【妖怪】人間以外の女の子とのお話5【幽霊】

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1 ◆W/KpcIbe5Y
幽霊妖怪天使に悪魔、ロボットだってエイリアンだって何でもOK!
オカルト・SF・ファンタジー、あらゆる世界の人間以外の女の子にハァハァなお話のスレです。
これまではオリジナルが多いですが、二次創作物も大歓迎!

<前スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話4【幽霊】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072019032/

<過去スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話3【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10657/1065717338.html
【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1047/10479/1047959652.html
人間じゃない娘のでてくる小説希望(即死)
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10469/1046994321.html

<関連スレ>
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その9】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067243766/
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061197075/
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1004855813/
触手・怪物に犯されるSS
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067867411/
22 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 01:54 ID:IB8BDhhs
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072019032/620の続き

「そ…その……つ、続けて…くださ…い……」
顔を目の前まで近づけ、俺の手を優しく握り返しながら、貴代子が言った。
俺はぼうっとした頭の中、どうにか口を開いた。が――
「ふうむ。そっか…どうしよっかな〜?」
「ええっ! そ…そんな……!」
手を振り払い、ぱっと上半身を起こしたかと思うと、顔を横に向けてつぶやく貴代子。
言いようのない不安に襲われた俺は、貴代子が目だけはじっとこちらを見つめていたのにも気づかず、
ただ手を伸ばしながらぽそりとつぶやいた。
「んん〜? いいのか〜? ホントにいいのか〜? 知らないぞ〜♪」
「え……あ…は、はい……」
待ってましたと言わんばかりに顔をこちらに向けながら、貴代子は嬉しそうに言った。
一抹の不安が脳裏をよぎった――ような気がしたが、口からは肯定の言葉が漏れ出ていた。
「ようしっ。それじゃ……」
舌なめずりをしながら、貴代子が再び俺のズボンの裾に手を掛け、ゆっくりと引きおろし……
3名無しさん@ピンキー:04/02/19 01:54 ID:ZI4zO6X2
2get
42 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 01:55 ID:IB8BDhhs

「あ。ちょっと待てよ」
「は……ああっ!?」
始めたところでピタリと手を止め、顔をあげながら何かを思い出したかのようにつぶやく。
俺は、丁度これからモノが顔を出すという所だったため、黒々としたヘアだけが姿を現しているという、
かなり間抜けな、男としては屈辱的な格好を、貴代子の前に晒す羽目になっていた。
羞恥のあまり、反射的に声をあげ、思わずズボンをたくし上げようとする。
が、貴代子が押さえているズボンはピクリとも動かなかった。
「……っと。何を続けるのか、聞いてないな。なあ、アンタはワタシにこれから何を続けて欲しいんだい?」
「え…あ……えっと…そのう………イ…イイ気分を……味あわせて……」
貴代子がゆっくりと俺に尋ねてきた。俺がズボンに手を掛けた瞬間、ぞっとするような冷たい笑みを浮かべて。
一瞬、今現在の状況を忘れていた俺は、必死に状況を思い出しながら、声を絞り出して答えた。が、
「なんだあ? 聞こえないぞ? 男ならはっきりと喋ろよな。ま、男じゃないってのなら、別だがな」
ズボンに手を押さえたまま上半身を俺にもたれかかせ、耳元でつぶやく貴代子。
にやりと笑うその顔は、まるで悪魔のそれを思い浮かばせた。……って、鬼だったか。
「イ…イイ気分を、味あわせてくださいっ!」
「何だ、やれば出来るじゃないか。結構結構」
目を瞑りながら声を大にして哀願する俺を見て、満足そうに笑いながら再びズボンをゆっくりと引きおろし始めた。
52 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 01:55 ID:IB8BDhhs

「ふふふっ。ちょっと皮かむりだが、それなりなモノを持っているな。
……もっとも、ズボンを脱がされている本人の姿は、男と言うより幼児、だがな」
「あ…ああっ……」
ズボンという縛めを解かれたモノが、ピンと天井を向く。
それを見た貴代子は嬉しそうに微笑み、多少嘲りの感情が交じった声で言う。
一方の俺は、そんな貴代子に反論することも出来ずに、ただ羞恥にまみれた声を漏らすしかなかった。
だが、貴代子は俺を追い込むように、さらに追い討ちの言葉を口にする。
「しかし……こんな状況でもビンビンになるなんてな。アンタ、マゾの気でもあるのか?」
「はあうっ! ……い、いやっ……そんな……」
モノの先端をピンと指で弾きながらひとこと。
俺はモノから伝わる刺激に身を捩じらせながら、弱々しく首を振ってどうにか否定した。
「ふうん。じゃあさ、ここからどんどん汁が溢れているのはどうしてだ?
たとえ胸が弱かったとしても、もう胸には触っていないんだから、これ以上は溢れないはずだろ?」
「ああっ……そ、それ……は…」
首を傾げながらも、俺のズボンを剥ぎ取った貴代子は、さらに容赦なく問い掛けてくる。
何と答えて言いか分からなくなった俺は、ただひたすら弱々しく首を振り続けていた。
「おーい、それは、どうしたんだあ? やっぱり、こうして、やったほうが、興奮、するのかあ?」
「い…いや…あっ! ああっ! ぐっ! いぎっ!」
俺の返事に業を煮やしたのか、貴代子の言葉が途切れ途切れになり、同時にモノから痛みがほとばしる。
貴代子が途切れ途切れの言葉と同時に、モノの先端を指で弾き出したから、だ。
それもさっきみたいに、優しく軽く、ではなくかなりの力を込めて。
モノから脳髄に響き渡る激痛に、無意識のうちに四肢を引きつらせながら悲鳴を漏らしてしまう。
さらにじわりと目頭が熱くなり、自然と涙がこぼれ落ちる。
「どうしたどうしたあ? 泣くほど気持ち良かったのかあ?」
「ああっ! い…いやっ! や…止めて!」
妖しい笑みを浮かべた貴代子は、指で作った輪をモノの前にかざし、心底嬉しそうな声で俺に笑いかける。
思わず貴代子の腕を両手で掴んだ俺は、涙声で叫んでいた。
62 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 01:56 ID:IB8BDhhs

「止めて……だあ?」
俺の叫び声を耳にした、貴代子の腕がビクンと膨れあがり、俺の両手を弾く。
さらに眉毛をピクリと動かしながら、ゆっくりと顔をあげひとこと。その声は、まるで地の底から響くようだ。
その顔は怒りの表情に歪み、口元からは人間では持ちえるはずがない、長い牙が見える。
「い…いや、その……もう少し…優しくして…ください……お願い、します…」
「何だ、やれば出来るじゃないか。そうそう、さっき言っただろ?
相手に物事を頼むときは、どうすればいいか、ってな?」
瞬間、背筋に冷たいものが走った俺は、死を覚悟しつつ、全身をガクガク震わせながら懇願した。
すると今までの怒りの表情はどこへやら。貴代子は笑みさえ浮かべ、俺の頬に手を添えながら諭すように言う。
一気に安堵感に包まれた俺は、何も言えずにただひたすら、首をカクカク上下に動かしていた。

「………まあいいや。とりあえず、横になれや」
「う…うん……」
微妙な表情を浮かべた貴代子の命令に、俺は素直に頷いてゆっくりとあおむけになった。
それを見た貴代子は、俺の足首を掴んで両足をゆっくりと外側に広げていく。
何をされるのか、期待半分恐怖半分の俺は、貴代子の為すがままになっていた。
「よいしょ……っと。じゃ、ここの所、手で押さえてろよ」
「えっ? で…でも……こんな…格好……」
やがて足が一杯に開かれ、いわゆるM字開脚の格好になった俺に向かって貴代子が言う。
ふと顔を横に向けた瞬間、テレビに映りこんだ自らの姿が見えた。
――一糸纏わぬ姿で、ボディコン姿の女性に、両足を大きく開かされている姿を――
その瞬間、羞恥心が蘇ってきた俺は、顔を真っ赤に染めて思わず口ごもった。
「でもも何もない。別に私は構わないぞ。これで終わりにして、アンタの生き肝を貰うだけだから、な」
「お…お願い……。せ…せめて……電気…消して……」
肩をすくめながら、貴代子が言う。その声には、感情が何一つとして篭ってはいない。
先刻、怒りの声を耳にした時とは、また違う意味で背筋が冷たくなった俺は、弱々しい声で口走った。
次の瞬間、沈黙があたりを覆い、俺と貴代子はしばしの間、見つめあっていた。
72 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 01:57 ID:IB8BDhhs

「ぷっははっ! 初めての女の子じゃあるまいし、今さら何言ってる?
大体、この部屋にはワタシとアンタしかいないんだ。照れることも無いだろうに」
沈黙を破ったのは、貴代子の大きな笑い声。俺は羞恥で真っ赤に染まったまま、彼女の声を聞いていた。
「それに、な。ココはこんなに張り切ってるんだ。意外と嬉しいんじゃないのかあ?」
「はああっ!」
笑いすぎで涙がこぼれている貴代子は、半分呆れたように呟きながら、軽くモノの先端を指でピンと弾く。
さっきまでの痛みが伴う弾き方とは違って、最初にそうしたように、優しく、軽く――
そんな微妙な刺激にこらえられずに、口からは吐息が漏れ出していた。
「ふふっ、どうやら図星のようだな。大丈夫だって。優しくしてやるからよ」
言うや否や、貴代子は俺の手を掴み上げ、M字型になっている俺の膝の裏に引っ掛けた。
「さって。しっかり掴んでいろよ〜」
「!!」
俺は襲い来る快感に、上半身とつま先をよじらせ、声にならない叫び声をあげていた。
何故なら、貴代子は俺に優しく声を掛けたかと思うと、突然俺の袋を口に含んだから、だ。

「おーい、暴れるのはいいが、手を離してワタシの頭ぶつなよー」
「あ…ああ…あっ……は…はい……あ…ああっ! ああ…っ……!」
呆れたような声をあげながら、貴代子が言う。まるで、俺の袋を飴玉のように頬張りながら。
貴代子の口の中で転がされる度に、袋は俺の脳髄に快感を送り込んでくる。
その快感にブルブルと打ち震え、あえぎ声を漏らしながら、俺は貴代子の声にほぼ反射的に答えていた。
「はあぐっ! ああっ! くううっ!」
貴代子が右手を俺の胸まで伸ばし、左手は蟻の門渡りを優しくなぞり始める。
3ヶ所から同時に感じる快感に、俺はくぐもった悲鳴をあげ続けるしかなかった。
「おいおい、大丈夫か? ケツの穴がヒクヒクしているぞ。もし漏らしたりしたら、速攻でぶっ殺すからな」
「ひゃ……ひゃい………はう…あうっ!……」
言いながら、貴代子は俺のすぼまりを指でちょんちょんと突っつく。
俺は頭をガクガクと縦に動かしながらも、快感の連続のあまり、涙が止まらなかった。


で、続きます。
8名無しさん@ピンキー:04/02/19 02:19 ID:dFSM9wN8

これまでに投下されたSSはここに、
2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html
 →「オリジナル・シチュエーションの部屋その2」へどうぞ。
9名無しさん@ピンキー:04/02/19 07:54 ID:z7zolTt0
乙々〜>>1

ところで、このスレ的に猟奇はどこまで許容なのだらう…
ちょっと気になった。
1010 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 08:46 ID:DD7uL6Kh

「さ、隣の人にも福を分けてきたよっ。早速豆まきしようよ〜」
「分かった分かった。まったく、ホントこういうこと好きだな、千奈美は」
千奈美が満面の笑みを浮かべ、パタパタと家の中に戻ってきた。
僕は多少呆れ気味に、肩をすくめながら答える。
「あ〜。おにいちゃん、本気でする気無い〜! ちゃんと豆を撒かないと、鬼が来るんだよ〜」
僕のやる気の無い答えがお気に召さなかったのか、千奈美は頬っぺたをぷくりと膨らませ、
人差し指をピシリと僕に突きつけながら言った。まったく……鬼なんているはずないって……。
「まあまあ千奈美ちゃん。人に指を突きつけるなんて、無礼ですよ。
…さて、それはそうと、せっかくお豆を買ってきたんです。豆まき、始めましょうよ」
雪枝さんが、指を指している千奈美をそっとたしなめながら、僕に向かって微笑みかける。
……節分だから、豆を撒きたくなる気持ちはよく分かるよ、雪枝さん。
でも、テレビでタレントや相撲取りが豆を撒いているのを見たからって、ズタ袋で買う人はあまりいないでしょう。
しかも3袋も……。おかげで、今月の家計も火の車、かなあ……。
「?? どうしたの、おにいちゃん? 豆まき、始めるよっ」
「あ、ああ分かった。そうしよそうしよっ」
そんなことを考えていると、千奈美が怪訝そうな顔をしながら、僕の顔を覗き込んできた。
物憂げな千奈美の表情に、思わずドキリとしてしまった僕は、それを誤魔化すように慌てて立ち上がった――
1110 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 08:47 ID:DD7uL6Kh

「福は〜うち〜! 鬼ば〜ばそと〜!」
「まあ、千奈美ちゃん。誰に向かって鬼婆なんて言っているのですか?」
元気よく豆を撒く千奈美に、雪枝さんが振り向き様に言った。
思い切り声は穏やかで、顔には笑みさえ浮かべていた。が、多少頬が引き攣っているような……。
「え〜鬼婆〜? そんなふうに聞こえた〜? 空耳じゃないの〜? 福は〜うち〜!」
雪枝さんの声にまったく動じる様子も無く、千奈美はあっけらかんと答え、再び豆を撒きだした。
「あ、もしかしたらさ。雪枝さん、自分が鬼婆って心の中で自覚してるんじゃないのかなあ?
だから、わたしの声に反応してるんだったりして〜♪」
……かと思ったら、止せばいいのに余計なひとことをポツリ。
「まあ、千奈美ちゃん。いつも思うけど、かなり想像力が豊かに育ったようね」
………なんとなく、雪枝さんの背中から怒りのオーラが出ている、ように見えました。本当です。
まったく……千奈美がそういう性格だってのは、分かりきっていることなんだから、
それに毎回毎回乗ってしまう、雪枝さんもどうかと思うんだけど……。
思わず溜め息が漏れる。何故なら、二人の子ども染みた喧嘩は、
ほとんどと言っていいくらい、僕にとばっちりがやってくるのだから……。
1210 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 08:48 ID:DD7uL6Kh

「ねえ、おにいちゃん?」
「え? な、何!?」
千奈美の声に、思い切り反応してしまう。
…この呼び方をした千奈美は、大抵その後に恐ろしい言葉を発する。
「お兄ちゃんはさあ、わたしの掛け声どう聞こえたかなあ? 鬼婆、なんて言ってなかったよね?」
「いいえ、そう聞こえても差し障りが無いくらい、悪意が篭ってました、ですよね?」
………………言ってるそばから思い切り来ました。しかも二人揃って詰め寄らなくても…。

まったく……この二人、初めて会った時もこんな調子だったんだよね……。
確かあの時は……座敷わらしである千奈美が僕の部屋に現れた次の日、
仕事から帰ると疫病神である雪枝さんが居て、突然住み着くと宣言されて……
呆然としていると、いきなり抱きついてきたんだったっけか―――
1310 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 08:51 ID:DD7uL6Kh

「うわ〜っ!」
わらしが両手を口元で押さえながら叫び声をあげる。
でも、その目は驚きというより、興味の色のほうが強く見えるんだけど。
「チューしてる、チューしてるー!!」
こちらを指差して、はしゃぎ声をあげるわらし。
…昨日、もっと凄いことしたのを忘れているのだろうか?
「どうするの〜!? チューしたら、子どもが出来ちゃうんだよ〜!」
……いったいどこで、そういう歪んだ知識を仕入れてきたのだ、この座敷わらしは。
「…んっ……。子ども? あなた、この子にどういう教え方をしているのですか?」
「え? いや…その……」
くちびるを離した彼女が、目をきょとんとさせながら僕に問い掛ける。
別に、教えた覚えも無いんだけれど、ね。
「え〜? もしかして、知らないでチューしてたの〜!? 知〜らないっ!」
首を軽く向こうの方に向けながら、座敷わらしはおどけたようにはしゃぎまわる。
「は〜あ……。なんと申していいのやら…ま、こういうことは早いうちに知ったほうがいいですし……。
あのう……私からこの子に教えても、問題は無いでしょうか?」
「えっと…その……え? ええっ!?」
額に手を当て、溜め息をつきながらつぶやいたかと思うと、僕の目を見据えながら彼女は言った。
突然の申し出に、意味が分からずきょとんとしていたが、意味が分かった途端叫び声をあげていた。
1410 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 09:02 ID:DD7uL6Kh

「ですから…今申したとおりです。もちろん、あなたにも協力していただくかも、しれませんですが」
……そ、それってもしかして…。嫌な予感を覚えた僕を他所に、彼女は意味深な笑みを浮かべている。
そんな妖しい微笑みに、まるで吸い込まれるかのように、僕は無言で頷いていた。
「まあそれはさておき、お仕事お疲れさまでした。お風呂のご用意していたのですが、入りますか?」
「ええっと…じゃ、とりあえず…そうするね……」
何だか…突然のことすぎて頭が痛くなってきた。ゆっくり風呂に入って考えよう……。
「ではごゆっくり……。さて…と。あのね、お嬢ちゃん」
「え〜? 子ども出来なくするおまじない、知りたいの〜!? どうしよっかな〜!?」
微笑みを浮かべたまま、彼女は座敷わらしに呼びかける。
当の座敷わらしは、相変わらず室内を駆けずり回っていた。
「そ……そうじゃなくて、ですね。それよりお嬢ちゃん、夜中に部屋を走り回るとお隣さんにご迷惑ですよ」
「ふーんだ、わたし、お嬢ちゃんなんて名前じゃないもん! ちゃんと千奈美って名前があるんだから!」
そうか…そうだったのか。そういえば、僕も座敷わらしの名前なんて初めて聞いた気がするよ。
僕はそんなことを考えながら、脱衣所へ入った――
15 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 09:06 ID:WRclHcBe
>10-14で、こちらも続きます。
>13に入る前に、
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065717338/241-247
こちらを参照すれば、話の繋がりが見えてくる…かなあ?

>9
何スレか前でも話してましたが、801と肉体損壊以外なら大体OKって方が多かったですね。
で、どうしても書きたい方は、書く前の注意書き、若しくは名前にNGワード用のメッセージを入れよう、との提案がありました。
自分もそれでいいとは思いますが…。
16名無しさん@ピンキー:04/02/19 09:45 ID:vUT+38A1
>◆W/KpcIbe5Y 氏
乙カレ


猟奇モノは苦手なのでNGワードの案は賛成。
17ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/19 14:27 ID:1BL6IK6y
>◆W/KpcIbe5Y 氏
乙です〜
新作拝見しました。やっぱりクロスオーバー展開は面白いですね。ワクワクします。
久々に凶悪そうな魔物なのが逆に新鮮でイイですね。
前スレ>>693
「毛の生えたサル」ってまんまおサルさん〜
おっしゃる通りで……単なる執筆ミスです。
正しくは「毛の抜けたサル」か「毛の無いサル」でした。

前スレ>>697〜698
正解〜ですが、実はもう1つ隠されていたりして……
それだけコナミじゃないのでわかり難かったと思いますが。
ちなみに、アイスキューブ100連発ネタはグラ3だったりします。

どーでもいい話ですが、ひでぼんの書に登場したキャラや神様、用語をまとめた設定集を書いています。
理由は作者自身がよくキャラ設定を忘れそうになるからです(オイ
また、身内から「クトゥルフ神話のキャラを知らないと意味不明」との意見があったのですが、
その意味でも、ここ(もしくはどこか発表できる場)で公開した方がいいでしょうか?
問題無いなら必要無いのでしょうが……
18名無しさん@ピンキー:04/02/19 17:33 ID:tfhfrzfP
>>17
設定集投下激しく希望。
19名無しさん@ピンキー:04/02/19 17:39 ID:dcjTrPcE
向こうでもこっちでもいいが(レスのつけ易さから考えても向こうの方がいいかな?
txtなりで適当なうpロダに上げて、アドレス張ったほうが
波風が立たなくてスマートな気もする

資料集自体俺も激しくキボンブ
20名無しさん@ピンキー:04/02/19 18:38 ID:Fz83hPAk
だったら、保管庫みたいにエロパロ板共同のうpろだを希望。

有名どころは夜重すぎ・・・
21SS保管人:04/02/19 18:43 ID:Y5X7Ds2S
>>17
自分もあんまりクトゥルフは詳しくないので設定資料集をキボンします。
それで、UPローダーに上げられるのでしたら、回収して保管庫に入れてしまってOKでしょうか?
22名無しさん@ピンキー:04/02/19 18:51 ID:Fz83hPAk
>>21
室井「無論だ。そのように頼む」

青島「室井さん!!」
23名無しさん@ピンキー:04/02/19 20:30 ID:h8AS2sUT
ずっとROMってハァハァしてた者です。
最近「えろえろ宇宙人もの」の構想が浮かんだので、作ってみていいでしょうか?
SSは書いた事無いんですけど、需要があれば頑張ってみようと思います。

>>17
クトゥルフ神話について全く知らないので、激しくキボンヌします。
24名無しさん@ピンキー:04/02/19 21:21 ID:QUsleai5
>>23
かもーん
SF系は初めてなので嬉しいです
25名無しさん@ピンキー:04/02/19 21:41 ID:yjia7uvR
いつできるかは遅筆でわからないけど
「足洗い邸の住人」ネタはOKですかね?
26名無しさん@ピンキー:04/02/19 21:46 ID:QUsleai5
>>25
OKです!
27名無しさん@ピンキー:04/02/19 21:51 ID:Ry7NXMIZ
>>自称クトゥルフ詳しくない人々
「クトゥルフ神話とは」「HPL資料館」でググってそれぞれ先頭に来るHPに目を通すことを激しくオススメする。
ひでぼんさんの設定資料を読んでも、多分「クトゥルフ神話が何か」ってことに関してはサッパリわからないと思うので。
「ひでぼんの書」にしか興味が無い人はスルーでよろ。
28名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:01 ID:Ry7NXMIZ
ゴメンageちゃった(;´Д`)
29SS保管人:04/02/19 22:18 ID:QUsleai5
>>27
クトゥルフ神話の教科書とまではいかなくても、「ひでぼんの書」のキャラ紹介としての役目を果たせれば充分かと。
今までの総計で324kb(html化しているので水増しされてますが)というのはエロパロ板でも結構大きい方ですのでキャラ紹介は欲しいかと。
30名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:24 ID:48ghSmwx
>>23
私は一向に構わんッ!!(列海王風に)
31名無しさん@ピンキー:04/02/19 23:47 ID:1UpiGmrA
>>17
ここで投下しているSSの設定集なんだから、素で投下でも問題無い気もする。
正直言ってひでぼんさんの話を見ていると、別にクトゥルフ知らなくても十分に萌えれるのだし。
ま、俺は素で投下でもtxtうpろだでも、どちらも無問題だけど。

>>23、>>25
いつでもカマーン。>>1の通り何でもOKさね。
32名無しさん@ピンキー:04/02/20 02:46 ID:E2QPRXUT
クトゥルフ関連の説明としては、虹板クトスレのポニさんとこの説明文はお勧めだよ。
絵の萌えっぷりとギャップがあるほどの濃い説明が。
33名無しさん@ピンキー:04/02/20 10:59 ID:7VLRjCkN
>>10
座敷童子の名前キター
あとはアイリスのご主人様の名前がいつ判明するか、か。
3427:04/02/20 19:24 ID:f+wob60u
>>29
あくまでも「クトゥルフ神話について何も知らないからひでぼんさんの設定が見たい」って言っている人に対してのメッセージなので。
ひでぼんさんの設定集にクトゥルフ神話の基礎知識を求めるのは大いに筋違いだろうと思ったからちと書かせてもらったまでです。
漏れもいち読者として設定集が見たいのは変わらないし、登場人物紹介が必要そうだと言う意見にはもちろん同調しますよ。
3523:04/02/20 22:53 ID:7V1ED785
大体のストーリーは(脳内で)できてます。そろそろ下書きに移行の予定。
>>23で書いた通り、SSは初挑戦で緊張してます…。
最低限、自分で読み直してハァハァできる作品を目指します(`・ω・´)
読者の方々をハァハァさせられるかどうかは自信無いですが、己の煩悩と妄想を信じて頑張ります!
宣言したからには、「結果云々よりまず挑戦」の精神で。

>>32
虹板クトスレに、さっき行ってきますた。
リンク辿ったら「ひでぼんの書」第1話の挿絵ハケーン(;´Д`)ハァハァ
誘導dクス!

確かこのスレを知ったのは「ひでぼんの書」が始まった頃だったかと。
ログで日付を調べてみると、もう2ヶ月以上前だったんですね…。
36名無しさん@ピンキー:04/02/21 00:41 ID:kmuUXv8j
前書きはいい。
言いたい事は作品で伝えろ
37名無しさん@ピンキー:04/02/21 01:13 ID:Zu7eczMi
言葉は悪いが、いい事言ってるな。
38ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/21 08:10 ID:itnQVcS/
ttp://v.isp.2ch.net/up/5f7dd0f7e048.txt
設定資料……といいますかキャラ紹介をUPしてみました。

>>21
よろしくお願いします。
39名無しさん@ピンキー:04/02/21 18:29 ID:hYdirJm/
もう、分量制限が無いのとその他諸々でノリノリですなw
随所で腹抱えて笑わさせていただきました

あそこでティンクルスタースプライツが出てくる旦那が大好きです
40名無しさん@ピンキー:04/02/21 19:27 ID:kmuUXv8j
GJですよ
41名無しさん@ピンキー:04/02/21 22:57 ID:zBnSFHaV
GJ!!堪能させていただきました。どーもです。

>>イア!シュブ=ニグラス!千の仔を孕みし黒山羊!』
訳、最高ッスよ(w
ただ、確か、「ショゴス」達もシュブ=ニグラス様を信仰してたんじゃ…(^^;
42名無しさん@ピンキー:04/02/21 23:49 ID:xHpuCIVk
GJですが、最後の質問については明確な解答をいただきたい!(だから帰れよ
43名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:25 ID:m2S5ViQQ
まあ、そんなに深くツッコまなくてもいいんじゃね?
知らなくても楽しめるしさ
44名無しさん@ピンキー:04/02/22 01:04 ID:oZAQGmoN
んだんだ。深くつっこんじゃなんね。
しょごすタンには謎が多いんだ。
アルタンでさえ
「あれはある種の麻薬による幻覚の中にのみ現れるもの」
ってわけのわかんねこと言ってるべ。(帰れ
45イゴーロナク:04/02/22 04:18 ID:roB+mrw0
>>38
世界観&キャラクター紹介、堪能させていただきました。
この力作、「萌エロクトゥルフ万魔殿(仮)」の方にも載せさせてもらえませんでしょうか?

それから、“つぁーる”&“ろいがー”の紹介の項で、
> “ろいがー”おねえちゃんはきがつよくて、いもうとの“つぁーる”はおとなしいです。
とあるのは、前の文章から判断するに、
「“つぁーる”おねえちゃんはきがつよくて、いもうとの“ろいがー”はおとなしいです。」
のミスタイプでは。

あと、“ブラックメイド”に関する未確認情報としては他に、
・語尾が「〜ニャルラ」
・エロ事に伴う名状し難き擬音
もあったと思います(笑)
46ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/22 12:33 ID:bbgLLoZ6
Q:なぜ“しょごす”は“しゅぶ=にぶらす”を信仰しているのですか?
A:過去にこんな事がありました。

私立ぬぞぷり女学園
宇宙誕生以前創立のこの学園は、もとは不定形な旧支配者のためにつくられたという、
伝統ある触手系お嬢さま学校で(省略)
“しゅぶ=にぐらす”「触手が曲がっているわよ」
“しょごす”「えっ?」
(以下省略)

>45
おっしゃる通り……ミスタイプです_| ̄|〇
掲載は御自由にどうぞ。

……アルタンって、アフガン航空相撲の使い手である豪快なオヤジ、『アルタン・ボブロフ氏』の事ですよね?
47名無しさん@ピンキー:04/02/22 13:11 ID:dHDbjGP7
アルタンって、俺はアルハザードかアル・アジフだと思ってたヨ(マジレスか?これは)。
48名無しさん@ピンキー:04/02/22 15:00 ID:bmLdc9sL
そこでマジレスしたら負けだ!
49名無しさん@ピンキー:04/02/22 15:44 ID:zeuSoPtw
アフガン航空相撲で検索、そして悶絶。
アンタの引出しは何が詰まってるんだw
50名無しさん@ピンキー:04/02/22 17:26 ID:B/yYyBPh
落とし子とつぁとぅぐぁさんで親子丼になるのかなーと
なぜかそんな事が思い浮かんだ日曜の午後の読後感想文
51名無しさん@ピンキー:04/02/22 17:37 ID:XAdEKP8u
まさかこんなところでアフガン航空相撲の名を聞くとは思わんかった。
(当時リアルタイムでそのスレを見てた俺)
52名無しさん@ピンキー:04/02/22 22:36 ID:moLLyL6Q
うわーーん、仕事で昨日留守にして、さっき帰ってきてキャラ紹介を見たら
もう流れてるよーーーーーーー
イゴーロナク 殿、一刻も早く「萌エロクトゥルフ万魔殿(仮)」の方に掲載ください。
早くヨミタイヨー

それとひでぼんの書 作者殿、御苦労さまです。
53名無しさん@ピンキー:04/02/22 22:39 ID:sy1EZ5g1
>>52

>>8にある保管庫に収蔵されてるよ。
5452:04/02/22 23:31 ID:moLLyL6Q
>>53
うわー、チョット目を離した隙に、レス有り難うございます。
さっそく読んできます!
55イゴーロナク:04/02/23 02:03 ID:c2pEfhos
>>46
ありがとうございます。早速「萌エロ〜」の方に収録させていただきました。
ttp://yellow.ribbon.to/~moecthulhu/hidebon.html
…しまった、このQ&Aを失念してました。後で追加修正しておきます。
>>52氏もドゾー
56名無しさん@ピンキー:04/02/23 02:12 ID:2unrIQx7
設定読みますた。なんと言うか、文脈がなつかしの「RPG100の疑問」とか
「ジャンボジェット機の飛ばし方」とかに似ていて個人的には大好きだ!
普通に読み物として面白いのはすばらしいなあ。
5757 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:14 ID:gF+VxcBM

「あ、雅幸さま、お帰りなさい! ご飯にしますか? それともお風呂にしますか?」
「ただいま〜。ん〜そうだね、お腹空いたからご飯にしたいな」
会社から戻ると、エプロン姿の恵が満面の笑みで僕を出迎える。
ああ、この笑顔を見ると、一日の疲れが癒されるなあ………。

「……で、ですね。雅幸さま……さ来週の土日って、ご予定とかありますか?」
「ん? いや、特に無いよ。どうしたの?」
食事中、恵が僕の顔色を伺いながら問いかけてきた。
「実は……昼、お買い物に行きましたら、福引大会を行なってまして、こんなのが当たったのです」
「どれどれ……ペア2組・雪山御招待券……?」
恵が差し出すチラシを見てみると、どうやら商店街で行われる福引で、特賞が当たったらしい。
「ふうん、面白そうだね。ただ……行ってみるのはいいけれど、もう一組ってどうしようかな?」
などと答えながら、会社のメンバーを思い出していた。
…が、生憎と僕の会社には2人暮らしの者で、雪山に興味があるようなのは、いない。
「あ、それなんですけども、お料理教室の誰かをお誘いしてみたいな、と思ったんです。
それで……よろしいでしょうか?」
「そっか、もちろんいいよ。何せ恵が引き当てたものなんだし、僕に心当たりはいないし、さ」
僕が天井を向いて考えていると、申し訳なさそうな顔をした恵が再び問いかけてきた。
「は、はい! ありがとうございます! 久々のスノボです……あ〜、楽しみです!」
「へえ。久々ってことは、恵ってスノボやるんだ」
両手を握り合わせ、天井を見てうっとりとした表情でつぶやく恵に、
つられて笑みを返した僕は、唐突にあることを思い出した。

僕ってスノボやったこと、無かったんだけど、大丈夫かなあ……? ま、いっか。なんとかなるよ。
5857 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:14 ID:7v8suxka

「う…うわっ!!」
バランスを崩した僕は体勢を整えなおそうと、必死になって両手を振り回した。
だがそんな抵抗もむなしく、前のめりに倒れこみ、さらに勢いで顔面を雪に突っ込んでしまう。
ううむ……なんとかならない、かもしれない。……一人で釣りでもしてたほうが、よかったかな?
「あららら。雅幸さま、大丈夫ですか?」
「う、うん…だ、大丈夫……っと…っとっと……」
恵が心配そうな顔をしながら、助け起こそうと手を差し伸ばしてくれる。
その手を受け取り、ゆっくりと立ち上がろうとした。が、どうしても上手くバランスが取れない。
「ええっとですねえ。出来るだけかかとに重心を向けるように、心がけてください。
そうしないと、今みたいに前のめりに、つんのめってしまうんですよ」
慌てふためく僕を尻目に、恵は手を離しながらにっこりと微笑んだ。
えっと…かかと……かかと………。
まるで何かの呪文のように、頭の中で唱えながら、恵のアドバイスに従った。
一応、転ばないようにはなるのだが、ずるずるとまっすぐ下にずり落ちてしまう。
「それでですね、そのままずり落ちないようにするには、
膝を曲げて腰から上を軽く後ろへと、寄りかからせるようにするんです。
………そうですね、椅子に腰掛けるような感じ、と言えばいいんですかね?
そうすればとりあえず、その場にとどまることが可能です」
なるほど。……でもこの姿勢、膝と腰が辛いんだけど。
「で、それが出来たなら、どちらかの膝の力を抜いてください。すると、その方向へと滑っていくはずです」
恵の言うとおり、スルリスルリと滑り始めていく。と、その時――
5957 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:14 ID:gF+VxcBM

「わ〜っ! 誰か止めて! 助けて〜!」
「あ、あらら大変。アイリスさん、そのまま転んでくださ〜いっ!」
僕たちがいる場所より少し上で、女性が叫び声をあげながら、結構なスピードで滑り降りていた。
それを見た恵は、慌てた声で女性に向かってアドバイスを送る。

ザシュッ ズザザザザ……

恵の声が届いたのかどうか、次の瞬間には盛大な音と雪煙をあげながら、女性は斜面を転がっていた。

「あ〜。大丈夫でしたか、アイリスさん?」
「え、ええ…な、何とか……」
丁度、僕の進行方向に転がっていた女性――アイリスさんに声を掛ける。
アイリスさんは、頭をフラフラ揺らしながらも返事をしてきた。……大丈夫、かな?
「ええっとですねえ……。アイリスさん、さっきも言ったハズですよ。転ぶときは手をつくな、って」
「う……そだっけ?」
小首を傾げながら、恵が説教を始めだした。アイリスさんは、上目遣いに恵を見返していた。
「そうですよ。背中から転ぶときはお尻から。前のめりには転ばないように、
どうしても転ぶときには両手を開いて、パッドを入れていれば膝から、が基本です。
手を突いた場合、支えきれなかった腕が、折れてしまうこともあるんですから」
「はあい。気をつけま〜す」
いつになく厳しい表情で説教を続ける恵と、くちびるを尖らせながら、不承不承頷くアイリスさん。
……やれやれ、いつも聞いてる話とは、まったく逆の関係だな。

…って、そうそう。アイリスさんは恵が通う、料理教室の先生なんだ。
恵の話では、しょっちゅうドジを踏む恵を優しく諭してくれる先生、とのことだったけれども……。
まあ、当たり前か。人それぞれ、得意分野があるのだし。……って、恵は人じゃあないんだけど。
6057 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:16 ID:7v8suxka

「で、ですね。アイリスさんの場合、重心の置き方が逆になってしまってるんですよ」
「は? 逆?」
厳しい表情から一転、にこやかな表情に戻った恵が、手をくるりと返しながら言った。
その説明に、アイリスさんは目を丸くしながらつぶやいた。…いや、目を丸くしたのは僕も、だけれど。
「そうです。かかとに重心を置くのは、体が下を向いている場合の話です。
体が上を向いている場合、重心はつま先にしないと、ならないんですよ」
「あ、そうなの?」
「ええ。だってそうでしょう? 体が上を向いているのに、かかとに重心を置くと、
斜面と板との間の角度が無くなって、安定性が悪くなるんですから」
恵が右手を斜めにかざし、そこに左手を添えながら説明する。ああ、そう言われるとその通りか。

ズザザザザッ

「……っと。どうアイリス? 上手く滑れるようになった?」
そのとき、突然背後からアイリスさんを呼ぶ声がした。
振り返ると、そこにはアイリスさんの彼氏である、秀人さんがいた。
彼は普通に滑れるので、超初心者の指導は恵に任せて、しばらくひとりで滑っていたのだ。
そりゃそうだよね。僕たちを相手にしていたら、まともに滑る回数が減ってしまうだろうし――
「………全然ダメ。料理のほうがずっと楽」
「えーっと……それは…その…えっとお…」
アイリスさんが肩をすくめながらつぶやくと、その言葉に思い切り恵が反応していた。
「あらあ? 何だか違う人が反応しちゃったねえ。何があったのかなあ?」
そんな恵の反応を見て、妖しい笑みを浮かべながらアイリスさんが詰め寄ってきた。
……この微笑み……何だか本物の悪魔みたい……って、あ、そうだ。
何故悪魔なのかって、料理教室の名前が『悪魔のお料理教室』だからさ。
大体、本物の悪魔なんて、この世にいるはず無いじゃないの。
6157 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:16 ID:gF+VxcBM

「その…えーと……あーまーそのー」
「あ。そしたらさ、初心者は初心者で練習してるから、上級者は上級者で滑ってる、ってのどう?」
何だかアイリスさんの突っ込みに、恵の思考回路が壊れかけているみたいなので、話題を反らしてみた。
もっとも、それが効率がいいから、とも思ったのも本当だけどね。
「んー。指導役を代わろうかなと思って、こっちに来たんだけど、それでもいいんですか?」
「そ、そうですねえ。さっき言ったことが頭の中に入って、実践できるようになれば、
とりあえずは、ゲレンデの上から下まで降りてくることは、出来るようになると思いますけど……」
ゲレンデに座り込んでいる秀人さんが、恵に問い掛けてきた。
やっと混乱状態から覚めた恵は、くちびるに指を添えながら小首を傾げる。
「そうなんだ。じゃあ時間を決めて、集合するってことでいい?」
「ええ、僕は全然構いませんよ」
秀人さんの問い掛けに、僕はそう答える。が、しかし、アイリスさんがとんでもないことを言い出した。
「そういえばさー。御主じ…秀人と恵ちゃんって、どっちが上手いのかなあ?」
「さあね。一緒に滑ったわけでもないし」
立ち上がり、軽く体を動かしながら、秀人さんが答える。まったく興味無い、と言った風情で。
「だったらさ、どっちが早いか競争したらいいじゃない。私は見てみたいな♪」
さっき恵をいじめようとした時と同じ、悪魔の微笑を浮かべたアイリスさんが言った。
「そうも言いますが……あまりスピードを出しすぎたら、周りの人たちに御迷惑が掛かるし……」
恵が両手を開きながら、たしなめるように言った瞬間、その場の時間が止まった、気がする。
6257 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:17 ID:7v8suxka

「周りの人お? いったいどこにいるのお?」
「ええっと……そ、そのお………」
大げさに辺りを見渡す仕草をしながら、アイリスさんが言った。たちまち口ごもる恵。
そう、この雪山、雪が少ないせいなのか、ほとんど人がいないのだ。
僕たち以外の人で、まともに滑っているのは……あ、数え切れそうだから止めよう。
ここの向こう側にもゲレンデがある。多分、皆そこに行ってるんだろう。そう思うことにした。
でないと、何だかここで働いている人が、気の毒になってくるし……。
「もしかしてさあ。恵ちゃん、勝つ自信無いのかなあ? それならそれで構わないけどね♪」
「ま、まあまあ。別にそんなのに拘っても仕方ないでしょ?」
挑発するようなアイリスさんを、秀人さんがたしなめる。ただ何故だか、悪意を感じないんだよね。
何だか…純粋に、『知りたい』って無邪気に言っているような……何だか不思議な人だ。
だから、僕はじっと静観していたんだけど……。
「分かりました。それなら、致し方ありませんですね」
ふうーっと長い息を吐きながら、恵がひとこと。口調は丁寧だが、内に秘める何かを感じるような…。
こんな恵を見たのって、出会ってから初めてかもしれない。
「あ? ちょ、ちょっと恵さん? ………たっく、アイリスも変なこと言うんじゃないよ」
リフトに向かう恵を見て、秀人さんが慌てたように後を追う。
「じゃあさあ、ここに早く戻ってきたほうが勝ち、ってことでいいよね〜!」
秀人さんに向かって手を振りながら、アイリスさんが無邪気に叫んだ。…やれやれ、どうなるんだか。
6357 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:17 ID:gF+VxcBM

「さって、と」
「あ、あれ? 練習、どうしたんですか?」
二人の姿が見えなくなった途端、アイリスさんが板を外し始める。驚いた僕は思わず問いかけていた。
「ん。面倒だからいいよ。これで、二人が競争している間は休めるし、戻ってきたらお昼だもん」
悪びれる風でも無く、後ろにある時計を指差しながら、アイリスさんが答える。
振り返ると、時刻は11時50分を示していた。確かにその通りだが……。
けろりとした表情のアイリスさんを見て、本当に彼女は悪魔なのではないかと思い始めていた。
「あれえ? 休まないの?」
「え、ええ。僕はとりあえず、忘れないように続けます」
如何にも意外、という表情のアイリスさん。僕は僕、だしね。
それに、いつになるか分からないけれど、恵と一緒に滑ってみたい――そんな風に思い出してきたから。
「そ。頑張ってね」
アイリスさんは、まったく興味無しといった仕草で、ひらひらと手を振りながら、近くの椅子に座った。
……ふと思ったけれど、スノボに興味無かったのなら、何で恵の申し出を了解したんだろ?
6457 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:18 ID:7v8suxka

「あ、来た来た!」
――5分後、アイリスさんが上を指差して叫ぶ。確かに小さい人影が二つ、こちらに向かっている。
よくあんなので、二人だって分かるよね。視力いくつなんだろ?
……それはそうと……二人とも、凄い速さで降りてくるなあ。大丈夫なんだろうか?

「そら頑張れ! 御主人サマ!」
………普段から、そう呼んでいるのか。ま、人それぞれだし関係無いけど。
そういえば、恵も僕のことを『雅幸さま』と呼ぶからね。
にしても……やっと二人だと認識できたけど……二人の差はほとんど無い。……凄いもんだ。
さすがに僕も練習を中止して、事の成り行きを見守ることにした。

「って、えっ!?」
「あっ!?」
思わず、二人揃って叫んでしまう。何故なら、恵が突然空中に向かって飛び跳ねたから、だ。
おかげで、秀人さんが先行する形になった。が、何があったんだ恵!?
だが、驚くのはその後だった。恵は空中で一回転したかと思うと、綺麗に着地。
その途端、恵の滑走スピードが増し、ぐんぐん秀人さんに追いついてきた。
「御主人サ……秀人! 恵さんすぐ後ろにいるよ!」
アイリスさんが、警告の叫び声をあげる。……今さら言い直しても、もう遅いけど。
6557 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:18 ID:gF+VxcBM

ザシュッ ズザザザザッ

「……あ、ははは」
僕は開いた口が塞がらなかった。結局、恵は最後の最後で秀人さんを追い越したのだ。
「ふ〜う。完敗ですね、まったく」
「いやあ、秀人さんもかなり速かったですよ」
ゲレンデにへたり込みながら、秀人さんが言った。その表情はさばさばしている。
板を外しながら、恵が秀人さんに微笑み返した。息ひとつ乱してないのはさすがと言うべきか。
「で、でもさ。何でいきなり空中に飛び跳ねたの? 大丈夫だった?」
我に返った僕は、恵に問い掛けた。一応、ケロリとしてるから大丈夫だろうけど……。
「ああ、あれですか。……ちょっと向きを忘れてまして」
「は? 向き?」
舌をぺろりと出して答える恵に、僕ではなくアイリスさんが聞き返した。でも…どういう意味?
「えっとですね……実はずっとグウフィーで来てたんですよ。
で、丁度段差があったから、向きを入れ替えたわけでして」
「はあ〜!? グウフィーでアレだったの!?」
今度は秀人さんが問い返し、呆然とした表情で恵を見つめている。……で、グウフィーって何?
「グウフィーってのは逆足のこと、ですよ。………それにしても…グウフィーで……あれだけって……」
秀人さんが力無く答え、その場に寝っ転がる。……よく分からないけど、凄いのだろうか?


結局、その後はアイリスさんの思惑通り、休憩時間となった。
で、午後からまた滑って……僕は転んで、夕食を摂って、
露天風呂に入ったんだけど……混浴で無かったのが少し残念だったかもしれないけど、
体のことを気遣うなら、それはそれでよかったのかもしれない。
6666 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:19 ID:7v8suxka

「ふ〜うっ、疲れた〜」
ベッドに横になり、思わず口をついて出る言葉。何だか久しぶりに運動をした気がするし。
「あの…雅幸さま……」
「えっと、さ。今日は僕、スノボで足腰ガクガクだから、止めとこ。ね?」
浴衣姿の恵が、潤んだ瞳で僕の寝ているベッドに腰掛けてきた。
ただならぬ気配を感じた僕は、慌てて恵を制しようとした。…情けないけど、これが事実だし。
「そうですね。最初のころは余計に力が入るので、負担が掛かるのでしょう。
一度慣れてしまえば、足腰がガクガクになることなんて、ないですよ」
「ふうん、僕もそんな風になれるのかな?」
「大丈夫ですよ。誰だって、最初は初めてなんですから。
…それじゃ、早く体がほぐれるように、マッサージでもいたしましょうか?」
「い、いやいいよ。恵もゆっくりしてればいいんだし」
「御遠慮することなんてありませんよ。私の我侭を聞いていただいたのですから、そのお礼、です」
「あ、そ、そう? じゃ、お言葉に甘えようかな?」
「はい、分かりました。それでは、そのまま力を抜いて、楽にしていてください……」
6766 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:19 ID:gF+VxcBM

「ああっ、気持ちいいよ、恵」
「そうですか。やはり、少し張ってますね。このままにしておくと、明日は動けなくなりましたよ」
あまりの心地よさに、吐息が漏れる。それを聞いた恵は、軽くたしなめるように言った。
「げげ、そうなの? やっぱりマッサージ頼んで正解だったかな? ありがとう、恵」
「まあっ、雅幸さまたら、お上手ですねえ。……それでは…」
僕が礼を言うと、恵は満面の笑みを浮かべながら答える。が、その手が突然、僕のパンツに伸びる。
「ちょ! ちょっと何するの!? 今日はしないって……ぐ…ん……んんっ…」
不意を突かれた僕は、思わず抗議の声をあげようとしたが、途中で止まってしまった。
恵が、自らのくちびるで、僕のくちびるを塞いだからだ。
「ん…んんっ……ぷは…あっ……。雅幸さまが動けないだけ、ですよね?
だったら……だったら私が動けばいいだけ、ですよ」
「め…恵……んっ…」
くちびるを離した恵が僕を見つめ、にっこりと微笑みながら言った。
後ろ手に、僕のモノをさわさわと撫で回しながら――
欲望に抗うことが出来なかった僕は、肯定の意を込めてそっと恵にくちづけをしていた。
6866 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:20 ID:7v8suxka

「……それでは…早速……ん…んふっ……ん…んんんっ……」
恵が軽く舌を伸ばし、モノの先端を舐めあげると、見る見るうちに僕のモノは、立ち上がり天を向く。
「………っと…ん…んふ…んっ……ん…」
「あ…ああっ…め、恵……ああっ」
さらに、指先でちょんちょんとモノを突ついて、硬くなったことを確認すると、
満足そうな笑みを浮かべた恵は、おもむろにモノを頬張った。
立て続けに襲い掛かる刺激に下半身が震え、堪えきれずに甘えた声が漏れてしまう。
恵がゆっくりと口を離し、代わりに右手でモノを握り締め、上下にしごきあげる。
するとそのたびに、恵の唾液とそれ以外の、粘り気を帯びた液体で濡れているモノは、
くちゅくちゅと淫猥な音を立て続ける。僕の腰は無意識のうちに、動き出していた。
「くふっ……気持ち…イイですか?」
「あ、ああ……さ、最高だよ…恵……」
そんな僕の反応を見て、恵がひとことつぶやく。
まるで、心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚えた僕は、喘ぎながらつぶやくのが精一杯だった。
「雅幸さま……それはよかったです……ん…れろ…れろれろっ」
「くううっ…め…恵い……」
僕の反応を見て、満足そうな笑みを浮かべた恵は、再び舌を伸ばし、
モノの先端から溢れ出している液体を、美味しそうに舐めすくっていた。
6966 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:20 ID:gF+VxcBM

「雅幸さま……それでは…よろしいですか?」
「ああ、いいよ…恵……あ…ああっ……」
浴衣の前をはだけた姿の恵が、僕の上に馬乗りになりながら、問い掛けてきた。
腰掛けたその先には、完全に勃ちあがった僕のモノがあり、先端が恵の割れ目と擦れあい、
ピクピクと震えるそれは、まるで恵の中に入るのを今か今かと、待ち構えているようにも見える。
僕は恵の両手を握り締め、軽く頷いた。
と、ゆっくりと恵が腰を落としていく。すると、ずぶずぶと音を立てて、僕のモノは恵の中へと消えていく。
同時に感じる快感に、目の前が真っ白になるような錯覚を覚えながら、喘ぎ声が漏れる。
「はあ…雅幸さま……気持ちイイ…気持ち…イイです……」
「恵…恵……僕も…気持ちイイよ……あ…ああ、あああっ!!」
恵がうわごとのようにつぶやきながら、腰を上下に揺さぶる。
すでに恵の舌技に興奮しきっていた僕は、たちまち恵の中へと思いの丈をぶちまけていた。
「あ……熱いのが…雅幸さまの熱いのが……私の中に入り込んできます……」
「恵……」
天を仰ぎながら声をあげる恵。恍惚とした表情で、腰を動かし続けたまま――
僕はモノから伝わる刺激に、歯がガチガチ震えながら、愛しい人の名前をつぶやいていた。
7066 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:21 ID:7v8suxka

「さて…本番はこれから、です」
「え? め…めぐ……みいっ!?」
ゆっくりと腰を抜いた恵は、妖しく微笑みながら、確かにそう言った。
一瞬、言ってる意味が分からずに、聞き返そうとした僕だが、最後まで言うことは出来なかった。
恵がおもむろに、僕のすぼまりへと指を潜らせたから、だ。
たちまち、下半身が別の生き物のように、ビクンビクンと震えだす。
さらに、一度果てて勢いが収まりかけていたモノが、再び勃ちあがり、存在を主張していた。
「雅幸さま……どうですか? もう、お嫌になりましたか?」
「…い…いや……あ…ああっ! あっ! ああんっ!」
指をずぶずぶと奥の方まで潜らせながら、恵が僕のほうを見つめて問い掛けてくる。
後ろから感じる快感に、完全に溺れている僕は、首を振りながら女性のような喘ぎ声を漏らしていた。
「アッ! アアッ! あんっ!!」
恵の指が、僕の中の何かに触れる。すると、言葉では表現しきれない快感が僕を襲う。
強いて言うならば……絶頂に達する寸前の刺激が、ひたすら続いているような感じと言えばいいのか。
ともかく僕は、凄まじいまでの快感の嵐に、涙まであふれだしていた。
「はあ…はあっ……はっ…はあ…めぐみ……めぐ…み……あっ…ああっ! あああっ!!」
肩で息をしていると、涙でにじむ視界の隅で、恵が僕のモノを握り締めているのが見えた。
さらに、口を開きモノを咥えこもうとして――そこで僕の意識は、完全に途切れていた。
7166 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:21 ID:gF+VxcBM

「ん……ここ…は………あっ」
「あ。目を覚ましましたか、雅幸さま?」
次に意識が戻ったとき、視界に飛び込んできたのは、恵の優しい笑顔だった。
どうやら、膝枕をされていたようだったが、今ひとつ状況が飲み込めなかった僕は、
いつもと違う天井の模様を見て、ここが自宅ではないことを思い出していた。
「えっと……あ、そうか。そういえば…雪山に来てるんだっけか……あ」
体を起こして、窓のほうを見やった僕は、感嘆の声が漏れだす。
窓の向こうでは、しんしんと雪が降っていたからだ。
「ええ。冬の神様がたくさんたくさん、雪を降らしてくれています。明日はスノボ日和ですよっ」
「そう…だね。僕もどうにか…頑張るよ。恵に、少しでも追いつけるように、ね」
嬉しそうにはしゃぐ恵に、僕は答えた。どうせなら一人で滑るより、一緒に滑るほうが楽しいし。
「うふふっ、楽しみにしてますよ。……あ、そうだ」
「何? どうしたの?」
僕の言葉に優しく頷いた恵は、何かを思い出したかのように立ち上がった。
今気づいたが、お互い一糸纏わぬ姿だった。もっとも、今さら照れることも無いんだけど。
「雅幸さま……少し遅くなりましたが…バレンタインデーのチョコです。召し上がってくださいね」
隣の部屋から戻ってきた恵は、その手に小さな箱を持っていた。
わずかに、窓から差し込む光によって映し出される恵の姿は、
どこか幻想的なものを思い起こさせ、僕の心臓は大きく鳴り響いていた。
「ああっ、そうか……って、これも料理教室で作ったのかい?」
そんな風習があったことを、すっかり忘れていた僕は――何せ、今まで貰ったこと無かったし――
思い切り場違いな感想を述べていた。だが、恵は軽く首を横に振りながら答えた。
「いえ…私がアイリスさんに無理を言って、頼んだものなのです」
7266 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:21 ID:7v8suxka

「ん? 恵ちゃん、どうしたの? また居残りしたいの?」
「い、いえ……実は、お願いがあって……」
料理教室が終わり、私は後片付けを始めているアイリスさんに、思い切って話しかけた。
「なあにかな、改まって? 言っておくけど、告白してもムダだからね。私は女性に興味が無いし」
「あの………そ、そうではなくて、手作りチョコの作り方を…教えて欲しいな、と思いまして……」
思いも寄らなかった言葉に、かあっと顔が熱くなるのを感じる。だが、どうにか伝えたいことは伝えた。
「ああっ、そうか……そういやあ、それはしなかったっけねえ……」
「もしかして……忘れていたのですか?」
片目を閉じ、頭をポリポリとかきながら、アイリスさんはつぶやいた。
「いや、覚えていたよ」
「だ…だったら、何故……」
私の質問に、あっさりと答えるアイリスさん。思わず私は再び質問を投げかけていた。
「ん〜。女性限定の集まりならそれでもいいんだけど、何せここ、独り者の男まで混じってっから、
そんな状況で手作りチョコの作り方教えても、ただの嫌がらせになっちゃうじゃないの」
「あ…た…確かに……」
アイリスさんの答えに、彼らには失礼だけど、なんとなく納得しちゃった。
「でしょ? でも、ま、せっかく恵ちゃんもやる気になってるようだし、
個人的になら教えてあげちゃっても、いいよ」
「ええ!? ほ、本当ですか!? あ、ありがとうございます!!」
肩をすくめながら、微笑みかけるアイリスさんに、私は思い切りお辞儀をしていた――
7366 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:21 ID:gF+VxcBM

「………そういうわけで、丁度いい機会だからって、今回わざわざ御一緒してくれたわけなんです。
秀人さんがスノボが得意でなかったら、別の機会になっていたでしょうけれど」
「そうなんだ……どうもありがとう、恵。恵…僕もずっと、恵を愛しているよ」
恵の説明で、昼間浮かんだ疑問――アイリスさんが何故ここに来たのか――が、ようやく理解できた。
手作りチョコの作り方を教えるために……ねえ。ホント、凄くいい人だね、彼女。
そんなことを考えながら、恵からチョコを受け取った僕は、そのまま恵を抱きしめた。
「……雅幸さま……ありがとうございます……」
恵は声を震わせながら、そっと僕の背中に手を回してくる。
そのまま僕は、恵のくちびるを奪っていた。そうさ、ずっと愛しているからね。心の中でそう思いながら。
7474 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:22 ID:7v8suxka
>65の続き


「あうっ…ア……アイリスう……」
「ふふっ、可愛い御主人サマ♪ でも、これじゃダメね。全然お仕置きにならないじゃないの」
チロチロと僕のモノを舐めすさりながら、アイリスが言った。
もっとも、困るどころか、思い切り嬉しそうなんだけど。
「…ア…アイリス……もっと…もっと続けて……」
「ダ・メ♪ 言ったでしょ、これは恵ちゃんに負けた、お仕置きなんだから」
僕は震える声で、アイリスに懇願した。だが、あっさりと一蹴されてしまう。
そう。昼間、アイリスの料理教室の生徒とスノボで競争をしたんだけど、負けてしまったんだ。
どうやらそれが、アイリスの逆鱗に触れたようで、僕は夜中に叩き起こされた――と。
で、いつもと違うのは…僕の両手首がベッドの梁に縛り付けられてたこと、なんだけど。
「そ…そんな……だって、彼女の腕前って普通じゃないし…あぐうっ!」
「言い訳無用。負けたのは事実でしょ? しかも恵ちゃん、全力じゃなかったらしいし」
抗議をしようとする僕だが、モノに歯を立てられてしまい、言葉が中断してしまう。
さらに、アイリスがとどめの一撃。……そうさ、反対の足で滑ってて互角だったんだからね。
「で…でも……。ぐ…ぐうううっ……」
でも何で、こんなお仕置きを受けなきゃならないの?
と言おうとしたが、出来なかった。何せ、アイリスはいきなり猿轡を僕に噛ませたから、だ。
「さあってと。小さい御主人サマは元気いっぱいみたいだし、私も頑張ろっと」
「ぐうう…ぐううう……」
満足そうに笑みを浮かべたアイリスは、モノに向かって話しかけながら、僕に馬乗りになった。
7574 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:25 ID:7v8suxka

「はあ…ああっ、気持ちイイ…気持ちイイよ……小さい御主人サマ………」
「ぐう…ぐううっ………」
自らの胸を揉みしだきながら、アイリスはうつろな目でつぶやく。
モノから伝わる刺激に耐えられず、喘ぎ声を漏らそうとするが、くぐもった声しか出せない。
「何が言いたいのかなあ? もしかして私の胸、触りたくなってきたあ?」
「……ぐ…ぐうっ」
と、アイリスが腰を動かしながら、問い掛けてきた。
もしかしたら、解放してくれるのかも……そう思った僕は、何度も首を縦に振った。
「そ……でもね、これじゃお仕置きにならないでしょ?
……でもま、特別サービスで目の前で動かしてあげるっ♪ …は……ああんっ」
「くう…ううっ……」
だがしかし、その考えは甘かったようで、戒めは解かれず、アイリスが体をこちらにもたげてきた。
おかげで僕の目の前で、アイリスの胸がゆさゆさと揺れる。
ある意味、さっきよりも辛くなってきた僕は、必死に目を瞑ろうとしたが、
それでも揺れる胸を眺めていたいという欲望には勝てず、じっと見つめ続けていた。
7674 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:26 ID:gF+VxcBM

「んふっ…んんっ……凄い…凄い気持ちイイ……御主人サマは、気持ちイイ?」
「…ぐう…うっ」
耳元にそっと顔を寄せ、アイリスがつぶやく。
ようやく、ようやく『小さい』が頭に付かず、僕に話しかけてきた――などと思いつつ、首を縦に振る。
いや、実際凄く気持ちイイんだし。
「そうなんだ……でさ、この前だったか、レンタルビデオで見たんだけどさ、
こんな情景があったんだよねっ……あんっ…」
「むご? むごむご! むごおっ!」
相変わらず腰は動かしたままで、上半身をゆっくりと起こし、アイリスはつぶやいた。
…そ、それってまさか!? 嫌な予感を覚えた僕は必死に頭を振り、声にならない悲鳴をあげた。
「あの時……彼女はおもむろにアイスピックを取り出し、男の胸にザクッと……」
「ぐぐっ! むぐっ! むぐぐっ!!」
まるで、あのときの俳優そっくりな目で僕を見下ろすアイリス。…まさか…まさか本気なの!?
「でもね…私はそんな野暮なことはしない。……だって、それきりじゃ、つまらないじゃない。
ね、御主人サマ……初めて出会ったときのこと、覚えてる?」
「! んぐ…ぐぐぐっ!」
だが、僕の考えを読んでいたのか、コロリと表情を変えたアイリスは、優しく僕に問い掛けてきた。
初めて出会ったとき……忘れようとしても忘れられないよ。何せ、あの時は……え? まさか?
そう思った直後、後ろの穴から伝わる刺激。
…そう、あの時も身動きが取れなかった僕の後ろの処女を、尻尾で奪われたんだっけか。
と、言うか、あの時に初めてだったのは、後ろだけでは無かったんだけど。
「ふふっ…覚えていてくれたみたいね。うっれしい…愛してるよ、御主人サマ……ん…んん……」
「ん…ぐ…ん…んんんんっ……」
僕の顔色を見て肯定の意と受け取ったのか、嬉しそうに微笑むアイリスは、
猿轡を外したかと思うと、上半身をもたれかかせ、僕の両頬を抱えながらくちびるを重ねてくる。
まさに、魂を奪い去るかのような情熱的なくちづけに、僕はただ身を委ねていた。
7774 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:26 ID:7v8suxka

「あ、ああ…アイリス……女神サマ……。僕も…僕も愛してるよ……」
長い長いくちづけが終わり、うつろな目でつぶやく僕。…本当に、魂奪われてたりして。
って、ある意味本当に、奪われてはいるんだけど。
「は…ああ、あんっ! ああっ! イイッ! イッちゃう! イッちゃううっ!!」
「女神サマ! 僕も、僕も…もう! もうダメ! イッちゃう! イッちゃうよっ!! く、ううっ!!」
アイリスの腰つきが激しさを増し、それに伴って声も段々大きくなってきた。
僕もまた、下半身と耳から伝わる刺激に抗えず、叫び声とともにアイリスの中で果ててしまった。
「あ…ああああんっ!!」
「く……ぐうっ…」
その直後、アイリスは羽根をピンと張り詰めさせ、絶頂に達したようだった。
同時に、アイリスの締めつけが強さを増した。まるで、モノからすべての精を吸い尽くさんばかりに。
7874 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:27 ID:gF+VxcBM

「ごめんね御主人サマ、痛かったでしょ?」
「痛かったって言うよりも…女神サマの胸を触れなかったのが、辛かった、かな?」
僕の手首を擦りながらアイリスが言う。僕はアイリスの頭をくしゃくしゃと撫でながら答えた。
そうさ、何せ僕だけの大事な、そして気まぐれな女神サマ、だものね。
「ふふっ。甘えん坊な御主人サマ♪ ホント、かっわいいっ。………あ」
「? どうしたの女神サマ? ………あ」
アイリスは、僕の頬っぺたを突つきながら言うが、ぱっと顔をあげる。
不思議に思った僕は、アイリスが見ている方向を見て、同じ声をあげていた。
そこには窓があり、うっすらと外の様子が見え、しんしんと雪が降っているのが見えたからだ。

「綺麗……まるで、雪の精霊たちが踊っているみたい……」
「ははっ、女神サマがそういうことを言うんだ」
二人でベッドに腰掛け、じっと降り積もる雪を眺めていると、アイリスがポツリとつぶやいた。
「なっ……。私が言ったら似合わないとでも言いたいのかい?」
「い、いや、そうでなくて……むぐ…ん…んんっ……ん?」
ちょっと拗ねたような表情を見せるアイリスに、説明しようとしたが、
突然くちびるを塞がれてしまい、最後まで言えなかった。
アイリスの舌が、僕の口中に入り込んできて……甘い?
「ふふっ。バレンタインデーの贈り物、さ。一週間遅れの上に、余り物、だけどな」
「あ…余り物?」
怪訝そうな顔をしている僕に、アイリスが微笑みながら言う。
最後の言葉の意味が分からなくて、再び聞き返した。
7974 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:28 ID:7v8suxka

「ああ、恵ちゃんがね。雅幸クンに、贈りたいとか言ってさ。さっき作ってたんだけど、そのあ・ま・り」
「ふうん。…どうもありがとう」
どこか腑に落ちないところもあるけれど、貰ったものは貰ったものだし、僕は素直に礼を言った。が、
「………ホントは、贈りたくは無かったんだけど……」
「え? そ、それって……」
アイリスの言葉に、思わず口の中で転がしていたチョコを、落っことしそうになってしまう。
まさか…これが元で、契約が切れてしまうのか、それとも……やっぱり僕のことはどうでもよかった、のか?
「……あ。か、勘違いするなよ。………バレンタインデーは愛を語る日、何て言うけどさ、
……それがイヤなんだ。だって…私は毎日でも御主人サマを愛しているって言いたいもの…ん…んんっ」
多少慌てた表情で、理由を説明するアイリス。
その言葉にたまらなくなった僕は、気がつくとアイリスのくちびるを奪っていた。
「……んっ。……そう…だよね。僕も女神サマを……ずっとずっと、愛しているって言い続けたいよ」
くちびるを離し、アイリスに言った。するとアイリスは、無言で顔を真っ赤に染めあげ、うつむいた。
と、うしろを振り返ると、彼女の尻尾が嬉しそうに振れているのが見えた。

「あ、そうだ。もしかして、明日もスノボやるの?」
「もちろんだよ。だって、こんなに降っているのなら、やりがいがあるじゃない。…え? な、な?」
しばらく二人でもたれ合っていると、アイリスがぱっと顔をあげながら言った。
僕は降りしきる雪を見つめながら答えるが、いきなりアイリスに押し倒された。
「そっか…だったら……だったら、明日は立てなくなるぐらい、ヤレばいい、のか」
「ちょ、ちょっとアイリス!?」
僕を押し倒したまま、アイリスは独り言をつぶやく。この豹変の仕方に、僕の頭は混乱をきたしていた。
「足腰がガクガクになるくらいだったら、私たちと同じレベルになるだろう?
……それなら、ずっと一緒にいれるから、な」
平然とした顔で、そら恐ろしいことをつぶやくアイリス。その目は…本気だ。
「ま、待ってよ! それっていったい……ん…んんっ」
何回する気なんだよ! と言おうとしたが、
例によってアイリスにくちびるを塞がれ、その言葉が口から出てくることは、無かった。

おしまい。
80つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :04/02/23 02:32 ID:gF+VxcBM
>57-62間で、恵が解説していたスノボの力の入れ方等は、
別にスクールとかの説明ではありません。

自分が滑るときに、なんとなくそう感じた感覚を、そのまま書いただけです。
ですんで、これからスノボを始めようとかいう方は、本気にしないでくださいね。
万一怪我しても、責任なんて取れるはずがありませんから。
81名無しさん@ピンキー:04/02/23 06:20 ID:KVmdyGD+
キターーーーーーー



久しぶりにアイリスたんが出てきたのでハァハァしますた
82名無しさん@ピンキー:04/02/23 10:51 ID:3+YGBZtU
やばい、エロい短絡発想萌えーw
83名無しさん@ピンキー:04/02/23 17:00 ID:vSWdkhNs
じゃ、わちきが代わりに。
何回する気なんだよ!ハァハァ

お疲れ様です〜。
84名無しさん@ピンキー:04/02/23 22:29 ID:J6KRyz2O
うわーい!アイリスタンだー!!御主人サマの名前も明かされましたな。
何はともあれ、アイリスタン( ;´Д`)ハァハァ
85SS保管人:04/02/24 02:47 ID:K8+ia0XJ
>ひでぼんの書の作者様

>>45の修正事項と>>46の追加のQ&Aも設定資料に追記しておきました。

86名無しさん@ピンキー:04/02/24 12:04 ID:FjPqCHh5
あの……なんというか……
いまさらクリスマス物の続き書くのってアリでしょうか?(;´Д`)
87名無しさん@ピンキー:04/02/24 12:08 ID:JAQiGGCs
アリというか、ナシというべき理由が無い。
88名無しさん@ピンキー:04/02/24 14:02 ID:K8+ia0XJ
>>86
是非ともお願いしたい!
8986:04/02/24 14:26 ID:FjPqCHh5
やっぱり雪女とかも完結させたいので戻ってきました。
それじゃいつかリナの続きを投下しますので………
90名無しさん@ピンキー:04/02/24 18:06 ID:/v8co7id
>>80
皆さんアイリスたんに気を取られてるけど、恵たんも登場してるんですよね。
恵たん、雅幸を毎回失神させてる気がするけど、そんなに凄い実力なのだろうか?
味わってみたいような、怖いような…。

>>89
あ、あなたはまさか320さん!?
気長にお待ちさせていただきます(つД`)
91名無しさん@ピンキー:04/02/26 02:39 ID:jGR/tP2a
>『ひでぼんの書』作者様&SS保管人様
>>8の保管庫の『ひでぼんの書』を読んでたら、サイクラノーシュに海水浴に行く回(original71-12.html)で、
> 「え〜とぉ……ひべぼんさぁん、液体金属の海は人間が入ると即死しちゃいますよぉ」
となっているのを見つけたんですが、このセリフがつぁとぅぐぁ様のもの故に間違いなのかどうか、
いまいち分かりません…「ひでぼんさぁん」じゃないんでしょうかね…?
92名無しさん@ピンキー:04/02/26 02:52 ID:h8/T8CZh
>89
お帰り〜。









トリアエズコレデキアイイレテクダサイ(#´∀`)つ;y===
93名無しさん@ピンキー:04/02/26 02:54 ID:pfyzL6Mu
>>91
誤字脱字は誰でも在るさね

94SS保管人:04/02/26 13:52 ID:7V8Tp3Ql
>>91
直しました
95ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/26 21:58 ID:myeUVIiV
諸事情により、新作UPは少々遅れます。御了承下さい。

>91
Q:『ひべぼんさぁん〜』とは何ですか?
A:この台詞で重要なのは、液体金属の海に入ると人間は即死するという点です。
その際、どのような死に様を見せる事になるのでしょうか?
これを説明しないと、甘く考えたひでぼんがつい海に入ってしまう可能性もあります。
しかし、もう液体金属海に入ろうとしている状況から判断するに、長々と説明する余裕はありません。
そこで、“つぁとぅぐあ”さんはこの状況を一言で説明しました。
『ひべ』とは、北斗の拳の冒頭数ページに登場して、『あの村の井戸を襲え〜!』と悪逆の限りを尽くしては、
ケンシロウさんに爆死させられるモヒカンザコの断末魔の叫びを意味しています。
後に続く『ぼん』という、爆死する際の擬音からもそれは考察できます。
つまり、人間がこの海に入ってしまうと北斗の拳のモヒカンザコのように奇声を上げながら爆死してしまうという事を注意しているのではなく、単なる誤字です。

>94
御苦労様です。ありがとうございます。
96名無しさん@ピンキー:04/02/26 23:40 ID:IpEkwQqo
>>95
回答のオチにハゲワラ
97名無しさん@ピンキー:04/02/28 09:40 ID:Ra7FJWx5
保守珍党
98名無しさん@ピンキー:04/03/01 01:33 ID:IlxbvSbs
おひな様はなんかネタにならないのかな?

幼くして亡くなった妹の魂がおひな様の人形に、、、、

、、、宿ったところでエロにはならんか…
99名無しさん@ピンキー:04/03/01 23:15 ID:Woss6wIG
>>98
 雛祭りは女性のお祭り
   ↓
 雛祭りには白酒がつきもの
   ↓
 祝う女性が人外だったら
   ↓
「お前の白酒を(ry
100センシティブ犬塚 ◆iLDOGRKXRU :04/03/02 19:19 ID:6SJGIWlj
100ゲト━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!
101名無しさん@ピンキー:04/03/03 02:38 ID:/mKpd1pt
    ┼─┐─┼─  /  ,.          `゙''‐、_\ | / /
        │  │─┼─ /| _,.イ,,.ィ'    ─────‐‐‐‐ 。。。...>100
        │  |  │     |  |  | イン ,'´ ̄`ヘ、   // | \
                          __{_从 ノ}ノ/ / ./  |  \
                    ..__/}ノ  `ノく゚((/  ./   |
        /,  -‐===≡==‐-`つ/ ,.イ  ̄ ̄// ))  /   ;∵|:・.
     _,,,...//〃ー,_/(.      / /ミノ__  /´('´   /   .∴・|∵’
  ,,イ';;^;;;;;;;:::::""""'''''''' ::"〃,,__∠_/ ,∠∠_/゙〈ミ、、  
/;;::◎'''::; );_____       @巛 く{ヾミヲ' ゙Y} ゙
≧_ノ  __ノ))三=    _..、'、"^^^     \ !  }'
  ~''''ー< ___、-~\(          ,'  /
      \(                 ,'.. /
102名無しさん@ピンキー:04/03/03 20:43 ID:3C8V7DOa
この中にとしあきが居ることは分かっているんだ!
名乗り出せ!
103名無しさん@ピンキー:04/03/03 21:43 ID:5WNfha2U
>>102
ヌヌ葉に帰れ
104名無しさん@ピンキー:04/03/03 22:25 ID:lV8ueEoV
に、二次裏なんか知らないぞ
俺は
105名無しさん@ピンキー:04/03/03 22:57 ID:5WNfha2U
>>104
じゃあえろげ板のとしあきだな。
106名無しさん@ピンキー:04/03/05 12:24 ID:Q2TR1ehh
保守
107名無しさん@ピンキー:04/03/05 14:04 ID:TR3fpxWM
>>104
志村ー、自白自白!
108名無しさん@ピンキー:04/03/05 15:31 ID:NSwGEFRN
たまにはアイリスタソが攻められてるシーンがみたいなとキボンしてみる。
109名無しさん@ピンキー:04/03/05 15:54 ID:bBruSNWD
>>98
お雛様は元々、穢れを人形に押し付けて川に流す儀式だったはずだから
その場合、お雛様に宿った妹が……
110名無しさん@ピンキー:04/03/05 23:41 ID:1XJoh6BO
さしずめその娘の名前は瑠璃といったところですかいのぅ
111名無しさん@ピンキー:04/03/06 01:49 ID:M1z6g6pe
>>110
復刊したんでしたっけね。
112名無しさん@ピンキー:04/03/08 02:56 ID:kXryFms8
>23氏や>25氏は何処へ逝かれたのじゃあああ。
降臨きぼんぬ〜。
113ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:30 ID:7o7V1iO+
「しかし、君も無茶をする……私の忠告を聞いていなかったのかな?」
「ははは、面目無いです」
 海老餃子の皿に直接醤油とラー油を注ぎながら、
中華テーブルの向かいに座るブロンドシスターは溜息を吐いた。
奇妙な形に伸ばされた前髪で、顔半分が隠れているけれど、それでも素晴らしい美女である事がわかる。
シスター特有の地味な修道服を着ていても、そのムチムチのナイスバディは想像できた。
事実、周囲の客もみんな彼女を横目でちらちら見ている。例外なく鼻の下を伸ばして。
「ま、これで幸か不幸か退魔組織の強硬派は一掃されたからな。
しばらく君に対する人間側からの直接的な危険は無くなったと言えるだろう」
 名前はわからないけど健康に良さそうな中華風スープを飲み干して、
ブロンドシスターことゲルダさんは頷いた。
 ゲルダさんは人間の退魔師さんだけど、下手に『邪神』を刺激しないほうが良いと考えていて、
それと正反対の考えを持った人間から僕を助けてくれているいい人だ。
何でも組織に改造された強化人間で、どんな人間の姿にも変身する事ができるらしい。
ただ、その力の代償として、本当の自分の姿がわからなくなってしまったとか。
今の姿も、過去の自分の断片的な情報から再現した姿だそうだ。
悲惨なのかマヌケなのかよくわからない人だなぁ。
 そんなゲルダさんと僕は、こうして定期的に会っては今後の事を相談するようにしているんだけど……
114ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:31 ID:7o7V1iO+
「だが、君に対する人間側の脅威が無くなったわけではない」
「えーと、例の『資格者』でしたっけ?」
 確かゲルダさんの話では、“つぁとぅぐあ”さんみたいな『邪神』さんから、
ほんのちょっぴり力を借りて使う事ができる者を『資格者』と言うらしい。
でも、その『資格者』は力を借りるために“直接”邪神と接触すると、
その瞬間『資格者』の資格を失ってしまうそうだ。
だから、僕みたいな邪神と直接交流している非常に希少な人間『接触者』に仲介してもらう必要があるという。
 つまり、そうした『資格者』さん達が、今後僕を勧誘したり脅迫したりして、
自分の陣営に引き込もうとする事が十分考えられるらしい。
とほほ、平穏な生活が恋しいなぁ。
「とにかく、気をつけることだ。いくら『邪神』に愛されているとはいえ、
常に君を見守ってくれているわけではないのだからな」
「ええ、わかってます」
「……わかっているのなら、なぜここに君1人で来たのかね」
「えーと、まぁ、なんとなく」
「わかってないな、君は……」
 ――そう、わかってなかったんだ。
 僕も、そしてゲルダさんも。
 僕を狙っている人間は、退魔師達や『資格者』だけじゃない――それを、僕達は理解していなかった。
 それがあんな結果をもたらす事になるなんて、今の僕は知る由も無かったんだ。
115ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:33 ID:7o7V1iO+
 その帰り道――
「兄さん、ちょっと見てってくれや〜」
 すっかり暗くなった表通りの道を歩いて、帰宅しようとしていた僕は、突然の呼びかけに思わず足を止めた。
そうさせる不思議な魅力が、その声にはあった。
 声の方に振り向くと、歩道の端にゴザを広げて、
何か箱のような物を並べて売っているお姉さんのニコニコとした笑顔が僕を迎えてくれた。
この寒い時期なのに、上着は外国のロックスターがプリントされたシャツ一枚しか着ていないし、
大胆に破られたデニムの裂け目から、艶かしい太ももが覗いている。
靴は紐が切れかけたサンダルだ。そして、前髪の一部をオレンジ色に染めた栗色の長髪の中には、
思わず微笑み返したくなるくらい明るくさわやかな素晴らしい美貌があったんだ。
耳のピアスと右目の下に描かれた涙のタトゥーがカッコイイ。
そのロッカー風味のお姉さんは、僕に手招きしながら売り物の箱の中身を見せてくれた。
「お土産に1つどうでっか兄ちゃん。今ならお買い得だべさ〜」
 箱の中身――それは、よく肥え太った今にも動き出しそうなカニだった。
見れば、並べられた箱には全部美味しそうなカニが大量に詰まっている。
なるほど、このお姉さんはカニの露天商だったのか。
「身の詰まった美味しいカニじゃけん、一口食べればほっぺたが落ちるぜよ〜」
 ……しかし、この人の出身地はどこなんだろう?
 でも、確かにみんなへのお土産は欲しかった所だ。ちょっと覗いてみよう。
116ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:34 ID:7o7V1iO+
「お勧めはどれかな」
「これなんかどうでっか? ムー・トゥーラン産のタラバガニでっせ〜」
「おお、生きがいいですねぇ。まだ動いてるし……
……って、タラバガニって足が20本もありましたっけ?」
「少ないよりはマシじゃけん。これもオススメ、インスマス沖とれたてレッドクラブじゃ〜」
「肉厚でハサミも大きいですね……目測5m以上ありそうなんですけど」
「大は小を兼ねるっぺよ。これは掘り出し物、ノフ=ケー産ヒステリックエンプレスだぎゃ〜」
「うーん、回転泡地獄と誘導レーザーで見事にシルバーホークを撃墜してますね。
初見で体当たりを避けられた人はいるのでしょうか?」
 ……って、本当にカニですか? これは!?
 そんな僕の疑念を察したのか、お姉さんは片目をつむりながら両手を擦り合わせた。
「イケズな事いわんでなー、ウチを助けると思って何か買うてってや〜」
 まぁ、どのみちお土産を買うつもりだったし、ここで済ませていいかな。
お姉さんすごく美人だし。
「えーと、じゃあ一匹いくらですか?」
「今日は特別サービスや、10杯で50円にまけまっせ〜」
「…………」
 僕は色々な意味で硬直した。当然だろう。
117ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:35 ID:7o7V1iO+
「むー、もう一声かや?じゃあ、大まけにまけて20杯50円〜!!」
「い、いや、そういう事じゃなくて……無茶苦茶安いですね」
「産地直送でごわすから〜」
 にぱーっと営業スマイルを浮かべるお姉さんだけど、そういう問題じゃないような気がする。
 うむむむむ……ここまで安いと安過ぎて逆にブキミなんだけど、ここは1つ思いきって――
「じゃあ、全部」
「え?」
「いや、だから全部ください」
 今度はお姉さんが硬直する番だった。
 もちろん、この膨大な量のカニの大半は、“つぁとぅぐあ”さんへのお土産だ。
彼女ならこの量も一口ぺロリだろうし、万が一ヘンな物が混じっていても、
“つぁとぅぐあ”さんならどんな物を食べても平気だと思うし。
「……まいどあり〜♪」
 硬直から回復したお姉さんは、今度は嘘偽り無い満面の笑顔を浮かべると、
いきなり僕に抱き付いてきた……って、いきなり何ですかー!?
「気前の良いお客はん、ウチは好きやで〜」
 かなりボリュームのある巨乳が僕の胸に遠慮なく押し付けてくる。
視界一杯に広がる彼女の笑顔は、息を呑むくらい美しかった。
118ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:36 ID:7o7V1iO+
「え、えーと、その、あの、えーと」
「こうなったら大サービスや!! 全部まとめて500円にまけたるで〜!!」
 ほとんど無意識の内に、彼女の赤いルージュに引き寄せられていく――
と、次の瞬間には、ぱっと彼女の身体は僕の懐から離れていた。何となく、僕の手が宙をかいた。
「兄さんの家はどこでっしゃろ? 家まで運びまっせ〜」
 そうあけらかんと言うと、てきぱきとした動作でいつのまにか傍にあった大八車に
商品のカニをあっという間に積み上げて、トン単位はありそうなそれを、軽々と動かしてくれたんだ。
 思わず後ずさりしかけた僕に、お姉さんは最高の営業スマイルを見せてくれた。
「兄さん、お近付きの印にお名前教えてくれますかえ〜?」
「名前……ですか? 赤松 英です。知人からはよくひでぼんと呼ばれます」
「ひでぼんはん……でっか〜」
 その瞬間のお姉さんの顔は――なぜか街灯の影になってよく見えなかった。
「ウチは“らーん=てごす”言いまんねん。今後ともよろしゅう頼みますわ〜」
119ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:38 ID:7o7V1iO+
「まァ、これは生きの良いぼるきゃんさーですネ」
「わん、ぁんわん!」
「……いぶせますじー……?」
 シーフードレストランが経営できそうなくらい大量のカニのお土産は、幸いにもみんなに好評だった。
あの“らーん=てごす”という変わった名前のお姉さんは、せっかく運んでくれたのだからと、
お礼に家でお茶でもと誘ったんだけど、明るく断ってけっこうあっさり帰っちゃった。
まぁ、彼女も何かと忙しいんだろう。送り狼と思われたのかもしれないけど。
 で、お土産のカニの山は、さっそく“しょごす”さんがてきぱきと料理してくれた。
カニ鍋、カニシャブ、刺身、素揚げ、網焼き、味噌酒、カニ飯、てっぽう汁、etc……
……どれもすごく美味しそうなんだけど、
僕はゲルダさんと近所の大衆中華料理店で夕食は済ましてしまったので、
翌日までのお楽しみになりそうだ。とほほ……
「うン、我ながらなかなか上手にできましタ。サテライトシステムは順調に稼動しているようでス」
 “しょごす”さんがカニシャブに舌鼓を打ち、
「わぅん……くうぅん」
 “てぃんだろす”が、カニの殻を剥くのに悪戦苦闘して、
「……積尸気冥界波……美味しい……」
 “いたくぁ”さんはカニミソがたっぷり詰まった甲羅にお茶を注いで飲んでいる。
みんなとっても美味しそうだ。カニは食べると幸せな気分になるからなぁ。みんな無口になるけど。
「……じゃあ、僕は“つぁとぅぐあ”さんに供物を運んでくるね」
 何だか彼女達が羨ましくなってきたので、僕は山積みのカニを必死に引きずりながら、
押入れの奥に引っ込む事にした。
120ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:40 ID:7o7V1iO+
「うわぁ……美味しそうな金星ガニですねぇ」
「えーと、とりあえずこれが今日の供物です」
 ぜーぜー荒い息を吐く僕の隣で、山積みになっているカニの山を見上げて、
“つぁとぅぐあ”さんは両手をゆっくり打ち合わせて喜んでくれた。
「それではぁ、いただきますねぇ」
 全部生のままなんだけど、“つぁとぅぐあ”さんは気にせずにぱくぱく食べてくれる。
例によって物理法則を無視した食べっぷりで、彼女の体積を軽く凌駕する量のカニの山は、
あっというまに標高が低くなっていった。
「パリパリして美味しかったですよぉ……ごちそうさまでしたぁ」
 数分後、カニの山脈を綺麗さっぱり平地にした“つぁとぅぐあ”さんは、
『にへら〜』と微笑みながら深々と頭を下げてくれた。反射的に頭を下げながら、
僕の脳裏になぜか浮かんだのは――あのカニ売りのお姉さん“らーん=てごす”さんの事だった。
 “つぁとぅぐあ”さんなら、彼女の事を知っているかもしれない……
訳もなく、突然僕はそう思ったんだ。理由はわからない。
「あー、“つぁとぅぐあ”さん、さっき変な人に会ったんですけど――?」
「……くー」
 でも、“つぁとぅぐあ”さんはお辞儀した姿勢のまま、静かな寝息を立てていたりする。
ああ、相変わらず食っちゃ寝な神様だ。
「じゃ、今日はこれで……」
 彼女を起こさないように小声で――大声でも絶対起きないだろうけど――挨拶をして、
僕は黒い靄の奥に進んだ――
121ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:41 ID:7o7V1iO+
 ――で、自室に帰った僕が居間に戻って見たものは……ちょっと奇妙な光景だった。
「すやすヤ」
「……くぅん」
「…………」
 “いたくぁ”さんに“てぃんだろす”、“しょごす”さんまでがカニを食べかけたまま、
テーブルに突っ伏し、あるいは床に倒れているんだ!!
「ねえ、ちょっと……もしもし!?」
 慌てて3人を介抱したけど、みんなただ眠っているだけだった。
でも、いくら大声で呼びかけたりガクガク揺すっても、全然目を覚まさないというのは、尋常じゃない。
 これは……まさか、このカニが原因なのか!?
「大正解や」
 ぱち、ぱち、ぱち、とそっけない拍手が静かな居間に鳴り響いた。
 愕然と振り向いた僕は、冷風と共に揺らめくカーテンの影――いつのまにか開け放たれた窓の傍に、
破れたジーンズにロックスターがプリントされたTシャツ、
そして前髪の一部をオレンジに染めたワイルドな長髪と、不敵に唇をゆがめた美女――
“らーん=てごす”さんを目撃した。してしまったんだ。
122ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:43 ID:7o7V1iO+
「あ、あ、貴方は――」
「兄さんの推測通り、ウチは『旧支配者』じゃけん」
 そう言って髪をかきあげる“らーん=てごす”さんの仕草には、
あの明るく人の良いカニ売りお姉さんの面影はどこにもない。
 あああああ、やっぱり彼女も“いごろーなく”さんや““つぁーる”&“ろいがー”ちゃん達みたいに、
僕を美味しく食べようとしている『邪神』だったんだ。
「“しょごす”さん! “てぃんだろす”!! ついでに“いたくぁ”さん!?」
 この極めてピーンチな状況を、矮小な人間の1人に過ぎない僕が解決できると考えるほど、
自惚れてはいないつもりだ。僕は必死に彼女達を起こそうとしたけど……
「ああン……御主人様ったラ、そんな事まデ……」
「わぅぅぅん♪」
「……クレオパトラとのデートが……台無しだぜ……」
 頼みの3人は幸せそうに寝ているだけだった……ギャー。
「無駄どすえ。あのカニには“ひぷのす”はんから頂戴した特製睡眠薬がたっぷり入っておるのじゃ。
兄さんみたいな人間には何の影響もあらへんけど、
ウチらの同類なら『旧支配者』クラスでも滅多には起きへん」
 じりっと僕のすぐ傍までにじり寄る“らーん=てごす”さん。
僕は恐怖で全身を震わせながらも、その人間の範疇を遥かに超えた魔性の美貌に、
呆然と見惚れていた。
「それじゃあ……契約分の仕事にかからせてもらうで。兄さんの体液、全部飲ませてもらうわ」
123ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:45 ID:7o7V1iO+
 突然、それこそ本当に何の前触れもなく、“らーん=てごす”さんの唇が僕の唇に押し当てられた。
驚く間もなく、熱い舌が僕の唇を割って咥内に侵入する。
にちゃにちゃと音を立てながら彼女の舌が踊り、歯茎を撫でて、内頬をくすぐると、
自然に僕の舌は彼女のそれに絡んでいた。
しばらく舌と舌が卑猥に舐め合い、たっぷりと唾液を交換し合う。
「――!?」
 僕は目を丸くした。ほんの少し“らーん=てごす”さんの頬がくぼむと同時に、
とてつもないバキュームが僕の舌を吸引したんだ。
いや、舌だけじゃなくて肺の中の空気全てを吸い取られかねない、凄まじいほどのディープキス。
頭の中が真っ白になるような息苦しさと共に、しかし僕は恐ろしいほどの快感を感じていた。
「……ぷはっ」
 ようやく彼女が唇を離してくれた時には、僕の口の中は冗談抜きでカラカラだ……あ……?
「あれっ?」
 視界が斜めになっている……そう思った時には、僕はもう床に崩れ落ちていた。全然力が入らない。
どうやら、肺の中の空気を吸い取られたというのは、あながち冗談じゃなかったらしい。
これは酸欠による失神だ……その筈なのに、なぜか意識はしっかりしているのは、
やっぱり神様の力なんだろうか?
「うん、兄さんなかなか美味しかったにゃあ……じゃあ、今度はこっちの味見じゃね」
 相変わらず国籍不明な方言でまくしたてる彼女は、動けない僕を跨ぐようにして、
Tシャツを気持ちいいくらいスパっと脱ぎ捨てて見せた。
大きく張りのある、形の良い美乳がプルンと踊る。ノーブラだったんだ……
 もちろん、それだけでは終わらない。ジジジ…とゆっくりじらすようにデニムのジッパーが下ろされて、
茶色いヘアが顔を覗かせた次の瞬間、これも綺麗に脱ぎ捨てられていた。やっぱり下もノーパンだ。
 あっというまに全裸になった彼女の肢体の、健康的な小麦色の肌の美しさに、
僕は自分の立場も忘れて呆然と見惚れてしまった。
ああ、仁王立ちしてるからアソコも丸見えだし……
124名無しさん@ピンキー:04/03/08 07:47 ID:R5ITEbUa
支援はいるのだろうか?やってみる。
125ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:47 ID:7o7V1iO+
「あははっ、立派なモノを持ってるやないか」
 ……って、いつのまに僕のズボンとパンツをずり下ろしたんですかー!?
 いや、正直この展開はちょっと予想していたけど。
「いただくわや〜」
 まだ力無く垂れていた僕のペニスを、“らーん=てごす”さんは一気に全部口に含んだ。
熱い唾液が柔らかい舌と一緒にペニスをかき混ぜて、
同時に指でふにふにと陰嚢を優しくマッサージしてくれる。たちまち僕のペニスは固くそそり立ってしまった。
「あむ……ぷはぁ……ふふふ、じゃあ必殺技いくじゃよ」
 舌先でカリの周囲をチロチロ舐めていた“らーん=てごす”さんは、
いきなり僕のペニスを喉の奥まで咥えた。先端は食道にまで届いているだろう、
すごいディープスロートだ……と、その時、
「うわぁぁぁぁぁ!?」
 僕は嘘偽りない悲鳴を上げた。苦痛ではなく、快楽のあまりに。
 あのキスをした際の凄まじいバキュームが、今度は僕のペニスを襲ったんだ。
下半身全てが吸い込まれるようなとてつもない吸引力と、それに伴う異常なまでの快感。
気持ちいい。気持ち良すぎる。
フェラとはまた違った未知なる愉悦に、僕は一瞬も耐える事ができずに射精した――でも、
 「……え!?」
 射精が……止まらない!?
 そう、頭の中が真っ白になるような射精の感覚が止まらないんだ。
終わらない快楽の連鎖――これが男にとっては天国を通り越して地獄に等しいのは言うまでもないだろう。
困惑よりも何よりも恐怖を覚えた僕は、じゅるじゅるといやらしい音を立てながら
ザーメンをすする“らーん=てごす”さんの頭を掴んで、無理矢理引き剥がした。
 勢い良く抜き取られたペニスと彼女の口元から、唾液とザーメンの混じった白濁液があふれ出て、
部屋中に飛び散る……それくらい、凄まじい射精だったんだ。
126ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:49 ID:7o7V1iO+
「んんんっ?……ぷはぁ、イケズやねぇ」
 妖艶に口元を綻ばせながら、僕の頬を撫でる“らーん=てごす”さん。
そこにあの気風の良いお姉さんの面影は無かった。
「も、もう……勘弁……」
「なにゆーてんのや。次はウチが気持ち良くなる番でっせ」
 そう言って、再び僕の身体に跨るように仁王立ちした“らーん=てごす”さんは、
その場でぴょんとジャンプしたんだ。当然、重力の法則に従って、彼女の身体が僕の上に落下する。
そして――
「ぐはぁ!?」
「っはあ!……大っきいなぁ…やぁん」
 なんと、僕のそそり立つペニスが、
落下した“らーん=てごす”さんのアソコに奥まで一気に挿入されてしまったんだ。
本来ならこんな事をすればどちらものた打ち回るくらいの激痛が走るはずなのに、
僕の股間で爆発するように弾けたのは、確かな快感だった。
彼女も野性的な美貌に快楽の色を宿している。
「んんんぁ……はあっ! い、いいでぇ……あふぅ!!」
 彼女の中の具合は最高だった。根元とシャフト、そしてカリの部分を膣肉がキュっと締めつけてくる。
いわゆる三段締めというやつだ。
「ふふふっ……んん…兄さん、こんなのは……どうや?」
 あまつさえ、騎乗位のまま“らーん=てごす”さんが腰をピストンしながら
グリグリとローリングさせるのだからたまらない。
股間に電流が流れたような快感に、僕は彼女を乗せたまま腰を浮かせて、
頭上でぶるぶる揺れまくる美乳に手を這わせ、思う存分揉みまくった。
127ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:50 ID:7o7V1iO+
 そして――
「うううっ!!」
「あはははっ……たっぷり出してや、兄さん」
 膣全体がキュウ〜っと締め付けられて、
僕は全身の体液が全て精子になったかと思うくらい大量の精を彼女の中に放った……が、
「……え?」
 それだけでは終わらなかったんだ。
(射精が……止まらない!?)
 そう、不思議な事に僕の射精は一向に止まらなかった。
射精の瞬間という最も快感が強い時間が持続する。
頭の中が白熱化しそうになりながらも、僕は彼女の言葉を思い出していた。
 『兄さんの体液、全部飲ませてもらうわ』
 それってエッチな比喩表現じゃなくて、まさか言葉通りの意味だったんですか!?
 そういえば、あんなに大量のザーメンを出しているのに、
彼女の膣からは一滴も漏れる様子がない……
「……た…たすけ……て……」
 必死に搾り出した悲鳴を、“らーん=てごす”さんは歪んだ美貌で嘲笑った。
「無駄な事はやめるっぺよ……もう、誰も兄さんを助けには――!?」
128ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:51 ID:7o7V1iO+
 その刹那、魔法のように“らーん=てごす”さんの姿が僕の上から消滅した。
ようやく抜き取られたペニスがビクビクと震えながら天を仰ぐ。
その真上を銀色の閃光が目にも止まらぬスピードで通過した――次の瞬間、
僕の身体は何か温かくてネチョネチョした物質に包まれて、一気に部屋の隅まで引っ張られた。
「御無事ですカ、御主人様」
「……“しょごす”さん?」
「はイ、救出活動が遅延して大変申し訳ありませン」
 僕の身体をすっぽりと包んで守る黒い粘液――そして、そこから生えた“しょごす”さんの上半身が、
糸目を綻ばせてしっかりと頷いてくれたんだ。
「がるるるる……」
 更に、部屋の反対側の壁に張りついて、
忌々しそうな表情でこちらを牽制している“らーん=てごす”さんに対峙しているのは、
四つん這いになって唸り声をあげる、戦闘モードの“てぃんだろす”だった。
「……平和だねー……」
 で、そんな僕達を眺めて平然とお茶をすする“いたくぁ”さんもいるけど、忘れる事にしよう。
「お前達……どうやって、眠りから覚めたんや?」
 “らーん=てごす”さんが、僕の疑問を代弁してくれた。
 黒い粘液から伸びた触手が、部屋の隅を指差す。
 そこには、うねうねと蠢く数本の長い髪の毛が空中を舞っていた。
髪の毛は居間の扉の隙間を通って、2階の方に伸びているようだ。
僕にはこの髪に見覚えがある。そうだ、この美しい髪を見間違える筈がない!!
129ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:52 ID:7o7V1iO+
「“つぁとぅぐあ”さん!!」
「そうでス、“つぁとぅぐあ”様が危機を察して我々を起こしてくれたのでス」
「んなアホな!?」
 今度は“らーん=てごす”さんが狼狽する番だった。
「あいつも睡眠薬入りのカニを食べた筈や!!」
「確かにそうですが……でも、忘れていませんか?」
 僕は思いっきりキザな調子で肩をすくめて見せた。
「あの御方は、普段から寝てばかりじゃないですか」
 ずるっ、と“らーん=てごす”さんの身体が30度くらい傾く。
「そ、そんなおバカな理由で……」
 かなり失礼な事を言っているような気もするけど、
まぁ、“つぁとぅぐあ”さんなら笑って許してくれるだろう。
「がるるるる……わん、わんわん!!」
「というわけデ、観念しなさイ!!」
「むむむむむ……」
 しばらく苦々しい顔で唸っていた“らーん=てごす”さん。でも、
「……ま、ええわ。これだけ精を搾り取れば、データ収集には十分やからね」
 そうあっさり頷くと――
 ドガァ!!
 凄まじい破砕音が家全体を揺るがした。
なんと、“らーん=てごす”さんが背後の壁をデコピンの一発で破壊してしまったんだ。
唖然とする僕を尻目に、彼女は素早く大穴の開いた壁から外に飛び出すと、
「ちゃお〜」
 ウインクと投げキスを残して、夜の闇の中に消えてしまった……
130ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:53 ID:7o7V1iO+
「あちゃあ……さっそく大工さんを呼ばなくちゃ」
 寒風が吹きつける大穴を覗きながら、僕は盛大に溜息を吐いた――
 ――と、普段ならこれで終わる所だけど、
「わん、わわわん、わん!!」
「追いましょウ、御主人様!!」
「え、な、なぜ……確かに修理代を請求したいけど」
 “てぃんだろす”と“しょごす”さんの剣幕は本物だった。
でも、せっかく向こうから逃げたのだから、もう忘れた方がいいと思うんだけど……
「あの方ハ、御主人様の身体情報を手に入れましタ」
「それが……どうしたの?」
「詳しい目的はわかりませんガ、その情報を利用して御主人様に危害を与える魂胆に違いありませン。
とにかく危機的状況なのでス」
 “しょごす”さんの真剣な眼差しは本物だった。
正直、僕の身体情報を取られる事に何の意味があるのかはさっぱりだけど、
これも人間には到底理解できない人外の領域の事なんだろう。
とにかく、彼女が僕に対して嘘をつかない事は、他の誰より僕が知っている。
「……じゃ、よくわからないけど追いかけよう!」
「はイ!」
「わおん!」
「……いってらっしゃい……」
131ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:54 ID:7o7V1iO+
 もう、日付が変わってしまった深夜――住宅街の裏通りは、
僅かな街灯と冬の星空しか光源らしい光が存在しない。
そんな裏通りを、“てぃんだろす”を先頭に、僕と“しょごす”さん、
それに襟首を捕まれてズルズル引きずられている“いたくぁ”さんが疾走していた。
「……なぜ……ワタシまで……」
「いいから付き合ってください。後でお礼にお尻を弄ってあげますから」
「……それは……むしろ行きたくない理由に……なるのだが……」
 “いたくぁ”さんのぼやきは無視して、僕達は四つん這いで先導する“てぃんだろす”の後を追う。
「でも、彼女を見つけられるのかな」
「御安心ヲ、ティンダロスの猟犬の追跡から逃れられる者はいませン」
 その“しょごす”さんの台詞が終わらない内だった。
「わぉん!!」
 “てぃんだろす”が急に止まり、尻尾を立てて唸り声を上げる。
 その向こうには、廃材と土管が置かれた小さな空き地があったんだけど……
「お、ようやく来たなぁ〜」
 そこの真ん中に、まるで待ち構えていたように“らーん=てごす”さんがいたんだ。
「がるるるる……」
「ようやく追い付きましたヨ。観念して下さイ」
「……私は別に……どーでもいい……」
 僕達に周りを取り囲まれても、しかし“らーん=てごす”さんは平然としている。
「えらい剣幕っすが、今更ウチを捕らえても無駄でっせ。
兄さんの身体情報は、もうそこの雇い主はんに渡しましたゆえ」
 その瞬間――僕は“らーん=てごす”さんのすぐ傍に積まれた土管の上に、
1人の女性が腰を下ろして僕達を見下ろしている事に気付いた。
132ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:56 ID:7o7V1iO+
 後で知ったのだけど、奇妙な事に――いや、恐るべき事に、“てぃんだろす”や“しょごす”さん、
なんと“いたくぁ”さんまでが、そう言われるまで彼女の存在に気付かなかったんだ。
 年は20歳くらいか。深い藍色のビジネススーツを着た、身震いするくらい美しい女性だった。
シャギーのかかった前髪から覗く切れ長の眼差しは氷のように冷たく、サファイヤよりも透明だ。
超有能な美貌の社長秘書――そんな印象を僕は彼女に覚えた。
「ほんじゃ、これで契約終了やね。またお会いしましょうな〜」
 彼女に目を奪われていた僕達が、その声にはっとした時には、
“らーん=てごす”さんはひらひらと片手を振りながら猛スピードで夜空に上昇して、
闇の中に消えてしまっていた……
「――赤松 英ね」
 外見に相応しい、冷徹そのものの声に、僕は嘘偽りなく震えあがった。
もし、この場に“てぃんだろす”や“しょごす”さんがいなかったら、
僕は何の躊躇いもなくこの場を逃げ出していただろう。
「礼儀として名乗っておくわ。あたしは“龍田川 祥子(たつたがわ しょうこ)”――
ダゴン秘密教団・ニコニコ組の巫女にして、大いなる“くとぅるふ”様の『接触者』よ」
 彼女の――龍田川さんの言葉が嘘ではない事を、僕は直感的に悟っていた。
 『接触者』――邪神と直接接触し、それと交流する者。
 僕と同じ立場の人間と、ついに僕は接触した。してしまったんだ。
 そして、僕は“がたのそあ”さんの言葉も思い出していた。
 “くとぅるふ”、“はすたー”、“くとぅぐあ”、そして“つぁとぅぐあ”さん――
――四柱の偉大なる旧支配者の『接触者』が、人間の中に出現したと。
133ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 07:57 ID:7o7V1iO+
「……で、なぜその龍田川さんが、なぜ僕の身体情報を調べたんですか?」
 思ったよりも平然とした声が出せたと思う。
どうやら、人間動揺し過ぎると、かえって肝が座るらしい。
「敵の情報を知るのは、基礎の基礎よ」
 独り言のように淡々と、龍田川さんは呟いた。
夜風が妙に冷たく感じるのは、冬の所為だけじゃないだろう。
 彼女ははっきりと、僕を『敵』と言ったんだ。
「それじゃ、改めて宣戦布告するわね」
 ゴゴゴゴゴ……と、地響きのような擬音が周囲に轟いているような気がする。
幻聴だといいなぁ。
「あたし、龍田川 祥子は、
ダゴン秘密教団・ニコニコ組の巫女として、大いなる“くとぅるふ”様の接触者として、
“つぁとぅぐあ”神の接触者たる赤松 英を、全力で排除するわ」
 言っちゃった。そして聞いちゃった。
「な、なぜ僕と貴方が戦わなければいけないんですか?」
「……知る必要は無いわ」
 ゲルダさんの言う通り、僕は心構えが足りなかったみたいだ。
かつてない危機が襲いかかろうとしているのを、僕は直感で確信していた。
「がぅううううう……」
「御主人様に敵対行為を取る者ハ、全力で排除しまス」
 “てぃんだろす”と“しょごす”さんが、たちまち彼女に剣呑な表情を向ける。
「……貴様等に……そんな玩具は必要無い……」
 “いたくぁ”さんは、相変わらず無感情にお茶をすすっているけど。
 しかし――
「これを見ても、そう言えるかしら?」
 パチン、と龍田川さんの指が鳴った、瞬間――
134ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 08:08 ID:7o7V1iO+
ドドドドドドド――!!!
 とてつもない轟音が深夜の住宅地に轟いた。誰も家を飛び出さないのが不思議なくらいだ。
「え!?」
 龍田川さんの周囲に、巨大な水柱が吹きあがっていた。
水道管が破裂したとは違うと一目でわかる、凄まじい勢いで。
 水柱の数は4本。龍田川さんの足元から2本、背後から巨大なやつが1本。
そして、すぐ隣の土管の上から細く、しかし一際猛烈な勢いで噴出しているのが1本だ。
「な、な、な、何が!?」
「わんわんわんわん!!」
「御主人様、注意してくださイ」
「……血風連……?」
 そして、その水柱の中から4人の美女が――いや、『邪神』が降臨した。
 足元の2本からは、ガーターベルトがまぶしい下着姿の美女が2人。
エロチックに抱き合う2人は双子のようにそっくりで、
ボブカットの方は黒い下着、ロングヘアの方は白い下着を着ている。どちらも息を呑むような美しさだ。
 背後の巨大な1本からは、なんと巨大な人型機動兵器が一体。
ホラー映画の怪物のようにグロテスクな巨大ロボットは、体高10mはありそうだ。
しかし、その胸部装甲には、なんと可憐な美少女の上半身がレリーフみたいに埋まっている。
 最後に隣の1本からは、近世ヨーロッパの貴族令嬢みたいなドレス姿の美女が1人。
優雅な仕草でティーカップを傾ける豪奢な美女は、
目元にかかる金髪縦ロールを高慢そうな仕草で払った。
 誰もがこの世のものとは思えない場違いな姿で、そしてこの世のものとは思えないくらい美しい。
135ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 08:09 ID:7o7V1iO+
「“だごん”と“はいどら”、それに“おとぅーむ”……“ぞす=おむもぐ”までガ!!」
「えーと、誰が誰ですか?」
「黒い下着が“だごん”、白い下着が“はいどら”、巨大ロボの操縦者が“おとぅーむ”、
縦ロールのお姫様が“ぞす=おむもぐ”でス」
 例によって説明的な驚き方をしてくれる“しょごす”さんのお陰で、彼女達の名前は判明した。
名前がわかった所で、全然状況は改善していないけど。
「が、がるるる……きゃうん」
 “てぃんだろす”も冷や汗を掻きながら唸っているけど、その尻尾は丸められている。
 やっぱり彼女達は『邪神』なんだ。それも強力な。
「…………」
「…………」
 で、“いたくぁ”さんと“ぞす=おむもぐ”さんはお互い無表情でにらみ合いながら、
無言で緑茶と紅茶をすすっている。どうも互いに対抗心を持っているらしい。
「……撤退しましょウ、御主人様。戦力的に不利でス」
「それは大賛成だけど……」
「あら、まだ紹介は終わっていないわよ」
 ここで初めて、龍田川さんは口元を綻ばせた。でも、切れ長の瞳はにこりともしない。
「お前達、この者達を捕らえて」
 龍田川さんの命令は、4人の『邪神』に発せられたものじゃなかった。
「「「はいー、了解しましたー」」」
「「「了解しましたー」」」
「「「ましたー」」」
 四方八方、あらゆる方向から、その舌っ足らずな声が響く。
136ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 08:10 ID:7o7V1iO+
 ドドドドドドド――!!!
 再び、巨大な地響きが周囲に轟いた。さっきから近所迷惑だよなぁ。
 そして――
「「「ただいま参上ですー」」」
「「「参上ですー」」」
「「「ですー」」」
 この空き地に通じるあらゆる道から、なんとスクール水着を着たロリロリな美少女が,
何十、いや何百人も押し寄せてきたんだ!!
「ななななな、なんですかー!?」
「わ、わわん!!」
「これハ……“でぃーぷわん”!!まさかこれほど大量ニ!?」
「…………」
 あっという間に、僕達はロリロリスクール水着美少女軍団“でぃーぷわん”に
取り囲まれてしまった。形容じゃなくて、アリの這い出る隙間も無さそうだ。
「邪神の皆さんは、自分が逃げるだけなら簡単でしょうけど、
その男を守りきるのは不可能よ。あきらめなさい」
 きっぱりと龍田川さんは断言してくれた。これって深く考えなくても死刑宣告? うわーい。
 今までで最大のピンチが、僕達に振りかかろうとしていた。
 “てぃんだろす”と“しょごす”が身構えて、“いたくぁ”さんだけは平然とお茶を飲み、
僕は恐怖のあまり硬直しているだけだ。
 龍田川さんがすっと片手を上げた。
それが振り下ろされた時、みんなが一斉に襲いかかってくるのだろう。
「まずは1人……これで“つぁとぅぐあ”神はリタイアね」
 彼女の手が無情に振り下ろされた――その時!!
137ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 08:11 ID:7o7V1iO+
 ――ッ!!!
「!?」
「これは……!!」
「「「きゃー!!」」」
 突然、僕の胸元から、『漆黒の光』とでも言うべき謎の輝きがほとばしった。
その光に怯えるように、周囲の『邪神』達が後退する。僕自身は何ともないけど。
 黒い光の源を胸ポケットから取り出すと――それは、山羊の角を模した黄金の髪飾りだった。
あの“しゅぶ=にぐらす”さんから(無断で)もらった物だ。
「これは……『黒山羊の角』!? なぜ貴方がそれを持っているの!!」
 よくわからないけど、“つぁーる&ろいがー”ちゃんと遭遇した時と同じように、
周囲の邪神達は動揺している。
 とにかく、今がチャンスだ!!
「“しょごす”さん、“てぃんだろす”、ついでに“いたくぁ”さん!!」
「わわん!!」
「ハイでス」
「……ついで?……」
 僕は2人の手を握り、1人を肩に担ぐと、その場を脱兎のごとく逃げ出したのだった……
138ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 08:11 ID:7o7V1iO+
「「「ごめんなさーい、逃げられちゃいましたー」」」
「「「逃げられちゃいましたー」」」
「「「ましたー」」」
 “でぃーぷわん”達の報告を聞いて、龍田川は憂鬱な溜息を吐いた。
「まさか、この包囲網を――」
「――突破されるなんて」
 “だごん”と“はいどら”が全く同じタイミングで語る。
その内容は龍田川の心情を正確に代弁したものだった。
「“らーん=てごす”カラ受ケ取ッタ情報ニハ、
アノ人間ガ“しゅぶ=にぐらす”ト接触シテイタトイウ事実ハナカッタ」
「どうやら、一杯食わされたようですわね」
 “おとぅーむ”と“ぞす=おむもぐ”の声には、人間らしい感情は欠片も含まれていない。
 ぱきり
 龍田川が腰掛ける土管に、稲妻のようなひび割れが走った。
「面白くなってきたわね」
139ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/08 08:12 ID:7o7V1iO+
 同時刻――
「――ほい、赤松 英の身体情報や」
「御苦労」
「ちゃんと龍田川はんの方には、ニセのデータを渡してきたで〜」
「これで、我々が1歩リードできたか」
「でも、赤松はんをほっといていいのかや?
あの『黒山羊の角』がある限り、ウチの仲間は大半が手を出せんのやで?」
「構わん、すぐにあいつは破滅するさ。あいつは“しゅぶ=にぐらす”の力を借り過ぎた。
夫の“門にして鍵”が黙ってはいないだろう」
 1人納得したように、頷く人影。
「くくく……我々の勝利は遠い日ではありませんぞ、“はすたー”様」

続く
140名無しさん@ピンキー:04/03/08 08:19 ID:R5ITEbUa
朝早くから乙
141名無しさん@ピンキー:04/03/08 12:12 ID:nwoF9zit
無数の蟹ネタとか、ディープワンがスクール水着とか・・・
面白すぎる・・・
142名無しさん@ピンキー:04/03/08 15:09 ID:Im1hRtCl
ダライアスとかマスクザレッドとか・・・
面白すぎる!
143名無しさん@ピンキー:04/03/08 16:44 ID:HtMf87W6
数多くの蟹ネタの中、きくたけネタがひときわ目立ったかな(w
144名無しさん@ピンキー:04/03/08 17:06 ID:LG0RHB99
イブセマスジー
145名無しさん@ピンキー:04/03/08 17:38 ID:m9fsUM6p
t(ryさんには触れないでおくとして、
この間の誤植の受け答えとか航空相撲とか蟹ネタとか面白すぎる。
常のセンスではない。
146名無しさん@ピンキー:04/03/08 21:15 ID:Xmg77fZ0
>サテライトシステム
“しょごす”さんには例の耳が付いているのですか(W
147名無しさん@ピンキー:04/03/08 22:00 ID:9RbqQ7SX
あれ?
ストライダー飛竜にツッ込んでる人が誰もいない?
デスマスクは?
148名無しさん@ピンキー:04/03/09 00:46 ID:1iqfuHaR
>113〜139
グッジョブ
量産型ディープワンズハァハァ

それはそうと、前回のラストだった
「一ヶ月間交わり続けるひでぼんとつぁとぅぐあさん」
の話も読みたかったり。

ひでぼんの腰に脚を絡め、さらに深い結合をせまりつつ、
放心状態の相手に、ディープキスするつぁとぅぐあさんとか、萌え。
たまーに目を覚ますと、
「こんなに震えちゃって・・・、女の子みたいで可愛いですよ〜」
とか、言葉責めするにちがいないのだ(断言)
149名無しさん@ピンキー:04/03/09 19:58 ID:HKBbR1Bk
某くとぅるふの落とし子は出てこないのですか?
150名無しさん@ピンキー:04/03/09 19:59 ID:0YVa3bVX
ディープワンはコブンですか(w
151名無しさん@ピンキー:04/03/10 00:14 ID:y8FILgFV
>「いいから付き合ってください。後でお礼にお尻を弄ってあげますから」
>「……それは……むしろ行きたくない理由に……なるのだが……」

工エェ(´д`)ェエ工

・・・あ、『行きたくない』ってのは『イかずに長時間愉しみたい』ってことなんですね。

いたくぁさんってばとんち効かせるんだからもう(*´∀`)σ)Д`)
152名無しさん@ピンキー:04/03/12 09:14 ID:6+sbBllX
何だかひでぼんの行動を見てると、アメリカ映画を連想してしまう自分。
で、またもや怪しい人影が現れましたけど、あの笑い声と独り言を聞いて、
間抜けそうな最期を迎えるんじゃなかろうかと思ってしまったり。
1532(ちと痛め) ◆W/KpcIbe5Y :04/03/14 03:08 ID:yfAQB9g5
>7の続き

「はあ…はあ……あ…あああっ……ああっ!!」
「ふふふっ、可愛い声で鳴いてるな。さて……と」
俺の喘ぎ声に満足そうな笑みを浮かべ、貴代子は顔をあげた。
舌をペロリと伸ばし、モノを根元から先端までつつつっとなぞられ、俺はひときわ大きな声を漏らす。
「あ…ああっ……気持ちイイ………」
さらに優しく包み込む感触がモノから伝わり、思わず声がうわずってしまう。
貴代子が、右手で軽くモノを握り締めてきたのだ。
「そうか、そうなのか。じゃ、これからもっと気持ちよくさせてやるよ」
「ああ…ああっ……イイ…イイ……」
笑みを浮かべたままの貴美子は、俺の言葉を受けて、ゆっくりと右手を上下に動かし始める。
全身を駆け巡るような快感に、俺はピクピクと体を震わせながら悶えていた。
快感の発信源ともなっているモノは、先端から透明な液体を次々と溢れさせている。
溢れた液体はモノを伝い落ち、貴代子の手を汚しながら、にちゃにちゃと音を立てていた。
「さて……ここまで固くなったのなら………」
モノをしごきながら、貴代子が独り言をつぶやいた。
今までの満足そうな笑みとは違う笑みを浮かべ、軽く口を開く。
右手は相変わらずモノをしごいたまま、左手でモノの先端を押さえ、顔を近づける……。
次の瞬間、訪れるであろう新たな快感を想像し、期待感に身震いしながら、じっと貴代子を見つめた。
1542(ちと痛め) ◆W/KpcIbe5Y :04/03/14 03:08 ID:yfAQB9g5

「あぐ!? ぐ…ぎい…い……痛い! やめてえっ!」
しかし、期待した快感とは全然違う感触が俺を襲い、思わず叫び声をあげてしまう。
貴代子は、モノを優しく咥えるのではなく、自分の牙を俺の鈴口に潜り込ませたのだ。
俺は思わず膝から両手を離し、貴代子の頭を引き剥がそうと両手を伸ばした。が、
「ん? 何だ初めてだったのか? だったら下手に暴れないほうがいいぞ。
かえって痛い目に遭うのはアンタなんだからよ」
「で…でも……あ! あが! い!」
あっさりと貴代子に両手首を掴まれてしまう。さらに貴代子は牙を潜り込ませたまま、ひとことつぶやく。
貴代子の怪力に俺は為す術も無く、腕組みをするような姿勢に腕を固定されてしまう。
あまりの痛さの前に、俺は必死に腰を引こうとしながら、子どものように泣き叫んでいた。

「ぎ……い…」
俺の声にならない悲鳴に委細構わず、貴代子はずぶずぶと牙を潜り込ませていく。
まるで、メリメリという音が体の内部から伝わるようだった。
体を動かそうにも両手を固定されている今では、どうすることも出来ない。
また、動かせたところで貴代子には腕力ではとても敵わないことを十分理解していた。
だから俺は悲鳴をあげ、身をよじらせることくらいしか出来なかった。

「ふ…ん……。これ…で、根元までずっぽり入ったぞ」
「あ……あ…ぬ…抜いて…抜いて…お……お願い……」
貴代子が俺のほうを見やりながらつぶやいた。興奮しているのか、恍惚とした表情を浮かべて。
俺は泣きじゃくりながら、貴代子に懇願した。
「何言ってる? まだまだ、これからじゃないか」
「が! あ! ぎいい! いっ!!」
だが貴代子は、止めるどころかゆっくりと顔を上下に動かし始める。
モノから押し寄せる激痛に、俺は再び泣き叫びながら身をよじらせていた。
1552(ちと痛め) ◆W/KpcIbe5Y :04/03/14 03:09 ID:yfAQB9g5

「あ…ああ……あ…」
あれからどのくらい経っただろうか。モノから伝わる刺激に、少しずつ変化が見られてきた。
最初に感じた激痛が少しずつ薄れ、代わりにくすぐったいような、もどかしい感触が現れていたのだ。
「どうしたどうした? 何だか声が変わってきたぞ?」
そんな俺の変化を貴代子が見逃すはずも無く、俺の顔を見据えながら問い掛けてきた。
当然顔は動かしたまま、少し小馬鹿にしたような口調で。
「は…あ………ああっ!」
「おーい、答えになってないぞー。……もしかして、感じてきてるのかー?」
じわじわと腰のあたりが熱くなるのを感じながら、貴代子の問いに答えるでもなく声が漏れる。
俺の答えになってない答えにツッコミを入れながら、そっとモノを握ってゆっくりとしごき始めた。
途端に抗いがたい快感が俺を襲う。俺は返事の変わりに叫び声をあげていた。
「ふふふっ。分かりやすいな、アンタ。さて、そろそろイッちゃったほうがいいか?」
「あ! ああ! あ! ああっ!! ああああっ!!」
貴代子は顔を上気させながら笑みを浮かべながら、モノをしごくピッチを早め、牙を抜いた。
その直後、まるで牙が栓だったかのごとく、モノから精液を激しく噴き出させながら、俺は絶頂に達していた。


「ふふっ…若いな……こんなにたくさん出るんだから、な」
「あ……え…」
口の中で俺の絶頂を受け止めた貴代子が、ポツリとひとこと。
俺は何と言っていいのか分からず、口ごもってしまう。
「しかも……すぐに次にいけそうだし、な」
「あ…ああっ!」
モノを優しくしごき続けながら、貴代子は言葉を続ける。
達した直後で敏感になっていたせいか、少しの刺激で再び固さを取り戻していた。
156つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :04/03/14 03:16 ID:Zqd3vh2n
>153-155で続きます。

で、こういうのが苦手という方は、
『ID:yfAQB9g5』をNGワード登録しちゃってくださいです。


……よく考えたら、それじゃ遅いのか。
157157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/16 07:51 ID:QdKt4xYl

「ふう……なかなか上手くならないなあ……」
リフトに乗り、思わず漏れる溜め息。スノボを始めてはや数年。普通に滑ることくらいはどうにか出来る。
だが、それ以上のこととなると、なかなか出来なかった。
『まったく……上手い人がそばにいなかったら、上達なんてしないよなあ』
リフトに乗るたびに、そうぼやく友人の言葉が頭に浮かぶ。…それもそう、だよな。
普段は、その友人と一緒に雪山へ来るのだが、忙しいとのことで、今日は一人で来ていた。
「それにしても…今年は雪が少なければ人も少ないな……まったく、どうしたものか…」
一人だと分かっていても、ついつい独り言が漏れ出してしまう。
そう。このスキー場、今年は雪が少なくて、ところどころ地面が顔を出している場所があるんだ。
おかげで、営業していないコースもあったりするくらい。
しかもそのせいか、客が凄く少なかったりして。
ま、僕としては家からはそこそこ近いし、リフトの待ち時間も少ないからいいんだけど、
ここまで人が少ないと、ゲレンデ閉鎖とかになりそうで、心配になってしまう。
…かと言って、僕がどうこう出来るわけでもないんだけどね。

「うわ、何だありゃ?」
下を見て、思わず声が漏れる。
どうやら、二人で競争をしているみたいなのだが、片方が突然空中で一回転して、見事着地したのだ。
「………やれやれ。あんな人間離れした技、教えてもらわなければ、出来るはずないって」
首を振りながらリフトから降りる。……さて、人も少ないしのんびり滑るか………。
158157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/16 07:52 ID:QdKt4xYl

「ねえ、キミさ。上達したいとか言ってるけど、なんならアタシが教えてあげようか?」
突然甲高い声が聞こえる。何だ何処だ誰だ? ……辺りを見渡すが誰もいない。
「ここだよ、ここ」
「なあっ!?」
すぐそばで響き渡る声に、思わず仰け反ってしまう。
何故なら、そこには上から下まで真っ白の格好の、女の子が立っていたから、だった。
まるで…雪をそのまま切り取ったような、そんな感じ……だが、それ以上に僕が驚いたのは、
見た目からは想像も出来ないくらいの、大人びた仕草だった。

「キミ、結構この山に頻繁に来てるよね。いつもの友達はいないんだ?
今日は特別に、晩ご飯をご馳走してくれるって約束してくれたら、コーチしてあげてもいいよ」
「え? あ、えっと……」
ぽかんとしている僕に、女の子が話しかけてくる。口調も、どこか大人びている。
……それにしても、そんなに顔を覚えられるくらい来てるのか、僕たちは。
「ちょっとちょっと、せっかく教えてあげるって言ってるんだから、もう少し嬉しそうな返事しなさいよっ」
「へ……そ、そうも言うけれど……」
腕を組み、頬っぺたをぷくりと膨らませながら女の子は言った。…何だか、本当に年上みたい。
「何? 男ならはっきりとしゃべる!」
「い、いや…突然『教えてくれる』とか言われて、『わあ嬉しい』なんて言えないよ」
ピシリと指を突きつけながら、さらに問い詰めてくる女の子に、僕はしどろもどろに答える。

「ふうん、どうせ『こんな小さい子に何が出来る』とか、そんなこと考えてるんでしょ。
……ま、いいけどね。だったら、この滑りを見てから判断してもらいましょうか!」
「あ。ちょ、ちょっと!」
言うや否や、女の子は突然滑り出した。僕は彼女を追うように、慌てて滑り始めた――
159157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/16 07:52 ID:QdKt4xYl

「す……凄い…」
下に着いて、思わず漏れる一言。
何せ遥か前方で、段差も無い斜面で軽々と空中に飛び上がって回転したり、
板の片方を浮かせたまま滑り続けたりと、信じられない滑り方を繰り広げていたのだから。
真っ白い服装と相まって、まるで雪の妖精がダンスを踊っているかのような、
女の子の華麗な姿にすっかり心を奪われた僕は、ただただ見惚れるしかなかった。
おかげで、ひとつ間違えればゲレンデと同化しそうな真っ白い姿を、見失わずに済んだわけだけど…
信じられないことに、そこまで妙技を披露していても、全力で滑走する僕が追いつけなかったのだ。
……いや、見惚れていた上に僕の滑走スピード自体が遅い、って話もあるかもしれないけれど、
まともに滑ったときの女の子のスピードは、先程競争してた女性にも決して引けをとらないほどだ。
いや、むしろ女の子のほうが早いくらいかもしれない。

「どう? 少しはまともに教わろうって気になった?」
「は、はい。よ、ヨロシクお願いいたしマス」
不意に声がして顔をあげると、そこには腕を組んで胸を張る女の子がいた。
僕は声を裏返しながら、そう答えるのがやっとだった。
「そっか…よしっ。キミ、普通に滑ろうとしたら滑れるんだよね。
とりあえずは方向転換の基本から、かな? ……よしっ、早速行こっ」
突然僕の手を取りながら、女の子は満足そうに微笑みかける。
何故かドキリとしてしまったが、それを否定しようと必死に頭をブンブン振っている僕の姿があった。
160157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/16 07:53 ID:QdKt4xYl

「ちょっとちょっと、ここで練習するの?」
「そ。まずは基本を覚えてから。…それとも、アタシの教え方に不満でもある?」
女の子に手を引かれてついてきた先は、子供用に仕切られた場所のすぐ隣。
確かに傾斜は緩やかで、距離もそんなに長くはないから、初心者にはうってつけだけど……。
「不満というか…その……」
よく考えたら、いい年した男が小さい女の子に教えられている、んだものね。
逆ならともかく、正直言ってこちらをじっと見つめてる、親子連れの視線が痛いです。
「まったく〜……いい? 目標があるのなら、他人の視線なんて気にすることは無いの!
大体どんなことでも、最初から上手い人なんているはずないでしょ?
そもそも他人の視線とか気にして、上手くなる保証なんてないじゃない!」
「そう…だよね。僕が悪かったよ、練習よろしくお願いします、先生」
僕の視線の先を見た女の子は、肩をすくめて大きな溜め息を吐きながら言う。
その言葉に気を取り直した僕は、改めて女の子に頭を下げた。
「よしよし、やっと分かったようだね。とりあえず、方向転換するときの力の入れ方だけど……」
僕が頭を下げると、女の子は満足したように笑みを見せ、説明を始めだした――
161157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/16 07:53 ID:QdKt4xYl

「さって。そろそろ夕方だし、キミも上手く出来かけてるようだから、引き上げよっか?」
「え? もう少し練習したほうが……」
スノボを外し、肩に掛けながら女の子が言う。
確かに日は暮れかけているけれど、せっかく教えてくれたことが実践出来かけているのに……。
「あのね、怪我ってのは最初の最初よりも、上手く出来かけてるときのほうがしやすいんだよ?
それに、今は頭で考えながら滑る段階で十分。体で覚えるのはその先の話♪」
僕が戸惑いながら口ごもると、指をちっちっと振りながらウィンクしてみせる女の子。
う〜ん、そんなものなのか。そう言われると、そんな気もしてくる単純な僕だった。
「それよりさ、約束……忘れてるわけじゃないよね? 早速行こうよっ」
と、女の子は僕の手をしっかと握り締めながら言葉を続ける。
その視線に再びドキリとしながらも、僕はどうにか返事をしながら体を起こした。
162157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/16 07:54 ID:QdKt4xYl

「おいしい! おいしいよ、このパン! それにこのコーヒーと、とってもよく合うし!」
「はは、そこまで喜んでもらえるなんて、光栄ですね」
女の子はこぼれんばかりの満面の笑みを浮かべながら、喜びの声をあげる。
それを聞いたマスターは、目を細めて女の子を見つめかえした。
「でも、珍しいですね。お客さんが、もう一人のお友達以外の方と来るなんて。デートですか?」
「え? い、いや……あはは」
マスターの奥さんが、僕に問い掛けてくる。
多分、奥さんにとっては何の気なしなのだろうけど、
何故かそれだけで僕の心臓は高鳴り、引き攣った笑いで誤魔化そうとする。
ちなみに、ここは雪山にほど近い場所にある、列車を廃物利用した喫茶店。
ある日、雪山に近道しようとして、道を間違えたら偶然発見したんだけど、
セット料理の美味さと値段に惹かれ、それ以来スノボ帰りは、ほぼ毎回ここに立ち寄っている。
おかげでマスターたちと、すっかり顔馴染みになっちゃって、こんな会話も自然に出てくるわけで。
………と言うか、ここでも僕は友人とセット扱いなのか。…なんともかんとも。

「どうも、ご馳走様でした。それではまた」
「ええ、いつでもいらしてください。お待ちしてますよ」
喫茶店を後にしようとすると、マスター夫婦がわざわざ見送りに来てくれた。ほんと、いい人だ。
初めて来店したときは、いきなりここの喫茶店と夫婦にまつわる法螺話を聞かされたっけか。
……それを聞いたときは正直引いたけど、今ではそんなことは気にならない。
「ごちそうさまでした! また来るね!」
「はいはい、待ってますよ。…だいぶ暗くなってきたし、お気をつけてお帰りくださいね」
女の子が、おみやげ用にと買った(お金は僕が出したけど)パンが入った袋をかざしながら手を振る。
そんな女の子を見つめ、奥さんは微笑みを浮かべたかと思うと、僕に向かって心配そうな声で言った。
「ああ、ありがとうございます。無理しないで、ゆっくり帰りますから」
車に乗り込んだ僕は、奥さんにそう答えながらエンジンを掛けた――
163157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/16 07:54 ID:QdKt4xYl

「さて、と……今日はどうもありがとう。また今度ね」
女の子の部屋の前で別れの挨拶をする。
彼女は、ゲレンデのすぐ向かいにあるホテルに泊まっているとのことなので、送ることになったわけで。
少々、名残惜しいところがあるけれど……とか思ってたら、
「……ね。今日はこれだけで、おしまいにするつもり?」
「え………?」
両手で僕の手をぎゅっと握り締め、女の子がひとこと。思わず僕は固まってしまった。
「アタシさ……ここに、ひとりで泊まっているの。……意味、分かるでしょ?」
そのまま僕の手を自らの頬にあて、頬擦りしてくる。
これは…誘われてるのか? いやでもしかしちょっと待て僕。
そう…だよ、何を考えてるんだ僕は。相手はこんなに小さい……
「………?? どうしたのかな?」
ゆっくりと顔をあげ、僕を見つめる女の子。その目はとろんとして、心なしか潤んでいる。
小さい……その…えっと……何だっけ?
女の子の目を見たとき、僕の思考回路はそこで途切れ、
まるで何かに操られるかのように、ゆっくりと部屋に入って扉を閉めた――
164つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :04/03/16 07:55 ID:QdKt4xYl
>157-163で続きます。

…他の書き手さん、どこ行っちゃったんでしょ。
165名無しさん@ピンキー:04/03/16 11:03 ID:p0fmowOZ
数日家を空けてたら二本も来てタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
166名無しさん@ピンキー:04/03/16 18:05 ID:d4V2Zmcg
乙です。が、しかしあえて言いたい。
何て場所で切っているのかと。
絹代の続きはどうしたのかと。
167名無しさん@ピンキー:04/03/17 02:19 ID:Z3gaZQs2
詰まったんですか?
とりあえず、エロ描写だけでもキボンヌ。
168名無しさん@ピンキー:04/03/17 02:48 ID:C/xrpN6I
素直に待とうや。
169157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 03:58 ID:oM18jX8/
>163の続き

「うふふ…こんなに体を硬くしちゃって……ね、こういうことって、初めてなの?」
「え…あ……」
部屋に入ってから、じっと立ち尽くす僕に軽く抱きつきながら、女の子がぽつりとひとこと。
どう答えればいいものか分からず、思わず口ごもる。
「ふうん? ま、いいや。アタシ、シャワー浴びてくるから、ゆっくり待っててね♪」
一瞬、眉を潜めたかと思うと、ぱっと表情を変えた女の子は、僕から離れて服を脱ぎだした。
真っ白いウェアを脱ぎ捨て、グレーのジャージが姿を現す。

ジーーーー……

僕が見ているのに気づいているのかいないのか、女の子はジャージのファスナーをゆっくりと下ろしていく。
そう…まるで僕を挑発しているかのように……。
脱いだジャージをウェアの上に、そっと投げつける。カサッという、擦れ合う音が聞こえた。
別にどうってことない普通の衣擦れの音が、何だか現実に聞こえた音ではないような気がする。
いや……もしかしたら、目の前の光景自体が夢まぼろしなのか……。
170157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 03:59 ID:oM18jX8/

「よいしょっと」
不意に声がして、現実に戻ってくる。
そこには、ベッドに腰掛けながらジャージの下を脱ごうとしている、女の子の姿があった。
ああ…やっぱり、夢とかまぼろしでは無かったか…。
「ん? 何ぼうっと突っ立ったまま、こっち見てるかなあ? まったく、エッチなんだから。
ささ、あとでじっくり見せてあげるから、とりあえずジュースでも飲んでおとなしくしてなさいな」
僕の視線に気がついた女の子は、それでもその裸体を隠そうともせずに、
そのまま真っ白な下着を脱ぎ捨てて、バスルームへと向かった。
僕は、女の子の言葉が何かの呪文だったかのように、フラフラと部屋の中央へと歩き出す。
と、足元には女の子が脱ぎ散らかした下着が転がっている。
ひとまとめにしたほうがいいのかな? そう思って手を伸ばそうとした瞬間、
「こらっ、アタシの下着に手を出すんじゃないぞ、この変態」
「し、しないよそんなこと」
振り向くと、女の子がバスルームから上半身だけを見せて、こちらをじっと見ていた。
そう、まるでそのタイミングを見計らっていたかのように。
顔が熱くなるのを感じた僕は、どもりながら女の子に言葉を返すのがやっとだった。
171157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 03:59 ID:oM18jX8/

「ふ〜う、お待たせ〜。あ〜気持ちよかった〜。って、何だ。ウェアも脱いでなかったんだ。
楽にしててって言ったのに……。で、キミもシャワー浴びる?」
「え? シャ、シャワー!?」
バスタオルを身に纏いながら、女の子が部屋に入ってくる。
僕は女の子がシャワーを浴びている間、心ここにあらずという感じで椅子にもたれていたが、
彼女の声に、ビクンと身をすくめて反応していた。
「ん〜? シャワーよりもお楽しみが先、なのかな? それはそれでオッケーだけどねっ」
「い、いやそんな……む…ぐううっ…」
手を口に沿え、ふふっと笑う女の子。僕は否定の言葉を出そうとするが、出来なかった。
突然、女の子が僕の膝に飛び乗り、くちびるを重ねてきたのだ。
同時に僕は、口の中に潜り込んでくる、柔らかいものの存在を感じ取っていた。
それは女の子の舌だった。彼女の舌は、僕の舌を絡めとったかと思うと、口腔内を舐めすさる。
初めてのディープキスに、僕の脳は完全にマヒしてしまい、ただただ彼女に身を委ねていた。
172157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:00 ID:oM18jX8/

「キミ、プルプル震えているよ? やっぱりこういうこと、初めてなのかな?」
長い長いくちづけが終わり、女の子が微笑みを浮かべながらひとこと。
その笑みは今までみせていた、無邪気な笑みとはまるで違って艶やかさを見せていた。
「んん? 照れてるのかな? ま、いいや。とりあえず、脱ぎ脱ぎしましょうね〜」
質問に答えない僕を見て、まるで子どもを相手にするように口調が変わり、僕のウェアに手を掛ける。
「きゃっ、……見たわね?」
「そ…そりゃあ、胸に引っ掛かりがなきゃ、ずり落ちるだろうさ」
バスタオルがはらりとほどけ、女の子の裸体が露わになる。
……正直、胸はつるぺただ。思ったことが、思い切り口に出てしまった。しまったと思う余裕も無く、
「ほっほう。女のコが気にしていることを平気で言うんだね、この口は。で? そういうキミは、どうなのかな?」
「わ! ちょ、ちょっと!」
眉を潜め、軽く僕の頬を摘まんだかと思うと、ウェアの下に手を伸ばしてきた。
僕が叫び声をあげる間もなく、ウェアとズボンをずりさげる。
そこでは、トランクス越しでもはっきりと分かるくらい、僕のモノが存在を主張していた。
「へ〜え。こっちは随分張り切ってるみたいだね。……さ、こっちにも………きて…」
「う…うん……」
人差し指でモノの先端を撫で回したかと思うと、バスタオルを床に下ろした女の子は、
ベッドに腰掛けながら、軽く両足を開いてみせる。
ヘアも生えていない割れ目を目にしたとき、僕はまるで操られているかのように、
うつろな声で返事をしたかと思うと、フラフラと女の子の前に跪いていた。
173157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:01 ID:oM18jX8/

「ああんっ」
女の子の割れ目に手を伸ばす。同時に、軽くピクンと震えて甘えた声を出す彼女。
両手でそっと割れ目を押し広げてみると、中はピンク色の肉壁がピクピク震えていた。
「あは……んっ!」
思い切って、割れ目に舌を這わせてみる。女の子の声がさっきよりも少し甲高くなった。
「くふ…ん……ん…。あ、ああんっ!」
僕が舌を這わせるたびに、段々喘ぎ声が大きくなっていく。
ちらりと顔を見上げると、顔は真っ赤に染まり、恍惚とした表情で天井を見上げている。
まるで、彼女の喘ぎ声と艶やかな表情が、何かの魔法だったかのように、
僕は夢中になって、女の子の割れ目に一心不乱に舌を這わせ続けていた。

「ん…んふ……ん? んんん……ごく…ん……んっ…んん…」
「あ……ああっ! いやあんっ! 音立てちゃいやあっ!」
ひたすらに舌を這わせ続けていると、熱いものが僕の咽喉に流れ込んできた。
明らかに僕の唾液とは違うその熱い液体を、僕はじゅるじゅると音を立てて飲み下した。
途端に女の子は真っ赤な顔をあげ、僕に向かって叫んできた。
僕は女の子の声に構わず、いや、正確には夢中で気がつかなかった、のだ。
ただもっと熱い液体を飲みたい一心で、舌をさらに奥へと潜り込ませようとしていた。
「あ! はあんっ! ああっ! くううっ!!」
女の子は、口に手を当てて喘ぎ声を必死にこらえようとしている。
だが、僕はそんなことにも気づかず、熱い液体を指でかきだそうとして、割れ目に指を挿しいれた。
「ああんっ!!」
すると女の子がひときわ大きな叫び声をあげ、上半身をビクンと大きく跳ねあがらせる。
「も…ダメ……もうダメェッ…! イッちゃう…イッちゃううっ!!」
僕が潜り込ませた指を3本に増やした直後、女の子は狂ったような叫び声をあげたかと思うと、
全身をビクビクと震わせていた。
174157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:01 ID:oM18jX8/

「はあ…はあ……あっ…ああっ……ちょ、ちょっと…ま……まだ……」
女の子が肩で息をしながら、上半身を起こして抗議の声をあげる。
僕は依然として、女の子の割れ目に舌を這わせ続けていた。
「んぐ…んぐ…ぐっ………あっ!」
夢中なあまり、声など聞こえてはいなかった。ひたすら、割れ目から湧き出す熱い液体を飲み下す。
と、突然股間に痺れるような刺激が走り、ぱっと顔をあげた。
「ん? ……どうしたの? すっかりおとなしくなったけど、こうされるのが気持ちイイの?」
「あ…ああ……あ…」
顔をあげたと同時に、女の子と目が合った。
軽く涙を流しながらも、悪戯っぽい笑みを浮かべ、舌なめずりをしながら僕に語りかけてきた。
下腹部に目をやると、女の子の白い足が僕のモノをそろそろと撫で回している。
微妙な刺激に上半身が崩れ落ちそうになった僕は、思わず目の前にあった女の子の足にしがみつく。
「ふふっ。おちんちん、カチカチになってきたよ……。感じてきたかな?」
「く…くううっ……!」
足の親指と人差し指の間でモノをしごきあげながら、女の子は言葉を続ける。
僕は声にならない声を漏らし、腰を思わず引かせてしまった。
「はあああっ!!」
今度はモノだけではなく、袋にも同じような刺激が走った。
思わず上半身を仰け反らし、女の子みたいな悲鳴をあげる僕。
そう、女の子は片方の足でモノをしごきながら、残った足で袋を撫で回してきたのだ。
「ふふん、わざわざ自分から撫でられやすくするなんて、そんなに気持ちよかった?」
「あ…が……ぐ…ぐううっ……ああんっ!!」
女の子は笑みを浮かべたかと思うと、片方の足でモノを押さえながら、
もう片方の足の親指を、モノの先端とそこから伸びる筋の隙間に潜り込ませようとしてきた。
ゾクゾクするような刺激に耐えられず、僕はひたすら叫び続けていた。
175157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:02 ID:oM18jX8/

「ねえ、こうされるのが初めてなの? それとも……女の子に触れられるのが、初めてなのかな?」
「そ……それ…は…あはあっ!!」
足で僕のモノをしごき続けながら、女の子は僕に問い掛けてきた。
口ごもる僕に、さらなる刺激が襲いかかる。袋を撫で回していた足が、突然モノの先端を突つき始めたのだ。
「さて。どっちなのか、な?」
「あが! ぐ! は…初めて! 初めてですっ!」
親指を鈴口にグリグリと潜り込ませようとしながら、女の子はもう一度問い掛けてくる。
痛さと快感とが絶妙に交じり合う刺激に、僕は涙を流しながらそう叫んでいた。
「そうっかあ……そうなんだ」
「……あ!?」
僕がそう答えると、あっさりと女の子はモノから足を離した。
思わず僕は間抜けな声をあげてしまう。

「うふふっ、そんな情けない顔しないの。さ……こっちに…キテ……」
顔を多少赤らめながら、女の子がベッドにゆっくりと横たわり、大きく両足を広げる。
何かに取り憑かれたかのように、僕はのそのそとベッドに這い上がり、女の子の上にのしかかった。
「あんっ……あったかい…あったかいよ………」
女の子は僕の背中に両手を回しながら、ぽつりとつぶやいた。
その体は、想像以上に冷たく冷え切っている。
「お願い……アタシの体…ずっと熱くさせて………んっ…んんっ……」
女の子の言葉に反応した僕は、彼女の体を抱きしめ返しながら、そのままくちびるを奪った。
無意識のうちに、腰が動き始める。
「ん…んっ……いいよ…焦らさないで……」
くちびるを離すと、女の子が僕の頬に手を添えながら微笑みかける。と、
「あ…あのさ。キミ…名前なんて言うの?」
我ながら、間抜けなことを口走ったものだ。おたがいそのまましばらく見つめあい、奇妙な沈黙が生まれた。と、
176157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:02 ID:oM18jX8/

ぺしっ

「バカもの。そういうことは今聞くことじゃないでしょ。……もっと早く聞きなさいよ」
「ご…ごめん……つ、つい……」
軽く僕の頬を叩きながら、女の子が顔を真っ赤に染め上げながら言った。
…う、確かにそりゃそうだ。指摘されて、僕自身も顔が熱くなるのを感じる。
「うふふっ、まあいいよ。名乗ってなかったのも確かだし。アタシはね、雪沙って言うの。よろしくねっ」
「雪沙…か……」
僕が謝る姿を見て、僕の頬に手を当てたままの雪沙は、コロコロと笑いながら名乗ってきた。
あ、そういえば、僕も名乗ってないや。
そう思った僕も名乗ろうとしたが、雪沙はそっと僕のくちびるに人差し指を当てる。
「ね…それよりも、さ……早く…早くキテ……アタシ…アタシもう、我慢できない……」
「う…うん………」
目を潤ませ、腰を僕に押しつけながら、雪沙はささやく。
僕は軽く返事をして、モノを雪沙の割れ目にあてがい、一気に突き立てた。
「あ! ああんっ!!」
「く…ううっ……」
雪沙が艶っぽい悲鳴をあげた。雪沙の中の、あまりの心地よさに僕もまた、うめき声を漏らす。
…まずい、もうイッちゃうかも……。そう思った僕は、腰を動かすことが出来なかった。
「う……動いて…もっと……もっとアタシに尚幸クンを感じさせて………」
「え……っと………」
暴発を抑えようと動きを止めている僕に、雪沙は耳元でささやいてきた。
あれ…? 僕、名乗ったっけ?
「お願い………これ以上、意地悪しないで………」
「……………!」
戸惑っている僕を見て、なおも懇願してくる雪沙。その目からしずくが一滴、こぼれ落ちた。
そんな雪沙の顔を目にしたとき、僕は全身に寒気が走った。心臓の鼓動が痛いくらいに大きく鳴り響く。
次の瞬間、僕は腰を大きく動かしていた。まるで、雪沙に今までの思いの丈を叩きつけるかのように。
177157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:03 ID:oM18jX8/

「あんっ! あっ! ああんっ! イイッ! イイようっ!!」
僕の腰の動きに合わせ、雪沙が嬌声をあげる。思い切って、僕は雪沙を抱きしめた。
雪沙もまた、僕をぎゅっと抱きしめ返してきた。僕は何かに憑かれたかのように、腰の動きを早めた。
「くうっ! ううっ! イッちゃう! 僕もうイッちゃううっ!!」
だが、やはり限界は近かったようで、腰を動きを早めた途端、モノに刺激が集中する。
思わず僕は叫んでいた。
「いいよ、キテ! アタシの中でイッちゃってっ!」
「あ、ああっ!!」
雪沙が慈愛に満ちた笑みを浮かべ、僕の頭を優しく撫でまわしながら耳元でささやく。
心の底から安心感を覚えた僕は、その直後、雪沙の中に射精していた。

「ああんっ、入ってくる…尚幸クンの熱いのが……流れ込んでくる…っ……」
「あ…ああ……雪沙…雪沙……」
足を僕の腰に絡ませながら、雪沙がうわごとのように叫ぶ。
雪沙と肌を触れ合わせることによって、安堵感を覚えていた僕は、しっかりと雪沙を抱きしめていた。
その一方で、一回果てたというのにも関わらず、腰の動きが止まらなかった。いや、止められなかった。
まるで下半身だけが、別の生き物にでもなってしまったかのように、ただひたすら。
――それでも、モノから伝わる快感はしっかりと全身に伝わり、次の絶頂が早くも近づきかけていた――
178157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:04 ID:oM18jX8/

「ん……。あ、あれ…?」
「うふふっ、おはよう。よく眠れた?」
ふと気がつくと、僕は仰向けに横たわっていた。と、誰かが僕に話しかけてくる。
「あ…えっと……え、ええっ!?」
声がした方向を見て、思わず飛び起きてしまう。
そこには、僕と同じくらいの年頃の女性が、一糸纏わぬ姿で佇んでいたからだ。いったい…誰?
「ん〜? 分からないかな〜? さっきまで、あんなに激しく燃えていたのに?」
くちびるを尖らせ、寂しそうに笑う彼女を見て、言葉の意味を考える。
……………激しく燃えていた? それってもしかして…………
「雪沙!?」
5秒後、僕は声を限りに叫んでいた。

「こ〜らっ、何時だと思っている。周りに迷惑だろっ」
僕のくちびるに人差し指を当てながら、彼女は言った。この口調、この仕草……間違い無い、かも。
「ご名答。アタシが雪沙だよ」
なおも疑問の表情を浮かべる僕を見て、彼女は――雪沙はにっこりと微笑んだ。……でも、何で?

「……信じてくれないかもしれないけれど、アタシは実は人間ではないの。アタシは…………」
混乱のあまり、何を喋っていいのか分からない僕を見て、寂しそうに笑いながら雪沙は言った。
「実は、この山に住んでいる雪女なんだ」
……雪沙の告白に、僕自身言葉が出なかった。だって、そりゃそうでしょう?
いきなり目の前の女性に、『アタシは雪女です』なんて言われて、
『ふうん、そうなんだ』なんて答えられる人、どれだけいる?
……いや、たまには『子どもの頃からずっと信じていたから、そういうのがいるんだな』
ってあっさり納得してしまう人も、いるかもしれないけど。
179157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:05 ID:oM18jX8/

「……怒ってる? 正体隠して尚幸クンに近づいたこと?」
「え? …いや……別に。でも……何故、こんなことを……?」
沈黙している僕の顔を覗き込みながら、雪沙は言った。その表情は、不安げに少々曇っている。
正直、何が何だか分からない僕は、とりあえずそれだけ聞いた。
「その……雪女って、山に雪を降らせるのが役目なんだけど、
それには、人や色々な生き物から、力を分けてもらう必要があったんだ。
でも……今年は山に人が全然来なくて、生き物たちも少なくなっちゃって、力が足りなかったから、
降らせた雪も少なくて、そのせいでまた人が来なくて…って、それの繰り返しだったんだ………」
力を分けてもらう…か。まさか僕だけでなく、色々な動物とあんなことを……?
「こら。何を考えている? ……普段からあんなことしてるとか思ったか?」
「え!? い、いや!?」
心を読んだのか、今思っていたことをそのまま答えられ、僕は慌てて取り繕う。
「……まったく、思い切り顔に出ているよ。……人間に限らず、全ての生きとし生けるものは、
精気を放出して生きているんだ。多分、目には見えてないと思うけど。
アタシたちは、それを分けてもらうだけで、そばにいるだけで十分だったの。でも……」
「でも?」
雪沙は呆れ顔で、つぶやくように説明するが、突然口ごもる。僕は思わず、雪沙の顔を覗き込んで尋ねていた。
180157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:05 ID:oM18jX8/

「………でも、今年みたいに力を使いすぎて、小さくなっちゃった場合は…その……どうしても、
あんなことをして、……半ば強制的に………精気を、分けてもらう必要があったんだ。今度が、その…」
「今度が…何?」
そこまで言って、再び口ごもって顔を俯かせる。続きが気になった僕は、身を乗り出して聞いた。
「は…母様に教えられて、ア…アタシ……そ…そうするの、今度が初めてだったんだから!
だ、だからその…えっと……だ、誰でもよかった、ってわけじゃ、ないんだからねっ」
顔が見る見るうちに、真っ赤に染まったかと思うと、堰を切ったように一気にまくしたてる雪沙。
え……? でも、それって………え?
「な…尚幸クン、こ…ここに結構頻繁に来るし、今回はいつものお友達がいないで、
一人みたいだったから、丁度よかったかなーって、思ってたの!
さ、さって! そ、そろそろ、雪を降らせなきゃならないから、アタシ行くね!」
「ちょ、ちょっと待――!」
僕が雪沙を引きとめようと思った瞬間、部屋の窓が突然開き、そこから雪と風が入り込んできた。
雪と風は、雪沙の体にまとわりついたかと思うと、見る見るうちに青白い着物となっていった。
「それじゃあね、幸宏クン。……スノボ、頑張ってね。…………ありがとう……」
幻想的な光景を目の当たりにして、呆気に取られる僕の頬に、そっとくちづけをした雪沙は、
ぱっと身を翻したかと思うと、夜の闇へと飛び出していった。
我に返った僕は、窓から身を乗り出して辺りを見渡したが、雪沙の姿は、もうどこにも見えなかった――
181157 ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:06 ID:oM18jX8/

翌日目が覚めた僕は、胸にぽっかり穴が開いたような気分のまま、スノボをかついでゲレンデへ直行する。
チェックアウトはどうしようか考えたが、よく考えたらこの部屋は雪沙が借りたものだから、黙って出てきた。
ゲレンデを見渡すと、雪沙の活躍で大雪が降ったために、絶好のコンディションだ。
「あ〜いい天気だな〜。……あれ?」
昨日、あれほど降ったのに、見違えるような青空が広がっていた。これも雪沙の計らいかな?
そう思いながら、大きく伸びをした僕の視界に、ある一行の姿が映った。
あのウェアは……確か、昨日競争していた2人だけど……そのうちの片方がヨレヨレになっている。
スノボでどうにか自分を支えているような……あんなんで、ちゃんと滑れるのかな?
まったく…たまにしか来れないだろうから、躍起になる気持ちは分からなくもないけれど、
万全じゃない状態で滑って、事故にでもあったらどうする気なんだろ?
「ま、いいや。彼らがどうなろうと関係無いし」
肩をすくめ、独り言をつぶやきながらリフトに乗り込んだ。……昨日教わったこと、覚えてるかな?

「……痛い」
ゲレンデにキスをしながらぽつりとひとこと。やっぱ、そう簡単には出来ないよねえ。
と、いうか、昨日の出来事って…やっぱり夢だったのかなあ?
「ま〜ったくう、昨日教えたことが全然抜けてるじゃないの。また、教えなおしが必要かな?」
などと考えていると、不意に聞き覚えのある声がして、僕はぱっと顔をあげた。
そこには、昨日と同じく真っ白いウェアを着た雪沙が、
優しい笑みを浮かべながら、こちらに向かって手を伸ばしていた。
「……っと、ありがと」
雪沙の手を取り、どうにか立ち上がった。
「ね……張り切りすぎて全部出し切ったから、元に戻っちゃった。今日もまた…お願いね?」
「え? あ……う、うん!」
と、立ち上がった直後、雪沙が耳元でささやく。
僕は顔だけでなく、全身が熱くなる感触を覚え、気がつくと反射的に頷いていた。


おしまい
182つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :04/03/17 04:19 ID:oM18jX8/
>166
絹代の続きは…申し訳ありません。
全然まったくまるっきり進んでおりません。

死なない限りは続きを書くので、
どうか気長にお待ちくだせえお代官様。…と書いてしまって、

いや、これ以上待つとなると拙者がよくても、名代様が何と申すか…。
そ、そこを何とか。
ふむ…おぬしがそこまで申すなら、手が無くも無い。
な、なんでございますか。わしらに出来ることならなんなりと。
簡単なことよ。おぬしの娘を名代様が好いておるのは知っていよう。
お、お代官様、そ、それでは…(略

などと訳の分からん時代劇コントを思いついた自分は脳が腐ってますな。
183名無しさん@ピンキー:04/03/17 22:48 ID:jhkdZ36+
>>182
そのコントを元に一本キボンヌとか言ってみる。
184名無しさん@ピンキー:04/03/18 02:08 ID:U3id8ipR
GJでした。
さり気なくゲストキャラが出てるのも良い!
185ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:12 ID:+ZGPI9R1
 ぴんぽーん
 その日の出来事は、このチャイムの音から始まった。
 ぴんぽーん ぴんぽーん ぴんぽーん ぴんぽーん……
 ……うるさいなぁ、子供の悪戯だろうか?
とにかく、今は締め切り間近で切羽詰っているのだから、こういう事はホントにやめて欲しい。
「私が応対しまス」
 ちょうどお茶を持ってきてくれた"しょごす"さんが、
まだチャイムが鳴り続けている玄関を横目で見ながら傾いてくれた。
「えーと、悪戯でも穏便に済ましてくださいね」
「了解しましタ。ちょっと精神的外傷を与えるだけにしまス」
「……まぁ、穏便にお願いします」
 頬に手を当ててニコニコ糸目を綻ばせながら、"しょごす"さんは音も無く自室から出ていった。
あの人は時折ムチャな事をするからなぁ……
まぁ、彼女ならどんな押し売りが来ても大丈夫だろうけど。
「わぉん」
 パソコンの前で画面とにらめっこしている僕の膝の上に頭を乗せて、
うたた寝していた“てぃんだろす”の声にふと我に返ると、
「…………」
 例によって、いつのまにか僕の部屋にいる“いたくぁ”さんが、
せっかく煎れてくれた僕のお茶を勝手にすすっていたりする。
この人――じゃなくて神様はまったく……やっぱりアナル地獄でお仕置きしかないかな。
「きャー!!」
 その時――絹を裂くような不定形乙女の悲鳴が、玄関から鳴り響いた。
186ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:13 ID:+ZGPI9R1
「わぅ!?」
 “てぃんだろす”がばっと跳ね起きて、
「……上から読んでもやまもとやま……下から読んだらまやともまや……」
 意味不明な台詞を呟きながら、“いたくぁ”さんもゆっくりと腰を上げる。
 僕も慌てて飛び起きた。
 あの悲鳴は、間違いなく“しょごす”さんだ。先日、龍田川さんとの遭遇を思い出し、僕の背筋は凍りついた。
 まさか……あの連中が襲撃に!?
「“しょごす”さん!!」
 血相を変えて玄関に飛び出した僕達――しかし、そこで僕達は予想外の光景を目撃したんだ。
「……ごごごごごゴ、御主人様!!」
 廊下の隅でガタガタ震えていた“しょごす”さんが、必死に僕の足にしがみつく。
「まさカ……まさカ……あの御方ガ!!」
 そして、震える指先が指し示した方には――
「ふん、じんこうせいめいたいごときに、よをとめられるとおもうたか」
 高慢かつ小生意気そうに口元を歪めた、ロリロリでチビチビでふにふにぷにぷにな、
息が止まるくらい戦慄的に可愛らしい子供が、玄関先で仁王立ちしていたんだ。
どこをどうすれば、こんなに美しい子供が出来るのか。
角度によって微妙に色彩を変える虹色の髪に、同じ色の瞳。
張りと柔らかさを両立させた美肌は、『若さ』という言葉を最上の形で具現したようだ。
外見年齢は10歳にも満たないけど、年齢とは関係なく、あまりに綺麗過ぎて男か女か判別が難しかった。
たぶん男性だとは思うけど……
 まるで修行僧みたいな袈裟を着て、頭には奇妙な形のト巾、手には錫杖を持っている。
そんな場違いな姿も逆にミスマッチになって、この子の美しさを際立たせていた。
187ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:14 ID:+ZGPI9R1
「おぬしが、このやかたのしゅじんかや」
 舌っ足らずな声に呼びかけられて、僕はようやく意識を現実世界に戻せた。
いけないいけない。どうやらあの子の可愛さに見惚れていたらしい。
目頭を軽くマッサージして、僕は気を取り直した。
「えーと、一応は僕がこの家主だけど」
「なのるがよい」
「はぁ、赤松 英だよ。渾名はひでぼん」
「うむ、ひでぼんどのか」
 傲慢不遜に傾く少年(少女?)だけど、その仕草の愛らしさが生意気さを完全に打ち消している。
単純な美しさなら、僕が今まで遭遇してきた『邪神』の皆さんにも引けを取らないだろう。
 でも、この子には『邪神』の皆さん特有の、
“神の威厳”とでも言うべき迫力や威圧感は何も感じられなかった。
美しさを別とすれば、普通の人間と何も変わらない雰囲気だ。
どうやら、この子は『邪神』の類ではないらしい。
 ……あれ? 僕は過去にも、そんな雰囲気を持った存在に出会った事があったような……
「よのなまえは“よぐ=そとーす”。わがつまのことではなしがあるのだ」
188ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:17 ID:+ZGPI9R1
「まぁ、とりあえずお茶でも」
「うむ、よきにはからえ」
 3人は楽に座れるソファーを1人占めしながら、
“よぐ=そとーす”君は思いっきり偉そうに踏ん反り返った。
 何だかよくわからないけど、子供が1人で出歩いていてはいけないと思うので、
とりあえず家の中に入れてあげる事にしたんだ。ここに何か用があるみたいだし、
あの可愛らしさではいつ誘拐されるかわからないし……この状況が微妙にそれっぽいけど。
「……御主人様スゴイでス! あの『門にして鍵』を前にしテ、ここまで堂々とされているなんテ!!」
 カタカタ震えながらお茶を運んでくれた“しょごす”さんは、
なぜか僕をキラキラした瞳で拝みながら感動していたりする。
いや、どう見ても相手はただの子供なんだけど。
 ちなみに、“いたくぁ”さんと“てぃんだろす”は、
居間に上がり込んだ“よぐ=そとーす”君の姿を見た瞬間、血相を変えてダッシュで二階に逃げてしまった。
うーん、みんなどうしたんだろう?
「えーと、とりあえずお家はどこにあるのかな。電話番号か住所を教えてくれると手っ取り早いんだけど」
 “しょごす”さんが煎れてくれたコーヒーをすすりながら、僕は“よぐ=そとーす”君に尋ねた。
流石は“しょごす”さん。豆の挽き方もお湯のタイミングも完璧だ。
 ……ちなみに、この質問はあくまでこの子の親御さんに連絡して、
来てもらうなり送り届けるなりする為のものだよ。
何か字面だけじゃホントに誘拐しているみたいだからなぁ。とほほ。
「そんなことはどうでもいいのだ。それよりも、よのつまのけんではなしがある」
 じろり、と厳粛そうなくりくりの瞳で僕を睨んだ“よぐ=そとーす”君は、一口コーヒーをすすると――
「んぐぅ!? に、に、にがいよぉ!!」
 いきなり激しくむせかえって、涙目になりながら吐き出してしまった。
 慌てて“しょごす”さんが布巾を取り出して、
コーヒーまみれになった床とテーブル、それによぐ君の袈裟を丁寧に拭き取る。
189ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:18 ID:+ZGPI9R1
「なんだこれは!? ココアじゃないではないか!!」
「えーと、ミルクコーヒーだよね、それ?」
「申し訳ありませン、かなり薄めたつもりでしたガ」
 確かに、テーブルに飛び散ったミルクコーヒーの色は、ほとんど真っ白だ。
「こんなにがいのみものを、よがのめるわけがないではないか!!」
 “よぐ=そとーす”君は、それが当然だとばかりに憤慨している。
「……ミルクと砂糖を10倍増しで、お代わり持って来て下さい」
「かしこまりましタ」
 あの子の口調や態度は高慢で大人びているけど、どうやら中身は見た目通りのお子様らしい。
「“てぃんだろす”でさえ、あのミルクコーヒーは飲めるのになぁ」
「なにかもうしたか?」
「いや、何でも」
「とにかく、はなしをすすめるぞ……」
 家族に連絡するから、という僕の話は完全にスルーされて、
“よぐ=そとーす”君は一方的に喋り始めた。
 その内容を要約すると、つい先日、この近所で“よぐ=そとーす”君の奥さんの力を感じたらしい。
まぁ、いくらなんでもあの歳で奥さんはありえないから、お母さんか何かの間違いだと思うけど。
 何でも、その奥さんとやらはかなりの浮気者で、よく旦那さんの元から抜け出しては、
若いツバメを食い漁っているとか。それで今回も奥さんが浮気したのかもしれないと思って、
この近所を捜索していた所、この家から奥さんの匂いを感じたんだそうだ。
 はぁ……何だか突っ込み所がありすぎて、逆に子供の空想とも思えないなぁ。
190ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:20 ID:+ZGPI9R1
「……で、その奥さんのお名前は?」
 で、僕がこう切り出したのは、この子のお母さんの名前が分かれば、
連絡先とかも判明するかもしれなかったからだ。でも、その答えを聞いて――
「よのつまのなまえか?『千の仔を孕みし森の黒山羊』こと“しゅぶ=にぐらす”であるぞ」
「ぶーっ!?」
 今度は僕が飲みかけのコーヒーを吹き出してしまった。
「うわぁ!! おぬし、なにをするのだ!?」
 テーブルを挟んで正面にいた“よぐ=そとーす”君は、
当然それを頭から浴びせられちゃった。ゴメンね。
 いや、そんな事を気にしている場合じゃない。
 “しゅぶ=にぐらす”
 その名前はよく知っている。っていうか忘れるわけがない。あの妖艶な妙齢の美女との逢瀬は、
僕の心の中に最上級のエロエロな思い出として、しっかり刻み込まれているんだから。
 おそらく、“よぐ=そとーす”君は“しゅぶ=にぐらす”奥さんの息子さんなんだろう。
という事は……やっぱりこの子も『邪神』の人!?
「とにかく、よのつまがこのあたりにきていたのはたしかなのだ。
おぬし、わがつまにあったことはないか?」
「いや〜、べつに〜、僕はなにも〜、知りませんね〜」
「なぜ、めをそらすのだ」
 あああああ、これはマズイ、まず過ぎる。
ここで僕が“しゅぶ=にぐらす”奥さんと思いっきり浮気な事をしていたとバレたら、
“あとらっく=なちゃ”さんが言う所の、『邪神』の皆さんにとっては美味しい獲物である僕は、
本当にひとたまりもなく食べられてしまうだろう。
「やはりおぬし、なにかしっておるようだな」
 なぜか“しょごす”さんは妙にこの子に怯えているし、“てぃんだろす”は二階に避難している。
“いたくぁ”さんは、どーせ僕を見捨てるだろう。絶体絶命のピンチだ。
助けて! “つぁとぅぐあ”さぁん!!
 その時――意外な所から救いの手は差し伸べられたんだ。
191ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:21 ID:+ZGPI9R1
「わ、わぅん」
 ぎし、ぎしと妙に階段を軋ませながら、二階から降りて来たのは……
両手いっぱいにゲームやら漫画やらカードやらおもちゃやらを抱えている“てぃんだろす”だった。
「わぉん!」
 そして、何事か? と目を丸くしている“よぐ=そとーす”君の目の前に、
そのおもちゃの山をどっさり積み上げて見せたんだ。
「な、なんだおぬしは?」
「わん、わわん!!」
 “てぃんだろす”は“よぐ=そとーす”君の座るソファーに飛び乗って、
太陽みたいな笑みを浮かべながら、尻尾をぱたぱた振っている。
どうやら、“てぃんだろす”は“よぐ=そとーす”君と遊びたいみたいだ。
あの子には同年代の友達がいないからなぁ、やっぱり内心少しは寂しかったんだろう。
 友達がいないのは、四六時中僕に張りついている所為もあるけど、
以前、近所の公園に遊びに行った際、評判の悪ガキ達に耳や尻尾を引っ張られたりして苛められて、
きゃんきゃん泣きながら帰ってきた事もあった。
やっぱり、人外の存在と人間が交流するには、何かと問題が多いらしい。
 ……ただ、その日以来、悪ガキ達の姿をぷっつり見かけなくなったのは何故だろう?
恐いからあまり考えないようにしているけど。
「あぉん、わん、きゃううん」
「なに? よといっしょにあそぼうだと? なにをもうすかぶれいものめ。
あらゆるじくうかんのけしんたる、よがそんなこどもっぽいあそびなんて……」
 口ではそう言ってるけど、“よぐ=そとーす”君の視線はおもちゃに釘付けになっていたりする。
「わぅん、わわん、わん!」
「ううむ……そこまでいうのならしかたがない。よがじきじきにあそびあいてをしてやろうぞ」
 きっぱり、そう言い切ると、“よぐ=そとーす”君と“てぃんだろす”は、
待ち切れなかったようにおもちゃの山に飛び付いた。
やっぱり子供じゃないか。
 うーん、よくわからないけど、とにかくこの場は誤魔化せたみたいだ。よかったよかった。
192ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:23 ID:+ZGPI9R1
「ううう、この! えいっ!」
「わぉん! きゃん!!」
 仲良くテレビの前に張りついて、フライングパワーディスクの対戦に夢中になっている2人を見て、
僕は安堵の息を吐いた。やっぱりあの子は見た目通りの子供みたいだ。
あまり心配しなくてもいいかも……
「……心配しても……オラオラ……じゃなくて……無駄無駄……」
「うわっ」
 唐突な背後からの無感情な声に振り向くと、
例によって無表情にお茶を飲んでいる“いたくぁ”さんの姿があった。
「何が無駄なんですか?」
「……あの御方は……我等『邪神』の中でも……究極の存在の一柱……
……全ての時間と空間の……化身でもある……逃れる事は出来ない……絶対に……」
 何だかスケールの大きいことを言ってるけど……
「わん、あおぉん!」
「うわぁ!! またほうでんこうげきがぼうはつしてしまったぞ」
 ああして“てぃんだろす”とザ・グレイトラグタイムショーの2Pプレイで一喜一憂している姿を見ると、
とてもそんな超高位存在とは思えない。やはり“いたくぁ”さんのハッタリなんだろう。
「……しくしく……信じてもらえない……」
 日頃の信用って大事なんですよ、“いたくぁ”さん。
「わん、わわん」
 ――と、急に“てぃんだろす”がゲームを中断すると、台所にとててててと走り去ってしまった。
何事か? と思ったら、お盆にジュースやらミルクやらのビンを乗せて、えっちらおっちら運んできた。
 “しょごす”さんに頼る事なく、お客さんに飲み物を運ぶなんて、
“てぃんだろす”はやっぱり良い子だなぁ。
最近の僕なんて、そうした事は“しょごす”さんに頼りっぱなしだし。
 まぁ、実際はこういう事は意識的に“しょごす”さんに任せないと、
彼女は『メイドの仕事を取らないで下さイ!!』って怒るし。
 とにかく、今の内に警察にでも連絡しようか。
“しゅぶ=にぐらす”さんへの連絡方法がわかれば、それが一番良いんだけど……
193ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:25 ID:+ZGPI9R1
 ――その時、
「わおぉぉぉぉおぉぉぉん!!」
「わはははは……これはおいしいのう!!」
 突然、陽気な雄叫びと笑い声が居間に轟いた。何事か? と思ったら、
ついさっきまで2人でウルフファングの2Pプレイを楽しんでいた筈の“てぃんだろす”と“よぐ=そとーす”君が、
茶色いボトルを飲み交わしながら、陽気に騒いでいるじゃないか。
元気なのは大変結構だけど、この唐突な乱痴気騒ぎは一体?
「御主人様、あのボトルハ!!」
 “しょごす”さんの声に導かれて、2人がケラケラ笑いながら飲んでるボトルをよく見てみると……
「あ、あれはミルクはミルクでも、カルアミルクじゃないか!!」
 シロップみたいに甘いから、子供はジュースと間違えても無理はないけど、
実は結構アルコール度数が高い、れっきとしたお酒なんだ。
 子供にこれは、いくらなんでもマズイと、慌てて僕は2人を止めようとしたんだけど……
 どんっ!
「ッ!?」
 2人に手を差し延ばそうとした瞬間、僕の全身に激痛と衝撃が走った。
まるで、固い壁に正面衝突したみたいに。
「え、これは?」
 もちろん、居間の真ん中にいきなり壁が出現する筈はない。目の前の風景には何も変化は無かった。
でも、恐る恐る手を伸ばすと、確かに指がぺたりと潰れて、目に見えない壁の感触を伝えている。
「これは次元障壁でス。突破する方法はありませン」
 “しょごす”さんの声も、少し慌てているみたいだった。
 うーん、このまま未成年飲酒行為を見逃すわけにはいかないよなぁ……あ、人間じゃないからいいのかな?
「わぉ〜〜〜ん!!」
「じゃまするでない……ひっく」
 そんな僕の心配を余所に、2人はすっかり上機嫌だ。完全に酔っ払ってる。
194ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:28 ID:+ZGPI9R1
「あうぅぅ……いいきぶんなのだ……」
 ぽわん、と顔を上気させながら、“よぐ=そとーす”君はカルアミルクの瓶をあおった。
小さな口では飲み切れなかった分が口元からこぼれて、その端正な顔を白く染める。
その背徳的な美しさに、正直僕はドキリとした。
 ところが、ぽーっとそれを見ていた“てぃんだろす”は、
「くぅ〜〜〜ん」
 少し妖しく微笑みながら、“よぐ=そとーす”君の口元から垂れるカルアミルクを、
舌でぺろぺろぺろりと舐め取ったんだ。
「うわぁ……なにをするのだぁ……」
 “よぐ=そとーす”君の抵抗は口だけだった。構わず“てぃんだろす”は彼の唇をぺろぺろ舐める。
「むぅ……おかえしなのだぁ」
 今度は“よぐ=そとーす”君が“てぃんだろす”の小さな唇を舐め始めた。
お互いに口元を舐め合う2人は、やがて舌同士を絡め合って、
ピチャピチャと唾液の混ざり合う卑猥な音を、部屋中に響かせていた。
「くうぅぅん」
「んはぁ……はぁ、そなたもあまくて……おいしいぞ」
 上気した顔で唇を合わせる2人は、どちらともなく絡み合う舌にカルアミルクを注ぎ垂らした。
繋がった舌からねっとりと垂れ落ちた白濁の液体が、
“よぐ=そとーす”君の袈裟と、“てぃんだろす”のTシャツを白く汚す。
「あぉん、わおぉぉん」
「あああ……もったいないのだぁ」
 今度は互いの首元を舐め取り始めた。
無論、それだけで終わる訳がなく、正面に向き合って相手の身体に舌を這わせながら、
“よぐ=そとーす”君は“てぃんだろす”の服を、“てぃんだろす”は“よぐ=そとーす”君の服を、
互いに剥ぎ取ろうとする。まるで魔法のように、たちまち2人は一糸纏わぬ姿になってしまった。
幼い身体を赤く火照らせて、淫猥に抱き合う2人の美幼児の姿は、息を呑むような美しさだ。
「くぅん……きゃうぅん」
「はぁはぁ……あああ…あ……」
 “てぃんだろす”の小さなペニスと、“よぐ=そとーす”君の包茎ペニスは、
両方ともビンビンに勃起している。もう、2人は完全に発情しているみたいだ。
195ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:29 ID:+ZGPI9R1
「はぁうん……ぺろぺろ……わぅぅん」
「ふわぁ!! ああ……そこはぁ……ダメなのだぁ…」
 最初に主導権を握ったのは“てぃんだろす”の方だった。
 もうカルアミルクは関係なく、“よぐ=そとーす”君の華奢な肌をぺろぺろ舐め回す“てぃんだろす”。
舌先が薄桃色の乳輪をくすぐると、“よぐ=そとーす”君は少女のような声を漏らした。
「わぉん……くふぅん」
「いたっ! ぁああ…」
 “よぐ=そとーす”君が短い悲鳴を上げた。
“てぃんだろす”が彼の腰にしがみついて、その先端まで皮が被ったペニスの先端を唇で咥えると、
そのままにゅるんと剥いてしまったんだ。
ピンク色の亀頭が顔を出し、僅かに付着した恥酵も、“てぃんだろす”はきれいに舐め取った。
うーん、あの子もだいぶエッチに慣れてきたなぁ。それとも酔っ払って壊れてきているのかな?
「ふわぁあああ!!」
 でも、壊れてきているのは“よぐ=そとーす”君の方もらしい。
可愛いペニスを愛しそうに頬擦りして、そのまま一気にぱくりと咥えると、
“よぐ=そとーす”君は背骨が折れそうな勢いで仰け反った。
“てぃんだろす”がペニスを咥えながら口をモゴモゴ蠢かせる度に、
彼は瞳を潤ませて、切なげに身をよじり、女の子のような嬌声を漏らす。
 しばらくそのままフェラチオされて、震えながら悶えていた“よぐ=そとーす”君だったけど、
「あぁうう!! ひゃうん!!……お、おかえし…してやるぅ」
 “てぃんだろす”にペニスを食べられながらも、
そのまま床に押し倒して、腰を軸にぐるりと180度回転した。
今度は“よぐ=そとーす”君の目の前に、“てぃんだろす”の勃起したペニスが揺れている状態にある。
ちょうど69の体勢だ……って、まさか!?
196ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:31 ID:+ZGPI9R1
「わぉおおおん!!」
 今度は“てぃんだろす”が快楽の雄叫びを上げた。
なんと、今度は“よぐ=そとーす”君が“てぃんだろす”のペニスを小さな手でゴシゴシとしごき、
そのまま根元まで咥えてしまったんだ。
69の体勢で、お互いにフェラチオし合う2人は、与え合う快楽の波に翻弄されているようだった。
 しかし、いわゆる『ふたなり』の“てぃんだろす”はともかく、
“よぐ=そとーす”君は、下手な美少女よりも可愛いけど、
正真正銘の男の子なんだよなぁ……こんな事してていいうのかな?
 でも、きっと彼自身も自分が何をしているのか理解していないのだろう。
美少年と美少女の快楽に狂った喘ぎ声、ペニスをしゃぶり合う音と汗に濡れた肌が擦れ合う匂い。
全てが一体となって、背徳的な快楽の宴を催していた。
 そして、そんな快楽の宴に招かれているのは、あの子達だけじゃないみたいだ。
197ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:32 ID:+ZGPI9R1
「うふふふフ……御主人様ァ……」
 カチャカチャという音に導かれて視線を下に送ると、ソファーに座っている僕の足元に跪いて、
ズボンのチャックを降ろそうとしている“しょごす”さんの姿があった。
その眼差しは普段の温和そうな糸目ではなく、色情に狂った雌犬の光を宿している。
「あはァ…御立派でス」
 びん、と開放されたペニスが、彼女の頬を強く打った。
いつのまにか、僕のペニスはこれ異常無いくらい固くそそり立っている。
 そう、あの『人外の情欲』が、僕達の理性を完全に淘汰していた。
「んんン……ちゅウ…ぷはァ……美味シ……」
 うっとりとした表情で、僕のペニスに指を這わせて、舌を絡める“しょごす”さん。
僕の股間に電流のような快感が走る。
このまま快楽に身を任せるのもいいけど、それだけじゃ申し訳ないよね。
「ふわああァ!!」
 むしゃぶるように奉仕を続ける“しょごす”さんが、身を震わせて喘いだ。
僕が足先を彼女のスカートの中に潜り込ませて、秘所を指先で強くこすったんだ。
ぐちゅっと熟れた果実を潰したように愛液が溢れて、指先を濡らしていく。
「あぁああああア……あふわァ!!」
 足の指で秘所を弄られるという屈辱的な愛撫にも、“しょごす”さんはしっかり感じていた。
快楽の衝撃に耐えるように、夢中で僕のペニスに奉仕してくれる彼女の頭を、
僕は激しく押さえ付けて、イラマチオを強要する。
こうした乱暴にする方が、彼女は感じてくれるんだ。
「……こそこそ……」
 その時、僕は視界の隅にこそこそと逃げようとする“いたくぁ”さんの姿を見止めた。
198ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:34 ID:+ZGPI9R1
 がしっ
 黒い着物の襟首をしっかりと掴み、逃げられないようにすると、
“いたくぁ”さんは無表情のままジタバタと抵抗する。無駄な抵抗だけど。
「こうなったら、“いたくぁ”さんも楽しみましょうよ」
「……だから……わちしには……そげな趣向は……」
 暴れる“いたくぁ”さんを押さえ付けて、着物の裾をめくり上げると、
ぺろんと白く肉付きのいい美尻が顔を出した。ふにふにと尻肉を揉みほぐし、
頬擦りしたりしてお尻の感触をたっぷり味わってから、僕は彼女の尻たぶを左右に広げた。
ほとんど色素のないピンク色のアヌスがピクピク震えている。
僕はそこに太さ5ミリ、長さ20センチくらいのスティックバイブをあてがい――
「……ひゃうっ!……」
 そのまま奥まで挿入した。
「……ああぁああ……あああっ!!……あっ!!……」
 S字結腸の奥に先端がコツンと当たる感触が指先に伝わってくる。
ニュルニュルとした腸液を潤滑油がわりにしながら、
くるくるとスティックバイブを回転させて、挿入を繰り返した。
「……やあぁ……はうっ!……またぁ……お尻……ひうっ!……ばかりぃ……」
 しばらく僕にされるがままだった“いたくぁ”さんは、やがて全身をビクビクっと痙攣させて、
ぐったりと脱力してしまった。どうやら完全にイったみたいだ。
にゅるん、とスティックバイブを抜き取った僕は、それをぐったりとした彼女の顔の側に置いて――
「……ふひゃあああん!!……」
 また新たなスティックバイブをお尻の穴に挿入した。今度は直径1センチのを。
「一回イクたびに5ミリ単位でバイブを大きくしていきますからね。思う存分お尻でイって下さい」
「……そ……そんなぁ……ひぐぅ!!……あはぁああん!!……」
 ちなみに、太さ10センチのバイブまで用意してありますからね。限界までレッツチャレンジ。
 涙と情欲の光を目元からあふれさせながら、必死に僕に奉仕する“しょごす”さんの頭を撫でながら、
僕はあの2人の方に意識を向けた。
199ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:35 ID:+ZGPI9R1
「はぁはぁ……あぅん、くぅううん……ぷはぁ……」
「んちゅう…はぁああ……おいしい…ぞ……ぺろっ……」
 “よぐ=そとーす”君と“てぃんだろす”は、正面から抱き合いながら激しく互いの唇を貪っていた。
2人の顔にはねっとりとした白濁液がこびり付いていて、互いのそれを舐め取り合っている。
どうやら69のフェラチオの際、2人とも射精しちゃったらしい。
 そして、今も2人はビンビンに勃起したペニス同士を絡めてこすり合わせ、新たな快楽を求め合っていた。
うーん、何だか凄い光景だなぁ。
「ぷはぁ……い、いくぞ」
「きゃうぅん……」
 今度は“よぐ=そとーす”君が主導権を握った。
“てぃんだろす”を押さえ付けるように仰向けに寝かせて、
勃起したペニスの真下に存在する、スジのような女性器を指先で広げる。
にちゃぁ、と愛液の糸を引きながら、“てぃんだろす”の幼いアソコはしっかり女の喜びに熟していた。
「うううっ!!」
「ひゃぉおおおん!!」
 もう、愛撫する余裕もなかったらしく、
いきなり“よぐ=そとーす”君は“てぃんだろす”の膣口にペニスを挿入した。
彼の小さなペニスも幼い“てぃんだろす”にとっては十分な大きさらしく、
“てぃんだろす”は悲鳴じみた快感の叫び声を上げた。
“よぐ=そとーす”君も情欲に完全に支配されて、若さに任せた乱暴なピストンを“てぃんだろす”に叩きつける。
2人は涙を流しながら身をよじり、快楽に打ち震えていた。
200ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:36 ID:+ZGPI9R1
 そして――
「うううう――ッ!!」
「あぉぉん!!!」
 幼い性器から純白のザーメンを溢れさせながら、2人の少年少女は同時に達した。
そのまま力尽きたように、“よぐ=そとーす”君はぐったりと“てぃんだろす”にもたれかかる。
 しかし――“てぃんだろす”はまだ、『女』の部分しかイっていないようだ。
「わ、わぅん!!」
「ふわぁ……な、なにを…するのだぁ……」
 “てぃんだろす”は“よぐ=そとーす”君をうつ伏せにして、お尻を持ち上げた。
今は力なく垂れた小さなペニスとほとんど膨らんでいない陰嚢、
そして点にしか見えないアヌスが顔を見せる。
そこに“てぃんだろす”は、自分の爆発しそうなペニスを押し当てて――って、まさか!?
「うわぁああああ!?!?」
「わぉおおおおん!!」
 これまた愛撫する余裕がなかったらしく、
“てぃんだろす”は“よぐ=そとーす”君のアヌスに、根元まで一気に己のペニスを挿入したんだ。
201ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:37 ID:+ZGPI9R1
「いたぁ…ひゃうっ!…やめ…るの……だぁ!!……やめ…てぇ!!」
「はっはっはっはっはっ……」
 いきなり自分の菊門を貫かれた“よぐ=そとーす”君は、
涙を流しながら“てぃんだろす”から離れようとするけど、
“てぃんだろす”はしっかり彼の腰を押さえ付けて離そうとしない。
それどころか、前立腺が刺激されたらしく、
“よぐ=そとーす”君のペニスは再びムクムクと復活していった。
「あっあっあっあっ!! あはぁあああ!! いいっ! いいよぉ!!」
 もう、“よぐ=そとーす”君は明らかな快楽の嬌声を上げている。
“てぃんだろす”は犬というよりサルのように腰を動かし、互いに快楽の海を飲み干そうとしていた。
 そして――
「いくぅうううううう!!!」
「あぉおおおおおおん!!!」
 “てぃんだろす”が“よぐ=そとーす”君のアナルに射精すると同時に、
彼もペニスから水鉄砲のようにザーメンを噴出した。
「んんんんン――!!」
「……ああぁああ……あああぁぁ!!……」
「くうっ!」
 2人の絶頂が伝染したように、僕は“しょごす”さんの喉の奥に精を放ち、
“しょごす”さんは僕の足指にクリトリスを押し潰されて、
“いたくぁ”さんは太さ4.5センチのアナルスティックにアヌスを抉られて、
それぞれほぼ同時に達したのだった……
202ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:39 ID:+ZGPI9R1
 ぴんぽーん
 快楽の宴が終わり、全員がぐったりと虚脱状態にあった時、
全てを現実に引き戻すようなチャイムの音が、玄関から響いてきた。
「はーイ、少々お待ち下さイ」
 何事も無かったように“しょごす”さんが立ち上がり、玄関に向かう――と、次の瞬間、
「きゃああああああア!!」
 また、絹を裂くような不定形美少女の悲鳴が轟いた。
やれやれ、今度は誰が――いや、何が来たのだろう?
「……このにおいは……まさか!?」
 ぐったりしていた“よぐ=そとーす”が、がばっと跳ね起きて、玄関の方に向かう。
僕達もよろよろと置き上がって、彼の後に続いた。
「ごごごごごご御主人様……まさカ……まさカ……あの御方ガ!!」
 また“しょごす”さんがガタガタ震えながら、僕の足にしがみつく。
余程驚愕しているらしく、彼女の下半身は黒いドロドロの粘液に戻っていた。
 で、玄関先の新たな人影を見てみると――
「えっ!?」
 濃緑色の着物を纏った、節目がちの美しい和風の熟女――そう、忘れもしない最高の人妻!!
「初めまして、“しゅぶ=にぐらす”と申します」
 深々と頭を下げる“しゅぶ=にぐらす”さん。
でも、彼女が『初めまして』と言った瞬間、僕に素早く目配せをしたのを、見逃さなかった。
「はい、初めまして。赤松 英といいます」
 それで全てを察した僕は、初めて会ったつもりで挨拶を交わした。
流石に彼女とエロエロしていたって知られるのはマズイし。
「おお、わがつまよ。あいたかったぞ」
「もう、探しましたよ。余所様に御迷惑をかけてしまって」
「すまぬすまぬ。さあ、うちにかえろうぞ。
もうそなたのはんのうがあったことなど、どうでもいいのだ」
 嬉しそうに“しゅぶ=にぐらす”さんの腰に抱き付く“よぐ=そとーす”君を、
彼女は静かに微笑みながらそっと撫でた。
その綺麗に結わえられた髪には、金色の山羊の角を模した髪飾りが――
203ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:40 ID:+ZGPI9R1
「あれ?」
 それを見て、僕はピンと来た。
もしかして、ここで“しゅぶ=にぐらす”さんの反応を感じたというのは――
「――もしかして、これの事ですか?」
 僕は例の髪飾りを差し出した。
「おお、これはまぎれもなく、わがつまのかみかざりではないか。
なるほど、これがつまのにおいのしょうたいであるな」
 “よぐ=そとーす”君が、ひったくるように髪飾りを奪い取る。
「まぁ、無くしたと思っていましたが、赤松様が拾って下さったのですね」
「……なぜ、ひでぼんどのが、わがつまのかみかざりをもっていたのだ?」
「いや、別に、単に道端で拾っただけでして」
「なぜ、ろこつにかおをそむけておる」
 じろっと疑いの眼差しで、“よぐ=そとーす”君は僕の顔を見上げた。ううう、これはマズイかも……
「すすすすすすいませン……さ、さ、さ、サインを下さイ!!」
 と、そこに“しょごす”さんが震えながら真っ赤な顔で
サイン色紙を“しゅぶ=にぐらす”さんに差し出してくれた。“しょごす”さん、ナイス。
「……はい、これでいいかしら?」
「ああああああああ、ありがとうございまス!! 私、大ファンなんでス!!!」
「うふふ、ありがとう……さて、帰りましょうか、あなた」
「うむ、そろそろおなかもすいてきたぞ」
 “よぐ=そとーす”君と“しゅぶ=にぐらす”さん、
2人の奇妙な夫婦は、お辞儀しながら玄関先を離れた。
いつのまにか夕刻を迎えていたらしく、オレンジ色の光が静かに注ぎ込む。
ついに、この不思議なお客様ともお別れの時間が来たらしい。
「大変お世話になりました。いずれまたお礼に伺います」
「せわになったの、れいをいうぞ」
 “しゅぶ=にぐらす”さんは深々とお辞儀して、“よぐ=そとーす”君は元気に手を振る。
204ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:41 ID:+ZGPI9R1
「……くぅん」
 その時、僕の背中に隠れていた“てぃんだろす”が、顔半分を覗かせて悲しそうな鳴き声をもらした。
その黒目がちの瞳は、まっすぐに“よぐ=そとーす”君の方を向いている。
どうやら、初めてできた同年代のお友達と別れるのが寂しいようだ。
 そこに、“よぐ=そとーす”君がトテトテとかけよって、
「……そなたとであえてとてもたのしかった。またあそびにいくからの」
 静かに、しかし力強く耳打ちすると、
「わん!!」
 “てぃんだろす”も嬉しそうに頷いた。
「……私も遊びに行きますね。個人的に」
 ……で、同時に“しゅぶ=にぐらす”さんも僕に耳打ちしてくれてたりする。うわーい。
「なにかもうしたか?」
「いえ、なにも……では、帰りましょう」
「うむ、きょうのゆうしょくは、かれーらいすとはんばーぐがたべたいぞ」
「はいはい」
 そして、2人は手を繋ぎながら、黄昏の光の中に消えて行った……
「……じゃあ、僕達も戻ろうか」
「わぅん」
「あの御方のサインを頂けるなんテ……感激でス!!」
「そんなに凄いの? あの人は」
「……無知は罪……」
 その時――僕は視界の隅に何かキラキラ光る物体を見つけた。
「ん?」
 そこは、ちょうど“よぐ=そとーす”君と“しゅぶ=にぐらす”さんが立っていた場所だ。
腰を落として拾い上げると、それはキラキラと輝く古びた銀色の鍵だった。
「……『銀の鍵』?」
205ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/18 04:41 ID:+ZGPI9R1
 次の日――
 いつもの様に“つぁとぅぐあ”さんに供物を持って行った僕は、信じられない光景を目撃した。
「あぁ……ひでぼんさんですねぇ」
 いつもの様に僕を迎えてくれたのは、
『にへら〜』と微笑む“つぁとぅぐあ”さんだけじゃなかったんだ。
 “つぁとぅぐあ”さんが愛しそうに胸に抱き上げているのは、
ウェーブのかかった長い焦げ茶色の髪を垂らした、眠そうな顔立ちの、
しかし目を見張るような美しい全裸の美幼女だったんだ。
いや、幼女にしては、なぜか胸がけっこう大きいけど……
そう、まるで“つぁとぅぐあ”さんが幼女化したような!!
「……そ、その子は一体!?」
「この仔ですかぁ? ええとぉ……ボクの子供ですねぇ」
「…………」
 なにィィィィィィィィィィ!?!?

続く
206名無しさん@ピンキー:04/03/18 04:53 ID:nKpDjyTt
なにィィィィィィィィィィ!?!?
207名無しさん@ピンキー:04/03/18 04:58 ID:fHXeUAjh
ウェ―――――(0w0)―――――イ!
208名無しさん@ピンキー:04/03/18 06:30 ID:8uEx/ewb
二択問題

@無形の落とし仔

A「こんなファミリーが欲しいの!」「・・・・・トトロ?」
209名無しさん@ピンキー:04/03/18 06:38 ID:F7EyzO4t
DECOの名作シリーズ・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
210名無しさん@ピンキー:04/03/18 06:44 ID:cVYJga5b
SAN値チェック・・・failure! (。▽。)アヒャー
211名無しさん@ピンキー:04/03/18 09:36 ID:o5l7IdwX
親子どんぶりのヨカーン(W
212名無しさん@ピンキー:04/03/18 10:38 ID:U1+pYXYc
フラパワキタ━(゚∀゚)━!!時間設定1秒にするとオモシロするぎ
グレートラ(ryキタ━(゚∀゚)━!!観覧車も引っ掛けられると思ってたあの頃
銀の鍵キタ━(゚∀゚)━!!これで煩わしい現世ともおさらばさ
落とし子たん(;´Д`)ハァハァ
213名無しさん@ピンキー:04/03/18 12:40 ID:sqJb+jif
>>182
足コキキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!思い切りツボっす。GJ!
雪女キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!ちっちゃくなったりおっきくなったりって、まさかさつきタンの知り合いですかね?
320さんの話が楽しみになってきました。
ところで、主人公の名前って尚幸みたいですが、>>180で出ていた幸宏ってのは、いったい誰なのでしょうか?

>>205
幼な妻ならぬ幼な夫キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
>>192のいたくぁさんのセリフはまさか…ジョジョですか!?
つぁとぅぐあさんに子ども生まれタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
父親はいったい誰になるんだろう? ひでぼんさんでは無いとは思うけど…??
214名無しさん@ピンキー:04/03/18 23:11 ID:MDY4RQGp
(*´Д`)ハァハァ…
(*´Д`)
(*´Д`)
(*´Д`)
(*´Д`)
(*゚Д゚)ウッ!!






(*´∀`)
215名無しさん@ピンキー:04/03/19 01:57 ID:gK+S6K3O
>>ひでぽんの書さま
GJ!!は当然としても、、この疾風怒濤の展開、もう、なんと言いますか…
とりあえず、一言、“てぃんだろす”孕んでたりしません?(w
216名無しさん@ピンキー:04/03/19 09:20 ID:uc9n9quO
ボテ腹ティンダロス ハァハァ
217名無しさん@ピンキー:04/03/20 02:23 ID:AI/H0bY9
このスレの保管庫ってどこ?
218名無しさん@ピンキー:04/03/20 06:09 ID:Jk2ugxfK
219名無しさん@ピンキー:04/03/21 23:47 ID:V9dstNUv
保守。
次はどんな話が来るのか楽しみ……。
220ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 16:54 ID:lG/tw1eo
 なにィィィィィィィィィィ!?!?
『この仔ですかぁ? ええとぉ……ボクの子供ですねぇ』
 僕の頭の中は、その言葉がエンドレスでリフレインしていた。
 まさか"つぁとぅぐあ"さんに子供が!?
まぁ、彼女の外見年齢なら、あの位の年頃の娘さんがいても不思議じゃないけど……
「ついさっきぃ、ボクが作ったのですよぉ」
 でも、いつのまに子供なんて産んだのですか!?全然気付かなかったのですが!!
「ひでぼんさん達がぁ、“くとぅるふ”ちゃん達の眷族に襲われたって聞きましたからねぇ」
 あ、そういえば太った女性の事例で、
陣痛を迎えるまで妊娠に気付かなかったというケースがけっこうあるって話を聞いた事が。
「この子をですねぇ……ひでぼんさんの守護者にしようと思いましてぇ」
 いやいや、"つぁとぅぐあ"さんは女性的で柔らかそうな体付きだけど、決して太っているわけじゃない。
いくらなんでも臨月を迎えたのなら毎日彼女と会っている僕が気付く筈だ。
「お名前はぁ……“不定の落とし仔”――通称“おとしご”ちゃんと呼んでくださいねぇ」
 しかし、こうして自分の子供だって断言しているし……
うわわわわ〜〜〜よりによって"つぁとぅぐあ"さんに子供を孕ませた不届き者は一体誰なんだ!!!
「基本は“しょごす”さんみたいな不定形生命体ですけどぉ……
ボクの力を宿してますからぁ、色々と役立つと思いますよぉ」
 ……あれ? もしかして可能性が一番高いのは僕なのかな?
たたたたた確かに"つぁとぅぐあ"さんとのエッチは全部中だしだったけど……
避妊もまるで考えていなかったし……
「あのぉ……ひでぼんさぁん、聞いてますかぁ?」
221ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 16:55 ID:lG/tw1eo
 ううううう、こうなったら仕方ない。男なら腹を括って責任を取るしかないだろう!!
っていうか、相手が"つぁとぅぐあ"さんなら、むしろ願ったりかなったりだし!!!
「“つぁとぅぐあ”さん!!!」
「はぁい」
「結婚しましょう」
「まぁ……それはステキですねぇ」
 ひしっと彼女の手を握り締めて、きっぱり真摯に言い切ると、
"つぁとぅぐあ"さんは『ふにゃっ』とした笑顔を見せてくれた。
「でもぉ、ボクは『旧支配者』ですからぁ……
人間のひでぼんさんと結婚するのは難しいと思いますよぉ」
「いえいえ、愛があれば種族の差なんてぺぺぺのぺーです。
こうして僕達の愛の結晶も立派に育っているのですから……あれ?」
 あれれ? 立派に育っている!?
 そういえば、あの子は5〜6歳ぐらいの年頃に見える。
"つぁとぅぐあ"さんとの初エッチが見事にクリティカルヒットしたと仮定しても、
全然計算が合わないじゃないか。
 ま、まさかその子は……
「“つぁとぅぐあ”さん、貴方には連れ子がいたのですか!?」
「ですからぁ……お話を聞いてくださいよぉ」
 “つぁとぅぐあ”さんの頭上に巨大な涙滴状の物質が浮かんで見えるのは、
果たして幻覚なのだろうか――
222ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 16:56 ID:lG/tw1eo
 あの偉大過ぎる“つぁとぅぐあ”さんの爆乳に抱き付いて、甘えるように身を寄せながら、
“おとしご”ちゃんは伏目がちの瞳でじっと僕を見据えていた。
ほんの5・6歳にしか見えない幼い体なのに、胸だけはけっこう大きく、
癖のあるこげ茶色の長髪が、その少し眠そうな可愛らしい美貌を彩っている。
ほんとうにたまらない美少女――いや、美幼女だ。
 “つぁとぅぐあ”さんの話によると、この子は彼女が僕のボディーガードとして『創造した』生命体らしい。
幼い身体だけど、どこか“つぁとぅぐあ”さんに似ているのは、
彼女の力を断片的ながら受け継いでいるからだからとか。
子供というよりは一種の分身と考えた方がいいかもしれない。
つい先日、龍田川さん一同に襲われたような事態を考えると、
確かに戦力(と言うほど大げさなものじゃないけど)は多いに越した事はない。
 ところが――
「ええと、僕が赤松 英だよ。よろしくね」
 できるだけ優しく挨拶したつもりだったんだけど……
 ……さっ
 “おとしご”ちゃんは、怯えるように“つぁとぅぐあ”さんの背中に隠れちゃった。
顔半分だけ覗かせて、不安そうな垂れ目で僕をじっと見ている。
 ありゃりゃ、嫌われちゃったかな。人見知りの激しいタイプなのかなぁ。
「はらぁ……この子は照れ屋さんみたいですねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんはほんの少しだけ困ったような表情を浮かべると、
人体工学を無視した動作で、背後に隠れた“おとしご”ちゃんをひょいと捕まえて、僕の前に差し出してくれた。
223ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 16:57 ID:lG/tw1eo
 しかし、“おとしご”ちゃんはブルブル震えて怯えるだけで、僕と目を合わせようとしない。
 そして、
 ぽわん
「あれれ?」
「あらぁ」
 コミカルな爆発と共に、“おとしご”ちゃんは跡形も無く姿を消して――
――1本の長い髪の毛が、ひらひらと地面に落ちた。
「んんんぅ〜“おとしご”ちゃん、元の姿に戻ってしまいましたねぇ」
 なるほど、元は“つぁとぅぐあ”さんの髪の毛だったのか。
“つぁとぅぐあ”さんの美しすぎる髪の化身なら、
あんな可愛らしい少女が生まれるのも当然かもしれない。
 それにしても……とほほ、こんなにあからさまに嫌われると、さすがに落ち込むなぁ。
「とりあえずぅ……これをどうぞぉ」
 “つぁとぅぐあ”さんは、どことなく申し訳なさそうに呟くと、10mはありそうなその髪の毛を、
1秒もかけずに僕の手首にぐるぐると巻いて、即席のミサンガを作ってくれた。
みんなの可愛いイラスト入りだ。
「お守りにして下さいねぇ」
「ははは……はぁ」
 どうやら、戦力増強は期待しない方がいいみたいだ……
224ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 16:59 ID:lG/tw1eo
 ――その夜の事だった。
 こつん
 小さな小石が窓に当たったような音――
そんな儚い音なのに、なぜかそれは熟眠している僕にはっきり聞こえたんだ。
 “つぁとぅぐあ”さんみたいに目をこすりながら起き上がり、
ベッドの下で寝ている“てぃんだろす”を起こさないように、慎重に床に下りる。
ちなみに“しょごす”さんは1階の自室で寝ている(と思う)し、珍しく“いたくぁ”さんは、まだ来ていない。
「……誰?」
 気のせいか、と思いながら、僕は自室の窓を開けた。
早春の冷たい夜風が拭き付けてきて、僕はパジャマの襟首を押さえた。
 その時だった。
「――え!?」
 薄青色の輝きが、ベランダの下から湧き上がる。
まるで朝日が昇るように、光り輝きながら僕の目の前に上昇してきた存在――
それは、青く発光する不思議な羽衣を纏った、世にも美しい透明な美少女だった。
薄青色の長髪は、舞うように風に流れ、自動人形のように繊細で華奢な体を、
半透明な羽衣と一緒に隠していた。まるで神の使いの天女か、御伽噺の妖精みたいな美少女だ。
 しかし、その背中にあるのは、天女の翼や妖精の羽じゃなかった。
まるでアメリカ空軍の戦闘機F−14の可変ウィングみたいな、
金属製の幾何学的な翼が生えていたんだ。
それに、その透明な美貌には、幸せや愛情の因子は欠片も含まれていない。
『悲しみ』――ただ、それだけがあった。
 僕は、彼女のあまりの美しさと、透明な悲しさに心を奪われていた。
「よう」
 だから、そう挨拶されるまで、僕はその男の存在に気付かなかったんだ。
225ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:01 ID:lG/tw1eo
 光り輝く美少女の足に、まるで傘を掴んで空を飛ぶメリー・ポピンズみたいに片手で掴まって、
僕の前に踊り出たのは、僕と同年代の青年だった。
まるで学生服みたいにすっきりとした背広を着て、青いネクタイも一部の隙も無い。
服装だけなら、エリートビジネスマンを名乗れるだろう。
でも、その長めの髪は強風に吹かれたようにワイルドにまとめられて、目付きも鋭すぎた。
いわゆるインテリヤクザを僕はその男に連想した。
 空中に浮かぶ謎の男女が前に出る。
 気押されるように、僕はベランダから部屋の中に後退りした。
まるで遠慮する様子もなく、男も部屋の中に降り立つ。
女性も背中の翼を機械的な音を立てて折り畳んで、跡形もなく体のどこかに収納してしまったようだ。
 突然の事態に呆然とする僕を、男は面白そうに見ている。
あまり好意的な視線じゃないだろう。まるで品定めされているみたいだ。
そのすぐ背後に、あの透明な美少女が音も無く控えている。
「……“てぃんだろす”!」
 僕は目の前の男女から目を離さずに、ベッドの下で寝ているだろう“てぃんだろす”に声をかけた。
どうやら、寝ている場合ではなさそうだ。でも――
「無駄だ。この家にいるあんたの『邪神』は、当分目を覚まさないぜ。俺には“眠りの大帝”がついている」
 小馬鹿にしたような男の声は、恐らく正しいんだろう。
この異常事態に、“てぃんだろす”や“しょごす”さんが反応しない筈が無い。
“いたくぁ”さんは完全に無視するだろうけど。
「そう慌てるな。別に俺はあんたに危害を加える気はないんだ……
ちょっとした演出のつもりだったんだが、警戒させちまったようだな」
226ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:02 ID:lG/tw1eo
 と、男は手に握る鎖をぐいと引いた。
僕はそこで初めて、あの美少女の首に犬のような首輪が巻き付いていて、
そこから伸びる鎖が男の手に握られている事を知った。
「……あっ」
 短い声を漏らして、女性が四つん這いに体を伏せる。
その人間椅子の上に、男はどかっと腰を降ろした。
自分の体重の倍はありそうな重量に、女性の美しい顔が僅かに歪む。
「自己紹介はいいぜ。あんたが赤松 英だな」
 そんな女性の苦悶なんて全く気にする様子もなく、男は語り始めた。
「俺の名前は“雲井 明(くもい あきら)。あんたと同じ『接触者』だ」
 あああああ、やっぱりこの展開になっちゃったか。
この不躾な男――雲井氏も、龍田川さんと同じ『接触者』なのか。
 じゃあ、やっぱり僕と敵対を!?
 ……って、冷静に考えてみれば……というか、以前から疑問だったんだけど。
「……龍田川さんといい、あなたといい、なぜ僕を襲うんですか!?」
 身構えつつも、僕はきっぱりと尋ねた。
 雲井氏は一瞬ぽかんとすると、今度はくくくと小声で笑って見せた。
 明かな嘲笑を。
「……いや、失礼。あんたは何も知らないんだな」
「…………」
「まぁ、何も知らずにそこまで数多くの『邪神』と接触できるのも、ある種の才能かもしれねぇが……」
 雲井氏はゆっくりと足を組んだ。まるで出来の悪い生徒に仕方なく講義する家庭教師みたいな仕草だ。
「教えてやるよ。『接触者』の宿命ってやつをな」
227ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:04 ID:lG/tw1eo
 それから雲井氏が説明してくれた内容は、大まかにはゲルダさんの話を繰り返したものだった。
 “ブラックメイド”という、よくわからないけど何だか凄そうな『邪神』の企みで、
人間の中に『邪神』から力を借りて使う事ができる者『資格者』が出現したとか。
ただ、その『資格者』は『邪神』と直接会うと、その時点で『邪神』の力を使えなくなってしまうらしい。
だから、僕や龍田川さんみたいな『邪神』と直接交流している人間に仲介してもらう必要があるという。
つまり、レンタルビデオに例えると、『邪神』は映画製作会社、『邪神の力』が映画作品、
『接触者』がレンタルビデオ屋で、『資格者』が映画を見れるお客さんというわけだ。
「あんたも知ってるだろ? 赤松……『邪神』の力ってやつをなぁ」
 確かに僕は知っている。
“つぁとぅぐあ”さんが与えてくれた恩恵のお陰で、僕は国が買えるほどの資産家になった。
人類最強の戦闘力を持つ退魔師の集団を、“いたくぁ”さんや“てぃんだろす”、“しょごす”さんは鎧袖一触してしまった。
どれも文字通り人知を超えた、恐るべき力だ。
「そんなとんでもない力を使えるんだ。『資格者』が邪神の力を手に入れようとするのもわかるだろう?」
 雲井氏は足を組み直した。何だかんだ言って、
彼も無知な人間に自分の知識を見せびらかすのが面白くて仕方がない人種らしい。
「ちなみに『接触者』は現在、世界に数百人存在する。今後も増加する一方だ。
しかし、それに比べて『接触者』の人数は何人かわかるかい?」
「いや……」
「4人だ……たった4人しかいないんだよ。俺やあんたを含めてもな」
 う〜ん、実は僕は希少価値が高かったのか。
「現在確認されている接触者は、“はすたー”神との接触者である俺『雲井 明』、
“くとぅるふ”神との接触者『龍田川 祥子』、“くとぅぐあ”神との接触者“日野 エツ子(ひの えつこ)”、
そして、あんたというわけだ――っ!?」
228ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:05 ID:lG/tw1eo
 ぐらり
 その時、急に雲井氏の体が傾いた。彼にも意外だったらしく、本気の驚きを見せている。
原因は、椅子代わりになっているあの透明な美少女の姿勢が崩れたからだった。
やはり相当辛いらしく、悲しそうな美貌に脂汗を浮かべて、懸命に元の姿勢に戻ろうとしている。
「……あっ」
 憤怒の表情で、雲井氏は女性の髪を掴んで顔を引き上げた。
「椅子になる事もできねぇのか!! 忘れるなよ、てめぇの代わりはいくらでもいるんだぜ!!」
「申し訳……ありません」
「ちっ……役立たずが」
 雲井氏は忌々しそうに吐き捨てると、再び僕に向き合った。
「話を戻すぜ……で、そんな俺達『接触者』から力を受け取りたい『資格者』は、
国家、企業、宗教、思想団体等、様々な組織の中核に祭り上げられている。
そいつらは『邪神』の力を使えるかもしれないんだ、それも当然だな……
で、それがどんな意味を持つかわかるか?」
「いや……」
「鈍い奴だな、わからねぇか? そいつら『資格者』は、俺達がいなければ『邪神』の力が使えないんだぜ。
つまり、俺達『接触者』は、事実上『資格者』を従わせる事ができるんだよ」
 ずい、と雲井氏が身を乗り出してきた。明かに自分の言葉に酔っているみたいだ。
「『邪神』の力を使いこなす『資格者』を従える……それはつまり、この世界を支配するのに等しいんだぜ」
 さすがに僕はよろめいた。せ、世界の支配ですか……急に話のスケールが大きくなったなぁ。
でも、僕が今まで見てきた『邪神』の力を人間が使えるなら、
そしてそんな人達を従える事ができるのなら、それもあながち大げさではないかもしれない。
229ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:07 ID:lG/tw1eo
「でも……話を最初に戻しますけど、それと僕が襲われる事に何の関係があるのですか?」
「簡単な話だ。支配者は1人で充分って事さ」
 にやり、と雲井氏が笑った。それは相変わらず嘲笑だった。
「『接触者』が1人しかいなければ、『資格者』を独占できる。
自分以外の『接触者』に力を与えられた奴が、敵対する恐れもない。
つまり、俺達『接触者』にとって、同類は邪魔なだけなんだよ」
 がーん。そ、そんな乱暴な……
「で、でも……邪神の力を独占しなくたって、充分に力は手に入るじゃないですか。
何も他の接触者を排除して、世界征服しなくたって……」
「世界征服?……ガキ向けヒーロー番組の戯言みたいだが、まぁ、あながち間違いじゃないな。
だが、世の中にはその『世界征服』が、
自分達の最終目的にとって一番の近道である団体がある。わかるか?」
 いきなり謎かけをしてくれたけど、僕に分かるわけないじゃないか。
 そんな僕の考えが顔に出たのか、雲井氏は再び嘲笑を浮かべた。
「“宗教団体”だ」
 うわー、それって問題発言のような気が……あれ?
「そういえば、龍田川さんは……」
「ああ、あの女は『ダゴン秘密教団』の巫女さ。ちなみに俺も『ハスター教団』の幹部だ。
もう分かっただろう、俺やあの女の目的は、わかりやすく言えば世界征服だ。共存なんてできないのさ」
 僕は露骨に後退りした。それって露骨な宣戦布告だよね?
 つまり、僕達『接触者』は、ハイランダーが龍騎でバトルロワイヤルな関係というわけなのか。
230ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:09 ID:lG/tw1eo
「で、でも、僕はそんな大それた事はまるで考えていないわけで――」
「だから、俺が誘いに来たんだよ」
「え?」
「本題に入ろう……赤松、俺と組まないか?」
「え、え?」
「俺とあんたが手を組めば、他の『接触者』どもは敵じゃねぇ。
あんたは平穏な生活とやらを守れればそれでいいんだろう? 俺にそれを邪魔する気は全くない。
ただ、俺が指示した『資格者』に『邪神』の力を与える手伝いをしてくれればいいのさ。
それだけで、あんたはこの世界の全ての富と力と快楽を手にする事ができるんだ。悪い話じゃないだろう」
 雲井氏の語り方は、どんな凄腕セールスマンよりも真摯で力強く、説得力があるように感じた。
もしも“それ”が無かったなら、僕は一も二もなく反射的にイエスと答えていたかもしれない。
 でも――
「断る」
 僕はきっぱりと言い切った。
「なぜだ? さっきも言ったが、悪い話じゃない筈だが」
 まるでこの返答を予想していたかのように、雲井氏は穏やかだ。
「理由は簡単です。信用できないからですよ」
 僕の視線の先には、あの無言で苦悶の表情を浮かべた人間椅子の少女がいた。
「どんな理由があるのかはわかりませんが、
そうして他人を椅子代わりにして平然としているような輩なんて、誰も信用しませんよ。
さっさと帰って下さい……いや、帰れ」
「…………」
 ゆっくりと、緩慢なくらいゆっくりと、雲井氏は立ち上がった。
少し顔がうつむき加減なので、その顔にどんな感情が浮かんでいるのかわからない。
「なら、死ね」
231ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:10 ID:lG/tw1eo
 その瞬間――天地がひっくり返った。
 いや、正確に言えば何が起こったのかさっぱりわからなかった。
ただ青白い光がきらめいた瞬間、僕はあっという間に何か得体の知れないものに押し倒された――
――それだけしかわからない。後頭部を打ち付けたのか、視界に星や月や太陽が回っている。
「……ごめんなさい」
 その冷たくも悲しそうな声にはっとすると、目の前にあの少女の美しい顔が至近距離にあった。
 彼女が僕の上に圧し掛かり、両手は左手1本で頭の上に組み押さえられている。
どういう技を使っているのか、それだけで僕は指1本動かせなかった。
そして、その細い華奢な右手は、抜き手の形で僕に指先を向けている。
何が何だかわからない内に、極めて大ピーンチな状況にあるのは間違いないだろう。
緊張と絶望と恐怖のあまり、僕は助けを呼ぶ事もできずにいた。
「何をしている? さっさと殺せ」
「……はい」
 冷酷そのものな声に、少女は短く、そして悲しそうに頷いた。
 抜き手の爪が、青白く輝く――その時!!
「――!!」
 黒い斬撃が、僕の視界を横切った――と同時に、僕の体の上から少女の重みも消えたんだ。
次の瞬間、部屋の隅に驚愕の表情で彼女が着地したのを目撃してから、
僕はやっと彼女が体の上から離脱した事に気付いた。
「護衛がいただと!? 馬鹿な!! この家の『邪神』は全員眠らせたはずだ!!」
 雲井氏が、説明的な驚愕の声を上げた。
 あの透明な美少女が、かしゃんかしゃんと金属的な音を立てながら、あの機械の翼を背中に展開する。
 そして、僕は自分の身を守ってくれたものの正体に気付いた。
「……え?」
 黒いミサンガ――あの“つぁとぅぐあ”さんが作ってくれた髪の毛のミサンガの一部分が、
解けて長く伸び、黒く細いムチと化して独りでに蠢いているんだ。
そして、唖然とする僕を尻目に、ミサンガはしゅるしゅると勝手に解けて、床の上にとぐろを巻き、
みるみる増殖して膨れ上がり、あっという間に形を変えて――
232ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:12 ID:lG/tw1eo
「まさか……君は!?」
 焦げ茶色の癖のある髪、眠そうな美貌、幼いくせに胸は大きい背徳的な裸身――
「まさか、そいつは!?」
 雲井氏の驚きは本物だった。
「“ツァトゥグアの不定の落とし仔”か!!」
「“おとしご”ちゃん!!」
 美しき不定の幼女が跳ねた。ほぼ同時に、青白い翼付き少女も跳躍する。
その後、僕の部屋で起こった現象を説明するのは難しい。
ただ、部屋の中で黒と青の光が縦横無尽に乱舞した――そうとしか表現できないよ。
途中で雲井氏が
『まさか、光速の400倍のスピードで動ける“ばいあくへー”の機動に付いて行けるというのか!?』
って、例によって説明的に驚いていたけど、もちろん僕には何の事なのかさっぱりわからない。
 そして、始まりと同じく、戦いは唐突に終わった。
 ちょうど部屋の中央に、お互い背中を合わせるような体勢で、唐突に2人が出現したんだ。ただ――
「……うう」
 あの透明な少女の右半身が、真っ赤に染まっている。
 彼女の右腕は、根元から鋭利に切断されていた。
 その時、“おとしご”ちゃんが、もぐもぐごくり、と何かを咀嚼したように見えたけど、
恐いから幻覚という事にしておこう。
「……うっ」
 青白い少女はますます顔を青白くしていたけど、やがてふらりとよろめいて、自らの血の海に崩れ落ちた。
そのままぐったりとして動かない。
 “おとしご”ちゃんは……相変わらず眠そうなままだ。
 勝敗は決した。
233ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:13 ID:lG/tw1eo
「ちっ……どこまでも役立たずだな、“ばいあくへー”よ」
 忌々しそうに吐き捨てると、雲井氏はベランダの外に跳躍した。
そのまま庭に落下するかと思ったら、何と彼の身体は何も無い空中に浮かんでいた。
いや、よく見れば雲井氏の背後の空間に、
顔の半分だけ銀色の仮面をかぶった怪しい美女の顔と腕だけが浮かんでいて、
闇の中から彼の体を支えている。
「今回はあんたの勝ちだ。だが、2度目はないぞ!!」
 わかりやすい捨て台詞を吐き捨てて、雲井氏は闇の中に消えてしまった……
 やれやれ、どうやらなんとか危機から脱出できたみたいだ。
最後まで、何が何だったのかよくわからなかったけど。
 それはともかく……
「ありがとう。“おとしご”ちゃんのおかげで助かったよ」
 僕は命の恩人である小さな少女に例を言った――が、
「“おとしご”ちゃん!?」
 なんと、“おとしご”ちゃんは苦しそうにうめきながら、床に伏しているじゃないか。
よく見れば、その体のあちこちに青や紫色の痣ができている。どうやら、あの戦いは相打ちだったらしい。
僕は慌てて彼女を抱き上げて――視界の隅に、同じく床に伏している透明な美少女、
確か“ばいあくへー”と呼ばれていた女の子の無残な姿を見つけた。
「よいしょ……見た目通り軽くてよかった」
 僕は何とか彼女も背負って、全速力で押入れの奥に飛び込んだ。
234ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:14 ID:lG/tw1eo
「あらぁ……けっこう壊れてしまいましたねぇ」
 この緊急事態においても、“つぁとぅぐあ”さんは相変わらずおっとりとしていた。
とにかく、何も説明しなくても、彼女達を治そうとしてくれるのはありがたい。
「“ばいあくへー”ちゃんはぁ……まず右腕を直してぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんは“ばいあくへー”さんの右腕の切断面に手の平をそっと当てた。
そのままゆっくり手を動かすと、まるでナメック星人のように失われた右腕が生えてきて、
あっという間に綺麗な右腕が再生したんだ。さすが“つぁとぅぐあ”さん。
「後はこのまま自然治癒力に任せれば大丈夫ですねぇ……次はぁ」
 ぐったりとして苦しそうな声を漏らす“おとしご”ちゃんを、“つぁとぅぐあ”さんは優しく抱き上げた。
そのまま胸の上に手を置いて、
「うぅん……肉体よりも魂の方にダメージを受けてますねぇ。この際ですからぁ、魔改造しちゃいましょう」
 そのまま“つぁとぅぐあ”さんは僕に背を向けて、何やら“おとしご”ちゃんに治療?を施しているみたいだ。
時折『ゼロ戦とブラックバードを合体させてぇ』とか
『装甲を外せるようにするのは基本ですよぉ』とか意味不明な言葉を呟いていたのが気になるけど、
きっと魔法の呪文なんだろう。たぶん。
 やがて――
「はぁい、上手く直りましたねぇ」
 再び僕に見せてくれた“おとしご”ちゃんは、確かに身体中の痣も綺麗に消えていた。
でも、まだぐったりとして動かない。
「眠っているのですか?」
「いいえぇ……今から気合を入れますよぉ」
 そう言って“つぁとぅぐあ”さんは笑った。普段の『にへら〜』ではない、あの妖艶な魔性の笑みを。
235ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:16 ID:lG/tw1eo
 セクシーな唇を割って、熱く濡れた真っ赤な舌が現れた。
そのまま“おとしご”ちゃんの幼女にしてはやたら大きな胸を舐め回す。
 “おとしご”ちゃんの小さな身体がピクンと動いた。
 “つぁとぅぐあ”さんの長い舌は、一舐めで“おとしご”ちゃんの胸のふくらみ全体を嘗め回してしまう。
ぬらぬらと唾液の痕がいやらしく滑つき、舌先がほとんど色素の無い乳輪をくすぐると、
やがて“おとしご”ちゃんは明確な喘ぎ声を漏らし始めた。
「あふぅ……あらあらぁ、元気ですねぇ」
 しばらくして完全に意識が覚醒したらしい“おとしご”ちゃんは、
ほとんどむしゃぶりつくように“つぁとぅぐあ”さんの爆乳に飛び付いた。
そのまま濃厚な乳首を口に含んで、ちゅうちゅうと赤子のように啜っている。
それが“つぁとぅぐあ”さんの性感帯を刺激しているらしく、彼女も少し上気しているみたいだ。
「うふふぅ……お返しですよぉ」
 “おとしご”ちゃんの身体が切なそうに動いた。“つぁとぅぐあ”さんが繊細な指先で、
“おとしご”ちゃんの秘所をノックするみたいに愛撫したんだ。“おとしご”ちゃんの秘所は未発達過ぎて、
性器はスリットというより単なるへこみと線にしか見えないし、アヌスなんて単なる点だ。
でも、“つぁとぅぐあ”さんのピアニストのような巧みな愛撫に、
“おとしご”ちゃんの幼い性器は、確実に女の喜びを感じていた。
快楽の波に翻弄されるように幼い身体をよじり、吐息を漏らし、肢体を火照らせる――
その幼女とは思えない色香、醸し出す雌の匂い。流石は“つぁとぅぐあ”さんの分身といった所か、
人間の幼児には絶対にありえない妖艶な色気に、僕はあの『人外の淫靡』に支配されようとしていた。
 僕は野獣のように彼女に飛びかかった。
「きゃぁん」
236ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:17 ID:lG/tw1eo
 でも、さすがに“おとしご”ちゃんに飛びかかるのはマズイので、“つぁとぅぐあ”さんに抱き付いたけど。
大きさ、形、張り、色、弾力、艶、手触り、味、感度、柔らかさ……
全ての要素が究極な、神乳にして魔乳、まさに魔神乳とでも形容するしかない(意味不明)
“つぁとぅぐあ”さんの爆乳を、僕は無我夢中で揉み扱き、隅々までしゃぶり尽くした。
「んんぅん……甘えん坊さんですねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんは妖しく口元を綻ばせると、僕と“おとしご”ちゃんを胸元から優しく引き離した。
そして、“おとしご”ちゃんを僕にそっと手渡そうとする。僕は反射的にそれを受け取った。
 腕の中の“おとしご”ちゃんは、うるうると潤んだ黒目がちの瞳で、僕をじっと見つめている。
その瞳の幼さと、それに反する妖艶さに、僕は心臓をくすぐられるようなぞくぞくとした感覚を覚えた。
「さっきは助けてくれてありがとう」
 お礼のつもりで彼女の頭をナデナデすると、彼女は初めてここでふにゃっとした笑顔を見せてくれた。
笑顔の可愛らしさと指に絡まる頭髪の滑らかさが嬉しくて、何度も頭を撫でると、
彼女は本当に幸せそうに俯いてくれる。そんな“おとしご”ちゃんの仕草が楽しくて、
今度は顎の下をくすぐるように撫でてみると、彼女は子猫が甘えるように身をすりよせてきた。
ホットミルクみたいに甘い香りと、幼児特有の体温の熱さが心地良い。
ああ、本当に可愛らしい幼女だ。その手の趣味の人の気持ちが少しわかるような気がする……
237ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:19 ID:lG/tw1eo
 ふにょん
「うわっ!」
 突然、たまらなく柔らかく、そして至上の圧迫感が僕のペニスを包んだ。
いつのまにか全裸になっている僕の下半身に“つぁとぅぐあ”さんが圧し掛かり、
あの人知を超えた爆乳でパイズリしてくれたんだ。
そのとてつもない包容力と魔性の快感に、僕のペニスは一瞬にして固くそそり立った。
「あはぁ……コレ好きぃ……」
 乳房の谷間からちょこんと顔を出した亀頭に、
“つぁとぅぐあ”さんは軽くキスをして、舌先で先端の割れ目をほじくってくれる。
無論、その間もまるで別の生き物みたいに内部から蠢く乳圧がシャフトを刺激している。
2つの異なる奉仕が同時に僕を襲い、快楽の衝撃が何度も脳の中で爆発するようだった。
 僕は“つぁとぅぐあ”さんのパイズリ&フェラチオに耐えようと、
反射的に“おとしご”ちゃんの身体を抱き寄せて、その小さな身体に顔を埋めた。
“おとしご”ちゃんの甘い香りが鼻腔いっぱいに広がる。
目の前のおまんじゅうみたいに美味しそうな乳房を、丸ごと口いっぱいに頬張って、
小さく勃起した乳首を舌先で転がすと、彼女は自分からぎゅっと僕の頭を抱き締めてくれた。
 たっぷり『小さな巨乳』を味わってから、徐々に頭を身体の下に移動する。
ほとんど窪みでしかないおへそをくすぐり、お尻の弾力を指で確かめながら、
産毛の兆候すら見えない恥丘を頬擦りして、ついに“おとしご”ちゃんのあまりに幼い秘所に辿り着いた。
 大陰口や小陰口なんて欠片も見えない、まるでマシュマロを2つ押し合わせたような未発達な性器は、
しかし、ほんの僅かながら割れ目にほころびを見せて、熱い愛液の雫玉を光らせていた。
割れ目の1番上には、胡麻粒よりも小さなクリトリスがかすかに確認できる。
238ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:21 ID:lG/tw1eo
 僕はそんな“おとしご”ちゃんの秘所に、思いっきりむしゃぶりついた。
“おとしご”ちゃんの身体が大きく跳ねる。舌先でアソコの割れ目を押し開くように何度も上下に往復して、
左手の人差し指でクリトリスをノックする。おまけに右手の親指でアヌスも撫でるようにマッサージしてあげた。
さすがは“つぁとぅぐあ”さんの落とし仔。こんなに幼い身体なのに、しっかり快感として愛撫に反応してくれている。
“おとしご”ちゃんは涙を流しながら僕の頭にしがみついて、快楽の悲鳴を上げていた。
 にゅるん
 僕の股間から快楽の波が急速に引いて行った。“つぁとぅぐあ”さんのパイズリフェラが止まったんだ。
「ええとぉ……“おとしご”ちゃんを貸してくださいねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんの言われるままに、僕は現在進行形で快楽に震える“おとしご”ちゃんの股間から顔を離して、
彼女に手渡した。正直名残惜しいけど、“つぁとぅぐあ”さんなら、これからもっと面白い事をしてくれるだろう。
 “おとしご”ちゃんの顔が僕のペニスの左側、“つぁとぅぐあ”さんは右側に並んだ。
彼女は妖絶に微笑して、“おとしご”ちゃんはぽうっとしている。
「それではぁ、ボクと一緒に御奉仕しましょうねぇ」
 “おとしご”ちゃんは真っ赤な顔をしながらこくり、と頷くと、恐る恐るといった感じで、
僕のビンビンに勃起したペニスのシャフトに、小さな舌を近づけた。
ほとんど触れたのかもわからないような、キスみたいな感触――
彼女はアイスキャンディーを舐めるようにチロチロと舌を動かして、
稚拙ながらも一生懸命に奉仕してくれている。
直接的な快感よりも、その懸命な健気さと、
幼女に奉仕させているという背徳感が、僕に至上の喜びを与えてくれた。
「んふふぅ……“おとしご”ちゃん、お上手ですよぉ」
 そう言う“つぁとぅぐあ”さんも、
カリの先端を手の平で先走り汁をローション代わりにしてニュルニュルと撫で回しながら、
僕の陰嚢を直接口に含んで愛撫してくれている。
まるで親子のような2人の異なる奉仕が快感の相乗効果を生んで、無限の快楽連鎖を生み出していた。
239ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:22 ID:lG/tw1eo
「……つ、“つぁとぅぐあ”さん……僕、もう限界で……」
 たまらず僕は射精させてくれと懇願した。
パイズリの段階から彼女と“おとしご”ちゃんが与えてくれている快感は、
本来なら1秒に一回の頻度で射精してもおかしくないくらいのものだったんだ。
それでも出さずに持続しているのは、“つぁとぅぐあ”さんに射精をコントロールされているからだろう。
 “つぁとぅぐあ”さんは、再び妖艶に微笑んだ。
「そうですかぁ……それではぁ、“おとしご”ちゃんと一緒にイきましょうねぇ」
 僕は夢中で頷くと、“おとしご”ちゃんを抱きかかえながら立ち上がった。
そのまま“おとしご”ちゃんを前に向かせて、僕のシャフトを跨らせるように押し付ける。
固い肉棒が割れ目にミリミリと食い込んで、“おとしご”ちゃんは短い悲鳴を漏らした。
不思議な事に、彼女の体重はほとんど感じられない。
ただペニスに柔らかくて温かな、そして心地良い抱擁感があるだけだ。
 僕は“おとしご”ちゃんの腰を掴んで、シャフトに押し付けながら勢い良く前後に動かした。
 いきなり秘所を激しく刺激されて、“おとしご”ちゃんは全身を震わせた。
 “おとしご”ちゃんが彼女の秘所から滲み出る愛液が潤滑油になって、
素股特有の感触に微妙なアクセントを与えてくれる。
それがたまらなく気持ち良くて、僕はますます早く彼女の腰をこすりつけた。
240ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:22 ID:lG/tw1eo
「最後はぁ……ボクに飲ませてくださいねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんが僕達の正面に腰を落として、
僕のペニスと“おとしご”ちゃんの秘所の目の前に顔を近付けた。
彼女は口をOの字に開きながら熱く濡れた舌を伸ばして、
淫猥に僕達の精を受け止めようとしてくれている。
 そのあまりに卑猥な美貌が、最後の引きがねとなった。
 “おとしご”ちゃんが仰け反るように身体を硬直させる。
「ううっ!!」
 同時に、僕は爆発した。
 ホースで水をぶちまけるように、信じられないくらい大量のザーメンが噴出した。
 ぷしゃあああああ……
 そして、なんと“おとしご”ちゃんは絶頂と同時に失禁してしまい、
黄金色のオシッコを勢い良く吹き出したんだ、
「やああぁん……うふふぅ…美味しぃ」
 ザーメンとオシッコを同時に顔面に浴びせられながらも、
“つぁとぅぐあ”さんはあくまでも妖艶に、そして美しく、躊躇いもせずにそれをすすり飲んだ……
241ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:24 ID:lG/tw1eo
 その後――3人でさんざん互いの身体を貪りあった後――
抱き合いながら性交の余韻に浸っていた僕の視界の隅に、突然、青白い光源が出現した。
「……ここは…?」
 慌てて起き上がって見てみると、それは――
青白く発光する半透明な羽衣を身にまとった、儚げで、悲しげな美しい少女……
“ばいあくへー”さんだ。
 しばらく、ゆっくりと周囲を見渡していた“ばいあくへー”さんは、
やがて自分の右手をまじまじと見詰めて、どこか切なそうな吐息を漏らした。
「……なぜ、私を助けたの。貴方を、殺そうとしたのに」
 僕の方を向く事無く、彼女は独り言のように呟いた。とっくに僕達の事は認識しているらしい。
「いや、あの状況なら普通は助けるでしょ。特に深い意味はないです」
「…………」
 “ばいあくへー”さんは無言で起き上がった。
警戒するように“おとしご”ちゃんが身構えるのを、“つぁとぅぐあ”さんがそっと止める。
 かしゃかしゃかしゃん……
 無骨な金属製の翼が展開される。青白く、そして儚く輝くその姿に、
僕は偉大な『邪神』ではなくか弱い『かげろう』を連想した。
242ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:25 ID:lG/tw1eo
「………がとう」
 ちら、と彼女は横目で僕を見つめた。
その瞳に宿る光の可憐さに、はっとした次の瞬間――
“ばいあくへー”さんは、飛行機雲のような青白い光の痕跡を残して、
闇の中に消え去ってしまった……
「…………」
 僕はしばし呆然としていた
。“ばいあくへー”さんのあまりの美しさと、儚い悲しさに、呆然と心を奪われていたんだ……
 むにゅん
 ぎゅっ
「うわわっ!?」
 突然の柔らかな衝撃で、僕はたちまち我に帰った。
“つぁとぅぐあ”さんが背後から、僕の頭をその爆乳で挟むように抱きしめて、
“おとしご”ちゃんが正面から僕の腰にぎゅっとしがみついている。
「余所見してはぁ……ダメですよぉ」
 そんな“つぁとぅぐあ”さんの声には……
なんと! 恐るべき事に!! 少し怒ったような響きがあったんだ!!!
 愕然と振り向いた僕に、
「お腹が空いてきましたねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんは、相変わらずの『にへら〜』とした笑顔を見せてくれた。
243ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:25 ID:lG/tw1eo
「まア、そんな事があったなんテ……警戒を強化しなければいけませんネ」
 “しょごす”さんは糸目を無念そうに吊り上げて、拳をぶるぶる震わせていた。
ちなみに、その手の中には金属製のスプーンがある筈なんだけど、
おそらく今は豆粒くらいに圧縮されているんだろうなぁ。
「わぅん……あん、わん!!」
 “てぃんだろす”も尻尾をピンと吊り上げて、戦闘意欲をアピールしているつもりらしい。
 翌朝、僕達は朝食の中華粥を食べながら、昨夜の襲撃事件を皆に伝えていた。
「……たぶん……最後に現れたのは……“ひぷのす”……
……『外なる神』を……仲間にしてる……危険が危ない……」
 例によっていつのまにかいる“いたくぁ”さんが、
もっともらしく頷きながらも勝手に中華粥を食べている。
「はぁ……」
 なんとなく、僕は自分の左手の手首を見た。
 焦げ茶色のミサンガ――休眠状態の“おとしご”ちゃんがそこにいる。
普段は主に似て眠っているんだけど、いざ僕に危機が訪れた際には、
元の姿に戻って僕を助けてくれるそうだ。
しかし、こんなものが必要な事態になるなんて……ああ、平穏な日常が恋しいなぁ。
 その時――皆が一斉に庭の方を向いた。
「何者かが庭に侵入したようでス」
 僕にはさっぱりわからないけど、どうやら神様の超感覚で、不審者を感知したらしい。
 (“いたくぁ”さん以外の)一同の間に緊張の糸が走る。
244ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:26 ID:lG/tw1eo
「私が見に行きまス」
 “しょごす”さんが悠然と庭の窓を開けて外に出た。
“てぃんだろす”が僕の足元で四つん這いに身構える。
“いたくぁ”さんは、その隙に皆の中華粥を自分の器に移していた。
 数秒後――
「御主人様、来て下さイ!!」
 “しょごす”さんの声に、僕達は慌てて外に飛び出した。そして、そこには――
「ううう……誰かぁ……」
 ぐったりと力無く地に伏して、“しょごす”さんに介抱されている謎の女性の姿がいたんだ。
 まるで牛乳瓶の底みたいな度の強い眼鏡を付けた、ショートヘアの小柄な女性だった。
ほとんど着の身着のまま飛び出したらしく、ピンク色のパジャマ以外は何も身に着けていない。
「もしもし、大丈夫ですか!?」
 ぺちぺちと軽く頬を叩くと、謎の女性は呻き声のような声を漏らした。
「……お願い…助けて……“奴”が……追ってくるの…」
「もしもし!! 大丈夫ですか!? もう誰もいませんよ!! お名前は!?」
 意識を保たせるために、大声で彼女に呼びかける。
 そして、彼女の返事は――
「私は……日野 エツ子…です……」

 続く
245ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:28 ID:lG/tw1eo
諸事情により、次回UPは遅れます。御了承下さい。

ちなみに、ひでぼん達4人の『接触者』の名前の元ネタがわかる人は、スゴイというより変態なので、
もしそんな人がいたら、自分の人生を見詰め直しましょう。
246名無しさん@ピンキー:04/03/22 17:37 ID:yUCpB7pL
お疲れ様でした。
重箱の隅を突付くようなカンジで心苦しいのですが、
>>227
>「ちなみに『接触者』は現在、世界に数百人存在する。今後も増加する一方だ。
>しかし、それに比べて『接触者』の人数は何人かわかるかい?」
ここは
「ちなみに『資格者』は現在〜
ではないでしょうか。
気になったのでご報告。
247名無しさん@ピンキー:04/03/22 17:54 ID:ZosI7Hhb
可憐で兵器少女な”ばいあくへー”たん(;´Д`)ハァハァ
248ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/03/22 17:55 ID:lG/tw1eo
>>246

Q:「ちなみに『接触者』は現在〜というのは、「ちなみに『資格者』は現在〜ではないのですか?
A:確かに、その部分は本来『資格者』という単語が入るべきです。
しかし、筆者はその個所を書く瞬間、最近筆者の配偶者が太ってきた事を思い出しました。
筆者は配偶者をダイエットさせるのが急務だという最優先事項に、一時的に意識を奪われてしまい、『資格者』と書くべき所を『節食者』と書いてしまったのです。
しかも運が悪い事に、『節食』を『接触』と誤変換してしまった為、あたかもおバカな筆者が『接触者』と『資格者』をうっかり間違えたように読者に思わせてしまったのです。
すなわち、これも飽食の時代が生んだ悲劇の1つと言えるわけがなく、要するに誤字です。
249名無しさん@ピンキー:04/03/22 18:08 ID:yUCpB7pL
>>248
なるほど!
250名無しさん@ピンキー:04/03/22 18:28 ID:uKQO3l09
プラモ狂四郎・・・。
251名無しさん@ピンキー:04/03/22 19:00 ID:cxXDhAiX
役満振り込まないと死ねない上にダブル役満だと生き返っちゃう
体の関係キタ━(゚∀゚)━!
プラモ狂四郎もびっくりの魔改造ワロタ
銀色仮面のひぷのすさんはネオジオ仮面かとオモタw
252名無しさん@ピンキー:04/03/22 19:37 ID:dbaoBUoA
素敵だ……素敵すぎる………
253名無しさん@ピンキー:04/03/22 21:29 ID:ImRyXbA9
なんかもう、良い意味で、ツッコミどころが多くてワロタ(W
254名無しさん@ピンキー:04/03/22 23:27 ID:/aUUJQ5g
ところで、ひでぽんさんは接触者なのにつぁとぅぐあ様の力を思いっきり使ってますよね
そこのところは、つっこんでいいところなんでせうか
255名無しさん@ピンキー:04/03/22 23:40 ID:Jlu9FCLC
>>254
使ってるかなぁ?
「恩恵」は勝手に生じることだし、おとしごちゃんはこれまた勝手に守ってくれているだけだと思うんだけど。
256名無しさん@ピンキー:04/03/23 00:07 ID:E+DuyN3E
キタ━(゚∀゚)━! !!!
>>224
ところで無粋な突っ込みですが、F-14は米海軍ですよん。イラン空軍というのもありますが。
257名無しさん@ピンキー:04/03/23 00:44 ID:Z6mJ0Xb0
擬人化の必要もなく既に人型の兵器キタ━━(゚∀゚)━━!!
ジェット機に擬態する時は「ビークルモード!」とか叫んだりするのかな
それともミサイル発射すると500ml缶みたいな弾がフラフラしながら飛んでって
三日月形の爆炎を上げたりするのかな
とりあえず、登場シーンのBGMは「welcome to this crazy time! このイカレた
時代に(ry」であるに500アベシ
258名無しさん@ピンキー:04/03/23 02:50 ID:9KHHOv/c
つぁとぅぐあさんの髪の毛で出来たおとしご、ですか…。
何だか、雲に乗ったお猿さんを思い出す、貧困な発想の持ち主ですが、
とりあえず自分にも、一本でいいから貰えないものかとウワナニスルヤメ
259名無しさん@ピンキー:04/03/23 02:52 ID:7IVmKYun
>>257
てっきり、彼女な最終兵器のほうかと思ってたんだが…
まぁ、出てくる面々があぁじゃ、かわいそうだが「最終兵器」を名乗るには、役者不足だよなぁ(w
260名無しさん@ピンキー:04/03/23 04:47 ID:2pLQY8IH
ろ〜ど・ばいあくへ〜なのか。いあ!いあ!
261ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/03/23 06:19 ID:PUSdAPIo
>>254
 これは255さんのおっしゃる通り、まわりが勝手に力を使っているだけなんですね。
 基本的に『接触者』は何の力も持っていません。彼を気に入った『邪神』の皆さんが個人的に助けてくれているだけなのです。
 だから、愛想を尽かされたらその時点でポイ捨てされるかもしれません。ほとんどヒモですね。
『資格者』
利点:いつでもどこでも好きな時に、好きなように力を使う事ができる。
欠点:あくまで『邪神』の断片的な力しか使えない。力を得るには『接触者』の協力が不可欠。
『接触者』
利点:気に入られれば、個人的に『邪神』がフルに力を使ってくれる。
欠点:自分の思うようには力が使えない。『邪神』に見捨てられたらその時点で終わり(破滅する可能性大)。

>>256
Q:F−14はアメリカ海軍の戦闘機なのに、なぜ本文ではアメリカ空軍と書かれているのですか?
A;それは数日前に遡ります。筆者が指摘された個所を『アメリカ海軍』と書いた直後の出来事でした。
 突然、窓の外からまばゆい光が差し込んで、筆者は気絶してしまったのです。
 ふと目を覚ますと、筆者はまるで実験台のような所に拘束されていました。
 周囲には黒い服を着た男と、銀色の服を着た小人のような怪人が何人もいて、何か怪しげな作業をしています。
 その時、筆者の頭の中に直接言葉が聞こえてきました。そう、テレパシーです。
 『お前は知ってはいけない事を知ってしまった。アメリカ海軍と書くべき個所をアメリカ空軍と書くのだ。さもなければ怪しい金属を頭に埋めたり、ペットの牛を氏賀Y太してやるぞ』
 ペットに牛なんかいねぇよ、と思いつつも、筆者は一も二も無く首を縦に振りました。
 するとどうでしょう。再びまばゆい光が輝いた次の瞬間、筆者は郊外の電話ボックスのそばに倒れていたのです。
 後にわかった事ですが、なんと、最初の光を見た時点から数日もの時間が経過していました。
 そして、なんと誰も触れていない筈なのに、パソコンの文章データ上では『アメリカ海軍』が『アメリカ空軍』と書き変えられていたのです!!
 以上の恐るべき国家的陰謀があったわけがなく、筆者が無知なだけです。
262名無しさん@ピンキー:04/03/23 21:00 ID:+7+3vUSC
アプダクション
263つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :04/03/24 03:04 ID:/IeRSUBo
>183
ふふふ、ういやつよのう。もそっとちこうよれ。
み、名代さま…その前にお願いが……。
お願いとな? 申してみよ。
これから……これから何があっても、私を捨てないでくれますか?
ん〜ん〜可愛いやつ。わしがお前を捨てるはずなどないではないか。
そ、それでは…(略

ホントに続かせてどうするのかと。

>213
K林「幸宏…俺はその言葉の意味をずっと考えていた。
   まず漢字はフェイク。平仮名にしてみると、『ゆきひろ』 …この4文字、どこかで見たことが無いか?」
縄屋「ゆきひろ? そんなの何処にでもいそうな、ありふれた名前だろ?」
K林「確かにな…だが、その名前を何度も繰り返して読んでみな」
棚課「ゆきひろゆきひろゆきひろ……ひろゆき……。ひろゆき!?」
K林「そう……『ひろゆき』…これはまさしく! 某大型掲示板の管理人の名前だったんだ!」
Ω ΩΩ<な、な(略

逝他「で、でもK林さん。ここに何故、彼の名前が!?」
K林「…いい指摘だ、逝他。普通、誤変換ということならば、読みは同じになるはずだ。
   だが、これに関しては読みそのものが間違っている。それが何を意味しているか、分かるか?」
縄屋「ただの書き間違いじゃないのか?」
K林「ふっ…そこだよ縄屋。『ただの書き間違い』の中に某大型掲示板の管理人の名前が紛れ込む。
   そこにこそまさに! レジデンス・オブ・サンの隠された陰謀があるんだよ!!」


…と、いうことでK林氏の指摘通り、>180に登場した幸宏とは某掲示板の管理人のことです。
………んなわきゃありませんわな。ただの書き間違いです。推敲しろよ自分。
264名無しさん@ピンキー:04/03/26 12:35 ID:tfVpJkFi
>>263
当然エロエロな展開きぼん。
由美かおるの登場はNGの方向で。

それにしても、前スレの終わりとこのスレの頭で、
結構色々な人がSS書くって言ってたけど、
その人達、どうしちゃったのかなあ。

最近はネタ語りも無いし、何だか寂しい…。
265名無しさん@ピンキー:04/03/27 00:34 ID:LK+K1UnT
では時節ネタで桜の精。

とある自然公園に咲く桜の樹、
その裏手の古ぼけた館に住む美人三姉妹。

桜の根本には死体が埋まっているという伝承通り、若い男を食っちゃってる長女八重。
最近のお気に入りは、よく公園にスケッチに来る美大生。

お前と俺とは同期の桜、というわけで国を護る男を見守る次女の吉乃。
近くの駐屯地からイラクに派遣された軍医のことが心配で夜も眠れない。

桜といえばお花見。食べて歌って飲んで騒いで、陽気な三女の知絵梨。
花見弁当を届けに来た若い料理人の店に押し掛けて熱烈アタック中。
266名無しさん@ピンキー:04/03/29 01:25 ID:egTf/JQd
んー、ネタがあるにはあるのだけど……。
267320:04/03/29 01:29 ID:2o0wGRmW
夏の暑さが終わりを告げ、秋の紅葉を見せはじめる季節。
木々が日本的な彩りに鮮やかに染まり、哀愁と、自然的な美を醸し出している。
無機質なコンクリートは、その表面を色とりどりの葉によって覆われ、そこを踏みしめれば秋の音が鳴る。
そんな風景を、教室の中から眺めている青年が一人。
髪の色が薄く金に染まってはいるが、けっして人為的な色ではなく、むしろ金色こそが地であるかのようだった。
鋭い瞳に無表情ときており、近寄り難さがあるかもしれないが、そこから取れる感情は冷淡としたものでもなかった。
その青年がしばらく風景を眺めていると、いつしか、時限を告げる、聞き親しんだチャイムの音が流れた。
教室内で席を立ち談笑していた仲の良さそうな少女達や、何かの用事で教室の外へと出ていた者。
それぞれがそれぞれの席へと戻り、教師の到着を待つ。
何の変哲もない、ありふれた学校の風景である。
全員が席に着いて一分もしたかという頃、教室の扉を、一人の男性ががらり、と開いて中へと入って来た。
何か大きな特徴があるわけでもない、普通の教師。
普段のように教卓へ着き、いつものようにホームルームをはじめる。
そしてそれが終わり、生徒が皆それぞれの行動に移る。当たり前の、いたって普通の光景だった。
ただ、そこからが違っていた。


「ちょっと、一度席についてくれるか?」
普段ならそのまま教室から去る教師が、突然生徒達を席につかせた。
何かあるのかといった表情で、生徒が席に戻る。
さきほどの青年はというと、元から席を立ってはおらず、ただ無表情のまま教師の方を見つめていた。
「あー、早速だが……」
いかにもといった口振りで、教師が話を切り出す。
「近日に、当校に転入生がやってくるという話は皆知っているな?」
生徒達が一様に頷く。転入生がこの学年にやってくるというのがどこからか知れ、それが話題になっていたのである。
「その転入生がだな……うちのクラスにくることになった」
268320:04/03/29 01:31 ID:2o0wGRmW
教師の突然の言葉に、当然と言うべきか、生徒達がどよどよとし始めた。
「先生、その転入生っていつ来るんスか?」
一人の男子生徒が、教師に対して質問する。
「今日だ」

「え、うそマジで!?」
「いきなりだねー」
「どんな人が来るんだろう?」

生徒同士の会話が多くなり、どんどんうるさくなっていく。
それに歯止めをかけるように、教師が静かにするよう注意をした。
「まあ落ち着け、実はだな、もう教室の外にいたりするんだ」
この発言は火に油であった。
まるで小学生のように生徒が騒ぎ始め、あっという間に教室は転入生ムードになっていた。
「じゃ、ちょっと呼んでくるから待ってろ」
そう言って、教師が外に出ていく。
そんなことはおかまいなしであるかのように、生徒達のお喋りはヒートアップしていった。

「なあなあ、どんな奴が来ると思うよ?」
さきほどの青年の前に座っている男子生徒が、目を輝かせながら青年に聞いて来た。
転入生が来る事が楽しみで楽しみで仕方がないといった顔である。
「……お前のようにうるさくない奴を願うな」
青年が皮肉っぽく言うと、その生徒は、子供のように頬を膨らませた。
「なんだよー、別にいいじゃねえかよ。明るいってのはいいことなんだよ」
「明るすぎるのも問題だな」
「いいのいいの、ほら良く言うじゃん、善は急げ、ってさ」
得意げに言ってみせる目の前の生徒に、青年は一つ溜め息をついた。
「……どういう意味で使っているつもりだ?」
「んじゃあ、笑う角には福来る?あ!弘法も筆の誤りって奴か!?」
「もういい、少し黙っていろ」
269320:04/03/29 01:32 ID:2o0wGRmW
青年が、生徒にそう言い放ったのとほぼ同時に、再び教室のドアが開いた。
教室内のすべての生徒がそちらへと集まり、さっきまでのうるささが嘘のように静まり返る。
教師が先に教室へと入り、転入生に入室を促す。
そして、その転入生が、ゆっくりと、教室へと踏み込んで来た。

「というわけで、本日よりこのクラスに転入する……」
「ファティ……ファティ・ランスイードといいます。みなさん、宜しくお願いします」
転入生は、女性であった。それも、日本人ではなく。

「お……おおおおおおおおお!!!」
一瞬間が開いた後、男衆がものすごい雄たけびを上げた。
それもそうであろう、その転入生……ファティは、そこらにはいないような可愛さを持っていたのだ。
雄のエネルギーを全開にするのは無理もないほどの美貌であった。一瞬、見惚れた者もいるほどだ。
対する女子生徒も、黄色い悲鳴を上げ、驚いていた。
「おほーっ、すっげーやつが来たなあ」
青年の前の生徒も、感心とも驚きともつかない声を上げていた。
「なあ、どうおも……ん?」
その生徒が振り向くと、青年は珍しく、驚いたような表情で、ファティをただただ見つめていた。
生徒が、ここぞとばかりににやり、という笑みを作る。
「はっはーん……」
「な、なんだっ、どういう意味だ」
「おうおう、動揺しとりますのうお兄さん」
自分の調子を狂わされるのは滅多にない事なのか、青年は動揺を隠せないでいた。
「うるさいっ!前を向いてろ!」
「へいへい、邪魔しませんのでじゅーぶん御堪能くださいよーだ」
「……刺すぞ」
殺気のこもった青年の声にも生徒はからかいの手を休めない。
「いやんいやん、嫉妬って怖いわー」
「そうかそんなに刺されたいか。なら刺してやる!」
270320:04/03/29 01:33 ID:2o0wGRmW
そんな漫才を二人が披露していると。
「あの……隣、いい……?」
「……なッ……!」
あろうことか、青年のすぐ隣の席に、ファティが座っているではないか。
遠くの方から、教師の「ちょうど空いてるからそこで」という声が聞こえた気がした。
ということは、つまり、そういうことである。
「良かったのう、この幸せ者めっ」
生徒のからかいも青年の耳には届かず。
青年は、驚いた表情でファティの顔を見つめる事しか出来なかった。
「えっと、その……名前、聞いていいかな?」
ファティがそういうと、青年よりも先に、まさに神業といった速さで、前にいた生徒が答えた。
「俺、新宮 涼。よろしく。ああっと、駄目だぜ、俺に惚れちゃ。俺にはもうちゃんとした人が……」
70年代の映画の渋い俳優のようにキメたつもりの生徒……涼であったが。
「君じゃなくて、こっちの人に聞いてるんだけど……」
あっさりと流された。
自分のネタが通じない事に落胆し、おそろしいほどにテンションの下がる涼。
そんな涼を尻目に、指名された青年は、できるだけ無表情を決め込みながら、自己紹介をした。
「……ヤナギ シンマだ。名字は柳、名前は、神に、真と書いてシンマと読む。……分かりづらい名前ですまない」
「不思議な名前なんだね……よろしく、神真クン」
「あ、ああ……よろしく」
無邪気に笑ったその笑顔に、自然と自分も笑顔になっていることに気づかないまま、神真は答えた。


こうして、この平凡なクラスに、突然にして、不思議な転入生がやってきた。
この転入生の意外な正体と、やがて起こる事件を、まだ誰も知る由はなかった……。
271320:04/03/29 01:37 ID:2o0wGRmW
・・・とまあいかにも続くっぽい終わり方にして。


え?終わってない作品のキャラを出すな?
え?とっとと他のを完結させろ?

……いやまああれですよ、リハビr 三〇)∀`)・∵;
272名無しさん@ピンキー:04/03/29 07:55 ID:PqXuRnpA
待っていた…
そう、ただ待っていた……
それが…今……報われるっ………!

イイです……
イイですよっ………
今後の展開にっ……激しく……期待っ……


最後にひとこと……
320さん、キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!!!!!!!!!
他の作品のキャラが登場する展開って大好き〜! これからも楽しく待ってますっ!(゚∀゚)
273名無しさん@ピンキー:04/03/29 10:36 ID:LHeGwGjQ
320さんが帰ってきた〜!
現段階じゃ正体はナニか、どんな展開になるのかは予測不可能だけど、
続きを頑張って下さい。

ところで、今回の作にはこれまでの様なタイトルは付いてないのですか?
274名無しさん@ピンキー:04/03/29 20:18 ID:3gk37P2Q
名無しの前に現れた、あれは何だ?!
あれが、あれこそが、320さんの切り札なのか!?

春なので、職人のお三方に桃園の誓いでもして欲しいですな。
義兄弟の誓い。ていうか穴兄弟。
275名無しさん@ピンキー:04/03/30 23:27 ID:YYNvbE+3
保守です
276名無しさん@ピンキー:04/04/01 15:24 ID:kQDEugsY
とりあえず保守
277名無しさん@ピンキー:04/04/01 18:55 ID:ydEQXZW1
もてない童貞のやつら、そんなにカップルに劣等感を持つなよ。
厚労省によれば、2010年にはおよそ5万人のエイズ患者が出る。(*1)
また、そのうちの5人にひとりは薬の効かない「耐性エイズ」患者だ。(*2)
こいつらはほぼ5年以内に死ぬ。現段階では治療の望みは全くない。
すなわち、50000*1/5=10000人が、11年後には死んでいる試算だ。
童貞よりも下に10000人もの敗者がいるんだ。

(*1)
http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/AIDS2001.shtml
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040128AT1G2701U27012004.html

(*2)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030730-00000201-yom-soci
278名無しさん@ピンキー:04/04/01 18:56 ID:ydEQXZW1
今後はいわゆる素人、プロ問わずにエイズの危険性は高くなっていくだろう。
エイズは、他の性病のキャリアである場合に飛躍的にその感染率が増す。

ある調査によれば、オーラルサービスを提供する
性風俗従事女性の3割に咽頭のHPV感染が見られるという
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/280347

また、素人女性の性病に対する危機意識の無さがそれを助長している。
(2ch)高2女子35%が"性交経験あり"…"エイズや性病気にしない
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1057287499/
279名無しさん@ピンキー:04/04/03 08:56 ID:RwJZm/0k
保守
280名無しさん@ピンキー:04/04/03 20:09 ID:RwJZm/0k
保守
281名無しさん@ピンキー:04/04/04 18:01 ID:gI30Ro6e
保守するだけだと何なので

アルタンはまだー?
282名無しさん@ピンキー:04/04/04 19:35 ID:kPCQ8AIp
>>281
航空相撲の人?
283名無しさん@ピンキー:04/04/04 19:46 ID:BupTwYod
>>282
ほかに誰がいるんだ?
284名無しさん@ピンキー:04/04/05 11:17 ID:avBezsl8
320さんはまだかなあ
285ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 21:54 ID:484rHGR5
「――とりあえず、お茶をどうぞ」
「あ、あ、ありがとうございますです〜」
 湯気の立つ熱い梅昆布茶を、瓶底眼鏡なピンクパジャマの女性――日野 エツ子さんは、
なぜか慌てて一気に傾けてしまった。
「んぶぅぅぅ!! あ、あ、あ、熱いです〜!!」
「大丈夫ですカ?」
 当然の結果として、ほとんど吹き出すようにむせ返った彼女の背中を、
心配そうに“しょごす”さんが撫でる。
「わぅん」
 “てぃんだろす”が、心配しているのか呆れているのか微妙な鳴き声を漏らした。
「……ふっ……」
 相変わらず無感情にお茶を啜る“いたくぁ”さんは、なぜか勝ち誇っているように見える。
 僕はそんな彼女達を横目で見ながら、
テーブルの向かい席でむせ返っている日野さんの事をあれこれ考えていた。
 庭先で失神しかけていた日野さんを発見した僕達は、とりあえず彼女を保護する事にした。
“しょごす”さんの見立てでは、単に疲労困憊しているだけとの事で、
事実、数分後には彼女は安静を取り戻し、こうして僕達とお茶を飲める状態まで回復したのだけど……
“日野 エツ子”
 あの男――雲井氏の話が真実なら、そして彼女が同姓同名の別人でないのなら、
この女性も僕と同じ『接触者』――『邪神』と交流している人間という事になる。
 つまり、日野さんも僕と戦うべき存在になるのだろうか。
286ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 21:56 ID:484rHGR5
「と、と、とにかく、庭先で力尽きて倒れるなんて迷惑な真似をしてしまって、
ホントに申し訳ありませんでした〜!!」
 でも、こうして謝られる僕の方が恐縮してしまうくらい、ペコペコと頭を下げる彼女を見ると、
とてもそんな関係になるとは思えない。
「よよ、よ、よろしければ……お名前を聞かせてもらえませんか〜?」
 邪気など一欠片も無い調子で、日野さんは僕に尋ねた。
 “しょごす”さんが無言で僕に目配せする。
“てぃんだろす”も僕の背中に軽く手を当てた。
“いたくぁ”さんは……相変わらずだ。
 彼女達の言いたい事はわかる。僕が今まで日野さんに名前を言わなかったのも、
もし彼女が『接触者』なら、僕の存在を知らしめる事が危険かもしれなかったからだ。
 でも、日野さんの瓶底眼鏡と、どこか頼りない仕草を見ていると、
とても雲井氏や龍田川さんの同類には思えない。もしかして、彼女も僕と同じように、
何だかよくわからないうちに、成り行きで『接触者』になってしまった人なんじゃないか……と。
「僕の名前は赤松 英。知人からはひでぼんと呼ばれているよ」
 だから、僕はほとんど反射的に名乗ってしまった。まぁ、考え無しで行動するのはいつもの事だ。
「あ、あ、あああ、赤松 英さん……まさかっ〜!?」
 案の定、日野さんの反応は劇的だった。
「つつつ、“つぁとぅぐあ”神って『旧支配者』さんとの『接触者』という、
私と同じ……あの赤松さんですか〜!!」
 心の底から驚愕している日野さんは……どうやら、正真正銘あの『接触者』日野 エツ子さんらしい。
287ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 21:58 ID:484rHGR5
「そういうわけです……でも、なぜその事を知っているのですか?」
「あの、あの、あのあの、雲井 明っていう、いかにも『悪役』って感じの人が教えてくれたんです〜」
「……なるほど」
「あ、あ、あの雲井って人、俺の仲間になれって私を誘ってくれたんですけど、
私、何の事なのかさっぱりわからなくて、オロオロしていたら、
あの人急に『何も知らないうちに殺しておくか』って襲いかかってきたんです〜!!
ホントに恐かったですよ〜!!」
「すごくよくわかります。それ」
 心の底から傾く僕に、しかし彼女は急に怯えた視線を向けた。
「あ、あ、あの、あの、あの……赤松さんも『接触者』さんなんですよね?
それじゃあ……やっぱり私を襲っちゃうのですかぁ〜!?」
 とほほ、逆に僕の方が警戒されちゃったよ。
「えーと、とりあえず僕の話を聞いて下さい。そんな部屋の隅で頭を抱えて震えてないで――」
 その後、僕は自分が今まで体験してきた事を事細かに説明した。いや、流石にエロエロな体験は伏せたけど。
日野さんは唖然呆然といった感じで僕の話を聞いていたけど、
やがて僕自身は彼女と敵対する気はないと、何とか納得してくれたようだ。
「そ、そ、それじゃあ……あまり『邪神』の皆さんを恐がる必要はないんですね〜」
「まぁ、それは僕達『接触者』だけなんだろうけど」
 ゲルダさんや“あとらっく=なちゃ”さん達の話では、通常人間が『邪神』の類と遭遇するのは、
ほとんどの場合死や破滅とイコールで結ばれるらしい。
あの“ブラックメイド”が細工をしなければ、僕みたいな『接触者』の資格を持つ者でも危険なんだろう。
僕達が『邪神』と接触しても平気なのは、
単にその『邪神』が僕達を個人的に気に入って保護してくれているだけに過ぎない。
288ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:00 ID:484rHGR5
「わ、わた、私の場合は大丈夫なんでしょうか……飛んで逃げちゃったんですけど〜!!」
 だーっと眼鏡の下から滝のような涙を流す日野さんをあやしながら、
僕は何とか彼女が『邪神』と遭遇した時の事を聞き出そうとした。
「え、えー、えーと、それはつい先月、お洋服を仕舞おうとタンスを開けた時でした……」
 タンスの中に洋服はなかった。まるで炎のようにゆらめく真紅のカーテンがタンスの奥にあったらしい。
好奇心にかられた日野さんは、僕と同じようにカーテンの中を覗いて、
僕と同じように『人外の世界』に引き摺り込まれてしまったんだ。
 ふと気がつくと、彼女は見た事もない世界に1人たたずんでいた。
周囲は赤や青や緑の炎がプラズマ状に輝きながら荒れ狂うという、地獄のような環境だったらしい。
彼女はまるで自分が炎の台風の中心に放り出されたのかと思ったそうだ。
床に並んだタイルまで、真っ赤に焼けた金属片だ。
 ――にも関わらず、彼女は全く熱さを感じなかったらしい。
「まさか、このフォーマルハウトに地球人類が来るとはな」
 不思議な事に、そのハスキーな声を聞くまで、
日野さんは目の前にいる女性の存在に全く気付かなかった。
 まるで古代中国の武将みたいな装飾が美しい真紅の鎧を着た、
恐ろしいほど美しい大柄な大人の女性だった。
戦闘的な服装に相応しく、ワイルドで中性的な美貌に不敵な笑みを浮かべながら、
彼女はずんずんと日野さんの元に近付いてくる。
 日野さんは悲鳴を上げると、文字通り脱兎のごとく謎の炎熱空間から逃げ出したそうだ。
幸いまだ存在していた真紅のカーテンを潜り抜け、
やっとの思いで彼女は謎の女武将から逃れられたとか。
 でも、『人外との交流』はそれからが本番だった。
 数日後、彼女は今度はチャイナドレスを着た美少女軍団に懐かれたり、
緑色の炎を全身にまとわせた妖艶な仙女と遭遇したり、
例の雲井氏に襲われたり……とにかく散々な目に会ったらしい。ああ、なんだか他人事じゃないなぁ。
289ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:01 ID:484rHGR5
 そして昨夜、ついにあの真紅の中華な女武将がタンスの中から出現して、
日野さんに迫ってきた。彼女は一晩中逃げまくり、
ついに庭先で力尽きた所を、僕達に救出された……という事だ。
「……それは……きっと……たぶん……おそらく……“くとぅぐあ”……」
 “いたくぁ”さんが、独り言のように呟いた。
「そ、そ、その、その“くとぅぐあ”神って、やっぱり恐い神様なのでしょおか〜?」
「……“ブラックメイド”に……喧嘩を売る……ガッツのある……旧支配者……」
「あ、あ、あわわ〜〜!!」
 また部屋の隅で頭を抱えて震える日野さんの肩を、僕はそっと叩いた。溜息を噛み殺しながら。
「大丈夫ですよ。きっとその“くとぅぐあ”さんは、あなたに危害を加える気はないと思います」
「そうでス、危害を加える気なラ、一瞬で焼き尽くされて骨も残りませんかラ」
「ひ、ひ、ひええ〜〜!!」
「ちょ、ちょっと“しょごす”さんは黙っていて下さい……
とにかく、こうして無事でいるのがその証拠ですよ。
恐がらないでちゃんと話し合ってみてはどうですか?」
「そそそ、そ、そう……ですよね〜!!」
 日野さんは、人が変わったみたいに元気にガッツポーズで起き上がったけど、
「ででで、でも、やっぱり恐いですよ〜!!」
 また人が変わったみたいに、怖気づいて部屋の隅に引き篭もってしまった。ああ、世話が焼ける人だ。
「あ、あの、あのぉ……それでは、赤松さんも私と一緒に来てくれませんか!?
1人では不安なのですよぉ〜!!」
 ……はぁ?
290ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:02 ID:484rHGR5
「――というわけで、なし崩しに日野さんに付き合って行く事になってしまいました」
 額の汗を拭きつつ、僕はみんなにそう宣言した。
それにしても、僕は本当に場の状況に流されやすいなぁ、とほほ……
「それは危険ですヨ、御主人様!」
「わん、わわん!!」
「……とっとと……行って来〜い……」
 でも、案の定(“いたくぁ”さん以外は)みんな反対してくれた。
 “くとぅぐあ”さんにとって、日野さんは(たぶん)お気に入りの『接触者』であるのだろうけど、
僕自身は“あとらっく=なちゃ”さんが言う所の『邪神にとっての美味しい獲物』でしかない。
備えも無しに遭遇するのは危険なのは自明の理だろう。
でも、あんなに恐がっている日野さんを放っておくわけにもいかないし……
うーん、日野さんが上手くかばってくれる事を期待するしかないようだ。
「大丈夫ですよ。僕にはこの子もいますし」
 僕は手首の黒いミサンガ――休眠状態にある“おとしご”ちゃんを見せた。
「相手は“くとぅぐあ”神……旧支配者でス。“不定の落とし子”でも対抗するのは難しいと思いまス」
「わわん!!」
 しかし、“しょごす”さんと“てぃんだろす”の声は渋い。
「私とこの子も御一緒しまス」
「わん!!」
291ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:04 ID:484rHGR5
「いや……“てぃんだろす”と“しょごす”さんは留守番をお願いしたいのですが」
 先日のような雲井氏の襲撃がある事を想定して、
家にある程度の戦力を残しておく必要があるだろう。実は1番恐いのは、
家を壊されて“つぁとぅぐあ”さんの居場所である“ン・カイ”へのルートを閉ざされる事なんだ。
 ……まぁ、僕自身が犬耳娘とメイドさんを連れて町を歩く度胸がないというのも、理由の一つだけど。
 その事を根気よく説明すると、
「……了解しましタ」
 頑固な“しょごす”さんも何とか折れてくれた。
“てぃんだろす”がしょぼんとしているのは、単にお留守番するのが寂しいからなのかもしれない。
「ですガ、それでも御主人様自身の護衛が必要だと思いまス。
できれば旧支配者クラスの存在ヲ……」
 うーん、それもそうなんだよなぁ……
「……ぼーんとぅーびーふりー……」
 まぁ、日野さんに煎れたお茶を勝手に平然と飲んでいる“いたくぁ”さんは、初めから当てにしてないけど。
「そうだ、やっぱり――」
 困った時には――
292ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:05 ID:484rHGR5
「えーん、“つぁとぅぐあ”えもーん!!」
「ふわぁ……おはようございますねぇ」
 ……残念ながら、お約束には乗ってくれなかった。
 日野さんの事は“しょごす”さん達に任せて、
僕はいつもの暗黒世界ン・カイへ“つぁとぅぐあ”さんに会いに行った。
そう、困った時にはやっぱり“つぁとぅぐあ”さんに限る。
 案の定、事情を説明すると、
「うううぅん……それではぁ、ちょっと助っ人さんを呼んでみますねぇ」
 あの眠そうな絶世の美貌をふにゃっと傾けながら、何も言わずにこうして僕を助けてくれるんだ。
ああ、やっぱり“つぁとぅぐあ”さんは優しくて親切で美しい。
 彼女の長い髪の一筋が、闇の中に消えて行く。それとほぼ入れ違いに、
闇の中から、白い美女の手と生首がぼんやりと浮かび上がった。
「!?」
 いや、それは美女のバラバラ死体ではなかった。
闇より暗い漆黒の黒髪に、同じ色の古風なセーラー服を来ていたから、
闇をバックにすると白い生首と手足だけが浮かんで見えたんだ。
「深淵の橋作りに忙しいのに……面倒な頼み事をしてくれますわね」
 闇から産まれたような、地獄のように美しい魔性の美女神――“あとらっく=なちゃ”さんだ。
 まさか、彼女が僕の護衛さんなのだろうか。
「えーと、実は――」
「もう、あの子から話は聞きましたわ。構いません。お付き合いしましょう」
「え、ホントに良いんですか?」
「嫌なら、初めからここには来ていませんわ」
 さすが神様。何だかよくわからないうちに、話は付いていたみたいだ。
「あ、ありがとうございます!!」
「まぁ、この貸しはいずれ返してもらいますけど……ふふふ」
 妖艶に嘲笑う“あとらっく=なちゃ”さんを見て、
ホントにこれでよかったのかな? と僕は不遜な考えを抱いていた。
293ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:07 ID:484rHGR5
「――ちょっと寄って行きませんか。奢りますよ」
 僕が住んでいる所は、某県“網田(あみた)市”。その隣には“亞架夢(あかむ)市”があり、
それを挟んだ向かいに“羽疎(はうと)市”がある。日野さんの家はその羽疎市にあるそうだ。
ちょっと遠いけど、僕の家から歩いて行けない事もない距離だろう。
バスや電車を使わないのは、襲撃があった時に無関係な人を巻き込まないためだ。
こんな事なら車を持っていればよかったなぁ。バイクならあるけど。
 徒歩の移動にもかかわらず、日野さんと“あとらっく=なちゃ”さんは文句も言わずに付いて来てくれた。
しかし、日野さんはともかく、“あとらっく=なちゃ”さんが町を歩くと、
冗談じゃなくてすれ違う全ての人が蕩ける様に惚けた顔で見惚れて、フラフラと後を付いてくるのにはまいった。
『人外の美貌』というのも、良い事ばかりじゃないらしい。
 ……ただ、彼女が時折後ろを振り向くと、
ストーキングしていた人々が一斉に絶叫を上げて逃げ出したり失神したりするのは、なぜだろう……
恐いから考えないようにしているけど。
 ――で、僕達が亞架夢市に差しかかった所で、
たまたま通り道にあったレストランに寄らないか、と提案したのは、単にお昼時でお腹が空いたからだったりする。
「は、は、はい!! オゴリなら大歓迎です〜!!」
「あら、私が食べられるものがあるのかしら」
 日野さんと“あとらっく=なちゃ”さんも賛同してくれたので、
僕は気軽な気持ちで、その大き目の大衆食堂みたいなレストラン
『シーフードレストラン“ギルマンハウス”』
に寄ってみる事にしたんだけど……まさか、あんな事になるとは、その時は夢にも思わなかった。
294ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:09 ID:484rHGR5
「「「ようこそー、いらっしゃいませー」」」
「「「いらっしゃいませー」」」
「「「ませー」」」
 入店した僕達を迎えてくれたのは、満面の笑顔を浮かべて深々とお辞儀する、
スクール水着の上にエプロンを着たたくさんのロリロリ美少女だった。
 何か、この子達どこかで見たような……
 首を傾げながら左右に分かれたスク水美少女の間を抜けて、適当な席に座る。
すると、すぐにメニューとお冷やを持ったウェイトレスさんが来てくれた。
うんうん、なかなか店員教育の行き届いたお店だ。
「いらっしゃいませ。ただいまランチタイムになっております」
「えーと、えーと、えーと……じゃあ、私はイハ=ンスレイ定食を〜」
「処女の経血か童貞の精液はありませんこと?」
 2人の注文を手早く伝票にメモするウェイトレスさん。
「僕は……このサラプンコ丼を――」
「かしこまりまし――」
 そして、僕とウェイトレスさんがお互いの正体に気付いたのは、全くの同時だった。
「お、お前は!! 赤松 英!?」
「あ、あなたは……龍田川 祥子さん!?」
 フリフリの少女趣味なエプロンドレスウェイトレスな格好をした龍田川さんは、
驚愕の表情を真っ赤にしてお盆を盾に身構えた。
「なぜあなたがこんな所にいるんですか!?」
「ここはあたしの店だ!!」
 い、いったいこれはどういう事なんだろう?
295ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:10 ID:484rHGR5
「たたた、龍田川って……あの“くとぅるふ”神の『接触者』っていう、あの龍田川さん〜!?」
 日野さんも僕等に負けずに驚きの声を上げる。
「お前は……“くとぅぐあ”神の『接触者』ね。確か名前は日野 エツ子……
……ふん、丁度良いわ。一網打尽にしてあげる」
 ウェイトレスな龍田川さんの綺麗な顔が、剣呑に歪んだ。ぱちり、と指を鳴らすと、
「「「はーい、お呼びですかー」」」
「「「お呼びですかー」」」
「「「ですかー」」」
 ずらずらっと“でぃーぷわん”ちゃん達が僕等を取り囲む。
あわわわわ、思いもよらない形で絶体絶命のピンチが訪れたみたいだ。
「ひ、ひ、ひええええ〜!!」
 日野さんも瓶底眼鏡から涙を流して僕の背中に隠れようとする。
 その時――
 ちぃん
 透明な音色が店内を駆け巡った。
 場の全員の動きが硬直する。そうさせるだけの力が、その音にはあった。
「あら、私の注文と違うみたいですけど……みんな食べてしまってよろしいのかしら?」
 その長く鋭く美しい爪先で、お冷やのグラスを弾いた“あとらっく=なちゃ”さんは、優しく微笑んだ。
ぞっとするほど優しく。
「「「御主人さまー、とっても恐いですー」」」
「「「恐いですー」」」
「「「ですー」」」
 可愛い“でぃーぷわん”ちゃんの集団は、本気で恐がっているみたいだった。
さすが“あとらっく=なちゃ”さん。何というか……迫力が段違いだ。
296ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:11 ID:484rHGR5
「……いいわ、今のあなたはお客様だしね」
 溜息混じりに龍田川さんが片手を振ると、
“でぃーぷわん”軍団はわーいと歓声を上げながら散っていった。
 やれやれ、“あとらっく=なちゃ”さんのおかげで、何とか危機を繰り抜けられたようだ。
 それにしても……
「なぜ、あなたがこんな店で働いているのですか?」
「こんな店で悪かったわね。オーナーは私よ」
 お冷やにお代わりを注ぎながら、龍田川さんは僕を横目で睨んだ。
「働かなければ食べていけないのは、どこの世界でも同じなのよ。
無尽蔵に『恩恵』を授けてくれるあなたの神は珍しい存在なのよ。運が良いわね」
「はぁ」
「それに比べて、我等が“くとぅるふ”様は眠りっぱなしだし……
居候の“でぃーぷわん”の食費だけで大変なのよ」
「は、はぁ」
「昔は良かったわ。『金のような物』だけはたくさんあったから、お金には困らなかったし……
でも、今は錬金技術が発達しているから『金のような物』では誤魔化せないし……
おかげでダゴン秘密教団・ニコニコ組の財政は万年火の車だし……」
 何だか愚痴っぽくなってきたぞ。
 その後、僕達は彼女の愚痴を延々と聞きながら、冷や汗交じりに食事を取ったのであった。
いや、ご飯は美味しかったよ。うん。
 ……今度うっかり店内で小切手でも落とそうかな。10億円くらい。
297ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:12 ID:484rHGR5
「ど、ど、どうぞ……狭い所ですが〜」
 日野さんの御住まいは、平凡なマンションの二階の一室だった。
見た目高校生くらいにしか見えない日野さんだけど、実は短大生で1人暮しなんだそうだ。
 廊下から入り口のドアを見ている限りでは、一見、何事もないように見える。
耳を済ましても近所のオバさんの脳天気な笑い声が聞こえるだけだ。
しかし、油断してはいけない。
この中にはとてつもない力を持った旧支配者“くとぅぐあ”さんがいるんだ……という話だ。
「ややや、や、や、やっぱり恐いですよ〜!!」
 日野さんが例によって僕の背中に隠れる。
正直、僕も“あとらっく=なちゃ”さんの背中に隠れたい気分だった。
何となく、ドアの向こうから得体の知れないオーラが漂っているように感じる。
いや、普通の人間な僕に見えるわけがないから勝手な想像だけど。
 さぁ、鬼が出るか蛇が出るか……
「何をしているのかしら? 早く入りましょう」
 そんな僕達の不安などいざ知らず、“あとらっく=なちゃ”さんは平然とドアを開けて、
勝手知ったる他人の家とばかり、ずかずかと――いや、物音1つ立てずに中に踏み込んでいった。
僕と背中の日野さんも慌てて後を追う。
玄関から短い廊下を抜けて、突き当たりの扉を何の躊躇いもなく開くと――!!
298ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:14 ID:484rHGR5
「うむ、遅かったな。待ちくたびれたぞ」
 ……まさか、コタツに入って海苔煎餅をばりばりかじりながら待っているとは思わなかった。
 中華風の真紅の甲冑を着たワイルドな風貌の――
しかし痺れるくらい華麗な美女が、コタツの中から僕達を見据えていた。
意思の強さを感じさせる太い眉、きりりとしたルビーのように輝く眼差し、
燃えあがる炎の如き赤髪、真紅のルージュが艶く形の良い唇……男性的な要素が強い美貌なのに、
その全身から滲み出る美瑛と色香は、紛れもない極上の“女”そのものだ。
その美しさは、あの“つぁとぅぐあ”さんにも匹敵するんじゃないだろうか。
 この恐ろしくも美しい華麗な美女こそ、あの――
「“くとぅぐあ”ね」
 “あとらっく=なちゃ”さんが、恐れる様子など欠片も見せずに接近する。
「お前は……“あとらっく=なちゃ”か。なるほど、護衛役とは……御苦労な事だな」
 “くとぅぐあ”さんがくっくっくと不敵に笑った。
そんな男っぽい態度なのに、思わず見惚れてしまう女の匂いを常に醸し出しているんだ。
 まさに『神』の名に相応しい威厳と絶対なる存在感――
“つぁとぅぐあ”さんが『優しいのんびり女王様』なら、
あの“くとぅぐあ”さんには『不敵な武闘派女王様』という印象を覚えた。
299ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:16 ID:484rHGR5
 ゆらり
 がちゃがちゃと甲冑の音を響かせながら、“くとぅぐあ”さんが起き上がった。
 でかい。
 その身長は軽く2mを超えるだろう。興味深そうに僕を見下ろすその荘厳な美貌の恐ろしさ、美しさ――
僕はこの場からダッシュで逃げたい衝動に必至に耐えていた。
いや、戦慄のあまり動けなかったと言うべきか。
背中で震えてる日野さんと、似たり寄ったりな心地だよ。とほほ……
「ふむ、なかなか美味しそうな人間じゃないか。気に入ったよ」
 実にウギャーな台詞を言ってくれる“くとぅぐあ”さん。その『美味しい』がどんな意味を持つかによって、
僕の運命は決定してしまうのだろう。ウギャー。
「残念ね。この方にはもう予約があるのよ。あきらめて御自分の子猫を可愛がりなさいな」
 “あとらっく=なちゃ”さんが実にありがたい言葉を発してくれるまで、僕は生きた心地が全くしなかった。
「それは残念だ……ならば、こちらを頂くとしよう」
 いつのまにか“くとぅぐあ”さんの手には、槍と薙刀と青竜刀を組み合わせたような、
よくわからないけど物騒な武器が収められていた。その中華風な武器が一瞬、きらめいた――瞬間、
「は、は、はれれ〜〜〜!?!?」
 僕の背後に隠れていた日野さんが、その切っ先にパジャマの襟首を引っ掛けられて、
宙ぶらりんに吊り上げられていた。
「ひ、ひ、ひ、ひええええぇ〜〜〜!!! たーすーけーてーくーだーさーいー!!!」
 だーっと涙を流しながらジタバタもがく日野さんは――
「くっくっく……あきらめろ」
 次の瞬間、ピンク色のパジャマが細切れに分断されて床に落ち、
スレンダーな全裸姿を披露してくれたんだ……って、なにィ!?
「きゃあああああああ〜!!!」
 真っ赤になって薄い胸と秘所を隠そうとする日野さんの手を、
「思ったとおり、美味そうな身体じゃないか」
 “くとぅぐあ”さんの手甲に包まれた手がしっかりと止めた。
300ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:18 ID:484rHGR5
「やぁん!! 離して――んんぅ!?」
 暴れる日野さんの唇を、“くとぅぐあ”さんの真紅の唇がふさいだ。
「んんんぅ〜!?」
 驚愕の表情で悶える日野さんの抵抗は、しかし徐々に小さくなっていく。
「んんん……はぁ……」
 やがて、彼女は恍惚の表情で舌を絡めあい、
くちゅくちゅと唾液を混ぜ合いながら自分から“くとぅぐあ”さんの唇を貪っていた。
 どうやら、日野さんも『人外の快楽』に魅了されてしまったみたいだ。
「これでもう安心でしょう。帰りませんこと?」
 “あとらっく=なちゃ”さんが呆れたように――いや、面白そうに僕を急かす。
「……いや、一応最後まで見守っていきましょう」
 でも、僕はそう提案した。後でいきなり“くとぅぐあ”さんの態度が豹変するかもしれないからだ。
別にスケベ心に支配されたからというわけではなかったんだけど、
後で考えると、その時すでに僕も人外の美に支配されていたのかもしれない。
 がしゃがしゃがしゃ……
 金属的な音が床を乱打した。どんな技を使ったのか、
“くとぅぐあ”さんが身に纏う甲冑を一瞬で脱ぎ捨てたんだ。
程好く日焼けした薄褐色の肌には染み1つなく、健康的でたくましい、
そして見ただけで射精しそうなくらいセクシーなプロポーションを惜しみなく見せ付けている。
特に僕の頭よりも大きそうな爆乳が、個人的には高ポイントだ。
「くくく……さぁ、あたしを味わっておくれよ」
301ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:19 ID:484rHGR5
 妖艶過ぎる“くとぅぐあ”さんの誘惑――
日野さんが催眠術にかかったみたいに彼女へ飛び付かなかったら、
僕が押し倒そうとしていたかもしれない。
「んむぅ……ぷはぁ! く、“くとぅぐあ”さまぁ……!!」
 爆乳の谷間にむしゃぶりついた日野さんの頭は、ほとんど胸の谷間に挟まっていた。
蠢く指が豊満な乳房に食い込み、ツンと立った乳頭を押し潰すと、
「んん……ふふふ、いい…ぞ……」
 “くとぅぐあ”さんも、笑い声のような嬌声を漏らす。
「あ、あ、あああぁあ……あぁん!!」
 日野さんの舌が“くとぅぐあ”さんの乳首をしゃぶり、
右手が尻肉を撫で、左手が赤い陰毛の奥をまさぐる。
「んあぁ……はぁ…くくく……くぅぅ…」
 “くとぅぐあ”さんの舌が日野さんの首筋を這い、
右手が薄い乳房を撫で、左手が薄い陰毛の奥をくすぐる。
 絡み合う2人のまぐわいは、濃密な愛欲のフェロモンを喘ぎ声と一緒に醸し出して、
マンションの一室を愛欲の巣に変えていた。
「……よだれが垂れてますわよ」
 はっ!?
 “あとらっく=なちゃ”さんの声に、僕は慌てて口元をぬぐった。
どうやら完全に彼女達に見惚れていたらしい。
「くすくす……少し見物していきませんこと?」
 ソファーに座っている“あとらっく=なちゃ”さんが、隣のクッションをポンポンと叩いた。
言われるままに僕も腰を降ろす。
どうやら、“くとぅぐあ”さんと日野さんの絡みも、新たなプレイに突入したようだ。
「くくく……これを使ってみようか」
 “くとぅぐあ”さんがあの物騒な武器を取り出した。腰の位置よりもやや高い所に横に寝かせて、
手をぱっと離すと――不思議な事に、武器は支えもないのに空中にしっかりと浮かんだ。
「ふ、ふえぇ〜?」
 白い肌に官能の汗を浮かべてぐったりとしている日野さんの小柄な身体を、
“くとぅぐあ”さんは片手で軽々と持ち上げた。
そのまま彼女をあの長い武器の柄(ポール)の部分に跨らせて――ぱっと手を離した。
302ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:21 ID:484rHGR5
「んんんぁあああああ〜〜〜!!!」
 絶叫に近い嬌声が部屋中に轟いた。様々な飾りが施された柄に、
日野さんの僅かな産毛しか生えていない秘所が全体重をかけて食い込んだんだ。
全身をガクガクと痙攣させて快感の衝撃に震える彼女の向かいに、
「んくぅ……ふふふ、どうだ? なかなか良い具合だろう」
 すらりと締まった脚を大胆に開脚して、“くとぅぐあ”さんも柄に跨った。
武器の柄が食い込む2人の秘所から、ぽたぽたと愛液が滴り落ちる。
「きゃぁああああぅぅぅ!!」
 あまつさえ、柄の部分が振動しながら前後に動くのだからたまらない。
柄の複雑な装飾がクリトリスを弾き、淫肉に食い込み、アヌスをこする。
どれほど激しい快感を受け取っているのか、日野さんは普段の彼女からは想像もできない淫猥な声を上げ、
あの不敵でワイルドな“くとぅぐあ”さんも、息を飲むような淫女の表情を見せている。
とめどなく流れる2人の愛液を潤滑油代わりにして、柄はますます激しく動いた。
「ひゃあ、ああぅ、あぅううう!! ダメ、だめですぅ〜!!!」
「んはぁ……ふふ…ふ……可愛い……ぞ」
 いつのまにか2人は正面から抱き合い、互いの身体を擦り付けながら唇をむさぼっていた。
混ざり合う2人の汗と涙と唾液と愛液は、僕達の足元にまで飛び散ってくる。
日野さんの小柄で華奢な白い裸身と、“くとぅぐあ”さんの豊満で逞しい薄褐色の裸身――
対照的な両者は快楽のマーブルと化して、そのまま溶け合ってしまいそうだった――
303ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:22 ID:484rHGR5
 がしっ
「!?」
「およしなさいな。絡み合う原初の炎に触れては、火傷では済みませんわよ……
あの子はともかく、“くとぅぐあ”神にとって、貴方は美味しい『生贄』に過ぎないのだから。
以前も1度忠告したのではなくて?」
 いつのまにかフラフラと彼女達の元に歩みかけていた僕の手を、
“あとらっく=なちゃ”さんの繊手がそっと掴み止めていた。
そう、僕自身もあの『人外の情欲』に魅入られていたんだ。
今の僕は、自分のたぎる性欲を解消する事しか考えられない。
 ほとんど何も考えずに、恐れ多くも僕はすぐ隣にいる絶世の美女に飛びかかった。
「およし」
 その瞬間――天地がひっくり返った。いや、ひっくり返ったのが自分自身だと気付いた時には、
僕は床の上に仰向けになっていたんだ。“あとらっく=なちゃ”さんは指1本動かさなかったのに、
どうやって僕を床に縫い付けたんだろうか?
拘束されているわけでもないのに、僕は微動だにできないでいる。
「せっかくですけど、この身に触れていいのは、清童と生娘だけでしてよ」
 冷たく、そして妖しく言い放つ“あとらっく=なちゃ”さんの魔性の美貌が、少し綻んだ。
 危険な方向に。
「ですが、そのままでいるのも殿方にとってはお気の毒ですわね」
 ふと気が付くと、いつのまにか僕のズボンと下着は剥ぎ取られていた。
一体、どうやって――なんて事を考えている余裕は、今の僕にはない。
「可愛がってあげるわ……」
304ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:25 ID:484rHGR5
 なんと、ビンビンに勃起していた僕のペニスを、“あとらっく=なちゃ”さんが片足で軽く踏み付けたんだ。
「――っ!?」
 それだけで、股間に落雷が落ちたような快感が走った。
黒い薄手の靴下に包まれた素足が、痛みを感じるギリギリの強さでシャフトをぐりぐりと踏み躙り、
つま先でカリを挟む。そう、俗に言う足コキというやつだ。
「いつも女性(にょしょう)を鳴かせてばかりですもの。たまには鳴かされるのも新鮮ではなくて?」
 妖艶そのものに顔を染めて、更に強くペニスを踏み躙る“あとらっく=なちゃ”さん。
こんなプレイをされているにも関わらず、全く屈辱感を覚えないのは、
やはり彼女が『神様』であるからだろうか。
僕は腰を浮かせるように震えながら、女王様ならぬ女神様のサディスティックな責めに悶えていた。
「ひゃう! はぅ! きゃうぅぅん!!」
「あはははは……んくぅ……可愛い…ぞ……おまえ……」
 快楽の怒涛に意識が呆然となりながらも、2人分の甘い嬌声に導かれて横目を向けると、
“くとぅぐあ”さんと日野さんも新たなプレイに没頭していた。
 鞘と柄に見事な装飾を施した短剣を、双頭バイブの要領でお互いの性器に挿入して、
貝合わせの体勢で下半身を絡めながら、互いに挿入しあっているんだ。
 じゅぶじゅぶと泡立つくらい愛液を混ぜ合わせながら、汗に濡れた自らの乳房を揉みまくり、
互いに腰をピストンさせて快楽に喘ぐ2人の姿は、それ自身が1つの淫らな生き物のように見えた。
305ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:26 ID:484rHGR5
「ふわぁああああ!! ダメ! ダメっ!! だめぇええええ!!!」
「んっ…ふふふ……あたしも……くぅ…イクぞ……」
 だんだん2人の動きが激しくなってきた。どうやらそろそろ絶頂の時が来たらしい。
「息が荒くなってきましてよ? くすくす、そろそろ放ちたいのかしら?」
 でも、どうやら僕の方が限界は早いらしい。とほほ……
 “あとらっく=なちゃ”さんの足の指が、僕のペニスを挟んでキュっと搾った。
「ほら、気をおやりなさい」
 それと同時に、僕は水鉄砲のように勢い良く精を放っていた。
その瞬間、彼女の足指が僕のペニスの角度をちょっとずらす。
「あらあら、元気なこと」
 まるで魔法のように、射精したザーメンは“あとらっく=なちゃ”さんの魔性の美貌に振りかかった。
自らの顔を白く汚した粘液を、
「んはぁ……美味し」
 彼女はそっと指先ですくい、躊躇う事無く舐め取って、妖艶にすすり飲んだ。
 そして――
「イクぅうううううう!!!」
「あははっ……あああぁあッ!!!」
 日野さんと“くとぅぐあ”さんも、
同時に仰け反りながら全身を痙攣させて、絶頂を迎えたのだった――
306ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:27 ID:484rHGR5
「ねぇ、もう帰りませんこと?」
 そそくさとパンツをズボンを着た僕に、“あとらっく=なちゃ”さんが気だるそうに話しかけた。
その憂いを秘めた表情は、声以上に気だるそうだ。
「あまり深淵の橋作りを中断したくないの」
「はぁ……でも、日野さん達を放っておくのは――」
 “あとらっく=なちゃ”さんは無言で彼女達を指差した。
「ああぁん♪ “くとぅぐあ”お姉さまぁ……もう離しませんですますです〜♪」
「ふふふ……愛い奴だ」
 周囲にハートマークを振り撒きながら、まだ身体を絡め合う2人の姿を見て、
僕は盛大に溜息を吐いた。
「……帰りましょうか」
「そうね」
307ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:28 ID:484rHGR5
 同時刻――
「それは本当なのですか!?」
「我等が組織の“予言機関”に、過去に1度でも間違いがあったかね? ゲルダ君」
「しかし……『接触者の手によって、世界は1度滅ぼされる』というのは……」
「荒唐無稽でもあるまい。彼奴等は『邪神』を味方につけているのだ。
その力を一欠片でも振るえば、誇張抜きで世界を滅ぼす事も可能だろう。
『邪神』には、それだけの力がある」
「……4人の『接触者』のうち、誰が世界を滅ぼすと?」
「それを調べるのが君の仕事だ」
「了解しました……しかし、仮に見出せたとしても、我々人類に対抗手段はあるのですか?
タカ派の襲撃がどんな結果に終わったのか――」
「君に言われるまでもない。対抗策は練っている」
「……では、早速任務に取りかかります」
「待ちたまえ。君に“助っ人”を用意した――」
308ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:29 ID:484rHGR5
………………
…………
……

「――ほらぁ……会社に遅れちゃいますよぉ」
 まぶたの裏に透ける朝日の刺激と、優しくおっとりとした声に導かれて、僕の意識は覚醒した。
「……んん…」
 ぼんやりと開けた瞳に飛び込んできたのは、視界いっぱいに広がるエプロン越しの爆乳――
「もぅ……どこを見ているのですかぁ、昨晩もあんなにいっぱいしたのにぃ」
 いや、僕の顔を覗き込んでいる美女の胸だった。
 『にへら〜』と口元とタレ目を綻ばせて、僕に微笑みかけている彼女は――
「……“つぁとぅぐあ”さん?」
「誰の事ですかぁ?」
「……え?」
「んん〜……ワタシは“つぁとぅぐあ”さんという人じゃありませんねぇ。夢でも見ていたのですかぁ」
 むちむちのお尻をデニムのパンツで包んで、はちきれそうな爆乳を、
黒いセーターと『Ia Ia』と鳴いているヒヨコのイラストが描かれたエプロンで隠した、
癖のある焦茶色の長髪と眠そうなタレ目、そして何より唖然とするくらい妖艶な美貌――
そう、彼女は旧姓“津賀 透子(つが とうこ)”、今は“赤松 透子”こと、僕の最愛の妻じゃないか。
 どうやら、彼女の言う通り、夢を見ていたようだ。
かなり長く深い夢を見ていたらしく、まだ頭がぼーっとする。
 どすん!
 ぐえっ!?
309ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:30 ID:484rHGR5
「おきろー!!」
 突然、お腹の上に圧し掛かってきた衝撃に、僕の意識は無理矢理覚醒させられた。
お腹の上に跨っている半ズボンとアニメのキャラが描かれたシャツを着た美少女――
いや、美少年が、元気そうに僕の上で飛び跳ねている。
「ぱぱー! もう朝だよー!!」
 尻尾があればパタパタ振っているのが見えそうなくらい、上機嫌にはしゃいでいるのは――
「あらあらぁ……パパの上で遊んじゃダメですねぇ、“てぃん”君」
 僕の息子――いや、娘でもある“てぃん”だ。
ちなみに養子なんだけど、今では本当の子供みたいに打ち解けている。
「…………」
 それだけじゃない。よく見れば、ドアの影に妻を幼くしたようなタレ目で癖のある髪の女の子
――“紀子(としこ)”もいた。あの子は僕と妻の実の娘だけど、
恥ずかしがり屋で父親の僕にも照れてまともに向き合えないんだ。
「はいはい、すぐ起きるから、下で待っていてね」
「朝食はできてますからねぇ……あなたの好きな焼きビーフンですよぉ」
「早く来ないと、パパの分まで赤の扉を選んで――じゃなくて食べちゃうよー!!」
「…………」
 軽く片手を振りながら、1階に降りた家族を見送って、
僕はベッドから降りる前に思いっきり背伸びをした。
 ……さて、今日も普段通りの平穏な日常を始めよう。

 続く
310ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/04/05 22:31 ID:484rHGR5
次回もちょっと(かなり)遅れます。御了承下さい。

あ、ちなみに次回アルタン登場。
311名無しさん@ピンキー:04/04/05 22:49 ID:CMDlI8sF
キタ━(゚∀゚)━!けど今回は小ネタを発見できない自分の不甲斐なさに(´・ω・`)
きっとエプロンが響子さんだとは思うが確証なし。
っていうか、急展開においてかれ気味なのは漏れだけか_| ̄|○
312名無しさん@ピンキー:04/04/05 23:03 ID:fQckg6zj
赤の扉=デスクリムゾンしかわかんね
313名無しさん@ピンキー:04/04/05 23:22 ID:6TeVqs8g
おーのー!なんだこの夢落ちはぁ?
オチ部分のオチでない要素で笑っちまったよ。
314名無しさん@ピンキー:04/04/06 00:27 ID:dTdH0e8i
遂に近代神話vs航空相撲が……
315名無しさん@ピンキー:04/04/06 01:02 ID:C4hJZ/ug
>>312
漏れも響子さんのエプロンが浮かんだよ(w

年上の女の人マンセー!
316名無しさん@ピンキー:04/04/06 01:06 ID:8oz6qEVO
Bone to be freeが冒頭にあったので、
SS読んでいる間、ずっと頭の中で流れてますた。
317名無しさん@ピンキー:04/04/06 19:16 ID:pFRuSAhJ
「処女の経血か童貞の精液」あんのかよ!
ダゴン秘密教団・ニコニコ組恐るべし……
318名無しさん@ピンキー:04/04/06 20:57 ID:/QHP+eJe
ねちねちとうるさい香具師ばっかだよね
こんなことしてて楽しいの?
大したことも言えないくせに
すっかりつまんないスレにしてくれちゃって
きちがい逝ってよし
319名無しさん@ピンキー:04/04/06 21:08 ID:751sL+vp




320320:04/04/06 21:14 ID:cKvYUayE
唐突に320ゲトズザー




……し、新作はすぐに投下しますですハイ!
とっととこの作品の続き書けやゴルァ!等のメッセージも待っておりますハイ!
321名無しさん@ピンキー:04/04/06 21:26 ID:apmzpUaW
>>320
”3”の名前で書いてたスレにも続きを〜、と言ってみるテストw

とりあえずはどの作品でもいいから続きをお願いします。
322名無しさん@ピンキー:04/04/06 21:41 ID:/QHP+eJe
>>318
いわれたくないね、お前には
ぬけぬけとでかい口叩いてんじゃねえよ
大体つまんねースレにしたのはてめーだろうが
すげぇムカつくんだよ、お前のそういう態度
きっとリアルでも友達いないんだろうな
323名無しさん@ピンキー:04/04/06 21:47 ID:/QHP+eJe
あ、しまった
324名無しさん@ピンキー:04/04/06 21:48 ID:ZzdfRsEY
ド






|
325名無しさん@ピンキー:04/04/06 22:24 ID:apmzpUaW
>>322
つまり、-LAB- の続きが読みたいのですね?
326名無しさん@ピンキー:04/04/07 01:20 ID:xs54Dcj0
ひでぼんさんキテター!

>……今度うっかり店内で小切手でも落とそうかな。10億円くらい。

 実利を取るかプライドを取るかで思い悩む龍田川さんキボンヌ。

 というかここはお約束の恩返しネタでひでぼんさんに迫る龍田川さんを披露しうわなにをするやめt
327320 -LAB-:04/04/07 22:05 ID:TvUWdCf8
初めての感触は、意外なまでに柔らかかった。

目を瞑っていたために、天音がどんな表情をしているかは分からなかった。
ただ、天音の柔らかい唇の感触だけは、とても、良く分かった。
五秒、いや、十秒以上は経っていたかもしれない。
とにかくそれくらいの時間が経ってから、俺達は、触れ合わせていた唇を、そっと離した。
そして、伏せていた瞳を、そっと開いた。
「……なんか……変な感じ、だね……」
恥ずかしそうに視線を逸らしながら、天音が呟いた。
控えめに朱に染まっている、その表情が愛らしい。
「そ、そう、か?」
いかにもたいしたことなさそうに言おうとしたが、どこか声が上ずってしまったようだった。
俺の心臓は、恐ろしいスピードで鼓動を刻んでいる。
やはり、初めてとなると、流石の俺でも緊張してしまうのである。
誰でもこういう時はそうであるはずだと思いながら、天音にこの鼓動音が届いていない事を願っていた。

とりあえず、一つ息をついて、自分を落ち着かせる。
落ち着け、俺。天音だって(多分)初めてなんだ、天音だって緊張してるはずだ。落ち着けー。
そう唱え続けながら。
しばらくして落ち着いてくると、尻尾をぱたぱたさせている天音の顎に手をやった。
「…………」
何も言わずに、俺の事をまっすぐにみつめてくれる天音。
その視線に応えながら、もう一度口付ける。
「んっ……」
もう一度、その柔らかい感触を、ゆっくりと。
今度は目を瞑らないで、天音をしっかりと見つめながら。
天音の方は、さっきと同じように、目を瞑って、俺と口付けを交わしていた。
赤くなっている顔も可愛いけど、なにより、ふにふにと柔らかく動く犬耳が可愛らしくてしかたがなかった。
本人は意識していないんだろうけど、尻尾が、嬉しそうにぱたぱたと揺れていた。
328320 -LAB-:04/04/07 22:06 ID:TvUWdCf8
もう一度、さっきのように、そっと唇を離す。
「……涼……」
上目遣いで、天音が甘えるような声を出した。
こう、なんというか、胸がキュンとするというか、煩悩が刺激されるというか、なんだか妙な感覚に襲われる。
いままでの天音とのギャップがまた、今の天音の可愛さを強調させていた。
さて、どうしようか。ここからどうもっていけばいいのか、見当もつかない。
いきなりベッドに、っていうのはなんか嫌だし、ましてや立ったままとかありえない。
そんな風に思案していると。
俺の事を上目遣いで見つめている天音の眉が、悩ましげにひそめられた。そして犬耳がひょこりと伏せる。
そしてとどめの一言。

「くぅん……」

……キタ。
これはキタ。
一瞬頭の中が真っ白になり、次に怒涛の勢いで煩悩が駆け巡った。
「きゃんっ」
犬のような声を可愛らしく上げながら、天音は俺に押し倒される。
もう菜に考えてるかさっぱり分からなくなるくらいの衝撃だった。
あの一言で、俺の男としての欲望が完全に刺激され、理性はほぼ消滅したのである。

「おとこーはー おおーかみー♪おとーこーはー おおーかみー♪」という謎のメロディーが頭の中で流れ続ける。
ベッドが軋みをあげた。そりゃ当然だ、二人分の体重が一気にかかったのだから。それもものすごい勢いで。
頭にかーっと血が上り、心臓の鼓動はもはや人間の限界を超えていた。
ほぼ野獣と化した俺に、天音は、どことなく嬉しそうな視線を向けてきていた。
そしてまた一言。
「優しく……してね?」

その時、どこかの誰かの理性の糸が切れた音が、近隣の住宅にたしかに届いた。
329320 -LAB-:04/04/07 22:07 ID:TvUWdCf8



そして、夜。


「う、ううん……」
妙に、頭が重い。
片手で額の辺りを押さえながら、俺は頭を二、三度振って、意識を覚醒させた。
窓の方を見やる。
カーテンの微妙な隙間から射していた日差しはどこへやら、外は真っ暗闇だった。
(眠っていたのか……)
眠っていたというより、疲れ果てて気絶したと言ったほうが、ある意味正しいかもしれない。
今朝の事を思い出す。
始まりこそ強引であったが(というより俺が押し倒してしまった)、その後はめくるめく時間が過ぎていった。
そしていつのまにか、眠りについてしまったのである。
俺だけでなく、今俺の腕の中で、すやすやと寝息を立てている……天音も。
その安らかな寝顔からは考えられないくらい、今朝は激しかった。もう、形容できないくらいである。
まあ、俺も例外ではないのだけれど。
ふと、眠っている天音が、もぞもぞと身体を動かす。
「離れないで」という言葉とともに添えられた、俺の片手をしっかりと握るその手はそのままで。
俺の身体に、天音がさらに体重を預けてくる。
すぅ、すぅという静かな寝息と一緒に揺れる犬耳をそっと撫でる。
この耳や尻尾を責めてみた時は特にすごかった。
触るだけでなく息を吹きかけた時など、華奢な体が可愛らしく震えて……。
「ん、んん……りょ、う?」
今朝の情事の記憶がかなり鮮明に蘇ってきた頃、いつのまにか天音が目を覚ましていた。
半分だけ開かれた瞳が、とても眠たそうである。
「あ、ごめん。起こしちゃったか?」
瞼をこすりながら、天音は「ううん」と首を横に振った。
330320 -LAB-:04/04/07 22:08 ID:TvUWdCf8
「ね、ねえ、涼」
「なんだ?」
「け、今朝は、その……」
天音はそれだけ言って、ごにょごにょと語尾を濁らせてしまった。
ようやく思い出したのか、顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに俯いている。
そんな天音に俺は微笑みながら、面白いからちょっとからかってやろう、なんてことを思い付いた。
「激しかったな。びっくりしたよ」
ぼっ、という効果音付きで、天音の顔が耳まで真っ赤になった。
「もうあれだな、『私の中に、涼のちょうだい……』なんて言われた日には死んでもいいと思ったな」
わざとらしい声色で、今朝の悩ましげなセリフや様子を、つらつらと挙げていく。
天音が顔どころか、首筋まで真っ赤にしているのが面白かった。
「俺のを舐めてくれた時とかもすごかったけど、やっぱりああいう風に求められたのはキたなあ……
なにせ、あの天音がお尻をこっちに向けて、こう……『もっと……して』とか……ぶっ!!」
「きゃー!!きゃー!!やだ、そういうこと言わないでよぅ!」
い、一日と半日ぶりに、黄金の左が炸裂した……。
グッド、ジョブ、だぜ、天音……。
「えっ?り、涼?ちょっと、涼!!」
最後の力を振り絞ってぐっ、と親指を立て、俺は白いシーツを鼻血で赤く染めながら、倒れ込む。
「ねえ、涼、涼ったら!冗談やめてよ、ねえ!」
「…………」
「い、いや……嫌ぁ……」
天音の顔がさきほどと対照的に真っ青になり、いまにも泣き出しそうな表情になる。
「なーんちゃってー」
その反応に満足した俺は、「ドッキリ!」と書かれた立て札を持ちながら、むくりと起き上がる。
天音は狐につままれたように呆然としていたが(この程度で騙されるとはやっぱり純粋である)、そのまま俺の
胸に顔を埋めて、ただ一言「馬鹿……」と言って、俺の胸を小突いた。
「ごめん。……でもこれで、毎回ブン殴られる俺の気持ちが分かったかな?」
天音がこくりと頷く。
331320 -LAB-:04/04/07 22:09 ID:TvUWdCf8
「それじゃあ互いに理解しあえたところで……第二ラウンドといこうか」
「……え?」
あっけにとられた天音の隙を突き、再び押し倒す!
「ちょ、ちょっと!やだ、今日は「先祖返り」に調べるんだって……」
「おいおい、こんな夜中に調べにいくつもりか?どうせなら、明日でいいだろ」
「そ、それじゃあ早く寝なきゃ……」
「さっきまで寝てたじゃないか」
天音の苦し紛れのいいわけを、にっこり微笑みつつ撃破する。
口と表情はどちらかといえば拒否の意を表してはいるが、尻尾がぱたぱた振れているのを俺は見逃さなかった。
「でも、シャワー浴びたい……」
「あ、それは俺も同意」
「で、でしょ?」
当然のことながら、さっきから互いに一糸纏わぬ姿のままである。
行為のあとのためか汗でベタつき、気持ち悪い。
天音の場合は、その、まあ……様々な体液を洗い流したいという気持ちがあるのだろう。
とりあえずベッドから降りると、散乱している洋服を回収し、天音に先にシャワーを浴びていてもらう。
その間に窓を伝って着替えを回収しにいき、天音が出てくるのを待つ。……のだが。
着替えを回収しに自分の部屋に戻った時、俺はとんでもない物を見つけてしまった。
「こ、これは……!」
なんでこんな物が俺の部屋にあるのかはまあ置いておいて、とにかくとんでもない物を手に入れた。
さりげなくそれを隠し持ち、天音の家へとまた窓を伝って戻った。
332320 (あとがき):04/04/07 22:13 ID:TvUWdCf8
伸ばしに伸ばしてエチシーンは次回となります。

>273
適当に「ヤキトリ」で。
……曲名繋がりですが、何の曲かわかった人は凄いと思う。

シチュリク等々ありますと、脳を使わなくてすむのでとても喜びます。すごく。

それでは。
333名無しさん@ピンキー:04/04/07 22:21 ID:gbp0Ifnh
>>313
>おーのー!なんだこの夢落ちはぁ?


   \ヘヘ//  ┏二二二┓     
    ヾ ヽ /   §=Ψ=〓     
     / 〉\_/ §|((◎))|lヽ    
     |〉 〉 〉 /\二二二二ゞ     
   ∧__ミミへ(◎)ヽ(◎)_/|  
  Σ       /\⌒ ⌒ヽ__ミ  
   〆 ̄V|/| ∧Vヾ⌒ ⌒ ヽ    
        ∠ ◎\Vヾ⌒ 。。⌒)  
          |    | \ VVVVV   ベ〜ルベルベル
          / 〉 〉 〉/V  ̄ ̄ ̄  
         /〉 〉 〉/   \ 〉 〉ヽ  

コイツ(↑)の仕業かと思われ(w
334名無しさん@ピンキー:04/04/07 22:43 ID:gCh+0aS1
320さんの -LAB-キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
エチシーンなくても萌え萌えっスよ!!
335名無しさん@ピンキー:04/04/07 23:37 ID:GzW0SqMT
>>332
S.A.C?
336名無しさん@ピンキー:04/04/07 23:46 ID:7vv1W6R8
ヤバイよ、天音ヤバイ、
言葉ひとつ、仕草ひとつで涼をコントロールしてるよw
337名無しさん@ピンキー:04/04/09 23:45 ID:ZJ/qsQ9m
保守です。
338名無しさん@ピンキー:04/04/10 14:08 ID:2r+a9hgI
ttp://www6.plala.or.jp/cattleland/prof/member.htm
誰が一番マシですか?
339名無しさん@ピンキー:04/04/11 16:05 ID:6jReyolo
保守
340名無しさん@ピンキー:04/04/13 01:59 ID:9RXwc+kJ
板移動保守
341丸山 直人:04/04/14 00:42 ID:Zg1vYwKu
人間ではない生き物がいますか。女の子ですか。それはなんでしょうか?
妖怪ですか?妖怪ですか。幽霊ですか?幽霊ですか。
でも、そんなものはまやかしにしか過ぎません。
本当の女の子の生き物の秘密を書かれています。丸山直人。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~purple0/ex00-2.html

ニューロン組織同盟
http://ex2.2ch.net/test/read.cgi/net/1081861911/l50
342名無しさん@ピンキー:04/04/14 00:52 ID:QMbptInG


_______________
|      |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  O O |<  こっちにも来たー!
|      |  \_____
|.∧∧∧∧|
⊂   ⊂ ) ガクガク
  〉  〉\\
 (__) (_)
343名無しさん@ピンキー:04/04/14 00:53 ID:kgTUG5GX
今までROMってたんですが、書いてもいい物でしょうか?一応頭の中に化け狸とか柳女とかのネタはあるんですけど……
344名無しさん@ピンキー:04/04/14 00:55 ID:soGfrzai
>>343
おいでませ
345名無しさん@ピンキー:04/04/14 00:56 ID:kDck+KKg
>343
心よりお待ち申しております。
346343:04/04/14 01:09 ID:kgTUG5GX
とりあえず暫らくしたら書き込むと思います。
……他の職人さんの邪魔にならなければいいんですが
347347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/14 07:33 ID:kDck+KKg
>14の続き

「ふ〜、気持ちいい〜」
湯船に浸かると同時に、思わず声が出る。……同時に少し冷静になった頭の中を整理する。
話の節々から察するに、というかどう考えても彼女には、『疫病神』という言葉がしっくりくる。
そう考えると、座敷わらしである千奈美とはまるっきり正反対、ってことになる。
ただ、だからと言って、それが元で仲が悪い、ってことではなさそうなんだよね。
もっとも、あの調子じゃあ、一緒に仲良く暮らすってのも無理みたいだし……うーん……。

………千奈美は僕が来る前から、この部屋に住んでいたっていうし、
やっぱりここは、彼女に出て行ってもらうべき……なのかな?
怪奇現象は千奈美一人で十分だし、また引越しする余裕なんてあるはずが無いし。
でも……何と言って、彼女に出て行ってもらえばいいのかな……?
などと考えながら、とりあえずのぼせる前に風呂からあがることにした。と、
「ああっ! や、やめてええっ!!」
風呂からあがった途端に響き渡る悲鳴。この声は…千奈美? 何だ? 何があったんだ!?
とりあえず、僕はバスタオルを腰に巻いただけの状態で、部屋へと戻った。
348347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/14 07:33 ID:kDck+KKg

「な…な……」
部屋に戻った僕は、目の前で繰り広げられている光景に、声を失っていた。
例の彼女が、正座して膝に千奈美を乗せている。これだけなら、よくあるような光景だろう。
よく見ない光景なのは、千奈美が一糸纏わぬ姿なのと、背後から伸びた彼女の手が、
千奈美の毛も生えてない幼い割れ目と、小さな胸を撫で回していること、だった。
いっぽうの千奈美は、抵抗するどころか自ら大きく股を広げ、彼女の手の侵入を許し、
軽く握り締めたこぶしを口に添えながら、虚ろな目で天井を見上げている。
その姿を見ていると、普段意識などしていない心臓の鼓動が、一段と大きく響いた気がした。

「まあ、千奈美ちゃん。大声なんか出しちゃって、いったいどうしちゃったのかな?」
「だって……だって…わたし……わたし………」
僕の姿に気づいていないのか、彼女は千奈美の耳もとに、そっとくちびるを添えながらつぶやいた。
千奈美は彼女の手の動きに合わせ、下半身をビクビク震わせながら、艶っぽい声を漏らす。
そのつぶらな瞳からは、涙がぽろぽろとこぼれ落ちていた。
「ん? だって、じゃ分からないよ。……ちゃんと返事が出来ない悪い娘は、お仕置きが必要かな?」
彼女は妖しい笑みを浮かべたかと思うと、千奈美の涙に舌を這わせながら、大袈裟に溜め息をつく。
その言葉に、僕自身の胸がズキンと痛んだ。――前夜の”お仕置き”と称しての行為を思い出して。
「…だって……だって…恥ずかしい…ん……だも…ん……あっ! ああんっ! ああんっ!!」
千奈美が涙声で答える。背後の彼女に向かって、というよりも、虚空に向かってという感じで。
と、千奈美の割れ目の中に、彼女の指がずぷずぷと音を立てて、潜り込んでいった。
たちまち、エビのように上半身を反り返らせ、ひときわ大きな叫び声をあげる千奈美。
「恥ずかしい、ねえ……。だったら、何で、ここは、こんなに、濡れちゃって、いるのかな?」
「あっ! ああっ! ああんっ! ああっ! あああああっ!!」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら、彼女は指をうごめかせる。千奈美は、ただひたすら嬌声をあげ続けていた。
349347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/14 07:34 ID:kDck+KKg

「は…ああっ!?」
彼女が千奈美の割れ目から、指を引き抜いた。
ひと際大きな声をあげ、ぬめぬめと光る彼女の指先を、必死に目で追い掛ける千奈美。
その目はまるで、お気に入りの玩具を取り上げられたような、いじめられっこのようだった。
「むぐ…う……っ…うううっ……」
と、彼女はおもむろに、半開きになっていた千奈美の口へと、自らの指を潜り込ませる。
千奈美は何かに憑かれたかのように、先程まで自分の割れ目に潜り込んでいた指を、
虚ろな表情のままで、チューチューとしゃぶり始めていた。
「まあ、千奈美ちゃん。こんなに大人しくなっちゃって。そんなに気持ちよかったの?」
「う……うん……」
自分の指をしゃぶり続ける千奈美を見て、彼女は優しく微笑みながら言う。
その声に、千奈美はか細い声で答え、コクンと首を軽く縦に動かした。
「そう…もっと……気持ちよくなりたい?」
「…………」
更なる彼女の問い掛けに、千奈美は再び無言でコクリと頷いた。
「ふふっ……でもね……それは私の役目じゃないの…………ね? 亮太さん……」
彼女は千奈美の額に、軽くくちづけをしたかと思うと顔をあげ、僕をじっと見据えた。
…って、僕がいるのにいつから気づいてたんだ?
「ああ……っ……おに……ちゃん……?」
彼女の声を受け、ぼんやりとした表情で僕を見つめる千奈美。こちらは…気づいてなかったみたい。
「さ、これから亮太さんが千奈美ちゃんを、すっごく気持ちよくさせてくれるからね。
そう……昨日の出来事なんて、目じゃないくらいに」
350347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/14 07:34 ID:kDck+KKg

「え…っ? ほ……ほんとう?」
彼女の何気ないひとことに、僕は心臓が飛び出そうになった。何で…何で昨日の出来事知ってるの!?
驚く僕を他所に、千奈美が声を上ずらせながら答える。
ぼんやりとした表情はそのままだったが、その目は心なしか輝いて見える。
「ええ、本当よ。私は千奈美ちゃんが、気持ちよくなれる手伝いをしただけ。
さ、千奈美ちゃんからも、亮太さんにお願いなさいな……」
「うん……お…お願い………あたしを…あたしを気持ちよく……させて………」
幼子を諭す母親のように優しく微笑みながら、両手は千奈美の膝の後ろに回し、ゆっくりと両足を広げさせる彼女。
千奈美は、素直に頷いたかと思うと、自らのつるぺたの胸を揉みしだきながら言った。
その言葉は、僕に向かってというよりも、呟いている、と言ったほうがいいかもしれない。と、
「まあ、千奈美ちゃん。あなたはお願いをしているのでしょう?
そんなふうに、誰に向かって言ってるか分からないような頼み方では、誰も聞いてくれないわよ。
ほら、亮太さんだって、怒ってもう寝ようとしてるじゃない」
かるく顔をしかめながら彼女がひとこと。……いや、怒ってなどはいないんだけど。
「ああっ…ご……ごめんなさい……おにいちゃん……あたしを…あたしを気持ちよくさせて…お願い……」
彼女の言葉は効果覿面だったようで、千奈美は慌てたように僕のほうへと手をのばしてきた。
まるで、おしっこをさせられてるような姿勢になっている千奈美。
おかげで、千奈美のピンク色の割れ目が、はっきりと見える。
僕は、フラフラした足取りでわらしの前に座り込んだ。まるで、花に引き寄せられる虫のように……。
351347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/14 07:36 ID:kDck+KKg

目の前にある、千奈美の幼い割れ目をじっと見つめる。
そこは、ピクピクとまるで脈をうつように震え、透明な液体が糸を引いていた。
「い…いやっ……は…恥ずかしいよう……」
僕があまりに見つめすぎたせいか、千奈美は真っ赤に染まった顔を、両手で覆い隠す。
その仕草に胸が高鳴る。……千奈美って、こんなに可愛かったっけ。
「こおら千奈美ちゃん。手で顔を隠してないで、ちゃんと亮太さんのほうを見なさいな」
「う…う……あ! ああん! あんっ!」
彼女が千奈美の耳元でささやく。さらにそのまま舌をすぼめて、耳を舐めまわし始めた。
千奈美は、まともに返事をすることも出来ずに身をよじらせて喘ぎだした。……もう、我慢できないよ。
「あ! ああ! ああんっ!!」
「く…ううっ……!」
僕はモノの先端を、千奈美の中へ潜り込ませた。その途端、ひときわ大きな声をあげる千奈美。
一方の僕もまた、モノから伝わる刺激に全身を震わせ、声にならない声をあげて腰を動かしていた。
「どう、千奈美ちゃん? 昨日と今日と、どっちが気持ちいいかな?」
「は! ああんっ!! き…きょ……今日の…ほう…が……あんっ!!」
千奈美の胸をさわさわと撫で回しながら彼女が尋ねた。
途切れ途切れに答えようとするが、最後まで答えることが出来ずに、金切り声をあげだす千奈美。
ふと見ると、千奈美の割れ目の上にちょこんと出ている、小さな芽を彼女が指で摘んでいた。
352347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/14 07:39 ID:kDck+KKg

「んん? 私はどっちって聞いているんだよ? それじゃあ、どちらか分からないでしょう?」
「ああっ!! きょ、今日!! 今日のほうがああっ!! ああんっっ!!」
「…う……くっ…!」
彼女が軽く顔をしかめ、たしなめるようにつぶやきながら、二本の指に力をこめる。
同時に、僕のモノへの締め付けが力を増し、思わずくぐもった悲鳴を漏らしてしまう。
「あっ!! ああっ!! イイ! イイようっ!! 気持ちイイようっ!! あっ!! ああんっ!」
僕が腰を突き動かす度に、千奈美の口から悲鳴がこぼれる。
自らの指を咥えた口からよだれを垂らし、つぶらな目からは涙が次々と溢れている。
「はあっ! あんっ! ああっ!! ああああんんっっ!!!」
僕が胸の頂を摘み上げた瞬間、それがとどめの刺激になったのか、
千奈美は、全身をビクビクと震わせながら絶頂に達し、そのままぐったりと動かなくなった――


で、続きますです。
>10-12と>13-14+>347-352って、別の話にしたほうがいいのかなと思ったり。

>346
邪魔なんてとんでもございません。待ってますですよ〜。
353343:04/04/15 02:33 ID:WBOIjs+C
一応書けたところまで投下ですー。
全然本番まで入れてませんが…
変なところ多いと思うので、おかしいと思うところはツッコミ入れてください
354343:04/04/15 02:34 ID:WBOIjs+C
 ガサガサ、ガサガサ
 落ち葉を踏みしめる僕の足音と風が木々を揺らす音だけが、辺りに響いている。
 空はどんどんと曇っていき、心の中には、山の天気が変わりやすいって言うのは本当だったんだ、という見当はずれな感嘆と、家出なんかするんじゃなかったという後悔が湧きあがっていた。
「くぅん」
 僕の懐から、僕が家出することになった原因が心細げな鳴き声をあげる。
「安心しろよ。今さら捨てたりなんかしないって」
 ポツリ
 僕のその言葉の直後、頭に水滴が落ちる。
 ふと上を見上げると、どこか遠くが光ったような気がした。
 雨が本格的に降る前に雨宿りできるところを探さなきゃ、と前進すると、突然目の前が開け、そこに大きな和風の家があった。
「さっきまで、こんなの見えてた?」
 何となく懐の子犬に声をかけてみるけど、案の定まともな返事は返ってこない。
「わぅ」
「そうだね、入ろう」
 寒そうな犬の鳴き声に促されるように戸の前に立ってみる。
 ギシ……ガタン…ギシギシ
 僕が力いっぱい横に滑らそうとすると、今にも壊れそうな音を鳴らしながら、戸はゆっくりと開いた。
355343:04/04/15 02:35 ID:WBOIjs+C
「誰か居ませんかー?」
 家の中は薄暗くて、あまり奥までは見えない。
「あのー、誰か居ませんか?」
 家の中からは、まったく返事は返ってこない。
 誰も居ないのかな、と顔を中に入れた瞬間、後ろから雷鳴が響いた。
 ……ゴロゴロゴロ………
「きゃうん、きゃんきゃん!」
 カミナリに怯えているのか、懐の子犬が鳴き喚く。
「だ、大丈夫だから、ね。落ち着いて?」
 吠えながらカタカタと震えている子犬をさすりながら、僕はそのまま家へと上がりこんでいく。
「誰もいないから……上がっても大丈夫だよね」
 誰も居ない怖さを紛らわすために、懐の子犬に声をかける。
「わう?」
 だけど、声をかけられた当の子犬は、その理由を分かっているのかいないのか、可愛い声をだすだけだ。
 そんな子犬を見て、くすりと苦笑を漏らしながら、僕は家の中へと入って行った。
 ギシ……ギシ……ギシ
 僕が足を踏み出すたびに、床が軋む音が気味悪く響いてくる。
 ガタ…ガタ…ガラリ
 一番近くにあった戸を開くと、中には部屋の真中に綺麗に敷かれた布団と、そして水差しがあった。
「布団があるね」
「くぅん?」
「ホコリも全然ないし、きっと誰か居るんだよ。探そう?」
 とりあえず、と薄暗がりの中でゆっくりと布団に近づいていく。
「えーと、あの、私の家に勝手に土足で上がりこまないで」
 僕の後ろから、突然に女の人の声がかかる。
 あまりにも突然の声に、僕はびくりと立ち止まった。
356343:04/04/15 02:36 ID:WBOIjs+C
 ……誰も居ないぼんやりくらい家の中に、女の人の声……
 何となく、昔よくお婆ちゃんから聞いていた昔話の、山姥が頭をよぎって、僕はまるで石みたいに凍りついた。
「どうしたの?とりあえずこっちに向いたら?」
(いまどきお化けなんか居るわけないじゃないか。それに、こんな優しそうな声のお化けも居るわけないし)
 その声を聞いて振り向くと、そこにはキレイな――そんなにとりたてて美人って言うほどじゃないけど、セミロングのキレイな女の人が立っていた。
「あら、結構可愛いわね。君」
 からかい口調でそう言うお姉さん。僕は自分で顔が真っ赤になるのを感じた。
「ま、可愛いのは置いといて、君はどうして勝手にうちに上がりこんでるの?」
「あ、えと、その……家出して…」
 僕がそう言うと、懐にいた子犬が、ひょこんと顔を出した。
「わぅ?」
 ズザザザザッ
 懐の子犬が一声鳴くと、お姉さんは物凄い擬音付きで後退した。
「……えーと、犬、嫌いなんですか?」
「べ、別に嫌いってわけじゃないけど……とりあえず、近寄らなきゃ大丈夫だから」
「そ、そうですか。じゃ、僕がしっかり持ってますから、大丈夫です」
 僕の言葉で、お姉さんは少し安心したみたいだった。
「じゃ、ここで話すのもなんだしさ、靴もってついて来て」
 そう言うと、お姉さんは僕に背を向けて歩き出した。
 慌てて靴を脱いでそれを追いかける僕と、懐で不思議そうな顔をしている犬。
 ……お前は気楽でいいな、犬。
               ☆★
 どうも真っ暗だったのはお姉さんが寝ていたかららしく、古ぼけた電球に照らされて、僕とお姉さん、そして子犬は居間のような部屋にいた。
「で、結局その犬を飼う、飼わないで喧嘩になって家出したってこと?」
 呆れたような顔で、お姉さんが言う。
「そうだけど……別にそれだけってわけでもないよ。いつもいつも僕にあれしろ、これしろとかさ。そんなことばかり言うから、今回のことで頭にきて」
357343:04/04/15 02:36 ID:WBOIjs+C
 はぁ、と一つ溜め息をつく。
「あ、そういえば君の名前聞いてなかったよね。名前は?」
 ……僕も忘れてたけど、相手の名前も聞かずに相談に乗るのはちょっと無理があると思った。
「えと、僕は里宮涼一。14歳です。あと、聞かなかった僕も悪いんですけど……お姉さんの名前は?」
 お姉さんはあ、という顔をするとそのまま俯いてブツブツと何事か呟き始めた。
「……春…いや、でも…………とりあえず、私の名前は桐山美央ってことで」
「とりあえずってなんですか?!」
「気にしない気にしない。で、君は涼君ね。分かった?」
 ……仇名のことで分かった?といわれても…頷くしかない。
 頷く僕を見て満足したのか、お姉さん――美央さんは、にこりと笑った。
「で、結局のところ涼君は帰りたくないんだ?」
「……今はまだ、帰りたくない」
 俯いて、ぼそぼそと喋る僕。
 それを見て、美央さんは我が意を得たりとばかりに、満面の笑みを浮かべた。
「それじゃ、暫らくここに居てもいいよ」
 さらりと言ってのける美央さん。
「え…」
 絶句してしまった。だって、普通見も知らぬ人を暫らく家に止める人なんて居ない。
 ……僕がまだ14歳だからかも知れないけど。
 ぺちゃぺちゃと、子犬が後ろでミルクをなめている音だけが大きく聞こえる。
 そして、黙りこくっている僕を見ながら、美央さんが続けた。
「ただし、家の掃除とか、家事とかやってもらうけどね」
 なるほど。コレだけ広い家なら、一人では掃除もできないだろう。そのこともあるから僕を引き止めるんだ。
「あ、はい。お願いします」
「じゃ、今から晩御飯作って。私、お風呂にはいってくるから」
 ………え!?
「今からって……今からですか?」
 突然の言葉に、意味の無い言葉が口をついて出る。
 美央さんはにやにやと笑っているだけで、今の言葉を引っ込めようともしない。
 ……14歳の少年に食事を作らせるって……
 
358343:04/04/15 02:37 ID:WBOIjs+C
               ☆★
「結構美味しい、これ。今からでも主夫になれるよ」
 僕が作ったチャーハンと野菜炒めを食べながら、美央さんがそんなことを言う。
 どうしようもなく恥ずかしくて、今はきっと顔が赤くなっていると思う。
「そ、そうですか?」
「うん、お嫁にしたいわっ」
 ぎゅっと、僕を抱きしめて、ふざけてクスクスと笑う美央さん。
「は、離して下さいよ。あ、み、耳に息吹きかけないでくださいよっ!」
 ぎゅっと抱きしめられたせいで、美央さんの大きなム、胸が背中に……
「何赤くなってるの。コレくらいで」
 可愛いなぁ、とクスクス笑う美央さん。
「や、止めてくださいよ。僕、こういうの苦手なんですよ」
「あれ、結構可愛いのに……もしかして実は女でしたとか言わないわよね?」
 きょとんとした顔。
「そんなわけないじゃないですかっ。もういでしょ?離して下さい」
 ちょっと強い口調で言うと、美央さんはちょっと笑みを浮かべ、僕を離してくれた。
「わうん」
 トタトタトタ、と子犬が走りよってくる。
「あ、そういえば僕の分も御飯作ってたんですけど……美央さん、全部食べてますね…」
 僕の台詞に、美央さんはほんの少し苦笑いしながら、犬から遠ざかるように後退した。
 くんくんと僕に鼻をこすりつける犬を抱き上げながら、とりあえず食器を洗いに行く。
359343:04/04/15 02:38 ID:WBOIjs+C
 三十年前くらいに造られたものばかりらしいけど……本当に年代を感じさせる汚れがそこここに浮き出ている。
「あ、別に洗わなくてもいいよ。明日の朝洗ってもらえばいいから」
「あ、そうですか?……結局僕が洗うことは確定ですか」
 とりあえず台所に食器を持っていきながら、ちょっと落胆したようなふりをする。
 なんだか、美央さんと会ったばかりってことを忘れそうになってしまう。
「くぅん?」
 落胆した様子を見て、励まそうとしたのかどうか知らないけれど、子犬がぺろぺろと顔を舐めてくる。
 顔中を舐めまわされて、くすぐったくてついついクスリと笑ってしまう。
「あぁ、もう落ち込んでないからさ、大丈夫」
「そろそろ寝るよー?こっち来なさい」
 美央さんの声が最初に入った布団の部屋から聞こえてきた。
 あの廊下を歩いても一度も軋ませないとは……美央さんすごいなぁ。
 とりあえず、薄暗い廊下を歩いていく。
 ギシ……ギシ……ギシ
 美央さんはよく足音一つ立てないでこの廊下をあるけるなぁ
 とりあえず、布団に入ろうかな……と、部屋に入った瞬間、僕は硬直した。
「み、美央さん?」
 驚いたのは、別に布団が一つということじゃなくて――それも原因の一つではあるけど――美央さんの姿のせいだった。
「……なんで尻尾が!?そ、それに耳が頭の上で変な形だしっ!?」
「え――あ、嘘!?見えた?……あはははは」
 美央さんの乾いた笑い声が、虚しく響く。
「……あはははは…って、どう見てもおかしいですよ、これ!!」
 うろたえる僕、そして欠伸をする子犬。
360343:04/04/15 02:39 ID:WBOIjs+C
「んー……眉に唾つけたりした?」
「え?あ、はい。こいつが顔舐めましたけど……」
 子犬を指差しながらそう言うと、美央さんは眉をしかめて僕を睨んだ。
「見ちゃったからには……えぇい!」
 そんな台詞とともに、美央さんは僕に飛びついてきた。
「え、ちょ、ちょっと!?」
「ん〜。涼君が可愛いからこうするんだよ?別に誰でもするわけじゃないし、これで誤魔化されて?」
 そう言いながら、美央さんは僕のズボンを引きずりおろす。
 トランクスまで脱がされて、僕の下半身は剥き出しにされた。
「ご飯も作ってもらったし、コレはそれのお礼も含めて…ね?」
361343:04/04/15 02:42 ID:WBOIjs+C
今日はここまでです。また後日続きを書き込みます
>>◆W/KpcIbe5Y さん
ありがたいお言葉です。頑張ります!
362名無しさん@ピンキー:04/04/15 07:36 ID:afHW7a2M
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
イイ…イイですよっ……古ぼけた家での一夜……
モロに好みの展開っす。続きに激しく期待しちゃってます、はい。
363名無しさん@ピンキー:04/04/15 19:51 ID:01pVSa7Z
大人のお姉さんが少年に色々〜、ってなシュチュがツボだったんで自分も激しく期待
なんか、逆転されそうな気がヒシヒシですがw

あと、「眉唾」で正体がバレる、ってのが中々雰囲気があっていいですな
364名無しさん@ピンキー:04/04/15 22:11 ID:ELjD16KD
化け狸?キターーー!
保管庫で確認したら2000レスぶりに新たな書き手キターーー!

柳女も期待いいいいい!
365名無しさん@ピンキー:04/04/15 22:47 ID:esyWJ2Uy
個人的見解ですが、話の途中でUPするよりも、多少は時間がかかっても1話1話最後まで書いてからUPした方が良いと思います。
途中で話が途切れたうえに、続きの間が開いたり別の話を書かれると、正直「この話は何だっけ?」と混乱しますし、印象も薄くなります。
ひでぼんの書の良い所は、内容もそうですが、ちゃんと1話1話をオチまでちゃんと完成させている点にあると思うのです。
一読者の意見として、耳に入れてもらえると幸いです。
366名無しさん@ピンキー:04/04/16 00:11 ID:N/QlgQ9o
隙を突いて、ぐわ〜っと貼り付けられた長編を一気に読むのもいいし
いい所で切られて「何ぃ! ここで切るのかよ!」と悶々とするのも、また一興
367343:04/04/16 00:31 ID:Qe6zRHWL
また少し書いたので、貼り付けます。
>>365
  えと、とりあえず私はこれを少しずつ書きあげていくつもりです。
  最後まで完成させるように書いたりすると、私はサボってしまうので。
  すみません
368343:04/04/16 00:32 ID:Qe6zRHWL
「ちょ、ちょっと!!止めてくださいよっ」
「え?」
 僕は慌てた。だってそうだろう。こんなことは初めてだし……それにこんなに唐突だし。
 ……でも、僕のモノは既にすっかり硬くなってしまってるから、自分で思っていても説得力が全然無い…。
「あ、もしかして好きな娘とかいるの? もしいるんだったら……その娘になってあげてもいいよ」
 好きな娘……今まで一人も好きな娘なんていなかったし……好きだっていう感情と、時間が関係ないのなら、僕が好きなのは美央さんかもしれないけど。
「え、いや、あの、好きな娘なんていないです。え、えと、それよりも、なるっていったい…?」
 うろたえる僕の後ろで、子犬があぅ、と欠伸をしながら寝転んでいる。
 ……恩知らずめ、と少し現実逃避をしてみる。
 ただ、うろたえる僕の質問は美央さんにとって予想外だったらしく、美央さんは暫らくきょとんとして、ぱん、と手を打った。
「ああ、この耳と尻尾見てもわかんないかなぁ?気付いてなかったんだ……。私はほら、人を化かすっていう、タヌキってやつ」
「え?……え?!」
 一瞬、耳を疑った。
 そんなことを言われても、信じられるはずが無い。
 第一タヌキが人を化かすだなんて……
「あー。その目は信じてない目だ。まぁ、そんなこと急に言われても信じられないか……。じゃ、実際に見てもらおっか」
 その言葉と同時に、美央さんの体が僕より少し小さいくらいの大きさになった。
「え?! あ、え?」
 その顔はさっきまでの顔をそのまま幼くしたみたいで、キレイ、から可愛いに変わった感じがした。
「どう?わかった?」
 目の前でこんなものを見せられたら、頷くしかない。僕は、コクコクと頭を上下に振った。
 15センチくらい小さくなったせいでブカブカになった服を引きずりながら、美央さんはにこりと微笑んだ。
 ……身長は小さくなっても、ムネは大きさ変わらないんですね…その身長でそんなにムネが大きい人なんていませんよ…。
 僕がついつい美央さんのムネを凝視していると、その視線に気付いたのか、美央さんはくすりと笑った。
 美央さんの目は、硬くなった僕のモノに向けられている。
369343:04/04/16 00:32 ID:Qe6zRHWL

「ほら、そのままじゃ辛そうだし……遠慮しないで、ねっ!」
 そう言いながら美央さんは僕にのしかかってきて、そしてそのまま――
「ん?!んむ!」
 美央さんの唇が、僕の口をふさぐ。
 突然のことに驚いて美央さんを振りほどこうとしても、美央さんはしっかりと僕を押さえつけていて、振りほどけそうにない。
「むむ!?んむむ!!」
 口の中にあたたかい物が入ってくる。
 びっくりして美央さんを見つめると……美央さんは楽しそうに微笑んでいた。
 口の中のあたたかい物は僕の舌に絡み付いてくると、ちゅうっ、と吸ってきた。
 ようやく、それがなんなのかわかった。美央さんの舌だ。
 そう考えると、僕のモノに余計に血液がまわり、さらに硬くなった気がした。
「むむ……」
 ちゅぽん、と音をたてて、美央さんの唇が僕の口から離れる。
 ……よく考えればこのキスが、僕にとってのファーストキスだったんだ。
 そう考えると、また少し、顔が赤くなった。
「別に緊張しなくていいからね。ゆっくりしてくれてたらいいから」
 そう言いながら、美央さんは少しづつ体をずらして、僕のモノの前に顔を近づける。
 美央さんが動くたびに、僕のモノに服がこすれて、鋭い快感が背中を走る。
「気持ち良いから、ね」
 美央さんの口が、僕のモノに、10センチ、8センチ、4センチ、2センチとだんだん近づいてくる。
 そこから流れ込む快感を想像して、目を閉じる。
 ………だけど、何時までたっても思ったような快感はない。
 ふと目を開くと、こちらを見ている美央さんが目に入った。
「ね、涼君はさっきの姿と今の姿、どっちがいい?」
370343:04/04/16 00:33 ID:Qe6zRHWL
 いまさらそんなことを聞くんですか!?
「え……僕は、最初の大人の方が……」
「大人、ね」
 美央さんはくすりと笑うと、次の瞬間、その姿は最初のものに戻っていた。
「さ、いくよ」
 覚悟を固める暇さえなく、美央さんは僕のモノをぱくりと口に含んだ。
「…あむ…ちゅぷ……ちゅぷ…」
 美央さんの口が、僕のモノを包みこむ。
 途端、想像もしなかったような快感が、背筋を伝わった。
「美央さん……気持ちいいです……」
 僕の声を聞いて、美央さんが口の端でだけ笑う。
 途端、ずるりと舌が僕のモノの先端部分を這いずる。
「ひゃ、ひゃうっ?!」
 突然の刺激に、いつもよりも甲高い声が口から漏れる。
「き、気持ちよすぎますっ!もう少し……」
 僕をからかうかのように、美央さんの舌が裏筋をざらりと舐め上げる……
「み、美央さん。駄目です、もう、もうっ」
 びるっ、びるるるるっ
 そう言うが早いが、僕のモノがまるではじけたような感じがして、美央さんの口の中に、熱いモノを放出した。
371343:04/04/16 00:35 ID:Qe6zRHWL
今日はここまでです。
続きは鋭意作成中ですので、どうかご容赦のほどを
372名無しさん@ピンキー:04/04/16 04:15 ID:LYu4mUtE
>371
お姉サマに優しくされる展開キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!
今後ともイロイロな意味でよろしくお願いします。
373名無しさん@ピンキー:04/04/16 20:46 ID:6V22pEan
専務キタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!
374名無しさん@ピンキー:04/04/16 20:49 ID:6V22pEan
スマン
375名無しさん@ピンキー:04/04/17 18:25 ID:t6q2ZM+T
>>373
 まあなんだ、ガンガレ
376名無しさん@ピンキー:04/04/18 01:47 ID:ZZAf1+ND
343氏来ないね…。
昨晩もずっと待ってたんだがなァ……。
377343:04/04/18 03:09 ID:3exdufXc
すいません、ちょっと色々あって書けなかったんです。
とりあえず自分を追い詰めるために明日続きを書くといっておきます。
378名無しさん@ピンキー:04/04/18 03:25 ID:KPzZGOf6
とりあえず、>>373を弄った専務ネタをキボ(ry
379320 -LAB-:04/04/18 05:07 ID:XKk6j31E
「ふいー、さっぱりしたー」
とりあえず洋服を着て、俺は脱衣所から出た。
……まあ、これからまた汗を流す行為をすることになるんだろうけど、一応。
居間には、天音が見当たらない。おそらく、寝室へ向かったんだろう。
そう決め込んで、俺は意気揚々と寝室の扉を開けてみた。
すると……。

「……」
ベッドには、一糸纏わぬ姿の天音が座っていた。
恥ずかしそうに視線を逸らしながら、胸と局部が上手く隠れるように手をついている。
耳の方はだらりと伏せられていたけど、尻尾のほうは正直で、すでにぱたぱた揺れている。
ちょうど、餌なんかを目の前にして「待て」と命令されて待っている犬のようだ。
……んじゃ何か。俺は餌か。交尾の後に食われる雄のカマキリか。 そういうスプラッタな展開はないと思いたい。
「ねえ、涼」
「何?」
天音がちらちらとこちらを見ながら、呟いた。
「謝りたいことがあるの……」
天音が謝らなきゃならない事?記憶にないな。
俺が謝るべきことなら山ほどある。心当たりありまくりである。
そう思っていたんだけど。
「アタシ、今までいつもいつも、涼のこと、その、ぶってたから……謝りたいの」
なんだそのことか。そんなのべつに……。
という言葉が俺の口から出ようとした瞬間、俺はある事を思い付いた。
天音には悪いが、この機会を利用させてもらうとしよう。
「うーん、いまいち謝罪の意が伝わらないのう」
できるだけわざとらしく、おおげさに言ってみせると、天音はすぐに反応した。
「そ、それじゃあ……アタシ、涼のためなら、なんだって……」
うむうむ。期待通りの発言。
「よかろう、それならこれを付けなさい」
言いながら俺は、先ほど自室で手に入れた、ある物を天音に渡した。
380320 -LAB-:04/04/18 05:07 ID:XKk6j31E
「ねえ、涼」
「ん?なんじゃい?」
天音が訝しげに、俺の渡したブツを見つめている。
「これって、その……」
「うん、見ての通りだけど。……まさか嫌だなんて、いわないよな?」
ちょっとプレッシャーをかけてみたりする。これがまた、天音は面白いぐらいに乗ってきてくれるのだ。
「そんなこと、ないもん!見てなさいよね……」
半分ムキになりながら、天音はそれを、自分の首に巻き付けた。
まさに気分は諸葛亮孔明。ふふふ、これも私の策のうち……。

「これで、いい?」
「締めすぎじゃないか?もうちょっと……うん、これでよし」
締め付けを調整して、ちょっと首に余裕があるようにしてやる。そして頭から爪先までじっくり鑑賞してみる。
うむ、やはり合うな。なまじ犬の耳と尻尾が生えてるだけに、リアリティがある。
もう分かっているとは思うが、俺の持っていたブツとは、犬用の首輪である。ちなみに、俺が犬を買っていた覚えはない。
それなのになんで首輪があるのかは聞くな。世の中都合で出来てるようなもんだ。

「どんな感じ?」
とりあえず聞いてみる。
「なんだか……本物の犬になっちゃったみたい」
首輪をいじりながら、天音が答えてくれた。
全裸に首輪というかなーりマニアックな格好のためか、恥ずかしそうである。顔が真っ赤だ。
「もう、許してくれる?」
不安そうな視線を向けてきながらいわれると、うんいいよとは答えられない。俺はひねくれてるから。
「うーん、まだだな」
「え?それじゃ、どうすれば……」
「なーに、簡単な事さ」
俺は、すかさず取り外し式の紐を、首輪に取りつけた……。
381320 -LAB-:04/04/18 05:09 ID:XKk6j31E
天音の家にはよく来ていたので、間取りは完璧に記憶している。
寝室を出て、玄関口に向かった。……天音を連れながら。
「ほ、ほんとに外に行くの?」
俺が今握り締めている紐の先は、天音の首輪へと通じている。
その天音は、四つん這いで俺の後に続いているのだ。
そう、まさに犬の散歩。
さすがに物凄く嫌がったが、俺が「じゃあ俺の肉体的苦痛と精神的苦痛は癒されないまま過ぎていくのか…」
とか言ってみたら承諾してくれた。やっぱり、天音は純粋すぎると思う。ま、そこも含めて好きなんだけどね。
んで、俺は―――いまさらながら調子乗ってると自分でも思う―――そのまま外に出ようと提案したのである。
「男に二言はありませんが何か?」
「な、何か?じゃなくて……こんな姿、誰かに見られちゃったら……」
天音が心配するのも無理はない。だって裸のまんまなんだし。
それを承知で俺はこのプレイに乗り出してみたのである。
「大丈夫大丈夫、こんな夜中だし、行くのは人気のない公園だから問題ないって」
「でも……」
「さ、行こうか」
めんどくさいので外に出る。 もしかして俺って鬼畜ってやつなのかな……。
いや、ただ単に天音をからかってるだけだ。うん、俺はノーマルだ。

目的地の公園は、すぐそこにある。
規模はそれなりなんだけど、さすがに夜中ともなると誰もいない。
なんか、男女のアレな声が草むらから聞こえるけど、この際無視する。
「ね、ねえ、涼……」
天音の辛そうな声がする。
「どした?」
「さ、寒い……」
……あ。
そうだった、まだ冬だった。
どうりで寒いわけだ……って、天音は裸じゃねえか!ヤバイヤバイ!
俺はすぐに近場の草むらに天音を連れて入り、着ていた上着を脱いで、それを天音の身体に包らせた。
382320 -LAB-:04/04/18 05:10 ID:XKk6j31E
「う、うぅ……寒いよぅ……」
「……ほんとに寒いのか?」
上着に包らせて抱き寄せながら、言ってみた。
「あ、当たり前じゃない!こんな寒いのに……もう」
「いやさ、ここはそうでもないみたいだけど」
さりげなく、天音の秘裂へ手を伸ばし、そこに触れてみると、くちゅり、という水音が響いた。
「……ぁ」
天音の頬が、段々と紅潮していった。
「寒いならさ、あったまろうぜ?お互いに」
俺の誘いに、視線を逸らした天音ではあったけど。
「……うん」
今朝と同じ、とろんとした瞳のままで、天音が答えた。
その答えに満足して、俺は天音を抱きしめたまま、舌先を触れ合わせてから、口付けた。
口の端から唾液が垂れるほどに、激しく絡め合う。そして、そのまま舌を胸へとなぞるようにおろしていく。
「はあっ……あったかくて、気持ちい……んっ」
天音が、溜め息のような、切ない吐息をする。
それは白い吐息となって、静かな夜の闇へと消えていく。
ちょうど首筋にかかるので、妙な感覚が俺の背筋に走り続けた。
乳房を口いっぱいにほおばって、口の中で、乳首を舌で刺激する。
「あんっ……あぁっ」
天音はけっこう敏感な体質らしく、乳首を刺激しただけでも、甘い声をあげてくれる。
俺は乳房から口を離すと、そのまま、ぴんと立った犬耳に、息を吹きかけてみた。
「ひゃっ、駄目、耳は、感じちゃうから……ひゃうっ」
「息吹きかけただけでこんなだもんな」
こんな言葉を囁いてあげるだけでも、かなり効果がある。
「ふぁ、あぁ……」
口元からさっきの唾液を垂らしながら、俺の腕の中で、天音の身体がびくびくと震える。
383320 -LAB-:04/04/18 05:11 ID:XKk6j31E
さっきまで天音の身体を包んでいた俺の上着は、いまではシーツ代わりとなっていた。
元々が雑草なので、寝かせても問題はないんだけど、なんとなく、俺は天音を抱きしめていたかった。
ただ単に寒いから、というわけじゃない。
やっぱり、俺は天音の事が好きだ。だから、こんな時でも、しっかりと、この身体を抱きしめていたいんだ。

「どう?あったまってきたろ?」
「うん。でも、ここが寂しいの……」
天音が俺の右手を、そのままするすると、天音自身の秘部へと持っていく。
思わず苦笑いしたけど、俺は拒絶する事なく、秘裂の中へと指を侵入させた。
「んはぁ!指が……入ってきてる……涼の、指が……ああぁっ」
媚肉は悠々と異物の侵入を許し、はっきり分かるくらいに俺の指を締め付けた。
ふっふっふ、今朝の行為で、すでに天音の弱点は見抜いているのだ!
指を上手く動かしながら前後させ、その角度を細かく変える。
「あんんっ、はっ、くぅん!」
かき出されるように蜜があふれ出て、俺の指だけでなく、手までを濡らした。
よくよく見てみれば、地面にまでたれてしまっている。
「天音、すごい量だぜ……」
「り、涼の、あんっ、指が、気持ちいいのぉ……だから、仕方ないの……」
頭がぼーっとしてるのか、うわごとのように、一語一語を途切れながらに呟いている。
「でも、天音はけっこうえっちだと思うけどなあ。こんなに濡れちゃう娘なんて、滅多にいないと思うけど」
無論経験でなく憶測です。間違っても天音以外の女性とこういう状況になった事があるわけじゃないし。
「涼は、えっちなアタシは、嫌い……?」
「まさか。天音は天音さ。俺は好きだよ」
天音が嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、アタシのこと……もっと、えっちにしてぇ……」
何気に物凄い事言ってるの気づいてるのかな?
なんかアレだ、性格が豹変するってのはこういうのを言うのかもしれん。
まあそんな事を考えながら、俺は天音の身体を、さっきまでみたいに、四つん這いにさせた。
384320 -LAB-:04/04/18 05:11 ID:XKk6j31E
足を立てて四つん這いにさせて、本当の犬のような体勢を再現する。
天音の性格から察するに、こちらの方が興奮する。というより、俺がする。
「ここがさっきから、熱くて止まらないの……だから、涼ので、おさえて……お願い……」
甘えた声でお願いをしてくる天音の意思を表すかのように、尻尾が激しく揺れているのが、俺の興奮を掻き立てた。
ふさふさとした尻尾を撫でながら、俺はモノを取り出し、秘裂にあてがった。
愛液の熱さと媚肉の感触が、先端に感じられる。
「いくよ、天音……」
それだけ言って、俺は腰を進めた。
ほとんど抵抗なく、モノは秘所へと埋まっていった。
「あっ、はぁぁあぁ……」
それなりの深さまで挿入し、一旦腰を進めるのを中断する。
程よい柔らかさと、驚くほどの熱さを持った淫肉が、モノを包み込むようにして締め付けてくる。
今回は二度目なので、よりその快感を味わう事が出来た。
「う、動いて……このままじゃ、おかしくなっちゃう……」
言われなくても、と思いながら、俺は腰をゆっくりと引いた。
俺の動きに反応して、天音の脚ががくがくと、耐え切れないといった感じに震えた。
腕のほうは、いつ地面に肘をついてもおかしくなさそうだ。
「もっと……早く……ああっ!」
緩やかに、そして段々と早めていくつもりだったんだけど、いつのまにか腰が早く動いていた。
最奥まで打ち付ける度に、ぱん、ぱんと、肌と肌の当る音が響く。
「涼っ、りょうぅっ!気持ちいいよぉ!あっ、んはっ、はぁんっ!」
肉欲が先行して、俺の腰の動きはどんどん加速していく。
それが天音の快感を刺激して、そして膣内の締め付けが俺をまた刺激して……。
このまま、一気に駆け上ってしまいそうだった。
「駄目ぇ、気持ちよすぎ、て……ふぁ、ああ!……もう、んっ、腕に、力が……」
ついに耐え切れなくなったのか、天音の身体ががくんと下がった。
それにつられて俺も体重を前にかけてしまい、一気に奥まで貫いてしまう。
「あっ、あぁぁぁぁ!!」
それでも止まることなく、天音が膝を突いて上半身を地面に突っ伏したまま、俺は抽送を続けた。
385320 -LAB-:04/04/18 05:12 ID:XKk6j31E
「あんっ、ひあっ!りょうの、おっきいのが、あたしのなか……うぅんっ!かきまわしてるぅ……」
だんだん頭がぼーっとしてきた。
天音自身は完璧に快感に飲み込まれているようで、淫猥な台詞が喘ぎ混じりに飛び出している。
快楽の波が、そろそろ絶頂を迎えようとしていた。
「あ、天音、俺そろそろ……!」
「いやぁ、もっとしてぇ!あたしのなか、ぐちゃぐちゃにしてぇ……!」
左様ですか。それなら我慢します。しますとも。
歯を食いしばり、射精欲に限界まで耐える。
「あはぁん!あっああっ!!あたまのなか、まっしろになっちゃうぅ!」
持てる限りの力を出しきり、天音の秘所へと打ち付ける。
いいかげん、我慢の限界を超えそう……だ……。
「ひゃぅぅ!あっ、あたし、もう駄目ぇ!りょう、中に、いっぱい、涼のを出して、あんんっ!」
「天音……もう……!!」
あっぁっ、あはぁぁぁ!!りょう、りょ、う……んはぁあああああぁ!!」
尻尾がぴん、と立ち、天音が一際高い声を上げた。
絶頂を迎え、締め付けられた瞬間、俺の欲望も解放され、溜まっていた白濁液が一気に放出された。
「ぁんっ!あ、ふぁ、ぁぁぁ……りょうのが……ふるえ……てる……」
天音は身体をぶるぶると震わせて、絶頂の余韻に浸っている。
俺も力が抜け、互いに地面に寝転がってしまう。
そんなことも気にせず、静かな夜の中、俺達は、愛しい人の体を抱きしめ合っていた……。
386320 -LAB-:04/04/18 05:13 ID:XKk6j31E
「……へくちっ!」
「大丈夫か?天音」
今俺達は、暖かいストーブの前で、一つの毛布に二人で包まっている。
ちなみに今の可愛いくしゃみは、天音がした。
「アタシ、涼みたいに頑丈じゃないし……なにより裸、だったから……へくちっ」
「俺だってくしゃみが……へ、へーちょ」
うーん、やっぱり偽者のくしゃみは何か違うな。
「なによそのくしゃみ。もう……涼の馬鹿」
天音がふてくされて、ぷいっとそっぽを向いてしまった。
「ごめんよ。……でもさ」
俺はその肩に手を回し、抱き寄せる。
「俺達、ようやく結ばれたんだな……」
大切な人と一緒にいれる喜び。
大切な人と肌を合わせて暖めあえる嬉しさ。
そして……側にいれる、いてくれるというコト。
「……うん……」
「嬉しいぜ、俺」
「アタシだって……」
微笑んだまま見つめ合う。
天音の頭にひょこひょこと生えている犬耳と、ぱたぱた揺れるしっぽ。
こいつのおかげで、俺達は一緒になれた。一つになれた。
ちょっとは感謝しなきゃ、かな?
「涼……」
「ん?」
「大好き」
気がついた時には、天音が俺の唇を奪っていた。
「……ああ」
これからも、いつまでも……。
いつまでもこうしていようと、いつまでも、こうしていこうと。
俺は……俺達は、誓った。
387320 (あとがき):04/04/18 05:19 ID:XKk6j31E
久々のエロシーンは疲れますな。うん。
あ、これにてLAB一応の完結です。次はどれに手をつけるべきか……できればリクください。全力で仕上げます。
あー……すんげー甘甘に仕上がりました。嫌いな人ごめんなさい。

>>343
涼一キュン萌え。


……嘘です冗談ですごめんなさい。


さあ、俺は惰眠を貪りますよ日曜マンセー!!Zzz……
388名無しさん@ピンキー:04/04/18 06:57 ID:WqLpaNJZ
犬用の首輪はノミ撃退用の薬とか塗ってあることもあるから、
首輪プレイをする際は、SMグッズで売っているちゃんとした
人間用のを使った方がいいらしい。
389名無しさん@ピンキー:04/04/18 11:18 ID:P12E7B4x
>387
うおおー!! 豹変する天音イイ!!
って、完結ということは犬耳でそのまま放置ですか〜?




それはそれでオーケーですが。

というか、リクです。
かなめちゃんをお願いしますです。
390名無しさん@ピンキー:04/04/18 22:09 ID:Mrzv0UfY
>>387
「ヤキトリ」の続きをキボン

っていうか正体すらわからないから落ち着かない
ついでに涼と天音のラブラブ後日談も兼ねてw
391名無しさん@ピンキー:04/04/20 23:38 ID:vgK6rILM
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/8081.jpg

すいませんすいません。もうしませんので許してください。
392名無しさん@ピンキー:04/04/21 00:12 ID:y95J2LV5
いたくぁタソキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
いや、もっとやってください
お願いしまつ
393名無しさん@ピンキー:04/04/21 00:22 ID:eaVgZAJ/
そういえばつぁとぅぐあさん以外はまだ絵になってなかったな…
394名無しさん@ピンキー:04/04/21 00:44 ID:JSufh/k8
こ、こんな子のアナルで出したい放題しているというのか……
なんだか体の一部を中心に激しく怒りがこみ上げてくるぞ!
395名無しさん@ピンキー:04/04/21 00:52 ID:9NACWr1s
403で見れない……_| ̄|○
396ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:32 ID:DpgNng39
「ぱぱー! 早く行こうよー!!」
 玄関からの息子――いや、娘?――“てぃん”の声に、僕はあくび交じりの生返事で答えた。
「眠そうですねぇ……お疲れ様ですよねぇ」
 ネクタイを締めてくれながら、妻の透子(とうこ)が『にへら〜』と微笑んでくれた……僕を見下ろしながら。
遺憾ながら、僕より彼女の方が頭1つ分背が高いんだ。
とほほ、僕も背が低いわけじゃないんだけどなぁ……
「ふわぁああああ……」
 もう1度、僕は大きくあくびをした。どうも、今日は寝起きが悪い。
頭の中が白い霧に包まれたみたいにボーっとする。それは、妻の美貌を眺めても治らなかった。
 ウェーブがかった焦げ茶色の長髪、優しさと妖艶さを兼ね備えたタレ目、
どんな不感症の男も股間を押さえるだろうプロポーション、
そして、黒いセーターと『Ia Ia』と鳴いてるヒヨコのイラストが描かれたエプロンを、
内側から吹き飛ばしそうな、驚天動地な爆乳――僕にはどう考えてももったいない、美し過ぎる妻だ。
いや、夫の欲目抜きで。
 本来なら、こんな綺麗な女性の顔を見たら一発で目を覚ましそうなんだけど、
妻はどうものんびりおっとりと、いつも眠そうな雰囲気の持ち主なので、
見てるほうもつられて眠くなってくるんだ……
「はい、お弁当ですよぉ」
 ……はっ!?
 いけない、一瞬本気で眠りかけたみたいだ。
気合を入れるために、頬を軽く叩く!!……うん、少しは良くなったみたいだ。
397ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:33 ID:DpgNng39
 愛妻弁当と鞄を受け取った僕は、
「じゃ、パパはお仕事に行って来るからね」
 妻の背後から顔を出して、じっと僕を見ている園児服の女の子――紀子(としこ)の頭に手を伸ばした。
一瞬、ぴくっと身を強張らせた紀子だけど、頭を撫でてあげると、
顔を真っ赤にしながら、少し嬉しそうにはにかんでいるように見える。
 紀子は僕と妻の実子だ。年齢は5歳。来年には小学校に上がる。
まるで妻を5歳前後に若返らせたみたいによく似た子で、実際にお母さんっ子だ。
幼稚園に行っている時以外は、いつも妻の背中に貼りついている。
ちょっと――いや、かなり気が弱く、人見知りが激しいのが将来心配だけど、
僕と妻の愛の結晶である事は変わりない。
「もう、遅いよぉ」
「ごめんごめん」
 玄関先で唇を尖らせている息子にして娘のてぃんに、祈る形で片手を掲げた。
「それじゃ、行ってきます」
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃいませぇ……」
 わざわざ玄関先まで見送ってくれた妻と娘に片手を振って、僕とてぃんは駅前に向かった。
駅前までは僕とてぃんの通学路が同じなので、朝は一緒に家を出る事にしているんだ。
 冬の透明な朝日は、吐く息の白さまではっきりと照らし出す。
398ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:35 ID:DpgNng39
「ぱぱ、来週の誕生日には『ならず者戦闘部隊ブラッディーウルフ』の基盤を買ってくれるんだよねー!?」
「それは約束だから保証するけど……パパはもう少しまともなゲームを遊んで欲しいなぁ」
「ええー、デコゲー面白いよー!トリオ・ザ・パンチをタフガイでクリアできるのは、クラスでも僕だけなんだからね!!」
「……そりゃ、そんな小学四年生は銀河系でお前だけだろうさ」
 ふて腐れるてぃんの頭をくしゃくしゃにしてやると、てぃんは尻尾を振らんばかりに顔を綻ばせた。
 てぃんは、僕の実子ではない。とある事情で養子にしたんだ。名前からして東洋系の子だ……と思う。
 明るくて元気で甘えん坊ないい子だけど、この子にはちょっと身体的に他者と違う部分がある。
 半陰半陽――男性生殖器と女性生殖器が同時に存在するという、俗に言う“ふたなり”って体質なんだ。
普通、この体質の人間は基本的に女性体で、男性器は機能を失っているものなんだけど、
この子はどちらもちゃんと機能しているという、世にも珍しい症例なんだそうだ。
事実、ボーイッシュな美少女とも中性的な美少年とも云い難い外見をしている。
性格も幼い頃は男の子っぽかったんだけど、最近徐々に女性的な姿を見せるようになってきた。
そろそろ男として生きるか女として生きるか、自分の人生を決めなければならないだろう。
親としては正直頭の痛くなる話だ。でも、僕にとっては掛け替えのない最愛の子であるのは間違いない。
「あ、お姉ちゃんだ」
 その時、前方に長い黒髪の後姿が、2人並んで歩いている姿を見止めた。
「お姉ちゃーん!!」
 てぃんが大声で呼びかけると、2人は肩越しにちらりと振り返りながら、僕達が追い付くまで足を止めてくれた。
「おはよう」
「お姉ちゃん、おはよー!!」
「あら、おはようございます」
「……んちゃ……」
 片方は物静かに、もう片方は無感情に挨拶した。
同じ長い黒髪にセーラー服の2人は、我が家の向かいに住んでいる安倍さん家の長女と次女だ。
399ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:37 ID:DpgNng39
 とても高校生とは思えない、妖しく艶やかな雰囲気を持った長女は“初音”さんという。
何かこの名前は非常にヤバイ気もするけど、あえて無視する事にしよう。
 さっきから顔色1つ変えない無表情な次女は“いたか”ちゃんだ。
今年中学三年生となるちょっと変わった子だけど、
てぃんと仲が良くて、よく遊び相手になってくれる。
 ちなみに、もう1人“鵬子(ほうこ)”という可愛らしい三女もいる。
彼女は紀子と同じ幼稚園の同級生だ。
 家が向かいという事もあり、安倍さん家とは家族ぐるみでお付き合いさせてもらっている。
彼女達の通学路も僕達のものと途中まで一緒なのと、
朝、家を出る時間がほぼ同じなので、こうして同行する事も多い。
「先日の田舎煮、御馳走様でした。
今度妻が何か差し入れを持って挨拶に行かせてもらうそうです。お母さんに伝えておいてください」
「あら、あの田舎煮は私が作りましたのよ」
「おお、それは凄い。若いのに大したものだ」
「ふふふ……お世辞と受け取っておきますわ」
「いたかお姉ちゃん、今度新しい基盤買ってもらうんだ!!」
「……私は……歌舞伎Zの……基盤を……買ったよ……」
「わー、今度やらせてねー!!」
 ホントに平穏な雑談をしている内に、そろそろ人込みが目立ち始めた駅前に辿り着いた。
ここから僕は1人で会社まで通勤地獄をたっぷり味わう事になる。
「それじゃね」
「ぱぱ、ばいばーい!!」
「では、ごきげんよう」
「……ばいちゃ……」
400ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:39 ID:DpgNng39
3人と別れた僕は、気合を入れる為に自動販売機で買ったMAXコーヒーを一気飲みした後、
そのうち線路へ突き落とされかねない混み合ったホームで電車を待って、
到着した電車に押しこまれるように乗り込んだ。
 真冬でも汗だくになる、人、人、人な圧迫感。
嫌で嫌で仕方がない通勤列車だけど、最近ちょっとだけ役得――
――と言うと、妻に怒られそうだけど――があったりする。
 それは――
「おはようございまス、係長」
「あ、おはよう」
 正面から僕の胸にしがみ付いている、潤んだ瞳の金髪美女は、
“生国 りり子(しょうごく りりこ)”さんだ。
僕の勤める会社の同僚で、一応は僕の班の一員でもある。
僕と同じ時間の電車を利用している彼女とは、こうして電車の中で会う事も多いんだけど……
 ぐらり
「きゃん!」
 ぎゅむっ
 うわわっ! 彼女の柔らかく豊満な巨乳が僕の胸に思いっきり押し付けられた。
喘ぎ声に似た苦悶の声を漏らして、彼女が脚をからめて身体を押し付ける度に、
甘い香水の香りが鼻腔をくすぐって、僕の理性をシェイクするんだ。いやいや、朝から何とも役得だね。
 でも……別に乗りこむ車両を決めてるわけじゃないのに、
なぜこうしてほとんど毎日りり子さんと満員電車で出会うのだろう?
大して電車が揺れなくても、彼女の方から僕に身を寄せてくるのも気になる……
まぁ、僕の考え過ぎという事にしておこう。たとえ会社で常に背後から彼女の視線を感じるとしても。
 こうして、僕は会社(プログラム関係の会社だ)で仕事をこなし、
残業が無ければ夕方、りり子さんの誘惑を振り切って帰宅する。
まぁ、たまに同僚と飲んで帰る事もあるけど。
 帰宅後は家族と夕食を取り、テレビを見たり子供の遊び相手を務めたりして一家団欒を楽しんで、
子供達を眠かせる。こうして僕の『平凡』の一言で片付けられそうな平和な1日は一区切りを迎える。
 そして、その後は――『大人の時間』だ。
401ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:41 ID:DpgNng39
「……あはぁ…んんぅ……気持ちいいですかぁ…あなたぁ……」
 鼓膜をくすぐる甘い声にくらくらしながら、僕は必死に頷いた。
僕の身体の上を這う、妻の肢体の気持ち良さに、声1つ出せないんだ。
 湯船から立ちこめる白い湯気が充満した風呂場の中で、僕と妻の愛の営みが行われていた。
 タイル貼りの床の上にマットを敷いて、僕が仰向けに寝転がり、
その上に全身をボディソープまみれになった全裸の妻が覆い被さって、
その艶然とした超ナイスバディで僕の身体を直接洗ってくれるんだ。
「んくぅ……ああぁ…熱ぅ…いぃ……あははぁ……」
 白いボディソープに彩られた火照る肌がこすれあい、互いに快感を与え合う――
これは麻薬以上に僕の魂を侵略する快楽だった。
ニュルニュルの爆乳が僕の顔を柔らかく挟み、ツンと隆起した乳首が鎖骨や胸元をくすぐる。
ビンビンに勃起したペニスを泡だらけの指が優しく撫でて、
カリ口を手の平で回すように刺激し、陰嚢をマッサージする。
ムチムチしたお尻とボディソープで白く隠された秘所、見事な脚線美を描く太ももが僕の脚に絡みつき、
ヌルヌルと卑猥なチークダンスを踊る。ボディソープと愛液でたっぷり泡立った熱く熟した性器と濃いヘアが、
スポンジかタワシのように僕の全身に擦り付けられて、隅々まで洗い清める――
僕は全身がペニスと化したような凄まじい快感に、ただ陶酔しながら震えるしかなかった。
 ――妻と結婚して5年以上になるけど、いわゆる倦怠期とは僕等は無縁だった。
彼女はとにかく優しくおっとりとしたのんびり屋で、性格的に僕と衝突する部分が無いからだろう。
5歳以上年上の彼女の包容力に、僕が甘えている部分もある。
そして何より、僕自身が妻に心底惚れているからだ。
 それに、彼女はとにかくHが大好きで、倦怠するヒマも無く、こうしてHを楽しみまくっている事情もあった。
無論、僕自身も妻とのHに溺れている事は言うまでもない。
妻はどんな女神よりも美しく、どんな娼婦よりも淫らに僕を奉仕してくれる。
そんな彼女の身体に夢中にならないわけがなかった。
こうして僕と妻は、毎日欠かす事無く愛し合っているんだ。
402ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:43 ID:DpgNng39
「ひゃうぅ! あっ! ああっ! はあぁん!!」
 対面座位の体勢で腰を突き上げる度に、嬌声を風呂場中に響かせながら妻の身体が跳ね上がり、
目の前でブルンブルン揺れる爆乳が湯面を叩き、湯飛沫を散らした。
 ボディソープのマットプレイで妻の身体を思う存分堪能した僕は、
彼女と一緒に湯船に浸かって、正面から抱き合い、ごく当たり前のように繋がった。
「くうぅ……」
 僕は苦悶に似た声を絞り出した。
こうして毎日SEXしまくっているけど、相変わらず彼女の中は最高に気持ちが良い。
どんな淫婦よりも淫らに蠢き、どんな処女よりも絞め付ける。
マグマのように熱い膣内で、ペニスもドロドロに溶かされているようだ。
1回のピストン毎に射精しても不思議じゃなかった。
「んくぅ……あはぁ!! はぁああぅん!! あなたぁ…イイっ! イイですぅ!!」
 普段の彼女とは別人のように妖艶な顔を見せて、僕の肩に噛み付く妻のお尻を両手で掴み、
痣が残るくらい強く握る。指の間に広がる尻肉の柔らかさが心地良かった。
そのままお尻をだん!だん!と叩きつけるように深く挿入させて、より強い刺激を彼女に与える。
ペニスの先が子宮口に当たるのを確かに感じた。
「ふわぁあああぁん!! それぇ…いいっ!! もっと激しくぅ……ひゃうぅぅん!!」
 全身を脈動させながら乱れる妻が、襲いかかるように僕の頭を抱き締めた。
柔らかいくせに張りのある、ボリューム満点な乳房の谷間に顔を埋めた僕は、
存分に白い乳肉に噛みつき、勃起した乳首をむしゃぶりながら、より激しく腰を叩きつける。
 そして――
「んはぁあああああっ!!」
「うううっ!!」
 妻の肢体を力の限り抱き締めながら、僕は彼女の中にありったけの精を放っていた……
 喜びの声を荒い息と共に漏らしながら、妻が僕の耳元でぽつりと呟いた。
「ああぁ……このお湯はぁ、明日お洗濯する時に使いたかったですねぇ……」
「……そういう台詞は、ピロートークで言わないで下さい」
403ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:44 ID:DpgNng39
「進めぇ〜進めぇ〜ものどもぉ〜♪邪魔なぁ〜敵をぉ〜蹴散らせぇ〜♪
目指せぇ〜敵のぉ〜城へぇ〜♪オゴレスぅ〜倒すのだぁ〜♪♪」
 風呂場での饗宴が終わった僕達は、身体の火照りを沈めるために、居間で少し飲む事にした。
台所で妻は陽気にのんびりと怪しい唄を歌いながら、おつまみを作っている。
 普段は何をやらせてものんびりゆっくりと行動して、挙動だけなら見ていて眠くなるような妻だけど、
家事に関しては全く非の打ち所がない。いや、ホントに。
キャベツの千切りで包丁の1往復に10秒くらいかかるのに、
どうやって30分で満漢全席を作れるのか大いに疑問だけど……
 そんな事を考えながら、僕は妻の後姿を眺めていた。
 今の妻はトレードマークの『Ia Ia』と鳴くヒヨコのエプロンを着ている。
 そして、今の妻はそのエプロンしか身に付けていなかった。
 うなじから背中に広がる白い艶やかな肌。見事な曲線を描く腰のライン。
ふりふりと誘うように左右に揺れる、ボリューム満点の油の乗ったお尻。
股間にちらちら覗く陰毛。すらりと伸びた美味しそうな生足――
「ひゃぁん」
 気が付くと、僕は彼女のお尻にむしゃぶりついていた。本気でおっとりと驚いている所を見ると、
この格好は僕を誘うものではなく、単に着替えるのが面倒なだけだったようだ。
「気にしないで料理を続けて」
「んもぉ……はぁい」
 妻が再び料理に取りかかる。口調は困ったと言いながらも、
その瞳は期待に潤んでいるのがわかった。
 僕は妻の白い背中に、背骨にそって指を這わせた。
妻の肌は赤子のように柔らかいのに、十代のように張りがあって瑞々しい。
そのくせ最上のオイルを塗布したような色香は、十代ニ十代の小娘には絶対に出せないだろう。
あらゆる意味で、年齢不祥な妻の身体だ。
404ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:46 ID:DpgNng39
「はあぁん……はあっ」
 指先がお尻の笑窪を通過して、割れ目に沈むと妻が甘い声を漏らした。
すぼまったアヌスを指先でノックする度に、彼女はお尻をピクピクっと震わせて反応してくれる。
「やぁあああぁん……」
 両手でふりふり揺れる尻肉を掴み、念入りに揉み解した。
指の動きに合わせて自在に形を変えるのが面白い。
少し強めに尻たぶを掴み、左右に思いっきり広げると、
「はふぅん……ダメですよぉ……あぁ…」
 割れ目は左右にぱっくり広がって、ひくひく口を開ける薄いココア色のアヌスと、
赤く熟して愛液をぬらぬらと照らす性器、黒い濃い目の茂みの奥に、
僅かに顔を見せる勃起した真紅のクリトリスを丸見えにしてくれた。
「ひゃうぅん……!!」
 全てを見せてくれた秘所に、ふうっと息を吹きかける。
途端にアヌスがきゅっとすぼまり、性器全体がぷるぷるっと震えた。
そんな彼女の反応に満足した僕は、舌を長く長く伸ばして、先端を茂みの奥のクリトリスに送る。
「んはぁああぁ!! そこはぁ……んんっ!!」
 ジャリジャリとした陰毛と一緒にクリトリスを舌先で磨き、徐々に舌をバックに移動させる。
膣口の中でクチュクチュと舌で唾液と愛液をかき混ぜて、鼻先でラビアをくすぐる。
唾液の跡を残して割れ目を上昇する舌は、すぼまったアヌスに辿り着き、
「はぁうっ!!」
 舌先でグリグリと、ドリルのように穿ってあげた。
「ちゃんと中まで洗ってあるね、感心感心」
「んはぁ……そんな恥ずかしいことぉ…言わないでくださぁぃ……はああぁ!!」
 台詞の内容とは裏腹に、彼女の声は気体に満ちたものだった。
ならば、夫としてそれに答えなければいけないよね。
「ひゃふうぅ……はぁああっ! あ、あ、ああああぁ……!!」
 舌がほとんど根元まで埋まるくらい、思う存分アヌスを苛めた後、今度は舌を前方に侵攻させた。
まるでフィルムを逆回転させるように、舌技が妻の性器、クリトリスへと愛撫を進める。
そして、クリトリスを嬲った後は、再現映像のように後ろへ舌を進ませる――
こうして何度も何度も何度も何度も妻の秘所を舐めまくった。
405ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:54 ID:DpgNng39
「んはぁああぁ……はあぁ……くふぅ…もっとぉ……」
 今や彼女は料理を放棄して、僕にお尻を突き出す姿勢で股を開き、
僕の責めを自分から受け入れていた。そればかりか、その偉大な爆乳を自ら揉みまくり、
エプロンの上から自分の乳首を吸っている。
唾液で濡れたエプロンの胸元から、うっすらと乳輪が浮かんで見えた。
「……ん?」
 その時、僕は視界の隅にある物を見つけた。
足でそれをたぐりよせて、ちゃんと洗ってある事を確認した僕は――
「きゃああぁん!?」
 太くて瑞々しい、美味しそうなニンジンを1本、いきなり彼女の膣口に挿入したんだ。一気に奥まで!
「あはぁああぁ……あぁ……ダメですぅ……ひゃあうっ!!」
 僕の愛撫で念入りに熟した彼女の性器は、かなり太いニンジンをあっさりと受け入れた。
少し乱暴に出し入れすると、泡のような愛液をぷしゅぷしゅと膣口の隙間から吹き出して、
性器全体で悶えてくれる。
 でも、これだけじゃ寂しいよね。じゃあ、次は――
「ふわぁああああぁん!!」
 彼女は背中が折れそうな勢いで身体を反らせた。
無理もない。子供の手首くらい太い、イボイボキュウリをアヌスに突っ込んだのだから。
「ああぁ…あぁ……大きぃ…過ぎますよぉ……はあうっ!!」
 アヌスの皺1本残らず伸びきって、極太キュウリを挿入された妻のアヌスは、
しかし自らひくひく蠢いて、キュウリを中に引き込もうとしている。
現に先月ハードなSMプレイをした時なんか、
膣口もアヌスも、僕の拳まで受け入れたのだから、このくらいまだ大丈夫なんだろう。
そのくせ、いざペニスを挿入すると千切れそうなくらい絞め付けるのだから……
うーん、これも女体の神秘って奴かなぁ。
 そんな事を考えながら、僕はニンジンとキュウリを同時に動かして、
膣壁とアナルの間で思いっきり擦り合わせてあげた。
「きゃふうぅぅん!!」
406ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:55 ID:DpgNng39
 1時間後――
「んはぁ……はうぅん…はあぁ……んちゅぅ…美味しぃ…いぃ……」
「くうぅ……」
 僕と妻は台所の床に寝そべり、シックスナインの体勢になっていた。
一心不乱に僕のペニスをしゃぶりまくり、爆乳の谷間に挟んで擦り合わせる妻の姿は、
あまりに淫靡で――そして美しい。
 そんな妻のアヌスには特大のニガウリが1本、膣口には2本挿入されていたりする。
ぶじゅぶじゅと音を立ててニガウリを動かす僕の手に合わせて、
目の前でお尻が大きく揺れる光景はまた格別だった。
 互いの汗と愛液で、床は水溜りのようにビショビショだ。
 卑猥さと愛にまみれた肉の交わりは、長く長く続いたが――やがて、
「ううううっ!!」
 僕のペニスを妻の爆乳が包み、飛び出た先端を彼女の口が咥えて勢いよくすすり、
「イクぅううううううぅ!!!」
 3本のニガウリがアヌスと膣口から勢いよく飛び出して、大量の聖水を僕の顔面に放った。
 同時に僕も彼女の口の中に精をぶちまけて、2人は同時に達したのだった……
「ああぁ……台所お掃除したばかりだったのですがぁ」
「ですから、そういう台詞はピロートークでは……」
407ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:56 ID:DpgNng39
 その深夜――
「……それで、いいの?」
 僕は眠りながら目を覚ました。
 いや、『夢を見ている』という表現が正しいのだろうけど、
その夢には奇妙なリアリティがあったんだ。
 光の粒子1つ存在しないだろう、真の闇の中に、パジャマ姿の僕と――『彼女』がいた。
 蒼く透き通った羽衣を裸身の周囲に漂わせる、人形のように繊細で美しい蒼髪の少女――
しかし、その背に広がる機械の翼が、彼女が人間じゃない事を示していた。
 ……なぜか、彼女に見覚えがあるような気がする……
外見ではなく、その全身に漂わせる『悲しさ』に。
「えーと……君は、誰?
「……やっぱり、忘れてしまったのね」
 寂しそうな彼女に美貌に、僕は心臓が高鳴るのを確かに感じた。
「……貴方は夢を見ているのよ。決して覚める事のない、幸せな夢を」
「夢……?」
 その言葉に、僕はなぜか果てしない不安を感じた。
まるで、自分の立つ大地が、千尋の谷に架かった細い吊り橋に変わったみたいに。
 蒼い透明な少女は、ゆっくりと傾いた。どこか寂しそうに。
「……今、貴方が現実だと感じている世界は、
本当の貴方が覚める事のない眠りの中で見ている夢なのよ」
「はぁ……?」
 僕は惚けた声を出した。それも当然だろう。
今の僕の生活が全て夢だなんて……まるで中国かどこかの御伽噺じゃないか。
 しかし、彼女の眼差しは本物だった。それがますます僕を不安にさせる。
「……雲井様の命により、『眠りの大帝』こと“ひぷのす”様が、貴方を攻撃してるの。
貴方は幸せな夢を見ながら、永遠に眠り続ける事になるわ」
 ぞくぞくっと背筋が寒くなった。
 漠然とした不安――それが心の中で、徐々に形を整えていくのがわかる。
 彼女の話は何の根拠も証拠も説得力もリアリティーも無い。
君こそ僕の夢だろうと一蹴するのが普通だ。
 それなのに、彼女の言葉が真実だと“なぜか”理解できるんだ。とにかく不気味な体験だった。
408ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:58 ID:DpgNng39
「……今、貴方を慕う者達が懸命に貴方を目覚めさせようとしているわ。
だから、貴方も今の世界が夢だと朧気に感じているの。
でも、相手は『外なる神々』……一筋縄ではいかないわ」
「じ、じゃあ、どうすればいいんですか!?」
 蒼い少女は悲しそうに首を振った。
「……当人の許可を得ずに『邪神』の領域である夢の世界を渡るのは、
とてつもなく高位な存在でなければ不可能よ。
それこそ“にゃるらとてっぷ”様や“しゅぶ=にぐらす”様、
それに“よぐ=そとーす”様クラスの存在でなければ……」
「そ、そんな……何とかならないのですか!?」
 恥も外聞も無く、僕は喚き散らした。蒼い少女が小さな溜息を吐く。
「……せめて、カダスへの門が近くにあるか、『銀の鍵』でもあれば――」
「『銀の鍵』って、これの事ですか?」
 ポケットから取り出した『銀の鍵』を見せると、蒼い少女はずるっと身体を傾けた。
 この鍵は、“よぐ=そとーす”君が落としたのを拾ったものだ。
まさか、この鍵がその『銀の鍵』だとは思わないけど――
「……それが正真正銘の『銀の鍵』よ」
 今度は、僕が身体を傾ける番だった。
 ……あれ? なぜ、ポケットの中に都合よく『銀の鍵』が入っていたのだろう?
 それ以前に、なぜ僕はこの鍵を手に入れた経緯を覚えているんだ?
「……それも『銀の鍵』の力よ」
 僕の心を読んだように、蒼い彼女は透明に答えた。意味はさっぱりわからないけど。
「……この鍵があれば、夢の世界から脱出できるかもしれない。後は私に任せて」
 手渡した『銀の鍵』を、彼女は大事そうに胸元に掲げた。
次の瞬間、かしゃかしゃかしゃんと機械的な音を立てて、
背中から得体の知れない金属製の機械が生えてきた。
瞬く間に、闇の世界に金属製のオブジェが展開していく。
まるで巨大な金属製の檻の中に、蒼い少女が閉じ込められているみたいだ。
409ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 05:59 ID:DpgNng39
「……何も知らないみたいだから、この『銀の鍵』の力を教えておくわ」
 『銀の鍵』の周囲に、蒼い光の輝きが収束していくのがわかる。
「……資格のある者なら、この鍵を媒介に“窮極の門”への道を開く事ができる。
しかし、資格の無い者でも――」
「資格の無い者でも?」
「……1度だけ、この鍵から“よぐ=そとーす”様の力を借りる事ができる。
その力は、宇宙の法則を捻じ曲げて、概念レベルの事象化をも可能とするの」
「先生、意味がさっぱりわかりません」
「……つまり、1度だけどんな願いもかなえる事ができるのよ」
「ああ、それならわかりやすいです」
 蒼い光の輝きは、どんどん強くなっていく。もう直視する事もできない激しさだ。
「……この使い方は一種の裏技で、人間達には知られていないの。
覚えておきなさい。これは貴方の切り札になるかもしれない」
 蒼光の波動は闇を完全に駆逐していた。
もう、僕達の周りは蒼い輝きしか存在しない。
あまりの光のまぶしさに、僕は目をぎゅっと閉じた。
「……どうやら、上手くいったみたいね……おめでとう、夢から覚める事ができるわよ」
「それは嬉しいですけど……あの、ちょっと聞きたい事があるのですが」
「……なに?」
「貴方は何者ですか? なぜ僕を助けてくれるのですか?」
 蒼い光が、世界に満ちて、偽りの世界を蒸発させていく――
「……私が何者かは、夢から覚めて記憶が戻れば思い出す……
私が貴方を助ける理由、それは――」
 そして、僕は『夢から覚めた』――
410ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 06:00 ID:DpgNng39
「あアあ!」
 僕は布団の中からがばっと跳ね起きた。頭が割れるように痛むし、視界がぐるぐる回っている。
でも、あの頭の中の霧みたいな感触は、綺麗さっぱり無くなっていた。そう、夢から覚めたんだ。
「わん! あん、わぉん!!」
 突然、懐かしい鳴き声が僕の胸に飛び込んできた。
きゃんきゃん泣きながら僕の顔をぺろぺろ舐め回すのは、お馴染みのてぃん――
――じゃない、“てぃんだろす”だ。
「御主人様!! よくお目覚めになりましタ!!」
 続けてひしっと僕の足元にしがみ付くのは、りり子さん――じゃない、“しょごす”さんだ。
「ああぁ……ひでぼんさんお目覚めですねぇ、おはようございますぅ」
「あれだけ苦労したのですから、目覚めてくれないと怒りますわよ」
「…………」
 そして、2人の後ろには、愛しの“つぁとぅぐあ”さんに“あとらっく=なちゃ”さん、
“あぶほーす”さんまで控えてくれていた。
 よく周りを見てみれば、ここは押し入れの靄の奥の世界――暗黒世界『ン・カイ』だった。
どうやら僕はここに敷かれた布団で眠っていたらしい。
 話によると、僕が夢の世界に閉じ込められたのは、
“ひぷのす”という『邪神』さんの力によるものだという。
それに気付いた“つぁとぅぐあ”さん達は、僕を目覚めさせる為に色々と奮戦してくれたそうだ。
体験談で長編小説が書けそうなくらいの苦労の末、
倒すのは無理にしても、何とか“ひぷのす”さんを追い出す事に成功したらしい。
 この『邪神』の皆さんが、ただの人間に過ぎない僕を助けるために、
ここまでしてくれた理由は例によって不明だけど……まぁ、純粋な好意という事にしておこう。
深く考えると怖そうだし。
 とにかく、今は皆に大感謝だ。
411ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 06:02 ID:DpgNng39
「我々を忘れてもらっては困るな」
「そうよ、とってもとっても大変だったんだからン」
 背後からのダミ声に慌てて振り向くと、そこにはシスター服を着たゲルダさんと、
もう1人は――ええと、誰だこの怪しい人は?
 頭にターバンを巻いた、豪快な顎鬚が似合う中年男性だ。
なぜか上半身は裸で、褐色の肌を晒している。
そして、何より特徴的なのは、相撲取りみたいにでっぷりと肥満した体格だった。
ただ、不思議と重量感は感じない。まるで風船やシャボン玉みたいに、妙に軽そうな印象を受けた。
「イスラム退魔解放戦線『アズラエル・アイ』所属の退魔師、
アルタン・ボブロフ中尉よ。よろしくねン♪」
「ど、どうも……」
 ばっちん、と音がしそうなくらい濃厚なウィンクを送ってくれるボブロフさんに、
僕は思わず後退りしかけた。い、いわゆるオカマさんなのかな?
 ゲルダさんの話によると、この人もゲルダさんみたいな凄腕の退魔師で、
怪しげな空中格闘術の達人にして、世界最高位の『砂使い』らしい。
もちろん、僕には何の事かさっぱりわからないけど。
 この2人は、僕が眠りから覚めない内に、僕を抹殺しようとする勢力から守ってくれていたとか。
 ああ、何だか今回は大勢の人や邪神に迷惑をかけちゃったなぁ。素直に反省する事にしよう。
反省してどうにかなる相手じゃないかもしれないけど。
僕は1人1人丁寧にお礼を言った。
412ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 06:05 ID:DpgNng39
「“ひぷのす”神は追い出せましたけど、倒したわけではありませんわ。
雲井とかいうボウヤに使われてる限り、また襲ってくるのは間違い無いでしょう。気をつけなさいな」
「は、はぁ……どう気をつければいいのかわかりませんけど」
「それにしてモ、よくお目覚めになりましたネ。
あと数十年は眠り続けるものだと覚悟していたのですガ……」
「ああ、それは――」
 その時、僕はパジャマのポケットにある違和感に気付いた。
そっと、後ろ手にポケットへ手を送ると……この金属的な感触は間違い無い。
『銀の鍵』だ。
 僕はそっと瞳を閉じて、心の中で真摯に礼を述べた。
(ありがとうございます……“ばいあくへー”さん)
 ふにょん
「うわっ!?」
 その時、いきなり僕は“つぁとぅぐあ”さんに抱き寄せられた。
甘く柔らかな肢体の色香に、僕の頭の中は一瞬で桃色の渦と化す。
「ななな、何ですか!?」
「んん〜何でもありませんよぉ……」
 全てを見透かしたような“つぁとぅぐあ”さんの黒瞳を見て、
夢の中の“つぁとぅぐあ”さんが妙に受身だったのは、
こうしていつも彼女に主導権を握られっぱなしだからかなぁ……と、不遜な事を僕は考えていた。
413ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 06:07 ID:DpgNng39
 翌日――
「――それで、反応はどうだ?」
 琥珀色の液体を注いだグラスを、ゲルダはゆっくりと傾けた。
「アタシの砂蟲に反応は無かったわ。あのボウヤは『世界滅亡』なんて大それた事を考えてないし、
これから考える事も無いでしょうね。間違い無いワ」
 ボブロフ中尉のごつい手の平に、サラサラと砂の小山が出現した。
この砂は彼の操る超微細な魔法生物――今風に言えば魔法的なナノマシンである。
人間1人の深層意識を探るなど朝飯前だ。
 ただ、この砂を使って人類の脅威である赤松氏を取り除こうとなどは考えてもいない。
今回、自分がこの砂を使用できたのは、
あの『邪神』達が見逃してくれたからだという事を、彼は十分理解していた。
もし、少しでも赤松氏を攻撃しようと思ったら、その瞬間八つ裂きにされていただろう。
「すると、『世界滅亡』の主犯は……」
「“龍田川 祥子”か“雲井 明”、“日野 エツ子”の3人の内、誰かという事になるわネ」
 グローブのような手の平を閉じて、再び開くと、砂の小山は跡形も無く消滅していた。
「我々にできる事は、奴等を同士討ちさせる事だけだ。これからが大変だぞ」
「わかってるわよン。私達人間のできる範囲で、せいぜい悪足掻きしましょ」
「悪足掻きか……確かにそうだな」
 ゲルダは苦笑とウィスキーを一緒に飲み干した。


「今回の一件で、赤松陣営の『邪神』達は相当なダメージを受けてるはず……いくわよ!」
「「「はーい! 頑張りますー」」」
「「「頑張りますー!」」」
「「「ますー!」」」


続く
414ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/04/21 07:02 ID:DpgNng39
連投規制が厳しいよママン……

>391氏
うわ〜!! まさか“いたくぁ”さんのイラストを描いて頂けるなんて……
最高です素晴らしいです貴方は神です救世主です完璧超人です!!
いや、本当にイメージ通りでGJでした。作者的には本当に嬉しいです。
ありがとうございました。
415名無しさん@ピンキー:04/04/21 07:18 ID:YimYQzum
GJ!!!!
416名無しさん@ピンキー:04/04/21 07:36 ID:8xcLI3o6
熱いぜ〜、熱いぜ〜、熱くて死ぬぜ〜
417名無しさん@ピンキー:04/04/21 07:41 ID:nOjeu6rM
GJだ、GJだが・・・

俺のアルタンはそれじゃない、それじゃないんだ・・・orz
418名無しさん@ピンキー:04/04/21 11:03 ID:J0FRM7Aw
アフガン航空相撲キタ━(゚∀゚)━!でも最初ファイヒスのカルノフかとオモタのは秘密w
419名無しさん@ピンキー:04/04/21 12:16 ID:KQhv1ZQB
アルタンマジデキター!w
420名無しさん@ピンキー:04/04/21 17:53 ID:fcUXjRiv
ボコスカウォーズキター!
421名無しさん@ピンキー:04/04/21 23:31 ID:2VB+XBVM
いたくぁさんのイラストの上、

ひでぼんさんキテター!

初音姉様ヤヴァイヤヴァイ(w
422名無しさん@ピンキー:04/04/23 00:19 ID:RGrnWSK+
「いたくぁ」さんが「バレタカゲロゲロ」といって夢から覚める。
ひでぼんが煙草の吸い過ぎでなんか大変な事になる。
くとぅぐぁさんに「くとぅぐぁファイヤァァ!!ガガガガ!」と焼かれかけ、
ティンダロスが飛行帽と間違えそうな戦車兵ヘルメットを被り敵討ちへ。

予想が全部外れてよかった
423名無しさん@ピンキー:04/04/23 04:05 ID:68zO0Zo7
安倍三姉妹とハーレムプレイして
りり子さんとオフィスラブして
てぃんを手込めにして
紀子と近

うわ透子さんなにするですかやめt



わかりましたわかりました透子&紀子の親娘丼ってことでどうでし(ギャー
424イゴーロナク:04/04/23 19:22 ID:zBHHkTvW
>>396-413
アルタンの超低空バルーンアタックには苦労させられました。
あれが対空技になるなんてサギだ…まるで跳刀地背拳だ…
それはともかくいつもどおりGJです。

>>391
これも激しくGJな作品ですので、ちょっとスレ違いですが
「萌エロクトゥルフ万魔殿」の方にも収録させていただけますでしょうか?
もしよろしければ、お名前をお名乗りください。
あと、もっとしないと神々は許してくれないと思いますよ〜。

ttp://yellow.ribbon.to/~moecthulhu/
425名無しさん@ピンキー:04/04/24 14:02 ID:/W+mT0dk
>414
「式神の城U」のワガメちゃんみたいなのを想像してますた。
髪の長さとか瞳の色とか耳とか諸々違うけど

ttp://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20031121/sik08.htm
426名無しさん@ピンキー:04/04/24 22:54 ID:cN88hd5f
壺ッタ
427名無しさん@ピンキー:04/04/25 16:08 ID:mTjL7DBu
小ネタがちりばめられて藁他
428名無しさん@ピンキー:04/04/28 02:08 ID:xbOBgFjp
主帆
429名無しさん@ピンキー:04/04/28 03:04 ID:qXgfBSvT
今さっきとある掲示板を見ていたら、ひでぼんの書がビジュアルノベルになるとか何とか言ってたんだけどそんな話出てた?ガセ?
430名無しさん@ピンキー:04/04/28 03:07 ID:qXgfBSvT
ageちまったorz

つぁとぅぐあさんの供物になってくる
431名無しさん@ピンキー:04/04/28 03:36 ID:5XukEnxh
このうっかり八兵衛なとしあきめ
432ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:02 ID:uTRQW2ew
「くぅん……」
「……“しょごす”さん遅いねぇ」
 例によって締め切りに追われて――これは、先日眠り続けたからだ――
パソコンの前に張り付いている僕の膝に頭を乗せてる“てぃんだろす”が、切なそうに鳴いた。
 今は夜の七時、普段ならそろそろ夕食の時間だ。
 しかし、夕食の買い物に出かけた“しょごす”さんが、まだ帰って来ないんだ。
家を出てからもう3時間になるから、流石にそろそろ心配になってきた。
あと1時間たっても帰らなかったら、本格的に探す事にしよう。
まぁ、彼女は魚屋でカツオが売り切れた時、
わざわざ四国に行って自ら採取してくるような人なので、今回もそのクチだと思うけど。
「あん、わぉん」
「お腹が空いた? じゃあ、何か軽いものを作ってあげるよ」
 “つぁとぅぐあ”さんと出会うまで、気楽で悲しい独身生活を謳歌していた僕は、
簡単な料理くらいはなんとか作れる。
扶養家族が増えたら家政婦派遣会社に泣き付く程度の生活力だけどね。
「……おら〜……とっとと飯食わせ〜……」
 ……で、もはや説明するまでもなく勝手に僕のお茶を飲んでる“いたくぁ”さんには、
後でアナル地獄ツアーに案内してあげよう。うん、しばらくオムツが手放せないくらい念入りに。

 ぴんぽーん
433ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:04 ID:uTRQW2ew
 チャイムが脳天気に鳴ったのは、まさにその時だった。
ちょうどそんな話をしていたので、“しょごす”さんが帰ってきたのだろうと、
確認もせずに玄関のドアを開けたのは、正直、迂闊だと言われても仕方ない。
「あ、お帰りなさ――」
「「「わーい! お邪魔しますー!」」」
「「「お邪魔しますー!」」」
「「「ますー!」」」
 ずどどどどどどどどどどどどどどどどど――!!!
 ドアを開けると同時に雪崩れ込んできた、スクール水着幼女の大群に、僕は成すすべなく飲み込まれた。
 ああ、体重の軽い幼児でよかったなぁ……などと踏み越えられながら考えていた僕は、
もうこんな類の珍現象に不感症になっているのかもしれない。
「……惨めな姿ね、赤松 英」
 十数分後、玄関先で足跡だらけになって地に伏していた僕は、
頭上の軽蔑しきった声に導かれて、よろよろと顔を上げた。
 深い藍色のビジネススーツに、シャギーのかかった前髪から覗く切れ長の瞳が、冷たく僕を見下ろしている。
 僕と同じ『接触者』、龍田川 祥子さんだ。
「ええと、何の御用ですか?」
「……あなた、まだ状況を理解していないようね」
「いえ、ただの現実逃避です」
 彼女の全身から吹き出る『闘気』とでも言うべき雰囲気に、僕は完全に飲まれていた。
どうやら、彼女も完全に本気らしい。
「でも、今更――」
 その時、腹の底に響くような地響きが、僕達をよろめかせた。
 地震!?――じゃない。
 それが地震ならどんなに良かったか。
 僕の視界に飛び込んできた光景――それは、僕の家から数百メートルくらい離れた場所で、
家々の屋根を踏み潰さんばかりの巨体を向け合って対峙する、
全長数十メートルの銀光りする悪魔的な巨大ロボットと、
数十本の触手をくねらせる同じくらい巨大な黒いスライムの小山だった……
 黒い原形質なスライムは、我等の“しょごす”さんだろう。あまり信じたくないけど。
 それに、あの銀色の巨大ロボの方にも見覚えがある。あれは――
434ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:05 ID:uTRQW2ew
「“おとぅーむ”!!……くっ、ショゴスロードの邪魔が入ったの!?」
 龍田川さんの驚き様は、この光景が彼女にとっても予想外だったのだろう。
2体の巨大『邪神』は、今まさに怪獣大戦争を始めようとしている。
「2000体の“でぃーぷわん”軍団で、あなたの旧支配者達の行動を邪魔させて、
その隙に“おとぅーむ”であなたを抹殺する予定だったけど……計画変更ね」
 物騒で説明的な捨て台詞を残して、龍田川さんは“しょごす”さん達の方にダッシュで消えてしまった。
 あまりの急展開に、しばらく呆然としていた僕だけど――
「そうだ、みんなが!?」
 僕は慌てて家の中に飛び込んだ。
 龍田川さんの話が正しければ、2000体もの“でぃーぷわん”ちゃんが家に雪崩れ込んだ事になる。
でも、家の中は逆に不気味なほど静かだった。
不安が顔に出ないようにして、飛び込むように居間に移動する。
そこには、相変わらず無感情に(僕の)お茶を飲む“いたくぁ”さんと、
慌てて僕の懐に飛び込んできた“てぃんだろす”だけがいた。
「わん! わわん! わん!」
「え? 2階に“でぃーぷわん”の群れが怒涛の勢いで上がって行ったけど、あれは何だって?」
 “でぃーぷわん”軍団の目的は、2階にあるのか……
 2階……2階にある重要なものと言えば……まさか!?
「“つぁとぅぐあ”さん!?」
「わぉん!!」
「……いってら〜……」
 気の抜けた“いたくぁ”さんの応援を背中に聞きながら、
僕と“てぃんだろす”はダッシュで2階に駆け上がり、押入れの靄の中に飛び込んだ――
435ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:07 ID:uTRQW2ew
「んんっ…はあぁ……あふぅ…いっぱいぃ……きゃふぅ!!」
「うわぁ……とっても気持ちいいねー」
「たくさん出ちゃいますー」
「次はぼくの番ですー」
 暗黒世界ン・カイの中では、思わず絶句しそうな光景が広がっていた。
 相変わらず無抵抗なまま怠惰に寝転んでいる“つぁとぅぐあ”さんに、
まるでお菓子に集る蟻みたいに、大勢の“でぃーぷわん”ちゃん達が群がっているんだ。
その数、2000体!!
 そして、僕が何より目を見張ったのは、
どう見ても可愛らしいスク水美幼女にしか見えない“でぃーぷわん”ちゃんの股間から、
大人顔負けの立派なペニスがたくましく隆起している姿だった。
 お、男の子だったの!?
 ……いや、よく見れば勃起したペニスにしては少し細めだし、ちょっと長過ぎる。
触手の一種なのかもしれない。
 そんな“でぃーぷわん”ちゃんの群れの真っ只中にいる“つぁとぅぐあ”さんは、
一度に20人以上の“でぃーぷわん”ちゃん達に嬲られ、輪姦されていた。
「“つぁとぅぐあ”様のお口、気持ちいいですー」
「ちゃんと飲んでくださいー」
「おっぱい大きいですねー」
「お乳は出ないのかなー」
「挟んでくださいー」
「お尻もぷりぷりー」
「噛んでもいいよねー」
「アヌスも綺麗ー」
「ひくひく動いてるよー」
「指何本入るかなー」
「“つぁとぅぐあ”様のアソコ、どろどろー」
「気持ち良さそうですねー」
「僕も入れますー」
「私も入れたいなー」
「じゃあ、一緒に入れようねー」
436ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:09 ID:uTRQW2ew
「……あはぁ…んちゅぅ……はあぁ……やぁん…そんなぁ……一斉にぃ……」
 一度に3本ものペニスを根元まで口の中に突っ込まれて、
じゅぐじゅぐと掻き混ぜるようにイラマチオされる。
左右から突き出された何本ものペニスを、手だけでは足りなくて指の間に挟み、数本一気にしごく。
4本もの触手状ペニスを挿入されたアナルは、皺の1本まで伸びきっていた。
ヴァギナに6本のペニスが差し入れされる度に、
ザーメン混じりの愛液が肉棒の間からピュッピュと噴出する……
「んはぁ……ああぁ…んぷぅ……きゃふううぅ……やぁん」
 自分の腰の高さにも届かないだろう小さな幼児の責めに、
“つぁとぅぐあ”さんは快楽の嬌声を漏らしてた。
その美貌は普段の温厚でのんびりとしたものじゃない。あの妖艶で魔性なる淫神の姿だ。
「あぁあああっ!!……ふぅ、一杯出したよー」
 子宮に届かんばかりにピストンしていた“でぃーぷわん”ちゃんの一体が、
ビクビクっと痙攣するように射精する。
恍惚の表情でペニスを抜き取ると、粘つくザーメンのしたたりが白い橋を作った。
そして開いた隙間に、すかさず新たな“でぃーぷわん”ちゃんのペニスが挿入される――
――これは無限の陵辱連鎖だ。
「次は僕が入れますー」
「ええー、私の順番だよー」
「喧嘩しちゃダメですー、“つぁとぅぐあ”様の身体ってー、どこも気持ちいいですよー」
 口も手も性器もアナルにもあぶれた“でぃーぷわん”ちゃん達は、
いきり立つペニスを直接“つぁとぅぐあ”さんの白い肌に擦りつけた。
腋の下や肘に膝の裏、臍の窪みに足の指、うなじや耳の穴まで……
“つぁとぅぐあ”さんは、その美しい肢体のあらゆる場所を犯されている。
437ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:10 ID:uTRQW2ew
「ねぇ、“つぁとぅぐあ”様のおっぱい、すごく柔らかいよー」
「ほんとだー、ペニスがずぶずぶ沈みますー」
「おっぱいに挿入しちゃえー」
「こんなに大きければ、たくさん刺さりそうですねー」
「僕は乳首に挿入するー」
「ニプルファックだねー」
「んはぁ!…やぁん……おっぱいをぉ…んくぅ!…乱暴にしてはぁ……ああっ…ダメですよぉ……」
 “つぁとぅぐあ”さんのおっとりとした悲鳴も聞かず、“でぃーぷわん”ちゃん達の幾人は、
仰向けなのに堂々と天に聳え立つ、重力を無視した爆乳山脈に、長いペニスをずぶずぶと突き刺した。
いや、ホントに刺さってるわけじゃないだろうけど、あたかも実際に爆乳の中に挿入しているようだ。
乳首の場所に突き入れたペニスが射精して、白濁液が乳肉の隙間からあふれ出ると、
まるで母乳を噴出しているように見える。うーん、今度僕もやってみようかな。
「「「我慢できないですー」」」
「「「早くしてくださいー」」」
「「「順番守りましょうー」」」
「「「もう、自分でやっちゃいますー」」」
 “つぁとぅぐあ”さんは一度に20人以上の“でぃーぷわん”ちゃん達を相手にしてるし、
射精した“でぃーぷわん”ちゃんはすぐに次の“でぃーぷわん”ちゃんと交代するけど、
何せその数2000体。そう簡単に処理できる数じゃないだろう。
それに、“つぁとぅぐあ”さんの極上の身体を前にして、1
回や10回出しただけで満足できる筈がない。それは僕が保証できる。
 その結果、順番待ちの大半は輪姦される“つぁとぅぐあ”さんをオカズにして、
可愛らしくハァハァ荒い息を吐きながら、ゴシゴシと自家発電していた。
いや、僕もこんな状況じゃなかったら、躊躇う事無くオナニーしていたかもしれない。
438ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:12 ID:uTRQW2ew
「ふひゃあぁん……熱ぅい…いっぱいぃ……あはぁ……ベトベトですよぉ……」
 不思議な事に、たまらず射精した“でぃーぷわん”ちゃん達のザーメンは、
勢いよく空中を舞って、確実に“つぁとぅぐあ”さんの身体に降り注がれた。
今や“つぁとぅぐあ”さんの白い肌は、全身余す所無くネットリと濃い黄色っぽい白濁液で染められて、
素肌が露出している部分はほとんど無かった。
周囲から差し出された“でぃーぷわん”ちゃん達の手が、
ローション代わりにザーメンを使いながら、彼女の全身を愛撫していく。
その姿は凄まじいくらい淫猥だ。
「うううっ、僕、出しますー」
「私も出しますー」
「んんっ……ぷはぁ……あぁん…もぅ、お腹一杯でぇ……あはぁああん!!」
 ザーメン漬けになっているのは、柔肌だけじゃなかった。
“でぃーぷわん”ちゃん達は全く遠慮なく“つぁとぅぐあ”さんの咥内、膣内、アヌスに射精する。
その量があまりに多いから、彼女のお腹はまるで妊娠中期並みに膨らんでいる。
おそらく胃腸や子宮の中は白濁液で一杯だろう。
 今の“つぁとぅぐあ”さんは、まるでザーメンのプールで溺れているようだ。
 それなのに――
「あははぁ……んくぅ…ぷはぁ……美味しぃ…もっと入れてぇ……もっと出して下さいぃ……」
 白濁液に塗れて全身を嬲られる“つぁとぅぐあ”さんは、
この世のものとは思えないくらい妖艶で、魔性的なくらい美しかった……
439ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:15 ID:uTRQW2ew
「――わぅん!!」
「はっ!?」
 “てぃんだろす”に服を引っ張られて、僕は我に帰った。
どうやら完全に“つぁとぅぐあ”さんと“でぃーぷわん”ちゃん達の饗宴に見惚れていたらしい。
「「「あれー? こんな所に美味しそうな人間がいますー」」」
「「「可愛い“猟犬”もいますー」」」
「「「いますー」」」
 そして、僕達の存在に気付いた“でぃーぷわん”ちゃん達の何十人かが、
僕と“てぃんだろす”に明らかな情欲の視線を向けながらにじり寄ってくるんだ。
うわーい。
「が、がるるるるる……」
 “てぃんだろす”も四つん這いになり、尻尾をぴんと立てて唸り声を上げてるけど、
この数じゃちょっと相手にならないと表情が訴えてる。
「「「それでは、いただきますー」」」
「「「いただきますー」」」
「「「ますー」」」
 狼狽する僕達に向かって、“でぃーぷわん”ちゃんの群れが飛びかかった――その時!!
440ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:16 ID:uTRQW2ew
 ばしばしっ!!
「「「うわー!」」」
「「「きゃあー!」」」
 黒いムチに薙ぎ倒されて、僕達に襲いかかった“でぃーぷわん”ちゃん達は吹き飛んだ。
あの子達を弾き飛ばした黒いムチ――
それは、僕の手首から伸びている、黒いミサンガ――
“つぁとぅぐあ”さんの髪の毛のミサンガだ!!
「“おとしご”ちゃん!?」
 黒いミサンガが独りでにしゅるしゅるとほどけていく。
次の瞬間、髪の毛の塊は編み上がるように形を変えて、
幼女化した“つぁとぅぐあ”さんみたいな、あの“おとしご”ちゃんの姿となった。
 “おとしご”ちゃんは、横目で僕を見て微かに頷くと、
恐れる事なく“でぃーぷわん”ちゃんの大群に突撃した。
「ちょ、ちょっと、“おとしご”ちゃん!?」
「わおぉん!!」
 さすがにそりゃ無理だと止めようとしたその時、
僕と“てぃんだろす”の足を、何かが力強く、しかし優しく掴んだ。
 それが“つぁとぅぐあ”さんの方から伸びた焦げ茶色の髪の束だと認識した瞬間、
僕と“てぃんだろす”は黒い靄の出口に投げ出されて、現実世界に帰還していた――
441ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:17 ID:uTRQW2ew
「むきゅぅ……」
「あ、ごめん」
 僕の背中に潰されていた“てぃんだろす”の上から、僕は慌てて離れた。
 普段と何も変わらない自室を見ると、さっきの光景が夢だったように思える。
しかし、今は無いミサンガの残感と、階下から聞こえる脳天気な騒ぎ声が、
僕に夢幻的な現実をつきつけていた。
 僕と“てぃんだろす”は急いで階段を下った。“つぁとぅぐあ”さんの事はもちろん心配だけど、
正直な話、単なる人間に過ぎない僕があそこにいても何の役にも立たない事は明白だし、
自分から僕を逃がしてくれたのだから、きっと彼女と“おとしご”ちゃんで何とかなるのだろう。
 そして、僕が1階の居間で見たものとは――
「このお菓子美味しいですー」
「お茶も美味しいですー」
「テレビ動きませんー、蹴ってみますねー」
「お皿フリスビーで遊ぼうよー」
「カーテンでターザンごっこですー」
「油性マジックでお絵描き大会するねー」
 ……十数人の“でぃーぷわん”ちゃん達が、悪戯好きな妖精みたいにはしゃぎまわり、
部屋の中をシッチャカメッチャカに荒らしている光景だった。
今、“しょごす”さんがいなくて良かったかもしれない。
この惨状を“しょごす”さんが見たら、烈火の如く怒り狂うだろう。
 どうやら、全ての“でぃーぷわん”ちゃんが、ン・カイに移動していたわけではなかったらしい。
 そして、今、何より僕の目を引く存在は――
442ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:18 ID:uTRQW2ew
「……んあぁ……だめぇ……またイクっ……くぅ……」
「“いたくぁ”様のアナル、締りが良くて気持ちイイですー」
「“いたくぁ”様のクリトリス、キャンディーみたいで美味しいですー」
「“いたくぁ”様のお口の中、温かくて時々歯が当たって最高ですー」
 四つん這いの姿勢でバックからアナルを“でぃーぷわん”ちゃんに犯されて、
身体の下に潜った1体に性器をクンニされ、
もう1体に黒髪の頭を掴まれてイラマチオされてる“いたくぁ”さんの乱交プレイだった。
「……やああぁ……またお尻……もう一杯なの……あふぅ!……」
 相変わらずお尻が弱い“いたくぁ”さんは、
例の触手ペニスでアヌスをグチュグチュに犯されて力が入らないようだ。
お尻を突き出した姿勢のまま床に伏す所を、
イラマチオする“でぃーぷわん”ちゃんに頭を掴まれて、
無理矢理起こされている状態らしい。
どれだけ大量のザーメンを注ぎ込まれているのか、
ペニスがピンク色のアヌスに突き刺さる度に、逆流した白濁液がブシュブシュっと吹き出している。
443ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:19 ID:uTRQW2ew
「んんんー!」
 やがて、アナルに挿入している“でぃーぷわん”ちゃんが、
ぶるぶるっと震えながら深く腰を差し込み、しばらく快楽の余韻に浸ってから、
ずるりとペニスを抜いた。ぱっくり口を開いたアヌスから、こぽりとザーメンが垂れ落ちる。
「じゃあ、次は僕の番ですー」
 今度は今までクリトリスを集中的にねぶっていた“でぃーぷわん”ちゃんが、
勃起した触手ペニスを白濁液まみれのアヌスに、一気に根元まで挿入した。
「……ふわぁああ……っ!……もぅ……ダメぇ!……」
「私のを綺麗にしてくださいー」
 そして、さっきアヌスに射精した子は、
精液まみれのペニスを“いたくぁ”さんの口の中に無理矢理差し込んだ。
どうやら、アナルセックスで汚れたペニスを清めるためのフェラチオらしい。
けっこうえげつない事をするなぁ。
 で、ペニスが綺麗になった子は、身体の下に潜り込んで、
真っ赤に熟したクリトリスを舌や指で嬲りまくる……という、
無限に続く永久機関責めを“いたくぁ”さんは味わされていた。
この3体が疲れても、交代要員は周囲にいくらでもいるし。
 でも……そんな“いたくぁ”さんの境遇は、決して他人事じゃなかったんだ。
444ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:21 ID:uTRQW2ew
「「「わー、とっても美味しそうな人間ですー」」」
 無邪気な、そして背筋を凍らせるような声が背後から聞こえた――瞬間、僕の身体は床に引き倒されていた。
天使のように可愛らしく、悪魔のように無邪気な笑顔が、僕の目の前で笑っている。
“でぃーぷわん”ちゃんが僕を押し倒した――のは何とか理解できるけど、
それだけで指1本動かせないのは、明かな異常事態だろう。ひえー!!
「わぅん!!」
「「「動いちゃダメですー」」」
「「「抵抗してもダメですー」」」
「「「人間さんをバラバラにしちゃいますよー」」」
 慌てて僕の元に駆け寄ろうとした“てぃんだろす”を、“でぃーぷわん”ちゃん達の一言が止めた。
“てぃんだろす”は泣きそうな顔で、じっと僕を見つめている。ゴメンね、心配かけて。
 そんな無抵抗な“てぃんだろす”を、“でぃーぷわん”ちゃん達が数体がかりで襲いかかった――!!
「うわー、この“猟犬”ちゃん可愛いー」
「お肌すべすべー」
「尻尾ふさふさー」
「パンツ脱がしますねー」
「あれー? 男の子でしたー!」
「違いますー、ふたなりさんですー」
「男の子も女の子も、どちらも美味しそうー」
 ――もとい、違う意味で襲いかかった。
「わ、わぉん! きゃぅん!!」
 ショートパンツを下着ごと剥き取られた“てぃんだろす”の四肢を、
すかさず“でぃーぷわん”ちゃん達が押さえ付けた。
ジタバタ暴れつつも、そのペニスがしっかり勃起しているのは、
さっきの“つぁとぅぐあ”さんの艶姿に反応してしまったのだろう……僕と同じく。
445ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:22 ID:uTRQW2ew
「じゃあ、私がいただきますー」
 “てぃんだろす”の股間の真上に、“でぃーぷわん”ちゃんが股を開いて跨った。
スクール水着の股間のポケットを横にずらすと、
ほとんどスジにしか見えない幼い性器があらわとなる。
「……あれ? “でぃーぷわん”ちゃん達って男の子じゃなかったの?」
「私達は性別を自在に変えられるのですー」
「どちらも楽しめるのですよー」
 思わず口に出た疑問を、僕を押さえる“でぃーぷわん”ちゃん達が丁寧に答えてくれた。
ああ、そのまま解放してくれるのなら、もっと良い子なんだけどなぁ。
 で、その“でぃーぷわん”ちゃんは、天を向く“てぃんだろす”のペニスに狙いを定めると、
「えいー」
 ぴょん、と軽くジャンプして、そのまま一気に根元まで“てぃんだろす”と繋がったんだ。
「あぉん!!」
 その衝撃で軽く達したらしく、“てぃんだろす”が苦悶にも似た快楽の声を漏らす。
騎乗位のまま、“でぃーぷわん”ちゃんは激しく腰を上下させた。
「感じてる“猟犬”ちゃんって可愛いですー」
「きゃぅん! きゃぅうん! ひゃぁん!!」
「じゃあー、僕はこっちをー」
「私はお尻ですー」
 快感に悶える“てぃんだろす”の背中の下に潜り込んだ“でぃーぷわん”ちゃんが、
勃起した触手ペニスを“てぃんだろす”の小さなアヌスに突き刺した。
ほぼ同時に、正面からもう1体が残されたアソコにペニスを挿入する――
446ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:23 ID:uTRQW2ew
「きゃぅぅぅ……んっ!!」
 ヴァギナ、アヌス、ペニスと三つの秘所を同時に犯されて、
“てぃんだろす”は声も出せないようだった。
大の大人でも壊されそうな激しいピストンがあの子を襲う。そして――
「あぉおおん!!」
 上に乗る“でぃーぷわん”ちゃんを浮かせる勢いで腰を跳ね上げた“てぃんだろす”は、
爆発するように射精した。納まりきれなかった白濁液が、ドロドロと幼い割れ目から流れ落ちる。
「わぁ! 絞めつけますー!」
「気持ちいいよー!」
 イクと同時に膣とアナルをキュっと絞めたらしく、
2体の“でぃーぷわん”ちゃんも“てぃんだろす”の性器とアヌスに大量の精を放った。
 4人の(外見は)美少女達は、はぁはぁ荒い息を吐きながら、抱き合うように動かない。
それはひどく背徳的で官能的な姿だった。でも、10秒も経たない内に――
「じゃあ、次は僕アナルー」
「私はおちんちんをー」
「セックスするのは私ですー」
「今度はフェラしてもらいますー」
「きゅぅううん!! きゃん! きゃぁん!!」
 再び始まった輪姦に、“てぃんだろす”は本物の悲鳴を上げた――
447ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:25 ID:uTRQW2ew
 そして、次は僕の番らしかった。
「うわー! 大っきいですー!!」
「20cmは軽く超えてますー!」
「私達には入らないかもー」
「歌麿ですー」
「女泣かせですー」
「グレートシングですー」
「な、なにぃ!?」
 気が付くと、僕のズボンとパンツは剥ぎ取られていて、
しっかり勃起したペニスを5人もの“でぃーぷわん”ちゃん達がしげしげと観察しているんだ。
「それじゃぁ、みんなで食べちゃいましょー」
「いただきますー」
「「「ますー」」」
「え、ちょっと、まって、やめ――!?」
 僕の静止の声は、股間に走った快感の衝撃に中断された。
5体の“でぃーぷわん”ちゃんが、一斉に僕のペニスに舌を這わせたんだ。
小さな舌がチロチロと亀頭の先端を舐め、カリをしゃぶり、シャフトを甘噛みする。
陰嚢を口に含み、アヌスまで舌先でくすぐってくれる……
この5人がかりの繊細かつ激しい愛撫は、文字通り普通のフェラの5倍以上の快楽を与えてくれた。
ペニス全体が白熱化して、そのままドロドロと溶けてしまいそうだ。
5人の幼女にフェラチオさせるという、背徳の快楽――
448ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:26 ID:uTRQW2ew
「気持ちいいですかー?」
 僕の胸の上に跨っている“でぃーぷわん”ちゃんが、明るく声をかけてくれたけど、
僕は返答する事もできなかった。
「えへへー、私も興奮してきちゃいましたー」
 藍色のスクール水着の胸元に、ぷっくりと小さな乳首の先端が盛り上がっているのが見える。
それを僕の鼻先に擦り付けながら、“でぃーぷわん”ちゃんは甘い声を漏らした。
スクール水着を通した少女の甘い体臭と薄めた塩素のような香りが、
僕の鼻腔を淫猥にくすぐっている。
「舐めてくださいー」
 僕の目の前で股間のデルタを広げた中腰の“でぃーぷわん”ちゃんが、
あの独特なスクール水着の股部分を人差し指で横にずらした。
ほわっと湯気が立つくらい熱く熟した秘所は、
スジのような窪みなのにしっとりと濡れて、赤い淫肉を覗かせていた。
 ほとんど反射的に、僕は彼女の性器にむしゃぶりついていた。
「きゃうぅー!!」
 “でぃーぷわん”ちゃんは幼い身体を仰け反らせた。スジ状の性器を舌でこじ開けて、
指1本も入らないだろう小さな膣口に舌を差し込む。
完全に皮に包まれたクリトリスをノックして、尿道口を舐めると、ちょっぴりオシッコの匂いがした。
「あああぁあ……あぁん! お上手ですー!!」
 ほんの数十秒の愛撫なのに、幼い身体は感じ易く、あっというまに絶頂に昇り詰めた。
「イっちゃいますー!!!」
 ぷしゃあああああ……
 愛液なのかオシッコなのか微妙な潮を僕の顔に浴びせながら、
“でぃーぷわん”ちゃんは全身を震わせてイってしまった。
449ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:28 ID:uTRQW2ew
 同時に――
「うううっ!!」
 5体がかりのフェラに耐え切れず、僕は間欠泉のように射精した。
「うわー、いっぱい出ましたー」
「熱いですー」
「べとべとー」
「やっぱり美味しいねー」
 振りかかるザーメンを顔中に浴びながら、“でぃーぷわん”ちゃん達は妖艶に微笑んだ――しかし、
「うぐぅ!?」
 イったばかりで敏感な僕のペニスを、“でぃーぷわん”ちゃん達は再び舐め始めたんだ。
「まだまだ出して下さいー」
「もっと飲みたいんですー」
「一滴残さず吸い尽くそうねー」
「体液全部無くなるまでですー」
 ま、マズイ……あの目はマジだ。あの無邪気な少女達は、本気で僕が死ぬまで責め続けるだろう。
でも、僕の悲鳴はスクール水着の股間で押し潰されてしまった。
 だ、誰か……助けて!! “つぁとぅぐあ”さん!!
 その時――
「「「えー?」」」
「「「あれー?」」」
 突然、僕の顔の上と腰の周りに群がっていた“でぃーぷわん”ちゃん達が、
ばっと僕の身体から離れて、ふわりと浮かび上がったんだ。
自分の意思ではない証拠に、みんなジタバタ空中でもがいている。
450ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:30 ID:uTRQW2ew
「あれは――」
 僕は目を見張った。
“でぃーぷわん”ちゃん達の小さな身体に、
焦げ茶色の髪の束が巻き付いてその動きを封じ、空中に持ち上げているんだ。
僕だけじゃなくて、“てぃんだろす”や“いたくぁ”さんを責めていた“でぃーぷわん”ちゃん達も、
同様のありさまだった。
 これってやっぱり……“つぁとぅぐあ”さんの助けだ!!
「「「うわーん! 助けてくださいー!!」」」
「「「助けてくださいー!!」」」
「「「くださいー!!」」」
 可愛らしい悲鳴を残して、“でぃーぷわん”ちゃん軍団は髪の毛に引き摺られながら、
階段を通って2階へと消えてしまった……
 一瞬呆然としたけど、すぐに立ち直った僕は、
慌てて“てぃんだろす”と“いたくぁ”さんの元に駆け寄った。
「大丈夫かい“てぃんだろす”!? ついでに“いたくぁ”さんも」
「わぅん……」
「……ついで?……」
 激しい乱交のせいで、2人とも少しよろよろしているけど、特に怪我はないみたいだ。よかったよかった。
「それにしても、なぜ“いたくぁ”さんともあろう旧支配者さんが、
“でぃーぷわん”ちゃん達にやられちゃったんですか?」
「……実は……不意打ちで……カンチョーされて……」
「……“いたくぁ”さん、何だかどんどんマヌケになっていませんか?」
「……誰のせいだと……思っているの……」
「さぁ、あの子達を追跡しなくちゃ。行くよ、“てぃんだろす”」
「わん!」
 彼女から目に見えない殺意のオーラを感じた僕は、慌てて2階への階段を駆け上がった。
451ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:31 ID:uTRQW2ew
 そして、僕が暗黒世界ン・カイで見た光景とは――
「「「……もう……ダメですー……」」」
「「「……ダメですー……」」」
「「「……ですー」」」
 精気を最後の一滴まで吸い尽くされた、
ピクピク痙攣するだけの半死半生な“でぃーぷわん”ちゃんの大群と、
その真ん中で自分の身体に付着した白濁液を長い舌で舐め取る、
“つぁとぅぐあ”さんの美しい姿だった。
その傍らでは、疲れ果てたように彼女の背中に寄りかかる“おとしご”ちゃんもいる。
 まさか、2000体もの“でぃーぷわん”ちゃん達を、
あの短時間で1人残さず『犯され尽くした』のですか――!?
「あぁ……ひでぼんさんと“てぃんだろす”ちゃんですねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんは『にへら〜』と、普段の怠惰でおっとりとした笑顔を向けてくれた。
「今日の『供物』は美味しかったですねぇ……どうもありがとうございますぅ」
「……い、いや、こちらこそ、助けて頂いて……」
「わぉん」
 深々と頭を下げる“つぁとぅぐあ”さんに、僕はマンガみたいな汗を掻きながらお辞儀した。
 さすが“つぁとぅぐあ”さん、二千人切りなんて余裕なんですね……
 再び黒いミサンガと変身した“おとしご”ちゃんを手首に巻きながら、僕は盛大に溜息を吐いた――
 ――しかし、『本番』はこれからだったんだ……
452ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/04/28 13:32 ID:uTRQW2ew
「――!?」
 自室に帰った僕を待ち受けていたのは、
粉々に砕けた窓ガラスの破片と、全身に青白い放電をまとい、
所々が黒い原形質に戻りながら床に倒れ伏している、“しょごす”さんの姿だった。
「しょ、“しょごす”さん!?」
「わぉん!!」
「……申し訳ありませン、御主人様……侵入を許してしまいましタ……」
 慌てて抱き起こした“しょごす”さんがぶるぶる震える指先が指し示したのは――
「あの子達を倒したようね。それは誉めてあげるわ……でも」
 ベランダから僕達を見下ろす龍田川さん。
それに、黒と白のセクシーな下着姿の美女が2人、
凶悪な人型機動兵器の胸元に、レリーフみたいに上半身を貼りつけた可憐な美少女が1人、
そして、優雅にティーカップを傾ける、豪華絢爛なドレス姿のプリンセスが1人――!!
「“だごん”に“はいどら”……それに“おとぅーむ”と“ぞす=おむもぐ”でス!!」
 絶望に魂の底まで青ざめた僕に向かって、龍田川さんは高らかに宣言した。
「さぁ、これからが本番よ」

続く
453名無しさん@ピンキー:04/04/28 17:57 ID:pXh8eS45
乙!
2000機のわんずをたったX分で!

SRW的思考だといいタイミングで味方増援が来る訳ですが・・・
454名無しさん@ピンキー:04/04/28 20:10 ID:prBvkbjw
コブンキテタ――――(゚∀゚)――――!

クレートシングワラタw
455名無しさん@ピンキー:04/04/28 22:26 ID:7i1ez1le
エロメインで(´・ω・`)
黒と白はもしかしてぶっちゃけありえない人の予感?
456名無しさん@ピンキー:04/04/28 23:09 ID:eEqS5EyL
”いたくぁ”さんの駄目駄目っぷりが・・・
457名無しさん@ピンキー:04/04/29 01:00 ID:M817DkIC
>「……誰のせいだと……思っているの……」

ああもう拗ねちゃってかわいいなぁもう!
458名無しさん@ピンキー:04/04/29 02:55 ID:qa/wGt6u
>>ひでぽんの書様
GJ!!いつも楽しませていただいております、しかし、風雲急を告げ始めたのか、とばしてますなぁ
この調子でぜひ、レッツ、すたんぴーどぅっ!!(w

>>全長数十メートルの銀光りする悪魔的な巨大ロボットと、
数十本の触手をくねらせる同じくらい巨大な黒いスライムの小山だった……
 黒い原形質なスライムは、我等の“しょごす”さんだろう。あまり信じたくないけど。

いいなぁ、こういうノリ、ついに「第一次すーぱーひでぽん大戦」の勃発ですか?(w
ところで、“しょごす”さん、正体は原形質にしろ、単体でここまで巨大化する能力ってありましたっけ?
ひょっとして、某コミックの伝承族ばりに、近くの有機体を手当たり次第に取り込んでいったとか(汗
459名無しさん@ピンキー:04/04/29 03:04 ID:K+24P49U
>>458
痛い臭いがブンブンするな
460名無しさん@ピンキー:04/04/29 05:31 ID:gvksvJsb
>>459

それは言わないお約束ダロ。
早朝からハァハァ言ってる漏れに指摘できるかは謎だが。
461名無しさん@ピンキー:04/04/29 14:06 ID:2M46NJoX
作者さんがスルーしたってことは、ゲーム化はやっぱりデマだったのか(´・ω・`)
それはそれとしてGJ
462347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:26 ID:QDqe2s2B
>352の続き。

「あららら、よほど気持ちよかったのね。幸せそうな顔して」
失神している千奈美の頬をさすりながら、彼女がひとこと。その顔はほんのり赤く上気している。
「それとも……亮太さんが、それほど凄かったのかしら………ね?」
「う……あうっ」
そうつぶやいたかと思うと、彼女はゆっくりと千奈美を抱え上げた。
同時に、まだ千奈美と繋がっていたモノから刺激が走り、思わず声が漏れてしまう。
千奈美が失神したおかげで、まだ絶頂に達していなかったモノは、
先端の穴から、透明な液体をとめどもなく溢れさせ、ピクピクと震えていた。
「ふふっ……亮太さんはまだ、満足されてないみたいですね。……さあ、どうぞこちらへ……」
抱えあげた千奈美をそっと寝かしつけた彼女は、自らもすぐ隣に横になりながら、僕に流し目を送る。
絶頂に達する直前で、これ以上無いくらいに興奮していた僕に、
彼女の視線と言葉を拒むことなど、出来るはずが無かった。
「……あ…ああっ!」
おもむろに彼女の両足を広げ、ひといきにモノを割れ目に付きたてた。
途端に彼女のつぶらな口から漏れる、艶っぽい声。
ゾクゾクするような刺激が僕の全身を襲い、さらなる快楽を味わおうと半ば無意識のうちに腰が動き出す。
「あっ! はあっ! ああっ!」
「くう…ううっ……お…お姉さん…っ……も…もう…もう…僕…僕…っ…!」
腰の動きに合わせ、彼女が艶っぽい声をあげる。
だが僕は、さっきまで千奈美と繋がっていたおかげで、絶頂がもう目の前に迫っていた。
「ああっ……お…お姉さんなんていや……。……雪枝って呼んで……」
「あ! ああっ! 雪枝さん! 雪枝さんっ!!」
彼女――雪枝さん――は、僕をしっかりと抱きしめながら耳元でそう囁く。
まるで、それが何かの合図だったかのように、僕は雪枝さんの中で果てていた。
463347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:27 ID:JR7oEuKl

絶頂に達してしばらくの間、僕は雪枝さんに体を預けていた。何だか、凄く安心できるようで…。
「亮太さん……」
雪枝さんが、潤んだ瞳で僕を見つめながら、話しかけてくる。
その声に答えようと顔をあげたとき、Yシャツの隙間から、雪枝さんの豊かな胸がちらりと見えた。
次の瞬間、僕の理性はどこかに弾け飛んでしまっていた。
「あ! ああんっ!!」
雪枝さんの胸を両手で揉みあげた。途端に、雪枝さんの口から嬌声がこぼれる。
「あは! あ! ああっ!!」
僕の手では覆いきれないくらいに大きいその胸は、ぷにぷにと柔らかく弾力に富んでいる。
そんな手応えが心地よくて、僕は夢中になって揉み続けた。
「ああ! あああっ!!」
僕が胸を揉んでいる手に力を込めるたびに、雪枝さんは全身をくねらせて叫び声をあげ続ける。
口の端からはひとすじのよだれを垂らし、目からは涙が溢れ、頬を濡らしていた。
「ん……んんっ……」
さっき、雪枝さんが千奈美にやったように、雪枝さんの頬に舌を這わせ、涙を絡めとってみる。
まるでテレビ番組で、芸能人がワインを舌で転がすようにしながら。
「あっ! ああんっ……ん…むうううっ………」
――ちょっと、しょっぱい。そんなことを考えながら、喘ぎ声が漏れる雪枝さんの唇を奪った。
「んふ…ん…んふうっ……」
思い切って舌を潜り込ませてみた。すると、雪枝さんの舌が僕の舌におもむろに、優しく絡みついてくる。
初めて味わう柔らかい舌の感触に、言いようのない心地よさを感じた僕は、
しばしの間、雪枝さんを抱きしめながら、自らの舌を雪枝さんの舌と絡めあわせていた。
464347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:27 ID:QDqe2s2B

「あ……ああ…亮太さん………亮太…さん……」
「……ゆ……雪枝さ…ん……っ……」
長い長いくちづけが終わり、ゆっくりとくちびるを離す。
雪枝さんはまだ満足していないのか、虚ろな目で僕の名を呼び続けている。
その声に半ば無意識に答えながら、僕はそのまま雪枝さんの胸にむしゃぶりついた。
「……あ………ああっ! あはあんっ!!」
先ほど、胸を揉んでいたときと同じように嬌声をあげる雪枝さん。
僕はそのまま、片方の胸をしゃぶり続けながら、もう片方の胸を荒々しく揉みしだく。
「…あ……か……あ…ああ…あ……」
「ん……んん…っ……ん…んんんっ……ふんっ……」
感じているのか、雪枝さんはピクピク震えながら、途切れ途切れに声を漏らしている。
まるで、その声に操られているかのように、僕もまた鼻息を荒くして雪枝さんの胸を味わっていた。

「あ…あ……ああ…あああっ!!」
「ぐむ? …ん……んんん…ごく…ん……んふう…っ……」
突然、雪枝さんがひときわ大きな悲鳴とともに、体をビクンと痙攣させたかと思うと、
僕の口の中にほのかに甘い味が溢れた。思わず咽喉を鳴らしながら”それ”を飲み下す。
ふと視線を横にすると、僕が揉んでいる雪枝さんの胸から、
白っぽい半透明の液体が迸り、千奈美の顔にまで飛んでいた。
「はあ…あ……ああ…あ……」
「んぐ…ぐ……ぐう…んぐ…んぐうっ……」
雪枝さんは、虚ろな目で天井を見上げ、半開きの口からは喘ぎ声が漏れ続けている。
僕はそんな雪枝さんの様子に委細構わず、夢中で雪枝さんの胸から出てくる液体を飲み続けた。
465347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:28 ID:JR7oEuKl

「ああ…あ………亮太…さん……」
しばらくして、ようやく我に返ったのか、雪枝さんが僕の名を呼ぶ。
その間、ずっと僕は雪枝さんから溢れ出す母乳を飲み続けていた。
急に恥ずかしくなってきて、思わず顔をあげた僕の指先に、何かがまとわりついてきた。

「んふ…ん……おいしい…おいしいよ……」
「千奈……美……」
ふと見ると、いつの間に目を覚ましたのか、千奈美が僕の手についた、雪枝さんの母乳をしゃぶっている。
「んん……おいしい……おいしいよ……」
「あ! はああっ!! ち、千奈美ちゃん! ダ、ダメええっ!!」
僕の手をしゃぶりつくした千奈美は、うわ言のようにつぶやきながら、雪枝さんの胸にしゃぶりついた。
同時に雪枝さんが、叫び声をあげながらビクンと体を仰け反らせる。
その声の艶っぽさに、再び理性が弾け飛んだ僕も、まるで千奈美に負けないように、
もう片方の雪枝さんの胸の頂を軽く甘噛みした。
「あは! ああっ!! ふ…ふたり……ともおっ!!!」
両方の胸に歯を立てられた雪枝さんは、声を上ずらせるが、二人ともそれくらいで離れるはずがない。
むしろ、先程よりも母乳の出がよくなったようで、二人とも夢中になって胸にしがみつく。
「ああ! あ!! あああっ!!」
部屋では、二人が雪枝さんの胸を吸う音と、雪枝さんの喘ぎ声だけが響き渡っていた――
466347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:28 ID:QDqe2s2B

「あ…あ……ああっ…あ……あ…」
「んふ…ん……んんっ…く…ううっ……」
雪枝さんが身をよじらせながら、足を僕のモノに擦りつけてくる。
その気持ちよさに、再びモノが大きく膨らみ始めてきた。
「あ……ああ…あ……」
「……あ…う…」
意識しているのかいないのか、雪枝さんはモノを太股で挟み込んだまま、身をよじらせ始めた。
思わず雪枝さんの胸から顔を離してしまう。
と、千奈美が一心不乱になって、雪枝さんの胸をしゃぶっている姿が目に入る。
「ん……っ……んん…んっ…。ん? んん? おに……ちゃん?」
そんな姿を見ていると、何だか無性に興奮していた僕は、千奈美を抱き上げて、雪枝さんの上に乗せた。
一瞬、怪訝そうな顔をして振り向く千奈美だが、すぐに再び雪枝さんの胸に舌を這わせ出す。
雪枝さんは何をするでもなく、ひたすら千奈美のなすがままに体をよじらせている。
さっき、風呂にあがった時に見た光景とは、まるで逆の状態だ。
……もっとも、千奈美は雪枝さんに言葉攻めをする余裕は、全然無さそうだけれども。
そんなことを考えながら、ゆっくりと雪枝さんの両足を押し広げてみた。
丁度、二人の割れ目が擦れあい、いわゆる貝合わせの状態になっている。
僕はおもむろに、モノを二人の割れ目の間に潜り込ませてみた。
「「あ! ああんっ!!」」
「う……ううっ……」
次の瞬間、まったく同じタイミングで二人が甲高い声をあげる。
かくいう僕自身も、モノを柔らかく包み込む感触に、全身が痺れるような快感を覚え、声を漏らしていた。
467347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:30 ID:JR7oEuKl

「は! あ! ああっ!!」
「むぐ…あ…あっ……ぐ…んぐ…ぐっ…」
僕が腰を動かすたびに、雪枝さんは喘ぎ声とともに体を震わせる。
千奈美もまた喘ぎ声を漏らしてはいたが、くちびるはしっかりと雪枝さんの胸に吸いついていた。
そんな中、僕はさらなる刺激を得んがために、腰の動きを早めだす。
「ああっ! あっ! ああっ!!」
「あっ!! はあっ! ああんっ!!」
段々、雪枝さんの声が甲高く、断続的になってきた。
それに合わせて、千奈美も雪枝さんの胸から口を離し、叫び声をあげ始める。
「はあっ! ああっ! 気持ちイイ! 気持ちイイようっ!!」
「あ! ああっ!! あーっ!!」
と、千奈美がいきなり雪枝さんの胸を、めちゃくちゃに揉みしだきだした。
胸から母乳を吹き出させ、全身をビクビクと震わせながら、雪枝さんが悲鳴をあげる。
あまりの艶っぽさに、思わず腰を動かすのを忘れ、見入ってしまうくらいだった。が、
「ん? ん……」
吹き出した母乳が僕の顔に掛かった。それが頬を伝って口の中に入り込んだ瞬間、またも理性が飛んだ。
「ああ! あああーっ!!」
雪枝さんの胸を揉んでいる千奈美の手を押しのけて、代わりに胸を思い切り吸い上げる。
たちまち、雪枝さんの叫び声が響き渡るが、そんなのは気にならない。
僕は、胸を揉むたびに湧きでる母乳を、咽喉を鳴らして飲み下しながら、再び腰を動かし始めた。
「あ! あ! ああっ!!」
「あああっ!! イ! イク! イクウッッ!!!」
千奈美と雪枝さんが声を震わせて叫ぶが、その声も遥か遠くで聞こえているような、錯覚に陥っていた。
僕は、そんなことに委細かまわず己の欲望に忠実に、腰の動きを早めだす。
468347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:30 ID:QDqe2s2B

「は! あっ!! ああーっ!!」
「お! おに…おに……ちゃ! も…あ! ああ…ああ!」
雪枝さんが、ひときわ大きな声をあげ、ビクンと大きく体を痙攣させたかと思うと、ぐったりと動かなくなった。
千奈美もまた、涙を流しながら甲高い声をあげる。う……さすがに…もう、限界………かも……。
「ああっ! あっ! ああああんっ!!」
「くっ! う…ううっ!!」
そう思った次の瞬間、千奈美がわずかに腰を震わせ、モノを擦りあげたのがトドメの刺激となり、
僕は絶頂に達し、そのまま意識を失ってしまった――
469347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:31 ID:JR7oEuKl

「もー、おにーちゃーん! 朝だぞー! 起きろー!」
「ぐえっ!?」
突然、横っ腹に鈍い衝撃を受け、カエルが潰れたようなうめき声を出しながら、目を覚ます。
ゆっくりと体を起こすと……何も着ていない状態だった。えっと……あれ?
「ね、一応雪枝さんが体を拭いてくれてたけどさ、ちゃんとシャワー浴びてから会社行ったほうがいいよ。ね?」
千奈美が、僕の手を引っ張り起こしながら言う。……あ、そうか。昨日はあのまま、気を失ってたんだっけか。
……そういえば、その雪枝さんはどこへ行ったんだ? まさか、千奈美が追い出した、とか?
ま、仕方ないと言えば仕方ないか。正直、昨日あんなことをした挙句、「出て行け」なんて僕の口からは言えないし。
「雪枝さ〜ん、おにいちゃん起きたよ〜!」
などと考えていると、千奈美が居間に向かって叫んだ。……え? そ、それって?
ふと首を伸ばして居間のほうを見ると、台所で料理を作っている雪枝さんが見えた。
「あ、おはようございます、亮太さん。今、朝食を作ってますからその間に、
千奈美ちゃんの言うとおり、シャワーを浴びられたほうがいいですよ」
「え? 雪枝……さん? あの…えっと……その…」
「あ〜。おにーちゃん、まさか雪枝さんを追い出そうとか、考えているんじゃないでしょうね?
そんなことしたら、あたし怒るよ〜!」
千奈美の声に、雪枝さんはこちらを振り向き、僕を見つめてにっこりと微笑みながら言った。
何と答えていいか分からず、声を詰まらせてしまった僕を見て、千奈美が腕組みしながら僕を見る。
「えっと……そんなつもりじゃ、ないんだけど……」
「じゃ、どんなつもりなのよ!? 男ならハッキリ言ってよねっ!」
なおも口ごもる僕に、千奈美が人差し指をピシリと突きつけてきた。
「あ、あのさ。別に僕は反対してないよ。どっちかというと、嫌がっていたのは千奈美のほうじゃない」
「ふ〜んだ! あたし、そんなこと言った覚えないもん! おにいちゃんなんか、知らない!」
僕の答えに、千奈美は頬をぷっくりと膨らませて、寝室へと向かって歩き出した。
470347 ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:31 ID:QDqe2s2B

「あ…! ちょ……おい、千奈美!」
「あらあら。千奈美ちゃん、怒っちゃったみたいですね。どうしましょうか?」
後ろ姿に声を掛けようとするが、千奈美は振り向こうともしない。
ふと横を見ると、心配そうな顔をした雪枝さんが立ち尽くしている。
「なあに、大丈夫ですよ。すぐに機嫌を直……わぷっ」
肩をすくめながら、雪枝さんに話しかけようとしたとき、寝室から飛んできた何かが僕の顔を覆った。
手にとって広げてみると……何だこりゃ? 僕の……パンツ?
「ふんっ! さっさとシャワー浴びなよっ! いつまで裸でいるのさっ!」
ふと寝室のほうを仰ぎ見ると、頬を膨らませたままの千奈美が立っている。
何だ。下着を持ってきてくれたのか。結構いいところ、あるじゃな……え? 裸?
そう思った僕は、ゆっくりと顔を下に向け……ようやく、自分が裸だったことを思い出した。
「わ! わわっ!」
「それともさ〜。また昨日みたいなこと、今すぐ始めたいの〜!?」
雪枝さんの手前、慌てて前を隠す僕。そんな僕を見て、千奈美が悪戯っ娘の顔でひとこと。
「ば、馬鹿っ! そんなハズ、ないだろうっ!?」
「わ〜い、赤くなった赤くなった〜! 照れてる照れてる〜っ!」
「ま……亮太さんったら。…………私はいつでも大丈夫、ですよ?」
思わずむきになって言い返すが、千奈美は手を叩いて喜びだす。
……雪枝さんは何を勘違いしているのか、頬を赤くしてうつむいてしまうし。
「いいよっ! シャワー浴びてくるっ!」
「はいは〜い! ちゃんと洗って来てね〜っ!」
これ以上、何を言っても無駄と思った僕は、踵を返して風呂へと向かった。
そんな僕に、千奈美が凄く明るい声で手を振っていた――
471つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :04/04/29 21:37 ID:QDqe2s2B
>352で書いた通り、>10-12の話とは別物にしますんで、
この話はこれで終わりにしますです。
その他の話の続きは…鈍意製作中…なはずです。

……多分。
472名無しさん@ピンキー:04/04/30 21:38 ID:coV1H15y
いつの間にかキテタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
473名無しさん@ピンキー:04/04/30 22:58 ID:lCWF+eqX
うわーいW/KpcIbe5Yさんだ――っ!!

母乳(;´Д`)ハァハァ
474391:04/05/01 20:38 ID:bhthlNKr
非常に遅レスですが。
>>414
レス、ありがとうございます。
たとえお世辞であっても、作者さまの言葉には脳内化学物質が分泌されてしまいます。

>>424
絵は使ってくださって全然かまいません。名前は391でお願いします。

ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/8316.jpg
すみません。
475SS保管人:04/05/01 21:20 ID:Z8KF/LlJ
>>474
またまたエロイ絵をありがとう!
当方の保管庫にも置かせて貰いますね。
476名無しさん@ピンキー:04/05/01 23:54 ID:dUaQWKiF
ぃぇぁ GJ
477名無しさん@ピンキー:04/05/02 02:22 ID:EBeDS3QC
しょごすさんキテター---( ;´Д`)ハァハァ---
478ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/05/02 12:15 ID:H3EuNRMm
>>455
エロメインではダメですか……_| ̄|〇

>>458
Q:ショゴスに巨大化能力なんてありましたか?
A:えるださん曰く「南極の科学は世界一ィィィィィ!!! 不可能は無いィィィィィ!!!」
そもそもエルダーシングの科学力は人間のそれを遥かに凌駕しており、
異次元科学の結晶にして脅威の究極生命体たるショゴスなら、
無からエネルギーを取り出して肉体増殖の原料にするなど朝飯前であるという描写は原典の何処にも存在せず、
作者がテキトーに捏造しているだけです。

>>474
“いたくぁ”さんに続き、“しょごす”さんまで描いて頂けるなんて感無量です。感動しました。
あんなヘッポコな人物描写で、ここまで丁寧な絵を描けるというのは素直にスゲェと思います。
本当にありがとうございました。
ちなみに、“しょごす”さんのメイド服も、彼女の体の一部だったりします。
4792 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:38 ID:fmtGi0Le
>7もしくは>155の続き。

「さて…と。それじゃ……準備はいいな?」
「え…? あ……ああっ!!」
ゆっくりと貴代子は俺に馬乗りになりながら、ぽつりとつぶやいた。
俺が返事をする間もなく、貴代子がモノの先端を自らの割れ目の中へと導いていった。
モノの先端に、包み込むような熱い刺激が走り、俺は思わず叫び声が漏れ出す。
「ふふ……んっ………大きい…硬い……」
「あ…ぐうっ……」
恍惚とした表情を浮かべ、ゆっくりゆっくりと腰を落とす貴代子。
貴代子の中へとモノが潜り込んでいくと、結合部からは透明な液体が溢れだしてきた。
「あんっ……奥に…奥に当たってるよ………」
「くっ…お……俺、もう……」
完全にモノが貴代子の中へと姿を消したとき、貴代子が弱々しい声でつぶやいた。
いっぽうの俺は、モノの先端にコリコリとした今までとは違った感触を覚え、思わず腰をよじらせてしまう。
「こんな…こんなの……は…初めて……あ…はあっ…あっ!」
「ああっ! くっ! ううっ!」
だが貴代子は、すでに俺の存在など眼中に無いようで、ただ天井をあおいだまま、
ひとりごとをつぶやきながら、腰を上下に揺さぶり始めた。
じゅぷじゅぷと股間から湿った音が響き渡り、モノからはとめどもない快感が伝わり、
目の前をチカチカと、輝く星が瞬いているのが見える。
4802 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:39 ID:fmtGi0Le

「ん…んっ?」
「あっ! あ……あの…その……胸……揉ませてもらって……いい…ですか…?」
さらに無意識のうちに、俺は貴代子の大きく発達した胸に両手を伸ばしていた。
一瞬、貴代子が眉を顰めたのが目に入った俺は、慌てて手を引っ込めながら上目遣いに話しかける。
「………………」
「…あ……あの……?」
貴代子は腰の動きをピタリと止め、ひとことも発することなく、じっと俺を見下ろす。
その表情は……何といえばいいのか、苦笑いなのか、それとも苦々しく思っているのか……。
沈黙に耐えられなくなった俺が、貴代子に問い直そうとしたそのとき――
「……フン。ま、しゃーないよな。服の上からちょっとだけ、なら構わないぞ」
首を振りながら、ゆっくりと俺の両手を自らの胸に沿え、貴代子は言った。
「あ…ああっ! は……はいっ!」
「………まったく……ガキじゃあるまいし、んな声出すなよ。こっちが恥ずかしくなるって」
全身を包む安堵感から、自分でも驚くくらいに、明るい声で返事をしてしまう。
そんな俺を見て、貴代子はため息を突きながらつぶやき、腰の動きをゆっくりと再開しだした。

「は…ああっ……イイ…イイ…よ…っ……」
「あ……ああっ……」
貴代子は夢中になって、俺の上で上半身を激しく上下に動かし続けている。
そのたびに、俺との結合部からは、ずちゅっぐちゅっという音が響き、透明な液体があふれる。
俺は、モノから伝わる快感をこらえるため、目をきつく閉じ、胸を揉む手に力を込めていたが、
耳に届く貴代子の喘ぎ声に、まるで誘われるかのように、そっと目を開いた。
「イイ……イイ………」
恍惚とした表情で、天井を仰いだままつぶやき続ける貴代子。
はだけてしまった胸を、自らの手で荒々しく揉みしだいている姿を目にしたとき、
俺は何ともいえない色気を感じ、興奮していた。が、あることに気がついて、思わず手が止まってしまう。
4812 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:40 ID:fmtGi0Le

……待てよ? 貴代子が自分で揉んでいる? しかも、はだけた胸をじかに?
じゃあ……じゃあ、俺が今揉んでいる胸は何なんだ?

ほんの少しだけ、冷静さが戻ってきた俺は、ゆっくりと視線を下に向ける。
俺は確かに、貴代子の胸を揉んでいた。……正確には、貴代子が着ていた豹柄の服の胸の部分、だが。
どうやら、俺が力を込めすぎたから、服がずり落ちてしまった、のか……?
何だか、見てはいけないものを見てしまった気がする俺は、背筋に冷たいものが走るのを感じ、
貴代子の中に潜り込んでいたモノが、キュッと縮こまってしまった気がする。
だが……だが、貴代子はまだ気づいていない。俺もこのまま見なかったことにすれば……

「あ……? 何だか……元気が…無くなってきたみたい……どう…したの……? あ………」
「…………………………」
だが、貴代子が突然体の動きを止め、怪訝そうな顔で俺を見下ろしてきた。
とろんとした目をしていた貴代子だったが、すぐに今の事態に気がついたようで、
冷静な――いや、無表情な顔で、俺をじっと見つめて固まっている。
貴代子と目が合ってしまった俺は、蛇に睨まれた蛙のように指一本動かすことも出来ず、
ただじっと、見つめ返すことしか出来なかった。

「……………………………………………………見た、よな?」
「……………………………」
長い長い沈黙ののち、貴代子がポツリとひとこと。それも、ものすごーく低い声で。
俺は無言で、ずり落ちている貴代子の服を胸の位置に戻し、再びゆっくりと揉みはじめた。
4822 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:40 ID:fmtGi0Le

ガバッ!

「が…がは……くへ…えっ………!」
ところが、いきなり貴代子は俺の首に手を掛けてきた。あまりの苦しさに、舌が飛び出してしまう。
俺は必死に、両手で貴代子の腕を掴んで引き剥がそうとするが、当然ながら腕力ではかなうはずがない。
「見たか見ないか、何てどっちでもいいか。黄泉の国に言ってしまえば、喋ることは出来ないし、な」
自由の利かない首を必死に振りながら、「見ていない」と必死にアピールするが、
まったく聞く気がないようで、独り言をつぶやき、首に掛けた手に力がこもる。
薄れゆく視界の隅で、貴代子の服が再びずり落ちるのが見えた。……あ、本当に小さい胸……。

「ん? おい、こんな状況だってのに、大きくなってきてるぞ。何考えてんだあ?」
俺の首を絞めながら、貴代子が嘲るように言った。だが、俺の耳には既に半分以上届いてはいない。
「……んっ…あっ……何だか…さっきより…大きくなってきた…みたいだな……。ん…あはあ…んっ…」
貴代子の声に、再び喘ぎが混じってきた。と、そのままゆっくりと上半身を動かし始める。
だが俺は、全身がビクビクと痙攣して、とてもじゃないが快楽を得ることなど、出来やしなかった。
「ぷはあっ!」
突然貴代子の手が緩んだ。俺は思い切り大きく息を吸い込み、酸素を取り込もうとし――
「ぐええっ!」
「ん………イイ……あ…はああっ!」
再び貴代子の手に力がこもる。中途半端な深呼吸に、変な鳴き声が漏れる。
しかし、俺のもがきなど委細構わず、貴代子はうっとりとした表情で、体を揺らし続けていた。
4832 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:41 ID:fmtGi0Le

「ああ…イイ…イイ……さっきより…イイ…よ…っ……」
どれだけそうしていたか、あれから貴代子はずっと俺にまたがり、体を上下に動かし続けている。
もちろん、俺の首に手を掛けたまま、絞めたり緩めたりを繰り返して――
「凄い…凄い気持ちイイよ……こんな…こんなイイ…なんてっ…あ…ああっ……。わぷっ」
一瞬、貴代子が上半身を仰け反らせ、俺の首から手を離した。
俺はとっさに手近にあった目覚まし時計を、貴代子へ目掛けて投げつけた。

「い…痛ってえ……てめえ……」
「けほ…けほ……く…来るなあっ!!」
頭にコブを作りながら、貴代子が怒りに満ちた表情で俺を見下ろす。
くちびるを歪ませたとき、長い牙が見えた。……さっきより、長くなっているような…?
さらに、目が見る見るうちに赤くなり、瞳は昼間の猫のように細くなっていた。
先程よりも確実に身の危険を感じた俺は、何度も咳き込みながらも両手をバタバタ動かして、
掴んだものを手当たりしだいに、貴代子目掛けてひたすら投げつけていた。

「よっくもやりやがっ…う! うわあああっ!!」
怒号とともに、俺に飛び掛ろうとしたその瞬間、貴代子が突然両手で顔を抑えて仰け反っていた。
ふと見ると貴代子の足元には、小さな丸いものがいくつも散らばっている。
…これは……そうだ! 隣の娘が持ってきた豆だ!
どうやら、手で引っ掻き回しているうちに、豆袋を破いてしまったらしい。
「お…鬼は〜そと! 鬼は〜そと!」
そういえば、鬼の弱点って豆だったっけ。何で忘れてたんだろうか。
気を取り直した俺は、掛け声とともに、貴代子目掛けて豆を投げ続けていた。
「痛っ! 痛い! 痛あい!! 許して! 許してえ!!」
さっきまでの勢いはどこへやら、貴代子は頭を抱え込み、涙まで流しながらへたりこんでしまう。
と、豆の何粒かが、角に当たった瞬間、貴代子は糸が切れた人形のように、その場に崩れ落ちた。
4842 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:42 ID:fmtGi0Le

「あ…ああ……あ………許して…許して……」
「許してって……そう言えばあんた、俺の生き胆を食しに来た、って言ってたな。
何でわざわざ俺の家を選んだんだ? 普通、女子供の生き胆を食すものじゃないのか?」
貴代子のあごを、指で軽くしゃくってみる。その顔は涙でまみれ、ブルブル震えている。
しかも、いったいどういう原理なのか、牙はもうどこにも見当たらず、瞳も普通に戻っている。
俺は貴代子の変わりように戸惑いを覚え、先程までの態度に若干の恐怖心を抱きながら、質問してみた。
「い……いや……だって…豆まき、してなかったし、玄関は開いていたし……。
……………若い男性の生き胆のほうがいい、って言われたし……」
「はあ? 何にいいんだ? そもそも生き胆以外を食うことが出来ない、ってわけじゃないのか?」
震えながらも、素直に質問に答える貴代子。その答えに、さらなる疑問を持った俺は、再び問いかける。
「……………その…………笑わ…ない?」
「……は? 何だそりゃ? ……笑えるはずがないだろ」
しばらくの間、言おうか言うまいか逡巡していた貴代子は、おずおずと俺に聞いてきた。
肩をすくめ、呆れ顔で答える俺。さっきまで、本気で殺されかけてたんだ。
正直、笑うどころか怒るかもしれないが、な。

「その……えっと…………友達に言われたんだ。胸……大きくするには、人間の生き胆がいい、って…」
しばしの沈黙ののち、貴代子は指と指をくっつけたり離したりしながら、ぽそぽそとつぶやく。
今度は、俺が沈黙する番だった。
4852 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:45 ID:fmtGi0Le

「……………………………………………はい?」
「……だ…だから……人間の生き胆を食せば、胸が大きくなるって言われて…その…」
どれだけ二人で見つめあっていたか、俺はポツリとひとことつぶやいて聞き返した。聞き違いだと思って。
だが、再び開いた貴代子の口からは、先程と同じ意味の言葉が聞こえた。
「色々頑張ったさ、通販の豊胸器も買ったり胸にいい運動もしたり、とか。
でも……どうしてもダメだった。周りのコは皆でかくなっているのに、ワタシだけ小さいままだった。
友達に聞いたら言われたんだ。『人間の生き胆を食してないからだ』って…………」
「……………………」
そこまで言って、貴代子は顔をゆでだこのように、真っ赤にさせてうつむく。
呆れて何も言えなかった俺は、口をぽかんと開けて貴代子を見つめていた。
「だ…だから、言いたく無かったんだよ! は、恥ずかしいこと言わせるなよっ!」
俺の視線に耐え切れなかったのか、貴代子は顔をぱっとあげて叫ぶ。
しかし……そういう問題じゃないだろう。貴代子の胸のために、俺は殺される一歩手前までいったのか?
「で? 胸を大きくして、どうしようってんだ?」
平静を装い、静かに問いかける。内心は、呆れているのとふざけるな、という思いでいっぱいだったが。
「………だ、だってよ……男って皆、でかい胸のほうがいいんだろ?
みんなそうだよ。『洗濯板みたい』とか『俺のほうが大きい』とか『揉めない乳はいらない』とか、
散々言われたんだ。アンタだってさっき、ワタシの胸を喜んで揉んでいたじゃないか。男なんて…さ……」
貴代子は顔をあげ、俺を指差しながら答えると、鼻を鳴らして泣き出しはじめた。
……そういえば、俺が胸を『揉ませて』と言ったとき、何とも言えない、複雑な表情をしてたっけか。
4862 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:45 ID:fmtGi0Le

「あー……泣くんじゃねえよ。男の好みなんて様々なんだからよ。でかけりゃいいってもんじゃないだろ?」
「………………ほ……本当か?」
泣きじゃくる貴代子の様子に、少し安心した俺は、頭をくしゃくしゃ撫でながら言った。
言いながら、俺は隣の家の奥さんを思い浮かべていた。
確かに…確かにあの人は胸はでかいが……それ以外にも、おっとりとしてどこか魅力を感じるし……。
間違いなく、あの人の魅力は、胸のでかさだけではない。そう断言は出来る……うん。
貴代子は手で目の周りを拭いながら、上目遣いに俺を見つめてきた。
……畜生、最初とは打って変わって、すげーしおらしいじゃねえか。
「あ、ああ。確かに……でかければ揉みがいはあるかもしれないが、
それがすべて、ってわけでもないしな。むしろ、小さくても感じやすいほうが……ん…んんっ?」
最後まで語ろうとしたが、出来なかった。貴代子がいきなり、俺のくちびるを奪ってきたから、だ。
「ん……だったら…だったら、証明してみせて………あ…あんっ!」
くちびるを離し、貴代子がひとこと。次の瞬間、俺は貴代子を床に押し倒していた。
4872 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:46 ID:fmtGi0Le

「ああ…ん…あふ……あ…ああっ」
さっき貴代子にされたように、舌を伸ばして貴代子の胸の頂を舐めすくってみた。
貴代子は一瞬、体をピクリと震わせたが、じっと目を閉じてこらえている。
「ん…ん……んんっ…っ……」
「あ……あ…あは…あ……ああっ……」
さらにくちびるをくっつけ、思い切って吸ってみる。
……当然、母乳など出るはずはないが、何だか頂が固くなってきた、気がする。
「えっと……もう硬くなってきたみたいだけど……」
「ば…馬鹿っ……そんな…そんなこと言わないで…。……もっと…もっと続けて……あ…あんっ!」
舌を離して問いかけてみると、貴代子は顔を真っ赤に染め上げ、ぽそぽそとつぶやく。
返事の代わりに軽く歯を立ててみると、貴代子は喘ぎ声とともに全身を震わせ、下半身を俺に擦りつけてきた。
いかん……俺も我慢出来ねーぞ………。
「えっ? な…何…?」
上半身を起こした俺は、そのまま貴代子をうつぶせに寝かせ、両足を開かせた。
貴代子は振り向きざまに、俺を怪訝そうに見つめている。
「あ…あんっ!」
俺は貴代子の腰をゆっくりと持ち上げ、秘部にモノをあてがい、先端部分を潜り込ませてみる。
それだけで貴代子の下半身はピクピクと震え、モノの先端からは絞めつけられるような感触を覚えた。
「い…挿れていい………か?」
「……………」
背後から貴代子に覆いかぶさるような姿勢になった俺は、耳元でそっと聞いてみた。
無言で、ゆっくりと頷く貴代子。うっすらと涙を浮かべ、顔は真っ赤に染まっている。
俺はひといきに、モノを貴代子の中へと潜り込ませた。
4882 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:47 ID:fmtGi0Le

「……あ…ああんっ!!」
貴代子の中は、先程の交わりのおかげで、すでに濡れそぼっていたせいか、難なく俺を受け止める。
モノを突きたてた途端、貴代子は上半身を仰け反らせ、嬌声をあげていた。
「あ…あ……あ……あ……」
腰を必死に前後に動かしながら、両手を伸ばして背後から貴代子の胸を揉んでみる。
貴代子はまるで犬のように、口から舌を出して断続的に喘ぎ声を漏らしていた。
まるで、その声に操られているかのように、俺の腰の動きはどんどん早くなっていった。

ふと前を見ると、自分の姿がテレビに映りこんでいる。
先程とはまったく逆で、背後から貴代子を貫いている、その姿を目にしたとき、
俺の頭の中に、ちらりとイタズラ心が芽生えていた。
「あ…あは…あ……あ…ああ……?」
繋がったまま、ゆっくりと貴代子を抱え起こしながら、二人で中腰の姿勢になる。
貴代子は戸惑い気味に、ゆっくりと俺を振り返った。その下半身はガクガク震えている。
次の瞬間、俺は貴代子を抱え上げたまま、一気に座り込んだ。
「「あ、あああっっ!!!」」
モノの先端に、先程繋がったときに覚えた、コリコリとした感触が届き、全身に響き渡る。
快感を覚えていたのは、貴代子も同じだったようで、俺たちは、
全身を襲う刺激に抗うことが出来ずに、声を揃えて悲鳴をあげた。
4892 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:47 ID:fmtGi0Le

「あ…あ…ああ……イイ…イイ…よ……イ…イイ……」
しっかりと俺の手を握り締め、一緒になって自らの胸を揉みながら、天を仰いで声を漏らす貴代子。
無意識だろうが、自ら腰を上下に動かし続けている。
「ねえ……前のテレビにさ…貴代子の色っぽい姿が、映りこんでいるよ……」
「え!? あ…ああっ!! い…いやあっ!!」
「ぐ……く…うううっ!!」
俺は快感のあまり、すべてを忘れそうになりながらも、貴代子の耳元でそっとつぶやいた。
すると貴代子は、顔を真っ赤に染め上げて、両手で顔を覆ってしまう。
その瞬間、モノの絞めつけが力を増し、今まで感じていたよりも、遥かに強烈な刺激が込みあげてきた。
「あはん……あ! 凄い…凄いよ! イッちゃう! イッちゃうううっ!!」
「うう…お……俺も…う…ううっ!!」
貴代子も同じように刺激に耐えられなかったのか、涙をあふれさせて絶叫する。
その姿を見て、何故か安心感を覚えた俺は、貴代子の中に精を放出していた。
「ああ…は……あ…ああ………」
絶頂に達した俺たちは、そのままゆっくりと、二人一緒に後ろに向かって倒れこみ、しばらく動けなかった。

「はあ…はあ……ね……ワタシ……小さくても…よかった……? …ん……んん…っ……」
まだ肩で息をしている貴代子が、不安げな顔でこちらを向いてひとこと。
俺は返事の代わりに、そっと貴代子のくちびるを奪っていた――
490つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :04/05/02 12:50 ID:fmtGi0Le
>479-489
で、終わりです〜。
この連休中に積滞を解消出来れば…いいなあ。
とか何とか思っている今日この頃。


……むりぽ。
491名無しさん@ピンキー:04/05/02 16:49 ID:IEgwnhjG
か……かわいすぎですよ貴代子!
>490
何かを膨らませて待ってます。
492名無しさん@ピンキー:04/05/04 01:47 ID:+YjkWMIz
ちいと“つぁとぅぐあ”さんの体型が気になったんだが。
比率計算すると、どうも彼女の身長は225cmではなく255cmのようなんだが、
そのへんどうなんでしょ?
493名無しさん@ピンキー:04/05/04 06:03 ID:lkid3zO3
邪神なので cm=Cosmic Measure なのでしょう
494名無しさん@ピンキー:04/05/04 08:19 ID:w8uAMvts
255cmは大き過ぎないか?
身長183cmのひでぼんが肩ぐらいなんだから、225cmぐらいで丁度良いと思うけど。
255cmではつぁとぅぐあさんが4頭身ぐらいになるぞw
495名無しさん@ピンキー:04/05/04 17:14 ID:FaD9U22p
ぼぉくつぁとぅぐぁです

あったまふっさふーさ 生ーえてふっさふーさ♪
そーれがどーうしーた ぼくつぁとぅぐぁ♪
地底のせかーいのー ふさふさ食いしん坊ー♪
どーんなもんだいぼーく つぁとぅぐぁ♪
496名無しさん@ピンキー:04/05/04 19:23 ID:+Wa2pL4N
>>494
Q:255cmは大き過ぎないか?
A:人智を遥かに超えた存在を人が正確に認識する事は非常に困難です。
資料としてつぁとぅぐあさんの体型を計測しようとン・カイの奥地を目指した調査隊は
まるで糸で引っ張られているような奇怪な動きをする毒蛇、
補給に寄った村で一週間滞在していると突如押し寄せる強烈なスコール、
通訳が説明するよりも早く返事を始める謎の文明を有する原住民など
幾多の苦難を乗り越えてつぁとぅぐあさんの姿を捉えようとしたのですが
残念ながらカメラが押さえた映像は露光と手ブレの影響で判別が難しいものでした。
しかし調査隊は確信しました。確かにこの押入れの奥につぁとぅぐぁさんがいる事を、
そして彼女の肉体を熟知している「ひでぼん」と呼ばれる謎の男と接触出来れば
身長が225pなのか255pなのかが判明する事を……などというオチがあるわけでもなく
計算する時に最初の数字を間違えたせいで体型のほうがおかしくなっています。

とか答えると予想してみたがどうだろうかw
497名無しさん@ピンキー:04/05/05 00:11 ID:anmukv06
そういや、ひでぼんが夢から目覚めた時、いたくぁさんがいなかったのは
何かの伏線ですか?
498名無しさん@ピンキー:04/05/05 01:18 ID:/fWUIxjp
むしろ>>492がどういう根拠で255って数字を割り出してきたのかって方が謎だ。
何の比率で計算したんだ?
499名無しさん@ピンキー:04/05/05 01:57 ID:MUekfGKr
比率と言うことは、胸じゃないか?
500名無しさん@ピンキー:04/05/05 02:01 ID:/fWUIxjp
>>499
人外の爆乳に実在の胸を比率対象とするのは激しく間違ってるような…
身長で対比すれば素直に胸のサイズで驚くだけで済むだろうに。

…やってみたらすごいサイズになった。いや、すげぇ。
501ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/05/05 03:08 ID:W2yDcSZW
Q:“つぁとぅぐあ”さんの身長は225cmではなく255cmでは?
A:人智を遥かに超えた存在を人が正確に認識する事は非常に困難です。
資料としてつぁとぅぐあさんの体型を計測しようとン・カイの奥地を目指した調査隊は、
谷隊長の号令の元、泥まみれの坂道を駆け上がり、
池の途中に浮かぶ「沈まない石」と「沈む石」をうまく選んで渡り、
メットに金魚すくいの紙をつけた怪人達と砦で攻防戦を繰り広げ、
ストロング金剛と丹古母鬼馬二が潜んでいる迷路に入り、捕まらずに抜け出して、
4つの壁から1つを選び、突き破りながら進み、
勢いをつけて滑らせた平たいトロッコに乗り、落ちないように矢印を越えて、
谷隊長から金の球を受け取り、砲撃を避けながらバランスの悪い橋を渡り、
5つの穴のうち2つには渡嘉敷勝男と大念寺誠がひそんでいるという通路を抜け、
最後にはインチキ臭い大戦車軍団との最終決戦を潜り抜けた末、
ついに100万円をゲット……もとい、赤松 英の邸宅に辿りつきました。
そこで我々は驚くべき真実を発見するわけがなく、
あの身長とプロポーション比は、いわゆる漫画絵的な表現と考えてください。
また、この返答は>>496氏のものをパクった上に内容的にダメダメですが、
いざ返答を書き込もうとして>>496氏の模範解答を見て、
泣く泣く書き直した作者の苦労を汲んでやって下さい。

>>497
“いたくぁ”さんはひでぼんが敵の手で夢の世界に閉じ込められたと知った際、
大喜びでほったらかしにしてました。後は勝手に他所ん家の茶ぁ飲んでいただけです。
だからあの場にはいなかったんですね。
無論、その後彼女が口では言えないような凄まじいアナル責めを受けたのは言うまでもありません。
決して書き忘れたわけではありませんよ。いや、ホントですってば。
502名無しさん@ピンキー:04/05/05 10:37 ID:Jl5xIU8+
>501
>496さんの川口浩ネタでも笑い転げさせて頂いたのに、
ここで風雲たけし城を見させていただくなんて思いもしませんでした。

個人的にはよろい注と城みちるも登場していただきたかった今日この頃。
503名無しさん@ピンキー:04/05/05 13:02 ID:OEtKMIJt
というかよくここまで憶えていますね風雲たけし城
504504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:38 ID:Jl5xIU8+
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10657/1065717338/409の続き


「み…見ないでくださあい……」
身体を横に転がし、魔夜はつぶやいた。その目には涙を浮かべている。
「あ…うう……。は…恥ずかしいデス……お、お漏らしなんて…」
「魔……魔夜………」
両手で股間を押さえ、顔を真っ赤に染め上げながら、身体ごと転がって俺から目を離す。
俺は、クスンクスンと鼻を鳴らしている魔夜の体を抱きかかえ、こちらを向かせた。
「しょ…章一サン……ワタシ…ワタシ…………!!」
「……魔夜……可愛い…可愛いよ、魔夜……ん…んんっ…」
肩を震わせ、涙をポロポロこぼしながらつぶやいている。
そんな魔夜の手をとり、俺は舌を伸ばして魔夜の手を舐めすくった。
「な! しょ、章一さん! そんな、そんな汚いデス!」
「ん……んっ…魔夜に……汚いものなんて、あるはずない…さ……ん…んっ……」
魔夜は驚きに目をぱっちりと見開いて、手を引っ込めようとするが、俺が引き剥がさせなかった。
むしろ、そんな魔夜の必死な姿に、妙に興奮してきた俺は、夢中になって魔夜の手を舐め続けた。

「魔夜……魔夜…俺……キミが…欲しい………」
「章一サン……こんな…こんなワタシでよかったら………いつでもオッケーデスね……」
舐めすくっていた手を取り、魔夜の目をじっと見つめてつぶやく。
魔夜は頬を真っ赤に染め上げ、俺の目をじっと見つめ返して答える。
俺は、魔夜を思い切り抱き締め、くちびるを奪った。
505504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:39 ID:Jl5xIU8+

「……っと、いくよ……」
「あ…ん……。…! しょ、章一サン! そんな! そんな大きいの、入るハズないデスね!!」
魔夜を仰向けに寝かせ、両足を押し開く。すると、透明な液体で溢れている秘所が見える。
俺は、モノをゆっくりと秘所にあてがい、魔夜を見つめながら言った。
ところが魔夜は、ぱっちりと目を見開き、俺のモノを握り締めながら、心底驚いた声で言う。
「ちょ、ちょっと待て。これから、って時に今さら何を言ってるんだよ?」
「え? も…もしかして……エッチって…こんなこと、するデスか?」
モノを握り締められた刺激に、思わず腰を引きながら答える俺を見て、きょとんとする魔夜。
…………何も知らないんだということを、すっかり忘れてた。だが、だがよ……。
「お…おいおい、『こんなこと』じゃなかったら、何をするんだと思ってたんだ?」
「……そ…それは………その……。わ、分からなかったデス……行けば分かる、と思って………」
俺の質問に、しゅんとなってうつむく魔夜。えっと……こりゃどうしたものか………。
「あのさ……さっき、俺が魔夜のここを弄っていたら、変な気分になっていただろ?
何でそんなことをしたかって言うと、俺のこれを、魔夜のこの中に挿れる準備みたいなもん、だったんだよ」
「あんっ……。そ……そうだったんデスか。ワタシ、全然知らなかったデスね。
そうすると、この……あっ……中が…濡れて……キテルのは、準備は終わった……っ…てことデスかー?」
俺が軽く秘所を撫でながら、ゆっくりと説明した。
魔夜は上半身を起こして、神妙な顔で頷いたかと思うと、秘所を指で弄りながら質問してくる。
506504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:40 ID:Jl5xIU8+

「そ、そうなのさ。それに挿れるとき、乾いているより濡れているほうが、上手く入りやすいだろ?」
「は〜なるほど。でもどうして、わざわざそんなコトしないと、濡れないのでしょうかね? 
最初から濡れているのなら、話は簡単なのでしょうに」
俺の説明に、小首を傾げながらつぶやく魔夜。……未経験、というより天然だろ、この夢魔は。
「あ……あのな。いつもそんな状態で、のべつ幕なしにエッチばかりしてたら大変だし、飽きちゃうだろ?
だからこそ、さっきみたいなことをして、気分を高めてから、たま〜にエッチをするのがいいんだよ」
「そっかナルホド。章一さん、頭イイデスね〜」
ぽんと手を叩きながら、俺を見つめる魔夜。……うん、決定だ。この娘、夢魔じゃないわ。
………しかし、何だか延々と説明していたら、急に萎えてきてしまったよ。
一旦、抜いてもらったことだし、今日はもう寝るとするかな?

「あ、あのう……それで、大体エッチに関しては分かりましたデス。
ですので、その…えっと……そろそろ実際にエッチしてもらって、よろしいデスか?」
うつむいたまま、目だけをこちらに向けながら、魔夜がぽつりとつぶやく。
……何て絶妙なタイミングで、こんなこと言うかなこの娘。
「あ…あの……どうしましたデ……きゃんっ」
沈黙している俺に、不安げに問いかけてくる魔夜。そんな魔夜を、俺は再び押し倒していた。
507504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:41 ID:Jl5xIU8+

「じゃ…じゃあ……挿れるから、な」
「は…はいデスね。よろしくお願いしますデス」
再び、魔夜の秘所にモノをあてがい、確認するように言った。
もっとも、魔夜に向かって、というより自分に言い聞かせて、のほうが表現的には正しいが。
コトに及んだのは何回かあるにはあったが、今までは相手に身を任せてばかりだったから、
今回みたいに自分がリードするのは、正直言ってこれが初めてだった。
ええい落ち着け俺。ここまで来たら勝利は近い。……いかん、混乱してきた。
俺の葛藤を知ってか知らずか、魔夜は少々不安げな表情をしていたが、
コクンと首を縦に動かしながら返事をする。ええい! こうなりゃなるようになれ! だ!

「あ…ああ……あっ…」
「く……う…ううっ………」
魔夜の中に、モノの先端が潜り込んだ途端、二人揃って声が漏れる。
包み込むような、熱く柔らかい刺激を感じ、俺はモノ全体でそれを感じようと、腰を奥まで突きいれようとした。
「い…痛っ……い…痛いデス……章一サン………」
「あ……だ…大丈…夫……?」
ところが、魔夜が全身をピクンと震わせ、俺の腰を押さえながら言った。
思わず腰の動きを止め、じっと魔夜を見つめながら問いかける。
「何だか……この辺が、すごく痛い…デス……準備…足りなかったデスか?」
目に涙を浮かべ、自分の下腹部を擦りながらつぶやく魔夜。
俺は、どう返していいか分からず、何も言えずに固まってしまった。
そうか……初めてだと痛いってのは、本当だったのか……。
「え…えっと……その…えー……い、いや…そうじゃなくて、な……」
ううむ、これはどう説明しろ、というのだ。大体が俺自身も、そこまで詳しくないんだから、な。
説明をしようにも、上手く説明できずにいたため、しばらくの間、二人でじっと見つめあうしかなかった。
508504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:42 ID:Jl5xIU8+

「な、なあ…そんなに痛いのなら、もう止めようか?」
「………で、でも…それは、ダメデスね」
「お、おい。だ、大丈夫なのか?」
「……だ、だって今日、ワタシがここに来たのって、章一サンにマンゾクしてもらうためデスね。
ワタシの都合で、止めたりしたら章一サン、マンゾクなんて、出来ないデショウ?
…………むぐ…ぐっ……しょ、章一サン、く…苦しいデスね……」
何て可愛いこと言ってくれるかな、この娘は。次の瞬間、俺は魔夜をしっかりと抱きしめていた。
ちょっと力が強すぎたのか、魔夜が俺の腕をヒタヒタと叩きながら抗議してくる。
「あ、ああ。ゴ、ゴメン……じゃ、じゃあこのまま続けるけど…耐えられなくなったら言うんだよ。
出来るだけ、魔夜にも気持ちよくなって欲しいから……」
「…やっぱり……やっぱり章一サン、優しい人デスね。……嬉しいデス」
抱きしめる力を緩め、魔夜の右頬をそっと撫でながらつぶやく。
そんな魔夜を俺はそっと抱きしめ、くちびるを奪った。
509504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:42 ID:Jl5xIU8+

「じゃ、じゃあ…いくよ……」
「は…はいデス………」
魔夜の手を握り締めながら確認するようにつぶやくと、魔夜はコクンと頷いて微笑みかけてくる。
その笑顔に吸い込まれるかのように、俺はゆっくりとモノを魔夜の中へと潜り込ませていった。
「ん…く……うっ…」
「…ん…っ………」
ゆっくりと、モノを奥まで突き入れる。それだけで、腰が抜けそうな快感が俺を襲う。
このまま、激しく腰を突き動かしたい衝動に駆られるが、必死に声を出すのをこらえ、
目をじっと閉じている魔夜の顔を見ると、どうしても慎重になってしまう。
だが、それで快感が萎えていくのか、というとそうでもなかった。
むしろ、魔夜が俺のために、ここまでしてくれていると思うと、
モノから直接伝わるのとは別の快感が、全身を駆け巡っていた。
「……っ…ま…魔夜……奥まで…奥まで入った…よ……」
「…よ…よかったデス…しょ、章一サン………っ……ん…んんっ……」
やがて、根元までモノが魔夜の中へ潜り込んだとき、俺は魔夜に覆いかぶさりながら、耳元でささやいた。
俺のほうに顔を向け、にっこりと微笑みながら返事をする魔夜。
その目からは涙がぽろぽろとこぼれ、頬を伝って流れ落ちている。
だがそれでも、健気に微笑みかけてくれる魔夜が可愛くて、俺は再びくちびるを奪った。
「んふ…ん……んんっ……」
「…ん…んん…っ…」
舌を伸ばし、魔夜の口中へと潜り込ませた。と、魔夜もまた自らの舌を伸ばし、俺の口中へと潜り込んでくる。
自分の舌以外のものが、自らの口中をなぞる不思議な感触に、しばしの間、我を忘れて身を任せていた。
510504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:43 ID:Jl5xIU8+

「んふ…ん……んっ………しょ…章一サン……」
「…ああ…ま……魔夜……っ……」
お互いの口中を堪能しつくしたのち、ゆっくりとくちびるを離す。
と、魔夜が俺の名を呼びかけてきた。俺は、その声に引き寄せられるかのように、
目の前の娘の名を呼びかえし、再びくちびるを塞いだ。

「う…動かす……よ……」
「…は、はいデス……章一サン…」
くちびるを離し、魔夜の目をじっと見つめてひとことつぶやく。魔夜は笑みを崩すことなく、コクリと頷いた。
「……く…っ…」
奥まで入ったモノをゆっくりと引き抜こうとする。
すると、モノをしっかりと包み込んでいた肉壁のヒダが、モノに絡みついてくる。
まるで何か意思を持って、モノを引き止めるているかのように。
俺は、モノから全身へと伝わる刺激に抗うことが出来ずに、声を漏らしていた。
「な、なあ。そんなに力んだりしないで、力を抜いたほうがいいと思うぞ」
魔夜は依然として目をじっと閉じ、プルプル震えながら歯を食いしばっている。
そんな魔夜がいじらしくなってきたが、逆効果ではないかな? と思った俺は、魔夜にそっと話しかけた。
「そ…そうなのデスか? ……でも…でもそうすると、…声が、漏れちゃうデス…し……」
「大丈夫さ。俺がもっともっと、魔夜の声を聞いていたいから。…な?」
息も絶え絶えに、そう答える魔夜。俺は出来るだけリラックスさせようと、慣れない作り笑顔を浮かべる。
「……わ…分かりましたデスね。でも…でも、途中で止めたり、しないでくださいね?」
「あ、ああ……分かったよ…」
不安げな表情で、俺をじっと見つめる魔夜を見て、心臓が痛いくらいに鳴り響くのを感じた俺は、
頬を引きつらせた作り笑顔のまま、ゆっくりと頷いていた。
511504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:44 ID:Jl5xIU8+

「く…あ…ああっ……」
あれからずっと、魔夜と繋がっていた。と、少しずつ魔夜の声の質が変わってきた気がする。
さっきまでは悲鳴を押し殺すような、トーンの低い声だったのだが、
今では吐息とともに甲高い声が漏れ始めている。
「しょ…章一サン…あ…ああっ……何だか…何だか、またヘンな気分に、なってきましたデスね……っ…」
「そ…そう……か? だ…大丈夫…か……?」
魔夜の顔は紅潮し、明らかにさっきまでとは違う、うわずった声で俺に話しかけてくる。
いっぽうの俺は、限界に近づいている影響で、魔夜を気づかう余裕が少しずつ無くなり始めていた。
「は…はい……っ…何だか…痛さよりも……そっちの…ほう…が…あ、ああんっ!!」
「ま……魔夜…魔夜っ…も…もう、俺…俺……」
魔夜の声は半分耳に届いておらず、少しずつ腰の動きが早まってくる。
それとともに、モノから全身へと流れ込む刺激の強さが増し、目の前が真っ暗になってしまう。
もはや何も考えることが出来ずに、うわ言のように魔夜の名を呼びながら、ひたすら腰を動かし続けた。
「あ…あ……あっ…また……またヘンな…あっ! ああっ! っ! あああっ!!」
「くうっ……魔夜……魔夜あッ!!」
ほどなくして、魔夜が甲高い声で叫んだかと思うと、あたかもそれが合図だったかのように、
俺は全身が痙攣するような快感にまみれ、魔夜の中に精を放出させていた。
512504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:44 ID:Jl5xIU8+

「はあ…はあ……はあ…はあ…章一サン……マ、マンゾク出来ましたデスか?」
絶頂に達したのち、二人並んで横になっていると、魔夜が上目遣いにこちらを見つめ、問いかけてきた。
「え? そ、そりゃあ……」
――これ以上ないくらい、満足したさ――こう言おうとして、思わず口ごもってしまう。
確か、魔夜は実体化するために、俺とエッチしたいと言ってきた。
さらに、俺が満足すればするほど、実体化に有利になるとも。
ここで「満足した」と答えてしまえば、魔夜は俺から離れて、どこかへと行ってしまうのでは無いだろうか?
会ったばかりの相手に、こう思うのも変かもしれないが、会ったばかりだからこそ、すぐ別れたくなかった。
「章一サン、どうしたデスか? やっぱりワタシ、マンゾク出来なかったデスか?」
魔夜はたちまち表情を曇らせ、俺をじっと見つめてくる。うぐ…こんな風に詰め寄られてしまうと………。
「い、いや。すっげえ満足させてもらったよ」
「ホ、ホントデスか!? お世辞でも嬉しいデスね!!」
俺の言葉に、一転して心底ほっとした表情を見せ、俺に抱きついてくる魔夜。
思わず、俺も魔夜を抱きしめ返してしていた。……ああ、魔夜の身体って、温かいなあ……。
そんなことを考えながら、いつしか俺は本当に久しぶりの、深い眠りについていた。

朝、目が覚めると、そこには魔夜の姿はどこにも無かった。
俺は胸にぽっかりと穴が開いたような気分のまま、出張へと向かった。
513504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:45 ID:Jl5xIU8+

とりあえず、出張先では大した事故もなく、予定通りの日数で切り上げることが出来た。
俺は同僚と別れを告げ、マンションへと戻った。

「お〜い、荷物これで終わりか〜!?」
どうやら新しい入居者がいるようで、引越しの真っ最中だった。
だが、別段興味も無く、俺は自分の部屋へ向かおうとエレベーターに乗った。

カチャカチャ……ガチャ

部屋の前に着いた俺は、カギを開け、扉を開けようとして、思わず漏れる独り言。
「あ、あれ? カギが掛かった? 何でだ?」
そう、今確かにカギを”開けた”はずなのに、今カギが”掛かった”のだ。
ということは、今までカギは開いていたことになる。
まさか、泥棒でも入ったか? 不安に駆られた俺は、慌ててカギを開けて中へ入った。

「あ、そのテーブルは、こっちに置いてくださいデスね〜」
「分かりました。…っと、この辺ですね」
中では、見覚えのある娘が引っ越し業者にテキパキと指図している。
俺は何も言えずに、呆然とその後ろ姿を眺めていた。
「ん? あらあ、章一サン、お帰りなさいデスね! 今日はお祝いに、ご馳走を用意しますデスね!」
不意に、彼女がこちらを振り向いた。と、彼女は俺に駆け寄り、首元にしがみついてきた。
「でも章一サン、ひどいデス。しばらく出掛けるなら出掛けるで、教えてくれればよかったのに」
首元にしがみついたまま、くちびるを尖らせて抗議する魔夜。
「わ、わわっ。まだ引越し支度が終わってないデスね。恥ずかしいアルよ」
無意識のうちに手が伸び、無言で魔夜を抱きしめ返す。
声を裏返して抗議する魔夜だったが、俺は抱きしめた腕を、離そうとはしなかった――
514504 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:46 ID:Jl5xIU8+

「………とまあ、これがマヤとの馴れ初めだったりするんだな、これが」
「…………ふうん」
章一の話を、僕は半分以上真面目に聞かずに、パソコンを直していた。
もっとも、Shiftキーが物理的に凹んでいるのだから、買い替え直行コースだろうけど。
「ただな。どうしても気になることが、ひとつだけあってよ」
「何?」
さらに言葉を続ける章一に、俺は生返事を返しながら作業を続ける。と、
「うわあああああっっっ!!!!」

ドカンッ

「な、何だあっ!? いきなり脅かすんじゃねえよ 何考えてんだ?」
いきなり章一は、夜中にも関わらず大声を出す。同時に、上の階から抗議らしき音が聞こえる。
「いや、あのときも何回か、上の奴から今みたいに、天井を叩かれてたんだけどよ。
よく考えたら、ここって最上階なんだよな」
「……え?」
章一の言葉に、僕は思わず振り返った。
そこには、肩をすくめて苦笑いを浮かべながら、親指で天井を指差している章一の姿があった。
515つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :04/05/05 20:53 ID:Jl5xIU8+
>504-514
こちらもとりあえず終わりです〜。
てっか、>504に貼り付けるの間違えちゃうし…_| ̄|○
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065717338/409
で上手く表示されますかな?
516これでどう?:04/05/05 21:54 ID:KZ04aZPF
http://adult.csx.jp/~database/sslibrary/original39.html
これの続き、ということで
517ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:09 ID:esMRtCGE
「さぁ、これからが本番よ」
 黒と白のセクシーな下着姿の美女――“だごん”に“はいどら”。
 白銀の巨大な人型機動兵器の胸部に埋め込まれた美少女――“おとぅーむ”。
 縦ロールが眩しい貴族風の可憐なドレス姿の美女――“ぞす=おむもぐ”。
 そして、華麗なまでに高らかと宣戦布告する龍田川 祥子さん――
ついに彼女の『邪神』達が、本格的に攻め込んできたんだ。
「わ、わぉん!!」
 気丈にも“てぃんだろす”が僕の前で四つん這いになって、
唸り声を上げながら牽制してくれてるけど、しっぽがぶるぶる震えてるのが分かる。
「……御主人…様……逃げて下さイ……」
 その美しい体の3分の1くらいを黒い原形質に変えながらも、
“しょごす”さんが呼びかけてくれたけど……
「…………」
 僕はその場から動かなかった。
「あら、逃げないとは良い度胸ね赤松 英。私のライバルには相応しいわ」
 いや、恐怖のあまり体が硬直して動けないだけなんです。
「でも、ティンダロスの猟犬とショゴスロード一体ずつでは、
この戦力比を覆す事はできないわよ。赤松 英」
 龍田川さんは得意そうに大きな胸の下で腕を組んだ。
 相変わらず説明的な台詞ありがとうございます。でも、全然嬉しくないです。
「真の『接触者』はただ1人……我等が大いなるクトゥルフ神の眷属よ、
彼の者に黎明の審判を与えよ!!」
 彼女の右手が小さく、しかし素早く振られた――瞬間、恐るべき旧支配者達が一斉に襲いかかった!!
 鏡絵のように同時に襲いかかる“だごん”さんと“はいどら”さんを、
“てぃんだろす”が1人で立ち向かおうとする。
 “おとぅーむ”さんの機体から伸びるグロテスクな機械製の触手を、
“しょごす”さんの原形質の触手が絡み止める。
 そして、僕の眼前にはティーカップを上品に口元に運ぶ“ぞす=おむもぐ”さんが踊りかかった――
いや、これらは全て後から聞いた内容だけど。
はっきり言って、人間の僕には、その時何が起こったのかはさっぱりわからなかったんだ。
 ただ1つ、僕にも分かったのは、背後から僕の身体を何者かがすり抜けた――と感じた瞬間、
518ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:11 ID:esMRtCGE
「んんっ――」
「――っああ!?」
 “だごん”さんと“はいどら”さんがもつれ合うように部屋の隅に吹き飛び、
「コレハ!?」
 “おとぅーむ”さんの機械製の触手が千切れ飛んで、
「あら、ふふふ……」
 “ぞす=おむもぐ”さんは、ふわりと浮かぶように、僕の目の前から離脱したという事実だ。
 きらきらとした細かな氷の欠片――ダイヤモンドダストが部屋中を舞う。
「……かりつおー……」
 僕の前に背を向けて片膝をつくように降り立ったのは、
闇より黒い着物姿の氷の如き美少女――“いたくぁ”さんだ!!
技の名前間違ってるけど。
「なっ!?……そうか、貴方は“つぁとぅぐあ”神以外にも、もう1人旧支配者と接触していたのよね」
 人が変わったように緊張の影を走らせる龍田川さんの瞳を、
“いたくぁ”さんは相変わらずの無表情で見つめている。
その美しい鉄面皮の奥に、僕は何となく怒りの感情を読み取った。
「……よくも……苛めてくれたっスね……」
 どうやら彼女は“でぃーぷわん”ちゃん達にお尻を散々苛められた事を根に持っているらしい。
とにかく、頼り甲斐のある助っ人が登場してくれた。
正直、彼女は絶対に僕を助けてくれないと思っていたからなぁ。
「ありがとうございます、“いたくぁ”さん! 後でお礼に皆でアナルを可愛がってあげますね!!」
「……帰る……」
「嘘っ!! 冗談です!! 最高級の玉露を飲み放題です!!」
 廊下へのドアから消えようとする“いたくぁ”さんの着物の裾に、必死にしがみ付く僕のそばに、
「おほほほほ……流石は“いたくぁ”様、腐っても旧支配者の一柱ですわね」
 あの金髪縦ロールなお姫様――“ぞす=おむもぐ”さんが優雅な仕草で接近してきた。
しかし、彼女の興味は僕にあるわけではないらしい。
519ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:17 ID:esMRtCGE
「……腐っても?……」
 ふらり、と“いたくぁ”さんが振り返る。
「一応は旧支配者である“いたくぁ”様のお相手は、同じ偉大なる旧支配者たるわたくしがお相手しましょう」
 優雅に、そして無感情ににらみ合う2人の視線が交錯する個所で、
線香花火みたいな謎の発光体が見えるのは幻覚だろうか?
 やがて2人は同時に動いた。
お茶菓子やマンガの置いてあるちゃぶ台を挟んで向かい合うように腰掛け、
“いたくぁ”さんはマイ湯呑みを、“ぞす=おむもぐ”さんはマイティーカップを勢い良くちゃぶ台の上に叩きつける。
何処からともなく取り出した巨大な魔法瓶から急須とティーポットにお湯を注ぎ、
しばらく待ってから湯呑みとティーカップに緑茶と紅茶を注ぎ入れて――
「行きますわよ」
「……かもんべいべー……」
 2人はそれぞれのお茶を一気に飲み干した。
「あ、あっ、熱っ!!」
「……ぐるじお……」
 予想通り、2人は喉を押さえてしばらく悶絶したけど、
しばらくして再び互いの湯呑みとティーカップにお茶を注いで――
――今度は十分に冷ましてから――同時に飲み干した。
両者とも湯呑みとティーカップを逆さにして、最後の一滴までまで飲んだ事を確認してから、またお茶を注ぎ――
「……えーと、これってお茶の飲み比べ?」
 よ、よくわからないけど、さすがは神々の戦い。
僕みたいな凡俗の人間には想像もつかない方法で戦うんだなぁ……まぁ、平和的で良いけど。
520ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:19 ID:esMRtCGE
「ソノ身体デ、我ニ勝テルト思ウカ?」
「赤松家のメイドとしテ、メイドハウス『狂気山脈』の職員としテ、
クトゥルフの眷属に負けるわけには行きませン!!」
 ……で、こっちの方はガチンコマジバトルをやるみたいだ。
 ぎりぎりと耳障りな音を軋ませて、原形質と機械の触手を絡め合う“しょごす”さんと“おとぅーむ”さん。
“しょごす”さんは普段は温厚そうな糸目を妖しく見開いて、
“おとぅーむ”さんはエネルギーラインの浮かぶ生体部分の肌を高揚させて、
互いに1歩も引かずに力比べをやっていたけど……
「えーと、家が壊れないようにお願いします」
「はいでス」
 ひらりと庭に飛び降りた“しょごす”さんは、“おとぅーむ”さんと再び怪獣大戦争を開始した。
怖いからあまりそっちの方は見ないようにしようっと。
 そして、最後に残るのは……
「がるるるる……」
「うふふ、美味しそうな――」
「――猟犬と人間だこと」
 ショートカットの茶髪で黒い下着姿の“だごん”さんと、
長い黒髪で白い下着姿の“はいどら”さんに牙を向ける“てぃんだろす”と――
「わん、わわん!」
「――って、僕が戦うの!?」
 そそそそそ、そんな事できるわけないじゃないか!!!
「一手足りなかったようね、赤松 英――今の貴方の戦力で、我々に立ち向かうのは不可能よ」
 不敵に笑う龍田川さんの美貌には、勝利の確信がありありと浮かんでいた。
 あああああ……これはホントの本気で大ピーンチ!!
521ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:20 ID:esMRtCGE
 しかし――
「うふふ、私達と一緒に――」
「――食べ合いましょう」
 “だごん”さんは僕の、“はいどら”さんは“てぃんだろす”の手をそっと掴むと、
そのままぎゅっと抱き締めたんだ。銘柄なんて分からないけど、香水らしい甘い香りと、
レース模様が綺麗なブラに包まれた柔らかい双丘に顔を挟まれて、僕の頭の中は真っ白になった。
「な、な、何をなさるのですか“だごん”様!? “はいどら”様!?」
 この事態に、さすがに龍田川さんも慌てたみたいだ。
いや、巨乳に顔を挟まれて何も見えないから推測だけど。
「だって、この子達は――」
「――とっても美味しそうなの」
「始末するのは――」
「――摘み食いしてからでも遅くないわ」
 ど、どうやらすぐに僕を始末する気は無いみたいだけど……
何だか違う意味で食べられてしまいそうな感じだ。
“がたのそあ”さん達が言っていた『僕は美味しい獲物』現象が発動したらしい。
「……居間を借りるわよ、赤松 英」
 呆れたような疲れたような龍田川さんの声がすると、階段を下る音が遠ざかって行った。
彼女は1階で事が終わるのを待つつもりらしい。
「さあ、たっぷりと――」
「――味合わせてもらうわ」
 ふっと巨乳の谷間が離れた。ようやく呼吸ができるようになって、深く息を吐く間も無く、
“だごん”さんの妖艶な美貌が僕の視界いっぱいに広がって、
「ん……」
 彼女の熱い舌先が、僕の唇を割って侵入してきた。反射的に僕も舌を伸ばす。
絡み合う腐肉のように柔らかな舌が、甘くねっとりとした唾液を掻き混ぜて、僕の精神もシェイクさせる。
 そう、今にも殺されそうな状況なのに、再びあの『人外の誘惑』が、僕の理性を粉砕したんだ。
522ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:22 ID:esMRtCGE
「んふぅ……」
 ディープキスしたまま“だごん”さんが妖しい笑みを浮かべた。
 黒いブラの上からボリュームのある胸を揉み解す。
さらさらとしたブラジャーの感触と、指に吸い付くようにしっとりとしたもち肌との差異がたまらなく心地良い。
ブラの中に隠れた乳首が、しっかり固くなっているのを手の平に感じた。
「ぷはぁ……」
 長い長いディープキスが名残惜しげに離れた。唾液の糸が僕と“だごん”さんの唇を繋いでいる。
「まずはお口で――」
「――御挨拶ね」
 “だごん”さんが僕の腰に抱き付くようにしゃがみ、
いつのまにかズボンもパンツも剥ぎ取られていた僕の股間に顔を埋めて――
「はうっ!!」
 ペニスから背筋にかけて羽毛で撫でられたような衝撃が走った。
信じられないくらい大きく勃起した僕のペニスを、一口で根元まで咥え込んでしまったんだ。
“つぁとぅぐあ”さんにも負けないディープスロートは、信じられないくらい気持ち良い。
喉の奥で亀頭を絞め、たっぷりの唾液でグジュグジュとシャフトを洗い、
熱い舌でペニスに浮かぶ血管1本まで丁寧に磨く――僕は快楽のあまり下半身に力が入らなくて、
崩れ落ちるように床に仰向けに倒れた。そんな僕のペニスを、“だごん”さんは貪るようにしゃぶりまくる。
 ぽふっ
 突然、僕の目の前に白い優美なデザインのパンツと、ガーターベルトに飾られたムチムチの股間が出現した。
純白の下着は所々がシースルーで、黒いヘアが好けて見える。
「ほら、貴方も――」
「――奉仕しなさいな」
 そのまま僕の顔は“はいどら”さんの股間に顔面騎乗されてしまった。
たまらない成熟した女の香りが鼻腔いっぱいに広がって、呼吸困難とは違う意味で僕の息は獣のように荒くなった。
下着越しに熱い秘所の湿り気が、僕の顔に伝わってくる。
523ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:24 ID:esMRtCGE
「ひゃぅん……あぉん!!」
 “てぃんだろす”の切ない嬌声が聞こえた。
横目で見ると、同じく仰向けになった“てぃんだろす”の股間に“はいどら”さんが顔を埋めて、
可愛く勃起したペニスを右手でチュクチュク音を立てながらしごき、
左手は中指でアヌスを責め、幼いながらもしっかり熟したヴァギナを妖しく笑いながらクンニしているんだ。
ピチャピチャと水を舌で舐めるみたいな音が響く度に、
「きゃうん! わおぉん! あうぅ!!」
 “てぃんだろす”は泣きじゃくるように悶えて、快感の波に翻弄されていた。
「……ん?」
 その時、僕は顔に押し付けられた“はいどら”さんの下着に、股間を割るように切れ目があるのを見つけた。
舌先で左右にずらすと、湯気立つように熱く濡れた秘肉が、愛液を滴らせながら顔を出す。
なるほど、履いたままでもSEXできる下着なんだ。
「んはぁ……うふふ」
 槍のように尖らせた舌先を、ひくひく口を開ける膣口に挿入すると、
“はいどら”さんは甘い声を漏らして、キュッと痛いくらい膣壁を絞めつけた。
貧欲なアソコは挿入した舌を離してくれないので、僕は自由な両手で彼女の火照ったラビアを引っ掻き、
葡萄のように熟したクリトリスを押し潰して、ぱっくり口を開けたアヌスに指2本を差し込んだ。
「あはぁ……んくっ!! いい――」
「――わぁ……ああぁ!!」
 かなり乱暴な愛撫だけど、“はいどら”さんは激しく身悶えて感じてくれた。
そして、その嬌声に“だごん”さんの甘い声が混じっているのに気付き、再び彼女の方を見てみると――
「きゅふぅぅん……ぴちゃ…はぁうん!」
「うふふ……もっと強く…くふうっ!!」
 なんと、“はいどら”さんに秘所を責められている“てぃんだろす”が、
負けじと“だごん”さんの黒い下着の中に顔を埋めて、僕と同じように割れ目から秘所をねぶっているんだ。
 つまり、今の僕達は4P――それもぐるりと円を描くような、いわゆる四輪車プレイをしている事になる。うーん、我ながらマニアックだなぁ……
524ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:25 ID:esMRtCGE
「じゅぶっ…んはぁ……あふぅ!!――」
「――ふあぁ…あんっ!!……美味し」
 そんな事を考えている間にも、“だごん”さんと“はいどら”さんのフェラは益々激しくなっていく。
僕も一生懸命お返ししてるし、彼女も軽くイク気配は伝わるんだけど、やはり相手は人外の存在。
タフさが人間とは段違いなんだ。やがて、僕は“だごん”さんの巧みな口使いに耐え切れず――
「うううっ!!」
 たまらず僕は、搾り出すように射精――
「……え!?」
 ――しない? 射精できない!?
「きゃおおおぉん!!」
 “てぃんだろす”が当惑したような嬌声を搾り出した。どうやらあの子も僕と同じ状況らしい。
 生理現象に任せて射精しようにも、途中でザーメンが急停止するような感覚があって、
どうしても出す事ができないんだ。これは一体……!?
「うふふ、御自分の一物を――」
「――よく見て御覧なさい」
 僕の心を読んだらしい、嘲笑うような声に導かれて、自分のペニスを見てみると――
「ありゃりゃ!?」
 黒く細い糸状のものが、僕のペニスの根元をきつくぐるぐる巻きに縛っているんだ。
見れば、“てぃんだろす”の小さなペニスも同じように拘束されていた。
こ、これが僕の射精を止めているのか? それに、この黒い艶やかな糸には見覚えがあるような……
「貴方の手首から――」
「――拝借したのよ」
 何ィィィィィ!?
 そう、これは“つぁとぅぐあ”さんの髪の毛で、
“おとしご”ちゃんでもある黒いミサンガを解いた糸だったんだ。
どうりでこの緊急事態に“おとしご”ちゃんが助けに現れない筈だ。
きっと『邪神』さんお得意の不思議パワーで、“おとしご”ちゃんの力を封印して、
ついでに僕と“てぃんだろす”の射精も封じたのだろう。後者の意図はさっぱりわからないけど。
525ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:27 ID:esMRtCGE
「すぐに達しては面白くないでしょう――」
「――私達を気絶させるくらいイかせれば助かるかもしれないわよ」
 ……どうやら射精の方は単純な理由らしい。
 そんな当惑する僕達を、“だごん”さんと“はいどら”さんが軽々と押し倒した。
身体は動かせるのに抵抗しなかったのは、抵抗しても無駄だろうと思ったのと、
射精寸前の状態で股間が固定されていて、それどころじゃなかったからだ。
「うふふ、こちらはたくましくて――」
「――こちらは可愛いわね」
 “だごん”さんは僕の上に、“はいどら”さんは“てぃんだろす”の上に馬乗りになって――
「んはああぁっ!!」
「うふふっ」
「くあうぅん!!」
 騎乗位の体位で一気に挿入させた。さっきから射精寸前の状態で高まっていた僕のペニスが、
更なる快感の淫肉に包まれる。股間に高圧電流が断続的に流れるような衝撃が、僕の魂を白熱化させた。
身体がガクガクと勝手に痙攣して止まらない。それくらい凄まじい快感だった。
僕は呼吸もできないでいる。射精の瞬間の快感がずっと続いているんだ。
ここまで来ると快楽自体が苦痛でしかない。
 拷問地味たSEXに、僕は気が狂いそうだった。
もし、あと数秒“だごん”さんのピストンが続いていたら、本気で僕は発狂していただろう。
 でも――
 どがぁっ!!!
 部屋の外壁が吹き飛ぶ轟音で、僕の意識は何とか覚醒した。ああ、また修繕屋さんを呼ばなくちゃ。
「え?――」
「――これは?」
 壁に開いた大穴から伸びてきた漆黒の触手が、“だごん”さんと“はいどら”さんを一瞬で拘束して、
僕と“てぃんだろす”の腰の上から引き剥がしてくれたんだ。
あのおぞましくて親しみのある触手の正体は、間違い無く我等が――
526ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:29 ID:esMRtCGE
「“しょごす”さん!!」
「わぉん!!」
「お待たせしましタ、御主人様。“てぃんだろす”ちゃン」
 大穴からふわりと室内に飛び込んで来た“しょごす”さんは、
糸目を綻ばせながら頬に手を当てて微笑んでくれた。
 ……メイドスカートの中から、数十本の触手をうねくねらせながら。
「あああっ! うンンッ……むぐぅ!!――」
「――あふぅ…やあっ! やめてぇ……はああん!!」
 触手で空中に持ち上げられた“だごん”さんと“はいどら”さんを、うねくる触手が容赦無く責めていく。
豊満な乳房を下着ごとキュッと搾り、喉の奥までフェラチオを強要する。
太ももに腋の下、うなじや腋の下などの性感帯を撫で回し、
膣口とアヌスに限界まで挿入した触手の束で激しくピストンする。
細い触手で乳首やクリトリス、尿道まで責めるのも忘れない。
身悶える彼女達の涙とも愛液ともつかない淫汁が、僕の足元にまで飛び散った。
 さすがは“しょごす”さん。エッチ勝負でタチに回れば天下無敵だ。
「古の海底都市を破壊された恨ミ、主に代わって晴らさせてもらいまス!!」
 普段は温厚そうな糸目を妖しく見開き、触手の束と化した下半身を脈動させて、
『ゴゴゴゴゴ……』と擬音が響きそうな勢いで高笑いする彼女は、正直かなり怖いけど。
「ええと……例の巨大ロボットな“おとぅーむ”さんには勝てたみたいですね」
「はイ、この通りでス」
 どさり、と僕の足元に何かがそっと投げ出された。
「……アアア……アア…ア……」
 所々にエネルギーラインが走る大理石のように純白の肌と、
ネオン的な輝きを放つ長い銀髪の美少女が、力無く横たわっている――
ただし、その美少女には四肢が無かった。
両腕は肘から先が、両足は付け根から鋭利に切断されていて、
千切れた配線と機械パーツが時折青白い火花を走らせている。
あの巨大ロボットの胸部にレリーフみたいに貼り付いていた美少女――彼女が“おとぅーむ”さんの本体か。
 それにしても……相変わらず敵には容赦無いですね、“しょごす”さん。
527ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:32 ID:esMRtCGE
「……まぁ、とにかく無事で良かったです」
「実ハ、思わぬ御方に助けられましテ」
 え? 思わぬ御方?
 その時、青白い輝きが壁の大穴から溢れ出した。蒼い羽衣を華奢な身体に巻いた蒼髪の美少女が、
背中に機械製の翼を広げて僕の姿を静かに、そしてどこか寂しそうに見つめている。
 “ばいあくへー”さんだ!!
「あの御方が助っ人になってくれた御蔭デ、なんとか勝利する事ができたのでス」
「ええと……何と言えば良いのか分かりませんが、とにかくありがとうございました」
「…………」
 彼女は無言で片手を振った。
刹那、機械の翼から二筋の蒼い輝きが走って……僕と“てぃんだろす”の股間に命中した!?
 ぼわん
 次の瞬間、ちょっとマヌケな音を立てて、
僕の目の前に焦げ茶色の髪の巨乳美幼女――“おとしご”ちゃんが出現したんだ。
ぐったりしてるので一瞬心配したけど、耳を済ませば穏やかな寝息を立てている。
どうやら眠っているだけらしいから、後で“つぁとぅぐあ”さんに預ければ大丈夫かな。
「わおん!!」
 “てぃんだろす”が歓声を漏らした。僕ももう気付いてるけど、
ペニスの根元を縛っていた拘束も消えたんだ。いや、消えたと言うより戻ったと言うべきかな。
「ありがとうございます! “ばいあくへー”さん!!」
「わん、わわん!!」
「……貴方には借りがあるから」
 物静かな顔を少し赤く染めて、“ばいあくへー”さんはそっぽを向いて――
そして次の瞬間、蒼い流星と化して空の彼方に消えてしまった……
 やれやれ、彼女には本当に助けられてばかりだなぁ。後で何か奢ろうかな……
528ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:34 ID:esMRtCGE
「……アウウ……クゥ…」
 蒼い軌跡を呆然と見見惚れていた僕は、どこか無機的な声にはっとした。
見れば、“おとぅーむ”さんが身を捩って僕達から逃れ様としている。
でも、四肢が無いからその行為はほとんど意味を成していない。
 僕は身を屈めて、小柄な彼女をそっと持ち上げた。手が触れた瞬間、彼女の身体がビクっと震える。
巨大ロボ状態の彼女はあんなに強そうで、実際に“しょごす”さんを一度は倒すくらい強いようだけど、
さすがにこの状況では怯える小鹿みたいにか弱げだ。
「イヤッ…!!」
「いや、何もしませんってば」
 僕は“おとぅーむ”さんを静かにソファーの上に乗せた。きょとんとする彼女の肌に、赤い光のラインが走る。
「貴方も大変ですねぇ、人間の都合でそんな目に合わせちゃって、すいません」
 その台詞は、この場にいる全員に向けられたものだった。
 ある意味奇妙な話だけど、今までこうして『邪神』の皆さんには大ピーンチな目にしょっちゅう合わされていながら、
僕は彼女達に恨みや怒りの感情は湧かないでいる。
みんな僕のような普通の人間と比べて、あまりにも偉大過ぎる存在なので、
とにかく畏怖と驚き、恐怖と感動しかできないというのもあるけど、
どんな理由であれ自分に関係する事で『神様』が彼女みたいな目に合うというのが、ひたすら申し訳ないんだ。
たぶん、これは僕が小市民だという証明だろう。
「…………」
「わん、あおん」
 まだ少し不安そうな“おとぅーむ”さんの頬を、“てぃんだろす”が心配そうに舐めた。
僕に危害を咥えようとする者には容赦無いけど、基本的にはやっぱり優しい良い子なんだなぁ。
「くぅん……」
 そんな“てぃんだろす”は、しかし僕の方を向いて瞳を潤ませながら切ない声を漏らした。
その両手はギンギンに勃起した可愛いペニスをぎゅっと押さえている。
そういえば、射精寸前の状態で止められていたんだっけ……って、思い出したら僕の方もたまらなくなってきたぞ。
529ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:37 ID:esMRtCGE
「でも……」
 ちょっと抜いてもらおうにも、“しょごす”さんは“だごん”さん&“はいどら”さんの相手に忙しそうだし、
“いたくぁ”さんはまだ“ぞす=おむもぐ”さんと戦闘中だ。
寝ている“おとしご”ちゃんを使うわけにはいかないし、
“てぃんだろす”の女の子の部分ならともかく、男の子の部分は僕にはどうしようもない。
こんな大勢の前では、自己処理も恥ずかしくてできないだろう。
「後で一緒に“つぁとぅぐあ”さんの所にいこうね」
「きゅぅん……」
 溜息を吐きながら“てぃんだろす”の頭を撫でると、泣きそうな顔で僕にしがみ付いてきた。
正直、僕もちょっと泣きたい。
「……私ガ、相手ヲシテモイイ」
 意外な発言が聞こえたのは、その時だった。声の主に振り向いて見ると、
“おとぅーむ”さんが純白の頬をほんの僅かに赤く染めて、そっぽを向いている。
「えーと、ホントにいいんですか?」
「何度モ言ワセルナ……恥ズカシイ」
「わぉん!!」
 その言葉と同時に、大喜びで“てぃんだろす”が彼女に抱き付いた。
「わぅん……はぁぁ……ぺろっ……くぅん」
「……ンアアア…アァン!…ア…上手ゥ……アアッ!!」
 まずは挨拶代わりとばかりに、彼女の全身を舐めまくる“てぃんだろす”。
手足が無いので完全にされるがままの“おとぅーむ”さんは、
無機的な肌にエネルギーラインを浮かべて身体をくねらせた。
どうやら、あの光の線は感情が高ぶると肌に浮かぶらしい。
ぺろぺろと元気に肌の上を踊る“てぃんだろす”の舌が、薄い胸や産毛も生えてない秘所に触れる度に、
甘い声と一緒に白い肌を輝きが走った。
530ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:39 ID:esMRtCGE
「ンアアアアァ!!」
 ビクビクっと身体を震わせて、軽くイった“おとぅーむ”さんの可憐な顔の前に、
もう我慢できなくなったらしい“てぃんだろす”の爆発しそうなペニスが突き出された。
「くうぅん……」
「ハアァ……任セテ」
 “おとぅーむ”さんは首を少し傾けると、何の躊躇いもなく勃起したペニスを咥え込んだ。
ほんの少し頬が窪み、じゅるじゅるっと肉棒を吸い取ろうとする。
「きゃん!きゃぅん!あおぉん!!」
 たまらず“てぃんだろす”が“おとぅーむ”さんの銀髪を掴んで、イラマチオ風に激しく頭を動かした。
じゅぷっじゅぷっと淫猥な音を立てて出し入れするペニスと、
あまりにいやらしい“おとぅーむ”さんのフェラを見て、僕の方もたまらなくなってきた。
「ぼ、僕もいいですか!?」
 “おとぅーむ”さんの腰を掴んで、今にも破裂しそうなペニスを、
彼女のしっかり濡れてるスジ状の性器に押し当てると、
“おとぅーむ”さんはペニスを咥えながらも、こくりと頷いてくれたんだ。
「ンフゥゥゥ!!!」
 その頷きを見ると同時に、僕はペニスを彼女の膣口に勢い良く挿入していた。
キツイけどキツ過ぎず、入り口と中程の膣壁をキュッと絞め付けてくれる彼女の中は、
本当に気持ち良かった。ああ、我慢に我慢を重ねただけの事はあるなぁ……
それに、四肢の無い完全な無抵抗状態の機械的な美少女を犯すというシチュエーションは、
何とも言えない無上の背徳感を与えてくれた。
 そして――
「イクッ!イッチャウ!!アァアアアアア――!!!」
 絶頂を迎えた“おとぅーむ”さんが、背中を仰け反らせながら全身を震わせて、
純白の肌にエネルギーラインを走らせた。
「あぉおん!!」
「うううっ!!」
 同時に、僕と“てぃんだろす”も射精する。溜めに溜めたMAXループ波動砲級の射精は、
彼女の口や膣からあふれ出て、白い肌をより白く、全身ドロドロになるまで汚してしまった……
531ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:40 ID:esMRtCGE
「んはぁああ!!…ダメっ! もう――」
「――もう、ダメぇ……んはぁ!!」
 “だごん”さんと“はいどら”さん、そして“しょごす”さんの方も終わりを迎えようとしていた。
「うふふふフ……お2人とモ、可愛らしいですヨ」
 触手の群生と化した“しょごす”さん自身も、メイド服の胸元を開いて、大きな美乳を解放している。
プルンと揺れる自分の乳房を、“しょごす”さんは思う存分揉みまくり、
ツンと立った乳首を唇で咥えて、音を立てて吸った。
普段の清楚な彼女と同一人物とは思えないくらい、淫乱で妖艶な姿だ。
「あはぁああ!!は、激しすぎぃ……きゃふぅ!!――」
「――きゃふあぁ!!んくぅ!!んんんぅ!!」
 空中で後ろ手にM字開脚するように拘束されて、
全身を触手責めされる“だごん”さんと“はいどら”さんは、
触手から滲み出る粘液で黒と白の下着ごと身体中をヌルヌルに汚されながら、
激しく昇り詰めようとしていた。
「あははッ!、イっちゃいなさイ!!」
 “しょごす”さんが女王様風に叫んだ――と同時に、
「きゃあああああん――!!」
「――ダメぇえええええ!!」
 ぷしゃああああ……
 抱き合うような体勢で達した“だごん”さんと“はいどら”さんは、
ビクビクっと痙攣しながら潮を吹いて、真下にいた“しょごす”さんに卑猥なシャワーを浴びせた……
532ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:42 ID:esMRtCGE
「おっほほほほほ……もう限界ですの?」
「……むぅ……」
 一方、そんな僕達の事は完全に無視して、
2人だけの戦いに没頭していた“いたくぁ”さんと“ぞす=おむもぐ”さんの『お茶飲みバトル』も、
ついに終わりの時が来たようだ。
 この『互いにひたすら緑茶と紅茶を飲み合う』という、僕にはおバカとしか評価できない戦いも、
偉大なる『旧支配者』にとっては真剣なものなのだろう。きっと、たぶん、おそらく。
 しかし――その勝敗の結果は傍目にも明かに見える。
 優雅にティーカップを傾ける“ぞす=おむもぐ”さんの周囲には、
天井に届かんばかりに空のティーカップが山積みになっているけど、
対する“いたくぁ”さんの空湯呑みの山は、前者の半分にも満たなかった。
「……うぷっ……」
「どうやら私の……けぷっ……勝ちですわね」
 灰色の顔を青醒めさせている“いたくぁ”さんの、湯呑みを傾ける動きは停滞しつつある。
それに比べて、“ぞす=おむもぐ”さんはまだまだ頑張って紅茶を飲み干していた。
口調ほど余裕があるようには見えないけど。とにかく、勝敗は決しようとしていた。
 ところが――
「……かかったな……」
 “いたくぁ”さんの無感情な瞳が、きゅぴーんと輝いた。
「え、え!?」
 そして、次の瞬間、目にも止まらぬスピードで“ぞす=おむもぐ”さんの背後に回ると、
がしっと羽交い締めにしたんだ。
533ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:42 ID:esMRtCGE
「な、な、何をなさるんですの!? 勝敗は決まった筈では――」
「……誰も……飲み比べをするなんて……言ってないですぜ……ダンナ……」
 うわー、さすがは“いたくぁ”さん。すっげぇ卑怯だ。
「……お茶を飲みすぎると……どうなるか……チミは……知ってるかね……」
「あっ!」
 “いたくぁ”さんの手が“ぞす=おむもぐ”さんの下腹部を撫でると、
彼女は顔を真っ赤にして短い悲鳴を漏らした。
 お茶を飲み過ぎると?……まさか!?
「や、やめ…てっ……下さい…ましっ!」
 “ぞす=おむもぐ”さんの豪奢なドレスのスカートが、ばっとめくられた。
優美なデザインの純白の下着が丸見えとなる。
で、その下着のちょっと上の部分が、少しだけぷっくりと膨らんでいた。
「……うふふふふ……ほれほれ……」
「んきゃあああ!!ダメですのぉぉ……出ちゃいますわぁ!!」
 決壊寸前まで膨らんだ膀胱を、“いたくぁ”さんは容赦無く押して、揉み解した。
“ぞす=おむもぐ”さんは本気の悲鳴を上げて悶えているけど、身体に力が入らないらしい。
「……あはぁ……出しちゃえ……」
 そして、下腹部に拳をぎゅっと押し付けて、下着の上から尿道に指を突き立てると――!!
「いやぁああああああああ……!!!」
 ちょろろろろろろろろ……
 下着越しに黄金色の聖水が勢い良くあふれ出て、
足元に置かれていた空のティーカップにたっぷりと注がれた……
534ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:44 ID:esMRtCGE
「――というわけで、とりあえず何とか撃退できました」
「う、う、嘘よ……そんな馬鹿なことが!!」
 数時間後、僕達は居間で待っていた龍田川さんに勝利宣言を報告していた。
「我等が偉大なる“くとぅるふ”様の眷属が、
貴方達みたいな主体性の無い組み合わせの連中に敗北するなんて……!?」
 彼女は普段のクールさをかなぐり捨てて、わなわなと打ち震えている。
 まぁ、“ばいあくへー”さんの手助けが無かったら、負けていたのは僕達の方だと思うけどね。
「あ、“だごん”さん達の伝言です……『疲れたから先にルルイエに帰る』……だそうです」
「そんな……そんな……馬鹿な……」
 がっくりと項垂れる龍田川さんの頬を“てぃんだろす”がぺろりと舐めて、
“しょごす”さんは苦笑しつつお茶を出してくれた。
「……はっはっは……ざまーかんかん……泣いて悔しがれ〜……」
 無表情に笑う“いたくぁ”さんに蹴りを入れつつ、僕は以前から考えていた事を彼女に提案してみた。
「龍田川さん、休戦協定を結びませんか?」
「……休戦協定?」
 きょとんとする龍田川さん。まぁ、いきなりそんな話を振られたら当然の反応だろう。
「僕自身は平穏な日常をのんべんだらりと暮したいだけなんです。
『接触者』の力とかには興味は無いんですよ。
龍田川さんの世界征服を邪魔する気も手伝う気もありませんし……
だから、僕達の事は無視してもらえませんか?
今回の事みたいに、下手に戦って戦力ダウンするのもつまらないでしょ」
「しかし……」
「もちろん、タダとは言いません。示談金10億円でどうです?」
 額面無記入の小切手を取り出すと、龍田川さんの瞳の色が瞬時に変わった。
彼女が教団の経営に四苦八苦しているのは、レストランでの愚痴で知っている。
535ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:45 ID:esMRtCGE
「お、お金なんかで、私が動くとでも……」
「じゃあ、100億円」
「だ、だから……」
「1000億円でどうですか?」
「…………」
「あまり深く考えないで下さいよ。休戦を申し込んだ側が賠償金を払うのは良くある事ですから」
 僕が敗者の立場にあるこの方法なら、
彼女のプライドと教団での立場をそんなに傷つける事は無いだろう。
 しばらく思案した龍田川さんは――やがてゆっくりと傾いた。
「わかったわ。今は“はすたー”神との戦いに集中したいし、一時休戦しましょう」
「ありがとうございます」
 僕はさらさらと小切手に1000億円と記入し――あ、ゼロを1個多く書いちゃった。
……まぁ、いいか。

「最近、雲井 明の方に動きが見えるわ。注意しなさい、赤松 英」
 数十分後、お茶を飲み干した龍田川さんは、僕達に見送られながら、
その一言を残して去って行った。
どうでもいいけど、人をフルネームで呼ぶのは何とかならないかなぁ……
「まタ、遊びにいらしてくださいネ」
「わん、わんわん!!」
「……お土産……忘れないように……」
 朝日の中に消えるダークブルーの後姿を、僕達はどこか疲れた調子で見送った……
 ……あれ? 何か忘れているような?
536ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/05/06 18:47 ID:esMRtCGE
 ――暗黒世界ン・カイ――
「「「“つぁとぅぐあ”さまー遊んでくださいー」」」
「「「寝ていてはダメですー」」」
「あのぉ……ボクは眠いんですがぁ」
「「「髪の毛長くて柔らかくて気持ちいいですー」」」
「「「ほらほらー縄跳びー」」」
「「「あやとりー」」」
「「「電車ごっこー」」」
「あぁん、ボクの髪で遊んじゃダメですってばぁ……」

「「「お姉ちゃん綺麗ですー」」」
「「「アトラク=ナクアさんですー」」」
「……その名前は、ちょっとやめてくれないかしら」
「「「この橋、糸でできてますー」」」
「「「やっぱりお尻から糸を出すんですかー?」」」
「「「綱渡りは怖いですー」」」
「もう、橋作りの邪魔しないで下さいな!!」

「「「“うぼ=さすら”様ですー」」」
「「「違いますよー“あぶほーす”様ですー」」」
「…………」
「「「ゴシックロリータは可愛いですねー」」」
「「「ほら、笑うともっと可愛いですよー」」」
「「「ほっぺを摘むですー」」」
「…………」
「「「わー! スカートの中から触手が伸びてきましたー!!」」」

「どうにかして下さいな、あの“でぃーぷわん”さん達!!」
「食べちゃいましょうかねぇ」
「…………」

続く
537名無しさん@ピンキー:04/05/06 18:50 ID:Ti4M6/Mf
今回のネタはR-9系戦闘機とオービタルフレームかな…。
538名無しさん@ピンキー:04/05/06 20:05 ID:fO2px7Lz
とても卑怯ないたくぁさんキテター--(゚∀゚)----!

539名無しさん@ピンキー:04/05/06 20:29 ID:ahJLrhZf
「……あはぁ……出しちゃえ……」
(*゚∀゚)=3 ぃぇぁ
540名無しさん@ピンキー:04/05/06 21:58 ID:vOkYiaxe
魔夜の続編がキテタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
待ってたですよ◆W/KpcIbe5Yさん!
541名無しさん@ピンキー:04/05/06 23:33 ID:tFK4gMR7
純白の肌にエネルギーラインで555が真っ先に思い浮かんだ漏れはもうだめぽ
542名無しさん@ピンキー:04/05/07 01:58 ID:hQMoxEUF
さて、そろそろ新スレの季節ですよ!
543名無しさん@ピンキー:04/05/07 02:21 ID:lk96sPjt
>「「「“うぼ=さすら”様ですー」」」
>「「「違いますよー“あぶほーす”様ですー」」」
激しくワラタ。
544名無しさん@ピンキー:04/05/07 02:25 ID:LQhBbeay
確かに、ウボ=サスラとアブホースとハイドラ(外なる神の方)はイメージが同じだなあ……。
たぶん、名前を出されずに外見だけ描写されたら自分には区別つけられないだろうな。
545名無しさん@ピンキー:04/05/07 13:27 ID:hQMoxEUF
魔法・超能力でエロ妄想
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083837007/

面白そうかも
546名無しさん@ピンキー:04/05/07 16:38 ID:VCfZ02ZH
初な夢魔に萌え。
兆の単位がどうでもいい赤松に鈍い殺意。
547名無しさん@ピンキー:04/05/07 20:00 ID:3k30opyk
>>546
そんな貴方もツァトゥグア教団に入れば、あっという間に大金持ち!!
・・・捕食されなければ。
548名無しさん@ピンキー:04/05/08 03:40 ID:/TIjEgzc
“ぞす=おむもぐ”さんのおもらしよりも、

“しょごす”さんの触手責めよりも、

四肢切断の達磨状態での“おとぅーむ”さんとの和姦に一番萌えた漏れは末期ですかね?
549名無しさん@ピンキー:04/05/08 04:16 ID:cZOW1mJw
そっすか? それらの中でなら一番健康的だと思いますが。
550名無しさん@ピンキー:04/05/08 09:01 ID:tEaSaudw
>546
10000億円と書いてあって、銀行で受理されなかったらイヤだけどw
551名無しさん@ピンキー:04/05/08 10:25 ID:3JBUvgfV
いたくぁさんが攻め…すごい新鮮だな(w
552名無しさん@ピンキー:04/05/08 10:34 ID:1i5yyRuq
>>548
同志、私もだ!!(w
ところで、あの後、どうやって帰ったのかな、“おとぅーむ”さん
他の3柱の神々さんたちもバテてて、背負ってかえるのも大変だと思うんだが、
てぃんだろすが、ひと働きしたとか
次回以降、何気なく、そのままいても、全然無問題だけど(w
553次スレのテンプレ:04/05/08 11:22 ID:Ig+dsCvF
幽霊妖怪天使に悪魔、ロボットだってエイリアンだって何でもOK!
オカルト・SF・ファンタジー、あらゆる世界の人間以外の女の子にハァハァなお話のスレです。
これまではオリジナルが多いですが、二次創作物も大歓迎!

<前スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話5【幽霊】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077123189/

<過去スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話4【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1072/10720/1072019032.html
【妖怪】人間以外の女の子とのお話3【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10657/1065717338.html
【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1047/10479/1047959652.html
人間じゃない娘のでてくる小説希望(即死)
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10469/1046994321.html

<関連スレ>
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その9】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067243766/
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061197075/
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078822739/
触手・怪物に犯されるSS
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067867411/
猫耳少女と召使いの物語2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071622872/

554これも追加:04/05/08 11:35 ID:DhZZcinY
>>553
*これまでに投下されたSSの保管場所*
2chエロパロ板SS保管庫 (サーバーが重くて繋がりにくいです)
http://adult.csx.jp/~database/index.html

555クトゥルー好き:04/05/08 17:45 ID:bPhzNe18
余計な事を考えてみた。
・趣味の死体蘇生者、西港・努(にしこう・つとむ)
優しく若く(30代初頭)顔もよく素晴らしい開業医、だがその裏で
ブラックジャックもビックリなえげつない事をしている。
頭の螺子が何本か外れているので患者・人に当たる言葉を死体と言う。
例「次の死体さ〜ん、診察室に来てくださ〜い……
  なんだまだ生きてるじゃないか!」
しかもそれが付近の老人にウケている
癖・開腹手術をしながら飯を食う。
ちなみに脱税してるので領収書はきらない。
556548:04/05/08 22:33 ID:/TIjEgzc
>>549 >>552
同意ありがd。
達磨でほのぼの和姦って、レアなんだろうかねぇ。
普通に探すと出てくる達磨絵はグロ過ぎて駄目(´・ω・`)

お礼にお気に入り達磨絵〜。

ttp://kobe.cool.ne.jp/riverboa/e/hakoiri.jpg ※四肢切断注意

スレ違い申し訳ない。
557名無しさん@ピンキー:04/05/08 23:59 ID:luNwQVwf
カエレ!!!
558名無しさん@ピンキー:04/05/09 00:04 ID:XfPfnM/v
手足が無くても人間なら許されただろうに…
559名無しさん@ピンキー:04/05/09 00:11 ID:XfPfnM/v
訂正:人間じゃなければ
560名無しさん@ピンキー:04/05/09 07:02 ID:XfPfnM/v
そろそろ次スレとのことなのでこの明け方に立ててみた。
【妖怪】人間以外の女の子とのお話6【幽霊】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084053620/
561名無しさん@ピンキー:04/05/09 07:17 ID:5gy16LQK
>>558,559
某所のルリム・シャイコース嬢みたいに?
あの絵だけは、ひきたくなってしまうんだが…
562名無しさん@ピンキー:04/05/09 13:25 ID:K3aPz0kP
いくらなんでも移転が早過ぎるな。
まだ455kbしかないのに。
SSをもう一本くらいは投下してもらってから移転したいんだけど既に次スレに投下されちゃってるね。

ここは倉庫格納依頼を出しますね。
563名無しさん@ピンキー:04/05/09 14:20 ID:yI3BkDcZ
いいい痛い痛いいたたたたt
56410 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/12 22:17 ID:CMLgtyg1
>12の続き。

で、あんなことやこんなことがあって、何故か三人で暮らすようになったんだよね……。
「あ〜。おにいちゃん、何か膨らませてるよ〜。何考えてるの〜?」
「まあ、本当。どうしちゃったのかしら? 調べてみましょうか?」
「ちょ、ちょっと! 二人とも!!」
雪枝さんと初めて出会った夜を思い出すと、どうしても股間が疼いてしまう。
と、そこを二人に見咎められたようで……って、何だかヤな予感……。
慌ててその場を逃れようと、後ずさりしかけた僕の両足の上に、雪枝さんがのしかかってきた。
思わず反射的に、ズボンを手で押さえようとするが、今度は千奈美が脇腹をこちょこちょくすぐってくる。
「さてさて、おとなしくしましょうね〜」
「はひゃ…ちょ……や…ひゃっ……」
幼子を諭すような優しい声で、雪枝さんがズボンに手を掛ける。
抵抗の声をあげようとしたのだが、くすぐったさのあまり、何だか分からない声が漏れてしまう。
「も〜う。おにいちゃん、大人なんだから、ジタバタしないのっ!」
「だ…ひゃ……って…ううっ……」
頭上から千奈美の、これまた年下の子を叱るような声が聞こえる。
そうは言うが……くすぐったいものは仕方がない。僕は身をよじらせながら、最後の抵抗をしていた。
「んん〜、これはいったい何でしょうか〜? パンツの中から膨らんでます〜」
「あう……ひゃっ…」
ズボンを太股まで下ろしたところで手を止め、トランクスの上からツンツンと膨らみを指で突ついてくる雪枝さん。
絶え間なくくすぐられている状態で、その微妙な刺激に耐えられるはずがなく、自然と声が漏れだしてしまう。
56510 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/12 22:18 ID:CMLgtyg1

「どうしたんだろうね〜? ね、雪枝さん、早く調べてみようよっ!」
脇腹から、へその周辺までくすぐる範囲を拡大しながら、千奈美が雪枝さんに語りかけた。
その目はキラキラと輝いている。……雪枝さんはともかく、千奈美って、こういうケがあったの?
などと思いながら、目は台所に向かう。そこには……空の一升瓶が3本と牛乳パックが何本か転がっている。
まさか………二人で、あれだけ飲んだのか? しかも僕が働いている間に!
「そう…ね。でも…これは……何なのでしょう? あら? 膨らみだけでなく、丸いものもあるわ」
「はあ…っ……あっ……」
冷静に分析しようとする、僕の思考回路を破壊する、雪枝さんの言葉と仕草。
雪枝さんは、千奈美の問い掛けに答えながら、膨らみから足の付け根にそって、
つつつっと指でなぞったかと思うと、根元に丸い、別の膨らみがあるのを確認して軽く握ってきたのだ。
同時に、下半身から流れ込む刺激に反応してしまい、思わず腰が動いてしまう。
「まあ、亮太さん。いきなり動き出したりしちゃって。どうやらこれは、何かが中でうごめいてますよ?」
「ええ〜っ!? 何が入ってるんだろ〜? 見たい見たい見てみたい〜!!」
「や…やめ……ひゃうぐっ!」
大袈裟に顔をしかめながらつぶやく雪枝さんの言葉に、千奈美がはしゃぎ声をあげて答える。
次の瞬間、千奈美がくすぐりを止めたかと思うと、今度は両手首を掴みあげながら、
そのまま僕の顔に腰を下ろしてきた。抵抗の声を上げようとした途端だったので、潰れたような声が漏れる。
僕の視界は、100パーセントが千奈美の大事な場所を覆う、真っ白い布で占められていた。
56610 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/12 22:18 ID:CMLgtyg1

「やめるなんてとんでもない。悪い病気だったりしたら、どうするのですか。さ、開けてみますよ」
「ぐぶ…ぐ……っ……」
僕の抗議の声を軽く流し、トランクスに手を掛けて、ゆっくりと下にずらす雪枝さん。
千奈美はその様子を声ひとつ出さずに、僕の顔にまたがったまま、まじまじと見つめている。
僕はと言えば、千奈美に圧し掛かられているおかげで、声はおろか、息すらもまともに出来ずにもがいていた。
「まあ、亮太さん。こんなところに、立派な棒がありますよ? どうしたのでしょうか?」
「わあホントだ〜。でも、先っぽから透明なお水が出てるよ〜?」
「んぐ〜! んん! ん! んんん!!」
とうとうトランクスを膝まで下ろした雪枝さんが、僕に聞こえるようにつぶやいた。
そう、このような状況下に置かれても、僕のモノは完全に天井を向いていまして……。
と、千奈美が片方の手を離して、指で先端をつついた。透明な液体が、モノと千奈美の指の間で糸を引く。
優しい刺激と息苦しさを同時に味わいながら、僕はうめき声とともに、
解放された手で千奈美の太股あたりを、ぴしゃぴしゃとひたすら叩き続けた。
「まあ、千奈美ちゃん。亮太さんが何か言いたがってますよ? ちゃんと聞いてあげないと」
「ん? あ、ホントだ〜。ね、おにいちゃん。何があったの? あたしに教えて〜!」
雪枝さんが僕の様子を見て、ようやく千奈美に諭すように言った。
千奈美は素直に、腰を少しだけあげ、自らの股間越しに僕の顔を見つめながら問い掛けてくる。
「だああっ! 二人とも、いい加減にしろっ!! …はあ…はあ…はあ…はあ……」
僕は思わず、大声で叫びながら、肩で息をしていた。
56710 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/12 22:20 ID:CMLgtyg1

「分かりました! これは多分、鬼の金棒です。鬼の手に渡っては大変です。早くどうにかしないと」
「ど、どうにかって……どうするの〜!?」
突然、雪枝さんがポンと手を叩いて大袈裟に頷く。千奈美もまた不安げな顔で雪枝さんに尋ねる。
完全に僕の言葉は無視されています、はい。
「そうですね…とりあえず、ここは鬼の目に触れないように、隠してしまいましょう……んっ……」
「あう……っ……」
言うや否や、雪枝さんは僕のモノを咥えはじめた。その目はとろんとして、焦点が定まっていなかった。
下腹部を襲う刺激に、僕は身悶えしながら悲鳴をこぼす。
「ん……んふ…ん……。ん……んんっ……さ……千奈美ちゃん……変わって……」
「う……うん……ん…んっ…」
「そ……千奈美ちゃん、お上手ね……ふふっ……」
舌をモノに絡みつかせ、顔を大きく上下にゆっくりと動かし続ける雪枝さん。
と、突然顔をあげ、千奈美にモノを咥えるように語り掛けた。
千奈美は、雪枝さんの言葉に素直に従い、おもむろに僕のモノを咥えだした。
雪枝さんの口の中とはまた一味違って、歯がモノを擦り続けている。多分、口が小さいおかげだろうけど。
千奈美に僕のモノを咥えさせている間に、雪枝さんは僕のズボンとトランクスを脱がしだした。
なんて見事な連携プレーなんだ………って、二人とも、さっきまでのケンカはどうしたんだ?
「ん……こふ…こふっ……けほっ……」
だがやはり、千奈美の口では少し小さかったようで、モノを奥まで咥え込もうとして咳き込んでいる。
これはこれで、結構嬉しいシチュエーション……かも。
56810 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/12 22:21 ID:CMLgtyg1

「んん? 千奈美ちゃんのお口じゃあ、まだ早かったかな? 仕方ないか。じゃ、こうしましょうね。
れろ……れろ…れろ…れろれろっ………」
「あく! うっ……!」
「…んふ? ……ん…んっ…れろ…れ……れろっ……」
「ちょ…ちょっと……ふた…り………とも…っ…あ…ああっ……」
雪枝さんが顔をあげ、千奈美が苦しそうにしている様子を見て、小首を傾げたかと思うと、
そっと千奈美の口をモノから離した。と同時に自分の舌を伸ばし、モノをチロチロと舐めあげ始めた。
モノ全体を包まれているのとはまた違う、局所的に強く感じる刺激に背筋がゾクゾクしてくる。
特にモノの先端、亀頭の付け根に舌が潜り込んだときに、耐え難い刺激が走り、声を漏らしてしまう。
千奈美は雪枝さんの様子を見て、同じように舌を伸ばしてモノを舐めあげる。
モノを挟み込むような、柔らかい刺激に、僕はあえぎ声を漏らすしかなかった。
「ん…んふ……んーーっ」
「あっ! ああっ!!」
雪枝さんが、亀頭から伸びる筋に沿って、舌をつつつっと滑らせる。
あえぎ声とともに、思わず腰がビクンと震えてしまう。
「んむ…ん……んっ……」
「…くう……ち…千奈美い……」
かと思えば、千奈美は両手で亀頭を左右に押し広げ、真ん中の穴に舌を潜り込ませようとする。
脳が痺れるような快感を覚え、無意識のうちに、快感をもたらしている相手の名を口走ってしまう。
もう…もう……限界…だ………。
「あ…ああっ!!」
まるで、腰が抜け落ちたのではないかと錯覚させるような快感の中、
僕は叫び声とともに絶頂に達してしまった。
「うわっ、す、すっご〜い!」
「んふふっ…たくさん……たくさん出ました…ね……白酒が……」
絶頂に達した瞬間、モノから大量の白い液体が、二人の顔目がけて吹き出す。
だが二人とも顔を背けるでもなく、僕からあふれ出した精を顔で受け止めていた。
千奈美は真ん丸い目をさらに丸くさせて、いっぽうの雪枝さんはうっとりと顔を紅潮させて……。
……待て!? 雪枝さん、今なんて言った!?
56910 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/12 22:21 ID:CMLgtyg1

「ん…んんっ……ん……ん……んっ…美味し……」
「んん……っ…んっ………」
僕がそう思う間もなく、雪枝さんは舌を伸ばして、千奈美の顔に飛び散った僕の精を舐めはじめる。
それに釣られるように、千奈美も舌を伸ばして、まるで、白化粧でも施したように、
僕の精で真っ白になった、雪枝さんの顔を舐めすくいだした。
「ん…ん…んん…っ…」
お互いがお互いの顔を舐めすくっているうちに、舌が触れ合う。
すると、まるで申し合わせたかのように、お互いの舌を絡ませあい、そのままくちびるを重ねだす。
僕は絶頂に達した直後にも関わらず、生まれて初めて見る、女性同士のディープキスに興奮していた。

「はあうっ!?」
「んふ……お元気ですね…亮太さん……ん…ふふっ……」
油断していた僕の下腹部に、突然襲い掛かる刺激に、思わず声が漏れだす。
ふと見ると、雪枝さんが千奈美と口づけを交わしながら、
ぞっとするような妖しい笑みを見せ、こちらを横目で見つめたまま僕のモノをしごいていた。
すでに絶頂に達し、刺激に対して敏感になっていたモノは、早くもピクピク震え始めている。
僕は、雪枝さんの笑みに射すくめられたかのように、指一本動かすことも出来なかった。
身動きしない僕を見て、満足そうな笑みを浮かべた雪枝さんは、そっと僕の両足をがばっと広げる。
「んふふっ。亮太さん……こちらは、どうなんでしょうか…ね…んぐ…ぐ…ぐっ……」
「ああ! うっ!!」
雪枝さんは、さらにペロリと舌舐めずりをしたかと思うと、いきなりモノの付け根にある袋を口に含んだ。
目の前が真っ白になるような錯覚とともに、快感が脳に響き、全身がビクリと痙攣してしまう。
「うん…んっ……んんっ…」
「く…っ……」
と、今度は千奈美が再び僕のモノに舌を這わせだす。
立て続けに襲い掛かる刺激に抗いきれず、意思とは裏腹にあえぎ声が漏れてしまう。
57010 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/12 22:22 ID:CMLgtyg1

い…いかん……、こ…このままじゃ…また……またすぐ、イッちゃう……っ…。
混乱した頭の中、何か紛らわさせるものが無いかとあたりを見渡そうとするが、
目に入るのはぷるぷると揺れている、千奈美の可愛らしいお尻を包む、真っ白い下着だった。
よく見ると、真ん中の部分がほんのりと湿って、シミを作っている。
「ん…? きゃっ!」
ええい! このまま黙ってイカせられるのなら! とか半ばヤケになった僕は、
おもむろに千奈美の下着をずり下ろし、千奈美のお尻を揉みしだいた。
千奈美は突然の刺激に、かなり意表を付かれたようで、上半身を仰け反らせながら悲鳴をあげる。
「んん…ふっ……じゅ…じゅるっ……」
「あ…ああ……あ…」
両手で千奈美の割れ目を押し広げ、中に舌を潜り込ませる。
やはり、そこはすでに熱い蜜が次々と湧き出していて、僕は夢中になって舌を動かし続けた。
僕の狙い通り、千奈美は僕のモノを弄るという目的を忘れ、舌の動きに合わせて声を震わせている。
「あ! あああ! ああんっ!!」
左手の中指で、割れ目の先端にちょんと突き出ている、真っ赤な豆を撫でてみた。
すると千奈美は、天井を見上げてあられもない声で叫びだした。
「ん? 千奈美ちゃん? ……まあ」
千奈美の声が気になったのか、雪枝さんがぱっと顔をあげる。
一目見て今の状況が飲み込めたようで、冷静にポツリとひとこと。……何で冷静なんだろ。
「んは? あ…雪枝…さん?」
ゆっくりと身体を起こし、千奈美を抱えあげる雪枝さん。
千奈美はきょとんとした表情で、雪枝さんを見つめている。いや、きょとんとしてるのは僕もだけど。
「! ゆ、雪枝さあんっ!!」
だが、雪枝さんが千奈美を僕の上に、仰向けに寝かせた途端、千奈美が叫び声をあげた。
どうやら雪枝さん、千奈美の胸に吸いついたようで、チューチューと音が聞こえてくる。
当然、思いも寄らない刺激に、千奈美が四肢をパタパタ振って暴れだした。
「ああ? お、おにいちゃん! おにいちゃん!!」
僕は両腕で千奈美の太股を抱え込み、そのまま割れ目に舌を這わせた。
「いや! あ! ああ! あああんっ!!」
程なくして、千奈美はひときわ大きな声をあげ、全身をひくつかせながら失神していた。
57110 ◆W/KpcIbe5Y :04/05/12 22:23 ID:CMLgtyg1

「ふふふっ…千奈美ちゃんも、ああしておとなしく眠っていると、いい娘なんですけれどね」
布団の上で、スースーと寝息を立てる千奈美を見て、雪枝さんがそっとひとこと。
……僕から見ると、そういう風に優しく語っている雪枝さんは、いいお母さんに見えるのですが。

「さて……亮太さん…ひな祭りの白酒ですが…私たちは亮太さんのおかげで
美味しく頂けましたが……亮太さんはお飲みになりますか、白酒?」
雪枝さんが、ちらりと片方の胸をさらけ出しながら、流し目を僕に向ける。
当然のことながら、雪枝さんの視線に敵う僕ではなく、迷わず雪枝さんの豊かな胸にむしゃぶりついた――

おしまい。
572名無しさん@ピンキー:04/05/14 13:58 ID:TtEvXt4a
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【妖怪】人間以外の女の子とのお話6【幽霊】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084053620/l50
573名無しさん@ピンキー:04/05/15 13:41 ID:284hgQ0A
あ、◆W/KpcIbe5Yさんこっちに来てたんだ。
雪枝さんがイイなあ(;´Д`)ハァハァ
574名無しさん@ピンキー
前スレがまだ生きてるとは〜