あずまんが大王のエロいのないんかねぇ -6-

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1名無しさん@ピンキー
21:03/12/15 01:14 ID:jQw/hbgt
前スレが作品投下中に容量超えてしまったようなので立てました。
作者さん、ごらんになってたらどうぞ続きをお願いします!
3名無しさん@ピンキー:03/12/15 03:10 ID:mKcGSuXO
また容量オーバーですか……
最近勢いがすごいなあ。
気づいてもらうまではまたage進行でいきましょう。
4名無しさん@ピンキー:03/12/15 03:12 ID:mKcGSuXO
本来ならテディベア完結編にはもっとレスがついてよかったと
思うのだが、そうならなかった理由は、最近ブラックなSSが立て続けに
発表されてて読者がそっちの思考に慣れてしまったせいで
ブラックなオチへの印象が薄れてしまったからではないかと、ふと考えた。
5くろまんが大王:03/12/15 03:17 ID:K7F3WWJL
スレたて乙かれさまです。 そのブラックの張本人です。
実は、前スレ848-868の続きがあり、即死防止も兼ねて、うpさせていただこうと思うのですが。
6くろまんが大王:03/12/15 03:57 ID:K7F3WWJL
(鬱系が嫌いな人はスルーを推奨します)


心配はしていた。だけど、想像だに出来なかった。ありふれた日常の裏で彼女の身に何が起こっていたかなど。知る由も無かった。
「神楽、いったいどうしたんだろう……」
「大丈夫ですよ、神楽さんはきっと無事に帰ってきますよ」

慰めるための言葉だとは分かっていた。だけど、訳もなくそうと信じた。信じたかった。
神楽を、いつも元気よく自分のもとに駆けてくる神楽を、面には出さないけれど、他のみんなのように、
いや、他のみんななんかにはまけないくらい、誰よりもずっと、神楽を愛していたから。
だから、きっと無事でかえってくると信じた。信じたかった。

7くろまんが大王:03/12/15 03:57 ID:K7F3WWJL

「今日はみなさんに、悲しいお知らせがあります」
ゆかりの様子は明らかにいつもと異なっていた。その顔は表情を押し殺したように不自然に強張っていた。
皆は最初、それはがいつもの不機嫌のためだと思っていた。

「――今朝、警察から神楽さんが亡くなったと知らされました」

教室が水をうったように静まった。

「ちょ、ちょっと、ゆかりちゃん、いくらなんでもそーいう冗談はやばいよ。教育委員会に訴えられるまえによしなって」
「冗談でこんなこというわけ無いだろう! バカか、お前は!」
ゆかりの顔がくしゃりと歪んだ。必死に押さえていた激情が噴き出して、涙が、溢れだした。
8くろまんが大王:03/12/15 04:00 ID:K7F3WWJL

「本当に神楽は死んだのよ。あの子は死んでしまったのよおおおっ!!」

「あ……そんな、うそでしょ? だって、そんな……」

その瞬間、頭が真っ白になった。いつの間にか涙がポロポロと流れていた。

みなが、少しずつ、事情を飲み込んでいく。そして、それが事実だと悟っていく。
榊は、涙を流していた。ゆかりの、嗚咽まじりの話を聞きながら、歯を食いしばり、
顔はいつもの凛とした表情で、ただ目からは涙を流していた。ただ悲しみに打ち震えていた。
そのときは、心の片隅で親友を失った自分は不幸だとも思っていたのだ。だが、しかし――
9くろまんが大王:03/12/15 04:02 ID:K7F3WWJL

(そんな! じゃあ、あんなこと言ったせいで――)

警察の事情聴取で知った。彼女が子猫を助けようとしたために、犯人グループに狙われたことを。
榊は自分の体が落ちていくのを感じた。絶望の底へ。

部屋で榊は泣きじゃくり、嗚咽していた。クッションにしがみついくようにして嗚咽していた。

(私、バカだ。本当にバカだ。神楽が死んで悲しいのは自分だ、つらいのは自分だなんて思っていた。
でも、私だったんじゃないか。全部、全部、私の)

「私のせいだったんじゃないかああああああああああああああああっ!」
10くろまんが大王:03/12/15 04:05 ID:K7F3WWJL

いっそ狂ってしまいたかった。狂ってしまえたら、この苦しみから解放されると思った。神楽のことを、思い出さないで済むと思った。
「神楽……ごめん……ね……ごめ…ん……ね……ぇ……」
思い出が、ともに過ごした思い出が、何度も浮かび上がり、胸を苛める。彼女の笑顔が。

「よぉ あんたとは一度ちゃんと話してみたかったんだ。……もしかして、私おぼえてない? まあいい! とにかくライバルだ! よろしくな!」

「おーし 榊! 今日も勝負だぜ!」

「いやー 花なんか全然わかんなくてさー ひまわりと朝顔くらいなら」

「そうだ! 二人でぬいぐるみつくろう! つくれないって? そんなの私もだから気にするな! 心がこもっていれば大丈夫さ!」

「へー 猫によくかまれるのかー よし! 榊に近寄る猫は全て追っ払ってやる!」
11くろまんが大王:03/12/15 04:07 ID:K7F3WWJL

榊は机の引き出しから一本の道具を取り出した。――カッターナイフを。

(こうするしかない。こうするしかないんだ)

「ごめん……ごめんね……神楽」

榊は喉にカッターナイフを突き立てた。
12名無しさん@ピンキー:03/12/15 05:45 ID:mFPtla/R
時代は繰り返すな!
今度は900も行かずにか!

>>5
鬱は鬱だけど
さかぐら党なんでちょっとは喜んだ
そんな俺は結構ワル
13名無しさん@ピンキー:03/12/15 07:48 ID:Cwr0tk2S

名前: 名無しさん@ピンキー
E-mail: sage
内容:
前スレからのここら辺は、
漏れにとっては精神的ブラクラ。

いや、わかるよ。
文章はかなり上手だし、
苦労して書いたってのが伝わってくる。
キャラクターに愛情もあるんだろうと思う。

でも、漏れにとっては、
どんなに上手くても、
精神的ブラクラ。


でも>>12の意見にも同意。

14ぐろまんが大王:03/12/15 08:03 ID:K7F3WWJL
スマソな。こんな香具師で。純愛は漏れにはかけんのだ。
一般に言われているように純愛のほうが技術的に難しいし、
何より漏れの人生にはあれがふさわしい気がするから ヒ ヒ

スルーに勤めてくれ。漏れも渓谷が目に付くよう注意するから

ここに投稿するうちは、当然エロは入れる
>11には更に続きを予定している。グロありだが
前ので神楽を殺した連中に怒りを覚えた人ならいいかもしれない。
突拍子もない話なので今のうちにいいわけしておくが。

なんか、眠くてぐだぐだ多弁になってしまったが、そんだけ
15名無しさん@ピンキー:03/12/15 09:58 ID:3WPJGkKF
>>14
期待してお待ちしております。

原作が平和な世界設定だからこそ、敢えて救いのない悲劇話を創作してみるのも、
いいと思います。平々凡々とした日常が、裏を返せばいかに不安定な土台の上に
成り立っていることか…。ちょっとしたことで人生転落するものですからね。
16名無しさん@ピンキー:03/12/15 11:16 ID:qmiu56DQ
遅レスなんですが…
>>848-868
一つのことに打ち込んだ人は、これだけのことができるのだなぁと非常に感心しました。
全く息切れを感じさせずに、最後まで暗黒的に書ききる才能と努力には敬服します。
本当に…すごいですね。

>>877
T-うぃるす?
17名無しさん@ピンキー:03/12/15 19:46 ID:mKcGSuXO
>原作が平和な世界設定だからこそ、敢えて救いのない悲劇話を創作してみるのも、
>いいと思います。

この人、明らかに「敢えて」じゃなく「進んで」やってますけどね。
ここまで胸くそ悪くなる話を作れるのも一つの才能なんでしょう。
前スレの>>848-868について、正直あずまんがである必要が
ないと感じましたが。
それともエロパロってそんなものでしょうか?
18名無しさん@ピンキー:03/12/15 19:50 ID:2VGYtyI6
>17
気にくわないならスルー。それが大人の対応ってもんだよ。
19名無しさん@ピンキー:03/12/15 21:32 ID:mKcGSuXO
>>18
そんなつもりでレスしたわけじゃないんだけどなぁ
20名無しさん@ピンキー:03/12/15 21:41 ID:l+xkgsIk
どんなにグロイSSがうpされても俺の中では皆揃って高校を卒業してるから問題無い。

21名無しさん@ピンキー:03/12/15 21:46 ID:PjDHc+fG
普通のSSとしては大変良かったです。
欝な展開で読み手を泣かせるという書き手側の狙いに、私は完全に掛かりました。
原作のキャラを知っていて、それに思い入れがあるからこそ、簡単に感情移入できるのでしょう。
そう言った意味で、あずまんがを基とすることは意味があると思います。

しかし、エロパロ板としてはどうかと思うんですよね…。
エロパロ板のSSというのは、エロを基本として成り立つものだと私は思うので…。
(一部萌えだけの話もありますが)
22名無しさん@ピンキー:03/12/15 22:17 ID:mKcGSuXO
>原作のキャラを知っていて、それに思い入れがあるからこそ、簡単に感情移入できるのでしょう。
>そう言った意味で、あずまんがを基とすることは意味があると思います。

なるほど、そういう意味ではあずまんがである意義もありますね。

>しかし、エロパロ板としてはどうかと思うんですよね…。

とはいえ他に発表する場もないのだし、ここでいいのではないでしょうか?
(ここなら「大人の対応」をできる人だけが来るような年齢制限の規制があります。名目上だけですが)
正直アニサロのスレにはあげてほしくありません。
23名無しさん@ピンキー:03/12/15 22:46 ID:PjDHc+fG
>とはいえ他に発表する場もないのだし、ここでいいのではないでしょうか?
>(ここなら「大人の対応」をできる人だけが来るような年齢制限の規制があります。名目上だけですが)
>正直アニサロのスレにはあげてほしくありません。
それもそうですね…。
やはり需要はある作品だと思うのですが、適当な場所が無いのが残念です。
24他人の設定を使うN:03/12/15 22:51 ID:mw0UD0Md
N「ひゃっほう新スレだ新スレだ!」
オタク仲間Y「子供。」
N「なにー!じゃあ貴様は楽しみでは無いと言うのか!?」
Y「少なくともはしゃぐ程では無い。」
N「けっ常人ぶりやがって。あんたの瞳はもう2ちゃんねらーの光を失ってるぜ。」
Y「なんだよそれ。」
と言うわけで(どういう訳でだ)続きを書きます。ついでにくろまんが大王の作者へ一言
N「あなたの設定を勝手に使ってすいませんでした。」
Y「誤るくらいなら書くなよ。」←確かに

25他人の設定を使うN:03/12/15 23:13 ID:mw0UD0Md
さらに頭の上半分が無い大阪が後ろから男の顔を目隠しするかのように覆った。
大阪「ゆるさへんで・・・」
男「ひっ!ひぃ助けて!」
そして榊が膝から先がとれた左足を浮かして男の右肩をつかんだ。
榊「許さない・・・!私たちだけじゃなく、ちよちゃんや滝野さんまで殺すなんて絶対に許さない!」
大阪は男の顔に有る二つの穴に人差し指と中指をいれた。そして大阪は中にある球体を引きずり出す。
男の顔から二つのピンポン球くらいの目玉が全て現れ、ソレを大阪は手で握りつぶす。
同じく、榊も男の肩を押さえて捻りだした。男は榊を振り払おうとするが上手くいかない!!
(ビリビリッ)
男の腕から束ねた髪を引きちぎるような音がし始めた。
男「ぎ!ぎぐぅ痛ぇああぎゃあああっぁっぁぁ!!」
教室内に悲鳴が響く。そして・・・・。
(ベリベリベリーーーッ)(ボトッ)
男の腕の肉がまるで腐った果実のように落ちた。
続く

26名無しさん@ピンキー:03/12/15 23:49 ID:Jv3RgF/p
コワー!(((;_;)))

しかしガンガレ!
27名無しさん@ピンキー:03/12/16 04:31 ID:OCpl1Dqd
一応この板には猟奇スレもあるが…そこへ行ってもらうほどではないんだよなこれが。
28名無しさん@ピンキー:03/12/16 05:19 ID:lQndvq8E
とりあえず頭半分吹き飛んでる大阪がどうやって喋ったのかは
気になる。

ああ、脳内妄想だから問題ないのか ゴメン。
29くろまんが大王:03/12/16 09:57 ID:b+HjxWMR
>12

夢を見ていた。漂いながら。
「ここへ来たのかね」
ふと、どこかから声がかかった。
「きみもここへ来たのかね」
気がつくと奇怪な生き物が浮かんでいた。鈍く耀くように。闇の中に。
「はい、私にはもう、理由がありませんから」
榊はこなれたように返事をした。
「そうか。それなら、それでいいさ。――だけど、彼女はここにはいないよ」
急に胸が締め付けられた。そして痛んだ。
「なぜなんですか!? なぜ!?」
「自分の胸に訊いてみたまえ」
突き離すように言い放つ。
「私が、私が悪いからですか? 私を、私を憎んでいるから……」
静かに首を振った。
30くろまんが大王:03/12/16 09:58 ID:b+HjxWMR

「きみも知ったろう。それが、どんなありさまだったか」
「いや、いや」と榊は首を振る。
しかし、彼は容赦はしなかった。それどころか激発していく……。
「目をそむけるんじゃない!!」
耳がつんざくような大声で雄たけびを上げた。その体は橙色から赤色へと急変し、表面がうねった。
「これを見ろ!」
挙げた片手から、空間がねじれ、光とともに鮮烈な映像が投射され、溢れかえった。
「ああっ! やめてえっ!」
そこには神楽が写されていた。陵辱され、虐待され、破壊され、徐々に腐っていく神楽が。
「ああああっ!! いやあっ! 見たくないっ! 嫌だ嫌だ!」
必死に目をそむけようとする。耳を塞ぎ、かぶりを振りつづける。
だが、映像は虚空からねじれ、意識の中へ直接注ぎ込まれた。
神楽が味わった14日×24時間=336時間=20160分=1209600秒の地獄が一瞬で榊の脳を突きぬけた。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

――彼女の身に起こった全てを。
31くろまんが大王:03/12/16 09:59 ID:b+HjxWMR

「――分かったかね」
やがて声がかかる。上も下もない中に倒れ臥し、顔を俯かせている榊に。
「……どうすれば?」
彼女を知る誰もが聞いたことのないような声だった。
底知れぬ深さをたたえた響きだった。
呟くその顔からは表情をうかがい知る事が出来きない。
その裏で、何が蠢いているかを。
「……鍵は意外な人物の中にある。忘れるな。隠しポケットだ」
それだけいうと、猫の奇形のようなその物体は背中を向け、遠ざかっていく。
背中が小さくなっていくにつれて、その世界は色あせるようにフェイドアウトしていった。

――榊は病院のベッドで意識を取り戻した。
刃先はわずかに急所を逸れており、一命を取りとめていた。
意識を取り戻したばかりの耳元には妙にぼやけた物音が響いてくる。
……あの夢は、死のはざまでみた夢は、榊の記憶と無意識が、壊れかかった肉体と精神が、
その死を予感してつくりあげた幻に過ぎなかったのか。
あるいは――――。
だが、彼女にとって今そんなことはどうでもよいことであった。
彼女の内にある種の感情が凄まじい奔流となって吹き荒れていたから。
今まで一度も抱いた事がなかった種の――
32くろまんが大王:03/12/16 10:00 ID:b+HjxWMR

「――…して、やる」
感情が
「一人も、逃さず」
静かな
「じわじわと、肉体を、切断して」
むしろ、歌うような
「時間をかけて、たっぷりと、分解して」
うっとりと
「手足をもぎ、目玉を抉り、鼻を削いで」
陶酔するように
「最後の、最後まで、じっくりと、地獄の苦しみを」
恍惚にふけって
「あいつらを」
絶頂を――
「――――殺してやる」

あるいは、やはり榊は死んだのかもしれなかった。
33くろまんが大王:03/12/16 10:01 ID:b+HjxWMR

「私をこんなところに呼び出して、何の用かね」
例の口は、あんぐりと開け放たれている。
「はっ!? もしかして、告白!?」
「――先生。もう、そういう『ふり』はしなくていいんですよ」
木村はそれには答えなかった。
「単刀直入に。あなたには復讐を手伝っていただきたい」
「何を言っとるんだね、君は」
榊は平然としていた。表面だけはいつもの彼女だった。
だが、その表情の奥底には、明らかに異質な「何か」が凝っていた。
声は明るく透き通っていた。
「神楽を手に掛けた連中を皆殺しにします。あなたに協力していただきたい」
「……君は、どうかしてしまったようだな」
木村は頭に手を当てる。
「まあ、友達があんな目にあったんだ。無理もない。色々とつらいだろうが、君に必要なのはゆっくり休むことだな」
「フフ、先生」
榊はさえぎる様に言う。
「私は、『ただの教師』のあなたに頼んでいるんじゃないんです――」
じっと、真正面から、木村の目を見据えながら。
「K国工作員であるあなたに頼んでいるんです」
34くろまんが大王:03/12/16 10:03 ID:b+HjxWMR

部屋が凍りついた。急速に膨れ上がった殺気によって。
「私を殺せばあなたも破滅ですよ!」
木村の動きがわずかにぶれて止まる。榊は間をおかず二の句を継いだ。
「私の身に何かあれば、あるところに隠した証拠が公安に届けられるようになっています」
依然、固まっている木村に、一語一語、叩きつけるように。
「あなたは、長年かけて作り上げた、身分と、人間関係と、家族と、その全てを失い、到底、逃げ切れられはしない」

体育倉庫にしばらく静寂がたちこめた。それを破ったのは『木村』だった。
「――いつ、気づいた」
氷のような声だった。榊の冷えきった声音よりも。底冷えするような。なおさらに。
「ごく、最近」
応え、語り始める。
「前から、違和感は感じていたんだ。あなたの喋り方はときどき、シラブル同士のつながり方が微妙に裏返っていた。
これは閉音節語の話者が日本語のような開音節語を喋るときにありがちな特徴だ」
「…………」
35くろまんが大王:03/12/16 10:04 ID:b+HjxWMR

「そう考えると、あなたがしばしば上げる素っ頓狂な奇声も、気違いじみた言動も、それを紛らわせ、
目立たなくするための芝居ではないかという気がしてきた。まだ、そこまでなら突拍子もない空想に過ぎなかったのだけど。
――乱数表がでてきましたよ。かばんの内側に縫いつけてある隠しポケットから」
ヒラヒラと、紙切れを宙に振った。
「ラジオ暗号を照会していたんですね。あと、白い粉も取ってあります」

「クックックッ、ヒヒヒヒ……」
くしゃり、と『木村』は破顔した。
「たまらんなぁ、良い! 実に良いよ、君!」
熱に浮かされたような、そんな感じだった。
「――で、それで僕にどうしろと!?」
どっか聞いたセリフだな、と思いながら答えた。
「私に殺人術を教えてください」
『木村』が弾けたように笑い声を上げた。
36くろまんが大王:03/12/16 10:04 ID:b+HjxWMR

「殺人術! 殺人術だと!! ククッ、フ――ッ、ククク!」
そうやってしばらく体を震わしていた。
「ヒヒ、ヒヒヒ、いやぁ、人間変われば変わるもんだねぇ」
ふと、笑いが凍りついた。
「――だがな、そんな事をすれば当然、私のリスクは非常に高いものとなる。目的もはっきり分からず、
ハッタリかどうかも分からない君の脅しに従うのと、君をここで始末して逃走するのと、どっちがよりリスクが低いと思うかね」
『木村』のメガネが無機質に光を放った。
もし、彼女がわずかでも怯えたそぶりを見せていたなら、即座に殺されていただろう。
しかし、榊は泰然として答えた。まったく動じる気配など見せないで。
「勿論、報酬も用意する」
こともなげにいった。
「――私のこの体を」
37名無しさん@ピンキー:03/12/16 10:22 ID:b+HjxWMR
>>29
12じゃなくて11の続きだったな
誤字
38名無しさん@ピンキー:03/12/16 12:55 ID:TSyAGHfm
長編になりそうですね。期待してます。
3913:03/12/16 21:12 ID:Lj0l7tzY
ノートン先生を入れると、
どうやら書き込めなくなるらしいことに、
最近になってようやく気付きました。
まぁ、ビギナーズラックでやってきたようなものだから。

新スレになったばかりなのに、
もうグロ路線ですか。
ここまで来ると、
もはやあずまんがのパロである意味はあるのか・・・・・・
キャラの名前が一緒なだけだから、
名前差し替えても別作品で売り出せるだろうし。


ぶっちゃけ、グロ書きたい人を隔離するという手もある。
あずまんが特有のマターリとしたノリで書きたい人はこのまま。
グロも混ぜたエロパロを書きたい人は別スレ、って感じで。
そうすれば、どちらも安心して書きたいものを書けるし。


これは多分私だけだから、
別にどうというわけじゃないですが・・・・・・
スルーしろと言われても、
毎日のように文章ばかり眺めてるから、
無意識の内に流し読みしてしまうんですよ。

それにあずまんが自体が(認めたくないけど)
大分衰退してるじゃないですか。

だから、何と言うか、
勿体無くて読んでしまう。
読むだけなら、さほどの労力はいらないし。
で、何度も後悔する漏れは駄目人間ですけど。
40名無しさん@ピンキー:03/12/16 22:07 ID:1T173+C5
>>39
おちけつ
このスレで書いたことないけど今何か考えてるから。
41名無しさん@ピンキー:03/12/16 22:55 ID:PAKbaLTw
 朝の教室。
とも 「おはよー」
よみ「おー」
とも 「ねーよみ、よみは男のアレって見たことある?」
よみ「あ、アレ? アレって……何だよ」
とも 「ちんちんだ」
よみ「はっきり言うなっ」
とも 「どうなの? あるのかね」
よみ「ねーーよ、そんなもん」
とも 「フフッ、彼氏もいないあんたじゃー無理ないよなぁー」
よみ「何だその勝ち誇った顔は……。 ――お前、まさか」
とも 「フフフ、フハッハッハッハッ」
よみ「まじ!? お前、いつのまに!? ……あっ相手は誰だ!」
とも 「昨日の夜さあー……帰り道でさあー」
よみ「うん」
とも 「見知らぬおっさんがいきなり見せてくれた」
よみ「みし……」
とも 「いやー感動したよ、これがひと夏の経験ってやつなんだね」
よみ「……あ、あのさ。それは露出狂って奴じゃないのか」
とも 「ロッシュ卿? いや名前は知らないんだよ。すぐ走ってっちゃったから」
よみ「いや、あの……」
42名無しさん@ピンキー:03/12/16 22:57 ID:PAKbaLTw
 と、そこにちよ登校。
ちよ「おはようございますー」
とも 「おう! ねーねーちよちゃんはアレ見たことある?」
ちよ「あ、アレ? アレって何ですか」
とも 「ちんちんだー!」
よみ「声がでかいんだよっ!」
ちよ「あぁ、ありますよ。お父さんのなら……」
よみ「なんだ、お父さんか」
とも 「あははは。ちよちゃんはお子様だから、まだ一緒にお風呂入ってるもんねー!」
ちよ「はい! もちろんですよ」
とも 「えっ!? ほんとに!?」
ちよ「お父さんのを毎日洗ってあげるのが私の仕事なんです」
よみ「お父さんの……、を? え?」
ちよ「手にたっぷり泡をつけて、裏すじやカリの部分を丁寧に洗うとすごく喜んでくれます」
よみ「う、うらすじ??」
とも 「……よみ、カリって何? 何がカリカリしてるの」
ちよ「鈴口からどんどん透明なのが出てきてヌルヌルになっちゃうんですけどー」
とも 「……鈴つけてんの? お父さん猫?」
よみ「わからん……わからんが何かやばい」
ちよ「もう我慢できなくてはちきれそうになっちゃうので、最後はいつも私の舌で――」
よみ「もっもういいよちよちゃん! わかったから!」
とも 「私たちが悪かった! どうか許してください!」
ちよ「?」
43959:03/12/17 01:19 ID:DxYQHzfs
また間があいてしまった…
近いうちにまとめて投下できたらいいなぁ…
ボンクラーズだけじゃなく他のにも手を出してみたいですねぇ
44彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:42 ID:heFLyMYn
 それは美浜家別荘に遊びに来ていた日の夜のことだった。教師二人と大阪、
ちよは別室でテレビを見ていて、智、暦、榊の三人が、なんとなくだらだらと
トランプで遊んでいた。
「そういえばさー、よみと榊ちゃんって、実は仲悪いの?」
 カードを捨てながら、明日の天気を訊くような気安さで突然智が言った。
何となく気まずくなってしまい、二人は固まってしまう。
「ねえ?」
「……あのなぁ」
 答えを催促する智に、あきれかえって暦がため息をついた。
「おまえ、どうしてそんなに無神経なことが言えるんだ?」
「だってさー、あんたと榊ちゃん、あんまり口きいたとこ見たことないもん」
暦はぐっと言葉に詰まった。榊も、うなだれて何も言わなかった。
 確かにそうだった。暦は、最近榊と会話したことがないか必死で思い出そうとしたが、
全く会話した覚えはない。しかし、このまま気まずいままでいるわけにもいかず。
「えっと……お、お、おまえが見てないだけだろ! ね、ねえ、榊さん」
「えっ……? あ……」
榊は必死になって呼びかけた暦の顔から、一瞬目を離してしまった。あわてて
視線を戻し、話を合わせようとするが、言葉が出てこない。
「……あ、いや、悪かったよ」
 あまりの空気の重さに、はっとなって智も謝った。
45彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:43 ID:heFLyMYn
「ご、ごめんね、榊ちゃん☆ い、いやー、こいつ性格悪くてさー、人の
悪口ばっかりしか言わないから、喋らなくて正解! さっすがだねー榊ちゃん」
「お、おい誰がだ……」
ばん、と手を合わせて拝むようにして、笑顔でおどける、智の精いっぱいの
アクションに、やっと空気が少しだけ緩んだのだが。
「……い、いや。私こそ悪かった。その、ごめん」
 やはり耐えられなかったのか、榊は本当にすまなさそうに詫びて、部屋から
出ていってしまった。
 若干の沈黙の後、やっと残された二人は口を開く。
「おまえさあ、マジで今のは神経疑うぞ」
「う……ちょっと聞いてみたかったんだよー」
智が悪いのは確かだが、自分が事実榊とはほとんど口をきいていないということに
何となく負い目を感じて、智を責めきれなかった。
「案外、そう……」
「え? なに? なにか言った?」
「い、いや、風呂入ってくるって言ったんだよ!」
 これ以上ここで智と話していると、余計に墓穴を掘りそうだ。そう思い、暦も
そそくさと部屋を後にした。
46彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:44 ID:heFLyMYn
「私って、榊嫌いなのかなあ」
 脱衣所で、暦はぼそっとつぶやいた。あるいは、榊に嫌われているのか、
もしくはその両方か。とにかく、榊とは会話していない。軽くかぶりを振り、
ため息をつきながら風呂場に入ると、そこには先客がいた。
「あ……」
「榊……さん」
 ずっと考え込んでぼんやりしていたため、脱衣場に服があったことも、中に榊が
いたことも気がつかなかったのだ。また二人を襲った気まずさから逃げるように、
暦があわてて言い訳した。
「ご、ごめん! その、気づかなくてな……」
「…………」
「じゃ、邪魔して悪か……」
 くるりと榊に背を向け、出て行こうとしたとき、榊が口を開いた。
「あの……」
「え?」
「その、このお風呂広いから……」
「…………」
「別に、一緒でも……」
 確かに、この別荘の風呂は、個人の家の風呂としては広すぎるほどだ。二人と
言わず、四、五人でも問題なさそうだ。それに、すでに服を脱いでしまっていて、
今さら服を着直して部屋に戻るのもなんだし、脱衣所で裸で待っていると言うのも
何か変だ。さらに、榊が、わざわざ呼び止めて、一緒でもいいと言っている。
もちろん、さっき暦が感じた負い目と同じものを榊も感じているからの行動かも
しれないが。
(とりあえず、めちゃめちゃ嫌われてるってわけでもないってことだよな……)
暦は、再びくるりと向きを変え、後ろ手に扉を閉めた。
47彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:46 ID:heFLyMYn
 体を洗える蛇口は三つもあった。榊がその真ん中を使っていたため、必ず
榊と隣り合うことになる。とりあえず、出口に近い側の蛇口の前の椅子に腰を
下ろした。体を洗い終え、さて髪をと言う段になって暦は改めて思った。
(……気まずい)
 体を洗っているあいだ中、お互い口を開かず、黙ったままだった。これでは、
それこそさっき智が言ってた通りだ。それに、暦自身この空気がだいぶ辛くなって
来ていた。なんとか、会話の糸口を見つけようとした。榊を見ると、長い髪を
洗っている。これだと思った。
「お、お互い、髪が長いとさ、大変だよな」
「……うん」
 沈黙。
「あ、あんた、髪きれいだよね」
「そうかな。そっちの方が」
沈黙。
「い、いや。で、でもさ。そんなに長いと大変だろ……」
「慣れた、から」
沈黙。
48彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:47 ID:heFLyMYn
「ああもう!」
 ついに暦が耐えきれなくなった。榊がびっくりして暦を見る。
「あー、榊さん。もうこの際はっきり聞かせてもらおう。あんた、私のこと
嫌い? どう?」
榊はますますびっくりした。目を丸くしたけれど、なんとか返事をする。
「あ、いや、嫌いってわけじゃ」
「ほんとに?」
 暦が座ったままぐっと榊に身を乗り出すと、榊は座ったままちょっと引く。
「う、うん。あ、あの……」
「ん? なに?」
「えっと……」
「いや、もうはっきり言っちゃってよ。悪いけどさ、もう、なんか、ね」
「えっと、その、よく分からないんだ」
「え?」
「あまり、話さないし」
「…………」
 榊が、視線を下に落とす。
「ごめん。私がいけないんだ。口下手で、だから……」
「ま、まあ、待て待て」
暦が慌てて取りなす。暦は完全に開き直っていた。ここで、こいつと話できるように
なってしまっちゃおう。失敗して、本当に仲が悪くなったらそれまでだ、と。
49彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:48 ID:heFLyMYn
「いや、私にも原因はあるからな。なんか、ね。私もほら、あんまり話うまい方じゃ
ないしな」
「そんなことないと思う」
「ん。そうかな。まあ、それでな、私も榊は嫌いじゃないけど、なんかよく
分かんなくて、それでな、うん」
 暦は一旦言葉を切った。軽く一息入れる。
「まあ、そんなわけで。うーん。そっか、嫌いじゃないか」
榊が、少し顔を上げた。
「私も……嫌われてなくて、ほっとした」
わずかに照れながらそう言った榊が、なんだかおかしくて、暦はクスッと笑った。
「え……」
「い、いや。あんたもそんな顔するんだって」
「……そんな、イメージかな。やっぱり」
そう言った榊も、伏目がちだけど軽く微笑んでいた。その顔に、なぜか暦はしばし
見とれてしまった。
「……なに?」
「い、いやぁ、その、やっぱり髪きれいだなーって……」
 見とれていたことをごまかすために、髪を褒めながら改めて榊の全身を眺めてみた。
(あっちゃー、こりゃー勝てないわ。分かってたけどさ……)
 同じクラスの女子だから、体育の着替えは一緒だけど、一糸まとわぬ姿を見るのは
これが初めてだった。改めて見て、そのプロポーションの良さに暦は感心した。
きれいだけど、それでいてりりしい。女子のファンが多いのも、うなづける。
眺めているうちに、暦の心にちょっとしたいたずら心が生まれて来た。
50彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:48 ID:heFLyMYn
「ちょっと触らしてくんない?」
 言いながら榊の髪に触れて、二、三度なでた後、逆の手を胸に伸ばした。
「あ……!」
「なにびっくりしてんのよ。触りっことかしたことない?」
 暦は、中学時代智とよくふざけて触りあったりしていた。別に変な意味はなく、
ただお互いからかい合うだけのものだった。周囲の女子のしているおふざけの
触りっこと、全然違わなかった。そして、この時もそのつもりでいた。
「……ない」
「へえ、じゃあはじめ……」
 はっと暦が胸から視線を上げると、榊が明らかに羞恥に顔を赤らめている。
その表情と、自分が「はじめて」と言いかけたことに、妙ないやらしさとやばさを
感じて、あわててその感覚を否定する。これはおふざけなんだと、自分と榊に言い
聞かせる。
「な、なに恥ずかしがってるの。女同士なんだから、平気だろ?」
「う、うん……」
 この間にも、暦の手のひらは、榊の胸の感覚を暦に流していた。触り心地がいい。
智とは違い、しっかりと張りがあり、豊かで柔らかい。知らず知らずのうちに、
暦はその感触に引き込まれていた。
「っ……あ」
 榊の上げたか細い声に、やっと暦は自分がしていることに気がついた。すでに
髪を撫でていた手も胸に伸ばされ、下から胸をつかんでいる。
51彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:49 ID:heFLyMYn
(やばっ……私、はまってる?)
そう思いながらも、手を離すことができない。ゆっくりと胸を揉んでしまっている。
「さ、榊。変な声出すなよ……べ、べつに変なことしてんじゃないんだから。
お、女同士だろ?」
「う、うん」
 必死にごまかす中、暦はいつの間にか自分が榊を呼び捨てにしていることに
気がついた。けれど今は、さんづけで呼ぶよりも、呼び捨てにした方がいいような
気がした。呼び捨てにしたかった。
「あ、あの……」
 顔を赤くして、それでも恥ずかしさを必死にこらえて、暦に抗議しようとする榊。
(か、かわいい……な、なんで榊こんなにかわいいんだ……?)
暦は、体の奥で感情がうねるのを感じた。やばいことになりつつあると自覚して
いても、気持ちを抑えきれず、口が開いてしまう。
「な、なんだったら、榊も私の、さ、触っていいぞ……?」
「んっ……そ、そんな……。こっ、あっ、こ、こんなの……」
 言った瞬間、何をバカなことを言ってるんだ! と自分に突っ込んだ。しかし、
それと同時にほとんど無意識に指で榊の乳首を刺激していた。吐息まじりの榊の
声が、ますます暦の理性を溶かしていく。そして、榊の手が暦の胸に触れた瞬間、
熱いため息が漏れた。
「ああ……。さ、榊。こ、これは、ふざけてみんなやるんだから、仲良くなった
証拠っていうか」
「んっ。う、うん……」
52彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:50 ID:heFLyMYn
 お互い、胸に当てた手は緊張と興奮でぶるぶる震えている。だが、やはり暦の
手の方に余裕はある。ゆっくりと、しかし下から持ち上げるような動きを始めた。
「あっ、そ、そんなしないで……あ、ふっ」
「さ、榊は、こんなことしたことない?」
 もう真っ赤になった榊が、ふるふると首を振る。
(くーっ、か、かわいい……)
「ね、ね、榊も、私のこういうふうにして……」
 たどたどしいものの、言った通りに榊の手も動いてくれた。やばいと思うものの、
すぐに胸を他人に刺激される感覚に飲まれてしまう。
「あっ……榊は、すごいね。んっ、こんな、スタイル良くて」
「そ、そんなこと、う……っ。ない……」
 暦はもう夢中になっていた。榊が喘ぎ喘ぎ喋るのが、嬉しくなってしまっていた。
「勉強、できてさ……スポーツも、はぁっ、万能で……」
「……っ。……うっ」
 たまらなくなった榊が、ぐっと頭を倒し、天井を仰いだ。頭の動きに合わせ、
髪がさっとなだれ落ちた。その髪の動きが、この上なく美しく暦には思えた。
「もう、欲しいものなんて、んっ、ないって、感じでしょ?」
「ちがうっ!」
 不意に榊が叫んだ。驚きで、手を榊の胸にかけたまま暦が硬直する。
53彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:51 ID:heFLyMYn
「わ、私……そんなんじゃない」
「榊……」
 うつむいた榊の瞳から、大粒の涙がこぼれた。
「人付き合い……苦手で。怖くて……無口で」
「…………」
「一人で……寂……て」
「榊」
「避けられ……友達……なくて」
「避けてないよ」
 顔を上げて、暦の顔を見た榊の目を、暦は微笑みながらまっすぐ見つめた。
「ここに来てるやつらは、みんな、あんたの友達だよ」
「…………」
「だから、安心しなよ」
 一瞬安らかな顔になり、そしてぐすぐすと泣き出した榊を、暦はそっと支え、
頭を抱いて胸で泣かせてやった。榊の髪を撫でながら、暦は心の中でつぶやいた。
(仲が悪いなんてこと、あるもんか)
54彼女が友達になったわけ:03/12/17 01:52 ID:heFLyMYn
(マズったかな……)
 翌朝、目覚めてからも暦の悩みは消えていなかった。冷静に考えてみると、
昨日の晩、風呂場であった出来事は友達と言う関係の範疇を越えていた。
(最後までいかなかったから……ってわけにもいかないだろうし。大体最後って
何だよ)
自分が同性を恋愛対象に選んだというのとは違うと思っている。今もそういうつもりは
ない。けれど、やってしまったのは確かだ。どんな顔して榊と接すればいいのだろうか。
思い悩んでいると、ちよと一緒に榊が目の前を通りがかった。
「おはようございます、よみさん」
「……おはよう」
「あ、ああ。おはよう」
 目の前の榊は、何も変わっていないように見えた。内心、ほっとした。と、同時に、
友達なんだから、何も変えることはないな、と思えた。
 けれど、一つだけ変わっていたことがあった。それは去り際、榊が小声で暦にだけ
聞こえるように一言つぶやいたことだった。
 「ありがとう」と。

(終)
55名無しさん@ピンキー:03/12/17 02:00 ID:3ubyPF2P
>>36

「待ってください!」
振り返ると、ちよが駆けつけていた。膝に手を突き、荒い息を吐きながら、榊を見上げた。
「どうして、どうしてですか? どうして何も言わずに言ってしまうんですか?」
「…………」
「先生から榊さんが学校をやめるって聞いて、どこかへ働きにいくんだって……
どうしてなんですか? どうして、私たちに何も知らせずにいってしまうんですか!?」
「ちよちゃん」
榊は静かに首を振り、ちよに諭すように言った。
「大した事じゃない。いつでも、また、会えるさ」
心にもないことを。
「――もう、時間なんだ。さよなら、ちよちゃん」
榊が背を向ける。
「行かないでください!!」
ちよは泣いていた。ポロポロと、大粒の涙をこぼして泣いていた。
「あなたまでそんな遠くに行かないでください!!」
榊は体をビクン、と振るわせた。しかし、もう振り向くことはなかった。
長い黒髪を揺らしながら、榊は歩み去って行った。
――それがちよと榊の、今生の別れとなった。

「――来たか。行こう」
榊は黙ってその男の背中に従う。
ふと、上着のポケットに違和感を感じた。そこには、ねここねこのぬいぐるみが入ってあった。
――あの日、神楽の地獄が始まったあの日、神楽の誘いを断って、買いに出かけたぬいぐるみが。
「おい、どうした。行くぞ」
榊はぐしゃっとぬいぐるみを握りつぶした
(フフ、あたしには、もう――)
ねここねこが乾いたアスファルトの上に転がった。

<終>
56名無しさん@ピンキー:03/12/17 02:01 ID:3ubyPF2P
ここまでにします。
エロまでいけなくてごめん。
続きがあれば猟奇スレに投下します。
57名無しさん@ピンキー:03/12/17 10:24 ID:153jVGPy
>>56
ここでも構わんと思いますが…。
グロはあまり好きではないですが、これほどの表現力で書かれると
物語の世界に引き込まれます。正直面白いです。で、続きが非常に気になります。

グロで気分を害される方に気遣ってのことだと思いますが、
せめて投下先は教えて下さい。楽しみにしてます。
58名無しさん@ピンキー:03/12/17 11:35 ID:dJQp4k+x
>くろまんが大王

漏れも神楽があぼんされる辺りまでは、これは猟奇スレ向きじゃねえかな?とか思った。
でも、>>29からの展開は結構意外だと思ったし、木村が出てきた辺りからはかなり内容に
引き込まれてしまった。断罪な展開になるとは、このリハクの目を持ってしても!
漏れはこのスレに投下でもイイと思うんだけどなー。グロだからとか内容がアレだからとか言ってたら、
ちょい前に投下されてた「大阪監禁」とか「可哀想な滝野さん」も駄目ぽだろうし。



まあ、ヒラコー作品っぽい木村が妙にカコイイんで続きが見たいわけだが。
59名無しさん@ピンキー:03/12/17 13:06 ID:rBY/n2zr
>>43
銀もこのスレの貴重な長期シリーズですね
お待ちしてます

>>44-54
この二人を絡ませるのは最難関ぽいのに
なんか自然な流れで読んでしまえる手腕がグーです
60前振りのN:03/12/17 16:32 ID:Y/2FxeV3
28の人へ。頭半分が無い大阪がどうやって喋ったかについてですが、
大阪は鼻から上が吹っ飛んだだけなので口は無事なんですよ。だから喋ることも出来ると思います
しかしこんな小説書いて皆さんに不快な思いさせていないか・・・
とにかく続きです。
61名無しさん@ピンキー:03/12/17 16:47 ID:6SvIzKgU
>>60
いやちょっと待て
喋れるとか喋れないとかいう以前に
脳が……。

もしや人体をゾンビ基準で考えてるんだろうか
何か作品以上にその認識がコワイ……。
62他人の設定を使うN:03/12/17 16:57 ID:Y/2FxeV3
男は悲鳴を上げながら逃げようとしたが、神楽に足を掴まれうつぶせに転んだ。
神楽はさらに男の足首に噛みつき、食いちぎった。
(ベリリ)
男「ぎゃあ!」
そして大阪が男の髪の毛を掴むとカッターナイフを男のあごに水平に当てた。
男「ひぃぃぃ。たっ頼む!助けて!!。」
大阪「助けてやて?」
神楽「ふざけるな。お前はそうやって命乞いした人を何百人殺した?」
(プチプチプチ)
そう言って大阪は男の顔を剥ぎ始めた。今までの中では割と地味な音がした。
男「やめてくれー!俺が殺したのはたった十人くらいだ。そんなに殺してねえよ!
だから助けてくれー」
男が失禁しながらそう言うと大阪はぐっと手に力を入れた。
(ブチチチ〜)
一気に男の鼻まで顔は矧がれた。
榊「やはりお前は死ぬしかない。楽に死ねると思うな!」
続く
6361:03/12/17 21:02 ID:dARoLmsf
読んでて思うんだが……
ぐろまんがの人はまだ意図的にグロを志向してるとわかるんだけど
この人の場合大してグロだとさえ思ってなくて
すごく無邪気に書いてそうな怖さがある。

よその話出して悪いが、少し前大阪板にアップされた話でも
手足が真っ黒に焼け焦げたり鉄骨が体に刺さってんのに
ゾンビ並みに普通に行動してる話があって
(焼けただれた手で平然と人を叩いてたりさえする)すごく驚いたんだが……。

それにしろこれにしろ、何というか、
肉体感覚のリアリティがむちゃくちゃ希薄な感性ってのが俺には理解の埒外だ。
別に叩いてるわけじゃないが理解不可能。
64名無しさん@ピンキー:03/12/17 22:22 ID:TRIcksFf
んむ。
特にこの人のは人体切断や皮剥ぎの描写がリアリティゼロだ。
いや、決して下手だと言ってるわけじゃないし、
わざとそういうアンデッド的な描写にしてるのなら電光石火で謝るのだが、
もしほんとにそういうもんだと思ってるならちょっと資料不足と言わざるをえない。
65くろまんが大王:03/12/17 22:23 ID:3ubyPF2P
思い切り逝きますよ。いいんですか?
そういっていただけるのはものすごくうれしいのだけど。
66名無しさん@ピンキー:03/12/17 22:25 ID:TRIcksFf
連カキコ。
俺のIDがトリックなのですごいと思った。
猟奇創作が好きなら拷問部屋とか読むといいよ。うん。
67名無しさん@ピンキー:03/12/17 22:32 ID:H+eCXocU
66のIDでぐぐったら2件引っ掛かった。IDをぐぐってヒットしたら神スレは
エロパロにはなかったか。スレチガイスマソ
68名無しさん@ピンキー:03/12/18 00:32 ID:iqISC+RX
>>65
存分にやっておくんなまし。
楽しみにしてけん。
69名無しさん@ピンキー:03/12/18 00:53 ID:iqISC+RX
間違えた。
×楽しみにしてけん
○楽しみにしてるけん
70名無しさん@ピンキー:03/12/18 00:56 ID:ko1/ys3S
>>65
つまんねぇよボケ
71名無しさん@ピンキー:03/12/18 08:45 ID:mula5C8q
>>65
是非、お願いします。
あまりポンポン他スレに移られても、探すの大変だし。
72名無しさん@ピンキー:03/12/18 08:57 ID:zyXc/q12
遅レスだけど、>>41-42みたいなネタは個人的に好きなので、できればどんどんやって欲しいです。
レスはつきにくいかもしんないけどね。
73名無しさん@ピンキー:03/12/18 10:38 ID:ZE7JK1ac
良いものは良い、悪いもの悪いで十分だろうが。
最近はスルーもできん馬鹿が増えたな。
74名無しさん@ピンキー:03/12/18 18:15 ID:lJlY5BDq
グロでもなんでも、名前欄とかにちゃんと統一した題名とかを入れてくれさえすればいいよ。
一括あぼーん出来るなら構わない。

75くろまんが大王:03/12/19 03:40 ID:JSjtfBdL
>55 (注 意 グ ロ )


――それから、三年が過ぎた。

「ヒャハハハ、あんときは最高だったな、おい!」
小汚い部屋に酒の空き缶と菓子の袋が散乱している。
「いや〜ん! キモーい!」
「ヒャハハハハハ! やめてえ〜! 死ぬぅ〜!」
「今、思い出しても腹痛え〜!」

「少年Aら五人」はみな少年院を出所していた。
そして、以前と何一つ変わらぬ日常を送っていた。
むしろ、以前より威勢がよくなりさえしたようだった。
「しっかしよ、あの件で俺らもハクがついたって感じじゃん」
「おうよ、無敵よ。何せ、俺らは『殺し』のムショ帰りだぜや」
一人がさも得意げにいう。

「まったく、ハッタリは利くは、お咎めはなしだは、マジ面白かったぜ。またやりてえな〜」
「バッカ、おめえ、もう少年法は適用されねえだろ」
「アンパンマンでも殺したら罪になっぞ!」
再び、大爆笑が巻き起こった。
夜中だというのに大声を外まで響かせて、五人は腹を抱えて笑い転げていた。

76くろまんが大王:03/12/19 03:41 ID:JSjtfBdL

「――ヒッッヒッ…… ん? そういや、ヤニが切れてるんだったな」
大柄の男が思い出したように声を上げる。
「オイ、おめえ買って来いや」
「ええっ!」
声をかけられた一人が不満の声を上げた1。
「もう遅いしよ、ここらだと自販機しか開いてねえぜ」
「いいから行って来いやコラ」
「…………」
やや、貧相なその男――さしずめ『少年E』か――は、立ち上がった。
狭い木製の階段を下り、靴が脱ぎ散らかされた玄関から暗闇の底にでた。
夜は、まだ、身を切るように冷たかった。
「チッ めんどくせえ」
だが、従うよりほかにない。
彼はグループの中でもパシリに近い地位にあるのだから。
黙々と歩いた。
月明かりが煌々と照らす夜だった。
しばらく歩いたその先に――
77くろまんが大王:03/12/19 03:42 ID:JSjtfBdL

「――何だ?」

幽鬼のような、女が一人佇んでいた。長い、黒髪の。月明かりに照らされて。
……男は憑り付かれたように見とれてしまった。月を背に白く映えたその顔は、髪は、肢体は、
この世のものとは思えぬほど美しかったから。女は、じっと、彼をみつめていた。
まるでここに来るのを予め知っていたかのように。その女がゆっくりと、近づいてきた。

男は動くことができなかった。声もでず、じっと、立ち尽くしていた。
長い、黒髪が、揺れて、月影にぼんやりと霞む姿は、幻想的ですらあった。
――やがて、女が目の前にまで来る。そして、為す術もなくたつ男を、女の腕がやわらかく包み込んだ。
ぞっとするほど美しかった。艶やかに微笑んだ。月の光に照らされて。ナイフを突きたてながら。

「!……ぐぼっ……ほっ……!?」
声が出ない。刃は背中に深く沈みこんでいる。
それにも関わらず。肉の奥で刃先が傷口を拡大するようにこねくり回された。
「ぎっ……ひぃ……っ……!」
男の顔が烈しく歪む。しかし、口からはかすれた吐息が漏れるのみだった。
すると、不意にナイフが引き抜かれた。とたん、激痛が走った。
「……っ!!」
彼は、苦痛に涙しながら、半ば恐慌をきたして駆け出した。
78くろまんが大王:03/12/19 03:42 ID:JSjtfBdL

(ひいっ! 痛いいいい! それに、息が……息がァ……!)

往く当てなどない。ただ、後ろから迫ってくる恐怖に駆られていた。足音が……女が追ってきている!
走った。体中が沸騰したように、血管が膨らんだ。酸欠が脳を直撃した。
倒れなかったのは奇跡的とすらいえる。結局、その人生で最大の努力は男にとって地獄を長引かせるだけとなったが。

「たす……け……っ!!」

ボックス型の公衆電話だった。本当なら20メートルほど手前にあるさきほどの自販機の横にも公衆電話はあったのだが、
そんなものは男の目には見えていない。ボックス内に飛び込んだ。あれに駆け込めば助かる!
(ひゃ、百当番! 百当番!)
急いで受話器を手に取った。手に取ったその親指にナイフが突き立てられた。

「ッ!!……ぎぃっ!」

肉厚の刃は骨まで貫き徹していた。親指が受話器からもげて、ぽとりと床に落ちた。
(あうぅ……助け……)
男の背中に激しい衝撃が走った。もんどりうって、頭が電話の本体に突っ込んだ。
電話機が頭を直撃し、そのまま、狭いボックス内に倒れ臥す。立ち上がる力はもうなかった。
どの道、肺に穴を開けられては声を出して助けを呼ぶことは難しかったろうが。

「たす……け……て……たすけ……てよお……おおおぶおおおおろおおお」
男は泣きじゃくり、涙・鼻水をたれながら哀願していた。見下ろす女の顔は陰になってはっきり見えない。
やがて、無言のまま踵を返した。結局、止めをさされないで放置された男は死ぬまでにたっぷり十分間は窒息した。
痙攣が緩慢な死を演奏した。


月明かりが死に降り注いでいた。
79くろまんが大王:03/12/19 03:43 ID:JSjtfBdL

血が、酔いをもたらしたのか。
思い出していた。初めてあの男に抱かれたときのことを。

震えていた。
かすかに。
怖かったのではなく。
せつなかったのでもなく。
人形のように横たわりながら、ただ、かすかに、震えていた。

男の指が体に触れる。
はじめはかすかに、愛撫は徐々に露骨なものへと、全身をまさぐり、
舐めまわし、しゃぶりつくしていく、吐息が、漏れて、震えた。体の底が、潤んだ。
「――ククッ、淫らだな」

麻痺した心にも、その言葉が胸に突き刺さった。どこかひとごとのように。裏腹に、肉体は徐々にたぎり、紅潮してくる。
固く結んだ実が弾け、内奥からはっとっくに露を溢れかえらせていた。
「くぅっ……は……ぁ……」
男の指は、別の生き物であるかのように蠢いた。その度に、男の背中に爪を立てて息を弾ませた。
いつのまにか洪水のように溢れかえってきた。蕾が摘まれ、体がビクンと跳ねる。蜜がトロリと溢れてくる。
瞳からも、一杯に湛えたものが溢れかえろうとしていた。前触れもなく男が突き破って入ってきた。

「あうっ! はあっ!」
処女を散らされたのは悔しくなかった。未だに生きている自分が憎かった。
あの人を追いやっておきながら、のうのうと生きている自分が許せなかった。
息づいている、自分の体が許せなかった。
「あうっ! ひいっ! イッ、あっ……!」
男が前後に動くその動きに合わせて、体が痙攣したように跳ねる。その間も、男の指先は体中をまさぐり、いじくり、弾いた。
そのたびごとに、息が震えた。だらしなく開いた口からは涎がたれて流しになっていた。
男はそんな自分を見下ろし、からかうような口調で声を上げる。
80くろまんが大王:03/12/19 03:44 ID:JSjtfBdL

「いいんだろう? 感じているんだろう? もっと、もっと欲しいんだろう?」
「…………ッ!」
声に顔を背け、歯を食いしばった。悔しかった。為すすべもなく翻弄される自分の肉体が。
思うにまかせぬ体が憎かった。だが、男は余裕に満ちた仕草で動きを加速していく。
「はうっ! ああっ! 駄目ぇ……っ!」
うねりがどんどん大きくなってくる、やがて……
「駄目、駄目、そんな、駄目ぇ……っ!」
狂ったようにかぶりを振る。頭が白くなっていき、意識が弾けていく
悦びに打ち震えている自分の肉体が許せなかった。唯、それが、許せなかった。
「あっ、あっ、あっ!」
(いやだ! いやだ! 私は、私は……)
彼女の体がひときわ大きくうち震えた。
「あっ、あっ、あっ、ああああああ――――――っ!!」

――潤んだ瞳から、涙を、零しながら
81名無しさん@ピンキー:03/12/19 09:40 ID:VRGHtA+/
>>75-80
いやぁ。文章巧いですな。
グロいけど、くろまんが大王氏の文章は読ませますね。
続きが早く読みたいですね。
82名無しさん@ピンキー:03/12/19 10:49 ID:LhQB88Ei
ところで、このスレの「くろまんが大王」さんは「エロくない作品はこのスレに1+」に投稿してた「くろまんが大王」さんと同一人物ですか?
83名無しさん@ピンキー:03/12/19 11:08 ID:VECZR0bs
もうやめよくれよ。グロ好きはグロ好きで他スレに行ってよ。君達の狂った価値観でスレを埋め尽くさないでよ。
84名無しさん@ピンキー:03/12/19 13:14 ID:4pEEbXrW
何となーく「もしかしたら」とも思ってたんだけどね
「処女を散らす」って表現見たときにかなり確信度が高まった
もしかしたらかつてのあの神だろうかと

だとしたらここまで黒さを増して戻ってきたのは
一体何があったんだろう……。
85名無しさん@ピンキー:03/12/19 13:16 ID:LY7RxXn3
木村先生の中の人ってこういうキャラも似合うんだよね。
18禁の意義はエロだけじゃなくてこういうのもアリなんじゃないの。
正直、この程度でグロなどと...
8659:03/12/19 15:16 ID:4pEEbXrW
今さらなんだが
質量とも結構なもんなのにグロ系の連続の中で
スルーに近い扱いを受けてしまった>>44-54が不憫
87名無しさん@ピンキー:03/12/19 16:30 ID:VRGHtA+/
>>86
いや。グロ系のおかげで、>>44-54の話の雰囲気が際立ったし、>>44-54のおかげで
くろまんが大王の話が凄味を増していると思う。実際にはグロというほどの話じゃ
ないのに…な。

>>44-54の話は俺も好きだよ。ただ、くろマンガ大王氏のグロ系が長編になりそうな
様子だからなぁ。
88名無しさん@ピンキー:03/12/19 17:20 ID:A786g301
他人の設定を使うNさんについてだけど、なぜにみんなフォローがないんすか?
もしかしたら最後にオチがあるかもしれんし、なくても書く気と読む気を削ぐような発言は控えて欲しいなあと思うんすけど。
仮にここに拙い文でしかも万人向けじゃないSSがあったとして、それが思い切り叩かれて消えていったなら、それはスレの衰退の一歩でないかと。
キレイゴトかもしれんないっすけど、やっぱ殺伐としたのって…ちょっと…
少し考えてくれるとありがたいっす。
89名無しさん@ピンキー:03/12/19 23:37 ID:3CfmGNkU
>>88に同意
とりあえず文句は完結してから言おうや
とはいえ俺は文句言う必要は感じてないが
90名無しさん@ピンキー:03/12/20 00:48 ID:s/Mw9UDF
貴方の続きも待ってますよ〜。
他人の設定を使うNさん。
91名無しさん@ピンキー:03/12/20 02:21 ID:/wMsT5K/
よみ榊はすごくいいSSだと思いました。
レスが少なかったのはグロが流れを支配しているからだろうか。
ダークなのはたまに読むから面白い、と思うのは自分だけだろうか?


男の殺された描写からして横隔膜を刺されたのかな?>くろまんが大王
92名無しさん@ピンキー:03/12/20 18:07 ID:0YRoq4uW
何か、「“他人の設定を使うN”さん」ていうと、
「他人の設定を使う“N”さん」みたいに思えて、
一瞬何かの煽りかと思いましたよ。
で、前のレスを見てやっと気付いたり。
93他人の設定を使うN:03/12/21 14:25 ID:Ieh3ABVa
大阪、神楽、榊、大山はその後何十分もの間、男の爪を剥ぎ、髪の毛を引きちぎり
さらに腹部を切ってはピンク色の小腸をとりだし男の口に放りこんだ。
そして男が動かなっても4人は肉を引き裂き、骨を砕いた。
智もちよも暦もその光景を目をそらす事ができずにただ凝視していた。
4人の行為がようやく終わった頃にはもはや男はただの肉と血のかたまりとなっていた。
そして榊は悲しそうにちよを見て言った。
榊「ごめんちよちゃん・・・もう忠吉さんと一緒に散歩には行けないよ・・」
神楽と大阪も涙を流しながら智見て
大阪「ごめんな智ちゃん・・・私ももうこの世にはおれへん・・・」
神楽「お前と色々馬鹿ができて楽しかったよ・・・せめて私達の分も生きて・・・
榊も・・・元気でな・・・」
そして3人が元の位置に戻り倒れるとその直後にようやく警察が教室に入ってきた。
智は一瞬今までの出来事が夢のように思えたがそれまでの事が現実だと裏付ける肉の塊
が教室にあった。
94他人の設定を使うN:03/12/21 15:05 ID:Ieh3ABVa
その後ゆかりは男受けた傷で入院し、ちよも事件のショックでまだ立ち上がれずにいる。
そして後にクラスの全員が自分たちの目で見た事を警察に話したが非現実過ぎて、
集団幻覚とされ、警察は未だに何も掴めずにいる。
そして5人の葬式の後、智と暦は同じ道を歩いていた。
暦はぐっとこらえるような顔をしていたが、智は葬式の始めからずっと泣いていた。
智「ねぇ・・・・よみ」
暦「何だ?」
智「みんな本当に死んじゃったの?」
暦は黙ったままだった。
智「何でみんな死んじゃったの?死んでいいような奴じゃ無かったのに・・・。
みんないい奴だったのに・・・私も死にたいよ・・・」
暦「馬鹿!」
智の両肩を掴んで暦が言った。
暦「大阪も榊も神楽も私達にもっと生きて欲しくてあんな事をしたんだろ!!
それなのにお前が死んだらあいつらの行為が無駄になるだろ!」
智「よみ・・・」
暦「智、あいつらの為にも生きるんだよ。それがせめてもの供養になるんだ。
それに・・・私もいる・・・だから死ぬなんて言うな。」
智は暦に抱きついた。そして暦の胸で泣いた。
暦「おっおい智!」

95他人の設定を使うN:03/12/21 15:18 ID:Ieh3ABVa
智「ねぇよみ・・・」
暦「なっ何だよ」
智「よみは私を置いて一人で死んだりしない?ずっと私と一緒にいてくれる?」
暦は智の頭をなでた。
暦「当たり前だろ。私は何があっても絶対に智と離れたりしない。私たち、ずっと
一緒だ。」
そう言いながら暦の頬にも涙が流れた。
暦「ずっと・・・一緒だ・・・何があっても。」
そして暦も泣きながら智の頭を抱きしめた。
(終)
96他人の設定を使うN:03/12/21 15:43 ID:Ieh3ABVa
と言う訳で終わりです。
あずまんがキャラが皆殺しに会うのが嫌だったので書いたのですがあまり満足できない
出来上がりになってしまいました。
皆さんのお目を汚してすいません・・・。
つまらなかったら遠慮せずに言って下さい。そのときは大阪を痴漢したオヤジや榊さん
を犯したチンピラ3人組とか、ちよちゃんを誘拐して両手両足を切った奴などこのスレの
今までの悪役を全員殺した後、私も氏んで出直しますから。
いつかまたここで書こうと思いますがその時はもっとまともな物を書きたいです。
それではまた。
97名無しさん@ピンキー:03/12/21 23:38 ID:6aKeF+Nv
乙カレー
98名無しさん@ピンキー:03/12/21 23:50 ID:kGrD1BdW
>>96
乙カレ。
最後をちょっと端折ってしまった感がありますね。
ストーリー展開に不自然な点が多いのも気になります。
辛抱強くストーリーを練ったほうが良いと思います。
99名無しさん@ピンキー:03/12/22 10:03 ID:sUi1VpF7
乙! 書く能力があるんだから、これから、これから!

(ところであとがきの台詞、誤解を生む可能性があるので少し省みた方がいいかも)
100名無しさん@ピンキー:03/12/22 20:35 ID:xBGvutwY
>>96
氏んでくれるとありがたいっす。
101くろまんが大王:03/12/23 07:53 ID:SbF9By8r
>>75-80 (注 意 グ ロ )


「おい、何であいつ戻ってこねえんだよ」
「さあ」
三人とも首を傾げるばかりだった。
あの晩、例のパシリはタバコを買いに出たまま戻ってこず、翌日になっても姿を見せなかった。
「めんどくさくなってフケやがったんじゃねえの」
三人は揶揄するように顔を見合わせる。
「洒落になんねえぞ、コラァ!!」
薄ら笑いが凍りついた。大柄の男の手でビール缶が握りつぶされる。
「あのバカ見つけたら俺のとこまで引きずって来いや」

「ったく、何だってんだろうな、あのバカ」
外に出るや、一人が口火を切った。
「おうよ、フケやがるとはな。ざけてんじゃねえのか」
三人は口々に罵り声をあげた。既に、男はフケたのだということになってしまっている。
別にリーダー格への忠誠心が篤いという訳ではなかった。
三人ともグループの中で敵を設ける事によって得られる奇妙な連帯感に酔いしれていた。
元々、五人がつるむようになったのは、学校で同じ相手をイジメていたことによる。
イジメられた青白い青年はせっかく面白くなってきたところで自殺してしまったのだが。
102くろまんが大王:03/12/23 07:54 ID:SbF9By8r

「じゃ、俺ら帰るけど、あのバカみつけたらとりあえずシメとくわ」
「オウ、徹底的にやったれや」
そういうと、彼らは二手に分かれた。二人が左手に、一人だけが右手に行く。
右手に分かれた男――さしずめ『少年B』――は、黙々と歩きながら、
ポケットに突っ込んだ手を思い出したように出して、タバコに火を点けた。
「クソ、寒みぃな〜」
ぼんやりと、街灯が浮かび上がらせる夜の道は、底冷えするほど寒かった。
もう、季節は暖かくなっているはずなのに。
まるで男の周りにだけ冬が立ちこめて、トンネルの先に覗かせた春を覆い隠してしまったようであった。
ふと、見上げると、月が暈をかぶって天に輝いていた。
月は満ちつつあった。

「ん?」
顔に、何かがかかった。ぽたりぽたりと、はじめはかすかな滴が、次に大粒の珠が。
「チッ、急に降出しやがった」
急いで、人気のないバスの停留所に駆け込む。春雨ではない。
一過性の、スコールのような通り雨だった。
降っては止み、降っては止み、近頃多い気がする。
地球温暖化とやらのせいだろうか。
そのとき。
103くろまんが大王:03/12/23 07:55 ID:SbF9By8r

――甘い、香りがした。芳しい花のような。視界の端に、黒い艶やかな髪が揺れた。

慌てて振り向く。
誰かが後ろに立っていた。
「……!」
女だった。暗くてよくは見えないが、それだけは分かった。
その女が黙って何かを投げてくる。――人形だった。
何かに齧られたように、手足がもげかかっている。
人形の顔には写真が貼り付けられていた。
男の顔写真が。
「なんだてめえ? なんのつもりだ?」
影は答えない。闇の奥でせせら笑っているようだった。
「……畜生が」

男はポケットに手を突っ込んだ。そこには、メリケンサックが隠してある。
その冷たい金属の感触を確かめて、男の心に落ち着きと自信が湧き起こってくる。
何者かは知らないが、自分にアヤつけたのは馬鹿だとしかいいようがない。
ケンカには自信がある。男はグループでもナンバー2の実力であり、場数も相当踏んでいる。
女だからといって容赦はしない。見れば、背こそ高いが、華奢な体つきだ。
顔が脹れるまで殴って、たっぷり身の程を思い知らせてやる。

「死ねやああああああっ!!」
104くろまんが大王:03/12/23 07:55 ID:SbF9By8r

――月は中天から沈みかかっていた。雨は、いつの間にか止んでいる。

男は哭いていた。ドブ臭い地面に顔を浸して。
腫れ上がり、パンパンに膨れた顔からは涙・鼻水が垂れ流しになっている。

「やめてぼおおお! ぼうっ(もう)、許してぇえええぶえっ!」

女は息ひとつ乱していない。その靴がメリケンサックを嵌めた手のひらにかかった。

「ぐぷぽおおおおおおおおおおおっ!」

メキメキという音がして、手のひらが砕けた。男は全身で痙攣して泣き叫んだ。
転がりまわる力もなく、ただ地面に臥して泣いた。意識を失う前に、女が近寄ってくるのが見えた。
その顔が、かすかに……。
105くろまんが大王:03/12/23 07:57 ID:SbF9By8r

気がつけば、四角い、立方体のような部屋にいた。

「ぐぶ……っ……」

始めは何かの窪みのようにみえた。やがて天にかかる陰は夜の闇ではなく、暗い、コンクリートの天井だと気づいた。
鼻が曲がるような臭気がした。汚水が満ちている。その中央にせりだしたように正方形の足場があった。
足場は、細い回廊を通じて、薄暗い階段へと続いている。男はそこに転がされていた。手足をきつく縛られている。

「!!」

汚水の中で、何かが蠢いている。男の涙に霞む目にもはっきりと見えた。
――赤く光る無数の目が。

「へぶぅ……ぶぶ……」

男は、必死に足掻くが、立ち上がるどころか身動きすらとれない。
バシャバシャという音をたてながら大群がこちらに泳いでくる。
一匹一匹が小さなウサギくらいある。ドブ鼠である。

「た……すけ……たすけ……」

目の前の闇に人形が佇んでいた。例の、人形が。
それが男の網膜に焼きついた最後の映像となった。これから齧られる網膜に。

絶叫が、狭い空間に木霊した。
106くろまんが大王:03/12/23 07:58 ID:SbF9By8r

――闇、か。

「怖いだろう」
耳元に吐息を感じた。目隠しをされ、手足を縛られながら。
「真っ暗闇というのは」
男の指先が乳房をかすった。触れるか触れないかの強さで。何度も。
「ん……」
体がよじれる。不安と恐怖の中で溺れそうになる。その指先がいきなり乳首を摘んだ。
「はあっ!」
体が弾んだ。露骨に接触し、音を立てて啄ばみだした。白い肌が急速にピンクに染まっていく。
体が熱をもつ。悦楽を知ってしまった、体が。そして、次にくる刺激を待って震えていた。
気づいていた。視界を塞がれた中、いつもよりまして、愛撫を欲しがっている体に。

「ふっ……く……ぅ……」

指先が太ももを撫で回す。やはり、触れるか触れないかの強さで。
ねっとりとした密が奥から溢れ返り、入り口を押し開けていく。
自分から腰を動かし始めたとき、頂点に結んだ真珠に指が押し当てられた。


107くろまんが大王:03/12/23 07:59 ID:SbF9By8r

「あはぁっ!」
ひときわ大きく体が跳ね、震える。それに併せて、男の責めは下に移っていく。
必死にこらえようとする意志は溶けて消えてしまった。あとに残された。
堪えるふりだけして、愛撫を悦んでいる自分だけが。
悔し涙だけが罪深い肉体に対する唯一の弁解だった。

「ああっ! やっ……駄目ぇ!」

いつにもまして執拗だった。体がつっぱったように痙攣する。
鋭すぎる刺激にのたうちまわり、喘ぐうちに、息がどんどん苦しくなって来る。
それでも、その指は容赦しなかった。
「あっ、はあっ! おねがいっ、おね……がい……もう……ああっ!」
「もう、何かね……?」
歯を噛みしめた。紅潮したその唇に指がつきこまれる。
「は……っ」
親指が唇をこねくり回す。歯の隙間から息が漏れた。
「もう、何かねと聞いている」
「…………ッ!」

「まあ、いい」
男が哂った。嘲るように。指が糸をひいて唇から離れる。
108くろまんが大王:03/12/23 08:01 ID:SbF9By8r

「ん……」
男がのしかかってきた。拘束された体に男の体重がかかってくる。
恐怖で咄嗟に股を閉じようとするが、下肢は足首のところで大きく股を開くように固定されていた。
前触れもなく男が侵入してくる。

「はあっ! ああっ!」
男は慣れた腰遣いで前後に動き始めた。
長い髪が蛇のようにベッドの上をのたうちまわった。
「ククッ、君も大分素直になったね」
「――――ッ!」
「恥ずかしがることじゃないんだよ」
「あっ、はあっ! ああっ!」
男の息も次第次第に喘ぐようなものに変わっていく。
接合はどんどん滑らかになっていき、動きはますます激しくなる。そして――
「出すよ! いっぱい、君の口にだしてあげるからね!」
「ああっ! 駄目、駄目ぇっ!」
駄目押しのように、男の恥骨が陰核に押し当てられた。

「あっ、あっ、あああああああ――――っ!」
瞬間、体が弾けた。男は素早く差し込まれた杭を抜くと、彼女の顔にまたがった。
半開きにされた口に、熱い白濁液が注ぎ込まれる。
「んんっ……んぐ……」
頭が真っ白になっていく――。
大人しく、喉を鳴らして飲み干した。死んだようにぐったりしながら。
唇の隙間から、飲みきれない精液がこぼれた。
109名無しさん@ピンキー:03/12/23 12:44 ID:OwCvbNDH
途中から見ると、誰がやられてるのか全然わかりませんね。
110名無しさん@ピンキー:03/12/23 15:49 ID:q7IhHEOX
不良への復讐と木村の陵辱シーンが混ざると分かりにくいけど、
どういう効果を狙ってるのかな。
111名無しさん@ピンキー:03/12/23 17:13 ID:ceVr0Tgp
>>110
エロパロである以上
投下ごとにエロは入れておこうという
サービス精神だと理解する
112名無しさん@ピンキー:03/12/23 18:51 ID:J3vkCGFC
新しい作品来ないかなぁ。(´・ω・`)
113名無しさん@ピンキー:03/12/23 19:57 ID:SNypre+L
>>96

> あずまんがキャラが皆殺しに会うのが嫌だったので書いたのですがあまり満足できない
> 出来上がりになってしまいました。

確かにSSとしてはイマイチな出来だね。でも、この作品を書いた理由には共感できたよ。
その気持ち、よくわかる。

> つまらなかったら遠慮せずに言って下さい。そのときは大阪を痴漢したオヤジや榊さん
> を犯したチンピラ3人組とか、ちよちゃんを誘拐して両手両足を切った奴などこのスレの
> 今までの悪役を全員殺した後、私も氏んで出直しますから。

ほぉ! 実は漏れも、榊を輪姦した三人組は許せなかった。ちよちゃんが美浜家の力で連中
を異国の刑務所に放り込み囚人たちのホモ奴隷にさせるというプロットで、復讐SSを書いたこ
ともあった。完成には至らなかったけどな。男が男に性的調教されるシーンをあれこれ工夫を
こらして練っているうちに虚しくなって(w

> いつかまたここで書こうと思いますがその時はもっとまともな物を書きたいです。
> それではまた。

ガンガッてください。
114名無しさん@ピンキー:03/12/23 22:29 ID:TSAOx5Rk
>>112
一応書いたけれど、雰囲気がアレなので別スレに・・・
皆さん生暖かい目で職人共を見守りやがってくださいよ・・・
怖くて投下できません
115名無しさん@ピンキー:03/12/23 22:57 ID:AimJngU5
>>114
禿同。
最近のここの雰囲気はちょっといずらい気がする。
前みたいな雰囲気に戻らないかなぁ。
116名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:28 ID:VC8ydXls
そう悪い空気でもないと思いますが。
作品が気に入ればレスは惜しまないつもりですよ。
117名無しさん@ピンキー:03/12/24 01:03 ID:Jqn04zJX
>>113
あなた、榊さんスレの723でしたか……

>>116
実際よみ榊のSSいい作品なのにはスルーに近い扱いを
受けてしまったし。
(自分はそのときネットが使えない環境だったのでレスできませんでした)
この空気じゃ普通のSSやりにくいでしょ。
118名無しさん@ピンキー:03/12/24 01:25 ID:9ePH0c9l
ほんわかふんわりレズ萌えスレから外道鬼畜上等の人外魔境へと変貌したスレはここですか?
119名無しさん@ピンキー:03/12/24 01:38 ID:2O6Sdl1Q
>>116
同意。
ところで、くろまんが大王氏のSSを読んでいて、
ふと劇場版ナデシコを思い出しました・・・
120名無しさん@ピンキー:03/12/24 07:06 ID:7bQ0eMUt
雰囲気が悪いとか言う前にさっさと投下して雰囲気変えてみせればよかろうに。。
121名無しさん@ピンキー:03/12/24 10:22 ID:Boss0WiS
自分が同じ立場だったらそんな事言えないくせにー(´∀`)σ)Д´)←>>120
122名無しさん@ピンキー:03/12/24 13:53 ID:ZiDjrjS+
お菓子もな。甘いの辛いのと交互に食べると止まらんねん。
せやから、別にほのぼのSS書き込んでもかまへんと思うねん。
むしろ引き立て合うとちゃうんか?
123名無しさん@ピンキー:03/12/24 14:31 ID:3Vb/ugdp
確かに。でもここの所は何というかデスレインと暴君ハバネロを連続して
食わされ続けた様な気分ので等価交換できるくらいだだ甘なのを考え中。
124名無しさん@ピンキー:03/12/24 15:13 ID:4elWeCcu
>>122
そやけどなー、甘いもんが合う皿と合わん皿があんねん。
辛いもんばっかのっかった皿に甘いもんのっけても、どーもイマイチ美味しくないねん。
食べる時は味が違うものは皿が違う方がええで。
125名無しさん@ピンキー:03/12/24 15:46 ID:gr0paeog
下手だけど、とりあえずマターリしてくれ。


「ねーねー」
「あ?」
「みんなってやー、彼氏おらんのー?」
「……」
「痛ったー! なにするん!?」
「バカ者! つまらんこと聞くな」
「そら、智ちゃんにはおらへんやろけどー」
「なにーっ!!」
「私もいないですねー」
「そらそうだ」
「いたらヤバいって」
「ロリだよそれ」
「それいいじゃん!」
「ちよちゃんはともかく、榊は意外だな」
「確かに。榊けっこうもてるのにな」
「そんなこと……ないよ」
126名無しさん@ピンキー:03/12/24 15:47 ID:gr0paeog

「なぁに赤くなってるんだよコノコノ!」
「ラブレターよくもらうじゃん。学校帰りに他校の男子に告られたりとか」
「全部やんわり断ってるけどね」
「榊さんはそこら辺の男じゃつりあわないわよ」
「じゃ、自分ならOKだとでも?」
「かおりんやるー! 自信満々?」
「な、なによ!?」
「それいいじゃん!」
「まあ、そのスタイルはうらやましいわな。あんた、またでかくなったんじゃないの?」
「ほんまや〜 ええなっ!」
「…………カーッ」
「でも、大阪もちょっといいかも」
「あたしが〜?」
「えーっ! こいつ全然胸ないじゃん」
「筋肉も全然ない」
127名無しさん@ピンキー:03/12/24 15:48 ID:gr0paeog

「でもさ、華奢でさ、なんていうか儚げで……。男ってけっこうこーいうのに弱いんじゃない? 抱き心地もよさそうだし……」
「はあ……」
「へー、あんたにそんな趣味があったとはね」
「ち、違うよ馬鹿! 私は水泳で筋肉ついてるから、ちょっとうらやましく思っただけだよ!」
「照れなくてもいいじゃん」
「意外な組み合わせだな」
「大阪×神楽か」
「百合はかおりんだけかと思ったら」
「違うっていってんだろ!」
「それいいじゃん!」
「……なあ、さっきから、変な声が聞こえないか?」
「駄目だ。気づかないふりしろ。気づいたらお終いだ」
「…………」
「ええと……」
「つまり、全員男なしってことかー。色気ねえな〜」
「お前が言うなお前が!」
128名無しさん@ピンキー:03/12/24 15:49 ID:gr0paeog

「ああ、一人身はさびしいな〜。ほんま彼氏欲しいわ〜」
「あのー、ところで……」
「なに? ちよちゃん」
「彼氏ってただの友達とはどう違うんですか?」
「どうって……」
「分かってなかったの?」
「普通の男の子の友達とは違うんですか? 『付き合う』って具体的には何をするんですか?」
「な、何をって……」
「…………」
「あー、誰か説明してやれよ」
「暦、お前がいけ!」
「何でだよ!?」
「暦さん、教えてください」
「ええっ!? えっと、あの、その……」
「教えてください」
「だから、その……」
129名無しさん@ピンキー:03/12/24 15:50 ID:gr0paeog

「教えてください」
「(ちよちゃん、本当に分かってないのかな……)」
「こら、しっかりしろ! 何のためにダイエットに励んでんだよ」
「う、うるせー!」
「ちよちゃん、大人になれば分かる」
「そうなんですか?」
「そう。にゃもちゃんのエロ話と同じや」
「あう」
「あれか」
「あれにはまいったねー」
「にゃもちゃんすけべー!」
「黒沢先生のお話ですね。そういえば ――――って、どういう意味なんですか?」
「!!」
「ちょ、ちょっとちよちゃん!」
「こら、大声でいうな馬鹿ちよ!」
「? えっ、でも――――って……」
「だーっ!! やめろって!!」
「まずい! みんなこっち見てる……」
「ダッシュだ! 逃げよう」
「待ってください! ――――って……」
「だから――!!」
「一ッ等賞――――――――っ!!」
「うわっ!? なんだあんた!」
「きゃああっ!?」
「一ッ等賞――――――――っ!!」
「こういうオチか――――っ!」

<終わり>
130名無しさん@ピンキー:03/12/24 16:14 ID:iO2YBNqQ
>>124
お子様ランチが好きやねん。
チャーハンとスパゲティとタコさんウインナーとプリンが乗っかったお皿が好きやねん。
旗振り回してまうねん。

>>129
おこたの中みたいな話で好きやねん。
131名無しさん@ピンキー:03/12/24 16:48 ID:gtOLl4xS
>>125-129
久しぶりにほのぼのとした作品発見。(´∇`)
全然下手じゃないですよ。
good job!
132名無しさん@ピンキー:03/12/24 17:27 ID:ZiDjrjS+
>>125-129
乙&イイ!

ただ、登場人物が多いんで、誰のセリフか分かると良かった。と思う。
133名無しさん@ピンキー:03/12/24 19:46 ID:eN9DwiGV
誰かにゃもちゃんのエロ話再現してくれ
134名無しさん@ピンキー:03/12/24 20:37 ID:f1qJ4xHm
>>133
とりあえずここなど

にゃもちゃんのエロエロ発言を考えるスレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1028300739/
135名無しさん@ピンキー:03/12/24 22:58 ID:uauQnXX/
>>117
> >>113

(;゚Д゚)バ、バレタカ……
136名無しさん@ピンキー:03/12/25 23:47 ID:tI1LD8b7
あれ?みんな昨晩のXmasパーティーで疲れて寝てるのか?
137名無しさん@ピンキー:03/12/26 02:28 ID:1xbL7Ahr
クリスマスプレゼントとして
榊のために超ネコになってやろうと決めた神楽。
シャワーを浴びて桜色に火照った肌を飾るのは、
なけなしのバイト代をはたいて買い揃えたシースルーの極小ランジェリー。
普段なら絶対しないイヤリングをつけ、一筋ルージュで唇を染める。
仕上げには、捧げ物を示すリボンを首に巻いて。
(いいよ榊、今夜は思い切り愛し尽くして・・・)
昂ぶる想いを募らせながら、シャワー室を出てみれば――

榊もまた同じ姿で待っていたのだった。


そんな「賢者の贈り物」を妄想するのも一晩遅れなわけであるが
138名無しさん@ピンキー:03/12/26 16:03 ID:BzSvC9V8
>>136
リアルワールドでここのSSと同じ事やってるんだよ!
チクショー!!

>>137
好!
139名無しさん@ピンキー:03/12/26 18:23 ID:3ZZKBnIX
このスレの木村は体格2割増位を想像
140名無しさん@ピンキー:03/12/26 21:34 ID:92amGJv/
智 「食べちゃうぞー」
暦 「そんなにくわえて舐めてたら、こいついっちゃうぞ」
ぴゅっ
智 「あ」
暦 「…………」
智 「…………」
暦 「…………」
智 「にがいよー」
だらー
暦 「わあ!」
智 「にがいー。にがいよぉー」
ちよ「液が、液がいっぱい!」
暦 「ほら言わんこっちゃねえ!!」
智 「うあーん。うあーん」
神楽「水! 水だ!」
榊 「こら」
ぺし
榊 「口の中で出しちゃだめだ!」
暦 「いや、よくやった!」
智 「おえーっ、おえーっ」
神楽「お前は調子に乗りすぎだ!」
141名無しさん@ピンキー:03/12/26 23:17 ID:Qotl7uQr
>>140
誰がやられてるのかしらんが…。うらやましい…。
142名無しさん@ピンキー:03/12/27 01:29 ID:6sj/+zhi
>>141
もちろんマヤーだろ。榊のセリフからして。
143名無しさん@ピンキー:03/12/27 01:57 ID:66XWkepG
>>142
いや榊さんに調教されてる奴隷という線も
144名無しさん@ピンキー:03/12/27 10:48 ID:14c+Y+VI
>>140
(´д`*)ハァハァ
145名無しさん@ピンキー:03/12/27 13:32 ID:mxRNwev/
>>143
前スレのふ(ry ちよちゃんという線で。
146名無しさん@ピンキー:03/12/27 13:36 ID:I/SIBROI
マヤーだったら動物虐待!!
つーわけで、榊さんの奴隷に決定w
147名無しさん@ピンキー:03/12/27 14:04 ID:DSMF8C4V
>>145
前スレのやつは体つきが男になってたようだし、
ふたなりではないかも、とマジレスしてみる。
148名無しさん@ピンキー:03/12/27 14:33 ID:GCX8vJAO
俺も奴隷になりたい・・・

榊の黒ソックスはいた美脚で弄くられながら
あの鋭い目で睨まれつつ
「汚したら・・・許さない」と脅されて
必死でガマンしたりしたい・・・
149名無しさん@ピンキー:03/12/27 23:12 ID:LT8X0NG7
テディベアに榊さんが参戦してればなぁ >奴隷
150保管人 ◆TOMOuxyOMI :03/12/27 23:19 ID:9xMwU5uN
前スレ最後まで保管庫更新しました
151名無しさん@ピンキー:03/12/27 23:56 ID:LT8X0NG7
激しく乙です!
152名無しさん@ピンキー:03/12/28 00:55 ID:6Jcd5dRl
>>149
「参加していた」らしい言及は
エピローグでちよのセリフに一応あったね

>>150
乙です
個人的には、これで2ちゃんに書いた
私のあずSSもすべて保管庫に納まったことになり、
感慨深いものがあります
153名無しさん@ピンキー:03/12/28 01:04 ID:xJYGy5a9
>>150
お疲れ様です。
154他人の設定を使うN:03/12/28 01:43 ID:eaERW275
とある山奥の片隅に一つの墓が有った。そしてその墓石にはこう書かれていた。
「他人の設定を使うN」
その時!
(ズボッ)
墓の土の中から突然人の右手が現れた。
(ズボッ)
そしてさらに続いて左手が出てきた。そしてその両腕が地面を掴むと・・・
(ズズズズッ)
墓土の中から一人の男の上半身が出てきた。そして男は残った両足を土の中から出した。
N「ははははは!いい年して友達はパソコンというむなしい男N!久しぶりに登場!」
男が説明的なセリフで自己紹介をした時、墓の中からもう一つの手が現れ、Nの足を掴んだ。
N「あっあんたはまさか初代スレで大阪を痴漢したあのオヤジ!何でこんな所に!」
中年「実はあの後同じ女を見つけてもう一度同じ手で行こうと思ったんだがその時はどうやら連れがいたらしくて。
それでその後あの女の連れのガキ共に散々袋打たきにあったあげく、こんな所に生き埋めにされたんだ(泣」
N「そうか・・・それは大変だったな・・・」本心(どう考えても自業自得だろ・・・)
中年「そんな事どうでもいいからさっさと引き上げろ。その後あのガキ共全員犯して・・・」
N「お前はもう少し埋もれてろ〜〜!!(怒」中年「ちょっちょっと待・・・・」
(ザクザクザクザク)Nはどこから出したのかいつのまにか持っていたスコップで男を完全に埋め立てた。
そして男が埋め立てられた地点に巨大な石を乗せると油性マジックで字を書いた。
N「初代スレで大阪を痴漢した糞オヤジここに永眠るっと。これで良し!」 
↑いいのかおい!!
それはおいといてまたしばらくしたらヘボSS書きさんの続きを書かせていただきます。
ちなみに↑の展開はただ大阪を痴漢した奴がムカついたので半分冗談で書いただけで大した意味はありません。
えろかいた大王さんとコレを読んで不快に思った人はどうもすいません・・・。
155名無しさん@ピンキー:03/12/28 02:26 ID:fO5hf29G
>>150
乙っす!
156名無しさん@ピンキー:03/12/28 06:26 ID:1jztGxJd
陵辱スレを立てれば俺のキャラが断罪されないですか?
157名無しさん@ピンキー:03/12/28 09:03 ID:BszE0lto
>>154
強くなったね、Nちゃん……母さんは嬉しいよ。
158名無しさん@ピンキー:03/12/28 12:59 ID:2sFhA1Ml
>>150
おつ華麗。改めて見るとすごい量だ…
159名無しさん@ピンキー:03/12/28 13:13 ID:HbJyUPJo
>>150
乙かれさまです。ありがとうございます。
160名無しさん@ピンキー:03/12/28 13:18 ID:2sFhA1Ml
その保管庫で前スレ見て知ったんですが、何人かSSにレスくださった方がおられたようで、
今さらながらありがとさんですっ。
「かなり嫌な兄弟」には笑わせていただきましたw

自分にとってもエロSSはボンクラーズが初めてだったので、自分にとっては記念碑のようなものなんです。
それはそれでかなり嫌な記念碑ですが…

榊参戦については、需要が多いようであれば検討しまつ
161名無しさん@ピンキー:03/12/28 13:33 ID:HbJyUPJo
>>160
テディの人ですよね。がんばってください。
たぶん、あなたの才能は私の十倍くらいあるよ。
162くろまんが大王 ◆jHCuM/6C1s :03/12/28 13:56 ID:HbJyUPJo

「おい、どうなってやがるっ!」
「知らねえよ」
「あ?」
男の顔が強張った。
「誰に口聞いてんだ、お前……?」
二人がビクッと震える。震えるが、睨んだ。
「あんたのせいじゃないかっつうんだよ」
「――何だと?」

一瞬、口ごもった男を制するように、一気にまくしたてた。
「あんた、近頃はヤバイ筋との付き合いがあるっていうじゃねえか。関係あるんじゃねえのか」
もう一人が続く。
「絶対、可怪しいじゃねえか。大の男が二人も消えうせちまうなんてよ。
こりゃあもう、ガキのケンカとかのレベルじゃねえべよ」
「…………」
「あんたは街のバカに顔利かせてお山の大将のつもりか知らねえが、調子にのりすぎなんだよ」
立ち上がる。
「俺たちは勘弁させてもらうぜ。あんたの傍は危なすぎるからな」
「てめえ……」
「あんたとは危ねえハシ何度も渡ってきたが、これまでだな」
もう一人が、立ち上がる。あとには、乱雑な部屋に、大柄の男だけが残された。

「少年C」と「少年D」は離脱したのだ。したつもりだった。
163くろまんが大王 ◆jHCuM/6C1s :03/12/28 13:56 ID:HbJyUPJo

「おい、これからどうするよ」
「身を隠すしかねえだろ」

ほとぼりが冷めるまで、どこかでやり過ごせばいい。それだけだった。また、それ以外に手がなかった。
警察に相談してみたところで、普段から住所不定の二人である。すぐに動いてくれそうにもない。
CとDは警察に頼ることを恥とは思わない。昔は女子高生をさらって虐め殺したこともあるが、それは過ぎたことだ。
たかがそれくらいのことで自分たちの「人権」がなおざりにされるなど、許されていいはずがない。
それが民主主義というものだろう。

とはいえ、さすがに地元の管轄署に顔を出すのは気が乗らなかった。
そうかといえども、消えた二人の親は厄介払いができたと悦ぶくらいだから、
行方不明の捜査依頼をだしてくれるのは到底望めそうにない。つまり、警察はあてにならないのだ。

だが、なに、心配ない。覚醒剤関係でトラブルを起こしているのは自分らではなく、あくまで「少年A」である。
どこかへ隠れていれば問題はない。問題は、トラブルが終わった後、Aが無事に生き延びたときだが、
そのときはそのときで対策を考えればいい。向こうは一人ぼっちだ。とにかく死んでくれることを祈ろう。
164くろまんが大王 ◆jHCuM/6C1s :03/12/28 13:57 ID:HbJyUPJo

「よし、入ろうぜ」
そこは寂れた所にあるプレハブ小屋だった。――神楽が二週間に渡って監禁された小屋である。
一時は立て壊すことになり、中は整理されてしまっているが、結局、金がもったいないということで放置されていた。
中はがらんどうだが、ヒーターと毛布を持ち込めばどうということはない。当分の食料もある。

二人は、蛍光灯を付けると、カップめんをすすった。
「おい、勃ってきちまったよ」
一人が歯クソだらけの歯茎を剥き出しにした。食欲が満たされるにつれ、昔、この部屋で犯した女子高生を思い出したのだ。
逸物がむくむくと頭をもたげてくる。腹のあたりにナイフで「肉便器」とえぐって、何度も何度も排泄したっけ。
下卑た笑い声は直ぐに凍りついた。――明かりが、消えたのだ。

復讐者の少女にしてみれば、ここまで予想通りに動いてくれるとは、気楽過ぎて欠伸が出そうですらあった。
三人組になった場合、強い方の一人が孤立すれば比較的分裂しやすいものだ。
そして、分裂した一派がどこへ隠れるかも容易に予想がつく。彼女は長い時間をかけて五人の身辺を調べつくしていた。
一部は、例のつてで得た後ろ暗い興信所にも依頼してある。そのためにかかる莫大な経費は自分の腎臓を売り払って賄った。

少女は皮肉に唇を歪ませた。奇しくも、この場所で。

ショーの始まりである。
165くろまんが大王 ◆jHCuM/6C1s :03/12/28 13:57 ID:HbJyUPJo

「お、おい! どうなって……」

ガタン! ガタ、ガタ!

「な、なんなんだ!?」
物音は、小屋の後ろの方だ。どうも、窓のあたりらしい。
「に、逃げよう!」
Cがドアノブに飛びついた。扉の向こうで何が待っているかも知らずに。
「誰か、たすけ……!」
夜気が顔に触れる。息を荒くして。冷たい外気を吸い込んだ。飲んだばかりの喉に、ナイフが突き立てられた。
「ぐぼぉっ!? ほ……っ……」

Dが見ている前で、Cは体を突っ張らせ、ひくひくとデス・ダンスを踊った。
恐怖の絶頂に歪んだ顔は間もなく石のように固まって、永遠に凍り付いてしまった。
まずはうるさく大声を出せないようにしただけなのに。
やや肥満気味のCは声帯を切られてショック死してしまったらしい。
なんとも味気ないが、物足りないむごさはせいぜいDの痛覚を刺激して皺寄せさせてもらおう。
166くろまんが大王 ◆jHCuM/6C1s :03/12/28 13:58 ID:HbJyUPJo

「きやああああああっ! ふああああっ!」
バカ丸だしという形容がぴったりの喚き声でDが騒ぐ。騒ぐが、逃げ場はない。
戸を閉めると、ノブに簡単にトラップを仕掛けた。これで、逃げることは出来ない。
そして、唯一の明り取りが閉鎖された。外界の光は完全に断ち切られたのだ。
黒いウエットスーツに身を包んだ死が闇に溶け込んだ。

「うぼおおおおおおおっ!! くるな、くるなじょおおおおおっ!」
拳をぶんぶんと振り回し、触れる物を手当たり次第投げつけ、暴れまわった。結界を張っているつもりらしい。
振り回す手先にアーミーナイフの刃先を合わせてやる。指が何本か弾けとんだ。
「ふびょおおおおおおおおおおおおおっ!」
少女の夜目にはよく見える。Dは手を押さえて泣き喚いているが、まるでこちらが見えてないらしい。
身をかがませると、今度は後ろから踵を切ってやった。刃先は数センチほど、めり込んで、骨にまで食い込んだ。
「ぎいええええっやああああぼおおおおおおおおおっ」

男が転倒した。
167くろまんが大王 ◆jHCuM/6C1s :03/12/28 13:59 ID:HbJyUPJo

「助けてええっ! 痛いよう、痛いよおおおうっ! お母ちゃあああああん!」
必死に、ドアの方へ這いずっていく。アキレス腱を切断したのによくやるな。
わざと、ゆっくりと追いかけてやる。足音は男のすぐ傍まで追いつく。Dは泣きじゃくり、必死で逃げた。
数メートルのレースがDにとっては42,195キロのフルマラソンにも匹敵しただろう。
一応、努力は報われた。あと一歩というところで、戸口に辿り着いたのだ。
やった、助かった……!残った指の手でノブに手を伸ばした。地獄に垂れ下がった蜘蛛の糸に。
その手がボンと弾けた。

「ごぼおおおおおおおおおおっ!」
残った指がウインナーソーセージのように弾けとんだ。もう、これで両手はお好み焼きのコテになってしまった。
それだけではない。金属やドア材の破片が眼球を潰している。
破片はまんべんなく、まるでサボテンの棘のようにDの顔に食い込んでいた。
その、泣き叫ぶ頭をむんずと白い手が掴みあげた。

6時間。
男が死ぬのに要した時間。

「神楽ぁ……かぐら……ああっ」
濡れそぼった音が響いた。日課となった自慰も、あと一回きり。

****************************************

             (次回更新で完結)
             (グロ嫌いな方はもうしばらくご辛抱を)
168名無しさん@ピンキー:03/12/28 22:55 ID:gdqIp7z0
>>162-167
乙。
榊さんがますます凄みを増している…。
しかし、他にも金を作る手段はあったろうに、腎臓を売って賄うあたりに
榊さんの哀しさを感じるなぁ。もう自分の身体などどうなっても構わない、
神楽の敵を討つ道具としてしかみてないかのような…。切ない…。
169他人の設定を使うN:03/12/29 02:06 ID:+l/1go72
157へ。母さん!!僕は強くなりましたよ!!
ちなみに榊さんが好きな人(←多分このスレの大部分)
やマヤーが好きな人(←これも結構いそう)、かみねこが好きな人(←あまりいない)
初代スレで榊さんを犯したチンピラ三人組が好きな人(←絶対いないだろうが一応)は見ない方がいいと思います。
________________________________________________________________________________
ねこまみれ2
その後榊は駅からその男に見覚えの有る廃ビルに連れられた。
男「ついたぜ。あんたこの場所に見覚えはないか?」
榊(ここは・・・)
見覚えの有るその場所に1年ほど前のおぞましい記憶がよみがえる。
そう、そこはかつて自分がチンピラ風の男3人組に好き放題犯されたあの場所だった。
男「俺の友人にあんたと会いたいって奴がいるんだ。そいつらが中で待ってるぜ。」
榊(そいつら・・・まさか)
そして榊はその男に手を引かれ廃ビルの中に連れ込まれるのだった。
逃げようとすれば逃げれただろうがマヤーが人質(猫質?)に捕られている以上そうもいかない。
170名無しさん@ピンキー:03/12/29 02:54 ID:z9n4aADy
智「あ。こいつまた牛乳なんか飲んでやがる」
ちよ「牛乳というよりホットミルクですよー。たまらないおいしさです。
大きくもなりますし」
智 「でも小さいじゃん」
ちよ「いいえ。きっと大きくなります」
智「だってー。背も胸も小さいじゃーん」
ちよ「大丈夫です。榊さんのミルクだから確実に効果はあります!」
智「え? 榊ちゃんもそれ飲んでるんだ? そりゃー効きそうだけど、でも
   必ず効くなんて」
ちよ「榊さんは飲んでません。榊さんのミルクです」
智「なに言ってるの? 榊ちゃんも飲んでる……」
ちよ「だからー、榊さんのミルクです。搾りたてですよー」
智「え……あ、え? マジ?」
171名無しさん@ピンキー:03/12/29 21:32 ID:51WdP0As
>>170
ちよ「チュパッチュパッチュパッ…。ップハァ」
榊「…母乳はよく噛んで飲まなきゃダメだ…」

四匹スレとのコラボレーションでした
172名無しさん@ピンキー:03/12/29 22:24 ID:Y+FvZ8oS
あずまんが漂流教室の状況とかみたくみんなが飢餓状態になったとき
榊ならちよちゃんに母乳を与えて自分の命を注ぎ込むかもな萌え
173電波:03/12/29 22:54 ID:Y+FvZ8oS

「ちよちゃん、吸って」
「そんな……榊さん、もう何も食べてないじゃないですか!!」
榊は悲しそうな顔をした。
「ちよちゃんが無事なら、私は……」
「…………」
ちよは、もう何もいわなかった。分かっていたから。榊の気持ちは痛いほど分かっていたから。
だから、何もいわずに榊の乳首を口に含んだ。
暦も智も大阪も、みな死んでしまった。榊の、お腹にいた赤ちゃんも――
ちよだけが、ちよだけが希望だったから。

「ちゅうちゅう」
一心不乱に乳房を貪るちよを榊は優しい瞳で見下ろし、撫でていた。
慈愛深き聖母像のように。

――――榊が死ぬ3日前である。

ちよとマヤーは夕日に向かって立ち上がった。いのちを、握り締め。
174名無しさん@ピンキー :03/12/29 23:00 ID:29tJvlgC
みさなん! つばらしい電波でつ!
175名無しさん@ピンキー:03/12/29 23:11 ID:jF7PD89n
>>173
父親は誰だ
176電波:03/12/29 23:25 ID:Y+FvZ8oS
>>175
俺ですが何か?
177名無しさん@ピンキー:03/12/30 00:28 ID:hsqvJv73
大丈夫だよちよちゃん
男でもミルクは出るんだ
今度はわしが飲ませてあげるからホラ吸ってごらん
178名無しさん@ピンキー:03/12/30 14:26 ID:LqaCWBHr
     ↑
    死刑
179☆こんなよみ様は好きでつか。:03/12/30 22:28 ID:ChQePyih
よみ「ただいまー、つまみ買ってきたぞ……って、なんじゃこりゃあ!
   ともッ、またお前、みんなに酒を……」
神楽「メインディッシュキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 」
とも「回転防御でキタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!」
ちよ「キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!」
榊「キタミナミヒガシニシ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!」
よみ「?! ?!」
とも「おまいら! よみを襲います。さっさと拘束しる!」
よみ「うわっ、な、何をする!」
とも「ナニですが、何か」
神楽「よみの純潔キボンヌ」
ちよ「よみさんの貞操キボンヌ」
榊「処女キボン」
よみ「そ、その気はないので断る!」
榊「そうやって逃げてちゃ(゚∀゚)イクナイ!」
とも「いや、むしろ (゚∀゚)イイ!!」
神楽「上着age」
ちよ「下着sage」
よみ「こ、こらッ、脱がすなっ、舐めるなっ」
神楽「よみタン(;´Д`)ハァハァ」
榊「臥薪嘗タン(*´Д`)ハァハァ」
ちよ「嫌と言いながら、どんどん感じてしまうスレはここですか?」
とも「私のテクでイッテヨシ!!」
よみ「やめれ――! 離せ――!! 助けて――!!!」
とも「よみ必死だなw」

四匹スレとのコラボレーションでした。
180名無しさん@ピンキー:03/12/30 22:48 ID:e1pig6fH
激しく嫌だw
181名無しさん@ピンキー:03/12/30 22:56 ID:6qiE+6kN
>>179
激しくワロタ(w
続編キボンヌ。
182名無しさん@ピンキー:03/12/30 22:57 ID:Z4KRxR/3
むっちゃ楽しいSSをありがd
183猫まみれ2N:03/12/31 01:33 ID:NqxOqGA9
多分誰も期待してない169の続き
________________________________
榊は男に連れられるままその廃墟に入っていった。
何回か階段を上り、かつて榊が陵辱された場所に見覚えのある男が3人とも座っていた。
金髪「よお、久しぶりだな。榊さんよ会いたかったぜ。」
相変わらずの格好でガムを噛む金髪の男がそう言った。この男も奇妙なことに榊の名前を知っていた。
榊「マヤーはどうしたんだ!」
ネックレス「あ?」
ネックレスの男が立ち上がり榊を威嚇したが榊はもう一度言った。
榊「マヤーを返せ!!」
ピアス「相変わらず気の強ええ女だな。心配すんなよあんたの猫なら今頃
俺の仲間が家に送ってるぜ。死体でな。」
榊はとたん、目の前が真っ白になった。この男がかつて榊にしたことを考えると
おそらく本気だろう。
金髪「あんたの部屋の前に今頃はバラバラになっているよ。」
まるで他人の大切な物を壊す事を楽しむような(多分実際楽しんでいる)口調で金髪がへらへらと言った。
榊「約束が違う!ここにくればマヤーは返してくれるんじゃないのか?」
目から涙を流しながら榊は叫んだ。
ピアス「別に生きたまま返すなんて言った覚えねえぜ。」
ネックレス「別にかまわねぇだろ?あんなきたねえ糞猫がそんなに大事かよ。」
榊「ふざけるなああぁぁぁ!!!」
榊はその言葉に切れ、男を睨みながら真っ直ぐ突っ込んで言った。
184名無しさん@ピンキー :03/12/31 06:24 ID:GVkNPvDj
あんたはグロ、好きなのか嫌いなのかw
細かい指摘だが、最後の一文は「突っ込んでいった」だな。
あと、「〜した」だけの文の切り方よりは「である」や「する」といったものを混ぜるといいだろう。
あなたの未来とSSのオチに期待する。
185名無しさん@ピンキー:03/12/31 10:38 ID:fcU+kCej
もう期待しなくていい。
セリフの頭に名前振らないと書き分けもできんような奴は要らん。
186名無しさん@ピンキー:03/12/31 13:28 ID:o/qZvmtz
>>185
台詞の頭に名前振ってるのは特に違いのない不良どもを
見分けるためだと思ってあげよう。

だが、SSに努力の跡が感じられない。
この先書くのならもっと精進しろ。
そうでないならわざわざ嫌な記憶掘り返してまで
下手なもの書くな。
187名無しさん@ピンキー:03/12/31 14:38 ID:BIdNbi6I
とりあえず書くだけ書かせてあげた方がいいよ

上手い奴にしか書き込ませないよりも
腕前問わずにとにかく書かせて
一発のラッキーヒットを狙った方が
最終的には良質ネタの量を増やせる
スレにも勢いがつくし

これぞ必殺「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」作戦
188名無しさん@ピンキー:03/12/31 14:41 ID:YeEKlEbB
>>183
確かに、洗練されてはいないが読んでて「ほう」と思ったよ。
このエグさ、意図的にやってるのならなかなかのもんだ。素質あるよ、君。

それだけに苦手な連中は嫌がるかもしれないが、ぜひ続きを期待したい。

一言。台本形式でも別に構わんが、文章は一通り推敲してから書き込んだほうがよい。
「・・・」は三点リーダーを使って「…………」にしたほうがよい。老婆心ながら。
あと、「」内のセリフは文末の「。」はいらない。
189名無しさん@ピンキー:03/12/31 20:31 ID:ORX6mRIo
>>188
書き方についてだけど、基本を承知しているのなら(表現手法として「わざと」やるのなら)何でもありだと思うよ。

「………」よりももう少し微妙な間を置きたかったら「…・・・ ・ 」なんて表現も試してみたり、
セリフに余韻が不要だったら「いるよ」、余韻が必要なら「いるよ。」「いるよ…」「いるよ…。」とか書いてみたり。

とりあえず、俺は「読みやすければ」体裁のルールにはこだわらないな。
俺が最も読み易いと思う文章のお手本は「平家物語」。読んでて7,5,7,5…ってリズムが聞こえてくるもの。

ところで>>183は…スミマセン、俺にとっては読みにくいです。(^^;
190名無しさん@ピンキー:03/12/31 20:40 ID:xVigh1F6
>>189
平家物語とは……またシブい趣味だな(w 和漢混合文は独特のリズムがあっていいよね。
これは『太平記』の方だけど、後醍醐天皇崩御のくだりなんかは大変な美文だということで昔は暗誦させられたらしい。

191猫まみれ2N:03/12/31 22:14 ID:NqxOqGA9
184、188さんへ。ありがとうございます。あなたに言われてようやく気付きました。
185さんへ。これは初代スレのあの3馬鹿トリオだと分からせるためです。
186、189さんへ。すいません・・・・もっと修行します。
____________________________________________________________________________
こいつが……!こいつがマヤーを………!!
榊は金髪の男につかみかかろうとする。
しかし素早くピアスの男が足をかけ、榊はうつぶせに倒れた。
直前で手を前に出したおかげで顔面から地面にぶつかるのは避けれたが男の一人が榊の背中思い切りを踏みつけた。
榊「あうッ」
そして残り3人の男が身動きを出来ない榊の脇腹を、背中を蹴って、踏んで、蹴りまくった。
何度も何度も蹴られ榊は激痛で動けなくなった。
金髪「さぁーて。さっさとやっちまおうぜ。」
榊「やっやめろ!やめてぇ」
3人の男がニヤニヤと榊の両腕を後ろに縛りつける。その時、
(ガラガラガシャン)
その部屋に立ててあった鉄パイプが突然落ちた。4人が一斉に音の発信源を見るとそこには………
猫×2(みゃー)(にゃー)
192名無しさん@ピンキー:03/12/31 22:17 ID:OxKfQR4R
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193猫まみれ2N:03/12/31 23:12 ID:NqxOqGA9
とたんその場の緊張の糸が一気に崩れた。
金髪「何だ猫かよ。脅かしやがって」
新しいおもちゃを見つけたように男が笑い、言う。
痴漢「ちょうどいい。さっきの罰としてこの女の前でこいつらもバラバラにしてやる」
そう言ってポケットからナイフを取り出し、猫に近づく。
そして素早く一匹の猫を押さえ、ナイフを猫の目に突きつけた。
榊「やめて!お願いだかグフッ…」
ネックレス「おめえは黙ってみてるんだよ」
そう言って榊の頭を掴み、無理矢理そっちに向けさせた。そして榊の喉にナイフを突きつける。
ネックレス「もし目を瞑ったり、背けたりしたら………お前から目をエグル!!!」
凶器と狂気に満ちた目。榊はなすすべ無くそっちを見る。
(バリバリバリ)
痴漢「ぎゃあぁ痛っっってぇぇぇ」
途端、男の悲鳴が響いた。見ると男の猫を押さえた手と顔からは平行な傷が4本ずつ付いていた。
そして猫は男から離れ榊達のいる方向に逃げる。しかし男はそれ処では無く、ナイフを落とし、顔をおさえ、
「いてええええ!いてええよ畜生!!ふざけやがって!!」
猫×2(なーなー♪)
猫はそのまま榊(+馬鹿2匹)のいる所を通り過ぎ走る。
金髪「おい!!待ちやがれ、この!!」
ナイフを取り出した金髪の男が猫の逃げた方向に走る。
金髪「!?!!」
しかし数歩走った所で男は唖然と立ち止まった。男の目の前に信じられない光景が広がっていたのである。
194猫まみれ2N:03/12/31 23:59 ID:NqxOqGA9
ピアス「おい、どうしたんだよ?」
そう言われ金髪男は口を開け、ガタガタと震えながらゆっくりとピアス男の後ろを指さした。
金髪「あ、あ、あれ………」
ピアス「なんだよ後ろに何かあんのか?」
ピアスの男とネックレスの男、そして榊は同時に後ろを見たら、
猫(みぎゃあぁぁぁぁ)(ふぎゃあぁぁぁぁ)(にゃあぁぁあ〜)
その男2人と榊は唖然とした。
そこには普通よりかなりサイズの大きい猫が十数匹近くいた。
なぜか猫達は全員怒っているように男達にゆっくり迫ってきている。
ネックレス「なっ何なんだ、こいつ等!?」
その時後ろの方から、先程顔を引っ掻かれた男の悲鳴がした。
4人が一斉にそちらを見る。
するとそこには猫が大量に縦に積み重なり何かを包むように固まっていた。
その隙間、そして床からは血が流れ、
(グチャ、グチャ、グチャ、グチャ、グチャ)
そして瘡蓋を毟るような音。
その途端その猫の塔がバタリと崩れた。しかし猫達はなおもその何かを貪っている。
195名無しさん@ピンキー:04/01/01 02:16 ID:OH6Q22C9
(゚听)イラネ
196名無しさん@ピンキー:04/01/01 02:49 ID:YlOUlg2O
あずまんが大王のエロくてグロくないのないんかねぇ
197名無しさん@ピンキー:04/01/01 03:11 ID:qnM2milj
職人様には申し訳ないが新年位ほのぼのしようよ・・。
198名無しさん@ピンキー:04/01/01 03:35 ID:YemUBSGk
よし、じゃあひとつ俺が軽いのを書こう!
199名無しさん@ピンキー:04/01/01 04:12 ID:VtswBNtm
「榊さん。どうぞ、もう一杯」
「いや、少し酔ったみたいだから遠慮しとく・・・」
お正月のある一日、榊はこの時期でさえ仕事で忙しいちよちゃんの両親の代わりにちよちゃんの家でのんびりとした時間を過ごしていた。
コタツでぬくぬく二人でおせちをつつき、おとそでお酒の代わりに甘酒を飲む、何をする訳でもなく、ただボウッと過ごす・・・二人はそうしてお正月を満喫していた。
しかし平和が続いてはエロパロ板には居られない。
(ん・・・?)
突然ちよちゃんがコタツにの中に顔から潜リ始める。
最初は温度調整でもするのかと思っていると、いきなり榊の秘所に刺激が加わえられた。
200名無しさん@ピンキー:04/01/01 04:14 ID:VtswBNtm
「くぅ!」
思わず漏れてしまう声に慌ててコタツの中を覗くと、ちよちゃんが艶っぽい笑みを浮かべていた。
「榊さんってやっぱり可愛い声出すんですね」
「なっ!?」
「もっと声を出してください」
「ちよちゃん何を!ひゃう!?」
榊のスカートに顔をつっこんで、ちよちゃんは舌で榊の大事な所を薄い布越しに攻撃してきた。
慌ててコタツから脱出しようとする榊だが不思議と体に力が入らない。
「やっと効いてきたみたいですね・・・」
「一体何を・・・?」
「ちょっと榊さんのお雑煮の中にお薬を入れただけです。お父さんの会社の製品ですから副作用の心配はありませんよ」
「ちよちゃん、なんでこんなことを・・・ふぁ!」
喋りながらも秘所に舌攻撃を続けるちよちゃん。榊の下着に湿りが漂い始める。
その反応に満足したのか榊の体に登るように接近して、優しく口付けを交わした。
最初にタイトル付けとくの忘れた(爆)

「何故って・・・決まってるじゃないですか、例えば・・・」
服の中に手を入れるとブラジャーを退けて乱暴に胸を揉みしだく。
「この大きな胸とか、目の前で真っ赤な顔してエッチな声で喘ぐ凄く可愛くて、綺麗な榊さんが前から欲しくて欲しくて堪らなかったんですよ」
「うぐぅ・・・あぁ、ふぁあ!」
「気持ち良いですか?薬の中には媚薬効果もあるそうですよ」
榊の耳元で囁くその声は妙に色っぽくて、普段のちよちゃんはそこには存在しなかった。
その小さな手は段々と下半身へと落ちていき、スカートの中に引き込まれていく。グイッ!!
「あぁあぁぁぁ!!」
突然進入してくる異物、いままで自分でもホトンド弄らなかった榊のアソコはちよの指に悲鳴と甘美の混じった声を上げる。
そのまま榊の体に電気のような感覚が走ると想像もしがたい官能の中、体から力が抜けていく、榊はそのまま気を失った。
「うーん、もうイッてしまったんですか、初めてにしても媚薬が効きすぎたみたいですね」
静かになった部屋の中にちよちゃんのそんな声だけが響いた・・・。
「榊さん・・・榊さん・・・起きてください、榊さん」
(えっ・・・?)
榊が目を覚ますとそこにはコタツ越しに真正面に座るちよちゃんと着衣の乱れも全くない自分がいた。
「えっ?あれ、薬の効果は?」
「寝ぼけてるんですか?榊さんってお酒弱いんですね・・・甘酒なのに」
楽しそうに笑うちよちゃん。それには先程までの影も形も存在していない。
(夢・・・だったんだ)
「それにしても、もうすっかり日が暮れてしまいましたね、泊まっていきます?」
「あ・・・うん、そうしようかな」
「じゃあマヤーと一緒にお風呂入ってきてください、その間に私はお布団出しときますから」
「・・・お言葉に甘えて」
嬉しそうにマヤーを抱えて部屋を出て行く榊をちよちゃんは笑顔で見送り、次第に二階から足音が遠退く。
「まずは第一段階成功ですね」
誰もいない部屋でちよは怪しい笑みを浮かべて呟いた。夜はまだまだ長い・・・・・・・・・。


203名無しさん@ピンキー:04/01/01 04:22 ID:VtswBNtm
えっと、はじめまして。
とりあえず正月ってことで書いてみました。ほのぼのしてませんね(滝汗)
204名無しさん@ピンキー:04/01/01 05:53 ID:zF4VIh42
えろえろよー!
205猫まみれ2N:04/01/01 15:17 ID:tOPkNVmu
そしてようやくその猫達が分散したらそこには血だまりと先程悲鳴を上げた男の白い骨が有った。
「ひっひぃぃぃぃぃ」
男が情けない悲鳴を上げる。気が付けば4人は完全に猫に囲まれ逃げ場が無くなっていた。
そして猫の大群の中から一匹の黒い猫が先頭に出てきた。
「か…かみねこ…」
「ふぎゃあああああぁぁぁぁぁーー」
かみねこがそう叫ぶとそれが合図だったかのように猫達が一斉に男達に襲いかかった。
「うわあーー」「たたた助け」
(グチャ、グチャ、グチャ、)(バリバリバリバリバリ)
男は為す術無く、あっという間に猫達に包まれ、食われ、倒れ、骨になるまで貪られた。
両手両足を縛られ身動きを出来ない榊はそれを見るしか無かった。
さらに猫達は3人が骨になった後も骨にこびり付いた肉や血を舐め、そしてしゃぶった。
やがて3人が完全に骨と服だけになると猫達はギロリと、凶暴な肉食獣のような目で榊を一斉に見た。
「!!」
身の危険を感じ、なんとか逃れようのとするが、縛られているため芋虫のようにはう事しか出来ない!!
やがて猫達はゆっくりと榊を取り囲み、少しずつ輪を縮めていった。
猫達は榊のすぐ近くにまで迫ってきている。
そして一匹の猫が榊の首に近づき、口元を榊の首に当てた
「やっやめて……」
もう逃げられない!!自分も骨になるまで食われてしまうのだと思い榊はうつぶせのまま目を堅くとじた。
しかし………
(ピチャッ、ピチャッ、ピチャ、)
「ひゃっ」
首の近くの何かぬれた柔らかい物が這う感触に榊は目を開け、そちらを見た。
見るとなんとその猫は榊の首に噛みつく訳では無く、榊の首をペロペロと夢中になって舐めていた。
さらにかみねこが榊の顔の前に自分の顔を近づけ、榊の鼻に、頬に、唇に自分の舌を這わせた。
「なっ…何を…するんだ…かみねっ!」
榊が言い終える前に、かみねこは榊を黙らせるように榊の口を自分の口でふさいだ。

206猫まみれ2N:04/01/01 15:23 ID:tOPkNVmu
まあ大体私がどんな物を書こうとしているかお分かりいただけたと思います。
もし195さんのようにこのような物が気に入らない人がいたら言って下さい。
速攻で書くのを止めますから。
ちなみに202さん、ほのぼのかどうかはともかく、
あなたは私よりもかなり才能ありそうです。頑張って下さい。
207名無しさん@ピンキー:04/01/01 16:40 ID:zF4VIh42
>>206
あんたと比べたら大抵のひとが才能あるよ。
208名無しさん@ピンキー:04/01/01 17:26 ID:lgT6hFnm
煽りイクナイ
209『HOTした舌』《1》:04/01/02 00:16 ID:kVNl3quE
 ほんとによみは激辛好きだなあ。
 じゃあ、食うなよ。
 二人でごろごろしながらハバネロを食べる夕べ。
 智の舌、ぴりぴり。サイダーでそっと慰めた。
 空は一点の曇りも無く冬空のすがすがしさ。切りそろえた髪からにゅっと生えた智のう
なじに、窓のさんの影。うつぶせて本を読みながらハバネロの夕べ。これから瞬く間に夜
になる。少年の好奇心、失わない目が友を見上げた。
 よみさー。
 呼ばれた娘視線を落とすうつぶせる彼女に。クッションを背にくつろぐ部屋は智の家の
二階。長く伸びた髪、その髪を今は肩口でそろえて。上質のセーターが浮きたたせる、ま
ろみのある胸腹腰のくびれ。音を立てそうなくらい、きゅっと吸いついたジーンズ。
 こどもだねー。なんだよ突然。だってさー。
 袋にまた手が伸びる智の手、よみの手がぴしゃり。
 なんだよー。
 おまえ食べすぎだ私が買ってきたのに。
 いいじゃんいいじゃん。よみはケチだなー。
 そしたらしぶしぶ手をひいたよみ。ラッキーと智の一つまみ。
 で、子供ってなんのことだ。
 激辛好きってところ。思いもよらぬ謎かけによみは頭をひねる。
 ぽりぽりかじって、ちゅぱ、ちゅちゅ、と智が指を舐める音。
 汚いな、思わず口をつくよみの言葉、ニヤニヤ笑う智。じゃさ、よみがなめて、きれい
にしてくれる? 突き出される手を押しのけて、誰がおまえなんかの指。
 あーあ、子供だなあよみは。本当は舐めたいクセにさ。
 だれがだ!!
 背にひいたクッション、智に押し付ける。わふ、苦しい、苦しいよよみ。じたばたじた
ばた。背と腹入れ替わり顔に押し付けられる柔らかなクッション。大げさな動作のくせに
楽しそうな声。クッションは奪い取られて智が抱え込み、行き場の無くなったよみの手は
智の額を撫ぜる。
210『HOTした舌』《》:04/01/02 00:17 ID:kVNl3quE
辛いものってさー、大人向きって思うじゃん?
 まあそんなイメージはあるな。よみはうなづく。
だけどさ、あれってただたんに辛いだけでサ。単調な味なんだよね。基本的には。
ふんふん。うなづきながらよみはぽりぽりかじる、ハバネロの日暮れ。
空は澄み切った青から灰色へ。クッションもセーターも智の着ている緑のシャツも、深
い深いしじまに沈もうとする日暮れ。珍しくロングスカートの智のすねも夜の影を落とす。
刺激強いから食べ続けちゃうけど、味は単純なんだよねー。そこまで口にした智の頬を
ぷにーとつねるよみ。いははは、あにすんらよ、よみぃ。いや、別に何となく。
もう少し強く、でも柔らかく。つねるよみの指先は、がう、ピラニアみたいに噛もうと
する智の口元からすばやく、逃げた。
それで? 単調なのがどうしたって? 尋ねるよみにぷいと横向く智。乱暴な眼鏡には
教えないもん。乱暴じゃないよ。でも智はぷんとしたまま。乱暴じゃないなら、なんなの
さ。ぎゅっとクッション抱きしめる智。そのぴんとみずみずしい背中に呼びかけるよみ。
とも。智。ともお〜。幾度か呼んでも答えない友の拒絶した背中。途方にくれるよみ。
……ごめん、そんなに痛くしたか? 心細そうなよみの声。その声にくるっと振り向く
智の顔は、ニコニコ笑って。
ばーかばーか、痛いわけないだろ。よみは単純だな。なにを! ホッとしたよみの反撃
開始。智の喉を絞める。柔らかくやわらかくもう少し強く、でもさっきよりもっと丁寧に、
柔らかく絞める。
やっぱりよみって単純だな。喉を絞める手を押しのける智の手のひらは、よみの右手を
掴んでそのまま離しはし無い。なんだよ、それどういうことだよ。口調がきつくなったの
に何故かよみも離さない。
窓の外の町並みが音を立てて明かりを灯す。
そのくらい静かな、ともとよみの日暮れ。
るんるんるんと微かに聞こえる暖房器具の音、灯油の匂い。

211『HOTした舌』《3》:04/01/02 00:18 ID:kVNl3quE
子供はさ、単純な味しか理解できないんだよ。舌が幼いから。その上、大人ぶろうとし
て他の人が余り手をつけなさそうな物を食べる。
それは、確かに一理あるかも。
うんうん、納得するよみ。もうずいぶん暗がり。
だから、よみは子供。なんだよそれ、ずいぶん唐突だな。言い返すよみ、ふと気づいて
すぐに問い返す。
でもそれって唐辛子の辛さだろ? 単調な辛さって? 
そうだよ。段階はあるけれど、みんな基本は同じ味。
確かにそうかもしれないけれど、わさびの辛さと違うだろ?
よみの手首を親指の腹で撫ぜるとも。考え中、思案顔。
うん、違うね。だから子供はわさびが嫌い。ま、個人的な好き嫌いはあるけれど、子供
は大抵わさびがだめ。じゃあ、私は大人だな。わさびの辛さも好きだ。そ、じゃあよみは
大人だ、よかったね、よみ。なんか、改めていわれると嬉しくないぞ。にっこり笑って智
は手を離す。よみの手を離す。
よみ、あーん。タイミングよく言われてよみはハバネロをつまむ。寝転がった智の唇に
触れるハバネロ、舌が伸びて絡めとる。手を引こうとすれば智の手がぐっと押し止めた。
だからさ、久しぶりに甘いの食べたい。
じゃ買ってこようか。甘いの無いから。
子供だなー、よみは。
智の唇がそっと含むはよみの人差し指。
唾液に潤った口の中、ぬるりと動く舌。
舌の背舌の腹舌の先くすぐったい味蕾。
爪の先隙間に染み込んだ味辛い辛い味。
今だに辛い菓子の後味。よみの指の味。
第一関節力は抜けてもてあそばれる指。
さっき強張った左手は今また弛緩して。
智はそんなよみの反応に至極ご満悦。
外はもうすっかり暗い。美しい冬の空冬の闇の空。
212『HOTした舌』《4》:04/01/02 00:18 ID:kVNl3quE
甘いのもさ、ただ甘いだけのはあんまりよくないよね。
 うん、うんうなづくよみは半分は同意。もう半分は智にまだ余裕を見せたいから。
 ただあ、まいのは、舌に残って、べっとりと、あまい。
 じゃあ、よみは甘いのはさっぱりめとこってりと、どっちが好き?
 智の舌よみの手首滑る滑る。舌の先で感じるよみの静脈。
 固く握られる右手固く固く。我慢する力がよみの肩まで。
 ……っちも、…き。
 なに? よみ?
 どっちも、すき。だ。もう! やめろ!! バカ!!
 ばかじゃないもーん。智の声。それにまだやめないもーん。ささっと這いよって、お腹
にぎゅっと抱きついた。馬鹿扱いは、よみがあたしを愛している想いに免じて赦してやる。
 ほら、指、舐めて。差し出される智の指。
 唇の周りを撫ぜる指。隙間こじ開ける指。
 段々に甘噛みする歯、白い歯よみの前歯。
 奥歯の咀嚼舌の横腹、味見される智の指。
 力抜いてなすがままになる感じる智の指。
 味わうために吸いついてすぼめられた頬。
 くちゅちゅ、んくんく赤ちゃんみたいに。
 よみはやっぱり子供だな。優しい声、優しい優しい智の笑顔。
 ……んだ、よ。ぁんで、そうなんだよ。唇から智の指を解放した。よだれたらりと糸引
いて。
いいんだよ。よみは子供で。よっ、と起き上がる智。今度はよみの肩に手をかけて。だ
ってあたしも子供だもん。よみ? 甘いの食べたい? 何のことか分からないよみはほん
の微かに首を振る。よみ、あたしはね、甘いの食べたい。
「よみのことたべちゃいたい」
 唇が唇に触れる。
 唇が唇を感じる。
 夜の満ちた部屋。
 真っ暗な部屋の中で二人は唇を貪る。
 辛さで敏感になった舌が悦んでいる。
213『HOTした舌』《5》:04/01/02 00:29 ID:kVNl3quE
セーターの中に智の指。まだ微かに唾液に濡れている。肋を撫でる。柔らかく肉付いた
肋骨を撫でる。いたるところにふり注ぐキス、降り注がれるキス。留まらずに洩れる声。
よみの感じてる声。ん、んく、と堪える音、智の喉の奥の音。ぷつんと外される白く清潔
な胸当て。ますますめくりあげられるセーター、剥き出しのたわわな胸。
 よみ、なめていい? 聞くなよそんなこと! 
 じゃあ遠慮なくとやわやわ含むよみの胸の蕾。ぽってりと膨らんだしゃぶりやすそうな
蕾。泡立つ肌ぶつぶつぶつぶつ感じてる証拠。片方の乳房は柔らかくもまれ、もう片方の
乳房に吸いつく愛しき智の唇。やがてその手はゆるゆると腹を這い丹田を撫で、器用にか
ちゃかちゃと外していくジーンズの留め金。ああ、もう、キスの洪水。舌鼓の宴。
 やん。思わず洩れるよみの可愛い声。
 膝まで下ろされるジーンズ、剥き出しの太もも。智の舌は臍あたり撫ぜる、突っ張るよ
みの足その親指。舌はやがて薄布の上を犬のように舐めてる。合計二十本の指、よみの指
がグーになる。喉から洩れる音歯を食いしばったまま、子音のKの音。智の舌先懸命にずら
す、薄布の砦。指先も加勢して露わになるよみの腰の蕾。
214『HOTした舌』《6》:04/01/02 00:30 ID:kVNl3quE
 よみ、なめて、いい?
 ……くなよ、…んな、と。
 今度は黙ったまま、舐める智、ぺろぺろと卑猥に。おしつけたりじらしたり繰り返し震
えるよみの声。それを聞いてじっとりと濡れる智の股ぐら。よみの指と唇を好きな智の股
ぐら。いた、痛い痛い。よみの喘ぎ声。どうしたの? 刺激強すぎた? 心配そうな智。
ん、なんか、ひりひりする、どうしてだろう。ひらめく智、もしかして、ハバネロのせい
かも。ちょっと待って、と残ったサイダーで口の中すすぎ。側のティッシュでぬぐう自分
の舌とよみの敏感なところ。
 どう? まだ痛い? ん、少し染みる……。
 じゃ、綺麗にしてあげるねとまた舌を這わせる智。辛さと痛みで敏感になったところに
より慎重な舌。触れるか触れないかの忍び足にじわりとにじむ蜜。よみ、あまいよ。うる
さい、馬鹿。よみの指先がぎゅっと智の髪を掴む。よみの膝かたかた。智の膝もかたかた。
興奮している二人の吐息混ざる夜の闇。時計の針はまだ六時半を回った辺り。道行く人の
声、足音、自転車の車輪回る音。わんわん、黒の鳴き声。
それなのにこの部屋は静か。
 二人の肌のすれる音。
215『HOTした舌』《7》:04/01/02 00:31 ID:kVNl3quE
まだ痛い? 微かに囁く智。もうその吐息だけで痺れる赤い芯。んくうっ、声が洩れる。
 気持いい? んくうっ、んくっ、喉から洩れる声言葉にならない。噛み締める唇と奥歯。
柔らかな窒息ぴりぴりする肌。大きく吸い込む息、開放された肌触られてぞくぞくする。
 恥かしくなってごらん、よみ。囁くとも。その言葉の意味を知って、顔を横に振るよみ。
 や、いやだ、はずかしいから。出来ない。
 大丈夫、大好きな暦の声、聞きたいから。
 ほら、と促して、ぬく、と滑り込む智の指。細い智の指を包み込む、暖かく柔らかな肉。
 あ、感じる。私、感じてる。智の指。
どんなふうに感じてるの? 言ってみてよ、暦。
 ……すれてる。きゅっきゅって、すれてる。
 じゃあこれは?
 ふ、く……! Fの子音とHの子音。よみの喉の奥。そのままぽそぽそと二人の会話。
闇の中ぬるりと動く娘の身体。愛する人が上り詰めるまで。
やあ、もう、私……っちゃう!! はああ。っや! ……も、ともおおおおお。

とも、じぶんばっかり、ずるい。むくれるよみは智の背中を舐める。くふうくふ、感じ
る身体、今度は智の番。今度は私がしてやるよ。智の首筋、好きなところ。とても感じる
ところ。スカートを捲り上げて下着を引き下ろして、四つん這いになる智、丸出しのお尻。
つやつやしている肌にまた舌を這わせ。期待に震える智、目を閉じる固く固く。ぽり、ぽ
りぽり、聞こえてくる何かをかじる音。こよみ、なに、してるの? ん、仕返し。自分の
指舐める音、よみの舌の音。ハバネロかじる音。
「とも、……大好き、だよ」
 ここで照れるのはまあご愛嬌。試そうとしているのはちょっとしたサドマゾ。胃に送り
きれなかったハバネロ、舌にこびりつき。よみの舌智の愛しい花弁に触れる。

 ぎゃぴい!

 智の声。そして喘ぎ声。
216『HOTした舌』《8》:04/01/02 00:32 ID:kVNl3quE
 美味しいもの食べたい。
 二人で美味しいもの食べたい。
 ウィンドウショッピングして、たまに手をつないで、知り合いを見かけたら離して。
 カラオケいって。 久しぶりによみの下手な歌聞いて。(うるさい! )
 二人の汗の匂いと同じくらい愛しい時を過ごしたい。

 そうだ。
 明日はお寿司を食べよう。
 回っているのでいいから。
 二人でお寿司を食べよう。
 混まない時間をねらって。
 わさびを効かせて貰おう。
 魚の甘味が引き立つよう。
 魚の旨味が引き立つよう。
 悲しい恋が有ることを学習する為に。
 楽しい恋が有ることを復習する為に。
 辛い現実があることを理解する為に。
それを遥かに超える喜びを、二人で感じるために。

「よみ、明日は、お寿司食べに行こうな」
「いいけど」
「回ってるのでいいから」
「そうだな」
「……何だよ、何か食べたいもんあるのか? よみは。まさかまた激辛か? 」
「ううん。そうじゃない。お寿司の前に」
 ともを食べたい。
 
とっぷりと暮れる、ハバネロを食べた夜更け。食べ残されたハバネロ。これからは星座
のお茶会。甘い甘いケーキ、クッキー、チョコレート。口休めに、時折かじるハバネロ。
 二人のキスの音だけ夜に響く。時計の針は十二時を過ぎて。
世界の、なんと静かなること。
217グロ注意失礼:04/01/02 03:09 ID:nUj3A9GI
  
   グロ注意失礼
218くろまんが大王:04/01/02 03:11 ID:nUj3A9GI
>>162-167続き


満月の、煌々と。底にわだかまる。闇の、底。

「てめえ……」
男が荒い息をつき、少女の前に立った。

「ああ、あれね」
その少女、いや――榊――が、足元を指差した。そこには何やら焦げたものが土に雑じって散らばっていた。

「焼却しといたよ、覚醒剤500グラム。末端価格にして500万円くらいかな」
「てめえええええええぇぇぇぇぇぇっ!」

拳が、ぶんと空を切る。

「殺してやる、殺してやるぅ!」

男は狂乱していた。東京湾に沈むのが確実なのだから当然だろう。だが、その拳は虚しく空を切るのみだった。
それに合わせ、榊は舞うように揺らいだ。一挙手ごとに黒髪が宙を舞い、その都度、男の顔面が削られていった。

二人は果てしなく踊り狂った。
……情熱的なダンスが終わる頃には、男――『少年A』――の顔は、原型を残さないまでに潰されていた。
219くろまんが大王:04/01/02 03:11 ID:nUj3A9GI

「ぶぐっ、ぶひいっ……」

ああ、と溜息が漏れる。

「ねえ、もう終わりなの?」
「ぐぶぼおっ!」

「つまらない、つまらないな……」
顔面にめり込んだ膝頭が離れると、男は膝を突き、そのまま崩れ落ちた。
そうして、痛みにこらえかねえぐえぐ泣き始める。あまりにあっけなさ過ぎた。

「もうちょっと、タフだと思ったのにね」

深呼吸、一つ。ああ、これで最後だよ、神楽。今、最後の一人を地獄に送るからね。
あなたを手にかけた屑を最後まで苦しめて殺してあげるから。
見上げる夜空から目線を下ろし、泣きじゃくっているはずの男を一瞥――あれ?
男は跳ね起きて榊にしがみついていた。ナイフは脇腹に突き立てられている。

「えっ……?」
焼け爛れるような熱感が染みた。こほっ、と血を吐いた。
220くろまんが大王:04/01/02 03:12 ID:nUj3A9GI

「ヒャッハァ――ッ!! 死ねやあああああっ!!」
男は、動けないようがっしりと榊の体を抱きすくめると、腹の中でナイフを動かした。

「あぐうっ! ああっ!!」
か細い体が男の腕でビクビクと痙攣する。
「バーカ、油断しやがって。てめえも犯しながら殺してやる」
醜く顔を歪ませて、男は勝ち誇った笑みを浮かべた。
「まずはこのでかい乳を抉り取ってやる。楽に死ねると思うなよ!」

そのとき。男の目の前で何かがぶれた。視界が、暗幕を掛けられたように閉ざされた。
「ぎゃあああああああああっ!?」
指先に掴まれた目玉が男の眼窩から勢いよく飛び出した。崩折れる、その後を、視神経が電線のように伸びる。

「ぎえええええええっ!? 痛えよおおおおおおおおおッ!! 目が、目がああああああっ!」
「――……い、だと?」
「ぐぼおおおおおおっ!!」
男の側に、死が降り立った。刃先は腹部の奥深く突き刺さっている。
「痛い、だと?」
「ぐぼおおおっ!! やめて、やめてえええええっ」
221くろまんが大王:04/01/02 03:13 ID:nUj3A9GI

「こんなものが、痛いだとおっ!?」
「ぐぎゃあああああっ!! お願ひ、やめてええええっ!!」
「神楽の受けた苦しみはこんなものじゃなかった、こんなものじゃなかったんだあっ!!
思い知れええええええええええええええっ!!」
「ぐぽおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

絶叫が夜空に響き渡った。はらわたを露出させた男は、何度か激しく痙攣し、緩慢に地面にへばり付いた。
血が噴き出しては肉塊に降りかかり、盛り土に転がった犬の糞のように、土くれと雑じって地面に黒々とした染みをつくった。

榊は、荒い息を突きながら立ち上がった。途端、脇腹に激痛が走る。
「ぐうっ……!」
傷口からはどくどく鮮血が溢れかえってくる。その都度、激痛とともに少女の命は蝕まれていく……。

「神楽……」
(私、これでよかったんだよね――?)

「――御目出度う」
不意に声がかかった。
222くろまんが大王:04/01/02 03:13 ID:nUj3A9GI

そこには、例の男が佇んでいた。

「先生……」
「ククッ」
その顔がぐしゃりと歪められた。分かっている。男が何をするつもりか。
抗う力は残されていない。そのつもりも、もう、なかった。

「これでよかったのかね?」
「……え?」
意外な言葉に声が漏れた。男が近づいてくる。ゆっくりと、一歩一歩。

「これで本当に、神楽君は喜ぶのかね、と聞いているのだ」
胸がきつく締め付けられるように感じた。

「自分の人生を犠牲にし、優しさを捨てて鬼になった君を、果たして神楽君なら喜ぶのかね」
(そんなことは、分かって……)

「君を愛していた神楽君が、そんなことを君に望むはずがないということは、
君にだって分かっていたはずだよねぇ。じゃあ、どうしてなんだろ」

(私は、私は、ただ……)

「僕は思うんだけどねぇ。夢のお告げとやらも、君の心が生み出した幻に過ぎないんじゃないかなぁ」
「!!」
223くろまんが大王:04/01/02 03:14 ID:nUj3A9GI

「何ということはない、君は別に彼女の仇が討ちたかったんじゃないんだよ。自分の心を救いたかった、それだけなんだよ」
(違う、私は、私は……!)

『木村』の手が触れた。『木村』はその腕を傷口に突っ込んだ。
「!? ぐぎゃあああああああっ!!」

「当然、君をこのまま生かしておくはずはないだろう? まあ、面白い遊びだったよ」
『木村』の腕が中でこねくり回される。

「ぐおおおおおおおおっ!! うぐおおおおおおおおおおおっ!!」
あまりの激痛に榊の体は飛び上がるが、『木村』は片手を腰にまわし、抱きしめるように押さえつけた。
『木村』の顔がくしゃっと歪んだ。

「痛いかね? まあ、そりゃあ酷い激痛だろうよ。でも、本当に痛いのは……」
言い切らぬうち、『木村』は榊に口付けした。榊の口内に舌を差し入れるとともに、手のひらをぐしゃっと握り締めた。

「――ぎッ!!」

榊の体がはちきれた。激しく痙攣し、吐血し続ける。
『木村』はしっかりと華奢な体躯を抱きすくめると、美味そうに口から血を啜り、貪った。

やがて、『木村』は、片腕は榊を押さえつけたまま、口を離した。少女がかすかに震えるだけになった頃に。
血を滴らせて。うっとりと。その体が腕の中でビクッと震えた。
224くろまんが大王:04/01/02 03:15 ID:nUj3A9GI

「ああ、美味しいなあ、君の絶望は」
「ひゅ……ひゅ……っ」

少女の、榊の命の灯火は、もう、消えかかっていた。光を失いつつある目から、涙が頬を伝った。
瞳に残された生気が余光を走らせるように。涙が、煌いた。そして……。

(か…ぐら……わたし……いま……い…く……か…ら……)

「お休み、お嬢ちゃん」
――少女は眠りについた。永遠に。

「にぎゃぁ、みゃぁぁ」

不意に何かの鳴き声が聞こえた。見ると、一匹の猫が闇に紛れるように佇んでいる。
――それは、あの時の子猫が成長を遂げたものだったのである。

猫は凝視するようにこちらを見つめていた。そして、木村もまた猫を見つめた。
しばし、二者は無言で対峙していた。底にわだかまる、何かを見据えるように。

「にぎゃあ」
やがて、猫は一鳴きすると、闇の底へ溶け込むように駆け出していった。

「一等賞、ってか」

乾いた冷笑が静寂に木霊した。



<完>
 ここに来るのは初めてだ。
 私は同級生に促されるままその扉をくぐる。玄関口に咲く花々が春の訪れを感じさせる。
「よく来たねー、よみ、榊ちゃん」
 出迎えたのは、滝野智。私をここまで連れてきた彼女の幼馴染。
 滝野智。何て呼んだらいいのか分からない。智、とも、ともちゃん、滝野さん、滝野。
気がついてみたら今まで一度も名前で呼んだことはない。私を連れてきた、水原暦、彼女
も何て呼んだらいいのか分からない。皆の呼び方はよみだから迷わずよみと呼べばいいの
に、彼女の呼び方も分からない。
 だから心の中で人物を意識するときは苗字で考えている。滝野、水原。そうすれば無機
質で、座りがいい。でも呼びかけるときはそんなふうに呼びたくはない。もと砕けて親し
みをこめて。でも、私は、何て呼んだらいいのか分からない。
「そんなに不安そうな顔、することないよ」
 水原が私の顔を見て笑った。
「ちょっとしたごっこ遊びなんだから」
 水原はしきりにごっこ遊びという。でも、どんな遊びなのかは決して言わないのだ。そ
の眼鏡の奥の目はいつもより親しみやすく微笑んで、私を見つめる。
「ほら、入るよ。おじゃましまーす」
 きゅっと、手を掴まれた。私は顔を赤らめる。いつもは顔を覆ってその素顔を隠すのに、
それが適わず眼鏡の前に剥き出しになる。フレーム越しの私の素顔。
「ふーん。榊ってさ、いい顔するねえ」
 これは今日が楽しみだ。とてもいい顔で笑って水原は言った。でもどんな遊びなのかは
決して口にしないのだった。

 事の起こりは三日前、水原と映画を見に行ったときから始まる。
「榊は何でもっと素顔を見せないのかな」
 そんな言葉がどきんと胸をついた。喫茶店である。古い洋館の入り口をあしらったよう
な装いで、しかし喫茶店の看板は出ていないこの店は、お茶とケーキがこの駅周辺で最も
美味しい。水原のお勧めだが、見つけたのは滝野だという。
「いや、榊は多分自分で思っている以上に表情過多なんだけれど、今一吹っ切れていない
んだよな。勿体無い」
 そうだろうか。私はいつも自分の表情を自覚できない。
「ほら、そんな顔して」
「ごめん」
 誤らなくてもいいのに、といいながら水原はお茶を啜る。
「榊はさ、いつから向こうに引っ越すの? 」
 実家から少し離れた大学に進学する私は、そこの近くのマンションに住むことが決まっ
ていたのだ。実は引っ越し自体は終わっていて、そこに住むのは来週からだというと、水
原はいたずらっぽい笑みを浮かべる。こんな笑顔が滝野に似ているのだ。
「じゃあさ、ちょっとした遊びに付き合ってよ」
 わけもわからないまま私はうなずく。我が身に何が起こるかわからぬまま。
 よかった、水原はにこにこと笑顔になる。今食べている、チーズケーキみたいに甘い笑
顔。
 滝野の部屋はすこし異様なくらい熱くてむっとしている。ストーブをがんがん焚いてい
たらしい。大丈夫、換気してるよ、今は石油ストーブ外に出してて、ヒーターだけにして
る。なるほど、微かに灯油の匂い。床に座るよう促され、私はぺたりと座り込む。
 それにしてもこの部屋はなんだろう。ありとあらゆる柔らかいものが部屋に置かれてい
る。クション、枕、布団布団布団。お泊り会のよるよりもふかふかな部屋。
「壮観だな」
 水原がかすれた口笛を吹いた。
「はい、よみ、榊ちゃんココアどーぞ」
 とろんと口に流れ込むココアは苦くて甘い。ショコラリキュールきかせすぎだぞ、と水
原。大丈夫、殆どアルコールはとんじゃってるよ、と滝野。
「微かなアルコールは、リラックスするために必要だもん。でも前後不覚になっちゃった
ら面白くないだろ」
 そんなに、お酒入ってるのか? 思わず尋ねたら滝野に笑われた。大丈夫だよ、そんな
にアルコール度数強くないし、それより身体ぽかぽかしてきただろ? こくん、とうなず
くと満足そうな顔の滝野。
「温かくしておかないと、風邪ひいちゃうからね」
 何のことか分からない。それはこのむしっとした部屋に関係するのだろうか。たくさん
着てるなら、預かっとくよ、よみ、セーター貸して。素直に上を脱いで水原はティーシャ
ツになる。その勢いにつられたように、私も一枚脱いだ。この部屋は暑い。

「はい、ふわふわふわふわって言って」
「え? 」
「いいから、ふわふわふわって言うの! 」
 滝野の、こういうところが苦手でつい従ってしまう。ふわふわふわ。水原もふわふわ言
いながら身体を動かしている。こうやって身体を動かしながらふわふわ言っていれば身体
がリラックスしていくのだという。横をちらりと見れば、水原は眼鏡を外してぐるぐる頭
を回す。こうしないと有らぬ力が入ったときに怪我してしまうのだそうだ。
「榊ちゃん、目閉じて」
 そうだ、何も考えずにふわふわしろといわれていたのだ。

「智、今日はお願い」
 水原が真剣な面持ちで滝野に頼んでいる。私は少し驚く。滝野は始め私が加わるのが余
り乗り気ではなかったらしい。それを水原が頼み込んで今日のセッティングとなったわけ
だ。
「別に嫌ってわけじゃないんだけどね」
 ココアを飲み終わると、滝野が私を軽く抱き寄せて言った。
「これはあたし達の遊びだし、途中でも榊ちゃんが嫌だったら、嫌って言って。ストレスためてまでやるものじゃなし」
「でも、私は榊の為に」
「よみは黙ってて」
 滝野の制止に黙りこむ水原。
「よみはこれで榊ちゃんが楽になるかも何て言ってるけど、これってただの遊びだから。
そんなに期待したり怖がったりしないで。ただのごっこ遊びなんだから」
 私は、訳がわからない。でも、どうする、やる? とたずねられたら我しらずこくんと
うなずいていた。なんだか流されていいかな、とか思ったのだ。

 だから今、ふわふわふわ、といいながら身体を動かしている。
 始めのうちは少し恥かしくて声が出なかったけれど、次第に普通の声くらいの大きさに
なって。ふわふわふわふわ。
 なんだか少しポーっとしてきた。
「あーお」
 水原が言った。
「あーお」
 水原が頭につけているのは、二年前の文化祭で使った猫カチューシャ。
 猫になりきっている。
 私の頭にもついている。猫カチューシャ。
 ほら、さかきねこも鳴いてごらん。
 なお、にゃお。
 もっとなりきっても平気だよ。ここにいるのは、猫が二匹いるだけなんだから。
 私はぴくっと反応してしまう。人の声がするから、見られてると感じるから。
 大丈夫だよ。あたしは空気と同じ。ほら、さかきねこ、ないてごらん。
 あお、あお、なお。私は鳴いてみる。
 なんのことはない。私達は猫の真似をしているのだ。

 このカチューシャをつければ猫になれるのだ。
 そういって差し出されたカチューシャを、どうして受け取ってしまったやら。正直、馬
鹿っぽい。でも素直にそれを受け取った水原は、さっさと頭につけて、照れくさそうに、
にゃんとないた。滝野は雰囲気作りをするらしい。CDから流れている音は南国の雰囲気を
かもす鳥や獣の声、時折太鼓の音。ぽんぽんぽがぽん。
 トイレだけは、すんなり人に戻っていいそうだ。なりきってしまえばまた戻るのも簡単
で、生理現象に動物は逆らえないから。しかし飲食は動物のまま。喉が渇いたら、猫とし
て水をねだる。猫として食す。猫として遊ぶ。

 私は、悔しかったのかもしれない。 
 空気みたいに必要としあって、でもあるのが当然、みたいな無関心もある関係。
 私には求められないその関係を築いている二人が羨ましくて、悔しくて。
 私はカチューシャをつけようかどうか迷っている。滝野は何もいわない。ただ温かく見
つめるだけ。こんな眼差しは、水原に似ている。
 私は二人の間に入りたい。
「……にゃん」私は鳴いた。滝野は笑った。

 猫になるにはどうしたらいいだろう。
 猫になるにはどうしたらいいだろう。
 にゃあ、か、にゃん、かどっちの鳴き声だろう。
 なーぉ、か、にゃーお、どっちの鳴き声だろう。
 水原は自由に遊んでいる。ごろごろ喉を鳴らしている。
 滝野の手からじかに煮干を食べている、さりさりの音。
 考えて考えて、極まって窮まって。
 煮詰まって、思いつめて、悩んで。

 私も、滝野の手から、煮干を食べたい。

「ほら、さかき。おいで」
 見透かされたみたいに、呼ばれてぴくんとする私。四つ這いのまま声の主の下へ。
 差し出された手のひらに頬を乗せてみる。すりすり。
 滝野のもう片方の手のひらが首筋を撫ぜる。すりすり。
「可愛いよ。さかき」
 耳元で囁かれて身体ぞくぞくってした。
 頭と頬と首筋と撫でられて、なぜかこぼれる涙。
 優しく滝野が抱きしめる、私。額に感じる滝野の柔らかな胸。
 考えなくてもいいんだよ、ただ感じるだけなの。
 起こされる私の頭、近づく滝野の顔。
 唇と唇ごしの、鳴真似の練習。

 部屋の片隅ではふーう、と言う息をつく音。水原が上下の服を脱いでる。
「にゃーお」
 次に鳴いた時は下着一枚で。頭の上の猫カチューシャはそのままの形で。
 這って近づいてくる、水原暦、今はただの猫。
 私は仰向けにされて喉をさすられて。服の上から乳房を撫ぜられる感触に心震わせて。
 私の頬にすりすりしてくる一匹の猫。
「にゃふ」私の口からこぼれる猫の声。猫の私の声。

布団の上でじゃれる猫ごっこ。よみちゃんが私の上ですりすりしている。
涙が出てから吹っ切れ始める、次第に次第に。
「ふなう」にゃおん。「ふーふー」あのうん。「にゃおん」にゃおん。
なう!
 思わずびくっとなる身体。よみちゃんの手が、シャツを捲ったから。
「なお? 」猫語で尋ねるよみちゃん、でも目だけは人に戻ってて。心配そうな気遣うよ
うな優しそうな瞳。
「いいんだ」
 思わず囁いてしまう、私の唇。
 いいんだ。かすれる声、微笑が浮かんで。
よみちゃんしゅき。
「わたしもさかきのことすき」
うんしょと上半身を脱がされて、露わになる肌。どうしよう、嫌じゃない。
 ねっとりと口付け。初めてなのに初めてじゃないみたい。

「あーあ、二人とも、猫度が足りないなあ」
少し上ずった声のともちゃんが近寄ってくる。上着をするりと脱ぎ捨てれば誰よりも猫
になる。「にゃーお」口と歯だけで器用にズボンを脱がす。歯で咥えてずるずると私のズボ
ンを脱がす。
 いつのまにか苗字じゃなくても平気になってる。
二人の指と舌を私の身体が受け入れてくように。
 ともちゃん、すきぃ。
「なーお」私の頬を撫でるぺろり。その目猫の目伝わってくる、大好きだよの目。
 肌と肌で感じあう指先唇の形。
 舐めて舐められて蕩ける心の奥の強張り。
指と舌で愛して、愛されてまた愛して。
すりつけて、すりつけられて小刻みに動く身体。なーお、なーお。
「あ…ぁはっ」初めてのともちゃんのミス。感じてる印。
 私の長い髪に絡みつく二人の弄ぶ手。
 一際高い猫の声。私の喉の奥からした。
                    ☆

 髪をさっぱり切った。男の子みたいな坊主刈りだ。スポーツ刈りよりも少し長いくらい。触ってみると、ぞりぞりが楽しい。ぞりぞりぞりぞり、しばらく遊ぶ。
朝起きれば愛しの飼い猫は躊躇せずに胸元に飛び込む。可愛い可愛い。
新しい生活に慣れたのも、この短い髪のせいかもしれない。毎日が楽しい。
ちょっとおばかに、ちょっと魅力的になれたと思う。

「榊ちゃん、随分思い切ったね」
 ともちゃんが笑った。よみちゃんも笑う。ゴールデンウィーク、今日は三人でマジカル
ランドに来てる。
「榊、実習平気なのか? 」
 冷やかすようなよみちゃんの声。平気よ、だってまだやってないもんと答えてやる。
「榊ちゃん、ジェットコースター乗って、怖くなったら、あたしに抱きついていいからね」
「何いってんだよ。榊は私と一緒に乗るんだ」
「そうだよ。よみちゃんと私はラブラブなんだぞ」
 二人でぴとっとくっついて、頬をすりすりしてみせる。あー! ずるいずるい二人と
も!! この、でっかいの倶楽部!!
「でっかいの倶楽部だって」思わず笑ってしまう。
「じゃあおまえはお子様倶楽部の一員だな。まあちよちゃんはいずれこっち側だけど」
 なにおー、このー! まあまあまあまあ。あははははははは。
「今度は、みんなで来れたら、いいね」
 うなずく二人。私の愛しい人たち。
「じゃ、行きますか」ともちゃんが私の腰を抱く。
「そうしようか」よみちゃんが私の肩を抱く。
 顔が赤らむ。でも、もう隠さない。その素顔が露わになる。
「うん、行こう」私はにっこり微笑んで、二人の背中に手を回す。
身体をはたはたと駆け抜ける青い五月の風、ここちよい。
だから代わりばんこに、額にキスしてみた。
233名無しさん@ピンキー:04/01/02 13:53 ID:oodQoFP/
頼むから間髪いれずにUPしないでくれ……
いい作品なのにレスしにくいじゃないか。

「HOTした舌」と「猫ごっこのありふれた結末」の作者さん、
相変わらず巧みな心理描写で読者を引き込んでくれます。
特に前者の方はリズムとテンポに大分気を使ったのでしょうか、
前回よりもさらに巧くなったと思います。
ハバネロは平気だけどわさびが嫌いな自分としては
結構共感できる部分もあったり。

後者のSS、榊がちよ、神楽以外のみんなと親しくなるきっかけとなる
SSを考えていた自分としてはちょっとやられた感じでした。
234名無しさん@ピンキー:04/01/02 14:06 ID:oodQoFP/
そして「くろまんが大王」は……
文章力、追う者、追われる者の心理描写、
残酷な世界に読者を引き込む力、物語の構成、
全てが素晴らしいと認めたうえで、あえて言わせてもらいます。

『これはあずまんが大王である必要がない』

>>39も言ってますが、名前さえ置き換えれば別な作品になりうる
ものを「あずまんがの二次創作」とは認められないです。

陵辱とかグロとかは大嫌いですが、そのために上のようなことを
言ったのではないことはご理解ください。

さらにわがままを言わせて貰うと、ここで命を絶たずに榊なりに
生きる苦しみを描いて欲しかったと思うのは自分だけでしょうか?
235名無しさん@ピンキー:04/01/02 14:41 ID:FssdAHmZ
>『これはあずまんが大王である必要がない』

一次創作以外のあらゆる二次創作が「その作品の二次創作」である必然性はない罠
236名無しさん@ピンキー:04/01/02 15:03 ID:2+cKPtib
>>235
要は話の中に
元ネタであるあずまんがの設定を生かしてはいない、
と言いたかったのであろう
237名無しさん@ピンキー:04/01/02 18:02 ID:qTeQdKH/
よーわからんが、神楽のためなら榊は鬼になれるっつーのは設定じゃないのか。
238名無しさん@ピンキー:04/01/02 18:28 ID:F1ogNXqa
>>237
どこの世界の裏設定なんだか…
239くろまんが大王:04/01/02 23:10 ID:ASpWZzEs
>>234

今回、文章は自分ではいまいちでした。
言い訳ですが体調不良を押して書いたので自分ではまだやりようがあったように思えます。
いずれリライトするだろうからどこかで日の目を見させられればと思いますが。
(もしかすると死ぬかもしれないのでそれはないかもしれませんが)

>『これはあずまんが大王である必要がない』

これは痛いところを突かれたと思います。今回は話が飛びすぎましたかなと。あくまで、
平和で幸せに満ちた『あずまんが』の少女たちを惨殺することに専念しようと思います。

最後に、(私がぬけぬけというのもなんですが)
「HOTした舌」と「猫ごっこのありふれた結末」みたいな良作がこれからどしどし投下されることを期待します。
240名無しさん@ピンキー:04/01/03 01:16 ID:h+p1g2Wc
>平和で幸せに満ちた『あずまんが』の少女たちを惨殺することに専念しようと思います。

やってほしくないんだけど……
「嫌なら見なければいい」とか「好き嫌いで他人を批評するな」
とかいう正論で打破されてしまうんだよな。

嫌なもんだな、正論って。
241名無しさん@ピンキー:04/01/03 01:43 ID:VFjtB8fJ
そんなあなたに2ちゃんブラウザ
見たくないレスは各自であぼーん
242名無しさん@ピンキー:04/01/03 02:38 ID:h+p1g2Wc
>>241
いや、あずキャラがひどい目にあるSSが存在するというだけで
嫌な気分になってしまうのですよ。
243名無しさん@ピンキー:04/01/03 02:49 ID:Q9vLRCOx
それはただのワガママじゃん
244名無しさん@ピンキー:04/01/03 02:57 ID:CeD4e5HZ
とりあえず今回kVNl3quE氏はいろいろとタイミング悪かったなあ
245名無しさん@ピンキー:04/01/03 03:08 ID:BHpAMdBg
つか、あずまんがに限らず「みんなから愛されるキャラがひどい目に遭う」ことに積極的というのは
ニーズの有無とか可能性の世界に関係なく“人間としてどうか”と思ったり。
246名無しさん@ピンキー:04/01/03 03:08 ID:h+p1g2Wc
>>243
わがままだから「書くな」って理屈は通用しないわけですね。
それが正論であり事実。
でも俺がそういうSSで傷つくのもまた事実。

>>244
そう思うならコメントしてやってください。
247名無しさん@ピンキー:04/01/03 03:09 ID:h+p1g2Wc
>>245
俺もそう思ってます。
なぜ好きな人の不幸を喜べるのか、全く理解不能。

何度もレスしてすいません。
248名無しさん@ピンキー:04/01/03 07:13 ID:45eJW8OU
>>241
で結論でてるような気がする。
>>245
そんなこと言い出したら、炉が嫌いな人は、
ちよちゃんを純愛でもエロに使うことが人間としてryって言い出すだろうな。

別に強制されて読まされてるんじゃないんだし、
ちょっと読んで自分に合わないならNGワードにでも登録したら
249名無しさん@ピンキー:04/01/03 09:56 ID:HxXqiqjo
kVNl3quE氏のSSはヨカタ。
文章のリズム感と百合具合が。
新年からイイものをありがとう
250名無しさん@ピンキー:04/01/03 11:14 ID:67td0Yw+
別スレ立てたら?(グロ系
251名無しさん@ピンキー:04/01/03 14:09 ID:IDnYwv2d
「正論」を述べている人間そのものが正しいとは限らないよな。

素直に感じた気持ちこそが全てなんだと思う。
252名無しさん@ピンキー:04/01/03 16:48 ID:5Ue92ci4
>>239
乙です。相変わらず文章力表現力が凄いですね。読んでいて引き込まれます。
出来のいい残酷モノは、怖いのに目が離せなくなります。

話としては、てっきり、榊が神楽輪姦に関わった残り190数名を殺しに行く
ところで終わるのかと思ってました。また、榊が木村に殺されるのは予想
してたけど、榊のアサッシンとしての出来がイイので、案外木村の意図に
反して本国送りになるというのもちょっと想像してました…。

でもダラダラ長引かず、ピシっと終わって良かったです。
復讐鬼になった榊も、ダークな木村もお気に入りです。木村の、精神的にも
とどめをさしての殺し方もイイです。やはりもとがあずまんがだからこその
グロ話だと、僕は思いましたよ。
次回作も期待してます。
253名無しさん@ピンキー:04/01/03 17:16 ID:ZVXkCbSw
age
254猫まみれ2N:04/01/03 18:33 ID:WNubAoFs
>>207
>「あんたと比べたら大抵の人が才能あるよ」
についてですが少し違います。「大抵の人」では無く「全ての人」が正しいと思います。
(自分で言ってて空しくなるが本当の事だから仕方がないな…)
>>224
おのれ木村め………!
まさかこんな結末になろうとは予想できませんでした………。
榊さんが天国で神楽と幸せに暮らせる事を祈ります……。
255くろまんが:04/01/03 20:52 ID:YIIZEwJR
>>252
ありがとう・・・
君は、いつも。

あと、当分は控えるから安心召されよ>嫌だった人
それか漏れが死ぬのでも願っててくれ。

漏れ的には可哀想な滝野さんの方が惨かったと思うけど。
(現実にイジメに苦しんでいる人もいるんだし
だけど、あれはいい作品だ。否定しない。

>>254
また、あんたが漏れの続きを書くことになると罠
まあ、頑張ってくれ(苦笑

(以上、蛇足)
256名無しさん@ピンキー:04/01/03 23:07 ID:lK5tneLt
書きたいひとが書きたいことを書きたいように書けばいいんだよ。
257名無しさん@ピンキー:04/01/03 23:23 ID:CfYYs5dV
>>256
その結果、混乱をきたしている。
258名無しさん@ピンキー:04/01/03 23:34 ID:2G1botz9
あぼ〜ん機能使えば全て解決。漏れは使わないけどね。
みんな大人の対応でいこうぜ。
259名無しさん@ピンキー:04/01/03 23:35 ID:5Ue92ci4
>>257
ここでSSの是非について討議するからじゃないか?
いっそ感想スレでも立てたほうがいいかな?
260名無しさん@ピンキー:04/01/03 23:48 ID:+CaIuDnS
くろまんがの人も冒頭で警告してるんだしいやな人はあぼーんすればいい。
個人的には炉もグロも百合もあまり好きじゃないが話が面白ければ読むよ。
あずまんがSSは百合がほとんどだけどそれでも楽しめるものが多いのでこのスレ見てる

>255
>漏れ的には可哀想な滝野さんの方が惨かったと思うけど。
自分もあっちのがきつかった。神楽好きにもかかわらず。
スレがどうなるか知らんけど次回作期待してます。
261猫まみれ2N:04/01/04 00:02 ID:O1bkNuir
かみねこは唇を重ね、榊の唇を貪る様にチュウチュウと吸った。
「んん…む…はぁ!」
榊は首を横に振ってかみねこのキスからなんとか逃れた。
しかし、かみねこは今度は器用に前足で榊の頬を押さえつけ再び榊の唇に迫る!
「はぁ……やめて…お願いッんぐ!」
榊は哀願するが、しかしかみねこは容赦無く再度榊に唇を合わせる。
今度は唇だけでなく、自分の舌を榊の口内に無理矢理入れ、自分の唾液を榊の口に注ぎ、
そして榊の歯、舌、口の中の肉に自分の舌を這わせる。
(お前も舌を使え。じゃなきゃ噛みつく!)
榊はかみねこがそう言っている様に思え、仕方なく自分の口内を犯しているかみねこの舌に
自分の舌を絡める。
「んぐっ、んん……う」
次第に榊はかみねこの舌だけでは無く、自分の舌をかみねこの口内に進入させて先程自分が
された様に自分の唾液でかみねこの口を汚す。
(ピチャピチャピチュピチュ……)
榊はだんだんと自分の理性がかみねこの舌によって削り取られていく気がした。
(ピチュピチュピチャァ…………)
そしてゆっくりとかみねこは榊から唇を離した。何本かの唾液腺が榊とかみねこの口をしばらくつなぎ、
そして切れた。
262名無しさん@ピンキー:04/01/04 00:47 ID:l8iWm8xR
>>252
>やはりもとがあずまんがだからこその
>グロ話だと、僕は思いましたよ。

どこがどう、「元があずまんがだからこそ」なのでしょうか?
煽りとかではなく純粋に気になります。
263a pretty kitten:04/01/04 00:58 ID:FJk+YVUR
 ここは美浜邸のちよの部屋。ちよと、そしてちよと同じぐらいの歳の少年が
向かい合って座っている。少年は、こわばった面持ちで、ちよの顔を見ず下を
向いて座っている。呼び鈴が鳴り、ちよが玄関に出ていった。しばらくして、
榊を伴って戻ってきた。
「榊さん、ただし君ちゃんと来てくれました」
榊は、ただし君とちよに呼ばれた少年にちょっと不器用に微笑みかけたが、
少年はその微笑みを見て背筋を伸ばし、体を固くした。
 それからしばらく、榊はちよの隣に座り、他愛もないおしゃべりをしていた。
少年は全く会話に入れずに、ぼそぼそとお菓子を食べているだけだった。
ちよが入れたコーヒーの二杯目を飲み干したところで、榊が少年の方を見た。
「そろそろ、始めようか」
 そう言うと、素早く少年の後ろに回り、そっと少年を抱いた。そして手を彼の
ふとももに肩ごしに伸ばしそっと撫でる。彼は動けない。されるがままである。
逃げても無駄だということを、体がしっかり記憶してしまっている。
「榊さん、ただし君、半ズボンをはいてきてって言ったのにジャージで
来ちゃったんですよ!」
 ちよが少年をなじる。
「そうだね……なんで半ズボンはいてきてくれなかったのかな?」
撫でながら榊も問うが、彼は硬直して動けない。喉が動き、ごくりとつばを飲み
込んだのがはた目からもはっきりと分かった。
264a pretty kitten:04/01/04 00:59 ID:FJk+YVUR
「ねえ、どうして?」
 口調こそ穏やかだが、少年を抱く手にさっきより力がこもる。それを
感じ、ますます彼は身を固くする。目は泳ぎ、口を半開きにしておびえている。
「ただしくん! 榊さんが訊いているの! 答えなさい!」
ちよがぐっとせまるも、少年は動かない。
「ただし君、こっちを見て」
榊の声にも、彼は動かない。
「……そんなに私が嫌いなのか?」
 トーンの下がった榊の声に、おそるおそる哀れな少年は振り返った。目には
すでに涙が浮かんでいる。かすれた声で
「ちがいます……」
とだけつぶやいた。
「こんどから、お姉さんの言うことちゃんと聞いて、ね」
 軽い微笑みと穏やかな声で諭した。しかし、目は笑っていない。少年は
「は……い」
とだけ言うのが精いっぱいだった。
265a pretty kitten:04/01/04 00:59 ID:FJk+YVUR
「榊さーん。ただし君ったら、もうこんなになってますよ! エッチで
しょうがない人ですね!」
 ちよの指差す先に、股間のジャージが盛り上がっていた。大きな怖い
お姉さんに圧倒されながらも、そのお姉さんに密着していることにより感じた
体温と、胸の柔らかさと、撫でられる刺激と、抱擁の心地よさに、まだ幼いなりの
性的興奮を覚えていた。性に目覚め始めたばかりのこの年ごろの少年に堪えろと
言うほうが難しい。
「仕方ない。男の子だから」
 言いながら、胸をさらに押し付けて、指を少年のあごにかける。
「けど、我慢は覚えないといけない」
榊の手が、ジャージのウエストから少年の股間にするりと潜り込んだ。びくっと
少年の体が動き、顔が一気に赤に染まる。そして、ペニスがぐっと固くなる。
「ただし君は、私が同じクラスにいた時も、女の子の方を変な目で見てたん
ですよ! ひどいです! 罰を受けるべきです!」
 その言葉に、ただし君が許しを乞うようにちよと榊の顔を交互に見た。
無駄な努力だと悟っていながら。
「けど、こんなのも、かわいいよ」
言いながら、もぞもぞとしごくでも揉むでもなしに適当に指を這わせた。
それだけでも、この少年は十分な快感と興奮を受け、ため息を漏らす。
それに満足して、普段余り笑わない彼女はくすっと小さな笑い声を上げた。
266a pretty kitten:04/01/04 01:00 ID:FJk+YVUR
「脱ごうか」
 もう片方の手をジャージの腰にかけて、すでに真っ赤になった耳元にささやく。
少年は首をふる。
「でも、このままじゃこの中をどろどろにしてしまう……。お母さんに怒られても
いいのか?」
「ただしくん! もう、せっかく榊さんが気を使ってくれてるのに! さっさと
脱ぎなさい!」
ちよも一緒になって彼のジャージを引きずり下ろした。あきらめということを
すでに覚えてしまった少年は、抵抗しなかった。腰を浮かし、女の子とお姉さんの
することに協力する。
「そう……。素直なのが一番だ。かわいいよ……」
 眼前に現れた白いブリーフと、それを持ち上げるまだ幼い性器に興奮を覚えながら
うっとりと榊がつぶやく。そして、少年のそれを覆う最後の布が脱がされた。
「じゃあ、我慢しようね」
 皮の上からぐにぐにと揉まれ、少年にますます力がこもる。
「出そうになったら、ちゃんと言って、いいって言われるまで我慢しなさい!
この前みたいなことは、私も榊さんも許さないんだから!」
ちよが少年の顔を睨み付けながらくぎを刺す。少年は、初めて尿以外の液体を
ほとばしらせたあの日の経験を思い出した。その時の恐怖を反芻すると同時に、
あの時の感覚をまた味わえると思ってしまい、ますます性器が固くなってしまう。
「楽しかったこと……思い出した?」
 図星をさされ、慌てて首を振るも、ペニスが限界までこわばっている状態では
説得力がない。榊が手の動きを速めた。
267a pretty kitten:04/01/04 01:01 ID:FJk+YVUR
「う、うあっ! で、でちゃいます……」
 それだけで、哀れな少年は危険を訴える。事実、もう彼には余裕はなかった。
「情けない! もっと我慢したらどうなの?!」
「そうだね……もうちょっと我慢しないと」
 すぐに女の子とお姉さんに止められるが、幼い彼は堪え方を知らない。
覚えたばかりの性の興奮と、おしおきの恐怖が彼の心をいっぱいに満たして、
そして弾けた。背筋までも震わせて、彼は快感に屈した。榊は、手のひらで
包むようにして受け止めた。手の中でびくびくと痙攣するペニスに、静かに喜ぶ。
「元気いいな……」
「もう、ただし君ったら……。なにをやってるの! そんな我慢もできないの?!」
ちよが少年を罵倒した。
 一方、榊は、汚された手を開いて、じっと見ている。
「少なくないか……?」
少年の耳元でささやきかける。
「この前より少ない……。もしかして、一人で……出したのか?」
 哀れな少年は、快感の絶頂から一気に恐怖のどん底にたたき落とされた。
目は泳ぎ、口はからからに渇く。ここで、前回と今回の間にした自慰行為を
知られたら、どうなるかわからない。そう思い、絶望に浸る。
無理やり覚えさせられてしまった快感を忘れられずにしてしまった自慰行為を、
心から後悔した。もうその後悔は遅すぎたが。
268a pretty kitten:04/01/04 01:01 ID:FJk+YVUR
「ただしくん。ちゃんと答えなさい!」
「し、してないです……」
 少年は精いっぱいの嘘をついた。
「そんなので私と榊さんはごまかせないのよ!」
「ほんとに、してないです……」
恐怖に身をすくませる。榊はウエットティッシュで手の汚れを拭き取った。
「嘘をつく子には……それなりのしつけが必要なんだ」
榊の手が彼の玉をつかみ、軽く、しかししっかりと感じられるぐらいの力を
こめた。
「で、でも、ほんとに……」
「ただし、くん」
榊が、少年の顔を覗き込んだ。
「私には、本当のことが言えないのか?」
少年は、蛇ににらまれた少年も同然だった。
「どうなんだ……?!」
静まり返った部屋。沈黙が哀れな少年には激しく痛く感じられる。
「そうか……。じゃあ嘘はいけないってことを教え……」
「……ました」
 少年はぽろぽろと涙を落とした。
「聞こえない。もっとはっきりいいなさい!」
「……自分で、しました。うっ、うえっ……えぐっ……」
少年はついに嗚咽を上げた。ちよは軽蔑のまなざしを浴びせた。が、榊は、
いとおしむようにそっと彼を抱いた。
269a pretty kitten:04/01/04 01:02 ID:FJk+YVUR
「そう……。ちゃんと素直に言ってくれればいいんだ。大丈夫」
 少年の目に、さっきとはうってかわって優しく、慈愛に満ちた榊の顔が
飛び込んできた。気を許すべき相手ではないと思っていながらも、つい優しさに
少年は心を開いてしまう。それが命取りだと分かっていながらも。
「よく言えた……。大丈夫だから。できないことは、練習すればいい」
 榊の手が再び少年の股間に伸ばされた。
「ちゃんと我慢できたら……」
榊は、柄にもなく自分がどぎまぎしているのを感じた。それを不器用に
隠しつつ、言う。
「お姉さんの胸……ちょっとだけ、触らせてあげてもいい」
 ちよが驚いて叫ぶ。
「さ、榊さん! だめですよそんなの! 甘やかしすぎです! ただし君も!
なに大きくしてるの! いやらしい! すけべ!」
期待と快感でペニスが立ち上がったことに、少年は大いに慌てた。だが、
容赦なく榊は指を這わせる。
「いいんだ、ちよちゃん。それじゃ、我慢、しようね……」
「は……い」
「榊さん……」
「いいんだ」
 榊の指が、少年のペニスを愛撫する。動きはぎこちないが、少年には
十分すぎた。
「こんなに早く元気になってくれたんだね」
「……さん」
「ん?」
「もう、出……あっ」
 あっけなく危機に陥ったことを少年が知らせると、榊はぎゅっと力を込めて、
危機を押さえ込んだ。
「……ほんとにちゃんと止まるんだ。あ、いや、しっかり我慢しなきゃいけない。
いいね……?」
最近にわかに仕入れた知識が役に立ったことに驚き、そして慌ててそれを
ごまかした。少年はこくこくとうなづいた。ちよは、魂を奪われたように二人の
姿を見ている。榊は、押さえ込みながら反対の手で愛撫を再開した。
270a pretty kitten:04/01/04 01:03 ID:FJk+YVUR
「……っ。あっ……」
「かわいい……女の子みたいな声だね」
 うっとりして、ますます榊は愛撫を激しくする。少年の目はすでに焦点が
合っていない。ただ快感に飲まれ、それを無理やり堪えさせられるだけだった。
「ちょっとゆるめるよ……。我慢だよ」
「ひっ……」
押さえつけた指をゆるめたとたん、ペニスが跳ねるのを感じ、また押さえ直した。
「だめだ。ちゃんと我慢して。男の子だから、できるよね?」
「は、ひ……」
わずかに液体が漏れたが、榊は見なかったふりをした。
「じゃあ、私と百まで数えよう。それまで我慢できたら、ごほうびをあげる」
「え……」
「じゃあいくよ。いーち、にーい、さーん……」
 まるで少年よりもっと幼い子供と風呂につかるときのように、数を数え
始めた榊。愛撫の手と、押さえ込む手はゆるめない。
「じゅーいち、じゅーに、じゅーさん……」
「じゅ、じゅーし、じゅーご……」
 奇妙な数え歌が始まった。
「さんじゅーなな、さんじゅーはち、さんじゅーく……」
「よ……よんじゅ……うっ……よんじゅ……いーち……」
愛撫の快感と押さえつけられる苦痛の中、身悶えながら必死に少年は数を
数えた。ときどき波が引くように興奮がおさまるが、すぐに余裕がなくなって
必死にこみあげる感覚を押さえる。
271a pretty kitten:04/01/04 01:04 ID:FJk+YVUR
「ごじゅーご、ごじゅーろく……」
「お、おね……さん」
「ん?」
「も……だめ……」
 榊が、じっと少年の目を見た。
「本当に、もうだめなのか?」
「は……い……。お、おねえさん……たすけ……」
「じゃあ……」
「はい……」
榊の顔が、ちょっと切なげになる。
「ごほうびは無しだけど、許してあげる……」
「は、はい……」
 次の瞬間、愛撫が激しくなる。ぐりぐりと暴力的にしごきあげ、玉も
撫でまわす。ペニスがはち切れそうにふくれ、痙攣する。
「ぼく、でちゃう! でちゃいますぅ! ああああっ!」
その絶叫を聞いた瞬間、押さえつけていた榊の指が一気に緩んだ。
「あ、ああ……あう……あう……」
「元気、だね……」
溶けてしまった表情の少年をながめ、榊は満足げに微笑んだ。
「かわいいなぁ……」
272a pretty kitten:04/01/04 01:06 ID:FJk+YVUR
 呆然と二人を眺めていたちよが、はっとなって気がついた。
「た、ただしくん……! ちゃんと我慢しなきゃだめじゃないですか」
だが、榊がちよを制した。
「いいんだ」
「え?」
「いいんだ。よく頑張ったね、ただし君……」
「……はい」
「こんどは、もっと我慢しよう。……このことは、大人の人には内緒だよ。
きみも、叱られたくないよね。それと、こんどまで自分でしちゃいけない。
いいね?」
少年は、まだ夢の中にいるような顔でゆっくりとうなずいた。

 帰っていく少年をちよと榊は窓から眺めていた。
「榊さん……。やっぱり甘やかしすぎですよ」
不満げなちよに榊が言う。
「いや。しつけには、厳しくする時は厳しくしなきゃいけないけど、優しく
する時は思いっきり優しくしなきゃいけないんだ」
「そうですか……」
 ちよはしぶしぶ納得した。
「それよりも……アルバム見せてくれるかな?」
「あっ、はーい」
 ちよが、かつての同級生の写った学校のアルバムを取り出してきた。
「次は誰にしますか?」
「そうだね……この子、かわいいな」
「けっこう、生意気ですよ。ただし君みたいに素直じゃないです」
榊は、くすっと笑った。
「それは、しつけがいがありそうだ。楽しそうだな……」

(終)
273小ネタ(1/3):04/01/04 01:08 ID:FJk+YVUR
神楽「先生これ教えて」
黒沢「へ!? 私?!
   せ、正常位?」
全員「(じー)」
黒沢「(はっ)」

黒沢「えーっと……な、なんと言っていいのか……」
大阪「ちゃうねん」
黒沢「そ、そう! それ!
   ちゃうねん」
神楽「(汗)」

黒沢「学生の時は普通なのもできたのよ!
   ほ、ほんとよ?」
神楽「つまりもう普通なのはわからないんですか?」
黒沢「…………。
   全然わかんにゃい」
神楽「(汗)」
274小ネタ(2/3):04/01/04 01:14 ID:FJk+YVUR
谷崎「えろえろだからアブノーマルなのしかわからないのは許してあげてねー」
黒沢「ち、違……」 
谷崎「まあやっぱり最初はキスから入るべきよね。軽めにしといて徐々に
   ディープなのしていくっつーか。あ、その前に当然二人ともシャワーは浴びとく
   べきね。部屋入っていきなりお口で、なんてにゃもか風俗だけよ!
   んで、ちょっとこっぱずかしいけどお互い愛の言葉なんてささやいてみるわけよ。
   あー、もう一つ大事なこと。場所はやっぱりどっちかの一人暮らしの部屋か
   ちょっとオシャレなホテルがベターよね。にゃもみたいに車だの外だの
   挙げ句の果てに満員電車なんてのは相当にアレよねー。そんでもって……」
智 「お、おおー」
黒沢「み、みんな騙されないで! そいつは経験少ないからそういうのしか
   知らないだけで別に偉いわけじゃー!」

一同、ゆかりの純愛講座に聞き入る
275小ネタ(3/3):04/01/04 01:17 ID:FJk+YVUR
黒沢「…………」
黒沢「ほ、ほーら。普通のハグだよー」

言いながらちよを抱くにゃも

ジィィ
ちよ「わっ」

気がつくとちよのズボンのファスナーがあっという間に下ろされている

谷崎「なに無意識のうちに口でくわえようとしてんのよー」
黒沢「あ……あ……あああ……」

部屋の隅でひざを抱えてしょんぼりしているにゃも

ちよ「(汗)
   …………。
   あの……フェラチオ教えて下さい」
黒沢「いいのよ……ムリしなくて」
ちよ「(滝汗)」
276名無しさん@ピンキー:04/01/04 01:28 ID:FJk+YVUR
誤字発見して鬱。
>>268
×少年は、蛇ににらまれた少年も同然だった。
○少年は、蛇ににらまれた蛙同然だった。
277名無しさん@ピンキー:04/01/04 08:27 ID:EEOlO5vD
>>276
 この表現はこの表現で萌えなんだが。私的には。
278148の奴隷志願者:04/01/04 12:54 ID:jSQ1vJaw
>>263-272
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
あわわわわわすごくイイです
ちんこ勃ってきたのAAが手元にないのが歯がゆいわ

謹んで使用させていただきます
ありがとうありがとう・・・・・・
279名無しさん@ピンキー:04/01/04 14:00 ID:YDrhmVtS
榊さんSSヨカタです!何だか新鮮な感じ
あとちよが実際の責めに加わってくれたらなお嬉スィ
280名無しさん@ピンキー:04/01/04 18:56 ID:JD85NQRw
>>263-272
乙!
俺も榊さんにいぢめられたいよお
281名無しさん@ピンキー:04/01/04 22:42 ID:l8iWm8xR
これぞ「飴と鞭」・・・なんだけど、首謀者は榊さんw
少年狩りの榊さん・・・ああ、やられてみたい。
282名無しさん@ピンキー:04/01/04 23:21 ID:2RBjSyf0
>>263-272
乙です。百合モノなどが食傷気味になってきていた最近のSSの中では
かなーり新鮮に感じますね。
283名無しさん@ピンキー:04/01/04 23:39 ID:WEkkhZtc
このスレ的にはコピペ改変ってどのくらいアリかな?
284名無しさん@ピンキー:04/01/05 00:26 ID:gBHD0zL/
えろければ何でもアリなんじゃないの?
285猫まみれ2N:04/01/05 02:12 ID:8JhoIUkL
以下{}内は猫達の言葉を日本訳した物だと考えてください。まあ榊さんには有る程度通じているという事で…(汗

「はぁ……」
かみねこが口を離して数秒後、榊はため込んでいた息を吐き出した。
それから間もなく、白と黒の2匹の猫が榊の背中に乗り、服の中に潜り込む。そして
(チュウゥゥ)(ピチャピチャ)
「あッ…」
一匹の猫は榊の服の中で榊の背中を口で吸い上げ、一匹の猫は榊の腰の背骨のあたりを中心に舐めた。
「あああっ…何で…私にこんな事…ああ」
{決まってるだろ。お前の事を気に入っているからだよ。}
「えっ?」
かみねこの答えに榊は訳が分からなくなった。
なぜかみねこは榊を好きなら今まで頭をなでようとしたら噛みついたのか。
榊が疑問に思うのをよそにかみねこは声を上げ榊の背中の猫に合図を送る。
榊の背中から出てきた猫が榊の腹を頭で持ち上げ、仰向けにした。
サイズが大きい分、力も強い。
{俺が最初をもらうぜ。お前等は先に胸をやれ!!}
かみねこがそう言うと2匹の猫は榊の腹に登り、榊の自分の頭程はあろう榊の胸をじっと見た。
(ゴクリ……)
その時聞こえた唾を飲む音は誰の物だろうか?それとも榊自身の物か?
やがて黒猫が服の上から榊の豊満な左乳房を前足と顎を使い、上から押し込む様に強く愛撫をした。
そして白い猫は黒猫の力に任せた乱暴なやり方とは対象的に、榊の右乳房を優しく前足でなで始めた。
286名無しさん@ピンキー:04/01/05 02:27 ID:rmLYe5Ht
{}はいらない。動作だけで表現できるはず。
(読者からすれば猫が榊を犯そうとしてるのはわかってるのだから)
287名無しさん@ピンキー:04/01/05 08:51 ID:buHVXDgB
Nさんは一度にうpするレス数をまとめたほうがいい。
読む側もスルーする側も少しやりにくいから。
ところで文章力、上がってきたかもね。
288マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:03 ID:m3sx0TIU
初の作品投稿します。
あまりエロくないですが、榊ネタです。
尚、榊のフルネームは某スレのアイデアを拝借して
榊 涼子としました。
289従姉の榊-1:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:05 ID:m3sx0TIU
俺には1つ上の従姉がいる。親父の弟に当たる叔父の一人娘で、名前を榊涼子という。
親父達は2人兄弟で、互いの子供が年が近いこともあったから、盆と正月の挨拶を兼ねた叔父の帰省だけでなく、
それ以外の日にも機会を作って家族ぐるみで遊びに行ったりしていた。
だから、涼子姉ちゃんにも年に少なくとも2回以上会って、一緒に遊んだりしていた。
俺があんな悪戯をするまでは…。


あれは俺が中学1年の夏のことだった。
この年はウチと叔父の2家族で、海辺の街へ旅行に出掛けた。天気にも恵まれ、絶好の海水浴日和だった。俺は
幼い弟たちと、涼子姉ちゃんと一緒に、ビーチバレーをしたり、海で泳いだりして遊んだ。涼子姉ちゃんは大胆
にもビキニ姿だったが、いとこ同士で幼い頃から一緒に遊んできたということもあって、この時はそんなことは
全く意識していなかった。もっとも、彼女の方は、親父に『色っぽくなったね』と言われて顔を真っ赤にしてい
たが…。

予約した宿は小さな旅館で、2家族が何とか入れるくらいの大部屋1つをとっていた。
ご馳走を食べ、風呂に入り、部屋に戻ると既に布団が敷かれていた。布団割りを親父達が決めていたが、幼い弟
たちはお袋と一緒じゃないと眠れないしであれこれやってるうちに、俺と涼子姉ちゃんが部屋の端に並んで寝る
ことになってしまった。彼女の希望で、彼女が窓際で寝ることになった。
冷静に考えると年頃の男女が布団を並べて寝ることになってしまうのだが、その時の俺はそんな意識はまったく
無かった。布団に潜ると昼間の疲れも手伝って、すぐに深い眠りに落ちていった。
290従姉の榊-2:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:07 ID:m3sx0TIU
夜中に目が覚めた。枕元の腕時計を見るとまだ午前1時だった。枕が合わないからだろうか、目を閉じてもなかなか
寝付けない。
ふと隣りに目をやると、窓から差し込む夜明かりに照らされながら涼子姉ちゃんが寝息を立てている。
今までこれだけ間近に顔、しかも寝顔を見ることがあったかどうか。いとこ同士ということでまったく意識していなかったのだが、
よく見るとかなりの美人である。切れ長の目、少し長目の睫、筆ですっと描いたような形のいい眉毛、すっと通った鼻筋、ピンク色
した愛らしい唇、卵形で綺麗な肌の顔、総合的に見て今流行のアイドル・美人タレントよりも綺麗に見えた。俺は思わず息を呑み、
しばし彼女の美貌に見とれた。
今まで、涼子姉ちゃんを女の子として意識したことは無かった。女の子に興味が無いわけではなく、むしろ部活の悪い先輩や
悪友達を情報源にエロエロ知識は豊富なくらいだったし、クラスに思いを寄せている女の子だっている。あくまで、俺の中では彼女
は従姉であり、それ以上でもそれ以下でもなかった。今までは…。だが、彼女を女の子として意識した途端、クラスの子のことなんか
消し飛んでしまった。今。俺の目の前にはそれ以上の美少女が寝ている。そう考えただけで胸が高鳴り始めた。
自然と、俺の視線は顔だけでなく、首から下にも移動していった。
涼子姉ちゃんは、浴衣を着て、腹から下にだけ薄い掛け布団で覆って仰向け寝ている。少し寝返りを打ったりしたからか、
浴衣の胸元がはだけてしまっており、下に着ている白いTシャツが見えている。そのTシャツは仰向けでありながら大きな2つの丘
を作り、その丘は寝息に合わせて静かに上下していた。
だんだん俺の心臓の鼓動が速くなってきた。喉も乾いてくる。下半身が熱くなってきた。
「何を考えている?何をしようとしている?やめろ!」
俺の理性が、俺を叱咤する。
「チャンスじゃねえか。触っちまえよ。前から本物を触りたいと思ってただろう?」
俺のエロ心が俺を誘惑する。
おそらくは今までの人生で最大の、かつ最高に下らない葛藤であっただろう。
何分間か迷っていたが、やがて左手が彼女の方へ伸びていった。13歳の若い理性はあっさりエロ心に屈した。
291従姉の榊-3:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:09 ID:m3sx0TIU
あの大きな胸の膨らみに触ってみたい。それだけが頭を支配していた。いきなりギュッと揉んでしまいたい衝動に駆られたが、
始めは用心して手を軽く置く程度にした。左手を涼子姉ちゃんの胸の真上まで伸ばす。
緊張で手が震える。ますます喉が乾いてくる。
真上まで延ばしてから、そ〜っと手を下ろしていく…。俺の左手は彼女の左胸に着地した。胸の丸みに合わせて指を下ろしていく。
胸の膨らみは俺の手のひらより少し余った。かなり大きい。Tシャツを通して彼女の体温と胸の柔らかさが伝わってくる。
俺の心臓はこの時点で耳鳴りがしそうなくらい早鐘を打っている。しばらく自分が落ち着くのを待った。
落ち着いてきたところで、少し指を曲げてみた。指は容易く胸の膨らみに食い込んだ。少し張った感じはあるがとても柔らかい。
例えるならお湯をパンパンに入れた水風船を触っているようだった。感触がとても気持ちいい。もっとその感触が味わいたく
なって、揉んでみることにした。まずは、ゆっくり指に力を入れたり抜いたり…、彼女の呼吸に合わせて揉んだ。

モミモミモミモミモミ…。

涼子姉ちゃんの表情に変化はない。まだいけそうだ。
今度は更に手のひらも移動させながら揉んでみる。彼女の胸の膨らみが、俺の意のままに形を変えていく。もう俺のアレは
怒張しきっている。おっぱいを揉むのがこんなに気持ちがいいなんて…。
調子に乗った俺は彼女の乳首を探してみることにした。揉むのを止め、人差し指でそっと胸の膨らみをなぞってみる。突起部分は
すぐに見つかった。軽く摘んでみた。
その途端、彼女は寝返りを打った。
驚いた俺は、やどかりのように布団の中に戻り、寝たふりをした。
292従姉の榊-4:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:10 ID:m3sx0TIU
息を殺して様子を窺ったが、特に涼子姉ちゃんが起きた気配は無かった。見ると、ただ寝返りを打っただけだった。しかもこちらに
横向きになって寝ている。悪戯をして目を覚まされたら、間違いなく見つかる体勢だ。
もう止めようかと思った。が、急に、この体勢なら簡単に服の下を見れるのではないかと思いついた。
Tシャツをまくりあげるだけで、少なくとも下着姿が拝めるはずだ…!
意を決して、再び手を伸ばし、Tシャツを摘む。そしてゆっくりと引っ張り上げる。浴衣のはだけた部分からTシャツの裾が見えてきて、
暗くても尚白さが伺える彼女の肌が露わになった。Tシャツを更に引っ張るとブラが見えてきた。横向きなので、胸の谷間が深く、
艶めかしい。指で、ブラで覆われていない部分を触ってみた。スベスベして張りがあって柔らかい。そのままブラの上から右の乳房を
手のひらで覆ってみた。Tシャツ越しでなく、一部肌に直接触れている。それだけでものすごく興奮した。ここまで来ると生で彼女の
乳房を拝んでみたくなってきた。しかしどうやってブラを外したものか。いや、外したあとのフォローはどうする?ソフトに乳房を
揉みながらどうしたものか考えた。ふと見ると、ブラは薄手であまり密着するタイプでは無かった。おかげで、今横向きになっているために
胸の谷間の部分が緩みそうに見えた。試しに谷間の部分のブラに指を引っかけて、すっと上にズラしてみた。すると、ブラは簡単にズレ、
彼女の乳房がぷるんと露わになった。あんまり簡単にズレたので驚いた。白く綺麗な乳房だった。乳首は小さめでピンク色をしている。
初めて目にするお袋のモノ以外の生乳。気が狂いそうなほど感動した。恐る恐る乳房に手のひらを合わせてみる。温かくて柔らかくて、
スベスベした感触が手のひらに広がる。感…無量…!
293従姉の榊-5:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:11 ID:m3sx0TIU
だんだん気持ちが大胆になってきた。俺はもう片方の手を伸ばし、両生乳揉みに挑戦した。その挑戦はあっさり成功した。
めっちゃ気持ちがいい!そのまま軽く揉んでみた。今死んでもいいと思うくらい感動した。調子に乗ってだんだん揉む早さも強さも大きく
なってしまった。さすがに刺激が強かったのか、涼子姉ちゃんは少し身よよじった。ハッと我に返り慌てて手を引っ込めた。
我に返ったおかげで少し頭が冷えた。もう止めようと思った。が、最後に臭いを嗅いでみたい衝動に駆られた。彼女の胸に顔を寄せてみる。
すぐ目と鼻の先に大きな美乳が並んでいる。石鹸と女の子独特の甘い匂いが鼻腔をくすぐる。たまらず、そのまま彼女の乳房に顔を埋めて
しまった。漫画で読んだパフパフをしてみた。両頬に温かくて柔らかい乳房があたり、気持ちがいい。調子に乗って、そのまま乳首にキス
をした。彼女は少し身体をよじったが、俺は構わずキスをした。そして更にエスカレートして乳首に吸い付いた。まるで自分が赤ん坊に
なったかのような錯覚に陥った。得も言われぬ恍惚感に酔ってしまった。チュバチュバしゃぶり、更に更に調子に乗って乳首を甘噛みして
しまった。次の瞬間、彼女はガバッと起きた。俺は素早く横に転がり寝たふりをした。
マズい。非常にマスい。これは流石にバレたか。言い訳を必死に考えた。チラっと見ると、彼女は上体を起こしたまま、寝ぼけ眼で服の
乱れを直し、またそのまま後ろに倒れてしまった。しばらくするとスーッスーッと寝息を立て始めた。
良かった。バレなかったようだ。

もう流石に止めようと思った。ここで止めないと取り返しのつかないことになる。
しかし、俺の下半身はなかなか鎮まらない。俺は布団を抜け出すとトイレに行き、これまでの行為を思い出しながら一発抜いた。
今までで一番出たが、その分虚しさもひとしおだった。なんとなく重い足取りでトボトボと部屋に戻った。
294従姉の榊-6:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:13 ID:m3sx0TIU
何気なく涼子姉ちゃんの方を見ると、ちょうど寝返りを打ったところだった。暑かったのか、掛け布団を蹴飛ばしていた。そのため
白い脚が太腿まで露わになっていた。
せっかく鎮まった下半身が、再び熱くなってしまった。
姿勢を低くして彼女の脚の方にまわった。ちょうど片膝を立てるような姿勢になっていて、辛うじて浴衣に隠れてはいるが、ちょっと
ズラせばすぐに下着が見えそうだった。そっと近づき浴衣をズラすと、ショーツから下が露わになった。夜明かりに照らされた彼女の
脚は大理石のようであり、とても綺麗だった。ショーツには小さなネコの顔がワンポイントで入っていた。
太腿に触ってみた。乳房同様、スベスベして滑らかな手触りだ。運動部には入っていないとは聞いていたが、脚を見る限り鍛えられた
美しい脚をしていた。脚をゆっくりと撫で回してみた。ずっと触っていたいくらいに滑らかな手触りた。だんだん大胆になってきて、
脚の頬ずりしてみた。何とも言えない充実感が沸き起こる。そのまま片脚を抱きしめるようにし、腿の周囲にキスをしまくった。
俺はおっぱい星人だけでなく、脚フェチの素質もあるようだ。
ショーツも攻めようかと思ったが、流石に後のフォローが難しいと考え、断念した。彼女の美脚を十分堪能したところで、着衣の乱れを
直してやった。が、その直後、彼女が再び身を起こした。
彼女の寝ぼけ眼と目が合った。
「ん…何してるの?」
俺は咄嗟に彼女が蹴飛ばした布団をたぐり寄せた。
「あ…。ほら、トイレに起きたら涼子ちゃんが布団を蹴飛ばしててさ。夏だけど風邪引くといけないと思ったからさ…」
「そうなんだ…。ありがとう…」
涼子は俺からかけ布団を受け取ると、クスッと微笑みながらお礼をいい、着衣を直して布団に潜った。
「じゃ、俺、トイレ行ってくるから」
「うん…。おやすみ」
成り行き上、再びトイレに行った。で、再び一発抜いておいた。
妙に疲れたので、今度こそ本当に寝ることにした。思いの外、睡魔はすぐに訪れた。
295従姉の榊-7:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:14 ID:m3sx0TIU

翌日も町内観光したあとで海水浴を楽しんだが、どうも昨晩の出来事もあって、まともに涼子姉ちゃんの姿を見ることが出来なかった。
彼女は当然いつも通りに接してくるのだが、こちらは性の対象として見てしまい、どうしても下半身が疼いてしまう。
その後旅行が終わるまで、彼女にそれを悟られないようにするのが大変だった。

このことがきっかけで、後に俺は涼子姉ちゃんと絶縁状態になるほどの事をやらかしてしまう…。

〜続く〜
296マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/06 17:18 ID:m3sx0TIU
実はHネタ板で過去に投稿していたネタです。
あずまんが用に少しアレンジしてみました。



実話に基づいていたりすることは、たぶんあるやなしや…。
内緒です…。





すまんな…従妹よ…。
297名無しさん@ピンキー:04/01/06 19:05 ID:9hbWQUBs
読みながら、榊さんがそんなことをされてしまうということに
戸惑いつつも、少年の心理がとてもよく描写されていて
面白いです。

その先どうなってしまうのかという不安と葛藤しながら
続きをお待ちします
298猫まみれ2N:04/01/06 22:13 ID:eywBzSET
「や…やめて…あぅぅ」
服の上からの愛撫だったが榊には充分すぎるほどの快楽が頭に流れた。
ふと榊は周りの猫を見た。そして気づいた。周りの猫が全員、自分の雄をいきり立たせている事に…。
(まさか…欲情している…私に?)
榊がそんな事を考えている間にかみねこは榊の足の間に割って入る。
そしてかみねこは彼女のジーンズに噛みつき一気に足首まで引きずり降ろした。
「あああっ!」
すると榊の猫パンツが露わになった。
猫に脱がされていく……。恐ろしい程の恥ずかしさが榊を襲う。
榊の恥じらいなぞお構い無しにかみねこは榊の秘所に下着の上から顔をうずめ、そして顔を擦り付ける。
「やぁ、駄目ぇ……いやぁぁ…」
(クチュクチュクチュクチュクチュ……)
口とは反対に彼女のソコはすでに充分濡れていた。かつて自分があのチンピラに犯された時以上に…。
さらに分泌された蜜がパンツからしみ出て、床にポタポタと垂れ始める。
「ひゃあああぁぁ」
(クチュ、クチュ、クチュ。)
しばらく鼻や顎を榊になすりつけた後、かみねこはようやく顔を離し、自分の顔の周りに付いた精液を舐めた。
榊はかみねこが満足したのかとホッとするがかみねこは今度は榊のパンツをくわえた。
(まっまさか……)
予感通り、かみねこはパンツを脱がそうと力を入れ始めた。
「やっやだ!それだけは止めてぇぇぇ」
榊は叫んで暴れるが周りの猫が彼女のジタバタと暴れる足を押さえつけ動けなくする。
そして足に巻かれた縄を食いちぎり、ジーンズは榊の足から完全に抜けた。
そして榊の秘所を覆う最後の一枚もかみねこによって少しずつ、少しずつ降ろされ、
やがて右足からはずれ、左足のくるぶしの所で止められた。
299名無しさん@ピンキー:04/01/07 00:09 ID:TDlfC/0S
>>289-295
うう何か夢中で読んでしまったぞ
名文といえるのかどうかはわからないが
素朴にイケナイ興奮を伝えてグーだ
300名無しさん@ピンキー:04/01/07 00:34 ID:OiN6MdGp
>>289-295
乙。
こういう文章、Hネタ板でよく見かけるな。
文章はシンプルだが妙にリアルだね。イイよ。

296で実話と匂わせているが、本当のような気がする。
301マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/07 08:35 ID:2ghnZkos
>>297
>>299
>>300
早速の感想、ありがとうございます。
読み返してみると、確かに随分粗いというか素朴な文章になってますね。
お恥ずかしい…。
今のところ3部作になる予定ですが、2部以降はもっと表現方法を考えて
書きたいと思います。
302名無しさん@ピンキー:04/01/07 21:17 ID:OiN6MdGp
>>298
ツッコミすまん。
前スレの382-385の続きなら、榊はスカートなんだが…。
303猫まみれ2N:04/01/08 15:20 ID:tQHX86AX
>>302
すいません……。言われるまで気づきませんでした。なんとなく3巻の表紙とかのように榊さんだとスカート
よりジーパンというイメージが私の中にあるものでつい…(汗。
304猫まみれ2N:04/01/08 15:58 ID:tQHX86AX
榊の男女を見分けられる部分は完全に猫達の前に明らかになった。
もはや彼女が着ている物は上着と靴だけとなっている。全裸でないぶんかえって恥ずかしい。
腹の上では相変わらず2匹の猫が榊の胸を弄んでいた。白猫の大人しかった愛撫にも少しずつ力が入る。
{正直、あの時お前にこいつとのケンカを止められた時から気に入ってたんだよなお前の事}
{俺もお前に頭を撫でられたいと思ってたが…。どうやらこの近所の猫全員がお前の事を好きらしくてな。
みんなお前に手を出したら仲間外れにされるんじゃ無いかと恐れていたんだ…}
胸の上の2匹がそう言っている間、かみねこは榊の上着をヘソが見える位置まで上げてそれを2匹が足で固定した。
そしてかみねこは榊の女性器に顔をうずめ、再び舐め始めた。
「あ!…やあ……駄目ぇ…そ…んなとこ…」
もちろん止めてくれるはずが無い。榊も口では嫌がっているがもちろん体はそれ以上を求めている。
やがてかみねこは榊に自分の性器を向け、一気に導入した。
「ひゃあああっっんんっ」
榊は悲鳴を上げそうになるが胸から降りてきた黒猫によって再びその口は塞がれた。
305名無しさん@ピンキー:04/01/08 17:27 ID:BFvBQmCv
>>304

余談だがネコのチ○チ○って逆棘があるらしくて、抜くときに雌猫の
アソコに激痛が走り、その刺激が排卵を促すらしいぞ。
やってる最中は気持ちよさそうな雌猫も最後はその痛さに激怒するそうだ。
で、雄はダッシュで逃げる。

…でもそれは、人間サイズには気持ちのいい刺激だったりしてな。
306名無しさん@ピンキー:04/01/08 19:05 ID:26kpIB1n
うむ、だから猫の交尾は妊娠率が限りなく100%に近いんだよな。
ということは榊たんは猫の子を孕んでしまうのか。
307名無しさん@ピンキー:04/01/08 19:14 ID:y2O0M59E
>>306
んなわけねーだろ
と一応ツッコみつつ

巨乳ネコ耳娘の誕生ですかハァハァ
308名無しさん@ピンキー:04/01/08 19:25 ID:x5Y1oPME
父親がかみねこだからなぁ
勝ち気と噛み付きグセも追加してくれ。
309名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:25 ID:g/50gNpk
なにげに……人間の男にレイプされるより酷い目にあってる気が。
310名無しさん@ピンキー:04/01/09 14:48 ID:HAv1MHDQ
>>296
この鬼畜め!
でも、続ききぼんぬ
311猫まみれ2N:04/01/09 23:39 ID:P1bjfV0n
何年もせずにいると復活すると言う話は本当なのだろうか?
二年半ほど前にチンピラ達の肉棒を通したはずの榊の膣からは精液と交わったピンク色の血が流れ始めていた。
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
激しい痛みが彼女の感覚神経を通り脳に伝わる。
だが黒猫には口を塞がれた榊は声を上げる事も許されずにただ声の代わりの激しい吐息を猫の中に吹き込むしか
無い。
そしてかみねこは腰を前後に大きく動かし始める。
「ーーーーーーーーーーーっ!!!!」
腰の動きが大きい分か二年半前チンピラに犯された時以上に痛く思えた。
(ジュプ…ジュプ…ジュプ…ジュプ…ジュプ……)
しかし榊は感じ始めた。
(ジュプ、ジュプ、ジュプ、ジュプ、ジュプ…………)
そう、激痛の中の快楽に…。それも過去に一回だけ経験が有る分快楽を感じ始めるのが普通より早い。
(ジュプジュプジュプジュプジュプ………)
かみねこに下から何度も強く突かれ、黒猫には口を塞がれ舌を絡め、首を舐められ、極めつけに乳房を揉み掴まれる。
4つの敏感な部分の刺激を受け、榊の頭に恐ろしい快楽が流れていく………。
しだいに彼女の頭には人間としての羞恥心や理性は削り取られ、代わりに猫と同じ動物として快楽を求める本能
が榊の心に現れ、そして大きく育っていった。
そしてかみねこが榊のヘソや腹を優しく舐めると………。
「んんーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
榊の頭が真っ白となり、今日一番の悲鳴が黒猫の口の中に吸い込まれていった。
しだいに意識はその白に溶け込み、そして落ちていく……。
312名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:29 ID:QSL52EFF
>>309
じゃあ、誰かがそのうちN氏がむごたらしい殺され方するリベンジSSを書いてくれるわけですね……
313名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:57 ID:ZCdieRhV
>>311
さ、逆棘が刺さったのか?
314名無しさん@ピンキー:04/01/10 23:32 ID:+jZ9YTbp
>>312
このSSは既に植物人間状態のN氏が見ている夢という
ドラえもんの偽最終回のようなオチの悪寒

スマンカッタ
315名無しさん@ピンキー:04/01/11 09:47 ID:LU5RFxsK

実はこれは二次元の物語で、黒幕のN氏は三次元人だったという痛いオチが……あれ?
316名無しさん@ピンキー:04/01/12 13:35 ID:p9vvhacj
挑戦シリーズその@
「一時間以内にSSを一本仕上げてみる」

…やってみます。
317名無しさん@ピンキー:04/01/12 13:46 ID:p9vvhacj
   こよみの時間

どうということは無いボロの安アパート。
「東儀…」
遠慮がちに部屋の戸を開けて入ってきたのは、水原暦だった。

「おうっ、よみ。メール見てくれた?」
東儀と呼ばれた男はコタツの前の座椅子に寄りかかってテレビを見ているようだった。
「ああ、これでいいか?」
そう言って暦が差し出したのは、レンタルの映画だった。
先ほど暦が「遊びに行く」と連絡すると、「ついでに『踊る大捜査線』借りてきてくれ」という返事だった。

「サンキュ。早速観ようぜ」
言うが早いが東儀はビデオテープをプレイヤーにセットする。
「ご飯は?食べたの?」
「食った」

暦がふとコタツの上に目を向けると、食べ終えた後のカップ麺の容器が転がっている。
「…いくら親元離れてるからって、毎日こんなんじゃ身体こわすよ」
「そうかな」
再生ボタンを押す東儀の耳には、そんな暦の溜息など届いていないようだった。
318名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:04 ID:p9vvhacj
「まあ、入れよ」
そう言って東儀はコタツの布団を上げてやる。
「…」
暦は無言のまま、東儀の隣に入った。

「出不精」
「ん?」
「…何でもない」
暦は少しぶっきらぼうにそう言うと、広い座椅子で東儀の隣に腰掛けながら、またひとつ溜息をひとつついた。
全く、せっかくの休日だというのにこの男ときたらいつもこの調子である。

東儀が、湯のみ茶碗を一口すすった。
「あ、お前…またお酒飲んでるのか」
「ん…あ、あぁ。よみも飲むか?」
「いらない」
高校生のくせに、ちょっと目を離すとすぐにこれだ。
それとも口うるさい親元を離れてすぐの時期とは、みなこんなものだろうか?
女として、いや常識人としてそれは力いっぱい否定させてもらいたい。

東儀はちょっと笑って、
「苦いの嫌いだもんな」
と言った。
「違う。昼間っから酒なんか飲みたくないだけだっ」
「へいへい」

「煙たいからタバコは吸うなよな」
「分かってるよ」
東儀は「ちぇっ」と言って、さも煩そうに手をひらつかせてテレビの方を向いてしまう。
319名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:19 ID:p9vvhacj


「…なぁ」
「何だよ」
ちょうどドラマが佳境にはいるあたりで、暦が口を開いた。
「これ観終わったらさ、どこか遊びに行こうよ」
暦には、日曜日の休日から酒をあおってレンタルビデオを鑑賞するなど、
健全な高校生の過ごす休日ではないように思えてならなかった。

「ん…観終わったら、考えとく」
力なく答える東儀の返答に、
暦は「やっぱり、駄目だなぁ…コイツ」などと思いながら、
かえってその駄目ッぷりに笑ってしまうのだった。

(…)
「ん…?」
東儀は不意に、自分の二の腕に押し付けられるやわらかい感触を覚えて暦に目を向けた。
「?」
暦はキョトンとした顔で東儀を見返した。
「いや…」
と言って、彼は再びテレビに向き直る。

…きゅ、…ムギュッ……!
今度は錯覚ではない。明らかに暦はその豊かな乳房を東儀の腕に押し付けている。
「お、おい…よみ…」
自分はビデオを観ているのだと抗議しようとするのだが、声が裏返って上手くきまらなかった。

「どうした?」
320名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:31 ID:p9vvhacj
わざと何でもないような表情で、しかしやや上気した顔で、暦は聞き返す。
「…」
男は黙ってリモコンを手に取ると、プレイヤーに向かって停止ボタンを押した。
テレビの電源スイッチも切ってしまう。

「…」
「…」
それからしばしの間、奇妙な静寂が二人の空間を包んだが、
やがて男の方から首を伸ばして少女のい唇に合わせて来た。

「んっ…」
口唇と口唇が触れ合う。
「ん…んふっ……」
その柔らかさとくすぐったさに暦は小さくくぐもった笑い声を上げながら、
ゆっくりとその小さな舌を男の歯と歯の間にくぐらせてくる。
「あむ…ん……ちゅ」
東儀も負けじと舌を這わす。
しばらくの間お互いの舌と舌を絡めあいながら、二人は時が経つのも忘れていた。

…ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ……っ
濡れた粘膜どうしがふれあうそんな音だけが、この小さな一室を支配している。
やがて暦は静かに唇を離すと、「…お酒くさい」と言った。
321名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:41 ID:p9vvhacj
「…」
そんな暦の軽口も構わず、東儀は着々と暦の着る上着のボタンを外していた。
「するの?」
「…当たり前だ」

既に東儀の股間は熱くたぎってしまっている。
このまま自分でおさめろとでも言うのだろうか?
「大体なぁ…」
東儀は暦を脱がせながら、ボソリと言った。

「お前はいつもいつも俺を『駄目な奴だ』と言うけれど、
 よみだって相当なもんだぞ」
「そ、そうか…?」
「そうだよっ」
男は、暦のボタンを全て外した暦の上着を左右に乱暴に開いた。
ピッタリとフィットした黒のTシャツが、暦の類稀なボディラインを強調している。

「セクシー!ダイナマイツっ!」
意味不明な気合とともに、東儀はバンザイの格好をさせた暦からそのTシャツも剥ぎ取った。
ブルン!とブラジャーに包まれた暦の豊満な乳房が揺れて動く。
322名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:56 ID:twOgYhwG
期待sage
323名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:04 ID:p9vvhacj
「う〜ん。いいね〜、こよみちゃん。ナイス・バディよ」
「馬鹿野郎…っ」
どうしてコイツはいつも、いちいち恥ずかしい事を言うのだろうか?
おどけてみせる東儀に、彼女は両腕で胸を隠すようにしながら顔を赤くして罵った。

「そんな格好で凄まれてもなぁ…」
そう言いつつ、東儀は暦の身体に抱きついて、
「あむっ…」
と、もう一度やさしいキスをする。
その一方で、彼の両手は淀みなくスムーズに暦のブラのホックを外していた。

…チャッ……
そのまま、スカートのホックも外す。
「ん…」
脱がされてしまうと、それが新たに彼女の興奮になるのか、
暦はふいに深く舌を東儀の奥に突き入れてきた。
「…ん……ん………」
ちゃぷ、くちゅ、……ちゅぷ………ッ
「ぅぐ……んんっ!……んむ…」
ほとんど裸体の暦が、覆いかぶさるように東儀の身体に抱きついてくる。

「…するなら……東儀も脱げよ」
「ん…あ、あぁ」
暦に促され、彼はそそくさと着ていたドテラを脱いだ。
「馬鹿!不公平だろ?全部脱げよっ」

暦はどこか楽しげな声でそう言うと、素早い動作で瞬く間に東儀の部屋着を剥いていく。
324作者:04/01/12 15:05 ID:p9vvhacj
うーむ。一時間じゃ終わらなかったか…
どうしよ?
325名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:13 ID:twOgYhwG
>>324
勢い任せで書いちゃえ!(他人事

作者さんの気分が乗っているなら、続き読みたいなぁ…
326名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:24 ID:p9vvhacj
「分かった、分かった。全部脱ぐよ…。
 暦もショーツ脱ぎな」
「ソックスも脱いでいい?」
「だめ!」

東儀はにべもなくそう言うと、自分はさっさとトランクスまで脱ぎ去って全裸になった。
真っ昼間の明るいうちなので、ブラブラと醜いものが余計ちらつくいて仕方が無い。
「…丸出しだぞ」
と暦が言うと、東儀は「きゃー」と言って、両手で顔を覆い隠した。

「本当に、馬鹿だなぁ…」
暦は苦笑しながらそう言って、
しかしそんな東儀が決して嫌いではない自分がどうにも不思議でならなかった。

「じゃ、履いたままにしておくけど…今日はソックス汚すなよ?
 ガビガビになって洗濯するの大変なんだからな」
「分かってるって!…それじゃ、いただきますっ」
東儀は礼儀正しく暦に一礼すると、鼻息も荒く飛びかかってきた。

…この時の感触をどう表現していいものか。
文才に乏しい東儀には「温水プールに飛び込むような感じ」としか言えなかった。
327名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:44 ID:p9vvhacj
ひどく暖かく、優しく、柔らかく…
どこか懐かしい匂いさえする、このうえなく心地よい場所。
まるで自分の全てを無条件で迎え入れてくれるかのような、安らぎに満ちた場所。
美人でスタイルもよく、勉強・運動と器用になんでもこなす女。…それでいて、やさしい。
ふと怖くなるほど自分に対して優しく接してくれるのだ。
どんなに我侭を言っても、甘えても絶対に自分を見捨てはすまい。
何故かは分からないが、そういう奇妙な安堵感を抱かせてくれる相手だった。

一方、暦にとっての自分とは、どういう存在なのだろう?
卑屈になるつもりは無いが、別段勉強がデキるわけでも、スポーツができるわけでも特別顔がイイわけでもない。
そういう自分の一体どのあたりに、この女は惚れてくれたのだろう?

…ぐぢゅる……っ
「あぁっ!」
東儀の先端がその秘所に触れた瞬間、暦は切ない歓喜の声を上げた。
そのままズブズブと暦の濡れた肉の中に埋もれていく…

(コレじゃあ、ないよな…)
少なくとも自分は暦の事が好きだと思う。
自分が好きになった相手が、まさか自分の体の一部分を気に入って付き合ってくれているだけだとしたら、
これほど残酷な現実は無いだろう。

「動くぞ」
誰にということもなく、彼は腹立だしい思いを胸に覚えながら、やや乱暴に腰を動かし始めた。
328名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:58 ID:p9vvhacj
「ああっ……くっ………。も、もっと…優しく…」

いきなりの事に驚いたのか、暦はたまらず悲鳴を上げた。
「贅沢言うなっ」
耳元に囁くと、暦はビクビクと身を震わせる。
「…」
彼はそのまま彼女の耳たぶを2度3度甘噛みしながら、何度も何度も出し入れを繰り返す…

「あっ!…あっ!…あっ!……あぁッ!!」

「いいか?…いいのか?……いいんだろ……っ!?…こよみ……ぃ…っ、。痛いコトされて…」
「あ、…う、うん……いい…………イイッ!」

東儀はガシガシと腰を暦の身体に打ちつけながら、
「よみは…Mだもんな」
と言った。

ビクビクビクビクビクゥッ!!!

「あぅうっ……フフ、ほら……『Mだ』って言われて………膣ん中、びくびくしているぞ」
東儀の熱い吐息に、暦はさらに身を震わせて、
「あ…ぁあ……い、言わないで…言わないで、そんな事……うぅ…」
と力なく呟いた。

ぐちゅ、ぐちゃ、…ぶしゅ、……ちゅく……

規則正しい粘膜と粘膜の擦れ合う音が、徐々にスピードを上げていく。
「言ってやるさ。…何度だって言ってやる。
 お前は自分の彼氏を『駄目人間だ』とか言いながら、
 その駄目人間に抱かれて喜ぶ変態だ、って…ね!」

「ああ……あぁぁああーーーっ!」
329名無しさん@ピンキー:04/01/12 16:15 ID:p9vvhacj
「ふ…フフフ……っ」
東儀は半ば狂気の色を瞳に宿しながら、暦の肉体を蹂躙し続けた。

暦の淫部からはグシュグシュとさらに愛液が漏れ出てくる。
正常位に見下ろすその表情は、夢見心地に浸りつつ与えられる快楽を享受する女の顔であった。
男は徐々に征服欲を満たしながら、
「四つんばいになれよ」
と言った。

「…うん」
普段の気丈な彼女の姿からは想像もつかないような甘い声で、暦は素直にうなづくと、
ゆっくりと後ろを向いて両手両膝を突いた。
東儀の目の前で女性らしい丸みを帯びたヒップラインと、
その中に秘められた二箇所の入り口があらわになる。

男はニヤリと口の端を持ち上げて、右の人差し指をぺロリと舐めた。
そして…

ぐじゅ、…ちゅ、ちゅくっ………
「あ、アーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!」
ひときわ甲高い声で、暦は弓反りに上体をくねらせた。
330名無しさん@ピンキー:04/01/12 16:26 ID:p9vvhacj
「ゆ、指!…だめ……ェ……ゆ、指……でそこ…や…ぐ、グリグリしないで…あ
…ヤン…ッ!…あ…」
突き入れた指に、膣の内壁がビクンビクンと反応している感触が心地よかった。

「ほら…イっちゃえ。…いっちゃえよ。……
 イけばまた、こっちの方でしてやるからさ」
己のペニスに左手を添えながら、東儀はわざと傲慢にそう言った。
その方が暦にとって快楽なのだと確信しての言葉だった。
…そして、そのとおりだった。

「あっ!…あっ!!……ああぁぁーーーーーっ!!!!!!!」
びくん! びくん!! びくん……!!!

これまでに無いくらい強く、暦の膣は収縮し東儀の指を締め上げていた。

東儀は暦が絶頂を迎えたことに満足感を覚えながら頷いて、
「それじゃ、ご褒美だ」
と言いながら、いきり立った己の男根を暦の中に押し込んだ。

―――ぐぢゅるぶぅッ!!!

もの凄い音を立てて、東儀のペニスが暦の内部に侵入する!
331名無しさん@ピンキー:04/01/12 16:40 ID:p9vvhacj
「あああああああああああああああああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!?

オルガニズムに至った直後に加えられるあまりにも無慈悲な快感の直撃に、
暦は弾けたように声を上げた。

男は構わず、自分が気持ちの良いように腰を振る。
「…い、イきたてのよみの中は……ハハ、思ったとおり、
 びくびく締まっていい感じだ……ふ、フフフ……」

…ぐぢゅ、くちゅ、……きちゃ。…ぶちゅ…ニュチュル……ちゅく…ちゃ…

「あ…あ…」
暦は言葉にならない声を上げながら、
背後から抽送続ける東儀に向かって限界までヒップを突き出し、
彼から与えられる快楽を余すところなく受け入れている。

「よみ…こよみ…っ!、おれ、俺もう……そろそろ…あぅうっ……」
そんな東儀の声に応えるがごとく、
暦の内部のヒダヒダが一斉にキュゥウウウウウッと彼のペニスを責め上げた!
「暦っ……よみぃいいいいいっ!!! あうっ!」

ドクン、ドクン、ドクン……びゅるびゅるびゅる………
332名無しさん@ピンキー:04/01/12 16:59 ID:p9vvhacj
大量の精液を暦の中に吐き出した後、東儀はグッタリと暦の背中にもたれかかった。
二人はしばらく荒い息が整うまで、そのままの姿勢でジッとしていたが、
やがていち早く我を取り戻した暦が「…重い」と言うと、
東儀は「…悪い」と言って、女の中奥深くに潜り込んだ自分のペニスを引き抜いた。

引き抜いた先から、ボタボタと白濁液がこぼれて落ちる。
(またやっちまったなぁ…)
満足感に浸りながら、しかし一方で、避妊具も着けずにSEXしてしまった自分に罪悪感を覚えずにはいられない。
「大丈夫。今日は安全日だからな」
「…」
無言のまま答えようとしない東儀に、暦は「相変わらず気が小さいな」と笑った。

(それでも)
と東儀は思う。
もしこの先万が一のことがあれば、自分が全責任を負わねばなるまい、と。
(…お前はどう思っているか知らないけど…
 おれは、お前とならずっと一緒にいても良いと思ってるんだぜ)

そんな東儀の悲愴な決意を知ってか知らずか、暦は再び彼と軽い接吻を交わしてから、
「それじゃ、カラオケにでも行こうか」
と行った。

                                了


333作者:04/01/12 17:02 ID:p9vvhacj
…というわけで、
実験シリーズその@「一時間以内にSSを一本仕上げてみる」は、

残念ながら、
結果:失敗→3時間24分かかった。
…ということと相成りました。なかなか筆、進まなかったなぁ…
334名無しさん@ピンキー:04/01/12 17:03 ID:twOgYhwG
リアルタイムはやはり、いいものだ…乙でした〜
335松屋:04/01/12 21:50 ID:JOJCnEm7
よみと二人きりのカラオケはよみからの中だしの復讐…
336名無しさん@ピンキー:04/01/12 23:22 ID:VjLuVJd5
>>317-323
>>326-332
乙です。

勃っちまった…。
やはり、ちゃんと男女が絡む話のほうがイイなぁ。百合モノよりもさ。
まぁ、それは自分がSS中の男に嫉妬心を持つほどあずまんがにノメリ
こんでいるわけではないからだろうけど。
337:04/01/14 15:15 ID:F6g/NZhD
皆さんにお聞きしたいのですが私の書いてる物に不快感を感じる人が多い様なのですが、
311の続きを書いてもよろしいでしょうか?
一応オチは考えているんですがしばらく様子を見て駄目という意見があれば中止します。
338名無しさん@ピンキー:04/01/14 15:41 ID:I1H7VRe6
>>337
むしろ最後まで書いてくれ。その上で批評を受ければいいじゃないか。
中途半端はイクナイ!
339名無しさん@ピンキー:04/01/14 15:45 ID:QA+++CHY
>>337
自信持って書き給え。
君はだんだん上達してきているよ。
340名無しさん@ピンキー:04/01/14 17:17 ID:0wI29xUz
ただし題名は今まで通り変えないで記入してね。
341マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/14 19:36 ID:I1H7VRe6
>>310
仕事がめっちゃ忙しくなって…。機会を見て書いてますが…。
今しばらくお待ち下さい。
342名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:27 ID:vcab3qGJ
>>337
男なら……戦って散れ! 途中で逃げ出すより、その方がきっと前に進める。
343名無しさん@ピンキー:04/01/15 09:53 ID:GmjOUZq9
>>342
IDがGJだ(w
344名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:56 ID:3v7keP/I
あげ
345名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:52 ID:CdpZpQgE

急に人が…
346名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:05 ID:mwjCMUq2
リアルでセンター試験受けてるか、
センター試験の試験官のアルバイトでもしてるか、
会社の安全祈願祭にでも駆り出されたか、
迫る年度末の忙しさで暇が無いか、
だな。




たぶん、スキーに行ってるんだろ?
347名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:27 ID:WBly7ab3
>センター試験の試験官のアルバイト

試験官は大学の教官がやることになっているから、アルバイトなんかないYO!
348名無しさん@ピンキー:04/01/19 07:18 ID:+RK+fAm+
バイトがあるのは二次試験だな。
349名無しさん@ピンキー:04/01/19 08:53 ID:X9vWxbjM
>>347-348
まぁ、ここの年齢層が幅広いと見れば或いは…。
350名無しさん@ピンキー:04/01/19 17:06 ID:8OJOiINL
大学院生をバイトに使う事はなかったか?
俺が行ってる院に試験監督募集の張り紙があったような…?
351名無しさん@ピンキー:04/01/19 19:38 ID:25H/hBoU
二次はよくあるけどセンターは無かった…はず。
最近変わってるのかもしれんけど、数年前までは無かった。
352名無しさん@ピンキー:04/01/19 19:51 ID:X9vWxbjM
まぁそんなことより…
職人さん達、まだぁ〜?
353緒戦:04/01/20 00:06 ID:ctvImqQz
「んっ……」
 これで何度目か分からないキス。そっと私から顔を離した神楽は、優しく笑っていた。
夕方を過ぎ、薄暗い部屋。二人並んでベッドに腰掛けている。神楽が軽く私にしなだれ
かかるのを、私もそっと支えていた。
「……初めての時から、ずいぶん経つよな」
「……うん」
「榊、私、まだ覚えてるよ」
 私も忘れてはいない。忘れられるわけがない。
「あのときはなあ……」
そうつぶやき、遠くを見つめるような神楽の横顔を眺める。そして訊く。
「後悔……してないか?」
「バカ言え」
 私に並んでいた神楽が、こちらに向き直って、私の胸にすがりつくような格好になる。
その感触に浸りながら、私はあの時のことを思い出していた。
「どうしたんだよ、榊」
「私も、あのときを思い出していたんだ」
 ふっ、と神楽が笑い、ぎゅっと私を抱いた。そして、ほほをすり合せるように、
体をくっつける。
「ったく、もっと早く言ってくれれば良かったのにさ。なんだってあんなに……」
「だって……」
「ま、確かに最初は驚いたよ」
 そう言って、神楽は私を抱く手に力を入れ直した。
354緒戦:04/01/20 00:07 ID:ctvImqQz
「ん?」
 振り向いた神楽と、目が合った。
「なに? 榊。どうしたんだ?」
「い、いや、なんでもない……」
 あのときの私は、ずっとこうだった。暇さえあれば、神楽をぼうっと眺めている。
自分にこんな感覚がわき起こるなんて信じられなかった。神楽を、ずっと見ていたい。
そして、できれば……。
 何度もこの感情から逃げようともがいてみた。でも、それはできなかった。
この感情のことを必死になって本や、最近ようやく使い方を覚えたインターネットでも
調べてみた。そして、どうやら、私は神楽に恋心を抱いているらしい、ということ
だけは分かった。
 でも、それをどうすればいいのかは分からなかった。恋愛映画も、小説も、
柄に合わない少女漫画も、私にヒントをくれなかった。こういう気持ちが初めて
だったし、なにしろ相手は女の子だから。似た状況のかおりんは私への感情を
隠していない。私にとってはかおりんの振る舞いは照れくささや戸惑いは
あっても嫌悪感はなかった。だから彼女のようにすればいいのかもしれない。でも、
私は彼女のようには思いきって動けなかった。
「でさ、あのモデル、色はまあ許すとして、デザインがなー。悪い作りじゃない
らしーんだけどさ、やっぱカッコ良さって重要じゃん……」
 下校の道すがら、こうして神楽と並んで帰りながらも、どうすればいいのかと
いうことばかり考え込んでいる。言ってしまえば、楽なのかもしれない。けれど、
それで神楽が引いてしまったら。私は、またひとりぼっちにもどってしまうん
じゃないか。そう思うと、決心が付かない。けれど、私に強引に踏み込んできた
神楽は、もう私の一部のようになってしまっていて、私から追い出すことも
できなくなってしまっている。
「で、値段もあれはなぁ。さすがにちょっと手がでねーよ。やっぱりおとなしく……」
 考えれば考えるほど、深みにはまっていく感じがした。いっそ、叫び出したかった。
でもそれができない。喉が渇いた。喉だけじゃなくて、心の奥も渇いている気がする。
神楽と一緒なら、今まではその渇きもいやされていたのに、今は全然これじゃ足りない。
どうしたらいいんだろう……。
355緒戦:04/01/20 00:08 ID:ctvImqQz
「あのさあ、榊。さっきから何深刻な顔して考え込んでるんだ?」
 その声にハッと気づいてそちらを見ると、神楽がまっすぐに私をのぞきこんでいた。
その迫力に、思わず本当の言葉が口をついて出そうなのをやっとのことで我慢した。
「な、なんでもない……」
神楽は前に向き直った。
「なんでもないならいいけどさ……」
そして彼女にしては珍しく遠慮がちに言う。
「最近さぁ、あんた私の方をちょくちょく見てるじゃん。榊は、私にムカついてるのか?」
神楽に誤解されている。今やっとそれに気づいた。
「私って、ほら、がさつだから、榊の気持ちとか考えなかったかもしれねー。それは
謝る、謝るよ」
「ち、ちが……」
「けど、その……なんて言うかなぁ。ライバルとして、やっぱり信頼しあいたいと
言うか……。ライバルだから勝負はするけど、それ以外のところではな」
「そうじゃなくて……」
「だから、私にムカつくこととかあったら、遠慮なく言ってくれよ」
 誤解をなんとかするには、正直に言うか、神楽をあきらめるしかない。けれど、
あきらめるなんて無理だ……。
「……言ってもいいのか?」
「ああ。もちろんだ」
「ここじゃ、無理なんだ……」
 後戻りのできないのはわかる。うまくいかなければ、私はひとりぼっちになる。
でも、抑えきることなんてできなかった。
356緒戦:04/01/20 00:09 ID:ctvImqQz
 神楽の部屋に行くのは、初めてだった。ダンベルが転がっていたりと、どこか
殺風景な感じだけど、かといって乱雑に散らかっているわけでもなかった。
ごてごてと物の多い私の部屋に比べ、さっぱりとした感じだ。
「で、言いたいことって?」
「…………」
 私は、まだ躊躇していた。立ちすくんだまま、動けなかった。
「どうした」
喉がからからに渇き、胃の辺りがきりきり痛む。
「なんだよ。ハッキリ言ってくれよ!」
神楽が、私にぐっと迫る。澄んだ瞳が、私を射抜く。いつもこうだ。こうやって、
私の中に強引に入ってきて、そしてそれに私はとまどいを覚える。そして、とまどう
私の気持ちを神楽が引っぱり出してくれる。それは、とてもとても嬉しいことだ。
「じゃあ、言う」
「うん」
 長めに間を取り、私は、息を一つ吸い込んだ。
「……神楽が、神楽が……好き、なんだ」
沈黙の後、神楽が怪訝そうな顔をして答える。
「まあ、私が嫌われてないってことはわかったけどさ、わざわざこんなにして
言うことじゃねーじゃん。さっさと言ってくれれば良かったのに」
「違うんだ……」
 そう言う意味じゃない。それを、伝えないと。
「そうじゃない……」
「じゃ、やっぱりムカつくとこはあるのか?」
357緒戦:04/01/20 00:10 ID:ctvImqQz
もう一度、大きく息を吸い込む。ひざは震え、汗が流れた。体にぐっと力を
こめ直した。
「好き……こ、恋人に……」
「え?」
「好きと言うか、愛して……る。恋人に、して……」
 言ってしまった。その瞬間、時間が止まったような気がした。どれくらいの時間
お互いが止まっていたのかは分からないが、神楽がやっと息をついて、頭をかいた。
「妙な冗談はよせよ……」
「本気……」
 私は泣きそうになっていた。ひざの震えは止まらず、今にも座り込んでしまいそう
だった。ぶわっと汗が吹き出し、頭がくらくらして、息が苦しい。
「え、ええ? マジで? 参ったな……」
神楽がぼりぼりと頭をかく。
「な、冗談だろ? あ、あんた分かってるんだろ! こんなの……」
「ダメなら、そう言ってくれればいいんだ……」
「マジかよ……なんでそんな……ウソだろ……」
神楽はよろよろと歩いていき、ベッドに座り込んだ。その様子を見て、私は
いたたまれなくなった。私はバカなことをしてしまった。神楽を傷つけたんだ。
「ごめん……。ごめんなさい……」
 部屋から出ようとする私の背中に、神楽の声が投げられた。
「ま、待て。考える時間をくれ……」
その声に振り向かず、私は逃げるようにして立ち去った。
358緒戦:04/01/20 00:11 ID:ctvImqQz
 翌日、私は神楽と一緒に水泳部の部室にいた。今日は放課後なら誰もいないと、神楽が
私を連れてきたのだ。正直な話、彼女と顔を会わせるのが気まずかったが、
ついていくよりなかった。
「榊、昨日の話だけどさ」
 神楽は怒っているんだ。いや、私を軽蔑してるかもしれない。
「いいよ。付き合っても」
「……え?」
 望んでいた返事だったのに、何を言われているのか一瞬分からなかった。ようやく
神楽の言葉を理解しても、喜ぶよりも驚いてしまっていた。
「付き合ってもいいって言ってるんだ」
「か、神楽……分かってるの?」
「何が?」
「ほ、本当にいいのか? だって、女同士で、しかも私と……」
 神楽は、無理に平静を装ったような顔をしている。
「多分、い、今までとかわんねーよ。だってそうだろ。ずっとライバルとして一緒に
こうして……」
「だって恋人になるって……」
「恋人も何も、そんなに何もかも変わるか! おんなじだろ! そ、それで
いいじゃねーか。榊が、恋人になりたいってんなら、そう思ってれば……」
 確かに神楽の言う通りかもしれなかった。そうかもしれないけど……。
「で、恋人になって、どうしたいんだ」
「…………」
「別にどうもしないってならいいけどさ……」
「……今度の土曜日か、日曜日。デートしたい」
確かめたかった。私と神楽の関係は成り立つのかどうか。
「……デート、かぁ。うん、デートねぇ……。そうか、恋人って……そうだよなぁ」
「……嫌か?」
「いや、試しにやってみてもいい。じゃ、じゃあさ、日曜の午後はあいてる。
それでいいか?」
「うん……」
 お互い、ひどく違和感を感じていたと思う。それでも、私は不安と同時に幸せを感じていた。
359緒戦:04/01/20 00:13 ID:ctvImqQz
「あー、おもしろかったなぁ」
「うん」
 夕方、二人でデートの帰り道を歩いていた。二週間前の日曜から数えて、もうこれで
三度目のデートになる。今日も本当に楽しかった。けれど。
「うーん、今日で三回目だっけ? この前言った通りだな。付き合うだなんだって、
そんなに今までと変わんねーよな?」
「うん……」
違う。これだけじゃ足りない……。
「難しく考えることなかったんだよ」
「うん……」
足りない……。これまでのデートのあいだ中、押さえつけていた気持ちが、吹き出しそうだ。
「だからさ」
角を曲がり、路地に入ったところで神楽が立ち止まり、私の顔を見つめた。
「これからも、楽しくやってこーぜ」
神楽の顔を、夕日が横から照らしている。神楽の目鼻立ちのはっきりした顔に陰を
作っている。私は、その神楽の顔に、吸い込まれてしまった。
「……足りないんだ」
「え?」
周囲に人はいない。もう自制がきかなかった。足が前に出る。
「恋人だから……こんなこともしたい」
 神楽の体を、ぎゅっと抱きしめた。一瞬の後、神楽の体が跳ね、私を突き飛ばした。
「な、なにするんだ!」
「……ごめん」
申し訳なかった。だけど、どうしようもなかった。
360緒戦:04/01/20 00:15 ID:ctvImqQz
「……恋人だから、か?」
「うん……」
「そ、そうだよな。それぐらいは、許してやらなきゃ……」
「無理には……」
 神楽が、軽く首を振った。
「いや……。でもここだと誰かに見られるだろ」
「ごめん」
「だから、抱くくらいならいいよ。いいけどさ……私の家に来いよ」
私たちは、それきり黙ったまま神楽の家に向かった。私だけが、内心にやましい妄想を
抱えながら。

 二回目の神楽の部屋は、以前とほとんど変わっていなかった。部屋に入るなり、神楽が
口を開いた。
「じゃあ、抱けよ」
「…………」
 私は、神楽に抱いて欲しかった。いつも男性的な振る舞いをする神楽に、この時も男を
演じて欲しかった。
「おい、どうした」
「抱いて……」
「え? わ、私がか?」
 戸惑いながらも、おずおずと私の体に手が回された。そのとたん、急に心の渇きが
激しくなった。無意識のうちに、私も神楽の体に手を回し、ぎゅっと力を込めていた。
「あ……」
 小さく声をあげた神楽の体が、急に力を失ったのがわかった。どうしてなのか、
わからないけど。ともかく、私は自分の心の渇きをいやされたかった。
「神楽……おねがい」
「な、なに……」
361緒戦:04/01/20 00:16 ID:ctvImqQz
 もう、止まらなかった。恥ずかしくて言えないはずの言葉が口をつく。
「キスして……」
「え……」
神楽は目をきょろきょろさせながら、自信なさげにつぶやいた。
「そ、そうだよな……。恋人って、こんなだよな……多分。よ、よし。榊の頼みなら
きいてやるよ……」
私は目をつぶって待った。だけど、神楽の唇の感触は、顔の横の方からだった。
「…………」
「ほ、ほら! キ、キスしてやったぞ! これで気はすんだだろ!」
違う。もっと、もっと欲しい。ほっぺただけじゃ、全然足りない……。
「さ、榊?! おい、さか……」
神楽の方が近づいているのかと感じたが、実際は私が神楽に顔を近付けていた。
「ん……」
「ぅ……」
 軽く、わずかな間だけだったけど、確かに私たちは唇を合わせていた。それも、
私の方から。唇から、例えようのない衝撃が私を襲い、体を駆け巡った。どんどん
頭に血が上っていく。体の震えが抑えられない。
「榊……」
「神楽……私は、神楽が欲しいんだ」
神楽は、いやいやをするように首を振る。
「神楽に、もっと、その……してほしいんだ。体……」
「……できねえよ」
「神楽に、もっと触れて欲しい……」
「……できねえよ」
「嫌だったのか? だったら、もうこんなことはしない。あきらめる」
「……ゃじゃない、嫌じゃないんだ、けど、けど」
「だったら……」
362緒戦:04/01/20 00:17 ID:ctvImqQz
 不意に神楽が、大声を上げた。
「できねえよ! できねえよ! わかんねー、わたしそんなのわかんねえよ!
わかんない…… ごめん……ごめんな。だって、だって……」
神楽は、キレてしまった。私も、頭に血が上っていたけど、神楽はそれ以上だった
みたいだ。
「お、落ち着いて……」
「ごめん、ごめんよ榊……わかんないよぉ! わたし! わたしはっ、わ……」
 とっさに、私は神楽の口を、キスで塞いでいた。お互いに目を閉じず、しっかり
合わせたままで。恥ずかしさに、心の真ん中まで燃え上がったけれど、それ以上に、
今まで感じたことのない幸福感に私は飲み込まれていた。
「神楽……」
 ゆっくり口を離すと、神楽の瞳どころか、体からすっと力が抜けていってしまう。
「さかき……私ダメ……。なんか、ぼーっとしてきて……」
崩れ落ちる神楽の体を支えながら、私は呆然としていた。神楽に恋してからの、
私の浅ましい、いやらしい想像の中では、神楽は私を自由に弄んでいたのに。現実の
神楽は、私の腕の中でぐったりしている。その光景に軽い失望を感じたが、次の瞬間には、
また別の感情がわき上がってきていた。
「かわいい……」
 腕の中の神楽は、本当にかわいかった。普段の神楽は、凛として魅力的なのに、
今の神楽はまるで抱かれる猫みたいで。そのかわいさに気づいてしまった私の心に、
炎が燃え上がった。
「いいのか?」
「う、うん……」
神楽とは対照的に、私の体には力がこもっていく。
363緒戦:04/01/20 00:18 ID:ctvImqQz
「……分からないって、本当に分からないわけじゃないだろう」
「知らないよ……」
「黒沢先生の話、あれだけ聞いて、何も分からないわけは……」
「あ、あれは……。なあ榊」
「ん?」
「榊も、知って……」
私は、恥ずかしさに顔を赤くしながら答えた。
「いつか、こんな日が来るって信じて、いろいろ……」
「……そ、か」
 引きずるようにして、神楽をベッドの上に寝かせた。
「いいのか? 引き返せなくなる……」
「いいって言ってるだろ。あんたとなら……」
「……嬉しい」
涙を流しながら、聞きかじりの知識を使い神楽の胸に触る。ただ、服の上からなで回す
だけだったけれど。
「体目当てとか、そんなんじゃない……」
「わかってるよ、それは。榊、心配するな。そ、そっかあ。あんたが恋人……。
改めて考えたら、悪くねーよなぁ……」
なで回す手を、縦の動きに変えてみる。少し力を入れると、手の動きに合わせて神楽の
胸の形が変わる。
「ど、どう?」
「わかんねえよ、そんなの……。嫌じゃない、けど。なあ、榊。私は、あんたのこと
カッコいいって思って、ちょっと憧れてて」
「私も、神楽はカッコいいと思う。カッコいいよ。でも、今の神楽、なんだか、かわいい」
「へ、変なこと言うな!」
364緒戦:04/01/20 00:19 ID:ctvImqQz
私もベッドに身を預け、赤く染まった神楽の頬にキスをした。
「変じゃない。かわいい」
「そんな……。な、なんかあんた、め、目の色変わって……どうしたんだよ?」
「わからない。けれど、もっと神楽が欲しい。もっとかわいいところ見たい」
「やぁっ……! か、かわいくなんかない! なんてこと言うんだよぉ」
 自分でも信じられないぐらい積極的になっている。渇いた心が、もっと、もっとと
私をせかし、じっとしていられない。こんな気分が何で自分にわいてくるんだろう。
「脱がせて、いいかな?」
「ダ、ダメっ!」
 服に手をかけた瞬間、拒絶された。仕方なく、また服の上からさするように胸を
触る。
「……ふっ。……っ」
神楽が息を吐く。
「……どう?」
「わかんねーよ。なんか、別に、大したことないけど、く、くすぐったい感じで……。
そ、そんなこと訊くなぁっ!」
 神楽が、突然がばっと起き上がった。肩で息をしながら、ベッドに身を預けた私を
潤んだ目で見下ろす。
「ご、ごめんな。なんか怖くて……。きょ、今日は、これで終わりにしてくれねーかな」
「ああ……」
残念でしょうがなかったけど、でも、これ以上進むのは、私も怖かった。
「その、体だけじゃなくて、もっとその、神楽に……」
「わかってる、わかってるよ……。榊は、悪いやつじゃねーし。ごめんな」
「いや……」
 私たちはぎこちなく、喋りながら立ち上がった。
「こ、こんど、な」
「あ、ああ……」
 以前来た時と同じように、逃げるように扉に向かった私に、神楽が言った。
「榊……い、嫌ってわけじゃないんだ。けど、ちょっと、な」
「うん……」
365緒戦:04/01/20 00:20 ID:ctvImqQz
 その翌日と、翌々日は、神楽とまともに顔を合わせることもできなかった。
気恥ずかしさに耐えられなかったからだ。だが、三日目に否応無しに顔を合わせる
はめになった。また、神楽に呼び出されたのだ。
 三日前と同じように、神楽の部屋に二人で入った。入った瞬間、神楽に胸ぐらを
つかまれた。
「なんなんだよ……。私の顔ももう見たくないってか?!」
「……違う」
「じゃあ、なんでだよ!」
 胸ぐらは放されたが、神楽はまだ怒っている。
「誤解しないでくれ……。好きなのは変わらない。けど、恥ずかしいんだ」
「恥ずかしいって。あんたが、あんたがああしたいって言ったんだろ」
 その通りだ。その通りだけど。
「あ、あの、だから……」
「ああ、もういいよ!」
 神楽が、いきなり制服を脱ぎ始めた。
「ちょっ、神楽」
「だ、抱きたいとか言うなら、好きにしろよ! ほら!」
 ブラに包まれた神楽の胸が、目の前に見える。普段、体育の着替えで見るのとは
まったく心の高まりが違う。だけど。
「ま、待ってくれ、神楽」
「なに?」
 神楽は、顔を真っ赤にしていた。真っ赤な神楽の顔が目に入った瞬間、私の背筋に
ぞぞっと何かが走った。この感覚は、なんなんだろう。
「えっと、気持ちは嬉しい。で、でも……きみが、抱いてくれるんじゃないのか?」
「え?」
不思議な感覚を堪えつつ、私の望みを神楽に伝えると、神楽はきょとんとした。
「……私が、榊を抱くのか?」
「い、いや、ちょっと待って。か、神楽は、やっぱり嫌なの?」
「こう言うことするのは、別に嫌じゃねえって、い、言ってるだろ! なんども
言わすな!」
 大声を上げる神楽につられ、私もどんどん平静を失っていく。
366緒戦:04/01/20 00:22 ID:ctvImqQz
「じゃあ、抱いて欲しい。きみと、まともに話さなかったのは謝る。だから……」
「ま、まてよっ! 落ち着こうぜ。私と話してくれなかったのは、なんでなんだ?」
「だ、だから恥ずかしくて、きみにも悪いと思って」
「それは……」
 目の前の神楽の顔。神楽の胸。神楽の匂いが、私の神経を焼いていく。
熱にせかされて、神楽を引き寄せ、抱きしめる。
「あ……」
 腕の中の神楽は、小声を上げるだけだった。
「……神楽、なぜ抱いてくれない」
「だ、だって」
「きみは、いつも私をリードしてくれるじゃないか。それが、嬉しかったのに」
「……そ、それは」
 神楽の感触が心地よい。そのまま、ゆっくりとベッドの方に神楽を抱きながら歩く。
心の中に、これまで感じたことのない衝動がわき起こる。
「……そうだ。いつもリードしてもらってるから、お返しをしないといけないね」
「榊、あんた急に……んっ!」
 偉そうなことを言いながら、どうしていいかよく分からず、つたなく、暴力的に
神楽の唇を奪った。お互いの歯が、かちんと当たったような気がした。その感触も
頭の芯まで電撃が走るように感じられた。
 唇を解放し、ゆっくりと神楽をベッドに腰掛けさせた。
「おかしいよな。内気で、おとなしい私が急にこんなことするのは」
「おかしく……ないと思う、けど」
すがるような神楽の目。ますます衝動が激しくなる。頭の片隅で、理性が警告するけど、
止めることはできなかった。
「そう言ってくれて、嬉しい。大好き、神楽」
 言いながら、神楽のブラをずらした。スカートも脱がせる。その下も。
抵抗も何もなく、神楽はされるままになっている。
「なんでじっとしてるんだ。なんで? いつもみたいに、元気に……」
「ん、んなこと、言われたって……。頭がかーっとなって、よくわかんねーよ……。
ふ、震えちゃって、こんなの、中三の時の大会以来だぞ……。なんで私……」
「私もだ。それは私もだから……」
私の頭の中でも、熱い風が吹き荒れているような気分だった。
367緒戦:04/01/20 00:23 ID:ctvImqQz
「そ、それだけじゃねえんだ」
 涙に濡れた顔を上げて、神楽が私を見つめる。
「こんな榊、私知らなかった。ちょっと怖えーけどさ、すげーカッコいいんだ。
だからさ、もっと……もっと」
目を合わせたまま、二人で固まった。
「もっと、私の知らない榊が見たい」
 唇が合った。神楽の熱が伝わってくる。私は、ようやく自信を持つことが出来た。
神楽に、受け入れてもらった。心の底から嬉しいと思った。
「私も、もっと神楽見たい……かわいい」
「か、かわいいなんて言うなぁ!」
 抗議する神楽を組み敷き、そっと胸をなでてみた。そのまま、しばらく何も言えず、
胸をなで回した。
「どう?」
「だから聞くなよぉっ……な、なんか切なくなってくる」
「揉ませて……」
「なっ!」
 驚く神楽を無視して、ゆっくり揉んでみた。しっかりとした筋肉に支えられた
胸の感触が、驚くほど心地よい。揉んでいるこちらの方が変な気分になってきて、
私の胸もとがってうずいてしまっている。
「気持ち、いい?」
「あ、あんたなんか顔怖い……そ、そんな目で見るなよ! んあっ、力入れるな!
へ、へんなふうになるだろうがっ!」
 その言葉を神楽の喜びの言葉と勝手に信じて、神楽の股間に手をやった。
私の手を感じた瞬間、神楽が慌てるのが分かった。その姿ですら、私はかわいいと
思ってしまった。足を開かせた。抵抗はされなかった。下着の上から触る。
「や、やっ、榊そんなとこ……」
「……男の人に触られたことは?」
「そんなことあるはずねえだろおっ! ちょ、くすぐっ……やめっ……」
「……自分では?」
「だからねえって……び、びりびりする! やめろ……やめて……」
「最初は敏感で痛いんだ。でも、少しずつ変わってくる……」
368緒戦:04/01/20 00:24 ID:ctvImqQz
 私の与える刺激に、神楽は力なく体をよじる。自分が神楽の初めてで、そして神楽を
支配していることが、嬉しくてたまらない。
「榊っ! な、何でそんなこと知ってんだ」
「神楽を想って、自分で」
顔から火を吹き出しそうに恥ずかしかったが、言わずにはいられなかった。言うことが、
神楽に対する気持ちを示すことのような気がした。
「なっ……」
「ごめん……けど」
 しばらくもぞもぞと股間をなぞり、優しく撫でる。神楽が跳ねるのが分かる。
熱い息がもれる。下着を脱がせても、神楽はされるがままだ。
「ちゃんと気持ち良くなってる。触ったことあるんじゃないか?」
「ち、ちが……あっ……ああっ」
「知ってるだろう。ここのこと。指は入れない……。だから、ここを」
もう一度穴の周りをなぞった。
「あっあああ! やめろぉ」
「触ったことないのか?」
「何であんたそんなに冷静なんだ……! そ、そこはさわるなぁっ!」
ふえっ、ああっ……。ああっ! い、いやっ!」
 気がつくと、私はふっ飛んでいた。神楽の渾身の蹴りを受けていたのだ。
もんどりうって、ベッドから転げ落ちる。
「あ……」
 顔をぐしゃぐしゃにしたベッドの上の神楽と目が合った。そのまま、荒い息を
つきながらしばらく見つめ合う。
「ご、ごめん、榊。私……」
「いいよ。怖かったんだね……」
「ごめん、ごめんな……。私、がさつで……こんなんで……」
 神楽にそっと近づき、肩を抱いてあげた。
「今日は、もうこれで終わりにしよう」
「ごめんな、ごめん……」
「謝らなくていい。また、今度……」
 泣きじゃくりながら何度もこくこくとうなずく神楽に触れながら、私は、幸せを
噛み締めていた。そうだ、焦ることなんかない……。気持ちは、通じてるんだから。
369緒戦:04/01/20 00:26 ID:ctvImqQz
 そして今、私の神楽は目の前にいる。
「初めての時、蹴ったのは悪かったよ。でも、あんたがいきなり変わっちゃって
驚いてさぁ。なんか、ヤバイって思っちゃって」
ベッドの上で、私の横に座っていた神楽は、こんどは私に膝枕される格好になっている。
神楽のお気に入りの体勢の一つだ。
「私は、きみがされるがままになってたのにびっくりした」
神楽の頭をひざからそっと降ろし、私も神楽の横に添い寝する。
「……それがダメなんだよなぁ。今でも、なんか、他のことでは頑張ってはり合おうって
思うのに、あれだけはもういいやって思っちゃって。恥ずかしいのもあるけど……
ほら、その目だよ」
「え?」
私は訳が分からず困惑した。
「あんた、自分で分かってないだろ。時々さっきみたいな目になるんだよ。
その目で見られるとさ、なんか逃げられないし、逆らえないんだよ。なんだろう?」
「……そうなのか。でも、さっきの神楽の目の方がその……強い」
「なんだよそりゃ」
370緒戦:04/01/20 00:27 ID:ctvImqQz
 私の目のことは私には分からない。多分、神楽の目のことも神楽には分からない。
そういうものなんだろう。とにかく、愛しい神楽をぎゅっと抱きしめた。
「神楽の目が、たまにかわいい猫みたいになって、背筋がぞくっとして……」
「ふーん。まあいいや」
頭をつかまれ、ぐっと引き寄せられた。神楽の暖かさが、とても気持ちいい。
「いろいろ言うけど、あんたにされるのはやっぱり嬉しいからな。
……人前以外でだぞ」
「ね、ねえ。本当に、触ったことなかったの……」
「知らねえよ……バカ」
「正直に……」
「またその目使いやがって……。……一回だけだよ」
ほほをこすりあわせる。そうすると幸せな感じがどんどん高まる。
「なのにあんなに……気持ち良かったの……?」
「……へへ、あんたが、やらしいからだろが。でも嫌じゃない。幸せだよ」
 神楽の言葉が嬉しくて、神楽をもう一度ぎゅっと抱き直すと、神楽も力強く
抱き返してくれた。気持ちは、通じてるんだ。


おわり
371名無しさん@ピンキー:04/01/20 02:40 ID:3qpOXlgN
かつて
食べたくて仕方ない材料で誰も作ってくれないから
自分のつたない腕で細々と自炊していたことがありますが
今はもう、優れた料理人が与えてくれるのを
ただただ美味しくいただく喜びですっかり満足しております

毎回毎回すばらしい味わいです(さかぐら以外も含めて)
とりわけ今回はさしずめフルコースを堪能し尽くした思いでした
(ー人ー )ゴチソウサマ
372名無しさん@ピンキー:04/01/20 11:08 ID:mD2Ovriy
>>353-370
お疲れさまでした。
待った甲斐がありました。
描写が細かくて、イイですね。百合はあまり好きではないのですが
これはイイです。

>「……それがダメなんだよなぁ。今でも、なんか、他のことでは頑張ってはり合おうって
>思うのに、あれだけはもういいやって思っちゃって。恥ずかしいのもあるけど……
>ほら、その目だよ」
>「え?」
>私は訳が分からず困惑した。
>「あんた、自分で分かってないだろ。時々さっきみたいな目になるんだよ。
>その目で見られるとさ、なんか逃げられないし、逆らえないんだよ。なんだろう?」

>「神楽の目が、たまにかわいい猫みたいになって、背筋がぞくっとして……」

なんで榊がネコに嫌われるのか納得。
373名無しさん@ピンキー:04/01/20 11:10 ID:O6gP+HGy
見られているとつい・・・
ttp://penn2daisuki.h.fc2.com/index.htm
374名無しさん@ピンキー:04/01/21 01:49 ID:Gi1hVH6x
>>353-370
いつもとは違う雰囲気で2人の想いを演出していて
とってもいい作品でした。
ひたすら不器用で、それでもひたすら相手のことを
想っていて。だから結ばれることが許される。
初めてのときは本当に「戦い」だったんですね。
そして、結局は榊さんが押し通して勝ってしまったという。

>>371
つたないなんてことはないです。
それにやっぱ料理はお互いにふるまった方がいいな、
なんて思ってます。今やこのペアに関してはよみともの
次に数が多いでしょうが、それでも自分でも書いてみたい
と思う今日この頃。
375名無しさん@ピンキー:04/01/21 10:02 ID:oMbufjAZ
榊×神楽は久しぶり。乙!
376:04/01/23 20:07 ID:zbjWQ4Es
注意:冗談が分かる人だけ読んで下さい
      〜基地外Nの電波文2〜
とある山奥………くろまんが大王第2部の榊が倒した5人を除く悪役約200人が全員集まっていた………

「しかしくろまんが大王第3部じゃ俺たちもアンパンマン犯したにも関わらず無罪だもんな〜」
「本当、もう一回やろうかなー俺達まだ未成年だし、ヒヒヒ………」

あの5人と同じで反省の色が全く無い200人…しかし草むらで3つの影が………、

N「ふふふふふふふ…いい年して2チャンネルにはまってつまんねぇ物書きまくるこのスレの皆さんの嫌われ者N、参上!!
おのれ木村め………おのれチンピラめ……榊さんを殺して神楽さんを殺して反省もせんとは……」
よみ「おいN、智、マシンガンでアイツ等皆殺しなんて本当にやる気か?」
N「おいおい、あれは悪魔でたとえだ。本当に実行するのでは無い」
とも「馬鹿だな〜いくら私達でもそんな馬鹿な真似する訳ないだろう?」
よみ「そうか…そうだよな、いくらお前達でも…」
     ジャキ!!
とも+N「ここは一気に粉砕するためにやっぱロケットランチャー(弾無限)だろ!」
よみ「ば、馬鹿よせ、ただでさえここの住民に嫌われてるのにそんな事したら…」
N「気にするな。榊さんと神楽さんをあんな目に合わせた奴なんて……………逝ってヨシ!!!!!!!!!!!」
     バシュ!ズダーンズダーンズダーン!!(ギャあああぁぁぁぁぁぁ)
哀れ、木村含む約200人は全員真っ黒焦げのアフロヘアー、そしてお約束とも言える黒煙を吹いて倒れた。
「いよっしゃあああああぁ!!」「イエ−い!!」(こいつ等…住民の反応が恐く無いのか?)
377名無しさん@ピンキー:04/01/23 20:37 ID:PZxdZeMs
>>376
もうちょっと長い名前かトリップつけてね。あぼーんするから。
378:04/01/23 22:22 ID:zbjWQ4Es
ごめんなさいすいません調子に乗りすぎました………。謝ってすむ問題ではないかもしれませんが謝ります(汗
実はくろまんが大王で木村と他のチンピラが生きているのが気に入らないのでつい……
マジであぼーんしても構いませんから………。
(本当はすぐにこの謝罪文を書きたかったんですがサーバーにかかる負担が大きいというメッセージが
出て書けませんでした)
とりあえず、得に止めろと言う意見はないようなのでしばらくしたら続きを書かせてもらいます。
379名無しさん@ピンキー:04/01/23 22:37 ID:iHN9xwsi
房の匂いがプンプンするぜぇ
380名無しさん@ピンキー:04/01/23 23:34 ID:KMjdKmWy
まぁまぁ、気持ちはわかるよ。
でも見てる人と共に楽しんで欲しいな。
381名無しさん@ピンキー:04/01/24 00:15 ID:ux7PWpFl
空気嫁
382名無しさん@ピンキー:04/01/24 01:02 ID:fc+/3qsP
>>378
もう二度とレスするな
383名無しさん@ピンキー:04/01/24 03:00 ID:1l/hxMqw
>>379-382
レスって人格でるな。。。
384名無しさん@ピンキー:04/01/24 03:04 ID:F1P/Ge+Z
まあまあ…マターリマターリ。しかし、

>>378 (得に止めろと言う意見はないようなので)

ちょっと空気が読めなさすぎてるぞ、マジで。
とりあえず作品に我を絡めようとするアホな顕示欲無くなるまで山篭っといで。
385名無しさん@ピンキー:04/01/24 03:43 ID:VySOMbGh
>>378
俺のブツをしゃぶれ
386名無しさん@ピンキー:04/01/24 04:52 ID:1l/hxMqw

やっと気づいてくれたのですか
昨日おとしてしまったものを
それがなんだかわかりませんが
とっても大事なものだと
慌てて追いかけても
手をのばしても
昨日は遠くてとどきはしません
心をゆらして心をゆらして さがせばいいのに
心をゆらして心をゆらして みつけてください
心をゆらして心をゆらして 昨日へ帰って
心をゆらして心をゆらして 明日をのぞいて
387名無しさん@ピンキー:04/01/24 04:52 ID:1l/hxMqw
誤爆
388名無しさん@ピンキー:04/01/24 06:25 ID:jOiX9/Ej
>>378
まあたしかに空気読めてないトコは有るわな。
>>384も言ってるけど、作品に自分出そうとしたりするのはアカンわ。
それも他の職人さんの作品絡みだし。
そもそも

>実はくろまんが大王で木村と他のチンピラが生きているのが気に入らないのでつい……

こういう考えで作品書いてるんなら、正直それは元ネタの職人さんに失礼だと思う。
「気に入らないから他作品だろうと断罪」なんて、やってる事がガキの我侭と同じ。
断罪したいんなら自分の脳内だけでしときなよ。作者介入の断罪SSなんて投下されても面白くないし。
N氏は文章力はどんどん上がってるし、作品の趣向をちょい変えれば化けると思う。がんがれ。


ところで、普通に男女カプでの需要って有るんかな?
あずまんがスレは百合のイメージ強いんだよなあ。
389:04/01/24 09:45 ID:EdJKxGuL
ははははは………(ごまかし笑
まさしく388さんのおっしゃる通りです(汗)。言い訳をするつもりは有りません。本っっっっっっっ当にすいませんでした!!
私もいい年ですからもう少し大人になります…。
だれか一人でも私の書いた物を見て悪役をの末路に爽快感を感じてくれた人がいれば嬉しいです……。
今まで私をかばってくれた人も流石に私の事を嫌いになったでしょう……。
とりあえずとても続きを書ける立場ではないので当分は自宅謹慎しておきます…。
390名無しさん@ピンキー:04/01/24 13:25 ID:divf2zA3
>>388
自分は百合苦手なほうなので、ぜひ男女ものをお願いしたい。
391名無しさん@ピンキー:04/01/24 21:15 ID:1EunBGY0
>>388
需要はあると思う。
ただ、このマンガ(まともな)男性キャラが殆ど存在しないから
作りにくいんだと思う。オリキャラ使うのは注意が要るし。
で、必然的に百合ネタが増える。
392名無しさん@ピンキー:04/01/24 21:29 ID:TZTjvuMK
房の匂いが(ry
393名無しさん@ピンキー:04/01/24 22:23 ID:BFQAjnWr
俺はぶっちゃけ百合メインにこのスレ読んでる。
394名無しさん@ピンキー:04/01/24 23:33 ID:O3+LDvKY
>>388
俺も、男女ものがいい。
百合は正直飽きた。
395名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:49 ID:xqFO/iNu
飽きないYO!!
396名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:07 ID:6C5P6X6f
>>393-394
結論からして、どっちも需要はあるということで。
397名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:11 ID:ed13RwfD
ホモならまだしもレズは嫌いじゃ
398名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:45 ID:fOYHCMbX
>>397
あずまんが大王でホモor801、やれるもんならやってみろw
時代は百合ん百合んだ! 名も無きモブキャラ♂は引っ込んでな!
399名無しさん@ピンキー:04/01/25 10:30 ID:Z558R9O4
>>398
本当に書いていいんですか? 大山×後藤、投下しますよ?
ギャグでなく……シリアスで……
400名無しさん@ピンキー:04/01/25 11:26 ID:Q8a9/Xo8
400ゲト
その組み合わせで、あずまんが色がどの程度出せるものか・・・
ただのホモ小説になりそうな予感。
401名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:18 ID:mL2Vx/9T
木村×後藤
402名無しさん@ピンキー:04/01/25 14:46 ID:d1HH6rC+
第一話
(証人A):少年A

あ〜、モザイク入ってるのか〜? かんべんしてくれよ〜。俺はこれでも進学校の生徒だからな。
あ〜、確かにその女子高生はその時目隠しされてたし〜、ついつい俺もタマってたから参加しちゃった
んだけどな。おい、本当に声も変えてあるか〜?なかなかシマリもよかったし、イイ声だすんだよ、
オレは外で出したんだけどさあ、その時中出ししたの、4、5人はいたかなあ、
最初は物凄い抵抗したんだけどさあ、一回中田氏されたら観念したみたいで、おとなしくなって、
3人目ぐらいからあえぎはじめちゃって、もう、思い出しただけで勃起するなあ、なんていったっけかな、



403名無しさん@ピンキー:04/01/25 18:48 ID:DjOK1p2M
なんか面白そうなのがキタ!

>>399
実際にそういう同人誌あるらしいよ……

大山×後藤
木村×後藤

とか。。。
404名無しさん@ピンキー:04/01/25 20:44 ID:fOYHCMbX
>>403
後藤総受けかよ!
405ねこまみれ2 N:04/01/25 22:32 ID:Aclr3P5P
>>385さんのブツを舐めたことだしそろそろほとぼりも冷めた頃でしょうから続きを書くとします。誤解しないで欲しいのですが私が自分をあずまんがキャラに絡めるのはただ単に後書きを面白くしようと考えた訳で、
あの文もいきなり後書きで絡めたらへんだと思いさりげなく絡めようと言う意味もあり、けして自分の願望という訳ではありません。これ以上ふざけるとアクセス禁止になりそうなのでそろそろ行きます。
__________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________

  夢を……見ていた………

いや、それは正確に言えば夢ではないかもしれない……。絶頂を榊が迎えた十数秒間に彼女の脳裏に流れた映像…それは………、
……それは自分が数年前猫の写真を撮ろうとしてビルの隙間に言ったこと………それはそこで先程猫に襲われた男達3人に絡まれたこと………、
そして男達に縛られ廃墟に連れられたこと……そしてそこで…………………そこで…………男達にこれ以上と無いほど深い傷を付けられたこと……。

今回も似た様なケースだった。ただチンピラ3人が猫の大群にかわっただけの…
しかし何かが違った。今回と前回ではそれ以外にも何かが違うことに榊は気づき始めていた。
あの時彼女を犯す男達は榊の事を犯すのに別に性欲以外の感情は持たなかった。当然である。男達にしてみれば榊はたまたま出会った、体が良かった
、だからさらって犯した、そのような程度、少し汚い表現をすれば榊はエロ本のような物だった…………。

しかし今回は違った。猫達は榊を乱暴に、本人の意志に関係無く、無理矢理犯していくのだが榊は猫達の愛撫一つ一つに感じる物があった。
それは………かみねこ達に犯されながらも感じたそれは……愛情。
だれがいつ言った言葉だろう?
(男は好きな子には意地悪をしたくなる)
そんな言葉が榊の脳裏を横切った。 
406名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:46 ID:cgv6ChKM
>>405
「当分」っていうのはたった一日か?
407名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:13 ID:VKG/B3Wh
「ほとぼりが冷めた」のに要した時間は一日か!
408名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:18 ID:6XpItk5U
>>405
オンドゥルルラギィタンディスカー!!!
409名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:27 ID:i3eBMjg2
半年ROMれとだけ言っておこうか
410名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:38 ID:xp9yrY+8
みんな釣られ杉だっ!!
411名無しさん@ピンキー:04/01/26 04:05 ID:Laabkk26
>405
>406の言う通り「当分は自宅謹慎」などと言っておきながら、一日で復活とはさすがに舐めすぎではないか?
しかも、僅か一日で「ほとぼりも冷めた」などと判断するとは、一体どういう見識を持っているんだ?
そもそも「ほとぼりが冷めた」という表現は、問題を起こした当人が使うようなものではない。
物書きならその辺りも考えて当然であろう。

一度、「厨」だと判断した香具師をそう簡単に見直すほど、ここの人間は甘い人間では無い。
次スレに入った頃に、HNを変え、他人を装って出現する事をお勧めする。
当然、態度が改まったらの話であって、バレバレにもかかわらず他人のフリで出現するなど、論外であるぞ。
412名無しさん@ピンキー:04/01/26 04:52 ID:cgv6ChKM
>>88さんはかなりのお人好しのようで
「仮にここに拙い文でしかも万人向けじゃないSSがあったとして、
それが思い切り叩かれて消えていったなら、それはスレの衰退の一歩でないかと。」
などとのたまったが、>>405のような文章力も話の構想力も空気を読む観察力も
ない輩を受け入れる方がスレの衰退に繋がるのではないかと思う。

もしかして>>389のあとに何もその関連のレスがないから「ほとぼりが冷めた」と
判断したのか? だとしたらとんだ見当違い。ただみんなはそこでレスをつけるよりも
スルーするのがスレの流れであると判断しただけだろう。

俺は2ちゃんねるや大阪板、個人サイトにいたるまであらゆるあずまんがSSを読んで
きたけど、間違いなく>>405はその中でも最低のSS書きだ。あんたの言葉には重みがない。
例えば>>94から引用させてもらうが、

>暦「智、あいつらの為にも生きるんだよ。それがせめてもの供養になるんだ。
>それに・・・私もいる・・・だから死ぬなんて言うな。」

言ってること自体はいいことだが、さっきまで男を惨殺しておきながら唐突に
言われても全く説得力がない。命の尊さを訴えていても物凄く安っぽくみえる。

自分がなぜこんなに叩かれたかをしっかり自覚して本当に「ほとぼりが冷める」まで
レスしないことをすすめる。それまでにあずまんがスレが存続してるかどうかは知らんが。
413名無しさん@ピンキー:04/01/26 07:59 ID:3nhIv67O
>>405
SSが書きたくて書きたくて仕方ないのなら最悪余所のスレへ行け。
正直お前のSSはあずまんがである必要すら無い。
414名無しさん@ピンキー:04/01/26 09:11 ID:/kOkIF0+
>>413
彼の問題は作品云々にあるのでは無く、その態度にあるのだから、他スレに行くのを勧めるのはどうかと思うが…。
415名無しさん@ピンキー:04/01/26 09:55 ID:47Vxov2X
まぁどうでもいいよ。
416名無しさん@ピンキー:04/01/26 11:43 ID:iIcFQYFv
大切なのはコテハンにしてあぼーん出来るようにするか、消え失せるかのどちらかだ。
原作からの作品ではなく、人の二時創作で二時創作、しかも鬱憤ばらしのための作品はとりあえず最低。
417名無しさん@ピンキー:04/01/26 13:11 ID:DmgJ9Y1S
>>405
>>376&>>378さえ無けりゃ良かったのにな…。
ここまで失望させるとは…。
「ネコまみれ2」の文がだんだん巧くなってきてたから
二次創作の二次創作になっている点は大目に見て見守る
つもりだったんだがな…。残念だよ。


もっと大人になれよ。
418名無しさん@ピンキー:04/01/26 13:37 ID:DY4Mmm3e
>>405が他のスレに移動しても、今度はそこのスレが荒れてしまう。
むしろここで徹底的に教育し直すべきではないか?

もちろん、>>405がそれを望んでいれば、の話だけど。
419名無しさん@ピンキー:04/01/26 13:37 ID:6rMa4HH8
>>411
>そもそも「ほとぼりが冷めた」という表現は、問題を起こした当人が使うようなものではない。

ワロタ。
そりゃそうだよね
420:04/01/26 13:53 ID:1eqCty3w
そろそろ引き際ですね……。最初に止めろという意見がでたら止めると約束したことですからもう止めましょう。
二度とあの続きを書く事は無いと思いますからご安心を。
まあしばらくしたら名前隠して他の作品書くかもしれませんが……。
42188:04/01/26 17:10 ID:XuS7lokQ
お人好し、という程人間ができているわけじゃないよ。
ただ、人間は良い意味でも悪い意味でも今の状態が永遠に続くわけでなく、変わりえるのだと思ってるだけでね。
なぜ筆力が未熟でジャンルが特殊なものを排除する向きが、スレの衰退の一助となるかというとね、以下の三つの理由からさ。

@当のSS書きによる良いSSの投下
A今スレに参加しているSS書きのさらなる投下
B新たな職人の参入

なぜって、例えば@だけど、SS書きは何遍も書くことによって筆力が上がるわけでしょ? だったら、そうなるまえに追い出しちゃ、その芽をつぶすことになるじゃないか。
Aは、諍いを見ている職人が、今こそ叩かれてないけれどいずれは自分もそうなる可能性があると思ってしまって書かなくなるかもしれないってこと。
ぶっちゃけ、いじめの集団に自分が加わってるように感じて、敬遠の情を抱くってこともあるかもね。
Bも同じ理由で、このスレ見て「よし、僕も書いてみよう!」なんて思う人がいるかな? 参加しづらいだろうなあ。
そんなわけでスレの衰退に繋がるって書いたわけさ。
42288:04/01/26 17:11 ID:XuS7lokQ
いや、どんな人間も全面的に受け入れろってわけじゃないよ?
適当に書き殴って、「投下するから読め! 敬え!」って態度の人間は、こりゃ不味い。考えを改めてもらわないと。
でもさ、N氏はそんな居丈高じゃないでしょ? ちゃんと人の意見とか批評とか受け止めているでしょ? 
今回も……自分を登場させたわけじゃないし……謝ってるし……
そりゃ問題がないわけじゃない。わけじゃないけどさ…
僕が言いたいのは、なぜみんな彼に意見しないのかってことさ。
みんなのは意見じゃなくてただの罵倒に堕してないかってこと。
『謝りどころが違う。人の二次創作を許可なく改変したことが問題だ。まずそのことをはっきり謝ったうえで、これからはそのSSの書き手に許可を得たうえで書くようにすべし』
そんな漢字のことを言った人間がどれだけいたかな?
逆に、理由を述べずに叩いたり、態度を注意するついでに人間性や筆力の未来まで否定した人間はどれだけいた?
みんなも義務教育を経験したのならこう思うはず……問題行動に対し必要なのは助言であって、悪意・敵意に任せた言葉じゃない。
みんなは本当はきちんとした意見が言える人さ。そうだろう?
罵詈雑言じゃなく意見を言い合えるなら、健全な場が保たれるよ。
そうなれば何も問題ない。問題だって問題じゃなくなるさ。

僕はみんなと仲良くしたい。僕は間違っているのだろうか。
423名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:03 ID:iIcFQYFv
ここで色々な事を言われてもまれるのも、立派に勉強だと思う。

本人が、頑張って居るんだからそんなに非道い事言わなくても…と思うならそもそも2chに書かなくてもいい。

ここは、褒められる時は褒められるし、貶される時はけちょんけちょんに貶される場。

それでもいい人がわざわざ書いているんだから。

へこむ人はへこむ。

それでも頑張る人は頑張る。

そしてここをあなたの理想的な賢人が集うところにしたいと言うのも自由。

ただ、その意見を強制させる権限は無論ない。



君子危うきに近寄らず。



あなたに捧げる言葉。
424412:04/01/26 19:40 ID:cgv6ChKM
>>422
>僕はみんなと仲良くしたい。僕は間違っているのだろうか。

間違ってません。そう考えるのはとてもいいことです。
でも、仲良くする相手は選ぶべきです。
幸いこのスレの住人はいい人揃いで、その人たちと仲良くすることは
とても価値のあることだと思います。
しかし、世の中にはそうする価値のない愚かな人間もいます。
それこそ、自分を登場させてまで殺してやりたかった不良の集団とか。

何が言いたいかというと、「嫌う」という行動もまた、人間関係をうまく
こなすには大事だということ。SSの選り好みがあるのもしょうがないし、
それをレスで示すもの悪いとは思わない。
N氏についたレスの大半は、嘘偽りのない真心から出た言葉だと思います。
425名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:59 ID:VKG/B3Wh
ごめん、正直>>421から読み飛ばした
426名無しさん@ピンキー:04/01/26 21:32 ID:VGsuL+/g
>>422
正論だけど相手があまりにもカス過ぎたね。
箸にも棒にもかからない場合に対して理論を修正したらそれで良いと思う。
427385:04/01/26 22:45 ID:to3i1nb+
徹底的に調教が必要なようだな。よしケツを出せN!
428名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:06 ID:i3eBMjg2
もうどうでもいいから新作を出そうぜ
いちいち相手にするのも馬鹿らしい
429謝罪文 N:04/01/26 23:20 ID:1eqCty3w
>>427はい。好きにして下さい!
しかし予想はしていましたが凄い嫌われようですね……(汗。ここまで嫌われると有る意味スッキリするくらいです……
>>421さん、あなたは本当にいい人ですね…(感動。それなのに私は調子に乗って…本当に馬鹿でした……。
私もこのスレを愛する人間の一人ですからもうこれ以上私に対する悪口+煽りで埋まらないように言います。
まずはくろまんが大王さんとエロ書いた大王さん、そして猫の集まる路を書いた職人さん達へ。
「あなたがたの良作を汚して本っっっっっ当に申し訳有りません!!!それも無許可で………」
それとこんな駄目な私をかばってくれた人たちへ
「こんなクズ野郎を応援してくれた事を心から感謝します。本当にありがとうございます!!」
とりあえずいつか名前を隠して今度こそいつかこのスレの悪役を倒す事が目的では無い、本当に私の書きたい物を書くつもりです。
最後にここの管理人の方へ
「このスレが荒れてしまったのも全て私の責任です!!!御免なさい!!!」
それでは、またいつか会う日まで。
     荒らしの方が幾分かマシの2チャンネル始まって以来の最悪の物書きNより
430名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:24 ID:VKG/B3Wh
そろそろやめないとお兄さん怒るよ?
431名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:27 ID:/F9lslGi
ま、ここまでにしとこうよ
終わり終わり
432名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:28 ID:VGsuL+/g
>>429
二度と戻ってくるな、バカ
433名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:47 ID:l1nmnC/n
>>429
アンタの理想は俺が継ぐ!!!
434名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:08 ID:aGs7yj19
>>421

> なぜ筆力が未熟でジャンルが特殊なものを排除する向きが、スレの衰退の一助となるかというとね、以下の三つの理由からさ。
> @当のSS書きによる良いSSの投下
> A今スレに参加しているSS書きのさらなる投下
> B新たな職人の参入

言わんとしていることはわかるけど、あんた、日本語ヘンだぞ。@〜Bが「理由」になってないジャン?
それぞれの語尾に「〜を妨げる」って入れないとナ。

>>429
レイプだの痴漢だのした連中を処刑しながら、自分は榊さんを獣姦して悦に入ってる……「愛情」などと
言い訳しつつ。
「外国の刑務所に放り込んで囚人たちのホモ奴隷に」ってネタがあったな。こいつを放り込めよ、そこに。
435名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:27 ID:L3vNFyag
>>429
わざわざ鍵括弧を使ってるせいでその謝罪文は
誠意を感じない、上っ面だけの言葉にみえる。
仮にも小説を書くなら鍵括弧を使うことに
どんな意味がこもるのかもわかってなきゃならん。
(その表記だと、鍵括弧内はどっかから引用してきた
他人の言葉のように見える)
文字のみで人に自分の意志を伝えるということが
どんなことか、そこから勉強しなおせ。
436名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:33 ID:5w1FsJDT
>>429
言葉が軽薄だね。
最低の謝罪文だ。いや、謝罪文にすらなっていない。
こんな文なら書き込まないほうがマシだったくらいだ。
437名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:38 ID:tj25emCA
まあ、過ぎたいことは仕方ない。
そんなことより智ちゃんの未来を語ろーぜ!!
438名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:44 ID:tj25emCA
そんなN氏に>>386の詩を捧げる。

で漏れは智ちゃんに漫才師になって欲しいのだが。
439名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:47 ID:bXONbNsA
>>437

120分  15000円
440名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:15 ID:FSva7rzT
高い、5000円にしろ。
441名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:32 ID:gtJjSeMY
>>439
Wで予約お願いします
442名無しさん@ピンキー:04/01/27 02:03 ID:l5SBabZl
おいおまいら!>>402の続きが気になりませんか!
443名無しさん@ピンキー:04/01/27 02:08 ID:5w1FsJDT
>>442
リレーで書いていくとか。
200人分書けるぞ。
444名無しさん@ピンキー:04/01/27 10:48 ID:wIi20FA8
智ちゃんは教師になって、よみと一緒に母校に戻ってくる。
二代目ゆかり&にゃもコンビの誕生。

妥当すぎるー!
445名無しさん@ピンキー:04/01/27 19:38 ID:PkrYeD9x
 エロパロ    \ エロパロ書け!/
\ エロパロ/         
 \ │ / ウ…ウン・∧_∧   
  / ̄\   Λ_Λ∀゚∩)    
─( ゚ ∀| ̄ ̄( ;´д`) ̄|ヽ)   
  \_|∧_∧⌒⌒⌒⌒⌒\   \|  
 / │(    )<エロパロ書け〜 \   \ 
     (    つ           \  
    (⌒)(⌒)ノ\|⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
           \ |_______|
446名無しさん@ピンキー:04/01/27 20:03 ID:tj25emCA

        ●   
        ,. ‐''":::::::::::::;::::`'-、 /
        /::::::::::::::;;:::::/ ヽ:::::::::ヽ      /
 _      /:::::::::::::///  `、::r、:::゙, /
 . ヽ   ,'::::::::::::i゙  ○    `' i::::i /  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 \ \   !::::::::::::|       ○ l::::|  / 〉   /
  ゙/ \!::::::::::::!   ,.._      !:::!/\/ <  エロはこれで隠さなあかんで
  ヽ/  \::::::::!   ! ``''7    !::| \/      \
 ヽ     |::::::|   l,   /   ノ::i  /     \
    `、   i:::::l、ヽ.,_ `''''"  _,..イ:::::i  /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ゙、   ヽ;i \ヽ,.二l ̄_,l  |:::/ /
       ゙、     ヽ`、 | /  レ' 
      ゙、 /     `ロ''"  i.  /
        /      ||    | /        
     /         ||    |
447名無しさん@ピンキー:04/01/27 20:05 ID:tj25emCA
妖怪化_| ̄|○
448:04/01/27 22:19 ID:0ak7klvd
>>434矛盾しているようには見えますがそこまで言う事無いでしょう。>>432それは無理です。
>>435はい、気をつけます。>>436文章は下手かもしれませんがチャンと反省してますよ。
449名無しさん@ピンキー:04/01/27 23:14 ID:PkrYeD9x
>>448
を←を十秒間見ると水たまりに足を突っ込む人に見えないかい?
450名無しさん@ピンキー:04/01/27 23:22 ID:PkrYeD9x
>>448
反省なら醤油ざしにしろ
┏━━━━┓┏
┃        ┣┛
┣━━━━┫
│   し  .│
│   ょ  .│
│   う    |
│   ゆ   │
└────┘
451名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:07 ID:pVS1tcZT
お前ら釣られすぎですよ。
452名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:43 ID:c23V3lq1
453名無しさん@ピンキー:04/01/28 01:14 ID:AptEzVuj
>>448
本当に反省してたらそんなレスしない。
本当に二度と書き込まない。
繰り返すが、あんたの言葉には重みが感じられない。

その文章力のなさはまだいいにしても、空気の読めなさ、
洞察力のなさ、他人に気を使えない思慮の浅さを考えると、
実社会で何か重大な過ちを犯してしまうんじゃないかと
本気で心配する。
454名無しさん@ピンキー:04/01/28 01:34 ID:R9nPi9Cy
また随分手の込んだ荒らしだなぁ
正直コストに見合うリターンはないんじゃ…
455名無しさん@ピンキー:04/01/28 01:56 ID:dHubYROd
>>449
見えたよ、すげーよ
456名無しさん@ピンキー:04/01/28 02:02 ID:hPItPvTc
>>449
他スレのネタ使うとは・・・
三秒で見えたけど
457名無しさん@ピンキー:04/01/28 02:06 ID:Th7zUs+d
458名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:30 ID:Ao7MLTqf
他人の設定を使うN=眠い名有り(わら
459名無しさん@ピンキー:04/01/28 12:00 ID:GYrg0YUT
>>458
憶測でそういうこと言うのはよくない
460名無しさん@ピンキー:04/01/28 12:09 ID:Ao7MLTqf
>>459 類似点 ざっとこれだけ

・文章の厨房っぷり・癖の一致(特に唐突に死体が生き返ったり、『二重人格』の暦が暴走をはじめるあたり)
・登場時期の一致
・肉体感覚の欠如の一致(以前にも指摘されたが)
・点線を「・・・」から「……」三点リーダーに切り替えた時期の一致
・及び三点リーダーを奇数個使う癖(『………』など)
・痛々しい自己語りの一致(加えてその際に使う敬体の特徴)
・投稿時間帯の一致

etc、etc
461411:04/01/28 12:55 ID:OkuGpppm
N氏は今更再び顔を出すような腐った輩ではないと、私は信じよう。
>448はきっと偽者なので皆、釣られるな。
462名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:44 ID:R21yLOP0
SSと関係ないところで盛り上がるってのも複雑なもんだな
463名無しさん@ピンキー:04/01/28 21:21 ID:7Ahy7Sd6
最近新作こねぇな。マヤヤ氏やN氏はその内に書くような事をいっているが
銀や逆襲のよみや大阪監禁の作者はもう書くのを止めたのだろうか?
464名無しさん@ピンキー:04/01/28 21:33 ID:eYQ3c+r5
銀はもちっと待って欲しいです
465名無しさん@ピンキー:04/01/28 21:46 ID:RtHDjIg4
        /...          ∧...i...........:',
         /::::::::::::::::::::::::;:::::::;ィ:::/| ヽ:ト;::::::::::i
        ,'::::::|:::::::::::::::::/!_;:/L:/ |  i:|'i‐:|:i:::|
        ,'::::::::|:::::::::l:::::/ i:/ _レ′l  _L、リリ::|
       ,'::::::::::!:::::::::!::ノ /''テヽ   /:::i !/:::::!      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ./:::::::::::|:::::::::|'' ! ./::::::!.   !;;:/.'l:::::::|    < なかなか逝かへんなぁ・・・
    /:::::::::::::|::; --!. ! .ヒi:/   'ー′!:::::::|      \__________
    /:::::::::::::;:|::| i7冫'>、     '  ノ::::::::!
   ,': -‐'''" |:::! './ / .,ヽ.  ー ,_,ィ´|::::::::::|
   /⌒ヽ\ |:l::ヽ、   `ヽー''"/∧. |::::::::::|      /⌒ヽ
  i    `ヽ、|:|:::::::|`iヽ.  }  // ∧|::::::::::l      ,'   }
  i'!      ||ヽ:r'ヘ、 `''ーム-'./ / i|:::::/l/       /ヽ、  }
  | !      |! i  `'ー-〈`` |'′ //   ((  丿)  ‐ァ、}
  L|,      ' /      〉 i   '' i     /,,ノ   ノ,.ィ′ )) 
   !'、      /       /  i    ゙、     ソ   /ニ゙ィ′
   ', ヽ   ,,.ノ      /  ./、 r‐          /ニフ'′
466名無しさん@ピンキー:04/01/28 21:58 ID:NKMGgmRh
↑ なぜか、テディベアを思い出した。
467マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/01/28 23:23 ID:MCOBCFs4
>>463
すんません。今仕事が猛烈に忙しくて…。
自宅でスレの確認ぐらいは出来るのですが、
電波を受信しながらSS創作となると、なかなか暇がない有様です。
もう少し時間をください…。
468名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:45 ID:qZ9XM9Rh
漏れは最初のスレの埋め立て神の続きをずっと待つ
もちろん「あの」神が書いた続きをだ
469N:04/01/29 01:18 ID:pCMbBI/v
ぐだぐだうるせーよ!!
書いてやったんだから感謝しろよ
470M:04/01/29 01:45 ID:b6PNQFRk
ぐだぐだうるせーよ!!
書いてやったんだから感謝しろよ
471N:04/01/29 02:05 ID:LsElkz8x
    |                |
    |      ∩   ジャーッ ゴボゴボ・・・
__ノ      .| |         |  _
| |        .| |          ./ )ノ\__ヽ
ヽ二二 ヽ -―- | |        .//|\ノ(◎)
_____/ /" ̄| ヽ∧_∧// .|
   /  /    / ( ;´Д`)  ̄ ̄\
   |  |/⌒゙ /      /       \
   .\ヽ__ノ__,,./。 ゚    |\   .\
     .\\::::::::::::::::: \\ ゚ ./   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       .\\::::::::::::::::: \\ | こ、これで・・・
       \\::::::::::::::::: \ .\_______
         \\_:::::::::::_) )
             ヽ-二二-―'

    |             |
    |         ゴボゴポポポ・・・
    |             |
__ノ              |    _
| |                    |  ノ\__ヽ
ヽ二二 ヽ -―- 、    ∩   |   \ノ(◎)
_____/ /" ̄ヽヽ_| |.__|
   /  / _∧_∧ l / /    \
   |  |/( ;´Д`)/        \
   .\ヽ∠____/\゚ 。       \
     .\\::::::::::::::::: \\.    |\   \
       .\\::::::::::::::::: \\ /   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       \\::::::::::::::::: \ | 許して・・・
         \\_:::::::::::_)\_______
             ヽ-二二-―
472名無しさん@ピンキー:04/01/29 03:43 ID:bouDhLIY
>>468
あれか。
そうだな、あれは俺としてもこのスレの歴史でかなり上位に入る作品。
くろまんがを先取りしてたともいえるし
やがて俺自身が書く側になったときも結構意識する部分があった一作だ。

しかし、その願いが報われる日は来るのだろうか…。
473名無しさん@ピンキー:04/01/29 12:01 ID:DokXD038
>>469〜471は偽物だろ。
474名無しさん@ピンキー:04/01/29 12:46 ID:S9v2xAwV
46 名前:うぃっち 投稿日:02/03/06 16:08 ID:zk9atY0I
「彼女の長い一日」

俺はこの続きを読みたい。
475名無しさん@ピンキー:04/01/29 16:57 ID:s9SsWIg3
>>474
このスレ最初のSSか!(出だしだけで終わったが)

結構持ち帰っているのね
このスレの思い出を……
476名無しさん@ピンキー:04/01/29 19:46 ID:CmEo8B9/
>>474
まあ、あの学校にあんなDQNっぽいのがいるとは思えんが。
477名無しさん@ピンキー:04/01/29 21:12 ID:ulXKXPYr
つーか、俺はアレ嫌いだから続かなくてイイッ!
478名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:01 ID:HLr9CraW
今回は前フリだけですが、

 おそらくは、初めての行為だったのだろう。
クラスメートの少年の目から見ても、その動きはぎこちなく拙かった。
夕暮れの教室では、彼女が立てる椅子のきしむ音と、かすかな息遣いだけが静かに響く。
「 …んっ 」
 時折り漏れる声も、普段の騒ぐ事と食べる事にしか使われないんじゃないかという、彼女の口から漏れるには
あまりにも弱々しく可愛らしいものだった。
少年は彼女と特別親しいわけではなかったが、同じ中学の出身でもあり付き合いは長い。
でも彼女“滝野 智”を、一度として女として見た事はなかった。妙な例えだが、智とだったら一緒に風呂に
入ってもなにもしない自信がある。……いや…あった。
いまの智は、痛いぐらいに少年のオトコを刺激する。いつもは子供高校生がいるおかげもあって、あまり
感じないが、智は全体的に身体のつくりが小さい。その小さな肩が、未知の感覚に脅えるように震えている。
引き戸の隙間から覗く目は爛々と光り、もっと見ようもっと聞こうと身を乗り出すが、それがいけなかった。
腕はまるで智の震えが伝染したように力の加減が利かず、そっと開けたつもりの引き戸は全開になってしまう。
「 あ… 」
 行為に没頭していた智も、その音に弾かれたように振り向く。その顔は、快感に震えるオンナと、
いたずらが見つかった子供の顔がごちゃまぜになったような複雑なものだった。
「 ……………… 」
「 ……………… 」
 お互い無言で見つめ合うが、そこには気まずさしかない。動かなくなって十秒、いや二十秒だろうか?
耐え切れなくなったのは、やはり智のほうだった。顔を真っ赤に染め上げると、大声で一気にまくしたてる。
「 ち、ちがうぞ イヤラしい事してたんじゃないぞ! ほら、あれだ、持病が…… 」
「 ばっ!?… 」
 智にどんな持病があるのかは知らないが、いまは口を塞ぐのが先決だ。別に人がこられても少年にはなんの
問題もないが、そこまで薄情ではない。
479名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:02 ID:HLr9CraW
なによりも初めてビデオではなく、生で、それも知り合いのオンナのオナニーを見た少年もパニくっていた。
後ろ手に戸を閉めると、陸上部にも出せないようなスピードで駆け寄り、智の口を塞ぐ。
「 もがっ 」
「 バカかおめぇは! 人がくるだろうが 」
 注意する少年の声も十分でかい。
「 まったく、いいか、手を離すけど大きな声出すなよ 」
「 もがっ 」
 声が出せないのでコクンッと顎を引いて頷く。いつもこれぐらい素直だったら文句なく可愛いのに、
そんな事を思いながら手を離す。
「 ぷはぁ ……なんかいまのセリフさぁ、ドラマの犯人みたいだったね 」
 手を離した第一声がこれである。さっきまでの可愛さはどこかに吹き飛んでいた。
「 ふぅ〜〜 犯人でもなんでもいいけど、滝野こそ、なに……してたん……だよ 」
 少年は我ながら馬鹿な質問をしてしまったと思う。そんなのわかってる。
思春期真っ只中の高校生が、あれを見てわからないわけはない。年がら年中その事で、頭は埋っている。
「 いや、だからその、昨日の夜、お父さんの机からビデオ見つけて、それで… 」
 要するに、親父の隠していたエロビデオを見てしまい、つい股間に手が伸びたという事だろうが、
そんな言い訳めいた話よりも、少年は自分の目の前で、弁解するように振られている手が気になった。
指先はまだ、途中で邪魔されたオナニーの余韻を残すように濡れている。
“ごくっ”
「 !? 」
 思わず飲み込んだ唾に、自分自身が一番驚いた。あわてて頭を振って、おかしな考えを打ち消す。
480名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:03 ID:HLr9CraW
「 だから、悪いのはわたしじゃないんだよ 」
 少年がヤリたい盛りの欲求を抑えてる間も、智の言い訳は続いていたようだ。
「 わかったから、その、指拭けよ 」
 もうちょっとオブラードに包んで言えばいいものを、少年は直球で智に言ってしまう。
またしても智の顔がみるみる赤くなってくる。
「 わ、わかってるよ 」
 そうやって慌てる姿を見て、少年はほっとした。そこにいるのはいつもの智だ。
いつもの智ならおかしな事にはならない。でも……少年の見通しは甘かった。
「 あ、あのさ、わたし、指濡れてるから…ポッケからティッシュ出してくんない 」
 そう言って、右のスカートのポケットを指し示す。
「 え!? 」
「 これじゃ、ポッケに手は入れらんないだろ 」
 真っ赤な顔で、ほとんど逆ギレで両手を見せる。確かにちっちゃい手は両方とも濡れていた。
これでは、まあポケットに手を突っ込むわけにはいかないだろう。いかないだろうが……
「 そりゃそうだけど… 」
 少年が尻込みすると、散々主導権を握られていた智は、ここぞとばかり言い立てる。
「 ほら早く! ポケットから出して 」
 智はまるで、少年を挑発するように腰を突き出してにじり寄ってきた。
「 まったく、だらしないなぁ〜オトコだろう 」
 “オトコだからできねぇんだよ”声を大にして言いたかったが、ここまで言われては引き下がれない。
「 よ、よし やってやる 」
「 お、おう 」
 すぅ〜〜 はぁ〜〜 深呼吸を一つ。手がゆっくりと智の腰に、正確にはスカートのポケットに伸ばされる。
とてもティッシュを取り出すオトコの顔には見えない。
智もポケットに差し込まれる手を、ただ黙って見ていた。
481名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:09 ID:HLr9CraW
少年の指の第一関節が、智のスカートの中に消える。第二関節……“ぴくっ”智の腰が逃げるように動いた。
「 おい 」
「 じ、じれったくなっただけ もっと思い切って入れてよ 」
 言葉だけを聞いてれば、ティッシュを取る為とは思えない。
それは少年も感じたのか、智に煽られるように思い切って手をポケットに差し入れた。
ポケットに手を入れた第一印象は、“あったけぇ〜”である。ポケットに印象もなにもないが…
しばらくはこの温かさに浸っていたかったが、
「 お、おい いつまでそうしてんだよ 」
「 わ〜てるよ 」
 “もぞっ”
 手を動かすと、いやでも智の太股の柔らかさが伝わってくる。まあ…別にいやじゃないが、
少年の手は智のスカートの中で、まるで本来の目的を忘れたように太股を撫で上げた。
智の太股は決して肉付きのいいものではなかったが、未熟な少年を興奮させるのには十分すぎる。……が、

こんな感じ、次はエロを入れます。
482名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:10 ID:BkpkF+od


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
483名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:21 ID:hqdw1iRl
俺は阿部×榊のSSをすっと待っているのだが・・・
484名無しさん@ピンキー:04/01/30 00:11 ID:q74CZeOL
特にとも好きでない俺でも
なかなかそそられるシチュエーションだ
イイヨイイヨー
485名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:11 ID:px3j8hg6
>478-481
初々しくてイイ! 何だか中学校の頃を思い出しました。
続きまってますー



しばらくぶりにココきて保管庫覗いたけど、改めてみると凄い量だなぁ…
皆さん特にオススメのSSあります?
486名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:17 ID:x26WGbH5
立っちゃった。
487名無しさん@ピンキー:04/01/30 10:07 ID:oZo1X4BP
>>478ー481
俺はこんなのを待っていたんだ゚・。・゚(つД`)゚・。・゚
488名無しさん@ピンキー:04/01/30 10:28 ID:RWcGGW5W
>478-481
キタ━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━ !!!!
489名無しさん@ピンキー:04/01/30 14:56 ID:i4Dec90C
鍵括弧と中身のセリフを1マス空けるのは初めて見たな、
なんて全然関係ないことを考えたりする。
もちろん、何の支障もないから口を出すようなことじゃないんだが。

しかし、エロさの演出がうまい。思春期ですなあ。
490名無しさん@ピンキー:04/01/31 03:56 ID:ZiS1Z4N+
>>485
自作を挙げたい欲求をぐっと抑えつつ
前スレ分なら
「二人で宿題を」「プラシーボ」「桃色のお見舞い」
の一連のシリーズと
「あたしの秘密あなたの秘密」
あたりを特におすすめしておきまふ
完結した「テディ・ベア」の終わりも見届けるべし
491名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:24 ID:jhiWxiZH
保管庫の「でっちあげ」や「陵辱者達」、「泳げたいやき」はあれで終わりなのだろうか?何か続くっぽい展開だったんで続くと思ったんだが。
他にも「ねこぱんつ」や「大王フェスティバル」、「ちよすけ」、そして「マヤーと一緒」など保管庫にはいくつか作者が最後に書いてからかなり立つ作品がいくつもある。

あずまんが妄想大王の保管庫でもまだ終わっていない作品がいくつかあるのにとも・よみ総合スレが終わってしまったんで続けられなくなったのがあった。
得に「航海日誌」はなぜみんなが消えるのか、結末がなんなのか非常に気になる。上に上げた作品もそれらと同じ様に続きが書かれる前にスレが終わるのだろうか?
もし作者がヘボSS書きやNやウィッチのように止めたならオチだけでも教えてくれないだろうか?
492名無しさん@ピンキー:04/02/01 23:37 ID:gIdvjUHE
>>491
とりあえず「およげたいやき」はあれで終わりです。
まだ先があるっぽいけど、そういう終わらせ方。
493へぼSS書き:04/02/02 00:49 ID:i2vpaS1t
>>491
リライトして、一応続きを書いてみました。
ttp://uploader.org/adult/data/up117.doc
494名無しさん@ピンキー:04/02/02 06:15 ID:i2vpaS1t
495名無しさん@ピンキー:04/02/02 11:10 ID:yiNlAl+M
>>494
読んだよ。
確かに閲覧注意の内容だった。

ただ、もうちょっと、陵辱がどんどんエスカレートしていく辺りの細かい描写や、
依頼者の依頼に至る背景が欲しかったな。
一方的に狩られる恐怖や理不尽さから出てくるエロさはよく出てるけど。
496名無しさん@ピンキー:04/02/02 13:12 ID:UycTqieo
「食っちゃった」のオチが読めちゃったのが残念だったかな。
終わらない夏休みとか拷問部屋とか読んでるとよく出てくる描写だから、もう一捻り欲しかった。
いや、普通に面白かったんだけどね。御馳走様。
497名無しさん@ピンキー:04/02/02 13:42 ID:ii/sg+vI
(;´Д` ) また残酷系かyo!
てなわけでくろまんがダメだった人は読まないようにと警告
498名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:38 ID:Nzy/tfyy
じゃあ読まん!
499名無しさん@ピンキー:04/02/04 07:09 ID:ifnAJveZ
tudukimada?
500名無しさん@ピンキー:04/02/04 07:35 ID:9kVcf4UY
確かにどことなくエロイ気が、する・・・・
まずキャラエロイ!
天然大阪弁少女!天才ロリっ子!元気体育少女!
メガネグラマー少女!
OPの服脱ぐときもスク水だし余計エロイ!
501名無しさん@ピンキー:04/02/04 07:53 ID:6TGoFLdY
「ともがよみと同じ高校を受験した話」は、二位以下をブッチギリで引き離して
俺のフェイバリット百合エピソードとなってます。
502名無しさん@ピンキー:04/02/04 16:21 ID:vxeFYfpO
>>494
スマソ。ゴーグルで直接そのURLを入力しても見つからないんだがどうやって検索すればいい?
503名無しさん@ピンキー:04/02/04 16:43 ID:qRqEeqMm
>>502
検索というか……
そのままアドレス欄にコピペして頭にhつけてリターン押したら
ワード文書のダウンロードできないか?
504502:04/02/04 22:09 ID:vxeFYfpO
>>503
何度もスマソ。漏れはパソコン初めて間が無いんでよく分からない。
ヘボSS書きさん出来ればここにも書いてくれんか?
505名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:39 ID:4x11qKaj
>481続き

「 ……おい 」
「 なんだよ 」
「 なにもねぇぞ 」
「 へ? 」
 今度は智の了解も得ずに、反対のポケットをスカートの上からポンポン叩く。初めからこうすればよかった。
「 こっちにもねぇ〜んですけど、滝野さん 」
 しばし、智の目が虚空を睨み考え込む。なんとか記憶の底から掘り出せたらしく“ピンッ”と音が
聞こえるくらい顔を輝かせると、あまり成長の見られない胸を張って言い放つ。
「 よく考えたらさぁ わたしがティッシュとかハンカチなんて持ってるわけねぇじゃん 」
「 そういうのは、人様の手を使う前に思い出せ! 」
 …なんでコイツはこうなんだ…
なにか幼稚園の保父さんになった気分だ。日頃から智の相手をしている“水原 暦”の育児疲れのような
顔が目に浮かぶ。
長い髪に理知的なメガネ、勉強もスポーツもそつなくこなし、友達からも頼りにされる優等生。
智と友達じゃなければ、彼女の世間一般の評価はそんなものだったろう。
「 ふぅ〜〜 オマエ、いい友達持ったな 」
「 はぁ? 」
「 なんでもない そこに座れよ、俺がティッシュ持ってるから、拭いてやるよ 」
「 お、サンキュ! 」
 悪びれもせずに、ちょこんと座る仕草は子供みたいで可愛い。暦もこういった不意打ちの可愛い部分を
見てるからこそ、友達付き合いを続けてこれたんだろう。
506名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:40 ID:4x11qKaj
「 ハイ 右手から 」
「 ん 」
 少年は女の子と不純どころか清純交際もしたことがない。好きでやってるわけではないが、
まともに手すら握ったことのない、清く正しく淋しい高校生活をおくってきた。
触れるチャンスといったら、学校行事のフォークダンスで、ピンセットで摘むようなミリ単位の接触しかない。
それが放課後の教室で、クラスメートの女の子のオナニーの後始末をしている。考えれてみれば異常な光景だ。
智も、その異常な空気を感じ取っているのかいないのか、心なしか瞳が潤んでるように見える。
静かな教室には、ティッシュを抜き取る音だけ、他にはなにも聞こえない。
そしてその静けさを破ったのも、やっぱり智だった。
「 …ずるいじゃん 」
「 …なにが 」
 黙々と、目の前に出されたちっこい手を握り、指の股の間まで一本一本丁寧に拭っていく。
唐突になにを言い出すんだと思ったが、智の場合はいつもの事だ。
「 …ずるいじゃん 」
「 …だからなにが 」
「 自分だって、イヤラしい事考えてるじゃん 」
「 え!? 」
 ハッとなって智の顔を見る。でも潤んだ智の瞳は、少年の顔を見てはいない。見ているのは……
「 わたし知ってるよ、そこが大きくなると…ヤラしい事考えるんでしょ 」
 順番が逆だが、この際そんな事はどうでもいい。股間は、どんな言い訳もできないほど元気に膨らんでる。
少年の羞恥心を煽る、智の告白はまだ続きがあった。
「 見せてよ 」
「 え!? 」
「 わたしの…見たんだろ 」
「 いや、でも… 」
 実際は、後姿の震える背中しか見ていない。それに忘れ物を取りに(そう忘れ物を取りに来たのだ)戻ったら
智が教室で勝手にオナっていたのだ。
見たのは事実だが、それは偶然が重なったにすぎない。とはいえ、だったらとっとと立ち去ればいいのに
覗いていた後ろめたさと、智の潤む瞳に、少年は強くは逆らえなかった。
507名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:41 ID:4x11qKaj
「 見せてよ 」
「 でも… 」
「 見せないと、暦に言うぞ! 」
 その言いかたは、まるっきり“お母さんに言うぞ!”と同じだ。子供の使う常套手段である。
“暦に言うぞ!”よしんば、あることないこと智が吹き込んだとしても、またバカな事を言ってるとしか暦は
思わないだろうが、只でさえ仲良しとは言えない智の保護者と気まずい雰囲気になるのは必至だ。
それにお母さんに相手にされなかった子供が癇癪を起こして、誰彼かまわず言いふらしそうで怖い。
クラスには、担任の“谷崎 ゆかり”を筆頭に、尾びれ背びれを付けそうなメンツが揃ってる。
少年はあまり楽しくない未来予想図を思い浮かべ、渋々頷いた。
「 ……わかったよ その代わりこの事は、絶対誰にも言うなよ 」
「 わかってるって♪ 」
「 ぜ〜〜ったいだぞ! 」
「 しつこいなぁ わかってるてば 」
 いまいち信用できないが、チャックに手をかける。
エロマンガの筋書きなら、オナニーを見られた女の子が脅迫されるものなのに、これじゃあ立場が逆だ。
チャックを降ろすと、“ごくっ”生唾を飲む音。少年は一瞬、その音が自分の喉から出たものかと思った。
しかし自分の見慣れてるモノを見て喉を鳴らすような特殊な性癖はない。だとすると……
ちらりと智を窺うと、数分前の自分のように、もっと見ようと身を乗り出している。
 …ンなに期待されてもなぁ…
 食い入るように見つめる智には悪いが、決して人様に自慢できるような立派なブツじゃない。
いまさらだが、なんだか気恥ずかしくなってきた。が、このままマネキンになるわけにもいかず、胆を決めて
トランクスの前開きに手をかける。智もさらに身を乗り出す。鼻がもうちょっとでくっつきそうだ。
智が顔を近づけるのを待っていたように、窮屈な場所から解放されたチンコは勢いよく飛び出し、ヘディングを
喰らわせた。
508名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:43 ID:4x11qKaj
“こつんっ”
「 へ? あ? う、うわぁ!? 」
 びっくり箱のように飛び出してきたモノを指差し、椅子に座ったまま器用に後ずさる。その反応に、少年は
オトコのメンツをとりあえず守れて、密かに心の中でガッツポーズをした。
「 こ、これっ……あ、アレか…… 」
「 まあ… 」
「 はぁ〜〜 」
「 ビデオで見たんだろ 」
「 ボカシが入ってたし、前に見たお父さんのはこんなに大きくなかった 」
 父親が娘を前にして股間を大きくしてたら相当ヤバイと思う。最初の衝撃から立ち直ったのか、いまは少年が
赤面するくらいジロジロ見てる。外気に晒されて涼しいはずの股間は、熱心な観察を受けて、興奮の度合いを
表すように熱く火照っていた。
「 なあ、もういいだろ 」
「 だめ 」
 許しを請う少年の言葉を、智は無情にも一言のもとにはねつける。
早くしまいたいのは、智に見られてるからだけではない。上半身の心など我知らず、といった感じでピクピクと
蠢く下半身の牡器官は、うっすらと涙を流すみたいに先走りの液を滲ませていた。
それは当然、熱心な観察者である智にもすぐに見つかる。
「 オトコも濡れるんだ…… 」
「 ……いちいち口に出すなよ 」
「 あのさ……触っても……いい? 」
「 なぬ!? 」
 “触ってもいい”言われて耳から頭に届いた瞬間、激しい戦いの火蓋が切られた。
智の素敵な提案に、オトコの本能は大歓迎するが、“それはマズイ”とギリギリ残っていた理性が訴えかける。
戦いは理性がなんとか有利に進めていたが、ここで本能に強力な援軍が現れた。
509名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:44 ID:4x11qKaj
「 わたしのも…触っていいから… 」
 恥ずかしそうに伏目がちでそう言うが、智は意味がわかってるんだろうか? なんだか同い年なのに、
幼い女の子を騙しているような、そんな罪悪感に襲われる。
 ……でも本人がいい、て言ってるんだしなぁ…うぅ〜〜ん…どうする?……
 沈思黙考。戦いが長期戦に突入しようとしたとき、
“ぐっ”
「 いでっ!? 」
 返事も聞かずに智はいきなり握った。それも……バットのグリップみたいに力一杯。
「 あ、わ、わりぃ 」
「  ナマモノなんだぞ、もっとそっと握れよ! 」
「 お、おう 」
 なし崩しにゴーサインを出してしまったが、そんな事はもうどうでもいい。少年はここでやめてしまったら
あまりにもチンコが可哀そうだと思った。
柔らかな指が、今度はそっとからめられる。
「 こんな感じか… 」
「 ああ 」
 小さな智の手に包まれた牡器官は、初めて異性に触られた感動に打ち震えるように、更に硬度を増した。
軽く握った硬直が、もうひとまわり大きくなるのを手の平で感じとり、智が驚きの声をもらす。
「 わっ まだ…大きくなるんだ 」
 意識してのものではないだろうが、智がいちいちもらす驚きの声は、少年の自尊心をくすぐりまくってる。
オンナは生まれながらにして、オトコを喜ばせる方法を知ってるのかもしれない。
「 硬いなかにも奇妙な柔らかさがありゴムのような触感、それでいて手にしっかりフィットする 」
 前言撤回。テレビのグルメ番組でも見たんだろうが、妙なコメントは勘弁してほしい。
510名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:46 ID:4x11qKaj
“フゥ〜〜”
「 あっ 」
 智がなにを思ったのか、いきなりチンコに息を吹きかける。不意を突かれた少年の口からは、女のような声が
漏れてしまった。
「 …オマエ、なにしてんだよ 」
「 痛そうだったからさぁ 」
 少年にとっては慣れっこの勃起現象が、智には腫れてるように思えるらしい。
「 いや、大丈夫だから 」
「 そうか 」
 その答えに安心したのか、智は牡器官の観察を再開する。だが、ささやかとはいえ快感を感じた牡器官は、
もう見られているだけでは我慢できなくなってきた。
「 あのさ 」
「 なに? 」
「 その……握るだけじゃなくて… 」
「 握るだけじゃなくて? 」
 智がしゃべるだけでも、息がかかってくすぐったい。あどけない唇は、触れそうなほど近くにある。
少年は本能のままに腰を突き出したい欲求をグッと我慢して、智にお願いをする。
「 こすって…くんないかなぁ…なんて…… 」
「 こする? どんなふうに? 」
「 こんな感じ… 」
 少年は、自分の指で輪っかをつくり、上下に揺すって見せた。ちなみに輪っかは、本物より微妙に大きい。
「 こうか? 」
 智がからめた指を見様見真似で動かし始めた。
刺激を待ち望んでいたチンコが、柔らかな智の手の平でこすられて、嬉しげにひくつく。
511名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:47 ID:4x11qKaj
「 そう……いい感じ…… 」
 しゅにしゅに…からめる智の指は、自分の恥ずかしい液と、少年の先走りの液でベタベタになっていたが
そんな事には躊躇せず、一心不乱にしごきたてる。
「 …………… 」
「 …………… 」
聞こえるのは互いの呼吸と、牡器官がすりたてられる音だけ、放課後の教室には背徳的な気配が充満していた。
そして今度は、少年の方がこの静寂を破る。
「 ちょっと、タンマ 」
「 なんだよ… 」
「 いや、その 」
「 気持ちよくなかった? 」
 智はそう聞いてくるが、答えはまったく逆だ。“気持ちいい”単純にテクニックだけなら自分でやった方が
ずっといいだろうが、でも智に、知り合いの女の子に、毎日会う教室でしてもらってるという、ありえなかった
シュチュエーションにいつもの自慰行為の何倍も興奮していた。
じゃあなぜ止めると聞かれれば、“恰好わるい”から。……ようするに、もう出ちゃいそうなのだ。
いくら女の子と経験がないとはいっても、自分一人だけで盛り上がるのは、あまりにもみっともない
それならどうするといえば、二人で盛り上がればいいのだ。
「 なぁ、滝野… 」
「 なんだよ 」
「 俺も、触っていんだよな 」
 智の顔が林檎のように真っ赤に染まっていく、こういうところを見ると、改めて女の子なんだなぁと思う。
「 ……うん 」
 智は震える膝頭をそっと開いていくと、制服のスカートが、足のスライドにともない徐々にめくれていく。
512名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:48 ID:4x11qKaj
 ……もうちょっとでパンツ見えそう……
 パンツどころか、これからその下を触ろうというのに、女子更衣室が開く、ほんの一瞬に全てを賭けるような
少年はこんなにじっくりと、それも真近で見れるチャンスに興奮を抑える事ができなかった。
焦らすようにゆっくりと動いていた智の足は、いまや電車の中のオバハンのようにだらしなく開ききり、
ヤリたい盛りのクラスメートの視線に晒される。
智のショーツは、お世辞にも色気があるとは言えない、白いコットン地。下手をしたら同級生の子供高校生
“美浜 ちよ”ちゃんでももう少し大人びたパンツを履いてるかもしれない。
しかしそれを恥じ入ってるわけではないだろうが、智はちゃんとワンポイントを用意していた。
「 濡れてる 」
「 ……いちいち…口に…出すなよ 」
 自分が指摘した事を、そっくり返されたが、少年の耳には入っていない。
目は吸いつけられるようにショーツを凝視していたが、“ごくっ”今日何度目かわからない唾を呑み込むと、
アル中患者のように震える指先を、ひし形に濡れている秘部に伸ばした。智はその指先を人ごとのように、
ただ黙って見ている。
少年の指が“すっ――”と智の秘裂をショーツの上から撫で上げると、
「 ひゃンッ! 」
 可愛らしい声とともに、智の肢体がのけ反った。
その反応にビクついていた指が止まり、驚いたように智の顔を見つめると、少年の視線から逃げるように
目を逸らす。
どんなにいつも騒がしくても、どんなにいつも馬鹿な事をやっていても、いま目の前にいる智は、間違いなく
オトコの欲望の対象になりうる、一人のオンナだった。
そしてオンナの反応を見せる智に、少し自信をもった少年の指使いは、どんどん大胆になっていく。
自分にしてくれたお返しとばかりに、コットンの布地をリズミカルに上下に擦り上げた。
「 んっ……んぅッ…ああっ……うあ…… 」
 指の動きが活発になると、小さな下着には収まりきらない透明な雫が一筋すべり、白い内腿を濡らした。
濡れたショーツは、うっすらと秘裂と、その上にある突起を浮かび上がらせている。
その突起を指の腹で弄ると、それは唐突にやってきた。智の身体がピクンッと震える。
513名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:49 ID:4x11qKaj
「 んんっ……んぁっ……ああっ!…… 」
 唇から漏れた声は、喘ぎ声なのか、ただの吐息なのか、少年には、はっきりと区別できなかった。
そして智は一切の動作を止めると、グッタリと椅子に身体を預けて荒い息を吐く。
 ……イッた、てやつか……
「 平気、か? 」
「 …うん 」
 声をかけても、智はどこか上の空だ。
アッチの世界に往っている智を見ながら、股間を疼かせている少年は“じゃあ次は俺を…”と言うおうとした
ところで、調子はずれの鼻歌を聞き取る。
高校の廊下で、教室まで聞こえてくるような鼻歌を歌う人物は、目の前の少女を抜かせば一人しか知らない。
 ……なんでこんなときに!……

                           第一話完  続く……かな?…… 
514名無しさん@ピンキー:04/02/04 23:15 ID:JCiLsP0T
(・∀・)イイネイイネ〜!!
続きが楽しみ。ともちゃんかわいい。
515名無しさん@ピンキー:04/02/05 01:53 ID:hBB8RiJr
>>504
もしかして「コピペ」がわからないのかな……
左クリックしたまま対象の文字列をなぞる→右クリックして「コピー」。
その後、貼り付けたい場所で右クリックして「貼り付け」。
これがコピペ(コピー&ペースト)。
「リターン」は「Enter」キーの間違いか。(普通に「移動」クリックでもいいが)

>>505-513
イイ!
>智がしゃべるだけでも、息がかかってくすぐったい。
>あどけない唇は、触れそうなほど近くにある。
こういう描写って魅力的だよなあ……
516502:04/02/05 13:26 ID:SKTDDMJl
>>515
ありがとう。しかし覚悟はしていたがくろまんが以上に鬱な結末だったな。
せめてマヤーと榊さんが天国で再会できる事を祈る。
517名無しさん@ピンキー:04/02/07 08:40 ID:T2yHiaIm
 ─┬─  ┌──┐ ┌┐_/_      │
   │    │   │ ├┤ /  |  ──|── |   |     ├─
   │    │   │ ├/ /   |     l    l   l   _ |
 ─┴─  └──┘ /    /    /       /  (_ノ\
      (^^^)
      |=|
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       /        |
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   ◇ 、|      ●   | /ヽ
     >/|  ______, / ゝ_ノ
     `^ヽヽ_\___ノ/ //
 (⌒)二二)) ̄ ̄ ̄ ))/
   ̄   |   O O |
       |______,|\
      /    Y   \◇
      └----‐'ー---┘
518大阪さんの不幸な一日:04/02/08 13:10 ID:or52ICor
(閲覧注意)

ここは都内某所。莫迦田大学と某有名私大のコンパの席上である。
莫迦田大学とはとある少女が二人ほど通っている大学である。

「なあ、何でこんな程度の低いガッコなんか選んだんだ?」
男の一人が不満げにいう。さっきから悪酔いをして暴れまわっている女や、
知恵遅れみたいな大阪弁の女やらで、その気違いぶりに辟易としていたのだ。
が、問われて茶髪ロン毛の男はいわくありげに含み笑いを浮かべた。
「お楽しみは『二次会』だろ?」
「ああ……なるほど」

「ささ、春日さん。これ飲んでみなよ」
「え? あたし?」
呆けっとしていた大阪は問われてようやく、目の前に付き出された緑色のカクテルを、
しげしげと見つめだす。もとより考えなど無い彼女である。
しつこく勧める男の言うが侭、、その緑の液体を飲み干してしまった。
程なくしてばたりと倒れ伏す大阪を7,8人ばかりの男が下卑た顔つきで見下ろしている。
「あー、イケない、イケない。この子、酔って倒れちゃったよ」
「俺ら、ちょっと彼女休ませてくるわ」
「おう、分かったわ。気ぃつけえよ」
掛け声を掛けた男と掛けられた男がニヤついた目線を交わした。
二次会まで持ち込んで当日の「獲物」を連れ出す。
予め計画され、分担された仕事だった。
519大阪さんの不幸な一日:04/02/08 13:10 ID:or52ICor

こうして連れ出された――というより拉致されたという方が良いだろう、
大阪こと春日歩(18)が連れ込まれたのは、とあるプレハブ小屋だった。
通称「レイプルーム」という。男たちのサークル・「ハイパーフリーサークル」の活動拠点である。
いつもこの手で連れ込んだ女性を、酔い潰れている裡によってたかって強姦するのである。
と、今回は少々勝手が違ったようだ。
「う……うん……?」
「おい! この女もう目を覚まさせやがったぜ!」
男たちが声を上ずらせる。
朦朧としながらも、大阪は身を起こして辺りを見回しはじめた。
「ちょっと、ここどこなん? あんたらなにすんねん!?」
「押さえろ!」
やむを得ず、力ずくで押さえ込む方針に切り替える。
「嫌やァ! 離してぇな!」
大暴れする大阪を男たちは数人がかりでようやく押さえ込んでいる。
「おいテメエ、クスリちゃんと入れてやがったのかコラ?」
リーダー格の男が別の一人を汚らしいロン毛を振りながら睨みつけた。
「す、すんません!」
「どうしますか、穢田さん?」
「フン」
ロン毛の男は汚らしく薄ら笑いを浮かべて見せると
「こうすんだよ」と大阪の身体の上に馬乗りになった。
そして、大阪の顔面に拳骨を叩きつけた。
520大阪さんの不幸な一日:04/02/08 13:11 ID:or52ICor

「ぶぐぅ! へぶぅ!」
「オラオラオラ!!」
男は全力で大阪の顔面を殴っていた。男はさほど屈強ではないが、しかし十分に成人男性と呼べる体つきである。
そんな男が全力で殴り徹せばどうなるか、言うまでもない。男は血しぶきを浴びながら顔面を連打し続けている。
「ちょっと、やり過ぎっすよ!」
仲間に止められてようやく男は血まみれの拳を止めた。
大阪の顔は潰れかけていた。
「痛いぃ――痛いぃ――」
大阪は、悲鳴というよりは顔面が壊れてしまって泣きやめないようであった。もはや抵抗する力などない。
「よっしゃ! いっちょ犯ったるか!」
男がさっそく、逸物に力を漲らせる。一番槍を勤めるのはこの男の役割である。
ぐったりとした肢体から手早く下着を剥ぎ取ると、ピンクの割れ目に己が汚物を宛がい、押し込んだ。
「痛いぃ! 痛いぃ!」
大阪が再び絶叫する。どうやらまだ処女だったらしい。男は固い抵抗を貫こうと、腰を抱え上げ、
根元まで垂直に捻じ込んでいった。忽ち、鮮血が男のものを包みこむ。
「おっ、おっ、おっ!」
「ひぎぃ!」
そのまま、男はリズミカルなピストン運動をはじめた。愛液の代わりに血液が男根の出し入れを滑らかにする。
快楽を貪る男とは裏腹に、子宮口まで異物を挿入された大阪は白目をむいて口から泡を噴いていた。
521大阪さんの不幸な一日:04/02/08 13:12 ID:or52ICor

「お、俺にもやらせてくださいよ」
「俺も!」
最初は予想外の事態に驚いていた男たちも、次第にいつもの落ち着きを取り戻し、
逸物がむくむくと頭をもたげてきたらしい。情欲を押さえきれない手下の共犯者どもに、
ロン毛は鷹揚に許しをくれてやった。
「ようし、お前ら! 三穴ファックじゃ! ケツの穴と口ん中犯ったらんかい」
「へい!」
「合点!」
男の一人がロン毛の間に割り込むと、逸物を菊門に押し込みはじめる。
もう一人は無理やり大阪の口に逸物をねじ込んだ。
「むぐぅおおおおおおっ!! ぐぶぅぼおおおおおおおっ!!」
大阪がくぐもった声で訳の分からない悲鳴を上げはじめた。破瓜の痛みもさることながら、
もともとはそのような用途を持たない器官に異物を挿入するのである。その苦痛は拷問に等しい。
「ああっ! もうイキますぅ! イク、イクぅ!!」
「ぶぼおっ!!」
大阪の口に挿入していた男が嬌声をあげて腰を震えさせた。
遠慮なく、濃密なザーメンを大阪の口腔から胃袋へと注ぎ込む。
「ひゃははは、もうイッちまったのか? 早えっ!」
「お前、童貞なんじゃねえの?」
別の男たちが口々に囃し立てる。
「うるせえよっ!!」
「次は俺!」
別の男が大阪に突っ込んで行った。男たちの男根は大阪の穴という穴を塞いでも、
まだ余るくらいなのだ。……こうして陵辱は止むことなく続けられた。
522大阪さんの不幸な一日:04/02/08 13:13 ID:or52ICor

集団で振るう暴力に酔った男たちの残虐さはいつもの比ではなかった。
大阪にとっての不幸とは酔いから早く醒め過ぎたことにあった。

輪姦に飽きた男たちが念入りに『写真撮影』をしてから彼女を解放したのは
ようやく丸一日が経過してのことだった。だが、その脅しのネタを使う必要はなかった。
輪姦された大阪はその三日後に自殺したのである。

事件は「ハイパーフリーサークル」の巧みな隠蔽工作と学校側の積極的な協力によって
単なる縊死事件として片付けられた。風評を気にする某大学としては、このような不祥事、
少々のことは目を瞑ってでも揉み消さねばならなかったのである。

「だれもエリートである俺達に刃向かうものなどいない」
そう思い込んだグループの中核はますます増長していった。
あるときなど、さすがに怖気づいたメンバーの一人が「もう止めましょう」と説得した際、
リーダー格の男は「二次会は俺の生き甲斐だ。絶対にやめられぬ」などとうそぶいたという。

「次はどうすっか?」
「こいつあたりでいいんじゃないか?」

男子たちの中心、テーブルの上には「滝野智」と記名された履歴書が散らばっている。
ちなみに、当の彼女は大阪が輪姦されていたとき、
誤って入れられた睡眠薬入りのカクテルを飲んで爆睡していたのであった。


<終わり>

523偽善者:04/02/08 23:10 ID:/GrCE2KN
>>516よ、こんなのはどうだ?まぁ叩くなら叩け

気が付いたら榊さんは白い雲の上に立っていました。先程男達に付けられた傷も跡形も無く消えています。

「ここは………どこ何だろう……?」
そして先程まで男に残虐な行為を受けていたのに何故こんな所にいるのか?
榊さんはそんな事を知るよしはありません。

やがて一つの小さい影が向こうの方に見えてきました。
「あれは……………?」
その影は榊さんを見つけると榊さんの方へ走ってきました。
近づくにつれて少しずつ形と色が鮮明になります。

「まさか………………」
もはや疑う余地は有りません。その影は榊さんに飛びつき、そして榊さんはそれをしっかり抱き留めました。
「マヤー……マヤァーーーーーー」
榊さんはマヤーと再会出来た嬉しさに大粒の涙をこぼし、マヤーはそれをペロぺロと舐めます。
こうして榊さんとマヤーは天国で再会する事が出来たのでした。もう誰も二人を引き離す事は出来ないでしょう。

消えた榊さん<完>

ヘボでスマソ。本家にはかなわんな。まぁこんなもの書いた折れがあつかましいが誰かくろまんがのこういうの書いてくれんか?
524名無しさん@ピンキー:04/02/09 03:45 ID:6XFcv1df
Nキタ━━━━━━!!
来て早々で悪いが、(・∀・)カエレ!!
525名無しさん@ピンキー:04/02/09 04:02 ID:kV5xnPug
前からちょっと気になってたんだが、なんであずまんがの
エロパロスレって猟奇趣味の作品がこんなに多いの?

他のどんな作品スレ見ても、こんな歪んだ性癖を吐露してて
しかもそれがまかり通ってるスレなんて無いよ?

あずまんがってそんなに猟奇趣味の人に好かれる作品なのかなぁ?
526名無しさん@ピンキー:04/02/09 04:33 ID:yxab7Le6
>>525
そんなこともないと思う。
腕の立つ職人さんは鬼畜系の方の降臨が多いのは確かだけど
作品自体ほのぼの系だからその反動かな。
527名無しさん@ピンキー:04/02/09 04:58 ID:p9zAuwxJ
>>525
こんなに多くなったのはごく最近の傾向なんだけどね……。
それにしても本当にここんところ極端
528名無しさん@ピンキー:04/02/09 08:01 ID:m+I6AirG
>>525
大丈夫。
まかり通ってない
529名無しさん@ピンキー:04/02/09 08:11 ID:OK/yF/lX
>>525
ほのぼの系を書く人みんな他の作品に移籍しちゃったからかな?
530名無しさん@ピンキー:04/02/09 15:06 ID:ihge0Qup
いまさらなんだけど、保管庫の作品。
出演が誰で何をする物なのか書いて欲しいなぁ。
我侭な願いなのはわかってるんだけど
531N:04/02/09 15:47 ID:eoN0xPEy
書いてやってんのにガタガタいってんじゃねえよ、クズどもが
532名無しさん@ピンキー:04/02/09 16:30 ID:g6qch5u1
またヘタクソな騙りですね
これはこれで
533名無しさん@ピンキー:04/02/09 19:02 ID:XLk+hh7I
>>518-522
乙です。
ひょっとしてくろまんが氏ですか?
でもちょっと文体が違うか…。

大阪の自殺はちょっと残念。
やはり、死んで花実が咲くものか、と。
534N:04/02/09 19:09 ID:eoN0xPEy
SSも書けねえゴミどもが偉そうに語ってんじゃねぇーよ(わら
535N:04/02/09 19:14 ID:eoN0xPEy
オラオラ、文句があったらSSの一つでも書いてミロや
このカス!
536名無しさん@ピンキー:04/02/09 19:20 ID:eoN0xPEy
N氏は立派だよ。なんだかんだ言ってもSSを書いているし
それもかなり素晴らしいものを書いている……!

SSを書けもしないで罵倒レスしかできないアッホは
一度N氏のアナルのカスでも煎じて飲むべきだね。
537N(本物):04/02/09 19:23 ID:bz5DBPT2
>>524
私ではありませんよ。まぁ私の影響を受けているのかもしれませんが…………。
ついでに眠い名有りさんがだれかは分かりませんがその方も私とは別人です。
皆さんなら分かると思いますが念のため言っておきます。
>>531>>534>>535は私ではありません。
これからも偽物が出没すると思いますがすいませんが皆さんで見分けて下さい。
538名無しさん@ピンキー:04/02/09 19:32 ID:rcUE8zt3
     -─-、
   / リハ ヽ
   | |(0 0) |  >>513の続き読みたいなあ・・・
   | | ヮ.ノ |
    W   W
539名無しさん@ピンキー:04/02/09 19:47 ID:8yovPxti
>>529
移籍できるほど継続力のある人はいいよな
俺は単純に書くネタが尽きたパターン
540名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:30 ID:6XFcv1df
だからN出てくるな。謹慎中でしょ
541名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:15 ID:1pgXYtWS
 >>538さん
ありがとうございます。
書くかどうか迷ってましたが、そう言っていただけるなら続きを書かせて
もらいます。
542名無しさん@ピンキー:04/02/10 13:39 ID:MrtbtlRU
最近この漫画を初めて読み、目からウロコがおちた者です。
さっそくこのスレを見つけたのですが、
                      
い き な り グ ロ で し た _| ̄|○

今年一番の大衝撃でしたね。いや、いいんですけど・・・


>>541
激しくお待ちしております
543名無しさん@ピンキー:04/02/10 13:46 ID:ih/83fn7
>>537
「もう二度と来ません」なんてケツまつりながら
早速戻ってきたのか、このバカ。
さっそくで悪いが、死ね。死ね、死ね、死ね!
消えろ、二度と戻ってくるなよ、このクズ!
544N(本物):04/02/10 16:10 ID:bDHouGb/
>>543

私はただ二度とあの続きを書かないと言っただけで二度と来ませんと言った覚えは無いのですが……。
545名無しさん@ピンキー :04/02/10 18:03 ID:wseqvqDf
トリップつけたら?
546名無しさん@ピンキー:04/02/10 18:21 ID:P7+LH1GY
>>544
荒らしに反応したら荒らし。
そんな原則くらい覚えておきなさい。

ここでNは間接的に荒らしだ、などという
ツッコミはなし。
547名無しさん@ピンキー:04/02/10 18:32 ID:ih/83fn7
>>544
おまーの場合は存在自体がウザい。
つーか、臭い。死ね
548名無しさん@ピンキー:04/02/10 18:38 ID:wseqvqDf
>い き な り グ ロ で し た _| ̄|○

笑いましたw

四匹スレや大阪板にもいらっしゃいな
549名無しさん@ピンキー:04/02/10 18:43 ID:ih/83fn7
>>544
N死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!
550名無しさん@ピンキー:04/02/10 19:51 ID:T2u0PrDi
いいからお前も黙れ
このIH炊飯ジャーIDが
551N(本物):04/02/10 19:53 ID:bDHouGb/
>>546
すいません、その通りでしたね。
549のように今後私を煽るのも今までみたいに私の偽物を演じるも自由ですよ。
私はこれから叩かれながら腕を磨くつもりです。
552名無しさん@ピンキー:04/02/10 20:17 ID:3z47ZNBa
>>551
上を目指して頑張れ。

新たなる神誕生期待sage
553・・・とはいえ、:04/02/11 02:59 ID:+4HVaNhK
Nさんは、>>545さんが薦めているようにトリップを付けるか、
もしくはNとしての発言を今後一切やめるかした方が良いでしょう。

新作も期待して待ってるから(皮肉じゃなく)、Nの名前では出さないで欲しいのです。
スレが無駄に荒れる・・・。

叩かれながら腕を磨くつもりなのは至極結構な事なんだけど、
もう少し認識した方がいいです。色々と。
・・・てか、一度リセットした方がいいって絶対。
554名無しさん@ピンキー:04/02/11 09:07 ID:C7sd+3oE
荒らす人間のほうが悪いのは承知の上でいうけれど、
Nさんが荒らしの格好の材料になってしまっていることは悲しい事実。
スレに配慮なされるなら、名無しで語るのがベターかと思います。
作品は一本完全に仕上げてから、別の名前でうpするのがいいでしょう。
で、評判があがってきたところで、Nさんであることをカミングアウト。
555名無しさん@ピンキー:04/02/11 12:02 ID:0NnbQIGX
皆様、偽者に釣られ過ぎですよ……本物なら漏れはキレ(tbs
556名無しさん@ピンキー:04/02/11 14:17 ID:7LM84PHC
>>554をうけて、
今後何かうpされても「お前、Nだろ?」とか
言うのを禁止にしましょう。
憶測でも確信があっても。
いちいちそんなことを言われたら
新人さんがやりにくくなるでしょうから。
557名無しさん@ピンキー:04/02/11 15:23 ID:Tvuyv/HI
N死ね
558名無しさん@ピンキー:04/02/11 15:29 ID:Tvuyv/HI
つーかN自体新手の荒らし。そこら辺の感覚がお前等間違ってるんだよ。
>>523みたいに捨てハンや名無しでクサレSS書かれてもウザゐだろ?
つまり騙りがいるのを言い訳に出てくるなら酉付けてから死ねと言いたい。
559名無しさん@ピンキー:04/02/11 18:28 ID:Q76cC4k1
Tvuyv/HI=ih/83fn7=eoN0xPEy、ここ最近、ずっとNさんに粘着しているね、キミ
560名無しさん@ピンキー:04/02/11 22:17 ID:N7D7IBdw
 >>513の続き

 吐く息が白い。心臓の鼓動はうるさい位に早鐘を打ち、自己主張を繰り返している。
そんな悲鳴を上げている身体の訴えを無視して、少年は自分の家へ、自分の部屋へと走り続けた。
精神は肉体を凌駕する一歩手前……いや二歩…………三歩手前である。

廊下から聞こえてきた鼻歌は予想通りと言うべきか、お約束と言うべきか、担任のゆかりちゃんのものだった。
いま成人式に出ても暴れそうなほど常識のなさそうな先生だが、今回はそのおかげで助かった。
聞けば給料日で浮かれていたらしい。
智と二人っきりで教室に居るのだから、少しくらいは勘繰られるかと思ったが、夜飲みに行く事で頭が
いっぱいのようだ。
「 二人とも寄り道しないで帰んのよ 」
 機嫌の良さは、限りなくマックスに近い。玄関まで送ってくれた上、手まで振ってくれている。
そんな浮かれまくっている担任教師の熱烈な送迎を背中に感じながら、二人とも無言でグランドを横切ろうと
する。あんな事の後では、流石に智も大人しい。
少年も微妙な気まずさに、何気なくグラウンドの部活動などを見る。と、一人の女子生徒と目が合った。
こっちを、半袖・ブルマの寒そうな格好でジィ―と見てる。
同じクラスの“神楽”だ。そういえば下の名前はなんて言ったっけ?
そんな事を考えながら、しばし見つめ合うと、神楽は不意に目を逸らし、逃げるように背を向けてしまった。
 ……あいつになにかしたっけか?……
 思い当たる節がない。ないのでこの事はすぐに、少年は頭の隅に押しやってしまった。
学校を出ても二人は黙々と、一言もしゃべらず歩き続ける。同じ中学出身ならば同じ学区、帰るのも必然的に
同じ方向である。その間少年はずっと、空しさと切なさと、股間のうずきを感じていた。
教室での出来事は、結局は智のパンツの上から触っただけで終わりである。
まぁ、普段は触るどころか、ナマで見ることすらないし、初めて触った事にも触られたことにも興奮はしたが、
ご奉仕度数があれば明らかに智より少年の方が上だ。
というか、智は多分、一応満足しただろうが、少年は満足どころか生殺し状態である。
561名無しさん@ピンキー:04/02/11 22:18 ID:N7D7IBdw
じゃあ場所を変えてもう一度、と智に言えるほどの度胸も勇気も経験もない。
いまは一分一秒でも早く部屋に帰り、まだイメージが、オカズが温かいうちにサルになりたかった。
だがまさか智を置いて、ダッシュで帰るわけにもいかない。智の家との別れ道まであと少しの我慢だ。
そうすればロケットスタートを切れる。頭の中には『オン・ユア・マーク』と、どこからか響いてきた。
「 …なあ 」
 少年がボルテージを高めていると、智が、彼女にしては珍しく遠慮がちに声をかけてくる。
「 ん? 」
「 あぁ、今度…また……続きな! 」
 そう言って、返事も聞かずに真っ赤な顔で走り去ってしまう。
「 …おい、フライングだぞ 」
 取り残された少年は、小さくなっていく後姿に呟いた。
562名無しさん@ピンキー:04/02/11 22:20 ID:N7D7IBdw
 思い出してしまうと、只でさえ走るのが得意ではない少年の呼吸が乱れる。血液の流れは心臓ではなく、
ある一点に集中しているかのようだ。これでは心臓が悲鳴を上げるのもわかる。
このままもし酸欠で倒れたりしたら、あまりにも格好悪いので走るのをやめた。
精は有り余っているが、根の方は尽きかけている。
 ……ゆっくりとイメージを味わいながら帰ろう……
そう思ったとき視界に、長い髪にメガネ、そしてニーソックスを装備したオンナが映る。
水原 暦 なんとなく後ろめたくて、いま会いたくない、上位ベストスリーに入るオンナだ。
それは向こうも同じだったようで、二人の第一声は、ばっちりハモッる。
「「 げげっ 」」
 だがお互い、ハモッたのもそうだが、自分の事は棚に上げて相手の第一声が気にくわなかったらしい。
無言でにらみ合う。
しかし最初から勝負は見えていた。暦のメガネが夕日を照り返し、キラリッと光る。
度胸も勇気も根性もない少年が敵うわけがなかった。
“ビビったんじゃない”言い訳するように、なるべくさりげなく視線を外す。が、それに慌てたのは暦だった。
「 おい! 」
「 ほっほぉ〜〜 」
 少年は外した視線を暦に戻し、不適に笑う。数秒前の負け犬の目とは思えない。
「 な、なんだよ… 」
「 いやっいやっ ウマそうですなぁ〜 」
 視線の先には肉まん屋。
水原 暦 とダイエットはクラスの中ではイコールで結ばれている。誰が結んだかは言うまでもない。
「 ま、まだ喰ってねぇよ 」
 バツが悪そうにそう言って帰ろうとする。まだという事は喰う気はあったらしい。
563名無しさん@ピンキー:04/02/11 22:22 ID:N7D7IBdw
「 まってよ 」
「 …なんだよ 」
 智もさっきの様子なら妙な事をしゃべりはしないだろうが、なにかあったとき暦が味方だったら話が
こじれずに済むだろう。
「 どれがウマいんだよ 」
「 はぁ? 」
「 俺も喰いたいんだけど、そんなに腹減ってねぇから半分喰わない? 」
「 ………しょうがねぇなぁ、まったく 」
 シカメ面を作り、口ではそう言うが目元が裏切っていた。喰う理由ができて緩みまくってる。
以外にわかりやすい奴かもしれない。
「 サンキュッ すいません、肉まん一つ… 」
「 フカヒレまんもウマいらしいぞ 」
 暦のほうを見ると無表情で目を逸らすが、頬には朱が差していた。
「 いや、智が…ウマそうに喰ってた 」
「 あぁ…じゃあ、フカヒレまんも一つお願いします 」
 出てきた肉まん&フカヒレまんは結構デカくて、食べがいがありそうだ。ていうか、暦は少年がこなかったら
一人で喰うつもりだったんだろうか?目はキラキラ輝いている。
「 んじゃあ、公園で喰うか? 」
「 おう! 」
 微笑む暦の顔を見ていると、『男はオオカミ〜〜』どっかで聞いたようなフレーズが頭に響く。
「 …どうした? 」
「 いや、野性の声ていうか電波ていうか… 」
「 大丈夫かよ 」
 心配する暦の顔を見ていると、不安よりも期待だけが加速度的に膨らんでいく。
そして少年は、その加速に身を委ねた。


   とりあえず今回は、また前フリだけです。次はエロ入ります。

564名無しさん@ピンキー:04/02/11 22:33 ID:rbneFn2s
いいねー、いいねー、いいねーーーー。うん。
まってるよー(^O^)
565名無しさん@ピンキー:04/02/11 23:49 ID:Tvuyv/HI
>>559
N必死だな(藁
と、まぁ池沼は置いといて

>>560-563
乙。文句無しのGJです。続編期待してまつ
566名無しさん@ピンキー:04/02/12 06:53 ID:Qz4JHi+u
>>560-563 ありがとぉー!!
567旧ih/83fn7:04/02/12 15:11 ID:l9zXwy0P
>>559
俺は違えよ、バカ
もっとも>>558には全面的に同意だが。

そういえば萌えのラウンジでN関連について触れられてたな(w
何でもいいから折角いいSSが来ているのに引っ張んなやカス
568名無しさん@ピンキー:04/02/12 19:29 ID:M8KFLp4H
つーか、死ね死ねばっかりしか言ってない、お前らもウザイよ
569名無しさん@ピンキー:04/02/12 19:45 ID:6sk1Z1mR
567がNの話題を引っ張ってるように見えるのは仕様ですか
570名無しさん@ピンキー:04/02/12 21:15 ID:I3iCE6Rk
しょうなんです
571名無しさん@ピンキー:04/02/13 12:43 ID:n8tUVQzC
せっかく作品が上がってきてるんだから、Nの話題は勘弁してください。
572名無しさん@ピンキー:04/02/13 23:44 ID:j0Sx9Bh+
>いまは一分一秒でも早く部屋に帰り、まだイメージが、オカズが温かいうちにサルになりたかった。
>……ゆっくりとイメージを味わいながら帰ろう……
とかいういじましい心理がなんかリアルで憎めなくなってしまう
こういう持ち味もイイね
573名無しさん@ピンキー:04/02/14 00:19 ID:pWpXAa8R
殺伐としたスレに救世主が!
 .__
ヽ|・∀・|ノ ようかんマン
 |__|
  | |
574名無しさん@ピンキー:04/02/14 00:44 ID:48gLHamK
イイ!!
575名無しさん@ピンキー:04/02/14 16:29 ID:WupbRkLn
>>574
そんなにようかんマンが気に入ったのか…
576名無しさん@ピンキー:04/02/14 17:46 ID:ho+El0AB
きょうはバレンタインなんだ
きょうはバレンタインなんだ……。
577名無しさん@ピンキー:04/02/14 18:58 ID:C2psz0d0
>>576
目を閉じてみるんだ
ほら、チョコを持った暦が微笑んでいるだろう?
578名無しさん@ピンキー:04/02/14 20:16 ID:3RGBPJIE
それは、以下のどれかだと思う。

1.自分で貪り食うために買った
2.智にあげるために用意した
3.実は智からもらった
579名無しさん@ピンキー:04/02/15 01:20 ID:Q50g5mIy
バーカ、俺に渡すためだよ。
チョコと一緒にヨミも頂いたよ。
580名無しさん@ピンキー:04/02/15 01:34 ID:bX4xPdPy
それは違うよみ。
581名無しさん@ピンキー:04/02/15 04:13 ID:8eYCIZwE
>>579
お前にチョコをくれたのはバビル2世のヨミでした。
582名無しさん@ピンキー:04/02/15 12:16 ID:RUn7DcCZ
天外魔境2のヨミかもしれん。どっちみち>579は悲惨だな。
583名無しさん@ピンキー:04/02/17 20:56 ID:qQlrvCka
北斗の拳にもいたような
584松屋:04/02/17 21:34 ID:tZm0EpRp
たしか相手をきもちぃ〜くしてころしちゃうヨミじゃん?
585マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/02/19 00:36 ID:0iP8azkP
1ヶ月も間を空けておきながら、まだ序盤しかできてませんが…。
書かざるをえなくするためにも、投稿しておきます。
586従姉の榊U−1:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/02/19 00:38 ID:0iP8azkP
夏の旅館での悪戯の後、少年の頭は従姉の榊涼子のことで一杯になってしまった。
寝ても覚めても従姉の美しい肢体とそれを触った感触が甦る。もう同じ学校の異性への興味は著しく後退してしまっていた。
それほどまでに少年の中での従姉の存在は大きくなっていた。
毎晩、その時のことを思い出しては自慰行為に耽る。
何日経ってもあの時の情景や、指や唇に残る感触は色褪せずに思い出され、少年の性欲を刺激する。
今度はどんな悪戯をしてやろうか。いや、もっと踏み込んで処女を奪ってやろうか。そんな考えすら行為の最中には浮かんでくる。
そしてその光景を想像し、実に都合のいいストーリーを作り出し、頭の中でゴールインしてしまうのだった。
しかし、淫らな手前勝手な想像で盛り上がれば盛り上がるほど、行為の後は逆に従姉に対する己の仕打ちへの罪悪感が膨れあがり、
自己嫌悪、自己否定の考えが頭を支配し、少年を苦しめる。
少年にとって今まで経験したことがない程の自己矛盾だった。
少年はその葛藤する心のあまりの苦しさに、あの晩従姉を隣の布団に配置した親を恨みさえした。
587従姉の榊U−2:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/02/19 00:39 ID:0iP8azkP
半年が過ぎ、正月を迎えることになった。親からは、例年通り、叔父の家族が挨拶を兼ねて遊びに来ると聞いている。
悪戯はあれっきりで終わりだ、二度としてはいけないという理性と、
また悪戯するチャンスが来た、今度はどうしてくれようかという暗い欲望とが渦巻き、少年を苦しめる。
例年であれば従姉の来訪を素直に喜んでいるところだが、今回に限っては少年の心中は憂鬱なものになった。
彼の両親は、彼の暗澹たる思いとは関係なく、叔父家族の受け入れ準備に余念がない。
彼の幼い弟たちは叔父夫婦と従姉が遊びに来るのではしゃいでいる。
少年はとりあえず大掃除に没頭し、邪な考えを無理矢理頭の片隅に追いやった。
少なくとも無心に掃除をしている間は、従姉のことを忘れることが出来た。
例年になく少年が熱心に積極的に大掃除をするので両親は何事かと驚き、お年玉アップが狙いかとからかったりもしたが
少年はそんな声が聞こえていないかのように黙々と作業を続けた。
筋肉痛がするほどに張り切ってやった成果か、除夜の鐘を聞く頃には頭の中が空っぽになり、邪な考えも一切消えていた。
おかげで清々しい気分で正月を迎えられたように思われた。
彼女に実際に会うまでは…、だが。
588従姉の榊U−3:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/02/19 00:40 ID:0iP8azkP
元旦の夕方頃に、叔父家族はやってきた。半年ぶりに会う従姉は以前よりも一層綺麗になっていた。
彼女は長く綺麗な髪を三つ編みにして束ね、上は白のタートルネックのセーター、下は黒のストッキングにタイトスカートを穿いていた。
その美貌は言うに及ばず、胸の膨らみは半年前よりも大きくなったように見えた。
少年の心臓がにわかに鼓動を早めた。消し去ったはずの暗い欲情が急速に胸の中に広がるのを感じ、少年は立ち眩んだ。
その後は、努めて平静を装っていた少年だが、お座敷に一同揃って新年の挨拶をしている時も、叔父夫婦からお年玉を貰うときも、どこか
上の空だった。おかげで父親から、しっかりしろ、と背中を強く叩かれもした。

田舎ではよくあることだが、盆と正月には子供にもお酒を飲ませる。
少年の家も例外ではなく、さすがに幼い弟たちは免除されたが、少年と従姉は少量ながらビールや日本酒を飲まされ、
顔が赤くなったさまを親たちが見て笑っていた。
思えばこの酒が13歳の少年の固い、がそれ故に脆い理性を砕いてしまったのだろう。
従姉の涼子は、途中で退席して風呂に入ったが、出てからすぐに、食卓と台所を片付ける母親の手伝いを始めた。
涼子は手伝いを終えてからは、少年の隣りに座ってテレビを見ていたが、酒が効いてきたのかコックリコックリと舟を漕ぎ出した。
そしてだんだんに姿勢を保てなくなり、少年にもたれかかってきた。
589従姉の榊U−4:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/02/19 00:41 ID:0iP8azkP
慌てて少年が涼子を支えたが、咄嗟のことで手が彼女の胸に触れてしまった。
その官能的な柔らかい感触に半年前の出来事が鮮明に甦る。が、この部屋にはまだ両親、祖父母、叔父夫婦がいる。
少年は慌てて涼子の肩を支え直すと軽く揺すって起こそうとした。
それに気付いた叔母が「あらあら、しょうがない子ねぇ」と涼子を揺り起こし、お袋と共に寝室に連れて行った。
少年の手には、彼女の胸の感触がまだ残っている。すぐ傍で、湯上がりの彼女のシャンプーと石鹸の残り香が漂っており、
少年の意識を一瞬遠くした。しばらく残り香を楽しみながらテレビを見ていた少年だったが、チャンネル決定権は親父達にあり、
見ててもつまらなくなってきたので、そろそろ寝ることにした。
着替えを取りに自室に戻ろうとすると、ちょうどパジャマ姿で歯を磨いている涼子に会った。
まだちょっと寝ぼけているようだったが、おやすみと声をかけると急いで口を濯いでおやすみなさいと返事をしてきた。
どこで寝るのか尋ねたら少年の部屋の隣の空き部屋だった。
少年の家は田舎でも大きい方で、部屋数が多い。そして叔父家族は、夫婦で1部屋、従姉は1部屋を割り振られたらしい。
そうか…、俺の部屋の隣りに個室を取ったんだ…、悪戯の絶好のチャンスだな。
少年は思わず邪な笑みを浮かべたが、涼子は気が付かなかったようだ。
酒のせいだろうか?消したはずの暗い情念がどんどん膨れあがる。
実際、風呂に入っている間の少年はどう悪戯をしようかだけを悶々と考えていた。
590従姉の榊U−5:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/02/19 00:43 ID:0iP8azkP
部屋に戻ると、少年は準備を始めた。引き際を見るための腕時計、細部まで観察するためのペンライト、涼子の肢体を記録に残すためのデジカメ、
我慢できなくなったときのためのティシュペーパーとタオルを揃えた。
以前何かの本で、人は寝入ってから90分後が一番眠りが深くなると書いてあるのを読んだ。時刻を見ると、もし涼子があのまま寝たのであれば
あと30分ほどでその時間である。少年は、息を殺しながらじっと時間が過ぎるのを待っていた。

時間が来た。少年は忍び足のために靴下を履いた。こうすると板張りの床も極力音を抑えることが出来るのだ。
自室の戸を開くのにも細心の注意を払ったが、戸は音もなく開いた。少年はふと大掃除の時に前々から気になっていた蝶番の擦れる大きな音
を直そうと油を差したのを思い出した。
暗い情念を吹っ切ろうと熱心に大掃除したことが、結果的にそれを助けることになってしまったことに少年は苦笑した。
廊下に出て、耳を澄ますと家電製品の微かなモーター音や、時計の音だけが聞こえてきた。少年の両親も叔父夫婦も既に寝たようだ。
少年は涼子が寝ている部屋の前まで忍び足で移動し、ドアの前に立った。
否応なしに心拍数は上昇し、緊張で軽い目眩を感じる。目を閉じ深呼吸を数回した後に、おもむろにドアノブに手を掛けた。
そっと捻ると音も立てずにドアは開いた。ここもまた、大掃除の時に油を差したのである。
少年は再び苦笑した。緊張がほぐれたようだった。
591従姉の榊U−6:マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/02/19 00:44 ID:0iP8azkP
真っ暗闇では寝られないのか、或いは勝手の分からない家での用心のためなのだろう。
部屋には豆球が灯してあった。おかげでペンライトのみに頼らずに悪戯が出来そうである。
オイルヒーターの暖房が効いているのか、部屋の中は冬にも関わらず温かくて快適だった。
涼子は部屋の壁際に置かれたベッドで、寝相良く布団も乱さず、仰向けに寝ている。
ベッドであれば、素早く物陰に潜むことも可能だ。好都合である。
少年はベッドの傍まで近寄ると、道具をベッドの下に並べた。

今回はここまで。
近いうち、続きをうpできたらなと思います。
592名無しさん@ピンキー:04/02/19 01:18 ID:+KE7JHfB
いいぞいいぞ
少年のときめく心がリアルかつスムーズに描かれて
相変わらず夢中で読んでしまう
なんかこっちもすごくドキドキするぞ
続きにかなり期待
593名無しさん@ピンキー:04/02/19 04:33 ID:8LQYRO6y
続編乙です。

なんか昔を思い出すなあ・・・似たような妄想したよ・・・

兎に角、続きに激しく期待です。
594名無しさん@ピンキー:04/02/21 01:16 ID:Hoc15VGW
マヤヤさん期待上げ
ところで、ここはよつばとネタは可なのか?

個人的には風花がとーちゃんに陵辱されるはなしがw
595名無しさん@ピンキー:04/02/21 01:41 ID:zAp5BHW4
そういや未だによつばとのエロパロは全然だな
漫画板なんかじゃあんだけハァハァ言ってる人がいるのに
596名無しさん@ピンキー:04/02/21 10:34 ID:tFXIeIoR
トイレの窓に風香のお尻がつっかえちゃうエピソードを上手にエロ化したSSを何処かで
読んだ気がする。
途中で連載が止まってしまったが、とーちゃんがバックからぶち込んじゃう展開だった。

……ここじゃなかったけ?
597名無しさん@ピンキー:04/02/21 14:00 ID:njRmVl1f
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1068652834/50-52
これか?
確か漫画板のほうが元ネタだと思うが、dat落ちしたのかね?
598名無しさん@ピンキー:04/02/22 04:05 ID:/qVAQ91K
518-522 大阪さん、読みやすくてよかったですよ
599518 ◆jHCuM/6C1s :04/02/22 11:49 ID:hyh68zmw
続き書いてみました。
ttp://kari.to/upload/source/d/3804.rtf
600名無しさん@ピンキー:04/02/22 13:20 ID:WQArXxTR
>>597

そう、ソレダ! サンクソ♪
最後まで書いて欲しかったなー。
601名無しさん@ピンキー:04/02/22 23:29 ID:UCUyASc4
>>599
読んだよ…。
智の心理描写がもう少し欲しかった。
そうしないとほんとにただの暴力・グロSSになっちまう。
602598:04/02/23 10:41 ID:2Knqrcio
>>599
読みましたよ、物語が綺麗にまとまっていていいですね〜。
ただ個人的に気になったことが…。 悲鳴です。
もっと女性的なセリフで聞いてみたかったんです。
暴力の描写はよいのですが、やはりそのキャラの想像の範疇を超えた
男性的な声だとどうもイメージしづらいというか、、、過激さの表現としてはいいのですが。。
生意気言ってすいません。
603名無しさん@ピンキー:04/02/26 00:55 ID:zQT3RHne
ホスアゲ
604名無しさん@ピンキー:04/02/27 19:29 ID:fOf+S0AP
まだ途中ですけど、間が空きすぎて忘れられそうなので投下。
>>563続き

 夕暮れ時というには、そろそろ微妙な時間。夜の闇がひたひたと人気のない公園にも押し寄せている。
今日一日を元気に遊んだ代償に、服をドロだらけにしたガキンチョ達も、母親に手を引かれて家路につく。
子供の時間は終わりだ。これからこの公園で遊ぶ事の許されるのは、お年頃の人間だけ……

「 じゃあ、この辺で食うか? 」
「 そうだな 」
 公園のベンチに並んで腰を降ろす。そこだけ見れば、二人がカップルに見えなくもない。
だが実際にそれを認識してるのは少年の方だけだろう。暦の方は薄闇が迫る公園に二人きりだというのに、
緊張しているそぶりさえ見えない。
自分の事を信用しているのか、それとも男として見てないのか、少年はしばし考えたが、すぐに答えは出た。
まあ確実に後者だろう。それを思うと釈然としないが、二人きりというのは変わらないので良しとしよう。
「 どっちから食う? 」
「 んぅ〜〜 じゃあ、フカヒレから 」
 少年は紙袋からフカヒレまんを出し、半分個して暦に手渡す。
 ……そういや女とアレするのも、“喰う”て言うんだよな……
 さっきからオートで出てくる妄想に、手を伸ばせば届くほど真近にある暦の身体が拍車をかける。
本人はダイエットに躍起になっているようだが、その必要はまったくない。
スカートから伸びるムッチリとした太股、腰まわりにも余分な肉は、服の上から見た限りはない。
そして胸はふっくらと、目で見て測っただけだが、手から余るほど発育よく元気に育っていた。
某マンガのスカウターのように、数値がはっきりと出ない分、旺盛な想像力は際限なく突っ走る。
少年の頭の中では、暦はかなりナイスバディになって、AVのような過激で素敵な挑発ポーズをとっていた。
いま頭の中を覗かれたら、喜ばれるか、殴られるかは半々かもしれない。まあ……後者だろうが。
 ……やべぇ…ちょっと勃ってきた……
 隣りがスゴイ想像をしながら密かに下半身に血を集めている事など露知らず、暦はフカヒレまんを頬張った。
一口、もぐもぐ。二口、もぐもぐ。そして、“ん?”といった感じで眉をしかめる。
605名無しさん@ピンキー:04/02/27 19:31 ID:fOf+S0AP
「 まずかった、のか? 」
「 いや、ウマイよ ……ただ、まあ食ってみ 」
「 …ふむ 」
 手の中にあるフカヒレまんをじっと見る。大口開けて、ぱくりと一口。うん、ウマイ。でもなんか…
「 どっかで食った事のある味だなぁ 」
「 そりゃ多分、麻婆春雨だよ 」
「 …ああ 」
「 昨日の夜食で食ったから、間違いねぇよ 」
 それで納得いった。しかしそれより気になるのは、夜食に麻婆春雨はどうだろう?
「 まあでも、これはこれでウマイよ 」
「 そうだけど、はぁ〜〜 智の舌を信用したのがバカだった 」
 いろいろと文句は言うが、暦の手の中にあったフカヒレまん改め春雨まんは、早々と口の中に消えていた。
暦がちろりと横目で少年を窺うと、まだ少年の手の中にはフカヒレまん改め春雨まんが半分以上残ってる。
自分の手には欠片すらない。ほんのり顔を赤らめると、まるで図ったように“ぐうぅぅ”お腹が鳴った。
暦の顔はまだ肌寒い季節なのに、耳まで一気に赤くなる。
「 ほれ、温かいうちに食わないと 」
 少年がフカヒレまん改め春雨まんを一口で放り込み紙袋をふりふりすると、少年の顔と紙袋を二度ほど往復
して、暦は赤い顔のまま紙袋に手を伸ばす。
606名無しさん@ピンキー:04/02/27 19:33 ID:fOf+S0AP
“ふわ……”と暦の髪から漂うほのかなシャンプーの匂いが、少年の鼻孔をくすぐる。
もちろん狙ってやっているわけではないだろうが、暴走しやすい、いやむしろ暴走したいこの年頃の男性本能を
激しく刺激しまくり、普段では考えられない大胆な行動を取らせた。
紙袋の中を探る為、多少身を乗り出している暦の肩に、こっそりと少年の右手が忍び寄る。と、暦がいきなり
少年の顔を覗き込む。
「 ん? どうした鼻息荒いぞ 」
 右手はいい仕事をしていたが、鼻がヘマをした。やましい行為をしようとしていた矢先だけに、もともと
締まりのない顔は、さらに間の抜けたものになっていた。
「 はは… 」
「 はっはぁ〜〜ん 」
 一人なにやら納得した暦のメガネの奥の瞳が、キランッと悪戯っぽく輝く。
607名無しさん@ピンキー:04/02/27 20:38 ID:eiMunWZ+
ひさびさにきたら
キテタ━━━━━━(*゚∀゚)━━━━━━!!!

乙であります!
608名無しさん@ピンキー:04/02/29 22:43 ID:4FmH3m4d
−休み時間−
大阪「なぁ、榊ちゃん? 噛み猫がな?」
榊 「うん…」
大阪「甘噛み猫だったら、どうなんやろ?」
榊 「……………」
よみ「…お前、また変な事言ってるな。」
神楽「甘噛みというと、こう、『ハムハム』っとされるのか?指先を。」
榊 「……………」
智 「『そして、甘噛み猫は手だけでなく、その柔らかな耳たぶや形の良い鎖骨も蹂躙していくのでした。』」
よみ「何だその3流官能小説みたいなのは?」
榊 「……………」
神楽「『さ、さらに敏感な箇所を責めよう。そう考えた甘噛み猫の次の目標。それは、それは… その、形良く白い、ち、
、ちぶ、』」
よみ「無理に続けるなくていいから。」
大阪「『そんでな〜、榊ちゃんの乳房を一通り責めて、乳首も固くしこらせきった後に向かうんはな〜』」
智 「うわ!?まだ続いてる!」
よみ「お前が始めたんだろっ!」
榊 「……………」
609608の続き:04/02/29 23:03 ID:4FmH3m4d
智 「『そして、既に無防備となった榊ちゃんの秘所を征服しようと甘噛み猫は、甘噛み猫は、甘噛み猫は〜…』」
榊 「……………」
智 「『あ〜、甘噛み猫は〜、まぁ何だ、何とかしました。終わり。』」
神楽「はしょった。」
よみ「はしょったな。」
大阪「サイズ、合わへんもんな〜…」
智 「うるさいそこ!あっ、あれだ!腕突っ込んだんだ。腕!しかも両方!」
榊 「……………」
神楽「猫とはいえ、フィストで二本挿しか!やるな、榊!」
よみ「やるなじゃないだろっ。さっきから変な妄想ばっかり言って、何考えてんだお前ら。」
大阪「その割りに、よみちゃんも結構一生懸命聞いとったで〜。」
よみ「なっ!?そ、そんなわけないだろ!私はただ榊が心配だったんだ!見ろっ、さっきからお前らのせいで榊も」
榊 「……………(ブルブルブル)」
よみ「萌えてるだろ萌えてんじゃねぇっ!!」
610608の終わり:04/02/29 23:35 ID:4FmH3m4d
カオリン(以下カオ)「待ってください榊さんっ!猫になんか、猫になんか萌えないでください!!」
よみ「また面倒なのが…」
大阪「でもな〜、榊ちゃんはな〜、可愛い獣が大好きやからな?しょうがないんやで〜」
神楽「それと引っ込み事案のM寄りだ。」
よみ「何でお前がそれを知ってるんだ?」
カオ「大丈夫です!榊さんの為なら慣れてないけどタチでも逝きます!獣が好きなら猫耳とか尻尾とか肉球とかっ!」
智 「甘噛みは?」
ガオ「任せてください!榊さんの為だったら甘噛みだろうが何だろうが!バッチリ歯型が付くまでっ!!」
よみ「甘くないだろそれ。」
榊 「……………」
よみ「ウットリするなよ。」

ゆかり「何時までも獣姦外道な百合話に花咲かせてんじゃねーわよ。チャイム鳴ってんだから、早く席に着きなさい。」
智 「あのさ、ゆかりちゃん。」
ゆかり「あん?獣の話ならしないわよ。ったく、あんなのの何が良いんだか…。大体アイツ等人の言うこと聞きゃしないし、
    引っかき傷は跡になり易いし… そもそも人間の尊厳ってのがあるでしょうが。そんな事やる奴等の気が知れない
    わね。非生産的だし。」
大阪「説得力あるけど、尊厳は無いやん…」
ちよ「先生っ!忠吉さんはそんなんじゃありません!いつも優しくしてくれるし!引っ掻いた所も舐めて」
よみ「誰か保健所呼べ、保健所。」
611名無しさん@ピンキー:04/02/29 23:48 ID:+nhGO7nj
微妙なリアルタイムっぽいのキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!



何だか、こういうほのぼのしたのが、あずまんがなのだと思う。
612名無しさん@ピンキー:04/03/01 15:42 ID:wAiWb1R1
>608
わろたw
あんた上手いよ。笑えるし、
H描写なくてもどぎつくて萌えるw
613名無しさん@ピンキー:04/03/01 21:26 ID:h4TEj7lj
>マヤヤさん
話も上手くて内容も(´Д`*)ハァハァなのですが、も少し改行を入れていただけませんですか?
読んでてちょいと目がチカチカする(XдX)
614608:04/03/01 21:56 ID:DeyqNRut
>611
喜んでいただけて良かったです。
>612
どもですw
615マヤヤ ◆LNZbyB1zfI :04/03/02 01:37 ID:ebnex5om
>>613
ラジャ。
気を付けまつ(´・ω・`)

少しずつですが、書いてはいますんで…。
616名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:05 ID:r6iigdkR
>>606続き

「 なぁ… 」
「 な、なにかな? 」
 にじり寄る暦のスカートから伸びる柔らかい太股はピタリッとくっつき、少年の知覚神経が全てその部位に
総動員される。
「 いまは、二人っきりだよなぁ… 」
 その声は、芝居がかってる気もするがそれどころじゃない。腕がそっと絡められる。肘先に触れるのは…
 ……オ、オッパイ!?……
 柔らかいが、それでいて弾力のある乳房の感触に、少年は大きく息を飲む。
自らの妄想だけで股間に血液をチャージできる少年に、このコミニュケーションの取りかたは強烈すぎる。
暦にしてみれば聞かれたくない音を聞かれた照れ隠しでからかってるだけなのだが、思春期を免罪符にして
簡単にリミッターを外せるお年頃の同級生を甘くみていた。
「 なんなら、もっと近くに寄ってもいいよ… 」
 暦の吐息が紅潮した少年の顔にかかる。少し顔を傾ければ唇が触れる距離だ。
 ……いんだよな、もっと近寄っても……
 都合よく暦の言葉を受け取ると、少年はおそるおそる顔を、唇を寄せる。
「 んん? ………あ 」
 少年の不審な動きに気づいたときには、もう暦の唇は奪われていた。
カツッ…。歯と歯が当たって無粋な音を立てる。唇を重ねる二人はぴくりっとも動かない。
少年は感動の為、暦は驚愕の為に動けなかった。*注(恋人同士に見えるかもしれませんが、ただの同級生です)
だがどんなに感動しても、どんなに驚愕しても、人間の無呼吸運動には限界がある。二人はプルプルと身体を
震わすと、弾かれたように唇を離した。
617名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:07 ID:r6iigdkR
「 はぁはぁ なにすん…んぅっ!? 」
 それが攻撃本能なのか防衛本能なのかはわからない。わからないが文句を言うために開かれた暦の唇に再び
唇を重ねた。 ……………まあ……性本能だろう。
少年は先ほどよりも強く唇を押し付けた。甘く柔らかな感触が少年の脳裏に染みわたる。
“ぬにゅ…”アダルトビデオやエロ本から得た怪しげな知識はあるが、経験ゼロの舌が不器用に白い歯を
押し割って、暦の口中に差し込まれた。ファーストキスという、えらくロマンを掻き立てる言葉の
余韻が去ると、少年はさらなるロマンを求めて、口内でおびえるように縮こまっていた暦の舌を絡め取る。
「 ン……む……ん―…… 」
 唇をもぎ離そうと暦は顔を振るが、すでに後頭部を、またしても職人芸をみせる右手でがっちり押さえられて
いた。暦のささやかな抵抗はかえって唇の密着度を高めることになり、より深く舌を誘い入れてしまう。
「 んふぅ! 」
暦の舌はそれでも逃げようとするが、狭い口内のどこに逃げようというのか、結局この追いかけっこは
少年の劣情を煽るだけだった。
不躾な侵入者の、拙いが、熱心な口内愛撫に、暦の身体からもだんだんと抗う力が失われていく。
唇を離すと、少年のあまり厚みのない胸板にしなだれかかるように身体を預けてくる。
胸の柔らかなふくらみが、二人の身体の圧力に耐え切れずに、いやらしく、淫らに歪んだ。
調子に乗った少年は指先を、制服を持ち上げる魅力的なふくらみへと伸ばす。そっと手の平をかぶせると、
暦はピクッと身体を震わせた。だが、拒む様子はない。
「 い… 」
 “いいよな?”聞こうと思ったが止めにした。いまさらだめだと言われても、もう少年は止まれない。
618名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:09 ID:r6iigdkR
「 んっ… 」
“むにぃッ”わずかに力を込めただけで、じっとりと汗ばみはじめた手の平に、それを跳ね返そうとする強い
弾力が感じられる。暦は唇を噛んだまま、鼻に掛かったうめきを漏らした。
同級生の少年にバレナイよう、努めて平静を装ってはいるが、頬を染める羞恥の色と、バクバクと早鐘を
打っている心臓の鼓動は隠しようがない。
 ……なんだよ……俺だけじゃねぇじゃん……
 普段から勉強もスポーツも、事もなくこなしてしまう暦が、必死で声を押し殺そうとしている。
それがなにかはわからない。だが暦を気持ちよくさせたい、声を出させたいという、幼い征服欲のようなものが
急激に少年の心を覆っていく。
“にむッ・にゅむッ……。
指が食い込むくらい柔らかい乳房。
制服とブラジャー、100%の柔らかさを味わうには間に二つほど邪魔なものがあるが、ここは公園。
あまり露出すると、もし誰かに見られたときに言い訳がきかない。
少年の目標が、上から下に切り替えられた。
肩にまわされていた右手が、腋の下から胸をまさぐり役目を交代する。暦の意識が右に向くと、その機を逃さず
いきなりスカートの中に左手を突っ込む。
「 わぁ!? 」 
 咄嗟に腿を閉じ、暦は手の侵入を防ごうとするが一歩遅かった。指先がぴっちりと閉ざされた太股を強引に
押し割ってショーツに触れる。
「 ……ん? 」
 “あれ?”といったふうに、大袈裟に驚き、少年は暦の顔を覗き込むと、浮かんだ言葉を直球で投げた。
619名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:11 ID:r6iigdkR
「 ちょっと…濡れてる…よね?… 」
 わざわざ言わなくてもわかる事を、同級生のオトコに指摘されても、暦はなにも言い返せなかった。
いつもならぶん殴ってるところだが、いまは顔を伏せて、指先が白くなるまでスカートのすそを握り締める。
そんな事しかできなかった。それが否定できない事実だから…
暦の身体が羞恥心の鎖に縛られている間に、少年の指が素早く動く。少年の中指は、もちろん偶然、
ビギナーズラックだが、女の子の弱点の一つを的確に探り当て、こすり上げた。
「 ふぁッ! 」
 暦の背筋を甘い痺れが走り、吐息まじりの声が漏れる。でもまだまだ、こんなものでは少年は満足しない。
ショーツの上から突起を指の腹で転がして、連続的に快楽のパルスを送り込む。
「 やっ……ンッ……やはぁッ! 」
 快感に翻弄されるオンナだけが出せる、甘く切ない泣き声が辺りに響く。
「 み、水原 もうちょっと声抑えてくんないと、人が来ちゃうよ… 」
 自分が声を上げさせているのに、少年は勝手な事を言うが、“公園”と言われて、暦は思い出す。
人通りがないとはいえ、数時間前までは、まだ小さな子供達が元気に遊んでいた場所。
そこで自分は、年頃のオトコには一番秘密にしなければいけない部分を弄られ、はしたない声を上げている。
頭では声を抑えなければと思うが、身体は言う事を聞いてはくれない。
「 はぁッ……ン……んふぁ…… 」
 どんなに抑えようとしても、扇情的な声が口から数珠つなぎにあふれてくる。
「 水原… 」
「 あ……んン〜 」
 暦に任せておいてはラチがあかないと思った少年は、唇でその声をふさぐ。
「 ン……んむっ……んふッ! 」
 声が漏れないのに安心したのか、暦のほうから積極的に舌を絡めてくる。
620名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:13 ID:r6iigdkR
その暦の変化に、まだどこかで、どつかれるんじゃないかと思っていた少年は目を細めると、するりと
ショーツの脇から指先を潜り込ませた。すぐに指にねっとりとした粘液がからみつく。
そこは乳房とは違う不思議な柔らかさを持ち、“じゅむ”少し力を入れただけで、指が第一関節まで沈む。
膣内に溜まっていた愛液が、入れられた少年の中指を伝って外へとあふれだし、スカートの裏地を濡らした。
ぬらつく秘裂を、同級生の少年に浅くかき回されながら、自分でするときよりもずっと激しい抽送に、
暦の性感は急速に高まっていく。
「 ん……んぁッ……んふ…… 」
 唇をふさがれてる為くぐもってる切ない喘ぎ声に、エキサイトした少年の指先が荒々しく柔肉をえぐる。
「 んぅ〜〜ッ! 」
 それが快楽中枢を散々弄られた暦にトドメを刺した。少年の制服を震えながら握り締めていた手が、力無く、
ポトリッと落ちる。
唇を離すと、銀色の糸が二人を繋ぎ、無意識だろう、追いかけるように暦は舌を伸ばした。
 ……水原さん…アンタ、すげえエロカワイイよ〜〜……
 少年は思わず魅入ってしまう。その少年の間抜け面を、暦は焦点の定まらない顔で、ぼ〜〜と眺めていたが
少しづつ、その瞳は力を取り戻していく。
同時に、上気している顔に、忘れかけていた羞恥の色がじわじわと上塗りされる。
「 あ… 」
 その時、暦がなにを言うつもりだったかは、永遠の謎だ。
621名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:15 ID:r6iigdkR
「 バウッ 」
 人間語ではない言葉に遮られる。見ると、優しくて、深い瞳。
白くて大きな犬が、暦の前に礼儀正しく座っていた。
「 忠吉さん… 」
「 知り合いか? 」
 言われた瞬間、暦はハッとした顔をすると、早口で少年にまくし立てる。
「 おまえ、早く消えろ! 」
 言いながら自分の身なりを、素早く整えていく。このへんは優等生だ。
「 なんで? 」
 確かにこの状況はマズイかもしれないが、目の前にいる暦の知り合いが、いくらおしゃべりだとしても、
人に言いふらすのは無理だろう。
「 ちよちゃんが近くにいるんだ! ソレ、すぐには隠せないだろ! 」
「 ソレ? 」
 真っ赤な顔の暦の視線を追うと、股間のソレは元気に自己主張していた。
いくらスタンダードサイズとはいっても、即座に隠すのは難しい。ちよちゃんが、どんなに天才だろうと、
子供に見せるには教育上よろしくないだろう。
「 お、おう 」
「 あ、待てよ… 」
 あせって逃げようとする少年に、暦がマッタを掛けた。
「 次、こんなとこで、こんなことしたら、頭カチ割るからな… 」
 言葉は物騒だが、潤んだ瞳で言われても、ちっとも怖くない。威力半減だ。そして疑問が一つ。
こんなところじゃなかったらOKなんだろうか? その疑問に、暦は答えてくれなかった。
「 わかったら早く行けよ! 」
「 はい! 」
 少年は夜の公園を疾走する。チンコをビンビンにしたまま…。
見た感じ、勃ったチンコがど根性カエルみたいだ。そして少年はピョン吉に謝る。
「 ごめんな、またこのパターンで… 」


                             第二話完
622名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:17 ID:q2BPgHxO
リアルタイムで拝見。gj!
623名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:37 ID:0XTPdlzo
乙。
本番はないのかなあ?
624名無しさん@ピンキー:04/03/04 00:21 ID:U0pUYRME
全く現実性はない話なのにやたらエロいなあ
あと相変わらずどっか漂う憎めないマヌケさがいい味だ
625名無しさん@ピンキー:04/03/04 10:42 ID:CULGQC0q
GJ!
626しつけ:04/03/04 12:46 ID:FvgvAiUi
ちよ「忠吉さーん、『おすわり』。」
忠吉『わふっ』
ちよ「はい、良く出来ましたー。」
忠吉『わふっ』

ちよ「はい、『お手』。」
忠吉『わふっ』

ちよ「『おかわり』。」
忠吉『わふっ』

ちよ「『ちんちん』。」
忠吉『わふっがふがっわっ!』
ちよ「あぁ!んった、忠吉さっ!んっすご、いっ!あああああああ!!」
忠吉『わふ〜〜〜ん!!』
627名無しさん@ピンキー:04/03/04 15:57 ID:aXYCHu8M
バカ野郎(誉め言葉)
628名無しさん@ピンキー:04/03/04 23:47 ID:NXKx1cSW
621を書いた者ですが、コメント下さった皆さん、ありがとうございます。
本番を書くつもりはあります。エロがちゃんと表現できてるか心配でしたが、
624さんのコメント嬉しかったです。少し安心しました。 
次もこんな感じでいきます。
629名無しさん@ピンキー:04/03/05 00:08 ID:C3tDOQcu
>628
三度目の正直なるでしょうか…
期待で胸とかが膨らみます。
630名無しさん@ピンキー:04/03/05 00:27 ID:MNco8cnh
他にどこが膨らんでるっていうんだい
さあ口に出して言ってみるんだ
631名無しさん@ピンキー:04/03/05 01:04 ID:C3tDOQcu
ちよ「え?他にどこが膨らむんですか?」
大阪「しっ!黙って聞いとき!!」
629 「ちんぽ」
ちよ・大阪「!?」
629 「ちんぽちんぽちんぽちn」
よみ「黙れ馬鹿野郎!!」
632名無しさん@ピンキー:04/03/06 00:39 ID:kM8ZsnaK
今更ですが、「緒戦」などを読んで榊×神楽に
ハマりました。本当にどの作品も素晴らしい出来でした。
新作も期待して待っています。
633名無しさん@ピンキー:04/03/06 16:50 ID:1QJ/L92j
>>632
さかぐら党同志を熱烈歓迎
あの純愛SMシリーズは続きあるんかなぁ
続くといいなぁ
634名無しさん@ピンキー:04/03/07 01:52 ID:dyG4BuPD
あれは続編出て欲しいね。
・・・さかぐらの話読みたくなった。
635名無しさん@ピンキー:04/03/10 00:52 ID:SwemaMAB
 甘く、密かな、二人だけの時間。
いつものようにお互いの身体を見つめ合えば、神楽は私の手をとって優しく愛撫する。
「また…噛まれたのか?」
 原因は、可愛いものを求める私の心。イメージに反した、恥ずかしい秘密。
そして、そんなことを知っているのは、愛しいこの人だけだった。
 浅く残った傷をいとおしんで、神楽の指が私の指に絡められる。
毎日のように水を掻くその手は、少し無骨に発達していて、けれども私よりは少し小さい。
包み込むように握り返してあげると、神楽ははにかんで微笑みを見せた。
「ねえ、こっちで」私は手を外して神楽の顔に持っていくと、柔らかな唇を指先でなぞる。
くすぐったさにしばらく甘える顔を見せてから、神楽は指を口に含んだ。
私の指の先端に、股に、ねっとりと這わ回される舌の感触。
温かく、濡れそぼって、そして何より、いやらしさをたっぷり込めながら。
「……この手を出してりゃ噛みに来るってのも、わかるよ」神楽が、私を見つめて囁いた。
「こんなに綺麗でおいしそうなら、さ……」
 はむ、と優しく噛みしめられたそのときに、私の中で欲望がはじけた。


 だから、きょうも。
私の一番可愛いねこさんは、ぴんと身体をそらせて鳴く。
636名無しさん@ピンキー:04/03/10 05:25 ID:nQbnGc+O
そうか、神楽も噛むのか…
637名無しさん@ピンキー:04/03/10 05:42 ID:VgIk7JVA
イイヨイイヨー(・∀・)!!
装飾的な文章が百合百合な雰囲気を醸し出し、榊さん特有の
噛まれ癖を絡めたソフトなSMテイストが倒錯感をさらに盛り上げている。

久方ぶりの漏れ的大ヒット。
638リアル工房:04/03/10 15:19 ID:lHcl02UH
最近になってあずまんが大王を読んで、スカーリハマってしまいました。
このスレの存在、最近知ったんだけど、ずっと人大杉状態でターボ使ってやっと
見れるようになりました
なんか過去スレなんかみると、猟奇物だったりSMだったり百合だったり・・・。
保管庫には沢山小説置いてて、レベルが高いスレと実感しまふた。
自分、榊さんと智ちゃんが好きなんですけど、なんかお勧めのSSってないですか?
(鬼畜系はちょっときついス・・・)
639名無しさん@ピンキー:04/03/10 15:44 ID:d8WrMVY8
>>638
一応ここは21禁の建前だから
そのHNここでは自粛することをオススメする

作品はとにかく多いから一口にどれをお勧めというのは難しいな
まあヒマなときにぼちぼち読んでみてください
保管庫で鬼畜系には「閲覧注意」の警告つけてくれてるからわかりやすいし
640638:04/03/10 16:45 ID:WC/zNm4H
わかりました。自分なりにお気に入りを探してみますね。
自分、鬼畜系はどうも駄目なんで、警告があるのは回避します。

純愛系・・・て結構少なかったり?

ご忠告ありがとうござました〜。
641名無しさん@ピンキー:04/03/10 18:14 ID:ZIl1I0OG
>>640
純愛系ならちよぼくやばるばろあたりがお勧め。
智ちゃん好きならともちゃんのはじめてのひが良いと思う。
642名無しさん@ピンキー:04/03/10 18:43 ID:hYfTQDBZ
レベル高い…のか?別に普通じゃねぇ?
643638:04/03/10 22:44 ID:NQZS5jHK
>>641
「ちよちゃんとぼく。」 「ばるばろ」 ←(タイトル意味不明です)
さっそく読みました・・・・そして、

 引 き 込 ま れ ま し た よ   も う (藁)

ここはすごいインターネットですね。両作品とも作者さんによって
全然文章がちがいましたけど、読み終わった後、胸にくる物があります・・・。
特にオリキャラの味付け巧いですねぇ・・・
(っつーか、ちよぼく読んで、ちよちゃんファンになりまひたw)
644名無しさん@ピンキー:04/03/11 00:00 ID:WUAduxin
どちらも名作だからね。

ちなみに「ばるばろ」は単に書いた人のHNなのだが
作品自体が無題だったのでそれが便宜上タイトルとして収録されたのだ。
(元ネタはガンダム0083のモビルアーマー、ヴァル・ヴァロ)
驚くべきはどうやらあれを20時間ほどの間に
リアルタイムで書きながらアップしていたらしいことだな。
来たばかりだった頃の俺も感銘を受けレスをつけたことを覚えている。
やがて自分も何作か書く側になったけれど、
あの執筆能力にはいまだ遥かに及ばない……。
645名無しさん@ピンキー:04/03/11 00:01 ID:dAuZr0b3
漏れもちよぼく大好き。
読んでいて胸が締め付けられるようで(・∀・)イイ!!!
646638:04/03/11 18:32 ID:eLibgqxk
>>644
あ・・・HNでしたか(ヴァル・ヴァロって赤いあれですね)
過去スレは4から読んだんで、見逃してたようですね。
っつーわけで、1から目を通してみますw

( ´∀`).。oO(>>644さんてどの作品書いた人なのかな)

647最期の冬休み:04/03/11 23:55 ID:KiPHQ2Jm
「えーっと、ここわかんねーんだけど……」
「さっきと同じだ。この構文」
 冬休み初日。これからいよいよ受験勉強が佳境に入る。
そんなある日、神楽が私に勉強を教わりにきた。宿題を写させてあげたりしたことは
けっこうあったけど、自分から勉強を教わりにくるのは珍しい。
「ごめん、ここも……」
「これもさっきと同じ。構文は覚えないと」
 神楽はこれからかなり忙しくなりそうだ。私立の、それも推薦なので試験時期が早い。
でも、名前だけ書けばいいような推薦入試は受けられないみたいで、それなりの学力が
必要みたいだった。確かにそれでも一般の入試よりははるかに易しいようだけど、
時間がない。正直なところ、かなりがんばりが必要なように私には思えた。
「榊って、すごいよな」
 神楽がぽつりとつぶやいた。
「なんで、そう思う」
「なんでって……榊、なんでもできるじゃん」
私はため息をついた。
648最期の冬休み:04/03/11 23:57 ID:KiPHQ2Jm
「神楽……」
「分かってるよ。榊がこういうふうに言われるのが嫌いなのも、榊が自分に
満足してないのも。分かるけどさ」
 それだけ言うと、神楽は体を伸ばして、私の参考書を覗き込んだ。
「むずかしいこと書いてあんな……生物? 五教科ってだけでもすげーよな」
確かに、神楽は二教科か三教科で受験するから、私の方が多いとは言えるけど。
私は、必要なことをやっているだけなのに。
「別に。……生物を勉強せずに獣医にはなれないから」
「それにしたって……ああ、もうやんなってきた」
 神楽はシャーペンを放り出してしまった。ごろんと横になってしまう。
他の人よりも早い追い込みで、疲れているのは分かる。けれど。
「せめて、それは終わらせた方が……」
「はぁ……ちょっと休むだけだよ」
私はしかたなく自分の参考書に目を戻した。
649最期の冬休み:04/03/11 23:58 ID:KiPHQ2Jm
 どれくらい経ったのか、いきなり神楽が立ち上がった。トイレにでも行くのかと
思ったが違った。神楽は私の背中にもたれかかった。すりすりとほほをこすり
あわせてくる。
「ダメだ。神楽」
 私は神楽を制止した。ここ最近は体を合わせることもなかったので、神楽の体温は
懐かしい感じがした。でも、応じるわけにはいかないと思った。応じたら最後、
今日一日はお互い勉強なんか手に付かない。特に私は、意地汚く神楽を求め続けて
しまうから。
「ちょっとだけ……」
「ダメ……。そのへんのけじめは、つけられるだろ、きみは……」
 神楽は離れてくれない。神楽の匂いが私の鼻をくすぐる。感触が気持ちいい。
頼むから離れて欲しい。私の理性は、そんなに強くないんだ……。
「いいじゃん。どうせ私は……」
「そんな」
 人なつっこいと言うより、すっかり媚びる表情になってしまった神楽の顔から、
慌てて目を離した。けれども、神楽は私にしがみ付き、私の目をのぞき込む。
650最期の冬休み:04/03/11 23:59 ID:KiPHQ2Jm
「私のこと、大事じゃないの?」
 ずるいと思った。問題をすり替えていると思った。けれど、光る瞳でじっと
見つめられて、そう言われると胸がじわっと熱くなって、いつもにも増して
うまく言い返せない。
「神楽……!」
「あんた、余裕あるんじゃん。だからさぁ……」
 神楽の手のひらが私のほほをなで上げた。もういつまで堪えられるかわからない。
だけど、それとは別に、神楽に対する怒りがこみ上げてくるのも感じる。
私は、何のために自分の気持ちを抑えてきたんだろう。
「私は、もういいよ。榊は、頭いいから、多分だいじょうぶだろ……ふふっ」
「…………」
 イライラがつのる。神楽は、結局私のことなんかちゃんと見ていなかったのか?
他の人と同じように、私がまるで何の苦労もせずに生きているかのように
思っているのか? そして、私を裏切って、一人で楽な方に逃げようとしているのか?
「無理すんなよ。榊だって……ほんとは、したいんだろ?」
「!」
651最期の冬休み:04/03/12 00:00 ID:+7RGVD4/
 私の中で、何かが音を立てて弾け飛んだ。体が勝手に動き、神楽に飛びかかった。
気がつくと、神楽の肩を全力でつかみ押し倒していた。
「榊……?」
「よくもそんな……」
肩に込められる私の手の力が普通じゃないのに気づき、神楽が身をよじろうとした。
だけど、もう遅い。私の心の中を熱いものが暴れて、抑えられない。かあっと頭が
燃えて、神楽以外の目に入るものがなにもかもぐらぐらとする。
「痛いっ……」
「余裕? そんなもの……!」
衝動だけに突かれて神楽の胸を服の上から力任せにつかんだ。思いやることなんて
できない。してやらない。
「な、さ、榊!? 痛い、痛いって」
「大事じゃないなんて、だったらとっくに……!」
神楽が抵抗するが、私は神楽の唇に自分の舌をねじ込み、そして体重をかけて
押さえ込んだ。乱暴に口をねぶってやると、徐々に抵抗は薄れていく。
舌先を合わせ、前歯を撫で、歯茎をなぞる。手のひらに触れる神楽の体が、ゆっくりと
緩んでいく。熱い息を神楽に吹き込んでから、口を解放する。
652最期の冬休み:04/03/12 00:01 ID:+7RGVD4/
「榊……」
「望みどおりにしてやる。どうなろうと知らない!」
「やっ、ちょっと……」
 暴れる神楽の足を足で押さえつけ、服を無理やりめくりあげ、ブラをはぎ取る。
そしてまた力任せに胸をつかむ。抑えがきかない。次から次に黒い衝動がわきあがる。
「痛い、痛い……やぁ、痛い、よぉ……あ……」
手の動きは力任せながらも、ときどき乳首をつぶすようにつねり、しぼりあげると、
もう神楽の声に甘いものが混じる。それにぞくぞくする小気味の良さを覚えて、ますます
のめりこんでしまう。
「ふぁ……んあぁ……こんな……ひっ! い、痛いっ! だめっ! あぁ……」
 いきなり歯を立てて噛み付いてやると、神楽の体に力がこもる。でも、直後にまた
やさしくねぶってやると、力が抜け、溶ける。
 すかさずスカートをめくり下着に手を突っ込む。
「濡れて……」
「榊、こんなの……あっ!」
指に力を込めると、すぐに神楽は反応した。その姿にますます劣情を燃やしてしまう。
653最期の冬休み:04/03/12 00:02 ID:+7RGVD4/
「じゃあ逃げればいいじゃないか。本気で逃げようともしないで」
「ち、ちが……ううっ、んんっ! はぁ、ちがう、よおっ!」
乱暴に股間の一番敏感なところを蹂躙すると、目をつぶって目尻に涙をためて神楽が
叫ぶ。この顔をもっとぐしゃぐしゃにしてやりたい。
「違うって、なにがだ?」
「わ、私は……ああっ! 私はただ、んっ」
 胸に吸い付き、ぺろぺろとなめる。さらに、神楽の中に少しだけ指を差し込みながら、
別の指でその周囲をちょろちょろとなぞると、差し込んだ指に神楽の力がかかるのが
分かる。
「喜んでるくせに! 逃げないじゃないか! 私が、神楽から逃げられないことを
知っててあんなことよくも……!」
まるで自分のものじゃないような金切り声が出た。その下で神楽が苦痛と快感に飲まれて
いるのを見て興奮が高まり、さらに神楽に苦痛と快感を与えたくなる。
「うぁ……かっ……あくっ……」
「きみが望むなら、本当に私はきみを好きにしてやる! 受験も、水泳も
なにもかも忘れて溺れてしまえばいいじゃないか。本当にめちゃめちゃにしてやる……」
 股間の突起をくりくりと、ただ暴力的に快楽を与えるために嬲る。手は胸をつぶす。
「はあっ、ああ……め、んなさい……うあっ、あっ」
「乱暴にされて喜んでるくせに! 今さら……知らない……! 知らない……」
涙が止まらない。何でこんなに悲しいんだろう。
654最期の冬休み:04/03/12 00:03 ID:+7RGVD4/
「そう……毎日、二人でこうして、何もかもダメになって……!」
「ちがうっ! そうじゃない、ああっ、そうじゃな……ふあっ、んんっ」
ついに、神楽の瞳からも力が抜けた。断末魔の声が聞こえた。
「か……き……さか……き、すき、ら、すきだから……ごめん……」
「…………っ!」
「ごめん……ごめ……あっ! あっあっあぁぁ! ……ぁ……っ……!」
 私はとどめをさした。気の済むようにしたはずなのに、どうしようもなく悲しくて、
痛かった。何も言えずに、神楽の横に、私は泣き崩れて倒れ込んだ。
 私は、眠り込んでいたようだった。目を開けると、神楽が私のそばに座っていた。
目がひどく赤い。ずっと眠った私を見ながら泣いていたらしい。
「ごめん、榊……あんなこと言ったから」
「いや……」
起き上がっても、神楽の顔を見られなかった。
655最期の冬休み:04/03/12 00:05 ID:+7RGVD4/
「榊、私……」
「いや、悪いのは私だ。今まで、迷惑かけて、ごめん……」
心が地の底まで沈んでいくようだった。気力は、残っていなかった。
「さか……」
「もう神楽には迷惑はかけない……。ひとりに、してくれないか」
 私はベッドに倒れ込んだ。神楽が、立ち上がるのが分かった。
「じゃ、じゃあ、帰るよ……。また、話せるよな?」
「分からない……」
「…………」
 服の乱れを直す音がした後、神楽は黙って私の部屋を出ていった。
多分、もう私は神楽の助けにはなれないし、助けてもらうこともできない。そう思った。


おわり
656名無しさん@ピンキー:04/03/12 00:09 ID:DdRcWlhq
2ちゃんで初めてリアルタイムのSSをみました.

ありがとうございます!
おつかれです!
657名無しさん@ピンキー:04/03/12 00:11 ID:V78NpQWF
ふふ… 初めてリアルタイムで読む事が出来ましたよ。
されるがままの神楽、GJ。
658名無しさん@ピンキー:04/03/12 00:18 ID:jsAxa2jl
言ってみるものだ……と感激しながらハァハァと読み進めましたが

まさか本当にこれで2人の関係は終わりじゃないですよね……!?
いやいや2人が未来に向けて新しい一歩を踏み出す
大河的な展開があるに違いない
そう信じていつまでも待つぞ
659名無しさん@ピンキー:04/03/12 01:08 ID:bU7g/dvf
榊と神楽の関係は、こんなことで終わるようなやわなものではない。

と信じていまつ。
660名無しさん@ピンキー:04/03/12 15:56 ID:/U2Kl6QC
>>641
「ちよちゃんとぼく」を読んだけどそんなに大したものなのかね
エロなんて全然ないし、無駄に長くてだるい。ショージキ途中から読み飛ばした。
力作ではあるだろうけど、わざわざここに投下すべきネタだったか?
661名無しさん@ピンキー:04/03/12 15:58 ID:/U2Kl6QC
あと無駄にオリキャラ・オリ設定が多いのもなんだか。
あずまんがの「二次創作」である必要あるのか? と思った。
662名無しさん@ピンキー:04/03/12 16:48 ID:Zcb5KT9P
そう・・かなぁ?オリキャラはオリキャラで良い味出してたけど。
>>641の提示した2作品は両方ともオリキャラ視点で書かれてるけど
漏れは面白かった。
人それぞれの好みってことでいんじゃん?
>>660はオリキャラが嫌いって事なの?(ちよぼく、ばるばろ共に)

っつーか自分ならより良いのが書けるのか?
と言いたい。
663名無しさん@ピンキー:04/03/12 17:02 ID:Ua81nK84
人の感想を否定する気はもちろんないが
連載時の反響を見れば支持を受けてたのはわかろう

まあ「自分ならもっといいのが書けるのか」と言い出したら
ほとんど批評なんてできなくなるわけで
それは言ってもせんないこと
664名無しさん@ピンキー:04/03/12 17:46 ID:YDWyWgdu
作家としての能力と批評家としての能力は別物
良かったという意見と悪かったと言う意見は等価
批判と非難は違う

そして>>660は批判であり非難ではない
攻撃しているわけでもあるまいし
そう目くじらを立てることもあるまいて
665名無しさん@ピンキー:04/03/12 17:48 ID:YDWyWgdu
とか言っておきながら個人的には
たとえどんな駄作でも作者を誉めおだて持ち上げ
どんどん新しい作品を出させるようし向けるべきだと
考えていたりする
666名無しさん@ピンキー:04/03/12 18:05 ID:gdaPieP7
内心ツマランと思われながら持ち上げられるのもなんかヤだな
俺は自分にウソついてまで感想はつけたくないよ
編集者じゃないんだから「人を育てる」義理があるわけじゃなし
667名無しさん@ピンキー:04/03/12 20:27 ID:1EVhwqXa
ちよぼくの文章力、構成力には感服したもんだ
668名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:07 ID:9U3df9uE
>>621続き 今回は前フリだけです。

 誰でも、一度は思った事があるはずだ。
 ……学校、火事になってねぇかなぁ……なんなら、校長が不倫でスクープされたとか……
 日頃から、決して軽やかとはいえない足取りが、今朝は特に重い。
「 ふぁ〜〜ぁ 」
 寝不足の所為もある。昨日の夜は自家発電に、いつもの三倍は勤しんでしまった。
だが重いのは、主に身体ではなく気のほうだ。
「 はぁ〜〜 」
 あくびの回数と競うように、ため息も新記録を達成する勢いである。見るからに憂鬱そうな顔をした少年の
脳裏に、その原因が、ボカシが入って浮かび上がった。
あんまり克明に浮かび上がると、少年の股間も浮かび上がってしまう。
 ……昨日は…なんつぅか…刺激的だったなぁ……
 この世に生を受けてから十数年間で、一番ワイルドでデンジャラスで、どこか一本、線が切れてる日だった。
しかし、そんなパラダイスのような刺激には、当然副作用がある。
学校までの道のりが、まるで苦行のようだ。もっともゴールの教室には、この苦行を一瞬で無に帰すオンナが
二人ほどいるのだが……
「 はぁ〜〜 」
 現在、ため息が頭半分リード。そして少年の感覚では、西遊記にも負けない道程だったのだが、いつもと
変わらない所要時間で教室の前に着いてしまった。


669名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:09 ID:9U3df9uE
引き戸をそ〜〜っと開けて、中を覗いてみたりする。どこかで、極めてごく最近、似たような事をしたような?
目に飛び込んできたのは……優しくて、深い瞳。
「 忠吉さん? 」
「 なにしてるん? 」
「 うわぁ!? 」
 不意をつかれた少年は仰け反り、尻餅をつく。それを中腰で覗き込むのは“大阪”こと 春日 歩 だ。
「 どないしたん? 」
 不思議そうな顔をして、ちっこい手を差し出す。
「 いや、なんでもねぇ 」
 少年はとりあえず、差し出された手を無視して立ち上がる。
好意はうれしいが、このちっこい手では二次災害が起こるだろう。キャラ的にも、まず間違いない。
「 わかった、自分の席がわからんのやろ? そういう事て、タマにあるんよな 」
 “ねぇよ!” 速攻でツッコミたかったが、大阪は人とは多少次元の違う考え方をするので、説明は
無意味だろう。高次元か低次元かは別にして……
「 ほしたら、わたしが案内したるわ 」
 今度は自分から手を握ると、教室の中に少年を引っ張りずんずん入っていく。
「 お、おい ちょっと! 」
「 ええから、ええから 」
 よくない。今日は一日目立たず、植物のように生きようと思ってたのに、初っ端からつまずいた。
まるで歩道橋を渡れずに困っているところを、親切な娘さんに助けられたお年寄りを連想させるその姿、
高校生活で最高に目立ってるかもしれない。
チラリッと教室を窺うと、視線独り占め、いや二人占め状態だ。約二名ほどの視線が痛い。
670名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:11 ID:9U3df9uE
「 ほい、ここやで♪ 」
「 …ああ、サンキュッ 」
「 ええて♪ 」
 そう言って、大阪は上機嫌で智達に話しかける。
「 一日一善や♪ 」
 弾む背中の、ウキウキ大阪を見ながら、こっそりと少年は三つほど席を後ろに下がった。
もちろん好意はうれしいが、大阪さん……席が違います。
「 暦ちゃん、智ちゃん、一日一善やで 」
「 大阪、オマエそんなに簡単にオトコの手を握ったりしたら、襲われるぞ……公園とかで 」
 このコメントは、水原 暦 さんです。
 ……悪かったよ!…でも途中からは抵抗しなかったじゃん……
「 そうだぞ、知らないのをいい事に、いろいろされちゃうぞ! 」
 こちらのコメントは、滝野 智 さん。
 ……いろいろな事を、してたのもしたのも、どっちかっていうとオマエだろ!……
 少年は心の中では亭主関白だ。いくらでもデカイ事が言える。
空しい心の叫びを放つと、こちらに、なにか意味深な視線を放っているには、神楽 さん。
「 …なんっすか? 」
「 …べつに…なんでもねぇよ 」
 ……おもっきし、気になるんですけど……
 少年が神楽に、なにか言いかけたとき。
「 お〜〜しぃ、席着け! 」
 ゆかりちゃんの御登場だ。仕方なく席に着く。
「 いい〜か! 季節の変わり目だからってだらけてんじゃねぞ! 」
 ありがたくも、グチぽいHRが始まる。担任教師のお話を、なんとな〜く聞きながら、急に思い出した。
机の中を探す。……ない。昨日はいろいろあって回収し忘れていたモノが、ブツがない。
「 あ〜〜と、それから、なにか探し物のある人は、放課後先生のところに来るように 」
 ギョッとして担任を見ると、口元には人の悪い笑みを浮かべていた。
671名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:13 ID:9U3df9uE
 吐く息が白い。心臓の鼓動はうるさい位に早鐘を打ち………これもどこかで、デジャ・ヴュ?
まあそんな事はどうでもいい。昼飯を食べ終わり、屋上でヨコになったのがまずかった。
“春風”というにはいくらか肌寒いが、腹が満足したらぽかぽか陽気に誘われて、睡眠不足もあり気持ちよく
夢の世界へ、起きたら星空一杯だったという……まずい、いくらなんでもシャレにならない。
これから、まず間違いなく怒られにいくのに、罪状を増やしてどうする。
すでに学校の営業時間が終わる、ギリギリの時間だが、職員室には電気が点いてた。挨拶もなしに、勢いこんで
引き戸を開けると、いた。 “ん?”と、言った顔でこっちを見てる。………ん?
「 あの〜〜 遅れましたぁ… 」
「 ……あ!? 」
 この反応、忘れてたな絶対。
「 アンタねぇ 日本の法律じゃあ、ガキはこういう物は見ちゃダメて決まってんだぞ! 」
 机から、なんだか赤い顔でブツを出す。ビデオだ。だが教育ビデオではない。
教師は出演してるが、本物である可能性は99%ないだろう。ミニスカートで、どう見ても自分より年上の、
オッサンみたいな生徒に、バックから犯されている先生はいない。タイトルは『奴隷教師 淫らな御奉仕』
「 先生、中見ました? 」
「 み、見るわけないでしょ! 」
 担任教師の顔に、サッと朱が差す。普段見れない暴君のウブな反応に、やめときゃいいのに、少年は調子に
乗って更に突っ込む。
672名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:14 ID:9U3df9uE
「 本当に? 」
「 あ、当たり前でしょ 」
「 でもこういうのって、中身を確認するんでしょ? 」
「 うっ!? 」
 ヤカンみたいに、ゆかりちゃんの顔は耳まで真っ赤に染まる。
だが言葉責めの快感に目覚めつつある少年は、担任教師の、思いがけない可愛い反応に、ちょっとやりすぎた。
追い込めばキレる女がいるのは、昨日学習したはずなのに…
「 うるせぇ〜 見てなにが悪いのよ! こちとら大人だぞ! 」
 しまった。昨日とは異なるのは、担任教師の言ってるのが正論で言い返せない事だ。
「 え〜と、とりあえず落ち着いて 」
 少年には人生経験が足りなすぎる。その言葉は火に油を注ぐようなものだ。
「 ムキャッ――!! 」
「 !? 」
 そのとき、経験のなさを、野生の勘や本能が助けてくれた。
「 せ、先生それじゃ、また明日! 」
 逃げるが勝ち。脱兎の如く、少年は職員室から撤退した。
673名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:15 ID:9U3df9uE
「 ふぅ〜 やべぇやべぇ 」  
 とっぷりと日が暮れた廊下を歩きながら少年はぼやく。流石にさっきは、ゆかりちゃんをからかいすぎた。
明日と言ったが、いま謝っといたほうがいいだろうか? それとも頭が冷えてから… そんな事を考えて、
職員室の前を通ると、もう電気は消えていた。もうゆかりちゃんも帰ってしまったようだが、急げば、
「 間に合うか 」
 とりあえず、学校に来づらい理由を増やしてもしょうがないので、謝っておこう。
校門を出てしばらく歩く。帰る方向は、確か同じはず、ゆかりちゃんは以外に足が速いようだ。
少し歩く速度を上げようと思ったとき、
「 いやっ〜〜〜〜〜〜〜〜!! 」
「 !? 」
 いまのは、ゆかりちゃんの声。近い。角を一つ曲がっただけで、……いた。
髪の毛を、カミナリ様みたいな色にしたヤンキーなデブが、ゆかりちゃんに後ろから抱き付いてる。あまつさえ
その手は、女教師の、ゆかりちゃんのオッパイを揉んでいた。
「 いっ、痛いっ 」
「 うるせいっ 声出したって誰にも聞こえねぇよ! 」
 まるで時代劇の悪役、それも下っ端のようなセリフ。ヤンキーなデブ、略してヤンデブは、自分の言葉に
半分酔ってる。という事はここは、
 ……俺が…主役……だな……
「 だあ〜〜! 」
 多少、いやかなり迫力にかける声で、少年はヤンデブにタックルをかました。
674名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:18 ID:9U3df9uE
不意打ちだった所為か、ヤンデブに役者魂があったのか、派手に吹っ飛ぶ、ゴミ置き場に突っ込むオマケつき。
「 先生、だいじょうぶ! 」
「 え、あ!? 」
 絶体絶命のピンチに、それがたとえ受け持ちの生徒であろうと、危機一髪救われて、ゆかりちゃんの目には、
じんわりと涙がにじんだ。
「 う、うわぁ〜〜ん 」
 感極まって、胸にしがみついて泣き出してしまう。普段が天上天我唯我独尊なだけに、無茶可愛い。
 ……はぁ〜〜…このまま家に持って帰りたい……
 ゆかりちゃんの頭を撫でながら、妄想の世界にはばたこうとしてる少年を、リアルの世界に引き戻したのは、
やたらとドスの利いた声だった。
「 ……おい… 」
 ヤンデブはゴミに埋もれたまま、こちらを凄い目で睨んでる。ヤル気まんまんだ。誰を殺るかといったら、
やっぱり少年だろう。ちなみに少年に、ストリートファイトのスキルはあまりない。
「 …先生 」
「 うぅっ… 」
 胸にしがみついて泣いてるゆかりちゃんを、名残惜しいが立たせると、気合を入れて言い放った。
675名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:19 ID:9U3df9uE
「 逃げるぞ! 」
 二人手に手を取って走り出す。
「 まてコラッ! 」
 人生で一番最悪で、一番燃えるシュチュエーションのオニゴッコが始まった。
少年は逃げ足だったらイケテル自信がある。しかしいまは、ゆかりちゃんが一緒だ。
恐怖の為か足がもつれている。その上計算外だったのが、デブが、デブが、デブが、………
 ……足速ぇよ……デブのくせに!……
 距離が徐々に、なくなっていく。頭の中ではジョーズのテーマソングが鳴り響き、無闇に緊張感を煽る。
 ……このままじゃ……
 少年が一か八か、せめて先生が逃げる時間だけでもと振り向くと…………差は広がっていた。
ヤンデブの前に誰かが立ちふさがってる。あの、ひょろりとしたネコ背、どこかで見たような?
だがいまは、思い出してる余裕はない。
「 誰だか知らねぇが、感謝! 」
676名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:20 ID:9U3df9uE
「 …なんだよ、テメェは 」
 ヤンデブは凄んでみせるが、ひょろりネコ背のオトコ、古文担当“木村”の表情はピクリッとも動かない。
「 感心せんねぇ ああいった女性の口説きかたは 」
 静かに、なんの気負いもなく、木村はヤンデブに話しかける。ヤンデブにはその話しかたがカンにさわった。
木村の後ろ、二人の姿はもう見えない。この怒りのぶつけ場所は……決まってる。
ヤンデブが、木村の胸ぐらに掴みかかる。そのとき木村が動いた。
掴みかからんとする相手の腕をかわして手首を取る。体を返すと同時にその手首を逆にひねり、そして……
ヤンデブの体がぐるりと空中で弧を描き、アスファルトに叩きつけられた。
「 げぁ!? 」
 ヤンデブは、轢かれたカエルのような声を出すと、ぴくぴくと、無駄にデカイ体を震わせる。
木村はそのまま、肩の関節を取った。そして、ヤンデブの耳元で、囁くように告げる。
「 キミの肩の関節を外す。だが覚えておきたまえ、女性の受けた心の痛みは、こんなものではないよ… 」
 体重をかけて反対側へ捻ると……“ゴボンッ”……風呂の栓が抜けるような間の抜けた音。
短い静寂の後。
「 ぎやぁああああああ〜〜〜 」
 耳障りな声が辺りに響く。だがその声は、誰にも聞こえない。ヤンデブが自分で言った事だ。
「 救急車は呼んでおこう、その間、しばし苦しみたまえ 」
 携帯を片手に、木村は二人の去ったほうを見る。
「 女子高生、女教師、女弁護士、女医、女流作家、……職種の前にオンナと入れるだけで、実にイイ 」
 呟くと、二人とは反対方向に歩き出す。……木村先生、女子高生は職業ではないです。
677名無しさん@ピンキー:04/03/13 09:23 ID:VMajYvCi
木村・・・(・∀・)イイ!!
678名無しさん@ピンキー:04/03/13 12:39 ID:ofHigO24
キムリン男ぜよ・・・すげー!エチーではないけど(・∀・)イイ!
そして続きが楽しみです!
679名無しさん@ピンキー:04/03/13 14:57 ID:8akAABtt
http://merumo.ne.jp/i/00126751.html
僕、メルマガ発行してます。登録して下さい(^o^)/
680名無しさん@ピンキー:04/03/13 20:59 ID:pVBnqIiA
予想だにしない展開が!
面白い。しかしゆかりフラグっすか……シブイとこに来たな
熟女教師の放課後実習を楽しみにしております
681名無しさん@ピンキー:04/03/13 22:20 ID:YmEjF0Nr
続きが超楽しみです
682名無しさん@ピンキー:04/03/14 12:08 ID:pScC7NQ+
同じく期待です
683名無しさん@ピンキー:04/03/14 12:49 ID:H1/sCS29
http://merumo.ne.jp/i/00126751.html
僕、あずまんがメルマガ発行してます。みんな登録してね〜(^o^)/
684名無しさん@ピンキー:04/03/14 23:12 ID:v+2DZRF6
うおっ、しばらく見ぬ間にSSがこんなに!
しかも久しぶりのさかぐらまで!・・・と思いながら
さっき読み終わったんだが・・・

榊と神楽に衝撃の展開がっ!!!
どうなるんだろう・・・。
685名無しさん@ピンキー:04/03/15 01:36 ID:uWCMY5Z4
ところで話は変わってしまうんだが。
ホワイトデーねたってのは無いのかな?
…というか、そんな風習があったことさえ、忘れていたんだが。
686名無しさん@ピンキー:04/03/15 06:37 ID:aGdFHDBX
ホワイトデーが日本にしか無いってのは嘘らしいぞ
687名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:28 ID:zBg84Wqz
(閲覧注意!!)

学校生活の中で最も開放的な時間である昼休み、ちよちゃんは手作りのお弁当を持って窓際の榊の席で榊と一緒に昼食を食べた。
 その日のちよちゃんはとても機嫌が良く、ウキウキした調子で明るげに榊に話しかけていた。けれど、そんなちよちゃんとは対照的に榊の表情はとても沈んだ物だった。
「あれ、榊さん、どうしたんですか?」
「えっ?」
「私の話、ちゃんと聞いてますか?」
「あっ……ごめん、聞いてなかった」
 榊は顔を伏せてちよちゃんに謝った。話を聞いてくれなかった榊にちよちゃんは機嫌が悪くなる事はなかった。それよりも榊の様子が少しおかしいと思った。
「どうしたんですか、榊さん、何か悩み事でもあるんですか?」
「えっ?」
 普段からクールで感情をあまり表に出さない榊。そんな榊は誰が見ても普段と変わりない、いつもの榊に思えたが、ちよちゃんだけは榊の異変を感じ取った。
「いっ、いや、何も悩んでない」
「えー、本当にそうですか、榊さん?」
「ほっ、本当だ」
 榊はちよちゃんの質問に緊張を覚えながら、なんとかちよちゃんをごまかした。ちよちゃんは少しの間、榊に懐疑的な視線を送ったが、あまり深く考えたりはせず表情を戻して話を再開した。
 榊はちよちゃんに怪しまれないようにするため、ちよちゃんとの会話に集中する、だが、そんなちよちゃんの会話はどこか遠く聞こえた。
 今、榊の頭の中には一人の男、彼の事で占められていた。

 彼――ちょっとワルっぽい自動車修理工で阿部高和と名乗る男の事だった。
688名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:30 ID:zBg84Wqz
 榊が彼、阿部高和と名乗る男と出逢ったのは、およそ一ヶ月ほど前の事だった。
 榊は、その日、猫が良く集まると評判の公園に足を伸ばし、猫を見つけては手懐けようとしてはいつものごとく手を噛まれ逃げられてしまった時、そんな榊の光景を見て笑った人物が居た。
 榊はその笑い声にハッと振り向くとベンチに座るツナギ姿の男と目があった。
「猫が好きなのか?」
 男はそう榊に向かって気さくに喋り掛けた。榊はそんな男に対して恥ずかしさがこみあげ、どう応えたらいいのか分からずにいた。すると、そんな榊に対して男はもう一度笑った。
 それが、榊と阿部高和の初めての出逢いだった。
689名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:36 ID:zBg84Wqz
 今まで榊にとって男とは、それについてすら考えた事もないとても縁遠い物だった。
 それは昔から現在に至るまで抱かれる榊の印象、美人であるがどこか近寄りがたい印象。
女子の平均から飛び抜けて高い身長とスタイル、切れ長の鋭い瞳、無口で無表情。
美人であってもどこか住む世界が違うと思わせられる、そんな榊の特徴に今まで誰も榊に話し掛けてきた男は居なかった。
 無論、榊はそんな自分が本当の自分じゃないと思ってはいたが、そんな自分をうまく説明できるほど器用でない事も分かっていて、結局、周りの抱くイメージに対し諦観して今まで生きてきた。
 そんな榊に対して阿部高和と言う男の存在は突然な物だった。
 阿部はいつもその猫の集まる公園にいて、いつも同じツナギ姿、同じベンチにいた。そして榊に対していつも気さくに声を掛けた。
 声を掛けられる度に榊は緊張を覚え、慎重に言葉を選んで返事をした。
 変な事を言ってないだろうか? ちゃんと相手に伝わってるのだろうか? 面白くない事を言ってないだろうか? つまるところ男とどう喋ったら良いのか知りもしない榊にとって阿部に話し掛けられる事は何よりも疲れる物だった。
けれど、けれど、その事に対して迷惑に思った事は一度もなかった。
「そう言えば榊ちゃん、榊ちゃんは彼氏はいないのかい」
「…………いない」
「おや、本当にいないのなかい」
「うん、私、背が高すぎるし、目つき悪いから……」
「そうか? 榊ちゃん、カワイイのに」
「カワイイ? 私が?」
「ああ」
 ごく何気ない阿部からの言葉、榊にとっては生まれ初めて言われた言葉。その言葉は榊の脳裏に深く刻み込まれ一人で居る時、何度も何度も思い返された。
 やがて榊は阿部の座るベンチの隣に自然に腰を掛けられるようになっていった………………しかし、阿部にはおよそ信じられない秘密があった。
690名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:37 ID:zBg84Wqz
 榊が阿部の秘密を知ったのは一週間前の事だった。
 その日の休み時間、榊がボンクラーズの面々との会話が事の発端だった。
「ねぇねぇ、ハッテン場ってなに?」
「なんだ、それ?」
「分からないから聞いてるんだよ」
 智の質問に対して誰もが首をかしげる中、大阪が胸を張って智の質問に答えた。
「ハッテン場ちゅうのはな、男でありながら男が好きなホモさん達が集まる場所の事を言うねん」
「ええー、ウソ、本当なの、それ?」
「なんやねん智ちゃん! ウチの言う事が信じらへんのかい!」
「いっ、いや、別にそう言う事じゃ……」
「でも、本当にあるのかよ、そんな場所」
「うん、あるで、こっから近い所で言えば、あの公園やね」
「ええー、マジかよ」
「なんで、そんな事まで知ってんだ、お前!」
 その会話の内容に誰よりも衝撃を覚えたのは榊であった。大阪の指す公園、まさしく阿部の居る公園だったからだ。
691名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:39 ID:zBg84Wqz
 放課後、榊は居てもたってもおらず阿部の公園に向かった。
(違う、阿部さんはそんな人じゃない!…………)
 何度もそう思いながら榊が公園に着いた時、阿部は…………居た。
 阿部はいつものベンチに座り、いつもと同じ様子だった。だが、その阿部の隣には一人の男が座っていた。
 阿部の隣に座る男は予備校生風の若い男で、緊張した様子で阿部と会話し、阿部はそんな予備校生風の男に対し気さくに喋り掛けていた。
 榊はそんな光景に息を呑みながら真剣に様子を見守った。脳裏では大阪の言葉が自分の意志とは関わらず強く浮かび上がってくるが榊はその言葉を必死で否定した。
(阿部さん誰にでも優しい人だから……)
 そう強く願う中、阿部と予備校生風の男はベンチから立ち上がった。二人はこの公園にある公衆トイレへと向かった。
(トイレ?……)
 二人の男が榊の前から消えた。榊は言いようのない不安に見舞われた。
 いったい、なぜ、二人でトイレへ? いや別にただの偶然? すぐに戻ってくる?……。疑問が疑問を呼び、最後に二人はトイレで何をしているのか? だけが榊の中で残った。
 榊は一歩一歩二人が消えたトイレに足を歩ませた。そして、トイレの個室の窓を発見した。
692名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:40 ID:zBg84Wqz
 トイレの個室の窓に榊は胸が痛むほどのためらいを感じた。けれど、そのためらいに体――本能は無意識のうちに中の様子を伺う事に働いた。
 しかし、その個室の窓から展開されていたのは榊にとってはまさしく最悪の光景、阿部と二人の裸の男が互いに複雑に絡ませ合う、ホモセックスの光景だった。
「で 出そう……」
「ん? もうかい? 意外に早いんだな」
「くうっ!気持ちいい……!」
「このぶんだとそうとうがまんしてたみたいだな」
「あんまり気持ちよくて……こんなことしたの初めてだから……」
「ところで俺のキンタマを見てくれ、こいつをどう思う?」
「すごく……大きいです……」
「でかいのはいいからさ、このままじゃおさまりがつかないんだよな。こんどは俺の番だろ?」
「ああっ!!」
「いいぞ……よくしまって吸いついてきやがる……」
「アオオオ―――ッ!!」
「出……出る……」
「しーましェーン!!」
 榊はその光景に思わず叫びそうになるのを何とか手で口を塞ぎながら堪えた。必死に堪えた。
(あっ、阿部さん!……)
 体中に走るショックに榊は全身の力が抜け、目頭が熱くなるのを覚えた。そして、ふらつくように一歩引いた、その瞬間、榊は地面に落ちている小枝を踏みつけた。
――パキッ
「誰だっ!!」
 阿部の鋭い声がトイレの個室から榊の元に届いた。榊はその声に現実に呼び戻され、自分が阿部のホモセックスを覗いている状況を理解した。
 榊はあわてて逃げた。残った全身の力を振り絞り、無我夢中でその場から逃げ出した…………。
693名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:41 ID:zBg84Wqz
 …………榊が気がついた瞬間、そこはもう自分の家の自分の部屋だった。
 時間の感覚は麻痺していて自分がいつ自分の部屋に戻ってきたのか分からないが、なんとか阿部から逃げ切った事を理解すると急速に安堵と涙が漏れた。
 初めて普通に話せる、初めて自分の事をカワイイと言ってくれた男性、阿部高和。彼は普通の男ではなかった。異性よりも同性を好む嗜好の男であり、女である自分にとって遙か遠くの存在である事の認知が榊に
とって涙を漏らさせた。
「阿部さん…………」
 涙とともに拭いきる事が出来ないトイレでの光景、阿部と予備校生風の男がまぐあう光景が鮮明に榊の脳裏に蘇った。だが、その光景は耐え難い現実とともにある種のイメージを強く浮かび上がらせた。
 それは、阿部の体。広い肩幅、浮かび上がる筋肉の線、かたく引き締まったヒップ、それは榊にとって今まで知りようのなかった逞しい男の肉体が榊の脳裏に強く刻まれていた。
 そして、そんな阿部の肉体を思い返すうちに榊は濡れていた…………。
694名無しさん@ピンキー:04/03/15 23:28 ID:9loKg4pk
本当に来やがったあああああああああ
695名無しさん@ピンキー:04/03/15 23:51 ID:94CiQhSg
続くのか、これ!?
696名無しさん@ピンキー:04/03/16 00:04 ID:kRmwWEN5
面白いw
697名無しさん@ピンキー:04/03/16 00:06 ID:J2yQ63Uj
>>687
笑ったので是非続けて下さい
698名無しさん@ピンキー:04/03/16 00:55 ID:SRlkmvyq
うわああああああああああああああああああ
699名無しさん@ピンキー:04/03/16 01:12 ID:DRy7ZMBh
閲覧注意というから読み飛ばして……
読んだ人のリアクションを見て……
最後の部分をチラッと見て……
阿部という名前を発見して……

前スレの初期の話を実現するとは……
700名無しさん@ピンキー:04/03/16 02:57 ID:YBzOzNs2
700
701名無しさん@ピンキー:04/03/16 13:24 ID:9V2Jxl8e
大阪は自分のことを「ウチ」とは言わない。
702名無しさん@ピンキー:04/03/16 13:43 ID:nnYh9KY4
かなりよく見かける間違いだよな
703名無しさん@ピンキー:04/03/16 13:55 ID:uKav9XLU
やりやがった……やりやがったなぁーーーーーーーーーーー!!
704名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:48 ID:c8f7Zwld
>>687-693から続き (閲覧注意!!)

 その日の放課後、榊は一人、下校していた。結局、今日一日は誰とも喋る事なく、授業もまるで耳に入ることなく、ずっと阿部高和の事を考えていた。
 阿部の事について色々な事を考えた。もう考える事がないと言うぐらいまで考えたが、それでも榊の頭の中で阿部の事は消えなかった。
 榊は足を止め公園のある方向に振り向いた。今、阿部は何をしているのだろうか、また、この前のように自分の知らない男と愛し合っているのだろうか? 榊は言い様のない淋しさの中、阿部の事を想った。
「あれ、榊ちゃんじゃないか」
「えっ!?」
「やぁ、夕日で気がつかなかった」
「あっ、阿部さん……」
 榊は呆然となりながらも自分に声を掛けてきた人物の名をつぶやいた。今日も公園、ハッテン場に居ると思われた阿部が今、榊の目の前に居た。
「学校帰りかい、榊ちゃん?」
「うっ、うん……あっ……阿部さんは?」
「うん、俺かい、俺は今、家に帰るところだよ」
「家?」
「ああ、そこのアパートが俺の家さ」
 阿部は榊に自分の家を指差した。阿部の家は今、二人が居る位置より目と鼻の先にある小さな古いアパートだった。
「どうだい、榊ちゃん、ちょっと寄っていかないかい?」
「えっ?」
「お茶ぐらい用意するよ」
 阿部はそう榊にいつもと変わらぬ気さくな態度で誘いを掛けた。
 その誘いに榊はひどく混乱し今日一日、阿部について考えたいた事がすべて思い返され、またすべて忘れた…………。
「うん、どうしたんだい、榊ちゃん?」
「すっ……、少しだけ……」
 榊は混乱の中、無意識に阿部にそう答えていた。
705名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:49 ID:c8f7Zwld
「汚いところだけど遠慮しないでくれよ」
「お邪魔します」
 榊は阿部にそう言われ、榊は胸が高鳴るのを感じながら靴を脱ぎ生まれて初めて男の部屋に上がった。
 阿部の家は六畳一間の間取りで、コタツと二つに折っただけの布団と、一見、清潔とは言い難い部屋だったが、それでもここが阿部高和の部屋だという事に榊は興奮を覚えた。 
「あんまりジロジロ見ないでくれよ、恥ずかしいじゃないか」
「あっ、ごめん……」
 阿部が照れ臭げな顔で榊に言うと榊はすぐさま慌てて顔を伏せた。
 阿部はそんな榊に過剰なまでの反応に苦笑しつつ台所のガスコンロの火をつけ、お湯を沸かし始めた。
「コーヒーでいいかい、インスタントだけど」
「うん」
 榊は阿部に返事をするとともにゆっくりと顔を上げコーヒーを用意する阿部の横顔を見つめた。
 彫りが深く逞しい顔立ち、青く残るひげそりのあと、高いのどぼとけ。いつも阿部の座るベンチの横で見てきた阿部の横顔はまったく変わりない、自分の知る阿部の顔その物であり、榊は今日一日感じてきた不安がウソのように落ち着きを覚えた。
「おっ、沸いた」
 コンロの上の小さなヤカンがコトコトと震えると、阿部はカップを用意する。
 榊はそんな阿部の様子にコタツの上に視線を移した。コタツの上は、新聞、雑誌、ソース、空き缶など色々な物が散乱しており、片づけないと、と榊は思った。
 しかし、コタツの上に榊が手を伸ばした瞬間、榊は信じられない物を発見した。
706名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:50 ID:c8f7Zwld
「えっ!?」
 榊が阿部のコタツの上で見た物はとても見慣れた生徒手帳であり、まさしく自分の通う学校の生徒手帳だった。
 榊は自然に、その生徒手帳に手を伸ばし中を開いた。するとそこには自分の写真、榊の写真が貼られてあった。
「お待たせ、榊ちゃん……うん?」
「あっ、阿部さん……」
 榊はその手帳が自分の物である事の確認を終えるとと消えていた不安と、自分が生徒手帳をなくした記憶、ちょうど最後に阿部の公園に行った一週間前だと言う記憶が 急速に渦を巻きながら蘇った。
 今ここに自分の生徒手帳があるという事は、すなわち阿部があの時、榊が阿部のホモセックスを覗いていた事がバレれている可能性を示唆していたからだ。
「それ、榊ちゃんの生徒手帳だろ」
「あっ…………」
 阿部は榊の様子に対して何事もなかったかのように、コーヒーを二つ、コタツの上に置いた。
「どうしたんだい、冷めちゃうぜ」
「……」
 阿部は榊が自分の生徒手帳を見つけた事に何ら動揺を見せずコーヒーをすする。そんな、阿部に対し榊はまったくとい言っていいほど言葉が出てこなかった。
707名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:50 ID:c8f7Zwld
 榊は阿部の様子に、もしかして阿部は自分が阿部のホモセックスを覗いていた事を知らないのかしれないという希望にも似た推測が榊の頭の中でもたげる。
 もし、ここでシラを切り、辻褄を合わせる事ができるのなら、榊と阿部の関係は現状を維持できる。
 しかし、そこで榊は心の中で急速に歯止めがかかった。
(それでは阿部さんに対してウソをつく事になる…………)
 歯止めは今、この状況の危機と比べればごく些細かもしれなかった。しかし、その歯止めは榊にとって決して消す事も押さえ込む事も出来ない物でもあった。
「榊ちゃん?」
 黙り込む榊に対して阿部は静かに心配そうな顔で榊に声を掛けた。いつも見せる朗らかで気さくな表情ではなく真剣に榊の事を心配した表情だった。
 そして、幾分の沈黙を経て、榊がようやく口を開いた。
「ごっ…………」
「うん」
「……ごめんなさい…………」
 唇を震わせながら消え入りそうな声で榊がようやく発したのは阿部に対する謝りの言葉だった。その言葉を受けて阿部は表情の緊張を解き、コーヒーを飲み一息ついた。そして静かに語った。
708名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:51 ID:c8f7Zwld
「やっぱり榊ちゃんだったんだね」
 阿部のすべてを片づける、その言葉に榊は胸一杯に罪悪感を感じ阿部の顔を見れなかった。
「俺があの公園にいつもいたのはそう言う理由さ、いつもあそこで男を漁っていたのさ」
 阿部はなぜ、自分があの公園でいつも同じベンチに座っていたのか榊に教えた。そうして教える阿部の表情は榊が今ままで見た事のない、どこか淋しげな表情だった。
「笑ってくれよ 俺はそういう男だったんだ。変態だよ 俺は……」
 自嘲気味に語る阿部。その姿は榊にとって、まったく予想だにしない反応であり榊は胸に痛みを覚えた。
「阿部さん……もういい、やめて……悪いのは私の方だから……」
「いや、榊ちゃんは悪くないよ、あの時、俺が初めて榊ちゃんに声を掛けたのは榊ちゃんがカワイイと思ったからなんだ。それが、こんな事になっちまって……、榊ちゃんは何も悪くないよ」
「阿部さん!…………」
 阿部の言葉を受けた榊は胸に強烈な疼きを覚えるとともに自分自身信じられない驚く事を言った……!
「抱いてください……阿部さん……」
「えっ……」
 榊はその突然の言葉とともに無我夢中に阿部の胸に飛び込んだ。阿部は驚きながらも飛び込んで来た榊を受け止めては榊の様子を伺った。
「榊ちゃん……俺は……」
 阿部は榊の言葉に言いようのない混乱を覚えた。だが、自分の胸の中で震える榊に阿部は考える事をやめた。
709名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:52 ID:c8f7Zwld
 阿部はチャックを降ろしツナギを脱ぎ捨てた。そしてこの部屋にある唯一の布団の上に仰向けに寝る榊に手を伸ばした。
「いいのかい、榊ちゃん?」
 阿部はためらいがちに榊に聞いた。榊はずっと阿部から顔を背け、何も言う事なく沈黙を通していたが、頬に映える紅味だけは、ずっと消える事がなく阿部はそっと榊の頬に手で触れた。
 火傷がしそうなほど熱い頬に阿部は榊に対しての言葉を頭の中から消し去った。そして、仰向けに寝ても型崩れしない榊の豊かな乳房にそっと手を当てた。
「あっ……」
 榊は阿部の手が自分の胸に触れた瞬間、声を出した。だが、阿部はその声に構うことなくスッと榊の胸に唇を寄せ吸い付いた。
「あっ……」
 榊は再び声を出すが阿部はまったく止まる事なく、榊の胸から首筋に掛けて、ゆっくりと時間を掛けて愛撫していった。
710名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:52 ID:c8f7Zwld
 その慣れた阿部の愛撫に榊は全身が痺れるような刺激を覚え、そして、阿部の右手が榊の秘所に届いた時、榊の緊張は最高点に達した。
「そっ、そこは……」
 榊は阿部に少し待って欲しい、そう言った旨の言葉を伝えたかった。だが阿部の榊の局部に対する手、指の動きは止まる事なく榊を弄んだ。
 阿部の指が少し動く度に榊は全身に電流が駆け巡る。そして電流が駆け巡る度に首を振り言葉にならない声をあげていった。
 やがて榊の熱い息切れの声が聞こえる頃、阿部は榊の局部から手を引き、榊の体を覆うような体勢を取った。
「あっ、阿部さん…………」
「行くよ、榊ちゃん……」
 張りつめた表情で阿部は榊に最後の通告をした。榊はその通告を受けて榊は身を強張らせた。
「あっ、阿部さん」
 榊は泣きいりそうな声で阿部の名を呼んだ。
「うん」
「わっ、私…… そっ、その、始めてだから……」
「優しくするよ」
 榊が震えながら言った言葉に阿部は優しく諭し、阿部は榊の唇に自らの唇を重ね合わせた。
 そして西日が差すアパートの一室で、榊は破瓜の瞬間を静かに迎えた。
711名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:53 ID:c8f7Zwld
 暗闇の部屋にようやく明かりが灯された。榊はその灯された明かりに現実感が覚えた。
(私……)
 榊は自分が女になったと言う事に余韻を覚える事はなかった。それよりも自分のした事に対して後悔の念すら抱いていた。
 あの時、阿部に抱いて欲しいと言った時の後悔、女である自分が阿部にとても無理な事を要求してしまった事に対する後悔だけが榊の胸を埋め尽くしていった。
「阿部さん……」
「うん、なんだい、榊ちゃん」
「ごめん、私、阿部さんに凄く、迷惑な事をお願いして……」
「迷惑?」
 申し訳なさそうに謝る榊に対して、阿部は笑みを浮かべた。そして、榊の手を取った。
「さわってくれよ、榊ちゃん、これが榊ちゃんに対する今の俺の気持ちさ」
 阿部はそう言って、榊の手を自分のペニスへと導いた。
 阿部のペニスは榊との事が終わった後であってもまったく翳りを見せることなく張りつめており、その現象には榊は驚いた。
(阿部さんが、阿部さんが私に……)
 榊は阿部のペニスに直に触れ、その感触を確かめた。
「どうだ?」
「堅くて太い……」
「覚悟しろよ、これからはコイツで榊ちゃんをヒイヒイ泣かせてやるからな」
 気さくに話す阿部の表情に榊は阿部に対するとても慣れ親しんだ感覚を思い出した。
「うん……」
 榊は阿部の言葉に頷き、そして、甘えるように阿部に身を預け唇を寄せ阿部とキスをした。

 終
712名無しさん@ピンキー:04/03/17 00:58 ID:J5dC+aQO
乙。なんというか、読後感をうまく出せない……
変わったものを読んだよ。(悪い意味でなくて)
713名無しさん@ピンキー:04/03/17 01:07 ID:xaOXoE1T
読みながらずっと
阿部と榊さんが同じ空間に存在する絵ヅラを思い描くのが異様に難しく……
しかしよく実現させたもんだ
超乙
714名無しさん@ピンキー:04/03/17 02:44 ID:Wb6BfqqB
新しい世界が見えました…

燃え尽きるほど 乙
715名無しさん@ピンキー:04/03/17 17:29 ID:vOxW/b51
何考えてんだこのバカ(誉め言葉)
716名無しさん@ピンキー:04/03/17 17:42 ID:VDNb+Poq
俺詳しい事はよく分かんないんだけど、阿部っていうのは
もしかして、あの「やらないか?」の人なの?
717名無しさん@ピンキー:04/03/17 17:52 ID:HhQ2TRE8
>>716
そうよ
718名無しさん@ピンキー:04/03/17 21:32 ID:1jfFNELz
>>711
何か『いい話風』にまとまってるのがかえって笑いを誘った(誉め言葉)。
719名無しさん@ピンキー:04/03/17 23:36 ID:thQxQkNg
ただ一言言わせてくれ

      ワラタ

720名無しさん@ピンキー:04/03/18 01:23 ID:xF3E0S84
そのフロンティアスピリットは素晴らしい

……けど……やっぱ笑うわな。
このレス数が君への支持の証拠だw
721名無しさん@ピンキー:04/03/18 08:45 ID:oq9q4Fu1
チョト萌えた(;´Д`)ハァハァ
かなりワラタ( ゚∀゚)
722名無しさん@ピンキー:04/03/19 07:46 ID:BpSh8xJs
万人向けでないネタを投下すれば叩かれるのは言わずもがな。
マンセー意見が多すぎても多いなりに必ずアンチが生まれる。
エロパロ板のジレンマだよなぁ・・・・・などと思ってしまった
723名無しさん@ピンキー:04/03/19 21:24 ID:et5aSYMH
正直これはワラタがそうでない人もいるんだろうしな。
724名無しさん@ピンキー:04/03/19 22:08 ID:aGURyqXs
確かに『阿部さんは女なんかと絶対セックスするわけない!』って
クソミソファンもいただろうとは思う。
725名無しさん@ピンキー:04/03/19 22:18 ID:UOl5hDlz
>>599
あのー実は599のをクリックしても読めなくなっているんですが………。
人大杉状態になってからどうしたらいいか分からず一ヶ月位でやっとギコナビダウンロードして
あっ続きあるんだと思いクリックしてみたんですがページが表示されないと出て……。
すいませんがここにも書くか、もう一度リンクを張るかしてくれませんか?正直こういうの好きなんです。
726名無しさん@ピンキー:04/03/19 23:08 ID:5vdor3lB
ゲテネタの話はこれぐらいにして、そろそろこのスレ本来の流れに戻ろうよ。
727名無しさん@ピンキー:04/03/19 23:42 ID:9v8sPNb0
クソミソファンがこんなスレに来るわけないが・・・

他の作品も激しくお待ちしております
728名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:14 ID:TcSY3Xq3
>>676続き

 なんの考えもなしに、少年はただひたすら走ったが、ようやく少しゆとりが出てきたのか、後ろを窺う。
デブが追ってくる様子はない。
チラリッと、繋いだ手の先、ゆかりちゃんを見ると、身体中で荒い呼吸を繰り返してる。
少年も、あまり鍛えられた肺を持ってない。そろそろ、身体の訴えを無視できなくなってきた。
大きな通りに出ると、少年は息を切らして足を止める。
体力の限界だったのか、それとも緊張の糸が切れたのか、ゆかりちゃんは崩れ落ちるように、その場に
ヘタリこんでしまった。
しばらくの間、聞こえるのは、二人の荒い息遣いだけになる。だがそれも……徐々に消えて……。
「 ………………………… 」
「 ………………………… 」
 気まずい一瞬……。こんなとき、なんと声をかけたらいいのか、少年にはわからなかった。
「 あの、大丈夫、ゆかりちゃ、…先生 」
 それに耐え切れず、少年はとりあえず声をかけたが、それが破裂寸前の風船を割る一突きになる。
「 うぅっ なんなのよっ〜〜〜!! 」
 ゆかりちゃんの中で、怒りか、恐怖か、それとも恥辱なのかはわからないが、なにかが爆発した。
顔を口にして怒鳴る。その声は、泣いているのか震えていた。
「 なんで、なんでわたしが、こんな目に…… 」
 その後は言葉にならない。肩が落ちてるせいか、震えるその姿は殊更寒そうだ。
暗がりの中よく見れば、デブが力任せに脱がそうとしたのか、ジャケットはその下のブラウスごと、ボタンが
全段ブチ抜きで弾け飛んでいる。
隙間から覗く純白のブラが目にまぶしい。そしてそれにも負けない白い肌が露わになっていた。
頭ではそんな場合じゃないのはわかっているが、健康な高校生である少年の胸に、なにかもやもやしたものが
湧いてくる。しかしここは……正直、オトコ故の葛藤は大いにあるけども。
729名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:15 ID:TcSY3Xq3
「 …先生 」
 少年は詰め襟を脱ぐと、ふわりと、ゆかりちゃんの肩にかけた。手を差し出す。
「 帰ろ…… 立てる?」
 ゆかりちゃんは目の前にある少年の手を驚いて見る。次いで少年の顔。
まるで珍獣でも見る様に、まじまじと見る。明らかに戸惑いの色を見せている担任教師。
その視線に耐え切れず、だんだんと少年の顔が赤く火照っていく。
 ……もしかして…すぅんげ〜〜っ、似合わない事した、俺?……
 いまこのときが、少年の消したい記憶、トップ・スリーにランクインされようとしたとき、ゆかりちゃんが
少し遠慮がちに手を握ってきた。
「 顔が赤いよ、少年… 」
「 わざわざ言わなくてもいいのに 」
 引き起こすと、ゆかりちゃんの顔もしっかり赤い。……ここは、覚えておこう。
「 じゃあ、タクシーでも呼ぶ? 」
「 それはダメ 」
 間髪なくゆかりちゃんは答える。
「 こんな、こんな格好で帰ったら、お母さんが心配するから 」
 それは、そうかもしれない。上半身もビリビリだが、下のほうも、ストッキングは右ひざが破れてるし、
クツは左足が行方不明だ。これでピンッとこない親はいないだろう。
「 でも、どうすんの? 」
「 にゃもに、にゃもに来てもらう 」
 携帯を、見るも無残なジャケットのポッケからごそごそ取り出す。
「 黒沢先生? 」
 ゆかりちゃんの親友でもあり相方、“黒沢 みなも”先生、ニック・ネームは、にゃも。二人の関係は
まあ、智と暦みたいなものだ。くされ縁である。
730名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:17 ID:TcSY3Xq3
「 なんで出ないのよ! にゃも… 」
「 留守電? 」
「 ……うん 」
 ゆかりちゃんは携帯のディスプレーとにらめっこ、途方に暮れていた。他に友達がいないわけじゃないだろう
が、こんなときに呼べる友達は限られてる。だがいつまでも、ここらをウロついてるわけにもいかない。
デブがまだその辺にいるかもしれないし、耳をすませば、どこからか、かすかにサイレンの音が聞こえてくる。
ここは多少、いやかなり問題があるかもしれないが、
「 先生、俺ん家来ない? 」
「 え? アンタの……家 」
「 今日は、その、俺一人だから 」
 たとえ誰にご都合主義と言われようと、そうなんだからしょうがない。
一人と聞いて、ゆかりちゃんの身体が無意識だろう、少年から警戒するように距離をとる。
あんな事の後だし、その反応は至極当然だろう。だいたい少年の持っていた、ビデオのタイトルもよくない。
『奴隷教師 淫らな御奉仕』 …………そりゃあ警戒するわなぁ。
脅えたような視線を向けるゆかりちゃんに、ゾクゾクしたものを感じたりして、少年もちょっと自分が
信用できない。半分はゆかりちゃんに拒否してほしい気持ちもある。
自分から言い出すような事はしないけど。もちろん残り半分は、ウェル・カム!
731名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:18 ID:TcSY3Xq3
「 変な事はなにも…しないよ。うん… 」
「 なにも… 」
「 しようとしたら、バットあるから殴っていいよ、火サスばりに 」
「 ………わかった… 」
「 …………………… 」
 わかられてしまった。少年としては場を和ませようと思っただけなのに、…ゆかりちゃん、わかっちゃたよ。
まあいい、本当になにもしなければいいのだから。
「 ここから、近いの? 」
「 うん、すぐそこ 」
 人間の帰巣本能も、結構バカにできない。でたらめに走ったようでいて、ちゃんとお家に向かっていた。
5分もかからず、由緒正しい中流家庭の一軒家に辿り着く。
「 じゃあ、お邪魔しようかな 」
「 ん、いこか 」
 二人はてふてふと並んで歩きだす。夜の住宅街はとても静かだった。
少年には見慣れたはずの風景。見慣れないのは、自分の隣りを歩く、年上のオンナの人。
 ……奴隷教師・淫らなご奉仕……
 頭の中で唐突に、そのフレーズが浮かび上がり、どうしても緩む顔を、ゆかりちゃんから隠すのに苦労した。
732名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:20 ID:TcSY3Xq3
 二階建てのどこにでもある分譲住宅、そのドアの前で鍵を手にし、“ごくっ”密かに唾を飲み込む。
少年の後ろではドアを開けるのを、なんとも落ち着かない表情で、ゆかりちゃんが待っていた。
鍵を開け、中に入る。ゆかりちゃんがその後に続き、後ろ手でドアを閉じた。……これで完璧に二人きり……
「 どうぞ 」
「 ん、邪魔するよ 」
 ゆかりちゃんにしては、遠慮がちにそう言ってから、少年について来る。
廊下と呼ぶのもおこがましい、三歩以上五歩以内のエリアを通り、少年は居間にゆかりちゃんを連れてきた。
「 じゃあ、なんか着替え持ってくるから待ってて 」
「 ……うん、悪りぃね 」
 そんないつまでもビリビリの格好でうろつかれては、いろいろな意味で少年も困る。
「 いいって 」
 それだけ言い置いて、少年はゆかりちゃんのビリビリの格好を、名残惜しそうに横目で見ながら居間を出た。
階段をトントントンと軽やかに昇って自分の部屋に入ると、
「 ふぅ〜 」
 ため息を一つ。今日は本当にため息がよく出る。少年はとりあえず、ゆかりちゃんが着れそうなものを探す。
思春期の要望、オトコの願望としては、ワイシャツ一枚でいてほしいがそうもいかない。
「 しゃあないよな、Tシャツとジャージで我慢すっか 」
 なんでもないように言ってるが、その声には無念さがにじみ出ている。居間に戻ると、お嬢さん座りで
ゆかりちゃんが手持ち無沙汰な様子で待っていた。
「 こんなのしかないんだけど 」
 Tシャツとジャージを手渡す。
「 ああ、別になんでもいいよ 」
 “じゃあ、これで”とワイシャツを渡すわけにもいかない。口から出そうになるのをかろうじて呑み込む。
「 どこで着替えたらいい? 」
「 風呂場……かな… その、なんだ、風呂、入る? 」
「 え!? 」
 明らかにゆかりちゃんは後ずさる。目はきょろきょろと忙しく動き、なにかを探してるようだ。…バット?
733名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:21 ID:TcSY3Xq3
「 へ、変な意味じゃないよ 結構転んだりして汚れてるから、それでだよ、マジで! 」
「 は、はははっ そう…だよな ちょっと意識…しすぎ…だよな… 」
「 そうだよ  は、はははっ 」
「 そうだよな は、はははっ 」
 渇いた笑いが、あまり広いとは言えない空間を、気まずさで満たしていく。
「 それじゃ、アンタから、先入って 」
「 え!? ゆかりちゃ、先生から入っていいよ 」
「 いいから、先生の言う事聞きなさい 」
 ゆかりちゃんなりに気を遣ってるのかもしれない。だけど妙にムキになってるような?
「 わかった、じゃあ先入るよ 」
「 うん、それから…今日は…ゆかりちゃんでイイよ 」
 そういうのは、改めて言われると照れるものだ。少年はゆかりちゃんの視線から逃げるように居間を出た。
734名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:22 ID:TcSY3Xq3
「 ふぅ〜〜 」
 盛大に湯をあふれさせながら、風呂に浸かる至福の時間。風呂は命の洗濯とは、誰が言ったか知らないが
ウマい事を言ったものだ。オッサンくさい?
いつもならお湯に溶けるように身を委ねることができる。しかし今日は……
 ……ゆかりちゃん、ほんとに危なかったよなぁ…正義のヒーローが現れなかったら、ヤバかった……
正直言って少年だけなら、可哀そうな犠牲者が一名増えるだけだったろう。
少年は自分の無力さに少しヘコむ。が、
……まあ、それはそれとして、ぼんやりと天井を見上げる少年の頭に、助けたばかりの、ゆかりちゃんの
白い胸の谷間が浮かんでくる。
目を逸らし見ないようにしたつもりだったが、担任教師の魅惑的な姿は、驚くほど鮮明に焼きついていた。
 ……ゆかりちゃん、やっぱりデカいんだなぁ……
 男子生徒に、密かに人気の大きな胸(巨乳と言うと、なんとなく響きが下品だ)。服を内側から持ち上げる
ふくらみは、ふんわりと柔らかそうで、オトコなら誰しも顔をうずめてみたい欲求に駆られるだろう。
股間の分身もその意見に賛成のようだ。非常にわかりやすい、正直な反応を示した。
ググッと、最近やたらと目立ちたがる牡器官に血液が集まる。
こうなると、とにかく一度は吐き出さなければ、とても収まりがつかない。近くに、ゆかりちゃんがいると
いう事も、いつもより少年を昂ぶらせていた。心なし、チンコの体積も増してるような気もする。
少年は“やれやれ”といった顔をして、湯船から出て椅子に座ると、元気に勃起するチンコに手をのばした。
生徒の頭の中で、女教師がスゴい事をされそうになった、ちょうどそのとき、浴室の扉の外から、
735名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:23 ID:TcSY3Xq3
「 ねぇ…… 」
「 うおぅ!? 」
 いましもオカズにしようとしていた女性の声に、少年は激しくうろたえた。
「 な、なに 」
 声が裏返ってる。自分にこんなコミカルな声が出せたんだと、少年は初めて知った。
「 背中… 流してあげようか… 」
 ……な、なんですと〜〜!……
「 前、ちゃんと隠してね 後ろ、向いちゃダメよ 」
 前隠して後ろ向かない、て、謎々? ありえない展開に、少年の頭がしばしパニくる。
それがあまりにも唐突だったので、少年は咄嗟には言葉の意味が理解できなかった。
「 いい? 入るよ 」
 沈黙を了解と取ったのか、浴室の扉が中の様子を窺うように、そろりそろりとゆっくり開く。
その瞬間、少年の頭の中で、謎々の答えがわかった。
ゆかりちゃんが浴室に入ってくるのと、少年がタオルで股間を隠すのは、ほぼ同時。
ぎりぎりタッチの差で、なんとか少年は、担任教師の目に猥褻物を晒さずにすんだ。
「 純な男子には、ちょっと刺激が強すぎるかもしんないけど、……お礼 」
 微かに笑いを含んだ声。プラスチックの椅子に座った少年の後ろに、ゆかりちゃんが膝を突く気配がする。
ボディーソープのポンプが押される音。身体は湯に浸かって火照ってるはずなのに、震えがとまらない。
そんな少年の背中に、そっとゆかりちゃんの手が添えられた。
泡立てたスポンジで背中を、丁寧に優しくこする。少年のあまり広くない背中は、すぐに泡で覆われた。
ゆかりちゃんが泡を流そうと、湯船に前屈みぎみに、少年の背中に寄り掛かるように身体をのばす。
736名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:24 ID:TcSY3Xq3
「 はぁ…… 」
薄いTシャツを通して、自分の背中に当たるゆかりちゃんの胸の感触に、うっとりとした声が漏れてしまった。
思わず、その心地よい感触に身体を押しつけてしまう。
「 ちょっ!? 」
 “バシャッ〜〜、ドシンッ”
 急に少年が動いたものだから、ゆかりちゃんは風呂桶のお湯を頭から被り、尻餅をついてしまった。
その音に、少年はゆかりちゃんとの約束を破ってしまう。後ろを振り向いてしまった。
ゆかりちゃんの格好は、Tシャツと下着…………だけ。シャツがお湯に濡れて、その下の下着が透けている。
大股開きで倒れたものだから、ブラとお揃いの白いショーツもバッチリ覗いていた。
少年はその素敵な姿から目を逸らす事が出来ない。
よく見ればショーツには、うっすらと淡い繁みが浮かび上がっている。
魅入られたように、そこに視線が吸い寄せられた。
その生徒の視線に気づいたゆかりちゃんは、あわてて体育座りになり、少しでも身体を隠そうと丸くなる。
「 こっち見ちゃダメて言ったでしょ! 」
「 ごめん…… 」
 口ではそう言うが、目線は微動だにしない。
「 だからあっちを……!? 」
 途中でゆかりちゃんの言葉が切れた。ハッと驚いた顔が、みるみると赤く染まっていく。
少年の顔も赤くなる。ゆかりちゃんの視線を追わなくても、どこを見ているかわかっていた。
 ……股間に、スゴク開放感がある。
 気まずい。今日は一体何度流れた空気かはわからないが、この調子だと十代で胃に穴が開きそうだ。
油の切れたブリキのオモチャのように、ギギッと音を鳴らしながら無理やり前を向く。
しかし、なんともやり切れない。決してスケベ心で振り向いたわけじゃないのに、この楽しい時間は終わり……
少年の肩はわかりやすく、ガックリと効果音が聞こえるほど落ちていた。
737名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:25 ID:TcSY3Xq3
“カタッ”
後ろで、人の動く気配がする。少年は、ゆかりちゃんが浴室から出て行くつもりだと思っていた。
「 もう…動いちゃダメよ 」
“ピトッ”
さっきと変わらない、暖かい手が背中に添えられる。
もう楽しい時間は終わりだと思っていたのに、予想外のボーナスステージに、少年とチンコは歓喜で震えた。
そして流石ボーナスステージ、時間が延長されただけでなく、ちゃんと特典もついてくる。
「 !? 」
腋の下からゆかりちゃんの手が前にまわされ、そっと牡器官に指を絡めてきた。
普段からは想像もつかない繊細なタッチ、期待に張ちきれそうになっているチンコの形を確かめるように
焦れったくなるほどゆっくりと、シャフトにそって動かしはじめる。
“にゅる・にゅる”
「 …くっ! 」
ボディーソープでぬるぬるになった手が牡器官をこすり上げるたびに、少年は漏れそうになる声を奥歯を噛み
必死に喉で殺した。
「 はぁはぁ… 」
 ゆかりちゃんも自分の生徒にしている問題行為に興奮しているのか息が荒い。
背中から抱きつくような格好なので、二人の間でつぶれている、豊かな胸のはしたない変化も、すぐに教え子に
伝わってしまう。双丘の頂は、もう固くしこっていた。
女教師の身体が教えてくる欲情の証が増々少年を昂ぶらせる。
738名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:26 ID:TcSY3Xq3
「 うぅッ! 」
 快感に耐えれば耐えるほど、見返りが大きいのは、日頃のオナニーでわかってはいるが、喉から漏れる声は、
もう快感を堪えているのか、それともただ苦しいのか少年にもわからなくなってきた。
そんな少年の苦痛を取り去ろうとするように、ゆかりちゃんのチンコをしごく指の動きも性急になる。
「 だして…いいよ… 」
 耳元で囁かれたのが合図だったように、耐えに耐えた勃起が大きく膨らみ跳ねた。
“びゅッ・びちゅッ!”
強烈な射精欲を無理矢理抑えていただけに勢いは凄まじく、煮えたぎった精液が白い尾を引いてほとばしる。
「 はぁふぅ… 」
しかし呆れるというかなんというか、荒い息をつく少年のチンコは完全には硬直を解いておらず、ピクピクと
蠢き、出したばかりなのに、もうオカワリをねだっていた。
「 キレイに…しないとね…… 」
 軽く目を閉じていた少年は、その言葉に呼吸を整えながら後ろを振り向く。ゆかりちゃんを見ると、その喉が
小さく唾を飲み込むのがわかった。
「 そこに座って 」
 ゆかりちゃんが目で指し示すのは、湯船の縁。少年はこれからゆかりちゃんがしてくれる事がなんとなく
わかってはいる。淫らな期待に、チンコは急ピッチで臨戦態勢を整えた。
湯船の縁に腰を降ろして足を開く。申し合わせたように、ゆかりちゃんはその間に膝をついた。
ちょうど顔が、座っている少年の股間の位置にくる。
熱く欲情しているモノが、ゆかりちゃんの眼前に突き出されていた。
739名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:28 ID:TcSY3Xq3
“ゴクッ”唾を飲み込むと、ゆかりちゃんは微かなためらいと共に少年のチンコに口唇を近づける。
ピンクの舌をのばし、先っちょの鈴口をペロリと舐めあげた。少年の背筋を“ゾクッ”と快感が走る。
味を確認するように眉間にシワを寄せていたが、思ったほどマズくなかったのか、女教師は口を一杯に開けて、
少年の、自分の生徒のモノを呑み込んだ。温かく濡れた口内の粘膜が、亀頭を包み込む。
 ちゅぷ……ちゃぷ……にゅちゅ……
しばらく大きさを測るように動かなかったゆかりちゃんも、ぎこちない動きながら徐々に往復を始めた。
口の端から零れそうになる唾液を、ゆかりちゃんがすすり上げるたびに、口内がきゅぅッと収縮し、
亀頭が強く圧迫される。
女教師の舌が踊るたびに、背筋を這い上がる快感に少年は打ち震えた。
その反応に気をよくしたのか、ゆかりちゃんは更にチンコを吸い込もうとするが…
「 んッ!? カハァッ ゴホッゴホッ 」
 喉の奥にあたったのか、ゆかりちゃんは咳き込んでしまう。やむなく頭部を後退させる。
ゆかりちゃんの口から少しずつ姿を現すチンコは、唾液でヌラヌラと濡れ光り、堪らなく卑猥だった。
740名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:29 ID:TcSY3Xq3
今ので懲りたのか、今度は先っちょの鈴口に舌を挿し込んでくすぐったり、シャフトの裏を根元から先端まで
舐め上げたり、小さな円を描くようにこねまわしたりと、丁寧に亀頭をなめしゃぶる。
そのしつこいぐらいの亀頭愛撫は、確実にクライマックスへと少年を追い詰めていった。
「 ゆ、ゆかりちゃん…もう……やばい…… 」
 少年の口からギブアップ宣言が漏れると、亀頭にキスマークをつけるように強く吸い付いた。
すでに瀬戸際まで追い詰められていた勃起は、ひとたまりもなく絶頂に達してしまう。
「 んぅッ! 」
 そして今日の思春期少年の欲望のフィナーレは………
流石十代、二度目とは思えない量の白濁液が、チンコを貪る女教師の顔にぶちまけられる。
“やっちまったぜ!”とは思ったが射精は二度、三度としゃくり上げても止まらない。
ゆかりちゃんの顔が白く汚されていく。その光景に、罪悪感と達成感を同時に感じながら、激しい放出に
身体から力の抜けた少年は、スキューバーのように後ろ向きで湯船にダイブした。


                             第三話完
741名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:37 ID:iSfJ3Iej
あぁもう、ゆかりちゃん良いなぁ!!
742名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:50 ID:k8FLHPlX
すげー
そこはかとないリアルさを漂わせながら期待を誘う前フリ
エロ場面もかなりイイ
何ちゅうか書き手さんの本領がぐいぐい発揮されてる感じだ

それにしても何かとチンコがいとおしくなる文章ですねチンコ ( ´∀`)
743名無しさん@ピンキー:04/03/21 14:56 ID:f+itIQxg
おもわず右手がマウスからポジションチェンジしてしまったチンコ
744名無しさん@ピンキー:04/03/21 17:05 ID:2lpZIZWT
乙チンコ
745名無しさん@ピンキー:04/03/21 17:35 ID:AyA6V1PO
746名無しさん@ピンキー:04/03/21 18:30 ID:RQArVK+b
>>745
氏ね
747名無しさん@ピンキー:04/03/21 23:49 ID:D+gLkpay
ゆかり先生で萌えたの初めて
すげえ
748725:04/03/22 00:42 ID:ThplQETP
やはり無理でしょうか?どうも無茶言ってすいませんでした。
せめてどなたか結末だけでも教えてくれませんでしょうか?>>599を。
それにしても>>745はもしかしてブラウザクラッシャーなんですか?
749名無しさん@ピンキー:04/03/22 02:41 ID:PumvhuX9
>>748
智、大阪の自殺の現場を見てしまう。
呆然としてるところを、スーフリの連中に拉致される。
で、結局、より凶暴凶悪になったスーフリの連中に、智も強姦される。

以上、非常に大雑把なあらすじ
750名無しさん@ピンキー:04/03/22 03:29 ID:9rRD+0X4
>>748
たぶん時間がたったのでアップローダーから消されたと思われ
話はこのとおり
智が暴行受けて絶叫するとこで終わる救いのない話
あと>>745はなんかメルマガの案内(あずまんがのエロ小説らしい)
>>679のときもそうだったけどあちこちのあずまんがスレに貼りまくってるよ…
751748:04/03/22 13:57 ID:ThplQETP
どうもありがとうございます。大阪はどのような死に方したんですかね?それも教えてくれるとありがたいです。
で、智は死なずに済んだのですか。残念です(←え?)まぁ智なら生き残ったら警察にいきそうですな。
752名無しさん@ピンキー:04/03/23 15:32 ID:LAdqr+sJ
よく見たら猟奇スレの方に描かれてた。すまなかったな。
それにしてもかつてはグロが駄目だった私が今ではむしろ楽しく思えるようになるとは……w
我ながら悪魔だぜ……
753名無しさん@ピンキー:04/03/24 00:00 ID:iHrtzQVi
>>752
口調がNっぽいな。まさかとは思うけど。
754>>599:04/03/24 03:20 ID:iHrtzQVi

「ん? あいつは……」
谷崎ゆかりは国産350ccのハンドルを握る手を止めると、やおら足元のブレーキ・ペダルを踏みしめた。
ゆかりが車を走らせていたのは、とあるバイパス道である。
橋杙に支えられたバイパス道の下には凡そ数十メートルの虚空が広がっている。
その防護柵の傍らに見慣れた人物の姿を見出した。
「あいつ、なにやってんのよ!!」
ゆかりは慌てて車から飛び出した。下を窺っていたその人物が柵を乗り越え始めたのだ。
ふらふらと、まるで地面に惹き付けられるように。
「やめなさい!!」
叫び、人影がわずかに戸惑う、一瞬をゆかりは駆け抜けた。
少女の重心がほとんど傾斜したとき、柵を跨いで落ちる上半身にゆかりは身体ごとぶつかった。
二人は折り重なるように反対側へと転がり落ちた。
「あ……せんせ……」
放心したように呟く滝野智の真上で、ゆかりは身を起こした。次の瞬間、甲高い音が雨空に響いた。
「馬鹿野郎! お前は何を考えてやがるんだ!!」
思い切り頬をはたかれた智はびっくりしたような目でゆかりを見つめている。
「あ……う……ううっ……」
一切の感情が抜け落ちていた瞳が、揺らぎ、感情がそこから溢れ返った。

755>>599:04/03/24 03:20 ID:iHrtzQVi

智はゆかりの部屋に連れてこられていた。
一頻り泣きじゃくって顔を腫らしていた智は暖かい毛布をかぶってココアを飲んでいた。
湯気を立てて一心にココアを啜っていた。寒くないように、
その上からもう一枚毛布をかけてやると、ゆかりは静かに智の前に腰掛けた。
「何があったのよ」
「…………」
智は黙っていた。いつも喧しい智が顔を腫らして押し黙っている。自殺未遂さえ犯した。
尋常のことではない。何より、智の顔にはいっぱいの青痣がくっきりと浮かんでいた。
泣いている裡には気づかなかったが、それは相当酷いものだったのだ。
「――私は、にゃもなんかと違って口が堅いんだ。話して見ろよ?」
「…………」
じっと自分を見つめるゆかりを少し見つめ返してから、智はわずかに口を開き。少しずつ語り始めた。
その話を、ゆかりはまるで彫刻になったかのように、じっと聞いていた。
常は豊かに喜怒をあらわすその顔は、微動さえしなかった。ただ、じっとその話を。そして。
「――見せてみろ」
智が、そこまで話して同じように固まっていた智が、伏せた面を上げ、暗い目でゆかりを見上げた。
「そんな……でも……」
「いいから見せてみろっ!!」
智がビクッと震え上がる。やがて、おずおずと、一枚一枚。か細く震えながら脱ぎはじめた。
下着がぱさりと落ちる音がして。そして、露わになった。――女、が。……否、かつて女だったものが。
畳の上にポタポタと水滴の染みが広がった。
「――どこだ?」
「……ひぐっ……ぐううっ……ぐおお」
ゆかりは智の襟首を荒々しく掴んで叫んだのだった。
「そいつらはどこにいやがる!? どこだぁっ!?」

756>>599:04/03/24 03:21 ID:iHrtzQVi

――都内某所、とある住宅街。
周りは已に鬱蒼とした闇が、街灯から漏れるわずかの光さえ、木々のざわめきと共に夜の漆黒に溶け込ませている。
その前方に佇むのは一軒のプレハブ小屋、通称を「レイプルーム」と云う。
「あれだな」
念を押すように言うゆかりに、智はただ黙ってこくんと頷いた。
「いくぞ」
黒っぽいレインコートに身を包み、片手には工具箱を提げて、ゆかりは立ち上がった。
砂利道を踏みしめてまっしぐら、敷地へと踏み込んでいく。

智の話によれば、男たちが「保険」として撮影しておいた数々のフィルム・ビデオ類は、
全てあのプレハブ小屋に保管されているのだという。その総数は実に数百点にも上るとも。
(許さない。絶対に許さない……)

――ゆかりの心の中には烈しい焔が燃え上がっていた。憎悪の、復讐の、燃え盛る紅蓮が。

今まで口には出さなかった。悪ふざけをして、煙に巻いて。それでも気恥ずかしいときは、
照れ隠しにそっぽを向いて、一人でそっと微笑んでいた。愛していたのだ。愛しい教え子たちを。
智を、暦を、ちよと、榊を、神楽を、大阪を。……だから、絶対に許せる事ではなかった。

智の顔を見た。ぶくぶくと腫れ上がり、ぐちゃぐちゃに裂けた膣を曝して、気が狂ったように泣き叫んでいた。
「もう、死にたい」と何度もおめき絶叫していた。大阪を、その死を知った。
大阪の遺体はあまりにも酷い状態であったため、葬儀はわずかな身内の間だけで執り行われた。
腐った死体からは蛆が溢れ返っても、それでもまだ葬られなかった。
智は自分が偶々居合わせたから救う事ができた。……だが、大阪は……。
757>>599:04/03/24 03:22 ID:iHrtzQVi

(あいつらを、絶対に許さない。あたしが、討たなくちゃならないんだ。あたしが、仇を……)

男たちへの憎悪が燃え上がる度、同じ分だけ強い自責の痛みがゆかりの胸を刺貫いた。
ゆかりは呪っていた。自らの不甲斐なさを。情けなさを。大阪があれほどむごい目に遭っていたとき、
自分は何も知らないで、ぐーたらといつものだらけた生活を送っていた。
大阪がレイプされてから死ぬまでの三日間、泣き喚き、パンパンに膨れ上がった顔から血の涙を流して、
狂ったように奇声を発していたとき、一体、自分は何をしていたのだろうか?
なぜ、自分はあの子たちの事をもっと気遣ってやれなかったのか。
もっとあの子たちとの間に強い絆をつくってやれなかったのか。
あのとき自分に一言でもいいから相談してくれれば、こんな事にはならなかった。
大阪を、あの子を死なすことはなかった!

男たちが脅しのネタとして保存している写真のネガ。
それさえ上手く回収できれば、あとは警察に訴えて、鬼畜どもに正義の鉄槌を下す事ができる。
その為には、たとい法に触れる行いだって、何だってしてやる。
自分が罪に問われようと、教職を逐われようと、そんな事、知った事じゃあない。

(もう二度と死なせはしない。守るんだ……あたしが、あの子たちを守るんだ)

ゆかりの胸には、ただ、教え子を守ろうと、どんな事をしたって、
あたしがこの子たちを守ってやるんだという想いだけが強く、何よりも強く燃え上がっていた。

758>>599:04/03/24 03:25 ID:iHrtzQVi

「……先生、ここ」
智が指し示す先に物置がある。
プレハブ小屋の丁度裏手、街灯を陰に、衆樹を面にして設置されている、
比較的あたらしい物置。当然、鍵は掛けられている。
「持ってろ」
ゆかりは懐中電灯を智に放り投げると、工具箱を地面に置いた。何やらごつい工具が取り出される。
これで無理やりこじ開けて、智の写真を回収する。後は直ぐ警察に連絡して、証拠を隠滅されないよう、
他の写真類も確保してもらう。ゆかりは電動のこぎりを手に取った、そのとき。

がさり、がさりと背後で物音がした。

「おい、智、どうした?」
咄嗟に振り向いたゆかりに、しかし、返事は無い。それどころか、智の姿まで掻き消えていた。
向かいにはブナ林が鬱蒼と一面に広がっている。その間の闇に溶け消えたように、
後ろで見張りをしていたはずの智の姿は消え失せていた。
「ちょっと、どうしたのよ? 返事をしなさいってば」
声を響かせないように、しかし、闇に透き通るように発した声は、だが、かすかに震えていた。
759名無しさん@ピンキー:04/03/24 11:57 ID:izmKButE
このあと返り討ちにあうのは目に見えてるが
もしそうなら閲覧注意の警告を忘れずに。
760名無しさん@ピンキー:04/03/25 00:16 ID:m7YO3oLo
>>753
ああ、その通りだ。よく分かったな。
>>758
クク、なるほど………。
智を殺さなかったのはこのためか………。
この後の展開……楽しみにしてるぜ…。フフフ…。
やはりここで智を殺すのか?だとしたらできるだけ惨いやり方を希望するぜ……ククク。

761名無しさん@ピンキー:04/03/25 00:30 ID:iO/KrCq9
>>753
余計な事言うから釣り士が来ただろ。
762名無しさん@ピンキー:04/03/25 01:11 ID:7qU0+NsI
N氏ね
763名無しさん@ピンキー:04/03/25 01:30 ID:2L9lD5+g
もういいから
どっちも以後書き込まないでくれ
764名無しさん@ピンキー:04/03/25 01:32 ID:2L9lD5+g
どっちもてのは
NとアンチNのことね
765名無しさん@ピンキー:04/03/25 09:08 ID:m7YO3oLo
おーっと、落ち着け。
私は君達と口喧嘩してスレを荒らす気は無いんでね…。
悪いが消えさしてもらうよ……。
まぁただ>>758さんには期待するよ。
766名無しさん@ピンキー:04/03/25 12:15 ID:7qU0+NsI
>>765
死んどけ
767名無しさん@ピンキー:04/03/26 00:18 ID:MQSz8/qa
>>766
その方角には何も無い
768名無しさん@ピンキー:04/03/26 03:33 ID:omFiSOng
サントラ聞きながら読むと面白いね
769名無しさん@ピンキー:04/03/26 22:50 ID:/97lDXeL
>>768
……ここのSSを?
あののどかなBGMを聞きながら
愛欲と体液と恥辱にまみれた物語の数々をっ?

ある意味超羞恥プレー
770名無しさん@ピンキー:04/03/27 00:58 ID:918RoYE9
ほのぼのとした掃除風景の裏で、掃除道具入れの中で乳くり合うともよみとかが
「…早く逝かないと大阪に扉開けられるぞ〜……」
「ふっ…んっんん…んぅ…」
「あっ… 神楽に気付かれた」
「んん!!」
ガタッっとなる掃除道具入れ。
「ふぅん!う、ぅうぅん!!」
「…うそだけど。でも軽く逝った?」
「……ん、んうん…」

そしてバーンと扉を開けて智が飛び出して「驚いた!?ねぇ驚いた!?」とか聞いたりしてたら話としては無理やりだな。
で、よみがこっそり出てきて智に何事も無く突っ込みを入れるが良く見たら膝が少し笑ってたりとかしても俺の知った事
じゃない。
771名無しさん@ピンキー:04/03/27 01:08 ID:YZUnMnj+
ともよみは素晴らしい…
772名無しさん@ピンキー:04/03/27 12:45 ID:VQLB4tVa
ともよみ・・・GJ!
メインキャラ同士の組み合わせは
やっぱイイね。
773名無しさん@ピンキー:04/03/29 13:17 ID:aLIRgRmG
ほしゅ
774名無しさん@ピンキー:04/03/31 08:43 ID:si/EdNIk
775名無しさん@ピンキー:04/03/31 12:25 ID:j0EqVc+H
ふと思ったんだが、作者本人が先に「閲覧注意」の警告を
つけた安部×榊さんのSSは保管庫収録のときも「閲覧注意」を
つけるのだろうか?
776名無しさん@ピンキー:04/03/31 23:04 ID:61v0ymSv
>>755
私には観覧注意を付ける必要のあるSSには思えんのだが。
保管庫に入れる時は必要ないんじゃないか?
それにしても私も思ったんだが同じあずまんがキャラがレイプされる話でも
「わるちよ」を除きレズ系統の物はだいたい観覧注意がつかんのは一体…。

後、レイプ物でも「テディ・ベア」や「わるちよとボク」なんかも観覧注意ついてないな。
まぁこれらはついたらついたでおかしい気もするが………(w

あぁ○○君とあきら君が羨ましい………
777名無しさん@ピンキー:04/03/31 23:27 ID:VmVFl3a4
>>755
前スレで話題が上がった時、住人から強い拒否反応が起こったから閲覧注意ってつけたんじゃねぇの>阿部×榊さんのSS
778名無しさん@ピンキー:04/04/02 01:07 ID:ByZL+qXN
もうどうでもいいから>>740の続きを
779名無しさん@ピンキー:04/04/03 10:35 ID:+JGJBTSw
従姉の榊とさかぐらの話も期待中
780名無しさん@ピンキー:04/04/04 23:41 ID:937rSDNU
おまいら連中もこの春から大学3年ですよ
もう成熟した大人のエロスすら備えて大変ですよ?
妄想にますます磨きをかけようじゃありませんか
781名無しさん@ピンキー:04/04/05 22:10 ID:kMAvPtAr
>>740の続き

“ちゅんちゅん”
 どこかの誰かの家の塀に舞い降りた雀の鳴き声が、いつもと変わらない朝を運んでくる。
昨日の夜は布団に入ったのは早かったが、なかなか寝つけない興奮状態。
「 ふわああ〜〜 」
 そのため睡眠不足なのに、近くに住むジイサンよりも早起きして、学校に一番乗りしそうな時間に家を
出てしまった。
 ……まっずいよなぁ〜〜…いくらなんでも先生とあんなこと……
今、少年の頭を占めているのは、昨日の夜、自宅の風呂場で行われた、ゆかりちゃんとの、エロビデオ風に
言うならば『あぶない課外補習』の事だった。
昨夜は流石に担任教師はお泊りはしてはいない。
あの後ゆかりちゃんは、一人で風呂に入ってザッと身体を洗うと、タクシーを呼んで帰ってしまった。
『 自分が先生だって事、忘れたくないから… 』、別れ際にそう言ったゆかりちゃんの顔を思い出す。
 瞳が潤んでいたように見えたのは、いくらなんでも自惚れが過ぎるだろうか?
 ……アホですか俺は、過ぎるに決まってんだろうが……
あんなことになったのは、よく聞く“吊橋効果”てやつだろう。
極度の緊張状態を共にした男女が、胸の動悸を恋のトキメキと勘違いするというオイシイ現象だ。
もっともトキメキを感じていたのは、一方的に少年だけかもしれないが、勘違いでもなんでも意識して
しまったものはしょうがない。
反省している少年の胸に“あんなこと”の生々しい記憶が甦ってきた。
それらを思い出すだけでも少年の顔が熱く火照り、まったく反省の色のないチンコも節操なくふくらむ。
782名無しさん@ピンキー:04/04/05 22:11 ID:kMAvPtAr
「 …おいおい 」
最近コンビを組むのが恥ずかしくなってきた。ちなみに今日も英語の授業がある。
他の科目とは比べ物にならないくらいの集中力で、ゆかり先生の口元に集中して、股間に血液が集中したら
どうしようか?当てられても立つ事はできないだろう。
もう立ってるから…………最近スポーツ新聞の読みすぎかもしれない。
そんなくだらない事を、真面目に考えながら学校に到着。当たり前だが、まだこの時間は静かだ。
廊下をてふてふと歩く。朝の静寂に包まれた校舎も悪くない。
気持ちよく教室一番乗りをしようと、引き戸を開け放つと…………先客がいた。
「 あ!? 」
智と同じくらいの身長の女の子だ。
でも智じゃない。顔は見えないがひと目でわかる。顔を見てないのにどこでわかったかと言えば、
ブラに包まれた胸の発育がメチャクチャいい。着替えようとしたのか、手をクロスさせて制服のすそを、
頭から抜こうとしてるところだ。
「 …………… 」
「 …………… 」
 引き戸を開けた音も、少年の声も聞こえたはずだが、少女はマネキンのように動かない。
こういった想定外の事態に、頭がフリーズしてしまうのは、少年もこの二日くらいの間に、やたら経験がある。
だから少年は少女と違って結構冷静だ。
783名無しさん@ピンキー:04/04/05 22:12 ID:kMAvPtAr
少女の身体はなにか部活をおかげか、こんがりと健康的に日焼けしている。
白く焼け残った、スクール水着の跡が目に眩しい。
少年に向かって誇らしげに突き出された豊かな乳房(そんな気はないだろうが)が、人形ではない証明に、
うっすらと紅く染まっていく様が妙にエロい。
少年はできれがずっと見ていたかった。が、少女のほうには、これ以上ストリップを続ける気はないようだ。
ゆっくりと震える手を下ろしていく。
少しずつ消えていく魅惑の光景にチラリズムを感じながら、少女の顔を見る。真っ赤な顔で睨んでいるのは、
「 ……おはよう、神楽 」
 できるだけ刺激しないよう、友好的な笑顔を作ったが無駄のようだ。
「 また覗いてやがったのか、コノヤロウ! でてけ〜〜〜〜!! 」
 話す余地なし。神楽の怒声が朝の心地よい静寂を引き裂いて校舎中に響き渡る。
少年は走った。オトコは後ろを振り返らない。
そして早起きは三文の得とは、昔の人はウマイ事言うなぁ〜 と、思いつつ疑問も一つ。
 ……また、て事は……もしかしてアレ見られてたのか?……やべぇ〜ぜ、どうしよう……


 すいません。多分次ぎも前フリです。エロパロなのに申し訳ないです。
784名無しさん@ピンキー:04/04/05 22:40 ID:QHQ5SUDV
いやいや、溜めて、貯めて、一揆が起きるものですから。
785名無しさん@ピンキー:04/04/06 03:45 ID:u91xAMU9
この文章だとチンコが一揆を起こしても違和感ないよな
チンコらしい生き方を求めて
チンコ権を確立しようと
786名無しさん@ピンキー:04/04/06 13:43 ID:T2lxne1k
自分も何かSS書いてみたいけど、
漫画しか描けないんだよなぁ。
787名無しさん@ピンキー:04/04/06 15:17 ID:BxNWvw7a
描けたらうpして
半虹で晒せば
788名無しさん@ピンキー:04/04/06 16:45 ID:soBxViC/
以前アニメ板の本スレでは
まれに住人の自作らしき4コマとかイラストが披露されたことがあったな
789名無しさん@ピンキー:04/04/06 22:17 ID:LxFvWYz8
>>787

じゃあ、時間かかるけど描けたときは。
790名無しさん@ピンキー:04/04/07 00:09 ID:ceToh7bG
>>786
ここのSSを漫画化してみるというのはどうでしょう
791名無しさん@ピンキー:04/04/07 02:12 ID:ba8im7ae
>>790
原作があると描きやすいけどいいのかな。
いいなら是非。ただどちらにしろ時間かかるけど。
792 ◆AM2/SAKAKI :04/04/08 05:18 ID:FsZ3DlgQ
皆様覚えていらっしゃいますでしょうか。。
前スレで保管所の「ねこぱんつ」を書いた者です。
以前のノリを再現できるかどうかわかりませんが、
一応お話にケリをつけて置きたいと思いましたので
書かせていただきます。

前回までのあらすじ
体育の授業で、気絶してしまったちよちゃんを介抱する榊さん。
だが、介抱しているうちにちよちゃんのはいていた
ねここねこのパンツがどうしても気になってしまい
とうとうパンツを脱がしてしまいます。
しかし、それが元でちよちゃんに弱みを握られてしまい
ちよちゃんの保健体育授業を手伝うことになってしまうのでした。
793 ◆AM2/SAKAKI :04/04/08 05:20 ID:FsZ3DlgQ
割れ目の中にスルリと潜り込んでゆくクスコが止まった。
 「これ以上は無理みたいね。榊さんはまだ処女かしら?」
股の間を埋める異物感に耐えながら頷くと、
 「それなら説明にはちょうどいいかもしれないわ」
とあくまで冷静に答える黒沢先生。
(もしかして……まだ、入ってくるの……)
私が予想したのとは裏腹に、クスコはそれ以上は入ってこなかった。
代わりにネジを回す音がして、クスコのくちばしが徐々に広げられてゆく。
(やめて……そんなところ広げないで……)
思わず口に出しそうになったけど、唇をかみ締めてこらえた。
言えば、余計に酷いことをされてしまうかもって思ったから。
広げられた股間からスウスウと空気が入ってくる。
今の私は……どれほど惨めなんだろう。
それを思うと、また股間がトロトロになってゆくのを感じる。
 「ちよちゃん?これでよく見えるかしら?」
 「はい!でもちょっと暗いですねえ」
794 ◆AM2/SAKAKI :04/04/08 05:22 ID:FsZ3DlgQ
ふいにお腹のほうに光を感じた。
美浜さんが中をペンライトで照らしているのだ。
 「うわぁ……肉の壁がテラテラと光ってます!」
 「けっこう濡れてるみたいね……榊さん?なにか想像した?」
 「まあ想像なんかよりず〜っとエロいわよね!」
確かにそうだ。膣を広げるクスコが……刺激になって……。
痛くはない。痛くはないのだけれど……呼吸が荒く……。
 「榊さんったらそんなに息を荒くして……大丈夫ですか?」
 「これが、女性の正常な反応なの。確かにクスコで刺激をうけているけれど
  彼女が興奮しているのはむしろ精神的なものね」
 「まあコレだけ異常なシチュエーションに置かれたら、榊だって
  ハァハァするわよね――!」
 「榊さん、保健体育の授業でそんなにエッチなキブンになってるんですか?」
そうか……私、こんなコトされて欲情してるんだ……。
なんだか……頭が……混乱してる。
795 ◆AM2/SAKAKI :04/04/08 05:24 ID:FsZ3DlgQ
 「このまま放ぉっておいてもダイジョプなんじゃない?
  ひとりでもイっちゃいそうよ」
 「ダメよゆかり。イクところまで見せてあげるのが授業なんだから!」
 「それより、私榊さんをイカせてみたいです!」
三人はなにやら騒がしい。誰でもいいから……私の……カラダを
止めて!
私のトンネルをかき回すものがある。
さっきのペンライト……。
 「榊さんのあそこってキレイなピンクですねえ……」
美浜さんがペンライトをかき回しながら囁きかける。
 「でも、こんなにキレイなピンクなのに……」
ペンライトの動きは確実に私の急所を捉えるようになってゆく。
 「中は愛液でトロトロナンデスネ……」
美浜さんの言葉は私の心の襞を突くようになってゆく。
普段なら胸を突き刺すような言葉も、むしろ心地よい。
 「榊さんって、ヘンタイさんなんですね♪」
そうなんだ……わたし、ヘンタイさん……。
796 ◆AM2/SAKAKI :04/04/08 05:26 ID:FsZ3DlgQ
最後の言葉のあと、どうやら私は気を失っていたみたいで
気がつけばいつもの制服を着てベッドに寝かされていた。
アームつきの変なベッドではなくて、普通のベッドだ。
 「榊さん。気分はどうですかぁ?」
ちよちゃんの元気な声に、私は少しおおげさに反応してしまった。
顔が、引きつっていたかもしれない。
一方のちよちゃんは、さっきまでの小悪魔的な表情はカケラも見せず
いつもの無邪気な笑顔だった。
 「遅くなっちゃいましたけど……一緒に帰りましょう!」
さっきまでの痴態は夢だったのかな、と思う私の視線が
あのベッドを捉える。
 「また……お手伝いしてくれますよね?」
ちよちゃんがニヤリと笑ったのは、ほんの一瞬だった。
797名無しさん@ピンキー:04/04/08 19:42 ID:oJaJkeOL
うう……、いつかこのスレの保管庫の未完成の作品並べて「もう書くのを止めたのだろうか」
とほざいた男だが……うう………待っていたよ……長い間ずっと待っていた……
待っていたかいがあったぜ……(感動)
──────( ゜∀ ゜)キタ──────
798名無しさん@ピンキー:04/04/08 20:10 ID:pPsftPxc
3年の教室で修学旅行について楽しく語り合うちよちゃん達。
ちよ「あー楽しみだなー」
大阪「きっとめっちゃ楽しいでー!」
ちよ「そうですね!!」
その時はあんなに悲惨な旅行になるとは夢にも思わなかったのです・・・
修学旅行先の沖縄で次々に消えてゆく女子生徒たち。
ホテルの地下室にて繰り広げられる陵辱の宴。
ちよちゃん達の運命やいかに!







・・・・というようなネタで誰か書いてくり
799名無しさん@ピンキー:04/04/08 21:29 ID:JJZb8Kmn
その手のネタなら一夏の経験風な実話チックのがいいな俺
800名無しさん@ピンキー:04/04/08 21:56 ID:ZxPkLTg6
そういや、未だによつばとのエロパロってないな〜
なんでだろ・・・

800げっと
801名無しさん@ピンキー:04/04/08 23:34 ID:+rTbQS9p
よつばがとおちゃんに生ちんぽ挿入されて犯される話きぼん
802名無しさん@ピンキー:04/04/09 00:15 ID:cfzdcsu9
>799
いっそのこと螺旋回廊風に!
803名無しさん@ピンキー:04/04/09 00:46 ID:mZo3k5cZ
俺はにゃもの話も読みたいな
ゆかり×にゃもとか見たことないし
804名無しさん@ピンキー:04/04/09 20:21 ID:Il4sTpc2
>>800
よつばともここでいいの?
805名無しさん@ピンキー:04/04/10 00:02 ID:T787ARvU
>>804
俺は異存ないが。
いずれよつばと物も増えるなら漫画板の本スレみたく
「あずまきよひこ作品スレ」にするのもアリかと思う。
どうかな?
806名無しさん@ピンキー:04/04/10 01:19 ID:kFY09R7p
>>805名案。
よつばとのSSが増えれば、の話だけど。
807名無しさん@ピンキー:04/04/10 22:44 ID:56bjy7mH
よろしく
808名無しさん@ピンキー:04/04/10 23:14 ID:nk2ckPTS
あぁ、なんか無性にさかぐらが読みたいな
誰か榊×神楽を読ませてくれ!
809名無しさん@ピンキー:04/04/11 19:34 ID:VAJ1ZJM3
>>783の続き 前フリです。

 先程から飽きもせずにハツカネズミのようにグルグルと校庭を回る一団。水泳部の朝錬だ。
その中の一人を、少年はベンチに座り、なんとなく“ぼ〜〜〜”と目で追う。
神楽も少年の事には気づいているはずだが、見ようともせずに黙々と走っている。
クラスメートが登校してくる前に、さっきの一件を謝って、例のアレをどこまで知っているのか探ろうなどと、
セコい事を考えて来てみたが、取り付く島もない。
しかし少年が教室に戻ろうかとベンチを立つと、スゴイ目で睨んでくる。
 ……どないせぇ〜〜ちゅんだ……
 そう思いながらなんとなく眺めていたが、いつのまにか目線は、自然とある一点に吸い寄せられていく。
…上・下・上・下・上・下……ふるんッ・ふるんッ・ふるんッ・ふるんッ・ふるんッ・ふるんッ。
神楽のジャージを内側から突き上げる、少し持て余し気味の乳房。まあ見事というかなんというか、元気に
揺れまくってる。格ゲーの女キャラの胸は誇張じゃないんだと、以外な場所で感心させられた。
“チョンチョン”
「 !? 」
 揺れる胸と、日本の格ゲーの未来について考えていた少年は、肩をつつかれて、弾かれたように顔を上げる。
「 おはよう、早いのね 」
 清々しい朝にベストマッチのさわやかな声の主は、さわやかに少年に微笑むと、
「 隣り、いいかな? 」
 そう聞いてきた。断る理由はもちろんない。こっちからお願いしたいくらいだ。
「 どうぞ 」
「 ありがとう 」
 ニコッと笑うと隣に座る。しばらくは二人とも“ぼ〜〜〜”と水泳部の連中を(少年は神楽を)目で追う。
810名無しさん@ピンキー:04/04/11 19:35 ID:VAJ1ZJM3
「 黒沢先生も早いんですね 」
 このまま黙ってるのも悪いような気がしたので、とりあえず声をかけてみる。
「 ふふっ 私、水泳部の顧問なんだけど♪ 」
「 あ、そっか 」
 これは我ながら間の抜けた質問をした。でも会話の取っ掛かりはつかめたようだ。
「 キミの方は、いつもよりズイブン早いんじゃない? 」
「 なんか目がやたら冴えちゃって 」
「 昨日の夜は大活躍だったみたいだからね 」
 少年が大きく目を見開いて、さわやか体育教師の顔を見る。
「 ど、どこから… 」
 さりげない風を装おうとするが、激しい驚きで、語尾が微かに震えてしまう。
「 今朝、ゆかりから電話でね。暴漢から助けてくれた上に、服まで貸してくれたんだって? 」
 正確に言えば助けたのは、正義のヒーローだが、まあ…それはいい。
ゆかりちゃんがそう言ってくれるのなら、わざわざ少年の口から訂正して、水を差す事もないだろう。
しかし、“助ける”と“服を貸す”の間に、あった出来事まで聞いてるんだろうか?
「 ありがとね アイツ…あんな感じだから、口には出さないけど、キミに感謝してた 」
「 いや、別に大した事じゃ… 」
 この様子だと、あの事はちゃんとオフレコになってるようだ。口に出したの、少年のほうだし…
「 大した事じゃない、て言えるのは、大した事だよ 」
「 はぁ 」
 ここまで手放しで褒められると、正義のヒーローの手柄を横取りしたようで良心が痛む。
 ……これじゃ褒め殺しだよ……
811名無しさん@ピンキー:04/04/11 19:36 ID:VAJ1ZJM3
「 キミが立派な事をしてるとき、私はなにをしてたんだか…… 」
 そう言ったにゃもちゃんの目は、なにか遠くに語りかけてるようだ。
なんとなく小僧がしゃべり掛けもていい雰囲気じゃない。だがそんな表情を見せたのも一瞬の事だ。
「 ゆかりは今日は休むって 」
 少年の方を向いて微笑んだ顔は、いつも通りの黒沢先生のものだった。
「 アイツ、意外と繊細だからね… キミに助けられたっていっても、一日ぐらいは整理の時間あげないと 」
「 …そう…ですね… 」
 ゆかりちゃんと顔を会わせずに済んで、ほっとしたような、がっかりしたような。
「 ふふっ だいじょうぶ♪ 明日になったら、なんでもない顔してちゃんと来るよ 」
 少年の微妙な表情を、心配してると思ったんだろう。肩をポンポンッと軽く叩いてくる。
頬がカ――ッと赤くなるのが、少年は自分でもよくわかった。五組の団結力の強さもうなずける。
なんでもない仕草、それがドラマみたいにさり気なくさわやかだ。意味もなく、胸に飛び込みたくなる。
「 先生、朝錬終わりました 」
 少年が、若気の至りでは済まされない、無謀なアクションを起こすのを、不機嫌な声が邪魔をした。
「 ん、お疲れさん 」
 危うく新聞に載るのを阻止してくれた声の主を見る。神楽も黒沢先生に報告しながら、横目でこちらを
チラリッと見た。…………まだ……機嫌は直りそうにない。
「 あ、そうだ ごめん神楽 部室の掃除、急に予定が入っていけそうもないんだけど… 」
「 だいじょうぶですよ、一人でもできますから 」
「 そうもいかないでしょ、暗くなったら女の子の一人歩きは危ないわ 」
 この辺が意外に物騒だという事は、図らずもにゃもちゃんの親友の身で証明されてる。
「 ん〜〜〜、ん? そうだ! 」
 にゃもちゃんは少年の顔を見ると、口元へ、メガホンのように手を当てた。耳を貸せという事だろう。
少し屈んで耳を寄せる。しかし、さっきから少年のツボを突きまくりだ。
もしかしたら、からかってるんじゃないかと思ってしまう。そうなら結構オチャメさんだ。
812名無しさん@ピンキー:04/04/11 19:37 ID:VAJ1ZJM3
「 私、今日はゆかりの所にいってあげたいんだけど、神楽の手伝い、頼めるかなぁ? 」
「 ……いいですよ 」
 にゃもちゃんがしゃべる度に、息が掛かってくすぐったい。
この状況で、にゃもちゃんのお願いを断るのは少年には無理。ついでに神楽の視線が激しく痛い。
「 ありがとう♪ 神楽、手伝ってくれるって♪ 」
「 いいです 」
 即答で拒否された。
「 どうして? 」
「 邪魔です 」
 また即答。短く答える。これには少年がカチンッときた。
「 手伝ってやるて言ってんだろ 」
「 いいって言ってるだろ! 」
 にゃもちゃんにペコリッと頭を下げると、勝手に背を向けて、校舎に帰ってしまう。
「 ……先生、俺意地でも手伝いますから 」
 神楽の背中を睨みつける。しかし、なんとも安い意地だ。
「 お願いね♪ 二人きりだけど、キミなら間違いは起こらないだろうから 」
「 ……え……二人……だけ?…… 」
 それは危険なのでは? いま少年が、地球上で一番信用できないのが自分だ。
「 私はキミの事、信じてるからね♪ 」
 ニッコリ微笑むにゃもちゃん。
「 ………がんばります… 」
 ……絶対ワザとやってるな、この人……


      次はエロ入ります。
813名無しさん@ピンキー:04/04/11 20:06 ID:/ZFqV2Sq
相変わらず期待をそそるなあ
個人的には思い入れのある神楽がチンコの射程内に入ってしまったことに
ちょっとだけ複雑な思いとたくさんのワクワク
814ふたりのみち:04/04/12 00:51 ID:xaNXl4hZ
 私は机に向かっていた。もちろん、迫った受験のために。けれど、勉強は上の空だった。
 神楽を力づくで犯してしまってから、今ぐらいの時間でちょうど丸一日になる。あの、
自分がしてしまった今までで最悪の行為から、意識を離すことなんてできなかった。
 今まで、無理やりしたということはあった。こらえ性のない私は、そうやっては
神楽に叱られてきた。叱りながらも、最後は許してくれた。それにさんざん
甘えてきた。そして、昨日。神楽は叱ってくれなかった。
 神楽を本当に傷つけてしまった。全て私のせいだ。私が神楽を力づくで犯さなければ。
私が今までに少しでも自分のしていたことを反省していれば。私が神楽と体の関係を
持ちたがらなければ。そして……私が神楽に恋なんかしていなければ。
 後悔が頭の中をぐるぐる回って止まらない。でも、その後悔の中に、私に力づくで
犯されているときの神楽の姿が浮かんでしまう。自分のいやらしさに頭が痛くなる。
……だめだ。勉強しなければ。一時でも忘れて、落ち着いて後で考えないと。
815ふたりのみち:04/04/12 00:53 ID:xaNXl4hZ
 どれくらい経ったのだろうか。なかば無意識に、右手で自分の左胸をまさぐっていた。
「神楽……」
浮かぶのは、私に押さえつけられて泣きわめく神楽。
(ねえ……あのときは……痛かったの? それとも気持ちよかったの?)
胸に電流が走り、首筋が震える。
(……怖かったの? 楽しかったの?)
記憶の中の神楽は、確かに、泣きながらも快楽を味わっていた。
(……悲しかったの? 楽しかったの?)
私は……ひどいことをしたのに。なぜだ?
「神楽……ぁ……っ!!」
 自分の吐息が荒くなったのを感じた瞬間、我にかえり、反射的に教科書を投げ飛ばした。
壁に当たった教科書が床に力なく寝そべり、衝撃で棚のぬいぐるみが二つ、転げ落ちた。
「……何をしている」
 自分に訊いても、答えは返ってこない。……違う。本当は、答えはもう出ているんだ。
決着は、自分でつけなくてはいけない。
816ふたりのみち:04/04/12 00:54 ID:xaNXl4hZ
「……入れよ」
 ぼそっと神楽が言った。彼女の部屋は、心なしか荒れていた。部屋に入るなり、神楽が
口を開いた。
「ご、ごめんな、昨日は、その……」
 私も慌てて口を開いた。
「い、いや……本当に悪いのは私……」
「私、その、わがままで悪かったよ……」
これでは、決着はつけられない。
「待ってくれ……」
 神楽を止めた。
「私が、本当に悪かった。なにもかも」
神楽が私の手をつかんだ。
「ち、違うって! 私が榊を怒らせてそれで」
「待ってくれ」
817ふたりのみち:04/04/12 00:55 ID:xaNXl4hZ
 もう一度、神楽に黙ってもらった。
「私が、いけない。昨日のことは本当に……すまなかった」
神楽が鼻をすすりあげた。涙を必死に堪えているようだった。
「いままでも……。私の勝手で、神楽をいいようにしてきた……。それで……神楽は、
私のせいでおかしくなって……」
「ち、違うだろ! それは」
神楽の手に力がこもる。私を離したくないと訴えるように。
「全部……いつも……私の勝手を聞いてもらって……それで」
「…………」
「最後の、勝手を言わせてくれ」
 視線がぶつかる。声が喉に詰まって息もできない。あの日と同じだ。神楽に初めて
気持ちを伝えた日と。あの日は逃げ出そうと思えばできた。でも、今日はできない。
言わないと、いけない。
「……終わりに……しよう」
「……え?」
神楽の視線に耐えきれず、私は床の一点を見つめた。そんな私の頭に、神楽の視線が
とても痛い。
「お別れだ……」
「…………」
私の手を握っていた神楽の手が、すっとほどけていく。痛い。とても空気が痛い。
「ごめんなさい……」
沈黙が流れる。時間だけが過ぎていく。
818ふたりのみち:04/04/12 00:56 ID:xaNXl4hZ
「……っ……っ」
 神楽ののどから、空気の漏れるような音がしている。神楽も泣いているのか。
私の目からは、とっくに涙が止めどもなくあふれていた。
「くく……くくっ……」
違う。笑い声……なのか?
「くく……はは……」
 神楽は、笑っていた。弱々しく、乾いた声で。顔を上げて神楽のその姿を見た。
とても悲しい、苦しそうな姿だった。
「榊も……ははっ……冗談がうまくなったな……ははは」
私の涙は止まらない。神楽の笑いは止まらない。
「ははは……冗談をまた……あのときみたいだな。な、冗談だろ?」
私は首を振った。
「冗談だろ? ……冗談って言えよ」
私は首を振った。
「……冗談って言え」
私は首を振った。次の瞬間、左ほほに風を感じた。たたかれたと分かるまでに、
時間がかかった。
819ふたりのみち:04/04/12 00:57 ID:xaNXl4hZ
 神楽の目から、ぶわっと涙が溢れ出す。
「ふざけるなよ……。ふざけるのもいい加減にしろよ!」
二、三発ほほをたたかれた。
「いきなりそんな、ふざけてんじゃねーよ! なんだよ! くそ……。
あれか!? 受験が近づいて邪魔になったか!? ええ!?」
「…………」
「訊いてんだよ! 邪魔なんだろ! どーぜバカの私なんか! ああ、そんなの最初から
分かってたよ! そういや体育会系も嫌いだったな! 嫌い嫌い!! そうだよな!?」
ひざががくがく震えて、今にも崩れ落ちそうだ。ぐらぐらと景色が揺れて、気分が悪い。
これだけなら、まるで、本当にあの告白の日のようだった。
「何か言えよ! はっ、元通りクールで無口な榊さんに逆戻り、かよ。そうだな、
私にきく口なんてないもんな! そうなんだろ!」
 違う。そうじゃないことを、自分で伝えないと。それが私のしなければ
いけないことだから。
「……ダメに」
「え?」
息を吸い直す。
「このままじゃ……二人とも、お互いに溺れてダメになってしまうと思うんだ……」
「な……」
「大切なことが……神楽にも控えてるのに……。私は……だから」
820ふたりのみち:04/04/12 00:58 ID:xaNXl4hZ
 神楽が、突然媚びた目つきになった。上目遣いで、私を見上げる。私と恋人になるまでは、
神楽はこんなことはしなかったのに。私のせいだ。
「そ、そうだよな……。それは……悪かったよ。べ、勉強とか、する、するから!」
「…………」
神楽が、私にすがる。
「するから! 絶対! だから、お別れなんて言わないで! ね、頼むよ。 
大丈夫だよ、ちゃんとする! 邪魔しないよ! ね、お願い、お願いだよぉ……」
「…………」
神楽の声が小さくなる。うつむいて、動かなくなる。
「お願い……。お願い……お願い、聞いてくれないのか……?」
「……ああ」
「じゃあ、私は、どうなるの?」
 神楽がまた顔を上げた。また視線が突き刺さる。痛い。でも、この痛みには
耐えなければいけない。これが私の罰だから。
「本気で……好きにさせられちゃって……ライバルなのにさ……。わかってんだろ?
榊なしじゃ、ダメだ……」
私は、本当になんてことをしてしまったのだろう。これだけの罰じゃ、とうてい足りない。
「昨日も、今日も、ずっと榊のこと考えてた。どうしたら許してくれるかなって。
それが分かんなくて、とにかく謝ろうって思ってて……思ってて……」
いっそ消えてしまいたかった。自分の欲望のままに、神楽の体も、心もかき乱した。
私は、ひどすぎる。
821ふたりのみち:04/04/12 00:59 ID:xaNXl4hZ
「……取り消して、くれねーのか」
「本当に神楽の将来を考えたら……」
 不意に、お腹のあたりに、重いものが押し込まれた。よく分からないまま私はひざを
ついて崩れ落ちた。みぞおちに当たったのは、神楽のげんこつだった。
「……取り消してくれねーなら、同じことするだけだ」
 神楽の目が、ギラギラと光った。お腹の苦しさの中で、ぼんやりと、ああ、神楽、
かみねこみたいだな、と思った。
「しょうがねーだろ! 考え直してもらえないんだから! ああ、もう、くそっ!
マジでイライラする! しらねーぞ! くそっ、なんでこんな……」
私は神楽に食べられてしまう。そう思った。そして、直感通り、神楽が私に覆いかぶさる。
「本当、好きなのにな……」
 私も、神楽は本当に好きだ。だから、この私で済むなら、神楽に差し出そう。
好きにして、そして私を忘れてくれればいい。
822ふたりのみち:04/04/12 01:00 ID:xaNXl4hZ
 丸裸にされた私は、何もかぶせられず、ベッドの上に転がされていた。両手には、
私がかつて神楽に使ったおもちゃの手錠がかけられている。それでいい。
私にはこれがふさわしいだろう。
「……こうやってじっくり眺めるのも、久しぶりだな」
 部屋の明かりが、いつもと違って明々とつけられている。その上、冬とはいえまだ
少し日のさしている時間だ。眺められて、恥ずかしくないわけがない。でも、これも
私の罰。
「いざってなると、結構悩むな」
 言いながら、のしかかってきた。私の両手を押し上げ、そして力いっぱい私の胸を
しぼった。
「いっ……」
「そりゃ痛いだろうな。優しくしてるわけじゃねーんだ」
そのまま、しばらく黙って胸をしぼられ続けた。じんじんと痛みが広がる。
「ちっ。何か言えよまったく」
 反応しない私に飽きたのか、今度は股間に目を向けた。指で広げられ、暖房が
効いているとはいえ冬の空気に晒され、恥ずかしさと重なってぞくっとする。
823ふたりのみち:04/04/12 01:01 ID:xaNXl4hZ
「あんまり、指入れたことなかったなー」
 ほとんど受け入れる準備のできていないところに、一本、二本と指をねじ込まれた。
その度に、ひりひりした痛みと、押し広げられる痛みが強くなっていく。
「破っては……いねーんだよな。榊も、私も。……やっちまうか?」
これまで入れたことのない深さまで差し込まれた。膜がどうなってるかは自分の
ことなのによく知らないが、とにかく痛い。本当に、何か破れそうになっているのかも
しれない。
「痛いんだろ? 痛いって言え」
鋭い目で、神楽がにらむ。私は、黙っていた。言ってしまうと、罰にならない気がした。
「言えよ。マジで突っ込むぞ」
神楽がそうしたいのなら、仕方ないと思った。
「くそっ」
 神楽は、指を突っ込まずに少し引っ込めて、爪を立てて私の中をかき回した。
かき回しても湿り気もなく、ただずたずたと切りきざまれた。
「痛っ……」
「もっと泣けよ。わめけよ! ほらっ」
 神楽がいらいらしながら叫び、今度は胸の突起をいきなりぎゅうぎゅうとつままれた。
突き刺さるように痛かったが、歯を食いしばって堪えた。堪えなければいけなかった。
824ふたりのみち:04/04/12 01:02 ID:xaNXl4hZ
 神楽の手が止まった。
「もしかして、それで謝ってるつもりか……!?」
 またほほを張られた。神楽は、はらはらと涙をこぼしていた。。神楽をこんなに
苦しませてしまっている自分が、情けなくて悔しくて、たまらなかった。
「いい加減、ふ、ふざけんなよそんな! そ、そんな謝り方……」
「ごめんなさい……」
それしか言えなかった。他に何を言っても、くだらない言いわけにしか
ならない気がした。神楽は、ぶつぶつと何かつぶやいて、涙を浮かべながら私を
見下ろしている。けれど、神楽は動かない。私を痛めつけるのをやめてしまった。
 そのままどれほどの時間が経ったのか。
「…………」
なぜか、神楽が急にふっと優しい顔になった。
「ダメなんだ、これじゃ」
「神楽……?」
 神楽が、私が別れようと言った理由をようやく納得してくれたのかと思い、私は少し
安心した。だけど、それは私の大きな思い違いだった。
825ふたりのみち:04/04/12 01:03 ID:xaNXl4hZ
「同じようにしなきゃ……本当に同じようにな」
 神楽の両手が、ふわっと私の胸を包んだ。そして、ゆっくりと、柔らかく私の胸を揉む。
「な……」
「これで同じだな、榊」
あくまで優しく、柔らかすぎるぐらいの刺激。痛みをこらえていた私の胸から、
それはあっという間に染み込んでくる。
「えっ……う……あ、あ……」
「やっと声出してくれたな、榊……」
 うっとりと神楽が口走った言葉で、ようやく私が声を上げてしまったことに気がついた。
神楽の目は……とても優しい目だ。優しいけど、でも決して私を逃がしてはくれない。
本能的に危険を感じた。
「おっと、逃げるんじゃねーぞ」
 ぎゅっと抱きしめられる。神楽の暖かさが、かえって怖い。
「いじめさせてあげるから別れてください、ってのがあんたの謝り方。
だけど、それじゃ納得できねーよ。私はそんなに甘くねーぞ。」
「…………」
「ちゃんと聞かせてもらおうか。あんたの気持ちを、あんたの口からな。その間、
私はあんたが今までずっとしてきたことと、ちゃんと同じことをするからさ」
「同じ……?」
 どういうことなんだろう。私が神楽を力づくで犯したから、さっきまで神楽も
私を力づくで犯していたのに。
「とびきり優しく、いじめてやるってことさ」
神楽の瞳のあまりの危うさに、危険を感じてとっさに暴れた私を、神楽はしっかりと
組み敷いて得意げに笑った。
826ふたりのみち:04/04/12 01:04 ID:xaNXl4hZ
「さてと、逃げられなくなったところでだな。何で私と別れたいんだよ」
 私の胸をやわやわと揉みながら神楽が質問する。時折、きゅっ、きゅっとつかむような
動きに私の息は詰まってしまう。
「言ったはず……。お互いの……ため……だ……」
「それは……私が悪かったんだ。榊に無理言って、邪魔してさ。けど、もうあんなこと
言わねーし、ちゃんと我慢するし」
胸をゆっくりと押しつぶされるように圧され、私は軽くため息を漏らしてしまう。
「は……あ……だって、私が……」
「ん?」
「私が……我慢……きない……」
神楽は私がしゃべるのに合わせて、私の胸の先端をつまんでくる。
「そうかなあ? 大丈夫だよ、たぶんな」
「……ぶん……たぶんじゃ、ダメだ……」
内股を優しくなでられて、それだけでいやらしい私の体はびくびく震えて喜ぶ。
「何でダメなのか、ちゃんと言えよ。じゃないと、ずーっとこのまんまだからな」
神楽が、私の胸の頂点をくわえた。舌で転がされると、ただそれだけで、甘い衝撃に
背を丸めて耐えなければいけなかった。あっけなく崩れそうになる理性を、
かろうじて支える。
神楽の目が、私に続きを促す。
「……たし、か、神楽をおも、て」
「はっきり言え」
一瞬の解放の後、容赦なく、舌の動きが速められる。
827ふたりのみち:04/04/12 01:05 ID:xaNXl4hZ
「神楽、に、ひっ……こうされるのを……。そうぞ……んんっ……して」
「…………」
「じぶん……ああっ! してた……。きのう、あ、ああっ、だから、
わ、たし……いやらし……ダメっ」
 恥ずかしさと、浅ましい喜びで、私の頭にどっと血が流れ込んだ。その私の
表情を見てか、神楽が私を解放した。はあはあと、私の荒い息が響いた。
「まだ好きでいてくれてるのは分かったよ。……まじめに話そうか」
私の体の上から、重みがふっと無くなり、私の横に寄り添った。
「私も、榊もさ。努力すれば大丈夫なんじゃねーの? 勉強と、れ、恋愛の
両立ってヤツ?」
「私、さっきだってちょっと、神楽に触ってもらっただけで、ああだったし……。
それに、もっとほかに、努力をするべき、ところが、あるはずだ」
息が切れて、まともに話せない私の話を、神楽はじっと聞いてくれている。
温かい手が、私のほほをそっとなでた。
「悪ぃ。あんなに殴ったりして。……そっか、私は努力不足か」
「そういうなじるような意味じゃなくて……」
「いや、言おうとしてることは分かるよ。だけどさ」
828ふたりのみち:04/04/12 01:08 ID:xaNXl4hZ
 神楽の顔が近づき、吐息が私の顔にかかる。温かい。私にはもったいなさ過ぎるほど。
「なあ、榊……私のこと好きじゃねーのか? 大切じゃねーのか?」
「好きだし、大切だから、だから……」
神楽の目を見据えた。本当に、きれいな目だ。吸い込まれそうなぐらいに。
「神楽。いままで、いっぱいわがままを言ってきた。けど、最後……。
かっこいい君を……見せてくれないか」
「…………」
神楽が、そっと私の頭を抱いた。本当に、温かい。
「神楽は……私のせいで、こんなところで腐ってしまう人じゃない……」
 神楽はしばらく、声を上げて泣く私の頭を抱いて、じっとしていた。
やがて、私の手錠をそっと外してくれた。
「私も、榊にわがままを聞いてもらうよ。その後、どうするかは決める」
私は、うなずくように、ゆっくり一回だけまばたきをした。
「さっきの続きをさせてくれ。お願いだ」
もういちど、うなずくように、ゆっくり一回だけまばたきをした。
829ふたりのみち:04/04/12 01:10 ID:xaNXl4hZ
 神楽は、ゆっくりと優しくキスをしてきた。キスだけで、私の体の中に
ぐっと神楽のぬくもりが入り込んでくるような気がした。
「しょっぱい……口の中切れてるな。本当にごめんな」
「いや、それは涙が……ひっ」
胸の頂点も、本当に優しくくすぐられた。声を押さえきれなかった。
「ごまかすなよ。痛いときは、痛いと言わねーと。私みたいながさつなのは
気づかなーんだからな」
優しくくすぐられ続け、体が熱くなるのを押さえられない。私が高まっているのを
見破ったのか、神楽がおもむろに口を私の胸に近付けた。
「そ、それじゃ、よく噛んで味わって食べてやるよ……」
 自分の言葉が恥ずかしいのだろう。真っ赤になりながら、噛むと言うより、くちびるで
挟んだり、くわえたままそっと舌でなでたりしてくる。あっという間にその感覚に
夢中になってしまう。本当に自分が情けない。
「あ……んん……あ、あぅ……」
「榊、榊。苦しいって」
 神楽の声でやっと気がついた。私は、神楽の頭を両手でつかみ、胸に押し付けていた。
声を押さえようとしながら、その一方で快楽をむさぼろうとしていた。恥ずかしさに、
頭がかーっとなり、両手で顔を隠した。
「あ、その顔かわいい。隠すなよ」
神楽に手をはがされた。神楽の顔をまともに見られず、目をそらした私の目尻を、
神楽は拭ってくれた。
830ふたりのみち:04/04/12 01:12 ID:xaNXl4hZ
「泣いてるのは、悲しいのか、気持ちいいのか、どっちだよ」
 にやにやしながら、神楽が訊いてきた。にやにやしてるといっても、とても
いやらしいというか、色気のある顔をしている。見ているだけであさましく
期待してしまう。そんな顔だった。
「答えてくれないんなら、こうやって訊くだけだけどな。おっと」
 私に、ふわっと毛布がかぶせられた。暖房が効いていたとはいえ、こうされた方が
あたたかかくて、ありがたかった。そして、神楽がもどかしげに服を脱ぎ捨てた。
「ごめんな。恥ずかしくて、寒い思いさせてさ。よいしょっと。こうすれば重くないよな」
 私の上にかけられた毛布に神楽がもぐり込む。毛布から出した頭を私の足の間に向けて、
神楽が私を覆うように四つん這いになって体を支えている。神楽の大事な部分は、
私の胸のあたり、私からは毛布の暗がりの中に見える位置にある。
「あんた背が高いからこういうのやりづれーんだけどさ、その……。
私は、あんたのここ、いじるから、えーっと……。」
また顔を真っ赤にした神楽が振り向いて私の方を見た。
「あ、あんたも、いつでも私、い、いじって、いいぞ」
831ふたりのみち:04/04/12 01:13 ID:xaNXl4hZ
 そして、毛布を背負った神楽が、やさしく、私の股間を蹂躙した。上から下へ、
すーっと指を這わせられ、その指でそっと揉むようにされながら、下から上に
なぞられた。
「い……やぁっ。あ、あああ……」
神楽の指が上まで戻ってきて、さっき乱暴にいじられたときとは比べ物にならないぐらい、
やさしく突起をなぶられ、たまらず嬌声が出てしまう。
「いやなら、やり返せよ。私はてかげんしねーぞ」
言葉通り、てがけんなく今度はぺろぺろと舐められた。堪えなければいけない。
それはわかっている。けれど。
「そ、そうだっ榊! いいぞ……いい、いいよぉ。もっと触って……は、あっ」
 堪えきれず、勝手に手が動き、神楽の大事なところをまさぐる。神楽の
してくれたように、上から下へ。そしてそっと指をほんの少しだけ差し込み、
ゆったりとこねまわす。神楽は私をいじめて高まっていたのか、もう十分に
湿っていた。そして、かわいい声を上げる。
「か、神楽、んんっ、そ……そんなに、しないでぇ……ああ」
股間の突起を、神楽に皮ごとぐにゅぐにゅと円を描くようにもてあそばれる。
こみあげる感覚に突き動かされ、私も、神楽に同じようにしてあげる。
「だ、だって、ふ、ふぁ……。こうすると、榊触ってくれ……る、うぁ……もっと……」
「そ、それは……あぅ……も、だめ……だよ」
832ふたりのみち:04/04/12 01:14 ID:xaNXl4hZ
 お互いが、同じようにお互いを責め合う。あっけなく達しそうになった私を、
神楽はいきなり振りほどいた。
「榊、こら、離せ……はぁ、はぁ……。ふん、結構、本気になってるじゃねえか……」
荒い息を吐き、惚けている私には、それは否定しようがなかった。神楽がベッドを
降りる。
「……別れたくないよぉ」
 ベッドから離れた神楽が涙声で言った言葉で、私はやっと今日ここにやってきた
目的を思い出した。快楽に喜びながらも泣いている神楽の顔は、とてもかわいくて、
悲しくて、そしてとてもきれいだった。けれど、この顔をもう一度見てはいけない。
私は、今日は墜ちてしまうだろう。でも、もうこれきりだ。神楽を悲しませてはいけない。
本当に、神楽が笑顔になれるようにしなきゃいけない。そう決めたんだから。
「榊。ごめんな。パンツ、汚すぞ」
 ベッドの引き出しをあさって、神楽が、これも私が渡したピンクローターを
取り出してきた。そして、それを私の股間に当てる。
「パンツはいてくれるか」
言われる通り、その上に下着を身に付ける。下着から出てきたコードの先は、
神楽の手に握られている。そしてスイッチを入れた。
「……っ」
「私が、もうよくなるまで、こうするからな」
 神楽が私を組み敷き、私の下着の上から、神楽が神楽の股間を押し付けてきた。
そして、ずるずるとこすりあわせる。すぐにそこは二人の湿りでどろどろに溶け合う。
振動と摩擦が、下半身から背骨を突き抜けて、頭まで貫いた。
833ふたりのみち:04/04/12 01:15 ID:xaNXl4hZ
「ああっ……か、かぐらっ! こ、こんなの」
「すげ……さ、さかき、ふるえてるよ! もっと……もっと欲しい……」
すでに限界が近いところまで来ていた私は、あっけなく崩れる。
「だ、だめっ、んああっ……ぐら、かぐらっ!」
「イキたいなら、イケよっ。私が、よくなるまでって……くあっ、言った、だろが!」
「そんなっ……あ、あああ……んっ……ああっ!!」
絶頂の瞬間、私は神楽の胸を不器用にきゅうっとつかんでいた。
「さ、榊っ! そん、ああっ! そんなの、はんそく、ぅ……。こうだっ」
お返しとばかり、神楽が私の胸に吸い付いた。
「そ、それ……ああっ。あ……されたら、また……」
「あ、あんただって。しつこく……つぁっ! よこから、むねぇさわるな……ああっ」
 神楽の動きが、速く、力強くなる。こすれあっているところから、ごりごりと
ピンクローターを押しつぶすような音がするような感覚をおぼえた。それぐらい強く、
二人とも一つになりたいと思っている。
「そ……おしつけられら……らめっ! また……ぃ……んんっ!!」
「って、わたしも、……かき、さかきほしいっ……ああっ、ああ! い、いっしょにっ!」
 神楽の腰がうねり、私を貫く。力を込めてこすられる度にどんどん高みに
昇らされていく。私は、確かに神楽に犯されていた。そして、私も
それに応えて神楽を、溶けてしまった体で犯す。今、初めて本当に、自分の全てを
神楽の前にさらけだしている。
「いっしょだよ! いっしょだよ……うっ、ああ……!」
「さ、さかきぃ……あ……!!」
 どくん、どくんという力強い鼓動とともに、神楽が私の中に、私が神楽の中に
入っていくような気がした。ふわっと体が軽くなり、私が神楽と同じになっていく。
そのまま、私の意識はゆっくりと途絶えていった。
834ふたりのみち:04/04/12 01:17 ID:xaNXl4hZ
 私は、どれくらい気を失っていたのだろうか。目を開いた私に、神楽が優しく
微笑んだ。けれど、それは泣き笑いの、笑顔だった。
「よかった……。ずっと目を覚まさないからさ、心配しちゃったよ」
 文字通り汗と液とでどろどろだった私の体は、きれいに拭かれていた。
私の寝ているベッドも、軽く整えられている。一瞬、あの出来事は全て夢だったのかと
思った。けれど違う。体に残るうずきと、神楽の笑顔があれは現実だったと
証明している。
 神楽が、すっと私に向けて手を差し出した。
「榊。もう一度、お願いだ。考え直してくれ。私の恋人をやめないでくれよ……」
けれども、私の答えは決まっていた。
 首を振る。辛いけれど、首を振る。
神楽は、はぁ、とため息をつき、肩を落としてベッドに座った。
「分かってたんだよ。考え直すなんてないってこと。でもな、ひょっとしたらって……」
「ごめんなさい……」
 謝る私の手を取って、神楽が私をぐっと引き起こしてくれた。
「けどな、手をつなぐぐらいいいじゃねーか。いつかいやらしくないって言ったのは
あんただぞ」
 ベッドに並んで座りながら、神楽の目を見た。神楽の目は真っ赤で、まだ涙が
いっぱいにたまっている。けれど、神楽は笑顔でいてくれる。それがうれしくて、
ありがたくて、くやしくて、辛い。
835ふたりのみち:04/04/12 01:19 ID:xaNXl4hZ
「ごめんなさい……私が……私が全部」
「待てよ」
 両肩をがしっとつかまれた。気圧されて、私は口をつぐんだ。
「……別れてやるよ。ただし、条件がある」
「ほ、本当か? ……言ってくれ」
「さっきみたいに、榊が全部悪いみたいに言わないこと」
「で、でも……」
「でもじゃねーよ」
神楽が、涙をぐっと拭った。そして、私にゆっくりと言って聞かせる。
「私だって、悪いのは同じだ。それにな、それに……。あんな言い方したら、
榊とやってきたことが、何もかも悪いことだったみてーじゃねーか」
「…………」
「嫌だよ、そんなの……。楽しかったんだぞ……本当に」
「神楽……」
「それとだ。これからも、ライバルでいてくれ」
「……え?」
「ライバルでいてくれ。ライバルだからな。別れたからって、変に手抜いたら
承知しねーぞ。ライバルなんだからな。けどさ、けどさ、別れちゃって……それっきり、
口もきかずに、知らんぷりなんて……。嫌だよ。絶対。絶対、絶対、嫌だよ!」
「でも、私……」
836ふたりのみち:04/04/12 01:20 ID:xaNXl4hZ
「榊! もうどっちがが悪いとかそんな話はやめてくれ!」
神楽が、絞り出すように叫んだ。
「未練がねーわけじゃねーし、すっげー悔しいよ。けど、あんたの言ってることは
確かにそうだって思う。だからあんたの望んだ通り別れるんだ。けどな!」
神楽がベッドに手をつき、頭を下げる。
「私は、ライバルでいたいんだよ! わかるだろ!? あんたのこと尊敬してる!
だから、頼む!」
「…………」
そうだ。私も、過去の自分にこだわっていてばかりいちゃいけないんだ。
私も未練を捨てて、これからのことだけを見ていこう。私が言い出したことなんだから。
「頼むよ……」
「顔を上げてくれ……」
 神楽をそっと起こし、見つめあった。どちらからともなく、あれだけもう流したはずの
涙をまたぼろぼろと流し始めた。
「神楽……私も、神楽が納得するライバルでいたい。だから……がんばる。
きみを……裏切らないように……」
泣きながら、そう誓った。神楽も、声を上げて泣いた。二人で、泣いた。
837ふたりのみち:04/04/12 01:21 ID:xaNXl4hZ
「改めて言う……。おめでとう」
「ああ、ありがとな」
 二月。神楽は、一足早く志望校に合格した。私たちは、ちよちゃんの家を後にして、
帰る道すがらに久々に二人っきりで話している。
「榊も受かったんだろ」
「まだ本命が残ってる」
「榊なら、きっと大丈夫だよ」
 そう言って神楽は笑った。
「そうかもしれない。けれど、最後まで、全力は尽くす」
「……そうだな。それでこそ私のライバルだよ」
 交差点に差し掛かった。ここから、神楽の家と、私の家とで行き先が分かれる。
「じゃあ、また」
「あ、ちょっと待て榊」
神楽が、ごそごそとかばんをいじっている。
「本当は、もっとまともなのあげるとこだったけどな」
私に向かって何か小さいものを放り投げた。私はそれを受け取る。
「けど、もう恋人じゃねー、ライバルなんだからな。だからそれだけだ。
ちょっと早いけどな」
私の手の中には、一口サイズのチョコレートがあった。
「榊ならやれる。私のライバルなんだからな。じゃあな!」
 それだけ言って走り去る神楽を、黙って見送った。神楽が見えなくなってから、
チョコレートを口の中に入れた。今までに食べたチョコレートの中で、
一番、甘くて、苦い味がした。
(おわり)
838名無しさん@ピンキー:04/04/12 01:49 ID:lCVFQRBx
前回からの続き、お待ちしておりました。
amnsさんの榊神楽シリーズは二人が一緒になっていく話でしたが、
こちらは二人がそれぞれの道を歩んでゆく話ということで
とてもよい物語を楽しめました。

二人は別れるとは言ったけれど……それでもまた道は交わると思いたい。
839名無しさん@ピンキー:04/04/12 01:54 ID:Rn/uMBfM
やっと最後にリアルタイムで見れた。
さかぐらを好きになったきっかけになった
このシリーズ、毎回マジで楽しく読ませてもらった。
個人的に別れてしまったのが残念でしょうがないけど
また結ばれると信じとります。
とにかく本当にお疲れ様でした。
これで終わりといわず、またネタが浮かんだら
「大学編」・「番外編」みたいな感じで書いて欲しい。

榊×神楽は不滅!!
840amns ◆FqzSak5tNk :04/04/12 02:44 ID:JzsY3UwP
悲しいけれど、切なくてエロくて、すばらしい作品でした。

と、他のカップリングならそれだけで済むところですけど
個人的にはやっぱり物凄く凹みました _| ̄|○
いやもう大丈夫ですが。

ともあれ、私もこのシリーズは本当に愛読させていただきました。
毎回投下されるたび胸躍らせ、
SMから純愛まで、メンタルなエロさを描きつくす筆力には脱帽したものです。
今後もいろいろな作品を手がけていただければ幸いと思いますが、
ともかくはお疲れ様でした。

さかぐら不滅!!
841名無しさん@ピンキー:04/04/12 15:25 ID:wZ/5/Aba
おいおい、まだ最終回とは決まってないよ
じゃなきゃ悲しすぎるだろ・・・
amnsさんと同様凹んじまった
でも高校生活もまだ残ってるし、榊さんの受験結果もまだだし
この二人がこのまま終わる訳がない
きっと続編があって、そこでようやくまた劇的に結ばれる
に違いない!
俺はまだ続編をずっと待ちつつ゛けるぞ!!
ていうか絶対やってくれ!!
842名無しさん@ピンキー:04/04/12 17:04 ID:n8tIkEJh
スレの保管庫の管理人さん、
申し訳ありませんが裏妄想大王の倉庫のくろまんが大王にNが混ざっているでしょう?
すいませんがあれを10日以内に削除してくれませんか?
よろしくお願いします。

あとあいつのねこまみれ2とか言うSSも念のため言っておきますが乗せないでくださいね。
843名無しさん@ピンキー:04/04/12 17:32 ID:lpRdR8M3
また荒れそうな話題だな。スルーよろ
844N ◆wDC5ureSd6 :04/04/12 18:26 ID:n8tIkEJh
連続レスを行ってすいません……842では嵐以外の何物にも見えないと言われたのでもう一度以来させてもらいます

このスレの管理人の方に再度頼みます。
ここのスレに有る、ねこまみれ2、及び他人の設定をつかうNなど、
私の作品を削除してくれませんか?

あと裏妄想大王の管理人さんにもお願いします。
「SSとか」のくろまんが大王の所にある私の2レスを削除してほしいのです。

どうか2人共よろしくお願いします。
845名無しさん@ピンキー:04/04/12 20:43 ID:oorH0Umg
第三者として補足説明をしておきますと……
N氏は他所での話し合いにおいて(必要なら示します)、
彼が今まで書いた、他人の設定を使ったSS群を
「保管庫から削除するよう保管人氏に要請すること」を依頼され、それを承諾したのです。
2ちゃんの削除ガイドラインでこのような事情による削除は通らないでしょうから、
あくまで保管庫収録分に限っての話です。
(N氏はここに来て日が浅く、保管人氏以外に「このスレの管理人」がいるように誤解しているようですが)

具体的にまとめると、
1 保管庫の「過去ログ」欄に収録されている第5スレのうちから>>847>>877の2レス分を削除。
2 また将来、現行の第6スレを収録する際に編集を加え、N氏のSSを全て削除し、
3 「SSとか」欄の収録対象からも外す

以上の作業を保管人さんに行っていただきたい、ということになるかと思われます。
ただし、1・2のようなことが技術的にできるのかどうかが私にはわかりかねますので、
できなければ3のみ、ということになるでしょう。

これに応じていただけるかどうかは保管人さんの専決事項でしょう。
お手間をとらせることでもありますし、記録性を重視するなら応じない選択もあるかもしれません。
ただいずれにせよ、N氏なりの反省の意が伝われば、経緯を知る者としては幸いです。
846ふたりのみちとか書いてた奴:04/04/13 00:02 ID:V4oyl5rN
 皆様お読みいただきありがとうございます。初回が思いのほか好評のようなので
続きをいきあたりばったりに書いていったわけですが、なんとか結末をつけることが
できました。フェチ変態S榊さんの話でやるつもりがどんどん普通の話に
なっちゃったのが心残りですが。
 えーと、いろいろご感想いただいたわけですが、これはこれで終わりなので
続きってものは考えてないです。もし何か書くにしても、この設定でこの後の
話として榊×神楽のエロはないです。ただ初回から別れるまでのエピソードなら
浮かんだら書くかもしれません。個人的には「ともちゃんのはじめての……」の
続きを進めたいってのもありますが。ただ時間が取れない上にここに書き込めない
環境になる可能性が高いので多分当分何も書けないでしょう。そのうちまた
何か書いた時に読んでいただければ幸いです。それではあまたの書き手さんと
このスレのますますの発展を祈って私はこれで。


しかし最初に原作読んだ時にはこの漫画でエロパロは考えられなくて、
他の方の書いたエロパロも嫌悪して読めなかったのに……。
汚れちまったな……_| ̄|○
847名無しさん@ピンキー:04/04/13 00:08 ID:DHsxso/s
汚れたのではなく、「染まった」とか「馴染んだ」とか「目覚めた」とか…

お疲れさまでした。また元気に良い電波受信してくださいね。
848名無しさん@ピンキー:04/04/13 00:16 ID:2fW715ld
改めて終わりと聞くとやっぱり辛いですが、とにかく乙でした
私の中ではこのスレ史上屈指の神ですよ

そう、つくづく汚れちまったもんです
ご同輩……
849名無しさん@ピンキー:04/04/13 00:29 ID:5ByOJKwd
えぇ・・・これで終わりなの?そんな・・・。
俺的にはエロ無しでいいから続編読みたいなぁ
やっぱ長い間この二人の熱い関係を見てきたから
またくっついて欲しいんだが・・・。
ずっと帰りを待ってるからな
850名無しさん@ピンキー:04/04/13 01:30 ID:2luLuUbL
さかぐら新作読みました。乙です!
でも別れてしまったのは正直辛い
とても思い入れのあるシリーズなので
私もこの際エロの有無を問わずに
また榊と神楽が愛を復活させる話を読みたいです!
また近い内に是非帰ってきて下さい
851名無しさん@ピンキー:04/04/13 02:52 ID:6A5u0I84
さかぐらシリーズこれで終わりですか……
なら、シリーズの時系列に入っていないまだ別の
話ということでまた作品を……書いてくれたら嬉しいです。
こればっかりは本人の意思ですが。

>しかし最初に原作読んだ時にはこの漫画でエロパロは考えられなくて、
>他の方の書いたエロパロも嫌悪して読めなかったのに……。
>汚れちまったな……_| ̄|○

俺もです……_| ̄|○
変な風に汚してくれた先人達に感謝しましょうw
852名無しさん@ピンキー:04/04/13 23:58 ID:SbFhykix
妄想代理人に出てくる女の子って、大阪が成長したような感じで萌えます。
853名無しさん@ピンキー:04/04/14 01:57 ID:5WvnD77H
あのシリーズはあれで終わり…なのか?
またいつか書いてくれないか?

よし、とにかく誰か新しいさかぐらを生み出してくれ!!
854名無しさん@ピンキー:04/04/14 02:14 ID:6S1OxrEQ
>853
そっけないね榊さん

神楽「榊ー!一緒に帰ろうぜ!」
榊 「断る。」
神楽「良っしゃ!何ぃ!?」

後は任せた。
855名無しさん@ピンキー:04/04/14 16:51 ID:+tBHpQW+
攻殻機動隊
童の時は 語ることも童のごとく
 思うことも童のごとく 論ずることも童のごとくなりしが
 人となりては 童のことを捨てたり

('A` )
856名無しさん@ピンキー:04/04/14 21:29 ID:2b4C/qZO
>855
誤爆?
857名無しさん@ピンキー:04/04/15 00:11 ID:Pg2PgDUt
>>854
そんなつれない榊さんの心を振り向かす
ために神楽が体をはったお色気に出る…
っていう話はどうだろう
858名無しさん@ピンキー:04/04/15 01:29 ID:qJiOv+wc
>>857
お色気よりもカワイイ作戦はどうだろう?
猫耳猫尻尾とか
859名無しさん@ピンキー:04/04/15 02:04 ID:geiinnH3
そしてその尻尾の根元はアナルプラグだったりするのだね?
そして電動であったり、リモコン式なんだね?
そしてそのリモコンは誰の手にっ!?
860名無しさん@ピンキー:04/04/15 02:23 ID:9BKJLDcA
もちともちゃん。
むしろともちゃんが拾ったエロ本の内容を神楽に吹き込む。
861名無しさん@ピンキー:04/04/15 09:00 ID:tELYCIfj
>>857
そして猫耳猫尻尾神楽に萌え狂う榊さんか
…よ、読みたいっ!!
862名無しさん@ピンキー:04/04/15 20:33 ID:uN4OVuiG
しかし長距離が神楽より苦手な榊さん。
つまりスタミナは神楽の方があるので
いつも神楽より先に榊さんが果ててしまい
欲求不満がたまる神楽なのだった。
863名無しさん@ピンキー:04/04/15 21:18 ID:ftBZ5RFg
悩みつつ、相談できる友人もいない榊さんは、
にゃもに教えを乞いに行くのでした。
「あ、あの……先生。あのときのお話をもう少し詳しく……」
「ふふ……神楽には水泳で全てを教え込んだけど
 あなたにこっちを教えることになるとはね……」


純愛スキーとしては実技指導は遠慮したいが
864名無しさん@ピンキー:04/04/15 21:19 ID:kLGAfd8U
そこでお互いが同時に満足するために榊と神楽が
試行錯誤して技術を磨き、学んでいく…
つまり「ふたり○っち」のさかぐら版だな
865保管人 ◆TOMOuxyOMI :04/04/15 22:45 ID:1gA8y/Sn
>>844
回答が遅れてすみませんでした。
「くろまんが大王」から847と877の2レスを削除しました。

「あずまんが大王のエロいのないんかねぇ -5-」の過去ログからレスを消すのはお断りします。
これを許可すると何を消して何を残すか判断する面倒な義務が増えるからです。

また、このスレに掲載されたNさんの作品を個別に抽出するかどうかについてですが
作者本人が拒否するのであれば行わないことにします。

ま、とりあえずこんな感じで勘弁して下さい。
866名無しさん@ピンキー:04/04/16 00:30 ID:g+Lls9ew
つまり次のさかぐらは
1、素っ気ない榊さんの気を引くために神楽の
  お色気or猫化
2、さかぐらの純愛性生活向上話(ふたり○っち)
他にまだシチュあるか?

材料はあるんで職人さん、料理お願いします。
867名無しさん@ピンキー:04/04/16 01:06 ID:+ALSygo3
いつの間にさかぐら派がこんなに勢力拡大していやがった
まさに俺の望んだ時代がここに
868名無しさん@ピンキー:04/04/16 01:58 ID:WrvE0UtS
    へ          へ|\ へ     √ ̄|        へ
   ( レ⌒)  |\   ( |\)| |/~|  ノ ,__√    /7 ∠、 \ .  丶\      _ __
|\_/  /へ_ \)   | |   | |∠  | |__   | /   !  |     | |_〜、  レ' レ'
\_./| |/   \     .| |( ̄  _) |     )  | |    i  |  へ_,/    ノ   ,へ
  /  / ̄~ヽ ヽ.   | | フ  ヽ、 ノ √| |   ! レノ  |  !. \_  ー ̄_,ー~'  )
 / /| |   | |   | |( ノ| |`、) i ノ  | |   \_ノ  ノ /    フ ! (~~_,,,,/ノ/
 | |  | |   / /    | | .  し'  ノ ノ   | |       / /     | |   ̄
 \\ノ |  / /      | |___∠-".   | |      ノ /       ノ |  /(
  \_ノ_/ /     (____)     し'      ノ/      / /  | 〜-,,,__
     ∠-''~                        ノ/         (_ノ   〜ー、、__)
869名無しさん@ピンキー:04/04/16 15:37 ID:U9tcqpnh
神楽が猫耳つけて榊さんを襲っちゃうのは何かの同人であったな
870N ◆wDC5ureSd6 :04/04/16 15:46 ID:b3n4hgoC
>>865
どうもありがとうございます。
それと
>また、このスレに掲載されたNさんの作品を個別に抽出するかどうかについてですが
>作者本人が拒否するのであれば行わないことにします。
についてですが、正直保管庫に私の作品をのせるのは止めてください。
どうもお手数とご迷惑をお掛けいたしました。

871名無しさん@ピンキー:04/04/16 16:17 ID:x04Kc0Ak
>>869
ま、マジで?いつだ?見たかった・・・
せめて誰かその話をSSにしてくれんかなぁ
872名無しさん@ピンキー:04/04/16 17:34 ID:zI9wXJpj
猫神楽×榊…き、きたっ!!
873名無しさん@ピンキー:04/04/17 22:52 ID:yb1ryuYN
>>864
しかしそこにかおりん乱入
「榊さんは早くない! 神楽さんが不感症で遅いだけじゃないの!
私なら、もっとうまく榊さんとやっていけます!」
874名無しさん@ピンキー:04/04/17 23:46 ID:VMLifa0O
榊「違うんだ…神楽のテクの方が…その……強い…」
神楽「人前でそんなこというな!!」
榊「私も…努力しないと……」
神楽「へ、変なやる気出してんじゃねぇ!!」
875名無しさん@ピンキー:04/04/18 02:37 ID:qzQAJ9jM
「くっ! で、でも、私は恥ずかしがりやの神楽さんとは違って
榊さんのためなら羞恥SMコスプレ緊縛ギャグ野外調教純愛奴隷夢オチ……。
と、とにかくなんでもやれますから! 死にますから!!」
と、覚悟が完了して何か人間として大切なものを投げ捨ててしまった感のある
かおりん相手に、はたして神楽はどう闘うのか?
876名無しさん@ピンキー:04/04/18 03:32 ID:rXX5bgJ4
「確かに…私と榊はあっちの方はまだ未熟だよ。
でもそんなもん、心がこもってれば大丈夫さ!!気持ちだよ!」
「ごめん、かおりん…そういうことだから…。」
捨て身のかおりん相手に神楽が出した切り札、それは榊に対する
愛情だった。榊の心を動かし、見事その場を切り抜けた神楽。
877名無しさん@ピンキー:04/04/20 03:31 ID:pKJ+DgKE
エロに対しても二人とも真剣に取り組みそうなのが激しく萌えだよな
878名無しさん@ピンキー:04/04/20 16:20 ID:2NGsYPLn
その上二人がライバル同士という関係なのが萌えだな
879名無しさん@ピンキー:04/04/20 20:39 ID:tP5Z+Xoq
同士では……


いやそういうことにしておこう夢の中では
880名無しさん@ピンキー:04/04/21 01:34 ID:xS+NjE48
というか、二人の一見した性格が対照的なとこがいいんだよ
881名無しさん@ピンキー:04/04/23 02:21 ID:RWqgUoD2
ああ
せっかく盛り上がったのにまた停滞期
誰か読ませてくれ
熱くエロく何より幸せな結末のお話を
882名無しさん@ピンキー:04/04/25 01:48 ID:AhPEYKmc
Now Waiting......
883名無しさん@ピンキー:04/04/26 02:31 ID:coUMv6vH
この流れで4スレ目の「つらいんだよ。誰でもね。」が
復活してくれたらものすごく嬉しいのだが。
884名無しさん@ピンキー:04/04/27 00:32 ID:MkR16uYo
さかぐらいいよな〜

なんか古代ギリシャの(青年同士の)同性愛の女版みたいな
清々しさがなんとも・・・
ライバルというか同志愛の延長上に性愛も存在するかのような。
885名無しさん@ピンキー:04/04/28 12:14 ID:Lvf5xq6O
>>884
俺もこのスレきてからいつの間にかさかぐら派に
なってた…確かにいいよな
886名無しさん@ピンキー:04/04/29 21:39 ID:7bgUA6OA
そろそろ危機を感じたのでage
887名無しさん@ピンキー:04/04/30 17:14 ID:lH6RdfWe
童の時は 語ることも童のごとく
 思うことも童のごとく 論ずることも童のごとくなりしが
 人となりては 童のことを捨てたり
888名無しさん@ピンキー:04/04/30 22:21 ID:DULr7RnI
888
889名無しさん@ピンキー:04/05/01 05:54 ID:OHxreUNv
mou
dame po
kono sure
890名無しさん@ピンキー:04/05/01 10:23 ID:0goeqhnL
やる気〜出ろ〜 
やる気〜出ろ〜
891名無しさん@ピンキー:04/05/01 11:34 ID:q6ZzT9y7
と言うかスレ自体が残り容量ヤバくねぇ? 残り100レス、34KBじゃあ
892名無しさん@ピンキー:04/05/01 14:55 ID:4Dml7Dr0
900あたりで新スレ立てるか?
893名無しさん@ピンキー:04/05/01 20:38 ID:Dd3Lqeex
童の時は 語ることも童のごとく
 思うことも童のごとく 論ずることも童のごとくなりしが
 人となりては 童のことを捨てたり
894名無しさん@ピンキー:04/05/02 03:23 ID:vhB7eRz+
実験シリーズそのA
「酔っ払って書いてみる」

…やってみます。
895名無しさん@ピンキー:04/05/02 03:39 ID:vhB7eRz+

   T&T

最後の授業が終わり、HR前のひと時の事だった。
「なぁ、よみ。学校終わったら遊びにいこうぜ?ってばぁ
 あんたが好きなカラオケでもいいからさ」
ともの言葉に、よみはため息を一つついて「お前なぁ……」と言った。

「もうすぐ中間試験なんだぞ? 少しは勉強しようって気にならないか?」
「ならない」
「……」
暦は、「それなら何も言うことは無い」と言わんばかりに、
無言のまま中指でそっとメガネを直すと、プイとむこうを向いてしまう。

「……ちぇっ。友達がいのないヤツ」
ともプゥと頬を膨らませ、
「それじゃ、東儀! あんたが付き合え!」
ビシッ!と指差した先に、東儀は居た。

「え……オレ?」
「そう、あんただ。 ……カラオケ行く?」

おおかた、テスト前のこの時期、他に遊んでくれる友達が居ないのだろう。
神楽とか大阪だって、成績はともかくテスト直前に遊びにいくほど不真面目ではない。
それなら、こいつだって皆と一緒に勉強すりゃいいのに……

「だめか?東儀。 あんたまでマジメ子ちゃん?」
「……いや、別にいいけどさ」
おれの場合、テスト前で家に帰ってもどうせゲームかビデオなので、あまり変わりない。
暦はこの時期遊んでくれないし、まぁいいか……
896名無しさん@ピンキー:04/05/02 03:55 ID:vhB7eRz+
「ちょ……、東儀?」
暦がさも不満といわんばかりに抗議する。
「テスト前は一緒に勉強するって言っただろ?」
「んん……」
たしかに、普段ならテスト週間なんてすなわち「午前授業」以外の何者でもないのだが、
ここ数日はその「約束」のおかげで、勉強勉強の生活だった。

(暦さえおれの部屋から帰ってしまえば、あとはゲームとビデオなんだが……)
東儀のあまりの成績の悪さを見かねたのか、暦は妙な気合をいれて指導にまわってくれるのだ。

「たまには休憩も必要だ」
しれっと東儀が言うと、暦は憤慨して、
「そんなのはテストが終わってからにしろよ!」
と言った。

「今日だけ。……な?水原」
「勝手にしろっ。 ……そのかわり、明日からはまたみっちり勉強だからな!」
暦はまたぷりぷりして、そっぽ向いてしまった。

「何だ? 夫婦喧嘩か? よみ、うかうかしてると私が東儀をもらっちゃうぞ」
「ああ?」
(ばか……)
東儀には、なぜともがこうも火に油を注ぐ真似ばかり重ねるのか、理解しがたいところだった。
897名無しさん@ピンキー:04/05/02 04:10 ID:vhB7eRz+


…HRが終わる。
今週は午前授業なので、まだ昼食はとっていない。
「……メシどうする?」
程よい空腹感を感じながら、校舎を出たところで東儀はともに尋ねた。
周りを見渡せば、テスト勉強のためにせかせか帰宅する生徒でいっぱいだ。

「おごってくれ」
何の脈絡も無いともの台詞。
「あ?」
「……よく考えたら、男にご飯を奢ってもらったことがないんだ。
 花の女子高生として、これはちょっと悲しいことだぞ。
 せめて男とふたりで遊ぶときくらいいいじゃん」

「おれも花の男子高生だが、女に奢ってもらったことはない」
ともは「げっ」という表情になって、
「東儀、セコい男は出世できないないぞ!」
と、身勝手なことを言う。

「……吉野家の並盛なら」
そこはかとなく漫画版の時代感をかもし出す東儀の選択に、
「半熟卵つけてね?」
と、ともも応えた。

             (次回、また酔っ払ったときに)続く
898名無しさん@ピンキー:04/05/02 05:36 ID:NBnFwimm
新作モツカレ!
|∀・)b・・・・・ 期待GJ!

そういえば>>783さんはどこへいってしまわれたのか 楽しみにまっております



で、このスレの未来どうなるとおもうよ?早とちりで>>900とれなかった>>899さん↓
899名無しさん@ピンキー :04/05/02 05:37 ID:NKRMA+0S
北ァー!!!
900sage:04/05/02 14:02 ID:/+Fzwhyt
900
901amns ◆FqzSak5tNk :04/05/02 20:55 ID:l6lKKjLR
凹んだら自らの妄想世界で回復
それがSS書きの流儀

最後までまとめて投下します。
途中で容量が埋まりそうになった時点で
次スレを立てて続けたいと思います。
902番外編・夜の追憶(1):04/05/02 20:58 ID:l6lKKjLR
 その頃の榊はいつも懊悩を秘めているようで、瞳はどこか曇ったままで。いつでも寄り
添っていたいという想いも、どことなく薄い壁に阻まれているかのようで、神楽はたびた
び、出会った頃の榊を思い出させられることがあった。
 理由は判りきっていた。獣医課程も3年目に入れば、綺麗事ばかりではない側面は否が
応にも現実性を帯びてくる。実際に、覚悟の伴わなかった学生たちが脱落を始める時期で
もあった。
 榊はそう感情的に悲しみを見せていたわけではない。学習内容そのものにはそれなりに
適応してみせたようだ。むしろ彼女の苦しみはいつものように理性的で、もっぱら自分自
身への厳しい問いかけという形のようだった。
 神楽には、投げかける言葉も思い当たらなかった。同じ道を歩んでいない身からは、重
みのある言葉が出ようもなかったし、適当なことを言ってよしとするほど神楽は無神経で
もなかった。
 それでも、恋人としてできるせめてものことはしたくて。
 きょう一日を当ててのドライブを計画したのも、そんな願いゆえのことだ。郊外へ車を
走らせれば、初夏の緑は期待どおりの鮮やかさを見せてくれたし、二人でその中を並んで
歩き、食事や買い物に興じた半日は、久しぶりの潤いを与えてくれたと思う。免許のない
身では榊に運転させる本末転倒ではあったが、それを精一杯補おうと、気持ちだけは尽く
したつもりだ。新鮮な気持ちを作るため、珍しくミニスカートさえ穿いてみせた。太い足
が、本当はとても気になるのに。でも、その恥ずかしさまで込みで、榊はちゃんと愛でて
くれた。
 けれども、日も暮れて帰途につく今、神楽は決して晴れやかな気分にはなりきれていな
かった。結局、榊はまだ心からの笑顔を見せてくれていない。そんな思いがしてならなか
ったのだ。
903番外編・夜の追憶(2):04/05/02 21:00 ID:l6lKKjLR
 雑誌を読むためという名目でライトをつけてはいたが、神楽の本当の目的は、隣に座る
榊の様子を窺うことだった。
 その容貌は、ますます成熟を重ねて美しくなってきたと思う。何しろ、高校で知り合っ
たときからもう4年以上になるのだ。その半分を友人として、あとの半分を恋人として過
ごした。そしてライバルとしては、ずっと。神楽自身はそのつもりだ。友人の頃は、スポ
ーツの面で。今では――全ての面で、かもしれない。一緒に人生を送ることに釣り合える
ような人間でありたいと、神楽は願っている。例えばこの美貌だって、ただ愛でるだけで
はない。自分もこの人に負けず綺麗でいよう、そんなふうに思うのだ。
 けれども今、降り始めている宵闇を背景に、黙ってハンドルを握る榊の横顔には、これ
といった表情は読み取れなかった。
 神楽は声をかけてみる。「なあ。まとまった休みがとれたらさ、今度は旅行に行こうよ。
二人でゆっくり温泉にでも入って」
「そうだね……」
 榊の返事は、そっけないわけではないが、それほど楽しげでもない。だから会話も続か
ない。
 落ち着きの悪い空気を紛らわしたくて、神楽は席の脇に置いている猫のぬいぐるみを手
に取った。「ねっころび」ブランドの新作で、ねここねこのイメージを引き継いだ可愛い寝
姿。今日の買い物で、榊へのプレゼントという形で買ったものだ。そのふかふかした手触
りをしばらく楽しんだ後、おもむろに榊の脇腹へ向けて突き出した。子供じみたじゃれつ
きと知りながらも。
「がーっ! 久しぶりに噛みついてやる」ふざけて口にすると、まだ友人だったあの頃が、
ふと懐かしく思い出された。
 榊は静かに笑い返した。だがそれだけで、あまり乗り気な反応ではない。
 神楽はぬいぐるみを元通りに置くと、諦めてシートにもたれた。そして、少し気になっ
ていた思いを口にする。
「……何か最近さ、ぬいぐるみとかにもあんまり興味なくなってない?」
 そうなのだ。今も部屋に幾つか飾っているとはいえ、確かに昔ほどではない。マヤーの
存在で満たされているから、だけとは言えまい。その傾向が感じられるようになったのは、
明らかに榊の悩みと時期を同じくしてのことだから。
904夜の追憶(3):04/05/02 21:02 ID:l6lKKjLR
 しばしの時を置いて、ぽつりとした返答。
「嫌いになったわけじゃ、ない。ただ……君も判ってるだろうけど、代償行為だから。可
愛くない自分のコンプレックスを埋め合わせるために、ああいうものに憧れて。それを可
愛がって同一化する間は、自分も『可愛い自分』でいられて」
 慎重に耳を傾ける神楽。榊の声は、心の深みを打ち明けるぎこちなさを伴って続く。
「……でも、私はもう、可愛いものへの憧れにただ浸っていてはいけないところまで来て
しまった。自分自身も変わらなきゃいけなくなった。だから……素直に可愛がることにた
めらうようになってしまって。人形を抱くたびに、自己欺瞞に逃げているような思いが心
のどこかで脅迫的に浮かんできて」
「それはそれ、これはこれでいいじゃないか」
 そう答えてはみるものの、その言葉に白々しさを感じずに済むほど、神楽だって能天気
ではなかった。自己像の問題で苦悩に突き当たったのは、むしろ自分が先だ。スポーツの
世界で超えられない壁を見せつけられたのに、自尊心を保つためしがみつき続けようとす
る自分に、どこか欺瞞を感じていたのではなかったか。連日榊に挑む勝負バカの仮面の下
には、当面の勝ちを得ることで才能への怯えをごまかしたい焦りがあったのではなかった
か。そうして自分自身を腐らせていくかのような煩悶は、つい一年前まで心の奥に巣食い、
蝕み続けていたものだ。
 あるとき榊の愛に恥じまいと決め、適度な諦めを受け入れることで、どうにか吹っ切れ
ることはできた。きっと遅かれ早かれぶつかった問題ではあって、今となってみれば、そ
の相手が榊だったことに絆を感じることさえできる。けれども、あの頃の自分はそんなこ
とを考えることもできなかったし、榊がかけてくれる心配に対しても、聞き入れるような
態度をしながら、肝心なところではずっと顔をそむけていたものだ。
 寄り添っていたって、愛していたって、心は遠く離れてしまえるもの。それを自ら熟知
していればこそ、神楽の寂しさは募る。もちろん、自分だけはこっち側の立場を拒否した
いなんて、何ともわがままな話だろう。だけど――。
905夜の追憶(4):04/05/02 21:02 ID:l6lKKjLR
「一つだけ、約束してくれ」神楽は言った。「大事なことを一人で勝手に決めちまうことだ
けは、しないで」
 返答は――なかった。
 この野郎。
「おい、停めろ!」神楽は声を荒げた。「いいから停めろ!」
 いま走っている山際の道は、他に車も人も見当たらない静かな場所。市街地の明かりは
片側の斜面から遠く見下ろすのみで、もう片側は林になっている。その林側に、車はゆっ
くりと寄って停まった。
 まだこっちを見ようとしない榊を睨みつけながら、神楽はシートベルトを外して身体を
乗り出し、問い詰める。「どういうことだよ。ふざけんな」
「無理に……言わせないでくれ」
「わかった。じゃ、愛してるって言え。それも無理か!?」
 まだ、榊は押し黙っていて。
 その頭の後ろに手を回し、ぐい、と引き寄せると同時に、唇同士を押しつける。ハンド
ルから離れた榊の手が、拒絶するかのように肩を押してくる。が、その力に本気は感じら
れない。取った腕を軽く捻り上げながら唇を一通り蹂躙して、神楽は榊を解放した。
 まだ矜持を保つかのように、無表情を保つ榊。瞳に灯った興奮を隠すように目を逸らし、
濡れた唇はあくまでも固くつぐんで。
「私は、いくらだって言える。苦しんでた時だって、おまえにはいっぱい言ったはずだ。
愛してる。愛してる」瞳を覗き込みながら、繰り返した。「言えないのかよ」
 半ば苛立ちを込めた声で、榊は強く言い返す。
「それは、言わなくたってわかるだろう! 強制するのが無神経だと言ってるんだ!」
 神楽は、榊の手をそっと握った。「……ガサツで悪いな、昔からさ」静かにつぶやく。
「でも、普段言わないと、そのうち本当に言えなくなっちまうこともあるかもしれないっ
て……。何か、そんな気がするから。長い時間かけてここまで来たのに、また会った頃み
たいに壁作られちまうなんて、絶対に嫌だよ」
906夜の追憶(5):04/05/02 21:03 ID:l6lKKjLR
 握った手が外された。拒絶されたかと一瞬思う。が、それは榊が自分のシートベルトを
解くためだった。するり、と音がし、自由になった榊がシートを後ろに引く。こちらを向
く顔の上には、ライトと外からの闇とが、端整な陰影を織り成していて。
「……いいよ。確かめたいんだろう?」誘う声には棘もなく、ただ穏やかだった。
 しばらく見つめ合ってから、神楽はおもむろに腰を上げた。
 ――乗ってやるさ。そう、これができる限り、あの頃とは違うと信じられる。
 狭い座席内を慎重に乗り越え、運転席の方へ移る。身体の大きさからすれば、自分が移
る側になるのは確かに順当だろうが、背中側のハンドルがやはり邪魔だ。榊の開いた脚の
間へ身体をはめ込み、否が応にも密着し合うことになる。
 車内でキス以上のことをするのは初めてで、要領もよくわからない。わからないなりに、
服の上からでもとにかく榊の胸を探る。露出した首筋に顔を寄せ、温もりを感じ合う。か
さかさと衣擦れの音。やがて不器用なりの欲情が呼吸に滲み始め、お互いを高め合う。
 榊の指が、ぎこちなく上着のボタンを探ってきた。一つ一つ下から外され、胸元へ上っ
てきて。胸の谷間に差し込まれた指の先端がひやりと丸く、神楽は微かな嬌声をあげた。
そしてブラがフロントホックと知った途端、榊は興奮も露わに外しにかかる。思惑がみご
と叶ったことに、神楽は内心快哉を叫んだ。
 はぁ、はぁ…と柔らかい息をついて神楽は高まり、右手を伸ばしてライトを消した。ま
だうっすらと明るさの混じった、青々とした闇が落ちかかる。視覚が後退したぶん感触が
研ぎ澄まされ、乳房が晒け出される解放感だけでも興奮がつのってくる。それを榊の掌に
包み込まれればなおさら。固まった乳頭を押し潰すようにゆっくりと揉み回されれば、も
っとなおさら。歓喜はみるみる盛り上がって、甘い叫びが口をついた。
907夜の追憶(6):04/05/02 21:04 ID:l6lKKjLR
 そして待ち焦がれた通り、残った片手がミニスカートの下へ滑り込んできた。榊の指は
巧みにショーツの縁を引っ掛けて、尻を存分に撫で回しながらほんの少しずつずり下ろし
ていく。じれったく、じれったく。この脱がし方はきっと天性の絶妙さだと思いながら、
神楽は急かしたい気持ちを押し殺す。たまらなくて、声にならない息を漏らしてまでも。
けれど、それもすぐに声になってほとばしった。だって、落ちそうなショーツの前の部分、
布越しにぐっと指を突き立てられたから。
「あっ……いや」と言うのはもちろん誘いで。何しろ、その布がぐっしょりと濡れている
のは判りすぎるほど。薄い一枚を隔てて入り込んでくる榊の指が節操なく暴れまくり、自
分のいやらしい部分をさすり上げている。
 感じるところを、揉まれ、しだかれ、擦り上げられて。昂ぶりが、どんどん溢れ出して。
「ふぁ……あ、あぁ、あっ!」感極まって、神楽が伸び上がった瞬間――。
 ガン、と天井に頭をぶつけ、視界が大きく揺らめいた。
 榊の慌てた声がかけられる。「…大丈夫か?」
「だ、だいじょうぶ」軽くよろめきながら神楽は答える。特段に痛みはない。
 しかし――少し白けた空気が、二人の間に漂った。闇の中の静寂が、数秒間気まずく続
いた。
 それを振り払うように、神楽は宣言する。「い……いや。続けよう」
 そう、こんなところで不完全燃焼なんて絶対に嫌だ。まだまだ、煽れば火はすぐに燃え
上がる。
 榊も、それで安心したようだった。とはいえ。
「やっぱり、この中では無理があるかな……」
 確かにそのようだ。たとえ後部座席に移ったとしても、狭いことにはさほど変わりなさ
そうだし。それに、シートが汚れることを気にすれば、あまり自由にできそうにもない。
とはいえ、今からホテルを探すというのも。
 やがて自然と、窓の向こうの林に視線が向いた。そんなのは初めての試みである。それ
に対する期待と不安に、二人はごくりと固唾を飲んだ。
908夜の追憶(7):04/05/02 21:05 ID:l6lKKjLR
 とりあえず開けたドアから、神楽はぎこちなく移動して外へ降りる。ずれたショーツは
穿き直す方が動きやすいとは思うけど、ぴんと張った縁が腰の周りにこすれる快楽は、手
放したくなかった。
 広々とした夜が、神楽を包む。ひんやりとして静かな闇が、木々の奥深くで待ち受けて
いる。その眺めに何だかぞくりとした。自分のはだけた服の下に、もう闇は這い込んでき
ているよう。
 振り返ると、榊が車内をあさっている。ウェットティッシュのケースと、非常用の懐中
電灯を取り出して見せ、自信なさげに尋ねてきた。「とりあえず、これで……いいのかな」
「その……後ろの席に置いてるバッグに、道具が入ってる」神楽は恥じらいながら言い、
ちょっと呆れたような様子の榊に、懸命に反論する。「きょ、今日は、それぐらい盛り上が
れたらいいかもなって思ってさ。帰りにホテルに寄るとか、あるかもしれないじゃん。ま、
万が一ってぐらいの気持ちでだからな!」とはいえ、実際これからそれをするのだから、
言い訳にも何にもならないわけだが。
 榊がバッグを取ってきた。その中にウェットティッシュを納めて車から降りる。「もう…
閉めていいかな?」
 努めて保ち続けている欲情が、神楽の身体を火照らせていた。あられもなくはだけた下
着が肌に沿う感触が気持ちよくて、けれど、さらに自分を解放したい欲望の方が大きくな
ってきて。
 開いた上着の中から、外れたブラをするりと抜き出す。車内に放り込み、じっと榊の目
を見上げる。
 榊が手を伸ばし、軽く上着のボタンをかけてくれた。「せめて……前ぐらい隠そう」
「……どうせすぐ、するくせに……」上目づかいに挑発の言葉を口にする。榊の息が少し
止まったように思えた。
909夜の追憶(8):04/05/02 21:06 ID:l6lKKjLR
 神楽は靴を脱ぐと、ミニスカートの下から手を入れた。榊に見せつけるように、ショー
ツをゆっくりずり下ろしていく。黒々とした地面の上に白いゴムがぴんと伸び、引き上げ
た膝がそこを通り抜けるとき、濡れた布地にぴちゃりと触れた。脱ぎ去ったそれを、さっ
きと同じくシートの上に放り込む。闇の中にぽとりと落ちる、その白さが生々しく映えた。
 ふと気づくと、その手前にはあのぬいぐるみがのんびりと寝転んでいて、神楽は奇妙な
背徳感を覚える。けれど――そうだ、元はといえばこいつがきっかけなんだっけ。ある意
味で言えば、こいつのためにこんなことをしているような気も。何だか、頑張ってやらな
くちゃいけないのかもな――。
 ばたん、とドアが閉じられた。向き直った榊がバッグを手渡してくる。神楽がそれを右
手に持つと同時に、残った左手が緩やかに握られた。榊も、もう昂ぶっているのだ。
 そして二人は、林に向けて歩み出した。
 しんとした夜の中。榊が持つ懐中電灯の微かな明かりを頼って、木々の深みへ進めば進
むほど、二人きりだという密やかさの感覚が強まっていく。ときおり下生えを踏む微かな
音だけが、沈黙の中に繰り返す。一歩足を踏み出すたび、その内股に剥き出されている自
分自身の解放感が、スカートの下で高まってくる。
 つながる手から伝わる、榊の体温と指の感触にさえも欲情してしまって。そっと指をず
らしながら、榊の手を愛撫する。敏感な掌の内側に指の丸みを押し当てて、軽く軽く撫で
さする。ひくりと、榊が感じたのがわかった。だが逃げるどころか、向こうからも求めて
絡みついてくる。闇の中を歩む二人は無言のポーカーフェイスで、けれど汗ばむ指は既に
激しく交わり、せめぎ合っていた。
「んっ…ぁ」次第に荒くなりゆく息の中から、先に声を立てたのは神楽。たまらず足を止
め、うめく。「も、もう…やめっ」
 それでも、榊の執拗な攻め立てはもうひとしきり続いた。指の先から掌の下までを大き
く撫で上げられて、許しを得るまでに神楽はもう一声、叫びをあげた。「……あッ!」
910名無しさん@ピンキー:04/05/02 21:37 ID:l6lKKjLR
続きは新スレにてごらんください。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083500580/
911名無しさん@ピンキー:04/05/02 23:36 ID:AUFZfnEy
それでは皆様、















Good job!!
912名無しさん@ピンキー:04/05/03 16:52 ID:ESh46SfJ
埋めてもよかですか?
913名無しさん@ピンキー:04/05/03 21:20 ID:1NSLgp9Y
よかよ
914名無しさん@ピンキー:04/05/04 01:21 ID:K2494yHK
>>912 >>913
まだ早いと思うぜw
915名無しさん@ピンキー:04/05/04 01:39 ID:FwKkcYEE
4スレ目からずっと1000行かずに終わってるんだよなあ
何だかんだいっても内容充実してるのか
916名無しさん@ピンキー:04/05/05 00:55 ID:NHW3VC/h
うめ
917名無しさん@ピンキー:04/05/05 01:07 ID:NHW3VC/h

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918名無しさん@ピンキー

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