し、
紅い茂みに甘露を絡める。
掬えばとろりと崩れる蜜が初の花から漏れる頃、
恥辱に震える声は快楽に惑う艶麗な歌に変化を遂げた。
女琵琶と化した陽子は浅く果てを見、哀とは異なる情に瞳を潤ませ、
慣れない音で啼いている。
その壊れそうな姿に、景麒の抑制は限界だった。
陽子との間に挟んだ肉茎は、固く背を伸ばしてその時を待っている。
「主上…」
景麒は陽子を衾に横たえ、意識の薄い陽子の上に覆い被さった。
ぬらりと濡れて妖しく光る陰唇にそそり立つ陽物を押し込める。
慣らして拡げたとは言え、男自身を呑み込む秘壺はひどく狭く、景麒の侵入を阻んだ。
「!!」
陽子は躰の中に指とは比べ物にならない塊が這入る感覚に自意識を呼び起こす。
咄嗟に目を向けると、並々ならないものが自分の躰と繋がろうとしているのが見えた。
「…やあ…ッ!そんなの、入るわけ…っ」
切望まであと一歩の処で陽子が暴れて逃げようとするので、
景麒はそれを無理矢理押え付けた。
「だ、大丈夫ですから…!」
覚醒された事に焦り、景麒の侵攻が急速に荒くなる。
「ぃたぁっ」
度を失って乱暴になった動きに、陽子は悲鳴を上げた。
「おねが…っもっと、やさしく…っ!いたいっ!」
押し通ろうと気を逸らせるほど、陽子の中が締まって進めなくなる。
抑制出来ない昂ぶりと痛がる姿に焦燥し、
結果それは手荒な仕草となって陽子を苦しめた。
猛々しい刃が深く刺さり、更に陽子を痛めつける。
「い…ッ!――痛いと言ってるだろうがぁッ!!!」
「はぐぁっ!!」
景麒が陽子を貫くより早く、打ち切れた陽子の健脚が景麒の身体を強制離脱させた。
腹部に強烈な蹴撃を受け――要は蹴っ飛ばされ――た景麒は、
臥台から外に放り出され、勢いよく本日二度目の転落を経験する。
対岸の壁にぶつかり、派手な音を立てて景麒は床に崩れ落ちた。
一方陽子は、ふっと身体が軽くなった事と、小気味良い激突音を聞き、
事の次第を理解する。
慌てて起き上がり、臥台の端まで詰め掛けて下に目を向けた。
――すると其処には、素っ裸で開脚転倒している相手の姿が。
「わぁッ!ご、ごごご、御免っ」
敷布で胸元を隠し、卑猥だか間抜けだか解らない景麒の姿勢を
成る丈見ないように気遣いながら手を差し伸べる。
格好悪いやら情けないやらで直ぐに言葉が出ない景麒だったが、
何とか差し出された手を取り、「…有難う御座います」と半儀礼的に言って台に上がった。
――さて、謝辞謝罪の遣り取りが済んだ処で、
二人の間には何となく気不味い空気が拡がっている。
自衛の為とは言え、力に物を言わせて男を強制排除した女と、
抑制が効かず強引を貫いた結果、途中で女に拒絶された男。
先刻までの甘い雰囲気は何処吹く風と沈黙が落ちる。
その無言に対し、先に折れたのは陽子の方だった。
「わ、悪かった。…あまりの痛さに、つい、脚が先に出た」
「いえ」
先に謝られた事で余計に立つ瀬を無くし、景麒はむっつりと黙り込む。
「――でも、お前も悪いんだぞっ!優しくって言っただろう!」
その態度に気分を害した陽子は不機嫌そうな下僕に不平を散らした。
(――そんな事を言われても。)
そっちの痛みは判りようがないのだから仕方がないではないか、と心の中で独白する。
その際、痛がる様子を無視し、捩じ込もうとした自分の非は棚に上げている。
…とは言うものの、矢張り、此処で挫けて帰れるほど景麒の色欲は浅くない。
長い事夢見てきた事に、あと一歩の所まで近付いた。
吐き切れない中途半端さと懲りない性欲に、景麒の胸は燻ぶった。
(此処まで来て勿体ない…)
邪まな思考回路で、景麒は再々挑戦を決意した。
――しかし、肝心の彼女はどうなのだろう。
はたと思い、無言の陽子に目を向ける。
陽子は膝を抱え、ばつ悪そうに足元を見ていた。
(――ああ、私は大莫迦だ!)
女色馨らぬと言えど、陽子も少女に変わりは無い。
それなのに、恥をかかせてばかりいるような。
折角初めての相手に選んでくれたのだから、最後まで伴をせねば――。
景麒は思い、俯く陽子に「申し訳ありませんでした」と頭を垂れた。
「――…思慮が足りず、貴女には辛い思いを」
「…いいや」
陽子は首を軽く横に振る。
「…我慢出来なくて御免。…痛かったろ?」
「いいえ。主上がお受けの痛みに比べれば」
――実際の所、蹴られた腹とぶつけた背中が激しく痛かったが、
此処は敢えて嘘を吐く事にする。
「そうか?」陽子は小さく首を傾け、「じゃぁ、おあいこだな」と言って少し微笑った。
(…くっ…。矢張り主上には敵わない…)
打たれようが蹴られようが、笑顔一つで萌えられるのだから、
景麒も学習しないというか、かなり単純だ。
「なぁ…。続き、するか…?」
陽子はそんな景麒に一切気付かず、身を凭せながら問い掛けた。
(そりゃぁもう!)
色事に懸けて端から断る回答を持たない景麒は即行でこの申し出を受け入れる。
それを伝えると陽子は「…なら、今度はちゃんと優しくしてくれよ?」と言った。
数度瞬き、陽子が上目遣いに景麒を見詰める。
「分かりました」
景麒は若気そうな貌を締めて陽子を引き寄せると、
今度はちゃんと「努力します」と言って目の横に口吻けた。
陽子は身体の向きを変え、瞳を閉じて上を向いた。
無言で口吻けをねだる姿に、景麒は新鮮な感動を覚える。
その顎を持って唇を重ね、軽く音を立てて吸い上げた。
幽かに音を響かせ、何度も口吻けを合わせる。
物足りなくなった景麒が舌を伸ばし、陽子の唇を抉じ開けた。
「…!」
軽く開けた口の先、甘い隙間から景麒の舌が割り込んでくる。
自分のそれより熱い舌に口内を探られ、陽子は為す術無く犯された。
触れ合うだけ、吸い合うだけより激しい交わりに、陽子の口端から唾が零れる。
二人のものを雑じらせた一縷の筋は光を帯びて陽子の頤を汚した。
景麒は口吸いを続けるままに、胸元で敷布を押える陽子の手を外す。
再び露わになった裸身は彼方此方に雪花の斑を散らして艶めいていた。
顎から首筋に筋引くものを舌で拭い、花唇の残る乳房まで舐め下ろす。
一方で陽子の下腹部を撫で回し、花が枯れぬように残り露を塗り拡げた。
辺りを弄るだけでも、一度閉じかけた乙女の蕾がゆるび出す。
転がすように揉みしだくと、先より多くの蜜を吐き出した。
景麒は卑猥に濡れた手で陽子の手を取り、屹立した己自身まで導いて包み込ませる。
熱を湛えて肥大したものを握らされ、陽子は頬に血を昇らせた。
その行為に、大きさに――陽子は軽く狼狽えたが、手を払おうとはしない。
「…よろしいですか?」
景麒が陽子の耳元で囁くと、陽子はやや躊躇いながらも小声で承諾した。
押し付けさせた陽子の手を取り、甲に薄く口吻ける。
そしてそのまま手首から二の腕からに掛けて際どく啄んで、
最後は肩を抱いて仄かに咬み跡を残した。
身体を抱き直し、息が交わるほど密に迫ると、
陽子の腕がやんわりと景麒の首に絡み付く。
確り縋らせ、景麒は隠れて息衝く花先にその身を沈み込ませた。
開きの浅い淫道を通り抜けるのは易しくなかったが、
時間を掛けてゆっくり進めば穏やかに景麒を受け容れる。
体積に比べて広さの足りない肉壺はきつすぎる抱擁で景麒を中に含ませた。
温かさと圧迫に、芯から蕩かされて仕舞いそうになる。
痛いくらいの重圧に耐え忍んで先に向かうと、雁首が何かに引っ掛かりを憶えて止まった。
景麒は其処で一度動きを止め、陽子を見遣る。
陽子は固く目を瞑り、景麒が其処を抉じ開けて入ってくるのを待っていた。
強引にでも貫いてしまいたいが、必要以上に疵付けたくない。
景麒は衝動に負けて薄弱しそうな意志を何とか堪え、
可能な限り物柔らかに切先を押し入れた。
「――……っ」
猛りを孕むものが陽子の躰の奥深くに捩じ入れられる。
陽子は縋る腕に力を籠め、侵入が強まる度に息を殺して声を呑んだ。
じわじわと拡がる痛みに歯を食い縛ったが、身体を壊される感覚がそれを狂わせる。
軋轢に堪える壁が破られた時、陽子は鋭い尖り声を放った。
陽子が甲高く哭くのと同時に、景麒は激しい締め付けを受ける。
箍を外した圧力が、景麒の自律を崩した。
(――これ以上は我慢できない…っ)
抑制が切れたのを境に、景麒の思考回路が吹っ飛ぶ。
景麒は動くままに陽子の腰をぐっと引き寄せ、奥深くを突き上げた。
「あんっ!!」
痛みが薄らぐより前に、獣の牙は疵を抉って陽子に新たな痛みを強いる。
陽子は呻き、爪立てた景麒の肌に数条の線を刻み込んだ。
白い首筋に伸びた紅い蚯蚓腫れが夜光に妖しく映えて闇に浮かび上がる。
しかし、余る性欲を吐き出すのに夢中だった景麒は、
掻き傷を付けられる感触にも気付けなかった。
人の姿をしたまま獣に還り、本姓には無い獰猛さで獲物を屠る。
狂猛に繋がりを求める景麒に、陽子は只管愁いの音を落した。
「ゃあ…っけいきぃ…っ」
和らぎを懇望する陽子の思いに反し、内壁は景麒を咥え、深く強く這い纏わる。
肉壺は溢れるほどに愛液を吐いて景麒に貼り付いた。
交わって汚される事に景麒は非道く昂ぶり、息を荒げて悦ぶ。
肌と肌を打ち付ける度に、辛苦の女声と水音の弾ける音が零れた。
肉の擦り合いを重ねる陰の口はその間に密事の証を垂れ流し、
敷布の蒼を深みのある藍に滲ませる。
色を変え、形を乱す敷布の上で淫蕩が演じられた。
痴態に狂う息の根が、嘶きに似た妖声と重なって情事の詩を謡い、
上気して薄桜に染まる白肌は、汗ばむ小麦の肌と重なって艶やぎ、淫靡に躍る。
一方で、濡れ事の間に負ったばかりの若い疵は深追いされる内に、
感覚が刷り返られた。
身体の深くに響くような鈍くむず痒い痛みは、甘く陽子を痺れさせて意識を麻痺させる。
陽子の身体は憶えのないもどかしい痺れに蝕まれ、意志を外して小刻みに震え始めた。
腰が波を打つように痙攣すると、その中にうねりが生まれ、満ち引きを繰り返す。
肉棒を呑み込む蠕動は揶揄うように景麒を扇動し、陽子を貫く動きを一層昂ぶらせた。
捩じ伏せられたまま揺さ振られると女の香りを散らす秘所が、
知らない筈の何かを欲しがって景麒を締め付ける。
勢い付いた欲情は卑猥な動きに唆され、
景麒が一つ大きく跳ねるのと同時に熱く蕩けて陽子の中に雪崩れ込んだ。
――行為の最中に意識を飛ばした景麒が再びまともに考えられるように成ったのは、それからかなり後の事だった。
気が付くと、陽子を背中から抱くようにして脚の間に坐らせている。
はたと気付いて声を掛けると、間延びした声で返事が返ってきた。
「主上…あの、今は――」
はっきりしない頭で時間を尋ねると、
「…分からない。多分、深夜だと思う」と漠然とした回答が戻ってきた。
(…記憶がない)
身体を重ねた所までは覚えているが、その後、何をしたか、ぼんやりとしか思い出せない。
景麒はゆっくりと、こんがらかった記憶の糸を手繰り寄せ、繋いでいった。
すると、少しずつだがその時の事が思い出されてくる。
はっと気の付いた、景麒は「主上」と陽子を呼んだ。
「…ん?」
「あ、あの。御身体の方――大丈夫ですか」
気を遣ってはいたが、途中から手加減が出来なくなっていた。
結果的に無理をさせたのでは、と流石の景麒も反省し、心配しているのだ。
「…うん…。最初は辛かったけど。…でも、もう大丈夫…かな」
なら良かった、と景麒は胸を撫で下ろす。
心配事がなくなった処で一本に繋がった記憶に思いを馳せ、
景麒は不図目尻を絞り口許を歪めて薄く若気た。
(――…気持ちよかった…)
骨まで蕩かされそうな甘い秘め事。
紆余曲折はあったものの、念願を叶え、想いを遂げて一つに成れた。
それが嬉しく、心地好い。
景麒が拙い言葉でそれを伝えると、陽子は小さく振り返って艶っぽく含羞んだ。
(…あぅ…っ)
照れ笑いに、胸と股間のものがきゅんと締め付けられる。
(――そ、そんな貌をされるとまたしたくなる…)
頭が起きれば身体も起きる。――そうなると元気になる。
景麒は膨らみかけた掛けた分身を抑え、慌てて首を振った。
(…だ、駄目だ、駄目だ!初めての晩に二度など!)
極めて良心的な理性が常識的に否定する。
(しかし、本当はしたい。…先刻の事は微妙に覚えていられなかったから、今度こそ…!)
至って自己中心的な欲求が率直に否定を否定する。
(――そう言えば、「大丈夫」と仰っていた)
脳内会議では、欲求側に有利な証拠が呈示されすい。
多少なりとも気遣いが隠されている言葉を曲解し、景麒は判定を下した。
(大丈夫…「大丈夫」か…!ならば、あと一回くらい『大丈夫』だろう…!)
打算的な色気に欲気を重ね、景麒は再度「主上」と陽子に呼び掛ける。
初体験の余韻に浸り、とろんとした陽子の眼差しが景麒に向けられた。
淡酔いの貌を見て、景麒は実行を決心する。
「…その、もう一回、よろしいですか?」
景麒は思い切り真面目顔で不遜を切り出した。
「…え?何を」
「…何って、ですから、『何』です。」
最初は意味が解らずぽかん、としていた陽子だったが、
景麒が二回目を強請っている事に気付き、ゆるゆると貌を緊張させる。
「は?何言って…。だって、――い、一度だけって…」
「気が変わりました。…まぁ、夜は長いですし、二回三回重ねた所で減るものでもありませんし」
きっぱりくっきり単刀直入で雰囲気をぶち壊すような大失言に、
陽子の頬がみるみる紅潮していった。
「こ、この、遣りたがりの無神経…ッ!」
そんなにしたけりゃ厩の馬でも相手にしてればいいだろう――景麒がその語尾を聞き取るより早く、罵声と共に強烈な肘鉄が繰り出された。
「ぎゃふっ!!」
今度は横から臥台の外へ吹っ飛ぶ景麒。――懲りずに本日三度目の墜落を経験する。
「最ッ低!!何様のつもりだッ?!」
叫びながら、陽子は敷布を身体に巻き付ける。
「人を一体なんだと思ってるんだッ!ああもう!お前なんか信用したわたしが馬鹿だったッ!
――この法螺吹き厚顔エロ麒麟!!!」
「そ、その言い種はあんまりです…」
床に落ちた拍子に打った後頭部を摩り、景麒は臥台の上に仁王立ちする陽子を伺い見る。
『乙女』の逆鱗に触れ、しまった、と思ってももう後の祭り。
身体を隠した陽子が左手を腰に当て、右手で景麒を指差して言い放った。
「あんまりなのはこっちだろうが!出てけ!帰れ!!一刻も早く、その無粋面を引っ込めろッ!!!」
びしっと突き出された人差し指が真っ直ぐに戸口を指し示す。
今更それは無いだろう――景麒は愕然と口を開けた。
「いや、そんな、殺生な…!!」
「はぁ?!巫山戯るな!帰れと言ったらさっさと帰れ!――よもや、先のことを忘れてはいないだろうな?『何でも利く』と言ったろう!奴隷の身なら黙って受け容れろ!…それとも何か?それも嘘だとほざくのかッッ?!」
(――えええええ?!罰ってそういうやつですか?!)
実際忘れていた上、期待していたものと遥かに温度差のある罰を言い渡され、
景麒はしがない現実に衝撃を受ける。
しかし実際、陽子の提示した命令は、景麒にとっては他の何より効果的な罰だった事に、
景麒本人は気付いていない。
「た、確かに口にしました!口にはしました!!…ですがっ」
「『ですが』、何だ?!二十字以上・五十字以内で述べてみろッ!!」
(何ですと――?!)
景麒は狼狽たえながらも、必死に弁明を考える。
しかし、変な語録ばかり多く、肝心な時に使える語が乏しい頭に、
条件付釈明を述べる器用さは存在していなかった。
「やっぱりお前、口先ばかりじゃないかッ!!」
無言で固まる様を見遣って、陽子は怒声を吐き散らす。
「ち、ちちち違います!これには、訳が!」
口を挟む間すら許されず、立て板に水ばりの勢いで批難を浴びせられる。
「だから訳って何だよ?!新たな虚言か?!もう沢山だ!これ以上妄言を吐くようなら、
二度と無駄口が叩けぬよう、その口を縫うがいいか?!」
(――そ、そんなに痛いのは願い下げだ!!)
先の『罰』に則るよう、強ち冗談とも言えない口調に蒼褪め、景麒は慌てた。
「お、お待ちくだ」
「だーまーれ!!」
諸声に「だ」が重なり合う。そして景麒が二の句を継ぐより鋭く速く、
脱ぎ散らかした服が宙を駆け抜けた。
「腐れ色情狂に汚させる耳など、此処には無いッッ!!」
景麒の拙い自己擁護は、表を出るより先に、
圧倒的な悪態と投げ付けられた服の前に果敢なく消散する。
それに追い討ちを掛けるかのように、最後通牒が突き付けられた。
「勅令だ!!即刻立ち去れ!ついでに此処への入室も一切禁止だぁぁッッ!!!」
最大にして最強の命令が、夜の金波宮に炸裂する。
――これには流石の景麒も、従いざるをえなかった。
――斯くて景麒は、一晩泊まると云う野望半ばにして、
権力行使により退室を余儀なくされる。
その後。孤高の霊獣と思しくない惨めな後姿で自室に戻った景麒は、
時を置かずして一部始終を聞いていた己の女怪に説教され、
臣である使令達には慰め半分の諫言を受けた。
妖力が弱く、碌に喋れない筈の雀胡に「たいほ、まぬけ」と言われたのが
辛うじて聞こえなかった、と云うのは余計な小話。
――さて、初夜が明けた翌日、朝議に出て来た景麒に主人から送られたのは、
氷針のように鋭利で冷たい視線だった。
それですらただ一度だけ。その先は目にも入れてくれない。
朝議以降、公務通達以外に口を利かぬと云う徹底振りで、陽子は景麒を眼中から追い出した。
この後の景麒に取り付く島などは無論無く、うら若き主人の激怒が解けるまでには数日、
更に、私室再入室を許されるまでには約一箇月の冷却期間を必要とする。
この件を以ち、景麒は自国の大師に会話術の手解きを受けるよう、密かに決意した…。
(救いよう無く完結)
143 :
39:04/05/13 03:13 ID:51+puPQr
終了です。
お疲れ様でした。
予想以上に長くなった上、結局景麒は救われていませんね。
御付き合い頂き、有難う御座いました。
追記
前回レス下さった方々に感謝を申し上げます。
GJ!
>143さん
良かったです〜!
結構量があるのに先を読ませぬ展開が面白くて一気に読みました。
しかし、会話術の手ほどきを受けたからってこんな景麒wが
変われるんでしょーかね。
職人さん、お疲れ様でした。また次を読んでみたいです。
あっはっは、このテイスト好きだ。
妙な床上手さ〈というか、時々はっとする男の色気があるんだよな。こういう作品の感想としては
不適当かも知れんけど)と、童貞高校生のような暴走とのギャップと、
コヤス声がはまって、ワロタよ〜。
.バカだな。陽子たんもどこが良くて許したんだかw
うっかりな陽子たんに萌えなのさ
ところでさ、39さんはもしやガノタ・・・・・・?
や、壮麗な文体とか雄叫びとかがさ・・・ゴニョゴニョ
148 :
39:04/05/15 01:45 ID:5uot9bEc
レス下さって有難う御座います。
またお目に掛かる事が御座いましたら
その時は宜しく御付き合い頂けると幸いです。
>147さん
生憎、機動戦士系には疎いのです(藁
149 :
名無しさん@ピンキー:04/05/16 19:31 ID:yfP4isSA
age
保守
みんなオソリーのハラシマなのかな?
でも自分はドヂンでこの板にふさわしいようなものを
書いて(描いて)る人を見た事がない。
ししょう×さいりんの甘エロきぼん
月渓×祥瓊 また読みたいでつ …
>>152 サイトには出せないからここでうp。とか結構ある
エロはたまに書くだけなのでオフで出すほどでもない。とか
エロだと特に、文章は特徴変えやすいからバレなくてウマー。とか。
更夜ハァハァ。 もう腐女子といわれようが何だっていいわ〜 (;´Д`)ハァハァ
更夜セ〜クスィー!
だから更夜×女官さんのレイープ小説でもなんでも遠慮しないで下さいね。
ワイルドに驪媚タンと獄中プレイもいいな。
文才があったらな・・・(´ー`)。oO
あとちょっとで69だったのに・・・ orz
(´-`).。oO(やけにテンション高いな・・・)
あとちょっとで69…?何が?
ID?
∧_∧ ∩/
( ´Д`)/< 遅レスですが「若気る」の読み方が分かりません!
_ / / \
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| ||
>161
|| _」..L_
|| 「若気る」=「にやける」 // ̄ヽヽ「若気る」と書いて「にやける」と読みます。
|| \ ヽ(,ー、`ij>> 解りましたか?
||__ \ / |У |`ヽ
| ̄ ̄ ̄ ̄|
|黄 姑|
 ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧
( ,,)
〜(___ノ
ちょっと気になってるんだけど、書庫の更新、しばらく止まったまんまだよね。
書庫の中の人、お元気ですかー?
>161
ありがとうございます!中老師!!
読みが分かったので「若気」ぐぐったら、
名詞だと、衆道とかア○ャ-ルの意味があるとな。
微妙にイヤソな感じで(;´Д`)つ∩ヘェ〜ヘェ〜
>163
そうなんだよね。
人大杉のせいかなとも思ってるんだけど、どうしてるんだろうか。
なんか鯖負担軽減のために2chとしての過去ログの保存をやめるような動きもあるみたいなんで
書庫のある有り難さをつくづく実感してるんだけど。
司書さ〜ん、お元気ですかー?
初めてこのスレに来ました。
桓たい×祥瓊でメロメロモードになっていたのに、
今や笑いすぎて死にそうです。
楽しかったーーーーーーー。幸せ〜
さっそく過去ログ見に行ってきます。
(今夜は徹夜さw)
景×陽 乙でした! 良いですねホントこのノリ ♪ こと細かい美しい描写なのに、大笑い出来ました。
ここに投下した小説を、自分のサイトに少ない作品数の足しとして、置いてしまっている私ってアホですか・・・・・・・・・・・
それと、文才の欠片も無い私ですが、青喜×朱夏って需要あります?(脳内で妄想開始中)
>168
らくようのひとですか?
>>168 需要はあると思うのでガンガッテ下さい。
私も足しにしたいが今のところ自サイトには載せてないな…多分バレてるがw
投下待ってます。
職人さんて、意外と自サイト持ってるんだね。
……その割にこのジャンルでエロサイトに行き当たらないのって、
探し方が悪いのかな……_| ̄|○
>171
自分も余り見かけない…。
浩陽いくつか、景陽、楽陽1つ、尚陽ありそうなのにない。
ってくらいかなぁ。景陽の人はとてもネラーくさい人だったが(w
=168
>169 はい、そうです・・・・・・・
>170 ありがとうございます。では、頑張ってみます。
>171 普通は載せないような気が(自分のサイトには)・・・・・・
塩じゃ裏は置けないから悩み中・・・。fc2にミラー作るか
>174
「尚隆」「陽子」「18禁」でググってみ?
>177
それが案外駄目何だよな〜…。
ググり方が下手なのか?
ヤパーリ版権元が講壇者だけに、どこもロボ避けバチーリなんだろうな。
何か良い探し方キボン・・・
十二国記の検索サイト行けば?
尚陽のSSサイトは結構、率が高いとオモ。
18禁で検索する人多いけど
実際はみんな裏って表現している
それで検索してみれ
「♂キャラ名」+「♀キャラ名」+「乳房」で検索汁。
みんな・・・・泣ぐましい努力をしてるのね・・・・・・・
それ試してみよぉっと♪
泣 × 涙 〇
ここのスレに限らず、今までに読んだ中で、意外だけど納得なカプってあった?
陽子の相手は尚隆、浩瀚、景麒
祥瓊には桓たい
珠晶には利広
わりと決まってきちゃうよね。
目先が変わればいいってもんじゃないだろうし。
えぇ!!! 楽×陽って無いのぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんなにも・・・・? 私のお気に入りなのに・・・・・・・・(;−;)シクシク
ガキは帰れ
>>188 うざいのは認めるけど、たぶん私の方が年上。
珠晶に頑丘
鈴に・・・虎嘯?
陽子に3〈以下自粛)
私馬鹿だったわ・・・思わず煽りにマジスレしちゃった・・・皆様失礼!
ところで職人さん、なかなか表れては来て下さらないですねぇ・・・・・お待ちしてますよ♪
>>190 陽子に3 の後が妙に気になるのですが・・・・・・・
原作で絡まなければカプにしようがないからなあ。
なさそうだが見てみたいのは楽×祥とか・・・
非ショタの犬狼神君(ネタ込み)・・・見たことない。
三公って遠甫も入るんだったっけw?
十代の小娘と爺さん。…も、萌える?
ノシ
供麒×珠晶(逆も可)があってもいいと思うのだが。…駄目か?
>193
楽祥って出来ない事もないとおもう。
風の万里の最後で祥瓊が楽俊に会いに行く、みたいなこと言ってたような。
まぁ、それ以外でも
ぶっちゃけ陽子が祥瓊使って雁に御使い行かしたりすれば
その帰りに大学寄ったりとかできるわけで。
(でも大学って他所の人間がホイホイ入れるんか疑問)
ところで尚隆って使いづらいんですかね。
陽子以外でほとんど見かけたことがない。
なんか、風漢やってるときに碁石の代わりに契りをもった女性縁のものを集めてそうな気が。
・・・そんなオサレなことしないか。氾王ならともかく。
>191
誰も言わないから言っておくけど。
とりあえず、ID違ってても誰か分かるような
レスをつけるようならもうちょっとROMるのを勧める。
あとな、ここに書き込みが出来ないからと言って
他板でエロパロスレに書けない〜〜〜vv
とか言うのも、もうやめろな。
ここが年齢制限あるの知ってるな?
168=191という前提で。
自サイト持ってる事ここで晒す位だから
煽り荒しのつもりじゃなくて天然で言ってるんだろうけど
あなた「常駐スレに沸いた変な奴」って扱い受けてますよ。
とりあえず「精神年齢は21だから無問題です〜♪」って言い訳は認めない。
精神年齢がどうであれ、ここは実年齢21歳未満閲覧禁止だし
本当に精神年齢高いヤシはそんな厨臭いこと言わないから。
まあエロパロのことは他板に持ち出さないってのは暗黙の了解だな。
十二に限らず大抵どこのジャンルスレでも。
>風漢やってるときに碁石の代わりに契りをもった女性縁のものを集めてそう
ヤった女の下着(十二世界だと襦袢の下は腰巻き?)を集めてるとか?(´Д`; )
……そんなマニアックな尚隆はイヤン
そうやって関係した女性がことごとく先に逝っていく・・・。
風漢もなかなか寂しいもんがあるな。
でも、延王としては国民が寿命をまっとうしていけるのだから
見送れるのは本望なのかもしれないな。
>200
簪とか耳墜・首飾りとかの装飾品だったらまだお洒落っぽいけど
下着集めてるのって変態そうでイヤン
何か、風漢は妓楼の女(しかも高いの。
吉原で言う所の新造付き呼び出しクラスの花魁)しか
相手にしなそうだから装飾品蒐集もありかな、と。
まぁ町娘をナンパして場末の茶店や裏路地でアンアン言わせてそうな気もしなくない。
そういや向こうでも同伴喫茶みたいなのあるんかな。
あったら楽しくてよさそうだ。
雁にはある。
芳にはない。
慶にもない。
範にはすごくある。
>203 こんな感じではないかと思われ。
裏づけはないけどなんか説得力はあるなw
範は全体的に性産業が華やかそうだ。イメクラとかありそう。
そ・・・奏は?
連投スマソ
>>196 恭主従のカプはサイズと性格の壁が難しくさせているよね。
素股させようにも、奉仕っぽいイメージがあって・・・。
=191
すみません・・・他板でこのスレの話題持ち出したことは、直後に、とても後悔・反省しました。二度とする気は更々ございません。
精神年齢はともかく、実年齢は結構おばさんです。普段よりかなりテンションが高くなっている時にスレすることが多かったため、馬鹿な発言が目立ったのは否めません。皆様に、多大な不快を与えた事を深くお詫び申し上げます。
以後、二度とこの醜態を晒さ無い事を誓います。
最後に、ご迷惑をお掛けした上に、無駄に貴重なスレを浪費し、皆様に余計な配慮を裂かせてしまいまして申し訳ございませんでした。
209 :
名無しさん@ピンキー:04/05/30 21:41 ID:BGIlO9zB
変態でない(藁)犬狼真君・・・以前誰かが言ってたの無かったっけ?
下げ忘れた!ごめん!
>201
実はそういう設定でSSを書いたことがある。
オリキャラだしエロも薄いのでここには出さないけど。
尚隆っていじり甲斐があるのよ。
>211
…うpキボン……
>209
悲しいかな、真君はアニメの影響(つうかネタにされ杉の所為)で変態イメージが濃すぎる。
2、30年に一度、玉葉様とムフフな夜を・・・ってのありそうなのに。
ぶっちゃけ女仙らと一緒に○×△□・・・。
犬狼真君×禎衛さま(外見18)ダメですか??
スレするのか。物凄く●だな。
>215
もう構うのはやめなよ。
神が降臨しないのなら、以前やってたようにリレーキボン
218 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』1:04/06/02 16:47 ID:yTPTgS88
恭州国 霜楓宮の禁門に降り立った一頭のすう虞。
よく手入れをされており、主人にとても可愛がられているようだ。
すう虞の背に乗っていたのは漆黒の髪を束ねる男、日に焼けてはいるが
一見、とても華奢な体をしている。
にこやかに微笑みながら男は門番に話しかける。
「少しお邪魔するよ、すう虞を宜しく」
門番はその男が誰なのかを良く知っているため、特に詰問する事なく
門を開いた。
どっしりとした音が響き渡ると、女官の一人に案内されて男は門を
あとにする。
男は女官に「珠晶はまだ政務中?」、と話しかけた。
女官はころころと笑って男に言う。
「いいえ、すでに主上は午前中の政務を終えられて、昼餉を取っています。」
そう、と男は答える。
そして、男は女官に耳打をしたあと、勝手にさっさと珠晶のいる場所へ
と向かった。
219 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』2:04/06/02 16:50 ID:yTPTgS88
「ん…これがこうでしょう。だから…」
先ほどから部屋に響き渡るのは恭の女王、珠晶の声。
昼餉を取っている最中だというのに珠晶は書類を左手に持ち、右手は箸を使って食べている最中。
行儀が悪いと珠晶は自分でも思うが、どうにもこうにも決案がまとまらず食事の合間にも考えなければいけない。
珠晶の半身である恭の宰輔、供麒はそんな主上の力になりたいと思いつつ、いかせん政務は珠晶の方が上手。
一緒に考えましょうといったが、それは見事な珠晶の張り手で阻止されてしまう。
涙ながらに供麒は食事をとるが、気分はまったく落ち着かない。いつもなら可愛らしく食べる主上を眺めながら
食事を出来るのにと、供麒はつい思ってしまう。
それを察したのか、珠晶は供麒に言う。
「なによっ仕方ないでしょう。決案がまとまらないのだから。じっと私を見るより早く食べれば!」
一喝されて供麒は、はい、と言って中断していた食事の続きを始めた。
と、そこへ男が入ってくる。
「利広。どうしてへここへ?何かあったの?」
珠晶は男の姿を見て、話しかけた。
男の名前は奏南国の太子、利広。珠晶とはかなりの付き合いだ。
「いや、別に。珠晶の顔を見に来たんだよ。」
利広は大卓の椅子に腰掛けた。
「あっそう。それはどうもありがとう。」
珠晶は利広に対して気のない返事をする。珠晶にとって、今はこの決案が大事なのだ。
「ねえ、供麒。珠晶は何を悩んでいるわけ?」
220 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』3:04/06/02 16:51 ID:yTPTgS88
供麒は利広に声をかけられ、説明をする。
供麒いわく、荒民と義倉のバランスを取るものらしいが、珠晶の提案と官吏の提案が上手くいかず
官吏にやらせれば済む事なのだが、自分で解決しようとする珠晶は代わりの決案を練っているのだ。
「ふーん、なるほどね。だから、珠晶は目に隈を作ってるのだね?」
珠晶はどきりとする。そう、確かに利広の言う通り、珠晶には両目に大きな隈が出来ている。
ここ数日、睡眠を削っていたからだ。しかし、余計な心配をかけないようにしっかりと、化粧を施したので
そうそう隈が見つかる訳がないのにとチッと珠晶は舌打ちをしそうになる。
「はっ?主上に隈ですか?」
律儀に供麒は利広に聞いてくる。
利広は珠晶のそばに行き、珠晶の持っていた書類を奪う。
「ちょっと、何をするのよ!返して!」
珠晶は利広に怒る。
が、何を思ったか利広は珠晶の目元を触って、供麒に示す。
「ほら、ここだよ、供麒。見てご覧。」
利広の言葉に供麒も珠晶の目元を見る。
221 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』4:04/06/02 16:51 ID:yTPTgS88
「っ主上…!隈が出来ているじゃないですか!寝てないんですね?」
供麒の涙ながらの抗議は珠晶の怒鳴りで消えた。
「もう!!いい加減にしなさい。供麒も利広も私の邪魔をしないで頂戴!!」
そこへ利広の分の昼餉を持ってきた女官が入って来た。先ほど、利広が耳打をした女官だ。
利広は珠晶らと食事を取るために頼んだのだ。
「あの…食事をお持ちしましたが…。」
女官は恐る恐る言う。
利広は珠晶の傍から移動して、女官から受け取ったが、珠晶は「そんなの頼んでないわよ。」、と言う。
「珠晶、私が頼んだんだよ。」
と、利広は珠晶に言った。
「そう…。もう良いわ、下がりなさい」
珠晶の言葉で女官は部屋から出る。
「さあ、供麒も珠晶も一緒に食べよう。」
にこりと微笑みながら、利広は言った。
珠晶は大人しく、食事を続けた。なぜなら、肝心の書類は利広が握ったままなのだ。
全員、食事が終わり、珠晶は利広に書類を返してと訴える。
利広はあっさりと良いよ、と言った。
次の瞬間。
「供麒、珠晶を少し貸してもらうよ。」
珠晶と供麒が目をぱちくりさせていたが、利広は書類を左手に持ちながら、右手で珠晶を引っ張る。
「痛いわ!手を放して!」
「駄・目・」
珠晶は利広に連れていかれ、どんどん正寝の方へと連れていかれる。
222 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』4:04/06/02 16:52 ID:yTPTgS88
やがて、珠晶の自室に入った。
「もう、なんなのよ!利広!!」
息を荒くして珠晶は利広を睨み付ける。
が、利広は珠晶の両手を握って高く上に掲げた。
そして、口付けを落とす。
「…んっ……ぁ…」
利広の舌が珠晶の口内を生き物のように這いまわる。それに答えるように珠晶も利広の舌を絡み合わせる。
お互いにだんだんと興奮していく。唾液が粘つき、珠晶の口から両方の蜜が下りてくる。
深く、浅く、口付けを交わす。
「…珠晶…」
利広は珠晶との口付けを楽しみながら、右手で珠晶の襦裙をはだけさせる。
するりと利広は右手を珠晶の胸へと進入させた。白く豊かな胸をゆっくりと愛撫していく。
その度に心地よい珠晶の声がもれる。
「…っ…ん…り、利広…ま…って」
口付けを中断させて、利広は珠晶に言う。
「どうしたの?」
珠晶は口付けを中断されたので、自分の自由になった左手で口をぎゅっと拭く。
利広は珠晶の行動に戸惑いを隠せない。
「…なんで拭くんだい?…」
「私は利広とやってもいいなんて、一言もいってないわ」
珠晶はキッと利広を睨み付ける。
「さあ、もう良いでしょう?書類を返して。」
利広は顔を珠晶のうなじに落として、耳元にささやいた。
「つれないね…でも、やめるのはもう無理だ…」
ぞくりとしたものが珠晶に満たす。甘く、甘美なささやきは珠晶を快感の波へと誘う。
「……ぅん…あっ…嫌よ…利広…」
息も絶え絶えに珠晶は利広に毅然として言った。
「ふうん…ここはこんなに濡れているのに…?」
利広は胸に愛撫をしていた手をどかして、珠晶の着物の裾から太ももをまさぐり、秘所を触る。
ざわざわとした感覚が珠晶を貫く。利広の言う通り、珠晶のそこは利広の手技によって泉のように
溢れ出して来ている。
しかし、珠晶は口をきゅっと結びながら、声を出さないようにする。利広に対して怒っているからだ。
223 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』5:04/06/02 16:53 ID:yTPTgS88
利広はそんな珠晶をみて、もっと乱れさせたい、征服したいと逆に思う。
やがて、利広は珠晶を抱っこした。珠晶の放して、止めて、という声は利広に聞こえない。
ただもう、珠晶を自分に従わせたいだけなのだ。
手馴れたように利広は珠晶の帯びをといていく。ぱさりと帯が地面に起きると、それに合わせて珠晶の襦裙が
一枚、一枚、取れていく。もちろん、利広も珠晶の襦裙が脱げやすいように手伝うのを忘れない。
そうこうしていく内に珠晶は薄い布をひっかけているという感じにまでなった。
顔を真っ赤にして珠晶は利広の手から逃れようと、暴れる。
「…暴れないで、珠晶。」
利広は子供を諭すように珠晶に話し掛け、そして自分の着ているものを器用に脱いでいく。
自分の上半身を裸にした所で利広は珠晶をそのままの体勢で牀榻に横たわらせた。
しっかりと逃げられないように利広は珠晶の上に負いかぶさったが、それでも珠晶は暴れた。
仕方が無いので利広は珠晶の足を自分の足でがっちりと絡め取る。
腕さえも利広の手で珠晶の頭に組みしかれている。
利広は唯一、自由になる右手と唇で珠晶への愛撫を開始していく。
硬くぎこちない珠晶の舌は利広の舌でもみほぐされていき、あまつさえ、利広の右手は胸をもいでいく。
かたくもみくしだいたと思えば、触れるか触れないような仕草をし、それに答えて珠晶から甘い吐息がもれる。
「……ぁ…んん」
「気持ちいい?」
口付けを止めて、くすりと悪戯めいた微笑みを利広は恋人にかける。
が、それすらも珠晶にはカンに障って、ぷいと横に向く。
利広はそのまま珠晶のうなじ、胸へと口付けを降らしていく。時に甘噛みをしつつ。
その間も手はせわしなく、乳房の突起を弄び、だんだんと固く立ってきた。
つられるように珠晶からはさえずりの声が響き渡る。
利広は突起を口にして、舌で器用に転げまわす。
「…はぁ…ぁ…っ…やぁ…」
切ない声が利広自身をたかぶらせていく。
224 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』6:04/06/02 16:53 ID:yTPTgS88
口に含んだ突起を吸いつつ、利広は珠晶の秘所へと手を伸ばした。
先ほどの愛撫によってそこはしっとりと、濡れており、利広が指を使って責めると
くちゅくちゅとした卑猥な音が利広や珠晶の耳にも聞こえた。
「…ああ…珠晶。いっぱい濡れているよ。」
「…いや…いや…ん…」
「…さわられるの嫌なの?でも、ここはいっぱいして欲しいと言ってるけど?」
「ば…か…ぁ…ぁんん…」
瞳を蒸気させながら、珠晶は首を横にふろうとするがその前に利広が秘所のすべらかな真珠をゆする。
それが珠晶にはたまらない。
甘く切なげな快感と男への腹ただしさ。ひっぱたいてやりたい、文句のひとつでもと言いたいのに
珠晶は利広のもたらす手技によって、どんどん自分が溺れていってしまうのを感じる。
傍にいて欲しい時はいないのに、どうでも良い時にはいるのだから。
はぁ…と珠晶は嗚咽をもらす。
いつのまにか珠晶は組み解かされた手が快感に絶えきれずに、利広の背中に手を回している事に気づいた。
利広が責めるたびに手は力強く背を握り締めてしまう。
「……あ…ん…いい…」
「気持ちいい?」
利広が問うと、こくりと珠晶は頷いた。
「もう…もう駄目…ぁ…り、利広…」
愛しているよ、と呟いて利広は下に下がり、珠晶の秘所に顔をうずめ、舌を使って責めていく。
なめらかな回りを舌で舐めていき、真珠を口に吸う。
切なげに珠晶は声を出す。
指は乳房をさわり、舌では秘所を責める。それが彼女への絶頂の扉を開かせる事となった。
「……ぁああんん!!!」
珠晶の腰がうねり、はぁはぁと息をあらげに艶やかに呼吸をする珠晶。
225 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』あとがき:04/06/02 16:54 ID:yTPTgS88
微妙に続きますが(汗)良かったらこの続きを書いて下さると
大変嬉しいです。
初めまして、皆様。お初にお目にかかります。
これからも宜しくお願いします。
>>226 続くなんて言わず、最後までお願いしますだ(´Д`)
同じく。
おながいします。
229 :
226:04/06/03 00:28 ID:Y6c3Z2jI
アンカー間違えた!
>>225さんでつ。
逝ってきます…_| ̄|○
>225タン続きをお待ちしております。
ぜひ、降臨を・・・。
231 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』7:04/06/03 02:03 ID:GW2tj2TH
顔を上げて、それを楽しそうに見つめる利広。
悪戯めいた笑いが零れた。
「な、何よ?何がおかしいのよ―!」
頬を朱色に染めながら、珠晶が利広を睨む。
「感度が良いねぇ…まったく、どうしてこんな淫乱になったのかな?」
「あっ、あなたのせいじゃない!!」
「そうだったかな?確かに最初の相手は私だけど。」
軽く揶揄してやると、珠晶はシーツを握り締めていた右手を
思いっきり利広の頬を叩こうとしたが叶わず、利広が手首を掴んだ。
「短気なのはあいかわらずだね〜」
「―いっとくけど、長い年月の間、利広の相手をしていたら…」
首を傾げて、利広がその先?は、と問う。
「言わないの?それとも続きを忘れたのかな?」
行き場を無くした手首に愛撫してやると、珠晶は苦しそうに顔を歪めながら言う。
「……忘れたわ」
「そう…。じゃあ私もこの後、どうするかを忘れた」
232 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』8:04/06/03 02:04 ID:GW2tj2TH
にこりと笑って、利広は珠晶の体から離れようとするのを慌てて珠晶が止める。
「―やっ、ちょっと、」
「ふふふ…可愛いねぇ。」
「あなたって普段は優しいくせに、ここじゃ、とーても意地悪だわ!」
身を起こして、珠晶が言った。
くすりと笑って利広は珠晶のうなじに口付けを落とす。舌でぺろりと舐めたり、甘噛みしてやると
珠晶の体がぴくりとはねる。
先ほど、絶頂を迎えた体にはどんな愛撫をしても切ないほど感じ続けた。
分っていて利広は珠晶を弄ぶ。
「―もぅ、―もう…入れて。お願い。」
弄ぶ男の首に両手を回しながら、懇願する。
「良いよ、」
呟いて、利広は珠晶の秘所に指を二本入れて動かしてやると、甘い喘ぎが口から出る。
「…っはぁ…、ん、違、うの」
「何が違うの?珠晶の望みどおりでしょ?」
熱ぽっく蒸気した珠晶の瞳は哀しそうに目を伏せた。
「―馬鹿…馬鹿!」
利広の黒髪を引っ張ってやろうとするが、その度に利広が的確に責めるので指に力が入らない。
ぽろぽろと珠晶はたまらずに涙を流す。
「あらら…やり過ぎちゃったか」
ごめん、ごめんと、言いながら利広は珠晶を牀榻に寝かせて、細い両足を自分の肩に乗せ
軽く利広自身を整えてから、ゆっくりと中に入れる。
233 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』8:04/06/03 02:10 ID:GW2tj2TH
こんばんは225です。
確かにあれではおあずけですね(汗)
文章力無いですが、頑張りますので暖かく見てやって下さいm(__)m
226,227,228,229,230さま。応援(?)ありがとうございました。
この続きはまた後日にでも。
>>225ダソ
ありがd
でも
またしてもおあずけ…orz
235 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』9:04/06/03 20:02 ID:SjD1zN/y
「―あっ…はぁ、は…ん」
熱いものが珠晶の中に進入した。それと同時に珠晶の体もどんどん熱を帯びてきた。
利広は奥にまで到達すると、動き出す。
その度に珠晶の体がうねり、甘い喘ぎをもらす。
「…ん、っ…ぁぁん」
「―我慢しないでもっと声だしてよ」
一旦ぎりぎりまで引きぬいて、おもいきり入れてやる。
「はぁ…ああ、やぁ…んん!!」
たまらないといったように珠晶はひときわ大きい声をもらした。
楽しそうに聞きながら利広はリズムをつけて動く。
恍惚とした表情に比例するかのように、利広自身が珠晶の中でやわやわと締め付けられたりしていく。
時折、利広の顔が苦しそうに歪む。
そうこうしていく内に珠晶は何度目かの絶頂を味わう。
余韻のさめやらぬ体に利広がさらに追い討ちをかけると、利広自身も果てる。
「―くっ……あぁ、良かったよ。珠晶」
そのままの姿勢で利広は珠晶の額に口付けを施す。利広が身動きする度に珠晶はせつない快感を味わう。
そして、利広は珠晶の中から出ると、牀榻を下りた。
それを見て、珠晶は深い眠りへと落ちる。
自分の着ていた襖をひっかけて、利広は珠晶の汗だくの体に衾褥をかけてやる。
と、そこへ扉を叩く音がした。
傍にいって開けてやると、供麒の姿があった。
「おや、供麒。どうかした?」
問われて、供麒は言う。
「―あの、主上は?」
ああ、と笑って腰に手を当てながらあいている指でしっ、という仕草をする。
「大丈夫。少し眠っているだけだから。―今日はもう起こさないでくれる?」
236 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』10:04/06/03 20:03 ID:SjD1zN/y
「はぁ」
「と、それから私の分の夕餉を用意してくれる?お腹減ったんだよねぇ」
すっとんきょなため息をつく供麒に利広は平然と言うので、言われた者は戸惑いを隠せない。
さあ、と言って利広は供麒の背中を押した。仕方なく供麒は退出する。
「―さあて、夕餉が出来るまで少しやろうかな:
誰に聞かせるまでもなく呟き、利広は奪った書類に目を通していく。
十分くらいが過ぎると、白紙にすらすらと文字を書いていき、終わるとそれと書類を
小卓に伏せておく。
「怒るかな?」
くすりと笑った。
翌日の昼頃。
珠晶が目を覚ますと、昨日の男の姿が見えなかった。
慌てて身を起こし、襦裙を引っ掛けて牀榻から出ると、見なれぬ紙が小卓にあった。
いぶかしんで手に取れば、それは珠晶が必死で考えていた提案とも官吏の提案とも違うものが
三つ程書かれている。
よくよく見れば確かに利広が書いた案の方が完璧に見えた。
正直な感想をいえば、政務の手腕としては利広の方が上なように感じた。
―でも、これはないんじゃないの!!
そう思って珠晶は消えてしまった男を憎らしげに感じて書類をぐしゃりと握り締める。
「覚えてなさい!絶対に後悔させてやるんだから!!」
その頃、雲海の上を飛行していた男は盛大なくしゃみをしたのであった。
終わり。
237 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』あとがき。:04/06/03 20:07 ID:SjD1zN/y
これで終わります。
お楽しみ頂いたでしょうか?
エロ過ぎないか、それとも逆にエロくなかったかな(汗)
正直な感想を聞かせてくれると喜びます。
>225さん
乙悦
このお話の利広、好きです。
ただ「シーツ」ってのはちょっと萎えかも。
自分も、つい「シーツ」って書きそうになるんだよなぁ。
いい表現というか言い方ってないかしらん。
敷布
>225タン
乙です。
ちょっぴり意地悪な利広がイイですねぇ。
気が強くても利広の言いなりになってしまう珠晶も可愛いです。
242 :
(利広×珠晶)『強引は嫌』あとがき。:04/06/04 01:45 ID:HaBCutYz
こんばんは225です。
238,239,さん。確かにシーツはいただけないですね。
240さん→敷布頂き。
皆さん、レスありがとうございました。
もうひとつ、利広×珠晶の話しがあるんですけど
飽いてませんか?投稿しちゃって良いでしょうか?
241さん、私もちょっぴり意地悪利広が壷です。
イイからsageろ。
きっとわからないんですよ。
225さん、メール欄にsageと入れてね
暗黙のルールみたいなもので、
sage(244さんのやりかたでね)が推奨されてます>225さん
あと、ここは一般のファンサイトとは大分毛色が異なるとこなので
時間があったら過去ログ読んで
ここの空気をちょっと掴んどくとなお良し。
2ちゃん色か?
普通の麒麟と黒麒麟のようなもんか?
供麒と景麒の髪色の差、とか。
243,244,245さん。
ご注意ありがとうございました。
メール欄にちゃんとしておきました。
過去ログも読みましたが、他に何かありましたら
言って下さい。
気が付かない内に迷惑をかけていたら申し訳がないので。
249さん、ありがとう。
投稿させてもらいます。
職人さんを大事にしましやう
尚隆VS利広だったらどちらが女を満足させるのが上手いか?
テクはともかく、尚隆の方がでかそうだ。ナニが。
丁寧さ、繊細さ、甘〜い言葉づかいでは利広が上だと思いまつ。
そこに氾王を参戦させてみるテスト。
257 :
256:04/06/04 20:26 ID:DFNvJbqF
250さんだったよorz
もう一本のもがんがってねノシ
>>225 利広×珠晶キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!乙です。
一冊目から追いかけてきたけど、このスレは(・∀・)イイ!みんなレベル高い。
>>174 浩陽は結構裏あるよね。浩瀚は結構絡みやすい。
景陽で裏!って感じの話ってあったっけ…自分も探し方が悪いのか見つからない。
ネラーっぽいというのは_| ̄|○とか使ってるってことか…?それヒントにぐぐりまくるか…w
「―はっ?」
牀榻に座っていた少女が呟いた。
「だから、私が珠晶を食べたくなるように誘ってみてよ。」
にこにこと笑って利広は牀榻よりやや離れた椅子に腰を下ろす。
「………」
しばらく無言でいると、さらに利広は言う。
「―じゃあ、帰ろうかな。」
珠晶はその言葉にぴくりと反応した。
「―帰るですって?冗談でしょ。先に誘ったのは利広じゃない!!
こんな気持ちのまま、はい、そうですかってなる訳ないでしょ!」
「そうだねぇ。じゃあ、どうするの?」
「―分かったわよ!やればいいんでしょ!!」
「そうそう。」
おもむろに珠晶は襦裙をはだけさせて、肩をあらわにし、ちらりと足を見せる。
「えっと、これでどう?」
返事をする変わりに利広は首を横に振った。
「もう、どうすれば良いのよ!」
「胸を見せてよ」
言われてしぶしぶと珠晶は胸をさわり出した。
この男がするようにもんだり、突起を撫でていると、不思議にさわられているような感覚がしてくる。
「…ん、ぁぁ…はっ」
「―良いねぇ。」
言って利広の目もくぎ付けとなる。
だんだんと珠晶の右手が下に下りてき、同時に足もすりよせるものだから先ほどよりも
襦裙が乱れて来た。
そして、秘所にまで手がのばされ、最初は遠慮しつつ、けれど、指が激しく自分の快感となる所を
責めていく。
「…はぁっ…んん、ふっ……やぁ」
「ああ、駄目だ。もう我慢出来ないや。」
ため息交じりに呟いて利広は珠晶の傍に行き、くいと顎を引かせて口付けを始める。
珠晶と熱い口付けを何度も交わしながら、利広は右手を使ってあらわになった胸を愛撫していく。
登極の時は小さかったが、利広が珠晶と寝るようになってから珠晶の胸は大きくなっている。
指がすぽりと沈みそうな柔らかい胸を触り、乳首をキュッとつねる。
「う…ん、あぁ…り、利広…」
甘い声が部屋を満たす。
唇からの口付けから、利広は珠晶のうなじ、首、へと消えない印をつけていく。
自分のものであるという証を。
だんだんと胸の愛撫から利広は手を珠晶の秘所へとおりていく。そこはしっとりと女性特有の蜜で
満たされていた。
「濡れているね…珠晶。」
そっと、利広は珠晶にささやく。言葉に反応したのか、さらに珠晶の秘所からは蜜が流れる。
トロトロと利広の進入を待っているかのように。
次に利広は珠晶の至る所を舐めながら、秘所をまさぐる。
利広の細く長い指が珠晶の感じる所を責めていく。
「い…ゃぁ…だ…め……」
言葉とはうらはに珠晶の両手は利広の背中を強く押さえる。利広が珠晶の感じる所を責めれば責めるほど
珠晶は快感のあまり利広の背中をきつく押さえてしまう。
「ぁぁ…もぅ…だめ…ゆ、ゆるして…」
利広は珠晶がイキそうになると、少しやめて、珠晶をじらしていく。
イキたいのにイケない快感を味わされて、珠晶はもうすでに涙目の状態。ぽろぽろと涙がこぼれる。
「ねぇ、珠晶どうして欲しいんだい?」
利広は意地悪く、秘所の愛撫をやめて、胸を触り出す。両の乳首を弄りながら珠晶の耳に
甘い息をかける。
ぞくりとしたものが珠晶の体をかけめぐる。
「も、もう…んん」
言いかけた所で利広は珠晶に口付けを施す。絡み合う舌が
クチュクチュと卑猥な音をかもし出す。
ようやく、口付けが終わると、利広は先ほどの質問をもう一度珠晶に言う。
「い、れ…て…う…んん…っぁ」
指で利広はまた、珠晶の秘所を探る。今度は指を中にいれてヌチャヌチャと弄繰り回す。
水ぽい音が二人をエロティックな気分にしていく。
そして、利広は珠晶の秘所に顔を埋めて、指で弄くりながら舌で突起を舐めていく。
絶妙に感じる所をつきながら、ずらしていく。
それが珠晶にとっては切ない事この上ない。早く入れて欲しいのに、なかなか利広は入れてくれず
それどころか、珠晶を徹底的に責めている。
「はぁぁ…ぅ…ん」
切ない声は利広の征服欲をさらに増やす。
硬くそそりたった利広自身をようやく、利広は珠晶の中にいれる。
最初はゆっくりと、だんだんと奥まで入れていく。
入ったとたんに利広は珠晶を抱きしめて、彼女を利広の上にのせた。
それが珠晶の敏感な所に当たる。
「あぁぁん……はぁ…ぅぅん…ぃゃ…」
悩ましげに吐息をはく珠晶に利広はいう。
「自分で…動いてみなさい」
コクリと珠晶は頷く。少しづつ自分の腰を動かしていく。
グチャグチャヌチャヌチャと卑猥な音はさらに大きくなる。
「…あっ…ぅぅん…イイ…」
珠晶の腰が一定部分に指しかかった時、利広が小さく声を上げた。
珠晶の秘所が柔らかく、きゅっと締めたのだ。やわやわとした感触が利広自身の射精を促そうとする。
「あっ…あぁん、もう…だ、だめ…イキそう…」
珠晶は利広に懇願する、イカせてと。
利広からは何の返事もなかったが、いきなり下になっていた利広が珠晶を何度も突き上げたのだ。
「……あぁぁぁっぁっ…は…ぁん!!んん」
とっその時、珠晶はイッた。
珠晶はほどけたツヤのある長い髪を振り出して、利広の胸に持たれかかるように果てた。
「良かった?」
利広は珠晶を抱きしめながら、そう言った。
「……いじわる…」
キッと珠晶は利広をにらみ付けたつもりだったが…それは反対に利広の欲情を高めらせた。
「ひとりでイッて、いけない娘だね」
いたずらぽっく利広は珠晶の耳たぶを噛んだ。
「あっ……」
「どうする?」
利広は珠晶の髪を一房つかみ、髪に接吻を繰り返しながら珠晶に問い掛ける。
「…ごめんなさい…」
目を瞬かせながら、珠晶は利広の唇に口付けを落とす。
何度も、何度も口付けを交わす。だんだんと利広も珠晶を愛撫し始める。
やがて、利広は珠晶の胸を吸い始める。きつく、ゆるく、その度に珠晶からさえずりが聞こえる。
「はぁ……うっ……んん、利広、赤ちゃんみたい…」
息も絶え絶えに利広に話しかける珠晶。妖しく、利広の目が光る。
「悪いお口だ…」
利広は珠晶の口を口付けでさえぎり、クチュクチュと卑猥な音が出始める。
そして、口付けが終わると、いきなり、利広は珠晶のお尻を突き出した。
利広自身を珠晶の中に入れる。
「……ぁぁぁ…んん…イイ…ゃぁ…」
乱暴に掻き回す利広。激しく、強く攻め立てられて珠晶はもう自分の力でお尻を持ち上げられない。
何度も何度も絶頂を迎えてしまい、力を無くしていく珠晶の腰をがっしとつかんで利広は離さない。
攻め立てられる事に疲れて珠晶は逃げようとする。が、それを利広は許さない。
「……はぁ…はぁ…も…ぅ…ぅ……もぅゆ、るして…」
珠晶の秘所はそれとは逆に強く、やわやわと、萎縮していく。利広も、もう限界だった。
「……珠晶……一緒に、」
言うが早いや、利広と珠晶は終わりに向けて走り出した。
「……ぁ…うっ!……」
「………んん…り、りこう…はぁ…ん!!ああん…」
同時に果てた。
しばらくして、利広は目を覚ます。
あの後、果ててから利広は眠っていたようだった。
「珠晶?大丈夫かい?珠晶?」
利広は珠晶を優しく揺する。が、珠晶はあまりの攻め立てと快感によって意識を手放していた。
熱く余韻の残った珠晶の背中に利広はふわりと印をつける。
そして、薄絹の掛け布を珠晶にかけ、利広は自分の服を着て、静かに部屋を出た。
何か、飲み物を探してこようと思ったからだ。
「う…うん…」
牀榻に横たわっていた珠晶は長い眠りから覚めたような気分をしていた。
また、体のあちこちが痛く、特に痛いのは腰。しかもいたる所に赤い小さな痣がついている。
牀榻から起き上がるのも気だるかったが、喉の粘つきにたまらず珠晶は牀榻を降りた。
まだ頭がはっきりしなかったが、辺りを見まわすと先刻まで珠晶が身に付けていた襦裙があった。
裸のままではあまりだと思い、珠晶はそれを身に付ける。
そしてだんだん頭が冴えてくると、利広との激しい営みを思い出して顔が真っ赤になる。
「ああ…もう!これも全て利広のせいよ。」
一人で文句を言った所で聞いてくれたのは柱だけ、珠晶は空しくなった。
ふと、思いつけば、あれだけ珠晶を乱れさせた張本人の姿がいない。きょろきょろと探すが、やはりいない。
牀榻に座りなおした所で、珠晶は情事の後を多数発見した。
ばら撒かれた栗色の髪と漆黒の髪。乱れた敷布。そして、染み。どれも情事の激しさを物語っている。
少しでも乱れたのを直したくて、珠晶は敷布を広げ、落ちている髪を拾った。
もっともこんな事をした所でばればれなのだが…。
「ホント…利広は激しすぎるのよね。あれを他の所に持っていけば有意義だと思うのだけど…」
「そう?私はとても良い思いをしたけどね。」
突然の声に珠晶はびっくりする。いないと思っていた人が牀榻の後ろから珠晶に話しかけた。
利広は珠晶のそばまで近づいていく。
「利広…どこにいたの?」
「う…ん?水を取りに行ってたんだよ。寂しかったの?」
しばらくして、利広は目を覚ます。
あの後、果ててから利広は眠っていたようだった。
「珠晶?大丈夫かい?珠晶?」
利広は珠晶を優しく揺する。が、珠晶はあまりの攻め立てと快感によって意識を手放していた。
熱く余韻の残った珠晶の背中に利広はふわりと印をつける。
そして、薄絹の掛け布を珠晶にかけ、利広は自分の服を着て、静かに部屋を出た。
何か、飲み物を探してこようと思ったからだ。
「う…うん…」
牀榻に横たわっていた珠晶は長い眠りから覚めたような気分をしていた。
また、体のあちこちが痛く、特に痛いのは腰。しかもいたる所に赤い小さな痣がついている。
牀榻から起き上がるのも気だるかったが、喉の粘つきにたまらず珠晶は牀榻を降りた。
まだ頭がはっきりしなかったが、辺りを見まわすと先刻まで珠晶が身に付けていた襦裙があった。
裸のままではあまりだと思い、珠晶はそれを身に付ける。
そしてだんだん頭が冴えてくると、利広との激しい営みを思い出して顔が真っ赤になる。
「ああ…もう!これも全て利広のせいよ。」
一人で文句を言った所で聞いてくれたのは柱だけ、珠晶は空しくなった。
ふと、思いつけば、あれだけ珠晶を乱れさせた張本人の姿がいない。きょろきょろと探すが、やはりいない。
牀榻に座りなおした所で、珠晶は情事の後を多数発見した。
ばら撒かれた栗色の髪と漆黒の髪。乱れた敷布。そして、染み。どれも情事の激しさを物語っている。
少しでも乱れたのを直したくて、珠晶は敷布を広げ、落ちている髪を拾った。
もっともこんな事をした所でばればれなのだが…。
「ホント…利広は激しすぎるのよね。あれを他の所に持っていけば有意義だと思うのだけど…」
「そう?私はとても良い思いをしたけどね。」
突然の声に珠晶はびっくりする。いないと思っていた人が
牀榻の後ろから珠晶に話しかけた。
利広は珠晶のそばまで近づいていく。
「利広…どこにいたの?」
「う…ん?水を取りに行ってたんだよ。寂しかったの?」
失敗しました。264はスルーして下さい。
子供扱いされた事が悔しくて珠晶は違うわよ、と大きな声で叫んだ。
利広は手に持っていた水差しをコップに注ぐ。何の変哲もない只の水だが、今の珠晶には何より欲しいもの。
先ほどから粘ついていた渇きを癒すのに必要だからだ。
コップを受け取ろうとした珠晶の手をすり抜けて、利広はコップの水を口に含む。
そのまま、利広は珠晶に口付けをする。口付けと同時に利広の含んでいた水が珠晶の喉に流れ込む。
ごくんと飲み込む珠晶。それを確認した後、利広は口付けを止めた。
「どう、おいしいかい?」
いきなりの口付けに珠晶にしてみれば味もあったものではない。ただただ、驚きだ。
「…あ、味なんて分からないわよ」
珠晶がそういうと利広はもう一度水を口に含み、珠晶に与えた。
「どう、今度は分かったかい?」
「ちょ、ちょっと待ってよ。子供じゃないんだから、お水くらい自分で飲むわ」
「子供扱いなんてしてないよ。第一そんな扱いをしていたら、珠晶を抱けないしね。そうそう、あんなに激しく
応えてくれるのが12歳の子供じゃないんじゃない?」
にこりと微笑む利広に珠晶はあっけに取られる。
「そ、それってあたしの聞きたい事の答えじゃないわ」
そう言いながら、珠晶は利広の持っている水差しを受け取ろうとするが利広は許さない。
水差しをひょいと珠晶の身長以上に高く、掲げる。
「あっ!ずるいわ。それじゃ取れないじゃない。」
「だから、珠晶が取らなくて良いんだよ。」
「じゃあどうやって飲めば良いのよ?」
利広は水差しを元の位置に戻してから、コップに水を注ぐ。そしてまた先ほどと同じように珠晶に与える。
今度は若干違い、珠晶が水を飲み込んでも利広は口付けを止めない。
「…ん……ぁ…んん…」
準備も何もあったものじゃない。息をする間もなく、利広は珠晶の唇を離さない。
だんだん、珠晶は呼吸が出来なくなって苦しくなるが、それでも利広は止めようとしない。
「……んん……ぅ…ん」
珠晶はドンと利広を押し倒した。その途端、珠晶には新鮮な空気が流れ込む。
「はぁ…はぁはぁ……」
肩で荒い息をしながら、珠晶は利広を怒る。
「はぁ…あんな事したら死ぬじゃない!何するのよ」
利広は押し倒された状態から立ちあがり、服についた埃を払った。
「お・仕・置・き」、と言いながら利広は珠晶の唇に人差し指を置く。
「あんなに愛し合ったのに、水くらい素直に飲んでくれないから」
「だって…子供扱いじゃない。あんなの…」
利広は優しくそっと珠晶の唇に口付けをする。
「私が信じられないのかい?私は本当に珠晶を子供扱いしてないよ。した方が怖いよ」
にこりと微笑む。
「なによ!それ…!もう。分かったわよ、お水を素直に頂きます。利広さ・ま・」
「はい、宜しい」
そして、水のやり取りは珠晶が満足するまで続けられた。
翌朝。
「んん。もう朝?」
そうだよ、と利広は珠晶の肩を抱いて言い、次いで珠晶の耳元にささやく。
「なんなら、もう一回やる?」
「やらないわよ!」
ぷんと頬を膨れさす珠晶。
それも当然の反応。昨夜の激しさの代償として十分、体にダメージが与えられているのだ。
ははは、と利広は笑う。
牀榻から下りて、何気なく鏡を見れば…。
「あー―――!!な、何これ???」
自分の体にあちこち付けられた利広の印を発見したのだった。
しかも、つけられた部分は露骨に分かる所でもある。
これでは女官らに丸分かりだ。
「ちょっと!利広。どうしてくれるのよ!!!これじゃ完璧に分かるじゃない!!」
「おや…本当だね…。」
白々しく喋る利広に腹が立って、珠晶は部屋から利広を追い出した。
「もう…やだ…」
珠晶は襦裙を脱いで、全てを鏡で見た所、でるわ、でるわの始末。
利広が付けていない所を探し出す方が難しいというものだ。
首筋、胸元、お腹、腕、足、さらに背中まで。
内股部分にもびっしりと利広のは印がついていた。
付けた本人はどこか愉快そうであった。
終わり
255です。
256さんありがとうv参考になりました。
私も上手さでいえば利広だろうと思いますが、何気に延王も捨てがたく。
ああー競わせてみたい。
そういうのを書いてみようかなーと思いますが、誰か
尚隆のを書きませんか?利広書きますので。
アホな誘いだったらすみません。
『誘ってよ』終わりです。
お付き合い下さり感謝します。
連日の投下お疲れさまです。
軽いタッチのお話も良いですね。
またお待ちしてまーす!
255です。
ありがとう270さん。
お気に召して頂いて嬉しいです。
寂れ気味?SSはこないのかな。。。素朴な疑問
もっと萌えよう(゚o゚)~つまんないじゃん~
「つまらないわ…」
情事が終わってお互いに寛いでいたそんな時、牀榻に寝そべっていた少女珠晶が
呟いた。
「つまらないって?」
青年は自分の腕を珠晶の枕代わりにしながら、問い返した。
「あたしの相手はいつも利広ね」
「私が相手では不満かい?」
軽くねめつけて言うと、咄嗟に彼女が首を横に振る。
「あたしは利広には遠く及ばないけど、もう長い年月を生きているのよ。
最初の相手も利広。それからずーと利広。あたしって可哀想じゃない?」
何を言っているのか分らないといったように首を傾げてやると珠晶は
はだけた襦裙を衾褥で隠しつつ、身を起こす。
「だから…!あたしは利広しか知らないのよ」
「それはそうでしょ。だって珠晶を染め上げたのは私なんだから」
利広が指で隠れた胸の突起を触ると、とたんにかぼそぐ喘ぐ。
「…ぁ…っ…」
ぱしっと利広の手を叩く珠晶。
「そうじゃなくて、利広だってあたし以外の人をしってるんじゃないの?」
「さあ、どうだろう?」
ぷいと頬をふくらませて、珠晶は利広の腹の上に思いっきり座った。
「―っ、何するの、珠晶!」
腹の衝撃に少し顔を歪ませて問うと、珠晶は真面目に答えて、と言う。
「真面目ってねぇ…言ったらどうするの?」
「どうもしないわ。聞くだけ」
「怒るでしょ?」
「怒らないわ!」
「まったく、我が侭な女王様だ」
珠晶の乱れた黒髪を指にからませ、利広は軽くため息をつく。
「珠晶と関係を持つ前は色々な人と関係を持ったよ。
でもそれは一夜限りの遊びだったし、恋人も妻も、持った事はないよ」
そう言うと、少し哀しそうな顔をする。
これだから言えないんだよ、と利広は思う。
「ふうん、やっぱりあるんじゃない!」
「でも、今は君だけだよ」
利広は髪に口付けを施す。
「じゃあ、あたしって上手?あたしで利広は満足しているの?」
―何を言うかと思えば。
自然と利広から笑みがもれた。
「―満足してるし、珠晶は上手だよ」
「どうしてそう思うのよ?」
「それはねぇ…私が教えたんだから」
利広がそう言うと、珠晶の顔がすぐに不満を表した。
「なあに、それ!すっごく自意識過剰ね。嫌われるわよ」
「おや、。そういう男が好きなくせに」
揶揄ると、珠晶の頬が朱に染まる。
「―馬鹿!」
「はいはい。馬鹿で良いよ」
あくまでもにこりと言う利広。
「―もう良いわ。ねえ?」
「―何?」
とたんに珠晶の表情が悪戯ぽっく笑った。
「利広は沢山の女性を知っているじゃない?
でも、あたしは一人しか知らないわ。これって、不公平じゃないかしら?」
「言っている意味が分からないなぁ―」
利広は珠晶の肩を引き寄せて、自分の胸に抱きかかえる。
「―あつ、ちょっと、話している最中に…」
「この体勢でも話せるでしょ?」
ふう、とため息をついて珠晶は続ける。
「だから、あたし、利広以外の人を知りたいのよ」
げげんそうな顔をする利広に対して珠晶はどこか楽しそうである。
「―珠晶。言っている意味分かってる?」
「あら、子供扱いしないでちょうだい」
珠晶のまっすぐな瞳が利広を捕らえて離さない。視線をそらす事も
出来ずにさえいる。
「私以外って、私より上手いのはいないと思うけど」
「…そういう問題じゃないのよ。それに利広が上手いかどうかなんて
あたし他と比べた事がないから分らないわ」
「嫌だ」
「―どうしてよ、いいじゃない!」
「絶対に駄目だ」
「お願い」
「何といっても許さないよ。もう、寝ておしまい」
苛々する心を押さえて、利広は抱きかかえていた珠晶を自分の横に寝かせ
衾褥をかける。
そして、自分はくるりと珠晶に背を向けて寝る。
「ちょっと、話しはまだ終わってないのよ」
起きあがって珠晶は利広を揺するが、それに構わず利広は寝たふりをする。
「―もう!」
一通り、文句を言ってみるが背を向けた青年はうんともすんとも
言わずに無視をした。
「―良いわ。利広がそんなんだったら、あたしにだって考えがあるのよ!」
大きく息を吸って、珠晶は利広の耳元で叫ぶ。
「――別れるわ!!」
耳の中をキーンという音をさせながら、別れるという言葉に慌てて利広が
飛び起きる。
「―別れるって、誰が?」
ふふん、と得意げにあたしと利広。と珠晶が言う。
「…どうしてそうなるのかな…?」
「だって、お願いを聞いてくれないからよ」
「珠晶は私を愛していないのかい?」
「―好きよ。とーても愛しているわ」
なら、と言う利広の言葉を遮って珠晶は言う。
「それとこれは別」
脱力を感じて利広はなげやりな気持ちで聞いていく。
「ちなみに私以外の人って誰とするの?」
「―誰だと思う?」
少し考えて利広は頭に浮かんだ人物たちを言う。
「頑丘?」
「違う」
「供麒?」
「なんであたしがあいつとするのよ―!!」
供麒という単語は珠晶にとってまったくの範囲以内。
「じゃあ、恭の民か、官吏?」
「違うわね。大体から、こんな姿を抱く物好きが恭にいるかしらね?」
ねっとりとねめつけられても利広はますます分らない。
「まさか、他国の者?」
「そうなるわね…」
「利達兄さんとか?」
この発言は供麒よりも珠晶にはお気に召さなかったようだ。
珠晶の手が利広の頬を叩く。
「違うわよ!」
「じゃあ、誰?」
「延王」
しばしの沈黙後、利広が怒鳴る。
「なんで延王なんかが候補に上がるんだ―――!!!」
「―上手いんだって」
悪びれることなく、珠晶が言った。
「う、う、上手いって、そりゃあっちは私ほど場数を踏んでるだろうけどって
違う。
そうじゃなくて、なんで延王になるんだ?」
そこまで聞いて、珠晶は牀榻を降りる。
「―珠晶。話しは終わってないよ!」
利広が珠晶を追い掛けるようにいくと月明かりの中、珠晶は青鳥に銀の粒を
与えていた。
そしてすらすらと青鳥は喋り出す。
えーと、供王。こちらの首尾は上々です。
尚隆がごねていましたけど、了解させました。
日にちと日時はそちらにお任せします。
私は卓朗君で十分ですし、案外楽しみにしていますが、供王は尚隆で
良いのでしょうか?
多分、上手だとは思いますが。
でも、結構面白いですね。どちらの方が上手いかを身を持って知るなんて。
ほんの話しの偶然から生まれたものですが、こうなったら楽しみましょう。
次は尚隆が卓朗君に話しがあるとの事ですので、代ります。
あーー利広か?俺だ。尚隆だ。
その、知っていたか?陽子の話しをかいつまんで言えば、お前が陽子を
相手にして俺が、供王だそうだ。
その、ああー、俺は幼女を抱く趣味はないんだが。
痛っ!何するんだ、陽子。
失礼な事を言わないで下さい!
分かった、分かった。
と、言う事なんだが。
そこで、青鳥は喋るのを止めた。
珠晶は青鳥を撫でながら、傍にいる恋人に話しかける。
「どう、分かった?」
「分かったて青鳥が言っていた事?」
「そうよ、もちろん承諾よね?」
―あどけない風情の顔をしながら、なんという事を考えているのだろうか。
まったく、女という奴は。
「利広?」
一瞬、呆けていると珠晶が利広の顔をまっすぐに見上げている。
「―珠晶は私が景王を抱いても何も思わないのか?」
「…そりゃ、進んでどうぞって訳じゃないわね」
「だったら、どうして!?」
「あたし、利広と離れたくないの。
もしも、利広があたしより先に死ぬ事にでもなったら…
あとを追いかけてしまいそうなのよ!
それってあたしが王をやめるというのと同意語なの。
だから、利広以外の人に抱かれれば、そうなった時に少しは生きる力が
沸くかもしれないわ。」
先ほどのような悪戯めいた表情ではなく、凛とした切なさと気高さを
持った顔だった。
「―珠晶」
利広にとって、珠晶の言っている意味は賦に落ちない点は沢山あるがそれでも
無下に拒絶する事も出来ず、結局は是と言うしかなかった。
これでリレー希望(-.-)興味なかったらこれはスルーしましょう。
リレーは面白いと思うが漏れに文才は無いし、
ちと設定が特殊ぽいので、貴方が書き上げて下さるのが良いのでは?
利広×珠晶の他にも、前提として他カプあったなら最初にカップリング表記しておいてくだされ…表記してあるカプだけかと思って読んでしまうので…
続きガンガッテ下さい。
GJ!
新鮮で大変面白かったです。続きキボン。
リレーでなくても良いです。
283ですがタイトルに「カップルとっかえ」ってちゃんとありましたね、スマソ。
でもやっぱり誰ととっかえなのか作中で出てるなら書いておいてくだしい。ちょい苦手なのとかあるんで。
すまない
>>274だ。
285のいうとおりカップル明記をちゃんとしておくべきだった。
許して。
今更だがカップルとしては利広×陽子 尚隆×珠晶になる予定。
でもあれか―特殊過ぎるよね?
リレーはやはり無理?諦めかな>>>>
>274
文章が小気味良くて姐さんの文、すごく好みだよ。
続き激しくキボンに自分も一票。
尚珠が特に気になる…!
焦らさずにここは一つお願いしますよ。(*´Д`)ハァハァ
尚珠は前例(特殊だったけど)あるけど、利陽は思いつかなかった。
無理してリレーにしなくても姐さんの文で投下希望。
>>289 なかなか楽しそうな趣向。GJ
あとでゆっくり読ませてもらう。
>>274なんだが、投稿キボンは嬉しいし書きたいなぁとも思うが。
利広×陽子 尚隆×珠晶で2カップルはHを書かねばならない。
エロをかくのもイヤではないんだが大変なんだよ。
リレーだったらおもしろいかと勝手に思った次第。
ついでにおちはある。
この板には職人はいないのだろうか?読み手ばかりか?
誰かさ一緒に書かん?無理ぽ
>>264 >>289どう?
>>289 当時リアルタイムで読ませて貰ってて続き密かに気になってた。
終わりとか良かったです。乙。
>>291 264・289さんではないですが一応たまに投下してる書き手です。
落ちがあるんだったら一人で完結させてもいいんじゃないかと…書き手によってかなり展開が違うだろうから、
用意してある落ちでは辻褄が合わなくなるかもしれない。
>>274さんがラストになるとは限らないし。
その辺は調整できるとしても、自分はちょっとそのカプ無理です。ゴメン
293 :
名無しさん@ピンキー:04/06/09 22:19 ID:nmlUoWfm
>>289 覚えてますよ。
当時、祥瓊が苦況に陥ったままで「これで放置か〜〜?」って涙目になってました。
あとで、必ず読ませて頂きますね。
>>274 一応書き手ですが、292さんに同じく、オチがあるんだったらお一人で完結まで持っていった方がまとまるのではないかと。
自分も続きを考えられないみたいです。
294 :
293:04/06/09 22:32 ID:nmlUoWfm
スマン!!
クッキー確認画面の後そのまま投稿しちったら
sageが消えてたんだ。
許してくれ・・・。
やっぱ専ブラから書き込もうっと。
>>292 >>293 親切にレス返してくれてサンキュー。
無理な事いって申し訳ない。
そうだね。自分でまいた種だから自分で刈る。
どちら片方のHを書くとしてスレのみんなはどのカプが読みたい?
利広×陽子 尚隆×珠晶
ちなみに御二方はどういったものを投稿されているのだろうか?
さしさえなければ教えて欲しいと思う。
無理だったら気にしないで。
>291
同じくゴメソ。遅筆なんだよ・・・
前作が面白かったので、続きも楽しみにしてます。
297 :
296:04/06/09 22:41 ID:EFWVkPmG
割り込んでしまった.
重ね重ねスマソ。
>295
読みたいのは、流れもできてるし珠晶のほう。
>295
面白そうだけど、自分じゃ書けないから
尚隆×珠晶のがいいです。ガンガッテ下さい。
ノシ
自分も尚隆×珠晶が読みたいよー。
珠晶の反応が激しく気になる。
>>295姐さんがんがって!
王様三人、王太子一人による
超豪華スワップパーティーなんてのは
(´ー`)。oO
豪華でもないw
その現場を冬器を持った柳の一個師団がとり囲み
事が終わってみんなでぐったりしてるときに踏み込むと
効率よく3つの国が・・・AA略
他国に軍隊が入りこんだら覿面ですぜとマジレス
スワップパーティが黄海とか蓬山で行われてたなら可能だがw
ろくたも喰うの嫌がりそうだな・・・
>303
きっと自分たちの国でやると都合が悪いから
柳の王族御用達のラブホを使ってたんだよ(w
>>274 >>275 >>276 >>277 >>278 >>279 >>280 翌日。
霜楓宮から一頭のすう虞が飛び立ち、幾日後の夜には玄英宮の延王の
臥室に辿りついた。
利広が窓を開けようと手にかけるより早く、臥室の主が開けた。
「よお、やはり来たな」
「―尚隆」
ひらりと堂室に降り立つと、尚隆が利広に杯を手渡す。それを軽く口に
含んで、手頃な場所に座る。
「よく分かったね。私が来るなんて…」
ねめつけて言うと、尚隆は苦笑いをした。
「まあ、そういうな。俺としても話しがしたいと思っていたんだから」
「そうだね」
はあ、とため息を付いて利広は尚隆を見る。
「ん、俺の顔に何かついているか?」
いや、と言って首を振る。
「―そのだな。俺が供王を抱くんだが…あれはちゃんと答えられる体か?」
突然の確信をついた質問にぐっと返答に詰まるが、若干考えて利広は答える。
「―うん、大丈夫だよ。ああ見えて、とても感度は良いし…」
そこまで言って、どうにも続きを言えぬ利広に尚隆が先を促す。
「感度が良くて、それから?」
「なかなか、艶があるような仕草をするし。あとは何でも上手いと思うよ」
にやりと尚隆が笑うのに苛立ちを隠せない利広。
「で、景王はどうなの?」
「……大体、同じだ」
「ふうん、けどそれじゃ答えになっていないよ。
私も言ったんだから尚隆も言ってよ」
さすがに自分の恋人は話せないのか、尚隆は言葉を濁す。
「ひどいなぁ。私には言わせたくせに」
苦笑いをしつつ、先を促してやるとしぶしぶと尚隆は語り出す。
「―肌がなぁ、しっとりと吸い付くような感じだな。
打てば響くような反応もするし。まあ、上手いだろうな」
「ふうん」
いつもなら二人が会えば他愛の話しに時が経つのも忘れて喋るのだが、
今日ばかりは事情が違うためか会話が弾まない。
誰ともなくため息がもれ、しばしの間をあけて尚隆が利広に言う。
「利広はなぜ承諾したのだ?」
「本当いうと嫌なんだけどねぇ。私以外の者が珠晶を抱くなんて…」
尚隆もそうだな、と同意する。
「だけどねぇ。《私以外の人に抱かれれば、私がいなくなった時に
生きる力が沸くかも》、と言われたら承諾しないわけにもいかなかったんだよ」
入って来た窓を見つめながら利広は先日の出来事に想いをはせる。
断れるものなら断りたかった。それが本音だ。
返答が返って来るかと思えば、何やら尚隆は考え中のようである。
「―尚隆、どうしたの?」
ああ、と呟き、杯を片手に尚隆は酒を注ぐ。
「いやその。同じ台詞を陽子からも聞いたなと」
ふいに利広の表情が固まる。
「同じ台詞?」
「そうだが」
「なるほどねぇ…。ふっふっふ…」
「―おいっ。どうした?」
「分かったんだよ。この企画の本当の意味が…」
一人不気味な笑いをする利広をいぶかしげに眺める尚隆。
「だから何だというのだ―!」
「だからだねぇ。そもそも、倒れた後とかいう話しは嘘で単なるこじつけだね。
結局の所、彼女たちの好奇心に私たちが巻き込まれたというのが正しいよ」
言われて尚隆も納得する。
つまりは自分らの腕前を見たかったという事なのだろう。
「―利広」
「何?」
「お前は供王を満足させていないのか?」
尚隆は利広に真顔で言った。それを自嘲気味に笑いつつかわす。
「さあね。私は満足させているつもりだけど。残念ながら女性の体だけは
分からないからね。
そういう尚隆はどうなのさ?」
「……分からん」
利広の口から軽くため息が零れた。
この会話から数日後、ある場所の最高級舎館に各国の王3人と1人の太子が
訪れる事となった。
乙!ネ申キタ━━(゚∀゚)━━!!
待ってますたよ!
旦那同士の会話も面白い…。
次回いよいよとっかえですかね。
尚珠&利陽(#´Д`)ハァハァーッ
…そして一体どこの舎館なんだろう。
続き楽しみ…(*´д`*)
こんなタイミングで申し訳ないが
>289さん
読んだよ。
一気にまとめて読めて、読みごたえがあった。
面白かったです。
>274さん
続きがんがって下さい。
( ・∀・)つG■ 274氏コーヒードゾー
( ・∀・)つ! 274氏 携帯ストラップドゾー
§
§
§
§
〃⌒ヽ、
〃ノ人ヽヽ
ノノ´<_` 从リ
}/ Y ハ
∪| | ∪
|___|_|
U ...U
・・・・(仏頂面)
首吊ってるようにしか見え(ry
>315
いや、これはこれでカワイイwと思うぞ
〃⌒ヽ、
〃ノ人ヽヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ(´<_`从リ< 出番マダー主上ハァハァ
}/ ハ { \_______
∪ ∪リ
| ω |
U ..U
〃⌒ヽ、
〃ノ人ヽヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ(´<_`从リ< 主上に怒られるので慎みを持って
}/ ハ { \モザイク処理しました。職人さんカモーン
∪ 口 ∪リ
口■口
U口U
おい景麒・・・英語しゃべんなや
仙だから翻訳されているのでしょうw
274 275 276 277 278 279 280
>>306 >>307 >>308 >>309 「いかにもって感じの部屋ね」
辺りを一通り見て出た感想だった。行為をするための部屋なのだから
当然といえば当然だが珠晶はこういう所に来たのは初めてなのだ。
というのも利広とする時は大概、王宮の自室か、あるいは利広お薦めの
健全な舎館か。
どちらにしてもやる事は同じだが、なぜか利広はそのへんの雰囲気を
大事にする。
「なんだ、初めてなのか?」
夜着を着ている尚隆は珠晶の肩に自分の筋肉質の腕をからませる。
「まあね。これはこれで楽しいわ」
どこまでも強気なそれでいて、どこか艶の含んだ声は少女のものではなく男を
知った立派な女性そのもの。
ふっ、と鼻で笑って尚隆は珠晶のうなじに唇を落とし、舐めたり、息を
ふきかける。
「…あ、ふぁ…せっかちね」
「俺は利広と違って優しくはないからな」
腕をすべらせ、珠晶の胸に潜り込む。陽子ほど大きくはないが柔らかさは
こちらの方が上のように感じられ揉んでいると珠晶から吐息が漏れる。
それを楽しそうに聞きながら、胸の頂上を掴む。優しく掴み、時にきゅっと
掴めば少女の体がすぐに反応する。
―なんと感度が良いのだろうか。
薄く笑って尚隆は珠晶を抱え上げ、臥牀に横たわらせた。
帯を解き、着衣をはだけさせれば少女の白い肌が神々しく光る。
傷も染みもない体に指をそっと這わせるとびくりと珠晶がうめく。
だが、わざと目立つように首筋と胸元に愛撫の跡がついているのが見えた。
「―これは…」
止まった指に珠晶が首を傾げる。
「どうしたの?」
「供王、昨夜やったのか?」
―何を言うかと思えば、その事か。
「そうよ、やったわよ。でも、それが今に関係あると思えないけど」
そう、ここに訪れる前の晩に利広は激しく珠晶を求めて来た。跡が残るから
嫌だとわめいてもやめてくれずにわざと、珠晶がいやがる部分に付けた。
「ふぁはは…利広が嫉妬するのは初めてみたな。
それほどまでに想われている女ならぜひに俺の手でよがらせてみたいものだ」
いやらしい表情を浮かべて尚隆が言った。
「対抗意識っていったところね。何でもいいから続けてよ。延王」
「ちょっと待て、その『延王』はやめろ」
首を傾げて珠晶が問い返す。
「あら、なあぜ?」
「こんな時でさえ王であらねばならん気がするからだ」
真面目に言っているのだから閨では王でなく、ただの男でいたいのだろうと
珠晶は思う。ならば自分も同じだ。
「じゃあ、私も供王って呼ぶのやめて」
「分かった。えーと、利広はなんて呼ぶのだ?」
―珠晶。
普段、呼ぶ時は優しい声。逢瀬を共にしている時は甘く艶のかかった声や、
時に意地悪だったり、興奮しているようないやらしい声。
でも、そう呼ばれる度に胸の中が、体の奥が疼く。
思い出して珠晶は言葉を詰まらせた。
誘ったのは珠晶。他の男を知りたいと言ったのも珠晶。
なのに。
―利広ではない男に名前を呼ばれたくない。でも、王としても
呼ばれたくもない。
どちらも本音なのに、どれかを取るなら尚隆に珠晶と呼ばれるのを
心が拒否をする。
珠晶は自分に負い被さっている男の首にしなやかな両手をからませる。
「―教えてあげないわ。たまには王としてやりましょ」
珠晶の想う所を感じたのか、尚隆もあえて何も言わずにうなじに顔をうずめ、
手は胸を弄る。
固くもんだり、やわらかく揉んだり、答える体は同じだというのに相手の男が
違えばその愛撫でさえこうも違うのだ。
予測不可能な愛撫に珠晶が翻弄していくのは当然だった。
「あ、はっ…ふ…ぅ、え、延王」
甘い吐息が零れる。
323 :
六陽:04/06/19 06:49 ID:VtyWEF5K
慶国の金波宮にある湯殿で陽子は久し振りに桂桂と入っていた
「陽子背中流してあげる」
「良いよ」
その言葉に対して過敏に反応し首を振る陽子
顔は何故か妙に火照っている
そんな陽子に対して桂桂は少し寂しそうな顔をした
「二人とも仲良いな」
「六太君」
「六太」
突然の来訪者に二人は声を上げるが陽子は
慌てて傍にあった手拭いで前を隠す
そんな反応を示す陽子を六太は横目で見ていた
「桂桂陽子の事なら俺に任せとけよ」
「うん分かった」
桂桂は素直に返事をすると湯殿から出て行ってしまった
足音が遠くなり聞こえなくなると陽子は湯船に浸かる為
立ち上がるが何故か体は床に倒れ気が付くと六太が
自分の上に覆い後の行為を望んでいるのだ
「嘘吐き」
324 :
六陽2:04/06/19 06:52 ID:VtyWEF5K
六太はそうゆうと彼女の胸の突起を口に含み強く吸う
「ひゃ」
それだけで甘い声を発し腰を浮かす
「体洗うだけで自慰行為に走るんだったら
俺を誘えば良いだろ」
その言葉に陽子は頬を真っ赤にした
陽子が桂桂の申し出を断わった理由はこの少年には分かっていたのだ
「随分我慢してたんだな」
六太は再び口に陽子のそれを含むと舌で転がす
「あんやめて」
陽子の体が動くと六太は腰を抑える
「どうしてこれは陽子が望んでることだろ」
325 :
六陽3:04/06/19 06:53 ID:VtyWEF5K
六太はそう言うなり陽子に胸を手で思いっきり掴む
「いた」
一瞬痛みが走ったがそれは直ぐに快楽へと変わった
豊かな胸を六太は両手で優しく揉む
その度に陽子は甘い声を発し六太の性を刺激する
体がその度に激しく反応する様を六太は嬉しそうに見る
今度は片方の手で陽子の胸を弄び、口で乳首を弄び
舌でそれを舐めたり、甘噛みしたりする
その度に陽子の体は良く反応する
「陽子お前本当感じやすいな」
六太が耳元で囁くと甘い吐息が耳に掛かる
そして今度は首や鎖骨を強く吸い綺麗な花を
咲かせる
326 :
六陽4:04/06/19 07:01 ID:VtyWEF5K
そして六太の行為は進み陽子は達した
「痛」
腰に激しい痛みを感じた
「陽子大丈夫か」
「六太君おはよう」
「おはようにはまだ早いけどな」
六太は楽しげに笑う
「六太君は達した」
「いや 俺は起きてたけど…」
「そっか」
少し寂しげな彼女を宥めるように六太は額に
口付けをする
「その内一緒に逝けるさ」
「その内って」
「ん〜10年後くらいには」
その返答に思わず乾いた笑みを浮かべる
327 :
六陽5:04/06/19 07:03 ID:VtyWEF5K
「髪と体洗わないと」
「洗えるのか」
「失礼なそれくらい出来るよ」
「違う違う」
頬を膨らませて怒る陽子に六太は苦笑を浮かべる
「まあ洗えばよいさ」
六太はニコヤカニ笑った
だが数分後
湯殿で少年の笑い声が響き陽子の方は差恥じで頬を
真っ赤に染めている
「ほらそれ貸して」
六太は洗剤が付いた手拭いを陽子から受け取ると
陽子の体を拭き始めた
すると陽子視線と手は何故か乳首に向かっている
「陽子駄目だろ」
328 :
六陽6:04/06/19 07:05 ID:VtyWEF5K
六太はその手を引っ張ると軽く叱る
「だって」
自分が洗おうが意味がないようだ
「沃飛陽子の体洗ってくれないか」
「御意」
「六太君悪いよそんなの」
「仕方ないだろ」
先ほどの行為でどうやら余計彼女の理性が余計弱くなったようだ
「陽子は何もしなくて良いから」
そうゆうと沃飛が陽子の体を洗い六太は口と舌で乳首を
刺激し指で秘所を弄ぶ
「あん…さっき…やったばかりなのに」
体の火照りと溢れ出る欲情と蜜はどうやら止まる事を
知らないようだ
「あのな陽子の為にやってるんだぞ」
「う」
「それとも」
突然体が不思議な喪失感に襲われた
329 :
六陽7:04/06/19 07:06 ID:VtyWEF5K
「六太君」
陽子は六太の名前を呼んだ
「…」
そのまま行為を続けているがどれも中途半端なもの
「お願い六太君」
潤んだ瞳を満足そうに見ると
六太はすっかり蜜で濡れた指を舐め取り
残ったそれを彼女の口の前に出す
「舐めてみるか」
その言葉に陽子は六太の指を口に含んだ
「綺麗にしてくれよな」
「はい」
頬を赤く染めながらも素直に頷く陽子に幸せな六太だった
「沃飛陽子の此処頼む」
「御意」
体を洗い終わった彼女の白い手は陽子の胸を触った
「ちょっと」
「お許しを、台輔の命故」
「心配するな沃飛は上手いから」
「そうゆう問題では」
六太はにっこりと笑うと陽子の秘め所を指と舌と口を
器用に使い攻め立てていった
「あ」
結局陽子は寝台に戻ったのは朝だった
もちろん彼女はその日起きれず朝議を欠席した
330 :
六陽8:04/06/19 07:08 ID:VtyWEF5K
「御意」
体を洗い終わった彼女の白い手は陽子の胸を触った
「ちょっと」
「お許しを、台輔の命故」
「心配するな沃飛は上手いから」
六太はにっこりと笑うと陽子の秘め所を指と舌と口を
器用に使い攻め立てていった
「あ」
結局陽子は寝台に戻ったのは朝だった
もちろん彼女はその日起きれず朝議を欠席した
331 :
六陽9あとがき:04/06/19 07:09 ID:VtyWEF5K
途中飛ばしたような話になってしまいました
大変お恥ずかしい
>323〜331
カップリングに興味引かれた。
しかし事前申告無しでいきなりはどうかと…
>323-331
六陽好きなので嬉しいんだけど、>332さんの言う通りだと思う。
連続で投下すると、まとめて読んでいる人を混乱させますよ。
あとsageなされ。メール欄に半角でsageと入れるだけだから。
335 :
レイ:04/06/19 12:35 ID:VtyWEF5K
名無しさん@ピンキー様今日六陽小説
カキコさせて頂いたものです
忠告もとい注意有難う御座います
これからは気おつけたいと思います
ここ21禁なんだが・・・
335の年齢に一抹の不安
「名無し」「sage」って知ってるか?
しばらくROMに徹してたほうが
322さんの続きカナーリ楽しみでつ.。゚+.(゚ー゚)。+.゚
>323-331
ネタとしては楽しいんだが「、」←がないから読みにくい。
もちっと文体を修行して、丁寧に書き上げるとgoo
これからもまってるので。
みんなもいっているが、sageはメールに入れて(-.-)
>>338 って自分の文章タナにあげていうなぁ。へたなくせに。自分でつっこみ。
名前にタイトル入れちゃったよ。ああ馬鹿。自分(逝け)
尻馬に乗るようですまない。
>338も連載の一区切りには『続く』などと入れてくれると有り難い。
テンプレ読めばわかるはずなんだが。
>323
句読点を使うのと、投下前に推敲を頼む。
沃飛が出てくるなんて楽しい趣向だね。
・・・偉そうに、何様だ自分 orz
昇山の際の腐れ縁が続く珠晶と頑丘。
だが、幼くして王となった珠晶に対し、
ある種常識人である頑丘はけして手を出そうとしない。
自分では頑丘を性的に満足させることが出来ないと知りながら、
頑丘と離れることもできない珠晶。
そこで逆チャタレイ夫人計画である。
珠晶が管理できる範囲で、かつ政治問題化しない性交相手を
頑丘に当てるという鬼計画。
国家が戦争という政治手段を持たない常世では、
経済関係の無い遠隔国とは何しても
深刻な問題にならないことに目をつけ、『頑丘の気が迷っても』
珠晶のプライドが傷つかない程度に身分の高い相手を選ぶ。
「――いろいろとご縁もあったし、そろそろ景王にもご挨拶にいかなくてはね」
珠晶の随員として同行する頑丘。珠晶が金波宮の要人と会談するために生じた
ぽっかりと空いた時間。
そこで、頑丘は金波宮の中庭で剣を振るう男装の少女と出会う。
公務を景麒らにまかせ、金波宮の中庭で剣を振る陽子。感嘆の声に振り返ると、
数日前から逗留する供王の随員が陽子の姿を眺めている。一礼して、男に話し掛ける陽子。
話をして見てわかったが、男は恭国の官吏ではなく、供王が個人的に雇っている護衛だという。
供王の逗留中だけでいいと、剣の訓練にさそう陽子。人の良さが災いしそれを断れない護衛。
護衛は、どうやら陽子の正体に気が付いていないようだが、面倒くささといたずら心から
自分が景王であることを伏せる陽子。護衛の名前は、頑丘といった。
陽子の知る限り、頑丘は延王を除く最高の剣の使い手だった。
それに、剣の筋が陽子の知る誰とも違う。延王を含む使い手たちの剣は、
あくまでも対人を主とした剣だった。人を相手にする限り、
それはある範囲で似通ったものになる。それに対し、
頑丘の剣は妖獣騎獣から身を守るための剣だった。朱氏である頑丘の剣には、
百年分の年輪が刻まれていた。数百年の歴史を誇る王朝を別とすれば、
それは常世でも随一の戦闘経験と誇れるものだ。
実力があり、独特の人間的余裕のある頑丘に、陽子は次第に惹かれていく。
逆チャタレイ夫人計画は順調である。
夜。頑丘の部屋を訪れる陽子。陽子に飲み物を用意する頑丘。
世間話をする頑丘と陽子。陽子は頑丘がため息混じりに語る
供王の話に苦笑し、頑丘は陽子がまねして見せた景台輔の口調に
苦笑する。しばらく歓談していたが、少しずつ口から出る言葉が
少なくなり、沈黙が増えていく二人。お互いの間に流れる空気に
気付いていながら、居心地のいい雰囲気を壊したくないがために
気付かない振りを続けようとする。
ふと、親指の爪の様子を見る振りをして下を向く陽子の頬に、
頑丘の手が触れる。一瞬身をすくませるが、何も言わない陽子。
頑丘は耳にかかった毛を後ろにかきあげてやるが、手を離そうとはしない。
目を上げられなくなる陽子。頑丘は頬を触ったまま、
親指で陽子の鼻梁を上から撫でていく。親指はそのまま唇に達し、
そこで止まる。相変わらず下を向いたままの陽子。
もう爪を気にするのは止めている。
ゆっくりと陽子の唇を撫でる頑丘の親指。陽子は、頬にあてられた
頑丘の手のひらが冷たくなってきたと感じ、次の瞬間自分の頬が
熱くなっているのだと悟る。さらに赤くなる陽子。
そんな陽子の姿に、思わず微笑する頑丘。
頑丘からの微笑の気配に、それまできつく閉じていた唇を開く陽子。
唇を愛でる頑丘の親指を含み、噛む。思わず引こうとする頑丘の手を
しっかりと掴み、逃がさぬ陽子。陽子を見つめる頑丘。頑丘を見つめる陽子。
こうなってから初めて絡む二人の視線。
すっと視線をそらし、頑丘の指を口から離す陽子。唾液に濡れたそれを眺めた後、
再び口に含む陽子。今度は噛むのではなく、舌と唇を使う。
逆チャタレイ夫人計画は順調である。(続く)
予告投下失敗してる...orz
頑丘×陽子で、らぶらぶいちゃいちゃものを…
自分は、文章が駄目な人間なので、そのあたりはご容赦していただきたく…
>>340 ごめん。続く入れるのを忘れてた。
今度から入れるわ。サンキュー
って気づけよな…自分(汗)
>>340 ごめん。続く入れるのを忘れてた。
今度から入れるわ。サンキュー
って気づけよな…自分(汗)
2回投下、重ねてすまない。
>>341-344 乙です。
タイトルを見たときは「何?(w」って感じだったけど、文章上手いし、二人が面識を得るまでの展開は無理がないし、面白かったよ。
惜しむらくは、二人きりになってからがト書きっぽくてちょっとつまらなかったかも。
でも、続き楽しみです〜
>>346タソ
もちつけ!続き楽しみにしております
なんだか活気付いてきたぞ(゚∀゚) 新刊でないかなーorz
>>335の年齢がこのスレに来れる基準を満たしていればいいのだが…ともかく乙。
>>344 乙です。投下続きで活気付いて来ましたね(;´Д`)/ヽァ/ヽァ
>335>344>346
続きが楽しみ、楽しみ〜〜。待ってるよ〜♪
どなたか青年泰麒×李斎書いてくださらんか|・ω・`) 。
「初めてみたときに、綺麗な人だと思ったんです」みたいな…。
泰麒。。。私もあなたさまの事を...みたいな?
ああっ…、なりません、台輔…みたいな?
李斎、僕はもう子供じゃありません。 みたいな?
青年泰麒→李斎
↓
青年泰麒→李斎
↓
青年泰麒→李斎
↓
青年泰麒←李斎
の方向で。
このスレ的に、ゲームの方はどうなんだろう。
・・・・ゲームオリジナルの、ウサギ半獣のおねーちゃんに萌えたわけだが。
ゲーム…予約までして買ったのに封をといてない攻略本も買ったのに_| ̄|○
ゲームも(・∀・)イイよね。
今回出たやつでは、冬官長がやけに萌えだったw今なら冬官長(名前なし?)×陽子とかでハァハァできそうだ
冬官長いいよな。
チョト宦官みたいだが。
アニメネタがありなら、ゲームネタやCDドラマネタも桶でしょう。
ただ、原作やアニメほどには一般的じゃないだろうから
その辺をどうわかりやすく料理するかが難しいかも。。。
とマジレス。
脚本集の設定なんかも、主上に裏をとってるから使いたくなるね。
職人さーん
遠慮しないでカモーン(・o・)投稿してよん
アニメネタもゲームネタも全て萌えるなら桶
しかし361のいうとおりわからせるのが難しいぽ
冬官長×陽子'`ァ (;´Д`) '`ァ特技を生かして呪具で…とか想像すると結構色んなプレイが。
名前ないみたいだから陽子も冬官長と呼ぶしかないのか。名無しの場合地の文を上手く書かないと大変そうだ。
一々「冬官長は呪の施された○○で陽子の〜」と書くしかないんだろうか
「冬官長 あなたの名前を教えて。。。でないと寂しいわ」
「主上 私は○○○です。どうか、○とお呼び下さい」
「ああ 嬉しいわ 私も陽子と呼んで」
というふうに名前をつけてやればええんでない?
脚本集に名前なかったっけ?
といいつつ手持ちでないので分からぬ。
>364
その口調だと祥瓊みたいダヨ
名前がないんなら陽子に名前(字)つけて貰えばどうか。
>366
これは失礼^^;
気をとりなおして
「冬官長 お前の名前を教えて欲しい。。。」
「主上 私は○○○です。どうか、○とお呼び下さい」
「そうか ありがとう 私は陽子と呼んでほしい」
みたいな感じzzz
我輩は冬官長である。名前はまだない。
…っていうのは無理か。
369 :
名無しさん@ピンキー:04/06/23 03:10 ID:plcG/WkN
もしも俺が陽子だったら、毎晩祥瓊とHしまくりますっ!!
陽子「祥瓊、今晩ちょっといいかな?」
祥瓊「ええ、陽子(きゃるーん♪)」
待て。その祥瓊は偽物だ。きっと無能あたりが変装してるに違いない。
>370
騙されるな。>369は朱厭の罠だ。早まるな。
きゃ、きゃるーん??ガクブル(((;゚д゚))
〃⌒ヽ、
〃ノ人ヽヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ(´<_`从リ< 主上(きゃるーん♪)
}/ ハ { \_______
∪ ∪リ
| ω |
U ..U
274 275 276 277 278 279 280
306 307 308 309
>>320 >>321 >>322 尚隆の手が少しづつ下におり、珠晶の秘所へ忍ぶ。
そこはしっとり濡れていて利広よりも太い指先が花びらを弄れば答える
ように蜜が流れ出す。
「…っ…ぁっ!やぁ…」
びくりと珠晶の体がはねあがった。
楽しげに見詰めながら、大胆に尚隆は責める。剥き出た花芽をつかみ
荒々しく胸を吸う。
切ない吐息がよりいっそうかもしだされ、ぞくりとしたものが尚隆自身を
高ぶらせていく。
薄く微笑み、尚隆は珠晶の秘所に顔を沈めた。
ぺろり。
いやらしく舌先を使い花芯を突く。珠晶にはそれがたまらない。
妖艶な表情をし、体がぴんと伸ばされたかと思うと、珠晶は何度目かの
絶頂を迎えた。
尚隆は達した珠晶の体を抱き上げて自分の下半身へと移動させる。
その意味するところを悟った珠晶は手馴れた手つきで尚隆の帯をとき
熱く高ぶるものを露出し、ねっとりとからみつくように舐めあげたり
咥えていく。
「…っ、上手いな」
「―ああああぁぁl!!はっ、ああん…」
陽子は一際高い喘ぎを零し、利広も己の精を中に吐き出した。
そのまま陽子は自分の意識を手放し、それを見て、利広が自身を引き出す。
ぴくりと悩ましげに動いたのが見て取れた。
緋色の髪が朱に染まった肉体にちりばめられ、何ともいえない情調感を
かもしだす。
くすりと利広が笑って牀榻から降りる。
このまま陽子のそばで寝てしまおうかという気持ちもあった。だが、それは
自分がほとほと情事で疲れてしまったからだ。
いつものように愛し合った後の余韻に浸るために珠晶のそばで眠りたいという
気持ちからではない。
利広はこのまま寝る気にもなれず、夜着を着て部屋を退出し、向かった場所は
ここに来た時、分けた部屋のひとつ。
辿りついて、ためらいがちに取っ手にふれようとしたが出来なかった。
今もなお、尚隆と珠晶がやっている所の場面に出くわしてしまえばこれほどの
道化はない。
そう思っても手が扉を開けてしまった。
中は薄暗く、何の声も聞こえて来ない。と、するならば終わった後なのだろう。
いぶかしげに中に入ると、ばらまかれた衣服、情事特有の匂いがむせ返るように
利広の心を圧迫した。
―自分とて陽子を抱いたのだから今更、尚隆と珠晶を責め、怒っても
何もならない。
はあ、と軽くため息をつき、足元に注意して進む。
先ほどまで利広が居た部屋にあったと同じ牀榻が見えた。
そばまで行くと裸の男に包まれるように腕枕をされ、少女はすやすや寝息を
立てている。ほどかれた黒髪に男の指が絡まり、親密そうに事が済んだのは
一目瞭然だろう。
憎らしく、腹ただしい気持ちを何とか抑え、利広は男をゆさぶる。
「―尚隆。尚隆、起きてよ」
よほど深く寝入っているのか、一向に目を覚まそうとしない。
仕方が無いと思って利広は辺りを見まわし、尚隆が持って来たのだろうと
思われる剣を片手に握る。
そのまま殺気を込めて、尚隆の顔に振り下ろした。
とたんに振り下ろされた男はばしっと両手で剣の刃を止めた。
いわば真剣白刃どりだ。
「―何をする、利広!危ないだろうが―!」
にこりと笑って彼は空いている指を使って自分の鼻におく。
それは静かにしろの意味。
次いで剣を鞘に戻し利広は尚隆に夜着を放り投げる。何が何だか分からずに
尚隆は夜着を羽織った。
珠晶に聞こえぬように小声で利広が言う。
「―ごめんねぇ。でも、こうでもしなきゃ尚隆起きないでしょ?」
「はあ?だからといってなぜ、起こされなきゃいけない?」
ああ、と利広が笑う。
「それはねぇ。私も終わったし、尚隆も終わったでしょ?だから交代してよ。
やっぱり、珠晶の傍でないと眠れなくてね」
「―嫉妬か?」
「まあ。それもあるかも」
「で、俺にさっさと部屋に戻れという事か?」
「そうなるね」
あっけらかんと言う利広に尚隆は戸惑いを隠せない。
「―陽子は?」
「うん、よく眠ってる」
「良かっただろう?」
「うん、良かったね。でも、私には珠晶が一番みたいだよ」
「……」
尚隆が返事を返せないでいると利広は尚隆の背中を押して部屋を退出させ
扉の鍵を閉めた。
「―おい、こら!開けんか!!」
どんどんと強く扉を叩く音が利広の耳に入るが、それもつかのまで叩いた者は
足早にこの場を立ち去ったようだ。
利広はゆっくりと恋人のいる臥に潜り込み、自分の腕に珠晶の頭を添える。
頭を動かされたせいか珠晶の瞳がうっすらと開き、いるはずのない男の顔が
目に飛び込んだ。
「…ん、う、ん…えっ…利広?」
「―そうだよ」
薄く微笑んで利広は珠晶の額に口付ける。
「延王はどうしたの?どうして利広がいるの?」
「もう終わったからね。尚隆と代ってもらったんだ。
それとも、戻って来てはいけなかったかな?」
優しい口調の中に含まれた嫌味に珠晶は一瞬、心がちくりと痛んだ。
「…馬鹿ね。そんなわけないじゃない」
「―なら、良かった。で、結局、どちらが良かったのかな?」
「意地悪な質問だこと」
「ぜひに教えてもらいたいなぁ。」
利広の頬に自分の手を添え、くすりと笑んだ。
「―利広とは違うやりかたに体は燃えたわ。でも、心は燃えなかった」
「心が?」
「そうよ。 あたしの名を呼んで欲しい人は目の前にいるから
その人以外に呼んで欲しくないって事が延王とやってよく分かったの。
それに…」
「それに?」
臥牀から体を起こし、珠晶は利広の腹の上に乗った。
「…私があなたから聞きたい言葉は何だと思う?」
考える間もなく、利広は知っている。
「―愛している」
「ふふっ。ねえ、今度は利広に体も心も燃えさせて欲しいわ。駄目かしら?
それとも、やりすぎてあたしを抱く体力が残ってない?
あっ、もしかしてあたしの体に興味はなくなった?」
なやましげに誘うような珠晶の表情に利広は見惚れる。
「いえいえ、女王さま。十分、抱く体力は戻って来ましたよ」
悪戯めいた笑いをして利広は珠晶の手を利広自身にふれさせる。それは精を
放ち終えたばかりだというのに、固くなっていた。
感触が珠晶にも分かり、頬が朱に染まっていく。
「―元気ねぇ」
「珠晶が私を誘うからだよ」
くすりと珠晶が笑う。
「利広のお相手は大変ね」
「今日は珠晶の体が壊れるまで相手してもらうからね」
銀色の月の光が部屋にさしこみ、彩られるように利広と珠晶の長い影が
出来あがる。
艶やかな女性の色声と苦しそうな男性の吐息に卑猥な水音が辺りを
包みこんでいった。
『完』
377の番号間違えた…ごめん。内容はかぶってないんで。
あ―終わったw 書いててエロは難しい。
ありきたりになるんだよね。
しかしなんちゅうかミモフタモない終わり方やね。
もう駄目ぽ
乙でした。しっかり堪能させて頂きました。
しかも一話で二度おいしい(´д`*)
382 :
名無しさん@ピンキー:04/06/24 20:00 ID:6P3RqPHL
尚陽派としては是非、尚隆にも「俺も陽子が一番」と堂々と言ってほしかったです。
でも、らぶらぶ利広×珠晶、可愛くて良かったですよ。
愛があるのが、一番ですよねっ!
作者様、ご馳走様でした。次回は、らぶらぶ尚隆×陽子をお願いいたします。
すごいよかったっすよ姐さん!
真剣白刃取りできた尚隆かっちょええ・・(´д`*)
個人的には利広×陽子キター(・∀・)と思ってたので愛がなくて残念w
利広×陽子または斉王(だっけ?農夫の人)×陽子カポーを書いてくれる
ネ申の降臨を期待sageでつ
>383
農夫のひとは廉王ですよー。
でも漣はおしどり夫婦だから、×陽子だと浮気になっちゃうなぁ。
陽子×蘭玉きぼんぬ
里家の仲間が殺されて、ショックを受けた蘭玉タン、陽子に誘いうけで。
陽子もこのまま弟と一緒に金波宮に連れて返ろうかなと思った矢先、家に帰ると、
蘭玉は商工の手先にレイプされ、散々陵辱された後、なぶり殺しにされていましたとさ。
↑みたいな奴きぼんぬ
>家に帰ると、 蘭玉は商工の手先にレイプされ、散々陵辱された後、なぶり殺しにされていましたとさ
この部分、イラネ
ちょっと前にそんな話を書いた人いなかったっけ?
>388いたような…いなかったようなw
>>381 >>382 >>383 ありがとう。
なんか話しが上手くまとまっていなかっただけに
ぶっちゃけ感想くれて嬉しいぃ
>真剣白刃どりは自分でも気に入ってたりする。
>やっぱ愛vvv
>らぶらぶ尚隆×陽子
自分には荷が重いかも…がむばります
>>385 >蘭玉は商工の手先にレイプされ、散々陵辱された後、なぶり殺しにされていましたとさ。
この部分だけでも読みたい。前投下した職人さんのはなぶり殺し中心だったから、エロ中心も見たい…
つーか、ぜってえレイプされてるよな>蘭玉
あんな無頼漢連中が蘭玉みたいな美しい娘を襲っておいて、ただ惨殺するだけなんてあり得ないし。
きっとオトコどもに散々レイプされて、虫けらのように殺されてしまったんだよ。・゚・(ノД`)・゚・
小野主上も少女小説でそこまで書いてくれたら神だったんだがw
元々、ニンシーンもシュサーンもない世界なのに、遊郭はあるという
穴だらけの世界設定だからねぇ。
ていうか、小野さんだったら『輪姦』より『嬲り殺し』の方を嬉々として書く気がするよ。
このスレ的にはNGだが(w
プロの殺し屋は無駄なことなんかしないんでさァ。
本スレの珠晶嬲りネタを思い出した。虐待されまくるやつ。
>394
「指で数え切れないほどの傷跡」を残す時点で3流下衆野郎決定。
プロの殺し屋というか、単なるゴロツキ
>>394 普通の刀で切って死なないと言って遠甫の扱いに困るぐらいのレベル。
「仙であっても冬器で首を落とせば死ね」といった知識なし、殺しを生業にしていない事は明らか
みんなそんなにレイープ物に飢えてたんだね。
>395 本スレの珠晶嬲りネタを思い出した。虐待されまくるやつ。
みたいン 激しく見たい
ここスレの過去スレにある?
>400
ないよ。
ラノベ板の本スレに貼ってあっただけ。
前スレだから見てみたかったら自分でお探し。
ああ、探してもこっちに貼ったりするでないよ。
>401 サンクス
前スレみたけど 思い当たるのはあれしかなかったが
正解だよね。。。ちと萎え
その口調 何だったけ? きになrふ
>402
氾王ではないかと。
氾王かな?微妙に違う気もしないではない
たつきだと思った……orz
前
>>341 >>342 >>343 金波宮に逗留する珠晶の下を訪れようと思ったのは、ほんの気まぐれからだった。
十二国でもっとも長く続く王朝の太子である利広は、放浪癖で知られており、
いつものように奏国を離れて古い友人を訪ねていた。延国に滞在している最中に、
利広は恭国の女王が新興国の女王を尋ねたという噂を聞き、久しぶりにあの少女の
顔が見たくなったのだ。
もちろん利広は、恭国女王の傍らにはもう一人の知人がいることを疑っていなかった。
慶国金波宮を訪れた利広を、珠晶は報せを携えた恭国の官吏として迎え入れた。
一通りの挨拶と世間話の後に、頑丘がいないことを指摘された珠晶は、
自分が『頑丘のために』考えた計画について説明した。利広の手にしていた碗が転がる。
「……きみは、幼い」
利広は頑丘と共に黄海で朱氏の真似事をしたこともある。頑丘と朱氏のある面については、
珠晶以上に知っていると言えた。
朱氏は一年の何分の一かをを黄海で過ごす。それは仲間の死体を持ちかえるのが仕事と
揶揄されるほどの危険な生活であり、当たり前のように朱氏には女が少なかった。
そこで古くて新しい問題が起こる。男はその生理として肉を必要とし、朱氏の生活で
肉にありつける機会は極めて少ない。
「同性に走るか、自涜に耽るか、少ない機会を生かすかだ」と利広は言う。
「そして頑丘は一番目や二番目に走る人間じゃない。景王の身が危ない」
でも、と珠晶は反論を試みる。頑丘はどちらかというと淡白なようだけど。
「私もそう思うけれど、物事には限界がある」
景王は女とはいえ武断の王として知られているわ。
「確かに、景王は延王が認めるほどの覚悟がある。血の味も知っている。
だが、まだほんの少女に過ぎない」
それに、と利広は珠晶を見て言った。
「珠晶。朱氏の仕事を知っているだろう」
「馬鹿にしているの? 黄海における、妖獣の――」
黄海における妖獣の捕縛と。
調教。
調 教 。
・資料映像:すーぐの耳を模した髪留めをし、語尾に『にゃあ』とつけて喋る景王
(半裸で。上目遣いで。肉球付きの手袋で手招きして。山田画伯絵で。久川ボイスで)
「頑丘…………!!」
音を立てて立ち上がる。
なんでこんなことになったのだろう、と陽子は思う。
陽子は、金波宮の頑丘に充てられた部屋の一方の壁に手を付き、
軽く腰を引いたような姿勢で立っていた。視界に入るのは壁に映る
自分の影。と、影が面積を広げ、頑丘が後ろに立ったのがわかる。
これでは、頑丘の動きが読めない。何をされるのか予測できない。
気が付いたときには遅かった。軽く腿の内側を撫でられ、緊張から
思わず脚を閉じようとし、崩れそうになったところを頑丘の腕で支えられていた。
股間にのびてきた頑丘の腕を、上から抑える。陽子は、布地を通して頑丘の手を感じていた。
布地の上から、頑丘は指を動かし始めた。何かを言おうとする陽子の口元に、
頑丘のもう一方の手が伸びる。頑丘が求めていることが陽子にわかる。
陽子は三度頑丘の指を口に含んだ。
いまや頑丘は陽子の肌に直接触れていた。ふうふうと荒い息を吐く陽子を、
頑丘は好ましく思う。陽子に下の服を膝まで下げさせると、陽子は小さく唸ると
再び脚を閉じた。
(だが、隙間が出来る)
後ろから脚の付け根に向けて右手を伸ばす。掌を上に向けて、指を二本立て、かぎ状に曲げる。
朱い柔毛をもてあそんだ後、核心に触れる。陽子のすすり泣きに似た声を楽しみ、陽子の口腔を
蹂躙した左手を陽子の襟元に差し入れる。
頑丘は、指についた唾液をまぶすようにして陽子の胸を攻めだした。
一度、気をやったあと、陽子はずるずると床に崩れ落ちた。顔を見られるのが恥ずかしくて、
両手で目の前を塞ぐ。呼吸が落ち着いてきたころに、陽子は今の状況が自分が一方的に
楽しんでいるだけだという事実に気が付いた。
「ねえ、頑丘…」
床に座り込み、陽子が落ち着くまで陽子の髪を撫でていた頑丘に言う。
陽子の提案を聞いていた頑丘は、少し呆れたような顔をしたが、結局のところ提案を受け入れた。
陽子は胡座をかく頑丘のもとに肘を使って這いより、頑丘のものを取り出した。
執拗な口腔への攻めが、陽子から抵抗感を奪っていた。(続く)
知ってるかい。
サラリーメンは一週間の労働時間が60時間を超えることがあるんだゼ
...orz
一週間ぶりですが、頑丘×陽子で、らぶらぶいちゃいちゃものを…
あいかわらず文章が駄目なのは、ご容赦していただきたく…
ちなみに私の中の陽子のイメージは
『漢の中の漢』
『糞にも筋肉が通っている、本物の武人』
『生えてる、絶対』
などです。皆様のイメージはどうでしょうか。
糞? クソ? フン?
生えてる?
意味がわからないのは私だけなのかな・・・
教えてエロい人
確かに心臓に毛は生えてそうだよな。
オトコのモノが生えてるんだと・・・ゲフンゲフン
フタナリ陽子×蘭玉とかありそうでないのね
>409
乙!!です。
展開がますますヒートアップですにゃ
サラリーメンは大変だ。それをばねにこの作品を
書き上げてほしい!!
ガンガレ
>>407 > ・資料映像:すーぐの耳を模した髪留めをし、語尾に『にゃあ』とつけて喋る景王
> (半裸で。上目遣いで。肉球付きの手袋で手招きして。山田画伯絵で。久川ボイスで)
忠実に脳内再現しようとすると、萌える前に笑いがこみ上げてくるのはなぜだろう。
>>407を読んでたらこぉんなシチュエーションが頭から離れない
「本当にそんな事するの?」
顔をしかめて珠晶は利広に問い掛ける。
だが彼はにこりと笑んだまま片手に握った絹紐を使って少女の小さな手首を
縛り、続いて綺麗な模様のついた手巾で目を隠した。
自由にならない手に視界を布で覆われたものだから、まるっきり真っ暗な闇へ
落とされているような気がする。
しかも、先ほどから一言も喋ろうとしない青年に珠晶は少しづつ不安な気持ちが
募りだす。
このまま、何をされるのか、ひどいことをするのだろうか、
どちらも考え、普段の彼には想像出来ない事を思ってしまった自分に自嘲する。
「ねえ、何か話して」
傍にいるであろう男に話しかけたが、返答はない。
しかし、返事の代りに触れられたような感じがして珠晶の体がびくりと震えた。
「やだ、さわらないで!」
精一杯の少女のつっぱりに利広はにんまりと笑う。
駄目だ…自分ばか!!こんなのぐるぐる回ってる、阿保だ。
なら書きこむな(氏ね)
スマン スレ違い
>>407さんがんがって
ちょーっと読んでみたい気がするなぁ、それ・・・。
一週間の労働時間が60時間越って、週5日か6日出勤でも
一日あたり12時間か10時間くらいの労働だよね。
この数字に疑問を抱かない自分はおかしいのだろうか。
おしえてエロい人。
桓祥どなたかお頼み申す
420 :
エロい人:04/06/28 19:05 ID:57uxuPqK
>418
載の冬官長なら、「わたしは疑問を抱かないが、
職人たちは根を詰められる仕事、休みがないと出来ない仕事、
それぞれいろいろだろうから、時間では計れないね」
とでもいうんじゃないかな。
ああ〜ん、うちの部長クビになって、ロウサンが上司になって
くんないかなあ。
421 :
420:04/06/28 19:48 ID:57uxuPqK
自己レスすまん。
ロウサンが部長だと俺が無能なのがバレるので今の部長でいいや。
>407 のそこはかとない笑いのセンスがツボ。
いやあ、陽子は「にゃあ」どころか、「ぐるるる(低音・貫禄)」。
朱氏でもてこずるかもよ。
王なんて、妖獣みたいなもんなのかもしれないが。
調教上等! 続き楽しみっす!
422 :
418:04/06/28 22:32 ID:TVMoxfGt
頑丘×陽子の作者様、失礼な事いってすみません。
レス読み返したらまるで喧嘩売ってるみたいだ…orz
仕事大変だと思いますが、続き楽しみにしとります。がんがって下さい。
>>418 私も週60時間強労働をここ三ヶ月ほど持続していますよ。
朝も昼休みも夜も働かないといけない仕事もあるのさ。
>>419 桓祥、読みたいな。
桓祥は無理だけど、青年泰麒×李斎なら書けるかも。
でも、慶国出発後の暗い感じになる。断言!
李斎×青年泰麒@剛漢風でおながいします。
私も桓祥キボンヌ。
コショーにも夢を与えてやってほすぃ。
ここでは楽俊人気ないのかなあ。楽×陽も大好きなんだけど。
楽陽が好きで桓祥も好きだ。
……人気ないのかな。
青年泰麒×李斎禿キボーヌ!(*゚∀゚)=3
続編では申し訳ないが驍宋にはあぼんしてもらって
李斎に登極してもらいたいってくらい好きだ。
('A`)
ずっと人大杉で見られませんでした。
専ブラ導入できません。前はできたのに…。あー、外すんじゃなかった(つД`)
すんげー亀レスでスマソですが……
桓祥「慕情」の職人さん、良かったデス……。後始末の場面に萌えました。
今までの中で一番良かったです。また桓祥で風呂ネタ(*´Д`)キボンヌ
禿げしく(*´Д`)ハァハァ
そーいや、十二国のエロ同人ってないの?
ノーマルは少ないような気が。
原作が萌えや恋愛感情をを注意深く排除しているからかな
>>431 801もノーマルも持ってたよ。結構たくさん…
結婚を機にま○だ○けに売却したが。
桓祥…読みたいです(*´Д`)ハァハァ。「慕情」職人さん、大ファンです…。
ノ
青年泰麒×李斎キボン
たくさんか…
その頃にハマりたかったな。
作品自体は好きだったしドヂン者だったのに無念。
>>436 リア工ではまりまくってオンリーイベにも出まくってたのは8年程前。
伝説?の麒/麟/都/市も持ってたよ。売ったのが悔やまれる…orz
ま、もう単行本にも収録されたし以前のような価値はないだろうけどさ
>>435 ちょっと妄想してみたが、二人ともその手のことには超奥手ぽいから、
果てしなく初めの一歩が切り出しにくい気がするな。
両方とも淡くそういう気持ちになってもひた隠しに秘めそうな・・・
・・・ああ、なんか萌えてきたよ。
>>438 さらに妄想して……。
隻腕となって日常生活に不便(服着替えたり、手をすべらせてものを零したり)を感じる李斎に、
「李斎、僕がやってあげるよ」とか言って、着物の紐を結わえてあげていたりすると萌え。
どちらともそういったことは表面に出せないし、理性的だから間違いは起こらないんだけど、
内面で互いにめちゃくちゃ緊張していたりネ!
……誰か書いて……
>理性的だから間違いは起こらないんだけど
嗚呼、まさにそんな感じだ・・・
泰麒は野獣の性が薄いし、李斎は立場に律儀な人っぽいから
「畏れ多くも私のごとき下賎の者が以下略」で頭から封印してしまいそうだ。
延麒がケダモノの性を少し分けてやればよかったものをw
珠晶が供王に即位して三年目のことであった。
珠晶は、鉦担と共に諸州を巡察することにした。
そして、連檣の郊外を流れる川に差し掛かったとき
珠晶は、激しい尿意を催していた。
珠晶は、川岸でオシッコすることにした。
珠晶は、衣服を捲り上げてその場にしゃがみ込んだ。
鉦担は、珠晶がオシッコすることを察知して
密かに、珠晶のワレメを覗き見ることにしたのである。
珠晶は、そのことに勘付いた。
しかし、これ以上オシッコを我慢できなかった。
珠晶は、仕方なく彼の目の前でオシッコする覚悟を決めた。
「鉦担、あたしの恥ずかしいとこを覗くつもりなんでしょう!」
「・・・」
鉦担は、珠晶に勘付かれたことを悟って震えるあまり声も出せなかった。
「いいわ、こんなところで勝手にオシッコするあたしが悪いのだから文句は言えないわ。」
「珠晶さま!」
鉦担は、珠晶の度量の大きさに改めて心から尊敬の意を表した。
鉦担は、珠晶の股間を覗いた。
珠晶は、恥ずかしかったが仕方が無いと割り切った。
そして、パンツの股の部分を手でずらしてワレメだけを見せた。
この小説は既出だけど、続きによってはエロくもなるし
職人さんに、是非とも良い続きを期待したいところですね
443 :
名無しさん@ピンキー:04/07/03 10:19 ID:6THefvZl
とりあえず、パンツはないんじゃないかい?せめて「下履き」とか…。
不老不死の連中はセックスにふけってるんだろーなー
猿王とか五百年のテクってどうよ?
どんな好き者でもいい加減飽きそうだけど、まあ尚隆だしな。
でも年月とテクって必ずしも一致するんかな。
楽俊なんか百年経っても陽子にリードされてそうな気がする。
>443〜、それコピペ、コピペ!!
宗王は生涯現役。
最近の仙の流行といったらやっぱり、手コキ。これだね。
自身は春画を読み耽りつつ、女性に後ろからそっと手コキさせる。
羞恥心と背徳感がいっそう引き立つアルね。
女性の官吏は、手○○がデフォルト。
着服のまま春画や本を見ながら、下級の仙(男)に後ろから手マンで
責めさせる。
どんなに下仙が興奮しても、上級官吏に挿入は禁止ってな寸法で
二重に責めるわけですよ。
ロウサンあたり、↑なことをやってそうだと思ったらちょっと興奮して
しまいますた。
お前ら揃いも揃って変態ですね。ああ、ロウサンってホントにやってそうだそういうの。
いい突込みだ
ロウサンには足コキが似合うと思う。
十二の女キャラに関しては、足コキ似合わない女のほうが少数派のような。
李斎と鈴のぞいて皆足コキがよく似合う。
足コキ・・・?? て、何?
「ん? 何を固くしてる? 誰がそこを固くしていいって言ったんだ?
お前の仕事は、私の足を舐めることだって言っただろう?
・・・ああ、そう・・・・あッ・・・・・そうやって指をひとつひとつ舐めるんだよ。
あ・・・はっ・・・上手だ・・、お前のイヤらしい舌で、もっとねっとりと舐めなさい・・・・・・。
ああっ・・あ・・っ・お前は仕事が丁寧で・・大変・・よろしい・・・・。
ん?・・何で腰をもぞもぞさせてるんだ、踏まれたいのか?
お前の唾の・・たっぷりついたこの私の足で・・お前のイヤらしい
それを踏んでやろうか・・っ?」
みたいなのが足コキなんでせうか?(・∀・)
>>454 (;´Д`)ハァハァ
それみると陽子が景麒をやってるのを真っ先に想像するよw女王様気質多いからイイね
>>454 それだけではちょっと足コキかどうかは判定しがたいので、
続 き を 書 い て く れ 。
>>454 マジレスすると、両足でモノを挟んでこすること。パイズリを足でするような行為です。
昔の中国ではポピュラーな性技だったようです。
纏足の小さな足を合わせた間への挿入が、実際の挿入にみたてられたのかも。
中国人究極の足フェチだもんな。
纏足の足を鼻に突っ込むのが至福ってくらいだし。
>>458 いくら何でも・・・ホントなの?
まぁ、隠してある物こそソソラレル、と思えばわからないでもないけど。
>459
多分カンチガイしてる。
纏足の足=一年中拘束密封され、ものすごく臭い
の匂いを嗅ぐのが至福と言うことだと思われ。<鼻に突っ込む
何処にでもフェチはいる・・・
>>444 驍宗「私に五百年の寿命があれば遅れを取ることはなかった!!」
463 :
454:04/07/06 07:24 ID:kWu5xJ6M
いろいろ情報ありがとう。
足コキは奥が深いんだなあ(・∀・)。
研究したら再登場するよ。
さて、職人さんカモーン!↓
464 :
458:04/07/06 07:25 ID:8XqOXOgG
スマソ、テキトーに書き過ぎた。 >460であってる。
ただ、その時親指を鼻に突っ込んでって
なにかでよんだからさ(w
>>458 >>460 色々御存じな様なので、ついでに一つ質問させてください。
十二国記のファンサイトで見かけたんですが、
「カニ」ってどういう意味なんでしょう?
他に○M、ス○トロ、緊縛なんていう言葉が一緒に並んでたので、
そういった方面の意味なんでしょうが、
カニだけ意味が分からないんです。
一応ググったけれど・・・ダメですた。
いったい、カニってどう意味なんでしょう。
(教えてちゃんでゴメンナサイ)
>>457 何ッ、片方の足ですっちゃすっちゃやるのは足コキではないと言うのかッ!?
足の裏で挟んで擦るのって禿しく足つりそうw
たしかに。
言葉責め+じゃないといかせるのむりぽ。
ま、まさかカニ○○○○?(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
漏れも何なのかか見当つかなかったけど、言葉のラインナップ見ると
それっぽいね。江戸川乱歩みたいな耽美な感じなんだろうか。うーん。
>>469 の想像で、十二国記のイメージが中国…
あああ、鳥肌立ってきた。
麒麟は旨そうだな。
また、昇鉱のような異常なサディストは、人肉食の趣味も持っていた可能性が高い。
持ち帰られた蘭玉の乳房は美味しく食されたもよう。
また、中国には罪人の死肉を喰うと万病によく効くという迷信があったので、
轢殺された清秀の肉は群がる庶民に平らげられた可能性が高い。
それを目撃した鈴は、押しつぶされて内臓を撒き散らす清秀を思い出してオナニー。
ひかりごむみたいなの想像してもうた
>>469 素で カ ニ 道 楽 かと思ってしまった・・・
>474
二文字足りない。
そんな自分はカ ニ ば さ み だと思ったけどな。
…一文字足りん…。
カ ニ ど う ら く
だゴラァ
カニはリズム感がある。
>477
ああ、なるほど。
踊り喰いかぁ・・・
喉元で感じるってやつだね。
自分はまだ食ったことがないので解らん。
わざとなのかボケなのか(w
面白い。
カニのこども(字数あってる?)って最初はすっげーうじゃうじゃいるんだよな
里木の卵果から出てくるとしたらキモイな
カマキリの卵を想像したよ……ぞわぞわ。
カ ニ バ リ ズ ム
ってあったっけ?
カニトップ(仙台でも誰も実物を見たことが無い。)
前
>>406 >> 407
>>408 頑丘の目前で、無造作にまとめられた朱い髪が、上下に、前後に、ゆらゆら、ゆらゆらと揺れていた。
壁を背にあぐらをかいた頑丘の腰のあたりに、陽子は顔を埋めていた。襟元は乱れ、下履きは既になく、
引き締まってはいるが柔らかい曲線を描く尻が剥き出しになっている。
最初、陽子は腹ばいになってその行為を行おうとしたが、すぐにその格好では頑丘のものを深く含むことが
出来ないことに気が付いた。膝立ちになり、肘を頑丘の脚に任せる。なにぶん陽子にとっては初めての経験であり、
自分でもとても巧いと言えないことがわかる。陽子が行為に行き詰まるたびに、頑丘が適切な指示を出し、
陽子は新たな経験をつんでいった。
頑丘は陽子の髪をもてあそび、弓のように反う背を愛撫し、乳房をすくい上げるようにして重みを楽しみ、
臀部の柔軟さを堪能した。頑丘にしてみれば、陽子の行為はいまだ拙いといってよかったが、
それは頑丘が余裕を持ってことにあたれる事も意味していた。頑丘は時折りあたる歯を楽しみ、
のどの使い方を教え、陽子の髪をかきあげ表情を観察した。なれた女になれば、上目遣いに頑丘の表情を確かめ、
次の策を練ることもできようが、陽子は目の前のものに集中するのが精一杯といった風情だ。
(それもまた好ましいか)
と頑丘は思う。昼間の剣を振るう陽子と、いまの陽子に共通する一点。気性のまっすぐさ。それも、
物を知らぬ者の無垢なものではなく、体験を経験に変えた上で自らに課したもの。
次の行為に及ぶために、頑丘は陽子を止め、その口から自らの物を引き抜いた。
ちゅぽん、といやらしい音が響く。
頑丘は陽子の両脇に手を差し入れ、陽子の身体を引き上げた。
「ちょ…、頑丘?」
あぐらをかく頑丘の腰の上に、陽子がまたがるような格好になる。
一時的に自分より視点の高くなった陽子を見上げ、上衣の襟元をさらに広げ、肩を出させ、袖から腕を抜き
上半身を剥き出しにさせる。今や陽子は腰まわりに服の名残がまとわりつくだけで、ほぼ裸といっていい姿になった。
緊張に陽子は肩をすぼませ、胸の前で腕を交差させ乳房を隠す。頑丘の手が陽子の股間に伸びる。
「うあ……」
目をつむり、陽子は頑丘の肩にひたいを乗せる。
大丈夫そうだな、とつぶやき、頑丘は陽子の身体を強く引き寄せた。
頑丘の肩に陽子は顎を乗せた。同様に、陽子の肩の上にも頑丘の頭があるのがわかる。
陽子は、頑丘の腰の上に完全にまたがり、頑丘の腰に両脚をまわしていた。お互いの背にお互いの手をまわし、
胸と胸がつき、腹と腹がつく。密着した体が、陽子の胸の鼓動を頑丘に伝え、頑丘の胸の鼓動を陽子に伝えていた。
密着することで、陽子は自分の胸が驚くほど早く鳴っていることがわかった。
ドクン、ドクンという音を身体全体で感じていた。
同時に、陽子は頑丘の胸も陽子に負けず高鳴っていることを知った。
(頑丘も興奮しているんだ)
陽子は思い、羞恥心と共に自身を覚える。お互いの鼓動を聞きながら、陽子はぎこちなく腰を動かした。
陽子を引き寄せた後、頑丘は黙って陽子を抱きしめるだけでそれ以上を行おうとしなかった。時折り、
強く腰をこすりつけ、それはそれで気持ちよかったが、陽子はもっと気持ちのいいことがあると知っている。
「頑丘……っ もう……っ」
陽子が焦れた声を出した瞬間、頑丘のものが陽子を掠め、電撃が走る。
我慢できずに、陽子は頑丘のものに手を伸ばした。(続く)
知ってるかい。
サラリーメンは月の労働時間が500時間を超えることがあるらしいゼ
...orz
一週間ちょいぶりですが、頑丘×陽子で、らぶらぶいちゃいちゃものを…
あいかわらず文章が駄目なのは、ご容赦していただきたく…
上の500時間うんぬんは、自分の週60時間労働ってどうなんすかねーと
ボスにお伺いをたてたときのボスの返事で。
レスしてくだすった皆さんの言うとおり、60時間なんて甘々らしいぜーと。
ごめん仕事話もうかかない。ごめんなさい。ごめんなさい。
そしてtypoに気付くわたし。
8の第三段落、5行目 自身を覚える => 自信を覚えるです。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>488 戻ってきてくれて有り難う!!!
余裕の頑丘、イイッス!堪らないッス!!
よっしゃあ〜〜〜〜!!
どんどんいったれ〜〜〜〜。
━━━━━━(((゜∀゜)))━━━━━━ !!!!! >486
チ号計画キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>488さん、待ってたよ―――!
盛り上がってきましたね
つづきカンガレ
>>483 それは、ある。
多分それだ。。。(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
494 :
493:04/07/09 06:34 ID:qL/v80WL
カンガレって何だよなあ (||:3ミD)| ̄|_
>>493 カニバリズムって蟹がリズムに乗って踊る事を言うの?
>>496 そうです。一部で大人気。蟹と戯れる主上。そのくすぐったさが次第に快感に…(;´Д`)ハァハァ
>>497 dクス。蟹の鋏で苛められる主上(;´Д`)ハァハァ
いくら何でも痛いっしょ。
釣りって言うか、メル欄見ろ、だろ…?
>>500 専用ブラウザ入れると、メル欄見やすいよ。
簡単に入れられる物も多いから、まだだったら試してみたら?
ちなみに私はLive2ch
十二国記関連スレは定期更新チェックに入れてあるよ。
光り苔・・・
>494
てーめえその顔面白いじゃねえかw
>>494 その顔、バカボンかなんかに出てる親父の顔みたいだなw
>>501-502 Live2chは使っているが、sage以外を入れると上がるものだとばかり思っていたよ・・・
( ´,_ゝ`)
今度は夏のハラシマで人がいないのか?
神よ光臨したまへ
510 :
名無しさん@ピンキー:04/07/13 22:31 ID:7MxmKTMT
待ってました!猛暑が吹き飛ぶ、このレアCP。是非是非、続きを!
頑丘の大人っぷりが良いですな。陽子主上の懸命な奉仕も素敵です。
頑丘さん、陽子ちゃんをうんと気持ちよくしてあげてくださいね。
こういう真性ワイルドな男が陽子の周りにはいないから、新鮮だろうね。
「チャタレイ夫人の恋人」の雰囲気、かな。(古っ)
悲しいかな、その「チャタレイ夫人」が分からんのだよ。
エマニエル夫人ならまだ何とか分かるのだが。
同じくー!
チャタレイ夫人って発禁になっておおごとになったことしか知らない
博識だな>510
去年ぐらいかTVで夜中にやってなかったっけ>チャタレイ
515 :
名無しさん@ピンキー:04/07/14 05:26 ID:DQ/H9hCs
チャタレイ夫人、私も聞いた事あるかな程度だな…。(小説?)
気になったんだけど真性ワイルドって尚隆は違うのか?
尚隆は一皮むけてるから…。
517 :
名無しさん@ピンキー:04/07/15 01:14 ID:8nLaXB4k
510です。意外なところで反応があったので、本題とはズレますが、簡単に。
「チャタレイ夫人の恋人」はイギリスの文豪D.H.ロレンス作の小説です。
かつては問題箇所(笑)が削除された版しか出ていなかったけれど、現在は完訳版が新潮文庫等から出ています。
何回か映画化もされているそうです。
貴族の若妻が、戦争で負傷して下半身不随になった夫との仲が醒めてしまい悩んでいたときに、野生的で逞しい森番の男性と肉体関係を持って性愛に目覚める・・・みたいに話だったような記憶が。
うろ覚えで、すみません。
まあ、現代の状況下で読んでみると、発売禁止するほど凄いかどうかは疑問ですが。
陽子×頑丘というCPが高貴な若い女性とマッチョでワイルドなガテン系の男という点で共通点が有るような気がしただけで・・・。(汗)
テキトーなんで、スルーしちっゃて下さい。
尚隆は、小国だけれど領主の子息だったし、五百年も王様やってますから、「真性」ワイルドというよりは「ワイルド系」かな、という気がします。
確かに一皮むけてますよね。
一瞬、尚隆はムケてて、頑丘は包○なのかと思ってしまった・・・。
腐ってますな>自分。すまん、頑丘。(笑)
脱線してしまって申し訳ございませんでした。
518 :
名無しさん@ピンキー:04/07/15 01:17 ID:8nLaXB4k
510です。意外なところで反応があったので、本題とはズレますが、簡単に。
「チャタレイ夫人の恋人」はイギリスの文豪D.H.ロレンス作の小説です。
かつては問題箇所(笑)が削除された版しか出ていなかったけれど、現在は完訳版が新潮文庫等から出ています。
何回か映画化もされているそうです。
貴族の若妻が、戦争で負傷して下半身不随になった夫との仲が醒めてしまい悩んでいたときに、野生的で逞しい森番の男性と肉体関係を持って性愛に目覚める・・・みたいに話だったような記憶が。
うろ覚えで、すみません。
まあ、現代の状況下で読んでみると、発売禁止するほど凄いかどうかは疑問ですが。
陽子×頑丘というCPが高貴な若い女性とマッチョでワイルドなガテン系の男という点で共通点が有るような気がしただけで・・・。(汗)
テキトーなんで、スルーしちっゃて下さい。
尚隆は、小国だけれど領主の子息だったし、五百年も王様やってますから、「真性」ワイルドというよりは「ワイルド系」かな、という気がします。
確かに一皮むけてますよね。
一瞬、尚隆はムケてて、頑丘は包○なのかと思ってしまった・・・。
腐ってますな>自分。すまん、頑丘。(笑)
脱線してしまって申し訳ございませんでした。
519 :
名無しさん@ピンキー:04/07/15 01:21 ID:8nLaXB4k
>517
>518
うおお、送信ミスで二重カキコになってしまいました。
平伏です。
>517
ありがトン
ということは負傷して下半身不随になった夫は景麒かw
>520
そうそう、プライドだけが高い辺りも景麒に似てるYO
522 :
名無しさん@ピンキー:04/07/15 18:24 ID:Bf3P82RR
あー確かにヘタレの割には無駄にプライドだけ高いよなあ
そこがいいのかもしれんが正直イラつく
しかしその無駄に高いプライドを突き崩されていたぶられる景麒にはかなりすっとしつつハァハァするわけで…w
このスレのお陰で、鬼畜陽子様に激萌え(;´Д`)/ヽァ/ヽァ
妻に裏切られたチャタレイ卿は、プライドの高さゆえに衝撃を表にはあらわさないが、
精神は少しずつ崩壊してゆく。
物語終盤に、看護婦との幼児プレイが生きがいになっている姿が描かれる。
>チャタレイ原作
祥瓊との幼児プレイを生きがいとする景麒が読みたくなってきますな
身分違いの衝撃度なら、「チャタレイ」より謡曲「綾鼓」の方が大きい。
相手は庭掃きの老人だ。
喪舞ら夏ミケエロで十二国サクルは見つけましたか?
泰キュンは見つけたんだがな…陽子がいねぇ。
>>526 寝所には招かれなかったんじゃなかったっけ?
最初は招いて、次に絹で張った太鼓を鳴らせたら
またあってやる、でした?
>527
三日目で?
>>528 原作には「かいま見て」としか書いてありませんが、
梅原猛氏の説では「みる」とは性的関係も含まれるとのことで、
怨霊にまでなって現れるところを見ると、そのように考えたほうが自然に思われます。
陽子タン人気あるね。
>527
サークル検索で探せばすぐにみつかる
誰か景麒受を・・・
プライドが高いけど無理矢理攻めによって体は蹂躙屈伏させられる
でも心だけは抵抗、みたいな(;´Д`)ハァハァ
攻めは女王様陽子タンで。
でもぶっちゃけ、景麒ってプライドが高いっていうよりは只の
朴念仁のような気がしなくもない。
>>533 女王様陽子×景麒イイよね!自分もスキだー
前スレ辺りででてた、ドテーイ潔癖景麒を苛めつつ頂く陽子タンとかもいい'`ァ (;´Д`) '`ァ
でも確かに、景麒って単になんも考えてないだけかもしれないw
>>534 でも恐らく景麒は童貞じゃない悪寒_| ̄|○
前の景王と確実にヤってるだろうし。
まあ景麒はほとんど感じてないだろうけどw
気は進まないけど政務と同じ仕事の一環だから仕方がないとか思ってそうだ。
>535
そだな。
嫌と言っても草陰に連れ込まれて襲われてそうだし。
景麒;「や、やめ・・・やめてください!!主上っ!このようなことは・・・っ」
予王;「黙りゃ!!!お主は妾の下僕であろ?!妾の言が聞けぬというか!!!」
パン!!(←予王が景麒をひっぱたいた音)
ガサッ・・・ザザザザザ・・・(←草葉の奥に引き摺る音)
ビ、ビ…ビリビリビリ・・・ッ(←衣服を裂く音)
予王;「ふふふふふ・・・お主は妾のもの・・・ふふっ・・・くっ、くくく・・・!」
景麒;「主上!!主上!!ああ、こんなっ!このようなっ・・・あぁああぁぁ!!!!!」
―四半刻後―
景麒;「・・・よ、汚された・・・私の体が、汚されてしまった・・・・・・・」
(声を殺して落涙)
・・・いや、景麒はこんなに殊勝じゃないな・・・だから景麒なんだ・・・。
あーそうかも。でも鬼畜風味な陽子もツボなんで一度ドテーイ景麒設定でみてみたい
ヤシの泣きっ面をみたいw散々苛めたあと泣いてる姿を見られて陽子に大笑いされるのさ。これは酷いかw
>>537 イヤイヤ、私も苛められて泣きっ面で陽子に大笑いされるいじらしい
景麒が激しく見たい(;゚∀゚)=3ムッハー
陽子と誰か(思いつかん;)にグルで蹂躙される所が見たい。
陽子一人だと女の子だから腕っ節で負けちゃいそうだけど複数なら・・・
で、陽子にヤられて内心嬉しいのとプライドが許さないので混乱する訳さw
連投スマソ。
>>536 ていうか予王怖すぎw
ホントに女ですか。
>>538 ぐるになってる陽子の愛人にはめられて気付いた時にはもう逃げられない状況で、陽子の毒牙wにかかり
村娘のようにあ〜れ〜とかいって剥かれる景麒…イイ!
金波宮なら浩瀚あたりか。浩瀚なら超冷静にヒドイ計画立てて、絶対に逃げられないよう陽子の玩具を捕まえてやれそうだw
苛め抜いた後、泣いてる景麒を言葉責めしつつ今度は二人でお楽しみとか。とヒドイ妄想を更に膨らませてみる。
>540
(半裸で縛られ、天井から吊るされている景麒。不敵に笑?う)
景麒;「私は孤高の霊獣ぅぅ!!いかなる手にも屈したりなどしなぁあい!!」
陽子;「フッ、フ'`,、('∀`) '`,、!!無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁっ!!
既に貴様はわたしの手中にありィィ!!浩瀚、アレを!!」
浩瀚;「ハッ!主上!!」
景麒;「むむっ?!そ、それは?!」
陽子;「わからんだろうなぁあ。コレは延台輔に取り寄せてもらった蓬莱の性交玩具。
コレを使われたお前の理性がどれだけ持つか、見物だなッ!!」
(陽子と浩瀚、顔を見合わせ底冷えのする悪魔笑いを浮かべる)
景麒;「くっ・・・こ、これが私の主人だというのか・・・っ?!」
陽子;「その、通りッッ!!お楽しみはこれからだ・・・!!!」
浩瀚;「台輔、好い悲鳴を期待していますよ・・・!!」
・・・すいません。
>539 景麒失道寸前の予王ってイッちゃってる感じじゃないすか?それなら犯りそうだな、と・・・。
>541
そういう女に天命を感じた時点で
景麒の未来は決まってしまっていた、と。
結局、ヤツはそれが幸せなんじゃないか?
やっぱり、景麒はMなのか・・・・。
あの取り澄ました顔が乱れるのが見てみたいんだよね。
ついでにあのクソ高そうなプライドが木端微塵にされるのも
なんだかすかっとするんだよねw
Mかぁ
苛められる事に実は快感!!
景麒もそうだが、供麒もMかも。女王さま〜!もっととか
>>541 脳内でアニメ声でアテレコして爆笑してしまった(w
暑気払いをありがとう。
>>546 子安はヘタレクールが得意所ですから・・・
「霊獣ぅぅ!!」「しなぁあい!!」の言い方にワロタw
妙にハイテンション杉て間抜けなのが(・∀・)イイ!
あー、なんだか、昨日から景麒を思い出すと妙に顔が濃くて敵わん。
ゴゴゴゴゴゴゴゴとか妙な効果音までついてくるし。
ついつい最後まで一挙再放送みてしまったけど、相変わらず景麒ヘタレだ。ダイジェスト版になると景麒の無能さが目立っちゃうじゃないかw
プライドをずたずたにされた景麒が這いつくばって泣きながら〜っていうのがみたくなったな…
それにしても、愛されてるな、景麒…こんなに皆に苛め抜かれるほど思われてるなんてやっぱり傾国の麒麟だw
鬼畜陽子様×苛め抜かれて泣き崩れる景麒を期待しつつもう寝よ
一挙見てたら眠れなくなってしまった・・・。
>>536 予王と景麒のカップリングって今まで見たことなかったからタブーかなにかなのかと
思ってた。すごく気になってはいたんだが。。
しかし、麒麟は王のそばにいるだけでうれしいとかなら、景麒が素直に嬉しさを表して
れば問題は起こらなかったかと。漣主従のように夫婦になっとけばよかったのに。
(陽子+浩瀚)×景麒いいな…。
童貞は陽子に、処女wは浩瀚に持ってかれる景麒…。
プライドずたずたで汁まみれになった景麒の視線の先で
見せ付けるように浩瀚×陽子というのもいい。
あれから寝ようと思ったが寝つけずこんな時間に起床…今日も一挙放送だし。
>>551(陽子+浩瀚)×景麒
それイイ!さすがのヤシもプライドずたぼろで下僕奴隷一直線だろうw
浩瀚×陽子で見せ付けられた景麒は、散々もてあそばれた後なのに欲情してしまい、
屈辱に震えながらも陽子様におねだりとかもいい。陽子+浩瀚に嘲られつつも快楽に呑まれ〜とか。
>550
あれ?まだ書庫に入ってなかったっけ、予×景?
今日の、うじうじした麒麟の話と、歳ごまかしおばさん・おばあさんの話は録画して
後で
じ っ く り 見 る つ も り で す 。
>>553 過去ログ見なおしたら、しょっぱなあたりに予×景の話題・・・。
スマンですが忘れてました。
興味津々だけど萌えはないカップリングだからかな・・・。
>>536 >>541 以下の文も付け加えさせて下さい。
冗祐「私は今すべてを見ているところ」
班渠「クツクツ・・・」
あのさ今日始めて十二見たんだけどさ・・・
アニメの内容わからん・・・アニメ買った方が良いか?
>>555 毎週水曜夜0:00〜NHK教育で再放送中
>>550 あれ、漣主従は原作の方でも夫婦扱いだった?
アレは単に仲のいい主従だと思ってたんだけど。
夫婦じゃないよ。原作でもアニメでも。
まあ夫婦でも全然ええんだけどっさ
後宮で毎晩、慶王陽子が祥瓊女吏の体を責めまくるんだろ
祥瓊「ああん陽子!そっそこ気持ちE〜!!」
陽子「ええのんか!ここがええのんか!」
鈴女御「酷い…私を抱いてくれても…いつも祥瓊ばかり・・クスン」
むせび泣く鈴たん(;´Д`)ハァハァ
鈴たんは泣かせてなんぼの女(;´Д`)ハァハァハァハァ
ワロタ
なんだその本場の人間も使わないようなコテコテの関西弁は
ええよ!!ワロタ
>>551-552 (;´Д`)/ヽァ/ヽァ
萌えシチュ。景麒そういうの似合うよ、というか見たいw
弄られるのがやがて快感に…になりそうだ
景麒って予王の一件でもう恋愛沙汰はこりごりというか、虎馬になっていそう…
ただでさえ女心には興味がない上にかなり疎そうなのに、それが益々の恋愛嫌悪になってたり。
しかし命令の名の元に毎夜無理矢理抱かせて激しく攻める陽子女王様w
景麒自身も感情では激しく嫌悪を感じるが、次第に男としての快感には逆らなくなり夜毎自ら陽子に跪き求める様になってしまう…
な〜んて如何でしょうか?w
予王と陽子はあまりにキャラが違いすぎるから大丈夫でないの?>虎馬
ここら辺の流れを見て
虎馬なんて(゚ε゚)キニシナイ!!わ
鉄面皮だって だって だって お気に入り
羞恥 虐待 大好き
目隠し 荒縄 大好き
私は 私は 私は景麒♪
(メロディはキャ○ディ キャン○ィ)
とか言うのが思い浮かんだ。御免。多分、夏の所為…
>567
ワロタw
漏れはこの先一生夏を憎み続けるだろう。
Mもいいけど、Sの話もみてみたい。
浩瀚スキーの人には怒られそうだが、
セクハラエロエロ浩瀚とか。
他の人間がいるときはあくまで聖人君子の浩瀚が、
陽子と二人きりになるなり陽子の弱みにつけ込んで
あれやこれやをしたり、させたり・・・なんてね。
Sつったら利広さんじゃないのか
え?!
それは考えたことなかったよ。
てっきりSといえば浩瀚か朱衡。
その他は供王と泰王ぐらいしか想像付かなかったな。
浩瀚と朱衡は文官だけにムッツリスケベに思える。
むっつりスケベといえば某慶国麒麟に勝てる者はいないかと。
一応男(オス)なんだから自室にエロ本があってもおかしくはないはずなんだが。
でも実際に彼の主上が見つけてしまったらちょっとしたショックを受けそうだな・・・
Sといえば尚隆のイメージが。
内面的にはドス黒いものが渦巻いていそう。
利広はすげえSの素質があると思う
メス奴隷開発とか上手そう
同感。利広はSだ
あんなことやこんなことを優しい微笑みでする。
>メス奴隷開発
開発されるの珠晶かと思っちゃった…どっちもS気質だよなぁ
利広と尚隆はたまに会った時、お互いのそーゆー自慢話とかしてそう。
自分がいかにドSか。
珠晶は利広に割とやり込められてしまってるけど。
その点からも利広はSっぽーと思うんだよねー。
>>567 自分の中で景麒のテーマソングになってしまった…子安声で歌ってる。この責任は誰が…w
>>573 絵師にこっそり描かせた陽子の(捏造)春画とかでハァハァして我慢してそう。
そしてたまに無理矢理あれやこれやテーマソング通り羞恥・虐待ハァハァw
珠晶S→供麒M(普段)
利広S→珠晶M(抱かれている時)えっ
みたいなン
普段S気質の珠晶が利広にだけは勝てない、っていう状況はかなり萌え。
利「久しぶりに会いに来てみたが、君は相変わらずお嬢さんのままだね」
珠「(ムカッ) まあ、それは心外な。奏国太子にあっては、私を名君と呼ぶ民の声をご存知ないとみえる」
利「違うよ。私は外見の話をしているのさ。そんな形じゃあ、まだ生娘なんじゃないかい、君は」
珠「(さらにムカッ) 余計失礼ね。大体、あたしだって、男との交わり方くらい知っているわよ?」
利「ほう。それは頼もしいな。なら、私を満足させることもできるかな? (口調が素に戻ってるけれどね)」
珠「ああ、わかったわよ! やってやろうじゃないの!」
……という具合に、負けず嫌いなお嬢さんをコントロールするのは意外に容易いことなのです。
なんつって。
駄文スマソ。
582 :
名無しさん@ピンキー:04/07/28 23:50 ID:NQTzkWAR
S尚隆×陽子、鬼畜でもラブラブって駄目?
尚陽職人さんっていないのかな?待ってまつ。誰かよろしく。
以前誰か言ってたけど陽子は尚隆相手なら受けって禿同!
583 :
名無しさん@ピンキー:04/07/28 23:53 ID:NQTzkWAR
S尚隆×陽子で、鬼畜だけどラブラブって駄目?
誰かヨロシク
584 :
名無しさん@ピンキー:04/07/28 23:55 ID:NQTzkWAR
↑カキコに失敗したと思って改めてカキコしちゃったよスマソ
それよりもsageてクレ
夏で荒れやすい
>>578 605: 06/10 00:40 7IOifWD3 [sage]
>597
子安はキャンディキャンディ全巻(初版)を持っている男です。
少女漫画に出てくるカッコイイ男キャラに憧れてモミアゲを伸ばした男です。
(当時の少女漫画のカッコイイキャラはモミアゲの長い男が多かったそうで)
学生時代に趣味で少女小説を書き、その挿し絵も書いていた男です。
>586
流石だな。子安者。
ステキなスレ発見記念パピコ。
ヤヴァイ。
子安に惚れそうだ(ワラ
>>586 そうか、その流れ出ヴァイスなんかもできたわけですな。
それにしても、景気とボーボボ(CM)の違いにワラエル
>590
クソ・・・っ
景麒が、あの仏頂面で「鼻毛真拳!!!」て叫んでいるシーンがフルボイスで脳内放映されたじゃないか
どうしてくれるんだ。腹がよじれて、し、死にそう・・・w
子安キャラっていいキャラ多いな
>>591 >景麒が、あの仏頂面で「鼻毛真拳!!!」て叫んでいるシーンがフルボイスで脳内放映されたじゃないか
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
イヤイヤ、叫ぶ分にはまだ良い。
本当にあのぶっとい鼻毛出して蠱雕と戦ってたらと思うと…敵が笑い死にするのではw
関係ないが個人的に班渠(;´Д`)ハァハァ
鼠タンも好きだがあのわんこ(?)の愛らしさとお茶目さに勝てる香具師はいない!と思う。
もう妖魔でも獣姦でもなんでもいいんで嫁に貰ってくだs(ry
あ
新刊では今まで謎に満ちていた旬の麒麟と王が紹介されます。
「あなただ」
「許すとおっしゃい!」
(中略)貴重な蓬山である。
時は景王赤子の登極から30年。
ここ舜では20年ほど前にさきの旬麒が失道の病で斃れてから妖魔や日照りに
苦しめられていた。
だが先ごろ旬麟が蓬莱から新しい女王を連れて蓬山をお下りになられた。
旬にもようやく安定が訪れると皆が歓喜し、難民として奏や慶に流れていた者も
新王の登極を聞き舜へもどってきた。狸の半獣であるこの少女も
両親に抱かれながら抜け出したという舜へ帰ってきたのだ。
(中略)
なんとか王宮のある街までたどり着いたもののとても王宮までの長い登り道を
見てしり込みしてしまっていた。ちょうどそこを通りかかった下官が話しかけてくれた
おかげで騎獣に乗って王宮までいけることとなった。それにしてもこの下官には
高貴な雰囲気があるなあと思っているうちに雲海を越え、王宮へ到着した。
(中略)
慶で世話になった役人が景王が蓬莱で使っていたものを個人的に再現したものを
蓬莱育ちの旬王のためにと託してくれた。これを献上しようと王宮へ来たのだが
先ほどからその張という役人の持たせてくれた書付を見せるたびに下官の顔色が
変わり、そのくせ中身を検められないところを見ると彼は相当な高官に書付を書いて
もらったようだ。
(中略)
朝議中ということで扉の前で待っていたが先ほどから随分紛糾している様子だった。
突然扉が開き、長い金の鬣(たてがみ)が美しい旬麟さまとぶつかり二人とも倒れてしまった。
ああ美しい旬麟さま・・・。お慕い申し上げていました・・・と考えているうちに旬麟さまに
手を引かれ立ち上がると旬麟さまに自己紹介するように言われた。何がなんだかわからないが
とりあえず自己紹介をする「私の名は・・・」
<次回予告>
ゆ:私には旬麟さまのことがよくわかりません。こんな私を女御になさろうとするなんて
麟:いいから黙って。あなたはシュン・キリンシス・アン・ブゥトン・プティ・スールになればいいの
ゆ:こんなに長い名称をスラスラ言えるなんてさt・・お姉さまってやっぱりすごい
続編製作は未定。導入で疲れ果ててエロまでいかなかった・・prz ブチマケられてきます
狸の半獣にワロタ
で、アレですな。
主上からは、「許す」の言葉と共に舜の宝重『露坐梨緒』を賜ったと。
麒麟同士のノーマルカップリングが激しく読みたい。
景麒×塙麟とかだったら最高。
誰かネ申降臨キボンヌ・・・
やはり舜極国には海客(隠れ切支丹)が布教したキリスト教が根付いていたのか。
601 :
放乳の計:04/07/31 03:30 ID:r8yshjLf
陽子は、山賊に遭遇した。
陽子は、恥じらいを捨てて「放乳の計」をやる覚悟を決めた。
胸元を開いて乳房を見せて、それから乳汁を発射して敵を威圧する計略である。
陽子は、素早く胸元を開いた。
なんと、陽子は乳房を露にしたではないか・・・!
服を脱がずに乳房だけを出してるから、余計に乳房が目立つのだ。
その直後、陽子の乳首が立った!
山賊たちは、陽子の美乳に見とれて身動きができなかった。
陽子は、精神集中を始めた。
ちなみに、陽子は乳房を揉んでいない。
乳房を揉まずに、精神力だけで乳汁を発射するのだ。
これは、陽子のプライドである。
陽子は、乳房だけを出して乳首が立った状態で精神力を溜めているのである。
陽子は、そのまま30秒ほど精神力を溜めていた。
そして・・・
>>599 景麒×采麟は、以前あったような
801板だと景×泰有るかな?
景麒×采麟って、養護学校の女生徒にイタズラする変態教師みたいだな。
>>603 変態度数で言えば更夜タンに勝てる香具師は存在しない訳ですが。
ショタホモなんでもこい。
でも景気は確かに変態教師が似合うかもw
メガネに白衣キボンヌ。
605 :
桓×祥:04/08/02 00:15 ID:TBtovQQx
投下してもいい?
>605して!!待ってたヨ
>>559 「サウスパーク劇場版」のフセイン(攻)×サタン(受)ですな。
て事は、陽子タンが事の最中に
『あぁ〜乳首コリコリしてくれや』
とか
『げっへっへ、心は拒んでも身体は正直やで』
とか逝っているのでしょうかね?
>>605 萌え死に準備オゲ!いつでも(屮゚Д゚)屮 カモーン
609 :
桓×祥:04/08/02 23:42 ID:vrkAS6Bw
◇祥瓊◇
光が差し込む、開放的なこの房を陽子は気に入ってよく使う。
祥瓊はここがより陽子にとって居心地がよいように、特に気を使って調えている。
この日も午後からここへ来るであろう陽子のために、卓上に花を活け、茶器を選ぶ。
「上機嫌だな」房の入り口には女王の姿ではなく、祥瓊の想い人だった。
「・・・お仕事はもう終わり?桓たい」少し声が上ずったかもしれない。予期せぬ恋人の来訪に胸は高鳴る。
お互い多忙で顔すら合わすことのない日が続いていたので、邂逅がうれしい。
それは恋人も同じらしく、歩み寄ってきて抱きよせられた。
「明日から夜警なんだ。今日は午後からやすみ」
「あら残念。私は明後日がお休みなの。」目に見えて桓たいの肩が落ちた。
もしかして、わざわざ私を探してこの房にきてくれたのかもしれない、と思うとうれしい。
610 :
桓×祥:04/08/02 23:47 ID:vrkAS6Bw
◇桓たい◇
詰所から退出する折に、主上がよく使う房へ立ち寄ってみようと思い立った。
運がよけれは主上と主上の女史・・・恋人とお茶を楽しむことができるかも。
彼女はいた。主上はまだおみえではないらしく、軽い足取りで室内を調えている。
そのさまが随分楽しそうで、しばらく見ていた。声をかけ、房内へ足を踏み入れる。
上気した頬がかわいらしく、思わず抱き寄せた。
「将軍自ら夜警にでるの?」心配そうにのぞき込む恋人の瞳にドキドキする。
そっと抱き寄せて、髪に顔を埋める。「まだ将兵全員が信用できるわけではないからな」
「無理しないでね」「いつもしてないよ」立ちのぼる甘い香りに陶然としてしまう。
611 :
桓×祥:04/08/02 23:49 ID:vrkAS6Bw
◇祥瓊◇
「お考えが間違っているとは申し上げておりません」
「官が出してきた案のどこが原案の修正なんだ。まるっきり違う話じゃないか」
迂闊だった。いつの間にか陽子と台輔が房に近づいてきてる。
「静かに」桓たいに手を引かれて、やましいことなど何もないのについ次の間の厚幕に身を隠してしまった。
毎度ながら派手な言い争いだこと・・・ため息が出る。
「出づらいな」「お2人があの状態になったら誰も近寄れないわ」
狭い物陰で身を寄せて、耳元でささやきあう。引かれた手は重ね合わせたまま。
陽子には悪いけど、本当に2人きりになるのが久しぶりで、もうしばらくこのままでいたい・・・。
612 :
桓×祥:04/08/02 23:50 ID:vrkAS6Bw
◇桓たい◇
せわしなく房内を歩き回る主上の気配が、次の間とはいえ思った以上に近く感じられる。
並んで身を寄せていた祥瓊を後ろから包み込むようにして、壁際で気配を殺す。
主上は次の間には入ってこず、椅子に乱暴に腰をおろす音が聞こえる。
議論がやむことはなく、俺たちが潜んでいることは気づかれていないようで、一先ず安心だ。
祥瓊の緊張も緩んだ。思わず耳の後ろに唇を寄せ、名前をささやく。見る間に耳が赤く染まってくる。
小粒な石の耳飾が目に入った。自分が贈ったものだ。
趣味がいい祥瓊が、自分の選んだものを身に着けてくれている、と思うとますます愛しくなり耳飾りごと口に含んだ。そのまま舌で石をもてあそぶ。
613 :
桓×祥:04/08/02 23:51 ID:vrkAS6Bw
◇祥瓊◇
桓たいの体躯に押しつつまれ、身動きが取れない。
すぐそばに陽子と台輔がいると言うのに、恋人の愛撫を拒絶できない。
耳からうなじにかけて、ゆっくり桓たいの唇が行き来するのがはっきりと分かる。
いつから自分はこんなに鋭敏になってしまったのだろう。油断すれば声をあげてしまいそう。
やられっぱなしも癪にさわる。つないでいる手を口元にあて、指を一本口に含んだ。
丁寧に形をなぞると、桓たいの耳への愛撫が休止し、溜め息がもれた。
「・・・あまり挑発してくれるな。こらえきれなくなるだろう」耳元の桓たいがささやく声は熱く、私の瞳を潤ませる。
614 :
桓×祥:04/08/02 23:59 ID:vrkAS6Bw
◇桓たい◇
祥瓊が腕の中で体の向きを変えた。するり、と彼女の手が後頭部にまわってきて引き寄せられ、ゆっくり口付けをかわした。
そろそろと体に手を回す。すんなりと伸びた背筋や、柳腰、女性らしいしなやかな体のラインを一つ一つ確かめる。
祥瓊の指がゆっくりと首筋を降りていき、腕の下をとおり、背中に回された。
より体が密着して、襟元から練香のいい匂いが立ちのぼる。お互いの体温が上昇していくのがよくわかる。
唇を離すと「火をつけたのはあなたよ」正面から潤んだ目で見つめられる。
俺は、この目に弱い。このまま喰ってしまおうか。
615 :
桓×祥:04/08/03 00:02 ID:F7+unB6m
◇祥瓊◇
体が密着していると、桓たいの体の変化に気がつく。
私がそのことに気がついたことが桓たいにも分かったらしい。手をとられてその部分に導かれた。
衣服の上から立ち上がった部分に触れるだけで、ピク、ピクと波打ち、桓たいが深い溜め息をつく。
そのまま指を上下させた。顔を見れば眉をよせ唇をかみ締めている。目が合うとこまったような照れ笑いを見せる。
私の両足の間に桓たいの足が入り込み、指がそろそろと襦裙をたくし上げはじめた。
「桓たい・・・それはちょっと、いくらなんでもまずくない?」訴えかけてみたものの、完全に無視されている。
腿の途中で、滴り落ちる露に気が付かれてしまった・・・。
616 :
桓×祥:04/08/03 00:05 ID:F7+unB6m
本日は、ここまで〜
本番ありなしどっちがいい?
あえてこの場では無しで、2ROUNDとかw
あー、何で俺、こういう見つかりそうで見つからない、っていうシチュが好きなんだろ。
指令に見られちゃう。=隣の主従に筒抜け?(w
妄想突っ走りそうだ。。。
本番もちろんありで!!
623 :
桓×祥:04/08/03 23:45 ID:kfdjYiE2
本番なしにしちゃった
624 :
桓×祥:04/08/03 23:46 ID:kfdjYiE2
◇桓たい◇
主上と台輔に悟られないよう、すべての動作がゆっくり密やかに行われるのがもどかしい。
祥瓊のその場所は目と同じように潤み、準備が整っているのが指先で感じられる。
丹念に襞をより分け、押し広げ、彼女の敏感な部分を撫で上げると、腰や肩が大きく跳ね上がる。
泉の中心からは絶え間なく露があふれ、指を差し入れると奥へ奥へと内襞がいざなう。
襦裙の前もたくし上げ、手を入れ一番敏感な部分をくすぐった。
いま、すぐにでも一つになってしまいたい。彼女の上げる快楽の声を聞きたい。
自分は本当に獣である、と思った。こういう時に本能に従ってしまいたくなる。
625 :
桓×祥:04/08/03 23:47 ID:kfdjYiE2
◇祥瓊◇
体の中を暴風が駆け回っている。声を出せないと快楽は倍にも2倍にも膨れ上がるみたい。
桓たいは私が敏感に反応した箇所を見逃さず、繰り返し繰り返し丁寧に愛撫する。
信じがたいことに、確実に高みへと登り詰めている。このままでは声が抑えきれない。
隣の房では陽子と台輔が言い争っているというのに。
いけない、と思って身を離そうと上半身をよじった瞬間、耳元で名を呼ばれて、あっけなく上り詰めてしまった。
思わず、桓たいにしがみつき胸に顔を押し付ける。声を出すまいと上着の釦に噛み付いた。
足元から震えが駆け抜ける。
626 :
桓×祥:04/08/03 23:49 ID:kfdjYiE2
◇桓たい◇
その瞬間は感動的だった。
全身が小刻みに震え、かかえていたお尻が大きく痙攣する。彼女の中に収めていた指は食いちぎられそうだ。
何度も絶頂が押し寄せているらしく、体のあちこちが痙攣し、息があらい。
額には玉の汗が浮き、伏せた睫が時折震えている。
そっと背中をさすると全身が徐々に弛緩して、全てが自分に委ねられた。
支えていないと立っていられないようだ。
自分が達したわけではないのにこの満足感はなんだろう。
そろそろと彼女の手が首にまわり、耳にかみつかれた。
「明後日、あなたが夜警から帰ってくる頃に訪ねていくわ。」
627 :
桓×祥:04/08/03 23:51 ID:kfdjYiE2
◇祥瓊◇
嵐のような快楽が体を通り抜けていった。
桓たいに寄りかかっていないと足が震えて立っていられない。
自分だけこんな風に乱されてしまい、少し悔しいと思った。思わず、部屋に行く約束をしてしまった。
襟元をすこし広げて口を付け、私の印をつけた。桓たいがあわてているのが分かる。
耳の噛み痕と襟内の吸い痕はきっと目につくだろう。同僚や部下に冷やかされればいいわ。「予約のしるし・・・」
「もういいよ!」
陽子の大声に我に帰り、心臓が止まりそう。桓たいも固まってしまっている。
628 :
桓×祥:04/08/03 23:52 ID:kfdjYiE2
◇桓たい◇
「主上・・・」
「このまま言い合っても何一つ進展しないよ。」
陽子の気配は立ち上がり、房から遠ざかっていく。
「私は頭を冷やしてくるから、景麒は自分の仕事をすればいい。」
台輔は長い溜め息をついて、静かに退室していった。
狭い厚幕の裏からそっと抜け出す。
明るいところで見詰め合うのはどうにも気恥ずかしい。胸元の痕が気になり、衿を正す。
「先に房をでて。俺はその・・・醒めたら庭から出るから」
629 :
桓×祥:04/08/03 23:53 ID:kfdjYiE2
◇祥瓊◇
身だしなみを整え、与えられた詰所に帰る。
房に残した恋人に後ろ髪は引かれるけど、明後日は一緒に過ごすことができる。
どこにいたのか聞かれたら、陽子と台輔の剣幕に次の間から出ることができなかったと答えよう。
この日の午後の仕事は、時々情事の名残が腿を伝い声を上げてしまうので、同僚にへんな顔をされることが多かった。
630 :
桓×祥:04/08/03 23:54 ID:kfdjYiE2
◇桓たい◇
自分の宿舎に帰る途中、主上と行き会った。台輔はお傍にいない。
「お一人でお散歩ですか?」「ちょっと考えがまとまらなくてね」
まだ意見は食い違ったままらしい。
「内宮まで送りましょう」踵を返した。
「・・・いや、いい。桓たいは穏やかにみえて、ケモノだから」
にやり、と笑って主上は目の前を通り過ぎた。
・・・バレていたわけだ。
隘路に消える主上を見送るしかなかった。
631 :
桓×祥:04/08/03 23:55 ID:kfdjYiE2
おしまい
ちょっと拙速です〜
次は丁寧に書きたいでつ
乙です。
昇りつめた祥瓊が可愛い!
>>609-615 >>624-630 GJ!
面白かったよ。
>「・・・いや、いい。桓たいは穏やかにみえて、ケモノだから」
気付いていたんかい!w
何時の間にそんなに鋭くなったんだこの娘。
て事はハム太郎もああ見えてケモ(ry
634 :
名無しさん@ピンキー:04/08/04 13:37 ID:bKp4Xs0K
実は陽子も景麒も気がついていたりして。
喧嘩もやめるにやめられなかった、みたいな。
ケンカする演技・・・´Д`
636 :
名無しさん@ピンキー:04/08/04 19:39 ID:bKp4Xs0K
>もういいよ!
は実はこっそりエチーの二人に向けて言ってみた。とか
>636
最初はそう思って読んでた…
>>634 陽子はともかく景麒がそんな演技が出来る筈ない
陽子&祥瓊きぼーん!
あ
利珠の利S→珠M を激しくキボン
GJ桓祥。
職人様、本番有も是非(w
桓祥GJ 乙悦!次もガンガレ
流れぶったぎって申し訳ないんだが。
利珠の軽サドエロ投稿してもいいか? まだ話しが続くならやめておくが。
聞く事自体間違えているか。。。スマソ
カ、カモーン!(屮゚Д゚)屮
>>643 無問題。大歓迎。
心逝くまで堪能させて貰います。
ほら、天啓が下ってるぞ。利珠を投下しろ、と・・・
「…あっ…んん、嘘つき―!」
少女の口から零れた言葉に、青年は露骨に顔をしかめた。
「嘘つき?、ひどいなぁ」
「―だって…やぁ…っ。 湯浴みをするだけっていったくせに!」
「だからしているじゃないか…」
悪戯ぽっく微笑んで、利広は珠晶の乳房を触る。白い石鹸の泡が彼女の体を
つつみ込み、すべるように彼は少女の秘所に手を入れる。
花芽を弄りながら、珠晶の体に後ろから追い被さるようにする。動く事も、
逃げ出す事も出来ずに彼女は快感を受け入れなければならなかった。
「はっ…ぅ…ば、…かぁ」
「まだそうやって言える元気があるんだね」
言って、利広はさらに激しく珠晶を責めたてる。彼の長い指先が絶妙な所で
少女のいい所をつきながらも胸に触れている手は固くもみしだいたり、時に
触れるかふれないかの境界線を越えていく。
「あっんん…!! やぁっ。だって、これじゃ…はぁんっ…ち、違うわ」
青年はくすりと笑んで、少女の耳元を舐める。ぞくりとたまらない波が彼女の
体を貫いた。
「ねえ、何が違うの?」
「……ん、あっ。何もし、ふっ…ひゃっ…ないって言ったくせに!!」
「何もしていないよ。ただ、体を洗っているだけじゃない」
そう、確かに体を洗っているだけだ。その代り、布ではなく自分の指先を使って、
少女の肉体の汚れを落としているのだが。
「やぁっ…じゃあ、もう、もうやめて―! はぁっん」
「駄・目・。珠晶の体はまだ汚れているよ。 ねえ、ここも」
くちゅくちゅとさわりながら石鹸をつけていると、それ以上に花芯からは蜜が
溢れ出す。
「この音が聞こえる? 珠晶のここから、どんどん淫乱な愛液が流れているよ。
ねえ、まだ洗わなきゃいけないね。」
「いい、…あっふ…じ、自分で洗うから…ひゃあぁん」
「ふふっ。そんな事を言っても、珠晶のここは嬉しそうに
私を迎えているけど?」
少女の頬が男の羞恥な言動でかぁぁっと染まった。
「そ、そんなことないっ…っ…」
「我慢しないで、もっと声をお出しよ」
「いやいやいや!!」
「まったく強情だねぇ。なら、これでどうかな?」
花芽を弄っていた指先を後ろの方へと進ませ、そのまま花芯へ指を二本入れた。
強烈な刺激に珠晶の体がびくついたが、構わず男はそれを動かしていく。
ぬちゃぬちゃとかき回したり、時に律動させる。
「―ああっ――――!! んんっ。も、も…駄目!!」
「おや。もう駄目かい? 良いよ。昇り詰めておしまい」
利広が珠晶の耳元で囁いてから、すぐに彼女の体がびくんびくんとはねた。
絶頂の冷めやらぬ肉体は力が抜け、自分を貶めた男の胸板にしなだれかかる。
乱れた黒髪が唇にはりつき、潤んだ瞳は利広自身を高ぶらせていく。
「体に石鹸は付けたけれど、今度は流さなきゃいけないねぇ」
珠晶の体をあぐらのかいた自分の膝の上に座らせて、桶に入った湯を手で
ゆっくりとかけていく。
浴室内では静かな湯の音と、切なく苦しげに吐息をはく少女の声が響いた。
余韻に浸る彼女は、彼がもうこれ以上はしないだろうとたかをくくっていた。
体は洗い終わったし、後は泡を流されるだけなのだから。
が。
「さて、これで泡は取れたけど、今度は体を拭かなきゃね。」
ゆっくりとみじろぐ彼女の体を逞しい腕で抑えつけて、利広は珠晶を下に
降ろして仰向けにさせた。
「やぁっ…今度は何をするのよ!」
少女の精一杯の虚勢も男の手にかかれば、そんなもの問題ではない。くすりと
笑んで彼は珠晶の足を大きく開かせようとするが、それを彼女は
止めさせようとした。しかし、利広がさらに力を込めると簡単に開いた。
「あれっ? すごいね。もう、こんなに濡れている」
花芯からは蜜がたっぷりと、とろけだし、花芽は紅に染まっていた。そこに指を
這わせると、ぴくりと少女の腰がうねった。
「可愛いねぇ。」
「いやぁ…もうやめて…。」
「嫌だ。やめられない。それに誘っているのは君だよ」
「あ、あたしは誘ってなんか、ん、はぁっ…ああっんん」
声を出す前に利広が珠晶の秘所に顔をうずめ、舌を使って舐め取る。まわりを
なぞりあげ、特に花芽は丁寧に愛撫していく。その度に珠晶は甘く、じんわりと
した快感に翻弄される。
男の髪を掴む、手も少しづつ力が抜けていき、やがて何度目かの絶頂を味わった。
荒い呼吸を繰り返す珠晶が、男の顔を見詰めた。
「―お、お願い。こんなこと、もうやめて。 はぁはぁ…」
「じゃあ、どうして欲しいの?」
悪戯めいた微笑みをしながら、彼は少女に話しかけた。何を欲しているのか、
知っていながらも、普段、いじっぱりな言葉しか出ないその唇から、是非に
聞きたかったからだ。
「い、いえないわ…そんな事。」
小声で喋る少女の乳首を弄りながら、再度、少女の秘所に指を這わせた。
「ああっ、はぁっん ん…あっ…ぁ…」
「さあ、何が欲しいの? 言ってご覧」
「……あなたの…」
「私の?」
「…が欲しいの」
「もっと、大きな声で言ってよ」
言って、利広は少女のうなじに口付けを落とし、近付いた相手の顔に珠晶は
そっと声を忍ばせた。
それに頷いてから、利広は自分のものをしごいてから、少女の中へと入りこんだ。
ねっとりと、やわやわと絡み付いてくる彼女の中が心地よく、最深部まで
入りこむと腰を大きく回していく。
「―あぁぁぁ…ふっんん…はぁぁ…いい、っつ…」
「気持ちいい?」
男の問いに珠晶はこくこくと頭を振る。それに微笑んで、利広はさらに
激しく攻め立てていった。
終わり。
珠晶さま……。ハァハァ(*´Д`)……。
乙です(;´Д`)/ヽァ/ヽァいいもの見せてもらいました。珠晶カワイイ…
しばらく静かだったし活気づけに自分も慶主従のやつがあるんで時間みて投下します
652 :
651:04/08/06 03:38 ID:WoLYl0bR
ちょっと訂正をば
投下は明日か明後日辺りまで時間おいてからするので、話の続きなどありましたら投下ドゾ
よく考えたらタイミング悪く予告してしまっていてすみません
>>651 とうとう慶主従キタ━━━━━━ノノ´<_`从{━━━━━━ !!!!!
どっち攻め!?
654 :
651:04/08/07 22:56 ID:TEB5ZJtJ
>>653 景麒攻めです。
でもレイープ&獣姦なので苦手な方はスルーして下さい。
麒麟景麒×陽子で投下します。
閑散とした内宮の奥。
その更に奥の王の私室で、乱暴に自分に圧し掛かり
鼻面を押し付けてくる麒麟に、陽子は軽く呻く。
陽子の衣の端をくわえた麒麟が軽く口を引くと、
それに合わせて絹の裂ける嫌な音が暗闇に響いた。
申し訳程度に身体を覆う衣の隙間から、陽子の瑞々しい
肉体が露わになって闇に映えていた。
人の姿で交わったことは幾度もあったが、麒麟の姿で、
その上無理強いをされることは初めてだった。
「景麒、もう止めろ」
眉を顰めて麒麟に囁くが、神獣であるはずの彼は表情の窺えない
獣の姿のまま女王の乳房へ獣特有の長い舌を這わせる。
敏感な先端を何度も獣の舌で転がすように刺激され、
陽子は溜息交じりの吐息を漏らした。
せめて人の姿であれば、例え無理強いされたとしても
これ程の嫌悪感を抱きはしなかっただろう。
いくら神獣である麒麟とはいえ、獣は獣だ。
執拗な乳房への愛撫で既にぐっしょりと濡れそぼっている秘所へ
鼻面を押し付けて責め立てる麒麟の艶やかな鬣を、
陽子は引き千切らんばかりに強く掴んで仰け反った。
麒麟の長い舌がするりと女陰へ差し入れられ、
陽子は声にならない叫びを上げる。
淫らな音を立てて陽子の胎内を往復する獣のざらついた舌を止めようと、
陽子は小さく頭を振り掠れた声で拒むが、麒麟は気にした様子もなく
ますます強く舌先をこじ入れようとする。
その強引な愛撫に、陽子が軽く痙攣しながら
この夜最初の快楽を得たことを見て取ると、
麒麟は器用に前足で陽子の身体をうつ伏せに反した。
ぐったりとしている陽子の足を開かせると、景麒は自らの
そそり立った欲望を強引に主の花芯に押し込んだ。
人の姿の時とは比べ物にならないほど大きな
人間離れしたものの感触に恐怖を覚え、
陽子は必死に身体を捩って逃れようとする。
だが麒麟が圧し掛かるように軽く前足を載せて陽子の動きを封じた為、
陽子はただ掠れた声をあげて異物の侵入に耐えるしかなかった。
「……あ、やあっ、駄目、景麒……!」
硬く勃ちあがった獣の巨大な陰茎が、
めりめりと音を立てながら少女を犯していく。
長い年月を生きてきたにも関わらず神籍に
あるゆえ未だ少女の肉体のままの陽子は、
その大きさに耐え切れず甲高い悲鳴を上げた。
「やめてっ……やだ、そんな……奥まで、入らないよっ……」
人と獣とでは、もとより交わるような造りをしていない。
強引な性交に陽子は見開いた目からぽたぽたと透明な雫を流し、
全力で暴れて必死に陵辱から逃れようとする。
しかしそんな少女の抵抗など男の、獣の力の前には微々たるものだった。
容赦なく根元まで膨れ上がった男のものを捻じ込むと、少女の悲鳴が途切れる間もなく
快楽のまま麒麟は腰を強く打ちつけはじめた。
「ひぁっ……い、いやあああぁっ………!」
強烈な異物感とはじめての時のような痛みに、陽子は柔らかな褥を
きつく握り締めながら押さえつけられた寝台の上でのたうつ。
喉の奥からは搾り出すような悲鳴が漏れた。
陽子が悲鳴を上げて苦痛に身体を反らせるたびに自身を
きつく締め上げられ、景麒は快楽に呻いた。
更なる悦楽を求めて麒麟は後ろ足を
しっかりと踏みしめて激しく腰を揺らす。
「い、痛っ……やめて、お願いだからせめて人の姿でしてぇっ……」
陵辱をはじめてから景麒はずっと無言のままで、
陽子の制止も悲鳴も全く気にかける様子はない。
僅かに赤みを帯びた愛液が、激しい打ちつけの度に
結合部からおびただしい量を滴らせた。
荒い息を吐きながら貪るように自分を犯し続ける景麒への抵抗も、
悲鳴と共に徐々に弱まっていく。
陽子は犯される苦痛に呻きながら瞳をきつく閉じ、
景麒が欲望を果たすのを待つしかなかった。
しかし麒麟の姿での方が精力があるのか、人である時に比べて
どこまでも貪欲に景麒は陽子を貪り続けた。
限界まで最奥を抉られ女陰を押し広げられ、
陽子は小さく口を開けてか細い喘ぎをあげた。
長い陵辱の最後の方には陽子はただ
泣きじゃくるしか出来なくなっていて、
止めてと懇願する声も耐えて久しかった。
ぐったりとしている陽子の中で欲望を吐き出した景麒が、
ようやく大きな獣のものを引き抜くと、ごぼりと大量の
白濁した液が透明な陽子のものと混ざって流れ落ちた。
長時間自分を圧迫していたものから解放され、
陽子はほっと安堵の息を漏らす。
しかし陽子が息を整える間もなく、一度精を放ったにも関わらず
いまだ熱く欲望をたぎらせたままのものを、
景麒は再び主の秘めやかな場所へ捻じ込んだ。
「やだ、もう許して……景麒、やめて……」
最早抵抗する気力も体力もない陽子は、囁くように
弱々しく懇願するのが精一杯だった。
夜の闇は深く始まったばかりで、
麒麟の暗い情欲はしばらく静まりそうになかった。
660 :
651:04/08/07 23:16 ID:TEB5ZJtJ
以上、鬼畜に獣型でレイープ景麒×陽子でした。
いきなりレイープものスマソ。陽子タンを酷い目にあわせてしまって更にスマソ。
陽子タンを苛めた景麒はこの後煮るなり焼くなり好きなように料理してやって下さいw
乙です!
女王様な陽子もいいけど、弱気な陽子も可愛い(´д`*)ハァハァ
>>655-659 イイ!
獣型の麒麟とヤるのはこのスレの住民なら永遠の憧れ…だよね?
……スマソ、逝ってきます_| ̄|○
>>650の翌日
陽子:遠慮せずに一気にやれ、桓たい。騒いでも止めるな。
桓:し、しかし・・・・
景麒:(鎖につながれて口輪つき。獣態)んん〜っ、ほふぁ、もが・・・!
陽子:これは命令だ。いいから、やれ!
桓:お、おそれながら主上、下準備もなしにいきなりではあまりに・・・
陽子:・・・・・・。(白目三白眼で腰の刀に手をかける)
桓:・・・・・!!(滝汗)
桓:台輔、お許しを・・・。
(服を脱ぎすぎてクマモードに変身。諦めたように景麒の後ろにまわりこむ)
景麒:〜〜っ!!!(涙目で懇願)
それから数日間、自らの血の穢れと激痛により景麒は寝込んだと言う。
>651
GJ!!
「せめて人の姿でしてぇっ……」なんてセリフが陽子タンの口から出るなんて
出るなんて、もう。
>662
一緒に逝こう。
自分も一緒に逝っていいですか?(*゚д゚)ノシ
私も一緒に連れてってください>662>665>666
麒麟が熊にヤラレタ…笑いつつハァハァ
(;゚∀゚)=3ハァハァ(;゚∀゚)=3ハァハァ(;゚∀゚)=3ハァハァ
先生!萌えすぎて逝きそうです!
GJ!
陽子たんの性格がえらい前夜と変わってんのもプレイっぽくて、
笑いつつ萌えた。
671 :
651:04/08/09 02:56 ID:mkUIbeKR
レスありがとうございます。
最初は本当のレイープもののつもりで書いてたんですが、
あれはプレイだった、っていうオチもいいですねw
妄想したら短い翌日のオチを書いてしまったのでおまけとして投下します。
「しゅ、しゅじょおっ、もうお許し下さいっ……!」
げしげしと陽子に足蹴にされ、景麒は情けない悲鳴を上げた。
日頃の鍛錬を欠かさない陽子の脚力はなかなかのもので、
景麒を蹴りつける力も相当なものだった。
鳩尾に強烈な一撃を食らい、景麒は寝室の隅まで綺麗に吹っ飛ばされる。
息を荒くした陽子が無言のまま情けなく床に這いつくばっている
景麒に近づくと、麒麟は泣きそうな顔で主を見上げる。
「あ、あれは主上がそういう『しちゅえーしょん』で
そういう『ぷれい』だと仰ったのではありませんか。
しゅ、主上もお悦びに――」
必死に申し開きをしようとする景麒の言葉を、陽子はきっと睨んで黙らせる。
「だからやり過ぎなんだよ、この阿呆麒麟がっ!本気で痛かったんだぞ、
演技かどうかくらい見極めろ、この大馬鹿者がっ!」
もちろんこの不器用な麒麟にはそんなことは到底無理な相談だ。
「―――しばらく、お前とはぜったいに、してやらない。
せいぜい麒麟らしく禁欲生活に勤しむんだなっ!」
「そ、そんな、しゅじょおぉ……」
景麒にとっては最も過酷な罰に、麒麟は必死に主の機嫌を
取り結ぼうと陽子の足に縋りつく。
主である陽子の褥に潜り込めないことが景麒にとっての
『一番堪えるお仕置き』だと慶の民が知ったら嘆き悲しむを
通り越して呆れ果てるだろうが、紛れもない事実だった。
自分の足に纏わり付いて追いすがる景麒を陽子はふふんと哂って見下ろし、
小卓にあった皮製の腰紐を取ると勢いよく下僕に振り下ろした。
「…っああ……!しゅじょおっ……」
腰紐で身体を打たれて『お仕置き』をされ、なぜか悦びの色を含んだ
悲鳴をあげて景麒は更に激しく陽子の足にしがみつき、頬を摺り寄せる。
襦袢の隙間から覗いた褐色の足に、景麒が愛おしそうに唇を這わせると、
更に強い陽子の足蹴と革紐が激しく景麒を襲う。
――しかし、虐待を受けている当の本人、景麒はなぜかとても嬉しそうである。
これも、慶の民には絶対に見られてはならない光景であった。
「あふぁっ……しゅじょおっ、そんな激しくぅっ…、
お願いです、も、もうお許し下さい……!」
口では必死に止めてくれと懇願している形を取ってはいるものの、相変わらず
景麒はでれでれと頬を緩ませ、陽子の足にしがみ付いたままだった。
「駄目だ、しばらくは絶対におあずけだからな!――纏わり付くな、
鬱陶しい!仕置きにならんだろうがっ!」
「も、申し訳御座いませんっ……!ふあぁっ……」
しかしやはり、陽子の虐待を受ける景麒の声には
明らかにはっきりと悦びの色が滲んでいる。
やはりこの主従の場合、最終的には女王が
責め上げる方向に落ち着くようであった。
幸せそうに虐待を受ける景麒を見て更に苛立ちを募らせた陽子は、
より一層激しく仕置きを決行する。しかし下僕は更に悦ぶので、
陽子の苛立ちは頂点に達しようとしていた。
「っこの、役立たずの馬鹿麒麟が、悦ぶな阿呆っ!」
主従の夜は、今日も平和に更けていった。
674 :
651:04/08/09 03:07 ID:mkUIbeKR
以上おまけでした。
途中改行ミスってしまいました、すみません。
>「―――しばらく、お前とはぜったいに、してやらない。
>せいぜい麒麟らしく禁欲生活に勤しむんだなっ!」
↑ここ本当は改行なしでした。
陽子・祥瓊・鈴のちちくりあいが見たい見たい見たいっ!!!!
陽子がネコで、祥瓊・鈴の2人がタチね。
祥瓊と鈴の2人に同時に責められて、いきまくる陽子の女の子の部分に(;´Д`)ハァハァ
祥瓊の車裂きのシーン、
あれ本当に処刑するグロ小説ってどっかにないもんかな?
景麒は結局ヘタレ化する運命にあるんだよなあw
今更ですが、あの世界の設定では王と麒麟が交わる事は可能なのですか?
天綱には交わってはならぬとは書いてない
供王とエッチなことしたいな
オケケ生えたのかなあ、もう?
>>681 マジレスしておくと90年間10歳の姿形のまま、その時点で生えてれば生えてるし、いなければ縦筋のみ
いかん想像してハアハアしてきた。
最近ちょっとだけ毛が生えてきたの……という中途半端な状態のまま九十年。
誰か景麒×塙麟の純情愛を・・・
このカップリングに未だかつてお目に掛かった事ないんだけど
考え出すと萌えと妄想が爆走して止まりません。
この二人は景麒が角を封じられて拘束されていた間に絶対に何か
あったハズ!(と決め付け
例えば、塙王の目を盗んで景麒の術を解き、彼を逃がそうとする塙麟。
だが何故か彼女の予想に反して逃げようとしない景麒。
・・・というテーマで短く試し書きしたら景麒がdでもないSに
なってしまった・・・
もうだめぽorz
ネタのさわりを投下したら誰か続きを書いて貰えませんか?
本もロクに読まないシロウトの妄想で真に申し訳ないんですが・・・
御免なさい、続き云々は厚かましかったかも。
SSにもならないような会話文なので投下してもいいものかと
悩む事小一時間(ry
>685
よかったら、読みたい。
その組み合わせ、長い間心の片隅にあったけど、
みるのは初めてだ(ワクワク)
687 :
684:04/08/11 18:38 ID:lt8wfx7u
>>686 良かった・・・居たようで。
では只の会話文ですが恐れながら投下させて頂きます。
同人創作自体が初めてなので文章がおかしいかも知れませんが
気になるようでしたらどんどんツッコんじゃって結構です。
あとシリアスの癖してエロはほとんどありませんのでご注意下さい。
誰かこのネタでエロパロらしく調理し直してくれないかな・・・(小声)
塙王の目を盗んで景麒の術を解き、彼を逃がそうとする塙麟。
だが何故か彼女の予想に反して逃げようとしない景麒。
塙「何故逃げないのです!?
このままでは貴方は偽王の下に献上されてしまう、今の内にお逃げなさい。」
景「・・・塙麟。私が此処に囚われている事は貴女と塙王、そしてほんの一握りの官
しか知らないはずです。
私がこのまま姿を消して真っ先に疑われるのは塙王に異議を唱えていた貴女だ。」
塙「(少し押し黙った様子で)・・・良いのです。私は我が主上に他国の王殺しなどと
いう大罪を犯させない為に立ち回っているのです。
決して貴方の為ではない。
ですから後の事は・・・私の事はお気になさらずお逃げ下さい、景台補。
この状況が長引けば貴方の主である海客の少女の命も無事では済まないでしょう、
さあ早く!」
景「・・・・・・(暫し俯いて沈黙、その表情は塙麟からは窺い知れない)」
(逃げようという素振すら見せない景麒の様子が明らかにおかしい事に気付く)
塙「景台補?如何されたのですか・・・?」
景「・・・・・・・・・・・・私は愚かな男だ・・・・。
偽王に献上されるまでの貴女との僅かな時間とこれからの慶東国を担うべき何者にも
代え難い少女の命を一瞬でも天秤にかけてしまった・・・。」
塙「・・・?(一瞬意味も分からず目を白黒させ)何を仰っているのです景台補!?」
景「聞いて下さい塙麟、私は、」
塙「(景麒が続けようとした言葉を遮ると、月の光に映える陶器の様な美しい白肌を
怒りによる激昂で赤く染め)
聞きたくなどありません!愚かな!貴方はそれも一国を担う麒麟なのですか!?
王の半身となり身も精神も国と共に支え続けるべき立場にある貴方が・・・
その様な汚らわしい気迷い言を一度でも口にするなど!
それでも、それでも・・・聖獣たる麒麟が申すべき事柄なのですか!?
新王の即位を待ち望んでいる慶国の民にもどう申し訳なさるおつもりですか!?
恥を知りなさい!」
(思わず怒りに任せ捲し立てる様に景麒を罵る塙麟。余りの興奮の所為で舌が縺れ
言葉が上手く紡げない)
景「『汚らわしい気迷い言』・・・ですか・・・?」
(今まで黙って俯いていたが、彼女の言葉の何かが気に障ったのであろう景麒はゆっくり
頭を上げると塙麟の顔を舐める様に見上げた。
視線の先にある塙麟本人は動揺で気付きもしないが、景麒の美しい玉の瞳にはいつもの
穏やかな静寂とはまるで違った、紫電を想わせる剣呑な眼光を宿している)
塙「そうよ!だから前景王の舒覚様だってあんな、」
(あんな事になってしまわれたのだわ、と言葉を続けようとするも思いもよらない力に
よって引張られあっけなく床に押し倒されてしまう塙麟。彼女には何が起きたのか一瞬
理解が出来なかったが、すぐに景麒の下に組敷かれてしまったのだと気付く)
景「貴女は何も知らない・・・!」
690 :
684:04/08/11 18:48 ID:lt8wfx7u
以上です。
投下して逃げるのみ〜ヽ(゚∀゚)ノ
お目汚し失礼しました!
投下してからふと思ったんだけどこの時の景麒はマッパ?
堂々と裸で御前をまかり通る景麒・・・慎みを(ry
ゴメソ職務放棄の景気には萌えられなかった。
>>692 そうですかorz
やはり皆様は主上命の受け景麒が一番なのかしら。
ちゃうて。
ただあんまりあっさりと愚かさを認めてしまうのは景麒らしくないというか、
むしろヤシがどう陥落するかが見たかったというか。
人型で捕縛されてりゃ、簡単なんやけどねえ・・・
あ、それだとやっぱ受けになってしまうか。難しいね。
>684さん
萌えられないわけじゃなかったけど
やっぱりもうちょっとSSとしての形にならないと何とも言えない。
他の人が書いたら萌えポインツがぼけるだろうし
684さんの脳内の萌えを形に出来るのは684さんだけなんだから
時間かけて形にして欲しいと思った。
ガンガレ
>>694 人型で捕縛はエロすぎるw
巷では本当に景麒受けが主流なので物足りなくて・・・
その足りない心の萌えを補完する為についつい自作という
愚行に走ってしまった次第であります(ニガ藁
>>695 私自身の個人的な萌えポインツはというと、
>>689の最後での
普段は冷静で物静かな景麒に見え隠れする凶暴性(意外性?)
だったんですよね・・・一応。
本番を書く事は私の能力ではまず無理だと思っていたので
押し倒した時点でやめておいたのですが、実はこのあと
鬼畜陵辱→後悔懺悔という流れを考えていました。
怒りと狂気に任せて酷いやり方で犯してしまった景麒が
頭が冷えて正気に戻った1時間後、塙麟へ謝罪と懺悔を
ボロボロと涙を零しながら吐露する・・・みたいな。
そして景麒が未だに予王を想って人知れず苦しんでいた事実を
知った塙麟は、彼を男として愛していないにも関わらず、
麒麟としての憐憫の情からもう一度抱かれて(抱いて)しまう
・・・といった話を脳内妄想しておりましたw
流石にそこまでの長編は私の文章力ではまず不可能ですが・・・
なぁ、お前様は作りかけのカレーを美味いと言えるかい?
食材は「月影」の景麒、塙麟。
ルゥは鬼畜陵辱→懺悔憐憫性交渉。
スパイスはシリアス。
隠し味に過去の人。
なるほど確かに珍しいものだ。
こっそりと望んでいた人には願ってもないものかもしれない。
だがね、食材を洗って切って軽く下味つけたものを皿に盛られて「どうでしょう」と訊かれてもどうしようもない訳さ。
それで料理の説明をされても「へえ」としか言いようがない。
簡単に作れるものでないのはよく解る。
しかし、「材料」を揃えて「作り方」まで記しているなら、もう少し自分で作る努力をしてみてはどうか。
きっと自分で作ったほうが美味しくできると思うよ。
漏れも最初にパロ書いたときは迷ったものだ・・・。
なかなか書き出せなくてね、長いの書けなかったし。
レッツトライ、待ってるよ!>696
>>697 厳しくも心強い助言ありがとうございます(;´Д⊂)
そうですね・・・もう少し原作を読み込んで文章の表現を
研究してみます。
官能小説的な本も読んで本番シーンを書く練習も
繰り返した方が良いのかな。
自サイトを持って同人小説書いている皆さんは本当に
凄い人達だったんだね・・・と今更実感。
>>698 ここの人は皆優しい・゚・(つД`)・゚・
ありがとうございます。
暫くはROMに徹しますが忘れた頃に再び投下するかもしれません。
見かけたら「ああ、あのときの・・・」と叩かずに冷やかな目で
見守って頂ければ有難いです。
>699
キラクニヤレヤー
練習のためにエロ小説読むってなんかカワエエ・・・。
顔赤くしながら読むんだろうな。しかもいちいち一生懸命レス返してるこの人に
萌えだな。チミ、無理にエロ書かなくても普通に番外編風にして、ムードだけ
色っぽくするとかはどうですか? えっとぉ、えーっとぉ、とか言いながら
エロ書かれてもせつないもんがあるよ・・・。
他職人さん投下待ちage
>>702 Σ(´д`*)萌えられてしまったw
別に顔を赤くしながらは読みませんけどね。
どちらかといえば(;´Д`)ハァハァ ハァハァ ノ)ァノ)ァ! ノ \アノ \ア!!
・・・しながら景×塙に脳内変かn(自主規制
いいですねー、ムードで魅せるってやつですか。
私個人の趣味としてもエロは無いが妖艶な雰囲気を漂わせた物語は
大好きなので、そういったSSが書ける様になれれば願ったりです。
今度試してみます。
>703
ヴァカモン!
ageたら職人さんが引くスレなんだよ、ここは。
>>704 そうなんだ!?
それは大変スマソ_| ̄|○
捕手
707 :
桓×祥:04/08/22 02:39 ID:nimf495X
続き、投下いたしまつ
708 :
桓×祥:04/08/22 02:40 ID:nimf495X
◇祥瓊
・・・眠れない。
朝早く、恋人の屋敷に向かうというのに。
明日の装いを決めかねて、自分の持ち物をすべて並べ、途方に暮れてしまった。
仕事中とはちがう装った自分を見てもらいたいような気もするし、相手にくつろいでもらう為にはこちらも落ち着いた格好の方がいいのか・・・
なんとか納得のいく組み合わせが決まった頃には月は中天を過ぎ、真夜中といっていい時刻になってしまっていた。
恋人は鐘楼の上で同じ月を見つめているだろうか、それとも詰所にいるだろうか。
目がさえて眠れない。
709 :
桓×祥:04/08/22 02:43 ID:nimf495X
◇桓たい
あまりに惚けた顔をしているのだろう、部下達が気味悪がって近寄ってこない。
ここ2日間、緩みがちな顔を引き締めるのにかなり労力を使ったように思う。
少しでも気を抜くと先日の祥瓊との邂逅の情景が思い出されてしまう。
細いうなじや、震えるまつげと潤んだ眼、そして柔らかな肌。生々しい記憶が甦っていつもなら退屈な夜警の時間があっという間に過ぎていく。
「明後日、あなたが夜警から帰ってくる頃に訪ねていくわ。」と確かにいった。
何事もなく夜が明ければ、恋人が待つ屋敷に帰る。
緩む頬を引き締めなおして、見回りに出た。
710 :
桓×祥:04/08/22 02:44 ID:nimf495X
◇祥瓊
結局、よく眠れなかった。
恋人に会うだけなのに、興奮して眠れなかったなんて、子どものようだわ。我ながらおかしい。
出仕時間より随分早い時間に起き出し、沐浴することにした。たっぷりと湯を使い、両足、二の腕、首筋、と素肌を確かめながら身を清める。
帰ってくる時にはこの肌のどこかに桓たいの痕をつけてくることになるかもしれないと思いついて、突如恥ずかしくなった。
水滴の浮く肌に直に練香を塗りこむ。先の女禍のせいか、金波宮には調香する女官が一人もいないらしく、練香を使うのは私だけだ。
陽子は背後に立つ私を、この香で判断しているらしい。そして、桓たいも。
711 :
桓×祥:04/08/22 02:45 ID:nimf495X
◇桓たい
部下に引継ぎをすませ、詰所をでる。
夜警の後はいつも朝議前の陽子と台輔に報告を兼ねて挨拶に寄る。朝っぱらから既に険悪な雰囲気が漂っていて、俺が入っていくと2人とも明らかにほっとした顔になった。
お茶と、陽子の愚痴と台輔の溜息に付き合い、機を見て逃げ出した。
それにしても、こんな日に限ってあちこちで足止めを食うのは何故だろうか。回廊では鈴に、外殿では冢宰に、それぞれ相談や雑談で時間をとられてしまった。
やっと開放された時には油断していると駆け出しそうだった。
近年、自分の家に帰るだけのことがこんなにも楽しいというか、心躍ることがあっただろうか。
愛しいものが自分を待っている。
712 :
桓×祥:04/08/22 02:46 ID:nimf495X
◇祥瓊
桓たいの与えられている屋敷はとても立派だがとても質素だ。
普通、将軍職ともなれば使用人を何人も置き、何不自由のない生活をしているものではないだろうか。
だがここは家令の老夫妻がひっそりと家事を取り仕切り、正房にはほとんど人が生活している気配がない。
すっかり顔なじみになった家令に来訪を告げ、厨を借りて朝食の準備をする。
起居を食事ができるように整え、室内が余りに殺風景なので院子に出て花枝をとり、卓子上に活けてみた。
まじまじと起居内を見てみれば、きれいに掃き清められてはいるが、掛物や綺氈、卓子椅子はてんでばらばら。季節もなにも感じられないし、調和も取れていない。
「しょうがないわね。卓子椅子の組み合わせからはじめることにしましょう」
713 :
桓×祥:04/08/22 02:47 ID:nimf495X
◇桓たい
「祥瓊さまがお見えになっております」家令から報告を受け、正堂に足を踏み入れて驚いた。
「・・・これは本当に俺の屋敷か?」「さすがは公主さま。本当にご趣味がよろしくて。」どこか満足げ、というか嬉しげな家令夫妻を下がらせ、起居へと向かった。
通る房、廊屋すべて、決して華美でなく居心地のよい空間へと変化している。見れば調度品等は全て以前から屋敷内にあったものばかりだ。
「祥瓊」
名を呼ぶが返事がない。奥の書院か臥室で奮闘中なのだろうか。
院子から吹き込む風に祥瓊の練香の香りが混じっているような気がして、院子にでてみた。
榻でまどろむ姿を見つけて、暖かいものが胸に満ちた。その無防備な寝顔。
足を忍ばせ祥瓊に近づきながら、まだ一緒に朝を迎えたことはないことに思い当たった。
寝顔がひどく貴重なものに思えて、祥瓊の横に腰を下ろす。そのまま横になり、膝に頭を預けて目を閉じた。
程なく彼女が目をさまし、羞恥からだろう、顔を朱に染めた。
714 :
桓×祥:04/08/22 02:48 ID:nimf495X
◇祥瓊
我ながら殺風景・実用本位の屋敷が、くつろげるいい佇まいになったのではないかしら。
院子の石案の上にお茶の準備をしたところで、強烈な睡魔がおそってきた。
柔らかい日差し、心地よい風。昨晩ろくに寝ていないだけに抗いきれない。榻の肘掛に寄りかかり、まどろむ。
・・・どれくらい眠り込んでいたのだろう。気が付くと恋人の顔が膝の上にあった。
「不覚だわ。気が付かなかったなんて」
ゆっくりと桓たいの目が開く。少々恥ずかしくて顔に血が上るのが自分でもわかる。
「・・・おかえりなさいませ。お食事の支度をしましょうか?」
「もう少しこのままで」
宮中での桓たいはいつも凛として油断も隙もないといった風情だが、ここで寝そべっているこの人は力がぬけ、まるで別人だ。
こんな寛いで穏やかなこの人をみたのは初めてかもしれない、と思った。
額の髪をそっとよけ、そこに口付けた。そのまま、両方のまぶた、頬、あごとついばむようにくちづけを落とす。
桓たいはされるがままになっている。
715 :
桓×祥:04/08/22 02:50 ID:nimf495X
◇桓たい
顔中に落ちてくる祥瓊の唇。望む場所にはなかなか下りてこない。
肩からおちる紺碧の髪を一房とり、指でもてあそぶ。
不意に耳に唇が落ちてきた。丁寧に耳の輪郭をなぶり、甘く噛み付かれ、思わず体が震える。
くすくす笑いとともに、ささやき声が降ってきた。「この前のおかえし。桓たいは敏感なのね」
耳に送り込まれる吐息に息が止まる。
「・・・そうらしい」
お互いに仕事にやりがいを感じ、忙しく立ち働いている身である。
自分は使者として外国に赴いたり、禁軍の教練に城外や堯天外へ出で一月も二月も帰らないこともしばしば。
彼女は主上のお側近くに局を賜っており、大半をそこで寝起きしている状態だ。自然、逢瀬は短いもので気ぜわしくなるのは確かだ。
こんな風にゆったりと愛撫を受けたことはないので、正直どうしていいのかわからない。
716 :
桓×祥:04/08/22 02:51 ID:nimf495X
◇祥瓊
「・・・う」
耳の中に舌を差し込むと、桓たいがうめく。こころなしか頬に赤みが差してきているようだ。
送り込む吐息や刺激に反応があることがこんなにも嬉しいことだとは思わなかった。
強い反応があった部分を集中してなで上げると、眉がぴく、と動くのがわかる。
不意に髪をもてあそんでいた桓たいの指が頭に回り、強く引き寄せられ、唇に導かれた。
ゆっくりとお互いを貪りあう。・・・上から唇をあわすほうが、思うように動かせるような気がする。
こんな体制で唇をあわすことはなかったので、今、初めて気がついた。
少し楽しくなって、桓たいの口の中を丹念に探ってみた。歯列をなぞり、上唇を吸う。
同時にあごに手を添え、指を這わす。桓たいが溜め息をついた。
717 :
桓×祥:04/08/22 02:51 ID:nimf495X
◇桓たい
この格好がいけない。
祥瓊の膝に頭をのせ仰向けになり、手は彼女の頭に回しているものの、主導権を完全にとられてしまった。
一度はなれた唇は、そのまま首筋へと下りて、のど元を行き来する。
心なしか彼女は非常に楽しそうだ。
再び口に戻ってきて、舌を絡めとり、吸い上げる。俺はというとなすすべもなく呼吸困難寸前だ。
なんとか体制を入れ替えようと彼女の頭から手を離したが、両手をやんわりとからめ取られてしまった。
濃厚な口付けに体がしびれて、彼女にいいように弄ばれている。下半身が身をもたげる。
気が付くと、体の前で両手は拘束されていた。
「慶の将軍を捕らえたわ」
718 :
桓×祥:04/08/22 02:52 ID:nimf495X
◇祥瓊
口付けを交わしながら、いたずら心がもたげてきた。そっと飾り帯をはずして桓たいの両手首を結わえてしまう。
舌を絡め、口蓋を撫で、思う様蹂躙してから、私からゆっくりと唇を離した。
桓たいは唖然としている。武勲を立てたようにうれしくなった。
「陽子からいただいた飾り帯なの。引きちぎったら承知しないから」
耳元でささやくと、あきらめたように溜め息をついた。寄せられた眉根に口をつけ、膝から桓たいの頭をはずす。
私は榻の横に跪き、上から桓たいを眺めた。
榻の上に横たわる桓たいはまな板の上の食材みたいだ、と思いついてますます楽しくなった。
719 :
桓×祥:04/08/22 02:54 ID:nimf495X
◇桓たい
今の自分の格好を想像するだに恐ろしい・・・と言うより恥ずかしい。榻の肘掛の飾りに飾り帯を引っ掛けられ、完全にお手上げ状態だ。
こちらを見下ろす祥瓊の瞳が輝くのが見える。
その細い指がそっと襟を開き胸筋をなぞっていく。彼女の手入れされた爪は先がとがっていて思った以上の刺激があり、俺に声を上げさせる。
下半身はとうに頭をもたげ、熱が増す。
「・・・っ・・・しょうけい」声がかすれているのに自分でも驚く。
彼女はにっこりと微笑むが、指は容赦なく脇の下へと移動して快楽を掘り起こし、下半身にあつさが増す。
胸に唇が下りてきて、ぴたりと吸い付いた。
720 :
桓×祥:04/08/22 02:55 ID:nimf495X
◇祥瓊
桓たいが切なげな吐息をつき、声を上げる。その様は本当にいたいけで可愛らしい。
私は私がいつもされているようにしているだけ。いつも桓たいはこんな気持ちで私を愛撫しているのかしら。
腕の付け根から、鎖骨へ、体の中心を通り、おへそに。反応が強かったところは特に繰り返し、丁寧に舌を這わす。
思った以上に感じるところがおおくて、なかなか先へ進まない。
胸の突起を吸い上げると、背筋をそらして身をよじる。反対側の突起をさわると、ピンと立ち上がっているのがよくわかる。
それをすり潰すようにつまむと、胸筋が痙攣した。
2日前に私が付けた痕をなぞり、強く吸う。
「ぅっ・・・それを隠すのに俺がどれほど苦労して・・・」
胸から口を離して口付けた。おしゃべりな口はふさいでしまうに限る。
721 :
桓×祥:04/08/22 02:58 ID:nimf495X
◇桓たい
祥瓊の手が下帯に掛かった。
口腔を犯すのは止めないまま、器用に帯を解いてしまい下半身が外気にさらされる。
恥ずかしさに居たたまれない。祥瓊と自身を直視できず、横を向かずにはい
られない。
「・・・もう降参。解放してくれよ」
祥瓊は黙って肘掛から手首をはずし、戒めはそのまま俺の上半身を起こし、足を榻から下ろした。
俺を榻に腰掛けさせ、おもむろに俺の前に膝をつき、結わえてある手首に口をつけた。
「まだ、だめ」
そのまま膝頭に唇を移す。「それに、桓たいが嫌がっているようにはみえないわ」
祥瓊の口が太腿を徐々に這い上がってくる。
722 :
桓×祥:04/08/22 02:58 ID:nimf495X
◇祥瓊
「その気になれば、振り払って逃げることができるのに」
上目づかいで桓たいを伺うと、照れたのかぷいと横を向いてしまった。
膝を割って足の間に入った。そのまま、足の付け根に目を移す。
こうして明るいところであらためて見ると、随分大きなものではないかしら。視線を感じたのかびく、と跳ねる。結わえたままの両手が私の頭に添えられた。
すぐには希望をかなえてあげない。意地悪な気分が盛り上がり、内股に口をつけた。
少し困ったような、悲しいような顔をしてこちらを見つめている。
「どうして欲しいか言って」足の外側の付け根に舌を這わす。
「ぅぅ」頭の手に力がこもり、中心に引き寄せられる。絶対に桓たいの口から決定的な言葉が聞けるまで、絶対望みを叶えたりしないわ。
中心を通り過ぎ、濃い下草に口をつけた。
723 :
桓×祥:04/08/22 03:00 ID:nimf495X
◇桓たい
焦らされている。彼女の頭を引き寄せても、目で訴えても、望む快楽はあたえられない。
また、中心を通り過ぎて腹筋に吸い付く。臍に舌を差し入れながら、祥瓊がこちらを見つめる。
「ちゃんと言わなきゃわからないわ」
少し身を離して、中央にふぅっと息を吹きかける。自分の意思に関係なくそこが痙攣する。
「しょうけい」
「なあに」
「頼む」
「なにを」
「与えてくれ・・・その口を俺の中心に」
その満足げな笑顔。・・・俺は完全に負けた。
724 :
桓×祥:04/08/22 03:01 ID:nimf495X
◇祥瓊
その言葉を耳にしたときの満足感といったら!とても嬉しくなって躊躇いなくその部分を手にして口にした。
桓たいが大きく息を吐いたのが分かった。
先だけを含んで舌を使うと、ぴくぴくと幹が痙攣する。頭に置かれた手がわたしの髪をまさぐる。
「もっと奥まで・・・」たいへん素直でよろしい。
もっと喜んでもらいたいから、一つ一つ反応を確かめながら、丁寧に舌を動かした。
「っぁ」桓たいから上がる声がやけに艶かしい。さらに膝を動かして広げ、奥にも指を滑り込ませた。
陰嚢の裏をくすぐり菊座をなぞると、桓たいの腰が振れる。喉の最奥まで入ってしまい、苦しくて涙が滲んだ。
口中から肉柱を取り出し、鈴口をちゅっちゅと吸い上げると、また硬さが増したよう。
725 :
桓×祥:04/08/22 03:02 ID:nimf495X
◇桓たい
彼女が肉柱に舌を這わせ、唇が上下する様子をなすすべもなく見つめている。
時折、祥瓊がこちらを伺う。正確に弱点を突き、確実に快楽を与えてくる。翻弄されている。
いつの間にか俺は抗うのをやめて、素直に声を出すようになっていた。
自分が頭をまさぐるので髪こそ乱れているが、きちんと装った彼女に比べ、自分は。
上着は戒めのせいではだけられているだけだが、帯をとかれ、下半身をあらわにされて、あられもない姿だ。しかも、外だ。
羞恥心が余計に快楽を煽る。彼女の窄まる頬がひどく扇情的だ。
歯が軽く当てられ、張っている部分をこすり上げられた時、衝動がつきあげてきた。
「くぅっ・・・祥瓊!」
両手に力をこめた。
726 :
桓×祥:04/08/22 03:03 ID:nimf495X
◇祥瓊
その瞬間が、ついに来た。
内腿の筋肉が痙攣し、手にした幹が脈打つ。奔流は何度か口内を打った。
眉間には深くしわが刻まれ、口からは私の名前がこぼれた。
放出されたものの全てを飲み込もうとしたが、量が多くて少々こぼれてしまったようだ。
唇の外に出てしまった液体を舌で舐め取りながら、桓たいの顔を見た。途方に暮れた様な表情で大きく息をついている。
足の間からでて、桓たいの隣に座りなおした。目を合わそうとするのだけど、どうしてもこちらを見ない。
右手で顎をつかんで、こちらに顔を向けた。
「まいりました、は?」
727 :
桓×祥:04/08/22 03:03 ID:nimf495X
◇桓たい
「・・・まいりました」
軽く触れるだけの口付けをしながら、彼女は立ち上がる。
「お食事の準備をするわ」ひらり、と遠ざかった。
「おい!これを解いてくれ!」
両腕を差し出す。じっと彼女は戒めをみて、ゆっくりほほえんだ。
「騙し結びよ。ゆっくり腕をはなしたら、簡単に解けるの」
院子には濃厚な彼女の香りと、放心した半裸の俺が一人取り残された。
728 :
桓×祥:04/08/22 03:06 ID:nimf495X
本日はここまで〜
また本番なしでした(=_=;
次こそ・・・
リアルで見てました。乙です。
小悪魔チックに翻弄する祥瓊エロ可愛い。
桓×祥 と言うより祥×桓かなw
ハァハァハァ
早く本番を・・・
>728
桓祥のネ申が再びキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
祥桓の展開は新鮮で目から鱗ッス!!!
しかし、またも本番なしなんて、焦らしプレィですか?w
いいですねえ。無骨で優しい大男と美女のカップリング、大好き!
ワクワクしながら続きを待っています。
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
「桓祥作家」様が降臨なされました!
根付いて下さるのかな…、このまま。もう「桓祥」でも「祥桓」でもお待ちしております。
本番投下したら終わりなどと言わずに幾らでも投下して下され。
なんだかこの流れの中での投下は気後れするのですが、このスレの
>>23-84 の『慕情』の続きで桓×祥の風呂ネタを考えてみました。
桓たいの設定は小野主上の公式裏設定だということなのでCDを元にしています(うろおぼえだし、話の筋には関係ないけど)。
本 番 な し で す 。
本番まで辿りつかないのに5回連載予定。
― 1 ―
祥瓊にとって、その日は突然やってきた。
飯庁で皆で一緒に昼食をとった後、別れしなに桓たいがそっと耳元で囁いたのだ。
「今夜、来れるか?」
――と。
駄目という用事は十も思いつくが、行きたいというたったひとつの感情の前にはなんの抑えにもならない。少しはしたないほどの素早さで小さくうなづく。
「そうか、なら俺の邸で一緒に夕飯を食おう」
ぽっと頬を赤らめた祥瓊を、桓たいはまぶしげな視線で真っ直ぐに見る。
ほんの一瞬のやりとりのあと、二人はそれぞれの持ち場に戻っていった。
※
桓たいと初めての夜を過ごしてから、すでに一月以上経っている。
あのときは毎晩でも睦み合えるような気がしていたが、実際にはやはりそれぞれの役目が忙しく、ただ一度、走廊の柱の陰で掠めるような口づけを交わしたばかりだ。
しかし、あらゆる場面で桓たいは少しずつ態度を変えてきていた。
すれ違いざまには必ず会釈をし、時には軽く手を挙げて合図を送る。飯庁では、祥瓊の隣が開いていればごく自然にそこに食事の盆を運ぶ。つい先だっては同席の鈴が桓たいを見つけ、「ここ、あいてるわよ」と声を掛けたりもした。
噂では、部下から「近頃女史とお親しいですね」とからかい半分に言われたのに向かって、「おう、だからお前達は手を出すなよ」とあっさりと切り返したとか、返さないとか。
そもそも和州の乱で桓たいと共にあった者たちには、桓たいと祥瓊という組み合わせは違和感のないものであり、いつのまにか、左将軍が女史に気があるということは一部では周知の事実となりつつある。
加えて祥瓊が特に拒む様子も見せないので、どうやら女史の方もまんざらではないらしいと、他の者たちにも認知され始めていた。
拒むどころではない。祥瓊は桓たいの見せる、馴れ馴れしくはなく親しみと好意を自然に示すその態度が嬉しくてたまらなかった。
ではなぜ、自分からはそう振る舞わないかと言えば、ただただ気恥ずかしくて感情を素直に表せないのだ。
公主の時代に培われた自尊心は祥瓊の心に深く根を下ろし、桓たいと二人きりの時には素直になれるものの、他人の目のあるところで甘えることなど考えられなかった。
自分でもそういうところが可愛くないと思ってはいるのだが、そう易々とは改められない。
「今夜……」
口の中で小さく呟き、祥瓊は王の書房へと向かった。
その日の午後、州侯へ送る書簡の口述をしていた景王陽子は、有能な女史である友の手が、いつになく滞りがちなことに気がついた。
「祥瓊、どうかした?」
「え? あら、いいえ、ごめんなさい。なんだか上手く聞き取れなくて」
はっとした友は咄嗟に取り繕ったが、見るからにどぎまぎしている。
「上の空だな。疲れがたまってる?」
陽子自身が多忙なのは勿論だが、女史の職分を越えて書類や接客に関するかなりの部分でつきあってくれている祥瓊も休みなしの忙しさなのは判っていた。
蓬莱に例えるなら、9時から5時までの定時の仕事の他に、早朝出勤、サービス残業に、休日出勤まで強要しているに等しい。
陽子が他の執務にかかっている間も、祥瓊は中途半端な書類を整えておいたり、返事の必要な書簡の用紙を選んでおいたり、かと思うとあまりに潤いのない陽子の服装(みなり)を、髪を結ぶ紐ひとつできれいに見せてくれたりもする。
何から何まですっかり頼っているな、と陽子は苦笑した。あれこれ頼って任せきりになって、祥瓊の様子がおかしいことを見過ごしていた。
思い返せばここ一月ほど、なんとなく物思いにふけることが増えているような気がする。
筆をもつ手を止めて窓の外を見やる友の横顔は絵のように美しくて、女の陽子ですら目の保養だと思ったりしたものだが、それはまた別の話だ。
「よし。今のと後ひとつ、どうしても片づけなきゃならない手紙があるんだ。それが済んだら、今日はもう終わりにしよう」
「大丈夫よ。ちゃんとやるわ」
抗議するような口調の友を遮り
「ううん、祥瓊。私も休みを取りたいんだ。王様は自分で時間を作らないと、誰も休みをくれないからね」
悪戯っぽく笑う陽子につられて祥瓊も久々に声をあげて笑う。
「そうね、集中して片づけて、後は思い切り羽根を伸ばしましょ」
ひとしきり笑いあった二人は、それから黙々と仕事をこなした。
こんなわけで思いがけず早い時間に自室に戻った祥瓊は、夜を待つ間どうしたらいいのか途方に暮れていた。忙しいときには、時間が出来たらしてみたいことが沢山あったはずなのに、今、他の用事で時間をつぶす心の余裕はない。
頭の中では、このひと月の間に何回も繰り返しなぞった出来事をまたも反芻している。
桓たいの指、桓たいの重さ、桓たいの声、桓たいの熱。
身体を這い回る桓たいの手、口中を貪る桓たいの舌。
――祥瓊を貫く桓たいの肉棒。
誰かと身体を重ねることが、あれほどに心安らぎ満ち足りるものだとは知らなかった。
男と女なら誰でもすることなのだろうか。相手が好きな男だからこその感情なのだろうか。
祥瓊にはその手の知識が余りにも乏しかったのだが、それでもあの夜の交わりが互いにとって特別なものだったことは判っている。
気がつくと、自分の身体をまさぐっていた。
「今夜、時間はあるか?」という問いかけには「今夜、祥瓊を抱きたい」という意味が含まれている。きっと・・・そうだ。
今度来るときは着替えを持ってこい、とも初めての時に言われた。
それは翌日の朝まで一緒にいるということを意味している、きっと・・・。
朝まで一緒にいて、この間のようなことをするのだ、と。
手が打ち合わせの隙間からすべり込み、直接乳房に触れる。
今まで、してみたいと思いながらも勇気がなくて出来なかった行為。
自分の指が乳首に触れる。桓たいの指を思い出して揉み上げると、乳房が熱く張りつめた気がした。
「…あ……」
吐息と共に微かな声が漏れる。
榻の背もたれに仰け反って身体を預け、ぴんと伸ばした脚を無意識に擦り合わせている。
ここ。ここに桓たいが触れて、桓たいのものが入って、二人はこれ以上ないほどにしっかりと結ばれたのだった。
無意識のうちにその場所に手が伸びていて、祥瓊はぎくりと体を起こした。
だめだ、こんなはしたないこと。
他のことをしていないと、また指が勝手なことをしてしまいそうだ。気持を切り替えて荷物を作りに掛かる。
明日の襦裙と、今夜の被衫。
被衫は・・・、いるのだろうか?
あの夜のように、あのまま、裸のまま抱き合って眠るのだとしたら・・・?
汗ばんだ肌を合わせて、腕と脚とを絡め合って眠りに落ちたあの僅かな時間を思い出す。あんなに安心して深く眠ったことも、久しくなかったように思う。
自分の考えがどうしてもそちらに向かってしまうことに一人赤面し、手際よく着替えをまとめると袋に入れた。ちょっと考えて身仕舞いを整える小物も足して、四角い布にまとめて包む。
茶でも飲めば落ち着くかと淹れてみたが、茶碗を手にしても胸がいっぱいで喉を通りそうにない。
髪を整えようと臥室に入って鏡に向かい、その前に汗を流しておいた方が良いのかもと思いつく。あの夜、桓たいは体中を唇と舌で愛撫したのだ。
祥瓊が拒んだからやめたものの、尻や脚の間の恥ずかしい不浄の場所にさえ口づけをしようとした。
でも他ならぬそこに、桓たいと自分が繋がる場所が隠されていたのだから、口づけを受けるべきだったのだろうか。
またそこへ思いは向かってしまう。
毎晩している風呂で身体を洗うという行為が、今夜ばかりは桓たいに抱かれるための準備のように思えてしまって落ち着かない。
後ろめたいことなどなにもない、と自分に言い聞かせ、それでも誰も見ていないことを確かめて、祥瓊はこっそりと湯殿に向かった。
― 2 ―
夕方の早い時間から飯庁にはおいしそうな匂いが漂い始める。
燕朝に勤める者たちの勤務時間に合わせて、早めに夕食を摂る夜勤の者から遅くに夜食を摂る遅番の者にまで対応できるようになっているのだ。
桓たいの言う夕食とは通常の日勤の時間の筈だった。日が傾いた午後の遅い時間、祥瓊はゆっくりした足取りで禁軍将軍の自邸に向かった。
以前この道を辿ったときは、何物かに突き動かされるように裸足で急いだのだ。
今日は手に荷物を携え、いかにも公式の用事があるような表情を作って歩いている。
しかし官邸に着いたとき、桓たいはいなかった。
まだ人が少なく配置の整わない新朝廷では、禁軍の左将軍といえども常駐の奄や警護の小臣はおらず、祥瓊が勝手に入っても見咎められることはない筈だったが、いくらなんでもそこまで勝手な振る舞いは憚られた。
それに主のいない邸に一人でいるのは居心地が悪い。かといって、祥瓊がここにいるのを誰かに見られてもばつが悪い。
手入れの行き届かない前庭の蔓草に覆われた四阿に座っていると、よく桓たいと一緒にいるのを見かける部下が、布の掛かった大きな盆を運び込むのが見えた。咄嗟に蔓草に身を隠す。
――どうして隠れなければならないの、なにも疚しいことなどないのに。
そう思っても見られたくはない。
程なくして部下は手ぶらで戻っていった。
あれが夕食なのだろうか。
そこへ桓たいが一人で戻って来るのが見えた。思わず立ち上がって迎える。
祥瓊が庭にいるのを見つけて、桓たいは心から嬉しそうな笑顔を見せた。
「すまん。主上が急に時間が空いたから、久々に剣の稽古をつけてくれと。待ったか?」
「ううん、少しだけ」
稽古用の長剣を片手に提げ、全身湯気が立つほどに汗まみれの桓たいは、祥瓊に手を伸ばし掛けて思いとどまった。
「部下に、客があるから二人分の料理を運んでおいてくれるようにと頼んであったんだが。夕飯はまだだろう?」
「ええ、さっき運び込んでいたみたい」
先程まで胸がいっぱいで水も喉を通らなかったのが、今は空腹を感じている。
そして思わず笑みが零れた。
そうだったのか。
桓たいに誘われたことで心ここにあらずの呈を晒してしまった祥瓊のために、陽子は仕事を早く切り上げた。そのことで空いた時間を、桓たいとの稽古にあてたのだ。
陽子は祥瓊と桓たいのことは知らないはずだった。だから本当に偶然なのだろうけれど、いや知っていたら桓たいを引き留めたりはしないはずだけれど、でも・・・なんだか可笑しい。
二人で客堂に入ってみると、所狭しと料理の器を乗せた大きな盆が無造作に卓上に置かれていた。
「このままじゃあ食べられないわ」
あきれ顔で言う祥瓊に向かって、心底済まなそうに桓たいが言う。
「うむ、武官のやることだと大目に見てやってくれ」
「大丈夫よ、卓に移して並べ直せば。おいしそうね」
祥瓊が拘る様子もなくそういうのを聞いて、桓たいは遠慮がちに切り出した。
「すまん、汗まみれで気持ちが悪いんだ。皿を並べるのは手伝うから、先に一風呂あびてきてもいいか」
「いいわよ、私がやっておくから、貴方はゆっくり汗を流してきて」
あんなにあれこれと気を回していたのが愚かしく思える。ただ一緒に食事をするだけだ。
普段通りの普通のやり取りをして、桓たいは食器の場所を祥瓊に教えると、着替えを持って走廊の奥に消えた。
それを見送り、祥瓊は二人分の食器を並べ始めた。
(つづく)
GJ!!お風呂話。
続きが楽しみです。
「慕情」のネ申キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
続き楽しみにしてます!
移転気付かなかった…!!!
こんなに神が降臨してたとは!
GJ!!
>>735-741のつづき
― 3 ―
他の官邸は知らないが、禁軍左将軍の邸の風呂は広い。
堂屋が寄り添うように建っている岩山には温泉の湧く天然の洞窟があって、その一部を掘り抜いて主楼と繋げてある。香りの良い厚板を組んで作られた浴槽は4〜5人は入れそうなほどに広く、底は白い砂地で、片隅から温泉がこぽこぽと湧き上がっている。
透き通った湯は浴槽の縁を越え、絶えず洗い場へと流れ出している。
洗い場は板石張りでひろびろとしており、温泉の湧き出す洞窟の岩を磨き上げた壁には何カ所も壁龕が刳りぬかれ、灯篭が置いてあるので中は明るい。
洞窟の反対側は凌雲山の外に向かって腰高に開いており、湯に浸かったままで雲海が見渡せるのだが、今は薄暮に沈んでいる。
脱衣場で汗になった官服を脱ぎ捨て、浴槽から立ち上る湯気で濡れた岩壁に反射する光を見ながら、桓たいは湯殿に足を踏み入れた。
この風呂場は気に入っている。
生家の風呂も大きかったし、兵になって兵営の大浴場に浸かったのも気持ちが良かったが、自分一人で時間を気にせずに使えるこの場所では、芯から疲れがとれるように感じる。
実は一度だけ、熊の姿で入ってみたことがあるのだ。
子供の頃からやってみたかったことだった。四肢を伸ばして耳のすぐ下まで湯に浸かると、剛毛の隅々にまで湯が染み通り極楽の気分だった。
だったのだが、湯から上がってすぐうっかり身体を振るったために、毛の混じった飛沫がそこら中に飛び散ってしまった。さすがに邸の掃除をしてくれる奄に頼むわけにはいかず自分で片づけたが、毛を拭き取るのに殆ど一晩中掛かった。だからもう二度とやらない。
決まった手順で湯を浴びて髷を解く。髪の中まで蒸れるほどに汗ばんでいた。
低い床几に腰かけてごしごしと頭を洗うと、毛先から水が滴るに任せて、身体を洗い始める。しかしともすれば手が止まり、物思いに耽ってしまう。
これは一体どういう状況なのだろう。
房室に好きな女を待たせ、自分は風呂を使っている。
夕食に付き合ってくれと頼みはしたが、こういう展開は考えていなかった。
身体を清潔にして風呂から上がって、祥瓊が準備してくれている夕食を一緒に摂ったら、その後は・・・?
昼間声を掛けたときから考えていたことだった。いやこの日までにも何度となく、繰り返し考えたことだった。
あの夜、思いがけず祥瓊と身体を重ねてからというもの、そのことを思い出さずに寝たことなどないのだ。頭の中で何度も祥瓊の身体をなぞり、口を吸い、啼き声を聴いている。鼻腔を満たす香りを味わっている。
思い出すだけではなくいつかまた、と願いながら、そのいつかがなかなか来ない。
今日、どうやら時間が作れる目処が立って、祥瓊ともうまく会うことが出来て、他の一切の雑用を頭から切り捨てて声を掛けた。相手の都合や気持もあることだしと、不首尾だった場合のことも覚悟していたが、祥瓊もまた一切の雑事を切り捨てたような素早さで応えてくれた。
しかし少しずつ予定が食い違い、頭の中で組み立てていた手順はすでに崩れている。
崩れた揚げ句のこの状況だ。
この後、どうすればいいのだろう。
そこへ突然
「まだ? 湯菜が冷めちゃうわ」
と明るい声がした。
「時間がかかるのなら背中を流してあげる」
そう言いながら、祥瓊が入ってくる。
祥瓊への思いに浸っていた桓たいは、あまりに自然な祥瓊の気配に気づかなかった。
その姿をちらりと見て思わず目を覆う。
すらりとした肢体の娘は白い単衫の裾を膝頭までたくし上げ、両袖もまくり上げている。髪を一つに束ねてきりりと張り切った様子だ。
本当に背中を流すつもりなのだろう。
内心の狼狽を押し隠し、声を聞いただけで反応してしまった部分を隠すために慌てて手巾を脚の間にかける。思わず苦笑が漏れた。
祥瓊には、こんなふうに大胆なまでに迂闊なところがある。
恥じらいがない、というのとは違う。深窓の姫君は、男女の秘め事の知識から実に注意深く遠ざけられて育っていた。
それが父親である峯王の意向であることは容易に想像できる。どれほどに永遠の少女である娘を大切にしていたか、恋人を庇護していた男の胸の内を察すると胸が痛む。
その後仙籍から抜かれて里で孤立して暮らしていた間も、他の娘達とその手の話題に興じることや、幸いなことに他の男たちに目をつけられることはなかったのだろう。
だからすでに桓たいに抱かれているくせに、裸の若い男が風呂を使っている場所に、美しい娘が下着姿で入ってきたらどんな風にことが運ぶか、その因果を結びつけることをしない。
この警戒心の薄さは問題だ。
桓たいにならともかく、万が一他の男にもこんな態度を取ってしまったとしたら?
こんなに美しい娘にこんな態度を取られたら、祥瓊に対して恋情と欲情を抱いている桓たいならずとも、よからぬ事を考える男はかならず出てくるだろう。
そんな危険を冒さないためにも、祥瓊との繋がりを確かなものにしておきたかった。
心は元より、身体もしっかり繋ぎ止めたい、すべてを自分の物にしてしまいたい。
そんな思いを巡らせている桓たいに気づかず
「ひとりで待っていたら落ち着かなくて」
言いながら祥瓊は後ろに回った。
洗い砂を入れた布袋を手に取り、桓たいの背中を、首筋から下へとこすってゆく。
「こう見えても馴れてるのよ。宮中にいた頃は、いつも侍女に身体を洗ってもらっていたから、どんな風にこすられたら気持ちいいか知ってるの」
確かに力のいれ具合や、隅々まで洗い残しのない擦り方は気持ちが良い。
「桓たいの背中、大きいのね。それにこんなに疵が・・・・」
言葉が途切れ、指先でいくつかある傷痕をなぞられた。思わず胴震いがでる。
まだ剣の腕が未熟だった頃に負った傷、熊の姿で戦ったときに負った傷。
傷を負うことを極端に恥じる将もあるが、桓たいはそういうことは気にしなかった。
もとが商人の息子だ。剣は習っても実戦の機会などなかったし、熊になって戦うときには肉弾戦になる。
仙籍に入って命を落とす恐れは減ったとはいえ、傷は常に負う危険があった。
しかし今桓たいが直面している危険は、それにまさるとも劣らない。
「しょう、けいっ」
どうにか声を裏返さずに名前を呼ぶことに成功した。
「ありがとう、もう充分だ、先にあがっていてくれ」
「そうなの? じゃあ流すわね」
どこまでも屈託のない祥瓊は、桓たいの後ろにしゃがんだままで手を伸ばして手桶を取った。二の腕が桓たいの背中をかする。
「いや、もういいよ、祥瓊」
湯を汲みかけた手を止めようとした。
しかし股間の逸物を隠しながらの不自然な体勢で、祥瓊の桶をはたいてしまう。
「きゃっ」
跳ね上がった湯が祥瓊にかかる。
「すまん」
慌てて振り向いた桓たいの眼に映ったのは、跳ねた湯に濡れた布が身体に貼り付いて、太股から尻に掛けての体の線が露わになった祥瓊だった。
「早く、行け」
意志の力を総動員して顔を背ける。
さすがにきつい口調に気がついて、祥瓊は立ち上がった。
「うん…、じゃあ房室で待ってるから」
そんなにあっさりと言うことを聞くとは思っていなかった。
いつも命令口調にはむっとして逆らうくせに。
呼び止めたい衝動に駆られて振り返って見た祥瓊の後ろ姿は、濡れないようにまとめ上げられた髪と後れ毛が貼りついたうなじ、たおやかななで肩、細くくびれた腰、小ぶりで形良く盛り上がった尻、たくし上げた単衫の裾からすっきりと伸びたふくらはぎときゅっと締まった足首。
それらを一瞬にして見て取った桓たいはもう何も考えられなかった。
「だめだ、行くな」
立ち上がるのと同時に祥瓊の手首を掴んで引き戻す。
「やっ、だめ…、……んん…」
微かな抵抗が止み、祥瓊が桓たいの抱擁に身を任せるのに時間は掛からなかった。
余計なことは何もいらない。ただ祥瓊と唇を合わせ、細い身体を抱きしめるだけでいい。
さっきから反応しかけているあの部分が祥瓊の臍の辺りを押していることも知っていたが、そんなことに構ってはいられなかった。
呼吸が落ち着いてきたのに気づき、抱き直しては何度も唇を押しつける。
祥瓊は逆らわなかった。
桓たいの顔の傾きに合わせるように、そっと爪先だって唇を委ねる。
手が背中に回される。
身体から余分な力が抜けて、胸と腹とがぴたりと合わさる。
桓たいの記憶の通り、いやそれ以上に祥瓊の唇は柔らかく、おいしい。
ようやく離れると、ぽうっと上気した祥瓊が恥ずかしそうに笑った。
「いやね、着物が濡れちゃうじゃない」
桓たいの身体についた水滴を吸って、薄い単衫がしっとりとしている。
「お食事の仕度は出来てるから、早くあがっていらっしゃいね」
そういって湯殿を出ようとする祥瓊を、桓たいはものも言わずに引き寄せた。
些か乱暴な力の入れ方に驚いた祥瓊が桓たいをきっと睨む。その顔がどきっとするほど美しかった。獣並みの脊髄反射で股間が反応する。
構わず片手で胸に抱き寄せると、空いた手で手桶に湯を汲み、諸共に湯をかぶった。
「きゃあっ」
祥瓊の小さな叫びを唇で封じ込め、もう一杯湯をかぶる。
ぐっしょり濡れた単衫が肌にはりつき、白い布は半透明になって、祥瓊の体の線と色とを浮かび上がらせる。
細身に似合わぬ豊かな乳房が丸く盛り上がっている。
2人の身体の密着した谷間を辿り、湯が細い流れを作って落ちて行く。
だめ押しとばかりに更に一杯頭からかぶる。
貪る唇の隙間からも湯が滴って行く。
着物のまま全身を濡らされ、唇を塞がれて、祥瓊は腹を立てた。芳の里家に預けられていた頃でさえ、こんな無礼な扱いは受けたことがない。濡れた単衫が何とも心地悪い。
力一杯に桓たいを押しのけ、抱擁から逃れようとした。
だが、桓たいが少し力を入れ直しただけで簡単に捉えられてしまう。
当たり前だ。力で桓たいに叶う者などそうはいない。まして祥瓊はごく普通の体格の娘なのだ。
「祥瓊、しょうけい……」
桓たいは繰り返しながら離そうとしない
それでも身を振り解こうともがく。
――今までこんな無理強いをする人じゃなかったのに
そこに思いが至った瞬間、心の片隅に、これほどに強引に求められていることへの密かな満足が芽生える。
――悦んでいるの、私は? この人にこんな風にされて?
ふっと力が抜けた刹那を逃さず、桓たいは祥瓊を抱き直す。
「こんな濡れ鼠じゃ、居室には戻れない」
囁きながら口づけを繰り返す。
押しつけられる唇の激しさに呑み込まれ、くずれ落ちないようにしがみつき、桓たいの貪るままに口づけに応え始めていた。
(つづく)
神キタ(;´Д`)ハァハァ
お待ちしておりました。
752 :
名無しさん@ピンキー:04/08/25 19:13 ID:17unSCV4
桓祥まつりでつか・・・ウレシイ
温泉熊タン(;´Д`)ハァハァ
ここで「つづく」だなんて、生殺しデスヨ……。
「木亘ネ羊ネ申」降臨!!
「お風呂」お待ちしておりました(*´Д`)ハァハァ
ううううう……、しかもリアルで読むのは初めてなんだよー(;゚Д゚)ハァハァ
>>745-750のつづき
口を吸われること。それに応えること。
合わせた唇は力強く祥瓊を包み、重ねているだけで溶け合うような気分になってくる。
互いの呼気と吸気が絡むこと。
舌を絡められること。内側や裏側を舐めあげられ、小刻みに舌先を動かされると、口中に生じた痺れが、何故か全身に、分けても腰の奥に染みて行く。
そんな感覚を、祥瓊は初めての夜に桓たいに教えられた。
半開きになった口の中を桓たいの舌が自由に犯して行く。
唇を舐められ、歯茎を擽られる。
その感覚が何故か頭の後ろを伝わって、脳髄を痺れさせる。
桓たいに教えられたのだ。桓たいだけが祥瓊の口を思うがままに味わい、こんな不安定な感覚に投げ込むことが出来るのだ。
だから祥瓊は全てを桓たいに預けてしまう。
桓たいが望むことは、全て受け入れたくなってしまう。
祥瓊の唇を貪りながら、桓たいはぴったりと貼り付いた布の上から手のひらて乳房を包んだ。
細身の身体に似合わぬ豊かさのそれは、豊かさに似合わぬ青い固さを残している。
「娘」なのだ、未だ。
固い乳房の上の乳首は柔らかく、容易に固くはならない。
それを承知で指の腹を使い、微妙な力加減を探りながら乳首に愛撫を加えてゆく。
わずかに反応が見えた。口づけを休んで腰を落とす。布の上から乳暈を含んでかじった。舌先で中央をつつく。
強い刺激に乳首が固さを増した。
皮膚に貼り付いた布を下から持ちあげて可愛く淫らな乳首が勃ちあがり、薄い紅色が半透明の布を通して透けて見える。
本来なら他人が触るはずではないその場所に、濡れた布越しに伝わる熱と快美な刺激とが、祥瓊の官能を引き出してゆく。
このまま手放しで身を委ねてしまいたいという欲望に流されそうになる。
「こんなところじゃ、いや」
祥瓊は抵抗を試みた。
しかしそれでは、ここでなければいいと言っているも同然だ。
「今、ここで」
乳首を前歯で夾んだまま桓たいが答える。
「もう抑えが利かない。今、ここで、お前が、欲しい」
一語一語絞り出し、桓たいは単衫の上から祥瓊の乳首をきつく吸い上げた。
濡れて冷えた布の上から与えられた熱さは、祥瓊の抵抗をこともなげに崩す。
「はぁっぁあ…」
抗しきれない快感に、吐息と共に身体は明け渡された。
― 4 ―
浴槽の枠に寄りかかった胡座の間に横座りに座らせられると、祥瓊はぐったりと凭れかかった。
顎を指で持ち上げられ、ねっとりと唇を重ねられる。
祥瓊の唇を唇と舌で弄びながら、桓たいは双つの乳房を何にも邪魔されずに愛撫している。乳房の重みを楽しむように揺すり上げる。
力の抜けた祥瓊の手を自分の股間に導く。
祥瓊がびくっとすくむのが判った。構わずに棹を柔らかく握らせると、軽く上下するように教えた。
力加減がまだ判っていない。だがむやみに力を入れないのを良しとして、そのまま続けさせる。
何度貪っても飽きない祥瓊の唇を味わい、身体を支えた左手で乳房を弄り、右手でしっかり閉じた膝をさする。裾がまくれあがって露わになっている膝から太股へ、何度も指を滑らせる。
「寒い……」
祥瓊が囁いた。
「着物が冷えて…」
「脱がせてやる」
桓たいの手がぴたりと貼り付いたうす布をはぎとる。片方の乳房が勢いよく零れでて、祥瓊は一瞬息を飲んだ。
「本当に綺麗だ、祥瓊」
乳房に見とれて思わず口をついて出た言葉にはなんのてらいもなく、それは祥瓊の心に真っ直ぐに届いた。
「味を」
膝の上に身体を倒し、大きめの乳暈全てを含むように大きく口を開けて唇を被せる。
「味を知りたい」
厚みのある舌が、特に柔らかい敏感な部分を覆った。
こんな風に乳首を吸われるのは2度目だった。
初めての時にもそう感じた。今日はもっと強く感じる。
自分の乳房をしゃぶっているこの男に、もっと乳を含ませたい。抱きしめて乳房を与えたい。
「桓たい、嬉しい」
喘ぐように囁いて胸を突き出す。
いつの間にか棹を擦る手は止まってしまっていた。
桓たいは左の乳房に吸い付いたまま右の乳房も剥き出しにした。
色の薄い、輪郭のくっきりした乳暈がきゅっと縮まって、乳首が長く尖っている。
「こっちも吸って欲しいか?」
素直に答えるには決意のいる問いに、下唇を噛んで祥瓊は頷いた。
そのまま乳房を鷲掴みにされ、その力とは裏腹の優しさで、尖った先端を舐められる。唇を尖らせて乳首だけを口に含み、舌で包み込みながら吸う。
これがどうしてこんなに気持ちが良いのだろう。桓たいの熱がじわじわと伝わり、火照るほどに熱い部分と、どんどん冷えて行く部分の温度差が激しい。
身体の芯まで吸われるようで、気持ちが良くて力が抜けてしまう。桓たいの首を抱いて辛うじて床に崩れ落ちるのをこらえる。
このまま、ここで。桓たいが言ったように、今、ここで・・・。
だが肩や背中にはりついている布が体温を奪い、とうとう小さいくしゃみが出てしまった。
口を離し、面白そうな顔で桓たいが顔を見る。
「暖まろうか」
そう言って笑うと何の苦もなく祥瓊の身体を抱き上げ、そのまま一緒に湯に入った。
浴槽の中にもうけられた幅広の床几にゆったりと腰かけ、桓たいは祥瓊の背中を自分の胸に凭れさせた。
白い乳房がふたつ、湯の表面に円い丘のように浮かぶ。祥瓊の腕がそれを抱いてそっと押さえた。
空いている方の手をとると指を絡ませた。
耳たぶからうなじに点々と唇を這わせ、名前を呼ぶ。
「なあに?」と答える声が湯気の中でくぐもって聞こえる。
こうして二人きりで、身体を抱き合わせて名前を呼んでみたかった。当初の思惑とは随分違ってしまったが、これでも充分に満足だ。
先程までの、何が何でも欲しいと言う気持はひとまず落ち着いていた。今はこうしてくつろいでいたい。
もう一度名前を呼ぶと、今度は名前を呼び返してくる。こんな他愛のないやりとりを、もっと何度も重ねていきたいと思った。
空いている手で腰ひもをほどくと、湯の流れにのって吹き流しのように翻った。自分の腹と娘の背の間に挟まる布一枚分のもどかしさが歯止めになる気がして、着物の前をはだけさせるだけでそれ以上は脱がせなかった。
それでも、いつの間にか手が勝手にまさぐりはじめる。
ぴたりと合わさった祥瓊の膝の内側にそっと指先を滑らせる。そのまま指を上になぞって脚の合わせ目まで滑らせることを何度も繰り返した。
軽く目を閉じて桓たいに凭れている祥瓊の脚がわずかに弛んでくる。そのたびに確実に、桓たいの指は太股の間の敏感なところへと愛撫を進める。
ついに目的の場所に指先が届いたとき、そこはすでにとろとろしたもので満たされていた。
「濡れてる」
「お湯にはいっているから」
どこか言い訳がましい返答に桓たいは薄く笑うと、祥瓊の手を秘所に導いた。細く長い指を掴んで何度かその場所の上を往復させる。
「これは湯の濡れ方じゃない、わからないか?」
そして祥瓊の手に手のひらを被せ、指で擦り上げる。
「ああっん、そんなこと」
慌てて手を振り解こうとする様子が悪戯心を呼び覚ました。
「自分で触って慰めたこともあるんだろう?」
もっと困らせたくなって訊いてみる。
「そんなことしない、自分でなんて…、ここに、触ったのは………あなただけ…」
喘ぎ混じりに口にして、祥瓊は耳まで赤くなった。
ここまで素直な答えが返ってくるとは思っていなかった。こんなことを口にされてしまっては、もう他にどうしたらいいのか判らない。
「確かめてやる、見せてみろ」
余裕がなくなり、声が真剣になってしまう。
いきなり立ち上がったせいで湧き溢れている湯が大きく波立ち、ざばっと音を立てて浴槽の外へ落ちた。
揺り返しの波で足下がふらつくのを踏ん張って、一緒に立たせた祥瓊の身体を支えた。
ひょいと抱き上げて、浴槽の、奥行きのある壁際の縁に腰かけさせる。
「なによさっきから、私をものみたいに扱わないで」
どうやら本気で怒り出しているようだ。怒っている祥瓊は可愛くてきれいだ。
「それに見せてみろって、なにを、ふ、ぐっ」
強く祥瓊の口を塞いだ。肩を押さえこみ、犯すように口の中を舌で蹂躙する。怒りと不安に強ばった相手の舌を包んできつく吸い上げる。
そのまま両手をずらして、はりついた着物を肩から引きはがした。
抱き寄せて背中に貼り付いた布を引き下ろし、さり気なく祥瓊の膝の間に身体を割り込ませる。
少しずつ身体をずらし、あご、のど、首、肩と口づけを繰り返し、袖を腕から抜き取りながら身体を下ろしていった。
改めて何も隠す物のなくなった乳房を愛でる。誇らしげに突き出したそれは、まさに天帝の造化物としか表現し得ない完璧な美しさ。
「綺麗だ……、なんて……」
祥瓊に関しては、綺麗と可愛いという言葉以外思いつかない。桓たいの指が乳房の形を確かめるように動き、親指の腹で乳首の頂点をなぞる。
「あっ」
小さく鋭い叫びをあげて、祥瓊がぴくんと動いた。
その叫びは湯殿の中で長い響きを残した。
目の前で乳首の形と色とが変わってくる。
堪らなくなって尻を抱えて揺すり上げ、乳首を前歯で夾んだ。
桓たいの頭に置かれた祥瓊の手が突っ張る。
「これが、いいのか?」
乳房を大きく舐めまわした。舌で先端をかすり唇で包んで吸い上げると、祥瓊の口からは今までとは違う吐息が漏れてきた。
「お前はこれが好きなのか?」
柔らかくなっていた乳首が固さを取り戻すと、祥瓊の腕が桓たいの頭を抱え込む。この娘は乳首が感じるのだと嬉しく思う。効果が判りやすい形で現れる乳首は、愛撫を与える側からしても満足を感じる部分の一つなのだ。
(つづく)
リアルタイム乙。
ホントすげぇですよ、あなた。
ぐーっじょぶっ!
ぐっじょぶ!!
どうでもいいけど、温泉熊に和んでしまった(*´∀`)キモチヨサソウ
も、もうノボせそうです*´Д`)
続きをお願いします・・・。
熊の姿でお風呂に入るのを子供の頃からやってみたかったのかぁ。
なんだか、カワエエ!!
∬ ∩___∩ 〜 〜
| ノ ヽ ∬
∬/ ● ● | < 極楽 極楽
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、 ∬ ∬ 〜
/ ヽノ ) 〜
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒⌒”(⌒~ヽ(~ ~~ ⌒`ゝ
>>765 これは良い熊湯ですね
・・・泰麒汁ならぬ熊汁か・・・
もうすぐリアル投下の時間でつか(*´Д`)ハァハァ
温泉熊とオナ未遂祥瓊に萌え
>>756-761のつづき
「あん、桓たい・・・」
腰裏を擽るような甘い声で呼ばれる。
桓たいは乳房の脇を優しくなぞりながら、また口を吸った。
自ら口を開いて迎え入れ、不器用に舌を絡めてくるのが堪らない。
存分に味わうと、そのまま腰を落とし、すっかり油断して弛緩していた祥瓊の秘所に顔を埋めた。
口づけにも乳房への愛撫にも馴れてきたのなら、どうしてもその先を教えなければならない。初めての夜には譲ってやったのだから、今夜こそは桓たいの望み通りに愛撫したい。
「ひゃあうっ、いやっ、駄目よそんなところ」
必死に脚を閉じようとするがもう遅い。その動きは桓たいの頭をより強く挟み込むばかりだ。
浴槽の中に腰を落とし、太股を両肩に担ぐ位置に落ち着かせて膝が閉じないようにしっかりと支えると、桓たいは仰向きかげんにその場所をしげしげと見つめた。
淡い茂みが濡れて貼り付き、ぷっくりと膨らんだ丘の形がはっきり判る。
合わせ目は陰影の深い線になって、その奥に桓たいの欲しいものが隠されているのだ。
合わせ目から尻穴にかけて太股の付け根が絖のような光沢を放ち、そこが殊に柔らかいことを示している。
「駄目……、恥ずかしいのに……」
口ごもる祥瓊の声には、最前ほどの力はない。
見上げると両手で顔を隠してしまっている。
愛撫を受け入れる仕草と受け取って、光沢のある足の付け根を、舌を思い切り伸ばして舐める。擽るように小刻みに動かすと、祥瓊が切なく啼いた。
そのまま顔を押しあてて割れ目に舌を這わせる。
紺青の髪の毛に比べて少し固く縮れた藍色の恥毛の舌触り、それを通してまさぐる、弾力のある饅頭のような恥丘の形。
そこを何度もなぞると、腰を振って逃れようとする。
それを許さず、すべらかな太股を抱え上げたまま、思い切って指で割れ目を開いた。
途端に甘ったるい匂いが鼻腔を満たす。
目の前の光景に、驚きで息を飲む。
そこは真珠母のような光沢を持った粘液で覆われていた。
女のそこを指で触って濡れているのを確かめたことはあっても、実際に濡れた様子を見たことはなかったのだ。こんなに輝く膜のように秘所を覆うものだったのか。
しばし動きを止めて見とれていると
「そこ、どうかなっているの?」
と不安そうな声が頭上から降る。
何も答えず、本能のままに唇を押しつけた。思考を麻痺させる香りを吸い込み、舌に滑らかな粘性の高い液体を思い切り啜りこむ。全てを舐め取るために舌を尖らせて隅々まで舐る。味はない。ただただ舌触りが快い。
「ひあっ、嫌よ、なにをしてるのっ」
暴れる祥瓊を抑え、顔を離して粘液を舐め取った後の谷間を確かめる。
そこに見つけたのは、形の整った張りつめた花芯。
豆の花を思わせる、大小二組の花びらが上下に重なっている。下の大きい方の花びらの帳を更に広げると、その奥には薄い色の秘肉がしまわれている。小さな穴が口を開き、息づくような動きでひくついている。
あの夜、こんな狭いところに自分の物を突き入れてしまったのかと自責の思いに駆られて口づけを与えた。
「きゃんっ、駄目っ、汚いの、そこっ」
「風呂で洗っただろう?」
取り合わず、舐め回す。舌先で穴の形を確かめ、そっと差し入れた。狭くてきつい穴の輪郭をなぞる。
祥瓊は黙ってそれに耐えていた。
舌の動きをなぞって指先でも確かめる。きついし固い。時間を掛けて丁寧にほぐしてやりたい。
次いで花びらの片側を萼のようにまとめたもう一組の花弁を舌でつついた。そこにあるはずの花芽は形を表してはいない。
顔を離して見ると、予想通り桓たいの唾液に濡れた花弁は閉じている。
指先で合わせ目をくつろげ、小さな花芽の頭がほんの少し見えていることを確かめる。
「こんなにきれいなものを、初めて見たんだ」
本心からそうつぶやいた。
本当にきれいだった。淡い鮭肉色に色づいた花びらはみっちりと張りつめててらてらと光っている。整った肉襞は作り物めいてすら見えた。
顔を傾けて口を押しつけ、左右対称の肉襞を一枚ずつ丁寧に舐った。
「ひゃあんんっ、あん、駄目、駄目よ桓たい」
再び祥瓊が暴れる。腰を捻って逃れようとするのを、尻を掴んで押さえ込み、強引に膝を割る。舌を宛って温めるように舐めあげた。
舌に吸い付く滑らかな感触が、舐めることそのものへの歓びを増幅させてゆく。
鼻や口の周りを汁まみれにして、桓たいは夢中で舐め続けた。
― 5 ―
最後に女とこういうことをしてから、どれくらい経っているだろう。あれは予王の時代の最後の年だっただろうか。
なぜなら先王の時代、麦州には女があふれていたから。国内の他の州や郷からはいなくなっても、そこには沢山の女がいた。
当時の麦州侯浩瀚は、国を追われる女たちの嘆きを聞いて水際で追放を食い止めていた。
だが他州から来た女たちの大方は里家に身を寄せたり、豪商の下働きの職を見つけたりできたものの、土地も戸籍も捨てて逃げてきた女全てを無条件に養えるほど麦州は豊かではなかった。
女たちは国を出て行かない代わりに、自分たちで仕事を作り出さねばならなかったのだ。
結果、麦州のいくつかの大きな町では妓楼や娼館が一気に増え、他州からわざわざ花娘を買いにやってくる客で繁盛したという。
そしてそれは、20代半ばの桓たいの健全な性欲を後腐れなく満たしてくれる意味でも、女に金を払って仕事を与えてやれる意味でも、どちらにも都合の良い状況ともいえたのだ。
女たちからすれば、州師武官の寵愛を得れば有利だという思惑も働いたことだろう。自分から積極的に誘惑してくる者は少なくなかった。
中には淫らに設えられた臥室の中で、素人娘には間違っても出来ないような痴態を演じてみせるものもいた。その思惑に嵌っては面倒だと自制が働き、どんなに悦くても同じ花娘を二度買うことはなかったが。
その時の経験が無駄ではなかったということか。少なくともそのお陰で、経験のない祥瓊を相手に、少しは上位に立って接することが出来ている。
しかし抱いた女の数はともかく、桓たいにとって恋愛は計り知れない世界の話だった。
そして祥瓊は、女ではなく祥瓊なのだった。
桓たいにとって唯ひとりの存在になりつつある。
それがどういう意味を持つのか、恋に落ちたばかりの桓たいには深く考えることが出来ない。
見た目から言えば、美貌と呼ぶに相応しい面立ちはもとより、艶やかな紺青の髪も、磁器のような肌も美しい。更に言うなら、細身の体つきに似合わぬ形良く盛り上がった乳房や、女らしい曲線でくびれた腰、引き締まった尻と真っ直ぐに伸びた脚も、何もかもが極上品に思える。
少し低めの声はよく通り、どこで耳にしてもすぐに判る。
抱きしめると鼻腔を擽る体臭は、野の花を思い出させる。
惚れてしまえばあばたもえくぼなどというが、おそらく誰の目にもあばたなど映りはしない。
敢えて言うなら、負けん気が強くてきついところはある。
しかしその裏には、健気で曲がったことを許せない正義感と優しさがあることを知っている。強気の発言の裏で、笑ってしまうほどに世間知らずで素直な可愛さが見え隠れする。
どこをとっても好きにならずにいられない娘なのだが、相手もこちらを好いてくれているらしいことは、桓たいにとっての奇跡だった。
いずれにせよ、祥瓊を今まで抱いた女と比べることなど頭の片隅にも浮かばない。
今しているこの行為は欲望を解消するためのものではない。
かつてないほどに欲情しているにせよ、断じて性欲を満たすためだけのものではない。
桓たいが男で祥瓊が女だという事実は、桓たいに未だかつて経験したことのない満足と歓びをもたらしている。自分が祥瓊を可愛がってやれる肉体と技術を持っていることが、なんと有り難いことかと思う。
これがもし互いに初めてだったら、恐らく力の加減が判らずに祥瓊を壊してしまったことだろう。
それほどに一途に、桓たいは祥瓊を求めていた。
(つづく)
リアル投下
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
もう桓祥には萌え過ぎ…。
単なるエロに終わらず、人物や背景の描写も丁寧なところがこの話を深くしてます。
>>773 禿堂。
なんつーか、このまま店に並んでても俺は買うね。
祥瓊すげーな・・・・・クマと獣姦かよ。
美女と野獣(*´д`)ハァハァ
>775
陽子結構獣姦してますが何かw
>>768-772のつづき
まとまりのつかない考えが頭の中を巡る。桓たいの舌は執拗に祥瓊の秘所をいらう。
舌の平を使って全体を覆うように舐めあげ、舌先を尖らせて一枚一枚の花びらをなぞり、小さな肉片に隠された花芽を小刻みに刺激する。
「あ、あ、あ…、いや、桓……、おね…、いぁ、だ、め……、あ」
声にはなっても言葉にならない。祥瓊の手は桓たいの頭を掴んで押しのけようとしているのに、腰は愛撫に合わせてくねり始めていた。
桓たいは反応を伺いながら肉襞を吸い、小さな入り口に指先をすべり込ませた。
熱を持った粘膜が指先をくるみ込む。そこは明らかに湯とは違う液体で濡れている。
それを舐め取るために顔を深く埋める。舌に触れる蜜、顔面を覆うむっとする湿度と温度、鼻腔を満たす甘酸っぱい香り。桓たいの唇が湿った音を立てる。
祥瓊の身体から力が抜けてきた。脚の間は完全に桓たいの愛撫を受け入れている。
それをいいことに、桓たいは何度も顔を離しては祥瓊の淫らな花園を目に焼き付け、口を付けては蜜の味や舌触りを楽しみ、胸一杯に男を誘う匂いを吸い込んだ。
花芽はぷっくりと膨らみ、それを護っていた花びらの中から完全に姿を現している。つやつやと輝くほどに張りつめたそれは、薄紅色の珊瑚細工かと思わせるほどに美しく完璧な形をしている。
桓たいはその有様をほれぼれと見つめた。祥瓊はこんなところまでもきれいだ。
舌の先端にくっきりと感じる柔らかい果肉の詰まった皮の薄い果実のような感触が愛おしく、円い形をなぞって何度も優しく上下させた。自分の唾液をまぶしつけ、祥瓊の蜜を塗りつける。
休むことのない桓たいの愛撫を受けながら、祥瓊の頭の中には二つの言葉が繰り返し渦巻いていた。
駄目、嫌、駄目、嫌、
こんな風にされたらおかしくなってしまう。自分で自分の感覚が判らなくなってしまう。
熱いのか、痛いのか、嫌なのか、好いのか。
駄目、嫌、嫌、駄目、
初めての時も桓たいはここに口づけをしようとした。
あのときは抵抗したらやめてくれたのに。
こんな風に吸われて、舐められて、嬲られて、ああ、おかしくなってしまう。
背筋をざわざわと何かが這い上がって来る。腰の奥から頭の天辺へ、何かが私の身体の中を撫でまわしている。こんな感覚を味わったことなんかない。
これ以上されたら狂ってしまう。
嫌、駄目、駄目、駄目、
今夜はあきらめる。もう引き返せない。もう身体が桓たいの言うことしか聞かない。
でもこの次は断固拒絶する。
こんな風に自分が自分でなくなってしまうような感覚を味わわせた桓たいを許さない。
嫌、嫌、嫌――絶対許さない。
絶対・・・、・・・やめないで。
やめたら、嫌、もっと、して、もっと、駄目、もっと・・・。
ああ・・・、気持ちがいいの、こんな感じは初めてなの、桓たい、お願い、もっと・・・。
その時、唇を尖らせた桓たいが祥瓊の果実をきつく吸い上げた。
不意打ちに腰裏が強ばる。桓たいの頭に置いた手に力が入り、濡れた髪を鷲掴みに引っぱる。
「ひあぁああーーっ、くっぅんん、はふ、はっ、あっ、あっ、あんんんっ」
悲鳴を上げて大きく仰け反った。肩に担がれた脚が爪先までぴんと伸び、桓たいの頭を夾んで締め付ける。がくがくと腰が揺れるのと同時に、温かいしぶきが桓たいの顔に向かって勢いよく噴き出した。
意識が飛んでぐらりと回転した身体が、桓たいの頭に縋るように崩れ落ちた。
湯に落ちる前に慌てて抱き留める。ぐったりした身体は息づかいが荒く、胸が大きく波打っている。
薄く開いたまぶたの隙間から見える瞳は焦点を失って虚ろだった。
しまりなく開いた唇の端から透明な涎が一滴零れた。
― 6 ―
冷えきった身体を支えて風呂の中に引き入れる。
娘は意識を朦朧とさせている。力の抜けた身体を桓たいに預けてぐったりしている。
それを抱きしめ、桓たいは腹の底から熱いものを感じていた。
昇りつめた。いや、昇りつめさせた。
花芽を責めたからとはいえ、わずか二度目の経験でこんな反応を示すとは。こんなに感じやすい身体を持っているとは。恋人の立場からすれば二重に嬉しい。
その祥瓊は未だに何が起きたのか判っていない。呆然として桓たいのなすがままになっている。
片手で祥瓊を抱き寄せ、片手で顔にかかった液体をぬぐった。
味を見る。思った通り、祥瓊の蜜の味だった。絶頂に達して噴き零れるほどの蜜を湛えているのか。そんな身体をしているのか。
もうひと掬いぬぐうと、半分開いた祥瓊の唇に押し入れる。
「なに、これ……」
指を口の中で動かされ、意識を取り戻し始めている。
「味を覚えているか? 全部舐めて」
耳朶を口に含みながら囁く。
「私の、味……?」
ぼんやりと言いながら、桃色の舌先をちろちろと見せて丁寧に指の間まで舐めている。その可憐な仕草が堪らず、桓たいは頬を夾んで自分の方を向かせ、唇を味わった。二人の舌の間で祥瓊の蜜の味が薄まって行く。
「臥室に行こう」
これ以上は我慢することになど意味がない。
「だって、ご飯が・・・」
身体をここまでにされながら、まだ気持が伴わない祥瓊が異を唱える。
「その前にこれを鎮めないと、飯を食うどころじゃない」
恋人の手を再び猛った肉棒に導く。
祥瓊の頬に、今までとは違う赤みが差した。目の周りがぽっと赤らみ、瞳が潤んで灯篭の光を受けて輝く。
「抱かせてくれ」
・・・その答えは微かで聞き取れないほどだったけれど。
脱衣場で、まだふらついている祥瓊を浴布でつつみ、抱き上げた。
臍に着くほどに反り返った肉棒が、腰に巻いた浴布を持ちあげて祥瓊の尻に当たっている。それを隠そうとは思わない。自分がどれほどに祥瓊を欲しがっているのか判らせたい。
祥瓊の腕が桓たいの首に絡みつく。肩にもたせかけた頭、甘い吐息が耳にかかり、桓たいの背筋から腰に震えが走った。
全くこの娘は。どんな色も差していない染める前の白布かと思うと、どきりとするほど艶やかな色気を見せたりもする。一歩踏み込む毎に抜き差しならなくなってゆく。
「まずは横になって休むといい」
それは嘘だと、休ませる気など桓たいにはないのだと二人とも承知している。祥瓊の瞳が至近距離で桓たいを見つめ返す。
顔を寄せて角度を直させ、祥瓊の唇を吸う。何度か重ね直して、ようやく互いに落ち着く傾きを見つける。
開いた唇を啄むように繰り返し吸い合わせる。唇が触れ合うたびに愛しさが募り、激しさを増して行く。
口を深く合わせ舌を絡ませながら、臥室に向かって桓たいは悠然と歩き出した。
※ ※ ※
その夜、一緒に湯殿を使う二人の姿があった。
一線を越えて尚、抗う様子を見せる祥瓊の脚を易々と開かせて、桓たいは秘所を優しく洗い流している。
相手を見つめる紫紺の瞳は信頼感に満ちて微笑み、顔を上げた桓たいと見つめ合うと、そのままどちらからともなく唇を合わせた。
そこに至るまでになにがあったのか、そして折角の夕食がすっかり冷めてしまったのはもとより、その後果たして二人の口に入ったのか。
さらに、びしょ濡れにされた単衫を洗って干すために、祥瓊は夜の明けぬうちに自分の房室へもどるはめになったりもしたのだが、それはまた別の話である。
《 了 》
784 :
734:04/08/28 01:51 ID:+a12Bed3
遅い時間まで待っていて下さった方、終わりまで読んで下さった方、レスをつけて下さった皆さん、ありがとうございます。
温泉熊のAAもありがとうございます。和みました。
>734
最高でした。
乙悦!そしてGJ!!
待ってた甲斐がありました。
(*´Д`)ハァハァノ)ァノ)ァノ \アノ \ア
満ハァです!金の煩悩を獲得しました!!
職人さん!いい仕事してますねぇ〜!!また続きヨロシク!!!
乙クマー!
なにげにIDが Bed だぜぃw
完結記念に頭から読み直しつつ再利用してまいりますw
790 :
734:04/08/28 01:57 ID:+a12Bed3
>787
あ、本当だ。
しかも12だったりして。
うむ。やっぱり祥瓊は最高だな。素材としては供王と五分。
>>791 bedに12とはこのスレ的には神IDだなw
陽子「祥瓊、わたしはお前といるのが楽しかった。
祥瓊に浣腸したいって、わたしは何度も思ったよ。」
祥瓊「慶王様…今日限りお暇させていただきます。それでは」
陽子「ああっ…待って待って祥瓊!200ccでいいから浣腸させて!
祥瓊〜〜〜〜〜!!」
鈴「…狡い。私だってこんなに慶王様のことをお慕いしてるのに…(;_;)」
虎嘯「お前って…やっぱりそういう趣味があったのな」
hoshu
一日一回保守っとく
念の為…
保守
ぎしぎしと軋む臥台の上で半裸の男が呼吸荒く悶えている。
敷布の上に敷いた黒衣に鼻頭を押付け、その両の手で忙しなく己の男根を撫で摩る。
「ぁあぅ・・・主上、しゅじょうっ・・・そんな、きつくぅ・・・(*´д`*)ハァハァ」
闇に紛れて手淫に耽るのは景麒。
脳裏に描かれるは主人の陽子――想像上では妖艶な女王様である。
自慰の種の官服はいつだったが彼女の部屋からかっぱらったもの。
それを彼女に見立て、あられもない想像をしながら淫らな行為を営むのが景麒の最近の日課だった。
溜まったものを開放すべく夜な夜な使うので、その衣はいい加減くだびれてしまっている。
所々薄汚れた着物を身に巻き付け、ぶつぶつ呟きながら善がる姿は無気味以外の何者でもない。
――が、その奇怪な姿に反比例する如く、景麒の淫行は絶好調だった。
「も・・・もうだめです・・・っ!お、お許しを・・・この縄を解いてくだひゃいぃ(*´д`;)」
縄――景麒の白い肌には紅い組紐が食い込んでいる。
・・・当然、それは彼が行為の始めに自分で仕掛けた物だ。
麒麟の癖に手癖が悪けりゃ性癖も悪い。
妄想癖、被虐嗜好、色欲異常の三重苦である。
影に忍んでいるとはいえ、この行為を半強制的に聞かせられる使令は堪ったものではない。寧ろ虐待されているとも言えるだろう。
下僕達の嘆きを他所に今日もまた、如何わしい想いが天に突き抜ける。
「あ!ああああ、しゅじょーーー(*´Д`;)!!」
白い飛沫を撒き散らし、景麒は闇夜に絶頂の雄叫びを響かせた。
それと同時に、彼の育て親も影の中で深く深い溜息を沈ませたのである。
翌日。
毎晩の奇行を微塵も感じさせず、書房で仕事している景麒の元に、彼の主人が女史と一緒に多くの書簡を持って現れた。
携えてきたものを卓上に置き、書類の堆積した様子を見ると「相変わらず凄いな」と陽子は呟く。
対して景麒は、「ええそうですね」と色んなものが欠落した返事を寄越した。
陽子は積み重なった書物に肘を突き、景麒の仕事姿を眺める。
景麒は見詰められる事に戸惑いを感じていたが、口にはしなかった。
想い人の注視を受けることに対する多少の羞恥と、
毎夜毎夜彼女をオカズにしている後ろめたさを感じる機微も、一応この麒麟にはあったらしい。
じっと見られるのは恥ずかしい(∩_ゝ∩)・・・しかし、見詰められて嬉しい(*´_ゝ`)ポ。――案外複雑である。
景麒による内面百面相を知ってか知らずか。陽子は尚も彼を見詰め、ボソっと言った。
「なあ、景麒。・・・お前、タマッテるだろ?」
「?!」
景麒の手の平から筆がぽろりと落ちる。
「見てれば解る。・・・お前も色々大変だな」
(み゛?!何を見てたんでぃすか――?!)
景麒は空中に放り出された鯉のように、ぱくぱくと口を動かした。
その、間抜けな姿に哀れみの目を向け、陽子は硬直した景麒の肩に手を置いて耳元に顔を近づけると奇妙に優しく囁いてみせた。
「・・・今まで考えてあげられなくてすまなかった・・・。溜めすぎは身体に毒だ。たまにはじっくりヌイテもいいからな・・・」
――その時の、衝撃を何と言い表したものか。景麒は不自然な格好で凝り固まった。
「じゃ・・・頑張れよ・・・」
しっとりと微笑み、陽子は景麒の背を軽く叩くと出口に向かって歩き始める。
(主上・・・主上、それはお誘いですか?私を誘っているのですね――?!)
心の中で声を大にし、景麒は陽子の後ろ姿に問い掛けた。・・・それを傍で見ていた祥瓊は、静かに口を開く。
「・・・ええ。『お部屋を』拝見する限り、たくさん『仕事が』たまっておいでのようで。
確かに、『疲れ』が溜まっているとお身体に毒はですから、
時には『気を』抜かれてもよろしいかと――主上はそう仰っているのです」
「?!!!」
景麒がくるりと振り向くと、その先に醒めた瞳をした女史が立っていた。
普段の愚行を見透かすような台詞と冷たい視線。
(何だ、この威圧感は――)
甘いよ、このひよっこが――実年齢三十路過ぎの祥瓊がそう思っていたかどうかは定かではない。
しかし景麒には、そう思っているように感じた。
それを裏付けるかのように、紺青の髪の少女は追い討ちを掛ける。
「台輔。主上の女御が、『お手持ちの主上の官服、早くお戻し下さい』と申し上げておりましたから・・・」
(露見しているーーーー!!!!)
最早、確定的だった。
女御も女御とて無駄に百年生きてきたわけではない。――長寿娘達の脅威である。
予想外の人物に行動を読まれて恥辱極まりない上、情けなくて声も出せない。
祥瓊は無言で小刻みに震える景麒に止めの一発を差した。
「それでは、あまり夜遅くまで起きられませぬよう。お体をおいといくださいね?」
嫌味だか警告だか良く判らない言葉を残し、祥瓊は書房を後にする。
何故お前らが――!何故に――!!!
景麒の疑問に答えてくれるものは、誰一人として居ない。
書房に残されたは憐れな男の姿。足元に転がる書類と書筆が空しい。
その彼のてんぱりっぷりを察し、地に潜む使令の面々は、静かに、ただ静かに手を合わせ、彼の為に祈りを捧げた。
――合掌(-人-)――。
GJ!
磨きの掛かった変態っぷりの宰輔vs長寿娘イイ!( ゚∀゚)ノ
朝からのぞいてみて良かった。
ワロタw
顔文字が妙にいい。
ぐっじょぶ!!
また何か投下してね〜ノシ
大 爆 笑。
さすが変態だ
805 :
名無しさん@ピンキー:04/09/02 20:24 ID:J62Qzwqv
ワロタ。景麒も大変だなw
爆笑したよ。
変態行為は
天知る(天帝) 地知る(指令) 人ぞ知る(長寿娘) 己が知る
知らぬは主上ばかりなり、か
乙でしたー
このスレの文章はどれも味わい深くてイイ!
>>798-800 久しぶりに覗いたらヤバイのキターーーハァハァ
やべぇ腹痛ぇww
この景気エロ画像で独りHしてるのを親に見つかった男子中学生の様だ…
そういや数字板でも泰麒ブリッジ大佐のコピペ貼られてたな、景麒。
大人板関連じゃ奴はオナニストってのがデフォなのか。
.へヘ
.// ⌒丶
(从ハ从)
.)§´∀`リ <慶東国国主が華麗に保守
( ハ† _ ハ
U|_____|U
∪ ∪
811 :
名無しさん@ピンキー:04/09/05 14:21 ID:w8uxw2dx
上の方に書いてあったけど、景麒受の同人誌あったよ。
パラレルモノで景麒が浩瀚に攻められてるのが。
なんとなく開けないんだけど、
スレが出来たのなら一声じゃないのか。
>813
一声は即位
二声は・・・
つーかスレタイを見れ
814に座布団1枚!
砕石位
>>麒上位
>>820 それじゃ男が上ってことになって何の意味もなかろう。
つーか、そもそも正しくは騎乗位な。
>820
才だったら麟上位なのねん(*´д`*)ハァハァハァアハァ
陽子様は何だって騎乗位です。
尚隆は・・・
>>812のスレがだいぶ荒れてる・・・やはりニ声がイクナかったのか。
何となく床上手なイメージが強いが、尚隆がセクース下手だったら笑えるな。
827 :
名無しさん@ピンキー:04/09/13 01:25:09 ID:pMecdy0S
>826
ちょっと涙が…。
なんか情けなくて嫌だなぁ、そんな尚隆(笑)。
いや、俺の勝手な意見だけど(笑)。
828 :
名無しさん@ピンキー:04/09/13 01:42:59 ID:qu7hsBHz
826 下手くそな様子、想像してしまいましたよ。 女:「痛いじゃない!」尚:「す、すまん…」 みたいなやりとりを。ショボイ想像でスマソ。
んもうへったくそよねあの御客〜
あんなにいい男だからどんなにかって期待したのに〜
とか遊女の間で言われてたら…嫌だな確かに。
下手(並)だけど絶倫な尚隆ってあるかも
采麟発情期 そろそろ14歳
・・そんなこんなで
『小松三郎尚隆、称号・延。彼女いない歴=治世の年数』だったら笑える。
小松のオヤブンがそんな…(つд`)
でも、若の頃からずっと遊女があれやこれやしてくれて、自分自身のテクは
鍛えられてなかったりして…
>>833 ズンズンズンズンズンズンズンズン 小松の(ry
し〜らけど〜り と〜んでゆ〜く みなみのそ〜ら〜へ
図南の翼?
一般的に池面よりブサの方が床上手と言われてるしな。
池面は自然と女が寄ってくるからわざわざテクを磨く必要が少ない
よって必然的に下手になりがちとかナントカ聞いた。
そんな色男をみっちり鍛え上げるとしたら誰がいいだろう?
>>838 王道攻の女王様陽子
セクシー氾王
一番親しい延麒
穴場で美人熟女玉葉様
さ あ だ れ が 御 望 み で す か ?
>839
まて。何人か間違ってるw
個人的には超絶美少女系小悪魔・氾麟、とか
玲瓏たる美女系(実年齢)お姉さま・宗麟とか
身体は永遠の十代・心はマジカル熟女なピッチピチお嬢さん・文姫とか
顔面激烈凡庸系but首から下はボン・キュ・ボンで中身は十二国一ウルトラテクニシャン・西王母
あたりがよいかと。
ま、暗くしちまえば顔は見えないからねえ。
あるのはボディとテクだけだ・・・。
尚隆はテク無しデカブツ絶倫なイメージだが鍛え上げて
テクまで付いたら敵無しだな・・・。
職人さんに触発されて、初めてですが参加!
エロなしの前振りが異常に長くなったので、そこはあらすじで。。。
陽子はふとした事から官の不正に気付く。官との衝突を諌め、それ以上の追求を許さない景麒に不審
を感じ、汚職の証拠を探しに外殿へと独り夜更けに下る陽子。たどり着いた書庫には不正の証拠が。
が、不正を行う官他、以前より謀反を企んでいた武官達に待ち伏せに合い、陽子は官から毒矢を受け
る。官は陽子のみならず二度も愚鈍な女王を選んだ景麒の暗殺までもほのめかす。景麒だけは助けよ
うともがく陽子。間一髪、陽子の行動に気付いて追ってきた浩瀚が官を仕留め、助けられる。浩瀚の
背後に景麒が。血に汚れた書庫から景麒を出さねばと浩瀚に息も絶え絶えに頼み、陽子は気を失う−。
陽子の臥室。陽子の牀榻の傍らに金の鬣も美しく、紫の瞳をけむらせた麒麟が無表情に座っている。
寝苦しいのか陽子は寝汗をかき、軽く顔をしかめている。寝返りを打つと緋色の髪の毛がぱさりと揺
れ、首が露わになる。その首にはぽつんと吹き矢の跡。神仙ならば既に傷もふさがっているだろうが
毒を含んだ矢じりで傷つけられた皮膚はまだ傷跡を残している。書庫に倒れていた自らの主。景麒、
と呼ぶどこか拗ねたような声。射抜くような瞳。その全てを失ってしまうのではないかと景麒は自ら
の足元が崩れ落ちるような恐怖を感じた。ふわり、と陽子の体から柔らかな匂いが漂った。はっ、と
景麒は忘我の彼方より戻り、牀榻に横たわる主を見つめると、細い優美な指を伸ばし傷跡にそっと触
れた。
「ん・・・」陽子が薄く目を開ける。景麒は陽子の首元から咄嗟に手を引き、自分の膝上に戻
した。
「け、、、いき?」陽子は傍らの麒麟を見つめる。
「・・・私はどれだけ眠っていた?あの官はどうなった?」起き上がろうとする陽子の肩を景
麒は軽く押さえつるがその手は払われる。上半身を起こした陽子はあらためて無表情な自らの
半身に再び同じ問いを投げかける。景麒は嘆息をもらし、静かに答える。
「主上は丸二日間お休みであらせられました。官はあの場で恒たいが討ち取り、絶命致しました」陽子は黙って、その後は、と急かせる様に景麒を見つける。
「あの官は、、、予王様の時代より汚職を重ね、その金はとある州候に流されていたようです」
陽子を不振気に景麒を見つめ、とある州候とは何だ、どういう事だ、と詰め寄る。
「詳しくは浩瀚様がお調べになっている途中なのですが。今のところ判っているのは汚職によ
り蓄えた金を州候に流し、武器・冬器を集め、兵糧を貯め込み、、、謀反を計画していたようです」
陽子は驚きに目を見開いた。
「そんなに根は深かったのか・・・」
そして、と景麒は続ける。
「どうやら、私に対する暗殺計画もあったようです」景麒は軽く苦笑をする。陽子の頭には官の言葉が響き渡る(「愚鈍な麒麟は粛清し、我らは新たな麒麟を待つ!」)
「浩瀚殿が書庫の鍵を入用とされた主上に不審を感じ、たまたま書庫へと向かってくださったから良かったようなものの、お独りであのような深夜に・・・あれほど私が軽率な行動を謹んで下さいとお願いしているにも関わらず!」
陽子は下をうつむいた。小さな肩が震えている。
「景麒、、、済まない。私が至らないばかりに」泣くものか、と陽子は思う。今回の事は自分の
軽率な行動が招いたことだ。しかしそれよりも自分の存在はもとより、麒麟の存在まで否定さ
れ、結果、麒麟の命までも狙おうと官を追い詰めさせた自分の無能さが口惜しい。こらえきれ
ず、翡翠の瞳からはらりと一筋涙が零れ落ちた.。涙に気付いた景麒が横を向きぽつりと言う。
「しかし、結果的には官の不正があばかれ、謀反の芽は発見され、近々摘み取られる事でしょ
う。これも主上の行動あればこそ」
陽子は相変わらず下を向いたまま黙っている。
「主上、、、言葉が、過ぎました。ご無礼をお許しください」
「景麒は悪くない。全て私の無能さが引き起こした事だ」陽子は顔をあげ、景麒を見つめる。
「お前までも命を狙われるようなことを招いたのは私だ!お前は私を責めて良い!謝るな、私
を責めていいんだ!」陽子ははらはらと涙を流す。その様子を景麒は戸惑いを隠せぬように見
つめる。「景麒、許せ、許してくれ、、、」陽子は嗚咽をもらした。悔しさに、情けなさに涙が止
まらない。震える肩にそっと景麒の指が触れた。
「主上は許しを請われることなぞ何もなされておりません。元はと言えば私がもっと早くに不
正に気付いていなければならなかった事」景麒は陽子の肩から指を離し椅子を降り、深く叩頭
した。「主上、お許しください」
「景麒・・・」陽子はたまらず牀榻を降り、景麒につめよる。「景麒、顔を上げてくれ。お前に
そんな事をさせたい訳ではない。謝るな。そんなお前は見たくない。顔をあげてくれ。これは
命令だ!」景麒はゆっくりと顔をあげ自らの主の顔を仰ぎ見る。そして思う。ああ、この方は
こんなにもお小さい。震える肩の小ささはまだ少女のもの。華奢ではないがほっそりとした腕
が夜着からのぞいている。こんなにも小さな体に一国を背負い、民を下僕を気遣う強い心根。
意識を失う寸前に主は自分よりも我が身を案じて浩瀚殿に私を書庫より出させようとなさっ
た・・・景麒は陽子をふわりと抱きしめた。
「け、景麒!?」陽子は突然の麒麟の振る舞いに驚いたまま景麒の腕の中から動けずにいる。
景麒は陽子を抱えると牀榻に陽子を壊れ物でも扱うようにゆっくりと下ろした。
「お体に障ります、、、まだ主上に置かれましては休息が必要かと」ふっ、と景麒は笑った。
「私は、、、もう大丈夫だ。二日も朝議を欠席した。明日の準備もしなくては」陽子はどこか憮
然と言い、起き上がろうとする。景麒は牀榻に腰掛け、陽子の両肩をそっと押さえ、起き上が
れないように軽く力をこめる。枕に広がった緋色の髪の毛。まだ涙も乾いていない潤んだ翡翠
の瞳。そして首元には痛々しい矢の傷。景麒はそっと傷口に唇をつけた。陽子は突然の景麒の
口づけに何が起こったか判らないように景麒の瞳を見つめる。
「け・・・いき?」どこか小さな子供のように陽子はつぶやく。「傷口にそんな、、、血が障る、、、
ぞ?」景麒は陽子が今まで見たことのないような優しい目で笑う。「大丈夫です。傷口はふさが
っております」そうか、、、と陽子は今まで景麒の唇が触れていた首元をさわった。上を見上げ
ると景麒の顔が愛しそうに陽子を見つめている。
「あの時、、、書庫であなたを失うのではないかと体が震えました」陽子は黙っている。そして
今は、と景麒は心の中で続ける。(そして今は、あなたが愛しく、体が震えます・・・)景麒は
陽子の額に口付ける。「あなたがご無事で本当に良かった・・・」景麒は壊さないように陽子を
そっとかき抱く。陽子は景麒の腕の中で景麒の鬣に自分の顔をうずめた。「私も、、、お前が無事
で良かった」あの時、と陽子は思う。常世に来て初めて天に祈った。景麒を助けて、と。今、
麒麟の腕の中、陽子は自らの半身を失っていたかもしれない恐怖に身を震わす。陽子の震えに
気付いた景麒が身を離す。
「主上、どこか痛まれるのですか?」
陽子ははらりと涙を流す。
「馬鹿だな、お前は、、、私は嬉しいんだ。お前が無事で、ここにいる事が。お前がここにいる
事だけで私はこんなにも嬉しい、、、」陽子は景麒に抱きついた。
「主上、、、」景麒は陽子の頬を両手で包み込んだ。陽子は瞳を閉じる。景麒はそっと陽子の唇に
自らの唇を触れ合わせた。陽子の体から力が抜ける。体中が熱くなる。陽子はそれがなくては
倒れてしまうかのように景麒に強くしがみついた。
景麒はそんな陽子の様子が可愛らしく、「主上、そんなに強くしがみつかれると身動きが出来ま
せん」と笑う。そうか、と赤面し力を抜いた陽子をすかさずぱたりと牀榻に倒す。「主上、永遠
にお側に、、、」とつぶやくと再び陽子に口付けをした。陽子は両手で景麒の頭をかかえ、柔らか
く愛しそうに鬣を梳く。口づけは触れ合うだけのものから、深く甘やかになっていた。景麒は
陽子の歯を舌でなぞり唇を吸い、そして口内に舌を分け入らせ陽子の舌を導くようにからませ
た。景麒は陽子の首元に唇を這わせ、耳元に息をふきかけ耳朶を甘噛みした。
「んっ」陽子が身をよじらせる。「くすぐったい、、、」景麒は笑ってまた陽子に口づける。手が
陽子の胸に置かれそうになったとき、ふと景麒ははっとなって体を離した。
「・・・主上、お体に障ります。今宵はお休みになった方がよろしいでしょう」
陽子はあっと言う間にいつもの無表情に変わった麒麟が憎らしく唇を尖らせる。
「私はもう大丈夫だと言っている。私はもっと景麒と居たいんだ!」陽子は自分が駄々っ子の
ようだな、と思いながらも続ける。「もう少しだけ、傍にいてくれてもいいだろう?」
景麒は陽子を見下ろすとふうっ、と溜息をつき眉間に皺を寄せた。
「そんなに迷惑か、、、」陽子は苦笑する。言いたくもない憎まれ口をつい発してしまう。「お前
は本当に心優しい麒麟だな。永遠にお側に、と言った先から私から離れようとする!」景麒は
相変わらず無表情に陽子を見つめ続けている。
「・・・もう、よい。行け」陽子は震える声を隠すかのようにぷいと背中を向けた。
「・・・あなたは何もわかってらっしゃらない」景麒は陽子の背中に声をかける。
「まだ止められたものを、、、主上、もはや私は私を止められません」
景麒は言うや否や牀榻に上り、陽子をぎゅうと抱きしめる。先ほどの優しい口づけとはかけ離
れた荒々しい接吻。「け、、、景麒。よ、、、よせ!」陽子はたまらず叫ぶ。「止められない、と言
ったでしょう?」景麒は唇を求め、強く吸い、右手は陽子の胸に落ちた。「景麒!」陽子は戸惑
い逃れようとする。が、全身を景麒の重みに押さえつけられ身動きが出来ない。景麒は自分の
どこにこんな荒々しい部分が潜んでいたのかと思う。だが、自分の主が欲しくてたまらない。
どれだけ近づいてももっと近くにいたくてたまらない。その気持ちは最早抑えきれず、荒々し
い口づけとなって陽子を襲う。
「景麒!」陽子が叫ぶ。主の瞳から涙がこぼれている。「私が、お嫌いか・・・?」景麒は陽子
を見つめ、力を抜いた。傷ついたような表情を見て陽子は首を振る。「違う。違う、、、ただ、び
っくりして。景麒に側に居て欲しい、って頼んだのは私だし。でも、、、」「でも?」と景麒は続
きを促す。「でも、、、判らない。恐かった、だけ」景麒は再び傷ついたような顔をする。「違う、
違うよ、景麒!景麒が嫌いで恐かった訳じゃなくって、、、ただ、こういうの、私初めてで、、、」
だから、と陽子は続ける。「判らないけど、だから、、、」陽子は決して言う「だから、優しくし
て・・・?」景麒は破顔し、まだ震える主の背中を抱きしめ、緋色の髪の毛に顔をうずめる。
ふわりと甘い匂いが景麒の鼻をかすめる。陽子をくるりとこちら側に向かせ、顔を覗き込むと
陽子の方から口付けをした。「さっきは本当に恐かったぞ」陽子は唇をとがらせる。「失礼を致
しました」景麒は愛しくてたまらないというように口づけを返す。小鳥がついばむような軽い
接吻を陽子は返す。景麒は背中を抱きこむとゆっくりと陽子の身体をゆっくりと牀榻に横たえ
た。陽子の手は行き場がわからないように牀榻に投げ出されたまま。その手を景麒は自分の手
で包み込み、口は陽子の唇を味わい続ける。唇は首筋へと移り、そしてわずかにはだけられた
胸元へと移る。陽子の手をくるんでいた手は片方は陽子の背を抱き、片方は胸元へと移った。
ふわりと胸に手を置き、そっと撫ぜる。夜着の上からも若々しく弾力に富んだ陽子の胸が息吹
いているのがわかる。「夜着を、、、取り去ってもよろしいですか?」こんな時にまで許可を求め
る麒麟がおかしく陽子は苦笑する。一瞬の躊躇の後、「・・・許す」と答える。着物は簡単に取
り払われ、陽子は一糸まとわぬ姿を景麒にさらした。陽子は景麒の視界から自分の体が少しで
も隠れるようにぐいっと景麒を引き寄せる。強く抱かれた景麒の目前には陽子の乳房。思わず
景麒の口から「何とお美しい、、、」と言葉が漏れる。「馬鹿、そんな事言うな」陽子は羞恥のあ
まり首元まで真っ赤になる。景麒は乳房にそっと口づける。瑞々しく若く青い味がする乳房に
口づけが繰り返される。大きくはないものの形よくぴんと張り詰めた乳房は口づける度にふる
ふると誘うように揺れ動く。乳房を揉みしだかれ、繰り返される甘い接吻。陽子は体の芯が熱
くなり空気を求めるように思わず喘ぐ。
愛撫を重ねられ、いつの間にか堅さを増した頂点に景麒は舌を這わせる。「ああっ、、、」思わぬ
刺激に陽子が体をぎゅっと体を固くする。「主上、力をお抜きください」言って、景麒は頂点を
舌でころころと転がすように舐める。景麒はもう片方の乳房も入念に舌を這わせ、赤い果実の
ようにこりっと堅くなった頂点に軽く歯をあてる。「あああっ。駄目っ」陽子は体を反らし、景
麒をぎゅうっと抱きしめた。構わず景麒は頂点を噛み、舌で転がすように味い続ける。味わう
ごとに陽子は体をよじり、景麒、景麒と呼ぶ。陽子の体は震え、足が無意識に景麒の脚にから
められる。なんと感じ易い体である事か、、、麒麟は自身の中央に血がたぎり、熱く凝り固まっ
ていくのを感じた。「景麒、、、?私の、、、体に何かが当たってる・・・?」景麒は初心な主に破
顔する。「主上を求める私自身の表れです」「景麒の・・・?」陽子は合点して再び赤面する。
見るのが恥ずかしいというように目を閉じたが、思い切って手をそろそろと景麒の堅いものへ
と伸ばした。「これが、、、景麒の私を求める表れ?」「さようでございます」陽子は景麒の唇に
接吻をする。「何て愛おしい、、、」陽子は慣れぬ手つきで景麒の男性自身を軽く優しく握った。
陽子はその大きさに内心びっくりしながらも愛おしげに触りつづける。熱く、堅くなったそれ
を握り、さすり、上下に動かす。おぼつかない陽子の細い指による愛撫はむしろ刺激的で景麒
はたまらず吐息を漏らす。陽子はそれが更に大きく堅くなって行くのを楽しむようかのように
愛撫を繰り返しつづける。景麒はたまらず陽子の両手を自分の背中に持ってくる。「あん、景
麒!」陽子は不満げに景麒をの背中を叩く。景麒は陽子の甘い非難に答える事なく再び乳房に
舌を這わせ、片手を腰のあたりにそっとあてがう。
851 :
お口汚し〜:04/09/14 23:56:03 ID:xFeFaRV8
ちょっと一休み。長くてすいません。ああ、IDがフェラだし。
「・」でなくて「、」になってるのが惜しいけど、とてもGJ!
まともな景麒を久々に見た
>842 GJ!!
景陽萌えなんでとても嬉しいです。
が、もうちょっと改行してくれないと読みにくいナリ。
854 :
お口汚し〜:04/09/15 00:36:35 ID:fbO++t3w
ID変わりましたが引き続き投入致します。ここから「14」まで続くっす。
お目汚し、お口汚し、しばしご寛恕ください。
接吻を受けた陽子の頂きは再び赤く堅くつんと上向き、景麒を誘う。指で軽くつまむと陽子が
身をよじり足が軽く開かれる。軽くつまんだまま舌でそろそろと頂点をなめる。
「ああん・・・ん・・・」陽子の足がどんどん力を失い開いていく。それを見極め景麒が秘所
にそっと手を這わせた。
「け、景麒っ、そこはっ!」陽子が咎めるように景麒を見上げる。
「主上、私はあなたをもっと愛おしみたい。よろしいか?」
陽子は真剣な顔をしている自らの半身の顔を見つめる。金色の鬣にふち取られた端正な顔。紫
色の瞳は普段からは想像が出来ない程優しく光り、ほとんど切ないくらいの色を浮かべている。
陽子はその切ない色合いに自分までも切なくなる。堪らなくなり景麒を抱き寄せる。
「許す・・・」
景麒は秘所に再び触れ、そっと撫ぜる。まだ男を知らぬ陽子の体はそこに手を触れられただけ
で無意識に足を閉じようとしてしまう。景麒は優しく腿に触れ、力を抜くように促す。陽子は
恐る恐る力を抜き、その分の力を景麒の背中の回した手にこめる。景麒はそろそろと秘所にま
た手を伸ばし、そっと外側の襞にふれる。薄い茂みの中、襞はあたたかいが潤いは足りない。
潤いを更に増す為に景麒はゆっくりと乳首を転がすように舐め、指を襞の内側へと進めた。指
は徐々に内側へ内側へ進んでいく。乳首は甘噛みを繰り返され陽子は嫌々と繰り返すように首
を振る。愛撫は蕾へと進んでいく。景麒の指が蕾にあたるとぴくん、と陽子の体が跳ねた。
「きゃ・・・ん!!」陽子は細い悲鳴をあげた。景麒はゆっくりと円を描くように
蕾を撫ぜ、その花を開かせようとする。触れるごとに小さな蕾は開きはじめ、開くのに比例し
て陽子の声はどんどん高くなる。
「あっ、そこは・・・あぁん!んんっ、んっ」陽子の腰はぴくぴくと震え、脚は二匹の蛇のよ
うに景麒にしなりしなりと絡みつく。溺れている者が空気を求めるように陽子の顎は上を向き
細い首が剥き出しになり、両手は景麒の鬣をきつく掴む。
景麒は蕾に充分を刺激を与えた事を確認するとそろそろと入り口に指を少しだけ入れてみる。
途端に熱い蜜が溢れ出す。きつい陽子の中は自らの蜜を出す事さえ他者の導きを待っていたか
のようだ。充分に蜜をかぶった指を一本、思い切って陽子の中に入れてみる。
「ああああっ!」陽子はたまらず声を漏らす。陽子の背は反り返り、ずぶずぶと景麒の指は陽
子の蜜壷へと沈んでいく。景麒は中をまさぐり、優しく掻き回す。
「いやぁぁ・・・あんっ!」とぽとぽと蜜が溢れ出す。景麒は指を二本に増やしてみる。する
りと二本は中へと導かれる。掻き回され、陽子の中はどんどん熱くなり、壁が景麒の指にから
みつく。
「ん・・・ふっ・・・んん。あっあっ。け、景麒」陽子は未だ知らなかった快感に自分の体が
どうなるのか判らないまま持て余し、体をよじり喘ぐ事で逃れようとする。だが喘ぐごとに快
感は高まり、景麒の指が触れている部分にしか頭が及ばない。額には汗の玉がうかびあがり口
からは絶え間なくはあはあと息がもれる。
(頃合か・・・)と景麒は自身を手に持ち、陽子の中に入ろうと試みた。それに気付くと陽子
は、はっとして景麒を押しとどめる。
「景麒、それは駄目っ!」
「許す、とおっしゃったはずでは?」景麒は陽子を見つめる。
「そうじゃなくって・・・あの、それは景麒に・・・その・・・障りがあるんだ」真っ赤にな
って陽子は何と言っていいのか考えあぐねる。ああ、そうか、と景麒は気付きふっくらとさく
らんぼうのように薄紅色に光る陽子の唇を吸う。
「主上、判っております・・・ただそれ以上に私はあなたが欲しいのです。お許しください」
陽子はわかった、とぎこちなく微笑む。景麒は再び自身を手に取り、蜜壷から溢れる蜜をなす
りつけ、陽子のにあてがった。陽子はこれから来るであろう痛みに思わず体を堅くする。景麒
はゆっくりと陽子の中に先端のみを侵入させた。
「う・・・っ」陽子はそれだけで痛いのか体を更に堅くする。
「主上、少しでもあなたの痛みを和らげたい。力を、抜いて頂けますか?」
陽子の体からふっと力を抜けるのを合図にそろそろと自身を進める。陽子の中はとろとろと溶
けるように柔らかく、景麒の先端を柔らかく舐める。景麒はその刺激だけで既に声をあげそう
になる。景麒は我慢しながらゆっくりと更なる侵入を試みる。が、まだ男を受け入れたことの
ないそれはきつく締まり、景麒を阻む。
堪らず、「御免」と景麒は声を掛けると、一気に陽子の中に踏み込んだ。
「あああああああ!!!!」陽子が悲鳴をあげた。
陽子はぎゅうと景麒を抱きしめる。唇をかみ締め、痛みを堪える。破瓜の血にあてられ、景麒
は悪酔いでもしたかのように胃のあたりがきゅうっと萎むのが感じた。
(身体が裂けるようだ・・・)陽子は痛みに思わず腰を引き、逃れようとする。
と、陽子は頭上の顔をしかめた景麒に目を向ける。
「景麒、景麒、大丈夫か・・・?」景麒は自分の下で心配そうに見つめる主に気がつくと一層
強く抱きしめた。(ご自身の方がどんなにかお辛いだろうに・・・こんな小さな少女のどこに
この様な慈母のような強い心が潜んでいるのだろう?)
「景麒、私は大丈夫だから。だから・・・景麒が平気なら・・・もっと一緒になろう?」
元々怨みの無い血だ。そんなに障りはない。
景麒は自分の一部がまだ熱く堅くなっているのを確かめるとそろりとそれを動かした。
「少し、我慢なさって下さい」言うと景麒はゆっくりと動き始めた。
陽子の中は蜜でしとどに濡れ、動く度にぴちゃぴちゃと淫靡な音を立てる。狭く、ぬらぬらと
濡れた壁が景麒のそれにみっちりと喰らいつく。動くごとに陽子の中は耐えられない程の締め
付けを景麒に与え、と同時に襞が景麒のそれをちろちろと舐めるかの様に刺激する。
陽子は痛みを堪えながらも、景麒を奥を突くたび腰のずっと奥の方に未だかつて感じた事のな
い鈍い快感がめぐってくるのを感じた。景麒が突くごとに痛みと共にその蠢くような快感が背
中をひたひたと走る。
景麒が乳首を強く吸う。
「きゃん!」陽子の中がきゅうっと締まり、足がつっばり指先がぴんと張る。景麒は陽子の腰
の下に枕をあてがい、更に深く突けるようにする。
(お苦しいであろうという事は判っている判っている・・・だが、もう止められない・・・)
景麒は深く強く陽子を突き続ける。痛い程に自身が固く、張っているのが判る。
(もっともっと深く、主上、あなたと一緒になりたい。もっと強くあなたの中に入りたい。
どれほど貴女を欲しいと思っているのだろう。どれほど貴女を欲っすれば私は満足するの
か・・・ああ、主上、私の愛しい主上・・・!!)
景麒の動きは激しさと速さを増し、陽子の細い腰を両手で支え、もっと深く、とまるで突き破
ろうかとするかのように執拗に攻める。景麒は自分の限界が近いのを感じる。陽子の口をしゃ
ぶるように貪る。
「け・・・いき。ずっと・・・傍にいてくれるか?」陽子が景麒に問い掛ける。
「景麒、私だけを愛すると誓うか?」一筋の涙が翡翠の瞳よりはらりと流れた。
「主上、あなただけを永遠に愛し、仕えます・・・!」言うと、たまらず景麒は精を陽子の中
に放出した。どくどくと熱いものが陽子の中を満たす。
「景麒!」陽子が景麒を抱きしめる。景麒は壊れてしまうほどの力で陽子をかき抱く・・・
「お身体は大丈夫か?」既に夜着に身を通した陽子に景麒は心配そうに尋ねる。
「うん・・・大丈夫」陽子はにっこりと微笑む。
「痛くない、って言ったら嘘になるけど・・・景麒が与えてくれた痛みだもの。嬉しいよ」
そうですか、と景麒は軽く笑みを向ける。景麒は主がそのように言ってくれているとは言え、
強い痛みを与えた事を知っているので何と言ったらよいのか戸惑い、沈黙する。
二人は牀榻に腰掛け、何を話したらよいのか話の継ぎ穂が見つけられないまま下を向く。
ふと、陽子が口を開く。
「男だったら良かったのに、ってずっと思ってたんだ・・・」景麒はいぶかしげに陽子を見つ
めた。
「男であれば、それだけで民にも景麒にも認められ、愛されてたのかな、ってずっと思って
た・・・」景麒は目を細め、痛々しそうに自らの主を見つめる。
「男だったら剣だって延王に負けない自信はあるぞ」
わざと茶化して陽子は小さく笑う。主は気付いていたのだ。自分が王気を感じ、見つけ出した
相手が再び女王であった事実に辟易したこと。官が所詮は女王だ、と何かにつけ陰口を叩いて
いること。荒民たちが王が玉座に立った事を知り国に戻ってきたは良いが女王と知り失望し、
隣国に引き返してしまう事実も少なくないこと・・・王の半身たる自分が誰よりも主を支えな
くてはならなかったのに。
景麒は取り返しのつかない自分のふるまいに深く恥じ入り、動けずにいる。
自身への怒りに震える手にそっと陽子の小さな手が重ねられた。
「景麒、こっちを向いて」景麒は呼ばれ、ゆっくりと陽子に顔を向ける。
翡翠の瞳がまっすぐに景麒を見つめた。
「私は弱かった。たられば話を夢想し、自分を哀れむほど私は弱かった。女王であるというだ
けで自分が蔑ろにされていると周りを内心責めた」
陽子は息をすうっと吸って思い切るかのように吐き出す。
「何と愚かであった事か。景麒、こんな主を許してくれるか?」
景麒は狼狽し、叫ぶ。
「許すなぞ!私の方こそ・・・」叫ぶ景麒を制し、陽子は身を乗り出して景麒の
口を自分の唇でふさいだ。唇を離すと陽子はにっこりと笑う。
「女王の特権だ」
景麒は呆気に取られ、そして破顔する。そして二人はまた強くお互いを抱きしめあった。
景麒はそっと体を離すと陽子の足元に深く叩頭する。
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申しあげる」
陽子は微笑む。
「―許す」
王宮の夜はひっそりと明け始め、柔らかな陽の光りが二人をつつみ始める−。
<了>
乙です。リアルタイムで読ませてもらいました。
素晴らしい!!
初めてでこんな長編を書いてしまい、自分でも収拾がつかなくなりました。
職人さん達には遠く及ばず。ああ〜自己嫌悪!私は引っ込み、再び神の降臨を待ちます!
お目汚し、お口汚し失礼しました。そして読んでくださった方感謝です。
特に「、、、」→「・・・」と改行のアドバイスを下さった方たち深く叩頭致します。
863 :
名無しさん@ピンキー:04/09/15 01:56:09 ID:BCiLRAld
読ませていただきました!可愛らしい感じというか、ほほえましいというか。景・陽いいですねー! また期待しております!
(*´Д`)ハァハァ イイヨイイヨー
仲睦まじい主従萌え。
一旦エロに入りそうになったのを我に返って止めようとする景麒がイイ!
乙!初めてなのにとってもウマー!
最後までお互いを気遣う二人が初々しくていいなぁ。
引っ込むなんて言わないで、ぜひまた書いて頂きたい!
わーい。新作が投下されてる。
鬼畜、変態慶主従も好きだけど、初々しい慶主従もいい!
また、お願いします。
新人職人さん、乙悦ー!
こういう景陽も好きだ。
やっぱ基本は《愛》だよね。
新しいお話が出来たら、また来て下さいよ。
処女→破瓜の血→血に障る→恨みのない血だから大丈夫
というのは、このスレのデフォなのかねw
乙でした。
どうでも良いが尚隆の相手に文姫たんは、その後の次兄による嫌がらせが怖くて手を出せなさそうなので無理かと。
>869
書庫にひとつあったとオモ
月渓×祥瓊カモーン!
月渓に涙を流して許しを請うが、
芳国の兵士達の慰み者にされ、どんどん堕ちていく祥瓊。
最後は農民の男達や、畜生の♂にまで輪姦されて・・・(ry
872 :
名無しさん@ピンキー:04/09/16 09:26:59 ID:KPcsBd98
>871
いいですなあ!昨日の放送観て、初めの頃の彼女はムカツク(笑)ので。
ヘタレ尚隆を落す神は居らんものか
>>873 おまいが書いてネ申になればいい
とこれでSSって何の略なん?ショートストーリー?
74 :イラストに騙された名無しさん :04/09/16 22:45:20 ID:F6DYqppU
新刊は
「各国の王と麒麟、甘々珍道中集」
です。
もう、読んでて恥ずかしくなってくるぐらいの内容です。
朝の御挨拶から夜の営みまで・・・全ての生活をマルッと大解放!!
83 :イラストに騙された名無しさん :04/09/16 23:45:41 ID:AEva/jYZ
>>74 ★★★ 前途多難だな 2004/09/16
レビュアー:イラストに騙された名無しさん:慶国
人気シリーズ「甘々珍道中集」の最新刊の慶国編。やっぱり自国の主従は
気になるので発売日に買いました!なんでも台輔は溜息ばかりしてる無能麒麟で
女王は男勝りの元女子高校生だとか。「甘々珍道中集」といえばお馴染み各国主従の
甘〜い生活の暴露ですが、慶主従にはどうやら不仲らしく、その辺の記述はありません。
…宮中も大変みたいで読めば読むほど、今回の王朝も長くは持たないような気がして
鬱になったんで評価は星3つです
このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ
877 :
名無しさん@ピンキー:04/09/17 12:57:32 ID:jtbyvqgq
へたれ尚隆書くなら、相手は男前女王さまの方がお似合いだと思うな…。
尚隆いじめられそう・藁
でも主人公は一応、尚隆を先輩・目上の人扱いしてるから
へたれ尚隆とやるとしたら腹黒兄妹だろ
879 :
名無しさん@ピンキー:04/09/17 21:13:55 ID:DN5GTpoG
fufu
珠晶のえっちをキボンw
882 :
441:04/09/18 17:17:32 ID:ezbkD83y
珠晶のえっちを書きたいなら、
>>441を利用すればいいかも・・・
続き次第ではエロくもなるし、えっちシーンに続けることだってできるよ。
>>878 「黄昏」では青二才に言いたい放題言われた
挙げ句にこき使われていたんだよねえ。
管理人さん毎度ながら乙。
前回、甘甘景・陽書いた新人っす。懲りずにまた新作投下にやって来ました。
今回、動きの悪い尻の重い景麒くんを使うのはあきらめて、利広くんに登場願いました。
すげー、長くなってしまった・・・すんません。マジ、すんません。
お口汚しですがドゾー。
恭の青鳥が知らせを携え奏へと飛ぶ。
予想以上に押し寄せる柳からの荒民に恭の備蓄だけでは賄い切れない、ついては御尽力を賜り
たく、物資の調達に関して協議を持ちたい――と供王珠晶の御璽。
荒民采配の任を与えられ、ここのところ清漢宮に詰めきりだった利広がこの機会を逃す訳はな
い。
「供王のご機嫌も伺わなきゃいけないし、いいだろう?」
と、言うが早いか利広は騎獣に飛び乗り天空へと駆け出した。久々に味わう自由の味に利広はに
やにやと笑みが止まらない。
恭につくなり、珠晶への挨拶もそこそこに利広は落ち着かない様子でさっさと本題に入ろうとする。
協議を早く終わらせたい様子を隠そうともしない奏国太子の態度に、腹を据えかねた珠晶は、か
なり恭に部の良い取り決めをとりまとめた。もてなしの誘いさえ断り、いそいそと恭を立とうとする
利広の非礼な振る舞いにとうとう珠晶はぶち切れた。
「あんたみたいに無礼な人ったらいないわよ?次からは絶対にあんた以外の人間を送って下さる
よう宗王にお願いするわ!絶対よ!」
利広はほとんど珠晶に叩き出されるようにして出立する。
「恭台補には悪い事をしたなあ」
利広が去った後の珠晶の怒りの矛先は真っ先に供麒に向けられるだろう。悪いな、供麒、と利広
は独り笑う。
「今度はどこへ行こう――?」
騎獣を駆り天空へと踊り出た利広の頭には奏も恭も既に意識の外。
念頭にあるのはただ、行く手のことのみ・・・
利広は柳をめぐった。軋み始めたこの国は傾く暇すら厭うように真っ直ぐに崩壊に向かっている。
かつての美しい白い都は疲れ果てたように荒廃し、民は絶望と言う名の病魔におかされたように
幽鬼のようにゆらゆらと力無く街を歩いている。ついこの間、この国を訪れた時はまだ幾ばくかの
余命が残されていたように見受けられたものの。
「・・・この王朝も、死ぬな」
利広は独りごちる。
峠を越え、雁の国境へと向かう。国境付近には雁へと逃げのびようとする荒民が押し寄せ、とんで
もない有様となっていた。当然、恭との国境も同様の状況となっているのであろう。負けん気の強
い珠晶が自国の義倉を割くだけでは不足と早々に判断し、青鳥を飛ばし奏からの援助を求めた理
由もさもありなん、と言ったところか。なし崩しに恭に部の良い取り決めを結んだ事は結果的に吉」と出たようだ。
正式な旅券―それも奏の冢宰の裏書のある―を持った利広はするりと越境する。国境を越えた
途端に磨耗してくぼんだ石畳の途は、見事に整備された道へと変わった。
高岫山を越え、谷を下り、山腹の街を過ぎ、そして細長く伸びた街へと登る。柳と雁を隔てる大き
な門の前に立ち、そういえば延に足を踏み入れるのは幾百年振りになるのだな、とようやく気付い
たように利広は門扉を仰ぎ見た。
「あのならず者の王が治める国を久しぶりに見物するか」
利広はゆっくりと歩を進める。
奏の六百年には及ばないものの稀代の名君、延王により五百年の治世を敷かれている延の都は
賑やかだ。ひびはおろか曇りさえない瑠璃がはめられた四、五階建ての華やかな建物、美しく敷
き詰められた石畳、そんな街の外観を見るまでもなく行き交う民の明るく楽しげな声を聞くだけでこ
の国の豊かさが窺い知れる。
利広は騎獣も預かる事の出来る舎館を難なく見つけると、厩番に騎獣を託し、街へと繰り出した。
喉を湿らそうと茶屋を覗いた利広はそこに見覚えのある人影を認めて破顔する。視線に気付いた
相手は大仰に顔をしかめた。
「またお前か」尚隆は忌々しげに苦笑する。
「俺で悪いか。少しは喜んで見せたらどうだ」利広はにやりと笑う。
気付くと、尚隆の向かいの席には端正な顔のほっそりとした少年の姿。少年は困惑したように二
人の顔を交互に見つめている。尚隆は少年に語りかける。
「こいつは疫病神でな。こいつの現れるところ災厄が降り注ぐ。しまいには国が傾く始末だ。基盤
のしっかりとした落ち着いた国で会った試しがない」
「という事は雁もそろそろ、という事になるぞ」利広は笑う。
「それはそうと」と利広は尚隆に耳打ちする。
「こちらの見目麗しい御仁を紹介してくれはしないのか?・・・女好きのお前のこと、稚児という訳で
はないよな?」尚隆は爆笑した。
「それは失礼した!陽子、こちらは奏の御仁で名を利広と言う。ふらふらと旅をするのが仕事とい
う何とも羨ましいご身分の方だ。利広、こちらは慶の陽子」
「お初にお目にかかる・・・」
発せられた声を聞いて利広は驚いた。その声はまぎれもなく女性のもの。陽子はじろりと利広を睨
めつけると、丁寧すぎるくらい頭を深く下げた。その憮然とした様子から言って、明らかに最前の
利広の言葉は陽子の耳にも聞こえていたに違いない。
「は、これは何とも失礼をした!」
慌てて利広も頭を下げる。よくよく見ると凛とした端正な顔には長い睫毛に縁取られた翡翠の瞳。
ふっくらとした薄紅色の唇。つややかな肌には一点のしみもない。そして豪奢な緋色の髪の毛。
質素な袍に身を包み帯刀した姿、そして何よりそこはかとなく漂う覇気からうっかりと男と間違え
てしまったものの、まじまじと眺めると、なる程少女以外の何者でもない。
「奏の御仁は長生きしすぎて耄碌していると見える。陽子、俺に免じて許してやってくれ」
尚隆がまだ可笑しげにくつくつと笑っている。
「お前も人が悪い。疫病神だ何だのと俺の悪口を言う前に陽子殿を紹介するのが筋だろうが」
場を取り繕おうとしどろもどろの利広に陽子はふっと思わず笑みを漏らす。
「利広殿、気になさらないで下さい。このような成りをしていれば誤解なさっても無理はないでしょ
う」陽子は涼やかな笑みを利広に向けた。
「少しは女らしくしたらどうかと私も言っているのだが。大体こやつのぶっきらぼうな事ったらない
ぞ?もう少し外見だけでも飾れば可愛げも出てくるものを」尚隆がわざとらしく溜め息をつく。
「陽子殿、お気をつけなさい。いったんあなたが女の匂いを身につけたが最後、この女ったらしめ
は隙を見つけてあなたの寝所に忍び込もうとするだろうから」
利広はさりげなく陽子の隣に腰を下ろし、同意を求めるように陽子に微笑みかけた。
「お前にだけは言われたくないな、利広。よくぞ今まで女に刺されず生き延びてきたものだ」と、す
かさず尚隆の半畳が入る。お前こそさっさとくたばれ、と利広はやり返す。
二人の軽口の応酬に、最初こそきょとんとしていた陽子だが、たまらないと言った様子でぷっと吹
き出した。
「利広殿、この喰えない御仁に負けない方はあなたが初めてかもしれません」
面白そうに陽子は利広の面を見つめる。
「利広、でいいよ。私も陽子と呼ぶから」
笑って、利広ははて、と思案にくれる。陽子は風漢の正体を知っているのか。陽子は慶の人間だと
言うが、何故延で風漢と居る?この少女は一体・・・何者だ?
そんな利広の様子を眺めて、尚隆は素知らぬ体を決め込む。利広も敢えて追求はしない。
「ときに利広、何か所以あっての延への来訪か?」尚隆が問う。
「いや、特に所以はない。恭を訪ね、柳へとまわった。雁との国境の様子を眺めていたらついつい
延へと足を踏み入れてしまったというだけの事さ」
さらりと言う利広に陽子は目を見張る。この時代には隣国への旅とて簡単な事ではない。ましてや
奏と恭は南北に遠く離れている。隣り町へとふらり立ち寄る程度の事でしかない風に語る利広を
まじまじと陽子は見つめた。見ると利広は簡素ながらも立派な袍衣を着込み、立ち居振舞いこそ
ざっくばらんだが一つ一つの動作に隙がなく、それでいてゆったりと品がある。
「…利広殿、いや利広は奏国で何をしてらっしゃる方なのです?」陽子が問う。
「利広殿は奏国の要職をつとめる宦官であられる」尚隆が混ぜっ返す。
「各国の情報を集め、実情を知り、時には他国との交渉ごとの任を担う事もある。まあ、公使のよ
うなものかな」利広はまんざら嘘ではない自己紹介をする。
「本当?」小首を傾げ陽子は問う。
「宦官の方が?公使の方が?ちなみに前者は風漢の出任せで後者に関しては本当だよ」
利広は軽やかに応える。
「陽子こそ慶で何をやってる人?学生?」
風漢、と尚隆を呼んでいるという事は尚隆が延王とは知らないのであろう。という事は不用意に自
分の身分を明かす必要もあるまい。もとよりそんな事実を自ら明かすつもりもない。が、しかし・・・
陽子の逡巡を察した尚隆が任せておけ、というように頷く。
「陽子は…宮仕えの身でな、まだまだ自分の職務を勉強中と言ったところか。どこぞの国の風来
坊とは違ってこいつは生真面目な性格だから、たまにこうやって呼び出して息抜きをさせないとぶ
っ倒れるまで働いてしまう」
「倒れるまで、とは穏やかじゃないなあ。慶国は官吏の整理も順調に行われ、達王時代の太子を
招き、なかなか良い調子で基盤を築き始めていると聞いているよ。それでなくても根を詰めすぎる
のはよろしくないよ」と、利広は言う。
陽子は利広の博識博学ぶりに舌を巻いた。他国の人間がここまで慶の状態を把握している事に、
利広が只者ではない感をますます強くする。
「いえ、利広が慶をそのように評して下さるのは嬉しいのですが、実際は赤ん坊がようやく立ち上
がれるようになったかならないかの状態で・・・人間ならば黙っていてもよちよち歩きを始めるでしょ
うが国はそうはいかない。私は学ぶべき事多くして、成し遂げられる事はあまりに少ない。たとえ
寝食を忘れて勉強し、国に遣えてもまだまだ足りないのです」陽子は真摯に語る。
「こうやって尚…風漢がたまに延へと呼び出してくれるのもいい経験かな。風漢と話しているだけ
で随分と私は学ぶ事が多い…」
陽子は尚隆に微笑みかけた。尚隆も温かい目で陽子を見返す。
「これはまた買いかぶられたものだな、風漢」利広は尚隆に笑いかけた。
発した言葉とは逆に、実際は尚隆が陽子を高く買っているのだろうと利広は思う。翡翠の瞳、緋色
に燃える髪、腰に差した蒼く光る剣…
(―――景王赤子)
「茶はもう飽きた」尚隆が伸びをする。
「利広、俺は宿に戻る。今宵は酒に付き合え。陽子、お前も何かの縁だ。利広から奏の話を聞くと
よい。」
「そうか、奏では荒民、浮民のための救済施設があるのですね」
酒に酔ったのか、いささか紅が差した面を陽子は利広に向ける。
「そう、保翠院といってね、その首長には公主文姫が据えられている」利広が答える。
「そこが奏国が六百年の治世を誇る所以だな。奏は宗王、正妃、太子、公主ともに切れ者揃い、
加えて全員が働き者ときている」ただし、と尚隆は付け加える。
「・・・一人の太子を除いてな」、と尚隆は小声で呟き、にやりと利広に笑みをむけた。
「え、今何と?」
尋ねる陽子が尚隆側に体を向けた瞬間、袖が酒瓶にひっかかり床へと酒がこぼれおちた。
「あっ、ごめんなさい。私ったら!」
陽子が立ち上がり、店員を呼ぼうとする。が、酔った陽子の体はぐらりと揺れた。
「陽子――!」言うが早いか、咄嗟に尚隆が陽子の体を支えた。
「馬鹿!酒は飲んでもいいが、そんなになるまで飲むな!」
尚隆が陽子を叱りつける。
「御免・・・なさい。一杯だけだったんだけど、酔っちゃった・・・のかな?」
しゅん、とした様子で陽子がうなだれる。尚隆は陽子の体からさっと手を離すと憮然とした様子で
言った。
「・・・ここはもう良いから、さっさと寝ろ」
「・・・うん。御免なさい、尚・・・風漢。利広も御免ね。私、先に休ませてもらう・・・」
ふらふらと千鳥足で部屋を出ようとする陽子を、尚隆は焦れったげに見つめた。ガタン、と箪笥に
陽子が体をぶつける。
「全く世話の焼ける・・・!」
尚隆はすっくと立ち上がると、陽子をさっと両腕で抱きかかえた。
「!尚隆、下ろして!」
反抗して、陽子が足をばたばたとさせる。
「その調子だと寝所に辿り着くまでにお前の体は痣だらけになるぞ?いや、お前の体の事なぞ知
った事ではないが宿の調度を壊されて弁済する羽目にでもなったら、こっちがいい迷惑だ」
なおもばたばたともがいて下ろして下ろして、と叫ぶ陽子を無視して尚隆はさっさとドアを開け、陽
子を寝所へと運んだ。
ほどなくして尚隆が部屋へと戻る。戻るなりぐいっ、と無表情に酒をあおる尚隆を見やり、利広はく
つくつと笑う。
「何が可笑しいのだ?」仏頂面で尚隆が利広を睨めつける。
「いや、何とも・・・。可愛いなあ、と思って」
「可愛い?俺がか?」
「馬鹿かお前は。陽子が、だよ。本当に可愛いなあ、陽子は・・・」
利広はにやりと笑う。
「陽子とはもう寝たの、風漢?」
一瞬の間を置いて、尚隆はかっかっと笑った。
「耄碌したか、利広?見ての通り、あいつは子供だ。小便臭い餓鬼だ。寝るも寝ないも、女だという
ことすら忘れていたわ」
ふうん、と詰まらなそうに利広はあちらの方向を見る。そして、尚隆に目を戻すと言った。
「では、お前のものではないのだな?」
「意味が判らん」
ふん、と尚隆が吐き捨てるように言う。
「俺が貰ってもいいという事だな?」
尚隆は眉間に皺を寄せ、何か言いたげに利広を睨みつけたが、ふっと視線をそらすと黙って杯に
酒をそそいだ。利広が続ける。
「俺は陽子を抱くぞ」
部屋に沈黙が落ちる。尚隆は杯をつかみ、ぐいとそれを煽るとおもむろに立ち上がった。
「―――勝手にしろ。俺はもう寝る」
ばたんと尚隆がドアを閉め、足音高く立ち去った。残された利広は何やら複雑な面持ちで尚隆の
杯を凝視し続けた。
誤字がありました・・・
>達王時代の太子
達王時代の太師、っすね。
まだまだ続けます。
陽子は袍を脱ぎ衫(さん)のみになると、牀榻へ横になり目をつぶった。が、一向に睡魔がやってく
る気配はない。ふうっ、と大きく溜め息をつくと、陽子は牀榻から起き上がり、柔らかく夜風が吹き
込む窓の方へと歩いて行った。すとんと窓辺に腰掛け、見るともなしに園林に視線をさまよわせ
る。
心地よい涼やかな風が未だ軽く上気した頬をくすぐるように撫ぜる。欄干に肘をのせ頬杖をつ
くと、陽子は独りごちた。
「呆れてるだろうなぁ、尚隆…」
酒を水のようにぐいぐいと飲みほす二人にはさまれ、興に乗って不慣れな酒を飲んでしまい、客人
格の利広の前で醜態を晒してしまった事は認める。
「だからって、あんなに怒らなくたっていいじゃないか…」
ふうっ、と溜め息をつくと陽子は突っ伏して顔を両腕にうずめた。
ふわり、と香が鼻をかすめる。はっ、と陽子は誰かがいるのか思い、後ろをばっと振り返る。ドアは
相変わらず閉まっているし、部屋に誰かがいる気配も全くない。
「気のせいか…」
まだ酔っているのかな、と苦笑し、陽子は再び両腕に顔をうずめた。香りがまた鼻をくすぐる。
ああ、そうか、と陽子はようやく合点する。尚隆が陽子をここまで運ぶ際、彼の袍に焚きしめられた
香が陽子の袍衫に移ったのだろう。陽子は顔を袖にうずめ、柔らかな香りの中、尚隆に抱きかか
えられ運ばれた事を思い起こしくすくすと笑う。
グッジョブですが、利広の一人称って「私」か「僕」じゃなかったっけ?
一人で歩けるから下ろせ、下ろしてくれ、と暴れる陽子を無視し、無言のまま尚隆は陽子を両腕に
抱え、ずんずんと廊下を進んだ。下ろして、と尚隆の胸をどんどんと叩き始めた陽子を尚隆はぎゅ
うと両腕に力を入れて抑えた。あまりの強い力にびっくりした陽子が、痛い、と軽く悲鳴をあげると
尚隆は陽子に視線をおろし、ふっ、と微笑むような顔をほんの一瞬だけ向けた…気がする。
陽子は自分が駄々っ児になったようで気恥ずかしく、顔を逸らすと尚隆の胸に自分の顔を押し付
けた。とく、とく、と規則正しく打つ尚隆の胸の鼓動を聞きながら、陽子はあたたかな何かに守られ
ているかのようにうっとりとし、目を閉じた。
尚隆は寝所につくなり、どすんと陽子を牀榻に下ろすと、
「餓鬼はおとなしく寝てろ」
と言い捨て、ぷいと背を向け出て行った。
「・・・あの怒りんぼう」くすくすと陽子は笑う。
と、とんとん、とドアを叩く音がして、陽子はびくりと体を震わせた。
(尚隆・・・・?)
陽子は衫の上に薄物を羽織ると、ドアを開けた。
「もう寝てた?」
「利広!どうされました?」言って、陽子は軽く胸元を掻き合わせる。
「酔うと喉が渇くだろ。お茶を持ってきたんだ。・・・入ってもいい?」利広が無邪気に言う。
そんな利広を最初訝しげに見つめていた陽子だが、利広がにこにこと無邪気に笑みを浮かべ続
けているので、肩をすくめ、どうぞ、と部屋に招き入れた。
小卓に茶器を置くと、よいしょ、と利広は榻(ながいす)に腰を下ろした。
「陽子も隣に座ったら?それとも立ったまま茶を飲むつもりかい?」
ぽんぽん、と利広が空いた席を叩く。陽子は逡巡し、ふと、気付いたように続き部屋へ向かう。陽
子は椅子を一脚手に持って帰ってくると、それをずるずると榻のそばまで引きずり、腰を下ろした。
利広はぷっと吹き出す。
「つれないなあ、景王は」
陽子がはっとして利広を凝視める。
「景王赤子。君は慶国の王だろ?」ふふっ、と利広が笑う。
「私が気付いていないとでも思っていたの、陽子?延王殿はうまく隠しおおせたと考えてたみたい
だけど」
陽子は黙して語らない。
「しかも最後にぼろが出た。陽子、君がさっき酔っ払って風漢に抱きかかえられた時、奴の事を『尚
隆』と呼んでいたよ」
陽子は固まったように動かない。利広は茶を舐め、カタン、と器を置いた。陽子はそんな利広を見
つめ、思い切って口を開いた。
「・・・利広・・・あなた、なにもの?」
「号を卓郎君と言う。奏国太子、と言った方が判り良いかな?」
利広はにやりと笑った。
>>897 そうっすね!一人称にまで気が回らなかった・・・
アドバイスとんくす!
気をつけます!
「奏国・・・太子」陽子はまじまじと利広を見つめ、絶句する。
「戴国台補の帰還劇、見事だったな、陽子。私は六百年生きているが、国同士が協力し合い、あのような形で何かを成し遂げたのは初めて見たよ」
はっと陽子は我に帰り、深々と礼をする。
「その節は貴国奏台補には比類なき御尽力を賜り、御礼のしようも御座いません。本来ならば私
が貴国へ出向いてご挨拶をしなくてはならないところ――」
「そんな他人行儀な事はいいよ」ひらひらと利広が手を振って制する。
「麒麟は麒麟の窮地を放っておけない。うちの宰補も微力ながら手を貸すことが出来て、喜んでい
たよ」
「しかし利広殿――」
「利広でいいと言っている」利広は笑い、それはそうと、と陽子に顔を向ける。
「結果、泰台補が帰還され、万事が上手くいったように見える。でもね、陽子、慶はまだまだ安寧に
は程遠い。君のした事は、崖にぶら下がった二人の人間を一気に引き上げようとしたかのように
私には映る。今回はたまたま運が良かった。が、君は一人の人間も救う事が出来ず、自分もろと
も崖下へと落ちていっていたやもしれないんだよ」
利広は息を吐く。
「残酷なようだが、それが国を治めるという事なんだよ、陽子。君は慶の女王であって、他国に慈悲をたむけ、労を割いている場合ではないように私は思う」
陽子は利広が話している間、うつむいていた。と、顔を上げると利広に呟いた。
「・・・私は一人ではありませんでした」
利広が目を細め、陽子に目を向ける。
「私のそばには延王殿がついていて下さった。私は崖にぶら下がった二人の人間を見て、どちらも
助けたい、だがどちらも選べず、いっそ逃げてしまえと思った。でも、私の後ろには尚隆がいた。私
ではない、尚隆が二人を引き上げ命を救い、そして私の矜持までもを救って下さったんだ」
晴れやかに陽子は言う。
「私は結局、延王にはっぱをかけただけ。尚隆が本当はお節介なのを知ってたから」ぺろりと陽子
は舌を出した。
利広は呆気に取られ、そして、はは、と笑った。陽子も釣られて笑みを浮かべる。が、陽子は笑み
を引っ込めると、どこか寂しげに言った。
「・・・尚隆はお節介やきで優しいんだ、誰にでも。何も知らない私を見ていて歯がゆいんだと思う。
苛々するんだと思う。放って置けないから構ってくれるだけ。話していても、たまに上の空で私を通
り越して何かを見ているみたいな時もある。どうしたの、って聞くと昨日行った妓楼の事を思い出し
てた、なんて言う。私はあまりにも子供で、尚隆は優しいから仕方なく付き合ってくれてるの。情け
をかけてくれているのが判るの。でもそれって時々辛い・・・」
視線を上げると陽子は無理やり笑みを作る。そんな陽子を複雑な眼差しで利広は見つめる。
「駄目だな、私ったらこんな話をしちゃって。つまらないよね、ごめんね、利広」
と、利広はいきなり陽子に手を伸ばした。
「利広!?何を?」
腕をつかまれ、困惑した様子で陽子がその手を振り解こうとする。が、利広はがっしりと、その細
身の体からは想像出来ない強さで陽子を掴んで離さない。
「気に入らないな――」利広は言う。
「あんな猿王に恋に落ちたの、陽子は」
「なっ、何を訳の判らない事を!手を離しなさい、利広!」陽子は顔に朱が昇るのを感じた。
「好きだと言えば良いではないか。抱いてくれと身を差し出せば、喜んであいつは一晩中でも可愛
がってくれるぞ?」
「何と無礼な事を!!」
陽子は椅子を蹴りあげるようにして立ち上がると、利広の手を振り解き、その面を張ろうとした。
が、逆にその手を掴まれ陽子は床に押し倒される。
陽子は利広にのし掛かられ、何とか逃げようともがく。が、がっしりと利広の重みで抑えつけられ、
動こうにも動けない。暴れる陽子の唇に利広は貪りついた。
「!!」
陽子は驚愕し、利広を押しのけるようと更に暴れる。そんな陽子を易々と利広は押さえ付ける。
「いいねえ、私は手強い方が好みなんだ」利広はにやにやと笑う。
「声を出すぞ!こんな狼藉を働いてただで済むと思っているのか!?」陽子は叫ぶ。
「叫べばいい。どうせ誰も来やしない」
陽子が目を見開く。
「金を渡して人払いをした。元よりこんな石造りの立派な舎館だ、声を上げても誰にも聞こえはしな
いだろうね」
尚ももがき続ける陽子に剛を煮やして、利広は平手を頬に一つ張り、嘆息する。
「無駄な努力は止めて身を任せたらどう?陽子は生娘だろう?暴れると更に辛くなるよ?」
陽子は絶句する。
「私は暴力は好きではない。陽子が可愛いから抱きたい、それだけの事さ。大人しくしてくれれば
良くしてあげられるし、陽子もきっと気に入ると思うんだけどな」
利広は陽子の唇に再び接吻した。
「―――っ痛ぅ!!」
陽子は一瞬の隙をつき、利広の下から這い出でた。
(水禺刀――!)
陽子は太刀を握ると利広に対峙した。利広は唇を拭い、指についた血を見やるとやれやれと言っ
た風で首を振る。
「全く・・・判らないお嬢さまだな、君は。奏国太子を殺めるつもりか?」
「殺すつもりはない。だが近寄れば斬る。さっさと部屋から出て行け!」陽子が叫ぶ。
「嫌だと言ったら?」じりじりと利広が陽子に近づく。
「腕か足か――切り落とす」
はぁ、と利広は溜息をついた。
「まさか本気で言ってる訳じゃないだろうね、陽子?私を傷つけて慶が安寧でいられるとでも思っ
ているの?奏は十二国の要だ。奏の采配でどれだけの荒民、浮民が助けられていると思ってい
る?慶の隣国の功の状況を知らない訳ではあるまい?奏の功への援助がなければ慶へとどれだ
けの荒民が押し寄せると思っている?しかも妖魔が慶の国境付近にまで跋扈している。奏の助け
がなければ功は早々に崩壊し、どれだけの災難が慶にまで及ぶか!」
陽子は絶句する。
「そうだな、慶の女王は奏の太子に横恋慕して、すげなく断られ思い余って斬った、とでも噂を流そ
うかな。ただでさえ女王と言うだけで君は民からも官からも蔑ろにされているんだろ?そんな流言
が流れたらどうなるかな?しかも奏の太子を傷つけたとあれば、雁だって今のように慶の後ろ盾を
続ける訳にはいかない。雁の後ろ盾をなくした慶 ――想像したくないだろう?」
「卑怯な!」陽子は叫ぶ。
「君の体一つで慶が救われるんだ。簡単なことさ。さ、剣をこちらに寄越しなさい」
陽子は絶望したように剣を落とした。利広が剣を跨いで陽子に近づく。
「大丈夫だよ。心配要らない。優しくするから」
陽子は抱きすくめられ、牀榻へ押し倒された。
優しく利広は陽子に口づける。薄物を剥ぎ取られ、衫のみになった陽子の胸元に利広の手が伸び
る。
「可愛い陽子・・・」
利広は薄い布一枚ごしに、やわやわと乳房を揉みしだき、首元を強く吸った。薔薇色の印を刻み
付け、それを満足そうに見つめると更に強く吸う。そしてはだけた胸元に唇を這わせる。舌はそろ
そろと乳房の方へと伸び、顔は胸にうずめられた。ふと、何かに障ったかのように利広は端正な顔
をしかめる。
「衫から猿王の香が匂う・・・」
言うや否や、利広はばっと衫を取り払った。裸になった陽子は咄嗟に体を両手で隠す。利広はまじ
まじと陽子の裸体を見下ろした。
「・・・美しい。男を誘う体だな」
利広は乳房にむしゃぶりつき、腿に手を伸ばす。陽子は脚をかたく閉じ、抵抗した。
「強情な――」
笑うと利広はむりやり脚を割った。手が秘所へと伸ばされる。陽子は唇をかみしめ、利広をきっと
睨みつけた。面白そうに利広はそんな陽子を見つめると、ぐっと両手を押さえつけ、陽子の顔に接
吻の雨を降らせた。
と、利広の顔に冷たいものが触れた。きつく両目を閉じられた陽子の瞳から一筋の涙。
構わず、利広は愛撫を繰り返す。
「・・・・りゅう」陽子が呟く。
陽子は涙を流しながら、うわ言のようにたった一人の名前を呼んだ。
「・・・・りゅう。尚隆・・・」
「・・・呼んでも無駄だ、あいつはしこたま酒を食らってぐっすり眠っている」
利広の言葉なぞ聞こえないように、我知らず陽子は繰り返し呼ぶ。
「・・・りゅう・・・助けて。尚隆・・・尚隆・・・尚隆」
「尚隆、助けて!!!」陽子は絶叫した。
刹那、ドアが蹴破られ、剣を握った尚隆が現れた。
「利広、貴様――― っ!!」
尚隆は利広を陽子の体から引き離すと、全身の力を込めて殴りつけた。利広が部屋の隅にどう、
と飛ばされる。尚隆は自分の袍衣を陽子に掛け、後ろ手に庇うと、ずい、と利広に向き合った。
「剣を持て、利広!!この卑怯者め!お前なぞ叩き斬ってくれるわ!!」
怒りで体を震わせながら、尚隆が叫ぶ。
利広はよろよろと立ち上がったが、がくっと膝をつき座り込んだ。ぺっ、と口から歯を吐き捨てる。
「無粋だな、尚隆。他人の情事の事なぞお前に関係ないだろう」ふん、と利広が鼻で笑う。
「それともお前も誘って欲しかったか?そうだな、いつぞやは妓楼で同じ女を替わりばんこで可愛
がってやったよな。今宵もそういう趣向で楽しむか?」
「黙れ、下郎が!」じりじりと尚隆が剣を構えて近づく。
「妓楼の女と陽子を一緒にするな!手をついて陽子に謝れ!」尚隆は今にも斬りかかりそうな気
迫で利広に迫る。
「勝手にしろ、とお前は言った!」利広は叫んだ。
「そんなに陽子が大事ならば何故そんな事を言った!愛しい女が横にいながら何故愛していると
口に出さない!?五百年も生きていてお前は愛しい人間とそうでない人間の区別もつかないの
か!?お前がそんな風で陽子が幸せだと思うのか!!」
「お前に何が判る!」尚隆も叫び返した。
「ふらふらと放浪するだけしか能のない太子に何が判る!私は王だ。雁の民のことを一番に考え
るのが私の仕事だ!恋だの愛だの抜かしている暇なぞないわ!」
言って、はあはあと尚隆は息をつく。
「そんなちんけな王の矜持なぞ私の知った事ではない。たった一人の女も幸せに出来ないで何が
王だ。笑わせるわ」利広は吐き捨てる。
と、ぽつりつぶやく。
「・・・風漢、我らとて永遠の命ではないんだ。国はいつか死ぬ。死なない王朝はない。でなくてもい
つ小競り合いに巻き込まれて死ぬか、妖魔に襲われ食われてしまうか、戦で命を落とすか知れ
ん。自らを幸せに出来なくて何が王だ。俺にはお前が欲しいものが目の前にあるのに恐ろしくて
身がすくみ、ただ指をくわえている子供のように見える・・・」
陽子も、と利広は続ける。
「もっと自信を持て。麒麟でない私にだってお前の王気は感じられる。実際、延王よりもずっといい
王になると私は思うぞ?慶が支えられているのではない、慶を支える事で雁もまた支えられてる
んだ・・・」
ぐらり、と立ち上がると利広はドアへと向かった。
「・・・気がそがれた。寝る」
ばたん、と音を立てドアが閉められ、部屋には陽子と尚隆が残される。
牀榻の上で陽子はすがるように尚隆の袍を握り締めている。はっ、と尚隆は我に返り、陽子のもと
へと近づく。
「・・・大丈夫か、陽子?」
尚隆が優しく声をかけ、敷布で陽子をくるんでやる。途端にガタガタと陽子は震え出し、嗚咽を堪
えるように口を押さえた。そんな陽子を尚隆はそっと抱き寄せ、
「もう大丈夫だ・・・俺がいる」と頭を抱え、髪をゆっくりと撫ぜた。
陽子は震え、舌の根が合わないかのようにがちがちと歯を鳴らし続ける。尚隆はもう大丈夫だ、と
繰り返し、陽子の細い肩を優しく抱きしめ、髪を撫ぜ続ける。陽子ははらはらと涙を流し始めた。
「しょ、尚隆・・・・恐かったの。恐くて恐くて、し、死んじゃいそうだった・・・」
陽子はたまらず嗚咽を漏らす。
「尚隆、尚隆、恐かった・・・」
陽子は尚隆にすがり付く。尚隆は陽子を抱く腕にそっと力を加え、なだめるように背中を撫でた。
泣きじゃくる陽子を尚隆は黙って抱きしめ、涙を拭ってやる。拭う先から又はらはらと涙はこぼ
れ出し、陽子は尚隆の胸にすがって泣き続けた。
どれくらいの時をそうしていただろう。ようやく嗚咽の止まった陽子が尚隆の胸からおずおずと顔
を上げた。
「少しは、落ち着いたか?」と尚隆は優しく問う。
「うん・・・」と陽子は俯くと、再び尚隆の胸に顔をうずめた。尚隆の香が陽子を包む。顔を上げると
尚隆が行ってしまいそうで、陽子は尚隆の胸から顔を上げられない。
「陽子」と尚隆が呼ぶ。陽子は仕方なく顔を上げると、尚隆の顔を見つめた。
「今日は・・・色々とあって疲れただろう。休んではどうだ?」
陽子はかぶりを振った。
「とても眠れそうにありません。でも・・・尚隆こそお疲れでしょう?どうか、寝所へ戻って下さい」
尚隆は微笑む。
「そう言われて戻れる訳がないだろう?お前が眠るまで傍にいるとしよう」言って、尚隆はそっと陽子を牀榻に横たえ、自分は牀榻に腰掛けた。
陽子は子供のように尚隆の服の袖を握ったまま、尚隆を離さないでいる。そんな陽子の様子に尚
隆は軽く笑う。
「つかむな、袖を。大丈夫だ、逃げはせん」
まだ不安気に尚隆を見つめる陽子を見て、尚隆は苦笑した。
「よし、添い寝をしてやろう」
そっと陽子の隣へ身を横たえると、尚隆は陽子を胸にかき抱いた。
(あたたかい・・・)
陽子は心の中でつぶやく。
(この男に包まれているとなんと安心するのだろう。腕の中にくるまれて、その中から二度と出て行
きたくなくなってしまう・・・)
陽子は気付かれないようにそっと涙を流す。
(私はこの人にどれほど焦がれ、そして求めている事だろう。口に出して言ってしまえば、求める気
持が溢れ出し、止まらず私の体はきっとばらばらになる・・・)
涙をこらえ、身をかすかに震わす陽子に気付き、尚隆はそっと陽子の顎を持ち上げた。陽子はた
まらず口を開く。
「尚隆、私はずっと・・・」
「言うな」ぴしゃりと止める。
「俺が言う」
しっかし、なげーな、オイ。めげそうだ。
ちょっとメシ食ってきます。
乙です!!続きが気になります!!
戻りました!投下!
尚隆は羽根が触れるように、ふっ、と軽く陽子に口付けた。
「俺はお前を愛している。こんな風に感じた女は後にも先にもお前だけだ」
陽子は目を見開くと、尚隆を見つめた。翡翠の瞳からこぼれおちた涙がはらり、と頬を伝う。
尚隆は頬に光る涙を拭ってやると、今度はもっと深く陽子に口づけた。
「もっと早くに言うべきだった・・・」
陽子は何も言えずにただ首を振る。
「お前に触れたいとどれだけ思ったであろう?会うごとにお前は美しくなる。強くなる。しなやかに
変わり続けるお前を想って苦しい夜を幾夜過ごした事か!」
尚隆は陽子を抱きしめ、敷布を陽子から取り払い、自らも袍衫を脱ぎ捨てた。床にぱさりと袍が落
ちる。尚隆と陽子は生まれたままの姿でひしとお互いを抱きしめ合った。
触れ合う舌先は甘く、尚隆の頭を痺れさせた。貪るように尚隆は陽子の唇を吸い、舌をからませ、
まだ足りないかというように陽子の舌を舐めつくす。
翡翠の瞳はけむるように潤んで尚隆を見つめ、牀榻に投げ出された緋色の髪が炎のように燃え
立つ。首元に薔薇色の痣を見つけると尚隆はそこを噛み付くように強く吸った。痛みをこらえて顔
を顰める陽子に構わず、尚隆は首へ胸元へ、と自分の刻印を刻みつづける。
陽子の肌は、しっとりと、柔らかく尚隆の体を包み、触れると指先が吸い付きそうな程だ。尚隆は
その大きな手で乳房をつかみ、飽くことがないように揉みしだき、その感覚を楽しむ。熱を帯びた
陽子の体から青い果実にも似た香気が立ち昇り、尚隆はその香りに狂おしい程陽子が欲しくてた
まらなくなり、自身が熱く、堅くなるのを感じる。
形の良い乳房の頂点がつん、と張り始め尚隆を誘った。尚隆はそれを指で摘み、捏ねまわす。た
まらず陽子はああっ、と声を漏らす。
「尚隆・・・駄目、声が出ちゃう・・・」
「出せばいい。俺はお前の声が聞きたい」
尚隆は小さな赤い果実のようになったそれを舐めた。円を描くように舐め、口に含むと舌でちろち
ろと刺激する。
「ああっ・・・んっ」陽子の体が軽く反りかえる。尚隆は敏感な先端を吸い、歯で軽く噛む。こりこりと
した感触を楽しみ、甘噛みを繰り返し、それは尚隆の口の中で大きくなる。
尚隆は陽子をぱたんとうつ伏せにし、陽子の体の下に手を入れた。両手で乳房を持ち上げ愛撫を
続け、舌でつつーっと背中を舐め上げた。
「きゃ・・・ん!」陽子は背中が感じ易いのか、背を反らし、ぶるっと震え上がる。舐め上げるごとに
陽子の小さな背中は反り返り、陽子の尻は突き出されるような形になる。尚隆は背中から徐々に
下の方へと舌を走らせる。そしてふっくらと曲線を描く尻を掴むと接吻をした。
ふっ、と蜜の香りが尚隆の鼻をかすめる。尚隆は臥した陽子の膝を立たせると、指でそろりと秘所
に触れた。陽子はぴくん、と身体を震わせて叫ぶ。
「尚隆っ、そこは!」
陽子は逃れようとするが、がっしりと尚隆に尻を掴まれ、かえって秘所を尚隆に晒す体勢になる。
羞恥に嫌々をするように尻を揺らす陽子の天性の媚態に尚隆は一段と己が堅くなっていくのを
感じた。尚隆はその美しいピンク色の貝殻に指を這わす。するりと指を一本入れると蜜が溢れ出
し、つらつらと指を伝った。
「きゃああぁっ!」
陽子はたまらず叫ぶ。
尚隆は指でゆっくりと陽子の中をこね回す。こね回すたびに、甘い蜜の香りは濃くなり、尚隆の鼻
を刺激する。尚隆はゆっくりと指を引き抜くと、それを二本に増して再び陽子の中に入れた。異な
る動きをする尚隆の二本の指に、陽子の中は掻き回され、くちゅくちゅと卑猥な音を立てる。
「あっ・・・・んっんっ。ああっ・・・あっん・・・!」
陽子は牀榻に顔を押し付け、喘ぎ声を懸命に押さえようとする。
陽子の中をさまよう二本の指に加えて、尚隆はそっと貝殻を舌でなぞるように舐めた。
陽子は背をそらし、
「あああああっ!」と叫んだ。
「尚隆・・・お願い、止して。恥ずかしい・・・」
言葉とは裏腹に、陽子の秘所はぬらぬらと光り、溢れ、尚隆の指は蜜で溶けそうなほど濡れてい
る。尚隆はそっと、貝殻に接吻をし、そのピンク色の貝を見つめた。
「陽子・・・綺麗だ」
尚隆が思わず溜め息をつく。まだ男を知らぬそれは、薄紅色に色づき、花弁が覆いかぶさり花芯
を隠している。しとどに濡れる花は淫靡で芳香を放ち、尚隆はたまらず接吻をする。
「恥ずかしいからやめて、って言ってるのに!」
陽子は体を仰向けに戻すと口を尖らせ尚隆を睨みつけた。
そんな様子も愛おしくて、尚隆は覆いかぶさるなり接吻を降らせる。陽子も尚隆の舌を味わい、す
べすべとした逞しい胸にさわり、軽く乳首をつまむ。うっ、と尚隆はうめくと陽子の手を己に導いた。
その大きさに驚き、一旦は手を離したものの、陽子はまたそれをそろそろと掴みなおす。不慣れな
様子でゆっくりと揉みしだいていくと、それは熱さを増していく。陽子の細い指が楽器を奏でるよう
に繊細に尚隆のそれを刺激する。尚隆のそれはまた一段と堅く熱くなる。陽子は両手で包みこむ
ようにしばらくゆっくりとさすると、次は先端の部分に片手をあてがい、茎の部分をきゅうっと掴み、
ゆっくりと上下に動かした。先端は湿り気を帯び、ぬらりとしたものが滲み出す。
尚隆は堪らないというかのように陽子の両手を自分の背中に回し、きつく抱きしめた。そして肌を
薄紅色にそめ、自分を甘く見つめる少女に言った。
「陽子、辛いかもしれん。耐えられなかったら言うんだぞ」
こくり、と陽子は頷くと自分の両腕に力をこめ、自ら尚隆を引き寄せた。
尚隆は己を陽子の秘所にあてがうと、先端を蜜で濡らした。陽子の入り口を円を描くように刺激す
る。しとどに濡れた貝は、尚隆を待っているかのように熱を増し、壷からは尽きる事がないかのよ
うにとろとろと蜜が溢れる。尚隆は入り口に熱くたぎった己をあてがった。
「んっ・・・!」
背中に回された陽子の腕に力が込められ、陽子は体を堅くした。尚隆は額にかかった緋色の髪を
優しく払い、「力を抜け」と、微笑みかける。
尚隆は更に進む。ただでさえ大きい尚隆のそれに、陽子の入り口は小さくきつい。押し広げるかの
ように尚隆は己をゆっくりと進めたが、どうにもこうにも進めない。
「陽子、我慢してくれ」
言うなり、尚隆はいきなり陽子の蜜壷へと自身を勢いよく突き入れた。
「ああああああああっ!!」
身を引き裂く痛みに陽子が叫ぶ。入り口は急に大きなもので満たされ、驚きにきゅうぅっと締まりひ
くひくと蠢く。余りの締め付けに尚隆はそれだけで果ててしまいそうになる。ふっと見下ろすと、辛
いのであろう、陽子は目を閉じ、唇を噛みしめている。そっと尚隆は陽子の瞼に口づける。陽子は
うっすらと目を開け、心配そうに見つめる尚隆に微笑んだ。
「尚隆が、私の中に入ってるんだね・・・」
辛い顔をすれば尚隆は離れてしまう。陽子は尚隆を抱く腕に力を入れて、促した。
「来て、尚隆。もっと、いっぱいいっぱい私の中に入って。もっと深く」
尚隆は額にもう一度接吻すると、ゆっくりと動き始める。
陽子のそれは入り口こそきついものの、大きな尚隆のを根元まで食らい込んで離さない。動くたび
に壁が吸い付くように尚隆の肉棒にからみつく。ひくひくと蠢く壁にたまらなくなり、浅く突くと、すぐ
にまた欲しくなり、深く深く突いてしまう。無数の舌で舐められるような感覚に尚隆はたまらず声を
漏らす。
「陽子・・・」
突かれるごとに陽子の入り口は無理やり広げられ、ひりひりと痛んだ。が、陽子は尚隆と一つにな
っているという事実に、ほとんど泣きそうな程の幸せを覚える。現実とは思えない幸福に、頭がぼ
うっとなり、痛みも遠い誰かのもののように感じられる。感じられるのは今、陽子の中の尚隆だけ。
尚隆が突き上げるごとに、自分の中が尚隆の形になっていくのを感じる。
(もっと深く感じたい、もっと強くあなた感じたい・・・)
陽子は知らず知らず尚隆の動きに合わせ身体を揺らす。
そんな陽子の動きに刺激を受け、尚隆は陽子の中を壊すかの勢いで強く突く。結びあった部分か
らぴちゃぴちゃと淫靡な音がもれ、牀榻は二人の汗と体液に濡れる。
(何という体だ、陽子!みっちりと壁は俺を咥え、それでも足りないかというように襞が蠢き、奥へ
と誘う・・・)
痛い程張った尚隆の肉棒が、陽子の中を掻き乱し、突き上げる。陽子は喘ぎ、尚隆の髪をつか
む。腰の奥で熱い何かが凝り固まる。突かれる毎にその固まりはどんどん熱く大きくなる。経験し
た事のない、どこか痛みにも似た快感に、陽子は叫ぶ。
「尚隆、尚隆!私、どうにかなってしまいそう!」陽子はすすり泣き、尚隆にすがりつく。
「どうにかなってしまえ!」
尚隆はもう我慢が出来ないかと言うように、一層強く陽子に腰を打ち付ける。
(もう、限界だ―――-!)
「陽子!」
叫ぶと、尚隆は陽子の腰を掴み奥まで突き立て、熱い精を陽子の中にほとばしらせた。それはど
くどくと流れ続け、陽子の中を満たした。狂おしい突きを受け、滅茶苦茶に掻き回された陽子は、
熱い奔流を受け、堪えきれず絶叫した。足が痙攣しつま先はぴん張り、腰はがくがくと揺れ、頭は
ほとんど背中につきそうなくらいのけぞらされ、緋色の髪が空中を舞った。
「尚隆・・・」
陽子は呟くと、半ば気を失い、ぱたりと牀榻に背中から崩れ落ちる。そんな陽子の背中を尚隆は
両腕でつかまえ、抱きしめる。体中を汗でひからせ、ぐったりと目を閉じ、はあはあと喘ぐ陽子の口
に尚隆は甘やかに接吻する。
(陽子、愛しい、俺の女王――-――)
尚隆はぎゅうと陽子をかき抱き、愛しい顔に再び接吻した。
陽子は尚隆の腕の中に抱かれ、そのあたたかさに包まれながらいつの間にか眠りに落ちて行っ
た・・・・
爽やかな朝の日差しが差す。利広はずず、と不機嫌そうに、舎館に隣接する茶屋の軒先で一人
茶をすすっていた。
「・・・・よう」
利広はこちらに歩いてくる尚隆に気付き、声を掛けた。尚隆は一瞬、視線をあたりに彷徨わせ逡
巡したが、溜め息を一つつくと利広の前に腰を下ろした。二人は沈黙を守ったまま、互いに視線を
合わせようとしない。ふうっと溜め息をつくと、利広が沈黙を破る。
「・・・陽子は?」
「・・・昨日は色々とありすぎた。今はぐっすり寝ている」
利広はちらりと尚隆を上目づかいでねめつけると、茶を一口、口にした。
「痛ぅ・・・っ!」たまらず、利広は顔をしかめ言う。
「・・・沁みるんだよ、誰かさんに殴られて口の中が傷だらけだけでな」利広は苦笑した。
「あれはお前が悪い」尚隆が憮然と言う。ふふん、と利広が鼻で笑う。
「俺は謝らないよ。お前らときたら見ちゃいられなかったからな。感謝されこそすれ、殴られ足蹴に
され、踏んだり蹴ったりだ、全く」
憤慨したように利広が言うと、尚隆に一つ茶を注文してやる。尚隆は話の継ぎ穂が見つけられ
ず、落ち着かないように視線を彷徨わせ、こつこつと指先で卓を叩く。目前に茶が置かれると、茶
をとり、ごくんと尚隆は喉を湿らせた。
「・・・・よく、眠った」と尚隆はつぶやく。
「まるで、今生れ落ちたかのように冴え冴えとし、気力がみなぎっておる・・・」
尚隆は大きく伸びをすると、ようやく小さな笑みを利広に漏らした。
「俺はむしろ逆で、全然眠れなかったね」ふん、と利広は鼻をならす。
「お前、出る時、舎館の者に多めに心づけを渡せよ」と利広は続ける。
「お前らの声がうるさくて寝られなかったよ、実際。宿の人間もみんな欠伸をしてたぞ」
尚隆は赤面し、茶を詰まらせごほごほと咳き込んだ。
「おお、お前がそんな風に赤くなるのを初めて見たぞ」と利広はにやにやと笑う。
「ええい、うるさいな!」忌々しげに茶をごくりと飲み干す。そんな尚隆を利広は面白そうに見つ
め、ふっと微笑み、呟く。
「なあ、風漢」
「何だ?」尚隆は未だ首までも赤くし、利広を睨みつけた。
「あの娘を・・・陽子を大切にしろよ。あの娘は、まだ若い。小さく、稚い。覇王の心と少女の無垢が
同じ体に混在し、せめぎ合い、見ていて痛々しいほどだ・・・。慶はこれから勢いを増すだろう。が、
それだけ敵も増える。血塗られた王道を進むには陽子はあまりに若く純粋過ぎる」
「判っておる」尚隆が呟く。
「お前は言ったな。慶が支えられているのではない。慶を支える事で雁もまた支えられているのだ
と」
尚隆は立ち上がり、利広を見下ろした。
「俺も同感だ。陽子を支えることで俺も支えられる。陽子の存在が俺を強くする。陽子が成長する
たび、俺も成長する。俺は陽子がいる事でこの大地にしっかりと立ち続ける事が出来る」
利広は日を背に向けた尚隆を眩しげに見上げた。
「さて、俺は宿に戻って陽子を起こす事にしよう。利広、お前はどうする?」
「俺は、また旅に戻るさ」利広は遠くを見つめる。
「陽子によろしく伝えてくれ・・・また、いつか会う機会もあるだろう。それまでは息災でな、と」
「了解した。お前も息災でな」
言うと、尚隆はくるりと背を向けまっすぐに歩き始める。その歩みには迷いは、ない。利広は尚隆
の背中を見つめ、自分も腰を上げ、歩き始める。
尚隆と陽子が互いを求めているのに手をどちらからも伸ばせないでいる事がもどかしく、一計を案
じた利広だったが、思惑通りに事が進んだのに何故か胸が小さく痛む。
利広の脳裏に美しき女王が甦る。強い意思を持った翡翠の瞳、心地よい涼やかな声、宝珠のよう
にきらめく緋色の髪、水晶の欠片のように零れ落ちた涙、柔らかな肌・・・
「結構、本気だったんだよなあ・・・」
利広は言って、苦笑した。そして立ち止まると、振り返る。舎館を見つめる利広の瞳。自重するか
のように微笑むと利広は前を向き、歩き始める。もう振り返りはしない。まっすぐに、歩き始める。
清漢宮。月の光りを浴び、影のように飛来した騎獣は典章殿に降りていく。岩場の上に降り立つと
窓から灯りがあたたかく点っている。
「ただいま」
「ようやくご帰還かい、この放蕩息子が」呆れたように宗后妃明嬉が言う。
利広が笑いながら円卓の一つだけ空いた席に腰を下ろす。
「お帰りなさいませ、ご無事でようございました」柔らかく微笑むのは宗麟。
「供王様から先だっての取り決めに関し、御礼の文書が届いていたよ」宗王先新が言う。
「ただ、今後の協議にあたってはぜひとも貴国太子卓郎君以外の人間をお送り頂ければ、と、
やんわりとお願いされた」利広の兄、英清君利達が溜め息をつく。
「また何か失礼なことをしたんでしょ、兄さんは」くすくすと笑ったのは文公主文姫。
「嫌だなぁ、そんな失礼なことをしてないんだけど。供王様は気難しくって」利広が笑う。
利広は持ち帰った各国の情報を伝える。皆は、なる程、あの国も倒れるか、そうか、かの国はなか
なか見所があるな、と話に花を咲かせる。
と、「おお、そうだ忘れていたよ」、と明嬉が立ち上がって、何か小さい袋を持って来ると利広に差し
出した。
「延王殿より、これが今朝届いた」
「えっ、延王様から!?ずるいわ、利広!延王様とも親交が深いの?紹介してよ」文姫が口をとが
らせる。
「いや、親交が深い訳ではないんだけどね・・・」
苦笑して利広は明嬉から袋を受け取る。尚隆が一体何を送ってきたものか、と気になる利広は落
ち着かない。そわそわと、そろそろ僕は休ませてもらうよ、と言い残して席を立った。
自室に入ると、利広はその袋を卓の上へ置き、さて一体どうしたものかと見つめ、そして重さを確
かめるかのように掌に載せる。振ってみると、何かかちゃかちゃと音がする。袋を開き、中を覗き
込むと、白と黒の石――碁石が袋にぎっしりと詰まっている。利広は卓にそれをぶちまけ、数を数
えた。数え終わると利広は一瞬顔をしかめ、溜め息をつき、そしてにやりと笑った。
99個 ―――
「あいつめ・・・まだ集めていたんだな」
利広は牀榻にどすんと身を投げ出すと、くすくすと笑い出す。
「私に預けたか・・・これを」
延王がこの世に飽いて、雁が死ぬのが早いか自分が死ぬが早いか、賭けに及ぶことはもうない
だろう。雁はこれからますます隆盛する。慶も連れて勢いを増すだろう。利広は微笑む。
「まだまだ奏も持ちそうだ。長く生きてあいつらを見守るのも悪くない」
それに、と利広は付け足す。
「あの猿王に陽子がいつ飽きるかしれないしな」
意地悪そうににやりと笑うと目を瞑る。
遠く、潮騒にまぎれて恋した人の声がする。利広はうっとりと夢の世界へ足を運ぶ。寝息を立て始
めた利広の口元には微笑み。
夜の帳が落ちる―――
<了>
し、失礼しましたっ!!なんつー長さ。
長いし、誤字はあるし、ご指摘頂いた利広の一人称間違いも途中から
戻ってるし、、、あーっ、ごめんなさい。
今後とも精進致しますので、お目汚しご寛恕下さい。
乙です〜!リアルタイムで読めて嬉しいっす。夢中で読ませて頂きました!
珠晶は、恥ずかしかったが仕方が無いと割り切った。
そして、パンツの股の部分を手でずらしてワレメだけを見せた。
チロチロと流れ出て、それは徐々に激しさを増していくと同時に少女の表情も
恍惚なものへと変化する。
「あっ…はぁ…」
「珠晶さま」
覗いていたはずの鉦担が自分のすぐそばにまで来ていた事に気づいたが、珠晶は
特に驚きもしなかった。
「どうか私に始末をさせて下さい」
うっとりと彼女の秘所を食い入るように見詰めながらも、彼の声は艶がかかり
相手の返答もなしに地面に組みしだく。
「な、なにをするのよ!?」
「どうか、どうか。私めに」
言って鉦担は彼女の腰帯を紐解き、あらわになった太ももをひとなでする。
「や、やめてよ!」
「いいえ、もう我慢が出来ません」
その言葉どおり鉦担の指は大胆に動き、珠晶の秘所のもっとも弱い部分を
攻め出していく。
「はっ…あぁッ…ん…やぁ」
「ああ、珠晶さま 珠晶さま」
零れる声に急かされるように彼は彼女の秘所に顔をうずめ、濡れそぼったそこに
舌を這わせる。
「は…んはぁ…ひゃ」
子供の声と男を知った声がさらに小胆を高めていき、彼は乱暴に少女の嬬裙を
はだけさせて、たわわに実った胸を愛撫する。
利・陽・尚すっごく面白かった!
久しぶりにドキドキしました。
女に本気になった尚隆は男臭くて格好いいなw
どうもありがとう。
利x陽x尚のくんずほぐれずのエロエロかと最初期待したけど、
こういうのもイイ!最後もかなりイイ!
新人職人さん、また来てよ!あなたの文体、ものがたりっぽくて結構好きです。
最後まで読んで下さった方、コメントつけて下さった方、どうも有難うございます!
本当に励みになります。ほめられると木に登っちゃうんだよな〜
が、いい気にならず、今後も精進しますっ。
930 :
名無しさん@ピンキー:04/09/20 01:18:01 ID:JnDk07vp
乙!
けっこう口調が(とくに利広)気になったけど、甘くて優しい話で
読んでて嬉しくなったYO!
また甘い尚陽書いてね、期待してまってる!
931 :
名無しさん@ピンキー:04/09/20 03:24:55 ID:qm+naNeo
よかったでつ
もう夜も眠れません
GJ!!エロシーンも良いけど尚隆と利広の
悪友的なやりとり部分も好きだ(´∀`*)ヨーコタソモカワイイシナー
新作できたらまた投下して下さい。
楽しみに待っとりますノシ
エロ無いです。お馬鹿SSです。
コメディタッチの初めて書いたんで、面白くないかもしれないでっす。(かなり自信ナシ)
お口汚しですがドゾー。
投下!連休投下!
暖かい春の日差しが降り注ぐ昼下がりの金波宮。
昼餉を終え、王宮外れの庭園にて、ひとときの休憩を楽しむ三人の娘達。きゃあきゃあと
華やいだ笑い声が響く。
「春よねぇ・・・」
ふと、言うと鈴が柔らかな青草の上に横になる。
「あら、鈴ったらお行儀が悪いわよ」
祥瓊が咎めるように言う。でも気持ち良さそうね、と言うなり祥瓊も隣に寝転がる。
「陽子も横になったらどう?すっごい気持良いわよ」
祥瓊と鈴に促されて、陽子も青草の上にぱたんと仰向けになる。
「んー・・・、気持良い。なんか、このまま寝ちゃいそう」
陽子は目を瞑る。青い草の香りは心地よく鼻をくすぐり、柔らかな日差しが暖かく降り注
ぐ。
「春って、なんか気持ちが浮き立つわよね」鈴が言う。
「そうそう。落ち着かないような、そわそわした気分になる」言って、祥瓊が続ける。
「肌がざわざわして、ちょっと触れられただけでぴくん、ってなるような」
「分かる、分かる。体がいつでもちょっと火照ったような感じで、寝苦しいのよね」鈴が
同意する。
「・・・お前ら、一体どういう話しをしてるんだ」陽子ががば、と起き上がり、呆れたよ
うに二人を見下ろす。起き上がって、祥瓊が言う。
「あら、仕方ないじゃない。自然なことよ。春だもん」
「そうそう、春はそんな気分になっちゃうのよね」鈴がうんうん、と頷く。
はぁ・・・と溜め息をつく陽子をちらりと眺め、祥瓊がいたずらっぽく笑って言う。
「人間でもこうなんだもの。麒麟は大変よねぇ・・・」
怪訝そうな顔をして、陽子が尋ねる。
「・・・どういう意味だ?」
祥瓊がびっくりしたように目を見開く。
「えっ、陽子、あなた知らないの?気付いてないの?本当に?」
「何の事だか、さっぱりだ」そう言って、肩をすくめる陽子の方に、ぐいと身を乗り出し
て祥瓊が真顔で言う。
「陽子、それって問題よ。景台補もどうしてお教えにならないのかしら・・・」
溜め息をつき、首を振る祥瓊に陽子が剛を煮やす。
「一体何なんだ!さっきから訳の分からない・・・」
ぴしゃりと祥瓊が言う。
「発情期よ」
鈴も目を見開き、身を起こすと祥瓊の方に詰め寄る。
「発情期ですってえ!?麒麟が?」
「そうよ、発情期。春になると麒麟は発情期に入るの。知らなかった?」
驚いたような鈴に、絶句して口をぽかんと開ける陽子。
「芳国の麒麟も春になるとそれは辛そうだったわ。本来、王が相手をしてやるのが筋なん
でしょうけど、私の母親はそれを絶対に許さなかったの。かと言ってその辺の官をあてが
う訳にも行かないし・・・」
(「王が相手をしてやるのが筋」――――――――――――――――――っっ!?)
陽子の目がこれ以上ないくらい見開かれる。
「それで、どうした訳?」目を見開いたまま硬直している陽子を無視し、興味津々と言っ
た風で鈴が続きを促す。
「他国の麒麟に頼んだの」あっさりと祥瓊は言う。
「男の麒麟なら話は早いのよ。蓬山にちょっと篭って女仙に相手をしてもらえばいいんだ
もの。ただ女性の麒麟となるとねえ・・・色々お相手が難しくって。結局、他国の麒麟に
頼むしかないのよね」
(「女仙に相手をしてもらえばいい」「他国の麒麟に頼む」だと―――――――っっ!?)
陽子は口をぱくぱくとさせた。鈴が焦れたように尋ねる。
「で、芳台補はどちらの麒麟と?」
「それは勿論・・・」
「いい加減にしないか!!」陽子がついに爆発した。
「全く、昼間っからどういう話をしているんだ、お前達は!?」顔を真っ赤にして陽子が
叫ぶ。そんな陽子をちらりと一瞥すると、はあっ、と祥瓊は深く溜め息をつく。
「陽子、これって大事な話なのよ。神獣と言っても麒麟の本性は獣。発情期になって欲求
が発散されないと、集中力が乱れる、苛々する、無口になる、仕舞いには体調を崩して寝
込んじゃう事だってあるんだから」
(集中力が乱れる、苛々する、無口になる・・・おいおい!三つの内二つも景麒に当ては
まるじゃないかっ!!)陽子はがーん、と打ちのめされたようにあうあうと口を震わす
「ねえ、景台補も・・・よね?」鈴が祥瓊にささやく。
「・・・かなり重症だと思うわ」祥瓊が頷く。
陽子は無言でよろめくように立ち上がるとふらふらと歩き出した。
(景麒が発情期、景麒が発情期、景麒が発情期・・・・)
陽子の頭の中を同じフレーズが駆け巡る。
(景麒が発情期、王が相手をするのが筋、女仙が相手、他国の麒麟が相手、景麒が発・・・)
陽子の頭の中のフレーズはバリエーションを加えてパレードを続ける。
よろよろと千鳥足で王宮に向かって歩いていく陽子を見つめる二人―――――
陽子が二人の声が聞こえない距離まで歩を進めると、二人は爆笑した。
「あーはっはっはっ、もー、吹き出しちゃうかと思った!見た?見た?陽子のあの顔った
ら!」腹を抱えて祥瓊が笑う。
「祥瓊、あんたったらあんな真顔でよくもまあ、次から次へとあんな嘘を・・・!」
最後まで言い切れず、ひいひいと涙を流して鈴も爆笑する。
「陽子、完全に信じたわね」
やっと笑いの発作をおさめ、涙を拭いながら鈴が言う。
「もちよ。大体あの二人ったら見てられないんだもの」祥瓊がにやりと笑う。
「に、しても人が悪いわよ、祥瓊ったら」
咎める言葉とは裏腹に鈴の顔はにやにやとしている。
「これ位しないとあの二人は駄目なのよ。どっちも真面目だけが取り得の堅物同士なんだ
もの!」
「初心よねぇ。可愛いわぁ」
鈴が微笑む。と、にやり、と意地悪そうに祥瓊が笑う。
「あら、鈴。あなただって可愛いじゃなぁい?遠甫様の授業中、虎嘯の声が聞こえる度に
ちらちらと窓に顔を向けているのは誰かしら?」
「何言ってるのよ!あれは・・・あれは肩が凝って運動してるだけよ!」
真っ赤になって鈴が叫ぶ。と、気付いたようににやりと笑い、祥瓊に返す。
「祥瓊だって初心よねぇ。桓たい様と廊下ですれ違うたび、名残惜しそうに必ず後ろを振
り返るのは誰かしら?」
祥瓊が面に朱を昇らせて叫ぶ。
「なーんですってぇ!?あんたなんかあんたなんか・・・・」
二人の少女の頭からは陽子の事なぞ忘れ去られ、自らの想い人をネタに喧嘩をし始めた。
恋する人の名前が俎上に上っていれば喧嘩をする事さえ嬉しくてたまらない。結局、陽子
のことをあーだこーだ言えないくらい初心な二人である。
そして場所は金波宮正寝・・・
「よう」
そう暢気な声を上げて、延麒六太が正寝の陽子の許へやってきたのは、陽子が祥瓊の爆弾
発言を聞いたその夕方。
「・・・今回も突然のお越しですね」
六太に構っているどころではない陽子はじろりと六太を睨み、不機嫌な声で迎えた。
「なんだよー、俺だって来たくて来たんじゃないんだぞ、今回はぁ」六太が軽くふくれる。
「景麒に呼ばれたんだよ。陽子だって知ってるだろ?」
「景麒が?延台補を?」陽子が眉を顰める。
「あれっ、陽子聞いてないの?景麒に蓬山に誘われたんだよ」
(ほ、蓬山だぁ――――――――――――――っ!?)
陽子は目を吊り上げて六太に詰め寄る。
「ほっ、ほっ、蓬山へはどのような用件でお越しになるおつもりかっ!?」
陽子は更にじりじりと詰め寄る。六太は陽子の気迫に押されたかのように後じさって言う。
「何だよー、陽子、何怒ってるんだよぉ。恐いな、全く・・・」六太が溜め息をつく。
「どのような用件で行くのかと聞いているっ!!」陽子が真っ赤になって詰め寄る。
はあ、と諦めたかのように六太は言う。
「泰麒の角だよ」
「泰麒の角ぉ?」陽子が頓狂な声を上げる。
「そ。泰麒の奴、戴に戻ったは良いけどあの状態だろー?せめて角だけでも何とかして
やんないと使令も使えないし、可哀相でさ。で、玄君様にまた掛け合おうと思って」
陽子は拍子抜けしたようにつぶやく。
「泰麒の角・・・」
「でも景麒、ほっんと優しいよなー。見直したよ、あいつ。今すぐにでも蓬山に行きまし
ょう、って息巻いてたし。あんな景麒見たことないよ。待てません、って感じだったもん」
陽子の沈黙に気付かないように六太が続ける。
「しかもあいつ、照れてんのか知らないけど、『このことは私が言い出したとは決して主上
には言わないで下さい。どうか無理やり延麒殿にお願いされた事に』なんて言っちゃって
さー。可愛いよなぁ。な、陽子?」
陽子はうつむき、ふるふると震えて言う。
「・・・無理やり延麒殿にお願いされたことに、ですと?」
「そっそ。だから俺が言った事は内緒だよーん」六太がにこにこと無邪気に笑う。
(く、くぉのー、景麒っ、卑怯者―っ!!六太くんをダシにして、しかも泰麒までも――
許せ――――――んっ!!)
がっ、と顔を上げると陽子は鬼神のようにくわっと六太に笑いかけた。
「勿論、内緒にしますとも!景麒には後でゆっくりと褒めてやらないとね・・・」
ふっふっふっ、と陽子は不気味に笑いながらその場を後にした。
「・・・・・こえー」
六太が呟く。
「祥瓊も人が悪いよなー、まとまるもんもまとまらないぜぇ、これじゃあ」
六太は祥瓊からすっかり事情を聞き、陽子と景麒の想いに手を貸そうとしたが、どうやら
狙った方向とは異なる方向へ行ってしまったようだ。
でも、と六太はいひひっと笑う。
「景麒が駄目出し喰らったら、競争相手が減るしぃ。そうだよ、実際その方がいいよな。
俺ってラッキー♪」
「らっきー・ちゃちゃちゃ・うー♪」と口ずさみながら歩く六太。その言葉が蓬莱では既
に死語となっているのを六太は知らない・・・
陽子はずんずんと鼻息荒く景麒の私室へと向かった。わき目も振らず歩く陽子が廊下の角
を曲がったところを、ちょうど同じく角を曲がろうとしていた者にどすんとぶつかる。ぶ
つかった衝撃で陽子は廊下に尻餅をついた。
「誰だっ!目を何処につけて歩いているっ!!」
陽子が気色ばんで叫び、見上げると、眼上には延王尚隆の姿。
「え、延王殿・・・」
「どうした、陽子?そんなに急いで何処に行く?」
爽やかに言うと、尚隆は陽子に手を差し出し、立たせてやった。
「ご無礼仕った・・・」陽子がしゅんとして言う。
ははは、と豪快に尚隆は笑う。
「しょげるな、陽子。俺の体は頑丈だから、お前がぶつかった位ではびくともせん。何な
らもう一度ぶつかってみるか?」どん、と尚隆は厚い胸を叩く。
「そんな、滅相も御座いません!」
赤面し、陽子は首をふる。なおもしょげている様子の陽子の背中をばん、と叩くと尚隆が
朗らかに言う。
「実は喉が渇いているんだ。茶でも一緒にどうだ?」
促す尚隆に誘われ、陽子は歩き出す。と、ちらりと景麒の部屋を一瞥すると、そのままぷ
いと背を向けその場を後にした。
内殿奥の書房。王宮内で陽子が一人きりになれる唯一の住み処。そこに尚隆を案内すると
陽子は茶の準備をした。陽子が茶器を差し出すと、
「景王御手づから茶を淹れて頂くとは至極光栄」
笑って尚隆は茶を押し頂く。
「味のほうは保証を致しませんが・・・」
陽子は小さく笑う。そして尚隆の前に腰を下ろすと、ふう、と溜め息をついた。
「・・・陽子、どうした?お前・・・何か悩み事があるのではないか?」
はっと尚隆を見上げると、陽子は苦笑した。
「さすが延王殿は鋭い。いや、私がまだ未熟で感情を隠すことが出来ないのかな・・・」
陽子はうつむくと、沈黙した。尚隆は茶をひとくち口にすると、思い切ったように口を開
いた。
「・・・景台補の事であろう?」
尚隆が言うと、陽子は驚きに目を見開く。
「実は先ほど、景台補のところに行っていた」
尚隆はあらぬ方に視線を向ける。そして嘆息すると陽子に向き直った。
「お体がかなりお辛いように見受けられた。お前には気付かないように振舞っているよう
だが・・・あれは」ふう、と再び尚隆が溜め息をつく。
「かなりの重症だ」
「延王殿・・・」陽子は言って、言葉を詰まらす。
「俺がしゃしゃり出るような事ではないのは判っている。が、敢えて言わせて貰う。麒麟
が王の半身、と言う言葉は伊達ではない。麒麟の辛さを知っていながら、それを救おうと
しないのは王としてどうかと思う」
陽子は黙ってじっと尚隆を見据える。尚隆はまた一口茶を舐めると続けた。
「陽子、お前も辛いだろう。だが景麒はもっと辛いんだ。あの矜持の高い男が蓬山へと逃
げ込まねばならない程、切羽詰って苦しんでいる。そんな景麒を黙って見ているつもり
か?」
陽子はうつむき、黙したまま語れないでいる。
「・・・それともそんなに景麒を厭うているのか?」
「そっ、そんな事はない!」陽子がたまらず叫ぶ。
「あ、いえ、そんな事はございません・・・景麒を厭うているなぞ。むしろ私が疎んじら
れているのでしょう。でなければ、でなければ何故蓬山へと・・・!」
陽子が瞳を潤ませる。尚隆はそんな陽子の手を取り、自分の両手で握り締めた。
「陽子、それがあいつの優しさなんだ。あいつはお前がまだ若く稚いのを知っている。お
前を傷つけるくらいなら自分の矜持なぞ知った事ではないだろう。どんなにあいつがお前
を慕っているか、陽子は気付いていないのか?」
ふるふると陽子は身を震わす。そんな陽子を見かね、尚隆は席を立つと陽子の隣に座り、
肩を抱いてやった。
「陽子、お前の半身を救ってやれ。お前は強い娘だ。他の誰が知らなくても俺が知ってい
る。行って、景麒を救ってやれ」
「尚隆殿――――――」陽子は涙に震える瞳を尚隆に向ける。
「私は愚かだった・・・」
つつ、と涙を一筋漏らし、陽子はうつむく。そんな陽子を促すように尚隆は背中をぽんぽ
んと叩き、腰を上げさせる。立ち上がり、陽子は尚隆を見やると、にっこりと尚隆に微笑
みを向けた。
「尚隆、ありがとう」軽く陽子は尚隆に抱きついた。
「行け、陽子」尚隆が背中をばん、ともう一度叩く。
「景麒、待ってて!」
言うが早いか陽子はひらりと身を躍らせ、足音高く書房を去っていった。
尚隆はたった今陽子が出ていった扉をじっと見つめると、うつむき、肩をふるわした。
「ふ・・・ふ・・・ふ・・・っ」
「ぶわーーーはっはっはーーーーっ!!も、も、もう我慢出来んーーーーーっっ!!」
尚隆は腹を抱えて爆笑した。
「いやー、俺ってば役者だよなあ。『行け、陽子』なんて格好良過ぎだよっ」
ひいひいと尚隆は笑って涙を流す。
「陽子も単純だなー。ありがとう、とか言って抱きついてくれちゃって。可愛いぞ、もう!
役得!」尚隆はばんばんと卓を叩いて笑い続ける。
笑い続ける尚隆のところに六太がひょいと顔を出す。
「おい、気でも狂ったか?」
六太が怪訝そうな顔で尚隆を窺う。
「いやいや、たった今まで此処で陽子と、景麒について話していたところだ」
まだ笑いに涙を滲ませながら尚隆が言う。六太が顔を顰める。
「おい・・・まさか、陽子をけし掛けたんじゃないだろうな?」
「けし掛けたさ」尚隆がにやりと笑う。
「おい、お節介焼きの馬鹿王!競争相手を助けるような真似してどーすんだよっ。お前だ
って陽子に惚れてるくせに!陽子と景麒がくっついちゃうだろーが!ボケッ!」
六太が気色ばむ。尚隆はにやにやと笑って言った。
「まあ、見てろ。その競争相手は・・・撃沈される」
合点して六太もにやりと笑う。
「お前・・・景麒に何か仕掛けたな?」
「仕掛けなくてどうする」
ふっふっふっと不気味に笑う二人。年齢足して一千歳の老人達、いまだに精神年齢は低い
レベルに留まっている。使令が彼らの影の下、深く溜め息をつく・・・
馬鹿な老人達の会話から時をさかのぼる事少し。
尚隆は景麒の私室で何やら話しこんでいる。
「景麒、お前六太から蓬山行きを誘われただろう?」
「はい・・・」辛そうにうつむくと景麒は言う。
「戴台補のことは気になります。が、今の慶を放っておいて国を空けることは・・・」
ふうっ、と大きな溜め息を景麒はつく。
「それに主上は最近『すとれす』とやらも溜まっておられるのか、あまり機嫌もよろしく
ないようですし・・・」
「そうだな、今の陽子は『すとれす』と『じぇらすぃー』の二つにはさまれて大変そうだ」
と尚隆は言う。
「『じぇらすぃー』ですと?それは一体?」怪訝な顔をして景麒が尚隆を見つめる。
「『じぇらすぃー』というのは蓬莱の言葉でな。ま、正確に言うと蓬莱の外の国の言葉なの
だが、要するに『嫉妬』という事だよ」
「嫉妬でございますか?主上が誰に嫉妬するのです?」景麒が眉をひそめる。
「鈍いな、景麒。お前が泰麒泰麒、と何かにつけ口に出すから拗ねているのだよ、お前に
主は。しかも泰麒にだけはお前は甘い顔を見せると言う。泰麒を背に乗せて、騎獣のよう
に天空を駆ったというではないか。陽子が妬くのも無理はないな」
「しかしそれは戴台補がまだお小さかった時のこと!そんな過去の出来事を引っ張り出さ
れても!」悲痛に景麒が叫ぶ。
「それが女というものだよ、景麒」ふう、と尚隆は溜め息をつく。そして続ける。
「それに先の王の事もある。お前、予王と同衾しただろ?」
図星をつかれ、ぐっ、と景麒は絶句する。
「陽子は前王の亡霊にいまだ囚われている。前王と比べて自分が魅力がないからお前が抱
いてくれないのだと思っている」
「延王殿!」あけすけな尚隆の物言いに景麒は赤面する。
「・・・お前は陽子が嫌いか?」
景麒は沈黙する。
「手も触れたくないほど厭うているのか?」
景麒はぽつり、と口を開き始める。
「嫌いも何も・・・私は最初こそ、また女王かと辟易しました。しかし今は・・・」
「今は?」尚隆が促す。
「今は、主上をお慕い申しております。誰よりも、愛おしく、お守りしたいと・・・」
「では手を伸ばせば良いではないか。陽子もそれを求めている」
「・・・今となってはどう近づいていいのか、私には判らないのです。私はいつも言葉足
らずで主上を怒らせてばかりいる・・・」景麒は悲しげにうつむいた。
「そうだな、確かにお前は言葉足らずだ。・・・だが、近づく手段がない訳ではない」
ぱっ、と面を上げると景麒は尚隆にすがり付く。
「え、延王殿!その手段とは!」
「陽子は胎果だ。あちらの言葉で語りたいときもあるであろう」
「さようでございますね!六太様とは勿論、延王殿とも蓬莱の言葉を混ぜながら楽しげに
お話しをされてらっしゃる」景麒は目を光らせる。
「蓬莱の恋の言葉をいくつかおしえてやろう。これはもう、反則に近い程の決め言葉だ。
俺が本当は陽子に言いたいくらいだ」
「延王殿!!」景麒が咎めるように叫ぶ。
「ああ、すまんすまん。ちょっと『じぇらすぃ』を感じてしまってな。失礼した」
景麒が尚隆を恨みがましそうに見つめ、急かせる。
「延王殿、早くその言葉を私めに・・・!」
「よしよし、判った。その言葉とはな・・・・」
時を戻して再び景麒の私室。
陽子は息を切らし、走って景麒の部屋の前まで来ると、意を決したかのようにドアをノッ
クした。
「景麒、入るぞ」
応えを待たずに陽子が部屋に入る。景麒は卓の上で書きものをしている。陽子に気付くと
珍しく笑顔で迎える。
「主上!蓬山行きの件ですが――――――」
「行くな!」気色ばんで陽子が叫ぶ。
「お前が蓬山なぞに行く必要はない。私が、私が此処にいるのにっ!」
陽子が顔に朱を昇らせる。
(主上――――――っ、『じぇらすぃ』ですね!?そんなに赤くなって、なんと可愛らしい
っ!!)
景麒はだらしないほど破顔する。
「何をにやにやしているっ!」陽子がぷりぷりと言う。
「お前は私の麒麟だっ!僕だっ!お前が私の傍に居ないでどうするっ!」
はあはあと息を切らし言うと、陽子は小声で続ける。
「私はお前に居て欲しいんだ。私がお前の辛いことを共有出来なくてどうする?お前の嫌
味な声が聞こえないと私はさみしい・・・」
ふるふると小さく震える少女に、景麒はそっと無言で近づく。
「景麒?ずっと・・・そばに居てくれるか?居てくれるよな?頼む、何とか言ってくれ」
景麒はその唇にそっと口づけた。そしてその細い肩を優しく抱く。
「景麒・・・?」
見つめる陽子に景麒も甘やかに見つめ返す。
「景麒、私は・・・・」
「言わないで下さい」ふっ、ともう一度優しく口づけると景麒は陽子に向き合う。
「私はいつも言葉が足りない・・・それでいつも主上を苦しめ、悲しめてきました。しか
し、今宵は私は私の気持ちを告げずには居られません――――!」
陽子は感動で打ち震え、景麒の言葉をうるうると目を潤ませ、待つ。
「主上―――、私は毎夜、あなたを想いオナってました・・・」
陽子が口を開け、絶句する。途端に面に朱が昇る。
(おおっ、効いておるっ!主上の顔があんなに赤く――――――っ!!)
景麒は完全に陽子の表情を読み違え、得意げに続ける。
「私はあなたのカントをファックしたい!本当に本当にファックしまくりたい!心からあ
なたの事をビッチだと思う――――――!!」
陽子はわなわなと唇を震わせ、拳を握り締め、じりじりと近づく。
(主上、そんな真摯な顔を始めて見ました!瞳を見開き、狂おしく私を見つめるその美し
い視線!!もうっ、今晩は絶対に寝かしませんよ――――――――っ!!)
景麒がフィナーレの言葉を高らかに叫ぶ。
「主上、ファック・ユ―――――――――――――――――――――――ッ!!!」
刹那、陽子の渾身の一撃が景麒を襲った。
景麒は部屋の隅に見事に吹っ飛ばされる。何が起こったのか判らない景麒は顔を一瞬上げ
る。その顔には鼻血が一筋。げふっ、と自らの血の匂いにむせた景麒が昏倒する。
「馬鹿麒麟!景麒のアホ!このケダモノ!死ねっ!お前なんて死んでしまえええっ!!」
陽子は止めを刺すかのように、失神した景麒に更に会心のキックを見舞う。
と、だっ、と部屋を走り出でた。
「うわぁぁん、尚隆ぅ〜!!六太くぅ〜ん!!うわぁぁ―――――――――ぁんっっ!!」
当然、外には待ち構えたように尚隆と六太の姿。
よしよし、と二人が役得役得、といやらしい顔を隠せずに陽子を抱きしめる。
翌日、景麒にそんな言葉をおしえた人間が誰かと、遅まきながらはたと気付き、陽子が叩
き出すように延王と延麒を追い出した。その後、延王、延麒ともに暫く金波宮に出入り禁
止になったというのはまた別の話。
景麒はショックで2日寝込み、その間、陽子の手熱い看病を受けた。
「結果おーらい、ですな」
ふおっふおっ、と遠甫が祥瓊と鈴に笑いかける。
金波宮は今日も平和に過ぎていく――――――――
<おわり>
おぉ〜新作!もう大爆笑。セリフを言う景麒を想像したらおかしくて!じぇらすぃがツボでした。ギャグもとっても良いですねえ!でもたしか、載台補ではなく泰台補じゃなかったでしたっけ?勘違いでしたらスイマセン。また新作楽しみにしてます!
>>952 そだっ、泰台補ですよねっ、失礼しました!そういう細かいところにまで
気を遣わないとアカンですね。ご指摘多謝!
自信丸きり無しのヘタレ新人なので、褒められると非常に励みになりまする(涙)
力を蓄え、次作に備えます!
職人キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
面白い!2回も読んじゃったよ
早く教えてくれとせがむ景麒が必死すぎてワロタ
またネタが思いついたら新作書き込んで〜
職人様キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
軽いタッチのコメディーに笑わせて頂きました。
特に延王&六太の「年齢足して一千歳の老人達、いまだに精神年齢は低い
レベルに留まっている。」←妙に可笑しかったです〜。
次回も楽しみにしています。
ごめん、細かいんだけど、タイホのホの字は、「補」じゃなくて
「輔」なんですが・・・。
原作ちゃんと読んでね。
>心からあ なたの事をビッチだと思う
禿ワロタ
陽子にもちゃんと後で気付いてもらえて景麒ヨカタね(w
風呂上がりに一杯ひっかけながら読んだ。
盛大に酒を噴いた
♪チャラリ〜ン鼻からウィスキー〜♪
景麟と職人さんに乾杯
陽子の「私は愚かだ」発言キタ━━(゚∀゚)━━!!
手握ったり、肩に手まわしたり、尚隆のエロ親父っぷりにワロタ
>>956の人、三行目はちょっと余計じゃないですかね。なんか、その言い方イクナイ!
いや、言い方は959の方がきついよ。
自分も気になってたよ。
口調も微妙に違うし。
この人の筆は勢いがあって好きだが、
ちゃんとキャラつかんで、もっと穿ったもの書いてほしいと思うよ。
子安声で『反則に近い決め言葉』を叫ぶ景麒が脳内リピートしてます。
誰か止めてくれ・・・
>959
とは言っても956の言いたい事も分らなくもない。
原作を読んでないわけじゃなくて、
萌え勢いに任せて書いてるから誤字多いんだと思う。
書くの速そうだから、推敲してから投下しても遅くないよ。
とりあえずもうちょっともちつけ>◆4fSScbauBk
お読み下さった方、有難う御座います。コメント下さった方も本当に有難うございます。
誤字・脱字・変換ミスを確認してから投下するのは最低限のマナーですよね。
もっともっと時間をかけて、今度は十分に確認して投下します。
>>962さんがおっしゃる通り、もちつかなきゃ・・・ですよね。もちつけ、自分。
神々への道は果てしなく遠いですが、今後とも精進致します!
乙です!楽しませてもらいました!
それにしても芳麟の相手が気になるなぁ。
いや、ショウケイの作り話なのはわかってるが。
「それは勿論・・・」
誰だろ?
峯 麟 です。
残り容量が危ないので新スレを立てたいんだけどいいかな。
テンプレを細かく相談する余裕もなさそうなので、一応七冊目の
>>1-4を参考に
各urlは最新のものに差し替え。
あと、「sage進行推奨」と入れたいんだけど。
ご意見よろしく。
>>965 百合キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
一粒で二度美味しいってやつですか?
>>967 いいえ。単なる訂正です。
芳麟→×
峯麟→○
もちつけ。
このスレはもう埋め立て?
>>964 俺は供麒を想像したんだが。近くだし麒だし
>970
最後の作品が投下されてから間がないので、
まだ埋め立てない方がいいと思います。
しかしアレだねぇ
もちろんエロ描写が読みたくてこの板に来てる訳なんだけれども
エロ以外の部分で楽しめる作品はやっぱり秀作だと思うね
利・陽・尚で一番萌えたのはエロシーンではなく、陽子を前にした
利広と尚隆の心理戦と、最後の碁石のエピソードだったりするw
誤字は辞書登録などでふせげますし、個人的にはキャラ設定は原作どおり
である必要もなく、また原作キャラの性格をどう捉えるかも個人によって
大きな差があるところだと思うので、4fSScbauBk さん独自のキャラの世界を
深めていかれたらいいのではないかと思います
次作も楽しみにしてます!
そういや俺、最近はむしろエロ描写以外の部分が読みたくて来てる気がする。
エロ以外を書けてこそ本物と思ったり
んー、そうだな。
エロも読みたいけど、文章も読みたい。
ぜーたくなオイラ達にとってはこのスレはホント、天国だなー。
慕情、とか陰謀の職人さん達には感謝だよ。全く。
ところで、ここ、そろそろ埋め立てる?
もう使ってないし残も少ないから(残り10kb)埋めてもいいだろうが・・・
今はもうHTML化してないんだっけか?
でもそれは2ちゃんの話でbbsPINKは別か?
ところでマジで気になるんだが、司書さんまだいらっさるのか?
好意でやってくれてるのでそれは感謝だが
更新が止まってるのと再三の呼びかけに応じてくれんのは
ちと心配なんだが・・・
読めて嬉しいー。
エロ描写以外の普通の文が読みたい。
エロパロですよここは
普通の文が読みたきゃ
普通のサイト巡れって話。
エロパロでありつつエロ以外にも力入れてる職人さんにGJ!ってことだろ?
エピソードがエロを引き立たせて、俺は(・∀・)イイ!!と思う。
あ、俺釣られた?
同意。
ところで980超えたので落ちやすくなりますよ。確か。
職人たん達、いい夢ありがとう!!
一気に読ませてもらったよ。。。
桓×祥萌えー!!!
24時間書き込みがないと落ちます。
普通の文の中にそっちの要素が見え隠れしているところが何とも言えません。
鈍い俺には983が理解できない。そっちの要素って何よ?
えーと、エロい事してない文の中にエロッちい要素があるってことでは?
あ、そういう意味だったのか。全然わかんなかった。
>>985thk.
ついでに埋めがてら過去ログのSSに今更感想。
尚×陽×景のSSエロいな。
放置プレイと尚隆が陽子責めてるところにハァハァした。
あれ、埋立てられてない。
どうも珠晶のは萌えないんだなー、漏れ。
ロリ、苦手。
よって、尚x陽、景x陽、桓x祥オッッゲエー!神を待つ!!
>987
一言余計。
人の萌えに文句つけるなよ・・・。
全く逆のこといわれたら、あなただって不愉快でしょう?
>986
利×陽×尚の間違いでは?
だが放置プレイというのは、どこのことだろう。
>989
それ多分その話じゃないよ。
桓祥の作者さんが去年くらい?前に書いた話のことでしょう。
たしかこれより2スレくらい前のスレに収録されてたような。
記憶が曖昧でスマソ
>990さん
教えてくれてありがとう。
4冊目だった。
去年はこのスレッドのことを知らなかった。
桓×祥作者さんがああいう話も書く人だなんて。
本当に同じ人なのかな。
コテハンじゃないんだし。
>991
ああ、そんなに前の話だったの。
確かにコテハン使ってないから同じ人だとは断定できないけどね。
文体と漢字の使い方と情景描写が同じ感じだから勝手に判断してしまった。
だから違っていたとしたら失敬。
しかし、同じ人でも180°違う話を書くことは少なくないと思うよ。
ハードプレイから激甘まで。引き出しが多くていいじゃないか。