アギト・龍騎・ブレイドでエロ萌えスレッド

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
このスレに書き込む内容は
「仮面ライダーアギト」
「仮面ライダー龍騎」
「仮面ライダーブレイド」
の3作品の、ヒロインを使ったエロ小説だ。

なお、ブレイドについては、現時点では何も情報がないので、
放送開始まで待ってもらいたい。

ちなみに「仮面ライダー555」は、こっちに行ってくれ。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1068248335/

純愛ものでも、陵辱ものでも、萌えられる内容なら何でもかまわない。
また、よっぽど訳のわからない女性を引っ張ってこない限り、
上記3作品に登場した女性なら誰を使ってもかまわない。

荒らし・煽りは徹底無視。

では、はじめよう。
2名無しさん@ピンキー:03/12/24 13:00 ID:TstF43CW
ハッハッハッハッ、ズバット参上!ズバット解決!人呼んでさすらいのヒーロー、快傑ズバットが400getだ!
              _
           _ -‐> `ヽ___
         fy" ∠二`V ゙̄、
         {`i |;;;;;;;;;;;;;;`ー、>
            |ノ ト──r、_;;/フ        r‐r‐-、
         ,イ、 |   /  //     _ , - ‐ケスイソil})
      ___{`ヾ、ト、_,/__,ノ _ , - ' ´ _ - ' ´`7ゞ__;;}}
    r'ノ ̄`ヾ,ヾ;、_ ニ=‐ -` ´ _ - ' ´      _r';;;;;;;;_}
   /ン ト、ヽi _,ゝ- ' ´ _ , - t´_     __/`ー-、_ノ
. ∠rtt‐| レ‐'´ _ - ' ´ヽ、| ト、ゝ ̄ ̄ 7ゞ( ,ィ /::/
/_,イ{_{_{」. r‐'´__ ‐ヽ`i `ミ  ヘl `i::::_/::::::::ゞ、:::/
{_ゝ-‐‐ィ\|‐'´::::::::::::| |;;;ノ ,ノ`|| `y──‐‐‐ '´
l ;;;;;;_/`l   r===、ゞ)ヽ、{:::八  \
ズバット「糞スレを立てたのは貴様かっ!?言えッ!!」
>>1「違う!漏れじゃない!」
ズバット「ウソをつけ!!」
>>1「本当だ、漏れは糞スレなんて知らん」
ズバット「デーイッ!!ズバット、アッタァァァ〜〜〜クッ!!(アボーン)」
3名無しさん@ピンキー:03/12/24 13:00 ID:TstF43CW
・・・ギャア
4名無しさん@ピンキー:03/12/24 17:48 ID:Q4D+JFaU
メ・ガリマ・バ萌え〜
5:03/12/24 18:39 ID:p36N57lb
>>4
悪いが、クウガは遠慮してくれないか。
6名無しさん@ピンキー:03/12/24 19:09 ID:Q4D+JFaU
>>5
バンザド!!
ゾグギグヅロシザ!!
7:03/12/24 19:30 ID:p36N57lb
>>6
悪いが、日本語で喋ってくれないか。

…いや別にクウガのキャラで書いてもいいんだけど、俺がよく知らんからさ。クウガを。
8名無しさん@ピンキー:03/12/24 20:00 ID:Q4D+JFaU
30日だか31日にG4を放送するらしいよ

水のエルたんはぁはぁ
9名無しさん@ピンキー :03/12/24 22:34 ID:fN4IXAWK
即死回避・・・ってなにすればいい?
わからんので無粋突っ込み
>>8
G4に水のエルは出てこない・・・って知ってる罠(w
10黄昏の文芸作家:03/12/24 22:41 ID:RzrAaNYy
>>8
首都圏以外でも放送する…って解釈で…いいのかな?
11名無しさん@ピンキー:03/12/25 00:36 ID:dpQ9wgXX
可奈たんハァハァ
12名無しさん@ピンキー:03/12/25 00:39 ID:Tn9dGL2+
空我が平成系で一番好きだな
榎田さんに踏まれたい
13名無しさん@ピンキー:03/12/25 01:37 ID:8WSO5Z51
取り合えず即死回避書込み
14名無しさん@ピンキー:03/12/25 09:19 ID:ef57J+Kh
涼×リサなんか簡単に書けそうだな。
15名無しさん@ピンキー :03/12/25 18:40 ID:alzUf0pW
真魚のエロキボンヌ。
相手は・・・不幸な涼にたまにはおいしい所を・・・
16名無しさん@ピンキー:03/12/25 23:47 ID:dpQ9wgXX
>>15
真魚はやっぱ翔一だろ。
つか、涼は相手には困らないと思うがw
17名無しさん@ピンキー:03/12/26 00:54 ID:5zrKfsvo
涼には犬が居るじゃないか!!!
18名無しさん@ピンキー:03/12/26 08:10 ID:s3vn4sjs
>>17
禿ワラタ。

・・・ところで氷川君はどうなる?
19名無しさん@ピンキー:03/12/26 11:39 ID:r1gwgRuv
>>17
犬だけかよw
氷川は小沢姐さんかなぁ…。小沢さんは禿とでもいいような気がするけど。
20名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:27 ID:s3vn4sjs
とりあえず即死回避のために30まで埋めるか。
21名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:29 ID:s3vn4sjs
21
22名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:30 ID:s3vn4sjs
22
23名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:31 ID:s3vn4sjs
23
24名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:32 ID:s3vn4sjs
24
25名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:33 ID:s3vn4sjs
25
26名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:34 ID:s3vn4sjs
26
27名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:35 ID:s3vn4sjs
27
28名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:35 ID:s3vn4sjs
28
29名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:36 ID:s3vn4sjs
29
30名無しさん@ピンキー:03/12/26 17:37 ID:s3vn4sjs
30!
よし、これで即死はまぬがれた。
さて次は神が現れるのを待つだけだな。
31名無しさん@ピンキー:03/12/26 21:20 ID:r1gwgRuv
>>30
必死なお前にワラタ
32名無しさん@ピンキー:03/12/26 22:33 ID:K5/B013N
クウガは駄目?
33名無しさん@ピンキー:03/12/27 02:01 ID:/4EPNW9D
RXは?一応平成ライダーだけど・・・。っーか、こいつしかエロ小説見たこと無い。
34名無しさん@ピンキー:03/12/27 05:59 ID:zbOdQH1P
南浩太郎
35名無しさん@ピンキー:03/12/27 08:43 ID:32X+rP6o
>>1が最低限のルールを定めてるんだったら、それに従えと。
36名無しさん@ピンキー:03/12/28 03:44 ID:FXc9nsF9
クウガならネタあるのになー。
駄目かぁ。
キャラをアギトに挿げ替えて投下するか、
もしくは仮面ライダースレを建てるべきなのか?
龍騎はヒロインがブ(ry…で無理。
37名無しさん@ピンキー:03/12/28 10:56 ID:Vqw1bF6e
>>36
龍騎には美穂タソがいるじゃないか!
38名無しさん@ピンキー:03/12/28 14:15 ID:/h8Ptbfa
>>37
キターーーーーーーー。あと島田さんがいるじゃなか!それと、北岡さんと玲子さんも!
39名無しさん@ピンキー :03/12/28 16:19 ID:7Co57Dcf
百合絵さんを忘れるな!
40名無しさん@ピンキー:03/12/29 07:47 ID:eWXfrwcL
なんでそんなに優衣を悪く言うかね?
十分可愛いと思うが。
41名無しさん@ピンキー:03/12/29 09:41 ID:dslK+dTj
>>40
俺も本当は可愛いと思うんだが、どうにも画面映えしないというか…。
42名無しさん@ピンキー:03/12/30 04:18 ID:949NP2nr
いや、普通に不細工だと思う>龍騎ヒロイン
テレビに出て良い顔ではないだろう。
アギトや555に比べたらレベルがかなり劣ってないか?
島田や令子などOLEジャーナルのキャラや
映画に出た加藤夏希辺りは良かったが。


って仮にもアイドルに向かってひどい事を言ってしまった様な気がw
神の訪れを待ちながら逝きます。
43名無しさん@ピンキー:03/12/30 12:44 ID:Te8x4ktI
それでもオーディション通って出てるわけだし、そこら辺にいる一般人の女どもと比べたら
ずっと可愛いはずだろ。
アギトや555と比べるのは可哀想だからやめとけ。
44名無しさん@ピンキー:03/12/31 07:43 ID:dSILfgOI
ブレイドの画像を近所の本屋で見た。

 悪い夢かと思った
45名無しさん@ピンキー:03/12/31 10:26 ID:pfPNsFvh
>>44
今日放送してたアギト映画で予告やってたけど、あのデザインでも動くと
あんまり気にならないとオモタ。

つーか真魚タソ(;´Д`)ハァハァ
46名無しさん@ピンキー:04/01/01 04:53 ID:R9SwfFXw
小沢さんがどうにかこうにかされる奴おながいします!
平成女キャラで小沢さんが一番好きだ…
お相手は禿がいいなー


…新年早々こんな書き込みしてる自分がいやだ…
47名無しさん@ピンキー:04/01/01 18:55 ID:6nz549Uu
>>46
禿?
その辺の禿げオヤジとゆー事ですかな?
嘘ですすいません。
48名無しさん@ピンキー:04/01/04 01:01 ID:OCzX6gP2
>>39
だしてくれ!だしてえ!!(ネタを)
49名無しさん@ピンキー:04/01/05 19:50 ID:BJ6X/FzS
上げなきゃ何も始まらん。
50名無しさん@ピンキー:04/01/06 21:53 ID:0lV5EIa0
 
51名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:23 ID:gPkGGPNv
城戸タソ(*´Д`)ハァハァ…
逆レイープされる城戸タソ(*´Д`)ハァハァハァ
52名無しさん@ピンキー:04/01/07 01:39 ID:JuBMjvNb
浅倉×美穂で一つお願いしたい。
そしたら、すごく うれしい。
53名無しさん@ピンキー:04/01/07 09:08 ID:kOxGR/5F
同意せやう。
54名無しさん@ピンキー:04/01/07 18:36 ID:CniJ8NsD
浅倉×美穂はなんつーかありきたりなんで、
むしろ偽真司×美穂キボンヌ。
55名無しさん@ピンキー:04/01/07 18:57 ID:kOxGR/5F
冷静に考えると、このスレってまだ一人も職人さん降臨してないんだよな。
誰か来てくれ〜〜!!
56名無しさん@ピンキー:04/01/08 16:20 ID:c1Fxpx5n
あげ。
57名無しさん@ピンキー:04/01/09 08:59 ID:zsk5bq9Y
>>54
ソレ(・∀・)イイ!!
58名無しさん@ピンキー:04/01/09 09:47 ID:0oKduLEh
裏真司「どうだ感じるだろう、霧島美穂… ハァハァ」
美穂「う、くんっ… お、お前、真司じゃない…」
裏真司「何を言う、俺は城戸真司だ」
美穂「ち、違う… 絶対に違う!」
裏真司「何故そう言い切れる?」
美穂「真司はもっと大きかったよ!」
裏真司「な、なんだってー!」

その後
裏真司「俺はもう鏡の中の幻ではない! 最強のライダーだ! チンコもでかくなった!」
蓮(何言ってんだコイツ…)
59名無しさん@ピンキー:04/01/09 14:05 ID:g42ianrJ
表真司=包茎で巨根

裏真司=ズル剥けで粗チン

が公式ですよ
60名無しさん@ピンキー:04/01/09 16:16 ID:ZuHl4eFe
>>58-59
お前ら面白すぎ。









・・・なんか虚しいぜ。
61名無しさん@ピンキー:04/01/10 09:11 ID:UdowSunK
あげ
62名無しさん@ピンキー:04/01/11 19:34 ID:RhdTF9oo
あげ
63名無しさん@ピンキー:04/01/12 10:29 ID:xyuXA32s
あげ
64名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:49 ID:moV5+mUR
あげ
65名無しさん@ピンキー:04/01/14 17:33 ID:C17EPmX7
あげ
66やたがらす99:04/01/15 00:13 ID:l9TXJpBC
申し訳ありません
たまにはライダーも書きたくなりましてやってきました
あともう少しかかなければならないので
今日か、明日になってしまいそうなのですが龍騎のSSを
かかせてもらいます
(勝手に投下するとちょっと悪い気がしますね)

その時はよろしくおねがいします
かなり悪いので期待しないでください
むしろ悪いと思うと良く思えるかもしれませんw
67名無しさん@ピンキー:04/01/15 13:36 ID:rW4q1/El
>>66
ありがとうございます!
貴方がこのスレ初の職人さんということになります。
楽しみに待っています!
68名無しさん@ピンキー:04/01/15 19:45 ID:oRwa912F
>>66
お前は…なるべくイ`…。
69名無しさん@ピンキー:04/01/16 15:29 ID:AhqXLRI1
66さん楽しみに待ってますよ。
 男が一人机の上でパソコンをカタカタと打っている。何日も眠っていないらしく目のまわりにクマが出来ていた。
 髪がボサボサに生え、来ている服は黒く汚れている。顔の方はなかなかの色男だ。だがこれでは台無しである。時々、ガクッと体を揺らす。疲れもかなりある。
 部屋の様子は散らかっており、あたりには食べかけのカップ麺の容器やとても常人ではわからないような計算を書き込んだ紙が散乱していた。壁にはカレンダーがかけてあったが、それもほこりをかぶり使ってもいない。
 窓もあるのだがカーテンを閉め切り、鍵をしっかりとかけている。鉄製のドアも同じようだ。誰かが入ってくる事を拒否しているかのようだ。
 鉄製のドアの隣には神崎士郎という表札が掛けられていた。もうひとつの名前が横に書いてあるようだが汚れておりよく見えない。
「はぁ、やっと基本プログラムの完成か。…長かった。本当に長かった」
 カチッとキーボードを一回押すと大きなため息をはく。体をコキコキと動かすとイスから立ち上がり、ベッドに体を投げ出した。そのまま目をつむる。
 眠ってしまうのかとも思われたが、ガバッと起き上がるとまたパソコンへ向かう。あれだけのことがこの男、士郎には休息になったらしい。
「データを転送してと。優衣…お前を生き返らせるためなら俺はなんだってやるぞ」
 目をちらりと隣に向ける。目が向いた先には小型の機械があった。小さな貯金箱ほどの大きさで、なにやらメーターやスイッチがついていた。
 その機械とパソコンは繋がっており、そこへデータを送信するようだ。かなりの高性能と思われた。
「スイッチ…オン。これでデータの転送により…がよみがえるはずだ」
71題名は『罠』です:04/01/17 00:24 ID:K3by3151
 機械から赤い光が照らされる。光は天井、壁、床、全ての方向へ照らされた。どういう原理なのかはわからないが、光は反射され一点の場所へ集まる。
 そこへバチバチという音と電気がはじけ人の姿が浮き出してくる。その姿は士郎より小さな体をしていた。体の形状からすると女の子のようだ。
 部屋が崩れると思えるほどの大きな音がした。風がまきおこり散らかっていたゴミは空を舞った。何度も士郎の体にぶつかってきて痛い思いをしたがそんなことは問題ではない。
 次第に風はおさまり、ゴミも床の上で再び散乱する。機械は、音といっしょに壊れてしまったのかプスプスと煙を上げている。
 そんな散らかった部屋の上に一人の女性が立っていた。髪は黒髪で、ヘアスタイルはショートカットだ。なぜか裸のままである。
 ふっくらと胸はふくらみ、下半身にはほどよい筋肉がついていた。女性の場所は、不思議な事にまだ何も生えていない。
 少女の数メートル先には士郎が立っていた。何も言わず、動きもしない。少女の方も目を閉じているまま動かない。
 静かな沈黙が二人の間に訪れた。だがこの沈黙もすぐに破られる。士郎の目がどんどんと潤んでくる。今にも泣き出しそうだ。
「…優衣。優衣。優衣」
 ぶつぶつと口の中でつぶやいている。頼りない足取りで近づくとゆっくりと両腕を上げ、女性を抱きしめる。女性の頭は胸にうずまるが、反応しない。
「お前なんだな。…やっとお前を生き返らすことが出来たんだ」
 何の反応もしていないが、そんなことは気にしない。ただただ力を思い切り入れ優衣と呼ぶ女性を抱きしめている。
 十分近く立った時、やっと優衣がモゴモゴと動き出した。頭を胸に押し付けられている為、息苦しいらしい。慌てて動き出した優衣に気づく。
「ご、ごめん!大丈夫か?優衣」
 手を離し、様子を確かめる。顔をしかめ、コホコホとセキをしていた。士郎は自分の力の入れようにあきれ果てる。
(…力を入れすぎたな。俺とした事が。優衣になんて事をしてんだ)
72名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:24 ID:K3by3151
「優衣、大丈夫か?」
 笑いながら、優衣の顔をぬぐってやる。このホコリとゴミだらけの部屋にいたせいで体が少し汚れていた。髪も風のせいでぐしゃぐしゃだ。 
 幸せそうな士郎の耳にふいに信じられない言葉が飛び込んでくる。
「…おにいちゃん、誰?」
 寝ぼけながら、一言だけ言う。士郎は目を開いて、信じられないという顔をした。心臓をいきなり掴まれたかのような驚きに襲われる。
「…誰って?俺はお前の兄じゃないか?」
「違うよ。私のお兄ちゃんはそんなに大きくないもん。…あなただぁれ?」
 優衣を驚いた目で見つめる。まさかそんなことを言うとは思わなかった。実際に士郎は士郎であって、違う人間ではない。
 なのに優衣は違うという。その理由がわからず頭を抱えていた。ふと机を見る。そこにはいくつもの写真立てが置いてあった。
 どれも昔の優衣をうつしたものばかりだ。もちろん、そこには士郎の姿もうつっている。それを見てピーンと頭にひらめくものがあった。
「そ、そうか!お前はまだ七才なのか」
 確かにデータを作ったとき知能の設定では、まだ七才の優衣だった気もする。なぜならそのときに優衣は死んでしまったからだ。
 十七才になるイメージで優衣をよみがえらす事には成功した。
 だからといって頭も成長しているか、というと疑問も残っていたのだ。もしそのまま七才だった場合、優衣が士郎を兄と思ってくれないのも無理はない。
 その時、士郎もまだ中学生ほどだったのだから。疑問が裏目に出た形だ。
 とりあえず説明をしなければどうにもならない。一応、なんとか教えて見る事にした。
「俺は。いや、僕は神崎士郎。君、神埼優衣の兄なんだ。…信じてはもらえないだろうけど」
 そのとおりでまったく信じてはくれそうにもなかった。いや信じるというより、もっと他のほかの問題がありそうだ。
 優衣はぽかんと口を開けている。あれではまだ知能の発達は出来ていないと見るべきだろう。頭を抱える。
 だがすぐに立ち直る。考えを変えることにしたのだ。
73名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:25 ID:K3by3151
「何、心配はないか。とりあえず優衣は行きかえったんだ!それでいい!それだけで十分なんだ!」
 両手を握り締めガッツポーズをとる。触れる事ができ、笑ってくれる優衣の姿がある。今まで捜し求めていたものが目の前にいる。
 本当にそれだけで胸が熱くなり、想いでいっぱいになる。あまりにうれしかったのか、暖かな一筋の涙が頬を伝った。
 優衣はなにやら、目の前の士郎がうれしそうな顔を見て自分もうれしくなったようだ。笑いながら胸に向かって飛び込んでくる。
 本当の兄とはまだ思っていないようだが、それでも悪意ある人間ではないことに気づいたのだろう。胸の中で顔をぐりぐりと振り回す。
「コラ!痛いよ。それにこんなに汚れてるじゃないか」
 体をみると確かに汚れている。事故が収まった後もバタバタとうるさい事を続けていたからだろう。
「…汚れてるね。優衣、お風呂入りたい!」
「お風呂?」
 風呂のことまで考えてはいなかった。確かにこの部屋には風呂もある。だが少々操作も難しく、優衣ひとりでやるには危険かもしれない。
 ある考えが頭をよぎる。ブンブンと振り払おうとするが、どうしても離れない。仕方ないので嫌われるのを覚悟で言ってみる事にする。
「優衣。…一緒にお風呂入るか?」
「……」
 何も答えてくれない。やはり駄目だったのか、と後悔したその時
「うんっ!」
 元気な声で優衣がいってくれた。士郎はホッと胸をなでおろす。士郎は自分が言ったことは、異常な事だと無粋してしまったのがそもそもおかしいのだと思った。
 このように何も隠さずに言えば、こんなに簡単に出来る。学問でも同じだったはずだ。基本が大切なのだ。
「じゃ、行こう。あ、そこに気をつけて」
 士郎は優衣をつれてバスルームへ向かう。部屋につけられているバスルームは小さいが、なかなかの設備と用意をしていた。ただ風呂に最近入ってはいないのでどうなっているかが少し不安だった。
74名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:26 ID:K3by3151
「わぁ、凄い!とっても綺麗」
「本当だ。…よかった」
 風呂は、電気が少し薄暗いものの綺麗なままで十分使えるようだ。水や湯もちゃんと出る。少し優衣をどかし、水であたりを洗う。ピカピカと光だし、とても綺麗だ。
「さっ、脱いで…といってももう脱いでたんだ」
 優衣を脱がそうと手を伸ばしたが、すぐに引っ込める。もう優衣は裸になっており脱がす手間などいらないからだ。不思議なものでいままでほとんど気づかなかった。喜びのせいでそんなことは頭の片すみにでも追いやられたのだろう。
「じゃ、先に入ってるね!…すぐ来てね」
 楽しそうに笑うと風呂の中へ入ってしまった。とても理解が早い。自分が子供の頃、優衣はあんな子供だったかなと首をかしげていたがすぐに服を脱いでしまう。
 服は放り投げられ、竹で作られた籠の中へうまく着地する。そうして少し、体を動かすと閉じられていたバスルームのドアを開く。
 湯気が開いたドアから流れ込んできた。目の前がよく見えなくなる。小さな風呂なので、手を伸ばして優衣を探す。だがうまくつかめない。
 何も見えぬまま一歩ずつ足を踏み出す。やっと湯気が晴れてきて、目の前にいる優衣の姿が見える。
 優衣は体をぷりぷりと動かし、風呂へお湯をはっていた。どんどんとお湯は風呂の中へたまっていく。その様子をなごやかな目で見ていると優衣が兄の様子に気づいた。
「あっ!お兄ちゃん。どうしたの?ボーっとして」
「いや、なんでもないんだ。お湯をはっていてくれたんだな。ありがとう」
 ありがとうの言葉にエヘヘと笑顔で答える。一応士郎は妹の手前、自分の物の前をタオルで隠して狭い浴室の中で隣に座る。
 その後、士郎はお湯がたまるまで自分の体を洗っていたり妹にシャワーをかけたりしてやっていた。
 お湯がたまり、二人は体全体にかぶる。温かいお湯は疲れた二人を癒してくれる。傷に少しうずいたが、それでもこの気持ちよさと交換するならかまわなかった。
 そんな幸せな時、優衣がふいに
「体洗わなきゃ。ごめん。ちょっとどいて」といった。
75名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:27 ID:K3by3151
 片手を離れた場所の石鹸へ伸ばす。だがあまりにも離れすぎている為届かない。必死に手を伸ばすと、次第に体が傾いてくる。
 そしてドスンと音を立ててこけた。頭を抑えているものの仰向けになってしまう。その時、ふいに大きく足を開いてしまった。士郎の目に優衣の秘所が丸見えとなった。
 ドクンと心臓が鳴る。妹の秘所を見ただけなのに、おかしなことだった。必死に早くなる鼓動を止めようとしてもどんどんとひどくなるばかりだ。
(まさか…抱きたいと思ってるのか?妹を?馬鹿な。…本当に馬鹿だ)
 自嘲を含む呟きを心の中でする。まったく馬鹿らしいと思っても、否定が出来ない。そういえば昔からお互いに好き好き言っていた兄弟だ。
 遠く時を離れあったいま、偶然にも相手を好きになってもおかしくはない。むしろ確率は高いかもしれない。
 気にすれば気にするほど、おかしいと思えば思うほど自分の心に問い掛けるものを否定できない。確かにさっき抱きしめた時は愛に近かったのかもしれない。
「お兄ちゃん!」
 頭を抱えていると、隣の優衣が大胆な事をする。となりで頭を抑えている士郎に対し抱きついてきたのだ。しかも後ろ向きに。ムニッと柔らかな胸が背中に押し当たる。 
「どうしたの?転んだのがそんなにおかしい?」
 下を向いていた為、笑っているのかと思い飛びついて驚かしたらしい。ぐりぐりと体を動かす。ことにより胸もあたり背中が刺激された。
 もう耐え切れなかった。衝動を抑えきれない。自分の夢がかなった達成感と、妹が目の前で笑っているというこの喜び。二つがうまく入り混じり自分を動かしていく。
「優衣っ!」
 今度は士郎が体ごと飛び出し、優衣を抱きしめる。だがバランスを崩してしまい、バスルームに大きな音を立てながら倒れてしまった。備え付けてある石鹸だのシャンプーだのがそこらへ飛び散っていく。
「いたたたたたたた。くぅ〜」
 優衣はというと今度はちゃんと受け止められたのか、まったく傷ついたり痛がったりという様子はない。それも当然で裸の優衣の下に下敷きになる格好で、司郎が倒れているからだ。ギリギリの状態で何とか優衣を守る。
「お兄ちゃん?………プッ、ハハハハハ」
76名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:28 ID:K3by3151
 大きな声で優衣は笑った。頭を抱えて苦しんでいる士郎の姿が、それだけ面白かったのだろう。とても無邪気だ。
「大丈夫か?優衣」
「さっきから大丈夫か?大丈夫か?ばっかりだね。大丈夫だよ。そんなに言わなくても」
 とまだ笑っていた。フーとため息をつく。確かに言うとおりで心配しすぎるのもよくはなさそうだ。無駄に気を使わせてしまう。
 ついに抱きついてしまった。どうしようもなかった。
 このまま何も気にしない事も可能だが、それでも自分の気持ちを押し込めてしまうかもしれない。
 ふと真剣な表情をする。 
「優衣、ちょっとこっちを向いてくれるかい?」
「え?」
 優衣が静かな声の士郎を見つめる。
「優衣、僕はお前を気持ちよくさせたいんだ。…これからすることに我慢してくれるかい?」
「う、うん。わかった。我慢するよ」
 真剣な顔で言われ、首を縦に振るしかなかった。優衣には士郎が何を言っているのかよくわからない。
 それにここで嫌だといっても許してくれそうにないし、許してくれたとしても悲しがるだろうと思ったのだ。恐る恐る了承した。
 士郎はそんなに気を使ってもらい悪いと思いながらも右手を伸ばし優衣の肩に置く。そして肩から指先にかけてゆっくりとなでていった。
 感じているらしくピクピクと動いている。肌がきらめきとても美しい。そのまま、一生眺めていたいほどだ。
 次に小さな胸の先を見る。小山の上に突起が二つあった。  
「やだぁ!お兄ちゃん、見ないでぇ」
 胸を隠して、背を向けた。とても恥ずかしいのだ。七才といったら少しは、そういうことも考え出す時期である。
「大丈夫だよ。恥ずかしくない」
77名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:29 ID:K3by3151
 そういって、体を正面に向けさせる。もちろん胸を隠している腕はとってしまった。あらわになった胸を、今度こそまじまじと見つめた。
 小さな胸。そんなに大きくはない。だが、張りがあり潤っている。突起部分もほのかなピンク色に輝いていた。
「食べたい」
 聞こえないほどの小さな声でそういうといきなり口を近づけ片方の突起をくわえてしまった。
「ひっ!」
 体を緊張させ優衣は驚いている。胸をこんなにも真剣に見られたのは初めてだし、くわえられたのも初めてだ。びっくりして目を白黒させている。
 いやいやと逃げようとするが、士郎の優しい微笑みはその行いを許してくれそうにない。すぐに力を抜き、少しでもこの感覚に耐えようとする。
 女性の乳首を加えたのは久しぶりの事だった。若い時はそのルックスでもてていたため、何度か女性とも付き合いSEXもした。その時、なんどか舐めた事もある。
 が、そんな女性たちとは違う。とても綺麗に思うし、可愛いと思える。優衣だからこそだろう。
「あああぁぁ。ひっ、ひっ」
 悲鳴のように何度も何度も声を上げる。やはりきついのだろう。
(可愛いなぁ。くそっ)
 心の中では、士郎の惚気に近いつぶやきがあった。あんまりに可愛いので、つい力を入れすぎてしまう。喘ぐ声を更に聞いて見たいと思ったのだ。
「い、痛い。やだっ!」
 だがそれは逆効果だった。あまりに強くかんだ為、痛みに耐えかね押し飛ばされてしまう。思わず壁に頭をぶつけそうになってしまった。
 優子はあわてて、司郎の下へ近寄る。
「ごめんなさい!」
「いや、何ともないよ。俺こそごめん。痛くさせちゃったかな」
 必死に謝る優衣の方を向く。とても大げさに謝っている。先にしたのは士郎なのに、まるで自分だけが悪いかのようだ。
 ふと目を下に向けた。気づかなかったが、少し見える秘所がトロトロに光っているのがわかる。
 もう余計な事は無駄なのかもしれないとおもった。あれだけ濡れていれば…あるいはもし入れる事が出来るのかもしれないと思った。
78名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:42 ID:K3by3151
 ふいにそんな考えが頭をよぎり、自分の腰をまくっていたタオルを取ってみる。下からは己の肉棒が見えた。
 少し黒い色になっており二十センチほどだろうか。それほど大きなものではにが、十分な大きさでもある。周りの太さもありそうだ。
 優衣の目の前に肉棒だし見せる。妹に見られているだけでもう出てしまいそうだ。ぷるぷると震えている。
 下半身からこみ上げるものをそこで必死に止める。
(…こんなところで白濁を出しちまったら馬鹿みたいだ)
 こみ上げるものに、たえながらも心の中では、妹を抱きたい、抱きたいと思っている。それなのに出せない。とてもつらかった。
 出してしまったら、ここから先に行ってしまったら全てが終わりそうなそんな感覚だった。だがここでやらなければならない。
 自分のわがままのためだけに。それのみのためだけに。やると決め、優衣のほうへ行く。
「優衣。最後だ。…これが終わったら全部終わりだ。いくよ?」
 答えはない。目が了承の二文字を示している。もうここまで来たら全て同じだとわかっているのかもしれない。恐れを乗り越える。  
 妹をうつぶせにさせた。今度は、少しでも入れやすいようにしておかねばならない。でなければ痛くさせてしまうだろうから。
 場所を確かめると、そこへ人差し指を一本入れてみた。ズブリという音と共に中でキュッとしまる。処女なのかどうなのかはわからない。
 そもそもあの機械は、そんなデータなど関係ないところで作った。無駄なデータを入れて下手な事になっても困る為だ。 
「うああああぁ」
 思わず考え事をしていると指をどんどんと動かしてしまったらしい。痛いほどの力でいれているほうの腕を握り締められていた。
 苦笑いをして、抜き去る。指の先端にはぬちゃぬちゃと光る蜜がこってりとついていた。蜜を指と指でもてあそぶ。ぬるぬるとした感じが実に面白い。
 つい口に入れてみてしまった。優衣は目を開いて驚いた。汚らしいそこから出たものを舐めれるなんてと驚いているのだ。
「舐める事なんて簡単だよ。優衣のものなら何だって舐めれる。俺の大事な妹なんだから」
79名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:43 ID:K3by3151
 それだけいうとついに目を閉じ、心を静かにさせた。そして自分の肉棒を持ち秘所へ向け狙いを定める。
「痛かったら痛いといいなよ。…我慢しなくてもいいからね」
 首を振る。心の中では驚き、怖さ、興味がいりまじっているのだろう。それは士郎とて同じ事だった。どうなるのか、どういう結果になるのかわからない。
 だが結果は結果だ。やることのみに意識を集中させる。
 ぐちゅと、卑猥な蜜の音が響く。腰を深く突き入れた。別に先に当たる者はない。処女という事は別に気にせずともよかったようだ。
 それに恐ろしいほどピッタリとくっついている。兄弟だからというわけではないだろうが、それでも不思議な事だった。士郎と優衣にとってはこれほどよかった事もまたなかった。
 秘所は肉棒をたやすく飲み込んでいく。たまっている蜜は流れ落ちている。甘い匂いが士郎の鼻をくすぐるのだった。
「いやぁ、いやっ」
 叫び声をあげるが、その声に鬼気迫るものはない。むしろ喜びからあふれ出る声のように聞こえる。
 士郎が下半身に力を入れると、優衣は背中に爪を立てて抱きついた。背中に痛みが走るが、それより何十倍も快感が支配していた。
 少しでも気持ちよくなるよう司郎は必死に首元や乳首を舐めてやる。大胆に、小さく、大げさに噛んだりねぶったりと。
 そしてついに唇をも奪う。ふたりは舌を絡めあい、欲情に燃えていた。二人の舌は生き物の蛇のように絡み合う。つばの匂いと音を立てながら。
 何度も何度も膣内を味わい堪能する。肉棒は何度も何度も動き、脈を打っていた。
「変だよ、お兄ちゃんっ!体がおかしくなっちゃうよぉ」
「大丈夫だ。僕が…俺がいるから大丈夫だ」
 絶えかねたように叫ぶごとに、きつく締められるがなんとも気持ちいい。体中の神経がそこに集まり、またそこから全ての快楽を分けてもらっているかのような気持ちになる。
 腰を狂ったように振る。さっきまではあんなに大事にしてやろう、といっていたのにもう自分だけのことに真剣になっていた。
 秘所の間はぐちゅぐちゅと濡れ、肉棒がその隙間を何度も何度も往復する。蜜は肉棒をすばやく入れる薬になってくれていた。
 腰の上げる位置が上だった為、偶然にも優衣の肉芽をこすり上げる結果となった。おおきな喘ぎ声が浴室に響いていく。
80名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:45 ID:K3by3151
「ふあぁっ、あああぁぁぁっ!」
「いいな…。優衣の中は本当にいい」
 士郎はそういいながら何度も何度も何度も、腰を打ちつけつづけるのだ。そして余った腕で優衣の手を握り、胸をもてあそぶ。突起をくりくりと弄繰り回す事により更に蜜はあふれ出てくるのだった。 
 肉芽や突起をもてあそばれる感覚は優衣にとっても初めてだったようだ。もちろんSEX自体が初めてなのでどうしようもないのだが。
 思いもしない快感に悲鳴に似た声を上げ、あつい吐息を吐いていく。吐息は湯気にかき消されていった。二人の髪は汗を吸いしっとりとぬれていた。
 女性を抱いた事はある。しかし妹を抱いた事はほとんどの人間はない。その背徳感がさらに興奮を高めていく。直接責められる膣の威力とは別に、そのことにより即座に男の欲望を吐き出してしまいそうだ。
「ひいいいいっ!いやぁっ!壊れちゃう、壊れちゃうよ」
「よし、そろそろ終わりだ。優衣、俺にしっかりとつかまれ」
 そういうと、なんと士郎は床に倒れていた優衣を抱き上げる。まるで駅弁を配る人のような格好になり、更に奥への攻撃をし始める。子宮に直接とどくとおもわれるほど突き刺さる。
 空の上で何度も何度もバウンドし、跳ね上げられ今にも壊れそうだった。もう目もくらくらきている。士郎の背中に汗が幾重にも重なって流れた。
 腰を深くおとす。最後の時が近づいている。肌に朱が混ざり小さな乳房がゆれる。呼吸もだんだんと荒くなる。
 中をかき回す音はどんどんと大きくなり、痺れにもにたものが腰を襲った。その時、一気に体を震わした。士郎の肉棒にたまったものがはじけたのだ。 
 はじけた肉棒はその口元から白い液をたくさんたくさん放っていった。子宮のみでなく、他の場所全てにむけ白液は送り込まれる。
「ふあっぁぁぁぁああああ!!」
「うおおおおおおっっっ!!」
 二人は絶頂へのぼり詰める。高く高く、快楽を貪りながら。蜜も、精液も全て溢れ出す。足元のタイルに雨のように降り注ぎ、ぬるぬるとした感触と奇妙な匂いを残した。
 糸が切れた人形のようにそのまま二人は固まっていたが、士郎は優衣を持ったまま動きギリギリまでたまっていた風呂のお湯の中へ入っていった。
81名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:46 ID:K3by3151
 体を暖かな湯が優しく癒してくれる。肩まで深くつかり、お互いにからだを支えあう。二人はお互いの肩に頭をおき息を吐いていた。
 透明の水の中へ、白液が浮かんでくる。もちろん汗も、蜜も、何もかもだ。
 そのまま二人は何十分となく、繋がったままお湯に体をまかせていた。
 風呂場で眠りこけてしまった優衣を持ち上げると、自分のベッドへ寝かせる。ほとんど使われなかったせいで、しわくちゃになっていた。
「今度、ちゃんと干しておかないとな。じゃないと優衣が眠れないから」
 独り言のようにそういうと、毛布をかけ寒くないようにしてやる。大事な体だ。なんとかして蘇らせた優衣だ。さっきは手ひどく扱ってしまった。
 いまはそれを後悔している。自分の欲望をぶつける為に、優衣を生き返らせたのではないのに。
「優衣。…もうお前を決して失わない。いつも俺といっしょだ」
 まだ濡れている髪に触れ優しく言葉をかける。それは母が子に対する愛情のように深い。ふと安心したのだろうか。ウトウトと眠りかけてしまった。
 電気もそこらでついているし、まだゴミも片付けていない。しかしこの眠りには逃れられなかった。
「…あした、すればいいか。そう明日、優衣といっしょに」
 優衣の隣にもぐりこむ。成年男子ひとりが入ってもまだまだ余裕がある。布団の中で再び、抱きしめてやる。
「…お兄ちゃん」
 幸せそうな優衣の笑顔と言葉が耳に届いた。士郎はそんな気がした。
「う、うん。…なんだ、もう朝か。優衣、朝だよ」
 ベッドの上で目がさめる。窓の外では鳥のさえずる声がする。透き通るような光も部屋へ射してきた。
 とてもいい気分だ。隣にいる優衣もさぞ満足して眠っているだろうと思い手を伸ばす。だが手は残念ながら空を切る。
82名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:47 ID:K3by3151
「優衣?お前どこにいるんだ?」
 ベッドから起き上がる。あたりを見回すが自分以外の人の姿、影さえ見えない。
 少しずつ少しずつ自分の置かれた状況を認識する。 
 しだいに体がアワアワと震え始める。頭に両手をおき髪をかき混ぜ始めた。最初から崩れていた髪が更に乱れる。
「やっぱり駄目なのか!」
 右手をグッと握り締め机に向かって振り下ろす。大きな音と一緒に痛みが腕を走る。痛みもそうだったが何より今までのことが幻想、夢だったという事。
 自分の力が足りなかったこと。妹を幻想の中とはいえ辱めた事。全てが悔しさ、悲しさを入り混じらせ涙を流させた。
 もちろん機械も出来てはいないし、データも十分ではない。完成には程遠い状態だ。つまり妹を助ける事は困難であり実現させる事は夢なのだ。
「くそぉ、畜生。ごめん。ごめん。俺の力が足りないばっかりに!」
 熱い熱い涙の粒がポロポロと床へ落ちる。ついには膝と手をつき嗚咽が聞こえてくる。
「ううぅぅ…ぐぅ。ぐあああああぁぁぁぁっ……」
 何分泣いただろう。床は涙で濡れ、水溜りを作っていた。
 ここで終わっていれば、この先誰も苦しまなかったのかもしれない。だがそれは起こる。机の上にあるパソコンに不思議な音が鳴る。
 涙さえふかず見上げると、パソコンにメールが届けられていた。立ち上がり、メールを開いて見る。変なメールではないかという事を用心もしない。
 ひらくと中にはあるサイトへの案内があった。何の疑問ももたずにインターネットを立ち上げ、かかれていたサイトへ接続して見る。
83これにて終了:04/01/17 00:49 ID:K3by3151
「これは、何だ?一体何のサイトなんだ」
 つながったサイトには不思議な文様や記号が紹介されていた。考古学サイトというわけではなさそうだ。
 何やら、下のほうへ数十にも及ぶ計算がかかれていた。
 不思議な音楽が流れていた。クラシックのような感じだ。
 その他にはミラーワールドと書かれているデータが無料配布されているらしかった。
 最初は疑いと軽蔑のまなざしで見ていたのだが、内容を理解するうちにどんどんと体が興奮していくのがわかった。
「凄い。これは別世界を作るデータだ。計算上だけだが…これさえ使えば優衣を本当に生き返らせることが出来るかもしれない。いや!やってやる」
 髪の助けだと思った。このサイトを誰が作ったのかなどもう考えはしない。すぐにミラーワールドのデータをインストールし、パソコンへ再度向かう。  
 生命力にあふれ、もう誰も止められそうになかった。全ての望みは優衣を生き返らせるために。あの夢は神のおかげだったと信じて。
 これは神崎士郎が事故の後、失踪するニ年前のことである…。
84やたがらす99:04/01/17 00:55 ID:K3by3151
とりあえず一言

ご め ん な さ い

やっちゃったって感じもします。こういうことをするから自分の才能が嫌になります。
夢落ち+サイト落ちとか、機械ってなんだろうとか本当に精神年齢七才なのかなとか疑問はいっぱいあります。
それでも楽しんでいただける方がいればうれしいです。単純にエロモノとして楽しんでいただければうれしいです。
なおカプは神崎士郎×優衣でお送りしました。キャラを壊されたと思った人はすいません。
今度は頑張っていこうと思います。なお、ここで若い方ばかりだと思いますがZOやZXやJなどは駄目ですかね?
次は何やろうかなぁ(遠い目)才能ないけど、北條さんでもやってみるかなぁ…。
85じつは俺は このスレの>>1:04/01/17 08:46 ID:cgMC49VT
>>やたがらす99さん

素晴らしいです!
優衣のデータ(体のほう)がなぜ十七歳なのか気になりましたが、二年前のことだったのですね。
夢オチというのも良かったです。実際の士郎はあんなことをしないでしょうからね。
これからも貴方のご活躍を願っています!
86名無しさん@ピンキー:04/01/17 12:12 ID:+TgOg9bS
ZXはぜひこっちでお願いします。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061668545/l50
87名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:07 ID:Nji9izGl
>>61-65
五日連続でそれかよ。禿ワラタ
88名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:11 ID:YhZ4vUVp
>>86
俺は、はじめてきたんだが
ゼクロスとか一号とかがそこで

新しいのがここって事でいいのか?
89名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:35 ID:Nji9izGl
>>88

原則的にはそう。ただし555はこちら→http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1068248335/
ちなみにクウガスレはまだない。
90名無しさん@ピンキー:04/01/19 19:15 ID:EbRJayJN
どうでもいいからageようぜ
91名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:58 ID:VL2q9fyV
どうでもよくないがageようぜ
92名無しさん@ピンキー:04/01/25 20:09 ID:vEmeTPmq
ブレイド1回目、とてつもなく微妙だったな…。
93名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:05 ID:xXtpu7QF
オンドゥルルラギッタンディスカー!!
94名無しさん@ピンキー:04/01/26 17:39 ID:GymfMh2U
しかもヒロインは萌えねーな

もう一人は…人妻かぁ
めぞん一刻かよw
95名無しさん@ピンキー:04/01/28 18:16 ID:rFT/A4Oq
 
96名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:21 ID:F60PQntW
97名無しさん@ピンキー:04/01/30 18:51 ID:duseSdqZ
 
98名無しさん@ピンキー:04/01/31 08:32 ID:Y+aDk7f8
 
99名無しさん@ピンキー:04/01/31 09:38 ID:QufPe5JA
>>94

> めぞん一刻かよw

そう表現されたら……おいおい、なぜか萌えてきちまったぞ。
100名無しさん@ピンキー:04/01/31 10:06 ID:Y+aDk7f8
 
101名無しさん@ピンキー:04/01/31 14:10 ID:acfvWPAH
親子丼
102名無しさん@ピンキー:04/01/31 17:44 ID:Y+aDk7f8
 
103名無しさん@ピンキー:04/02/01 09:34 ID:nQCHzjhe
104名無しさん@ピンキー:04/02/03 18:55 ID:cPa1GC0Z
あげてみたり。
105名無しさん@ピンキー:04/02/03 19:48 ID:hDeAAEoS
オンドゥルルラギッタンディスカー!!
106名無しさん@ピンキー:04/02/04 16:30 ID:fi7W374Z
 
107名無しさん@ピンキー:04/02/08 15:54 ID:mJcgjAYk
栞に萌えねぇ…。
108名無しさん@ピンキー:04/02/11 11:26 ID:rXoLOO3J
 
109名無しさん@ピンキー:04/02/11 19:55 ID:J6VWHyjG
ウゾダドンドコドーン!
110名無しさん@ピンキー:04/02/12 19:38 ID:4TPnQcXX
定期保守
111名無しさん@ピンキー:04/02/12 21:16 ID:qoSZvF6z
女医さんが思いの外イイね
112名無しさん@ピンキー:04/02/12 22:35 ID:y6fpocVZ
113名無しさん@ピンキー:04/02/15 15:23 ID:188ZcxyJ
放送日なのに一軒も書き込みがないなんて・・・
このスレまともに機能してないな。
114名無しさん@ピンキー:04/02/19 19:35 ID:Bem4Vjj1
定期保守
 少女が寝室のベッドの上で眠っている。目に泣きはらした跡がある。もう何日も泣いている為、疲れているのだ。
 ベッドの近くに一人の青年がいた。白井虎太郎は、姪の天音が眠った事を、ちゃんと確認すると部屋から出て行った。
 天音は明日も泣くのだろうか。それが心配だった。
 部屋の向こう側には階段があり、トントンと音を立てて降りていく。下の階では、姉の栗原遥香の姿があった。
「姉さん。天音ちゃん、ちゃんと眠ってるよ」
「ありがとう。虎太郎。…悪いわね。久しぶりなのに、天音の相手をしてもらって」
「気にしないでよ。姉さんらしくないなぁ。元気を…出せないか」
 遥香は、今も真っ黒な喪服姿のままだ。元気そうに振舞ってはいるが、もう精神や肉体はボロボロのはずだ。娘の天音と違い、ほとんど眠っていない。
(無理も無いよな。義兄さんが死んで、まだ一ヶ月もたってないんだから)
 虎太郎は肩をすくめる。近くにあった、簡単なつくりの写真立てを見た。そこに入っているのは、姉の遥香、その夫、そして天音の三人が笑う写真だった。
 もう何十日にもなる。遥香の夫が、雪山で遭難し死亡してから。
 夫は何かの調査があると言って出て行った。遥香は、そのとき止めなかった。心配もしなかった。
 性格や仕事上、いつもの事であったし、娘の天音がいる以上そう無茶はしないと思ったのだ。しかし、それは甘かった。
 何日たっても帰らず、警察の手を借りてまで探した結果、見つかったのは夫の死体だった。
 凍りついた死体で、所々が青く変色していた。しかし不思議な事に、なぜか笑っているように見えた。
「その後は、自分がまるで何をしてるのか、わからなかったな…」
「ん?」
「あ!ご、ごめんなさい」

116名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:42 ID:tHGtPUQ8
 つい思っている事が口をついて出てしまう。慌てて口を手でふさいだ。
 死体確認、葬式の準備、会社からの特別の慰霊金など全てが簡単に進んでいく。その間、まるで何かを決められているかのように楽に進んでいった。
 人が死んでもこんなに簡単に物事が進むのかと驚いたものだ。そして全てが終わった後、今家族はここにいる。
 たった一人の娘といっしょに、この大きな家に住んでいるのだ。広すぎる家が、少しさびしさを誘う。
「コーヒーでも飲む?」
 手にもっていたコーヒーの缶を差し出す。喫茶店を営業していたのだから、作れるとは思うがわざわざ面倒くさい真似をしたくないのだろう。
 虎太郎の方も下手に気を使われても、疲れるだけだった。そんなときにはこんなコーヒー缶のほうがちょうどよかった。
 手で受け取ると、一気に飲み干してしまう。早食い、早飲みは、牛乳を愛好している虎太郎にとっては楽なものだった。
「ありがと。美味しかった」
「そう。ただのコーヒーなのに。うれしいわ」 
 コーヒー缶をごみ箱へ放り投げる。音を立てて缶はうまくごみ箱の中に入る。ただくっついていた懸賞用のシールは律儀にも取っておいている。
 妙な所で貧乏っぽいところがあった。特に懸賞などに興味は無いのに、集めたがる癖がある。
「姉さん。…これからどうするの?」
「いえ。喫茶店を続けていこうと思う。あの人がいなくなっても、この店はあるし、お金もあるから」
「…もし、つらかったり苦しかったら僕に言ってよ。出版社に務めてるんだから、お金を送るし。給料日も近いからさ」
 元気に言葉をかける。つらい思いをしているのはわかるが、ここは楽しそうに出なければ。
 少しのあいだ、黙ったかと思うと、遥香は虎太郎を見て
「虎太郎。なんで私にこんなに優しくしてくれるの?」といった。
「それは………」
(いえるわけが無いじゃないか。僕が姉さんを好きだからだなんて)
117名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:42 ID:tHGtPUQ8
 自分の思いを必死に隠す。虎太郎は、実の姉である遥香に好意をもっていた。いえるわけが無い。
 確かに葬式以来、久しぶりに来たのは夫がいなくなった遥香を心配しての事だが、下心がないわけでもない。
 夫がいなくなってから、美しさを増していく遥香を見たいという、とんでもない願いもあった。
 大体、姉が結婚する時に心の中で、一番反対していたのは虎太郎だったのだから。
 子供の頃から、姉といっしょだった。あまり離れた事がなく、くっついてばかりだった。そのせいでいまだにあまり男らしくないと言われる。
 成長するうちに、いつからか肉親を見る目から異性を見る目に変わってきた。おかしいと思い、間違いとしたのだが、すぐに自分の本心に気づく。
(たぶん、あれだったな)
 遥香が結婚すると言った時だ。口では祝ったものの、心の中では反対したかった。本人に会ってその思いは強くなる。
 相手がいい人であればいい人であるほど、手放したくないという思いになったのだ。夫は最良の人間だった。それだけに虎太郎には最悪だった。
(こんな事をいつまでも考えても仕方ないじゃないか)
 頭を振り、考えないようにした。苦しそうにしている虎太郎に助け舟を出す。
「ああ、姉弟だもんね。別に特に言う事じゃないわね」
「ああ。…姉弟だしね。うん」
 姉弟という言葉が心に突き刺さる。嫌っている言葉のひとつだ。
「それより虎太郎。今日は泊まっていくんでしょ。ベッドに案内するわ」
「いいよ。そこのソファーで眠らせてもらうね」
 指差した先には、真っ黒なソファーがあった。かなり古いもので、所々に割れたり裂けた後がある。日も当たり変色している所も見られた。
「別にそんなところで寝なくてもいいのよ。…あの人の寝室もあるし」
「いいんだって!ソファーのほうが良く眠れるんだから。だから心配しないで、姉さんも早く寝ててよ」
 正直なことを言っていた。現に、今ではベッドや布団などより、ああいった簡易に寝れる場所の方が好むようになっていたのだ。
 これも全て、出版社づとめやジャーナリスト、マスコミ関係の仕事を好んでしてきた結果だった。
118名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:44 ID:tHGtPUQ8
 時間が不安定な職種であるため、常に体力を確保する為、睡眠をどこでもとっておかねばならない。虎太郎も否応なく、イスや床で寝る生活が続いた。
 そんな生活を続けていたせいで、何時の間にか体が床やソファーなどの方がよく睡眠をとれるようになっていた。
 その事を、虎太郎はよく自嘲気味に語っていた。
「本当にいいの?」と何度も念を押すが、虎太郎が自信を持って言う為、しぶしぶと寝室に引っ込んでいく。
 渡された毛布を何枚か体にまとうと、ゴロンとソファーの上に横になった。見た目はかなり悪かったのに、意外と寝心地がいい。
 すぐに睡魔に襲われ、眠り始めていった。昼に天音の相手をしたせいで、やはりかなり疲れていたらしい。疲れがとれていく感じが、気持ちよい。
 頭の中や目の前が暗闇に覆われていった。その暗闇の中で、虎太郎は葬式の時の事を思い出していた。
(姉さんは、あの時少しも泣かなかった。目を前にちゃんと向けて、何かをじっとみてた)
 遥香は、虎太郎の思うように泣きはしなかった。落ち着いた穏やかな笑顔で、式を最後まで終わらせていた。
 隣で泣きじゃくっている天音とは対照的だった。葬式に訪れた誰もが不思議に思ったはずだ。とても強いなと虎太郎は思う。
 自分の姉がそんな事になってしまったら、気が狂うほど泣くに違いない。虎太郎は義兄が死んでも、涙を流さなかったのに、卑怯なものだなと自分を笑った。
 そんな夢を何度も見たような気がした。その中で、何かが聞こえてきた。夢の出来事ではない。
 誰かの泣き声らしいものだ。
(天音ちゃんかな?)
 目をこすり、夢から覚め起き上がる。上半身のみだが。
 あたりは暗くほとんど何も見えない。ただなにやらぼんやりと人の姿が目の前に立っている事は確認できた。
 意外と大きい。天音ちゃんよりも、もっと身長やら横幅がある。この家にいるのは虎太郎のほかに天音ともう一人。すなわち目の前の人物は残った遥香だった。
 何分か過ぎると、やっと当たりの様子も確認できた。やはり思ったとおり、目の前の人物は遥香だった。
「姉さん?」
 冷たい目で、虎太郎を見下ろしている。
「どうしたんだよ?眠れないの?」
119名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:45 ID:tHGtPUQ8
 深夜をまわって少ししかたっていない。意外とよく眠った割には、時間があまり過ぎていなかった事に気づく。
 声をかけるのだが、反応が無かった。手を伸ばしてみる。
 もしかして、夢遊病にでもなっているのかもしれない。そんな話は少しも聞いていないのだが。
「うわっ!」
 手で服を掴んで引っ張った。そんなに力はいれていない。それなのに、簡単に倒れかかってきた。
 思わず両腕と体を受け止める。
「ど、どうしたんだよ?姉さん」
 遥香は虎太郎の肩に頭をうずめる。そのまま、じっとしていたが、やがて顔をあげて虎太郎を見る。
 その目から次第に涙が流れていた。最初は小粒の涙がどんどんと多くなり、最後には滝のようになった。
「ご、ごめんなさい。寝て…いたんだけど。何時の間にかつらくなって」
 口から涙が流れるごとに声が聞こえる。虎太郎は、何も出来ずにじっとしているしかなかった。
「ベッドの上でいつも思ってた。たった一人で眠るようになって。つらくて誰かに助けて欲しいって」
「姉さん…」
「あの人がいなくなって。私は何をしてるのか、わかんなくて」
 涙が次から次へと溢れ出してくる。頭の中では、必死にとめてしまおうとするのに、まったくとまらない。
 今までのつらく苦しい想いを全て吐き出す。弟に恥ずかしげもなく、弟だからこそ全てをさらけだして。
 夫が死んでから必死に耐えてきた。娘がいるのに泣くわけにはいかなかった。気丈に接し、少しでも弱みを出さぬように務めてきた。
 だがそれもやがて耐え切れなくなる。まだそう年をとっていないつらい経験も少ない遥香には仕方ない事だった。
「ごめん。ごめんね。虎太郎…泣かせて。お願い」
 肩の上で延々と泣きつづける。
 虎太郎は、遥香の泣き声や涙が聞こえるたび、見えるたびつらくてたまらなかった。こんな風に姉を泣かす、今は亡き義兄を許せなくもおもった。
120名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:46 ID:tHGtPUQ8
 声もだんだんと大きくなり、ついには一階に響き渡るほどに大きくなる。
 虎太郎は、何を考えたのか遥香のあごを持ち上げると、自分の目の高さまで顔を持ち上げる。そして、唇を一気に近づけ押し付けた。
「えっ?」
 遥香が目を白黒させているのも、かまわずそのまま口をふさぐ。口元が閉じられ、驚きの表情になった。さっきまでの涙もとまってしまった。
 虎太郎は目をつぶり、長い長い口づけを続ける。
 やがて満足したのか、スッと口を離す。ぽかんとした顔で、遥香が虎太郎を見ていた。
「ごめん。でも姉さんが泣いてると、天音ちゃんが起きて来ちゃうかも知れないから」
 言い訳だった。そんな事をしなくとも、手でふさぐなり何なりすればいい事だった。別に唇でふさぐ理由は無い。
 ただ虎太郎がやりたかっただけなのだ。美しい唇に、自分の唇を押し付け味わいたかっただけなのだ。それだけの事にいちいち理由をつける。
(何も言わない)
 遥香が、一言も言わないので焦ってくる。変態か何かおかしい奴と思われているならば、とても恐ろしい。
 下手をすれば、もう会ってもらえないかもしれないからだ。手をぶらんと下げてうつむいてしまう。
「虎太郎」
(来たッ!)
 その瞬間、何をされても抵抗はしないと決めた。殴られても良かった。が、それより驚くべき事がおきる。
 虎太郎の両側の頬に、手を近づけ顔を持ち上げると、遥香がキスをしてきたからだ。さきほどの、ただくっ付けたキスよりも、もっと深いディープキスだった。
 唇は押し開けられ、舌が歯の隙間をとおり絡み付いてくる。生暖かい臭いや唾の臭気が鼻をつく。
 気分は悪くなかった。だがまるでさきほどの遥香の顔と同じように、驚いた表情になってしまう。
(…あ、暖かい)
 驚きながら虎太郎も舌を、相手の中に差し入れ味わう。舌と舌が淫らにすりあい、唾が付き、口元の端から涎があふれてくる。
 まるで二人のはじめてのキスとは思えない。かなりの年数がいったカップルのキスのようだった。
 数分間にも及ぶキスの後、遥香は満足したのか、口を離す。
「………」
「………」
121名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:47 ID:tHGtPUQ8
 しかしふたりは何も言わない。二人はお互いの目を見詰めあうだけだ。
 虎太郎は、何かに命令されるように、抱きついていった。二人は、床に倒れこみ、またキスを続けていった。
 キスの合間にも、右手を遥香の尻に寄せて、力強くもみ始める。左手は器用にも、自分の服と相手の服を取り外していく。
「あぁぁ。ぅう」
 微量ながら、妖悦な声が聞こえてくる。上手く自分の服のベルトや上着を脱いでしまった。出版社やマスコミ関係で鍛えた足や体が出てくる。
 思わず遥香は目を奪われてしまった。こんなにも鍛えられた体を見るのは久しぶりだ。
 結婚している時でも、確かに夫は鍛えた体を見せてはいたが、若い体にはかなわなかった。ずいぶんと張りがあり、美しくみえる。細胞一つ一つが若々しい。
「姉さんのお尻って大きいんだね」
「…馬鹿」
 思わずつぶやく言葉に顔を赤らめる。なにしろ、右手でつかみきれないほどなのだ。確かに尻というのは、大きいが、それにしてもかなりのものだ。
 スカートごしでもかなりのふくらみがある。手で叩けば弾み跳ねると思えるほどだ。  
「よしっ」 
 腰のズボンも取ってしまうと、テントが張ったトランクスが見える。隠されているそれは、トランクスごしでもかなりの大きさである事が確認できる。
 何度か女性とつきあった時に、大きいと言われている場所だ。子供っぽい、男らしくないと言われようがここにはかなりの自信があった。
 両手を一時離すと自分のトランクスに持っていき、一気に脱ぎ去ってしまう。逞しく伸びた形状を持つ筒があらわになる。
 妙に肌の色と違い赤黒い。だが、そのアンバランスな感じが妙に面白かった。
「虎太郎…もうこんなになってたんだ」
 子供の頃にいっしょにお風呂やプールの着替えなどを体験してから十数年。見た事の無かったものをまた見ることになる。
 遥香はその事に驚く。かたちは夫とそう変わりは無い。しかし意外と細長く大きい。男のモノなどそう見た事などないのに、かなりのモノと感じ取った。
 筒先からは、まだ誰の手も触れられていないと言うのに透明の液が染み出していた。 
「へへっ。あんまりきれいじゃないけどね」
122名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:48 ID:tHGtPUQ8
 笑いながら、今度は遥香の服を取っていった。まず上着をはずし、下着姿にする。スカートの方は遥香が自分で脱いでしまった。
(意外と大きいんだな)
 ブラジャーとパンティだけの遥香はとても美しかった。日焼けしていない体に、灰色の下着をつけているせいだ。不思議とあっていて、スタイルもいい。
 大きな胸は見られている事を、恥ずかしがっているらしく、プルプルと震える。虎太郎はブラジャーのホックをはずしてやる。カチャと音がすると、ひらりと床の上に落ちた。
「は、恥ずかしい」
「大丈夫だよ。こんなにきれいなんだから」
 豊かな尻を掴んでいた手を、胸の近くまで持ってくる。まずはその手で重さを感じて見る。乳房の下に手をさしこみ、持ち上げて見るとかなり大きい事がわかった。
 それだけではなく、つよく手に張り付いてくる。まるでゴムのような感触だ。もちもちとして触っていて飽きがこない。
 調子に乗り二つの乳房を何度も握り、持ち上げ、いじっていた。
「ア…アァン」
 小さな声が耳に届く。遥香は、久しぶりに触れられた為、最初はなれなかったようだが、だんだんと気持ちが良くなっていく。
 それに気分を良くしたのか、力を強めていく。無邪気な子供が新しいおもちゃを手に入れたかのように一生懸命だ。
 両手の人差し指と中指で、乳房の先端の部分を掴み、転がしている。胸はこんなにやわらかいのに、先端はとても固かった。
 コリコリと動かしていく。力を強くすると、ますます硬さを増していくのだった。
「いい…虎太郎。とってもいいっ」 
「…そう?じゃあこっちはどうなんだろ」
「あ……やだっ!」
 楽しそうにしながら、胸を触っていた手を遥香の腰にまで動かしていく。位置を確認すると、指で大事な場所に触れる。
 指で触れるとくちゅっと音がした。手を見てみると、指の先がぬるぬるとする。
 どうしたかと思うと、花弁には、蜜があふれていた。無色透明のねばねばとした、指にまといつく愛の蜜が溶け出していたのだ。
 今までの責め苦が、これだけの量の蜜をあふれさせていた。
「こんなにいっぱい蜜が出てる…」
「…馬鹿」
「そんな事いってもさ。姉さん…すごいよ。僕、こんなにまでなる人見た事無いよ」 
123名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:48 ID:tHGtPUQ8
 そんなつぶやきがいくつか続くと、股の中を覗き込もうとした。足を閉じて拒むのだが、力をいれて開くと、ついには肉眼で見えるぐらいに足を開く。
 再度、指を使い花弁に挿入を試みる。やはり指がぐちゃぐちゃに濡れる。しかも指を肉が押し出そうとするのだ。
「はあぁぁ〜。くっ、あぁん。ぁっ。あぁっ」 
 指を内部でかき回す。蜜の熱さに負けないぐらいに必死に手を動かすと、遥香も気持ちよさそうに目をつぶるのだ。
(姉さん、可愛いなぁ) 
 まるで母親が子供を見守るように温かく目を細めて見る。
 そんな時間が過ぎて、虎太郎はいったん手を止める。手を止められた事に気づき、遥香はきょとんとした様子だ。
 遥香が心配そうに顔を覗き込むと、ポツリと一言だけ呟いた。
「こんなに濡れてるだね。じゃあ、姉さん…入れてもいいよね」
 つぶやいた一言に遥香は一瞬、体を震わしたようだが足を大きく開いた。
 今度は顔を隠しを覆いもしない。なぜか、目を開き何かを考えている。
 その顔は弟と交わる事に対する怖さか、不安か、うれしさか、とも言えるような複雑な表情だった。
 虎太郎は体を動かし、自分のモノがいれやすいようにした。これから起こる事の重大さに、少し鼓動が早くなる。
 そんな思いを振り切るかのように、一気にモノを花弁に向けてつきたてた。
「うあああぁぁぁぁっ」
「す、凄いッ!姉さんのモノってこんなのなんだ」
 モノが内部に沈んだ瞬間に、つい叫び声を挙げてしまう。目の前が一瞬白くなった。
 子供を一人産んでいるとは思えない。花弁は常にきつく締めつけ、びちゃびちゃと淫らな蜜を染み出してくる。
 花弁は肉をうまく使い、すぐに放出をうながしてくる。少しでも気を抜くと、小太郎のモノは溜め込んだ白濁を出してしまうだろう。
「うぉっ!」
 力をいれ踏ん張りながら、少しでも体力が持つようにと耐える。汗がさきほどよりもどんどんと出てくる。
 しかし思ったよりもきつい。数度の女性経験しかない虎太郎には、かなり苦痛ともいえた。まるで何かの荒行でもやっているかのようだ。
124名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:49 ID:tHGtPUQ8
 つらいながらも、息を整えゆっくりと動いていく。モノは埋没したり浮かんだりと激しい動きをしていた。
 最初はこの中の状況になれなかったが、息を吐きながら、うまく動きを抑えると意外と耐えれるのだった。虎太郎はつらいと思いながらも、少しずつ余裕が出てくる。
「虎太郎、イイっ。すごいよ」 
「姉さん。そんなに気持ちいいんだ。うれしいな」
「気持ちいい。すっごく気持ちいい…よぉ」
 なんと遥香みずから腰を振り出していた。両手では、自分の花弁の上にある豆をいじくりまわしている。
 そのせいでますます蜜が溢れ出していくのだった。お互いの腰はもうベトベトだ。どんどんと絶頂へ向けてお互いの準備が整っていく。
「だ、駄目ッ。もう駄目ェッ!」
 遥香の喘ぎ声が聞こえたかと思うと、四肢が激しく震えた。そして小太郎のモノを痛いぐらいにきつく締め上げたのだ。
「うあああッ!」
 たまらず声をあげるが、腰の動きを止める事は出来ない。溜まっていた白濁をすべてぶちまけていく。
 遥香の花弁とその中がビクビクと動き、吐き出された白濁を飲み込んでいった。それこそまるで動物のごとく、全てを受け止めていった。 
「姉さん!出る、出るよっ!」
「あっ、あっ、あああっ!で、出てるっ」
 放出された白濁は、内部を駆け巡る。少しでも先に、少しでも多くとモノの先端から吐き出される。
 遥香は弟の体に伸びた爪を食い込ませながら必死に体をこわばらせる。歯を強くかみ締めていた。
 大きな声は出せない。もしも、下手に大声を出してしまったら天音を起こしてしまう事になる。父親が死んでから情緒不安定なのだ。
 ただそんな状況の中で、弟と交わりあう事を遥香は罪深く思っていた。
「いいっ!姉さんっ、いいよぉッ!」 
「ああ!ぁぁぁあああああっ!!」
 しかし最後に搾り出されるように吐き出された白濁を送り込まれては耐えれなかった。一階に響き渡るほどの声を出してしまう。
 頭の中を真っ白にしながら、体中から液体を撒き散らし、二人は床に崩れ落ちていった。
 花弁の隙間からは白濁と蜜が混ざりあった濃い液体がボタボタと床に垂れていく。
 まるで夢のような時間が過ぎていった。空ろな目で暗闇を見つめた後、再び虎太郎は眠りについた。汗だらけの体を優しく冷たい風が冷やしていく。
125名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:50 ID:tHGtPUQ8
「ま、まぶしい」
 虎太郎の目がさめた時はもう朝の光が差していた。外では鳥の鳴き声がする。暖かな空気が、体を包み込む。
 目を向けると、キッチンで包丁で野菜を切る音がする。寝ぼけ眼の目をこすると、ゆっくりと立ち上がりキッチンの方へ向かう。
 キッチンに入ると、遥香がエプロン姿のまま、朝食の用意をしていた。鼻歌など歌ってとても楽しそうだ。
「姉さん。朝食が出来たの?」
「ああ。虎太郎、おきてきたの。ええ、今朝ご飯が…きゃっ!」
 思わず顔をそむけた。虎太郎を見た瞬間に。どうしたんだとよくよく確認すると、理由がわかった。自分が服を着ておらずまったくの裸だったためだ。
 慌てて、先ほど起きた場所まで戻る。そこには律儀にも脱いだ服や下着がたたまれていた。その心遣いにありがたく思いながら、服を身につけていく。
(でも、裸だったって事は。服がたたまれてたって事は)
 服を着る間、頭の中がだんだんと涼しく寒くなっていった。夢だったと思っていた事が、実は現実だったためだ。
 何も無かったかのように、料理をつくっている遥香と愛し合った事が、本当におきた事だと実感したからだ。
 暑くも無いのに汗をかきながら、キッチンに出向く。なぜか、体がギクシャクとロボットのように動いてしまう。頭がうまく働かない。
 入り口から頭を出すと、まるでさっきとかわりが無い。料理の真っ最中だ。おそるおそる声をかける。
「姉さん」
「ん?ちゃんと服着たんだ。ごめんね。気づかなかった?」
「…姉さん、僕はもしかして?」
「もしかして、何?」
 後ろを向いたまま振り返ろうとしない。
「姉さんと…」
「………」
126名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:52 ID:tHGtPUQ8
 急に黙ってしまった。包丁で野菜を切りつづける音はするのだが、口を開かなくなってしまう。
 そのままいるのも何なので、近くのイスに座る。視線は絶えず遥香のほうへ向けている。
 黙ったままなのかとも思えるが、やっとの事で声を出した。
「ん…。別に気にしないで。つらくもなんともないし、虎太郎には迷惑かけちゃったけど」
「迷惑なんかじゃないよ!姉さんのつらさはわかっているつもりだし。俺の方から…やっちゃって」
「そうだね。どっちにも迷惑じゃないよね。ごめんね。なんだか、変な気分。おかしくも何とも無いのに」
「うん。おかしくない。おかしくないから」
 二人はそのまま黙り込んでしまった。
 だが、お互いの事はもう大体わかっているつもりだ。相手の事を思い、それ以上の事を言い出しはしなかった。
 これから二人がどのようにしていくのか、それは二人の間で決める事でもあった。
 遥香はいきなり声を上げる。
「あっ!虎太郎。天音を起こしてきてくれる?もうそろそろ起きないといけない時間だし」
「ああ、わかった」
 言われると、気分をいえかえ出て行こうとした。だが、入り口でふとたちどまる。
「姉さん。僕…俺は、姉さんを幸せにするから。姉さんだけじゃなく、天音ちゃんも同じように幸せにするからね」
「うん。ありがと」
 それだけいうと虎太郎は二階に上がっていく。もうそろそろ起きたはずだ。体の匂いを少し気にしながら走り出した。
 虎太郎がキッチンから、出て行くと料理の手を止める。両手を下げて、ゆっくりと目をつぶった。
 遥香は後ろを向いたままだったが、なぜか少し震えていた。
(あなた…。虎太郎…)
 そして、虎太郎が天音を起こしてくる間、前の夜のように涙を流したのだった。
 やがて虎太郎と、天音が楽しそうに笑いながら階段を下りてくる音が聞こえてきた。朝の光を受け、部屋はキラキラと光り輝いていた。
今回は、ただいま放映中のブレイドに挑戦して見ました。
前回の、龍騎は何か不評なようですいません。
(自分もうすうすはわかっていました。何かが違うなと)
このブレイドもご期待にそえないかもしれませんが、どうかお許しを(w)
虎太郎と遥香の二人に挑戦して見ました。かなりマイナーですね。
これも近親相姦です。ああ…性癖がばれる。
バックボーンがよくわからなかったので、設定がなってないかもしれませんね。
直した方がいい所や、ご不満があればお願いします。自分自身の勉強にもなります。

みなさんはブレイド。どうでしたか?私は楽しいです。
やっぱりライダーが続いていくのは嬉しいので、これからも剣には頑張って欲しいですね。
それでは失礼します。また他に出来たら置かせてもらいますので、よろしく!
128名無しさん@ピンキー:04/02/20 09:35 ID:X1BV6wAg
剣は肝心のヒロインがあれだからねぇ…
129名無しさん@ピンキー:04/02/23 19:13 ID:rSf79zGn
乙彼とクウガ風に言ってみる。
130名無しさん@ピンキー:04/02/23 21:09 ID:ZCev2pQk
>>127
グッジョブ!今度は女医さんが見たいです(*´Д`)
131名無しさん@ピンキー:04/02/27 19:44 ID:d+DLyZ5e
定期age
132名無しさん@ピンキー:04/03/01 14:40 ID:9SnURau/
禿同!!
133名無しさん@ピンキー:04/03/04 19:39 ID:nvNd7h4c
上げ
134名無しさん@ピンキー:04/03/09 15:21 ID:1MHqGWwG
135名無しさん@ピンキー:04/03/09 15:54 ID:1MHqGWwG
ところで「赤い牢獄」買った人いたらうpしてください
136名無しさん@ピンキー:04/03/09 23:39 ID:ZoZBxhHf
>>135
ところであなたは氏んでください。
137名無しさん@ピンキー:04/03/10 15:06 ID:JhkFXnRE
「555スレは単独であるよ」と言おうと思ったら・・・
向こうにも書いてやがる。なんだコイツ?


かく言うオレも赤い牢獄うpしてもらいたいけど
138名無しさん@ピンキー:04/03/14 19:14 ID:oO8BqpI9
 
139名無しさん@ピンキー:04/03/18 21:30 ID:7fupEb9T
 
140名無しさん@ピンキー:04/03/28 20:52 ID:TZyCie6N
141名無しさん@ピンキー:04/04/10 08:34 ID:VDkLRQOW
>>1としてスレを守らせてもらう。
定期age。
142名無しさん@ピンキー:04/04/17 08:11 ID:PU6nliR3
保守
143名無しさん@ピンキー:04/04/22 18:11 ID:q+AZ6i0+
2ヶ月誰も身のあることかいてないのに保守する意味無いだろ・・・
144名無しさん@ピンキー:04/04/28 16:23 ID:D6G6PEbE
誰か燃料投下しろよage
145名無しさん@ピンキー:04/04/29 03:44 ID:s+yeLCdA
>>144
そんな命令形では投下する気にもならん





















神様おながいします。書いてください書いてください。
146名無しさん@ピンキー:04/05/06 00:28 ID:ZfnIX5Rf
保守がてらに。
剣でふつーにできそうなのって虎太郎と栞、橘と小夜子さん…くらい?
あと睦月と彼女がどうなるか、か。主人公の剣崎は相手今の所いないし、
始と天音ちゃんでは犯罪になってしまう…
147名無しさん@ピンキー:04/05/06 11:26 ID:2sL6n0LT
他のスレで
「伊坂が小夜子をマインドコントロールして拉致。
橘をおびき寄せ、彼自身の手で小夜子を犯させることによって恐怖心を克服させ、手駒として利用する」
というSSを途中まで書かせていただいたんだが、
前半(小夜子拉致)まで書いたところで中断してるうちに本編で小夜子さん死んじゃって、
そういう展開を書くことに一種の背徳感を覚え書けなくなった……_| ̄|○
148名無しさん@ピンキー:04/05/06 20:50 ID:4nngGO1f
>>146
栞の初体験の相手は烏丸ってのはどうだ?
本編でも烏丸が失踪中、やたら奴をかばうような発言をしていたし。
その理由を、肉体関係があったからと邪推してさ。
149名無しさん@ピンキー:04/05/09 10:47 ID:aSmGrJAW
同居してるカリスこと始を想ってオナニーしてる天音ママ
それが許せず姉に襲い掛かる虎太郎。
傷ついたママと始が愛あるエッチ

みたいなSS誰か書いて欲しいな
150名無しさん@ピンキー:04/05/10 07:35 ID:4A/A3abd
作者募集中
151名無しさん@ピンキー:04/05/10 23:08 ID:Hf4YuMR2
>>149
天音の出番は〜?
152名無しさん@ピンキー:04/05/12 21:46 ID:968YjFnf
>>149
カリスはロリ。
153名無しさん@ピンキー:04/05/12 22:42 ID:gk6CUHsP
>>149

「同居してるカリスこと始を想ってオナニーしてる天音
それが許せず姪に襲い掛かる虎太郎。
傷ついた天音と始が愛あるエッチ

みたいなSS誰か書いて欲しいな 」

ってのが正しいリクエストってことさ。
154名無しさん@ピンキー:04/05/12 23:51 ID:YMBwV7bX
>>153
たしかにこっちがありえそうだ。
……13歳差か。実質1万年以上だが。
155名無しさん@ピンキー:04/05/23 13:47 ID:ZHkGCE7W
ふと思ったんだがアンデッドは不死の生物だが性欲あるのか、
それ以前に生殖機能あるのか気になる。
あれらは祖であって今の生物はどうやって増えたのやら。
156名無しさん@ピンキー:04/05/23 22:09 ID:mz0WLkwo
>>155
> ふと思ったんだがアンデッドは不死の生物だが性欲あるのか、

「性欲」は「種の保存」の為の欲求だから、今の時点では同族がおらんので
必要ないかと。

> それ以前に生殖機能あるのか気になる。

ないだろ。交わる相手(同族の異性)がおらんのだから。

> あれらは祖であって今の生物はどうやって増えたのやら。

バトルファイトに勝ち抜いて、最後の一種になると、なにかが起こるとか?
創造神が現れて、肋骨から雌体を創ってくれるとかさー。
157名無しさん@ピンキー:04/06/18 17:16 ID:0ckN6rWh
|/H\
| 0M0)<・・・・・。 
|⊂ /
|  /
158名無しさん@ピンキー:04/06/19 10:38 ID:ospkYcF4
そういえば、やっと女のアンデッド出てきたな。
あれを他の男アンデッド全員でマワしたら……ダメだ。全然エロくない。
159名無しさん@ピンキー:04/06/26 17:20 ID:FTQlbPj+
a
160名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:03 ID:HP8F2eAf
ヒロシさんと虎太郎のエロを書いてみたんだけど、需要はあるんだろうか…
161名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:28 ID://FIRyTc
うぁぁ!キボンヌキボンヌ!
162名無しさん@ピンキー:04/06/30 22:53 ID:80pHScKg
あるよ!みたいみたい!>ヒロシ&虎
163名無しさん@ピンキー:04/07/08 23:29 ID:3DmyrVbU
(*´д`*)ハァハァ 保守。
漏れは神を待ってます。 (0w0*)ウエーイ♪
164名無しさん@ピンキー:04/07/08 23:38 ID:3DmyrVbU
ちょいage
165虎太郎×栞・前編  01/11:04/07/12 16:36 ID:vo6CyJC2
女の子と、セックスをした。
「…やっぱ、まずいよなあ…」
夕食の仕上げの為動かしている包丁の手を止め、白井虎太郎はため息を一つ吐き、小さ
く呟く。――同居してる女の子、広瀬栞とセックスしたなんて。

した理由は、辛くて仕方なかったから縋ったー―たった、これだけ。今思うと女々しいったら
ないが、その時はその感情に支配されていて、たまらなかったのだ。
都市伝説であった仮面ライダーの事をネタにルポを書こうと考え、出会った仮面ライダーブレ
イドである剣崎一真やボードの研究者である栞らと共に行動し始めたものの、人外の生き
物であるアンデッドとライダーの戦いに直接関わることは、今まで平穏な生活をしていた虎太
郎にとって予想以上にプレッシャーがかかるものであり、また己の無力さを悟らせるものだった。

烏丸が伊坂の組織を潰す、と呟き白井家を後にした。
烏丸が出ていった扉を見、その数分前には、カリスに対する怒りに顔を強張らせた剣崎が
飛び出していったのだった、とぼんやりと考える。
彼らは目的があり、それを達成する力がある。安寧にひたることはせず、目的へと前を向
いて突き進んでいく。だが、自分はどうか。
(何にも、できない)
16602/11:04/07/12 16:37 ID:vo6CyJC2
――自分には、と顔を伏せる。力も無く、何も出来ないまま、ここに留まる事しかできない。
顔を伏せたまま、ぽつりと呟いた。
「皆…いなくなっちゃうんだね」
横目で、隣に居る栞を見る。栞は、黙って虎太郎を見つめていた。二人の視線が、静かに
交差する。
「…広瀬さんは、いてくれるよね?」
半ば哀願するふうに言うと、目元を緩め、栞は微笑んで頷く。頷きと同時に伸ばされた虎太
郎の腕が、栞の体を包み込んだ。見つめあい、ゆっくりと栞の唇に己のそれを重ねる。――体
を重ねたのは、自然の成り行きだった。


「はあああ…、もう馬鹿だよぉ〜〜〜!!!」
そこまで思い出して、虎太郎は空いた左手で目元を覆った。持っている包丁を、感情に任
せてガンガンとまな板に叩きつける。その所為でいびつな形に細切れになったトマトが四方に
飛び散るが、頭の中を以前の自分の過ちでいっぱいにしている虎太郎は気にしない。
――それに、と虎太郎は思う。
行為中は夢中で気づかなかったが、彼女は、初めてだった。挿入の時尋常じゃなく抵抗があ
ったし、痛いと泣いていたのだ。それに気づき、冷静になって止めれば良かったのに。
16703/11:04/07/12 16:38 ID:vo6CyJC2
自分の童貞喪失の時なんておぼろげにしか覚えていないし、早々に経験できてよかった、な
どと思ったものだが、女ではこうはいかないだろう。バージンを捨てるということは、女性にとって
重要なことなのだ。それくらい虎太郎にだって分かる、分かっているのに。
それなのに、半ば勢いで強引に抱いてしまって、挙句それが彼女の初体験だったなんて。
「ありえない…」
呟き、がっくり肩を落とすと、ふいに扉を開ける音がした。
「うお〜今日の夕食も美味そうじゃん。虎太郎の唯一の取り柄が料理で良かったぁ」
見ると、ダイニングテーブルに既に配膳されていた料理を見、中々失礼な事を言いながら剣
崎がリビングに入ってくる。五月蝿いよ、と不機嫌そうに呟き――しかし内心、剣崎の無遠慮
な言葉のおかげで、先ほどまでの考えを中断できたことに感謝しながら――今夜の料理の
仕上げをしようと、止めていた手を再び動かす。
「何よこれ〜!トマトの細切れで台所ぐちゃぐちゃじゃない」
と。いきなり耳横で声がし、虎太郎は反射的にそちらの方に振り返った。
大きい瞳を開き、呆れたようにこちらを見ているその顔は――
「ひっ、広瀬さん!?」
先ほどまで己を悩ませていた張本人が、虎太郎の間近に立っていた。思わず裏返った声をだ
し、数歩後ろに下がる――が。
16804/11:04/07/12 16:38 ID:vo6CyJC2
「あ…いってー」
動揺しすぎたせいか、手元が狂ったのだろう。手にしていた包丁で、指先を傷つけてしまった。
トマトのものではない赤に指が染まり、虎太郎は眉をひそめて傷口を見つめる。
「ば、馬鹿っ、何見てんの!!」
ぼうっと傷口を眺めている虎太郎に、栞は叱咤して虎太郎の腕を掴み、蛇口の近くまで手を
持ってくる。勢いよく水を出し、指先の傷から溢れる血液をそれで洗い流した。
叩きつける水の所為で傷口がぴりぴりと痛いが、それより気になるのは今の栞の顔だった。いつ
ものように、不機嫌そうな顔ではない。何処か、苦しさを押し込めたような――そんな表情だった。
唇をかみ締めて傷口をみつめている栞に、虎太郎は眦を下げて口を開く。
「ゴメン…」
「…ん」
自分の謝罪に小さく頷く栞を見、何故かひどく胸が痛んだ。


夕食中、栞は始終無言で目を伏せたままだった。その栞の向かいに座っている虎太郎は
というと、いつもとは違いひたすら飯を口の中にかきこみ続けている。他人の機微にあまり
敏い方ではない剣崎だが、沈黙の中続く食卓にどこか居心地悪さを感じて、早々に夕飯
を平らげ、ひきつった笑みでご馳走様と告げ、二階の自室に足早に去っていった。
16905/11:04/07/12 16:39 ID:vo6CyJC2
(…剣崎君の馬鹿野郎)
口の中に広がるトマトの酸味に眉をひそめながら、虎太郎は胸中で剣崎を罵った。虎太郎
がひたすら飯を食らっていたのは、非常に気まずかったからだ。咀嚼していたものを牛乳で胃
の中に流し込み、ちらりと目の前に座っている栞に視線を向けた。相変わらず、目を伏せた
まま夕食をとっている。
また、あの顔をしている。自分の傷口を洗っていたときに見せた――苦しそうな顔だ。そんな
顔は見たくない、と思った。再び理由の分からない痛みに胸が支配される。けれど。
――どうすれば良いってんだよ、クソ。自分には何も出来ないのに。
しかしそう胸中で吐き捨てた虎太郎は、急激な虚脱感に襲われた。出来ない、のではなくす
る資格も無いのだ。どうしようもない男なのだから。謝って済むことじゃない。経験の無い栞を、
一時の感情だけで抱いてしまった――そんな。
己の顔がみるみる強張っていくのを感じる。纏う空気を変えた自分に栞が気づき、こちらを見
ているのに気づいたが、いつものように軽い口を叩いてフォローすることも出来なかった。胸中に
溜まった黒い塊を吐き出すように深く吐息をついて、早くこの場から立ち去ろうと目の前の食器
を片付けだす。
「…白井、君?」
か細い栞の自分を呼ぶ声が耳に届いた。それに、一瞬動かしていた手がびくりと震えるが、虎
太郎は栞の呼びかけに答えないまま無言で片付けを続ける。無視されたと気づき栞は軽く唇
を噛んだが、顔をあげ、皿を掴んでいる虎太郎の腕に手を伸ばした。
17006/11:04/07/12 16:39 ID:vo6CyJC2
「…わっ!」
腕をいきなり引っ張られて驚き、虎太郎は誤って皿を掴んでいる手を離してしまう。皿はそのまま
落下して床に叩きつけられ、衝撃に耐え切れず激しい音を鳴らしてその形を崩した。暗褐色の
木目に、真白い小さな欠片が散らばる。呆然とその様子を見ていた虎太郎だったが、皿を割る
原因となった直前の栞の行動に気づき、眉間をひそめて栞を見た。
「広瀬さん…!ちょっと…」
「あたし、何かしたかな」
口から飛び出た虎太郎の怒声は、栞の言葉に遮られた。何だ、と虎太郎は思わず口を閉じる。
栞はそんな虎太郎に視線を向けたまま続けた。
「さっき白井君が指を切った時から…ううん、もうずっと思ってたの。何かしたのかなって。だって
白井君、あたしに対して変だもん。まるで…」
そこで区切って言葉を止める。言葉を紡いでいた栞の唇が震えていた。どうしたのかと、先程ま
での栞への怒りは忘れ、虎太郎は心配そうに栞を見つめる。虎太郎の視線に気づき栞は笑ん
だが、それはどこか歪んでいて、ただ頬を動かしただけのように見えた。
「…まるで、あたしが嫌みたい」
栞は呟いて、数回まばたきする。瞼が何度も閉じられた所為で、瞳に薄っすらと膜を張っていた
涙が、堪らず粒となってぽろぽろ零れた。
それを見て、はっ、と自分の喉から空気を吸い込む音がする。
17107/11:04/07/12 16:40 ID:vo6CyJC2
違う。そうじゃないんだ。僕が。栞に言うべき言葉は沢山あったがどれも口から流れ出すことは無
く、開けられたままの口から小さな呼吸音が続くだけだった。
――口にするのが怖い。
言うべきなのに。
虎太郎は眉をひそめて自答する。栞は自分の、彼女へ接する態度が変わったのを嫌悪故だ
と思っている。そう考えてしまうことで、自分で自分を傷つけている。それは事実じゃないんだと、
僕の勝手な罪悪感の所為で決して君は悪くないんだと言わなければならないのに。
怖い理由は、どれだ?嫌われること?泣かれること?軽蔑され、もう二度と笑顔を見られなく
なること?一つずつ挙げていって、はた、と虎太郎は気づく。――それら全てなのだ、何故なら。
(今更気づいてどうすんだよ、畜生)
己の感情を知って一瞬よろめいた体を、机に手を置くことでどうにか支える。
(好きなんだ。僕は、)
栞の事が。己の一時的な感情で抱いてしまった事を――彼女を大事にしてやれなかった事を
、死ぬほど後悔するくらいに。けれども、それを告げてしまうことで彼女を傷付け永遠に失ってし
まうのを恐れる余り、彼女に接することが出来ず言葉も紡げなくなってしまうくらいに。
誠実でありたかったという心と、利己的で臆病になってしまう心。相反するものだが、どちらも
一つの感情に起因し虎太郎の心に存在するものだった。
考え、俯いてまだ涙を流している栞を見やる。その姿に、どうしたって、結局自分は栞を傷付け
ることしかできないのだと思った――瞬間、口を開く。
17208/11:04/07/12 16:41 ID:vo6CyJC2
「…違うよ。広瀬さんが嫌いなんじゃない」
ずっと沈黙したままだった虎太郎に先ほどの言葉を否定され、栞は俯けていた顔を上げた。驚い
た様に数回瞼をはためかせる目の前の顔を直視できず、虎太郎はたまらず顔を逸らせる。
「僕が一方的に悪いんだ。僕が…」
「白井、くんが?どう…」
して、と続けたかった声は、虎太郎に遮られた。
「…僕が、後悔して、広瀬さんに嫌って欲しくなくて、だから…」
支離滅裂な言葉の流れだった。栞は意味は全く分からなかったが、虎太郎が必死に自分に
何かを伝えようとしているのは分かった。視線をさ迷わせたり、口ごもったりしている虎太郎の手
を栞がそっと手をやって握りしめると、はっとしたように栞の方を見た。その視線を受け、うん、と栞
は小さく頷く。涙に濡れながらも凛としたその瞳を見つめ、今度こそ明瞭に言葉を紡ぐ。
「覚えてるだろ?…君を抱いたこと」
その言葉に、栞はさあっと顔を赤らめる。彼女の何処か照れくさそうな表情に気づき、一瞬嬉し
さのようなものが胸に湧き上がるが、即座にその感情を切り捨てた。
「それ、後悔してるんだよ」
言い捨てた後、栞の手が震えるのを、彼女が握っている自分の手を伝って感じる。栞を傷付け
た、と思った途端、胸が激しく灼かれる様な感覚が虎太郎をおそった。これは辛いと思う感覚だ、
と考える。でも、そんな事――思う資格なんて無い。
17309/11:04/07/12 16:42 ID:vo6CyJC2
「…あの時は僕が一方的に辛くて、縋るみたいに広瀬さんを抱いた。広瀬さんの気持ちなんか
考えもしないで、自分の事ばっかり考えて…半ば強引にだよ。今更それを後悔して、どうしようも
なくてがんじがらめになってて。広瀬さんに謝りたいけどそれを知られて嫌われるのが怖くて、変な
態度取るしかなくて、今更好きとか思っちゃって…」
最低だろ、と虎太郎は皮肉げに唇をゆがめた。
栞は黙って虎太郎の話を聞いている。その様子を見て、声を荒げて怒りをぶつけられた方がマシ
だと思った。何の感情も見えないのは怖い、自分が彼女にとって何の価値もなくなってしまったみ
たいで。
堪らず自分の手を握っている栞の手を握り返して、手のひらを自分の頬にあてた。あっけにとられ
たように目を見開く栞は無視し、更に強く彼女の手を押し付ける。
「ごめんね、ごめん…殴っていいから」
呻く様にもらすと、頬に押し付けている栞の手に力がこめられ強張ったのを感じた。殴られる、と
軽く目を閉じたが、直後耳に届いた栞の言葉に目を剥く。

「…避けられてたのはすごく辛かったけど。その事では殴んないわよ、馬鹿」
真っ直ぐ虎太郎を見つめながら、栞は続ける。
17410/11:04/07/12 16:42 ID:vo6CyJC2
「…自分ばっかりで、あたしの気持ちなんか考えなくて抱いた?良いわよ、そんなの。あたしは全部
分かってたんだから」
「…え?」
「白井君が縋ってくれるのが嬉しかった…慰めたいって思ったの。だからあたしは白井君を殴ら
ないわ」
殴る理由が無い、と栞は言い切る。自分を見つめる彼女の目線は、少しも揺るぎが無かった。
「どうして」とかすれた声を漏らす虎太郎に、栞は柔らかい口調で呟く。

「…白井君が、好きだもの」
自分の言葉に目を白黒させて動揺している虎太郎を落ち着かせるように、栞は掴まれていな
い片方の手を虎太郎の頬に触れさせ、優しく撫でた。
「好きな人に抱かれたんだもの。ただ嬉しかっただけだわ」
そう言って綺麗に微笑む彼女に、虎太郎は無言で掴んでいる手を己の腰の側面のほうに引き
寄せた。バランスを崩した栞の体が虎太郎の胸板に受け止められる。行き成りの事に抗議をし
ようと口を開きかけたが、虎太郎がきつく抱きしめてきたので声が出なかった。
17511/11:04/07/12 16:45 ID:vo6CyJC2
「…ごめん、本当にごめんね」
「…もう。謝らないでってば」
「うん。でもゴメン、謝りたいんだ…色々」
首筋に顔を埋め、相変わらず謝罪の言葉を口にするのを見て取り、栞は虎太郎の頭を撫で、
背中を撫でながら笑った。
体全体から感じる栞の温もりが、愛しくて、愛しくて仕方なかった。
彼女は優しくしてくれる――それからさえ己の罪深さを思い知らなければならないのに。胸に在
るのは、好きだという、ただ単純な心だけ。こんな想い方は、しかし何より純粋なのかもしれない
と虎太郎は――やはり自分は馬鹿な男だと思いつつ――考える。
「広瀬さんが、好きだよ」
自然に言葉がこぼれ出た。その言葉に栞は再び瞳から涙を溢した。彼女の嬉しさを伝えてくる
その雫に、感情が滾る。それにまかせて、もう一度好きだと囁き、口付けた。自分の背に、ゆっく
りと栞の腕がまわされるのを感じた。



軽めのものを書こうと思ったものの、予想以上に虎太郎が悩んでしまったので長くなって
しまいました…とりあえずエロ直前まで分割して投下します。
続きは又すぐにでも。では失礼しました。
176名無しさん@ピンキー:04/07/12 22:49 ID:sEvT6DVH
キター!
続きまってますー
177名無しさん@ピンキー:04/07/24 10:01 ID:j+Rt8bA1
保守
178名無しさん@ピンキー:04/07/29 01:39 ID:CdQiPZr6
ウェ━━━━━━(*0w0*)━━━━━━ィ!!!GJ!!!
初々しいヒロシさん&牛乳萌え
179名無しさん@ピンキー:04/08/02 23:45 ID:c0Qyvbbn
??
180黄昏の…:04/08/03 00:31 ID:zm0EX9YX
相川(カリス)×吉永(オーキッド)って需要あるのかな…。
181名無しさん@ピンキー:04/08/03 07:46 ID:KzPrUbYQ
龍騎の芝浦と555の結花タンで話作って
ナンパそーな芝浦がおかたい結花タンをきゃ〜な話
182名無しさん@ピンキー:04/08/04 08:10 ID:98EH8OXg
>>180
投下どうぞ。個人的には、吉永みゆき×虎太郎 が読みたい。
183名無しさん@ピンキー:04/08/07 16:43 ID:VWUXHYOo
橘×小夜子キボンヌ
184名無しさん@ピンキー:04/08/07 18:16 ID:oWkmAZcV
いや、むしろ、小夜子×橘 キボンヌ
185名無しさん@ピンキー:04/08/08 16:34 ID:Oar+YClV
>>182
おれもみゆき×虎太郎読みたいな
186黄昏の…:04/08/15 01:11 ID:AnYidrku
>>182
少しだけ構想中のやつを投下してみまつ。まだエロなし。

「あの女…今度こそ、必ず」
 バイクを走らせながら、始はイラだち気味に呟く。
あの女…吉永みゆき。オーキッドアンデッド。上級アンデッド。蘭の始祖たる存在。
「(1万年前はノーマークだったが…人間社会に溶け込み、力を得たか)」
 でなければ自分が負けるはずがない。
自惚れというワケではないが、彼にはそれなりの自信があった。
これから何が起ころうとも、決して退かず、突き進めるという自信が。
 例え、それが己の破滅を招く道だったとしても…だ。

「ただいま」
 今日も帰りが遅くなってしまった。天音は心配しているだろうか?
また適当な言い訳を考えなくてはいけない…そうなこと考えつつ、始がカウンターに目を向けると…。
「おかえりなさ〜い」
「…ッ!?」
 そこに、居るはずのない女が居た。それも栗原親子と一緒に。
2人に気づかれない様に不敵な笑みを浮かべつつ、持っていたティーカップを
カウンターに置く女。見忘れるはずがない…昼間、自分と令を襲ったアンデッドだ。
「お邪魔してま〜す」
「…貴様」
 天音達に聞こえない程の小声で始は怒りを露にする。
だが、ここで行動にでるのは危険だ。天音達がいるのだ。変身することもできない。
「みゆきさん、始さんが帰ってくるまで待ってらしたのよ」
「最近の始さん、モテモテだね…あ〜ぁ」
 いつもの調子の2人だが、始はそうも言っていられない。
187黄昏の…:04/08/15 01:13 ID:AnYidrku
何故? どうしてこの女がここにいる? これまでに何度か2人は
アンデッドに襲われたことはあったが…ここまで真正面から挑んできたケースは初めてだ。
「ずっと待ってたんですよ。コーヒー何杯もおかわりしちゃったわ」
 カウンターの席を立ち、始に近づくみゆき。戦慄が疾る。ここで戦る気か? 
「(安心して、ここで戦うつもりはないから。…場所を変えない?)」
「(……)」
 今はこの女の意思を酌んだ方がいい。始はとっさにそう理解した。
それに昼間の戦いで多少のダメージは与えたはず…形勢的に、まだこちらに分がある。
「(…いいだろう)」
 ニコリとわざとらしい程の笑みを浮かべ、外に出て行くみゆき。
彼女が出て行くのを確認し、始もまた外へ足を向ける。
「すいません、また出かけます」

 埠頭。街の夜景が一望できる場所だった。同時に見晴らしもいい。
みゆきがそよぐ風に弄ばれる髪をいじっている間も、始はその一挙一動を見逃しはしなかった。
「貴方、いつもそんな怖い顔してるの?」
「貴様には関係ない」
 相手は上級アンデッド…戦闘能力は人間体でもかなり高い。
気を抜けば、それが命取りになりかねない。事実、自分は2度、この女と引き分けている…。
「わざわざ俺を訪ねた理由は何だ? 俺はカリスじゃない」
「フフ、今回はその件についてについてじゃ…ないんだけどな」
 クルリと向き直り、始を見つめるみゆき。小悪魔的な笑みを浮かべている…。
「どう、私と組まない?」
「何だと?」
「同盟を結びたいの、貴方と」
 この女は何を言っている? 同盟? 俺と? ふざけるのもいい加減にしろ。
188黄昏の…:04/08/15 01:14 ID:AnYidrku
「気づいたのよ。貴方達、ライダーを味方にできれば…すごく便利なことに」
「俺達が他のアンデッドを封印するのを高見の見物…という訳か」
「あら、貴方は別よ。少なくとも、貴方と私は同じ“仲間”なんだし」
「……」
 始の答えは最初から決まっていた。同盟など結ぶ必要はない。
俺は誰とも馴れ合うつもりなんてないのだから。目障りだ…今すぐにでも封印してしまいたい。
「興味が無い…俺は独りで戦い続ける!」
「本当にそれでいいの? 仲間は大勢いた方がいいと思うけどなぁ」
 みゆきの余裕の表情に、始は怒りさえ覚えた。やはり昼間、仕留めておくべきだったのだ。
静かな怒りと共に、腰に浮かび上がるカリスラウザー。カードを取り出し、スキャン!

「変身!」

 水飛沫のエフェクトと共にカリスへとメタモルフォーゼを遂げる始。
カリスアローを顕現させ、迷うことなく、みゆきに向かって跳躍する! が…。

「そうそう、さっきの人達だけど…」
「!?」

 みゆきに向けて振り下ろされるはずのカリスアロー…だが。
「ブレイドや虎太郎君みたいに良い人達よねぇ」
「2人に…2人に何をしたッ!?」
 ようやく、みゆきが何を言いたいか理解したカリス。アローを消し、みゆきに迫る。
「私の能力、知ってる? テンプテーション《誘惑》って言うんだけど」
「……」
「人間2人を同時に操るくらい簡単よ? 言わば、2人は私のお人形ってワケ」
「貴様ァッ!!!」
 アローで切り裂いてやりたい衝動に駆られるも、何とかそれを抑えるカリス。
もし、みゆきの能力が遠隔操作系のものだったとしたら…。
189黄昏の…:04/08/15 01:15 ID:AnYidrku
「(くそ…最初からコレが狙いか!?)」
 だからハカランダに現れたのか。だから2人はあんなにも親しげだったのか。
「…クッ!」
 スピリットのカードを取り出し、渋々カリスから始へ戻る。
今は、悔しいがこうするしかない。あの2人をこれ以上、危険に巻き込むワケには…。
「素直ね。それじゃ、同盟成立ってことでいい?」
「…1つだけ約束しろ」
「何かしら?」
 ここまでの恥辱は味わったことが無い。
それも天音達に危害を加えるつもりなら、尚更だ。だから…。
「組んでいる間、俺を裏切る様な真似をしてみろ…その時は…!」
「なぁに?」
「地の果てまでも追いかけて…必ず、俺の手で貴様を封印してやる!」
「こわい、こわい」
 相変わらず癇に障る笑みを浮かべつつ、みゆきは呟く。
始は怒りを抑えながらも、鋭い目つきで彼女を凝視することしかできない。
 天音達を人質にとられた以上、こうするより他に道は無かった…と割り切るしかなかった。
190黄昏の…:04/08/15 01:16 ID:AnYidrku
「私達、きっと相性サイコーよ?」
「…何故そう思う?」 
 同盟を結んだばかりで機嫌がよいのか…みゆきが意味深に笑う。
「ハナカマキリって知ってる?」
 口元に指を立て、誘う様に微笑む彼女。始は視線を逸らさず、凝視したままだ。
「ハナカマキリはね、ミメーシス《隠蔽的擬態》の能力を持つの。
特定種の蘭の花弁と同じ色に擬態しながら、じっと獲物を待つ昆虫なのよ」
「…だから何だ?」
 興味が無い、と言わんばかりに始が呟く。だが、みゆきの歩みは止まらない。
始の眼前にまで迫り、彼の耳元で…卑しくもこう嘲笑うのだ。
「似てると思わない、私達と? 偶然、私達も蘭と蟷螂なんだし…」
 フフッ、とみゆきの声が始の耳にかかる…が、この距離まで迫られて警戒しないはずがない。
「やめろ…戦い以外で貴様と馴れ合うつもりはない!」
「あら、それは残念」
 始の鋭い眼光から逃げる様に、みゆきは車の方へと背を向ける。
どうやらこれ以上、彼をイラだたせるのは懸命でないと判断したらしい。
「じゃあ、今夜はこれで失礼するわ。また会いましょ」
 ひらひらと手を振り、闇に紛れて去ってゆくみゆき。
始の突き刺す様な鋭い視線は、彼女の姿が見えなくなるまで続いていた…。

「さてと、カリスの次は…やっぱりレンゲルかしら?」
 始と距離を置いたみゆきが呟く。
やはりレンゲルの力…特にカテゴリー10のリモートは魅力だ。
 あれでライダー達が封印したアンデッドをもう一度、解放することができれば…。
「アンデッドは解放したレンゲルに従う…そのレンゲルを私が操れば…フフ」
 面白いことになりそう、その邪悪な微笑が語っていた。
191黄昏の…:04/08/15 01:20 ID:AnYidrku
オーキッドの
「花弁から放つ蘭の香りは、敵を虜にする能力を有している」
って設定が番組内で使われなかったから使ってみたんディスガ…。
192名無しさん@ピンキー:04/08/17 18:22 ID:jIYjD7rO
>>191
GJ!!
でもコタロがはじめてあった時「いい匂いがする」って言ってなかったっけ?
193名無しさん@ピンキー:04/08/26 03:07 ID:g4VcqDts
☆☆☆☆☆幸福のレス☆☆☆☆☆
このレスを見たアナタは1週間後に彼女が出来、とってもステキな人生が送れます。
ただしこのレスを地下スレにageで10以上貼り付けなければ
あなたは一生、恋人とは縁のない寂しい人生を送ることになるでしょう。
(☆.。.:*・°☆.。.:*・°.☆.。.:*・°

194名無しさん@ピンキー:04/08/26 11:01 ID:mLpjdmNZ
>>191
GJっす!
できれば、みゆきタンと栗原親娘の3p親娘丼が見たいと思ったのは、俺がMCスキーだから。
195名無しさん@ピンキー:04/08/27 20:09 ID:+T/ROg0w
広瀬「だめよ、剣崎クン。虎太郎に見つかっちゃうよ・・・」
剣崎「ナルイッデンディスカ。ヴィゼヅゲデャディバヂョルヨ。」
広瀬「ダメ。これ以上は、もう。」
剣崎「オラ、ビィドゼザァンドオバンゴ、ボルグヂョグヂョヂャナイディスカ」
広瀬「あぁ〜ん、剣崎く〜ん」」
剣崎「ゼンバイ、イヅボドヨルル、オリドディンホオ゙オベダディジデグダザァイヨ」
広瀬「あぁ〜ん、剣崎く〜ん、ちょうだい。いつもようにムチャクチャに犯して!」
剣崎「ゾリヂャァ、イギバスヨ、ゼンバイ」
広瀬「あぁ〜ん、いい!これが好きなの!剣崎クンのチンポ最高なの!」
196名無しさん@ピンキー:04/08/31 14:14 ID:QbJdPrGY
>>195
なんか萎えた。
197(0w0):04/08/31 15:47 ID:GKR4/POa
ウ、ウソダドンドコドーン
ビ、ビィドゼザァーン
198名無しさん@ピンキー:04/09/01 13:22 ID:cUtSCLAy
ていうか全部オンドゥル語に変換してる時点で萎えた。王子も日本語つかうよ。

それとヒロシさんのことビィドゼザァン って書いてんのも初めて見た。
199風はおしゃべり 前書き:04/09/03 06:04 ID:KYFer3jd
仮面ライダーブレイド。嶋さん封印ネタ。短い。対象は、睦月の恋人・山中望美。
どぞ。
200風はおしゃべり 1:04/09/03 06:05 ID:KYFer3jd
── 睦月…… 好きだよ、大好きだよ……

山中望美の心の知る風。嶋は、それを対峙した睦月に送った。睦月がカンテゴリーA、
スパイダー・アンデッドに打ち勝てるように。風は強く優しく、睦月の体ばかりか心まで
揺らすように渦巻いて吹き抜け、望美の心の内を囁き続ける。

── 睦月のことが、すごく心配……
── 昔の、私の知ってる睦月に戻って…… お願い

「うるさい、邪魔をするな。 変身!」
だが、睦月はスパイダー・アンデッドの声で罵ると、風を振り払い、レンゲルに変身した。

「少し痛めつけてからでないと風の声が聞こえないようだね」
嶋は、タランチュラ・アンデッドの正体を現し、レンゲルの攻撃を受け止めた。

嶋を止めようと駆けつけたブレイド。それを振り切って戦う嶋。そして、戦いの末、
叩きつけられたレンゲル。それに、嶋は、タランチュラ・アンデッドの姿のまま、
再度、望美の風を送った。

── 睦月…… 好きだよ、大好きだよ……
── 睦月のことが、すごく心配……
── 昔の、私の知ってる睦月に戻って…… お願い

レンゲルの動きが完全に止まった。

「やったか、睦月君」

嶋は安堵の声をあげた。
201風はおしゃべり 2:04/09/03 06:07 ID:KYFer3jd
だが、風は、なおも囁き続ける。

── 睦月…… 好きだよ。大好きだよ。私。私…… ぁっ、あ
── 望美ちゃん、どうしたの。望美ちゃん、君、まさか。

── うっ、ダメ。あっ、ダメ!
── 感じてる。熱くなってる。ほら、こんなになってるよ。エッチだな望美ちゃんは。

── いや、いや。恥ずかしい。
── 睦月君のことを想って、こんなになってるんだね。ああ、もうこんなに濡らして。

── ああ、私…… 私…… 嫌! こんなこと……
── 気持ち悪いだろ。脱ごうね。大人しくしていて。

── いやいや、睦月…… いや、恥ずかしい
── ほら見てごらん。こんなにグチャグチャだよ。

── あ、ああ。こんなに…… こんなの嫌。
── 恥ずかしがらないで望美ちゃん。君は睦月君が好きなんだよ。もっと、素直に……

── あぁ、睦月、好き。大好き。あ、ふわぁ、こんな
── 叔父さんの指もグチャグチャだ。奇麗にしてあげるから、力を抜いて。

── いや、いや、あ、ああ!
── ああ、美味しい。美味しいよ、望美ちゃん。

── いやあ、いや、睦月…… 私、私…… はあ、ああ、あああ。
202風はおしゃべり 3:04/09/03 06:08 ID:KYFer3jd
── 胸、すごくドキドキしてるよ。苦しそうだよ望美ちゃん。楽にしてあげるよ。

── はあ、はあ、いや……、や・め…… て……
── もっと体の力を抜いて、睦月君のことだけを想って。君の大好きな睦月君を。

── はあ睦月…… 好き…… ああ、ああ、睦月、睦月、睦月
── 乳首も奇麗な色だよ。睦月君もきっと喜ぶだろう。なあ、ナチュラルも、そう思うだろ。

── え、これ、これ、鳥が…… ふわあ、ああ
── 私の友達だ。仲間に入りたいんだよな、ナチュラル。

── つつかないで!噛まないで! やめて! こんな…… はぁ! はああ!!
── ううむ、ナチュラルは、うまいなあ。じゃ、私は、こっちの可愛い芽を……

── はあ、ああ、睦月! ああ、私、私こんなじゃ。はああ! ああああ!!
……………………

── さあ、体を起こして。

── いや…… はぁ、いや…… はぁはぁ…… いや…… いや、いや、いや いや いや
── 大丈夫。最後までしないから。君は睦月君が大好きだから。これだけ、ちょっと我慢して。

── ん、ぷう、ん、んん……
── 望美ちゃん、いっぱい出ちゃったよ。大丈夫、後で、ちゃんと拭いて上げるから。

── ぷう、ふ、ん、ふう、ん、うう……
── 風で記憶も消してあげるから。ゆっくりお休み。奇麗だよ、その顔。
   睦月君にも、いつか見せてあげたまえ。
203名無しさん@ピンキー:04/09/03 06:11 ID:KYFer3jd
タランチュラ・アンデッドの姿の嶋は呟いた。
「風は、おしゃべりだな。中々隠しごとはできないものだ。なあ、ナチュラル」

レンゲルの体が震えた。
「きさまー、ふざけるな!」スパイダー・アンデッドの声。
「くっそー、よくも望美を!!」今度は睦月の声。

二つの意識はシンクロした。レンゲル・ラウザーがカードを読み込んでいく。

<ブリザード>
<バイト>

そして、レンゲルの前に光として現れたカードが、その体に吸い込まれた時、
シンクロした意識が最強の技を生み出していく。レンゲル・ラウザーが高らかに鳴り響いた。

<ブリザード・クラッシュ!>

レンゲルの体が宙を舞った。
……………………

一陣の風に、微かに氷のかけらが舞っていた。
その中、タランチュラ・アンデッドを封印したカードを手に歩き去るレンゲル。

それを、二人の戦いを止めようとしたにも関らず、嶋に背後から撃たれ、地面に這いつくばった
ブレイドも、傷を押して、やっとのことでペッカー・アンデッドを倒して駆けつけたギャレンも
黙って見送った。

自業自得だと思った。
(了)
204風はおしゃべり 後書き:04/09/03 06:15 ID:q93b4fBw
最後で、ミスりました。済みません。これで終わりです。
205名無しさん@ピンキー:04/09/03 08:28 ID:+LJTueI7
乙ですた!
オチが(w; 嶋さーん何やってるんスかー……
206名無しさん@ピンキー:04/09/03 13:07 ID:WRv21Dta
>>198
多分、これでオンドゥル変換しただけ
ttp://flexfrank.net/cgi/ondl/index.cgi
207名無しさん@ピンキー:04/09/03 16:06 ID:6bT9KIAF
いや、わかってるよドンドコド。
208名無しさん@ピンキー:04/09/08 01:16 ID:tY750wvV
>>200
GJ!
ワロタよ。
嶋さん…何やってんだよ(w

209名無しさん@ピンキー:04/09/18 01:22:21 ID:AWkchmFk
保守
210名無しさん@ピンキー:04/09/21 11:18:58 ID:m+jfbj7u
147誰か書いて
211名無しさん@ピンキー:04/09/23 08:53:42 ID:oEBGFQQO
>>147 って、橘×小夜子で書いてたけど、散華のシーンで書けなくなった人だね。残念。
私も、この人のカキコで小夜子の話を書くのは、ちょっと躊躇気味。
212名無しさん@ピンキー:04/09/24 18:14:44 ID:7bhosOh8
個人的意見だけど過去話という手もありじゃないかな?
まあ意見は人それぞれだろうと思うけど
213名無しさん@ピンキー:04/09/26 20:41:23 ID:rOx/eaVd
小夜子さんを懐かしみながら、小説を…。

ってなわけでホシュ。
214名無しさん@ピンキー:04/09/30 03:27:40 ID:/B8FQVEq
黒睦月にレイプされて処女喪失しちゃう望美たんSSキボン
215名無しさん@ピンキー:04/09/30 11:13:06 ID:ngDHxAsi
>214
(・∀・)イイ!! 漏れもキボンヌ
216名無しさん@ピンキー:04/09/30 23:20:52 ID:kNnZtNMF
>>214
それすごくイイ。

「こんなの…こんなの睦月じゃないよぉ……」
とか言いながら犯され、泣きじゃくっても好きな男の子に初めてを捧げられた嬉しさと快感に
苦悩する望美たん……モエー
217名無しさん@ピンキー:04/10/01 22:32:02 ID:Vjx77ieM
カテキンと不良に犯されちゃう望美たんとか・・・(*´Д`)ミタイ
218名無しさん@ピンキー:04/10/04 20:32:59 ID:bCg5csR4
…今週出た謎の上級(クローバーQ?)×睦月はどうでしょうか?
219名無しさん@ピンキー:04/10/04 22:53:00 ID:7NyGKxuc
>>218
光姐さんですか。よかですな
220名無しさん@ピンキー:04/10/08 08:28:49 ID:4gxvXHMw
他人のコンボを自分の口で言って技を出す睦月にワロたので、
このギャクネタを入れたのを見てみたい。

他のライダーのも奪って、口で言いながら対決するけど、ことごとく光姐さんに
破られ、股間を踏みつけられるとか。
221怒りの竜巻乱舞 前書き:04/10/10 09:43:12 ID:YqSjAOPz
仮面ライダーブレイド。カリス×ロリ、よろめき物も少し。
センチピード・アンデッド再解放ネタ。ちょっと古くてスマン。
基本的には本編ストーリーの補完だが、最初の方に陵辱シーンあり。
エロいところは、この部分くらい。後はバトル。

4分割くらいに分けて投下の予定。
222怒りの竜巻乱舞 1:04/10/10 09:45:26 ID:YqSjAOPz
1. プロローグ

なぜ、使ってしまったのか?
それは、カリス自身にも分からなかった。

カリスの周囲を顧みない戦いを問い詰めるブレイド。その間を割って突如現れたレンゲルの
異常な強さに、何かを感じたのかもしれない。

ブレイドが取り出したラウズ・カード。それに対しレンゲルの手が腰のカードケースに伸びた。
その瞬間、カリスもカードを取り出していた。シャッフル・センチピードのカードを……
シャッフル・センチピードの能力は「手札総入れ換え」。シャッフルの効力は制御できないが、
うまくすれば、レンゲルの持つ強大なカードの威力を奪い取ることができる。例えブレイドに
渡ったとしても、あの未熟な人間には、その能力を使いこなすことはできないだろう。
そう思ったのかもしれない。

だが、結果はカリスの思惑とは外れた。レンゲルの取り出したカードはリモート・テイピア。
能力は「再解放」。ブレイドのボア・アンデッドと共に、カリスの持つセンチピード・アンデッドも
ラウズカードから解放されたのだ。センチピード・アンデッドは、その後、レンゲルにワイルド・
ベスタに封印された。それだけならば、まだ良かったはずだった。だが、センチピード・アンデッドは、
レンゲルに再び解放され、リモートの効力を離れて、自身で活動を再開した。

時を同じくして、栗原天音が倒れた。
レンゲルに破れ自問するカリス・相川 始に、再び後悔が訪れた。
あの時のことは終わりでは無かった。
223怒りの竜巻乱舞 2:04/10/10 09:47:35 ID:YqSjAOPz
2. 天音 陵辱 (1)

栗原天音は寝室に寝かされ苦しそうに呻いていた。額に大粒の汗が浮いている。
母・遥香は汗を拭い、心配そうに眺めていた。既に医師には連絡したが、まだ、しばらくは
時間がかかる。声を上げて苦しむ天音に、遥香は始を縋るように見やったが、今の始には、
成す術がなかった。ただ、何が起こっているのか、そのことだけは感じ取っていた。

* * *

かつて、天音は、センチピード・アンデッドに襲われ、毒液を浴びて瀕死の状態になった。
始は、その時、初めて自分のためでなくアンデッドを追い、毒の抗体を採取してから封印した。
その抗体で天音は一命を取り止めた。だが、天音がセンチピード・アンデッドに受けた仕打ちは
それだけでは無かったのだ。天音が父の声が聞けると思って入った呼子の洞窟。そこに棲息していた
センチピード・アンデッド。天音は毒液を浴びせられて倒れた。天音に頼み込まれ同伴した白井虎太郎と
剣崎一真が、姿を見失った天音を捜して洞窟内を奔走する数時間の間に、この出来事は行われた。

顔や腕の肌から浸透し、体を侵す毒液。高熱で朦朧とする天音の意識。それを前にするセンチピード・
アンデッドの股間のベルトの隙間から無気味なものが姿を現した。場所から見て、この怪物の男性器に
当たる逞しいそれは、白く透き通り、柔らかそうな無数のムカデの脚のようなもので被われていた。
先端は赤黒く、中央にある亀裂からは涎のように透明な雫が垂れ、白く半透明の、無数の足も、その足の
つけ根にあるらしい粘液官から溢れたもので、ぬめぬめと光り、ひっきり無しに蠢いていた。
天音は、まだ9歳、小学四年生、初潮すら迎えていない。
その未成長の体は、今、異形の存在に蹂躙されようとしていた。粘液をボタボタと垂れ流して、
センチピード・アンデッドのソレは長大に伸び、ジーンズを足まで引きおろされ、むき出しに
なった天音の下着の隙間から、中に進入しようとしていた。
224怒りの竜巻乱舞 3:04/10/10 09:49:34 ID:YqSjAOPz
3. 天音 陵辱 (2)

センチピード・アンデッドが体をかがめ、天音の足を割って、股間のものが天音に触れた。
下着の上で、その場所を確かめるように、その先端を這わせて行く。滴る透明の液体が
下着をグッショリの濡らし、天音の幼い丘を、そのモノに無数に生えた柔らかい脚を動かして這い回る。
「うっ うう」
天音はかすかな呻き声を上げるが、毒液による高熱で混濁した意識は抵抗も、ままならなかった。

やがて、無数の脚で蠢くモノは下着の隙間から入り込み、無毛の丘へ直接触れていった。
大量に滴る粘液が天音の肌を濡らせて行く。そして、まだ成長しきっていないスリットへ。
そこを潤すように粘液を擦り付ける。人間のモノに比しても巨大なソレが未成熟の天音の
そこに入る訳が無かった。だが、毒液による高熱で弛緩した天音の体は、筋肉までも、その
意思を離れたように伸び切り、熱く火照っていた。
「あ、ああ、あーーーーっ!」
天音が大きな声を上げた。ソレが体を引き裂き、体内に侵入した。潤わぬ襞を、センチピード・
アンデッドのソレは、自身の分泌する粘液を、無数の白く柔らかい脚を蠢かせて擦り付けながら、
奥へ奥へと進んで行く。
「あーーーーっ あーーーーっ あっ! あっ!」
体の奥まで貫かれ、天音は意識が無いまま、叫び声を上げ続ける。奥に達したソレは、一度、
突き込む動作そのものを止めた。だが、蠢く無数の脚は、天音の体の内側を刺激し続ける。
「うわ、あう、あうぅ、はっ!はっ!」
天音は体内を蠢く感覚に、ただ、声を上げ続ける。やがて、ソレから分泌した粘液が、膣内の
隅々まで行き渡ったころ、センチピード・アンデッドは天音の腰を掴んだ。そして、突き上げを始めた。
「ああ、ああっ! あ! あ! ああ! あーーーーっ! あーーーーっ!」
天音の断末魔のような声が洞窟に木霊した。
225怒りの竜巻乱舞 4:04/10/10 09:52:26 ID:SrQqn1cA
4. 天音 陵辱 (3)

「ああ、ああああ!あああっ!ああああああ」
センチピード・アンデッドは、天音を激しく突き上げ続けている。天音は混濁した意識の中、
呻くように声をあげて続けている。

アンデッドの目的は、自身の種が、この惑星(ほし)を支配すること。そのため、その代表たる存在は、
不死の肉体を与えられた、その姿は人間を模しているが、それは、現在の支配者が人間であるからに
過ぎない。彼らは、それぞれのやり方で自身の種を支配者たるために行動を計る。
人間を虐殺して回るもの。自身の眷族を大量に産み出し、徐々に人間を圧迫して行くもの。
だが、センチピード・アンデッドのやり方は地味ではあった。己の体内で産み出した毒液で
人間を動けなくする。だが、即死には至らない。体質によっては自由を奪ったまま、かなりの
期間生き続けるものもある。その中で、体内に子供を育てる器官を持つもの・メスに対しては、
そこに眷族の卵を産みつける。孵化した卵は、メスの子供を育てる器官、すなわち子宮を掌握し、
そのシステムをそのまま利用して養分を母体から吸収して育つ。成長した眷族たるムカデは、
腹を食い破って初声を上げて現れ、それは人間のメスから吸収した遺伝子を元に新たな支配者たる
生物へと進化する。

すでに、洞穴には何人もの卵を産みつけられた女性が呻き声を上げ倒れている。年齢など関係ない。
センチピード・アンデッドにとっては人間のメスならば、それでいい。そして、傍らには
毒液を浴びて動けぬまま体を引き裂かれた恋人の姿があった。

それを見て、天音を捜し回っていた白井虎太郎は恐怖した。剣崎は、ブレイドのバックルを手に、
声を限りに天音を呼び続けた。
226怒りの竜巻乱舞 5:04/10/10 09:56:12 ID:gkbsJrte
5. 天音 陵辱 (4)

呼子の洞窟で起きたセンチピード・アンデッドによる惨劇。その獲物となった幾人もの人々。
そして、新たな獲物である天音にも、洗礼が加えられた。
「うわっ あはっ はあ はあ ああ、ああああっ」
天音の体の奥深くを蹂躙するセンチピード・アンデッドのソレは、無数に生えた柔かい繊毛のような
脚を激しく蠢かし、全体を律動させながら、天音の子宮に、大量の分泌液と目に見えぬほど小さな卵の素体を
流し込んだ。ドクドクと流し込まれる熱い液体を天音は意識の無いまま、何度も何度も体を震わせ、
体の奥底に刻み込まれていった。

剣崎がセンチピード・アンデッドを見つけ戦っている間に、虎太郎により天音が救い出されたのは、
すべてが終わった後のことだった。この後、カリスによりセンチピード・アンデッドは、抗体を
取り出して封印され、天音は命を救われた。だが、高熱で意識の無い天音には、この期間の記憶は無い。
病院に収容された後も、顔に付着した毒液の除去は行われたものの下半身の異常には気がつかなかった。

行為の後の粘液や血の後はセンチピード・アンデッドの舌によって奇麗に舐めとられ、降ろされた
ジーンズも元どおりに戻されていた。なぜ……?
呼子の洞窟で、見つけられ収容された他の女性は、ほとんどが、既に息絶えていた。
天音は適合していたのだ。アンデッドの毒に…… 動けないまま死ぬことなく、アンデッドの
卵を抱え続ける。そのために寵愛を……

* * *

センチピード・アンデッドが復活した今、この時の悪夢が天音の体に再び蘇っていた。
「ハッ、ハッ…… お母さん…… お父さん……」
「天音! 天音! しっかりして、天音……」
「始さん……」
天音は大量の汗をかいてグッタリしたように体を弛緩させ、小さく胸だけを上下させている。
「天音!天音!」
遥香の叫びが部屋に木霊する。始は、それを辛い想いで見守っていた。
227名無しさん@ピンキー:04/10/10 20:14:51 ID:MiVEfy1j
GJGJGJ!!!!!!!!!
続きッ楽しみにしてます(*´д`*)ハァハァ
228怒りの竜巻乱舞 6:04/10/11 02:44:40 ID:WM235w/9
6. 根

「汗を拭いて着替えさせなきゃ……」
遥香は、一人自分に言い聞かせるように呟いて立ち上がり、寝室を出て行った。

天音を見つめる相川 始は、何かを感じていた。やがて意を決したように寝室を出ると、
階下に降りた遥香に近づいた。
「始さん、どうしたの」
「済みません」
始が睨みつけた途端、遥香は倒れた。アンデッドである始は、その姿のままでも人を気絶させること
くらいはできる。始は遥香をソファに寝かせると、再び天音の寝室に戻った。

天音は大粒の汗のまま苦しげな顔で眠っていた。それを見つめた始は静かに呟いた。
「貴様、そこにいたのか。引きずり出してやる」

始の腰にベルトが現れた。中央のバックルが赤く光り、唸るように音を立てる。
始は手にいつの間にか取り出したカードをバックルにスラッシュさせた。

<バイオ>

始は変身した。カリスでは無くプラント・アンデッドの姿に。腰にあるベルトが以前との
違いだった。その右手は蔦が絡まったようになっている。その蔦が伸び、天音のベッドの端から
そろそろと中に入って行った。汗でグッショリと濡れたパジャマの隙間から中に入り込み、
迷うことなく奥へと進んで行く。大量の汗で匂いたつ天音の素肌を這うように進み、蔦は、やがて
固く閉じたスリットへと達した。

そこで、蔦は、白く滑らかな植物の根のようなものを枝分かれさせた。その根は天音のスリットを
こじ開けるように入り込むと滑るようにスルスルと先を伸ばしていった。キツイ粘膜を傷つけぬように
気をつけながら、根は天音の体の奥深くに入って行く。そして、その奥の、さらに固く閉じた
関所に達した。根は、その関所に入り込もうと強く押しつけられた。
229怒りの竜巻乱舞 7:04/10/11 02:47:36 ID:9pCheYqU
7. 胎内

天音の体の奥深くの固く閉じた関所を前に、根は、さらに繊毛のように細く幾重にも
枝分かれした。そして、関所に、その一本が入り込む。頚管粘液の中を潜り抜け内部へと入って行く。
一本、また一本。

入り込んだ根は、そこからさらに成長し、肉でできた袋のような中一面に根を張り巡らせ、
周囲を探った。目的のものはすぐに見つかった。

プラント・アンデッド、いやカリス? いや、この意識は相川 始なのかもしれない。
だが、そんなことは当の始にはどうでもいい。内部に張り巡らせた根の感覚を、植物の体を
得た始は視覚であるかのように認識できた。そして見た。

そこは天音の子宮内。まるで、胎児が着床してできた胎盤のような肉の盛り上がりの中、
センチピード・アンデッドの子蟲が数匹。それは蠢き、胎盤から血液を吸収し、代わりに
体の自由を奪う、あの毒液を流し込んでいた。
「貴様……」
始は呻くように呟いた。

始は、胎盤の中に潜り込んで血液を吸い続ける子蟲に、根を伸ばし、搦め取ろうとする。
だが、子蟲は多数の脚を蠢かして、根から逃れ、細くなった根を貪り食ってしまう。
捉えることができない。

「くっ……」
植物となった自身の一部を食われようと痛覚は感じない。しかし、細くなった根が思うように
子蟲を捉えられず、始は焦りの声を上げる。

もどかしげに呟く始は、子宮口の直前にある根の本体を内部に突き入れようとした。しかし、
まだ成長しきってさえいない天音の子宮口は、その根本体の太さを受けつけない。
頚管粘液の分泌もいつの間にか弱まり、子宮口はきしみを見せはじめる。
「うっ……」
ベッドで苦しげな顔で眠る天音から微かに苦痛の息が漏れた。
230怒りの竜巻乱舞 8:04/10/11 02:49:57 ID:9pCheYqU
8. 敗北

プラント・アンデッドに変身した相川 始。彼は自身の蔦から細い根を、意識の無い天音の
子宮内に伸ばし、センチピード・アンデッドの子蟲と対峙していた。だが、髪の毛のように
細い根しか相手に触れられない始は不利だった。もっと太い根ならば……
「うっ……」
がむしゃらに根の本体を子宮口に突き入れようとする始は、微かな天音の漏らした息で、我に返った。
「俺は何を……」

始は先端部を少し突き入れた根から、さらに大量の細い根を成長させた。子蟲は侵入者を
避けるため、胎盤の内部に逃げ込んでいた。根は子蟲らが潜む胎盤そのものを取り囲んだ。
そして、それを引き剥がしにかかる。ミリミリ…… 子宮を満たした液の中に血が滲み出した。
「うっ くっ……」天音が、また微かな声を漏らす。

始は敗北を知った。ココでは俺は勝てない。
センチピード・アンデッドの子蟲は、天音の子宮を掌握している。無理をすれば、天音は
成長前に、そのメスとしての機能を失う。かつて一万年の間、数々の種の争いを見てきた始には、
その機能を失ったメスが、どんな末路を辿るかも知っていた。
「貴様…… くそっ!」
始は根の一部を切り離して天音の子宮に残し負け犬のように退いた。

<スピリット>
スピリットのカードをスラッシュして現れた光の壁を抜け、始は人間の姿に戻った。

「始さん…… 始さん」
始は、額に汗を浮かべ苦しげな息で自分を呼ぶ天音を見つめ、悔しさを心の中で噛み締めた。
231怒りの竜巻乱舞 9:04/10/11 02:52:09 ID:9pCheYqU
9. 遥香の想い

遥香は居間のソファで目を覚ました。いつの間に眠っていたことに戸惑う遥香は、
着替えさせようとした天音を、そのままにしていたのに気づき、急いで寝室へ戻った。
その時、寝室のドアが空いて相川 始が苦い顔をして出てきた。

「始さん、天音は? 何かあったの? ああ、私、なんで眠ってなんていたの?」
遥香は取り乱したように始に話しかける。

「天音ちゃんは大丈夫です、遥香さん。今のところは」
始は表情を変えず静かに言った。

「始さん、それは一体?」
「いや、なんでも無い。俺は、少し出てきます。天音ちゃんをよろしく。目を覚ましたら、
 なにか少しでも食べさせてあげてください」

「待って、始さん」遥香は不安げに、始を見つめた。
「一緒に、天音を見ていて。不安なんです。もし、天音までいなくなったら、私は……」

始を見つめ続ける遥香。始は、そんな遥香の手を両手で包み込むようにした。
「遥香さん、大丈夫。天音ちゃんは絶対に助かる。絶対に…… 安心して……」

遥香は、始の言葉に黙ってコクリと頷いた。そして、厳しい表情のまま出て行く始を、
真剣な眼差しで見送った。そして、さっきまで始の手で包まれた両手を、組んだまま、
しばらく放心したように始の出て行ったドアを見つめていた。

「天音を守って…… 始さん……」
遥香は、手を握り締め、目をつぶって祈った。
そして、よろめくようにドアにもたれ掛かると、もう一言呟いた。
「あなた…… 」
遥香は微かな罪悪感に震えた。
始に手を握られた時から、心臓の鼓動の高まりが止まらなかったのだ。
232怒りの竜巻乱舞 10:04/10/11 02:55:14 ID:OcbR4Jvi
10. 他人の戦い

苦しむ天音と心配そうな遥香を残し、相川 始は外に出た。そして、すぐに近くにいたある
気配に気がついた。アンデッド、それも人間の姿に化けることができる上級アンデッド。
だが、その気配の軌跡を辿った始は、その狙いは自分に無いことが分かった。
上級アンデッドの狙いは、白井虎太郎という人間。あのブレイドと一緒にいて、栗原家にも
出入りする男。始がアンデッドであることを知り、自分を敵視するが、何もできない取るに
足らない人間だ。おそらく、上級アンデッドの狙いはブレイドだろう。他人の戦いだ。
始は関係ないと思った。

やがて、始が察知したセンチピード・アンデッドの気配を追っていている時、同様にセンチピード・
アンデッドを追うブレイド・剣崎一真と出会った。始は剣崎を呼び止め、虎太郎が上級アンデッドに
狙われていることを告げた。

「分かった。俺は虎太郎の方へ行く。そちらはまかせたよ」
剣崎は、朗らかに言った。いつの間にか始を信頼するかのように変わった明るい口調で。

その剣崎の表情に始は、不思議な暖かさを感じながらも、口調はぶっきらぼうに告げた。
「勘違いするな。俺は、お前に邪魔されたくないだけだ」
始はキツイ表情に戻って言った。
「あれは、俺の獲物だ」

そう、始は思った。センチピード・アンデッドは俺の獲物だ。俺自身の手で封印する。
完膚なきまでたたきつぶして。そうすれば、天音の胎内の子蟲も活動を止めるはず。
こんな、生ぬるい人間には任せておけない。
233怒りの竜巻乱舞 11:04/10/11 03:04:05 ID:P1JTJG/B
11. 追い込み

センチピード・アンデッドは、大都会を彷徨っていた。元々、派手な活動はせず、
洞窟などに潜伏していたため、どこかしこも人間だらけの、この環境で勝手が分からずに
戸惑いを隠せなかった。先に襲った四角い乗り物の人間のメスは、まったくの未成熟で、
己の子蟲を育てるには不適切なものばかりだった。不機嫌になったセンチピード・アンデッドは
当たり散らし、四角い乗り物全体がセンチピード・アンデッドの上と下の口から出る粘液で白く、
そして、人間共の滴らせるもので赤く染まった。

その苛立った感情のまま襲った人間。それは上級アンデッドだった。苦もなく痛めつけられた
センチピード・アンデッドは潜伏する暗闇を求め逃げ惑った。アンデッドには確かにカテゴリがあり、
それとともに、その戦闘力もレベル差がある。だが、勝ち残れる理由は必ずしも、その戦闘力だけでは無い。
如何にして地球の支配者たる地位を得るかどうかなのだ。

さっきは失敗したが、子蟲を育てるのに適したメスが大量に見つかれば……
センチピード・アンデッドは、ほくそ笑んで、薄暗い通路を歩き地下に隠れようとした。
その時、ある気配を察した。だが、既に遅すぎた。あるいは人間を模した上級アンデッドを、
すぐに気づけなかったように同族に対する感覚が鈍っていたのかもしれない。気がついた時には、
人影が目の前に立ちはだかっていた。

「見つけたぞ。貴様を封印する。完膚無きまでに破壊して……」
相川 始はセンチピード・アンデッドを悪鬼のような形相で睨みつけて言った。
その腰にベルトが現れた。ベルトが発する唸るような音が薄暗い通路全体に響き渡る。
「変身!」
始は手にしたカードをベルトにスラッシュした。
<チェンジ>

始はカリスに変身した。
カリスアローの鋭い刃を薄暗がりの中の微かな光に反射させつつ、カリスは腰を落として身構えた。
234怒りの竜巻乱舞 12:04/10/12 07:43:20 ID:WxHIbbO9
12. 術中

カリスとセンチピード・アンデッドが激しい戦いを繰り広げている。カリスは、カリスアローの
鋭い刃を力任せにセンチピード・アンデッドに叩きつけた。それを鎖鎌状の武器で受け止める。
センチピード・アンデッドは防戦一方だ。それでも、カリスの打ち込みは強くなるばかり。
「足りない、まだ足りない。こんなものでは」
カリスの心の内は叫び続けている。センチピード・アンデッドの体を覆う革と鎖のベルトに
アローの刃が打ちつけられ火花が飛び散り、薄暗い通路をときどき眩く照らしている。

アンデッド・サーチャーの信号を元に駆けつけた橘と睦月は、その激しい戦いの様に絶句した。

カリスは二人に気づくと叫んだ。
「こいつは俺の獲物だ。手を出すな」
そして、センチピード・アンデッドの投げた鎖鎌を撥ね除けた。鎖鎌の先端は通路の壁の
コンクリートを破壊してめり込んだ。カリスは、そのまま懐に飛び込んで行く。さらに、
センチピード・アンデッドの投げたブーメラン状の武器を叩き落として本体に肉薄する。

「危ない!」橘が叫んだ。
カリスの足元のアスファルトが盛り上がり、さっきの鎖鎌の先端が飛び出した。鎖鎌は、
まるで生きているムカデのようにうねり、カリスの背後の壁から足元までアスファルトの下を
這い進んだのだ。足元からの攻撃にカリスは、もんどり打って倒れた。緑色の血が路面に飛び散った。
「くっ!」
すぐさま起き上がったカリスの目に、センチピード・アンデッドの口から毒液が浴びせかけられた。
毒自体はカリスには通用しないが、目つぶしにはなりうる。視界を一瞬奪われたカリスは、
ブーメランの攻撃を受け、跳ね飛ばされた。
「くそ、こんなやつに」
形勢は逆転した。カリスは怒りにまかせ、こんな単純な相手の術中にはまったことに臍を噛んだ。
こんなことをしている内に天音は……
センチピード・アンデッドは鎖鎌をジャラジャラと鳴らせながら、薄笑いのような表情を浮かべ、
カリスに、ゆっくりと近づいていった。
235怒りの竜巻乱舞 13:04/10/12 07:45:25 ID:WxHIbbO9
13. 叫び

センチピード・アンデッドは、手に持っている鎖鎌を中央で二つに分けた。そして、鎖の端のリングを、
両手の指に通した。そして、それぞれの鎖鎌を指に通したリングで回転させ始める。
ビュンビュンビュン
二つの高速回転する鎖鎌が、足元のアスファルトを抉っていく。そのまま、センチピード・
アンデッドはカリスに近づいて行く。

やっとのことで目つぶしの毒液をぬぐい取ったカリスではあったが、まだ、視界は霞み、
脚に受けた傷もあって軽快に動くことは叶わなかった。そのカリスを高速で回転する二つの鎖鎌が襲う。
防御のカリスアローも弾かれ、腕に脚に、切り裂かれた傷が増えていく。

それを見た橘は、バックルとA(エース)カードを取り出した。睦月は、さっきから呆然としたまま
戦いを凝視している。

「やめろ! 手を出すなと言ったはずだ」再びカリスは叫んだ。
「だが、それでは……」
橘はAカードをバックルに装填する。バックルから飛び出したベルトが橘の腰を一周し、
バックルが橘に装着される。橘はギャレンへの変身の構えを取る。
「変身!」

「ウワァアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
その時、カリスが獣のように吠えた。その声に、橘は気圧されて変身を途中で止めた。
「アアアアーーーーーーーー」
獣の吠え声を上げながら、カリスの脳裏によぎっていたのは、二人の人間の姿だった。
可憐な幼い肉襞の奥を悪魔に巣食われ、苦しむ天音。それを気づかい不安に脅える遥香。
そして、もう一人。その二人を託し雪の中で命を落とした男の姿。

── 許せない。

カリスの心の中に、激しい怒りが沸き上がっていた。
236怒りの竜巻乱舞 14:04/10/12 07:49:10 ID:MEfyw9UV
14. 目には目を

センチピード・アンデッドが両手の指で高速に振り回す鎖鎌。カリスは、カリスアローを
遮二無二に回転する鎖鎌に叩きつけた。腕に血しぶきが走り、激しく飛び散った。それでも、
なんとか鎖鎌をアローに巻きつけて動きを止める。だが、鎖鎌は、もう一本ある。それが
武器を殺されたカリス本体を襲う。カリスは残った鎖鎌に体を切り裂かれながらも、鎖鎌の
巻きついたカリスアローをアスファルトの路面に深く突き刺した。そのままアローを折り曲げて、
しならせる。そして、その上に足をかけると、弓を放つようにしなりを解放した。
傷を受けた脚であっても、強力なカリスアローの力でカリスの体は高く空を飛び
センチピード・アンデッドに襲いかかった。その姿にセンチピード・アンデッドは再び目つぶしの
毒液を吐こうと身構える。だが、このカリス自身が囮だった。

カリスの体を宙に飛ばせたカリスアローには、同時に光の矢がつがえられていた。放たれた矢は、
カリスの体の下から隠れるように飛び出し、センチピード・アンデッドの目に突き刺さった。
「ギャアアーーー!」

目には目を。その言葉のままカリスの逆転の攻撃を受けたセンチピード・アンデッドは、
残った鎖鎌を振るう間も無く、カリスの飛び蹴りにより壁に打ちつけられた。さらに、
カリスに首根っこを持って抱え上げられ、鋭い手刀を浴びせかけられる。

その戦いに、橘は、既に変身を止め、ベルトを手に呟いた。
「以前より、強くなっている……」
睦月は、恐ろしげなものを見た顔で、体を微かに震わしながら立ち尽くしていた。
237怒りの竜巻乱舞 15:04/10/12 07:52:42 ID:/y4NwxKW
15. 能力解放

手刀の連打を受け、動きの鈍ったセンチピード・アンデッドをカリスは再び壁に叩きつけると、
傷を受けた脚を引きずるようにして地面に突き刺したカリスアローのところに戻った。
絡みついている鎖を外し、カリスアローを手に取ると、バックルのカリスラウザーを外し、
アローに装着する。そして、腰のカードホルダーに手を伸ばすと、次々とカードを抜き出した。

すでに、ダメージを受けたセンチピード・アンデッドに大技は必要ない。だが、それでは足りなかった。
アンデッドを封印するラウズカード。アンデッドは死ぬことは無いが、戦いによる傷やダメージは受ける。
大きなダメージを受ければ、ラウズカードに封印された後でも、回復に時間がかかり、ラウザーによる
能力解放を行っても充分な力が得られない役たたずのカードとなる。だが、カリスには、そんなことなど
構わなかった。天音の胎内に潜む子蟲。この活動を止めるには本体であるセンチピード・アンデッドに
強烈なダメージを与え、完膚無きまでに封印しなければならない。

カリスは3枚のカードを、アローと合体したラウザーにスラッシュさせていく。

<フロート>
ドラゴンフライ・アンデッドを封印したカード。能力は「浮遊」。
<ドリル>
シェル・アンデッドを封印したカード。能力は「錐・回転破砕」。
<トルネード>
ホーク・アンデッドを封印したカリスの技のベースとなるカード。能力は「竜巻」。狂暴に吹き荒れる猛風。

3枚のカードが光となってカリスを取り巻くように現れた。その中で、カリスは腰を落とし、
体中に力をみなぎらせ身構える。心の内に沸き上がる怒りと闘争心。既に、手足に受けた傷の痛みなど
感じなくなっている。3枚のカードが、次々とカリスの体に吸い込まれた。カリスラウザーが響き渡る。

<スピニング・ダンス!!>
今、カリス最大の技が呼び覚まされた。
238怒りの竜巻乱舞 16:04/10/12 07:56:42 ID:fWXfnKcl
16. 竜巻乱舞

技の発動と共に腰を落としたままのカリスが浮き上がり、空中の見上げるような高さに静止した。
そして、そのままカリスの体はコマのように回転を始める。それとともに、通路の入り口から
中に大量の風が流れ込んできた。それは、カリスの回転が早くなると共に吹きすさぶような
強風へと変化していく。風は周囲の砂ぼこりを巻き上げ、竜巻のような姿を視覚にも捉えられるまでに
なっていた。その中で回転するカリスの体は、さらにスピードを増し、やがて周囲に幾重のもの
竜巻を生じさせる。中心のカリスは、そのすべてを支配するがごとく、もはや目にも捉えられぬほどの
速度で回転を続けている。

センチピード・アンデッドは暴風によろめきながらも、宙に浮かぶカリスにブーメラン状の武器を
投げた。だが、それはカリスに届く前に、幾重もの竜巻に飲み込まれ、バラバラに破壊された。
真空かまいたち。既に風は凶器と化していた。

「睦月、捕まれ!」
橘は、呆然と見ていた睦月を引き寄せると、通路の柱の影に抱き合うようにしがみついた。
もはや目を開けることも叶わない。黙って、すべてが過ぎ去るのを待つしかない。

ゴオオオオオオゥ!!!
凄まじい音とも共に、竜巻の渦がセンチピード・アンデッドを飲み込んだ。体が凄まじい速度で
上方へ飛ばされる。その時、宙に浮かぶカリスの体が動いた。猛スピードで飛ばされるアンデッドに、
風を纏い、圧倒的な速度でキリモミ回転するカリスのキックがヒットした。跳ね飛ばされた体は
激しい勢いで壁に打ちつけられた後、再び、竜巻に飲まれ巻き上げられる。それを 再びカリスの
キックが壁に叩きつける。幾重もの竜巻の真空の渦、その中をセンチピード・アンデッドはボロ布のように
ズタズタに切り裂かれながら舞い上げられ、上空に上がるたびに、宙を飛び回るカリスのキックが炸裂する。
スピニング・ダンス。空中に繰り広げられる狂暴な死の踊り。それをカリスは舞い続けていく。
239名無しさん@ピンキー:04/10/12 09:55:55 ID:QwS0qtsg
おお!イイヨイイヨー!!
読みごたえがあります!
続きを是非щ(゚Д゚щ)カモォォォン
240怒りの竜巻乱舞 17:04/10/13 07:33:38 ID:7uUUhODz
17. 封印

死の踊りがクライマックスを迎えた。自ら黒い竜巻と化したカリスの最後のキックに
センチピード・アンデッドの体は竜巻の群れを貫いて飛ばされ、壁に亀裂が入るほど
激しく打ちつけられた。竜巻は静まり始め、アンデッドは、そのまま地面に大きな音を
立てて落下した。カリスは回転を徐々に緩め、ゆっくりと地に降り立った。
暴風に周りの壁は破壊され、ところどころ中の鉄骨がはみ出している。激しい気流の余韻には
土ボコリの匂いと共に、咽せるような血の匂いが漂う。その中を、一歩一歩踏みしめるように
カリスは、倒れているセンチピード・アンデッドに近づいた。
体に纏っていた革ベルトのような衣装は、ことごとく吹き飛び、硬質な外骨格の体は無残に割れ、
ズタズタに切り裂かれ、手足はありえない方向に折れ曲がっていた。そして、ピクリとも動かない。
だが、死なないのだアンデッドは。こんな状態でもセンチピード・アンデッドは生きている。
いや死ねないのだ。破壊された肉体の気も狂うほどの激痛に心を蝕まれようとも。

かろうじて体に貼り付いていたバックルが開いた。それを確認しカリスは動かないセンチピード・
アンデッドにブランクカードを投げた。その無残な体はカードに吸い込まれ、カリスの手に戻った。
シャッフル・センチピードのカードは再びカリスの手の中にあった。カリスはそれを
カードホルダーの奥深くにしまい込んだ。このカードは、もう二度と使われないだろう。
それでいい。これで天音の胎内の子蟲も活動を止める。目的は達成した。

カリスは振り向くと、己自身も戦いで全身に受けた傷から緑色の血を滴らせながら、疲れたように、
ゆっくりと歩を進めた。手足が鉛のように重い。だが、カリスの心の中は激しく燃えたままだった。

コンクリートが剥がれ落ち、無残な状態になった柱の影から、橘と睦月が、よろめくように現れた。
橘は戦慄を隠せなかった。睦月は脅えたようにガクガクと震えていた。
241怒りの竜巻乱舞 18:04/10/13 07:36:43 ID:5hqA2G+x
18. 戦いの衝動

柱の影から現れた橘を見た時、カリスの脳裏には、以前ギャレンに無様に負けた記憶が蘇っていた。
カリスは、己の戦いの衝動を押さえられずに言った。
「ギャレン、次の相手は貴様だ」
「やめろ、無駄な戦いはしたくない」
橘はカリスを見据える。その時、横で脅えた顔で震えていた睦月が突然叫び声を上げた。
「やめろ睦月!」
橘は叫ぶ。だが、睦月は構わずレンゲルに変身した。
「貴様だったのか」カリスはレンゲルに顔を向け、噛み締めるように言った。
「貴様に盗まれたアンデッド。確かに返してもらった。だが、まだ借りがある」
カリスはアローを再び構えた。
「あのアンデッド大したことをしてくれた。礼はさせてもらう」
カリスは満身創痍の体を奮い立たせレンゲルに向かった。レンゲルも醒杖レンゲル・ラウザーを
振り上げる。既に限界に来て動きの鈍っているカリスをレンゲルはたたき伏せるが、激しい気迫で
カリスは立ち上がり、レンゲルにアローの刃を叩きつける。再び薄暗い空間に激しい戦いの火花が散った。

だが、それは長くは続かなかった。レンゲルは急に体を震わせ杖を地に落とし、変身解除して睦月に戻った。
睦月はがっくりと膝をつき、汗を滴らせ、全身を恐怖に震わせていた。
「貴様、何故?」問いかけるカリス。
橘は睦月に近づき、肩に手をかけて言った。
「この子はカテゴリーAに弄ばれている。自分の力を制御できないんだ」
「そういうことか」
カリスは思い当たったのように呟いた。
「戦う意思を持たないヤツを相手にするほど、俺は暇じゃない」
カリスは手にカードを取り出しスラッシュさせた。
<スピリット>
現れた光の壁を潜り抜け現れた始は、なおも睦月に言葉を投げかけた。
「だが、待ってるぞ。お前が本当の力を手に入れた時、必ず俺が、ぶちのめす」

「お前、そのカードは一体?」
問いかける橘を背に、始は足を引きずるように歩き去って行った。
242怒りの竜巻乱舞 19:04/10/13 07:43:38 ID:vni8DH//
19. やすらぎ

さっきまで激しい戦いの衝動が体を支配していた。だが、スピリットのカードを発動させた後、
ハカランダへの歩みを進めるにつれ、心の中は変化していった。天音は本当に助かったのか。
遥香の顔に笑顔は戻ったのか。そのことが始の中に脹れ上がって来る。それは、始のもう一つの、
いや本来の意識に戸惑いを感じさせる。
「俺は、何を考えているのだ」
しかし、始にとっては、むしろ心地よいとさえ感じられる。それは、あの人間の言葉から特に強くなった。
── お前が、天音ちゃんを守れよ
あの人間、剣崎一真。彼をを認めた訳では無い。にも関らず、その言葉を繰り返し思い出すことで、
心のあり場所を見つけ、傷ついた体さえ癒されていく自分に、始は不思議な暖かさを感じていた。

始の流していた緑色の血が止まり、驚異的な回復力で傷が塞がったころには、既に夜は更けていた。
照明の消されたハカランダは静かだった。始は裏口から、静かな歩みで天音の寝室へ入った。
ベッドは、もぬけの空だった。
「天音ちゃん?」
始は自問する。どうなったのだ。病院へ運ばれたのか。アンデッドは封印した。子蟲は眠りについたはず。
子蟲の分泌する毒液は微量で、既に抗体を持つ天音は分泌さえ止まれば自然に回復する。
元気な寝顔が見られるはずだったのに。
「天音ちゃん、 天音ちゃん?」始は不安に突き動かされ声が徐々に大きくなる。
「遥香さん!」
始が叫んだ時、寝室のドアが開いた。
「始さん帰っていたの?いつの間に」遥香がビックリしたような顔で覗きこんでいた。
「遥香さん、天音ちゃんは?」
遥香は表情を明るく変えて言った。
「キッチンよ。もう遅いから寝なさいって言うのに、何か食べるって聞かなくて」
「無事なんですね」
始の問いに、遥香は満面の笑みで答えた。
「ええ」
始の心に、言葉にできない、やすらぎが訪れた。
243怒りの竜巻乱舞 20:04/10/13 07:47:39 ID:rOoimjeV
20. 始さん!

始は一目散にキッチンに向かった。キッチンではテーブルで天音が大量の皿の食事を次々に平らげていた。
「お母さん、おかわり、おかわり」
キッチンに近づく足音に言葉をかけた天音は、振り向いて言葉をかけた相手を見て驚いた。
「エーーーッ、始さん!! ウッグ、ムグ……」

「もう天音ったら行儀の悪い。ハイ、水」
喉を詰まらせた天音は、始の後から付いてきた遥香から渡されたコップの水を慌てて飲み干した。
「天音ったら、元気になった途端、お腹空いたって、食べるわ食べるわ。まったく」
遥香の困ったような言葉に、天音はバツの悪そうな顔で始を覗きこんだ。

始は明るく微笑んだ。始は天音に近づき、顔をまじまじと見つめた。
「天音ちゃん。良かった。ずっと心配してた。良かった…… 元気になって本当に良かった」
「始さん!」
天音は表情を変えると始の胸に飛び込んだ。しっかりと始の体に抱きついた。
「始さん…… 心配かけてごめんね、始さん。天音、もう大丈夫だから」
「眠っている間、お母さんと一緒に始さんも見守ってくれていたの感じてた」
「だから恐くなかった。始さん…… 始さん!」
切れ切れに呟きながら柔らかい体を押しつける天音を強く抱きしめながら、始は守ることが
できた安堵感に浸っていた。
「天音ちゃん……」
始は天音の髪を撫でながら、傍らに立つ遥香の方を振り向き、笑みを浮かべ、無言で頷いた。
遥香は涙ぐんでいた。そして、頭を振るように手で目頭を拭うと、始に精一杯の笑顔を返した。

始の望んでいたもの。元気な天音。遥香の笑顔。それは再び始の前に戻った。

── お前が、天音ちゃんを守れよ
その言葉を再び始は心の中に思い浮かべていた。
244怒りの竜巻乱舞 21:04/10/13 07:53:41 ID:uT7uPv3O
21. 白い糸

始は、自室のベッドで、今だ天音の体の中に眠る子蟲のことを思った。今は、まだできないが、
いずれ、その体から眠る子蟲を取り出してやる。始の右手の指に、プラント・アンデッドの
根として触れていた天音の体の奥の感触が蘇っていた。微かに濡れた幼い肉襞。さらに奥深くの狭く
キツイ隙間。始は思った。焦ることは無い。天音は成長していく。少しずつ、少しずつ広げていけばいい。
機会があれば、また少しずつ……

天音は寝室のベッドに戻った。おやすみの挨拶を交わした始の笑顔を思い浮かべながら、しばらく、
寝返りを打っていた天音は、意を決したように自分の股間に指を伸ばした。指には不思議な感触があった。
ベッドを出てランプを付け、引き出しから手鏡を取り出すとパンツを降ろして、そこを写して見た。
天音の股間から細くて白い糸のようなものが少し飛び出していた。オシッコをするところとは別のところから。
指でつまんで引っ張ってみるが、かなり体の奥まで入っているらしく抜くことはできない。
引っ張っている内に体の奥底まで引っ張られる気がした。下半身が熱くなっていくような感覚があった。
体の内部から飛び出した異物。だけど天音に恐怖感は無かった。苦しくて寝ている間、誰かが
天音のそばで必死に戦っている感じがした。始の気配を感じていた。その時に感じていた感覚も、
これだった。体の奥底まで触れられる感覚。その時も天音は恐怖感を感じなかった。守られているという
安心感に満たされていた。

天音は手鏡を机に置くとパンツを履き直してベッドに入った。そして、熱い瞳で暗い部屋の天井を
見つめながら思った。

これも、いつか始さんがなんとかしてくれる。だから平気。
でも、ちょっとだけ調べてみよう。オシッコするところとは別のとこ。これは何なのか。
245怒りの竜巻乱舞 22(了):04/10/13 08:00:55 ID:z2/hiAQP
22. エピローグ・遥香の呟き

それから数日、天音は、あの時のことがまるで嘘のように元気になり遥香は安心した。
深夜、遥香はハカランダの帳簿をパソコンで付けながら、ふと、あの時の始の言葉を思い出していた。
天音は絶対に助かる。そして、その通りになった。始は知っていたという風では無い。
ただ 信じていた、そしてなんとかするという意思が見えた。始は不思議な人だと思った。
夫の知り合いだというだけで禄に素性が分からない始を家に入れた。だけど、それは運命の導きだったの
ではないかと遥香は微笑んだ。

遥香は帳簿を付ける手を止め、パソコンの画面に向かって語りかける。
「始さん、天音のパパになってくれないかしら」
言ってしまってから遥香は顔を真っ赤にしてパソコンデスクに顔を突っ伏した。
こんなことを言える訳が無い。こんな子持ちのおばさんが……
でも、少しだけ…… 夢を見させて……

遥香はマウスを操作して、帳簿の画面の上にブラウザを重ねた。検索サイトにキーワードを入力する。
遥香のマウスが画面を動き回りカチャカチャとクリック音が響く。画面には、それにつれ、
絡み合う若い男女の肢体が写っては消えた。カチャカチャとマウスが音を立て続ける。
男性器と女性器の大きな図解。様々な体位の結合の図解。コンピュータ・グラフィックのツルっとした
無機質な人形が体を重ねるその中に、遥香は始と自分を重ね合わせ息をはずませた。
マウスが震えるように動き、「お気に入りに追加」のメニューの周辺をしばし彷徨った。
十数分の逡巡の後、マウスはブラウザの端に移りウインドウは閉じられた。
「いけない。パソコンは天音も触るのに。それに、こんなこと、本当にある訳ないわ」
震えるように呟いて、再びキーボードに手を戻した。

だが、遥香は知らなかった。さっきのページが既に別の手によって、パソコンのキャッシュに
入っていたことを。そして、プリンタ用紙が少し減っていたことさえも。

(了)
246怒りの竜巻乱舞 後書き:04/10/13 08:05:22 ID:SbGm9SmO
以上で終わりです。
バトルシーンは自分が好きな剣劇マンガその他を元に創作させていただきました。

番組も、最近、特に盛り上がってきて、上級アンデッドをはじめゲストにも
魅力的な女性陣が多いので、萌えネタには事欠かないようです。また、なにか
出来上がりましたら投下したいと思います。
247名無しさん@ピンキー:04/10/13 19:42:13 ID:mNQZ1Npu
お疲れ様でした!
天音ちゃん、性の目覚めキター! そして始は自覚無いまま開発する気満々だし。
変な証拠は残していくし、「機会があれば少しずつ」だなんて…。
遥香ママがこの事態を知ったらどうなるんだ。
すごく続きが読みたくなる話でした。

またの新作の投下を待ってます!
248名無しさん@ピンキー:04/10/13 22:32:55 ID:Ac4YVS7O
(*0w0)ノ オツカレディス!!
(*<::V:>)ノ アマネチャン (*´д`*)ハァハァ

次の作品も期待してるYO! がんがれ!
249名無しさん@ピンキー:04/10/14 11:13:34 ID:/LWKr2+e
始天音がイイ!!GJ!!!! (*<::V::>)ハァハァ。
バトルシーンも迫力あって良かった!

つかラストの用紙が少なくなってるのにワロタw
新作も期待して待ってます!
250名無しさん@ピンキー:04/10/15 22:25:21 ID:y0F0TKHn
お疲れ様でした!
バトルシーンは迫力あるし、読み応えがあって最高でした。
個人的に父親っぽい始がカコイイと思いました。
251名無しさん@ピンキー:04/10/16 02:48:43 ID:UhD3r8+g
超GJ!
アマネタンもハアハアだが、遥さんの未亡人の夢も、ちょっと気に…ゲフゲフ
252名無しさん@ピンキー:04/10/17 11:19:52 ID:c1oD8kIU
睦月と虎姐さんでお願いします。
253黄昏の…:04/10/17 22:08:20 ID:1hngvbWs
>>190の続きを久々に投下してみまつ。でもバトル中心…。


「あの、何を探してるんですか?」
 みゆきの色香に誘われたのか、気の良さそうな少年が話しかけてきた。
上城睦月。仮面ライダーレンゲル。最近になって、やっとカテゴリーAの呪縛から解放されたらしい。
 バトルファイトを勝ち抜くためにはもっと強い力がいる。そのためにも…。
「ええ、実は落し物をしちゃって」
「落し物、ですか?」
「そう。カードなんだけど…」
「カード…あ、もしかして?」
 ゴソゴソとポケットから変身するためのカテゴリーAを取り出す睦月。
「こういうカードですか?」
 不用意にも程がある。が、それを見逃すみゆきではなかった。

 ビュンッ!!!

「わっ、何するんですか!?」
 危機一髪、睦月は飛びのくことができた。
見れば目の前の女性の腕の一部が植物の蔦の様に変化し、しゅるしゅると唸っているではないか。
「レンゲル、貴方の力…見せてもらうわ」
「くっ…じょ、上級アンデッドか! よ、よーし…!」
 レンゲルクロスを取り出し、カテゴリーAをトレイにセット。変身ポーズと共に、睦月が吼える!
「変身!」

【OPEN UP】!!!

 紫色の壁が睦月に迫り、彼の体を緑の戦士へと変貌させる。
右手に顕現させたレンゲルラウザーを展開させ、オーキッドアンデッドと化したみゆきに踊りかかる!
254黄昏の…:04/10/17 22:08:49 ID:1hngvbWs
「うわぁああああッ!!!」
「はあッ!!!」

 ガキンッ!!! バチッ!!!

 一進一退の攻防が続く。
さすがは上級アンデッド、カテゴリークイーンのオーキッドである。
 一昨日封印した下級のモールアンデッドとはワケが違う。
パワー、スピード、そして知性。明らかに、この女は最初から自分を狙っていたのだ。
「(これがアンデッド…ライダーの…人類の敵なんだ…!)」
 普段は棒術など嗜んでいない睦月にとって、レンゲルラウザーを使用した接近戦はやや不得意であった。
特にオーキッドの右腕の蔦はやっかいで、意志を持つかの如く、絶え間ない攻撃を加えてくるのだ。
「はぁはぁ…よ、よし、見てろよ!」
 このままでは拉致が開かない。ここは一発逆転のラウズ!
「カテゴリー9!」

ピピピ…【SMOG】!!!

「喰らえ!」
「うっ!?」
 レンゲルラウザーの先端から噴出す、紫色の煙。
強酸性の煙幕でダメージを与えつつ、すかさず後方にバックステップ!
「効いてる! このまま一気に封印してやる!」
 腰のカードケースから2枚のカードを取り出すレンゲル。
カテゴリー6・ブリザードと、封印したばかりのカテゴリー3・スクリュー!
 2枚のカードが織り成すコンボ技・ブリザードゲイルで一気にケリを着けるつもりなのだ。
植物に対しての冷気攻撃、効かないはずがない。あの上級アンデッドは、俺が封印する!
「ふっふふ…やるわね。でも簡単にはいかなくてよ……カリス!」
「!?」
255黄昏の…:04/10/17 22:10:00 ID:1hngvbWs
 レンゲルとオーキッドの戦闘をビルの上から傍観していた始。
栗原親子が人質となってしまっている以上、ヘタな真似はできない。
 それに、あのレンゲルには大きな借りがある…!
「…変身」

【CHANGE】!!!

 カテゴリーAをラウズし、ビルを飛び降りながらカリスに変身! 
変身と同時にカリスアローを顕現させ、レンゲルに向けて空中から光弾の雨を見舞う!

 ドシュッ、ドシュッ、ズシャッ!!!

「わっ、わぁっ!?」
 オーキッド以外にも伏兵が潜んでいたのだ。
しかもそれが同じライダーであり、伝説のアンデッドでもあるカリスだったとは…。
「く、くそぅ、せっかくもう少しで封印できたのに〜!」
 地団駄を踏む睦月。せっかく取り出した2枚のカードをラウズする間もないまま窮地に陥ってしまったのだ。
こんな時は先輩でもある橘さんの助言を聞きたいものだ。あの人なら、きっと的確なアドバイスをくれるはず。
 まさかこんな時に限って「待て、カードは慎重に選ぶんだ!」などと言うはずもないだろう。
「ど、どうしよう、どうしよう…!?」
「いつかの借り、返させてもらう!」
 一瞬の隙も見逃さず、次々と飛んでくるカリスアローの攻撃。レンゲルは防戦一方。
「い、一か八かでやってやる!」

ピピピ…【STAB】!!!

 カテゴリー2のスタッブをレンゲルラウザーにラウズ!
ラウザー自身の攻撃力を向上させ、カリスに果敢にも接近戦を挑もうというのだ!
256黄昏の…:04/10/17 22:10:40 ID:1hngvbWs
「た、例え、剣崎さんや橘さんの知り合いでも…アンデッドは封印する!」
「できるのか…貴様如きに!」
 攻撃力の向上したレンゲルラウザーと、カリスアローがぶつかり合う。
が、やはりAP以前の問題が発生してしまう。それは融合係数、そして経験の差!
「はあッ、たあっッ!!!」
「ぐっ、う、うわっ!?」
 力押しで何とか凌ごうと思ったのだが、考えが甘かったらしい。
カリスの猛攻は止まるところを知らず、レンゲルを追い詰めていく…。

「(いい感じいい感じ。このままレンゲルを倒してカードを奪えば…ふふ♪)」

 カテゴリーAに支配されていた時は、カリスをも凌駕したはず。
が、自分の意志で仮面ライダーに変身できるようになってからのパワーダウンは否めない。
「(こ、殺される…!?)」
 言いようもない恐怖が睦月の頭を過る。
「その程度か…失望した。貴様にバトルファイトを勝ち抜く資格はない!」
「わあ――――――――――――ッ!?」

 ドガッ!!!!!!!!

 カリスのキックを腹に受け、派手に転げまわるレンゲル。やばい、やばい。殺される、殺される。
「うっ…うう…!」
「終わりだ」
 腰のカードケースから、ラウズカードを取り出すカリス。それはカテゴリー6・トルネード。
カリスアローにラウズすることで光弾に変わり、風の矢を放つつもりなのだ…!
「や、やめろよぉ…! 来るなよぉ…あっち、行けよぉッ!!!」

ピピピ…【REMOTE】!!!

「!?」
257黄昏の…:04/10/17 22:11:40 ID:1hngvbWs
「クワ―――――――――――――ッ!!!!!」
「なッ…!?」
 絶体絶命のピンチに陥ってしまったレンゲルは、橘から使用を禁止されたはずの
カテゴリー10・リモートをとっさに使い、難を逃れた。
 カリスがラウズしようとしていたカテゴリー6・トルネードに
封印されていたホークアンデッドを解放し、逆にカリスを襲わせることに成功したのだ!
「ちっ、あの時と同じか!」
「カ―――――――――――――ッ!!!!!」
 自在に空中を駆け、急降下攻撃を仕掛けてくるホークアンデッド。
翼から巻き起こした突風で眼くらましをし、その鋭い頭骨で頭突き攻撃を加えてくる!

「あ〜らら、大変ね。手伝いましょうか?」
「貴様は手を出すな!」
「あら、そう?」

 こんなやり取りをしている間もホークアンデッドも攻撃は止まない。
が、所詮は一度戦った相手。対処法は熟慮している…なめてもらっては困る。
「クワッ、クワ――――――――――――ッ!!!!!」
「叩き落してやる…!」
 カテゴリー3・チョップを取り出すカリス。
強化した手刀で、ホークアンデッドを迎え撃つつもりなのだ。…が!
「カードの効果はまだ終わっていない!」
「ッ…!?」

ピピピ…【REMOTE】!!!

「シュゥゥ…!」
「!」
 何と、まだリモートの効果は継続していたのだ。
ハンマーヘッドシャークアンデッドは封印から解放され、カリス目掛けて突進を開始する!
258黄昏の…:04/10/17 22:20:27 ID:1hngvbWs
TV本編では未使用のスタッブやスモッグ、
TV・劇場版でも未開放のホークとハンマーヘッドシャークを
出してみまつた。だが私は謝らな(ry
259黄昏の…:04/10/19 01:12:10 ID:IFZ7InTc
剣カードダス第4弾が熱い様ですが、ここで>>257の続きですよ。


「ウェイッ!」
「シャァッ!?」

 ズバシュッ!!!
  
 カリスに襲い掛かろうとしていたハンマーヘッドに鋭い一撃が飛ぶ。
アンデッドサーチャーの導きによって駆けつけたブレイドが、加勢してきたのだ!
「大丈夫か、始!?」
 体制を崩さないよう身構え、状況を見極めるブレイド。
アンデッドは3体。2体は見たことのない奴だが、1体だけ見覚えのあるアンデッドの姿が。
「! お前、植物園で虎太郎を人質にした…!?」
「こんにちは、ブレイド」
 何で奴が始と…カリスと一緒に? 虎太郎の話では、
あのアンデッドから救ってくれたのは他でもない始だと言うではないか。それが、何故?
「くだらんことを議論する気は無い…奴らを封印するのを手伝え!」
「手伝えって…おい、始!」
 ブレイドを気にすることもなく、突進するカリス。
元凶のレンゲル…睦月はどさくさに紛れて逃げ出したようだが…。
「あとはお願いね。レンゲルに逃げられちゃったし、今日はもう帰るから」
「まっ、待て! お前も封印す…ウエィ!?」
 お目当ての睦月が逃げてしまったので、やることが無くなってしまったオーキッド。
戦線から離脱しようとする彼女を逃すワケにはいかず、この場で封印しようとするブレイドだが
ハンマーヘッドの鋭利な頭部による頭突きを喰らい、背中から思い切り吹き飛ばされてしまう。
「や、やったなぁ!?」
「シュシュシュ…!」
 ブレイラウザーを構え、ハンマーヘッドに切りかかるブレイド。
元々海洋生物のアンデッドだからだろうか…陸上での動きはそんなに速くない!
260黄昏の…:04/10/19 01:13:27 ID:IFZ7InTc
「ウェイッ、ていッ!」

 ザンッ、ズシャッ!!!
 
「グボッ、ズ…ズシュシュッ!?」

 あっさりと頭突きをかわされ、カウンターの連舞を喰らい、驚くハンマーヘッド。
陸上での鈍重さが弱点であることが露見した今、もはや勝機は無いに等しい!
「始、先に封印するからな!」

ピピピ…【THUNDER】!!! ピピピ…【TACKLE】!!!

 カテゴリー6・サンダーとカテゴリー・4のタックルの2枚をラウズ!
雷を全身に帯びながら敵に体当たりを食らわす連続ラウズ技・ライトニングタックルだ!
「ウェ――――――――――――――――――――イッ!!!!!!!!!!!」

 ドガッ、バチバチッ!!!

「グシュッ!? ズシュシュ……シュ…ウ…」
 ライトニングタックルを真正面から喰らい、大量の電撃を流し込まれるハンマーヘッド。
海洋生物に電撃攻撃…効果は抜群だ! 力なく倒れこみ、大爆発。ピクピクと小刻みに震える。
「カテゴリー3か。面白い」
 すでにブレイドはカテゴリー3・ビートを所持している。
ハンマーヘッドを封印し。手元に戻ってきたラウズカードはワイルドペスタであった。
「始の封印したアンデッドだったのか。そうだ、始は…!?」

 ブレイドがハンマーヘッドを再封印した頃、
カリスとホークアンデッドとの戦いも終局を迎えようとしていた…!
261黄昏の…:04/10/19 01:14:49 ID:IFZ7InTc
ピピピ…【REFLECT】!!!

 カテゴリー8・リフレクトをラウズすると同時に、カリスの全身を透明なバリアが覆う。
ホークが翼から巻き起こした竜巻攻撃は全て弾き返され、逆にダメージを負ってしまう。
 地面に無様に落下したホークアンデッドが身を起こした時、眼前に立ちはだかっていたのは、無論カリス。
「クアッ…クア――――――――――――――――――――ッ!!!!!」
「そうだ、それでこそアンデッドだ!」
 ホークアンデッドの捨て身の特攻を見届けると同時に、カリスも跳躍する!
「破ァッ!!!!!」

 ドッ…バキィッ!!!!!

 空中踵落としが見事にホークの脳天を直撃! と同時に勢いよくカードをホークに突き立てるカリス。
彼が着地していた時には封印は完了し、カテゴリー6は再び彼の手元に戻っていた。
「…ふん」

ピピピ…【SPIRIT】!!!

 カテゴリー2・スピリットで人間態に戻る始。剣崎も変身を解き、駆け寄ってくる。
「始、お前のカードだ」
「…ああ」
 始が剣崎からカテゴリー3を受け取ると、自然にワイルドペスタからハートへと変化する。
なにぶん、彼は封印したアンデッドの力で本来のジョーカーたる自分を抑えている。
 下級アンデッドが2体再解放されたくらいでは何ともないが、面倒と言えば面倒だ。
「それより始、お前…何であの女と一緒にいたんだよ!?」
「…」
「おい、答えられないのか!?」
「…お前はそのキレやすい性格を何とかしろ。あと、言ってることがいつも聞き取りにくい」
 当たり前の様に剣崎に礼も言わず、始はまた何処へと去っていった…。
262黄昏の…:04/10/19 01:16:45 ID:IFZ7InTc
「…って、ことがあったんだ」
「始の奴、みゆきさんとどんな関係なんだろう?」
「そりゃあアンデッド同士なんだし、ライバル関係なんじゃ? 生き残れるのは1体だけなんだし」
「うーん、それはそうなんだけど…うーん」
 戦いを終えた剣崎は白井牧場に帰宅。広瀬と虎太郎にこれまでの経緯を報告中であった。
アンデッドサーチャーが同時に4体のアンデッドとレンゲルの反応を示した時には驚いたが…。
「睦月がピンチと思ったら、始がいたからな。ちょっと驚き、って感じ」
「多分、また前みたいにカテゴリー10のカードを使ったんだわ」
「そっか、始の封印していたアンデッドを解放して襲わせたんだ?」
「睦月のことも考慮しないとな…アイツ、多分アンデッドを封印したばかりで有頂天なんだよ」
 これからは睦月もライダーの1人として協力してゆく必要がある。
特に最近は上級アンデッドも暗躍を始め、表沙汰にはなっていない殺人事件や失踪事件も多い。
 こんな時、チベットの烏丸所長がいてくれれば…。
「あ〜あ、烏丸所長がいてくれたらなぁ〜」
「あ、所長で思い出した!」
「え、何を?」
 机の上に置いてあった大型封筒を取り出し、剣崎と虎太郎に見せる広瀬。
どうやら海外からのエアーメールらしい。差出人は…烏丸所長!?
「チベットの所長から連絡が来たの。どうやら、助っ人に協力を要請したみたい」
「え、助っ人?」
「ここ最近、上級アンデッドの活動が目立ってきたでしょ?
 現に剣崎くんも橘さんも睦月くんも…相川始も、苦戦を強いられてる」
「あ、ああ、まあ、そうだけど…」
 確かに広瀬の言う通りだった。
これまでに封印した上級アンデッドはカプリコーン・イーグル・ウルフの3体だが、どれも強敵であった。
「で、その助っ人って?」
「うん、所長の大学時代の友達なんですって。ライダーシステムやアンデッドにも詳しいらしいわ」
「へぇ〜、一体どんな人だろ?」

 ピンポーン
263黄昏の…:04/10/19 01:18:41 ID:IFZ7InTc
「あれ、お客さんかな?」
「もしかして、噂の助っ人じゃない? 所長はここの住所も教えてたみたいだし」
 椅子から立ち上がり、玄関に向かう広瀬。剣崎と虎太郎も後を追う。

 ピンポーン

「はーい、はいはい。今開けます」
 玄関の向こうから姿を現した人物、それはスーツ姿の人の良さそうな初老の紳士だった。
「フム、ここが白井邸かな?」
「はい、そうですが…」
「おぉ、じゃあ君が牛乳が大好きな白井虎太郎くんかね?」
「へっ? えっ、そ、そうですけど…」
 紳士に見つめられ、思わず間の抜けた返事をする虎太郎。
「こちらの女性は…ウム、面影があるな。もしや広瀬の娘さんか?」
「は、はい、広瀬栞です」
 義人とも知り合いなのだろうか? まじまじと顔を見つめられ、ちょっと照れる栞。
「成る程、成る程。ではキミが仮面ライダーブレイドだね?」
「えっ、じゃあ、やっぱり貴方は…!?」
「君が剣崎一真か。私の名は本郷猛。烏丸とは城南大学で一緒だった」
「やっぱり! 噂の助っ人さん!?」

―― その後 ――

「烏丸とは生物学研究室の同期でね。よく生命の神秘について語り合ったものだ」
「じゃあ、私のお父さんとも…?」
「ああ。広瀬も同様だ。彼がアンデッドの封印を解いてしまったことは残念でならないが…」
 そう言うと本郷は出された麦茶を飲み干し、本題に入る。
「烏丸から事情は聞いている。私もライダーとアンデッドについてはそれなりの知識がある。
 全てのアンデッドの再封印を目指し、共に頑張ろうじゃないか」
「全てのアンデッドの封印…か」
264黄昏の…:04/10/19 01:20:46 ID:IFZ7InTc
 戦いが終わった後、行く当ても無く彷徨を続ける始。
ハカランダに帰るのもいいが、2人がみゆきにテンプテーションをかけられているので下手な真似はできない。
「部屋のカギ、貸しましょうか?」
「…?」
 不意に眼の前に突き出されるカギ。
いつの間に近づいたのか…レンゲルとの戦いから姿を消したみゆきが、再び始の前に立っていた。
「…何の用だ」
「だから、部屋のカギ貸してあげる、って言ってるの。休みたいんでしょ?」
 クルクルとカギについたキーホルダーを回し、笑うみゆき。
別に休みたいワケではないが、確かに先程の戦闘中、
不覚にもホークに引っ掛かれて左肩を少し負傷している。薄緑の血が服を染めるが、どうということはない。
「休息をとる必要はない。俺達に、死など有り得ん」
「まあ、そうなんだけどね」
 みゆきが近づいてくる。
「でも前線基地みたいなのは必要じゃない? 私、ちょうどいい場所を見つけたんだけどなぁ」
「……」
 この女の案に乗るのは癪だが、やはり従わざるを得ない。2人が人質な限り…。
「…いいだろう。早く連れて行け」
「話が早くて助かるわ♪」

―― みゆきの部屋 ――

「…ここに住んでいた人間はどうした?」
「さぁ? ちょっと匂いを嗅がせただけで言いなりになっちゃったし…追い出した後は知らないわ」
 始が案内された、みゆきの部屋。外から見た時も大きかったが、中もやはり広かった。
「やっぱり住むなら高級マンションよね〜」
「……」
 みゆきに追い出された住人は、恐らく女だったのだろう。
部屋の内装やそこらに置いてある小物から、遥香や天音を彷彿とさせた。
「じゃあ、ベッドに座って傷見せて。治療してあげるから」
265黄昏の…:04/10/19 01:23:00 ID:IFZ7InTc
調子に乗ってライトニングタックルやら本郷猛を出してしまった。
しかも始とみゆきのイチャイチャも寸止めだった。
いつ続きを書きたくなるか、自分でも分からない。だが私は謝らな(ry
266名無しさん@ピンキー:04/10/20 17:22:24 ID:jfY9PidH
乙ディス!
これからエロくなるんディスカー?寸止め?
ダディも出し…
267黄昏の…:04/10/20 19:29:51 ID:PFzR5wch
>>266
まだ寸止めディス。
橘さんの活躍も、もちろんあるウェーイ!
あとちょっとで始とみゆきの話だから
もうちょっと我慢してほしいディス。

 剣崎らが本郷と接触し、始がみゆきの部屋で休憩していた頃、我らが橘さんは…。
「ありがとうございましたー」
「(まぁまぁだったな)」
 モールアンデッドとの戦いで負った傷を癒すため、
唐突に都内パスタ店巡りを実施していた橘さん。今の店で5件目であった。
「(明太子パスタも悪くないが…やはり、辛味噌パスタの方が…)」
 と、橘さんが次に食すパスタを考えていると…。

「きゃあああああああ!!!」
「うわぁぁぁぁ!!!」
「か、怪物だぁー!!!」

 突如、平和な街に木霊する阿鼻叫喚の悲鳴!
鳥型のアンデッドと思しき怪人が、口から木片の竜巻を吐き出し、人々を襲っているではないか。
 キツツキの始祖たる存在…ペッカーアンデッドだ!
空中から急降下、すれ違いざまに両腕が発達したと思しき鋭いナイフで、次々と人体を切断してゆく。
「俺に見つかったのが運の尽きだな!」
 口の周りの明太子ソースを拭い、ギャレンバックルを装着!
「変身!」

 ガシャ…【TURN UP】!!!

 壁をくぐり、ギャレンに変身! 我らが橘さんは燃えていた。
何故なら、ここ最近アンデッドを封印していなかったからである。
「(ウルフは剣崎に封印され、モールは睦月に…先輩ライダーたる俺のプライドはボロボロだ!)」
 腰のギャレンラウザーを引き抜き、空を駆けるペッカーに狙いを定める!
268黄昏の…:04/10/20 19:31:13 ID:PFzR5wch
 ピピピ…【BULLET】!!!

「落ちろ!」

 ドン、ドン、ドンッ!!!

 カテゴリー2・バレットをラウズし、ギャレンラウザーの威力をアップさせるギャレン。
が、ペッカーに向けて撃つものの、敵はまるで曲芸の様に空中を浮遊し、全弾ノーダメージ!
「クケケケッ!!! ケーッケッケッケ!!!」
「人をおちょくってるとブッとばすぞ!」
 いかにも小馬鹿にした様な笑い声を発する敵に対し、ギャレンがキレる。
しかしペッカーの口から吐き出す木片竜巻が、容赦なく襲ってくる。
 大した威力ではないが、ことあるごとにコンコンと頭に当たる木片は痛いと言えば痛い。
「小生意気な奴だ!」
 遠距離戦では分が悪い…ここはやはり接近戦だろう。
ギャレンラウザーを腰に戻すギャレン。空を飛ぶ敵に対し、果敢にも素手で戦おうと言うのだ。
「桐生さんが言っていた…俺はもっと馬鹿になる!」
「キケケケケ!!!」
 ペッカーも、その心意気やよし…と思ったのか。
地上に降り、翼の仕込み刃を展開。ギャレンとの間合いをとりつつ、ジリジリと近づいてくる…!
「来い! ボード仕込みのライダーファイトを見せてやる!」
「クエッ? クケケ…ケッケッケェ!!!」
 どちらともなく駆け出し、ぶつかり合う両者。
ギャレンのパンチがペッカーの顔面に炸裂し、ペッカーの刃がギャレンの装甲を切り裂く!
 火花を散らして殴り、切り裂く両者。だがギャレンは前回のモールアンデッドとの戦いで
負ったダメージのせいか、やや…いや、かなり動きにムラがある。
「クケェ――――――――――――――ッ!!!!!」
「ぐわっ!?」
269黄昏の…:04/10/20 19:33:13 ID:PFzR5wch
 ズバシャッ!!!

 ペッカーはギャレンの隙を見逃さなかった。
一瞬だけ反応が遅れたギャレンの腹に鋭い一撃を見舞い、放物線を描いて吹き飛ばす!
「くっ…!」
「ケェ〜クククッ。ケェッ? ケェッ? クケエッ!?」
 まるで「おいどうした? その程度か? あ〜ん?」とでも言っている様だった。
 ペッカーのいちいちムカツク動作にギャレンはマジ切れだったが、
飽くまで「自称先輩ライダー・クールな俺」を通そうとする橘さん。グッと怒りを抑える。と…。

「た、橘さん!?」
「む…睦月か!」

 カテゴリーAの力か、アンデッドの気配を感知して現場にやってきた睦月。
さっきカリスから命からがら逃げて来たのにまたアンデッド…と思ったら、何と大先輩の橘さんがピンチ!
「橘さん、俺も戦います! 仮面ライダーとして!」
 が。
「下がれ睦月! これは俺の戦いだ! あのアンデッドは…カテゴリー4は俺が封印する!」
 何でスート番号を知ってるんディスか? と言う疑問は、この際忘れた方がいいだろう。
「みんなで俺を馬鹿にしやがって…頼れる先輩ってところを見せてやる!」
 やっとアンデッドを封印したばかりの睦月にまで心配される様では、先輩ライダーとして立つ瀬ない。
ここはやはり彼にコンボを決め、睦月に先輩ライダーとして威厳を見せ付けなければ!
「カテゴリー3! カテゴリー8!」

 ピピピ…【UPPER】!!! ピピピ…【SCOPE】!!!

 カテゴリー3・アッパーとカテゴリー8・スコープをラウズ!
アッパーのカードでパンチ力を強化し、スコープでギャレンラウザーの命中力をアップ…え?
「た、橘さん!? そのカード、パンチの命中力をアップさせるカードじゃないんですよ!?」
「な、何ッ!?」
270黄昏の…:04/10/20 19:35:27 ID:PFzR5wch
 時すでに遅し。ラウズした以上、実行するまでその効果は消えない。
慌てて左手でパンチを繰り出し、右手でギャレンラウザーを撃とうと試みる橘さんだが…。
「ケエッ!!!」
「どわっ!?」
 そんな器用な真似をできるワケなく、ペッカーに体当たりを食らって転げまわる始末。
しかもベルトが外れて変身解除。カッコいいコンボを決める間もなかった。
「もう、何やってるんですか! カードは慎重に選ばなくちゃ駄目でしょ〜!?」
「やはりそういうことか!」
 後輩の睦月に指摘され、素直にそれを認める橘さん。ああ、やっぱこの人は奇行士だ。
「俺がやりますから、橘さんは見ていてください!」
「あっ、おい睦月…!」
「変身!」

 ガシャッ…【OPEN UP】!!!

 ダッシュと同時にベルトを巻いてレンゲルに変身!
初登場時に見せた高速移動でペッカーを翻弄し、次々と攻撃をヒットさせてゆくレンゲル!
「はあっ! たあっ! とりゃっ!」
「ケエッ!? クエッ!? グケケッ!?」

 ドガガガガッ!!!!!!

 まさにパンチの嵐。最強ライダーの名は伊達じゃない!
「一気にキメてやる!」

 ピピピ…【SCREW】!!! ピピピ…【BLIZZARD】!!!

 オーキッドにとどめを刺すためにラウズしようとしたものの、未発に終わったブリザードゲイル!
凍てつく冷気がレンゲルの右腕に氷結! 荒れ狂う吹雪が、弾丸の如くペッカーに襲い掛かる!
271黄昏の…:04/10/20 19:36:58 ID:PFzR5wch
「うおりゃ――――――――――――ッ!!!!!」
「クケ――――――――――――――――ッ!?」

 レンゲルの見事なコークスクリューがペッカーの腹にヒット!
吹雪で凍ったかと思った次の瞬間には、岩盤をもブチ砕く強烈なパンチの嵐!
 為す術も無く攻撃を喰らい、全身を何箇所か破損し、大きく吹っ飛ぶ!
「クケッ…クゥ〜ケェ〜ケッ、クゥケェ〜…クッ…ケ…ェ…」
 効いたぜ、お前のパンチ…などと言っているのだろうか?
ともかく、封印せねば。腰のボックスから封印カードを取り出し、ペッカーに投げるレンゲル!
「よしっ、カテゴリー4ゲット! …あれ?」
 何とよく見ればスートがワイルドペスタになっているではないか。…嫌な予感。
「これ、もらってもいいかな?」
「あ」
 橘さんが睦月からカードを取り上げた瞬間、スートはワイルドからダイヤに変化。
そう…睦月の努力も虚しく、ペッカーアンデッドのカテゴリーはダイヤ、ギャレンのカードだったのだ。
「ズ、ズルイですよ、橘さん! 俺が封印したのに〜!」
「だが俺は謝らない!」
「何言ってるんですか〜! 冗談はやめてください〜! 返してくださいよ〜、俺のカード〜!」
「カードは渡さん!」
 さっきまでボロボロだったのが嘘の如く、駆け足で睦月を煙に巻いて逃げ出す橘さん。
「お、俺のカードぉ…」
 まさかこれが切っ掛けで睦月が暗黒面に落ちようとは、この時の橘さんは知るよしもなかった。
『…言ッタダロウ、睦月。ヤハリ、アノ男ハ駄目ダ。俺ガ、オ前ヲ鍛エテヤル』
「カ、カテゴリーA…!? ぐすっ…ほ、本当か?」
 橘さんにカードを奪われ、傷心の睦月にカテゴリーAが囁く。
『オ前ニ師ナド必要ナイ。最強ノらいだーハ、オ前ナノダカラ』
「そっ、そうかな?」
『ソウダ。アンナ奇行士、ホットケ、ホットケ。俺ガ、モット強クナレル戦イ方ヲ教エテヤロウ…!』
「そ、そうだよな…橘さん、いつも口ばっかりで頼りにならないもんな…よ、よーし!」
 こうして、人知れず睦月はカテゴリーAに再度誘惑され、暗黒道を歩むのだった…。
272黄昏の…:04/10/20 19:40:04 ID:PFzR5wch
何だか妙な展開になってしまった。
エチはもう少し待ってほしい。だが私は謝らな(ry
273名無しさん@ピンキー:04/10/21 21:08:00 ID:7Gu52gna
橘さん情けない…
睦月鬼畜モードへの前振り?
ということでみゆき×始待ってます!
274名無しさん@ピンキー:04/10/21 21:35:10 ID:hx/JNm4g
スパイダーに踊らされて望美たんを犯しちゃう睦月キボン
275名無しさん@ピンキー:04/10/22 20:02:21 ID:K1F/PqyY
warota
276名無しさん@ピンキー:04/10/24 10:04:28 ID:KNwMDWH4
虎姐さんとむちゅきでお願いします。
277名無しさん@ピンキー:04/10/25 00:06:41 ID:N7nm3V28
278名無しさん@ピンキー:04/10/25 00:14:42 ID:N7nm3V28
279黄昏の…:04/10/28 00:54:06 ID:wiL5CxQC
まだ途中なんディスが、ちょっと今後の展開を…。
ムッキーはクイーンを求めて凶暴化する予定ディス。
みゆきを倒すのはレンゲルのヨカーン。でも最終的に封印するのは始。
みゆきの中の人が出演してる愛のソレアみたいな展開…は無理なんで、
とりあえず始といい感じになったところで、
レンゲルに倒される…というのを構想してるウェーイ。
もうちょっと待ってほしいディス。
280名無しさん@ピンキー:04/10/30 16:19:11 ID:Y3l/J4Vn
>>279
待っとるでー
281名無しさん@ピンキー:04/10/30 21:41:44 ID:GfUb5pbu
橘×小夜子読みたいな…誰か、書いてもらえないかな…(´・ω・`)
282名無しさん@ピンキー:04/10/31 18:54:37 ID:nE6AnKQV
ネタはあるんだけどねー どうもうまく文が作れなくて四苦八苦中
283名無しさん@ピンキー:04/10/31 22:30:37 ID:9J19oPvw
>>281
伊坂×小夜子じゃだめか?
284名無しさん@ピンキー:04/11/01 15:01:34 ID:0/Mi4/3w
剣ばっかも何なので、
真性童貞の真司キュンの筆下ろしをしてくれる美穂タンのSSキボン。
285名無しさん@ピンキー:04/11/02 08:02:55 ID:o9M1Y2lq
アギトだったら、岡村可奈とラブラブで、津上翔一から沢木哲也に戻って
一緒に独立して店を持つことにショックを受けた真魚が、涼や氷川のもとを渡り歩く話とか。
即興でプロットだけ。ありがちかもしれんが。

改名して独立するという話を聞いて翔一のアパートに行った真魚は、
アギトに変身しての翔一と可奈のファックを覗き見する。

傷心で尋ねた葦原涼の部屋で。
「お願いです、私も変身できるようにしてください」
「残念だが、俺には無理だ」
「私にもアギトの因子があるんでしょ。だったら涼さんみたいに目覚めさせる方法があるはずでしょ」
「だが、どうすれば」
服を脱ぐ真魚。
「私が裸で抱きついていますから、涼さん変身してください。そしたら影響を受けて私も変身できるかも」

結局うまくいかず、夜道を放浪する真魚を保護した氷川は、おでん屋の屋台で話をする。
「私、変身できなかったんです。もう翔一君は私を見てくれないんです」
「そんなに責めることないよ。僕も変身なんかできないけど、一緒に戦って来れた」
「強いんですね氷川さん」
「強くは無いよ。一時は津上さんを妬んだこともある」
話に華が咲き、いつの間にか、おでん屋の親父の強引な進めで安酒も入った二人は、
翌朝、氷川のマンションのベッドで目覚めた。
286名無しさん@ピンキー:04/11/02 10:32:58 ID:jaT5nT+I
>>285
最終回エピローグシーンで真魚ちゃんといい雰囲気だった真島君を忘れないで……
287黄昏の…:04/11/02 23:03:57 ID:4WEPKoBL
久々に>>271の続きだウェーイ。
でも今回はバトルのみディス。
始とみゆきのエチは次回分なのディス。
だが私は謝らない!

 橘さんが睦月の手柄を横取りしていたその頃、剣崎は…。
「剣崎君、どうしたのかね」
「あ…本郷さん」
 ブルースペイダーの調整をしながらボーッとしていた剣崎に、
烏丸所長の友人・本郷猛がにこやかに語りかけてきた。手を休め、本郷に目を向ける剣崎。
「何か…悩みごとでもあるのかな?」
「…俺、分からなくなったんです。このままライダーを続けていいのかな、って」
「ほぅ、それはまた急な話だな。私で良ければ相談に乗るぞ?」
 ボード壊滅から数ヶ月、ただ我武者羅にアンデッドと戦ってきた。
だが上級アンデッドの登場やライダーシステムの意義、そして始の秘密…色んなことが起こりすぎている。
 いつしか剣崎は以前の橘さんの様に、ライダーへの変身に疑問を抱き始めていたのだ…。
「俺みたいな奴がライダーをやってて、本当にいいのかなって…」
「…それは違うぞ、剣崎君」
「…!」
 本郷の力強い声が響く。思わずハッとし、剣崎は息を呑んだ。
「仮面ライダーの名を背負った以上、もう後には退けない。
仮面ライダーは何度倒れても倒れても、立ち上がらなければならないのだ。
それが仮面の系譜を受け継いだ者の宿縁…それは君とて分かっているのではないかな?」
「で、でも」
「時代が望んだ時、仮面ライダーは現れる」
「えっ?」
 本郷の熱い眼差し。まるで幾多の戦場を駆けた、歴戦の勇士の様な…そんな眼をしていた。
288黄昏の…:04/11/02 23:05:27 ID:4WEPKoBL
「剣崎君、これからは君達の時代だ。今の俺に出来なくなったことを…君達がやってくれ」
「ほ、本郷さん? あ、貴方は…一体…!?」
「俺か? 俺もまた、仮面の宿縁に囚われた者の1人さ…」
「そ、それって…!?」
 剣崎の脳裏に、まさかという思いが過る。
本郷の溢れる様な自信に満ちた声と笑み、それは同じ戦士にしか分からないもの。
 思い切って、聞いてみるべきだろうか。いや、聞かなければならない気がする! が…。
「剣崎君、大変だ! アンデッドが!」
「な、何っ!?」
 血相を変えた虎太郎が車庫に飛び込んで来た。
説明によると、どうやら前回敗退した象のアンデッドが暴れているらしいのだ。
「橘さんは頼りにならないし、睦月と始は連絡取れないし〜!」
「落ち着けって、虎太郎! …今度こそ、俺が封印してみせるからさ」
 ヘルメットを装着し、エンジンを蒸かす。
敵は強い。1人で果たして勝てるだろうか。いや、勝たなければ。こうしてる間にも、犠牲者が…!
「剣崎君」
「ほ、本郷さん?」
「君に信じるものがあるなら…それを真っ直ぐに信じなさい」
「…ハイ!」
 発進するブルースペイダー。と、それを追う様に本郷もバイクに手をかけ始めた。
「えっ、ちょっ、本郷さん? 何処行くんですかっ!?」
「見届けねばならないことがあってね…悪いが、留守を頼むよ、虎太郎君」
 虎太郎に一別し、本郷もまたバイクに乗って出て行ってしまった。
まさか剣崎を追いかけて…? いくらライダーやアンデッドに詳しいからと言っても、無茶な…。
「ほ、本郷さん、何をするつもりなんだろ…!?」
289黄昏の…:04/11/02 23:07:13 ID:4WEPKoBL
 エレファントアンデッドが暴れる現場に急行した剣崎。
ブレイドに変身するも敵の強力なパワーは健在で、苦戦を強いられていた!
「我ァッ!」
「ウ、ウェェッ!?」

 ドガッ!!!! ガシャッ!!!!!

 エレファントの強烈なハンマーの一撃がブレイドを吹き飛ばした。
事前にメタルのカードで装甲の強度を硬化させておいたはずなのに、アーマーが損傷…凄まじい破壊力だ!
「くっ、やっぱりコイツ…メチャクチャ強い!」
「面倒臭ぇなぁ…」
 ブンブンとハンマーを振りかざし、エレファントが迫る。
このまま自分がやられてしまった…どうなるのだろう。橘さんや睦月、始が俺の遺志を継いでくれるのだろうか?
 死…死ぬのか。アンデッドに無く、人間にあるもの。それが死。
今までにアンデッドに殺されてしまった人々も、こんな絶望的な思いをしていたのだろうか…?
「俺は、負けられないんだ!」
 ブレイラウザーを振りかざし、果敢にエレファントに立ち向かうブレイド。
しかし、付け焼刃のその行動はエレファントからしてみれば無謀な行動そのもの。
 瞬時に動きを見切り、痛烈なカウンターをブレイドに見舞い、なぎ払う!
「フンッ!!!!!」
「ぐぁッ!?」
 惨めに、地べたを這い蹲るブレイド。これが上級アンデッド…不死生物の力なのか。
「情けねぇなぁ…お前、そのまま地べたを這い蹲ってろ」
「くっ…がはっ、ごほっ!!!!!」
 喉の奥からこみ上げて来る、鉄臭い匂い。身体の節々も痛さの限界を超えている。だが…。
「俺は…地べたを這い蹲っても、何度でも立ち上がってみせる! 皆を…俺の愛する人達を守るために!」
 ラウザーを杖代わりに、何とか立ち上がるブレイド。が、脚に力が入らず、また倒れこむ。…しかし。
「やっと…やっと分かった。俺の体を動かすのは、義務とか使命なんかじゃない!
そこに居る人を、大切な人達を守りたいという思い…俺は人を愛しているから闘っているんだッ!!!!!!!」
290黄昏の…:04/11/02 23:08:25 ID:4WEPKoBL
「そうだ、それだよブレイド!」
「!?」
「何だぁ、お前は…?」
 彼方から聞こえた意外な声に、ブレイドとエレファントは思わず声の方を見やった。
何とあの本郷猛が現場に駆けつけ、これまでの推移を見守っていたのだ!
「よくぞ気がついたな、剣崎君! 餞別だ、これを…受け取れ!」

 バッ! ガシッ!!!

 本郷が投げた物体を、反射的にキャッチするブレイド。
それは金色のスペードを象ったマークが刻まれた、見知らぬ物体であった。
「それは烏丸が考案した設計図を元に、私が組み立てた“ラウズアブソーバー”だ!
カテゴリーJとQをラウズしたまえ! 君に新たな力を授けてくれるはずだ!」
「ラウズアブソーバー…!? 新たな力…!?」
 今は本郷の言葉を信じるしかない!
「カテゴリーJと、Q!」
 アブソーバーを左腕に装着し、ラウザーから2枚のカードを引き抜き、セット!

【ABSORB QUEEN】!!! 【FUSION JACK】!!!
 
「なっ、何ッ!? ブレイドが…クッ!」
 2枚のカードが、ブレイドに新たな力を授ける。
眩い黄金の光が衣となってブレイドを包み、天駆ける翼と黄金の装甲が顕現する!
「こ、これが…新たな力…!?」
 自分の姿の変わりように、驚きを隠せないブレイド。
全身に漲る力、身体の痛みも一気に消えうせた。ラウザーも強化され、ギラリと刃を光らせている!
「そうだ、剣崎君! それが新たな力…Jフォームだ!」
「ブレイド…Jフォーム…!」
「カテゴリーJ、Qと融合…だと!? まさか、そんなことが…ッ!」
291黄昏の…:04/11/02 23:10:47 ID:4WEPKoBL
「俺は…仮面ライダー、ブレイドだッ!!!!!」

ピピピ…【SLASH】!!! ピピピ…【THUNDER】!!! …【LIGHTNING SLASH】!!!!!

 翼を展開し、空中へと舞い上がるブレイドJフォーム。
ほとしばる青と金色の閃光が剣先から眩い程に疾り、辺りを白く照らしてゆく!
「ウェ―――――――――――――――――――――――――――――――――イッ!!!!!!!!!!!」
「グッ…グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!」

 ズバシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 青と金色の稲妻を帯びた一撃がエレファントに炸裂!
斬撃が生み出した傷口から夥しく緑色の血液を撒き散らしつつ、大きく地面に倒れこむ!
「フッ、フフフ…俺の負け、か…」
 奴はこれまでに数多の人々を殺してきたのだ。見逃す訳にはいかない。
「やれやれ…ここでゲームオーバーとはなぁ…クハッ」
「…封印、完了!」
封印は完了した。新たな力を得たブレイドの逆転劇は、ほんの十数秒のうちに幕を閉じたのだ。
「これが…ラウズアブソーバーの力…なのか」
「その通り。上級アンデッド2体と融合することによって生み出される新たな力、Jフォーム!」
 変身を解いた剣崎に、本郷が優しく微笑んだ。
そうだ。試練を1つ乗り越える度、男はまた一回り大きくなれる。剣崎は、それは証明した。
「本郷さん、俺…分かった様な気がします!」
「うむ、君にソレを渡すのは簡単だった。が、やはり何かを掴んでから渡したかったのだ」
 ガシッと剣崎の肩を掴み、本郷が語りかける。
仮面ライダーの力は、ただアンデッドを封印するだけの力じゃない。大切な誰かを守るための力!
「仮面ライダーは倒れても倒れても、立ち上がらなければならない…ですよね」
「そうだ。そして人々を思う気持ちが、正義となり、力となるのだ!」
「ハイ! …でも本郷さん、どうして俺のためにここまで…貴方は、本当に何者なんですか…?」
「いずれ理解るさ。さぁ、帰ろう、今夜はアマゾンでの冒険の話をしてあげよう!」 
292黄昏の…:04/11/02 23:12:23 ID:4WEPKoBL
やっとJフォームを出せたディス。
今日はこの辺でさよならウェーイ。
293名無しさん@ピンキー:04/11/03 07:40:03 ID:L5LYOcr9
>>286
ラストの真島君の出番、忘れてました……
一応、即興のはエピローグシーンの、ちょっと前の話で、最後は、そこに繋がるつもり。
わざわざ削除したけど、処女は家出の時に真島浩二と、とも書いてました。
294名無しさん@ピンキー:04/11/03 08:04:59 ID:Z8LvBSZl
>>287
本郷が、嶋さんの役? すると、この後どうなるんだ?
それは、それとして次回のエチ期待。

メタル・トリロバイト、地味に出番ありましたね。
295黄昏の…:04/11/03 11:29:33 ID:HvidCP6u
>>294
このお話の中では、タランチュラこと嶋さんは残念ながら
ハートのカテゴリーKのパラドキサ同様に解放されなかったのディス。
だから所長ともチベットで会ってないウェーイ。
多分、ダディが広瀬パパのところから盗み出してきてくれるはずディス。
296名無しさん@ピンキー:04/11/03 18:46:38 ID:ryDa0oWV
ところで少し気になったのは嶋さんの役を本郷さんがしているということですが
個人的に五代さんのほうでもよかった気もしています。
なぜ本郷さんだったのですか?少し気になるのでよければ教えてください
297黄昏の…:04/11/03 20:43:06 ID:HvidCP6u
>>296
それはこのスレを立てた>>1さんが>>5にて
クウガは遠慮してくれ、と言ってるからディス。

…というのは建前ウェーイ。
クウガは自らライダーとは名乗っていないので
剣の世界とはちょっと繋げにくい、と思い本郷猛を出したのディス。
1号〜RXの世界が繋がっているのとはちょっと違い、オディのお話の中では
1号の世界の数十年後が剣の世界なのディス(この間にクウガ〜555はいないディス)。
ショッカーはボードよりも先にアンデッドの存在に気づき、その不死の力を
解明した一端として人間と動植物を掛け合わせた改造人間…すなわち、怪人を生み出した
と解釈してるディス。さしずめ、ライダー1号はホッパーアンデッドの改造人間ディスね。
最初は嶋さんがアッデッドだったので本郷猛もキングホッパーアンデッドとかにしようか
とも考えたのディスが、それはあまりに本郷さんに失礼なので止めたウェーイ。

まあ、中にはゴルゴムの技術をショッカーが利用した、との説もあるディスが…。
飽くまでオディの脳内設定ディスし、ライダーSPIRITSみたいなノリの間にエチがあるものと解釈してほしいディス。
始とみゆきのエチもどんなシチュにしようか構想中。長文、ゴメンディス。だが私は(ry
298名無しさん@ピンキー:04/11/04 19:46:10 ID:TkzA6mhf
いえいえありがとうございました。 こっちも少し説明させてください
(あと僕が住んでいるところは金曜朝五時半でクウガは最初あたりが日曜朝六時だったので見逃しも多く変な部分もあるかもしれません。)
僕の場合クウガは古代の人々がアンデットにそなえて生み出したいわば今のブレイドのような立場で敵のグロンギ(とここではさせてください)
はいわばアンデットと人のハーフのような存在(ちなみに上級アンデットとのハーフです)という設定なんです。
そしてクウガの終わりの十数年後、つまり五代さんが旅に出て(確か)チベットにきたときに烏丸所長に出会ってそして自分のあとアギトが活躍したことやそのデータの一部を利用しライダーシステムがつくられていること、そしてアンデットのことや今のブレイドたちの状況を知り、
また危機に陥っている人々や救おうとする自分の後輩達を助けるため日本へ再び戻ってきたという訳です。
ちなみに他のライダーは考えていません。

こんな設定が読んでてふと思い浮かび一体どういうストーリーを考えているのか気になって前の質問へ戻る訳です。
あとクウガにこだわった理由は僕が見れる限りで見ていたクウガは本当に人を愛しているという感じのイメージがあり
そこがブレイドに似ていた気がしたため、ブレイド達にとっていい先輩になるのではないかというものです。
こちらもかなりの長文失礼しました。ところでなぜクウガは遠慮してもらいたいのでしょうかね?
これも少し気になります。
では執筆頑張ってください。楽しみにしています。
299名無しさん@ピンキー:04/11/04 19:50:57 ID:TkzA6mhf
あとで気がつきましたがスレ立てた人がクウガをよくしらなかったからだったんですね
よく見ておくべきでした。 何回も書いてすいません。
3001:04/11/06 14:29:53 ID:CPEuc4AS
いきなりの登場です、いつも影ながら覗いてるこのスレの>>1
正直、俺の立てたスレがこれだけ伸びたのは驚いてるし、スレ立て人としては何よりも嬉しいと思ってる。
ところでクウガのことだけど、書きたい人がいたらどうぞ書いてください。
俺一人が「よく知らない」からって他の人まで制限するのはおかしいと自分でも思うんで。
301名無しさん@ピンキー:04/11/07 00:02:09 ID:SocTd9UK
http://news.fs.biglobe.ne.jp/special/proyakyuu.html

今年の流行語はオンドゥル!  みんなで投票ウェイ!
302名無しさん@ピンキー:04/11/07 16:14:13 ID:BkAGheOj
>>301
いい加減にしろって
303黄昏の…:04/11/08 01:16:35 ID:/rGd721+
>>298-299
そういうことだったんディスね。
>1さんもクウガを解禁させたことだし、
貴方が新たな物語を作ってみるのもいいかもウェーイ。
オディは>>291の続きを投下してみるディス。


「ちょっと大きいかな。相手が下級だからって油断したとか?」
「…ほっとけ」
 ホークアンデッドによって切り裂かれた右肩。
その傷は以外にも深かった。肩どころか肘の辺りにまで、引っかき傷は及んでいたのだ。
 上着を脱ぐことで初めて分かったのだが、みゆきの言うとおり、油断していたのかもしれない。
「まずは消毒よね、こういう場合」
 露になった始の上半身に手を伸ばし、みゆきが顔を近づけてくる。
ほんの一瞬だったが、赤い舌先がチロリと始の白緑色の血を舐め取り、音を立てて飲み込むのが判る。
「おっ、おい…何の真似だ!?」
「も〜、動かないで。消毒できないでしょ」
 始の意見などお構いなしで、みゆきは消毒を続ける。
丁寧に傷口から溢れる血を舐め取って行く過程は傍から見ると、ひどく淫靡なものに見えるかもしれない。
 が、アンデッドにはそういった感情は一切ない。ただ戦うことのみを宿命ずけられた種族だから。
「んっ…」
「…」
 消毒と称しての吸血行為ではないのだろうか…ふと、始の脳裏にそんなことが浮かんだ。
ただでさえ上級アンデッドは他のアンデッドの力を欲する者が多い。
 ジョーカーたる自分の血液を摂取すれば、それこそかなりの力を得られるのではないのだろうか?
しかし、実例がない。誰にも自分の血など飲ませたことはないし、何よりこの女は自分を
マンティスアンデッドのカリスだと思い込んでいる。あのイーグルアンデッドの高原がそうだったように。
「おい、もう止めろ」
「嫌。貴方の血、すごく美味しいんですもの」
「…」
「ね、もうちょっとだけいいでしょ?」
「駄目だ!」
304黄昏の…:04/11/08 01:18:42 ID:/rGd721+
 まるで「クサマォムッコロス!」と言わんばかりにクワッと見開かれた始の両の眼。
思わず、みゆきも傷口を舐める舌の動きを止め、恐怖のあまりそれに魅入ってしまう。
「俺は止めろと言ったはずだ…!」
「ちょ、痛、痛い! 私にこんなことしていいの!?
貴方の大事な家族がどうなっても知らないんだから! 私が命令すれば、誰だって私の思い通り…に…ッ!?」
 負けじと本来の姿であるオーキッドの姿に戻ろうとするみゆき。
が、何故だか身体に力が入らない。口の中がピリピリする。思わず口の周りを拭うと、
手には始から舐め取った白緑色の血がベッタリ。遠目から見れば勘違いしそうな光景でもなかった。
「何…何なの…? 元の姿に…戻れな…!?」
「(俺の血の影響か…!)」
 どうもそうらしい。元々、ジョーカーとはバトルファイトにおいても特異な存在である。
どの生物にも属さず、他のアンデッドの力を自らの物とし、アンデッドをカードとして封印もできる。
 ならばこの場合、偶然にせよ、血液をみゆきに与えたことで彼女の力を封印してしまったのでは?
ブレイドやギャレン、レンゲルはアンデッドをカードに封印してその力を使役するが、
元々は烏丸がジョーカーの力を元にライダーシステムを開発した、と剣崎達は言っていた気もする。
「ね、ねぇ? どういう…こと? これじゃ、まるで…人間じゃない…!」
 元の姿に戻れず、力なくベッドに蹲るみゆきが懸命に始に問いかける。
理由はどうあれ、彼女の力を封じることができたのを逃す手はない。天音達の命がかかっている。
「俺の言うことを聞かなかった、お前が悪い」
「きゃっ!?」
 吸血の影響でアンデッドの力を封じられたみゆきは、簡単に押し倒すことが出来た。
女性の姿をしていても本性は凶悪なアンデッドの彼女だが、今は本来の力の全く出せない。
 完全に始のペースに乗せられている。
「俺は攻められるのは嫌いだ。だが攻めるのは好きだ」
「えっ…そ、それって…ま、まさか…?」
「お前には借りが多いからな。今、返してやる」
 刹那、始の姿が異形の存在と重なって見えた。
その瞬間、みゆきは全てを悟る。自分は何という愚かな行為をしてしまったのだろう、と。
 「貴方…ジョ…ーカー…!?」
305黄昏の…:04/11/08 01:20:11 ID:/rGd721+
「俺をその名で呼ぶな」
「あっ…んっ…!」
 戦慄の余り身動きをとることさえ忘れてしまったみゆきの胸を、始の腕が鷲掴みにする。
抵抗しようにも身体に力が入らないし、何より始に対して反抗する気力が沸かない。
 これも吸血の影響なのか? 
絶対の破壊者たるジョーカーの血を飲んでしまったことで、もしかして自分は彼の虜になってしまったのではないだろうか?
 薄れゆく意識の中で、みゆきは懸命に徐々に生まれつつある感情をかき消そうともがく。
が、もがけばもがくほど、彼への様々な感情が頭の中を支配し、かき回してゆく。
 それはみゆきを陵辱し、犯し、穢し、蹂躙し、最終的には彼女を屈服させるに至る。
血の支配、みゆきはそれに打ち勝つことができなかった。新生した欲求とも呼べる感情が頭の中で、爆ぜた。 
「あ…ぁ…っ…」
 未だに身体には力が入らない。
が、何とか固定から逃れた腕を伸ばし、宙空にみゆきは何かを求める。
 身体。始の身体。求めずにはいられない。自分は彼の血を飲んでしまったから。
彼が欲しい、という欲求が今の彼女を突き動かしているのは、もう明白。止められない、この想いは。
「…俺が欲しいのか」
「んっ…ほし…い…!」
 冷静を装っているものの、始もこれには驚きだった。
自分の血にこんな力があったとは、全く知らなかったからである。
 ライダーがアンデッドを封印して力を自在に操る様に、自分の血は他のアンデッドの力を
封印して虜にし、支配する。つまりは、そういう解釈で…いいのだろう。
「面白い、お前で試してやる」
 2年前、ヒューマンアンデッドを封印して手に入れた人間の身体。
最初は人間社会に溶け込んでバトルファイトの再開を待とうと思っていたが、栗原の最期に
立ち会ったことで彼の家族と一緒に暮らすこととなってしまった時は路頭に迷ったが、今は気に入っている。
 いつまで続くか判らない小さな幸せだが、始にとっては貴重な時間でもあった。
だから、そんな自分の生活を奪おうとしたこの女だけは、どうしても許すことはできない。
「そんな状態では、あの人達にかけた術も無効だな…つまり、俺はお前を好きに出来る」
 これまでのお返しと言わんばかりに、始の瞳が妖しく光った。
306黄昏の…:04/11/08 01:21:58 ID:/rGd721+
 夕闇が辺りを支配しようとしていた、まさにその頃。
「剣崎一真、オ前ハ赦サレナイ」
「そっ、そんな…! どうして封印できないんだ!?」
 仮面でその表情を伺い知ることはできなかったが、剣崎は明らかに動揺していた。
突如、白井牧場に出現したアンデッドサーチャーに反応しない謎のアンデッド。
 ブレイドに変身してライトニングソニックを放って撃破し、封印のカードを投げたところまでは良かったのだが…。
「オ前ハ…赦サレナイ…!」

 ドゴォッ!!!!!

 謎のアンデッドの剛力パンチが、ブレイドを見舞う。
逃げようとしても相手は液状化能力を持っているらしく、どこまでも追いかけてくるのだ。
 つまり、どこに逃げても周囲の人々を巻き込んでしまう可能性があるのだ。
「こうなったら、Jフォームで…!」
 しかし、もしそれでも封印することができなかったら? 嫌な予感が脳裏を掠める。
「剣崎…赦サレナイ!」
「がッ…ウッ、ウェェェ!?」

 ズシャッ!!! ガシャッ!!!!!

 弧を描く様にして投げ飛ばされ、地面に叩きつけられるブレイド。
その拍子にベルトが外れて変身が解け、元の剣崎の姿に戻ってしまう。
 再変身しようにも、ベルトは遥か彼方。かつてない危機が、剣崎に襲い掛かろうとしていた。
「赦サレ…ナイ!」
「くっ…!?」
 が、まさにその時…!

 キキ―――――――――ッ!!!!!! ブゥンッ!!!!!!!!!

 夕闇の中から、一陣の風が閃光と共に顕現した!
307黄昏の…:04/11/08 01:26:33 ID:/rGd721+
「改造実験体トライアルシリーズ…形状からしてD型! やはり広瀬が完成させていたのか!」
「ほッ…本郷さんッ!?」
 何ということだ。虎太郎達と街に買出しに行っていたはずの本郷が戻ってきてしまったのだ。
が、どうも様子がおかしい。彼が乗っているあのバイク…あんなものは見たことがない。
 それに本郷の表情…どう見ても、いつもの穏やかな顔の彼ではなかった。
鬼気迫る表情…戦士の顔。だが、烏丸所長の友人とは言え、彼は一般人だ。戦いに巻き込む訳には…!
「逃げて! 逃げてください、本郷さん! コイツは、普通のアンデッドとは…ッ!?」
 地べたに這い蹲りながらも、剣崎は力のあらん限り叫んだ。
しかし本郷は退かなかった。バイクから降りて歩みを進め、アンデッドと向かい会う様に進んで行くのだ。
 そして見たのだ、確かに。自分に向けて本郷が、いつもの様に、優しく微笑みかけるのを。
「本郷猛…全テノ始マリ…オ前モ赦サレナイ…!」
「広瀬…これが、こんなものがお前の求めた結果だったのか……ムンッ!」
 そして、再度見た。彼の腹に光輝くベルトが顕現するのを!

「ライダァァァァァ…変身ッ!!! トウッ!!!!!」
 
 右腕を向かって左斜め上に伸ばし回転、向かって右斜め上に来たところに右腕を腰に戻し、
すかさず代わりに左腕を向かって右斜め上に伸ばす! その動作と共にベルトのタイフーンが光る、回る、唸る!
「あ、あれは…本郷さんは、やっぱり…!?」
 風と共に光の中から顕現した、1人の戦士の姿がそこには在った。
夕闇に照らされ、風にたなびく真紅のマフラー、真っ赤な眼、2本の銀色のラインが疾る黒いボディ、
昆虫を思わせる緑色の装甲、銀色の手袋とブーツ…間違いない、あれは、あの姿は!
 “仮面の宿縁に囚われた者の1人”、本郷はこのことを言っていたのか…。
「本郷猛…“真ノらいだーしすてむ適合者”。オ前ノ製造IDヲ述ベヨ!」
「仮面ライダー…1号!」
「…仮面ライダー1号、オ前ハ、赦サレナイ!」
 改造実験体トライアルDが不気味に蠢き、地獄の底から響く様なおぞましい声で吼える。
「いいだろう…来い、トライアルD!」
 戦士が戻ってきた。己の罪過を代弁するかの如く、異形の姿に再び化身することを選んで。
308黄昏の…:04/11/08 01:31:29 ID:/rGd721+
本郷が変身する場面、脳内で「レッツゴー!ライダーキック」の
BGMを再生すると、もっと燃える…かもしれないディス。
ジョーカーの血を飲むと虜〜なんて設定は嘘っぱちウェーイ。
昔、サガフロっていうゲームにそういう設定があったので
流用したのディス。だが私は謝らな(ry
このままバトル中心で行くか、
ちゃんと最後まで始とみゆきをイチャつかせるかで迷ってるディス…。
309名無しさん@ピンキー:04/11/08 12:16:08 ID:A5VZh4Qe
1号キター!
310名無しさん@ピンキー:04/11/08 13:46:35 ID:kWZ0Wyg9
いつもながら読み応え抜群ですな!
スレがスレだけに……俺は希望しちゃうな〜。始×みゆき……
311名無しさん@ピンキー:04/11/08 13:47:29 ID:kWZ0Wyg9
sage忘れスマソ…
312名無しさん@ピンキー:04/11/08 17:41:39 ID:wFnwaPUH
どうもとりあえず298です
すごいですね〜こんなに作りがうまい方は少なくとも僕の中で初めてですよ
あと僕自身もストーリーを作ろうと今思案中ですが初めて書くのでなかなか
大変です。まとめることに時間がかかりそうなので今しばらくは続きを見ていく予定です。
エロはかなり自信が無いのでこの部分を期待しているかたは少し不満かもしれませんが
大目に見てください。では続きを楽しみに待っています。

313黄昏の…:04/11/08 20:33:00 ID:5zu5MmZ4
応援ありがとウェーイ。
>>307の続きを、短いながらも投下しておくディス。
バトルはキリがいいところで終わらせないと、ドラマパートが
おざなりになっちゃう気がするので、早めに切り上げウェーイ。


「ライダァ――――――パーンチッ!!!!!」
「グオオッ!?」

 バキィッ!!!!!

 戦車の装甲をもブチ抜く1号ライダーのライダーパンチが、トライアルDの顔面に炸裂した。
とっさに負傷した部分を液状化させたためにダメージは浅いものの、改めてその戦闘スペックの
高さに、トライアルDの人工頭脳は危険信号を出す…この敵は、危険であると。
「す、すごい…!」
 剣崎はただ見ているだけしかできなかった。
余りに次元が違い過ぎる、その見事なまでの戦いぶり。
 どこにも無駄な動きなどなく、流れる様な華麗な動きでトライアルDを追い詰めていく1号!
「これが…本郷さんの本当の姿!」
 数ヶ月前にライダーになったばかりの自分とは、経験の差が違い過ぎる。
まさに歴戦の勇士。まさに戦鬼。あの穏やかな表情の裏に、この様な修羅の顔を、本郷は持っていたのだ。

「トウッ! ライダァ――――――チョ―ップッ!!!!!」

 ズバッ!!!!!

 神速の手刀が疾ったかと思うと、風の刃と共に衝撃が一閃する。
その動きを分析する間もなく、トライアルDの腹部に見舞われる痛烈な一撃。
直径1m以上の丸太をも叩き割るというその威力…だがそれは飽くまで35年も前のデータだ。
 35年間の間に本郷が更に修練を重ねていたとすれば…その威力は格段に向上しているはず。
「グォォ…コレガ、仮面らいだーノ…ぱわー、ナノカ…!?」
「そうだ、人類の自由と平和のために戦う…それが、仮面ライダーなのだ!」
314黄昏の…:04/11/08 20:34:11 ID:5zu5MmZ4
「人類の自由と、平和のために…」
 剣崎も人を愛しているから戦う、そう決意した。
だからこそ、本郷は自分にラウズアブソーバーを渡してくれたのだ。
 仮面の宿縁を背負った戦士…仮面ライダー。彼も、人知れず正義のために戦っていたのか。

「オ前ハ…ユ、赦サレ…ナイ…!」
「…剣崎君、よく見ておきたまえ」
「えっ!?」

 次の瞬間、1号を取り巻く空気の質量が一変した。
足元を中心に幾つもの稲妻が疾り、彼を取り巻く世界を蒼く染め上げていく。
 疾る。疾る。疾る。右脚に収束し、バチバチと雄叫びをあげる蒼光の渦…それが、煌く!
 
「あれは…ラ、ライトニングブラスト…!?」
「いくぞ、トライアルD! トオ―――――――――――――――――ッ!!!!!!!!!!!!」

 空気を蹴って、ライダージャンプ! 空中回転、大風車。
つま先に全身全霊を込め、蒼き稲妻が夜の闇を引き裂くが如く、宙を舞う。
 1回、2回、3回、空中に壁でもあるかの様に蹴り上げる…これは、この技は!

「ライダ―――――――――――――――――――ッ!!!!!!」
「本郷猛!」
「稲妻――――――――――――――――――――ッ!!!!!!」
「オ前ハ!」
「キ――――――――――――――――――――ック!!!!!!」
「赦サレナイ!」

 最期の瞬間、トライアルDの内蔵カメラが視たモノ。
それは満月をバックに稲妻と共に空を駆ける、異形。仮面の戦士…否、戦鬼の姿。
315黄昏の…:04/11/08 20:35:39 ID:5zu5MmZ4
 シュゥゥ…。
暗き夜に、弔いの硝煙が翳る。そこにはもう、トライアルDの姿はどこにも無かった。
 1号ライダーの放った必殺のライダー稲妻キックを喰らい、その原型を留めることなく消滅したのだ。
「すごい…跡形も無く…消し飛ばしてしまうなんて…!」
 呆気にとられ、ただただ立ち尽くすしかない剣崎。
それはそうだろう。自分達以外にもライダーが存在し、それがあの本郷だったのだから。
「フム…まだ本調子ではないな。私もまだまだ修練が足りぬと見える」
 変身を解き、ライダーから人間の姿へと戻る本郷。
弾き飛ばされたブレイバックルとカテゴリーAのカードを拾い、本郷は自嘲気味に哂った。  
「大丈夫だったか、剣崎君」
「ウ、ウェェ!?」
 剣崎は間の抜けた返事しかできない。
本郷から受け取ったブレイバックルも思わず落としそうになってしまう。手が震えているのだ。
 だって、仮面ライダーは自分達だけではなかったのだから!
「本郷さん、俺、感激です! やっぱり本郷さんも仮面ライダーだったんですね!」
「うむ。牧場の方から邪悪な気配を感じてね…もしやと思って一足早く戻ってきたのだが…正解だった様だな」
「! アンデッドを感知できるんですか!?」
「私の身体に内蔵された『Oシグナル』という機能だ。邪悪な者共に反応し、私を導いてくれる」
 興奮気味の剣崎を優しく嗜め、もう一度本郷が笑った。
「私は一足先に白井邸に戻る。すぐに虎太郎君達も戻って来るはずだ、君の早めに戻りたまえよ」
 そう言えばトライアルDから逃れるため、部屋の窓ガラスを割ってしまった…また栞に怒られてしまう。
「げっ…また広瀬さんの雷が…」
 このまま逃げ出したい気分だが、そうも行かない。彼には、本郷には聞きたいことが山ほどある。
「剣崎君!」
「な、何ですか?」
「夕食後、君達に絶対に話しておかなければならないことがある!」
「俺達に…話しておかないと…いけないこと…?」
「私のこと、ライダーのこと、アンデッドのこと、ボードのこと、そしてボードを影で操っていた組織のこと…!」
「! ボードを…影で操っていた、組織…!?」
316黄昏の…:04/11/08 20:42:44 ID:5zu5MmZ4
オールドファンなら知ってるかもしれないディスが、
1号ライダーのライダー稲妻キックは電撃を出さないウェーイ。
飽くまで、演出ディス。
でも劇場版ミッシングエースの冒頭、ブレイドはカードを使わずに
ライトニングブラストを放ったディス。監督曰く、アレはライダーキックだそうディス。
次のバトルでは1号とのダブルライダーキックも予定してるウェーイ。
今日は、ここまでディス。
317名無しさん@ピンキー:04/11/08 22:20:03 ID:YJGw7CA/
お疲れ様でした!298です。 イメージがすごく鮮明でこれほどSSで興奮したのは久しぶり
です。どれだけできるか分かりませんがこんな書き方ができるよう頑張ります!
318名無しさん@ピンキー:04/11/09 01:57:30 ID:AjLiYS5I
>>313
ライダー稲妻キックの描写迫力あって良かったです。
ただ、トライアルの台詞とは混ぜなかった方が良かった気が……

で、私としては始とみゆきのエチの方をもっと。
血液による能力封印は、以外といいシチュだったので。
319名無しさん@ピンキー:04/11/09 12:28:04 ID:AJG3Rz8T
2号マダー?
320名無しさん@ピンキー:04/11/10 22:44:53 ID:sjuuogES
このスレの最初あたりの人たちの作品読みたいものだ
ところでここは次のライダーもありか? ありでも数ヶ月先だが
321名無しさん@ピンキー:04/11/10 22:48:42 ID:KTQY/Cct
虎姐さん×睦月×望美たんの3Pきぼんぬ
322名無しさん@ピンキー:04/11/11 19:16:41 ID:WiqZhhKk
個人的にはふたオン設定での虎姐さん×レンゲル×睦月のほうが読みたい
やっていいか知らんが
323黄昏の…:04/11/13 19:00:12 ID:d+lnAoqj
明日、本郷さんに会いに行くディス。
324名無しさん@ピンキー:04/11/14 10:07:54 ID:lcymuwsz
どうやらここがしばらく停滞している様子なので、とりあえず自分のSS説明を少し書いておきます。
これやっていいのだろうかとかなり迷いましたがストーリーはふたオンの大筋
(といっても微妙なところで本編混ざったりオリジナルになったりですが)
をもとに作っています。
しかし、パロのパロを書いていいのか自分では判断しかねるため、これを書いてスレ立てた1さんの意見をしばらく待ってみようと思います。
ほぼ全ての話は出来上がっているので、一週間後に序章を投稿するつもりではいます。
1さんの以外にもなにか意見がある方はなるべく毎日来ますので遠慮なく書いておいてください。
325黄昏の…:04/11/14 19:40:17 ID:pSNYKHaW
ウェ━━━(0w0)━━━イ!!!!
久々に>>315の続きディス。でもまたバトルなんディス…ルラギッテ、ゴメンディス。


 ―― 1973年 2月10日 ――


「全ての怪人と戦闘員は倒した!」
「残っているのはゲルショッカー首領、貴様ただ1人だ!」
「ふっふっふ…よくぞ来たな、仮面ライダー1号! そして2号!
 いや…本郷猛と一文字隼人! 失敗作のお前達がここまでやるとは計算外だったよ」

 ゲルショッカー本部・司令室に響く、ゲルショッカー首領の不気味な声。
某怪盗3世を追う警部補の声に似ていなくもないが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
 ゆらりと赤マントを翻し、遂に、遂に人類の宿敵・ゲルショッカー首領が姿を現したのだ!

「貴様の世界制覇の野望のため、これまで犠牲になった数多の人々の無念!」
「今日こそ、その身で償ってもらう…いくぞ、隼人!」
「応よッ、本郷!」

 決斗の間を、ダブルライダーが駆ける。目指すは首領。
毒ガス・細菌テロ・要人誘拐・スパイ活動・拉致・人体改造…世界中を奈落の恐怖に
叩き落し、人類の平和と自由を脅かす者! 断じて許すワケにはいかない!

「ダブルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!!!!!!!」
「ライダァ―パァ―――――――――――――――ンチッ!!!!!!!!!!!!!!」

 ドッ……ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
326黄昏の…:04/11/14 19:41:19 ID:pSNYKHaW
 1号と2号の戦車をも砕くマッハパンチが、首領のボディに炸裂!
あまりの拳撃の速さに拳は赤熱し、首領にヒットした瞬間、閃光が爆ぜる!
 …が。

「…まさかそれが全力か、仮面ライダー?」
「なッ…!?」
「き、効いていないというのか!?」

 全身全霊をこめたダブルライダーパンチ。
ゲルショッカーの新体制によって生まれた新たな怪人でも、あれを喰らえば粉々だったはず。
 しかし、嗚呼、しかし! 首領はライダー2人のパンチを軽々と受け止めてしまっているではないか!

「愚か者共め…どうやら、私の力を見縊りすぎていた様だな!」

 ズギャシャッ!!!!!!!!!!!!!!!!

「ぐおッ!?」
「があッ!?」

 首領の怪力が、ダブルライダーを宙に舞い上げる。
床に穴が開くほどの衝撃と共に叩きつけられ、2体は一瞬、気を失いかけた。
しかし、ここで正気を失ってはいかない、という鋼の意志がそれを許さなかった。
 ここで首領を倒さなければ…今まで犠牲になった人々のためにも!

「くッ、大丈夫か、本郷…!?」
「あぁ、俺達はここで負けるワケにはいかんのだ!」
327黄昏の…:04/11/14 19:42:07 ID:pSNYKHaW
 グッと拳に力を込め、気合と共に再び立ち上がるダブルライダー。
そうだ、仮面ライダーはいつだって、絶望から這い上がってきたではないか。
 何度でも、そう…何度でも! 人間の自由のために、世界の平和を守るために!

「首領…勝負はこれからだ!」
「仮面ライダーを侮ってもらっては困る!」
「威勢だけはいい様だが…コレを見ても、まだ私に逆らうつもりかな?」
「何だと!?」

 徐に、首領が赤マントから取り出したもの…それは、トランプだった。
トランプ? 何故こんな時にトランプを…巫山戯ているのか? 
いや、トランプから漂うす邪悪な気…それが全てを物語っている。アレは…危険だ!

「教えてやろう、仮面ライダー。
 我々ゲルショッカーの改造人間…すなわち、怪人製造の真実を!」
「何、真実だと!?」

 シャッシャッとトランプを切る首領。
パラパラと53枚のカードが音を立てて、ダブルライダーの目の前で次々と切られてゆく…。

「ゲルショッカーの前身、ショッカー設立以前…私は不死の生命について研究していたことがある」
「不死の…」
「生命だと…!?」

 間合いを詰めながらも警戒を緩めず、いつでも攻撃出来る様に
身構えるダブルライダーに対し、ゲルショッカー首領はとても落ち着いていた。
 頭部の毒蛇が不気味に蠢き、ダブルライダーを牽制する…!

「そして、ついに私は某国の山中洞窟にて、この53枚のカードを手に入れた。
 1万年前、何者かによって開催された“アンデッド”と呼ばれる53体の不死生物によるバトルファイト!
 結局は人類の祖たる存在が勝利を収めた様だがね」
328黄昏の…:04/11/14 19:43:18 ID:pSNYKHaW
「では、そのカードは!?」
「さすがは本郷猛、IQ600は伊達ではないな。
 そうだ、このカードには53体のアンデッドが封印されている!
 だが、どうやっても現代の科学技術では彼らをカードの封印から解放することはできなかった。
 そこで我々は解放を諦め、封印カードを参考に、不死に近い強靭な肉体を持つ戦闘兵器を生産する計画を立てたのだ!」
「それが改造人間…怪人の正体か!」

 今明かされる、驚愕の事実。
1万年前に存在した53種のアンデッドと呼ばれる、不死生物。
 ショッカーは過去に何者かがアンデッドを封印した53枚のカードを入手し、
アンデッドの強靭な生命力の一部を解析、その悪魔的技術で動植物と人間とを掛け合わせた改造人間を生み出した…と言うのだ!

「だが私はこれで満足したワケではないぞ、仮面ライダー。
 どんなに不死に近い強靭な肉体を得ても、所詮は劣化コピー…不死ではない!
 私が欲しいのは、滅ること無き永遠不滅の肉体! 未来永劫、この惑星を支配することのできる、大いなる力なのだ!!!!!」

 首領の絶叫と共に、53枚のカードがその周囲をクルクルと漂い始める。
それは命の源たる螺旋を描き、次々と1枚、また1枚と夥しい程の光を放ち、司令室を白く染めてゆく!

「くっ、何をするつもりだ…!?」
「首領、貴様は一体!?」
「さぁ、53体のアンデッドよ! 解放の時は来た…私に永遠の命を与えよ!」
「な…アンデッドを解放させるだと!?」

 現代の科学ではアンデッドをカードから解放することができない、そう首領自らが言っていたはず。
だが首領の行動は尋常ではない。最後のカードが輝きを放ち、今、大いなる奇跡が起こる!

「私の命を持って、アンデッドを解放する! 
 ゲルショッカー程度の技術では“等価交換”でしか解放はできそうにない!
 ならば、この私自らが先駆者となろうではないか! さぁ、不死の命を私に授けるのだ!」
329黄昏の…:04/11/14 19:44:26 ID:pSNYKHaW
「隼人!」
「本郷!」

 このままではアンデッドとやらが53体も復活してしまう。
しかもそれは不死生物、絶対に死なないらしいのだ。自分達でも恐らく、倒せないだろう。
そんなものが復活すれば、たちまち世界は今以上の大混乱に陥ることになる。
 それだけは、絶対に許してはならない! そして、首領の永遠の命を得る野望を砕かねば!

「首領、世の中全てが貴様の思い通りになると思ったら、大間違いだ! トゥッ!!!!!!」
「絶対に貴様に永遠の命など、得させはせん! トゥッ!!!!!」

 弧を描き、光の渦中に飛び込む2体の戦鬼。
これが最後の戦い…絶対に勝たねばならないのだ!

「雄ォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「破ァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 全ての力を、この右脚に込めて…放て!

「ダブルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ライダァァァァァァァァ、キ―――――――――――――ック!!!!!!!!!!!!!!!!」
「無駄だ、もう無駄なのだ! 仮面ライダー!」

 バチバチとスパークする、首領を覆うバリアー。
恐らくはカードが首領を守っているのだろう、つまりはもうすぐ首領は永遠の命を…!?

「くっ…ぬぅぅ! 隼人、それで全力か!?」
「ふっ、ふふふ! 本郷、アンタこそ、そのへっぴり腰は何だ!?」
「減らず口を叩……なッ、バリアーにヒビがッ!?」
330黄昏の…:04/11/14 19:45:44 ID:pSNYKHaW
 ダブルライダーキックが、徐々に首領を覆うバリアーに穴を穿ってゆく。
小さいながらも、それはやがて亀裂を生じさせ、ついには絶対防御領域を貫通するに至る!

「なッ、何ィィィィィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「貴様の野望も…!」
「これまでだ――――――――――――――――――――――――ッ!!!!!!!!!!!!!」

 ………。
 ……。
 …。

 首領は倒れた。53枚のカードは力なく床にパラパラと落ちてゆく。
頭部を蠢く毒蛇は消し飛び、ギラリと光っていた単眼も、もはや光を失いつつあった。
 2人のライダーの放った熱き魂のキックが、ついに首領を破ったのだ!

「見たか、首領…これが正義の力だ!」
「これが俺達の…鋼よりも固い意志と地獄の業火よりも熱い魂だ!」
「クッ…ククク…! だが、私1人では逝かんぞ…貴様らも道連れだ!」

 カチッ! ブー! ブー! ブー! ブー!

「フハハ、基地の自爆スイッチを押した! 私と共に滅びよ、仮面ライダー!」
「本郷、さすがにヤバイぞ…脱出だ!」
「待て、隼人! 脱出前にカードを回収するんだ! 爆発くらいで消滅するとは思えん!
 これ以上、このカードの力を悪用する者が現れぬ様に我々で保管するんだ!」
「覚えて…おくがいい…! いつか必ず、私に代わる…第二第三のショッカーが…ぐふっ!」

 カードを回収し、首領の躯を残したまま、ダブルライダーは爆風と共に基地を飛び出した!
331黄昏の…:04/11/14 19:48:32 ID:pSNYKHaW
「そ、そんなことが30年も前に…!?」
「ショッカーって名前のカルト集団が世の中を騒がせてた、ってのは有名だけど…」
「まさか、本郷さんがショッカーを壊滅させたなんて…」
「私1人の力ではない。多くの友が、仲間が私と共に在り、戦ってくれたおかげさ」
 白井邸。夕食を食べ終わった後、本郷により封印された歴史が語られていた。
 本郷が仮面ライダーだったことには虎太郎、栞も共に驚いていたが、何よりも…。
「じゃあ、ショッカーって連中が最初にアンデッドの存在に気づいて研究を始めたんですね?」
「ほ、本郷さんも…そのぉ、改造人間なんですよね?」
 恐る恐る、虎太郎が弱腰で本郷に尋ねた。瞬間、険しい表情を見せた。
だが厳しい顔を一瞬垣間見せるも、すぐにいつも彼の笑顔を見せるのだった。
「ああ。ただし、剣崎君らのライダーシステムとは機構が違う」
「違う…って、具体的にはどう違うんですか?」
 と、栞。元ボードの一員として、父の友人、ということ以上に本郷に興味があるらしい。
「私の場合、変身ベルトを直接体内に埋め込まれている。そして、脳を除く総てが機械だ」
「脳を除く…総てが!?」
「だ、だから改造人間なんだぁ…な、何か、納得」
「何しろ当時の最先端技術とは言え、30年以上も前だからな。
 烏丸は君達ライダー適合者のことを考え、敢えて戦闘力を下げる代わりに安全なシステムを開発したのだ」
「それがトライアルの言っていた“真のライダーシステム”の意味…。ライダーって、人間を改造しなきゃいけなかったのか…」
「基本的にアンデッドの力を得ているのは変わらん。
君達はカテゴリーAの生命力、私はアンデッドの力を風に変えて変身を可能としているのだ」
 本郷が背負っている、仮面の宿縁。それがここまで重いものだったとは。 
もう橘さんの恐怖心や「俺の体はボロボロだ!」発言が可愛く思えてくる。
 本郷はボロボロどころか、脳以外を機械に改造され、それでも人間を守るために戦い続けていたのだ。
「俺、仮面ライダーのこと安月給なんて言っちゃったけど…本当は、仮面ライダーって…」
「剣崎君、私は今の自分に満足している。力とは、振るう者次第で善にも悪にもなり得るものなのだよ」
332黄昏の…:04/11/14 19:55:34 ID:pSNYKHaW
今日、本郷猛役の藤岡弘、さんの公開講演会に行ったディス。
とても熱く、これからの世界の行く末や人間はどうあるべきか、
家族とは、愛とは、正義とは、他人を思いやる自己犠牲の精神とは、などを語ってくれたウェーイ、
話を聞いてる途中で、いっぱい泣いてしまったディス…。
握手してもらった手は、とても大きな手、そして熱い手ディスた。
今日は藤岡さんとの、恐らく最初で最後の出会いを記念し、1号の出番を大目にしてみたディスヨ。
エロがなくてゴメンディス…。

>>324
貴方の思い描くことを書けば良い、と思うディス。
パロのパロでも、それは立派な作品ウェーイ。
要は作品をより多くの人達に見て欲しい、という
貴方の熱い意志が重要なのディス…と思うディス。
333名無しさん@ピンキー:04/11/15 15:05:38 ID:cBCrinNF
俺も本郷さんに会いたい!
334名無しさん@ピンキー:04/11/16 00:13:32 ID:2yHkZZop
ショッカーめ、アンデッドまで利用していたのか!
335名無しさん@ピンキー:04/11/16 13:47:55 ID:Yzgm27Yh
俺は人間が嫌いだ。
だがこのスレは好きだ。
336名無しさん@ピンキー:04/11/16 18:52:08 ID:HoeJsbNq
>>324
作品が増えるのは喜ばしいことなので、是非書いてほしいです。
他にも書いてくれる人が増えてくれたら、もっと嬉しいですけど…。
337黄昏の…:04/11/18 23:40:42 ID:L7snkRUw
ウェーイ。
カキコ少ないディス…。
やはりショッカーを出したのがマズかったのディショウか…。
338名無しさん@ピンキー:04/11/19 02:40:38 ID:j6N2yCWp
いや、お忙しいだけでしょ。
黄昏氏、気にせずバンバン投下しちゃってください

…できれば睦月×虎姐を入れてくれるとなお嬉しい
339298:04/11/19 22:40:40 ID:emvvkG0N
少し補足説明を加えます。
文の書き方から分かると思いますが324を書いたのは僕です。
あと日曜に書くつもりでしたが、少し用事ができる可能性があるのでそろそろ投稿しようと思います。
ふたオンのもうひとつのストーリーみたいな感じを目指しています。
わりと皆さん賛成意見が多かったのでなるべく期待を裏切らないよう頑張ります。
あとエロパロに書くのにエロがかなり(というかほぼ)少ないのでそのあたりは前と同じく期待しないでください
340遭遇:04/11/19 23:19:32 ID:emvvkG0N
全てを飲み込むような闇が空を覆い、その中にぽつんと月が浮かんでいる。
中国、チベット高原 世界一の山エベレストがあるこの高原のなかの小さな村へ
足音が近づいてくる。
そろそろ30歳になろうとしているくらいの男がその村へ足を進める
と、その時である 村から別の男が駆け出しその後を人影が追ってくるのが見えた
だが、追っているほうは確かに人の形はしていたがその外見は怪物といっておかしくなかった
腕には膜のようなものがつき、頭は人の形をしていない 
そんなものに追われている男は何か小包をかかえている よほど大事なものらしく怪物から奪われないようにかばっているようであった
そこにまた別の男が現れた 腕を怪物のほうにむけると怪物が吹き飛んだ
だがその程度ではやられもしないのか怪物はすぐに起き上がった
「ここにもいたのか」 一部始終を見ていた男はつぶやきそばにあった枝を拾う
と 枝は形を変え剣となり形が変わったことを確認し彼はいきなり怪物へきりかかった
閃光・衝撃・爆発が起こり怪物はあとかたもなく消えていた 剣を放り荷物を持とうとしたとき
「待ってください!」 振り返ると追われていた男が途中助けに来た男の肩を借りてたっていた
「あなたは・・・あなたはまさか・・・」
この事件を見ていたのは闇と月のみである

341強敵:04/11/19 23:52:04 ID:emvvkG0N
ドゴォォンという衝撃音とともに人影が飛ばされる
「剣崎、大丈夫か!?」 「な、なんとか・・・」
ウルフアンデットを封印した直後、エレファントアンデットに遭遇した剣崎と橘
剣崎が果敢にも立ち向かったがエレファントのパワーに顔の皮膚を破られてしまった
「すごいパワーディスがオディには人を守る使命が・・・」 「使命感か、くだらない」
続きを言おうとしたときいきなり口をはさまれた 「なんディスと!何者ウェイ」
振り向くとそこに二人の人が立っていた
「私は嶋だ、そして隣の彼は五代君」
(あいつは・・・) エレファントの視線は五代へ向かっていた。本能的に只者じゃないことを即座に悟る
(まずいな・・・やつと戦いになるとかなり厄介だ ならここは!)
自慢の鉄球と怪力でアスファルトを砕き、その隙に逃げ去った
「どうしてくれるんディス!逃げてしまったじゃないディスか!」
「なら聞くが今の君で奴に勝てたのか?」 「そ、それは・・・」
文句を言おうとしたが逆に嶋に痛いところをつかれてしまった 確かに今の自分達では奴に勝てなかっただろう
そんな姿を見て五代が仲裁に入った
「こんなところで立ち話もなんだしひとまず場所を変えましょうよ」
「剣崎、ここは一旦戻るとしよう 悔やむことはないさ」
橘もこの意見に賛成し一同はひとまず撤退することとなった


始めて小説を書きました。故に未熟な点が満載と思います。
とりあえず少しずつ投稿していくので遠慮なくご意見を書いてください
できる限りの努力はします。  
342名無しさん@ピンキー:04/11/20 00:32:34 ID:GPBHbLAk
黄昏さん!いつも楽しみにココに来てますよ!読み応えあって、かっこよくて!
とりあえず、1号2号には目が覚めた気分でした!やっぱかっこええ……!
続き、待ってます!……しかし、よくこんなカコイイ設定思いつきますな、マジ尊敬しますよ!

>>339さん。GJ!です♪
描写とかかっこいいのに、剣崎が出てくる度、ほわぁぁんとしてて和みます♪
続き、楽しみにしていますね!
343名無しさん@ピンキー:04/11/20 07:37:20 ID:kqddgu7A
>>339
導入部の硬めの描写は好みでワクワクしました。クウガは武器のメタモルフォーゼが
好きだったので、この後もうまく使って欲しいです。

「ふたオン」というのは検索してもよく分からないのですが、これが剣崎の口調と関係あるのでしょうか。
344強敵:04/11/20 09:14:48 ID:4hjIOJQ0
すいません考えてみればふたオン知らない人もいたことを考えて書くべきでした。
ふたオンというのは〔ふたりはオンドゥル〕という漫画の題名を略したものでライダーはAAキャラという設定です。
パロディ作品なのですが個人的に本編より好きです。(わからない場合はここの色というサイトさんを探してみてください)
ちなみに剣崎の口調はその漫画から拝借させてもらいました。

最初に出てくる怪人はクウガの公式にあったコウモリ種怪人の写真を元に作ってみました。
武器のメタモルフォーゼは僕も好きなのでうまく表現できるよう頑張ります。
345理由:04/11/20 10:16:52 ID:4hjIOJQ0
あと名前欄前のタイトル消し忘れていました。 よくドジをするので気をつけます。

ひとまず戻ってきた一同 話の流れは二人が現れた訳へ進む
「そういえば嶋さん、なぜあなた達は俺達のところへ?」
「話しておいたほうがいいだろうね。 私達は烏丸所長の知り合いでね、君達が上級アンデットに対抗できる力を渡すためにチベットからやってきたんだ」
「その力ってなんディスか?」
剣崎が割り込む ついさっきエレファントにあと一歩で敗北しかけていた彼にとってはやくその力がほしいのだろう
「まぁ焦るな ちゃんと渡してあげるさ、私の問題に答えられたらね」
「ウェウェ、どんなのディスか?」 「では、人の力をひきだす想いとは何だ?」
「人の力をひきだす想いディスか〜 う〜ん難しいディスよ」
いきなりそんな質問をかけられたら多分誰でも迷うだろう
「少しの間ゆっくりと考えるといいさ あと橘君はすこしついて来てもらうよ」
言うが早いか嶋と橘は立ち去り後には悩み続ける剣崎と見守る五代が残された
「どんな想いといわれても困るディス〜」
「君が強い敵と戦ったときや卑怯な敵と戦ったときどんなことを感じたの?」
「やっぱり許せないとか、あと負けられないとかディスが・・・」
「ならあと少しで答えられるよ 自信を持って」
まぶしいくらいの五代の笑顔に剣崎も明るく微笑む
そのとき、パソコンから警報音が鳴り響き、地図が表示されアンデットの位置が表示される
「アンデットの反応ディス!」
そくざに飛び出し目的地へ向かう その後姿を見届け用意していたバイクに五代も飛び乗る
346共鳴1:04/11/20 11:18:44 ID:4hjIOJQ0
現場にはすでに橘とレンゲルが駆けつけていたが、やはり二人ともダメージがあり気絶しているようだ
「今度こそ負けないディス!」
エレファントに立ち向かう剣崎 今回は対等に立ち向かっている
しかし、近くで泣き声がした。 三歳くらいの子供が転んで足を怪我している
そっちに気をとられ変な防御をしたためにエレファントの鉄球が子供のほうへとんでゆく
「まずいディス!」 ラウザーにマッハをラウズし子供のところへ駆けつけ抱きかかえるように庇う
AA体は体が小さいが子供を守るのに充分であった
ドスンという音とともに二人は吹き飛ばされる。 「あたた・・・痛いウェ〜イ」
「剣崎くん!大丈夫かい?」
見ると五代が駆けつけてきたところだった いつの間にか嶋もいる
「五代さん!この子を頼むウェイ! オディは皆をまもりとおしてみせるディス」
(気付きかけたようだな・・・ 確かめてみるか)
「剣崎くん!なぜ君は人を守るんだ?」
嶋の呼びかけに一番聞きたかった答えが返ってくる
「オディは、オディは人を愛しているから守るんディス!」
その答えに嶋と五代は目線で頷きあい手になにかを持つ
347共鳴2:04/11/20 11:21:38 ID:4hjIOJQ0
「ブレイドーッ!」 声と同時に五代はアブソーバーを、嶋はなぜか梅干を投げる
アブソーバーはキャッチしたが梅干は剣崎の口へはいる
「そうだ、よく答えたぞブレイド! さあクイーンとジャックを使うんだ!」
言われたとうり使うと羽が生え、体の傷が消えてゆく
「す、すごいディス!」
意識が戻った橘とはその姿に驚いていた
「あれが例の対抗できる力なのか・・・」
(フン、やつがどれだけ強くなろうと最強のライダーは・・・)
そのとき、体が本能的に強い力を感じ取った その先には五代の姿がある
しかも剣崎が戦っているのでほぼ誰も気がついていないが彼の姿はなにかに変わりかけている
「とどめディス!」 カードをラウズし、エレファントを一閃する
同時に五代の姿は少しの間変わった 全体的には赤の甲冑をまとい瞳も赤い
そして腰にあるライダーの証、ベルトがあらわれている
(やつも、やつもライダーなのか!?)
自分達以外ライダーがいるはずはないと思っていたがあの姿は仮面ライダー以外の何者でもない
それに自分の感じたあの力の波動だけでもかなり強い 本気ならどれだけ強くなるか分からない
(おもしろい相手が来たものだ)
性格上そう思い、レンゲルは立ち去る
―少し後自分が戦う相手と知らずに―


とりあえずここで切り上げます。あとちょっと進んだらクウガの面々をなるべく登場させます。
のでそこら辺を期待しているかたは待っていてください
あと本格的なバトルはまだ先になる予定です。待たせてばかりになりますが頑張って書いていきます。
(投稿しようとしたら文が長すぎました。話が分かれている訳ではありません) 

348名無しさん@ピンキー:04/11/20 14:52:34 ID:MUa1FzEr
ファイズスレって落ちたの?
349名無しさん@ピンキー:04/11/20 22:35:05 ID:fIOBFuB9
おちてないよー
350名無しさん@ピンキー:04/11/21 09:09:31 ID:x8zYIAfu
>>344
Flash は見つけてましたが、小説ばかり捜してたんで漫画が原作とは思いませんでした。
説明ありがとうございます。
クウガの面々というと警察組織とか大学とか(保育園も?)になるので、どうやってブレイドの世界と
噛み合わせるかが難しいと思いますが、そこをどう料理するのか楽しみにしておきます。
351名無しさん@ピンキー:04/11/21 09:19:59 ID:qEcgHvPa
た、頼む。頼むから睦月×虎姐さん+望美たんを誰か書いておくれ…

今回の放送で萌え死にそうになったよ…虎姐…ハァハァ
352黄昏の…:04/11/21 19:30:18 ID:Kj0/wTW3
投下乙ディス。
オディも>>332の続きを投下するウェイ。
でも結局、始とみゆきのエロは中途半端になっちゃったディス…。


「ね、ね、次はいつ来てくれる?」
「うるさい」
「そんなコト言わないでよ、始」
「…」
 結局、これまでのお返しとして散々嬲ってやった。
が、どうもみゆきはそれを主従関係の契りと勘違いしたのか、まだ目を輝かせながら始に請うている。
 まぁ、呼び方がカリス→ジョーカー→始に落ち着いただけでもマシか。
何しろ、アンデッドは妊娠する心配など皆無の存在だから、何回でも中で出せた。
生殖能力はない代わりに、現代で生きていくために身に着けた擬似生殖機能がある。
 だから中に出しても精子など最初から含まれてはいないのだ。
「帰る」
「え〜、夕飯食べていってよ」
「断る。じゃあな」

 バタン!

 やっとみゆきのアパートから脱することができた。
正直、あの部屋は苦手だ。あの女自身が蘭の祖であるためか、部屋のそこらに観葉として
蘭が置かれており、はっきり言ってその匂いに我慢ができなかったのだ。
「(2人とも心配しているだろうな…おみやげにたこ焼きでも買って帰るか)」
 すっかり夕飯時になってしまったが…まあ、いいだろう。
これでほぼ1日留守にしたことを天音が許してくれればよいのだが…。
「(とは言え、あの女は俺に服従を誓った。2人の危険が去っただけでも良しとしておくか…)」

――― 帰宅、ハカランダ ―――

「ただいま」
353黄昏の…:04/11/21 19:31:34 ID:Kj0/wTW3
「おかえりなさい、始さん」
「おかえり、始さん! お客さん来てるんだよ、ロンドンの話とかもう最ッ高!」
「…ロンドン?」
 客? 昨夜のみゆきの様に、また客が来ていると言うのか?
いや、ここは個人経営の喫茶店なのだから客がいるのは当たり前なのだが、もう閉店時間なのでは?
「(誰だ? まさか、また上級アンデッドか?)」
 その可能性は大いにありうる。もう自分のせいで何度2人が襲われたことか。
警戒するにこしたことはない…ゆっくりと、始は玄関をくぐり、その客らしき男と相対する…。
「君が相川始君か。俺の名は一文字隼人、栗原とはロンドン美術大学写真学部で一緒だった」
「えっ?」
「一文字さんはお父さんの大学の先輩なの」
「あの人が学生時代に使ってたものを、わざわざ届けに来てくださったのよ」
 なるほど。あの男…栗原の大学時代の仲間か。
年齢はどう見ても一文字の方が上なので、恐らくは先輩後輩の中かもしれない。
 …ロンドン、というのが何処の国のことなのかは知らないが。
「そうだったんですか」
「でも一文字さん、事前にご連絡をいただけたら、空港までお迎えに行きましたのに…」
「いやいや。遥香さんと天音ちゃんはここの切り盛りで忙しいと思ってね。
だったら、ちょっと驚かそうと思って、敢えて連絡を入れなかったんですよ」
「アハハ。一文字おじさん、変わってないね」
 どうやら、警戒の必要はなさそうだ。遥香達の昔からの馴染みなら、心配することもない。
「そうそう、相川君」
「はい?」
「遥香さんから聞いたんだが、君も写真を撮るそうじゃないか」
「えっ? ええ、まぁ」
「そうか、なら話は早い。明日、俺と一緒に街に写真を撮りにいかないか?」
「始さん、行ってくれば? 始さんの撮った写真、私も見てみたいし」
「行ってらっしゃいよ、始さん。そうだ、じゃあ2人のお弁当、作らなきゃいけないわね」
 こうして、とんとん拍子で一文字と始は一緒に写真を撮りに行く約束をしてしまった…。
354黄昏の…:04/11/21 19:32:43 ID:Kj0/wTW3
 パシャ

「うーん。変わったなぁ、この街も」
「そうなんですか」
「あぁ。俺が若い頃は…もう30年も前だが、あの頃はあんなでっかいビルは建っていなかった。
年月は景色まで変えちまう…人もな。最近は日本も色々と物騒だそうじゃないか。
平和をタダで買える国、なんてフザけた言葉もあったが…この国は昔から平和とは無縁だったからなぁ」
「はぁ」
 昼。始は一文字と都心に繰り出していた。
様々な建造物や人、公園などをフィルムに一枚一枚収めつつ、一文字は淡々と始に語るのだった。
「俺は戦場カメラマン、栗原は自然カメラマンだった。
お互い分野は違えど、写真とカメラに対する情熱は変わらなかった。
懐かしいなぁ…俺だって、あんなコトさえなけりゃ、カメラマン一筋だったかもねぇ」
「…あんなコト?」
「いや、昔の話さ。
それより始君、さっきから俺が喋ってばかりで、君からは全然喋ってくれてない様なんだが」
「そ、そうですか?」
 実はまだ始は剣崎達や栗原親子以外の人間と話をするのが苦手だった。
この時代に復活して2年経過し、それなりの知識を得たつもりだが、まだまだ未知の部分が多いのも事実。
 だから、一文字への応答は軽い相槌程度で済まそうと思っていたのだが…。
「俺は…」
「いや、無理に話題を提供する必要は無い。
俺が知りたいのは、君がカメラを通して何を見ているか…つまりは、それなんだ」
「俺が…カメラを通して、見ている…もの…」
 カメラを撮り始めたのだって、元は素性を怪しまれないために
栗原の真似をしてみただけに過ぎない。最初からどうでもいい行為なのだ。どうでもいい、はず…。
「君の見つけたいものが、カメラに写っているといいな」
「俺の、見つけたいもの…」
355黄昏の…:04/11/21 19:33:56 ID:Kj0/wTW3
 一文字隼人は不思議な男だと思った。
昨日出会ったばかりだが、何やらこちらの胸中を全て見透かされている様な気もする。
 それに身のこなし…一挙一動が、どこか常人離れしているのも気のせいか?
既に年齢は50歳を越えているらしいのだが、外見からは全然そんな風には見えない。
 あと、いつもカメラをいじっているせいか、何やら機械の匂いがする。
無論、これはアンデッドである始だから感知できる術だ。警察犬でも感知は不可能だろう。

「アッハッハッハ!!!!!」

 と、カメラを置いて休憩していた2人の前に、甲高い奇声を発する女が突如として現れた。
一文字との会話に気をとられていたせいか、全く接近に気づかなかった…まさか。
「こんにちは、可愛らしいお嬢さん。どうだい、一枚?」
 一文字は女の正体に気づくこともなく、話しかけている。
確かに、見た目はなかなかの美女だ。モデルでもやれば儲かるかもしれない。
 だが、この女は…!

「ジョーカー、いつからカメラ屋に転職したのだぁ?」
「!」

 やはり、こいつも上級アンデッドか!
始が正体を見破ったと思うや否や、その女…あずみは化身体からアンデッド体へと戻り、攻撃を仕掛けてきた!
「アハハハハ…ハアッ!!!!!」
「くっ!?」
「おわっと!」
 あずみの…サーペントアンデッドの右腕の蛇骨状の鎌が唸り、2人を切り裂こうと舞う。
間一髪、始は一文字を抱えてベンチから飛びのくものの、先程まで座っていたベンチは2つに切断されたいた。
「ハッハッハァ…さ〜ぁ、戦え、ジョーカー!」
「ちぃっ…!」
 どうする? 一文字の前でカリスに変身するか?
だがこの男は遥香達の昔馴染みでもある…もし、自分が人間でないと判ってしまったら?
356黄昏の…:04/11/21 19:35:47 ID:Kj0/wTW3
「ふーむ、乱暴なお嬢さんだな」
「お、おい!?」
 ポン、と始の肩を叩き、一文字がサーペントの眼前に立ちはだかった。
傷は負っていない様だが、先程のサーペントの鎌攻撃による余波なのか…ジャケットに切れ目が入っていた。
「困るなぁ、お嬢さん。コレ、結構気に入ってたんだぜ」
「アッハッハ!!! 人間は引っ込んで……ッ!?」
 人を小馬鹿にしたサーペントの奇声が、急に止まった。
頭部をぬうように這う蛇達も何やら怯え始め、心なしか震えている様にも見える。
「な、何だ!? 何だ、この匂いは!? 貴様、人間ではないな! アンデッドか!?」
「!?」
 そう言えば、蛇は嗅覚が発達していると聞く。大蛇の祖であるサーペントも然り。
始も微量だが、一文字から普通の人間とは違う匂いを嗅ぎ分けていた…一体、この男は何者なのか!?
「やれやれ、バレちまっちゃあ仕方ないな…」
「貴様ぁ、ならばやはり私達と同じアンデッドなのか!?」
「違うな。俺はショッカーの敵、そして人類の味方…!」
「…!」
 気だ。凄まじい気を感じる。一文字の腰の辺りから、ひしひしと痛い程に伝わってくる!

「お見せしよう……仮面ライダー!!! 変身ッ!!!!! トウ!!!!!!!!!」

 一文字の腰に顕現したベルトの風車が回ったかと思うと、一陣の風が吹いた。それも突風。
「くっ!?」
 思わず、目を塞いでしまう程のものだった。そして、風が過ぎ去った後に在ったモノ、それは…。
「! あれは…!」
 そこにはもう、一文字隼人の姿は無かった。
彼の代わりに佇んでいたのは、異形の仮面の戦士。
 緑の仮面、真紅のマフラー、黒いボディ、真っ赤な眼、そして、地獄の業火を思わせる赤き手袋とブーツ!
「そ、その姿は! まさか貴様も…!?」
「其の通り、俺は仮面ライダー2号!!!!!」
357黄昏の…:04/11/21 19:37:30 ID:Kj0/wTW3
「仮面ライダー…2号…!?」
 一文字隼人の正体、それは剣崎達と同じ仮面ライダー。
その全体フォルムを見る限り、ややクラシックな感じもしなくはないが、あの姿は間違いなくライダーそのものだった。
「アッハッハ!!! 貴様もライダーだったのかぁッ!!!!!」
 シャァアと舌先をちらつかせ、サーペントが怒り交じりに吼えた。
それは眼前の畏怖すべき存在に対してか、あるいは弱腰気味の自分を奮い立たせるためのものか。
「怪人とは言え、君は女性だ。できれば傷つけたくはない」
「女性…? アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ…舐めるなぁッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
 しゅるりとサーペントの頭部の蛇が伸び、攻撃を仕掛けてきた!
瞬く間に2号の腕と首に巻きつき、凄まじい圧力ギリギリと締め上げる! 
南米のアナコンダは、これで牛をも巻きついて窒息死させるという…いけない、逃げるんだ2号!
 …が。 

「ライダァァァァァァァァ、チョ――――――――――――――ップッ!!!!!!!!!!!」

 ズバシャッ!!!!!!!!!!!!!!!

「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

 力の2号の異名は伊達ではない。
2号の首に巻きついていた蛇は頭を切り落とされ、腕に巻きついていた蛇も簡単に引きちぎられてしまった。
 無論、これらの蛇はサーペントの頭と繋がっている。たまったものではない!
「仕方ないな。正当防衛だ」
「痛いぃぃ、痛いぃぃ…おっ、おのれぇぇッ!!!!! 亀、出ておいでッ!!!!!!!!」
「グゴァァァ!!!!!」
 サーペントの呼びかけに応じて、地面を割り、亀の祖たる存在・トータスアンデッドが加勢に現れた!
その頑強な甲羅もさながら、以上に発達した筋肉…これは、なかなかのパワーファイターかもしれない。
 戦力差は1対2。が、2号は全く動じない。何故なら、もっと過酷な状況を何度も潜り抜けてきたからだ…!
「いいだろう…かかって来い、ヘビ女に亀男!」
358黄昏の…:04/11/21 19:38:39 ID:Kj0/wTW3
やっと2号も出せたディス…。
今夜はここまでウェーイ。
359名無しさん@ピンキー:04/11/21 21:31:30 ID:FsDh5hBk
>>358
いつも乙ディス!
勇人サンキタ−!!そういえば、たしかカメラマンでしたか。
ブレイドの面々より、そちらに目が…イカンイカン
始とみゆきのエロエローンは、後から追加キボンディスヨー
360名無しさん@ピンキー:04/11/22 08:28:13 ID:1BZFl8I3
某スレから転用
…無題 名無し 04/11/21(日)21:54:49 No.119631

「…ン、アフ、む、つきぃ…ンンッ!」←声を上げたいのを我慢する虎姐
「…なんだよ、こんなときは可愛いんだな(*´д`)ハフーン」←心の中でハァハァしながらも必死に顔に出すまいとする
「そ、そんな事っ…ヒアアッ!
(可愛いなんて言われたの初めてだ…)」←実は嬉しくて堪らない
「こっ、こんな事して…あの娘が見たら…」←必死に話題を変えようとする虎姐
「じゃあ今度は望美も混ぜるか」
「……え?(;°д°)」
…無題 名無し 04/11/21(日)22:25:10 No.119638

―翌朝
睦月「おはよ、昨日はお前がんばり過ぎるから腰痛ぇよ…」
虎姉「バ…バカァ〜〜〜〜〜〜ッ!(照れ)」
バキィッ!!

誰かこのネタで一発頼む
361298:04/11/22 20:01:40 ID:z3vxXgjo
さすがに黄昏氏はすごいですね 改行の使い方とかが特に
(自分が書くと文が細かくなってしまう・・・ナズェ)

もう少し話が進めばオリジナルになるのでそこでクウガの面々が登場する予定です
キャラが違うとかあるかもしれませんがこれは僕の脳内妄想として考えてください
では明日にちょっと投下します では
362分岐:04/11/24 17:37:10 ID:WEMrDOaX
よく見ればではとか使いすぎだなとか思う 癖なのかな(明日と言いつつ明後日になってしまった)
ここから先は本当に期待しないでください(というか展開分かりやすいと思う)

「よくやったな、剣崎くん」
Jフォームの力を得てついにエレファントをたおした剣崎
その姿に五代にはかつての自分が重なって見えた
(そういえば紫のときに金の力を使ったんだっけ・・・)
さまざまな戦いが脳裏をよぎった 考えてみると皆がいたから数々の戦いに勝てたということを実感する
「五代さん?帰りますよ」
物思いにふけっていたとき、橘が声をかけてきた
「ああ、そうだね」
帰ろうとバイクへ向かいながら五代は考えていた
(皆に顔出してくるかな みんなどうしてるだろう)
そんな五代の想いがよぎりながら太陽はすでに消えかけていた

363分岐:04/11/24 17:37:56 ID:WEMrDOaX
〔白井邸〕
「あれ?むつきがきてるディス」
「あの〜、レンゲルちゃん知りませんか?」
話によればむつきが下校中にレンゲルがとびだしていったらしい
さすがに彼女ひとりではアンデットが感知できないためはるばるここへきたそうだ
「そういえばJフォームのあたりから姿をみてなかったな」
どうやら最後にみたのは橘のようだがJフォームのほうへ話がずれはじめる
「Jフォームって何ですか?」
「実はオディが・・・」
自慢したいのかすぐさま口をはさむが五代が制する
「剣崎くん、その話は明日にしようよ もう暗いしさ」
「ウェ〜イ」  確かに外はもう暗く、そろそろ帰ったほうがいい時間帯だろう
「俺が送っていってあげるよ レンゲルがいない今は夜道は危ない」
(いや・・・レンゲルがいると辺りに迷惑が・・・)とか考えてしまう橘をよそに
すでに二人とも白井邸を出ていた
「そういえば・・・あなたは誰なんですか?」
「まだ名乗ってなかったね、俺は五代雄介 よろしく!」
笑いながら手をさしのべる五代に自然と手を出すむつき
二人の間を夜風が通り過ぎていった
364嫉妬:04/11/24 18:05:02 ID:WEMrDOaX
「なんでここにこいつがいるんだッ!!!」
むつきの家にレンゲルの叫びが響く  キッチンで五代が食事を作りむつきはその手伝いという光景が
目の前にあったからだ
「あ、お帰り〜 遅かったね」 むつきの呑気な返事にレンゲルもつられかける
「ただいま〜 じゃなくてなんでここにこいつがいるのかって聞きたいんだ!」
「まあまあその話はご飯を食べながらということにしない?」
みればすでにカレーが皿の上にできていた  と同時にレンゲルの腹の虫が鳴く
「とりあえずそうしましょうか」
こうして明るい夕食が始まった・・・ ただ一人を除けばの話だが
(なんでッ なんであいつがこの家にいるんだッ しかもあいつは・・・)
まだ家にいただけなら許せるしこのカレーもうまい   しかし先ほどキッチンで見た光景が
レンゲルの神経を逆なでしていた
(なんであの二人が仲良く笑っていたんだよーッ)
そう、キッチンで見た光景は五代とむつきが仲良く笑っている場面・・・しかもむつきが見たこともないとびきりの笑顔だったところを見てしまった
(絶対にお前はぶちのめしてやるからな! 待っていろよ!)
レンゲルの意思を知ってか知らずか五代は笑顔のままであった
365298:04/11/24 18:11:37 ID:WEMrDOaX
正直、ものすごく謝りたいという心境です
レンゲル荒れまくりです(そもそもがこんな性格じゃないよなぁ・・・)
う〜ん キャラ書くって難しい
しかも先の話が恐ろしいほどバレバレだし・・・
職人さんはすごいなぁ 僕なんか足元にも及ばないや
366名無しさん@ピンキー:04/11/27 21:25:14 ID:mkVBDwRf
小夜子ネタはみんな自粛気味?
橘×小夜子かこうかと思ってるんですけど、やっぱり自制した方が良いかしら。
367名無しさん@ピンキー:04/11/28 15:02:54 ID:z5rAdEkV
かいてみたらどうですか?
読みたいという人もおそらくいると思いますし、自粛する必要はないと思いますよ
368名無しさん@ピンキー:04/11/28 17:31:24 ID:MC5M1+pa
>366
禿しく見たいです
369名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:45:28 ID:0699dOB0
漏れも見たい(0M0*)
370名無しさん@ピンキー:04/12/01 17:34:37 ID:9+0rjjki
(;0H0)あんたがキボンしてどうすんだよ。
371名無しさん@ピンキー:04/12/02 17:45:09 ID:JsZBtljd
>>366
頼む、マジ頼む。
もう本当に俺我慢出来ない。
  ∧_∧
  ( *´∀`) 期待してます
  人 Y /
 ( ヽ し
 (_)_)
372突然に虎姐ネタ:04/12/03 15:22:39 ID:Wx9gUOz7
睦月はぼー然と考えていた。

レンゲルのキングフォームを夢見てここのところ周りに常にまとわり
ついていた猫(性格には虎だが)を封印してしまった。
根城にしてたバーはそのまま、あいつの残したものが常に散乱して
存在の跡を常に思い出させていた。

食い散らかした肉の骨、どこから拾ってきたのかわからない広告紙
、ヒステリーをおこし蹴っ飛ばして転がったままの椅子、あいつがいつ
もくるまって寝てたやけに犬みたいな臭いのする毛布…。

「いなきゃいないで物足りないもんだな…」つい、そう呟いていた。
ここのところ、常に頭をよぎるのはアブソーブQのカードを自分の思い
どおりにリモートしたらどうなるのか?という事だった。
「案ずるよりも実行かな?」とりあえず睦月は立ち上がった。
完全変身しない(つまりラウザーだけ手元に取り出す)状態で、チェンジ
スパイダーをオープンアップさせる……閑散としたバーの床にカランカラン
と乾いた音をたててラウザーが転がった。

まずはクラブの9をラウズ…、そして「今度こそ従順な尽くす奴隷として働
け、できれば野獣の性欲をもって虎女として振舞え」と指令して、クイーン
のカードをラウズした。 
「リモート!」のバリトン音声が鳴り響くや、彼女が立っていた。
373虎姐:04/12/03 15:36:11 ID:Wx9gUOz7
 「会いたかった...」言葉には出さないが万感の思いをこめて睦月は
 そう胸の中でつぶやいていた、以前と変わらぬ凛とした表情、獲物
 を常に狙うギラギラとした瞳、睦月はこの顔に懐かしさをもって近つい
 ていった。

 キスしそうな距離まで彼女が迫っていた、このまま抱きしめそうにな
 った瞬間、彼女が虎の行動を起こした。
 「ガウッ!」短く唸る声と共に睦月は床に組み敷かれていた、彼女は
 馬乗りになって見下ろしている、彼女の口の牙が近ついてきた。
 「しまった、やはり開放するとやはりタダの獣なのか、このままでは喉
 笛を噛み切って食われる!」…っと思ったが、軽く噛んだだけであった。

 痛いことは痛いのだが、どうも様子が違う、首、胸まわりの噛みながら
 彼女はノースリーブの胸をはだけていた、柔らかい胸が押し付けられる
 もちろんブラなんぞはつけていなかった。
 彼女は一匹の発情期の雌として行動していた、ジッパーを下ろしたレザ
 ーのパンツからはお尻がすでに半分出ていた、発情期のネコ科の動物
 は胸から下腹部を床にすりつけ発情のサインを示すが、今の彼女の行動
 はそのままだった。

 もどかしげに虎姐(光)はズボンを取り去った、下着はつけないからであ
 ろう見事な稜線を描く下肢が露になる。 睦月もすでにYシャツをはだけ
 られてズボンを下ろされていた、時折、彼女の足元からついたであろう
 液体の感触がする、周囲が寒いのですでに冷たかったが、間違いなく
 その液体は彼女の秘部から垂らされたものであった。
374虎姐:04/12/03 15:49:31 ID:Wx9gUOz7
彼女は目的ものをさぐりあてた、睦月はすでに彼女の柔らかい
肌を直接自分の肌に感じたことで準備はできていた、光は欲望
のままにそれを握り自分の膣口へ導いていった。

「うっ”」睦月の鈴口に痛みが走る、しかしそれを通り過ぎると鍋
者のよく煮立った豆腐のような熱さが自分の分身から伝わって
きた。
「あはっぁぁぁ」彼女は短く呻くと、睦月の分身を自分の穴で揉ん
でくる、睦月は「前準備なしかよ…」と呟くもすでに獣と貸した光
の耳には入っていないようであった。
「おおおおっ!、あああああっ!」彼女の雄たけびに連鎖して、
腰を押し付けてくる、睦月のモノは根元まで完全に埋め込まれて
彼女の熱い襞で弄ばれていた、時折、思い出したように彼女は
腰の勢いを止めると、今度は中の襞を震わせてきた。
腰をくねらすだけでは、分身は風呂の湯のように茹でられている
だけだが、襞の震わせが走るとダイレクトに間脳を刺激する感触
が分身から伝わってくる。グリグリグリ、ギョリっという感触が彼女
から伝えられるたびに睦月は「っ!、はぁっ!」と思わず呻いてし
まっていた。

再び光は睦月に顔を寄せる、その瞳は「帰ってきたよ」と睦月に
語りかけているようであった。 睦月は肌を密着させてきた光の
背中に手を回しぎゅっと抱きしめていた。 上半身を抱きしめられ
たまま、光の腰は上下左右へとグラインドする。
睦月は至福の幸せの中にいた、暖かい真綿のような中にいる
感触、封印されたラミネートカードの向こうへいった筈の彼女が
今暖かい体温を感じさせて腕の中にいた。
375虎姐:04/12/03 15:59:53 ID:Wx9gUOz7
 光と睦月は熱いキスを重ねていた、彼女もリモート
 の呪縛が解けたのか睦月と感情的な表情で見詰め
 合っていた。 「ふぅー」っと彼女が少し長いため息を
 ついた、光は睦月の腕の中から離れると今まで足の
 甲で地面を着いていた足を返し、体育座りのようなM
 字状で睦月の腰に跨った形になると、本格的なストロ
 ークを始めた、彼女は我慢できなくなっていたのだ。

 「ズビュ、グチュ、ガボッ!」彼女のお腹の下あたりから
 粘液質の卑猥な音がし始めた、同時に睦月の分身から
 伝わる感触も、お湯の中で茹でられているという感触
 ではなく、真綿のように柔らかい指のリングで扱かれて
 いるという感触に変わってきた。
 女の膣は興奮相に入るとバルーンミングと言われる風
 船状に変わってくる、肉棒はその風船の真下に開いた
 リングを行き来するという格好になる。

 ふと睦月はその感触の違いがどこから来るのだろう?と
 いう素朴な疑問にとらわれ、結合部へと目をやった。
 光の襞が睦月の肉棒にまとわりつき、なめくじようにうご
 めきつつも睦月の肉棒の表面を這いまわっていた。
 彼女の腰が下がると、それは彼女の下腹部へと吸い込ま
 れ、また腰上がると睦月の肉棒にまとわりつき、彼へ深い
 快感を与えていた。
376虎姐:04/12/03 16:21:40 ID:Wx9gUOz7
 睦月はもう何も考えられなくなっていた。
 光が人としての感覚で接しているのか、それともタダの
 ネコ科動物の生殖活動の本能として行動しているのか?
 そんなことはどうでもよくなっていた。
 今、彼女は一匹の雌と化して睦月と結合している。

 いつのまにか肩だけを通していたノースリーブの脱ぎ捨
 ていた。 メッシュの髪が彼女の顔に垂れ、トロンとした
 目つきで睦月を見下ろしていた。

 睦月はおもむろに光の腰を掴むと、自分の腰に打ちつけ
 るように振り始めた。「あんっ!、あん!」と光は交尾の主
 導権を奪われた変化に戸惑ったが、やがて腰の奥から響
 いてくる快感に身を委ね、睦月のなされるがままになっていた。

 「はぁぁぁぁ!、うぉぉぉぉ!」睦月は一心不乱に、自分の腰
 より幅のある光の腰を自分の腰へと打ちつける、同時に肉
 棒へと力が入るので光の中での角度も変わる、「あんっ!」
 とそのたんびに光の腰が前へと出た。
 「あんっ、やんっ…もう…いいっ!」彼女は腰から湧き上がる
 快感に翻弄されていた。 睦月はそれを見てさらにモチベーシ
 ョンを上げてきた。 途端に「はっつつ!」っと短く呻くと光の腰
 を打ち付ける感覚を短くとって快感の絶頂を得ようとしていた。

377虎姐:04/12/03 16:37:32 ID:Wx9gUOz7
 「びょるるる、びくっ、びくっ!」っという感触が睦月の分身から
 伝わってきた、光の中に睦月の性が移送されていく、同時に
 光は体に鳥肌をたて、腰の奥深くにじわじわと広がる熱い感覚
 に身を震わせていたが、途端に反射的「はっつ!」と呻くと同時
 に睦月の顔にパンチをくれて飛びのいていた。

 そう、ネコ科の動物は雄のペニスに鋭い棘があり、この瞬間に
 雌は排卵をする。 しかし直後に雄は雌のひっかかれそうになる
 この瞬間の光の行動はまさにそれであった。

 「いてててて、なにすんだよ?」、睦月は足にスラックスをひっかけ
 たままなので立ち上がれず、情けない格好のまんま頬に手を当て
 て呟いていた、光は飛びのいた姿勢で四つんばいになっていた。
 彼女の秘部からは睦月の精液が垂れていた、光はそれを直接尻
 を床にすりつけることでぬぐうと、四つんばいのまま睦月のもとへと
 寄り添っていった。

 光は睦月の殴られた頬にキスをすると、顎に自分の頬を寄せ裸の
 まま眠ってしまった。 睦月は光の愛用していた毛布を引き寄せる
 と、光にかけてやろうとした、すると彼女の足の付け根からまた睦月
 の白い精液が下り物となって垂れてきていた。
 睦月ばカウンターにあったダスターでそれをぬぐうと、裸の彼女と毛
 布にくるまり、深い眠りへと落ちていった。



 
378虎姐:04/12/03 16:37:43 ID:Wx9gUOz7
翌朝……。

 「睦月!、てめぇアタシにナニしたんだよっ!」っという怒声と共に
 パンチで目を覚まされた。

 毛布にくるまってこちらを睨む光がいた。
 睦月は「やっとお前らしくなったな」と声をかけると服を着始めた…。


379名無しさん@ピンキー:04/12/03 18:32:48 ID:/Q2EIvvh
か、可愛い…虎姐タン可愛いよ!!GJ!!

…あとついでにリモートはカテゴリー10な。次からは気をつけてくれ
380名無しさん@ピンキー:04/12/03 23:38:11 ID:lWlbqJiH
同じ事を突っ込むところだった。
更に補足するなら、リモート対象のカードはラウズしなくてもいい。

…だが気になったのはそれぐらい。GJ!!
381名無しさん@ピンキー:04/12/04 00:16:57 ID:V/CMsbEq
しかし最後の虎姐の台詞は「貴様!わたしに何をした!」みたいな
言い方の方が虎姐っぽいと思った。
テメェという言い方は萎えだ。
あくまで男っぽい言い方をするんであって、DQNな女みたいなのとは
一線を画して欲しい。

だが、最後の毛布にくるまって強がってる姿は想像すると萌えた。
GJだ。また頼む。ぜひ頼む。
382名無しさん@ピンキー:04/12/04 00:25:08 ID:infJJtX5
次は望美たんと虎姐たんを強制的にレズプレイさせた後で仲良く3Pってのをキボンしたい

二人ともビョードーに愛せば解決だ
383名無しさん@ピンキー:04/12/04 09:07:24 ID:zvHIrAmf
猫科エチ、良かったです。虎姐の台詞のツッコミには同意するけど、
話のまとまりが良いので、読後感は最高でした。

虎姐と望美たんのレズプレイ、「恐くありません!」のシチュでお願いします。
384名無しさん@ピンキー:04/12/04 09:20:48 ID:NZ9iQMX+
>>383
そのシチュなら虎姐たんは受けかもね。望美たんが慰めてあげるって形で
385366:04/12/04 21:40:06 ID:oDOmxHTc
366です。
何とか書き上げたんですが、ちょい長めになってしまいました…(´・ω・`)

本編に無理がないように仕上げたつもりですが、最初のほうは見逃しが多かったのでちょっと心配。
設定ミスがあったらお許しください。
386橘×小夜子:04/12/04 21:40:54 ID:oDOmxHTc
軽く響く足音に、浅い眠りから目覚める。灯のついていない薄暗い部屋の中、橘
は椅子から身を起こした。深く息を吸うと、春先のぬるい空気の中つんと薬品の
匂いがした。
カーテンを開くと、天頂に月が照っているのが見えた。どうやらかなりの時間を
寝ていたらしい。時計を見ると、真夜中近かった。
「起こしちゃった?」
小夜子が廊下側のドアから顔を出した。白衣を着たままということは、今までず
っと診療所にいたのだろうか。いつもならとっくに帰っているはずの時間に、橘
はいぶかしんだ。
「…もしかして、俺が起きるの待ってた?」
「ううん、ちょっと用事があっただけだから。…ゆっくり寝てていいよ?」
窓から差し込む月明りが、部屋に入った小夜子を照らした。女性らしい華奢な躰
が、儚げで美しく見えた。

──抱きたい。

不意に、橘の中に今まで感じた事のない感情が沸き起こる。
小夜子がいると、安心する。アンデッドとの戦いの中で常に緊張を強いられてき
た橘の精神は、癒されることを求めていたのかもしれない。小夜子が一歩一歩進
むたび心臓が高鳴っていくのを感じた。
小夜子を抱いたら、一瞬でもあの悪夢を忘れられるだろうか。それを小夜子は許
してくれるだろうか。
橘は小夜子の性格を知っている。誰かが苦しんでいるとしたら、自分を犠牲にし
ても救おうとしてしまう。この小さな体で、どんな大きな困難であろうとも。
手を伸ばせば届きそうな距離。橘は小夜子に触れようと手を伸ばしかけ、途中で
躊躇した。いまの自分に、小夜子に触れる権利はないような気がしたから。
387橘×小夜子:04/12/04 21:44:28 ID:oDOmxHTc

引きかけた橘の手を小夜子が握った。冷えた手先に、あたたかい指が絡む。
「ねぇ、橘くん、自分ひとりで背負おうとしないで。あなた一体何に巻き込まれ
ているの?」
そう言って、小夜子は寂しそうな顔をした。
「…辛い時には、甘えても良いんだよ…?」
いつもと同じ口癖。いつもと同じ、首をかしげる仕草。いつもと違ったのは橘の
ほうだった。

小夜子の手を握り返し、胸元に抱き寄せる。強い力に引っ張られよろめいた小夜
子の体は、容易く橘の両腕の中におさまった。そのまま強く抱きしめると、腕の
中で悲鳴をあげてもがいた。
「痛っ、痛いよ、橘くん!」
はっとして、抱きしめた腕の力を弛めてやる。
「…橘くん?」
いぶかしむ小夜子の耳元に、口を寄せて囁く。
「……しても、いい?」
小夜子は一瞬きょとんとして、それからすぐにその意味に気付き慌てた。
「えぇ!?ちょっと待っ…」
身をよじって拘束を逃れようとするが、大の男の力には敵うはずがない。
「…な、小夜子」
耳元で名前を囁く。橘の熱い吐息が首筋にかかり、小夜子の肩がぴくんとはねた

長い髪をよけて、白い首筋にキスをする。押しつけられた唇の蕩けるような感触
に、小夜子は腰砕け気味になり抵抗する力を失った。
橘の指が白衣のボタンを外し、前をはだけさせる。小夜子の紅潮した頬を優しく
撫でて、もう一度尋ねた。
「…いい…?」
小夜子は上目遣いに小さく応えた。
「──いいよ…」
388橘×小夜子:04/12/04 21:45:19 ID:oDOmxHTc
診察用のベッドに重なる様に倒れ込み、口付けを交わす。最初は啄む様に軽く、
やがては貪る様に強く、何度も唇を重ねた。
性に対する欲望は、生きる事への執着だろうか。小夜子を感じる時、橘は自分の
命を実感した。
「んっ…」
橘の舌が小夜子の唇を開き、中に侵入する。まさぐるように口内を動きまわり、
小夜子の舌と絡み合う。濡れた音が診察室に響いた。

「んん…」
薄暗い部屋に声が漏れる。
橘は頭から足先まで、小夜子の身体中を愛撫してまわり、ゆっくりと服をはぎ取
っていく。やがて、小夜子の整った肢体が月光の下に晒された。
「やだ、恥ずかしい…」
小夜子は局部を隠すように手で覆った。
「ここまできて、隠さなくてもいいだろ?」
胸元を覆った手を除けて、橘は赤ん坊のように乳房に吸い付いた。甘い匂いが鼻
をくすぐる。舌先で先端の突起をいじられ、頭がとろけそうな感覚に小夜子の潤
んだ目がとろんとしてきた。
「ぁあ…ん…ふぅっ…」
小夜子の口から喘ぎ声が漏れる。火照った身体は橘の愛撫の一つ一つに、敏感に
反応した。
橘もシャツを脱ぎ、じっとりと汗ばんだ肌と肌を触れ合わせた。直に伝わる柔ら
かく温かい感触が、橘の躰にじんわりと染みわたる。
秘部に指先を伸ばすと、そこは既にぐっしょりと濡れていた。溢れる愛液に指を
絡ませ、陰核をくりゅくりゅと弄ぶ。
「ひぁ…ん!あっ…ぁ…!やぁっ!」
激しい刺激に耐えきれず、小夜子は思わず声をあげた。
小夜子が声を荒げるたびに、橘は自分の中の雄が満たされるのを感じた。躰が求
めるままに指先を動かす。
389橘×小夜子:04/12/04 21:48:15 ID:oDOmxHTc
不意に刺激が途絶え、橘が小夜子の視界から消えた。突然のことに戸惑う小夜
子の脚を押し開いて、濡れた割目に舌を這わせる。
「ひんっ…!」
突然のことに驚き閉じようとする脚を手で押さえ、躯の中で一番敏感な場所を丹
念に舐め回す。
「ちょっ…そんなトコ…っ…!」
濡れた音が部屋に響く。それが自分の大事な場所から聞こえる事に気付き、小
夜子は羞恥心に身を震わせた。

舌先で十分に濡れたのを確認して、橘は体を正常位に直した。ズボンのベルトに
手を掛けると、小夜子の体が強張り、小刻みに震えている。
「小夜子…もしかして、初めて?」
「あの…うん…」
橘の言葉に、小夜子は顔を真っ赤にして頷いた。橘が少し身動きしただけで、小
夜子はびくんと震えた。
「…怖がらないで、力抜いて」
優しくキスをして、できるだけ緊張を緩めてやる。
指を赤く濡れそぼる花弁の間に挿し込み、中を広げるようにゆっくりと動かす。
動かすたびに愛液が溢れだし、内股をつたってベッドに零れた。
「…たちば…くんっ、あっ…!…っ…!ぁあん!」
小夜子は異物感に身動ぎながらも、電気のように走る快感に喉を反らせて喘いだ
。橘も、込み上がる熱い感覚に息を荒げる。待ち切れずにいる下腹部は、痛いほど
屹立している。
小夜子が挿入の感覚に慣れたのを確かめて、指を引き抜く。橘の我慢も限界まで
達していた。
390橘×小夜子:04/12/04 21:49:05 ID:oDOmxHTc
「…っ、小夜子…挿れるよ…」
小夜子は戸惑いつつも小さく頷き、おずおずと脚を開いた。橘自身もズボンと下
着を手早く脱ぎ、開かれた脚の間に身体を滑り込ませる。硬くそそり立ったそれ
を小夜子の恥部にあてがい、ゆっくりと腰を前に押し出した。
押し当てた頭が、赤く濡れた割目に少しずつ沈みこむ。
「…っ、ぃっ…!」
小夜子の想像以上に太く硬いものが、未開の聖域に侵入していく。焼き鏝を押し
付けられたような痛みが小夜子の下腹部を襲う。飛びそうな意識を逃がさないよ
うに、小夜子は橘に強くすがりついた。

全てが入りきるまでには、とても長い時が経ったような気がした。処女のきつい
締め付けに、我慢できず小夜子の奥深くに届いた橘自身から白い液体が溢れ出し
た。
「…っつ!」
射精の快感に橘の躰が震える。激しい高ぶりが脳髄を麻痺させ、世界が融けてい
くような錯覚を覚える。その中で、小夜子の感触だけがはっきりと感じられた。
「っ…小夜子…小夜子の中…気持ちいいよ…」
「…熱い…熱いよ、橘くん…」
二人はしばらく抱き合ったまま互いの体温を確かめあっていた。二つの心と身体
が交わったことを確かめるために。
391橘×小夜子:04/12/04 21:49:30 ID:oDOmxHTc
「きゃ…!」
不意に橘が腰を前後に動かしだした。引き抜き、押し込むたびに、小夜子の愛液
と橘の精液が混じったものが結合部から溢れ出る。広がる精液の匂いに、鉄の匂
いが混じっていた。
「んっ…!ふぅっ…!」
だんだんと橘の腰の動きが速くなり、痛みと快感が次々に押し寄せる。頭の中を
掻き回される様な感覚に小夜子は狼狽した。
「ひぅう!…ひっ…ぁん!そんなっ、動かさな…壊れちゃうぅ!」
きつく締め付ける小夜子の内壁に、びくんびくんと脈打つ肉棒を何度も激しく擦
り付ける。身体がぶつかりあうたび、ベッドが軋んで音を立てた。
「あっ…!や…ぁ…はぁっ!…っ、私…おかしくなっちゃうぅ!あぁん!」
小夜子の喘ぎ声に、橘の腰の動きはより速く、激しく、エスカレートしていく。
弾ける様な快感が二人の躰を貫き、やがて頂点にまで昇りつめる。
「さ…よこっ…俺っ…!」
「…はぁっ…たち…ばな、くん…私、もう…!…っふ…ぁぁあああああ!!」
ついに絶頂に達し、深く突き刺した橘の先から、熱い液が迸る。同時に、小夜子
も快感に貫かれた躰を震わせた。二つの意識は、白い光の中で溶け合い霧散した
392橘×小夜子:04/12/04 21:50:11 ID:oDOmxHTc

小夜子が目を覚ましたのは、翌朝の事だった。橘の姿はすでになく、微かに漂う
残り香が鼻を掠めた。
「橘くん…」
ベッドに臥せたまま、小夜子は虚空に愛する男の名を呟く。無論、返事が返るこ
とはない。シーツを引き寄せ、掻き抱く。せめて、残り香だけでも消えないよう
に。
ずきずきと破爪の痛みが走る。それとも、痛んでいるのは違う場所だろうか。


「──愛してるって、言ってくれなかったね…」


ぱたり、と涙が一粒、シーツに零れ落ちた。
393298:04/12/04 22:02:44 ID:BqsYTO0+
久しぶりに見にこれたらいい作品が次々と・・・ (投下してもいいのだろうか)
とりあえず近日中(うまくいけば明日)に投下できると思います
ちなみにそろそろ序章が終わります(今年中にどこまで進めるかなぁ)
橘×小夜子の続き楽しみにしています

394298:04/12/04 22:13:45 ID:BqsYTO0+
なんだかその続きがきてましたね 
いつかこんな文が書けるようになれるといいなぁ
連続で書いて失礼しました
395名無しさん@ピンキー:04/12/05 00:04:12 ID:8RdJyNae
橘×小夜子SSの素晴らしい出来映えにしばし呆然としてしまった。
むちゃくちゃ上手くないですか?!
特にラストが切ない感じで、気に入りました。
職人さん、グッジョブです。
読ませてくれてありがとう!
396名無しさん@ピンキー:04/12/05 00:27:08 ID:TlVTeEa4
ラ、ラストせつねぇ…思わず涙ぐんでしまった。
    ∧_∧
。・゜・( ´Д`)・゜・。 続き待ってます…。
   人 Y /
   ( ヽ し
   (_)_)
397名無しさん@ピンキー:04/12/05 02:11:59 ID:2ckcnhvN
>385
もうひたすらGJ!!( *´Д`)'`ァ'`ァ
こんな作品が読みたかった…本当にありがとうございます!!是非また投下して下さい!!
398名無しさん@ピンキー:04/12/05 09:09:57 ID:q79z3m6Q
>>385
良かったです。本編のシーンがすぐに浮かびました。表現も奇麗で感動しました。
399366:04/12/05 23:10:12 ID:LrHAXJP2
ども、366です
まさかこんなにレスが付くとは思ってなかったもんで、ちょっとビックリしてます
なんせこれが初作品でして、どんな評価が戴けるかとガクブルものでした

クリスマス話も考えてましたが(もちろん橘×小夜子で)、今しばらくは読み手でいようと思います

>298さん、楽しみにしてます
400366:04/12/05 23:10:42 ID:LrHAXJP2
ども、366です
まさかこんなにレスが付くとは思ってなかったもんで、ちょっとビックリしてます
なんせこれが初作品でして、どんな評価が戴けるかとガクブルものでした

クリスマス話も考えてましたが(もちろん橘×小夜子で)、今しばらくは読み手でいようと思います

>298さん、楽しみにしてます
401名無しさん@ピンキー:04/12/06 18:12:13 ID:63Z53mDh
橘小夜子萌えました。小夜子の純さに。
橘さんの弱さには広瀬さんも呆れるくらいですから…
個人的には光姉×のぞみきぼん
402名無しさん@ピンキー:04/12/06 23:54:34 ID:0CZOp0Dm
>>399.40
しかもジェミニかw
いやGJでした。
403298:04/12/13 22:09:08 ID:uuPe/N9C
とりあえず書こうと思ったのですが。
ネットの調子が書けたもんじゃない(1レス一回接続かえなきゃいけない)
という状態なのでなんとかなるまでしばらくかけそうにありません
かなり待たせてしまうと思いますので、どなたか続けていてください
自分勝手な理由ですいません
404虎姐 VS のぞみ:04/12/14 09:38:16 ID:tHM1znfP
 「睦月いますかぁー?」、閑散としたバーに少女の声が響く。
 「睦月ー!、いるなら返事してよぉー、いないの?」

 少女はおそるおそる奥へと足を踏み入れていった。

 「誰だ?」
 返事があった、しかもかなり機嫌の悪そうな声で。
 光が出てきた。
 「なぁんだぁ、またお前か。奴はいないよ、橘に呼び出されて出て行った」

 「そうですか、それじゃここで待たせてもらいます、睦月が帰ってくるまで」
 のぞみはカウンターの向かいのコーナーの椅子にちょこんと座ると、持って
 きた弁当入りのバスケットを膝に抱えて陣取った。

 「いいのかぁ?、ここにいて私に食われても知らないぞ?」
 光がからかう。

 「怖くないっていうのは、この間わかったんじゃなかったんですか?」
 「アナタがアンデッドの姿で迫ってきたって、たじろぎもしなかったでしょ」
 のぞみがまけじと反撃する。

 ξ......光はここで一計を案じた、睦月とのくつろぎの場所にいつま
 でも第3者が居座るのは気分的に落ち着かなかったからだ。
405虎姐 VS のぞみ:04/12/14 09:47:33 ID:tHM1znfP
 「それじゃ...こういうのはどうだ?」
 光はのぞみの肩を押し掴むと、ソファへと押し倒した。

 「きゃっ!、今度は何のつもりですか?」
 のぞみが気丈な反撃をする、しかし彼女が言葉を次げた
 のはそこまでだった。

 「何のつもりかって?ククククク」光がイタズラっぽく笑った。
 同時に自分の足をのぞみの足の間にこじ入れ、身動きでき
 ないようにしたところで、のぞみの下着を下ろしはじめた。
 
 「なっ!」のぞみはあまりの事態に混乱した、女性に性的に
 襲われるという行動は思ってみもしなかったからだ。
 
 光はのぞみのパンティーを下ろすと、おもむろ膣に指を差し入れた。
 同時に、後ろの穴の周辺をくすぐりはじめる。

 「☆☆☆☆!!」ヤメて、嫌だ!、何するつもりなのヤメてよ!
 脳はそう叫んでいるものの、人間本当に混乱すると体は言うこと
 をきかないものである、体をよじらせるのがせいいっぱいであった。
406虎姐 VS のぞみ:04/12/14 09:58:03 ID:tHM1znfP
 やがて光はのぞみの頬に顔を近つけていくと、耳たぶを
 軽く噛む。 のぞみは寒い部屋の中で、顔の横に温かい
 刺激があったことで、ますます混乱の境地へと堕ちていく。

 次に光は舌をのぞみの首すじへと這わせていった、下の膣
 へと差し入れた指は3本に増えていた。

 「もぉ、ダメ...イヤだぁ...」のぞみはあるがままの思いを
 口にした、生まれてから自分以外の者に触られたことの無い
 場所を触られるという事に体の自由を奪われていた。

 「やっということを聞くようになったな、でもこれだけじゃ勘弁
 しないぞ」光は、不敵な笑みを浮かべながら膣へ差し入れた
 指を一度引き抜き、小指を舐めると元の場所へと手を差し入
 れていった。

 「いやっ、やっ、あああああああっ!」のぞみがあられもない
 嬌声をあげる。 光の小指が菊門の奥をえぐったからだ。

 光はものも言わずに小指をできるかぎり菊門の奥へと差し込
 むと、中指、薬指を膣へと差込み、菊門の小指といっしょに締
 め上げた。
 
 「あっ!、ああああああ!」のぞみのよがる声が閑散としたバ
 ー内へと響いていった。
407虎姐 VS のぞみ:04/12/14 10:05:47 ID:tHM1znfP
 のぞみは失神した、ついでに無臭の尿もそこいらに
 ぶちまけながら。 光は冷たい微笑みでそれを見下ろ
 すと自分の服を脱ぎ、次にのぞみの服も剥がしていった。

 柔らかい肌だね、このまままるかじりにしてやりたくなるね。
 すでに自分の手のうちへと堕ちたのぞみの肉体を、食らう
 ばかりの勢いで、光はのぞみの体の主導権を奪っていた。

 ずいぶん私らのやすらぎを邪魔してくれたね、これはほんの
 お礼だよ。 光はカウンター内にあった、350mlのワインボトル
 を握っていた、ぺロリと瓶の入り口を舐めるとのぞみの膣へと 
 差し入れていった。 

 「あ?、何?」と思う間もなく、プチッっという感触と共にチクッ
 という痛みが足の付け根から伝わってきた。
 
 「何だぁ?まだ睦月にあげてなかったのかぃ、あははは」光は
 のぞみの膣へと差し込んだワインボトルをぐいぐいと抉っていた。

 
408名無しさん@ピンキー:04/12/14 10:16:54 ID:tHM1znfP
 「......」もうのぞみは自分の意思を発することができない
 でいた、自分の大切なものをワインボトルなどという無機物に
 奪われたという絶望感、そしてその相手は私から睦月を奪った
 あの女だということを。

 「んじゃ準備もできたことだし、一緒に逝こうか」光はおもむろに
 のぞみの股間で踊っていた、飴色のワインボトルをうしろへ転が
 すように放り去ると、いつの間にかドレッシングボトルのリザーバ
 ータイプのボトルを握っていた。

 このドレッシングボトル、3角フラスコを思いっきり縦へと伸張した
 ような形をしている。 「こっちの方は無理だろうから、アタシがこ
 っちね」と言うと光はボトルの底を握ると、自分の膣へと差し入れ
 ていった。
 「んんっ、はぁぁぁぁ、入った」すでにドロドロに煮えていた光の膣
 へと太い瓶底は簡単に呑まれていた。

 「じゃぁ、あげるわね。気に入ってくれるかしら」光は瓶の口をのぞみ
 の膣口へと向けると、のぞみの膣へと差し入れていった。
 「きゃぁぁぁっう!」、のぞみは嬌声をあげる、しかし光が腰をグラインド
 させることで伝わってくる感触に、自分の腰はトロトロに溶かされていた。
 
 「もうそろそろいいかしら」光は準備万端とでも言わんばかりに、足
 を広げて、のぞみの足元へと自分の腰を近つけると本格的にストロー
 クを送り込んでいった。
409名無しさん@ピンキー:04/12/14 10:30:47 ID:tHM1znfP
「はっ、あはぁっ、やぁぁぁぁぁぁぁ!」のぞみはされるがままに
腰をくねらせる、いつの間にか自分の両手は乳房を揉みしだい
ていた。  しかし間もなく「あっ」っと叫ぶと達してしまった。
「あっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あっ」光も短い嬌声を上げると
絶頂へと達した。そのまま少しの間ぐったりしていたが、ポチュと
音をたて、自分の膣に刺さった瓶をさしぬくと、次にのぞみの胸元
へと這っていくき、乳首をぺロぺロと舐めはじめた。

「ん?、やっ、やんっ!」のぞみは虚ろな目で光を見ていた、もう
あの毛嫌いしていた女が自分に素肌ですり寄ってるということに
何の嫌悪感どころか、やすらぎさえおぼえていた。

「じゃ、次はどうしよぅかねぇ?」光が次の責め手に移ろうとした時
、自分の膣へとゴリゴリゴリッっという感触が伝わってきた。
「なぁに女同士で楽しそうなことやってんだよ?俺も混ぜてね」
いつの間にか睦月が帰ってきていた。
そのまま光は睦月に刺し抜かれたまま、のぞみの股間へと手を刺
し伸ばしたが、やがて睦月が突いてくるので床に手を付いていた。
「やだっ!、睦月いつのまに!」のぞみは途端に体を返そうとしたが
睦月に後ろから貫かれた光が覆いかぶさってきてるので、身動きで
きない。

「このまま楽しもうよ、夜はまだ長いし」
のぞみは光の潤んだ瞳で諭された、夜の閑散としたバーに3匹の獣
の声が響き渡っていった。
410悲しみを優しさに・1:04/12/14 18:24:15 ID:xyt/2PIY
作品としては、初めてカキコさせて頂きます。
一応、真司×美穂です。ただし、エロパロスレに送らせて頂くのに、エロ描写が少ないかも(下手したら無いかも)しれません。そこら辺は筆者の表現力及び感性の至らない部分でありますのでご了承下さい。というより、普通に純愛ものと言った方がいいかもしれません。
舞台は龍騎最終回後の世界(一直線に555、剣に繋がる世界)です。ちなみに、他作品キャラも出てきます。できるだけ短くするつもりですので、駄文ですが宜しくお願いします。


『悲しみを優しさに』

―――小さな部屋だな…。
部屋全体を見渡しながら、真司はできるだけ別のことを考えようとしていた。
そうでなければ、射貫くような瞳で自分のことを見つめてくる少女の方に気が向いてしまうからだ。
今まで、彼はラブホテルなどという場所に入ったことはなかった。
相手がいなかったということもあるが、なにより彼の身体が、そうすることを本能的に恐れていたからだ。
「ねえ真司?」
不意に少女が小さく声をかけてくる。まるで霧のように儚げで、それでいて白鳥のように綺麗な声。
「        」
彼女が何を言おうと、真司のすることは一つだけだった。
そして、その後のことは殆ど覚えてない…。


〜2日前〜
「城戸さん、なんか最近変ですよ?」
行き付けのクリーニング屋の店員(正確にはバイトらしいが)に言われて、真司はハッと顔を上げた。
「えっ、そ、そうかな?」
「…なんというか、表情が冴えないっていうか、元気がないっていうか…」
まさかこんな少女にまで看破されるとは。
真司がそんな些細なことにショックを受けていると、店の奥からぶっきらぼうな声がした。
「恋の病とかじゃないのか?…あんたならなりそうだしな」
「ちょっと巧、城戸さんに失礼でしょ!?」
だがクリーニング屋のバイト二人組、巧と真理は見た。真司がつま先から頭の天辺まで硬直しているのを。
「…マジすか?」
411悲しみを優しさに・2:04/12/14 18:27:10 ID:xyt/2PIY
預けた服を受け取った真司は、たまたま買い物に行くと言う巧と一緒に店を出た。男二人が並んで歩く。そうなると、自然と話の展開は真司のことになる。
普段は何事にも興味を示さない巧も、今だけは何故か興味深げに真司の話を聞いている。真理がこの場にいれば、違和感を感じたに違いない。
「そっか、その女に付きまとわれて困ってるってわけか」
「まあ、別に困ってるわけじゃないけど…」
それは彼の本心だ。彼女と一緒にいて不快に感じることはないし、むしろ楽しいとすら思う。
「女の詐欺師、ねえ…」
どういうわけか、巧は“女の詐欺師”という言葉に、何か思い当たることがあるようだ。
「んで、その女の名前は?」
「…美穂。霧島美穂」
静かに、そして噛み締めるように真司は呟く。
どういうわけか、この名前だけは間違えてはいけないような気がした。
「霧島美穂…ああ、あいつか」
「あれ、知ってるのか?」
「…別に知ってるわけじゃない。俺の知り合いで、そいつに騙された奴がいるってだけだ」

巧と別れた後、真司の携帯にメールが来た。
『件名:真司へ 送信元:霧島美穂
明日、できたらどっかへ遊びに行こうよ。あんた、どうせ暇なんでしょ?そうだな…よこはまコスモワールドとかがいいな。ちゃんと後で連絡よこせよ。それじゃ、また明日』
書き綴られているのは、極めて勝手な言葉。人の都合というものを全く考えていない。
「なんだよあいつ…」
それでも苛立つ気にならないのは何故だろうか。不思議と、前にもこんなことがあったような気がする。
だが。そいつに騙された奴がいる。そんな巧の言葉が、何時までも真司の胸から離れなかった。

〜とりあえず続く…〜


まだ全然話が始まってませんね…。皆様の作品に比べると、自分のものは数段劣りますが、宜しくお願い致します。恐らく全10話ぐらいになると。それと、555キャラを出したのはまずかったでしょうか?
では今日はこの辺で。
412298:04/12/14 19:17:31 ID:65Ax7S1t
とりあえず応急処置で書いています
555キャラは出しても問題はないと思いますよ
(スレはあるけど書きこみが無いからいっそのことまとめたほうがいいような・・・)
楽しみにしています
ではこの処置でなんとか書けるか試しに続きを書いてみます
413実力:04/12/14 19:42:33 ID:3Z6N2c9n
―キィン、キィン―
深夜の住宅街に金属音が鳴り響く
マンションの建設現場の立ち入り禁止を示すロープの向こうからその音は聞こえてきた
「勝手に物を壊したらいけないよ」
突如、声が響き音は鳴り止んだ
「なぜお前がここにいるんだ!」
声の主=五代に向かいレンゲルが怒鳴る そしてレンゲルの前には今にも崩れそうな鉄柱があった
「いや、ここら辺の建設現場でよく物が壊されているという話を聞いてね、もしかしてと思ったらやっぱり君だったか」
むつきを送っていったときにこの話を聞いていた五代はレンゲルの訓練に気がついていた
「ライダーが訓練してて何が悪い!」 言うが早いか振り返り再開しようとしたレンゲルだが、五代の一言でその手が止まった
「じゃあ、俺が戦ってあげようか?君も俺の正体に気がついてるみたいだし」
五代から思わぬ言葉をかけられ思わず振り返ってしまう。レンゲルの見ていた限りでも五代は戦いなど好まない性格であるはずである
その五代に戦いを挑まれるとは思っても見なかった
「戦いか・・・ならば手加減はしない!」
ラウザーを構え、レンゲルは数メートル先の五代へ向かっていく!
414名無しさん@ピンキー:04/12/14 20:53:50 ID:Oqfj/uGH
>>410
是非とも続きをうp願います!
415名無しさん@ピンキー:04/12/15 08:40:42 ID:cWH8Agi5
>>404
所有感満々の虎姐が良かった。
睦月のアジト、カジノだとかも言われてるが、別にお酒があってもおかしくないか。
この後、三人で望美のお弁当を食べてから第三ラウンド突入ですかね。
416悲しみを優しさに・3:04/12/16 15:00:32 ID:8pTFIqXm
ここがどこだかはわからない。わかっていることはただ一つ。植え込みの中に、一人の少女が倒れている。リュウガとの戦いに敗れ、天に召されようとしている少女だった。
その少女、霧島美穂は既に死の淵に立っていた。救おうとした姉も救えず、最後に愛した男も去っていき、彼女は一人ぼっちだった。
「孤独…か。ま、この方があたしらしいけど…」
その時、美穂の足元に一人の男が立った。体力の消耗により、暗がりに倒れ込んだ美穂の方からその男の顔を窺い知ることはできない。だが、何処かで見た覚えのある人物のようにも思えた。
「フン、所詮この程度か…」
男はそんなことを言いながら、美穂の首に手をかけ、グイッと引き寄せる。月光に照らされたその顔は。
「真司…?」
「…お前のような女を殺したくはなかったさ。もっとも、今更こんなことを言っても信じられないだろうがな…」
真司であるはずのないその男は、何気ない動作で美穂の唇を奪った。真司にも奪われたことのない彼女の唇を。だがその時の美穂に、そんなことを考える体力はなかった。ただ、抵抗もできずにされるがままになるのみであった。
不意に、彼の手が美穂の胸に伸びた。彼女の豊満な乳房を、服の上から丁寧に揉み解してくる。本来ならそうした行為に敏感であるはずの美穂も、この時ばかりは何も感じなかった、というより感じられなかった。
一方で黒い真司も平静を保っている。あたしみたいな美女を抱いて何も感じないなんて、少しムカつく。死ぬ前だというのに、美穂の頭にはそんな考えが浮かんだ。
「…なるほど、この身体で何人もの男を堕としてきたというわけか。何も感じない女を抱いても面白くはないが、抵抗できない子猫を攻めるというのもまた一興かもしれんな…」
美穂のロングスカートが下ろされ、下着が顕わになる。だがその時の彼女に羞恥心などというものはなかった。確かに死ぬ前に恥ずかしさを覚える人間などはいないだろう。
「もっと遊んでいたいところだが、あいにく俺には時間がない。一気に行かせてもらうぞ…」
黒い真司は続け様に自分と美穂の下着を下ろす。彼の股間には、巨大な龍がその姿を見せていた。
それを見た瞬間、美穂の頭には残されていないはずの性への欲望が再び芽生え始めた。
417悲しみを優しさに・4:04/12/16 15:06:45 ID:8pTFIqXm
龍の頭が、段々と美穂の中に入っていく。先程の戦いで敗れたことが嫌でも思い出される。
「…あっ…」
美穂の口から小さな嗚咽が漏れた。だがそれは、所謂快感によるものではなく、むしろ屈辱から来ていた。自分を殺した男に今こうして犯されているという今の状況は、彼女にとって屈辱以外の何者でもなかった。
不意に龍が火炎を吐いた。その灼熱の炎に身体の内を焼かれ、美穂は快感とも苦痛とも取れる声を上げる。
「う……いやあああぁぁぁぁぁ……っ!」
少女の華奢な身体が、己を襲う快楽に震えた。美穂は必死の思いで植え込みに生えた雑草を握り締め、身体を支えた。

(中略:作者の表現力不足により、以降はご想像下さい)

黒い真司の手から粒子が昇り始めた。恐らく“時間切れ”が近付いてきたのだろう。
「…時間切れか。まあいい。もう十分楽しんだからな。霧島美穂、お前は殺すには惜しい女だった。俺の中で永遠に生き続けるがいい。安心しろ。直にもう一人の俺もそちらに逝くことになる。
残念だったな。ライダーバトルのない世界で出会っていれば、お前と城戸真司は幸せになれたのかもしれない。だが現にライダーの戦いは起き、そしてその中でお前は死んだ。たとえオーディンが世界を創り変えようとも、
ライダーバトルのない世界などは存在し得ない。つまりお前が幸せになることなどできないのだ」
何を言ってるの…。美穂には、彼の言うことの半分も理解できなかった。
世界を創り変える? ライダーバトルがない世界?
「…だが、最後に自分の愛した男に抱かれることができて本望だったろう…」
黒い真司は鏡の中に消えていく光景を、美穂は瞬きもせずに見送っていた。そして、彼女の黒真珠のような瞳が次第に閉じられていく。この世で感じることができる最後の光を宿して。
「…本望なわけないじゃない。あんたは、真司じゃないんだから」
そして、少女の手が地に落ちた…。


「きゃあっ!」
近所にまで響く悲鳴を上げながら、美穂は飛び起きた。身体中に汗をかいている。まるで、本当に誰かに抱かれたように。身体の中を弄ばれ、快楽に溺れる自分の姿が嫌でも頭に浮かんでくる。だがそんな覚えはない。
結婚詐欺師を続ける中でも、男に身を任せるのだけはやめようと心に誓っていたのだから。では今の夢は…。
「…なに…?…今の夢…」
418悲しみを優しさに・5:04/12/16 15:09:09 ID:8pTFIqXm
その夢のせいで、美穂は外に出ることができなくなった。そんなわけで、遊園地に行く約束をすっぽかしてしまった。夢の中で自分を半殺しにし、その後で抱いた男、あれは明らかに真司だった。
「なんで…? なんで真司なの…?」
アパートから出ることすらできなかった。外に出たら真司と会ってしまう。彼と会うのが怖い。先程から彼女の携帯には真司からのメールが5通も届いている。
最初の1、2件はデートをすっぽかしたことに対する文句や不満が字に表れていたが、3件目からは明らかに彼女のことを心配して「なんかあったのか?」とか「風邪でもひいたか?」とかいう内容のものだった。
それはそれで真司らしいと思ったし、膨れっ面でメールを打っている真司の姿が自然と頭に浮かび、美穂は微笑んだが、そんな彼の顔が夢の中で見た真司の邪気を纏った顔と重なる。そんなわけで、彼女はその日一歩も外に出ることができなかった。

美穂の運命を分けたのは、次の日の夜に起きた出来事であった。
仕方無しに買い物に出掛けた美穂は、スーパーで偶然にも真司と出会ってしまったのだ。
「し、真司、どうして!?」
「お前なあ、電話ぐらい出ろよ。心配しちゃったじゃないか…」
真司と会うことができた嬉しさと彼に対する恐怖との間で苦悶の表情を浮かべる美穂を見て不思議に思ったのか、真司は彼女の顔を覗き込む。その仕草がなんとなく夢の中の出来事と重なり、美穂は思わず顔を逸らした。すると、彼は一層不機嫌そうな表情になる。
「…お前、一体何があったんだよ?」
「…なんでもない。ゴメンね、昨日はすっぽかして。お詫びに食事でも行こ? あたしが奢るからさ」
「まあ、俺は別に構わないんだけど…」
普段の表情に戻った美穂を見て、真司はホッとした表情になる。だが彼は、それが美穂の偽りの表情だということに気付かなかった。彼女の心の中にある真司への恐怖感は、まだ消えてはいない。それでも。
自分から動き出す。そうしなければ、何も変えられない。
419悲しみを優しさに・6:04/12/16 15:11:10 ID:8pTFIqXm
「サンキューな。奢ってもらっちゃって」
食事といっても、彼女が奢るものは酷く簡素なものだった(真司にとってはご馳走だったが)。
その帰り道、二人はオフィス街を歩いていた。だがそこで、彼女の顔が凍り付く。
「あ…こ、ここ…」
「…どうかしたのか?」
そこは間違いなく夢の中で彼女が真司に抱かれた場所であった。あの時に自分が必死の思いで握り締めた雑草の一本一本さえ、恐ろしいほど夢の中に広がる光景と同じだ。そして、真司の姿が夢の中の彼の姿と次第に重なっていく。
「痛っ…」
急に彼女を眩暈が襲う。それはあまりに激しく、もはや立っていられない。
そして、ドサッという音を立てて、美穂は植え込みの中に倒れ込んだ。
「おっ、おい!どうしたんだよ一体!」
自分を呼ぶ真司の声はあまりに小さく、そして遠い。

「所詮、お前が幸せになることなどできないのだ」

そんな真司の声が響き、美穂の意識は次第に薄れていった…。

〜とりあえず続く〜

次第に稚拙な文章になってきているかもしれませんが、残り3、4話です。
やはり黒真司×美穂のシーンは強引だったでしょうか? どうして死に掛けの美穂がそんなに生きられるんだとか。
自分にはあのようなシーンを書く才能は皆無ですので中略にしてしまいました(3話目は全て中略にしてもよかったかも?)。
では、失礼致しました。

>>412
他作品のキャラのことについてご指摘、誠にありがとうございます。
ファイズキャラは残り一回ぐらいしか出てこないと思います。

>>414
無い才能を振り絞って書いてみました。いかがでしたでしょうか?
できれば、早めに完結させたいものです。
420名無しさん@ピンキー:04/12/17 03:02:20 ID:xxB8IAXp
> (中略:作者の表現力不足により、以降はご想像下さい)
そこがこの板では一番求められてる部分なのに〜(w

冗談はさておき美穂たん乙ですた。
リョジョーク場面スルーした分、濃厚ならぶらぶシーン期待してます。
421虎太郎 X 栞:04/12/17 17:02:32 ID:AeSCStI8
 プワァァァン!プワァァァン! 栞のPCのアンデッドサーチャー警告
 サウンドが鳴り響いた。 
 「橘さん!剣崎くんアンデッド出現!、場所はポイント2034、かなり
 強力な反応を示しているわ!二人とも気をつけてね!]


「了解!急行します!」 剣崎と橘から通信を傍受した栞はふぅと息
 をついてデスクの椅子に座り込んだ。

 「また出たか!」クワッ!っと始の形相が変化する。
 同じ頃始、いやジョーカーも気配を感じ「始さん、またなの?」という
 声を後ろに出て行った。

 「私ができるのはここまでだもんね」一人呟いてみる。
 自分のできる事をじゅうぶんやってる、自分の役目を私は果たした
 という安堵感で自分を満足させて部屋の壁をみつめていた。
 すると腰のあたりに誰かの手の感触を感じ、「ひっ」っと声を上げた。

 「へへへへー、二人っきりになれたね」、能天気そうな虎太郎の声
 で栞は振り向いた。
422虎太郎 X 栞:04/12/17 17:10:30 ID:AeSCStI8
「もう、またなの?でもまぁいいわ」栞が虎太郎に答えた。
いつもアンデッド騒ぎがあると例の3人はロッジを飛び出していく、
残される虎太郎と栞の間に愛情が芽生え結ばれるのに時間は
かからなかった。

「じゃぁ早速!いただきます」虎太郎がルンルンと栞のジーンズと
下着を一緒くたに脱がせてしまった。
「っちょ!ちょっとこなままでするの!?」栞の狼狽した声がするが
「いいじゃん、これはこれで!」虎太郎は栞の花びらを唇で掴み上
げるようにしゃぶりながら、ヌチャっという音を交えて返事をした。

「もう、やだぁ、力抜けちゃう」栞は早くも虎太郎の愛撫にメロメロに
なっていた。 自然と閉じていた足をひっくり返された蛙のように開き
虎太郎のなすがままにされていた。 虎太郎はムンと群れた隠微な
臭いを直に鼻先に感じながら、栞の膣へと舌を伸ばした。
「やっぱりおいしいね、栞さんのココは」虎太郎の舌に、栞から分泌
される、しょっぱいレモネードのような風味が伝わってくる。

「もぅ、やん、いやぁぁぁ」栞はうわごとのように虎太郎のされるがまま
に身を預けていた。
423虎太郎 X 栞:04/12/17 17:20:58 ID:AeSCStI8
「へへへ、じゃぁこういうのはどう?」虎太郎はイタズラっぽく微笑むと
栞の膣へと差し入れた舌をロール紙のように丸め、そこに息を吹き込む。
「ブジュウウウウウ、ブジュ、ブピピピピ!」と栞の花弁からあられも無い音
が聞こえてきた。

「こらっ!、遊ぶな!、玩具じゃないんだ私しゃ!」言うが早いか虎太郎の
顔に栞の踵落としが決まる。 虎太郎が鼻を押さえて後ろに転がった。
「わかった悪かったよ、真面目にやりますから許して」虎太郎が弁解した。
「ここでヤメても困るんだけど...」足を閉じ、手で股間を押さえた栞がふく
れっ顔で虎太郎を見ていた。

「へへ、んじゃいただきます」 
虎太郎は栞にキスをすると、セーターの中へと裾から手を差し入れた。
乳房に手が届くと虎太郎は栞の小さめのブラジャーから、乳房をめくり出し
乳首を軽く二本の指で摘む。
「もう、やだぁ、おかしくなっちゃうよぉ来てぇ」栞が懇願する声を聞きながら
虎太郎は栞のセーターを胸までめくると、プチンと外してしまった

「んじゃ行くね」栞の腕を自分の肩に回させて、虎太郎は起立した自分の
モノを栞のすでに濡れそぼった膣へと差し入れていった。
「んはぁぁぁぁ、入ってくるぅう」小さい声ではあるが栞の呻く声を耳の傍で
感じながら虎太郎は栞の中へと自分を押し入れていった。
424虎太郎 X 栞:04/12/17 17:33:48 ID:AeSCStI8
ヌチュ!ヌチュ!、ヌチュ!グチュ!「もう、やだぁ、恥ずかしいよぉ」
布団の上でなく、モケット貼りの椅子の上にお尻を乗せて繋がって
るので、周囲に吸音されることのない栞の膣から発せられる音が周
囲に響き渡った。
「もう逝ってもいい?逝くよ!ほらっ!」虎太郎はピークを迎えたのか
腰の動きのサイクルを早くしていた。 栞の中へと入っていってから時
間はあまり経っていないのだが、彼は早漏なようだ。

「あっ、出る、出る!」呟くと彼は栞から股間の起立したものを抜き、栞
のお腹の上に暖かいお湯を振りまいた。 さっきまで自分のお腹の中で
うごめいていたものが、暖かい湯となって自分の体表に降りかかってき
た変化に身をよじらせ栞は腰をガクガクとゆさぶると、同時に行ってしま
った。 余韻に身を震わせる栞は、腰を数回くねらせると同時に椅子の
背にもたれかかっていった。

「あ〜、もう橘さん達封印しちゃったみたいだね〜」
栞の乳房へと手を伸ばし弄びながら、二本の閉じた足の腿の間あたり
を枕にしながら虎太郎はのぉんびりと呟いた。

「でも、橘さんと剣崎君達が死戦を繰り広げてる横で、実は私達こんな
 能天気なことやってると知ったら首絞めて詰め寄られるわね」栞が返
事をした。
虎太郎はひきつり笑いを浮かべると「ホント、知られたらどうなるやら...」

栞と顔を見合わせてプッっと噴出した。


425エピローグ:04/12/17 17:41:16 ID:AeSCStI8
その頃......

「橘さん、頼みます!」奴を追い詰めました、そっちへ行ってます。
「わかった剣崎!、任せろ!」  バレット、ドロップ!、バーニングスマッシュ!
ドシュンドシュンドシュン! ギャレンラウザーから火炎が放たれる。
「ギャァァァァァ!」アンデッドの最後の断末魔が聞こえる。

ジャラララララ!、ギャレンラウザーのカードトレイが広がる。
コモンブランクを取り出すと、橘はヒュンっとUDのバックルが開いたアンデッド
へと投げつける。
ワァァァァァン、封印機能が始動するヒュンヒュンヒュンヒュン、スパッツ!
アイテムに変貌したアンデッドが手元に帰ってきた。
ターンナップ!バックルから変身解除音が響くと橘と剣崎は装着したスーツ
を解除した。

「ところで橘さん、僕らが戦ってる頃」虎太郎達ってなにやってるんでしょうね?


「.........」橘は返答に詰まる、普段あんまりそういうことは考えなかった
からだ。 
「さぁな、奴らの事だからブレイドとギャレンガンバレの横断幕でも作って、シュプ
レキコールでもやってるんないか、サーチャーの画面見つめながらさ!」

「そ......そうですよね、あはははははは」剣崎と橘は力なく笑った。
426名無しさん@ピンキー:04/12/19 09:12:37 ID:UfBbiVgN
虎太郎×栞 GJ!
今日の放送で、虎太郎がジョーカーの顔にまでムシロを掛けたのは、このためだったのか。
427実力:04/12/23 18:07:01 ID:lfpaU/Z5
むっちゃ久々に続き投下(続き少ししか進めなかったから分かりにくいところにありますので注意してください)

「くらえっ!」
既にレンゲルは飛び上がりラウザーを構え叩き付けようとしていた
五代がライダーであるとはいえ、まだ変身していない。この状況で攻撃は出来ないとレンゲルは考えていた
が。
「無駄だよ」
五代はすぐに足元の鉄パイプを拾う。同時にその鉄パイプが揺れた、というよりは全体が歪んだように見えた
その直後―
「ぐぁっ・・・」
レンゲルはすでに数メートル先の地面に叩きつけられていた後だった
「君は確かに強いけど、俺が変身してないからって油断したからそうなったのさ」
体に焼けるような熱を感じつつレンゲルが見上げた先には、月を背に巨大な杖を構えた五代の姿。
そこでレンゲルの記憶は途切れていた


レンゲルが気絶したことを確かめ、五代は近づきレンゲルを抱える
腹部には見慣れたあの刻印が刻まれていた。だが、それも少しずつ消え始めている
「まずはこれで良し、と。・・・」
何かを確かめるようにレンゲルを見ると、五代はレンゲルを抱え立ち去っていった
428実力:04/12/23 18:25:47 ID:7QpP9B6N
「そんな訳でオディが活躍したんディス!」
白井邸に来たとたんに剣崎に長々と自慢話をされているむつき。
だが、レンゲルはカテゴリーキング、つまり嶋のことしか考えていなかった
(カテゴリーキング・・・貴様の力をむつきに与える)
(やれやれ・・とりあえず場所を変えよう)
むつきと嶋が外へ出て行く
「・・・怪しいな」「怪しいディスね」
「当然、後をつけるウェイ」
こうして剣崎達も出て行き、残るは五代のみ
「さて、準備しておくかな」
五代が部屋の角の箒を持ったあと、外から光が包んだ
429策略:04/12/23 18:56:13 ID:9lrD+Xik
「・・・代君!五代君!」
視界がややぼやけたが、すぐに声の主が確認できた
「嶋さん!もしかしてここは・・・」
「そう、ここは私達がむつき君を通して作った世界だ。今はレンゲルの根城の中だが」
言われてみると周りは薄暗く、近くが何とか見えるくらいだ
「すぐにむつき君もここへくる筈だ。はやく準備してもらいたい」
嶋から箒を渡され、五代が握る。と、鉄パイプの時と同じように変化する
だが、変化したのは巨大な剣だった。しかもその剣を金色の光が包む。光がおさまるとその剣の先には光と同じ金色の刃がついていた
「念のため金の力を使いました。カテゴリーキングのあなたなら簡単には戻りません」
「だが、ここまでする必要があるのか?レンゲルの力は君が弱めておいたはずだが」
「念のためですよ。念のため」
近くから話し声が聞こえ始めてきた。レンゲルとむつきの話が始まったのだろう
430策略:04/12/23 19:06:57 ID:7DXWuPse
「・・・お別れですね、嶋さん」
「そうだな・・・だが君のような人と出会えて良かったよ」
「俺もです。・・・頑張ってください、嶋さん」
笑顔で手を差し伸べる五代に嶋も握り返す
「君は・・・これからどうするつもりだい?頼まれたことは終わったが」
「いえ、皆に会ってもうちょっと彼らを見届けてからにしようかなと。俺、もうそろそろ終わりそうなので行きますよ」
剣を渡し立ち去る五代の背に、嶋は声をかける
「五代君!元気でな」
五代が振り返る、と
「ええ、分かっています!」という言葉と共にサムズアップが嶋に向けられる
そして五代は振り返るとまた歩き始めた
(さようなら、嶋さん)
その後、また光が全てを包んだ
431策略:04/12/23 19:58:46 ID:iN/FlTNR
「カテゴリーキング、お前達は一体何をしたんだ!?」
レンゲルが嶋に叫ぶが嶋は冷静に座っていた
「まぁ落ち着け。今説明するから」
だが実際、レンゲルが疑問に思うことはあった
普段の力であれば、キングの攻撃でも防げたはずだった。だがあの時はモロにダメージを受けてしまった
「簡単な事だ。私が橘君にバックル開発を頼む。その一方で五代君に君と戦ってもらい力を削ってもらったのさ」
「だが、奴の攻撃はたった一発・・・!」
そこでレンゲルはあのときの体の熱を思い出す
「まさか・・・あれが奴の必殺技か?」
「それ以外にカテゴリーエースの君の力をどうやって削るんだい?」
さらりと当然の事のように言っている嶋だが、実際行動すれば大変なことである
「奴は変身もしていなかったんだ!それなのに・・・変身もしていないのにそんなことができるなんて・・・あいつは何者なんだ?」
「彼は仮面ライダークウガ。古代文明が作り出した究極の戦士」
「あいつが・・・究極の戦士・・・」


一方その頃
「あ、広瀬さん。何日か出てきますので」
「ええ分かりました。戻ってくるんですか?」
「とりあえずそのつもりですから荷物は置いててくださいね」
「そうですか、分かりました」
とりあえず不在を伝えバイクで白井邸を後にする五代
反対側の道を小さい影が歩いていた。サイズから見てライダーだが顔が今まで会った三人と違う
(あれがカリス君かな)
腕に袋を抱え今自分が来た道を進む影を見つつバイクを走らせる
その数分後―
「ただいまーディス」
白井邸の階段を登る剣崎と橘、そしてすでに中にいるはずのカリスが階段を登る
この後、アブソーバー争奪たこ焼きバトルファイトが繰り広げられたのは言うまでも無い

432298:04/12/23 20:14:29 ID:tIkpu0WX
本当に久しぶりに書き込みに来ました(遅いって突っ込んでも構いません)
これでなんとかオリジナルへ繋げます。ちなみにここでやっとエロにも入ります
(最初はレンゲルがむつきを襲っちゃう話にしようかと。となるとせいぜい体いじくる程度で進められないなと思い止めました)
82オンドゥルと83オンドゥルは一晩あけた設定です。
ちょっと台詞もいじりましたが大筋はふたオンそのもので読めます
ちなみにレンゲルと嶋さんが話してた場所は封印された物の世界というところという設定
ちなみに自分はまだそこまで見れていません
(明日やっとキングフォームが見れるというすごい遅れの差)
本編ふたオンが今むちゃくちゃ熱い展開(レンゲルキングフォームにもなったし)なので影響されつつ頑張ります。よろしくお願いします
433名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:55:45 ID:ClBv+3be
むったんとあの五代雄介が!気になってました。
頑張ってください。
434名無しさん@ピンキー:04/12/24 16:37:28 ID:nyvP83iZ
エロ無いぞー、ずるずるべっちゃんやってほしいだけど。
435名無しさん@ピンキー:04/12/25 00:39:13 ID:tqcucZ1F
むっちゃんは下着姿で恥ずかしがっているところから可愛がって欲しいそんな俺
436名無しさん@ピンキー:04/12/25 00:39:32 ID:tqcucZ1F
sage忘れすまない。
437366:04/12/25 00:54:19 ID:USSdmsnO
 ――子供にとって、サンタクロースはその存在が重要なので
はないと思う。彼らにとっては、赤い服を着た聖者がやってく
る事よりも『聖夜に願い事が叶う』ということが重要なのだ。
つまるところ、夢をかなえるに足る不思議が起きさえすれば良
い。その奇蹟を『サンタクロース』と呼ぶか『聖ニコライ』と
呼ぶかはたいした問題では無い。要は、望んだ奇蹟さえ起きれ
ば良いのだから。


 クリスマス、橘朔也にサンタクロースはやってこない。それ
は橘が大人だからではなく、サンタクロースなど最初から存在
しないからだ。だから、彼はクリスマスイブの夜、靴下を下げ
たり、願い事を書いた手紙を枕もとにおいたりしない。そんな
ことをしてもサンタクロースはやってこない。サンタクロース
に願えば欲しい物がなんでも手に入るなんて、幼い幻想に過ぎ
ないのだから。
 クリスマスのイルミネーションが街を彩る頃は、失ってしま
った大切な人を思い出す。純粋な人だった。彼女は、サンタク
ロースなんて馬鹿げた空想を信じていただろうか。
438366:04/12/25 00:54:48 ID:USSdmsnO
 12月24日。やけに寒いと思いながら、橘は空を見上げた。真
っ暗な空から、はらはらと雪が降っている。無垢な結晶はアス
ファルトに落ちたそばから、じわりと融けて消えていった。ホ
ワイト・クリスマス。聖夜の演出には最高だろう。街中では若
い男女が溢れている。誰もが幸せそうに笑いあい、ネオンに照
らされている。もしかしたら、自分もその中の一組になってい
たかも知れない。隣に彼女を連れて、街を歩いて、もしかした
ら、腕を組んでいたり。そんな想像をして、胸が痛んだ。喪っ
たものが帰るはずがない。それはわかりきっていたはずなのに
、いつまでも彼女のいる『今』を考えている自分がいる。彼女
が死んだ時から、一歩も前に進んでいない自分が、何だか惨め
に思えた。
 こんな調子だから、自分は大事なものをいくつも失う。弱い
心を制御しきれていないのは自分だ。睦月に偉そうな事を言っ
ても、剣崎に先輩風を吹かせても、結局は何も出来ていない。
誰よりも犠牲を多く払って、それでも後輩たちの成長について
いくのがやっとだ。
 行く宛てもないまま、街を歩いていた。冬の冷たい空気は襟
から袖から、容赦なく侵入した。
439366:04/12/25 00:55:59 ID:USSdmsnO
 どれくらい歩いていただろうか。道行く人はいくぶんか少な
くなったが、相変わらず街には男女が連れ添って溢れていた。
 ふと時計を見ると、日が変わっていた。12月25日。サンタク
ロースはやってきていない。サンタクロースなど最初から存在
しないからだ。だから、この願いが叶うはずもない。未練がま
しい願いだ。サンタクロースに願えば夢が何でも叶うなんて、
幼い幻想に過ぎないのだから。
 立ち止まり、空を見上げた。雪はまだ降っている。冷たい空
気が服から出ている頬や首筋を刺すが、あまり気にならなかっ
た。真っ黒い空から、白い雪が舞い降りてくる。
 幼い頃に、願い事をした事がある。幼稚な夢だ。子供の頃に
思い描いたあの幼い幻想は確かに叶った。それはもしかしたら
奇蹟だろうか。サンタクロースなんてもう信じてはいないが、
今でも奇蹟は起こるだろうか。
 気が付けば、震える声で願いをつぶやいていた。もう少しだ
け、奇蹟を信じたい。

「…サンタさん…もういちどだけ、小夜子に会いたいです――」

 言い忘れた事がある。とても大事な事。だから、それを伝え
るだけでいい。小夜子に会いたい。会って、伝えたい。
 見上げた空には、鈴の音なんて聞こえなかった。街にはネオ
ンライトが眩しいほどに輝いていた。
440366:04/12/25 00:56:51 ID:USSdmsnO
 橘は空を見上げたまま、立ち尽くしていた。気が付けば、雪
は降っていなかった。もしかしたら、最初から降っていなかっ
たのかも知れない。相変わらず冷たい空気が肌を刺している。
空を見張ったままの目の端に、赤い何かが飛び込んできた。は
っとして視線を下げる。
「そんなところでぼうっとしてると、風邪引いちゃうよ?」
 赤いマフラーを橘の首に巻きながら、小夜子が笑った。瞳の
中に、橘の泣きそうな顔が映っている。
「折角久しぶりのデートなんだからそんな顔しないでよ、ね」
 小夜子が話すたびに、吐く息が白く染まっては中に消えた。
橘の手をにぎって、覗き込むようにして橘の顔を見上げる。
「今度は、この前みたいに、急にどこかに行ったりしないでよ
ね?」
 そういえば、最後に二人で出かけたときは酷いものだった。
今だけの間は、懐かしい笑い話だろうか。
「今度は置いてきぼりにしたりしないよ」
 手をきゅうっと握り返して、笑いあった。ひとしきり笑いあ
って、橘は改めて小夜子を見つめた。身体の所々から綻びるよ
うに細かい光の粒が零れている。彼女はもうこの世の人じゃな
い。
441366:04/12/25 00:57:30 ID:USSdmsnO
「時間、ないみたいだね」
「うん…ごめんね。今度は私が置いてきぼりにしちゃうほうだ
ね」
 一瞬だけ力無く笑って、それから、そんな顔を隠すように精
一杯笑って見せた。小夜子の身体から溢れる光が強くなった。
無駄なこととは知りつつも橘は小夜子の身体を包み込むように
抱いた。華奢な身体から溢れる光は、音もなく零れては融ける
ようにして消えていった。
 小夜子の髪を優しく撫でながら、橘はゆっくりと言葉を紡い
だ。
「俺、小夜子のことずっと好きだった。小夜子のこと、愛して
たんだ」
「あら、そんなこと、ずっと前から知ってたわよ」
 橘を見上げてイタズラっぽく笑ってみせる小夜子を抱きしめ
て、唇を重ねた。温かく柔らかい感触が伝わってくる。
 これが、つかの間の夢だという事くらい分かっていた。だか
ら、光の零れ落ちる彼女を、最後の時まで離したくなかった。
きつく目を閉じた。次に目を開いた時、きっと彼女はいないだ
ろう。
 最後のキスは、どこか切ない味がした。


 ――メリー・クリスマス!
 聖夜を彩る祝詞が街に響く。一晩だけの奇蹟に、誰も気付い
てはいない。
442名無しさん@ピンキー:04/12/25 01:05:46 ID:q9FnvrLw
せ、せつない…∴.・゚(´Д`)゚・.∵
GJ!!!!!
443366:04/12/25 01:06:32 ID:USSdmsnO
…エロ無いですね。
最初の構想の時はあったんですが…ドコイッタンダ

次はエロいのが書けるようにサンタさんにお願いしてくる
444298:04/12/25 09:52:53 ID:GIqcwA3r
おお、一日あけて来たらいい話が投下されてましたね。
皆さんの感想見るとレンゲルとむつきでやってみたらよかったかな?と思ったり。
もしもやってほしいというかたがいらっしゃれば書きますよ
ただ、本当にすれば中は無しになります
理由は皆さんのお返事しだいです。書けば文の中で、書かなければあらすじでという形になります
(理由書いてもいいんですけど分かってたらつまらなくなるという明らかに自分の技術不足が原因ですorz)
どんな返事が返ってくるか楽しみに待っています。
445名無しさん@ピンキー:04/12/25 10:13:12 ID:tqcucZ1F
レンゲル×むったんを是非!!
むしろむったんに中はあまり見たくない・・・
しつこくいじくりまわされて困るむったんを希望。
446名無しさん@ピンキー:04/12/25 12:13:35 ID:DoXrdMy4
エロ無しでも良い…せつねえ。・゜・(ノД`)・゜・。
GJ!感動しました
447名無しさん@ピンキー:04/12/25 20:07:49 ID:xbrewCg7
366さんのお話にまた泣いてしまった。
天野君の「サンタさんは存在する」発言を知った後に
読んだだけに余計に泣けたっす。
切ないけど良いお話でした。
448名無しさん@ピンキー:04/12/25 20:31:12 ID:lJliUQO2
>>437-441
泣いた。素晴らしいもの投下してくれて本当にありがとう
449名無しさん@ピンキー:04/12/29 02:12:13 ID:voF6d8NX
PROJECT G4の深海がアンノウン集団に輪される話を想像したら起ちマスタ。
450名無しさん@ピンキー:04/12/31 20:09:56 ID:ceOmvFLy
レンゲル×むったんマダー?
451名無しさん@ピンキー:05/01/01 17:47:13 ID:8qyWtbtQ
むったん・・・・
452410作者:05/01/01 21:42:11 ID:6rkPmSbM
新年早々申し訳ございません。「悲しみを〜」作者です。
前回の話はエロパロスレに載せて頂くには不適当だと判断したゆえ、
とりあえず中断させて頂きます。>>420さま、感想を頂き有難うございます。
そんなわけで、今回は執筆中の作品ではなく、完結した話を送らせて頂きます。
スレの流れを無視しているかもしれませんが、敢えて『龍騎』で。
下手くそですが、今回は無理矢理エロ描写も入れてみました。
真司×島田(もどき/エロなし)から浅倉×美穂(エロあり/長い)へ、
最後には真司×美穂になるという、とんでもない話です。

勝手なマイ設定
・真司と美穂は既に出会っている(エピソードファイナル参照)。
・浅倉は霧島姉を殺して逮捕されたが、脱獄して潜伏中。
・555世界やアギト世界と微妙にリンクしている。
・龍騎ライダー達にライダーとしての記憶は殆どない(前作と違います)。

こんな感じのお話です。できるだけ一気にお送りしたいと思っておりますので…。
453スマートレディ誕生秘話…?(龍騎):05/01/01 21:43:51 ID:6rkPmSbM
「城戸くん!あなた、社会人としての自覚はあるの!?」
「真司ぃ、今度ばかりは俺も庇い切れねえぞ」
OREジャーナルの見習い記者、城戸真司は今日も令子から雷を落とされていた。
それもそのはず、なんと真司は事務所で寝泊りしていたのだ。
「す、すみません。今月中に新しい部屋見つけますから…」
必死に頭を下げつつも、それまではここにお世話になることを
暗に示す真司であった。

その夜。真司が隅に蒲団を敷き、眠りに落ちようとした時、シャッターが切られる音が
事務所内に響いた。誰かと思い真司がその方向を見やると、そこにいたのは―――
「ばっ、化け物!?」
―――眼鏡をかけた女子高生の亡霊…ではなく、OREジャーナルの
最後の切り札、島田奈々子であった。
「ちょっと、なにかな真司くん、化け物って?」
引き攣った笑顔でこちらへにじり寄ってくる島田に、かつてない程の
恐怖を覚える真司。
「い、いや「化け物」じゃなくて「バーゲン物」って言ったんですよ。その服」
「あらわかる? ところで真司くん、今日もここで寝る気?」
「ギクッ」
真司の心臓の鼓動が跳ね上がった。彼女にはこの現場を見られ、
写真まで撮られてしまった。と、いうことは…。
「さ〜て、編集長に電話でもしようかな」
「か、返してください!その写真!」
454スマートレディ誕生秘話…?(龍騎):05/01/01 21:44:37 ID:6rkPmSbM
浮かれてたお陰で、島田は真司がデジカメを取り返そうと掴みかかってきたのに気付かなかった。
咄嗟に抵抗したせいでバランスを崩し、真司と共に蒲団の上に倒れ込んでしまう島田。
「あっ…」
「ちょっ…と…」
スローモーションにしたら、さぞ絵になるだろう。まるで計ったように完璧な構図。
「あの、島田さん…」
息がかかるくらいの距離に真司の顔がある。困ったような慌てたような顔。
ほんの少しだけ、島田の胸が高鳴った。
「…いいよ、真司くん」
特に彼に好意を抱いているわけでも恋しているわけでもないが、近くで見ると美形だ。
未だに処女である島田。真司は…見た目からして、結構なプレイボーイなんだろう。
―――――私の初めてなんて、所詮こんなもんか。
彼女が勝手に脳内ドラマに浸っていた時。
「…ごめん」
「は?」
耳元で囁かれた真司の予想外の言葉に、島田は情けない声を上げてしまった。
「…俺にはできないよ。できるわけないじゃん」
「うっ…わああああああ!!」
「え、嘘? ちょっと、なんで泣くんですか!」
「もういいわよ!どうせ私なんか、眼中にないんでしょ!魅力も感じないんでしょ!
もう分かったっ!納得したっ!これでおしまいっ!」
455スマートレディ誕生秘話…?(龍騎):05/01/01 21:45:18 ID:6rkPmSbM
浮かれてたお陰で、島田は真司がデジカメを取り返そうと掴みかかってきたのに気付かなかった。
咄嗟に抵抗したせいでバランスを崩し、真司と共に蒲団の上に倒れ込んでしまう島田。
「あっ…」
「ちょっ…と…」
スローモーションにしたら、さぞ絵になるだろう。まるで計ったように完璧な構図。
「あの、島田さん…」
息がかかるくらいの距離に真司の顔がある。困ったような慌てたような顔。
ほんの少しだけ、島田の胸が高鳴った。
「…いいよ、真司くん」
特に彼に好意を抱いているわけでも恋しているわけでもないが、近くで見ると美形だ。
未だに処女である島田。真司は…見た目からして、結構なプレイボーイなんだろう。
―――――私の初めてなんて、所詮こんなもんか。
彼女が勝手に脳内ドラマに浸っていた時。
「…ごめん」
「は?」
耳元で囁かれた真司の予想外の言葉に、島田は情けない声を上げてしまった。
「…俺にはできないよ。できるわけないじゃん」
「うっ…わああああああ!!」
「え、嘘? ちょっと、なんで泣くんですか!」
「もういいわよ!どうせ私なんか、眼中にないんでしょ!魅力も感じないんでしょ!
もう分かったっ!納得したっ!これでおしまいっ!」
456スマートレディ誕生秘話…?(龍騎):05/01/01 21:46:33 ID:6rkPmSbM
「島田さん…なんか誤解してるみたいだけど、俺って女の子と手を繋いだことも
キスしたこともないんですよ?」
「……………はい?」
「それに島田さんって、眼鏡外すと結構美人だし。魅力ないなんてことないさ。
実は俺、今だって結構来てるんだけど…イマイチそういうの、わからないしさ。
それに俺の身勝手で島田さんに迷惑かけたくないし…」
「しっ、真司くんって…どおてぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
予想外の更に外の言葉を受け、島田は絶叫した。
その夜は、そんな感じで更けたのだった…。


数日後、島田奈々子はOREジャーナルから姿を消した。
「…島田がいねえとウチとしては困るんだが…真司、なんか知ってるか?」
事実、購読数は日増しに減っている。
あの奇天烈な女性がこれほどの力を秘めていたとは…。
めぐみは宿命のライバルがいなくなったことで意気消沈している。
「多分知らないはず、です…じゃなくて!知りませんよ!全然!」
それから更に数日後。大久保の元に島田からメールが届いた。

「件名:転職の報告  送信元:島田奈々子(コードネーム:SL)
私は今、すっごく楽しい場所で働いていま〜す。
でもそこを教えることはできないの。ごめんなさいね、グスン。
私が働き始めてから、仕事場には若い男の子が沢山来る様になったの。嬉し〜い。
そんなわけで、皆さんも頑張ってくださ〜い。私も応援してま〜す」

「令子、これ…どう思う?」
「さあ…」
それから約半年後…。
457スマートレディ誕生秘話…?(龍騎):05/01/01 21:51:26 ID:6rkPmSbM
名前通り、まるで霧が晴れるように美穂の意識が戻っていく。
それと同時に開ける視界。自分は、どうやら廃墟と化したビルの床に寝かされているようだった。
―――――どうして?あたしは確か…。
刹那、焼きつくような痛みが彼女の胸を襲う。思わず「痛っ」という呟きを漏らし、胸を押さえた。
今まで壁際に立っていた男が歩み寄ってくるのを、美穂の脳はぼんやりと感知する。
その男は彼女のすぐ傍までやってくると、ニヤリと笑った。
「…気がついたか?」
男の名前は浅倉威。美穂が恨んでも恨みきれない男であった。

なんとなくだが、先程の光景が脳裏に浮かんできた。
夜の市街を歩いていた美穂は、そこで憎むべき男を見かけたのだ。
浅倉威。世界で誰よりも大切だった姉を殺した張本人。彼女が唯一許せない男。
脱獄したとは聞いていたが、こうも近くに潜伏していたとは。
彼に復讐する為だけに美穂は生きていた。それ以外にこの憎しみを消す方法はないのだから。
密かに尾行を開始した彼女だったが、街を出たところで姿を見失ってしまった。
「どこ…?どこへ行った…?」
次の瞬間、美穂の身体は男の腕の中にあった。何が起きたのか、さっぱりわからない。
その男の顔は殆ど見上げることができなかった。それと同時に胸に激痛が走る。
浅倉威の拳が、美穂の鳩尾に深々と捻じ込まれていた。

「お前、どういうつもりだ!?」
倒れたままの自分を、笑みを浮かべた表情で見下ろしてくる怪物に
向かい、美穂は鋭く叫ぶ。だが、返ってきたのは意外な言葉であった。
「そいつは俺の台詞だ。鼠が俺に何の用だ?」
下卑た笑みを浮かべる浅倉に見つめられることに耐えられなくなり、
美穂は立ち上がると、平手で浅倉の頬を打つ。が、浅倉は怯みもしなかった。
頬で止まった細腕を乱暴に掴み取ると、重々しい膝蹴りを美穂の腹に打ち込んだ。

とりあえず、今日はこの辺りにしておきます。どうも有難うございました。
458スマートレディ誕生秘話…?作者:05/01/01 22:06:02 ID:KqLhnqOU
>>455はミスです。混乱させてすみませんでした。
459名無しさん@ピンキー:05/01/01 22:45:10 ID:bkMcKr7o
>>452
感想はきちんと読ませていただいてから…。
それと>>410を「中断」とのことですが、この板には幸いこういうスレもありますから、
続きがあればこちらでの投下もどうでしょうか?

エロくない作品はこのスレに4
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1104414812/

設定の説明は少し必要になってしまうかも知れませんけれど。
460スマートレディ誕生秘話…?作者:05/01/02 01:15:34 ID:NBvHaEGJ
ありがとうございます。
とりあえず、今回は駄文ながらも最後まで送らせて頂きます。
ご迷惑をおかけするようなことがあれば、気兼ねなく仰ってください。

>スレ情報
こちらもありがとうございます。
検討してみます。

しかし、やはり真司と島田の話は要らなかったような気が…。
461憎しみを力に変えて(タイトル変更):05/01/02 01:18:34 ID:NBvHaEGJ
今作は「スマートレディ誕生秘話…?」の続編(というか題名替え)です。
やはり最初の真司と島田の話は要らなかったと思うので、できればそこを抜いて頂けると光栄です。



身体を激しい痛みに貫かれ、その場に蹲った美穂の横腹を、浅倉はボールのように蹴り飛ばす。
なんとか意識を失うことは避けたものの、溜まらずコンクリートの上を転がる美穂。
そんな彼女をつまらなさそうに見下ろすと、浅倉は鉄パイプを手に取り、静かに歩み寄ってくる。

美穂は思わず後退りする。その時の彼女の心中には、姉の仇に対する憎しみも何も存在しなかった。
あるのは、目の前の殺人鬼に対する恐怖だけだった。
「こ、殺さないで!」
「殺す価値…そんなものあるのか、お前に?」
相変わらず不気味な笑みを浮かべる浅倉が無造作に放った掌が、美穂の頬を張り飛ばした。
「あぁっ!」
コンクリートに頭から叩きつけられ、軽い脳震盪を起こしたらしい。口の中には血の味が充満する。
殆ど身動きができなくなった美穂の上に圧し掛かると、浅倉は彼女のお気に入りの服を
殺人鬼とは思えぬ丁寧な手付きで脱がし始める。徐々に剥き出しになっていく瑞々しい素肌。
美穂は薄桃色の下着姿に剥かれてしまう。贅肉の殆どないその身体は世の男どもを
悩殺するに違いないはずだが、飢えた獣はそれすらも気にせず淡々と作業を進めていく。
―――――こいつ、何を考えてる…?
心の中で自分に問い掛けてみる。だがその答えは既に出ていた。
浅倉は、美穂をモノとしてしか扱っていない。彼が欲しているのは自分の“身体”でしかない。
無論、彼は美穂を欲しているし、欲望を抱いているのかもしれないが、所詮はそれだけだ。
462憎しみを力に変えて:05/01/02 01:19:31 ID:NBvHaEGJ
白桃色のブラに野獣の手が伸び、柔らかい二つのモノが薄手の布の上から荒く揉み込まれる。
「ぁぁ…」
思わず苦痛の声を上げる美穂。そんな彼女の反応を見て、浅倉は満足げに笑う。
「ガキの割には意外といい胸してんなあ、お前」
慣れているのか、耐性があるのかは不明だが、浅倉の表情に殆ど変化は見られない。
激しい力で下着が引き破られ、美穂の乳房が露になる。特別大きいわけでもないが、
程よく形が整えられ、先端を綺麗に立たせたそれは、浅倉の嗜虐心を激しく刺激した。
屈辱に身を捩る度、形の良い乳房はその先端の突起を伴って揺れ、男の欲望を昂ぶらせる。
恐怖を感じ、必死に頭を振る美穂であったが、その意志に反し、乳房は浅倉の掌の中で
ふくよかな波を起こしている。まるでそれ自身が別の生き物であるかのように。
次第に身体が火照ってきた。体感温度が上がったような気がするし、昂ぶりだけで赤く
染まりつつあるから唇からは引っ切り無しに荒い吐息が漏れ始めている。
身体が浅倉を受け入れようとしている。そのことに戦慄を覚える美穂。
「…これだけで感じちまったのか。お前の姉貴はもっと我慢強かったぜぇ?」
「お前、お姉ちゃ…んを…?」
忘れていた憎しみが、美穂の胸に再び宿る。必死に自分の上にいる男を払い除けようと
したが、女の力で大の男を押し返せるはずもなく、虚しく足を振ることしかできない。
それに加えて、コンクリートの床と背中が擦れる度、彼女の身体に激痛をもたらす。
男の身体を受け入れることも拒むこともできず、悔しさに唇を噛んだ。
やがて、美穂の下半身を守る最後の砦に矛先が向いた。
463憎しみを力に変えて:05/01/02 01:20:16 ID:NBvHaEGJ
浅倉は彼に似合わぬ優しい手付きで、下着の上から美穂の秘所を撫でてくる。
「あっ…さくらぁ…」
憎しみを込めたはずの声が、快楽に溺れる女の喘ぎに変わった。
同時に、僅かに赤くなりつつある彼女の乳房が上下に弛み始める。
「随分と敏感だな。それとも、淫乱なのかぁ?」
羞恥と快感に顔を真っ赤にした女を見下ろしながら、浅倉はさも嬉しそうに呟く。
「やめろぉ…くっ…」
「んじゃ、そろそろやっちまっても構わねえよなあ…」
ニヤリと笑い、浅倉はショーツの端を掴んだ。
―――――や、やめて!
声にならない叫びを上げて足をばたつかせようとするが、依然として身体に力が入らない。
彼女が抵抗する度、ショーツがずり落ちていく。全貌を現し始める自分の秘所に恐怖する美穂。
「…じゃじゃ馬な女だ」
そう呟くと、いよいよ面倒になったのか、浅倉は片手で乱暴に下着を千切ってしまう。
鋭い曲線を描く腰の下に現れた美穂の女の部分は、男の欲望をそそるには十分なものだった。
そして、それに呼応するように元々はだけていた自分の衣服を放り捨てる浅倉。
全裸になった彼の下半身に隆々と立つモノに、美穂は自分がされることに改めて戦慄を覚える。
それにしても―――恐怖を片隅に追いやりながら美穂は思う。目の前にいるこの男は、
果たして人間なのだろうか。狂気を帯びた瞳が怪しく輝いているこの男は。
464憎しみを力に変えて:05/01/02 01:20:56 ID:NBvHaEGJ
「…姉妹揃っていい女なんだなあ。霧島って家は」
―――――あ、浅倉ぁ…!
憎しみを胸に宿しかけるも、自分の首筋を這うように動く男の唇に力を殺がれてしまう。
彼女の肢体に自然と真珠のような汗が滲み出る。二の腕には、既に泡のような鳥肌が立っていた。
浅倉の舌は美穂の右の乳房を這い回り、右の手で左の乳房を蹂躙する。
未だに全身が思うように動かない美穂の胸を、頂点には触れないまま面白いように弄ぶ浅倉。
浅倉の手の中で自在に形を変えていく自分の乳房を遠い目で見つめながら、
未だに一度も触れられていない突起さえも次第に固くなっていくのがわかる。
不意に浅倉の唇が、右の乳首を吸った。
「やっ、や…めろ…ぉ…」
口からはもはや喘ぎしか漏れず、思わず身体を仰け反らせてしまう美穂。
それを気にも留めず、浅倉はもう片方のそこを太い指でくるくると回している。
既に“女”が人間だという考えはない浅倉にとって、美穂は己の欲望の“入れ物”でしかなかった。
相変わらず揺れ続けている左右の乳房を寄せ上げ、その先端を一気に吸う。
「はあっ…はっ…ぁっ…」
喘ぎ声を上げながらも、美穂は固く目を閉じ、目の前の現実を否定しようとする。
だが自分の身体を容赦無く襲う快感が、それを現実だと教えていた。
先程から美穂の下腹部には、浅倉の膨張した男根が幾度と無く擦れているが、
快感と激痛に苛まれる彼女の頭にそれが知覚されることは無かった。
465憎しみを力に変えて:05/01/02 01:21:39 ID:NBvHaEGJ
何処か虚ろな目で廃ビルの天井を見つめながら、自分の胸を貪る野獣のことを思う。
今の彼は二つの欲望に従って行動している。色欲と破壊欲だ。
実際、女の身体を求めるのは種としての生存本能なのかもしれない。
そろそろ頃合いだとでも思ったのか、浅倉は己の肉棒を更に膨張させる。
薄めの陰毛の下、美穂の女性である証の部分を執拗に探る。

下半身を襲う悪寒により、美穂の目に光が宿った。
「こ…んのぉ!」
仰向けの状態から全身の力を振り絞り、浅倉の巨体を両手で押し退ける。
浅倉の方も虚を突かれた為か、女の力でも難なく弾き飛ばすことができた。
―――――逃げなきゃ、ヤバい!
本能がそう叫んでいた。今まで散々弄ばれた為に身体中が熱を保っているが、
そんなことを言っている余裕はない。美穂は慌てて立ち上がろうとする。
だが巨大な毒蛇が彼女の脇の下から胸元へと差し込まれ、乳房を激しく揉みしだいた。
「ん…んっ…あぁんっ…」
直立不動の状態で喘ぎ声を上げてしまう美穂。背後の手は、彼女の乳房の上を這い回る。
「…ここまで来て、逃げるなんてねえだろ?」
更にもう片方の手も美穂の乳房を弄び始め、浅倉はさも楽しそうに笑う。
廃ビルの中、背後から殺人犯に胸を揉まれている美女。実に絵にならない光景だ。
「…はな…せっ…」
身を襲う熱と快感に耐えながらも、美穂は必死に抵抗する。
刹那、浅倉に足を払われ、彼女は床に組み伏せられていた。
「…もうじき終わる。それまでは大人しくしてるんだな」
終わるのは自分の命ではないだろうか。美穂の頭にはそんな不安が宿る。
彼女の腰のくびれに両手をかけると、それを強引に自分の下半身へ引き寄せる浅倉。
必死に足をばたつかせる美穂の下の口と、浅倉の肉棒が幾度と無く擦れ合う。
―――――嫌…こんなのだけは…絶対…!
466憎しみを力に変えて・作者:05/01/02 01:24:13 ID:NBvHaEGJ
なんだか調子に乗ってポンポンと送ってしまい、申し訳ありませんでした。

なんというか自分って、ヘ  タ  ク  ソですね。…今更なことですけど。
では、この辺で。失礼致しました。
467名無しさん@ピンキー:05/01/02 03:08:33 ID:Rw1uBPjx
いやいや、少しは文才は有ると思うぞ。
そんなに謙遜しなさんな。
468298:05/01/02 17:55:17 ID:L1ipW+u+
とりあえず投下します


―深夜、上城家―
「すー、すー」
穏やかな呼吸と共にベットが少し動く
その中でレンゲルはむつきの腕の中に抱かれていた
むつきは毎晩レンゲルを抱き枕にして眠っている
もちろん最初にレンゲルは戸惑ったが今ではすでに慣れて眠っている・・・はずだった
この日のレンゲルは眠らなかったのである

むつきが眠っていることを確かめ、レンゲルは行動に移った
自分を止めているむつきの腕を慎重にどけてむつきの額に手をあてる
しばらくして手をどけるとそこには蜘蛛の印が刻まれていた
「さてこれで準備はできた。・・・試してみるか」
むつきの腕が自然に動き、レンゲルを抱き寄せる
またさっきのような状況に戻った。ただひとつ、むつきの額の蜘蛛の印を除けば
「お前が悪いんだ、むつき・・・」
幸せそうに眠るむつきの腕の中で呟いたレンゲルの言葉には何ともいえない威圧感が含まれていた

469298:05/01/02 18:21:39 ID:L1ipW+u+
とりあえず皆さんお久しぶりです
まずはどうもお待たせしてすいませんでした
とりあえずこの続きちゃんと書いていきます
ところで皆さんに聞きたいことがあります
実はここから先はほぼバトルパートとシナリオパートになるんです
そのためエロくない作品はこのスレに4へ続きを書こうかなと考えています
ご意見よろしくお願いします

470名無しさん@ピンキー:05/01/02 22:55:30 ID:jrkteDEk
エ・・エロは無いの?エロは無いの!?
471298:05/01/03 15:33:22 ID:0ByB2SM/
最悪の場合(というかいいネタが浮かばない限りは)そうなってしまいますOTL
なのでこのスレに投下し続ける訳にはいかないんじゃないかと思ったんです
自分の力不足です。すいませんOTL
472名無しさん@ピンキー:05/01/04 23:15:54 ID:XsmbgWv7
>>466
一つ問題があるとすればその低姿勢さかな。謙遜が帰って読む気を削ぐ。
職人は自信を持って黙って作品を投下するのが一番だと思う。
473名無しさん@ピンキー:05/01/07 09:26:19 ID:DtYhVRO+
職人を育てるのは読者です。・・・投稿ないなぁ・・・さみしいぞ
474名無しさん@ピンキー:05/01/09 10:47:20 ID:LbRbgCIb
質問。
響鬼が始まったら、ここにネタを投下してよかですか?
475黄昏の…:05/01/10 03:28:38 ID:AVbqO1/4
>>474
もちろん、新ライダーなんだから大丈夫…って解釈で。

久々に>>357の続きでもコソーリと投下。
やっと2号のバトルも終わるディス…。


私は女王だ。
アンデッドの中でも上位に位置する、カテゴリークイーン…バトルファイト優勝候補の1人。
 一万年前は遅れをとったが、今度はそうはいかない。
私には力がある。下級アンデッドを下僕とし、自らの戦力として操る能力!
 これで私は、いや、私の種族が世界を支配する。
熱を持たぬ身体、地を這う影、獲物に喰らいつき、その躯を飲み込む快感…。
 だが、これは何だ? 何がどうなっている? 私が眠っている間、何が起きた?
何故、人間がこれ程の力を身につけるに至ったのだ?
 いや、違う。アレは人間ではない。寧ろ、どこか私達に近しい匂いを感じる。
何だ…何だ、何なんだ、お前は!? 何故、お前は強い!?


「ライダァァァァァァァァ、パァ――――――――――――――ンチッ!!!!!!!!!!!」

 ドッ…ゴッ!!!!!

「がぁっ…お、おのれぇぇ!!!」

 また一撃、サーペントのボディに2号ライダーの攻撃が決まった。
先程からサーペントの攻撃は次々とかわされ、代わりに2号の痛烈なカウンターが
返ってくる…そのパターンの連続だった。
 サーペントが決して弱いワケではない…彼が強すぎるのだ!
476黄昏の…:05/01/10 03:30:13 ID:AVbqO1/4
 ズガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!

 その紅い拳がサーペントの身体に炸裂した瞬間、
幾千幾万もの風の刃が代わる代わる渦巻き、激しい斬撃となって切り刻んだ。
 己の内に宿った風の力を自らの腕に一点集中、
元来の破壊力に荒ぶる風のエネルギーを注ぎ込んだ、さらに強化した一撃必殺の拳!
 これが仮面ライダー2号の新必殺技、ライダー旋風パンチだ!

「バッ…バカな…女王であるこの私がッ!?」
「女王ねぇ…俺の知ってる女王サマってのは、もっと気品のある女性のことだぜ、お嬢さん」
 伊達にロンドン大学に在学してたワケではない。一文字隼人は時に紳士でもある。

 パカッ!

 アンデッドの不死を象徴する、互いの尾を喰らいあう蛇、ディアボロスのバックルが割れた。
即ち、ここでカテゴリークイーン・サーペントアンデッドのバトルファイトは終了したのである。
「おの…れ…」

 ドサッ!

「さて、残るはお前だけだな。どうする?」
「グッ…グギャース!!!」
「あー、やっぱりそう来るワケかい」
 女王たるサーペントを倒されてもなお、トータスの2号への闘争本能は衰えなかった。
いや、これこそがアンデッドたる由縁なのかもしれない。
 例え自分より強い相手であろうと、戦いを挑まずにはいられない破壊への衝動と本能!
「悪いが、野郎には手加減しないぜ」
 再び、旋風が舞う…その収束先は、2号の右脚!
477黄昏の…:05/01/10 03:31:32 ID:AVbqO1/4
「グギャゴ!!!」
「おっと、お前さんもいたっけな」
 サーペントの手下、トータスアンデッドも加勢に加わる。
動きは鈍いが、その腕力と身体の頑強さはなかなかのもの。コイツはちょっと手こずりそうだ。
「ま、ショッカーの再生怪人軍団とかに比べりゃマシか」
 分が悪い戦いとは言わない。こんなもの、かつての戦いに比べれば準備運動みたいなものだから。
「それじゃ、ちょっとだけ本気出すかな!」
「!?」

 ぶわっ!

「(何だ、この風は!? 一文字隼人の身体から…!?)」
 始もすぐに気づいた。凄まじい突風が、2号ライダーから発せられるのを。

「くっ、何だこの風はッ!?」
「近づかない方がいい。カマイタチでズタズタになっちまうぜ」
 2号の身体を守るように旋回する風の壁…変身ベルトに内臓されたタイフーンから発せられている!
「ハッ…ハハハ…アハハハハハ!!!!! 馬鹿にするなぁ―――――――――――――――ッ!!!」
 2号の忠告を無視し、頭の蛇を振り乱して特攻を仕掛けてくるサーペント。
その顔は正に悪鬼、憤怒の様を呈している。女王は今、本気で怒っていた!
「…仕方ないな。アンタが悪いんだぜ、お嬢さん」

 ズッ…シュウウウ!!!!!

 先程まで荒らんでいた2号を取り巻く暴風が一箇所に収束!
その真紅の腕に大いなる風の力が宿り、蠢き、疾り、眼前の敵を捉える!

「ライダァァァァァァァァ、旋風(サイクロン)パァ――――――――――――――ンチッ!!!!!!!!!!!」
478黄昏の…:05/01/10 03:32:30 ID:AVbqO1/4
「(見た感じ、かなり硬そうだな…普通のキックじゃあ、少し心もとないか)」
 ガシガシと地面を踏み割りながら、2号に向かって突進してくるトータス。
あのタックルを喰らえば、少なくとも普通の人間ならば全身の骨やら臓器やらが一瞬で砕けるだろう。
 それも全てはあの頑強な身体にある。ならば、それを砕かれる前に砕いてしまえばいいだけのこと。
「始君、よーく見ておけよ」
 カリスに変身することも忘れて戦いに見入っていた始に、隼人が呟いた。
その溢れんばかりの自信に満ちた声…一体、何をするつもりなのか!?
「いくぞ、トウッ!!!」
 35mを誇るジャンプ力を駆使し、2号は空中に舞い上がった。
2号のジャンプに伴い、右脚に収束した旋風も唸りをあげて空を切る!
「あれは…まさか!?」
 始は2号のあの動きに見覚えがある。
風を伴ってジャンプ、旋回、回転することでキック力を高める…まさか、あの技は!?
「…スピニングダンス!」

 ズオオオッ!!!

 風が疾り、唸る。2号の右脚に蠢く旋風が周りの空気すら引き裂かんばかりの勢いで吼える!

「ガアッ!? ガッ…ガガガガッ!!!」

 突進していたトータスも2号の攻撃が凄まじいものであることを
悟ったのか、すぐさま防御体制に入った。全身の筋肉に力を込めて完全防御!
 あの怪力を誇るエレファントアンデッドやヘルター・スケルターの2刀流で全てを
斬り裂いたギラファアンデッドも、自分の甲羅だけは傷つけることはできなかった。
 大丈夫、耐えられる。奴のキックを防ぎ、風が止んだところを捕らえ、捻り殺してやる!

「ライダァァァァァァァァ、旋風(サイクロン)卍キィ――――――――――――――クッ!!!!!!!!!!!」
 
479黄昏の…:05/01/10 03:33:41 ID:AVbqO1/4
「ガッ、ガガガガッ!!!!!」
 金属同士がこすれ合うような、不快な金きり音が周囲に響く。
2号ライダーの放った、ライダー旋風卍キックが少しずつではあるが
トータスアンデッドの甲羅を火花を散らしながらも削りとっているのだ!
 これまでに2号はそのキックで幾多の怪人達を葬ってきた。
そのバリエーションは戦いを増すごとに多岐となり、特にライダー卍キックは
通常のキックに比べて回転の力が加わることで驚異的な破壊力を得ている。
 そのライダー卍キックに風の力、旋風が加わることでその威力は更に洗練されたものとなる!

 ピキッ、パキッ…!

「ギッ、ギギギッ!?」
 嫌な音が、自身の内から聞こえた。
ヒビだ。何よりも硬く、何よりも強いはずの肉体に、ヒビが入ったのだ。
「(一点集中…!)」
 カリスのスピニングダンスは風のベールと共に全身を回転させキックを放つ技。
だが2号のライダー旋風卍キックは攻撃を一点に集中させることで、更なる威力を発揮している!

 ピキッ、パキパキッ…!!!

「ガッ、ガッ…ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

 そして遂にはドリルが岩盤を貫通するかの如く、2号のキックがトータスのボディをブチ抜いた。
風の刃は舞いを止め、バックルは音も無く割れ、その場にドサリと豪快な音を立てて倒れこむトータス。
 世の中、上には上がいる。
トータスの敗因…それは、自分の身体さえ破壊する力を持った力の戦士…仮面ライダー2号が相手だったこと!
480黄昏の…:05/01/10 03:36:25 ID:AVbqO1/4
よく見たら>>476>>477の順番が逆…ウェェ。
お手数ディスが>>477を先に読んで>>476を見て欲しいディス…。
しばらく書いてなかったんで、変な部分とか誤字があったら申し訳ない。
だが私は誤(ry
481名無しさん@ピンキー:05/01/11 17:46:22 ID:YLn8vBUy
V3マダー?
4821:05/01/11 18:47:12 ID:gjeJHghF
>>474
もちろんOKです。

その内、555スレもここに統合しようかなあ…あのスレも俺が立てたものだし……。
483名無しさん@ピンキー:05/01/12 22:07:23 ID:tGcYE/WO
一文字隼人って本郷猛に比べたら
そんなに頭脳明晰ってわけじゃないけど、
ノリがよくて親しみやすいよね。
少年がそのまま大人になったような感じだ。
484名無しさん@ピンキー:05/01/18 01:22:00 ID:jsUMlM05
矢沢@剣がたまらなく好きで、彼のエロい物も見てみたいんですが、
矢沢たんにはエロ行為を共にする相手が見当たらないのでorz。
485名無しさん@ピンキー:05/01/18 05:46:01 ID:QJr5OJoK
>>484
みゆきたんは?船の機関室みたいなとこで会話してることあったよ。
486黄昏の…:05/01/22 23:37:01 ID:KtToZhl+
結局最終回までに終わらせることができなかった…。
響鬼が始まっても、これじゃ継続決定ですがな…。
487名無しさん@ピンキー:05/01/24 20:30:56 ID:kSVwPXpv
age
488名無しさん@ピンキー:05/01/25 10:23:42 ID:baJqGCpb
これからほざく事に対して先に謝っておく。

カプリコふたなり説流しても良い?
489名無しさん@ピンキー:05/01/25 18:17:21 ID:mczUr0i3
>>488
先に謝った敬意は認める。
しかし、ふたなりはやめてくれ。
生理的に受け付けられないんだ、そういうの。悪いけど。
490名無しさん@ピンキー:05/01/26 01:24:03 ID:7wn+JBND
とりあえず大体の話の流れを考えたんだけどいいかな?
491名無しさん@ピンキー:05/01/26 19:02:35 ID:u1xkN2vX
やめろっつーだろ
492名無しさん@ピンキー:05/01/26 19:14:36 ID:YLTVQCzD
そうだよな・・・
493名無しさん@ピンキー:05/01/29 00:59:00 ID:F2zki2r6
ヒロシさんのエロが一番難しいな…。
494名無しさん@ピンキー:05/01/29 02:02:36 ID:lnCmkW2Y
剣崎x栞書こうとして挫折。本編、ちょっといい雰囲気の時もあったのに…
495名無しさん@ピンキー:05/01/29 20:41:25 ID:wiWRNiBF
剣崎×ヒロシさん激しくキボンヌ
496名無しさん@ピンキー:05/01/31 09:02:42 ID:B/TBE8kx
先達の方々にお伺い申し上げる。
響鬼が始まったわけだが、今後何か書きたくなったらこのスレがいいんだろうか。
スレ乱立は見苦しいしはた迷惑かと思うが、スレ住人の好みもあると思いますので。

まあ要するに自分は「ヒビキ×立花姉燃え」ですよ、と主張してみるテスト。
497名無しさん@ピンキー:05/01/31 17:31:36 ID:ffPUdlSp
>>1さんも言ってることだし、響鬼もここでOKじゃないの。
498298:05/01/31 19:04:16 ID:Fe7d1GDk
まぁ響鬼(というかライダー全体にあたるのかな今は)も書いていいと思いますよ

なんか長々と間をあけてしまいました
もうここ最近というかほぼこれからSS続けられる状態じゃないので本編はちょっと断念させてもらいます
あとレンゲル×むつきは期待されてたのでこのまま終わらせるというのもどうだろうかと考えリレー小説にしようかなとも思っています
(あくまでももし書きたいという人がいればの話ですから)
正直中途半端になるのが残念ですが僕自身はふらりと現れます ナズェ(ryとか言われたりして
それではこんな半端な話を読んでくださった皆様、ありがとうございました(ノwT)ノ
499名無しさん@ピンキー:05/02/04 01:17:02 ID:q7nD//cT
虎姐さん×睦月キボンとか言ってみるテスツ
500499:05/02/04 01:44:58 ID:q7nD//cT
失礼しますた。既出だったか・・・orz
501名無しさん@ピンキー:05/02/04 12:11:44 ID:VaWtGkpd
ライダーエロ萌えカモ-ンщ(゚ロ゚щ) カモ-ンщ(゚ロ゚щ) カモ-ン
502名無しさん@ピンキー:05/02/11 07:51:30 ID:lnQDv8YX
保守age
503名無しさん@ピンキー:05/02/14 01:29:46 ID:DRQXpZ/n
もう橘×小夜子SS神は降臨されないのだろうか(´・ω・`)
504366:05/02/15 13:22:50 ID:qn/RJy45
神とは言えませんが橘×小夜子SS書きの端くれ参上(w

正直、バレンタインネタは考えてませんでした…orz
一日遅れで即興でエロなしでもよろしければ書きますが…| ゚Д゚| ノサテ、イカガナモノカ
505名無しさん@ピンキー:05/02/18 23:39:18 ID:4ZjGUE7A
響鬼×香須美きぼん。

闘いで昂った響鬼を静める香須美とか。
506名無しさん@ピンキー:05/02/19 01:35:51 ID:jopAckz9
ヒビキ×香須美きぼん!!!

普段通りというか、なんというか
アマンアマンな夫婦風味?が良いナァ。

普段は尻にしかれてるけど、ベッド(寝袋?)では
言葉攻めなヒビキさんとか、どんなもんでしょ?
(;´Д`)ハァハァ
507名無しさん@ピンキー:05/02/19 04:51:24 ID:XnDOFNOx
>>505-506
「・・・香須実」
「え? あ・・・駄目。明日の朝には帰るんだから・・・っ」
「だってもう仕事終わったし。3回くらいいいだろ? 朝までだったら余裕でしょ」
「な、何その現実離れした数字。だーめ、駄目、だ・・・やっ、どこ触ってるのヒビキさん?!」
「言って欲しい? さっきから香須実がどこ触られてて、口じゃ駄目って言ってる香須実がどうなってるか事細かに」
「〜〜〜〜っ!!! もうっ! ・・・1回だけだからね?」
「えー、せめて2回。できれば3回。香須実が相手だといくらしてもし足りない」
「あっ、明日、お店もあるん、んんっ、だか、らっ・・・や、はぁっ、あんまり、激しい事、しない、で・・・」
「激しい事ってどうされる事? そこの所詳しく言ってくれないとどうもできないんだけど?」
「あ、やぁ、もう・・・ヒビキさんの、いじわる・・・」

こんな感じ? 甘甘モードは大好きだ。寝床では逆転大歓迎だ。言葉攻め上等。
お仕事が終了したのでほっとしてる&戦いの高揚感を軽く引きずってるちょいSなヒビキさんでした。
508503:05/02/19 14:37:18 ID:PGLqcj4h
>>504
うおぉ!!是非、是非ともおながいします( *´Д`)'`ァ'`ァ
と言うかまだ見ていらっしゃるだろうか…遅れて申し訳ないorz
509名無しさん@ピンキー:05/02/19 16:12:16 ID:siDKHzz2
餌として差し出された、ひとみを
触手系の魔化魍が気に入り
響鬼に助け出されることもなく
制服がズタボロになるまで
犯し尽くされすSSきぼん!!
510名無しさん@ピンキー:05/02/19 22:55:20 ID:s0tD9QX+
>>507
ヒビキ×香須美(;´Д`)ハァハァ
その方面でもっと〜
511507:05/02/20 01:19:18 ID:F1EVSxuv
>>510
オッケー了解合点承知。
なんかかけたら持ってくるね。
>>509
この板一覧開いて、「触手」で検索してみるとよいよ〜。
パロではなくオリジナル物ばっかだけど、エロさ満点。
512ティターンを追え 前書き:05/02/20 08:36:33 ID:WY2azoSH
仮面ライダーブレイド。ティターン戦決着ネタ。
カプはワイルドカリス×天音。
最後の方に睦月×望美も、あるにはあるが…… 虎姐も、ちょっとだけ出演。
27レスほど使用予定。
まずはエロパートから。
513ティターンを追え 1:05/02/20 08:37:20 ID:WY2azoSH
1. ティターンを追え

「待て!逃がすものか」
四人の仮面ライダーが街を駆ける。
アンデッド・ポイズンを持ち、かつ、変幻自在。姿を消しアンデッド・サーチャーでさえ補足できない
強敵ティターン。それを相川 始のアイデアで正体を暴いた仮面ライダー達は、止どめを刺すべく
逃げるティターンを追っていた。

「姿を消されてはやっかいだ。睦月、結界を張れ」
ギャレン・橘の声が、今は自分を取り戻した睦月のレンゲルに飛ぶ。レンゲルはホルダーから
カードを取り出し、レンゲルラウザーにスラッシュさせる。
<スモッグ>

スモッグ・スキッドの墨の煙がティターンの行く手に広がった。姿を消しても、この墨の結果を
通れば隠れ続けることはできないはずだ。ティターンは戸惑ったように首を振ると方向を変え、
四つ角を曲がった。ブレイドの剣崎は、それを追って角を曲がる。

一瞬、ブレイドはあっけにとられた。そこには、ポニーテールに結んだ髪を揺らせ、心配そうな表情に、
目に涙まで浮かせた天音がいた。
「天音ちゃん、どうしたんだ」
「剣崎さん…… 始さん、また出て行っちゃって…… 追いかけてきたら…… また、怪物が現れて……」

カリス・相川 始が心配そうに覗きこんだが声をかけることはしなかった。カリスの姿では声は変わるが、
いつもの口調で話せば正体を知られてしまうかもしれない。剣崎は始の気を使って天音に優しい声をかける。
「天音ちゃん、始は、大丈夫だ。すぐに見つかるから。それで怪物はどこへ行った?」
天音は階段の下を指差した。
「よし、待ってて天音ちゃん」
ブレイドを先頭にギャレン、レンゲルが続く。
「橘さんも睦月さんも、がんばって」
天音が声をかけた。
514ティターンを追え 2:05/02/20 08:38:48 ID:WY2azoSH
2. 天音はアンデッド?

三人を追って駆け出そうとしたカリスだったが、急に立ち止まると天音の方を振り向いた。
「あなたは? あなたも仮面ライダーなの?」
天音は不審そうに呟く。その前で、カリスはエボリューション・パラドキサのカードを取り出した。
<エボリューション>
カリスは天音の目の前でワイルドカリスへと進化した。姿を変えたワイルドカリスに驚く天音。

ワイルドカリスは腰のワイルドスラッシャーを両手に持つと天音にゆっくりと歩み寄り、振り放った。
「キャーッ!」天音の悲鳴が響く。天音のセーターに裂け目が走った。
「アンデッドめ、俺は騙されない。正体を現せ!」ワイルドカリスが叫ぶ。
悲鳴に駆け戻った三人の目の前で、次々と斬撃が襲い天音のセーターがズタズタに切り裂かれていく。
「はじ…… 本当にアンデッドなのか……」
思わず天音の前で、始と呼びかけそうになった言葉を慌てて飲み込んだブレイドにワイルドカリスは答える。
「ああ、天音ちゃんに化けても、俺の目はごまかせない」
ワイルドスラッシャーが唸り、切り裂かれた天音のセーターの間から白い肌が覗いた。
「イヤーッ! 助けて剣崎さん! 橘さん。睦月さん」天音の声が響く。

「そう言えば、俺も変な気がしていたんだ。俺のことはなんとなく気がついていたかもしれないが、
 睦月まで仮面ライダーだと、天音ちゃんが知っているとは思えない」
ギャレンの橘が言った。
「そうです。俺、天音ちゃん誘拐しましたけど…… 目の前では変身していません」
レンゲルの睦月は過去の自分を悔いがちに話した。
「じゃ、やっぱりそいつはアンデッド」ブレイドの剣崎は天音を見つめる。
天音は切り裂かれたセーターをしっかり手で押さえ、泣きそうな声で呟いた。
「虎太郎に…… 教えてもらった…… みんな仮面ライダーだって…… なのになんで……」
その声に三人は再び目を見合わせた。
515ティターンを追え 3:05/02/20 08:41:01 ID:WY2azoSH
3. すすり泣き

「嘘がうまいようだな。今、化けの皮を剥がしてやる」
ワイルドカリスはそう言うと、天音を押し倒し、天音のズタズタのセーターを頭から脱がせて
腕までたくし上げた。そして、ワイルドスラッシャーの一本でセーターを貫き、地面に深く突き刺した。
天音は切れ目が走った肌着の胸を突き出した格好のまま地面に縫い付けられた。
「やーーー! 助けて! 剣崎さん。橘さん。睦月さん。いや! 助けて! 始さーーーん!」
天音の大きな悲鳴が木霊した。

残ったもう一本のワイルドスラッシャーが、既に切れ目の入った天音の肌着の上からスッと入った。
天音の胸が大きく上下する。そのまま、天音の肌着は、お腹まで切り裂かれた。幼い微かな
胸の膨らみが晒された。それにワイルドカリスの手が伸びる。
「ああ、助けて始さん、始さん……」
天音はすすり泣いている。それに三人のライダーは、さらに困惑する。それを尻目にワイルドカリスの
指は天音の微かな胸の膨らみを確かめるように撫でさすり、ピンク色の可憐な乳首を指でつつく様に刺激し、
こね回す。天音の泣き声が絶え間なく続く。
「あ、いや、はあ、いや、いや…… グスッ…… 始さん、いや、いや…… グスッ」

「おい、はじ…… いや、カリス…… やっぱり、その天音ちゃんは本物じゃ?」
剣崎は躊躇いがちに声をかける。
「もう少しだ。黙って見ていろ!」
ワイルドカリスは、そう言うと、天音のGパンを引きおろした。天音のパンツが露出する。
閉じられた股に、こじ入れるように指を這わせる。ワイルドカリスの指が未成長の胸と
股の合わせ目を慣れたような手つきで這い回る。

「はあ、ダメ……、始さん、助けて始さん……、いやいや……」
天音は大きく頭を左右に振り、わずかな抵抗を示す。その目から涙が飛び散った。
516ティターンを追え 4:05/02/20 08:42:59 ID:WY2azoSH
4. 無毛

ワイルドカリスは涙に濡れた天音の顔を見つめ、顎を右手でキツく掴むと、苦しげに半開きにした
口を割って指を二本を喉元深くまで突っ込んだ。
「んぐぐ……」苦しそうに呻く天音を尻目に、ワイルド・スラッシャーで天音のパンツを切り裂くと、
股をこじ開け、足を大きく開き自分の足で押さえて固定した。
天音の無毛の丘に刻まれたスリットが露になった。
「う、ん!ああーー」天音は悲鳴を上げたが、指を口の奥まで突っ込まれ満足に叫ぶこともできない。

三人のライダーは凍りついたかのように動けなかった。
ブレイドの剣崎は何かを言いたげにワイルドカリスと天音にキョロキョロと視線を泳がせる。
レンゲルの睦月は、震えるように目を背けようとしながらも天音の股間から視線を外せずにいる。
ギャレンの橘は静観したままだ。
その中で、ワイルドカリスは、開かれた天音のスリットに指を這わせ、リズミカルに前後に、なぞり続けている。
天音のすすり泣きの声のみが小さく響く。

「うむ、まだだな仕方ない」ワイルドカリスは、やがて、そう言うと、どこからか小瓶を取り出し、
その中身を天音のスリットにゆっくりと垂らした。潤滑ローション。それが天音の無毛の丘を潤わせて行く。
たっぷりとローションを垂らしたワイルドカリスは、さらに指でゆっくりと塗り込め始めた。
「ん、ん、グス、うう、ふぁじぃめさ…… グス、グス」
ワイルドカリスの指で、ローションがグチュグチュと音を立てる中、口を塞がれた天音は涎を
口の端から滴らしながら、言葉にならない言葉を漏らし、すすり泣きを続ける。

「んっ!」
天音が声にならない叫びを上げた。無毛の丘に縦に淡く色づいて走るスリット。硬く閉じ合わさった
禁断の地を、ワイルドカリスのローションで濡らせた太い指がこじ開け侵入した。淫らな音を立てて、
天音の体内へと湿りを誘って行く。ピチャッ、グチュグチュ…… 食い込んだ指が天音の中で蠢く。
「んんっ…… んん」
天音の微かな声だけが、ライダー達の見守る静寂の中で響いた。
517ティターンを追え 5:05/02/20 08:46:04 ID:Z2bASVio
5. 赤色の証し

「よし、いいだろう」
ワイルドカリスは、そう呟くと天音の股間と口から指を抜いた。天音は既に叫ぶ気力さえ無い。
ワイルドカリスは、天音の服を地面に縫い付けているものとは別のワイルドスラッシャーを手に取ると、
クルッと回転させ逆さに持ち替えた。「くの字」型の曲がりの部分を掌に納めると、予想以上に手に馴染む。
そして、持ち手の先に手早くスキンをかけると、それをローションをたっぷり馴染ませた天音のスリットにあてがった。
「あ、や、いや!」
天音は、さっき指を突っ込まれて麻痺した口から涎を垂らしたまま声を上げる。
「くっ、イタイ! ああ、始さん、助けて!、助けて始さん。痛い、イタイッ!!」

ワイルドスラッシャーの持ち手が天音の体に埋没した。悲鳴を上げる天音の口を再び
ワイルドカリスの指が塞いだ。
「んぅーーー! ん、んーーーーーーー! うう!」
声にならない悲鳴が響く中、天音の体はワイルドスラッシャーに引き裂かれていく。
ワイルドカリスの指をキツく噛み締めるが、昆虫の体のように硬い殻に覆われた指は傷さえつかない。
「んー んー うーーーん!」
ワイルドカリスは力を入れて押し込み、ワイルドスラッシャーの持ち手が天音の体の奥深くに埋めこまれた。
両足を左右に広げられた天音の股の中央に、まるで尻尾のように長大に屹立したワイルドスラッシャーの
刃が鋭い光を見せた。指も口の奥に深く差し込まれ、上下の口一杯に頬張らされた天音は、
苦しみと激痛に瞳を閉じて呻き声を上げる。幼い胸の膨らみが苦しい息に上下している。
顔は流れる涙と、苦しみに耐えて噴き出た汗にビッショリと濡れていた。

それを見つめながら、ワイルドカリスは埋めこまれたワイルドスラッシャーを二度三度ゆっくりと
ピストンすると、天音の体から抜き出した。ワイルドスラッシャーの持ち手は、純潔を示す
赤色の証しで染まっていた。ワイルドカリスは、それを満足そうに見つめた。

口に入れられた指が抜かれた後も、天音は苦しげな息を吐きながら、体中を細かく震わせていた。
518512:05/02/20 08:48:58 ID:GWrM7AAY
今回は、ここまで。続きは、できれば今晩にでも。
519ティターンを追え 6:05/02/21 06:01:50 ID:cyrA+fQk
6. 正体

赤色に染まったワイルドスラッシャーを見て、ブレイドの剣崎は、金縛りが解けたように
ワイルドカリスに向かって歩み始めた。
「始!お前は……!」
既に、始の正体への気づかいさえ忘れ、声には怒りが覗く。手にはブレイラウザーを固く握り締めている。
レンゲルの睦月は、やっと天音から視線を外しレンゲルラウザーを構えワイルドカリスを凝視している。
ギャレンの橘は視線を変えず、静かにラウザーをホルスターから抜いた。
「始、見損なったぞ。許せない!」ブレイドは叫んだ。
四人のライダーに緊張が走った。一時的に共闘していた四人に再び決裂の予感が見えた。
天音は肩を揺らしながら俯いている。
ワイルドカリスはブレイドの言葉を無視して、天音に向かって言った。
「ついに正体を現したなアンデッド。これが証しだ!」
赤色に染まったスキンを天音に投げつけ、ワイルドカリスは言い放った。

「天音ちゃんは、処女では無い! 貴様はアンデッドだ。正体を現せ!」

睦月は、戸惑ったように首を左右に振ってレンゲルラウザーを地面に落とした。
「は、始……? な、ナンダッテ? オンドォリ、ショ、ショ、ショジョジ、ヤ?」
剣崎は、しゃがれた声をあげた。

ワイルドカリスが俯いた天音の顔を手でこちらへ向けさせた時、わずかに浮かんでいた
不敵な笑みを隠そうと慌て表情を崩すのが見えた。
「芝居は終わりだ」ワイルドカリスはワイルドスラッシャーを天音の顔を裂くように放った。
顔から鮮血を放ったように見えた天音が体を捻った途端、さっき、引き裂いた股間のスリットの奥から、
いきなり毒針を持った太い触手が飛び出し、ワイルドカリスの首筋に突き刺さった。
毒針でワイルドカリスを捕えたまま、スリットから触手を生やした天音の白い体は、
醜くねじくれた体のティターンへと変貌していく。股間を濡らしていた赤い血は、色が透明に変化した。
血では無く、ティターンの涎を擬態したものだった。
静観していたギャレンは、その様子を見て、やっと視線を動かした。
520ティターンを追え 7:05/02/21 06:03:33 ID:cyrA+fQk
7. アンデッド・ポイズン

「始!」毒針を持つ触手がワイルドカリスに突き刺さったのを見て、ブレイドは弾かれたように動いた。
ワイルドカリスは自分の首筋に突き立てられた触手を、しっかり手で持つと、ブレイドに向かって叫んだ。
「剣崎、今だ!」
ブレイラウザーの一閃がティターンのアンデッド・ポイズンを持つ毒針のついた触手を叩き切った。
ティターンは叫び声を上げ飛びのいた。さらにブレイラウザーの突きでワイルドカリスから
引き離されたティターンをギャレンの銃弾が攻撃する。レンゲルも地面に落としていたレンゲル
ラウザーを拾うと、それを振りかざし、ティターンに向かって走った。
二人のライダーがティターンに向かうのを見て、ブレイドはワイルドカリスに視線を戻した。

「これで、ヤツはアンデッド・ポイズンを使えない。思い切り戦え……」ワイルドカリスは呟いた。
「始、そのために。だが、お前、大丈夫か?」
ワイルドカリスは苦しげに言った。
「……アンデッドの毒など……、俺には平気だ……。だが、融合しているカリスとパラドキサにとっては、
 そうでは無かったらしい…… 俺の中で暴れている。ううぅっ……」
ワイルドカリスの姿がゆがみ、一瞬、ジョーカーの姿が写った。ジョーカーを押え込むハートの
スーツの力が弱っている。
「始、パラドキサの治療はできないのか?リカバーのカードは?」
だが、ますますワイルドカリスの中のジョーカーとの葛藤は強くなり、体は震え、カードを
扱える状況では無かった。
「始、リカバーのカードを貸せ、俺が使う」
「剣崎、たのむ」
震える手でワイルドカリスはカードを手渡した。

<リカバー>
ブレイラウザーにラウズされ光となったリカバー・キャメルのカードがブレイドに吸い込まれた。
ブレイドに発現した膨大なエネルギー。それをラウザーに集め、ワイルドカリスに注ぎ込んだ。
暗黒に染まりつつあったワイルドカリスの体が眩く清い光に包まれた。
521ティターンを追え 8:05/02/21 06:06:00 ID:cyrA+fQk
8. 師弟 (1)

<バレット>
バレット・アルマジロのカードで強化されたギャレンラウザーの弾丸が、ティターンに
次々とヒットする。だが、硬質の外殻と、鎧のような強固な体表を持つティターンは、
ギャレンの銃弾を弾き返している。ティターンは左手に持った幅広の鎌状の剣で銃撃をかわし、
ギャレンに肉薄してくる。右手についたハサミの攻撃をギャレンは、ガッ!という音と共に
左手に持ち替えたラウザーの銃身で受け止めた。接近戦に持ち込まれたギャレンは、ボクシングの
戦法に移行する。右のジャブを加えながら、フットワークを使いティターンの攻撃をかわす。
鎌状の剣の横払いの攻撃を体を屈めて、やりすごしたギャレンは、一瞬の隙にオープントレイから
抜いたカードをギャレンラウザーにスラッシュした。
<アッパー>
アッパー・フロッグのカードが吸い込まれたギャレンの右手から繰り出された強烈なアッパーカットが
ティターンの顎を襲い、ティターンはレンゲルの前へ跳ね飛ばされた。

ティターンを目の前にレンゲルは、今だカードの選択を迷っていたが、やがて、思い切り良く
カードホルダーを閉じると醒杖レンゲルラウザーを振りかざした。

睦月の心の中には、あのタイガー・アンデッド=城 光の姿が映っていた。
レンゲルが次々と繰り出すラウズカードの力。ブリザード・ポーラーのカードの力が吹き出す
猛烈な凍気で、腕が凍傷でボロボロになり、体中傷つきながらも、そのすべてのカードの攻撃を
打ち破り、睦月に戦いのなんたるかを教えた、あの人。その姿が睦月の迷いを吹き飛ばした。
522ティターンを追え 9:05/02/21 06:07:48 ID:cyrA+fQk
9. 師弟 (2)

「ワーーーッツ!」
レンゲルのかけ声と共に醒杖レンゲルラウザーがティターンの剣と打ち合い火花を散らす。
払う、突く、切っ先のクローバー状の刃で切りつける。杖を振り回し間髪いれず、反対側の
リーダー部を叩きつける。その衝撃にティターンの剣が腕から吹き飛んだ。さらに、もう一度、
回転させ、クローバーの刃でティターンの胸の中央を突き飛ばす。
迷いを打ち捨てた睦月のレンゲルが繰り出す棒術は、ティターンを凌駕した。
それを、最初のころ睦月を訓練した橘のギャレンは感慨深く見つめた。

ティターンが再び透明となり姿を消した。レンゲルの張ったスモッグ・スキッドの結界は、
今だ周りを取り巻いているが、接近戦では透明になるのは得策と判断したのだろう。

だが、レンゲルは慌てなかった。
すぐさま腰を落としてしゃがみ込むと、左足を軸にレンゲルラウザーで円を描くように地面をなぎ払った。
何も無い空間に手応えがあり、何かが地面の転がる音がした。
「橘さん!」レンゲルはギャレンに叫ぶ。

ギャレンは、それに答えたかのようにカードをラウズさせた。
<ラピッド>
連射を強化するラピッド・ペッカーのカードを吸い込んだギャレンラウザーの機関銃の
ような連弾が突き刺さり、ティターンは堪らず姿を現した。

ラウズカードを使いこなす橘と、それに頼らない強さを見つけた睦月。かつての師弟は、
その戦法は異なりながらも、息のあったコンビネーションでティターンを圧倒した。
523ティターンを追え 10:05/02/21 06:09:52 ID:cyrA+fQk
10. 血の匂い (1)

一度、姿を消したものの、ギャレンとレンゲルのコンビネーションに、再び姿を現したティターン。
対峙する二人の仮面ライダー。その間をぬって、一筋の影がティターンに飛び掛かった。

鮮烈な赤に彩られた姿、それはワイルドカリス。アンデッド・ポイズンに侵された彼は、
ブレイドによって治療され復活した。ワイルドカリスは、両手の醒鎌ワイルドスラッシャーを振るい、
体全体のバネを使って、めぐるましい動きでティターンに切りかかる。
すでに、剣を失っているティターンは右腕のハサミで、それを受ける。刃のぶつかり合いが、
激しい金属音を響かせる。ワイルドカリスが戦いの本能に目覚めたかのように吠えた。
その動きは、ティターンをはるかに凌駕した。進化したカリスの持つ、ハートのスーツすべてを
統合したワイルドのパワー。その力を秘めるワイルドスラッシャーの輝く刃は、ギャレンの銃弾さえ
跳ね返す強固なティターンの体表をも切り裂いていく。アンデッドの緑色の血しぶきが空中に吹き上がる。

たまらずにティターンはワイルドカリスから一歩引いた。だが、後ろはレンゲルとギャレンが
固めている。ティターンは、苦し紛れに左腕の毒針を失った触手をカメレオンの捕食する舌の
ようにワイルドカリスに飛び出させた。スラッシャーを交差させ苦もなく受け止めたワイルドカリスは、
下段からティターンの顎から突き上げるようにワイルドスラッシャーを振り上げた。
ティターンが宙に浮き、首筋から迸るような血が飛び散った。

……と、その宙に浮いたティターンの姿が、また消えた。体に付着した血糊の後さえ、保護色で
見えなくなっている。ワイルドカリスは耳をすませるが、宙にあったティターンの着地の音が
聞こえない。ティターンは、どこに行った?

「同じことを!」
レンゲルは叫ぶと、再び沈みこみレンゲルラウザーで地面を弧を描いてなぎ払った。
ギャレンが、銃を構え、それを見守る。

だが、ワイルドカリスは、それには構わず宙を見上げた。
524ティターンを追え 11:05/02/21 06:11:57 ID:cyrA+fQk
11. 血の匂い (2)

ワイルドカリスは何も無い空間に向かって言い放った。
「いくら姿を消しても無駄だ。その血の匂いを、俺は逃さない」
ワイルドカリスの本性であるジョーカー。その本能は、己の標的の血の匂いを逃しはしなかった。

両手のワイルドスラッシャーを交差させ、エネルギーを注入する。刀身が激しく光り輝いた。
そして、その二本をブーメランのように次々と投げた。空中を回転して飛ぶワイルドスラッシャーは、
体を沈みこませたレンゲルの頭の遥か上を交差して飛んだ。何も無い空間から血しぶきが弾け、
ハサミのついた右腕だけがレンゲルの目の前に落ちた。レンゲルが振り向くと、ギャレンの
目の前に、右腕を切断され、大量の緑色の血を流すティターンが大きな音を立てて倒れ落ちていた。

空中には、切断されたティターンの左腕の触手が、近くの建物の屋上から風に揺られて垂れているのが見えた。
ティターンは、空中に投げ出されて姿を消した時、建物に触手を伸ばし、それにぶらさがって、
ワイルドカリスから逃れ、体を沈ませたレンゲルを飛び越え、油断したギャレンを攻撃して
突破しようとしていた。だが、ワイルドカリスの本性ジョーカーの嗅覚は、そんなティターンの
企みを見破った。

<ロック>
再びギャレンがカードをラウズさせた。そして、起き上がったティターンの左胸に
ギャレンラウザーの銃口を直接押し当て、引き金を引いた。
数発の衝撃と共に、飛ばされたティターンは左胸を押さえて苦しげな呻き声をあげた。

ロック・トータスのカード。その能力は「石化」。ティターンの心臓は石と化した。
いくら不死のアンデッドと言えど、心臓を石にされては肉体を維持することはできない。
倒れたまま苦しむティターンのベルトの二つのバックルが開いた。
525名無しさん@ピンキー:05/02/21 08:09:33 ID:N3tl4ES1
カード駆使のバトル描写がすごく良いです! そして始の問題行動&発言に(;´Д`)ハァハァ
ナンデシッテンダアンタ・・・
526ティターンを追え 12:05/02/22 02:13:33 ID:tGld6n6L
12. 合成

心臓を石化されて倒れ、腰の二つのバックルが開いたティターンに対し、ギャレンは、
プロパーブランクを取り出した。そして、レンゲルに向かって声をかける。
「睦月、こいつは二体分だ。おまえもカードを出せ」
その言葉で、レンゲルも剣崎の持つクラブのJを除き、残っていたクラブの8のプロパーブランクを取り出した。

ワイルドカリスは、その二人を見やりながら、いまだ右腕から血を噴出させるティターンに目をやった。
おかしい…… ワイルドカリスは、どこかに違和感を感じた。なにかを見逃している。
もどかしい思いを胸に、ティターンを見つめるが、それは倒れたまま動くことは無い。
溢れる緑の血が地面に広がっていくだけだ。血……
ワイルドカリスは、二人の仮面ライダーに向かって叫んだ。
「待て!封印するな。そいつは……」
だが、遅かった。既にギャレンとレンゲルは二枚のプロパーブランクを投げた後だった。

宙を飛んだブランクカードがティターンの体に突き刺さる。と、カードがティターンの体に吸い込まれた。
開いていた二つのバックルが閉じる。ギャレンとレンゲルは驚きの声を上げる。
ティターンが体を伸ばしたまま、なにか引っ張られたように起き上がった。体が、内側からブクブクの波打つ。
左胸から石になった心臓が排出された。代わりに右胸が鼓動を打ち始める。
「こいつは、二体の合成アンデッドだ。心臓は二つある」ワイルドカリスが叫ぶ。
「しかも、こいつはトライアルの能力を持っている」ギャレンも呟いた。

プロパーブランクの神秘的な力を取り込んだティターンは、トライアルの能力で液体からの再生を始めた。
右胸の心臓の鼓動とともに噴出する右腕の大量の緑の血が固まり、失った右腕として再生された。
左腕の二度にわたって切断された触手も二股に分かれ、先がコブのように膨らんだ。
そして、アンデッド・ポイズンを持つ毒針が突き出した。
「何をしている。二人とも早く離れろ!」ワイルドカリスの叫びが二人に飛ぶ。
だが、二人が動く前に、ティターンの再生した触手が伸びた。ギャレンとレンゲルの目の前に
ティターンの毒針が迫った。
527ティターンを追え 13:05/02/22 02:17:20 ID:iqX/2F2R
13. フォーカード(1)

カリスにリカバーのカードで得たエネルギーを与え、自身は、そのパワーを消費して膝をつき、
三人の戦いを見つめてたブレイドは、ティターンが復活するのを見て、立ち上がった。
ラウズ・アブゾーバーから二枚のカードを取り出す。
<アブゾーブ・クイーン>
<エボリューション・キング!>
ブレイドは、キングフォームに進化した。
ティターンに向かって、右手をかざす。右上腕と左腿のアンデッドクレストが輝く。
ギャレンとレンゲルの目の前に迫っていたティターンの毒針が止まった。そして、逆に離れて行く。
ティターンの体ごと、ブレイドに引き寄せられていく。タイムとマグネの力。
ブレイドの目の前に達したティターンは、二股の毒針の付いた触手をブレイドに飛ばしたが、
ブレイド・キングフォームを常に覆うメタルの透明な障壁に弾かれた。さらに、より強大に再生した
右腕のハサミで切りかかろうとしたが、それよりも早くブレイドのビートの力を持つ強烈なパンチが
顔面中央にヒットし跳ね飛ばされた。ティターンは再び大量の緑の血を顔から吹き出させる。
ブレイドは重醒剣キングラウザーを手に、ゆっくりと歩み寄った。

「剣崎!」
ワイルドカリスのベルトのラウザーに融合していたハートのスーツ13枚が飛び出し、
空中に整列した。その中の一枚を手に取る。
「剣崎、これを!」
それを、ブレイドに投げた。ハートの6「トルネード・ホーク」。

その様子を見て、ギャレンとレンゲルもホルダーからカードを取り出した。
ダイヤの6「ファイア・フライ」クラブの6「ブリザード・ポーラー」。同様に、ブレイドに
向かって、カードを投げる。ブレイドもまた右腿と胸中央のアンデッドクレストの光から
二枚のギルドラウズカードを生成させた。
スペード6「サンダー・ディアー」スペードキング「エボリューション・コーカサス」
合わせて、五枚のラウズカードがブレイドの手に集まった。
528ティターンを追え 14:05/02/22 02:20:25 ID:ryMKBW7E
14. フォーカード (2)

ブレイドの手に集まった五枚のカード。それを左手に持つキングラウザーに投入する。
<ハート、クラブ、ダイヤ、スペード6、スペード・キーング!>

キングラウザーの響きとともに、光となった「エボリューション・コーカサス」のカードの
対角状に四つのカテゴリー6のカードが配置された。四つの光のカードが中央の
「エボリューション・コーカサス」に集まる。それが、ブレイド・キングフォームの胸に吸い込まれる。
<フォーカード!!>
上段に構えたキングラウザーに四つの光の玉が現れた。

顔から血を流すティターンが再びブレイドに向かって立ち上がった。その顔は潰れ、醜悪な様相を呈し、
意味不明の叫びを上げている。もはや、痛々しい程の姿は、種族のため誇り有る戦いに望むアンデッドと
しての姿は微塵も無い。
(やってくれ) ワイルドカリスは、ブレイドに目で合図した。ブレイドも頷いた。
ブレイドは、ティターンに向けてキングラウザーを振り降ろした。

<エクストリーム・ショット!!!>
キングラウザーの高らかな叫びと共に飛び出した四つの光の玉。
トルネードの黒。ブリザードの紫。ファイヤーの赤。そして、サンダーの黄金の輝き。
その四つの光の玉がティターンに集まった時、凄まじい爆発が起きた。
周りを取り巻いていたレンゲルのスモッグの結界を吹き飛ばし、その衝撃は遠くのビルまでも震わせた。
強大なエネルギーの奔流は、ティターンの二体のアンデッドを合成していたトライアルの組織を跡形もなく消滅させた。

爆風が過ぎ去った後、地面に、かつてスコーピオン・アンデッド、カメレオン・アンデッドであった
二つの肉塊が音を立てて落ちた。そして、それぞれに巻かれたベルトのバックルが開いた。
ギャレンとレンゲルが、再びブランクカードを手に立った。プロパーブランクを失った今、
コモンブランクをそれぞれのスーツのバックルを持つ肉塊に投げた。それはカードに吸い込まれ、
ワイルドベスタとして、それぞれの手に戻った。戦いは終わった。
529ティターンを追え 15:05/02/22 02:23:24 ID:ryMKBW7E
15. 残り一体

ブレイド・キングフォームは、疲れたように振り向くとブレイバックルのレバーを引き、
変身を解いた。足がふらつき、体が傾く。それをワイルドカリスはスピリットのカードで
相川 始に姿になり肩で支えた。剣崎は、始に向かって微笑んだ。始も口元を微かに綻ばせた。

「二体封印……」ギャレンの橘は呟いた。
変身を解いた橘は、封印したカテゴリ10「シーフ・カメレオン」のワイルドベスタを手に見つめた。

睦月も、変身を解き、「ポイズン・スコーピオン」のワイルドベスタを見つめた。
クラブのスーツは、これですべて封印されたが、ラウズカードに頼らない戦いに目覚めた
睦月にはコンプリートの感慨は無かった。しかも、プライムベスタとしては揃っていない。
だが、ワイルドベスタは、そのスーツのラウザーでラウズすることにより、プライムベスタに変化する。
睦月は近い将来、剣崎の持つ「フュージョン・エレファント」と共に、クラブのスーツすべての
プライムベスタを揃えることになる。より強力な敵に、レンゲル最大の力を解放するために。

「これで残るアンデッドは、後、一体……」
橘は、剣崎を打ち破ったという強大な力を持つ最後のアンデッド。ダイヤのカテゴリーキング、
ギラファ・アンデッドのことを思った。最後の戦いは、もっと厳しいものになるのだろう。
だが、これまで苦しい戦いを潜り抜けたきたのだ、負ける訳にはいかない。必ず勝つ、そして、
すべてのアンデッドを封印する。
「いや……」
橘は、再び思い出したように思わず声を出した。そして、相川 始の後ろ姿を見つめた。始は、
寝ぼけてふらつく剣崎に肩を貸しながら、ときおり、言葉を投げかけるように歩いていた。

── ジョーカーが勝ち残れば、世界は滅ぶ。
その言葉の意味は……
530名無しさん@ピンキー:05/02/22 16:42:11 ID:mwfsuxc6
凄い迫力の戦闘でした!
エロ無しでもお腹いっぱいです(´д`)!
531ティターンを追え 16:05/02/23 06:27:21 ID:dVgml05e
16. 動体視力 (1)

橘は、愛機レッドランバスのエンジンを響かせ街を駆け抜けていた。師走も半ばを迎え、
クリスマスの装飾に彩られた街は、多くの人だかりに賑わっている。その様子を眺めながら、
路肩にバイクを止めた橘は、ポケットから携帯型のアンデッドサーチャーを取り出し、
しばし、ダイヤルを操作した。そして、再び、それをポケットに仕舞うと、代わりに携帯を出し、
リダイヤルから呼び出した番号をコールした。ほどなく、相手が答える。
「橘さん」
「広瀬、アンデッド・サーチャーに反応はあったか?」

「いえ、まだ何も無いわ。上級アンデッドだから人間に化けている間は反応しないもの」
「一瞬でもアンデッドの気配をさせれば、反応はあるはずだ、あきらめずに続けろ。
 俺も、また探し続ける」

「橘さん、そこまで一生懸命なのは橘さんのスーツのカテゴリーキングだからですか?」
「確かめたいことが…… いや…… アッ!」

「橘さん、どうしたんですか?」突然の橘の小さな叫びに広瀬 栞は、声を変えて問い掛けた。
「いや、なんでも無い。とにかく、アンデッド封印は、俺達の使命だ。それを忘れるな」
携帯を切った橘は大きく息を吐いた。そして、目の前で起きている出来事に、もう一度目をやった。

小学校高学年くらいの少女が、つまずいて倒れ込んでいた。はずみでスカートがまくれあがり、
ハイソックスに続く白いふとももが垣間見えている。女友達に手を貸されて慌てて立ち上がり、
スカートを直しながら、キョロキョロと周りを振り返る頭のポニーテールが揺れた。少女の視線が
向いた時、橘は慌てて視線を逸らせた。

「いかん……」橘は、心の中で呟いた。忘れようとしていた光景が、脳裏に蘇ってきてた。
さっきのティターンが化けていた天音の白い肢体。微かに膨らむ胸の中央に小さな豆粒ほどに
ピンクに色づいた乙女の証し。クールに静観していたようで、実は、橘は、それから、
目を逸らせることができなかった。
532ティターンを追え 17:05/02/23 06:29:14 ID:dVgml05e
17. 動体視力 (2)

橘はヘルメットをかぶると、バイクをスタートさせた。エンジンを大きく吹かせ、冷たい風に
己を晒し、心の中の幻影を振り払おうとする。

橘は学生時代、真面目な勤勉家で通っていた。大学で小夜子と付き合っていた時も、互いに奥手で、
それぞれ自分の研究に没頭する二人は、親友の一線を越えることなく、就職後の仕事に飲まれていった。
小夜子とは、その後再会し、愛を育んだものの戦いの中で哀しい別れを……
ボードに就職してからの橘は、ギャレンへの抜擢による厳しい訓練、後輩の指導、そして、死を掛けた
戦いに晒され、恋愛に浸ることも無かった。 自分の使命に疲れ、迷いがある時はボードの地下訓練施設にある
射撃練習場にこもり、標的に銃を向けた。睦月を鍛えた時に、バッティングセンターで行ったボールの
番号を読み取らせる動体視力を鍛える訓練。これも、橘がボードで自分を鍛えていた賜物だった。
鍛えられた橘の目は、高速で走るバイクからも、にぎやかな街の通りを歩く人々、一人一人の
顔や特徴を捕えて、剣崎から聞いたカテゴリーキングの人相と比べることができる。

橘の視線が、細面で眼鏡を掛けた男に向こうとした。だが、橘の視線は、そのまま男の肩ごしに流れた。
襟元にファーのついた上着をはだけ、赤いセーターを見せている少女の微かな胸の膨らみへ。

12月になっても暖かい日の続く今年は上着をはだけて歩いている女性が多い。上着を手に持ち、
セーター姿で通りを小走りに急ぐ美しい女性の姿も見える。はち切れそうに豊かな胸が走るにつれて揺れる。
だが、橘の視線は、それには構わず、ローラーのついたスニーカーで通りを滑って行く薄着の
小学生の少女の後に付いていった。小さなスカートのついたスパッツは、腰回りの幼いラインを
はっきり見せている。また、橘の脳裏にティターンの化けた天音の肢体が蘇った。その腰回りのラインは、
ワイルドカリスの手で、大股に押し広げられて……

「いかん、いかん!」橘は大きく首を振ると、さらにエンジンを吹かせ、街を後にした。

さっきの眼鏡の男・金居=ギラファ・アンデッドは、そんな橘を振り向いて見やり、不敵に微笑んだ。
533ティターンを追え 18:05/02/23 06:31:29 ID:dVgml05e
18. 墓碑銘 (1)

「オッス!睦月」
山中 望美が自転車を押しながら、公園のベンチで座る睦月に声をかけた。
「何、急に呼び出して?」
睦月は望美を見ると、俯きがちにベンチの傍らにおいた大きな紙袋を横目でチラチラと見やりながら、
思い切ったように言った。
「なあ、今から…… いいだろ」
その仕草で、望美には睦月の考えていることが分かった。自転車のスタンドを立てて、
ベンチの隣に座ると、深呼吸をし、そして睦月の肩にもたれ掛かるようにして言った。
「うん…… いいよ、遅くならなければ」
睦月は表情を輝かせ、望美の手を握った。望美も手を握り返し、家を出る時に両親に女友達と
出かけるからと言って来て良かったと思った。
     *  *  *

「ひゃぁん、あぁぁん、睦月…… あぁん あぁぁん」
薄暗いカジノの照明の中で、望美は熱に浮かされたように喘ぎ、声を上げる。
睦月がかつて家出状態の時にアジトにしていたカジノ。今も廃墟と化しているそこは、
こづかいの少ない二人には、格好の逢瀬の場所だった。

睦月が城 光=タイガー・アンデッドと嶋=タランチュラ・アンデッドによって、カテゴリーAの
支配を脱してから数日。睦月と望美は結ばれ、周囲に隠れながら、何回かのセックスを重ねてきた。
やがて、挿入感にも慣れ、望美は、拙いながらも快感を感じるようになった。
この前のセックスでは、睦月の突き上げる腰の動きに答え、ソファの弾力で自らも腰も
激しく揺らしながら、狂ったかのように互いの名を呼び合った。
「睦月、はぁぁ、睦月、睦月、はぁ はぁ 睦月…… 睦月、あぁ あぁ!」
「望美、望美…… くっ! はっ! 望美……」
その時、体の中でドクドクと脈打つ睦月の熱い迸りをコンドーム越しにも感じ、望美はえもしれぬ快感を感じた。

その記憶の残る望美は、睦月と熱い吐息をかわしながら唇を合わせ、下半身を洪水のように潤わせていた。
534ティターンを追え 19:05/02/23 06:34:20 ID:gy9VbTR9
19. 墓碑銘 (2)

ソファで抱き合う睦月と望美。傍らのテーブルには望美の上着とGパンが置かれ、シャツとブラをめくり上げ
胸の膨らみを晒し、下半身には毛布がかけられている。その毛布の下で、睦月の手が蠢く。
望美は自らショーツを脱ぎとばし、毛布の端から垣間見える白い足首に丸まって絡まっている。泉のように
湧き出る愛液に望美はヘアまでビショビショにし、睦月の指を甘い官能の世界へと誘ってる。
だが、当の睦月は、何か上の空のように落ちつきなく視線をアチコチに向けていた。やがて、
清楚に色づく乳首這わせた唇を離すと、睦月は望美の目を見つめて言った。
「望美、ちょっとこれ試してみないか」
睦月は、持ってきていた紙袋に手を入れてまさぐると、中からローターを出した。
望美は興奮の中で顔を真っ赤にしながらも、興味深そうに頷く。睦月がローターを紙袋から引っ張り出す。
その時、ローターのコードが引っかかって紙袋が倒れ、中のものが床にぶちまけられた。
散らばった大量の大人のオモチャ類を顔を赤らめながらも興味深そうに見つめる望美。
「何これ?」望美は、中にあった安全カミソリを不思議そうに見つめた。シェービングクリームと
散髪屋にあるようなハサミ。近くの瓶を拾ってラベルを見る。脱毛クリーム?

「睦月、何よ、これ」望美は問い詰めるように声質を変える。
睦月は、目を伏せがちに言った。
「あの、いいかな望美、アソコの……」
望美は理解した。睦月の望んでいることを。

睦月の頭の中では、ティターンが化けた天音の大きく広げられた無毛の丘が焼きついて離れなかった。
言葉を忘れ、悟られはしなかったがレンゲルクロスの中で前を固く膨らませていた睦月は、
戦いが終わった後も、その記憶をぬぐい去ることができず、つい、見かけたアダルトショップで
こづかいを使い果たしてしまった。そして、それから、さらに妄想される誘惑に耐えられなかった睦月は、
望美を呼び出す電話をかけた。

睦月は、望美の顔を伺うように見る。しばらくして、望美は睦月を見やるとニコッと笑いかけた。
睦月はホッとしたように顔を輝かせた。
535ティターンを追え 20:05/02/23 06:36:52 ID:gy9VbTR9
20. 墓碑銘 (3)

望美の笑いかけた顔を見た次の瞬間、睦月の目に火花が走り、一瞬ブラックアウトした。

睦月の苦手なブレイドのビート・ライオンのパンチ。何回か食らい、レンゲルから変身解除
させられたこともある。それにも似た、右足のわずかな踏み込みに同期した神速の右ストレートが
睦月の顔面にヒットしていたのだ。吹き飛ばされた睦月を、下半身を剥き出したまま仁王立ちし、
拳を痛そうに摩りながら、望美は冷ややかに見つめた。

「睦月って、サイテーーーーッツ!」
望美は言い放つ。睦月を背に、足首に絡まったショーツを履き直す。豊かに盛り上がったヒップを、
白いショーツが覆い隠し、手で裾を直す。
睦月は、四つん這いになり、鼻血をボタボタと手の甲に滴らしながら、その望美の言葉に、
懐かしいような響きを感じ、背筋にゾクゾクとした感触が走った。

「見損なったわ、睦月のヘンタイ!」
容赦なく言葉を投げかけながら、ブラを直し、キツそうにGパンを腰まで引き上げる望美に、
睦月は、縋るように声を掛ける。
「望美…… ちょっとくらい、いいじゃないか」
「まだ言うか、このロリコン!」

「だって望美、お尻までモジャモ……もう少し……」
その言葉で、望美の心の中がプチッと切れた。同時に何かが目覚めた。

ボタボタと睦月の手の甲に落ちていた鼻血の雫が、一瞬に手の甲一杯に増えた!
睦月が気がつくと、さっきまで、テーブルの近くでGパンを履いていた望美が、いきなり、
睦月の目の前に立ち、頭の上に大きく足を振り上げていた。そして、スニーカーの踵が睦月を狙う。

これはッ! 睦月が、ビートライオンよりも苦手な、あの彼女の必殺の能力ッッ!!
536ティターンを追え 21:05/02/23 06:40:13 ID:v0uFx4M0
21. 墓碑銘 (4)

頭の上に振り上げられた望美の凶悪な踵のプレッシャーを感じながら、睦月には
一瞬飛ばした先の未来の情景が垣間見えた。
強烈な踵落としで、床に這いつくばらされる。そして、そのまま、グリグリと踏みしめる足が
背中から腰に動いていく。それは、睦月の、あの彼女との出会いと、不思議な触れ合いの
思い出を蘇らせる。背筋にゾクゾクとした快感が走り、望美に踏みしめられた下で、睦月は、ついに……
望美の、さらに厳しく蔑む声が響く……
睦月は、この地に自分のエピタフ(墓碑銘)が刻まれるのを感じた。睦月は、運命に身を任せようとした。

「本当に、それでいいのかい?」
「それこそ最低だな。睦月、一体、何を学んできたのだ」
暗闇の中から声がした。振り向いた睦月のイメージに中に、あの二人の姿が居た。
嶋と光。睦月を導いた二人。あの後の再三のリモートのカードの解放にも答えずラウズカードに
封印されたまま眠り続ける二人が、今、睦月の心に呼びかけていた。睦月の心に運命と戦う気力が湧いてきた。
「いえ、戦います。こんな運命なんかに負けません!出さずに耐えてみせます」
「それでこそ睦月君だ」嶋は頷いた。光も感慨深そうに笑みを浮かべた。

「睦月君、では君に、もう一つ試練を与えよう。君なら、それにも打ち勝てるはずだ」
嶋の言葉に光は頷くと、スラックスのベルトを外し、ショーツごとスルスルと脱いだ。露になった光の
股間はツルツルに剃り上げられていた。睦月は、ゴクッと唾を飲み込む。
光は、嶋に腰を支えられながら、股を開き、隠すべく無い、サーモンピンクの媚肉に指を添えて、睦月に囁いた。
「睦月が、この方が好きだと言うから剃ってきたのだ。どうだ…… 私のココ…… 奇麗か?」
睦月は言葉も忘れて頷き、無毛の、そこを凝視した。

二人の姿は消え、現実の時間が動き始めた。あれは睦月の煩悩が見せた幻だったのだろうか。
さらなる重荷を負わされた運命に、睦月は前を今にも爆発しそうに、いきりたたせ、ため息をついた。

望美の踵が力を込めて振り下ろされた。これから、睦月の運命に打ち勝つための戦いが始まるのだ。
537名無しさん@ピンキー:05/02/23 11:44:05 ID:X0boUQr9
乙。睦×望イイ!
喧嘩しながらも幸せそうでつな…ハァハァ
538ティターンを追え 22:05/02/24 05:23:50 ID:NFXSwTiY
22. 甘えんぼ (1)

夕闇の中、天空に上がった満月の照らすハカランダ。その奥まったカウンターで剣崎と虎太郎は、
注文の紅茶とミルクを運んだ始と語らっていた。
「まさか、芝居だったなんて。僕、また君がジョーカーに戻るんじゃないかと思って心配したよ」
虎太郎が始を心配していたことを語りかける。それを、始は頷きながら耳を傾けている。
昔なら考えられない光景だ。
「始、役者になれるよ」
剣崎は微笑みながら冗談ぽく混ぜ返す。しかし、この軽そうな剣崎の力が、今のなごやかな状況を
創り出したことを、始も虎太郎も分かっている。互いに違う立場・種族にも関らず、友として過ごす、
この時間を三人は貴重なものとして楽しんでいた。
「始、それから、あれも本当は芝居だっただろ」
「何の話だ?」剣崎の言葉に始はカウンターで作業していた手を止めて見返した。
「昼間の天音ちゃんのことだよ、最初から分かってたんだろう」剣崎は笑って話す。
「いや、分からなかった」
「おい、始?」
問い返す剣崎に訳の分からない虎太郎が話しかける。
「ねえ、ねえ、何の話、それって」
「いや、何でもない。ライダー同士の話だ」始は静かに答える。
「ちょっと、僕だけ仲間はずれ?」
情けない声を上げる虎太郎に、剣崎は言った。
「そうだ、うん、虎太郎には刺激が強すぎる」
そう言った剣崎は、何かを思い出したように、唾を飲み込んだ。
「始さん! あ、剣崎さん、いらっしゃい」
宿題を追えた天音がエプロンを巻いて店に出てきた。それを見て、昼間のことを思い出した剣崎は、
目の色を変え、しどろもどろに声を上げた。
「あ、天音ちゃん、ああ、ショ、ショ、ショジョジ……」
「剣崎、何を言っている」
カウンターの始が、お盆で剣崎の頭を叩きつけた。
539ティターンを追え 23:05/02/24 05:26:11 ID:NFXSwTiY
23. 甘えんぼ (2)

「イッテーッ!」
始に金属製のお盆でツッコまれて頭を抱える剣崎に天音は笑いだす。
「剣崎さん、おかしー、何言ってんの?」
「剣崎は、仕事で疲れているらしい」始が代わりにフォローする。

「始さん、そう言えば今日、剣崎さんの密着取材の仕事だったんだよね。いい写真撮れた?」
「ああ、撮れたよ。雑誌社に全部送ったけど、まだ記事になるかは分からない」
「始さん、一日がんばったんだもの。雑誌に載るといいね」
天音と始のやりとりに、虎太郎は、そっと囁く。
「始、君、今日のこと天音に、そう言ってたんだ」
ティターンの毒に操られているかもしれない剣崎を見張るため、始は一日剣崎に貼り付いていた。
その時、天音が大人しく待っていたのはこういうことだったんだと虎太郎は理解した。
だが、虎太郎は、始にまとわりついていた天音の聞き分けの良い態度に、つい問い掛けてしまう。
「だけど、天音ちゃん、始が一日居なくて寂しかったんじゃないの?」
「んーん、始さん一時間置きにメールくれたもの。全然寂しくなんかなかったよ」
天音はポケットから携帯を取り出すと、自慢げに見せた。

そこへ、やっと始の盆ツッコミから立ち直った剣崎が疑問そうに呟く。
「あれ?始、お前、昼間メールするのに携帯を貸せって言ってなかったか?」
今日のティターンをおびき出す芝居は携帯メールでライダー間の打ち合わせをした。それを、
言い出したのは始だが、実際のメールは貸し出した剣崎の携帯で行われた。

始はポケットから自分の携帯を出すと、笑いながら言った。
「これはプライベート用だ。仕事とは別だ」
「そうだよね、始さん」
始と天音は笑いながら顔を見合わせた。
540ティターンを追え 24:05/02/24 05:27:57 ID:NFXSwTiY
24. 甘えんぼ (3)

「それでね、今度の休みだけど」
天音が始にねだるような目線で話しかけた時、店の厨房から声がした。
「天音ぇーー、ちょっと手伝ってぇ」
「お母さーーん、私、始さん達と話を」
「天音ぇー、手が足りないのーー、お願いーー」
「もう仕方ないな、始さん、ちょっと行って来るから」
遙香の声に、天音は残念そうに始を見やると、店の厨房の方へ歩いて行った。

「始、お前、友達だと思ってたけど、携帯のこととか、結構ドライに割り切るんだな」
剣崎は、まだ頭をさすりながら、始に言った。
「こちらは、遊んでいては金は手に入らないのでな。今日のカタが済んだら、明日は仕事だ。
 人間の世界は、こういうところが苦労する。だが、それも悪くない」
始は、まんざらでも無いように語る。
「来週は天音ちゃんに付き合うことになっている。なにかと金は必要だ」
「始、君も苦労してるんだ」虎太郎は頷きながら言った。
「まあ、でも幸せで何よりだよ。それと、始、やっぱり、あの天音ちゃん偽者だと最初から
 分かってたんだな。俺達をからかうつもりで……」
笑いながら話す剣崎に、始は真面目な顔で言った。
「いや、本当に分からなかった。だから確かめた」
「確かめったって、始、おい…… もし、本物だったらどうするつもりだったんだ、あんなこと」
「それは問題無い、いつものことだ」
「いつもって…… じゃ、あの小瓶とかは……」
剣崎は、ワイルドカリスが、なにげなく取り出したローションの瓶やスキンを思い出した。
「あれは、俺達の必需品だ」
大真面目な顔で話す始に、剣崎は戸惑ったように言葉を濁す。それを虎太郎は不思議そうに見ている。
その時、始が急に言った。
「そんなことより思い出した、そう言えば、お前、俺の目にレモン汁をかけてくれたな」
541ティターンを追え 25:05/02/24 05:29:28 ID:NFXSwTiY
25. 甘えんぼ (4)

昼間、剣崎がティターンに操られていると思い込んだ始が、剣崎をストーキングしていた時、
剣崎は常時、始の視線を感じるのに落ち着かず、追って来る始の目にレモン汁をかけて逃げたのだ。
剣崎は目をそらせながら答えた。
「え、やだなぁ、あれは俺じゃないよ。アンデッドだよ、アンデッド。やつが変身してたんだよ」
明らかにごまかしにかかっている様子に、虎太郎は、ミルクのグラスを持つと腰を引いて剣崎から離れた。
「嘘付け!」
始はイタズラっぽくニヤリと笑うと、紅茶用に切っていたレモンを掴み、剣崎目がけて汁を飛び散らせた。
「ああ、かーっつ、痛っ!」
目を押さえる剣崎の後ろで、さらに別の声がした。
「や、何?始さん、剣崎さんどうしたの?」
戻ってきた天音が、勢いよく飛び散ったレモン汁を頬から滴らせていた。
「ごめん天音ちゃん、大丈夫?」
始は慌ててお絞りを用意しながら、天音に謝った。
「剣崎のやつ、付いて来る俺を嫌がって、俺の目にレモン汁をかけて逃げたんだ。そのお返しをしてたんだよ」
「あーーっ、剣崎さん、始さんに、そんなことしたの!ひっどーい!!」
「天音ちゃん、だってさぁ、始のやつ」剣崎は、顔を押さえながら呟く。
「始さんは仕事だったんだもの。始さん悪くない」
「天音、そう決めつけちゃ」
無条件で始の肩を持つ天音に、一言話そうと、天音の方を向いた虎太郎は、しばし、ポカンと天音の仕草を見つめた。

天音の鼻先から頬にかけては、始が勢いよく迸らせたレモン汁が点々と滴り、半開きの唇は垂れた雫で濡れて、
艶やかに光っている。鼻がひくひくとかすかに動き、目は虚ろで、何かを思い出したかのように、
ため息をつく。やがて、舌をペロッと回して唇まで垂れたレモン汁を舐め取ると、鼻に垂れた汁を
一差指で取り口咥えて味わうかのように吸った。

別に意識しなければ、なんということの無いシーン。だが、虎太郎は天音の仕草に、今までと
違うものを感じ取った。天音の仕草が、なにかとても艶めかしく見えた。
542ティターンを追え 26:05/02/24 05:32:18 ID:hEUWQbG/
26. 甘えんぼ (5)

言葉を失った虎太郎に構わず、始が渡したお手拭きで、顔の雫を、事もなげに拭い取った天音は
始にねだるように話しかける。
「ねぇ、ねぇ始さん、来週、東京ディズニーランド行きたい」
「ああ、いいよ、天音ちゃんの行きたいとこならどこでも」
始は剣崎にも、お絞りを手渡しながら、笑顔で答える。
「始さん、天音、この前、買ってくれた服来て行くね」
そして、天音は、始のそばに近づき、耳元で囁くように言った。
「あれ…… 二着あるから…… いいよ…… 過激で…… 破いても……」
天音の言葉のいくつかが途切れ途切れに虎太郎に聞こえる。
「ワイルドな…… 始さん…… 好き…… 縛って……無茶苦茶…… 熱いの…… 一杯……」
目をうっとりさせて囁く天音に、虎太郎は表情を凍らせて聞き入っていた。

「天音ーーーっ、来てぇーー」
また、遙香がこちらを向いて天音を呼んでいる。
「天音ーーーーっ。天音ったらーーー」
天音は、今だ始の耳に口を近づけて、なにか囁いている。
呼び続ける声に、虎太郎は代わりに遙香に答え、目をやった。
「姉さん!天音は、今……」
言いかけた虎太郎の言葉が再び固まった。

「もう、お母さんたら…… はーーーい、ちょっと待ってーーー」
天音は遙香に返事をすると、始の手を取り、カウンターの影に隠れるようにして、いきなり
始の人差指と中指をを咥えた。始の指を深く飲み込み、チュッチューーーウと小さな音を立てて、
吸い込んでいる。目を閉じ、頭全体を前後に揺する。時折、口から出しては唾液で濡れた指を
唇や頬になすり付け、次に舌先だけで味会うように指先を舐めた。目には妖しい光をたたえ、
その表情はまるで恍惚の虜と化した大人の女性に見えた。
お絞りで顔を拭い終えた剣崎は、いきなり目の前で繰り広げられている光景を唖然として見つめた。
543ティターンを追え 27(了):05/02/24 05:35:26 ID:hEUWQbG/
27. 甘えんぼ (6)

天音はやがて唾液で濡れた始の指を、そのつけ根まで、舌でぬぐい取ると、カウンターを離れた。
「じゃーね、始さん、また」
そう言うと、遙香の方へと歩いて言った。始は、天音が舐めた指を見やると、にこやかな顔で剣崎に言った。
「天音ちゃんは、甘えんぼだな」
「そうか?」
剣崎は不審そうに答えた。いや、甘えんぼかもしれないが、あの仕草は子供のものとは……
── 天音ちゃんは、処女では無い。
あの始の言葉は、ティターンの正体を暴くための嘘では無かったのか?

エプロン姿の遙香が、にこやかな笑顔をたたえて、始達のいるカウンターにやってきた。
「始さん、良かったら、剣崎さんと階下の部屋で話したら? 店は私と天音で大丈夫だから」
客にコーヒーを運んでいた天音は、遙香の言葉を聞いて不満そうに頬を膨らませた。
「はい、済みません遙香さん」始は剣崎を促して、カウンターを立った。
「虎太郎は、どうするの?」
今だポカンと口を半開きにして惚けたようになっていた虎太郎は、遙香の声に我に返ったかのように席を立った。
「うん、姉さん、僕も行くよ」そして、グラスのミルクを一気に飲み干した。
「虎太郎どうしたんだ」
「なんでもないよ剣崎君」剣崎の問いに、虎太郎は引きつった笑いを見せた。

「さあ、さあ、始さん、気にしないで行って、行って。後で、また私が紅茶持って行くから」
遙香は、まるで急きたてるように始の背中を押すと、始を熱い目で見つめ、笑顔で見送った。
優しげに微笑む遙香に、虎太郎はさっきのことは気のせいだと思うことにした。

始の耳元で囁く天音を見つめる遙香の目には、嫉妬に狂い、憎々しげに睨みつける怪しい光が見えた。
そして、口調だけは、いつもの優しい声ながら、まるで始から引き離すかのように天音を呼び続ける遙香に、
虎太郎は自分の姉の初めて見る一面を感じていた。

(了)
544ティターンを追え 後書き:05/02/24 05:39:10 ID:uSo83qeH
以上で終わりです。長々と、どうも。
エクストリームショットは、TVではフォーカードになりましたが、せっかくなので使ってみました。
カードダスではジャックフォームのコンボになっているようですね。
響鬼も始まって、こちらで新しい、お話しが読めること期待しています。
545名無しさん@ピンキー:05/02/24 17:13:50 ID:yKrHVpWd
超乙です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

いいですね!一つのちゃんとした話になってて鳥肌たちました!

橘さんの行動がかなり面白かったですよ
546名無しさん@ピンキー:05/02/24 21:14:22 ID:5bqbmvJD
お疲れ様でした。読みごたえありました。
戦闘、シリアス、エロ、ほのぼのとまんべんなく入ってる中に混じるギャグが少しも浮いてないw 
睦月×望美パートのタイトルを気にしていたらこういうオチとは。いろいろな意味でニヤつきました。
天音ちゃん、Mだったのか。始にいろいろ「教育」されてるんでしょうな。……幸せそうでなにより。
もうほんとに、ごちそうさまでした!!
547名無しさん@ピンキー:05/02/25 22:06:31 ID:bmMtGCVU
羽美×剣崎キボン!
548507:05/02/26 02:51:33 ID:qUxbRQnu
今、ヒビキ×カスミを書いている人間ですが。

…なんで、普通に布団の上でいちゃこらしてる図が浮かばないんだこの二人。
その代わりに、露天風呂とかテント内でとかは容易に思いついたが。
549366:05/02/26 16:48:48 ID:+rJ/Dn92
すみません、私用でめちゃくちゃ遅くなってしまいました…>503サンゴメンネ
賞味期限切れバレンタインネタで、 エ ロ は あ り ま せ ん 。多分。
550366:05/02/26 16:50:17 ID:+rJ/Dn92
 バレンタインデーは親しい人に贈り物をする事が、海の向こ
うでは一般的だ。だから、大学時代に、男性である橘が、女性
である小夜子にプレゼントした事は、なんらおかしな事ではな
いのかもしれない。

 二月十四日。小夜子はその日がバレンタインデーであること
をすっかり忘れていた。日本にいた時は、町に溢れるチョコレ
ートの匂いに嫌がおうにも思い出されたが、異国の地で、それ
を思い出させる物はあまりに少なかった。
「はい」
 小夜子は最初、何の事か分からなかった。大学の帰り道、同
郷の友人から手渡された、かわいくラッピングされた箱。開け
てみると、中から出てきたのはトリュフチョコレートだった。
それもベルギー産の高級品。
「うわぁ、どうしたの、これ?」
「バレンタインだから、小夜子にも何かあげようと思って」
 一つ摘んでほおばると、甘い香りが口いっぱいに広がった。
「バレンタインにチョコレートって…日本じゃあるまいし」
 苦笑しつつ、小夜子は残りを入れた箱をラッピングし直して
、大事にしまった。
「日本でチョコを配るのは、女の子の特権じゃないか。こっち
だったら性別は関係ないし、甘いものだったら女の子の方が好
きそうだし」
 一通り言うと、橘は何か言いたげに小夜子を見た。
「…まだ何かあるの?」
「小夜子からは、何かないの?」
 いかにも物欲しげな顔で、橘は言った。しばしの間、沈黙が
その場を支配する。
「…そんな、私、チョコとかそんなの持ってきてないわよ」
「俺は何でも良いよ?」
「ちょっと、そんな簡単に言われても…」
551366:05/02/26 16:51:15 ID:+rJ/Dn92
 小夜子はその時、本当に何も持っていなかった。翌日に、と
いうのもどうかと思うし、ホワイトデーという概念はアメリカ
にはない。しばらく考えて、小夜子はあることを思いついた。
辺りを見回し、誰もいないのを確かめる。キャンバスの裏手に
ある小道には、人影はない。木立ちは、良い具合に目隠しにな
る。
「じゃ、目、瞑ってくれる?」
「うん?」
 橘は首をかしげた。お菓子のお返しで、目を瞑る必要がある
のだろうか。
「いいから、ほら、目、瞑って」
「う、うん」
 小夜子の剣幕に押され、橘は目を瞑った。小夜子が動いたの
か、衣擦れの音が聞こえた。細い腕が首に巻き付く。体重がか
かり、引き寄せられて上体が少し傾く。
「?…小夜…」
 甘い香りがした。カカオの香りに混じって、微かに女性の甘
酸っぱい香りがした。
552366:05/02/26 16:54:39 ID:+rJ/Dn92




「…っ!?」
 びっくりして、目を開けると、小夜子のちょっと照れたよう
な笑顔があった。
「…!…っな、今、何っ…!?」
 頬を押さえて、顔を真っ赤にして、橘は小夜子を見た。あん
まり慌てていたので自分の荷物を落とした事にも気がついてい
ない。
「橘くん、全然気付かないんだもん。…他にあげられる物、持
って無いから、今のがお返しでいいでしょ?」
 小夜子は悪戯っぽく笑って、小道を歩き出した。
「だからって、そんな、キ…キスなんて…」
 橘は慌ててカバンを拾い、まだ赤い顔で小夜子を追いかけた。
「あら、ほっぺにキスなら挨拶で慣れてるじゃないの」
「そういう問題じゃないだろう…」
 うそぶく小夜子に、橘は溜め息をついた。まだ心臓が高鳴っ
ている。そんな橘を尻目に、小夜子はくるりと向き直り、少し
上目遣いに首をかしげた。
「じゃあ…」
 くすくすと笑いながら人差し指を伸ばして、
「こっちの方が、よかったかしら?」

 触れた小夜子の指先には、まだココアの香りが残っていた。
553名無しさん@ピンキー:05/02/27 23:04:37 ID:jMwHUbRl
キタ━━━(*0M0*)━━━━!!
554503:05/03/01 18:48:01 ID:hdKs2lVF
>>549
うおぉ、相変わらず萌えですよネ申さま_ト ̄|○
これからもお暇とネタがあったら降臨して下さると嬉しいです(*0M0)ノシ
555名無しさん@ピンキー:05/03/06 02:45:28 ID:+fgy6f9w
保守上げ
556名無しさん@ピンキー:05/03/07 17:44:45 ID:vnTvqheX
(´・ω・`)
557名無しさん@ピンキー:05/03/07 21:24:39 ID:TJkPrthG
>507
リ、リクエストしても良いですかの?
ヒビキ×カスミンの「初めて」のSSはどうでしょうか〜。
すっかりできてる甘々もよいが、できあがるちょい前からの話が読みたいのでございます。
558507:05/03/07 21:32:38 ID:HkZq7ZGy
>>557
それも面白いねぃ。
今書いてるのが「出来上がってる」モードなんで、ネタがあれば書くかも。
559557:05/03/07 21:35:50 ID:TJkPrthG
>>558
ぜ、ぜひぜひおながいします!!
首をなが〜くして待っておりまする。
560507@響鬼6話小ネタ:05/03/08 23:57:46 ID:b1RIftqN
蟹退治後、海岸にて。
「あいたた・・・くないっ! 香須実、背中の方よろしく〜」
「・・・・・・・・・・・・」(薬塗り塗り)
「・・・ぃたっ! くないっ! おー効いてる効いてるっ」
「・・・・・・・・・・・・」(薬塗り塗り)
「いやぁ、自分で言ったこととは言え、太鼓が効かなかったらどうしようかと思ったぜ」
「・・・・・・・・・・・・」(薬塗り塗り)
「やっぱ蟹は弦の人のがいいんだろうなぁ。ま、終わりよければすべてよし、っと」
「・・・・・・・・・・・・」(薬塗り塗り)
「って、香須実? もしもし、香須実さん? おーい?」
「・・・また、無茶して。こんなに沢山怪我して・・・」
「・・・何泣いてるの。ちゃんと帰って来たんだからいいでしょ」
「泣いてなんかいません! 泣いてなんか、ないて、なんか・・・」
「はいはい。泣いてないんならべそかいてるってことにしとくか?」
「またそうやってふざける!! ・・・待ってるのだって、結構大変なんですからね?」
「・・・ん。今度はもうちょっと上手くやるさ。もう香須実が泣かないように、な」
「もう、また茶化して・・・んっ?!」
「・・・本気で言ったんだけど? 素直な口が利けないんならもっと長いこと塞ぐぞ? 舌も入れちゃうよ?」
「・・・格好つけるなら服着てからにして下さい!! もうっ!!」
「お、こりゃ失礼♪」

イブキ登場で三角関係ですか? って感じですけど、こんな風にいちゃいちゃしてる2人が好きなのです。
それでは。
561名無しさん@ピンキー:05/03/09 00:47:35 ID:Wy1XWucP
>>560
_ト ̄|○
562名無しさん@ピンキー:05/03/09 01:32:06 ID:VxLnvCWd
>>560
ネ申!
悶えさせていただきました。
執筆中の作品も楽しみにしてまーす!
>>560
おおおおお、神よ!
これからもよろしくおながいします!
564507@保守がてら予告?:05/03/11 00:41:43 ID:PfQnfGqx
「こんな昼間から冗談よしてっ」

「…やっぱ、嫌か?」

「またこんなところでするの…?」

「もっと乱れた香須実が見たくなる」

「いつまでも子ども扱いしないで」

「…こんなことしてないさ…っ」

裏之巻「絡む声」

BGMは「褌」…じゃなくて「輝」でどうぞ。
565名無しさん@ピンキー:05/03/11 00:42:52 ID:5icORXik
カスミはヒビキに対してはタメグチじゃないか?
何かさん付けしてる割に凄く対等な立場というか・・・

4話の「大人になったな」発言から結構昔から付き合いがあると予想
若ヒビキ(20代)と若カスミ(10代)の話なんて読んでみたいっス
566名無しさん@ピンキー:05/03/11 00:47:52 ID:PfQnfGqx
>>565
うん。読み返してから気づいてorzだったよ。書き直したいくらい。

それも面白いっすね。都条例に引っかかりそうなのでもセーフなのでも。
567名無しさん@ピンキー:05/03/11 10:41:16 ID:5hOleC/B
本編の熟年夫婦みたいなノリはいつからなんだろうね<ヒビキと香須実
組んだばかりの頃は>>560みたいに香須実も敬語使ってたりして

まあ要するに敬語香須実萌え!と世界の中心で叫びたいとです
568名無しさん@ピンキー:05/03/11 22:58:09 ID:uAJnokiu
・いつヒビキと香須実は出会ったのか
・いつから香須実は飛車になったのか
・っていうか前任のヒビキさんの飛車って誰よ
・そう言えばヒビキさんの師匠ってどんな人なんだ

まだたったの6話しか放送されてませんが、気になる要素は色々と。
そしてキャラも分からん内から御曹子×その弟子とか言ってみるテスト。
569名無しさん@ピンキー:05/03/12 09:39:00 ID:Udwrt2hU
こんなにゆっくりしたの久しぶり・・・  

香須実はゆっくり白いお湯の中で手足を伸ばした。ヒビキの飛車になって一年。
まだ二十歳になったばかりの彼女には、いささか飛車の任務は重かった。無論いちろうの娘だけあって十分すぎるほどの働きぶりなのだが・・・

「おーい香須実ちゃん!いいお湯?生き返るねーやっぱり日本人は風呂だね?」

「やだ!ヒビキさん!親父みたいなことしないでくださいっ!それにもうきちんと仕事してるんだから、ちゃんはやめてくださいっ]
竹の敷居越しにヒビキがいる・・・平静を装いつつかなり動揺しながらも香須実は言葉を返した。

「ちゃんと肩までつかるんだよー!風邪なんか引かせたら俺がおやっさんに怒られるんだからサー!」
「もうっ!いつも子ども扱いなんだから!」

どう聞いても・・・兄と妹の会話だわ・・・香須実はため息をつく。

「こんなところで何なんだけどさーもうこの辺に山彦さんたちいないと思うんだよねー
今日はここに泊まりで、明日は移動かなーと思って。どうよ?香須実ちゃ・・・香須実さん」

「旅館に泊まる経費なんてありませんっ!」

「まあ堅いこと言わないで・・・半年まともな休みなかったしさーいいんじゃない?
ね!香須実さん、あー俺のぼせそう・・・と言うわけで部屋二つとるよー」

ヒビキが豪快に。あがる気配・・・香須実は上気した顔でため息をついた・・・どきどきしちゃったりして馬鹿みたい。そうよねあくまで妹兼仕事仲間だもんね・・・
香須実もゆっくりお湯から立ち上がった。つくづく自分の体を眺める。白い肌がほんのりピンクに染まり・・・
大きくはないが形のいい乳房に桜色のベルがそっと乗っている・・・飛車の激務のせいか細すぎる体だが女性らしさは失わない程度・・・
いや、どちらかというと乙女らしさと言うべきであろう。可愛いおへそのしたにはやわらかな叢があった。
570名無しさん@ピンキー:05/03/12 10:28:50 ID:lGy3yQsR
イイ!!
続きキボンヌ
571名無しさん@ピンキー:05/03/12 10:38:58 ID:Gx9uXJ57
呼び方が今と違うのがイイ!
「香須実」はこの後ですかね。
572名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:28:16 ID:Udwrt2hU
こんないい女と一年もキャンプしながら手をつけないなんて!・・・私魅力ないのかしら・・・
とはいえ香須実にも男性経験はない。ヒビキにもつんけんして妹以上に昇格しようがないのが正直なところだ。

旅館の備え付けの浴衣に袖を通し、香須実も部屋に向かった。

やっぱりお客さんいないわ・・・魔化魍なんて出たら観光地も上がったりね。

心なしか従業員も少ない気がする。香須実は急に心細くなった。

あやめの間・・・の隣がヒビキの部屋らしい

「・・・ヒビキさん・・・もう寝た?」

「寝てるわけないでしょ。まだ九時だよ。91,92,93・・・よし!」
戸を開けると、ヒビキは浴衣姿でトレーニング中だった。
少し汗ばんだヒビキの笑顔を見てやっとかすみも笑顔が出る。

ヒビキは香須実の姿に息を呑んだ。子供だとばかり思っていた香須実に思いのほか色気を感じたのだ。
浴衣だからかな・・・

柔らかな髪をアップにし、薄化粧した香須実はヒビキが見た事がない姿だった。
あわてて腕立て伏せにかかる。
573名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:44:36 ID:Udwrt2hU
「ジュース飲みますか?」
「ありがたい!・・・あれ?香須実ちゃん、やけに優しいじゃない?明日は大雪か・・・嵐になるかな?」

ヒビキの不自然なほどの陽気な声が香須実を逆に辛くする。
ジュースを手渡して
香須実はそっと窓際にたたずんだ。

渓流の静かな水音がする。時折遠くで雉の鳴く声。
漆黒の闇に吸い込まれそうになりながら、香須実はかろうじて体を支える。
ヒビキは香須実の白い首筋から目が離せなかった。

突然、香須実の体がふらついた。

「おっと!」
ヒビキがすばやくかすみの体を抱きとめる

「ここに来てからろくに食べないからだぞ!俺たちは体が資本なん・・・何泣いてんだ?」

「わからない・・・」

香須実の目から大粒の涙がこぼれていく。ヒビキは抱きしめたい衝動をこらえながら、
香須実の体を離した。

「さあーてっと!明日も早いしとっとと寝よう!かすみ、疲れてんだよ!ヒビキでも・・・じゃなかった、いびきでもかいてねりゃーよくなるって!」
「ヒビキさん・・・私」

泣きながら言い募る香須実に、ヒビキは背中を向けた。
574名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:48:26 ID:Udwrt2hU
「あのさあ・・・香須実ちゃん。俺も一応男なんだからさー・・・気を使えよ。」
「ヒビキさん、私のこと妹としか見てないでしょ!なら大丈夫じゃない!」

「そう思うことにしていた。無理やりさ。今は一人の女に見えて困ってる。って何言ってんだ俺!」

ぽかんとして香須実はヒビキを見つめる。

「ほら!早く部屋でないと、押し倒すぞ!脱がせるぞ!やっちゃうよ!ほらほら!」

香須実の背中を押しかけたヒビキは、その華奢な感触と温かな体温に思わず手を引っ込めた。

「ヒビキさん、私もう子供じゃない。」
「か・・すみ・・・」

香須実はしっかりヒビキにしがみつく。まるでそうでもしないとヒビキが消えてしまうかのように。
「好きだったの!ずっと小さいときから!はじめてあったときから!」
「・・・香須実ちゃん・・・」
「もう妹はいや!仕事のパートナーだけなのもいや!」
「あのさ・・・」
ヒビキは遠慮がちに香須実の顔を覗き込んだ。
「この十年一気に魔化魍増えたよな。そいで持って鬼さんたちも大忙し。
さらに本部も猛士も大忙し。俺も香須実ちゃんもおやっさんも大忙し。香須実ちゃんのことは正直棚上げしてたようなところがあるな。」
「それってどういう意味?」

ヒビキは何を言うつもりなんだろう。何より香須実は今ヒビキの腕の中にいる。

「俺も香須実が好きだってこと。それと今にも手を出しそうだってこと!」

言うが早いかヒビキは香須実に口付けた。
長いキスの後、苦しいくらい霞を抱きしめ、「さあて、我慢できなくなるから部屋に帰ってちょ。」

「やだ!帰らない!いいの!ヒビキさんの好きにしていいのっ!」
575名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:52:37 ID:Udwrt2hU
ヒビキの目にやさしい色と困った色が浮かんだ。
「もういや!待ってるだけなのも、妹な・・・ん・・・!」
ヒビキが言い募る香須実の唇をふさいだ。

「おやっさんに殺されるな。鬼にだけは娘はやらないって常々行ってたからな。」ヒビキは苦笑した。

どこかで獅子脅しの音が聞こえる。
静かだ。この世に二人しかいないみたい。香須実は思った。

白いシーツに香須実の黒い髪が広がる。ゆっくりヒビキの手が浴衣の帯を解いていく。浴衣の下には白い清らかな肢体があった。
「あんまり見ないで・・・」
「きれいだよ。ほんとにさ。」

ヒビキも浴衣を脱いだ。たくましい鍛え抜かれた体だが、無数の傷がある。
「ここにも、ここにも・・・傷がいっぱい・・・無茶しすぎよ!ヒビキさん」
「性分だからね。・・・今はいいから。さ、香須実には違うのいっぱいつけてやるよ。」
「あ・・・ん・・ん!ヒビキさん!」
柔らかな胸に首筋に、丁寧にヒビキは口付けていく。そっと乳首を口に含まれたとき香須実の体が電流が走ったようにびくついた。
「香須実は感度がいいな。」舌で乳首を転がしながらヒビキがささやいた。
「からかわないで!あっ・・・いや!」
「いやよいやよもなんだっけ?」
「あっっっ・・・ん・・あ・・あ・・!」
「好きのうち・・・っと」
576名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:55:21 ID:Udwrt2hU
ところどころに点火されるが如く、如じょに香須実の高ぶりが増していく。それに応じてヒビキの愛撫の指も大胆さを増していく。
「はっ・・・・・!!!!あっ!ダメ!」
ヒビキの指が香須実の叢に侵入した。そして。
「すっかり準備OK?なんてね。」すでに香須実のその部分は十分過ぎるくらい潤っていた。甘い蜜を絡めながらヒビキの指がゆっくり動く
「や・・・あ・・・いや・・そんなところ・・あっ!!」
ヒビキが香須実のしなやかな足を広げた。すでにヒビキは全裸だった。
「・・・!!!イタッ」
「!!!!!香須実・・・もしかして!!」
ヒビキの指が、香須実のその小さく狭い隙間に侵入したのだった。
香須実は無言でヒビキにしがみついた。「いいの、やめないで!好きにしていいって言ったじゃない!」
一瞬狼狽したヒビキは、それでも自分自身が萎えていないことに苦笑した。

おやっさん、すまん。

ゆっくり香須実のそこにあてがう。迷わずヒビキは前進した。
「いいいいいいイタッ!痛くないっっ!!」香須実が泣き笑のような顔をして痛みに耐えている。
そんな香須実を愛しそうに響きは抱きしめる。ゆっくりリズミカルに動き始める。
「あ・・・あ・・あ・・っヒビキさん!いいいた・・・痛くない!・・あっ!」
「かすみ・・・とってもいいよ・・」
「ほ・・んとに?」
「・・ああ・・ん・・」
「うれしい!!」

ヒビキのランダムな中にも意外性のある動きが、香須実の中に痛みの中にも違う感覚が芽生えさせ始めた。粘液のピチャピチャと言う音と
とあえぎ声が。さらに大きくなる
「もうはなさないで・・・!!」
動きがいっそう激しくなってくる!・・・・痙攣したように背中を硬直させたヒビキが、どっさりと香須実の体の上に倒れこんだ。
涙を浮かべて香須実が抱きしめる。この重さがヒビキの背負っている重さなんだ・・・この人をしっかり支えていこう。
577名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:58:53 ID:Udwrt2hU
朝の光が和室に注ぎ込む。くしゃくしゃになった浴衣に赤い花びらのようなしるしが・・・
「これもって行こうかなっと。」
「やだ!何言ってんのヒビキさんっ!!返してってばっ!!!どうするのよっそんなの!!!」
「いや、帰ってからオカズに使おうかと・・・」
「おかず?なに?どういうこと?」
「子供にはわかんないよーっと!」
「ヒビキさんっ!!!!!」
香須実は唇をかむ。
「ごめん・・・もう子供じゃないよな。あんなことしたんだもんな・・・ってイテッ・・・痛くない!!」
抱きしめられてた香須実がヒビキの腕をつねったのであった。そっとヒビキが首筋に口付ける。「さて、もう1プレイ。」
「やん、三回したんだからっ!もうおしまいっ!!」
「んじゃ、魔化魍一匹倒したら、一回!」
「何考えてんのよー!さ!用意するわよ!早く着替えた着替えた!」
「昨日の香須実のほうがアンアン可愛かったのにな・・・ばふっ!!」
枕がヒビキの顔に気持ちよくヒットした。
「仕事は仕事よ!さ!早く!今日中に本部に行かなきゃ!」
手早くブラジャーを着けている香須実。
なんか尻に敷かれそうなヒビキ・・・
「香須実の尻になら喜んで敷かれるけどさ」
「何馬鹿なこと言ってんの!!!!もう!」
「いや、そういう意味じゃ・・・それもいいな・・・ハイハイ着替えますよっと。」

冷静な振りはしていても、ちょっとうろたえて照れ隠ししている香須実。
やだな・・・顔見れないじゃない!!

「なに?」じっとヒビキが香須実の顔を見つめる。
「大人に・・・と言うか女になった?香須実」
「もう!!!」
昨日飲んだジュースの缶が、ヒビキのめがけて飛んできた。

終わり
578名無しさん@ピンキー:05/03/12 12:04:28 ID:Udwrt2hU
いかがな門でしょうか?あまりエロ描写をきつくせず清純な感じに仕上げたつもりですが。
いやーこのスレ楽しいですねー!これからレギュラーしたいと思います。
途中「ランダムな動き」→「規則的な動き」の間違いでした。ここでお詫びします。
拙く下手くそな文章ですが感想いただけたらうれしいです。
579名無しさん@ピンキー:05/03/12 12:40:23 ID:Gx9uXJ57
GJGJGJ!!!
んなことないっす、十分エロいですよ。
これからもよろしくお願いします〜。
しかしさっきまで処女だった女の子と3回とは。
正に「鍛えてます」ですな(w
580名無しさん@ピンキー:05/03/12 13:03:51 ID:Gx9uXJ57
うわ、意味取り違えてました…。
「んなことないっす」は削除してください。失礼しました。
581名無しさん@ピンキー:05/03/12 13:16:18 ID:Udwrt2hU
ご感想ありがとうございます。
・・・今このスレじっくり初めから読み返して皆様のすばらしい文章に汗が出てきました。・・・お恥ずかしい・・・
でも速攻でご感想いただけてありがとうございます。これからしっかり鍛えていきたいと思います。
途中本編とつじつまが合わないところがぽろぽろ出てきました!またまたお詫びします!
582507:05/03/12 16:33:19 ID:jJtzkNtY
さてさて、569さんのSSに奮発されてやっと書きあがりました。
連続でいきます、ヒビキ×カスミ。
583裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:34:42 ID:jJtzkNtY
 遠くから、地響きのような音がした。それに続けて、大きな爆発音。
(ああ、終わったのかな)
香須実は特に驚くでもなく、何時ものようにテントの中へヒビキの着替えを用意する。
仕事のたび、というか、変身の度に服が燃えてしまうのははっきり言って不経済だ。
しかし、猛士の技術力にも限度はある。
『変身時に自動的に消えて、解除すると元に戻る服』なんて物を開発するような余裕はない。
いや、奇特にも開発しようとした人間がかつていたらしいのだが、結局計画は立ち消えになったらしい。
「そんな物開発する暇があったらもっと便利な武器を作れ、って却下されてたよ〜。
 いやはやまったくそのとーり、って感じで笑っちゃったよ〜」
とは、吉野本部の書庫整理に駆り出された妹の談。整理するついでに色々盗み見していたらしい。
それがばれて父親に大目玉を食らっていたのは後日の事。珍しく落ち込んでしまった日菜佳を元気付けるのは随分骨が折れるものだった。
その甲斐あってか、次の日にはしっかり何時も通りのお調子者にもどっていたのだが。
(おっと。お味噌汁温め直さないと…)
くるりと振り返れば、そこには服の主が既にいた。
「…香須実」
「うわっ! びっくりしたぁ…もう、帰ってたんなら一言くれたっていいじゃない」
「…そだな。ただいま」
「おかえりなさい。服、用意しておきましたから。着替えたら食事ね」
普段よりも妙にそっけない。そしてなぜか、香須実がまだ中にいるのにテント内に入り、入口を閉めて座り込む。
584裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:35:30 ID:jJtzkNtY
「あのー、もしもし、ヒビキさん? レディがいる前で生着替えですかー?」
「んー…あのさ、香須実。着替えの前に…いいか?」
「え? ああ、そんなにお腹空いてたんだ、お疲れ様。じゃ、お味噌汁温めてくるから」
「いや、食事じゃなくてさ。………よっと」
ヒビキは脇をすり抜けようとした香須実の手首を取り、軽くひねる。
不意を突かれたのもあって、彼女の体はバランスを崩し、仰向けにヒビキの腕の中に倒れこむ。
何時の間にやら変身を解いたらしく、裸の逞しい胸が香須実のすぐ目の前にあった。
「香須実、しよ?」
「え…ええっ?! ちょ、ちょっと、ヒビキさん! こんな昼間から冗談よしてっ」
「俺は大真面目だけど。仕事が迅速かつ無事に終わったんだからいいでしょ、ご褒美ってことで」
「ご褒美って、この間もそう言って…んうっ」
機先を制して顎を取り、何時ものようにまくし立てようとする香須実の唇を塞いだ。
戦いで火照ったヒビキの体と心に、ひやりと心地よい感触が染み渡る。
厚い胸を叩こうとする拳をやんわりと押さえ、より深く濃厚な口付けへと変えてゆく。
口の奥へと逃げようとする舌を強引に絡め取り、弄ぶ。口内のあちこちに、ぬめぬめとした刺激が加えられてゆく。
ほんの少し開いた口元から、くちゃくちゃとくぐもった粘着質な音が漏れて耳を犯す。
反射的に抵抗は続けていたものの、香須実は少しずつこの状況に引き込まれていた。
「んっ…んんっ…」
もがく体は強く抱き締められ、呆れるほど無駄のない動作で香須実の服が次々と床に落ちてゆく。
甘い唇から柔らかな頬へ、細い首筋から華奢な肩へ、そして肉感的な胸や腰や更にその下へ。
少しづつ露になる肌のあちこちに、もどかしいくらいに微細な刺激が振り撒かれる。
度重なる刺激は体の内へと蓄積され、甘い毒となって香須実の体から抵抗する力を奪う。
585裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:36:52 ID:jJtzkNtY
「んっ…ぁ、お、終わったから、とか、そういう、問題じゃ…誰か、来るかも…」
じわじわと熱くなる心と体を押さえるかのように、香須実は抵抗の言葉を必死に紡ぎ続ける。
香須実の体が軽く反らされて、背中のホックが外れた。谷間に太い指が入り込み、抵抗も空しくブラが床に落ちる。
「大丈夫。この近辺は昨日から登山道を封鎖してて、地元捜索隊の人たちは隣の山。誰か来る確立はゼロに等しい」
他人が脱がすには難物のはずの細身のジーパンも奪われ、最後の砦だったショーツも脚から抜きとられた。
「そ…それでも、またこんなところでするの…?」
「したい。今、香須実が欲しい。…やっぱ、嫌か?」
床に寝かされた香須実の上に、ゆっくりとヒビキの体が覆い被さった。
激しい戦いを終えた男の匂いが、哀れな獲物の立場にある乙女の鼻腔に届き、判断力を狂わせる。
普段よりも本能・欲望・下心満載ではあっても、本質は変わらない優しい瞳。
不思議な沈黙と静寂の中、遠くの鳥の声だけが二人の耳に届く。
「………………………………………」
「………………………………………」
互いに一糸もまとわぬ姿で、しばし視線だけでの会話が続いた。
力強く求める視線と弱弱しく抗う視線、男と女、戦う者と支える者。結局折れたのはー
「…嫌だなんて、言うわけないじゃない。ヒビキさんに」
軽い自嘲を込めて、最後の抵抗とばかりに香須実はそっぽを向いてしまう。
しかしその返答に満足したらしく、ヒビキはいつものように笑った。
586裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:37:37 ID:jJtzkNtY
拗ねたままの香須実を抱き起こし、自分の膝上に抱え込む。
しかしやはり恥ずかしいのか、無理矢理背中を向けてしまい、香須実は顔を合わせようとしない。
やれやれと言わんばかりに苦笑し、ヒビキは最後通牒のように耳元で囁く。
「そっか、それじゃ遠慮なく」
「今まで遠慮なんてしてなかったじゃな…ぃあっ」
不意打ちのように耳朶を食まれ、香須実の抗議の声は無理矢理に中断させられた。
先程の戦いの余韻を宿しているかのように、ヒビキの手は熱かった。
柔らかで弾力のある双丘は、その手によって絶え間なくその形を変え続ける。
吸い付くように滑らかな手触りが、冷静な戦鬼の本能を掻き乱し煩悩を膨れ上がらせる。
紅く色づいた頂点を優しく抓まれ、細い首筋や肩に舌が這わされる度に香須実の体と声が淡く震えた。
「ぁっ…はぁっ…はあっ…、あ、ぁ…」
「相変わらず可愛い声だよなぁ。普段からそういう感じでいてくれると嬉しいんだけど」
「はぁ…んっ、い、や…。ふざけ、ない、で…」
「お、照れてるのか? 耳まで真っ赤だぞ」
「…んんっ! もうっ! ヒビキさんの、いじわる…っ!」
必死で閉じていた白い膝をあっさりと割られ、秘裂の表面が下から上へ撫で上げられた。
ヒビキの指先には滑りのある液体が絡みつき、体の変化を雄弁に物語る。
「何とでもどうぞ。俺は『鬼』ですから」
言葉とは裏腹にあくまでも優しく、太い指が熱い潤みへ沈められる。
様子を探るかのようにゆっくりと指が秘裂を上下すれば、くちゃ…とかすかな音が二人の耳に届いた。
『鬼』と自称した男は満足げに微笑み、恥ずかしさのあまり涙目になっている彼女の頬に口付けた。
その間にも指は巧みに柔肉を掻き分け、狙いを過たずぬるりと蜜壷へと進入する。
587裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:38:44 ID:jJtzkNtY
今度は様子見などではなく、攻撃的かつ大胆に潤んだ肉壷をかき混ぜ、指を抜き差しする。
びちゃ、ぴちゃ、と先程よりも湿ったーいや、「濡れた」音がする。指だけでなく掌にまで、溢れた蜜は滴り落ちていた。
香須実の体が滅茶苦茶に跳ね上がるのもかまわず、何本もの指で代わる代わる膣内をまさぐる。
…ちゅっ、くちゅ、ちゅく、くちゃ…にちゃ、ぴちゃ、びちゃ、ぐちゅ…
耳に届く淫音に白い肌は朱に染まり、容赦のない刺激が香須実を限界へと追い詰めてゆく。
「…っ! ぁっ…、あぁっ…はぁっ…やぁ…」
指先が生み出す強烈な快感の連続に、香須実はがくがくと体を震わせる。
口から漏れるのはすでに、高く熱くかすれた切なげな声だけだった。
「ん、何? やっぱやめて欲しいか?」
「ちっ、ちが…そう、じゃ、なくて…は、ゃぁああっ!」
「そうか、『違う』んだな」
さんざん体内で暴れまわっていた指が抜かれ、潮が引くように香須実の体から狂熱が引いてゆく。
「ぇ…っ? なん、で…?」
ぼんやりとした思考のまま、唇から漏れたのは淫らな失望の声。
床に寝かされ、再びヒビキが自分に覆い被さってくるまで、香須実は自分が何を口走ったのか自覚できなかった。
慌てて口をふさいでも、目の前にいる男の耳には届いてしまったらしく、満足げな顔をしている。
「随分積極的になってくれたことで。そんなに悲しそうな声出されると…」
ヒビキの腰が沈んでゆく。まるで炎を固めたような、灼熱の塊が秘所にくちゅりと触れた。
「んんっ…出されると…、何?」
「もっと乱れた香須実が見たくなる」
588裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:39:26 ID:jJtzkNtY
熱を持ったままの逸物が、愛液で十分に潤んだ秘裂の中を動く。
硬く膨らんだ花芯を軽くこすられ、細い腰がびくりと跳ねた。
その反応が気に入ったのか、それとも自分に跳ね返ってくる快感に溺れかけているのか。
ヒビキは執拗に同じ行動を繰り返し、とことんまで香須実を焦らし続ける。
「ゃっ…や、やめ…て。恥ずかしいんだって…ぁっ」
「いいじゃん。俺の前でだけなんだから」
「それが恥ずかしいの…」
「どして。俺がいいって言ってんだからいいんだよ、香須実」
そっと頭が撫でられる。まるで幼い子供の頃に戻ったような、嬉しくてくすぐったい感覚。
けれども二人は成長し、今ではこうしてたびたび素肌を合わせる間柄になってしまったわけで。
「もう。いつまでも子ども扱いしないで」
「してないよ。子ども扱いしたくなるような相手と…」
言葉が途切れた瞬間、一気にヒビキは己が分身を突き入れた。
「……!! はぁあっ…ああっ!!」
「…こんなことしてないさ…っ」
香須実の最奥まで逸物を納め、ヒビキは大きく息をついた。
彼女のそこは彼の分身をしっかりと咥え込み、強く抱き締めて離そうとしてくれない。
繋がった部分から少しずつ、ねっとりと神経に絡みつくような快感が伝わってくる。
(何度しててもこの締め付けなんだからな…こっそり鍛えてるのか?)
などと見当違いな方向に考えを巡らせつつ、やがて大きく腰を引き、再び奥まで突き上げる。
始めのうちはゆっくりと慣らすように、やがて間断なく素早く打ち付けるように強く。
自分の下で途切れ途切れに声を上げている美女の反応を見ながら、彼の体は絶えず動いていた。
紅く染まった柔肌に、狂ったように唇で痕を刻む。痕が増えるたびに、凛々しかった瞳が妖しく恍惚に潤んでゆく。
うっとりとねだるような視線に応え、そそり立った乳首をぺろりと舐める。
予想以上の刺激にびくりと体が震え、おそらくは無意識にぎゅっと膣口が締まる。
思わぬカウンターを喰らい、そのまま暴発しそうになるのを何とか食い止め、胸への愛撫を再開する。
−飄々とした優しげな青年ではなく、己が心のままに雌を貪る『雄』がそこにいた。
589裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:41:14 ID:jJtzkNtY
「…あ…っ、ヒビキさ…っ、はぁ…っ…」
「香須実…っ」
互いの名前が呼ばれる度に、魂が震える。声が散らばってしまう事すら惜しむように、深く唇が重なりあう。
愛しい男の想いの全てを受け止めようと、華奢な腕と優美な脚が男の体を束縛する。
愛する女へ想いの全てを伝えようと、何度も何度も男は柔らかな肉壷へ剛直を突き立てる。
交わる場所から漏れる濡れた音が、心の奥まで蕩けそうな甘い甘い喘ぎが、淫靡な伴奏となって二人の姿に重なる。
指が、声が、腕が、心が、瞳が、脚が、体香が、鼓動が、眼差しが、互いへの想いが。
二人を構成する全てが触れ合って、絡み合って、高め合って、重なり合って、そして響き合って。
目指す高みへと一気に駆け登る。−最終楽章は、すぐそこに来ていた。
「…ぁ、はぁぁ…っ、あっ、ああっ…ヒビキさ…ん…やぁっ、あああっ!」
(そろそろ…か?)
ヒビキの腰の律動が一際激しくなる。一度は踏み止まれた物の、彼自身の限界も近づいていた。
(俺も人の事、言ってらんないみたいだけどな…!)
低く唸り、最後の攻勢とばかりに体の奥を抉るように突き上げる。
筋肉のしっかりとついた背中に、ぎりぎりと細い指の突き立つ感触がする。
痛みよりも先に愛おしさがこみ上げるのは、目の前に香須実の泣きそうな顔があるからだろうか。
黒髪が気持ち良さに揺れ、石鹸の香りがふわりと漂った。
「くぅ、んん、んっ、うんっ、…も、もう、だめ…だめっ! 駄目だってばっ! もう…いやぁっ!!」
「やだって言おうが、駄目って言おうが…っ! 最後まで離さないから、な…っ!」
「んぁっ、本当に、だめ…ゃっ、やっ、いやぁぁぁっ!! ヒビキさぁ…ぁああっ!!」
「………っ!! 香須実…っ!!」
高低の絶叫が二重唱となった直後、大きくのけぞった香須実の肌に白い飛沫が飛び散る。
二度、三度と放出は続き、熱い液溜まりが華奢な体のあちこちに出来上がった。
「…ぁっ、香須実…」
「…ん、ヒビキさん…」
相手がそこにいるのを確かめるように、そっと名前を呼び合う。
ほんの少し視線が絡んだ後、まるで初めての時のように拙く…けれども、今までのどの行為よりも甘く甘く。
二人は、口付けを交わした。
590裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:43:14 ID:jJtzkNtY
「…はぁ」
「なんだよ、溜め息なんかついて。幸せが逃げるって言われなかったか?」
ひとしきり休んだ後、二人は着替えてやっと食卓についた。
「つきたくもなるわよ…何でいつもこうなっちゃうんだろうって思って」
「え? そりゃあやっぱり香須実がなんだかんだ言ってもえっちな事が好きだか…」
「何ですって?」
「…いえ、何でもないです香須実さん」
自分の何倍も大きな怪物とは平気で対峙できるのに、惚れた女にはとことん弱い。
男を尊敬もし、愛してもいるのだけれどついついきつく相手に当たってしまう。
…人、それを「バカップル」と呼ぶ。…かもしれない。
「ごちそうさまでした。さって、と…」
「はい、お粗末さまでした。じゃ、帰りの仕度始めよっか」
「いや、その前に」
その一言に猛烈に嫌な予感がして、香須実は全力でヒビキから離れる。
しかしあっというまに追いつかれ、所謂「お姫様抱っこ」の体勢でかかえ上げられた。
「帰る前にもう一回。今日の飯も上手かったから、そのお礼。な?」
「な? じゃないったら! 可愛くないし! さっきのでもうへとへとなんだから…」
「……おしおきってことでもう一回追加」
ほんの少しむっとした声で、すたすたとテントへ歩き出すヒビキ。
腕の中ではじたばたと香須実が暴れているのだが、気にも留めずに中へ入り、しっかりと入口を閉じる。
そして数分後、さっきとあまり変わらないしっとりと濡れた声が漏れ出す。
…案外、ヒビキが指摘しようとした事は図星なのかもしれなかった。
591裏之巻「絡む声」:05/03/12 16:44:59 ID:jJtzkNtY
その日、二人が帰れたのは夜半過ぎだった。
結局3回もしてしまったので流石に体力が続かず、そろいも揃って玄関から寝床へ直行する。
「いやいやいや、毎度の事ながらヒビキさんも姉上も大変っすね〜」
「…そうだな」
茶の間で父娘二人が向き合う。父親の表情にはうっすらと苦味が混じっているが、日菜佳は気づいていない。
「ま、いずれ責任は取ってもらうとするかな…」
「? 何か言いました? 父上」
「いんや、何も」
目の奥の鋭い光を隠し、好々爺の表情で勢地郎は呟いた。
「…ちっとは仕事、落ち着くといいなあ」

592名無しさん@ピンキー:05/03/12 16:47:26 ID:Udwrt2hU
569ですー!さすがー!自分のが納豆ご飯だとしたら、豪華ハンバーグランチですねー!!!!
続ききたいしておりますうーーーーーー!!!この例えが気に障ったらスイマセン!
しっかしなんでヒビキと香須実はこんなにそそるんでしょー?
593507:05/03/12 16:50:19 ID:jJtzkNtY
というわけで終了です。ご静聴ありがとやんした。
はたして上の人々の期待に応えられたかどうか自分でも甚だ疑問なのですが。
しかも>>582、間違ってるよ。
×奮発→○触発だった…恥ずかしい。
それではまた、何か書けたら持って来ます。
594507:05/03/12 17:30:26 ID:jJtzkNtY
>>592
早速の感想ありがとうございます。
この二人は本編が寸止め進行だからこそ妄想が湧き上がるのでしょう。
寸止め最高(w こんなん書いてるけど大好き。
595名無しさん@ピンキー:05/03/12 18:30:54 ID:l7YjHsWh
>>569>>507
共にGJ!そしてお疲れ様でした。
お二人共の作品読んでるとずっと頬が緩みっぱなし
んもー最高です!
次回作にまた期待…してもいいですか?
596名無しさん@ピンキー:05/03/12 18:32:18 ID:Udwrt2hU
GJGJGJ!面白かったっすー!
読んでてドキドキしてしまいました!参考にさせていただきマース!できの悪い弟子になりそうですが師匠と呼ばせていただきたいっす
次回策期待してます!寸止め最高ですよねー。
597名無しさん@ピンキー:05/03/12 18:34:00 ID:lGy3yQsR
GJ!GJ!GJ!!!
お2人ともお疲れ様です。めっちゃ萌えました。また是非投稿お願いします。
598名無しさん@ピンキー:05/03/13 14:38:49 ID:74XRgQlk
明日夢×もっちー
あきら×明日夢

を希望したい。ツンデレあきらとかナー。
599名無しさん@ピンキー:05/03/13 15:44:57 ID:xY33S0LM
>>598
イブキ×あきら萌えだったがあきら×明日夢いいな。
つかあきらタン(;´Д`)ハァハァ
ツンデレ(;´Д`)ハァハァ
600名無しさん@ピンキー:05/03/14 01:54:53 ID:R6Gg5/i+
>>569>>507
ひや〜〜〜〜〜〜! 何時の間にかこんなに素晴らしい御作が!!
こんな夜中に読んじゃってもう、PCの前で悶えちゃいましたよ! 最高!
本編の寸止めも最高っすよね、あのジリジリさせられる感じがもうたまりません。
本編は本編、こっちはこっちで、二倍楽しいです!
601名無しさん@ピンキー:05/03/14 14:51:44 ID:VDphPAJu
今週の童子・姫×あきらはエロかった。
602569:05/03/14 16:14:26 ID:WBAcjj50
569です!

あきらちゃん、明日夢くん人気ありますね。
自分が書くとエロ少なめになりそうで詰まんなくなってしまいそう・・・

507さまに期待したいとこですが。(見ていらっしゃいますかね?)

今構想中は、いぶきと香須実さん・・・そしてそれにからむヒビキですう。
素朴な三角関係で行きたいと思ってるんですが。

どないでしょー?
603507@間奏曲・6→7:05/03/14 23:03:16 ID:RHx2RGxu
「たちばな」の一室にて。

「着替えと水筒〜♪、タオルに下着〜♪、
 き・き・き・き・鍛える支度はこれでよし〜♪・・・っと」
「怪我が治ったばかりなんだから、くれぐれも無理しない事」
「はいはいっと。・・・少年の合格発表、そろそろだっけ?」
「うん、あたし達の頃とそんな変わらないはずだから、そうだと思う」
「連絡あったらよろしく。いつもの所に泊めてもらってるから」
「了解。・・・気をつけて」
「おいおい、出発は明日なんだからまだ早いっての。・・・それとも」
「・・・それとも何よ。何そのやらしい笑い顔」
「たった1週間とか10日とは言え、そんなに俺と離れるのが寂しいの?
 仕方ない、今晩はじっくりたっぷり濃厚に・・・(ごきん)ぐほっ!」
「調子に乗らないの!! もうっ!」
「・・・香須実さん、流石の俺でも、自前の音激棒は鍛えてないんですけど・・・」
「知りませんっ! しばらく帰ってこなくていいです!
 その煩悩が晴れるまで何処へでも籠ってて下さい!!」
ばたん! ぱたぱたぱた・・・
「・・・強くなったなぁ、香須実・・・(ばったり)」

こんな小ネタの方が本当は好きだったり。

>>602
大いに書くべし。とか偉そうにしてみるテスト。
あきらはまだキャラが分からんのでとりあえず保留だす。
ってか中・高校生組はエロ抜きでないと自分はダメっぽい。
書けてもちゅーまでですな。申し訳ないが。
604569:05/03/15 01:25:53 ID:1ITl5RIZ
ぎゃっはははっはは!!!
夜中に馬鹿笑いの569ですう!
おもしろー!!師匠センスあるっすよ!

書きあがったのですが、なんかすごいことに・・・
イブキファンの方すみません。
どうしようかなあ・・・・・
605569:05/03/15 01:43:51 ID:1ITl5RIZ
「大丈夫よ!ほらこうして立ってるんだから」香須実はにっこり笑んで見せた。
ヒビキはなにやら不満顔。
「そうやって香須実は無理するからなー・・・確実に被害が出てるわけじゃないんだから今日じゃなくてもいいんだけどねー」
「ダメよ!被害は未然に防ぐってのが本部からのお達しじゃない」香須実はきっとヒビキを睨んでみる。

こういうとこお堅いんだよなー・・・ヒビキは内心肩をすくめる。行方不明が多発してると言う奥多摩の山に、
魔化魍らしき匂いがするらしいのだが・・・あくまでも匂いだからねー。
正直確実な線で派遣されたいもんだな・・・なんてったってレンチャンなんだからさー。

「今回は違う気がするんだけどねー」毅然とした香須実の態度に、ヒビキも出ることに決めたようだ。
「ま、ただ香須実は待っていなさい。」
「な・・・・・!!!」
「無理でしょ。熱があるんだから。登山気分で荷物背負って歩くくらい平気だから・・・っつーか山篭り風でいいかもと。」
飛車たる自分が行かないなんて・・・可愛い唇をきゅっと噛む。
「そんな状態で来ても足手纏いでしょ。」ヒビキのきつい一言。「今回はおじさんに任せなさいっ!」
・・・いつの間にか荷造りしたのか・・・何キロあるか分からないくらいのリュックとキャンプ用品。どさりと背負うヒビキ。
淀みない動作で身拵えをしていく。こうなるともう、香須実は連れて行って貰えないだろう。

「とにかく風邪をしっかり治すこと!!以上!・・・泣きそうな顔しなさんな。」フッと優しい目。
「とっとと済ませて早めに帰ってくるからさ」軽く唇を触れてヒビキは出て行った。「風呂入って待ってて。」
「何言ってんのよっ!もうっ!」
朗らかな笑いを残してヒビキは出て行った。
606569:05/03/15 01:53:05 ID:1ITl5RIZ
彼が、出て行ってしまうと、急に体の力が抜ける。正直立ってるのがやっと。車の運転なんかとんでもない!
「思いっきり見抜かれていたんだわ。」重い体で自室に向かう。
レンチャンのときだからこそ一緒に行きたかった。支えたかったのに。
日菜香もいないし・・・父さんは本部だし。やっぱ意地張らないでいて貰えばよかったかな。ちょっと後悔する香須実。

やっとのことで下着姿になるとパジャマに・・・手を伸ばしたところで視界が歪む。そして衝撃と闇。

ものすごい出で立ちでヒビキは駅に向かっていた。大抵の人は奇異の目を向ける。
確かに何しに行くんだって感じだもんな。香須実は大丈夫だろうか。風邪を引くなんて彼女にしては珍しい失態。
それにさっき誰かに呼ばれたような・・・そのとき一筋の風が舞い上がった。
「竜巻」イブキのバイクだ。何の用だ?バイクは爆音を上げて行ってしまった。凄い出で立ちのヒビキには逆に気がつかない様子。
「なんだ、あいつ?」訝しげに、ヒビキは電車に乗り込んだ。


ここは「たちばな」の茶の間。布団にいる。私はどうしたんだろう。おまけに頭には濡れたタオル。
枕元にはお粥が入ってるらしい土鍋。ご丁寧に水差しに水まで・・・

「気がついた?」襖が開くとそこには!「・・・!!イブキさんっ!!!!」・・・自分はブラジャーとパンティーのみ!
「きゃあっっっ!!!!!」慌てて布団にもぐりこむ。
607569:05/03/15 01:56:09 ID:1ITl5RIZ
「こういうと何なんだけど・・・見・・見たわよね。」イブキは育ちのよさが感じられる素直さで
「あんまりきれいなんでしばらく見させてもらいました。お父上に書類を届けに着たんですよ。
すみません。非常事態だったもんで。あ、寝たままでいいですよ。お粥食べますか?」
イブキが土鍋のふたを開けるとふわっと暖かい湯気が上がる。
ひとさじひとさじ口に運んで貰うお粥は暖かくおいしかった。
急に香須実の目から涙がこぼれる。
「香須実さん・・・」
久しぶりだったのだ。人に甘えたのが。いつも気を張っていて、絶え間なく続く戦いの日々。
あまりの忙しさに、ヒビキとも最近抱き合うこともできない。

「ごめんなさい。なんかしんどくて。」
「香須実さんがそんなに辛いの、恋人のヒビキさんは気づいているんですか?」
「・・・!イブキ君!知って・・!」
「馬鹿じゃないですからね。分かってましたよ。」イブキは辛そうに笑う。
「馬に蹴られたくないですからね。でも香須実さんが泣いてるなら別だ。」言うが早いか、香須実に口付ける
「・・・!!!な・・・・!!」イブキは香須実の細い腕をしっかり捕らえた。
「ずっと好きでした。だけど辛かった。こないだヒビキさんとキャンプの中で・・・」
「あ・・あそこにいたの!!」香須実は絶句する。
「全部聞いてましたよ。気配を殺すのは得意でしたから。さすがのヒビキさんもアノ最中にはガードが緩むんですね。」
耳朶まで香須実は真っ赤になる。あれを聞いてたなんて・・・・・!!!!!
「言ってくれたらいいんですよ。脈はないと。変な風に希望を持たせて・・・!」香須実の腕を握る手に力が入る。
「ただの馬鹿や道化にはなるつもりありませんよ。」
「・・・・いや・・・っ!!!!」
イブキの手がブラジャーを押し上げる。容易く柔らかな白い胸があらわになった。
608569:05/03/15 01:57:31 ID:1ITl5RIZ
ガッチリ二の腕を頭上で押さえられた香須実には、もうなす術もない。
「きれいだと、本当に思います。」
手のひらでそっと乳房を包み込む。微妙な動きで乳首が手のひらに擦れる。
「・・・・・っあっ!」不覚にも香須実の口から声が漏れた。
「ホントだ。ヒビキさんの言ってたように可愛い声ですね。もっと聞きたくなる。」
イブキの育ちのいい顔が、暗い欲望と本能むき出しになる。
「お願い!馬鹿なことやめて!!」
「何が馬鹿なことなんですか」イブキはムッとした様に言った。
「香須実さんを抱きたいと思って何が悪いんですか?」声を荒げつつ、白い谷間に口付ける
「は・・あっ!!!」その熱い感触に香須実の白い体が沿った。
「沢山僕の印をつけてあげますよ。ヒビキさんなんかに抱かれないように。二度とね」
熱い刻印をつけながら、鳩尾、お腹とイブキの唇が降りていく。刺激のたびに体がビクンと波打つ。
抵抗したいけど、香須実の体に力が入らない。易々と最後の下着も取られる。
「あ・・・・・・・・っ!!」突然イブキの指が、香須実の一番敏感な部分に押し入ったのだ。
熱のせいかやたらと指が冷たく感じる。そのひんやりとした指が動いた。
「やめ・・・てっ!!」
「香須実さんの中はあったかいですね。ホントだ・・・これならヒビキさんが夢中になるわけだ。」
グッと奥まで指を入れる。
香須実のそこは・・・滑らかな潤いで溢れていた。
「ヒビキさんはこういうことしますか?いや、大概のことはしてますよね?馬鹿なことを聞いたかな。」
端正なイブキの顔が今は悪魔に見える。心に反してなぜこんなに体が感じてしまうのか。
609569:05/03/15 01:58:48 ID:1ITl5RIZ
粘液の潤んだ音を出しながら香須実のそこは容赦なく反応していく。
「あ・・・あっ・・・助け・・・・て!」香須実の整った顔が涙でぐしゃぐしゃになる

「薬利いてますね。」
「・・・・・・!!!!!!」
「体に力が入らないでしょう。肌の感覚は鋭くなってるはずです。ちょっと医療部にね、声掛けてみたんですよ。」
事も無げにイブキは言う。
「大丈夫です。害はないですから。お粥に入っていたんですよ。」
ゆっくりシャツを脱ぐ。
鬼なだけに鍛えた体がむき出しになる。そして屹立したものが・・・

もはやこのまま自分は犯されるらしい。観念してイブキのものになるか、それとも・・・。
イブキが香須実の足をこれ以上開けないくらい開脚させる。
展翅板に貼り付けた白い蝶のような香須実を見て、イブキは満足の色を浮かべる。
かろうじて動く香須実の手が畳を探る。!!!サバイバルナイフ!!!
ヒビキが荷造りのときに落としていった!

銀色の刃が閃いた。そしてイブキの腕にびっくりするほどスムーズに突き刺さる。鮮血が飛び散った。

「はーいっそこまで!!!」どすっっっ!と何か鈍い音がしたかと思うと
ドサットイブキが香須実の上に倒れこんで来た。
「じゃーん!!」そこには出かけたはずのヒビキが!しかも・・・変身して顔だけ解除している!!
「嫌な予感がして奥多摩から走って帰ってきた。」事も無げに言うヒビキ。「さてその吉野の馬鹿息子をどかそうかね。」

「・・・撃ったの?」香須実の震える声に
「俺は銃は性に合わないから。手刀です。はい、香須実さん。」
お茶らけたヒビキの口振りに安堵の気持ちが湧き上がる。
足で蹴飛ばし、おまけにイブキの横っ腹に蹴りまで入れつつ、ヒビキは笑った。
610569:05/03/15 01:59:36 ID:1ITl5RIZ
「・・・・それって・・・」イブキに付けられた赤い花びらが、香須実のしなやかな肢体にばら撒かれている。
初めてヒビキの顔が曇る。
「ごめんなさいーーーーー・・・・」ただ泣きじゃくるだけの香須実を無言で抱きしめるヒビキ。
「あの馬鹿にはタップリ吉野でお灸をすえることにして・・・香須実はどうするかなと。」黙る香須実。
「いっちばん腹が立つのは、こんなの付けられたことじゃなくて・・・ここが・・・」
「あ・・・・っ!!!」
ヒビキの手が香須実のその部分に伸びる。「こんな風になってること。」
「イブキ君が薬を・・・・・・あっ・・あ・・・やめて!病人・・・なんだから!」なおも蜜を絡めてヒビキの指は上下する。
「いやだね。」ヒビキの中に欲望の炎が吹き上がる。手早く変身を解除する。
どうしても目に怒りと嫉妬が浮かぶのを隠しながら、乱暴に香須実を組み伏せた。
「いた・・・・・・」泣き顔になる香須実。「いやっ!!イブキ君もいるのに!!」
「あの馬鹿はしばらく寝てるよん。そのイブキ君にどこを、どうされたわけ?」
「・・・・・・・・!!!!!意地悪!」
「さて、じっくり説明して貰おうかなっと。」

鬼って・・・本質はやっぱ鬼だったりして。
たくましいヒビキの体に組み敷かれながら、香須実は思った。
「ね・・・・」
「んんあっっ・・・っっな・・・に?」
「最後までイっちゃったの?」珍しく不安げなヒビキの声。
「ばかっっっ!」香須実の胸に安堵と愛おしさがこみ上げる。「ごめん・・なさい。」


抱きしめあう二人。
気絶してるイブキを尻目に
いつもと変わらぬ恋人の時間が始まった。

終わり
611569:05/03/15 02:02:27 ID:1ITl5RIZ
あーあ・・・なんかこのきゃらたちは勝手に一人歩きをする。
皆さんご容赦ください!!
612名無しさん@ピンキー:05/03/15 08:55:53 ID:2ttMdEkG
>569さん乙です。
これからもドシドシお願いしますです。毎夜楽しみにしとります!
毎夜は・・・難しいか・・・でも、自分は毎夜期待に胸ふくらませておりますぜ。
あー、この幸せが今年一年を生きる糧になってますよ。
613569:05/03/15 14:24:55 ID:1ITl5RIZ
612さん。ご感想ありがとうございます。
楽しみにしててくれて嬉しいです。

毎日はきついですがまじめに書くつもりですよー!
露天風呂→たちばな→つぎはどうしようかな?

明日夢君とあきらちゃんも考えているのですが、
やっぱり若すぎてイメージが沸かないっす。

(507さまもそうおっしゃってました。)

陵辱物は苦手で・・・
イブキも根底には一応屈折した愛があるからこんなことをした。と
自分で勝手に納得と言うかつじつまを合わせて書いてます。

結局香須実×ヒビキになっちゃうんですよねーわははは(^^)

明日夢君とひとみちゃんの方が書きやすいかな?
今燃え尽きて真っ白なので、少し構想練りマース。
614569:05/03/15 15:52:51 ID:1ITl5RIZ
さらにくどくその後(笑)

「ん?どうされたの?ほら・・・・・言って。」
「や・・・・いや・・・あああああっっそんなことしてないっっ!」
「だって俺か着たときこんな格好してたじゃない。・・・こんなこと?」
羽交い絞めにして、じっくり香須実の体を楽しむヒビキ。
右手は形のいい乳房を包み左手は・・・
「こんなにいっぱいキスマーク付けられて・・・」
「だって・・・イブキ君が薬を・・・・あっっ!!」
「イブキに聞こうかなー・・・香須実の体どうなってたかってさー・・・よいっしょ!」
ヒビキが香須実を上にする。俗に言う騎上位。
ヒビキのそれが香須実に突き刺さる。
「は・・・あああっっ・・!!!
や・・・・こんなのいやっ!!!!まだフラフラするのに!恥ずかしい!」
「熱は下がったんじゃないの。香須実の中・・・・さっきより熱くない。」
まるで一人の体のように抱きしめあう二人。
「香須実は何にもしなくていいよ。・・・・・・くっっ!!!」
「え・・・・・はあっっっっ!!!!」
より深く、強く、香須実の奥かき回す。「罰だって・・・言っただろっっ!」
とはいえ、自分でコントロールできない面もあり、あわてるヒビキ。
・・・やばい・・ミイラ取りがミイラになりそうだ。
615569:05/03/15 15:54:07 ID:1ITl5RIZ
いつの間にか香須実も、恥ずかしいといったことも忘れ、ヒビキの上で弾んでいる。
「あれ・・・っ香須実恥ずかしいんじゃなかったっけ?・・・くっ」
「あ・・・・はあっっ!!んんっ!いじわる!」クチュ・・・ピチャと濡れた音が二人をさらに刺激する。そして・・・

電話の音。・・・留守電になると・・・聞こえてきたのは勢地郎の声
「勢地郎です。思ったより早く片づいたので、とっとと東京に帰ります。
・・・と言うかもうそこまで来てマース。」
「そこまで来てマース・・・・って。」
裸の二人、気絶したイブキ・・・
「うわっ!!これは・・・凄い事に・・・」
慌てて体を離し、身繕いをし、イブキを茶の間の布団に寝かせ、
「後始末も鍛えてます!なんちゃって。」ヒビキはどうしても言いたいと言ういたずら顔で言う。
「冗談今はやめてっっ!!」悲鳴のような声で香須実が叫ぶ。

ヒビキが部屋着のトレーナーを被るのと、
たちばな屋のガラス戸が開いたのはほぼ同時だった。

「おーい、イブキ君着てるのかー!!ありゃヒビキ君。奥多摩言ったんじゃなかったっけ」
勢地郎がじっとヒビキを見つめる。

事の顛末をかいつまんで語る香須実とヒビキ。もちろん、その後のヒビキのお仕置きの話は伏せる。
テントの盗み聞きの話もカット。あくまでも香須実を好きになったイブキの暴走。
616569:05/03/15 15:57:34 ID:1ITl5RIZ
「全く・・・・吉野の馬鹿息子が・・・できはいいんだがな」
さすがに愛娘の貞操(とっくにないが)が危うかったと聞いては勢地郎も黙って入られない。
特に医療部に薬まで作らせたと聞いては。苦虫を噛み潰したような顔をして勢地郎は言った。
「イブキ君に責任とってもらわなくてはな。」
「へ・・・・・・?」
香須実ではなく、ヒビキの顔を見ながら勢地郎はなおも言う。
「大事な娘にこんなことしたと聞いたら父親としては黙っちゃいられんと思わんかね・・・ん?ヒビキ君」
「黙っちゃいられん・・・・でしょうが、なんか違うんじゃ・・・」
しどろもどろになるヒビキ。勢地郎は気づいてる!
「私は嫌です!!こんなことされたから尚嫌です!!気でも違ったんですかっっ!!!!!」
「いや、別にお前にだけ言ってんじゃないんだがね。まあ、当分たちばなには出入り禁止かな」
「一生にして下さいっっ!!!!」

「てなわけで、結局二人で奥多摩なわけですね。」ヒビキが助手席でつぶやく。軽快に4WDをとばす香須実。
「ネ・・・香須実さん、おやっさん気づいてますねー。そして思いっきり怒ってますねー。」
「・・・・知らない・・・もう何も考えないっっ!」

急ハンドル!タイヤが軋む。

「香須実さーん・・・安全運転で行きましょうってばー。」
香須実は混乱していた。しかしなんと言う一日だったことか!
「そーいや今日仏滅だっけー?霞さんにとってはまさに厄日、仏滅、天中殺・・・」
「もうやめてってば!」
「後でその厄払ってやるよ!なんてったって俺、響鬼だし。あれ?なんかへんか?」

案外この人が厄だったりして。鬼門なんていうし。
大きいあくびをしながら、シートに寄りかかるヒビキを香須実はちろんと見る。
「鬼に惚れたんだからしょうがないってことかな」小さく自分にささやいてみる。

617569:05/03/15 16:01:07 ID:1ITl5RIZ
「ん?誰に惚れたって?俺?タフでクールなナイスガイ?」
「言ってないっ!!!」
「そーいや途中だったよね。さっきの厄払い。」
「・????」
「ほら、香須実が上になったやつ」
「今日は車で寝ますーっ!」
ヒビキのブーイング。
「そんなの、まかもう退治じゃなーいっ!!!」なおも言い募るヒビキを横目にひたすら運転に徹する香須実。

また今日も流されてしまうんだろうな。
タフなのだけは当たってるかも。

変身して奥多摩から駆けて来たことを思って香須実はちょっと微笑む。
こんなに熱いもの。クールではないわね。

「あーーーーーーーーっっっいやらシーーー思い出し笑いなんかして!!さてはっっっ!!!」
「なんでもないわよっっ!!」耳まで赤くなる香須実。

にぎやかな二人を乗せて、車は夕闇の中に消えていった。


今度こそ終わり
618366:05/03/15 21:44:57 ID:aeexTT/d
やっぱり橘×小夜子しか書けない366です。
小夜子追悼にSSを、と考えてたのですが…まさかこの時期にスランプに陥るとはorz
これを最後にしようと思ってたのに、まったく筆が進まない(´・ω・`)

そんなわけで短いし出来も悪いし、やっぱりエロもないですが、これで最後です。

多分。
619366:05/03/15 21:45:55 ID:aeexTT/d
 まどろみの中。ふわりと緩い空気が流れる。君の濡れた唇が、額にそっと口付
けをする。優しいキスに目を醒ませば、隣りに君がいる。朝の陽射しの中、君が
微笑んでいる。
「愛してるよ」
 君は耳元で優しく愛を囁く。悲しげな顔で、寂しげな顔で、微笑んだまま。
「愛してるよ」
 白い肌は朝の光に溶け込むように霞んでいく。咄嗟に手を伸ばすも、触れるこ
とも叶わないで消えてゆく。悲しげな顔で、寂しげな顔で、微笑んだまま。
 俺も愛してるよ。指も唇も、頭から足先まで、君を全部愛してる。だから、逝
かないで――


 目覚ましのデジタル音に叩き起こされ、重い瞼を開いた。まだ覚醒しきらない
頭に響くアラームを止めて、ベッドから這い出す。やかましいデジタル音が消え
て、閑散とした部屋は耳が痛くなりそうなくらいに静かになった。まだ、街は目
覚めていない。
 この部屋には最低限の家具しかない。パソコンを置いた机と、冷蔵庫と、作り
付けのクローゼット。あとは小さめのベッドがあるだけの簡素な部屋。何のぬく
もりもないコンクリートの打ちっぱなしの壁。
 これが一番、自分に似合っているのだろう。彼女を失った自分には、これくら
いが丁度良い。そう、これは罪を償う為の孤独という牢獄。彼女の死を償う為、
自分に科せられた罰。
620366:05/03/15 21:47:39 ID:aeexTT/d
 手短に準備をして、部屋を出る。出勤ではないが、今日は出掛ける予定があっ
た。バイクに乗るかどうかでしばし逡巡して、それほど遠くもないので歩いて行
くことにした。朝の空気は、まだ少し冷たい。
 市街地を抜けて、河川敷の整地された道をゆっくりと歩く。漸く顔を出した朝
陽に煌めく水面を眺めていると、いろいろな事を思いだす。
 自ら波間に姿を消した後輩。荒れ狂う海に飛び込み、死を覚悟で封印した最後
のカテゴリーK。渓流で倒れていたのを介抱して、少しだけ歩み寄れた様な気が
するジョーカー。河原の決闘でAの支配から呪縛を解いた睦月。潮騒だけが聞こ
える無人の浜で、握り締めた孔雀のカード。それから、金色に輝く水面の夕陽の
中で失った愛しい人。
 たった一年ほどの間に、様々な出来事があった。そして、様々な出会いと別離
があった。時間は疾風の様に過ぎ去り、今ここにいる自分は独り。
621366:05/03/15 21:48:19 ID:aeexTT/d

「早いものだよな…。もう、一年経ったなんてさ」
 まだ新しい小さな墓石に、花束を供える。白百合だろうか。花の名前も確かめ
ずに買ってしまったが、清楚な風合いが、彼女によく似合うと思った。今でも思
い出せる。悪戯な笑顔も、白い指先も、優しい唇も、彼女の全てを。
「桜の開花は今年も遅くなるってさ」
 男は物言わぬ墓石に、ただ優しく語りかけ続ける。周りに落ちた落ち葉や小さ
な屑を手で払って、それからもう一度、花束を整えてやる。この墓石が綺麗なの
は、新しいからというだけではないようだ。
「…大丈夫だよ、俺は」
 大丈夫。君がいなくても生きていける。その強さを、君が教えてくれたから。
「じゃあ、また来るから」
 返事なんてあるはずも無い。そこにあるのは、ただの石だから。だから、それ
はきっと幻聴なのだろう。男の耳に幽かに聞こえた。ただ一言、彼女の声で『あ
りがとう』と。
 辺りに人の気配はない。見渡せば、紅く染まる空に残月。
 耳に心地好い、あの懐かしい声。良いじゃないか。喩え幻でも、彼女の声が聴
けたのだから。


 帰り道、足音が一つ。ゆっくりと、遅くもなく速くもなく。きっと、これから
もずっと、足音は一つ。
622名無しさん@ピンキー:05/03/15 22:14:05 ID:IRsl2iP6
>>366
良いお話をありがとうございます。
しみじみと胸が震えました。
また書くのも、ここから離れるのも、御身の心のままに。
ごゆっくりなさって下さい。
623612:05/03/15 22:16:40 ID:2ttMdEkG
>>569
GJ今夜もありがとう!(夜霧よ今夜もありがとうの節で)
本気で毎夜待ちますよ、そんなこと言ったら。
おやっさん、娘の貞操守りたかったら男と二人でテントは泊はもちろん、
同居もさせちゃいかんですよね。
あんないい男といい女が二人っきりなんて・・・もう、やれと言うしかないっすな!
624569:05/03/16 07:42:40 ID:sLPMksDP
612様

ご感想ありがとうございマース!!
毎晩は無理ですが、ネタが浮かぶ限りがんばって生きますよん!

確かにやれといってますねー!!ははは(^^)

本編のほうでは香須実はイブキのことが気になる感じですね。
相手にはしてませんが。

366様
小夜子×橘私も大好きです。
本編ではあまり触れていませんが橘辛いですよね!!
SSじゃなくてもとっても素敵なお話ありがとうございました!!
感動しました!!
625569:05/03/18 04:08:47 ID:Nkv+1R57
明日夢くんあきらちゃんネタが書きあがりました。
二人の年齢のため、エロ少な目ですが・・・

皆さんの反応を見てつづきは投下することにします。
626569:05/03/18 04:11:20 ID:Nkv+1R57
「またついてきちゃった。」明日夢はゆっくりとため息をつく

ヒビキさんと話したさにについつい魔化魍退治にくっついて来てしまう。
いつも、温厚で愛想のいいヒビキも実は内心持て余しているのではなかろうか。
ま、今日もイブキさんが主役みたいだから、前ほど邪魔にはならないだろう。
少なくとも屋久島であったときよりは・・・

「よ!!!少年湿気た顔してるじゃなーい!」いつものヒビキの声。
昨日の魔化魍探しの疲労の色もすっかり消えて、動きもすっかりいつものヒビキだ。
「いやまた・・・くっついてきて・・・・天美さんに怒られちゃうかなんて・・・」
ヒビキが明日夢の顔を覗き込む。「ははーん・・・少年はあきらが苦手かー。」
ヒビキは精悍な目をいたずらっぽく光らせ、
「いい子何だけどなー・・・ああいう子は苦手?やっぱ持田さんとかの方がタイプなわけ?」
「持田さんとはただのクラスメートだって言ったじゃないですか!」
「いや、だからタイプだよタイプ。」ヒビキは笑いながらゆっくりコーヒーを啜る
「そー言うヒビキさんは香須実さんとどういう仲なんですか!!毎回一緒にキャンプしてやらしいですよ!!!」
コーヒーを吹くヒビキ。「やらしいって・・・・ま、ここにはイブキもいるんだからさ!その話はやめとこうよ・・・ははは。」
627569:05/03/18 04:12:20 ID:Nkv+1R57
さわさわと風が木々の枝をなでる音。もう新芽が出ている時期とはいえまだまだ肌寒い。
今回もヒビキとしては見物・・・いや見学。香須実も一緒に不知火で着たものの
・・・すっかりイブキに捕まってしまっている。
香須実も元が面倒見がいい姉き肌なもんだから、すっかりニビイロ蛇のディスクなんか揃えたりして助手気取りだ。
親切すぎる・・・ヒビキは苦々しく遠くから見つめる
戦い方をお互い研究したほうがいいとのイブキの案だが・・・これが目的だったのではないのか。
さらに鬼が二人もいるならと安全だろうと、見学したらなんて明日夢に勢地郎が持ちかけたもんだから
明日夢という一般人までついてきてしまって、今回はかなりの大所帯になってしまった。

危険は危険なんだが・・・なんでだ?
車の中までも二人きりにしたくない親心とか?

ヒビキはうんざりため息をつきつつ吹いたコーヒーをタオルで拭った。
「ヒビキさん・・・」明日夢がジッとヒビキの顔を見つめつつ声をかける。「やっぱ僕帰りますか?」
「いや、ダイジョブダイジョブ、仕事のこと考えてただけだから・・・さて、俺も加わろうかな。」
香須実とイブキに加わるヒビキ。なにやらこの地帯の地図を見つつピンを刺してる。
イブキは露骨に嫌そうな顔をしながらヒビキに答えてる。
「イブキさんって顔に出るなー」明日夢は小声で呟いた。

「こそこそ言わないで本人に言ってください。」突然の声!あきらがいつの間にか明日夢の背後に立ってたのだ。
「悪口じゃないよ!君だってそう思うだろ?もう・・・うるさいなぁ・・・」明日夢はふくれっ面。
「今回は邪魔しないでくださいね。」あきらは聡明な大きな瞳で明日夢を見据えつつ言った。
「邪魔なんてしないよ!」明日夢は思いっきりムッとした声で答えた。
「可愛くないな。そんなだからイブキさんだって振り向かないんだ・・・って・・・あ!!」
628569:05/03/18 04:13:12 ID:Nkv+1R57
言い過ぎた・・・何度か会った感じで明日夢なりに「こうではないか」と言う結論を紡ぎだしたのだが
言うべきではなかった。口を手で覆う。

あきらは背を向けていて、どんな顔をしてるか分からない。
「コーヒー飲みますか?」落ち着いた声に明日夢はそっと胸をなでおろす。「うん、いただきます。」
ポットにあきらの手が伸びる
「あついっっっ!!!」つかみ損ねたポットが熱湯を撒き散らしながら地面に落ちる
「大丈夫!!!」明日夢があきらの手をとる。あきらはジッと下を向き手首を握ったまま・・・。

な・・・泣いてる!!!!

明日夢は動揺した。アノあきらが泣くなんて!!「ごめん・・・言い過ぎたよね。」
・・・と言いつつヒビキたちの方を見やる。何やら激論していてこっちには気づいてないらしい。
「そんなに・・・可愛くない?だってどうしたらいいの?鍛錬していかなきゃいけないし、毎日勉強もあるし・・・
可愛くなんかできない。気を抜いたら死んじゃうもの」
明日夢は絶句した。想像以上過酷な状況にあきらたちはいるのだ。それを忘れていた。
「か・・・・可愛いよ。最初見たときから可愛くて優しい子だなって思ったよ!
ほら、妊婦さんに席譲ったじゃない!!素敵だなって思ったんだよ!!本とだって!!」
必死で言い重ねる明日夢の言葉に、少しずつあきらの涙も乾いてきたようだ。
「ありがと」きゅっと口の端を吸い込み可愛らしい笑顔を見せるあきら。まだ濡れた目を拭いつつコーヒーを
甲斐甲斐しく入れる姿に明日夢の胸がきゅんっと鳴る。

こんなに可愛かったっけ・・・明日夢は持田ひとみには感じたことのない感情を持て余した。
「はい、熱いから気をつけてね。」湯気の上がるコーヒーに口をつける。そっとあきらを盗み見る
優しい弧を描く頬の線。桃のような頬の産毛が夕日に輝き金色のラインを作っている。
白いうなじに続く柔らかそうな胸元。短いパンツから除くすんなりした足はいかにも少女らしかった。

「・・・・?」あきらが明日夢の凝視に気づいた。「な・・・なんでもないよっ!」どぎまぎして目をそむける明日夢。
629569:05/03/18 04:14:08 ID:Nkv+1R57
「おーいいいい!!!少年!あきら!!!俺たちちょっと出かけてくるからー!!思ったより遠くにやつらいるらしいからー」
「イブキさんもですかーーーー??」あきらが叫ぶ
「二体いるらしいんだ!ヒビキさんにも応援を請わなければならないらしい!」イブキが不本意そうに言う
「あきらーーーー!!明日夢くんのこと頼むよー!!ニビイロ蛇置いてくからー!!」

・・・イブキさんも意地っ張りだから・・・あきらも内心はそう思ってるのだ。
自分より五歳しか変わらない師匠。尊敬しているし・・・愛に似たものも感じているが、
時に妙に冷静に見てしまうのは天才少女たるあきらの癖かもしれない。

香須実とイブキ、さらにヒビキが加わり何やらばたばたと不知火に乗り込んでいる。
すごい勢いで車が出発してしまうと、明日夢は大変なことに気づいた。

ふ・・・二人っきり!!

暮れていく山の夕方。薄暗闇の中にあきらの白い首筋が浮かび上がる。「なんか食べようか?」
あきらがいつに無く友好的な声で、明日夢に言う。さっきの心を込めた言葉が効いたのだろうか。
「・・・・う・・・ううん今はいい。」

壮大な夕日。「きれい・・・・」素直に感動するあきらの声。
大きな目を見開いて、夕日に見入っている彼女はただの一人の女の子だった。明日夢はそっとあきらの肩に触れる。
華奢な肩だった。この肩でこの小さな体で、魔化魍と戦っているなんて!急に明日夢はあきらがいじらしく感じる
自分の大胆な行動に驚きながらも、そのまま肩を引き寄せる。

そっとあきらの唇に、自分の唇を触れた。柔らかく暖かい。甘美な感触。
「明日夢くん・・・・」あきらがさらに目を見開く、そっと包み込むように抱きしめる明日夢の心臓の音が聞こえる。
「普通の女の子だよ。あきらちゃんは」
明日夢が心から言う。ふと自分の下のものがいつの間にか固くなってることに気づく。
不謹慎な自分にドギマギ慌てながらも、この状態にあきらが気づいてないことを祈りながら、さらに強くあきらを抱きしめる。
630名無しさん@ピンキー:05/03/18 13:02:49 ID:88g1UyB3
  ∧_∧
  ( *´∀`) いいねGJ
  人 Y /
 ( ヽ し
 (_)_)
631569:05/03/18 16:03:05 ID:Nkv+1R57
思いもかけずあきらも抱きしめ返してきた。
「あきらちゃん・・・・」
「普通の女の子にすること、してくれる?明日夢くん。」
「・・・・・・・・・!!!!!!」飛び上がらんばかりに驚く明日夢。
「私、普通の男の子とそういうことした時ないの」

じゃ・・・誰としたときあるんだ????

あきらの顔を見つめる。必死なあきらの顔に改めてあきらの決心を知る。

何か・・・イブキさんとあった?

あきらの思い人はイブキさんのはずだ。少なくともヒビキもそう思ってるはず。
「いいの・・・明日夢君としたいの。」拙い声であきらが言う。
その声はごく普通の甘えた女の子の声だった。
「テントに・・・行く?」
「ほんとにいいの?」明日夢は自分の声ががまるで他のところから響いているように感じた。

テントの中は小さなランプが一つ吊るされて、イブキの大きな荷物。後はすっきりしたものだった。
山の寒さに対応すべく、小さな石油ストーブがついている。その赤い火に明日夢は目を奪われた。

「明日夢・・・・くん。」!!!!いつの間にかあきらは衣類を付けていなかった!
ただ一つだけそばにあった毛布を体に巻いている。
白い体にランプのオレンジ色の光が映っている。「あきら・・・ちゃん。」
ぎこちなくあきらを抱く明日夢。その力が強すぎたのか、あきらが小さく呻く。
「・・・・・あ・・・」「ご・・・ごめん!!」
明日夢は無論経験が無い。もちろん同じ年の仲間や、その手の雑誌などからそれなりの知識は得てはいるが・・・
少女の裸体を前に何からすればいいのか途方にくれているのが現状だ。
632名無しさん@ピンキー:05/03/18 20:39:11 ID:LEpsIG8S
GJ!!もうバンバン続きやっちゃってください!
633名無しさん@ピンキー:05/03/18 20:40:39 ID:BXFBfY35
ごめんageちまったよ
634名無しさん@ピンキー:05/03/18 23:27:08 ID:YpakfUwB
  ∧_∧
  ( *´∀`) いいね
  人 Y /
 ( ヽ し
 (_)_)
635569:05/03/19 08:02:35 ID:4T6trYz9
さっきのようにそっと唇を触れる。何度も何度も離しては触れ・・・
明日夢らしい優しいキスだった。相手を気遣いつつ徐々に強く拙いながらに激しいキスに・・・

ゆっくりとシートの上に倒れこむ二人。
毛布を取り去ると少しふくよかな優しい体があった。幼い顔にアンバランスなほどの肉感的な大きな白い二つの丘。
柔らかそうな小さな桃色の乳首。白くなだらかなお腹の下には、小さな森があった。

もどかしくはやる心を抑えながら明日夢も服を脱ぎ捨てると、いくらか乱暴に覆いかぶさった。
「・・・・いた・・・優しくして!」
キスが明日夢の心を伝える。硬くなったあきらの体がまたほぐれる。・・・ここで出ちゃったら格好悪いよな。
あきらの体と明日夢自身が擦れるとたまらない快感が明日夢の体を襲う。

そっとあきらの乳房に触れる。ぎこちない手つきで愛撫すると、あきらが小さい声を上げた。
「あ・・・・・」明日夢は不覚にも暴発してしまいそうになる・・・やわらかい・・・想像以上の感触に。
はやる心を抑えて胸を、腰を、抱きしめつつ口づけをしていく。谷間に。鳩尾に。そしてお腹に。
ヒビキさんにレクチャー受けとくんだった。明日夢は後悔する。アノ年齢だ。きっと経験も豊富だろう。
下半身とは裏腹に、意外に落ち着いている自分にいささか驚きながら、さらにぎこちない愛撫を続けた。
「あ・・・・ん・・・・明日夢・・・くん!」
明日夢の手があきらの小さな森に届いた。しばらくその柔らかな森で遊んだ後森の奥に押し入る。
そこはびっくりするほど豊かな潤いにあふれていた。
「凄い・・・こんなになるもんなの?」明日夢の素直な感動の声。
「やだ!・・・恥ずかしい・・・。」あきらは泣きそうだ。「自分でも分からないの」
「ごめん・・・でもとってもうれしいよ。」
明日夢はホントにあきらを愛しく思う。下手すると逆に守ってもらう立場なのだが・・・守ってやりたいと思う。
可愛らしい乳首を口に含むとビクン!!と体が弓なりになる。必死に恥じらいから声を上げまいとしているあきら。
潤んだ部分を明日夢の指が行き来すると、あきらがすすり泣きのような声を上げる。
636569:05/03/19 08:03:58 ID:4T6trYz9
「ん・・・・・・あ・・・・っだめ!」明日夢の指がその小さな入り口に侵入する。あったかい。
明日夢の我慢も限界に達していた。
「あきらちゃん・・・ごめん・・・いい?」遠慮がちに聞く明日夢に、あきらは小さくうなずいた。
白い足が左右に開かれ、明日夢を抱きしめる。そぶりとは裏腹に大胆な動きに、狼狽する明日夢。
すっかり怒張した、自分のものであきらの潤んだ裂け目を探った。
「!!!!!!!!!」
「あああっっっっ!!!」明日夢があきらに包まれ、締め付けられる。その暖かく全身に貫くような快感に堪えながら
ゆっくり動き始める、あきらはぎゅっと目を瞑り苦痛に耐えている風だ。
「あきら・・・ちゃん・・・・痛い?」動きを止めて明日夢は優しく聞く。必死の余裕の振りだ。
「・・・うん・・・少し。でも大丈夫。」はじめてしっかり明日夢の目を見返す。

あきらは感動していた。既にイブキの巧みなセックスを知っていたのだが、明日夢の気遣いと思いやりを改めて感じていた。
初めてらしい明日夢にかなり乱暴に扱われるかと内心びくびくしていたのだが。明日夢はいつもの明日夢だった。
イブキとのセックスでは満たされなかった何かが、今明日夢に拠って満たされようとしていた。

あきらからの優しいキスに励まされて、明日夢は規則的に動き始める。緊張しているのか自分でも驚くくらい長持ちしている。
ひたむきに突くたびに、あきらの口から抑え目の声が漏れる。ずっとつながっていたい。明日夢はそう思った。
二人の清純さ、拙さとは別に淫らな音がテントの中に満ちる。次第にその音が激しく早くなってきた。
「う・・・・・くっ・・!!!あっ!!!」ひと際動きが早くなった後明日夢はあきらの中に放出した。
熱い感触がじんわりあきらの中に広がる。

ぎゅーっっとこれ以上抱きしめられないほどあきらを抱きしめる明日夢。あきらも明日夢を抱きしめ返す。
一筋の涙があきらの頬を伝った。そして、切ないほど幼い二人は、小鳥のように優しいキスを交わしたのだった。

637569:05/03/19 08:06:34 ID:4T6trYz9
身づくろいを済ませた二人はなんとなく寄り添う。「・・・下手だったよね。」あきらの顔を見ずに明日夢は呟く
「ううん・・・・・」あきらは左右に首を振る。「明日夢くんの気持ち聞こえてきたよ」
「イブキさんと・・・・なんだよね」聞き取れないほどの声で明日夢が言う。
「・・・そう。私は初めてじゃない。でもイブキさんとはもうしない。後にも先にも・・・・きっと。」
「好きなんでしょ。」嫉妬の混じる声で明日夢は背を向く。「イブキさん格好いいもんね。」
そのやきもち焼きな発言に、女らしい喜びを感じつつあきらは言った。
「もうただの師匠と弟子よ。」
人の心はそんなに簡単に変わるわけが無い。明日夢は十五だけどそれを知っている。
明日夢はあきらがすっかり自分の心の中に入り込んでしまったことを知った。

「あっっ!!!僕、中に・・・・」明日夢は飛び上がった。
「大丈夫たぶん・・・」あきらがしっかりとした態度でうなづく。でももし何か・・・なったとしても、きっと明日夢は逃げない。
明日夢に対する信頼が深いことに改めて気づく。明日夢はきっと悩んで苦しんで進んでいってくれるだろう。

そっと最初のように交わすキス。顔を見合わせて若者らしく笑む二人。

エンジン音。不知火が帰ってきた。

「さすがでしたヒビキさん。」慇懃にイブキが言う。二人とも変身して、顔を解除した状態。
最初見たときびっくりしたっけな。明日夢は一人ごちる。
「ああ出られるとは思ってなかったけどなー。いていてて・・・痛くないっ!!」
ヒビキは足を負傷したらしい。心配そうに支える香須実。
「おかえりなさい。」コーヒーを三人分淹れ、救急桶?を用意して、そつなく迎えるあきらの姿に、改めて明日夢は脱帽する。
「おーありがと!あきら!・・・・・・?」
明日夢があきらを手伝っている。二人の動作が以前とはまるで違う。
まるでお互いかばいあってるような・・・。

さてはこの二人・・・・ヒビキが香須実に目配せする。香須実の前で失態をさらして、ヒビキに怪我までさせたイブキは
どうやら目の前の弟子の変化に気づかないらしい。
「俺・・・もう休みます。夕飯はいいです。」イブキが疲れたように自分のテントに入っていく。後を追うあきら。
ふっと明日夢を振り返る。
638569:05/03/19 08:08:38 ID:4T6trYz9
「なんかかわいそうね。」香須実が呟く「おい!ホントにかわいそうなのは俺だって!あいたたた・・・痛くない!!」
「はいはい、かわいそかわいそっ!」慣れた手つきで手当てをする香須実。まるで夫婦のような二人を尻目に、
明日夢はイブキのテントの中が気になって仕方が無かった。
「今日は男女分けてテントに寝るかー!おーいイブキー!!もー着替えたかー!!」あら、以外、と言う香須実の顔。安堵する明日夢。

てなわけで、男三人色気のないヒビキのテントの中。すっかり落ち込んだイブキは、音も立てずに眠っている。
「あきらと二人で作ったカレーうまかったな。少年。」寝袋に仰臥しながらヒビキは言った。「やっぱりキャンプはカレーだな。」
「はい・・・・・・」ヒビキさん気づいてる・・・明日夢は逃げ出したかった。悪いことしたわけじゃない・・・無いけど。
「おめでと。」ヒビキが言う「へ・・・?な・・・何がですか?」慌てる明日夢。
「ま、いいや、お休み!明日は早いぞ!」
ヒビキは背を向けてとっとと寝てしまった。明日夢は寝られない。
目を閉じるとあきらの愛らしい顔や白い体が浮かんできて・・・・
639569:05/03/19 08:10:25 ID:4T6trYz9
朝の光がまぶしい。不知火と竜巻にそれぞれ荷物を積み込む。結局魔化魍は三体いたらしい。怪我をかばいつつヒビキが乗り込む
後部座席に明日夢が乗り込もうとすると・・・
「明日夢くん!!これ」缶コーヒーが渡される。そっと耳打ちするあきら。
「メアド書いてるから。」缶を裏返すとそこに油性マジックであきらの字。
いたずらっぽく笑む。
「あきらー!いくよ!」竜巻の後ろに乗ったあきらは改めて明日夢に笑顔を向ける。
可愛らしく手をを振る姿は十五歳の女の子そのものだった。そこにはいつもの大人びた冷たいきつい彼女の姿は無かった。
「さて、柴又に帰りますかー!なー香須実さん」意味ありげな笑みを浮かべてヒビキが言う。
「やらしー・・・何考えてんのよ!」蹴りがヒビキの足に入る「あいたた・・・痛くないっっ怪我人なんだから!」
陽気に騒ぎながら、ヒビキはイブキの暗い目が気になった。馬鹿なこと考えなければいいが・・・

二人のやり取りは明日夢の耳には入らない。缶コーヒーをじっと握って竜巻が去っていってしまった方向を見やる

エッチから始まる恋って・・・こういうものかな。

「少年!いくぞ!」不知火の小気味いいエンジン音が響く。
痴話げんかを繰り返している二人と、童貞をなくした少年と・・・
三人を乗せて車は山道に消えた。

終わり
640569:05/03/19 08:15:32 ID:4T6trYz9
369です
なんかちょっとあっさりめだったかな。
二人の幼さのほうにばかり目が言ってしまい・・・
物足りなかった人ごめんなさいね!!

まだあきらのキャラが今ひとつなので
抑え目あきらちゃんです。
641名無しさん@ピンキー:05/03/19 15:57:10 ID:5OLuAcCp
  ∧_∧
  ( *´д`) ハァハァハァハァ・・・ウッ!!!
  人 Y /
 ( ヽ し
 (_)_)
642569:05/03/19 23:24:58 ID:4T6trYz9
569です。
なんかドカドカ下手くそなSSを投下してしまいましたが、
いかがな門でしょうか。
希望とかリクエストとか感想とか・・・
何でも聞かせていただければ幸いです。
507様はもういらしてないのでしょうか
・・・・507様のSS読みたいなあ。
643名無しさん@ピンキー:05/03/20 00:09:54 ID:3ZmJ2xIe
>569様、いつもドキ萌えさせていただいております。自分ROM専のケータイ野郎ですが、これからも楽しみにしてます。
644名無しさん@ピンキー:05/03/20 11:07:51 ID:mhlUuPll
期待通りのツンデレっぷりでしたね
もう最高です

明日夢とのフラグも半分立ったみたいだし
645569:05/03/20 11:24:17 ID:5Jonevie
643様、644様ありがとうございます。

今、今日の響鬼見たところです。
可愛いあきらちゃんと優しいイブキにまた創作心を刺激されました。

てなわけで次回はどこまでも優しいイブキのテクニシャンぶりと、
あきらちゃんの乱れ振りを・・・・

ちょっと時間かかるかもしれませんが待ってて下さい。
引き続き感想頂きたいですご指摘も謹んで承ります。

569
646569:05/03/20 18:25:27 ID:5Jonevie
569です。
イブキとあきらのSS投下します。


「案外今回はあっさりすんだね。」イブキは手早くテントの中で着替えながら言った。
「魔化魍との間が絶妙でした。」あきらの抑えた賞賛の言葉を聞き、イブキは微笑した。
そんなあきらはデジカメの画像を整理している。またぼけてる・・・やっぱりこのカメラダメかしら・・・
彼女がデジカメで撮影した写真を資料に使い出したのは一年前だ。魔化魍の資料も作り易くなり、
ぐんと仕事が楽になった。いい弟子を持つと助かるな。あきらはとにかく真面目だ。
無心にデジカメを操作するあきら。
ずっと俯いてるのでその色白の頬は上気し、瞬きするたびにその長いまつげが揺れる。時折賢げに可愛い眉をひそめる。
こんなにイブキが近づいてるのにちっとも気がつかないようだ

「あきら・・・・」唐突に愛おしさがこみ上げてきたイブキ。その柔らかい頬に口付ける。
「イブキさん・・・」硬い表情が一瞬にして和む。
イブキがあきらを・・・少女から女性にしたのは半年前のことだった。度重なるテントでの夜の中
やけにあきらが魔化魍に脅えたときがあった。兄のような気持ちで、寄り添って寝たのだが、
それが結果的に師匠と弟子以上の複雑な仲になるきっかけとなってしまったのだ。

本当に可愛い・・・男所帯だったイブキにはこの真面目な弟子が途方も無く可愛く感じる。
・・・鬼が弟子に手を出したときの吉野総本山の罰則はなんだったけ・・・

そんなことを考えながら、いつの間にか鮮やかな手並みですっかりあきらの服を脱がせている。
「いぶきさん・・・」あきらの鼓動が伝わる。彼女の唇はひんやり冷たい。戦きながらイブキの唇を受けるあきら。
647569:05/03/20 21:03:15 ID:5Jonevie
あきらは何度か夜を重ねてもどこかイブキを恐れてるふうだった。
「緊張しないで・・・。」「あ・・・・・」座ったままでじっくりあきらの体を後ろから抱きしめるイブキ。
瑞々しい果実を味わうかのようなイブキの手。左右から下から存分にあきらの双丘を攻める。
時折その小さな頂をつまんでは弾く、巧みなイブキの手の動きにあきらはたまらず声を上げる。
間を空けず,首筋を、背中を、舌で指でなぞっていく。柔らかなお尻に行き着く。
「あきらのいろんな顔を見て見たいな。」「あああっっっ!!!イブキさん!!」軽々あきらを自分の膝の上に座らせる。
イブキの手が、揉むというより揉みしだくといった方がいいくらい可愛いお尻をたわませる。小さく淫らな音が聞こえる。
それだけでもうあきらのそこは潤っていた。
「イブキさ・・・んだめ・・ですっ!!。」手早くあきらを横たえる。あきらのもがく力を利用して簡単にすんなりした足が開かれた。
「・・・いいいやっっ!!!」自分の敏感な秘所が尊敬する男性の前に晒されて、あきらは泣きそうだ。
もがくあきらを抑えて、イブキはじっくりあきらの秘所を見つめる。
ついこの間に男性を知ったばかりのその部分は、花びらが少しほころんだような状態。
滑らかで透明な甘い蜜をこぼしつつ小さな芽は赤くほんのり充血している。

思わず舌を這わせるイブキ。「ややや・・・いやっっ!!!やめ・・・てぇぇ・・」
イブキにとっては自然な行動なのだが、恥ずかしさのあまり泣き出すあきら。
ゆっくり彼女の反応を見ながら舌を動かす。男性にしては繊細な指をほころんだ部分に差し込む。
まだ狭い秘所の抵抗を楽しみながらゆっくり指を抜き差しする。
「お願い・・・イブキ・・さ・・・やめて・・・」涙をこぼしつつも反応を止められないあきら。
あまりの拒否に、行為をやめてあきらの額にそっと唇を寄せる。「なぜ・・・?」
「イブキさん・・・好きな人いますよね・・・こんなのダメです。」
648569:05/03/20 21:05:03 ID:5Jonevie
イブキが戦いの昂ぶりを冷ます為にあきらを求めるのは彼女も知っていた。
でも幾度と無くイブキとの優しい性行為に溺れる内に、
あきら自身もイブキの恋人のような錯覚を起こしてしまうようになっていた。

「辛くなってしまうんです。イブキさんが優しければ優しいほど。」裸の胸を震わせてあきらは言った。
「だから、もうこんなことやめてくだ・・・」言葉が終わるか終わらないかの内にイブキが覆いかぶさる。
鍛えた体だった。隙間無くしなやかな筋肉がつき・・・あきらが抗えるわけが無い。
がっちりあきらを押さえつけ、指で舌で彼女を味わったあと、悠々と秘所に自分の分身を突き入れた。
イブキの表情は見えない。
「あああああっっっ!!!いやっっ!!」あきらの十分に蜜をこぼしたそこは容易くイブキを受け入れた。
初めて二人の視線が合う。
「あきら・・・言わないで。」「・・・・・」「今はあきらに集中したい。あきらが・・・・好きだよ。」
苦痛に・・・いや快感にだろうか。わずかに歪んだ辛そうなイブキの顔。
「あ・・・・ああっっっ・・・・・はぁっっ!!」緩やかに緩やかに時折波を寄せるように強く。
涙の後も乾かぬうちに何度も貫かれるあきら。濡れた淫らな音が響く。

この子を・・・・イかせたい。イブキは思う。まだ経験が浅いあきら。
自分の身勝手な欲望に常に答えてくれる彼女。せめてもの・・・・いやもっと彼女を辛くさせるだろうか。
649569:05/03/20 21:06:46 ID:5Jonevie
「・・・・・・・?」イブキが横向きに寝るような形になる。
そこにあきらの足を開かせて仰向けで局部を密接させる。・・・ちょうどTの字になるように繋がった。
足をイブキの耳の上に乗せるような格好になって、あきらは恥じらいからか激しく抵抗しようとする。
「いいから!!!!」イブキがそれを有無を言わさず制する。「我慢して。」
注意深く自分を突き入れ腰を打ち付け始める。そして、左手があきらの小さな敏感な芽を襲う。
「・・・・いい・・・いやっっ!!」そんなに力も使わず、蜜を絡めて優しく円を描くイブキの指。
あきらは彼が自分に何を起こそうとしてるのかに、気がついた。
「・・・・ん・・・んあっ!んん・・・」刺激にすうっと自分の膣が縮まる感触。それはイブキ自身にもしっかり伝わっていた。
イブキも急に抵抗を加えられ、にわかに最後が近づく。いっそう指と腰の動きを早くする。
あきらは自分の体が急速に上り詰めていくのを感じた。

「は・・・・はなして!!!っっ・・・いや・・・いいいいいいややあああっっっ!!!」あきらの体が弓なりにそる
グッと奥が締まり痙攣するあきらの中から押し出されまいと、強く腰を突き出す。
そしてイブキもあきらの白い体に一気に放出した。
その熱い液の迸りを感じながら、あきらは嗚咽を抑えられなかった。後から後から涙が頬を伝う。
その涙をイブキが拭う。「あきら・・・可愛いよ」

イブキさんは香須実さんを愛してる。あきらは思う。変えられない何度彼に抱かれても。

650569:05/03/20 21:10:22 ID:5Jonevie
「これは私が積みますね。」あきらは淡々と荷造りしていく。竜巻に積めるだけ積むと自分も大きなリュックを背負う。
大物のテントや折りたたみイスなどは、畳んでさえ置けば地元の猛士が回収してくれるはずだ。

「シフト表だと来週末まで無いかな。今週はこれまでの資料の整理でもしようか。」
イブキもシフト表を見つつ優しくも事務的にーーーいや、事務的にしようと意識しているが。ーーーあきらに予定を告げる。
「はい!わかりました。」あきらが聡明な声で返事をする。
昨日の夜、泣きじゃくりながら絶頂に達した名残はもう無い。
竜巻の轟く様な逞しいエンジンの音。あきらはタンデムに跨るとイブキの腰に手を回す。

「昨日の・・・」「は・・・?」
「いや・・・・いい。」狼狽するイブキ。「あきら、飛ばすよ。しっかりつかまっててね。」

分かりきったことを言い走り出す。暖かい広い背中に顔をそっと押し付けるあきら。
イブキには絶対見せないだろう切ない表情。その少女らしい顔を朝の風がなでる。
「気をつけて・・・運転してくださいね。」最後の語尾が少し弱くなったのは気のせいだろうか。

そしてあきらの大きな目から光るものが一粒流れ、爽やかな風に消えていった。

竜巻は走り去った。

終わり

651569:05/03/20 21:12:59 ID:5Jonevie
すっかりあきらちゃんの魅力に取り付かれた569です。
この後に前出のあきらと明日夢。さらにその後もっと前のイブキと香須実のとんでもない事件が起こると
自分なりにつなげています。・・・が、皆さん自由にご想像ください。

あきらとイブキは切ないなあ・・・・
香須実とヒビキのほうが陽気に楽しめるかも。
明日夢とあきらは書いててどきどきしました。

これからもまたたのしくssを書きたいと思います。
それには皆さんのご意見ご感想が不可欠です。
感想リクエストお願いします。はーーーーーーっ楽しかった。(^^)
652名無しさん@ピンキー:05/03/20 23:20:41 ID:gmwjEJW4
最高です!
ありがとう−−−!
653名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 05:55:42 ID:3aEWPCwb
「ヒビキさんの、すっごい美人の彼女」と言われた後の香須実さんと、鍛えから帰ってきたヒビキさんの
お話が読みたーい、とリクエストさせていただきます。どうか、どうか。
お願いしますだ。
654名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 10:06:24 ID:t7TtSfyM
あきらx明日夢と、イブキxあきら、どっちも良かった!
もろツボでした。
たちばな妹にイタズラされる明日夢なんてのも読みたいなあ。
姉ばっかりモテモテでちょっとおもしろくない妹が
ヒビキさんの後をくっついてまわってる明日夢をつかまえて
いじめてみるって..
655569:2005/03/21(月) 13:28:49 ID:p7tETfw6
652様、653様、654様
感想、リクエストありがとうございました。
読んでいただけてめっちゃ嬉しいですう!

653様→3月20日のレアなエピソードですね。
はい、リクエストにお答えしマース。ご満足いただければいいんですが。

654様→たちばな妹盲点でした。考えて見ますね!ありがとうございました。

652様→お褒め頂いてありがとうございます。とっても嬉しいです!

さて!久しぶりにヒビキ×香須実投下いたします。
656569:2005/03/21(月) 13:48:18 ID:p7tETfw6
「香須実姉、なんかご機嫌じゃないすか?お父上。」日菜佳が首をかしげる。
「・・・・・そういえば・・・なんか地に足が着いてないですねえ・・・」勢地郎と日菜佳・・・顔を見合わせる。

作務衣を着てうきうき「たちばな」の客に接する香須実。楽しくって仕方が無いと言う風だ。
「日菜佳!餡蜜ひとつね!」普段押さえ目の香須実が弾んだ声を出すので、常連客はみんな顔を上げる。
「何!香須実ちゃん!いいことでもあったの?」「え・・・・・!」
「なんか嫌に楽しそうだよ!それに最近きれいになったんじゃないの?さてはいい人でもできたかな?」
下町らしいなじみ客の遠慮の無い突っ込みに、香須実の頬が朱に染まる。「イヤーだ、そんなの違いますってばー!!!」
・・・湯飲みの割れる音。客も大騒ぎで後始末している。

「いい人も何も・・・すっかり出来上がってるじゃないですか・・・・・・・」
「へ?お父上なんか言いましたか?」勢地郎の呟きを日菜佳が聞きつける。「いや、何も言ってませんよ。」
愛娘が機嫌がいいのは結構だが、娘の頭の中が男の・・しかも身近な男のことでいっぱいだと思うと心中穏やかでない一浪である。

店内は結構混んできている。いっつも暇なたちばなにしては珍しい様子。
「香須実姉、控えの部屋から新しいコースターとって来て!」
「え?もうないの?」「いつもの客数しかだしてないんですよー!早くお願いしますよー!」
慌てて取りにいく香須実。部屋の戸を開ける。そこには・・・
657名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 21:38:41 ID:3aEWPCwb
653です。待ったました〜〜〜〜〜! 嬉しいっ。続きも楽しみにしております。
658569:2005/03/21(月) 22:43:02 ID:p7tETfw6
「ヒ・・・ヒビキさん!!!」「よっ!!」びっしり無精ひげを生やしたヒビキである。
いつものヒビキの雰囲気とはまた違った・・・
「お・・お帰りなさい。あ、山篭りから帰ったんだ。」心の準備が欲しい。ましてやあれだけ浮ついていた自分。
明日夢の母の電話のアノ一言でこんなにうきうきするなんて・・・「ヒビキサンの彼女」私らしくないったら・・・
「ずいぶんバッチイ顔になっちゃいましたねっ!髭をそる時間も無かったんですか!」
「かーなりちくちくしますよーどう?香須実、試してみる?」精悍な面立ちに好色な色が浮かぶ。たちまち香須実は唇を吸われる。
「・・・・んん・・・」「早速いただきました。メインディッシュも頂いていいですかね。」作務衣の香須実を抱きすくめる。
そのしなやかな肢体を感じながら・・・こういう格好もそそるな・・・

「姉上ーまだすか・・・ってヒビキさーん!!勝手口からはいったんすか?おかえりなさーい!」
すばやく離れる二人。幸いにして日菜佳は鈍く、この独特のフインキには気付かない。
「ヒビキさん!お茶、店で入れますからヒビキさんも手伝ってくださいよー」
何やらひっくり返してありったけのコースターを抱えると
「香須実姉、ウキウキしてたかと思うと、ポカするんだからー・・・全く・・・ヒビキさんお願いしますよー!」
嵐のように通り過ぎる日菜佳。「なんか俗世に戻ったって感じがするなー。」ヒビキが笑ってジャンパーを脱ぐ。「・・・・?」
「やっだなー香須実さん、店手伝うんですよー何考えてんですかー?分かった!・・・続きは夜に・・げほっ!!!!」
香須実の肘鉄がヒビキの鳩尾に決まる。「人の気も知らないでっっ!!」形のいいヒップを振りたてて去っていく。
「腹筋、鍛えていてよかった・・・・・。」
659名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 01:41:49 ID:Fe14K/L6
なんだよ・・・
このスレ的には「あきら>もっちー」なのかよ・・・
もっちー萌えのオイラはどうしたらいいんだよ・・・
660名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 01:49:33 ID:v5xXTIR9
>>659
安心汁
漏れはもっちーもあきらタンも同じぐらい好きだ
いつか明日夢くんも入れた3Pを拝み隊
661名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 01:51:31 ID:E4LzV5QD
貴君の妄想をぶちまけてみたらどうか。
真面目な話、それがきっかけでSSができることもあるみたいだし。
662569:2005/03/22(火) 02:01:38 ID:wdnVoIEw
夕飯は、日菜佳と香須実の得意料理ばかり並ぶ。
「いやーヒビキ君が帰ると夕飯が豪華でいいねー。」チロリとヒビキと香須実を見比べる勢地郎。
「そんなん言っても、お父上お年ですからねー。ほら糖尿とか高血圧とかいろいろあるっしょ?」日菜佳が醤油を掛けまわる。
「ちょっと!!なんにでも醤油かけないでよっっ!!」「江戸っ子すから。」
勢地郎が相好を崩して仕切る。「ほらほら、いい娘が子供みたいなケンカしないで、そういえばヒビキくん山篭りはどうだったかね。」
にぎやかな姉妹に、勢地郎は嬉しそうだ。
「巴川のおばあちゃんも全然元気でしたよー!!」陽気に話しながら、ヒビキも旺盛な食欲で箸を進める。
無精髭の生えた頬が咀嚼のたびに精力的に動く。

本と見惚れるくらいの食べっぷり。香須実はそっと盗み見る。
「姉上、急におとなしくなりましたねー。あんなにウキウキしてたのにー?」日菜佳が筑前煮を頬張りながら言う。
「ウキウキなんてしてないわよっっ!!」
そう・・・ちょっと嬉しかったのだ。公然と「ヒビキさんの彼女」と言われることが。
ジッとヒビキが自分を見つめてる。顔が火照るのが分かる。
「何赤くなってるんすか?姉上。」
「暖房が熱いのよっっ!!!もうっ!ごちそうさまっっ!!!」香須実が派手なアクションで席を立つ。
「ありゃ・・・なんか悪いこといいましたかね・・・父上。」日菜佳は唖然とする。
「さあああてね・・・ヒビキ君にでも聞いたら?」勢地郎も席を立つ。書類の整理に篭るらしい。
こうなると朝まで書斎から出てこないだろう。
663569:2005/03/22(火) 02:02:36 ID:wdnVoIEw
ヒビキが慣れた手つきで食器を洗っていく。
「♪妹はねんねー、姉貴はおかんむりー。ヒ、ヒ、ヒ、ヒ、一人で洗うよ・・・この茶碗ーーーっと。」
相変わらず変な替え歌を歌いながら、手馴れた風だ。
うっかりビール一杯飲ませてしまったら、日菜佳はぱったりコタツで寝てしまった。
「よし・・・・っとこんなもんか。」まめまめしくふきんを絞り、ふきんかけにかけようとする。「あいたっっ・・・痛くない!!」
ヒビキの長身にはいささかこの昔ながらの台所は狭すぎる。梁にぶつけた頭をさするヒビキ。

「ヒビキさん、日菜佳寝ちゃったの・・・?」声をかけてのは、香須実である。
風呂に入り長い髪をアップにしている。後れ毛が一筋ふた筋首筋にまとわりついている。
薄手のパジャマを着た香須実はいつものスレンダーな美女と違い、いかにも可愛らしかった。

またひねられるからな・・・目に浮かぶ好色な色を隠しつつ「うっかりビール飲ませちゃってねーいやー失敗失敗!!!!」
おどけた風にヒビキが言う。
ちなみにヒビキはアルコールはあまり飲まない。飲めば鬼なだけに強いのだが・・・極力自重してるようだ。
「ごめんなさい。疲れてるのに・・・後片付けさせちゃって。」
いつに無くしおらしい。化粧気の無い上気した頬がヒビキの目を奪う。
「・・・改めてお帰りなさい」にっこり香須実が微笑む。
今にも組み伏せたくなる気持ちを抑えつつヒビキは聞く。
「そういえば何?何にウキウキしてたの?」
香須実は絶句する。まだ覚えてたの!「な・・・なんでもないってば。」
「隠すこと無いでしょ。なんでもないなら」
隠す香須実が面白くてなおも言い募るヒビキ。日菜佳を跨いで足早に逃げる香須実。
「なんでもないってば・・・・・あ!!!」襖を閉めた香須実の部屋。これは・・・いつものパターン。
「んじゃー・・・体に聞いてみよう!」
一瞬にして表情が変わるヒビキ。獲物を狙うような・・・温厚な中にもどこか怒ってる様な男の目。
「・・・や・・・・ダメよ!父だっているし!」パジャマの下は素肌だった。ふんわり石鹸の香りがする。
香須実の体に、柔らかい胸元に顔をうずめてヒビキは言う。「ここにも・・・・ただいまー♪」

薄手の下着も取られ・・・香須実のベットに横たえられる。「さて・
664569:2005/03/22(火) 08:36:30 ID:wdnVoIEw
薄手の下着も取られ・・・香須実のベットに横たえられる。「さて・・・何にウキウキしてたの?」
「あ・・・ま・・・またその質問?」香須実は泣きそうだ。
ヒビキさんに・・・絶対言いたくない・・・こんなに好きだって知られたくないから。
「俺に言えない事?」香須実の白い首筋を舌でなぞる・・・切ないため息
「そう・・・いうわけじゃないけど・・・あん!」
「じゃ・・・言ったら?」
意地悪に指で乳首をさする。あっという間に起き上がるそれをヒビキは強く吸った。
「あああっっ!!!!!」体が勝手に波打つ。ほんのり赤く染まったそれをヒビキはゆっくり舌で愛撫する。
「早く言わないと・・・・」抵抗する香須実を難なく交わし彼女の足を大きく広げる。M字開脚。
「だ・・・だめっっみないでっっ!!」

成熟した香須実のその部分はうっとり溶けていた。薄めの叢の下の小さな花芽も、淫らに潤っている。
まろやかなお腹の上はきゅっと締まったウエスト。形のいいバスト。そして・・・香須実の泣きそうな切なげな顔が。
必死に隠そうとするその手を押さえて、濡れたそこをヒビキの太い指が行き来する。
「や・・・・あああっっ・・・だめ・・・・っっ」愛しい男の指を咥えて香須実のそこが収縮する。
花芽に、秘所に、優しさを込めて愛撫し続けるヒビキ。ピチャ・・・クチャ・・・と潤んだ音が、尚、男の本能を刺激する。
「こんなになってるのに・・・・ダメって言うんだもんな・・・香須実は」
愛しくてたまらない!という風にヒビキは舌を使い始める。
節高の太い指は秘所に一層深く刺し込まれ、ゆっくりグラインドする。
「きゃ・・・・・・い・・・い・・いや・・やめ・・・・・言うから・・・あっっ・・・ああああああっっ!!!!」
体が激しく波打つ。何度も繰り返される収縮を指で感じつつ、ヒビキは満足の笑みを浮かべた。
香須実がいとも簡単に達してしまったのだ
665569:2005/03/22(火) 08:42:32 ID:wdnVoIEw
「で・・・・?なに?」息を切らして声も出ない香須実。潤んだ瞳をヒビキに向けて。
「ヒビキさんの彼女・・・・って言われたの。」「へ?」
「明日夢くんのお母さんに、電話でヒビキさんの彼女って言われたのっ!!!それだけ!!もういいでしょ!」
そういうと涙目で背中を向けてしまう香須実。最もヒビキの逞しい腕の中でだが。

「・・・久しぶりに素直な香須実だな。」香須実を後ろから抱きしめながらヒビキは言う。
「この方がずっと可愛いよ。いや普段も可愛いけど。もっと素直になって・・・明日夢少年みたいにさ。」
あきらに素直に手を差し伸べた少年。アノ半分でも素直なら・・・。

素直・・・・香須実はつぶやく。私はヒビキさんにどうして上げたいんだろう。
いつも意地ばかり張って。始まれば・・・・凄い感じるくせに。くるりとヒビキに向き直る。
「今だけ、素直になるわ。」きゅっと唇を噛んで。ヒビキに軽く口付けて・・・そして。
毛布に潜りこむ香須実。「わ・・・・わ・・・・か・・・香須実?????」

ヒビキの怒張したそれを歯を立てないようにそっと口に含む。香須実の意外な行動にさすがの歴戦の戦士も動揺が隠せない。
「か・・・すみ・・・俺・・風呂入ってないから・・・」汗の匂いがほんのりするほかは無臭だ。
・・・裏の筋の部分・・・逞しい竿の部分と膨らんだ部分・・・ソフトクリームでも舐めるように大胆に舌で愛撫する香須実。
いつもヒビキ任せの香須実。躊躇いはあるが、心の篭った香須実の行動に、ヒビキは感動していた。
口に柔らかく含んで上下されると、激しい快感が体を貫く。「・・・・・・っっ!!!」
666569:2005/03/22(火) 08:43:24 ID:wdnVoIEw
「もういいよ、香須実」ヒビキが子供にするように香須実の頭をなでる。
「・・・・もっと・・・いいのよ。」「・・・・やっぱり、香須実の中で終わりたいから・・・」
かすれた声で、照れくさそうな笑顔を見せるヒビキは、鬼なんかじゃない・・・・ごく普通の青年だった。

しっかり足を絡ませ、ヒビキに抱きつく香須実。「あい・・・してるの・・・・」
それに答えるように、ヒビキがいきり立ったそれを熱い蜜の中にうずめる。
香須実は声にならない声を上げて、ヒビキにしがみついた。
ヒビキの形がしっかり分かる!力強く律動を始める。
「あ・・・あっっ!!!ヒビキさ・・・!!!」いつもより激しいヒビキの動きに香須実も思わず抑えた声を上げた。
「既成事実を作れ・・・・ば・・・公認の仲かな・・・・っ!!!」
擦り付けるように強く、焦らす様に弱くそして絶え間なく香須実を攻め続ける。
「な・・・何・・・言ってる・の・・・ああああっ!」香須実がのけぞった。
逃げるように上にずれていく香須実の腕を、万力のような力で押さえ込んで尚、奥を抉る。

「あ・・・・・・・っっ!!!!」ヒビキが熱い迸りを香須実の中に注ぎ込む。
「ああああああああっっっ!!!!!」香須実が後を負うように追いつく。

互いに溶け合うような一瞬の後の、気だるい脱力感。優しいキスを交し合う。夜は更けていった。

「ねえ、ヒビキさん・・・山篭りの後だから疲れてたんじゃないの?」
「ん・・・・・・」
「ね・・・早く部屋に戻って・・・あ・・・」ヒビキは一瞬にして眠りについていた。香須実の肩を枕にして。
子供みたいな寝顔。すっかり安心して・・魔化魍を退治に行っているときとは別人みたい。
「普通逆じゃない!!もう!」
枕にされて怒りながらも、笑みが零れるのはなぜだろう。
ヒビキの手はしっかり香須実の腰に回っている。決して離さないかのように。
さっきヒビキの放出を受けた部分がまだ熱い。既成事実なんて・・・・まさかね。
指して不安にも感じず、香須実も眠気を感じる。「・・・・・ん・・・おきて・・・服着なきゃ・・・」
愛の行為の後の気だるさに、男の体の温かさに、香須実も容易く眠りに引き込まれていった。
667569:2005/03/22(火) 08:44:46 ID:wdnVoIEw
「おはよう!!」日菜佳は朝から元気な声で香須実を度突く。
ぐっすり眠って肌はピカピカ、モップでたちばなの床を拭くせわしない姿は、まさに日菜佳そのものだ。
「姉上だるそうですねー!さあさ!今日も気合入れていくっすよー!!」
朝五時に目が覚めた香須実は慌ててヒビキをたたき起こし・・・おおわらわだった。
「私暖簾上げてくる。」香須実はついでに表に打ち水をする。ほこりが舞い上がらないように勢地郎のお達しだ。
・・・お父さんに・・・聞こえてないわよ・・・ね。ーーー後始末して店内に入ると・・・

「お・・・おはよっっ。」グレイのスウェットの上下を着たヒビキの姿が。
昨日香須実を困らせた髭もすっかりそり落としている。

少し照れくさそうに、眩しげに香須実を見るヒビキ。
昨日の大胆な自分の行動とヒビキにされたこと思い出し、知らずに顔が赤くなる香須実。

そっとヒビキが耳打ちする。「・・・また・・頼むよん!どかっっ!!!」
香須実の蹴りがヒビキの向こう脛にヒットした。
「はいはいどいたどいたっ!!・・・ありゃ?何ヒビキさん座ってるんすか?」声も出ないヒビキ。
走り去る香須実。・・・・もうっ!!デリカシー無いんだからっっ!!

たちばなの忙しい??一日が始まる。

終わり
668569:2005/03/22(火) 08:58:19 ID:wdnVoIEw
皆さんおはようございます。569です。


香須実×ヒビキいかがでしょうか。
多少表現や行為があきら×イブキとかぶることがありました。
ここでお詫びいたします。

653さま、いかがでしたか?
ご期待に沿うことができましたかね?

今回は香須実さんの大胆行動がポイント?です。

659さま660さま
もっちー萌えのお話も考えさせていただきます。
3・・・3Pですか・・・・こ・・これも考えて見ます。

661さま→その通りです。
皆様の書き込みでSSが生まれることもあります。

さて569のSSも5作目となりました。
読んでいただいている方ありがとうございます。

またご意見ご感想お願いします。
669名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 09:29:22 ID:ag9LhCAN
653っす。んもう、期待どうりでござんした! やー、最高です!
香須実さんの大胆行動・・・もうドキドキものでした。
これからも宜しくお願いします!!!!
670名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 21:08:33 ID:THKCeP/E
すごいね・・
いいね〜・・
671名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 00:06:59 ID:lJV7wcL2
もっちー達の三角関係まだ?
672569:2005/03/24(木) 08:43:34 ID:SW/pQYVo
すんません。569です。

少しハイペースで進めてきたので、ちと息を継いでました。
書き上げるときは一気に仕上げるのでもう少しお待ちください。671様。

669様、670様
感想ありがとうごっざいますーーー!!
読後の感想一番うれしいです!またがんばりますね!
673569:2005/03/24(木) 18:54:43 ID:SW/pQYVo
569です。3Pになるかどうか分からないですが
投下します。もっちー登場です。


「もう!!!すっごい頭来ちゃうっ!!!」可愛い唇を尖らせて携帯を片手に・・・持田ひとみである。
高校に入ってから、違うクラスになってめっきり明日夢にも会えなくなった。
別に・・・ほら、多分好きとかじゃないけど・・・でも・・でも・・・メールくらいくれても・・いいじゃないっっ!
その気持ち事態が特別な感情だと思うのだが、本人はいたって分かってない。
よく言うこの時期、自分の気持ちが分からないと言うやつであろう。
この前もそうだった。「たちばな」での待ち合わせをすっぽかして・・・

その「たちばな」で言づてられた、明日夢の忘れ物を届けに行くのだ。
「肝心の新しい教科書忘れちゃうんだもんねー。先が心配っしょ?ひとみちゃん。」とは、ヒビキの談である
よっぽどこの件も相談しようと思った・・・いや実際相談したんだけども・・・
ヒビキは勢いよくお茶を吹いて、「本人に聞いてくれない?」

もうっぜーーーーっ対聞いてやるんだからっ!!
怒りながら歩くと案外早いものだ。いつの間にか彼女は明日夢の団地のドアの前に立っていた。
気合を入れてベルを押す。

「は・・・はい・・・」擦れた声。明日夢が顔を出す。「わ!!!!持田!!!」
風邪でも引いたのだろうか。かなり乱れた格好をして・・素肌に羽織ったらしいチェックのシャツのボタンもずれて留めている。
くしゃくしゃの髪の下には、よく動くクリクリの目・・・可愛いんだ。安達くんって。
「何?具合悪いの?いいよ!私なんか作ってあげる!」「いいってば!!!いいって・・・」
怒ってたのも忘れて強引に入る世話好きのひとみ。
674加藤ホーク:2005/03/24(木) 22:24:24 ID:JIao38ts
感じてるの? 自分が透明になったみたいって、感じてるの?
出そう?もう出そうなの?旅に出そうなの?
出ていいよ。晴れた日に出ていいよ。ほら……胸をはってごらん。
もっと胸を突き出してごらん?
震えてるね……心が震えてるね……どこなの?どの場所が震えてるの?
ああ……すごいね。誰にもできないこと見つけたね。
さあ見せてごらん。君のを見せてごらん。それなの?それが君のなの?
それが君の響きなの?
675名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 03:04:47 ID:8pAKpo6/
姫と童子の触手に前後の処女を奪われるあきらタンキボンヌ
ヤられてる最中にイブキサンが来て見られちゃうような展開キボンヌ
676569:2005/03/25(金) 09:09:24 ID:OpnWZc8T
569です。
675様リクエストにお答えしたいのは山々ですが・・・
ちとうまく書ける自信がありません。

さて続き投下します。

「・・・・・?」玄関にはどう見ても母親のものではない可愛らしいスニーカー。
「い・・・今さ・・従姉妹が着てるから・・・ごめん」
明日夢に従姉妹がいた話など一度も聞いてない!「へーーーーー!初めて聞くーーー!んじゃーご挨拶しマース。あはは!」
言いよどみ、止めようとするあすむを押し遣り強引に部屋へ・・・
「!!!!・・・この人」
動揺する風でもなくベットにいたのは、あきらだった。白い体に毛布を巻いて、落ち着いてひとみを見据える。
「こんにちは。持田ひとみさんですよね。」大きな聡明そうな瞳。全く動じてないその態度。

明日夢は舌巻いていた。強引に部屋に入ったひとみにもだが、このあきらの態度!!!
やっぱイブキさんの弟子として経験を積んでるだけあるって言うのか・・・すごい度胸。

「こういうことだったんだ・・・だからメールもないし、約束はすっぽかすし・・・」
知らず知らずに語尾が震える。
「明日夢くん。私帰ったほうがいいですよね。」また冷たい最初にあったころのあきらに戻っていた。
明日夢はこの状況があきらをかなり傷つけていることを知った。
「帰らなくて・・・いいよ。」言いよどみながらも明日夢はきっぱり言った。
「持田、こういうことだから。」明日夢のきっぱりとした姿に今までに無い男らしさを感じる。あきらの表情が変わる。

「私帰んない。」「???????」目を丸くする二人。
「私も明日夢くんが好きだから。絶対泣いて帰るのなんか嫌だもの。」勝手に口が動いてしまった。
ひとみはあきらを知っていた。城南でよく見かけていたのだ。明日夢と同じブラバンに入ったのも知っている。
二人でなにやら共通の秘密を持っているのも知っている。何よりもあきらの態度が気に入らなかった。
人を見下すような。はなから人を馬鹿にしたような、ずっと物を知っていると言う自信に満ちた表情が。
677569:2005/03/25(金) 09:12:22 ID:OpnWZc8T
可愛らしいピンクの唇を噛んで。正座をして。
切りそろえた前髪の下のパッチリとした目は、何も見逃さないと言う決意で満ちていた。
それは紛れも泣く少女ではなく女の顔だった。

「明日夢君、続けましょう。」あきらは挑戦的に言う。「じきに帰るでしょう。」
「あきらちゃん・・・」明日夢は呆然とする。なんかとんでもないことになってきた。

名前で呼んでるんだ・・・きゅっと胸を締め付けられるひとみ。明日夢がひとみを見つめる。もう逃げられない。
その瞬間ひとみと明日夢の視線が合った。うっかり告白してしまった、ひとみ。さっきまで友達だったのに。
あっと言う間に均衡が崩れてしまった。彼女はあきらを見て初めて自分の心が分かったのだ。

「明日夢君!!早く!!」あきらの声が二人の間に割って入った。
明日夢があきらの顔を見た。あきらも、淡々とした声に反して縋るような必死の顔をしている。
彼も心を決めた。ひとみの目を見ないようにして、ベットに近づく。
「明日夢君!」勝ち誇ったように感じるのは気のせいだろうか。女の子って・・・怖いな。

しっかり確かめるようにあきらを抱きしめる。さっきの愛撫の名残の赤いしるし。「いつものように・・・して。」
あきらの懇願の声。そう言われずとも、二人が慣れ親しんだ手順を自然と踏んでいく明日夢。
柔らかい唇にそっと触れ、首筋に、豊かな胸の谷間に。そしてその山の頂に。丁寧に口付けしていく。
「あっ・・・・・・。」ひとみを意識してだろうか、あきらがいつもとはまた違った声を上げる。
「あきらちゃん・・・」ひとみがいることを振り捨てるように、愛おし気に呼ぶ明日夢。二人を見つめるひとみの目は今にも零れそうに揺れている。
シャツを脱ぎ捨て、改めてあきらを抱きしめる。「明日夢君・・・全部脱いで・・・」
「でも・・・」ひとみの方を再び意識して、でも、決心したように素早くズボンとトランクスを脱ぎ捨てる。
明日夢の熱くなったものが露になった。
「早く!!!ああああっっ!!!」明日夢が不意に乳首に吸い付いたのだ。大きくのけぞるあきら。
そして年若い少年らしく荒っぽく乳房をたわませる。明日夢の手の中で形を変える豊満なそれは見ているほうを息苦しくさせる。
「いや・・・あっ・・・ああっ!!」否定の意ではないことを彼は知っていた。
678569:2005/03/25(金) 17:19:29 ID:OpnWZc8T
唇を徐々に下のほうへ・・・そしてふんわりした叢へ。
躊躇いながらもあきらの足を開く。一番敏感な部分が晒される。潤い始めたその部分は明日夢を誘うように尚一層蜜をこぼす。
目を背けそうになりながらも必死に見つめるひとみ。もう二人には毛布もいらなかった。

やわらかそうな濡れた亀裂をそっとなぞると、あきらはたまらず声を上げた。「ダメ!!!明日夢君!!」
「だって・・・もうこんなんだよ。」いつの間にこんなに余裕が出てきたのだろうか。明日夢はくすっと無邪気に笑んで。
指を亀裂の中にうずめる。「あ・・・・・っっ!!」
優しく抜き差ししながら絶えず、白い太ももにおなかに充血した小さな芽に口付ける。
「いいよね・・・・。」「ん・・・・ああっ!!!」もう明日夢にもひとみは目に入らない。
さすがに我慢できなくなったのか、これまでよりも幾分速い動作であきらに覆いかぶさる。
「・・・!!!あああああっっ!!!」挿入した瞬間のあきらの声。

もう耐えられない!「私帰るっっ!!!!」
ドアが激しく閉められた。

「馬鹿みたい・・・・私・・・馬鹿・・・っっ!!!」泣きじゃくりながらひとみは走っていた。二人の絡み合う姿が目に焼きついている。
悔しいのは・・・辛い中にも二人の愛し合う姿に見蕩れてしまったこと。そして、体の奥が熱くなってしまったこと。
不潔・・・だわ、安達くん!!!あんな・・・・あんなことして!!そう思いながらも体がまだ熱い。

雨が降ってきた。五月にしては冷たい雨が。
ひとみはいつまでも泣き続けた。
679569:2005/03/25(金) 17:24:02 ID:OpnWZc8T
スマソです。
やっぱり3Pにはできませんでした。がっかりした方いらっしゃると思います。
もっちーはやっぱ清純派です。あきらちゃんは大胆なような気がしますが・・・

さて今後エロまでの道が長くなりますが、気長にお付き合いしていただきたいです。
いかがなものでしょうか・・・

しかし・・・このスレ住人何人いるんだろ?
680名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 18:48:22 ID:FyVgJRXQ


GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
681569:2005/03/25(金) 20:26:06 ID:OpnWZc8T
翌日、ひとみは学校を休んだ。その翌日も翌日も・・・それを明日夢はキコから聞いた。
「なんか・・・あったみたいで。ネ、安達くんひとみの家に行ってきてよ!
私、今日部活の都合で行けないんだよねー・・・・元気にしてやってよ!!」

・・・・って多分、俺が原因なんです。・・・・とはとても言えなかった。
自分でも信じられない行動。ひとみの前であんなことをしてしまうなんて。

むつむつ考えながら、結局持田ひとみの家の方角に歩いてしまう。とにかく謝りたかった。
あきらといるとなぜか常軌を逸した行動に出てしまう。
あきらは・・・やっぱりヒビキさん側にいる人なんだ。
魅力的で、しっかりしてて・・・危うくて、人を引き寄せる何かを持っている。。

花屋の前を通りかかる。そういえばイブキさん・・・香須実さんに花買ってきたっけ。
店頭に並ぶ小さな花束を手に取る。ピンク色のバラに小さい棘がある。ふと怒った顔のあきらが浮かぶ。

どうせ今日もイブキさんと一緒なんだから。

あきらも二日学校を休んでいた。イブキさんとまた湖だと言う。何度この一件ではケンカした事か。
「あ・・・棘は取ってください。」ひとみには・・・棘のついたバラは上げられない。もう十分傷つけてしまったから。

ヒビキさんもイブキさんも大体おかしいよ!男女二人で泊まりなんてさ。
明日夢は会計しながら思う。ずっとこんな感じなのかな・・・・あきらに関しては。ため息が出る。

そっとベルを押す。遠慮がちに。ひとみの家らしい白い瀟洒な戸建だった。
出ない・・・どうしよう、花とメモを置いて帰ろうか。
682569:2005/03/25(金) 21:09:59 ID:OpnWZc8T
ドアが開いた。「・・・・・安達くん!!!」ひとみだった。目が赤い。少しやつれたようだ。
「謝りに来た・・んだ。どの面下げてって思うよね。でも・・・。」明日夢は言いよどむ。
「それって・・・」明日夢の手元を見て、ひとみの顔がパアッと明るくなる。バラの花。
テレを隠しながら明日夢が花を差し出す。
「・・・入って。今誰もいないから。今日お母さん結婚式で泊まりなの。」
ひとみは上気した顔で花を受け取り玄関に招き入れる。
言われるままにひとみについて家に入る。床の感触が脚に冷たい。曇りで薄暗い室内。
ここにひとみは一人で・・・明日夢は胸が痛かった。
この間、キコたちと城南合格の打ち上げをした時はリビングだった。
ひとみそっくりの母親が給仕をしてくれて、
アンティークの応接セットが、微妙に居心地が悪かったのを覚えている。
しかし、ひとみはリビングでは無くて二階に上がった。

ひとみの部屋は女の子らしくカントリー風である。木製のトールペインティングのネームプレート。
パッチワークのベットカバーはひとみの母の手作りだろうか。
「可愛い部屋だね。」
「男の人はお父さん以外明日夢君が始めてよ。」擦れた声でひとみが言う。
ファンヒーターからちらちら見える火が赤い。ふと、あきらとの初めてのときを思い出して赤くなる。
ひとみはそんな明日夢をじっと見ていた。
683569:2005/03/25(金) 21:13:16 ID:OpnWZc8T
「天美さんが好きなんでしょ。」ベットに腰掛けて、見透かすようにひとみが言う。
肝心の明日夢は彼女に見蕩れていたところだった。
いつもはひとつに纏めている髪を肩にたらしている。淡い花柄のパジャマは肌の白いひとみに似合っていた。
いくらか青白い頬は明日夢と話しているせいだろうか。幾分赤みが差して来ている。
「あ・・・ああ・・・そうだね。多分ね。」明日夢は狼狽する。
正直言ってここまでジェットコースターで来てしまったと言うのが正直なところだ。
実際あきらの本当の思い人は・・・たぶんイブキさん。「あきらちゃんはどうだか分からないけどね。」
大きな目がまた揺れている。明日夢は言葉を選び選び言った。
「なんか・・・変になるんだ・・・俺。あきらちゃんと一緒にいると。」
「そうよ!!!おかしいわよ!!明日夢君」ついに大粒の涙がこぼれる。「あんな・・・あんな不潔なこと・・・して。」

明日夢は絶句する。そうか、持田は経験が無いんだ。

「不潔かな?そんなこと無いんだけど。」
「不潔ったら不潔よっ!!!」
「そしたら持田のお父さんお母さんだって不潔じゃん!!!」
「違うわよっ!!安達君と天美さんが不潔なのよっ!!!」ひとみも一歩も引かない風だ。すでに子供の喧嘩状態だ。
ふと・・・言葉が途切れた。
「持田・・・違うよ・・・とっても素敵なことなんだよ。多分。」
明日夢は声を落として落ち着いていった。わっとひとみが泣き伏す。

ファンヒーターの延長を告げる電子音が鳴る。外はまた冷たい雨が降り始めている。

明日夢は辛抱強くひとみが泣き止むのを待った。
「とにかくごめん。謝りたかったんだ。泣かせる気は無かったんだよ。」ついおろおろしてしまう明日夢。

「私にも・・・おんなじことして。天美さんと」「・・・・・・・・・・!」突然ひとみが明日夢にぎこちなく抱きつく。
「俺できないよ・・・持田にはできないって。」
「どうして?好きじゃないから???」泣きじゃくりながら明日夢を見上げる。
いつも可愛らしくニコニコしている顔が今は・・・涙でぐしゃぐしゃになっている。
684名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 23:04:10 ID:qKS27gjX
>569様、いつもGJです!こ、この展開はもしかして・・・!続き楽しみにしてます。頑張ってください。
685569:2005/03/25(金) 23:06:35 ID:OpnWZc8T
わ!!ニアミスですね。684さん
ありがとうございます。さて続きを投下しますです。
686569:2005/03/26(土) 00:04:39 ID:ypdPsudv
「持田・・・壊れそうなんだよ。なんかさ・・・壊れたら嫌だから。」
友達関係も、仲良しグループも。可愛い笑顔も。そしてこれからも。
居心地のいい場所を壊したくないのは誰でも同じだろう。
「もう壊れちゃってるじゃないっっ!!!安達くんが好きなの!!!天美さんに取られたくな・・・」
言う終わるか言い終わらないかのうちに明日夢がひとみの唇をふさいだ。
長く・・・ひとみにはとてつもなく長く感じた。暖かくてやわらかい感触。明日夢の顔がこんなに近くにある!
「おんなじことはしないよ。あきらちゃんはあきらちゃん。持田は・・・」ぎゅっと抱きしめる。「持田なんだよ。」

ずっしりした重さを感じながらひとみは明日夢を抱きしめていた。明日夢も次の行動を起こさずひとみを抱きしめていた。
ひとみのベットで・・・。
こうしているといろんな場面が浮かんでくる。受験勉強のこと。朝の自転車での通学。いつも二人は一緒にいたから。
「持田・・・・・・」思いを込めた声に応えるように彼女はそっと目を閉じる。また、目から涙が伝う。
そっと触れるか触れないかのキス。可愛い白いおでこに、涙の後が残るまろやかな頬に、優しく口付ける。
パジャマのボタンを一つ一つはずす。明日夢は自分の手が震えているのに気づいた。
・・・・・・どうしたんだろ、俺。
ブラジャーは付けていなかった。ひとみの乳房は横になっても形を崩してはいない。滑らかな絹のような肌。
触れるとびくっと体が波打つ。「ぁ・・・・・・」聞こえるか聞こえないかのひとみの声。
触ると消えてしまうんじゃないか?ほとんど力を加えずに胸に触れ、体に触れる。
すると、ひとみの手が、ゆっくり遠慮勝ちに明日夢の頭を引き寄せる。
「・・・・・心臓止まってしまいそう。」「え・・・・」耳をそっとひとみの胸に付けると、早い鼓動の音が聞こえる。
「俺・・・・も」ひとみの手を明日夢の胸にに当てる。
明日夢の心臓も早鐘のように鳴っていた。顔を見合わせて微笑む二人。
687569:2005/03/26(土) 00:06:21 ID:ypdPsudv
リラックスしたのか明日夢が大胆な行動に出た。乳房を包み込み顔を寄せる。可憐な飾りのような乳首を口に含んだ。
「きゃ・・・!!!!」舌で飴玉のように転がす。とてつもなく優しく。「だ・・・だめ!」
慌てて押し遣るひとみ。「・・・・おいしいんだもの。」明日夢が無邪気に笑む。
可愛い顔とは裏腹に、男の力でしっかりひとみの細い腕を押さえて、
今度はもっと激しく乳首を嬲る。「や・・・・・ああ・・っぁああ!」
体を、胸を背中を指で舌で・・・今までの気持ちを込めて明日夢は愛撫する。ひとみのパジャマの腕を抜き取る。
あくまでも優しく下半身もあらわにする。そして、柔らかな叢に、そっと硬く閉じた亀裂に、指を差し入れる。

まだ・・・足りない。明日夢は決心したようにひとみの内腿に手のひらを這わせ・・・そっと開かせる。
ひとみは抗わない。目を閉じて明日夢に任せている。明日夢はびっくりするくらい色の淡いその部分に、顔を近づけた。
小さな芽と・・可愛らしい花びら。透明な膜がかかったようにささやかに潤っている。
男を受け入れるその部分は、ごく淡い濡れた桃色の、やっと小指が入りそうな小さな輪でしかなかった。
明日夢が蜜を絡めて小さな芽を触るたびにそこから泉が溢れてくる。

舐めたら・・・・嫌だよね。
あきらとの癖で顔を埋めたくなるのをグッとこらえて、ゆっくり指を滑らせる。
「は・・・あああっっ!!!!」ため息とも喘ぎ声ともつかない声。その声と同時にどっと蜜があふれた。
「どうなっちゃったの・・・?私の体・・・おかしいぃ・・・」顔を左右に振りながら明日夢の指に感じるひとみ。
素直なひとみの反応を明日夢は本当に可愛いと思う。明日夢も制服を、ズボンを、慌しく脱ぎ捨てる。
688名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 05:15:25 ID:WVRh9dUn
某その日暮しから来ました。

>>569さん最高!!
689569:2005/03/26(土) 08:43:19 ID:ypdPsudv
もう十分だ。明日夢が次の動作に移る。開いていた足をさらに開かせる。
一瞬足に力が入るひとみ。だが明日夢のキスに励まされ、躇いながらも男を受け入れる体制に。
すっかり潤った一番柔らかい部分に、硬くそそり立つ自分をあてがう。
「こわい・・・・・。」震えているひとみ
「・・・・・」だが明日夢も我慢の限界に達していた。一気に自分を押し込む。
「−−−−−−−−っっっっ!!!!」かなり狭い隙間に無理やり入っていく感触。ものすごい抵抗。
「あああああああっっ!!!!いたあああああああいいいっっ!!!」ひとみが悲鳴を上げる。
自分の理性が崩れていくのを感じる。のけぞり逃げるひとみの体を男の力で押さえつけ、さらに前進する。
「や・・・やめて!!安達くん!!!いた・・いたいっっ!!」強引に全部を納めて、必死にやっとのことで自制する明日夢。
「持田・・・痛い?やめようか?」首を振るひとみ。体を切り開かれるような痛みに耐えながら「いいの・・・はっっ!!」
ぴっちりとした熱い密着感に堪えかねて、明日夢の腰が自然と動き始めた。
体の奥が熱くなるような女の匂いと鉄のような匂いが立ち上る。・・・出血してるんだ。
ごく、小さな、ちゅ・・・ぴちゅ・・・という音がする。そしてひとみの悲鳴が。
「あ・・・・ダメ・・・だ・・・俺・・・・!!!!」
ひとみの中の処女の強い圧迫のせいで、ものすごい速さで自分自身が限界に近づくのを感じる。
明日夢の腰の動きがが打ちつけるように激しくなる。
「や・・・や・・・・あだちくん・・・ひっ・・・いた・・・・あああああっっ!」ひとみの悲鳴も明日夢を止められない。
すごい勢いで律動した後、明日夢はシーツの上に放出した。
ひとみの点々とした赤い血液の印の上に・・・二度、三度と放出は続く。息を切らす明日夢。
ふと開かれたままのひとみのそこを見ると、
さっき小さな可愛い輪を描いていたそこは乱れ、腫れ、苦しげに口をあけ、痛々しく血が流れている。

壊しちゃったんだ・・・・俺。
690569:2005/03/26(土) 08:45:17 ID:ypdPsudv
放心状態のひとみにそっと躊躇いながら口付ける。
穏やかなキスに応えながら我に返り、また涙が止まらなくなるひとみ。
甘く、苦い涙。明日夢がさっき自分の体の中にいたのだ。「本と・・・・不潔なことじゃ・・・ないね。」
泣きじゃくりながら明日夢の腕の中で、小さく呟く彼女。
そんなひとみを可愛らしく思いながら、実は明日夢は途方にくれていた。

「どーしよ・・・・これから。」明日夢の頭の中でトライアングルの音が鳴り響いた気がした。



「イブキさん!!!!ダメです!!!!!」
「どうして?おかしいよあきら。生理は終わったでしょ?」
イブキの指があきらの乳房に食い込む。「最近、いつもダメだダメだって・・・あきら変だよ」
「や・・・・いやっっ!!!」あきらの体のすべてを知っているイブキ。
そのイブキがかなり強引に攻めてきているのだ。あきらがかなうわけが無い。
山奥のテントの中、あきらはイブキの愛撫に流されながら。幼い明日夢の顔を思い浮かべた・・・
「もうわけが分からない。」やっぱりイブキが一番好きなのかもしれない。
でも明日夢も好き。自分は矛盾している。

「可愛いあきら・・・好きだよ・・・」そういうイブキは戦いの昂ぶりに押し流されているのだ。
もう決して抱かないと誓った少女。どうしてこうなってしまうのだろう。


遠くで雉が無く。雨も上がり、暗い夜空に浮かぶ今夜の月は、怪しく赤かった。
691569:2005/03/26(土) 09:23:04 ID:ypdPsudv
終わり


エンドマーク忘れました。ごめんなさい。おなじみ569です。
もっちーの清純処女喪失の巻です。3Pにすると筆が進まなくなっちゃって・・・
期待した方ごめんなさいです。

688さま ありがとうございます。
本とは投下迷ってました。エロまでなかなか行き着けないし。
でもヒビキのSSは背景が大事なような気がしてこうなっちゃいました。
投下のきっかけになりました。ありがとです。

皆さん感想ご意見よろしくお願いします。
692名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 09:58:54 ID:lcNq4ix9
>>691
GJ!!!!
あなたは神です。
何気に全てのストーリーがつながっているのがイイ!(・∀・)
丸1日構想乙です。

とりあえずお茶置いておきますね。
気休めにどうぞ。

つ旦
693名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 11:35:30 ID:pCNUWaKK
もっちーもあきらもイイ!
明日夢最高だ〜
ありがとうございます!
694性鬼:2005/03/26(土) 21:22:49 ID:3+Maa7Q5
風呂に入っていてふと思いついたので近いうちに書き込みます。

ヒビキ×カスミっす。

ご期待くださいw
695性鬼:2005/03/26(土) 21:47:25 ID:ATejDIgI
「フンフ〜ン♪」
風呂場から軽快な鼻歌が聞こえる。香須実だ。
「はぁ・・・いい気持ち〜。」
香須実はもうこのまま寝てしまいそうなくらいリラックスしていた。
今日は珍しく忙しかった。せっかく魔化魍退治じゃなくて暇かと思ったら。
案外忙しくて・・・。
そして日菜佳は友人宅へ泊りがけで外出、勢地郎は吉野へ会議で出ている。
よって自由な時間がすごせるのだ・・・。

「お〜い香須実さ〜ん、湯加減はどうですか〜。」
ヒビキの声が聞こえる。
696性鬼:2005/03/26(土) 21:55:49 ID:ATejDIgI
「うん、ちょうどいい。」
「お背中お流ししましょうか?」
「な〜に言ってるの。」
香須実が笑って流す。
「う〜ん・・・じゃぁ風呂上りに一本行きますか〜。」
「今日は疲れてるからだーめ。」
「えぇ〜。」
「子供みたいなこといわないの。」
香須実は全くヒビキを相手にせず、ゆっくりバスタイムを過ごしていた。

「香須実さ〜ん・・・我慢の限界!」
「え?」
697性鬼:2005/03/26(土) 22:00:33 ID:ATejDIgI
ヒビキは服を脱ぎ、風呂場に入ってきた。
「ちょ、ちょっとぉ!」
香須実は思わず胸を隠す。
「いつも見てるものだし、隠すことはないんじゃない?」
「・・・やな言い方しないでよ。」
そう言ってるヒビキだが、一応大事なところはタオルで隠している。
「よいしょぉ!」
ヒビキはそのまま湯船に飛び込んだ。

ザッパーン!

湯船から大量の湯が溢れる。
「あぁ〜・・・もったいないな・・・ヒビキさん。」
「いーのいーの。」
ヒビキは満面の笑みで香須実を見つめた。
「いや〜なんか新婚さんみたいでいいね〜♪」
「・・・。」
香須実は何も言わないまま湯船から出て、体を洗おうとした。
「・・・^^」
ヒビキはニヤリと笑い、一緒に出た。
698性鬼:2005/03/26(土) 22:14:44 ID:ATejDIgI
「お背中お流ししましょうね。」
ヒビキは香須実の後ろに座り、ボディソープを出した。
「え・・・いいって。」
「いいからいいから。」
ヒビキはボディソープを手に付け、香須実の体を優しく洗い始めた。
「え・・手!?」
香須実は驚いて振り向こうとした。だが、ヒビキに止められた。
「いいのいいの。」
ヒビキはそのまま優しく洗っている。
(うぅ・・・気持ちいぃ)
香須実はそう思っていた。ヒビキの優しい手使いにうっとりしていたのだ。
ヒビキの手が少しずつ前に回ってくる。そして香須実の膨らんだ胸に到達した。
「あ・・・」
香須実は少し声を上げてしまった。
「案外気持ちいいもんでしょ。」
ヒビキは笑ってそう言った。
そしてとうとう桜色の頂を指で摘みあげた。
「あぁっ・・・!」
699性鬼:2005/03/26(土) 22:25:36 ID:ATejDIgI
「背中流すんじゃなかったの?」
「ごめん、つい。」
「もう・・・。」
香須実に言われ、少しおさまるかと思ったら余計エスカレートした。
ヒビキは指の腹で頂を執拗に愛撫する。
「ん・・・」
思わず声が出る。
「・・・。」
ヒビキはそのまま続けて胸を鷲掴みにしてもみ始めた。
「はぁ・・・・」
香須実からさらに甘い声が漏れる。
そして脇にかけて優しく愛撫しながら手の位置を下げていき、秘所あで到達した。
「あっ!」
体を反らせ声を上げる香須実。
「隅々まで洗いましょうね〜♪」
ヒビキは指先を器用に使い秘所を優しく愛撫する。
「ん・・・あぁ・・・。」
そして、少しずつ湿ってきた。
風呂のお湯や石鹸とは違った、なにかで・・・。
700性鬼:2005/03/26(土) 22:26:46 ID:ATejDIgI
今日はまずここまでということで。

駄文に付き合っていただいてありがうわなにをするやめ(ry
701名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 23:20:36 ID:4NBNGMpA
>>569
毎度乙です。
そして幸せの泥沼にはまりこんでゆく少年に合掌(w

>>性鬼氏
乙でございます。
つ…続きを所望。
ヒビキさんの泡撃と自前の音撃棒でカスミさんをきっちり清めて下さい。
でないとサキュバスになって暴れだしそうで(違
702569:2005/03/26(土) 23:34:18 ID:ypdPsudv
こんばんわー569です。
688様 最高なんて・・・そういってもらえるのが最高です!
692様 全部読んで頂けたんですね。そうなんです。
必ずどこか繋がるように書いております。気づいて頂けて職人冥利に尽きます。
そうそう、お茶ご馳走様です。藁
693様 明日夢君もいいですか?うまくかけたか心配だったんで。よかったです。 
ありがとうございました。

さて・・新しいSSを投下・・・と思いきや性鬼様のGJなSSが!!!
しばらく読者として静聴したいと思います。

今回は・・・触手物にチャレンジ!!!!
餌食はもちろんあきらちゃんです。果たして気に入ってもらえますかどうか。

いやーしかし、性鬼さん(すごいHN)続きが待ちどうしいですー!!早く早く(藁)
703名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 00:41:15 ID:Tolq4t0t
性鬼さん(鬼がつくと、さん付けしたい気分w)
GJです!
ヒビキさんの、ひょうひょうとした雰囲気がよく表れていて
リアルで、とっても萌へます(/▽\*)
704性鬼:2005/03/27(日) 09:06:31 ID:0bx5/zqc
おぉ・・・案外評判がよかったw
故にちょっと早いが(時間)少し投稿します。

すこーし、すこーし。
705性鬼:2005/03/27(日) 09:47:18 ID:0bx5/zqc
「ヒ・・・ビキ・・さん・・・。」
「へへ、今日はお疲れさんだよね。たっぷりご奉仕しますよっと。」
「んあぁ・・・」
秘所を触るごとに漏れる愛液と甘い声。
流石甘味処たちばなというか・・・。
「普通にやったら疲れるけど、こういう感じだったらいいんじゃない?」
ヒビキが笑って言う。
「もぅ・・・・んっ・・・。」
香須実の喘ぎ声が少し高くなったところで、ヒビキは香須実の体をくるっと反転して、自分の方に正面を向けた。

706名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 11:23:02 ID:s49PQQbQ
そろそろ次スレじゃない?
707名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 14:53:51 ID:XdI+tOGV
だね。次は「仮面ライダー総合」がいいのかな。
確かライスピスレと555スレがあった気がするけど。
708性鬼:2005/03/27(日) 16:51:12 ID:+9768UKw
「あぁ・・・!」
香須実の声がさらに高くなる。
ヒビキの指が秘所に侵入したからだ。
「おぉ・・・結構濡れてるから入ったよ。」
「ヒビキさぁ・・・やめ・・・あっ・・・」
「なに?やめ?」
「んぅ・・・あぁ・・・!」
「なんだ、欲しいんじゃん。」
ヒビキの指はピストン運動を始めた。
「んあぁ・・・やめ・・いやぁ・・・・」
香須実は体を反らせ、喘いだ。
「ハァ・・・はぁ・・・んあぁ・・・・。」
そして香須実はイキ果てた。
709性鬼:2005/03/27(日) 16:52:05 ID:+9768UKw
えぇっと、続きは明日。
お楽しみにw
710名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 17:08:50 ID:wyNCXnQi
そろそろ容量も心もとない…ので。
次スレ立ててきます。「仮面ライダー総合」の形で。
711710:2005/03/27(日) 17:39:16 ID:wyNCXnQi
新スレ立てますた。
仮面ライダー総合エロパロスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111912561/
新スレもにぎやかになることを祈りつつ。
712569:2005/03/27(日) 17:56:50 ID:9c0dkNaX
569です。もう引越ししていいんですかね。
713569:2005/03/27(日) 20:48:40 ID:9c0dkNaX
スマソ。レスは使い切る門なんですね。
569は2ちゃん初心者です。鍛えてきます。
714名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 23:40:02 ID:B34m6Ojw
>性鬼さま。明日、お待ちしております。
ヒビキ×香須実・人間にはたまりませんな〜。
715性鬼:2005/03/28(月) 08:41:49 ID:gmB9XsYo
「ふぅ・・・まぁ今日はこれくらいかな?香須実も疲れてるしね。」
ヒビキはそう言うと、再び湯船に入ろうとした。
「あ・・ヒビキさん。」
「ん?」
「あたしだけじゃぁ・・なんだからヒビキさんも・・・。」
「え?」
「なんか・・・急にあんな事するからその気になっちゃたじゃない・・・。」
「そっか、じゃぁ行く?」
「うん。」
香須実はそう返事するといきなりヒビキの大事なところを隠しているタオルを外した。
「ちょ、いきなり!?」
「ヒビキさんだってそうじゃない。」
香須実はそう言うと立派に立ち上がったヒビキの音撃棒を握った。
716性鬼:2005/03/28(月) 08:48:21 ID:gmB9XsYo
「こうしてよく見たら・・・ヒビキさんって大きいんだね。」
香須実は改めてヒビキの音撃棒をまじまじと見つめていた。
「ちょ、あんま見んなって^^;」
「は〜い。」
香須実はそう返事をすると、その音撃棒を口に咥えた。
「え、香須実!?」
「いいの。」
香須実は下を巧みに使い、裏筋、鈴口を舐めていた。
「う・・・香須実、いつの間にこんなの・・・。」
ヒビキは驚いていた。
今までに香須実はフェラをしたことがなかったのだ。
「まさか、イブキとか使って練習とかしたわけ?」
ヒビキが冗談まじりにたずねる。
「そんなわけないでしょ。変なこと言うとこんなことするよ。」
香須実はカリをレロレロ舐めた後、上下運動を開始したのだ。
「う・・・すご・・・。」

チュバ・・チュバ・・

風呂場に卑猥な音が響いていた。
そして・・・
「ちょ、ちょっと待った香須実!」
717性鬼:2005/03/28(月) 10:43:20 ID:xCxz7s1n
「ん?」
香須実が動きを止める。
「あのさ・・おれ最後は中でしめたいんですけど・・・OK?」
「だ〜め。今は私に主導権があるの。」
そういうと香須実は再び咥え、動き出した。
「は〜い・・でも、これも気持ちいし・・いっか。」

チュバ・・・チュバ、チュバ

「あ・・・香須実・・出そう・・・!」
「ん〜うぅ、んぅん。」
香須実は何か言った。
「え・・・出していいの?」
「うん。」
香須実は頷き、そしてスピードをさらに上げた。
「クッ・・・出る・・!!」

ビュビュッ・・ドビュッ

音がなるほどの勢いでヒビキは香須実に口の中に射精した。
「ん・・コホッ・・。」
大量のザーメンでむせ、さらに暴れる音撃棒を口から出してしまった。
「あ、まだ出る・・!」
射精はまだ続き、盛大に香須実の顔を汚した。

「あぁ・・ごめん・・。」
「うぅん、いいのいいの。」
そう言った香須実の顔はザーメン汚れ、さらに口からタラーっとザーメンを垂らしていて、とても色っぽかった。
「香須実・・・ありがと。」

718性鬼:2005/03/28(月) 10:44:05 ID:xCxz7s1n
まだ続きますw

新しいスレに投稿したほうがいいですかね?
719名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 11:39:07 ID:xu6STYDf
やば・・・萌える
720名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 15:04:25 ID:n0x3l85l
性鬼さん、早く続きを!!!
サイズオーバーになりそうなので新スレの方でお待ちしております。
721名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 02:17:07 ID:b0+s/WgN
・・・そしてここは無人地帯に。
埋めないのも勿体ないですな。
722名無しさん@ピンキー :2005/03/29(火) 08:02:08 ID:qgffc5LZ
ちょっと埋めさせてもらいますよ
723名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 06:24:05 ID:/klofnQZ
724名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 11:31:25 ID:aPUGaSKn
ここがこのまま落ちてしまうのも勿体ない気がする。
725569
569です。なんかで埋めますか?