ガンダムSEEDエロ総合スレ Part7

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1名無しさん@ピンキー
ガンダムSEEDのエロ小説の総合スレです。
気に入らないカプやシチュは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801は全面禁止。
ここで許されるカプは、ノーマルカプか百合だけです。
次スレは>950を取った人が立てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを立てて下さい。

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ガンダムSEEDエロ総合スレ Part6
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ガンダムSEEDエロ総合スレ Part3
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1059225815/
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1054652749/
ガンダムSEEDエロ総合スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1034752307/

801ネタを求めている方は下のスレへどうぞ。
ガン種で801 part11
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1066217998/
2名無しさん@ピンキー:03/11/24 16:18 ID:aBrhIWLN
2GETS!
「抵抗のない民間人を俺は殺していたらしい」
「……“らしい”って」
また沈黙を続けるイザークに、ナナシは屈みこんで視線を合わせると無理矢理キスをした。
「んっ……」
ナナシが見たイザークの瞳は赤く腫れていた。
「……隊長……」
「……今は…そんな気分じゃない」
「私はそんな気分なんです」
出来るだけ明るく、ナナシはイザークに言葉を向ける。
「泣いている隊長を、抱きしめてあげたい、励ましてあげたい、……一緒に泣いてあげたい」
「ナナシ……」
「だから……私、隊長を襲っちゃいます!」
そう言ってナナシはイザークの乾いた唇にキスをした。
風呂あがりのナナシの唇はしっとりと湿っていて、イザークは知らない内にナナシに抱きついていた。

ちょこっと前回分より↑

次より続き

「んっ……」
抱きついてきたイザークにナナシはキスをする。
そうしながら彼の美しい銀髪を撫でる。その姿は子供をあやす母の、包み込む様な慈愛を感じさせた。
キスをした後、イザークはそのまま頭を下にずらし、ナナシの胸に甘えた。石鹸の匂いが鼻をくすぐる。
「ナナシの胸、好きだ」
風呂あがりの、熱を持ったナナシの胸にうずくまりながら、イザークは呟いた。
「はい……たくさん…甘えていいんですよ」
「ああ…」
それから暫く二人はそうしていた。
抱き合って……イザークの悲しみも、ナナシの幸福も、全て一緒になって溶けていくようだった。
「……ナナシ、大丈夫だ、俺は。ナナシがこうして甘えさせてくれるから……大丈夫だ」
そう言って、ナナシの上着に手をかけようとしたイザークだったが、ふと、手をとめてしまった。
「……そういえば、ナナシ、俺を襲うと言ったな?」
邪悪な目で、ナナシを見上げるイザーク。もはや、早々に腹を決めたナナシ。
イザークはナナシの机の所にある椅子に腰掛けた。
ナナシの机は、(当然艦内にある物なのだから)事務的な飾り気ない物であり、キチンと書類等も整理整頓されていたが
さりげなく可愛い小物等を配置させてあって、それがこの机を少女が使っている雰囲気にさせていた。
(割れ物はなさそうだ……)
後で怒られたらたまったものでないので、イザークは確認する。
「ナナシ……襲われるのにベットの上じゃおかしいよな?」
あまりニヤけ過ぎないように気をつけながらイザークは言った。
別におかしくもないと思いながらも、言うだけ無駄だと知っているナナシは反論もしない。
明かに襲われるのは自分だと思っている。それも恥ずかしい事をさせるつもりだ。
……不覚にも、少し濡れている自分が情けない。
(隊長のばかぁ…)
頭の中でぼやきながら、ナナシはイザークの前に立ち、彼の服を脱がし始めた。
次第にイザークの逞しい上半身が顕わになる。その一点、彼の右肩を見てナナシは思った。
(まさか本当に傷になるなんてなぁ……)
コーディネーターの力は要らないところにも遺憾なく発揮される。
というか、本編で発揮された力全てが、要らないところだった気もしないではないが……
「…………」
ナナシの視線に気づいたイザークは、無言の視線を送る。
(はいはい、わかりましたよ。もうっ)
ナナシはイザークの身体に、軍人とは思えないしなやかな指を這わし、傷を舌でなぞった。
男の体を舐め回すという卑猥な光景にイザークは気分が高まっているのを感じた。
「ナナシ、服を脱げ」
「…………」
命令調で言ったイザークをナナシはジッと見る。
(私が隊長を襲うって設定じゃなかったんですか?)
目は口ほどにものを言う。ましてナナシとイザークなら以心伝心である。
イザークは墓穴を掘った事に気づいた。
「ナ、ナナシは……お、男を襲える女じゃないからな。お、俺が指導してやる」
(苦しいですね……)
イザークの矛盾した言い訳を聞きがら、ナナシは服を脱いでいく。
艦内を歩くので上は軍服を着ていたが、その下は風呂あがりなので一枚しか着ていない。
そうなると、イザークの自分を見る視線が凄く恥ずかしい。
「Tシャツはそのままでいろ。先にズボンを脱げ」
ナナシがシャツを捲り上げようとした時、イザークは口を挟んだ。
「襲うんなら、男がそるような格好をしないとな」
(あ〜つまり、下は下着一枚に上はTシャツ一枚でいろと?)
(そうだ)
(男の人って好きですね、そうゆうの)
(悪いか!)
(開き直られても……)
人はピッキーン゚∀゚)─wヘ√レv〜無しでもわかりあえるのだっ!
結局ナナシはイザークの言うとおりの格好をして、イザークの膝の上に乗っかった。
「んっ…はっ……はむっ……」
キスをする。ナナシから攻める事になっているので、ナナシはイザークの舌を吸い寄せ、喰わえ、貪る。
「んっんっ……はっ…ぉむ………んぁ…」
苦しいのか、切なげに身体や頭をナナシは振る。
「はぁ……んちゅ……んっ……ぁ…」
ナナシの口からは自身の唾液がダラダラとこぼれ、Tシャツに染みをつくっていた。
「あ……くぅ…はあ……んふぅ……ぁ……」
舌の裏をなぞり、絡め合い、最後には大きく吸い付き、イザークの舌を味わう。
「むぁあ……はぁ……んぅ…ぁ……んっ……」
イザークは“離れていいぞ”と意味を込めて、ナナシを撫でた。
「んっ……はぁ……」
ツーっと垂れた糸は、重力に従ってナナシの胸に染みをつくった。
「隊…長……」
顔は離していても、首に回した腕はしっかりとイザークに絡みついていた。
「ナナシ……いやらしいな。乳首がこんなになってるぞ?」
そういうとイザークはTシャツの上からでもはっきりと判るくらい起立した乳首をつねった。
「やっ!痛いっ!!」
ナナシは小さく叫んだが、しかし、そうした本人に抱きつく。
「ナナシ、俺を見ろ」
「えっ……んっ!!」
イザークは口の中で唾液を溜めると、ナナシの中に流しこんだ。
「んっんっ…んんっ……んぁ……こくこく…くぁっ……はっ……はぁぁ………」
ナナシは一瞬の抵抗の後、イザークの運んだ唾液を飲み干していった。
「はぁ……ふ」
イザークは愛しさがこみ上げてくる。ナナシ撫でながら、これから先、何があっても生きようと思った。女の為というのは単純だが悪くない。
「下を脱げ」
「……はい」
イザークは短く命令し、ナナシはイザークから離れるとショーツを脱ぎ始めた。
Tシャツに隠れて、ナナシの秘所は半分しか見えない。が、逆に恥ずかしい。
イザークは座りながら、ゆっくりと舐め回すようにナナシを眺めた。
「濡れてるな」
「……はい」
Tシャツをキュっと下にひっぱりながらイザークの問いに正直に答える。
「なんでだろうな?」
「……隊長と…キスして……口の中を舐め回して……隊長の…唾液を飲んだから……です」
イザークの望んでる答えをいう。身体中、熱でうなされてしまう。
「それはナナシが嫌な事だったんだな?」
「え?…」
「そうやって隠しているだろうが」
少し怒っている様な演技を加えて、イザークは顎をしゃくった。
「ち……ちがいます」
「………」
ナナシの反論を無言でイザークは返した。
ナナシは羞恥に震えながら、Tシャツの裾を引き上げた。
「ふんっ、それがどうした?」
まだイザークはナナシに辛くあたる。ナナシは少し泣きそうになった。
「隊長……意地悪しないで…下さい。私、好きですから。……隊長に…するのも、されるのも……」
「お、俺も好きだぞコシヌケェ〜」
ナナシの泣きそうな視線に、イザークは罪悪感に襲われたらしい。悪役に徹しきれない男だ。だからこそナナシは好きなのだが。
「隊長……」
「き、キスしろ」
「はい……」
イザークの命令通り、キスをしようとして顔を近づけるが、制される。
「下で、だ」
「あ……」
その真意を知り、ナナシは視線を落とし固まるが、やがて意を決してイザークを見据える。
「肩に足をあげていいぞ」
「はい…」
ナナシは言われたとおりに、イザークの肩に片足をあげて、ゆっくりと摺り足でイザークに近づいた。
「はぁ…はぁ…」
体勢が苦しいのか、恥ずかしいのか、ナナシの息が上がってるのがイザークには判った。
「んっ…ぃやぁ……」
イザークの唇とナナシの秘所が触れあう。
「嫌か?」
そう言いながら、舌を突きだし、ナナシの中をイザークは貪り始めた。
「んぁっ……いっいやじゃ……うぁ…ない…です……ふぁん……から…」
「そうだろうな。こんなになってるしな」
じゅるじゅると大きく音を立ててナナシの愛液を吸い上げながら、イザークはナナシを煽った。
「うわぁぁ……やっ……はぁぁあ……隊長が……隊長がぁぁ!……あぁんっ……」
「ナナシの中は……」
ナナシの秘所をイザークの舌が進んでいく。粘っこい液体が、それを誘う。
ナナシの肉壁が舌を締め付け、舌が、肉壁を押し返す。
「う…ぁ……はふ……あ…あ……くぅん……」
イザークは舌を、グルンっと回転し、えぐるようにして引き出す。
引き出す瞬間、ナナシの最も敏感な所をイザークの舌が擦る。
「うぁ……くぅ…は……はぁぁぁぁぁぁんっ……あ……はぁ……」
「ふっ」
イザークは鼻で笑うと、舌を伸ばして、その敏感な所を僅かに触れる。
「ひっ……あっ……」
が、それだけで終わる。イザークの生暖かい吐息だけが、ナナシを悩ませる。
「あ…ふ……た、隊長……」
「どうした?」
気のない返事に、ナナシは自分でどうにかしようとイザークににじり寄るも、イザークはちょっと頭を引くだけで、距離を保ててしまう。
「あ、あぁ……」
「だから、どうしたんだ?ナナシ?」
「う…うぅ……隊長……して…してください……」
「だから、何を?」
イザークはまだ惚ける。
「………わ…たし…の……その……だ、だから……クッ…クリ○リスをっ……すっ吸って……下さい」
最後の言葉は尻すぼみになったが、イザークは満足した。
(ナナシはある程度までは俺の言うこと聞いてくれるが、それ以上はなかなかだからな……)
イザークは返事がわりに、そっとソレに歯を立てた。
「っ!きゃぅ!!」
口に含み、小刻みにさすったり、押し込んだり、弾いたりする。その度にナナシは反応を見せる。
「くぅあっ!はぁっ……んんっ…あぁう!……はぁっ…くぇっ……んっ……あっあっ……」
そしてもう一回、今度は強く歯を立てると、ナナシは仰け反って、高い声をあげビクビクと身体を震わせた。
「うっ…あ…あ、あああぁぁぁぁぁぁ!!!……は……ぁ…ぅ……」
口…いや、顔中をナナシの愛液で汚したイザークが、そんなナナシを見上げる。
「く…ぁ……はぁ……た、隊長……んっ」
ナナシの唇を塞ぐと“下の口のキスも悪く無かっただろう?”と囁いた。
「ナナシ、机に胸をつけ。お前のダラダラといやらしい汁を垂らしている所を俺に見せろ」
「……はい」
のろのろと言われた通りに、机にうつ伏せになってお尻をイザークに向ける。
「本当にダラダラと……」
イザークはナナシの愛液を掬う。
「あんっ!」
「………垂らしているな。旨いぞ」
掬った愛液を口に運びながら、ヒクついているナナシの秘所と尻全体を眺めた。
「あ…あ……」
見られてると思うだけでナナシは切なくなる。
「もっと高く突き上げろ」
ナナシのすべすべした肌を撫でながら、命令をする。
「は…い……あんんっ!……え?んんっ!?……あっ……」
それと同時に、再び愛液を掬い上げると、イザークはナナシの肛門に擦りつけた。
それを何度も繰り返し、ナナシの後ろを愛撫する。
「んあ……あっ…う……ん…はぁ……ぁあ……いっ……ふくぅ…あぁ……」
後ろの穴を弄ばれるのは初めてではない。素直に反応してしまう。
「ん……あっ…く……ふぁ………あぁ……」
ゆっくり、ゆっくり、捻るようにナナシの襞を掻き回し、イザークの指が進んで行く。
「ぁ……んぁあ……ぅん……はぁ……はぅっ!……」
そして、クイッと指を折り曲げ、ナナシの腸を広げる。そして引き抜く。
「気持ちいいか?」
「はぁはぁ……はい……」
汗でまみれた顔で、力無く答えるナナシ。
「素直だな」
イザークはナナシに覆い被さって、耳元で語りかけた。
「そうしないと……隊長に…恥ずかしい事……言わされますから……やっ!くすぐったい!!」
イザークはナナシの耳を舌でなぞった後、更にこう言った。
「コッチの方、好きなんだな?」
ナナシはコクッと首を振り、肯定の意志を示した。
その直後、再びナナシの肛門にイザークの指が侵入した。が、いつもと違った事があった。
「いっ…やっ!……に、二本は…はんっ!……む、無理です……あぁっ…」
「の割には感じてはいるようですが?」
絶対笑ってる。ナナシは後ろのイザークの表情が見るまでもなく分かった。
「それに…二本で根をあげられたら、俺がこの後困るのでな……」
「えっ?そ、それって……ひょっとして……」
イザークの問題発言にナナシは冷や汗を感じた。
「ひょっとしなくても……だ」
「う……ぁ……」
二本の指が、ナナシに反論を与えまいと襞を左右に広げる。
「嫌なら……やめる」
心底悲しそうに囁くイザーク。
(そんなにがっかりする事なのぉっ!!)
「ナナシィ……」
イザークは友、ディアッカの秘技・“チワワ顔”を行使した!
「……責任、取ってくれるなら…」
突っ伏したまま答えるナナシにイザークは笑う。
「こういう時に言う言葉じゃないだろうが。別の時に言え………孕ませてやるから」
最後の言葉は、言うか言うまいか少し躊躇った後出た言葉だった。しかし、言い淀みは無かった。
「コーディネーター同士は……はぁんっ!」
言いたくない、思いたくない言葉をナナシは紡ぐ。
「出産率が“低い”だけだ。俺はナナシをこれからも、いっぱい、いっぱい可愛がってやるつもりだぞ?」
イザークは軽く笑った。
「…んっ…はぁ……お、お願いしますね……んんっ……」
ナナシも釣られて笑う。背中に感じるイザークの暖かさが嬉しい。自分はもう、これなしには生きていけない気がした。
イザークの指は滑らかにナナシの後ろを弄んだ。
「はぁ…ふぅ……んぁっ……あっあっ……んぁあ……」
膣内とは違った感触が気持ちいい。が、指以外でもそれを感じたかった。
素早く、自身のそそり立ったモノを取り出しながら、ナナシに確認する。
「ナナシ、いいか?」
「はい……どうぞ、初めての人」
「ふっ」
ナナシの多少皮肉めいた冗談を笑い飛ばしながら、イザークはナナシの尻を掴み、狙いを定めはじめた。
「ナナシ……愛してるぞ」
「こんな時だけじゃなく、言って下さい」
ナナシの反応に半分ムッとし、半分済まなく思いつつ、イザークは未知の領域に自身を進めていった。
「はがっ……うっ……くぅ……」
最初に出た女の子らしくない声に慌てて口元を押さえながら、ナナシは呻いた。
イザークのモノが、ナナシを貫通していく。
「はっ……ふわっ…あぐっ……んんっ……」
イザークは、膣とは違う、デコボコとした感覚を味わいながら、ナナシの事を気遣った。
「大丈夫か?」
「んっ……あ…くぅ……はぁ…あぁ……」
「ナナシ?」
「……う…ん……あっ…ふ……た、隊…あんっ……長…はぁ…また、言って……」
「あぁ…愛してるぞ、ナナシ」
大丈夫そうに見えたが、言うに越した事はない。
大体、こんな時にしか言えない自分が悪い。イザークはそう思った。
「はぁ……隊長…んっ……本番なると優しいから……ぁんんっ……好き」
「……俺に余裕が無いと言いたいのか?」
「うん」
イザークは流石に怒って(と言うか、ショックなのを怒りで隠して)激しく突き立てた。
「くっはぁっ……あっあっあんっんあぁぁぁ……」
少し冷めた、それでいてきつく締め付ける感じで堪らない。
カリの部分が、ナナシのまだ見ぬ場所を求めて、突き進み、擦れる。
根本から、先端まで、全てをきつく、きつく、それでいて滑らかに絞り立ててくる。
「…うあぁぁ…あっあっやっはぁあ…くあぁ……ふぁ…んんんっ……」
今まで後ろを攻めてた事もあってか、ナナシも初めての採入にも関わらす、嬌声をあげてくれている。
(ん?…まてよ……)
「ナ…ナシィ……」
「は…はい?」
イザークの肌とナナシの肌がぶつかりあう音がBGMに聞こえる。
「ワザと…答えた…な?」
「……あんっ…はっはい……うあぁっ……んっく……くぅ……」
「…本音を……な」
言って悲しくなるが、その程度じゃ萎えない気がしたので自嘲気味に話す。
「なら……次の問にも…本音でっ……答えてもらうぞ」
「んぁっ……くぅああっ……は……はひ……」
激しく突き立てられてナナシの胸は、机の上で自在にその形を変える。一気に潰れたり、右に、左に寄ったりする。
そんな光景にそそられながら、イザークは続けた。
「なんで……自分から…激しくっ…されるような事…くっ……言った?」
円運動を加えてみる。ナナシは一際高い声を上げてよがってくれた。
「はぁぁぁぁっ!……んぁぁんっ…くふぅっ……はっ……た、隊長が…あっんっ……気持ち良くなるな……らぁっ!……」
「それだけ…か?」
徐々に快感が迫ってくる。ゾクゾクとした刺激をナナシの波打つ襞が増長させる。
ナナシもえぐりとられるような強力な快感が堪らない。自然と快感を求めて、自らの膣をかき混ぜ始めていた。
「はぁんっ……隊長、隊長にぃ…うっあっ…は、激しくされたくてぇぇぇ……」
自身の膣を掻き回す指が三本になっている。肉の壁一枚を挟んで、その動きが激しいのがわかる。そしてその動きが、裏筋を刺激し気持ちいい。
「少しくらい乱暴なのが?」
「きっ気持ちいいんですっ……はぁ…あくぅうっ…隊長に……あっあっ……恥ずかしい事言わされるのも…んやっ…さ、最近はぁっ……やぁあっ……」
「ほう?」
「隊長だからっ!隊長だからぁ……んああっんんっ……はぁっ…ぁあ……」
“だから嫌いにならないで”とでも続けたいんだろうということはイザークにも分かった。
「相性が…いいんだな」
「あふぅっ……あっ……私は…んくっ……はぁ…どんな……隊長だって……」
膣がキュウキュウ締まっているのだろう。後ろも煽りを受けている。
ナナシの指が、本来直線の道を押し上げ、それが逆に気持ちよくする。
「ナナシッ!イクぞっ!お前もケツの穴でイけっ!!」
「うあ……あっあっ…イクッ……お尻でっ!…あくぁっ…はぁぁっ!……イっちゃうっ!……あっあぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
ナナシはソプラノの声をあげて、ピーンッっと背を反らした。
「くぁっ……」
同時に、イザークは体の奥底から駆けめぐった白い快感に目の前が真っ白になる。
「あ……ふ……イっちゃた……私…お尻で……あぁ……熱い…隊長の……私のお尻…汚してる……」
机に力無く倒れて、ぼんやりとうわごとのようにナナシは繰り返してる。
惚けた顔のナナシを後ろから抱いて、首筋にキスをする。
「んっ……」
イったばかりの身体は敏感になっていて、ナナシはイザークの中へと意識が戻ってくる。
「唇にも…」
「わかった」
イザークはナナシのおねだりにスグに答えてやる。その後、ほっぺに付いた汗も舐め取ってやった。
「なぁ……ナナシ……」
「わかってます。一回じゃ我慢出来ないんでしょ」
「ん。ナナシが可愛いからな」
「だから、そう言うこと、H以外の時も……」
“プシュー”
「ナナシ殿、一枚報告し忘れた事があって……うおっ!うおおぉぉおっ!?」
フロッピーディスクや、コンピューターの時代になっても、紙の信頼とは変わらないものだ。
中国人には感謝せねばなるまい。ましてココで書かれているような事が出来ない身体の人が作ったのだから。
そんな訳で、彼、ジェレミー=マクスウェルは、結構重要な書類を副総官であるナナシに渡しそびれた。
例によって彼はその外見(ノイマン+もみあげ)の通り、キチンとした男だったから、気づいたらすぐにナナシに渡しに来たのだった。
「…………若いなぁ……」
しげしげと裸のまま抱き合ってる(というか、ナナシにイザークが覆い被さってる。しかも机に)
「ジェ、ジェレミー、き、貴様ァ…」
イザークは取り敢えず腰ヌケェ!!と叫ぼうとして、下のナナシに気づいた。
「ふ、ふぇ……あ、あぐぅ……(←充電中)」
「ナ、ナナシィ!抑えろぉぉぉ!!艦内中に聞こえるぅっ!!」
慌ててナナシの口を押さえる。
「いや……若いなぁ……まぁ、俺も生涯現役のつもりだけどなぁ……」
この原因を作った三十代後半の男は、実にマッタリとしている。
(まぁ、実は確信犯だからね……)
そう、キチンとした男がノックもせずに他人の部屋に入る訳がない。一部始終聞いて、“ワザと”入って来たのだ。
(何故って?面白そうだからに決まってるじゃないか!)
「いいから貴様は一旦外に出てろぉぉぉぉ!!!」
「ああ、わかった」
あっさりと答え、平然と出ていくジェレミーであった。

―――――――― 90分後 ―――――――――――
「ひっぐっ……えっぐ…」
取りあえず落ち着いたナナシを隣りにイザークはジェレミーに口止めを依頼していた。
「えっ!?口止めするの?」
「当たり前だろうが!貴様っ何処までとぼければっ……」
イザークはジェレミーに思わずにじり寄る。
「つまりイザーク殿はナナシ殿との事は秘密にしたい、みんなに知られたくないような事だと?」
「え?…そうなの隊長……ひっぐっ…ひどいよぉ……あぐっ……」
「なんて酷い奴だ。身体だけが目的だったなんて……キミにとってナナシ君は“都合のいい女”だったのだなっ!!」
ビシっとイザークに指を立てて、避難するジェレミー。
「ちがぁぁぁぁぁぁう!!ナナシも騙されるなぁぁぁ!!」
「ならば問うっ!キミにとってナナシ君とはなんだ!!」
「俺自身だっ!俺はナナシ無しで生きていく事などできはしないっ!!」
「だってさ、よかったね♪」
ナナシに笑顔を向けるジェレミー。
「ふぇ…ひっぐ……は、はい」
顔を赤らめながらナナシは答える。
「よかったよかった……」
「良くないっ!話を逸らすなぁっ!」
至極当然のツッコミがジェレミーに入る。
「何を言う。キミは、キミの世界で一番大切な人を皆に自慢したいならともかく、隠したいなどと言ったんだぞ?それに二人の関係はみんな知ってることだ」
「……あっぐ…ひっぐ…そうですよぉ、隊長……」
「だからぁぁぁ!話を逸らすなっ!ナナシも気づけぇっ!ってゆうかみんな知ってんのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
イザークは頭を大きく抱え、絶叫した。
「キミの彼氏、面白い人だね」
そんなイザークを指差しながら、ナナシに話かける。
「…ひっぐ…はい」
「それに優しい人だね。キミに対しては間違いなく」
「え?」
「さっきも部屋に入った時、スグに自分の体でキミを隠してた。大事にされてるよ」
「……はい」
「単に独占欲が強いだけかもしれないけどね〜〜♪」
「……それは…あります」
「だから貴様はぁ!!ナナシを丸め込んでぇぇ!!……ってうおっ!!」
例のごとくツッコミを入れようとしたイザークの胸ぐらを掴むと、ジェレミーは猛ダッシュで壁際の隅へとイザーク共々走っていった。
「なっ何をするっ!」
「し〜〜」
人差し指を口に立てるという、お決まりのアクションを取ったあと、ジェレミーは続けた。
「ナナシちゃんに聞こえちゃうだろ?」
「ナナシちゃん言うな」
「じゃ、ナナシ君」
「……ギリギリ可」
「OK、で彼女に聞かれたくないことな訳さ」
「……なんだ?」
ジェレミーの真剣な顔にイザークも気を引き締める。
当の本人であるナナシは、二人の行動にキョトンとしている。
「今回の事は悪かったと思ってる」
「あたりまえだ」
「そこでお詫びをしようと思ってな」
「ふん。だがなんでこうしてヒソヒソ話を……」
「ナナシ君のもっと可愛い姿を見たくないかね?」
「そりゃ……ドレスか何かか?」
「違う違う。そりゃナナシ君に合うような立派なドレスはそうそうないがね」
「ふっ、まぁな」
「俺が言ってるのは、ベットの中のナナシ君の事だよ」
「なるほど、そのナナシも可愛いぞ。俺の腕の中でな、いつも………って!貴様ァァァ!!」
「しぃ〜〜。乗りツッコミはいいけど静かにね。別に俺がナナシ君を狙ってる訳じゃ無いんだ」
「……信じれるか」
「まぁ、略奪愛はそそるけど、時と場合によりけりだよね……」
「……やっぱり信じれん」
「まぁまぁ、俺は信じて貰う為のプレゼントをするつもりなんだから」
「……ロクな物じゃない気がしないぞ」
「実用性はあるって」
「もったいぶらずに、とっとと言え」
「そうだね、玩具だよ、玩具」
「はぁ?ガキじゃあるまいし」
「そうじゃなくて、キミ、子供じゃ無いんだから察しなよ。“お・と・な・の”玩具だって」
「ああ、そういうことか。アレだろ、よくAVで見るバイブとか……って!何ぃぃぃ!!」
「本日二度目の乗りツッコミだね。もちろんソレもあるし、もっとハードな物も沢山……」
「……(口をパクパクさせております)……」
「キミは一番偉いんだから、部屋も広いし困らないだろ?木馬とか、結構場所とるし」
「木馬ァ!!……あ、いや違う、ナナシ、うん。え?……え〜あ〜ホ、ホワイトベースの事に決まってるだろうがぁ!」
「もちろん使う使わないは自由さ。福田じゃないんだからアホみたいにあるから使うってのは馬鹿げてるよ」
「誰だ?そいつ?」
「知らない方がいいよ。今サーペントテールに抹殺を依頼してるし」
「はぁ?」
「ま、とにかく貰ってくれ。俺からキミへのアサルトシュラウドだ」
「……その例えはどうかと思うがな」
『話終わりましたぁ?』
ナナシの声が心なし遠くから聞こえる。思えば遠くまで来たもんだ(いろんな意味で)
「あぁ、済まなかったね、色々」
「それは……もう忘れて下さい」
「わかったよ。でも君たちと仲良くなれた気がするから、この気持ちだけは忘れないでいいかな?」
「あ、はい。それはもう」
「うん。じゃ、渡す筈の書類、これだから」
ナナシに書類を手渡すと、今度はイザークに向かって
「それじゃ、今度俺の部屋に取りに来て。あ、結構量あるよ?コンテナ一個分くらい?」
「どんな量だっ!」
「?なんの事です?」
「あ、いや、何でもない、何でもないぞキョシヌケェ〜」
(キョシヌケェ〜のときは大概何かやましいことがあるんですけど……)
イザークのツッコミもナナシによって不発に終わる。
「それじゃあね」
飄々とジェレミーは帰っていった。後にはイザークとナナシだけが残る。
「ナナシ……」
「はい?」
「やはり奴には気をつけろ……」



                               機動戦士ガンダムSEED 〜イザークの覇道〜 
                                  第二話 「俺が……殺した?」 終


PREVIEW NEXT EPISODE

イザーク達は月で新たな道を歩きはじめた。
そこには新たな出会いが待っていた。
サーペントテールのイライジャ=キールと風花=アジャー
そして、懐かしい思い出も……

ミゲル「もう僕らは旅立てる キレイな淋しさのひとつを抱いて」

機動戦士ガンダムSEED 〜イザークの覇道〜 第三話「もう僕らは旅立てる キレイな淋しさのひとつを抱いて」
20ポチ@駄文職人:03/11/24 19:25 ID:Upu+LdJy
>>1
新スレ立て乙です。

>>3
コシヌケェ〜に笑いました。ナナシ可愛くて好きです(●^ο^●)

團鬼八氏のリクの為に書いたモノを投下させて下さい。

ちなみにエロなしで全然キラナタじゃないです。キラナタへと向かう物語りの序章として読んでくだされば幸いです。(大袈裟…)

4スレ程いただきます。
21ポチ@駄文職人:03/11/24 19:27 ID:Upu+LdJy
地球に降下したAAクルーは砂漠で身動きが取れず暇な時間を過ごしていた。
「ここに留まり2日目だ…いつまでこうしているつもりだい?…ラミアス艦長」
モニターを見つめ何かを考えているマリューにフラガが悪戯っぽく肩に触れつつ言うとセクハラですよと容赦なく叩かれヤレヤレと両手を上げる。
「まだ近くにザフト軍が潜んでいる可能性があります…ここで戦闘を起こすわけにも…」
「あと2、3日はここで待機ってことか」
既に2日経ちクルー達は各自の仕事を終え手持ち無沙汰にAA艦内を漂っていた。
「…さて‥これからどうやって暇を潰そうかね」
22ポチ@駄文職人:03/11/24 19:29 ID:wlV0Nmij
チラチラと下心溢れる目でマリューを見ていると徐にその大きな胸をプルンプルンと揺らし立ち上がった。

「アークエンジェルのクル−は直ちにブリッジに集合して下さい!」
マリューが突然艦内放送で呼びかけると整備班以外のお馴染みのメンツがブリッジに集まった。

「どうしたんですか!?ラミアス艦長!」
根っからの軍人らしくビシッと緊張感溢れる態度で現れたナタル。
「マリューさん何かあったんですか?」
柔らかい物腰で心配そうに顔を覗き込むキラ・ヤマト。

そして(以下略


「今から暇を持て余すあなた達に仕事を与えます…」
23ポチ@駄文職人:03/11/24 19:32 ID:vz4ZSDZy
「何ですか!ラミアス艦長!」
上官からの命令ならば何でもやりますとばかりに気合いが入っているナタルにマリューは艦長らしく声を張り上げる。

「只今からAAクルー限定かくれんぼ大会を開催します!!」







その瞬間、ブリッジ内に冷たい風が吹き抜けた。

「2人1組になり最後まで鬼に捕まらなかったペアにはアラスカ温泉宿泊券を贈呈します!!」
ポカーンと立ち尽くすクルーを無視して話を進めるマリューにナタルは異議を申し立てる。
24ポチ@駄文職人:03/11/24 19:35 ID:zfK1/R8t
「ラミアス艦長!今は遊んでいる場合では無いのですよ!!」
そんなナタルにあなたらしいわねと溜め息をつくとニッコリと微笑み口を開く。
「確かにナタルの言う通りだけど…たまには息抜きも必要よ」
そうして艦長命令だとつっぱねられナタルは渋々従うこととなった。

「クジ引きの結果‥鬼はサイ・アーガイル二等兵とカズィ二等兵に決まりました」

その他の組み合わせは
キラ&ナタル
フラガ&マリュー
ノイマン&フレイ
トール&ミリアリア
に決定し、各々身を隠すためブリッジを出て行った。






つづく
25前スレ312:03/11/24 19:44 ID:UUyWNlrG
>1
新スレ乙。

>14訂正あり(今頃気づくなよ、自分)
しげしげと裸のまま抱き合ってる(というか、ナナシにイザークが覆い被さってる。しかも机に)
の後ろに
二人を眺めるジェレミー。

しかし、ナナシといい、ジェレミーといい、殆ど捏造だよな……
また怒られるかな……
三話は遺作×ナナシ少量と風花(6歳)に襲われるヘタレイライジャ(15歳)の予定だけど、
その次は遺作×カナーバを考えてたり……
26ポチ@駄文職人:03/11/24 19:58 ID:zfK1/R8t
>>21-24

皆さんのご想像通り、ペアごとに潜伏先での○○○がある訳ですが…

ちなみに次はノイフレです。もしかしてノイフレ書くの漏れが初ですか?(゚Д゚)

で次がやっとこさキラナタです(もう少し待っててね…團鬼八氏)

ムウマリュとトーミリは書くかどうか悩み中…どうしよう…
27名無しさん@ピンキー:03/11/24 20:32 ID:J1JJJPPN
>>1
スレ立て乙。

早速投下の職人氏らも乙。
28團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/24 21:49 ID:IaSrdyx2
>1
スレ立て乙です。

職人様もお疲れ様です。

>ポチ氏
楽しみです。わくわくして、まってます。
29_| ̄|○:03/11/24 22:27 ID:HdIXpXFg
>>26
ノイフレ、楽しみです。その他も楽しみですが、ムウマリュ…
ムウさん11/29バースディですので、ちょっとそのお祝いって事でヨロですw
30217:03/11/24 23:33 ID:CiOdiJo+
>>1
スレ立て乙です。
>>19
次回作タイトルにw
ついつい懐かしくて聞いてしまった。
>>ポチ氏
続き俺もすんごく楽しみにして待ってます。
>>_| ̄|○氏
亀だけど前スレで萌えさせて頂きました。_| ̄|○氏の文章、やっぱり素晴らしいです。

結構最近このスレ来た人の事も考えず、過去の遺物で話書いてゴメンナサイ…
そんな話を読んでくれた人、ありがとう。
31名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:41 ID:Y1/3VyuK
新スレ乙彼です。
前スレはもう埋まったんですね。
32名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:39 ID:IirEbiyB
アスカガです。
馬鹿ップルってーより、馬鹿ふたりです。
痔と遺作もちょい出てきますが、やっぱり馬鹿です。
馬鹿ばっかです。済みません。
18レス程使わせてもらいます。
33アスカガ 1/18:03/11/25 00:40 ID:IirEbiyB
その日、傍目にも隠しようのないほど、ディアッカは酷く浮かれていた。プラントの観光ガイド
ブックを数冊、テーブル一杯に広げ、鼻歌混じりにページを捲っている。
そんなディアッカに、イザークは見るからに苛立ちを募らせ、アスランも呆れたような視線を向け
た。気持ちはわからなくもなかったが、食堂にて衆目を憚ることなく浮かれているディアッカに、
さすがに溜息を吐く。
わざわざイザークの機嫌を損ねることをせずとも良かろうに。いつもは、そう自分に忠告するのは
ディアッカの役目だった筈だが、ミリアリアが絡むと話は別らしい。
今日から数日間の予定を組んで、プラント・オーブ間の和平交渉再開の為、オーブから使節団が訪
れる。その一団の中に、ミリアリアの姿もあるのだった。――そして、カガリの姿も。
どうやらディアッカは、空いた時間を見計らって、ミリアリアと遊びに出掛ける腹積りらしい。
もっとも、その計画はミリアリアに素気なく一蹴されるだろうと、アスランは踏んでいる。さすが
にそれを口にするのは、余りにもディアッカが哀れなので黙っていたが。
変なところで生真面目で潔癖なイザークは、女に絡んだ話となるとあからさまに不機嫌になること
が多い。この場合、硬派と言うよりも熱血体育会系な性格所以か。今もディアッカの行動にいちい
ち神経をささくれ立たせていた。
これ以上イザークの機嫌が悪くなる前にと、アスランはディアッカにそっと耳打ちをした。
「おい、ディアッカ。見っともないから余り浮かれるのは止せ」
「あぁん? 何がだ?」
ガイドブックから視線を上げる。
「幾ら昼休みだからと言って、余り浮かれるな」
声を潜めて忠告をする。黙々と昼食を摂っているイザークへと、ついと視線を向けた。
「別に良いじゃんかよ。休憩時間くらい、好きにさせてくれって。固い奴だな」
しかし、ディアッカはその視線の意味を解せず、アスランの忠告を受け流してしまう。
「色惚けめ」
吐き捨てるようなイザークの呟きが耳に届き、アスランは思わずひやりとした。これではいつ何
時、テーブルをひっくり返し暴れはじめるか知れたものではない。出来れば乱闘騒ぎは自分のいな
いところでやって欲しいと、心の中でアスランは呟いた。
34アスカガ 2/18:03/11/25 00:41 ID:IirEbiyB
「それにしても、ミリィと会うのも久しぶりなんだよな。通信での会話も『通信費の無駄!』とか
言って、すぐに切られちまうしさぁ」
アスランの心中など露知らず、ディアッカは訊いてもいないことを嬉々として語りはじめた。
「チャンスを逃さず、ここらで一気にぐぐっと距離を縮めなきゃな」
「…………」
これは何を言っても無駄だ、とアスランは諦めの溜息を吐いた。食欲も失せ、グラスに注がれてい
る水を口に含む。
「ところでアスラン。お前、あのオーブのお姫様とはどこまでいってんの? 確か、キスまでいっ
てんだって? お前、すかした顔しときながら意外と手ぇ早いよな」
突然のディアッカの言葉に、アスランは思わず飲んでいた水を吹き出してしまった。向い側に座っ
ていたイザークの顔に思いきり掛かる。
「何をするか、貴様ぁっ!!」
激怒するイザークには構わず、手の甲で口許に飛び散った水を拭いながらアスランはディアッカに
詰め寄った。
「な、ななななな、何でそれをどうしてお前が」
「あー、ほら。砂漠の虎の副官。赤毛の。あいつから聞いた。『あの人、ああ見えて手が早いんで
すねぇ。でも場所は選んで欲しいですよ』って言ってたぞ」
あっさりと衝撃の事実をばらすディアッカに、アスランはただ呆然とする。
「エターナルでお姫様に『君は俺が守る』って口説いてキスしたんだって? やるねぇ。もっとも
お姫様守ったのはお前じゃなくてイザークだったけど」
冗談混じりのディアッカの言葉が、アスランの心をぐさりと抉る。
「こら、貴様らぁっ! 人を無視するな! と言うか、たるんでいる!! 色恋沙汰にいちいち浮か
れて、それでもザフトの――」
「まぁまぁ、イザーク。ほら、命短し恋せよ乙女って言うじゃん。俺ら乙女じゃないけどな」
へらへらと軽薄に笑うディアッカの言葉に、更にイザークは激昂する。
35アスカガ 3/18:03/11/25 00:42 ID:IirEbiyB
「ふざけるなぁっ! ディアッカはともかく、何だアスラン貴様まで!!」
「俺はともかくってどう言う意味よ」
「言葉通りの意味だ、この女好きめ! 女なんぞにうつつを抜かすなど、情けないにも程がある!!」
固く拳を握り締め、イザークが暑苦しく吠える。何事かと、周囲の視線が3人に集った。
「落ち着けよ、イザーク。皆見てるだろ」
ディアッカが器用に片方の眉を上げ、イザークを宥める。イザークは忌々しげに舌打ちをすると、
ハンカチを取出し顔に掛かった水を拭った。
「すまない、イザーク」
申し訳なさそうにアスランが謝る。イザークはじろりと一瞥しただけで、何も答えなかった。
「大体、何だ、貴様らは。女女女女! 発情中の犬か!」
「人生には潤いも必要よ? イザークもここらで母上だけじゃなくて、同年代の可愛い女の子に目
を向けなって」
したり顔でディアッカが諭す。
「このままじゃ、マザコン男、イザーク・ジュールとプラント中にその名が響き渡っちまうと思う
ぜ?」
もう手遅れかもしれないけどな、とディアッカが軽快に笑う。
「煩い煩い煩いうるさぁあああいっ、もう貴様らには付き合ってられん!!」
どちらが煩いのか、ディアッカの言葉にイザークは悔しげにわめくと、椅子を蹴り倒す勢いで立ち
上がり、その場から猛然と去っていった。しかし、その目にうっすらと涙を浮かべていたことを、
アスランは見逃さなかった。
「……泣いてたな」
「気にしていたことを突かれててショックだったのかねぇ。それとも自分だけ彼女いないのが悔し
かったのかもな」
ディアッカが肩を竦めた。もっともミリアリアがこの場にいれば、「誰が誰の彼女ですって!?」と
眦を吊り上げただろうが。
36アスカガ 4/18:03/11/25 00:42 ID:IirEbiyB
「おい、放っておいて良いのか?」
「良いんじゃない? しつこい……じゃない、しぶといのがあいつの良いところだし」
抜け抜けとそう言い放つと、ディアッカは再びガイドブックをチェックしはじめた。アスランが、
その中の一冊、カバーが掛けられているものを何気なく手にとる。
「これは何だ?」
「ああ、HのHOW TO本。写真・図解入りで説明って奴」
開いた頁に大きく男女の性行為の写真が載っていて、思わず取り落としそうになる。アスランは慌
てて本を閉じ、周囲を窺った。幸い、周囲に人は居らず、アスランはほっと胸を撫で下ろした。
「俺さ、ナチュラルの女の子のことは余り良くわかんないからさー。やっぱ恥かくの嫌だろ? で
もまだ早いよなー。ミリィは手も握らせてくれないもんなー」
溜息を吐きつつ、ディアッカは愚痴を零す。
「それ、お前にやるよ」
「ひ、必要ない!」
「良いから良いから。万が一、何かあった時の為に目を通しておけって。お前も興味あるだろ?」
「俺は、別に……」
「なーにすかしてんだよ。普通、好きだったら、やっぱり全部知りたいって思うだろ?」
言い返せず、言葉に詰まる。
「余裕ぶっこいて、違う男にかっ攫われるなんて、冗談じゃないし? 周りの目を気にして格好付
けてても仕方ないっしょ」
「……ディアッカ」
アスランは何かを言い掛け、飄々とした金髪の少年から、気まずげ目を逸らす。
さすがにお前みたいに周りの目を気にしなさ過ぎるのもどうか、と思ったが、その言葉は心の中に
だけ留めておくことにした。
37アスカガ 5/18:03/11/25 00:43 ID:IirEbiyB
「アスラン!」
案内されたホテルの部屋にアスランが入ってくるなり、礼服姿の金髪の少女が勢い良く彼の元に駆
けてくる。その勢いのまま、彼女はアスランに抱きついてきた。
驚きながらもアスランは少女の柔らかな身体を抱き止める。
「久しぶり! 元気だったか?」
「元気だったよ。カガリは……、訊くまでもなさそうだな」
快活に笑う少女の姿を見れば、そんなことを訊く方が愚かだろう。
以前会った時より、ほんの少し金の髪が伸び、大人っぽい雰囲気を纏うようになってはいたが、記
憶の中にある姿のままだった。懐かしさと愛しさに自然と顔がほころぶ。
アスランの首に絡めていた腕を解き、カガリは身体を離した。
「お前、背伸びた?」
膨れっ面をして訊ねてくる。
「あぁ。そう言えば、伸びたかな?」
「ずるい! 私はもう身長止まってしまったぞ」
「ずるいと言われてもな……」
呆れたようにアスランは呟く。相変わらずの子供っぽい言動に微苦笑を洩らした。
「ま、良いや。とにかく中に入れよ。今日はゆっくり出来る時間はあるんだよな?」
カガリはアスランの腕を取ると胸に抱き込んで、リビングルームのソファへと案内する。カガリの
柔らかな胸の感触が腕に伝わり、全神経がそこに集中してしまう。思わずアスランは頬を微かに赤
らめた。
「ん? どうしたんだ」
「い、いや、別に……」
赤らんだ頬を片手で隠しながら、アスランが答える。
「何か、お前変だぞ?」
ぎくしゃくとソファに座ったアスランの顔を真正面から至近距離で覗き込んで、カガリは訝しげに
言った。吐息すら感じられる距離に、アスランの心臓が跳ねる。
38アスカガ 6/18:03/11/25 00:43 ID:IirEbiyB
「具合でも悪いのか? 風邪でも引いたのか?」
赤面するアスランを見て、更に顔を寄せてきた。
アスランの思いなど露知らず、カガリは無防備に接してくる。全く意識してないその様子に、アス
ランは複雑な思いを抱いた。
恋愛には疎い、子供っぽいところも、女の自覚がないところも、全部含めて彼女が好きだ。でも、
もう少し、自分のことを異性として意識してくれても良いのではないか、とアスランは思う。
恋人同士とは言え、自分に接するカガリの態度は、双子であるキラへのそれと大差ないように見え
る。アスランとしては、もっと手応えが欲しかった。誰よりも、双子のキラよりも、自分がカガリ
にとって特別だと言う手応えが。
――好きだったら、やっぱり全部知りたいって思うだろ?
途端、ディアッカの言葉が脳裏に甦り、一層頬が赤らむ。
今までそのことを意識しなかったと言えば、嘘になる。そんな目でカガリを見たことがないとも言
わない。言えやしない。
「顔が赤いぞ。やっぱり熱があるんじゃないか!」
言うなりカガリはアスランの手を引き、寝室のベッドまで連れていく。肩を強く押し、無理矢理座
らせる。
「ほら、休め! ちょっと横になって休んで少し体調が良くなったら、今日は帰れよ。ああ、それ
とも誰かに迎えに来て貰った方が良いか?」
おろおろと尋ねながら通信機に走り寄ろうとするカガリの腕を掴み、引き止める。
「カガリは、俺に帰って欲しいのか? 折角久しぶりに会ったのに……」
少し、拗ねたように言ってみせる。そんなアスランをきつい眼差しで睨み付けると、カガリは叱り
つけるように言った。
「そりゃ、私もお前とずっと一緒にいたいよ。でも、お前に何かあったら……、そんなの嫌だ!」
「大袈裟過ぎるよ」
「軽く見るなよ! 風邪は万病の元だぞ。軽んじて後で取り返しのつかないことになったら、どう
するつもりだ!」
怒ったようなその声音が、次第に涙で潤んでくる。
39アスカガ 7/18:03/11/25 00:45 ID:IirEbiyB
「お前に何かあったら、私……っ」
コーディネイターはナチュラルに比べ、ずっと頑健だ。病気にもなり難い。そんなことなど、すっ
かり頭からとんでいるのか、それともナチュラルとかコーディネイターとかまるで意識していない
のか、ただ一心に自分の身体を案じるカガリの言葉にアスランの胸が熱くなった。
同時に、アスランの中に愛しさとは別に荒々しい感情が沸き上がってくる。破壊欲にも似ているそ
れは、嵐のようにアスランの中を強く駆け巡った。いつもは努めて無視してきたが、今日はそれが
上手く出来ない。無意識に熱い吐息を洩らす。
その熱に動かされるまま、カガリの手を強く引き、胸に抱き込んだ。
「ちょっ、アスラン!?」
驚き文句を言おうと顔を上げたカガリの唇を、己の唇で塞ぐ。
「ん、んんっ!?」
その勢いのまま、カガリをベッドに押し倒す。いきなり反転した視界に、カガリは目を丸くするこ
としか出来ない。
一拍おいて、今自分がどんな状況にあるか理解したカガリはたちまち顔を赤くした。
「な、ななななな何をするんだ、何をするつもりだっ!」
「何って。えーと、お前が今考えているようなこと、かな」
「ふざけるなっ! 私はそんなふしだらなことは考えてないぞっ!」
顔を林檎のように真っ赤にしてカガリが怒鳴る。
語るに落ちるとはこのことだ。
しっかり、『ふしだらなこと』を考えていることを自分から暴露したカガリに、思わずアスランは
吹き出した。
「何笑っているんだっ!」
「あぁ、ごめん。カガリも俺と同じこと考えているんだなと思ったら、ちょっと嬉しくなって」
からかうようなアスランの物言いに、カガリは酸欠の金魚のように口をぱくぱくさせた。
「俺は、カガリが好きだ。だからカガリのことを、もっと知りたい」
照れもせず、恥ずかしい台詞をさらりと言ってのけたアスランに、カガリは一層顔を赤らめた。
40アスカガ 8/18:03/11/25 00:45 ID:IirEbiyB
「お、お前、お前、具合悪いんじゃなかったのか……!?」
「俺は具合が悪いなんて、一言も言ってないけど」
「騙したなあっ!」
「いや、だから騙してないって」
アスランに組み敷かれているこの状況に、カガリは酷く狼狽えるようだった。抱き合い、キスをす
ることはあっても、それ以上先に進むことなんて、今の今まで考えたこともなかったのだろう。そ
んな対象に自分がなるなんて思ってもみなかった、と言う顔をしている。
「わ、わわわ、私としても、お前とそう言う関係になるのはやぶさかではないが、でもやっぱり物
事には手順と言うものがあってだな、その、だから」
「手順? 手順って例えばどんな?」
アスランとしては、嫌がらせのつもりではなく、純粋な疑問から出て来た問いだったが、カガリは
口籠る。全く答えを考えてなかったのだろう。
「手順と言うのはだな、ええと、その」
必死で頭を巡らせているようだった。
しかし、返す言葉が何も思い浮かばず、一層混乱している様子が、手に取るようにわかる。
「……カガリ?」
アスランは、顔を横に背け、黙り込んでしまったカガリに声を掛ける。応えはない。
顎を指で捕らえ、こちらに顔を向けさせると、カガリは琥珀の目いっぱいに涙を浮かべていた。
泣かれてしまったら、勝ち目なんてなかった。
「……ごめん」
掠れた声で謝り、カガリの上から身体を退ける。泣かれるほど、嫌がられていたことにショックを
受けた。
自分でも性急過ぎるかと思ったが、日頃離れている距離や自分たちを取り巻く環境を考えると、我
慢出来なかった。我ながら、情けないことだと思う。常日頃、そんなことは大したことではないと
言う顔をしておきながら、この体たらくだ。
この先に進むのなら互いずくでいきたかった。無理強いは、したくない。
「ごめん、カガリ」
41アスカガ 9/18:03/11/25 00:46 ID:IirEbiyB
もう一度謝り、ベッドから降りようとしたが、服の裾を掴まれ、引き止められた。
アスランは驚き目を瞬かせる。
「……カガリ?」
振り向き、カガリの顔を見ると、狼狽えたようにアスランを見詰めている。自分でも何をしている
のか、何をしたいのか、わからない様子だった。
「ごめん! あの、ええと、だな」
自分がアスランを引き止めていると気付き、カガリは掴んでいた服の裾を慌てて放す。
慌てふためくその様子に、アスランは気落ちしていたことも忘れ、思わず吹き出しそうになるが、
何とか堪える。
「嫌って訳じゃないんだ! ……ただ、吃驚して」
「…………」
「どうすれば良いのか、わからなくって」
上手く言葉に出来ず、カガリは口籠る。
「だ、大体なぁ、お前、手早過ぎ! いきなり抱きつくし、いきなりキスするし。別にそれが嫌
だって訳じゃない、けど……」
言葉に出来ない焦れったさに、切れたようにカガリはわめいた。
「こっちにだって、心の準備ってものがあるだろ! いきなりやるな、いきなり! お前はいっつ
も唐突なんだ!!」
アスランは可笑しげに肩を震わせて問い掛ける。
「それって、いきなりじゃなければ良いってことか?」
「訊くなっ、馬鹿!」
「訊かなければ、わからない」
カガリは顔を真っ赤にして暫くの間押し黙ったが、やがて小さく頷いた。
「……じゃあ、俺、今、カガリが欲しいんだけど……、良いか?」
カガリの頬に両手を添え、自分の方に向かせて更に問い掛ける。その問いに、カガリは拗ねたよう
に唇をとがらせたが、もう一度、おずおずと頷いた。
その答えにアスランは満足げに微笑むと、指で軽くカガリの首筋をなぞり上げる。途端、背中から
這い上がってきた感覚に、カガリがびくりと肩を揺らした。
42アスカガ 10/18:03/11/25 00:47 ID:IirEbiyB
アスランは、カガリのその細い顎を指で取らえ、目を伏せて優しく口付ける。カガリは驚き僅かに
目を瞠ったが、そっと瞼を閉じた。浅いキスからやがて深いキスへ。
カガリの背に手を添え、ゆっくりとベッドへ押し倒した。
アスランの手が、カガリの礼服のスカーフを取り除き、前をゆるめてゆく。
「ちょっ、ちょっと待て! まず明かりを消してくれ」
カガリは身を捩り、アスランに涙目で訴える。しかし、アスランは素っ気無く首を横に振った。
「駄目」
「アっ、アスランっ!!」
悲鳴のようなカガリの声に、仕方ないとアスランは身を起こし、明かりをぎりぎりまで絞った。
寝室が薄闇に沈む。
緊張に身体を強張らせているカガリの身体を、あやすように優しく撫で擦る。
アスランはカガリが落ち着いた頃を見計らって礼服の上衣を脱がせはじめた。タンクトップの中に
手を忍ばせ、胸を包み込むとカガリは何かに堪えるように目をきつく瞑った。柔らかく胸を揉みし
だきながら、残った衣服を脱がせてゆくと、まだ成熟し切っていない健康的な肢体が薄暗がりの
中、白く浮かび上がった。
暫くそれに見愡れていると、カガリが目を開き、戸惑ったように見上げてきた。アスランはその視
線に我に返ると、小さく笑い、行為を再開させた。
唇をカガリの小振りな胸へと移動させ、ゆっくりと愛撫する。
アスランの舌がなめらかな肌の上を滑る度、カガリは堪え切れず熱い吐息を洩らした。柔らかな双
丘の淡く染まった頂が、次第に硬度を持ちはじめる。それに気付き、アスランはより一層、カガリ
の肌を攻め立てた。
「……ぁあっ」
自分の中に沸き起こってくるはじめての感覚に、思わずカガリの喉から艶を帯びた声が洩れた。身
体の奥に溜った熱が、蜜となって流れ落ちてくるのを感じ、恥ずかしさで頭の芯が熱く痺れる。
アスランの手がカガリの肉の薄い下腹部を柔らかく撫で上げる。そして細い腰へ、更にその下へと
手を伸ばした。
43アスカガ 11/18:03/11/25 00:47 ID:IirEbiyB
「……っ!」
アスランの指が脚の間を掠めた時、カガリは思わず息を呑み込む。潤んだ瞳で懇願するように見上
げられ、アスランは僅かに笑んだ。焦らすように、太腿を撫で、細かい刺激をゆるく与え続ける。
「ア、スラン……」
もっと、違うものが欲しいのに、何をどう欲しいのかわからず、すすり泣くようにカガリはアスラ
ンの名を呼ぶ。焦れたように何かを欲しがるようにカガリの腰が動く。
「気持ち良いのか?」
からかうように囁かれたアスランの言葉に、ひゅっと息を呑む。
「もっと、気持ち良くなりたい?」
「も、やだ……っ!」
求めるものを言い当てられ、カガリは羞恥に身を震わせる。
カガリの瞳からぽろぽろと大粒の涙が零れ落ちた。零れた涙の跡を、アスランの唇がそっと辿る。
「ごめん」
耳許に囁くと、アスランの指がカガリの脚の間に触れた。
「……あっ!!」
求めていた強い刺激を与えられ、カガリの目が大きく見開かれる。アスランは更に深い愉悦を与え
ようと、カガリの中心部に指を這わせた。アスランの長い指が踊る度に、カガリは堪え切れず悦び
に身体を震わせる。
密やかに周囲に淫らな水音が響く。
際限なく与えられる悦びに、カガリは何も考えられなくなる。最早、羞恥も何もなく、高い喘ぎ声
を放った。
アスランもまた、自分の腕の中で乱れるカガリの姿とその艶やかな声に熱を昂らせてゆく。しか
し、急いてカガリを求めるようなことはせずに、ゆっくりと指を彼女の中へと沈めていった。
自分の中を蠢くアスランの指に、カガリは眉を寄せ、必死で堪える。だが、愉悦は次第に深くな
り、カガリを追い詰めていく。
「だ、めぇっ、……もうっ!」
限界を告げる高い声を放ち、カガリは背中を大きく仰け反らせた。
44アスカガ 12/18:03/11/25 00:48 ID:IirEbiyB
はじめての絶頂に、カガリは目を伏せ、力なくぐったりと四肢をベッドに投げ出した。カガリが荒
く息を吐き、快楽の余韻に浸っている内に、アスランは素早く身に付けていた衣服を脱ぎ捨てる。
力の抜けたカガリの膝を割り、脚の間にアスランは己の身を滑り込ませた。カガリの腰を持ち上
げ、熱く蜜を滴らせる下肢に力を帯びた自身を宛てがう。
カガリが閉じていた目をゆるゆると開き、潤んだ瞳でアスランを見上げる。カガリの頬は淡く桜色
に上気し、その表情はいつもの彼女とは一風違っていた。酷く艶かしく扇情的で、一層アスランを
煽り立てる。
向けられた琥珀の視線に無言で頷くと、アスランはゆっくりとカガリの中に腰を進めた。
「……痛っ!」
途端に、カガリの身体が強張り、無意識の内にアスランの身体を退けようと両腕を突っ張る。
「ご、ごめん、カガリ……」
アスランの狼狽えた声に、カガリは我に返り、腕を戻して首を横に振った。
「……ぁ、はぁ、ご、めん。良いから、続けて。お願い……」
暫し躊躇った後、アスランは再び腰を動かしはじめた。カガリは涙を零しながら、アスランの身体
にしがみつき、必死で痛みに堪える。
はじめはゆっくりとカガリを気遣いながら腰を動かしていたが、次第に昂る熱にアスランも昇り詰
めてゆく。より深い快感を得る為、もっと彼女を感じる為に、腰の律動を速め、カガリの中を何度
も行き来する。
目を伏せて痛みに堪えるカガリの様子に心が騒ぐ。自分を受け入れてくれるカガリに、苦しいほど
の愛しさを覚える。
アスランの欲が、カガリの中を掻き乱す。その度にカガリはうわ言のようにアスランの名を繰り返
し呼び、痛みに堪えた。
自分を呼ぶカガリの切ない声に、締め付けてくる身体に、その熱さに、アスランは一層追い立てら
れてゆく。限界は近い。
「カガリ……っ!」
アスランは大きく身体を震わせると、カガリの中にその欲を解き放った。
45アスカガ 13/18:03/11/25 00:48 ID:IirEbiyB
目覚めた時、カガリは自分がどんな状況に置かれているのか判断がつかなかった。
窓の外は深い闇に沈んでいる。
まだ、朝は遠い。
背中越しに伝わってくる穏やかな呼気に、カガリははじめて自分が何も身に着けておらず、そして
引き締まった腕に腰を抱き締められていることに気付いた。
身体をずらし、ゆっくりと振り返ると、ネイビーブルーの髪の少年の寝顔が目に入る。瞬間、何が
あったのか思い出し、たちまちカガリは赤面した。
何だか、酷く面映くていけない。アスランが眠っていて良かった、とカガリはほっと息を吐いた。
アスランは安心し切ったように眠っている。
出会った頃は、いつも辛そうな顔ばかりしていた少年が、こんな風に穏やかな眠りについているの
かと思ったら、カガリは酷く嬉しくなった。少しでも、自分と言う存在が、アスランの心を和らげ
ているのだろうか。
手を伸ばし、そっとアスランの頬に触れた。伝わる温もりに胸の奥から泣きたくなるほどの愛しさ
が込上げてくる。
改めて、アスランが好きだ、と思った。本当に本当に大好きだと。
いつの間に、自分はこんなにもアスランを好きになったのだろう、とカガリはふと思った。最悪と
言っても良い出会いだったのに。
銃を向けあい、互いの命を奪おうとすらした間柄だったのに、今、こうして愛しい時間を共有して
いる。そう思うと何だか不思議な気分になった。
「……アスラン」
愛しさをそのまま声に乗せ、小さく名前を呼んでみる。だが、深い眠りに落ちている彼が目覚める
気配はない。
暫くそうして稚い寝顔を見詰めていたが、やがてカガリはアスランの腕の中からそっと抜け出した。
ベッドから降りようと脚を動かした時、下肢に鈍い痛みが走り、思わず息を呑む。唇を噛み、痛み
に堪えながら、床に散らばった自分の服を掻集めると、カガリはバスルームへと向った。
46アスカガ 14/18:03/11/25 00:49 ID:IirEbiyB
何度か瞬きをし、ゆるく意識を覚醒させていく。
熱を求め、手を伸ばした先に、何もないことに気付いて、アスランは驚き慌てて上肢を起こした。
眠る前までは確かにあった温もりが、今はもうないことに酷く狼狽える。ベッドの上を見回して
も、部屋の何処を見渡しても、求める姿はない。
「カガリ……?」
我ながら情けないと舌打ちしたくなるような、心細げな声が喉から洩れた。ベッドから抜け出し
て、カガリの姿を探そうかと思ったその時だった。
「何だ、アスラン起きたのか?」
扉を開けてバスローブ姿のカガリが寝室に入ってきた。
「カガリ、何処に行っていたんだ!?」
「な、何だよ。身体が汗ばんで気持ち悪かったから、シャワー浴びてきたんだ」
アスランの勢いに気圧されたように、カガリが答える。
「どうしたんだよ……」
よっぽど不安げな顔をしていたのだろうか。
カガリはベッドに近寄ると、そっとアスランの頬を両手で包み込んだ。
アスランはカガリの腰を引き、抱き寄せる。いきなり抱き寄せられ、カガリはバランスを崩して、
アスランの方に倒れ込んだ。
「何するんだよっ!」
カガリの抗議の声には応えず、アスランはその胸に顔を埋める。石鹸の匂いが優しく鼻孔をくす
ぐった。
「どうしたんだよ、もう」
「いなくなったかと、思った……」
「はぁ?」
「カガリが、いなくなったかと思って、怖かった」
47アスカガ 15/18:03/11/25 00:50 ID:IirEbiyB
アスランが洩らした弱音に、カガリは僅かに目を瞠った。やがてあやすようにゆっくりとアスラ
ンのネイビーブルーの髪を梳きはじめる。
「私が、どうしてお前に何も言わずいなくなるんだよ。……そりゃ、今はまだずっと一緒にはいら
れないけど、でも、いつか……」
頬を赤く染め、カガリが口籠る。彼女が言い掛けた言葉を探り当て、アスランは密やかに笑んだ。
心の中で、その言葉を継ぐ。
――いつかずっと、一緒にいられるように。
暫くカガリの胸に顔を埋め、その心音に耳を傾ける。今は少し駆け足気味だったが、規則正しいそ
の音は、アスランの耳に優しく響く。カガリが今ここにいると言う証のひとつ。
アスランが黙り込んでいる間、カガリはその頭をずっと優しく抱き締めてくれていた。
カガリのその胸の柔らかさを味わっているうちに、一旦は静まった熱が再び広がってくるのをアス
ランは感じた。
その熱に浮かされるように、バスローブの中に手を侵入させる。驚いたようにカガリは身体を離そ
うとするが、空いている腕でその腰を捕らえ逃さない。
「もう一回、良いか?」
「ば、馬鹿っ! って、お前、もう……!!」
返事を待たずに、アスランの唇がカガリの首筋を這う。手は既にバスローブをはだけ、脱がせに掛
かっている。
「このっ、すけべっ!」
「どうせ俺は手が早くてやらしい奴だよ」
「開き直るな、馬鹿ぁっ!」
アスランはカガリの後頭部に手を回し頭を引き寄せると、尚も文句を紡ごうとする唇を己の唇で塞
いだ。
48アスカガ 16/18:03/11/25 00:50 ID:IirEbiyB
口腔にアスランの舌が侵入すると、カガリは抵抗を止め、ぎこちなく彼の舌に舌を絡ませはじめ
た。拙い技巧ながらも、カガリは一心にアスランの動きに応えようと彼の舌を追う。
唇を離すと、アスランはバスローブを脱がせていく。彼の目の前に白い双丘が露になる。カガリ
は恥じ入り、慌ててそれを両手で隠そうとしたが、手首を掴まれて押止められた。
アスランはカガリの柔らかな乳房に顔を埋めると、舌を這わせ、時折強く吸ったり軽く噛んだりし
て痕を付けて行く。その度にカガリは堪えるように、アスランの肩を強く掴んだ。
淡く染まった頂を舌で突かれ、カガリの口から甘やかな声が洩れる。更に歯で甘噛みされ、刺激が
与えられると、火照った身体を持て余し、カガリは大きく息を喘がせた。
腰を抱かれ、そっとベッドに横たえられる。
アスランは身体を下方にずらし、カガリの脚を大きく開いた。
「なっ……! 駄目だってば、止めろよっ、や、だぁっ!!」
アスランが何をしようとしているのか察し、カガリは慌てて抗う。カガリの中心に顔を寄せようと
するアスランを手で制すが、彼はそれをさらりとかわした。
「いやっ……!」
花芯を舐め上げられ、カガリは背中を大きく仰け反らせた。
カガリは腰を動かし、アスランの舌から逃れようとしたが、太腿を強く掴まれ押さえられている
為、それもかなわない。
与えられる強い刺激に頭が可笑しくなりそうだった。
気の遠くなるような快楽に、頭の中が真っ白になる。もっと先に進みたいような、これ以上は怖く
て進めないような、そんな気持ちを持て余す。
カガリは唇を噛んで必死に堪えていたが、やがて切羽詰まったような喘ぎを洩らしはじめた。それ
は絶間なくアスランの耳に響き、彼の熱をも高めてゆく。
頃合良しと見なすと、アスランは上肢を起こし、カガリの腰を強く引き寄せた。己の切っ先をカガ
リの下肢に宛てがい、ゆっくりと挿入していく。
「いっ……!」
「まだ、痛い?」
49アスカガ 17/18:03/11/25 00:51 ID:IirEbiyB
「ん……、だいじょうぶ、だ」
目尻に涙を滲ませながらも、カガリは気丈に答える。アスランは涙を舌で舐め取り、そのまま瞼に
優しく口付けた。
アスランはゆっくりと腰を動かしはじめる。
はじめて彼を受け入れた時ほどではなかったが、痛みがカガリを襲う。
しかし、眉を寄せ一心不乱に自分の中を行き来するアスランの姿に、痛みも忘れてカガリは見愡れ
た。秀麗な面差しに心を奪われる。汗を滲ませたその顔は、普段以上に艶かしさを放っている。
愛しさは熱となり、カガリを昂らせてゆく。今、自分の中をアスランが満たしていると言うこと
に、頭の芯が痺れるような幸福を感じる。
アスランが腰を打ち付ける度にカガリの唇から洩れる苦痛の呻きに、徐々にではあるが艶のあるも
のが混じってくる。そのことにカガリ自身も戸惑い狼狽えた。
「――アスラン、アスラン……!」
困惑の色を浮かべた琥珀の瞳でアスランを見詰め、細い声でその名を呼ぶ。琥珀と翡翠の視線が、
潤んで交じりあった。アスランの腰の動きにカガリは切なく喘ぐ。
「い、やっ……、あ、ふっ、ん、うぅ」
最早思考は定まらず、ただ互いに与え与えられる快楽を追い求める。
身体の奥底から迫り上がってくる熱に、ふたり追い立てられてゆく。
極まりは近く、汗を散らして更なる愉悦を貪り求める。
「アスラ、ン、何か、もぅ……っ!」
肢体をくねらせながら、金の髪を乱しながら、一際高い声を放ち、カガリは絶頂を迎えた。
伸縮を繰り返し自分を締め上げてくるカガリに、アスランの限界も訪れる。
「く……っ!」
アスランは低く呻いて、カガリの中に熱い欲を放った。自分の体内に熱いものが放たれるのを感じ
ながら、カガリは息を喘がせそっと目を伏せた。
50アスカガ 18/18:03/11/25 00:51 ID:IirEbiyB
嵐のような熱が過ぎ去ると、そこには再び穏やかな静寂が舞い戻ってきた。カガリは微かに乱れた
息を調えている。
「カガリ、大丈夫か?」
アスランは気遣わしげに問い掛けた。思い返せば、はじめての彼女に対し随分と無茶をしたような
気がする。
「ん、んんん……。平気、だ」
カガリがアスランの腕の中で、琥珀の目を細め子猫のように身体を伸ばす。その仕種にたまらなく
愛しさを感じ、カガリの金の髪を一房掬い、それに口付けを落した。
そんなアスランに恥じらいながらもカガリが甘えてくる。横で寝そべるアスランの胸にそっと柔ら
かな頬を擦り寄せてきた。
――これは、いけない。
再び腰が疼きはじめるのを感じる。一旦、意識がそちらに向ってしまうと、それはもう止めようも
なかった。
片腕を支えにアスランは上肢を起こし、カガリに覆い被さる。不思議そうに彼女が見上げてくれ
ば、悪戯っぽく笑い、そっと耳許に囁きかけた。
「もう一回、しても良いか?」
「……調子に乗るなぁっ!」
悪戯を仕掛けた子供のように笑うアスランに、カガリは真っ赤になって平手を放とうとしたが、敢
え無くその腕は捕われる。
「いい加減にしろよっ、お前!」
アスランは笑いながら、暴れるカガリを胸の中に抱き込んだ。
51名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:52 ID:IirEbiyB
以上です。

えろいアスカガって難しいですな。
どうしても半端なギャグに走りたくなる。
御拝読下さった方、どうもです。
52名無しさん@ピンキー:03/11/25 02:22 ID:Iy6Cj0am
>>51
(*゚д゚*) ウマー ………(;´Д`)ハァハァ
53761:03/11/25 02:33 ID:ninGidFf
(手土産もなしに再レスはウザイかと思い、控えていましたが、
お礼言わせて下さい。前スレの>>188>>545、レスありがとうございました。
今更返しても遅いですけど、嬉しかったです)

まだ十分に練りあがってないかなという感じが、正直なところ強いんですが…。
キラ×フレイ、投下します。キラの性格がちょっと黒めですが、
全体的にはかなりソフトな仕上がりになってます。(…って言うか、ソフトです)

前フリは短めに、二分割ぐらいでどどっといきますね。
54761:03/11/25 02:35 ID:ninGidFf

 フレイがいない。どこいったんだろう。
 近頃どうしてか、無性に会いたくなる。一緒にいたって、本当の意味でこの胸の痛みが
癒されるわけじゃないのに。だって、彼女は――――。
 アークエンジェル。突き当たりの廊下を曲がった向こうから、みんなの聞き慣れた声が
聞こえてくる。少し前までならその中に、キラの居場所もあった。だが今はワケのわから
ない苛立ちと孤独感にさいなまれて、以前のように自然と溶け込んでいくことができない。
 ひっそりと立ち尽くしたまま所在無さを持て余していると、みんなの笑い声がそのまま
通り過ぎていった。突き当たりの廊下、キラの立っている方とは決して交わらない廊下。
 いつもと変わらない風景なのに、なんだかとりわけ仲が良さそうに見える。マリュー、
ナタル、フラガ、続いてトール、ミリアリア、サイ、カズイ、―――そしてフレイ。みん
なに手を振って、フレイだけがこちらに曲がってきた。楽しそうに笑いながら軽く手を上
げて、誰もキラには気がつかない。
「…キラっ!」
 曲がってきた、フレイだけがキラに気がついた。手すりに掴んでいた手を離して、嬉し
そうにこちらへと駆け寄ってくる。
「もぅ、探したんだからぁっ。今までどこにいたの?」
 お互いに傷つけて、傷ついて。君が向けてくれる笑顔はニセモノものだって、僕が気づ
いてないとでも思ってる?
 なにもかも、めちゃくちゃにしてやりたい。
 甘えてふわりと抱きついてくる少女の身体を抱きとめた瞬間に、キラの内側で何かが弾
けた。
55761:03/11/25 02:40 ID:ninGidFf

 優しく抱いてくれる温かさに甘えようとしたところを、いきなり痛いほどの力で手首を
掴まれて、フレイは小さな悲鳴を上げた。
「きゃっ――」
 反射的に逃れようと身体を捩った傍から、耳の横でキラの手がバンッと音を立てて退路
を塞ぐ。左手を封じられ、右からはキラの腕に阻まれて、フレイはまるで籠の中の鳥だ。
「……なっ、何よっ?」
 抗議しようとして、フレイは思わず息を呑んだ。苛立った口元、冷たい眼差し、無遠慮
に力をこめてくる思いやりのない手。いつもの穏やかな顔にザッとどす黒い影が差したよ
うで、まるで別人だ。
 ――――怖い。
 驚きと衝撃のあまり声も出ない。キラは何も言わず、更に手首を掴む手に力をこめた。
「痛っっ……!」
 足をすっと滑らせて、キラがにじり寄ってくる。フレイは反射的に身を引いたが、背中
があっさりと壁に当たってしまい、むしろ完全に逃げ場をなくしてしまった。
「は、離してよっ…」
 壁についたキラの乱暴な腕が緩んで、指が無感情に髪に触れてくる。さらさらと零れ落
ちる柔らかな赤毛を弄ぶその指は優しいどころか、むしろ殺気すら宿して頬を刺すようだ。
「―――怖いの、フレイ?」
 やっと開いた唇から漏れてきた声の冷たさに、フレイはぞっとした。詰める距離も残っ
ていないのに、キラが更ににじり寄ってくる。軽く胸に身体を押し付けられて、制服越し
にキラの高ぶった感情と人肌の温もりが伝わってきた。
56761:03/11/25 02:42 ID:ninGidFf
「―――僕が怖いんだ?」
「……べ、別に、怖くなんかないわ」
「――本当は僕がイヤなんでしょ?」
「………っ」
 今の一言に心の傷をえぐられたような気がして、フレイは俯いた。
 イヤだなんてそんなことない。最初こそキラを、利用して傷つけた。でも今は決してそんな風には思っていない。決して、そんなふうにだけは――――。
「ずるいよ」
 冷え切った一言が、フレイの動揺を鋭く貫いた。
「――イヤだって言いなよ」
 キラの腰がもたれかかってきて、下半身がぴったりと密着する。緊張に硬直したフレ
イの太腿を強引に開かせて、キラの膝がするりと割り込んできた。
「あっ…!」
 抵抗しようと伸ばした右手首も即座に掴まれて、きつく壁に押し返される。割り込んで
きた膝がスカートの内側に潜って、焦らすようにゆっくりと太腿の内側をなぞっている。
「―――今なら、許してあげないこともないけど…」
 フレイは恥ずかしさに頬を染めて太腿を閉じようとしたが、彼女の抵抗などキラにとっ
ては障害にすらならない。
 キラの膝が意外なほどあっさりと退いたので、フレイはほっとして抵抗を緩めた。
57761:03/11/25 02:42 ID:ninGidFf
「――ねぇ」
 降ろしたのとは反対の膝が、素早くスカートの裾を捲り上げた。
「…やっ」
 すっかりむき出しになった柔らかさの間に無理やり割り込んで、ギリギリのところで止
める。緩く動いて膝頭が下着を擦る感触に、フレイはびくりと身体を震わせた。
「やだっ、やめてっ……」
 歪めた唇に薄笑いを浮かべて、キラの顔が急に近づいてくる。パニックに陥って抗うフ
レイの唇を深く啄ばみ、頬につっと跡を走らせて、唾液をたっぷりと含ませた舌を耳にね
じ込んだ。
「ひぅっっっ……!」
 今までに感じたこともない刺激に、身体が跳ね上がる。
「ああぁっ……!!」
 耳朶から首筋へとキラが音を立てて吸い上げるたびにフレイは悩ましく喘ぎ、掴まれた
手首がぎしりと痛むたびに身を捩った。
「い、痛い、キラ……痛いっ…!」
 残酷なほど爽やかな、何の感情もこもっていない微笑がキラの顔を横切る。
「――――早く言ってよね。僕、そんなに気が長い方じゃないんだ」
「キラっ…」
 私はどうしたらいいの?一体、何がどうなってるの?
 手首の痛みよりもむしろ、恐怖と悲しみに縛られた心の痛みに涙がこみ上げてくる。
 震える華奢な鎖骨に無理やり赤い跡をつけると、キラは唐突に両手を解放した。血が通
い出した両手が全体的にぼうっと熱を持ち、手首は麻痺したように動かない。力なくずる
りと下がった腕は棒のようで、感覚が弱ってしまっている。
58761:03/11/25 02:43 ID:ninGidFf
「…………っっ!!」
 抵抗する術もないまま荒々しく、引きちぎるように制服の上着を脱がされた。フレイは
縋るように、ぱさりと床に投げ捨てられた上着を目で追ったが、すぐに顎を掴んで視線を
引き戻された。間近にある冷たく荒んだキラの瞳が怖くて、思わずぎゅっと目をつぶる。
 緊張しきった唇をこじ開けて、野獣にように舌が分け入ってきた。
「んんっ…!」
 片手が下着の上から、形の良い豊かな乳房を乱暴に揉みしだく。噛み付くような獰猛な
キスが唇を甘噛みし、舌にねっとりと絡みつき、唾液を啜り上げている。更に空いた片手
が執拗に尻を撫で回し、十分タイミングをはかって素早く下着をずりおろした。
 潜り込む前にキラの指がぬるりと滑って、息をつく合間にわざらしい囁きを吹き込んで
くる。
「うわぁ、フレイってやらしいんだ…?」
「な、なによっ……これは、キラがっ……!やっ…そ、そんなっ……」
 入り口で散々焦らされて、どうしようもなく愛液が溢れ出してくる。花弁を弄んでいた
指が蜜をまとってずぶりと中に潜り込み、敏感なところを探して淫らに動き回った。
「誰に対してもそうなの?」
「違ぅっ………違うわよっ!」
 誰が他の男なんかと。
 こみ上げてきた怒りに潤んだ瞳で、フレイはきっとキラをにらみつけた。
「―――ふ〜ん、そうなんだ?」
 特に感慨もなく呟いて、キラの指が探り当てた急所を弄ぶ。
「ああぁぁんっ……!!」
 全身を貫くような快感に耐えかねて、フレイは自分でも信じられないほど甘い嬌声を上
げた。とたんに恥ずかしくなって声を抑えようとするが、やっと持ち上げた腕は簡単に封
じられてしまう。ずぶ、と音を立てて二本目の指が侵入してきた。びちゃびちゃとそこら
じゅうに卑猥な音を立てて掻き回し、擦り、急所をこね回す。
59761:03/11/25 02:44 ID:ninGidFf
「もうやめっ、やめてっ……キラぁっ………!」
「まだだよ」
 素っ気なく言い捨てて、更にもう一本指を入れる。
「すごい、三本も入っちゃった。ほら、三本だよ、フレイ?」
「やあぁぁんっ……!!」
 痛みと快楽が怒涛のように交錯して、フレイは気が狂いそうになる。ずらした下着から
はみ出した桜色の乳首をちゅぱっと吸われ、赤毛の少女は妖艶な仕草で身を捩った。
 誰かに聞かれてしまうかもしれない。恥ずかしい。
 もはやそんなことを考えている余裕もなく、抑えようにも抑えきれない甘い吐息を何度
も漏らし、向こうまで響くかと思うほど大きな嬌声を上げる。フレイはクタクタになるま
でイかされて、とうとうその場に崩れ落ちてしまった。
「まだだって言ってるのに。しょうがないなぁ…」
 細い肩を上下させて荒い息をついているフレイとは対照的に、キラは呼吸一つ乱してい
ない。
「キラ、どうして、こんなこと………」
「そんなの、自業自得だよ」
 肩をすくめて首を振る。
「イヤだって言えばいいのにさ、もたもたして言わないから。今更遅いよ」
「…違うっ」
「何が?」
「私、…私、イヤなんかじゃないっ」
 呼吸を整えながら、瑞々しい肢体を乱れた格好に包んだまま、それでもフレイは横に首
を振った。激しい愛撫に半分露わになった乳房を両手で隠し、スカートだけははいたまま
むき出しの太腿を合わせたその姿は、彼女自身が恥ずかしいと感じる以上に色っぽい。
60761:03/11/25 02:46 ID:ninGidFf
「――――何。続けたいの、僕たちの関係?―――僕のこと嫌いなくせに?」
「…そんなんじゃないわよ。嫌いなんかじゃ、ない」
「―――へぇ?」
 赤く上気した少女の頬を両手に挟みこんで貪るようにキスすると、キラは閉ざされてい
たフレイの足を開かせて、濡れそぼったソコに身を乗り出した。
「あ〜あ、こんなにしちゃって。説得力ないけど」
「…あん……っ」
 花弁にまとわりついた雫を啜り、舌で大きく蜜をひと舐めすると。キラはほっそりと締
まった腰に腕を回して、フレイを立たせた。足元のふらついている少女を抱くように支え
たまま、手近な部屋の前に立ってドアのロックを解除する。プシュっと音を立てて開いた
そこには、誰もいない。簡素なベッドが二つ置いてあるだけの仮眠室だ。
「じゃ」
 僅かにある身長差からフレイを見下ろして、キラはベッドの方を指差した。
「嫌いじゃないって、証明して?」
「………」
 にっこり笑ったキラの顔には、温かみのかけらもない。
 ひょっとしたら、キラこそ私が嫌いなんじゃ――――。
 そんな考えが頭をよぎった瞬間、自分でも意外なほど心が暗く沈みこんだ。フレイ自身、
キラの言う「僕たちの関係」が間違っていることには気づいている。そもそも自分から始
めたことだし、「嫌い」ではなくなったとはいえ、キラに対して抱く感情は決してまっすぐ
なものではない。父を救えなかった理不尽に対する恨み、コーディネーターに対する不信
は拭えたわけじゃない。
61761:03/11/25 02:46 ID:ninGidFf
 でも、コーディネーターがどうだということよりも、キラの優しさを認めたいという気
持ちが募るのだ。キラという一人の少年の存在に気づいてしまった瞬間から、罪悪感と自
己嫌悪にさいなまれてきた。それでも続けるしかなかった。やめるわけにはいかなかった。
 ……申し訳ないというこの気持ちを素直に吐露するには、あまりにも自分のやったこと
は非道だったと思うから。……キラに甘えて、キラの優しさに受け止められたとき、罪悪
感が報われるのとはまた別の喜びがあった事実までも、消し去りたくなかったから。……
 フレイは何も言わずにキラの顔から視線を逸らすと、足首に絡んだままの下着を脱いで、
制服の上着を拾い上げた。肌を隠すように衣服を胸に抱きしめて、意を決して部屋の中に
踏み込んだ。腰に手を回したまま一緒に入ってきたキラが、ドアが閉まるのを待って内側
からロックをかける。
 これからすることを考えただけで、火照りの収まりかけていた頬がまた熱くなってくる。
戻ってきたキラの冷たい視線に真っ向から向きあって、フレイは勇気を振り絞った。
「…証明、するわ」
 緊張しながらも、どこか挑戦的な光をちらつかせた少女の瞳。
「―――そう」
 素っ気ない呟きに、荒んだ微笑が閃いた。まだ膝と腰に力の戻らない少女を捕まえたま
ま、強引にベッドまで引っ立てる。キラはドサッと腰を下ろして自分の両足を開くと、フ
レイの腕をぐっと引っ張った。
 急に支えを失って少女の膝がガクリとよろめいたが、キラはまるでお構いなしだ。
「それじゃあとりあえず、ココ」
 へたりと床に座り込んでしまったフレイの手を強引に引き寄せて、上着の裾に潜らせる。
62761:03/11/25 02:47 ID:ninGidFf
「―――どうにかしてよ」
「………やっ」
 ズボン越しに、硬くなったものがぴたりと触れてくる。フレイの長い指の先から緩く弧
を描いて、その膨らみは掌にすっぽりと収まる大きさだ。いや、少し余るくらいか。温か
い感触にフレイは思わず手を引きかけたが、抵抗も空しく指がぴくっと震えただけだった。
 怖いくらい落ち着き払ったキラの顔に、上目遣いの一瞥を投げて。フレイは恐る恐る、
ズボンを押し上げる膨らみを撫でてみた。ためらうように指を這わせ、掌でそっと小さな
円を描いてみる。
 撫でながら目だけで反応を窺うと、キラは薄笑いを浮かべたまま手を離した。そのまま
無造作に両手を後ろについて、「それから?」と言わんばかりにひょいと首を傾げている。
 ―――どうしたらいいの…?
 複雑な思いに揺れる心のざわつきに、不安と焦りが拍車をかける。
 フレイは軽く息を吸い込むと、手をずらしてズボンの上からキスをした。膨らみの先っ
ぽ辺りに見当をつけて軽く歯を立てながら、両手をするりとキラの股に走らせる。
「………っ」
 キラの身体が微かに反応した。少しだけ勇気付けられて、フレイのぎこちない愛撫から
ためらいが消える。甘噛みを続けながら器用にズボンを脱がせると、下着の上からちゅう
っと音を立てて真ん中辺りを吸い上げた。すでに大きくなっていたにもかかわらず、少女
の執拗な口付けに促されて更に大きくなっていく。
 先走り液がじわりと染み出してきたのを見て取って、下着の隙間から両手を差し入れる
と、今度は直接咥え込んだ。生暖かいものが這い回る艶かしい感触に耐えかねて、キラが
一瞬身体を震わせる。
「くっ…」
 どろりとした液体が勢いよく飛び出してきた。
63761:03/11/25 02:48 ID:ninGidFf
「ンふぅっ……」
 始めて味わう微かな苦味。フレイはすぐに呑み込んだが、何しろ量が多すぎて受け止め
きれない。熱い液体はあっという間に少女の口腔を満たして溢れ出し、唇から顎を伝って
成熟した谷間まで流れ落ちていく。乳房をねっとりと伝う感触に、華奢な肩が強張った。
 唇と顎に残った精液の跡を手の甲で拭いながら、上半身を起こして胸元を改めようとす
ると、キラの両腕がするりと脇に滑り込んできた。やや湿った手がフレイの身体を持ち上
げて、邪魔なスカートを捲り上げながら開いた膝の上に座らせる。膝にのせたままだった
衣服が床に落ちたが、フレイはもう気にしなかった。
 フレイのそれより少しだけ無骨で大きい少年の手が、スカート越しに形の良いお尻を撫
で回し、細い腰へと這い登っていく。フレイが懸命に上着を脱がしている間に、キラの手
が一気に背中を摩り上げてきた。
「はぁんっ……!」
 背筋を走るぞくりとしたものに、身がのけぞった。上着の肩を落としてシャツを上まで
捲り上げると、フレイはその引き締まった真ん中に強く口付けた。左右の小さな突起にも
軽く口付けて、細い指先で愛撫しながら吸い上げる。一旦戻って鎖骨から胸、そっと押し
倒しながら腹へと、白いところがなくなるまで積極的に跡をつける。柔らかな唇にあちこ
ち吸われ、解けた赤い髪にさらさらと撫でられて、キラの男性が再び勃ちあがった。フレ
イが片手を伸ばしてじりじりと下着を脱がすと、ソレはもう既に硬く脈打っていた。
「くぅっ……!」
 小さな呻きにふと視線を上げると、キラが苦しそうに目を閉じている。すっかり感じて
いるその表情に、フレイはなんとなく微笑んだ。こうしているとなんだか、可愛い。
 やすやすと少女の身体を弄ぶ腕が逞しく、赤く染まった上半身はセクシーで頼りがいが
ある。以前から時々感じていた甘いときめきが、フレイの中に切ないほどこみ上げてきた。
ベッドの上に膝をついてキラの上に覆い被さると、フレイは唇にキスをした。
64761:03/11/25 02:49 ID:ninGidFf
 舌を入れると、キラが獰猛に応えてくる。激しく口腔を犯されながら痛いほど乳房をこ
ねくり回されて、リードしていたはずのフレイはあっさりと主導権を奪われてしまった。
「あぁンっ…!」
 張りのある豊かな乳房は何度揉まれても、即キラの手の中で見事な形を取り戻す。ため
息のような甘い呻きを漏らして、フレイの秘所がしっとりと湿り気を帯びた。乳首をしつ
こく弄り回されて、つい腰が浮き上がった。
 互いの唾液を纏わりつかせたまま唇を離すと、キラは両手でフレイのお尻を掴み、そそ
り立った自身をずぶっと突き入れた。
「…はぅっ!」
 突き動かすたびに、ぬめった箇所がいやらしい音をたててそこらに響く。キラの感触を
もっと感じようとして身を起こすと、フレイは自ら腰を動かしながら根元を愛撫した。細
い腰の上で弾力のある双丘が淫らに揺れて、赤い髪が肩の上で妖艶に踊っている。
 恍惚と目を閉じた少女の顔を間近に眺め、キラが低く囁いた。
「――――その顔、すごくいいよ」
「…えっ?」
 キラの声が掠れて聞き取りにくい。フレイは尋ね返そうとしたが、次の瞬間には激しく
突き上げられて言葉を失ってしまった。
「やぁぁんっ……!!」
 限界まで突き上げられて跳ね上がった身体を、キラの手が引き戻す。突いては引き戻し、
突いては引き戻しを繰り返して、打ち付けあう腰と腰があまりの悦びにだんだんと力を失
っていく。
「はっ……!!」
 とうとうキラは身をのけぞらせると、快楽を解き放った。
「あぁっっっ……」
 熱い液体がどくどくっと流れ込んで内側を満たす感触に、フレイは火照った全身を悦び
に打ち震わせた。
65761:03/11/25 02:50 ID:ninGidFf
 キラが自身を引き抜くと、少女の太腿を白濁した流れがどろっと伝っていった。
「あっ…」
 慌てて閉めようとするが、さっきの廊下で既に何度もイかされている。うまく力が入ら
ずに膝まで流れ落ちていき、フレイはうろたえてその場にしゃがみこんでしまった。
 キラの顔に、残忍な微笑が浮かんだ。
「―――今日は本当に可愛かったよ、フレイ」
 こぼれた精液をいやらしい指遣いで拭って、乱れた髪を無造作にかきあげる。
「誰に教えてもらったの?」
「えっ……?」
 思いもかけない台詞に驚いて、フレイは目を見開いた。
「なに、言ってるの…?」
「――だからさ」
 意味が飲み込めないで戸惑っていると、キラの腕がすっと伸びてきた。
「――誰とヤったの?サイ?――それとも、他の男?」
「………っ!」
 フレイの心の中で、何かが崩れ落ちた。
 顎を摘んでキスを迫ろうとする手を衝動的に払いのけ、パァンと高い音を立ててキラの
頬を打つ。
66761:03/11/25 02:51 ID:ninGidFf
「アンタなんかっ………!」
 深く傷ついた心から、血が流れているような気すらする。
 平手打ちを食わされてもキラは平然として、赤くなった頬を庇おうとすらしない。薄笑
いを浮かべたまま、ずるそうな上目遣いでフレイを見上げている。
 止まらない激情に胸を波打たせて、フレイはこみ上げてくる涙を必死に堪えた。
「アンタなんか、大っ嫌いっっ………!!」
 ―――――言ってしまった。飛び出した言葉に青ざめて口を押さえるが、もう遅い。
 憎らしいほど全く動じない、キラを突き飛ばすようにしてベッドから降りると、フレイ
は衣服を乱暴に拾い上げた。下着もつけずにヤケになって上着に袖を通し、ドアのロック
を解除する。無言で笑っているキラの気配を、振り返ろうとして――――怖くて、やめた。
 泣いている赤毛の少女を送り出して、プシュッとドアが閉まった。足を投げ出してベッ
ドの上に乱れた格好を晒したまま、相変わらずキラは冷たい微笑を浮かべている。
――――と、その荒んだ瞳から一筋、涙が零れ落ちていった。
67761:03/11/25 02:55 ID:ninGidFf
一回目、ここで区切ります。次回で完結します。

ここのところ投下量が多くて、ものすごく幸せですw
全作品にレスつけたいくらいですが、職人様方、乙です!!
カプも多彩で、三連休は本当に萌え萌えだった………
68名無しさん@ピンキー:03/11/25 03:01 ID:SZzwqIUM
やべえ、シリアスなキラフレいいよ…。
69名無しさん@ピンキー:03/11/25 06:19 ID:V6VQuCoL
>51 ウマー。マイ神認定。
激しく萌えました。是非またアスカガ拝見したいです。
貴殿の作品ならギャグでも何でも。
有難う51。
70名無しさん@ピンキー:03/11/25 07:48 ID:heEv+rtz
>51氏
自分にとっても神です。
馬鹿ふたりというから、性格違う系かと思っていたら、いやいや。
激しく萌えさせていただきました。
痔のこの後も気になるんですが……(w

ところで、文章に読み覚えがあるような気がしたんですが、
以前も投下した職人さんでしょうか?(違ったらごめんなさい)
71名無しさん@ピンキー:03/11/25 08:51 ID:r0xCpUzs
>>51
馬鹿ふたりどころかこの幸福感は何なんだ・・
あ〜うまく言葉にできない、とにかく素晴らしいアスカガをありがとう。
72761:03/11/25 14:39 ID:m+ZoFU6e
神降臨の前に、キラフレの残り投下していきます。>>54->>66の続きです。
>>68 支援、ありがとうございますっ!)
73761:03/11/25 14:40 ID:m+ZoFU6e
 決定的な一言は、キラとフレイの関係に破局をもたらした。フレイはあれから部屋に訪
ねてこなくなり、意識して互いを避けるようになった。束縛感や重たいものが消えて、幾
分楽になったような気がする。
 これで良かったんだ。
 フレイのためにも、キラ自身のためにも。そう思う一方で、どうしてかぽっかりと空い
た心の空洞が埋まらない。むしろ以前よりも孤独感が増して、自暴自棄な気分に陥ってい
く。自分の居場所が見つからない。
「…聞いたぜ、キラ。毎回毎回ストライク、ボロボロにしてさ」
 作業台に足をかけたフラガが、開け放したままのコックピットをひょいと覗き込んでくる。
「―――まるで八つ当たりだって、ぼやいてたぜ」
「別にっ……」
 反射的に突っかかりかけて、キラは口を噤んだ。図星をつかれたのだ。
「……地上戦、まだ慣れてないだけです。何でもないですよ」
 努めて穏やかに言い直すと、キラは小さく肩を竦めてみせた。
「だと、いいけどね」
 暗に他人の干渉を拒む少年の仕草に苦笑して、フラガはあっさりと追求を諦めた。
 ふっと短いため息をついて、横を見る。
「…おっ」
 呟いて、ハッチにかけていた手を上げる。つとキラに視線を戻して、フラガは意味あり
げに笑った。
「じゃ、また後でな。あんまり無茶して、整備の連中困らせるなよ」
「―――はい」
 多少申し訳なく思って、キラは素直に頷いた。もちろん少佐を嫌っているわけじゃない。
様子を見に来てくれた気遣いが、わからないわけでもない。けど―――。
74761:03/11/25 14:41 ID:m+ZoFU6e
 離れたフラガと入れ替わるように、小柄な影が逡巡しながら作業台の上に現れた。コッ
クピットの中にもライトがついているというのに、外側からの逆光を背に受けて、その姿
はキラの目に眩しく焼きついた。
「フレイ―――――!?」
 赤毛の少女が、立っている。機械的にキーを叩いていた指が、ぴたりと止まった。驚き
のあまりそれ以上何も言えず、キラは座ったまま固まって、まじまじと少女を見た。
「キラ……」
 制服の前で握り合わせた両手が、震えている。俯けた顔をなかなか上げられず、口を開
きかねてそのままためらっている。
 少女の華奢な肩を掴んで、めちゃめちゃにしてやりたい――――――。
 どす黒い感情が胸の底にこみ上げてきて、キラは邪魔なコンソールをゆっくりと押しの
けた。
「私、……」
 優しさなんていらない。傷つけて、傷つくのはもうたくさんだ。堕落しきった自分ごと、
何もかも壊してやる――――!
「私、キラが好き…!」
「…………!?」
 煮えたぎるような想いが、押し返されて行き場を失った。
「キラが、好きなの……!」
 猛り狂っていた感情がいっそ清々しいほど見事に吹き飛んで、頭の中が真っ白になった。
切ないほど真摯な感情を宿して、今にも泣き出しそうなフレイの瞳が潤んでいる。
 何か言おうとしてキラは口を開きかけたが、言葉が出てこずに空しく閉ざしてしまう。
「……私、わかったの。嫌いだって言ったとき、あのときに、わかっちゃったの。
 自分の、気持ち」
 どろどろしたものが退いて、まっさらになった心。素のまま曝け出されて、傷つけられ
やすまいかと怯える心の内襞に、フレイの一言一言が沁みてくる。
75761:03/11/25 14:42 ID:m+ZoFU6e
「――――好き」
 フレイの真心が、伝わってくる。
「別に、受け止めてなんて言わない。キラが本当の気持ちをぶつけてくれて、
……私、かえってすっきりしたから。………もう、キラには甘えない」
 いつも縋るようにして不安がっていた瞳の中に、眩しいほど凛とした輝きが涙に潜んで
揺れている。
「フレイ………」
「ごめんね、キラ。……それと、………ありがとう」
 別れの予感に今にも砕け散りそうな微笑が、切なく揺らいだ。
「……じゃあ私、もう、行くね。さようならっ………」
 最後まで微笑んで、くるりと背を向ける。キラは慌てて立ち上がった。
「フレイっっ…!!」
 赤毛の少女は立ち止まらない。もう伸ばしても伸ばしても二度と手の届かないところへ、
悲しいほど真っ白な光の中へ消えていってしまう―――。
 追いすがって後ろから抱きしめると弱々しくもがいたが、キラはそのまま狭いコックピ
ットの中にムリヤリ引き入れた。腕の中でフレイは、涙を堪えて震えている。
「いかないで、フレイ…」
 柔らかな赤毛に口付けると、ほんのりと甘い香りがした。キラはコックピットのハッチ
を閉めると、フレイを抱きしめたままシートに座った。うなじにキスをして、逃がすまい
として腕にそっと力をこめる。
76761:03/11/25 14:42 ID:m+ZoFU6e
「…ダメ、ダメよ、キラっ」
 キスされて怯えたように、フレイは抗った。
「私、行かなきゃ」
「どこに行くの……?」
「…アークエンジェルを手伝うの。私、キラに甘えないって決めたんだから」
「アークエンジェルを……?」
 意外な言葉に、キラは怪訝そうに問いかける。その顔が、あんまりにも不思議そうな表
情をしていたのだろう。抗うのをやめて、フレイが挑むようにキッと振り返った。
「そうよ。仕事、教えてもらったの。私だって、役に立ちたいんだから」
 大きな瞳に宿った光は生き生きとして、強気な唇がふっくりと瑞々しい。
「みんなとアークエンジェルと、……キラの役に、立ちたいんだから」
 きっぱりと決意を表明する少女の頬は、ほんのり初々しい朱に染まっている。
「フレイっ…」
 強い眼差しに愛しさがこみ上げて、キラは唇を奪った。
「んっ…」
 ダメ、と抵抗してくるフレイを激しい口付けで封じ込め、耳元に優しく囁きかける。
「…好きだよ、フレイ」
 細い体が腕の中でビクッと震えて、びっくりしたように見つめてくる。
 居場所を求めて寂しくまといついてくるその身体を、キラ自身の寂しさを紛らわすため
に「欲しい」と思ったことは、あったけど。自分の優柔不断さに漬け込んでくる彼女を重
たく感じ、束縛から逃げられない自身ごと叩き壊してやりたい衝動に駆られることも、何
度となくあったけど。
77761:03/11/25 14:43 ID:m+ZoFU6e
 ――――もう無理に一緒にいなくてもいい。彼女が対等な眼差しで、まっすぐに僕を見
てくれるから。その眼差しさえあれば、時間はかかってもきっと、「居場所」を自分で作っ
ていけるから。――――
 今、心の奥底から浮かび上がってきた感情を口にしてみたら、自然に言えた。
 ・・・君が、愛しいのだと。・・・・・・・
「僕こそ、ごめん。特にこの間なんかは本当に……」
「そんなことないっっ……」
 謝るのは私の方なのにと、必死に訴えかてくる少女を制して、キラは首を横に振った。
「……傍にいてなんて、僕こそもう言わないよ。甘えたりしないって、誓う」
「キラ……」
 見つめ合った。互いに目を閉じて、そっと間の距離を詰めていく。
 どちらからともなく、自然と唇が重なった。キラの手がフレイの頭を優しく撫で、後ろ
から胸を愛撫する。応えてフレイがキラの足を両手で擦ると、キラはスカートを捲りあげた。
「あっ……」
 ためらって太腿を閉じようとするフレイを抑えて、キラは下着を脱がせた。
「大丈夫だよ、フレイ。力を抜いて…」
 ちょっと迷ってから、フレイは足をすりあわせるようにして動かした。下着が足首まで
ずり落ちて、はらりと床の上に落ちる。
 キラは露わになった秘所に指を入れると、そこがしっとりと濡れるまで丁寧に動かして
いった。
78761:03/11/25 14:44 ID:m+ZoFU6e
「あンっ……」
 快感に揺れる身体と可愛い喘ぎ声に、キラのモノがきつく勃ち上がってくる。片手で素
早くズボンのファスナーを下ろし、大きくなった自身を取り出すと、キラは濡れてきた箇
所から指を抜いた。
「フレイ、いくよっ……」
「…うんっ……」
 フレイの身体を浮かせて両腕でしっかり支えると、開いた足の間にゆっくりと挿しいれ
た。痛くないように慣らしながら、はじめは緩やかに、次第に激しく突き上げていく。
「はぁっ、はぁっ………フレイっ…!」
「キラっ、キラぁぁっ……ああっ……!」
 熱いものがどくっと中に流れ込んで、フレイがきゅっと締め付ける。
「フレイ、好きだよ……!!」
「キラ……私もっ……!!」
 果てて息を弾ませているキラの胸に、フレイの背中がぐったりともたれかかってきた。
肩から胸元へと投げかけて強く抱き締めなおした腕に、フレイが頬を寄せてくる。その確
かな温もりが愛おしくて、キラは何度も何度も口付けた。

「……もう、行かなくちゃ」
 立ち上がると、フレイは衣服を整えながら名残惜しそうに微笑んだ。
「うん。フレイ……その、……また、しようね」
 何を言ってるんだろう自分、と顔を赤らめるキラに、フレイが恥ずかしそうに笑いかける。
「……、キラがそう言ってくれるなら」
 顔を赤らめて恥じらいながらも、その瞳に悪戯っぽい光を宿して―――キラの空けたコ
ックピットのハッチから、赤毛の少女は出て行った。
79761:03/11/25 14:45 ID:m+ZoFU6e


 総員、第一戦闘配備につけ――――!!
 整備の手を止めて一旦ロッカーに戻ると、パイロットスーツに着替えて、キラは慌しく
またストライクのシートに戻った。コンソールを引き戻して、スーツの首の辺りを直しな
がらキーボードに素早く指を走らせる。
「ストライク、出られる?」
 マリューの柔らかい声に、キラはしっかりと頷いた。
「はい!」
「――――カタパルト接続、APUオンライン―――!」
 管制の声がミリアリアじゃない。あれっと思って小さなモニターを見れば、そこにはな
んとさっき別れたばかりの少女が映っているではないか。
「…フ、フレイっ!?」
 驚いて思わずその名を呼ぶと、悪戯っぽい微笑がちょっとだけはにかんだ。初めての実
戦参加に、緊張しているのだろう。その横にずいっと、ミリアリアが割り込んできた。
「交替!キラ、がんばってねぇ〜!」
 茶化すように手を振るその上から、更にトール。
「良かったなぁ〜、キラ?」
 朗らかなミリアリアと、ニヤけたトールと。二人ともその顔は全く、からかっていると
しかいいようがない。
「ったく、いいねぇ若者は。俺にもなんかないの?」
 フラガのぼやく声が入ってきたが、
「ありませんわね」
 つんと澄ましたマリューの声に一蹴される。その隣でナタルがため息をついたが、いつ
も厳しい顔が今回は心なしか緩んでいるようだ。――そこまでは、キラからは見えないが。
80761:03/11/25 14:46 ID:m+ZoFU6e
「両機、発進準備!」
「…はい!」
 後ろから促されて、フレイは口元のマイクを抑えた。
「キラ…」
 モニター越しに囁いて、フレイが全身全霊の想いをこめて見つめてくる。
 ――――私の本当の想いが、あなたを守るから。
「進路クリア――――ストライク、発進、どうぞ!!」
 この間キスされた箇所という箇所が、途端に熱をもって燃え上がってくる。
 ――――今度こそ僕が、絶対に君を守ってみせるから。
 キラはレバーに手をかけた。
「キラ・ヤマト、行きます!!」

〜終わり〜
81761:03/11/25 14:59 ID:m+ZoFU6e
色々誤爆ってますが、その辺はご愛嬌ということで……。
矛盾もあるかと思いますが、雰囲気を大切にしたつもりですので
適当に楽しんでいって下さい。

>>51
ザフト側しっかり書けてて、馬鹿といいつつ、イザークとディアッカとかも
良かったですよ。やっぱりアスカガは可愛いです…w
>>ポチ氏
コックピット、ネタ被っちゃったみたいですみません…でもシチュが違えば
萌えも段違い。かくれんぼの続き、楽しみにお待ちしておりますw

長編の職人殿も含め、イザナナシ祭り、まったりと支援しとります。
82團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/25 21:23 ID:Gfbm54jt
>遺作×ナナシ
毎回興奮させてくれてありがとうございます。もう続きが楽しみで楽しみで。

>_| ̄|○氏
大人エローリ! 最高です。兄貴と魔乳さいこうです! 次回作お待ちしてます。

>761氏
お待ちしておりました。凄いよかったです。黒キラ最高!
83名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:36 ID:nVc6o+fi
>>51
バカっプル最高!!保存させていただきます(*´Д`)ハァハァ
アスランが3回目に「もう1回いいか?」と言ったときはカガリでなくとも
ええ加減にせぇ!!と言いたくなりますた。モヘ
でも結局やっちまってそうですな。
一度突っ走ると止めれなくなるアスラン(*´Д`)ハァハァ

>>761
今から読ませていていただきます!!
大作乙。
84名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:21 ID:aRLFIRWS
このスレ、一週間さえ持たないような…
すごすぎる。
85團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/26 00:48 ID:ruBfF8Za
ラクアス投下行きます。
86團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/26 00:49 ID:ruBfF8Za
「うあ、ラ、ラクス」
 俺、本当に幸せな男かも。アスランがそう思っても仕方の無いことだ。美少女が自分の股間を舐めまわしているなんて、物凄い光景ではないだろうか。
「まあ、アスラン。元気になってきましたわ」
「は、はい。そうですか?」
 頭が上手く働いていない。
「これでしたら、もう入れても大丈夫ですわね」
「は、はあ。え?!」
 よいしょっとばかりにラクスはアスランをまたぎ、クレバスに当てるとラクスは微笑みを向ける。
「大きくて入るかどうか不安ですわ」
 本当かよ。そんな突っ込みを入れたくなるような笑顔だ。
 ラクスの腰が沈んだと同時にぬるぬる、やわやわしたものがペニスを包む。
「わ、わ」
87團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/26 00:51 ID:ruBfF8Za
 柔らかかった壁は奥に行くほど狭く締め付けてくる。さわさわと無数の繊毛が動くような感覚にとらわれて、
アスランは思わずいきそうになり慌てて、気を取り戻した。
「気持ちよろしいですか?」
「た、大変に」
 気持ちよすぎて意識がぶっ飛びそうで思わず指を噛む。
「私も気持ちよいですわ」
 ラクスは身体を折ってアスランの胸に舌を這わせた。
「うわ!」
 あまりの刺激に思わず身体をよじる。
「可愛いですわ、アスラン」
「あ、あっあっ!」
88團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/26 00:52 ID:ruBfF8Za
 ラクスの腰が動くたび耐え切れないほどの快楽が襲い、それを我慢してると、ラクスの舌が胸や、首筋と弱い
ところを刺激する。気を抜くと本気でいきそうなので、意識を保とうとしてるのだが、先程から快楽にふけって
る時間が長くなり、とうとう細長い悲鳴を上げて意識を手放した。


 く、くるしい。
 息苦しさに目覚めるとラクスがアスランを胸に抱いて眠っている。
「ぷはあ!」
 気持ちはいいのだが、そのままリアルで昇天しそうになりアスランは胸からもがき出て空気を味わう。
「おきまして?」
 とろんとした目で目を開けるラクスはとても愛らしく、思わずポーッとなって、見とれているが、はっと、
先程までの自分の情けない姿を思い出しアスランは真っ赤になって涙ぐんだ。
「初めてでしたの?」
 こくんと頷くアスラン。
 初めてより、何より、アスランは女の子にリードされていってしまった自分が哀れでしょうがない。さめざめ泣いているとラクスが優しく頭を撫でてくれた。
「お眠りなさい。少し眠れば大丈夫ですわ」
89團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/26 00:53 ID:ruBfF8Za
 大丈夫なもんか。とは思うのだがラクスが言うと本当に大丈夫そうで、アスランは次こそは! と決意して、眠るのだった。
 
 END
90團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/26 00:56 ID:ruBfF8Za
>ポチ氏
本当にすいません。
どっかに校正入れたもの上げるんでそちらを受け取ってください。
91名無しさん@ピンキー:03/11/26 02:10 ID:rVeXxam7
さすがに一週間は持つとは思うが。
もう94KBなのは凄いけどな。
92名無しさん@ピンキー:03/11/26 02:36 ID:C2dAbKPO
少なくとも今回は即死判定を気にしなくて良かったな。
する暇もなかった。
職人氏ら乙。
93名無しさん@ピンキー:03/11/26 03:46 ID:lHMkCNsJ
>51氏は新神?
文章がすげー手慣れている。ウマーなアスカガ乙です。2人の掛け合いも素晴らしい。
よかったらまた新作の投下をお願いします。楽しみに待ってます。
94名無しさん@ピンキー:03/11/26 03:55 ID:tn1WhWm8
アスカガを投下させて下さい。
本番無しのカガリ視点のSSです。

13レス程です。
95名無しさん@ピンキー:03/11/26 03:56 ID:tn1WhWm8
戦火の中で見つけた光

悲しみで消えてしまいそうな光を支え灯したい

けれど光は私を包み己の影を恐れない



「…アスラン」
自らの機体を自爆させ、ジェネシスを破壊し生還した彼。
 父親の罪を背負い死を決意した彼を引き止めた。

ーーそれで本当に良かったのか…

帰還した彼の一瞬見せた影を落とした翡翠色の瞳に胸が締め付けられる。
 生き残った彼はこれから一生己と、父親の罪を背負いながら生きていかなければならない。

それを突き付けたのは私…

彼に生きる道を示しただけ…他に何もしてあげることが出来ない。
96名無しさん@ピンキー:03/11/26 03:58 ID:c6R1rUUH
抱き締めてお前は1人じゃない‥私が傍にいると伝えたい。

「どうした‥カガリ」
私の不安な気持ちを察したのか優しく顔を覗き込む彼の瞳に自分の無力さを感じ目を逸らす。

本当はこのままいつもの私のように抱き締めて明るく接したい…。

ーーアスランが大好きだ

そう言って甘えて彼にも私に甘えて欲しいのに…。
どうして私は彼の前では何も出来ないのだろう…。
 いつも抱き締めてくれるのは彼‥キスをしてくれたのも彼‥。

私は彼に何一つしてあげられない…まるで彼の前にいる私は本当の私ではないように…。
97名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:00 ID:/bzWm4Cu
「…ごめん‥アスラン」
何もしてあげられない自分を許して欲しい。
そして俯く私の髪をソッと撫でながら抱き寄せる。
「何でカガリが謝るんだ?…俺は君に感謝しているよ」
背中に回された手は優しく私を包み込み、彼の温もりと心地よい声に身体が溶けそうになる。
「…私は‥お前に何もしてやれない…」
声を出す度に涙がこぼれ落ちそうになるのを必死に堪える。
 それでも身体と声が震えてしまい彼はそれに気付き背中を軽く摩り大丈夫だよと慰めてくれる。
98名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:02 ID:0z+Mj96n
自分はもう大人なのだと威勢を張っていたのかバカバカしいぐらい彼の前では小さな子供のようになってしまう。
「泣かないで‥カガリ…君には‥笑顔でいて欲しいんだ」
そう言い優しい眼差しを向け目を閉じる。
 その瞬間の彼がとても綺麗で見入ってしまい、唇が触れる寸前の吐息にさえも身体が甘い痺れに酔わされる。

いつの間に彼のことをこんなにも愛してしまったのだろう…。
 ジャスティスを自爆させると私の元から離れる彼…段々と遠ざかる機体に心臓が張り裂けそうになるくらい焦り恐怖が身体を蝕んだ。
99名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:04 ID:o6425eCc
死なせたくない‥彼を失いたくない‥彼に初めて出会って、彼と共にいた時の記憶が駆け巡り私の心を支配した。

そしてジャスティスを降り、私の元へと来る彼を迎えた‥その時に掴んだ彼の手の感触を忘れない。
微かに震えながら私の手を握り締めた彼。
 その時に私は彼への愛を自覚したんだ…。

「……んっ」
僅かに開いた唇の隙間から彼の舌が侵入し私は初めての感触にビクンと身体を震わせると入れられた舌は直ぐに離れ、その余韻を残し口付けを終えた。
100名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:06 ID:1jc5IPrw
「…カガリ‥俺は少しやることがあるから‥」
だからお前もゆっくり休めよと私の頭を撫でて離れて行く彼を引き止められず見送った。

彼が去った後、先程のキスの感触を確かめるように指で唇に触れる。
 本当は自分も舌を差し出し彼の求めに答えたかったのに…。
たったそれだけのことも出来ない自分が情けなく彼にも申し訳なくて涙が出る。
 もっと彼を感じたい‥彼のために何かしてあげたい…もうアスランのことしか考えられない自分を抑え切れず彼の元へと向かう。

つい先程、別れたばかりなのに会いに行ったらしつこい女だと思われるだろうか…。
101名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:08 ID:hI0bqy6y
私は緊張しながら彼のいる部屋を尋ねると、直ぐにドアが開き彼が出迎えた。
「…カガリ、どうかしたのか?」
不思議そうに私を見る彼の姿にドキドキしながら言葉を絞り出す。
「ごめん…お前ともう少し話がしたくて‥」
返ってくる反応が怖くて俯いているとクスクスと笑う声が聞こえ顔を上げる。
「カガリは謝ってばかりだな」
苦笑いしながら私の手を握り部屋に引き入れる。
そして私を椅子に座らせ彼はベットに腰を下ろす。
 暫くの間、私は何を話ていいのかわからず部屋中に目を泳がせソワソワと落ち着かない。
102名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:10 ID:Hr3/+IHh
多分心の底で、彼からの言葉とキスを待ちわびているに違いない。
私は本当に卑しい人間だなと実感してしまう。
「何か今日はいつもの君らしくないな」
そんな言葉をかけられアスランの声が聞けた嬉しさと恥ずかしさから、悪かったなとつい素っ気ない返事をしてしまったが、彼は全く気にすることはなく、笑顔で私を見つめてくる。
 私はその表情に見惚れ先程口付けを躱した形の良い薄く整った唇を凝視してしまう。

ーーアスランとキスがしたい
103名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:13 ID:Tveu9R+c
私はお前を必要とし愛していると伝えたい…そして私はゆっくりと立ち上がりアスランの唇を目指し顔を近付けた。

ガチン

その瞬間、緊張のせいか勢いを付けすぎ互いの歯がぶつかり鈍い音と共に痛みが駆け抜けた。
 なんて最悪なのだろう…彼のためにキス1つ満足に出来ない自分が憎たらしい。
もうこのまま消えてしまいたいくらい恥ずかしくて情けなくて…
「…うぅ‥ひっく‥ごめ…アスラン…」
もう感情を抑えることが出来なくて唇を噛み締めボロボロと涙を流してしまった。
104名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:16 ID:zjJWdVbz
「もう3回目だぞ‥カガリ」
身体を震わせ泣きじゃくる私に今まで以上の優しい声色で、こっちへおいでと促され私はアスランの隣に座る。
彼の冷たい手が私の涙を掬い取りこわばる身体をほぐすように優しく頬を撫でる。
「カガリ…もう一度してくれるか?」
「……ふぅ‥うぅ…アスラン?」
その言葉に顔を上げるとアスランは微笑みそのまま瞳を閉じる。
彼が私からの口付けを望んでいることが嬉しくてまた違う意味で泣きながら、今度はゆっくりと顔を近付けキスをした。
105名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:18 ID:OkHsXcUk
自分からの初めての口付けは、彼から与えられた時とは違う感じがするのは何故だろう…。
 温かい彼の唇の感触が心地よく、もっと彼を感じたくて唇の角度を変えて押しつけみる。
そして彼の唇が僅かに開いた時、先程のアスランからの舌を差し入れられた時のことを思い出す。
106名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:21 ID:PjG+jaGr
今度は自分からしてみようと思い、私はおずおずと舌を出しアスランの唇を舐めると彼も反応し、舌を差し出しす。
そして舌先で互いのモノを確かめるように舐め合うとピチャピチャと唾液が溢れ混ざり合い、透明の糸を引きながら離れる。
 私は繋がった糸を見て恥ずかしくなり顔が熱くなるのを感じていると、彼はそれを舐め取り私を抱き締める。
「‥ありがとう、カガリ…愛している」
耳元で囁かれ、私はその言葉だけで身体が燃え上がるような熱さに襲われる。
「…私も‥お前を…愛しているぞ」
107名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:23 ID:I55kd/Kf
ずっと言いたかった言葉…彼は私の顎を上げ、先程とは違い荒々しい口付けでそれに応える。
アスランの舌が歯列をなぞり口内を侵す。
私は口を開け舌を差し出しながら身を任せた。
 暫くし、互いに息を切らしながら離れると彼は濡れた私の唇を指でなぞり藍色の髪を揺らし口を開く。
「…‥君に触れていいか?」
その言葉に私は意味を察し緊張する。
彼が私を求めてる…私も彼が欲しい…そして私は小さく頷いた。
108名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:26 ID:I55kd/Kf




以上です。
有り難う御座いました。おやすみなさい…。
109名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:29 ID:N1K648aX
リアルタイムで堪能させてイタダキマシタ。
こちらこそ。 おやすみなさい…
110名無しさん@ピンキー:03/11/26 04:40 ID:ae9o2r5R
>>108
泣き虫っ娘カガリタンに萌。
続きないの?激しく読みたひ。
111名無しさん@ピンキー:03/11/26 07:12 ID:NJescB4u
フレイもいいしカガリもいい。
おまえら、おまえらーーー!
112名無しさん@ピンキー:03/11/26 07:42 ID:7V2pCD25
>>108
激しく(゚∀゚)イイ!!!
ぜひ続きをおながいします。
113ポチ@駄文職人:03/11/26 11:28 ID:vdh07C3f
>>51
アスカガだ(゚∀゚)!
アスランとカガリのラブさもいいけど、イザークが可愛くてwザフト3人の会話が最高でした。

>761氏
最後はどうなってしまうのかとヒヤヒヤでしたが仲直りできて良かった(´∀`)マリューとフラガの掛け合いもツボでした。また幸せな2人が見たいです。

>團鬼八氏
ありがとうございましたぁ!!何かもう情けないアスランが可愛くて仕方ないですw一方ラクス嬢は色々経験豊富そうで((((; ゚д゚)))ブルブルとても楽しませて頂きました〜最高です。


昨日今日と鬼のように寝る暇惜しんでss書いてたら3時間しか眠れなかった…今から仕事だ…頑張ろう…
114名無しさん@ピンキー:03/11/26 18:23 ID:j2n7tDOZ
>>108
カガリが激しく女らしい!!
アスランがカッコいいとドキドキしてしまう(;´Д`)ハァハァ
115761:03/11/26 23:14 ID:TntIgc4b
>>團鬼八氏
キラナタのナタルが可愛いかった……!
自分の黒キラ、喜んでもらえて良かったです。あと、アスラク乙です。
微妙にヘタレなアスランが逆にイイ!

>>ポチ氏
体調には、十分気をつけた方が…。のんびりお待ちしてますので、
睡眠はちゃんととったほうがいいですよ。
116黄昏の文芸作家:03/11/26 23:23 ID:bNeHmA9V
今更ながら、スレ立て…乙〜。
某新世紀の影響でしばらくSS書いてなかったけど…また
投下したいねえ…。
117ポチ@駄文職人:03/11/26 23:25 ID:7CVMvm4W
>761氏
うぉー!こんばんは!
リアルタイムで761氏を拝めるとは(感激)気遣い有り難う御座います。ノイフレ少し投下したら寝ます。

6レス程投下させて〜。
118ポチ@駄文職人:03/11/26 23:32 ID:7CVMvm4W
>>21-24



「あの…どこに隠れるんですか?ノイマン曹長‥」
同じAAクルーでも、まだ会話さえしたことがないノイマンに対しおずおずと聞くと困ったような優しい笑顔が返ってきてフレイは少し安堵する。
「‥どうしようか…お腹も空いたし食堂に行ってみるかい?」
フレイの不安に気付いたのか敢えて人が立ち寄りそうな所を選び連れて行く。
しかし辿り着いた食堂には誰一人おらずシンと静まり返っていた。
「昼の時間は過ぎたから人は居ないみたいだね」
「…‥そうみたいですね」
彼が自分を気遣ってくれていることには気付いていたが、やはり相手は上官ゆえ、緊張して上手く言葉が出ずフレイはそれをもどかしく感じていた。
119ポチ@駄文職人:03/11/26 23:34 ID:9IcLvm11
「…困ったな‥やっぱり隠れるべきかな」
ノイマンは優柔不断なのだろうか、隠れるか他を行くか悩んでいると通路からサイとカズィの声が聞こえこちらへ近付いてくる。
「食堂に誰か居るような気がするな」
「カズィの勘はあてにならないけどな」
そんな会話をしながらサイとカズィは食堂へ足を踏み入れる。


「……‥誰も居ない」
「ほら、居ないじゃないか‥他をあたろう」
誰も居らず静まり返った食堂にカズィは自分の勘が外れた悔しさにうなだれその場を離れた。

シュンとドアの閉まる音と共に食堂の奥‥キッチンからカタンと物音がする。
120ポチ@駄文職人:03/11/26 23:37 ID:RQbEVDuG
「さすがだね‥アルスター二等兵」
「…一番最初に見つかるのは嫌ですから」
サイ達が入ってくる寸前にノイマンの手を引いてここに隠れた2人は蹲っていた体を伸ばすと同時に手に温もりを感じ互いに手を握ったままだったことに気付き赤面する。
「…ご‥ごめん」
「いえ…こちらこそ」
キラのモノより大きく温かい手にドキドキしながら慌てて立ち上がると棚に置いてあったケチャップの缶を落としてしまう。
「きゃああぁっ!」
それはフレイの胸元に直撃し中身がトロトロと膨らみのあたりを赤く染めていく。
「だ‥大丈夫か!?」
121ポチ@駄文職人:03/11/26 23:39 ID:IJmlMuPt
「…いやだぁ‥こんなに汚れて」
「とりあえず拭いた方がいいな」
そう言いながらキッチンからタオルを持ってフレイに手渡し食堂を後にしようとするノイマンに慌ててフレイが声をかける。
「ど‥どこに行くんですか!?ノイマン曹長!」
1人にされる不安からか少しヒステリック気味になるフレイにノイマンは微笑む。
「君の軍服‥拭いてもシミが残るだろうから新しいのを持ってくる」
そして直ぐ戻ると言い残し食堂を出て行った。

「……‥行っちゃった」
1人ポツンと残されてフレイは立ち尽くしていたが、自分の胸元から漂うケチャップの匂いにたまらず着ていた軍服を脱ぎ始めた。
122ポチ@駄文職人:03/11/26 23:42 ID:yhU6PDpp
「‥良かった…ブラにはシミ付いてない」
15才にしては豊満すぎる胸を見ながらホッと一息つくと、初めて会話したノイマンのことが頭に浮かぶ。
頭の固い上官ばかりなのかと思っていたが、自分を気遣い見せる優しさにフレイは少し惹かれていた。

触れた大きな手が父親の物と重なる。
父親を亡くしてから‥本当は大人の男に甘えて慰めて欲しかったような気がする。
サイやキラでは埋まらない心の隙間‥。
トクントクンと高鳴る胸に苦しくなりながら壁にもたれる。

ーー早く帰ってきて

フレイの願いが通じたのか食堂のドアが開き真新しい女性用の軍服を持ったノイマンが現れた。
123ポチ@駄文職人:03/11/26 23:44 ID:MSVdIbRa
「ごめん…おまた‥うわぁ!」
部屋に着くなり突然抱き付かれ思わずよろけるが、この小さな少女をここまで不安にさせてしまったことに反省する。
「…ノイマン曹長…私っ!」
「ん‥ほら、取り敢えず着替えて…風邪引くよ」
優しいノイマンの言葉にソッと彼の手を握り自分の胸元へ引き寄せ潤んだ瞳で見つめる。
124ポチ@駄文職人:03/11/26 23:46 ID:8DyoOuHs
「‥あの…私‥」
その広い胸で包んで‥抱き締めて欲しい。
その想いにノイマンも気付きフレイの体を押し退ける。
「…ダメだよ‥その‥一時的な感情に流されてはいけない‥」
「わ‥私‥誰にも言いません!今だけ‥お願い!」
必死に懇願するフレイにノイマンの気持ちも揺れる。
 父親を亡くし精神が不安定であろう少女に自分が手をかけていいのだろうか‥。
「…後悔なんてしませんから‥」
そしてフレイはつま先立ちをしノイマンの薄く整った唇に口付ける。
まるで幼い娼婦のように誘う彼女をノイマンはたまらず抱き締めた。





NEXT
125ポチ@駄文職人:03/11/26 23:53 ID:8DyoOuHs
フレイが大人しい…ノイマンの性格がおかしいなどのツッコミが来そうだなぁ。多分自分はノイマンに夢を見すぎていたのかもしれん…。


>黄昏氏
もしやお邪魔をしてしまったかとドキドキしてますが…もししてたらスミマセン(´・ω・`)
某新世紀か…選択次第でアスランと同じ声の人が生き残るって本当なのかなぁ…。
126名無しさん@ピンキー:03/11/27 00:08 ID:E0oIqVpT
>>125
フレイだって寂しがりやなところあるし、ノイマンが紳士的なのも説得力
あると思うけど。ノイマンスキーなので、続き楽しみにしてます。
127名無しさん@ピンキー:03/11/27 00:36 ID:ai0cGwTI
アストレイの方もキャラが増えてきたみたいだけど、アストレイネタは
降りてこないね。
アストレイの女キャラはプロフェッサーにキサトに風花にロレッタか。
128黄昏の文芸作家:03/11/27 00:40 ID:8DrmwmH9
>ポチ氏
無問題よ。アスランの中の人が生き残るのは…本当でつ。
当時はねぇ…俺も男なのにカヲ○君、カ○ル君って騒いでたなぁ…(今思えば異常だ)。
あれで…アスランの中の人の存在知ったのよね…スレ違いゴメン…逝ってくる。
129名無しさん@ピンキー:03/11/27 00:55 ID:AcIv8RE/
>>127
アストレイは何か書きにくいような気もする。
ロウがあけっぴろ杉てな(w
13051:03/11/27 01:29 ID:faC3yU3S
どうにも名無しじゃないと落ち着かんのとレス返しが苦手なもので、今迄の分も含め、
一括にて失礼します。

拙作に感想レス下さった方々、サンクスです。

今迄も何本か、書きたいネタを思い付いたカプで投下させて貰っとりました。
語彙が貧弱なもんで、バレバレですなそうですな。
次の機会がありましたら、もーちっと精進しときます。
では。
131名無しさん@ピンキー:03/11/27 01:51 ID:G6uGNqZD
そう言えば、コーディって握力とかもナチュに比べて凄いんだろうか。
だとしたらコーディと付きあってるナチュは、下手すりゃ、死んじゃうな。
132名無しさん@ピンキー:03/11/27 02:13 ID:B38wi4Vu
おいおい、じゃあコーディ×ナチュのセックスなんて命がけじゃないか
カガリタンの趣味が体力作りなんてもしや、これにそなえての?

(*´∀`)モエ
133217:03/11/27 03:45 ID:l09T16nC
みなさん、乙です。ちゃんと読ませて頂いてます。
んで、俺はキラフレの続き。
エロがなんとも中途半端に…まぁ、どうぞ
134いつか、巣立つ時:03/11/27 03:47 ID:l09T16nC
前スレ>>492-497 >>558-562の続き。読んでなくても別に平気だったりするけど。


フレイの唇の温もりに、キラは確かに安堵を覚える。
そうだったね。
前も…この暖かさがひどく気持ちよかった。
何もかも埋め尽くしてくれた。悲しみも。憎しみも…
だから、僕には君が必要だった。
けれど、僕が君を必要と思えば思うほど、君は傷ついて―――
それでも今は君も僕を必要としてくれる?
そう思えるような、優しい口付け。
今までなら、がむしゃらに舌を絡ませ合って溶け合うように抱き合って、繋がってい
たから。
「ん…」
そっと、キラを労わる様に舌を優しく絡めていく。
舌が、暖かく気持ちいい。
キラはそのままフレイの服を脱がせていく。
やがて、自分の服も脱いで、互いに上半身裸になり、抱き合いながら唇を貪る。
フレイの胸がキラの胸板に押しつぶされ、その形をぐにゃりと変形させていた。
そこから、お互いの心臓の鼓動が聞こえてくる。
気分までも高揚して、絡めた舌が激しく絡み合う。
キラはフレイの舌を唇で掴み取ると、思い切り吸い上げた。
「ん…! んんん…!や…ぁ…ふあっ…れ…ろ…」
その甘美な感覚に、フレイは悦に入りつつ、彼の舌を再び掴み取る。
そのままキラは彼女の柔らかな乳房を揉み回し始めた。
135いつか、巣立つ時:03/11/27 03:48 ID:l09T16nC
右足は彼女の股を割って入り、ぐりぐりと彼女の秘所を刺激していた。
「…!ふあっ、ああっ!キ、ラァ…あ…ん…」
「フレイ…」
「もうっ…ダメ…あ、はぁ…」
フレイの腰から力が抜けて、その場に崩れ落ちる。
キラはフレイの服を全て脱がし、自分も何もかも脱ぎ捨てた。
そうして、フレイの上に覆い被さって、自分のものを彼女の秘所にあてがった。
「んん…」
彼女から熱のある吐息がもれて、ピクッと体が反応した。
やがて涙で潤む瞳で見つめあっていると、結構時間が経っていたのだろうか、
「キラ…早…くぅ…」
「あ、ご、ごめん」
フレイに促されてようやく我に返るキラ。
ようやくあてがったものを彼女の奥へと潜り込ませていく。
「あはぁぁぁぁん…」
フレイは待ち望んでいたものを受け入れるかのように、キラを締め付けていく。
キラも、こうも締め付けられていては、動く事もできないので、フレイの中が落ち着
くのを待った。
やがてフレイの視線に気付き、キラは遠くを見つめていたが、見つめ返す。
「キラは、その…私の事…好き?」
「えっ…!?そ、それは…好き、だよ…」
「そう、よかった。私も…あなたの事…好き…」
「フレイ…」
二人が言えなかった想いを言えた瞬間でもあった。
彼女も失くせないものと思ったその時には、すでに彼女を失っていた。
だから…嬉しかった。
136いつか、巣立つ時:03/11/27 03:48 ID:l09T16nC
「キラ…私の中、どう…?」
「すごく、暖かいよ…安心するし、気持ちよくて…」
「キラのも…すごく熱くて、気持ちいいわ…」
「…フレイ」
彼女は、僕を好き。
僕も、彼女が好き。
互いを想い合う気持ちの間には、ただ深い想いだけがあって。
罪悪感も、失意も、今はそこにはなくて…

…そっか。

フレイは、僕にこれを伝えたかったんだね。
みんなが僕を想ってくれてるのに、僕もみんなを想っているのに、
僕が傷つける事、傷つく事を恐れているのはおかしいって。
お互い思いやっているのに、僕だけが何かに怯えていて。
そこには、罪悪感も、遠慮もいらないのに。
ただ相手を想う気持ちだけがあるのに。
僕はみんなの意を無視して、こんな所に…
みんなが僕を思いやってくれているのに。
裏切られる事が…どれほど辛くて、悲しいかなんて、知っていた筈なのに。

「あっ、ああっ…はぁん、キラァ…!!」
「フレイ…」
腰を互いに動かし、二人の想いが、熱が、溶け合い絡み合う。
ただ彼女の暖かさが心地よくて、ひたすら
137いつか、巣立つ時:03/11/27 03:49 ID:l09T16nC
腰を動かしていた。
想いが絡まりあう事の心地よさ、知っていたのに。
いつしか僕は、一方的にみんなを拒んでた。
…ごめんね。カガリも、アスランも、ラクスも…フレイも。
こうまでされなきゃ、何も…何も気付けない…僕は。
「フレ…イ…」
「キラ…あはぁっ…!も、もう…私…」
キラが最後とばかりに腰を激しくフレイに打ちつけた。
「出るっ…」
「んあっ…!?あはああっ!ああんっ……熱…熱い…キラッ…!!ふあああ…」
キラはフレイの中に、自分の想いを全て放出し、そのまま彼女の胸に倒れこんだ。
この想いの暖かさは。何よりも心地よくて。
みんなも…僕にそんな想いを抱いてくれている。
そう気付けた。だから…帰りたい。
何処へ?
みんなの…所。

「キラは、鳥って…どう思う?」
不意に投げかけられたフレイの質問。
二人は服を着直して、隣に座って話している。
「大空を飛べて、羨ましいよ。そういえば、子供の頃、鳥の様に飛びたいって思った
こと…あったな」
キラが質問に答えると、闇の彼方からトリィが飛んできて、フレイの指先に停まっ
た。
そうして、フレイは遠くを見つめて話を続ける。
138いつか、巣立つ時:03/11/27 03:50 ID:l09T16nC
「鳥って。飛ぶ前ってきっと…怖いんだと思うわ。親元を離れたり、一人でやってい
けるか、大して広げた事もない羽を広げてうまく飛べるか。 …傷つく事が怖いな
ら、ずっと鳥篭にいればいい」
(僕と…同じだ)
キラは、フレイの話す鳥の姿に自分を重ねて、フレイの指先のトリィを見つめた。
「でも、籠の中で鳥は…大空を夢見るの」
「……」
「いつかは、巣立っていくの。鳥だけじゃない。人も―――」
フレイがそう言うと、指先のトリィを手の中に包み、そっとトリィの頭に口付けをし
た。
包み込むその手を解放すると、力強く、白い翼の鳥が羽ばたいて、彼方へ飛んでいっ
た。
「…そうだね」
その様子を見届けて、キラはようやくフレイの言葉に応える。
傷つく事を恐れるから、人は自分を、他人を守るために傷つけあう。
でも、ダメなんだそれじゃ。
いつまで経っても、お互いを守りたかっただけなのに、傷つけあう。
そんなの、絶対間違ってる。
誰かを守る為に、誰かを傷つけるなんて―――
だから…
「飛べる…かな?僕も…」
巣立っていけるかな?何も守れなかった僕でも。
フレイは優しく微笑んでくれた。
「大丈夫。私が…あなたの翼になるから…」
「フレイ!?」
隣にいたフレイが突然姿を消すと、キラの体がふわっと宙に浮いた。
…飛んでる。
139いつか、巣立つ時:03/11/27 03:51 ID:l09T16nC
「何処に…行きたい?キラ…」
フレイの声が頭に響く。
「みんなの…所へ―――」
そうして、僕は遠く遠く、けれど、確かに光の射す彼方へと飛んでいった。
確かに、近く、大きくなる光。
淀んだ視界が少しずつ、その光に照らされ晴れていく。
あの光の向こうに、みんながいる。
「怖くない?」
「大丈夫。むしろ、今飛んでいる事…すごく嬉しいんだ。だから、ここからは…一人
で行くよ…」
「大丈夫?」
心配そうなフレイの声。
けれど、ここで一人で飛んで行かなきゃ、巣立っていく事にはならないから。
どんな鳥だって、自分の力で、翼で飛んでいる。
だから…僕も…自分の力で…
「平気さ。だから…」
「わかったわ」
そうして、キラの体が重くなる。
もう、フレイはキラを手伝ってはいない。
体が…重い…!! けれど、僕は…必ず…必ず…帰るんだ!!
どんなに苦しくても。傷を増やしてでも…!!
いつしか、キラは光の前に立っていた。
自分で飛んでいた事など、必死でわからなかった。
けれど、自分の力でここまで来れたのは、確か。
キラが振り返ると、フレイが後ろに立っていた。
「フレイ…ありがとう…」
「キラ…」
「僕、行くよ…また、逢えるよね?」
140いつか、巣立つ時:03/11/27 03:52 ID:l09T16nC
フレイは、あえてキラの問には答えず、笑顔で返した。
キラも、笑い返す。
そして、キラは光の中へ―――
フレイは、彼を見送ると一人、空を見上げた。

キラが笑っていられずに、罪を感じていたのは、私のせい?
もし、私のせいで笑っていられず、彼を縛り付けているのだとしたら、私はそんなの
イヤ。
私は、彼を傷つけたくて、彼に近づいたんじゃない。
何より、大切な人には笑っていて欲しい。
彼はいつも、寂しそうで、泣いていて…
どうして、彼は笑っていないんだろう?
ずっと、心残りだった。
私が、彼を傷つけたんじゃないかって。
でも、もう大丈夫。
彼はもう巣立って、笑ってくれたから。
だから…私も巣立つ。

キラが目を見開くと、三人の顔が真上に映る。
やがて、顔の上にぽたぽたと水滴が落ちる。
「あ…あの、さ…ゴメン。僕…
「このバカッ!!」
「まったく…お前は…」
「よかった…キラ…よかったですわ…」
水滴の熱さが、想いが、心地よかった。
自分に群がる三人にまた逢えて、嬉しく思うとともにキラは天井を見上げた。

141いつか、巣立つ時:03/11/27 03:53 ID:l09T16nC
そこには、赤い髪の少女が瞳に映る。
…この先、また何があるかなんてわからない。
けれど…これでいいんだよね?
キラは、そう思ってフレイに再び微笑むと、彼女もまた微笑み返してくれた。
そうして、フレイは消えていった。昇っていった。

―また、逢えるよね?―
いつか、あなたが年をとって。
誰かを好きになって。
誰かの親になって。
何かを残して。
幸せになって。
やがて、土に還ったなら。
いつか、きっと…また、逢えるわ…キラ…

つがいの鳥が巣立っていく。
行き先は、まったく違う。
けれど、また逢える。そう信じて…
142217:03/11/27 03:56 ID:l09T16nC
一応、終わりです。
優しい話に…したかっただけなんです…
だから、エロが…こんな…
まあ、エロの方は、4Pでなんとか。
お粗末さまでした。
もし読んでくれる方がいれば、書いてよかったと思います。
143 B.R. (いもげん):03/11/27 11:14 ID:fUTHcqaj
「やっと片付いたと思ったら、これですよ」
苦笑する彼。
「まあ自分がやったことですがね。命令は艦長が下したこととは言え」
床に私物が散乱するその部屋の光景。少尉に昇級した彼が与えられて間もない士官室。
自分の部屋も同じ有様だろう。
「今日は片付ける気がしません。明日以降にします」
「私も手伝うからそんなこと言うな」
「いいですよ。幸い壊れ物の被害はなさそうですし、それより」
ベッドに押し倒される自分の身体。
「今日は何か疲れました。いろいろあって」
「アーノルド」
「あの時は夢中でしたけど、精神的に、相当緊張してたようです」
「アーノルド」
「攻撃するつもりが、勝手に自沈したら、洒落になりませんからね」
その疲れた身体を両腕で抱き締める。心なしか少し震えているようなその身体。
唇にキスが降ってくる。
「でも貴女も、よく一発で当てましたね」
「私も夢中だったから」
「そうですか」
「せっかく作ってくれたチャンスだからな」
「嬉しいです」
「何が?」
「二人の共同作業のようで」
「戦闘行為は全ての人員の共同作業によるものだろう?」
144 B.R. 2/4:03/11/27 11:15 ID:fUTHcqaj
「そうですね」
そう答える彼の手がスカートの中に潜り込んでくる。
「アーノルド」
「今直ぐしたいです」
タイツと下着が引き下ろされ脱がされる。向こうが手早くズボンを下ろしている姿が目に映る。
「ちょっと待って」
「待てません」
呆気にとられている間に身体が抱きすくめられ押さえ付けられ、先端が入り口にあてがわれる。
どれぐらい濡れているのかを確認しているような細かな擦り付けるような動き。
「配備解除直後から、欲しくて堪らなかった」
いつもより乱暴に中に入ってくるそれ。
「駄目、アーノルド!」
入り口から奥まで激しく往復を繰り返すそれ。
「避妊してくれるって!アーノルド!」
徐々に動きが緩やかになった。身体の上で大きく荒い溜息が続けざまに響く。身体の中から彼のものが引き抜かれる。
「そうでした。すみません」
避妊具を探している動き。
「ここにあるから」
「すみません」
「服を脱いで」
「すみません」
145 B.R. 3/4:03/11/27 11:16 ID:fUTHcqaj
裸になりシーツの中、気まずそうにしているその身体を再び抱き締める。
再び入ってきた彼のその動きは緩やかなものになっている。
「気にしないで、アーノルド」
「すみません、さっきは神経が興奮していたようです」
「謝らないで」
「いや、自分が悪かったんです」
しょ気たような声。
「避妊してくれれば、少しは乱暴にしてもいいから」
「いいんです」
居た堪れない気持ちになる。思い切って自分の方から少しだけ腰を動かしてみる。こんなこと初めてだ。
「していいから」
「ナタル」
「気にしないで、アーノルド」
「ナタル、もっと、腰動かして」
彼の動きが激しくなってくる。奥まで入ってくる度に、身体の繋がっているところが濡れてぶつかる音が小さく響く。
「ナタル、後ろからしていい?」
「え?」
その次の瞬間彼のものが入ったまま片足を擡げられ、自分の身体がうつ伏せに回され、腰を持ち上げられる。
「腰を高く突き出して」
今までのとらされたことのない格好。奥まで激しく入ってくる今までにしたことのない角度。
今までにない激しい動きと背後から響く荒い呼吸の音。
146B.R. 4/4:03/11/27 11:18 ID:fUTHcqaj
「ナタル、凄く柔らかくて熱い。とろけそうだ」
彼のものが今までにないぐらい硬い。アーノルド。どうして。いつもは優しい人なのに。
腰を掴まれ滅茶苦茶に突き掻き回されている自分の中。顔が見えなくて、怖い。
頭の中が、白くなる。


消えそうな呟きと瞼が重そうな表情の彼。
「凄くよかった」
「アーノルド」
「こんなになったの、初めてだ」
瞳が完全に閉じ、程無くそのまま眠り込んでしまった。よほど疲れていたんだろう。シーツとブランケットを肩口までかけてやる。お休みなさい。
けだるい身体で衣類を着こむ。仕方ないのでいろいろ散乱した部屋の中、分かる範囲で一人片付ける。自分の部屋のことも頭に浮かぶ。小さく溜息を一つ。
「こちらの二人の共同作業もしてほしいな」
ちょっとだけ、独り言。


<了>


こちらのスレの書込みは初めてです。宜しくおながいします。
タイトルの意味はお察しください。(w
147名無しさん@ピンキー:03/11/27 11:31 ID:CEPORD2D
>>143-146
このスレでノイナタははじめて見ました。(・∀・)イイ!
148名無しさん@ピンキー:03/11/27 13:00 ID:4lh6M+nj
>>217
丁寧なキラフレで、すごく良かったです!
あんなふうに本編補完ができたらいいなと思っちゃいましたよ。
前スレの4Pも、久しぶりに楽しかった…(萌

(名無しのROMに戻ってますが、自分761です。
貴殿がキラフレ進めてる途中で自分も同じカプやっちゃったんで、
ひょっとして投下しづらくさせてしまったかと、少し気にしてました。
続きが読みたかったので、今激しく喜んどります……!!)
149名無しさん@ピンキー:03/11/27 13:18 ID:E0oIqVpT
>>143-146
ノイナタ キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
しかも(・∀・)イイ! また書いて下さい、おながします。

150名無しさん@ピンキー:03/11/27 17:08 ID:ee+YmU3Q
誰かカナードかプレアのSS書かないかな?
151名無しさん@ピンキー:03/11/27 18:09 ID:NUzKbKMz
まぁ、良いからsageろ。
152黄昏の文芸作家:03/11/27 18:11 ID:DT3f/anR
>217氏
乙〜。フレイはいい子なんだよねぇ…ホントは。最後でやっと…だったから。
ヨカタ、もらい泣きっぽいなぁ…俺。

>ノイナタ氏
俺もオルナタ…仕上げないとなぁ…そう言えば今月で龍○のDVD…スレ違いゴメン。
前スレの>>372の続きでも書いて寝るか…あぁ、まだ早いか…。しかもエロくない。

『これが人の望んだ結果なのだよ! 
人の欲望に果てなど存在しない…ならば、それを無に帰すのみ!』
「貴方の手の中に人の運命があるなら…俺が…俺が修正する!」
 最終決戦。地球軍の月基地をジェネシスによって破壊したザフトは、
同時に超巨大MAネメシスと最後のGシリーズ・プロヴィデンスを出撃、
一気に形勢を逆転させようとしていた…。
『破壊の上にしか進歩はない…何故、それが分からんのかね、アスラン!』
「それは…あなた自身が生み出した幻想…エゴだ!」
 対するはジャスティスに搭乗したアスラン・ザラ。
ネメシスの対処はキラのフリーダムに任せ、単身、ジェネシスの活動を止めるべく、
その核(コア)へと乗り込んだが…。
『君はいい部下だった…だが、君の父上がいけないのだよ!』
「父を利用しただけの貴方が…何をッ!」
 飛び交うドラグーンが、ジャスティスを翻弄する。
前回の戦いでのダメージが抜け切っていないアスランは、すでに目が霞み始めていた…今は、
感覚のみで戦っていると言っていい。 襲い来るビームの群れをサーベルで弾き、
時にはシールドで防御…だが、このままではラチがあかない。
早くジェネシスを破壊しなければならないのだ。
 そのためにも、この番人たるプロヴィデンスだけは…絶対に…。
「(俺は…帰らなくちゃいけないんだ…!)」
 発芽状態を維持し続けていたアスランはカッと目を見開き、
消えていたビームサーベルに灯火を戻すと、再びドラグーンの群れに立ち向った!

153黄昏の文芸作家:03/11/27 18:12 ID:DT3f/anR
 そしてこれは、戦いの数日前のお話…。
「(…俺がいなくなるのが…嫌…か)」
 カガリと一戦交えていた最中、傷が痛み始めたアスランはいつの間にかダウン。
彼の様態の変化に気づいたカガリがドクターに知らせたので大事には至らなかったが、
その後、彼女はドクターにこっぴどく怒られたそうな…。
「…」
 心電図やらの機械の電子音以外は何も聞こえない、静寂が支配する病室。
さっきまでは手を伸ばせばカガリが居たはずなのに、今は…いない。
「…」
 包帯の巻かれた左腕は麻酔で動かせない。
そのため、右腕をゆっくりと動かし、暗い病室の天井を掴む様な仕草をしてみる…。
 何も掴めない…当たり前だけれど、何か虚しい。
「(…カッコ悪いなぁ…俺…)」
 あれだけカガリの前では健在ぶりをアピールし、例によって言葉攻めでイカせようと
していたのに…その自分が気絶とは…。
「(…こんな時に、あんなコトしようとしたんだから…当然の報いかも…)」
 自分の失態ながら、今思い返すと滑稽であった。
どうしてあんなに一生懸命、彼女の前であんな振る舞いをしたのだろう…確かに
こんな大怪我は初めてだが、考えてみれば死ぬなんてバカバカしい。
「(そうだ…俺はまだ…死ぬワケにはいかない…)」
 虚空を掴むかの様に天井に手を伸ばしていたアスランは、グッと拳を固める。
「(生きるんだ…アイツと一緒に…ずっと…これからも…)」
 今は療養に努めよう…そして、勝とう。決戦を間近に控え、アスランは決意する。
 
「…カガリ様?」
「ッあ…あぁ…何だ、エリカか…」
「ご自身のルージュではなく、アスラン君のジャスティスを整備ですか?」
「…アイツ、今動けないから」
154黄昏の文芸作家:03/11/27 18:13 ID:DT3f/anR
 アマノトリフネ・格納庫。アークエンジェルから搬入されたフリーダムとジャスティス、
そしてオーブから運び、船内で完成を見たストライク・ルージュが佇んでいる。
 その向こうではアサギ達のM1アストレイ…彼女らも、自分達の機体の整備に勤しんで
いる様だった。
「…ドクターに彼との面会謝絶を宣告されたそうですね」
「ま、まぁ…な」
「アスラン君と何をなさっていたのかしら?」
「う、うるさいなぁ、エリカは…! な、何だっていいだろ!」
 トンと床を蹴り、カガリはエリカから逃れる様にジャスティスの
コクピットに行き着く階段へと跳んだ。アスランしか知らないはずのコクピット起動コード
を入力し、そそくさと中へと入っていく…。それを見て、エリカは数週間前も同じ様な
光景を見たことを思い出した…。
「(仕方ないのかもしれないわ…こんな状況じゃあ…人肌が恋しくもなるわね…)」
 向こうでマユラ達が呼んでいる…行かなくては。
「…ルージュの整備は私達でやりましょうか」

「っもぅ…エリカは勘がいいんだから…」
 ジャスティスのコクピットに乗り込んだカガリは内部電源をONにし、整備を始める。
レーダーや駆動系、共に問題はない。カラミティ撃墜後はデュエル・アサルトインバネス
とプロヴィデンスに奇襲され、ミーティアは破壊されてしまったものの、何とか
ジャスティスは中破程度で回収された。だが、アスランは…。
「…アスランの…血の痕…」
 シートの部分にこびり付いた、彼の血痕を指でなぞるカガリ。彼が救出された後、
何度も拭き取ったはずなのに…。
「…約束…忘れたんじゃないだろうな…お前…」
 頭部シートに頬を寄せ、アスランを想いながらカガリは目を閉じた。
かつて、ここで2人は愛し合った。けれど、まだ約束は果たされてはいない…。
「(……会いたい)」
 機動に関して問題がないことをチェックすると、母体で眠る胎児の様に体を丸めた
カガリは、アスランと共に過ごしたシートで眠りに着いていった…。
155黄昏の文芸作家:03/11/27 18:17 ID:DT3f/anR
隊長とアスランのセリフの元ネタが分かるヒト…ゴメン、またパクリだ…。
前にも遺作が「足なんて飾り」発言したばかりだと言うのに…。
次あたりは「ユニヴァース!」が来る…かも。
156名無しさん@ピンキー:03/11/27 18:41 ID:HUpgqU6E
>黄昏氏
いつまでもオルナタ待ってます。

>>143氏とちょっとかぶってしまう内容なんですが、
急にネタが降りて来たのでちょうど書いてたもので
あまりのネタかぶりぶりに申し訳ないような気もしつつ、

トノナタ

投下させて頂きます。

ノイナタが大好きでそれ以外のカップリングが受け付けない人は
絶対読まないで下さい。お願いします。当て馬とか言う人もだめ。
157トノナタ-1:03/11/27 18:42 ID:HUpgqU6E
 地球降下後、砂漠での滞在を余儀無くされたAAのクルーたちは皆思い
思いのつかの間の休息を満喫していた。
 下士官用の食堂でもまた、ダリダ・ロー・ラパ・チャンドラ二世とロメ
ル・パル、そしてジャッキー・トノムラの3人が談笑まじりの食事の真っ
最中である。
「……でさあ、俺もびっくりしちゃって」
「ああ、あれは露骨だったな。あの中尉がねえ」
 チャンドラとパルの含んだような物言いに、トノムラはきょとんとした
顔を向ける。
「バジルール中尉がどうかしたのか?」
「ああ、トノムラはCICに詰めてたから見てなかったのか。それがさあ、
中尉、甲斐甲斐しくもノイマン少尉にドリンクの差し入れなんかしてさ」
 チャンドラが半ば揶揄するような、どこか微笑ましげな口調で話す。
「中尉だって、差し入れくらいするだろう?」
 少し動揺したようにトノムラが口を挟むと、追い打ちをかけるようにパ
ルが告げる。
「そうそう、他に俺とバスカークもいたのにさ、少尉にだけ、だもんな
あ。あの二人、やっぱりそうなんじゃないか?」
 と、二人の興味津々な視線がトノムラに集中する。トノムラはフォーク
を口に食わえたまま憮然とした表情になる。
「そりゃ……俺は確かにAA乗艦前からあの二人と一緒だけどさ。そこま
で突っ込んだこと、知るわけないだろう……」
 言いながら、なんだか悲しくなってくる。
『ノイマン少尉が相手じゃ適わないよな……』
 ただでさえ手の届かない相手と諦めかけていた恋でも、一層遠のいてし
まったと思うと殊更に落ち込む。トノムラはそのまま黙って立ち上がる
と、食べかけのトレイをカウンターに戻して食堂を出て行ってしまった。
あとに残されたチャンドラとパルは顔を見合わせ、トノムラの心情を察し
てただ気まずい笑みを交わすのだった。
158トノナタ-2:03/11/27 18:42 ID:HUpgqU6E
 時は過ぎ、ゲリラの本拠地がレセップス撃破の祝宴ムードにつつまれて
いる頃。
 打ち解けたばかりのAAのクルーやゲリラの構成員が互いに盃を交わし
讃えあう中、トノムラもまたいくばくかのアルコールでほろ酔い気分に
なっていた。するとそこに、少し赤い顔をしたムウ・ラ・フラガが声をか
ける。
「トノムラ軍曹、ちょっと」
 自分に声が掛かるのは珍しいといぶかしがりながらも敬礼で答えると、
フラガは微笑みながら手招きをする。呼ばれるままにフラガのそばに足を
運んだトノムラは、それを見て一瞬状況が飲み込めずにフラガの顔とそこ
に横たわる人を交互に見つめた。
「いやー、反応が面白くてつい飲ませ過ぎちゃってさ。ちょっと、部屋ま
で運んであげてよ」
 酔っているのかいつも以上に調子のいい口ぶりで、まるで手荷物でも預
けるかのようにその人を押し付けて来た。
「え、ちょ……フラガ少佐?」
 一気に酔いが冷めるのを感じながら、慌ててトノムラはその人を落とさ
ないように必死に踏ん張る。自分の腕の中には、真っ赤な顔をしたナタ
ル・バジルールその人がかすかな寝息を立てながら、さも当然のように
ちょこんと収まっていた。
「あの生真面目な方の彼がさ、今、ブリッジに詰めてるから。君も一応、
彼女の直属の部下でしょ?」
 ひらひらと追い払うように手を振る上官の前で、トノムラはもはや黙っ
て従うしかなかった。「一応」の余計な一言に引っ掛かりつつも、ナタル
を気遣いながら喧噪の輪を抜けて歩き出す。
「少佐があんな風に言うってことは、やっぱり少尉と中尉……」
 横抱きにかかえたナタルの、普段からは想像もつかないあどけない寝顔
を見やりながら、トノムラはやるせない溜息を漏らす。
159トノナタ-3:03/11/27 18:43 ID:HUpgqU6E
「この寝顔を、少尉はもう何度も見てるんだろうか」
 つぶやいて、自分がひどくよこしまな想像に思いをめぐらせたことを恥
じる。思わずこのままどこかに連れ去ってしまいたい衝動と葛藤しなが
ら、気がつけばナタルの部屋の目の前に到着していた。
 あらかじめ艦長から預かったマスターキーを差し込んで、しんと静まり
返った彼女の部屋へと明かりもつけずに入る。途端に高鳴り出す胸の鼓動
を意識しながら、トノムラはナタルのベットへ彼女をそっと降ろす。服を
脱がせてやったほうがいいのだろうが流石にそこまでは躊躇されてベルト
だけはずしてやってから毛布をかけた。静かな寝息を立て続けているナタ
ルを見届け、名残惜しそうに背を向ける。と、上着の裾をクンッと引っ張
られる感覚。驚いて振り返る。毛布の端から伸びたナタルのか細い手にそ
の裾は握られていた。
「……ド……」
 口をぱくぱくしながらナタルが何かつぶやいた。確認しようとトノムラ
は暗くて表情の見えないナタルの顔に耳を寄せる。
「行かないで……アーノルド……」
 焦点の合わない眼を薄く開いたままつぶやく。酔って勘違いをしている
のだろう。今度はハッキリと聞こえたその言葉。垣間見えた呼ばれた男と
の親密度にトノムラは言葉もでない。ショックで身じろぎも出来なくなっ
たトノムラにナタルの手が伸び、引き寄せられる。突然のことに頭の中が
真っ白になるトノムラをよそに、二人の唇がゆっくりと重なる。
「!!」
 ますます二人の関係を見せつけられる衝撃と、今自分がナタルとキスを
しているその事実がせめぎあう。長い長い口付け。次第にトノムラの中に
黒い欲望が沸き上がってくる。
『勘違いするほうが悪いんだ……』
 下半身に血液が集まって行くのとは反対に、頭はどんどんぼんやりと思
考を持たなくなって行く。ついにトノムラは、ナタルの唇を割り自分を侵
入させた。
160トノナタ-4:03/11/27 18:44 ID:HUpgqU6E
「ふ……う……」
 受け入れたナタルが舌を絡め返してくる。トノムラのなけなしの理性は
それで完全に消し飛んでしまう。
「中尉! 俺は……!」
 ナタルの上に覆いかぶさり、今度は自分からキスをする。ナタルの口腔
を探るように貪る。強いアルコール臭の中に、きりりとした香水の臭いが
かすかに漂う。自分は今憧れの上官を陵辱しようとしている。興奮はなお
も高まった。
「ん……」
 服の上から乳房に触れるとピクリと反応する。そのまま手のひら全体で
包み強く揉みあげる。心地よい弾力がかえり、自分の腕の中でナタルがか
すかに喘ぐ。潤んだ瞳が見上げてくる。
「アーノルド……」
 良心がズキリと痛む。しかし一度火のついた欲望には歯止めが利かず、
トノムラはそのままナタルの上着のファスナーを降ろした。真面目なナタ
ルらしい、飾り気の少ないシンプルなブラジャーが顔を覗かせる。酒のせ
いなのか、それとももっと別の理由でか肌はうっすらと桜色に染まり、か
すかに震えて見えた。トノムラは恐る恐るその肌に舌を落とした。反応し
てナタルの身体がビクンと跳ねる。こらえ切れずに乱暴に下着を剥がし、
その先端に吸い付いた。
「ああ……ん」
 ナタルの方から擦り寄って来る。トノムラはそのままスカートの中に手
を滑り込ませてショーツも下ろして行く。腕の中のナタルは、自ら腰を浮
かせて手助けしてくる。その従順ぶりにトノムラは嫉妬した。
『少尉……ずるいよ、俺だって……』
 バナディーヤにナタルの護衛でついて行った日のことを思い出す。少し
だけ出し抜いた気分で嬉しかった。それも全て自分一人の思い込み……。
いつから二人はこうだったのだろう。虚しい自問を心の中で繰り返す。
161トノナタ-5:03/11/27 18:44 ID:HUpgqU6E
 めちゃくちゃにしてしまいたい。腕の中のこの女性を。
 トノムラはズボンから既に堅くいきり立ったものを取り出し、ナタルの
スカートをたくしあげながらその場所に押し当てる。彼女のそこは十分な
潤いを貯え、少し力を入れればすんなりと受け入れてくれそうなほどだっ
た。自分は、彼女がこれほどまでに焦がれて濡らす本当の相手ではないの
に……。後ろめたさに思わずナタルをうつぶせにさせる。その導きにすら
従順に従う彼女の腰をつかみあげ、トノムラは一思いに突き入れた。
「ああっ、アーノルド」
 彼女が自分を受け入れ包み込んでいる。突き動かされるようにトノムラ
はナタルの膣内を蹂躙して行く。叩き付けるたびに白い肌が歓びの声をあ
げ、結合部からとめどなく蜜が溢れ出す。
「ごめんなさい! 中尉! ごめんなさい!」
 何度も内部をかき混ぜながら、トノムラは叫んでいた。かき混ぜるたび
にナタルが絡み付き自分を奥へ奥へと誘う。吸い込まれるように夢中で打
ち付けていたトノムラは、不意に息をつまらせて引き抜く。引き抜かれた
先端から溢れ出た白い粘液がじわじわと目の前の白い尻を汚して行くの
を、トノムラは呆然と見つめていた。
162トノナタ-6:03/11/27 18:45 ID:HUpgqU6E
 翌日のジャッキー・トノムラは朝から憂鬱だった。

 ひとつ、慌てて逃げ帰る時にベルトを忘れて来た。
 ふたつ、今日のシフトはそのナタルと一緒である。
 みっつ、ついでにノイマンのおまけ付き。

 いったいどんな顔で二人に挨拶をすればいいのか。いっそ今この瞬間に
戦闘でもはじまれば何食わぬ顔でブリッジに飛び込めるのに。
 重い足取りでブリッジに入るとそのままCICに向かう。きっとナタルは
申し送りの最中で艦長席のあたりに陣取っていることだろう。ノイマンは
考えるまでもなく操舵席にいるはずだ。一度この外界の明かりもささない
自分の定位置で気持ちを落ち着けよう。そう思ってくぐった扉の先にいた
ナタルといきなり目が合い、トノムラは固まる。
「遅いぞ、トノムラ軍曹」
 いつも通りのきびきびとしたナタルが目の前にいた。昨夜のこと、気付
かれていない。思わずホッとするトノムラ。そのトノムラの目の前に、ナ
タルは小さな紙袋を突きつける。
「忘れ物だ」
 心臓が止まるかと思う、とは良く言ったものだとトノムラは思った。
真っ青な顔で脂汗を流すトノムラになおもナタルは無言で突き付けて行
く。我にかえったトノムラは、ひったくるようにその紙袋を受け取り、中
を確認する。間違いない。昨夜忘れた自分のベルトだった。
「な……」
 言いかけたトノムラに向かってナタルは「シッ」と小さく息を吐きなが
らその愛らしい唇に人さし指を立てて当て、ここからは見えない操舵席へ
と目配せする。わけもわからず赤面するトノムラにナタルは小声で言う。
「からかって悪かったな。途中からちゃんと気付いてた」
 見たこともない妖艶な微笑み。すぐに、何ごともなかったようにナタル
はブリッジへと上がって行った。
 しばらく呆然としていたトノムラが照れくさそうに笑う。あのナタルと
秘密を共有している自分。今だけは、操舵士の上官を出し抜いたと考える
のも錯覚ではないだろうと思った。
163トノナタ:03/11/27 18:47 ID:HUpgqU6E
思った以上にエロシーン少なかった…

前回、前々回とレス付け切れなかった感想下さった方
今さらですがありがとうございました。
次はご要望のあったマリュナタで投下できるといいなと思います。では。
164トノナタ:03/11/27 18:48 ID:HUpgqU6E
書き忘れました。
今回の話も考証してないので細部のシチュ間違ってたらごめんなさい。
165名無しさん@ピンキー:03/11/27 19:18 ID:E0oIqVpT
>>157-162
トノナタ キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ノイナタのあとにトノナタも読めるなんて、今日はすごくいい日だー。
職人様方、ありがとう。美味しくいただきました。幸せです。

そして、大本命のマリュナタがいつか拝めるのかと思うと、嬉しくて
たまんないっす。首を長くして待ってます!
166團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/27 20:27 ID:naEVCI/v
ほわー! 神様達が沢山ご降臨なさってるー!!
私、今幸せです。ありがとうございます!
167ポチ@駄文職人:03/11/27 22:04 ID:y/cBV9J0
いっぱい投下されてて嬉しい〜。あとでゆっくり堪能させて頂きます( ´∀`)

さてノイフレの続きでも…10レス程です。
168ポチ@駄文職人:03/11/27 22:07 ID:y/cBV9J0
>>118-124




2人はキッチンの更に奥‥食料品置き場に身を潜める。
 そこは物置のような小さな空間‥ドアを外側から開かないように閉め、小さいライトを点滅させると少女の赤い髪が更に濃く映り妖艶な美しさを出していた。
「…嫌だったら‥すぐ言うんだよ」
「…‥はい‥大丈夫です」
少し癖のある赤い髪を指に絡めながら言うとフレイは微笑みキスをねだる。
ノイマンはそれに答えるようぽってりと膨らんだ小さな唇に軽く口付けし、下唇を口に含みチロチロとその柔らかさを堪能するように舐め上げる。
「…はぁ‥んっ」
キラとした時とは違うくすぐったく甘いキスにフレイはうっとりと瞳を閉じ身を任せる。
169ポチ@駄文職人:03/11/27 22:09 ID:ZrjicmOd
 チュッチュッとワザと音を立て唇に吸い付きながら、ブラの上から優しく乳房を撫で器用にホックを外していく。
 パチンという音と共に持ち上げられていた乳房が解放されタプンと小さく揺れる。
 自分の手に収まらないぐらい大きく弾力のある乳房を下から撫で上げ、ピンク色の突起を乳輪をなぞるように愛撫するとフレイの身体がピクンと震えるのを感じ唇を離す。
「…このままだと辛いだろ?」
互いに立ったまま行為を続けていたが、彼女の負担になると思い上着を脱ぎ床に敷いて座らせる。
「‥‥ありがとう」
どこまでも優しい彼に癒されなが仰向けに横たわる。
170ポチ@駄文職人:03/11/27 22:11 ID:qyiI3Ksy
 赤い髪を床に広げ可愛らしく乳首を手で隠す姿が男の欲望を煽るには十分でノイマンは下腹部に熱が集中するのを感じながら、着ていたシャツを脱ぎ捨てた。
「……‥あ」
晒された引き締まった大人の男の胸板にフレイは思わず震えてしまう。
それに気付いたノイマンは小さくクスッと笑うと赤毛で隠れた額にキスをし再び乳房を愛撫する。
 親指と人差し指で乳首をクリクリと弄り立たせると首筋から舌を這わせながらそこへ向かい口に含む。
「…‥んんっ」
手の甲を唇にあて声を抑えようとしているフレイに乳首を甘噛みし抗議する。
「ひゃぁっ‥」
171ポチ@駄文職人:03/11/27 22:13 ID:KhfzEJYZ
「…今は誰もいないから‥我慢しないで声を出していいよ」
フレイの唇を塞いでいた手を取りキスをしながら言うと彼女は素直にコクンと頷いた。
「…可愛いよ‥アルスター二等兵」
「…ノイマン曹長‥」
そしてフレイの腰を浮かせスカートを脱がすと純白のレースの付いたパンティが露になりノイマンはその中央の膨らみの割れ目をなぞるように触れる。
「‥あぁ…ふぁ」
甘い喘ぎが漏れる唇を塞ぎ舌を差し出し絡ませながら下着の中に手を入れ薄く生えた恥毛を撫でながら指を這わせる。
「んっ‥はぁ…やん」
172ポチ@駄文職人:03/11/27 22:16 ID:rCHcvLZr
湿ったヒダを捲り、入り口に中指をゆっくり挿入し内壁を指の腹で擦るように動かし親指はクリトリスをグリグリとこねるように愛撫する。
「あぁん‥そこ…いい」
「‥ここが感じるの?」
そう言いながら更に薬指も挿入し、突起に押し当てた親指に力を入れ抜き差しを繰り返す。
「ひぁあっ‥あ‥あっあっあっ…もぅダメ‥曹長」
クチュクチュと指を動かす度に水音が2人のいる空間に響き、フレイは快感と恥ずかしさで頬を染めながらノイマンのモノを求める。
 そんな彼女の汗でジンワリと湿った頬にキスをして上体を起こし、ベルトに手をかける。
173ポチ@駄文職人:03/11/27 22:19 ID:u7iGOEuA
 カチャカチャとベルトを外しズボンを脱いでいく姿をフレイはジッと見惚れてしまう。
 そして勃ち上がったペニスが晒されるとフレイは自然と足を広げ、その侵入を待ちわびる。
 その姿に本当に娼婦のようだなと心の中で苦笑いしペニスを濡れた秘部に押し当てた。
「…アルスター二等兵」
優しく彼女の名を呼びゆっくりと挿入していく。
「あぁああぁ… そ‥曹長」
「ふっ‥はぁはぁ…」
フレイの甘い喘ぎとペニスを締め付ける温かく湿った肉壁にノイマンは飲まれそうになりながら根元までの侵入を果たす。
「はぁあん‥いっぱい…入ってるぅ」
174ポチ@駄文職人:03/11/27 22:21 ID:o6A6rZUT
「‥ああ…動かすよ」
「…‥はい」
そしてノイマンはゆっくりとピストンさせながら少女の中を侵す自分のモノとそれを受け入れている秘部に目を奪われる。
 まさか自分が少女とこのような行為をするとは思ってもみない。
しかし15才とはいえ自分のペニスを咥え、淫らに喘ぐ姿に男なら誰しも囚われてしまうだろう。
「あっあっあっ‥気持ちい‥い…曹長」
豊満な乳房を揺らし、快感に溺れながらも自分を求め手を伸ばすフレイに答えるように肌を密着させ口付ける。
「‥んんっ‥ふぅ」
互いに舌を差し出し絡ませながら腰を動かし続ける。
175ポチ@駄文職人:03/11/27 22:23 ID:yDBO+cs8
「背中‥痛くないか?」
揺らされ背中が擦れて痛くないかと耳元に囁くと、フレイはその優しい声に身震いしながら少し痛いと吐息混じりに伝える。
「‥ん…わかった」
そう言いペニスを中から引き抜き上体を起こす。
「あぁん‥やだぁ…」
途中で中断されたことに抗議するように潤んだ瞳で見つめる。
「ねぇ‥膝をついてお尻…こっちに向けて‥」
フレイはノイマンに言われるままに四つんばいになり尻を突き上げ彼のモノを欲する。
「…本当に君‥可愛らしい」
こんなにも貪欲に男を求める少女の姿にノイマンは飲まれていく。
 
176ポチ@駄文職人:03/11/27 22:26 ID:cEXExHTa
 白く柔らかい内腿を撫で、アナルまで晒す彼女の双丘に口付けし再び反り勃ったペニスを挿入する。
「ひぁああっ…あぅ‥もっと…お願い‥」
物足りないのか更に脚を開き奥まで届くよう導くと、ノイマンはそのまま最奥を突き、先程よりも激しく腰を打ち付ける。
「ああぁっ…あっあっ‥ひぃ…」
肌と肌がぶつかる音と抜き差しされる度に愛液が絡まる卑猥な音が広がり2人を煽る。
177ポチ@駄文職人:03/11/27 22:30 ID:w69sK87L
「はぁはぁ‥いい…君の‥ここ‥」
「曹長の‥も‥あぁん…すごい」
何度も突き上げる度に重力に引かれた乳房も痛々しいほど激しく揺れる。
 ノイマンは時折、腰を回し動きに変化を付けながらピストンを繰り返しフレイを絶頂へと誘う。
「ひぃぁあ‥あぁん…あふっあっあっ…も‥いく…」
それを合図に動かしながら探ったフレイの弱い部分を擦りながら最奥を突き上げた。
「ひぁ‥ああぁんっ!」
その瞬間、フレイは背中をのけぞらせビクビクと震え果てる。
 それと同時にノイマンのペニスも締め付けられ、それに便乗するように最後の追い上げをし射精寸前に引き抜きフレイの背中に熱を解放した。
178ポチ@駄文職人:03/11/27 22:35 ID:w69sK87L



終わりって入れるの忘れた(;´д`)スマセン


次の予定はアスカガっす。またまたスマセン…
イザーク率いる月のザフト残党は、ジェネシスによって無人の野と化した荒野に、新たな息吹を与えはじめていた。
そこには、戦争を強く生きたジャンク屋や、傭兵の姿もあった。

簡素な部屋に、二人の大人と、子供が一人。
事務室だろう。片方は椅子に腰掛けて二人を見ていた。
「サーペントテールのイライジャ=キールだ」
「サーペントテール見習い、風花=アジャーです」
「イライジャッ!お前!その年で結婚したのかっ!?」
いつものようにジェレミーのボケがはじまった。
が、今回ばかりはしかたないかも知れない。
今彼の前に立っている傭兵部隊・サーペントテールのイライジャ=キールは非常に美しい青年である。
体中に傷があり、顔にも大きな傷があるにもかかわらず、彼の美しさは損なわれない。むしろ増してるかのような錯覚に陥る。
言い寄る女性もさぞや多いに違いない。
「……違う」
そりゃそうである。彼はまだ15歳なのだから。
「私は、同じくサーペント=テールのメンバーの一人、ロレッタ=アジャーの娘、風花=アジャーですっ!」
風花は、自分の立場をジェレミーに説明する。
わずか六歳のこの少女は、しかし、はっきりとした物言いといい年の割に精神年齢は高そうだった。シビアな世界で生きる大人たちにもまれて育てばそうもなろう。
「なるほど、つまりイライジャは光源氏をするわけだな」
「「?」」
「いや、知らないならそれでいいよ。……君たちのリーダーの叢雲 劾はまだ……」
飄々としたジェレミーは、その目つきを鋭く変える。
「ああ……“あなた”の依頼で“奴”を追っている」
「そうか。彼ほどの者でも、“奴”を仕留めるには時間が掛かる……か」
叢雲劾――おそらくこの世界で最強の二文字を冠するに相応しい男だ。
そしてそれはそのまま、彼をリーダーとする傭兵部隊・サーペントテールの最強伝説になるのだ。
傭兵部隊・serpent tail――裏の世界において彼らを知らないものはいない。彼らはどんな過酷なミッションでも必ず帰ってきた。
メンバーは4人。
叢雲劾――部隊のリーダーにして、凄腕のMSパイロット。コーディネーター。不死身の男である。
イライジャ=キール――もう一人のMSパイロット。彼はコーディネーターであるが、その身体的な特長を持たない。が、彼の経験と努力はそこらのコーディネーターパイロットを遙かに凌駕するだろう。
ロレッタ=アジャー――紅一点と言うべきか。情報分析、作戦立案に長け、ナチュラルでありながら、身体能力に優れる。また皆の精神的支えでもある。
リード=ウェラー――元連合軍人。酒で問題を起こし、軍を去る事になったが、軍内に強い情報網を持つ。メンバーのサポートをメインにする豪放な親父だ。
ジェレミーも彼らには何度か依頼をしている。パドリックは何処の馬の骨とも分からない傭兵、ましてナチュラルを含む彼らを使いたがらなかったが。
唯一の例外は英雄グゥド=ヴェイアの脱走の時だったか。今、目の前にいるイライジャ=キールが彼を討ったという。
「ヴェイアは最後、何か言ってたかな?」
ジェレミーはイライジャに訪ねた。複雑な気分だ。ヴェイアもイライジャも二人とも元自分の部下なのだから。
「彼は……二重人格を……」
「知っている。何もしてやれなかった……両親のいないアイツの育ての親など、俺に名乗る資格もないよ」
「どちらが本当の自分か判らない、自分は血を流しすぎた、英雄と呼ばれる事にも……酔っていたと」
「……馬鹿息子が……リシティアの件は抹消しておいたよ。まぁ、してどうなる訳でもないが」
風花は多弁なイライジャに驚いていた。
そして勘のいい彼女は、イライジャのジン――赤と青の混じったカラー、赤い部分は友人の者と言っていた友人が、今彼女の前にいる二人の大人の会話に出てきたヴェイアだということに気づいてしまった。
だからだろう、普段は根暗なイライジャがこんなに喋るのは。
「ところで、何故あなたが出た?俺の依頼主はイザーク=ジュールだったろう?」
イライジャは青年の顔から傭兵の顔に戻すと、ジェレミーに聞いた。
「ん?二人はちょっと所用でね」

月、オーシャンレイン地区。最も復興が進んでいるこの地区の郊外へと向かう一台のエレカがあった。
「アイツらに会うのも久しぶりだな……」
エレカを運転する銀髪の青年――イザークは心なしアクセルを踏む足に力が入る気がした。
「10日前にあったじゃないですか」
クスクスと隣りの助手席に座る長髪の少女――ナナシはその長い髪をなびかせながら笑った。
二人のエレカは郊外にある比較的大きな、だが質素な建物の前にエレカをとめた。
イザークはエレカを止めると、後ろの席とトランクいっぱいのキレイにラッピングされた箱の群を両手で抱えた。
すると庭の方から、幼い声が何重にもなって聞こえてきた。
「あーオカッパお兄ちゃんだぁ!ナナシお姉ちゃんもぉ!」
「あーホントだぁ!お姉ちゃ〜ん!!」
「イ、イザークお兄ちゃん……」
「早くこっち来てよ〜!僕ね、逆立ち出来るようになったんだよ!」
イザークとナナシは顔を見合わせ、笑った後、子供達の元に駆けだしていった。

すれ違い 急ぐたびに ぶつ(ry

「いつも済みません」
ここの孤児院の院長が、イザークに頭をさげる。
「済まないのはコチラだ。ザフトのジェネシスが…戦争がアイツらから親を、兄弟を奪った」
窓の先に、大きな庭で遊ぶ子供達とナナシを見ながら、イザークは語った。
「アイツらが大きくなった時、自分達の政権をどう思う?俺達はアイツらの大切なモノを奪っている」
渡されたコーヒーを口に含み、イザークは続けた。
「苦いな……俺は偽善をやっている」
「あの子達はあなた方が来るのをいつも楽しみに待ってますよ」
「俺もアイツらと会う日が楽しみで仕方ない。アイツらは俺の弟妹達であり、俺の子のようにも思ってる」
庭先でイザークを手招きしている子供達が見られる。
「ナナシ様も同じようなことを申しておりました」
イザークはコーヒーを飲み干して、テーブルに置きながら、
「コーディネーターは出生率が低い。兄弟がいるのもまれだからな。コーディネーターの何が優れているのか……」
院長に礼をし、子供達の元へ向かっていった。
「俺も……ナナシの子が欲しいが……」

「オカッパお兄ちゃんっ!聞いてよ、アイツさぁゲルマンニンポーよりヤーパンニンポーが凄いっていうんだよ」
「あ〜オカッパお兄ちゃんを味方につけてズルいぞ!」
イザークが庭に入ってきたと同時に、男の子達がイザークに群がる。
「おいおい、お前ら……ん?」
イザークの服の裾を女の子が引っ張っている。
「イザークお兄ちゃん……約束…」
「ああそうだったな。今度来たときはオママゴトする約束だったな」
女の子に向かって笑いかける。
「えぇ!ずるーい!!怪獣ごっこしてよぉ!」
男の子がくってかかるが、イザークはなだめる。
「男はな、約束を守るモンだ。分かったな」
「ぶぅー」

「みんな、お昼ですよぉ〜イザーク様とナナシ様もどうぞ」
院長が子供達に収集をかける。子供達に振り回されたイザークとナナシは心地よい疲れを感じていた。
長く、大きいテーブルに腰をかける。イザークとナナシの隣りはいつも取り合いになる。
「お前ら、餅ツケェ。順番決めたろうが」
「はーい」
子供がいる食卓は騒がしいものだ。それがイザークには嬉しい。
(母上は躾に厳しかったからな……)
今はプラントで監禁されているであろう、母の顔を思い浮かべた。
厳しい母であったが、母として、人間として、平均以上の人だった。
最終決戦の前日、母に言われた事は忘れない。

『それでも、挫けずに戦い抜きなさい

 勝利を掴むのは、優れた力ではない
 不屈の意思なのだから
 そして、お前はそれが出来る子なのだから

 戦いはこの母が、政治家として母として総てを懸けて終わらせます
 貴方は貴方の望む未来を、貴方自身の力で勝ち取りなさい 』

「イザークお兄ちゃん……?」
「ん?」
「お兄ちゃん、私とのご飯美味しくないの?」
隣りに座っていた女の子が悲しそうに見上げてくる。
「そんなことはないぞ。ごめんな、お兄ちゃんボ〜っとしてたな」
そうだ。この子達には親の顔を覚えていない子もいる。
そして自分はその原因をつくった戦争に参加した人間で……
「みんなは……大きくなったら何になりたい?」
ふと訪ねて見る。自分は何だったか……戦争が始まってからは今を生きるのに必死で、思い出せなかった。
「僕、イザークお兄ちゃんみたいなMSのパイロット!」
「俺は設計士!この家をもっと大きなのにするんだ!」
「私はお医者さん!」
次々と子供達は声を上げる。強いな、みんな。
「わ、私は!イ、イザークお兄ちゃんのお嫁さん!!」
隣りの女の子は一際大きな声で叫んだ。
「ふっ。それはちょっと難しいな。ナナシが予約済みだ」
「子供相手に何いってんですか」
ナナシは呆れながらイザークにつっこむ。
「ま、まだ予約だけでしょ!わ、私ナナシお姉ちゃんより美人になるもんっ!それに私が大人になった時、ナナシお姉ちゃんオバサンだよ!!」
「ふふっ…それじゃあ、その前に私は隊長を捕まえておかないとね」
(笑顔が恐いぞナナシ……)
「なら僕はナナシお姉ちゃんと結婚するもんっ!」
ナナシの隣りの男の子がナナシに抱きつく。背の関係上、“ナナシの胸に”顔を埋めている。
「貴様ァァ!!そこは俺専用の場所だぁぁぁぁぁ!!腰ヌケェェ!!」
「隊長ぉ、大人げないですよぉ!」
「甘いっ!甘いぞ!ナナシィ!ガキなんて信じれるか!!確信犯だぞぉぉぉ!!」
「オカッパお兄ちゃんの経験談?」
ナナシに抱きついている男の子が、勝ち誇った顔でカウンターを放つ。
「へ〜、なんか目に浮かぶようですね」
ジト目でイザークを見るナナシ。
「ち、違うっ!そんな子供じゃなかった。ほ、本当だ!ナナシィィ〜〜」

「お帰り、イザーク君、ナナシ君」
ジェセックはにこやかに二人を迎えてくれた。
「すいません、留守にしてしまって」
「なに、君たちにだって行動の自由はあるさ」
柔和な微笑みで、ジェセックは二人に並んだ。
「サーペントテールが来る筈ですが……」
「ジェレミーが出たよ」
「そうですか」
初め、予算案を見せられた時に、その依頼料の高額さに眉をひそめたものだ。
彼らを雇うくらいなら、他にまわした方がよいのでは?と言ったが、ジェレミーが強く押すので通ったのだ。
「とは言っても、一人…正確には二人だけだったがね。イライジャ…君だっけ?昔ザフトにいたという?」
「えぇ……有名人でしたよ。イライジャ先輩は。あまりいい意味ではなかったですけどね」
ザフトには階級はない。と言っても、軍隊である以上は集団規則を身につけなければならない。
アカデミーでは歳に関係なく、先に入った者は先輩と呼ぶ。
イザークがアカデミーに入ったとき、イライジャの事はすでに有名だった。
抜群の容姿を持ちながら、ナチュラル並しか身体能力を持たない男として。
容姿をコーディネートするということは、それだけ財力に余裕があるということであるから、能力は高い筈なのだ。
その事がイライジャのコンプレックスとなり、やがて軍をやめて生きる理由になった。
そんなイライジャの唯一無二の親友ヴェイアは彼の事をこういった。
『イライジャ、君のご両親はきみに、きみ以上の何かになって欲しくなかったんじゃないかな?遺伝子を改造してまで、高みを目指す必要はないと思ったんだよ。ただ、きみに健康でいて欲しかった。外見に関しては生まれつきの姿なんじゃないかな?』
真相は判らない。彼の両親は彼が幼いときに死んでいる。彼とヴェイアの友好を知る人間もいない。
(ナナシには会わせたくないな……)
イザークはイライジャの美しい顔を思い出しながら、一番最初にそんなことを思い浮かべている自分に苦笑した。
しかし、本当に美しい。あれにはコーディネートではない妖の魅力があった。
「そうなんだ。ここの人間は彼を知っている人間も多いから、その……問題も起こる」
なるほど、確かに“あの”イライジャが、いくら名のある傭兵になったとはいえ、自分達よりも高額に雇われてるとなればそうもなるだろう。
自分も、一兵士なら皮肉の一つも言っているかもしれない。
「イライジャ君は、相手にしないんだが……困った事だなぁ」
「だいじょ〜ぶ!!イイコト思いついたからさっ!」
神妙な三人に割り込んだのはジェレミーだった。
「ジェレミー、良案でもあるのか?」
「もち♪」
「ジェセック議員、彼の言うことは話半分に聞いた方がいい」
人のいいジェセックに対して、イザークはジェレミーを皮肉りながらいう。
「酷いなぁ。まあ聞いてくれ。もうすぐデュエルの改修作業が終わるだろ?だから試運転を兼ねて三日後にイライジャと模擬戦をするんだよ」
「あまり……解決法になってない気がするが?」
「デモンストレーション。客を呼んでするのさ」
身振り手振りしながら話すジェレミーにナナシは意見する。
「でも、不謹慎な気がします」
「いや、このくらいならいいだろう」
答えたのはイザークだった。


「……眠れない」
傭兵は、キチンと体調管理をすることも大切なのに。
隣りでは、職業柄、出来るだけ息を殺して寝るというスタイルで寝ているイライジャがいる。
イライジャには感謝している。自分を連れてくれたから。
劾の今回の任務は過酷で厳しいものだから、足手まといになる自分が付いていくわけにはいかなかった。
劾のサポートに付いている母にもそうだ。
後は、風花の嫌いなリードとイライジャだけだったから助かった。まぁ、イライジャの任務は比較的安全で、長期契約だからいずれ全員そろうからってのもある。
それでも、あの酒樽みたいな体型で、四六時中お酒の匂いをしているリードと一緒じゃなくてよかった。……ちょっと失礼すぎたかな?
イライジャは……根暗な所があるけど、一緒ににて悪い気はしない。通り過ぎる女の人みんなイライジャに目を奪われているんだからね。
でも、あの人達、私達の事変な組み合わせだと思っているんだろうな。恋人…には見えないし、目や髪の色の違う兄妹なんて…ねぇ?
いつか、肩を並べて、同じ傭兵として見られる時が来るといいんだけど……
それで、なんで私が眠れないかというと、ついさっき見てしまった光景が忘れられないんだ。

私にはハンデがある。
第一にナチュラルであること。第二に女であること。第三に子供であること。
でも、いちいちそれで悩んだりしない。それも全部私。劾がそう教えてくれた。
それに最近嬉しいことがある。ナチュラルでもMSに乗れるって事。将来傭兵を目指す私としては、こんなに嬉しい事はない。……ただ、まだペダルに足が届かないけど。
そんな訳で、私は時々格納庫を見学しにいく。いろんなMSを見たり、その運用法を学ぶチャンスにもなる。
けれど、時々子供の私がいる事を嫌がる大人がいる。更にココには昔のイライジャを知っている人間が多くいて……イライジャの事、馬鹿にしている。
私もイライジャも、そんなつまんない人間なんて相手にする時間なんて勿体ないから放っておくけど……イライジャはまた少しウジウジしてそうだ。
そんな訳で、人がいない時間帯にこっそり見学する事にしていたんだ。
でも…………
「……んっ……はもっ…んっ……ちゅっちゅっ……」
その時も、こっそり格納庫に入ろうとしていた。そしたら、変な音が聞こえたんだ。
「……んぁ…ちゅ……んんっ……はぁっ」
見つかって、怒るような人ならいやだから帰ろうとしたんだけど、好奇心に負けてしまった。傭兵失格だ。
「……隊長……」
「ん。上手くなったな、ナナシ」
この声は聞いたことがあった。ここのリーダーのイザーク=ジュールさんと、その副官のナナシさんだ。
イザークさんとはあまり話したことないけど……ナナシさんは知ってる。
私の事、子供みたいに扱わないでいてくれて、それでいてお姉さんがいたら、あんな感じなんだろうなって人。
でも……いつものナナシさんの声じゃない気がする。すっごく……何て言うか、甘えた感じの声。
「私のゲイツの調整を手伝うとかいって……最初からこんな事するつもりだったでしょ?」
「まぁな。だが、ゲイツの調整は真面目にやったぞ。お前に死んでもらっては困る」
「本当は、私に戦って欲しくないとか思ってます?」
「それは無い。ナナシにお姫様は似合わん……っ痛!歯を立てるなっ!イタイッ!イタイィィィ!!」
「ちょっと傷ついたモン」
そう言えば、二人は恋人同士だったけ?誰も公言しないけど、暗黙の了解みたいな感じになっている。
触れちゃいけない事なのかな?だとしたら、ナナシさんが少し可哀想だ。
恋人達の逢瀬(で合ってるよね?)を邪魔するのは無粋だと思いつつ、足が動く。人間として最低だ、私。
「俺のコレが傷ついたらどうするんだ!」
「そこら辺の強度はよく知ってますのでご安心を……はむっ……」
何の話だろう?
暫く身をかがめ、音を立てない用に近づき、物陰に隠れる。
イザークさんの後ろ姿が見えた。……あれ?ナナシさんは何処だろう?
「ちゅっ……あふ……んっ……んんっ……」
「……あくっ……」
あっ!?見えた。イザークさんに重なって判らなかったんだ。……だけど……何をしているの?
「……ふふっ……んぁ…ちゅるっ……はぁ……」
「……くっ……ナナシ、今笑ったな?」
「…はぁふ……んっ……ふぁんのふぉとへす……ちゅっ……」
さっきから聞こえてくる音は、やっぱり何かとしゃぶっている音だ。
ナナシさんが、何か喰わえながら話した事がで確信した。
もう少し……位置を変えよう。出口が遠くなるけど……。
「ナナシ、お仕置きだ」
“お仕置き”?ナナシさんが何か悪いことでもしたかのようだ。そんな様子はなかったけど……。もし、さっき笑った事が理由なら、私はイザークさんの事、少し見損なった。
ブウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン...
何かの機械音が聞こえる。コレが“お仕置き”?機械で……何をするのっ!?
もしかして、ナナシさんが危ない目に遭ってるんじゃないか?私の忍び足は心なし速くなる。同時に冷静になるように頭に言い聞かせる。
「隊長…ソレ……何処で……」
「ヒミツだ。楽しめればいいだろう?」
ますます判らなくなってきた。……考えるのは止めよう。逡巡は死に繋がる……傭兵の鉄則だ。
「…あんっ!!」
格納庫にナナシさんの甲高い声が響く。“お仕置き”が始まったの?
「ナナシ、口を離したら駄目だろう?」
「……だって…はぁっ!……初めての……んっ!…経験で……もうっ!…はむっ……ふぁっ!…」
「そうか、初めてか……」
また気になるキーワードが出てきたけど、気にしない。後1メートルも無い先に絶好の……覗きポイントがある。やっぱり最低だね、私。
「……はぁっ……んぅ…ちゅ…ぁ……あんぅ……はっ……しゅ、集中でき……あぁ…無いっ!……」
到達。ココなら、イザークさんとナナシさんを真横から見れる。
「……隊長の……はふ……あ…こと……あむっ……ちゅ…気持ちよく……はぁ…させてあげたいの……にぃっ!……ああぁっ!……」
――最初、よく判らなかった。二人が何をしているのか。
「……んぁっ……あっ……隊…長……?」
ナナシさんの……その…おしっこする所のあたりから、イザークさんが、何か引き出した。
そんなに大きくはない。白…ピンクかな?光が反射しているから、光沢があるものなんだろうけど……
「…俺は、ナナシがヨガりながら一生懸命してくれるのも…いいんだがな。その、ナナシがそう言ってくれるなら…な」
っと!危ない!!イザークさんがコッチを向いた。
たぶん私に気づいてのことでは無いだろう。会話からそう思った。
それにしても……なんて体勢しているんだろう。
イザークさんは……男の人の……アレをズボンから出しているし、それ以上にナナシさんがソレを喰わえているってことが……信じられないっ!
「はい……」
ナナシさんは口の中に唾を溜めはじめた。
そして……やっぱりイザークさんのアレを口いっぱいに含んだ。
どうして?汚くないの?苦しくないの?
「はむっ……じゅっ…ちゅっ……んんぁ……っじゅるるっっ!」
ナナシさんの吸い立てる音が、格納庫の中に広がる。
「…んくぁっ!……」
イザークさんが苦しそうな声をあげる。苦しいなら止めればいいのに……。
「…はむっ…むぁ……ちゅっ……ぁ…ん…ん……」
ナナシさんの頭の振るスピードが加速する。
ナナシさんの顕わになった胸も揺れている。傭兵志望の私としては、あまりおっぱいが大きくても困るけど……あのくらいは欲しいな。
それにしても、凄い格好。
軍服の前を開いて、肌もおっぱいも全部さらけ出している。
スカートタイプ(ナナシさんにしては珍しい)の軍服だけど……その跪いている片足にはパンツが丸めてくっついている。
「……んっんっ…はぁ…ぅむ……ちゅっちゅっ…」
ここから覗き初めて、結構立つ。だんだんナナシさんの表情も判ってきた。
仕事をしている凛々しいナナシさんじゃない。
私や、みんなに笑いかけてくれる太陽のような優しさのナナシさんでもない。
少女の初々しい肌を紅葉の葉の様にして、そしていつも向けてくれる微笑みとは比べものにならない位、愛おしい表情で見つめている。
唇から涎をダラダラと流れて、はしたない事しているのに、すごく“大人の女”の人に見える。
「ナナシ……」
イザークさん、あんな風に笑う人だったなんて意外だ。
笑う時は、良く言えば自信がある、悪く言えば見下したような、そんな笑い方の人だった。
そう思っていたのに、あんな風に優しく微笑める人だったなんて。
「んっ…あ…ちゅっ…く…はぁ…んっんっ……」
ナナシさんとイザークさんの瞳は、お互いを見据えて離さない。
あんな風に自分に向けて笑ってくれる人がいたからなんだ……イライジャくらいじゃ、振り向く訳がない。
初めて会った時の事を思い出しながら、お母さんと、(私は知らないけれど)お父さんはどうだったんだろうと思った。
「ナナシッ!」
「…んっ…んあぁ……んく……ごきゅっ…こく…こく……んん…んぁ…ぁふ……ぅん……」
イザークさんの大きな声に目の前の現実に戻されると、ナナシさんはアレに口を付けたまま頭をとめて、ゴクゴクと喉をならしていた。
何を飲んでるだろう?おしっこでは無いよね?アレはある程度大きな固まり……ということは粘力のある液体だと思う。
「……んぁ……はぁぁ……おいし……」
“おいしい”モノなのか……いや、ナナシさんの主観かもしれない。というより、あんな所から美味しいものが出るのかなんて疑問だ。
「最初の時は、無理して飲もうとして咽せだしたのにな……」
「だって…そうしたほうが隊長喜ぶと思って……」
どういう事?今は美味しいくなったけど、最初はそうじゃないってこと?
「まぁな」
男の人は飲んであげると喜ぶってことは確かみたい。
ナナシさんは又イザークさんのアレに下を這わした。さっきはとは目的が違う感じだ。
「……綺麗になったな。部屋に戻って続きにするか?」
コレで終わりじゃないんだ。
「……待てない……隊長……」
さっきまであんなに音を出していたのに、消え入りそうな声で、ナナシさんはイザークさんを引き留めてる。
……自分でスカートをめくって。そんなことする人に見えなかったのに……
「ぐしょぐしょだな……」
おもらし?ううん、違う感じがするけど……
「……ぁ……うん……」
「……安心しろ、俺も待たなかった」
その後、イザークさんとナナシさんは……その……多分、あれがセックスって行為なんだと思うケド…それをしてた。何回も……。
判った事がある。ナナシさんが飲んだ液体、やっぱり粘質のもので、白味がかっていた。何回かナナシの身体にかかるのを見たから。
それから、“熱い”ものらしい。ナナシさんがかけられた時、そう言っていた。

そんな訳で眠れない……。
結局何だったんだろ?ナナシさん、イザークさんの……おちんちんをしゃぶって……。
あれもセックスの一環なのかな?それにあの白い液体……。
そこまで考えた時、隣りで寝ているイライジャが視界に止まった。
良く…寝ている。本当に……良く……。
193前スレ312:03/11/27 23:02 ID:JWwf6pVc
続くって入れ忘れた。
まぁ、風花がナニをするかといえばお決まりなんですがw

しかし、職人さんはみんな書き上げるのが早いな〜
194名無しさん@ピンキー:03/11/27 23:07 ID:Lk1Ovj99
今日は神が降臨しまくりですなw
アストレイのSSも見てみたいものですなw
特に新キャラの二人w
195名無しさん@ピンキー:03/11/27 23:08 ID:KqaPWGMi
>>194
上でageてんのもお前だろ。
いい加減、sageを覚えろ。
196名無しさん@ピンキー:03/11/27 23:34 ID:Lk1Ovj99
>>195
逝ってよし
197名無しさん@ピンキー:03/11/27 23:42 ID:oUzltHLW
厨行為をしてクレクレやっても、スルーされるだけだよ、と言っておくか。
198名無しさん@ピンキー:03/11/28 01:02 ID:oJ1Io2c1
>>196
メール欄にsageと半角で入れろ
199ポチ@駄文職人:03/11/28 01:41 ID:Fet40BBo
>黄昏氏
アスカガウマーでした。カガリと一戦交えてってとこにワロタwなんだかもうすぐクライマックスのような気がして寂しい…黄昏氏のアスカガが好きでここの住人になった私は何があろうと最後まで2人を見守りたいと思います。
200黄昏の文芸作家:03/11/28 12:20 ID:T8bNx70o
>ポチ氏
アリガト…本編でもうちょい描写があったら書きやすいんだけど…ね。
カガリは序盤も出番無しだったから…未知の部分が多いや…。
201名無しさん@ピンキー:03/11/28 21:07 ID:04uZRAWE
昨日のにぎわいが嘘のようだな…
いつも投下して下さる職人さん達には本当に頭が上がりません。
202團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/29 00:24 ID:lpzTlqLK
>ポチ氏
遅くなりました。アスラクです(校正したので少々ましになったかと)。
ttp://www.nurs.or.jp/~mukodono/up/img-box/img20031129002219.txt
テキスト読めればいいのですが…。
203ポチ@駄文職人:03/11/29 02:09 ID:jTfptjFn
>團鬼八氏
あっりがとうございます!何度読んでもアスランが可愛くて(ノ_`)゚・画面メモして保存させて頂きましたぁ!まじ感謝です〜。ヤッホイ!
あ…キラナタもう少し時間下さい…スマセン。

ところで前に名無しでアスカガを投下したのですが、その続きを書いたので13レス程…。

またエロ無しです。
204ポチ@駄文職人:03/11/29 02:18 ID:jTfptjFn
>>95-107




「…あの…その‥だ‥私も‥服を…脱いだ方が…いいのか?」
私はベッドの上で正座し、恥ずかしさと緊張で固まりながら声を絞り出す。
「カガリの好きな方でいい」
自分で脱ぐか‥それとも脱がされるかは自分で決めろと…。
そんなことを初めての女の子に決めさせるなんてちょっと冷たい奴だなと思い、彼を睨もうと視線を向けるとダークレッドの軍服を脱ぎ上半身裸になった彼の姿が視界に入り私は慌てて彼に背中を向ける。
細く引き締まった身体が目に焼き付いて離れない。
その時ベッドが軋み、アスランが私の背中を抱き込むように腕を回す。
205ポチ@駄文職人:03/11/29 02:21 ID:BdZYTvxq
「…ごめん‥俺‥初めてだから…黙って‥脱がした方が良かったか?」
その言葉に彼なりに気を遣っていてくれたことがわかり、冷たい奴だと思ってしまってゴメンと心の中で詫びる。
そしてジャンパ−にシャツ‥ズボンという格好に、これでは彼も脱がしにくいかなと思い私は意を決して口を開く。
「じ‥自分で脱ぐ…だから明かり…いや‥向こう向いててくれ」
明かりを消してしまうと彼の顔が見られないと思い、とりあえず恥ずかしいから見ないでくれと頼む。
「‥ん…わかった」
すると彼は素直に抱いていた腕を離しデスク横の椅子に腰掛け背中を向ける。
206ポチ@駄文職人:03/11/29 02:23 ID:OSB1VjJ3
私は彼の温もりの余韻に浸りながらそれを確認し、自分の服に手を掛ける。
 微かに震える手…彼と結ばれる喜びと初めての行為に対する不安が入り混じる。
 そしてズボンも脱ぎ終え下着姿になった私はこれも脱いで全裸になった方がいいのか悩んだ。
すべて脱いでしまうとやる気満々だと思われそうで恥ずかしい…いや…実際そうなんだけど…。
私はどうせ最後は脱ぐんだと思いブラジャーを外し、ショーツの両端に親指を通したままチラリと彼の方を見る。
207ポチ@駄文職人:03/11/29 02:24 ID:b3CYASh/
少年らしいしなやかな背中‥綺麗な藍色の髪‥彼も緊張しているのか微動だにしない身体に今この時間(とき)を彼と共に共有出来ることを幸せに感じてしまう。
そして私はショーツを脱ぎ毛布にくるまる。
「アスラン…もうい…あっ!‥待って…」
準備万端と彼を呼ぼうとした瞬間、目に入った彼の脱ぎ終え畳まれた軍服に私は慌てた。
 何故なら私が脱いだ服は正に脱ぎ捨て…くしゃくしゃと丸められ床に散らばっている。
あぁ…何て自分はガサツな女なのだろうかと自己嫌悪に陥ってしまう。
そして服を拾い上げ、畳もうとしたが上手くいかない。
208ポチ@駄文職人:03/11/29 02:26 ID:8vx4JAZv
どう足掻いてもクシャクシャのヨレヨレになってしまう。
「…ひっく…ぐすっ」
こんなことなら怠けずマーナに畳み方を教えて貰えば良かったと今更ながらに後悔した。
「…‥カガリ?」
己の情けなさにグズる私に気付き声をかけるアスランに私は服を畳むのを諦めベッドの下にそれを押し込めた。
「…も‥もういいぞ」
慌てて滲む涙を腕でゴシゴシと拭い彼を笑顔で迎える。
そして振り向き彼は私の顔を見た瞬間に戸惑いの表情を浮かべた。
「………どうした?」
私は最高の笑顔を作ったつもりでいたが、どうやらその顔はかなり引き攣っていたらしい。
209ポチ@駄文職人:03/11/29 02:28 ID:5ZhkSpBT
アスランはベッドに乗り上げ真正面に来ると優しく私の頬を撫でる。
「…俺‥君の嫌がることをしてしまったかな…」
そう言って申し訳なさそうな顔をする彼に私は慌てて否定する。
「ち‥違う!…そうじゃなくて…私がバカだからっ」
その言葉に彼はキョトンと首を傾げ不思議そうに私の顔を見つめてくる。
「…どうして?‥言ってごらん」
ヨシヨシと私の髪を撫で慈愛に満ちた優しい笑顔でその答えを求める彼に私はまた泣きそうになる。
ーーそんなに優しくしないで……。
「…‥カガリ」
210ポチ@駄文職人:03/11/29 02:30 ID:imhtC1P+
そして前髪を掻き分け額にキスをしてくれたアスランに、今まで必死に耐えていた感情を抑え切れず膝に顔を埋め泣きじゃくった。
「うぅ…あぁあっ‥っ」
これは今まで周りの人間の言葉に耳を傾けず自分の好き勝手に生きてきた代償…。
「わ‥私…お前に…ぐすっ…ふさわしく‥ない…」
言葉は荒いし格好も男っぽい‥何一つ女らしいことが出来ない人間だから…。
「わからない…どうしてそんなこと‥」
「…だって…ひっく‥私は女の子らしくない…服だって…畳めないし…」
211ポチ@駄文職人:03/11/29 02:33 ID:G7nLd+qg
泣いているせいで上手く呼吸できず、言葉が途切れ途切れになりながら言うと彼は私が脱いだ服を見つけ苦笑する。
そんな彼の反応に私はまた顔を伏せる。
 きっとお前はそんなことも出来ないのかと呆れているに違いない。
そう思って泣き続ける私にアスランが声をかける。
「カガリ‥俺…嬉しい」
ーー嬉しい?
その意外な言葉に私は思わず涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げ彼を見た。
「‥何で…意味わからない」
もしかしたらバカにされているのだと思い、少し拗ねる私にアスランは恥ずかしそうに頬を染め言葉を続ける。
212ポチ@駄文職人:03/11/29 02:35 ID:3FsR3k7S
「何か俺‥君に愛されている気がして‥」
「………え?」
どうして服が畳めないことで彼に自分の想いが伝わったのだろうと不思議に思う。
「だって‥君が服を畳めないぐらいで落ち込んでいるのは…俺のことを気にしてくれているからだろう?」
213ポチ@駄文職人:03/11/29 02:36 ID:2edvx5Uq
確かにアスランの言う通りだった。
今までは誰の前でも私はガサツで勝手で他人が自分をどう見ているかなんて気にしなくて…ましてや誰か1人の人のために自分を変えようという気持ちにはならなかった。
「…俺‥自惚れているかな」
彼の言葉に私はブンブンと頭を左右に振った。
「私‥お前が好きだ…だから変わりたい‥」
恋をする女は綺麗になるとはこうゆうことを言うんだなと初めて分かったような気がする。
「俺は今のままの君も十分好きだよ」
そう言って私の唇にチュッと触れるだけのキスをする。
214ポチ@駄文職人:03/11/29 02:38 ID:SnlfYZMc
それがくすぐったく、なにより甘く感じて私も彼に同じようなキスを繰り返す。
「んっ‥アスラン…好き」
「カガリ…好きだよ‥んんっ」
暫くお互い遊びを覚えた子供のようにそれを繰り返していたが、次第に物足りなくなり段々と深く唇を重ねていく。
 そして彼は毛布越しに私の身体に触れる。
とても遠慮がちに壊れ物を扱うような彼の手に私はもっと触れて欲しいと願うが、恥ずかしさから巻いている毛布を外すことは出来ない…。
「カガリ…その‥触れてもいいか?」
215ポチ@駄文職人:03/11/29 02:40 ID:lRffYISp
その言葉に全てを晒して触れて弄って欲しいと淫らな欲望が生まれるが、それを理性が上回る。
「‥恥ずかしいから…その‥み‥見るなよ…というか一瞬目を閉じててくれ」
「…ああ…わかった」私の我儘に嫌な顔一つせず言われるままに目を閉じる彼の優しさが身に染みる。
そして私は自分の身体に巻いていた毛布を外し、自分とアスランを包むように掛け直す。
 毛布の中には全裸の私とアスランがいる…そしてこれからする行為を考えると期待と不安で身体が震える。
216ポチ@駄文職人:03/11/29 02:43 ID:tH3Pjh7U
「…いいぞ‥アスラン」
私の言葉にゆっくり目を開ける彼の顔が息がかかるくらい近くにあり、その整った顔と翡翠色の瞳に見惚れてしまう。
「さ‥触っていいぞ」
緊張しながら彼の手が私の身体に触れることを待ちわびる。
「カガリ…愛している」
そして微笑み彼は私に口付けし、ソッと肩に手を触れる。
冷たい指先が私の肌の感触を確かめるように小さく動く。
「…アスラン」
彼に触れられただけでジクジクとアソコが熱く疼いてしまう。
「…カガリ」
 そして彼は先程より熱っぽい瞳で私を見つめキスをすし、突然私をベットに倒し組敷いた。
217ポチ@駄文職人:03/11/29 02:45 ID:ejpwqyDy
しかし私は全然嫌ではなかった…むしろ身体が彼を求めて濡れている。
もっと触れて欲しい。
私の身体をアスランの温もりで埋め尽くして欲しい。
そして彼に壊されたい。
私はそんな淫らなことを思いながらアスランに身を任せた。
218ポチ@駄文職人:03/11/29 02:49 ID:ejpwqyDy




以上です。
さて、これを未遂で終わらすか貫通させるか悩み中…っていうか続きを書くのかさえ微妙な心境…よければ感想下さい(´ρ`)zzz‥
219名無しさん@ピンキー:03/11/29 02:54 ID:XCVqADnU
>ポチ氏
リアルタイムで堪能させてもらった。遅く起きてた甲斐あった
上手な文章書く人だと思ってたらポチ氏だった。乙です
続き激しくきぼん。未遂のハアハア、貫通でもハアハア。選びがたひ
220名無しさん@ピンキー:03/11/29 12:30 ID:D04A+GRx
>ポチ氏
ポチさんの作品だったんですね。
続き書いてくれて(*´Д`)ハァハァです。
それにしてもこのカガリ視点すごい恥ずかしくなってくるのはアスランがカッコよくてカガリがかわいいからでしょうね。
自分赤面して読んでたかもしれん。
221名無しさん@ピンキー:03/11/29 13:34 ID:tk+XJopX
アスランザラ出るっ!ドピュッ・・・・・・ハァハァってネタはがいしゅつ?
222團鬼八 ◆Micq87azYs :03/11/29 17:06 ID:lpzTlqLK
>ポチ氏
乙です。何か初々しい反応にこちらまでもじもじしてしまいました。
未通でも貫通でもカガリたんを思いっきり可愛がってあげてください。
223217:03/11/29 19:19 ID:o9iIMYGS
キラフレ読んでくれたみなさん、神様、ありがとうございました。
エロの不足補えるよう4Pで頑張ります。
みなさん、本当に乙です。できれば感想も書きたいんだけど、一気に書くとアレなんで、
自重させてもらいます。でも、本当に楽しませて頂いてますので、頑張ってください。
最近いつもよりマターリですなw
224名無しさん@ピンキー:03/11/29 23:00 ID:ygk0NS5U
>ポチ氏
自分好みのアスカガだな、と思ってたら納得!ポチ氏も人が悪いw
ニヤケながら読ませてもらいました。
続きを書いて頂ける様ならぜひお願いします・・
225名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:07 ID:Bj3Io96r
前スレ605です。
◆T/HLq95UzM氏、… (;´Д`)ハァハァ、自分の投下直後に降臨されていて、
しかも自分の事覚えていて下さっていたなんて。逝ってなければよかった。
チャット状態であんな事やこんな事をお聞きしたかったのに。
もう書かれないのですか。南極で神の作品を暗記するほど何度も読んでいます。
おながいです、神の新作が見たいです。

黄昏氏のネメシス再開、待っていました。
761氏のキラフレ…イイです。更衣室プレイ萌えです。
217氏のもそうだけどフレイが町を歩いている普通の女の子で、もうなんで氏んだのと
悲しくなります。
エロは217氏、黄昏氏は濃厚。
ムウマリュ、ナタ専職人さんのは日々への糧。
ポチ氏のは無性に甘いものが食べたい時、ポチ氏味が恋しくなります。
シリアスもいいし特にギャグがツボにはまる。
最近は可愛いキャラを書かれる新神に萌えてしまいます。
51氏萌えだし、ナナシもいいし、もっと色々書きたいのですが自重して
名無しに戻って書きこみます。スルーしてください。
226名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:08 ID:Bj3Io96r
アスラン自身をカガリはきれいと誉めてくれた。
プラントでは生まれて間もなく、または幼年学校に入る前に主に母親の選択によって
吾子に手術が施される。
強制は表向きにはされていないので、一般的には個人の意思が尊重されるはずである。
しかし軍はいつからかこの慣習を蘇らせた。なにも割礼されたから戦闘能力が高まる
わけではないが、同族意識を高める為の洗礼として利用したのである。
馬鹿馬鹿しいと生まれたままの姿の者は、新兵に施される一通りの訓練を終え
配属が決まると、人目を避けるかのように呼び出しの耳打ちを受ける。
不審に思いつつ医務室の扉を潜りドクターに敬礼すると、側には手術器具が整然と
並べられていることに気づく。
蒼白になりつつ後ずさりするも、衛生兵に両腕を拘束される。
絶叫が通路までこだまする。
数十分後、がっくりと肩を落とし、若干内股に脚を引き摺りながら医務室をでると、
彼を将来の戦友たちが迎え肩を叩いて祝福してやるのだ。
自分は幼少の頃に洗礼を受けたのであまりよく覚えていないが、身体が発達してから
メスを入れられるのはかなりの激痛を感じるらしい。
入隊直後、人を殺める事をしらなかった無垢なあの頃が思い起される。
227名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:08 ID:Bj3Io96r
彼女を組敷きべったりと肢体を合わせる。
背、腰に腕を回し、一頻り互いの熱い肌を確認し終えると、彼女の腕が肩に載る。
と思うと力が込められ、反転される。
上から金髪が垂れると共に頬に深い吐息がかかる。
股間に彼女の太腿が滑り込み自身を刺激されてしまう。
つい声を上げそうになり呼吸を押し殺す。
今度はアスランが背に回した腕に力を入れ態勢を反転させ彼女を下に組み伏せる。
動けないよう脚を絡ませ全身を締め付けてしまう。
「…っく」
彼女が苦しそうに喚くのを耳にし束縛を緩めると当時にするりと柔らかな肢体が、
上位ポジションを確保しようとする。
「…?」
アスランが強固に抗うので疑心を抱き、肩に掛けた両腕に再度力を込める。
と、数センチでベッドの端が迫っていた事に気づき彼女が苦笑する。
と、その隙を見逃さずアスランが彼女の肩を掴み上位をとると、さらにごろりと
逆方向へと、元のベッド中心に彼女の裸体が位置するように回転する。
汗ばむ金髪が頬に一房かかり艶かしい。唇を貪りながら梳いてやる。
自身で服を脱いだ後の彼女は積極的かつ大胆になったように感じる。
が、声を押し殺し、あの妖艶な声がなかなか聞けない。
まるで俺だけが求めているようだ。
こんな時に普段感じない高貴な気品を漂わせるなんて。
彼女を壊したい。汚して、自分と共に落ちて欲しいという欲情が、身体の奥から
貶めるように疼き上がる。
228名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:10 ID:Bj3Io96r
「…カガリ…俺の…カガリ…!」
まるで自分のものだと誇示するかのように、背と柔らかな尻に手腕を回し
発育途上の乳房に顔を埋める。
トクントクンと若干早い鼓動が頬に伝わり、同じように鼓動を早めるアスランの
下半身を刺激する。
彼女が上気し恥辱に頬を赤らめた表情が見たい…。
尻から内腿を指でなぞられ、堪らずカガリが肢体捻る。
と密着したアスランの肢体との間に空間が出来る。
瞬時を逃さずカガリが上位を取り、右腕をサイドスタンドのスイッチへ伸ばす。
ライトを消されると、妖艶に照らされた彼女の表情が見れなくなる−。
「…あっ」
とっさに彼女の上肢を押し倒し、右腕を伸ばしたままの状態でうつ伏せにさせると
彼女が驚愕し軽く唸る。
乱れた金髪の間から非難めいた視線が飛ぶ。
それがまた艶かしく映り、彼女の背に圧し掛かり、スタンドを消す筈であった腕に
掌を滑らせ重ねる。
柔らかなカーブを描く尻に自身を擦り付ける。
と、彼女自身とアスランの重さに押し潰された乳房が脇からはみ出ている事に気づく。
指をシーツと乳房の間に挿し入れ、少しずつ掌を沿わせる。
「…ふっ…あ…」
喘ぎが次第に熱を帯び、高い声に変化している事に彼女は気が付いているのだろうか。
彼女の一吐息一喘に自身が刺激されてしまい、密着させている腰を宥めるように動かす。
229名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:12 ID:Bj3Io96r
自身を擦った跡を再度擦ると彼女のヒップが濡れている事に気づき、既に限界に
達している事に気づく。
求める秘所が間近である事に自身が気付き、喜悦しながら柔らかく割れた尻の
合間から挿入を試みようとする。
「…くっ…」
屹立した自身を掌で追い払うと、体液が指にまとわりつく。
彼女のが欲しいのにと情けなくなる。
水を取りに行くと称して自室で一度抜いていなければ既に達していたであろう。
全身の血液が集中する下半身を紛らわそうと、乳房を揉みしだく。
「…カガリ…カガリ」
「…ア…ス…ん…アス…ラ…ン!」
名前を呼ばれると互いを求め、絡ませる腕と脚を更に締め付け吐息混じりに
させてしまい、彼女の唇から自分の名を聞くことができない。
「…カガリ−俺の名を…呼んでよ…」
手を休め首筋に耳元を寄せ、懇願する。
ようやく一息ついたカガリが組み敷かれた肢躯を捻り、アスランと向かい合う。
「…アスラン、なんかさっきから変な物が当たって…気持ち悪い」
ほろりと白い小さな乳房が揺れるのに見惚れ、至福を噛み締めているところに
素直な彼女の言葉に愕然とする。
230名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:13 ID:Bj3Io96r
「…え?変なものって」
「…えっと…これ?かな」
両手を槌に肢体を浮かしたアスランに、軽くなった肢体を少し下にずらしながら
腕をシーツの中に差し入れ、先ほどからコツコツと擦り付けられていたソレを突く。
アスランの眉がピクンと顰む。
その様子に気付かずカガリは割れた先端に指先を挿し入れて軽く突き、竿に
指を這わせていく。
「たぶんこれ。こっちのは別にいいんだけど」
付け根の部分で恥毛に指が絡み、一度指を離したところで裏側へと指先を進ませ、
掌でぷにぷにと感触を確かめる。
「…っ…うゎ…はぅ…あ…」
陰嚢を汗ばむ彼女の掌で弄ばれ、堪らずシーツを跳ね上げ上肢を弓のように
反らせてしまう。
迸る汗が灯りを乱射させながら飛び散る。
反射的にカガリが両手で堅く勃ち上がる竿と陰嚢を更にぎゅっと握る。
もう限界だ…。
切なげに眉を顰め、荒い呼吸を留める事のないアスランの様子にようやく
掌中で震えるものの正体に気付き、カガリが頬を赤らる。
腹筋の要領で上肢を起こし、アスランの腰から敷かれていた脚を抜き、ちょこんと
ベッドの上に座る。
「…すまないっ、私はそのう、お前のものだと思っていなくて…」
両手をシーツに突き胸を寄せ、頬を染めながらも好奇心に瞳を輝かせる。
彼女が戦慄き膨張する自身に顔を寄せ見つめる。
なのに彼女の股間は内腿に隠れてしまっている。
まったく無知なのも程がある、彼女のせいだ。
自身がどくどくと鼓動を打ち、かろうじて保つ理性を白くする。
231名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:15 ID:Bj3Io96r
「カガリ…!!」
左腕で太腿を捕り、撥ねるベッドのスプリングに上体を浮かせる彼女の上体を
押し倒しながら、ナチュラルの彼女が自分の表情を読めなくなるよう
サイドスタンドの弱い灯りを消す。
暗闇にハロのものであろう青色LEDが朧げに浮き上がる。
ぜいぜいと呼吸を荒げてしまう恥辱に開き直る。
熱い吐息を吹きかけながら耳元へ唇を寄せる。
「…君の中に…入りたい」
再度組敷かれ喘いだ彼女が、一瞬の静寂の後、えっ!?と声をあげる。
かまうものか。
両腕で彼女の太腿を抱え、股間を露わにさせると既に体液が溝に堪っている。
自身が戦慄き、手を添えずとも指針を定め突進しようとする。
彼女をずるりと引き寄せると、自身の先端が花弁を押しのけ彼女の入り口を弄る。
彼女の織物が既に滲むアスランの体液と混ざり合う。
割れた先端が彼女の膣肉を感じる。と彼女が締め付け擽られる。
膨張した自身が更に張れ上がり、本来挿入されるべき秘奥を求める。
少しだけ。
ほんの数センチだけでいいから温かい彼女を感じたい。
「っふ…あ…」
彼女が高く喘ぎ、さらにアスラン自身の鼓動を高める。
「…カガリ…!うっ…」
湿膣を求め腰を打ち付けようとした時、ピピピと電子音が鳴る。
232名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:16 ID:Bj3Io96r
「第三次警戒態勢。対Aモード発動」
カガリの太腿、そしてアスランの陰茎を避け、張り切った陰嚢へ一直線に紫線が走る。
はっと上空を見上げると、キューンと小さな金属音を出しながらハロが
下球から細い筒を覗かせる。
あれは−希少なワルサ−社KK300のバレルを惜しみもなくカット、22口径を
エアBB弾用にリンク周りを調整したものだ。
仕上りにはマニアの自分も満足している。しまった−
「ターゲットロックオン、発射」
−−プシッ。
軽い空音が暗闇を裂く。
「………!」
落雷を受けたような刺激が全身に走る。
悲鳴も出せないほどの激痛が後を追う。
上体が弾けたように撓り悶えるが、自身の先端は聞き分けず、尚も彼女を感じ
壁を離さない。
「守護モード。−再ロックオン」
白く遠くなる意識に、まさかと思考が渦巻く。
がハロは指令プログラムに忠実に従い、今度は主人の左睾を狙う。
233名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:17 ID:Bj3Io96r
ビシッ。
「ぐっ!…」
星が目の奥で大量にチカチカと灯り、世界がスローモーションに動きながら
意識が遠のいていく。
ようやく自身が彼女を離したが求める方向を失い、戦慄きながらあちらこちらへ
白濁の液を飛び散らす。
彼女の臀部に数滴かかり、その体液の熱さにカガリが驚き「きゃっ」と
可愛らしい声を上げ肢体を抗う。
このまま蹲りたいのだが、背は逸りきると頭から落下する。
鼻先に彼女の柔らかな金毛が迫る。
このままでは彼女の股間に顔を埋めて失神という何とも無様を晒してしまう。
残る力を振り絞り雄叫びを上げながら、ベッドから縺れ落ちる。
尚も射精をし続ける自身を押さえ、椅子に掛かる先ほどまで彼女が着ていた
シャツを引っ掴んで宛がう。
四つん這いになりながらバスルームに飛びこみ、扉をロックするとようやく
倒れこみ蹲る。
呻き声を必死に押し殺す。こんな姿を彼女に晒したくない。
234名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:18 ID:Bj3Io96r
「…大丈夫か、アスラン」
扉越しに泣きそうな彼女の声が微かに聞こえる。
返事をしようと顔を上げた瞬時、激痛が走り唸る。
呼吸が苦しいのに彼女が悦楽したであろうバスタブから芳香剤が漂い、鼻を擽られ
洗面台の下で悶える。
何よりも今、この客間は彼女の部屋なのだ、彼女のバスルームを汚してはいけない。
這い上がり扉を少しだけ開ける。
「…シャワーかりるぞ」
「…え?うん」
少し間を置いてカガリが返答する。
自邸で自分は客なのに貸すも借りるもないだろうと、思案したのだ。
ガチャリと再びバスルームの鍵を掛ける音がし、暫くしてシャワーの水音が聞こえる。
アスランはカガリに不審がられないように軋む身体に鞭を打ち、カランに手を
伸ばし、とりあえず湯を出したのだ。
力尽きバスタブの中に蹲り、濡れがままである。
「うっ!…」
カガリの肌は吸い付くようで。ラクスが悦楽に溺れるのも無理はない。
一度あの味を覚えたからには、今後注意が必要だ。
激痛に耐えながらも、再び自身は勃起し射精する。
両睾丸を撃たれ、正常な感覚が麻痺しているのであろう、干乾びそうになるまで
勢いよく白濁の液を飛ばし続け、情けなくなる。
235名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:19 ID:Bj3Io96r
カガリはアスランが忽然と消えた事に気付き、客間の主灯を点ける。
急に明るくなり金褐色の目を細めながら目にしたのは、身を委ねるベッドの情事に
乱れたシーツである。恥かしさに頬を染める。
側にアスランが脱いだバスローブを見つけると身に纏う。
何があったのか、カガリには理解できなかった。
ハロの襲撃を受け、アスランがバスルームへ飛びこんだ一連の動作は
僅か数秒の事であったからである。
鈍いサイレンサー付きの銃声に似た空音を二発耳にした為、心底から心配する。
「ハロ、ハロ」
上空から翡翠色のハロが守護天使のように誇らしげに舞い降りてくる。
「…お前、もしかして私を護ってくれたのか」
アスランから。
功労者を愛しみ胸に抱えてやるとまるで生物のようにハロ、ハロと喜びの声を上げる。
彼が呼んでいたコードの意味が判りくすくすと笑う。
「何笑っているんだ」
ガチャリとバスルームの扉を開き、濡れた藍紺色の髪を拭きながら
ふてくされた表情を隠さずに歩み寄る。
「いや、何でもない。…それよりお前、大丈夫か」
「…余計なお世話だ、とにかくそいつを下にやってくれ」
カガリがハロをベッドの下に転がすのを確認すると、むっとしながら彼女に
背を向け倒れ込むように寝そべる。
「…本当に大丈夫か?」
心配そうなその声を無視すると、肩に彼女の手が触れる。
ついビクッと身体を震わせ、髪を逆立ててしまう。
「…頼むから、暫く放っといてくれ!」
激痛に顔を歪ませながら上肢を捻り彼女に向かうと、傷ついたような表情に出会う。
そしてプイと細い背を向られる。
腰に手を置くと、菅もなく払われてしまう。
「そんなに一人になりたければ、自分の部屋に戻ればいいだろう」
「…それとこれとは別」
背を向けながらアスランが応酬し部屋の明かりを消し、二人は背を向けながら
睡魔に身を委ねるのだった。
236名無しさん@ピンキー :03/11/30 02:20 ID:Bj3Io96r
まだ続き予定してます。次回は基本に立ち返りラクカガに戻します。
217氏のお風呂プレイのような濃厚な百合を目指します。
237名無しさん@ピンキー:03/11/30 10:55 ID:Z/ptTf8T
(´-`).。oO(キララクが全然無いのはなんでだろう?)
238名無しさん@ピンキー:03/11/30 11:43 ID:buQy6tbo
>>236
乙です。
いや、なんか…、(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
コワイヨーコワイヨー
アスランが可哀想でした(w
239名無しさん@ピンキー:03/11/30 12:30 ID:OV4Su+Qr
>236
投下おつかれさまです。
今回のお話で、アスランがえらい愛しくなりました・・・。

ラクカガ楽しみにしております。
240名無しさん@ピンキー:03/11/30 17:15 ID:97Y5u+CM
アスランザラ出るっ!ドピュッ・・・・・・ハァハァってネタはがいしゅつ?
241名無しさん@ピンキー:03/11/30 21:39 ID:dU22zoDy
リアルで八百万の神々がおわす国からエクソダスしてたら、
新スレが2つも…。前スレ落ちてなくてよかった…。即行保存保存。

>>236
投下乙です。前スレ711です。
遅レスでスマソ。
ありがたいお言葉までいただいていたのというのに…。
自分も文章書きではあるんですが、ここのスレはレベルが高くてw
そのうち名無しで投下してたら、笑ってやって下せえ。
しかし、今回のアスランは…あのタマタマ潰しがこうきたか!
なんというか…ご愁傷様というか…。
おまい、目的達成するといいな…>遠い目。
がんがれや、アスラン。
翡翠色のハロにワロタ。
さすが睡眠薬。
いろいろ随所で、また楽しませていただきました。
ラクカガもすっげ、楽しみっす。

さて、名無しに戻って神々の大作、ゆっくり堪能させていただきます。
ざっと拝見したところ、新神もいらっしゃるようなので。
神が神を呼ぶすげえスレですな、ほんと。
しばらく楽しめそうです。
神々、乙でした。
242241:03/11/30 21:47 ID:dU22zoDy
>前スレ711
じゃない、前々スレ、でしたな。
前スレどころじゃないのがうれしい悲鳴ですな。
243名無しさん@ピンキー:03/11/30 23:39 ID:QYfXdn28
>236
エロ痛いですな。おもわず股間抑えてしまたぞ。
これ読んでアスランが好きになった。
やつには不幸が似合う。
続き楽しみだ。
244團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:38 ID:qztM+jzh
>236
ハロ……アスランいたそー!w

誰もいない。投下するなら今のうち?
キラ×カガリ、シリアスです。また長いので途中まで。
245217:03/12/01 00:38 ID:XNX77q6i
>236さん
乙です。楽しませてもらいました。
ラクカガの方も期待してます。
俺のお風呂エチって…また懐かしい話ですね。
自分の文がエロいかエロくないかってわかんないと思うけど
236さんの文は、十分エロいと俺は思いますよ。
俺ももっとエロくできるようがんがります。
246團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:39 ID:qztM+jzh
は、人がいた。
>217氏
えろいでつ。毎回はあはあしてます。
247團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:42 ID:qztM+jzh
「ホラ、口開けろって」
「ん」
 キラが口をあけると、その中にのど飴を押し込む。
 喉が痛いとキラが言ったので、わざわざ医務室からカガリはのど飴を持ってきたのだ。コーディネーターなので風邪はない。格納庫は普段機械の音でうるさく怒鳴らないと聞こえない場合が多いのでそれで喉を痛めたのだろう。
両手がボードを離れようとしないキラの為にカガリは飴を口に入れてやったのだ。
 瞬間、キラは飴ごとカガリの指を舐める。
 じっとカガリを見つめる瞳に浮かぶのはあからさまな、欲望。
 指を引こうとして、噛まれ、咄嗟に声がでた。
「痛い!」
 薄暗い倉庫の中にカガリの声が響き渡り、はっとして口を押さえてあたりを見回す。
就業時間を終えたモルゲンレーテ社のモビルスーツ格納庫にはキラとカガリ以外は誰もいない。
 くい、と手首を掴みキラはカガリをルージュのコクピットの中に引き込んで扉を閉めてしまう。
 ぎゅっと抱きしめて髪の匂いをかいでいる。
248團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:43 ID:qztM+jzh
「カガリ……」
「だ、だめだ」
 離れようとすれば、離さないというようにキラの手にますます力がはいる。
「わ、私達は姉弟で、こんな事は間違っている」
 カガリの顔を持ち上げるとキラは愛おしそうに見つめ何度も頬を撫でる。唇が寄ってきた瞬間カガリは俯いてかわした。
「カガリが好きだ」
 耳元で囁かれてゾクゾクしてキラにしがみついてしまう。
「ア、アスランがいるんだ。私には」
 親友の名前を口にすれば引くだろうと思ったがキラはぎゅっとカガリを抱きしめたままで動かない。
「アスランより、先に出会ったのに」
 搾り出すような声にカガリは泣きたくなった。
 初めて会った時、女みたいな奴だと思った。
 チョーカーなんか付けて、変な服着て。
249團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:45 ID:qztM+jzh
 それまでカガリの周りにいたのは軍服かサイやトールの様な格好をした若者ばかり、格好には気遣うがそれなりに男として自分を見せているタイプが多かったので、
首筋に何か付けるというタイプがいなかったのだ。カガリ自信がチョーカーに女性がつける物という偏見を持っていたせいかも知れない。
ネックレス等とは違いぴったりと付けたチョーカーはやけにセックスアピールが強い様に思えたのだ。
 顔も女みたいだ。
 男のくせに、泣き虫で甘ったれで頼りなくてそのくせ一番強い。カガリがキラに惹かれるのは当然だったし、キラもカガリに惹かれているのは判っていた。
 誰にも見つからずに指を絡ませた事もあった。
 隠れてこっそりキスもした。
 そういう好きなのかと言えばどうなんだろうと思う。子供がじゃれあってるようにも思えた。
 一緒にいたいと思う。でも、それが恋愛とかそんな感情なのかと問われると途端にあやふやになる。キスも手を繋ぐのも嫌じゃない。
250團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:46 ID:qztM+jzh
 姉弟だと言われて、何かが心の奥で砕け散った。
「カガリ」
 耳元で名前を呼ばれてはっと顔を上げると、キスされた。
 ズキズキと胸の奥がうずく。
「カガリが欲しい。寝たい。SEXしたい」
 キラはカガリを望んでる。カガリもキラを望んでる。
「馬鹿」
 カガリはキラを抱きしめた。
 顔を見られれば泣いているのがわかってしまう。
 愛しているんだ。
 二人はその言葉を飲み込んで、抱いていた。
 キラの指が胸をまさぐってもカガリは抵抗しなかった。
251團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:47 ID:qztM+jzh
        ※
 ヘルメットを膝でけり上げながらカガリは格納庫へ向かう。キラのヘルメットがロビーにぽつんと置き去りにされたままだった。
ブルーのノーマルヘルメットはキラしか着けていないので直ぐに彼のものだと判った。
 それにパイロットはとても少ないから。
 コン。
 まるでボールのようにヘルメットが上がる。ボールと違うのはカガリがしっかり持っているので飛んでいかない事だ。
「ひっどいなあ、人のヘルメット」
 モルゲンレーテ社の作業着を付けたキラが後ろからカガリを抱きしめた。
「う、わ!」
 咄嗟に手を離してしまいヘルメットがコロコロと転がっていく。
「キラ、お前、そんな事何時もしてるのか?」
 アスランが呆れたように声をかけてくる。
252團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:49 ID:qztM+jzh
 アスランが一緒になってから、正確にはフリーダムで地球に戻ってきてからのキラは前より大分明るくなった。
無理をして笑ってる時も少しはあるが、前よりは無理をしてない。
「だって、カガリ面白いんだもん」
 といって、きゅっと抱きしめる。
「馬鹿! 何するんだ! 離せ!」
「ね?」
「離してやれよ」
 呆れた様にアスランが割ってはいる。少しヤキモチをやいてるようだ。
「もー! 何だよお前! 人が親切にヘルメット持ってきてやったのに!」
「蹴り飛ばして良く言うよ」
「お前が脅かすからだろ! 凄く凄くびっくりしたんだからな!」
「喧嘩はやめろって」
「おーザフトのぼーず。何時もの事だ。ほっときな!」
 マードックがげらげら笑って通り過ぎていく。ちなみにディアッカの事はつんつん頭の兄ちゃんと呼んでるが、
アスランはこれといって目立った特長もないので、ザフトのぼーずか、器用な兄ちゃんと呼ばれている。
「大体、お前私にベタベタしすぎだ!」
253團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:50 ID:qztM+jzh
「そう? 僕、アスランともこんな感じだよ」
「ホモなのか?」
「「失礼な」」
 二人で声を合わせて抗議するので三人は思わず笑った。
 アスランが好意を持った目でカガリを見てるのに気がついてつい、キラはカガリから顔を背けてしまう。
後ろめたい事は沢山あったし、まだ心のどこかにフレイの事が引っかかって素直に恋愛に走れない。それに、
恋に不器用な友人の手伝いもしてあげたいと言うのが本音だ。
 子供のようなキスも、手を繋ぐ事もカガリはどうとも思ってない様子だし。
 でも。
「はい仲直り」
 友人に見せ付けるようにキスすると案の定友人が真っ赤になって、二人を見てる。少しの意地悪。
「もー! 今度脅かしたら絶対殴るからな」
「簡単には殴らせないよ」
254團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:52 ID:qztM+jzh
 あとで、こっそりアスランが「付き合ってるのか?」と聞いた時は首を横に振った。
「子供の、お遊びだよ」
 酷く寂しい言葉を吐いてキラの心が痛む。自分自身もアスランも裏切ってる様な気がしてならない。
 その言葉を聞いてアスランがほっとため息をついた。
 真っ直ぐキラはカガリを見てる。その視線が暖かくて、アスランは本当にお前は好きじゃないのか?
と何度も聞きかけた。怖くてその度に口を噤んで俯く。
 キラがカガリとアスランをくっつけようとしてる雰囲気がわかる。
それならばそれに甘んじてしまおうと思っている卑怯な自分が許せないが、
キラとじゃ自分に勝ち目がない事をアスランはわかっている。
 初めて抱く感情にアスランは戸惑っている。カガリが誰かのものになる、例えそれが親友だとしても、
そう思うと胸がつぶれそうにいたい。
「俺、カガリが好きだよ」
 釘を刺すようにアスランが呟く。
「……知ってるよ」
 キラの言葉はやさしい。優しいから罪悪感がつのる。
「さ、そろそろ整備しよう。怒られるよ」
 ぽんと肩を叩いてキラはフリーダムに向かった。
255團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 00:54 ID:qztM+jzh
ここまでです。すみません。
ねまつ。
256217:03/12/01 01:12 ID:BO0Uf663
>團鬼八氏
危うく投下の邪魔してしまうトコでした。ごめんなさい…
キラカガか…團鬼八氏の見てたら書きたくなってきたなぁ。
キラカガといいつつ微妙なキラアスカガ三角関係に萌え。
何はともあれ4P書かなきゃ…
257名無しさん@ピンキー:03/12/01 01:26 ID:1DrLUyl7
なんかいいよ。
ドキがムネムネしてきた。
258名無しさん@ピンキー:03/12/01 01:30 ID:avJJ9jR+
>團鬼八氏
乙です。
新参者の自分は、氏のキラアスカガ仲良し3Pの軽快なノリで嵌ったのですが、
今回の三者三様のシリアスも読み応えがあります。
続きも楽しみに待っています。
259ポチ@駄文職人:03/12/01 03:51 ID:lv4F6yGo
>>226
アスランが痛々しくて
・゚・つд`)・゚・
でも226氏のアスランは黄昏氏の作品同様ちゃんとアスラン声で読めます(つまり性格が本編に忠実かと)最後は幸せになってほすぃな〜。また続き楽しみにしています。あとカガリのはみ乳に萌えましたw

自分が書いたアスカガ…そうか恥ずかしいのか…そう言われると書いてる本人も恥ずかしくなってきます。続き…書きます‥次はアスラン視点にでもしてみますか?


さて一部の皆さん…おいおいポチよ‥たまにはリクもの書けやゴルァ!(゚д゚)とお思いでしょう。ということで前スレ525さんと217氏のリクのキララクです。続きます。慣れないキララクのため話が唐突ですу=( ゚∀゚)・:タ-ン
260ポチ@駄文職人:03/12/01 03:53 ID:lv4F6yGo
「突然お伺いしてキラは歓迎して下さるかしら‥」
戦後、離れて暮らすラクスとキラの間を取り持とうとアスランとカガリが協力して再会する機会を作った矢先のラクスの言葉にアスランは苦笑いをする。
「大丈夫ですよ、キラは‥あいつは照れ屋だから会いたくてもそう言えないだけでラクスのことはずっと想っている筈です」
安心させるよう優しく言うとラクスは微笑みアスランを見る。
「ありがとう‥アスラン」
 キラとは曖昧な関係のまま離れて半年が経ち彼への想いが募る中、やっと再会できる喜びと不安でいっぱいになっていたラクスを支えてくれたアスランに感謝する。
261ポチ@駄文職人:03/12/01 03:55 ID:+eikOCgN
「さぁ、行きましょう」
ついに最愛の人との再会の時‥ラクスは緊張で高鳴る胸に手を当て小さく深呼吸する。
(キラ‥貴方にお会い出来たら私は…)
そしてキラへの想いを秘めたまま彼のいるアスハ邸へと歩き出した。


その頃、キラとカガリは…‥


「おい!キラ起きろよ!」
「んん〜‥もう少し寝かせてよ」
 今の時間は正午過ぎだというのに布団に潜り一向に起き上がろうとしないキラにしびれを切らしベッドから引きずり落とす。
「いたた…カガリ‥酷いよ」
思いっきり背中から落ちたキラは涙目になりながら悶えていると襟首を持たれ無理矢理立たされる。
262ポチ@駄文職人:03/12/01 03:57 ID:tUc4HETC
「いいから早く着替えろよ!ホラ!」
「…どうしたの?そんなに慌ててさ」
「ど、どうしたって‥今日は大事な客が来るんだよ!!」
キラを驚かせようとラクスが来ることは隠してあるので敢えて名前は言わないでおく。
「僕も知ってる人?」
「誰だっていいだろ!3分以内に着替えて出て来いよ!」
尚も追求しようとするキラにそう言い残し部屋を出る。
(よし!この後ついにラクスとキラの感動の再会だな!)
そして着替えを終えたキラと共にアスランとラクスを出迎えるため玄関へと向かった。
263ポチ@駄文職人:03/12/01 03:59 ID:Zd4O9PSe




「で‥誰が来るの?」
「うるさい!黙って待ってろてば!」
今のオ−ブの季節は冬‥ひんやりとした空気が身に染みる寒さの中、ひたすら来客を待ちわびたその時…。

「…‥あっ!来た!」
「え‥本当だ…アスラン!…‥ラクス!?」
始めにアスランの姿を確認し、喜びで笑顔になりかけた瞬間にラクスに気付き硬直する。
「おいキラ‥そんなに緊張するなよ」
固まって動かないキラの背中をポンポンと叩き前へ押し出す。
「キラ!」
ラクスもキラを確認し嬉しそうに駆け寄ってくる。
264ポチ@駄文職人:03/12/01 04:01 ID:PeeM2jez
半年ぶりの再会に感慨深げに歩み寄りラクスは真っ直ぐキラを見つめる。
「お久しぶりですわね、キラ…お元気でしたか?」
「‥うん、ラクスも元気そうで良かった」
その言葉を最後に2人は黙り込んでしまいアスランとカガリは慌てて言葉を繋ぐ。
「こんな所じゃ寒くて話どころじゃないな…ほら、早く中へ入ろう!」
「そうだな‥俺達、長旅で疲れたし…な、ラクス」
アスランの言葉にラクスは小さく頷き彼の袖を握る。
「‥あ‥ちょっとカガリ達は先に行っててくれ」
「…え‥わかった」
265ポチ@駄文職人:03/12/01 04:04 ID:KBGNbKmS
そうしてキラとカガリは先を歩くと少し離れてアスランとラクスも後を付いていく。
「…やはりキラは‥私と会いたくなかったのでは…」
確かにキラの態度は歓迎するものとはかけ離れ素っ気なかったが、ラクスに会いたくない筈は無いとアスランは思っていた。
「あいつも緊張して言葉が出なかっただけで本当は嬉しいと思いますよ」
落ち込むラクスを元気付けようとするアスランの優しさに自分がこんなことではいけないと思い足を早める。
「…ラクス」
「アスラン‥私‥」
(私はキラが好き…だから逃げたりしませんわ)
その決意をアスランも察し頷いた。







next
266名無しさん@ピンキー:03/12/01 05:14 ID:0lbnAEe4
>>260
キララク最高です。ずっとアスカガばっかだったんでキララク待ってました!
続き期待です
267名無しさん@ピンキー:03/12/01 05:38 ID:zb8kZYFu
267=266かな、ナチュラルに態度悪いよ。
他カプと比較する必要ないだろが。神々にも失礼だ。
268名無しさん@ピンキー:03/12/01 05:40 ID:zb8kZYFu
うわ、態度が悪いのは自分だ。
267氏失礼しました。
237、266氏も別人だったら疑いかけてすまん。

特定カプを推すのはいいけど
他カプと比べてどうこう言うようなことはよして欲しい。
269269:03/12/01 06:01 ID:OCsC1Pua
こ決戦を間近に控えたある晩、アスラン、ディアッカ、フラガの三人はAAの食堂でつかの間の休息を味わっていた。
んなふうに静かにコーヒーを飲むことが再びできるのだろうか・・。
するとそこへカガリが息を切らせて飛び込んできた。
「アスラン!こんなところにいたのか。部屋にも格納庫にもいないし、ずいぶん探したぞ。」
ずいぶん走り回ったらしく肩で息をするカガリに向かい、アスランは優しく微笑みかける。
「ああ、すまなかった。少し前までキラの部屋にいて今さっきここにきたんだ。どうした?」
カガリは息を整えると得意げに右手を突き出した。その先には小さな包みのような物があった。
それはどうやら布で作られた袋のようで、縫い目がめちゃくちゃなのでひとめでカガリの手作りと知れる。
「これを渡そうと思って」
「??」
「ふふふ、オーブの古い文献から見つけたんだ。これは『お守り』なんだ。わたしが作ったんだぞ。」
にこにこと満面の笑顔でカガリはアスランの手に小さなお守りを握らせた。
アスランはすっかり感激してしまった。あの・・あのカガリが自分のために・・。
「ありがとう、カガリ。前に貰った守り石もずっと俺を守ってくれたし、今度もきっと俺を守ってくれるな。」
「もちろん、ご利益はばっちりだぞ。なんてったって 処 女 の 下 の 毛 入りだからな。」
一瞬の静寂の後、アスランは手にしていたコーヒーを垂直噴射した。
ブブッ!!!!!! 
「なななななんだって?」
270269:03/12/01 06:02 ID:OCsC1Pua
アスランは動揺が収まらずうまく口が回らない。ディアッカ、フラガ達もぽかんとカガリを見つめていた。
カガリはそんな3人の様子を見て得意げに話し出した。
「なんでもその文献によると、昔は大事な人が戦いに行くときにお守りとして処女の下の毛を持たせたそうなんだ。
処女の下の毛は武運を祈るとか、大事な試験とか、とにかく勝負事にとても効き目があるんだって。
下の毛なんて何の役にも立たないと思っていたけど、下の毛なりにこんな使い道が・・」
とうとうアスランは悲鳴を上げてカガリの言葉を遮った。
「カガリ!仮にも女の子が・・しかも一国の王女が下の毛しものけって連発するなあぁ!」
あまりのアスランの取り乱しように、カガリはびっくりしたように口を閉じた。
そして、まじまじとアスランの顔を眺め、それから他の二人の顔を見た。
フラガとディアッカもうんうん、と頷いて見せた。
カガリは、はっ!としたようにアスランに向き直ると、すまなそうに上目遣いでアスランの様子を伺った。
うっすらと目尻に涙を浮かべ微かに鼻を啜る、いとしいアスランがそこにいた。
「ご・・ごめん・・アスラン。わたしったら・・」カガリは心から反省していた。
「もう、シモの・・ううん、その、その言葉は使わない。」
「そうか。わかってくれたか。」アスランはほっと胸をなでおろした。
「うん。」・・・はにっこりと頷いた。「これからは マ ○ 毛 って言う!」
アスランは地下10メートルはめり込んだ気がした。
271269:03/12/01 06:03 ID:OCsC1Pua
そのやり取りを聞いていたフラガは、はじめは唖然としていたが、ふと、ちょっとした悪戯を思いつき
「あーっ、惜しい。惜しいなぁ、お嬢ちゃん。いい線いってたんだけどなぁ」
と、ニヤニヤしながらカガリの頭をぽんぽんと叩いた。
カガリはその手を軽く払いのけると不機嫌そうに言い返した。
「そのお嬢ちゃん、ってのはやめろって言っただろ。なんだよ、その『惜しい』って?」
フラガはおっほん、と、軽く咳払いをすると自信たっぷりにカガリとまだ地下にめり込んでいるアスランを見た。
「お嬢ちゃん・・失礼、カガリのアスランを思う気持ちにオレは非常に感動した。」
うんうん、と一人頷くフラガ。ディアッカはそんなフラガを胡散臭そうに横目で見ていた。
「だが悲しいかな、その文献は非常に重要な項目を書き漏らしている。」
カガリはびっくりした。そんなはずはない。だってその文献はオーブの国立図書館からこっそり拝借してきたものだったのに。
どうしよう。せっかく昨晩は徹夜で苦手な針と糸を使って袋を縫い、
そのうえ痛い思いをして選びに選んだより抜きの一本を引っこ抜いたというのに!!
カガリは必死だった。
「頼む!一生のお願いだ!その重要な項目とやらをわたしに教えてくれ。
わたしはアスランが無事に帰ってくるように、出来るだけの事をしたいんだ。
あのお守りに足りないものって、一体なんなんだ?」
272269:03/12/01 06:04 ID:OCsC1Pua
「うん、じつはね・・・・ごにょごにょ」
フラガの耳打にうんうん、と頷き、話が終わると、ぱーっと頬を赤く染めながら
「わかった。ありがとう。出撃の前に正しいお守りの作り方を教えてもらえて助かったよ。」
そう言うと、ニヤニヤしているフラガと全く事態が飲み込めないディアッカを残して
カガリは未だショックから立ち直れず地下にめり込んでいるアスランの襟首を掴むと
ずるずると引きずりながら食堂を出て行った。
二人が食堂から消えるとディアッカは興味深げにフラガに尋ねた。
「なあフラガのアニキィ、あのお姫様になに言ったんだ?そもそもお守りに使う重要項目っていったい何のことだよ?
オレ、そんなの聞いたことも見たことも無いぜ。」
「そりゃそうだ。オレだって知らねーモン。」
全く悪びれる様子もなく、しらっとフラガは言い切った。しかしその口元は笑いをこらえるように歪んでいた。
「はあ?」
まったく訳が分からない、と言った様子のディアッカに、フラガは秘密だぞ、と前置きしてから
「いやーあの二人、なかなか最後まで至らないみたいだからさ、ちょっと手を貸してやっただけだよ。」
「それとお守りとどういう・・・・・」
「お守りの中身は処女の下の毛のほかに、その処女を奪った男の精液を紙に浸して入れておくと
効果が通常の3倍なんだぞーって教えたんだよ。MA乗りのあいだじゃ常識だよ、ってね。
今頃、お嬢ちゃん頑張っている真っ最中かもな。」
ディアッカはまさかいくらあのお姫様でも、そんなみえみえに引っかかる訳ないよな、と思いつつ
自分も左ストレート覚悟でミリアリアに1本分けてもらおうか・・なんて思ったりもした。

おわり。
273269:03/12/01 06:07 ID:OCsC1Pua
はじめまして。
はじめてのSSおよび投下です。
あんまりエロくないけど、ご笑納いただければ幸いです。
箸休めにご賞味ください。
274名無しさん@ピンキー:03/12/01 16:09 ID:x4b0d/ph
古い文献は
朝日ソノラマ版の小説 機動戦士ガンダムだろうか
275名無しさん@ピンキー:03/12/01 19:01 ID:+MG2FGha
>>269
めちゃワロタ!!
グッジョブ!!
276名無しさん@ピンキー:03/12/01 20:56 ID:r3ywaXQQ
>269
>フラガのアニキィ  
ワロタ(w 本編でも語ってほしかったエロ本義兄弟。
277團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/01 21:42 ID:qztM+jzh
レスありがとうございます。
>217氏
え?! 氏のキラカガめっちゃみたいです!!! 是非!!!
>258氏
ありがとうございます。でも、やっぱりコミカルなほうが自分にはあってるようです。
>ポチ氏
キララクきたー! 先が凄い楽しみです。
>269氏
杏仁紅茶吹きました。最高です。
278217:03/12/02 00:56 ID:r0FGEVZv
>>ポチ氏
ポチ氏のキララク、やっぱり何だか新鮮味があってイイ!
続き待ってます。
>>269
面白かったです。俺も笑える話書きたいんだけど…
>團鬼八氏
一応、キラカガネタはあるんですが…書きかけの話、時間の問題もあって…
4P書いたら、書くかも。そしたら、読んでくれると嬉しいでっす。
でも、俺はキラカガ結構書いてましたよ。もしよければ過去の作品でもそれまでは見ててやって下さい。
279團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/02 02:06 ID:KevzQVqL
>217氏
南極にあがってるのは全部読みました。新しいのお待ちしてます。
わかりました。過去ログ読み返してお待ちしてます。

投下いきます。また途中
280團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/02 02:06 ID:KevzQVqL
       ※
 キーボードを手早くしまって、キラがカガリをコクピットに引き込むのをアスランはキャットウォークから見ていた。一連の動作にはっと息を飲む。
 しかし、数分もしないうちに閉じられたコクピットのハッチが開いて中からカガリが出てくる。
 ほっとした。
 姉弟と判っていても、不安でたまらない。何時も不安ばかりでアスランは自分が情けなくなる。胸元を掴んだが痛みは消えそうにない。
       ※
 キラの両手が大きく広げられる。まるで空を抱きしめるように真っ直ぐ空に向かって伸ばされている。
「何やってんだ?」
 スカイグラスパーの翼の上で手を広げるキラにカガリが声をかける。上がってきなよとキラが声をかけるのでカガリはキラの隣に並んで立った。昼過ぎの海の光はとても穏やかでまぶしい。
「え? 青いんだなって」
「ヘリオポリスの空だって青かったろ?」
281團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/02 02:08 ID:KevzQVqL
「うん。でもさ、向こう側にうっすらと家が見えるんだ。あとシャフトも見えたしね」
 と、空を指差すがオーブの空の向こう側には当然建物は見えない。
「宇宙から見るとさ地球が青いのに、地球から見ると宇宙(ソラ)が青いって不思議」
「そうか?」
「こうやって、腕を組むと、空を抱いてるんだよ」
 と、そのままキラは肘を折り曲げて空を抱きしめる。
「随分ロマンチストだな」
「カガリは空嫌い?」
「好きだけど」
 その場に腰を降ろすと、キラも腰を降ろす。お互い空を見上げたままでぼんやりしてる。
「でも、戦争してるんだよね」
 この空の向こう側で、何処かの空の下の何処かの国で。カガリは膝を抱きしめた。
「……」
 空が青いなんて当たり前だと思っていたカガリにはキラの言葉は不思議だった。不思議と同時にそうなんだと感心させられる。そっか、空は青いんだとしみじみ思っていると、ちょんちょんと肩をつつかれた。キラの方を向くと手を差し出している。
282團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/02 02:10 ID:KevzQVqL
「手、つなご」
「何で?」
「僕が、繋ぎたいから」
「それだけの理由か?! あきれたやつだな!」
 いいつつも、カガリは笑いながら手を差し出した。指を絡ませて手を握るとどこか安心できてまた二人で馬鹿みたいに空を見上げてる。
「好きだな」
 キラはそういったきり黙ってしまった。
       ※
 耳元で鼓動が聞こえる。痛いくらいの音にカガリは目を閉じた。
 先程から胸をまさぐってるキラの手は止む事をしらない。
「こ、ここじゃ、嫌だ」
「でも、僕」
「ここは、駄目だ」
 ここは戦争を思い出すから。少し体を離して俯くとこつんと額が触れた。
「じゃあ、僕の部屋来てくれる?」
「……判った。いく」
「約束」
283團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/02 02:13 ID:KevzQVqL
 ちゅっと名残惜しそうにキスをされてハッチが開かれる。
 カガリはキラを拒めない。
 自分もソレを望んでいるから。
 とぼとぼと彼の部屋へ向かいながら、カガリは悩んでいた。やはり近親相姦という言葉と、アスランの顔がちらつく。
「馬鹿だ。バカヤロウだ」
 カガリは壁を叩いた。思い切り叩いて痛みで自分を罰するように何度も何度も拳を打ち付ける。このまま砕けてしまえばいいのにとも思ったのだが、
痛みに負けてしまい情けなくなって、涙がでた。
 酷い女だと自分で思う。アスランに申し訳ないと思う。でも、キラにSEXしようと言われれば断れないくらいキラが好きで好きでたまらない。
素直にアスランだけを愛していけば誰も傷つかずにすむのに、キラに誘われた時心の奥底で、チャンスだと思ったのだ。近親相姦なんてしったことではない。
ただ純粋に、キラが欲しくて欲しくてしかたなかったのだ。
「馬鹿だ」
 何度も何度も繰り返す言葉を聞いて、そんなに自分を責めるのなら止めればいいではないかと思うのだが、止められないから自分を責めるのだ。
 その度にキラが好きだと自覚してしまう。
 一度だけ。
 きっとそれで諦めがつく。
 カガリはキラの部屋へ向かった。
284團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/02 02:22 ID:KevzQVqL
ここまででつ。何か書き込み規制ある…。
うわ、>279になんて、失礼な事書いたのだろう。すいません。217氏。
頭回ってないので、上手くいえませんが、新作楽しみに待ってます。

ねまつ。
285名無しさん@ピンキー:03/12/02 03:36 ID:+U9ib7NI
アスカガ劇場
第1話「かくれんぼ」

アスラン・ザラ16歳

彼は嫌がらせかと思わんばかりの無数のハロをラクスに送り続け、果ては親友を
「キラキラキラキラ」
と追い求めた。
何か一つのことに夢中になると、それしか見えなくなるらしい彼は新たなターゲットを見つけ追い続ける。




「カガリ…カガリ…」
紺蒼の髪を揺らしエターナル内の通路を通る少年、アスラン・ザラ。
(カガリ‥君は何処に行ってしまったんだ)
突如消えた愛しい人を求め、その姿を探すが見つからない。
(ああ…君が居ないだけで胸が苦しい…早く会いたい‥カガリ)
286名無しさん@ピンキー:03/12/02 03:38 ID:YfEWc2R9
まるで迷子になった子供のように半泣きしながらうろつく彼をコッソリ隠れ見る人物がいた。
「可愛い…アスラン」
通路にあるゴミ箱に身を潜める少女、カガリ・ユラ・アスハ。
(ふふ、可愛いアスラン‥早く私を捕まえてみろ)
好きな子を苛めたくなる小学生の気持ちなのだろうか…カガリはアスランが探しに来るであろう場所に先回りし、必死に自分を探す彼の姿を見ているのである。
(よし!次は更衣室だな!)
カガリは種割れしたかのようにアスランの行動を予測し身を隠す。
 
287名無しさん@ピンキー:03/12/02 03:41 ID:RB4NL99P
 そこは誰も居ない更衣室。
カガリはロッカ−の中に入り、ひたすらアスランの到着を待ちわびる。
(早くアスラン来ないかな〜‥あっ来た!)
「カガリ‥どこだ‥ぐすっ」
半ベソかきながらキョロキョロと自分を探すその姿にカガリは悶絶した。
(きゃ〜っ!可愛いっ!!)
今すぐ飛び出して抱き締めてあげたい衝動に駆られたその時、予定外の人物が現れた。
「まぁ、アスランどうかなさって?」
天然の歌姫、ラクス・クラインである。
288名無しさん@ピンキー:03/12/02 03:42 ID:E8CmBqYo
「っ!ラクス…カガリを見なかったか?」
元婚約者の手前、アスランはマッハで涙を拭い、いつも通りに平静を装った。
「‥いえ、見かけませんでしたわ」
「……そうか、すまなかった」
そう言い去ろうとするアスランをラクスが引き止める。
「大丈夫‥尋ね人は直ぐに見つかりますわ」
そう言いラクスはアスランに何かを耳打ちする。
(アスランとラクスは何をやってるんだ?)
自分から見えない場所でコソコソする2人にカガリはヤキモキしているとやっと話し声が聞こえ耳を傾ける。
289名無しさん@ピンキー:03/12/02 03:45 ID:LXaGDxJt
「きゃあっ!いけませんわ!アスラン!」
「い、いいじゃありませんか…ラクス」
「あぁんっ…アスラン‥駄目ですわ…そんなこと」
「俺はもう我慢できません」
まるで情事が行われようとしているらしい声にカガリは固まる。
(ア‥アスラン?どうしたんだお前…)
恋人の浮気発覚にメラメラと嫉妬心が沸き起こる。
「アスラン‥あんっ‥そんなに大きいのは入りませんわ」
「アスラン・ザラ!突入する!」

ガシャーン

「待て!アスラン!!」
現場を取り押さえた刑事のように飛び出したカガリは目に入った光景に呆然とする。
290名無しさん@ピンキー:03/12/02 03:47 ID:UE+LG+BQ
そこには何事もないように立ち尽くすアスランとラクスの姿があった。
「カガリっ!!」
ひしっとやっと会えた愛しい人を抱き締めるアスランの肩からラクスを見るとクスッと悪戯っぽい笑みが返ってきてカガリは状況を察した。
(…やられた)
すべてはラクスの作戦…カガリはそれにまんまと引っかかってしまったのだ。
「私はお邪魔のようなので失礼しますわ」
ひらひらと楽しそうに手を振り出て行くラクスを見送りアスランと2人きりになる。
「もう離さない…カガリ」
「うん、ごめんな‥アスラン」
チュッとキスをし抱き締め合った。






第1話完
291名無しさん@ピンキー:03/12/02 04:22 ID:RC1EQ81H
鬼六氏、なんかめちゃめちゃいいんですけど。
期待しまくってますので、続きがんばってください。
P.S 団鬼六ってSM作家じゃなかったでしたっけか?
292名無しさん@ピンキー:03/12/02 04:24 ID:RC1EQ81H
鬼六氏ってのは、鬼八氏の間違いでした。
お名前を間違えてしまって、失礼いたしましたです。
293ポチ@駄文職人:03/12/02 16:32 ID:TdimCCy0
キララク>>260-265





「…何でラクスが」
「何でって…キラに会いに来たに決まってるだろ」
アスランとラクスを客間へ案内した2人はティーセットを持ってその扉の前で立ち止まる。
「…‥余計なことしないでよ」
「…キラ?」
「……僕は‥っ」
そしてその場から立ち去ろうとするキラの腕を掴みカガリは引き止める。
「いいから中入れ!折角来てくれたんだから!」
そう言って扉を開けキラを押し込めると、窓の外を眺めていたラクスがピンク色の髪を揺らし嬉しそうに振り返った。
「キラ!」
その笑顔はとても綺麗でキラは一瞬見惚れるが直ぐに目を逸らす。
294ポチ@駄文職人:03/12/02 16:35 ID:chwiiNOD
その様子にアスランとカガリも気付き顔を見合わせる。
「またせたな!お菓子持ってきたんだ、みんなで食べよう!」
「ああ、じゃあ頂こうか」
「ほら、ラクス」
そう言ってカガリは丸い物体をラクスに手渡す。
「ちょっと待て‥カガリ」
アスランは思わず、その物体を覗き込む。
「何だこの…土の塊みたいな物は」
食べ物には到底見えない代物にアスランは眉を寄せる。
「土の塊とは何だ!これは私が作ったココアのパンケーキだぞ!」
「ケ‥ケーキ?」
その言葉にアスランは信じられないという顔をしカガリはその反応に真っ赤になる。
295ポチ@駄文職人:03/12/02 16:37 ID:QF93fBR4
「うるさい!見た目は悪いが味はいいんだぞ!」
そうして言い争いをする2人を余所に、ラクスはそのパンケーキを口に含む。
「あっ!ラクス!?」
アスランはラクスの行動に驚き心配する。
そしてそれをコクンと飲み込んだラクスは口を開く。
「美味しいですわ、カガリさん」
「だろ!?ほらみろアスラン!」
カガリは勝ち誇ったように声を上げると、ケーキを食べてみろとアスランの口に押し付ける。
「わっ…やめ‥もごっ」
ラクスは仲睦まじい2人にクスクスと笑うとキラの方に視線を移す。
296ポチ@駄文職人:03/12/02 16:40 ID:ZbI3g7FZ
部屋に入ったまま立ち尽くす彼にラクスはカガリが作ったケーキを千切りキラに向ける。
「キラも食べて下さい…はい、あ〜んして」
「ラ、ラクス?」
突然の彼女の行動にキラは驚くが、自分に差し出される白く細い指にゴクンと喉が鳴る。
「‥キラ」
尚も優しく微笑みかけるラクスにキラは口を開けケーキを口に含む。
「…んっ‥美味しい」
「ふふ、もっと頂きましょうキラ」
そうしてラクスは嬉しそうにキラの手を引きソファに座る。
その光景にアスランとカガリは安堵し気を利かせ部屋を出た。





next
297名無しさん@ピンキー:03/12/02 22:55 ID:+t8dotBN
今回の文、必要あるのか?
298名無しさん@ピンキー:03/12/02 22:56 ID:hBBNETtB
>>297
気に入らないならスルー汁
299名無しさん@ピンキー:03/12/02 23:23 ID:+t8dotBN
気にいらないとは言ってないぞ。
質問だ。
300名無しさん@ピンキー:03/12/02 23:28 ID:jPaWDAc0
必要かどうか、聞く必要もあるのか?
質問だ。
301ポチ@駄文職人:03/12/02 23:29 ID:bjcXelSy
ご、ごめん…
キララクのことだよね。確かにいらなかったかも…ごめん。
で、続きまた書いたから投下していい?
今度は少しマシになってると思うので…でもまたエロ無いからエロに突入してから一気に投下した方がいいのかな。

本当にごめん。
302名無しさん@ピンキー:03/12/02 23:32 ID:jPaWDAc0
>>301
お気になさらず。
エロに入る前の導入部分だって自分は楽しみだ。
がんがって下さい。
ので、どどんと投下おながいします。
303ポチ@駄文職人:03/12/02 23:50 ID:C0kgz2y1
やはりキララクってむずかしいですね。
キララクを書く上で、どうしてもフレイのことが出てきてしまう。最後はあんな形で別れてしまったから尚更…。
あとラクスの多重人格ぶりも書きにくい要因かも。

今色々と考えてしまったのですが…キララク最初から全部書き直していいですか?もう自分この話を続けられる自信がなくなってきた。やはり自分シリアス種ぽ…

今まで読んでくれた人には申し訳ないですが…キララク書き終わるまで他の小説も一切投下しないで頑張るので…

ごめんなさい!
    ∧_∧
 °・(゜∩д∩
 ε≡( J J
  〜〆_)ω_⊃
ズダダダダ−−−!
304名無しさん@ピンキー:03/12/03 00:06 ID:N4boAyfH
自分は、296までの流れでも十分楽しんでいましたが…。
キラとラクスのすれ違い、そういうのを描写してからエチーなのかな、と。
投下しないなんておっしゃらずに、ポチ氏のペースでマターリして下さい。
ポチ氏の文が好きなROMは多いと思いますんで。
書き直し、途中再開どちらでも、自分は期待してお待ちしております。
ガンガレ〜〜!
305217:03/12/03 00:10 ID:Uzzeh6Ir
>>鬼八氏
たしかPart4あたりにキラカガ書いてました。twin faultってタイトルで
しかも、南極に投稿してないやつです。
忙しいでしょうが、もしよければそちらでも…
>>ポチ氏
気にしすぎですよ…俺だって必要ないような事書いてるし
そんな事言ってたら、俺なんかもっと…
むしろ俺は楽しませてもらってましたよ。
フレイと絡めると書くのムズいですよね。
だから俺はあまりフレイを絡めずにキララクは書いてます。
これでこちらが打ち切られてしまうのは残念ですが、そう決めたなら仕方ないですよね。
納得いくものを頑張って書いてほしいです。
306名無しさん@ピンキー:03/12/03 00:11 ID:GxTCiVBS
ポチ氏の投下はいつも楽しみにしてるぞ。
ゆっくりまったり帰ってこーい



でもなるべく早くな
307761:03/12/03 00:16 ID:N4boAyfH
>>304は自分です。名前入れ忘れました。

>團鬼八氏
時間軸が行ったりきたりする話の構成が、なんかすごくいいです。
キラカガアスがバッチリ切なくて…(萌
>285氏
策士ですなw
>269氏
カガリ大胆…w
308團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 01:19 ID:lmd6vfWb
30日分の会社のデーターを消してしまって、本気で「きらたんたつけて」とか思った。今日復活させた。辛かった。
>291氏
正解。ポルノ作家団鬼六御大の名前をもじってます。
>217氏
あ、まだ読んでないです!
過去ログ途中まで見てほとんど南極にあったのでそっちで見ようと思って。
最近収録されてない作品もあるんだと気がつきました(馬鹿です。私)。
喜んで読まさせていただきます。
>285氏
可愛いです。もーカガリの気持ちわかりますねー。
好きな子ほど苛めて泣かしたくなってしまう。
>ポチ氏
あんまり気にしない方が。必要無い文はないですよ。必ず糸をよる様に最後には一本にまとまるんですから。
ポチ氏の話凄いキャラクターとかお話のつくりとか大好きです。
それに、結構一極集中しちゃうとかえって話が見えなくなるときありますよ。私は回りに手を出しすぎですが。
>761氏
ありがとうございます。なんかコラージュっぽいつくり目指しているんですが、気を抜くと矛盾が。
309團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 01:50 ID:lmd6vfWb
投下いきます。また途中まで。
310團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 01:54 ID:lmd6vfWb
 カガリはキラの部屋へ向かった。
「カガリ」
 途端にグイと、腕を引かれてしまう。
「アスラン」
 その顔を見てカガリはビクリと、身を引く。こんなに暗い瞳のアスランを見たことがなく、その瞳に狂気を見たからだ。
「アスラン?」
 捕まれた手を引きながらカガリがもう一度問いかけるように名を呼ぶとはっとしたようにアスランは手を離した。途端に狂気の光も暗い瞳も消えてしまう。
「あ、俺、何やってるんだろう。ごめん。痛かったよな?」
 おろおろとアスランがカガリの手首を見下ろしながら、首を左右に走らせる。何かカガリの手が痛くならない方法は無いものかと探してるようだが、当然そんなものは転がってるはずも無く、ただ、大丈夫か? と、叱られた子犬のように首を傾げてカガリを見る。
311團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 01:55 ID:lmd6vfWb
 その格好がおかしくてカガリはいきなり腹を抱えて笑った。
「あははは! お前、本と、頭いいのか悪いのかわかんない!」
「悪かったな」
 むっとしてアスランは視線を外す。
「ごめん。だって、お前おかしい」
 無邪気に笑う彼女を見てアスランの表情が柔らかくなる。
「何か急に、会いたくなって」
「私にか?」
「ああ」
「嬉しいな」
 本心からカガリはそういう。たとえ他の誰かでも同じ答えをするだろう。アスランはソレが酷く嫌でたまらない。他の誰かと一緒の反応では嫌なのだ。自分はカガリの特別だと、ソウイウ証拠がほしいのだ。
「食堂いって、珈琲でも飲むか?」
312團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 01:57 ID:lmd6vfWb
 キラにはメールで連絡すればいいやと思って、カガリは身体を食堂の方へ反転させる。
再びアスランに手をつかまれたので違うのかと問いかけるように顔をあげた。
「カガリの部屋がいいな」
 自宅が遠いのでここ、モルゲンレーテ社の社宅の方にもカガリの部屋はある。小さな部屋だがお手伝いや、
結構プライベートが自宅よりしっかりしてるのでカガリは気に入って使っているのだが、プライベートがしっかりしてると言う事は掃除も少しサボったりしてるわけで、ふっと今朝ソファーの上に脱ぎ散らかしたパジャマを思い出した。
マーナがいたら叱られる事必死である。
「あ、私の部屋、その散らかってて」
「別にいいよ」
313團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 01:58 ID:lmd6vfWb
 ぐいとアスランが手を引いてカガリの部屋に向かう。背中をだけではアスランがどんな顔をしているのかわからない。
 下心はないのかもしれないが、何故かカガリは警戒してしまう。何人か男友達を部屋に招待した事はあったが、アスランはその友達とはちがう。
「鍵、開けて」
「あ、ああ」
 カードキーを通すとドアが開いた。ソファーの上の脱ぎ散らかしたパジャマを慌ててかき集める。
「だから言ったろう。もー。凄く恥ずかしいんだからな!」
 アスランを睨みつけると物凄く近くに立っていて、驚いた。顔を見ようと見上げるといきなり唇がふさがれる。
「アス!」
 かき集めたパジャマが手から落ちてゆく。アスランの手はカガリの肩をしっかり掴んで離さない。歯で歯をこじ開けて舌が口内に侵入してくる。
「や!」
314團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 01:59 ID:lmd6vfWb
 少しだけ離れた唇は短い声を上げてまたふさがれる。
 手を、外そうとして動かしたがびくともしない。捕まれたところが痛くなるだけなのだが、カガリは必死でアスランの手を外そうとして、もがく。
「キラの事、好き?」
 唇の上でアスランが呟く。暗い瞳がカガリを見ていた。
「好きだよ。仲良いもんあいつと。それに、姉弟だからあたりまえだろ!」
 泣きながらカガリは怒鳴り返していた。
 悔しくてしかたがない。何でこんなに悔しいのかわからない。無理矢理乱暴にキスされたことか、女であるという事を思い知らされたからなのか。
315團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 02:00 ID:lmd6vfWb
「姉弟……違うだろ? 君は、キラが好きなんだ。男として!」
 乱暴に手を離してアスランが部屋を出て行く。
 アスランの言葉に横っ面を張り倒飛ばされた気分だった。
 アスランは知っていた。
 膝の力が一気に抜けた。
「どうすりゃ、いいんだよ!」
 力いっぱい叫んで大声で泣きふせる。
 キラへの思いもアスランへの思いも、罪悪感も全てどうしていいか判らなかった。
316團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/03 02:03 ID:lmd6vfWb
ここまでです。
あ、217氏>305のIDすごい。

ねまつ。おやすみなさい。
317269:03/12/03 02:22 ID:+Q+F1jEI
こんばんは。わーい、神様と遭遇できたー。うれすぃ。
前回、自分のつたない文章にレスを下さった方々、どうもありがとうございます。
なんか自分の中に萌えの神様が長期滞在してくださりそうなので勢いに乗って投下します。
途中までなんだけど。
よろしくお願いいたします。
318269:03/12/03 02:23 ID:+Q+F1jEI
街のいたるところでクリスマスソングが流れ、人はプレゼントの包みを抱えて足早に家路へと向かう。
そんな夕暮れの街角を、一人の少年が人混みを縫うようにすり抜けていく。
「やべぇやべぇ。すっかり遅くなっちまった。イザークのヤツ、きっとゆでだこのように怒っているだろうな。
まったく瞬間湯沸かし器だから。『なにをチンタラやっている!腰抜けぇ!』とかいって。」
ディアッカはあらよっ!とガードレールを飛び越えると反対側の地下通路へと走りこむ。
今日は夕方からジュール邸で元クルーゼ隊の同期4人が集まって『秘密の花園、お姉さまとのお医者さんごっこ。
こんなに太い注射であんああん』というディアッカ秘蔵のAV上映会を行う予定だった。
しかしながら、ノイズチェックと称して全編通しで観てしまった為にすっかり体力を消耗してしまい(何故かは聞かないお約束)
約束の時間まで寝過ごしてしまったのである。
「あー、やっぱりノイズチェックなんかしなきゃ良かったぜ。でも、お詫びといっちゃ何だが
『公園でにゃんにゃん、女教師のいけない課外授業』も持ってきたから・・むふふ」
ひとりニヤケながら小走りで走る少年の姿は不審人物そのものであった。
319269:03/12/03 02:25 ID:+Q+F1jEI
スクランブル交差点の信号が赤になり、車道には車が溢れ出す。テールライトの赤が連なり河のようだった。
信号待ちをしている間もぶつぶつと呟くディアッカは、ふいに肩を叩かれた。
「ちょっと、なに一人で喋ってるの?変なヒトみたいよ。」
「うっわ!ミリィ!」
そこにはAAで苦楽を共にし、ディアッカが一生懸命に口説き落とそうとして、その度に肘鉄をくらわされる愛しのミリアリアだった。
ディアッカは慌てて抱えていた袋を後ろに隠し、いや袋の中身がミリィにわかるわけは無いぞ、とこっそり胸をなでおろした。
「どうしたの?」
制服姿のミリアリアしか見たことの無いディアッカは、白いファーのコートとおそろいの白いブーツを着たミリィは通常より3倍は可愛いなぁなどとのんきに考えていた。
「ちょうど良かった。いまから迎えにいこうと思っていたの。これからキラたちとボーリング大会をするんだけど人数が足りないのよ。
ペアで出場が条件なんだけど、1等の商品がラミアス艦長提供の超レア物の香水なの。わたし、どうしても欲しくって。お願い、わたしと一緒に出場して。ね?」
ミリアリアはディアッカに向かい拝むようなポーズを付け、ちらりと上目遣いで媚びるように視線を向けた。
その瞬間、ディアッカの脳内からは、待ちくたびれているであろう同期の野郎供の事など綺麗さっぱり消し飛んでいた。
「いくいく。ミリィのお願いだったらオレ、何でも聞いちゃうよー。さ、行こう行こう。んー、やっぱり最初はグループ交際からだよねぇ。」
うきうきと浮かれまくったディアッカは足取りも軽く、ミリアリアと並んで街の人ごみの中へと消えていった。
320269:03/12/03 02:25 ID:+Q+F1jEI
・・・・・・・・・・その頃のジュール邸・・・・・・・・・
「遅い!遅すぎるぞ!ディアッカのヤツ!!!!5時には始めると言うから使用人達には皆、臨時の休暇を与え、
最上級のパルプで作られたティッシュもカートンで用意し、しかもこの日のために超特大プロジェクターまで取り寄せたというのにぃぃ!」
まさに頭のてっぺんから湯気を噴出す勢いで、姿を現さないディアッカをなおも罵倒しまくるイザークがいた。
ソファにちょこんと座ったニコルは隣に座るアスランにこそこそと耳打ちをした。
「はじめは『そんな下劣なもの観ないぞ』とか『まったくモテナイやつほど現実逃避でAVに走るんだ』とかさんざん言ってたくせに
いざ上映会が決定になると、あそこの出版社のモノがイイとか女優はロングヘアーで貧乳がいいとか、注文が多いですよね。
しかもあの怒りよう。イザーク、よっぽど期待していたんですねぇ。」
「いうな、二コル。もともとこの話はディアッカが『イザークに女はママンだけじゃねぇって教えてやろう』っていう企画からでてきた物なんだ。
イザークが期待するのも無理は無いだろう」
「そうは言っても・・それにしてもディアッカ、遅いですね。」
アスランはうんざりしたようにソファに深く座り直した。
「おおかた、道で逢った可愛い女の子とデートの約束でもこぎ付けたんだろう。それで俺達の事なんかすかーんと忘れたと。」
さすがSEEDを持つ者。全くアスランが想像したとおりだった。
321269:03/12/03 02:27 ID:+Q+F1jEI
既に夜も深まり、街を歩く人々の影もまばらになった頃。
ディアッカはミリアリアの部屋で緊張して座っていた。
あの後、ディアッカはミリアリアと共にボーリング大会に乱入し、あれよあれよという間に優勝してしまったのである。
所詮いくらがんばってもナチュラルはコーディネーターの敵ではなかった。
唯一、優勝への障害はキラ・ヤマトとラクス・クラインのペアであったが、ラクスはキラのマイボールにハロの顔を描いてしまい
こんなに可愛いハロちゃんを投げ飛ばすなんて可哀想ですわ、というラクスの涙目の訴えで、キラチームは棄権したのだった。
優勝商品を手にして大喜びのミリアリアはそのお礼に、ディアッカに「部屋でお茶をご馳走する」といって、こうなったのである。
ミリアリアの部屋は年頃の少女の部屋らしく、そこかしこにぬいぐるみが置かれ、窓には白いレースのカーテンがかかっていた。
「適当に座ってね。いま、お湯を沸かすから。」そう言うとミリアリアはコートを脱ぎながらキッチンへと入っていった。
ディアッカはきょろきょろと部屋を見回し、手近にあったクッションの上に腰を下ろした。
「えーと・・一人暮らしの女の子の家に男を上げるということは・・その・・これって『やっちゃっておっけーよん』って事だよな?」
思いもかけない幸運が舞い込んできて、ディアッカの目の前にはピンクの天使がぴろぴろと笛を鳴らして飛び回っている。
据え膳食わねば男が廃る。そうと決まれば即行動。ディアッカは立ち上がるとキッチンに入っていった。
322269:03/12/03 02:28 ID:+Q+F1jEI
ミリアリアはセーターにミニスカートという軽装でコーヒーの粉を挽いていた。ディアッカはそっとその後ろに立つとミリアリアの肩に顎を乗せた。
「ねーねー」
「きゃっ。な・なによ、ビックリするじゃない。」一心不乱に豆を挽いていたミリアリアは不意を突かれてその手を止めた。
「今日はさーミリィのためにオレ、頑張ったよねー」ディアッカの息がミリアリアの耳たぶを掠める。
「うん、ありがとう。とっても嬉しい。」
「だからさー、オレも」と言って頬をすりすりと寄せてみる。「ご褒美をねだっちゃおうかなー。たとえば、こことか。」と言ってミリアリアの唇を人差し指でなぞる。
ミリアリアは少し考えてから、ディアッカの方に向き直った。
「そうよね。今日は本当に嬉しかった。だから、特別。」そう言うとミリアリアはディアッカの唇に軽くちゅっとキスをした。
そしてふと、ミリアリアがディアッカの顔を見上げると、「あ・・・」そのまま息を飲んだ。
ディアッカの目は真剣だった。真剣にミリアリアの目を見つめていた。
「ミリィ」ディアッカの腕がミリアリアの体を引き寄せる。抵抗する間もなくそのまま抱きすくめられ、それからキッチンの壁に押し付けられる。
ディアッカのほうがミリアリアより頭ひとつ背が高いので、ミリアリアからディアッカの表情をうかがうことは出来ない。
怖い、とミリアリアは思った。いつも陽気でお喋りな彼が、今は全く別人に思えた。
323269:03/12/03 02:30 ID:+Q+F1jEI
ここまでです。続きはまた後日にうぷします。
自分の全精力を傾けてエチーな展開に・・出来たらいいな・・。(弱気)
324名無しさん@ピンキー:03/12/03 04:42 ID:nhUPyZGF
通常の3倍かわいいミリアリア〜〜〜
見たいっ
頑張れ痔!

325名無しさん@ピンキー:03/12/03 09:35 ID:5hFzjwii

痔ミリ神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ミリタン(*´д`)ハゥハゥ
326名無しさん@ピンキー:03/12/03 11:49 ID:2PS/pgMy
痔がんがれ超がんがれ!滅多に無い主役だ!
>269氏も弱気にならずがんがって〜
続き楽しみにしております
327名無しさん@ピンキー:03/12/03 11:57 ID:POQuP5NG
痔_(*´д`)ハァハァ
AVの題名にワロタ
328名無しさん@ピンキー:03/12/04 01:44 ID:lzOCdU2X
痔ミリいい!312様のイザークの覇道といい神多すぎ
329名無しさん@ピンキー:03/12/04 04:24 ID:9zCbhbTU
しばらく来ない間に痔ミリ神が降臨されてる!
うれしい〜
ミリィタン(*゚∀゚)=3ハゥハゥ!
秘蔵タイトルと遺作のこだわりに禿ワラ。>269氏!続きお待ちしております。
330名無しさん@ピンキー:03/12/04 06:38 ID:oQ5PxSw0
285氏の続き、楽しみです。
この調子で可愛い2人を是非。
331團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/04 07:51 ID:qbPxMVRS
爆睡してもうた。
おー! ディミリすげーいい! 続きまってます!
エロビデオ与えられたザフトもちと見てみたかったかもww。
遺作だけ一人で興奮してあとは冷静の様な気がするのは私だけか。
332名無しさん@ピンキー:03/12/04 12:09 ID:RHOY2F6q
スレも早くも折り返し地点か…。
相変わらずペース早いね。
最近はちょっと遅いか。
333217:03/12/05 00:14 ID:mLKb1tZg
團鬼八氏、269氏乙です。
かなり楽しませてもらってます。続き期待してます。
というわけで、自分もたまには投下を…
初めから続けて読んで欲しいとの願いもこめて、もういちど初めから投下。
ちなみに、最後まで完結はしてます。読んでくれると嬉しいです。
精一杯エロくしようと…頑張った…つもり。
キラ必死だなwと思いながら読んでください。
4Pです。ダメな人はスルーで。
334新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:15 ID:mLKb1tZg
ラクスとカガリとフレイ。
キラは、誰を一番に想っているかという問いに対して、三人とも想っているという答を
出した。
当然、そこから諍いは起こったものの、結局、四人でラクスの屋敷に住むということ
で妥協した。
同棲生活にあたって、料理当番、ゴミ出し当番、掃除当番など、様々な事を決めた。
もちろん、夜の相手も日替わり制となった。
月曜日はラクス。火曜日はフレイ。水曜日はカガリ。木曜日はラクス。金曜日はフレ
イ。土曜日はカガリ。
そして日曜日は、連日でお疲れのキラにとっての休日となった。

…そんな生活にも慣れ始めて一ヶ月。ある日の日曜日、事件は起きた。
この週は、もともと普段とは違っていた。
そう、この一週間、キラは誰とも性行為をしていないのだ。
毎日3〜4回は要求されるキラにとって、嬉しい一週間だった。
「ふぅ…今週はラクでいいなぁ… ん?何かいい匂いがするな…」
キラが香りのする方へ向かうと、ラクスとカガリとフレイが、エプロンを着けて料理
をしていた。
「? あれ…今日の食事当番は僕だよね?」
「ああ、いいって。今日は私達三人で作るよ」
キラの質問にカガリが答える。
「合作ですわ。キラ、楽しみになさっていてくださいね」
「ホント?何か悪いなぁ…でも…頼んじゃおうかな…」
「フフ…任せて…キラ」
フレイの妖しげな笑みにも気付かず、キラはテーブルに座ってその合作とやらを待っ
た。
数十分後、数々の料理が食卓に並ぶ。
335新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:16 ID:mLKb1tZg
当時は家事もマトモにできなかった三人の物とは思えないほどのものだった。
「うわぁ…」
キラは思わず感嘆の声を上げた。
「さ…食べて」
フレイの言葉を聞き、キラは早速料理に箸を付けた。
「ん…おいしいよ。すごく、ハーブの香りがよくて…」
「ホント?よかった…」
この時、三人の少女が目を光らせていた事を、キラは知らない。
この料理を食べた数分後、キラの体に異変が起こる。
ドクンッ…!!
「…!? まさか…また…? 今度は…何を入れたんだっ…この料理に…」
股間が痛い。ズボンの上からでもわかるくらい、膨れ上がって…熱くて…
「うっ…く…痛い! だめ…だ…! ズボンなんてはいてられな…い」
キラは、なおも大きくなり続けていく自分のモノに痛みを感じ、すぐさま開放感を得
るためにズボンを脱いだ。
「…前にキラが飲んだお茶と同じですわ」
ラクスが不意に呟いた。
「お茶って…だって…この前は水分で薄められていたけど…僕が…さっき食べたの
は…」
「葉っぱ…だ」
カガリが気まずそうに答えた。
「だから、今までよりも効果は大きいわ… さぁ、キラ、どうしてほしい? もっと
も、一週間も溜まったあなたにそのままで耐えられるかしら?」
フレイが悪魔のような妖艶な笑みで微笑む。
やられた。三人とも、これが目的で僕を一週間泳がせたんだ。

336新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:18 ID:mLKb1tZg
「私達は…三日に一度しかあなたと繋がる事はありませんの…」
ラクスが悲しそうな顔でキラに呟く。
「お前は…毎日誰かと繋がっているのに…私達は… 私達だって、キラと…毎日…そ
の、したい…のに…」
カガリが顔を真っ赤にして俯いて言った。
「キラは、私達の三人とも愛してくれるって言ったわ。その言葉、本当なんでしょう?
だから…愛してもらうわ… 今日はもともと、みんなでキラと毎日繋がれるか、試
すためでもあったもの」
フレイがそう言い終わると、キラの肉棒に群がる様に三人が集まる。
キラのパンツを脱がし、キラは押し倒され、三人の舌がキラの肉棒に絡み付いていく。
「うっ…く……! ああっ…!」
痛いくらいにそそり立ったモノに、三人の意思をもって這いずり回る舌が、ねっとり
と彼のモノを濡らし刺激していく。
キラが突然の快楽に声を上げてよがる。
唾液で濡れそぼった肉棒、そして何より、三人の少女が自分のモノを貪欲に舐めあう
淫靡な光景に、キラはただ見惚れていた。
誰かが先端部を舐めたかと思うと、誰かが裏筋を舐めて、誰かが根元に舌を這わせる。
愛撫されてない場所などないという位、キラの肉棒は三人の交じり合った唾液でベト
ベトになっていた。
そこに、彼の先走り液が混ざる。
「あはぁ…何か出てきたわぁ…キラ…んっ……ちゅる…」
フレイがそう言って嬉しそうに、先端部から分泌する液を舐めとっていった。
「う…うわぁっ…あああ!!」
カガリや、ラクスも、時には吸い付くように、唇も使ってキラのモノを愛撫していく。
337新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:19 ID:mLKb1tZg
三人が舌を動かす度に、キラの肉棒はビクビクと痙攣しては、さらに大量の先走り液
を放出していった。
「キラの…んっ…ビクビクしてますわ…んふっ……れろっ…」
「すご…い…キラの…ん…ちゅ……ぅ…」
ラクスも、カガリもそれぞれに感想を述べ、頬を染めながらキラの肉棒を愛撫してい
く。
「んっ…くぅぅ…も、もう、出ちゃうよっ…」
キラの言葉を聞いたラクスが、いち早くキラの先端部を咥え込み、チュウッ…と吸い
付いた。
他の二人は構わずに愛撫を続けて、キラの肉棒を愛撫し続ける。
「くぁぁっ…ラクス…そんな吸ったら…出…る…」
ビクッ…!ドクン…ドクン…ビュルッ…
大きくキラの肉棒が跳ね上がりそうになるが、カガリがキラの肉棒を動かぬように手
で握り、固定した。
カガリの手に、ドクドクと脈打ち、射精を続けるキラの脈動が伝わる。
すると、大量の精液がラクスのかわいらしい口の中に注がれ、口腔内を犯していった。
「ん…!? んぶぅぅ…ふ…ぅ…んっ………んっ……」
まだ彼女の口内にキラの精液は流し込まれていく。
彼女の小さな口腔に全て収まるか不安そうに見守るキラ。
やがて放出を終えると、ラクスはチュポッと精液と唾液の糸を引きながら、肉棒から
唇を離した。
そうしてカガリと向き合い、彼女の唇を奪うラクス。
338新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:21 ID:mLKb1tZg
「おすそわけですわぁ…カガリさん…んっ……ちゅ…れ…ろ…」
「あ…はぁ…んっ…コク…コクン…はぁ……あ…」
ラクスとカガリが舌を絡ませると、ラクスの舌を伝って、カガリの口腔に大量のど
ろっとした精液が、だらりと流し込まれた。
流し込んだ後も、キラの味がする白くなった舌を、二人で味わいながら淫らに絡ませる。
やがて、二人が唇を離すと、太く粘着質な糸が二人の舌を繋いだ。
ラクスとカガリのそんな様子に、キラの股間はさらに痛くなった。
自分の精液を淫らに舌を絡ませながら分け合う、少女達の姿は、どこか背徳感を含む
ひどく淫靡な光景だった。
だが、キラの感性は再び暖かな感触によって現実に戻される。
ぺロッ…
「キラ…まだ出し足りないみたいね…」
「フ…フレイ…うああっ…」
フレイは、キラの大きくなり続ける肉棒を一人、頬張り始めた。
「二人ばっかり…キラの精液味わってずるいわ…私にも、ちょうだい…」
「あぅぅ…そんなぁ…フレイ…」
さっきまでの舌での愛撫と違って、今度は唇、口腔の感触が加わる。
頭を前後させ、唇を窄められ、扱かれ、舌は亀頭の周りを円を描くように這っている。
「んっ…ふぅ……んっ…んぐ…ちゅぅ…はふ……」
「うっ…また…出る…よ」
キラの言葉を聞くと、フレイは彼に施す愛撫を弱めた。
決して、彼を絶頂には届かせない。
けれど、絶頂感は保たせて、焦らすように舌を動かした。
339新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:22 ID:mLKb1tZg
「フ…フレイ…」
「ねぇ、キラ…んっ…約束してくれたら、楽に…んっ…してあげる…」
「約…束…?」
「私が一番にあなたと…ちゅ…繋がるって…いうの…」
「おい!お前! 卑怯なことをするな!」
フレイの陰謀を知り、カガリが声を荒げる。
「くぅ…ああっ…!フレイを…一番にするっ…! だから…だから…もうっ…」
「フフ…キラもそう言っている事だしね…?」
「くっ…」
カガリは悔しそうにフレイを睨む。
キラとしては、何でもいいからこの焦らされている苦しみから解放されたかっただけ
だった。
フレイは、舌をぐりぐりと押し付け、唇を締めて、何度も何度も激しく頭を振り、キ
ラの肉棒を刺激していった。
さっきまでとは違い、明らかに男性を悦ばせる刺激を与えていく…
「また…出るっ…!! くぁぁ…」
「あっ…!あはぁ…ん、ふちゅ…コク、コク…ン…はぁぁ…おいしい…キラの…」
フレイはキラの精液を全て飲み干すと、服を脱ぎ始めた。
「…私が一番だもの…ね?」
そう言って、カガリに勝ち誇る。
「く…くそ…」
しかし、カガリもラクスも同様に服を脱ぎ始める。
「ちょ、ちょっと…何よ、アンタ達!」
その行為に驚いたフレイが、つい声を荒げる。
まさか、横取りする気!?
「うるさい…キラと、キラと繋がれないなら、キラに気持ち良くさせてもらうまで
だ…」
「わ、私も…もう、早く欲しくて…待てませんもの…」
カガリはキラの顔の上に跨り、ラクスはキラの手を取り、秘所へと導いた。
そういうことか、とフレイは安心して、キラの肉棒の上に跨った。
340新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:24 ID:mLKb1tZg
そうして、フレイはキラのそそり立ったものの上に、一気に腰を下ろした。
「うあああっ…フ、フレ…んぷっ…」
突然の締め付けにキラは大きく喘ぐが、カガリの秘所にその口を塞がれた。
「ふぅ…ん、キラ…舐めて…私…もう…」
「う、ぐ…んっ…はふっ……ぺろっ…」
カガリの願いにキラは戸惑う事無く応え、目の前の濡れに濡れた秘所を舐め上げる。
愛液が舌を動かすたびに口内に注ぎ込まれて、キラはそれを飲み込んではまた彼女の
秘所に吸い付いていく。
「んっ…んく、ぴちゃ…れろ…」
「ん、ああっ!や、やぁ…気持ち…いい…!」
フレイは、目の前で首を仰け反らせて喘ぐカガリをむっとして見つめると、悔しさか
らか嫉妬心からか、激しく腰を上下させた。
「うっ、あっ、ああ!くああっ!はぁぁ…」
キラがあまりのフレイの動きの激しさによがる。
フレイの中は、激しさに比例してキラの肉棒を強く締め付けた。
ラクスも、彼の指を最奥まで導いては、中をぐちゃぐちゃにかき回していく。
「あぁ、キラ…いいわぁ…ねぇ、キラも…私を突き上げて…ねっ?」
「キラぁ…よがってないで…私のも…舐めて…」
「ひぁぁ…キラ、お願いです…あなたの指で私を…私の中をかき回してください…」
キラは三人の少女の願いに何とか応えようと、腰、舌、指を器用に動かし始めた。
全ての箇所から水音が響き、部屋中に卑猥な不協和音が響く。
「んあああっ!すごいっ…いいのぉ…キラぁ、あぁっ…! あっ…! くぅ…ん…っ!! ふっ…はぁぁん…!はぁ…激し…」
「そ、そんなっ…キラ、そんなにしたらっ…私、もうっ…」
「キ、キラが…わたくしの中を…犯して…あはあああっ…!!」
かつてないほどに肉棒を締め付けられ、口内に女性の味が広がり、指で女性の胎内を
感じているキラとしても限界が近づいて来た。
341新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:26 ID:mLKb1tZg
「も、もうっ…!また…出るっ…」
キラはフレイの中に、三人の少女によって高められた想いのたけを射出する。
その量と激しさは少女を絶頂に向かわせるには十分だった。
ドプッ…ドプッ…ドクン…
「!?あああ…!キ、ラ…熱いのが…いっぱい…いっぱい……ひああああっ!!」
「やぁぁあっ!私も…あはぁぁ…!!」
「キラ、もう……キラ…!わたくし…気が…いってしま…ふあぁっ!」
三人の少女は、同時に最高の快楽を味わうと、その場に崩れ落ちた。
だが、いち早く目覚めたカガリがキラのものの上に跨った。
薬の効果もあり、キラの肉棒はヒクヒクと痙攣しているだけで、まだまだ大きくそそ
り立っていたままだ。
「ま、待って!僕…さっき出したばか…」
「私もだから…大丈夫だ」
「そ、そういう問題じゃ…ぐああああっ…!」
カガリはキラの言う事も聞かず、自らの快楽を得るために腰を沈める。
キラにも、流石に苦しみの声が出始める。
「あはぁ…おっきい…キラ、今までで…一番…ふぁぁっ…」
「うっ……くぅ…カガ、リ…」
薬のせいでもあるのだが、いつもより大きなキラの肉棒は少女を普段とは違う世界に
導いた。
カガリは何かに憑りつかれたかのように、腰を上下させていく。
その度にキラの肉棒は、彼女の膣壁で扱かれ、彼女の中でビクビクと痙攣してはさら
に硬度を増していく。
「ひぅっ…あっ、はああ!ひあぅっ…ふあああっ…!」
キラとしても、快楽の混じった苦痛から早く逃れようと、カガリを力強く突き上げていった。
しかし、その度に彼女の中はキラを搾り取ろうと蠢き、キラの苦しみを増大させた。
342新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:27 ID:mLKb1tZg
「くあっ…、カガリ…そんなきつくしたら…僕…」
「バカァ…キラが、激しくっ…するから…私、おかしく…ひぁあっ!」
カガリが顔を真っ赤にしながら、首をふるふると横に振って快楽に耐える。
彼女が動く度に結合部からとぷとぷと水音を立てて、先走り液と愛液の混じった液体
がキラの肉棒を伝って流れ落ちた。
「は、はあっ…はあっ…!」
「ああっ!ふあっ……、ああん!も…もうっ…ああっ…」
キラがカガリの最奥部を突き上げる度に、カガリがキラの体の上で首を仰け反らせ
て、最高の快楽を味わっていた。
キラもその都度カガリにキュウッと締め付けられ、肉棒の先端部から根元まで吸い付
かれていく。
連続で違った女性の違った締め付けに、キラは限界を迎える。
「う、うああっ!またっ…出るっ…!!」
「あっ…!?ああんっ…!!」
ドクッ…ドプ…ドプ…
大きくカガリの中で脈打ちながら、脈打つたびに精液を彼女の中に大きく吐き出して
いた。
「かはぁっ…!そんなっ……熱……はぁぁん…!」
何度も、何度もドクドクと脈打っては、彼女の中を犯していく。
4回目とは思えないほど、大量の精液を放ち続ける。
「や、やあっ!まだ…出て…るぅ…!ふあ、あぁぁぁっ!!」
やっと放出を終えた頃には、カガリは既に体を崩れ落とし、キラの胸の中で荒く息づ
いていた。
キラも苦しくはあったものの、肉棒をカガリからヌプッと引き抜くと、大量の精液と
愛液の混じり合った液体が流れ出てきた。
その様子に目を奪われながらも、キラはカガリを隣に寝かせる。
それと同時にラクスがキラの体の上に覆い被さってくる。
343新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:28 ID:mLKb1tZg
「キラ…私をいつまでも待たせて…ヒドイですわ…」
ラクスが涙目で少し怒ったような顔でキラを見つめる。
「ラ、ラクス…お願いだから…少しだけ待って…」
「ダメですわ…だって、キラったらまだこんなに元気なんですもの…それに、私を待
たせたおしおきですわ…」
ラクスがそう言いながらキラの肉棒を掴み、自分の秘所にあてがう。
キラの肉棒はなおも固く、大きく天を向いていた。
「だって…コレはクスリの…!!ああっ!!ラ、ラクスッ!」
ラクスは当然キラの言う事など聞かず、キラの肉棒を一気に最奥まで挿入した。
ラクスの秘所はこれまで待たされ、しかも一度達したせいもあり、三人の中で一番熱
く、ぬるぬると潤っていた。
キラの肉棒も二人の少女の愛液、自らの精液で濡れそぼり、滑らかに奥まで入って
いった。
「はぁぁっ……キラが、やっと入ってきてくれましたわ…はあん…」
「うっ…くぅぅ…」
ラクスは待ち望んでいたものを受け入れ、悦びの声を上げるが、キラはただ苦しそう
にうめくばかりであった。
「キラ…わたくしの中は気持ちよくありませんの…?」
「ちがぁ…う…気持ちいいけど…もう、僕…壊れちゃうよ…」
「まあ。でも、壊れてしまったものなら、アスランに直してもらえばいいのですわ」
「ラクス、何言って…ぐあぁっ…ちょ、待っ…」
おそらく冗談なのだろうが、もはや冗談も冗談に聞こえない。
ラクスとしても、これ以上動かずにいる事は限界だった。
キラの意思とは裏腹に、ラクスは腰を激しく上下させ始めた。
「ああん…キラぁ…カガリさんや、フレイさんの時のように動いてくれませんの…?」
「うぐぅ…そんな…もう、無理…」
344新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:29 ID:mLKb1tZg
突き上げて欲しいと懇願されるも、キラとしてももう限界であった。
もはや、彼女を突き上げるほどの気力もない。
しかし、それでも快楽だけはしっかりと感じてしまっているのだから、たちが悪い。
「仕方ないですわね…では、私の好きなように動きますわよ…」
「え…?あっ…うああっ!ラクス、そんなっ!」
ラクスがそう言うと、さらに腰を深く沈ませてキラの肉棒を根元まで咥え込むと、先
端部が彼女の奥に吸い付かれるように刺激される。
そして、腰を貪欲に左右に動かし、最奥部をぐりぐりとキラの先端部に押しつぶされ
るように刺激する。
ラクスがうっとりとしながら悦びの声を上げる。
「あはぁ…いいですわぁ…キラ…」
「あぁうう…ラクス…だめ、だ…僕…またっ!」
彼女の貪欲で、絶頂を求めようとする卑猥な腰の動きに、キラは不意に絶頂を迎える。
いや、迎えさせられたと言うべきか、キラはラクスの中に5度目の精液を射出する。
ドクッ…ドクッ…
直接に最奥部と肉棒の先端部が接触していた為、勢い良く精液がラクスの奥に当たっ
ていった。
「はああっ…!!ああっ…ふぁんっ…キ、ラぁ…!!」
しかし、ラクス自身がそれほどまだ高まっていなかった為、ラクスを絶頂に向かわせ
る事はできなかった。
「ふ…ぁ…キラ、びっくりしましたわ…いきなりだなんて」
「ラ…クス」
息を整えながら、苦しそうにキラが呟く。
「でも、私はまだ……ですわ。キラもまだ…元気があるみたいですし…」
「ラ、ラクス…もう、やめ…て…」
「もう一回…お願いしますわね」
345新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:31 ID:mLKb1tZg
ラクスがそう言うと、再び彼女は腰を動かし始めた。
彼女が腰をくいっと上げる度に、精液と愛液の混じる液が分泌し、腰を下げるとちゅ
ぷっと音がしてさらに多くの液体が流れ出た。
「うっ…ぐぁあ…」
「はぁん…キラぁ…いいですのっ…!あはぁっ!ふあっ…ひぅっ…!」
ラクスがキラの下腹部に手を置いて大きく腰を上下させた。
既に自分の精液が胎内を満たしているためか、一層彼女の膣内は熱く、ぬめりを帯び
てキラの肉棒に吸い付き、絡み付いてくる。
キラは再び絶頂の予兆を感じた。
「ラクス!またっ…僕…」
「キラぁ…わたくし、もっ!ふああん!もう…出して…、下さいっ…」
一度キラに射精されてそれなりに高まっていたからか、今度こそラクスも絶頂に昇り
つめようとしていた。
キラは、今度こそこれで最後だとばかりに、ラクスの中にありったけの精を吐き出した。
「くあっ…」
ドプッ…ビュルッ…
「ふああああ!!あ、あ…ふぁっ…!キラっ…!キラぁぁぁぁ…!!」
キラの名を叫びながら、ラクスは今度こそ絶頂へと登りつめて、キラの胸の中に倒れ
こんだ。
「はあっ!はああっ…!うっ…くぅ…やっと…終わった…」
キラがラクスを抱きとめて、肉棒を引き抜くと、安堵した表情で息をつく。
しかし…
「キラ」
自分の名を呼ばれ、キラは硬直した。
ゆっくりと震えながら声のする方を見ると、そこにはフレイが立っていた。
346新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:33 ID:mLKb1tZg
「何が、まだ終わりなの?」
「フ…フレイ…だって、もう無理… だってホラ!やっと治まりつつあるんだ!」
まだ半勃ち状態ではあるものの、キラの肉棒はようやく落ち着きを見せ始めていた。
「あら?だったらまた大きくすればいいじゃない」
「フ、フレ…!う、うあああ!!」
フレイがキラの少し萎えかけたものを口に含み、舌を絡めていくと再び彼女の口内で
キラの肉棒は大きくなった。
「んふ…ほら、またおっきくなった…」
「くぅぅ…」
フレイはうっとりとしてキラのものを見つめながら、ちゅぽっと唇を離し、キラの肉
棒の上に跨った。
「じゃあ、いくわよ、キラ…」
「待って…もう…お願いだから…ああっ!!」
もちろん、キラの言う事などまるで無視して腰を沈めるフレイ。
やがて、カガリとラクスも起き上がる。
「ああっ!? おい、次は私だからな! キラ!」
「まあ、それでは私はその次でお願いしますわね、キラ」
既に「もう一周宣言」をされたキラは涙目で苦痛と快楽に耐えるしかなかった。
(アスラン…助けて…)
心の中で親友の名を呼ぶと、キラは誰と繋がっていた時かは分からないがやがて気を
失っていた。

347新 キラ・ヤマトの女難:03/12/05 00:33 ID:mLKb1tZg
キラはその翌日、動く事は出来なかった。
フレイが添い寝をすると言って聞かなかったが、カガリに引きずられてやむなく退場
した。
キラの傍らには、三人の作ったお粥が置いてあるが、キラはそのどれも食べようとし
なかった。
もう二度と、三人の作ったものは口にしないと、キラは固く心に誓ったのだった。
そのため、食事当番はこれから毎日キラが担当することとなった。
三人全てを選んだキラは、溜息をつきながら今更自分の答えに疑問を抱き始めたの
だった。
三兎を追って、十兎も百兎も得てしまった気分に襲われる。
しかし、まだ四人の同棲生活は始まったばかりなのである。
彼の女難は、まだまだ続きそうである…
348217:03/12/05 00:37 ID:mLKb1tZg
とりあえず、これで試合終了です。
ホンの少しでも楽しんで貰えたらなぁと思ってます。
長くてゴメン。エロっぽくしたけどそう感じられなかった人、ゴメン。
キラが槍杉クンでゴメン。
349名無しさん@ピンキー:03/12/05 00:38 ID:2oU4ngZa
乙です。
羨ましくも痛ましいキラに笑いました。
350名無しさん@ピンキー:03/12/05 00:44 ID:PqwW2auz
いいね。このシリーズ。
351團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/05 00:51 ID:0nUJu4J0
>217氏
乙です。
幸せ? で良かったね、キラ? と疑問系が入ってしまう程痛ましい彼に
ユンケ○とか赤マム○をそっと差し入れしてあげたいです。
ちょっと外伝を。

「なぁ……止めないか……こういうこと」
「なんでだよ!気になるじゃない?こういうの」
「嫌なら出てけ!腰抜けぇぇぇ!」
「……馬鹿っ!静かにしろよ!」
「……はぁ」
「あんだよ坊主、お前らだって気になんだろ?女性陣が集まって何してんのか?」
「そうそう、オッサンの言う通り」
「オッサンじゃねぇ!今の俺は“火消しの風・ウインド”っだっーの!!」
「……はぁ」
豪奢な飾りや、置物が並ぶ廊下の前に五人の少年と一人のオッサンが蠢いていた。
窓の外には、白い雪が街のイルミネイトに反射して、幻想的な世界を醸し出している。
最も、ココはプラントだから人工的な物ではあるが。
プラントの一等地にあるココからでも、街の巨大なクリスマスツリーが早くも立っているのが見えた。
イザークが戦後のザフト争乱に勝ち、プラントの市民はクリスマスを楽しめる程、活気を取り戻していた。
そもそも何故、宗教が無いコーディネーターがクリスマスを祝っているかと言うと、それが政策の一つであったからだ。
戦前のザフトの評議会委員は皆、科学系の博士号持ちだったが、文系の人間がいなかった。
それはプラント全体の風潮であり、ゆえにプラントからは高名な文化人は出なかった。
なるほど、理系の博士号等は既存の実学の延長に在るのだから、コーディネイターの優秀性を示すものだし、それが彼らのアイデンティティだったかも知れないが、
ゆえに倫理的思考を行う事に目を瞑っていたことに気づく者はいなかったのだろうか?
また、プラントは年中温暖な気候が続くのであるが、それも改め、四季折々の気候を再現させていた。
人は、今にあがらいながら進化してきたのだ。それは調整者として生まれたコーディネーターであってもそうなのだ。
そして今、ドアの前に立ち、聞き耳を立てている少年――ディアッカ=エルスマンを初めとする五人の少年、
イザーク、アスラン、キラ、自らを“俺”と呼ぶディアッカの同居人(以下俺痔)と+αも、今に翻弄されている。
「イザーク、ココお前んチだろ?覗き穴とかないのぉ?」
「あるわきゃないだろうが!腰抜けぇ!」
「ホント、女同士で集まって何してんのかねぇ?秘密って言われたら、知りたくなるよなぁ…」
特に熱心な金銀+オッサンの三人。「おっさん言うな!」
――プスッ……
「否グゥレィトゥ……」
「どうやら気づかれたみたいだな」
ドアを貫通してディアッカの頭に刺さった包丁を見て、俺痔は淡々と話した。


「………あ、あの…ミリアリアさん?」
「……ちっ、少し浅かったか……」
いつも包丁を持ち歩いているのかな……
「ミリィでいいわ、ナナシさん。どうする?外に男性陣が集まっているみたいだけど……」
にこやかに答えるミリィさんだったが、私は忘れない。アレは獣の眼だ……
「べ、別にいいんじゃないですか?焦らさせておいたほうが」
「それもそうね」
どうして、私、ナナシを初めとして、ミリィさん、カガリさん、ラクス嬢、ラクス嬢の同居人の“わたし”さん、マリューさん、アイシャさんが一同に会しているのかというと、
実は、みんなで手編みのマフラーなんかをプレゼントしようということになったからだ。
「ミリィさん。やっぱり上手いですね」
「そうでもないわよ。別にアイツのだから適当にやってるし」
よくいうなぁ。バスターと同じ色の毛糸を何時間も探したくせに。
っていうか、マフラーだけじゃなく……それ、セーター作ってるでしょ?
なんて、デュエルと同じ色の毛糸を探し回った私に言えたことじゃないけどね。

「なぁ……コレ、どうすればイイんだ?」
最も苦戦しているのは案の定、カガリさんだった。
(ある意味、アレは逆に器用よね……)
そう思いながら(ゴメンね、カガリさん)私は助けに入る。
「ココはね……こう……うん、そうそう」
でも、一生懸命やってくれるから教えがいもある。(そもそも、うっかり指導役なんて駆って出てしまった自分がいけないのだが)
「…………」
「どうしたんですか?」
「……不器用だな…私。こんなヘンテコリンなマフラー……アスラン、着てくれるかな……」
いつも元気なカガリさんがシュンと大人しくなる。
……可愛い。…って、そうじゃなくて!
「大丈夫ですって!カガリさんが好きになった人って、カガリさんが一生懸命作った物を出来が悪いからって着ない様な人じゃないでしょう?」
「ナナシ……うん!そうだな。私、頑張るよ。……って、今“出来が悪い”っていったなぁ〜!」
カガリさんに笑顔が戻った。そうそう、大切な人にあげるものなんですから、沈んだ気持ちで編んじゃ駄目ですよ。

「凄い量ですね」
「ん。まぁ、色んな人にあげるからね。わたしは本命いないし」
ラクス嬢が同居している“わたし”さんは三枚目のマフラーに取りかかっていた。
手は早いものの、雑には作っていない。
「誰にあげるんです?」
「えっと……」
“わたし”さんは、右から順々に指をさして、
「コレが、俺痔兄さん。こっちが従兄弟の才俺、今編んでるのが弟の常夏俺。それから、この後ラクスの代わりにキラ君のを……」
――プスッ
私は見た。ラクス嬢のピンクのハロの口から針が飛び出すのを……。
その針が“わたし”さんの首筋に見事ヒットして……
「ラクスサマバンザイッ!ラクスサマバンザイッ!ラクスサマ………………はっ!!!?」
……………

「マリューさんは……うわぁ!す…」
「ゴメンッ!静かにして!!」
マリューさんのマフラーはとても作り込まれた物だった。
黒と紫のチェックに、オレンジ色の鷹のマーク。
「……ふぅ。ごめんなさいね、私、不器用だから話ながらとかできなくって……」
「そんな。これだけの物を作って不器用なんて……」
「そんな事ないのよ。仕事の合間にコツコツやっていたの。……無事に…帰ってきてくれたから……あの人」
マリューさんの相手は、伝説のストライクを駆った連合のエース・ムゥ=ラ=フラガさん。
まぁ、戦争中は敵だった訳だけど。記録では、フラガさんはAAに直撃する筈のビームをその身で受け止めて死んだ。
AAの艦長はマリューさんだった。私がマリューさんの立場だったら、きっと立ち直れなかったと思う。目の前で隊長が死ぬなんて考えたくないよ。
だから、フラガさんが生きてたって事実は本当に良かったなって思う。
でも隊長、一瞬でも隊長が死んだなんて思ったら、私生きていけませんから。無茶、しないで下さいね。

「うぁ……アイシャさんも、凄いの作ってますねぇ……」
「ふふっ……アンディは寒がりだから」
砂漠の虎・アンディ=バルトフェルドの恋人のアイシャさん。
この人達も、婚姻統制なんて関係なく一緒にいた人達。だからかな?初めて会った時から気があったっていうか、お姉さんみたく思っている。
すっごく柔らかい人。美人なのに、包み込んでくれるような…私もこんな大人の女性になりたいな。
でも……
「虎柄のマフラー……」
「アンディ、虎柄好きだから」
にべもない。
「あれ?アイシャさんも2つ作ったんですか?」
「ええ…ダコスタ君に。アンディ、迷惑かけてるでしょ?」
……たしかに。
でも…でも、アイシャさん!
……ジャイアンツカラーのマフラー(ご丁寧にジャビット君付き)はマズくないですか……(汗

「成る程な。俺達に手編みのマフラーを……」
ディアッカという尊い犠牲の果てに、ドアに空いた穴から真実を知ることが出来た。
「……イザーク、顔緩みすぎ」
「なっなっ……キョ,キョシヌケェー」
俺痔のツッコミが入っても、顔を引き締める事は出来なかった。
「マリュー……済まねぇ、本当はスグにでも会いたかった……」
「ラクスのマフラー……もしかして、一度巻いたら二度と取れないなんて事、ないよね……ない…筈…だ……」
他の二人も、感動に震えている。
「……アスラン、お前嬉しくないのか?仏頂面をして!最低だな!貴様という人間はっ!!」
「……いや、お礼の事考えていた。貰ってばっかじゃ悪いと思って……」
「……ハロは止めとけよ」
「駄目なのかっ!?」
――クリスマス・イヴ
「ん。少し遅くなったか」
イザークはクリスマスプレゼントを両腕に抱えて、時計を確認した。
口から出る白い吐息が、にぎやかな街の明かりにぼんやりと浮かんだ。
首の白と青のマフラーに顔を埋める。
サクサクと新しく積もった雪を踏みしめる音の間隔が短くなっていくのを感じた。
リースの掛かった木製のドアの前に立ち、ほんの少し呼吸を整える。本当は早くドアノブを回せと自分が急かしている。
「ただいま……うおっ!」
足下に張られた紐に足を取られて、転びそうになった。
「伊達で赤じゃぁないんだよっ!」
なんとか踏みとどまった。家でこういうことをするのは一人しかいない。
「くっくっくっ…間抜けぇぇぇ!!」
「…………」
無言でその原因を軽く小突く。
「イタイッイタイッイタィィィイ……パパがなぐったぁ!ママァ〜グランマァ〜」
「なっ!ひ、卑怯だぞ!キョシヌケェェェ!」
イザークは、二大弱点を呼ばれて戦々恐々だ!!
「あなた!」
「ナナシ!いや、違うぞ!最近コイツ鳴き真似が上達してると思わないかっ!なっ?なっ?」
本気になって弁明するイザークにナナシは呆れる。
「はぁ……そんな事、判ってますから。もう、子供と同レベルなんですか?」
「ママン、ホントだよ!パパが僕を殴ったの!」
「いい加減にしなさい!」
「ゲッ!お姉ちゃん……」
子供用のエプロンをしながら、身の丈の半分以上の長さのお玉をフリながら、銀色の髪の女の子が奥から現れた。
「アンタね、もうすぐお兄ちゃんになるのに嘘つきでイイと思ってんの?ねっパパv」
「わ、わかったから…お玉でグリグリしないでぇ〜」
「本当に判ってる?次パパを困らせたら、ばすたぁお姉ちゃんに言いつけるからね!」
「だめぇ〜。あやまるっ、あやまるから!」
「はいっ!ストップ!クリスマスの日に喧嘩するとサンタさん、来ないわよ!」
ナナシが、切りのいいところで締めると脅しが利いたのか、二人は一目散にリビングに消えていった。
「ふっ」
「ふふっ」
イザークとナナシは顔を見合わせると、自然と笑顔がこぼれた。
「外、寒かったでしょ?」
「マフラーがあるからな、暖かいぞ」
身重のナナシに合わせて、ゆっくり歩くイザーク。
チキンの香ばしい匂いが、少し鼻をくすぐった。
「もう古いでしょ?新しいの……んっ」
「ナナシがくれた初めてのクリスマスプレゼントだぞ?そしてお礼はこうして毎年してるじゃないか?」
そう言って、もう一度ナナシの唇へ。イザークは合わせ……
「「み〜た〜ぞ〜」」
「「げっ!?」」
「ママ!「パパ!「僕「私にもぉ〜!」
そう言いながら二人に飛び込んできた大切な“宝物達”を受け止めながら、
夫婦水入らずの時間は夜になりそうだ、とイザークは思った。
359前312:03/12/05 03:21 ID:hAzShpEb
えっと……なんでフライイングしてクリスマスネタをやったかというと
今日(正確には昨日)、初雪が降ったから。思いつきで書いちゃいましたw
例年並みだと、今頃は結構積もっていて、(むしろ吹雪だったり)除雪車なんかも活躍している時期なんですが今年は随分遅く。
しかし雪が降ると『冬だなぁ……』なんて思って、襟元の寒さに誰もマフラーなんてプレゼントしてくれない独り身の悲しさが今回の作品を生んだのです(泣

エロが無いんですけど(自分の執筆の遅さ故に)あったほうがイイですよね?やっぱり?

>269氏、大爆笑させて貰いましたw

遺作「ナナシ!いつか『秘密の花園、お姉さまとのお医者さんごっこ。 こんなに太い注射であんああん』ごっこをしよう!」
ナナシ「嫌ですっ!」
遺作「ぐっ…ならっ!『公園でにゃんにゃん、女教師のいけない課外授業』ごっこを……ひでぶっ!!」
ナナシ(俺痔さん直伝、中華鍋ホームランッ!!)
360269:03/12/05 03:58 ID:5+reKGx2
皆さん、こんばんは。いや、おはようございますかも。
今日も仕事だというのに・・新聞きてるかな・・。

それにしても、皆さんが寄せてくださる一言がこんなにも励みになるとは。
どうもありがとうございます。
個レスは出来ませんが、海よりも深くアスランのでこよりも広く感謝しております。
てな訳で、前回の続きを投下します。
長い上にまだ続きが。ごめんなさい。
361269:03/12/05 03:59 ID:5+reKGx2
そのまま暫らく二人は無言で重なり合っていた。しん、と空気までもが息を潜めたような、静けさだった。
その中でお互いの鼓動だけが響いているような錯覚が起きる。
どのくらい時間が経過しただろう。
「痛い・・」わずかに身動ぎながらミリアリアが囁くように声を漏らした。それでもディアッカは無言だった。
「ディアッカ・・・痛い・・・・」再びミリアリアが声を出す。そこでようやくディアッカがきつく抱きしめていた腕を緩めた。
しかし依然としてミリアリアを腕に抱いたまま、その手を離そうとはしない。
「どうして・・・何も言わないんだよ?」ぽつりと漏らすようにディアッカがつぶやいた。何かに迷うような声だった。
「なんで何も言わないんだ。嫌、だとか、ふざけないでよ、とか。」
「・・・」ミリアリアは答えない。またしても二人の間に沈黙が降りる。
「このままだと、オレ、我慢しないぞ。いいのか?」そう言ってディアッカは腕の中のミリアリアの顔を覗き込むように見た。
ミリアリアもその気配を察し、顔を上げる。その目にはうっすらと涙がたまっていた。
362269:03/12/05 03:59 ID:5+reKGx2
涙で潤んだ瞳、そして悲しげに眉をひそめるミリアリアの顔が間近にある。「あ・・」その瞬間、ディアッカは激しい後悔の念に襲われた。
ミリアリアはオレを信用して、家に上げてくれたんだ。純粋に感謝の念で。でも、それは友達として・・
ディアッカはぎゅっと心臓を握りつぶされたような痛みを感じ、ミリアリアを抱いていた腕を解いた。
それからくるりとミリアリアに背を向けると、わざとらしく陽気な声を出してみせた。
「あーあ、泣かれちゃかなわないよなぁ。そんなにマジに怖がらなくてもいいじゃん。冗談だよ、じ ょ う だ ん 。」
そう言うとディアッカはちらりと窓に映るミリアリアの様子を盗み見た。
ミリアリアは相変わらず無言のままディアッカの背中を見つめている。
「・・・」小さく息を吐き出すと、ディアッカは手をひらひらさせて歩き出した。
「それじゃ、もう遅いし、悪いけどオレ帰るわ。コーヒーはまた今度な。」
そのまま逃げるように靴を履き、後ろを振り返らずにディアッカは表に飛び出していった。

363269:03/12/05 04:00 ID:5+reKGx2
表はすっかり人通りも途切れ、家々の明かりも消えている。
暫らく早足で人気のない通りを歩いていたディアッカはそこで初めて雪が降っていることに気が付いた。
多分小一時間ほど降っていたのであろう、街路樹もうっすらと白く雪を被っている。
空からはしんしんと雪が舞い降りる。この雪たちが世界の音をすべて包み込んでしまったかのように辺りは静寂に包まれている。
「寒いと思ったら・・雪かよ。」
ディアッカは立ち止まり空を見上げた。暗く灰色の空から静かに雪が落ちてくる。
「泣かれちゃ・・・・かなわないよなぁ・・」一人声に出して言ってみる。
確かにあの時、自分は本気だった。たとえミリアリアに抵抗されても、力ずくでどうにかするくらい簡単だったはずだ。
でも、この腕に抱きしめ、ミリアリアの体温を感じとき、なにかが体の中を走りぬけた。
それは愛する人を欲する欲望、でもそれ以上にその人を守りたい、傷つけてはいけないという強い想いだった。
それなのにミリアリアは怯えた目をして自分を見ていた。
一時の激情に流されていきなりあんなことをしてしまった自分はなんて浅慮だったのだろう。
しかもその場から逃げ出してきたのだ。謝りもせずに。
ディアッカは思わずその場にしゃがみこんだ。「オレって本当、イザークの言うところのコシヌケェだよなぁ。」
364269:03/12/05 04:01 ID:5+reKGx2
そんなディアッカの呟きも押し包むように、相変わらず雪は静かに降り続ける。
と、ディアッカの目の前に男物のジャケットが差し出された。しゃがみこんだまま視線を上げ、それから驚いて声をあげた。
「ミリィ・・・」
そこにはディアッカのジャケットを差し出すミリアリアの姿があった。
「忘れ物。」ミリアリアはそう言いながら少し微笑んだ。「まったく、そそっかしいんだから。」
ディアッカは何と言ってよいか分からず、ただミリアリアの顔を見つめることしか出来なかった。
ミリアリアはそんなディアッカの様子を見て、困ったような顔をした。
「だって、あんただって悪いのよ。いきなりあんなことされたら、誰だって驚くわよ。」
それからよいしょ、とディアッカと同じようにその場にしゃがみこんだ。
「でも、あんたが出て行ってから思ったの。このまま二度と会えなくなっちゃうんじゃないか、って。
いつもふざけたこと言っているけど、けっして私が嫌がるようなことはしないし・・」
ミリアリアは顔を上げて真っ直ぐディアッカの目を見て言葉を続けた。
「いつだって私を大切にしてくれた。さっきだって、そう。一番大事な人は大切にしたい。きっとこんな気持ち、他の人には抱かないでしょ?」
「ミリィ・・」
「私も、ディアッカを大切にしたい。一番大事な人だから。さっきディアッカが出て行ったとき、やっと気が付いたわ。」
ミリアリアは両ほうの手のひらでディアッカの頬を包み込んだ。「すっかり冷えちゃったね。うちに帰ろうか。」
ディアッカの目の前で天使が微笑んだ。「私が暖めてあげる。」
365269:03/12/05 04:02 ID:5+reKGx2
もちろん、もう片方の乳首も時たま指先でつ二人は手をつなぎ、無言のまま、うっすらと雪の積もった中を歩いた。
部屋に着くと、ミリアリアは自分で玄関の鍵を開けて先に入っていく。
後から入りドアを閉めたディアッカに向かってミリアリアは「鍵、かけてね。」と小さく言った。
かちり、と鍵のかかる音がし、どちらからともなく手を伸ばし互いの体を引き寄せあう。
狭い玄関で腕を絡ませきつく抱き合い、引き寄せられるように唇を重ねる。
はじめは軽く、啄ばむように。だんだんとその唇は強く激しく、貪るように重ねられる。
ディアッカの舌がミリアリアの唇をなぞり、歯茎をも舌先でなぞる。
やがてその舌は自ら意思を持った生き物のごとく、ミリアリアの閉じられた口蓋をこじ開けてその中へと進入し、
お互いを絡め合い、啜り合う。
暗く狭い玄関には湿った舌を絡め合う水音と、時たま漏れる吐息の音だけが響いていた。
やがてディアッカはミリアリアの体を抱きしめていた片手を離すとミリアリアのセーターを捲り上げ、
そのまま下着の上から乳房に大きく掴みかかった。
366269:03/12/05 04:02 ID:5+reKGx2
「あっ」ミリアリアは小さく声を上げたが、すかさずディアッカがその唇を自らの唇で塞ぐ。
息をつく間もなく舌が絡められ、唇の端からは流し込まれた唾液が糸となって滴り落ちる。
乳房を揉みしだくディアッカの指は薄い布越しからもはっきりと感じられ、乳首は次第に硬く首をもたげその存在を主張し始めていた。
暫らく布越しの乳房の感覚を楽しんでいた片手をするりと背中に回し、器用に指先だけでブラジャーの止め具を外すと
ディアッカはおもむろに硬くなった乳首を口に含んだ。
「はぁん」すでに感じやすくなっている先に甘い刺激を感じてミリアリアは大きく吐息を吐く。
まだ触れていなかったもう片方の乳房も空いた手で刺激され、そちらも手のひらで乳首を転がされて既に硬く感じるようになっていた。
ディアッカは舌を使い、ミリアリアの乳首を舐るように愛撫する。
まみ上げられ捏ねられて、強い刺激が走る。
「ああん、だめ・・もう・・・・」
ミリアリアは両乳房から受ける甘く強い刺激にもはやされるがままになってしまっていた。
ディアッカの舌は容赦なくミリアリアの乳首を攻め立てる。
367269:03/12/05 04:03 ID:5+reKGx2
「はあっ・・ディ・・アッカ・・」甘い吐息と共に漏れる自分の名を耳にして、ディアッカは顔を上げ、再びミリアリアに口付けをする。
「ミリィ・・愛してる・・」舌を絡ませ唾液を流し込む。ミリアリアの喉が鳴り、切なげに眉が寄せられる。
ディアッカは再びミリアリアの胸の谷間に舌を這わせる。
それと同時に片手でミニスカートを捲り上げて一気にパンティを引き下ろした。
膝の下まで引き下ろされたパンティは既にミリアリアの流した愛液で熱く湿っていた。
「ミリィ、こっちの足・・上げて。」
ディアッカはミリアリアの足元に跪くと、片足を上げさせ、パンティを抜き取るとその足を自分の肩に掛けさせた。
ミリアリアは玄関の壁に背中をもたれかけさせ、立ったままディアッカに秘所をさらけ出す格好となった。
「ああっ・・だめ・ディアッカ・・そんな・・」
「ミリィのここ、とっても熱いよ。それにすごく綺麗だ。」
ミリアリアの内腿は滑らかで白く輝いており、その奥は肉色の花弁がひくひくと息づきながらねっとりと熱い蜜を滴り落としている。
「ディ・・アッカ・・お願い・・だめ・・許して・・」
羞恥と快感で上気した顔でディアッカに懇願するミリアリアにはもはや一片の余裕もなく、
秘所を他人の目に晒すという行為に、ただ許しを請う事しか出来なかった。
368269:03/12/05 04:04 ID:5+reKGx2
しかしディアッカはかまわずミリアリアの腰を固定すると、熱く潤んだ花園に舌をねじ込んだ。
「ひあっっっ」
その瞬間、ミリアリアの体にかつて感じたことの無い快感が稲妻のように走り抜け、気が付けば背を反らして声にならない悲鳴を上げていた。
ディアッカはそんなミリアリアの様子にかまうことなく、更に激しく舌をねじ込み、すすり上げ、
ミリアリアの全てを貪りつくす勢いで秘所を掻き回した。
愛液はさらに溢れ出し、体を支えるもう片方の足を伝い落ちる。
いつしかミリアリアはディアッカの頭部を自分の足の間に押し付け、更に奥まで、快感を得ようと腰を動かしていた。
「ああっディアッカ・・なんだか・・変・・・」
ミリアリアが途切れ途切れに言葉を吐き出す。
「体が・・熱くて・・・・・・・はあんっ・・・・だめ・・あああああっっ」
最後に悲鳴のような声を上げ太腿でディアッカの頭部をぎゅっときつく締め付けたかと思うと、
ミリアリアは急に脱力したようにディアッカに重なるように倒れこんだ。
369269:03/12/05 04:04 ID:5+reKGx2
すかさずディアッカはミリアリアの体をしっかりと抱きとめた。
小さく1.2度体を震わすとミリアリアは放心したようにディアッカにしがみつき
少し荒い呼吸を繰り返し最後に大きく吐息を漏らすと、そのまま余韻に浸るかのように静かになった。
ディアッカはそんなミリアリアを満足そうに眺めてから、ひょい、とミリアリアを抱き上げ、器用に靴を脱ぎ捨てると奥の寝室のベットへと運んだ。
薄い桜色のベットカバーの掛かったベットにミリアリアをそっと横たえるとその頬に軽くキスをし、
まだミリアリアが身に着けていたセーターとミニスカートを優しく引き抜いた。
それから自分もシャツとズボンを脱ぎ全裸になると、横たわっているミリアリアに覆いかぶさるようにベットに上った。
「これだけ慣らせば、本番だって大丈夫だよな?」
ディアッカは既に硬く立ち上がった自分自身に向かって呟くように言った。
370269:03/12/05 04:20 ID:dDhEoJWi
うぎゃあ!365の出だし、ミスってます!
二人は手をつなぎ、無言のまま・・ではじまるのに!!
よりによってもう片方の乳首ときたか!・゚・(ノД`)・゚・。うぁぁぁぁん
後半はシリアス路線でいこうと思っていたのに・・。
もうだめぽ・・
371名無しさん@ピンキー:03/12/05 04:31 ID:0m1tQ3l5
朝から痔ミリ神とニアミス感激!!
ミスは一瞬吹きましたがwシリアスとってもイイ感じです!
頑張ってくだされー!
372269:03/12/05 04:41 ID:dDhEoJWi
そそそうですよね?吹き出しちゃいますよね?(つд`)
前回と引き続き、誤字脱字も多いし。
もうちょっと頭冷やして続きを書き上げます。今日はここまでで勘弁してください。
これはきっとAVが観れなかった遺作の呪いに違いない。さらばです。
373名無しさん@ピンキー:03/12/05 06:58 ID:sFxQystf
痔ミリ続きキテルゥ━━━━(*゚∀゚*)━━━━ッ!!!!!!
朝からミリタン(*´Д`)ハゥハゥ
がっつかなかった痔、エライ!
269氏遺作の呪いw?に負けずがんがって!続き待ってるよ〜
374名無しさん@ピンキー:03/12/05 09:50 ID:EVMpN0SB
コーディ(男)×ナチュ(女)もいいけど、逆も見てみたい。
サイ(カズィでも可)×ラクスをキボン。
375名無しさん@ピンキー:03/12/05 13:20 ID:0R5gF2Pq
コーディの女ってあんまいねーもんな。
いても全然ナチュと絡みないし。
絡みがあるとすれば、他にマルキオ×カナーバか。
一応、ナチュ男×コーディ女だが。
376名無しさん@ピンキー:03/12/05 19:55 ID:0m1tQ3l5
神の皆様いつも楽しく読ませて頂いております!
自分も初心者ながらもSSに挑戦してみたのですが……
シリアスベースなのでエロに入るまでの部分を先に書き上げたのですが、
やはりエロ無しを先に投下してもOKですかね…?
しかも痔ミリなので、神な269氏が書いてらっしゃるし
自分なんかの駄文はお茶濁しになりそうなんですが…((((;゚д゚))
377名無しさん@ピンキー:03/12/05 21:13 ID:mVXDHgjH
>>376
臆さず、ドウゾドウゾー
卑下する前にまず投下!
378團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/05 23:15 ID:44yMQQQ6
>312氏
何か幸せほわほわで、和みました。
>269氏
ディミリ凄いいいです。続き期待!
>376氏
痔ミリかもーん。私も初心者っす。がんがりましょう!
379名無しさん@ピンキー:03/12/05 23:42 ID:c+Gc3IAt
>>376
 たとえうp作品の8割が痔ミリになってもいいからカモーン
 (せめて残りのうち1割はフラマリュがいいな)
380名無しさん@ピンキー:03/12/05 23:45 ID:pS3pgI4B
>>379
残り2割のうちの1割って事は、2lでいいのかい?
381名無しさん@ピンキー:03/12/06 00:42 ID:hUozF9M3
フラマリュと言えば、そろそろ_| ̄|○氏が降臨する頃合だろうか……。
382團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 01:39 ID:pB8jcBKW
ラクカガ見たいなあなんて、言ってみるテスト。
383名無しさん@ピンキー:03/12/06 02:21 ID:7XskuDl9
376です。
何事もチャレンジという事で痔ミリSS投下させて頂きます。
今日の分はシリアスでまだエロ無し部分、しかも野郎ばかりなので
気に食わない方はスルーで宜しくお願いします!
384名無しさん@ピンキー:03/12/06 02:25 ID:7XskuDl9
「まったくどうして俺が貴様の私用に付き合わされなきゃならないんだ!」
「いいじゃん、別に暇なんだろ?アスランみたいに愛しの君と会う予定もないんだしさぁ」
「俺は暇じゃないぞ腰抜けー!!」
停戦から年月は流れ、プラントと地球は徐々に歩み寄りを見せていた。完全な平和とまではいかないものの、情勢は大分安定して来ていると言えるだろう。
そんな中、オーブでの和平活動の一貫としてプラントから派遣された青年団の一員として、ディアッカ・イザーク・アスランの3人は久しぶりにオーブの土を踏む事となった。
交渉や視察など分刻みの過密スケジュールに追われる毎日の中、若人達がなんとかもぎ取った悲願の2日間の貴重な休日に今日は当たる。
アスランはというと、早々とオーブの新たな指導者―――(というと何かむず痒い気もするが)カガリと久方振りの再会を果たし、今頃は二人水入らずという所だろう。
それに比べ悲しいかな独り身のイザークだったが、この機会に地球の民族伝統にでも触れておこうかとそれなりに予定を組んでいた………のだが。

外出準備をしていた彼の部屋に突如乗り込んできた迷惑千万な人物により、哀れイザークの野望は塵と消えたのであった。
385名無しさん@ピンキー:03/12/06 02:27 ID:7XskuDl9
そんな訳で、折角の貴重な休日に連れ回される羽目になった彼の機嫌は最悪以外の何者であるはずも無く。
「あの女はどうしたんだ!アスランの馬鹿の様に一人で会ってくればいいだろうが!俺の休みを返せ!」
「あー、ミリアリア?そりゃあ会うよもちろん。でも今日はどうしても都合つかないって言うからさぁ、明日会う事になってんの。だから明日はお前も一人でゆっくりし放題だし、安心しろよ」
ふふん、としたり顔で笑いつつさりげなく惚けられ、イザークはわなわなと拳を震わせる。
「き…貴様俺を馬鹿にしてるのかぁぁぁぁぁ!!!」
相変わらずぎゃんぎゃんと甲高く騒ぎ立てるイザークを尻目に、ディアッカは歩みを進めた。
綺麗に舗装された歩道の横、手入れの行き届いた花壇に色とりどりの花が咲き乱れている。
「花、買ってくりゃよかったかな」
失敗失敗、と何気無くディアッカが口にした言葉に、激昂寸前だったイザークが口を閉ざす。そんな様子に、ディアッカは小さく苦笑いを溢した。
何だかんだと言いつつも、根は人一倍情に厚いのだ、この男は。

いっそ不自然な程の沈黙に包まれながら、二人はどの位歩いただろうか。暫くして、なだらかな斜面の開けた場所に辿りついた。
386名無しさん@ピンキー:03/12/06 02:28 ID:7XskuDl9
後ろを歩いていたイザークが横に立ち、ようやくどれくらいぶりかに口を開いた。

「…ここか」
「ああ」

眼下に広がる景色は、まるで白い草原の様だとディアッカは思う。
数えきれない程の白い十字架の草原。
あの戦争で失われた沢山の命が眠る場所。


整然と並んだ白い十字架の中を、ディアッカは迷う事無く進む。以前オーブに来た際に、ディアッカは一度だけミリアリアと共にここを訪れていた。
その一度きりの道筋を、コーディネイターの彼の頭は欠片も忘れる事も無く、程なくして一つの十字架の前でぴたりと足を止める。
この場所で、今より少し幼い面影の残る彼女が、小さく肩を震わせていたのを今もはっきりと覚えている。
小綺麗に掃除され、少し元気を無くしかけた切り花が供えられており、そう遠くない過去に誰かが訪れていたという事を無言のまま示していた。
それはここに眠る人物の家族かもしれないし、友達かもしれない。

…あるいは。

ディアッカは屈むと、石に刻まれた名前にそうっと触れる。
トール・ケーニヒ。
彼女が生涯忘れることは無いであろう、ただ一人の男が眠る場所だった。


「ディアッカ」
イザークは目の前に屈む男の背に声をかけた。
387名無しさん@ピンキー:03/12/06 02:30 ID:7XskuDl9
十字架の白い色が何故か酷く痛く感じて、イザークは目を細めた。

「墓っつっても、身体はここに眠ってるワケじゃないらしいんだけどさ」

振り返らないまま、ぽつりとディアッカが溢した。
戦争で命を落とした人の中でそれは珍しい事では無く、彼もまた、その身体を探す事は出来なかったのだとディアッカは後に聞いた。
ここには彼自身の変わりとして、アークエンジェルで着ていた軍服など遺品のみが収められているのだと、以前ミリアリアが途切れ途切れに話してくれてたことを思い出す。

ディアッカは十字架を真っ直ぐ見据えたまま口を開いた。
この先もずっと、ミリアリアの心にはこの男が居るのだろう。
それでも良いと、ディアッカは彼女に心惹かれたとうの昔に決めたのだ。

「あんたの変わりに、俺が彼女を守るよ。勝手な話だって怒ってっかもしんないけどな」

暫しの沈黙の後、ディアッカは『よっ』と声を上げて立ち上がった。
日に照らされた十字架が、眩しい位に白い。最後に一度、ディアッカは目を細めて十字架に祈った。
「おし!オッケー、悪かったなイザーク。付き合わしちまってさ」
「何を今更……それより、もう気は済んだのか」
388名無しさん@ピンキー:03/12/06 02:31 ID:7XskuDl9
イザークなりの気遣いにディアッカは笑ってみせると、くるりと踵を返してもと来た道を引き返す。
「一方的なんだけど、とりあえずはな。まあ、決意表明って感じ?」
「宣戦布告の間違いじゃないのか?」
フン、とイザークが鼻で笑う。
その言葉の真意を組み取ったディアッカは、やや大袈裟ともいえる位に肩をすくめて見せた。
「想い出は綺麗なままって言うじゃんよ。それに、何よりミリアリアにとって……アイツは特別なんだ」
自分はずっと見てきたのだから。
出会った時からずっと彼女の心は、己を掛けて彼女を守った一人の男に向けられているのだ。
それでも彼女が大切だと、側で守れるならと、『トール』の変わりでも構わないと自分に言い聞かせる様に今までもやってきたのだから。
そんなディアッカの思考を読んだようなタイミングで、イザークは声を荒げた。
「貴様らしくないぞディアッカァ!」
「…はぁ?」
突如叫び出した友にディアッカは怪訝な視線を投げるが、そんな視線をものともせずイザークは眦を吊り上げ、じり、と詰め寄る。
「いつもの貴様なら女に拒絶されても図太いくらい食い下がるだろうが!」
「お前何気に失礼な事言ってくれるよね…」
389名無しさん@ピンキー:03/12/06 02:33 ID:7XskuDl9
「えぇい黙れ煩ーい!お前が何を怖がってるのか何だか知らんが、決めるのはあの女だろうが!!それとも何か!?もう既に貴様は二番手だとでもいうのか?だったら傑作だがな!!」

思いもよらなかったイザークの言葉に目を見開く。
怖がる?俺が?
ディアッカはただ呆然と、更に何やら怒鳴り散らしているイザークを見返した。
「…………あ」
視線の端に、咲き誇る花壇の花がちらりと映る。小さな蜜柑色の花に、ミリアリアの姿が重なった。

踏み込まない距離がディアッカの唯一の逃げ場だった。本当に拒絶されるのは誰もが怖いのだから。それは彼とて例外では無かった。
一度気付いてしまったらもう戻れないと、本当は奥底で知っていたのだ。
しかし今、確かに一歩を踏み出してしまった。


「…イザーク」
「フン、とっとと行け腰抜けめ!!」
返事を聞くが早いか、ディアッカはその場を走り出していた。

ミリアリアに……会いたいんだ、今直ぐに。
ひたすらに、ディアッカは駆けた。


「…フン、どいつもこいつも」
遠ざかる友の背中に悪態をつき、イザークは白の草原を振り返る。

「前に進むしかないだろう、俺達は」
強い風に木々の葉がざわり、と揺れた。


(続)
390名無しさん@ピンキー:03/12/06 02:38 ID:7XskuDl9
とりあえずここまでです。
あああ、エロだけ抜粋しても良かったんですが、深い所の繋がりを書いてみたかったので
前振りがこんなになっちまいますた…
続きにはちゃんと痔ミリらしくミリアリアも出捲るしエロ入りますんで許してくださ…い…_| ̄|〇||
391團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 02:40 ID:pB8jcBKW
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ
ありがとう神様! 夜更かしした甲斐があったよ!!
相変わらずイザーク良い味だしてます! ディアッカの行動に涙が出ました。
392名無しさん@ピンキー:03/12/06 09:37 ID:C9SSj+js
あぁぁ神来てるー!!
痔の思いがなんだか切ないです神様
でも(・∀・)イイ
393名無しさん@ピンキー:03/12/06 13:37 ID:pmLu9KqI
痔ミリ祭り状態だー!イイヨイイヨー
神様方続きお待ちしております!
394名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:40 ID:rCdBWAmp
祭りに便乗投下よろしいだろうか…二人の神を待つ間のオツマミってことで
昔投下しそこねたのをちと推敲しただけなんですが、神々のお陰で萌えが再燃してどーにもならん
状態でして。ちょっとした自己満足なんで神待ち中でウゼーと思う方はスルーでヨロ。
395名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:40 ID:rCdBWAmp
ああ、まだ修理されてなかったんだなあ、と、視界に入った天井の蛍光灯の一部に灯りが点いていない
事に気付いた。更に眼を凝らせば弾丸らしき痕跡があったが、視界がぐらりと一瞬揺らいですぐ眼を
閉じる。ミリアリアは熱っぽい頭を押さえて寝返りをうった。
極度の精神疲労から解放されたからだろうか。それまで気にする余裕すら無かった肉体の疲れを感じ
てしまったら、急に膝に力が入らなくなってしまった。頭と身体が、とても熱かった。
整備クルーは疲弊したアークエンジェルの修理に多忙を極め、ブリッジクルーは今後に関してを
クサナギ・エターナルの陣営と共に話し合っている最中だ。なんだか申し訳無くて一刻も早く体調を
整えたかったのだが、医務室の先生は、『疲れがどっと出たんだね、風邪だよ』と素人でも出来そうな
問診の後、何錠かの薬を出したまま戻ってこない。ここに先生がいたからといって体調が回復する訳
でも無いのに、持ち場にいないのは職務怠慢ではなかろうかと少々怒りを覚える。だがしかし、一先ず
戦争は終結したのだ。職業とはいえ他人の身体や命を預かる事はこちらの予想以上に激務だろう。休養
を取りさえすれば良い程度の患者にかまける位ならば、自身の身体を休めたい筈だ。そう考え直して
毛布をかけなおして瞼を閉じた。

396名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:41 ID:rCdBWAmp
どれぐらい眠ったのだろうか。未だ瞼が半分ほどしか開かないが、心なしか頭の重さは軽減しているよ
うに思えた。相変わらず身体は熱を帯びたままだが、それでも少しは楽になった気がする。
扉が開き、靴音が近づいてきた。べッドの近くにパイプ椅子を引き寄せ座る人の気配。
「先生?少し良くなったみたいなんですけど……」
「なんだ、起きてんのかよ」
少し鼻に掛かる間延びした特徴的な話し声で、それが誰であるかはすぐに解り、慌てて半身を起こす。
余所行きの声を出した事を恥じるように毛布を抱え込んで、椅子の上のディアッカを睨んだ。
「なんだよ、なんか元気みてえじゃん」
「元気じゃないわよ!風邪よ風邪!それより寝てるとこ、いきなり来ないでよ!」
「まったく病気でも相変わらずだな、心配して来たのによ」
ミリアリアが語気を荒げて話す相手は、この艦においてディアッカのみである。基本的には素直で
朗らかな性格の彼女なので、他のクルーや学校の同級生達とは全く普通に話している。思い出すのも
今は躊躇われる最悪の出会いを考えれば、話し方云々よりも、こうして会話がまともに成立している
だけでも良しとするべきなのだろう。
ディアッカとしては、素気無い態度は相手を追いかける燃料になるが、やはり一抹の寂しさを感じる。
仕方がないので、『泣かれるよりはマシ』や『打ち解けた証拠』、果ては『周りとは違う特別な存在』
などと強引に前向きに考える彼なりの涙ぐましい努力と忍耐があるのだった。
397名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:41 ID:rCdBWAmp
「ごめん。でも心配する程度じゃないから、平気。ありがと」
睫を伏せ視線を横に泳がすものの、彼女は謝罪と感謝を口にする。
時折垣間見せる彼女の素直さ、こんなちょっとした言葉の端々に、やたらと嬉しがっている自分がいる。
まるで一瞬の笑顔や感謝なんかの為に普段怒鳴られているみたいにも思えて、ここにきてから気付いた
自分の性癖に首を傾げたくなる。
「まあ謝るような事じゃねえけどさ」
ただこういった感謝の言葉に喜びつつも、平静を装ってしまう自分も素直ではないなと思いつつ、
ディアッカは照れ隠しついで話の矛先を変える。
「食堂で病人になんか消化のいいもんくれっつったらくれたんだわ。剥いてやるから食えよ。
 なんか腹入れないと薬飲めねえだろ?」
ディアッカが手に持っているのは林檎である。いかにも見舞いといった感じがするし、それも病気とは
縁遠いコーディネーターである彼にそんな気配りが出来ることがミリアリアには少しおかしかった。
しかし調子を崩した朝から何も食べていない為、折角なので甘えることにする。
無骨な手が、器用に果物ナイフを操り林檎を剥いている。男だから果物なんか自分で剥いたりしない
だろうに、と思っていたのだが、実に綺麗に皮が繋がっている。
コーディネーターってこんなところでも器用なんだな、とぼんやり剥かれた林檎を見ていた。
「あ、結構美味いかも。口開けな」
切り分けたものをひとつ口に入れると、ミリアリアにも差し出す。
「餌付けされる雛みたい」
そう言いつつもミリアリアは口を開ける。風邪のせいかやけに赤い舌がちらりと覗く。赤い頬と上目に
見られる視線に、つい良からぬ想像をして、ディアッカは慌てて口に林檎を押し込む。ましてや
バナナにすればなおよかったなどと考えたことは絶対口に出来ないので悟られぬ様に誤魔化す。
398名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:42 ID:rCdBWAmp
「美味いか?」
「少し鼻詰まってて味がよくわかんない」
「食わせ甲斐ねーな。あ、食ったら薬飲んどけよ」
林檎の入った皿をミリアリアに手渡し、ディアッカが水を汲みに行く。味が良く解らないにせよ、素直に
感謝しようとミリアリアは思った。コップを受け取りミリアリアが話し掛けようとした時、ディアッカが
先に、いつもとかわらない調子で話始めた。
「俺明日あっち移るんだわ、エターナルの方。プラントに戻る」
あまりにも馴染み過ぎてしまったが故忘れていたのだが、コーディネーターである彼がここにいる事自体が
特殊だったのだ。奇妙な成行きでここに残って戦う事になった彼はプラントの人間だ。戦争が終わったのなら
プラントに戻り、事後の処理に当たるのは当然の事だ。
「…そうなんだ……ってそりゃ、そうよね……」
「正直今プラントがどーなってるか全然知らないし、俺死んだと思われてるっぽいのな。とりあえず
 生きてるよって言ってこないとねえ?」
解りきっていた筈の事なのに、呆けた声を出して返事をすることしか出来なくて、目の前の林檎を
ひたすらに咀嚼して、薬と水を思い切り飲み下すまで、一言も声を発することは無かった。
平静を保たなくてはと思うミリアリアと、その様子を見続けるディアッカとの間に暫しの静寂があった。
「…ミリアリア」
沈黙が煩わしくて、ディアッカから話かける。時間が経ち若干頭の整理のついたミリアリアはさっき
言い忘れたことを思い出した。
「ありがとね、林檎。お腹膨れた」
「あー?あ、まあ別にいいんだけどそんなことは」
怪訝な顔をするディアッカに、ミリアリアはゆっくりとひとつひとつ言葉を頭の中で反芻して、話を
始めた。
「やな事もいい事も全部ひっくるめたら、多分、ありがとう、だと思う。感謝してる」
本当に酷い出会い方をした。でもだからこそ、ここまで解り合う事も出来たかもしれないと、今となって
ミリアリアは思う。お互いの狂った歯車がぎこちなく、今でも決して滑らかではなくても、回って
いくまでを、既に懐かしいとさえ思う。敵だった、言葉と刃物で傷付け合った。そんな自分達でも
意思を同じくして共に戦う事が出来るのだと、小さな希望を見出せたあの時を。

399名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:43 ID:rCdBWAmp
「私、軍服着たただの子供だったんだなって思って。『そんなに怖いんならこんな戦艦に乗るな』って
 言われて、今にしてみれば私の覚悟なんて、覚悟でもなんでもなかったんだなって」
そんな事も言ったっけか、とディアッカは考えるが良く思い出せない。あの時はただ、見る度泣いている
彼女に苛々して八つ当たりしただけだ。いちいち皮肉の内容など覚えてはいないし、覚えているなら皮肉屋など
やっていられない。何よりその後の発言が人生最大の失言にして、大きく人生をひっくり返すものになって
しまったからなのだが。第一、彼女がこの戦争世界に染まった軍人である姿など、考えたくも無い。
「勿論、協力してくれた事も。私達と、オーブと、理解してくれた事も感謝してる。ナチュラルしかいない
 この艦で頑張ってくれて、きっとみんなも感謝してる筈よ。辛いこととか悲しいこといっぱいあったけど
 そういうことも全部、これからの私になっていくと思うから」
ディアッカにとっては、たまたま合致しただけのことなのだ。彼女を死なせたくなかった。そこにアスランと
キラがいた。真に討つべきものを知った。それだけのこと。とはいえ彼女の口を突いて出てくるのは
まるで教科書通りの戦争体験談である。今のディアッカが訊きたい事ではなかった。仲間意識の共有は
結構だが自分にして欲しい訳ではない。焦れて、自ら切り出した。
「ミリアリア。俺がなんでここに残ったか解ってる?俺はミリアリアと離れるのは寂しいよ?」
「でも、戦争が終わったのよ?それは喜べることじゃない? 死ぬ心配も、死なれる心配も、しなくて
 いいんだもの。勿論、命を奪うことも。元の場所へ帰るのは当然でしょ?」
ディアッカの言葉を遮ろうとするかのようにミリアリアは言う。ミリアリアにもディアッカの言わんと
することが解っているからこそだ。何かを懇願するような口ぶりは、核心に触れて欲しくないからなの
だろう。それでもディアッカは訊かずにはいられなかった。
「……じゃあなんで、ミリアリアは泣いてんの?」

400名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:44 ID:rCdBWAmp
何時の間にこんなに涙腺が弱くなってしまったのだろう、ミリアリアは他人事のように思った。もう泣いては
いけない、泣いている暇はないと心に誓った筈だった。オーブに三人のコーディネーターが集ったあの時、
泣くのはもうこれで最後だと、今までとこれから起こる事全てを受け止めようと思った、筈だった。
泣いていた事に気付けなかった。そしてこの男が傍からいなくなることが、どうしようもなく寂しい事に
気付いてしまった。よりにもよって本人の目の前で。
処世術に長け達観した風さえある彼の、不器用な優しさは確実に、彼女の心を暖めていたのだ。
「でも、寂しいけど、嬉しい」
やれやれといった表情で頬杖を付き、ディアッカが堪えきれないといった顔で笑う。
「念のためもー1回訊くけど、なんで泣いてんの?俺と離れるの寂しい?」
「ほんと、なんでかしらね」
本音を口になど出来る訳が無い。この男は解っていて口にさせようとしているだけなのだ。
解っているからこんな屈託無い顔で笑えるのだ。
「もー…俺もなんでこんな気が強くて素直じゃない女好きになったんだかね?」
「……素直じゃないのはあんたにだけです」
「一応それって俺の事好きって言ってるって思って良い訳ね?」
「勝手に思えば?」
「そーします」
いつものようなやりとりの後、ミリアリアが笑うと、ディアッカもつられて笑った。彼女の眼には、
涙の跡が残っているだけで、もう泣いてはいなかった。

401名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:44 ID:rCdBWAmp
ディアッカは唇を近寄せ、彼女の青緑の眼が閉じるまでを見届けて、そっと唇に触れさせた。
頬に手を添えると、まだ熱が残っているのか熱い。唇同様、柔らかい頬。
薄く眼を開けると、瞼を閉じ、口付けに応じるミリアリアがいる。触れさせる唇を否定されない事が
嬉しかった。僅かに開いた唇の隙間から、そっと舌を挿し入れる。歯列、上顎、舌の付け根、
及ぶ処隈なく舌を伸ばす。唇と舌とを吸い、噛み、舐める。
悩まなかった訳では無い。それでもあの時、モルゲンレーテに夢中で走ったあの時を一度たりとも後悔したり
はしなかった。彼女の傍にいて良かったと心から思えた。
長いキスは、風邪引きのミリアリアの呼吸を苦しめる。鼻が詰まる者にとって口を塞がれることは
呼吸しないのも同然だ。呼吸を荒げ顔を赤くして眉間を寄せる表情に、ディアッカは掻き立てられる。
苦しいことが解っていてなお口付けを止められないのは庇護を嗜虐が上回ってしまうからだろうか。
「苦し…」
耐えられないのか、流石にそう言われては離れない訳にもいかない。やむなく瞼や耳に首筋に、触れさせる
ようにキスを落とす。
「なんかくすぐったいよ」
ミリアリアから抗議の声が出るが、その声に嫌がる様子は無い。それを証拠にミリアリアは肩の力を抜き、
ディアッカの鎖骨辺りに頭を埋めしなだれかかっている。柔らかくかかる重みが、委ねられている事を物語る。
そしてもうひとつ、重大な事に気付いてしまった。
二人きりで、ベッドがある。今現在の彼はこれ以上ない恵まれた環境にいるのである。

402名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:45 ID:rCdBWAmp
ただ、ひとつだけ難がある。ここは怪我人やら病人が出ればいつ何時人の出入りがあるか知れない
医務室なのである。だがしかし、密事への期待は先に予測される後悔をも凌駕してしまう。その上別れの際
なのだ。健康な男子であればその誘惑に逆らうことは困難極まりない。こっそり深呼吸して落ち着かせる。
衝動的な行動などでは決して無い。機会さえあったなら、いつかそうしていた筈だ。そう自分に言い聞か
せる。そうして誘惑には降伏することを決め込む。自分の胸にもたれかかるミリアリアの肩に手をかけると、
毛布の中に押し込める。驚く彼女が声をあげるその前に素早くベッドの上に膝を立てて乗り毛布に潜り込むと、
枕の代わりに自分の二の腕の上に彼女の頭を乗せて、反射的に繰り出されたミリアリアの腕を空いた方の
手で掴む。ミリアリアはいとも簡単に、ディアッカに捕えられた。
「……今の、コーディネーターとしての身体能力、褒めるべきなの…?」
何が起こったのかよく解らなかったが、ディアッカの腕の中に自分の身体が納まっていることは事実だ。
ただディアッカはその言葉には答えない。ただ握る手に強く力を込めミリアリアを見やるだけ。
その真っ直ぐな視線が怖くて、ミリアリアはつい視線を逸らしてしまう。
ミリアリアが怖がるのは彼の視線ではなく、視線のその先に待ち受ける事態だ。
今までのような関係ではいられなくなってしまうかもしれない事、明日には別れが待っている事。
そしてもうひとつ、きっと忘れることの無い記憶を裏切ってしまう事。


403名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:46 ID:rCdBWAmp
睫が揺れてその瞳を一瞬曇らせたのは、過去に馳せられた思いのせいだろうか、とディアッカは思った。
多分彼女の中の、かつての恋人に対する罪悪感は何があっても一生拭いきることは出来ないのだろう。
この戦争を生き残るのも死んでしまうのも、二人一緒だと疑いもしていなかった。
時を経て、思い出が純度を増す度に、16歳のままの記憶の中の彼に苛まれるのだ。
ただディアッカにとって、惹かれた彼女は彼を想う彼女だったのだ。今まで他人を思いやる意識など
持ち合わせた事が無かった罰だろうかと思うのは、それを知ったが故少し気弱になったからかもしれない。
二人の出会いの衝突から和解までは、彼女の恋人の死によってもたらされた偶発だった。ただ、それでも
こんな形でしか出会うことが出来なかったのだから、その罪の意識ごと、自分への贖罪をこめて抱き締めて
やりたいとディアッカは思う。
自分を殺しかけた女に執着する事に精神状態を危惧されたこともあった。長い拘禁が祟ったのではないかと。
だが精神病だろうと愛だろうと、元来形の無い感情に解りやすく名前を付けたものならば、いっそ感情の
赴くままに突き動かされてしまえばいい。
ミリアリアの額にディアッカが唇を寄せ、服を脱ぎ始める。ジャケットとシャツを放り投げると素肌の
胸にミリアリアを抱きこむ。ミリアリアの肩の辺りが一瞬、強張った。
「……風邪、伝染るわよ?」
顔を上げず、ミリアリアはか細い声で言う。
苦し紛れだ。滅多な事でコーディネイターであるディアッカが風邪のウィルスに感染するとは思えない。
「伝染せるもんなら伝染せよ。その方が楽なんだろ?」
その事に医学的根拠が無い事は解っている。それでもミリアリアは頷き、鎖骨の辺りに顔を埋めて
小さく、わかった、とだけ呟いた。
ミリアリアは触れてくるディアッカの手や唇に、何ら嫌悪感を感じ取ることが出来ないでいたからだ。



404名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:47 ID:rCdBWAmp
「ごめん」
ぽつりと漏れたディアッカの声に、ミリアリアが不安げな声で訊き返す。
「…謝ること、なの?」
「あ、いや……」
繕うように笑顔を浮かべミリアリアの髪を梳いて、眼を瞑った。
(ごめん。大事な彼女は、俺が大事にするから。俺が生きてる限り)
まるで赦しを乞うように、ディアッカは顔を知らぬその男へ思いを綴る。焦がれた女性をこれから
抱こうというのに余りにも感傷的だ、と苦笑が混じる。
ミリアリアの頬を掌で包み、その顔を、眼を、じっと見つめる。辛い目に遇って、傷ついて、それでも強く、
曇ることのなかった彼女の眼が、とても好きだとディアッカは思う。ひと時は涙を流してばかりいたけれど
今は美しい光を宿し、自分を見てくれている。守りたい、と思っていた。でもそれは逆だったかも知れない
と思う。彼女を守りたいと思う気持ちが、ディアッカを駆り立て、強くさせていたのだから。
唇に触れされるくらいのキスをする。それを開始の合図と取ったのか、ミリアリアが小さく頷いた。
喉元辺りに触れていた指先が、ミリアリアの鼓動を感じ取っていた。少し早い脈の動きすら愛しい。
寝巻き代わりの色気の無いアンダーシャツに手をかけて、身体から抜き取るように脱がせた。水色のブラと
白い肌とのコントラストが眼に眩しかった。


405名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:48 ID:rCdBWAmp
ディアッカの手がやんわりと胸に触れると、掌の温かさと心地よさにぽおっとなる。だがそれもつかの間で、
背中のホックが外されると、用を成さなくなったブラがするりと抜き取られた。露になった胸を手で覆い隠そう
とする。まだぎこちなく硬くなる彼女を解そうと、脇腹から腰の辺りを掌でなぞる。もう片方の手で頭や肩を
撫でたり、時に指を絡めあったりした。小さなスキンシップ、手から伝わる温度が少しずつ緊張を解いていく。
そうしてやっと、彼女の身体に指先を延ばしていく。
肉感的とは言い難い、成熟していない少女の風体。それでも眼で見るそれよりも触れる指先は敏感に、
女性の象徴である個所に柔らかな重みを感じ取る。指ざわりの良い皮膚の感触は女性特有のものなの
だろうか、同じ人間でありながら自分のそれと全く違って感じられる。否、彼女に対する感情が、そう
感じ取らせるのか。そして触れられる事への羞恥と、未だ戸惑いを含む彼女の表情に一層煽られて、
更に指先に力が篭る。
包み込むようにして胸を擦り、掌に感じた中央の屹立を摘む。より刺激を求めるように固く尖る先端を
口に含み弄ぶ。ディアッカの昂ぶった感情がじわじわと甘やかに彼女の身体のなかへと染み込んでいく。
「ん・うぅ」
手の甲を口に当て漏れ出てしまう声をなんとか堪えようとする姿に、より興奮させられていたるところ
触れたくなる。耳を舐め耳朶を甘噛みし、熱い息を吹きかけるとミリアリアは激しく身を捩らせる。
背中に指を這わせて首筋まで撫で上げると、大きく震えて息を吐いた。



406名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:49 ID:rCdBWAmp
「はあっ……」
大きく背を仰け反らせたミリアリアの腰を強く抱き締めると、後に回った手で、下着をショートパンツごと
引き下ろして、自身が履いていたズボンを脱ぎ捨てる。
向かい合う身体以外に纏うものは何も無い。どちらともなく腕を伸ばし抱き合うと、完全な素肌が触れ合う。
人の皮膚同士の接触で産まれる温度は何物にも代え難い。まして愛しい者ならば尚更で、抱き心地の良い
体から受け取る事の出来る熱は、感情をも暖めるなど感慨深げに思っていたが、ミリアリアは病人だった
ので、体が温かいのは当然だった。流石に心配になる。
「脱がしといてアレなんだけど、寒くない?」
「ん……ディアッカの体あったかいから、多分平気」
首に手を回して、うっとりとした表情でディアッカの頬に自らの頬を重ねている。戯れの中の可愛らしい仕草。
無理をしているのかも知れないと思いつつも、その健気さが嬉しかった。
少し身を離して、鎖骨や胸、腹、いたるところに訪れの赤い跡をつける。ささやかな自己主張。
「ん……」
小さな息づかいが耳元を撫でた。ほんのりと顔を桜色に上気させたミリアリアは体にキスを受け悦に入っている
ようだ。女性というものは、こういった肌を触れさせあったり抱き合ったり、愛の言葉やキスを交わして
満ち足りてしまったりするらしい。男の支配欲から来る幼児性なのかもしれないが、やはり己を突き立てて
交わり、感じ入って欲しいと思う。


407名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:50 ID:rCdBWAmp
刺激を受けた身体は着実に男を迎え入れる準備をする。それまでの行為が集約するかのように、そこは
熱をはらんで蜜を滴らせていく。膝を割り指を滑らせていくと柔らかな茂みに到達する。そこを掻き分け
指を添えると、彼女の身体がぴくりと動く。もう片方の手の平で内腿を掴み開かせると、蛍光灯の光を
受け、てらてらと艶めく秘所が露になる。小振りで淡い愛らしいそこを見つめると恥ずかしいのか、
手を押し返すように内腿に力が入る。
「やだ、見ないでよ、そんなとこ……」
「見なきゃ何も出来ないっての……も少し力抜いて?」
可愛らしい抗議をやんわりと撥ね付けて、柔らかく滑らかな内腿に口付け舌を這わせると、序々に抵抗が
弱まる。膝を開いて彼女のなかへと指を入り込ませると、入り口は一瞬、侵入を拒むかのように強く
締め付けるが、受け入れてしまうとやわやわと蠢き指を包む。高い温度と湿度に、嫌でも男を揺さぶられる。
指をぐっと奥まで挿し入れて内壁を擦ると、大きく身体を跳ねさせ、脚を突っ張らせた。
ひくひくと小刻みに身を震わせ感じ入って、眉を寄せ切なげな声を出すしか出来なくなっている。
ゆっくりとなかを掻き混ぜるように指を出し入れし、小さな花芽を突付くと、往復する指がより一層
糸を引いた。粘着質な水音が自分の内側から発されるのを聞いて、ミリアリアは余計に羞恥心を煽られる。
恥ずかしいと思う事により自分の感度を高めてしまうことが理性を突き崩していく。
「…んんっ!」
それなのにディアッカはその指を引き抜いてしまう。つい洩らしてしまった口惜しげな声が、自分のもので
あると気付いて、ふと我に返って恥ずかしくて堪らなくなる。

408名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:50 ID:rCdBWAmp
ディアッカはその様がどうしようも無く嬉しかった。自分の指に乱れ、感じ、恥らう姿に奇妙な充実感。
責める指を舌に変え、ミリアリアの脚の間に顔を埋めると、ミリアリアは息を呑んで後ずさろうとするも
その刺激に腰が崩れる。
「や…っ、やめ……シャ…ワー、浴びてな…のにぃ……」
指で責められた余韻が残る秘所を、舌で弄られ腰が引けそうになるのを、腕で固定される。ディアッカの舌が
花芽を舐り吸い付くと、ミリアリアが大きく息を呑んで、声にならない声を上げた。羞恥心で、逃げようと
激しく腰を捩るが逃がしてはくれない。
「やめ、ん、……は、あ、ああ!」
ディアッカが一層舌と唇を激しくすると更に蜜を零し続け身体ごとひくひくと震え始めた。舌で撫でられる度、
唇が吸う度全身を電気が走るような快感と、じゅるじゅると啜られる音を耳にして、すでに
羞恥や理性といったものが奥底へ消え去ってしまいそうだった。我慢出来なくなったその時、またもディアッカは
唇を離し腰を解放する。全身が弛緩すると同時に、疼かされた身体がもどかしくなってしまう。
「ごめん。でも俺の方も限界なんだ」
さっきからの彼女の痴態に、ディアッカ自身が硬く反り返り、行くべき場所を欲していた。再度膝頭を割り、
滴ったそこへと自身をあてがった。
「そのまんま、力抜いてろよ……」
409名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:51 ID:rCdBWAmp
「くぅ……あ、ぁ……んんっ!」
ミリアリアの秘所は存分に濡らされていたが、やはり入り口には異物を拒むような圧迫感があった。
案の定ミリアリアは眼を閉じ、恍惚よりは苦痛に耐えているといった表情をしている。だが、
男を受け入れ慣れていないそこが痛みを伴いながらも、彼を気遣う気持ちと女としての本能が、序々に包み
込むように奥へと誘い、押し進ませた。根元まで収めると、言い様のない達成感がディアッカに訪れる。
「はあっ、あー……」
指先の微細な神経ですら感じ取れない、内側の感触を直に感じて思わず声が洩れる。ぎちりとした締め付けの
愉悦に、そして他でもない彼女のものである事にこの上無い歓喜が訪れる。人を支配する快楽は、決して
肉欲のみで無いのだと奇妙な実感があった。欲しがったものが自分を受け入れてくれるという事実は、本来男に
宿る独占欲や支配欲を越え、精神をも満たすのだと知った。それでも楔を打ち込まれ恍惚と苦悶を浮かばせる
ミリアリアの表情に、どうにも昂ぶりは隠せなくなってしまう。膝を開かせた手に力を込めより大きく開かせ
ゆっくりと注挿を開始する。
「は…ぁぁ……」
入り口を行き来する、抜かれそうになってはまた沈む刺激に、頭と身体が痺れていく。じんわりと全身を甘い
快楽が蔓延していくのを、ミリアリアはとても心地良く感じていた。時折胸の先端を啄ばまれ、舌や唇や指が
蠢くのを何の抵抗も無くその身体に受け入れて、蕩けさせられることに浸る。ディアッカも彼女の内壁の
感触をゆっくりとした動きで味わう。頭に靄がかかるような恍惚感に共に酔いしれる。
だがそれ以上に、より強く結びつきたいという願望がディアッカを突き動かす。
ミリアリアと繋がったまま彼女の腰を抱え上げ、そのままベッドの縁へと腰を下ろした。
向かい合わせに座るような形で、ディアッカは腰の動きをさっきよりも激しく再開させた。


410名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:52 ID:rCdBWAmp
「あ、ん、くぅっ!」
入り口から、急に最奥に打ち込まれて、さっきまでの蕩けるような浮遊感は、一瞬にしてかき消される。
彼の先端が、急激に自分に近く感じられた。深く深く何度も奥を叩かれ、快感が奥底から溢れ出して全身を
支配していく。最早ミリアリアには、激しく揺さぶられているのか、自分が激しく震えているのかも解らない。
貫かれる度身体で受けきれぬ快感を、蜜として零し、あるいは喉から声を搾り出して耐えることしか出来ない。
限界が近いのを感じた体が弓形に撓るのをディアッカは抱き留めて、ミリアリアの耳元で囁く。
「キス、してくれる?」
まどろんだ顔のままのミリアリアはこくりと頷くと、ディアッカの肩に手をかけて、瞼やこめかみ、頬に、
そして唇に。拙いながらも彼の唇の間に小さく舌を挿し、舐めた。戸惑うような動きの舌がディアッカの
咥内を滑っていく。彼女の舌が離れていく瞬間、名残惜しさで軽く噛んだ。
「あー、このままイッちゃいてぇ……」
ずっと繋がっていたいと思うと同時に、彼女のキスで果ててしまいたいとも思う。
流石にここで終わってしまう訳にはいかないが、それほどの至福がディアッカを包み込んでいた。



411名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:53 ID:rCdBWAmp
膝裏を腕の上に乗せ、彼女の腰を抱えなおすと、一段と強く突き上げた。より大きな、結合部の水音が響く。
激しく揺り動かされると、安定しない体位がよりミリアリアを追い詰める。
「ん……もう、あぁ、駄目…っ!」
一際甲高い嬌声があがると、切羽詰った彼女が背中に縋りつく。片方の手を取って、指を絡め合う。
表情からしてそんなことは無いと思いつつも、ナチュラルである彼女に無体しているのではないか、
下手に力を込めたらこの細い腰を折ってしまわないか、と一瞬過ぎる不安がある。何とか自制心を、と思うと
同時に、彼女にこうして跨るのは次はいつなのか、いやこれが最初で最後かも知れない、などと思えば、
思いの丈を全て注ぎ込んでしまいたくなる衝動も訪れて、それでも結局快感の波に囚われて、
頭の中は序々に真っ白に近づいていく。
またいつか必ず。いつになるか知れない再会の時まで、忘れないように、いや、忘れる筈は無い。
今は離れ難い、皮膚と粘膜の感触と、そして心とを、自分のなかへ、相手のなかへ刻み込む。
「――っ!はぁ……」
がくがくと全身を震わせ、大きく仰け反った彼女に呼応するようにディアッカは己を解き放った。
固く握られた指が手の甲に食い込んでいくのは、ディアッカにとって心地の良い痛みだった。


412名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:54 ID:rCdBWAmp
「なーんかー、すっごい寂しーのー。余韻に浸るとかいうの無い訳ぇ?」
「仕方ないじゃない。ここがどこか忘れたの?」
ミリアリア自身もディアッカの言う通りにしたいのはやまやまだ。心地よさや気だるさの残る体に鞭打って、
行為の後大急ぎで衣服を整えるなど余りにも色気の無い話だが、ここが医務室なので仕方が無いのだ。
軍医が戻ってこなかっただけでも感謝しなければならないのに、ディアッカは若干不機嫌顔だ。
「普通はさー、お互い抱き合ったりとかしてー、愛を囁いちゃったりとかするんじゃなーい?」
「それが出来ないから急ぐんでしょ、あっ!人のブラで遊ばないでよ馬鹿ー!」
「遊んでない!サイズのチェックをしてるだけだ!」
「堂々と言わないでよ!さっさと返しなさい。で服着なさい」
下着を奪い返し、毛布の中でもぞもぞとミリアリアは着替えを終える。さっきさんざん見せてたじゃないか、
と零すディアッカに枕を投げつけ頬を膨らませる。
全くさっきまでの可愛らしい態度はどこへいったのだろうかと嘆きつつ、脱ぎ散らかした自分の服を回収する。
Tシャツを羽織り始めたディアッカの背中に、ミリアリアが小さく呟く。
「次の時は、そう、したいから。だから……また、ね」
ミリアリアが俯いて恥ずかしそうに呟く。彼女からの再会の約束に、ディアッカも答える。
「勿論。また、ね」
いつになるかは解らない、けど決して今が最後では無い。嬉しげに笑ってディアッカはミリアリアの髪を撫でた。
「もう、いいから早くパンツ穿きなさ……」
扉が開き、そこに現れた軍医が目にした光景――患者の前にTシャツ1枚のみで立ってる変質者――を、
誤解だと、何とか説き伏せて公言せぬようにする為ディアッカは、小一時間程熱弁を奮う羽目となった。

医務室で不埒な行為をしてはいけないという話。完。
413名無しさん@ピンキー:03/12/06 18:56 ID:rCdBWAmp
オチがなんかあんまりなんで投下悩んでたのですが勢いで。
読み返したらチッスばっかしててエロ少なー!スマソ。
それでは痔ミリ神二人の続き、首長くしてまっております。
>269氏 ミリたん子悪魔チックで萌えーでもエチには弱いとこも萌えー
>376氏 痔が切なくてたまらんですー禿萌えー!
414269:03/12/06 20:48 ID:GrOUIDmu
こっそり269です。痔ミリ祭大炸裂中ですな。よきかなよきかな。
376氏のシリアス痔、今後のエチー期待してます。痔、あんたいい男だよ本当。
376氏の「あー、このままイッちゃいてぇ・・」萌え!幸せ度200lウプでした。
今日9巻を観たのだけれど遺作の「バスターとは違うんだよ!」にガックリきました。
そうだよね・・。とかいいつつデュエルだって毎回キラタンに蹴り入れられてるジャンと
突っ込んでみたり。
申し訳ないのですが自分の続きはまた後日に。
ここに来るようになって毎日が薔薇色です。
ありがたやーありがたやー。
415269:03/12/06 20:51 ID:GrOUIDmu
申し訳ない。
3行目のは395氏宛です。大変失礼いたしました。
深くお詫びしますです。
416團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:12 ID:pB8jcBKW
>413氏
乙です。なんか本編に出てきそうな痔ミリでドキドキして読みました。

そして、また、祭りを止めるようにキラカガ投下逝きます。
すいません。
417團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:14 ID:pB8jcBKW
 空は何処までも青くて深い。
 カガリはキラの真似をして、手を伸ばしてみた。
「空、捕まえた?」
 二人で一緒に屋上に寝そべってぼんやり空を見上げている。
 キラの方を向くとニコニコしてカガリを見ている。
「どうだろう? 何処から空かわからない」
 おなかの上に自分の手をおろすと再びカガリは空を見上げた。
「僕、あれ好きだな」
「ん?」
「サモトラケのニケ」
「ああ。たしかオーブの博物館にもレプリカが展示してある」
 翼の生えた女神像の姿をカガリは思い出していた。あの姿は降り立った所か、飛び立つ所か判らないが大きく
 翼を広げたその姿がカガリも好きだった。顔が無いのがまたいい。想像出来るから。きっと勇ましく前を睨ん
 でるのだろうなとカガリは思うのだが、友人はきっと微笑んでるんだよと言う。
「あれ、好きだな。凄い綺麗。何かカガリに似てるよね」
「はぁ?! お前、案外いやらしいな」
「違うよ、身体じゃなくてさ、強さ? きっと顔があったら前を睨み付けてたのかもしれないよね」
 その意見にカガリはびっくりして飛び起きる。まさか自分と同じ考えをしていたとは思わなかったのだ。
「うん。私もそう思う」
418團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:15 ID:pB8jcBKW
 そんな心の一致にもきゅんと胸が締め付けられる。キラにとってはカガリはきっとミリアリアの様な女友達
 の一人にしか過ぎないのだろう。女友達というよりは妹扱いだ。
「お前、空みたいだな」
「え? 僕?」
「そう。笑って泣いて、時々怒って」
 膝を抱えてカガリは海を見た。潮風が髪を撫でる。雲の動きが早い。
 立ち上がって埃をはらう。
「戻ろう。嵐が来る」
「え? こんなに晴れているのに」
「土地の者を信用しろ。私は十六年自然と向かい合ってきたんだ」
「じゃ、信用しないとね」
 キラも跳ね起きて服の埃を払う。
 屋上に登る階段は螺旋階段で、エレベーターもあったが二人はこの螺旋階段がとても気に入って使っている。
「DNAみたいだよね。螺旋階段って」
 カガリが先に階段を下り、その後をキラが続く。
「二重螺旋か」
 キラの言葉にカガリが答える
419團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:16 ID:0ZJt22n/
 キラの言葉にカガリが答える。
「そう。大昔の小説にさ、ネアンデルタール人の中で暮らすクロマニヨン人、あれ? 反対だっけ? 後でアス
ランに聞こう。まあ、そんな話があったのね。確執とか考え方とかやっぱり衝突しちゃうんだけどさ」
「うん」
 多分、ナチュラルとコーディネーターの事を言ってるのだろうなと思う。でもカガリには答えられない難しい
問題でもある。カガリは特にコーディネーターとかナチュラルとか判別して人を見てるわけではない。気が合え
ばそれでいいし、凄いなと思えばそれは凄いのだ。
「……いいや。上手くいえない」
「ナチュラルと、コーディネーターみたいだと思ったんだろ?」
「あ、そう。そう。でね」
 キラはまたそこで言葉を止めた。
「人間って、何時でも馬鹿な事で喧嘩してるなって思ったんだろ?」
「そう! 凄いカガリ、超能力者?!」
「お前だけにな。他の人には使えないらしい」
420團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:18 ID:0ZJt22n/
 小説なんてクロマニヨンだかネアンデルタール人が書くはずもないが、きっとそのあとAD世代の想像だろう。
でもやはり何時になってもつまらない事で喧嘩して喧嘩は何時も戦争になってしまう。それが宗教だったり、
領土の拡大だったり、または仕返しだったり、理由はどうであれ、何時の世代にも戦争はある。
「どうすりゃ終わるのかな。戦争って」
「判らないけど、判らないけどさ、多分、お互いの存在を受け入れてくれれば。あーもー上手くいえないな!」
 キラはくしゃくしゃと髪をかきむしった。自分がナチュラルとかコーディネーターとか関係なく全員がお互い
の存在を受け入れたら戦争が終わるのではないかという事をいいたいのだが、漠然と感じているものをいざ他人
に説明しようとすると、ここが足りない、この言葉じゃ駄目だと選んで組み立てた文が結局は一番判らない言葉
になって、イライラしてしまう。
「そうだな」
 カガリは笑って階段を下りた。
「私も、空は好きだ」
 かつんかつんと金属音が空に昇っていく。
421團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:20 ID:0ZJt22n/
      ※
 姉弟、兄妹かもしれないが、キラとカガリがそんな関係だと知ってアスランは心底ほっとした。同時に深い罪悪感もアスランを捕まえる。
 地球が見える長い廊下でアスランとキラはぼんやり地球を眺めていた。
「僕、カガリが好きだよ」
 突然、友が言い出した言葉に、来るべき時が来たのかと目を伏せて頷く。
「うん。知ってる」
「友達の好きじゃないよ」
「うん。判ってる」
 それ以上は言わない。地球は青くて丸くてあんな所に空があるんだと思うとキラは不思議でならないとアスランに呟く。
「僕ね、付き合って……いたのかな? そういう子いたんだ。守らなくちゃって、思って、でも、すれ違い
ばかりで、アラスカで船を降りたっていうけど、無事だといいな」
「キラはまだその子が好きなの?」
「……判らない。当時だって判らない。彼女とのきっかけは間違っていたけど、でも彼女は僕にとって守らなく
ちゃいけない相手だったんだ。奪っちゃったって、いう罪悪感もあったのかもしれない。寂しくて悲しくて、
手を伸ばしたら捕まえてくれたのが彼女で……でも、僕から終わらせちゃった」
 物凄く情けない顔をしてキラが笑う。
「フレイがいるから諦めなくちゃって、何度も思ったのに。止まらないんだ」
「……じゃあ、それでいいだろ? 終わったんだから」
422團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:21 ID:0ZJt22n/
 背中を軽く叩くとキラは涙目でアスランを見上げた。こーいう頼りない所が女心をくすぐるんだろうな、とつい、微笑んでしまう。
「アスラン、かっこいいね。僕、女だったら惚れてたよ」
「なーに、言ってるんだ!」
 笑ってキラの額を弾くと、アスランは手を差し出した。キラが不思議そうにその手を見ていたが、理解して、手を握る。
「俺達、今日からライバルだな」
「うん」
 そうやって、手を握ったばかりだというのに、
 パニック状態で言葉を告げるカガリ。
 驚きながら言葉を聞くアスランとキラ。
 何もかもが映画みたいで。
 ああ。これでカガリは俺だけの女(ひと)になったのだ。
 アスランは真っ先にそれを考えた。
 キラの顔が見れない。
423團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:22 ID:0ZJt22n/
      ※
 耳鳴りがした、頭の中で言葉が木霊する。
 
 キョウダイ?
 
 アンマリジャナイデスカ。
 
 私も空が好きだな。
 
 真っ青なオーブの空、俯くカガリ、ぐるぐる回る螺旋階段。
 
 どれもこれも物凄く鮮やかに思い出されて。情けなくて、悔しくて、キラは涙も出なかった。
      ※
424團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:30 ID:0ZJt22n/
「明かり、消してくれるか?」
「駄目。見えないの不安」
「じゃあ、照明を落としてくれ」
 キラはライティングを搾った。ベッド脇でカガリが服を脱いでる。しゅっとナイロンのこすれる音や、
ばさばさと言う布の音がやけに大きく聞こえる。キラもカガリの傍で全裸になるとベッドに入る。まだ温められ
てないシーツの冷やりとした感触を感じて身震いする。
 ブラジャーに手をかけたままカガリは止まる。裸になるのが恥ずかしいのだろう。
「カガリ。ほら。そのままでいいよ」
 暗闇でも真っ赤になったカガリの顔が見える。ショーツとブラを付けたままカガリはキラの隣に潜り込んだ。
 素肌が触れて体温が伝わる。
「は、恥ずかしいな。これ」
「うん。凄いドキドキする」
 向かい合って横になっているとカガリを抱き寄せる。手のひらで感じたキラの鼓動はカガリにも負けない位
ドキドキしていて、次第に体温も上がっているようだ。
「カガリ、綺麗」
 唇を耳元に寄せてキラが呟く。カガリは恥ずかしそうに身体を動かした。
 その仕草さえも愛しくて、ぎゅっと抱きしめる。股間が勃起し始めている。
「わ、私、きっと寝たら、後悔するって、思って。だって、その、私、きっとまたキラを求める」
「うん。僕も」
「だ、だから。行かないって、思って。でも、でも、キラがいないなんて、やだ!」
「うん」
 胸元で感じるカガリの乳首。脚の間に膝を入れるとカガリは震えたが、素直に入れさせてくれる。
 押し付けた太ももに濡れた感触を感じてキラはたまらなくなり、ゆっくりと接吻をする。
 世間的には間違ってるかもしれない。でも、お互いがお互いを求めて、どうにも止まらない。
425團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/06 21:32 ID:0ZJt22n/
ここまででつ。
すいません。
引き続き痔ミリ祭りをお楽しみください。
426名無しさん@ピンキー:03/12/06 23:20 ID:3QjGsZOX
痔ミリ祭(*´Д`)ハァハァ
トーミリやらノイミリなんかもカモーン
427ポチ@駄文職人:03/12/06 23:50 ID:jf2quglD
暫く来ない間に痔ミリ祭りが…( ´∀`)ウホ-
職人様達お疲れ様です。
428217:03/12/07 00:37 ID:Hab3i+4s
>>349 350 團鬼八氏
4P読んでくれてありがとう。すっげ嬉しいです。
続きも実はもう構想にあったりして…書く時間ないけど…
痔ミリ神のみなさん、本当に乙です。
楽しげな痔ミリ、切なげな痔ミリ、エロエロな痔ミリ、それぞれ楽しいです。
團鬼八氏のキラカガ、すごく不思議な感じしますね。
詩みたいな挿入とか…
ポチ氏、お久しぶり。がんがってください!

えと、4Pの方ですが、パソはメール機能壊れてて送れないし、レス番貼ってもすぐに容量オーバーで落ちてしまうので
南極の金プリスレに改行、脱字、誤字修正して落としてきました。
二回お目汚ししてしまう方もいるかもしれないんで、報告しときます。
團鬼八氏のイザカガにヒソーリそこで萌えてたりw
んじゃ、痔ミリ祭り頑張ってください。俺も痔ミリ書きたいけど…ね。


429ID:QWNAwp88:03/12/07 01:30 ID:hc+c4cUo
全身を濡らす冷たい雨が、傷ついた巨人の身体を容赦なく、打つ。
頭部を流れ落ちる雫の流れが、泣き笑いの表情を人造の人に与えていた。
足元には沈黙した鋼鉄の骸が無数に転がっている。そのどれもが皆、一様に漆黒に彩られている。全身に負った裂傷が戦いの激しさを物語っていた。
その傷口からは、機械が内臓の様に露出している。『核』を源に持つとは言え、これだけの数を相手にした後では無理からぬ事ではあった。
「ハァ…ハァ……ハァハァ…」
紅【くれない】の巨人に搭乗している青い髪のパイロットにも、機体同様に深刻な疲労の色が伺えた。
あるいは仲間が常に共に戦ってくれていたからであろうか?真に、たった一人の戦いはこれほどまでに辛く、そして哀しい。
仰ぎ見た空は圧迫感さえも感じる黒い雲に覆われ、その上に確かに存在しているはずの青空は、ひどく遠いものに思える。

その、暗黒の空を切り裂いて―――…


轟雷の導きで、仰ぎ見た空より降臨する大いなる影。光輪を背負う、その神々しいまでの威容。空に在るとされる神々の国を統べる、王の中の王。
――〈天帝〉の名を持つMS。
ZGMFシリーズの最終作にして、最強の機体。
かつて、パイロットの親友が闇へと葬ったはずのそれが、まるで質の悪い冗談の様に,
眼前へ姿を現していた―――……
430sage:03/12/07 01:31 ID:7bptUrEh
>>團鬼八氏
切ないキラカガ(・∀・)イイ!
続きが気になって気になって仕方がないです。
ネアンデールタール人の中で暮らすクロマニヨン人って
昔読んだ「大地の子エ○ラ」って本を思い出しましたよ。
431ID:QWNAwp88:03/12/07 01:35 ID:hc+c4cUo
え――…恥ずかしながら戻って参りました…
って、予告編ですが。
今回はもう少し視野を広げた話にしていけたらな、と思ってます。
ちなみに、しばらく二人があえない展開になるので他のカップルに友情出演いただいて
間を埋めようかなと構想を練っている段階です…続きがいつになるかはわかんないけど。

432名無しさん@ピンキー:03/12/07 02:18 ID:E7bKeX5B
お待ちしておりましたよ。
433名無しさん@ピンキー:03/12/07 03:43 ID:P0oG65d+
>團鬼八氏
待っておりました。相変わらず文章構成が巧みで思わず引き込まれます。
何も知らなかった束の間の穏やかな過去と激情をぶつけあう現在との対比が素晴らしい。
続きも楽しみにしております。


>QWNAwp88
神、もう1人キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!
緊張感漂う予告編に期待大。構想段階だそうですが、ご自分の納得されるものを
書き上げてください。いつまでも待っております。
434433:03/12/07 03:45 ID:P0oG65d+
無礼にも呼捨てにしておりました。何卒ご容赦を>QWNAwp88氏、
435名無しさん@ピンキー:03/12/07 13:11 ID:2dh/933a
投下される時は一時に投下されんなぁ。
こりゃ、スレも2桁にいくかもなー。
436ポチ@駄文職人:03/12/07 14:38 ID:fuVwPYQe
元々、熱しやすく冷めやすい自分はssを書く熱が冷めてきたのかペースがぐんと落ちました。っていうか全然書けない(;´д`)

ですのでリク物はもう少しお時間ください。ご迷惑をおかけします。

>217氏
有り難う御座います。…感想は書けませんがいつも楽しく拝見させて頂いております。217氏もがんがって下さい(´∀`)
437名無しさん@ピンキー:03/12/07 16:23 ID:QZ8pvxcj
「まあ、かけたまえ。」
父親と同じ声で、その男は言った。
部屋へ呼び出された真意はわからない。が、こちらからききたいことは
山ほどある。どうして自分はここへ連れてこられたのか。これから自分は
どうなるのか・・・。瞳に怯えを浮かべつつもソファーに座るフレイ・アルスターであった。
ふと見ると、男は二つのカップにコーヒーを注いでいる。(えっ?私に?)
隊長と呼ばれ、その指揮によって周囲を従わせる男が自分の飲み物を用意
するというシチュエーションは、フレイのお嬢様心をくすぐった。
「軍の支給品でもうしわけないが。」
いつもと変わらずなめらかにそう言いながらカップを差し出す手に思わず
びくっと体が硬直する。
「そう硬くならずともいい。コーヒーは嫌いかね?」
「い、いいえ。・・・いただきます。」
438名無しさん@ピンキー:03/12/07 16:50 ID:QZ8pvxcj
ぎこちなくカップを口へ運び、一口飲む。苦い。この部屋にはミルクはおろか
シュガーすらないらしい。難しい視線をコーヒーから正面へ戻すと、男は
テーブルを挟んだ向こうのソファーにゆったりと足を組み、もたれながら
見透かしたような笑みを口元に浮かべてこちらを見ている。フレイは頬が
熱くなるのを感じた。(な、なによ。私だってブラックコーヒーぐらい・・・)
頑張ってもう少し飲んでみる。すると男は「ほう。」と、感心しているとも
馬鹿にしているともつかない声を発した。それがまた、フレイの幼い自尊心を
あおる。意地をかき集めて残りの半分ほどまで一気に飲み下す。苦い。
(なんで私、たかがコーヒーにムキになってるのかしら。・・・そうよ、
あの男の笑い方が悪いのよ!それになによ。「ほう」ってなによ!!)
この失礼な男に対して少しでも気分良くなっていた自分に腹が立つ。
再び正面を向くと、男はまだあの笑みを口元にひらめかせている。フレイは
かっとなって相手を睨む。その目に怯えの色は既になく、別の光が灯っている。
439名無しさん@ピンキー:03/12/07 16:53 ID:QZ8pvxcj
すみません。娘(4歳)が横で打ち込むハナから読み上げるので、
申し訳ありませんが、また改めて投下させてください。
何も起こらないうちからすみません。
440名無しさん@ピンキー:03/12/07 16:58 ID:h4SxMnvU
>>439
ん?
ひょっとして、直接打ち込んで投下しているのか?
もしそうならば、できれば、メモ帳かなんかに書き溜めたものを、コピペし
て投下してくれませんか。
直接打ち込んで投下はえらく時間が掛かるので。
時間間隔が空いていると、こっちも、もう書きこんでいいのか、わからなく
なるし。
441名無しさん@ピンキー:03/12/07 18:33 ID:QZ8pvxcj
>440
ありがとうございます。
私は、主人のパソ使ってるので証拠を残したくない小心者なのです。
やっぱり今の私には無理かな・・・。
上の2レスはなかったことにしてください。
お許しいただければまたいつか(^^;)。
スレ汚し、申し訳ありませんでした。
442名無しさん@ピンキー:03/12/07 18:48 ID:gje+3kgu
そんなーいいところでお預けなんて。仮面フレイイイヨイイヨ。
窓の杜いってゴミ箱ツールインストールしてください、クッキー迄根こそぎきれいにして終了しますよ。
それより4歳の娘さんが。
443217:03/12/07 19:46 ID:O2cEVYTk
どうも、217です。
これから年末年始、さらに数ヶ月ほどリアルが忙しくなりそうなので、
ここらでまた退散しようと思います。
書きかけの話や、構想にある話はまだまだあるのですが、うぷする時間が…
今までに自分の作品を一つでも読んで下さった方、ありがとうございました。
神のみなさん、萌えをありがとう。尊敬してます。これからも頑張ってください。
スレ汚してゴメンナサイ。神の作品どうぞ。
↓↓↓↓↓↓
444_| ̄|○:03/12/07 20:58 ID:02mpQsjs

こんばんは。
例のごとく、フラマリュです。
12レスあります。この時間の鯖は少し心配ですが、日曜深夜は
投下が多い傾向にあると思うので、少し早めに。

それにても、痔ミリ祭りは萌えですね!前スレの最後の方で少ないと
書き込みしていましたが・・・リクしてみるもんですね!
そんなわけで、もっとフラマリュも宜しくお願いします!
1週間遅れのムウさん誕生日おめでとうSS・・・にはなっていませ
んがw取り敢えずは、ムウさんに捧げたいと思います。
445_| ̄|○:03/12/07 21:04 ID:02mpQsjs

【RESISTANCE】


好きだとも言わない。
だから、キスもしない。
何ひとつ約束はしないけれど、マリューを想っている。
強くて弱い・・・この女性を、ずっと守りたかった。
いや、守り続けるつもりでいたのだ。
今、マリューと離れてしまって本当に良いのだろうか、とさえ思う。
それは、自分の中の正義を覆すことになりはしないか・・・?


「・・・大丈夫、か?」
すっかり力が抜けてしまったように、マリューはシャワールームの
床に座り込んでいる。フラガはそんなマリューに優しく声をかけな
がら、背中から少しずつシャワーを浴びせた。
「立てる・・・?」
その言葉に、マリューがゆっくりと顔を上げる。焦点が合っていな
いようなぼんやりとした・・・庇護欲をそそるその瞳を見て、フラガは
眩暈を感じた。自分は如何なる時も冷静な人間だと思い込んでいた
が、それはどうやら間違いだった事に気付かされる。優しくしてや
ろうだなんてそんな余裕は消し飛んでしまいそうな予感に、フラガ
は生唾を呑み込んだ。
「――――・・・え、え・・・」
マリューは何とか返事をすると、差し出されたフラガの手を取る。
446_| ̄|○:03/12/07 21:10 ID:02mpQsjs

フラガが黙ってそんなマリューの肩から胸にシャワーを浴びせると
ほぼ泡は落ち、自分に付着したものもざっと洗い流した。
「・・・マリュー・・・?」
フラガはマリューを促すように優しく声をかけ、手を引く。
無言でそれに従いシャワールームを出たマリューは、置いてあった
バスタオルをフラガに巻かれ、両腕で抱き上げられた。
「―――・・・きゃ!」
マリューは唐突に我に返って、フラガの首に抱きつく。
「・・・あのっ・・・少佐、歩けます、からっ」
顔を赤らめながら目の前の横顔に言うマリューだが、フラガは何も
答えない。
「・・・わ、私・・・は」
鼓動の高鳴りを聞かれてしまっていそうで、マリューはますます狼
狽えた。フラガはマリューを静かにベッドに降ろして横たえると、
その上に覆い被さる。
「・・・まだ、するの?」
マリューは他に言葉を見つけられず、そんな分かりきった事を口に
していた。
「当たり前でしょ、せめてもう一度しておかないと今までの事が相
殺出来ない」
フラガはそんなふうに言って、マリューの身体に巻いたバスタオル
を荒々しく剥ぎ取る。
「・・・あ・・・っ!そういう事じゃ、ないんじゃないかしら・・・っ」
恥かしい気持ちとまだ抱かれたい気持ちが、マリューにそんな言葉
を口に出させていた。しかし、身体の方は未だ、火をつけられたよ
うに熱くてたまらない。早くどうにかして欲しいとさえ思う・・・。
447_| ̄|○:03/12/07 21:15 ID:02mpQsjs

「じゃあ・・・お願いします、もう一度抱かせて下さい?」
それを見抜いているのかいないのか、フラガはマリューをからかう
ようにそう言って笑った。
「・・・じゃあ、あの・・・明かりを消して」
「それは・・・出来ませんよ?今日は、艦長の全てを見せてくれる約束
でしょ?」
全身にフラガの視線が注がれたような錯覚に陥り、マリューはびくん、
と身体を震わせて顔をそむける。
「・・・そっ・・・そんな約束していません・・・!」
「一体、何がそんなに恥かしいの・・・?こんなに綺麗なのに・・・」
「――――・・・ああんっ!」
両手で太腿から膝まで撫で上げる様に触れられて足を開かされ、マ
リューは喘いだ。両脚の間には、既に閉じられないようにフラガの
身体がしっかりと入り込んでいる。
「・・・う・・・あふぅんんっ」
フラガの身体が重なり、唇が首筋に降りて来て・・・マリューは身を固
くしながらも身震いし、嬌声をあげてしまっていた。その相反する初々
しさと淫らさに、フラガは思わず苦笑する。
男性経験が全く無いわけではないだろう事は容易に想像出来たが、
決して受け入れる行為自体に慣れている訳では無さそうだった。
自分から求めるような事はしないし、きっと男を喜ばすための演技
などもしたことがないのだろう。もしかしたら、前の男には壊れ物
を扱うように、大切に「されて」いたのかもしれない。
そんな考えが頭に浮び、フラガはふと理由も無く嫉妬心にかられて
鎖骨の辺りを強く吸い上げていた。
「・・・ひ、やぁ・・・っ」
448_| ̄|○:03/12/07 21:20 ID:02mpQsjs

小さく悲鳴を上げたマリューの身体が反り返り、それに堪えるよう
にシーツを握り締め、目が閉じられる。くっきりと記された朱の痕
を見てフラガは満足したように微笑し、そのまま唇を胸元へと下し
ていった。そして、自分の手に余る程たわわなマリューの乳房を
掴み、固くなり始めている乳首を吸い上げながら、両膝をより開
かせるようにベッドに強く押しつける。
「あ・・・ああん、いや・・・っ・・・はぁっ・・・」
ベッドに身体を打ち付けられたように動けないことで、乳首を舌で
弄ばれている感覚のみが研ぎ澄まされていた。身体が汗ばみ、
どうしようもなく息が荒くなってゆく。マリューは辛うじて動かせる頭
を必死に振って、その妖しい感覚に堪えようとするが、まるで自分
の身体ではないかのように思い通りになってくれない。全身の血が
まるで沸騰しているかのような熱さだ・・・。
「あはぁ・・・っ、はぁっ・・・はっ、くぅ・・・」
淫らなマリューの息遣いに、フラガの方もその身体をより激しく貪
っていた。もっともっと乱れさせたい、と思う。まだ微かに残って
いるであろう理性をも、消し飛ばしてしまいたい・・・。
「・・・うっ・・・ふうっ、も・・・もう・・・」
フラガのキスの雨が下腹部へと下り、マリューは肩を小刻みに震わ
せた。一番触れて欲しい部分がもうすぐやってくる・・・。
そう思うとより一層、熱くなってしまうのがはっきりと自覚出来た。
焦れて、瞳に涙が滲むほど熱くて・・・早くメチャクチャにして欲しい
と思う。
しかし、フラガはそこには触れなかった。
左脚の太腿を掴むと下から上へと舌を這わせ、そのままゆっくりと
膝から足首へと唇を触れさせる。
449_| ̄|○:03/12/07 21:25 ID:02mpQsjs

「・・・あ・・・ぅん・・・く・・・」
マリューは切なく喘ぎ、どうしようもなくてモジモジと腰を動かした。
微かに耳に届く、茂みの奥から溢れる蜜の濡れた音。
欲しい、とは決して口にしないくせに、その様子はフラガには誘っ
ているとしか思えなかった。それなのに、マリューには恐らくその
自覚は無いのだろうと思うと、とことん焦らしてやりたくなる。
フラガは右脚の膝裏に手を滑らせて立たせ、マリューの秘部を覗き
込むように顔を近付けた。
「・・・う・・・あ・・・ふうんん・・・っ」
息が当たるのか、マリューは身悶え、秘部をひくひくと動かした。
「・・・ここ?」
そう言いながら、フラガは赤く突き出した小さな突起を軽く指で撫
で上げた。
「――――・・・あはぁん・・・ああん・・・」
マリューは思わず喘いだが、それは自分の声とは思えない、あられ
もないものだった。
「・・・そんなにいい?こ・こ」
フラガはそう言って小さく笑うと、再度その部分を指で触れた。
「・・・あはあん、ああん・・・あん」
喘ぎながらマリューは更なる快感を求めるように腰を浮かせてしま
い、それに気付いて頬を真っ赤に染める。もっともっと触れて欲し
かった。指だけではなく違うもので感じさせて欲しいのに、何故そ
うしてくれないのだろうと思う・・・。
性行為は初めてではなかったが、こんなふうになってしまった事な
ど今まで無かったマリューは、自分自身に戸惑いを感じていた。
「我慢・・・出来無いの・・・?そんなに目、潤ませて」
450_| ̄|○:03/12/07 21:30 ID:02mpQsjs

そんなフラガの声が、マリューには遠くから聞えている気がした。
「・・・ああ・・・んっ」
瞳に溜まった涙を拭われて、マリューはようやくフラガの顔が目の
前にある事に気が付く。
「それなのに、自分からは何もしない気なのかな・・・?」
「・・・は・・・ぁっ、どうすれば・・・いい・・・の?」
フラガに意地悪く尋ねられ、マリューは混乱しながらもそう聞き返
した。そう言われても自分から求めた事など無かったし、まるで見
当がつかない。あるとすれば、先刻フラガに強要された言葉を告げ
ることぐらいで・・・―――――。
「私・・・こんなふうに、なったの・・・初めてで」
そう言葉を繋いではいたが、唇の震えが止まらない。
全身が・・・いや、『あの』部分の熱が全身を熱くさせているのだ・・・。
「・・・あ・・・っ・・・ずっと・・・はぁ・・・っ・・・イケなかったの・・・」
マリューは腹部を大きく上下させ、激しく喘ぎながらもそう続けた。
自分でも何を言っているのか、何が言いたいのか分からなくなって
いた。しかし、これは言わなければならない気がする。
「・・・い・・・以前・・・はそれでいいと言ってくれていたけど、・・・本当
は申し訳ないような気持ちで・・・余計、身構えてしまって・・・」
「・・・ふうん、それで?」
冷めたようなフラガの声が降って来て、マリューは思わず口にして
しまった言葉を後悔する。誰かと比較するような事を言ったつもり
は無かったが、きっとフラガはルール違反とも言えるマリューの言
葉に気分を損ねたに違いなかった。
「・・・でも、少佐の時は・・・最初から・・・―――――」
マリューはそう言いながら、フラガを虚ろな瞳のまま見つめた。
451_| ̄|○:03/12/07 21:35 ID:02mpQsjs

「・・・イッたんだ?」
そう答えたフラガの表情が優しく見えて、マリューは安堵する。
「・・・だから、私」
「気を失うほど、気持ち良かったってこと?」
「それは・・・よく覚えて・・・ないの、・・・でも・・・」
マリューはその言葉に再びフラガから目を逸らした。深く青い瞳を
見ていると全てを見透かされそうな気がしてしまう。
「・・・私は・・・女なのだと・・・思ったの・・・」
「もしかして、マリューは強引じゃないと感じないとか?」
「・・・そん・・・なっ・・・!」
からかうような口調だったが、それはどこか的を得ているような気
がしてマリューはそう否定しながらも言葉が続けられなくなった。
「じゃ、俺のした事って正解?」
フラガのその言葉にマリューは一瞬だけ呆れたような瞳を向け、す
ぐにまた逸らす。
「・・・ごめん、ちゃんと反省してる」
強姦という行為を正当化するつもりはないが、マリューの事に関し
てはある意味そうしなければ何も進まなかったかもしれない、とい
うことだろうか。そう思うと、少し気が楽になった。酷い事をしてしま
って、どんなに傷ついただろうと胸を痛めていたから・・・。
「―――――・・・本当、かしら・・・」
「優しくしてるでしょ?」
フラガはそう言いながら、マリューの赤く熟れた秘部にそっと中指
を忍ばせた。
「・・・あ・・・ああ・・・ああんっ!」
悲鳴にも似た嬌声を上げるマリューに、フラガが微笑む。
452_| ̄|○:03/12/07 21:40 ID:02mpQsjs

「・・・あ、もう・・・意地、悪・・・ばかり・・・して・・・」
マリューは唇を噛み、自分を見下ろしている酷い男の顔をキッと睨
み付けた。
「もうしないから・・・」
フラガはマリューの秘部をそっと指で押し開いて行った。指が奥に
進むたびマリューは激しく喘ぎ、快感に堪えられない、というよう
に身体を震わせている。
「・・・挿れるよ?」
フラガはマリューの耳元にそっと囁くと自身に手を添え、その入り
口に押し当てた。迎え入れる準備が出来てはいたが、フラガは慎重
にその中へと侵入して行く。
「・・・あ・・・あ・・・ああっ・・・」
マリューの喘ぎ声が高くなるにつれ、フラガの方も抑え切れない衝
動を持て余していた。感情のまま強引に押し進めてしまいたいとい
う思いが沸きあがり、止めることが出来無い。フラガはシーツを掴
んでいるマリューの手を自分の首にかけ、抱え直した。
「・・・絞め殺すつもりで・・・抱きついてて・・・」
「・・・ん・・・っ」
マリューは小さく頷き、縋るようにフラガの身体を強く抱き締めた。
豊満な胸を押しつけ太腿でフラガの腰を挟み込む格好になり、恥か
しいとは思うが何よりフラガの温もりが気持ちいいと思う。
「・・・マ・・・リュー・・・」
フラガは腰を押し進めながら、全身にマリューを感じていた。
その柔らかく白い素肌は、軍人なんて職業にはそぐわないと思う。
ふくらはぎや足首は締まっているし、勿論腹筋だってそれなりに付
いてはいるけれど、マリューの身体は実に女性らしいものだった。
453_| ̄|○:03/12/07 21:45 ID:02mpQsjs

軍服に包まれていた時に想像していたよりずっと腰も細く、頼りな
げに見える。フラガはその、しっとりと吸いつくような・・・水蜜桃に
も似た繊細な胸と太腿の感触に、堪らない気持ちになった。そして、
腰を動かす前に放出してしまいそうな自分に苦笑する。
「マリュー・・・マリュー・・・」
何度も名前を呼ぶとその度にマリューは身体を震わせて喘ぎ、秘
部を弛緩させる。自身が根元まで入るとフラガはマリューの身体を
強く抱き締め、腰を激しく突き上げた。
「・・・あぅん、あああん、ああああ・・・っ!」
マリューは悲鳴に近い声を上げ、フラガにしがみつく。その猛々し
さに怖い気持ちにさえなって、既に快感よりも痛みの方が強かった。
しかし、マリューはそれを止めさせようとは思わなかった。
フラガに抱かれていたこの瞬間の記憶を、忘れる事の無いように
刻み込みたかったから・・・。
「・・・くっ・・・うっ」
もしかしたらもう二度と、触れられないかもしれない。
フラガはそう思うと、自分を止める事は出来なかった。
少しずつ高まる絶頂感の中に耐えながら腰を動かし、マリューの
髪、背、臀部、太腿、胸に手を滑らせる。
「―――――あ・・・あ・・・もう・・・だめ、そん・・・なっ」
マリューはそのあまりの激しさに、最初の時のように意識を離して
しまいそうになっていた。しかし、瞳に涙が溜まり、許しを乞うよう
な言葉を吐露したマリューを見ても、フラガの行為は止まらない。
「・・・こういうのが・・・好きなくせに・・・」
フラガのその低く呟いた声が、マリューの全身に響く。
「・・・や・・・っ・・・」
454_| ̄|○:03/12/07 21:50 ID:02mpQsjs

狂気のように何度も腰を前後させ、犯し続けられて・・・マリューのフ
ラガを抱き締めている腕から力が抜けていく。そんなマリューの身
体をフラガはきつく抱き寄せると、嘆息と共にゆっくりと力を抜いた。
その瞬間、身震いしたフラガの自身から、快感のしるしが止めど無
く噴出してゆく。粘膜がこの身体と離れる事を拒むように、マリュー
を包んでいた。
「・・・マ、リュー・・・?」
フラガは肩で息をしながら腕の中の愛しい女性に問いかけたが、
返事は無かった。その一瞬でフラガは正気を取り戻し、溜息をつく。
「ごめん・・・」
結局、最後まで優しく出来なかった。自分自身、随分と無茶をして
しまったものだと思う。そんな予感はあったけれど、まさかここま
で自分を見失ってしまうとは思わなかった。マリューが魅力的過ぎ
たからだ、などと言い訳にもならない事を考えて、ガキじゃあるま
いし、何をがっついているのだろうと恥かしくなる。
フラガはマリューから自身をゆっくりと抜きとると、優しくその身体
をベッドに寝かせた。
「・・・やっぱ、可愛いなあ」
そう言いながらマリューの髪を撫で、もう片方の手で唇をなぞる。
マリューはきっと、何故キスしないのだろうと不思議に思っている
かもしれない。
実のところ、フラガはキスが大好きだった。だからこそ、マリュー
には出来ないと思う。そうしてしまったら、離れ難い思いばかりが
膨らんでしまいそうだから。
「でも、二度と会えないなら・・・しておいた方が良かったかもな」
フラガはそう言うと再び溜息をつき、マリューの顔を覗き込む。
455_| ̄|○:03/12/07 21:55 ID:02mpQsjs

ここから逃げ出そうか、などと持ちかけたら、マリューはどんな顔
をするのだろう。スカイグラスパーでオーブまで、増槽をつけて、
そして、キラ達を探しに行くのだ、と。
きっと、また怒られるだけだろう、と、そのたわいの無い想像をフ
ラガは自嘲気味に一笑する。
マリューは『艦長』の顔をして、でも、呆れたように笑ってくれる
に違いない。


「また・・・会えると良いわね。戦場ではない、どこかで」
「終戦となれば、可能でしょう」
マリューとナタルが、そんな別れの挨拶を交わす。
その言葉はいずれ、それが願望に過ぎなかったことを残酷に突き付
けるものとなるのだ・・・。
「人事局に言うだけ言ってみっかな・・・。何もこんな時に『教官やれ』
はないでしょ」
半ば呆れたような口調でフラガは言い、マリューの顔をじっと見つ
めた。艦長としての顔だ、とフラガは思う。マリューは決して、未練
がましい言葉を社交辞令のように言ったりはしないだろう。
それはそれで淋しいが、そんな戦士たるマリューに惹かれたのだと
改めて思う。
「あなたが教えれば、前線でのルーキーの損傷率も下がるわ」
マリューはそう言って微笑み、長身のフラガを見上げた。
もう会うことはないのかもしれない・・・そう思いながら見つめている
と、どうしようもなく切ない気持ちが込み上げてきてしまう。
フラガは、少し苛立っている表情のようにマリューには思えた。
456_| ̄|○:03/12/07 22:00 ID:02mpQsjs

しおらしく泣いて引き止めるような言葉を言って欲しいのだろうか、
などとも思うが、それは出来ないであろう事も知っている筈だ。
「・・・ほら、遅れますわよ」
マリューのその言葉に、フラガはますます不機嫌そうな顔になった。
「ああもう!くそっ!」
フラガがそう言って髪を掻くのを、マリューは無理に穏やかな表情
を作って見つめた。そうしなければ、涙がこぼれてしまいそうだった。
「今まで・・・ありがとうございました・・・」
本当は、こんなふうに別れたくなどなかった。せめてもう少し、共に
時を過ごしたかったと思う。それでも、マリューはそうするしかない
のだ。フラガを見上げて手を上げ、ゆっくりと敬礼をする。
「俺の方こそ・・・な」
フラガもそう言いながら、それに対して仕方なさそうに手を上げ返
す。切なく潤んだ瞳と、自分の感情を抑え微笑もうとするマリュー
を見つめながら、フラガはそのか弱さを抱き締めたくてたまらなく
なった。
『マリュー』と、声には出さずにフラガが口を動かすと、マリューの
表情が一瞬、泣きそうに歪む。しかし、マリューは何とかそれに堪
え、再び笑顔を作った。それを見たフラガは、深呼吸して背を向け
歩き出す・・・。
マリューは溢れ出しそうになる涙を必死で堪えながら、フラガの背
中をじっと見つめていた。ほんの数時間前は自分の腕で強く抱いて
いたはずの、遠くなるその広い背中を・・・。

おしまい。
次回《KISS》に続きます。
457_| ̄|○:03/12/07 22:08 ID:02mpQsjs
いつも投下遅くてすみません…。モチツケ!って表示されてしまって…。
そういえば、>>381さんキュピーンですねwびっくりしました。

南極に1と2を投稿してみたのですが、現在更新のところにしか無いよう
です○| ̄|_
3をまた投稿してみるので、その時直してもらうつもりでいます。
もし見た事ない方で、見てみたい方がおりましたらドゾ。
(ちなみに、今回のが4です)
今年中にあと2つ投下出来たら、という希望を持っていますが実際は難
しいかもしれません。
でも、ガンガって南極で挿絵を依頼出来るくらいの話にしてみたいですけ
どね。(これを書き始めたのも、萌え絵を見たからなので。その方はもう
南極にはいませんけどw)

では、また…ノシ
458團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/07 22:17 ID:5SJQ/luM
>_| ̄|○氏
乙です。丁度覗いたら投下される所でしたのでF5連打(ヲイ)してしまいました。
すげー、ドラマです。読みながら泣きました。本編の合間に絶対こういう事あったよ!
とか、本編思い出して余計泣けました。良い。素晴らしい! もうそれしか言えないです。
459名無しさん@ピンキー:03/12/07 22:34 ID:eLMOgOKF
_| ̄|○氏キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!

自分も偶然投下中に行き会い、更新ボタン押しまくりに(ぉ
こんな自分は>381です。違います。ニュータイプではないのです。
前回投下から、まだかまだかと指折り数えて待っていただけなんです。

ああもう、やっと気持ちが通じ合った二人……・゚・(ノД`)・゚・ たまらんです。
_| ̄|○氏の美文も最高です。
次回も期待してます!
460名無しさん@ピンキー:03/12/08 00:08 ID:F3pE2auD
217氏はもう、書いてくれないのかな…? と思ってちょっとへこんでたら
_| ̄|○氏キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
切ない…・゚・(ノД`)・゚・悲しいくらい素敵です…
挿絵…何もせずとも誰か書いてくれるんじゃないかってくらいの出来だと思います。
年内にあと二つ…読みたいですが自分のペースでマッタリとがんがってください。
461黄昏の文芸作家:03/12/08 00:28 ID:Tmw6rZgU
しばらく…正義の系譜やっててスレ見てなかったら、
神がたくさんキテル━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(   ゚)━(  )━(゚   )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
みんなが俺を忘れた頃、今更オルナタ再開する俺って…しかもスレ番号忘れた。

「そら―――――――――――――――――――――――――――――――お・早うッ!」
「うざ…」
 相変わらずクロトとシャニは今日も元気だった。正確には薬漬けの毎日なので
健康体とは言えないが、少なくとも今だけは普通(?)の少年らしく部屋の中を
駈けずりまわっている…が。
「って、俺の部屋で騒ぐんじゃねーよ!」
「いーじゃん、起こしに来てやっただけありがたく思えよ!」
「俺は別に来たくなかったんだけど…」
 オルガの寝起きは悪い。あの髪型を整える前はダラリとボサボサが融合したかの
様な仕様になってしまし、見るに耐えないものであったからである。
 無論、クロトとシャニは見慣れているけれど…。
「へえ、一昨日は散らかしてたのに…今日は部屋が随分と綺麗だねえ」
「…『こちら北岡法律事務所〜鏡に潜む隠された悪意編〜』…オマエ、こんなの読んでんの?」
「さ、さわんなシャニッ! 片付けたばっかなんだぞ!」
 本棚に納めてある小説を徐に取り出したシャニが、タイトルを見てゲンナリと呟く。
元々デスメタル系の音楽ばかり聴くシャニには活字は無縁の世界…なのだから。
「んなコトより、とっとと食堂に食いに行こうぜ、朝・飯ッ!」
「焼鮭定食が食いたい〜」
「わーったよ、顔洗ってくるから…ちっと外で待ってろ」
 何とかクロト達を部屋から追い出し、オルガは急いで身支度を始めた。
顔を洗い、タオルでよく拭いた後、髪型を整え、鏡に向かって変身(?)ポーズを
決めて準備完了。自慢の金髪は今日も艶やか…かつ輝いている。
「う〜ん…やっぱ右斜め45度が俺の角度だよね、ゴローちゃん」
 ゴローって誰?
462黄昏の文芸作家:03/12/08 00:30 ID:Tmw6rZgU
「オルガは何食う?」
「あン? うめぇモンなら何でもいいんじゃねえか?」
「俺は焼鮭定食が食いたい〜」
「…お前はさっきからソレばっかだな、シャニ…」
 キラのフリーダム、アスランのジャスティスとの交戦もあってか、いつも以上に
言葉を交わす三人。普段は部屋に閉じこもって別々に行動することばかりで
個人主義の固まりの様な三人だが、最近はワリと仲良くしている様である。
「そういやさ、昨夜オルガの部屋に行ったら蛻の殻だったぞ…なんで・だよッ!?」
「オマエがいなかったせいで…俺がコイツのゲームに付き合うハメになった…うざ〜」
 どうやらクロトは昨夜オルガがナタルの艦長室に出頭した時に部屋を訪れたらしい。
しかも、オルガがいなかったせいでシャニがクロトの相手をするハメになった…と。
「い、いいだろ別に…俺にも色々都合があんだよ」
「怪・しい! 何か隠してるだろ!」
「吐け〜、全部吐け〜」
「し、しつけぇなぁ…ご、極秘任務ってヤツだ! 軍人だからな、俺は!」
 我ながら何と子供じみた…単純ないいワケだろう、とオルガも思った。が、言って
しまったからには仕方がない。もうちょっとマシな言い訳をすればよかった…が。
「な〜んだ、ツマンネ〜!」
「焼鮭…食わせろ〜」
 この二人はどうやら通用した様子。
「(…単純な奴らでよかった)」

「早く・食いたいッ!」
「焼けた鮭の皮を静かに…ベリッと剥ぐ瞬間が…好き〜」
「もうちっと静かに待てねーのか、お前ら…」
 食堂に着いた三人は早速、各々好みの朝食を注文。オルガは洋食Bランチ、クロトは
必勝ランチ・ドミニオンDX、そしてシャニは焼鮭定食。
463黄昏の文芸作家:03/12/08 00:30 ID:Tmw6rZgU
「あ…」
「…よぅ」
 セルフサービスなので各々の定食ができる間、オルガはカウンターにコップを
取りに行ったのだが、うまい具合にアズラエルと共に食堂にやって来たナタルと
鉢合わせしてしまった。ナタルの方は今にも帽子で顔を隠さんとする程に顔を真っ赤に
し、それを見ていたアズラエルに「あれぇ、艦長さん…コロニー風邪ですか?」と
冷やかされ、ますます顔を真っ赤にしている。
 反面、オルガは当初、戸惑い気味であったものの…。
「…おっさんと艦長も飯か?」
「あ、あぁ…オ…サブナック少尉達も朝食か?」
「見りゃ分かるだろ、待たされてんだよ」
「そ、そうか…」
 開き直った様な態度のオルガに対し、ナタルはどこかぎこちない。
と言うより、オルガの目を見て話そうとしない。明らかに照れによる反射的な行動である。
「おい、おっさん」
「何ですか?」
「俺のカラミティ…もっと長距離用の武器とか積めねーのか?」
「まぁ…不可能じゃあないけどねぇ…どーしてだい?」
 一瞬、オルガは答えに詰まった様な素振りを見せ、口ごもった。が、ここで食い
下がっておかなければ…と思ったのだろう、すぐに口を開いた。
「だって…クロトとシャニはバカだからすぐに敵に突っ込むだろうが…元々アイツラの
機体は接近戦型だしよ…俺のカラミティは後方支援型だ! 艦の側で待機しながら
長距離攻撃するのが本来の使い方だろ、カラミティの! …違うか!?」
「ふぅん…確かに、正論だねぇ。ダガーだけでは艦の護りもキツイし…ねえ、艦長さん?」
「えッ…そ、そうですね…後で…検討してみます…」
 しどろもどろながらも、やっとオルガの目を見たナタルは、やはり恥ずかしそうに
俯きながら答えるしかなかった。少なくとも、オルガの目は真面目そのものであったが…。
「うあ――――――――――――――――――――――――――――――――美・味ッ!」
「骨…うざ〜い」
 オルガを放って、いつの間にか朝食にありついた2人は真面目ではなさそうだった…。
464黄昏の文芸作家:03/12/08 00:35 ID:Tmw6rZgU
実は公式だとAAにはA・B・C・Dランチってのが
あったらしいんだけどさ…ドミニオンにまで焼鮭定食出す俺って…。
しかもエチくないという罠。すまない…。
465名無しさん@ピンキー:03/12/08 00:42 ID:/D/oFcSF
必勝ランチドミニオンDX、食いてぇぇぇ〜!!!
466團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:43 ID:xmikWZaq
>黄昏の文芸作家氏
ナタル受け! オルナタ! 触りだけとは心憎い。どんな事があったのか。
鮭食べたくなってきたです。
467團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:52 ID:xmikWZaq
>217氏
どうも頭の中の映像を文章にする能力が低いのでポエムな表現になってしまいお恥ずかしいかぎりです。
イザカガ、読まれましたか! お恥ずかしいかぎりです。顔が赤くなってしまいます。
お早い復活をお待ちしております。
>430氏
あ、メール欄ではなくお名前欄にsageになってますよ。ありがとうございます。そうです。「大地の子○イラ」です。
>433氏
ありがとうございます。そういってもらえると嬉しい限りです。
>439氏
仮面×フレイいいです。FDとか駄目ですか?XPでしたらアカウント変更で自分のにpass付けるとか駄目ですかね?
>ポチ氏
何時までもキラナタまってます。

す、すいません。私も投下させていただきます。キラカガラスト分です。
468團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:54 ID:xmikWZaq
      ※
 ルージュに寄りかかりながら二人はぼんやりと工場内を見ていた。
「何だか、不思議だな」
 カガリがそう言ってもキラは俯くだけで返事もしない。カガリもぼんやりと、空を抱きしめているのだと言ったキラや、
何時も泣いてばかりいたキラの事を思い出し、切なくなって俯く。
「手、つないでいい?」
 カガリは少しためらったがキラのほうに手を伸ばした。きゅっと握られる。カガリが握りなおすと、キラも握りなおす。
「アスランと、婚約するかも知れない」
「え?」
「政治的な事が絡んでるけど、私、あいつならいい。あいつ、良い奴だ」
「うん。アスランは凄く良い奴だよ」
 強く手を握らないと涙が出そうになって、二人でぎゅっと握る。キラのほうは多少手加減をしていた様だ。
 するりとカガリは手を抜いた。
 ずっとずっと握り締めてほしかった。でもソレは出来ない事である。
「僕、カガリとSEXしたい」
469團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:55 ID:xmikWZaq
 キラがそう呟いた時、全身を何かが走るのを感じた。
 手を捜すように繋がれて緊張してしまう。絡ませた指が気のせいか愛撫に感じる。
「だ、駄目だ。私達は姉弟で」
「知ってるよ! 何回も言わないでよ!」
 キラの怒鳴り声に身体がすくむ。
「……16年だよ。生まれて直ぐは会ったかもしれないけど、そんなの覚えてないの当然じゃない! 好きになった女の子が、
実は姉弟でした、なんて言われて納得できるほど僕は大人じゃないよ!」
 カガリも同じ考えだったが、それを言ってしまえば一線を踏み越えてしまいそうで、怖くて口に出せない。
「わたしは、私はお前の事、弟みたいで頼りない奴だって」
「嘘!」
 言葉を途中で切られる。振り返ったキラは涙目でカガリを睨みつけてる。
「違うの? カガリは違ったの?!」
 同じ気持ちじゃなかったのかと責める。カガリはどう答えていいか判らず視線を避けるように俯いた。
「何、喧嘩してるんだ?」
 向こうから工具箱を抱えてアスランが寄って来る。キラはきまり悪くて目をそらせた。
「何時もの喧嘩だ。気にするな」
 アスランの言葉に平然と答えたるカガリ。繋いだ手を見てアスランは何かいいたそうだったが、少し困ったように笑って二人を見る。
「ルージュのメンテ頼まれていたんだけど」
「ああ。私も、そろそろ戻らないと。キサカに怒られる」
470團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:56 ID:xmikWZaq
 キラは繋いだ手をなかなか離してくれない。カガリがその上にそっと手を置くと、やっと手を外してくれた。
 カガリが行ってしまうと二人とも黙ったまま突っ立っていた。キラを見つめるアスランと、アスランから顔を背けているキラ。
「ごめん。アスラン。君が憎い」
「……俺だってそうだよ」
「ごめん。間違ってるってわかってる。わかってるけど」
「しょうがないよ。知らなかったんだから」
 長い沈黙のあと、キラが真っ直ぐアスランを見る。決意というかかなり強い瞳で少し身体がひけてしまう。
「一度だけ、カガリを頂戴」
「何、言ってるんだキラ!」
 さすがにアスランも驚いて工具箱を落とすとキラの肩を揺さぶった。
「キラ、いいか。それはタブーなんだぞ! しっかりしろよキラ!」
 がくがくと揺さぶられながらキラは力なく顔を逸らせた。
「判ってる。言ってみただけ。僕もそれぐらい判るよ」
「キラ……」
 工具箱を拾い上げアスランに渡すとルージュのコックピットに上がっていく。キーボードを引き出す彼をアスランはじっと見つめていた。
471團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:57 ID:xmikWZaq
      ※
 キラの勃起したペニスを感じてカガリはドキドキしていた。
「キラ、勃ってる」
「うん。カガリの事考えたら、我慢できなくて」
 シーツの中に手を入れてそっとキラのペニスに触れると、キラが震えた。
「恥ずかしいから、やめてよ」
 顔を真っ赤にしてクスクス笑うキラ。
 再びキスをする。頬に当てられた手のひらが熱い。小さくはじめたキスは次第に深くなっていく。舌を入れられた瞬間カガリは
思わず身体を引いた。キラの片手が逃がさないとばかりにカガリを引き寄せる。何度も何度も繰り返すキスはお互いを確かめるようだ。
 好き、と何度もため息の様に繰り返し呟き、右手を繋ぐ。絡ませた指は何度も握りなおす。
「カガリ、カガリ」
 キラは顔中にキスを落とす。自分でもどうしていいのか判らない位むちゃくちゃにキスをしている。
 身体を覆い被せる様に上になるとカガリを見下ろした。ベッドのきしむ音がやけに生々しい。
「僕の腕の中にいるんだね」
 ゆっくり首筋に舌を這わせる。
「!」
 感じたことのない刺激にカガリは身体を固くした。ぞくぞくと腰から何かが上がってくる。
 キラはフロントホックを軽く捻りブラジャーを外す。胸がこぼれる様に現れて、キラはそっと手のひらで乳房をつつんだ。
「キラ、恥ずかしい」
「凄い、可愛い。カガリ」
472團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:58 ID:xmikWZaq
 片手で揉みながら片方の乳首を口に含む。かけられたキラの重みがキラがここにいるのだと証明してくれるようでここち良い。
「ん」
 鼻に通ったような声を出してキラは胸への愛撫を執拗に繰り返していた。強弱を付けてかわるがわる乳房を口に含む。
「あっ、あっ!」
 恥ずかしくて出さないと決心していた喘ぎ声が自然とカガリの唇からこぼれる。胸に、キラの髪の毛が当たるのにも
感じてしまい、身体をよじる。よじるとキラが面白がって乳房を執拗に舐めてカガリがよがるのを見てる。
「キラ、やだ……」
「胸、嫌?」
「嫌じゃない……でも」
「他も触って欲しい?」
「ん」
 カガリは自分でショーツを脱いで膝を立て開く。キラの身体があるので自然と開くのだが、自分でカガリは脚を開いたのだ。
 すらりと伸びた足が震えている。
 覗きこんだ脚の間には縦に割れた筋と、その先端にはみ出す様に大きくなってるクリトリスが見える。
 ヴァギナの方からは愛液がねっとりと染み出て恥毛や、シーツを塗らしている。
「舐めて良い?」
「聞くな、馬鹿!」
 OKだと受け取ったキラは身体を反転させる。狭いベッドなので、そのまま下にいくと大分苦しい姿勢になってしまうからだ。
 自然とカガリの顔をまたぎ目の前にペニスがさらされる。
 クリトリスからヴァギナへと舌を這わせるとカガリの太ももが閉じ、キラの顔をはさんでしまう。
「あはは。穴がひくってしたよ」
「馬鹿! そんな事いうな!」
 カガリは目の前にあるキラのペニスに手を伸ばす。
「わ!」
473團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:59 ID:xmikWZaq
 驚いてキラが振り返る。その様子がおかしくてカガリはくすくす笑った。
「目の前にあるんだぞ」
「あ、いや、そうだけど、そのグ、グロテスクでしょ? ペニスって」
「まあ、確かに。でも、嫌じゃない。キラのだから」
 そっと睾丸の方から竿に向かって触れていく。
「やっぱ、やりにくいよ」
 苦笑するキラだったが、嫌がってる風ではなく「ちょっと、まって」と言うと身体を横にした。
 そのままカガリの脚の間に顔を埋めてクレバスを舌でなぞる。
「ん」
 濡れた音にはずかしなりながらカガリは手でしごきはじめた。兎に角キラが反応する場所や強さを維持する。
「きゃ!」
 クリトリスに歯が当たりその刺激によがる。
 性器を口に含むのにためらいはなかった。カガリはそっと鈴口にキスをすると口に含んでみた。かなり太いそれは口に入れるのは一苦労だ。
「カ、カガリ?!」
 その行動にかなり驚いたらしいキラがカガリのほうを覗き込む。まさか、口に入れるとは思ってなかったのだろう。
「う」
 気持ちよさに眉をしかめるが、再びカガリのヴァギナを舐める。表面だけなぞっていた舌が穴に捻りこまれるとカガリは身体を固くした。思わずペニスを口から出してしまう。
「キ、キラ、や、そこ!」
「気持ちいいんだ?」
 指でクリトリスを転がし舌で何度も入り口付近を攻める。
「は、ぅ、ああっ!」
474團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 00:59 ID:xmikWZaq
 カガリの身体が今まで以上によがり、一瞬身体を固くしたかと思うとひくんとヴァギナが震えた。何度も何度もひくつくそこを見てキラは満足そうに笑み、指をゆるゆると入れる。
 固くて狭いソコはキラがゆっくり慣らすと徐々に開いていく。浅いところにGスポットがあるのか付近をこするようにすると、カガリの身体がぴくぴくと面白いように跳ねる。
「カガリ、可愛い」
 何度目の可愛いだろうか。今日は沢山カガリに可愛いと言った。本当に何時もより今日のカガリは可愛くて、キラはその言葉を出さずにはいられなかったのだ。
 可愛くて、めちゃくちゃにしたい。
 指は次第に深く飲み込み狭かったソコは既に受け入れる位広がっている。しかし、濡れない。
 いや、濡れてはいるのだが、ペニスを挿入するほど濡れないのだ。このまま入れれば挿入する時随分引っつれた思いをするに違いないとキラはそこを丁寧に愛撫した。
 自分の方はもう既に挿入OK状態だ。
「キ、キラ。入れて。いい」
「でも、あんまり濡れてないよ。このまま入れたら痛いよ?」
「お前が、欲しい」
 その一言で、キラは身体の向きを戻し、カガリの膝を肩に乗せる。身体を折り曲げる姿勢はかなり苦しそうで、キラは心配そうに眉をひそめる。
「平気だ。入れていいから」
「本当に?」
「うん」
 ヴァギナにペニスをあてがい、少しためらった。
475團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 01:00 ID:xmikWZaq
 別に姉弟とかはどうでもいいのだ。それを承知でキラが望んだのだから。でも、キラは平気でもカガリまで罪を犯させてしまうのだ。
 そっとカガリの頬を撫でる。熱を持ったカガリの頬には涙の跡があって、それが快楽で流した涙という事はわかっても胸が締め付けられる。
「カガリ、大好き。愛してる。一番好き」
 キラは思いつくだけ言葉を並べてみた。でもそれでも足りなくて、悔しくて唇を噛む。
「そんな顔するな。お前の言いたい事は、わかってるから」
「カガリ、僕にだけ超能力者だもんね」
 そっと手を伸ばして頬に触れるカガリの手を自分の手で包む。愛しくてたまらない。愛しくてめちゃくちゃにしてしまいたい。愛しくて大切にしたい。
 正論と非論。矛盾だらけの言葉。まるで螺旋の様にキラの頭の中で回ってる。切れ切れに思い出すカガリの行動。そのどれもが大好きでたまらない。
 お前、空みたいだな。
 私も、空は好きだ。
 空を見上げながら呟くカガリへの気付かれない告白。そんなものが一変に頭の中に思い出される。
 ヴァギナにあてがったペニスをそろそろと沈めていく。首に回された手が一瞬強くキラを引いた。
「う……」
476團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 01:01 ID:xmikWZaq
 声を出したのはキラだ。濡れてないので、引き攣れる様な感じをペニスで感じた。先だけしか入れてないのにキラがこの状態だからカガリは相当な痛みだろう。顔を見ると目を閉じてぎゅっと唇を噛んで耐えている。
「……」
 ペニスを引き抜いてしまう。カガリははっとして目を開けてキラを見上げる。
「だ、大丈夫だぞ。大丈夫だから」
 キラは横になるとカガリを抱きしめる。抱きしめてキスをする。
「ごめ、ごめん。く、口でしてやる、キラが気持ちよければいい」
 キラ自身も本当ならもう既に起こり始めている射精感の前兆の様なあの感覚もない。気持ちよくないというわけではない。今までで一番気持ちいいし、一つになりたいと強く思ってる。
 でも。
 泣けてきた。お互いがこんなに求めているのに、身体は拒否しているのだ。
「カガリ、カガリ」
「キラァ!」
 お互い抱きしめてキスをする事しか出来ない。こんなに求めているのに。
「なんで?」
 よしよしとキラはカガリの頭を撫でる。撫でながらキラも泣いていた。
477團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 01:02 ID:xmikWZaq
      ※
 大空に手を広げてキラは屋上に立っていた。
 空は何処までも青く澄み切っていて、深くて深くて掴めない。
 切れ切れにラジオだかテレビだかの音声がどこからか聞こえてくる。
『では、本日……カガリ・・ラ・……アス・ン……婚約……』
 人々の嬌声、飛行機の音、風の音。
「抱きしめられないや」
 キラは呟いて手を下ろすと、螺旋階段に向かった。
 
  キミトダキシメル、アオイソラ。  END
478團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/08 01:07 ID:xmikWZaq
ここまでです。改行忘れてた…。

うー。本文に神経使い果たしてるのであんまり後書きっぽいこと書かないんですが(思いつかないし)。
一応、やっちゃうモノも書いたんですが、違うなと思ってこっちにしてしまいました。やらなくてすいません。

ねまつ。
479名無しさん@ピンキー:03/12/08 01:20 ID:/D/oFcSF
セツナイ・・・・。
480名無しさん@ピンキー:03/12/08 03:11 ID:GcOsbRa7
團鬼八氏、乙です。
やらないエロというのもあると思います。むしろ切なさ倍増。
481ポチ@駄文職人:03/12/08 04:11 ID:q+KxpeGq
暫く投下できないと言いつつコッソリ来ちゃいました…。
職人様方乙でした。
217氏の復活をいつまでもお待ちしております。


キララクひっそりこっそり投下します。エロはまだです。ちょいアスカガ有、続き物です…根本的な話は前の書き欠けの物と同じです。キララク好きさんとリクしてくれた方へ捧げます。
482ポチ@駄文職人:03/12/08 04:11 ID:q+KxpeGq


戦争が終結し、帰還した僕を涙を流して迎えてくれた君。


ーーキラ…生きてくれてありがとう


その時僕は生きていていいんだ…そう思うことが出来た。
君の一言一言が僕を救ってくれた。

でも君…ラクス・クラインは傍(ここ)にはいない。


「キラ、ボーッとしてどうしたんだよ」
机で頬杖を付いたキラにカガリは呆れたように声をかける。
「ん〜‥何でもないよ」
そんなキラの素っ気ない態度にカガリはムッとしポンポンと頭を叩く。
「ラクスのことでも考えてたんだろ?」
ニヤリと顔を覗きこまれキラはギクリとする。
483ポチ@駄文職人:03/12/08 04:13 ID:xvyv4BkL
「ち…違うよ‥カガリこそアスランのことが気になるくせに」
自分でも自覚してる。
ラクスと離れてから数ヶ月…いつも彼女のことを考えてる。
「私のことは関係ないだろ!キラも連絡ぐらいしてやれよ」
カガリとアスランは毎日連絡を取り合っているらしい…けど僕は‥。
「ラクスはプラントの重要な地位にいる人だから…邪魔したくないんだ」
プラント、そして地球との和平を目指す彼女の足かせにはなりたくない。
「……キラ」
「もう夜遅いし、部屋に戻るね‥おやすみカガリ」
「うん、おやすみ‥キラ」
484ポチ@駄文職人:03/12/08 04:15 ID:+cbMh8h9
アスランとカガリが羨ましい。
離れていても連絡を取り合い互いを気にかけている。
でも僕達は曖昧な関係のまま離れてしまったから…。

自室に戻ったキラは通信機の前に立ち起動させる。
カタカタカタと静まる室内にキーボードを叩く音だけが響く。
毎日入力している通信番号…あと最後の一つを押すだけで今一番会いたい人に繋がるのに…。
「…ダメだ…僕は」
毎日番号は押すが最後でどうしても手が止まってしまう。
それを繰り返し今に至っていた。
485ポチ@駄文職人:03/12/08 04:17 ID:qqkoBo3O
(ラクス…君に会いたい)
最後、別れ際に抱き締めた君の華奢な躯…彼女の温もりが忘れられない。

ーーキラ‥またいつかきっと…


僕を見つめる淡碧の瞳…白く透き通るような肌‥ピンク色のふっくらした唇…

君のすべてが欲しい。「…‥ラクス」
薄い照明が照らす中、椅子に腰掛けズボンのジッパーを降ろす。

僕はおかしくなってしまったのかも知れない。

キラは取り出した性器をゆっくりと上下に擦り始める。
「ふぁ…はぁはぁ‥」君のことを考えると自分を抑えられない。
「‥ラクス…ラクス」
486ポチ@駄文職人:03/12/08 04:20 ID:nu7V/Jpu
僕の脳裏に浮かぶのは笑顔で可愛らしい君…頬を染め潤んだ瞳で僕を見つめる君…
「はぁはぁ…ラクス‥君が欲しい」
更に自分のモノを擦り上げる手を速めキラは自身を追い立てる。
「…くぅっ…ラクスっ」
限界を超えキラは手の中に精を吐き出し受け止める。
精液がトロトロと指の間から流れ出し、キラは吐精の余韻に浸り天を仰ぐ。
「ラクス…君が好きだよ」

もう1度、君を抱き締めたい…でも僕は君を壊してしまうかもしれない。

それ程まで僕は君に飢えているんだ。





NEXT
487名無しさん@ピンキー:03/12/08 06:07 ID:W0LU8lVu
日曜の深夜〜早朝に神が行列しているスレはここですか?
出勤前に覗いて見ればssがイパーイ。
神様、ありがとう。どれも珠玉の一品ばかりです。
さあ、吉牛の焼鮭定食を食べてから出勤だ。
488黄昏の文芸作家:03/12/08 14:18 ID:4qI0YIjg
團鬼八氏もポチ氏も乙…いいね、俺、キラ書いたコトないからなぁ…。
今頃になってアスカガの続き投下する俺って…すっかり書いたの忘れてた…。
まぁ、昼間だから誰もいないと思うし…コソーリと…。

『君には見えないのかね…刻(とき)の涙が…ッ!?』
「そんなものは見えない! 見えたとしたら、それはあなた自身が流した涙だ!」
 火花を散らし、激しくぶつかるプロヴィデンスとジャスティス。
 ビームサーベルで切り結んでいる間にも、ドラグーンによるファンネル攻撃が
容赦なくジャスティスを襲い来る…けれど、ここで退くワケにはいかない。
『現実を見ろ、アスラン・ザラ! 哀しいけれど、これが戦争なのだよ!』
「あなたが望んだ戦争だ! 俺達の望んだ戦争じゃあ…ないッ!」
 
 ドゥンッ!!!

『くぉッ…!』
「遊びで戦争をやっているワケじゃ…ないんだ!」
『賢しいだけの子供が、何を…ッ!』
 近距離からのファトゥムー00の近距離砲撃。いくらPS装甲とは言え、この距離から
喰らえば無傷ではいられない。思わず、クルーゼもプロヴィデンスを後退させて
ドラグーンによる集中砲火をジャスティスに浴びせる作戦へと変更を余儀なくされた。
『クックック…なるほどな。キラ君といい、君といい…
どうやらコーディネーターは新たな種への進化期にある様だ…!』
「何…ッ!?」
 ビームの群をかわしながら、アスランはクルーゼの言葉に耳を傾ける。
『君達は最早、コーディネーターではない…ましてやナチュラルでもない…。
ならば何か!? もし後世などと言うものが存在するのならば、後の人々は君達を
こう呼ぶだろう…第三の種族…新人類…“ニュータイプ”とッ!』
「ニュータイプッ!?」
489黄昏の文芸作家:03/12/08 14:20 ID:4qI0YIjg
 その瞬間、全てのドラグーンが一度プロヴィデンスの元に収束した。定期的に回収
して最充填しなければならないのがドラグーンの唯一の欠点であるが、アスランは
無論、このチャンスを見逃すワケはなかった。
「落ちろ! 落ちろ!! 落ちろッ!!!」
 ビームライフルとファトゥムー00による同時砲撃。早くしないとジェネシス、
そしてネメシスが再発動し、今度こそ取り返しのつかないことになってしまう。
そうなれば、キラやカガリ達の頑張りが全て無に帰してしまうのだから。
『行け! ドラグーン達ッ!』
 クルーゼも負けてはいられない。充填を終わらせたドラグーンを一斉に解き放ち、
再びジャスティスを襲わせ始めたのだ。ここまでMSの性能を引き出すことのできた
者はザフト史上、最初で最後であろう。クルーゼは、プロヴィデンスの性能に感謝していた。
『このプロヴィデンスは素晴らしい…さすがはジャスティスの兄弟機だ!』 
 ドラグーンに翻弄されるジャスティスに接近したプロヴィデンスの
大型ビームサーベルが弧を描く!
「うあぁッ!?」
『言ったはずだ、私の愛馬は凶暴だと!』
 左腕をシールドごと切断されつつ、コクピット周辺にもダメージを負わされた
ジャスティス。黒煙をあげながらも、その機能を回復させようとアスランは必死だった。
…例え今の衝撃で、再び身体の傷が開いたとしても。
「…動け、ジャスティス…動け…! このままじゃ…………………………………カガリ」
『フフッ、アスラン…今、女の名を呼ばなかったかね?』
「…ッ!」
『戦場で恋人や妻の名を呼ぶ時というのはな…瀕死の兵隊が甘ったれて言うセリフなのだよ!』
 クルクルと回るドラグーンが、ついに四方八方からジャスティスを捉えた。
もう逃げ場はどこにもない。残されたのは…。
「(自爆装置…)」
490黄昏の文芸作家:03/12/08 14:21 ID:4qI0YIjg
『さて…これで終わりにしようか、アスラン』
 いよいよ最期の時が近づいてきた。ここまで来て…無念だ。それしか言いようがない。
だが…他に方法はない。兄弟機ならば向こうもNジャマーキャンセラー搭載型…ならば。
「(せめて、道づれにできれば…)」
 けれど、そんなアスランを戒めるかの様に輝石は光った…。
「(…カガリ)」
 コクピットの一部がショートして爆発した際に飛び散った機械の破片によって
切り裂かれたノーマルスーツの間から出たハウメアの護り石が、輝いた様に見えた。
 …少なくとも、今のアスランには。
「何ッ…まだ動くというのか!?」
 再起動を果たしたジャスティスに向け、プロヴィデンスのドラグーンが容赦なく
飛び掛ってくる。が、ジャスティスは残された右腕にビームサーベルを掲げ、次々と
ドラグーンを撃墜してゆくのだ!
「俺は…貴方に…勝ちたいッ! 勝って、カガリの元に戻る…ッ!」
『チッ…アスラン、この死に損ないのバカ部下が――――――――――――――ッ!!!』

 そしてこれは、この戦いの数日前のお話…。
「一応、退院…オメデトウ」
「ああ」
 傷は癒えていないものの、何とかアスランはドクターの許可を貰って退院した。
ザフトと地球軍の決戦も、あと数日がヤマ場だろう…そんな時にじっとしているなど、
アスランには耐えられなかったのだ。無論、それはカガリも同じことであった。
「お、お前のジャスティス…私が代わりに整備しておいてやったんだからな、感謝しろよ!」
「…」
「コクピットも…キレイにしといてやったぞ」
「…」
「な、何だよ…?」
 怪訝そうな顔つきで見つめるアスランに、何となく引いてしまうカガリ。
「いや…何かお礼しなきゃな、ってさ。例えば…これから2人でコクピットの中で……とか」
「なッ、なッ…や、病み上がりのクセに何考えてんだ、お前は〜ッ!?」
491黄昏の文芸作家:03/12/08 14:27 ID:4qI0YIjg
…隊長とアスランのセリフのやり取りは…例によって
歴代Gの名セリフからとったものが殆ど…またやってしまった…_| ̄|○
しかもまたまたエロくないんだなぁ…l||l _| ̄|○ l||l
492名無しさん@ピンキー:03/12/08 18:39 ID:ho2mqWye
でも、なんか読んでいてどきどきしました。
493名無しさん@ピンキー:03/12/08 18:45 ID:QKKbpLS0
_| ̄|○氏、待ってました!!!!
フラマリュ続編待ってまつ
494ポチ@駄文職人:03/12/08 22:12 ID:JMXQfaTv
キララク>>482-486




カタン
『ハロハロ〜』
プラントのザフト軍基地の一室にピンク色の髪を靡かせる少女がいた。
「あらあら、ピンクちゃんお元気ですわね」
部屋中を飛び回るピンクハロに少女はクスクス笑いながらソファに腰掛ける。
この少女、ラクス・クラインはプラントを代表する歌姫でもあり、プラントと地球間の和平交渉を背負って立つ人物でもあった。
「今…オーブの季節は冬かしら」
愛する人がいる地球…いま彼はどうしているのかラクスは通信機のモニターを見つめ考えていた。
495ポチ@駄文職人:03/12/08 22:14 ID:2Rv03+9s
連絡すれば彼は喜んでくれるだろうか…。

ーーラクスありがとう…さよなら

彼との別れ際の言葉が頭から離れない。
彼はもう自分には会いたくないのではないか…そんなことを考えてずっと連絡を取れないでいた。
「私は…こんなにも臆病な人間だったのでしょうか」
『ミトメタクナーイ』周りを跳ねるハロを余所にラクスは思い詰めた表情で俯く。

キラと別れてからずっと彼のことを想っていた。
キラに会いたい…会って彼の気持ちを確かめたい。
もし許されるならキラと共に生きていきたい。
「キラ…貴方は私のことをどう思っていて?」
496ポチ@駄文職人:03/12/08 22:16 ID:zR3bwrxc
私はキラのことを愛していますわ。
この身も心もすべて貴方に捧げたい。
「……キラ」
ラクスは凜とし顔を上げ立ち上がる。
迷っていても何も始まらない…私は前へ進みますわ。
そしてラクスはある決意を胸に部屋を出た。


「…疲れた」
ダークレッドの軍服に身を包んだ藍色の髪の少年はそう呟くとベッドへ倒れ込んだ。
彼、アスラン・ザラはザフトの人間として戦後のプラントの復興に力を尽くし、今もまた72時間働き詰めで体力の限界を迎えていた。
「…くっ‥寝る前にカガリと連絡を取らなければ…」
497ポチ@駄文職人:03/12/08 22:18 ID:3rAeZGOW
彼の唯一の癒しである恋人の顔を見るため立ち上がると来客を知らせるブザーが鳴る。
(誰だ…こんな時間に…)
そう思いながら来客が誰であるか確認する為に近付くと、ロックされていた筈のドアが開きアスランは思わず身構える。
「こんばんは、アスラン」
そこにはピンクハロを持ち、フワフワとした笑顔を向けるラクスの姿があった。
「ラクス!?どうしたのですか?」
驚きながらも元婚約者だった相手に相変わらずの敬語で受け答えするアスランに構わず、ラクスは彼の手を取り口を開く。
498ポチ@駄文職人:03/12/08 22:21 ID:j8QOAyCm
「参りましょう、アスラン」
「はい?ど、どちらへ?」
「地球へですわ」
その言葉に一瞬アスランはポカンと立ち尽くすが、直ぐ我に返る。
「…い、いつですか?」
「今ですわ」
「……でも明日も仕事が」
「すべてキャンセルしましたわ」
「………………」
アスランはその行動に呆気に取られていると、ラクスは一変真剣な面持ちで彼を見る。
「…私‥キラにお会いしたいのです…でも1人では心細くて‥」
「……ラクス」
アスランは弱々しく自分を頼るラクスの姿に心が揺れた。
499ポチ@駄文職人:03/12/08 22:24 ID:dvtPApOq
(ラクス…君はそこまでキラのことを…)
親友を想ってくれている彼女を手助けしたいと、アスランはコクリと頷き承諾する。
「わかりました…行きましょう」
その言葉にラクスは喜びを露にする。
「ありがとう!アスラン」
そして2人は愛する人がいる地球へと旅立って行った。





NEXT
500名無しさん@ピンキー:03/12/08 23:40 ID:kdUueOsM
ワクワク(・∀・)
501黄昏の文芸作家:03/12/08 23:54 ID:I0FxzrmC
ポチ氏キテル━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(   ゚)━(  )━(゚   )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
(*´Д`)イイトコロデジラスンダカラ…。 俺も…>>463の続き書いて…寝るかな。

「出た――――――――――――――――――――――――――――――――貞・公ッ!」
「うら〜」
 ドミニオン・シャワールーム。今日は戦闘が無かったからよかったものの、何と
クロトとシャニは昨日徹夜でゲームをしていたために風呂に入りそびれたと言うのだ。
 無理矢理オルガを誘ってシャワーを浴びに来た2人は、早速頭からお湯を浴びて
はしゃいでいる。顔の形を確認できない程に前髪をダラリと垂らしたシャニが、クロトに
向かって静かに歩みよるも、当のクロトの負けじと
「おら――――――――――――――――――――――――――――――悪霊・退散ッ!」
 と絶叫しながらシャワーヘッドを振り回して応戦しているのがお分かりだろうか?
「ここも戦場みたいなもんだな…」
 はしゃぐ2人は放っておいて、オルガは黙々とシャワーを浴びる。
本当は昨晩、ナタルと一緒に浴びたのだが…。
「アツッ! ちッくしょ…痛ェ…」
 オルガの背中には引っかき傷があった。実は昨晩、興奮して射精後したオルガは
半ば申し訳なくナタルに謝ったのだが、のぼせたナタルとつい…関係を持ってしまったのだ。
 無論、ナタルも最初はオルガを気遣っていたつもりだったのだろうが、のぼせたせいか
興奮がエスカレートし、後にギクシャクすることも忘れて彼に抱かれた。
 普段お堅いナタルだけにこういう時の反応はとても初々しく、オルガとしても嬉しい
限りであったものの…挿入時に無理をしすぎ、彼女に引っかかれる羽目となったのである。
「(まぁ…これで済んだだけでも…良しとしとくか…)」
 何しろ、あのナタルである。終わった後にビンタの1〜2発は覚悟していたのだが
何故かそれはなかった。ただ、終わった後…。
「(あれはぜってー初めてだったんだよな…責任取れ、とか言われるのか、俺…?)」
 まあ、今は戦時下であるし、何より自分はカラミティのパイロットだ。
いくらナタルが艦長と言えど、今の時点でこの艦を降ろされることはないだろう。
502黄昏の文芸作家:03/12/08 23:55 ID:I0FxzrmC
「カラミティの新装備の件ですが…」
「報告を頼む」
 艦長室、ナタルとオルガ、そして格納庫スタッフの3人。
朝、オルガがナタルに進言した通り、カラミティの新装備が実現することとなったのだ。
「月面基地から支給されたメガ粒子砲と大型ビームカノン2対、後は大型シールドの
装備が可能です。元々はギガント級戦艦の主砲と余剰パーツだったのですが…」
「ギガ・シリーズってワケか…面白ェ…!」
 満足げに笑みを浮かべながら、パキパキと拳を鳴らすオルガ。
ナタルは一応平静を装いつつ、資料に目を通しているが…。
「…トーデスブロックとシュラーク、それにケーファーツヴァイ…これらをも凌ぐ…と?」
「一個艦隊並の火力です…その分、重量と電源消費量のために活動範囲は狭まれますが…」
「いーじゃねえか! 俺はどの道、艦の護りに付くぜ…いいだろ、艦長?」
「…早めにとりかかってくれ」
「了解です」
 何かを決心した様に、ナタルは静かに呟いた。格納庫スタッフもナタルの了解を
得て嬉々として艦長室を出てゆく…が、一番喜んでいたのは当然オルガだった。
「へッ…アンタも結構、イキなこと言ってくれるじゃねえか」
「断る理由もないからな…だが、本当に良かったのか、少尉…?」
「あン? 何がだよ?」
「その…少尉の気持ちは嬉しいのだが…いつも真っ先に敵陣に突っ込む君が、艦の護りなど…」
「…俺じゃ頼りにならねーってか?」
 ナタルの問いに、少しだけオルガは眉を細めた。  
「言ったろ、この艦は『家』で…艦長のアンタは『御袋』だってよ…」
「少尉…」
「俺が絶対…アンタを護る…」
 ナタルの机に身を乗り出し、オルガは極めて真摯な瞳で彼女を見つめる…。
 戦闘中の狂戦士の様な目つきとは違う、ナタルのために働きたいという意志の宿った瞳。
「…私は、君に護られっぱなしだな」
503黄昏の文芸作家:03/12/08 23:56 ID:I0FxzrmC
「な、何だよ…?」
 椅子から立ち上がったナタルは、代わりにオルガを座らせた。何事かと戸惑うオルガを
慈しむ様に、後ろから両腕で抱きしめる…すると、オルガも大人しくなるのだった。
「君がどれだけ戦場で苦しい思いをしているか…私は知らない」
「…」
「これまでも多くの部下と同僚を戦場で失ってきた…」
「…」
 オルガはナタルの囁きを静かに受け止めている。
「だが…いけないことだと分かってはいるが…こう思ってしまうんだ…
“君にだけは生き残ってほしい”と…な」
「…!」
「艦長失格だな…笑ってくれ、少尉」
「わ、笑うワケねーだろ…俺だって…」
「…何かな、少尉?」
 昨夜のお返しとばかりに、今度はナタルが意地悪くオルガに尋ねる。
オルガは口ごもりつつも、ぶっきら棒にこう呟くのだった…。
「俺も…アンタには生きてて欲しいからよ…」
「…ありがとう、少尉」
 ナタルはもう何も言わなかった。ただオルガを背中から抱きしめ、刻の流れに身を
任せる…きっと、勝っても負けてもこの戦争の先に待つのは悲惨な結果だけだろう。
 ならば、いっそのこと…。
「それに…」
「ん…?」
「アンタは絶対に死なねえ…俺が死なせねえ…」
「少尉…」
「アンタは…艦長は…俺の母親になってくれるかもしれない女なんだ…」
504黄昏の文芸作家:03/12/08 23:58 ID:I0FxzrmC
さて…と。オルガもシャアな発言したし…この辺で止めておくか…。
505名無しさん@ピンキー:03/12/09 00:08 ID:qrYClO0Y
オルナタ2夜連続キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
506269:03/12/09 03:37 ID:4+I28a5Y
今晩は及びお早うございます。269です。
少し間が空きましたが痔ミリの続き、ラストまで書き上げました。
本番が少なくて申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
507269:03/12/09 03:38 ID:4+I28a5Y
ディアッカはミリアリアの足を割り、そのあいだに己の体を滑り込ませる。ぴくり、とミリアリアの体が反応した。
「ミリィ、なにも心配するな。全部俺に任せてくれ。力を抜いて、俺の背中につかまっていればいい・・」とディアッカが優しく耳元で囁くと
今まで静かだったミリアリアはおもむろに目を開き、拒むようにディアッカを制止した。
「違う・・違うの・・ディアッカ、お願い、違うのよ。」
「ミリィ?」いきなりのミリアリアの言葉に戸惑ったディアッカはミリアリアの顔を覗き込んだ。
「違うって、何が?・・まさかここまで来て今更やめろなんて・・言わないよな?」
暗闇の中で、二人はベットの上で向き合うように上半身を起こした。
暗い部屋の中にミリアリアの白い上半身がかすむように浮かびあがる。
「そりゃ、ミリィがどうしてもイヤだって言うんなら無理にはしないけど・・いやしたいんだ本当は。すっごく。
でも、その・・なぁ、分かるだろう、オレの立場っていうか・・」
なにやら懸命に言い募るディアッカの様子に、ミリアリアはくすりと笑ってディアッカの唇に指を当てて黙らせる。
「違うの。イヤで止めたんじゃないわ。さっきディアッカは私のことたくさん気持ち良くしてくれたでしょ。だから今度は・・」
そこまで言うとミリアリアは顔を真っ赤にして黙ってしまった。
508269:03/12/09 03:39 ID:4+I28a5Y
「えっ?えっ??」
ミリアリアが言わんとしていることが分からないディアッカは不思議そうにミリアリアの言葉の続きを待つ。
「・・・だからぁ・・んもう、本当に女心が分からない男ね。いいの。ディアッカは横になってちょうだい。」
ミリアリアはそんなディアッカを突き飛ばすように肩を押し、不意を突かれたディアッカはあっさりとベットに倒れこんだ。
「おい、いったい何を・・」
いきなりのことに抗議しようとするその腰の上に、ミリアリアは大きく足を開いた姿勢で膝立ちになった。
「・・だから今度はわたしが気持ち良くしてあげたいの。ディアッカはそのまま何もしないでいてね。」
そう言うとミリアリアはディアッカの硬く立ち上がったモノにそっと手を添えた。「うあっ、ミリィ・・・・」
ミリアリアの指先が触れた瞬間、ディアッカの分身はどくりと脈打ち更に一回り大きくなったような気がした。
「・・い・・入れるね・・」
ミリアリアはそう言うと、熱くそそり立つモノを既に潤みきっている自分の秘所にあてがった。
ぬぷり、と先端が音を立てて沈み込む。
「ああ・・んっ・」それだけでもミリアリアの全身には快感が電気のように走り抜けた。
「・・ああっ」ディアッカもまた同じように、先端が蜜に沈む感覚に思わず声を上げる。
思わず一気に突き上げたい衝動に駆られたが、なんとか堪えて先端の感覚を味わうことにした。
ミリアリアは慎重に腰を沈めていく。
509269:03/12/09 03:39 ID:4+I28a5Y
「はあっ・・あん」ついに根元まですべて体内に飲み込むとミリアリアは大きく息を吐いた。
ディアッカのモノはミリアリアの最奥にまで届き、その刺激だけでミリアリアはいきそうになる。
また、ミリアリアの秘所も熱くディアッカに絡みつき、締め付け、更なる快感を求めるようにざわついていた。
二人は上半身を合わせ腕を回して硬く抱き合った。
「ディアッカ・・きもちいい・・?」
ミリアリアが囁くようにディアッカの耳元で問いかける。
「最高・・」
ディアッカも夢を見ているような声で答える。
数時間前、この部屋を飛び出していったときの気持ちを考えると本当に夢を見ているようだった。
ディアッカはまわしていた腕を解くとミリアリアの肩を掴んで上半身を起こさせる。
「あん」
胸が離れた寂しさにミリアリアは不満げに声を出す。
ディアッカは自分は横になったままミリアリアを見上げながらニヤニヤ笑って腰を支えた。
「さっ、続き続き。オレは何もしないから、さ?」そう言うとミリアリアの尻をつるりと撫でた。
「えっち」
ミリアリアは拗ねたような口調でそう言うと、すぐに目を閉じて腰を動かし始めた。
510269:03/12/09 03:40 ID:4+I28a5Y
ゆるゆると上昇し、またゆるゆると下降する。
ただそれだけの動きでも、頭の芯から痺れるような甘美な刺激が全身に広がっていく。
先端の引っ掛かりが秘所の入り口を刺激し、もどかしいような苦しいような感覚を与えた。
じゅるりじゅるりとミリアリアが上下するたびに結合部から湿った音が響いてくる。
「はあっ・・はあっ・・ああ・・んっ・・」
徐々に上下するスピードが早まってゆく。
「ミリィって敏感だな」
ディアッカは余裕を見せながらもミリアリアの熱い官能の喘ぎ声と自分の太腿を濡らす愛液の匂いに
思わず目の前を上下する白い乳房に手を伸ばさずにいられなくなる。
両方の手で乳房を掴みミリアリアの動きにあわせて上下に強くもみしだいた。
「ああんっ・・もっと・・めちゃくちゃに・・してぇ・・」
すでにミリアリアは限界に近い。激しく腰を動かし、お互いの恥骨を強く押し付けあう。
511269:03/12/09 03:40 ID:4+I28a5Y
一息ごとにディアッカのモノが激しく出入りするのを締め付ける。
ディアッカもそろそろ限界かもしれない、と思った。
更に刺激を求め、貪るようなキスをし、ディアッカは結合部分の少し上にあるミリアリアの小さな芽を指で擦り上げた。
「だめえっ・・!そこは・・・・ディァッ・!」
上ずった声でミリアリアが悲鳴を上げた。
背中をのけぞらせ、ミリアリアが後ろに倒れ込むのをそのまま押し倒し、すかさずミリアリアの膝裏に手を当てて両足を大きく開かせる。
「ミリィ、愛してる。お前だけを・・!」
ディアッカはそう言うと激しく腰を動かし自分自身を叩きつけるように何度も打ち込んだ。
「ディアッカ・・ディアッカ・・!」激流の中でミリアリアはただディアッカの名をうわごとのように繰り返し、きつくその首にしがみついていた。
「・・・・!!!」
二人はほぼ同時に頂点を迎え、全身の血が逆流するような快感を味わった後に意識が真っ白になり、そのあとすぐに真っ暗な闇に落ちていった。

512269:03/12/09 03:41 ID:4+I28a5Y
・・・・・・・次の日のジュール邸・・・・・・・・
昨晩の雪が嘘のように空は晴れ渡り、木々に積もった白雪がきらきらと陽を反射させて輝いていた。
少し遅めの朝食を済ませたイザーク、ニコル、アスランの三人は居間で食後のコーヒーを楽しんでいた。
結局待ちぼうけを食らわされた3人はそのままジュール邸に宿泊することとなり、
その晩、ニコルとアスランはイザークの集めたという古代民族学上の非常に貴重な資料、というものを見させられる羽目になったのだった。
「これはな、以前地球の原住民の調査したときに発見されたブードゥ教の呪いの人形だ。かなり使い込まれている、由緒正しい一品だ。
それからこっちは樹齢500年の大木に打ち付けられていたというワラ人形だ。この中には呪う相手の髪の毛を仕込むんだぞ。
五寸釘の打ち付けた跡があるのが分かるか? それからこの写真、違う、こっちのここ。その建物には庭に古井戸があってな・・・」
嬉々としてアイテムの説明をするイザークに、はいはいと適当に相槌を打ちながら、ニコルとアスランはこんなことなら
駅前のレンタルビデオ屋にいってさっさと何か適当なのを借りてきて観ておけばよかった、と心底後悔したのだった。
513269:03/12/09 03:41 ID:4+I28a5Y
「おっはよー諸君!」
能天気な挨拶と共にディアッカが居間に現れた。
にこにこと上機嫌なディアッカは皿の上にあったクッキーをひょいとつまんで口に放り込んだ。
「きききききき貴様ぁ!!!!!!なにを今頃のこのこと・・!!!」
イザークは声を上ずらせてディアッカの襟元に掴みかかった。
「イザーク、落ち着いてください。」
「イザーク、よせよ。」
ニコルとアスランは口ではそんなことを言いつつソファに座ったままコーヒーカップを口元から放さずにいる。
「はっはっは。おいおい、ちょっとは助けてくれたっていーんじゃない?」
そんな中でディアッカはまったく悪びれる様子もなく、イザークに紙包みを手渡した。
「はい、昨日の侘びだ。お前にやるよ。」
「なんだ?これは?」
ディアッカは包みを渡すとこれから行く所があるから、とドアに向かった。
「例のビデオと、おまけに今日発売の『盗撮・女子高生の体操服特大号』だ。もうオレには必要の無いものだからな。」
そういい残すと部屋を出て行こうとしたそのとき。
アスランがはっとしたようにディアッカの背中に声をかけた。
「おい、ディアッカ、それって・・」
ディアッカは振り向き、にっと笑って親指を立てて答えた。
「ぐれぃと!!」


・・・・おわり・・・・・
514269:03/12/09 03:55 ID:4+I28a5Y
後半急ぎすぎたかな・・。リアルでも忙しくてなかなかまとまった時間が
取れないのでこんな結末になりました。
シリアスに徹することが出来なかったのが心残りです。
今年中にもう1本いきたいぞ、と。
515名無しさん@ピンキー:03/12/09 03:56 ID:i7BZdHLU
>>513
最後にワロタ
516名無しさん@ピンキー:03/12/09 09:12 ID:V0usoeB1
オルナタ続き(;´Д`)ハァハァ

ディアミリ乙です。今からまとめ読みして来ます。
517ポチ@駄文職人:03/12/09 15:38 ID:yOf00aeD
>黄昏氏
アスランかっこイイ!黄昏氏のアスランはカッコ良くてエロくて素敵です(*´д`)ハァハァハァ
次も激しく早く読みたいけど完結してしまいそうな寂しさが…いや南極で何度も読み直そう。オルナタもがんがって下さい。


またこっそりキララクの続き投下します。相変わらずエロ無いです。
518ポチ@駄文職人:03/12/09 15:42 ID:JXjxdLTD
キララク
>>482-486>>494-499



「今日はクリスマスか…」
カガリは窓の外をボンヤリ眺め呟くと少し癖のある金髪を揺らし振り返る。
「なぁ、キラ…町に行ってみよう!」
「ええ!今から?…もう陽が暮れるよ」
「いいから!行くぞ!」
姉弟とは思えない積極的なカガリと消極的なキラは、やはりキラの方が根負けし素直に従う羽目となった。





「うわぁ…すごい人がいっぱい」
数々のイルミネーションが、立ち並ぶ店や木々を飾り、そこを恋人達や家族連れが楽しそうに歩いている。
519ポチ@駄文職人:03/12/09 15:43 ID:XENsrm0K
「いいな…ま、私達は姉弟水入らずってやつだな」
「はは、カガリは本当はアスランと一緒にクリスマスを過ごしたかったんでしょ?」
「…‥うるさいな‥バカ」
ピンク色に染まった頬を膨らませ言うカガリにキラはクスクス笑う。
「お、お前こそ!いい加減ラクスに連絡の一つぐらいしてやれよ!」
笑われ更に恥ずかしくなったカガリは負けじとラクスの名を出し対抗する。
「…‥関係ないだろ、カガリには」
今度はキラがふてくされ沈黙が2人を包む。
520ポチ@駄文職人:03/12/09 15:45 ID:NXQDp6S7
「…ラクスきっとお前からの連絡を待ってるぞ」
先程とは違い気遣うような言葉にキラは立ち止まり顔を上げる。
「悩むよりまず行動!頑張れ!キラ」
そう言い、ニッコリ微笑み自分を後押ししてくれるカガリにキラの心が揺れた。
「…ありがとうカガリ…僕は…」
彼女‥ラクスは僕のことをまだ想ってくれているだろうか‥。
 僕がラクスの隣にいたら、これから平和への道を切り開こうとしている彼女の障害になる。
そう思い君の気持ちを受け入れられなかった…でも僕のラクスへの気持ちは大きくなる一方で…。
521ポチ@駄文職人:03/12/09 15:47 ID:mtHKHnrk
「お前、先に帰れよ」
「…カガリ?」
思い詰め、皺を寄せるキラの眉間に人差し指を添え微笑む。
「一番大切なのはお前とラクスの気持ちだろ?後のことは2人で考えて結論を出せばいい…違うか?」
確かにそうかもしれない。
このまま悩んでいては自分は前に進めない。
まずはラクスの気持ちを確かめたい‥そして彼女の力になりたい。

ーー僕はラクス・クラインを愛しているから

「‥じゃあ僕は行くよ」
「ああ、頑張れ!キラ」
そう言って手を振ってくれたカガリを残し僕は走った。






NEXT
522アルテミスの手 1/5(いもげん):03/12/09 17:25 ID:S+GTYzaA

「話は他のクルーたちから聞いた」
「何のことです」
「お前が率先して動いてくれたってな」
シフトから漸く開放される時間、人気の無い通路に足を留め女性上官と部下の男の二人は言葉を交わす。
「あれはただ、この艦を敵方の的にしておくのが忍びなかっただけです。それに皆も協力してくれました。自分一人では」
「それにしても、あんな扱いを受けるとは思いもよらなかったな。甘い考えだったと言われればそれまでだが」
「月の女神のことでしたか、アルテミスとは」
「ああ、ギリシャ神話の処女神の一人だ」
「確かとても、残酷な話だったかと」
「アルテミスの水浴姿を偶然見た猟師が彼女の怒りに触れ、水をかけられ鹿の姿に変えられて、彼自身が連れていた猟犬に生きながら八つ裂きにされてしまう、そんな話だ」
「処女が残酷なのは神話の昔からということですかね。今回のアルテミスもまともに補給を受けさせて貰えませんでしたし……どうしました?バジルール少尉」
自分のことを指して言っているのかとふと感じた彼女は、思わず俯いていた。
「いや、何でもない」
俯き落としていた視線を、彼女は向かい立つ部下の男の顔に戻す。
「でも本当によくやってくれた」
「あの場では階級からして自分がいちばん上ですし。当たり前のことをしたまでです」
「ありがとう。礼がすっかり遅くなったが」
「当たり前のことですから、そんな礼なぞ要りません」
「しかし、若し私たちが戻って来なかったら、どうするつもりだった?」
523アルテミスの手 2/5:03/12/09 17:26 ID:S+GTYzaA
彼は小さく苦笑して答える。
「そいつは尋ねられると、痛いところです」
「私たち三人が、あのまま艦外で死んでいた可能性だって、十分あった」
女性上官の静かな言葉に、部下の男は微苦笑の消えた沈黙で答える。
「階級からして、お前が艦の指揮を取ることになるな」
「勘弁してください。曹長が操舵しながら艦の指揮を取るなど、冗談にもなりやしません」
処女の残酷は止まらない。
「ノイマン艦長代理だ」
「止めてください」
「現にラミアス艦長だって、似たような経緯によって今の任に就いているだろう?」
「止めてください」
「お前ならクルーの人望もあるから大丈夫だろうな」
「お願いです。止めてください」
「実際戦場では何が起こるか分からない。私も今回は助かったが、次こそは命を落とすかもしれない」
「止めてくださいっ!!」
人気のない通路に響く、今まで聞いたこともない、普段穏やかな物腰の男が発した荒げた声。
「そんなこと……考えたくもない……」
顔を背け呟く彼の眦に小さく光るもの。
「……すまない」
自分の言葉に対する相手の反応に驚き、彼女は右手を男のその頬に伸ばす。細い指先で彼女はそっと男の眦に小さく光るものを拭う。指先から伝わる濡れた感触。
「言い過ぎた」
524アルテミスの手 3/4:03/12/09 17:31 ID:S+GTYzaA
左頬に触れる華奢な手に、彼は自身の両手を重ねる。少し冷たい女の体温を左頬と両掌の間に覚える。
彼は瞳を閉ざし自分の両手の中にある女の掌の中心に強く口付けをする。唇に触れている箇所を徐々に指先へ移す。
女の細い中指の先にある、僅かに味を含む自分の涙の雫を彼は唇と舌先で拭い取る。
両手の中で軽く握られた形になった女性の右手に何度も口付けを繰り返す。
「命を落とすなんて、そんなこと」
口付けの合間に彼は小さく呟く。
「御無事で戻られて、本当に、良かった。本当に」
男の頬に添えた彼女の右手が、自分より高い体温の両手に包まれる。掌の中心に男の唇の感触を彼女は覚える。指先に男の唇と舌の小さな動きを彼女は感じる。
男の手に包まれた右手へと繰り返される口付けで、彼女の脳裏に眩暈にも似たものが生ずる。
意識が眩暈に飲み込まれる前に、彼女は低い声で囁く。
「もう止めて」
「すみません」
ハッとしたように男は瞳を開き、その手から唇と両手を離す。二人の間にあった女の右手が下りる。
「きっと、疲れているのだろう。もう休め」
「たいへん、失礼しました」
人気の無い通路の中、視線を合わさぬ二人は掠れた言葉を簡潔に交わし、離れる。

大部屋の自分のベッドスペースに篭りシャッターを引き、彼は先ほど自身のした行為を思い返す。たかだか女の右手を少しばかり愛撫しただけだと自身に思い込ませようとしても、その一連の行為の大胆さに胸が激しく鼓動を打つ。
525アルテミスの手 4/4:03/12/09 17:34 ID:S+GTYzaA
両手の中にあった華奢な感覚と少し冷たい体温を思い出す。
口付けする唇に触れた薄く滑らかな肌を思い出す。
舌先に覚えた細い指先を思い出す。
その記憶が残る右手で彼は自分の硬くなっているものを握り締める。
あの手。あの指。あの肌。あの体温。
鮮やかな記憶の感触で彼は自身を包み込む。記憶と快感で痺れだす脳裏。
あの人を抱きたい。抱いてしまいたい。この思いはこの先どこまで堪えることができるだろうか。
潔癖な女神の怒りを買った猟師は鹿に変えられた。果たして自分は。
その必要は無い。今の自分は既に獣だと、痺れる脳裏で彼は自身を呪い続ける。

自身の士官室に戻り次のシフトに備えるべくシャワーを浴び睡眠を摂ろうと、彼女はバスルームに入る。手早い支度が習いである筈の彼女が、裸になりシャワーの湯を出そうとした瞬間、その手が止まる。
右手に鮮やかに残る男の両手と口付けの感触。その掌をそっと片側の胸の膨らみにあてがってみる。
胸の先端が触れている右掌の中心にあったのは男の強い口付け。その手を自分のその箇所へと下ろす。敏感な箇所へ触れる指先に覚えていたのは、涙を拭い取ろうとする男の唇と舌の小さな動き。
あの手。あの唇。あの舌。あの体温。
男の高い体温の両手に包まれ口付けされるがままだった自分の右手が、まるで彼女自身であるかのような身体の熱さ。
アルテミスはその手で水飛沫を猟師に浴びせ鹿へと変えた。果たして自分は。
そんなことはできぬ。自分は女神でなくただの処女だと、濡れた感触を覚える指先で彼女は自身に戸惑い続ける。

<了>


小ネタですみません。ヤってなくてすみません(自分的にはこーゆーのがエロいので)
あと最初の2つ数字間違えてすみません。全部で4/4です。
526名無しさん@ピンキー:03/12/09 17:39 ID:JKDQaWTk
いもげんさんにリアル遭遇(;´Д`)ハァハァ
超高速でリロードしまくってました。
してないのにエロいです。ヤバいです。

ナタルSS最近多くて嬉しい。
527名無しさん@ピンキー:03/12/09 17:51 ID:snxdIm8I
いもげんさんがナタルさんを…!
文章からして美しく色っぽい(;´Д`)ハァハァ
オナニー(;´Д`)ハァハァ
528名無しさん@ピンキー:03/12/09 19:16 ID:QL+QOGVq
ジュール隊の女の子の名前が来たか。
無口で負けず嫌い実は乙女か。
ナタル系?
529團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/09 19:32 ID:dJXcoFQ8
いもげんさんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!
リアル遭遇で私も感動しました。
文章お美しい!
530名無しさん@ピンキー:03/12/09 19:47 ID:41VhbVAI
え?…ナナシじゃなくなったのか…。
もうナナシでss書いちまった。まぁ名前だけ直せばいいんだけどゲームに登場予定とかマジ?
自分好みの性格設定したから新設定出たら出しづらいな…その前に仕上げて投下するか( ´-`)
531團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/09 22:41 ID:dJXcoFQ8
昨日、こんな夢を見た。
フレイ様の夢だ。
夢の中のフレイ様は傲慢で高飛車で、素敵女王様だった。
キラたんを後ろ手に縛り上げ、豪華な椅子に座り足元に膝まづかせると、くいと、そのつま先でキラたんのあごを上げた。
「うふふ。可愛いわよキラ」
キラたんは情けなさそうな顔でフレイ様を見上げていた。
「フ、フレイ……」
がし! いきなりフレイ様がキラたんを蹴り上げた! 何すんだこの女!
「フレイ様でしょ?!」
「フ、フレイ様……」
「いい子ね。ご褒美に足なめてもいいわよ」
「で、でもソックスが……」
「あんたの、汚れた舌で直接舐められるとでも思ってるの?!」
大人しくニーソクの上からつま先を舐めるキラたん。フレイ様ゾクゾクしてご満悦のご様子。
「ちゃんと、舐めたら後でペニス踏んであげるわよ」
よだれまみれで見上げるキラたん。
「はい……」
いきなり暗転。目が覚めた。
つ づ き 見 せ て く だ さ い。
532黄昏の文芸作家:03/12/10 02:10 ID:6CXXzxsv
そう言えば…イザフレの時に七夕企画やろうとしたら…
雨降ってあぼーんしたのよね…。今年のクリスマスは雪が降るのだろうか…?

「フレイ、見ろ! 雪だぞ!」
「イザーク…雪を見たことなかったの…?」
 地球で初めて過ごすクリスマス。
一面の銀世界にイザークは童心に戻ったかの様にはしゃぎまくっていた…。
「プラントの人工雪など…所詮は紛い物に過ぎない…」
「そう…(イザークってば…嬉しそう…結構子供っぽいトコがあるのネ…)」
「見ていろ、でっかい雪だるまを作ってやるからな!」
「霜焼けに気をつけてね」
 数十分後…。
「痛い、痛い、痛い…ッ!」
「…手袋もしないで雪を掴むからよ」
「ッ…傷が疼くだろうがァッ…!」
 お湯に手を浸しながら、喚くイザークをフレイが呆れ気味に見ている。
「まあ、おかげで雪だるまは完成したじゃない」
「…フン」
 小屋の外にはイザーク作の雪だるまがドーンと構えており、作者は得意げに微笑む。
「でも、雪だるまって枝で手を再現するのに…足を再現しないのはどうしてなの…?」
「足なんて飾りだ。低俗な連中にはそれが分からんのだ」
 お湯から手を離し、タオルで雫を拭き取ったイザークがゆっくりとフレイに近づき…。
「今夜は冷えそうだ…暖かい毛布があれば最高なんだが…」
「…一緒に寝てほしいなら、そう言えばいいじゃない」
「なッ…」
「イザークって…意外と軟弱者ね」
「な、な、なんだとうッ!?」
「だったら…証明してみなさいよ。軟弱者じゃないってトコ」

…何か2人とも…キャラ違うよね。すまない。l||l _| ̄|○ l||l
533ポチ@駄文職人:03/12/10 02:45 ID:82FISQ7a
>黄昏氏
イザークがカワイイ!笑わせてもらいました。いや…自分はキャラまんまの性格だと思いましたよ。イザフレいいなぁ、癒される。

>團鬼八氏
いい夢見ましたなwフレイ女王様最高でつ。自分もアスランハァハァな夢が見たい…。
534ポチ@駄文職人:03/12/10 03:56 ID:wdrk71BM
キララク>>482-486
>>494-499 >>518-521



…早く君の笑顔が見たい…そして声が聴きたい…。
僕は今まで1人で悩んでいたのが嘘のように君を求め走ってる。
 アスハ邸へ続く並木に差しかかったその時、視界の隅にピンク色の物体を確認し足を止めた。
「…え…これって」
ここにある筈か無い物が目の前に存在し、キラは驚き目を見開く。
『テヤンデイ!』
それはピョンピョン跳ねながら、キラの手の中に収まる。
「…ピンクハロ‥どうしてここに?」
ラクスが大切にしていたハロがいる…そして彼女もここに居るのでないかと期待で高鳴る胸を抑えつつ辺りを見回す。
 
535ポチ@駄文職人:03/12/10 03:58 ID:yHhxrC4S

 冬の冷たい風が木々の枝を揺らす暗闇の中、最愛の人の姿を探すが見つからない。
「…はは、いるわけないよな‥僕は本当にバカみたいだ」
そう呟き、手の中のハロを見つめ蹲る。
 出来ることなら君を今すぐ抱き締めたい。
そして僕の気持ちを伝えたい。
君と離れていることがこんなにも辛く苦しい…。
「…ラクス…ラクス」
君が欲しくて堪らない。
ポタポタとハロに水滴が落ち濡れる。
いつも僕は弱虫で泣いてばかりだ。
でもこんな僕を優しいと‥ありのままの自分を受け入れてくれた…。
「…ラクス‥君に会いたいっ」
536ポチ@駄文職人:03/12/10 04:00 ID:Og22FY9y
キラは涙を流しながら声を詰まらせると、背後に人の気配がし動きを止める。
「私はここに居ますわ、キラ」
それは最も聞きたかった声…キラが求めて止まない愛しい人。
「…っ!ラクス!」
キラは立ち上がり、その声の持ち主と向かい合う。
そこにはピンク色の長い髪を揺らし微笑む少女が立っていた。
「お久しぶりですわ…キラ」
「…本当に‥君?」
信じられないと震える手でラクスの頬に触れる。
「ええ、ラクス・クラインですわ」
「…っラクス!!」
ずっと欲しかった‥求めていた人がいま目の前にいる。
537ポチ@駄文職人:03/12/10 04:02 ID:5o+Om6SH
キラはラクスの身体を引き寄せ、その存在を確かめるように抱き締めた。
「…キラ…キラ」
僕の名を呼ぶ透き通るような声…細く白い華奢な身体…ふわりとした甘い香り…。
「…ずっと‥ずっと‥君に会いたかったんだ!」
最後に抱き締めたあの時となんら変わり無い彼女の温もりに浸りながら、キラはずっと抑えていた気持ちを伝えようと抱き締めていた手を緩め、ラクスの顔を見る。
「…キラ‥私も貴方にお会いしたかった‥」
綺麗な淡蒼の瞳が涙で濡れていることに気付き、キラは指でそれを優しく拭う。
538ポチ@駄文職人:03/12/10 04:05 ID:hgDzKwa4
「…ごめん‥僕がバカだから‥君に辛い思いをさせてしまって‥」
キラのその言葉にラクスは頭を左右に振り否定する。
「違いますわキラ‥私は貴方に会えて嬉しい…いま貴方とこうしていられる…それがすべてですわ」
辛くなかったといえば嘘になる、しかしキラが自分を避けてはいなかったことを知ることが出来た、ラクスはそれだけで幸せな気持ちになっていた。
「…ラクス、ありがとう…僕はずっと君のことが…」
「…キラ?」
ずっと確かめたかった彼の気持ちを今、知ることが出来る。
539ポチ@駄文職人:03/12/10 04:07 ID:9+6lAWKi
ラクスは期待と不安で押し潰されそうになりながらキラの言葉を待つ。
「……僕は」
伝えたくても伝えられなかった言葉、もう既に互いの気持ちは察している…あとは言葉にするだけ。
キラは緊張しながら口を開いた。
「僕はラクス…君を愛してる」
「………キラっ!」
その瞬間ラクスの瞳から涙が溢れ、キラの胸に縋り付く。
「…私も‥キラを愛しています」
やっと通じた心…そしてキラとラクスは愛する人を欲し唇を重ねる。
時が止まったかのように互いが唇の感触に浸り、これが今現実のものだと実感する。
540ポチ@駄文職人:03/12/10 04:09 ID:zy1py0Qt
「…ラクス‥君が欲しい」
キラは更なる欲を抑えられずラクスの耳元に囁く。
ラクスを抱きたい…君を僕の色に染め上げたい。
そのキラの想いにラクスも頷く。
「私も…キラが欲しい」
彼の温もりをもっと感じたい…ラクスもそれを願いキラの手を握り2人は歩き出した。





NEXT
541名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:28 ID:YmTKJVfM
「まあ、かけたまえ。」
父親と同じ声で、その男は言った。
部屋へ呼び出された真意はわからない。が、こちらからききたいことは
山ほどある。どうして自分はここへ連れてこられたのか。これから自分は
どうなるのか・・・。瞳に怯えを浮かべつつもソファーに座るフレイ・アルスターであった。
ふと見ると、男は二つのカップにコーヒーを注いでいる。
(えっ?私に?)
隊長と呼ばれ、その指揮によって周囲を従わせる男が自分の飲み物を用意
するというシチュエーションは、フレイのお嬢様心をくすぐった。
「軍の支給品でもうしわけないが。」
いつもと変わらぬなめらかな口調でそう言いながらカップを差し出す手に、思わず
びくっと体が硬直する。
「そう硬くならずともいい。コーヒーはお嫌いかな?」
「い、いいえ。・・・いただきます。」
542名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:29 ID:YmTKJVfM
ぎこちなくカップを口へ運び、一口飲む。苦い。この部屋にはミルクはおろか
シュガーすらないらしい。難しい視線をコーヒーから正面へ戻すと、男は
テーブルを挟んだ向こうのソファーにゆったりと足を組み、もたれながら
見透かしたような笑みを口元に浮かべてこちらを見ている。フレイは頬が
熱くなるのを感じた。(な、なによ。私だってブラックコーヒーぐらい・・・)
頑張ってもう少し飲んでみる。すると男は「ほう。」と、感心しているとも
馬鹿にしているともつかない声を発した。それがまた、フレイの幼い自尊心を
あおる。意地をかき集めて残りの半分ほどまで一気に飲み下す。苦い。
(なんで私、たかがコーヒーにムキになってるのかしら・・・そうよ、
あの男の笑い方が悪いのよ!それになによ!「ほう」ってなによ!!)
この失礼な男に対して少しでも気分良くなっていた自分に腹が立つ。
再び正面を向くと、男はまだあの笑みを口元にひらめかせている。フレイは
かっとなって相手を睨んだ。その目に怯えの色は既になく、別の光が灯っている。
543名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:30 ID:YmTKJVfM
「あの、私、どのような御用でこちらへ?」
「ふっ、用というほどの用でもないのだが・・・。」
この「ふっ」がフレイの気に障る。
「御用じゃないのでしたら、私、失礼させていただきますっ!」
フレイの頭からは、当初の自分の方の用件などすっかり吹き飛んでしまっている。
フレイは勢いよく立ち上がり、足早にドアへ向かった。
・・・・が、何かおかしい。
(えっ・・・?なに?どうして私・・・?)
一歩歩みを進めるたびに足が重くなる。足だけではない。
四肢が言うことをきかない。
(なんなの・・・?私は・・・・あ・・・・・・。)
周囲がぐるぐる回りだす。
バランスを崩し、ぐらりと倒れかけたフレイをしなやかな力強い腕が抱きとめ、
そのままその体をドアに連なる壁に押し付ける。そして、耳元でささやく。
「大丈夫だ、フレイ・・・。」
「・・・パパ・・・・?」
混濁する意識の中であえぐように絞り出されたその問いに答えることもなく、
酷薄な笑みを浮かべた仮面の男は、少女を立たせたままその軍服の胸元を開く。
544名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:31 ID:YmTKJVfM
そしてアンダーシャツとブラを一気に胸上までたくし上げた。
豊かな、でも張り詰めたかたさのある胸がぷるんと現われる。
陶器のような白い肌と桜色の乳頭のコントラストが部屋の照明に映える。
「・・・美しいな。」
男の口から出た言葉は、その語意とは裏腹に無感動な響きを帯びていた。
男の指先が、フレイの鎖骨からなめらかに弧を描く胸の輪郭をゆっくりとなぞる。
「あ・・・・。」
部屋の壁に背中をつけて寄りかかった状態で立たされているフレイが、
うつろな眼差しで反応する。
触れるか触れないかの微妙なタッチで、また微妙にその軌道を変えて
あくまでゆっくりと、男の指が白く輝くような胸の上を行き来する。
「んん・・・・・あ・・はぁっ・・・・。」
フレイの唇からため息交じりの喘ぎがもれ出た。
突然、男は双方の乳房を両手で持ち上げるようにしながらその弾力を
確かめるかのように揉みしだく。唐突に訪れたそれまでにない刺激に
一瞬フレイの声が高くなる。

545名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:33 ID:YmTKJVfM
よく通るフレイの嬌声に、男は乳房から唇を離し、思わず苦笑いを
もらす。
「抑制もきかなくなるということか・・・。」
スカートをたくしあげ、恥丘を爪先で軽くかりかりと引っかくように愛撫する。
「あっ、あっ,あぁっ」
フレイが鋭い反応を見せる。
フレイの秘所からあふれ出たものは、既にタイツ(スパッツ!?それとも
カルソン!?)にまで浸透している。ぬれて張り付くそれを下着共々ずり下ろす。
あらわになった淡い茂みに、男はゆっくりと指を這わせていった。
茂みを掻き分け、ぬらぬらと濡れそぼった割れ目に沿って指を下げてゆく。
小さな花芽のワキを通ってあふれる泉の湧き出し口へ到達する。が、そのまま
花芽の反対側のワキをこすりあげるようにしながら戻る。何往復も繰り返す。
「あ・・・んんっ!・・・ぁはああ・・・・ああんっ!」
もっとも敏感な部分を側面からのみ刺激する。そこから連なる感度の高い
二枚の襞をやさしく擦り下げ、また擦りあげる。今、一番触れて欲しい
その頂点に触れることは決してない。もどかしく繰り返される快感に身をゆだね、フレイの呼吸は荒くなっていった。
546名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:34 ID:YmTKJVfM
男は指を2本にする。V字に開き、あいだに充血したフレイの花芽を挟み込む。
とろとろと湧き上がる蜜を指に絡め、滑るように上下させる。
「はぁっ、あっ、あぁぁっ!はあぁっ、んっ、ああんっ!」
掌が下に降りてきたときにだけ、最も触れて欲しい部分に男の指の付け根が
わずかに当たる。そのわずかな刺激を求めてフレイの感覚はなお一層
研ぎ澄まされる。焦点の合わない瞳はうるうると潤み、目じりに涙が浮かぶ。
不意に男は手の動きをを止めた。
「はぁぁん・・・・」
思わず催促するような声が出てしまう。
「ふっ。」
男は軽く笑い、二本の指先でぷりっと勃起した花芽を強く挟みつけた。
「あぁぁぁぁっっ!!!」
フレイが歓喜の悲鳴を上げる。
男は挟んだまま、力を緩め、二本の指をすり合わせるように動かし始めた。
「はぁぁぁぁっ!んっ、んんっ!ああんっ、あぁっっ!!あぁぁぁぁっっ!!」
フレイは昇りつめようとしていた。
547名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:35 ID:YmTKJVfM
男はそんなフレイを見透かしたように手を止める。
「はぁんっ、いやぁぁぁぁっ!!」
フレイは目に涙を浮かべて狂おしく抗議する。
「おや、もうしゃべれるのかね?」
男はちらりと時計に目をやる。
「ふっ。アデスめ、あてにならん・・・。」
つぶやきながら腰をかがめる。
「『効力は3時間以上!』とか言っていたが、1時間半ももたぬとはな。・・・まあいい。」
濡れてしたたるフレイの秘所を押し広げる。
そこにははちきれんばかりに充血しきった花芽が、触れてくださいと懇願するかの
ようなたたずまいを見せていた。入り口の肉襞がひくひくと痙攣している。
そうっと舌をしのばせる。
「はぅんっ!」
いきかけていたフレイは小気味よい反応を見せた。
「あっ、はあっ、んんんっ!ぁぁあああっっ!!」
一度静まった悦楽の波が再び押し寄せてくる。
548名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:36 ID:YmTKJVfM
フレイの、ひくついているまだ初々しい小陰唇に優しく舌を這わせる。
ゆっくりと這い登り、痛々しいほどに充血し、大きく、かたくなっているその先端を
唇でそっと包み込み、細かい間隔でついばむように繰り返し圧迫する。
「あはぁぁ・・・ぁんっ!」
声がひときわ高くなる。足ががくがくとふるえる。悦びの頂点が近づく。
なのに無情にも、またしても唇は離れてゆき、そこには触れない舌先で翻弄される。
(・・・!)
こらえきれず、フレイは哀願する。
「・・・あはぁっ、お、おねがい・・・うっ、・・・も、もう、あっ、・・・だめぇ・・・おねがい、
 いっ、いかせてぇぇぇっ!!」
「ふっ、よかろう。」
男は、紅色に固く岐立する花芽全体を覆うように舌をあてがい、強く圧迫した。
(!?)
舌はそれきり動かない。ただただ強い圧迫を続ける。
たったそれだけのことなのに、触れられることを求め続けていたフレイのそこは
頭の中が真っ白になるほどの快感をフレイに伝える。
549名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:37 ID:YmTKJVfM
(ぁあん、私・・・もう、いっちゃうぅぅ・・・で、でもっ!はぁっ・・・こんないき方
 イヤッ!!もっと、・・・はあんっ・・・激しくされていきたいのにぃぃぃ!!)
「あぁぁぁっ、だめ・・・ぃやあっ!おねがい、もっと、もっとぉっ!!!」
フレイの切ない願いは、叶えられなかった。
「ぁぁぁああああああっっっ!!!」
絶望と歓喜が入り混じった声が部屋に響く。
昇りつめたフレイは、がくんと膝から床に崩れていった。

口元に例の酷薄な笑みを浮かべたままそれを見届け、仮面の男は
何事もなかったかのようにデスクに向かう。
そして引き出しからスポイト付きの小さな青い遮光瓶を取り出した。
「アデスが言うほどでもないが、まあなかなかに使える薬ではあるな。」
(穏健派のあの女・・・コレであの女を籠絡できるか・・・?この小娘の
 ようにはいくまいが・・・。まずはどう接触するか、だな。)
550名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:41 ID:YmTKJVfM
フレイはまだ床に倒れたままであった。
うつろに潤んだ瞳を虚空に向け、肩で息をしている
男は薬品の入った瓶を元に戻すとフレイの頭上に立った。
「起きあがれるかね?」
尋ねてみたが応えはない。まだ動けないらしい。
それが、薬の作用によるものか、それとも痴戯の果てによるものなのかは
定かではない。
「世話のやけるお嬢様だな。」
男はフレイを抱き上げ、ソファーに横たわらせた。
キャビネットからブランケットを取り出し、中途半端にずり下げられた
ボトムと照明下に雫のきらめくむき出しの下腹部にふわりとかけてやる。
「我ながらサービスの良いことだ。」
そう言って自嘲的に笑うと、仮面の男はゆるやかに部屋を出て行った。


《おしまい》
551名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:51 ID:YmTKJVfM
やってしまいました(ToT)。
以下のお話が>>544の次に入ります。入るんです。え〜ん。
まぬけでゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイィィィィ・・・・・。

掌全体で白い乳房を愛撫する。
桜色の頂が手のひらですりあげられる。かと思えば通り過ぎる瞬間に指が
ぷりっとはじく。フレイの乳首は、最早痛々しいほどに硬くしこっていた。
「あぁ・・・・ん・・んんっ・・・・・・あっ、はぁぁ」
切なげなあえぎ声が部屋に響く。
「なるほど、動くことはできずとも感覚は鋭敏に残るということなのだな。」
男はひとりごちながらフレイの両の隆起をめいっぱいもちあげる。
そして、次に訪れる刺激を待ちわびるように立ち上がっている乳首の片方を
おもむろに口に含む。舌でその敏感な突起を根元から掘り起こすように
強くなめあげる。
「あ・・・あぁっ!」
が、次には唾液にぬれた舌でそおっとその形体を味わうように突起の周囲をなぞる。
「う・・・・あんっ・・・・あぁぁん」
フレイの感覚がキスをを受けているその一点に集中してしまったそのさなか、
男は反対側の乳首を指先でつまみ、捻る。
「はあぁぁっっ!!」
フレイはたまらず、叫んでしまう。
552名無しさん@ピンキー:03/12/10 10:56 ID:3cRJ+nJi
>>551
大作の投下お疲れ様です。
今回は娘さんに邪魔される事もありませんでしたか?

女性らしい視点が感じられて、興味深く読ませてもらいました。
また投下して下さい。お待ちしていますよ。
553名無しさん@ピンキー:03/12/10 11:17 ID:YmTKJVfM
>442さま、>團鬼八さま
過日はいろいろな手立てを教えてくださって、どうもありがとうございました。
442さまが教えてくださった窓の杜行ってきましたが、私は目的の
「根こそぎゴミ箱」のページを開くことができませんでした(T−T)。
そこですっかりあきらめていたときに團鬼八さまからのレスを発見し・・・
FDでやってみました。ないしょのFDができてしまいました(^^;)。
お二方とも、どうもありがとうございました。

>もし、最後まで読んで下さった方がいらしたら・・・
ロマンスないし、ソーニューないし、挙句の果てに1つ入れ忘れて、
もう、慣れないことはするもんじゃないなあトホホ・・・という感じですが、
読んで下さって、どうもありがとう。
554名無しさん@ピンキー:03/12/10 12:26 ID:YmTKJVfM
>552さま
どうもありがとうございます。
家族が寝静まってから書き溜めました(^^;)。

文もつたなく、言い回しも語彙も少ない、ないない尽くしの話に
優しいお言葉をかけてくださり、どうもありがとうございました。
555黄昏の文芸作家:03/12/10 16:12 ID:8jNj7wj+
>>ポチ氏
サンクス。即興で書いたワリにはウケてよかった…

と、ここですかさず555ゲット。
556名無しさん@ピンキー:03/12/10 18:38 ID:dcl4bQR4





アスラン・ザラ出るっ!ドピュッ!ピュッピュッ!・・・・・ハアハァってネタはがいしゅつ?





557名無しさん@ピンキー:03/12/10 20:34 ID:7xa3Slq/
作家の皆さん、これからも頑張ってください!
558團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/10 21:02 ID:ZM/s3KQf
>ポチ氏
乙です。その後幸せな夢は見ません。もう一度見たい。
>551氏
乙です。仮面フレイよかったです。
あと、インターネットアイコン→右クリック→履歴を削除をすれば完・璧☆
>黄昏の文芸作家氏
あ、ずるい>555
イザフレ乙です。凄いほのぼのしました。

後、約75kbで次スレですねー。早い。
559名無しさん@ピンキー:03/12/11 00:01 ID:rSKvPmKJ
團鬼八氏のイザカガ見つからないです・・・


うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
560團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/11 00:22 ID:bKvyanX5
>559氏
ありがとうございます。南極の漢絵板の私の絵No.6456candyにリンク貼ってあります。
直接は、金髪プリンセススレの446-448です。
ポエミーですので気をつけてください。はずかしー!
561269:03/12/11 07:34 ID:HwhKR5rB
>551氏
おいなり隊長スレ住人の自分、大変ハァハァさせていただきました。ご馳走様です。
しかし文章もさることながら「子持ち人妻が家族の目を盗んで書くエロ小説」という
リアル中身の人にもにもハァハァ(以下略
そんな訳で、アスカガ投下します。
えらく長い上に、ほとんどエチー無しです。しかもまだ続きます。
ごめんなさいと先に謝っておこう。
562269:03/12/11 07:36 ID:HwhKR5rB
地球とプラントとの間で和平条約が結ばれ数ヶ月が過ぎた。
平和な日々が訪れた、と安堵する間もなく、カガリとアスランは其々オーブとプラントで復興の中心人物として
超多忙な日々をすごしていた。
距離は離れているが互いの心は片時と離れず、多忙な職務の合間を縫って交わされる衛星通信は
眼差し、言葉、どれ一つとっても深い愛情と信頼を揺るぎないものだと再確認する手段でしかない。
すべてが、すべてが終わったらその時こそ、誰にも遠慮憚らずにお互いの側にいることが出来る、
それを心の支えに二人は忠実に膨大な職務をこなしていた。
そんなある日。
「はい、これで最後の書類、任務完了!」アスランはぽんと手にしていた書類の束をデスクの引き出しに投げ込むと
肩をコキコキと鳴らしてから大きく背を伸ばす。
山のような仕事を怒涛の勢いで片付け、明日から貴重な1週間の休暇に入るために、アスランは3ヶ月も前から
スケジュールを遣り繰りしていたのだった。
彼の行き先はもちろん地球だった。
563269:03/12/11 07:37 ID:HwhKR5rB
「カガリに会うのも久しぶりだな・・」もちろん通信画像では毎日のように顔をあわせているが、
やはり生身のカガリに会いたい。会ってこの腕に抱きしめたい。
自然と顔がほころぶアスランの部屋にいきなりキラが飛び込んできた。
「ア・・アスラン!!!!ニュースで・・!早くニュース!!」
真っ青な顔でノックもなく飛び込んできた親友のただ事ではない様子にアスランも驚いて椅子から立ち上がった。
「どうしたんだ、キラ。そんなに慌てて・・」
「ニュース!アスラン、カガリが!」悲鳴のように、ただニュース、というキラの様子と
「カガリ」の名前にアスランは慌ててニュースをつける。
壁面に取り付けられたモニターには黒く燃え上がる自動車らしき残骸と、
あたりに散らばるガラスや建物の破片など、禍々しい現場の様子を映し出していた。
『・・・・繰り返しお伝えします。先程オーブ地球連邦本部前で爆弾テロがありました。
本部前に駐車されていたアスハ代表専用車両に、爆薬を仕掛けられたと思しき車両が側面より衝突し、
車両は大破、乗っていたアスハ代表も重傷を負いました。詳しいことはまだ分かっていませんが、
ブルーコスモスの残党が組織する過激派グループより犯行声明が・・・』
アスランは脚が震え思わず机に手を突いて体を支えた。カガリが・・爆弾テロ・・・?
「アスラン!アスラン!」キラの声がやけに遠くから聞こえる。
「アスラン!しっかりして。ラクスが今、船の手配をしに行っているから。
席が取れ次第、地球に行こう!いいかい、アスラン。一緒に地球に行くんだよ!」
キラは必死にアスランの肩を揺さぶり、正気に戻らせる。
「大丈夫、カガリは絶対に死んだりしないよ。そうに決まってる!」
アスランはただ呆然とキラに揺さぶられるままであった。
564269:03/12/11 07:37 ID:HwhKR5rB
病院は静まり返っていた。
カガリは最上階の個室を与えられ、面会謝絶の札を下げたドアはぴたりと閉じられていた。
頭や腕に包帯を巻き、顔にはいくつも絆創膏が張られている。
しかしその寝顔は穏やかで、規則正しい寝息からはとてもあの惨劇の場から生還した人物とは思えなかった。
「全く奇跡としか言いようがありません。車の装甲にモビルスーツ用の物を使い
ガラスには防弾素材、そのうえ緊急避難シェルターが瞬時に作動したからこそ、この程度の怪我で済んだんですよ。
本来ならば骨の一片も残らないほどの爆発だったんですから。」医師は脈を測り終えたカガリの腕を布団に戻すと
全く奇跡だ、を繰り返しながら部屋を出て行った。
部屋には極秘のうちに通されたアスラン、キラ、ラクスがいる。
「本当に・・良かった、と言うのもおかしな話ですけれど、それでも、良かったですわ。」ラクスが静かに言う。
キラもそんなラクスに寄り添い「やっぱりカガリはすごいや。」と泣き笑いの表情で答えた。
ベットの枕元に椅子を置き、アスランはカガリの寝顔を見つめている。
と、カガリの指がぴくり、と動いた。
「カガリ・・・?カガリ、気がついたんだね?」ラクスとキラもベットの側にあわてて駆け寄った。
カガリはぱちり、と目を開けて一瞬ぼんやりと天井を見上げてから、きょろきょろと辺りを見回した。
「・・・よかった・・」絞り出すような声ではじめてアスランが口を開いた。
上半身を起こし、すぐに側にいる3人に目を止めてカガリは不思議そうにぱちぱちと瞬きをする。
「カガリ、大丈夫かい?まだ横になっていたほうがいいよ。いま、先生を呼んでくるから・・」
キラは慌ててカガリを静止する。が、
「・・・あなたたち、だあれ?」
アスランはもちろん、キラもラクスも動けなかった。
565269:03/12/11 07:38 ID:HwhKR5rB
「らくすー、はろー、こっちだよー。」
窓の外でカガリの楽しそうな声がする。外は陽の光がさんさんと降り注ぎ暖かく、時折風が優しく木々の枝を揺らしていた。
プラントにある広いクライン邸の庭で、カガリと色とりどりのハロ達が転がるように芝生を駆け回る。
「あらあらカガリ、そんなに走ると転びますわよ。もうすぐお茶にしますから手を洗っていらっしゃいな。」
「てやんでー、てやんでー」
「はーい。はろ、競争だよー。よーいどん!」
笑い声は遠くに離れていった。

そんな様子をアスランとキラは少し離れた木陰から眺めていた。
ショックによる記憶障害・・カガリは外傷は軽く済んだものの記憶が3歳程度まで後退し、
基本的な生活習慣などには全く支障は無いが、やはりおそろしく勝手が違う。
そんなカガリをキサカは暫らくの間静養させることに決め、表向きは「面会謝絶の危険な状態」にし、
ごく秘密裏のうちにアスランにカガリを託し、地球からプラントへと脱出させたのだった。
はじめはキサカから離れるのを泣いて嫌がったカガリも、
プラントの屋敷にはいろんな色のハロがいますわよ、というラクスの言葉にしぶしぶ納得したのだった。
566269:03/12/11 07:39 ID:HwhKR5rB
「・・・治る見込みはあるらしいから、気長に待つしかないね。」
キラはあの事故の日から暗く沈んでいるアスランに向かって慰めるように言った。
「ああ、そうだな・・。」アスランは力なく笑って見せた。
それはそうだろう。外見は変わらないのに中身は3歳の赤ん坊同然のカガリと愛を語る訳にはいかないのだから。
もともと天真爛漫なカガリではあったが、今の状態は子守の他ならない。
もっとも、命が助かっただけでも相当な幸運だったので文句を言うのは筋違いなのかもしれない。でも・・・。
「きらたん、あすらん、らくすがお茶のじゅんびができました、だって。」
いつの間にかカガリが走りより、キラに抱きつきながらそう言った。そのまま頬をすりすりと擦りつける。
「カガリ、くすぐったいよ。」キラが笑いながらカガリを引き剥がそうとするが
カガリは素早くキラの後ろに回りこみ、その首にぎゅっと腕を巻きつけキラの肩口に顎を乗せる。
「だあってぇ、きらたん、いいにおいなんだもん。」
「まったくカガリは甘えん坊なんだから・・。でもこんなカガリもかわいいなぁ。ずっとこのままでもいいかなー。ねっ、アスラン・・・」
「ああそうだな。」
キラがアスランに目を向けると、アスランは嫉妬のオーラをメラメラとさせていた。ひぃぃ
「早くカガリが元に戻らないとアスランが壊れてしまうかもしれない・・。」
身の危険を感じたキラは切実にカガリの回復を願うしかなかった。
567269:03/12/11 07:39 ID:HwhKR5rB
その夜。
昼間は穏やかだった天候も夕方に入ってから風が強くなり、夜には暗い雲が広がっていつの間にか雨が降り出していた。
しかも夜半過ぎには大雨となり、雷も伴って嵐の様相となった。
風はガラス窓をがたがたと鳴らし、雨も叩きつけるような激しさで降り注ぐ。ときおり雷が闇を切り裂き辺りを一瞬てらしすぐさま轟音が響き渡った。
「かなり近いな・・」
なかなか寝付けずにいたアスランはベットの中でぼんやりと天井を見上げて雷鳴を聞いていた。
一人でいると、どうしても考えてしまうのはカガリのことだった。
もし、このままカガリが治らなかったら・・・そんな不安が頭をよぎる。
しかし、カガリはカガリだ。何も変わってはいない。
たとえ何があろうと、自分はカガリを守り愛すると誓ったではないか。何を恐れることがある。
また、遠くで雷が鳴っている。
その時、「あすらん」・・・きい・・と部屋のドアが開き、パジャマ姿のカガリが入ってきた。その手にはしっかり黄色いハロを抱いている。
アスランは驚いて起き上がり、ベットから飛び降りた。「カガリ!?まだ起きていたのか?」
カガリは目に涙を溜めて、裸足のまま無言で立っている。
アスランがカガリの肩に手を置くと、その体はすっかり冷え切っている。
「どうしたんだ。雷が怖くて目が覚めたか?」アスランはそう言いながら自分のベットにカガリを連れて行き
すっぽりと毛布で包んでやった。
568269:03/12/11 07:40 ID:HwhKR5rB
カガリは暫らく無言で毛布の中で丸まっていたが、やがてしくしくと泣き出してしまった。
アスランは慌ててカガリの隣にもぐりこみ、添い寝のように体を横たえるとカガリの背中をぽんぽんとあやすように叩いてやる。
「もう大丈夫だよ。雷はもうすぐ行ってしまうから。何も怖くないから、ここでお眠り。」
まるで小さい子供をあやしているようだ、とアスランは少し情けない思いでカガリの背中を叩き続けた。
しくしくと泣いていたカガリは毛布から顔を出すと、小さく首を振ってアスランの顔を見上げて呟いた。
「ちがうの・・」
涙で濡れた瞳で見上げられ、アスランの心拍数が跳ね上がった。
中身は赤ん坊でも体は大人なんだよなぁ・・などとアスランは不謹慎にも考えていた。
しかし、アスランは心に湧いた誘惑を無理やり理性でねじ伏せると、優しくカガリの髪を撫でてやる。
「違うって、何が?」
カガリは少し迷ってから、ぽつりと漏らした。「きらたん、らくすをいじめてたの。」
アスランは目が点になってしまった。
「え・・?キラがなんだって?ラクスをいじめる・・?」
カガリはこくりと頷くとぴったりとアスランに寄り添ってきた。
569269:03/12/11 07:40 ID:HwhKR5rB
「かがり、かみなりがこわくて眠れなかったの。だから、いっしょにねようとおもってらくすのおへやに行ったの。」
アスランとカガリは、カガリがプラントに来て以来クライン邸で寝起きをしていた。
いくら緊急事態とはいえ、アスランもいつまでも仕事を放り出しておくわけにも行かず、かといってこのような状態のカガリを一人で置いておく訳にも行かない。
幸いカガリもラクスに大変懐いており、ラクスも二つ返事で引き受けてくれたので
このような形で生活することになっていたのである。
カガリは毎晩眠るとき、ラクスに子守唄を歌ってもらっていた。そしてカガリがすっかり眠りについてからラクスはこっそり自室に戻るのであった。
この晩も、ラクスはカガリが寝静まってから自室に戻ったわけだが、
暫らくしてあまりの雷の激しさにカガリは目を覚ましてしまった。
「らくすぅ・・こわいよう・・」
カガリはいつも一緒に寝ている黄色いハロを抱きしめると、ベットから降りて暗い廊下をぺたぺたと歩いていった。
ラクスの部屋のドアが少し開いていて、明かりが漏れていた。
中から、微かにラクスの声が漏れていた。ときたま、キラの声も混じる。
「きらたんもこわくて泣いちゃったのかな・・」カガリは隙間からそっと部屋を覗き込む。
ラクスとキラはまさかカガリに覗かれているとは夢にも思わず、ベットの中で激しく愛し合っていた。
570269:03/12/11 07:42 ID:HwhKR5rB
「ああっ・・キラ・・・だめですわ・・はっ・ああんっ」
「いやっ・・・!だめぇ・・だめえっ!」
「そんなに強くされたら・・壊れてしまいますぅ・・ひぃっ!」
激しく体を打ち据える音と激しい息遣い、ラクスのすすり泣くような声。
ベットの上のラクスの表情は苦しさに耐えるように眉が顰められ、半開きの口からは絶え間なく激しい喘ぎ声が漏れていた。
キラはそんなラクスの上にのしかかり激しく腰を振っている。ラクスの目には涙が光っていた。
「・・・!」
カガリは無言で後ずさり、ぱっとドアの前から走り去った。
「・・・あれ・・?いま・・何か・・音がしなかった?」動きを止めてキラがドアのほうを見ると、
ラクスはきゅっと秘所で締め付けキラの注意を促した。
「・・はあっ・・きっと・・気のせいですわ・・。それよりも・・キラ・・わたくし・・もうすぐイキそうですの・・続きを・・」
「ごめん、ラクス。僕ももうすぐだよ。二人で一緒に・・」
そう言うと二人は何事もなかったように再び激しく燃え上がるのだった。
カガリは暗い廊下をとぼとぼとと、もと来た道を歩いていた。
キラが・・あの優しいキラが・・ラクスをいじめていた・・。
カガリは泣きたくなって黄色いハロを抱きしめた。
「カガリ、すき。カガリ、すき。」プラントに来てすぐにアスランが作ってくれた、黄色いハロ。
カガリの足は自然とアスランの部屋へと向かっていた。

「・・・・・・」
アスランはカガリの話を聞いてなんともいえない気分になった。
571269:03/12/11 07:47 ID:HwhKR5rB
今日はここまで。
記憶喪失、ろりろり、アスカガ、という自分的萌3大要素を詰め込んでみました。
以降気合を入れて大佐のロリプレーイを書きたいと思っています。アヒャ
前半エチーが無くて申し訳ありません。
572名無しさん@ピンキー:03/12/11 08:20 ID:YoCLPjat
ロリキモイ
573名無しさん@ピンキー:03/12/11 11:19 ID:VCZe4FZd
これはロリとは少し違うような気もするが、すでにカガリがカガリじゃなくなってるし。
キラタンという呼び方も如何なものかと。

これ以上書くとスルー汁!ってレスきそうだからやめとくか。
574名無しさん@ピンキー:03/12/11 12:04 ID:sh0t3cwQ
>>269
ロリカガリたんキタ──(゚∀゚)─!(*´д`)ハァハァ
続き期待して待ってます。アスラン、しっかり可愛がって(いじめて?)やってくれW
575名無しさん@ピンキー:03/12/11 12:56 ID:xRpFVC4O
>>269
かがりたん (;´Д`)ハァハァ キラに頬をすりすり 可愛すぎるー
自分は正統派ロリは禿しくパスなんですが、こういう何かのきかっけで
一時的に幼児退行っていうのは萌えです。続き待ってます。
576名無しさん@ピンキー:03/12/11 13:24 ID:BajZedP6
ここは腐女子の巣窟か・・・・・・
南極まで汚しやがって。
577名無しさん@ピンキー:03/12/11 13:43 ID:+JQZ46Np
576に禿同
き も い よ お 前 ら ・・・
578名無しさん@ピンキー:03/12/11 13:45 ID:cPWCbLcT
南極は種はじまる前から腐女子がイルダロ('A`)
何を今さら。
女体化なんか普通にあったし。
種で加速したかもしれんけど。
579名無しさん@ピンキー:03/12/11 13:59 ID:BajZedP6
エロでもなんでもねー絵を
毎回ばかすか投下してんの見てっと、表や自サイトでやれよと思うぞ。
それに何だよ、あの南極の通須賀利っつー腐女子丸出しな奴。

種で加速し杉
580名無しさん@ピンキー:03/12/11 14:09 ID:cPWCbLcT
誰が腐女子だとか、そこまでシルカヨ
南極で直接注意しろ。
ここと南極は関係ないんだからな。
わざわざここで愚痴るのはアフォだけだろ('A`)
581名無しさん@ピンキー:03/12/11 16:15 ID:r5M0YWCX
>560 團鬼八氏
教えてくれて、ありがとうございます! 
イザカガかわええ〜 萌え萌絵でつ(*´Д`)ハァハァ

269氏
アスカガ キター──(゚∀゚)─!
キサカと離れるのを泣いて嫌がるカガリたんに萌え。
582ポチ@駄文職人:03/12/11 16:49 ID:tQu4Ei4k
書き手同士の馴れ合いウザーな人もいると思うので感想とか色々省略させて頂きますが、皆様の作品にはいつも楽しませてもらってます。ありがたやです。

で、キララクの続きの投下ですが、今回はアスカガのみです。これは読まなくても次に支障はないので嫌な人はスルーでヨロです。
583ポチ@駄文職人:03/12/11 16:52 ID:jBB+FTjf
「うわぁ〜綺麗」
カガリは1人、ウィンドゥ越しに純白に輝くウェディングドレスを眺めていた。
女性なら誰しも一度は着てみたいと思うであろう物にカガリは苦笑する。
 ちょっと前までは全く興味がなかったのに…好きな人が出来ると人はここまで変わるものなのかとしみじみ思ってしまう。
「…あいつ‥今頃どうしているのかな」
会いたくても会えない人のことを想い呟く。
 アスランとは毎日通信しているが、昨日は連絡がなくカガリはそのことで気を落としていた。
(アスラン…私のこと嫌いになったのかな)
584ポチ@駄文職人:03/12/11 16:54 ID:+RIBxf0O
たった1回連絡が無かったぐらいで何を落ち込んでいるんだと自分でも馬鹿馬鹿しく思うが、それ程までに自分は彼のことを好きなのだと実感する。
「くしゅん!…はぁ‥もう帰ろう」
夜が更け冷たい空気が肌に突き刺さり、カガリは震えながら歩み始めるとふいに背後から何者かに抱き締められる。
「…チ‥チカン!?」
カガリは一瞬身をこわばらせるが直ぐに肘で相手の脇腹を狙うが交わされる。
「…くっ…このぉ!」
次は回し蹴りを喰らわせようと足が空を切るが相手は寸前で避け、その拍子に男が被っていた帽子が宙に舞った。
585ポチ@駄文職人:03/12/11 16:55 ID:UeXB/x7W
「…え…お前…!?」
カガリの目に映ったのは見慣れた藍色の髪と翡翠色の瞳の少年。
「相変わらず男勝りだな…カガリ」
そう言い微笑む少年に、カガリは今にも泣きそうな顔で叫ぶ。
「アスラン!!」
愛しい人の名を呼び飛び付くカガリにアスランはよろけながら受け止める。
「ばかぁ!会いたかったぞ!アスラン」
耐え切れず、琥珀色の瞳からポロポロと涙を流すカガリを優しく抱き締め金色の髪に顔を埋める。
「俺も会いたかった…カガリ」
「…うぅ…アスラン‥お前どうして地球(ここ)に?」
涙でグショ濡れの顔を上げ聞くと、アスランは苦笑いする。
586ポチ@駄文職人:03/12/11 16:58 ID:xL1yUJYI
「ラクスに頼まれたんだ…キラに会いに行くからって‥」
「え…じゃあラクスは?」
「ああ、今キラと一緒にいる」
その言葉に良かったなキラ、と安堵したが少し不満な点もある。
「…お前さ‥自分からは私に会いに来ようとか思わなかったのか?」
ラクスがいなければ彼もここを訪れることは無かったと思うとカガリは寂しい気持ちになった。
「…ごめん‥でも君とは正式にプロポーズ出来る立場と環境になってから会いに行こうと思っていたから…」
「…え‥それって…」
結婚の申し込みか?と、頬を染め聞くとアスランは静かに頷く。
「アスラン!」
587ポチ@駄文職人:03/12/11 17:00 ID:v16DxS42
彼の答えにカガリは感激しチュッと冷えた唇にキスをする。
「…わっ‥カガリ…と、取り敢えず今日は行く所がない無いんだ…君の家に泊めてもらってもいいかな?」
照れ隠しのように目を泳がせながら言うアスランにニコニコ上機嫌なカガリは彼の手を握り走り始める。
「勿論いいに決まってるだろ!私の部屋でいいよな」
「ああ‥ありがとう、カガリ」
自分のことをこんなにも喜び歓迎してくれたカガリを愛しく感じながらアスハ邸へと向かう。
(クリスマスはあと少しだけどアスランと過ごせるんだ…)
588ポチ@駄文職人:03/12/11 17:02 ID:Ci/aXMSe
カガリは自分の部屋に彼を招く意味に顔を真っ赤にさせた。

そしてアスハ邸…今頃キラとラクスも2人で大事な夜を迎えているに違いない。
カガリもアスランと結ばれたいと緊張しながら自室の扉を開けた。
「どうぞ…アスラン」
そう言って部屋の中へ導くと、お邪魔しますと礼儀正しく入るアスランの視線の先にカガリがいつも寝ているベッドがあった。
「…カガリすまない…俺はもう我慢出来ない」
その言葉にカガリはビクンと震える。
「ちょ…私はまだ心の準備が…」
589ポチ@駄文職人:03/12/11 17:04 ID:oq54Xx+k
(アスラン‥気が早いぞ…私だってシャワーを浴びたいしだな‥)
などと思いながらソワソワするカガリの横を通りすぎアスランはベッドに倒れ込む。
「…‥え…ア、アスラン?」
「…俺‥3日働き詰めで…ずっと寝てな…すぅー‥」
言い欠けたままぐっすりと眠りについたアスランにカガリは呆然とする。
「ばっ…お前今日は何の日か知ってるか?」
1人舞い上がっていた自分が恥ずかしくもあり無神経なアスランにも腹が立ったカガリは側に有った枕を振り上げるが、彼の子供のような寝顔に邪気が吹き飛ぶ。
590ポチ@駄文職人:03/12/11 17:06 ID:jrGEE6Kj
「はぁ…我侭はいけないよな」
今は彼に会えたことに感謝しようとカガリもアスランの横に寝転がる。
「…おやすみアスラン」
サラサラした藍色の髪をかきあげ額にキスをしカガリも眠りについた。




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591名無しさん@ピンキー:03/12/11 17:32 ID:kUbRvED1
読まなくても次に支障はないってのを先に書くのはいいな。
当然スルーしたよ。
592名無しさん@ピンキー:03/12/11 18:47 ID:b3QXbyTq
>>591
いちいちんな事言わんでよろし。スルーするんなら黙ってしろ。
593名無しさん@ピンキー:03/12/11 18:56 ID:3ANrHVus
本人が推奨している通りにスルーしたことを報告したのに、
ナゼ俺が絡まれるんだ。
594名無しさん@ピンキー:03/12/11 18:58 ID:J4XuT8nl
報告しなければいいだろ。空気嫁。
最近、妙に変なやつが多いよな。
荒らし?
とても、ピンク鯖に出入り出来る年齢に達しているとは思えん。
595名無しさん@ピンキー:03/12/11 19:02 ID:3ANrHVus
少し落ち着けよ。
大人げないぞ。
596名無しさん@ピンキー:03/12/11 19:12 ID:0pZwTIaM
俺はポチ氏のアスカガ好きなんで読めて嬉しいです。
気にせずまた何でも投下して楽しませてくれなー
597名無しさん@ピンキー:03/12/11 19:26 ID:DtqfyVXk
また何か荒れてんな…
夏ほどではないにせよ…やだな。
598黄昏の文芸作家:03/12/11 19:27 ID:LDeqjcfz
269氏とポチ氏、乙。
みんな頻繁に投下してるのに俺は最近…ご無沙汰。
が、今は荒れてる…って解釈でいいのかな?
599名無しさん@ピンキー:03/12/11 19:54 ID:QphjHdST
黄昏氏、いつまでも待っています。
ポチ氏、沼なんて気にするな。自分はポチ氏の描くシチュが好きだ。
なんで職人さんのモチベーションを削ぐことわかってするのか、教えてチョムスキー先生。
600名無しさん@ピンキー:03/12/11 21:02 ID:ikca+iXL
ちくしょう、ロリカガ作者さんにまで稚拙な煽り入れやがって。
あの秀麗な文章、構成力、次回は濃厚なエロが期待されるのに、
神の投下が遅くなったらおまえのせいだからな。
601レーザースライサー:03/12/11 21:09 ID:YTQbKXlS
>600
もしや……それはピンク鯖を潰そうと言うイ○クの陰謀かも……
602名無しさん@ピンキー:03/12/11 21:13 ID:MYqZLETh
嵐が怖かったらピンク板住人なんてやってられんさ。
ただ一つ言える事はこのスレが板でも屈指の良スレって事。
そんだけ。

神の多さが半端じゃねぇ。
603名無しさん@ピンキー :03/12/11 21:34 ID:YeHuVdyi
>601
エシュロンに引っかかっていたら。ガクブル
604名無しさん@ピンキー:03/12/11 21:53 ID:kHZ3htpH
>>602
だから読み手が我が侭になってんだろ。
605團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/11 22:54 ID:8RP9JtHL
毎日色々なカプの小説が読めて幸せ。
606黄昏の文芸作家:03/12/11 23:13 ID:LDeqjcfz
>團鬼八氏
次も投下してくれるって…俺は、信じてます。
607名無しさん@ピンキー:03/12/11 23:41 ID:f7B+qBvv
>>604
職人さんは自分専属の萌えエロ製造機では無い事を肝に銘じてほしいよな。
ssは書こうともせず文句だけは書くなんて、並大抵の精神じゃできないぞ。
608名無しさん@ピンキー:03/12/12 00:25 ID:hfFXzouN
皆が皆信者になるのもどうかとは思うけど
609名無しさん@ピンキー:03/12/12 00:38 ID:9KkTFIlB
別に儲になる必要はないだろ。
嫌だったらスルーすれば良いだけ。
そのSSが面白くてまた読みたいと思ったなら、その旨を感想にでも
書けば良いだけ。
大人だったらわかるよな?それくらい。
610名無しさん@ピンキー:03/12/12 00:43 ID:hfFXzouN
SSに対する否定的感想を全てシャットアウトするんだったら
個人サイトでやりゃいいってことを言いたいんだが。
荒らしは問題外だけど、全てマンセーレスなのもただの馴れ合いで公開掲示板じゃないよ。
611名無しさん@ピンキー:03/12/12 00:47 ID:QJEbnCdq
痔ミリとフラマリュが好きだ。

>582
これだけ職人がいるスレでコテで感想を書き、感想に全レスしていると、
書き込みの内容が嘘臭くなってきちゃうんですよね。
へんな義務感のようなものがついてくるから。

個人的には作品への感想は名無しを推奨したい。
612名無しさん@ピンキー:03/12/12 00:47 ID:yXTJuSFK
にしても放映終了してからの方が活気付いてるなぁ。
さほど来る間隔が空いてなくても覗いたら必ずなにか投下されてる。

作品の連投でスレストがはやい今の進行はまさにゴッドスピード。
613名無しさん@ピンキー:03/12/12 00:48 ID:9KkTFIlB
否定的感想とただの悪口めいた批判がちゃんと区別つくのか?
つかずにエスカレートするのが関の山だ。
無意味にスレが荒れるだけになるのレスをつけるくらいなら、スルーすれば
いいだろ。
ま、自分はよっぽどツボにはまった作品にしか感想レスしてないし、つま
んないものは読み飛ばすか、読んだとしても速攻で脳内消去してるけどな。
詰まらんものにレスする気にもならんし。
614ポチ@駄文職人:03/12/12 00:53 ID:aWVZlTap
自分の発言が原因で荒れることが多くて他の職人さんに申し訳ない。

>>596さん&>>599さんのお言葉とても嬉しかったです。

ていうか、キララクの感想が一つも無いことが一番ショックでして(;´-`)
まぁ感想が無いのが感想ということか…と、もっと精進しなければいけないなと思いました。

コテで感想へのレス返すのはやはりウザーかな…自分は感想へのレスが付いてると嬉しい派だったので付けてたのですが周りの人がよく思わないならコテではssしか投下しない方がいいかな。
615名無しさん@ピンキー :03/12/12 00:55 ID:1vBqeUfz
もしかして放送終了後のほうが作品のレベルが落ちているのでしょうか。
616名無しさん@ピンキー:03/12/12 01:04 ID:51jew6ye
いや、放送終了直後は神作品が多かった気がする。
印象だけだけど。
617名無しさん@ピンキー:03/12/12 01:08 ID:P3eV/O1d
放送後の方が、作品に対して不満を口にする人が多くなった気がする。
○○のカプばっかだとか、当て馬は嫌だとか、この文はいるのかとか。
不満と言うより、単なるわがままか。
要するに、自分の気に食わないものに噛み付いてくる子どもが多くなった
よな。
618名無しさん@ピンキー:03/12/12 01:22 ID:Sb9eqqIE
せっかく、神もたくさんいるのにね。
神が居すぎてこんな事態になるってのも、やるせないよな。
投下しづらくなるし、モチベ下がるだろうし…
619269:03/12/12 01:33 ID:04arP6RH
皆さん今晩は。賛否両論の269です。
自分は勢いだけでSSを書いているので辛口の意見を貰えるとよい反省材料になっています。
>613氏の「詰まらんものにはレスする気にもならんし。」
というのが書き手の一番ショックであり真理だと思っています。
どんな形でアレ読んでもらうことが書き手の喜びですので。

それから「既にカガリがカガリじゃなくなっている」というご意見、
自分的にはカガリは「キラも好き、ラクス好き、でもアスランは特別に好き」というスタンスなら
赤子だろーが熟女だろーがそれがカガリ、と思っています。今回だけ見逃してください。
コテの神々の作品、もちろん名無しさん各位の作品はいつも楽しませていただいています。
いつの日にか南極を目指して・・精進します。
語りがウザーでごめんよ、ハニー。
620名無しさん@ピンキー:03/12/12 01:34 ID:net/TPCT
否定的感想と言っても、スルーしたとかキモイとかは否定的感想にも位置しないぞ。
どこがどう悪いか言って直すよう促すならまだしも…
621名無しさん@ピンキー:03/12/12 02:05 ID:QJEbnCdq
ここの職人さんは誘い受けの人が多いので、
なんやかんや口を挟みたがる読み手がいるのは仕方ないと思う。
622名無しさん@ピンキー:03/12/12 03:43 ID:hfFXzouN
まあ要するに、事勿れでマンセー言ってるのがベストってことね。
623名無しさん@ピンキー:03/12/12 04:10 ID:rZcchVUV
ん、だからさ。言い方に気をつければいいんじゃないの。
批判でも、もうちょい職人読者の心情を気遣った書き方とかあるじゃん。
そういうのが思いつかないときは、それこそ華麗にスルーすれば良いわけで。
単にキモイとかウザイとかいうのは「文句」でしかないし、雰囲気ワル。
読者は引くし、職人は投下しずらくなるし、
フォローに困る中立読者の苦労も考えれってんだ。
591みたいなレスとか、まったく人格疑いたくなるよ。
624名無しさん@ピンキー:03/12/12 04:11 ID:YU0ztAo/
312氏のイザークの覇道・・お待ちしてます.
完成した暁にはぜひ南極に置いてほしぃでふ
625ポチ@駄文職人:03/12/12 05:15 ID:5QNE9Xnp

2人は互いを欲し、その場所へと辿り着く。
「ここがキラのお部屋?」
デスクと本棚そしてベッド…一般的な部屋の風景であろう物も、愛する人が過ごしている所だと思うとそれも特別に見えてしまう。
「うん、あんまり大した物は置いてないけどね」
苦笑いする彼にラクスも微笑む。
いまキラと共にこの部屋にいることが信じられない…つい先程互いの気持ちを知り、そしてこれから彼に抱かれる。
ラクスは長い間待ち焦がれたこの瞬間(とき)を迎えられる喜びに満ちていた。
「……キラ」
626ポチ@駄文職人:03/12/12 05:18 ID:MddsycNz
そしてラクスはベッドの前でスルスルと着ていた白とスミレ色の洋服を脱ぎ始める。
何の躊躇も無い彼女の行動に、キラも煽られ服に手を掛ける。
次第に露になる雪のように白く細い身体にキラはゴクリと唾を飲み込んだ。
これからあの身体に触れる…そう考えただけで下腹部に熱が集中し興奮で口の中が渇くのを感じる。
ラクスはそんなキラを誘うようにベットに上がりレースの付いた淡い桃色の下着をゆっくりと外してゆく。
「…っラクス!」
キラもまた服を脱ぎ捨てギシギシとベットを揺らしラクスに覆い被さる。
627ポチ@駄文職人:03/12/12 05:21 ID:YLI5Tp1B
「キラ…貴方の望むままに抱いて下さい」
そう言って色のある微笑みでアメジストの瞳を見つめる。
「…うん、君を僕のモノにする」
「嬉しいですわ」
ラクスはキラの頬に手を添えキスをねだるように瞳を閉じ、キラもそれに答えるように口付ける。
角度を変え何度も唇を重ねながら、キラは身体を密着させ全身でラクスの肌を堪能する。
柔らかい女性特有の身体、自分の胸板に押され形を変える乳房の感触が気持ち良く、キラははみ出る乳房を手で弄る。
628ポチ@駄文職人:03/12/12 05:22 ID:kveUUuw/
「んっ…キラ‥」
脚を開き、密着した状態でキラの下腹部の熱が秘部に伝わり、ラクスもクリトリスを固くなったモノに擦り付けるように腰を動す。
「はぁはぁ…ラクス」
「…ぁん‥いい」
熱い吐息混じりで自分の名を呼ばれ、ラクスは自然と甘ったるい声を出しキラの背中に腕を回す。
キラも下腹部の熱が限界まで高まり膨らんだそれをピンク色の恥毛が隠す割れ目をなぞり、入り口に先端を押し付けた。
「あぁあ…きて…はぁん」
「ふうっ…くっ…ラクス」
愛撫無しでもトロトロとした愛液が溢れ出し、それはキラのペニスに絡み奥への侵入を促す。
629ポチ@駄文職人:03/12/12 05:24 ID:1QL18Tow
熱い内部に締め付けられ、達しそうになりながらもキラは一呼吸し根元まで埋め込んでゆく。
「や…あん…熱い」
狭い入り口が太い肉棒に貫かれ、ぎちぎちと押し広げられる衝撃にラクスは上手く声が出せず息を荒くする。
「ごめんラクス…でも止められない」
辛そうなラクスの表情にキラは詫びつつも、これから彼女の身体を自分のモノにする為、すべてを植え付けようと腰を動かし始める。
「…くぅっ…キラ…キラ」
ラクスも痛みはあったものの、それ以上にキラに抱かれている喜びで耐えることが出来きた。
630ポチ@駄文職人:03/12/12 05:27 ID:e5RGWcgw
次第に激しくなるピストンにラクスは人形のようにただ揺らされる。
そしてペニスがドクンと脈打ち、キラが低い呻き声を出したと同時に膣の中に熱いモノが叩きつけられた。
「ああぁっ…はぁん」
ジワジワと内部に広がるソレにラクスはブルっと身体を震わせる。
「ラクス…可愛い」
その様子にキラはピンク色の髪を撫でキスをする。
「まだ君を抱き足りない」
「やぁあん…キラァ…あっあぁ」
そして挿入したままだったモノを再び動かしキラはラクスを攻めたてた。
631ポチ@駄文職人:03/12/12 05:30 ID:r5eiTByr








「あっあっぁあん…キラ‥そこ‥イイ」
あれから暫くキラに貫かれ続け、ラクスも身体が慣れたせいか自分から腰を揺らしピストンを加速させる。
「ふぁ…出るっ」
キラが達したのは何度目だろうか、今度はラクスがキラに跨り腰を振り続ける。
「ふふ、キラ…まだいけますわね?」
その言葉にキラは苦笑いしながらも頷き、ラクスの腰に手を当て深く入り込もうと彼女の身体を上下させる。
さすがコーディネィターの女の子だなとキラは思う、呑み込みか早くすぐ適応する身体…自分の上で乳房を揺らし、快感に浸る艶のある表情で見下ろす彼女に誘われ、キラは留まることを知らず精を放ち続けた。




NEXT
632名無しさん@ピンキー:03/12/12 08:32 ID:51jew6ye
>620
でもさ、
「801キモい」
「女体化キモい」
「幼児化キモい」
「エロ無しつまんね」

こういうのは、「どこがどう」じゃなくて、もうシチュごとまるごと嫌なわけだから、
感想もそういう内容になっちゃうのは仕方ないと思うぞ。
どこがどう悪いか言おうにも、「そのシチュエーションが悪い」としか言えない。
自分はいちいち、キモいとかレスつけようとは思わないけどさ。
漏れは、自分が書いたものに関しては、そういう反応でも無反応よりは嬉しい。
構われないのが一番キツい_| ̄|○
続き書いていいのか悪いのかもよくわからんし。
633名無しさん@ピンキー:03/12/12 08:46 ID:1ijgEpqq
>>632
だから、その場合は>>1
> 気に入らないカプやシチュは、徹底スルーが基本です。
にあてはまるわけだろ?
ま、801や女体化は該当スレや該当板があるから、そっち行ってもらう
として。
おまいが構われないのが一番きついと思ってても、そんな詰まらん人
それぞれの好みによる感想レスでスレが荒れて欲しくない人間もいる
わけだ。
作品が投下され難くなって、過疎化に繋がりかねんからな。
634名無しさん@ピンキー:03/12/12 08:50 ID:1ijgEpqq
つーか、悪い所は指摘してくださいとか言う職人がよくいるけどさ、あ
れって指摘して欲しいんじゃないよな。単に構って欲しいんだよな。
実際、指摘するとキレるか消えること多いもんな。
それくらいだったら、スルーする方がマシと、読み手としては思うわけ
なんだが。
635名無しさん@ピンキー:03/12/12 10:01 ID:8VSnGLmo
こうして議論がはじまるとせっかく作品が投下されても
感想も批判もレスがつかずにスルーされてしまう。
これぞ荒らしの思惑通りではないかと思ったりしてな。

自分の好みじゃないカプなんでこの意見だけで失礼。
636551:03/12/12 10:09 ID:lw6PqCez
とんでもなく亀レスで申し訳ありません。
>>558團鬼八さま
ありがとうございます。履歴削除、完・璧です☆
・・・って、これも後で削除しとかなくては。
お心遣い、ありがとうございました!

>>561269さま
ありがとうございます。そんな風におっしゃったいただけてうれしいです。
他人様にハァハァされてうれしい・・・というのは、私の人生で初めての
経験です(^^;)。
ありがとうございました。

ここは、ロマンスとエロのはざまに浮かぶ、男性の聖域なのですね。
それを汚してしまい、申し訳ありませんでした。
一連の荒れ模様が腐女子(女性のことですよね?)への不快感を表す
レスから始まっていることにとても責任を感じます。ごめんなさい。
以降、ロムに徹します。時には神々のご光臨に感嘆の声をあげさせて
いただくこともあるかもしれませんが、そのときは、それとわからないように
配慮します。

最後に、あたたかいお言葉を下さった方々、どうもありがとうございました。
大人の寛大さでスルーしてくださった方々、どうもありがとうございました。

どうかこのスレが、職人さんと読み手さん相互の思いやりに満ちていた
以前の状態に戻りますように・・・。




637名無しさん@ピンキー:03/12/12 10:55 ID:Sb9eqqIE
つまりは書き手の一言で読み手の読む気も失せる事がある…と。
自分の好みでないカプならまだしも俺はそんな事気にして
せっかくの話をスルーしてしまうのはもったいないと思うけどな。
レスを付ける付けないは別で…の話だけど。
638名無しさん@ピンキー:03/12/12 10:57 ID:jZa3jHcU
ロム専ですけど、気になったので。
この板は多くの職人さんが来られるので、いつも楽しみにしてます。
書き手はもちろん自分が楽しいから書くのでしょうが、だからといって創作意欲を削ぐようなレスはどうかと。
気に入らなければスルーに賛成です。
少数の心ない書き込みで職人さんが減ってしまうのは残念です。
楽しみにしている読者も多いと思うので、職人さん達にはこれにめげずに頑張って欲しいです。

ロリカガも言われてみれば違うなという気もしますが、自分はドキドキしながら読んでしまいました。
たまには危ういのもよいかと。続き楽しみにしてます。

>ポチ@駄文職人様
アスカガのところだけ読ませて頂きました。
エロはないけど可愛いアスカガ乙です。
639名無しさん@ピンキー:03/12/12 11:18 ID:GyzlMxwu
>>636
>以降、ロムに徹します。時には神々のご光臨に感嘆の声をあげさせて

そんなこと仰らずに、作品が減少するのは荒らしの思う壷であります。
お嬢さんの妨害wも乗り越え、クールな投稿をお待ちしております。
640名無しさん@ピンキー:03/12/12 11:29 ID:wYRUorcz
職人さんからすれば、我々読み手の言ってる事は理不尽だとは思いますが
自分も職人さんにはめげずに投下して欲しいです。
641名無しさん@ピンキー:03/12/12 11:57 ID:MKw6liYX
そろそろ次スレの季節ですね。
642名無しさん@ピンキー:03/12/12 11:58 ID:jvVLTdm+
ガンダムSEEDのエロ小説の総合スレです。
気に入らないカプやシチュは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801は全面禁止。
ここで許されるカプは、ノーマルカプか百合だけです。
次スレは>950を取った人が立てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを立てて下さい。

前スレ
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part7
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1069657864/
過去スレ
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part6
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067986563/
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065351321/
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part4
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1062425345/
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part3
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1059225815/
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1054652749/
ガンダムSEEDエロ総合スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1034752307/

801ネタを求めている方は下のスレへどうぞ。
ガン種で801 part11
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1066217998/
643名無しさん@ピンキー:03/12/12 12:01 ID:jvVLTdm+
10KB程、早いかなと思わなくもないけど、投下され難い雰囲気になって
しまっているし、丁度良いし、>>642のテンプレで次スレ立ててもいいで
すか?っと。
644名無しさん@ピンキー:03/12/12 13:14 ID:uY15fxtq
せっかくですから変更しませんか?

ガンダムSEEDエロ総合スレ Part4
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1062/10624/1062425345.html
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1059/10592/1059225815.html
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1054/10546/1054652749.html
ガンダムSEEDエロ総合スレ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1034/10347/1034752307.html

あとはまだのようです。
645名無しさん@ピンキー:03/12/12 13:19 ID:jvVLTdm+
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part8
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071202685/l50

立てました。
すいません。何か手間取ってしまいました。
646名無しさん@ピンキー:03/12/12 13:20 ID:jvVLTdm+
>>644
すいません、変更すんの忘れてました。
申し訳ないです。次に。
647ポチ@駄文職人:03/12/12 13:36 ID:K7BWmuj0
次スレ案で盛り上がる中恐縮ですが、キララク完結編を投下させて貰っていいですか?

もうぶっ飛んでギャグ作品化してしまいました。何故かキララクよりアスカガが濃いです。ちなみにエロ無しです。
648名無しさん@ピンキー:03/12/12 13:39 ID:oDMS+Y1R
>>647
次スレ立ってますから、次スレに投下おながいできますか?
649ポチ@駄文職人:03/12/12 13:47 ID:a1+ZGV2q
>>648
ここ埋まる前に向こうに投下しても平気ですか?

しかし次スレで3ゲッツし損ねて恥ずかしいポチ@駄文職人であったw
650名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:49 ID:DQtxssVB
新スレ乙彼です。
何かまだこっち余裕ありそうなんで、1本投下させていただきます。
アスラクです。
アスカガ、キララク、キラフレっぽい所もあるので、二股系当て馬系が嫌いな方は
スルーお願いいたします。
651名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:50 ID:DQtxssVB
戦後の混乱も漸く落ち着きはじめた頃。
ラクスが倒れたと言う知らせを受けて、アスランは彼女の屋敷へと向った。
「まぁ、アスラン! お久し振りですわ」
久し振りに会ったラクスは、満面の笑みを浮かべ嬉しそうにアスランを迎え入れた。
「済みません、ラクス。突然伺って…」
申し訳なさそうに、アスランはラクスを見つめる。
ラクスが倒れたと言う知らせがアスランの耳に届いたのは、今日の朝方のことだった。慌てて
彼女の家を訪ねたが、連絡も入れずに押し掛けたかたちになってしまった。
「休んでいなくて、大丈夫ですか? 倒れたと聞いたのですが」
「あらあら、随分と大袈裟に伝わってしまったようですわね。貧血で少し立ち眩みを起こした
だけですのに。もう良くなりましたわ。――わざわざお見舞いに来て下さったのですか?」
「は、はい。あの、これを…」
「まぁ、綺麗なお花! ありがとうございます、アスラン」
アスランから渡された花束を受け取ると、ラクスは花に顔を埋め、嬉しそうに目を眇めた。そ
んなラクスの様子を見て、アスランはほっと息を吐く。確かに彼女の言う通り、体調は元に
戻っているようだった。
「立ち話も何ですから、さぁ、入って下さいませ。お茶を淹れますから」
「いや、しかし」
「退屈していましたの。他に御用がないのでしたら、少しお話し相手になって下さいませ」
そこまで言われて断れる筈もない。アスランはおずおずとラクスに従った。
ラクスの部屋へと案内される。以前の屋敷より小さいとは言え、ひとりきりで住むには寂しい
広さだ。
唯一の家族である父親を喪い、ラクスは今はひとりっきりだった。そして、ラクスからその家
族を奪ったのは、他でもない――アスランの父親なのだ。
罪悪感に胸が締め付けられる。居た堪れない気持ちでいっぱいになった。
そんなアスランの気持ちを知ってか知らずか、ラクスは春の日射しのような笑みを浮かべて、
アスランを見つめた。
「さぁ、どうぞ。腰掛けて下さいな。お茶を用意しますから、待っていて下さいませね」
そう言い残すと、ラクスは部屋から姿を消した。
652名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:51 ID:DQtxssVB
ソファに腰掛け、ラクスの戻りを待つ。ラクスの部屋は、その主人の人柄そのままに、白を基
調にした清楚な淡い雰囲気を漂わせていた。部屋のあちこちにさり気なく飾られている薔薇の
花を見て、懐かしさに目を眇める。そう言えば、彼女は薔薇の花がとても好きだった。
以前は薔薇の花が咲き乱れる旧クライン邸の庭を、ふたりで良く散策したものだった。懐かし
さと同時に胸に痛みが走る。アスランは、その痛みを追い払おうと、軽く頭を振った。
「お待たせいたしました」
暫くして、ラクスが茶器を乗せたワゴンを押して戻って来た。
手慣れた様子でお茶を淹れ、アスランの目の前にティーカップを置く。
婚約していた当時も、こんな風にラクスにお茶を淹れてもらっていたなと、懐かしく思った。
「それにしても、このお忙しい年の瀬に、わざわざ申し訳ありませんわ」
「いいえ。あらかた今年の仕事も片付きましたから。今年も今日で最後ですよ、どうせ大した
仕事はありません。あなたも忙しさに、無理をしていたのではないですか?」
「あらあら、アスランは心配性ですのね。…でも、少しくらい無理をしないと、年始のお休
みもとれませんものね」
軽く眉を上げ、ラクスが苦笑を漏らした。
ラクスが無理をしたのは、キラと会う時間を取る為なのだろうか。そんな考えが、ふとアスラ
ンの脳裏を過る。そう思うと、何故だか気分が落ち着かなかった。
「キラは…、元気ですか? 俺は、最近余り連絡をとっていなくて」
アスランとしては、雰囲気を和らげる為だけに出した話題だった。共通の知り合いであるキ
ラ。自分にとっては幼い頃からの親友であり、ラクスにとっては想い人の筈だった。
しかし、キラの名前を出した途端、今まで微笑んでいたラクスの顔が強張る。黙りこくってし
まったラクスを前にして、アスランは狼狽えた。
「ラ、ラクス? どうかしたのですか?」
「…いいえ。何でもないですわ」
もう一度、微笑みを浮かべ、ラクスがアスランを見つめる。しかし、その微笑みは先程のもの
とは違い、消え入りそうなほど、淡く儚いものだった。
「…キラと、上手くいっていないんですか?」
止せ、と思いながらも、そんな問いがするりとアスランの喉から滑り落ちる。ラクスは瞳を潤
ませ、俯いた。その肩は何かに堪えるように微かに震えている。
653名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:52 ID:DQtxssVB
「キラは、優しいですわ。とてもとても。――まるで、わたくしを通して他の誰かに罪を贖う
かのように、優しいですわ」
「――ラクス」
「今日も、夜からキラと会いますのよ。最終便でこちらに来て下さいますの。一緒に新年を祝
いましょうと言いましたら、少し困ったような顔をしながら、それでも頷いて下さいました」
顔を上げ、にっこりと笑う。
「ですから、上手くいっていないなんてことは、ありませんわ。本当に、アスランは心配性で
すのね」
「…ラクスッ!」
ラクスは微笑んでいたが、その瞳は次第に涙で潤んでくる。
思わずアスランは立ち上がり、ラクスの側に駆け寄った。
「…どうやら、まだ体調が優れないようですわ。申し訳ありませんけど、アスラン。今日は
帰って下さいますか?」
溢れる涙をそっと拭い、ぎこちなく笑みを浮かべる。アスランは溜らなくなって、その細い身
体を強く抱き締めた。
「――アスラン」
息を詰めたような、ラクスの声が耳を打つ。それに構わず、一層アスランは腕に力を込めた。
「ア、スラン、離して…下さいませ」
「いやです」
腕の中に閉じ込めた身体は、酷く細く頼り無かった。今にも空気にとけて消えてしまいそうな
ほど、儚い。まるで泡沫のようだ。
前は、腕の中から彼女を逃してしまった。婚約と言う枷で、自分のものだと安心し切っていた
為、逃してしまった。自分は何もわかっていない馬鹿だったから。彼女のことを何もわかろう
とはしなかったから。
でも今ならば。今ならば、もう決して離しはしない。
そっと腕をゆるめ、ラクスの顔を見つめる。
ラクスも揺れる瞳でアスランを見つめ返してきた。
アスランは、ラクスのその淡い桜色の唇に、焦がれるように口付けを落した。
654名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:53 ID:DQtxssVB
ベッドにふたり、衣服を脱ぎ捨てて抱き合う。
こんなに近くに互いを感じるのは初めてだった。
近付き、傷付くのが怖くて、距離を置いていた。ラクスの心が判らず、彼女に触れるのが怖
かった。だが、今はもっと近くに感じたいと思う。
アスランはラクスの白い肌にそっと舌を這わせてゆく。首筋を辿り、鎖骨をなぞり、その柔ら
かな膨らみを味わう。
ラクスは熱い吐息を漏らし、アスランの首に、そのたおやかな腕を巻き付けた。
「ふぁッ、いやあッ!」
ラクスの薄桃色の乳嘴を柔らかく食むと、彼女はびくりと身体を震わせた。
そのまま、舌や歯で扱くと、ラクスは堪えられないといったように、アスランの頭を抱き込ん
で嬌声を放った。
「アス、ラ、ン」
誘うように甘く名前を呼ばれ、アスランは強い目眩を感じた。
自分を抱き締める柔らかな熱に、すべてを奪われてしまいそうになる。
「ラクス…ッ」
アスランは、ラクスのすべらかな白い肌に手を這わせ、円を描くようにゆっくりと撫で上げ
る。アスランの手のゆっくりとした動きに、ラクスは焦れたように膝を摺り合わせた。
「アスラン、アスラン…!」
強請るように、熱の篭った声でラクスはアスランを呼び、熱い身体を押し付ける。
アスランは躊躇いがちにラクスの下腹部へと手を伸ばし、既に熱く潤い蜜を滴らせている秘部
へとそっと触れた。
「あぁッ、やぁッ…!」
ラクスは目を見開き、大きく息を喘がせた。
「ふあッ、あぁん、…あああッ!」
アスランの指の動きに、甘い嬌声を漏らし、腰をくねらせた。
悦びに瞳を潤ませ、白い肌をうっすらと染め上げている。
「だ、めッ、アスラン、わたくし、おかしくなってしまいそう、ですの、アスラン…!」
ラクスは飛びそうな意識を繋ぎ止める為、シーツをきつく握りしめる。
655名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:54 ID:DQtxssVB
「も、もう…、アスランッ! お願い、しますわ、わたくし…ッ」
切羽詰まったようなラクスの声が耳を打つ。
アスランは上半身を起こしラクスの腰を軽く持ち上げると、屹立した自身を、潤んだ彼女の秘
部に押しあてた。ラクスは熱の篭った視線でアスランを見上げると、誘うように微笑む。
その笑みに誘われるまま、アスランは腰をラクスの中に進めた。
「ああッ…!」
アスランがラクスの中に押し入ると、彼女は感じ入ったように息を詰めた。
やがて、アスランが腰を動かしはじめると、ラクスは白い喉を仰け反らせて、高い声を上げ
た。アスランの動きに頬を上気させ、快楽に喘ぐ。
艶かしくその白い肢体をくねらせ、アスランを受け入れるラクスの姿に、彼は思わず熱い吐息
を零した。
「アスラン、もっと、ふぁ、…ああッ、ああ!」
ラクスは腰を揺らし、アスランを奥へ奥へと更に誘う。脚をアスランの腰に絡ませ、より強く
自分を押しあてる。
熱い息を吐き、アスランは腰を強く動かし、ラクスの肉の味に酔いしれた。今、自分がラクス
の一番近い場所に居る。そう思うだけで目眩がする。
一度は諦めた筈の思いだったが、こうして今もう一度手にしている。
それだけで、アスランは昇り詰めてしまいそうになった。
「あぁん、アスラぁン、…わたくしッ!」
ラクスが自分の名前を、喘ぎ混じりの甘い声で呼ぶのが嬉しくて、アスランは更に強く彼女に
腰を打ち付ける。
「あぁッ、んッ…、やぁッ…!」
ラクスの喘ぎと身体が、アスランを追い詰めていく。
昂る熱は身体の芯を焦がし、一層アスランの思考を奪っていく。最早、ラクスのことだけしか
考えられなかった。
「もう、駄目ですわ…ッ! アスラン、アスラン、…わたくしッ!」
アスランの名前を繰り返し呼びながら、ラクスは大きく身を震わせた。
「ラ、クスッ!」
締め付けてくるラクスに強く刺激され、アスランの視界が白く眩む。
そのままアスランはラクスの中に欲望を放った。
656名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:55 ID:DQtxssVB
ベッドの上にふたり、疲れ果てた身体を横たえていた。
微かな疲労と、快楽の余韻。身体に残る、お互いの熱。
その熱をもう一度手に入れようと、アスランはラクスの華奢な身体を抱き寄せる。彼女は抗う
ことはせず、その腕の中に素直に捕われた。
腕の中の熱は、酷く柔らかく、酷く甘い。その甘さに酔ったように、アスランは口を開いた。
「俺、は…、責任は、取ります」
「責任?」
先程までの甘さなど欠片も見せず、ラクスは冷たくアスランを見つめた。
「責任などという言葉で、わたくしにすべてを押し付けないで下さいませ」
ぴしりと、言う。無慈悲なほどに強く。
アスランの目の前で涙を零したラクスは、今はここにいない。
「わたくしは責任を取って戴くことなんて、望んでいませんわ。わたくしが望むのは…」
春の空の色をそのまま溶かしこんだような青い瞳が、不意に和んだ。
「わたくしたち、秘密の恋人でいましょう?」
ラクスが優しくアスランの耳許に囁く。美しい声音で歌うようになめらかに。
「カガリさんにも、他の方にも、秘密にしていましょう? わたくしは、誰が不幸になるのも
望んでいません」
カガリ、と言う名前が出た途端、アスランの肩がびくりと揺れる。そんなアスランを困ったよ
うに見つめ、ラクスは言葉を続けた。
「だから、秘密でいましょう」
囁かれる内容には似つかわしくないほどに、ラクスの声は優しく甘い。その囁きはアスランの
頭の芯をゆっくりと溶かしてゆく。
「それが出来ないのであれば、これっきりにしましょう」
ラクスは砂糖菓子のように、甘く甘く微笑んだ。
抗うことを、許さない強さで。
アスランは、ただ、彼女の言葉に頷くしかなかった。
657名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:56 ID:DQtxssVB
エレカを走らせ、家路を急ぐ。
時刻は既に日付がかわろうとする頃だった。もうすぐ、日付がかわり、そして年が明ける。こ
んな時刻だと言うのに、街はざわつき、いつもと違って流れる人の数は多かった。
楽しそうに笑いあいながら歩く人々の姿を見ると、無性に苛立つ。今頃は、ラクスもキラと一
緒にどこかで笑いあっているのかと考えると、気が狂いそうなほどの嫉妬に苛まれる。彼女が
新年を祝いあいたいと思う相手は自分ではないのだ。
速度を上げ、街を抜ける。閑静な住宅街に入り、自宅の門が見え始めた頃、ようやく速度を落
した。
不意に、アスランの眉が訝しげに寄せられる。
門扉の近くに人影があった。目を細め、注視する。
「――カガリ!」
その人物は、アスランが良く見知った少女だった。エレカを停め、カガリへと走り寄る。
「カガリ、どうしたんだ?」
カガリはアスランの姿を認めると、嬉しそうに顔をほころばせ、駆け寄って来た。
「アスラン! 久し振りだな」
「カガリ、何かあったのか?」
「ん。仕事がな、空いたから。会えないかな、と思って来たんだけど。やっぱり連絡入れてお
いた方が良かったよな」
済まなさそうに、カガリがアスランを見上げる。
「お前、ひとりっきりかなぁと思ってさ。どうせだったら、一緒に新年を迎えたかったから」
ひたむきにアスランを思う気持ちを口にして、照れたようにカガリは微笑んだ。その言葉を聞
いた瞬間、アスランの表情が凍り付く。その言葉も、その微笑みも、今のアスランにとっては
重荷でしかない。
「いつから…、待っていたんだ?」
「えーと、昼頃から、かな?」
「そんなに?」
アスランは驚き、目を見開いた。かれこれ半日近くも待っていたことになる。
自分がラクスと会って肌を重ねていた時に、カガリはずっとここにいたのか。いつ帰るとも知
れない自分を待って。
そう思うと、後ろめたく、今すぐにでもカガリの前から立ち去りたい衝動に駆られる。
658名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:57 ID:DQtxssVB
「ちょっと、不審者と間違われて、通報されないか心配だった」
「寒かったんじゃないか…?」
プラントは天候が調整され、地球ほど人に過酷な気温になることはない。しかし、夜ともなれ
ば、さすがに気温も下がる。
「いや、全然寒くなかったよ、ほら」
彼女はそう言って、ジャケットの襟刳をはだけて見せる。
「こいつが、いたし」
カガリのジャケットの中には、太ったトラ猫が温々と納まっていた。トラ猫は、にゃあ、と寝
惚けた鳴き声を上げて、その金の瞳でアスランを見上げる。
「プラントにも野良猫っているんだなー。それとも飼い猫かな? 随分と懐っこいから」
カガリは愛しそうに目を眇めると、トラ猫の喉を撫でてやる。トラ猫はゴロゴロと喉を鳴ら
し、嬉しそうにカガリの手に頭を擦り付けた。
不意に、アスランの胸に愛しさが沸き上がる。その感情のまま、カガリを抱き締めていた。
「ア、アスラン?」
狼狽えたようなカガリの声が耳に届いたが、構わず抱き締める腕に力を込める。腕に閉じ込め
たその身体は、すっかり冷えきっていた。
カガリが愛しいと思う。好きだと感じる。
だが、この愛しさは恋情ではないと、最早アスランは気付いてしまった。
妹のように、大切に思う気持ち。友達のように、幸せになって欲しいと思う気持ち。
そんな種類のものだ。
何もかも捨てて、何もかも壊して、誰かから奪ってまで欲しいと願う種類の感情ではない。そ
の人のすべてを独占したいと思う強い衝動ではない。それは、カガリにではなく、誰に向けら
れているのか、アスランは自覚してしまった。
今更だと、アスランは自嘲気味に小さく笑った。
辛い時、苦しい時に、散々、カガリに甘えておきながら、今になって何を都合の良いことを、
と思う。傷つけたくないと心の中で見苦しく言い訳しておきながら、やっていることはカガリ
を裏切る行為に他ならないのだから。
659名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:59 ID:DQtxssVB
「アスラン、苦しいってば!」
カガリはアスランの腕の中でもがいた。途端、勢い良く、カガリのジャケットの中から一鳴き
してトラ猫が飛び出す。驚いてアスランが身を離すと、カガリは大きく一息吐いた。
「苦しいって、言ってるのに。ほら、あいつもどっか行っちゃったじゃないか!」
辺りを見回すと、トラ猫は既に闇の中へと姿を消してしまっていた。
「すまない」
「ま、良いさ、別に」
頬を染め、カガリがはにかみながら微笑む。
罪悪感に胸が締め付けられる。本当に、このままカガリを裏切っていくのか。心は惑い、どう
すれば良いのか思考は混乱する。
――いいや、どうしたもこうしたもない。
答えはもう、出ているのに。
『わたくしたち、秘密の恋人でいましょう?』
ラクスの言葉に、頷いた自分。それが、すべてではないか。
「カガリ、家に入ろうか」
アスランが冷えたカガリの手をそっと握り締めながら言うと、彼女は嬉しそうに大きく頷く。
泣きたくなる気持ちを心の中に無理矢理押し込めて、アスランはカガリに優しく微笑んだ。
ラクスも、別れ際、同じ気持ちで微笑んでいたのだろうか――。
ふと、そんなことがアスランの脳裏を過った。


おわり
660名無しさん@ピンキー:03/12/12 18:15 ID:wsFFSDQT
新スレ立ったのか。
早いな。
661名無しさん@ピンキー:03/12/12 18:16 ID:wsFFSDQT
IDがFFにDQだ。
662名無しさん@ピンキー:03/12/12 19:00 ID:6QlSbVEu
何か色々あったみたいだけど、気に食わない作品はスルーすればいいじゃん。
いちいちいちゃもんつけなければ気が済まないって子どももいないだろ。
663名無しさん@ピンキー:03/12/12 19:15 ID:rQC8Avqe
余り、いや全然えろくないアスカガです。
つーか、アスカガを隠れ蓑に、馬鹿なひとたちを書いただけです。
なので、埋め立てついでに投下させたって下さい。
8レス程使わせて貰います。
664(1/8):03/12/12 19:16 ID:rQC8Avqe
プラント・オーブ間の和平交渉再開の為、カガリがプラントを訪れて数日経った。
長い会議を終え、カガリは何人かの側近の者たちと連れ立ち、用意された控え室へと戻るところ
だった。
そんなカガリの視界にちらりと、赤い軍服を着たネイビーブルーの髪の少年が映る。カガリは足を
止め、側近の者たちに先に戻っていてくれと告げると、踵を返し、少年の元へと向った。
近付いて、少年の名前を呼ぼうとしたが、その声は喉から出る前に掻き消える。
アスランがひとりではなく、若く綺麗な女性と歓談していたからだった。
確かあの女性は、アイリーン・カナーバと言ったか。
穏やかに何事か話しているふたりの様子を、暫くの間、カガリは少し離れた場所で見ていた。
しかし、そっと目を伏せてふたりに背を向けると、アスランに声を掛けることなく、カガリは足早
にその場を後にした。
アスランの周りには美人ばかりいる。それもとびっきりの。例えばアスランの元婚約者のラクス・
クライン。カガリはピンクの髪のたおやかな少女の姿を思い浮かべた。
何より、アスラン本人が自分よりよほど綺麗だと思うと、無意識のうちに溜息が零れ落ちる。
コーディネイターはその才だけでなく、男女共に容色に優れた者がほとんどだ。
今までカガリは自分や他人の容姿にさほど注意を払っていなかったが、アスランが女性と、しかも
綺麗な人と親しげにしているのを見て、心中穏やかではいられなかった。自分と相手を比べて見
て、落ち込んでしまう。もしかしてこれが嫉妬、と言うものだろうか。
他人と自分を比較してアスランの想いを計る。それはその相手に対しても、アスランに対しても、
とても失礼なことだ。
だが、どうしても考えてしまう。不思議でならない。
一体、アスランは自分の何処が良いのだろう。お世辞にも女らしいとは言えない。がさつだし、我
ながらこどもっぽいし、おまけに怒りっぽい。男に間違えられることもしょっちゅうだ。
アスランが自分を好きだと言う理由が、ひとつたりとも思い当たらない。
本当に、アスランは自分の何処が良いのだろうか。
すっかり悄気て、肩を落し俯きながら控え室へと通じる長い廊下を歩いている時だった。
665(2/8):03/12/12 19:18 ID:rQC8Avqe
「あっれー、お姫様じゃん」
聞き覚えのある声が掛けられる。
顔を上げると、向うから金髪に褐色の肌の少年と、顔に走る大きな傷が目を引く銀髪の少年がこち
らに歩いてくるところだった。
「ディアッカ……?」
見知った顔の金髪の少年の名を呼ぶ。一緒にいる銀髪の少年は見覚えがないが、着ている赤い軍服
を見れば同じザフトの兵なのだろう。
「よーう、久しぶり、お姫様」
「姫って呼ぶな! カ、ガ、リ、だ。……久しぶりだな」
再会の挨拶を交すふたりを、銀髪の少年が訝しげに見遣る。
「誰だ、この女は?」
「あぁ、そっか。ふたりははじめて会うんだっけ? 紹介するよ。お姫様、こいつはイザーク・
ジュール。デュエルのパイロットだよ。デュエルは知っているよな?」
デュエルのパイロットと言われ、カガリは驚いて目を瞠った。一度、あの青い機体には戦場で救っ
て貰ったことがある。
爆炎爆風を突っ切り、いとも鮮やかに連合軍のモビルスーツを撃破したデュエル。あの機体のパイ
ロットが目の前の銀髪の少年だと言うことに驚く。
険はあるものの貴族風の秀麗な面差しのこの少年があんな見事な戦いをしたのか、とその姿をしげ
しげと見詰めた。全く、人は見掛けによらない。
「で、こっちがオーブのお姫様のカガリ・ユラ・アスハ。そしてあのピンクのストライクのパイ
ロットだよ」
カガリを紹介するディアッカの言葉に、イザークは虚を衝かれたような顔をした。
「あの時は……」
助けてくれて感謝している、とカガリが礼を言い掛けた時だった。
「はぁ? こいつが? あの奇怪な色のストライクの? パイロットだって?」
確認するかのように一言一言区切って言うと、イザークはじろじろとカガリの全身を不躾に眺め回
した。
「は、どんな奴が乗っていたかと思えば。自分の能力も弁えない跳ねっ返りの女だったのか」
イザークは肩を竦めると、せせら笑うように言い放った。
666(3/8):03/12/12 19:20 ID:rQC8Avqe
「戦場でうろちょろされると目障りでかなわん。命を無駄にしたくなければ、弱い奴は戦場に出て
くるな。姫なら姫らしく、大人しくドレスでも着て、王宮の奥にでも篭っていろ!」
畳み掛けるように毒言を浴びせられ、カガリの顔が瞬時に凍り付く。
「な、何だと、この河童男!」
数拍後、我にかえったカガリが眦を吊り上げて、イザークに負けじと言い返す。
「かっぱ? 何だそりゃ」
「河童とは何だ、河童とは! 人を妖怪扱いするな!!」
「お前が人を馬鹿にするからだろっ! 何だ、いきなり初対面のお前にそんな偉そうなことを言わ
れる筋合いなんてないぞ!!」
「ほ、ん、と、う、のことだろうが! 図星を突かれたからと言って、逆切れか。忠告は素直に受
け取れ!」
「そういうのは忠告とは言わん! 大体、私が戦場に出ようが出まいが、ドレスを着ていようがい
まいが、お前には関係ないだろうが!!」
「あぁ、関係ないね。だが、鬱陶しい! 気が散ってかなわん。邪魔だ!」
益々エスカレートするふたりのこどもじみたやり取りに、ディアッカは呆れたように肩を竦めた。
「おいおい、ふたりともいい加減にしとけよ。こんな目立つところで喧嘩するのは、見っともない
ぜ?」
「煩いっ!」
「貴様は黙っていろ!」
ディアッカの執り成しをふたり揃って激しく突っ撥ねると、またもや悪口雑言の応酬へと戻ってい
く。諦めたような溜息を吐くと、下手に止めに入って巻き添えを食うのはご免とばかりに、ディア
ッカはふたりから数歩下がった。すっかり見物体勢に入っている。
「大体、女の癖に何だ。口だけは偉そうに、戦場にのこのこと出てくるとはな!」
「女の癖に、だって? お前、いつの時代の人間だよ! その頭ん中は埃まみれの黴だらけなん
じゃないのか!?」
「あぁ、じゃあ訂正してやる! 女の癖にではなく、弱い癖に、とな!!」 
「煩い煩いうるさぁい! 河童男はおとなしく頭に皿でも乗せてきゅうりを食ってろ!」
「何だと、まだ言うか! それでは一生嫁には行けんな! かわりに嫁でも貰え、この男女!!」
667(4/8):03/12/12 19:21 ID:rQC8Avqe
「おとっ……! 男女で悪かったなぁっ!!」
カガリは拳を繰り出し、それが見事にイザークの顔に炸裂する。
「この馬鹿ぁ――っ!!」
イザークを殴りつけると、カガリは泣きながらその場から駆け去っていった。呆然とイザークと
ディアッカはカガリの後ろ姿を見送る。
「何なんだ、あの女は! 普通、女が拳で殴るか!? 泣きたいのはこっちだ!!」
暫くして、我にかえったイザークは、殴られた頬を押えながらわめいた。
「……いっやー、イザーク……。お前も結構失言するタイプだったんだなぁ……」
しみじみと、呆れたようにディアッカは呟いた。
「拳でまだ良かったよなー。ナイフと拳銃じゃ洒落にならないぜ?」
「何だと、ディアッカ! 貴様、俺を馬鹿にしているのか!!」
イザークがディアッカに食って掛かろうとした時、ふたりの背後から声が掛けられた。
「どうしたんだ?」
振り向くと、怪訝そうな顔をしてふたりを見ているアスランの姿があった。
アスランはふたりに近付くと、イザークの顔をしげしげと見詰める。
「イザーク、頬が腫れてるぞ。どうしたんだ? 虫歯か? おたふく風邪か?」
おたふく風邪は歳をとってからは危険だぞ、と真面目な顔で続けた。
アスランのとぼけた問いにイザークが切れる。
「どうしたもこうしたもあるか!」
「イザークがお姫様を怒らせて泣かせて殴られた」
ディアッカがつい先程起こった出来事を、簡潔に纏め上げて告げる。
その言葉を聞くと、アスランの顔からすっと表情が抜け落ちた。
「泣かせた……? お姫様って、まさかカガリをか?」
「そ。余計なこと言ってさ」
「煩い! 本当のことを言っただけなのに、殴る奴があるかぁっ!」
わめくイザークを冷たい瞳で一瞥すると、アスランはディアッカに訊ねる。
「……カガリは何処に行った?」
「向こう。控え室の方に戻ったんじゃねーの?」
668(5/8):03/12/12 19:22 ID:rQC8Avqe
「そうか」
ディアッカが指差した方向へ、足を向ける。
「イザーク」
一旦足を止め、アスランは肩越しにイザークを見遣ると、平らかな声で彼の名を呼んだ。
「良いか、イザーク。もしまたカガリを泣かせたりなんかしたら、お前がマザコンだと言うこと
を、プラントは疎か、地球にまで響き渡るようにしてやるから良く覚えておけよ」
酷く落ち着いた声でアスランが告げる。笑顔だったがその目は底光りしてぎらついており、本気だ
と言うことを何よりも雄弁に物語っていた。
そのまま足早にカガリが立ち去った方向へ歩いていった。
「だ、誰がマザコンだ、誰が!!」
アスランの姿が視界から消えた後、直接彼に言い返せなかったことに、イザークが悔しげに地団駄
を踏む。
「大体、何でアスランがあの乱暴女のことであんなに怒るんだ!」
「だって、お姫様、アスランの恋人だもんよ」
「はぁ? あの女が? あのアスランの!?」
目を丸くして驚くイザークに、ディアッカは知らなかったのか、と肩を竦めた。
「あーあ、怒らせちまったな。あいつ、お前とは違った意味で粘着質だから、ありゃ根に持つだろ
うなぁ」
「俺が粘着質ってどう言う意味だ! 一緒にするなぁっ! 大体、俺はマザコンじゃあない!!」
「ま、イザークの場合、いつまで経っても女が出来ない理由が、ホモってよりマザコンだって方が
信憑性があるよな」
「いつまで経っても女が出来なくて悪かったなっ!」
戯けた風なディアッカの物言いに、噛み付かんばかりの勢いでイザークが言い返す。
密かに気にしていたことを突っ突かれ、怒りで顔を真っ赤に染め上げている。
「つーか、俺、お前がホモなんて噂立ったら、速攻で縁切るからそこんとこよろしく」
いつになく真面目な顔をしてディアッカは言うと、イザークから数歩後ずさった。
669(6/8):03/12/12 19:24 ID:rQC8Avqe
アスランがカガリに用意された控え室の前まで来ると、彼女の側近の者たちが困ったような顔をし
て扉の前に立っていた。理由を訊ねると、どうやら泣きながらカガリが戻ってきて、暫く入ってく
るなと告げるとそのまま部屋に閉じ篭ってしまったのだと言う。
癇癪を起こして泣かれるのはそう珍しいことではないのですが、と、ほとほと困ったような顔をし
て側近のひとりが溜息を吐いた。
アスランは暫し考え込むと、カガリの側近たちに他の控え室で待っていて欲しいと促した。側近た
ちは困惑しつつもその言葉に従い、その場を後にする。
扉を軽く敲く。しかし、幾ら待っても応えはない。
取っ手をまわすと、鍵は掛かっていなかったらしく、扉は小さな音を立てて開いた。
「カガリ?」
名前を呼んで、するりと部屋の中に滑り込む。部屋の中を見回しカガリの姿を探す。
カガリは窓際にこちらに背を向けて立っていた。
「カガリ、どうしたんだ?」
「何でもない」
カガリは窓の外を見、頑なにこちらに顔を向けようとはしなかった。
「何でもないってことはないだろう?」
「煩いなっ! 本当に何でもないったら!」
言葉は強気だったが、涙で声が潤んでいる。
「カガリ。どうしたんだ?」
カガリに近付き、優しく肩を掴んでこちらを向かせると、彼女は琥珀の目にいっぱい涙を溜めてい
た。アスランはあやすようにカガリをそっと抱き締める。
「イザークが、その、何か……余計なことを言ったのか?」
「……違う。それも少しあるけど、違う。――なぁ、何でお前、私なんかが好きなんだ?」
「カガリ? 何で、そんなこと……」
突然、予想もしていなかったことを問われ、アスランは訝しげに眉を顰める。
「だって、おかしいだろっ! 私みたいながさつで男っぽい女を好きになるなんて。どう考えたっ
て変じゃないか!!」
吐き捨てるようにカガリが言う。その顔は、今にもこどものように泣き出しそうに歪んでいる。
670(7/8):03/12/12 19:25 ID:rQC8Avqe
アスランは思案げな様子でカガリを見詰めていたが、やがてふっと笑うと彼女を抱き締める腕に力
を込めた。
「カガリががさつで男っぽくても、俺はそう言うところも好きだから……」
カガリの頬の輪郭をそっと指先で辿りつつ、アスランは優しく告げる。その言葉にカガリは一瞬目
を瞠り狼狽えていたが、やがて恥ずかしそうにおずおずと口を開いた。
「…………アスラン、お前。お、男が好きなのか?」
「馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ! お前は馬鹿だよ!!」
カガリの言葉を訊くなり、穏やかだったアスランの表情は一変し、彼にしては珍しく切れたように
わめいた。アスランの勢いに気圧されたようにカガリは首を竦める。
「な、何だよ! 馬鹿とは何だ、馬鹿とは! ……そんなに怒らなくてもいいじゃないか」
さすがに今の言葉はないと思ったのか、カガリはばつが悪そうにもごもごと呟く。
「お前が下らないことを言うからだろう! 全く何てことを言うんだ……!!」
「ご、ごめん」
「第一、男だと思ってたら、こんなことは出来ない」
言うなり、アスランは更にカガリの身体を引寄せ、礼服の上から彼女の身体を弄びはじめる。その
身体の柔らかさは男ではなく女のものだ。
「ばっ、馬鹿、止めろ! 誰か来たら、どうするんだっ」
カガリは慌てて身を捩って抗った。しかしアスランは構わずカガリの首筋に唇を這わせてゆく。手
は礼服の止め具を外し、ゆるめに掛かっている。
「大丈夫、誰もこない」
「駄目だってば……、いや……っ」
カガリは腕を突っぱねてアスランの胸を押し退けようとするが、力が入らずそれもかなわない。
礼服の上衣の中にアスランの手が忍び込む。その手が胸をそっと揉みしだきはじめた。
「……や、だっ」
カガリはアスランの軍服をきゅっと掴んで崩れ落ちそうになる身体を必死で支える。
「俺は、カガリが好きだよ。カガリが、カガリだから好きなんだ」
「……アスラン」
カガリが熱い吐息を洩らし、琥珀と翡翠の視線が潤んで混じりあった時だった。
671(8/8):03/12/12 19:27 ID:rQC8Avqe
「おい! オーブの乱暴者! 謝りに来てやったぞ!!」
大音声と共に、部屋の扉が乱暴に開かれた。
その場は時が止まったかのように、一瞬のうちに静寂に包まれた。
カガリがアスランの肩越しに扉の方を驚いたように見詰めている。アスランも、何が起こったのか
半ば正確に予測し、ゆるゆると後ろを振り返った。
果たしてそこには、ぽかんと口を開けてこちらを見詰めるイザークと、しまったと言う顔をした
ディアッカが並んで立っていた。
アスランとカガリの濡れ場に踏み込んだのだと、漸く頭に染み込むと、たちまちイザークは顔を
真っ赤に染め上げた。
「き、き、き、貴様らぁっ、何をしている――!!」
イザークのわめき声で、凍り付いた時が再び流れはじめた。その声にカガリは我に返ると、こちら
も恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にし、慌ててはだけた胸元を掻き寄せて、ふたりに背を向ける。
アスランは溜息を吐きつつ、カガリから身体を離した。
ディアッカがそろりそろりとその場を離れようとしているが、イザークは一向にそれに気付かず、
わなわなと身を震わせている。
「こ、こここ、ここをどこだと、お、思って……!」
アスランは彼にしては珍しいほどの笑顔を浮かべ、わめくイザークへと歩いて行く。その笑顔を見
たディアッカは震え上がり、あたふたとその場を離れようとしていたが、もちろん、アスランは彼
も逃すつもりはなかった。
その後、周囲にはこの世のものとは思えない悲鳴と怪音が響き渡ったが、犠牲者と思われる少年ふ
たりは頑なに口を閉ざし、何があったのか決して明かそうとはしなかった。
672名無しさん@ピンキー:03/12/12 19:29 ID:rQC8Avqe
以上です。

何もかも中途半端でエライ済みませんでした。
御拝読下さった方、どうもです。
673團鬼八 ◆Micq87azYs :03/12/12 19:30 ID:ApFdpkVs
>黄昏の文芸作家氏
ありがとうございます。
やっと三国志読み終わったので、イザカガかアズナタのどちらか書き始めようかと。

>感想
そうですね。名無しでレスしたほうがいいですね。
文字大好きなので全部読んでて、あーこういう言い回し自分には思いつかないや、
とか、しゅてきーこのカプ普段読まないけどいい! って感動してます。はい。
でも、全員の作品にレス付けてると「この人本当に読んでるの?!」って、
思われてそうですね。感想は名無しでします(時々忘れてそう)。

>660氏
しかも、ws(ワンダースワン)まで! ツッコミでFFS(ファイブスター物語)って、駄目ですか?
674名無しさん@ピンキー:03/12/12 19:42 ID:ApFdpkVs
>672氏
うお、お邪魔するところでした。危なかった。
文章に覚えありなんですが。も、もしや、あなた様は。
675名無しさん@ピンキー:03/12/12 22:03 ID:Wq/o5Vyv
>672氏
こういうの大好きです!
会話と落ちに萌えるんですよね。
こういう話のアスランは割りとヘタレなイメージですが672氏のアスランはなんか黒いですね。
(・∀・)イイ!!よ〜イイヨ〜
676名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:27 ID:f2nbnRp/
>650-659
ラクスの性格が好みでいい感じでした!
自分はアスカガ好きなので、このエンドはちょっと悲しいのですが
ラクスの性格は、ものすごくしっくりきました。
「秘密の恋人でしょう?」
と囁くラクス、いいですね。
677名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:38 ID:HAfHaEDe
そう言えば↓この人、脚本家が48話で、

   ,'" ´ ~ `,ヽ
   i |,_i_/|__|  
   L.」゚/∀゚ノiヽっ <あっママ……いえ母上
   (つ   /   
    |  (⌒)    
    し⌒^

とか言わせれば良かったと後悔していたらしいが、マジでマザコン
設定なんだろうか(w
678名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:42 ID:HAfHaEDe
あと、

『フリーダムの強さを出すためには、誰かかませ犬が要るよね』
『誰がいいかな』
『イザーク先生しかいないでしょう!』
宇宙でけがさせられて『イタイイタイ』して以来、負けグセがついて
ますからね。こういうときはイザークだ、とスタッフ一同が思ってい
ました。そんな彼も最後まで死ななかったうえ、悪のガンダムを2機
も倒しましたね、立派になりましたね!

とか言われていたな。
ホント玩具にされてんなー。オモロイから良いが。
679名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:45 ID:HAfHaEDe
シホ・○○○○って名前らしいが、ジュールじゃないよな?
クルーゼじゃないよな。アストレイ繋がりでムラクモとかもあるか。
あとは、クライン、カナーバとか。
負けず嫌いで無口、でも心の中は実は乙女ちっくか。

   /⌒'⌒ヽ
   i_M_| !
   |.i、゚ヮ_゚ リヽ。__
  ⊂マ(_|!_|ヾ´ヽ/
    !、|,!.イU
     U U
680名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:47 ID:WAhRVFJA
バスターとは違うんだよ!
も、狙って言わせたんだな、やっぱり。
681名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:50 ID:nZYtoKlf
遺作の台詞、印象に残ってるのって、
「シュトライクーゥ!」
かな。そう聞こえたんだってばよ。
682名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:51 ID:SYNqFhRa
こっちって、500KB埋め立てても、割とdat落ちせずに残っているよな。
1000行く前にスレが埋まると、即日に落ちるんじゃないのか。
683名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:54 ID:SYNqFhRa
>>681
やっぱ、「きゃわした!?」と「イタイイタイイタイ」と「傷が疼くんだよォッ!!」が
印象に残ってるわな。
お相手に恵まれない為、エロパロ板ではいまいち目立たないが、シホたん
が出て来たし、遺作もそれなりにがんがれ。
マザコンか、それとも。
684名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:57 ID:qvNI1JpX
口調とかもちゃんと出てくるんかねぇ。
今のままじゃ、チョト良くわからないよな。
ところで、髪の毛はどうしているんだろう。アイシャだって、パイロット
スーツ着用時には髪をまとめていたのに。


        ,.. - ― '''''' ー - 、
      , '"           `' 、
.    , '                \
.   ,.'                  ヽ
   /                    ',
  ,'                         ',
  !        /!             .',
  !        ,' i       ,.. r      !
  !-,、     .,'   ',   ,. - '´ .l  , '_ヽ ',
    !`!ー-_、 |   ヽ ,. ' ,.ィjニ;rー!   !ヾヽ! ',
    l lヾ,i‐';:ゝ   ´  ' ┴ー'゙ !  i ' ノ  ',
    i ,',.  ̄   i        !   !ー'    ',
.    !  i、     ,'         l   /     i   
    ! ./ ヽ   ヽ       ,.! ,イ      l   
    i.,'   \   ̄ ̄   /,.!./ .!      i
    ' !    `i' 、    , _',. '´ l'  |     .,'
     !.     ',ヽ`",r './!     .l      ./
     ヽ    ,ゞゝ !.!ノ_ ア  /`'ー ..,_ /
      ,.>‐ '"  ヾ. l !´ {/ ./      ` 'ー- ..,
685名無しさん@ピンキー:03/12/13 01:00 ID:qvNI1JpX
何て言うか、シホたん萌えですよ。
もっと早く出て来て欲しかったよな。
まぁ、早く出て来てたら、49話であぼーんさせられてたかもな。
それを思えば、ま、良いか。
686名無しさん@ピンキー:03/12/13 01:02 ID:qvNI1JpX
後、残り1.2KBか。
結局、半月くらいしか持たなかったな、このスレも。
このペースがいつまで続くかわかんないけど、盛り上がっている分には
いいこっちゃな。
時々荒らしもくるけどな。
スルーしてれば、大した事もないし。
687名無しさん@ピンキー

             //             \::::::::::::\
            ,.....ノ/              ....:::`'ー-:::::::`ニ=-
           ク  l  r‐- 、           .....:::::::::::::::::::`ヽ
          /     ,>,‐-二、..................................:::::::::::::::::::::}ヽ}
          /  ...::::::::::::/     ``'‐--、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!_
         'ー、  .:::::::::l          ヽ::::}、:::::::::::::::::::::::l:::r、)
          了 ..::::::::::::L,,,,__       __}∠.}:::;/::::::::::::::|ノ ´
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           '‐ 、 .::ヽ`''゙''"''       ''゙''"'''´イ::::::::::;イ:|
              } .::::::lヽ     !         /:::::::::::{ノく
           /.: .::::::'、     、      / ::::::::::l⌒`   
             {  :::::::::::\   -:::::-    =彳  :::::::ヽ
           \ ::::::::::r'´`>、  ̄   ,. '´ト、  ...::::::)
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           _,./}_;:ノ .:::::|  ,. -‐".::::::::::r' .:::/_」__
        ,. ‐''"´ く <´  .::::::,. ''"  ..:::::::::::::::>、Y´  `丶、
     ,. ‐''"      `))、 :/   ...:::::::,. ‐''"´ _ノ'
             /  〉'´  ......::,. ''"
                  |  ..::,. ''"

埋め立て完了ですわ、おばかさん。