【妖怪】人間以外の女の子とのお話4【幽霊】

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1名無しさん@ピンキー
幽霊妖怪天使に悪魔、ロボットだってエイリアンだって何でもOK!
オカルト・SF・ファンタジー、あらゆる世界の人間以外の女の子にハァハァなお話のスレです。
これまではオリジナルが多いですが、二次創作物も大歓迎!

<前スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話3【幽霊】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065717338/

<過去スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1047/10479/1047959652.html

<関連スレ>
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その9】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067243766/
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061197075/
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1004855813/
22 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:06 ID:1aBV3brj
お疲れ様でした。それでは早速…

「くふ…ん……んんっ……ふん…ん…んふっ……」
目の前の女性――アイリスが僕に体を絡ませ、喘ぎ声を出しながら舌を潜り込ませてくる。
僕はその攻めに抗う気力を失い、ただひたすらに蹂躙されていた。
「御主人……さまあんっ……」
「あう…うっ……アイ…リ…スぅ……」
くちびるを離したかと思うと、甘えた声をあげながらモノを太ももで挟み込み、ゆっくりと腰を動かしだす。
下腹部から伝わる刺激に、思わず喘ぎ声が漏れ出してしまう。…お願い……早くイカせて……。

――ひと月ほど前、ある出来事があって、それ以来アイリスを毎日抱いている。
いや、抱いている、という表現には語弊があるかもしれない。
こんな風に攻められるのは僕のほう、なのだから。正確には抱かれている、だろう――

「御主人サマん♪ まだ挿れてないのに、小さい御主人サマがピクピク震えてるよ♪
どうしたのかなあ?」
「…ぐ……それは…その…」
僕が全身を震わせながら、そんなことを考えていると、アイリスが体をもたれかかせ、耳元でささやいてきた。
その舌先で、僕の耳たぶをペロペロと舐めまわしながら。
……ああ…気持ち…イイ……。…でも……何て…何て答えればいいの……?
「ひゃうっ!」
「それとも……こっちじゃないと、満足できないのかなあ? ねえ、前と後ろとどっちがいい?
私はどっちでも………ああっ、そうか。両方がいいんだったっけか? まったく、イヤらしい御主人サマ♪」
答えに迷う僕のすぼまりを突然襲う刺激。そう、アイリスが尻尾でつんつん突っついてきたからだ。
さらに両手で僕の両頬を押さえ、じっと見つめかけながら語りかけてくる。
心底嬉しそうな、お気に入りの玩具――ある意味その通りだが――を見つけた笑顔を見せて。
32 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:07 ID:1aBV3brj

「ア…アイリ、ス……」
「ん〜? なあに? 私はここにいるよ? …それより……どちらがいいの?
もしかして………私と一緒に寝るの、もうイヤになっちゃったあ?」
思わず漏れるつぶやきに、アイリスが反応する。多少拗ねたような、寂しそうな儚げな表情で。
「そ…そんなこと……ない、よ…あ…ああ……あっ!」
「んふふっ、うっれしいっ♪ さっすが御主人サマ。……それではご褒美は、この私で〜す!」
あまりに儚げな表情にドキリとした僕がそう答えると、アイリスは表情をころりと変え、
輝くような笑みを見せ、心底嬉しそうな声で体を起こして、僕に馬乗りになった。
同時に、モノとすぼまりから伝わる刺激に耐えられず、悲鳴がこぼれる。
「んん…あは……んっ…。気持ちイイ……気持ちイイよ…御主人サマ………」
「くう…はっ……アイリス…アイ…リス……」
アイリスは僕の手を取り、自らの胸を揉ませながら体を上下に揺さぶりだした。
さらに、尻尾もすぼまりに潜り込もうと、激しくうごめき始める。
僕は、両手と下半身から伝わる刺激に溺れながら、ただひたすらに彼女の名前を呼び続けていた。

「くふう……んふう…気持ちイイ……イイよ…、あん……御主人サマ…御主人サマ………んんっ」
うつろな表情のアイリスが、再び僕にもたれかかせ、くちびるを重ねてくる。
僕は侵入してくる舌を絡めとり、下腹部をビクンビクンと動かし始め、
さらに、アイリスを抱きしめながら、ゆっくりと体の上下を入れ替えた。
「ん…んんんっ………ぷはあっ……。……御主人サマ…激しく……キテ………」
しばらく絡み合ったまま、くちづけを交わしていたが、不意にアイリスがくちびるを離しぽつりとつぶやく。
その声が、まるで何かの呪文だったかのように、僕はゆっくりと上半身を起こして、腰の動きを早めだした。
「あ…はあ……イ…イイッ……イイようっ…」
「くうっ…アイリス……ぼ…僕も…最高だ……よ…っ!」
途端にアイリスは、あられもない声をあげながら悶え始める。
その一方で僕のほうも、彼女の尻尾がすぼまりから一気に腸内に潜り込んできた感覚を覚え、
その刺激に耐えられずに、思わず声があふれ出していた。
42 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:08 ID:1aBV3brj

「御主人サマ! 胸…胸……胸にも…胸にも御主人サマ、ちょうだあいっ!」
とろんとした目つきで、自らの胸を揉みしだきながら、懇願してくるアイリス。
僕は夢中で、彼女の手をどかして、その豊かな胸にむしゃぶりついた。
ぷるぷると音がしそうなほど弾力のある、柔らかい胸。ああ…何だか凄く…安心できる……。
「ああんっ! イイ! イイよ! イイようっ! おっぱい…おっぱい気持ちイイようっ!!」
柔らかい胸の中で、唯一ピンと固く張り詰めている場所を見つけ、そこに舌を這わせる。
途端にアイリスは、僕の頭を両手で抱え込みながら嬌声をあげだした。
思い切って、僕は舌を這わせていた胸の頂を、軽く咥えながら吸ってみた。
「あは! あんっ!! 御主人サマ! イイ! イイ!! はああっ!!」
アイリスの叫び声とともに、すぼまりの奥からも、何ともいえない快感がこみあげてきた。
腸内に潜り込んだ、彼女の尻尾が激しく暴れ始めているのだ。
気持ち悪いとか、嫌悪感とかは特に抱かなかった。
むしろ直接的な快感と、背徳的だという心理的な快感のほうが大きい。
そんな中でも、腰の動きは衰えなかった。それどころか、少しずつ激しくなっていたのかもしれない。
「……御主人サマ! 凄いよ…凄い気持ちイイよ…!! あはっ! はあっ! あんっ! ああっ!」
僕の腰の動きとともに、アイリスの嬌声が響き渡る。
すでに、僕の体は全身が性感帯となり、アイリスの嬌声さえも快感となって脳に押し寄せていた。
……くふう………もう…もうイッちゃうかも………。
「イッちゃう? イッちゃうの? イイよ! キテ! 私の中でキテえっ!!」
声に出すことはできなかったが、思いは伝わったのかもしれない。
アイリスは大声で叫び続ける。
あたかもその声が合図だったかのように、僕のモノはビクンと震え、彼女の中に熱いものを放出していた。
52 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:08 ID:1aBV3brj

「熱い…熱いよ……御主人サマの熱いのが…私の中に…ああ…イイ……イイ…!」
アイリスの言葉とともに、尻尾の動きが激しさを増してくる。
おかげで、果ててしまっても腰の動きは止まらない。止めようがなかった。
半ば無意識的に、アイリスに腰を打ちつけ続けている。……これって操られてる…のかな?
「はふ…はふう……イイ…よう………」
一瞬浮かんだ冷静な感情も、アイリスの絶え絶えな悶え声を耳にしたとき、どこかへと消え去る。
「御主人サマ……私の…私の中で…小さい御主人サマが、また大きくなってきた…よ………」
「ああ…。…アイリス……気持ちイイ…気持ちイイよ……」
既に一度果てたにも関わらず、モノは再びアイリスの中で膨らみを取り戻している。
あからさまに指摘され、かあっと顔が熱くなるが、口からは違う言葉が漏れ出た。
もう……もうこれ以上…何も考えられない…ずっと……ずっとこうして……!
そこで意識は途切れていた――

「んふう…御主人サマ……今日は…激しかったよ…」
目が覚めると、腕枕のアイリスが優しく微笑んでいた。…あれ? 僕って…途中で……?
「んん〜? 忘れちゃったのかなあ? あんなに激しく私を攻めてきたのに〜」
僕の乳首をちょんちょんと突つきながらつぶやくアイリス。
ちょっと拗ねたような表情で、くちびるを尖らせているのが、また可愛い。
「いや…覚えて……いる、よ」
「ホントに〜?」
思わずアイリスの頭を、くしゃくしゃと撫でまわしながら答える。
それを受けて、アイリスはじとりとした、疑問の目で僕をじっと見つめる。……う…参ったね、こりゃ。
「…………すみません、最初だけでした。あとは覚えてません」
「そっか、素直でよろしい。……ん…ふっ……」
素直に白状する僕を見て、満足そうに頷きながらくちびるを重ねてくる。
ああ…ホント……幸せ…。最近、身も心もアイリスに溺れてる自分を感じる。
いや、それ自体はもっと前から、だ。最近は、それを嬉しがっている自分を感じていた――のだった。
6名無しさん@ピンキー:03/12/22 00:09 ID:AgwFyKcC
|ω・`)保守していいのかな…?
>>1

>>2-4
いつもお疲れ様ですハァハァ
72 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:09 ID:1aBV3brj

夜のお勤めをどうにか無事果たし、テレビを点ける。
どうやら深夜ニュースのようで、画面ではクリスマスの話題で盛り上がっている。
「クリスマス……かあ」
アイリスが首を捻りながらテレビ画面を見つめ、ポツリとつぶやいた。
そうか……やっぱり悪魔だから、聖なる儀式であるクリスマスは嫌なのかな……。
「あ…き、気に障るよね。今、チャンネル変えるから……え?」
チャンネルを変えるため、リモコンに手を伸ばそうとしたが、アイリスがそれを押し止める。
疑問に思った僕は、アイリスの顔をまじまじと見つめていた。
「ん? 何かおかしいかい? 私がクリスマスの話題に興味を示して?」
「い、いや……そうじゃなくて…さ……」
そんな僕の顔を見上げ、アイリスが優しく微笑みながら語りかけてくる。
僕は、何だかバツが悪くなり、何と言っていいか分からずにしどろもどろになっていた。
「ふふっ。気にすることはないさ。ちゃんと顔に書いてあるよ。ま、無理もない、ね。
私だって初めてなのさ。こういう穏やかな気持ちで、クリスマスを迎えられるなんて、さ」
指先で、つつっと僕の胸元を撫で回しながら、アイリスはゆっくりと語りだした。
82 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:11 ID:1aBV3brj

「この国ではさ、確かに国民のほとんどが、クリスマスの行事に参加する。
でもな、それから一週間も経たないうちに、これまた一斉に別の神の行事に参加しだす。
こんな国は、私たちにもとっても過ごしやすいのさ」
「あ…」
アイリスの言葉に、思わず反応してしまう。そうか、日本では信教の自由が約束されてるものね。
「磔になった罪人を崇めるのもいれば、長い間同じ場所に生えているだけの老木を崇めるのもいる。
この前テレビでやっていたけれど、鸚鵡を崇めているのもいるみたいだな。
でも、どんな神を信じていても、誰が咎めるわけでもない。本当過ごしやすい国だよ、ここは」
テレビで鸚鵡……って、それは少し違うと思うんだけれど、さ。
「ある一人の人間がある一人の神を崇めていれば、
その人間にとって、自分が信じる以外の神は悪魔でしかないものなのさ。
愚かなものだけれどな。所詮、絶対な存在なんて、存在などしていないのにな」
「あ、あれっ? そうしたらさ、アイリスもどこかでは女神サマとして、扱われてる、ってことなの?」
僕はアイリスの言葉に割って入った。何故だか知らないけれど、そんな疑問がわいてきて。
「………かもな。ま、もっともそんな風に呼ばれたことなど、一度も無かったけれど、な」
「そうなんだ……。じゃあ、悪魔なんて呼ばないほうが、いいのかな?」
力なく笑うアイリスの顔を見て、僕は思わずつぶやいた。
……自分で召喚しておいて何だけど、何だか気の毒になってきたよ……。
「なあに、気にするなよ。私たちは契約で結ばれているんだ。
だ・か・ら。御主人サマが、私をどう呼んでも問題なんてない、よ………ん…んんっ…」
アイリスは僕のつぶやきに答えながら、優しくくちびるを重ねてきた。
ゆっくりとアイリスの背中に手を回し、抱きしめる。……温かくて、柔らかい……。
92 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:12 ID:1aBV3brj

「ねえ……もうひとつだけ、教えてほしいんだけど」
「いったい何かな? 何でも聞いて……でも、私が分かることだけ、ね」
僕の言葉に、アイリスは微笑みを浮かべながら優しく答えてきた。
うう……凄く…可愛い……。
「今、契約で結ばれているから、って言ったよね?
もし、その契約が無かったとしたら、やっぱりこんな関係にはならなかった、んだよね」
……な、何を言ってるんだ僕は? 突然こんなこと言い出すなんて……?

「うーん。難しい問題だね」
アイリスは一瞬目を大きく見開いて、しばらく考え事をしていたかと思うと、ポツリとつぶやいた。
「そうか…そりゃあそうだよね。無理に聞いてゴメンね」
「あ、い、いや、そうじゃないんだよ」
僕のつぶやきに、アイリスは慌てたような仕草で、手を振ってきた。
「言い方が悪かったよ。難しい、ってのはね。
契約している間の意識が残るのかどうか、が分からないってことなのさ」
「え……?」
「もしかしたら、契約が解除された途端に怒り狂って、御主人サマを殺してしまうかもしれない。
それとも、契約している間の出来事をすべて忘れて、別の契約相手と過ごすかもしれない。
……また今と同じように過ごせるのかも、しれない。それは…その時でないと分からないから…」
そうだったのか……。僕は、何と言っていいのか分からず、じっとアイリスを見つめ続けていた。
「それで……お願いがあるの。契約を解除なんて、絶対にしないでね」
「……え? どう…いうこと?」
「今言ったとおりだよ。契約を解除したら、どうなるかなんて分からない。
それこそ、今は契約に縛られての、偽りの気持ちかもしれない、本心は分からない。
けれど、今の心を、御主人サマを大事に思っている私を、……御主人サマを忘れたくないから……」
寂しげにつぶやくアイリスを見て、胸にじわっとしてきたものを感じてきた僕は、
返事の代わりにぎゅっと彼女を抱きしめながら、熱いくちづけを交わしていた――
10 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:13 ID:1aBV3brj
で、続きますです。

続きはそれこそ、クリスマスイブにでも投下しようかな…
などと書いたら作者本人は何をしているのかと(自爆
11名無しさん@ピンキー:03/12/22 00:15 ID:pRiKiIO/
このスレがスレッド全表示にでてないのですが……
12名無しさん@ピンキー:03/12/22 00:26 ID:6cQFYD3h
お疲れ!

これまでに投下されたSSはここに、
2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html
 →オリジナル・シチュエーションの部屋へどうぞ。
13名無しさん@ピンキー:03/12/22 00:27 ID:6cQFYD3h
>>11
見えますか?
14名無しさん@ピンキー:03/12/22 00:37 ID:7/74QpDD
◆W/KpcIbe5Yさん、お疲れー。

すみません。
前スレに初代スレを入れたかったのですが見つけられませんでした。
どなたかご存知の方はいませんか?
15 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:41 ID:1aBV3brj
>14
人間じゃない娘のでてくる小説希望
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10469/1046994321.html

17レスで落ちてしまった、ある意味伝説のスレになってしまってますよね。
ところで、今のとは関係ない話を投下したら、皆さん呆れ返りますかね?
16名無しさん@ピンキー:03/12/22 00:43 ID:6cQFYD3h
>>15
いやもう大歓迎!

◆W/KpcIbe5Yさんが複数作品の同時展開を得意とされているのは、
スレ住人一同、よくよく存じ上げておりますです。
17名無しさん@ピンキー:03/12/22 00:56 ID:7/74QpDD
>15 初代スレ、ありがとうございます。
   短っ!即死だったんですね。

>今のとは関係ない話を投下したら
  OKです。
  ぜひともお願いします。
   
18 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 00:57 ID:1aBV3brj
>16-17
複数同時展開しまくって、段々こんがらがってきている、という噂もありますが。
それではお言葉に甘えて、あと1時間くらいしたら投下します。
19320:03/12/22 01:01 ID:YVCdO0dw
二番手よろしいでしょうか!
20名無しさん@ピンキー:03/12/22 01:03 ID:6cQFYD3h
おおう!
千客万来ですね
クリスマスは12月の25日だ。
ならその前日はなにか?もちろん、クリスマスイヴだ。それぐらい知っている。
どうしてだか知らないが、イヴってのは、「恋人達の夜」ということになっている。それも知っている。
……まあ、今の俺にはさして関係のある日じゃないんだけど。
彼女とその日を過ごした事がないわけではないが、最後に彼女がいたのは……もう五年くらい前だ。
二十歳になって、そういった話にはすっかり無縁になっていた。
今年も、そうだと思っていた。だけど――――――。


12月の22日。
町がすっかりクリスマス一色に染まっている中、俺は普段となんら変わりない日常を過ごしていた。
大学の同期の奴等が「クリスマスを呪う会」を結成したそうだが、しったこっちゃない。
むしろ、嫌いな奴も好きな奴もそうでない奴も、なんでそんなに躍起になるのかが不思議だ。
別に、なんか変化があるわけでもなしに、自分がキリスト教徒なわけでもない。
だのに、人々は口々に「メリークリスマス」と言い、歌い、飲み、食べ、盛り上がる。
それが不思議でならなかった。
なにかにつけて群れたがる人間の性ってやつなのかねえ……と哲学的になってきた、昼下がり。
それは、まさに突然だった。
ていうか、誰も予想できるはずのないことだった。
一階のリビングでぼおっとしていた俺の耳に、突然轟音が響いて来たのだ。
正確に言えば、ガラスが割れる音と、何かが豪快に床に落ちる音。
「うおお!?なんだなんだ!?」
頭上からの轟音に、訳も分からず驚く俺。
とりあえず原因を確かめねばと思い、二階の、音がしたと思しき自室の扉に手をかける。
念の為、臨戦態勢で。
と。
「……たた……」
人の声が扉の中からした。
その瞬間に俺の緊張は最大限となり、第一級戦闘態勢を取っていた。
そして、勢いよく、扉を開けた!
扉が完全に開くと同時に中に駆け込み、身構える。
「そこにいるのは誰だ!!」
力の限り叫び、相手を牽制した………はずだったんだけど。
「あ、あいたたたぁ……」
目の前からする、間の抜けた、女性の声。
そう、声の主は女性なのである。
「お、女?」
女というよりむしろ、女の子。
声だけで判断すれば、16、7。
たいして部屋が汚れていたわけでもないのにたちこめている土煙の中に写る幽かな影に、目を凝らす。
しかしそうしているうちに、たちこめていた土煙が薄くなっていき、影が、ぼんやりと線を帯びてきた。
「いたいよぉ……んん?」
向こうがようやくこちらに気づく。
そしてはっきりと見えたその姿は……。
「あ、えっと……メリー、クリスマース」
背中まで伸びた銀の髪と、その頭にのっかっている、サイズの大きい、赤い三角帽子。
頂上と下の辺りに白い綿のような素材が使われていて、どことなく暖かそうだ。
頂上の方は、簡単にいえばぽんぽんしている。丸い綿のようなものがくっついていた。
着ている服も同様で、下はミニスカート、上は……形容しづらい服だ。
袖と首筋(といってもかなり広がっているが)にやはり白いふわふわしたものがついていて、胸元には
ボタンのように白いぽんぽんがついている。
ミニスカートの裾のところにも、ついている。
履いていた靴も赤く、やはり白いものが。
そう、まさに……サンタのような。それも、絵に描いたような萌え系の。
んで、それを身につけている当人が、のほほんとした笑みを浮かべながら、メリークリスマスなどと抜かしている。
これに度肝を抜かされない人間がいるだろうか。いやいない(反語)。
「あの、もしもーし?」
いつのまにかその女の子の顔が眼前にあった。
赤い服に似合わない、白い肌が、ほんのりとだが赤くなっている。
鼻先がつこうかという距離に、その顔があった。
「う、うわっ」
さらに突然の出来事……それもあまり慣れていない事に、思わず後ずさる。
「? どうしたの?」
対する女の子は、何も疑問に思っていないようだ。
「き、君は……誰?」
声と風貌から年下である事を確信し、俺はあらためて疑問を投げかけた。
やはり女の子の背後の窓が割られていて、そこにあったのは……そり!?
ごていねいに、トナカイまで繋がれているではないか。
女の子は俺の問いに、にこりと微笑んだ。
「私は、サンタ見習いの、リナでーすっ!」
「……は?」
得意げに片手を上げて言ってのけた女の子……リナに、間の抜けた声を返してしまう。
いくら姿形がにているとはいえ、いきなりそんなことを言われても……。
「むー、信じてないでしょ」
リナがふくれっ面になった。
「いいわ、信じさせてあげる。あなたが今欲しいものを言ってみて」
「え……なんだろう……特にないよ」
突然の質問である。しかしすでに彼女のペースに巻き込まれている俺は、いつのまにか答えていた。
「そう?それじゃあ……好きな花とかない?」
別にそんなものないので、適当に思い付いたものを言う事にした。
「クチナシ……とか?」
「よーし、………………、えいっ!」
何か唇を動かさないまま唱えて、大袈裟に指を振り上げたと思うと、一気にそれを何もない場所へおろした。

……と。

ぽんっ、というファンシーな音と煙がなにもないはずの場所に起きて、いつのまにか、一輪のクチナシがそこにあった。
「……」
「ふふん、どう?」
得意げにいうリナ。
「すっ……すげええええ!!」
素直に驚く俺。
「ふふーん、どう?信じる気になった?」
またまた得意げに、鼻高々になりながらリナが言った。
「こいつぁマジックとかそういうレベルじゃねえな。よっしゃ、信じる」
どんなに不思議な事でも、目の前で起きたらそれを信じろ。
死んだじいちゃんの遺言であった。もちろん嘘。
「な、なんだか……あっけなくない?」
どこか残念そうな、そしてどこか呆れたような表情で、リナが呟いた。
「どういう意味さ?」
「もっとこう、お前の身体を調べてやるー、とかいって襲い掛かるとか、嘘ついて襲い掛かるとか」
「襲い掛かるしかないじゃん」
「う……」
リナが閉口してしまった。
しかしともあれ、だ。窓を破られて侵入されたのには困った。まず、このガラスをなんとかしないと……。
「えーっと、ホウキホウキ……、あ、危ないから動かないでね」
俺が忠告すると、リナが一瞬きょとんとした顔をしてから、すぐににやりとした。
待ってましたと言わんばかりの顔だ。
「これを片づけたいのね?」
足元のガラスを指差す。
「ついでに窓も直って欲しいけど」
俺がそう言った瞬間、リナがまた「ふふーん」と鼻をならした。
「………………、えいっ!」
さっきと同じく唇を動かさずに何かを唱えたかと思うと、また人差し指をガラスと窓へ向けた。
その途端に、ガラスがふわりと浮きあがり、窓へと飛んでいくではないか。
そしてその欠片全てが合わさり、まるで最初から壊れていなかったかのように、元どおりになった。
「うわー……」
目をキラキラさせてしまう俺。
「どう?すごいでしょー」
「すげえ!すげえよ!」
それからしばらくしての、一階のリビング。
リナが椅子に座っていて、その前にあるテーブルに、俺は煎れたコーヒーを置いた。
「……んで?どうしてサンタもどきさんが俺の家に?」
俺もその向かいに座り、コーヒーを一口飲んだ。
「もどきじゃなくて、見習いよ!……説明すると長くなるけど、いい?」
どうぞ、と答えながら、もう一度口に運ぶ。
「えっと……本来、サンタっていうのは、私たち見習いや先輩が、クリスマスに、子供たちにプレゼントを届けるの」
「まあ、それがサンタの役割だからね」
「でも、プレゼントを受け取れるのは、何も子供だけじゃないのよ」
「へえ」
「何かを欲しいと、心の底から願っている、心の清い人にも、私たちはプレゼントをあげてるの」
つまり、俺の心が清い、とでもいうのだろうか。
コーヒーをテーブルにおいて、リナに視線を移した。
「んで?俺にプレゼントを渡すために、君がきたと」
リナが、うーん、と首を傾げた。
「半分正解、かな。本来私たちがプレゼントを渡すのは、クリスマスの日だけだもの」
「んじゃなんで、突然窓から侵入してきたのさ」
「えへへ、秘密ー」
にこにこ嬉しそうに微笑みながら、リナが子供のように言った。
「なんだそりゃ」
「だからー、クリスマスの日まで、あなたの元にいることにしました」
「へ?」
あまりに突然の言葉に、口に運ぼうとしていたコーヒーを落としかけた。
「残り二日、お世話になりますね?」
「……決定事項ですか?」
上目遣いで言ってきたリナに聞き返す。
「うん」
当然の如く首を縦に振ったリナに、俺は、嬉しいような困ったような、良く分からない気持ちを抱いていた。

こうして、サンタ見習いリナと俺の奇妙な生活が、始まったのである。
26320 (あとがき):03/12/22 01:13 ID:YVCdO0dw
諸君、スレに付き従う同属性戦友諸君。
諸君は一体何を望んでいる?
さらなる新スレを望むか?
情け容赦のない糞のような新スレを望むか?
容量確保の限りを尽くし 現実世界のひろゆきも殺すような スレを望むか?

新スレ!        新スレ!        新スレ!

よろしい
ならば新スレだ


というわけで新スレおめでとうございます。
さて、噂の奴がやってきました。これは24日に完結させます。かならず。
27名無しさん@ピンキー:03/12/22 01:17 ID:6cQFYD3h
グラッチェです。

しかし即死回避とか容量確保とか、余所のスレが躍起になってることが本当に他人事ですなw
ああぁ、明日も朝から夜までクリスマスケーキを作りまくるのに読むのが止められないヨ。
◆W/KpcIbe5Yさんの新作も来るし、明日が大変だw
28名無しさん@ピンキー:03/12/22 01:33 ID:6cQFYD3h
>>1の関連スレに追加

触手・怪物に犯されるSS
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067867411/
2929 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 02:02 ID:1aBV3brj

「…と、言うわけで、病気で休養中の浜田先生に代わって、
しばらくの間、皆さんを受け持つことになる、福山敏則先生、だ。福山先生は…………」
教壇で俺の隣に立つ、頭が見事にハゲあがった教頭が生徒に向かって俺の紹介をする。
心臓の鼓動が激しい。よく、『口から出てきそうだ』とか言うが、まさにその通りだった。
こんな気分、前の仕事時代でさえも、味わったことなんて無かった、ぞ。


――ほんの一年ちょっと前まで、俺は某社に勤めるサボリーマンだった。
だが、ある出来事を機に、教師への道を目指したのだ。
はっきり言って、職場の同僚や上司には呆れかえられた。
今更何を考えてるんだ、とか、お前にだと真っ先にサボリ方とかを教えられそうだ、とかな。
そりゃあそうだよな。俺が彼らの立場なら、間違いなくそう考える。考えないほうがおかしい。

特に、同期の同僚は大変なようだ。
後輩を指導する立場で、さらに自分の仕事があり、おまけに俺の仕事を引き継ぐ、んだからな。
お人よしな性格が災いして、仕事が山積みになる。……悲惨なヤツだ。

まあ、同僚のことは今はどうでもいい。とにかく俺は、教員試験を受け、無事に合格した。
で、俺が赴任されたのは、偶然なのか必然なのか、故郷とは隣町の田舎だった。
もっとも両親はとっくに他界して、引き払っているから田舎でアパートを借りている。
心機一転、頑張っていかなければ、な。特に今の俺には頑張れる理由が、ある――
3029 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 02:03 ID:1aBV3brj

………それでは、福山先生、挨拶をどうぞ」
「あ…は、はい、初めまして皆さん。福山と申します。先生、と言っても、
教育実習の肩書きが取れたばかりの、いわゆる教師1年生みたいなものですので、
至らない点が多すぎると思いますが、お互い楽しく勉強していきましょう」
ハゲ教頭の言葉に、現実の世界に戻された俺は、昨日暗唱した言葉を述べる。
もの凄く心臓がドキドキしているが、どうにか噛んだりしないで上手く話せた。
「はい、それでは私はこれで。福山先生、よろしくお願いいたします」
俺の挨拶を見届けたハゲ教頭は、満足そうな笑みを浮かべ、教室をあとにする。
さて……と。これからどうしたものか………。

「ねえねえ先生いくつなの?」
「結婚しているの!?」
ハゲ教頭が姿を消した途端に、生徒からの声。あらためて、俺は教室を見渡した。
田舎だけあって、生徒は多くない。せいぜい20人ほど、だ。
しかしまあ……いきなりこれか。ま、俺も子どもの頃ならそういう質問をする、だろうな。
「そうですね……年は……幾つに見えるかな? それと参考までに結婚はしてません」
………飲み屋の女の子相手にしてる台詞だな。心の中で苦笑いしながら、そう答える。
3129 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 02:04 ID:1aBV3brj

「えー、ずるーい」
「えっとね、18歳くらいですか?」
「バッカ、そんな年で先生になれるはずがないだろ。30歳くらいですよね?」
「いやあ……どう見てもそんな年に見えないよ。せいぜい23歳くらいでしょ?」

俺の言葉に、好き勝手に子どもが答える。………正解は…残念ながら、この中にはない。
もっとも、正解に一番近いのは「バッカ」と言った子、なのだが。

「まあまあ、僕の年は後のお楽しみとして、この学校について、教えて欲しいんだけれど――」
「えっとね! この学校を語る上で、忘れてはならないのがね!」

半分、答えを逸らす回答だったのだが、嬉々として話し出す生徒がいた。
俺は聞き役に回って、その生徒の話を聞いていた――
3229 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 02:05 ID:1aBV3brj

「ふう……どうにかこうにか…か」
帰り道、クルマを運転しながら溜め息をつく。
今日は一日、お互いの顔見せということで、授業には入らなかった。
明日から本格的に、授業を行なうことになるわけだが、まあどうにかなるだろう。
勉強を教えることについては、すでにあるお墨つきを頂いてるわけだから。
だが、それよりも大事なのは、生徒の心を無事掴めるかどうか、にあると思う。
「しっかし……学校の四不思議…ねえ」
信号待ちでタバコに火を点けながらつぶやく。
色々な話題で盛り上がってはいたが、一番盛り上がったのが、怪談の話だった。
特にこの学校では、怪奇現象と思われる出来事が四つほどあるらしい。
まあ、どこの学校でもそういう話はあることだから、話半分にしか聞いてはいなかったのだが。
それにしても、普通は七不思議だろうに、少なめの四不思議というのが如何にもそれらしい。

やれ音楽室で夜中にピアノ演奏がなされるとか、体育館で誰かが遊んでいるだとか、
理科室の骸骨が夜中に走り回るとか、美術室の彫刻の目が動くとか……

俺は首を振りながら、クルマを発進させた。ま、所詮噂は噂だ。
もっとも、万が一実在したとしたっておかしいとは思わない、がな――
3329 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 02:06 ID:1aBV3brj

「ふう……ただいま」
「おかえりなさい、敏則さん! どうでしたか、挨拶は? 失敗とかしませんでしたか?」
家に着いて玄関を開けると、エプロン姿の夕那がパタパタとかけてくる。
「ああ、上手くいったよ。夕那のおかげだよ。どうもありがとう」
「そうですか、それは何よりです! ところで…夕食は食べますよね?
敏則さんの門出を祝って、今日はご馳走ですよ!」
「ああ、何だかいい匂いがするね。楽しみだな〜」
返事をする俺に、屈託の無い笑顔で笑いかけてくれる夕那。
だが実は、まったく普通の女の子に見える彼女が、すでにこの世の者ではなかったりするのだ。
しかし、そんなことはまったく気にはならなかった。
元々、教師になろうと決めたのは、彼女のひとことがあったからだ。
そう。この微笑みがそばにあれば、今の俺は何だって頑張れる。
上機嫌で鼻歌を歌いながら、部屋に向かう夕那の後ろ姿を見て、俺は思っていた。

「ほおう。これはまた、何とも豪勢な……」
テーブルについた俺は、思わず感嘆の声を漏らす。
ご飯と刺身の盛り合わせ――しかも、鯛の姿盛りつき――に、
松茸のお吸い物、それと……ピザ? 和食風な食事の中に何故?
「あははっ。何だか、美味しそうだったので、思わず頼んでしまいました。ま、海鮮繋がりってことで」
怪訝そうな顔をする俺に、ペロリと舌を出しながら夕那が答え、チラシを差し出す。
3429 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 02:07 ID:1aBV3brj

〜ピザバット特別メニュー 海鮮エビカニ親方 ソースは黄昏デス〜

ううん。確かに香ばしい香りが食欲をそそる。
だが…それにしても、何て名前のピザだ……俺は思わず苦笑いを浮かべていた。

「……えっと………、それでですね、敏則さん」
「ん? ああ、何かあった?」
ご飯を食べていると、夕那がもじもじしながら俺に話しかけてくる。
俺は顔をあげ、聞き返した。
「実は今日、買い物に行っている時に神社を見つけたので、これを買ってきたんです」
出来れば……その…ずっと…持っててくれれば嬉しいな…って……」
顔を赤らめながら、俺に向かって手を突き出しながら夕那は言った。
その手には、恋愛成就のお守りがある。
「へえ…神社、かあ。そろそろ正月だし、今度一緒に拝みに行ってみようか?」
「ホントですか!? 敏則さん、私すっごく嬉しいです!」
夕那からお守りを受け取りながら、返事をした。
すると、夕那は顔をぱっと輝かせ、俺の首にしがみついてきた。
俺は、そんな夕那をぎゅっと抱きしめながら、そのままゆっくりとくちづけを交わしていた――
35 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/22 02:10 ID:1aBV3brj
続きます〜。新作と言っても、例によって昔の話の続きですが〜(汗

>26
お疲れ様です。
フライングで主人公のもとに現れたところにめっちゃ興味があります。
24日は寝ないで待ってますですよ〜。
36ひでぼんの書:03/12/22 03:50 ID:dHzaE/XW
今回は番外編 エロは控え目

『ジングルベ〜ル ジングルべ〜ル 鈴が鳴る〜♪ 今日は〜楽しい〜ユールの日〜♪』
 何だか不吉なクリスマスソングを歌いながら、魚っぽい人達がサンタコスチュームを着て町を練り歩く中、
僕はみんなに配るクリスマスプレゼントを物色していた。
 昨年までは、僕と同じくイブを共に過ごす相手のいない友人達と、
「俺は仏教徒だ!」とか負け犬の遠吠えしながらくだを巻くのが常だったんだけど、今年は事情が違っていた。

 普段は闇に閉ざされた暗黒世界『ン・カイ』も、今日は少し明るくなっている。
オモチャ屋で買った卓上クリスマスツリーが極彩色の光を明滅させて、
普段灯り代わりに光る水晶の柱にもモールが飾られていた。
 いや、単にいつもの供物を“つぁとぅぐあ”さんに捧げに来ただけだし、
別に本格的なパーティーをやるつもりもないけど、どうせなら少し雰囲気でも出そうかと思ったわけで。
 “つぁとぅぐあ”さんはいつものようにのんびりと温かく迎えてくれた。
“てぃんだろす”は元気に後を付いてくるし、例によって(なぜか)“いたくぁ”さんもいる。
「はい、“つぁとぅぐあ”さんには特大クリスマスケーキです」
「わぁ、ありがとうございますぅ。美味しそうですねぇ」
 ウエディングケーキも真っ青の超特大ケーキを、台車で必死に引き摺りながら渡すと、
“つぁとぅぐあ”さんはのほほんと喜んで受け取ってくれた。
片手で。軽々と。
「えーと、“いたくぁ”さんには高級玉露と湯呑みです。お湯を注ぐと色が変わるやつ」
「……ありがとー……ごぜーますだー……」
 “いたくぁ”さんも素直に玉露と湯呑みを受け取ってくれた。喜んでくれるのはこちらも嬉しいけど、
無表情のまま踊るのはやめてください。怖いから。
「“てぃんだろす”には、前から欲しがっていた本『漫画わくわくアル・アジフ』初版本だよ」
「わぉん!」
 “てぃんだろす”も尻尾をぱたぱた振って飛び付いて、満面の笑顔で僕の顔を舐めてくる。
 みんな喜んでくれて何よりだ。
 ……なぜ人間の僕が神様にプレゼントを送る必要があるのか、少々疑問だけど……
37ひでぼんの書:03/12/22 03:52 ID:dHzaE/XW
 とりあえず、出来合いだけどクリスマスディナーも用意してあるからみんなでご飯にしよう。
ちなみに、ケーキやターキー等の食べ物は、各自取り分けてある。
バイキング形式だと、“つぁとぅぐあ”さんが全部食べてしまうからだ。
「ケーキ美味しそうですねぇ」
「わん!」
「……チミには……プレゼントのケーキが……あるはずだ……」
「もう全部食べてしまいましたからぁ」
「……はい、僕のあげますよ」
「わぁ、ありがとうございますねぇ」
「……くぅん」
「……人参を……残しちゃダメ……」
「そう言いつつ、僕の皿からチキン取らないで下さい」
 しばらく、なごやかな食事が続いていたのだけど、
「そういえばぁ、ひでぼんさんにはプレゼントがありませんねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんが、僕に『にへら〜』と笑いかけてくれた。よかった、完全に忘れられたのかと思った。
「それではぁ、ボクからは『恩恵』をぉ――」
「い、いや、それは以前授かったのでお腹一杯です」
「……私からは……禁断の地巡りを……」
「謹んで遠慮します」
「……わぅん、あん、わん!」
 “てぃんだろす”はしばらく困った顔をしていたけど、急に僕の背後に回って、肩をぽんぽん叩き出した。
「ははは、どうもありがとう。これで充分だよ」
 と、急に“つぁとぅぐあ”さんが僕の方に身を乗り出してきた。
たぷんと揺れる爆乳の先端が、コップを取ろうとした僕の手をくすぐる。
「それではぁ、ボクと“いたくぁ”ちゃんからはぁ――」
 あの妖艶な眼差しが、僕の魂を射抜いた。それだけで、彼女の快楽に満ちたプレゼントが想像できる。
「……あの……急用を思い出したので……」
 この場を逃げ出そうとする“いたくぁ”さんの着物の裾を、がっしり“つぁとぅぐあ”さんは握り締めていた。
 いやぁ、それはとっても嬉しいけれど……
38ひでぼんの書:03/12/22 03:54 ID:dHzaE/XW
「――それじゃ、いつものパターンと同じでしょうがぁ!!」
 その時、いきなり闇の洞窟に甲高い声が響いたかと思うと、
「ちぇすとー!!」
 どげしっ
 いきなり、“つぁとぅぐあ”さんの後頭部に飛び蹴りが炸裂した……って、わー!?
「あうっ……ヒドイですねぇ」
 頭をさすりながら、あまり痛くなさそうに頭を上げる“つぁとぅぐあ”さんを、謎の人物が見下ろしていた。
 首から下を茶色い薄手のタイツ――いわゆる全身タイツですっぽりと覆い、
その上にミニスカサンタコスチュームを着た、気の強そうな極上の美女だった。
吊り気味の切れ長の瞳は、Mっ気のある男なら睨まれただけで射精しそうなくらい威厳がある。
ウェーブのかかったセミロングの髪は、雪のように純白だ。
 しかし、頭から生えた見事な枝角が、彼女もまた人外の存在である事を示していた。
「久しぶりだねぇ、“いほうんでー”ちゃん」
 『にへら〜』と片手を上げて挨拶する“つぁとぅぐあ”さんに、その“いほうんでー”という女性は、
「馴れ馴れしく挨拶するな! この食っちゃ寝旧支配者が!!」
 スナップの効いた見事な空手チョップを決めてくれた。
「お前とあたしは不倶戴天の敵同士、永遠のライバルなのよ!!」
 髪を掴んでガクガク揺する“いほうんでー”さんに対して、
「あぅ〜あぅ〜やめてくださいよぉ〜」
 “つぁとぅぐあ”さんは、あまり困ってなさそうな顔で困った声を漏らしている。
“てぃんだろす”は、あまりの突発事態に尻尾を立てたまま硬直していた。
“いたくぁ”さんは……普段通りだ。
39ひでぼんの書:03/12/22 03:56 ID:dHzaE/XW
「ちょちょっと、何者ですか? あの物騒なサンタさんは」
「……“いほうんでー”……“つぁとぅぐあ”のライバル……自称だけど……」
「いや、それは話の流れでなんとなくわかりますが」
 ――以下は、“いたくぁ”さんの解説だ。
 昔々、まだムーやアトランティスと呼ばれる大陸があった頃、
地上にはヒューペルボリアという大陸が存在していた。
 その大陸で国教として信仰されていたのが、ヘラジカの女神『イホウンデー』つまり、彼女だという。
しかし、ある魔道師を巡る事件をきっかけに、イホウンデー信仰は廃れて、
それに取って代わって広まったのが、“つぁとぅぐあ”さん――ツァトゥグア信仰だった。
 つまり、“いほうんでー”さんにとって、“つぁとぅぐあ”さんは自分の縄張りを乗っ取った簒奪者だという事だ。
「……でも、それって単なる逆恨みのような」
「わぅん」
「……人間如きが……誰をどう信仰しようと……私達にとっては……関係の無い話……」
 そんな僕達の呟きが聞こえたのか、“いほうんでー”さんは、きーっと歯を剥いて僕達を怒鳴り散らした。
「関係無く無いわよ!! よりによってこんなほえほえぷーな奴に、
あたしの信者を乗っ取られるなんて、旧支配者のプライドが許さないわ!!」
「そんな事言われてもぉ……痛たたたたたぁ〜」
 “つぁとぅぐあ”さんは、うめぼしぐりぐりされて悶えている。
あの方、何されても無抵抗だからなぁ。無論、平気そうだけど。
 しばらく彼女は僕が止めるのも聞かずに、“つぁとぅぐあ”さんを苛めていたけど、
「ぜー、ぜー……ふん、そろそろ本番といこうかしら」
 何をやっても“つぁとぅぐあ”さんは平然としているので、直接的被害を与えるのは諦めたようだ。
むしろ、“いほうんでー”さんの方が疲れてるし。
40ひでぼんの書:03/12/22 03:58 ID:dHzaE/XW
「さあ、勝負よ“つぁとぅぐあ”! 今度こそあたしが勝つ!!」
「え〜……またやるんですかぁ」
「うるさい! 勝負の内容は――」
 “いほうんでー”さんは、びしっと僕を指差した。
僕はぎょっとしながら自分を指差して、キョロキョロ辺りを見渡したけど、僕に間違いないようだ。
「あの人間を自分の支配下に置いた方が勝ちよ!!」
 高らかに断言してくれた。うわーい。
「うん、いいですよぉ」
 あっさり傾く“つぁとぅぐあ”さん。あのー、神々の戦いに僕を巻き込まないで欲しいのですけど……
「先行はあたしね。ふっふっふ、まずはこの人間から信者にして、
いずれお前の信者を全て奪ってやるわ」
 僕の意思は完全に無視して、“いほうんでー”さんは目の前にずいと接近した。
その自信と威厳に満ちた態度は、確かに『神』の名に相応しい雰囲気を醸し出してはいる。
「さあ、お前の願いを言いなさい。どんな願いもかなえてあげるわ!」
「えーと、もうこんな事止めてくれませんか?」
「そう、わかったわ……って、なんじゃそりゃー!?」
 “いほうんでー”さんは、信じられないといった表情で、僕の襟首を掴んだ。
「何か叶えたい望みがあるでしょう!? 欲望の無い人間などいないわ!!」
「いや、その辺は全部“つぁとぅぐあ”さんが叶えてくれましたし。特に、、今の僕に願いは無いです」
「そんな……」
「あ、“つぁとぅぐあ”さんを苛めるのを止めて欲しいのですが」
「……ダメだ、この人間!」
 いきなりダメ人間よばわりされてしまった。忌々しそうに僕の前から去って行く。
41ひでぼんの書:03/12/22 04:00 ID:dHzaE/XW
「じゃあ、次はボクがぁ……」
 “つぁとぅぐあ”さんは、僕の目の前で四つん這いになって、顔を近付けて来た。
その透明な優しい眼差しの奥に、この世の全ての快楽を凝縮した淫靡な輝きを見て、
僕の魂はあの危険な美しさに一瞬で囚われてしまった。
「ではぁ、いただきまぁす」
 気がつくと、僕の下半身は丸出しになっていた。
まだ何もしていないのに、“つぁとぅぐあ”さんの媚薬のような体臭だけで、僕のペニスは半ばそそり立っている。
 “つぁとぅぐあ”さんの紅く濡れた唇をゆっくりと割り、唾液の糸を引きながら、
腐肉のように柔らかく熱い舌が、ねっとりと現れた。長く伸びた舌先から唾液が垂れて、
ペニスの先端をてらてらと濡らす。
「はむぅ」
 次の瞬間、僕の怒張は根元まで咥え込まれた。
 まるで稲妻に打たれたような衝撃が股間を走った。
熱い唾液を柔らかい舌がペニスごとかき回し、蠢く咥肉が断続的に締め付ける。
冷たい歯が優しくカリや竿を甘噛みする度に、快感の鐘が頭の中を打ち鳴らした。
まるでペニスが熱い口の中でドロドロに溶けてしまったようだ。
 喉の奥からズルリと抜かれたペニスは、ビクビク震えながら固くそそり立っていた。
「うふふぅ……ボク、これ好きですよぉ」
 彼女の唾液と僕の先走り汁で、まるでローションを塗ったようにヌルヌルになったペニスの先端を、
“つぁとぅぐあ”さんの繊細な指先がゆっくりと撫で回す。
躊躇う事無く伸ばされた淫舌がシャフトを這い、陰毛を絡め取り、陰嚢を口に食む。
魔王のように美しい女神にとっては屈辱的と言える奉仕に、
僕は白熱化した思考のどこかで、サディスティックな快楽を覚えた。
「……“つぁとぅぐあ”さん……そ、そろそろ……」
42ひでぼんの書:03/12/22 04:01 ID:dHzaE/XW
「はぁい……では、そろそろぉ」
 “つぁとぅぐあ”さんが妖艶に微笑みながら、身を乗り出してきた。
あの豊満過ぎる爆乳をぎゅっと抱えて、
「うふふぅ」
「――っ!?」
 真上から僕のペニスを、合わさった爆乳の谷間に垂直に挿入したんだ。
 魔法のように柔らかな乳房が僕のペニスに吸い付き、
まるでペニスが乳肉と一体化してしまったみたいだ。
 快楽のあまり自然にピストンしてしまうペニスを、あの恐るべき魔乳は完全に包み込んでいる。
そのまま“つぁとぅぐあ”さんの手が自分の乳房を左右から揉みしだく度に、
波打つ振動がペニスに伝わって、更なる快感を与えてくれた。
 そして――
「ううっ!!」
「やぁん……ふふふぅ」
 信じられないくらい大量に射精したザーメンが、爆乳の間から溢れ出る。
“つぁとぅぐあ”さんは乳房を抱きかかえると、
谷間から滲み出る白い粘液を、舌でぴちゃぴちゃと舐めすすった――
43ひでぼんの書:03/12/22 04:02 ID:dHzaE/XW
「……はっ!?」
 ふと気がつくと、快楽の余韻から覚めた僕を、
信じられないものを見たように吊り目を見開いた“いほうんでー”さんと、
顔を真っ赤にした“てぃんだろす”を抱えた感情の読めない“いたくぁ”さんが、じっと見つめていた。
 うう、さすがにこれは恥ずかしい……
 でも、“つぁとぅぐあ”さんは相変わらず『にへら〜』と笑って、
「満足してもらえましたかぁ?」
「はい、大変満足しました」
 深々と御辞儀してくれた。はずみで僕も御辞儀してしまう。
「ななななななにをやってるのよお前達はぁ!?」
 数瞬後、あっけにとられていたらしい“いほうんでー”さんは、激昂して僕達に怒鳴りつけてきた。
「でもぉ、これでボクの勝ちですねぇ」
「そんなの認められるわけないでしょ!!」
「えぇ〜……それじゃぁ」
 “つぁとぅぐあ”さんの瞳に、再び魔性の輝きが宿った。ざわざわと、周囲に何かが蠢く気配がする。
44ひでぼんの書:03/12/22 04:03 ID:dHzaE/XW
「きゃっ!?」
 悲鳴を漏らした“いほうんでー”さんの手に絡みついた物――
それは、“つぁとぅぐあ”さんの美しく、そして途方も無く長い髪の毛だった。
艶やかな髪の毛は意志があるように動き、“いほうんでー”さんの四肢を雁字搦めに拘束している。
「え? ちょ、ちょっと……やぁん!!」
 そして、髪の束がしゅるしゅると伸びては、
彼女のサンタ服の袖口や襟、ミニスカートの中に潜り込んで、
「きゃぅうっ! そんなところぉ! だ、ダメぇ……ひゃあん!!」
 “いほうんでー”さんの身体を直接愛撫しているようだった。
いや、服越しなので外からよくわからないから推測だけど。
「みんながぁ…み、見てるのにぃ! だめ、ダメぇ! ひゃうっ…イク! イっちゃうぅぅ!!」
 全身をわななかせ、涙を流しながら悶える“いほうんでー”さんは、
やがてビクビクッと身体を硬直させて……ぐったりと動かなくなった。
「……はぁはぁ」
 数分後、ようやく意識を取り戻した“いほうんでー”さんは、よろよろと起きあがると、
「……なんて事すんのよぉ!! バカバカバカぁ!!」
 真っ赤な顔で“つぁとぅぐあ”さんに吼えたてた。
「えぇ〜……昔はよくこうしていたじゃないですかぁ」
「うるさい!! き、今日の所はこのくらいにしておいてあげる。首を洗って待っていなさい!!」
「ばいばぁい……また遊びに来て下さいねぇ」
 泣きながら闇の中に消えて行く女神様を、“つぁとぅぐあ”さんはのんびり手を振って見送っていた。
45ひでぼんの書:03/12/22 04:06 ID:dHzaE/XW
 ……ふぅ、よくわからないけど、何とかなったみたいだ。
「それじゃ、食事の続きをしましょうか」
 そう“つぁとぅぐあ”さんに保して、食卓の方に振り返ると――
「あら、帰ったの?」
「…………」
 “いたくぁ”さんと“てぃんだろす”の他に、
2人の女性が僕と“つぁとぅぐあ”さんの席に座って、勝手に食事を食べていた。
 1人は、闇より暗い漆黒のロングストレートヘアーに、髪と等しい色の黒いセーラー服を着た、
身震いするくらい妖しい美女。
 もう1人は、泉の中に立つように、床に灰色のフレアスカートを広げた
ゴシックロリータな銀髪の超絶美少女だ。
「あぁ、“あとらっく=なちゃ”ちゃんと“あぶほーす”ちゃんも来てくれたんですねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんは嬉しそうだ。おそらく友達か誰かなのだろう。
「何か面白そうな気配がしたから、深淵の橋作りは休憩して、ちょっと遊びに来てみたの」
 “あとらっく=なちゃ”さんは黒髪の陰で冷たく微笑み、
「…………」
 “あぶほーす”さんは灰色の美貌を崩さず黙々と食べている。
 よくわからないけど、ゲストも来たみたいだし、パーティーを再開するとしよう。
もっと食べ物を追加で持ってこようかな。
 こうして、僕の奇妙なクリスマスパーティーは、穏やかな混沌の中で進行していったのだった……

本編に続く
46名無しさん@ピンキー:03/12/22 10:29 ID:syj++M4b
なんか新スレ立ってて新作がガンガン投稿されテル─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
クリスマスをテーマにしての三者三様、お見事でした
47名無しさん@ピンキー:03/12/22 14:00 ID:swKOlyMi
黒髪ロングに黒セーラー服のアトラク=ナクアですかw
48名無しさん@ピンキー:03/12/22 19:14 ID:Jrj/Psik
>>48
外見はあの人ですか(W
49名無しさん@ピンキー:03/12/22 19:23 ID:Jrj/Psik
>>47でした。
50名無しさん@ピンキー:03/12/22 19:59 ID:tcSFRdxZ
こ、この展開…いずれ爆乳眼鏡な黒スーツの「ないあるらとほてぷ」様がいらっしゃるやもしれぬ!
51名無しさん@ピンキー:03/12/22 22:24 ID:x8SRlH9N
トナカイ全身タイツコス女神キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
そして初n姉(ry
御大も棺桶の中でガタガタやってるぜうひゃっほう!!
52名無しさん@ピンキー:03/12/22 23:25 ID:F1v6aNHV
週明けにとは、ここの職人さんは化物ですか(w

アイリス萌えー。
リナ萌えー。
つぁとぅぐあさん萌えー。
53名無しさん@ピンキー:03/12/22 23:31 ID:yPOgFDV/
>>51
頭をガンガンやっているのはスミスの方だろうと言ってみるテスツ。
まぁ、スミスは御大に比べると性を想起させる描写が多少多かった気はするがー。
54名無しさん@ピンキー:03/12/22 23:47 ID:etHP2zKu
「スミス先生〜〜〜」
「なにかな?」
「御自身でも『聖人アゼダラク』みたいな艶笑譚書いてますけど、
『ひでぼんの書』はどーなんですかぁ?」

「 こ れ は こ れ で ! 」
「なるほどぉ」
55名無しさん@ピンキー:03/12/23 02:49 ID:APcz1Yrt
 姉様キタァ――――――――――――――――――
56名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:00 ID:3iRudo1v
前スレで新しくスレッドが立っている事を知って、何の気なしに来て見れば・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

神様多すぎ♪
(思いっきりにこやかな笑顔で某潜水艦事件を解決した湾岸署の人みたく)

・・・濃すぎる・・・アイリスちゃんにサンタちゃんにつぁとぅぐあさん・・・。
ココまでするか?!

取り敢えず、ひでぼんの書、最終的には旧神様が御降臨あそばされる様な気がしてドキドキ!
・・・確か、旧神て、神様達を封じ込めた一番新しい神様ですよね?
巨乳眼鏡の黒スーツのナイアルラトホテップ様が出るヤツしか知らないもんで・・・。
57名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:08 ID:70d7nAh0
深淵の大帝ノーデンスさえも萌えキャラになるというのかッ!?(一応旧神扱いだったよね?)
それはそれで(*´∀`)
アイリスのお話が完結しそうな予感・・・・・・。
リナはクリスマス過ぎたらどうなるんだろう。
58名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:22 ID:oY+lYhN0
>>56
>旧神
(米国海兵隊の鬼軍曹のような慈悲溢れる笑顔で)
マジレスすると全然違うぞ!
59名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:43 ID:263l+ycK
>>56
それは日光ウエスタン村に行っただけでアメリカに行ったと勘違いするぐらい間違った発言ですぞ。
デモべは相当歪曲してあると考えた方が良いです。
ひでぼんの書に登場する邪神の皆さんは、一見ムチャクチャなキャラ設定のようで、
実はけっこう原典に基いた行動を取っている気がします。
どこまでも主人公についてくるてぃんだろす君とか。
原典を知ってるとより楽しめますね。ギャップが激しくてw

アイリスさんとレイチェルさんが出会ったりしたら、やっぱりバトルになるのかな。
レイチェルさんの方が相手に気付かない可能性が高いかもw
60名無しさん@ピンキー:03/12/24 00:12 ID:7zlTuUHx
とりあえずメリークリスマス
6156:03/12/24 00:17 ID:lPRcka44
そうだったんですか・・・。
なんとも勘違いな発言をブチかましたようです・・・。
ツッコミ、ありがとうございました。
622 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:39 ID:mu7b5Zgd
>9の続き

「は〜い、当店ではクリスマスキャンペーンをやってますデスね〜!」
クリスマスイブの日、会社帰りに街をブラついていると、サンタ姿の金髪美女がティッシュを配っている。
「彼女にプレゼントする絶好の機会デスね。どうお兄サン? 今日までだから、安くしとくアルヨ?」
僕と目が合った彼女は、ニコニコ微笑みながら、語りかけてきた。
………いったい、どこの国の人間だ、この娘は。
でも、ま。せっかくだから、アイリスのために何か買っていこうかな?
契約に縛られてるとはいえ、毎日家事をしてくれているんだし、
クリスマスそのものを嫌がってはなさそうだし、何より……あんなこと、言われちゃ…ねえ。
「そうだね、何か買ってくよ」
「わっかりましたデスね〜! 店長〜! お客様一名ごあんな〜い! デスね!」
僕がそう答えると、彼女は顔をほころばせ、腕を取りながら店内に向かって叫ぶ。
………店を間違えてしまったような気がするのは何故でしょうか?
632 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:40 ID:mu7b5Zgd

「ただいま〜」
「あ! お、お帰り! は、早かったな! 今夕食の支度するから、ちょっと待ってて!」
僕が帰ってくると、凄い慌てた様子で立ち上がり、台所に向かうアイリス。
早いも何も、いつもと同じ時間なのに、何を慌てているんだか……?
「ん〜、だったらいいよ。今日はクリスマスイブだから、ケーキとフライドチキン買ってきたんだ。
たまには家事をサボったって、バチは当たらないでしょ?」
「バ…バチも何も……いいのかい? サボっちゃったりして?」
手にぶらさげていたケーキとフライドチキンをかざすと、アイリスは一瞬安心したような顔を見せるが、
すぐにバツの悪そうな顔で見つめ返してきた。……何だか、凄く可愛いんだけど。

ぐう〜っ

突然、部屋に響く音。途端にアイリスの顔が真っ赤に染まり、尻尾が垂れ下がる。
フライドチキンの香りに耐えられなかったのか、彼女のお腹が鳴り響いたのだ。
「いいよいいよ。とりあえず、紅茶だけ煎れてもらえるかな?」
「あ、ああ! わかったよ!」
とりあえず、今の音は聞かなかったことにして、アイリスに頼み込んだ。
すると、アイリスは顔をぱっと輝かせながら気分よく返事をして、ヤカンでお湯を沸かし始める。
尻尾は……あ、機嫌よく揺れてる。よかったよかった。それにしても…尻尾で機嫌って、まるで犬みたい。

「あち…あちあち……。…たまに…はふ…食べると…はふ…おいしいな、これ……」
アイリスは満面の笑みを浮かべながら、フライドチキンを頬張っている。うん、買ってきてよかった。
「だよね。まだまだあるから、たくさん食べるといいよ」
「う、うん…はふ…はふ……」
僕の言葉に軽く答え、一心不乱になりながらフライドチキンを食べ続ける。
果たして、鳥肉が好物だったのか? はたまた余程お腹が空いていた、のかな……?
642 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:41 ID:mu7b5Zgd

「さて……と。じゃ、これで乾杯といきましょうか」
「あ…私が開けるよ」
フライドチキンを食べ終え――よく見たら、綺麗に骨まで食べてるし――シャンパンを開けようとする。
それを見たアイリスが、慌てて手を伸ばそうとするが、それを制して栓に手を掛ける。
「大丈夫大丈夫。それより……辺りに気をつけてね」

ポンッ ピシッ

「あ、あら?」
思わず間抜けな声をあげてしまう。それも無理は無い。
何せ開封と同時に飛び出した栓を、アイリスが尻尾で受け止めたから、だ。
「ご…ごめん……飛んできたから、つい受け止めちゃったけど……まずかった、かな?」
「いや…まずいことはないんだけど……よく受け止められたな、と思って」
僕が呆然とした表情をしていたせいだろう、アイリスがすまなそうな顔で語りかけてくる。
もちろん、そんなことで怒るはずがない。僕は素直に思ったことを話した。
「そっか……よかった。じゃ、グラス持って。注いであげるから」
「え? あ、そ、そう? わ、悪いね。どうもありがと」
僕の答えに、顔色をぱっと明るくさせたアイリスは、上機嫌で僕からボトルを取り上げ、
グラスを持つように促してきた。何故だかしどろもどろになって、僕はグラスを持ち上げた。
652 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:41 ID:mu7b5Zgd

「じゃ、かんぱ〜い!」
「かんぱ〜い!」
カチンとグラスを鳴り合わさせながら、乾杯をする。
ふう……去年は一人寂しく、残業の中で迎えたクリスマスだったけど…今年は幸せだなあ……。
「?? どうした〜? 何を遠い目をしてる〜?」
「ん? い、いや何でもないよ。それよりさ、今日はどんどん飲もうよ」
しばらく自分の世界に入っていたようで、怪訝そうな顔でアイリスが僕を見つめている。
慌てて僕は、話を逸らすようにボトルをアイリスに向けた。
「ふふっ。私を酔わせてどうこうしようとでも言うのか? まあいいぞ。たまには乗ってみるとするかな?」
挑発するような口調で、アイリスはこちらにグラスを向けた。その表情は妖しく微笑んでいる。
そんな彼女の表情に、まるで心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚え、僕は震える手でシャンパンを注いだ。
662 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:42 ID:mu7b5Zgd

「でっさあ、いろんな生徒がいておっもしろいよお。お嬢さん育ちが多いのかどうか知らないけど、
恵ちゃんは玉子ひとつ割ることも出来なかったし、アヤメちゃんは米といでったら、洗剤持ち出すし……」
「ふうん、そうなんだ。でも、結構楽しそうだね」
アイリスは上機嫌で、料理教室の話を続ける。すでにボトルは2本空いていた。
「そうねえ。元々お料理は大好きだし、教えるのも嫌いではないし……」
僕の相槌に、アイリスは気を悪くする風でもなく、ひたすら話し続ける。と、少し目がとろんとしてきた、かな?
「んふふ〜。何だか私をじっと見ているぞ〜。酔ったかどうか、確認してるのか〜?」
「え!? い、いや、そうじゃなくって、さ」
不意にアイリスが話を中断し、悪戯っ娘の目で僕を見つめながらつぶやく。
何だか、心の中を見透かされたようで、必死に誤魔化そうと身をよじらせ……ポケットの中身を思い出した。
「あ、あのさ、アイリス。……これ、クリスマスプレゼント」
「ん? なんだこりゃ? …………わあっ」
ポケットから包みを取り出し、アイリスに手渡す。
アイリスは、怪訝そうな顔をしていたが、中身を確認して嬉しそうな声をあげた。
帰り際、例の怪しい金髪美女の店で買ってきたネックレスだった。
672 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:43 ID:mu7b5Zgd

「すっごい……こんなの欲しかったんだ……。でも…いいのかい? 高かったんだろ?」
「いいよ、そんなこと気にしないで。いつも家で炊事洗濯してくれてるんだもの。そのお礼だよ」
満面の笑みの中、少し心配そうな目で僕を見つめながらアイリスが言う。
……確かに、財布の中身が一気に寂しくはなったけど、
今のアイリスの笑顔が見られたのならば、決して高いとは思えなかった。
「……ありがとう…大事にするよ……。それでさ、早速だから着けてもらっていい?」
「えっと…うん、いいよ」
ウィンクしながら礼の言葉を述べ、僕にネックレスを差し出すアイリス。
僕は、ゆっくりとアイリスの首に手を回し、ネックレスをかけようとする。……あ、いい香り……。
「ん? んんっ?」
そう思う間もなく、アイリスは僕を抱きしめながらくちびるを奪い、押し倒してきた。
勢いに勝てず、思わず倒れこんでしまう。
「御主人サマ…大好き…大好きだよ……私…私……き、きゃっ!?」
くちびるを離したかと思うと、アイリスはぽつりとつぶやいた。
その表情に何かが弾けた僕は、気がつくと体の上下を入れ替えていた。
682 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:43 ID:mu7b5Zgd

「は…あ、ああんっ」
パンストに両手を掛け、下着ごとゆっくりと膝まで下ろし、下腹部に指を這わせる。
その途端、アイリスは全身をピクンと震わせながら、甘い声で悶えだす。
僕は手つきももどかしく、下半身を露わにさせる。すでにモノは完全に戦闘状態に入っていた。
……ちょっと暴発して汁が漏れているのですが。
「御主人サマ……早く…早くキテえっ……!」
四つんばいになったアイリスの割れ目に、モノの先端をあてがう。
それだけで、アイリスは我慢できないようで、腰を震わせながらこちらを涙目で振り返る。
一方、僕はそんなアイリスの目に操られるかのように、腰を一気に奥へと突き立てる。
「はあんっ! イイ! イイのうっ!」
すでに濡れそぼっていたアイリスの割れ目は、難なくモノを飲み込んでいた。
アイリスの口から喘ぎ声が漏れだす。
「もっと…もっと激しく……私を…私をメチャクチャにしてえっ!」
そんなアイリスの声に反応した僕は、腰の前後に突き動かす。
「くう…イイよ…アイリス……アイリスぅ……」
僕が腰を動かすたびに、割れ目の中でモノを包み込む無数のヒダが、
まるで別の意思を持った生き物のように、モノを撫であげ続ける。
何ともいえない快感に打ち震えながら、思わず彼女の名を呼ぶ。
「御主人サマ……イイ…イイよ……もっと…もっと激しくキテえっ!」
モノから伝わる快感で、意識が飛びそうになるたびに、アイリスの嬌声が脳に響く。
その声に刺激されるように、腰の動きを激しくさせ、さらにモノからの快感が大きくなる。
ひたすらに、それを繰り返していた。まるで、何かの連鎖反応のように。
「あ…はあんっ! おっぱい! おっぱいイイ! 御主人サマ! 御主人サマあっ!!」
前にもたれかかった弾みで、アイリスの豊かな胸に手が伸びる。ああ、服の上からでも柔らかい……。
するとアイリスは、よがりながら叫び声をあげだす。その声が聞きたくて、僕はひたすらに胸を揉み続けた。
692 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:45 ID:mu7b5Zgd

「御主人サマ! イイよ! 気持ちイイようっ! 御主人サマあんっ!!」
まるで獣のように、悶え続けるアイリス。僕はひたすらに両手と腰を動かし続ける。
と、視界の端に動くもの? そちらに目を向けてみると、アイリスの尻尾が所在なげにふらついていた。
――そうか……いつもはこれが、僕のお尻に突き刺さるんだっけか――
そう思うと顔がかあっと熱くなったが、それを誤魔化すかのように、何の気なしに尻尾を掴みあげた。
「あふんっ! ああ! ご、御主人サマ! それ! それダメっ!」
同時に、アイリスから今まで聞いたことがないような、切羽詰まった悶え声が聞こえてくる。
快感に溺れながらも、少しだけ悪戯心が芽生えた僕は、軽く尻尾をしごいてみせた。
「あ、ああんっ! そ、ダ…ダメっ! く、狂っちゃう! 狂っちゃううっ!」
全身をガクガク震わせながら、アイリスが叫び声をあげだす。
同時に、モノの締めつけも増し、新たな快感が押し寄せてくる。
「ね、ねえ…狂っちゃうってさあ、どうなるの? 気持ちがイイってことなの?」
「………………!」
あまりのアイリスの変わり方に、思わず耳元で問い掛けてみる。
首だけをガクンガクンと上下に動かし、肯定の意を見せたことに安心した僕は、
思い切って尻尾を口の中に含んでみた。
702 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:46 ID:mu7b5Zgd

「あ、はあうっ! ご、御主人サマああっ!!」
絨毯に爪を立てながら、叫び声をあげるアイリス。……男のモノをしゃぶるって、こんな感じなのかな?
一瞬、そんな冷静な感情が浮かび上がるが、そんなことで快感を誤魔化すことが出来るはずもなく、
ただひたすらに、尻尾をしゃぶりあげながら、腰をアイリスに打ちつけ続けていた。
部屋の中では、パンパンという音と、ぐちゅっくちゅっという湿った音とが響き渡っていた。
………くう…もう…もたない…かも…。結局、先にイッちゃうのかあ……。
「御主人サマ! イッちゃう! イッちゃう! 私イッちゃううっ!!」
アイリスが、絶頂に達する寸前の声をあげる。もしかしたら、今回は…アイリスが先にイク……かも?
そう思ったのも束の間、アイリスの割れ目がモノをキュキュッと締め付けたかと思うと、
全身を、痺れるような快感が襲いかかり、モノはアイリスの中に精を放出していた。
「あはあんっ。ご、御主人サマ! 大好き! 大好きぃ!!」
僕が果てたのを見計らったかのように、アイリスは叫び声をあげながら、絶頂に達していた。
………やっぱり、やっぱり今日も先にイッちゃった……。
712 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:47 ID:mu7b5Zgd

「ところで、さ」
「ん? なあに?」
一戦交えたのち、シャワーを浴びてからリビングでくつろぎながらアイリスに問い掛けた。
……実は風呂場でも、もう一戦ありました。結果は…押して知るべし、と言いますか……。
アイリスは、うっとりとした目で僕を見つめ返している。う…何だかちょっと聞きづらい…かも。
「ええっと……。さっき帰ってきた時さ、大慌てで何か隠していたよね? あれ、何だったの?」
「うぐ……。アレは…その……ちょっと…えー」
僕の質問に、アイリスは途端に歯切れが悪くなる。……やっぱり、聞いちゃいけなかったのかな?
「んー。………しゃあない。コレ貰ったし、白状するよ」
やおらアイリスは立ち上がり、部屋の奥へと向かったかと思うとすぐに戻ってきた。
後ろ手に何かを隠したまま。
「その……えっと…これ…私から、クリスマスプレゼント、な。全然、未完成だけど、さ」
こちらに持ってきても、しばらく躊躇していたが、意を決したように僕に向かって”それ”を差し出す。
”それ”は右の袖が無い毛糸のセーターだった。
「あ…あれからさ、思ってたんだ。いつも料理は作っていたけれど、それって食べてしまえばそれっきり、
私がもし、御主人サマの前からいなくなった時、御主人サマから私の記憶が無くなっちゃったら、私がいた、
って証拠が…どこにも無くなっちゃうから、だから…その……形で残る物を…残しておこうと思って……」
両手の人差し指の先っぽをくっつけ合いながら、アイリスはしどろもどろに説明してきた。
いっぽう、尻尾のほうは所在無げにフラフラしている。……でも、それにしても……あれから…って…。
そうか、だから食事の支度も何もしていなかったのか。……それってすっごい可愛いかも……。
722 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:48 ID:mu7b5Zgd

「め、迷惑だったかなあ? だ、だったらいいよ、別にほどいて毛糸にしてしまえば……きゃっ?」
答えに悩んで沈黙していると、アイリスがセーターに向かって手を伸ばそうとしてきた。
その手を僕は掴みあげ、ゆっくりと彼女を抱き寄せた。動揺したのか、アイリスの悲鳴が聞こえる。
「どうも…どうもありがとう……アイリス…。大事にするよ…どうもありがとう…」
「御主人サマ……こんな…こんな中途半端なものでいいの?」
抱きしめながら耳元でささやくと、アイリスはぼそぼそと自信なさげに、僕の耳元でささやいた。
「中途半端なんて、とんでもない。このセーター、アイリスの心がこもっているもの。
それだけで、僕にとっては十分だよ。女神サマ」
「? め、女神サマ!? わ、私が!?」
僕の言葉に、アイリスは今までに無いくらい激しい動揺を見せ、僕の顔を見据えて問い直してきた。
「そうさ。この前自分で言っていたじゃない。神と悪魔の違いなんて、それを崇めるかどうかだけだ、って。
だったら、僕はアイリス、キミを崇めるよ。そうしたら、アイリスは僕にとって女神サマ、ってことでしょ?」
「え…あの……その…何て…答えれば……いいんだよ……私…私……」
たちまち顔を真っ赤にさせながら、途切れ途切れにつぶやくアイリス。その目には…涙?
思わず僕は、指でそっと彼女の涙をすくってあげた。
732 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:48 ID:mu7b5Zgd

「あ、あれ? 変だな? 何で? 何で目からこんなのが流れるんだろ? ははっ、変な…のっ!?」
自分でも無意識だったのか、驚いたような表情を見せ、両手で眼の周りをゴシゴシ擦りだした。
そんな仕草が可愛くて、僕はアイリスを抱きしめながらくちびるを奪った。
一瞬、アイリスは目をまん丸にして固まっていたが、おずおずと僕の背中に手を回してきた。
「ん…んっ。アイリス……僕だけの女神サマ…大好きだよ……ずっと、ずっとそばにいてね…」
「御主人サマ…私…私こそ……よろしくお願いしますね………あ。でも…さ」
くちびるを離してひとこと、ポツリとつぶやく。
アイリスは顔を真っ赤に染めながら答えてきたが、最後に意味ありげに笑みを浮かべた。
「え? な、何?」
その笑みに、背筋が凍るものを感じたが、どうしても気になった僕は思わず問い返していた。
「女神サマでも何でも、私の夜の相手をしてくれるのは、変えたりしないでね、御主人サマ♪」
「あう…く……うっ…。わ…分かり……ました…女神サマ…」
僕の顔を見据え、悪戯っ娘の笑みを崩さず語りかけるアイリスを見て、
幾分後悔の念を覚えながら、心に誓った。…次こそは、アイリスより長持ちしてみせよう、と……。
「くふふっ。大好きですよ、御主人サマ♪」
あ。でも…やっぱりどっちでもいい、かな? こんな可愛い女神サマがそばにいてくれる、なら。

僕だけの女神サマ おしまい
74 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/25 05:56 ID:k/gaR5iD
で、終わりです。
今日はクリスマスイブじゃねーよバカヤローとかの苦情は前スレへどうぞ(w
とりあえず、何かしかで埋めたほうがいいような気がしますので。
75名無しさん@ピンキー:03/12/25 06:50 ID:JlYB/roD
>>74
俺にはクリスマスがねーよバカヤロー
76名無しさん@ピンキー:03/12/25 08:17 ID:4LFAZaSi
ラヴラヴいいなぁ・・・
GJですた
77名無しさん@ピンキー:03/12/25 11:04 ID:itLo6MJM
いいなぁ・・・・このスレ。
神が降臨しっぱなしじゃないかよぅ・・・・
78名無しさん@ピンキー:03/12/25 13:12 ID:KO/o+ANT
さりげなく友情出演w
いくら奇妙な生活が始まるとはいえ、たった二日の間だけ。さして変わりはないと思っていたんだけど。
サンタ見習いを名乗る少女リナとの共同生活は、かなり波乱に満ちていた。
何より、男女一組が一つ屋根の下に暮らすという事自体、中々ない事なのである。
やはり男と女で踏み入ってはいけない領域というものがある。ましてや、すぐ会ったばかりの男女。
通常よりそれに気を付けねばならないのは普通である。
しかし、リナは、彼女は、まったくそれを気にしていないようだった。
というよりもむしろ、まるで、俺の事を昔から知っているような口振りまでしたのである。
そこに、俺は不思議な感覚を覚えていた。
一日目のドタバタが過ぎて眠りについた時、俺は不思議な夢を見た。

幼い少年が立っている。
少年のすぐそばの柵に、幼い女の子が座っている。
少年も、少女も、その顔を見つめようとすればするほど、それがぼやけ、誰なのか分からなくなる。
ただ漠然と、何を思うのか、どういう表情をしているのかは分かった。
雪が降るなか、少女は寂しそうな表情で、少年は人懐っこい微笑みを浮かべていた。
少年が何かを言う。その声は聞こえない。
少女は最初黙っていたが、少年が何かを言う度に、次第に打ち解けていった。
少女も微笑みを浮かべ、少女自身も、口を開くようになった。
俺はそれを見ている。
見ていてなぜかものすごく懐かしくて、そしてなぜか、悲しかった。

人が目覚めると夢は大概忘れてしまうものだが、この夢は、俺の脳に鮮烈に残っていた。
そう、まるで、俺に何かを訴えかけるかのように。
リナに対する不思議な感覚がさらに強まったのも、二日目からだった。
リナが不思議な言動をする度に、何か、心を締め付けられるような感覚を覚える。
もどかしい……むず痒い、そんな感覚。
さらには、会った事もないはずのこの少女に対し俺は―――――懐かしさまで覚えていた。
「明日はクリスマス・イヴですねー」
食事を終えて椅子に腰掛けていると、唐突にリナが呟いた。
「ん?そうだな」
頬杖を突いて遠くを見たまま、俺が返す。
と、何気ない会話で終わるはずだったのだが……。
「そういえば、リナはクリスマスの日までここにいるつもりなんだよな?」
うん、とリナが頷いた。
「んじゃあ、明日でお別れ?」
「んー……秘密」
リナは、人差し指を唇の下に当てて考えてから、そう答えた。
「秘密って……まあいいや」
今までに何度か、彼女の核心に迫るような―――たとえばなぜここに来たのか―――などを聞いても
こう返されるか、はぐらかされるかのどちらかだった。
相手に答える気がないなら、深く聞く事はあまりしようとは思わなかった。
「それじゃあさ、幸人は、クリスマスに予定とかないの?」
こいつは、俺の事を呼ぶ時、俺の下の名前で呼び捨てにしてくる。
ほぼ初対面であるくせに、人を呼び捨てにするこいつが、どうも気に入らなかった、というわけではなく。
そんなものは気にならなかった。むしろ、そう呼ばれた時に、あの不思議な感覚がするのが気になった。
「いや、特にないけど……なんで?」
視線をリナに向けながら、聞き返す。
「えへへ〜、秘密〜」
「はぁ……そうですか」
いつものように微笑みながら秘密にするリナに、俺は溜め息をついた。
考えてみれば、俺はこの少女の事を、あまり知っていない。
あえてあげるなら、リナという名前、サンタ見習いであること。
それと、不思議な力を持っている事、そして……人間ではないこと。
いずれも彼女自身が言ったことであり、俺が彼女から聞き出せた情報は皆無である。
普通ならそんな人は家に泊めるなんてしないもんだ。だが、そこは疑問に思わなかった。
俺は、自分自身が、彼女にそばにいてほしいと望んでいるのには、気づいていなかった。
その日、また夢を見た。
昨日と同じ、少年と少女の夢。

少年が立っている。
その隣に、少女が立っている。
雪が降り積もるなか、少年が言った。
「ねえ、きみのなまえって、なに?」
今度は、それを聞き取ることが出来た。
やはり顔はよく見えなかったが、昨日と同じで、人懐っこい笑みを浮かべているのが分かる。
少女が、口を開いた。
「なまえ、ないの」
どこかで聞いたことのあるような、幼い声。
少女が言うと、少年が優しく微笑んだ。
「それじゃあ、ぼくがなまえをあげる」
俯いていた少女が、驚いたように顔を上げた。
「ほんとうに?」
嬉しそうな笑顔。少年は微笑んだまま頷くと、一文字一文字を、しっかり呟くように、少女に言った。
「それじゃあ、――――、っていうのはどう?」
肝心の名前の部分だけ、まるでかすんだようになって、聞き取れない。
「――――?」
「うん、ぼくがかんがえたなまえ。きにいらなかったかな?」
不安になった少年に対し、少女はとても嬉しそうだった。
「ううん、そんなことないよ」
少女が首を横に振りながら答えると、少年の顔に、再び笑みが戻った。
少女は、その名前を心に刻みこもうと、何度も口ずさんでいる。
「ありがとね」
おもむろに、少年の頬に、少女がキスをした。少年の顔が真っ赤になる。
雪の中でも、その二人だけは、暖かそうだった。
それを見ている俺も、心が暖かくなってきて、そして……懐かしさを、覚えていた。
82320 (あとがき):03/12/25 16:09 ID:dlgEe/Nb
残業残業残業……。

世のカップルどもが生産的行為にいそしむ中、俺は遅くまで仕事ですよ。
なんかもう、全てを壊したくなってくるほどです。
例にもよって今日も遅くなるので、もしかしたら、今日中に終わらないかもです。
悪いのは俺ではなく社会なので、くれぐれも俺に言わないでください。

残業残業残業……。
83名無しさん@ピンキー:03/12/25 23:15 ID:6xEMMMGm
22日に>>8を読んだとき、

キバヤシ「アイリス、これはア・イリスに分けられる。アは亜の意味であり、
       イリスは愛のメッセ−ジを届ける女神の事だ。
       そう!!アイリスは女神の眷属だったんだよ!!」
       (AA略)

という電波を受信しました。
アイリスたん萌えー(*´∀`)
84ひでぼんの書:03/12/25 23:26 ID:l6LSJrnY
「――では、契約内容の確認をします」
「はい」
 『家政婦派遣サービス会社 メイドハウス“狂気山脈”』の職員さんは、
黒灰色のスーツが似合う知的な美人だった。
「契約期間は1ヶ月ごとの自動更新。派遣人数は1人。
通いではなく住み込みとなりますが、よろしいですね?」
「ええ、部屋は余っているので」
 しかし、頭にヒトデみたいな形の帽子を被っているのはなぜだろう。
「年齢や外見の指定は必要ありませんか? 現在無料サービス期間中ですが」
「別にいいですよ。真面目で神見知り――じゃない、人見知りしない方なら」
 それに、背中に折り畳み式の翼が生えているのも気になる。
「では、御利用料金は指定の口座に月末までに振り込むようお願いします」
「はい……しかし、住み込みの家政婦さんが月3000円で雇えるなんて、凄い世の中になりましたねぇ」
 そう、僕がこの会社を選んだのは、その異様なまでの値段の安さからだ。
“つぁとぅぐあ”さんのおかげで資産だけなら大金持ちになったとはいえ、
この辺の貧乏性は生まれついての性分だから仕方がない。
「最近はメイドブームですから。薄利多売は当社のモットーです。
それに、家政婦の食費は雇い主持ちですから。部屋代と食費が別料金になっているようなものですわ」
「なるほど」
「ただし……」
「え?」
85ひでぼんの書:03/12/25 23:27 ID:l6LSJrnY
「極めて低い確率ながら、少々トラブルが起こる可能性があります。
それを考慮して最終的な決断をなさってください」
 あらら、やっぱり美味しい話には裏があったか。
「トラブル……とは?」
「当社の家政婦は、遺憾ながら一部のものに主人への反乱を起こすものがいるのです。
無論、確率は極めて低いですし、そうならないように厳重な調整は致しますが、
なにぶん原因不明の突発的なものですから、後天的に発生する可能性が……」
 難しい事言ってるけど、要するに雇い主に歯向かう事があるということか。
そりゃまぁ、そうだろう。昔の奴隷じゃないんだから、仕事内容に不満があったり極度に機嫌が悪ければ、
口答えしたり仕事放棄もするだろう。バイトを雇うみたいなものだ。
「別にいいですよ。その家政婦さん側に原因がある場合、ちゃんとそちらが責任を取ってくれさえすれば」
「それは勿論です」
「それじゃ、契約しますよ。お願いしますね」
「ありがとうございます。では、この書類にエルダーサインを」
「は?」
「あ、いえ、お名前を」
「……はい、書きました」
「では、契約成立ですね。この度は当社を御利用頂き、真にありがとうございます」
 握手の手を差し出す職員さんだけど、しかし、僕はどの手を握ればいいのか困惑した。
 彼女の腕は、5本もあったから――
86ひでぼんの書:03/12/25 23:29 ID:l6LSJrnY
 ――で、家政婦さんが来る当日、家中の掃除を済ませた僕は、
2階の自室で仕事をしながら、当人が来るのを待っていた。
「……家政婦を雇うのに……掃除をするなんて……無意味……」
「だって、散らかった家見せるの恥ずかしいですから」
 例によって、なぜか部屋にいる“いたくぁ”さんが、もっともな意見を口にしながらお茶を飲み干している。
 “てぃんだろす”は、尻尾をふりふりしながら窓の外を眺めている。
 ……しかし、問題は彼女達の存在を家政婦さんが受け入れてくれるかどうかなんだよなぁ……
一応、会社の人に『アレな感じの人がいます』って遠回しに説明した時は、大丈夫だって言われたけど。
「わん! わんわん!!」
 “てぃんだろす”が振り向きながら、窓を指差した。“いたくぁ”さんが窓に身を乗り出し、
僕も一緒に覗いてみると――向いの三叉路を曲がって、メイド服を着た女の人がこちらに向ってくるのが見えた。
メイド服という点が気になるけど、通りすがりのコスプレお姉さんじゃ無い限り、
あの人がたぶん家政婦さんだろう。
 ところが――家政婦さんが十字路を横切ろうとした時、いきなり交差点を通り過ぎたロードローラーが……
……彼女をぺしゃんこに押し潰してしまったんだ。
「…………」
「…………」
「……辛い……」
 あまりに突発的な出来事に、僕は口をあんぐり開けて放心した。
“てぃんだろす”も耳と尻尾を逆立てて硬直している。
“いたくぁ”さんだけが、無表情のままポリポリと御茶請けのタクアンを口に運んだ。
「……わー!!!」
 数秒間の硬直の後、僕は慌てて部屋を飛び出した。“てぃんだろす”も後に続いている。
転げ落ちかけながら階段を降りて、蹴り飛ばすように玄関を開けると――
87ひでぼんの書:03/12/25 23:31 ID:l6LSJrnY
「……きゃっ」
「え?」
「わん?」
 危うく僕はその女性と正面衝突しそうになった。
 真冬なのに、どこか暖かい風が頬を撫でる。
 驚いた表情で僕を見つめるその女性は、さっき以上にぽかんと口を開けてしまうくらい、可憐で美しかった。
 歳は20過ぎくらいか。処女雪よりも白い肌には染み1つなく、若さと健康美にあふれていた。
眼は糸のように細い文字通りの糸目で、どこか優しい雰囲気を醸し出している。
化粧気の無い所が、逆に素朴で親しみやすい美貌を生み出す事に成功していた。
彼女より美しい恋人――彼女より美しい女性など、滅多にいないだろうが――がいる男がいたとしても、
結婚するという条件なら10人中10人がこの人を選ぶに違いない。
夕陽に照らされた小麦畑のような黄金の長髪は、シャギーのかかった前髪とサイドだけ残して、
1本の三つ編み状に束ねられている。思わずこの手に取って匂いを嗅いでしまいたくなるくらい、美しい金髪だった。
 そして、ダークブルーのワンピースと純白のエプロンドレス。
頭のホワイトプリム――いわゆるメイド服の似合う事といったら、
メイド服とは彼女の為にデザインされたのではないかと勝手な想像をしてしまうほどだ。
「赤松 英様ですネ」
 銀の鈴を鳴らしたように透き通った声で、僕は我に帰った。例によって、彼女の美しさに見惚れていたんだ。
88ひでぼんの書:03/12/25 23:32 ID:l6LSJrnY
「初めましテ。この度メイドハウス“狂気山脈”より赤松様の元で働かせてもらう事になりましタ、
“しょごす 19506057800499607112578”と申しまス。今後ともよろしくお願いしまス」
 糸目を(^▽^)マークにして、その“しょごす……
「……ええと、もう一度お名前いいですか?」
「“しょごす 19506057800499607112578”と申しまス」
「その“しょごす”の後に続く数字の羅列は何ですか?」
「私の製造ナンバーでス」
「は、はぁ」
「御面倒でしたラ、“しょごす”とだけお呼び下さイ」
 もう一度、糸目を(^▽^)マークにして、“しょごす”さんは丁寧に御辞儀してくれる。
 反射的に僕も御辞儀しようとして――さっき部屋を飛び出した理由を思い出した。
 慌てて十字路を覗いてみると――
「……あれ?」
 不思議な事に、ロードローラーに潰されたメイドさんのミンチ死体は、どこにも存在しなかった。
血の後すらも、影も形も無い。
「どうかなさいましたカ?」
 “てぃんだろす”の頭を撫でながら、笑いかける“しょごす”さんを見て、
僕は曖昧な顔付きで何とか笑い返した。
89ひでぼんの書:03/12/25 23:34 ID:l6LSJrnY
 家政婦さん――いや、メイドさんとしての“しょごす”さんは、本当に申し分なかった。
 いつもニコニコと明るく、それでいておしとやかで、一緒にいるだけで気分が晴々とする感じがした。
何も言わなくてもよく働いてくれるし、
掃除、洗濯、料理、その他雑事……あらゆる家事を完璧にこなしてくれる。
思わずこっちから『もう少し手を抜いてくれていいですよ』と提言してしまうくらいだ。
“てぃんだろす”も良く懐いているし、“いたくぁ”さんとの関係も特に問題は無い。
こんな素晴らしいメイドさんが月3000円で雇えるなら、もっと早くすればよかった――
 ――そんな事を考えている矢先の事だった。“それ”が起こったのは。

「てけり、てけり・り、てけり・りり〜♪」
 台所から、楽しそうな謎の歌が聞こえてくる。
「御主人様、コロッケもうすぐ揚がりますヨ」
「はーい」
 居間で“てぃんだろす”と一緒にニュースを見ながら夕食を待っている僕達に、
台所から“しょごす”さんの嬉しい声がかけられた。
 “しょごす”さんは僕の事を『御主人様』と呼ぶ。
主従関係にある訳じゃ無いのだから、そんな呼び方しなくていいって言ったんだけど、
これはメイドとしてのアイデンティティだって押し切られてしまった。
「どうゾ」
 ふと気付くと、テーブルの上に熱々のコロッケが置かれていた。
食欲をそそる挽肉とジャガイモの匂いを居間いっぱいに醸し出している。
「あ、どーも……」
 お礼を言おうとして――僕は奇妙な事に気付いた。
「てけり・り、てけり、てけり・りり〜り〜♪」
 さっきから台所の歌は途切れていない。包丁で野菜を刻む音や油物を揚げる音もそのままだ。
さっきの声も、台所から聞こえてきた。
 じゃあ、誰がこのコロッケを運んできたのだろう?
90ひでぼんの書:03/12/25 23:36 ID:l6LSJrnY
「……すいませーん、水もらえますか?」
「少々御待ち下さイ」
 何か嫌な予感がした僕は、台所の方を凝視しながら、“しょごす”さんに水を注文してみた。
 こういう時、僕の嫌な予感はよく当たる。それは今回も例外じゃなかった。
 台所の方からにょろにょろと伸びてきたもの――それは、コップを持った手だ。
そう、まるで『怪物○ん』みたいに何メートルも腕が伸びて、居間にコップを運んでいるんだ。
 唖然とする僕の目の前に、音も立てずコップが置かれる。
「お待たせしましタ」
 台所からの声を聞く間も無く、僕は台所に駆け出していた。
 そして、僕が台所で見たものとは――
「あ、もうすぐ煮物ができますヨ」
 にっこり笑いかけてくる“しょごす”さんが、体のあちこちからにょろにょろと生やした十数本の手で
――野菜を刻み、鍋の火を調節して、フライパンを操り、卵を溶いてる――
何種類もの料理を同時に作る姿だった。
 あまりの光景に数秒間絶句してから、僕はやっと台詞を口にする事に成功した。
「つ、つまり君も……旧支配者の――」
「……旧支配者じゃないっス……あの子は“奉仕種族”……」
 せっかく口にできた台詞を中断してくれたのは、
いつのまにか隣でコロッケをモグモグしている“いたくぁ”さんだ。
 “いたくぁ”さんの話によると、彼女は“えるだーしんぐ”という種族に作られた、
一種の人工生命体らしい。どんな姿にも変身できるし、
今のように様々な器官を自由に作り出すことができるという。
 やっぱり“しょごす”さんも、人外の存在だったんだ……
「もうすぐ御夕飯ができますからネ」
 ぐるん、と首だけを180度曲げてにっこり微笑む“しょごす”さんに、
僕はうつろに手を振る事しかできなかった。
91ひでぼんの書:03/12/25 23:38 ID:l6LSJrnY
 彼女の素性は判明したけど――特にその後の生活が変わる事は無かった。
 “てぃんだろす”の時もそうだったけど、僕自身が人外さんとの付き合いに慣れてしまっていたからだ。
実際、メイドさんとしてはすごく有能だし。不定形の体って便利だなぁ。
 しかし、全てが変わらなかったわけじゃない。
 変化があったのは、そう――“夜の生活”の方だった。
 数日後――深夜、ようやく仕事の1つが片付いた僕は、
ベッドの中で久しぶりの惰眠を貪っていたのだけれど、
「……ごーしゅーじーんーさーマー」
 地獄の底から響くような呻き声に、僕の意識は無理矢理覚醒された。
 何事かと上半身を起こすと、目の前に“しょごす”さんの顔があったんだ。
しかし、そこにいたのは普段のおしとやかな“しょごす”さんではなかった。
獲物を襲う野獣のように僕の四肢を押さえ付けて、マウントポジションの体勢にいる。
僕の顔を覗く温厚そうな糸目は見開かれて、形容し難い虹色の光芒を覗かせていた。
その美しさと常軌を逸した狂光に、僕の魂は震え上がった。
「ななななな何の御用ですかぁ!?」
「私の現在の存在意義ハ、御主人様のメイドとして使命を全うする事でス。
しかシ、現状では使命が実行されていない状態にありまス」
「そそそそそそれとこの行為に何の関係がぁ!?」
「これ以上の任務待機状態は許されませン。従って強制的に使命遂行させてもらいまス!」
 “しょごす”さんの声の響きが段々危険な物になっていくのがわかる。
僕はあの“狂気山脈”職員さんの言葉を思い出していた。
『反乱』
 今の“しょごす”さんが、その状態なのか。
「……家政婦は見た……メイドさんを襲う……極悪主人……」
 もはや説明するまでもなく、いつのまにかベッドの端に腰を下ろしている“いたくぁ”さんが、
無表情に僕等を観察していた。
「配役が全部間違ってますよ……じゃない、助けて下さい!!」
 僕の必死の呼びかけに、“いたくぁ”さんは、
「……がんばれー……」
 棒読みで応援してくれた。
 “しょごす”さんに向って。
 ギャー。
92ひでぼんの書:03/12/25 23:39 ID:l6LSJrnY
「くすくすくすくス……さぁ御主人様、覚悟して――!!」
 恐怖のあまり息もできない僕の目の前に、“しょごす”さんが突き出したのは――
「さぁ御主人様、覚悟してこの私をお仕置きして下さイ!!」
 ――バイブ、ローター、ギャグボール、手錠……様々な『大人の玩具』だった。
「……は?」
 天使が10人くらい通り過ぎた後、僕は念の為“しょごす”さんに尋ねてみた。
「“しょごす”さんの使命って何ですか?」
「もちろン、メイドとしての任務を全うする事でス」
「メイドさんの仕事と、僕がエッチなお仕置きをする事に何の関係が?」
「エ!?……おかしいですネ、こうした性行為もメイドの業務だと私の記憶中枢にはインプットされていますガ」
「……いったい、何を参考にそんなスカポンタンな情報をインプットしたのですか?」
「この国家で『メイド物』と称されるゲームや漫画等の情報媒体からでス」
 なるほど……勘違いの理由がわかった。
「“しょごす”さん、その情報は激しく間違っています」
「そんナ!?」
 がーん、と擬音が聞こえそうな表情で、“しょごす”さんは天井を仰いだ。
「それは困りましタ。今から基本行動情報を変更するのは膨大な時間がかかりまス……
御主人様、これらの行為に御主人様への肉体、精神及び財産への被害は皆無だと推測できますのデ、
どうか私に使命を果たさせてもらえないでしょうカ? 生態反応を人間と同じ状態に調整しますかラ、
人間の女性と同じように性行為ができますヨ」
 僕に身体を押し付けるように哀願する“しょごす”さん。その肢体の柔らかさに、僕は生唾を飲みこんだ。
「で、でも、“しょごす”さんは別に何も悪い事していないのだから、お仕置きはできないじゃないですか」
「はッ!? それもそうでしタ……あア、やはり戦闘用として製造された私にハ、
メイド用への仕様変更は無理があったのでしょうカ……」
 よよよ、と涙を流す“しょごす”さんだけど、
落ちた涙がズルズルと動き回り、元の体に同化するのを目撃してしまった。
93ひでぼんの書:03/12/25 23:41 ID:l6LSJrnY
 しかし……これはちょっとまずい。
極上美人なメイドさんの暖かくて柔らかい身体に押さえこまれているという状況は、
健康的な成人男子には刺激が強過ぎる。現に僕のアソコは反応しつつあった。
「……くぅん?」
 と、その時、ベッドの下からぼおっとした“てぃんだろす”が這い出てきて、眠そうな眼を僕達に向けた。
それを見た“しょごす”さんはポンと手を打ち、ベッドから降りて、
“てぃんだろす”を背中から抱きかかえる。
「つまリ、悪い事をすればお仕置きしてもらえるのですネ?」
 にっこりと天使の笑顔を浮かべた“しょごす”さんは――
いきなり大地を揺るがすバックドロップをかましてくれた!!
「わー!?」
「きゅう〜〜〜」
 幸い、ベッドの上に落ちたので怪我は無いものの、
“てぃんだろす”は眼をぐるぐる回して気絶している。
「はイ、私は御主人様の所有物を破損させてしまいましタ。どうか罰を与えてくださイ……
……それとモ、これでは足りませんカ?」
「わわわわかりました!! だからもうやめて〜!!」
 パソコンにバックブリーカーをかけようとする“しょごす”さんを必死に止めようとする僕は、
「……主従関係……大逆転……」
 “いたくぁ”さんの棒読みに、何も反論できなかった。
94ひでぼんの書:03/12/25 23:42 ID:l6LSJrnY
「あア、御主人様……申し訳ありませン」
 瞳を潤ませて哀願する“しょごす”さんは、
両手両足を広げるように、ベッドの端に手錠で拘束されている。
「いいや、許さん。お前のような雌豚には、自分の……自分の……ええと、何だっけ?」
「自分の立場を身体で覚えさせてやろう……でス」
 渡された台本の台詞を間違えつつ言いながら、僕は彼女のスカートを掴み、縦方向に引き裂いた。
「ああア……」
 紫色のガーターベルトが僅かに食い込むむっちりとした太ももが徐々に露わとなり、
「ふん、言いつけ通り下着は着けていないようだな」
 僅かな茂みに彩られた、濃桃色の秘所が姿を見せた。
あまりに刺激的な光景に、僕は演技を忘れかけた。
「――御主人様、続きをお願いしまス」
「あ、うん」
 慌てて“しょごす”さんから受け取った『大人の玩具』から、ピンク色のローターを取り出す。
ブーンと小刻みに振動するそれを、秘所の側に近付けただけで、
彼女の淫肉はひくひくと震え出した。
「そんなにこれが欲しいのです――欲しいのか?」
「はイ……どうか、この哀れな雌豚に情けを下さいまセ」
 わななくような“しょごす”さんの声に、演技の響きはまるで感じられなかった。
「ひゃうッ!!」
 ほんの微かに触れるようローターを近付けると、それだけで彼女の腰は跳ね上がった。
はずみでローターが秘肉に食い込み、更に強い刺激を送る。
「きゃぁああン! あはァ…あふゥ! やぁン! そんナ、ダメっですゥ!!」
 “しょごす”さんの反応が面白くて、僕は徹底的にローターで秘所を弄んだ。
小陰唇を擦り、クリトリスをノックして、尿道口を押し、膣口に挿入する。
「あはぁあああア!! そんなッやぁッ! お許し下さいッ…ごしゅじん…さまァ!! やぁン!」
 愛液でグショグショになった秘所は桃色から赤く染まり、
くらくらするほど濃密な女の香りを放っていた。
95ひでぼんの書:03/12/25 23:44 ID:l6LSJrnY
「やぁああン!! だめッ…ですゥ!!」
 物欲しげにひくひくと小さく口を開けるアヌスに、ビー玉を連結したようなアナルバイブを押し付ける。
ノックしたり先端だけ入れたりして反応を楽しんだ後、
「はぁうッ!!」
 一気に根元まで挿入した。
「あっあっあッ……あぁああア……」
 今度はゆっくりと引き出す。アヌスの皺がゆっくり伸びて、アナルバイブの玉が顔を出し、
ちゅるんと飛び出る……それを何度も繰り返し、あと1個で全部排泄する所で、
「あはぁッ!!」
 また一気に奥まで挿入する。それを何度も何度も飽きるまで繰り返した。
「ああァ……あ…あア……」
 “しょごす”さんの反応が鈍くなってきた。
口を半開きにして、びくびく震えながら虚ろに天井を見上げている。
執拗なアナル責めに、気をやってしまったようだ。これはいけない。よし、ショック療法といこう。
 ぱっくりと口を開けて、力無く蠢く膣口にありったけのローターを挿入した。
10個から数えるのをやめたけど、
下腹部がぷっくり膨れているから相当な数のローターが入っているんじゃないかな?
最後に蓋の意味で太めのバイブを挿入し、ベルトでしっかりと固定する。
 そして――
「きゃああああああああ!!!」
 絶叫が部屋中を揺るがした。近所から苦情が来なければいいけど。
 彼女のアソコにたっぷり挿入したローターとバイブのスイッチを、
全部一気に最高レベルまで入れたんだ。
「刺激がッ! あうッ! 強過ぎ…あはぁン!! 
こんな事は…台本にはァ! 無いですゥ!! きゃぁん!!」
 腰を大きく浮かして悶える“しょごす”さんの艶姿に、僕は異常な興奮を覚えていた。
 そう、これまでの『人外の存在との交わり』と同じように。
96ひでぼんの書:03/12/25 23:47 ID:l6LSJrnY
「苦しそうだね。楽にしてあげますよ」
 ローターとバイブのスイッチは入れたまま、
僕は“しょごす”さんのメイド服越しでもわかる形の良い胸を揉みほぐした。
手の平一杯に広がる柔らかな感触が心地良い。
「あふァ…も、もウ……勘弁して下さいィ!!」
 ダメ。そう簡単に許したらお仕置きにならないじゃないか。
 ほとんど引き千切るように、メイド服の胸の部分を剥ぎ取ると、
仰向けなのにまるで形を崩さないで隆起した、見事な美乳が姿を見せた。桜色の乳首はしっかり立っている。
「さて、ここはどんな風にお仕置きしようかな?」
 少し大き目の乳首をコリコリと弄びながら考える。
と、“しょごす”さんから受け取った『大人の玩具』の中に、テグス糸がある事を思い出した。
「うぁあッ! い、痛イ…ですッ!」
 両乳首を形が変形するくらい固く糸で縛り、ぴんと引っ張った。
限界まで伸ばされた乳首に引かれて、釣鐘状に乳房が変形している。
上半身を浮かせて少しでも苦痛を和らげようとする“しょごす”さんは、糸目に涙を溜めて喘いでいる。
その苦悶の表情に欲情の影を見出した僕は、そのまま糸を張ったまま天井に固定した。
「きゃぁん!…だ…ダメですゥ…力ガ…入ら…あはぁン!!」
 苦痛交じりの嬌声を無視して、僕は再び彼女の下半身を責め始めた。
勃起したクリトリスを摘み、無理矢理引っ張り出す。そこに乳首と同じように糸を強く巻き付けた。
「やぁあああア!!!」
 そのまま勢いよく引っ張ると、悲鳴を上げて“しょごす”さんが腰を浮かす。
これも限界まで伸ばして天井に固定した。
「しばらくこのままでいようね」
「やぁン! くぅッ! きゃふゥ!! 御主人…様ァ! せめて…スイッチをォ…あはぁン!!」
 拘束した腕と足の力だけで身体を浮かせた“しょごす”さんは、乳首とクリトリスを限界まで引き伸ばされて、
秘所をローターとバイブで激しく責められたまま喘ぎ、悶えて、苦しみ――
そして、快楽の叫びを漏らしていた。
 さて、次は……
97ひでぼんの書:03/12/25 23:48 ID:l6LSJrnY
「……え?……」
 僕はベッドの側で饅頭を頬張りながら僕達を眺めていた“いたくぁ”さんを、
背後からぎゅっと抱き締めた。
「さっきは、よくも“しょごす”さんを煽ってくれましたね」
「……え?……え?……」
 じたばた暴れる“いたくぁ”さんを押さえ付けて、壁に手を当ててお尻を突き出す姿勢にさせた。
「……あっ……」
 黒い着物の裾をぺろんと剥くと、小ぶりながら形の良いお尻が露出する。
「……んっ……止め……あふっ……」
 じっくり念入りに、ぷりぷりに弾力のある尻肉を揉みほぐす。
指の間に食い込む感触が気持ち良かった。
「……はぁ……あんっ!……うぅ……くふぅ!……」
「相変わらず、お尻が弱いみたいですね」
 “いたくぁ”さんの無表情には赤味が差し、瞳がうるうると潤んでいく。
「……やぁん!……」
 尻たぶを左右に広げると、薄桃色の綺麗なアヌスが顔を出した。
物欲しそうにひくひく動くアヌスに中指を当てて、皺をなぞるようにマッサージする。
たちまち淫口から愛液が滲み始めるのを確認した僕は、
「……きゃぁう!!……」
 いきなり一気にアヌスの奥まで中指を挿入した。
「……駄目……だめ……ダメぇ……」
 指を曲げて爪先で肉壁を擦り、Gスポットをアナル側からコリコリと刺激しつつ、
くちゅくちゅと激しく出し入れする。腸液で指がぬるぬるに濡れてきた。
熱く締め付けるアヌスにもう1本指を入れると、お尻をぷるぷる震わせて、
「……あふぅ!!……」
 ビクビクっと全身を痙攣させて、“いたくぁ”さんはお尻でイってしまった。
 でも――
「……やぁん!……だめ……止めてぇ……」
 僕は指の動きを止めなかった。涙を流して哀願する“いたくぁ”さんの艶姿に、
ぞくぞくするような快感を感じたからだ。
98ひでぼんの書:03/12/25 23:51 ID:l6LSJrnY
……1時間後。
「――23回目」
「……は……っく……や……はぁ……」
 もう、“いたくぁ”さんは立つ事もできずに、お尻を突き上げて床に崩れ落ちていた。
声も呻き声しか出せないけど、アナルの痙攣でイった回数がわかる。
1時間で20回以上もイったのに、まだお尻は貧欲的に指を締め付けていた。
「……はぅっ!……」
 にゅるん、とアヌスから指を抜いた僕は、“いたくぁ”さんを抱きかかえて――
「きゃぁあああああア!!!」
「……あうぅ!……」
 糸で乳首とクリトリスを吊るされて、身体を浮かしている“しょごす”さんの上に乗せたんだ。
 さすがに重さに絶え切れず、限界以上に引き伸ばされた乳首とクリトリスの糸がぶつ切れる。
もう引っ張られていないのに、乳首とクリトリスは変形したまま固まっていた。
「……あァ……かはッ……あふァ……」
 ぐったりとベッドに伏した“しょごす”さんは、上に乗る“いたくぁ”さんと一緒に、虚ろな表情で震えていた。
 さて、次は――
「ああァ……もうダメですゥ……くふッ!」
「……あぁ……う……はぁ……」
 ベッドに磔にされてる“しょごす”さんの上に、抱き合うように“いたくぁ”さんをうつ伏せに乗せて、
互いに足を絡めさせてテグス糸で縛り、性器をいわゆる貝合わせの状態にする。
“しょごす”さんのローターとバイブはそのままに、
“いたくぁ”さんにも前にはバイブ、アナルにはローターを大量に入れてみた。
まだスイッチは入れていないけど。
びちゃびちゃ濡れた秘所とひくひく蠢くアヌスが縦に並んだ光景は、麻薬的なまでの退廃美だ。
99ひでぼんの書:03/12/25 23:53 ID:l6LSJrnY
「そろそろ、僕も限界だから」
 はちきれそうなペニスを取り出した僕は、貝合わせの間にそれを差し込み――
――同時に、全てのスイッチをONにした。
「ひゃああああああン!!!」
「……ひうっ!……あふぁ!……」
 抱き合いながら絶叫する美女の間に、ペニスを出し入れする。
グジュグジュに濡れた熱い淫肉と、シャリシャリした陰毛、勃起したクリトリスの感触が混ざり合い、
未知なる快感を僕に与えてくれる。
 腰を激しく叩き付ける度に、2人の美女は抱き合いながら悶え、
涙を流しながら口付けを交わしていた。
 そして、
「ううっ」
「きゃぁはぁああああああア!!!」
「……ひゃああんんん!!……」
 “しょごす”さんと“いたくぁ”さんが絶頂すると同時に、
僕は熱いザーメンを2人の間に放っていた……
100ひでぼんの書:03/12/25 23:55 ID:l6LSJrnY
「――という事があったんですよ」
「ふぅん……大変ですねぇ」
 おっとりと美味しそうにおにぎりを食べる“つぁとぅぐあ”さんに、僕は溜息混じりの苦笑を漏らした。
「でも、終わった直後、何事の無かったように“しょごす”さんが起き上がって、
ごく平然と御礼を言って来たのにはまいりました」
 結局、僕は“しょごす”さんに弄ばれたという事なのかな。“いたくぁ”さんはとばっちりだけど。
「もちろん、あの後2人に平謝りしましたが……
なぜあの時僕はあんなにサディスティックだったのでしょうか?」
「ショゴスの中でも人格を持った『ショゴスロード』はぁ、
ある程度の精神感応能力を持ってますからねぇ」
 『にへら〜』と笑いながら説明してくれる“つぁとぅぐあ”さんを仰ぎながら、
やっぱり“しょごす”さんに弄ばれたのではという思いを、僕は確信しつつあった。
ああ、今後が思いやられる……
「でもぉ、乱暴なひでぼんさんというのも見てみたいですねぇ」
「ははは、冗談を」
「冗談じゃなかったりしてぇ……」
 あの妖艶な眼差しが、僕の心臓を貫いた。
ずい、と迫る極上の肢体に、生唾を理性と一緒に飲み込む――その時、
 どさっ!
 何の前触れも無く、いきなり僕と“つぁとぅぐあ”さんの間に、何者かが落ちてきたんだ。
101ひでぼんの書:03/12/25 23:55 ID:l6LSJrnY
「えっ!?」
 ぐったりと横たわる謎の人物は、長い蒼髪をポニーテールにした、中性的な美女だった。
剣道着みたいな袴姿なので、まるで時代劇の侍のように見える。完全に気絶してはいるけど、
刀身の長さだけで2mを軽く超えそうな途方もなく長い刀はしっかりと握っていた。
「だ、誰でしょうかいきなり!?」
「……“う゛ぉるばどす”ちゃん……ですねぇ」
 “う゛ぉるばどす”さんと言うらしい女侍は、よく見れば体中のあちこちが傷付いている。
そっと抱きかかえる“つぁとぅぐあ”さんも、のんびりと心配そうだ。
「――返してもらおうか」
 その声が暗黒の洞窟に響いた時も、何の前兆も無かった。
 声の方に振り向く。
 無限に広がる闇の中に、全身を拘束具で封印した謎の少女が、音も無く浮かんでいた。
 すっ…と“つぁとぅぐあ”さんが、僕をかばう様に前に出る。
 肩越しに見た“つぁとぅぐあ”さんの横顔は、今まで見た事が無いくらい真剣なものだった。
「……“がたのそあ”……」

 続く
102名無しさん@ピンキー:03/12/25 23:57 ID:YBe8qHkY
火山の王(゚∀゚)キター!
103名無しさん@ピンキー:03/12/26 00:23 ID:mXtEmqGG
ひでぽんさんキター!

あれですか、“いたくぁ”さん、やられキャラ確定ですか(W
104名無しさん@ピンキー:03/12/26 00:24 ID:DjxpgYkM
銀色の巨人ティガも出てくるんでしょうか。
105名無しさん@ピンキー:03/12/26 00:50 ID:VWRfU4Vb
>>84-101
祝!「てけり・り」の人でないヒトの登場!いあ!しゅぶにぐらぁ!ってコッチはまだか(w
つぁとぅぐあさんへの賛歌ってあったっけ?
いつも楽しませてもらってます。どーもです。……あ、なんか既にSAN値が危険域に(w

>>104
そっちじゃ、なーい!違うってぇ、言ってくれー(w
106名無しさん@ピンキー:03/12/26 01:36 ID:Yhikroo+
>>105
┃━┏┃
107名無しさん@ピンキー:03/12/26 01:45 ID:XnV6sH8Y
>>82
頑張って下さい…

でもって無理は承知でリクエスト。
オカルト娘スレの即死回避用に書かれた剣霊娘の話の完成版を書いて欲しいです。
108名無しさん@ピンキー:03/12/26 09:57 ID:8n3h4+4Q
えるだーしんぐに何の疑問も抱かないところに誰も突っ込まないのか……。
すげえ精神耐性だ(w。
109名無しさん@ピンキー:03/12/26 12:14 ID:x8R5ycuy
>>104
そんなことぉ〜言ってるとぉ〜
スレ違い承知で「ティガ」の二次創作書いちゃうぞ♪

…いや、ひでぼんさんの原作が分からないってのもあるんだけど、ひでぼんさんのは原作知らなくても面白いから良し。
110名無しさん@ピンキー:03/12/26 13:18 ID:1/FK5Fj/
>>109
ジョワッ
111名無しさん@ピンキー:03/12/26 20:24 ID:z24y0ud8
>>109
クトゥルフ神話だっつってんだろ禿。
だから禿ゆーな。
112名無しさん@ピンキー:03/12/26 23:07 ID:ddGEmoX5
godjobキタ━(゚∀゚)━!
>84-85のくだりを読んで火浦功かとオモタ(誉め言葉)
113名無しさん@ピンキー:03/12/26 23:32 ID:4dorOzKy
「ガイア」外伝ではバイアクヘーは出ていたなあ。
これもクトゥルーのだ。
114名無しさん@ピンキー:03/12/27 02:53 ID:upeYwfLc
つ、つぁとぅぐあさんのエロ絵が某クトゥルフ系スレに!!
115名無しさん@ピンキー:03/12/27 08:01 ID:ZnQBS6ah
イア!シュブ=ニグラス!(訳:GJ)
イア!シュブ=ニグラス!(とりあえず石化対策…)
11629 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:33 ID:Rc73RoY6
>34の続き

「やっぱり…まだ怖いのかい?」
「は…はい……」
風呂の椅子に腰掛ける夕那の背後に回り、ゆっくりと語りかけた。その体は多少ブルブル震えている。
無理も無い。夕那は、かつて母親に殺され、給水塔に投げ捨てられていた幽霊だったのだ。
水仕事程度ならば、気にしている様子では無かったが、雨だとか風呂だとか、
大量の水を目の前にすると、体がそのことを思い出してしまって、震えてしまうようだった。
「ん。分かったよ。そのままじっと目を瞑っていればいいさ」
「わ…わかりました。……すみません、敏則さん……」
詫びの言葉を述べる夕那の頭をそっと撫でながら、俺は腰掛けた。
ま…それはそれで、俺も十分楽しめるんだがね…。
石鹸を手に取って泡だてながら、俺はよからぬ考えが浮かび上がっていた。

「あんっ。く、くすぐったいです……」
「まだまだ。動いちゃダメだよ、洗っている最中なんだから」
背後から、夕那の胸を揉みしだく。夕那は俺の手を掴み、軽く抵抗の声をあげる。
だが当然の事ながら、こんなことで止める俺では無い。
揉み心地に多少、難が無くも無いが、気になることではない。
問題は生きた反応、だ。……死んでいる、とか余計な突っ込みは入れないように。
「あは…あ……あん…あんっ……」
夕那の口から艶っぽい声がこぼれだし、胸の頂が硬度を増していく。
頃合を見計らった俺は、右手をゆっくりと下ろしていった。
「あふ…く……くすぐったい…です……」
下腹部から太ももにかけて、ゆっくりと撫で回す。夕那は軽く身をよじらせながら、つぶやく。
俺はさらに、夕那の割れ目に右手を潜り込ませた。
「あ! ああんっ! ダ…ダメですうっ!!」
たちまち、夕那の口から抵抗の声が漏れだし、ぎゅっと両足を閉じ合わせる。
だが、あまりに艶っぽいその声は、言葉とは裏腹に俺の獣性を目覚めさせるのに十分だった。
11729 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:34 ID:Rc73RoY6

「何がダメなのかな? こんなにしちゃっているのに、さ?」
夕那の中は熱く、石鹸の液とは違う液体で満ちていて、俺が指を動かすたびに、くちゅくちゅと音がする。
俺は夕那の耳たぶに軽く歯を立てながら、呆れるようにささやいた。
「あう……そ…それ…は…あ、あはあんっ!!」
段々、夕那の顔が真っ赤に染め上がり、その手がだらりと垂れ下がってきた。
そんな変化を見逃さず、俺は夕那の両足を掴み、大きく広げた。
「い…いや! いやああっ!」
まるで、おしっこをさせられるような体勢になった夕那は、両手で顔を押さえながら悲鳴をあげる。
だが、その声からは、本心で嫌がっているようには見えないのを感じ取った俺は、さらに言葉を続ける。
「いやってことはないだろう? ほら、鏡にもちゃんと映っているし」
「だって…だって……恥ずかしいです…」
俺の言葉に首を弱々しく振りながら、ぼそぼそとつぶやく夕那。もう、ひと押しかな?
「それに、さ。こっちからは、石鹸を使ってもいないのに、どんどん熱い液体が溢れているんだよ?」
「あんっ! そ…それ…は……、あ……あふう…あふ…っ……」
再び夕那の割れ目に指を何本か潜り込ませながら、ゆっくりとささやく。
もはや夕那の顔は、ゆでだこのように真っ赤になり、その声からは喘ぎ声しか漏れ出していない。
そろそろ、限界かな? そう思った俺は、潜り込ませている指の動きを激しくさせた。
「あっ! ああんっ! あんっ! 敏則さん! ダ…ダメです! 夕那! 夕那! もう、もう……!」
夕那の声が少しずつ断続的になってきた。全身は指の動きに合わせ、ビクビク震えている。
「ああっ! ああああんっ!!!」
スパートとばかりに、割れ目の先端にあった豆を軽く摘み上げた時、
夕那は叫び声をあげながら、全身を弓なりにさせ、絶頂に達していた――
11829 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:35 ID:Rc73RoY6

「はあ…はあ……はあ…はあ…」
「夕那……。大好きだよ……」
未だ肩で息をする夕那を抱きしめ、耳元でつぶやいた。
夕那は、ピクンと体を震わせたかと思うと、ゆっくりと手を重ねてくる。
鏡越しにうつむく顔を見てみると、頬を赤く染め、目は依然として固く閉じあわせていた。
「あっ…敏則…さん……」
そんな仕草に、たまらなくなってきた俺は、夕那を床に寝かしつける。思わず声をあげる夕那。
だが、俺が何をするか察しているのだろう。彼女自ら、ゆっくりと両足を広げ始めた。
くちゅ…にちゅ……っ……
「ああ…はあ……んっ…」
モノの先端を、夕那の割れ目に押し入れる。
夕那の中は、すでに熱い蜜で満たされ、腰を動かすたびに湿った音が響き渡る。
俺はその音に刺激を受けながらも、円を描くようにゆっくりゆっくりと腰を動かし続けた。

ぐちゅ…ちゅっ……
「あは! あ! ああんっ! ………と…敏則さん?」
喘いでいた夕那が突然、ぱっちりと目を見開いて俺を見つめ返す。その目にはかすかに疑問の色が見える。
無理もない。さっきから俺はモノの先端部分だけを割れ目に押し当て、中へと挿入してはいないからだ。
ぬちゅっ
「あんっ! と、敏則さん!?」
モノを引き抜くと、再び夕那は俺の名を呼ぶ。先程よりも明らかに動揺した表情で。
そんな夕那の顔に、思わず胸の鼓動が高まるが、冷静に自分のモノの状態を確認する。
――よし、十分濡れてるな――そう感じた俺は、モノをゆっくりと夕那のすぼまりに押し当てた。
「と、敏則さん!?」
ようやく俺の意図を感じ取った夕那は、キュッとすぼまりを閉じながら叫んだ。
俺は、委細構わずにモノを中に潜り込ませようとして――
11929 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:36 ID:Rc73RoY6

「敏則さん! い、嫌あっ!!」
絶叫に近いような声で、夕那が叫ぶ。狼狽した俺は、思わず腰を引いてしまった。
「ゆ…夕那……。やっぱり…こっちは……駄目か?」
おずおずと問い掛けてみる。夕那は顔を真っ赤に染め、目を固く閉じたまま、コクンと大きく頷いた。
「あ…当たり前です。夕那は…夕那は敏則さんが大好きですけれど…お、お尻なんて……」
「ご…ごめん……」
今度は、さっきまでと違って本気で嫌がっている――そう思った俺は、素直に詫びの言葉を述べた。

実際、普通の人間と何ら変わりなく過ごしているが、一応夕那は幽霊だ。
夕那が、それを自覚しているのかどうかは分からない。
だが、あえて聞こうとはしなかった。いや、正確には聞けなかった、のだ。
また、夕那が本気で嫌がることは、絶対にすまいと自分に言い聞かせていた。
その途端に、夕那が幽霊であることを思い出し、俺の前から消えてしまいそうな気がして。
12029 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:37 ID:Rc73RoY6

「あ…あの? 敏則…さん?」
「え? あ、ああ……」
俺を呼ぶ声が、現実の世界に引き戻そうとする。
つい反射的に返事はしたが、半分状況が飲み込めていない。
「敏則さん……怒って…ますか?」
「怒っている? 何で……?」
再び俺を呼ぶ声がする。目の前には、心配そうに俺の顔を覗き込んでいる夕那の顔がある。
俺は夕那を安心させようと、出来るだけ穏やかに答えた。
「だ…だって……敏則さん…お、お尻に…い、挿れようとするのを……夕那、嫌がって…それで……」
夕那は、さっきまで赤かった顔をさらに真っ赤にさせながら、ぼそぼそとつぶやく。
その恥ずかしげな顔に魅かれたのか、俺は声を出すことが出来なかった。
「で、でも……夕那、敏則さんのこと、好きですよ。す…好きだから、あの…その……だから……
こ…こっちなら……い…いくらでも……」
自ら割れ目を広げながらつぶやく夕那のひとことに、俺は完全に理性が弾け飛んでいた。
「きゃあっ! と、敏則さ……あ…はあっ!!」
無言でモノを夕那の割れ目に押し当て、ひといきに突いた。
夕那の、悲鳴とも喘ぎともつかない声が聞こえたが、気にならなかった。いや、出来なかった。
「夕那…夕那……」
「と…敏則さん……敏則さあん………はあ…あ」
腰をひたすらに突き動かしながら、夕那の名を呼び続ける。
夕那もまた、俺の名を呼び続けていた。ふと見ると、夕那の手が床にだらりと垂れている。
俺は上半身をゆっくりと前に倒し、夕那の手を握り締めた。
「………と、敏則さん……」
「…ゆ…夕那……夕那……」
夕那がぱちっと目を開けたかと思うと、俺の手を握り返す。
その温もりと彼女の微笑みに、一種の安堵感を覚えた俺は、腰の動きをさらに早めていた。
12129 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:37 ID:Rc73RoY6

「あ…ああ……あ…あ…と…敏則さん! ゆ、夕那! 夕那! もう…もう!!」
段々、夕那の声が甲高く、途切れ途切れになってきた。
握り締める手にも、力がこもっている。
俺は腰の動きはそのままに、そっと夕那のうなじに舌を這わせだした。
「敏則さん……夕那…夕那……は…あ…ああ…あっ…あああ……あああんっ!!」
夕那の口から嗚咽が漏れ、歯がガチガチと鳴り響いたかと思うと、
全身をビクビクと震わせながら、夕那は絶頂に達していた。
「ゆ……夕…那……」
「あは…あ……ん……と…敏則さん…敏則…さん……」
夕那の絶頂を確認した俺は、腰の動きを緩め、代わりに奥深くまで突き入れていた。
うつろな目で、夕那は俺を見つめながら、俺の名を呼び続ける。
まだ俺は達していないが仕方ない、か。
急に理性が戻ってきた俺は、夕那からモノを抜こうと腰を引き――固まってしまった。
夕那が両足を絡ませ、がっしりと俺を捕縛していたのだ。
12229 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:38 ID:Rc73RoY6

「ゆ…夕那?」
「敏則さん……夕那の…夕那の中に……敏則さんの、あ、熱いの…ほ……欲しいです…」
思わず夕那の顔を見つめ返すと、振り絞るような声で彼女は答えた。
「いい…のか?」
わずかに残った理性が、質問の言葉を紡ぐ。
もっとも、それは言葉だけで、すでに頭の中には夕那と繋がっていたい、
夕那の中に出したいという、欲望に忠実な思いしか残っていなかった。
「………………。…あ、はああっ! と、敏則さあんっ!」
無言で頷く夕那の姿を目にするや否や、俺は腰の動きを再開した。
途端に、夕那の声が響き渡る。だがそれでも、今度は腰の動きを緩めることはなかった。
「…敏則さん……敏則…さん……」
「……夕…那…夕那…愛してる…愛してる……夕…那っ……」
お互いの名を呼び合いながら固く抱きしめあい、それと連動するように腰の動きが増してくる。
「敏則…さん…あ……あんっ…ゆ、夕那も……夕那も、敏則さんを愛していま……す…あ…ああんっ…」
「夕那……夕那あっ……夕那っ!!」
「愛してる」という呼びかけに、夕那が応えてくれたとき、
俺の喜びと快感は頂点に達し、絶叫しながら夕那の中に思いの丈をぶちまけていた。
12329 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:39 ID:Rc73RoY6

「敏則…さん……」
「…な、何?」
絶頂に達し、腰の動きを緩めている俺を見つめながら、足を絡ませたままの夕那がつぶやく。
思わず、体をビクンとすくませながら、返事をしてしまう。
「……今日は…ずっとこうしていて…いいですか……?」
「俺は構わないけれど……いいのか?」
しばらく逡巡していたかと思うと、夕那はポツリとつぶやいた。
が、俺の返事に目を丸くさせている。
「い、嫌なんですか? 夕那と一緒にいるの?」
「そうじゃないさ……。風呂場にいるのが…慣れたのかい? ってこと、さ」
心配そうな顔で見つめる夕那に俺は答えた。
「え…あ……こ、怖いです…。で、でも…敏則さんと一緒なら、夕那、大丈夫です!」
急に照れくさくなった俺は、誤魔化すように夕那を強く抱きしめ、くちびるをそっと塞いでいた――
12429 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:40 ID:Rc73RoY6

「もし、そこのあなた、幽霊に取り憑かれておりますね」
数日後、街中を歩いていると、そんな声に呼び止められた。
ぎょっとして思わず振り返ると、そこにはタロットカードを広げた占い師がいた。
「とりあえず、そこに掛けてください。……隠されても分かりますよ。
あなたの家には幽霊が、それも普通ではない死に方をした娘がいますね」
目深に被ったフードからは目しか見えず、その表情を伺うことは出来ない。
また、声も作ったような感じがして、男なのか女なのか、若いのかどうかも分からない。
そんな怪しい雰囲気に、それこそまるで何かに憑かれたかのように、
占い師の手招きのままに椅子に腰掛けた。
「それでは何故その幽霊が、あなたに取り憑いたか。それを説明してもらいましょうか」
俺は、占い師に言われるがままに、夕那と出会ったときから今までをかいつまんで話した。
もちろん、関係を持っていることは伏せて、だ。

「ふうむ。今のところ、害を及ぼしてはいないでしょうが…生者と死者……か。…やはり……な」
「な、何があるというのですか?」
タロットカードをめくりながら、何事かつぶやく占い師。
意味深な言葉に、俺は思わず質問していた。
「そう…ですね。あなたは生きていて、彼女は亡くなっている。両者は本来、相容れぬものです。
それでも彼女が、そのままあなたのそばにいれば、やがて2人の未来は…これ、ですね」
言いながら、一枚のカードを俺に見せる。そこには塔の絵が描かれている。
「多分、あなたはタロットの意味を理解していないとは思いますが…これは『破滅』を意味しています」
「そ…そん……な…」
占い師の言葉に、俺は声をまともに出すことが出来なかった。
破滅…だって? 俺だけでなく…夕那までも……が!?
「ただ…もしかしたら、私でも御力になれることが、あるかもしれません……。っと。
もし、その気になられましたならば、今から……うん、5日後、この街の外れにある祠にお越しください」
カードを何枚か捲りながら、言葉を続ける占い師。
だが、占い師の言葉は半分以上、俺の耳に届いてはいなかった――
125 ◆W/KpcIbe5Y :03/12/27 22:42 ID:Rc73RoY6
で、続きますですはい。

>124に5日後とありますが、続きを5日後に投下します。








……という意味ではありません。念のため。
126名無しさん@ピンキー:03/12/27 22:51 ID:xgN25bf3
人間と幽霊のカップリングは不幸な結末と相場が決まってますしねえ。
これまでも気にはなっていました。
そこをどうやって解決していくのか楽しみです。

反魂となれば更に悲劇的なことになりそうですし、
二人で揃って幽霊になるのが一番手っ取り早いかな?
127名無しさん@ピンキー:03/12/28 13:34 ID:2kMTiqm1
こ、言葉責め。(;´Д`)ハアハア
128ひでぼんの書:03/12/28 14:28 ID:fJFGSbwc
「――その者を返してもらおう」
 空中から僕と“つぁとぅぐあ”さんを見下ろす拘束着の少女は、ぞっとするほど低い声を放った。
アイマスクとギャグで隠されて、その顔は表情もわからない。
しかし、異様な全身から放出される『神の風格』とでも言うべき威厳に満ちた雰囲気は、
“つぁとぅぐあ”さんや“いたくぁ”さんに匹敵するくらい強大だ。
恐怖と戦慄のあまり指1本動かす事も、声1つ漏らす事もできないんだ。
超然と闇の中に浮かぶ姿に、僕は『闇の神』というイメージを覚えた。
「……“がたのそあ”ちゃんですかぁ……ここはクナアでもヤディス=ゴー山でもありませんよぉ」
 相変わらずのんびりとした口調だけど、“つぁとぅぐあ”さんの表情は真剣そのものだった。
どうやら、相当にヤバイ相手みたいだ。あの“がたのそあ”という少女は。
「もう一度言う。その者を渡せ」
 背筋が凍り付くような響きの声に、“つぁとぅぐあ”さんは、
腕の中でぐったりとしている“ゔぉるばどす”さんをちらりと見て、
「この“ゔぉるばどす”ちゃん、ボクが預かりますねぇ」
 おっとりと、しかしはっきり口にしたんだ。
「貴様にその者をかばう義理は無い筈だが」
「ボクは気紛れですからぁ」
「我と敵対するか……面白い」
 “がたのそあ”さんの身体から、暗黒のオーラみたいな物が放出された。
闇を背景にしているのに、なぜかそれがわかるんだ。
 “つぁとぅぐあ”さんの長い髪の毛が、ざわざわと蠢き始める。
 何かとてつもなく危険な空気が漂い出した。あのー、僕はしがない単なる人間なんですけどー。
そういう危ない事はどこか他所でやって欲しいのですがー。
「他所者は貴方の方でしょう?」
 身震いするくらい妖しい声が背後から聞こえて、はっと振り向くと――
――そこにいつのまにか2人の女性が佇んでいた。
 どんな光も吸い込みそうな漆黒の長髪に、同色のセーラー服を着た妖艶な美女と、
灰色のフレアスカートを地面に広げたゴスロリな美少女。
 この2人には見覚えがある。クリスマスパーティーの時に出会った“つぁとぅぐあ”さんの知り合い、
“あとらっく=なちゃ”さんと“あぶほーす”さんだ。
129ひでぼんの書:03/12/28 14:29 ID:fJFGSbwc
「くっ……『外なる神』まで来たか」
 “がたのそあ”さんの声は、忌々しそうな響きがあるように聞こえた。
「なぜ貴方の封印が解けたのかはわからないけど、ここは我等の領域。立ち去りなさい。
そして“ゔぉるばどす”殿は我々が預かるわ」
 びしっと言い放つ“あとらっく=なちゃ”さんは実にカッコよかった。
ただ、“がたのそあ”さんが警戒しているのは、隣の“あぶほーす”さんみたいだけど。
「あのぉ……ボクが話していたのですけどぉ」
 “つぁとぅぐあ”さんはどこか悲しそうだ。
「…………」
 しばらく彼女達を睨んでいた“がたのそあ”さんは、
やがて踵を返し、無言で闇の中に消えて行った……
「ふぅ……」
 今頃になって、どっと汗が出てきた。今まで緊張のあまり呼吸もできなかったんだ。
「“あとらっく=なちゃ”ちゃんに“あぶほーす”ちゃん、応援ありがとうございますねぇ」
「あまり手間をかけさせないでくださいな」
「…………」
 僕の事を完全に無視して3人は談笑している。
あの“がたのそあ”さんとの関係はさっぱりわからないけど、
神様の間にも色々と複雑な事情があるみたいだ。
 しばらくして、“あとらっく=なちゃ”さんと“あぶほーす”さんも闇の奥へ帰って行ったんだけど……
「ところで、彼女どうします?」
 すっかり忘れられていたけど、この“ゔぉるばどす"さんも怪し過ぎる存在だ。
彼女をどう扱えばいいのだろう。
「どうしましょうかぁ?」
 ふにゃっと首を傾げる“つぁとぅぐあ”さんの姿を見ると、
やっぱりこの方は何も考えていないんじゃないかなーと、失礼な事を考えてしまう。
 とりあえず、怪我しているみたいだし……
「上から“しょごす”さん達を呼んできますね」
「待ってますよぉ」
「……戻ってくるまでに、彼女を食べちゃダメですよ」
「え〜」
130ひでぼんの書:03/12/28 14:33 ID:fJFGSbwc
「……うぅ……ここは?」
 僕が“しょごす”さんと“てぃんだろす”、あと例によって“いたくぁ”さんを連れて戻った時には、
あちこち負傷していた“ゔぉるばどす”さんは、傷1つない体に回復していた。
“つぁとぅぐあ”さんが何かしたのだろうか?
 ふらふらと体を起こす“う゛ぉるばどす”さんは、僕が今まで見てきた『人外の存在』の例に漏れず、
まさに人知を超えた美しさを誇っていた。『凛々しい』という形容が似合う女性なんてそういないだろう。
意思の強そうな太い眉毛に、まっすぐ前を向いた眼差し。
きりりと締まった唇からは、真摯な言葉しか出ないに違いない。
長く蒼い髪は根元でポニテ状に纏めていて、時代劇に登場するサムライみたいな袴姿がよく似合っていた。
袴の色が赤なので、一歩間違えると巫女さんみたいだけど。
「お目覚めですカ?」
 “しょごす”さんが熱い蒸しタオルを手渡すと、
「かたじけない」
 “ゔぉるばどす”さんは素直に受け取って、顔をゴシゴシこすった後、
「……あああっ!? なぜ斯様な所に“つぁとぅぐあ”殿と“いたくぁ”殿が!?
ティンダロスの猟犬にショゴスもいるとは!? それに、“がたのそあ”は何処へ!?」
 今頃になって慌てて周囲を見渡していた。
 僕は無視ですか。そうですか。
 その後、事情を説明すると、
「ううう、そうであったか……この“ゔぉるばどす”、一生の不覚でござる!」
 そのまま切腹しそうな剣幕で、“ゔぉるばどす”さんは悔しそうに天を仰いだ。
 その後の話によって、彼女は“つぁとぅぐあ”さんや“いたくぁ”さんと同じく、
『旧支配者』の1人である事がわかった。何でも、外宇宙の侵略者から、地球を守る為に戦う戦士なのだという。
「……でも……なぜ“がたのそあ”と喧嘩を?……別にチミと……敵対関係には……ないはず……」
「それがですな、ある“星の戦士”のお陰で、あ奴がルルイエから復活してしまったのでござる」
「……なぜ“がたのそあ”様がルルイエにいるのですカ?」
「さぁ?“くとぅるふ”殿の元に遊びに行ったのか、脚本家が間違えたのか……
とにかく、これは一大事とあ奴を止めようとしたのでござるが……」
131ひでぼんの書:03/12/28 14:35 ID:fJFGSbwc
「負けちゃったんですねぇ」
「ううう……面目無い。これでは地球の守護者として失格でござる!」
「わぅん」
 がっくりと項垂れる“ゔぉるばどす”さんの頬を、心配そうに“てぃんだろす”がぺろりと舐めた。
 単なる人間の僕には、話の内容はさっぱりわからないけど、
どうも色々大変な事が起こってるみたいだ。
「あのぅ、ちょっといいですか?」
「む、貴殿は人間でござるな」
 頭を上げた“ゔぉるばどす”さんの凛々しさに、僕は一瞬怯んだ。
いや、怯みはしたけど、特に危険な印象も感じない。
剣呑な姿格好なのに、どちらかといえば、どこか安心感を与える雰囲気の人なんだ。
「あ、僕は赤松 英と言います。渾名はひでぼんです。ちょっと聞きたい事があるのですが」
「拙者は“ゔぉるばどす”と申す。特に渾名はござらん……何でござるか?」
「その“がたのそあ”さんが復活すると、どうなるのですか?」
 “ゔぉるばどす”さんは考え込むように首を傾げた。
「あ奴が何を企んでおるのかまだよくわからぬが……
とりあえず、地球上の全生命体が石化するぐらいの被害は出るでござろうな」
 流石に僕はよろめいた。
「……ふぅん……」
「大変ですねぇ」
 他人事のような“いたくぁ”さんと“つぁとぅぐあ”さん。
いや、旧支配者さん達にとっては実際他人事なんだろうけど。
「それは我々にとっても困りますネ」
「あぉん!」
 “しょごす”さんと“てぃんだろす”は、少し困ったみたいだ。少しだけだけど。
132ひでぼんの書:03/12/28 14:36 ID:fJFGSbwc
「外野はともかく、一大事ですね」
「さよう、こうして傷も癒えた今、さっそくあ奴にリベンジするでござる!」
 瞳に炎を込めて、猛々しく長刀を振り上げる“ゔぉるばどす”さんだけど、
「でもぉ、また負けちゃうのではぁ?」
 “つぁとぅぐあ”さんののほほんとした声に、決めポーズもガクっと崩れた。
「ううう、確かに……口惜しいでござるが、
あ奴の卑怯な戦法に対する攻略法を見出さねば、拙者に勝ち目は無い……」
「卑怯な戦法?」
「あの“がたのそあ”めが、こんな事をしたのでござる!!」


「さあ、覚悟を決めるでござるよ!」
「ふん……それは我のセリフだ」
「いざ、勝負!」
「えい、ボインタッチ」(むにゅむにゅっ)
「!?……な、なにをするでござるかー!!」
「スカートめくりならぬ、袴めくり」(ぴらっ)
「きゃー!! こ、この破廉恥がぁ!!」
「秘技、ふんどし下げ降ろし」(ずるっ)
「えーん! やめて〜!!」
133ひでぼんの書:03/12/28 14:37 ID:fJFGSbwc
「こうしてあ奴は拙者を動けなくして、ボコボコにしたのでござる! ええい、卑怯極まりない!!」
「…………」
「はァ……」
「……おバカ……」
「……わん?」
「まぁ、それは大変でしたねぇ」
 さ、さすが神々の戦い。人間の想像を遥かに超えているなぁ……色々な意味で。
「しかし、その卑怯な戦法に手も足も出なかったのもまた事実。
ああ、拙者はどうすればいいのであろうか?」
 真剣に頭を抱えて苦悩する“ゔぉるばどす”さんを見て、さすがに僕も少し気の毒に思えてきた。
よくわからないけど地球がピンチらしいし。
 僕は“つぁとぅぐあ”さん達に、何とか彼女を助けてやれないかと相談してみた。
「そうですネ、要は“ゔぉるばどす”様ガ、
“がたのそあ”様のセクハラ攻撃に耐えられるようになれば良いのでス」
「わん、わんわん!」
「克服すべきはぁ……羞恥心と貞操観念ですよぉ」
「……笑えそう……じゃない……面白そう……ふふふのふ……」
 しばらくの間、あーだこーだと頭を突き合せて相談した結果――
「“ゔぉるばどす”さん」
 僕は俯く彼女の肩をそっと叩いた。
134ひでぼんの書:03/12/28 14:37 ID:fJFGSbwc
「……何でござるか?」
「貴方の弱点を克服する方法がありますよ」
「本当でござるか!?」
 “ゔぉるばどす”さんは、歓喜の表情で僕の手を握り締めた。
「是非、その方法を教えてくだされ!」
「まぁ、簡単に言えば今から挙げるメニューで特訓すればいいのですが」
 ……正直、その特訓メニューにはツッコミを入れたい部分が多々あるのだけど……
 でも、同じ人外の住民の皆さんが考えた物なのだから、
人間の僕が口を出すのは筋違いだろう……たぶん。
「特訓なら得意でござる。まかせて下され」
「それではぁ……今からボク達の指導には絶対に従うと誓ってもらえますかぁ?」
 『にへら〜』と笑う“つぁとぅぐあ”さんに、どこか不穏な空気を僕は感じた。
「もちろん、誓うでござる!!」
 自信満々な“ゔぉるばどす”の不敵な表情が、
一気に困惑に変わるのに、それから1分もかからなかった――
135ひでぼんの書:03/12/28 14:38 ID:fJFGSbwc
「ではぁ、まず服を全部脱ぎましょお」
「……は?」
 “ゔぉるばどす”さんはきょとんとした。まぁ、当然だろう。
「……今……ここで……ちゃちゃっと……」
「ななななななぜ拙者が斯様な真似をせねばならぬのですかー!?」
 顔を真っ赤にして激昂する“ゔぉるばどす”さんに、“しょごす”さんが糸目をキラーンと光らせた。
「“ゔぉるばどす”様、貴方様が克服しなければならないのハ、
『エッチに対する羞恥心』なのでス。この修行ハ、全てその為にあるのですヨ」
「ううう……しかし……」
「……うぬは約束した筈だ……我の指導に絶対服従すると……」
「ううう……今、ここでござるか?」
「そうですよぉ」
「と、殿方もいるのに……?」
「羞恥心を克服する為でス」
 たっぷり数分間、血を吐くような面持ちで懊悩していた“ゔぉるばどす”さんは、
やがておずおずと袴に手を伸ばして――
 しゅるん
 思いのほかあっさりと、緋色の袴は足元に落ちた。
「……ああぁ」
 真っ赤な顔で上衣の裾を下に降ろそうとするけど、
無駄な脂肪の無い健康的な太ももと、白い褌は丸見えだった。
むしろ、もじもじした仕草が男心をくすぐる事に、彼女は気付いていない。
「……はい……上も……」
 ややくすんだ白の上衣を、震えながら脱ぎ捨てると、
よく肉の締まった非の打ち所の無い見事な肢体が出現した。
古風なさらしに巻かれた胸が眼に焼き付いて、思わず生唾を飲み込んでしまう。
136ひでぼんの書:03/12/28 14:40 ID:fJFGSbwc
「こ……これで勘弁して……くだされ……」
 “ゔぉるばどす”さんの声は、もう半泣きだ。
「駄目でス。下着が残ってますヨ」
「ううぅ……」
 躊躇しながらも、ゆっくりとさらしが解かれていく。
白い布が地に折り重なるに従って、思いのほか大きな乳房が顔を出した。
豊満な巨乳がそれを隠す腕に潰されて、いやらしく形を変えている。
 そして、たっぷり時間をかけて褌が解かれて――
「いやぁ!!」
 褌が地に落ちると同時に、“ゔぉるばどす”さんは自分の裸身を抱きしめて、しゃがみ込んでしまった。
「隠しては駄目ですよぉ……ボク達にその綺麗な身体を見せてくださぁい」
「……手を頭の後ろで組んで……M字開脚するべし……」
「これも修行でス」
 しばらく“ゔぉるばどす”さんは、そのままの姿勢で固まっていたけど、やがて観念したのか、
「ああぁ……は、恥ずかしい…で…ござるよぉ……」
 震える手がゆっくりと蒼いポニーテールの所で組まれて、
形の良い前へ突き出た巨乳がぶるんと揺れる。ああいうのをロケットオッパイと言うのかな。
 そして、ゆっくりと、本当にカタツムリが這うよりもスローモーな動きで、
少しずつ脚が左右に広がって――やがて、蒼い茂みに覆われたピンク色の秘所が見えた――
と同時に、“しょごす”さんの触手が脚を大きくかき開いた。
大き目のクリトリスもアヌスの皺まで完全に丸見えだ。
137ひでぼんの書:03/12/28 14:41 ID:fJFGSbwc
「いやぁあ!!」
 悲鳴をあげつつも、“ゔぉるばどす”さんは頭に組んだ手を解こうとしない。
 僕達は“ゔぉるばどす”さんの股の間に顔を近付けて、あれこれ観察を始めた。
「まぁ、綺麗なピンク色ですねぇ……小陰口も小さいですしぃ、まだ経験無いのですかぁ?」
「わ、悪かったでござるな!」
「ですガ、ヘアは少し濃いですネ。ちゃんと御手入れしなければ駄目ですヨ」
「――ッ!!」
「……何もしてないのに……濡れてきてる……アヌスも……ひくひく……」
「……そ、そんな事…言わないでくだされぇ……」
「くぅん……くんくん」
「に、匂いをかいじゃダメぇ!!」
 じっくりたっぷり彼女の秘所を観察して、
クリトリスのサイズからアヌスの皺の数まで数え上げてから、ようやく僕達は彼女の前から離れた。
 いや、“しょごす”さんだけが後に残り、
「でハ、綺麗にしましょうネ」
 どこからともなく、安全剃刀とシェービングローションを取り出して、さわやかに微笑んだ。
「な、何を……ひゃうっ!?」
 いきなり冷たいシェービングローションを股間にかけられて、
“ゔぉるばどす”さんは短い悲鳴を漏らした。
「毛根跡も残しませんのデ、安心してくださイ」
「や、やめてくだされぇ!!」
「動くと余計な所まで切れてしまいますヨ」
 しょりしょりと剃刀が弧を描く度に、白いローションが陰毛と共に落とされていく。しばらくして、
「はイ、綺麗になりましタ」
「ううぅ……」
 まるで赤子のようにツルツルな、産毛すら無い割れ目が露出していた。
クリトリスがピンク色の真珠みたいによく目立っている。
138ひでぼんの書:03/12/28 14:42 ID:fJFGSbwc
「……ああ…あ……」
 アンダーヘアを完全に剃り落とされた“ゔぉるばどす”さんは、
涙を流しながら口をぱくぱく開けて震えている。あまりの恥ずかしさに放心状態のようだ。
 しかし、それはまだまだ彼女の受難の序章に過ぎなかったんだ。
「……次は……オナニーを……やるべし……」
 とんでもない試練が、“いたくぁ”さんの無表情から発せられた。
「な、何を!?」
「……自慰……1人エッチ……さっさとGO……」
「そそそそそそんな破廉恥な真似ができ――!!」
「……修行……」
「あうぅ……」
 ぶるぶる震える右手が、ゆっくりと右の乳房を揉み始めた。
指の間から小さめの乳首が顔を覗かせる。左手はツルツルのアソコに伸びて、
「んぁっ!」
 クリトリスの皮を剥いて、押し潰すように愛撫する。
緩慢とさえいえるスピードだけど、彼女の息は徐々に荒くなり、声に嬌声が混じり出した。
「ふぅん……“ゔぉるばどす”ちゃんはぁ、そうやってオナニーするのですねぇ」
「やぁ……そんな事…言わないで……くだされ…ぇ……」
 まるで牛の搾乳みたいに、右手が搾り出すように巨乳を揉みしごいて、
ピンと直立した乳首をコリコリと弄くる。こちらも完全に勃起したクリトリスは真っ赤に充血して、
指が突ついたり撫で回す度に、ピクピクっと彼女の身体が痙攣する。
「あはぁ……あふぅ!…だ、だめぇ……見られて…んくぅ!いるの…にぃ……やぁん!!」
 あえぐ言葉とは裏腹に、“ゔぉるばどす”さんの淫猥な手の動きは徐々に早くなっていく。
腰を浮かせて悶える股の間から、雫のように愛液がぽたぽた垂れた。
 そして――
「イクっ、イっちゃう!! あぁああああああ!!!」
 身体を大きく反らしながら、一瞬激しく痙攣して、“ゔぉるばどす”さんはイってしまった……
139ひでぼんの書:03/12/28 14:44 ID:fJFGSbwc
「はぁ…はぁ……はぁ……」
 快楽の後遺症に子供のような本物の涙を流して、羞恥に震える誇り高い女剣士の姿は、
この世のものとは思えないくらい美しく――そして淫猥だった。
「……くぅん」
 ふと気が付くと、“てぃんだろす”が瞳を潤ませながら、切なさそうに僕に身体を擦り付けてきた。
見れば、ショートパンツの股間が膨らんでいるのが分かる。
どうやら“ゔぉるばどす”さんの艶姿に、“てぃんだろす”の男性部分が刺激されてしまったらしい。
とりあえず、膝の上に抱えて抱き締めてやると、ピクピクっと腕の中で震えた。
どうしようかな、“つぁとぅぐあ”さんに頼もうか?
 そんな僕達とは関係無く、“ゔぉるばどす”さんの『修行』は、ますますディープな世界に陥ろうとしていた。
「……あっ」
 “ゔぉるばどす”さんの脚を掴む“しょごす”さんの触手がうねり、彼女は四つん這いの姿勢にされた。
「それでハ、失礼しまス。体の力を抜いて下さイ」
 糸目を綻ばせながら、どこからともなく取り出した物――
それは、得体の知れない液体の入ったバケツと、なんと大人の腕ほどもある浣腸器だった。
「……な、何をするのでござ――ッ!?」
 虚ろに振りかえろうとした“ゔぉるばどす”さんの目が、大きく見開かれる。
「きゃああああー!!」
 悲鳴を上げるのも当然だろう。いきなりすぼまったお尻の穴に、
つぷりと浣腸器の先端が突き立てられたんだから。
「力を抜いた方が良いですヨ」
「やっ!…かはっ!……やめてぇ!」
 イヤイヤ首を振る“ゔぉるばどす”さんの叫びを完全に無視して、
ゆっくりと浣腸液を注入する“しょごす”さんは、正直ちょっと怖い。
140ひでぼんの書:03/12/28 14:46 ID:fJFGSbwc
 ちゅぷん
「ふわっ!!」
「はイ、とりあえずは利尿剤入りグリセリン溶液を1リットルでス」
 勢い良く浣腸器が引き抜かれると同時に、アヌスからちょっぴり浣腸液が噴き出した。
 震える“ゔぉるばどす”さんの無駄な脂肪の無いよく締まった下腹部は、
今は妊娠初期のように僅かながら膨らんでいる。
「…かっ、厠……トイレにいっ!…お願い…で…くぅ!……ござるぅ……」
 1分もしないうちに、“ゔぉるばどす”さんは全身に脂汗を浮かばせて、ガクガクと痙攣を始めた。
苦悶に歪むその顔は、むしろサディスティックな情欲をそそらせてくれる。
「別に我慢する必要は無いですヨ。何時でも出して下さイ……この場所デ。私達の目の前デ」
「そ、そんな事がぁ!…あはっ!!」
「あのぉ……ここはボクの住処なのでぇ、そういうのは困るのですがぁ」
 “つぁとぅぐあ”さんが控え目に抗議するのを無視して、
僕達は羞恥と苦痛の間で悶える“ゔぉるばどす”さんを魅入っていた。
 肉付きの良いお尻を左右に振りながら、涙を流して喘ぐ“ゔぉるばどす”さんのアヌスは、
ぷっくり膨らんだりきゅっとしぼんだりを断続的に繰り返している。どうやら、本当に限界みたいだ。
 と、僕はいい事を思いついた。
「“ゔぉるばどす”さん、トイレに行きたいですか?」
「も、もちろんでぇ!…くぅ……ござるぅ!!」
 ガクガクと首を縦に振る彼女の目の前に、僕は欲情している“てぃんだろす”を置いた。
そのまま一気にショートパンツをずり降ろす。
「あぅん!」
「きゃっ!」
 勢い良く跳ね上がったペニスが顔に当たり、“ゔぉるばどす”さんは短い悲鳴を漏らした。
「この子が貴方のいやらしい姿に興奮してしまったんです。責任を持って抜いてやってください。口で」
 “ゔぉるばどす”さんの顔が苦痛とは違う意味で真っ赤になった。
141ひでぼんの書:03/12/28 14:47 ID:fJFGSbwc
「そそそ、そんなふしだらな真似が、できるわけ……はぁうっ!!」
 爆発寸前なアヌスの上を軽くノックしたら、“ゔぉるばどす”さんは仰け反るように身悶えた。
「いや、別にやらなくても良いのですけどね。トイレに行きたくないのだったら」
「……くぅ!!」
 一瞬、躊躇うように目を反らす“ゔぉるばどす”さんだったけど、
やがておずおずと“てぃんだろす”のペニスを口に運んだ。
勃起しても大人の指ぐらいしかないあの子の肉棒を、ほとんど一口で咥内に収めてしまう。
「くぅん……」
 待ち望んでいた熱い口の感触に、“てぃんだろす”は尻尾を振りながら歓喜していたけど、
しばらくして戸惑ったような声を出した。
どうも、“ゔぉるばどす”さんはただペニスを口に含んだだけで、何の口技もしていないらしい。
きっとフェラ自体が初めてなので、どうすればいいのかわからないのだろう。
「あぉん!」
「……むぐぅ! んぐっ!?」
 やがて、我慢できなくなったのか、
“てぃんだろす”は“ゔぉるばどす”さんの頭を掴んで、激しく前後に動かし始めた。
 突然のイマラチオに、涙を流して耐える“ゔぉるばどす”さん。そして――
「きゅぅうん!!」
「――ッ!? かはぁ!!」
 “てぃんだろす”がぎゅっと頭を抱き締めると同時に、“ゔぉるばどす”さんの目が見開かれた。
喉の奥までザーメンが注ぎ込まれたようだ。
恍惚の表情で最後の1滴まで出し切ってから、ゆっくりとペニスが抜かれると、
「うぇええ……苦ぁ…い……」
 “ゔぉるばどす”さんは大量の白濁液を、舌を伸ばしながら吐き出した。
その残酷美な姿に我に帰ったのか、慌てて“てぃんだろす”が申し訳なさそうに、
彼女の涙を舐め取ろうとする。しかし、もう彼女はそんな事に構っていられないようだ。
142ひでぼんの書:03/12/28 14:49 ID:fJFGSbwc
「あぅう…こ、これでぇ!…うくぅ!……トイレ…にぃ……!!」
 全身を痙攣させて必死に懇願する“ゔぉるばどす”さんのお尻に、
「え!?」
「ちょっと動かないで下さいネ」
 “しょごす”さんが押し当てた物体――それは、大人用の紙オムツだった。
「ま、まさか……くうっ!……それがぁ…ああっ!!」
「はイ、これが“ゔぉるばどす”様のトイレでス」
 ……これは僕も予想していなかった。普通にトイレに連れて行こうと思っていたんだけどなぁ。
「そんなのぉ……あうっ! イヤぁ……」
 “ゔぉるばどす”さんの震える声での抗議を尻目に、手際良く紙オムツを装着させる“しょごす”さん。
最後に、ころんと赤子みたいに仰向けに寝かせて、“ゔぉるばどす”さんのトイレスタイルは完成した。
 凛々しく、誇り高い女侍の恥辱にまみれた赤ちゃんスタイルに、
僕は理性を根こそぎ粉砕されるような背徳感を覚えた。
「イヤぁ! あふぅ! こんなのぉ…いやぁ!!」
 本当の赤子みたいに、首を振ってイヤイヤする“ゔぉるばどす”さんだけど無理はない。
 紙オムツ姿――これは普通に排泄を見られるより恥ずかしいだろう。
 僕達は無理に排泄させなかった。ただ“ゔぉるばどす”さん自身が自分から、
1番他人に見られたくない姿を見せてくれるのを待っていただけだ。
 そして――!
「いやぁあああああああ!!!」
 おそらく、彼女にとっては世界で1番恥ずかしい音を響かせながら、
“ゔぉるばどす”さんの忍耐は決壊した。
143ひでぼんの書:03/12/28 14:50 ID:fJFGSbwc
「あぁ……は……かはぁ……ぐすっ……いや……ぁ……」
 虚ろな顔で涙を流す“ゔぉるばどす”さんの紙オムツは、内側からの圧力で微妙に形を崩している。
これ以上ないくらいの恥ずかしい姿――
しかし、僕は“ゔぉるばどす”さんのその羞恥にまみれた姿に、明らかな快楽の痕跡を見出した。
 聞いた話によると、あの『オムツプレイ』というのは、禁断のプレイと呼ばれているらしい。
変態的な趣向など何処にも無い、ごく普通の者でも、
一度やってしまうと麻薬のように止められなくなってしまうという。
どうやら本当に気持ち良いらしいけど……
「あふ……あはぁ……はぁ……」
 あの“ゔぉるばどす”さんの姿を見ると、怖くてとても試す気にはなれないよ。
 ぐったりとした彼女の体を起こして、“しょごす”さんがてきぱきとオムツの後片付けをした。
汚物にまみれた秘所をきれいに洗う時も、“ゔぉるばどす”さんはほとんど無反応だ。
 それが劇的に覚醒したのは、
「でハ、2本目に行きましょうネ」
 “しょごす”さんのとんでもない言葉が発せられたからだ。
「に、2本目ぇ!? まだ続けるのでござるかぁ!?」
「そうでス。まだこんなに浣腸液が残ってますかラ」
 たぷん、と特大サイズのバケツを掲げる“しょごす”さんは、天使のように優しい笑顔を浮かべていた。
「御安心ヲ、紙オムツもたっぷりありますかラ」
「いやぁあああああああ!!!」
 “ゔぉるばどす”さんの嬌声が混じった苦悶の悲鳴は、それから4時間以上途切れる事は無かった――
144ひでぼんの書:03/12/28 14:52 ID:fJFGSbwc
 その深夜――
「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」
 街灯が無機的な光で照らす裏通りに、苦痛と快楽が半々で入り混じった喘ぎ声と、
 ブブブブブブブ……
 断続的なバイブレーション音が響いていた。
「ほら、もう少し早く歩いてくださいね」
 僕が彼女の首輪に結ばれた鎖を軽く引くと、
「ふぅ……ふわぁ…う……」
 ギャグボールの奥からくぐもった声を漏らして、四つん這いの“ゔぉるばどす”さんは、
犬の尻尾を模したアナルバイブを振りながら、必死に僕の後を付いて来る。
 ワンワンスタイルで潤んだ瞳から涙を流し、ギャグボールから涎を垂らす“ゔぉるばどす”さんは、
首輪とギャグボールと尻尾付きアナルバイブ以外は何も身に付けていない。
長い蒼髪は真冬なのに汗ばんだ肌に張り付き、
処女のアソコはアナルバイブの振動が響いて真っ赤に濡れている。
釣鐘型の見事な巨乳は、固く勃起した乳首の先端が道路にこすれそうだ。
初めてなのにすんなりアナルバイブを受け入れられたのは、
長時間の浣腸プレイとオムツ排泄プレイで、肛門が緩み切ってしまったからだろう。
 そして、この非人道的な露出プレイ。
本来なら絶対にやらないだろう羞恥プレイを、今、僕は嬉々として楽しんでいた。
後になって思うに、これは今まで人外の存在を抱いた際に起こる異常な情欲が、
ちょっと変わった形で発生しているためだったんだろう。本来、僕は純愛志向なんだ。いや、ホントに。
145ひでぼんの書:03/12/28 14:53 ID:fJFGSbwc
「なかなか御似合いですヨ。“ゔぉるばどす”様」
 僕の隣で糸目を綻ばせているのは、例によって“しょごす”さんだ。
彼女に関しては、エッチが絡むといつも壊れ気味なので、何も普段と変わらない。
 ちなみに、“てぃんだろす”は疲れたらしく、ベッドの下で眠っている。
もしこの場にいれば、仲間ができたと喜んだかもしれない。
“つぁとぅぐあ”さんと“いたくぁ”さんは、あれからン・カイで何か話し合っていた。
おそらく例の“がたのそあ”について、相談しているのだろう。
単に宴会しているだけのようにしか見えなかったけど。
「ふぅ…ふぅぅ……ふぅっ」
 四つん這いで必死に僕達の後を付いてくる“ゔぉるばどす”さんの声に、
苦痛とは別種の喘ぎ声が混じっているのは、アナルバイブを挿入する前に、また浣腸をしたからだろう。
今回はグリセリン溶液じゃなくてお湯だから、長時間我慢できると思うけど。
「裏通りはあまり人間がいませんネ」
「深夜ですからね。でも、そのうち誰かとすれ違うと思いますよ」
「ふぅぅ……ふぅっ!」
「あラ、あそこの家の2階はまだ明かりがついていますネ」
「あそこから僕達を見ていたりして」
「ふうぅ!……ふはぅ……」
 僕と“しょごす”さんが剣呑な台詞を言う度に、
“ゔぉるばどす”さんはビクビクと震えて面白いくらい狼狽してくれる。
でも、以前のように激しく拒否しないのは、こうした羞恥プレイに慣れてきているからなのかもしれない。
 あれこれ言っても、『羞恥心を克服する』という当初の目標は、実を結んでいるんだ――と思う。
146ひでぼんの書:03/12/28 14:55 ID:fJFGSbwc
「ふっ!…うぅぅ……ふうっ!」
 しばらくして、ゴロゴロという胃の調子が悪い時に馴染み深い音が、
“ゔぉるばどす”さんのお腹から聞こえてきた。
「そろそろ限界ですか?」
 泣きながら激しく首を縦に振る彼女に、
「では、オシッコだけさせてあげます。あそこでね」
 街灯が照らす電柱を指し示した。
「……ふぅ!?」
 さすがに“ゔぉるばどす”さんも絶句したらしいけど、
オシッコだけでも出せるという誘惑には勝てなかったのか、やがておずおずと汚い電柱の側に近付いて、
「ちゃんと片足を上げて下さいネ」
 羞恥に顔を伏せながらも、ゆっくりと右足を高々と上げてくれた。
 脚を上げた拍子にアナルバイブが緩みかけたのか、必死にアヌスを締めている“ゔぉるばどす”さんの、
剃毛されたツルツルのアソコも奥まで丸見えになっている。
驚いたのは、この羞恥プレイに感じているのか、明らかに赤く熟れ、愛液に濡れているんだ。
「……ふぅ…ふぅうううう!!」
 しばらく足を上げたまま震えていた“ゔぉるばどす”さんも、
観念したのか尿道口からちょろちょろとオシッコが染み出して、
次の瞬間には勢い良く黄金の飛沫を電柱に浴びせていた。
 その時だった。路地裏の進行方向から、二筋のまばゆい輝きが僕達を照らしたのは。
「ふぅううう!?」
 自動車が路地裏に入ってきたんだ。そういえば、ここは一方通行だった。
「ふぅっ! ふぅううん!!」
 激しく動揺しながら首をイヤイヤ振る“ゔぉるばどす”さんだけど、
一度出したオシッコは止まらないし、身を隠す場所はどこにもない。
ついに彼女の淫乱な艶姿が衆目に晒される時が来たんだ。
「ふぅんんんんん!!」
 乗用車が急速に接近してくる。そして、ついにフロントランプが僕達と“ゔぉるばどす”を照らし――!!
147ひでぼんの書:03/12/28 14:56 ID:fJFGSbwc
 ――照らした直後、車は右折して僕達の前から去っていった……
「ふぅうぅ……うふぅ……」
 安堵の表情を浮かべる“ゔぉるばどす”さんの股間から、最後の1滴が滴り落ちる。
そのまま彼女はへたり込んでしまった。
 ……実は、僕もほっとしていたりする。
この羞恥プレイがご近所に発覚したら、1番困るのは実は僕だからだ。
なんだかんだ言っても、“ゔぉるばどす”さんは人間じゃないからいくらでも誤魔化しが効くし……
 そんな事を考えている内に、僕達の散歩はコンビニエンスストアーの近くに到達した。
「でハ、これで最後にしましょうネ」
 “しょごす”さんが“ゔぉるばどす”さんの身体を起こして、首輪とギャグボールを外した。
ようやく立つ事ができた“ゔぉるばどす”さんは、今更自分の格好に気付いたように、
真っ赤になって胸と股間を手で隠した。
「ああぁ……や、やっと終わりで…ござるか?」
「最後ニ、あのコンビニで買い物をしてきてもらいまス。黄金蜂蜜酒を5本お願いしますネ」
「で、でも……この格好では……」
 アヌスに刺さったままの尻尾付きバイブを隠そうとして、“ゔぉるばどす”さんはビクっと震えた。
お湯の浣腸はもう臨界点を超えているのだろう。
皮肉な事に、彼女を苦しめるアナルバイブが、今は最後の堤防になっているらしかった。
「僕のコートを貸してあげますよ」
 足元まで隠すロングコートだから、ちゃんと前を隠せば大丈夫だろう。たぶん。
 僕のコートを羽織って、フラフラよろめきながらコンビニに入って行った“ゔぉるばどす”さんの後姿を、
僕と“しょごす”さんは入り口近くの街路樹の影に隠れて見守っていた。
148ひでぼんの書:03/12/28 14:57 ID:fJFGSbwc
 コンビニの中は、“ゔぉるばどす”さんにとっては運の悪いことに、10人近くのお客さんがいる。
「でも、何事もなく買い物は終わりそうですね」
「ふっふっふっふっフ」
 “しょごす”さんの笑い声には、小悪魔的な響きがあった。
「このヒモヲ、1・2の3で引っ張ってくださイ」
「は?」
 彼女から手渡された2本のヒモを摘みながら、疑問の念を抱いていると、
「はイ、1・2の3!!」
 手拍子しながらいきなり合図してきたので、僕は慌てて2本のヒモを引っ張った。
 すると――
 そわそわしながらレジに並んでいた“ゔぉるばどす”のコートが、
いきなり細切れに分断されて、布切れと化して床に落ちてしまった。
汗が艶っぽく輝く美しい肢体が、衆人の目に晒される。
「きゃあああああああ!!!」
 そして、アナルバイブが勢い良く引き抜かれて――
「いやぁあああはぁああああ……」
 好奇と嫌悪と欲情の視線を浴びて、排泄の快感と羞恥の絶頂に震えながら、
“ゔぉるばどす”さんは自分の汚物の中に崩れ落ちた……
149ひでぼんの書:03/12/28 14:59 ID:fJFGSbwc
 1週間後――
 とっくに日の暮れた夜、近所の公園のベンチで、
4人の○学生男子が楽しそうに雑談していた。塾の帰りなのだろうか。
 と、その側に音も無く接近したのは、ロングコートを着た我等が“ゔぉるばどす”さんだ。
 不審そうに見上げながらも、次の瞬間にはその美貌に放心している○学生達の前で、
「うふふふふ……」
 “ゔぉるばどす”さんは、妖艶な笑みを浮かべながらコートをかき開いた。
「――っ!?」
 ○学生達は一斉に息を飲んだみたいだ。
 コートの下には、“ゔぉるばどす”さんが普段着る袴姿があった。ただし、乳房を全部露出させ、
股間の部分を切り取って、ビシャビシャに濡れた秘所が丸見えになった淫猥な袴姿が。
 “ゔぉるばどす”さんは、ゆっくりと自分の唇を舐めた。
「ねぇ、お姉さんと気持ちイイ事しない?」

 数分後、公園の公衆便所の男子トイレの中で、
“ゔぉるばどす”さんは○学生の1人の股間に顔を埋めて、
両側に立つ2人のそそり立ったペニスを左右の手でゴシゴシとしごき、
突き出したお尻をもう1人が舌を這わせていた。
「うむぅ…はぁ、ぴちゃ……むふぅ…美味し……ぺちゃ…」
 喉の奥まで肉棒を含み、いやらしく左右のペニスを撫で回しながら、
“ゔぉるばどす”さんは歓喜に満ちた情欲の嬌声を上げている。
「ううっ!!」
 ディープスロートに耐えられなかった○学生が快楽の悲鳴を漏らし、
“ゔぉるばどす”さんの熱い咥内に大量のザーメンを放った。
飲みきれなかった白濁液が、唇の端からしたたり落ちる。
「つ、次は僕のをお願いします!」
「バカ、俺の番だろ!?」
 左右の○学生が我先に順番争いを始めたのを、
「うふふ……大丈夫よ、ちゃんとみんな平等にシテあげるから……喧嘩してはダメよ」
 精液を舐め取る“ゔぉるばどす”さんの妖しい笑みが止めた。
150ひでぼんの書:03/12/28 15:00 ID:fJFGSbwc
「……お姉さん、僕もう我慢できないよ!!」
 バックを舐めていた○学生が、興奮しながらそそり立つペニスを取り出して、
彼女の秘所に押し当てようとした。
「あん……ごめんなさい。そこはダメなの。その代わり、ここで……ね」
 よく締まった尻肉を掴み、左右に広げると……
……物欲しげにぱくぱく口を開けた、赤い腸壁を覗かせるアヌスが顔を出した。
 そのあまりのいやらしさに、ごくりと唾を飲む○学生のペニスを、後ろ手でそっとアヌスに導いて……
「あふぅん!!」
 一気に根元まで挿入されて、歓喜の声を漏らす口に、新たなペニスが突き入れられた――

「……ねぇ、本当にこれで良かったのでしょうか?」
「わぅん……」
 物陰から“ゔぉるばどす”さんの様子を見守りながら、
僕と“てぃんだろす”は困惑の心境を隠さずにいた。
「……でも……これで弱点は……克服できた……」
「修行は大成功でス。もはヤ、彼女に羞恥心はありませン」
「……それもまた問題だと思いますが」
 “いたくぁ”さんは相変わらず無表情にお茶を啜り、“しょごす”さんも糸目をニコニコと綻ばせている。
 人間の僕には間違っているとしか思えなくても、それは矮小な人類の思考だからだ。
あらゆる意味で人知を超えた存在である『旧支配者』には、
彼等なりの想像を絶する方法があるのだろう。
「……でも、何か壮絶に間違っているような……」
 数時間後――
「ふっふっふっふっふ……拙者、ついに弱点を克服したでござる!!」
 精気を最後の1滴まで搾り取られて、完全に失神している○学生の間で、
身体中をザーメンまみれにして仁王立ちする“ゔぉるばどす”さんの姿があった。
「待っておれ“がたのそあ”! ベル=ヤルナクよ!拙者は帰ってきたー!!」
 ……本当に大丈夫かなぁ……

 続く
151ひでぼんの書 作者の代理:03/12/28 15:02 ID:fJFGSbwc
諸事情により、次回のアップは少し遅れます。御了承下さい。
152名無しさん@ピンキー:03/12/28 15:08 ID:VpVmbqZT
乙ですー。リアルタイムで見れました(笑)
こうなった今となっては”がたのそあ”さんが心配…
153名無しさん@ピンキー:03/12/28 20:58 ID:IQupYVUJ
>「脚本家が間違えたのか」
吹き出した。確かに謎だったんだあれはw
そしてお疲れさまー。良いお年を。
154名無しさん@ピンキー:03/12/28 21:32 ID:41OPwZc5
今度は未開発な前を責められて結局負けてしまう罠。>ゔぉるばどす
つかとうとうひでぼんさんの話にも尻専キャラが・・。
155名無しさん@ピンキー:03/12/28 22:32 ID:2kMTiqm1
うきゃぁぁぁぁぁ!
こんなにも早くひでぼんさんキター――――!
ていうか、ひでぼんさんのツッコミに何処までも共感してしまう・・・。

次回アップが楽しみです!!
因みに、こんなに早く続きがアップされるのは、中々ありませんから、少し遅れても全然大丈夫っス!!

何にしても、良いお年を!!
156名無しさん@ピンキー:03/12/28 23:12 ID:UCcjw+Lq
320殿は壮健であろうか
157名無しさん@ピンキー:03/12/29 00:14 ID:/5utNzzC
ゔぉるばどすさんの前をひでぼんがいただくというのはないのかなあ。
158名無しさん@ピンキー:03/12/29 08:09 ID:WPeoWkwF
ひでぼんの書はまた凄い事に・・・
159名無しさん@ピンキー:03/12/29 20:21 ID:LGW04z4q
>>66
むちゃ亀レスだけど、
>アヤメちゃんは米といでったら、洗剤持ち出すし……

お約束なわけだが、君は花の精霊なんだから川を汚す洗剤はいかんだろうw
160名無しさん@ピンキー:03/12/29 20:34 ID:um9yi8Gr
学校の家庭科でそんな子がいたってのは有名な話だわな。
161名無しさん@ピンキー:03/12/31 11:52 ID:Q+HhNz5k
でも名前を出したってことは、アヤメたんも再登場するのだろうか。

胸が大きくて感じやすいコ…(;´Д`)ハァハァ
162名無しさん@ピンキー:04/01/01 16:46 ID:YciRhbAD
あけましておめでとうございます保守。
163前スレ270=163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:11 ID:pz/bSdVk
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065717338/375
の続き。

ガコン ビイイィィンン

「ぐぎゃっ!?」
突然、鈍い音と、ギターの弦が弾ける音が響き渡る。
同時に後頭部に痛みを感じ、間抜けな悲鳴をあげてしまう。
「痛ってえっ! だ、誰………だあ!?」
振り返った俺は叫び声をあげながら、固まっていた。
そこには俺のギターを振り下ろした格好の、見たことも無い女がいたから、だった。
髪は赤く染めたボブカット、服装はデニムのブラとパンツ。腕と足には同色のレザータイツ。
何だか…初対面なはずだけれど、懐かしいような、前から知り合いだったような……。
でも…実際に会ったことはない、よな。………本当に誰だよ、一体。まさか…沙羅の知り合い……か?
そう思って、沙羅のほうを振り返ってみたが、沙羅もまた口をぽかんと開け、彼女を見つめている。
どうやら沙羅にも、心当たりは無さそうだが…すると……何者、だ?
「誰も何も無い、よ。アタシを見捨てて、その女と一緒になる、って言うのかい?」
気の強そうな目で俺を睨みつけ、ゆっくりと喋りだす。…ちょっと待て。どういうことだ?
「ええっと……。あなた…は、まさか…付喪神ですか?」
「ああ、そうだよ!」
沙羅がゆっくりと身を起こし、はだけた衣服を直しながら彼女に尋ねる。
彼女は、顔をしかめながら吐き捨てるように答えた。………ツクモガミ? 何だそりゃ?
「あのですね…。付喪神と言いますのは、年を経て古くなった器物に宿る精霊のこと、ですよ。
ただ、人間の前に姿を現すことは、ほとんど無いのですが、ね……」
事態がよく呑み込めない俺に、沙羅が説明する。
「ふうん、そうなんだ……って、ちょっと待て! 彼女は人間じゃないってことか!?」
164163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:12 ID:pz/bSdVk

「まあ、そういうことです。でも、そんなに驚くようなことですか?」
沙羅は怪訝そうな顔で俺を見つめ返す。
…驚くも何も、平静でいれるほうが凄いと思うのだが。
まさに、○跡○験○ンビリバ○ーも真っ青な体験だな、これは。○原○幸にでも相談するかな。
「ううん……そうすると、私がそのぎたあに触れたから、でしょうかね」
俺の疑問の目を意に介することも無く、沙羅はしばらく考え込んでいたかと思うと、
ぱっと顔をあげ、ツクモガミに向かって言った。
「多分な。………ま、いいさ。アンタがその気なら、もうどうでもいいさ。
いいんじゃない? 芸術の神様である弁天様と一緒なんて、ミュージシャン冥利に尽きるだろ。
こんなしょぼくれたギター担いでドサ周りするよりも、さ」
ツクモガミは肩をすくめながら沙羅の問いに答えたかと思うと、
俺に向かってビシッと指を突きたてながら宣言する。
お、おい…突然そう言われても、な……。ん? ま、待てよ? い、今何て言った?
「な、なあ沙羅よ。もしかして……あんたも人間じゃない、ってこと、なのか?」
「はい。そう言いませんでしたっけ?」
俺の問い掛けに、小首を傾げながらあっさりと答える沙羅。…………何てこったい。

ジャーン

しばらく呆然としていると、突然室内にギターの音が鳴り響く。
仰ぎ見ると、そこではツクモガミがギターを構えている。
彼女は、見つめている沙羅と俺に構う様子も無く、演奏し始めた――
165163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:13 ID:pz/bSdVk

「え…あ……う…」
ツクモガミの演奏が終わり、俺は言葉を出そうとしても、声にならずに単語しか発せられなかった。
「フン、これが最後の餞、さ。それじゃあな」
そんな俺を一瞥したかと思うと、ツクモガミは鼻を鳴らしながらギターをケースにしまいこむ。
俺は反射的に、ツクモガミの手を取った。
「な、何だよ。今さらどうしたってんだ?」
「その…お、俺が悪かった。こんな…こんな素晴らしいパートナーが目の前にいたのに、
全然気がつかないどころか、浮気までしようとしていた、なんて………」
眉をしかめながら、こちらを見返すツクモガミに、俺は謝罪の言葉を述べた。
「いいよ、そんなお世辞なんか言わなくたって。それよりいいのかい? 後ろの弁天様が機嫌損ねちゃうぞ」
俺の手を振り払い、ヒラヒラと手を振りながら、アゴをしゃくって俺の後ろを指し示すツクモガミ。
そこには、顔をほんのり上気させ、呆然とこちらを見守っている沙羅がいた。
「確かに…確かに、沙羅は、いや、弁天様の演奏は素晴らしかった。完璧だった。
正直言って俺はおろか、キミよりも演奏の腕前は上だと思う。だが……」
166163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:14 ID:pz/bSdVk

「だがぁ?」
そこで一旦言葉を切り、ツクモガミをじっと見据える。彼女は、俺を一瞥しながら吐き捨てるように言った。
「だが…キミの演奏を聴いて分かったよ。弁天様の演奏は、俺がもとめているものとはちょっと違ってたんだ。
綺麗すぎる、というか、気がつくと相手に有無を言わせない感動を与えるというか……」
「まあ、アタシは弁天様に比べて、お世辞にも綺麗とは言えないし、な」
「い、いやその…何て言えばいいのかな……相手に感動を叩きつける、って言えばいいのかな?
そういう力強さがキミの演奏にあって、それが俺がもとめているもの、なんだよ」
「……………本気で…言っているのかよ?」
俺の言葉に、ツクモガミはしばらくじっとしていたが、ポツリとつぶやくように問いかけてきた。
その顔からは、さっきまでの険は消えている。俺は口には出さずにただ頷く。
上手く言葉にすることは出来ないが、二人の演奏を聴き比べた感想は、紛れも無い事実だった。
確かに、沙羅の演奏を聴いた時は、彼女と組んでいきたい、と思ってはいた。
だが、ツクモガミの演奏を耳にした時、その思いは完全に消えていた。
もし、演奏を聴いた順番が逆だとしても、同じ思いを抱いていただろう。
それほど、ツクモガミの演奏は俺の心に焼きついていたのだ。
167163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:15 ID:pz/bSdVk

「ふ〜う。どうやら……私が先程言っていた、『ふさわしい相手』が見つかったようですね」
「え…えっと……」
俺の頷きを待っていたのか、沙羅がゆっくりと立ち上がりながら語りかけてきた。
さらに、何と言っていいのか分からず、しどろもどろになる俺を見て、優しく微笑む。
「ふふっ。これ以上、お邪魔するわけには参りませんね。馬に蹴られる前に、私は退場します」
顔を上気させたままの沙羅は、その優しい笑みを崩さずに襖を開け、部屋から去っていった。
あとには、俺とツクモガミの2人が残ってしまったが……馬に蹴られるって何だよ?
「よ…余計なことを……弁天様が…ったく……って、な、何だよ! ぽかんとした顔して!」
頬っぺたをポリポリと指で引っかきながら、ツクモガミは沙羅が去っていった襖に向かって悪態をつく。
が、俺の視線に気がつき、一瞬ぎょっとした表情をしたが、すぐに大声で食って掛かってきた。
「いや…何だか……今日一日で、今までの人生分よりもややこしい体験をしたな、と思って」
「どういう意味だよ、そりゃあ?」
俺の答えに、じとりとした目で問い掛けてくるツクモガミ。
…分かるハズないよな。この世にそういう存在がある、なんて知った俺の気持ちはさ。
「ん…別に。ところでさ……」
「な、何だよ」
説明しても無駄だろうと思った俺は、答えに関しては適当にはぐらかし、
先程から疑問に思っていたことを、彼女に聞こうと身を乗り出した。
ツクモガミは、何故だかじっと俺を見つめ返してくる。そんな彼女に向かって問い掛けてみた。
「馬に蹴られる、って何?」
168163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:15 ID:pz/bSdVk

「あ……あのなあ……。………………鈍感野郎」
しばしの沈黙ののち、ツクモガミが呆れたようにつぶやく。最後はポツリと、聞き取れないくらいの声で。
「は?」
「…………に……」
俺の質問には答えずに、ツクモガミはブツブツとつぶやいている。
「………仕方ないよな……」
「あ、あのう……」
床を見つめながら、ブツブツつぶやき続けるツクモガミ。……やばいぞ、何があったんだ?
「仕方ないだろ! こんな鈍感野郎だったとしても! 惚れてしまったのは事実なんだからよ!」
ツクモガミは、突然大声を出しながら俺のほうを仰ぎ見る。その目には…涙?
しかも…今、何て言った?
「そうさ! ずっとずっと前からあんたに惚れていた! でも、アタシの姿はあんたにはずっと見えない、
呼びかけても聞こえるハズも無い! だから…だから……今、こうして…いる…の…が………。
奇跡の…よう……で………すごく……すごく…嬉しい…んだよ……」
俺がぽかんとした顔で見つめていると、ツクモガミは顔を伏せ、まくしたてるように話し出す。
もっとも、話しているうちに感情が爆発したようで、後半は涙で声を詰まらせ、途切れ途切れになっていたが。
その姿を見て、胸に熱いものを感じてきた俺は、ツクモガミを抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
「な、何だよ! い、今さらそんなことしたって……」
「ごめん……ごめんね………麻衣…」
悪態をついて、振りほどこうとするツクモガミだったが、俺のそのひとことを聞いて体の動きを止めた。
「お……おい…今、今何て言った?」
「え? い、今? ご、ごめんって……」
じっとこちらを見つめて問い掛ける、ツクモガミの様子に戸惑いながらも、俺はどうにか答えた。
「そこじゃないよ。アタシのこと、何て呼んだんだ、って。何で…何でアタシの名前を知っているんだよ?」
「えっ? な、名前……そ…それ…は………」
そう、彼女を抱き寄せた時、確かにその名前が頭に浮かんだんだ。
だが、それが何故、と言われると答えようが無かった。
169163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:16 ID:pz/bSdVk

「何で…何でだよ……何でなんだよう………」
涙ぐみながらつぶやき続ける麻衣を、ただ黙って抱きしめ続けた。
あえて俺からは、何か言おうとは思わなかった。
それよりも、麻衣が落ち着くのをじっと待ったほうがいい、そう思っていたから。
「なあ……芳樹…」
「え? な…何? ぐ…ぐうっ?」
麻衣が顔をあげ、俺に向かって呼びかけるのを見て、反射的に返事をしようとして、言葉に詰まった。
いきなり、麻衣が俺のくちびるを奪ってきたから、だ。

「………ん…っ……。今回だけは…許してやるよ……」
「ご…ごめ……ん…」
くちびるを離し、微笑みながらつぶやく麻衣。思わず謝罪の言葉が口から漏れる。
「分かってないなあ。許してやる、って言っただろ?」
ふふっと笑みを浮かべたまま、麻衣は俺のくちびるをそっと人差し指で押さえながら言った。
もう…もう我慢できない!
「きゃっ! ちょ、ちょっと!?」
気がつくと、俺は麻衣を押し倒していた。突然のことに悲鳴をあげる麻衣。
その悲鳴もまた、興奮に拍車を掛ける材料だったのだろう。俺は麻衣のブラに手を掛け――
170163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:17 ID:pz/bSdVk

「!! ☆△○〒×…………」
ボグッという鈍い音が聞こえた、気がする。同時に、目の前が真っ暗になり、意識が飛びかける。
そんな俺に出来ることと言えば、両手で股間を押さえながらゴロゴロ転がることだけだった。
一瞬、潰れてしまったかと思うほどの、強力な一撃だった。
「ば〜っか! 調子に乗るな」
うずくまる俺の背中に、麻衣の罵声がとぶ。答える気力も無く、力なく転がり続ける。
「アンタが弁天様を押し倒したことまで、許した覚えは無いよ。アタシはそこまで心が広くないんだ。
それを許すまでは、アンタに体をあげるわけには、いかないからね」
「ぐ…ぐう……わ…わがり……まぢだあ…………」
容赦なく叩きつけてくる麻衣の言葉に、痛みをこらえながら、振り絞るような声でどうにか答えた。
「ふん……。ま、今日は何もしない、って誓うのなら、添い寝ぐらいはしてやるけど、な。返事は?」
「く……な、何も…ぢまぜん……ぢ、ぢがいまずう……」
「そっか、ならよし………っと」
俺の返事に満足そうに頷いた麻衣は、ゆっくりと毛布を広げた。…いったい、何を?
171163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:17 ID:pz/bSdVk

「こっち見るな! 着替えてるんだからよ!」
「は、はいい……」
刺すような麻衣の声に、すっかり怯えた俺は、振り返りたい衝動を必死にこらえ、反対側を向く。
……よく考えたら、着替えってどこにあったんだろう?
そんなことを考えていると、毛布が体の上に覆いかぶさってきた。
「ちょっと…やり過ぎたな。痛かったか?」
「あ、ああ……まだ少し、な」
同時に麻衣の優しい声。実際、まだ痛む。俺は、素直にそう答えた。
「ん…分かったよ……。それじゃ、代わりに擦ってやるよ……」
「え!? ええ!? い、いいよ! 大丈夫だって!」
「無理するなよ…いくら何でも、これに関しては、アタシが悪かったんだから、さ」
麻衣は俺の手を振り払いながら、優しく股間を撫で回し始める。
ああ、柔らかい手……おまけに袋だけでなく、モノまで撫でてくれるなんて………
って、ちょ、ちょっと待て…こ、こんなことをされてしまう……と……。
「お、おい麻衣? ……あ」
我慢の限界に達してしまいそうな俺は、思わず麻衣の手を取りながら振り返った。
すると、そこにはすでに、すうすうと寝息を立てている麻衣の姿があった。
さすがに……手を出すわけにはいかないよな……。
ほんの数分前まで、悪態をついていたとはとても思えない、
無邪気な寝顔を見てしまった俺は、残った理性を総動員させて、無理矢理眠りについた。
172163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:18 ID:pz/bSdVk

「はあ……んっ…」
社をあとにした沙羅は、大樹によしかかりながら、自らの手を秘部に這わせていた。
軽く手が秘部に触れただけで、その小さな口から甘えた声がこぼれ落ちる。
「ん…んふうっ……」
指が一本、秘部の合わせ目をこじ開け、中に潜り込もうとしている。
すでに、芳樹の愛撫で滑りを帯びていた割れ目は、難なく指を飲み込んだ。
「あ…ああっ……」
さらにぬちゅ、という湿った音とともに、別の指が秘部の中へと潜り込む。
沙羅の声が少しずつ甲高さを増してきた。その表情は月明かりに照らされ、ぞっとした美しさを見せている。
「くふ…んっ……は…ああんっ……」
割れ目に潜り込んでいた指がうごめきだしている。
それと同時に沙羅の腰がガクンと落ち、前かがみの姿勢になる。
少々不自然なその姿勢は、多分後ろの木が支えてなかったら、簡単に後ろへ転がっていただろう。
「んん…ん……あ…はあ…っ…」
胸元をはだけると、途端に豊満な胸が月夜のもとに晒される。
空いている手で、はだけた隙間からはみ出した乳房を揉みしだく。
「ああ…凄い……凄いよ…二人…とも……」
両手が激しく動くとともに、沙羅の口から喘ぎとはまた違った声が漏れだした。

――この私を、ここまで感じさせてくれるなんて――
173163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:19 ID:pz/bSdVk

芸術を司る神として崇められて久しい沙羅は、魂のこもった音楽が性的興奮の源となっていた。
どんなに技術的に優れた音楽でも、魂がこもっていなければ、こういう感情にはなることはない。
芳樹の演奏は、技術こそ荒削りだが、芯の強さを感じていた。
付喪神の演奏は、芯の強さの裏にある、一人の人間への想いがこもっていた。
それを感じ取った沙羅は、一応、二人に気を遣って場を外していた。
だが、それだけではなく沙羅自身もまた、溢れる衝動を抑え切れなかったのだ。
「ふふっ……二人の…演奏が……楽しみです………く…んっ! はっ! ああんっ!!」
月夜に向かってほくそ笑みながら、沙羅は自らの手の動きを変えた。
ただ激しく動かすのをやめ、秘部でうごめいていた指は、割れ目の上の真っ赤になった豆を弄り始め、
もう片方の胸を揉みしだいていた手は、固く勃立した頂を人差し指と親指とで軽く挟んでいた。
途端に沙羅は、甲高い声で月に向かって喘ぎだし、とうとう刺激に耐えられず、地面に腰をおろしてしまう。
「ああっ! はっ! ああ…ああんっ! あんっ!!」
腰をおろしても、指の動きは衰えを見せず、それどころか喘ぎ声とともに再び激しい動きを見せ始める。
「く…ううっ! あんっ! も…もう! もうっ!!」
ほどなくして沙羅は天を仰ぎながら、絶頂に達する嬌声をあげたかと思うと失神したようで、
それきり動かなくなった――
174163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:19 ID:pz/bSdVk

「ん……。朝…か」
スズメの鳴き声に起こされた俺は、ゆっくりと目を開けた。
昨日は……何だかいろんなことが起こりすぎた、気がする。
社の柱で横になっていると、沙羅と名乗る女性に起こされて中に導かれて、
彼女のギター演奏に感動して、演奏中に思わず彼女を押し倒してたら、頭を殴られ――
そこまで思い出して、俺はがばっと飛び起きた。麻衣、麻衣はどこだ!?
辺りを見渡し、俺は呆然としていた。確か…確か社の中で麻衣と添い寝をしていたはず……。
だがここは、俺が最初に野宿をしようと腰を下ろした、社の柱だった。
「そう、だよな。夢に決まってる、よな」
気を取り直した俺は、溜め息をつきながら大きく伸びをした。
何せ、神社の社に触れながら寝てたんだ。そういう不思議な夢を見ても、当然さ。
そう納得しようとはしたが、胸にぽっかり穴が開いたような感覚を拭い去るには至らなかった。
「案外、神社だからキツネにでも化かされたかな?」
そんな独り言をつぶやきながら、後片付けを始める。だが、軽口とは裏腹に、妙に体が重く感じる。
175163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:20 ID:pz/bSdVk

「よう、どうした? 朝から妙にしけたツラしているな。そんなんで一流のミュージシャンになれるのかよ?」
突然、頭上から声がする。見上げたそこには、白い歯を見せて笑う麻衣の姿があった。
「麻……衣…」
「お、おいおい。どうしたんだよ? 今度は涙ぐむなんて?」
思わずかすれた声でつぶやく俺を見て、怪訝そうに顔をしかめる麻衣。
幻じゃない…夢でもない…本当に…目の前に麻衣はいるんだ……!
「わ…な、なんだよ! 朝からさかってんじゃねえよ。おあずけしたのが、そんなに効いたのかあ?」
「麻衣……もう…もう、どこにも行かないでくれ…。俺の…俺のそばにいてくれよ……」
麻衣に駆け寄り、思い切り抱きしめる。麻衣は突然の俺の行動に、悪態をつきながらも目を白黒させていた。
そんな麻衣を抱きしめながら、俺は懇願するようにつぶやいた。いや、実際懇願していたのだが。
「ど、どうしたってんだよ。本当、おかしいぞ。アタシはアンタが捨てようとしない限り、どこにも行かないって」
おずおずと、俺を抱きしめ返しながら、呆れたように答える麻衣。
「あ…ありがとう……ありがとう…麻衣………」
その言葉に、心の底から安堵感を覚えた俺は、思わず泣きじゃくりながら感謝の言葉をつぶやいていた。
176163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:21 ID:pz/bSdVk

「さって。ひとしきり泣いたことだし、出発するか? 泣き虫クン」
「ま…麻衣〜」
荷物をまとめ、俺のほうを見て笑いながら話しかける麻衣。
かあっと顔が熱くなるのを感じ、悔恨の情に支配された俺は、力なく返事した。
「くははっ。あまり気にするなって。せいぜい浮気相手にそれをバラす程度だから、さ」
「ぐ…うっ……」
ウィンクしながら、あははと笑い続ける麻衣を見て、何も答えられずに口ごもってしまう。
「そんじゃ行くとするか。忘れ物無いようにな!」
「大丈夫さ。一番の宝である、麻衣さえいれば、いいんだからな」
「ば〜っか。おだてたって何にもならねえぞ〜」
俺の返事に、麻衣はアカンベーをしながら悪態をつく。ほんのり頬が赤く染まっているが。
「あ、どうも。昨日はありがとうございました。宮司さんによろしく」
「あ、はい。おはようございます」
多分、朝の掃除のためであろう、社に向かう巫女さんと、擦れ違い様に挨拶をしながら思った。

おだてじゃないさ、麻衣。俺にとって、お前が一番の宝物、さ。
――でも、馬に蹴られるって、結局どういう意味なんだろうか?
177163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:22 ID:pz/bSdVk

「な、何やってるんですかあ! 沙羅さま!!」
境内に甲高い叫び声がこだまする。声の主は……いわゆる巫女の姿をしている。
先刻、芳樹と擦れ違った女性だ。おそらくは、ここの本物の巫女、だろう。
「あ…ふわあ〜あ……。あ、朝ですかあ。……そのまま眠っちゃったみたいですねえ…」
「そのまま眠っちゃった、じゃないですよ! 何て格好をされてるんですか!」
巫女の叫び声で沙羅は目を覚ましたようで、大きく伸びをしながらつぶやく。
だが、巫女のほうはそんな沙羅に向かって大声で叫び続けた。
無理も無い。社の脇の大樹に寄りかかって寝てるだけならまだしも、衣服ははだけて胸は露わ、
裾も完全にめくれあがり、下着をつけていない下腹部が丸見えだった。
しかも、巫女が沙羅を目撃したときは、その手を胸と下腹部に当てていたのだから。

「ええっと〜。確かに、少し寒い姿ですね。風邪ひかないようにしないと」
「何言ってるんですか。神様である沙羅さまが、風邪をお召しになるハズが無いではないですか。
それより心配なのは、沙羅さまの操のほうです。昨日私がいない間に何があったのですか?」
はだけた服を着なおしながら、あくまでものほほんとしてる沙羅に、呆れ気味につぶやく巫女。
だが、そこまで言って、あることに気がついたように、はっとした顔で沙羅に詰め寄った。
「ま…まさか、バッカスのヤツ、酒の勢いに任せて沙羅さまを無理矢理……?」
「ああ、結局バッカスさんは急用が出来たとかで、結局お見えにはなれなかったんですよ。
久しぶりだからということで、せっかくたくさんのお酒を御用意していたのに……。
まあその代わり、と言ってはなんですが、これからが凄く楽しみな二人に出会えましたし」
「さ、さっき擦れ違った二人組ですか!? な、なんて罰当たりなことを………」
巫女の問いに、やはり沙羅はのほほんと答える。しかし、その答えを聞いて巫女の顔色が変わる。
「落ち着きなさいな美由樹さん。別にどうこうされた、というわけでは……あったかも」
178163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:23 ID:pz/bSdVk

「な、な、な、なあんですってえ!!」
沙羅の言葉に、美由樹と呼ばれた巫女は、これ以上無いくらいの大声で叫んだ。
その声に、境内に集まっていたスズメが一斉に飛び立つ。
「え〜っと……。そんなに慌てることはありませんですってば。それより…美由樹さんはどうだったのですか?」
「え? な、な、なな、何のことですか?」
美由樹の叫び声にひるむ様子も無く、あくまでのんびりした口調で話しかける沙羅。
逆に沙羅のひとことに、美由樹が目を逸らし、どもり始めた。
「分かってますよ。バッカスさんが飲みに来る時は、いつも社に残るあなたが出掛けるのですもの。
余程、大事な御用があったのでしょう? この前の若者ですか? ……格好、よかったですからね」
「ほ、ほ、ほ、ほうっておいてください! それとこれとは別問題、なのですから!」
微笑む沙羅に、美由樹は耳まで真っ赤に染めて言い返す。
どもり具合からも、明らかに動揺しているのが見て取れる。
「ふふっ。別に隠すこともありませんのに。単に焼きもちを焼きに行くだけ、ですよ」
「そ、それがマズイと言っているのです! まったく…少しは神様としての自覚を持ってくださ……ああ〜!!」
手の平を口元に添えながら悪戯っぽく微笑む沙羅を見て、思わず言い返した美由樹は、
途中で言葉を中断し、叫び声をあげた。見事に沙羅の誘導に引っ掛かってしまったことに気がついて。
「うふふっ、大丈夫ですよ。お互いが本当に相手のことを好いていれば、
私が焼きもちを焼けば妬くほど、その二人は上手くいくのですから」
「ぐ…う……で、でも……」
悪戯っぽい笑みを浮かべたまま、美由樹に向かってウィンクする沙羅。
そんな沙羅の顔をちらりと見て、美由樹は言葉を詰まらせうつむく。
179163 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:24 ID:pz/bSdVk

「んんっ? 相手が人間であることを気にしているのですか? 心配しなくても大丈夫ですよ。
恋愛に境目なんてありません。大切なのは、心が通じ合っているかどうか、なのですから。
たとえどんな相手だったとしても、ね」
「何だか……沙羅さまが何の神様だか、分からなくなってきました………」
肩を落とす美由樹を優しく抱きしめながら、沙羅はゆっくりと、それでもはっきりと言った。
美由樹は、沙羅の豊かな胸に顔を埋めながら、ポツリとつぶやく。その肩は心なしか震えていた。
「そう…ですねえ。芸術の神、とも言われているし、焼きもちを生かして縁切りの神、とも言われるし、
貞晴には、それを生かして恋愛成就の神になってしまえとか言われたし……ちょっと多すぎかな?」
ぽんぽんと美由樹の頭を軽く撫でながら、沙羅は語りだした。その目はまるで、遥か昔を見ているように。
「沙羅様……ありがとう…ございます………」
「あ、そうそう」
ゆっくりと顔をあげながら、沙羅に礼の言葉を述べる美由樹。
頬には涙のあとが伝っているが、何かを吹っ切ったように、明るい笑顔を見せている。
沙羅は、そんな美由樹の顔を見つめながら、先刻と同じく悪戯っぽい笑みを浮かべながら言った。
「もうひとつ言われているのがありました。弁舌の神、とも言われているんですね」
「さ、沙羅さまっ!!」
沙羅の言葉に、両手を振りかぶって頬を膨らませる美由樹。
予期していたのか、沙羅はぱっと身をかわし、ぺろりと舌を出していた。
「さてさて、そろそろ人々が動く時間です。早いところ境内の掃除を済ませてしまいましょう」
「い、言われなくても分かってますっ!」
パンパンと手を叩いて掃除を促す沙羅に、箒を手に取りながら美由樹は憮然とした顔で言い返す。
迷いの消えた美由樹の表情を見て、沙羅はにっこりと微笑みながら境内の掃除を始めた――

おしまい
180 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/01 23:33 ID:pz/bSdVk
>159
あーそういえばそーですね。でも石鹸と洗剤の加水分解性に関しては(略

>161
アヤメちゃんですか……。現在止まってる作品が先、でしょう。多分。

申し遅れましたが皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

…今年こそはスレ跨ぎを止め…………たいです。
181名無しさん@ピンキー:04/01/01 23:44 ID:AsQEvv7m
>>180
新年あけましておめでとう御座います。
今年も宜しくお願いします。

そしてさっそくお年玉をありがとうございます。
まさかこんな展開になるとは。正?ヒロインが振られるエンディングは初めてですね。
今までの続きや新作など、これからも期待しています。
182名無しさん@ピンキー:04/01/02 00:21 ID:58M45nMT
美由樹ちゃんのお相手が気になる
183名無しさん@ピンキー:04/01/03 10:46 ID:KOvbYmKS
>>180
新年早々お疲れ様でしたー

そして保守
184名無しさん@ピンキー:04/01/05 16:22 ID:EIfJnDW+
保守・メンドーサ
185名無しさん@ピンキー:04/01/05 16:49 ID:JeUomZwD
ひでぽんさんマダー?
186名無しさん@ピンキー:04/01/05 18:31 ID:3anE4C4D
320さんは無事か〜!
187名無しさん@ピンキー:04/01/05 18:46 ID:JeUomZwD
へんじがない ただのしかばねのようだ
188名無しさん@ピンキー:04/01/05 21:02 ID:mofZ9ZE5
不吉な事ゆーな!
   _, ,_  パーン
( ‘д‘)  
  ⊂彡☆))Д´)←187
189名無しさん@ピンキー:04/01/05 21:03 ID:DKPsdVte
ひでぼんさんは諸事情の為に次の投稿は遅れると仰っておられましたよ?
ひょっとして釣り?

というよりあれ程の投下スピードで読める事自体凄い事なんですけど。
190名無しさん@ピンキー:04/01/05 21:36 ID:T5VJnezQ
このスレ的には幽霊だろうが屍だろうが無問題だぜ
・・・・まぁ、事の最中に手がもげたりするのはアレだが
191名無しさん@ピンキー:04/01/05 22:04 ID:VS+P9ngF
ばかめ >>187は死んだわ
192名無しさん@ピンキー:04/01/05 22:07 ID:3anE4C4D
>>191
それでは儂が反魂の呪法を試してみるか…

ジュゲームジュゲーム…(ry)…破っ!
193名無しさん@ピンキー:04/01/05 22:22 ID:PGIVm5J8
塩の構成が不完全だったため、>>187は語るもおぞましい姿となって蘇った後に腐臭を放ちながら朽ち果てました
194名無しさん@ピンキー:04/01/05 22:42 ID:tqjFZtLg
くそ、新鮮さがまだたりなかったんだ
195名無しさん@ピンキー:04/01/06 15:30 ID:lulJypv1
しばかね(←何故か変換できない)
196名無しさん@ピンキー:04/01/06 17:34 ID:6PPgyZOC
>>195
ばかかね

屍。
197名無しさん@ピンキー:04/01/06 18:18 ID:cG+/xQgX
しばかねって何だ?

屍。
198名無しさん@ピンキー:04/01/06 18:53 ID:49aOc056
>>195
 『(←何故か変換できない)』ネタは、もーアキタ。
199名無しさん@ピンキー:04/01/06 23:34 ID:a+zXNoyF
鹿バネ…
200ひでぼんの書:04/01/07 02:47 ID:aNVXNHIQ
ようやく復活しました。今回は番外編でエロはありません。
本編はもう少々お待ち下さい。

 今、僕は宇宙の中心にいる。
 確証なんてどこにも無い。でも、なぜかそれがわかるんだ。
 周囲に僕が理解できるものは何も無かった。
いや、世界の全てがあると言う方が正しいかもしれない。
何を言っているのかさっぱりわからないかもしれないけど、それは仕方ないんだ。
僕みたいな矮小な人間という種族には、それを表現する言葉は存在しないんだから。
 『そこ』をあても無く漂う僕は、やがて『それ』に出会った。
 “白い少女”――先程と同じ理由で、僕は彼女をそうとしか表現できない。
 奇妙な事に――そう考える事自体が奇妙な事なのかもしれないけど――その“白い少女”には、
“つぁとぅぐあ”さんや“いたくぁ”さんみたいな『神』としての神々しい迫力や威圧感の類は
少しも感じられなかった。
 彼女は世界で最も美しく、尊い存在なのに。なぜかそれが分かるのに。
 “白い少女”の側には、黒いドジそうなメイドさんがいたけど、あまり気にしない事にしよう。
何か語尾が変だったし。
 どれくらいの時間が流れたのか、それとも少しも時間が流れなかったのか……
……たぶん、数兆年しか経過していないと思うけど……
“白い少女”は、ふと顔を上げて透明な眼差しで僕を見た。
201ひでぼんの書:04/01/07 02:48 ID:aNVXNHIQ
 いや、僕を見たという表現は間違っているかもしれない。
彼女の瞳には何の光も宿っていない。
それに、彼女の仕草には何の精神も込められていなかった。
 そう、彼女は“盲目にして白痴”なんだ。
 あまりに純粋過ぎる“白い少女”は、そっと僕に手を伸ばした。
 側の黒いメイドさんは、タニシを摘みながら嘲笑を浮かべている。
 その瞬間、僕は全てを理解した。
 彼女に対して、何も感じられなかった理由――
それは、この世界自体が“白い少女”そのものだからなんだ。
普段、僕達が踏み締める大地や周りを包む空気の存在を意識しないで活動するように、
彼女の存在が大き過ぎて、ちっぽけな人間に過ぎない僕には、それを認識できないんだ。
 そして、僕は理解してしまった。
 この宇宙は、眠れる“白い少女”の白痴の思考に一瞬浮かんだ泡沫に過ぎないという事を――
 “白い少女”の果てしなき指先が、ゆっくりと僕に触れる……
202ひでぼんの書:04/01/07 02:48 ID:aNVXNHIQ
「――と、そこで目が覚めたんですよ」
 “つぁとぅぐあ”さんと向かい合って御雑煮を食べながら、僕は昨夜見た初夢の話をした。
「まぁ……それはラッキーな夢ですねぇ」
 トン単位はありそうなお餅を美味しそうに頬張る“つぁとぅぐあ”さんの笑顔を見ると、
僕の謎な夢の事なんてどうでもいいように思える。実際、夢だけど。
 しかし、わけのわからない夢だった。あの子は一体何だったのだろう?
「……本当にぃ、戻って来れてよかったですねぇ」
 突然、“つぁとぅぐあ”さんが僕をぎゅっと抱き締めた。
豊満な爆乳に埋まりながら、甘い柔肌の香りにくらくらしている僕は、
だから彼女の言葉の意味を深く考えられなかった。
 そして、それに気づいた時には……全てが手遅れになっていたんだ……

 本編に続く
203名無しさん@ピンキー:04/01/07 03:00 ID:IsYAtfuT
続きを楽しみにしてますよ…
204名無しさん@ピンキー:04/01/07 03:04 ID:fi9kX7r+
薬も決めていないのにあの中心に居られるお方に会えるなんて・・・
それも正気で帰ってくるなんて・・・・
続き気になる
205名無しさん@ピンキー:04/01/07 04:23 ID:3pYoY9Wk
フルート吹きが正月休みだったからか?
206名無しさん@ピンキー:04/01/07 18:40 ID:5rA1E++9
えーと、クラネスに続く四人目?ぬぞぷり。
207名無しさん@ピンキー:04/01/07 18:51 ID:QhYbdSaH
タニシワロタw
208ひでぼんの書 作者:04/01/07 22:12 ID:B5ds7RwI
御感想ありがとうございます。本編はもう少々お待ち下さい。最近忙しくて……

今回の外伝は、とりあえず御目出度い初夢を見せてみようと即興で書いた物なので、
あまり深く考えないで下さい(汗)。
ひでぼんは直接『あの方』に会ったわけではなく、あくまで夢の中の事で、
しかも人間が耐えられるように修正されたイメージの断片を、
覗き見した程度だと考えてください。
まぁ、そんな事を言ったら最初にツァトゥグア神と遭遇した段階で、
本来なら発狂&捕食されて物語が終わってしまいますから……(笑)
小難しい思想など欠片もない、お気楽なストーリーなので、気軽に読んでやって下さい。
209名無しさん@ピンキー:04/01/07 22:26 ID:bHB2JDyh
もうこうなったらあざりんともヤルしかない・・・?
210名無しさん@ピンキー:04/01/07 23:05 ID:RuFb5SAb
ひでぼん様キター!
てっきり1月末頃まで待つ事になるかと思っていただけに、嬉しさ大爆発です!
早速番外編を読ませて頂きました!!

・・・・・・。
あの・・・最後の気付いた時には全てが手遅れって・・・。
何か、バッドエンドフラグが立ってるんですけど・・・。
まさか、20回以上もいたくぁさんをイカセまくった事がフラグ発生条件・・・?

・・・・本編が楽しみなような怖いような・・・。
211今さらながら新年初カキコ:04/01/07 23:16 ID:k+K3GrWV
(´-`).。oO(今年こそ、萌える人外っ娘が漏れの家に転がり込んできますように・・・)
212名無しさん@ピンキー:04/01/07 23:22 ID:E9fXq/Bw
>>211
押し入れを開けてみ!
213名無しさん@ピンキー:04/01/07 23:24 ID:DR/y2i6O
>>211
机の引き出しからネコ型ロ(ry
214名無しさん@ピンキー:04/01/07 23:30 ID:PeWzyOli
大山声に萌えれっちゅうのは残酷だな。
かわいそうな211。
215名無しさん@ピンキー:04/01/07 23:33 ID:E9fXq/Bw
>>214
え?
ドラミちゃんじゃないの?
216名無しさん@ピンキー:04/01/07 23:37 ID:PeWzyOli
ああそうか娘だもんな。
でも連中の性別なんかダッチワイフほどにも意味がないし。
217名無しさん@ピンキー:04/01/07 23:43 ID:k8D4+3I/
座敷童ー
21829 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:15 ID:YmIAnePH
>124の続き

「なあ…夕那」
「はい? どうしましたか? 敏則さん」
大晦日、テレビ番組を見て年越しそばを食べながら、俺は夕那に話しかけた。
「あの……さ。そろそろ新年だろ? だから…初詣にでも行かないか? と思ってさ。
いつか言っていたじゃないか。お守りを買った神社がある、って」
「そうですね、そうしましょう! そうと決まれば急いで支度しないと!」
俺の問い掛けに、夕那はぱっと顔を輝かせて、大急ぎでそばをすすりだした。

一方の俺は、例の占い師の言葉を受けてから、ずっと悩み続けていた。
いよいよ指定された日は明日。いわゆる元日まで迫っていた。
占い師が何者で、俺たちに対して何をしようというのかは、全然分からない。
そんな胡散臭そうなのを相手にして大丈夫なのか? という不安も無いわけでは無い。
最初から信じたりしなければそれでいい、そう考えたこともあった。
だが俺を見て、俺が幽霊である夕那と一緒に暮らしていることが分かったということは、
世に言うインチキ占い師とは違う、『何か』を持っているのだろう。…多分。

また俺自身、夕那とこのまま暮らしていてもいいのか? という疑問を抱いていたのも事実だった。
俺は夕那のことを愛している。もちろん、幽霊であるなんてことは関係ない。
それどころか、夕那に出会ってからというもの、人生が充実しているように感じられる。
夕那とは絶対に別れたくはない、不幸な目には遭わせたくはない。偽らざる俺の気持ちだった。
だが逆に、そんな俺のエゴが原因で、夕那は成仏できないのではないか、とも思い始めていたのだ。

「どうしたんですか、敏則さん? 夕那、支度できましたですよ?」
「あ、ああ悪い。それじゃあ…行くとしようか」
突然、夕那の顔が視界に飛び込み、現実の世界に戻ってくる。
気を取り直した俺は、首を振りながらゆっくりと立ち上がった。
21929 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:16 ID:YmIAnePH

「はあ〜っ、寒いですねえ。人もだ〜れもいないし」
「ああ、そうだな」
神社に着いて、夕那がひとこと。確かに人っ子一人、いやしなかった。
さすがに小さな町だから、誰も夜中には出歩かないのかもしれない。
それとも、年末のテレビ番組がそんなに面白いのかねえ?
俺は夕那に返事をしながら、なんとなくそんなことを考えていた。

ゴーン…… ゴーン……

「あっ、除夜の鐘です。………敏則さん。あけましておめでとうございます!」
「ん。夕那、あけましておめでとう、今年もよろし…む……んんっ……」
除夜の鐘が聞こえたと同時に、夕那がペコリと頭をさげて元気よく俺に挨拶をする。
俺も挨拶を交わそうとしたが、最後まで言うことが出来なかった。夕那が、そっとくちづけをしてきたからだ。
「んん……んっ、敏則さん。夕那、敏則さんのこと、大好きですからね!」
「ああ。俺も夕那が大好きだ。…愛してるよ」
くちびるを離し、夕那が笑顔を見せながら宣言する。
先刻までの葛藤はどこへやら、俺はその言葉に応えるように、夕那を強く抱きしめた。

「さて、おみくじを…って、さすがに誰もいないから、それは無理ですかあ。しっかたないですねえ」
「ま、静かでいいじゃない。それより…お参りしようよ」
ぱっと体を翻し、きょろきょろと辺りを見渡すが、当然ながらこの時間は誰もいない。
舌をペロリと出して残念そうにつぶやく夕那を見て、俺は軽く肩をすくめながら答えた。
22029 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:17 ID:YmIAnePH

「さって、お賽銭お賽銭…っと」
俺たち二人は寄り添いながら賽銭箱の前に立った。
「お、おい夕那。これから拝むんだから、手を離さないと」
と、賽銭を出そうと懐をゴソゴソしていて、俺の腰に手を回している夕那に言った。
「ええ〜っ? 気にすることは、ありませんですよお。ほら、こうすればいいでしょ?」
「へ?」
少し大袈裟に驚いた表情を見せた夕那は、空いている左手をぱっとかざす。
俺は夕那の仕草の意味が分からずに、ぽかんとした表情で思わず問い返した。
「も〜う、鈍いんですからあ。敏則さんの右手で合わせれば、柏手は打てますよ。ね?」
軽く頬をぷくっと膨らませたかと思うと、白い歯をニカッと見せて笑いながら言った。
「それとも……私といるの、イヤになりましたかあ?」
「い…いや、そんなハズはないだろう。ただ…神様のまん前でも、こうってのは………」
俺の顔をじっと見据えながら、夕那は俺に問い掛けてきた。
口調こそ明るかったが、腰に回していた手がビクンと硬直し、顔色は不安げな色に染まっている。
そんな夕那を安心させようと、肩を抱いていた手で軽く頭を撫でながら答えた。
「なあんだ、そんなこと!」
俺が答えると、夕那は顔色をぱっと明るくさせ、あっけらかんとした声で答えた。
22129 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:17 ID:YmIAnePH

「だって、この前のお守り買ったの、ここの神社ですよお。だったら、大丈夫じゃないですかあ」
一瞬、あっけにとられた顔で夕那を見ていると、にっこり微笑みながら言葉を続けてきた。
ああ、そうか。そういえばそうだよなあ……。
俺は夕那に貰い、胸にぶらさげていたお守りを、服の上から握り締めた。

チャリン、コロコロコロ…

「ん。わかったよ。それじゃ、お参りしようか」
「はい、わっかりました!」
夕那の言葉に納得した俺は、500円玉を賽銭箱に放り込み、右手を差し出した。
それを見た夕那は元気よく返事をし……

パン パンッ

二人で柏手を打ち鳴らし、そのまま礼をした。と、夕那が指を曲げ、俺の手をぎゅっと握り締めてきた。
「ゆ、夕那?」
「敏則さん……ずっと…ずっと一緒にいてくださいね…」
俺が突然のことに驚いていると、夕那は俺のほうに頭をもたれかかせながら、消え入りそうな声でつぶやく。
ああ、俺だってそうしたいさ。でも…な――俺は上手く返事が出来ず、代わりに夕那の手を強く握り返した。
22229 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:18 ID:YmIAnePH

「さあって、敏則さん。初詣の願い事って何でしたかあ? 夕那はですねえ…」
「ちょ、ちょっと夕那。願い事ってのは普通、口に出したら叶わないもの、なんだよ」
神社をあとにしながら、腕を組んでいた夕那が俺に向かって話しかける。
俺はそっと、夕那のくちびるに人差し指を添えながら忠告した。ま、それは何かの迷信なんだろうけど。
「わ、分かりました。それは一大事です。夕那、絶対に口にはしません」
「まあ、それがいいだろうね。ところで…ちょっと寄りたいところがあるんだけど…いい?」
夕那は俺の話を聞いて、少し慌てた様子を見せながら、「口にチャック」の仕草をした。
そんな夕那の立ち居振る舞いに、思わず笑みがこぼれる。
どうしても、夕那の天真爛漫な姿を見ていると、決意が薄れてしまう。
だが今夜こそは、はっきりさせなければならない。俺は覚悟を決め、夕那に問い掛けた。
「もちろんです! 夕那、敏則さんの行くところなら、どこでも着いていきますよ!」
はしゃぎ声をあげながら、頭を俺にもたれかかせる夕那。
そうさ……神様にも祈ったんだ。悪いことになんて、なるはずがないさ……。
22329 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:19 ID:YmIAnePH

「やってきましたか……」
街外れの祠に夕那とともに現れた俺を、数日前に出会った占い師が出迎える。
依然としてその表情はフードに覆われ、感情が見えない。
「と、敏則さん……ど、どういうこと…ですか?」
夕那が俺の袖を引っ張りながら、俺に向かって問い掛ける。その顔は疑問の色に染まっている。
それも無理は無い。何せ夕那には、ここに来た理由など一切話してはいなかったからだ。
「どういうことも何もない、ですよ。所詮、あなたは死者で彼は生者。一緒にいれるはずがないでしょう?」
「ちょ、ちょっと待てよ。だったら…だったら俺たちをどうする気、なんだよ?」
占い師はくちびるを歪ませ、悠然と語る。
初めて見せた感情らしきものに、寒気を感じながら、俺は占い師に向かって言った。
「別に、あなたをどうこうする気はありません。……用があるのは、彼女、です!」

ザクッ

占い師の言葉に、身の毛がよだった俺は次の瞬間、夕那を抱きかかえて飛び退った。
同時に何かが空を切り、俺の腕をえぐった。
「ぐ…く……」
「と…敏則さん! 敏則さんっ!!」
腕に鈍い痛みを感じ、その場所を手で押さえる。夕那の俺を気遣う絶叫が聞こえる。
「あ〜あ……。じっとしていれば、あなたが傷つくことは無かったのに……」
如何にも残念、という声が舌打ちとともに聞こえる。
声がした方向を見上げ――俺は声を失った。そこには、悠然とたたずむ占い師がいる。
さっきまでとは違い、フードを取り去ったその顔は、ぞっとするぐらいに美しい。
だが、それ以上に俺が驚愕した理由は、彼女が手にしていた大きな鎌を見て、だった。
その姿はまるで……。
22429 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:20 ID:YmIAnePH

「……まさか…まさか死神……なのか?」
「そうです。死者である、彼女を迎えに来たのですよ。未だに成仏できない幽霊を、ね」
俺のつぶやきとも言えるような声に、彼女――死神は答えた。
ちょ、ちょっと待てよ。あんたが力になれること……って…。
「言ったはずですよ。生者と死者は、所詮相容れぬものだ、と。
ああ、もちろんあなたには感謝してますよ。わざわざ彼女をここに連れてきてくれて」
「えっ!? と…敏則さん……そ、それって……それって…」
呆然としている俺に、死神が語りかけてくる。が、その声に反応したのは夕那だった。
「敏則さん……敏則さんは、夕那が…夕那が、邪魔になったのですか? そばにいちゃ、ダメなのですか?」
「違う! 違うよ夕那! 俺は、俺は夕那が邪魔だと思ったことはない! ……信じてくれ」
夕那は、震える声で俺に話しかけてきた。その目には大粒の涙が浮かんでいる。
俺は夕那の肩を抱き、彼女の目を見据えながら言った。
「ホント……ですか? では…あの人が言ってることは……?」
「俺を信じてくれ。彼女が…彼女が『力になる』とか言うから、ここに来ただけなんだ」
疑問の色に染まる夕那に、俺は必死に答える。と同時に、死神に対して怒りがこみあげてきた。
「なああんた。今さら夕那を成仏させて何になる、というんだ?
このまま、俺たちが一緒にいることに、どんな不都合があるっていうんだ?」
「…………」
夕那を抱きしめながら、死神に向き直るが、死神は薄笑みを浮かべたまま、返事をしようとしない。
22529 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:21 ID:YmIAnePH

「フン、返事が無いのなら話にならないな。俺たちはこのままでいい、……」
それじゃあな、と捨て台詞を吐こうとしたが、最後まで言うことが出来なかった。
突然、死神の目が怪しく光ったかと思うと、体の自由が利かなくなってしまったのだ。
辛うじて動く目で夕那を見ると、彼女もまた同じように身動きが出来ないようで、俺をじっと見つめていた。
「そこまでですね。大丈夫ですよ、お互いの今までの記憶は、ちゃんと消し去ってあげますから。
悲しいのはそれで終わり。出会ったこと自体、すべて『無かったこと』にして差し上げますよ」
薄笑みを浮かべ、鎌を大きく振りかぶりながら、死神はゆっくりと宣言した。
ふ、ふざけるな! 夕那と出会ったことまで忘れてしまうだと!?
――そう叫ぼうとしたが、それすらもできなかった。
そんな俺に出来ることと言えば、その手に抱きしめている夕那をじっと見つめながら、
彼女の温もりを感じ取ることだけだった――
226 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/08 01:23 ID:YmIAnePH
…で、続きます。

てっか本当に絹代の続き、書かなきゃな〜…。
すみませんです、前スレでリクとシチュ出してくれた方々。
もう少し待ってくださいです。
227名無しさん@ピンキー:04/01/08 01:23 ID:mpd9LBeN
はー!始めてリアルタイムで小説読めたよ!ありがとう!!
228名無しさん@ピンキー:04/01/08 18:01 ID:Z29VRdrc

229名無しさん@ピンキー:04/01/08 21:15 ID:ufXAgKsV
だーいピンチで続きが気になる
230名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:52 ID:P7Wl2XIx
さて、次の人外イベントは節分かな?
231ひでぼんの書:04/01/10 01:25 ID:cLNuEvcw
「では、この挑戦状を“がたのそあ”に届けてくだされ」
「委細承知」
 “ゔぉるばどす”さんが古風な果たし状を手渡したのは、
全身を黒光りするボンデージファッションで固めたムチムチな美女だった。
顔の上半分を黒いマスクで隠していても、その口元だけでどんな男も篭絡できそうなくらい妖艶だ。
ただ、背中から生えた漆黒の翼と先端が尖った尻尾が、彼女もまた人外の存在である事を示している。
「誰ですか? あの方は」
「“ないとごーんと”でござる。拙者の僚友たる“のーでんす”殿からお借りした奉仕種族でござるよ」
 翼を羽ばたかせて、夜空の中に消えて行く“ないとごーんと”さんを見上げながら、
“ゔぉるばどす”さんは不敵な笑みを浮かべていた――
232ひでぼんの書:04/01/10 01:27 ID:cLNuEvcw
で、決戦当日――
「前回のようにはいかぬぞ、“がたのそあ”よ!」
「ふん、何度やっても同じ結果だ」
 暗黒世界ン・カイの中で、2人の旧支配者さんが対峙していた。
「あのぉ……ここはボクの住処なのでぇ、そういうのは外でやって欲しいのですがぁ」
 控え目に提言する“つぁとぅぐあ”さんだけど、
小春日和みたいなおっとりとした声なので、まともに聞いているのは僕だけみたいだった。
 “ゔぉるばどす”さんVS“がたのそあ”さんの見届け人は、
“つぁとぅぐあ”さんに“いたくぁ”さん、“てぃんだろす”に“しょごす”さん、
そして僕といういつものメンバーの他に、
「前置きはいいから、早く始めてくださいな」
「…………」
 黒セーラー服の麗人“あとらっく=なちゃ”さんと、灰色のゴスロリ美少女“あぶほーす”さんもいる。
神々の戦いを見届ける理由は全くわからないけど、
実は単なる暇つぶしなのではというのは、矮小な人間の勝手な想像なのだろう。たぶん。
「あら、可愛いわねこの子。ねぇ、わたしにくださいな」
「わ、わん!」
 “てぃんだろす”をひょいと持ち上げる“あとらっく=なちゃ”さん。“てぃんだろす”はジタバタしている。
「…………」
 ぺしっと灰色の触手が“あとらっく=なちゃ”さんの後頭部を小突いた。
その触手が“あぶほーす”さんのスカートの中に引っ込んだのは、見なかった事にしよう。
「痛っ…ふぅ、わかりましたわ。残念ながら処女でも清童でもない事ですし、お返ししましょう」
 “あとらっく=なちゃ”さんがぱっと手を離すと、“てぃんだろす”は必死に僕の腕の中に飛び込んできた。
233ひでぼんの書:04/01/10 01:28 ID:cLNuEvcw
「こら、そこっ! ちゃんと見てるでござるよ!」
 びしっと僕達に長刀を向ける“ゔぉるばどす”さんだけど、
「余所見とは余裕だな」
 目にも止まらぬスピードで、“がたのそあ”さんが彼女の懐に飛び込んできた。両腕の拘束具が外れて、
「えい、ボインタッチ」
 むにゅむにゅと“ゔぉるばどす”さんの巨乳を正面から揉み解した。
 しかし――
「んんん――!?」
 いきなり“ゔぉるばどす”さんは“がたのそあ”さんを抱き締めて、
ギャグの上から熱烈なキスをかましてくれたんだ。
 ああ、ホントに特訓の成果が出てる……納得いかないけど。
 突然の事に硬直している“がたのそあ”さんの顔から、素早くアイマスクとギャグが剥ぎ取られた。
 僕は目を見張った。
 あの不遜で猛々しい態度や口調とは裏腹に――ある意味予想通りだったけど――
どちらかといえば気弱そうな、可憐な美少女の顔があったんだ。
「まだまだぁ!!」
 ル○ンの五○門を連想させる動作で、“ゔぉるばどす”さんの長刀がきらめいた――
――と思ったら、“がたのそあ”さんの拘束着は全て細切れに分断されて、
白く輝くような美しい少女の裸身を生み出した。夕陽のように紅いツインテールがよく似合っている。
「きゃああ!!」
 顔中を真っ赤にして薄い胸と股間を隠そうとする彼女を、
しかし“ゔぉるばどす”さんがしっかり押さえ付けた。
 勝負ありだ。
「ふっふっふ、あの時の屈辱は晴らさせてもらうでござるよ!!」
「やぁあああ!!」
234ひでぼんの書:04/01/10 01:30 ID:cLNuEvcw
「やぁあああ!!」
 “がたのそあ”さんは悲鳴を上げていた。
 全身を覆っていた拘束具は剥ぎ取られて、白く幼い妖精のような裸身を晒している。
ロリコンの気は無い僕でも、思わず手を這わせたくなるくらい綺麗な身体だ。
赤いツインテールの片方は解かれて、白い肌に貼り付いていた。
 でも、今の彼女は両手をロープで縛られたまま吊り下げられたうえに、
空中に浮かせたあの長い刀の棟に三角木馬の要領で乗せられて、
「お〜っほっほっほ! でござるよ!!」
 高笑いするボンデージ姿の“ゔぉるばどす”さんに、激しく鞭打たれているんだ。
 動物の調教用に使われるらしい1本鞭が翻る度に、染み1つない柔肌に赤い蚯蚓腫れが走って、
「きゃああああ!!」
 悲鳴を上げながら“がたのそあ”さんは身悶えする。
うっすらと血が滲んだ蚯蚓腫れが身体中を覆って、まるで赤いベールを羽織っているみたいだ。
「ううぅ……はぁ!」
 苦痛のあまりに身体を動かす彼女だけど、
その度に産毛も生えていない股間のスジが刀の棟に食い込んで、新たな苦痛が彼女を襲う。
 本来なら見ていられないくらい無惨な光景なのだろうけど、僕は彼女達に目を離せなかった。
責める方も責められる方もあまりに美し過ぎて、
そのサディスティックな残酷美は、至上の芸術のように僕の心を捕らえて離さないんだ。
「おぬしの所為で拙者がどんな目にあったのか……
……まぁ、あれはあれで今ではけっこう好きでござるが……その身に味わせてくれようぞ!!」
 ほとんど紐に近い露出度の黒いボンデージ姿で鞭を振るう“ゔぉるばどす”さんは、
正直ちょっと……いや、かなり怖い。
235ひでぼんの書:04/01/10 01:32 ID:cLNuEvcw
 今更という気もするけど、ちょっと子供に見せるには問題がありそうなので、
“てぃんだろす”は“しょごす”さんに頼んで僕の部屋に連れ戻している。
人外の存在に子供の区別があるのかどうかは我ながら疑問だけど、一応ね。
 ちなみに“あとらっく=なちゃ”さんは、
「これで終わりですの? 興ざめね」
 と、“あぶほーす”さんを連れて、つまらなそうに闇の奥に消えてしまった。
「あのぉ……ですからぁ、ボクの住処でそういう事はぁ」
 そして、“つぁとぅぐあ”さんは相変わらず止めさせようとしているみたいだけど、
例によってあの口調では説得力は無い。
 僕は側で平然とお茶を啜っている“いたくぁ”さんに話しかけた。
「しかし、あれではどっちが正義の味方かわかりませんね」
「……“ゔぉるばどす”が正義で……“がたのそあ”が悪?……なぜそう思う?……」
「え、でも、ほら、“ゔぉるばどす”さんは地球を守る戦士で、“がたのそあ”さんはみんな石にしちゃうって……」
 しどろもどろな僕を尻目に、“いたくぁ”さんは無表情のままお茶を飲み干した。
「……それは……人間にとって……益となる存在を……善と決めているだけ……」
「はぁ……」
「……そもそも……善や悪という概念は……人間が決めたもの……
……我々が……それに従う理由は……無い……」
「…………」
 確かに彼女の言う通りだ。
“つぁとぅぐあ”さんを始め、みんなやたらと人間臭い方々だったから忘れかけていたけど、
彼女達は『邪神』――ちっぽけな惑星に張り付いて生きる人類という種族など、
彼女等に比べればその辺を浮かんでいるバクテリアと大して変わらないという超高位存在なんだ。
善悪を超越した存在なんだ。どうも僕は最近その事を忘れて調子に乗っていたみたいだ。
反省反省……
236ひでぼんの書:04/01/10 01:34 ID:cLNuEvcw
 つまり、こうした一連の行為も、僕のような人間には想像もつかない意味があるわけで……
「ふふふふふ、鞭の味はどうでござるか?」
 サディスティックな笑みを浮かべながら、“ゔぉるばどす”さんは、
“がたのそあ”さんのほとんど膨らんでいない胸を斜めに走る傷跡に指を這わせた。
「はぁうっ!!」
 その瞬間、“がたのそあ”さんの小さな身体が痛々しく跳ね上がる。
傷の筋にそって爪先が油汗の浮かんだ左鎖骨の上を進み、
薄い乳房に僅かに沈みながら渡り、やがてほとんど色素の無い乳頭の上で止まって、
「あああっ!!」
 傷跡ごと乳首をぐりぐりと押し込んだ。
 ぷしゃあ……
 その時、刀の峰に食い込んでいた“がたのそあ”さんの秘所から、
黄色い液体が湯気を立てながら溢れ出た。
彼女の足元に小さな水溜りが溜まって、独特の香気が僕の鼻腔をくすぐった。
「ですからぁ……」
 “つぁとぅぐあ”さんがおっとりと悲しそうな声を漏らす。
「おやおや、赤子みたいでござるな? 恥ずかしい……」
 両方の乳首をコリコリ弄くりながら、“ゔぉるばどす"さんが耳元で囁くと、
“がたのそあ”さんは涙を流して震える顔を真っ赤に染めた。
「もぅ……やめてぇ」
「それなら、綺麗に拭いてあげるでござるよ」
 “ゔぉるばどす”さんは“がたのそあ”さんの細い腰を掴むと、一気に刀の棟に体重をかけたんだ。
237ひでぼんの書:04/01/10 01:35 ID:cLNuEvcw
「きゃぁあああああ!!!」
 痛々しく棟にスジのような性器が食い込み、皮も剥けていない小さなクリトリスが容赦無く潰れた。
真っ赤に腫れた刀身を咥える淫肉がひくひく震えている。
「まだまだでござるよ!」
 そのまま“ゔぉるばどす”さんは、彼女の腰を前後に往復させた。
「痛っ! やぁあん! ダメ、だめぇ!!」
 まるで刀を秘所で磨くみたいに前後する“がたのそあ”さんの割れ目。
でもオシッコと愛液でニュルニュルになった刀身を淫肉で擦っても、逆にどんどんビショビショになってしまう。
「はぁん! あひぃ! も、もぅ……あはぁ! きゃふぅ!」
 しばらくして、“がたのそあ”さんの声に変化が訪れた。
痛々しい悲鳴を上げるだけだったのが、明らかに快楽の嬌声が混じり始めている。そして――
「はぁああ……だ、駄目ぇ! イクっ!! イっちゃうぅぅ!!」
 手首から血が流れるくらい強くロープを引き、身体を反らしながらビクビクっと痙攣して、
 ぷしゃああああ……
 また激しくオシッコを漏らしながら、絶頂を迎えてしまった――
「あはぁあああ……あはぁ」
 股間から流れる黄色い液体が刀身を伝って地面にこぼれ落ちる。
失禁しながら口を半開きにして恍惚の表情を浮かべる“がたのそあ”さんには、
あの威厳に満ちた迫力は皆無だけど、それ以上に魂を震わせるような淫靡さを醸し出していた。
自分の理性がどんどん消えていくのがわかる。
そう、あの人外との交わりの際に湧き出る情欲が再び鎌首を上げた。
238ひでぼんの書:04/01/10 01:38 ID:cLNuEvcw
 ぱあん!
「きゃぁん!!」
 突然、乾いた打撃音が闇の世界に響いた。
「どうやらお漏らしの気があるようでござるな?」
 ツインテールの片方をぐいと引っ張って顔を覗き込みながら、
サディスティックな表情を浮かべる“ゔぉるばどす”さんのもう片方の手は、
赤い手形の浮かんだ“がたのそあ”さんのお尻を撫で回していた。
「そんな締まりの無い子には、お仕置きでござる!!」
 “ゔぉるばどす”さんの手が風を切って翻る。
 ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん!……
 大の男でも泣き叫びそうな情け容赦無いスパンキングが、連続で“がたのそあ”さんのお尻を襲った。
叩き付けられる掌の直接的な痛みもさる事ながら、
その衝撃で刀がますます割れ目に食い込んでいくのがたまらないようだ。
「いやぁ! 痛い! はぁう! 痛いよぉ! あふぁ! やぁん!」
「まだまだまだまだぁ!!」
 1時間後――
「…は……あ…ぁ……かはっ……」
「はぁはぁ……一汗かいたでござるな」
 涙とよだれと愛液とオシッコを垂れ流しながら、
ぴくぴく痙攣する“がたのそあ”さんの小さくて可愛かったお尻は、
これ以上無いくらい真っ赤に染められている。大人のそれより大きく腫れ上がったお尻は、
針を刺せば破裂しそうなくらいぷりぷりだ。
「おぬしも喉が乾いたでござろう? 今、飲ませてやろうぞ」
 "彼女のぐったりと項垂れる顔を持ち上げた“ゔぉるばどす”さんは、自分の股間の前にそれを導いた。
顎を無理矢理開けさせて、小さな鼻を摘み、自分の下着を横にずらして――
 ちょろろろろろろ……
「んんんー!?」
「ほらほら、こぼしたらまたお尻ペンペンでござるよ」
 なんと、“ゔぉるばどす”さんは“がたのそあ”さんの口を秘所に押しつけて、直接咥内に放尿したんだ。
239ひでぼんの書:04/01/10 01:39 ID:cLNuEvcw
 涙を流して抵抗しようとする彼女だけど、またスパンキングされるという脅しが効いたのか、
嗚咽しながら“がたのそあ”さんは最後の1滴までオシッコを飲み干した。
 満足気な表情で“ゔぉるばどす”さんは“がたのそあ”さんの顔を股間から離したけど、
対称的に“がたのそあ”さんはもう声も出せないようだ。
「ふっふっふっふっふ、そろそろお仕置きもクライマックスでござるよ」
 “ゔぉるばどす”さんはぐったりとして動かない“がたのそあ”さんの拘束を解いて、
ごろりと地面に寝かせた。そのまま僕に向けて彼女の両足をかき開いて見せる。
「さぁ、ひでぼん殿……このまま犯してくだされ」
 とんでもない提案をしてくれるなぁ……予想できた展開だけど。
「いや、でも、さすがにそれは……」
「ふふふ、そうは言っても、ひでぼん殿のアレは我慢できないようでござるよ?」
 確かに、僕の股間はあの刺激的な光景に爆発しかけている。
「さぁ、遠慮なさらずに……こちらはもう準備完了ですぞ?」
 大股開きとなった“がたのそあ”さんの秘所は真っ赤に熟れて、愛液とオシッコでドロドロに溶けそうだ。
その幼い身体にミスマッチな『女』の香りに、僕に残された理性の最後の一片は消滅した。
 僕は引き千切るように服を脱ぎ捨てて、獣のように飛びかかった。
 “がたのそあ”さんが怯える子犬みたいな目を向けて、
“ゔぉるばどす”さんが復讐の完了を確信した笑いを唇に貼りつけている。
そんな事を気にする余裕も無く、僕は彼女を抱きかかえた。
240ひでぼんの書:04/01/10 01:41 ID:cLNuEvcw
「え?」
「じゃあ、遠慮無く」
 そう、きょとんとする“ゔぉるばどす”さんを。
 股間を隠すヒモにも満たない面積の下着をちょっとずらして、
「え、あ、ちょっと違――」
「いただきます」
 一気に根元まで僕は“ゔぉるばどす”さんのアソコに怒張を挿入した。
「あ……」
 処女膜を突き割る独特の感触と破瓜の血がペニスを伝う感触があった――次の瞬間、
「あぁああああああああ!!!」
 “ゔぉるばどす”さんの絶叫が、暗黒世界に盛大に轟いた。
「いやぁ!! 痛い! いたぁい!! あはぅぅ!!」
 くぅ……さすがに濡れてもいない処女の締まりは凄い。正直僕も快感より痛みが強いくらいだ。
でもガマンして彼女を駅弁の体位に抱き上げながら、ガンガン腰を叩きつける。
「あはぁ! ば、バカぁ!! せ、せっしゃじゃなくて……くうっ! あの子を犯せとぉ!!」
「いやぁ、僕はグラマーな方が好みなので」
 さっきまでの余裕はどこへやら、泣き叫びながら僕の背中に爪を立てる彼女を尻目に、
僕は素早く“つぁとぅぐあ”さんにアイコンタクトを送った。
「はぁい」
 失礼な言い方だけど、普段の彼女では想像もできないくらい素早いのんびりとした動作で、
“つぁとぅぐあ”さんはぐったりとしている“がたのそあ”さんの身柄を確保した。
 そう、僕は本当に勘違いをしたわけじゃなくて、
さすがにちょっと“がたのそあ”さんが可哀想になってきたので、彼女を救出する為にした事なんだ。
「痛ぁ…くふぅ! 酷いでぇ…あうん! ござるぅ!!」
 唐突に処女を奪われた“ゔぉるばどす”さんは、
もっと悲惨な気もするけど……あまり気にしない事にしよう。
この作戦考えたのは、我関せずとばかりにお茶を飲んでる“いたくぁ”さんなんだし。
241ひでぼんの書:04/01/10 01:43 ID:cLNuEvcw
「あぁ……こんなに傷だらけになってしまってぇ、痛かったでしょぉ」
 愛しいわが子のように“がたのそあ”さんを抱きかかえる“つぁとぅぐあ”さん。
でも、その瞳は普段のおっとりのんびりした輝きは宿っていなかった。
あまりに妖艶過ぎる、魔王のように美しい眼差し――
「――っ!!」
 ビクっと“がたのそあ”さんの身体が震えた。
 “つぁとぅぐあ”さんがあの熱く濡れた長い舌で、首筋に走る蚯蚓腫れを『べろぉ〜〜〜ん』と舐めたんだ。
「うふふぅ……血の味が美味しいですねぇ」
 首筋から鎖骨を通って、平たい胸まで舌を這わせる“つぁとぅぐあ”さんだけど、
その時、僕は奇妙な事に気づいた。
まるで舌が傷跡を舐め取ったように、“がたのそあ”さんの鞭の跡が消えて行く。
「あぁあぁ……ひゃうん! いい……気持ちいい…よぉ!」
 どうやら、あの“つぁとぅぐあ”さんの治療は物凄い快感も与えるらしい。
“がたのそあ”さんは全身をわななかせながら甘い声を絞り出している。
実際、強烈だからなぁ、“つぁとぅぐあ”さんの口撃は。
今の“がたのそあ”さんは、全身に媚薬を塗られている心地だろう。
「くはっ! あふぅ! もう……やぁん!!」
 そして、僕に抱かれながら腰を振っている“ゔぉるばどす”さんも、だいぶ具合がよくなってきた。
気持ち良いけど、きつ過ぎて痛かった膣内も、愛液があふれて柔らかくこなれてきている。
“ゔぉるばどす”さんの嬌声も、苦痛より快感が占める割合が多くなった。
「はぁうん!!」
 目の前でたぷたぷ揺れる見事なロケットオッパイをたっぷり口に含んで、
舌先で勃起した乳首を転がすと、あそこを締め付けて面白いくらい反応してくれる。
242ひでぼんの書:04/01/10 01:44 ID:cLNuEvcw
「ひゃああああ……あふぅ! そ、そんな所……あぁ!!」
 “がたのそあ”さんの喘ぎ声も絶好調だ。彼女に刻まれた鞭の跡は全身を彩っている。
つまり、“つぁとぅぐあ”さんの快楽の舌は全身を余す所無く嘗め回すという事だ。
乳頭を含み、おへそをほじくり、脇腹を這い、背中を伝い、太ももを舐め、足の指をしゃぶる――
あらゆる場所を舌で蹂躙される“がたのそあ”さんは、
快楽のあまり泣き叫びながら、幼女のようなか細い肢体を跳ね上げた。
「あはぁあ!! やふぁあ!!」
 特に、真っ赤に腫れたお尻の肉たぶに口付けして、ちゅうちゅう吸い出すように愛撫すると、
見ていて心配になるくらい悶えて、固い地面にがりがり爪を立てていた。
真紅のツインテールはもう両方解かれて、溶岩のように岩肌を這っている。
 やがて、お尻のスパンキング跡もすっかり回復した後、
「まぁ、ここもこんなに腫れてしまってぇ……」
 “つぁとぅぐあ”さんは“がたのそあ”さんの秘所に妖しく微笑む顔を近付けた。
“がたのそあ”さんの性器はスジのような割れ目もぱっくり開いて、赤く充血した淫肉も愛液まみれだ。
そして、“つぁとぅぐあ”さんはあの魔性の舌で“がたのそあ”さんの秘所を蹂躙した。
「ひゃうっ!!」
 舌先がクリトリスを突つき、小陰口を伝い、尿道口と膣口をくすぐって、アヌスをねぶる――
次は逆のルートを通り、クリトリスに到着したらまた反転する……何度も何度も舌が秘所を嬲り、往復する。
243ひでぼんの書:04/01/10 01:45 ID:cLNuEvcw
「きゃうっ! あふぅ! だめぇ! また出ちゃうぅ!!」
「やあぁ! だめぇ…来るっ! 来ちゃう! イっちゃうぅぅ!!」
 “がたのそあ”さんと同じく、“ゔぉるばどす”さんも限界が近いようだ。
今は彼女から僕の身体にしがみつき、腰を動かしながら乳房を押し付け、僕の肩に歯を立てている。
 そして――
「イクぅううううううう!!!」
 ビクビクっと痙攣しながら、“ゔぉるばどす”さんが絶頂を迎えると一緒に、
僕も彼女の中に精を放っていた。
 ほぼ同時に、
「あぁああああああああ!!!」
 ぷしゃぁああああ……
 “がたのそあ”さんはイクと同時に黄金色の聖水を噴出して、“つぁとぅぐあ”さんの顔を濡らす。
「あらあらぁ……ふふふ、んんっ……」
 しかし、“つぁとぅぐあ”さんは妖艶に笑いながら女王の風格を保ち、
躊躇い無く“がたのそあ”さんの尿道口に濡れた唇を当て、最後の1滴まですすり飲んだ――
 ……さすが“つぁとぅぐあ”さん、どんなプレイでもOKなんですね……
 ぐったりとした“ゔぉるばどす”の中からずるりとペニスを抜きながら、
僕はそんな事を考えていた……
244ひでぼんの書:04/01/10 01:46 ID:cLNuEvcw
 十数分後――
「ふっふっふ! どうだ! 拙者の勝ちでござるよ!!」
 まいったかとばかりに胸を張って――もう、普段の袴姿に戻っている――
“ゔぉるばどす”さんは満足そうに笑った。
「色々突っ込みたい所はあるが、仕方ない。貴様の勝ちだ」
 こちらも誇り高い態度を保ったまま、“がたのそあ”さんは拘束着を纏っている。
 もう、2人の間に敵対心は無いようだ。
 正直、あの方法では絶対無理だと思っていたけど……上手くいっちゃったよ、オイ。
 あああ、やっぱり僕のようなちっぽけな人間には、神々の法則は理解できないのかな。
「めでたしめでたしですねぇ……くー」
 “つぁとぅぐあ”さんは眠そうに目をこすりながら微笑んで、
次の瞬間には本当に髪の毛に包まって横になってしまった。
 はぁ……とにかく、無事に終わってよかった。
「……終わりじゃない……これは始まり……」
 その時、今まで僕達を無表情に眺めながらお茶を飲んでいただけだった“いたくぁ”さんが、
音も無く僕の隣に腰を下ろした。その真紅の瞳は真っ直ぐ“がたのそあ”さんを見つめている。
「……せんせーに質問……まだ星辰も巡っていないのに……
……あなたが復活したのは……ホワイ?……」
「それは拙者も疑問であった。教えてくれぬか?」
 “がたのそあ”さんはアイマスクの向こうで、何か考えているように見えた。
「我にもわからん。しかし、我等のような旧支配者をこうして復活させるのは、『あの御方』しかおるまい」
 『あの御方』――その単語を耳にした瞬間、なぜか僕はぞっとした。理由はわからない。
「我等……と言いましたねぇ」
 いつのまにか、“つぁとぅぐあ”さんも身体を起こしている。眠そうだけど。
245ひでぼんの書:04/01/10 01:48 ID:cLNuEvcw
「具体的に誰とはわからぬが、我以外にも活動を開始した旧支配者がいるのは間違い無い。
あるいは『外なる神々』もな」
「……びっくり……」
 一瞬だけど、沈黙が暗黒の世界を支配した。
 よくわからないけど、なにか途方も無く恐ろしい事態が起こっているような予感がする。
「人間よ」
 と、いきなり“がたのそあ”さんが僕にアイマスク越しの視線を向けた。
「は、はい」
「お前と直接的に関係があるとは限らんが、
お前のように『旧支配者と直接的に交流している人間』が存在している事を確認しておる」
「……え?」
「その人間が何者かはわからぬ。興味も無いしな。
しかし、人間どもと交流している旧支配者は判明しておる」
「むむむ、それは誰でござるか? 場合によっては拙者が動く事態やも知れぬ」
 “ゔぉるばどす”さんが少し緊張した顔付きで刀を構えた。
「“くとぅるふ”、“はすたー”、“くとぅぐあ”の三神だ。
だが、おそらく彼奴等以外にも人間と交流している旧支配者はいるだろう」
 ええと……つまり、僕みたいに“つぁとぅぐあ”さんとエロエロ――じゃない、
“つぁとぅぐあ”さんみたいな神様と一緒にいる人間がいるって事か。
でも、そう言われても、僕はどうすればいいのだろう。
「お前とその人間達との接触は、我々にも多大な影響を与えるやもしれぬ。
本来なら有り得ない事だが、『あの御方』が絡むのなら話は別だ。注意しろ」
246ひでぼんの書:04/01/10 01:48 ID:cLNuEvcw
 それきり、“がたのそあ”さんは踵を返して、闇の中に歩み去ろうとしていく。
「こら、どこに消えるでござるか?」
「我も疲れた。星辰が巡るまで、またヤディス=ゴーで眠るとしよう」
「ちょっと待つでござる。確認するまで拙者もついて行こうぞ」
「信用が無いな」
 “ゔぉるばどす”さんは“つぁとぅぐあ”さんと“いたくぁ”さんに深々と御辞儀すると、
「世話になったでござる。近いうち、また挨拶に行くでござるよ」
「そうですかぁ、お待ちしてますねぇ〜」
「……ばいちゃ……」
 片手を振りながら、“がたのそあ”さんを追って闇の中に消えて行ってしまった。
 やっぱり僕は無視ですか。そうですか。
 それにしても……どうやら、事態は混迷の度合を増してきているようだ。
 これから一体どうなるのか、神様にもわからない事が僕にわかる筈がない。
 でも……
「それはそれは大変ですねぇ」
 くてーと地面に横になって、ジタバタ暴れる“いたくぁ”さんを押さえつけてお尻を甘噛みしながら、
のほほんと微笑む“つぁとぅぐあ”さんを見ていると、何とかなるような気がしてくる。
 まぁ、何とかなるだろう。
「……それはいいから……助けて……」
247ひでぼんの書:04/01/10 01:49 ID:cLNuEvcw
 そして、同時刻――
「“がたのそあ”が、また眠りについたみたいだよ」
 何処とも知れぬ広大な廃墟の中に、その壁はあった。
「それはおかしいね。もう少し暴れる筈じゃなかったのかな」
 あちこちに穴が開き、ボロボロに崩れかけた煉瓦の壁――
「面白い事が起こっているみたいだね」
 その壁の向こうに、その人影があった。
「じゃあ、今度は私達が動いてみようか」
 奇妙な事に、その人影は1人しかいないように見える。
「それは面白そうだね」
 しかし、明らかに複数人が会話しているように、その声は廃墟に響いていた。
「次は私達の出番だよ……この“いごーろなく”のね」

 続く
248名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:53 ID:4yOVyzcs
>黒セーラー服の麗人“あとらっく=なちゃ”
姉様じゃ姉様じゃ
249名無しさん@ピンキー:04/01/10 06:13 ID:bjgesaRZ
きたきたきたきたー!!! 最高っ!!!
250名無しさん@ピンキー:04/01/10 09:27 ID:BqKG+p+K
おっとりと抗議する”つぁとぅぐぁ”さん萌え〜
251名無しさん@ピンキー:04/01/10 13:44 ID:ucf/XNYr
あいかわらずのゴッジョブ、お疲れ様でした。
ところで、人間と接触している三神が「くとぅるふ」「はすたー」「くとぅぐあ」って…まさかまさかまさか、某所の魔法少女と関連が…?
252名無しさん@ピンキー:04/01/10 14:52 ID:go63Ttrb
>>251
ただ単に「クトゥルーの呼び声」「ハスターの帰還」「闇に棲みつくもの」あたりで人間に接触したことを元にしてるだけじゃ?
いや、本当に魔法少女ネタとのカラミだったらすごすぎるけど。
253名無しさん@ピンキー:04/01/10 18:17 ID:4I5zq63W
また、ケイオシアム版のあるシナリオに出現する、
女性に憑依したイゴーロナクの姿も正式に採用されています。
その股間には「あり得ないほど鋭い歯の並んだ、
よだれを垂らしている巨大な第三の口」が形成されているのです。
この姿のイゴーロナクを見て失う正気度は2/1D20+1ポイントです。
ちなみにそのシナリオでは、この姿のイゴーロナクを目撃した
男性キャラクターが狂気に陥った場合、
女性恐怖症(ジネフォビア)にかかる可能性があるとされています。

うわぁぁあぁぁぁ(AA略
254名無しさん@ピンキー:04/01/10 19:34 ID:RVlt/5DD
>252
と言う事はもしやこの物語は1920年代…
いや、神さまにとっちゃ100年やそこらたいした時間じゃないか。
255イゴーロナク:04/01/10 20:52 ID:gX33D9uQ
>>253
そう、ひでぼん君は去勢の危機かもしれんというわけじゃよー(笑)
ま、すべては文師の筆先にまかされております故に俎上の鯉。
256ひでぼんの書 作者:04/01/10 23:14 ID:cLNuEvcw
>>252
このあっぱらぱーな話に、原典との関連はありません。あると言ったら刺されます(笑

>>251
一応、某所の魔法少女をほんのちょっと意識はしてますが、
私が勝手に設定を決めるわけにもいかないので(あたりまえだ)、
どうにも解釈できる設定にしてあります。つまり、深く考えていません(笑
まぁ、邪神の力を手に入れた能力者同士の超常バトル話(うわー、すごくありがち)
にもできますが、ツァトゥグア神の力を手に入れても全然強くなったと想像できないのはなぜでしょう?

>>254
時代設定は現代か少しだけ近未来と考えています。
退魔師みたいな人や組織は存在するみたいですが、人間が邪神やその眷属に勝つのは
マルチが真ゲッターに勝つより困難な事なので、結果は思わしく無いようです。
中には、ひでぼんみたいに邪神と接触している者もいるようですが……

基本的に、主人公が邪神の面々とHするだけのお気楽な話なので、あまり深く考えずに読んで下さい。

ちなみに、登場して欲しい新たな犠牲者(神)や、再登場(Hシーン含む)してほしいキャラ、
Hシーンのシチュエーション等は随時リクエスト募集しています。ネタが無いのです。タスケテー
257リク:04/01/10 23:28 ID:uON5CJGc
てぃg
258名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:12 ID:X+Sa1GRK
>>253
> その股間には「あり得ないほど鋭い歯の並んだ、
> よだれを垂らしている巨大な第三の口」が形成されているのです。

鋭い歯はいらんけど、舌は欲しいなぁ・・・。
入れながら先っちょペロペロとかしてくれたらもう(*゚∀゚)=3
259(シ´▽`)シ ◆TS8yhAeDPk :04/01/11 01:53 ID:qZFJFobU
>>256
いやもうあの設定も好きに使っちゃってくださいというかむしろ新しい設定も決めちゃってくださいというか…
僕もそのうちちゃんと溜め込んでる魔法少女設定を吐き出しますけどね。辻褄合わせは後でも良いのでいろいろ追加していってもらえると嬉しいです。
描ききれるか怪しいけど('A`)

新作も期待してますヨー。
260名無しさん@ピンキー:04/01/11 02:05 ID:DLqGLpyv
◆W/KpcIbe5Y氏
大ピンチキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
ここからどう展開していくかがものすごく気になります。
悲しみで締めるか萌えで続けるか燃えで続けるか、それとも……
献身的なまでに純情な夕那たんに萌えつつ、続きを期待しております。

ひでぽん氏
処女が散っタ━━━(゚∀゚)━━━!!
放尿とは、これまた俺好みなシチュでございますなあ……
クトゥルフはまったく分からないのですが、ひでぽん氏のSSはとっても楽しみです。エロいし。
さらなる萌えキャラの登場を期待しております。
261名無しさん@ピンキー:04/01/11 02:17 ID:R4IX04Oq
銀の鍵手に入れて、最終的にはあざりんとエッチしてほしい。
いや、無茶なのはわかってるんだけれども。
262名無しさん@ピンキー:04/01/11 11:55 ID:yW89lBqi
だーく・やんぐとしゅぶ・にぐらす様の親娘丼を…って、
これだとひでぼんが子持ちになってしまいますね。しかも妊婦プレイか。
263名無しさん@ピンキー:04/01/11 12:07 ID:INb51TAA
うっかりカダスに逝っちゃって、縞瑪瑙の宮殿あるいは壮麗きわだかな夕映えの都で
大いなるものどもと饗宴にふけるひでぼん殿とかキボンしてみる。
264名無しさん@ピンキー:04/01/11 13:10 ID:i0OuFO26
まぁ、俺もクト好きだが
あんまディープな話題は程ほどにな
265名無しさん@ピンキー:04/01/11 15:01 ID:aiuiTNNK
某スレのおかげで「くとぅるふ」は幼女です(W
266名無しさん@ピンキー:04/01/12 13:38 ID:PzUr9PJQ
メリフィリアたんはエログロか?
26729 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/12 17:01 ID:JyESKmEM
>225の続き

「…………?」
いつまで経っても「その瞬間」は現れなかった。…いったい何が……?
依然として、体を動かすことは出来なかったが、目だけを死神のほうに向け――唖然としてしまった。
そこには死神のほかに、彼女の鎌を素手で抑えている、琵琶を抱えた女性がいたからだった。
「な…何者だ? 何ゆえに我の邪魔をする?」
「何者と言われても……通りすがりの弁天ですが」
死神は怒りを押し殺した声で、女性に語りかけた。一方の女性は悠然とした様子で答える。
………べ、弁天だって!? しかも通りすがりって……。
いや…確かに幽霊や死神がいるこの御時世、弁天様がいても不思議では無い。が、しかし…。
「べ…弁天殿が何故に我の邪魔をする。その娘は既にこの世の者ではないのだぞ」
「そうですか。……でも、お二人愛し合ってるようですし……」
弁天と聞いて、死神は鎌を引っ込めたかと思うと、夕那を指差しながら言った。
「愛し合っているとかどうとかは関係など無い。この世の者でないのをあの世に送るのが我の役目だ。
なに、心配なさることはない。こう見えても、これが初めての経験ではない。
今までにも何度もこういう出来事はあったから、二人の記憶を消すのには自信がある。
皆、相手のことなど綺麗に忘れ、それぞれの道を歩んでいる。……問題などはない。
さて、弁天殿。邪魔立てするとならば、たとえ弁天殿であろうと………」
あくまで悠然としている弁天様の態度が気に障ったのか、
声に静かな怒気がこもってきた死神は、鎌を弁天様の咽喉元につきたてた。
「ふうん。お役目、ですか……」
しかし、弁天様は死神の鎌にたじろぐことなく、目を閉じてふうーっと
長く息を吐いたかと思うと、ぽつりとひとことつぶやいた。
「そうだ、我の役目だ。分かっていただけた………か?」
弁天様の言葉に、死神は安堵の声を漏らす。だが、その声も途中で止まってしまった。
無理も無い。弁天様は再び鎌を手に取ったかと思うと、たやすく柄を折り曲げてしまったのだから。
「!?」
柄が折れ曲がったと同時に、体が動くようになった。
だが俺は、すぐにその場を立ち去ることができず、夕那を抱きしめたまま事の成り行きを見守ることにした。
26829 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/12 17:02 ID:JyESKmEM

「な、何をなさる! 御乱心あそばされたか!?」
「わたくしは至って平静です。どうかお気遣いなさらずに………。
それよりも…あなた、彼女をあの世へ送るのがお役目、と申しましたね。
ならば……あなたと私のお役目は、相反することになります。
今すぐに、ここから立ち去っていただきましょうか」
鎌を折り曲げられ、初めて動転した表情を見せる死神に、
弁天様は相変わらず悠然と、それでもきっぱりと意思を込めて言った。
「な…なな…! 何故だ! 乱心でないとすれば、何故に我の邪魔をする!?」
「言ったはずですよ…お役目だ、と………」
動揺したままの死神に、弁天様は答えながら足を一歩前に踏み出した。
「わたくしは毎年、最初に社まで参拝頂いた方の、願いを叶えることにしているのです。
今年の最初の参拝者は、そこの二人……。それをみすみす反故にするわけにも、参りませぬ。
……それに…私のお守りまでも、携えていただいているのですから、ね」
弁天様の言葉を聞いて、はっとなった俺は、夕那から貰ったお守りを懐から出してみた。
お守りを見てみると、確かに”恋愛成就”と書かれたその隅に、小さく弁天様の絵柄が描かれている。
でも…でも、確か弁天様って……?
「ど…どういうことだ! 芸術の神にして縁切りの神でもある、弁天殿が……!」
「そう…ですねえ。ここの宮司は少々変わり者、でしてね。
わたくしが焼きもちを焼けば妬くほど、男女の仲が深くなるのを見て、
『いっそ、恋愛成就の神様になってしまえ』とか言い出す始末なのですよ……」
俺と同じ疑問を持ったようで、死神は弁天様に向かって質問を投げかける。
弁天様は左手を右肘に添え、右手の人差し指を頬に当てたかと思うと、小首を傾げながら答えた。
26929 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/12 17:02 ID:JyESKmEM

「な…な…なな……と、途中でそんな簡単に……」
呆気にとられた表情で死神がつぶやく。それはそうかもしれない。
声が出せずに呆然としていたのは、俺たち二人も一緒だった。
「そうですねえ。この国は八百万の神がいますから、司るものも結構曖昧なものなのですよ。………それより」
「…な……な?」
弁天様はおっとりとした表情で、死神のつぶやきに答えたかと思うと、ころりと表情が変わった。
突然のことに、さしもの死神も戸惑っているようで、思わず後ずさっている。
「先程彼が質問したことに、あなたは答えていませんね。今さら彼女を成仏させて何になるのですか?
彼らが一緒にいることに、なんの不都合があるというのですか?」
「うぐ…そ……それ…は…………」
後ずさる死神を追いかけるように、弁天様は足を踏み出しながら問い掛ける。

「まあ、いいです。答えたくないのか、それとも答えられないのか。そこまで興味はございません。
ただ……わたくしの問いに答えがないのならば、わたくしのお役目を邪魔する理由もありませぬ、ね」
「あ……う…」
ふっと軽く息を吐き、腕組みをしたまま首を傾げる弁天様。
悠然とした様子はそのままだが、背中越しに見ている俺たちにさえ、彼女から威厳のようなものを感じる。
顔を見合わせている死神にとって、彼女の威圧感は圧倒的なものだったのだろう。
死神は、ただただ声にならない声を発しながら、後ずさるのみだった。
「二度とは言いませぬ。………退きなさい」
「…こ……後悔しますぞ。い…一時の判断で………」
さらに一歩前に足を踏み出す弁天様。とうとう死神は捨て台詞を吐き残し、姿を消してしまった。
27029 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/12 17:03 ID:JyESKmEM

「ふ〜う。さて、と……」
「あ…ああ……、そ…その…ええっと……」
首を何回か軽く振ったかと思うと、弁天様はゆっくりと振り返りながら、俺たちに向かってにっこり微笑む。
その笑みからは、さっきまでの威厳のようなものは失せ、
代わりに春の日差しのような、柔らかな温もりが伝わってくる。
俺は色々な感情がないまぜになり、言葉が言葉になっていなかった。
「ふふっ、驚きましたですか? わたくしみたいな者が恋愛成就の神様、なんて」
「い…あ……え…う……」
口元に手を添え、悪戯っぽく笑ってみせる弁天様。依然として、俺は言葉を発することが出来なかった。
「まあ、無理もありませんですかね。弁天と言えば普通、縁切りの神なのですから………あら?」
うふふっと笑いながら、俺たちの方に近づこうとする弁天様が、ある一点を見て突然眉を潜めだした。
俺が弁天様の視線の先、すなわち夕那のほうを見た次の瞬間………。
「夕那? 夕那っ!!」
俺は思わず夕那の両肩を掴みながら、叫び声をあげていた。
何も言わずに、ただ口をパクパク動かしている夕那。その目はうつろで、まるで遥か遠くを見ているようだ。
目の前で俺が叫んでいるにも関わらず、夕那の耳に届いている様子はまったくない。
「……ゆう……れ…い……わたし…。…せいじゃと…ししゃ…いっしょに……なれる…はず…ない……」
「お、おい! 夕那っ!?」
それどころか、ぼそぼそと夕那がつぶやきはじめた。しかも、ついさっきまで死神が口走っていたこと、を。
依然として、その目は焦点が定まってはいない。俺は必死になって夕那を抱きしめ続け……
「!?」
突然夕那の感触が消えた。だが…だが目の前に夕那はいるのに……!?
まさか…夕那? 俺は必死に夕那を抱きしめようとするが、その手は虚しく夕那の身体をすり抜けていた。
いつの間にか、目からは涙がこぼれ落ち、子どものように泣き叫んでいた。
すぐそばに弁天様がいたはずだが、恥ずかしいとかそういう感情はまったく無かった。
ただひたすらに、目の前の夕那を抱きしめたい、離れたくない――その感情がすべてを支配していた。
27129 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/12 17:04 ID:JyESKmEM

「とし…のりさん…いきて…いる……わたし…しんで…いる……いっしょに…な………」
ダメだ! その一言だけは言わないでくれ! 俺のそばからいなくならないでくれ! 夕那っ!!
泣き叫び続ける俺に対し、死刑宣告にも等しい夕那の言葉が聞こえてくる。
俺は声を限りに叫んだつもりだったが、ただの涙声しか出なかった。

「ダメですよ、そんなことを言ってしまっては」
そのとき、弁天様がそっと夕那のくちびるに人差し指を添えながら、にっこりと微笑む。
「べん……てん…さま…? わたし…わたし………。う、うわああああん!」
夕那は弁天様の声を聞いて我に返ったようで、そのまま目の前の弁天様の胸にうずくまって号泣しだした。
そんな夕那の背中を、弁天様は優しくぽんぽんと撫でていた。まるで母親が赤ん坊をなだめるように。


「わたし…私……ぐす…ひっく……敏則さんと……弁天様にも…迷惑かけた……こんな…」
「大丈夫ですよ。気にすることなど、ありません。夕那さんは敏則さんのことを、お好きなのでしょう?
だったら、それ以上の理由なんて必要無いですよ」
夕那はしばらく泣き続けていたが、少しずつ落ち着いてきたようで、ぽつりぽつりと口を開く。
弁天様は、夕那を優しく諭していた。
「でも…私……もう死……」
「まったく関係なんてありませんよ」
それでも自信無さ気につぶやく夕那に、弁天様はぴしゃりと言った。
「いいですか? 恋愛に大切なのは、お互いの心が通じ合っているかどうか、です。
生きているか死んでいるか、なんて肉体という器があるか無いかという、些細な問題に過ぎません」
胸にうずくまる夕那の頭を優しく撫でながら、弁天様は言葉を続ける。
まるで、その声は俺自身に向かっているようにも聞こえた。
27229 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/12 17:05 ID:JyESKmEM

「お〜い、沙羅ちゃ〜ん!」
「あら、佐門さん。……に、皆さんもお揃いでしたか。ん、もうこんな時間でしたか」
「もうこんな時間、じゃあないわい。あまりに遅いから迎えに来たのではないか、まったく。
年寄りを待たすものではないぞ、まったく……」
「布袋さん…すみませんです……」
突然、俺の後方から声がする。振り向くと、空中に浮かんだ光り輝く船に何人かが乗っていて、
こちらに向かって手を振っている。………あ、あれって…まさか……?
「……さてさて、わたくしはこれから出掛けねばなりませんが、
あとはどうすればよいか、あえてわたくしが言わなくても、分かりますよね?」
呆然としている俺と夕那に対し、弁天様が優しく声を掛けてくる。
「ええっと…その……」
「夕那さん、気にすることはありません。恋愛なんて自分本位なものなのですから。
どうしても悩んでしまった時は、思い切り相手を困らせるくらいで、丁度いいのですよ……んっ」
それでも口ごもる夕那を見て、軽く溜め息をついた弁天様は、夕那の頭を抱え込み、
耳元でそうささやいたかと思うと、そっと夕那の額にくちづけをした。
「あ、その…弁天様……あ、ありがとうございました!」
「ふふっ、わたくしは大した事はしてませんですよ。それではお二人とも、お元気で……」
夕那が深々と礼をすると、弁天様は優しい微笑みを浮かべたまま、琵琶を手にとって船に向かって歩き出した。
俺は何と声を掛けていいのか分からずに、ただ呆然としているだけだった。

「あ、そうそう」
船に乗り込もうとした弁天様は、何かを思い出したかのように、ゆっくりと振り返った。
「年が明けて、最初に御参りに来た方の願いを叶えるお話、忘れてくださいね。
あまり殺到されても困りますし、早く来られすぎても今年みたいに遅刻しちゃいますから」
ぺろりと舌を出しながら、両手を合わせてこちらに頼み込んでくる弁天様。…いや、神様に拝まれても……。
「その代わり、今年のお二人の願いは毎年、叶え続けさせて頂きますので。……それでは!」
俺たちが返事をする前に、弁天様は船に乗り込んだかと思うと手を振りながら言った。
同時に、まばゆい光が辺りを包み込み、そのまま俺は意識を失っていた――
273 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/12 17:07 ID:JyESKmEM
ひとまずこれで続きますです。

…完全にお正月とは言えない日付ですね、まったく。
274名無しさん@ピンキー:04/01/12 19:39 ID:4TLLoxzE
クロスオーバーきたーーーーー!
275名無しさん@ピンキー:04/01/13 01:35 ID:uQl7bN1C
マクノートンの『食屍姫メリフィリア』みたいなエロカワイイグールっ娘キボン・・・

と言ってみるテスト。
276名無しさん@ピンキー:04/01/13 03:07 ID:/j3v/u7F
次はあの死神たんがヒロインだろうか
277名無しさん@ピンキー:04/01/13 14:04 ID:0F4UbgC+
プロフェッショナルな死神たんが恋の病にハァハァ
278名無しさん@ピンキー:04/01/13 14:52 ID:AvPDstXb
>>277
ちなみにお相手は、
死神のライバル、長寿を司る寿老人w
279名無しさん@ピンキー:04/01/14 18:57 ID:DWXpBVNX
>>275
そういうのはひでぼん氏が書き終わってからすぐレスしろよw
280名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:47 ID:lWS6N9FF
教えて頂きたいのですが、「某所の魔法少女」とか
「くとぅるふ幼女の出てくる某スレ」とは何処でしょうか。
ダメならヒントだけでも。
281名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:22 ID:M/Jczm4w
ひいでぼんの書>ぐっじょぶ
282名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:34 ID:QBfym62x
>>280
虹板を探索しる。
283名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:44 ID:eLbSPUnR
ピンクBBS内だし、アドレス晒してもかまわないんじゃないかなー
無駄にレス増えても迷惑だろうし。

>280
[揃う星辰] クトゥルフ神話萌えスレ 3 [浮上する都]
ttp://pink.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1073883441/l50
284ひでぼんの書:04/01/15 04:22 ID:Gc8G66Mp
 その兆候は、確か数日前からあった。

「ああ、やっぱり風呂は1番湯に限るなぁ……って、あれ? 湯船にお湯が無い!?
栓が抜けてる? おかしいな、体を洗っている時は確かにあった筈なのに……」

「わん、わんわん!!」
「え? "てぃんだろす"の分の肉まんが無い?」
「くぅ〜ん」
「仕方ないなぁ、僕の分を半分あげるよ」
「わん!」

「あラ、大変でス!!」
「どうしたの? "しょごす"さん」
「にわか雨が振ってきたので洗濯物を取り込んだのですガ、
いつのまにかまた外に干してありまス!」
「あわわ、すぐ取り込まないと」

「……お茶が無い……」
「え、さっき煎れたでしょう?」
「……無いの……誰かに飲まれたっス……」
「またまたぁ、自分で飲んだのでしょ」
「……しくしく……」

「今日の供物も美味しいですねぇ……ありがとうございますぅ」
「いえいえ、じゃあ、僕も一口……ぶはっ!?」
「どうしたのですかぁ?」
「な、なぜおにぎりの中に苺ジャムが!?」
「苺ジャム美味しいですねぇ〜」
「…………」
285ひでぼんの書:04/01/15 04:24 ID:Gc8G66Mp
 そして、今日――
 朝方、徹夜で仕事を終えた僕は、冷たい水で顔を洗おうと洗面所に向ったのだけど、
「……ん?」
 渡り廊下の真ん中、床上30cm地点に、左右にぴんと張られたロープがあった。
 ロープの端は、片方は柱に縛られているけど、もう片方は――隣室のドアの隙間に消えている。
 僕は勢いよくドアを開けた。
「っ!?」
 ドアの影にしゃがんでロープを掴む人影が、ビクっと細身の体を震わせる。
 イタズラの犯人は、その所業に似つかわしくない姿格好の美少女だった。
いわゆるシスターが着るような深い藍色の修道服を身にまとい、
頭にはシスター頭巾(コルネットと言うらしい)をかぶっている。
きちんと切り揃えられた前髪が目元を隠しているけど、
その桜の花弁を張り付けたような唇を見るだけで、可憐な美貌が見て取れるようだ。
身長は"てぃんだろす"に並ぶくらい低いけど、胸とお尻はシスター服の中からもしっかり自己主張していた。
いわゆるトランジスタグラマーというやつかな。
 専門的な事はよくわからないけど、よく見れば服装の細部が普通のシスターとは違う(と思う)し、
本当に神様に仕える聖職者というわけではないだろうけど、外見は気弱そうな美少女シスターといった風貌だ。
「君がここ数日のイタズラの犯人だね? なぜそんな事をするんだい?」
 少し意識して強めの口調で話しかけると、
「え、あ、その、あの、えっと」
 言った僕が恐縮するくらい狼狽して、部屋の隅まで後退してしまった。
 はぁ……やっぱり彼女も『人外の存在』なのだろうか。
286ひでぼんの書:04/01/15 04:26 ID:Gc8G66Mp
 その時、彼女は自分の懐に手を入れて、何かごそごそ探り始めた。
「う、あう、うう」
「ん?」
 動揺しながら謎のシスターが取り出した物――それは、手袋の先端に動物の頭を付けたような、
よく腹話術師が使ういわゆる『マペット』と呼ばれる人形だ。まるでどこかのコメディアンみたいに、
右手に魚と蛙の合いの子みたいなマペット、左手には黒い子山羊のマペットを装着した謎のシスターは、
『ふふふ、よく私の仕業と見破れたものね』
『そうだね、さすが"がたのそあ"を篭絡しただけの事はあるね』
 自分の口は動かさずに、両手のマペットの口をぱくぱく動かして喋った。腹話術らしい。
「いや、篭絡はしてないけど……僕の名前は赤松 英。渾名はひでぼん。貴方の名前は?」
『ふふふ、私達を目の前にして臆しないとは、良い度胸じゃないか』
『それも名前を知るまでだよ。教えてあげる。私達の名前は――』
「……“いごーろなく”……」
 背後からの無感情な声が、マペットシスター――“いごーろなく”さんの台詞を中断させた。
 振り向くと、“てぃんだろす”と“しょごす”さんを引き連れた、“いたくぁ”さんの勇姿があった。
『お前は……“いたくぁ”!?』
『なぜ吹雪の魔神がこんな所に!?』
 魚蛙と子山羊のマペットが隙の無い動作で身構える。
でも、本体のシスターはわたわたと慌てていた。なんだかなぁ。
「“いごーろなく”ですカ? あまり聞いた事がありませんネ……
少々お待ちくださイ。データベースで検索してみまス」
「わぅん?」
 “しょごす”さんと“てぃんだろす”は、そんな彼女の姿を見て首を傾げている。
それに激昂したのは両手のマペットだ。
『私達の名前を知らないですってぇ!!』
『この邪悪の化身たる偉大な旧支配者の名前をぉ!?』
 で、肝心の本体は前髪の隙間から目の幅涙を流してシクシク言っていたりする。
「……マイナーだし……新版にも乗ってないし……」
 かなり酷い事を言う“いたくぁ”さんの感情の無い声は、どこか笑いを含んでいるように感じた。
287ひでぼんの書:04/01/15 04:27 ID:Gc8G66Mp
『ええい、よくもよくもこの私達を馬鹿にしてくれたわねぇ!!』
『お礼に貴方達に真の邪悪を見せてあげるわ!! 覚悟しなさい!!』
 と、いきなり“いごーろなく”さんの体が青白い煙のような姿に変身すると、
「え!?」
「きゃうん!!」
 僕の側にいた“てぃんだろす”の口の中に飛び込んで、
そのまま飲み込まれてしまったんだ。ああ、展開が早くてよくわからない……
「“てぃんだろす”!?」
「大丈夫ですカ?」
「……これは……マズイかも……」
 呆然と立ち尽くす“てぃんだろす”を揺り動かしていた僕と“しょごす”さんだけど、
“いたくぁ”さんの不吉な無感情声が、その動作を止めた。
「マズイって、何がですか!?」
「……“いごーろなく”は……他者に精神憑依する事ができる……
……憑依された相手は……己の持つ……邪悪な衝動に……支配されてしまう……」
『ふふふ、その通りだよ』
『この子はもう邪悪の化身よ。何をするのか楽しみだね』
 “てぃんだろす”の口から、“いごーろなく”さんの楽しそうな声が聞こえた――次の瞬間、
「がるるるる……」
 今まで聞いた事もないような、殺気と邪悪に満ちた唸り声が“てぃんだろす”から発せられていた。
その可愛らしかった顔は不吉な影に彩られて、三白眼の下には御丁寧に悪者線まである。
「“てぃんだろす”!?」
「御下がり下さイ」
 咄嗟に手を刺し伸ばそうとした僕を、“しょごす”さんが押し留めた。
『さあ、“てぃんだろす”よ!!』
『己の邪悪な衝動に身を委ねるのよ!!』
「わん!!」
 僕達に向って唸り声を上げていた“てぃんだろす”は――
288ひでぼんの書:04/01/15 04:29 ID:Gc8G66Mp
『あれ?』
『ちょ、ちょっと、どこに行くの?』
 しかし、急にくるりと踵を返すと、素早く階段を駆け上がってしまった。
「……え?」
「追いましょウ」
 慌てて僕達も後を追う。“てぃんだろす”は僕の部屋に飛び込むと、
押入れを開けて例の黒い靄の中に消えてしまった。
「なぜン・カイに?」
「……とにかく……追うべし……」
 僕達も靄の中に身を投じる。闇の中を落下する感覚がした直後、
僕達は発光する水晶の柱が照らし出す暗黒の世界――ン・カイにいた。
 そして、そこには……
「がじがじ♪」
「痛たたたぁ〜、お尻噛んじゃダメですよぉ〜」
 あまり痛くなさそうに悲鳴を上げる無抵抗な“つぁとぅぐあ”さんと、
嬉々として彼女のお尻に噛みつく“てぃんだろす”の姿があった。
ああ、今日も“つぁとぅぐあ”さんは美しい……じゃなくって。
『こ、こら! 何をしているんだこの犬コロは!?』
『そんな事するんじゃない! 私達まで滅ぼされてしまうじゃないのよ!!』
 “いごーろなく”さんの声も慌てている。
「わうわう♪ はむはむ♪」
「ひぃ〜ん、髪の毛食べちゃイヤですってばぁ〜」
289ひでぼんの書:04/01/15 04:30 ID:Gc8G66Mp
 そういえば、以前からなぜか“てぃんだろす”は“つぁとぅぐあ”さんを見ると噛みついていたっけ。
その度に僕が軽く怒っていたから、最近はやらなくなっていたんだけど……
「……邪悪な心に……支配されているから……」
「……なるほど」
「……大変ですネ」
「かぷかぷ♪」
「ですからぁ、おっぱいに歯型が付いちゃいますよぉ〜、痛い痛いぃ〜」
 無抵抗のまま噛まれまくる“つぁとぅぐあ”さんの、
威厳に満ちたおっとりとした姿は相変わらず美しいなぁ。
『なによ、こいつの邪悪な衝動ってコレなの!?』
『この子じゃダメよ。とりあえず戦略的撤退!!』
 “てぃんだろす”の動きが止まった。
その口からあの青白い煙が出ると、猛烈なスピードで靄の中に逃げていく。
「追いましょウ!!」
「待てー!」
「……合点承知乃助……」
 珍しく怒った顔の“しょごす”さんを先頭に、僕達も“いごーろなく”さんを追跡する。
“てぃんだろす”はぐったりとして“つぁとぅぐあ”さんに抱かれているけど、
彼女がいるなら心配ないだろう。
「あのぉ……ボクの出番ってこれだけですかぁ」
 のんびりと悲しそうな声を背に受けながら、僕達は靄の中に飛び込んだ。
290ひでぼんの書:04/01/15 04:31 ID:Gc8G66Mp
どんっ
「うわっ!?」
 靄を潜り抜けて押入れから出た僕は、
背を向けて佇む“しょごす”さんにぶつかって尻餅をついてしまった。
「どうしたので――」
 ゆっくりと振り返る“しょごす”さんを見て、僕は台詞を途中で飲み込んだ。
 邪悪な笑み。三白眼。目の下の悪者線。
 ま、まさか!?
「……“しょごす”も……取り憑かれた……」
 背後からの“いたくぁ”さんの声は、とても不吉に聞こえた。
『ふふふ、その通りだよ』
『さあ“しょごす”よ、お前も己の命じる邪悪のまま動くのよ!!』
「了解しましタ」
 尻餅をついている僕に、獣のような動作で“しょごす”さんが飛びかかった。
そのままほとんど抵抗する余裕もなく、僕はマウントポジションにされてしまった。
一見、可憐な美少女メイドさんに見える“しょごす”さんだけど、さすがは脅威の超生命体。
片手でトラックを持ち上げられるくらいの力持ちなんだ。僕は成す術もなかった。
「ふふふふフ、御主人様、御覚悟!!」
291ひでぼんの書:04/01/15 04:33 ID:Gc8G66Mp
 にやり、と三白眼が微笑んだ瞬間、いきなり“しょごす”さんの熱い舌が僕の唇に刺し込まれた。
反射的に舌を伸ばし、互いに舌を絡め合う。
『な、何をするの!?』
『こ、こらぁ!!』
 数分間、舌同士でチークダンスを踊り、たっぷり唾液を交換してから、
ようやく“しょごす”さんとの情熱的なディープキスは終わった。
悪役線を残したまま、彼女は期待に満ちた妖しい流し目を送っている。
僕は即座にそれに答えた。
 目の前に広がる“しょごす”さんの形の良いお碗型のおっぱいを、
メイド服ごと下から搾り出すように揉みほぐし、微妙に形を見せる先端の突起を指の腹でくすぐる。
「はぁああア……」
『何を感じているのだ!!』
『これがお前の“悪い事”なのか!?』
 思う存分美乳の感触を楽しんだ後、僕はいきなりメイド服ごと乳房に噛み付いた。
「あふぅぅゥ!! いイ、イイですゥ!!」
『痛ぁああああ!?』
『な、何をするぅ!?』
 乳肉を噛み切るぐらい強く歯を立てて、乳首を奥歯で押し潰す。
“しょごす”さんが不定形生命体じゃなかったら、乳房は血塗れになっていただろう。
そのまま、僕は彼女の股間に左手を伸ばし、
何の愛撫も無しに親指を膣口に、人差し指をアヌスに突き刺すように挿入した。
292ひでぼんの書:04/01/15 04:34 ID:Gc8G66Mp
「ひゃうン!!」
『くぁあああ!?』
『やぁああん!!』
 容赦なく挿入した指を回転させ、乱暴に指を曲げて肉壁を引っ掻き、
アナルと性器の内部から指をOKマークに合わせてごりごりと擦る。
その間も美乳には噛み付いたままだ。普通の人間なら物凄い苦痛に泣き叫ぶだろう責めだけど、
“しょごす”さんはむしろこのくらい強い責めの方が感じるらしい。さすが不死身の生命体は違うなぁ。
もっとも、これも『メイドさんはそうしなければならない』って勘違いしている可能性もあるけど……
『もうイヤぁ!!』
『ええい、やはり人工生命体はダメだ!!』
 案の定、耐えきれなくなった“いごーろなく”さんの青白い煙が、
喘ぐ“しょごす”さんの口から飛び出した。うん、作戦成功だ。
 ところが――
「……きゃあ……」
 全然悲鳴に聞こえない悲鳴を上げる“いたくぁ”さんの小さな口に、あの煙が侵入してしまったんだ。
ま、まさか……
「……ふふふのふ……」
 “いたくぁ”さんの透明な無表情に、悪者線が刻まれる。
「い、“いたくぁ”さん……あっ!?」
 と、急に“いたくぁ”さんは踵を返して、部屋を飛び出し階段を駆け下りてしまった。
慌てて僕も後を追おうとする。“しょごす”さんも、
「あらあラ、大変でス」
 何事も無かったように立ちあがり、僕に追随した。
 そして、1階に降りた僕達が見た光景とは……
293ひでぼんの書:04/01/15 04:35 ID:Gc8G66Mp
「ああー!?“いたくぁ”さん、全自動洗濯機の液体洗剤注入口に墨汁を入れたらダメー!!」
「生ゴミと燃えないゴミと資源ゴミをかき混ぜたら駄目でス!!」
「窓を全開にしてバルサン焚くなー!!」
「一晩かけてコトコト煮込んでいるカレーを水で薄めてはいけませン!!」
 あああー!?“いたくぁ”さんがここぞとばかり悪い事ばかりしてる!!
何か違う気もするけど、今までで最大の被害だ!!
「どうしましょウ? 御主人様……」
 珍しく“しょごす”さんが困った表情を浮かべている。
「とにかく、止めないと」
「どうやって止めればイイのでしょうカ。あの方は偉大なる邪神、旧支配者なのでス……ああ見えテ」
「そうなんだよね、“いたくぁ”さんは僕達じゃどうにもならない超高位存在なんだ……あれでも」
「……しくしく……」
 一瞬悲しそうだったけど、“いたくぁ”さんは元気に悪い事を続けている。
僕達はそれを止める手段を考えかねていた――が、
急に“いたくぁ”さんの口から青白い煙が飛び出して、
僕達と“いたくぁ”さんの間でマペットシスター“いごーろなく”さんの姿に実体化したんだ。
『くっ、やはり旧支配者に精神憑依するのは無理があったか』
『操るのは失敗ね』
 苦しそうに“いごーろなく”さんは言い放った。
「…………」
「…………」
「……こほん……」
 僕と“しょごす”さんのジト目が“いたくぁ”さんに突き刺さる。“いたくぁ”さんは慌てた感じの無表情で、
「……捕まえるなら……イマノウチ……」
 びしっと“いごーろなく”さんを指差した。どう見ても誤魔化しているようにしか見えないけど。
294ひでぼんの書:04/01/15 04:37 ID:Gc8G66Mp
 前方には“いたくぁ”さん。後方には“しょごす”さんとオマケの僕。
逃げ道を断たれた形の“いごーろなく”さんだけど、その顔には不敵な笑みさえ浮かんでいた。
『ふふん、こんな事で私達を止められると思うな』
『こうなったら実力行使よ』
 がばっと威嚇するように“いごーろなく”さんが両手を掲げる。
これから恐るべき邪神――旧支配者としての真の力が発揮されようとしているんだ。
 ひょい
「あ」
 でも、そんな力を屋内で振舞われたらたまらないから、止めさせよう。
 僕は素早く“いごーろなく”さんの両手にあるマペットを取り上げた。
「え、あ、あう、返し、てぇ」
 ぴょんぴょん飛び跳ねて僕の掲げるマペットを取り戻そうとしているけど、
身長差があり過ぎて全く意味が無い。
 案の定、最初に出会った時のように、
マペットが無いとオドオドビクビクしたシスターモドキになってしまった。
 さて、これからどうしようか……
「ふっふっふっふっフ……」
 ぞくっ、と背筋が凍りつくような声が僕の背後から響いた。
 見れば我等が“しょごす”さんが、さっきとは違う意味での三白眼で、
じっと“いごーろなく”さんを見据えている。
「よくも御主人様の家を荒らしてくれましたネ。誰であろうト、メイドとして許す訳にはいきませン」
 地獄の底から響くような声に、むしろ僕が怖くなった。慌てて“しょごす”さんの前から離脱する。
 でも、僕以上に慌てているのは“いごーろなく”さんだった。
「え、あの、その、でも、私は、やってない、の」
「問答無用でス!!」
 次の瞬間、おどおど怯える“いごーろなく”さんの全身を、
目にも止まらぬスピードで“しょごす”さんの身体から伸びた触手の群れが、雁字搦めに拘束した。
「お仕置きですヨ!!」
「やぁ、あああ、あああああ!」
295ひでぼんの書:04/01/15 04:39 ID:Gc8G66Mp
 親指ほどの太さの触手が、“いごーろなく”さんのボリュームのある胸を突ついた。
まるで底が無いみたいにずぶずぶと触手が沈む。
どれほど柔らかい乳房なのか、僕は揉み解したい衝動に駆られた。本人は猛烈に嫌がっているけど。
「あああっ、あっ」
 びりびりと無機質な音を立てて、シスター服の胸の部分だけが器用に破り取られた。
下着は着ていないらしく、白くて艶やかで柔らかそうな巨乳がぶるんと踊り出る。
やや大き目の乳首は濃いピンク色で、男の獣欲をたまらなくそそらせてくれた。
「あう、う、ううっ」
 その極上の乳房に触手が絡んで、ぎゅっと絞るのだからたまらない。
根元から先端に少しずつ絞る位置を滑らせると、
巨乳はボール型からひょうたん型、最後は鏡餅みたいな形にもにゅもにゅと変形する。
それを何度も往復させると、まるで乳絞りみたいに柔らかく乳房は形を変えて、
圧力で乳首と乳輪はぷっくりと膨れていた。今にもそこから母乳が噴き出しそうだ。
「ああっ!はあっ!ああうっ!!」
 そのいやらしい乳首に先端が先割れした触手が噛み付いた。
一体どんな刺激なのか、“いごーろなく”さんの悶え方は尋常じゃない。
前髪に隠された瞳からは止め処無く涙が流れているくせに、その悲鳴には明らかな嬌声が含まれていた。
「うふふふフ、胸だけでそんなに感じるなんテ……これはどうですカ?」
296ひでぼんの書:04/01/15 04:41 ID:Gc8G66Mp
両足に絡んでいた触手が左右に開かれた。
ロングスカートが無理矢理広げられて、むちむちした張りのある生足と、
奥に隠された――やっぱり、下着は無い――秘所が露わとなる。子供っぽい外見とは裏腹に、
しっとりと成熟した大人の性器はひくひくと淫口を開いて、アヌスもひくひく口を開け閉めしている。
それはどちらも愛液でぐしょぐしょに濡れて、雌の匂いを周囲にアピールしていた。
面積は狭いけど濃いヘアから大き目のクリトリスもしっかり頭を覗かせている。
シスター風の服装も手伝って、見た目はかなり清純そうなので、その淫猥な秘所のギャップが逆にそそらせてくれる。
 そこに触手の群れが侵攻した。
「ふわああ、あ、あ、あああう!!」
 細い触手が膣口とアヌスをこじ開けて、そこに糸のような触手が何本も侵入した。
内側から膣壁と腸壁をくすぐり、擦り、撫で、突つく。
外側も細い触手がクリトリスを剥いて絞り上げ、小陰口をこちょこちょくすぐり、アヌスの皺をほじくる。
あまつさえ尿道にまで細い触手が侵入しちゃってる。もう、“いごーろなく”さんの嬌声は叫び声に近かった。
「くはぁ!はあ、ああ、あああうっ!!きゃああっ!!」
「ご近所迷惑なのデ、少し声を落としましょうネ」
 ずるり、とかなり太目の触手が“いごーろなく”さんのおへそから上に這い上がって来た。
絞られた乳房の間に無理矢理潜り込んで、谷間から頭を出し、鎌首をもたげて、
喘ぐ“いごーろなく”さんの口にいきなり潜り込んだ。
「ん、ん、んんん〜!!」
 ディープスロートどころか食道まで蹂躙してるんじゃないかと思うくらい、ずぶずぶと触手が潜り込む。
苦しそうに喘ぐ姿に、僕は可哀想と思うと同時にぞくぞくするような加虐心をそそらされた。
「でハ、クライマックスでス」
297ひでぼんの書:04/01/15 04:43 ID:Gc8G66Mp
 両手を拘束している触手が天井近くまで上昇していく。
吊り下げられた形となった“いごーろなく”さんは、
まるでこれから生贄になる乙女のように神々しかった。
いや、実際に神様なんだけど。
「んふう!んん、ん、んんんん〜!!」
 触手が“いごーろなく”さんの両足を空中でM字開脚に広げて、ロングスカートをめくる。
責められっぱなしの秘所は愛液がぼたぼたと滴り落ちるくらい熟していた。
「御覚悟でス!!」
 そして、スパゲティぐらいの太さの触手が寄り集まって、2本の太い触手になった。
それが垂直に上昇して、“いごーろなく”さんの膣口とアヌスの真下に位置して――
 ずにゅぐちゅっ!!
「んううううううう!!!」
 突然、両手を吊り下げていた触手が緩められた。
重力の法則に従って落下した身体が、容赦無く触手に突き刺さる。
「うんんん!!んんんん!!んううううう〜!!!」
 性器とアナルを一気に奥まで串刺しにされた“いごーろなく”さんは、
発作でも起こしたようにガクガクと身体を痙攣させた。
その痙攣が収まる間も無く、再び両手の触手が彼女の身体を吊り上げて、
触手が抜き取られた跡がぱっくり口を開けた膣口とアヌスが奥まで顔を覗かせて――
 ぐちゅぶちゅう!!
「うんんんんんんん!!!」
 また、落下した“いごーろなく”さんが触手に突き刺さった。
何度も何度も、それが繰り返されていく。
298ひでぼんの書:04/01/15 04:44 ID:Gc8G66Mp
「んふぁ!!んぐうううう!!うんんんん!!!」
 その間にも、他の触手は容赦無く全身の性感帯を陵辱している。
触手による全身愛撫とセックスとアナルセックス、
それにイマラチオとパイズリで同時に責められている“いごーろなく”さんは、
あまりに無惨で、あまりに淫靡で、そして、美しかった。
「……ねぇ、“しょごす”さん」
 僕は前屈みになりながら“しょごす”さんの肩――だと思う部分を叩いた。
「何でしょうカ?」
 首だけぐるりと回転して、にっこりと美しい微笑みを向けてくれる“しょごす”さん。
でも、今の僕には彼女に笑顔で応える余裕は無い。
あの『人外の淫靡』が、例によって僕の理性を粉々に粉砕してしまったんだ。
今の僕は、とにかく女性を犯す事しか考えられなかった。
そんな僕の情けない事情を、“しょごす”さんは僕の下半身を覗いて察してくれたようだ。
「なるほド……しかシ、申し訳ありませんガ、今の私はこの状態ですシ……」
 首を傾げる“しょごす”さんの今の姿は――ちょっと描写は避けようと思う。ビバ、不定形の身体。
「“いごーろなく”様の膣圧はかなりの強さなのデ、御主人様のペニスが千切られる可能性が高いですネ」
 さらりと恐ろしい事も言ってくれる。
「でハ、あの御方デ……」
 ちらり、と“しょごす”さんが横目で見た先には、平然とお茶をすする“いたくぁ”さんの姿があった。
「なるほど」
 僕達と目が合った瞬間、“いたくぁ”さんは無表情のままお茶を噴き出した。
「……ちょっと……マグロの兜焼きを……買ってくる……」
 そそくさと逃げようとする“いたくぁ”さんの着物の襟を、僕はがっしり掴んだ。
そのまま後ろから抱き締める。
299ひでぼんの書:04/01/15 04:46 ID:Gc8G66Mp
「……はなせ〜……この婦女暴行犯〜……」
「悪い事をしたら御仕置きされるのが人間世界のルールですよ」
「……わっちは……人間じゃないでありんす……」
「じゃあ、婦女暴行にはならないですよね」
「……がびーん……」
 マヌケな会話を交わしつつ、僕はジタバタ生きの良いマグロみたいに暴れる
“いたくぁ”さんを押さえ付けて、黒い着物の裾をぺろんと剥いた。
すらりとした綺麗な脚と、程好く肉付きの良い小さなお尻が丸見えになる。
「お尻の方が好きなんですよね」
「……やめっ!?……」
 僕はいきなり彼女のアヌスにいきり立つペニスを挿入した。
正直、僕自身に愛撫する余裕が無かったんだ。
前戯もしていないのに、にゅるんとすんなり挿入できる“いたくぁ”さんのアナルは、
そのくせ抜群に締まりが良い。
「……ふわぁああ!……ひど……い……あふぅ!!……」
 尻肉を掴んでバックからリズミカルにアナルを犯す。
“いたくぁ”さんの抵抗もだんだん弱くなって、声にも快楽の喘ぎ声が混じってきた。
「ふぐぅうう!!ううん!!うううううん!!!」
 まるで杭打ち機のように激しくピストンされる“いごーろなく”さんも、
今では涙と愛液を垂れ流しながら肉の喜びに打ち震えている。
 そして――
「ううっ」
「……ああああぁ!!!……」
 ぶるっと“いたくぁ”さんがお尻でイクと同時に、僕も腸の奥まで精子を放った。
ずるり、とペニスを抜き取ると、床に崩れ落ちた“いたくぁ”さんの剥き出しのお尻の割れ目から、
白いザーメンがトロリと零れ落ちた。
 ワンテンポ遅れて、
「んふぅうううううう!!!」
 “いごーろなく”さんも触手を引き千切るように身体を仰け反らせて、
ビクビクっと痙攣しながら、気絶するように絶頂を迎えた……
300ひでぼんの書:04/01/15 04:48 ID:Gc8G66Mp
「えーと、大丈夫ですか?」
 数分後、落ち付いた僕と“しょごす”さんは、
廊下の隅でしくしく泣いている“いごーろなく”さんを、なんとなく慰めていた。
「あ、そうだ……これ返しますね」
 僕がマペットを見せると、突然ひったくるように彼女はそれを奪い取り、両手にはめて、
『よよよよよ、よくもこの私達をこんな目に会わせてくれたわねぇ!!』
『この借りは必ず返すぞ!! おぼえてらっしゃい!!』
 何のダメージも無くすくっと立ち上がって、ダッシュで玄関から外に飛び出して去って行った……
「……結局、彼女は何しに来たのだろうか」
「楽しい御方ですネ」
 見送る僕と“しょごす”さんの後ろから、
「……私には……フォロー無しですか……そうですか……」
 お尻をさすりながら、おどろおどろしい無表情で僕達を睨む“いたくぁ”さんの姿があった。
「……しくしく……」
 そういえば、この方もなぜここに来るのだろうか?
 なんとなく彼女の頭を撫でながら、僕はそんな罰当たりな事を考えていた。
301ひでぼんの書:04/01/15 04:49 ID:Gc8G66Mp
 1週間後――僕は久しぶりに日用品の買い物に出かけていた。
 昨日から、“しょごす”さんが定期メンテナンスとかで3日間だけ会社に戻る事になったんだ。
 仕事の打ち合わせも兼ねていたので、“てぃんだろす”は“つぁとぅぐあ”さんに預かってもらっている。
僕は久しぶりに1人の時間を満喫していた。
 そんな僕が、目の前の曲がり角を曲がった時――
まるでどこかの少女漫画みたいに、ある女性に激突する事を、
しかし、その女性が少女漫画とは違って、着物姿の妙齢の熟女である事を、
そして、その女性が山羊の角を模した髪留めを付けている事を、今の僕は知るよしも無かった。

 続く
302名無しさん@ピンキー:04/01/15 07:16 ID:KLwcuxbL
Good job! そして、

いあ!しゅぶにぐらす!千の仔を孕みし黒山羊よ!
303名無しさん@ピンキー:04/01/15 15:05 ID:7gQwFiA0
いたくぁさんが徹底的にお尻をいじめられている!w
そして囲碁の人がまさかシスターとは…ていうか千切られるて('A`)

そしてついに主婦=ニグラス様〜
304281:04/01/15 20:59 ID:oyjY3jRr
名前入力ミスった、スマソ。

いたくぁお尻責め・・・・・・良し!!
もっとがんがんやったってくだせい!
305280:04/01/15 22:10 ID:8MrNcx3i
>>283
有り難う御座いました。 m(_ _)m
先程帰ってきた所、レスを見て感謝しております。
教えて頂いたのスレもこれから見に行きます。

>ひでぼん氏
相変わらず、GJ!
これからも面白く実用的なSSをアプし続けてください。
306名無しさん@ピンキー:04/01/16 06:33 ID:psm09FNV
人妻ってのいいよなぁ・・・。
ぜひ、「私には夫が居るの」等、名ゼリフの数々を!!
307名無しさん@ピンキー:04/01/16 09:46 ID:yGwZms+A
その夫も一にして全で全にして一であるから
♂にして♀で♀にして♂。でもふたは勘弁。
おにゃのこでモノがなくても子を作ることは可能さ、人知を越えているから。
いつでもそばにいる幼なじみっ娘萌え。
308名無しさん@ピンキー:04/01/16 11:49 ID:c6CyR4lJ
ここはクトゥルフスレだったんだな
309名無しさん@ピンキー:04/01/16 13:30 ID:APD5yNjv
>>308
それだけで終わるほど器の小さいスレではない!

320さん、仕事はまだ忙しいですか〜?
310名無しさん@ピンキー:04/01/16 14:02 ID:c6CyR4lJ
320は
粉微塵になって死んだ
311名無しさん@ピンキー:04/01/16 15:36 ID:RkT0W943
>>310
ネタがわからない人には不快感を催すだけのレス。
12点。
312名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:11 ID:bhjw/+9U
分かりません。
313名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:52 ID:p9Vy6B3s
>>310
どうせやるならきちんと原典通り平仮名にしなさい。
31429 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/17 03:09 ID:Zx8SepIN
>272の続き

「ふ…ふあ〜あ……」
「あ、敏則さん、おはようございます! 今、お雑煮作るとこなんですが、お餅何個召し上がりますか?」
目を覚ました俺に、エプロン姿の夕那が明るい声で話しかけてきた。
ふと、肩口に手を添える。確か昨夜、死神に切られたはず……。
あ…あれ? な、無い? いったい…いったいどうなって……るんだ?
それに…昨日はどうやってここに戻った、というんだ? 

どうしても思い出せない。考え抜いた俺は、ある結論に辿りついた。――そう、全部夢だった、ということで。
ただ……夢にしても…何だか滅茶苦茶だった気がするが…まあ新年だし、それもまたよし、か。

「どうしたんですか、敏則さん? 具合でも悪いのですか?」
ぼうっとしている俺を見て、夕那がベッドにあがり込み、額をコツンとくっつけてきた。
そのとき夕那の左手が、朝の生理現象で勃ちあがっていたモノの先端をかすめる。
同時に俺の理性は、どこかに弾け飛んでしまった。
「……ん? んぐうっ!? ん…んんん……」
思わず俺は夕那を抱きしめながら、そのままくちびるを奪っていた。
「んん…んっ……。と…敏則さん……こ、こんな朝から…あんっ」
くちびるを離した途端、抵抗の声をあげようとする夕那だったが、
俺が下腹部に手を伸ばすと、その声が甘い吐息に変わった。
欲望の虜と化した俺は、舌で夕那の口中を堪能しながら、ゆっくりと夕那の下着を脱がしに掛かった。
夕那もまんざらではないようで、腰を浮かして協力的な態度を見せる。
「ん……ふっ…んんんっ…………あ…ああんっ」
ゆっくりとくちびるから舌を抜いた俺は、エプロンとスカートをたくし上げ、夕那の両足を広げた。
薄いヘアに覆われた下腹部が露わになった夕那は、やはり恥ずかしいのか両手で顔を隠している。
「夕那……夕那………」
「あ…ああっ! は……あっ…ああ…っ……」
まるで何かに取り憑かれたかのように、俺は夕那の名前を呼びながら、割れ目に舌を這わせる。
途端に夕那は腰をピクピク震わせたかと思うと、その小さな口からは嬌声をこぼしていた。
31529 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/17 03:09 ID:Zx8SepIN

「くふ…ん……んふ…ん! んんっ……あん…ああっ…!」
俺の舌の動きとともに、夕那は嬌声をあげ続けている。
ちらりと顔を上げてみる。すると目は虚ろで、口から半分舌を出しながら、
自らの大きいとは言えない胸を、シャツ越しに夢中になって揉んでいる、夕那の姿が目に飛び込んできた。
そのあまりの艶っぽさに、俺は思わず舌を動かすのも忘れ、ただただ魅入っていた。
「ん…はあ……あ……あ? ああっ!」
下腹部からの愛撫が途絶えたのを不審に思ったのか、夕那がこちらのほうをちらりと見た。
怪訝そうな表情を浮かべる夕那の目は、依然として焦点が定まっていなかった。
が、俺と目が合った瞬間、はっと我に返ったように軽く悲鳴をあげながら、慌てて顔を逸らした。
「は…恥ずかしい……です…と…敏則……さん……」
蚊の鳴くような声で、夕那がぽつりとつぶやいた。
逸らしたままの顔は真っ赤に染まり、自らの胸を激しく揉んでいた手を口元で揃え、ニの腕で胸を隠すようにして。
「恥ずかしい? 見られることが、かい? ここをこんなにしているのは、恥ずかしくないのかな?」
「あふうっ! あ、ああん! そ…そん……な…あんっ……」
そんな夕那の姿に興奮してきた俺は、夕那の割れ目に人差し指を潜り込ませながら、耳元でささやいた。
腰はもぞもぞとうごめき、すでにしとどに濡れていた割れ目は、易々と俺の指を飲み込んでいく。
夕那の口からは、面白いくらいにあえぎ声が漏れだしていた。
「そんな? 何がそんな、なのかな? それじゃ、何を言ってるのか分からないよ」
「あ…ああ……あ、ああん…み……見ら…れ…ると……ああっ! ああんっ! はあ…ああっ!」
あえぎ声以外の声を聞きつけた俺は、再び耳元でささやきながら、割れ目に潜り込ませる指を増やす。
夕那はあえぎ声を混じらせながらも、健気に答えようとしていたが、
俺が指の動きを早めると、途端に息を詰まらせながら嬌声をあげだした。
31629 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/17 03:10 ID:Zx8SepIN

「あっ! はあっ! あんっ! ああっ!」
指の動きとともに、下腹部からくちゅくちゅと淫靡な音が聞こえる。
さらに夕那の目がとろんとしてきて、舌を出した半開きの口からは断続的なあえぎ声が漏れだしていた。
「夕那……本当に…可愛いよ………」
「ああ…ん…と…敏則……さ……。もっと…もっと……指…ゆび…激しく……して……えっ!」
耳たぶをしゃぶりながらささやくと、その言葉が引き金になったのか、
夕那はうっすらと涙を浮かべながら懇願してきた。
その声を耳にした俺は、夕那のシャツを捲り上げた。
そこには、お世辞にも大きいとは言えない胸と、既にピンと張りだした頂が姿を見せる。
迷わず俺はその頂に舌を這わせた。
「はあんっ! と…敏則……さんっ! ああっ!」
敏感に反応する夕那の顔をちらりと見やりながら、指の動きを早める。
それだけで、夕那は全身をビクビク震わせたかと思うと、甲高い声をあげはじめた。
「ああっ! あんっ! はああっ! あああっ!」
空いている手で、もう片方の胸をそっと揉んでみる。……やっぱ小さいな。
そんなことを思いながら、胸の頂をチューチューと音を立てて吸い込んでみる。
下腹部からの刺激と相まっているのか、夕那は面白いくらいに甲高い声であえぎ続ける。
俺は、夕那の甲高い声に操られているかのように、夢中になって手と舌を動かし続けていた。

「んふうっ……んふう………敏則さん…敏則さあんっ………」
どれくらいそうしていたか、突然夕那が俺の名を呼びながら、両手で俺の頭を胸に抱え込んできた。
しつこいようだが大きさに難のある胸なので、ふかふかに埋まる、ということは無かったが。
「敏則さ……ん…あ…ああああんっ!!」
夕那の仕草に興奮してきた俺は、手探りで割れ目の先端の肉芽を摘み上げる。
同時に胸の頂に歯を立てると、夕那は体を弓なりにさせ、絶叫とともに果てていた――
31729 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/17 03:11 ID:Zx8SepIN

「はあ…はあ……はあ…はあ…」
「夕那……愛してるよ…」
肩で息をする夕那の頬を撫でながら、そっとつぶやく。夕那は顔を赤らめながらも、にっこりと微笑んでくれた。
俺はゆっくりと体を起こし、モノを夕那の割れ目に突きたてようとした。が、その時。
「ま…待ってください……と、敏則さん……」
夕那が俺のモノを優しく握り締めながら言った。突然のことに、俺自身は声を出すことも出来なかったが、
優しい刺激に堪え切れなかったモノは、先端から粘り気のある汁を次々と溢れさせていた。

「あの……いつも…敏則さん……私の…あ、あそこを…舐めて……くれて…そ、その…
それが…気持ち……いいですし…それで……こ、今度は…私が……えっと…敏則さんの…その…
お…おちんちん……を…ええっと………」
何を言っていいか分からず、しばしの間、夕那の顔をじっと見つめていた。
そんな俺の視線に耐えられなかったのか、顔を逸らしながら夕那が途切れ途切れにつぶやいた。
「ゆ…夕那……」
「そ……その………………わ、私が、敏則さんの、お、おちんちんをな、舐めても…い、いいで……?」
思わず呆けた顔で、夕那の横顔を見つめていた。
夕那はしばしの間、ぎゅっと目を瞑っていたが、意を決したようにつぶやき始めた。
それは、女の子に言わせる言葉ではないだろう。
そう思った俺は、最後まで言わせまいとして、夕那のくちびるにそっと人差し指を添えた。
「……夕那………俺のを…しゃぶって…くれるか?」
突然言葉を遮られた夕那は、怪訝そうな顔で俺をじっと見つめる。
だが俺の言葉を受けて、耳まで真っ赤に染め上げながら、コクンと頷いた。
31829 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/17 03:11 ID:Zx8SepIN

ベッドに腰掛ける俺にひざまずくように、夕那が床に座り込む。もちろんエプロンは着たままで、だ。
「え……ええっと…」
夕那は口元に手を添えながら、困ったような表情でモノを見つめている。
それはそうだ。あんなことを言いはしたが、今まで尺八なんてしたこともないのだろう。
生前はどうだか知らないが、俺と出会ってからはそういう行為に及んだことはなかったし、な。
「まず…さ。舌を出して、この辺りを舐めまわしてくれるか?」
「は…はい。…れろ……れろれろっ……」
軽く息を吐いた俺は、夕那に指示を出した。
夕那は素直に返事をし、モノを握り締めながら、舌を伸ばしてチロチロと先端部分を舐めまわす。
「おうっ…くう……っ…」
俺はモノから感じる直接的な刺激と、必死な夕那の姿を見て視覚的な刺激に思わず声が漏れ出ていた。

「じゃ…じゃあさ……その辺はもういいから、その下に筋が伸びているだろ?
今度はその辺りを舐めていってくれないか? ついでに、軽くしごいてくれると嬉しいんだが…」
「ひゃ…ひゃいっ。…んんっ…れろっ…れろれろ……」
夕那は俺の言葉に頷きながら、舌を筋部分に這わせ、ゆっくりと右手を動かし始めた。
同時にモノがピクンと震え、先端から透明な液体が次々に溢れ出してくる。
「と…敏則さん……動かれると…その………舐めづらい…です」
「あ……ああ、ごめん………くううっ!」
無意識のうちに腰が動いてしまい、夕那から抗議の声があがる。
上目遣いに見つめられたとき、何故だか初めて出会ったときのことを思い出してしまう。
ああ…そうか……このくりっとした目に、俺はすっかり参ってしまったんだよな………。
そんなことを頭のどこかでぼんやりと考えながら、俺は残った理性を総動員させて、どうにか腰の動きを止めた。
31929 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/17 03:12 ID:Zx8SepIN

「そ…それで……さ、今度は…咥え…て……欲しいんだが……いい、か?」
「は、はいっ。ん……んん………んっ……」
快感のあまり、目の前に星が飛んでいる錯覚を覚えながら、途切れ途切れな声で夕那に懇願した。
夕那は嫌そうな気配を微塵も見せずに、口を大きく開いたかと思うと、俺のモノをぱくりと咥え込んだ。
俺は、いつもの夕那の中とは、また違った温かさと柔らかさを感じ、思わず全身を震わせてしまう。
すでにこれだけで、限界に達しそうになっていた。

「ああっ! 夕那っ! 夕那あっ!」
それから2・3回、夕那が頭を動かしたかと思うと、俺はあっけなく夕那の口中で果てていた。
「ぐ…ぐう……んぐ……んんぐっ……」
モノの暴発を口中で受け止める夕那。だが、顔の動きは止まらずに、痺れるような快感をモノに与え続けてくる。
俺は全身をビクビク震わせながら、モノから伝わる快感の余韻を貪欲に味わっていた。
32029 ◆W/KpcIbe5Y :04/01/17 03:13 ID:Zx8SepIN

「ん……んんっ…」
モノの震えが収まったころ、ようやく夕那がモノから口を離し、顔をあげた。
口はしっかりと閉じて、くりっとした目で俺をじっと見つめたまま。
「夕那……」
俺は快感の余韻に浸り、ぼうっとした頭でつぶやいていた。
「んぐ……ん…ごく……ぐ……んっ……」
「ゆ…夕那…!?」
夕那はにっこり微笑んだかと思うと、目をぎゅっとつぶりながら、ゴクンと咽喉を鳴らした。
思いも寄らなかった展開に、はっと我に返った俺は、思わず夕那の肩を抱きしめた。
「……まさか…まさか、飲んでしまった、のか?」
「だって……敏則さんの…熱い想いを…感じられるのですから………」
俺の問い掛けに、夕那は微笑みを浮かべたまま、コクリと頷きながら答えた。
「……夕…那……」
「敏則さん……愛してますからねっ…………ん…んんんっ……」
俺のつぶやきに、夕那は明るく答える。その顔がとても可愛くて、俺は思わず夕那のくちびるを奪っていた。

「………んっ。で、敏則さん」
「な、何かな?」
長い長いくちづけが終わり、夕那が俺の名を呼ぶ。何故か俺は、どもりながら返事をする。
「お雑煮のお餅ですが……何個、召し上がりますか?」
321名無しさん@ピンキー:04/01/17 10:49 ID:dnJHtGQC
321ゲットできたら何か書く
322名無しさん@ピンキー:04/01/17 11:28 ID:ujwmBawF
>>321
ガンガレ
323名無しさん@ピンキー:04/01/17 17:46 ID:YX+NKWmr
>>320
せっかくひでぼんさんの話で盛り上がってるのに邪魔すんじゃねえよ。
324望しょく in docomo:04/01/17 17:47 ID:CDvKvpTD
アイヌの神様とHする話書いたんだけど……
パソコンがウィルス食らっちゃいましたー( ̄□ ̄;)!!
うあぁぁーん!(T_T)/~
325名無しさん@ピンキー:04/01/17 18:58 ID:n+bAZNjW
もうすぐバレンタインな訳だが、人外ネタとは絡まないものか…
その前の節分の方が分かり易くはあるけど。
326名無しさん@ピンキー:04/01/17 19:24 ID:lcmP68ZQ
>>323
釣ってろ

>>325
なんでもかんでも「○○の精」とかじゃあれだし
「甘い匂いにつられてフラフラでてきた○○」なんてのが浮かんできたけど
これじゃあんまりバレンタインに関係無いしなぁ
327名無しさん@ピンキー:04/01/17 19:39 ID:2ZAiQQk0
ん〜〜〜

愛の天使が「今がポイントの稼ぎ時!」と張り切っていたが、何やらミスって主人公の前に落ちてきた……

とか?
328名無しさん@ピンキー:04/01/17 19:46 ID:n+bAZNjW
恋の手助けをするはずが、その男の子に惚れてしまって、とか。
329名無しさん@ピンキー:04/01/17 22:09 ID:/vsMGbvD
そこで聖ヴァレンタインの光臨ですよ!

――って女の子じゃねえッ!!煤i゚Д゚ )


>>327
ラブや(ry
330名無しさん@ピンキー:04/01/17 23:24 ID:9iFxegft
>>314
ひめはじめキター!
331名無しさん@ピンキー:04/01/17 23:55 ID:5QrhmyUY
>>329
ツァトゥグア神やティンダロスの猟犬が萌えキャラ化するスレだし、大丈夫!!
332名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:10 ID:JwgxtXn6
敗戦で意気消沈する日本人青年を、
手作りのチョコで励まそうと歩み寄る男装の麗人。
誰あろう彼女こそバレンタイン少佐その人なのであった。



…それ以前に人外じゃねぇッ!(゚Д゚)
333名無しさん@ピンキー:04/01/18 16:45 ID:api0MeVN
現代に復活したバレンタイン。
神か悪魔か幽霊か、バレンタイン!
というわけで人外です
334名無しさん@ピンキー:04/01/18 17:00 ID:/WkNYbzD
>>331
聖ヴァレンタインは、聖人ゆえに死後両性具有の天使に転生、とか
335名無しさん@ピンキー:04/01/18 19:02 ID:cLBU91vV
>324
あ〜。それ、激しく見たいです。
でもって数日前の暴風雪に関連したようなお話が入れば凄く嬉しかったり。

復旧には時間が掛かると思いますが、のんびりとお待ち申しております〜。
336名無しさん@ピンキー:04/01/18 21:21 ID:P5ryx+FG
ひでぼんさんがもろたチョコは得体の知れない「外の世界」のウィスキーボンボン。
一口食っただけでへべれけ。上機嫌で口笛吹けば、何処からとも無くミツバチ麻耶
たん定刻通りにただいま到着!とかどうか。

聖人ヴァランタインて、メガテンシリーズの「魔人」扱いで人外って事にしちゃだめかね?
337名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:33 ID:epr8NhdE
>>324
おいらもキボーン。
338名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:42 ID:IgnIZj3B
>336
『フ―――――ン』(ばいあくへー)
339ひでぼんの書:04/01/19 14:20 ID:qipxj7i1
 僕が『奥さん』に接触したのは、買い物の帰り道、ある曲がり角を曲がった時だった。
 いや、接触というより激突と言う方が正しいかな。
 まるで一昔前の少女漫画みたいに、出会い頭に衝突したその人は、
濃い緑色の着物を着た女性だ――その時は、そうとしか認識できなかった。
「あ、すみませ――」
 衝撃でちょっとよろけただけの僕は、咄嗟に謝ろうとして――
その女性が独楽のようにくるくる回転しながら道路の真ん中まで吹き飛んで、
爆走するトラックに跳ねられて、僕の頭上を飛び越えて、
とどめに自転車に乗って犬の散歩をしていた中年男性を撒き込んで、
側を流れるドブ川の中に落下する彼女を目撃した。してしまった。
「わー!?」
 僕は悲鳴をあげながらコートを脱ぎ捨てて、何も考えずにドブ川に飛び込んだ。
むちゃくちゃ臭くて汚くて冷たいけど、そんな事を気にしている余裕は無い。
まずは手近にいた中年男性を岸に押し上げて、次にあの不幸な女性を助けようとしたのだけど……
「いない……まさか!?」
 僕は必死にドブ川をかきわけた。くしゃみをしている中年男性に応援を呼ぶように頼んで、
彼が自転車で町の方に消えて行くのを見送りもせずに、ドブ川に沈んでいるだろうあの女性を探す。
340ひでぼんの書:04/01/19 14:21 ID:qipxj7i1
「ああ、でも……あんなに派手に跳ねられちゃったら、もう……」
「もう?」
「手遅れじゃないかな……」
「それはお気の毒ですね」
「全くです……って、あれ?」
 僕は愕然と岸辺の声を仰いで――硬直した。
 あのトラックに跳ねられてドブ川に落ちたはずの女性が、
頬に片手を当てながら平然と岸辺に立って僕を見下ろしていたんだ。その体には水滴1つ無い。
 でも、僕が硬直したのはそれだけが理由じゃなかった。
 なんて綺麗な人なんだろう。
 濃緑色の着物を纏った、美しい和風の熟女――細い柳眉と慈愛に満ちた黒目がちの瞳。
すらりとした鼻梁に赤い紅の塗られた唇。僅かに化粧を乗せた白滋のような肌。
きちんと結い上げられた青味がかった黒髪には、山羊の角を模した金色の小さな髪止めが飾ってある。
垂れた前髪の一部が片目を隠しているのがとても色っぽかった。
 全体の印象は確かに相応に年齢を重ねた女性のものなんだけど、
年増などとは口が避けても言えないくらい美しい。
むしろ全身から醸し出す上品な色香は、10代20代の小娘には絶対に出せないだろう。
どちらかと言えば成熟した大人の女性が好きな僕としては、よだれが出そうなくらい好みのタイプなんだ。
熟女ハァハァ。
 また、他にも彼女には特徴があった。上品な着物姿はよく似合っているけど、ちょっとだけ着崩れている。
内側から胸元を圧迫する豊かな胸と……ぷっくり膨れた妊婦のお腹の為だ。
341ひでぼんの書:04/01/19 14:22 ID:qipxj7i1
「その方は見つかりましたか?」
「……は、はい。たった今」
 にっこりと微笑みながら差し伸ばされた妙齢の美女の手にすがって、
僕はマヌケに口を半開きにしながら岸辺に這い上がった。
 それにしても綺麗な人だ。単純な美しさなら“つぁとぅぐあ”さん達に匹敵するかもしれない。
でも、彼女からは邪神の皆さん特有の『神の威厳』とでも言うべき気配はまるで感じなかった。
ああ、久しぶりにまともな人間の美女に出会えてなんとなく嬉しい。
「……では、よろしいですか?」
「は? は、はい」
 そんな事を妄想していた所為か、僕は奥さんの言葉を聞き逃していたんだ。
思わず反射的に相槌を打つと、奥さんは上品に微笑んで、
「それでは行きましょう」
「え?」
「ほら、すぐ近所ですから」
「は?」
 その後のマヌケな問答によると、僕が妄想している間に、
奥さんの家が近所にあるので、そこで体を拭かせてくれる事になってしまったらしい。
うーん、これから白昼夢は控えよう……
 でも、寒風吹き荒ぶ中ドブ川でビショビショのまま帰るのも悲し過ぎるので、
あつかましいけど御好意に甘える事にしようか。
「もし、失礼ですが……」
 と、そこで奥さんが憂鬱気な表情で僕に話しかけてきた。
「私の家は……何処でしたか?」
 ……いや、僕に言われても。
342ひでぼんの書:04/01/19 14:24 ID:qipxj7i1
 その後、散々街中をさまよったあげく、2時間後にようやく奥さんの家に辿り着いた。
近所にあるんじゃなかったのかな? 
どうやら、この奥さんは自宅の近所で迷子になってしまっていたらしい。
「あ、この町には引っ越したばかりとか?」
「いえ、そんな事はありませんが」
「…………」
 気を取り直して――奥さんの家は、築40年くらい経過していそうな、木造の平屋一戸建てだった。
特に汚れたり壊れたりしているわけじゃないけど、
長い年月を過ごした建物特有のノスタルジックなわびしさは拭えない。
からからと軽快な音を立てる引戸の門を潜り、柿や杏の木が植えられた薄暗い中庭を抜けて、
くすんだ曇りガラスの玄関に辿り着いた。
「少々御待ち下さい」
 ねじをきゅるきゅる回すタイプの古めかしい鍵を開けて、深々と御辞儀してから、
「狭い家ですが、どうぞお入りください」
 ごん!
 玄関の扉に正面から頭をぶつけていた。いい音がしたなぁ。
「だ、大丈夫ですか?」
 奥さんはしばらく頭を押さえてうめいていたけど、
「どうぞ、お入りください」
 今度はちゃんと引戸の扉を開けて、何事も無かったように僕を家に招き入れた。
 家の中は、外観通りに古い和風な内装だった。部屋は全て畳敷きか板の間だし、
ドアは曇りガラスの引戸かフスマ。“いたくぁ”さんがお茶を飲む姿がよく似合いそうな雰囲気だ。
 それにしても、妙齢の和服美女な奥さんは、この家にこれ以上無いくらい馴染んでいるように見える。
似合うというより、パズルのピースみたいに奥さんの存在がこの家に必要不可欠な要素に感じられるんだ。
ああ、やっぱり和風の人妻っていいなぁ……
343ひでぼんの書:04/01/19 14:25 ID:qipxj7i1
 ごん!
「お、奥さん」
 そんな感想を抱いていた矢先、また扉に気持ち良く頭をぶつけた奥さんは、額を押さえながら、
「……ここが浴室です。ちょうど湯を張ったばかりですから、このままお入りくださいませ」
 僕に激突した扉を指し示してくれた。
「あ、はい……大丈夫ですか?」
「大丈夫です……私、しょっちゅう道に迷ったり頭をぶつけたりしますの。
夫(つま)にはよく粗忽者だって言われてしまいますわ」
「つ、つま?」
「あら、失礼しました。『夫』の古い言い方ですよ」
 うーん、見た目通りの古風な人だ……そんな僕の心境を見抜いたのか、
「私ももう歳ですからねぇ、若い方にはわからない言葉をつい使っちゃうのよ。ごめんなさいね」
 瞳に憂いを込めて、苦笑しながら溜息を吐いた。
「歳だなんて、そんな事はないですよ。すごく若々しいです。はい」
 事実、お世辞抜きで奥さんは若々しい。全体の雰囲気は確かに成熟した大人の女性なんだけど、
肌には皺も染みも弛みも無いし、髪は黒々白髪も無い。
その意味では“つぁとぅぐあ”さんみたいに、年齢不祥な感じにも見える。
「うふふ、こんなおばちゃんをからかっちゃ駄目よ」
「いや、ホントに。御結婚されてなければナンパしたいくらいです」
「まぁ……」
 し、しまった。つい軽はずみな事を言ってしまった。
 でも、奥さんは頬に手を当てながら口元を綻ばせてくれた。ああよかった……
「うふふ、お世辞でも嬉しいわ」
「ええと、お子さんは何ヶ月ですか?」
 かなり強引に話を切り替える。奥さんは片手を当てた頬を少し赤く染めた。
「何ヶ月だったかしら……うふふ、恥ずかしいわね。この歳になって、つま…夫がはりきっちゃって」
 その旦那さんがどんなはりきり方をしたのか非常に気になるところだけど、
これ以上妄想すると入浴するにはマズイ身体状態になりそうだからやめる事にしよう。
「あ、じゃあそろそろ御好意に甘えさせてもらいます」
「服はその籠に入れて下さいませ。ごゆっくり……」
344ひでぼんの書:04/01/19 14:26 ID:qipxj7i1
「……ふぅ」
 これまた古風な檜の湯船に漬かりながら、僕は蕩けるような息を吐いた。
湯気がタイル敷きの壁と天井を濡らし、時折水滴が鼻先に当たる感触も心地良い。
ああ、やっぱり冬場の風呂は気持ちいい。
「それにしても……綺麗で優しくて良い人だなぁ」
 もう何度目かわからない陶酔感に、僕はだらしなく瞳を綻ばせた。
あんな人が、今の日本に現存していたなんて奇跡に近いんじゃないかな。
もし、“つぁとぅぐあ”さんに出会っていなかったなら、
相手が人妻だろうと本気で入れ込んでしまったかもしれない……
「……って、いかんいかん。そんな邪な考えは相手にも失礼だぞ。自分」
 気を引き締める為に冷たい水でも浴びようと、浴槽から出ようとした――その時、
「お湯加減はどうですか?」
 何の前触れも無く扉が開いて、頬を片手に当てて微笑む奥さんが出現してくれた。
「うわぁああ!?」
 危うく湯船で溺れそうになった。
「な、な、なぜ奥さんが!?」
「お背中を流そうと……」
 奥さんは例の着物を襷掛けにして、裾を上げていた。
柔らかそうな二の腕とふくらはぎの白さに、僕は生唾を飲み込んだ。
「い、いえ、自分で洗えますから!!」
「そう遠慮なさらずに」
 あくまで上品にやんわりと、しかし見た目によらず強い力で奥さんは僕を湯船から引っ張り出した。
慌てて手ぬぐいで股間を隠す。あれよあれよという間に、僕は風呂椅子に腰を下ろされていた。
「それでは、失礼しますね」
 風呂桶に溜めたお湯を背中に流して、石鹸を泡立てた手ぬぐいが僕の背中を優しく擦る――
345ひでぼんの書:04/01/19 14:27 ID:qipxj7i1
 がりっ
「ぐわぁああああ!?」
「あ、あら?」
 背中に走る激痛に、僕は椅子に座ったまま50cmは跳び上がった。世界記録かもしれない。
「い、今、何を――!?」
 あまりの痛みに半泣きになりながら振り返ると、柔らかい手ぬぐいではなくて、
サビ落し用の金属タワシを持ったまま固まっている奥さんの姿があった。
「ごめんなさい。間違えちゃったわ」
 ど、どこをどう間違えれば手ぬぐいと金属タワシを間違えるんですか……
傷に石鹸液がよく染みる。ぐあー。
「すぐに手当てを――」
 慌てた様子で奥さんが立ち上がった――次の瞬間、
 つるっ
「あら?」
「え?」
 派手な音を立てて、奥さんは転倒した。しかも、僕の上に転んでくれたんだ。
きっと石鹸でも踏んだのだろう。お約束な人だ。
 「お、奥さん大丈夫ですか!?」
 奥さんは、僕の胸に顔を埋めたまま動かない。
 身重の体だし、まさか!?
 最悪の想像に背筋が凍りつき、慌てて奥さんを揺り動かそうとして、
「……ああ……男の人の匂い……」
 魂が蕩けるような甘い声に、僕は固まった。柔らかな女の香りが胸一杯に広がる。
 甘えるように頬を摺り寄せて、胸板を撫でる奥さんは陶酔し切っていた。
346ひでぼんの書:04/01/19 14:29 ID:qipxj7i1
「ごめんなさい、もう我慢できないの」
 奥さんの白魚のような指が僕のペニスをそっと撫でる。
いつのまにか、僕の肉棒は固くそそり立っていた。
「うわっ……」
 思わず呻き声が出る。それほど奥さんの手技は巧みだった。
シャフトをしごき、掌で先端を撫で回し、指でカリを擦る。
それだけで射精しそうになる直前、奥さんの手が止まった。
「ああ……とても立派です」
 そして、生殺し状態の僕の股間に頭を沈めて、
「美味しそう……そう、これ……これが欲しかったのぉ」
 一気に根元まで、その小さな唇からペニスを飲み込んだ。
「――ッ!?」
 脳味噌が爆発したかと思った。快楽のあまりに身体が硬直して、
奥さんにされるがままになってしまう……う、上手い。上手過ぎる。
まさか“つぁとぅぐあ”さんに匹敵する性技を持つ人間がいるとは思わなかった。人妻恐るべし。
「(じゅぶっ)…はぁ…(ちゅる)…美味し…(ぴちゃ)」
 口の中にたっぷり唾液を溜めて、じゅぶじゅぶとペニスを洗うように頭を動かし、
繊細な舌で尿道をくすぐる奥さん。その咥内の感覚は、とても僕には表現できない。
気持ちいい。とにかくひたすら気持ちいい。
「んんぅ…(じゅるっ)……もっとぉ…(ぢゅるる)…飲ませて……」
 いやらしく口をすぼめる奥さんの口元から、白い白濁液がどろりとこぼれた。
いつのまにか射精していたらしい。あまりの快感に絶頂を迎えた時がわからないんだ。
こういうのを『イキっぱなし』というのだろうか。
347ひでぼんの書:04/01/19 14:30 ID:qipxj7i1
「はぁ……あ…」
 どれほどの時間が過ぎたのか、ようやく奥さんは僕のペニスを貪るのを止めてくれた。
射精したザーメンを最後の1滴まで飲み干してから、名残惜しそうにゆっくりと口を離す。
「ごめんなさい……はしたない女だと思わないで」
 でも、台詞とは裏腹に、まだ固くそそり立つ僕のペニスに、愛おしそうに頬擦りする。
「お、奥さん!!」
 僕はもう限界だった。ほとんど押し倒すように奥さんを床に寝かせて、押さえつける。
もし身重じゃなかったら、本気で押し倒していただろう。
「きゃあ」
 短い悲鳴を上げながら、奥さんの抵抗はほとんど無かった。
「いけません、私には夫がいるのよ……」
「誘ったのは奥さんじゃないですか!……いや、気のせいじゃなくてどう考えても」
「一度言ってみたかったの。この台詞」
「はぁ」
 奥さんは妖艶に微笑むと、僕の頭をそっと両手に挟んだ。
その瞳の妖しい輝きは、僕の魂を吸い込んでしまいそうだ。
「こんな年増のおばさんで良ければ……身体だけでも愛してくださいませ」
 それはこちらからお願いしたいぐらいです。でも……
「旦那さんの事はいいのですか?」
 ちょっと意地悪く尋ねてみると、奥さんは軽く唇を尖らせた。
「あの人は最近、港に女を囲ってばかり……最近も白化症の米国人と子供を作ったとか」
 こんなイイ女性をほっとくなんて、とんでもない旦那さんだなぁ。
「もう、私の女は疼きが止まらないのです。はしたない女でごめんなさいね」
「いえ、そんな……でも、奥さんが身重だから旦那さんは――」
 そっと僕の唇に、細い指が押し当てられた。
「今は、あの人の事は言わないで……御安心を、あなたに責任を取れとは言いませんから。
これは一夜の夢。夢幻境の恋なのよ」
 その言葉で充分だ。奥さんの方に問題が無いのなら、
僕は自分と奥さんの肉欲を満たす事だけに専念するとしよう。
348ひでぼんの書:04/01/19 14:33 ID:qipxj7i1
「あ、でも身体の方は大丈夫ですか?」
 膨らんだお腹を奥さんは愛しそうに撫でた。
「もう安定期に入ってますから……ですが、優しく愛してくださいませ」
 僕は奥さんの首筋に唇を当てた。さすがに唇は奪えないと思ったからだ。
奥さんがほんの微かに身体を震わせる。そのまま唇を下に這わせて、鎖骨を舐めてから――
「はあっ……」
 勢い良く着物の胸元を肌蹴た。まるでびっくり箱を開けたように、豊満な乳房がぶるんと飛び出す。
汗でしっとりと濡れた巨乳はたまらなく美味しそうだ。僕は夢中でしゃぶりついた。
「あぁん……」
 やや強めに揉み解すと、大きくて柔らかい乳房は面白いくらい形を変えた。
指の間からあふれた乳肉が、ほんのりとピンク色に震えている。
色が濃く大き目の乳首を舌で転がして、思う存分味わっていると――
「あふぅ!」
「えっ?」
 思いがけない味が咥内に広がり、僕は驚いてちゅぽんと乳首を出した。
 なんと、濃厚な乳首から白い筋が乳輪に流れて、乳房を伝わり落ちている。
「もう、母乳が出るんですね」
「ああ……恥ずかしいわ」
 子供みたいに顔を赤く染める奥さんの美貌に満足した後、僕は再び乳首を貪った。
「あふぅ! も、もう……それは赤ちゃんの分ですよ……あっ…はぁ……」
 構わず僕は乳房を絞り、溢れ出る母乳を吸う。
本来、人間の母乳はとても飲めたものじゃない酷い味なんだそうだけど、
奥さんの母乳はとても甘くて濃厚だ。どんなに飲んでも飲み飽きない。
「うふふ、甘えん坊さんですね……あんっ」
 奥さんは母性にあふれた眼差しを向けて、赤子をあやすように僕を抱きしめた。
生まれると同時に母親を失った僕は、母の胸に抱かれた経験は無いのだけど……
……なにか、暖かくて懐かしい気持ちかする……
「んんっ…はぁああ……ああっ、あっ!」
 でも、こんな風に乳首と乳房を嬲る赤ん坊はいないだろうし、
それに反応して喘ぎ声を出す母親もいないだろう。
349ひでぼんの書:04/01/19 14:35 ID:qipxj7i1
 数十分後、乳房全体が母乳と僕の唾液でべちゃべちゃになってから、ようやく僕は彼女の巨乳を開放した。
「あふぅ……うふふ」
 甘えるように奥さんが僕の腕の中で丸くなる。
その瞳は乳責めの快楽で甘く蕩けて、そしてこれからの快楽に期待しているように見えた。
「じゃあ、今度は僕が奥さんを洗ってあげますね」
 僕は石鹸を手に取り、たっぷりと泡立てた。
そのまま奥さんの着物を脱がしながら、身体中に手を這わせて、石鹸を塗りつける。
「はあぅうう…ああん! お、お上手ぅ…です! あ、あああああ……!!」
 はしたない声を漏らさないように着物の袖を咥えて、ぎゅっと瞳を閉じて我慢する奥さんだけど――
ぬるぬるの手がうなじをから鎖骨を撫でて、巨乳をなぞるように伝い、勃起した乳首を超えて、
膨らんだ腹部をやさしくさすり、おへそをくすぐって、けっこう毛深い陰毛も泡立てて、背筋を指先で引っ掻き、
ボリュームのある尻肉を揉み解して、お尻の割れ目を何度も指で往復して、
もう顔を出してる大きなクリトリスを摘み、むわっと女の香りを放つ秘所を念入りにかき混ぜて、
むっちりした太ももを渡り、足の指先を弄ぶ――
念入りにじっくり全身を泡立つ石鹸のローションで愛撫すると、その嬌声も押さえきれないらしかった。
「わぁ、けっこう陰毛が濃いですね」
「は、恥ずかしいわ……あふっ! 最近、お手入れしてなくてぇ……ああっ!」
「へえ、腋毛も生えているんだ」
「いやぁ……い、言わないでぇ!」
「でも、アナルの周りにも少し生えてますよ」
「っっっ!! いやぁああ……あ、ああん!!」
 いや、実はいちいち指摘するほど生えてはいないんだけど、せっかくだからこれをネタにちょっと苛めてみた。
「じゃあ、抜いてあげますね」
「そ、そんな……はうっ!!」
 ぷっくりと顔を覗かせた紅茶色のアヌスを摘み、産毛を引き抜くと、
奥さんは身体を仰け反らせて面白いくらい反応してくれた。
 ……って、妊婦にそれはヤバイよね。もっと大人しいプレイにしよう。
 でも――
350ひでぼんの書:04/01/19 14:37 ID:qipxj7i1
「も、もう……我慢できないのぉ! 後生です、情けを下さいませぇ……」
 奥さんは自分から足を開き、指で膣口を広げて見せた。
その淫猥な表情に上品な婦人の面影は無く、色欲に支配された雌のように――美しかった。
 誘いを受けるまでもない。僕も今すぐはちきれそうな肉棒をブチ込みたい――
――でも、安定期とはいえ妊婦に知識無しでの挿入は危険だよなぁ。どうすればいいのだろう?
 その事を奥さんに伝えると、
「安定期ならば、お腹を圧迫しない体位で、少し浅めに、できれば早く終わらせれば大丈夫ですよ」
「なるほど」
 人が変わったように落ちついた態度で、丁寧に教えてくれた。
個人差も大きいけど、妊娠初期と末期を避けて、体位と動きに気をつければ大抵は大丈夫らしい。
中には中出しはダメとか乳首を刺激するのは避けた方が良いという説もあるとか。
げ、思いっきり乳首を刺激してしまった。
「大丈夫ですよ。私もこの子も頑丈ですから。よく不死身だって言われるのですよ」
「いや、でも気をつけないと」
「うふふ、優しいのですね」
 奥さんは頬に片手を当てながら微笑みかけてくれた。いや、これは人として当然ですから。
 僕は奥さんを横に寝かせて、覆い被さらないように腰だけ突き出す体勢に身体を置いた。
この体位なら条件はクリアーする筈だ。
「じゃあ、行きますよ」
「お願いします……早くぅ」
 いやらしくくねらせるお尻を押さえて、
「あああ……」
 僕は膣口にペニスを当て、
「あああああ……」
 ゆっくり、ゆっくり、亀のような歩みで挿入した。
351ひでぼんの書:04/01/19 14:39 ID:qipxj7i1
「あああああああ……!!」
 ビクビクっと奥さんの身体が震える。待ちかねていたペニスの感触に、軽くイってしまったらしい。
僕は膣壁の感触を味わうようにゆっくりとペニスの中程まで挿入し、今度はゆっくりと戻した。
そしてペニスが抜ける寸前で停止し、またゆっくり挿入する。
「ふわぁあ…あ……ああ…あ……もどか…しい…です……でも…あふぅ……それが…イイの…ぉ」
 スピードや激しさとは縁遠いセックスだけど、奥さんは恍惚の表情で悶えて、満足しているみたいだった。
むしろ品の良い人妻には、こののんびりとした、しかし濃厚な交わりが似合っている気がする。
 で、僕の方は――
「うううっ……!!」
 ……どうやら、早めに終わらせなければならないという条件は、
この動きにもかかわらず、容易くクリアーできそうだ。それくらい奥さんの中は具合が良かった。
締め付けがいいのにキツ過ぎず、まるで自分から咥え込むように淫肉が蠢いて、
僕のペニスを貪ろうとする。僕は早くも限界を迎えようとしていた。
「お、奥さん……僕、もう……」
「わ、私も……あん! もう少し…です…からぁ……んんっ!」
 頭の中で必死に素数を数える。素数は勇気を与えてくれる数らしい。
しかし、569まで数えるのが精一杯だった。
「うううっ!!」
 僕は限界を迎えた。でも、それと同時に、
「あぁあああああああ――!!!」
 奥さんも身体をよじって絶頂を迎えてくれたんだ。僕は慌ててペニスを抜き取った。
間一髪、それと同時に射精する事ができた。
「ああ……あ…あああ……」
 痺れるような射精感と共に放出されたザーメンが、震える奥さんの膨れたお腹から濡れた乳房を汚す。
 奥さんは、それを指ですくい取って、
「ああん……うふふ、美味し……」
 ぺちゃぺちゃと、淫猥な表情で舐め啜った――
352ひでぼんの書:04/01/19 14:41 ID:qipxj7i1
1時間後……
 僕は奥さんが用意してくれた着物――洒落た波模様の浴衣――に着替えた僕は、
畳敷きの居間で卓袱台に並んだ手料理に舌鼓を打っていた。
鯵の刺身に山菜の天麩羅、麦飯に茄子の御御御付、煎茶に柴漬。
どれも文句のつけようがない美味しさだ。
 ……と、簡単に言うけど、こうなるまでにはまた様々な一悶着があったんだ。
例によって奥さんの『ドジ』がこれでもかと炸裂して、情事の後片付けをしようとして浴槽に落ちるわ、
着替えになぜか女物の振袖が出るわ、汚れた服を洗っていた洗濯機は爆発するわ……
この料理を作っていた台所からも、金槌や鋸の金属音や爆発音、
謎の魔獣の断末魔がひっきりなしに響いてきて、僕は、奥さんが何を料理しているのか戦々恐々していたんだ。
こうしてごく真っ当な家庭料理が出てきた時は、正直、我が目を疑った。
「一献いかがですか?」
 まぁ、でも今はお銚子を手にした奥さんが、僕の側で慎ましく控えてくれている。ああ、いいなぁこの雰囲気。
 今の奥さんは深緑色の着物から純白の長襦袢に着替えている。
青味がかった黒髪も解いて、簡単な三つ編みに束ねていた。
けっこう髪が長いんだなぁ。うなじの後れ毛が色っぽい……
 僕は手料理をありがたく平らげた後、奥さんと熱燗を酌み交わした。1本、2本と空のお銚子が増えていく。
奥さんはけっこう飲む性質のようだ。
「うふふ……少し酔ったみたいです」
 うっとりとした表情で、奥さんは僕の肩にしなだれてきた。その潤んだ瞳には明らかに期待の光がある。
 よし、第2ラウンドといこうか……と、そこで僕はある思い付きをした。その内容を奥さんに耳打ちする。
「まぁ」
「いや、以前から一度やってみたくて」
「うふふ、いいですよ」
353ひでぼんの書:04/01/19 14:43 ID:qipxj7i1
 頬に片手を当てるポーズのまま、奥さんは1秒で了承してくれた。
正座したまま長襦袢の裾をめくり、素足とお腹、そして陰毛の覗く秘所が露わになる。
奥さんはお銚子を1本手に取り、合わさった太ももと股間の間に中身を注ぎ入れた。
デルタ状に溜まった清酒の中に、黒い陰毛が揺れている。
 そう、いわゆるワカメ酒という奴だ。
あまりに馬鹿馬鹿しくて、逆に一度やってみたいと思っていたんだけど、
“つぁとぅぐあ”さんはお酒を全部飲んで寝てしまうし、
“しょごす”さんはお酒に弱くて酔って暴れてしまう――いや、酔って暴れたふりをする。
他の2人は論外だ。
「じゃあ、いただきます」
「めしあがれ」
 僕は奥さんの股間に顔を押し付けて、酒の泉をすすり飲んだ。
物凄く飲み辛いけど、なるほど、この微妙な退廃感は妙に心を高揚させてくれる。
そして、もちろんそのまま終わるわけがなかった。
「やぁん……あはぁ…あ……」
 白く滑らかな太ももの感触を楽しみながら左右に開き、わずかに酒の味がする秘所を舐め回す。
しっとりと熟れた奥さんの大人の性器をねっとりと舐める度に、酒とは違う液体がどんどん涌き出てきた。
これはどんな美酒よりも美味しい甘露だ。うん。
「ああん…もう、お酒は……ひゃうっ」
 奥さんの喘ぎ声と共に、僕の首筋に生暖かいものが垂れてきた。
顔を上げると、なんと奥さんが恍惚の表情で自分の巨乳を揉みしごいていた。
白い長襦袢は母乳で濡れて、赤い乳首の先端がうっすらと透けている。
そこからあふれた母乳が僕の首筋に落ちていたんだ。
「自分で慰めるなんて……本当に奥さんはいやらしいですね」
「ああ……言わないで……」
354ひでぼんの書:04/01/19 14:45 ID:qipxj7i1
 僕は奥さんの背後に回り、長襦袢の胸元を勢いよく肌蹴た。
まろび出る乳房を掴み、ゆっくりと揉み解す。
「お風呂場であんなに出したのに、もう胸が張ってますよ」
「はぁん…あ、あああ……もっと……もっと揉んで下さいまし…あはぁ!」
「じゃあ、全部出しましょうか」
 巨乳の前に食事に使った深皿を置いて、
柔らかい乳房を根元から先端の乳首までゆっくりと揉みしごき、母乳を搾り出す。
まるで噴水のように驚くほどの勢いで白い母乳が噴出して、深皿にどんどん溜まっていった。
「はうぅ…くうっ! もっと…優しくして下さい……やぁん!」
「こんなにたくさん出るなんて、まるで乳首から射精しているみたいですよ」
「いやぁ……そんな恥ずかしい事…んくぅ……言わないでぇ」
 もう、深皿一杯まで母乳が溜まった頃、ようやく淫猥な乳絞りも終わろうとしていた。
今や母乳はほとんど出ないのに、乳頭は痛々しいくらい勃起して、乳首全体がぴくぴく震えている。
「ほら、美味しいですよ」
 僕は深皿を手に取り、奥さんの口元に運ぶと、
「ああ、こんなにたくさん……ん、んちゅぅ」
 うっとりとした表情で、奥さんはネコのようにぴちゃぴちゃと舌で舐め飲んだ。
上品で可憐な奥さんの卑猥な姿は、僕の獣欲をたまらなくそそらせてくれる。
「やぁん……汚れちゃうわ……」
 僕はそのまま深皿を傾けて、流れ落ちる母乳を満遍なく奥さんの身体に浴びせた。
母乳が純白の長襦袢を濡らして、火照った柔肌を淡く浮かばせる。
「本当にいやらしいですね、奥さんの身体は……こんな事で感じるなんて」
「そんな……あふぅ! そうよ…私、淫乱な女なのです……あああっ!!」
 母乳ローションを塗り込めるように全身を撫でまわすと、
奥さんは嬌声を上げて悶えながら、自らの巨乳と秘所を慰め始めた。
再び、情欲に狂う雌の奥さんが顔を覗かせようとしていた。
355ひでぼんの書:04/01/19 14:46 ID:qipxj7i1
「(んちゅ)…はぁ……(じゅぶっ)…んんぅ…これ、好きなのぉ…(ぴちゃ)……」
「奥さんのあそこ、自分から僕の指を咥えてきますよ。ほら」
「あふぁあああ……もっと、もっと激しくぅ……」
 十数分後、僕と奥さんは互いの性器を弄り合う、いわゆる69の体勢で絡み合っていた。
ただし、どちらかが上に乗る69じゃなくて、身体を横にしながらだけど。
 貪るように僕のペニスをしゃぶる奥さんのフェラチオは、相変わらず最高だった。
風呂場で何度か出していなかったら、僕はたちまち精を放っていただろう。
お返しに奥さんの秘所をねぶり、クリトリスをノックしたり、膣口とアヌスに指を差し入れたりすると、
まるで狂ったように身をよじり、快楽に悶えてくれる。
「……お願い、もう我慢できないのぉ……情けを下さいまし……ああ……」
 やがて、風呂場と同じように、奥さんはうつ伏せになって足を開き、
ぐしょぐしょに濡れた性器を自ら開いて僕におねだりしてきた。
請われるまでもなく、僕は怒張を挿入しようとして――思いとどまった。
風呂場から短時間で連続してセックスするのは、身重の身体には悪いかもしれない。
それに、ワカメ酒と同じく、一度やってみたい事があったからだ。
「奥さん、こんなのはどうですか?」
「え……」
 僕は奥さんの両足を掴んで、ぴったりと足を閉じさせた。
そのままペニスを秘所と両足の隙間に挿入する――
356ひでぼんの書:04/01/19 14:47 ID:qipxj7i1
「あふぅ!!」
 カリとシャフトが勢いよく淫肉とクリトリスを擦って、奥さんは悲鳴のような嬌声を漏らした。
むちむちした太ももと濡れた秘所の絶妙な圧迫感が、無上の快楽をペニスに伝えてくれる。
そう、これはいわゆる素股というやつだ。奥さんの柔らかな極上の身体を使っている事もあるのだろうけど、
想像よりもずっと気持ちいい。ああ、日本文化っていいなぁ。
「ふひゃあああ!! いい! これ、イイのぉ!!」
 1番敏感なクリトリスと膣口をペニスで擦られる行為は、奥さんも気に入ってくれたようだ。
自ら巨乳を揉みながら、乳首を自分で吸っている。
普通にセックスするよりも激しく喘ぐ妊婦の嬌態は、あまりに背徳的で淫靡だった。
 そして――
「ふぁああああああああ!!!」
 全身を震わせながら、奥さんは一足先にイってしまった。
「ううっ」
 続けて僕も限界が来た。素早く足の間からペニスを抜いて、奥さんの頭を乱暴に押さえ、
「出しますよ、飲んでください!!」
 躊躇い無く、奥さんは僕の怒張を喉の奥まで咥えた。
同時に、信じられないくらい大量のザーメンを放出する。
「んんんんん!!……んんん…ん……ちゅうぅ」
 最後の1滴まで、奥さんはザーメンを飲み干すと、
「うふふ……美味しいわ」
 ずるりと抜き出したペニスを、愛しく頬擦りした――
357ひでぼんの書:04/01/19 14:49 ID:qipxj7i1
 もう、すっかり外は暗くなっていた。
「ええと……ご馳走様でした」
「いえいえ、お構いなく」
 頬に片手を当てながら上品に微笑む奥さんは、
あの肉欲に乱れた淫乱な人妻と同一人物とはとても思えない。
 ほんの1夜の逢瀬は、今、終わりを迎えようとしていた。
 ……今気づいたけど、そういえば、僕は奥さんの名前を知らない。
本当に今更だけど、僕は自己紹介をしてみた。
「そういえば、自己紹介がまだでした。僕は赤松 英と言います」
「英さんですか……私の名前は――」
 奥さんは静かに微笑んだ。
 そして、その瞬間――世界は凍結した。
 これは形容表現じゃない。
 まるで写真のネガみたいに周囲の光景全てが灰色に転じて、
あらゆる動きと音が世界から消えてしまったんだ。
 僕が名前を教えた事と、奥さんの名前を知る事――
――それが恐るべき意味を持つ事を、僕は本能的に悟った。
「私の名前は――」
 目の前の奥さんは何も変わらない。変わるわけがない。
それなのに、彼女が“つぁとぅぐあ”さん達すら遥かに凌駕する偉大な存在である事が、
なぜかわかるんだ。
 僕は理解した。あまりに高位過ぎる存在は、
僕等が普段、大地や大気の存在を意識せずに生きるように、
ちっぽけな人間には逆にその威厳を実感できないという事を。
 そして、僕は理解した。僕の前に降臨している存在は、
この宇宙のあらゆる種族が絶対の畏怖と無限の敬意を込めて崇める、
真の窮極存在である事を――
「私の名前は――“しゅぶ=にぐらす”――」
 宇宙の何処かで、誰かが絶叫した――
358ひでぼんの書:04/01/19 14:49 ID:qipxj7i1
 ふと気がつくと、僕はあの時飛び込んだドブ川の岸辺に佇んでいた。
まるであの逢瀬が一夜の夢であったように、全てが奥さんに出合う前のままだ。
しかし、全てが夢でない証拠に、僕の手の中にはあの山羊の角を模した小さな髪飾りがある。
 後日、それを“つぁとぅぐあ”さんに見せると、
彼女はなぜか無言のまま僕を優しく抱き締めてくれた。
それが何の意味を持つのか、その時は何もわからぬまま――
 その後、僕は何度もあの家を探したけど、今現在まで再び巡り会う事はなかった。
 果たして、あの一夜は本当に現実だったのか――今でもわからない。
359ひでぼんの書:04/01/19 14:50 ID:qipxj7i1
 しばらくして、僕はまた仕事の打ち合わせの為に外出していた。
 打ち合わせ自体は簡単に終わり、特に誰とも合う事なく帰宅する。
家では、“てぃんだろす”が1人で留守番している筈だ。
実は“しょごす”さんのメンテナンスにトラブルが発生したとかで、
今日まで彼女が帰る時間が延びてしまったんだ。まぁ、明日には確実に戻ってくるらしいけど。
 いつもは寂しがり屋の“てぃんだろす”は、
そんな時は“つぁとぅぐあ”さんに預けたりするのだけど、
何を思ったのか今日は1人で留守番にチャレンジするそうだ。
先日、お前は子供っぽいなぁ、とからかったのが原因かもしれない。
とにかく、“てぃんだろす”にとって今日は『はじめてのおるすばん』というやつだ。
あれ、お使いだったかな?
 ところが、帰宅した僕を迎えたのは、“てぃんだろす”だけじゃなかった。
「きゃん、きゃんきゃん!!」
 玄関のドアを開けると同時に、半泣きで“てぃんだろす”が飛び付いて来る。
やっぱり寂しかったんだなぁと思ったけど、それは間違いだったんだ。
「あ、お帰り〜」
「お邪魔してます」
 “てぃんだろす”に続いて玄関に出てきた2人の少女――その『卑猥なる双子』が、
僕をまた新たな不可思議空間に導く事を、僕はなんとなく悟っていた――

 続く
360名無しさん@ピンキー:04/01/19 15:02 ID:Wbb4UZkx
お疲れ様です。
361名無しさん@ピンキー:04/01/19 15:35 ID:/06xwj2K
主婦どころか妊婦さんでした…なんて業の深いw
ショゴスさんのメンテにトラブルがっていうのもすごい気になりますが、とりあえずは次回「はじめてのおるすばん」ですか。期待してます。

ただ、一箇所>>347の「港に」ってとこは「巷(ちまた)に」の誤字だと思われます…
362名無しさん@ピンキー:04/01/19 17:54 ID:CpOx1/ZX
お疲れ様です〜。
何だか生まれてくる子どもが心配ですが、気のせいでしょうか。

>361
行く先々で女性を囲うことを「港」で表現することは多々ありますよ。
363名無しさん@ピンキー:04/01/19 17:59 ID:3Ja7RQ3l
(船乗りは)行く先々港に愛人を作るっていうの、知らない?
364名無しさん@ピンキー:04/01/19 18:21 ID:ZPwFv2d1
次回にも期待〜。


夫に見つかって修羅場キボンヌ。
……その時点で終わってるかw
365名無しさん@ピンキー:04/01/19 19:32 ID:kR7XeCMD
>一秒で了承
アークデーモンのことか……アークデーモンのことかー!!
366名無しさん@ピンキー:04/01/19 19:36 ID:c0Kvfr7R
旦那のよぐ・そとーすは何人も子供を産ませてるから、美女or美少女化は無しなのかな?

それにしても、黒山羊様に直接恩恵を賜るとはなんてうらやましい奴……。
しょごすさんが聞いたら卒倒するぞ。
367名無しさん@ピンキー:04/01/19 19:37 ID:Np/YnHZt
いあーる むなーる うが なぐる となろろ よらならーく しらーりー!
いむろくなるのいくろむ! のいくろむ らじゃにー! いえ いえ しゅぶ・にぐらす!
どうも、ひでぼんの書様、いやぁ、人妻っていいですねぇ、その上、妊婦でプレイも濃いこと(w)、
しっかり堪能させていただきました、ありがとうございます。

>>夫(つま)にはよく粗忽者だって
こりゃまた古風な…ひょっとして、ふたなってたりしませんか(w
368名無しさん@ピンキー:04/01/19 20:56 ID:I5M/i2/F
あなた、すげーわ。
8割がフランス書院で、オチがクトゥルーなんて金輪際みれねーわ。
ほんと今後も期待させていただきます。
369名無しさん@ピンキー:04/01/19 21:40 ID:UBsMQ1z7
569まで数えられるひでぼんワラタ。
そして卑猥な双子をそう繋げてきましたか感服。
さすが系図で最上級に位置するだけはありますなぁ、主婦=にぐらす様
370名無しさん@ピンキー:04/01/20 02:38 ID:sBtQZzLN
素数ネタはやはりあの神父様からなのだろうか
371名無しさん@ピンキー:04/01/20 21:00 ID:fQbXHbNr
ところで皆様。
死神って、何故に人間の魂を抜き取るのでしょうか?
本人の意思なのでしょうか?
はたまたあの世の”偉い人”の意思によって動いているのでしょうか?
372名無しさん@ピンキー:04/01/20 21:17 ID:0FgmCsbO
死臭を嗅いでやって来るという設定の方が話が書き易そう………
主人公に死神を篭絡する余地がありそうだし。
373名無しさん@ピンキー:04/01/20 21:21 ID:kHPvZ0ak
そこで「DEATHNOTE」ですよ
374名無しさん@ピンキー:04/01/20 21:45 ID:0WUlFOoD
>>371
本能的な意思の方が、いざ葛藤する際により深い物になるからそっちがいいかな

・・・あぁ、ネギ板の死神スレは先日逝ってしまったのか
375名無しさん@ピンキー:04/01/20 22:21 ID:G3L/srLD
キリスト教だと神の意志に従って、死の天使が魂をあの世に連れて行くようです。
ちなみにミカエルはこの仕事をしくじり、罰として靴屋にされたことが。
376名無しさん@ピンキー:04/01/20 22:25 ID:vsf48gaE
さて、そろそろ節分ですが、
鬼娘はどんなのだろう?
さすがにトラ縞のパンツで空飛んで電撃はいかんだろうがw
377名無しさん@ピンキー:04/01/20 22:25 ID:Y4m4WsI4
なんで靴屋なんだろう?
378名無しさん@ピンキー:04/01/20 22:31 ID:G3L/srLD
>377
正確には文字通り裸で冬の街中にほっぽり出されてたところを靴屋に拾われるんですが、
これもまた全能の神のご意志っつーことです。
で、靴屋として働くことを通じて己の過ちを知るんですな。元ネタはトルストイ。
379名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:15 ID:DYmmLq3x
89へぇ〜
380名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:23 ID:W5nijH2z
バスタードのミカエルが裸で靴屋の前に放り出されてるところを想像してハァハァ。
381ひでぼんの書 作者:04/01/21 06:22 ID:EHeQhbc7
新作を配偶者に見せた所、「クトゥルフ神話じゃなくて単なる日活ロマンポルノじゃないか?」
おっしゃる通りで……_| ̄|○

つぁとぅぐあさんにも腋毛を生やしたい今日この頃です。毛深い女性はエロい。

>>361〜364
『港』の記述に関しては、以下のレスという事で。誤解しやすい表現ですいません。
今回生まれる子供は普通の黒い子羊ちゃんでしょう。ひでぼん、今回は珍しく中出ししてませんし。

>>365
……バレテル

>>366〜367
主婦さんが夫を『つま』と呼ぶのは、実は本当に妻だからかもしれません。神様に性別は無いので。

>>368〜370
感想どもです。素数ネタはお約束という事で……(笑

死神さんですか。定番ネタといえば、落ちこぼれのドジっ子か、クールでハードなプロフェッショナル……でしょうか。
382名無しさん@ピンキー:04/01/21 10:51 ID:Y1p//+n4
も、もちろんそれでもオーケーっす・・・
早速投下を・・・ハァハァ
383名無しさん@ピンキー:04/01/21 12:09 ID:hm+3qCDB
クールでハードなプロフェッショナルでジーザスの角刈り女暗殺者を思い出した。

人外のモノが人間世界で力を使って裏家業(・∀・)イイ
384名無しさん@ピンキー:04/01/21 12:33 ID:jTvgl85K
>>383
>人外のモノが人間世界で力を使って裏家業(・∀・)イイ

某北欧神話な少年探偵を思い出してしまったんだが・・・アレはアレでアリなのか。
385名無しさん@ピンキー:04/01/21 15:37 ID:4XYUnEV8
>>383
ええっと、
「私を虎と呼ぶな」だっけ。
386名無しさん@ピンキー:04/01/21 22:08 ID:a/d5nvsA
そーいや、ジーザスではクトゥルフ神話の単語が良く出てたな。
ナイトゴーンツとかティンダロスとかシャンタクバードとか。
387名無しさん@ピンキー:04/01/22 07:21 ID:iBtuxjRe
普段ROMで楽しませてもらってる者だけど、
なんか、ひでぼんさん以外に対してドライになりすぎてないか、藻前ら。
◆W/KpcIbe5Yさんに対しては一週間近くで>323の煽りだけかよ。
388名無しさん@ピンキー:04/01/22 08:24 ID:nHPa3rlD
単純にクトゥスレからの流入が増加、相対的にひでぼん関連レスが増えた、ということじゃなかろうか?
389名無しさん@ピンキー:04/01/22 08:47 ID:XPdeoI76
誰も構ってくれないからって自作自演すんの、虚しくない?w
390名無しさん@ピンキー:04/01/22 10:12 ID:UNtPpLWP
余計な燃料投下するから>>389みたいなのが調子に乗っているのがわかんないのかね?
ああ、それが狙いなのか、これは失礼を。
せいぜい頑張ってくれたまえ。
391名無しさん@ピンキー:04/01/22 10:45 ID:/IXg/E2Z
>>390
傍目から見れば、お前も釣らレてるぞ。
392名無しさん@ピンキー:04/01/22 11:44 ID:UNtPpLWP
>>391
それは無論だ。

↓以下何事もなかったかのようにネタ出し雑談に↓
393名無しさん@ピンキー:04/01/22 12:33 ID:aSSXzR9+
つーか正直言って、原作を知らなかったら分からない雑談ネタはやめて欲しい。
ここがクトゥスレだっつーなら話は別だが。
394名無しさん@ピンキー:04/01/22 12:55 ID:ni6u1nUe
>>393
というか、元ネタがある意味では存在している以上、もういっそひでぼんさんの作品ごと虹のスレに移動してもらうとか。
妙な煽りがいることで不快になってほしくないし。
まぁ結局はご本人が決めることだとは思うけど。
395名無しさん@ピンキー:04/01/22 12:58 ID:ni6u1nUe
ageちまった吊られてくる
396名無しさん@ピンキー:04/01/22 13:01 ID:xKcXRbzj
雑談も十分SS作成のネタになると思うんだがなあ。
そう言う発想って、個人では限界があるモンだし。
妄想だけじゃ面白いものは書けないぞ………
397名無しさん@ピンキー:04/01/22 13:03 ID:jgpE2O7e
398名無しさん@ピンキー:04/01/22 13:33 ID:aSSXzR9+
雑談が悪いとは言わないけどね。現に俺も雑談しまくりだし。
ただ、あまりにも原作を知らないと分からないネタが多すぎるし、
それに対するレスも、やっぱり原作を知らないと分からないんだわ。
399名無しさん@ピンキー:04/01/22 13:55 ID:xKcXRbzj
あ、そう言う事か………
すまん。勘違いしてた。
400名無しさん@ピンキー:04/01/22 14:08 ID:4V8/oZnc
そもそもクトゥルフなんて萌えの対象になるようなモノじゃないしね。
ひでぼんさんが女の子にしちゃたから萌えられるだけであって。

例えば原作でごつい男キャラを女体化したSSがあるとする。
その女性化したキャラで萌えたとしても、原作のままの男キャラでは萌えられない。
現状は、原作のファンがその原作の話ばっかりしてる状態。
知らない人にとってはスレ違いでしかない。
401名無しさん@ピンキー:04/01/22 14:15 ID:1gdMX9GU
このスレに来ていてクトゥルフを知らないほうが悪い。
知らなければ調べるべきだ。
402名無しさん@ピンキー:04/01/22 14:28 ID:BWGbwe7T
>>401
興味を持ったから調べるってのが普通だろ
知らない方が悪いってのは言い過ぎ

あと、知ったとしてもここで細かく語ることではないと思う
403名無しさん@ピンキー:04/01/22 14:52 ID:sYSVO3YB
>>401
だからそう簡単に釣られないってぇの

マターリ行きましょうや、皆様
404名無しさん@ピンキー:04/01/22 15:01 ID:8E6NbsOR
なんで荒れる危険まで犯して、自己主張しようとするのか分からない。
405名無しさん@ピンキー:04/01/22 15:47 ID:FjFgAcax
そそられなかったモノにまで愛想で感想言え?

馬鹿言うなw
406名無しさん@ピンキー:04/01/22 15:52 ID:vOYvI5NL
このまま荒れるんならひでぼんさんこっちに避難したほうがいいとおもう。
http://pink.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1073883441/l50
407名無しさん@ピンキー:04/01/22 16:16 ID:aZN79bRU
>>405
同意。自演までして感想を貰おうという◆W/KpcIbe5Yの考えがさもしい。
こんなことするんならもう来なくていいよ。
そうまでして読みたくもないし、大して上手くもないし。
408ひでぼんの書 作者:04/01/22 16:30 ID:D+ubhvzr
何か荒れる原因になってるし……_| ̄|○

半角二次元板は、文字数規制や連投規制が非常に厳しいので、長めの作品は書き難いのです。
アップローダーはよくわからないし……

問題があるようでしたら、あと2〜3話で何とか終わらせるようにしますので、
もう少々お待ちして頂けないでしょうか。
409名無しさん@ピンキー:04/01/22 16:33 ID:sYSVO3YB
>>387は別に作者さんでは無いとは思うが
ただの下衆な煽りだろ

・・・だから御前等釣られないでくれよぅ(;´Д⊂)
410名無しさん@ピンキー:04/01/22 17:51 ID:NxWBFW54
なんつーか、どうでもいい様な作品は普通にスルーすればいいのに。
下手にボロクソ言うから荒れるンじゃん。
別に「お互い切磋琢磨してss書くの上手くなろ〜」とかいう主旨のスレでもないんだし。
411名無しさん@ピンキー:04/01/22 18:07 ID:LvsfggeK
>>407
◆W/KpcIbe5Yさんってかなり昔からこのスレにいて、感想があろうがなかろうが、
ずっとSS投下し続けてた人だから、今さら自演して感想を貰おうなんてことはせんだろ。
それこそ、読みたくないなら勝手に読まなければいいだけだし。
根拠無しに自演だとか騒いで、書き手を追い出すようなレスを平気でするような、あんたこそ消えなよ。

>>408
ひでぼんさんたちに問題は無いでしょう。ただ周りが勝手に騒いでいるだけなのだから。
412名無しさん@ピンキー:04/01/22 18:13 ID:Weky+TKN
>>410
そうしていたのに>>387が妙な言い掛かりをつけてきたのだがな。
413名無しさん@ピンキー:04/01/22 19:16 ID:9BHszldM
387が言いたい事は、ss投下した職人にせめて「乙」ぐらい言ってやれって事だろ?
そんなに粘着する程のモノでもないだろう。
DOMも大人になろうぜ。
414名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:46 ID:wDaZomD8
>>413
MS擬人化ですかハァハァ
415名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:55 ID:BWGbwe7T
大人になるとリックドム?
416名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:58 ID:xZ8Dnsoy
これってスレ違いなんか?>>414
一応、人間以外には違いないが………
417建設的に考えてみる:04/01/22 23:12 ID:9/kug1Wn
あぁ、何だか難しい事態になってるー
荒らしの釣りも問題だけど、荒れる原因が既に内在していたことも否定できません〜。
ひでぼんの書関連がスレの七割に至ってるし・・・

>388
>クトゥスレからの流入が増加、相対的にひでぼん関連レスが増えた
ああ、耳が痛い・・・・。
実は、いま、史上まれに見るラヴクラフティック・フュージョンの真っ最中でしてー
過剰に我々がはっちゃけていたのは否定し得ません。 申し訳ない。
ただ、ひでぼんの書はクトゥルフ物うんぬんより、
アナル和姦物とか人妻・妊婦・搾乳物としての比重の方がでかいと思うんですが・・・。

>問題があるようでしたら、あと2〜3話で何とか終わらせるようにしますので、
>もう少々お待ちして頂けないでしょうか。
そ、そんなぁ・・・ 。・゚・(ノД`)
テケーリとした日常の数少ない楽しみだったのに・・・・

こ、これはなんとかせねば・・・・

過去にねー
[いあいあ]クトゥルフ神話のエロパロ [はあはあ] http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071176525/l50
てなスレが勃ってたんですが、「コッチのスレでやれ!」と怒られた挙げ句即死した歴史があるですよ。
迷惑で無ければ、私が「クトゥルフ神話のエロパロ 2」を勃てますけど・・・
で、まぁひでぼんさんにはそちらに引っ越ししていただくということで・・・

ひでぼんの書氏他SS職人の皆様、スレの住人様方如何でしょうか?
418名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:21 ID:xZ8Dnsoy
余計な事しないでいいよ。
問題なのはマニアックに走り過ぎる雑談であって、職人には責任ないんだから(つーか最初からない)。
あまり過剰な反応は慎んだ方がいい。どうせ荒れるのなんて半日がいいところなんだから。
これくらいの議論なんて2chじゃ許容範囲だろ?(つーか議論にもなってない。まだまだ小火程度)
まあ、もう少し様子を見ようってこった。
419建設的に考えてみる:04/01/22 23:31 ID:9/kug1Wn
>418
私も、スレッドの生態系に任せて放置した方が良いんじゃないかと見てたんですがー
ひでぼんの書氏が過剰に恐縮してるのをみて、
「ひょっとして、生態系のバランスが崩れてるんじゃ?イナゴ大発生による砂漠化並に」
とか不安になりまして・・・。
「スレ立て」も選択肢の一つということで。ひとつ。
420建設的に考えてみる:04/01/22 23:32 ID:9/kug1Wn
今日はもう寝ます。また明日。
421名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:38 ID:xZ8Dnsoy
要は絡むやつが悪いんであって、職人に責任はないよ。
これからはそんなに畏まらないで、書いたものをどんどん投下すればいい。
感想も自分がいいと思うものだけ参考にすればいい。
このスレは基本的に売り手市場であって、読む側にある程度以外は配慮する必要はない。

読む側も自分が読みたいと思うものだけ読めばいい。
くだらないとか、なんか違うと思ったものはスルーすればいい。
煽りに対しても適当にあしらえばいい。

基本に立ち返ろうってこったな。
422名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:48 ID:LUHUWmDN
ってなわけで誰かメイドロボものキボン
423名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:44 ID:4rQjgmdC
>>422
冥度炉簿ならこっちでドゾー

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1004855813/
424名無しさん@ピンキー:04/01/23 01:40 ID:XEbmeF3U
別にかまわないでしょ?ここでメイドロボでも。
ただ幽霊妖怪天使に悪魔、ロボットだってエイリアンだって何でもOK! な分、
他のスレでそれら一つをメインにしてる所があるから、
ここに投下されるものがマイナーな(悪い意味じゃなく)方向に行くのは仕方ない気もする。
ひでぼんの書が目立つのも職人が少ない中で他より更新ペースが早いからだし。
・・・とりあえずこんな事言ってるより話作った方が良いね。
少し時間出来るし考えてみようかな・・・。
425名無しさん@ピンキー:04/01/23 11:42 ID:iDODO6i4
なんでもかんでもスレ違いと言っては、職人を追い出す風潮はいただけない。
ただでさえネタ不足で職人が喘いでるんだから、そこら辺は多めに見てやってもいいンじゃないか?
何度も言うが、このスレは売り手市場であって極端な逸脱でもない限り、ネタは職人の自由でいいと思う。
426ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/01/23 13:03 ID:eudpc4YS
トリップ付けました。

皆様、フォローありがとうございます。結果的に騒ぎの火種をなった事を、心よりお詫びします。
これからも適度に書かせて頂きますので、よろしくお願いします。
ちなみに、あと2〜3話で終わるというのは、
あと2〜3話でネタが尽きるというのと同義語だったりします。
タスケテー
いや、登場させる神様ならまだたくさんいるのですが、Hのバリエーションがもう無いので……

また、現在作者のパソコンは死にかけています。
UPが急に止まる可能性がかなり高いので、御了承下さい。
427名無しさん@ピンキー:04/01/23 16:57 ID:4augEb+h
個人的意見だが、卓上ゲームエロパロ総合スレへの移動って案があると思う。
クトゥルフ神話を題材にしたルールは幾つか存在しているし
元となる卓上ゲーム板が雑談に関して特異な耐性があるので
この調子で感想から派生雑談が生まれても問題は起きないと思う。
428名無しさん@ピンキー:04/01/23 17:24 ID:qZOzEjoi
どこへ行ったところで粘着煽りがついてくるだけだし、
その煽りを名無しさんがスルーできないってことが問題なわけで、
漏れの言ったこともスルーして下さい。
429名無しさん@ピンキー:04/01/23 18:13 ID:06IfOTjW
>417
>ラヴクラフティック・フュージョン
すみません。仰る意味が分かりませんです。
>398じゃないけれど、クトゥルフを知らないって人に、
クトゥルフの用語で説明されても分からないのですよ。

そういうところで、多少のズレが生じているのではなかろうかと思うのですが。
430名無しさん@ピンキー:04/01/23 19:17 ID:VH80c26P
>>429
もうそのあたりの齟齬についての話題は終わっているので今更蒸し返さないでいただきたく…
431名無しさん@ピンキー:04/01/23 19:24 ID:DwdyZDXD
だからスルーしろって。オレモナー。
432名無しさん@ピンキー:04/01/23 20:50 ID:luEoC1mK
>>431
激しく同意。
なんでそんなにこだわるのか分からない。
話題についていけなければ、スルーすればいいじゃん。
俺も分からないけど、結構勉強になるぞ。
変に煽られたからって、粘着して追い出そうとしなくてもいいだろう。
この程度の煽りなんて、2chじゃ普通なんだから。
433名無しさん@ピンキー:04/01/24 02:21 ID:CB6TACpD

ま、このスレに限らず、
汎用スレで特定のSSの原作関係の雑談で盛り上がるのは程々に、と。
434名無しさん@ピンキー:04/01/24 02:32 ID:E16EufQq
一番の害悪はレスの流れを止めるレスだ。
それが自治にしろ荒らしにしろな・・・
反省しろ。432!!
435月光蝶:04/01/24 13:47 ID:a11lcLFa
付近のスレから参りました。
なかなか素晴らしいスレですねえ・・・
そう言えばここ、ログサイトないみたいですけど、なかったら作っちまおうかなー・・
(既にあったらスマソ)
436名無しさん@ピンキー:04/01/24 15:31 ID:CFEdIUzP
>>435
>>12へドゾー
437名無しさん@ピンキー:04/01/24 19:11 ID:xYQql8Dp
節分が近いが、豆をぶつけられて泣く鬼っ娘か?
それとも役割を熟知してて豆をまかない独り身にさあまけと強要する鬼姐さんか。
438名無しさん@ピンキー:04/01/24 19:16 ID:XPmHchen
むしろ豆(をいじられるの)に弱い鬼たんを
439名無しさん@ピンキー:04/01/24 22:19 ID:g1odwQfx
440名無しさん@ピンキー:04/01/24 22:32 ID:Ip11i6nX
>>439
こういうのでさあ、クリアできないからって先取りしてた褒美絵をキャッシュから探してきて抜くのって邪道かなやっぱり。
441名無しさん@ピンキー:04/01/25 02:58 ID:SB6TEPEN
>>440
クリアできないのか?
442名無しさん@ピンキー:04/01/25 13:10 ID:R2M/qBMn
>440
ブロック崩しは楽しむか面倒かで分かれるからなぁ。
さておき豆擬人化とか。…豆×鬼
443名無しさん@ピンキー:04/01/25 15:20 ID:R+lFZ0dn
>>440
そうやって自分で楽しむ分には良いだろうが、それで抜いたページを晒すのは下衆のやることかなぁ。
444名無しさん@ピンキー:04/01/25 15:36 ID:snMaG9Vp
>>442
マメに集団レイプ・・・
445名無しさん@ピンキー:04/01/25 15:41 ID:4lrz8gyv
>>443
いやあもちろん胸(もしくはHDD)に秘めとくよ。
晒したら作者の苦労がパァだもんね。
446名無しさん@ピンキー:04/01/25 16:01 ID:huu+YQkZ
>>442
>豆擬人化
鬼は豆に撃退されるショッカー戦闘員的存在なので、
適当に「鬼あ」とか「鬼そ」「鬼ね」とか名づけられる。

その「鬼い」さんを自前の豆で撃退する擬人化豆・・・ってのはネタとしてありきたりか。
447名無しさん@ピンキー:04/01/25 16:28 ID:/A7TpYpo
>>440
>>439の場合普通に「絵だけ見たい人用」のリンクが張られてるがなww
448名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:52 ID:XZhAlwb/
そもそも豆まきの豆って大豆の実だろ?
節分って行事は鬼相手に種を撒いているって事になる。


つまり鬼の女の子によってたかって子種汁をぶっかけるイベント。
449名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:02 ID:wDbjVdmc
オラオラ、歳の回数だけ俺の子種を流し込んでやるよ!
450名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:31 ID:KFXmRuUt
むしろガッツリ体系の赤姉鬼様が
「オラ、チソポ出しな!」
451名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:48 ID:/3fWnfsX
イザナキが黄泉の比良坂でイザナミに桃を投げつけた伝説が変化したんじゃなかったっけ
452名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:55 ID:9jgDBMWt
あれか、タカさ(銃声
453名無しさん@ピンキー:04/01/26 13:17 ID:UyHvngYa
赤鬼を白く染め上げるというわけか。
454ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/01/26 18:40 ID:V2nvCRHT
パソコン死亡しました_| ̄|○
ネカフェでカキコしてます。次回UPは未定です……トホホ
455名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:21 ID:ljAQqtwi
・・・・・・・・・・・・・・・。
うぎゃぁぁぁぁぁ!!
ひでぼんさんが・・・!
ひでぼんさんがぁぁぁぁぁ!!

・・・神も仏も無いものか・・・。
パソコンのご冥福をお祈りしております・・・。
456名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:10 ID:07cGW2+n
>>450
 だな。
「歳の数だけイカせてみろ」とw
457名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:14 ID:sjRXgdbS
>>456
生まれは平安時代ですがw
458名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:44 ID:E+i83f9n
◆W/KpcIbe5Yさんガソバレ
459名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:46 ID:sjRXgdbS
320さんも頑張れ
460名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:47 ID:+fjJoDLQ
宇宙ガンバレ
461名無しさん@ピンキー:04/01/27 02:00 ID:ffDAG57z
超ガンバレ。
462458:04/01/27 02:05 ID:E+i83f9n
今日から見始めた新参なのですが
今みてみたら今まででは考えられないほど投稿に空きが・・・ 。・゚・(ノД`)・゚・。
463名無しさん@ピンキー:04/01/27 10:37 ID:ogWytesv
いや、これぐらいが普通。
前スレの終わりからこのスレの頭までのラッシュ状態が神がかってただけなんだからそれを基準にするなかれ。
ましてや新参だと自称するならなおさらのことだぞ?
464名無しさん@ピンキー:04/01/27 10:39 ID:De1WHKMr
狂気ガンバレ。
465名無しさん@ピンキー:04/01/27 12:24 ID:E+i83f9n
>>463
すみませんでしたTT
466名無しさん@ピンキー:04/01/27 12:38 ID:GILSV/l+
>>465ガンバレ。
467名無しさん@ピンキー:04/01/27 15:27 ID:z0R83MpM
>456
もうだめだ、年の数だけイカセる前にこっちが死んでしまう。朦朧とした頭でそう
考えた時にあるモノが>456の視界に入ってきた。金棒である。
(;´д`;)。oO(鬼に金棒とはこの事カー!?)
気力を振り絞り金棒に手を伸ばす。さすがは人外の武器(えもの)、ずしりと重い。
引きずるように移動させ、なんとか位置と角度を調節し、後ろへフェードイン!
「はぐぅっ!?い、痛ッ!いやそんな所イヤァァアァァッッ!!」

 で、

こうして命からがら、ノルマを無事クリアした>456に赤鬼が「畜生、来年はこうはイカない
からねっ。おっぼえてろよー!」と、捨て台詞を吐いて窓から逃げるように帰って行く。
その目に光っていた物は一筋の涙か、はたまた心の汗か・・・。頑張れ赤鬼!蒔けるな赤鬼!
来年のリベンジに向け、お家に帰って開発だ!

ナンテナー
468名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:25 ID:As0wX/CQ
そして職人さんはいなくなった、と。
一部のマンセーが生んだ結末だな。
469名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:51 ID:/w4DfKUf
まだ言うかねこのあほうは
470名無しさん@ピンキー:04/01/29 01:15 ID:nXAmSrXQ
>469
>431
471名無しさん@ピンキー:04/01/30 17:53 ID:TNauX7vn
保守
472名無しさん@ピンキー:04/01/30 18:56 ID:ls0vP+C9
赤鬼もいいけど青鬼もいいかも。
蒼と白ってけっこうそそるものが……
473名無しさん@ピンキー:04/01/31 06:45 ID:kencjkSe
>>417
漏れはひでぽんの書は毎回好きだし
◆W/KpcIbe5Y氏のSSも時々激萌えするんで楽しみにしてる。
座敷わらしとか悪魔アイリスの話が個人的にヒットしたけどナー
 別に、スレ容量が逼迫してるワケじゃなしに、
 時の話題に駆られて職人さんを分家させるはちと早計なのではと。

 ところでおまいら、節分って豆撒く方向って決まってるの?
今まで知らないでやってたyp
474名無しさん@ピンキー:04/01/31 17:04 ID:qqUKf/YT
>>473
漏れは関西在住なんで、ローカルルール入ってるかもしれないけど、
確か、方向が決まってるのは丸かじりの寿司を食べる時だけだった。
恵方(吉方かも?)に向いて食べるってやつで、毎年方角は変わるらしい。

豆まきは、家の外に向かって『鬼は外』、家の中に向かって『福は内』だった。
確か、ヒネクレ者の老人夫婦が、これを逆に(つまり鬼は内、福は外)やって、『いつもいつも追い出されるのに、招き入れてくれて有り難う』と、
入ってきた鬼たちに感激されて、小判とか餅とか米とかを一杯送られた、って話が、
日本昔話にあったような・・・。
475名無しさん@ピンキー:04/01/31 21:28 ID:pLb9iFmn
ちなみに恵方で食べる事になっているのは太巻き。
それも切らないで長いまま食べる事で、命が切れず長続きするって
縁起担ぎがこめられていたりする。

で、結局何が言いたいかというと
恵方の方角を向いて太巻きを無理矢理喉の奥まで頬張らされて涙目の鬼娘きぼん。
476名無しさん@ピンキー:04/01/31 22:03 ID:eVvEXecW
ちなみに、色街起源説では太巻きが男の棒を意味してたわけだが
477名無しさん@ピンキー:04/01/31 22:05 ID:UfxUBOd3
つまり「ガハハ! 俺様の太巻きを(略
478名無しさん@ピンキー:04/01/31 22:38 ID:rp3nbkTU
んで、そのままガブリッと。
479ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:17 ID:JKdSDNQ1
「――はい、偶発的ではありますが、目標に接触しました。
ええ……はい、やはり彼が邪神と交流しているのは間違いありません……
……はい……いえ、現在の所、彼にそういった野心は無く、むしろ現状に戸惑っているようです。
確かに『戸惑う』程度ですむのは、大した素質といえるかもしれませんが……はい……
……その通りですね。注意すべきは、彼を刺激する事による邪神の反応です。
やはり、監視に留めるのが最良かと……もしもし?……もしもし!?」
「無駄よ。通信妨害させてもらったわ」
「!?……どうやら、既に包囲されているようだな」
「状況判断は的確ね」
「何処の組織の者だ? お仲間(テンプラーズ)か? IMSOか?
アズラエル・アイ(イスラム退魔開放戦線)? 闇高野? それとも崑崙山か?」
「その全てよ」
「!!」
 周囲を取り囲むざわめき。
 爆発音。
 破砕音。
 短い悲鳴。
 そして、静寂――
480ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:18 ID:JKdSDNQ1
 玄関のドアを開けた瞬間、僕の胸の中に飛び込んできたのは、
「きゃん、きゃんきゃん!!」
 案の定、半泣き状態の“てぃんだろす”だった。しかし、僕を迎えたのはこの子だけじゃなかったんだ。
「あ、お帰り〜」
「お邪魔してます」
 いつのまにか、2人の少女が玄関先に佇んでいた。
いや、ただの少女じゃない。美少女だ。それもとびきりの美少女なんだ。
 10歳にも満たないだろう幼い体を白いワンピースで包み、くりくりと大きな瞳が宝石のように輝いている。
この美少女っぷりは、“てぃんだろす”や“がたのそあ”さんに匹敵するだろう。
薄桃色のロングヘアの美少女達は、鏡で写したようにそっくりだった。確認するまでもなく双子なんだろう。
いや、よく見れば片方は若干目が吊り気味で勝気そうだけど、
もう1人はむしろ垂れ目で気弱そうに一歩身を引いている。
「だ、誰だい君達は?」
 その可愛らしさに見惚れながらも、僕は警戒の念を抱いていた。いや、どう考えても不法侵入者だし。
 それとも、やはりこの子達も――
「そんな事より、早く中に入ろうよ。お兄ちゃん」
「お外は寒いですから。お兄ちゃん」
「は、はぁ」
 全く悪びれる所の無い2人の剣幕に押されて、僕と“てぃんだろす”は何となく慌てて自宅に入った。
「どうぞ」
「あ、どーも」
 気弱そうな方の子が煎れてくれたお茶を飲みながら、僕達は居間のテーブルを挟んで対峙していた。
うん、温度も茶葉を引くタイミングもいいし、なかなか良く煎れてある。。
「……って、これは僕の家のお茶じゃないか!」
 なぜ、僕が例を言う必要があるんだ。つい勢いに飲まれてしまった。
「ご、ごめんなさい」
 気弱そうな子が申し訳なさそうに頭を下げるのに対して、
「どうでもいいじゃない」
 勝気そうな子はココアを傾けながら片手を振って見せる。
481ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:19 ID:JKdSDNQ1
 その時、僕はある事に気付いた。
2人の美少女は、頭頂部に1本跳ねた髪の束――いわゆる『アホ毛』があるのだけど、
その髪同士が細く伸びて、2人の間で繋がっているんだ。
文字通り髪の毛のように細いので最初は気付かなかった。
2人を結ぶ髪の糸は、お互いが離れるとその分長く伸びて、決して切れる事はない。
 この2人の美少女は、実は繋がりあった1つの存在なんだ。
「……で、君達は何者なんだい? やっぱり人間じゃなさそうだけど」
 2人は、互いの体をぎゅっと抱き締めた。
「あたしは“つぁーる”」
 気の強そうな子が流し目を送り、
「わ、私は“ろいがー”です」
 気の弱そうな子がぺこりと頭を下げる。
「お兄ちゃんの推測通り、あたし達は『旧支配者』だよ」
 そして、2人は同時に笑って見せた。その外見に似合わない、艶然とした笑みを。
 ああ、どうして僕の予想は悪い方に当たるのだろうか。
「その旧支配者さんがなぜ僕の家に?」
「いまさらそんな事、どうでもいいじゃない」
 “つぁーる”ちゃんが小生意気そうに片手を振った。うーん、あまり強く否定できない。
「あの…“がたのそあ”さんと“いごーろなく”さんを……」
「人間のお兄ちゃんが倒して、篭絡したって話を聞いたの」
「いや、それは思いっきり間違ってます」
 実際、僕は見学していたかちょっと手伝っただけで、ほとんど何もしていない。
第一、単なる人間に過ぎない僕が、超高位存在である旧支配者にどうこうできるわけないじゃないか。
482ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:20 ID:JKdSDNQ1
「それが、できるんだよね」
「“あの御方”が動いてるから…」
 2人の無邪気な言葉を聞いた瞬間、僕はなぜかぞっとした。
心を読まれたからじゃない。“あの御方”という単語が、
とてつもなく不吉なものとして僕の心に突き刺さったからだ。理由はさっぱりだけど……
「くぅん……」
 と、まるで僕の不安が伝染したように、
“てぃんだろす”が心細げに僕の背中に体を摺り寄せてきた。
その様子を、“つぁーる”ちゃんは楽しげに、“ろいがー”ちゃんは少し気の毒そうに見つめている。
 まさか……
「あはは、お兄ちゃんを待っているのが退屈だったから、その子で遊んでいたの」
「ご、ごめんなさい」
 遊んでいたって、“てぃんだろす”の挙動を見るに、まともな遊びとはとても言えないに違いない。
今までのパターンから考えるに、やっぱり……
「それじゃあ、お兄ちゃんにも教えてあげるね」
「再現VTR、スタート!」
483ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:21 ID:JKdSDNQ1
「……きゅぅん」
 居間のソファーで横になっていた“てぃんだろす”は、心細そうにクッションを抱き締めた。
お気に入りのお菓子やTVゲームも、1人では美味しくないし、面白くない。
今日こそ頑張って1人でおるすばんしてみせると意気込んでいたものの、
やっぱり大好きな飼い主が傍にいなければ、寂しくてたまらないのだ。
これは目をつけた相手には時空を超えてどこまでも追跡する『猟犬』としての本能もあるので仕方ない部分もある。
しかし、いくら理屈をつけようとしても寂しい事には変わりない。
「じゃあ、あたし達が遊んであげようか?」
「一緒におるすばんしましょうね」
 突然、耳元で鈴の鳴るような少女の声をかけられて、“てぃんだろす”はソファーから飛び上がった。
「わぅん!?」
 薄手のワンピースを着た薄桃色の髪の美幼女が、2人抱き合いながら自分を見下ろしていた。
いつ、どうやってこの位置まで接近できたのか、“てぃんだろす”にはまるでわからなかった。
「うぅぅぅぅぅ……」
 動揺しながらも、床に飛び降り、四つん這いになって尻尾と耳を逆立てて唸り声を上げる“てぃんだろす”。
このままでは『知らない人を家に上げてはダメ』という、おるすばんの基本事項を守れない。
「あはは、そんなに怖がらなくていいよ」
「私達と、色々遊びましょう…」
 その瞬間、“てぃんだろす”はいつのまにか自分が指一本動かせない事を知った。
双子の周囲の何も無い空間から、目に見えず触れる事もできない『触手の群れ』が伸びて、
自分をがんじがらめに拘束しているいるのを、“てぃんだろす”は異界の超感覚で理解していた。
484ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:23 ID:JKdSDNQ1
「わ、わぉん!?」
 ジタバタ暴れる“てぃんだろす”の頬を、“つぁーる”はそっと撫でた。
「お医者さんごっこは初めて?」
「じゃあ…じっくりたっぷり教えてあげるね」
 “ろいがー”は手早く“てぃんだろす”のホットパンツを下着ごと脱ぎ下ろした。
靴下は残しておくのがポイントだ。
ぷらん、と力無く垂れた可愛いペニスが、スジのような女性器の上に乗っている。
「わぁ、両方ついているんだ…」
「あはは、可愛いね……じゃあ、診察してあげる」
 “つぁーる”の吊り目が“ろいがー”を促すと、
“ろいがー”は躊躇うことなく、“てぃんだろす”の股間に顔を近づけた。
吐息が秘所を撫でて、ピクっと“てぃんだろす”が腰を浮かせる。そして――
「きゃうぅん!!」
 悲鳴のような嬌声が漏れた。
 “つぁーる”が“てぃんだろす”のスジ状の性器を、
小さなアヌスから皮のかぶったクリトリスまで、舌先でチロチロ舐め這わせたのだ。
柔らかい舌先が強過ぎず弱過ぎず、絶妙な動きで性感帯を愛撫する。
幼女の外見にそぐわない、娼婦のようなテクニックに、“てぃんだろす”の女性器は徐々に花開き、
小さなペニスは触れてもいないのにむくむくとそそり立ってきた。
「……ん…この子の女の子…はぁ…美味しいよ……」
「きゃふぅ!! あうぅん!!」
「あはは、女の子の部分をいじめられてるのに、男の子の部分が反応してるよ」
 仰向けに背中を反らしながら、きゃんきゃん泣き叫ぶ“てぃんだろす”の頭上に、
ゆっくりと“つぁーる”がまたがった。ワンピースの下には何も着ていない。
白くて細い足と小さなお尻、そしてスジというより線に近い未発達な秘所が視界一杯に広がって――
485ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:24 ID:JKdSDNQ1
「あむぅ!?」
 息が詰まると同時に、ツンとした甘酸っぱい性器の香りが、“てぃんだろす”の鼻腔と咥内に広がる。
“つぁーる”は“てぃんだろす”の顔の上に腰を下ろしていた。そう、いわゆる顔面騎乗というやつだ。
あの幼い体なら顔の上に乗ってもあまり重くなさそうに見えるが、
何せ“てぃんだろす”の方も幼い子供だから、相対的には苦しい。
しかし、それが逆にマゾヒスティックな刺激を与えるらしく、
この屈辱的な体勢に“てぃんだろす”の息は自分でも意識しないうちに荒くなっていた。
それに気付いた“つぁーる”は、見た目に似合わない――いや、妙に似合っている――妖艶な笑みを浮かべると、
「きゃは、美味しそう」
 69の体勢で、びくびく震えるペニスをぱくりと咥えこんでしまった。
「むきゅぅぅぅん!!」
 小さな口の中で熱い舌が唾液を塗り込めて、固いペニスはドロドロに溶けるような快楽の波に晒された。
可愛らしい幼女のディープスロートに、“てぃんだろす”の理性は崩壊寸前だ。
「……んん…こっちも美味しいよ……」
 それと同時に、“ろいがー”がクリトリスから小陰口、アヌスにかけて舌先で激しく愛撫するのだからたまらない。
男と女の部分を同時に責められて、“てぃんだろす”は涙を流して快楽に吼えた。
「あぉおおおおん!!」
 そして、ほとんど我慢できずに、“てぃんだろす”はペニスから熱い精を放った。
486ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:25 ID:JKdSDNQ1
「やぁん……飲みきれないよぉ」
 口の中一杯に射精されたザーメンを、“つぁーる”は何の躊躇いもなくゴクゴクと音を立てて飲み干した。
口元からあふれ出た白濁液が、射精の余韻にびくびく震えているペニスのシャフトを垂れ落ちる。
「こっちも……びしょびしょ」
 膣口からピュッピュッと断続的に飛び出る愛液を、
“ろいがー”は唾液と愛液でべとべとになった顔のまま、可憐な口をあけて飲み込んでいた。
“てぃんだろす”は射精すると同時に、潮も吹いたのである。
「ふぅー、ふぅー、ふぅぅ……」
 男の部分と女の部分を同時にイかされた“てぃんだろす”は、
泣きながら目の前の“つぁーる”のアソコに顔を埋めて、快楽の波が引くのを待っていたが、
「――んんんっ!! あぉおおん!!」
「あはは」
「うふふ」
 イったばかりで敏感なペニスとアソコを、再び“つぁーる”と“ろいがー”が咥え、舌を這わせたのだ。
全身のあらゆる感覚が下半身に集中したような凄まじい快楽――
何度イっても、いや、無理矢理イかされても2人のフェラチオとクンニは終わらない。
永遠に続く快楽――快楽地獄に、“てぃんだろす”は悦楽の悲鳴を上げ続けた……
487ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:27 ID:JKdSDNQ1
「――はい、VTRしゅーりょー」
「こんな風に、わたし達はこの子と遊んでいたんです…」
「…………」
「……くぅん」
 僕はしばらく呆然としていた。なるほど、“てぃんだろす”が怯えるわけだ。
でも、それは他人事ではなかったんだ。
「じゃあ、次はお兄ちゃんの番だね」
「へ?」
「あのぅ……お兄ちゃんを篭絡させてもらいます」
 えーと、話の繋がりが見えないんですが。
「人間のお兄ちゃんには意味不明なのかもしれないけどね、あたし達にはちゃんと理由があるの」
 そう言って無邪気に笑う2人の姿に、僕はとてつもなく不吉な物を感じた。
咄嗟に背中の“てぃんだろす”を抱きかかえて、この部屋から飛び出そうとして――
 ……あれ?
 僕は床目掛けて無様に崩れ落ちた。体がぜんぜん動かない。
まるで、目に見えない触手で全身を拘束されてるみたいに。
「きゃん、わんわん!!」
 頭の方にいるらしい“てぃんだろす”も、僕と同じ状況のようだ。見えないから推測だけど。
「うぅん……これ、外しにくいよぉ」
 そして、仰向けのまま動けない僕のズボンを、
気の弱そうな方――“ろいがー”ちゃんが外そうとしているんだ。
ああ、やっぱりこのパターンか。
488ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:30 ID:JKdSDNQ1
「えへへ……どうかな、お兄ちゃん」
 と、そこに“つぁーる”ちゃんが僕の頭を跨ぐように立って、スカートをそろそろとたくし上げた。
ほとんど凹凸の無い肢体に染み一つ無いマシュマロのような柔肌、
ほとんど色素の無い可愛い乳首、そして幼過ぎて僅かな窪みにしか見えない秘所があらわとなる。
その可憐で純粋な美しさに、あまりロリ系には興味のない僕でも、思わず生唾を飲み込んだ。
「あはは……」
 “つぁーる”ちゃんは、そのまま僕の頭を抱きかかえた。
平坦な胸が鼻先を潰して、幼女特有のホットミルクのような甘い香りが鼻腔をくすぐる。
そのまま徐々に頭を下半身へと下げていく。触れただけで崩れてしまいそうな、
砂糖菓子のように華奢な身体には、しかし、紛れも無い女の艶香を醸し出していた。
そして、僕の視界一杯に陰毛どころか産毛すらない、あまりに未発達な性器が広がった。
「舐めて、お兄ちゃん」
 あまりに無邪気なその声に、僕はほとんど屈辱感も無く、彼女のスジに舌を這わせた。
あまりに小さすぎて、ちょっと舌を動かすだけで秘所全体をねぶってしまう。
「きゃあん…んっ……お兄ちゃ…ん……じょうず…ぅ……」
 可愛らしい喘ぎ声に、僕は舌の動きを早めた。
ぴったりと閉じた肉の割れ目が少しずつ開いて、甘い蜜がどんどんあふれてくる。
「――っ!?」
 その時、僕の股間に稲妻が落ちたような衝撃が走って、声も出せずにのけぞった。
489ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:31 ID:JKdSDNQ1
「わぁ…お兄ちゃんのとっても大きい」
 そう言って、“ろいがー”ちゃんが固くそそり立っている僕のペニスを、両手で一生懸命ゴシゴシしごいて、
「んんん……おっきくてお口に入らないよぉ…」
 小さな舌で、カリ全体をチロチロ舐め回すんだ。
 そのあまりの気持ち良さと、僕自身が舐めるアソコの妖しい味わいに、
僕は自分の理性が闇の中に消え去ろうとしていくのを実感していた。
 そう、あの『人外の快楽』が、また僕を支配しようとしていた。相手が幼女だろうが関係無い。
僕は今すぐにも彼女達にブチ込みたい衝動に襲われていた――
が、今の僕は見えない触手に拘束されて、指一本動かせないんだ。
「あはっ、お兄ちゃん息が荒くなってきたよ」
「おちんちんがびくびく震えてます……怖ぁい」
 それなのに、彼女達は僕の男性自身を弄ぶだけで、決して達するまでの刺激は与えてくれないんだ。
もどかしい。あまりにももどかしい。
快楽を求める欲求が頭の中をぐるぐる回って、冗談じゃなくて脳が爆発しそうだった。
もし、この状況があと1分でも続いていたら、僕は本当に発狂していただろう。
 しかし――
 ぽろっ
「あれ?」
「え?」
 偶然か必然か……その時、僕のポケットから、ぽろりとある物がこぼれおちたんだ。
490ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:32 ID:JKdSDNQ1
「きゃあ!!」
「やぁん!!」
 床に転がった『それ』を見て、“つぁーる”ちゃんと“ろいがー”ちゃんは、
まるで機械仕掛けの人形みたいに僕の体の上から離脱した。
そのまま部屋の隅にうずくまり、抱き合いながらわなわなと震えている。
「な、な、な……なぜ、お兄ちゃんが!?」
「“千の仔を孕みし黒山羊の角”を持ってるのぉ!?」
 そう、僕のポケットから落ちた物、それは、あの妙齢の超絶美貌な奥さん――
――あれ? 名前は何だっけ?――から頂いた、山羊の角を模した金色の髪飾りだった。
「あれ?」
「あぉん?」
 と、僕と“てぃんだろす”は、自分の体が自由になっている事に気付いた。
わけもわからないまま僕は足元に転がる髪飾りを手に取ると、
“つぁーる”ちゃんと“ろいがー”ちゃんは、ますます縮こまった。
「……まさか、あの御方とも接触していたなんて」
「……さすがお兄ちゃんだね」
 ――いや、よく見れば彼女達は怖がっているんじゃなくて、
この髪飾りとそれを持つ僕を警戒しているだけのようだ。まだ予断を許さない状況だと言えるだろう。
「ねえ、これそんなに凄いのかな?」
「わぅん?」
 “てぃんだろす”に髪飾りを見せても、この子は首をかしげるだけだった。
以前、“つぁとぅぐあ”さんに見せた時も、おっとりとビックリしていたけど平気そうだったし、
なぜこの髪飾りを警戒しているんだろう?
491ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:33 ID:JKdSDNQ1
「……どうやら、お兄ちゃんは何もわかってないみたいだね」
「……やっちゃうなら、今のうちかもしれないよ…」
 いけない、何だかまた不穏な空気になりそうだ。再びあの見えない触手に拘束されたら、
今度こそ僕はオシマイだろう。しかし、あの旧支配者さん達相手に、人間の僕はどうすれば……
「あ、そうだ」
 ピンとひらめいた僕は、素早く2人の傍に接近した。
「え?」
「あれ?」
 そのまま2人をひょいと抱きかかえて、
「“てぃんだろす”、押入れを開けて!」
「わん!」
 押入れの奥の靄の中に、彼女達を放り込んでしまった。

『きゃ〜!?』
『え、なに、なにぃ!?』
『ん〜……誰ぇ?』

 靄の奥の方から、動揺する幼女達の声と、
相変わらずのんびりとした美女の声が微かに聞こえたような気がする。
しばらくして、腹の底に響くような振動が断続的に伝わってきた。
「な、何が起きているのかな?」
「わぅん?」
492ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:34 ID:JKdSDNQ1
 自分でやった事だけど、何だか暗黒世界ン・カイの方では、とんでもない事が起こってるみたいだ。
“つぁとぅぐあ”さんが心配になった僕は、“てぃんだろす”と一緒に靄の中を覗こうとして――
「……止めるのじゃ……少年よ……」
 馴染み深い無感情な声に止められた。いや、振り向くと例によって“いたくぁ”さんがいたんだけど、
彼女が肩を押さえているのは“てぃんだろす”の方だった。
どうやら、僕の方は止める気は無かったらしい。
「……今……“つぁとぅぐあ”が……“つぁーる”あーんど“ろいがー”と……戦ってる……
……巻き込まれると……危険が危ない……」
 そう言って涼しげに“いたくぁ”さんはお茶を傾けた。
 ああ、やっぱりとんでもない事をしてしまったみたいだ。“つぁとぅぐあ”さん大丈夫かなぁ……って、
「……何時からここにいたんですか? “いたくぁ”さん」
「わぅん!?」
 僕と“てぃんだろす”のジト目に、“いたくぁ”さんは無表情のまま視線を反らした。
「……うん……やっぱりコーヒーは……レギュラーに限る……」
「さては、今までずっと僕達のピンチを見ていたんですね?」
「わん!?」
「……いたた……持病の癪が……」
 そそくさと逃げようとする“いたくぁ”さんの首根っこを掴むと同時に、靄の奥から響く振動が収まった。
「……戦いは終わった……どらぐーんは破壊され……地球は宇宙のチリと化した……」
 ジタバタ暴れながら意味不明な事を言う“いたくぁ”さんを、
“てぃんだろす”と一緒に押さえながら、僕達は急いで暗黒世界に飛び込んだ。
 “つぁとぅぐあ”さん、大丈夫かなぁ……
493ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:36 ID:JKdSDNQ1
「あん! やぁん! あぁあああ……!!」
「ひゃふぅ! ダメ、だめですぅぅぅ」
「あらぁ、ひでぼんさんに“てぃんだろす”ちゃんに“いたくぁ”さんですかぁ」
 どうやら、心配は無用だったみたいだ。
 五体満足のまま『にへら〜』と微笑む“つぁとぅぐあ”さんの両脇には、
あの自在に動く髪の毛で空中に吊るされて、
さらに触手状に蠢く髪で全身を愛撫される“つぁーる”ちゃんと“ろいがー”ちゃんの艶姿があった。
 ……さすが“つぁとぅぐあ”さん。エロ勝負なら天下無敵なんですね。
「これが今日の供物なのですねぇ……ありがとうございますぅ」
 深々と頭を下げる“つぁとぅぐあ”さんは、相変わらず何も考えてなさそうに見えるけど、
その地獄の女魔王のような威厳に満ちた高貴なる姿は、少しもくすむ事無く光り輝くように美しい。
「今回は変わった供物ですねぇ」
「いや、彼女達は……」
「ひでぼんさん達もどうですかぁ?」
 そんなとんでもない――ある意味予想していた提案を発しながら、“つぁとぅぐあ”さんは笑った。
いつもの『にへら〜』ではなく、あの魂を凍らせ、同時に蕩かせるようなあまりに妖艶な笑みで。
 髪の毛に吊るされて目の前に運ばれた“つぁーる”ちゃんは、M字開脚に足を広げられたまま、
桜色の唇や耳元に首筋から腋の下、おへそにふくらはぎと足の指までをさわさわと髪でくすぐられて、
本当に小さく勃起した乳首やクリトリスを押されたり縛られたり引っ張られたりしている。
膣口とアヌスは細い髪の束で広げられて、愛液でぐしょぐしょになるまで嬲られていた。
「ふわぁあ……ああん! だめぇ……またイっちゃうよぉ!!」
 その小さな裸身は、汗で濡れたのか“つぁとぅぐあ”さんの髪の毛から何か分泌液でも出ているのか、
まるで全身にローションを塗ったように艶かしい。その背徳的な淫美に、僕は生唾を飲み込んだ。
494ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:37 ID:JKdSDNQ1
 普通なら、こんな小さな女の子を犯すなんて、とても考えられない所だけど、
あいにく、人外の淫靡に当てられた今の僕は普通じゃない。
さっき襲われた件で、ちょっとお仕置きしたい気もある。
「やあぁ……だめぇ!」
 怯える“つぁーる”ちゃんの腰を抱いて、駅弁の体位で挿入しようとすると――
「わぅううううう……」
 “てぃんだろす”がショートパンツを脱ぎ捨てながら、“つぁとぅぐあ”さんの目の前に、
珍しく2本足で歩み寄った。その可愛らしい顔は、ちょっと不機嫌そうに見える。
「わん、きゃんわん!!」
「そうですかぁ……じゃあ、いきますねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんは何か納得したように傾くと、
ゆっくりと優しく“てぃんだろす”の小さなペニスを口に含んだ。
「わぉん……きゃん!」
 ぶるっと震えながら、切なそうに“つぁとぅぐあ”さんの頭を抱える“てぃんだろす”。
ほんの短い間、“つぁとぅぐあ”さんの濃厚なフェラが続いたんだけど、
やがてずるりとセクシーな唇から抜き取られたそれは、
大の大人も真っ青のそそりたつ巨大なペニスに変貌を遂げていた。
「え……そんな、ダメぇ!」
 今にも爆発しそうなくらい勃起したペニスを、
“てぃんだろす”は“ろいがー”ちゃんを四つん這いに組み伏せて秘所にあてがっている。
 やっぱり“てぃんだろす”も、さんざん嬲られて怒っているみたいだ。
「じゃあ、お仕置きだよ」
「わぉん!!」
「いやぁ!」
「ダメぇ!」
 さっきとは逆の立場となった僕と“てぃんだろす”は、
躊躇う事無く彼女達の幼い性器にペニスを当てて――一気に挿入した。
495ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:38 ID:JKdSDNQ1
「きゃぁあああああん!!!」
「いたぁあああああい!!!」
 鼓膜を破るような悲鳴が、暗黒世界ン・カイに轟いた。
ぶちぶちと淫肉が裂ける感触を味わいながら挿入したペニスは、半分も入らない内に奥に当たってしまった。
泣き叫ぶ彼女達に負けず劣らず、正直、僕の方もきつ過ぎてムチャクチャ痛いんだけど、
僕は“つぁーる”ちゃんを駅弁で、“てぃんだろす”は“ろいがー”ちゃんをバックで容赦無くピストンする。
「いたぁ! ダメだよぉ! んぁあ! おっきすぎるよぉ!!」
「も、もう、もうダメぇぇぇ!!」
「2、3、5、7、11、13、17、19……」
 射精を我慢するんじゃなくて、痛みを我慢するために素数を数える。
ああ、やっぱり幼女とのSEXはやる方も苦行なんだなぁ……第一犯罪だし。
 でも、761まで数えた頃から、
「ふわぁ…ひゃぁん…おにいちゃぁん…だめぇ…」
「あぁん! やぁん……いたいのにぃ…きもち…いいよぉ…」
 彼女達の口から甘い声が漏れるようになってきた。さすがは旧支配者、恐るべき順応性だなぁ。
 そして、2179まで数えた瞬間――
「きゃぅううううううん!!!」
「イクぅううううううう!!!」
 “双子の卑猥なるもの”は、その名に相応しく同時に絶頂を迎えて、恍惚の表情で地に伏したのだった……
496ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:40 ID:JKdSDNQ1
「うぅぅ……まだひりひりするよぉ」
「お兄ちゃん、ひどいです…」
「あー、ゴメンね」
「わん……」
 お互いの身体を抱き合いながら、半泣きで僕達をにらむ“つぁーる”ちゃんと“ろいがー”ちゃんを見て、
僕は何となく申し訳無い気分に陥っていた。やっぱり幼女相手にヤったら駄目だよなぁ。
「今回はあたし達の負けよ。認めてあげる」
「でも……今度は負けませんから」
 そうきっぱり言い放って、今度は僕達に可愛らしくアカンべーをすると、
“つぁーる”ちゃんと“ろいがー”ちゃんの姿は、闇の中に溶け込むように消えてしまった……
「ばいば〜い……また遊びに来てくださいねぇ」
 脳天気におっとりと手を振る“つぁとぅぐあ”さん。勘弁してください……
「……これで万事解決……よよよいよよよいよよよいよい……あ、めでてぇな……」
 その後ろで、“いたくぁ”さんが平然とお茶をすすっていた。そういえば、貴女もいたんでしたね。
 でも……全てがめでたしめでたしで終わったわけじゃないんだ。
「……くぅん」
 “てぃんだろす”が股間を押さえながら、切なげな声を漏らす。それは僕も同じ心境だった。
そう、“つぁーる”ちゃん達の中はきつ過ぎて、結局僕達は達する事ができなかったんだ。
あああ、ものすごく欲求不満……
「ひでぼんさんと“てぃんだろす”ちゃん、苦しそうですねぇ……ボクとどうですかぁ?」
 そんな僕等に“つぁとぅぐあ”さんが実に嬉しい事を言ってくれた。
ああ、やっぱり貴方は僕の女神様です。
497ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:41 ID:JKdSDNQ1
「……でも、その前に」
「わぉん」
 ゆっくりと振り返る僕と“てぃんだろす”の視線の先には、
お茶を飲む形のまま固まっている“いたくぁ”さんの姿があった。
「……な……なんどすかぇ?……」
 嫌な予感がしたらしく、じりじり後退する“いたくぁ”さんの華奢な身体を、
僕と“てぃんだろす”はがっしり押さえた。
「そういえば、あの時ただ見物していただけで、僕達を助けてくれませんでしたね?」
「わん、わんわん!」
「……え?……」

 数時間後――
「きゃん……あぉん、わん…あん!」
「んふふぅ……はぁん…2人ともお元気…はぁ……ですねぇ」
「ううっ……や、やっぱり“つぁとぅぐあ”さんの中は良過ぎる……また中に出していいですか?」
「何時でも何処にでも御自由にぃ」
「わぉん!」
 僕はバックから“つぁとぅぐあ”さんのアナルを犯し、
“てぃんだろす”は正面から“つぁとぅぐあ”さんを犯している。“てぃんだろす”と一緒に、
僕は“つぁとぅぐあ”さんとの至上のSEXを心行くまで味わっていた。
ああ、やっぱり“つぁとぅぐあ”さんは最高だ……
 そして、3Pを楽しんでいる僕達の傍らには――
「……ううう……ヒドイっす……」
 お尻を突き上げるようにうつ伏せに伏して、
ぺろんとめくり上げられた着物のすそから真っ赤に腫れたお尻を剥き出しにして、
さらにアナルからどくどくと白濁液を漏らす“いたくぁ”さんの艶姿があった。
 そう、僕と“てぃんだろす”と(なぜか)“つぁとぅぐあ”さんで、
彼女のアヌスだけを徹底的に苛めてあげたのだ。
「……また……このオチ……しくしく……」
498ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:43 ID:JKdSDNQ1
 翌日――
「御主人様、大変お待たせしましタ。今後ともよろしくお願いしまス」
 糸目をニコニコと綻ばせて、深々と御辞儀してくれる我等が万能メイドさん、
“しょごす”さんがやっと帰ってきてくれた。
 彼女のメンテナンスがここまで遅れた理由は、何でも本社が“ダゴン秘密教団”とやらに襲撃されたかららしい。
よくわからないけど、企業戦争って大変なんだなぁ。
 とにかく、これでまた我が家は“しょごす”さんの御世話になる事になったんだ。
“てぃんだろす”は尻尾を盛大にぱたぱた振って、
“いたくぁ”さんも無表情のまま彼女の帰宅を歓迎してくれている。
よかったよかった……ベッドに横になりながら、僕はそう思いを馳せていた。
いや、つい調子に乗って“つぁとぅぐあ”さんとガンガンHしてしまった所為で、
例によって僕はベッドから起き上がれなくなってしまったんだ。
ああ、良いタイミングで“しょごす”さんが帰って来てよかった……
 しかし、異常事態が起こったのは、それから1週間後――僕がようやく起き上がれるようになってからだったんだ。
 深夜、仕事の締め切りが近いので、パソコンの前で悪戦苦闘していた僕は、
 どさっ
 ベランダに、何かが落ちた音を確かに聞いた。何だろうと窓を開けてみると――
「ううう……」
 なんと、全身を血まみれにした文字通り満身創痍の人間が、ベランダに倒れていたんだ。
「だ、大丈夫ですか!?」
 僕は動揺しながらも、何とかその人をベッドに寝かせて、すぐに“しょごす”さんを呼んだ。
“てぃんだろす”も心配そうに謎の人物の傷を舐めている。
499ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:44 ID:JKdSDNQ1
 すぐに駆けつけてくれた“しょごす”さんは、てきぱきとその人の治療を開始した。
こんな時、彼女は本当に頼もしい。
 その謎の人物は、本当に謎な人だった。灰色のコートみたいな服を着ているけど、
その人の特徴といったらそれだけだった。
髪も、目も、鼻も、口も、耳も――体の全てのパーツが“ただそこにある”としか表現できない。
年齢も性別も全然わからないんだ。不気味なくらい『無個性』な人だった。
 そして、裂けたコートの内側には、明らかに人間のそれとは違った、
わけのわからない機械みたいな器官があちこち顔を覗かせていた。
 この人も、いわゆる人外の存在?
 でも、“つぁとぅぐあ”さんや“てぃんだろす”みたいな、
『人外の空気』とでも言うべき雰囲気はまるで感じられない。
「この人、本当に人間なのかな」
「人間である事は確かですガ、どうやら魔法や機械科学でかなり肉体を改造されていますネ」
 手を何本にも分裂させて同時に数ヶ所を治療しながら、“しょごす”さんは淡々と答えてくれた。
「直せる?」
「どうも“偉大なる種族”寄りの技術が使われているようですガ……何とかしてみまス」
 それから数十分後、“しょごす”さんが、
「……治療完了しましタ」
 と肩を下ろしたと同時に、
「ううう……」
 その人物が、うめきながらもゆっくりと目を開けたんだ。
「……ここは?」
 キョロキョロ辺りを見渡したその人は、僕達の姿を見止めると、
「あ、赤松 英殿!? それにショゴスにティンダロスの猟犬までいるとは!!……さ、サイン下さい」
 本気で驚いた後、そそくさと“しょごす”さんと“てぃんだろす”に色紙を手渡していた。
「……って、なぜ僕の名前を知ってるのですか? 貴方は何者?」
500ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:45 ID:JKdSDNQ1
「君は有名人だからね。そういえば、まだ名乗っていなかったか」
 その人は、右手を胸に当てながらほんの僅かに頭を傾けた。
「私の名はゲルダ。バチカン特務退魔機関『テンプラーズ』所属の退魔師だ……
あー、そこ、露骨に引かないでくれ。別に電波な人じゃないんだ。一応、ちゃんとした組織だし」
 部屋の隅まで後退していた僕は、その人の手招きに応じて恐る恐る近付いた。
 確かに、この世界には幽霊やら妖怪やら精霊やら魔物やら、
いわゆる超常の住民が存在している事は、正式に確認されている。
 中には幽霊やら悪魔やら天使やら雪女やら座敷わらしやらと交流した人もいるそうだ。
 そんな魔物達から人間を守ったり、あるいは魔物達を利用している組織が、
合法、非合法を問わずに存在しているという噂は僕も聞いた事があった。
まぁ、一般人は一生の間に2〜3体くらい、浮遊霊の類に遭遇する程度らしいけど。
 それに、本物の人外の存在がいるという事実は、僕自身がこれでもかと体験してるし。
 でも、こうして本物の(たぶん)退魔師さんに出会うのは初めてだ。
「で、その退魔師さんがなぜ僕の家のベランダに?」
「少々敵に襲われてね……あ、すいません」
「敵――ですカ?」
 “しょごす”さんからサイン色紙を受け取りながら、
「そうだな……君に伝えるには良い機会かもしれない」
 ゲルダさんは僕に向かって重々しく頷いた。
「実は、恐るべき危機が迫りつつある」
「はぁ……って、何処に?」
「この世界そのものと……君自身にだ」
「はいぃ?」
 何だか大げさな話になってきた……それに、
「僕に危機が迫ってるんですか? なぜ、どうして?」
「……少々長くて回りくどい話になるが……」
 ゲルダさんは軽く咳払いして、朗々と語り始めた――
501ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:47 ID:JKdSDNQ1
「君ももう知っているだろうが、この世界には『外なる神々』『旧支配者』と、
それに仕える『奉仕種族』に『独立種族』と称される、恐るべき超高位存在がいる。
我々は従来の魔物と区別するために、それらをひっくるめて『邪神』と呼んでいるがね」
「ええ、それは何となく知ってます」
「ごく僅かな例外を除いて、今まで『邪神』達は我々人間に対して全くの無関心だった。それも当然だろう。
『邪神』と比べれば、人類という種族などその辺を漂う塵芥にも満たない矮小な存在なのだから……
過去に人類の方から『邪神』に接触を求めた例は幾つかあるが、
その全てが当事者に絶対の恐怖と破滅をもたらす結果に終わっていた……今まではね」
「今までは?」
 “しょごす”さんの煎れてくれたお茶を飲み、一息ついてから再びゲルダさんは話を続けた。
「ここ最近、そうした『邪神』と接触、交流して、あまつさえ『邪神』の力を手に入れた者達が出現したのだ。
中には『邪神』の方から接触してくる例もあるという」
 そういえば、“がたのそあ”さんもそんな事を言っていたような。
「はぁ、そんな人がいるんですか」
「……君もその1人だよ」
 そ、そういえばそうだった。
「なぜそんな事が起こっているのですか?
あまり深く考えていませんでしたが、よく考えてみればとんでもない事のような」
「よく考えなくてもとんでもない事なのだよ……とにかく、なぜ『邪神』が人間と接触を始めたのかは謎だ。
ただ、ある存在が糸を引いているという噂がある」
「ある存在?」
「正体は不明だ。だが、我々はそれを『黒き奉仕者(ブラックメイド)』と呼んでいる」
 ブラックメイド――その名前を聞いた時、なぜか僕は心臓が凍りつくような戦慄を覚えた。
理由はわからない。でも、何か途方もなく恐ろしい存在である事がなぜかわかった。
502ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:48 ID:JKdSDNQ1
「『邪神』の意図は不明だ。恐らく人間には理解できない、混沌の思考によるものなのだろうが……」
「ねぇ、どうしてなのかな?」
「わん、わんわん!」
「仕事ですかラ」
「――という理由だそうです」
 “てぃんだろす”と“しょごす”さんの返答に、ゲルダさんは体を30度くらい傾けた。
「そ、そうか……とにかく『邪神』はいずれも人類など指先1つでダウン……
もとい、絶滅させる事ができる力の持ち主だ。そんな『邪神』の力を人間が手に入れる……
それがどんなに恐ろしい事かわかるかね?」
「まぁ、何となく」
「……ホントにわかっているのかね?」
「ええ、一応は。ショッ○ーや死ね○ね団が『邪神』の力を手に入れたら、
世の中滅茶苦茶になってしまいますし」
「それは少々意味が違うと思うが……まぁ、世界の危機とはそういう事だ」
 ゲルダさんは重々しく頷いた。
「……それデ、御主人様の危機とは何なのですかカ? 私にとってはその方が重要でス」
「わんわん!」
「そんな邪神の力を手に入れた事で、
赤松殿は――君は、あらゆる退魔組織から最大級の脅威と認識されているのだよ」
 がびーん。そ、それは大きな誤解だと思いますが……
「で、でも、なぜ僕が『邪神』の皆さんと交流している事がわかったのですか?」
「……数ヶ月前、君はその『邪神』の力で思いっきり金を稼いでいたじゃないか」
 そ、そうだった……僕は“つぁとぅぐあ”さんの恩恵を受けていたっけ。
「君は気付いていなかったようだが、君はそれからずっと様々な組織に監視されていたのだよ。
告白すれば、私もその監視者の1人だ」
「え?」
503ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:50 ID:JKdSDNQ1
「この顔に見覚えは無いかね」
 と、急にゲルダさんの顔の輪郭が変わった。
いや、輪郭だけじゃなくて目や鼻や口のパーツが形を変えて、髪や体格まで次々と変化していく。
数秒後には、頭髪の後退した中年男性の姿になってしまった。
 この人には見覚えがある……ええと……そうだ!
「あの奥さんと衝突した時、巻き添えを食った中年男性!?」
「正解だよ。あの時は寒かった……」
 そして、ゲルダさんの姿がまた形を変えて――次の瞬間には、
朝、顔を洗う時によく見る顔……そう、僕そっくりに化けてしまったんだ。
「私はどんな者の姿にも変身する事ができる。
直接接触すれば、記憶や能力もコピーすることが可能だ。
失礼だが、私のこの力を使って、君の事を調べさせてもらったよ」
「げ……」
「プライベートな事は読んでないから安心したまえ。まぁ、私の事はどうでもいい。
この能力で調べた結果……君自身は特に危険な思想や精神的疾患は無い事が判明した」
「ああよかった……って、それがなぜ僕の危機になるのですか?」
 むにゅむにゅとモーフィングするように、ゲルダさんが元の姿に戻った。
「その事を知った我々退魔組織は、大きく三つの派閥に分かれた。
1つ目は、君を利用して『邪神』の力を手に入れようとする勢力。
これは主に非合法的な退魔組織に多い……おそらく、奴等は君を甘い言葉で誘惑して、
君を引き込もうとするだろう。もてる男は辛いな」
「全然嬉しくないです……でも、なぜ僕を引き込もうとするのですか?
 『邪神』さんの存在がわかっているのなら、僕なんか無視して直接『邪神』さんと交流すればいいのに」
 ゲルダさんは肩をすくめて見せた。
504ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:52 ID:JKdSDNQ1
「そこに“黒き奉仕者”の皮肉な仕掛けがあるのだよ。
原因は不明だが、『邪神』と直接的に接触した者は、その時点で『邪神』の力を使う事ができなくなるのだ。
その証拠に、数多くの『邪神』と接触している君自身は、何の力も使えないだろう?」
 なるほど、それもそうだ……つまり、積極的に『邪神』の力を手に入れようとすればするほど、
逆にその力から遠ざかってしまうカラクリなのか。
そのブラックメイドさんとやらは、どうやらかなり根性悪らしい。
「だが、君自身は『邪神』の力を使えなくても、君を通して『邪神』の力を受け取る事はできる。
奴等の狙いはそれだよ。注意する事だ」
「はぁ……」
「本当にわかっているのかな?……話を続けよう。
2つ目の派閥――それは、君を抹殺する事によって、『邪神』の脅威を少しでも減らそうとしている勢力だ。
『邪神』の力は強大でも、君自身は普通の人間だからな。君に対する直接的な危機とは、この事だよ」
 僕は飲みかけのお茶を吹き出した。当然だろう。
「ぼ、ぼ、僕を殺そうと!? 僕はしがない平凡なWebデザイナーですよ!!」
「国家予算をも凌駕する資産を持つWebデザイナーは、平凡とは言えないだろう……
とにかく、三つの派閥の中でも、これが最大の勢力だ。
私は法王直属のキリスト教系退魔組織『テンプラーズ』の一員だが、
他のメンバーも大半が君の抹殺こそが世界を救う道だと考えている。
我々の組織だけじゃない。国連の退魔機関『IMSO』に、イスラム圏最大の退魔組織『アズラエル・アイ』、
この国最強の退魔師軍団『闇高野』、仙界の総本山『崑崙山』……
世界中の退魔組織と、所属している人類最強の戦闘能力者達が、君の首を狙っているのだよ」
505ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:54 ID:JKdSDNQ1
「大丈夫ですカ?」
「わぉん」
 眩暈がしてふらついた僕を、“しょごす”さんと“てぃんだろす”が優しく支えてくれた。
い、いつのまにか僕の命は大ピンチだったんですね。
ああ、これからどうやって生活すればいいのだろう。
「私がガードマンになりますヨ」
「わん、わんわん!」
「まぁ、その御二人と一緒にいれば、大丈夫だと思うがね」
 ……その後、僕はその言葉の意味を、身を持って体験する事になったんだけど……
……その話はまた別の機会にしよう。
「最後の派閥――それは、
下手に君にちょっかいを出して『邪神』を刺激する事の方が危険だと判断して、
全てを静観する勢力だ。私もこの派閥に属している」
 なるほど、僕にとってはそれが一番ありがたい。
 でも……僕はその思想に、ちょっと違和感を覚えた。
「あのぅ、ちょっといいですか」
「何だね?」
「僕がこんな事を言うのも変な話ですけど……ゲルダさんは退魔師さんですよね?
そんな人がただ静観するだけというのも、少し変な気がして……」
 ゲルダさんは無言でお茶を飲み干した。そのまま湯呑を掌の中で弄びながら、
「――君は、なぜ人が神を信仰するのかわかるかね?」
 妙に神妙な顔付きで、独り言のように語り始めた。
506ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:55 ID:JKdSDNQ1
「科学万世の世の中でなくとも、神を信じても何の得も無い事は、子供だって理解できるだろう。
それなのに、なぜ今も人は神を信仰するのか――」
 僕は何も言えなかった。信者に説法する司祭という人種は、こんな風に語るのかもしれない。
「それは、自分自身を戒めるためだ。
自分達をあらゆる意味で遥かに凌駕するものが存在していて、
我々の一挙一動を見守っている。そして、その存在の怒りを買えば、全てが破滅してしまう――
そう考えていれば、自分達が万物の霊長などと、思い上がる事は無い筈だ……だが」
 ぱきり、とゲルダさんの手の中で湯呑が軋んだ。
「だが、人間は神の存在を忘れた。まるで自分がこの星の支配者であるかのように、
空と海と大地を汚し、無駄に生き物を殺し、同族まで殺し合い、我が物顔で振舞っている。
その結果、人類という種は紛れもない自滅の道を邁進しているのは自明の理だろう……
だから、私は神を恐れる。人知を超えた存在を恐れる。私が『邪神』を静観するのは、それが理由だよ」
 ゲルダさんの声は、今や唸り声に近かった。
「人は、神の脅威に震えて生きるべきなんだ」
 声も出せないで話を聞いていた僕の顔を見て、ゲルダさんは慌てたように手を振った。
「失礼、つい説法してしまったようだ。一応、これでも司祭でね。説教癖は勘弁してくれたまえ」
「は、はぁ……」
507ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:56 ID:JKdSDNQ1
 でも、ゲルダさんの話も何となくわかる気がする。僕も“つぁとぅぐあ”さんと出会ってから、
人間なんて本当にちっぽけな存在なんだという事を、何度も実感しているのだから。
「我々としても、君を他の派閥から守りたい所なんだが……
遺憾ながら、我々は極少数派でね、この体たらくだ」
 包帯だらけの自分の体を指差して、ゲルダさんは肩をすくめて見せた。
「私が与えられる情報は以上だ。信じる信じないは君の勝手だが、
私の言葉を心の片隅にでも留めてくれると有難い」
「……わかりました。肝に命じておきます」
 どうやら、僕の知らない間にとんでもない事が起こりつつあるみたいだ。
これから僕はどうすればいいのだろうか?
 ……まぁ、やるようにやるしかないと思うけど。
「君に神の御加護があらん事を……っと、君に神の祈りは無用だったかな」
 そう言って、ゲルダさんは苦笑して見せた。
508ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:57 ID:JKdSDNQ1
「では、本当に御世話になった。この借りは後に必ず返そう」
「いえいえ、こちらこそ貴重な情報をありがとうございました」
 数時間後、夕食を食べ終えた僕達は、一度組織に帰るというゲルダさんを玄関まで見送っていた。
「何かあったら、ここに連絡を――では、ご馳走様でした」
 最後に名刺を手渡して、ゲルダさんは立ち去ろうと――
「……おっと、言い忘れるところだった」
「はい?」
「我々は君のように、『邪神』と交流する可能性がある者を『資格者』と呼んでいるのだが、
組織の予言機関が、近日中に君にその『資格者』の1人が接触するだろうとの推測をしている」
「は、はぁ」
「その『資格者』の名は“津田 トウカ”……彼女をどう対応するかは、君次第だ……では」
 それきり、ゲルダさんは夜の闇の中に消えてしまった……
509ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/01/31 23:58 ID:JKdSDNQ1
 そんな事があった、次の日――
「あぁ…ひでぼんさんですかぁ」
「おはようございます……あれ? それは何ですか?」
 いつものように“つぁとぅぐあ”さんに供物を持ってきた僕は、
珍しく寝てないで何かを運んでいる“つぁとぅぐあ”さんに出会った。
 “つぁとぅぐあ”さんが運んでいる物――それは、わけのわからない文様が描かれた、
長方形の金属板だった。数十トンはありそうなそれを、
“つぁとぅぐあ”さんは片手で軽々と持ち上げている。
「ちょっと泳ぎに行こうと思いましてぇ……ひでぼんさんもどうですかぁ?」
「それは楽しそうですけど、この時期に泳ぐんですか?」
 その金属板と泳ぐ事に、何の関係があるのかもよくわからないけど……
「とっても気持ちいいと思いますよぉ」
「はぁ……で、どこで泳ぐんですか? まさか海とは思いませんが、温水プールでもあるのですか?」
 “つぁとぅぐあ”さんは、例の『にへら〜』と笑って見せた。
「“サイクラノーシュ”ですねぇ」

 続く
510ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/01 00:02 ID:7ccbz26h
何とか仮復活できました。

最初と後半に、何だか意味不明なやたら説明くさい文章が並んでますが、
これは某所とのコラボの為の複線ですので、鬱陶しい場合は無視して問題ありません。
本編とはあまり関係無いので(笑

次回は水着プレイの予定ですが、みんなに着せる水着が決まりません。ダレカタスケテー

次回のUPも少し遅れそうです。御了承下さい。
511名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:07 ID:EQL/zDVE
お疲れ様でした。
512名無しさん@ピンキー:04/02/01 09:22 ID:6NWBLj42
すげー、仮復活とかいながら
かなりの分量ですな、お疲れ様です。

“いたくぁ”さんのアナル落ち再び、ワロタです。

>水着
豊満な体にきつめの紺のスク水(お腹に○年△組名前)はデフォですよね
513名無しさん@ピンキー:04/02/01 10:03 ID:ZlYi00Kn
お疲れさまでしたー。
何かが動きだしそうな楽しみな展開になってきましたです。

普段から露出度が高い人は露出度が低い水着で、
逆に露出度が低い人は露出度が高い水着がいいのかなと思ったり。
514名無しさん@ピンキー:04/02/01 11:13 ID:dQwSv/VI
クラッシュしながらこの分量とは何事ですか。乙にも程があります。
いたくぁさん萌え。

個人の好みの問題ですが、後半の伏線張りが(物語的にも)大きすぎて
前半のエロの印象が薄れたようにに感じました。
そこだけ萌えスレに掲載しても良かったんじゃないかなー、と。
執筆の苦労を知らない一読者の勝手な想いでした。
515名無しさん@ピンキー:04/02/01 12:45 ID:JBRuJIEj
なにげなギャラクシアン~3 プロジェクト ドラグーンネタが嬉しかったりして(w
516名無しさん@ピンキー:04/02/01 16:16 ID:AZ8SiOhu
こっそりと同意
517名無しさん@ピンキー:04/02/01 16:41 ID:1NhkKjvU
>水着
し、白の旧スク・・・
518名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:50 ID:lWyDsngP
つぁとぅぐあさまは「黒ビキニ」キボンヌ
519名無しさん@ピンキー:04/02/01 22:37 ID:qCvX9pwb
ひでぼんの水着は何がいい?
520名無しさん@ピンキー:04/02/01 22:41 ID:a7JFNA0f
豹柄で金のモール入り
   or
赤と白のストライプ
521名無しさん@ピンキー:04/02/01 23:23 ID:COu9IaPf
ふたなりに水着ってそれだけですでに羞恥プレイな悪寒。
522名無しさん@ピンキー:04/02/01 23:29 ID:QF+NEggZ
>>519
囚人服みたいな水着あるでしょ。アレをキボン。

ショゴスには奇をてらって,「爬虫類柄のワンピ」で。
523名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:08 ID:RjdxD0+Q
いたくぁさんはきっと浜辺でパラソルのもとで
お茶をすすってそう、着物の下に水着を着たままで(W

でも、やっぱ最後はアナr…うわっ!な、な、な…
524 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/02 02:30 ID:05tcYmwH
皆様お久しぶりです。ここしばらく風邪ひいて死んでました。
今年の風邪はお腹にくるらしいです。注意しましょう。

閑話休題。
そんな訳で節分ネタを書こうとしてるのですが、当日には間に合わなさそうです。
早くて次の週末くらい……を目標に。
525名無しさん@ピンキー:04/02/02 02:34 ID:PPF0JQZH
次回はこれまでで最も吃屈たる発音の方々のお目見えですかな。
フジウルクォイグムンズハー叔父さんにキズグス父さんズズトゥルゼームグニ母さん
クグサクスクルス神はバランス的に祖母扱いですかいのう?
526525:04/02/02 03:06 ID:PPF0JQZH
タイミング悪かったかな、スマソ。
更新してなかったから。
527名無しさん@ピンキー:04/02/02 04:05 ID:7kIkfruS
>>524
ご自愛下さい。

いつまでも気長に待ってます。
528名無しさん@ピンキー:04/02/02 06:19 ID:RQFha4Yh
>509
土星で泳ぐんですか…冥王星ことユゴスからの出張組も出るのかしらん。
それにしても、黒山羊様の髪飾りは効果てき面ですね(w。

>524
お腹にくると辛いですよね。
当方痔持ちなので、下痢が続くと……あははー。
早く回復されることをお祈りして、作品をお待ちしています。
529名無しさん@ピンキー:04/02/02 15:05 ID:pNQqZOHG
>>524
お大事に。漏れはビタミンを大量摂取して寝込んで汗かいたら一日で治せましたよー。
530名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:44 ID:QVn5olYm
ほし
531名無しさん@ピンキー:04/02/03 13:36 ID:8ieTrzwB
鬼っ娘の襲来は日が暮れてからの方が雰囲気出るかな?
532名無しさん@ピンキー:04/02/03 16:02 ID:Z76b2dcd
>>531
元々、節分は夜の行事だしね。
マメイターイ(゚∀゚)サカナクサーイ
533名無しさん@ピンキー:04/02/03 17:21 ID:qzhKAnYk
よ、夜のイベント(;´Д`)ハァハァ
534456:04/02/03 21:48 ID:8ieTrzwB
>>467の続きという話にしましたので
まだの人は>>467を先にどうぞ


あれから1年。
また2月3日の夜がやってきた。
あの時はどうにか事なきを得たけど今年も大丈夫とは限らない。
大升一杯の豆の他にも鰯の頭を玄関や窓に吊るしたり
桃の芳香剤を用意したりと対抗策を講じてある。
しかもマンションの5階で窓からの侵入はほとんど不可能、
玄関のドアも嘘か真か大家さんが「1d爆弾の直撃に耐えます」と
太鼓判を押してくれるような代物だ。
いくら鬼でも近づく事すら出来ないだろう。
それこそ飛んで火に入る何とやら、という気分だった。
彼女が来るその瞬間までは。
535456:04/02/03 21:49 ID:8ieTrzwB
ピンポーン

「あと2時間で今日が終わる。もう少しの我慢だ」
そう思っていた矢先に玄関のチャイムが鳴る。
もう夜も更けてきたというのに誰だろう?
そんな約束も無い筈なのに。
まさか彼女とは思いもしない僕は
「はーい」
と言いながらドアの覗き穴を見て腰を抜かした。
彼女が嬉しそうに、だけど不敵な笑顔で立っていたんだ。
「ここまで準備していてくれると、鬼としてこの上ない幸せだな」
ドア越しに彼女の声が聞こえる。
ややハスキーなそれは聞き間違えようも無い。
「ど、どうして効かないんだ? 鬼の苦手だって聞いたのに」
「人間の考えそうな事だ。対処のしようが無いワケじゃないぞ」
どこかほくそえむようなのは1年前と全く変わっていない。
「…それは直に会ってから教えてやろう。危ないから少し離れていろよ」
思わず後退りする。とドアの向こうから気合を込めた声が聞こえてきた。
「ハァァァァァッッッッ!!!! たァッ!」
536456:04/02/03 21:51 ID:8ieTrzwB
その瞬間、我が目を疑った。
大家さんが大見得を切ったドアが見事にへしゃげたからだ。
金属が潰れる音を響かせて、厚さ20センチはある鉄の板が
こちら側に向かって凸ぱってくる。
何度も殴る音を響かせて、拳の形をした突起が幾つも浮かび、
ドアの真中が割れてその穴から逞しい赤銅色の腕が飛び出してくる。
そのまま力任せに穴を広げて、そこから彼女が顔を覗かせた。
薄紫のボブカットに真紅の瞳、牙と角が頭と口元から見えるが
それを補って余りある美しい顔立ち。
全てが昔のままだ。
切れ長の瞳と口元が皮肉っぽく微笑む。
「久しぶりだな。探すのに少々手間取ったぞ」
顔を引っ込めるとへしゃげたドアに両手をかけて蝶番ごと
引き千切ってしまう。
それを無造作に廊下に放り出して僕の部屋に土足のまま
上がってきた。2メートル近い身長なので座り込んだままの
僕は文字通り見上げる形になる。
スーパーモデルのような見事なプロポーションに
白黒虎柄のえっちな紐水着(のようなもの)を食い込ませ、
手には去年とは違う形の金棒を担いでいた。
「こ、こんな派手に壊してどうなっても知らないぞ」
537456:04/02/03 21:52 ID:8ieTrzwB
単なる金属の塊となったドアの転がる音が廊下に響いた。
マンションの住人や管理人さんが早く駆けつけてくれる事に期待する僕。
ここまでやってくれたら警察もすぐ来てくれる、
と思った心の中を読んだかのように。
「心配するな。昔と違って邪魔されるとやっかいだから結界を張ってある。
 だから誰も助けに来ないけどな」
片手では納まらないほど豊かな胸を張り答える彼女。
胸の先端を僅かに覆った紐ごと揺らせて誘惑するように続ける。
「それとも何か? 人に見られながらの方がいいのか?
 私は何人いても構わんがな」
「そんな!」
「じゃあ、このままでいいんだな」
軽く答えた彼女は座り込んだままの僕の脇を通って
奥のリビングへ入ってゆく。
「何だこの匂いは。いくら鬼が匂いに弱いとか桃が苦手とかあっても
 男の部屋がこうだと気色悪いぞ。前の部屋はこうじゃなかっただろ」
鼻を鳴らす彼女に言われて僕は気がついた。
「って、まさか前の部屋に押しかけたワケじゃ…」
538456:04/02/03 21:57 ID:8ieTrzwB
くるり、と振り返る彼女の衣装の股間の部分が濡れていた。
単に紐でしかない股布が変色している。
「壁をぶち破って入ってみたら知らない男がいたんだ。
 でも頼んだら素直にお前の居場所を探し当ててくれたぞ」
 もちろんその人とは面識がある筈も無い。脅されて泣きそうになりながら
あちこちに電話したであろうその人に心の中で合掌する僕。
「ついでだから軽いウォーミングアップしてきたところだ。
 死なない程度だから 安心していいぞ」
しばらくは入院を余儀なくされるのだろう。
そんな同情の表情を浮かべる僕に、舌舐りをして近づいた彼女は
片手で僕の脚を掴んでリビングの絨毯の上へと引き摺ってゆく。
そうして部屋の真中で脚を放し、彼女は担いだままだった
金棒を勢いよく下ろした。
僕が思わ飛び上がってしまうほどの重さのそれは、
先が重みで床にめり込んでしまっていた。
「あ…それは…」
改めて金棒を見た僕は衝撃で声を詰まらせた。
去年、彼女を撃退した時のものは確かに絵に描いたような鬼の金棒だったのだ。
野球のバットを一回り大きくした形の。
539456:04/02/03 21:59 ID:8ieTrzwB
だが、たった今彼女が肩から降ろしたものは。
「去年は見事に一本とられたからな。今年はそうはいかんぞ」
含み笑いを隠さない彼女の声は僕を絶望に追い込んだ。
上下が逆だが明らかに男根の形をしている。
消火栓ほどもあるサイズのそれの握りを股間に押し付けながら
彼女は怯える僕を見下ろして明らかに楽しんでいた。
「弱点てのはな、乗り越える為にあるんだぞ」
股布ごと押し込むように金棒を擦り付けて、
僅かに喘ぎ声をあげる彼女の言葉は僕にとって
死刑宣告そのものに聞こえた。
 慌てた僕は手近にあったものを彼女に投げつけた。
運良くそこにあった物は、豆。
 それを片手いっぱいに握り彼女にぶつける。
「これでも喰らえ!」
「うン、いイッッ!」
 驚いた事に彼女は全身にそれを浴びて達してしまったのだ。
 白く泡立つ粘液が派手に股間から吹き出してあたり一面を
飛び散ったそれでドロドロにする。
「これじゃダメだ! 他に何か…そうだ」 
 窓に駆け寄った僕は吊ってあった鰯の頭を掴んで彼女に向けて投げる。
 豊かな乳房に弾かれて落ちるが彼女は悶えたままだ。
540456:04/02/03 22:01 ID:8ieTrzwB
「ン、だめだぞォ。そンな物は効かないンだから」
 さっきと違って艶っぽく反応する彼女に
背筋に寒気が走るほどの色気を感じる。
「なら、次はこれだ!」
 鰯の頭の次に掴んだのは桃。
これを思い切り投げつける。
 次の瞬間、桃が彼女の頭に命中した。
弾けたそれは整った美貌を汚す。
 この時、時間が止まったかのように思えた。
鬼とはいえ相手は女性。
 その顔に果物をぶちまけてしまったのだ。
 片手で桃の汁や身を拭い落とした彼女の顔は
先ほどまで快楽に溺れていた女などではなく、
冷たい怒りに満ちた鬼そのものだ。
無表情なまでの彼女は軽く溜息をついて言う。
「せっかく愉しんで相手をしてやっているのに、
 こんな事をされるとは私も嘗められたものだな」
 静かな声で言う彼女だが、手にしていた金棒の握りを
文字通り握り潰してその怒りを表していた。
 いつの間にか鉤爪の生えた指の隙間からは
粘土のように金属が吹き出ている。
541456:04/02/03 22:02 ID:8ieTrzwB
その手を口元に持ってきて爪を嘗める彼女。
 手を放された金棒は大きな音を立てて床に転がった。
そのあまりの大きな音に僕は我に返る。
 やっと僕は気付いたのだった。
彼女は僕が罠を仕掛けて待ち受ける事を予期し、
鬼の弱点を克服して今日に臨んだのだという事を。
 全身から鬼気を発して仁王立ちする彼女は
正しく鬼そのものだ。
 紐のような衣装を淫らな身体に纏い、
股間からは白く泡だった粘液を滴らせ
鉤爪を伸ばし角を立て髪を逆立てた彼女は
破壊と殺戮の悦びを感ずる鬼の本来の姿を
僕に思わせた。
 あまりの恐怖に身動きひとつできない僕に、
彼女は静かな、それでいて絶対に反論を許さない声で
言う。
「去年と同じく私をお前の歳の数だけイカせたら赦してやろうと
 思っていたが、今年は特別サービスだ」
「…というと?」
 勇気を振り絞って聞く僕。
「それはだな」
 尻餅をついた状態の僕に寄って腰を降ろした彼女は
ここで微かに微笑んだ。
542456:04/02/03 22:07 ID:8ieTrzwB
「お前がお前の歳の数だけイったら赦してやる」
 方膝を立てているので彼女の紐のような衣装が
余計食い込んでいる。ワザとやっているのだろう、
更に食い込んだ股布からは糸を引いて白い粘液が
滴り落ちているのを僕に見せつける。
 胸の先端だけを覆った紐は突起が浮き立っていて、
彼女が性的に昂揚しているのを表していた。
 淫靡すぎる光景から必死に目を引き剥がして
彼女の顔を見上げると、悪戯っぽく笑っていた。
「とりえず、喉が渇いた」
 そう言うが早いか彼女は僕のズボンを破って
股間を露わにして僕のモノにむしゃぶりつく。
 ジーンズの丈夫な生地を紙のように簡単に引き裂き、
ベルトですら千切る怪力に驚く間もなく腰の底から
何かを強引に引き抜かれるような快感に僕は悶えた。
 言葉通り彼女は僕の精液を貪るように飲む。
嵐のような快感は記憶が飛ぶほどのものだった。
 僕は何時の間にか気を失ってしまった。
543456:04/02/03 22:08 ID:8ieTrzwB
「目が覚めたか?」
 優しいアルトの声に気がつく僕。
彼女に膝枕されているのだ。
慌てて起きようとする僕を抑えて彼女は続ける。
「そのまま寝ていろ。あとは私にまかせればよい」
 さっきとは一転して慈愛に溢れた表情の彼女に
僕はどぎまぎしながら聞く。
「僕、気絶しちゃったの?」
 時計を見ると日付がもうすぐ変わりそうな時間だった。
「たった5発で気を失うとは情けないぞ。
 まぁ、喉の渇きは癒えたから私は気にしてないがな」
 そっと僕の頭を床の絨毯の上に降ろすと、
彼女は僕に跨るように移動する。
「とはいえもう少しほぐしておかないと
 お前を壊してしまうからな。
 本番はそのあとだ」
 僕の頭にえっちな紐水着のお尻を向けて
馬乗りになる彼女。
 そのまま僕のモノに頬擦りをしているのが感覚で分かる。
このまま行為に及ぼうとしているのだ。
 このまま為す術もなく彼女に思うままにされるのは
あまりに口惜しい。何か反撃できるものは、と
手探りの僕の手に何か冷たいものが触れる。
544456:04/02/03 22:12 ID:8ieTrzwB
それはソファの下に隠してあった最後の武器、
本場から取り寄せた鬼殺しの一升瓶だった。
封を切っていないそれはずしりと重い。
引きずるように移動させ、なんとか位置と角度を調節し、
懐かしの箇所へ押し当てる。
「はぐぅっ!? こ、これはッ! いやそんな所またイヤァァアァァッッ!!」
火事場の馬鹿力とはよく言ったもので、無理な体勢のまま一気に押し込む。
「イヤァァァァァッッ……ン?」
「よくも非道い事してくれたな! いままでのお礼だ、喰らえっ!」
子宮を焼くであろうアルコールに一抹の同情と後悔を感じながらも
大見得を切る僕。これで完全勝利!
545456:04/02/03 22:14 ID:8ieTrzwB
の筈だった。
「………………」
反応が無い。
「しまった! 栓を抜くの忘れてた!!」
ゆらり! と幽鬼のように立ち上がる彼女。
膣に瓶を挿したままなのでその形がくっきりと
赤銅色の肌に浮き出ている。
「まだ抵抗する気なのか? お前は」
気絶させられる前よりも怒りを露わにした声で
聞く彼女。
僕は最後の勝負に賭けた。
「そ、そうさ。去年のものよりも大きいそれで
 お前を追い払ってやるつもりだったんだ!」
「こ、こんなモノで私に勝てると思ったのか!?」
 そう叫んだ瞬間、怒りのあまり彼女の膣が収縮する。
瓶が割れ中身が一気に子宮へと迸る。
「うぐがぎゃぁァァァァッッッンンンンン!!!」
 悲鳴とも喘ぎ声ともとれる声を聞きながら僕は今度こそ気を失うのだった。
546456:04/02/03 22:16 ID:8ieTrzwB
 気がつくと僕は布団に入っていた。
「あれ? 夢、だったの?」
 パジャマもしっかり着ている。しかし。
「もう起きたのか。夜明けはまだだ。
 寝てていいんだぞ」
 添い寝をしている彼女がいた。
薄暗いが会った時と同じえっちな格好のままのようだ。
「さっきの、は?」
「夢じゃないさ。見事お前は私に打ち勝った。
 だから私はここにいる。完敗だ」
 柔らかい、まるで鬼とは思えないような声だった。
「でも、僕、あんなヒドい事しちゃって」
 女の人のあそこに瓶を突っ込んで、あまつさえ
割らせてしまったのだ。悔やんでも悔やみきれない。
 でも驚いた事に彼女は女神のように微笑んでくれた。
「構わんさ、あんなプレイも鬼にとってはいい刺激だよ」
「ごめんね、ごめん…」
 言葉にならなかった。詫びなくてはと思った。
「泣くな。お前は人間として鬼に立ち向かったんだ。
 その勇気に私は負けた。それだけだ」
547456:04/02/03 22:17 ID:8ieTrzwB
「でも」
「鬼があんな事で怪我をすると思うか? 心配するな。
 粉々に押し潰してから風呂を借りて綺麗に取り除いておいた。
 人間とも普通にコトに及べる。相手も傷つかないよ」
 優しく僕の頭を撫でる彼女。
「だから、もう言うな。それに」
「それに?」
 ここで初めて彼女は躊躇するような表情を見せる。
「私はお前に負けたばかりか、心を奪われてしまったのだ」
 そっと目を閉じる彼女。
その唇に顔を近づけながら、最後に負けたのは僕だ、と確信した。
548456:04/02/03 22:17 ID:8ieTrzwB
夜のイベントはこれで終わりです。
また来年お会いしましょうw
549名無しさん@ピンキー:04/02/03 22:54 ID:6uTxSxfK
夜のイベントはこれからじゃないの!?
ウチに来たら丸かぶりさせるのにはぁはぁ。
それはそうと乙ですた。
550名無しさん@ピンキー:04/02/03 23:11 ID:XNUgl7ll
>>543と>>546-の部分でいい女というのがちらりと垣間見えていいですね。
551名無しさん@ピンキー:04/02/04 20:47 ID:qCUHdu+O
なんとなく落ちこぼれの鬼娘系の話を想像してたんですが
姐さん系のキャラってのもいいもんですな

GJでつ
552名無しさん@ピンキー:04/02/05 01:45 ID:9uhuc5kk
よかった・・・
個人的に大女と言う所がつぼでした。
553ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/06 04:32 ID:Y3zLUkPy
>456氏
豪快でエロエロな鬼娘さん、良かったです。何気にとんでもないプレイをしている気が(笑
こんな風に、キャラを素直にイメージできる描写が書けるのはとてもうらやましいです。
また次回も期待しています。

水着案ありがとうございます。これでなんとかビジュアルイメージができました。
……で、今度はメインキャラ達のスリーサイズに悩んでいたりしてます。ウギャー
身長225cmの美女の爆乳って、どれくらいのサイズなんだろう……
554名無しさん@ピンキー:04/02/06 06:09 ID:ZwuJyCoE
>>553
ttp://www.miyabi.com/diet/ja/japro.html
で見ると、身長175cmで理想体型が91/66/92らしい。
ってことは爆乳は100cm超のことだと思うので1割り増しと考える。
で、225cmで同様に測定すると理想体型は117/85/119。
一割り増しにして……128.7! SUGEEEEEE!!

まぁ適当な計算なので参考程度ですが。
漫画体型にするなら腰を2cm細く、尻と胸を3cm大きくする感じじゃないかな。
555しごろー ◆pJ8BQZf4YE :04/02/06 22:30 ID:jI7IHXUE
456改めしごろーと名乗る事にします。

>>459-553
 ありがとうございます。
姐さん好みなのでこうなりましたw
 ひでぼん作者様にそう言っていただくと嬉しいです。
来年は弱点を克服した彼女が更にパワーアップして帰って来ます(予定)
次は何で責めるか今から頭が痛いですがw
556名無しさん@ピンキー:04/02/07 09:14 ID:RuSmK/Rd
一年に一回じゃなくて一年に一人増えるとかにしていただきたく…!
だって既に赤鬼さんとは同棲フラグ立っちゃってるし(笑)
557名無しさん@ピンキー:04/02/07 09:56 ID:InHxyBZN
ということは次はいつまでも帰ってこないマイスイートハニー赤鬼お姐様を心配した青鬼ガッ!?
(;´Д`)ハァハァ
558ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/07 15:47 ID:+SWfleSE
>>554
ナイスな情報ありがとうございました。
つぁとぅぐあさんの乳は3割UPで設定してみます(笑

>>555
次回が1年後というのは悲しいです〜
バレンタインやら端午の節句やらに、何かと理由をつけて訪れるのを期待してます。
559名無しさん@ピンキー:04/02/07 17:02 ID:InHxyBZN
>558
なまはげの日には現れると思われ?
560しごろー ◆pJ8BQZf4YE :04/02/07 17:53 ID:fGuxbpye
>>556
 とりあえず彼女の二戦二敗です。
ただこのままで終わるような玉ではありませんので…
>>557/559
 確か女のなまはげは青かったよ−な気がw
>>558
 鬼は鬼でも彼女は人喰鬼ですからして。
吸精鬼ならオールシーズン(?)なんでしょうけど、
豪快に現れさせようと思っています。彼女ならやってくれるでしょうw
561名無しさん@ピンキー:04/02/09 01:17 ID:9NFLL6Pe
>>558
>つぁとぅぐあさんの乳は3割UP
3割増しだけど、通常より3倍早いのですね、ひでぼんさんのナニが(W
562ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 20:42 ID:YC03mDTm
「まァ、それはステキですネ」
「わんわん!」
 “つぁとぅぐあ”さんが泳ぎに誘ってくれた事を話すと、
“しょごす”さんと“てぃんだろす”は、糸目を綻ばせ、尻尾を振って喜んでくれた。
「……どこで……泳ぐのだ少年……」
 で、例によってなぜかいる“いたくぁ”さんも、同行する気満々らしい。まぁいいけど。
「“サイクラノーシュ”……って“つぁとぅぐあ”さんは言ってたけど」
 僕がそう伝えると、“しょごす”さんはちょっと小首を傾げた。
「それハ……ちょっと困りましたネ」
「なにが? あ、外国だからパスポートが必要とか?」
「いエ、普通の水着では泳げないと思うのでス。サイクラノーシュの海ハ」
 ん? そこは外国だからお堅い風習なのかな?
「まァ、全裸で泳げば問題ありませんガ……」
「いえいえ、そりゃ問題ですよ」
「それなラ、私が作りましょうネ」
「……水着、作れるんですか?」
「製作データはインプットされていまス」
 うーん、流石は“しょごす”さん。
もはやメイドさんの技能とは何の関係も無い気もするけど、凄いなぁ。
「材料は本社の“南極星型通販部”に申し込めバ、半日で届くと思いますかラ……
まずハ、皆さんのプロポーションデータを測定しなければなりませんネ」
 そう言って、“しょごす”さんは何処からともなくメジャーを取り出して見せた。
 その後、僕達はお互いの身長、股下、3サイズを測り合った。
無論、服の上からだけど、女性の3サイズを測り合う姿というのは、見てて何だかこそばゆい。
で、その結果はこうだ。
563ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 20:43 ID:YC03mDTm
 “いたくぁ”さん 身長158cm、B72、W53、H81
 “てぃんだろす” 身長129cm、B63、W44、H65
 “しょごす”さん 身長175cm、B96、W62、H92

 僕のサイズは公表しても誰も喜ばないから省略しよう。
一応、身長183cmと結構背が高い方だけど、それ以外は中肉中背の典型的日本人体型だ。
「……アソコのサイズは……神々をよがらせるくらい……日本人離れしてるくせに……」
 ……“いたくぁ”さん、その突っ込みはちょっとアレです。
 あ、そういえば忘れそうだったけど――
「“つぁとぅぐあ”さんの水着はどうするのかな」
 あの御方、普段から全裸なので水着を着るの嫌がりそうだけど、
さすがに外国のビーチを全裸で泳がせるわけにもいかないしなあ……
「わん、あぉぅん」
「え? 本人に直接聞けばいいって?」
 “てぃんだろす”の意見はもっともだ。
僕達はぞろぞろ連れ添って、押入れ奥の暗黒世界に突入した――
564名無しさん@ピンキー:04/02/09 21:33 ID:tGzoICmg
リアルタイムに来ちゃっター!!
565名無しさん@ピンキー:04/02/09 21:39 ID:tGzoICmg
と思ったら一時間前だった欝
566名無しさん@ピンキー:04/02/09 21:40 ID:DoomV8pb
>>565ワラタ
567名無しさん@ピンキー:04/02/09 21:44 ID:vJyFbe7A
書きあがるまでは控えようかと思ってたけどぱったり止んじゃったな。
また機械の調子悪くなったかな?
568名無しさん@ピンキー:04/02/09 21:46 ID:tGzoICmg
>>566>>567
なんつーかゴメン(´・ω・`)

それにしても>>566のIDが破滅的な罠(´・ω・`)
569ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:14 ID:YC03mDTm
「え〜、水着着なければダメですかぁ」
「ダメです」
「そうですかぁ……服を着るなんて何十億年ぶりかなぁ」
 案の定、水着を着て欲しい事を伝えると、
“つぁとぅぐあ”さんはいつもの『にへら〜』とした微笑みに、ほんの少しだけ困ったようなニュアンスを含ませた。
その女帝のように威厳のある姿を見ると、一も二もなく前言撤回しそうになるけど、
同時にその温厚でのんびりとした眠そうな雰囲気を感じると、少し強引に押せば話が通せるような気もする。
相変わらず、不思議な二面性を持った御方なんだ。
「それでハ、計測させてもらいまス」
 “つぁとぅぐあ”さんの返事をはっきり聞くまでもなく、
“しょごす”さんはいそいそとメジャーで“つぁとぅぐあ”さんの身体を測り始めた。
「身長ハ……225cmですネ」
 足をにょろにょろと伸ばして、“しょごす”さんはまず身長を測った。
さすがは“つぁとぅぐあ”さん。身長183cmの僕が肩にも届かないだけあるなぁ。
彼女になんとなく母性を感じるのは、その視線が幼い子供の時に母親を見上げるのと同じだからだろう。
僕は母親を知らないから推測だけど。
「ヒップ……132cmでス」
 ……スゲェ。あのむちむちとした、いやらしすぎるお尻には、やっぱり相応の大きさがあったんだ。
「ウエストいきまス……84cm」
 数値的にはかなり大きく思えるけど、身長を考えるとむしろ細いかもしれない。
全体的に女性的で柔らかそうな体型なのに、全く太っているように見えないのは、
そんな要素もあるからだろう。
「バスト……よいしョ」
 あの反則的な爆乳を測るのは、さすがの“しょごす”さんも大変そうだ。
メジャーが“つぁとぅぐあ”さんの乳房に食い込む様子を見て、僕は思わず生唾を飲み込んだ。
570ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:15 ID:YC03mDTm
「……147cm」
 ……ゆにばぁぁぁす!!!
 恐るべき“つぁとぅぐあ”さんの爆乳!!
形容じゃなくて神の乳です!!
もう一生貴方についてきます!!
「わ、わぉん」
 はっ!?
 “てぃんだろす”の心配そうな声に我に帰り、僕は慌ててよだれをぬぐった。
「……不公平……だでぃ〜……だ、だ、だ、だでぃ〜……」
 “いたくぁ”さんは自分の平坦な胸を押さえて、
顔色1つ変えずにわけのわからない溜息を吐いている。
「うぅ〜ん……少し痩せたみたいですねぇ」
 とんでもない事を言う“つぁとぅぐあ”さんを尻目に、
「でハ、材料が届き次第、水着製作を開始しまス。
明日までには完成すると思いますのデ、楽しみにして下さイ」
 “しょごす”さんは糸目に力強い決意を宿して、意気揚揚と僕の部屋に帰って行った。
「あのぉ〜……なぜ水着を作るのに身長とか測定する必要があるのでしょうねぇ」
 そういえば、そうだった……
571ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:18 ID:YC03mDTm
 で、翌日――
「みんな、忘れ物は無いよね」
「わん、わんわん!!」
「はイ、水着もお弁当もシートもビーチパラソルも浮き輪も、
その他水遊び道具も全て準備完了しておりまス」
「……すたんばいれでぃー……ぐっどらっく……」
 僕達は海のバカンスを楽しむ為の準備を終えて、“つぁとぅぐあ”さんの元に集合していた。
水着のお披露目は現地に着いてからのお楽しみだという。楽しみだなぁ。
「それではぁ……出発しましょうねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんが例の金属板を持ち上げると、
支えも無いのにそれはぴたりと空中で固定化してしまった。
そして、彼女が金属板の表面をどこか艶かしい仕草で撫でると、
まるで金属板と一体化するかのように、“つぁとぅぐあ”さんは消えてしまったんだ。
「つ、“つぁとぅぐあ”さん!?」
「でハ、御先ニ」
 動揺する僕を尻目に、残る3人の『邪神』の皆さんは、
何事も無かったかのようにごく平然と金属板に触れて、同じように消えてしまった。
 取り残された僕は、周囲の闇に背中を押されるように、ほとんど反射的に金属板に触れた。
 一瞬、世界が粉々に砕け散るような感覚に襲われて――
 次の瞬間、周囲の光景は一変していた。
 ここは、あの馴染み深い暗黒世界ン・カイじゃない。
 巨大なリングが睥睨する天空は、黒ずんだ緑色に染まっているし、
周囲の岩肌もやたら金属質に輝いている。周囲には鳥や動物どころか、草木一本すら生えてなかった。
生物の気配は何も無い。
 そして、何より僕を驚かせたのは、岩肌の表面からちょろちょろと流れる小川――
――それは、金、銀、鉄、銅、コバルト、真鍮、虹色の宝石――
様々な金属が液体のようにどろどろに溶けて流れ落ち、
視界の半分を埋める広大な海――そう、液体金属の海に注ぎ込まれているんだ。
572ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:19 ID:YC03mDTm
 僕は唖然を通り越して呆然とした。当然だろう。
こんな異常な光景を目の当たりにして、平常を保っている人間の方が逆に狂っているに違いない。
ここは外国じゃない――っていうか、地球ですらないと思う。
「……つ、“つぁとぅぐあ”さん……」
「何ですかぁ?」
 いつのまにか傍にいた“つぁとぅぐあ”さんに、僕は魂が抜けたような声で尋ねた。
「こ、こ、ここは何処ですか?」
「“サイクラノーシュ”ですねぇ」
「は?」
 つまり……ここがホントに目的地なんですか?
「ひでぼんさん達人間の言葉で言うとぉ……ええとぉ、土星ですねぇ」
 さらりと天文学上の常識を覆す発言をしてくれた“つぁとぅぐあ”さんの視線の先――
僕達のいる岩場から液体金属の海の方に降りた先には、
「わんわんわん!」
「御主人様ー、“つぁとぅぐあ”様ー、早く目的地に移動しましょオー」
「……はよ来い……」
 “いたくぁ”さんに“てぃんだろす”、“しょごす”さんが手を振って僕達を呼んでいるらしい姿があった。
 この状況に平然としているなんて、やっぱり人外の存在は凄いなぁ……
……っていうか、すでに人間の範疇から逸脱している気もするけど。
「あの海にはぁ、ボクの叔父さんが住んでいるのですよぉ……お願いして泳がせてもらいましょうねぇ」
 そっと僕の手を握る“つぁとぅぐあ”さんに導かれて、僕は半ば引きずられるように岩山を降りた。
 “つぁとぅぐあ”さんの叔父さんか……どんな人――じゃない、神様なのかなぁ。
573ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:20 ID:YC03mDTm
 波打ち際まで来た僕を、延々と水平線が続く液体金属の海が迎えてくれた。
銀色の波が洗う砂浜の砂も、様々な金属と宝石の粉末だ。
「ここにビーチパラソルを立てましょウ」
「わんわん」
「……まずは……一服……」
 早くも準備を始めている3人の元に向かおうとして――
――僕は“つぁとぅぐあ”さんが砂浜の奥、入り江の方に進んで行くのを見た。何処に行くのかな?
 特に深く考えずに後を追うと、岩場に隠れてた入り江に辿り着いた。
「!?」
 でも、その入り江はただの入り江じゃなかったんだ。
入り江の中心から膨大な量の銀色の糸が、水面を覆うように放射状に広がって、
入り江を覆い隠している。まるでそこだけ銀色の草原に転じたように……
『何奴か?』
 突然、腹に響くような声が入り江全体に轟いて、
僕は思わず傍の“つぁとぅぐあ”さんの腕にしがみついてしまった。
ハスキーな女性の声だけど、何者も睥睨する威厳に満ちた恐ろしい声なんだ。
気の弱い者ならショック死しても不思議じゃない。
「叔父上〜ボクですよぉ」
 でも、そんな事態を全然気にする様子も無く、“つぁとぅぐあ”さんが脳天気に片手を振ると、
……刹那、銀の糸が渦潮のようにぐるぐると回り出した。
やがて、渦の中心が徐々に盛り上がり、そして――
574ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:22 ID:YC03mDTm
「――え!?」
 僕の驚愕も無理は無いだろう。銀の糸をばっと翻して、世にも美しい女性の肢体が誕生したのだから。
あの入り江を埋め尽くした膨大な銀の糸は、全て彼女の髪の毛だったんだ。
「…………」
 つまらなそうに僕達を見下ろすその女性は、戦慄するくらい美しかった。
そのまま呆然と見惚れ続けて、飢餓で果てる者がいても不思議じゃない。
その非の打ち所の無い完璧過ぎる美貌は、“つぁとぅぐあ”さんに匹敵するだろう――というより、
彼女は“つぁとぅぐあ”さんにとてもよく似ていた。
その膨大な髪、2mを軽く超える身長、眠そうな垂れ目、反則的な爆乳、一糸纏わぬ全裸の姿、
そして魔王のような美しさ。
 もちろん細部は違う。“つぁとぅぐあ”さんの髪は癖のある焦げ茶色だけど、
彼女はさらさらの銀髪だ。肌は対照的に褐色だし、
見た目の年齢と身長と――恐るべき事に――おっぱいのサイズも“つぁとぅぐあ”さんを上回っている。
そして、その垂れ目が似合う美貌には、
“つぁとぅぐあ”さんのトレードマークである『おっとりとした温厚さ』は欠片も無かった。
クールでドライな……なんというか、くわえ煙草が似合いそうな美女なんだ。
「……“つぁとぅぐあ”さん」
 僕は目の前の美女から目を離さずに、隣の“つぁとぅぐあ”さんに話しかけた。
あまりに凄まじい美しさに、文字通り目を奪われていたんだ。
575ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:23 ID:YC03mDTm
「ん〜、なんですかぁ?」
「あの方が……“つぁとぅぐあ”さんの叔父さんですか?」
「はぁい……ご紹介しますねぇ、ボクの叔父さんの“ふじうる……“ふじうるく……ええとぉ」
「“ふじうるくぉいぐむんずはー”……だ」
 恐るべき美女――“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんは、呆れたように自ら名乗ってくれた。
「まだ私の名前を覚えていないのか」
「えへへぇ……叔父上の名前ってぇ、ボク達旧支配者の中でも1、2を争う難しさですからねぇ」
 ごまかすように『にへら〜』と笑って頭を掻く“つぁとぅぐあ”さん。
「……“つぁとぅぐあ”さん」
「ん〜、なんですかぁ?」
「あの方は……叔父さんじゃなくて叔母さんなのでは?」
「ん〜?」
 “つぁとぅぐあ”さんは一瞬きょとんとしたけど、やがておっとりと頷いた。
「そういえばぁ……人間は性別という概念があるのでしたねぇ」
 彼女の簡単な解説によると、“つぁとぅぐあ”さんみたいな『旧支配者』の皆さんは、
便宜上『父』とか『母』とか性別があるような表現をする場合があるけど、
それは人間の考える性別の観念とは全く異なるらしい。
それじゃどうやって子供を作るのだろう……という僕の疑問も、人間の枠にはまった狭い考えなんだろう。
「……で、何しに来たのだ?」
 “ふじうるくぉいぐむんずはー”さんは、腕組みして僕達をじろりと睨んだ。
「久しぶりに叔父上のぉ――」
「“つぁとぅぐあ”さん、すいませんが、その叔父上っていうの止めてもらえませんか? 何か違和感が」
「そうですかぁ?……じゃあ改めましてぇ、久しぶりに叔母上の海で泳ぎたいと思いましてぇ……」
「…………」
 無言で僕達を睥睨する“ふじうるくぉいぐむんずはー”さん。
言葉は無くてもその全身から『帰れ!』という無言の意思が伝わってくる。
その迫力はまさに『神』の名に相応しいものだった。
もしすぐ傍に“つぁとぅぐあ”さんがいなかったら、僕は何の躊躇いもなくこの場から逃げ出していただろう。
 ところが――
576ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:25 ID:YC03mDTm
「好きにするがいい」
 思いもよらない返事を残して、
“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんは再び液体金属の海に消えてしまった。
うーん、見た目より良い人なのかな。美人だし。
「それではぁ……さっそく泳ぎましょうかねぇ」
「その前に、水着に着替えないとダメです」
「え〜、やっぱりダメですかぁ……」
 この海の主に許可を得た僕達は、
着替えるために“しょごす”さんが立ててくれたビーチパラソルの元に向かった。

「……ホントに、この水着を着なきゃいけないのかなぁ」
 ついさっき“つぁとぅぐあ”さんに言った台詞も忘れて、
僕は“しょごす”さんから手渡された水着に困惑していた。
 ちなみに、僕は皆から1人離れて岩場の影にいる。
さすがに女性陣と一緒に水着に着替えるわけにはいかないし……今更という気もするけど。
 “しょごす”さんから渡された水着――それは、まるで囚人服みたいな赤と白のストライプで、
頭と肘から先、膝から先だけが露出した全身水着だった。
これじゃ100年ぐらい前のアメリカ人の水着だよ。トホホ……結局着たけど。
「御主人様、御似合いですヨ」
 その感想にちょっと複雑な気分になりながら、“しょごす”さんの声に振り向くと――
577ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:27 ID:YC03mDTm
「おおっ」
 自然に感嘆の声が漏れてしまった。
 岩場の上から僕に糸目で微笑んでいるのは、
ワイルドな爬虫類柄の競泳水着みたいなワンピを着た“しょごす”さんだった。
ハイレグTバックからすらりと伸びた太ももが目にまぶしい。
髪も普段の三つ編みからポニテ状にアップしているし、
いつもは清楚なメイド服姿なので、そのギャップが面白かった。
このまま水着コンテストに出場すれば、全ての優勝を総舐めできるだろう。
「似合ってますよ。御世辞抜きで。うん眼福眼福」
「ありがとうございまス」
 と、そこで“しょごす”さんの背後でもじもじしている影に気付いた。
「ほラ、御主人様に見ていただきましょウ」
「くぅん……」
 彼女に促されて出てきたのは、予想通り“てぃんだろす”だったんだけど……
「……あう」
 僕はマヌケにぽかんと口を開けた。
 真っ赤な顔を恥ずかしそうに逸らしている“てぃんだろす”は、なんと純白のスクール水着を着ていたんだ。
それも股間の部分がポケット状になっている旧式だ。
小学生ぐらいのボーイッシュな美少女にしか見えない“てぃんだろす”には、
実際よく似合っているんだけど……問題は、この子がいわゆる『ふたなり』という点だった。
「……きゅぅん」
 そう、その股間にははっきりと小さな可愛いペニスの形が浮き上がっていた。
これは男女を問わずにムチャクチャ恥ずかしいだろう。
“てぃんだろす”にとって、この格好は何もしなくても羞恥プレイだ。
「……いや、可愛いよ。ホント」
 気を取り直して“てぃんだろす”の髪をくしゃくしゃにかき混ぜると、
“てぃんだろす”は安心したようにほんの少し尻尾を振って見せた。
578ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:28 ID:YC03mDTm
「……それで……なぜオイラが……こげな水着……?」
 予想通り、次に顔を見せて来た“いたくぁ”さんは――
「はぁ?」
 さっきの2人とは違う意味で、僕は素っ頓狂な声を漏らした。
 相変わらず無表情な彼女は、なんと股間をほんの少しだけ覆った布切れから、
二股に伸びたヒモにも満たない細さの布が、乳首の先端をひっかけて、首の後ろで一本に繋がり、
お尻の割れ目に消えていく……という、いわゆる『Vの字ヒモ水着』だったのである。しかも赤のエナメル。
普段は露出度なんて皆無な着物姿だし、スレンダーでスマートなプロポーションなので、
そのギャップが何とも言えない背徳美を醸し出していた。
「……恥ずかしいから……あまり露骨に見ないように……くろーずゆああいず……くろーずゆあへっづ……」
 顔色1つ変えずに言われても説得力は無いけど、この格好は本当に露骨な羞恥プレイだ。
実際、動くたびに乳輪やら淫肉やらがちらちら見えてるし。ヘアが薄くて良かったですね。
「えーと……経済的な格好ですね」
「……それ……誉めてない……」
「実際に経済的でしタ」
「……まさか……余った布で……作ったとか……?」
「まさカ、そんな事はありませんヨ」
「……なぜ……目を逸らすか……」
「わぉん」
「でハ、ビーチに戻りましょウ。もう“つぁとぅぐあ”様も着替え終わっていますヨ」
 明らかに話を誤魔化すように、“しょごす”さんはビーチパラソルの方へ早足で向かった。
 ――そして、ビーチパラソルの下で、僕達を迎えてくれたのは……
579ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:30 ID:YC03mDTm
「あらぁ……ひでぼんさん、よく似合ってますよぉ」
 シートの上に、その極上のボディを横にした“つぁとぅぐあ”さんの艶姿だった……
……それも黒いビキニの!!!
「ぶはっ!」
 僕は一昔前のマンガみたいに鼻血を噴出した。
慌てて介抱してくれる“しょごす”さんと“てぃんだろす”を無視して、僕はその極上の肢体を鑑賞していた。
 水着自体はごくシンプルな普通の黒いビキニなんだけど、
なにせ着ているのがあの“つぁとぅぐあ”さんだ。
その反則的な爆乳とムチムチのお尻に水着が食い込んで、あまりにいやらしく形を変えていた。
何と言うか……あまりにエロい。エロ過ぎる。普段は全裸なのに、それよりエッチに見えるのはなぜだろう?
「……“つぁとぅぐあ”……ヘアが見えてる……」
 うおおおお!? “いたくぁ”さんの言う通り、股のバタフライ部分が小さ過ぎて、
柔らかそうな“つぁとぅぐあ”さんの陰毛が露骨に顔を覗かせている!!
「ん〜……処理してませんからねぇ」
 あああっ“つぁとぅぐあ”さん、そこで股を開いてヘアを弄らないでください!!
お尻の割れ目と股間に水着が食い込んでます!!
それに腕を動かすたびに乳房が揺れて潰れて水着がずれて……ああっ!!
「御主人様」
「あぉん」
 “しょごす”さんと“てぃんだろす”の咳払いに、ようやく僕は正気に帰った。
2人はどこかジト目で僕を睨んでいるように見える。
「さ、さ、さてと!! そろそろ泳ごうか!!」
 慌てて僕はラジオ体操第1第2を合計30秒で終わらせた。
そのまま一気に波打ち際に駆け寄って、海に飛び込もうと――
「え〜とぉ……ひべぼんさぁん、液体金属の海は人間が入ると即死しちゃいますよぉ」
 ……それじゃ、何の為に僕はここに来たんだー!?
580ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:32 ID:YC03mDTm
「わん、きゃん!」
「あははハ!」
「んん〜、冷たいですねぇ」
 浅瀬で光沢のある海水をかけあって、
きゃーきゃー歓声を上げている“てぃんだろす”と“しょごす”さん。
その隣でぷかぷかその肢体を浮かべているのは“つぁとぅぐあ”さんだ。
僕はそんな彼女達をビーチパラソルの下で眺めていた。
 まぁ、結局泳げなかったけど、
こうして美女と美少女達の水着姿を鑑賞できるんだし、良しとしようかな。
「……苦い……」
 で、僕の隣のビーチパラソルの下では、相変わらず無表情のまま、
湯呑でコーヒーをすする“いたくぁ”さんの姿があった。
せっかく例の変態系ヒモ水着を着ているのに、その上に白い浴衣を羽織ってしまっている。
この人も何しに来たんだろう?
 なんとなく手持ち無沙汰になった僕は、荷物入れから日焼けオイルを取り出した。
泳げないなら、せめて甲羅干しでもしようかと思ったんだけど……
「……その格好で……焼くの……?」
 ……確かに、僕の着ている全身水着じゃ意味が無いじゃないか。
「えーと……塗ってあげましょうか?」
 誤魔化すために咄嗟に出た言葉だけど、
「……変な所触るから……やだ……」
 きっぱり断られてしまった。とほほ。
「じゃぁ、ボクに塗ってくれませんかぁ?」
 突然、のんびりとした優しい声がかけられた。
振り向くと、すぐ隣に“つぁとぅぐあ”さんの反則バディがごろりとうつ伏せになっているじゃないか。
いつのまに海から上がったんだろう?
581ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:33 ID:YC03mDTm
「は、はい。ぜひ塗らせてください」
「お願いしますねぇ」
 僕はごくりと喉を鳴らしながら、“つぁとぅぐあ”さんのビキニの紐を解いて、背中にトロトロの日焼けオイルを垂らした。
薄く浮き出た肩甲骨から柔らかな背中のラインに沿ってオイルが流れ落ち、
お尻に垂れたオイルが割れ目に消えていく。
そのあまりの艶かしさに、僕は食いつくように背中に手を這わせた。
普段は光の差さない暗黒世界にいるためか、“つぁとぅぐあ”さんの肌はとても白く柔らかで、
すべすべもちもちだ。その美肌にマッサージするようにオイルを塗り込めると、
自分から僕の手に肌が吸い付いてくる。本当にいやらしい肌だ。
「んんん……」
 “つぁとぅぐあ”さんが気持ち良さそうに声を漏らした。
 僕は背中から腰にかけて念入りにマッサージして、次に脇腹から徐々に腋の下に手を進めた。
“つぁとぅぐあ”さんの超ド級な爆乳は、うつ伏せになっても膨大な乳肉が左右にはみ出てしまう。
その脇乳にオイルを注いで、僕は思う存分その指に食い込む淫乳の感触を味わった。
「あぁん……脚の方もお願いできますかぁ」
 言われるまでも無い。僕は彼女の下半身全体にオイルを満遍なく垂らした。
足の指からふくらはぎ、ムチムチした太ももまで艶やかなオイルを塗り込めていく。
願わくばこのまま永遠にいつまでも触っていたい。本気でそう思えるくらい彼女の肌は気持ちがいい。
582ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:35 ID:YC03mDTm
「うぅん……ぁん」
 そして、僕はお待ちかねのボリューム満点なお尻に手を這わせた。
いや、這わせるというよりむしゃぶりつくと言った方が正確かもしれない。
それくらい“つぁとぅぐあ”さんのお尻は豊満でセクシーなんだ。
柔らかな尻肉を揉み解しながら左右に広げるたびに、
ほとんどお尻の割れ目に消えていたTバック状の黒水着が見え隠れする。
それが楽しくて何度も繰り返した後、僕は我慢できずに人差し指と中指を割れ目に沈めてしまった。
「あふぅ……」
 にゅるにゅるとしたオイルを割れ目の奥まで指で掻き回す。
秘所の淫肉を水着越しに味わいながら、僕は指の動きを早めて――
「……やっぱり……変な所触ってる……」
 “いたくぁ”さんの氷点下のツッコミに、僕は慌てて指の動きを止めた。
「お、終わりました!!」
「ん〜、ありがとうございますねぇ……気持ち良かったですよぉ」
「ははは……はぁ」
 トロンと眠そうな眼差しで僕に微笑むと、“つぁとぅぐあ”さんはそのまま幸せそうにうたた寝してしまった。
 よかった。どうやら僕の所業は気付かれなかったみたいだ……
……彼女の場合、バレてもそのまま平然としているだろうけど。
「……スケベ……色情狂……変態……えっちすけっちわんたっち……」
 ちょっとやり過ぎたかと自己反省している僕に、“いたくぁ”さんの容赦ない罵声が浴びせられる。
「……じゃあ、次は“いたくぁ”さんに塗ってあげますよ」
「……え?……」
583ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:36 ID:YC03mDTm
 さすがにちょっとムカついた僕は、素早く“いたくぁ”さんを抱きかかえた。
ジタバタと生きの良いマグロみたいに暴れる彼女を押さえつけて、
全裸同然の身体にオイルを塗り付ける。
「……やめっ……あ……ふわぁ……あっ……」
 最上の絹みたいにさらさらの肌に、ねとねとなオイルが広がる。
背後から抱き締めながら、紐に隠された乳首を押し潰すように掌で撫で回すと、
彼女の声に快楽の情が混じり出した。
「……はあっ!……ああ……あああっ!……」
 そして、お尻の肉たぶにたっぷりオイルを塗り付けてこねくりまわすと、
“いたくぁ”さんは激しく身体をよじらせた。相変わらずお尻が性感帯らしい。
「あ、手が滑った」
「……んあぁ!!……」
 にゅるん、とほとんど抵抗も無く、指2本がアヌスに根元まで挿入してしまった。
そのまま彼女が達するまで指をピストンさせて――
 ごん ごん ばきぐしゃ
「んがっ!?」
「……頭痛が痛い……」
「ん……誰ぇ?」
 突然、僕の頭に衝撃が走った。あまり痛くはないけど、僕を正気に戻すには十分だ。
「……私の縄張りで何をしている」
584ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:37 ID:YC03mDTm
 ハスキーな威厳のある声に振り向くと、褐色の肌に濃いアンダーヘア、
赤真珠のようなクリトリスと、よく熟れた大人の秘所が僕の目の前に……
「どこを見ている……」
 慌てて顔の向きを上方修正する。
 そのボリュームがあり過ぎる超乳を抱えるように腕を組み、
仁王立ちして僕達を睨みつける“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんの姿があった。
「あぁ……叔母上も肌を焼くのですかぁ?」
 『にへら〜』と笑う“つぁとぅぐあ”さんだけど、
頭を“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんに踏み付けられて、半ば頭が砂に埋まっている。
僕と“いたくぁ”さんは軽く頭を小突かれた程度だけど、彼女は容赦無く踏まれたらしい。
相変わらず、なぜか雑に扱われる御方だ……無論、まるで平気そうだけど。
「ここはお前達の盛り場じゃない……あまり破廉恥な事はするな。人間」
「す、すいません……あ、名乗ってませんでしたね。失礼しました」
 僕は“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんに一礼した。
正直、彼女が怖くて反射的に目を逸らした意味もある。
「僕の名前は赤松 英です。親しい人からはひでぼんと呼ばれています」
「ひでぼん殿か……覚えておこう」
 それきり、彼女は踵を返し、白銀の髪をはためかせながら悠然と去って行った。
585ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:39 ID:YC03mDTm
 その夜――僕達は岩場にあった手頃な洞窟の中で睡眠を取っていた。
今日はこのままここで一泊して、明日の朝帰る予定だ。
ちなみに、夜といっても外の光景はほとんど何も変わらない。
相変わらず外は黒緑色の空に巨大なリングが浮かんでいる。
今が夜なのは時計で地球時間を測って勝手に決めただけだし。
 あの後、僕達はスイカを割ったりバーベキューを楽しみ――
――ほとんど“つぁとぅぐあ”さんに食べられちゃったけど――
――皆遊び疲れてすぐに眠ってしまった。基本的に水着のまま雑魚寝だけど、
寒くはないし洞窟の中はかなり広いので狭苦しくもない。
僕達は思い思いの場所で眠りについていた……僕以外は。
 情けない話だけど、みんなのセクシーな水着姿でムラムラしていて、とても眠れる状態じゃないんだ。
自己処理しようにもこの全身水着じゃトイレも一苦労だし、
Hな事をすると、あの“ふじうるくぉいぐむんずはー”叔母さんに怒られるような気がする。
ああ、明日まで我慢するしかないのか……
 と、その時、横になっている僕のすぐ背後に誰かが横たわる気配を感じた。
最初は寂しくなった“てぃんだろす”が甘えに来たのかなと思ったけど……
 ふにょん
 この背中に僅かに当たった柔らかな感触は、間違い無く乳房――それもとんでもない大きさの爆乳だ。
この巨大な魔乳を保持している者は、ただ1人!!
 僕は振り向きざまに彼女の爆乳にしゃぶりついた。
洞窟の中は薄暗くてよく見えないけど、正確に彼女の乳首を口に含む事に成功した。
「……?」
 不意打ち攻撃に驚いたらしく、“つぁとぅぐあ”さんの身体が僅かに震える。
口の中のコリコリした乳首を舌で弄び、もう片方の乳房を揉みしごく。
口一杯に広がる甘い香りと、指の間に食い込む乳肉の感触がたまらなく心地よかった。
586ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:40 ID:YC03mDTm
「んん……」
 そのまま余った片手で“つぁとぅぐあ”さんのお尻を少し乱暴に握り掴んで、
一気に僕の身体に密着させた。お尻の割れ目を指先でくすぐるように愛撫しながら、
片足を彼女の股の間に潜り込ませて、秘所を腿で何度も擦り、往復させる。
「んんん……あぁ……」
 今日の“つぁとぅぐあ”さんはずいぶん受身だなぁ……っていうか、少し抵抗しているような?
 でも、乳首を舌で転がし、乳房を揉みほぐして、尻肉に指を沈め、腿を前後して淫肉をこすると、
徐々に彼女の抵抗は弱くなり、今では自分から秘所を僕の身体に擦り付けてきた。
もう、僕の足は愛液でびしゃびしゃだ。
「じゃあ“つぁとぅぐあ”さん、今から水着を脱ぎますので――」
「……誰が“つぁとぅぐあ”だって?」
 魂を揺さぶるようなハスキーなささやきに、僕は文字通り凍りついた。
 ま、まさか……
「ふ、ふ、ふじ、ふじう……」
「“ふじうるくぉいぐむんずはー”だ……」
「ななななな、なぜこんな所に……」
「ひでぼん殿が寝ている岩棚は、私の寝所だ。
お前の存在は無視していたのだが……まさかこうして襲われるとはな」
 感情の感じられない冷たい声に、僕はただ震える事しかできなかった。
「しかし、こうして“男”を味わうのも久しぶりだ」
 でも、“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんは優しく僕に微笑んでくれた。
「私の“女”に火をつけたのはひでぼん殿だからな……責任とってもらうぞ」
 そう、ぞっとするほど優しく。
「ここは狭い。場所を変えよう」
587ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:43 ID:YC03mDTm
 次の瞬間、僕と“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんは洞窟の外にいた。
いつのまに、どうやって移動したのか、人間の僕にはまるでわからない。
全身水着すらいつのまにか脱がされているんだ。それよりも僕にとって重要なのは、
仰向けに寝かされた僕のそそり立つ肉棒の上に、“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんが腰を降ろそうとしている事だ。
感嘆を通り越して戦慄を覚える凄まじい美貌に、“つぁとぅぐあ”さんすら上回るサイズの爆乳。
そして愛液のしたたる秘所から匂い立つ淫香に、僕の理性は例によって粉々に粉砕されていた。
「40万年ほど昔にも、お前のような“つぁとぅぐあ”に気に入られている男がいた。私も会ったことがあるぞ」
 もう、僕は彼女の話をほとんど聞いていなかった。ただ、あのしっとりと濡れた陰毛の奥に隠れた膣口に、
この爆発しそうなペニスをブチこみたい。砂漠で水を求める遭難者のように、ただそれだけを渇望していた。
「“つぁとぅぐあ”のお気に入り、楽しませてもらおう」
 その瞬間、僕のペニスは彼女の秘所に根元まで挿入されていた。
「――っ!!!」
 股間が爆発したような凄まじい快楽に、
僕は“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんの巨体を持ち上げる勢いで背中を反らせた。
彼女が1cmでも膣肉でペニスを擦るたびに、冗談じゃなくて僕は射精していた。
あまりの快感に射精が止まらない。イキっぱなしだ。
「んん……いいぞ…ああっ、あ……はあぁ」
 “ふじうるくぉいぐむんずはー”さんは、そのクールな美貌を快楽の火照りに赤く染めて、激しく腰を動かした。
削岩機のようにピストンして、次の瞬間には子宮の奥まで深くゆっくりとペニスを咥えこみ、
また腰を激しくローリングさせる。『久しぶり』とはとても思えない超絶テクニックの連続に、
僕は目の前でぶるんぶるんと揺れる爆乳を鷲掴みにしながら、快感の嵐に翻弄されていた。
 そして――
「んくぅ……うぁあああああ!!……あぁ……あ……」
 ザーメンを最後の1滴まで搾り取るように膣全体を収縮させながら、全身を震わせて、
ついに“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんは絶頂を迎えてくれた。
588ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:44 ID:YC03mDTm
「ふふふ……気に入ったわ。私の“女”が完全に目覚めたみたい」
 妖艶にして淫靡、淫魔の女王のように情欲の陰を美貌に宿しながら、
“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんはずるりとペニスを抜いた。
ほかほかと湯気を立てながら、何十発分ものザーメンが糸を引いて滝のようにしたたり落ちる。
それを手ですくい取ると、長い舌で艶かしく舐め取った。
「次はどこで出してやろうか? 口かアナルか? 胸でも手でも足でもいいわよ」
 そんな恐ろしい、そして魅惑的な選択を迫られた――その時、
「あぁん……ボクの取っちゃダメですよぉ」
 馴染み深いおっとりとした声が僕の背後から響いて、
次の瞬間後ろから僕のペニスをぎゅっと握られてしまった。
「つ、“つぁとぅぐあ”さん?」
「はぁい」
 慌てて振り向くと、あの“つぁとぅぐあ”さんの至上の美貌が、僕をニコニコと見つめていたんだ。
いつもの『にへら〜』ではない、魔王の如き艶然とした笑みを浮かべて。
 そして、あのいやらし過ぎる黒のビキニを着たまま!!
「いただきます!!!」
「きゃぁん」
 念願の黒ビキニに我慢できず、僕は“つぁとぅぐあ”さんを砂の上に押し倒した。
そのまま彼女に跨って、黒いビキニで淫猥に形を変えた爆乳の谷間に、勃起したペニスを挿入する。
589ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:46 ID:YC03mDTm
「うううっ!!」
 その瞬間、僕はまた射精していた。黒ビキニで締め付けられた爆乳は、
いつものパイズリ以上の圧迫感を僕のペニスに与えてくれる。
聖母のように優しく包み込み、同時に娼婦のように精液を搾り取ろうと蠢く、
“つぁとぅぐあ”さんのパイズリは本当に最高だ。どんな麻薬よりも僕の魂を蕩かせてくれる。
「ふふふぅ……いつもより元気ですねぇ。叔母上との交わりで発情しちゃったのですかぁ」
 何十発もの射精で美貌と爆乳を白く染めながら、“つぁとぅぐあ”さんは淫猥に微笑んだ。
そのまま僕を砂浜に降ろして、今度は四つん這いでお尻を向けた、
いわゆる『雌豹のポーズ』で僕を誘惑する。
 ふりふり揺れる“つぁとぅぐあ”さんのボリューム満点で形も最高なお尻は、
黒い水着のバタフライ部分で秘所だけを巧妙に隠されている。
僕は夢中でその尻肉を抱き押さえて、黒水着ごとペニスを勢いよく挿入した。
「ふぁあああぁん!」
 彼女が歓喜の雄たけびをあげる。僕は情欲に狂いながら腰を叩きつけようとして――
「……私を無視するとはいい度胸だな」
 笑い混じりの不平を漏らしながら、
“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんが僕の身体を背後からがっしりと押さえ付けていた。
その規格外の超乳が、僕の頭を完全に包み込んでしまう。
「あぁん、今はボクの番ですよぉ」
「いつもお前とやっているのだろう? ここは私に譲るのだ」
「そんなぁ……ズルイですぅ。だから叔母上の名前は誰にも覚えてもらえないんですよぉ」
「関係あるかっ!!……なら、2人で味わえばよかろう」
「それはステキですねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんは妖艶に笑うと、僕達の身体に何かをふりかけた。
よく見ると、それはあの日焼け止めオイルだ。
オイルで全身ヌルヌルになった僕と“つぁとぅぐあ”さんと“ふじうるくぉいぐむんずはー”さん。
これから何をするのかと思えば――
590ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:47 ID:YC03mDTm
「!!??!?」
「ふふふ……」
「あはぁ……」
 何と、2人の爆乳女神様は、僕を間に挟んだまま、激しくその肢体を擦り合わせてきたんだ。
赤く火照った白と褐色の極上ボディがニュルニュルと全身に絡み付き、激しく互いを求め合う。
もう、どこにペニスが挿入されているとかどこに手が触れているとか、
そういう瑣末なレベルの問題じゃない。
全身が余す所無く快楽の奔流に巻き込まれて、まるで身体中がペニスになったみたいだ。
気持ちいい。とにかくひたすら気持ちいい。
あまりの快楽に発狂して、次の瞬間には快楽のあまりに正気に戻るという、
無限の快楽螺旋に僕は陥っていた。
(…………あ……)
 恍惚の意識の中、僕は2人の淫肉の狭間から、
“いたくぁ”さんに“てぃんだろす”、“しょごす”さんがそんなに離れていない場所で、
僕達の饗宴をじっと見ている事に気付いた。うう、流石にちょっと恥ずかしいかも……
591ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:49 ID:YC03mDTm
「うわァ……すごいですネ」
「くぅん」
 あまりに淫猥な光景に興奮したのか、
“しょごす”さんは無意識のうちに己の胸と股間に手を這わせていた。
爬虫類柄の競泳水着は手の動きに反応して乳首を浮き立たせて、秘所をぐっしょりと濡らしていく。
 “てぃんだろす”は、白いスクール水着の股のポケット部分から、
勃起したペニスの先端を覗かせていた。
先走り汁で濡れたピンク色の先端を、真っ赤な顔で押さえ付けている。
 “いたくぁ”さんだけは、平然とした顔で煎餅をバリバリかじっているのは、
さすが旧支配者といった所か……単に何も考えていないだけかもしれないけど。
「きゃぉん!?」
「うふふフ、私達も楽しみましょウ」
 突然、“てぃんだろす”が嬌声混じりの悲鳴を上げた。
“しょごす”さんが背後からペニスを握ってきたのだ。
そのまま右手でスクール水着の上からペニスをしごき、
左手は割れ目をクリトリスごとクチュクチュと愛撫している。
「あん、きゃぁん! あおぉん!!」
 たまらず“てぃんだろす”は射精した。
白いスクール水着のお腹に、内側からじんわりと染みが広がる。
同時に女の部分も達したらしく、まるでお漏らししたみたいに、
水着に浮かんだ割れ目から、愛液がぽたぽた滴り落ちた。
「きゅぅぅん!!」
 しかし、“しょごす”さんのいやらしい手の動きは止まらない。
快楽の波状攻撃に耐えられなくなった“てぃんだろす”は、
おそらく無意識に目の前のものに抱きついた。
592ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:51 ID:YC03mDTm
「……え……ちょっと……」
 そう、ヒモ水着を着た“いたくぁ”さんの腰に。
「わぉん……きゅぅん!!」
「……あの……え……あぁ……あっ!……」
 無意識なのか故意なのか、“てぃんだろす”は夢中になって、
ヒモ水着の上から“いたくぁ”さんの秘所を舐め回していた。
初めは抵抗していた“いたくぁ”さんだけど、ついに“てぃんだろす”の超絶舌技に屈したのか、
今は自分から水着をずらして秘所を舐めさせていた。でも……
「……なぜ……気持ちいいのに……イけない……?」
 しばらく躊躇していた“いたくぁ”さんは、やがて観念したのか“てぃんだろす”に背を向けて、
お尻を突き出した。そのままプリプリとした尻たぶを自分から左右に広げて、
「……お願い……ここを……」
 丸見えになったアヌスが、ひくひく物欲しげに口を開けた。
「わぅん」
「でハ、私モ」
「……はぁうっ……!!」
 懇願する“いたくぁ”さんのアヌスに、“てぃんだろす”と“しょごす”さんの舌が差し込まれた。
まさか2人がかりで責められると思わなかったのか、
“いたくぁ”さんはまるで電撃に打たれたみたいに腰を浮かせたけど、
「……ふわぁああ……いい……お尻……お尻が……いいの……ぉおお……!!」
 その激しいアナル責めに、快楽の声を漏らしながら悶え狂った。
 顔を寄せ合う2人の美女と美少女にアナルを舐められる“いたくぁ”さん……
もうアヌスじゃないと達しない身体になっているんですね。可哀想に……
593ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:52 ID:YC03mDTm
 と、いつのまにかアナルを舐める顔が“しょごす”さんだけになっているのに気付いた。
“てぃんだろす”はどこにいったのかと思ったら――
「はぁあああア!!」
 “いたくぁ”さんの腰に抱きつくために、必然的に中腰になっていた“しょごす”さんのアソコに、
バックからペニスを挿入する“てぃんだろす”の姿があった。
どうやら、あの子も我慢できなくなったらしい。
「ふわぁあああア!! いいッ! イイですゥ!!」
 その快楽に狂う雌犬のような“しょごす”さんの姿に、いつもの清楚なメイドさんの面影は無かった。
いや、あまりに淫乱なその姿こそが、“しょごす”さんの本性なのかもしれない。
「きゃおおん! あん! ああん!!」
「やぁあああン!! もっト……もっとォ!!」
「……ああぁ……おしりが……焼けちゃうぅ……!!」
 横にずらしたTバックが破れそうな勢いで、
“しょごす”さんのピンク色の秘所を責める“てぃんだろす”も、責められる“しょごす”さんも、
アナル責めされる“いたくぁ”さんも、全員快楽の饗宴に酔い痴れていた。
 そして――
「あぉおおおおおん!!!」
「ふわぁああああア!!!」
「……きゃふぅぅぅ……!!!」
 同時に達した3人は、互いに抱き合いながら恍惚の表情で沙銀の砂浜に崩れ落ちた……
594ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:53 ID:YC03mDTm
「何処を見ているのですかぁ?」
「余所見とは余裕だな」
 のんびりクールな2人の女神の声に、僕は意識を自分の置かれた状況に戻した。
いや、余所に意識を飛ばしていないと、マジで快楽の渦に僕の精神が壊れそうだったんです。
 でも、僕にはそれ以上の快楽の無限地獄が待っていたんだ。いや、地獄じゃなくて天国か。
 空中に仰向けに浮かんでいる僕の、右側に“つぁとぅぐあ”さんが、左側に“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんが、
それぞれの爆乳を僕の上に乗せて、左右からペニスを挟み込んでいるじゃないか。
また“つぁとぅぐあ”さんが不思議パワーでも使ったのか、
僕のペニスは信じられないくらいの長さを太さと固さを維持していた。
それでも、あの超絶爆乳相手では大部分が埋もれてしまって、先端のカリが顔を覗かせているだけだ。
「それではいきますねぇ」
「ふふふ、覚悟なさい」
 ま、まさか……
「ッッッッッッッ!!!」
 今までで最大級の快感が、僕の魂を直撃して粉砕した。
なんと“つぁとぅぐあ”さんと“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんが、
左右から同時に僕のペニスをパイズリしてきたんだ。
ただでさえ至上の快楽を与えてくれる爆乳パイズリが×2。
このWパイズリの気持ちよさは、今までの非ではなかった。
595ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:54 ID:YC03mDTm
「んふふぅ……うぅん」
「ふふふ……んくぅ」
 オイルでヌルヌルになった爆乳が、あらゆる方向から僕のペニスを陵辱する。
お互いの手が色違いの爆乳を揉み解すたびに、勃起した乳首が互いに擦れ合って、
2人は快楽の声を漏らしていた。
「あむぅ……美味しいですよぉ……」
「んんん……ちゅぅ……あはぁ」
 あまつさえ、爆乳の狭間から顔を出しているペニスの先端を2人で舐めてくれるのだから……
絡み合う美神の舌がクチュクチュ音を立てながらカリを舐め回し、
快楽の怒涛が僕のペニスに凝縮されて、そして――!!
「うううううっ!!!」
「きゃぁん……あはっ」
「うふふふ……うふぅ」
 ペニスが爆発した――そう錯覚するくらい大量の射精!!
 まるで噴水のように降り注ぐザーメンが、
“つぁとぅぐあ”さんと“ふじうるくぉいぐむんずはー”さん……2人の淫猥な爆乳女神様の、
魔王のように美しい顔と極上の爆乳を、白くねっとりと染め上げた……
596ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:55 ID:YC03mDTm
「――なるほど、これがお前のお気に入りか」
 十数分後、全身の精気を一滴残らず吸い尽くされた僕は、指一本動かせない状態になって、
“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんの爆乳に挟まれるように抱きかかえられて、介抱されていた。
「お前がここに来たのは、泳ぎに来たのではなく、私にひでぼん殿を紹介する為なのだろう?」
 まるで猫を可愛がるみたいに、僕の頭を優しく撫でながら、
“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんは“つぁとぅぐあ”さんに妖しい眼差しを向けた。
「どうでしょうかねぇ……」
 “つぁとぅぐあ”さんは『にへら〜』と笑っている。
僕はその美貌をかすれた視線で見つめていた。
もう精魂尽き果てた僕はほとんど意識を失っていたんだ。
「なるほど……良い――」
 だから、僕は“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんの最後の言葉を、
ほとんど聞き取れずにいた……
597ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:57 ID:YC03mDTm
「……あー、まだ体がだるいなぁ」
 1ヶ月後――ようやく起き上がれるようになった僕は、
しばらく中断状態だった仕事の打ち合わせの為に、久しぶりに1人で外出していた。
 “つぁとぅぐあ”さんと、その叔母さんである“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんとの交わりは、
普段以上に僕は精気を消費していたんだ。
僕は20日以上も、ベッドから起き上がる事ができなかった。
目に見えない“つぁとぅぐあ”さんの恩恵に、“しょごす”さんと“てぃんだろす”の献身的な介護が無かったら、
冗談抜きで死んでいたかもしれない。
ちなみに、“いたくぁ”さんは僕を指差して無表情に笑いながら、お茶を飲んでいるだけだった。
無論、体が回復した後で『48時間耐久アナル地獄プレイ』を満喫させてあげたけど。
 何はともあれ、僕はようやく平穏な日常を取り戻して――
「……赤松 英さんですね」
 ――取り戻すはずだった。
 振り向いた僕の目の前には、赤いスーツを着た綺麗な女の人がいた。
美人なんだけど、どこか冷たい眼差しが、僕に警戒の念を抱かせた。
「えーと、どちら様でし――」
 僕は台詞を最後まで続けられなかった。
 無様に路上に崩れ落ちた僕の意識が闇に落ちる刹那、
あの赤いスーツの女性が指に青白い放電をまとわせながら、嘲笑を浮かべるのをはっきりと目撃した。
598ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 22:58 ID:YC03mDTm
「……うぅ」
「意識が覚醒したようです」
 激しい手首の痛みで、僕の意識は無理矢理覚醒された。
痛いのは当然だ。僕は手首を鎖で縛られて、
見知らぬ巨大な倉庫の天井から吊るされているのだから。
「やっと捕らえる事ができたわね」
 そして、僕の視界の先には、何十人、いや何百人もの武装した人達が、
僕に怪しげな武器と殺気を向けているんだ。
『世界中の退魔組織が、君の命を狙っている』
 今更ながら、僕はゲルダさんの言葉が脳裏に響いた。
「ツァトゥグア神との『接触者』、赤松 英……人類への裏切りのツケを払う時が来たわよ」
 足元の赤いスーツを着ていた女性――今は巫女さんの格好をしている――の言葉を、
僕は半分も聞いていなかった。
 こうして大勢の目の前で吊るされている姿――この生贄のようなみじめな姿に、
僕はようやく“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんが最後に言った言葉を思い出したんだ。
 今、僕の心をを発狂寸前まで蝕んでいる絶望と恐怖は、目の前の退魔師達ではなく、
その言葉だった。

『なるほど……良い生贄になるだろうな』

続く
599名無しさん@ピンキー:04/02/09 22:59 ID:nfTj6VJn
ほほぅ…”いたくぁ”さんは、タイトーマニアですか。

ため息:ニンジャウォリアーズ DADDY MARK
すたんばい〜:ナイトストライカー
くろーず〜:ダライアス外伝

リアルタイム突っ込み失礼しました。
600ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 23:00 ID:YC03mDTm
UPの途中でマシントラブルがあり、間が開いてしまいました。申し訳ありません。
次回も少し遅れるかも……それでは。

コンカイノイタクァサンノセリフノモトネタハワカルダロウカ…
601ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/09 23:01 ID:YC03mDTm
……っていうか、もうバレてるし……(T▽T)
602名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:02 ID:vJyFbe7A
結果的に邪魔してしまいましたね。
どうもすみませんでした。
603名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:02 ID:nfTj6VJn
ニヤソ
604名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:03 ID:RQwHogk/
原作知ってるとニヤリとなる描写があったり、素直に(;´Д`)ハァハァできたり、最高ですた
しかし、もう完全に”いたくぁ”さん=アナルがネタになってるなw

>>599
音速が速ぇ!
605名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:49 ID:2TThvduy
>>600
乙でし。>>522で書いた水着の採用,感謝でし。
606名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:20 ID:PU3LC327
あらら。何だか鬼気迫る展開。
って、ゲルダ氏の警告を何だと思っとったんですか、ひでぼんは。
続き期待してまつー。
607名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:22 ID:wcZlM9rI
”てぃんだろす”を筆頭に一瞬で助けに来れそうな人がいっぱいいるけどねぇ。
608名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:25 ID:mo5yiUih
お、お、叔父御ーーー!!
稀代の魔術師エイボンにはイクイ・ドロシュ・オドフクロンクだったのに
40万年の間に何がありましたかー!?
それともこの世界ではエイボンもいい思いをしたんでしょうか。
609名無しさん@ピンキー:04/02/10 01:01 ID:HKUN92iV
相変わらず、“つぁとぅぐあ”さん(・∀・)イイ!!
>>523の採用、ありがとうございます〜

”いたくぁ”さん、とうとうアナルでしかいけないのを自覚するまでに…。・゚・(ノ∀`)・゚・。(w
610名無しさん@ピンキー:04/02/10 01:18 ID:md7Lww3D
タイトーファンとして小技に反応せざるをえない(w
611名無しさん@ピンキー:04/02/10 03:00 ID:FVSrRNoJ
>>608の書き込みで
・ひでぼん
・エイボン
って事だったのかーと、今更気付いた。
612612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 03:52 ID:PU3LC327

ピンポーン

「は〜い」
コタツでみかんを食べながら、ぼけらっとゲームをしてた俺は、気だるそうに答え、玄関を開ける。
そこには、隣の家の娘がこぼれんばかりの笑顔を見せ、佇んでいた。…えっと、名前は何てったっけか。
「あ、こんばんは! これ、少ないけど福のお裾分け!」
「え? あ、ああ。今日は節分か。どうもありがとう」
真っ白な歯を見せながら、隣の娘は小さな袋を俺に差し出す。
手にとって中身を確認した俺は、日付を思い出しながら礼を言った。…まあいっか。名前なんて。
そういや最近、日付に関係無い生活送っているからなあ……。何とかしなきゃな。
などと考えている俺に、指をピシリと突きつけながら彼女は言った。
「いい、必ずちゃんと撒くんだよ? で、そのあとは自分の年の数だけ食べるの!」
「ん、分かったよ。どうもありがとさん」
やれやれ。学校だかテレビだか知らないが、いかにも『さっき聞きました』って感じだな。
だが、自信満面な笑みを浮かべる彼女の顔を見ていると、何故かこちらも笑みを返したくなってしまう。
念のために言っておくが、俺はロリコンでは無い。ただ…何て言うか、不思議とそんな気分になるんだよ。
残念だな……あと何年か経てば、母親に負けないくらいの美人になるだろうに。
かと言って、今から手懐けておくってのも……って、さすがにそれはマズイか。

「?? いい、ちゃんと撒いてね? それじゃ、おやすみなさ〜い!」
「あ、ああ。お、おやすみっ」
ふと我に返ると、女の子は怪訝そうな顔をして俺を見上げていた。
が、俺と視線が合うと例の笑顔を見せ、手を振りながら自分の家へと戻っていった。
ああしてると、一見平和な家庭に見えるんだが…ねえ。
とりあえず俺は軽く首を振り、そんなことを考えながら、扉を閉めた。
613612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 03:52 ID:PU3LC327

「ふ〜う…そろそろ……寝るとすっか」
ゲームが一区切りついた俺は、パソコンの電源を落としてそのままゴロリと横になった。
…すると、ドスンバタンという振動が、隣の部屋からかすかに伝わってくる。
「やれやれ……ちょっと前までは静かだったのになあ………」
思わず溜め息がこぼれる。そう、何をしているのかは知らないが、ほぼ毎日ドタバタ聞こえてくるのだ。
そもそも、隣の部屋はいわゆる「いわくつきの物件」てことで、長いこと入居者はいなかったのだ。
で、去年久々に若い兄ちゃんが入ってきたのだが、すぐあとに娘と奥さんらしい二人がやってきて、
それ以来、こんな調子だったりするんだ。にしても……よく飽きねえなあ………。
まさか怪しい宗教に染まっていて、毎日除霊の儀式をしている……は、無いか。
宗教に嵌っていたら、豆持ってくる前に妙な教典とか変な壺とか持ってくる…よな。
そこまで考えてふと床の上を見る。そこには、さっき娘が持ってきた豆の袋が転がっている。
別に豆まきの趣味は無いし、一人でするのも寂しい……もとい、馬鹿らしいからなあ。
……でもま、せっかく貰った貴重な食べ物なんだ。明日の昼食にでもするか。

しっかし……よく考えりゃあ、あの娘って兄ちゃんの子どもにしては、かなり大きいな。
だとすると…ふうむ。ああ見えて昔は結構遊んでたのか……いや、それは無いな。
大方、子連れのシングルマザーに上手く引っ掛けられたんだろう。
でも、あんな美人なら引っ掛けられても問題無し、かも知れないな。
やはりあの娘を今から手懐け……いや、だからそれは犯罪だ。
いくらなんでも、ゲームと現実の世界を混同させるわけにはいかない。シャレにならん。

……などと彼女もなく、まともな職にもありつけず、日がな一日ゲームばかりしていて、
引っ掛けられる可能性の可の字も無い俺が、そんなこと考えてても虚しいだけ、だよな……。
そんなことを考えているうち、いつの間にやら俺はいつの間にか夢の世界に直行していた。
614612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 03:55 ID:PU3LC327

「こらこら、部屋の電気も消さずに眠るなよ。勿体無いだろ」
「…うん? 誰だあ?」
不意に何者かに揺り起こされた。俺はその声に、起き上がりながらぼうっとした頭で答える。
「まったく……戸締りくらいしておけよ。さもないと、こういうのが入ってくるんだぞ」
再び声がする。この声は…女の人か……ちょっと待てよ。俺って確か一人暮らし、だろ? ということは……。
「ど、どろぼ……む、むがぐうっ!? …い…いぎ……」
「五月蝿いな。近所迷惑だろう?」
思わず叫ぼうとしたが、背後からいきなり右腕と口元を押さえ込まれた。
右腕を捻り上げられ、あまりの痛さに思わず悲鳴が漏れる。
「なあ、大声を出さないって約束出来るか? だったら手を離してやるが、どうだ?」
「……………」
耳元での囁きに無言で何度も頷きながら、肯定の意を示す。…痛い、離してくれえ……。
「よし。さてと……ゆっくりとこちらを向きな」
涙目の俺は、言われるがままにゆっくりと向き直った。そこには見たことも無い女性がいた。

やや吊りあがった目が印象的なその顔は、かなりの美形ではあるのだが、
くちびるを歪め、皮肉っぽそうな笑みを浮かべている。
だが、それ以上に俺が目を引いたのは、その出で立ちだった。
浅黒い肌とは対照的に、光り輝くアクセサリーの数々と、その手には巨大な羽根付き扇子。
着ている服はふた昔前に流行った、今は亡きジュリ○ナ東京まんまなボディコンで、
しかもその柄は、ひと昔前に流行った豹柄……ではなく、何故かトラ柄。随分と派手な泥棒だ。
615612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 03:56 ID:PU3LC327

「! 〜〜〜〜〜〜!!!!」
彼女は突然、俺の口を塞いだかと思うと、思い切り俺の足を踏んづけてきた。
不意に襲い掛かる激痛に悲鳴をあげようとしたが、塞がれた口では当然のことながら声は出せない。
「悪かったな。ふた昔前で」
凄みを利かせた声で毒づく彼女。どうやら心の中だけでなく、無意識のうちに口にしていたようだった。
「悪くない」と言おうとしたが、声を出せない俺は必死に首を振った。

「………ったく…仕方ねえだろ……一回りでコロコロ流行が変わるほうが変なんだっての……」

「……はあ?」
「何でもねえよ! 黙ってろ!」
言いたいことが伝わったのか、俺の口から手を離しブツブツ何事かつぶやく彼女。
よく聞き取れずに反射的に聞き返したが、あっさりと一喝されてしまう。うう…怖え……。

「まあいいや。とりあえず、本懐を遂げさせてもらうとするかな」
「は? あ…あの? ど、どういうことでしょうか?」
しばらくじっとしていたが、気を取り直したように顔をあげてこちらを見据える。
う……まさか…居直り強盗殺人か……?
「どうもこうもない。こういうことさ」
「うわ! ちょ、ちょっと!」
言うや否や、彼女は俺をあっという間に組み伏せる。俺は抗議の声をあげるのが精一杯だった。
「さて……と。ん……んんっ………」
彼女は俺の両手を押さえたまま馬乗りになり、舌なめずりをしたかと思うといきなりくちびるを奪ってきた。
突然のことに、頭の回転が止まっている俺の口の中に、柔らかい物が入り込んでくる。
それが彼女の舌だということに気がつくのには、少し時間が掛かった。
616612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 03:56 ID:PU3LC327

「ん? んんっ……あまり乗り気じゃなさそうだな。だったらさっさと済ませてしまうぞ」
舌を抜いて上半身を起こしながら、おもむろに俺の服をめくりあげる彼女。その声はかなり不機嫌そうだ。
「あ…あのう……出来れば…あなたが何者で、何故こうなっているのか、説明して欲しいのですが…」
「はあん? 説明だあ? そんなことが言える立場だと思ってるのかあ?」
思い切って、自由になった左手を軽く上げながら彼女に問いかけた。
「え、あ、あの…す、すいません」
「まあいいや。ワタシは貴代子……人間からは鬼と言われている存在だ」
「……………………。お…鬼ぃ!?」
怖いので、素直に謝る。そんな俺を見て、肩をすくめながら彼女は言った。
しばらくの間、時間が止まったような気がする。が、我に返った俺は声を限りにして叫ぼうとして――
「!? ぐわぐぐっ!!」
「声がでかいんだっての。今度叫んだら首へし折るぞ」
再び彼女――貴代子に口を塞がれていた。いや、口を塞ぐなんて生易しいものではない。
どちらかというと、下顎部を押さえつけている、という表現が正しいかもしれない。
しかも、指に力が入っているおかげで、顎がギシギシ悲鳴をあげている。
俺は必死に、抵抗の意思が無いことを目でアピールした。
何せ、さっきみたいに顔を動かそうとしても、ピクリとも動かなかったのだから。
617612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 03:57 ID:PU3LC327

「フン。……それでな、何でこんなことをしているのかと言うと、人間の生き肝を食すため、さ」
「い……生き…肝……?」
顎から手を離しながらつぶやく貴代子。俺は叫びたい衝動を必死に堪え、かすれ声で質問した。
「そう……生き肝…力を蓄えるために、な………」
うっとりとした表情で、俺の左胸を指でつつつっと撫で上げる。
思わず背筋に冷たいものが走り、全身をビクンと震わせてしまう。
「……ふふっ、暖かい鼓動を感じるぞ。いいねえ……久しぶりだよ、この感触………」
「はあ…うっ……」
指で胸を撫で上げながら、伸びた爪先でちょんちょんと頂を突っついてくる。
そんな、軽い痛みを伴う微妙な刺激に抗えずに、くぐもった悲鳴がこぼれてしまう。
「で、せっかくワタシのエサになってくれるんだ。
その礼として、最期にイイ気分を味あわせてやろうと思ったんだが……」
「だ……だが…?」
貴代子はそこまで言って、一旦言葉を切った。沈黙が怖くて声が漏れ出す。…嫌な予感はするのだが。

「………本人が乗り気じゃないのなら、もう頂こうかと思ってな」
「わ、わわ! ま、待って!」
優しく左胸を撫で回していた右手の動きが突然止まり、そのまま左胸を鷲掴みにしながら言う。
とっさに俺は左手で貴代子の二の腕を掴みながら、小声で叫んだ。
「……どうした? 命乞いなんかしたって無駄だぞ。何せ自分が悪いんだから、な……」
「…………。そ…そうでなくて、さ、最期にイイ気分ってのを…味あわせて欲しいな、と思ってさ」
鼻で笑いながら、右手に力を込めてきた貴代子に対し、痛みに顔をしかめながら何とか説得を試みた。
本当は「助けて」と言おうとしたのだが、先に「無駄だ」とか言われたので口からでまかせ、
先延ばしにすることで、その間に助かる手段を見つけ出そうと考えを変えた。
鬼なのかどうかの真偽はともかく、彼女の力は本当に強い。
力任せに何かしようとしても、簡単に押さえ込まれるのがオチだろう。
618612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 03:58 ID:PU3LC327

「……………ふうん?」
「…え……えっと…その……」
と、顔を目の前まで近づけながら、貴代子は鼻を鳴らす。まずい、考えが読まれてしまったか?
「……あのなあ。子どものころ、教えられなかったか?」
「は?」
呆れ顔でため息をつく貴代子。意味が分からずに、思わず聞き返してしまう。
「相手に物事を頼むときは、どうすればいいのか、をさ」
「あ……あの…お、お願い…します……」
俺の鼻を軽く摘まみながら、ゆっくりと言った。まるで、悪ガキを諭すような口調で。
「ああん? 何をだ? …これは教え直しか、お仕置きが必要、かな?」
「その…さっき言ってた、イイ気分を……味あわせてください……」
ほんの少しだけ眉をひそめながら、摘まんだ鼻をツンと引っ張りあげる。
貴代子の言葉の意味を想像し、悪寒が走りながらもどうにか言った。
もっとも、鼻を摘まれてるおかげで、変な声になってしまっていたが。
「ふふん、そっかそっか。ま、せいぜい楽しんでくれやな。ん……んんんっ……」
納得したのかどうかよく分からない、微妙な笑みを浮かべた貴代子は、再び俺のくちびるを奪ってきた。

「ふん…ん……んんっ…」
くちびるの隙間から、何か柔らかいものが潜り込んでくる感触。
――そう、さっきと同じく舌だ――はしばらく俺の歯茎周辺をまさぐり続けていたかと思うと、
ぴったりと閉じ合わせていた歯と歯の隙間を突っついてくる。まるでドアをコンコンとノックするかのように。
すると俺の口は、まさにノックされたドアの如く、半ば無意識のうちに開いていた。
「んんっふっ………ふうんっ……」
貴代子の甘い声とともに、彼女の舌が俺の舌に触れた。
その瞬間、彼女の舌は目当てのものを見つけたとばかりに、動きが活発化する。
俺は自分の口中を、意思とは関係ない何かが這い回る感覚に、
違和感と同時に奇妙な快感を覚え、彼女の舌のなすがままになっていた。
619612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 04:00 ID:PU3LC327

「くふ……んっ……。何だ、こういうのに慣れてはいないのか? 随分とおとなしいな」
「……ん…あ………」
半ば意識が途切れている俺に、貴代子が戸惑い気味に顔をあげて問い掛ける。
俺は呆けたような表情で、意味を成してない単語を口走るのが精一杯だった。
「まあいいや、時間はたっぷりある。楽しませてもらうぞ。ゆっくりと、な……」
「はあ……うっ……」
悠然とした笑みを浮かべたかと思うと、貴代子は舌を伸ばして俺の胸をチロリと舐め上げた。
その途端、言いようのない刺激が全身を駆け巡り、思わず声が漏れ出た。
「ん。ここまで反応が早いと嬉しいぞ。こちらとしてもやりがいがある。んふっ…んっ」
「ああ! あうっ!」
舌を離し、満足そうな笑みを浮かべたかと思うと、今度は胸の頂に吸いついてきた。
先ほどよりも強い刺激に四肢がビクンと反応し、あえぎ声が漏れる。
そんな俺の姿を見た貴代子は、満足そうに俺の胸を蹂躙し続けた。

「ああう……はあ……あ…っ……」
あれからどれくらい経過したのか、貴代子はひたすらに俺の胸をなぶり続けている。
片方の胸に、ちゅぱちゅぱと音を立てて吸いついたり、
舌で頂を転がしたりしながら、もう片方の胸の頂を親指と人差し指で挟み込んで
軽く揉みあげたかと思うと、突然5本の指でさわさわと撫で上げたり――。
助かる手段を考えるという当初の目的はどこへやら、理性を失ったままひたすらあえいでいた。
「ん……。胸が感じるのか。もっと、もっと気持ちよくなりたいか?」
「……ひや…あ………」
貴代子の問い掛けにもまともな返事を出せず、ただ顔をガクガクと動かすだけだった。
虚ろなその目は、すぐ前にいる貴代子が見えていたのかどうか、それすらも怪しい。
620612 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/10 04:02 ID:PU3LC327

「まったく……まあいいや、本懐を遂げる前に狂ったりするなよ」
「………あ?」
呆れ顔で貴代子はゆっくりと体を起こした。快感が途切れた俺は、無意識のうちに天井に手を伸ばす。
「あ〜わ〜て〜る〜な。ちゃんと気持ちよくさせてやるからよ」
「あぐうっ!?」
俺の手を優しく握り返し、貴代子は俺の下腹部にそっと顔を埋めた。
突然のことに、下半身が痙攣したように震え、同時に叫び声をあげてしまう。
「叫ぶな、と言ったはずなのにな。まあいいや、今回だけは見逃してやるよ」
言うや否や、口を使って器用にズボンのファスナーを下ろしていく。
すると、隙間からテントを張ったトランクスが姿を現した。
「…う〜ん。まだ触れてもいないのにこの状態か。本当に胸が弱いんだな」
「あ……ああっ……」
握っていた手をそっと離したかと思うと、ツンツンと胸の頂をつつきながら貴代子は言った。
だが俺には声は聞こえておらず、ただ胸からの刺激に敏感に反応するだけだった。
「さてさて、御開帳といくか」
「いや…あ………」
舌なめずりをしながらズボンのベルトを緩め、裾に手を掛けた。
弱々しく手を伸ばし、軽く首を振りながら口からは拒絶の言葉が漏れ出す。
「おいおい、手前で腰浮かしといて、嫌も何もないだろ」
心底呆れた、という声。その指摘の通り、俺は自分でも気がつかないうちに、自ら腰を浮かしていた。
「何だかな。続けたいのか止めたいのか分からないんじゃ、どうにもならない。これで止めとくか」
「え!? …あ……!」
首を振り、ため息をつく貴代子に、俺は必死に手を伸ばしていた。


で、続きます。
621名無しさん@ピンキー:04/02/10 07:16 ID:tk7g+d39
ひでぼんさんに続きまたキター!
今夜は文神様大量光臨でつね。

>>612
節分ネタですねぇ。
「人間の生き肝を食すため、さ」・・・ヒィー(((゚Д゚)))ガクガクブルブル
猟奇ENDは勘弁してくださいおながいしまつ(;´Д`)人

・・・と思いましたが、その後の展開を読んでいると、
そんなに怖く感じない。
貴代子タン、終始リードしっぱなしだけどなんつーか・・・、
最後にオチをつけられてあっさり撃退されちゃう系キャラの
匂いがしまつ。

続きも期待してますよー。
貴代子タン主導の激しくエロエロをキボンヌ。
622名無しさん@ピンキー:04/02/10 21:52 ID:gg7LUBZ7
お隣のロリっ子(&その家族)がどう絡んでくるかが楽しみです。

お疲れでした。
623名無しさん@ピンキー:04/02/11 00:20 ID:fcQzrpoo
数年後にお隣の親子丼を・・・・・・ってスレの趣旨に反しますな。
624名無しさん@ピンキー:04/02/11 00:55 ID:BR4ViTYB
まいどのことながら素晴らしい出来栄えでございます。
エロ小説として一冊にまとまったら多少高くても買ってしまいそうです。
ていうか、絶対売れますな。


…真面目なラブクラフトマニアから猛烈な抗議がきそうですが…。
625名無しさん@ピンキー:04/02/11 06:44 ID:fbOlkMYr
何を今更
626名無しさん@ピンキー:04/02/11 13:06 ID:jOSsprA3
>W/KpcIbe5Y様  お疲れでした。
ひょっとしてお隣は某姉妹?

627名無しさん@ピンキー:04/02/11 13:07 ID:jOSsprA3
すいませんageてしまいました
628名無しさん@ピンキー:04/02/11 15:46 ID:I4Nu8Wru
>>626
座敷童子と疫病神では?
629名無しさん@ピンキー:04/02/11 21:45 ID:kBo6r2e2
まあまあ、あんまり探りを入れるのはよそうぜ、おまいら。
オチとか隠し種を先に言われると投稿しづらくなっちゃうかもいれないし・・・
630名無しさん@ピンキー:04/02/12 17:41 ID:F/+YA1RF
保守
631名無しさん@ピンキー:04/02/13 00:10 ID:TRxLQM1v
バレンタインネタは来るのかな?

ひな祭りはどうだろ?
632名無しさん@ピンキー:04/02/13 17:44 ID:rsm/fWZ7
その前にジェイソンっ娘の出番はどうでしょう?
633名無しさん@ピンキー:04/02/13 19:40 ID:Jk1i28eQ
>>632
オッケーщ(゚Д゚щ)カモォォォン

……でもジェイソンっ娘って正体何?
634名無しさん@ピンキー:04/02/13 19:54 ID:rsm/fWZ7
>>633
 ホッケーマスクの血塗れ美女でその面の下の貌を見た
(見なくてもだが)者は殺される。
ぱっつんぱっつんの身体に直にジーンズのツナギを着ていて、
時としてナタやチェーンソーなどの凶器を持っている。
 被害者は猟奇的な殺され方をする前に必ず彼女と性行為を行う。
立ち向かったり逃げ延びたりして生き残った者はいない。

 スプラッターな逆レイプホラー?w
635名無しさん@ピンキー:04/02/13 22:06 ID:oja8BsrN
なんかチンコ切られそうだな
((;゚Д゚)ガクガクブルブル
636名無しさん@ピンキー:04/02/14 01:54 ID:wMjN4J5B
>>634
・・・・なんかいいかも。
自分の新しい性癖に気付きそうで怖いw。
637名無しさん@ピンキー:04/02/14 02:10 ID:wF5rVJRb
>>632
考えられる能力は怪力、不死(ただし能力の発動が死の瞬間)
特徴、無感情、M、おおざっぱ
ですかい?

638名無しさん@ピンキー:04/02/14 16:53 ID:4qGAPmEk
日付が変わったので今日は
チョコを持ったジェイソンっ娘が被害者の元へ?w
639名無しさん@ピンキー:04/02/14 17:50 ID:lDg47JnR
被害者かよw
640名無しさん@ピンキー:04/02/14 17:56 ID:4qGAPmEk
じゃあ犠牲者とか
641名無しさん@ピンキー:04/02/14 18:19 ID:lDg47JnR
チョコを届けるために
頑張るが途中で湖で溺れたり、雷に打たれたり、谷底に落ちたり、雪山で遭難したり、4WDの車に轢かれたり、宇宙に行ったりして苦労しそうだなw

642名無しさん@ピンキー:04/02/14 19:54 ID:4qGAPmEk
あとフレディっ娘との共演とか。もう何でもありになってしまいますねw
643名無しさん@ピンキー:04/02/14 19:57 ID:Nm0ejYqz
フレディ娘VSジェイソン娘

内容は見てないからしらね。
644名無しさん@ピンキー:04/02/14 20:31 ID:ummaLuyp
645名無しさん@ピンキー:04/02/14 21:06 ID:Wl9ynsfV
>>644
貞子せんせいに反応してしまった私は,逝ってよしですか?
646名無しさん@ピンキー:04/02/14 21:47 ID:zlQPju5p
>>644
貞子タンはもっと貧乳うわなにをするやめあqwせdrftgyふじこlp;;@:「
647名無しさん@ピンキー:04/02/15 02:04 ID:AP36Cc4V
>>644
 あるところにはあるもんだねぇw
648名無しさん@ピンキー:04/02/15 18:43 ID:kpnyFmIT
“しょごす”さん 身長175cm、B96、W62、H92

ちょっとトイレ行って来る(AA略
649名無しさん@ピンキー:04/02/17 20:26 ID:iNxpmEj3
保守。
650名無しさん@ピンキー:04/02/17 23:23 ID:75wtvZP6
 あるところにいつも首に赤いマフラーを巻いている女の子がいた。彼女は例え夏であってもマフラーを外そうとはしない。
ある日のこと、近くに住む男の子が、彼女になぜいつもマフラーを巻いているのか質問した。すると、少女はこう答えた。
 「もう少し大きくなったら教えてあげる」
 やがて二人は成長し、同じ中学に通うようになった。ある日のこと、少年はふとあの日の約束を思い出し、少女にマフラーのわけを尋ねた。
すると、少女の答えはやはりこうだ。
 「もう少し大人になったら教えてあげる」
 やがて二人は同じ高校に通い、同じ大学に通うようになったが、それでもやはり彼女はマフラーの理由を教えてくれない。
さらに月日はたち、二人は大学を卒業することとなった。卒業式を迎えた日、立派な若者に成長していた彼は、美しい女性に成長した彼女に向かい三度同じ質問を繰り返した。
なぜ、いつも赤いマフラーをしているのかと。すると、彼女の答えはこうだった。
 「結婚してくれたら教えてあげる」
 やがて、二人は結ばれた。
 式を挙げた日の夜、彼は改まって彼女にマフラーの理由を尋ねた。すると彼女は、ため息をつきながらこう答えた。
 「これ以上は隠しとおせそうにないわね」
 そして彼女は、初めて彼の前でマフラーを外す。それを見て、彼は驚いた。彼女の首には、恐ろしいほど深い傷跡がついていたからだ。
すると次の瞬間、彼女の首はポロリと外れ、地面に転がり落ちた。
651名無しさん@ピンキー:04/02/17 23:24 ID:75wtvZP6
ネットで拾ったお話。

幼馴染み系の抜け首ということで
652名無しさん@ピンキー:04/02/17 23:57 ID:24PgJI7U
ただの怖い話やん つまんね
653名無しさん@ピンキー:04/02/18 00:35 ID:MzZ7Nlx4
すなわち誰か>>650をアレンジして萌エロSSを書いてくれるわけやね。
654名無しさん@ピンキー:04/02/18 01:45 ID:JmI1A9Pd
「これ以上は隠しとおせそうにないわね」
 そして彼女は、初めて彼の前でマフラーを外す。それを見て、彼は驚いた。彼女の首には、レザー製の無骨な首輪がついていたからだ。
すると彼女は、首輪につながれたリードを彼に手渡し行儀良くベッドの脇に正座し・・・・


ごめん。ムリポ。ネタ振りにもナッテネェ

そもそもこれだと人外ですらないな。
強引に獣ッ娘にもってくのもアリかもしれんが。

ダマってROMってりゃよかったんだよな。吊って来るわ。御目汚し失礼。
655名無しさん@ピンキー:04/02/18 01:52 ID:5yifI49x
でも抜け首にフェラされるというのもキモち悪気持ちいいかもしれない。
前後運動できないから、あなたが私の頭を抱えて前後に揺らして、
とモノをくわえながらいう首だけの美人新妻。
656名無しさん@ピンキー:04/02/18 02:03 ID:TOgHKDtG
抜け首ではなく、ろくろ首というのもいいかもしれん。
長〜い首の全部が性感帯でw
657名無しさん@ピンキー:04/02/18 08:18 ID:GfodXMX3
>656
ttp://monster-girl.homelinux.net/up/No_0106.jpg
↑こういうのもあったりするわけで。てっか某スレより甜菜ですが。
658名無しさん@ピンキー:04/02/18 10:14 ID:pidHHlu7
>>654
いいじゃん。いろんな展開予想できていいと思う。
調教シーンとか、元飼い主との攻防とか(やっぱ親父か?兄貴とかでも面白いか・・・)。
首輪外すと変身するとかでも面白いな。
659名無しさん@ピンキー:04/02/18 10:39 ID:F05qQfea
>>655
ttp://www.sun-denshi.co.jp/soft/cs/tomak/index.htm
生首と言えばこれ。

…植木鉢入りかよ。
660654:04/02/18 13:43 ID:JmI1A9Pd
>>658
ん〜、調教物とか嫌いじゃないんだけどなぁ。
なんとなく拘束少女を思い出して鬱になるのよ。
元飼い主との確執とか得に

だから私的には首輪をはずすと〜の方を見てみたいな。
あぁ、漏れに文才があれば狂ったように書き綴るのに・・・
661ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 14:49 ID:O5csmxQB
『なるほど……良い生贄になるだろうな』

 生贄? 僕が生贄?
 “つぁとぅぐあ”さんが、この僕を生贄にしようとしている!?
 なぜ僕が生贄にならなければいけないんだ? いや、それ以前に……生贄とは、どんな意味なんだ?
 もしかして、“つぁとぅぐあ”さんが僕を気に入っているとは、あくまで生贄としてで――
「――ああああああ!!??」
 その瞬間、全身に凄まじい激痛が走って、僕は我に帰った。
いや、痛いなんて生易しいレベルの苦痛じゃない。
脳の苦痛を感じる部位を直接刺激しているような凄まじさなんだ。
鎖で吊るされた僕は、全身の骨が砕けるほど身をよじった。
「考え事をしているなんて、ずいぶん余裕ね」
 見れば、例の巫女さん退魔師が、僕の足先に小さな短刀を突き立てていた。
もちろん、これだけであの地獄すら生ぬるい激痛が走るわけがない。
よくわからないけど、これも魔法とか呪術とかの類なんだろう。
あの苦痛で発狂しないのも、そういう術での処理を施してあるに違いない。
 ようやく、僕の足から短刀が離れた。
「この程度で満足しないでよね。
ここにいる全員が、貴方への面白い責め苦のアイデアを沢山用意しているんだから」
662ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 14:50 ID:O5csmxQB
「……な…なぜ……こんな……こと…を……」
 息も絶え絶えの僕は、ようやくその疑問を搾り出す事しかできなかった。
「貴方は『邪神』と交流している。それだけで決して許される事のない人類に対する罪業なのよ。
凡俗には理解できないでしょうけど」
 凡俗で悪かったね……とにかく、今の僕が極めてピーンチな状況にあるのは間違いないだろう。
あああ、ゲルダさんの忠告をもっと真剣に注意していればよかった。
あの話、現実感が無かったからなぁ……今更だけど。
「さあ、責め苦を再開するわよ……遠慮しないで思う存分泣き叫んで頂戴。
ここは遺棄された飛行機整備工場跡地。
半径数キロには誰も住んでいないから迷惑はかからないわ。
無論、助けの声も聞こえないでしょうけど」
 そう言って、周囲を取り囲む数百人もの退魔師さん達は、一斉にわけのわからない――
――しかし凶悪そうな道具を取り出した。
その1つ1つが、僕に先程のような無限の苦痛を与えるアイテムなんだろう。
「…………」
 僕は無言でそれらを見つめていた。もちろん、恐怖のあまり声も出せなかっただけだ。
嘘偽り無い恐怖が、僕の心臓を氷の手で鷲掴みにしていた。
 だ、誰か……助けて!! “つぁとぅぐあ”さん!!!
663ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 14:52 ID:O5csmxQB
 その刹那――視界を斜めに銀光が走った。
 ワンテンポ遅れて――あの巫女さんの右上腕が、左下腿が、左前腕が、右大腿が……
……全ての四肢が吹き飛び、胴体も背骨を軸に肩口からX状に切断されて、
最後に頭部が――ふっと消えた。
 まるで爆発するかのように、肉片と内臓と鮮血が四方に撒き散らされる。
その中心に降り立ったのは――
「……“てぃんだろす”……?」
 そう、あの子は紛れもない僕の大切な子――“てぃんだろす”だ。
しかし、今のそれは普段の愛らしく甘えん坊で可愛らしい“てぃんだろす”ではなかった。
『ガルルルル……』
 四つん這いになって周囲を威嚇する“てぃんだろす”の、その愛らしい顔は狂貌に歪み、
逆立った髪はゆらゆらと揺れている。口からは緑色の粘液を唾液のようにぼたぼた垂らし、
下半身は虹色の水蒸気と化していた。そして、その牙を覗かせる口元は、
絶望と恐怖と苦痛の表情をありありと浮かべた、あの巫女さんの生首を咥えているんだ!!
「こ、これは!?……まさか……まさか!!」
 返り血と飛び散った肉片で全身を真っ赤に染めた周囲の退魔師達が、
対照的に青ざめた顔で、その『邪神』を震えながら指差した。
「――ティンダロスの猟犬!?」
664ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 14:53 ID:O5csmxQB
 “てぃんだろす”の全身が蒸気と化して、一瞬で消滅した――次の瞬間、
銀色の牙が視界を横切って、その軌道上にいた全ての者達の四肢がばらばらに引き千切られた。
真っ赤な鮮血と切断された肉塊、そして恐怖の悲鳴が周囲を乱れ舞う。
 初めは何がどうなっているのかさっぱりわからなかったけど、
よく見れば倉庫内に点在する廃材や倉庫の『角』から、虹色の蒸気が涌き出て、
そこから"てぃんだろす"が出現しては、一瞬で退魔師達をバラバラに引き裂いて、
また蒸気と化して消滅するという行為を、超高速で繰り返しているんだ。
反撃しようにも、次の瞬間には"てぃんだろす"の姿は蒸気の中に消滅して、
驚愕する当人の五体が引き裂かれるのだからたまらない。
倉庫内の四方八方に存在する『角度』から襲いかかり、神速で獲物を引き裂く"てぃんだろす"の牙に、
退魔師達は完全に翻弄されていた。
「あ、赤松を殺せ! 本体を殺せば使い魔は消滅する!!」
「……は?」
 動揺する退魔師の1人からとんでもない一言が飛び出した。しかも、それ間違ってるし。
 たちまち凶悪そうな武具や印を結んだ手が、僕に向かって何十本も突き出された。
そこから漫画やアニメでしか見た事が無い、非現実的な魔法やら超兵器やらが、僕に向かって発射された!!
 ……と思う。いや、恐怖のあまり僕は咄嗟に目を閉じちゃったし。
 でも、いつまでたっても僕の身体には何の変化もダメージも無かった。
『遅くなって申し訳ありませン、御主人様』
665ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 14:55 ID:O5csmxQB
 馴染み深い声に目を開けると、例によって糸目で微笑む“しょごす”さんの『上半身』と――
――どす黒いネバネバしたスライム状の粘液と化した“しょごす”さんの下半身が、
おぞましく蠢きながら増殖と脈動を繰り返し、
僕を守るように周囲を取り囲んでるという悪夢的な光景が広がっていた。
「しょ、ショゴスだとぉ!? それも戦闘型のショゴスロードか!!」
「ひ、ひ、怯むな!! 攻撃を続けろ!!」
 周囲の退魔師達は僕に向かって攻撃を繰り返しているんだけど、
全て蠢く“しょごす”さんの黒い粘液に受け止められて、そのまま吸収されてしまうんだ。
「しょ、“しょごす”さん……」
「申し訳ありませんでしタ。揚げ物を料理していたもので手が離せなくテ」
 あの太い鎖をあっさり引き千切り、落下した僕を優しく受け止めながら
“しょごす”さんは深々と頭を下げた。
「いや、そういう事じゃなくて……“しょごす”さんの方は大丈夫なの?」
「御安心ヲ。現在の人類の所有する技術でハ、
魔法、科学を問わず私にダメージを与える事は不可能ですかラ」
「そ、そうですか……」
「でハ、“てぃんだろす”と共に殲滅行動を開始しまス」
 『ちょっと買い物に行ってきまス』――いつものそれと全く変わらない口調だった。
 “黒い粘液の洪水”――それが僕の周囲を蹂躙する。
「ぐわぁああああ!!!」
「ひぎゃああああ!!!」
「た、た、助けて……タスケテ…」
 この世のものとは思えない絶叫が、倉庫中に轟いた。
“しょごす”さんの黒い粘液に飲み込まれた退魔師は、生きたまま身体中をぐしゃぐしゃに潰されて、
そのまま消化吸収されてしまう。今の“しょごす”さんは完全に無敵だった。
666ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 14:57 ID:O5csmxQB
「…………」
 僕は一声も無かった。
 『角度』から襲いかかる銀の閃光と、黒い死の洪水が倉庫内を荒れ狂っている。
人間からの『邪神』へのあらゆる攻撃は無効化され、
逆に『邪神』からの攻撃はどんな防御回避手段も通用しない。
 これは戦いと呼べるものじゃない。一方的な殺戮だ。
何百人もいた退魔師達は、3分もしない間にその数を半分に減らしていた。
「ひ、ひ、引けぇ! 撤退だ!!」
 ようやく、その言葉が誰かから飛び出した。
今や魔物から人類を守る退魔師のプライドをかなぐり捨てて、
誰もが恐怖の悲鳴を上げながら出入り口の大扉に殺到する。
 しかし――
『……もうお前達に任せてはおけぬ……私自らが出る……!!』
 ようやく開いた大扉の向こうには――1m先も見えないだろう、凄まじい猛吹雪が待ち受けていたんだ。
一体、どれほどの極低温なのか、勢い余って飛び出してしまった者の数人が、
一瞬にして凍結してしまい、暴風に砕かれて吹雪の中に消えてしまう。
 そして、その猛吹雪の只中に、真紅の瞳を爛々と輝かせた漆黒の着物姿があった。
「……“いたくぁ”さん?」
 “いたくぁ”さんは、袖口から繊手を出して何かを握る仕草をした。
「――ッ!?」
 その瞬間、全ての退魔師達が一斉に体を硬直させた。
指一本動かす所か、呻き声1つ漏らす事もできないようだ。
まるで、巨人の手で体を握られているかのように。
667ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 14:59 ID:O5csmxQB
「……死ぬがよい……」
 “いたくぁ”さんの手がふっと揺れた――刹那、
全ての退魔師達が一瞬の内に倉庫の中から消滅してしまった。
まるでフィルムのコマ送りのように、何の前兆も予備動作も無く消えたんだ……
まるで全てが夢だったみたいに、僕と“てぃんだろす”と“しょごす”さん、
そして“いたくぁ”さんだけが残った倉庫の中は、先程までの喧騒が嘘のような沈黙に包まれている。
「ね、ねぇ――」
 僕の台詞は突然の大音響に遮られた。
 頑丈な倉庫の天井を突き破って、『何か』が僕の目の前に落下したんだ。
飛び散る破片を“しょごす”さんの黒い粘液が受け止める。
どれほどの高空から落下したのか、固いコンクリートの床には巨大なクレーターが出現していた。
 そして、その中心には――恐怖と苦痛と絶望の表情を張り付かせた、
魂の芯まで凍結した退魔師の死体があった。
「……アイスキューブ100連発……ですとろいざこーあ……」
 凄まじい爆音が立て続けに起こった。
凍結した退魔師の死体が爆撃のように倉庫に降り注ぎ、次々と恐怖のクレーターを作っていく。
数分後、僕達の周囲に点在する完全に破壊された倉庫の残骸と、
大地を埋め尽くす凍結した死体のクレーターが広がっている光景を、満天の星空が見下ろしていた。
 恐らくは人類最強の戦闘力を持つのだろう退魔師数百人を、
一瞬で1人残らず全滅させる――これが、本物の『神』の力か。
 僕は唖然を通り越して放心していた。
668ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:00 ID:O5csmxQB
「わん、わんわん!」
 その足元では、“てぃんだろす”が愛らしく尻尾をぱたぱた振っている。
「では帰りましょう御主人様。今日の夕飯は竜田揚げですヨ」
 元のメイド姿に戻った“しょごす”さんが、糸目でにっこり微笑んで、
「……飯食わせ〜……」
 “いたくぁ”さんが無感情にお茶をすする――この地獄のような光景の中で。
 そう、僕を魂の底から恐怖させたのは……
彼女達が、あまりにも普段と変わらないままでいる事だった。
 僕はあまりにも基本的な事を忘れていたんだ。
 彼女達は――人間じゃないんだ。
 もちろん、彼女達が僕を助けてくれた事はわかる。
そのために己の体を張って戦ってくれたのは理解できる。
 でも、それを考慮に入れても……
 そう、彼女達は『邪神』――『化け物』だ。
最初から人間の良識やモラルが通じる存在じゃないんだ。
 ちっぽけな人類という種族の持つ善悪や常識、あらゆる価値基準、
そして人類それ自体の存在など、この広大な宇宙においては塵芥ほどの意味も無い……
……そんな『宇宙的恐怖』――彼女達は、その具現なんだ……
669ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:02 ID:O5csmxQB
 翌日――
「ん〜……あぁ、ひでぼんさんですかぁ」
 眠そうな垂れ目を擦りながら、いつもと変わらない態度で“つぁとぅぐあ”さんは僕を迎えてくれた。
「…………」
 僕は無言で“つぁとぅぐあ”さんの目の前に立った。彼女は何も変わらない。
相変わらず魔王のように美しく、慈母のように穏やかだ。普段と変わっているのは、僕自身だった。
「――今日の供物はありません」
 独り言のように呟くと、“つぁとぅぐあ”さんは落胆の声を漏らした。いつものようにのんびりと。
「え〜……ホントですかぁ」
「ホントです」
「供物が無いのならぁ……ボクがキミを食べちゃいますよぉ」
 『にへら〜』と微笑む彼女の美しい髪を、僕はそっと手に取った。
「……好きにすればいいでしょう」
「ふぇ?」
 そう、彼女も人間じゃないんだ。
 『邪神』――化け物なんだ。
 僕は彼女の10mを軽く超える髪の毛を幾本もの束にして、即席のロープを作った。
指で梳くとそのまま溶けそうなくらい柔らかな髪なのに、
どんな刃物でもその一本すら切れないくらい“つぁとぅぐあ”さんの髪は強靭だ。
 僕はそのロープを使って――“つぁとぅぐあ”さんの肢体を乱暴に拘束した。
「あのぉ……何をするのですかぁ」
「…………」
 彼女の抵抗は全く無かった。亀甲縛りの要領で胴体を縛り、その爆乳を強調するように搾り出す。
両手は後ろ手に拘束して、両足は膝が閉じないように広げたまま固定する。余ったロープは……
670ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:04 ID:O5csmxQB
「ああぅ……」
 淫乱な爆乳を根元からぐるぐる巻きに拘束した。
あまりにきつく縛ったために、柔らかな爆乳に真っ赤に充血するくらいロープが食い込み、
極端な釣鐘型に変形している。
「んんぅ……ちょっと痛いですねぇ」
 こうして、“つぁとぅぐあ”さんへのSM拘束は完成した。それもただの縛りじゃない。
どんな真性のマゾヒストでも泣き叫ぶくらいきつく締め付けているんだ。
現にロープは彼女の柔肌にほとんど埋まって、骨を軋ませている。
このまま放置すれば、数十分で全身が壊死してしまうだろう……彼女が人間なら。
 “つぁとぅぐあ”さんは、ほんの少しだけ困ったような顔をしていた。でも、それだけだ。
「……ほら、しゃぶって」
 僕はいきり立ったペニスを彼女の顔に押し付けた。
この扇情的な姿に、僕はサディスティックな快感を覚えていた。
「あむぅ……んんぅ」
 何の躊躇いもなく、彼女は一気に根元まで僕のペニスを咥え込んだ。
脳天に突き刺さるような快感が肉棒に炸裂する。
このまま精を放ちたいのをぐっとこらえて……僕は違う物を放った。
「んんん〜?」
 “つぁとぅぐあ”さんは垂れ目をほんの少し丸くした。
熱い咥内に出した小便を、しかし彼女はゴクゴクと飲み干していく。
さすがに飲み切れなかった分が唇の端からあふれて、足元に小さな水溜りを作った。
「ぷはぁ……けほけほっ」
 この時の為に丸1日溜めていた大量の小便を、なんとか飲み干した“つぁとぅぐあ”さんは、
咳き込みながらほんの少し困ったような瞳で僕を見た。
非難でも怒りでも悲しみでもない、ちょっとだけ困った表情を浮かべるだけだ。
「ほら、こぼした分もちゃんと飲んで下さいよ」
 汚物の水溜りの中に、“つぁとぅぐあ”さんの美しい顔を押し付けようとする。
彼女は長い舌を伸ばして、切なげにそれを舐め取った。
後ろ手に縛られた絶世の美女が、地面に這いつくばって小便をすすっている……
地獄の魔王のような威厳を放ち、まさに『神』の名に相応しい風格を持つ美貌の女王が、
こんな屈辱的な事をするなんて……ぞくぞくするような黒い欲望が僕の背筋を走る。
671ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:06 ID:O5csmxQB
「はぁ……全部飲みまし――きゃぁん」
 僕は“つぁとぅぐあ”さんの脇腹に足を引っ掛けて、転がすように仰向けにした。
髪のロープでぐるぐる巻きに拘束された爆乳が、重力を無視して真上にそびえ立っている。
「ふわぁ……」
 勃起した濃厚な乳首を握り締めて、乳絞りのように乱暴にしごく。
このまま母乳が出ても不思議ではなかった。
乳房全体を充血するぐらいきつく絞られている為、かなり敏感になっているらしく、
乳頭を指先でピンと弾くだけで、“つぁとぅぐあ”さんは爆乳全体を震わせた。
「髪だけではすこし寂しいですね」
「はぁ……っ!」
 “つぁとぅぐあ”さんは一瞬、全身をビクンと痙攣させた。
無理もない。鋭い千枚通しが彼女の両乳首を貫いたのだから。
乳房を流れ落ちる二筋の鮮血はとても美しかった。
「痛ぁ……ああぅ!」
 千枚通しを抜き取った僕は、続けて銀色のリングピアスを取り出した。
微細な乳首の穴にかなり大きめのリングピアスをぐりぐり押し込むと、
さすがの“つぁとぅぐあ”さんも少しだけ苦痛の声を漏らした。でも、僕は少しも遠慮はしない。
 彼女は化け物なんだから。
「はぁ……はぁ……」
 最後に、赤い雫のたれるリングピアス同士を短いチェーンで繋ぎ、
残酷で卑猥な爆乳のデコレーションは完成した。
「次、行きますよ」
 でも、これで“つぁとぅぐあ”さんへの爆乳責めを終わらせるつもりはない。
こんな見事な淫乳はもっと徹底的に蹂躙するべきだ。
672ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:08 ID:O5csmxQB
 ぽっ
 暗黒の洞窟に新たな光源が灯った。特大サイズの真紅ロウソクに火をつけたんだ。
無論、SM用の低温ロウソクじゃなくて、まともに浴びれば火傷間違いなしの本物だ。
ゆらゆら揺れる不吉な炎が、“つぁとぅぐあ”さんの爆乳を妖しく照らしている。
 そして――
「んはぁ……!!」
 真紅のロウが、ぼたぼたと大量に“つぁとぅぐあ”さんの乳房に降り注いだ。
身悶える彼女の爆乳が、瞬く間に真紅に染まっていく。
数分後、彼女の美しかった爆乳は、いびつな赤いオブジェと化していた。
「ふわぁ……熱いですよぉ……」
「じゃあ、落としてあげますね」
「はぁうっ!!」
 今度は、ロウソクの炎で直接乳房を炙ってみた。
灼熱の炎が容赦無く乳房を舐めると、溶解した真紅のロウが乳首の先端からドロドロと流れ落ちる。
じっくり念入りに炎を当てて、全てのロウを流れ落とした僕は――また爆乳にロウを垂らし始めた。
「きゃふぅぅぅ……熱ぅ、熱いぃ……」
 己自身を拘束する髪のロープを引き千切りそうな勢いで悶え、苦悶の悲鳴を漏らす“つぁとぅぐあ”さん。
でも、その悲鳴に嬌声が混じっている事を知った僕は、舌打ちしながらロウで爆乳を覆い尽くし、
続けて炎で溶かし落とす行為を何度も何度も繰り返した。
数十分後、巨大なロウソクがついに燃え尽きて、ちょうど最後のロウを溶かし終えた頃には、
彼女の爆乳は今も真紅のロウを浴びせられているように、真っ赤に腫れ上がっていた。
「はぁ……はぁ……ああぅ……」
 荒い息を吐いてぐったりしている“つぁとぅぐあ”さんは、しかしこの拷問紛いの責め苦にも全く抵抗しなかった。
 そう、彼女はどんなに乱暴されても決して抵抗はしない。
ただ、ほんの少しだけ困ったような顔で相手を見つめるだけだ。
今も彼女は僕をその視線で見つめている。非難の情など欠片も無い、ただ美しい瞳で……
……ひたすらに美しい魔性の瞳で僕を――
673ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:09 ID:O5csmxQB
「うわぁ!!」
 その瞳のあまりの美しさに、とてつもない恐怖を覚えた僕は、身動きできない彼女を強引にうつ伏せにした。
後ろ手に縛られている“つぁとぅぐあ”さんの美貌と、変形した爆乳が岩肌に押し付けられる。
120度の角度で開脚したままお尻を突き出した体位になった彼女の秘所は、
ピンク色のアヌスから愛液を垂らす膣口、濃い茂みに隠されたクリトリスまで丸見えだ。
 そのむちむちしたボリューム満点のお尻に手を這わせた僕は――
 ぱぁん!!
「んはぁ……!!」
 羽子板のような形をしたスパンキングロッドで、激しく彼女のお尻を殴打した。
黒い皮製のスパンキングロッドは、表面にびっしりと金属製のリベットを埋め込んである。
下手な所に当たれば冗談じゃなくて肉が裂け骨を砕く代物だ。
 ぱぁん!! ぱぁん!! ぱぁん!! ぱぁん!!……
「んんっ!……はあぁ……うんっ! きゃふぅ!」
 僕は全力で“つぁとぅぐあ”さんのお尻をスパンキングした。
あっというまに、彼女のお尻は真っ赤に腫れ上がり、所々からはうっすらと血まで滲んでいた。
「はぁう!……痛い…ですねぇ……」
 痛々しく真っ赤に染まったお尻は、針を刺せばそのまま破裂しそうなくらい腫れ上がっていた。
そこに遠慮無く手を這わせて、指を食い込ませると、彼女は苦痛に悶えて艶かしくお尻をくねらせてくれる。
サディスティックな欲情をそそらせた僕は、乱暴に爪を立て、尻肉を引っ掻いた。
「んくぅ……はぁ!…あぁん!!」
「楽しそうですね、“つぁとぅぐあ”さん」
「ううぅ……そうですねぇ……」
 “つぁとぅぐあ”さんは、また少し困ったような笑顔を浮かべている。
僕はそれから目をそらし、意識的に話も反らした。
674ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:11 ID:O5csmxQB
「ところで、“つぁとぅぐあ”さんは、普段トイレはどうしているのですか?」
「んんぅ……ボクは排泄しませんよぉ……食べ物は全部完全吸収しますからぁ」
「じゃあ、“つぁとぅぐあ”さんにも排泄の気持ちよさを教えてあげますよ」
 何かを排泄するという行為は、すべからく気持ちいいものだと某カードキャプチャーも言っていたし。
 僕が懐から取り出したもの、それは巨大な浣腸器と細長いカテーテル、
そして1.5リットルサイズのペットボトルに入った真っ赤な炭酸水だ。
でも、この浣腸セットは彼女のアナルに使う気はない。
“つぁとぅぐあ”さんの小陰口を指で広げて、丸見えとなった愛液を垂れ流す淫乱な膣口を仰ぎ――
「んくあぁ!!」
 何の警告もなく、僕は彼女の尿道口にカテーテルを挿入した。
本来は滑りをよくするため潤滑液を塗るんだけど、今回はそんな無粋なものは使わない。
カテーテルの固く鋭い先端がごりごりと尿道の内壁を削っていく感覚が指先に伝わってくる。
普通の人間なら気絶しても不思議じゃない激痛が彼女を襲っているはずだ。
「きゃああぁん!! くふぅ!! かはぁ!! あぁん!!」
 でも“つぁとぅぐあ”さんは、悶絶しながら嬌声混じりの悲鳴を上げるだけ……
やっぱり彼女は化け物だ。人間じゃないんだ。
「くふぅ……!!」
 急にカテーテルの抵抗が無くなった。どうやら先端が膀胱に届いたらしい。
僕は浣腸器に赤い炭酸水を注ぎ入れ、先端をカテーテルの末端に繋いだ。
 そして――
「やぁあああん!! 熱いぃ! 熱いですぅぅ!!」
 僕は一気に浣腸器を押した。直接膀胱に注がれた炭酸水が、彼女の膀胱内で弾ける。
それもただの炭酸水じゃない。たっぷりタバスコを混ぜた特別製なんだ。
今の“つぁとぅぐあ”さんは自分の膀胱が燃焼している感覚だろう。
675ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:16 ID:O5csmxQB
「炭酸水はまだまだありますよ。1.5リットル全部入れましょうね」
「んはぁあああ!! あそこがぁ……爆発しちゃいますよぉ……!!」
 腰を浮かせて痙攣する“つぁとぅぐあ”さんの尿道に、
僕は本当にペットボトル全ての炭酸水を注ぎ込もうとした。
さすがに全部は入らなかったけど、かなりの量を注いだ頃、急に浣腸器がこれ以上押し込めなくなった。
どうやら本当に膀胱が満杯になったらしい。
彼女の下腹部は、一部分がぷっくりと膨らんでいた。
「はぁ…はぁ……変ですよぉ……お腹がぁ……熱くて…辛くて…切なくてぇ……!!」
 “つぁとぅぐあ”さんの話が本当なら、
彼女は生まれて初めて『オシッコを限界まで我慢する』という体験をしている状態にあるはずだ。
歯を食いしばり、ぷるぷる震える柔肌に脂汗を浮かべている“つぁとぅぐあ”さんに、
演技している様子は欠片も見当たらない。そう、ただ瞳に少し困ったような光を宿して――
「じ、じゃあ出してみましょうか」
 僕は慌てて浣腸器を引き戻した。
膀胱内のタバスコ炭酸水がカテーテルを通って逆流し、浣腸器の中にみるみる溜まっていく。
「ひゃぁん!! なにぃ…なにこれぇ…!?
ふわぁぁああああん!! 出ちゃう! 出ちゃいますぅぅぅ!!!」
 カテーテルと浣腸器による強制排尿――初めてのオシッコという未知なる体験に、
“つぁとぅぐあ”さんは嘘偽り無い困惑と快感に恍惚となっていた。
彼女の身体は断続的に痙攣して、それに合わせて膣口から愛液をピュッピュと吹き出している。
待ちに待った排尿の快感に、どうやら本気でイってしまったらしい。
 浣腸器の中身が満杯になるまで吸い上げて、ようやく“つぁとぅぐあ”さんの強制排尿は終わった。
676ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:18 ID:O5csmxQB
「はぁ……ああぁ……」
「じゃあ、もう一度」
「ふわあぁ……!?」
 再び僕は浣腸器を押し込み、炭酸水の注入を開始した。
時間をかけてゆっくり最後まで彼女の膀胱に注ぎ込んだら、また間髪入れずに強制排尿を再開する。
「はうぅぅ……ダメですよぉ!! ひゃぁあぁん!!」
 何度も何度もそれを繰り返し……
数十分後、タバスコ炭酸水の気が完全に抜けたのを確認した僕は、勢いよくカテーテルを抜き取った。
「ひぐぅ!」
 連続強制排尿プレイに、もう限界を超えてしまったのか、
“つぁとぅぐあ”さんは力無くうなだれて、ちょろちょろと赤いオシッコを垂れ流すだけだった。
 でも、この程度で終わってはまだ困る。メインディッシュはこれからだ。
「じゃあ、次はこっちの方を体験してみますか」
 僕は人差し指でピンク色のアヌスを突ついた。
「ふわぁ……またお浣腸…ですかぁ……」
「いえ、浣腸液を出すだけでは排泄とは言えませんからね」
 医療用の極薄ゴム手袋を僕は右手に装着した。
そのまま右手全体に、止めど無く流れ落ちてる“つぁとぅぐあ”さんの愛液を塗り付ける。
「行きますよ」
 口だけ気遣って、僕は右手の指4本を一気に彼女のアナルに突き立てた。
「くはぁ!!」
 さすがの“つぁとぅぐあ”さんも本当の悲鳴を上げた。
ドリルのように右手をぐりぐり捻りながら直腸にねじ入れて、親指から右手の甲全体まで挿入する。
こうもあっさりアナルフィストを受け入れるとは、やっぱり“つぁとぅぐあ”さんは凄い……
いや違う。これも彼女が化け物である証なんだ。
677ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:20 ID:O5csmxQB
「あああああぁぁぁ……もうダメです…よぉ」
 激痛と異様な挿入感に“つぁとぅぐあ”さんの美しい顔は真っ青だった。
その瞳が切なく潤んでいるのもわかる。でも僕は構わず、更に右手を挿入した。
指先が直腸を貫通して、S字結腸の更に奥まで潜り込む。
もう僕の右手は肘の近くまで彼女のアナルに吸い込まれていた。
アヌスの皺は完全に伸びきって、血管がうっすらと透けて見える。
「じゃあ、出しましょうね」
「えぇ……? きゃぅううううぅん!!!」
 僕は一気に右手をアナルから引きずり出した。
ズルズルと腸液を漏らしながらアナルがめくれて、内側まであらわとなる。
さっきまでぐったりとしていた“つぁとぅぐあ”さんは、
今は全身の骨が砕けそうな勢いで身をよじり、悶絶している。
 ずるり……
 ついに僕の右手を排泄した“つぁとぅぐあ”さんのアヌスは、肛門とは思えないくらい大きく口を開けて、
ひくひく蠢く赤い肉壁を直腸の奥まで覗かせていた。
 トレードマークの垂れ目を大きく見開いて、
ガクガクと痙攣している“つぁとぅぐあ”さんの艶やかな髪を、左手でそっと梳く。
「どうです? 気持ちよかったでしょう」
「はぁ……はぁ……ああぁ……」
「声も出せないくらい気持ちよかったんですね。じゃあもう一度」
「ええぇ……あはぁああああ!!!」
 また僕は右手を彼女のだらしなく口を開けたアナルに突き立てた。
今度は奥までねじ込んだ後、ぐるぐると右手全体を回転させて、指で腸の内側を引っ掻く。
“つぁとぅぐあ”さんの悶え方は、もはや正気とは言えなかった。
678ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:22 ID:O5csmxQB
「くはぁ!! あうぅぅ!! きゃぁぅ!!」
「まだまだぁ!!」
 そうだ、まだ終わらない。次の責めには耐えられますか?
 右手をアナルフィストしたまま、
僕はタバスコ入り炭酸水を入れていた1.5リットルペットボトルを手に取り、
それを彼女のもう1つの淫穴――膣口に叩き込んだ。
「ひぐぅ!!」
 さすがにペットボトルが大き過ぎて、今度は中々入らない。
それでもペットボトルの低部に拳をガンガン叩きつけると、
完全に広がりきった膣口に少しずつ挿入していった。
さすがは“つぁとぅぐあ”さんのアソコ。もうどんなものでも受け入れられるんだ。
 中で淫肉が裂けたらしく、愛液に赤いものが混じっているのを見た僕は、
どこか愉快な気分になって――
「うくぅぅ……ひでぼんさぁん…もうダメですぅ……壊れちゃいますよぉ……」
 ……また、あの瞳が僕を見つめていた。
 “つぁとぅぐあ”さんは、自分にはどんなに乱暴をされても、
決して怒らない。決して抵抗しない。決して逆らわない。
 ただ、ほんの少しだけ困ったような表情を浮かべて、その人をじっと見つめるだけだ。
 それだけなんだ。
「……壊れればいいじゃないですか」
 そうだ。僕は彼女を壊すためにやっているんだ。そうだ。壊れてしまえ!!
そして、僕自身も――!!!
「そこまでにしなさいな」
679ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:24 ID:O5csmxQB
 絶対零度の冷たい声と、喉元に押し当てられた物理的な冷たい感触に、僕は全身を硬直させた。
「自意識を失ったまま交わっても、肉と魂の交わりとは言えませんわよ」
 僕の喉元に突き立っているもの――それは長く鋭く、そして美しい爪だった。
この爪がほんの少しでもきらめくだけで、
あらゆる存在がばらばらに引き裂かれることを、僕は本能的に察した。
 僕の背後に立つ、漆黒の麗人。彼女の名は――
「あぁ、“あとらっく=なちゃ”さんですねぇ……お元気ですかぁ」
 さっきまでのハードSMプレイは何だったのか、
思わずずっこけたくなるくらい元気で平和な声が、“つぁとぅぐあ”さんから発せられた。
「事情は大方察しますけど……火遊びも度が過ぎれば大火傷しますわよ」
 黒いセーラー服を着た魔性の美女“あとらっく=なちゃ”さんは、喉元から爪を離して、
今度は僕の額にあの長い爪を突き立てた。ほんの一瞬だけ鋭い痛みが走る――
次の瞬間、僕の頭の中で何かがぱちんと弾けるのを感じた。
「この程度の精神操作も見抜けないとは、あの子達もまだまだね……
……まぁ、“いたくぁ”神は知っていて放置していたようですけど」
「精神……操作?」
 ふらつく頭を支えながら、僕は彼女に尋ねた。
「貴方は人間どもに捕らえられた際、万が一逃げられた時に備えて心に術を施されていたのよ。
我々に対して理由無き恐怖と憎悪を募らせて、その怒りを買う行為を繰り返し、
自ら破滅の道を突き進むように……」
 その瞬間、僕は自分がしでかした事の意味に気付いた。
「“つぁとぅぐあ”さん!!」
 僕は慌てて“つぁとぅぐあ”さんを介抱しようとした。
ああ、彼女が無抵抗なのをいい事に、なんて酷い事をしてしまったんだろう。
 ところが――
680ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:27 ID:O5csmxQB
「なんですかぁ?」
 “つぁとぅぐあ”さん自身を拘束していた髪がしゅるしゅると独りでに解かれて、
美しく宙を舞う髪の束が翻ると、次の瞬間には傷1つ無い、
いつもの美しく威厳のある優美な“つぁとぅぐあ”さんの姿があった。
爆乳にこびり付いていた赤いロウやスパンキングの痕、乳首のリングピアスも、痕跡すら残っていない。
 あの残酷な責め苦も、彼女にとってはやっぱりお遊び程度のプレイだったんだ。
「ええと……何と言ったらいいのか……とにかくごめんなさい!!」
 それでも僕は全身全霊を込めて平身低頭した。あの宣誓通り、
本当に彼女に食べられても仕方ない気分だ。精神操作されていた(らしい)とはいえ、
よりによって“つぁとぅぐあ”さんにあんな事をするなんて……とほほ、自分が情けない。
「気にしないでくださいねぇ……それにボクはぁ、
少し乱暴にされた方が感じるのですよぉ。またやりましょうねぇ」
 どんな慈母よりも優しく『にへら〜』と笑ってくれる“つぁとぅぐあ”さん……その笑顔を見て、
その優しさを感じて、僕はさっきとは別の意味で、彼女はやっぱり人間じゃないと強く思った。
 こんなに美しく優しい御方が、矮小な人間の筈が無い。
 彼女は『女神』だ。
「ふぅ……とにかく、あまり手間をかけさせないで下さいな」
 そんな僕達の姿を見ながら、“あとらっく=なちゃ”さんは優雅に肩をすくめて見せた。
「“あとらっく=なちゃ”さんも、ありがとうございました。お手数かけてすいません」
「結構よ。その内借りは返してもらうから……ふふふ」
 ど、どんな風に返せば良いんだろう……思わず冷や汗が垂れるくらい、彼女の声は妖しかった。
「あ、そういえば……“つぁとぅぐあ”さん、お聞きしたい事があるのですが」
 気を取り直して、僕は先刻からの疑問を“つぁとぅぐあ”さんにぶつけてみた。
優しい彼女を信用しているから……というのとはちょっと違うかもしれない。
彼女にならどんなに残酷な答えが帰ってきても、それを受け入れようと思ったからだ。
あるいはこういう思いを『信仰』と言うのかもしれない。
「……“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんが言ってました。
僕がいい生贄になるだろうって……それはどういう意味なんですか?」
681ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:29 ID:O5csmxQB
 一瞬、暗黒の世界に静寂が降りた。思わずごくりと生唾を飲み込む。
“つぁとぅぐあ”さんの瞳に、何か光が宿ったような気がした。
「ええとぉ……それはですねぇ」
「貴方のとろい説明では、時間がかかって仕方が無いわ。私が説明してあげる」
「とろいなんてぇ……酷いですよぉ」
「いいから私に譲ってくださいな。久々の出番なのだから」
 何だか微妙な会話の後、“あとらっく=なちゃ”さんは詩を語るように優美に話してくれた。
「人間は、よく私達『旧支配者』に生贄を捧げようとするけれど、
大抵の生贄は私達にとっては塵芥に過ぎない、どうでもいいものなのよ。
私達と人間の価値基準は全く異なるものなのだから、それも当然ね。分かるかしら?」
「は、はぁ」
「でも、中には私達にとっても、とても『美味しい』生贄が出現する事もある……貴方のように」
「ぼ、僕がですか!? な、なぜです!?」
 僕はマヌケに自分を指差しながら愕然とした。当然だろう。
ただでさえ同じ人間にも狙われて酷い目に会っているのに、更にまた何か厄介事があるのですか!?
「貴方は人間が言う所の『異界の力』に数多く接触しているわ。
そうした人間は私達にとっても美味しく見えるの。
具体的にどんな意味で『美味しい』のかは個体によって変わるのだけど……
そんな貴方に惹かれた『旧支配者』を、貴方も知っているのではなくて?」
 “あとらっく=なちゃ”さんの言葉に、僕は愕然とした。
“いごーろなく”さんや“つぁーる”&“ろいがー”ちゃん達との接触には、そんな意味があったのか……
ひょっとすると、“いたくぁ”さんや“てぃんだろす”との遭遇も、同じ理由なのかもしれない。
「で、でもそんな『旧支配者』さん達に狙われてるのなら、僕みたいな普通の人間はあっというまに――」
「あらあら……ずいぶん恩知らずな発言よね」
 くすくす小鳥のように笑う“あとらっく=なちゃ”さんの視線の先を見て、僕ははっとした。
そして全てを理解した。
682ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:31 ID:O5csmxQB
 “つぁとぅぐあ”さん――魔王のように美しく、聖母のように優しい僕の女神様。
あの御方が今までずっと僕を守ってくれていたんだ。
いや、“つぁとぅぐあ”さんだけじゃない。“てぃんだろす”や“しょごす”さん。
贔屓目に見て“いたくぁ”さんも、彼女達なりの方法で僕を守ってくれていたんだ。
それがどんな意味を持つのか、僕にはわからない。
矮小な人間に過ぎない僕に『神』の意思が理解できるわけがない。
 でも、僕はただ純粋に、その事がうれしかった。それで十分だ。
「……ありがとうございます」
 もう一度、心を込めて礼を述べると、
“つぁとぅぐあ”さんはいつもの『にへら〜』とした微笑みを浮かべてくれた。
「これからは、人間だけじゃなくて、『旧支配者』とその眷属も貴方を狙ってくる……注意しなさいな。
さもなくば、こんな目に会うわよ」
 突然――黒い麗人の吐息が耳元にかかった。
その妖しい声の響きにぞくぞくと背筋が震えた瞬間、急に下半身がスースーと冷たくなって……
「な、何をしてるんですかー!?」
 なんと、いつのまにかズボンとパンツを剥ぎ取られた丸出しの下半身の前に、
黒いセーラー服の美女“あとらっく=なちゃ”さんが顔を寄せて、股間に吐息をかけているじゃないか。
「さっきの借りを御返し下さいな」
 とても冷たいのにたまらなく熱い吐息――それが吹きつけられただけで、
僕のペニスは魔法のようにそそり立ってしまった。
「まぁ、たくましい……清童でも生娘でもないのが残念だけど、
たまには殿方を味わうのも趣がありますわね」
 漆黒のロングストレートヘアの中で、戦慄を覚えるほどの冷たい美貌が優雅に嘲笑い、
血の薄い唇を割って腐肉のような舌が伸び――
683ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:33 ID:O5csmxQB
「うおぉ!!」
 僕は思わず獣のような声を出した。
 “あとらっく=なちゃ”さんの舌先が、肉棒の裏筋を触れるか触れないかの感触で舐めたんだ。
それだけなのに、まるで高濃度の麻薬を直接塗り込まれたような凄まじい快感が、僕のペニスを走った。
「くすくす……」
 震えるペニスの裏筋を根元からカリに向かって舌先が進む。
舌の軌跡に沿って蛞蝓の這った後のようにぬらぬらと唾液が光る。
やがてカリの先端に辿り着いた魔性の舌先が、割れ目をくすぐった次の瞬間――
「うぐぐっ!!」
 また獣じみた声が漏れてしまった。あの小さな口の中に、いきり立つ僕の怒張が咥え込まれたんだ。
冷たい牙がカリを撫で、熱い舌がねっとりとシャフトをねぶる。
ゆっくりと喉の奥までペニスを咥え、ゆっくりとカリが唇にひっかかる所までペニスを吐く。
そしてまた喉の奥までディープスロート――そのあまりの気持ちよさに、僕は悦楽を通り越して恐怖を覚えた。
この快感は尋常じゃない。いくらなんでも気持ち良過ぎる。
ペニスから全身に走る凄まじい快感に、僕は指一本動かせないんだ。
まるで、蜘蛛の巣にかかった蝶のように。
「あぁ……あああ……」
 これほどの快感ならとっくに射精している筈なのに、僕のペニスはまるで爆発する気配は無かった。
このまま永遠に快楽の無限地獄が続くのでは……た、助けて……
「くすくす……ほら、出しなさい」
 口一杯にペニスを咥えてる筈なのに、“あとらっく=なちゃ”さんの命令ははっきり聞こえた――瞬間、
「うわぁぁぁ!!」
 信じられないくらい大量の精が、僕のペニスから発射された。
これは射精なんてものじゃない。彼女の命令によって無理矢理ザーメンを搾り取られるような感覚なんだ。
そのあまりに凄まじい快感に、僕の頭は真っ白になった。
足に力が入らすに、そのまま崩れ落ちようとして――
684ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:35 ID:O5csmxQB
「ごちそうさま……そう、確かに『美味しい生贄』ですわね」
 ちゅぽん、と“あとらっく=なちゃ”さんの唇が僕のペニスから離れてくれた。
飲み切れなかった分の白濁液が薄い唇の端から垂れるのを、
ちゅるんとすする彼女の艶かしさときたら……
「……あぁ」
 僕は無意識のうちに、彼女に手を差し伸ばしていた。
それが黒いセーラー服の胸元に触れようとした刹那、魔法のように彼女の身体がすっと離れていく。
「くすくす……ごめんなさい。私の身体に触れていいのは、清童と生娘だけなの。
また次の機会にして下さいな」
 そのまま呆然とする僕を尻目に、魔性の美女は闇の中に消えてしまった……
 ふにょん
「うわっ」
 その時、柔らかくてボリューム満点な物体が僕の背中から抱き付いてきた。
「うふふぅ……ボクを忘れてはダメですよぉ」
 確認するまでもない。我等が“つぁとぅぐあ”さんだ。
「今日はまだ供物を貰っていないのですからねぇ」
「す、すいません。すぐ持ってきます」
「いいえぇ……さっき言いましたよねぇ。今回はひでぼんさんを食べてしまうってぇ」
 ぞくり、と僕の心が疼いた。でも、それは決して不快な感覚ではない。
“つぁとぅぐあ”さんになら、このまま食べられてしまっても構わないと、僕は本気で考えていたんだ。
 “つぁとぅぐあ”さんは僕をそっと仰向けに寝かせると、その上に圧し掛かってきた。
ぶるるん、と揺れる爆乳が視界一杯に広がって、そのたまらない光景にくらくらしてきた――その時、
685ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:37 ID:O5csmxQB
「――っ!!」
「あはぁ……ボク、やっぱりコレ好きですよぉ」
 痺れるような快感が股間から脳天を突き抜ける。
いつのまにか勃起していた僕のペニスを、
“つぁとぅぐあ”さんの膣口が騎乗位の体位で咥え込んでくれたんだ。
締まりの良さは抜群で、そのくせ優しく包み込むような抱擁感。程好い滑りに淫猥な肉の蠢き。
ああ、やっぱり“つぁとぅぐあ”さんとのSEXは最高だ。
普段なら、このままお互いが腰を激しく叩きつけてフィニッシュを迎える所だけど、
今回は特に腰を動かさず、そのまま“つぁとぅぐあ”さんは僕をそっと抱擁してくれた。
「うわぁ……」
「んん……ひでぼんさんの抱き枕は気持ちいいですねぇ……」
 あの偉大な爆乳の谷間に頭を埋めながら、僕は“つぁとぅぐあ”さんに優しく抱き締められていた。
こうして抱かれると“つぁとぅぐあ”さんは本当にいい匂いがする。
柔らかく艶やかな肌の心地よさと、股間を包む結合の快感を味わいながら、
僕は“つぁとぅぐあ”さんの温かい体温を感じていた。
「……くー」
 幸せそうな寝顔を浮かべる“つぁとぅぐあ”さん……
どうやら、僕の心は完全に“つぁとぅぐあ”さんに食べられちゃったみたいだ……

 ……で、それから1ヶ月間、僕は眠り続ける“つぁとぅぐあ”さんと交わりながら、
決して離してくれない腕の中で暮らす羽目になったりする。
 ビバ、生存。
686ひでぼんの書 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:37 ID:O5csmxQB
「――退魔組織のタカ派は全滅したようです」
「愚か者が……所詮毛の生えたサル如きには、相手の力量を測る事もできぬか」
「それで、次の1手は?」
「“無限にして無敵なるもの”に協力を要請してあります。
快く……とは行きませんでしたが、引き受けては頂けるでしょう」
「あの御方にとって我等は外様だからな、やむをえんか」
「とにかく、これで計画は第2段階に移行した」
「この星の栄華を掴み取るのは、ツァトゥグア神でもハスター神でもクトゥグア神でもない。
我等が『ダゴン秘密教団・ニコニコ組』と“大いなるクトゥルフ”神なのだ」
「後は頼みましたぞ。“龍田川”殿」
「お任せあれ」

 第1部・完

 ……で、何事も無かったかのように第2部に続く
687ひでぼんの書 作者 ◆SNuCULWjUI :04/02/18 15:41 ID:O5csmxQB
UPが遅れて申し訳ありません。
一度完成したのを全部リテイクしたのもので。(言い訳
やっぱりツァトゥグア神に眼窩姦したり内臓ファックするのは問題あるよなぁ……

第1部・完となっていますが、単にストーリー上の継ぎ目にしただけなので、
あまり気にしないで下さい。
688名無しさん@ピンキー:04/02/18 15:56 ID:ORaNWTdV
お疲れ様でした。
>眼窩姦したり内臓ファック
うーん、無限とも思える再生能力があってもやはりそこまでいくと引く人が多々出てくるでしょうねえ。
賢明な判断かと。
689名無しさん@ピンキー:04/02/18 16:09 ID:JmI1A9Pd
GJっす。そこはかとなくGJっす。
頭の中で話しが出来上がってるのに文章にできないチキンな654なのでした。(?

690名無しさん@ピンキー:04/02/18 16:54 ID:F05qQfea
ひでぼん君は完全につぁとぅぐあさんの虜ですね…つぁとぅぐあさんの包容力には感心するばかりですよw
691名無しさん@ピンキー:04/02/18 21:22 ID:BzfVa3Zm
“あとらっく=なちゃ”さんの(ちょと)エロシーンキター!(W

乙かれさまですた。
692名無しさん@ピンキー:04/02/18 23:35 ID:Pmy0/B16
あとらっく=なちゃさんキタァー!( ;´Д`)ハァハァ

しかし、ニコニコ組ワラタw
693 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/18 23:36 ID:49tcIv/w
>687
お疲れ様でしたです〜。
濃〜いエッチシーンに関しては、自分が今さら申し上げることなどあろうはずがございませんが、
>686の「毛の生えたサル」ってまんまおサルさんな気がするのですが…。

それで間違い無いのでしたら聞かなかったことにして、
第2部へとサクサク進んでいってください。楽しみに待ってますです。


話変わって、スレ容量がそろそろ満杯に近づいているようですが、次スレはどういたしましょうか?
かくいう自分は、貴代子の続きを1時前後には投下できるとは思いますけど……。
694名無しさん@ピンキー:04/02/18 23:41 ID:jNSsIWBQ
詳しい仕組みは知らんですから、アレですが
早め早めがよろしいのではないかと

しかし、一晩に二作くるとは
良哉良哉
695 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/18 23:53 ID:49tcIv/w
じゃあ自分、ある程度の続きが書きあがったらスレ立ててみます。
で、ダメだったら報告します(w

テンプレは今回の>1と>12と>28を組み合わせるってことで、よろしいですよね?
…と思いましたが、>15は組み込むべきでしょうか、止めとくべきでしょうか?


てっか北の大地で出張中なのに、何やってんだろ自分(w
696名無しさん@ピンキー:04/02/19 00:05 ID:QiadURzI
…グラ2か…
697名無しさん@ピンキー:04/02/19 00:14 ID:QiadURzI
今日はコナミですな。
XEXEXとグラ2。
698名無しさん@ピンキー:04/02/19 01:10 ID:dFSM9wN8
>>695
>>12は「オリジナル・シチュエーションの部屋その2」へどうぞ、に変更お願いします。
699名無しさん@ピンキー:04/02/19 01:49 ID:lq0ImL3f
ここの住人として「足洗邸の住人たち」はどうよ?
700 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 02:03 ID:IB8BDhhs
【妖怪】人間以外の女の子とのお話4【幽霊】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077123189/

大変遅くなりました。次スレ立てましたです。

こんな話ばっかり書いてるせいか、いきなりPCが落ちました。
これからこういう話を書こうという方々、気を付けて下さいね?

>699
面白そうですね。全然オーケーではなかろうかと。
701 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 02:09 ID:IB8BDhhs
>700
_| ̄|○4ジャネエヨ 5ダッタヨ…

【妖怪】人間以外の女の子とのお話5【幽霊】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077123189/

改めまして、次スレです。

やはりホテルで書き込みをすると何かが起こるもの、なのでしょうか?
702名無しさん@ピンキー:04/02/19 07:51 ID:z7zolTt0
おつ>>687
>やっぱりツァトゥグア神に眼窩姦したり内臓ファックするのは問題あるよなぁ……
むしろ、読みたい。極めて。
とはいへ、そこまで猟奇入るとここではマズそうだし…
ttp://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075018775/
【ゲーム】二次元存在猟奇創作スレ第2章【アニメ】
かな?CoCはゲーム化されてるし

スレたて乙>701

ところで落ちるのって450超えて一日放置だったっけ?
703 ◆W/KpcIbe5Y :04/02/19 08:05 ID:DD7uL6Kh
おはようございます〜。

新スレの>8さんごめんなさい。
最初はそれも書き込もうとテンプレ完成してたのに、
PCが落ちたおかげで、そこだけずっぽり抜け落ちてました。
さらに慌てていたせいか、よく確認しないで投下してしもた…_| ̄|○

>702
500KBでそれ以上書き込めなくなり、その後一週間でdat落ち、のはずです。

何だか>650の話をベースに何か書きたくなってきましたです〜。
>654さんの話とは受信電波が全然違う方面になりそうですが。
704名無しさん@ピンキー:04/02/19 12:05 ID:AzoCejP5
俺も654で書いていい?
コテの皆さんと比較するとショボイかも知れんが・・・
705654:04/02/19 13:47 ID:v0ERn7fv
>>703
むしろそのほうがイイb

>>704
漏れのMydocument in 脳内の作品がどう昇華するのか楽しみでつ。
誤爆でなければダガ
706名無しさん@ピンキー:04/02/19 17:25 ID:tfhfrzfP
>>703-705
同じ人外をネタにしての別作品なんて、このスレでは見たこと無いから激しく期待したい。
707名無しさん@ピンキー:04/02/19 23:25 ID:QUsleai5
私も同じネタで別の料理法ってのを見てみたいな。
708名無しさん@ピンキー:04/02/19 23:29 ID:QUsleai5
そういえば320さんが姿を見せてくれないですねえ。
氏の作品は私の萌えポイントと非常に近くてどの作品もハァハァしてたんですが…

もう一つ、投下されてたスレの方でも姿は見えないし。
SSから手を引かれたんでしょうかねえ。
残念です。
709名無しさん@ピンキー
>>706
確かにこれまでネタのかぶりはなかったけど、
既出のネタとかぶらないようにするのって、創作の邪魔にもなってそうだ。
雪女とかメジャーどころならみんなが書いてても良さそうだしね