不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part2

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1名無しさん@ピンキー
スレタイの通り、不気味なモノに寄生されて虜になる娘などを語ったり、小説をうpするスレです。

前スレ
不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1000205453/l50

月光蝶氏のログ保管サイト
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html

2名無しさん@ピンキー:03/11/11 16:59 ID:9x0bZ08U
かろやかに2げと
3名無しさん@ピンキー:03/11/11 17:42 ID:PkfJ8zkl
3
4名無しさん@ピンキー:03/11/11 18:24 ID:Nj6iwp+l
4ゲットォォォ!
>>1乙!
5名無しさん@ピンキー:03/11/11 20:57 ID:G4/mSeP0
即死回避しつつ書き込み
1さんお疲れ
6名無しさん@ピンキー:03/11/11 21:27 ID:YNTYgGDc
>>1さんお憑かれ!
7名無しさん@ピンキー:03/11/11 21:45 ID:usTRnPyH
超乙!
8名無しさん@ピンキー:03/11/11 22:34 ID:q0YCIYYq
まぁ、即死回避くらいはしておきませんと
てなわけで保守
9名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:12 ID:logBRZYq
('A`)
10名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:30 ID:/MeMiNFE
前スレ976です。
977>やっぱり手間がかかるからじゃないか?
978>演出が難しいやろうね

 うーん、そうなのかな?
 エロゲーや実写だと、洗脳とかで登場人物の性格が反転するのは
結構あるから、そんなに難しくないような気がするんだけど・・・・

 実は、アニメ製作の偉い人に寄生洗脳属性な人がいないだけなんでは?
11名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:54 ID:YNTYgGDc
>>10
エロじゃない普通のアニメの話だが、中の人が入れ替わるネタは多いよね。

声優が交代して演じてるけど、声は肉体(声帯)に依存することを考えれば、
声優はそのままで演技だけを変えるべきだと思うが。

AとBのキャラが入れ替わるとする。
Aのキャラを声優bが、Bのキャラを声優aが演じるのではなく、
Aのキャラを声優aがBのキャラクターで演じるべきだと思うのだ。


などと即死回避のために板違いな雑談をしてみるw
12名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:31 ID:D3el6jxX
今日初めて(もう昨日か)このスレにたどり着き堕淫蟲関連を見ながら
あーこういうの良いなぁと思いそれを吟味した上で微妙に無視して描いた絵。

なんか結果的にスレ違いっぽくなったけど即死止め代わりに貼らせてください
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20031112002636.jpg

しかし、寄生蟲系って絵としての露出があまり多く無いせいかイメージが少ないです
何か良いの無いですか?
13mid_night ◆ES1KDPyqDw :03/11/12 01:27 ID:2sx2oSuc
次スレおめ〜
スンマセン、ただいまマターリと執筆中ですので
しばらくお待ちくだされ。(;´Д`)
仕事が忙しくて、納得行くよーにかけないのよほほ……
14名無しさん@ピンキー:03/11/12 01:36 ID:9doEv41k
>>1
激しくお憑かれ〜

>>12
キサマ!なんて絵をありがとうございます
とりあえず、神の御頁をば紹介しておきませふ
ttp://www2.tokai.or.jp/ALCYONE/dcg.htm

寄生属性が今までで厳しかった壁は他の属性と違って、物語上での破綻点が大体見えてしまうと言うのがありまつ
寄生→操り→籠絡→増殖…どんなにスケールのデカイ作品でも4ターンもすれば周囲の人間があらかた堕ち済になってしまうのでね〜
あとはttp://ran.sakura.ne.jp/~mirage/sky/index1.htmみたいに複数の人間で別の世界観を構築するなどの回避策が無いと厳しいでつ

この手の堕ちモノはキャラが堕ちたら「開封済」になってしまうわけで…
1512の人:03/11/12 01:51 ID:D3el6jxX
ウホ、良いサイト紹介ありがとうございます。上の方のサイト知らなかったです
SKY STORE PAGEはやっぱ寄生籠絡の基本ですね

言われてみれば確かに籠絡の連鎖を多くできないって問題がありますね
BLACKCYCの蟲使いは最初期待してたんですがなんか違うゲームになってしまったし
ゲームとしては堕ちた娘を手駒にしつつ次のを堕としていくというのは十分面白いテーマになると思うんですが、
問題はそういうゲームと寄生属性ゲームが上手く合体してくれないところでしょうか。
前述のBLACKCYCには期待して居るんですけどね
16前978:03/11/12 01:53 ID:vo4gwh9Q
>>14
然り。

あと個人的には、アニメのような「止まらない」表現媒体だと、スレタイにある
「寄生されて」「虜になる」表現ってのは難しいんじゃないかと
素人考えで思うわけですよ。
17名無しさん@ピンキー:03/11/12 02:34 ID:IJQuO+Jd
寄生といえば、前に角二の異種間にこんな絵がうpされてましたっけ。

ttp://firedragon.homelinux.com/moelabo/img-box/img20031112023138.jpg

転載ですまぬ。
18名無しさん@ピンキー:03/11/12 02:43 ID:zESWufZu
>>17
ハァハァですなァ・・・スゴ!
19名無しさん@ピンキー:03/11/12 03:08 ID:zESWufZu
>>18
付け足すと、もう少し愛液を・・・でもかなりウマイし・・・・ハァハァ
20名無しさん@ピンキー:03/11/12 18:07 ID:TM9q51F+
保守
21 :03/11/13 01:38 ID:0sz44r0a
一応保守
22名無しさん@ピンキー:03/11/13 02:02 ID:j3J7TvLf
hoshu
23名無しさん@ピンキー:03/11/13 04:17 ID:fewuzJAs
保守
24月光蝶:03/11/13 07:31 ID:KchcZjz2
月光蝶である!!!
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
そして更新ッ!!!

皆さんおつかれー。
25名無しさん@ピンキー:03/11/13 07:43 ID:+13IN06c
>14さんへ
 感染型の怪物としては吸血鬼とゾンビが有名だけど、エッチなことが
必要なことを考えると、感染速度は吸血鬼より下じゃないでしょうか。
 クライマックスは周囲の人間があらかた感染しちゃって・・・というので
興奮するけど、それまでは
(感染者出現)→(退治)→(感染源追跡)
の繰り返しで核心にせまるという古典的バンパイアパターンが使えるので
短時間のサスペンスものにはしやすいと思います。
 OVAなら5話ぐらいで完結。
26名無しさん@ピンキー:03/11/13 17:50 ID:QEFGH8/Z
オリャー
27名無しさん@ピンキー:03/11/13 20:15 ID:hIL1+nlb
>>13
mid_night氏の作品かなり好きです。がんがってください!


>>1
28名無しさん@ピンキー:03/11/13 21:31 ID:QEFGH8/Z
712氏、最近見ないなぁ…。
堕淫蟲をかなり期待してる漏れ。
29名無しさん@ピンキー:03/11/13 22:07 ID:QXTsWiRB
ほしゅ
30名無しさん@ピンキー:03/11/13 22:07 ID:QXTsWiRB
これで30レスはクリアだけど、
ここの鯖って32KB規制もある?
31名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:03 ID:5V8teI+S
なんか、「保シュ」ばっかり。
「触シュ」なら寄生に通じるところがあるので歓迎だけどなぁ。

・・・すまん、内容のない文章だった。
32名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:08 ID:5V8teI+S
 昔、2人のバンパイアが街の人間を配下にしまくって戦うという
ゲームがPSであったと思うんだけど(未プレイ)、
同じようなパターンで淫蟲増殖ゲームが作れないかなぁ。
33 :03/11/15 00:37 ID:QVH65guf
淫蟲を用いての征服型シミュレーション
デフォルトの淫蟲を様々なパターンに改造し街に散布する
改造パターンによってHシーンが異なり、パターンによっては失敗し征服出来なくなる
期限日数までに征服できればクリア

……パンチが弱いな。やはりここは館モノの方が良いのかな

山奥にある館、そこに迷い込んだ○人の男女
周りは吹雪などの理由によって即座の脱出不可の閉鎖空間
館の主人の手によって放たれた淫蟲が彼女らを襲う
一人堕として、その堕ちた人間を手駒としつつ次の相手を堕とす
館から脱出可能となる時間までに全員堕としきればクリア

こんなんでどーでしょ。妄想にすぎないけど
34名無しさん@ピンキー:03/11/15 01:43 ID:LH0NfigU
>>32
Artdinkの「ヴァンピール吸血鬼伝説」だっけ?
主人公が刑事プリオな顔(そんな時期に出たと察してくれ)だったんで
吹いた記憶があるが、設定に何かクルものがあったのも事実。
しかし未プレイ(;´Л`)

どこぞのレヴューより抜粋
> 街の中を歩きまわりライバルの吸血鬼よりも多くの住民と仲良くなり(仲良くなると吸血しやすくなる)
>多くの住民をドラキュラ化(ヴァンピール化)させるのが目的。
35名無しさん@ピンキー:03/11/15 01:48 ID:5V8teI+S
>>33
>山奥にある館、そこに迷い込んだ○人の男女
おお、やりてーな。
(その状況設定、大昔のゲーム「プロデュース」を思い出したが。)
当然、その中には強力な退魔師やら巫女やらいて、組み合わせで
いろんなグラフィックが見れる訳か。

・・・アレ?意外に王道じゃん。
36名無しさん@ピンキー:03/11/15 08:53 ID:RhCdHYho
>>33
淫虫という要素を除けばBlackCYCの闇の声が該当するな
37名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:45 ID:EFzakC/U
「淫」蟲でないくてもいいと思う、といってみるテスト
媚薬とか特殊な能力のない蟲が頑張る(;´ω`)
38Blackcyk:03/11/15 19:56 ID:Jm3GCfAX
次回作は蟲の声です。
39名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:07 ID:iIhU+EvV
>>38
鈴虫とか松虫とか出てきそうでエロ的に萎え
40名無しさん@ピンキー:03/11/15 22:15 ID:+xV4o4Ay
鈴蟲とか松蟲の発する音波によって女性が操られてしまうのかハァハァ
41 :03/11/16 02:21 ID:1wnW5G95
そこまで行くと寄生じゃなくてMC系になっちまうね
42名無しさん@ピンキー:03/11/16 15:35 ID:EnyFiw5Z
とりあえず自分が情報提供できそうなのでここから
ttp://ran.sakura.ne.jp/~mirage/sky/index1.htm
43名無しさん@ピンキー:03/11/17 00:13 ID:rxT3Dz+u
>>42
ここに限った事じゃなく直前のログや
スレは読んだほうが良いよ。
44名無しさん@ピンキー:03/11/18 19:49 ID:uQ3cafUG
ホシュ
45名無しさん@ピンキー:03/11/20 00:20 ID:xNSgd4kF
テスツ
4614でつ:03/11/21 01:00 ID:oSwqbj+w
>>15-16
どうもでつ
前スレでも触れられていましたが、この属性はナポレオン文庫辺りでないと無かった、と言う飢餓感+危機感がありまして
一頃、ソウリュウノベルズのALISシリーズで数本出ましたが、ちょっと年齢層が…_| ̄|○

そのため、おそらくここの猛者諸兄は既に致死量の脳内麻薬を分泌し行間補完していたこと想像に難くない、という奴です
事実、私もそうでしたし〜

書き物の場合、描写と演出で相当行の書き込みをすれば補完分に迫ることが可能ですし、
紙枚数的にもそう厳しく無いと思われますがアニメの場合はなまじ画像だけに、
この手の表現をやろうとすると、かなりの時間とデータを投入できてしまいます
市場が市場だけに、映像でシリーズ化は難しそう
47名無しさん@ピンキー:03/11/22 22:45 ID:Dr6dJ+7R
人少杉
48名無しさん@ピンキー:03/11/24 13:05 ID:NIdrdu60
SS書いてはいるんですが、少し問題が…
1.寄生生物がダシにされつつある
寄生生物をダシにした普通のエロSSですらなく、対生物兵器戦(この場合は生体兵器か)のSSになりつつあること。
2.長すぎ!
下手したら100レス行くかも…

という問題を抱えておりまして…
完成してもHDDに封印ということになりそうです、ハイ。
まあ、完成した時点であらすじと所要レス数を書いて、反応を見て投下することにするでしょうが、年内の完成は困難が予想されます。
というか、職人さんたちはどこ行っちゃったんでしょうねえ。
49名無しさん@ピンキー:03/11/24 19:38 ID:3dTGHsCr
>>48
個人的には長編はOKです。
対生物兵器戦のSSって所、もうチョイ詳しく希望。
50名無しさん@ピンキー:03/11/25 10:13 ID:uNgaqEx+
>>48
テキストファイルを圧縮してまとめてうpと言う手もある
これだと少々スレ違いでも批判は少ない
51名無しさん@ピンキー:03/11/25 14:55 ID:yfA30ZxT
自ら寄生兵器を取り憑かせて戦う女の子の話も面白いと思うが
52名無しさん@ピンキー:03/11/25 16:23 ID:v/J3HRhU
>>50
だがそれをやってしまうと、あとから来て過去ログの形で読んでる人が見られなくなる罠。
53月光蝶:03/11/25 21:23 ID:ttAgtQs0
>>52
少々のことならこの月光蝶がなんとかログサイトに・・・・・
5448:03/11/25 22:20 ID:v/J3HRhU
とりあえず、現時点での構想の概要をば。

SSの部隊は、別の星です。
この星は地球とほぼ同大ですが、海の面積が大きく、そのせいで産業革命後200年ほど経ってもまだ大航海時代が継続中です。
で、その海の中、隔絶したフランス(?)の植民地に生体兵器、つまり寄生体が使用されます。
主人公は、その感染爆発の渦中に居合わせた日本(?)の退役軍人とフランス(?)の女子大生、
そして通報を受けて急行するフランス(?)海軍フリゲイトの航空士官(ヘリパイ)と海兵隊士官です。
見てお分かりでしょう。
この時点で、まだ感染の首謀者側の登場人物がゼロなんです!
寄生の描写もありきたりですし…しかも、元々が「改造天然痘の脅威」を扱ったSSの針路変更版なもんで、こちらからその意識が
抜けきってないみたいなんです。

まあ前途多難、始まる前から終わってる、というところですね。実行可能性は50%以下と評価します。
そして、読めるものに仕上がっている確率は、それより――はるかに――低いことをお忘れなく。
55名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:21 ID:57WfwL7c
だそうだ、>>48。安心して書きまくるべし。

あと、まだ途中でも見せてくれたらうれしいなぁ、なんて。
5655:03/11/25 22:25 ID:57WfwL7c
うわぁ、書いてる間に48さんが。リロードしときゃよかった。

すでになかなか細かく設定きまってますね。がんばってください。
57名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:46 ID:JOa3hlD4
E=MC2(ttp://rose.zero.ad.jp/~zab50690/)の
麗・狼さんの新作「僕の部屋においで」は
良いねぇ。
58名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:01 ID:vSoKM5eQ
寄生→洗脳の流れが、心霊研究部とかの
SKYに載ってる小説とほとんど同じパターンなのが何だけどね。

…いや、それが良いのか(w
59名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:11 ID:hGPvjhGk
あれはもう時代劇と同じでパターンを楽しむものでは?(笑)
60名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:28 ID:XR+2ubdj
>>59
助さん・格さん、小屋閉めてヤリなさい
61FBX ◆4gA1RyNyf. :03/11/26 00:04 ID:4Rkimyy8
んー、やっと見つけたでよ
62名無しさん@ピンキー:03/11/26 14:33 ID:3zIQql5o
>>61
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
新スレになってから書き込みがなっかたのはもしかして見つからなかったから?
63名無しさん@ピンキー:03/11/27 00:53 ID:Wor8eKSy
>>62
んー、見つからなかったようなそうでないような(何

そうこうしてるうちに、データロストしてもうて・・・
探すから、続きうpはもうちょっとお待ちアレ
64名無しさん@ピンキー:03/11/30 22:53 ID:kzwBMA9A
保守しとくか。
65名無しさん@ピンキー:03/12/01 21:46 ID:1rBlXQOb
寄生体が男性を支配するメカニズムってどうなってるんでしょう?
私はこのスレではじめて寄生体というジャンルを知ったのですが、どうもこのスレ作品だと女×女が多いので寄生体が
男を操るメカニズムがいまいち分からず、困っています。
どなたか、ご教授いただけませんか?




最後になりましたが。
FBX ◆4gA1RyNyf. さんキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀。)━━━!!
66名無しさん@ピンキー:03/12/02 18:40 ID:Bo3BoCN5
尻の穴に潜りこむのがベターかな?

チンコに憑いてるのも乙だけどさ。
67名無しさん@ピンキー:03/12/03 00:09 ID:ruUu48cF
>>65
今まで目にした作品(ネット・小説)で見られたパターンでは…

操り形態としては媒介系と下僕系があって
・媒介系−母体から排出された蟲・卵・細胞が寄生する。母体の命令を受けて行動する。帰属意識は母体より、
     母体内の命令コードに依存する。終局目的があり、そのために各個自律行動する。時として母体の支配を離れる。

※いずれも、直接・間接的に母体に寄生した生物の目的を代行することが多い。
 母体がトップに君臨しないケースもあり、子が母体を凌ぐ勢力となって親を滅ぼしてしまうこともあり得る。

・下僕系−母体から排出された蟲・卵・細胞が寄生する。全ての行動は母体の命令に依存し、かつ命令は母体から伝達される。
     伝達媒体は後の支配形態に譲る。母体が全ての起点であり、絶対帰属の存在になる。
     自律行動は無く、行動の緻密さは寄生先の知的レベルに依存する。

支配生態として大別して物理系と魔法系が見られると思われ
・物理系
 DNAプログラム・ホルモン・薬・外部刺激・条件反射の定着など、何らかの物理的媒介で命令あるいは支配を行う。
 寄生ネタで多い粘液/淫液/脳を灼くような刺激と呼ばれる類はこれに近いか。
・魔法系
 上記以外の非接触的・非物理性の影響力が作用する支配・命令形態。
・混在系
 薬物・条件反射と魔法を組み合わせたモノも見られるし、催眠も導入手法はこれに近いか。
 よくある白濁液・精液が注がれることで半ば洗脳されるのはこの混在系が多く見られる。

>>66
漏れは尻の穴は勘弁でつ
68名無しさん@ピンキー:03/12/03 00:18 ID:ruUu48cF
長いけどちょっと分割して追加すると
寄生スレなので物理系がメインとして、
男性支配の考えられる経路は

1・男性器
2・尻穴w
3・口腔
4・それ以外、皮膚等

が一般的

商業誌・同人誌で主観的に多く見るのは4=2>1>3
の要に見受けられる

この中で描写的に簡単なのは4。一例ではヒルの様な生物で吸血すれば一丁上がり。吸血鬼もこれに近いか
賛否両論なのは2。一歩間違えればお耽美とかホモネタなのでね
3は女×女でもポピュラーなので、あとは描写と演出で決まる
1は女×男なら年がら年中見られるスタイル。女→男で秀作は…ナポレオン文庫にあったなぁ
「次元特捜EXERON」が典型例

あまり語るほどのネタでは無いかもしれないけど、こんな感じ
異論・反論たくさんあると思うので、ヨロ
69名無しさん@ピンキー:03/12/04 16:43 ID:PYy+7mGn
ペニスに寄生といえば、思い浮かぶのが ttp://www.nx.sakura.ne.jp/~temzine/youdensi/toppage.html
で読める、ドルアーガのほとんどオリジナルな二次創作なんかどう?ペニスといっても、実際にはふたなりだけど。

カイがサキュバスの姦計に落ち、ペニスに進入したスライムによって内部が改造されてしまい、ペニスで生物を食うクリーチャーに生まれ変わる。
改造されたカイは最初のうちこそサキュバスの下僕となり、ペニスからスライムを食わしてもらうことを条件に性奴となるのだが、やがてドルアーガに気に入られ、魔王自身の精を受けることに。
以下はどんどんカイが魔族化。サキュバスは逆に下僕扱いだし、侍女の少女はカイのペニスに内臓を食い尽くされた挙げ句、魔族の精液をため込んだ生ける皮袋にされる。
そして最後には、助けに来たはずの勇者も、ペニスに内臓を食い尽くされて魔族の下僕に・・・てな話。

みればわかるとおり、少々グロ目。同傾向のワルキューレ話もあるが、もう○年中断中。
現在このサイトは、ふたなりコメディ路線に転向している模様。
70名無しさん@ピンキー:03/12/05 21:43 ID:z9bdiWKh
hosyu
7148:03/12/08 14:33 ID:JrUT4/8R
予備調査です。
このスレ住人さんで、『最も危険な場所』を読んだことのある方いますか?
72名無しさん@ピンキー:03/12/08 16:15 ID:D7GQgbiT
ぐぐったらスティーブン・ハンターだか言う香具師の本が出てきたが…。
これがどうかしたのか?
73名無しさん@ピンキー:03/12/10 21:28 ID:VEvcFvDS
一応、hosyu
74名無しさん@ピンキー:03/12/11 21:59 ID:+gZtsMQF
h
75名無しさん@ピンキー:03/12/11 22:54 ID:x1SK4+gF
>>48
読んだ事がある人はいないみたいね。
76月光蝶:03/12/12 04:51 ID:Z0md1mPk
そうそう、チェック入ってるかも知れないけど、
ttp://rose.zero.ad.jp/~zab50690/novels/bokunoheya.htm
麗・狼さんの寄生作品が、しばらく前にE=MC^2に入ってまつ。
77FBX ◆4gA1RyNyf. :03/12/13 00:14 ID:EA0IgmGZ
どこ探しても出てこないから、また思いつきで書きます(ぉぃ

それと、ちょっと1月はいると書けないかも。
その間は他の職人さんに・・・(ボソーリ
78FBX@幻魔のささやき ◆4gA1RyNyf. :03/12/13 00:20 ID:EA0IgmGZ
驚いてるこの子を、今度は胸からはがして唇を合わせる。
「ん・・・」
もがいてた声が収まり、あたりに静けさが訪れた。
ぴちゃ、ぴちゃ・・・
もちろん同時に粘液の音も。

たっぷり3分くらい。
私はようやく彼女を解放したの。
「ふあ・・・」
力のない声と共に、ぺたん、と彼女は座り込んでしまった。(M字に)
もう正気とは思えない表情を、目の前の女の子は見せていた。
「ふふふ・・・。どう? 人外とのキスは・・・。」
などと声をかけてみるけれど、もう返事をする気力も萎えたみたい。
・・・今だから冷静に思い出せてるけど、「人外」っていう言葉。
覚えておいてね。
じきに意味がわかるから。
79FBX@幻魔のささやき ◆4gA1RyNyf. :03/12/13 00:30 ID:EA0IgmGZ
「ねぇ。あなた、私のことが好きだから自分の部屋に招いたんでしょう?」
まともな返事をできないはずの彼女に、あえて問いかける私。
すると、彼女はゆっくりとうなずいた。
「・・・やっぱり。それじゃ、最初から私を犯すつもりで?」
再びうなずいた。
私は彼女がずっと、ずっと昔から私を見ていたのを知っていたの。
『私』が覚醒して、私の代わりにこうして尋問してくれて、ようやくわかったわ。

・・・目の前のこの子は、私の事が好きで――同性であるにもかかわらず、
愛ある「好き」――、それでずっと私のことを見てきた。
私はただの親友とばかり、思っていたけれど・・・。
『・・・私の力はこの程度じゃないわよ?』
・・・え?

にっこりとほほえむ私。
「イイわ・・・。私、そういう子が欲しかったの。」
私の髪の毛が、密室なのにざわめき始めた。
「この、私の持つ淫気で・・・、あなたを永遠に私から離れられないようにしてあげる。」
80FBX ◆4gA1RyNyf. :03/12/13 00:34 ID:EA0IgmGZ
待たせてごめんね。

これって、無くしたデータと全然違う内容だったり。
今回はあんまり「規制」という概念にとらわれないようにしてます。
もちろん規制シーンは出しますけど、ね。

他の職人さんはどうしちゃったんでしょーねぇ・・・(ぇ
81月光蝶:03/12/13 05:23 ID:6AK/3ZJE
>>80
乙!!
いつもながら快調にえろい!!

>他の職人さんはどうしちゃったんでしょーねぇ・・・(ぇ
堕淫蟲はもう帰ってこないんでしょうか・・・(TT)
関連で、前スレで出た「設定で抜け」つー住民の方々の檄が忘れられんわ(笑)。

ちなみに前発言の麗・狼さん投稿は既にチェックされていました・・・不覚・・・(ばた)。
8248:03/12/13 10:15 ID:oHt8H8mN
48です。ハンター作品には熱狂的ファンがついてまして、前に軍板で貶したら袋叩きにあってしまい、
それ以来ちょっとトラウマなんで、聞いてみた次第です。
ついでに進行状況ですが、SSのほうは二分割投下で容量問題はクリアできると判断し、直接投下する
ことにします。
おそらく前編は今年中に投下できると思いますが、私を叩き出すかどうかは後編を読んでから決めて
いただければありがたいところです。
83名無しさん@ピンキー:03/12/13 14:07 ID:YdU0iuWd
>>82=48
心配しなくても良いんじゃない?ここって割と寛容と思われなので。

…萌える割にジャンル人口少ないから、多分

84 ◆M2/Q0cBV.6 :03/12/13 23:28 ID:tSgKcCjn
どうもニャルです。
寄生物の小説は
「堕麗伝」
いま書いている事です。
現在13万文字ぐらいで完成までもう一息です。
それだけ
85名無しさん@ピンキー:03/12/14 02:05 ID:yMpzl1OE
>>84
乙です
13万文字…原稿用紙300枚クラスですか…楽しみに待っております

86名無しさん@ピンキー:03/12/16 00:19 ID:i8wXhvKD
期待age
8748:03/12/16 13:09 ID:M3aDZa00








「生と死が過剰な島」(仮題)






8848:03/12/16 13:12 ID:M3aDZa00
<序章:消えた植民地>

 私は、穏やかな春の一日、山中庄治を訪問した。
スレブレニツァ虐殺事件について、責任を持たない第三者的立場から見た意見が聞きたかったのである。

 以下は、余談である。また、読者諸賢にとっては既に聞き飽きた話しでもあろう。

1995年7月。国連が安全地域に指定していたボスニアのスレブレニツァ地区を、セルビア人武装勢力が包囲
した。守備する400名あまりのネーデル軍部隊は幾度にも渡って支援を要請したが、支援は常に遅すぎ、少
なすぎた。
耐えきれずに彼らが降伏し、撤退したのちに、7000人にのぼるイスラム難民が虐殺された。

しかし、のちに明らかにされたことだが、スレブレニツァには第3の勢力がいた。
14名の日本海軍特殊舟艇部隊である。そしてその隊長だったのが、山中庄治だった。

山中氏は、現在海軍兵学校の教官として教職にある。
ネーデルでの経験から私は敵意ある出迎えを覚悟していたが、山中と彼の妻は私を快く迎えてくれた。
山中は、これまで8年間も沈黙してきたとは思えないほど快活にインタビューに応じてくれた。
彼は、柔らかな、だが、経験者ならではの殺気がこもった語り口で、あの地獄の日々について語り、その物
語は理路整然と整理されてあの悲劇の全貌を鮮やかに私の目の前に描き出してくれた。
8948:03/12/16 13:13 ID:M3aDZa00
「――では、明石氏の責任について、どうお考えですか?」
「私は、彼を批判する立場にありません。
彼は、彼なりに悲劇を防ぐために、努力していたはずです。
実際、カンボジアなどでの彼の活躍は、まさに賞賛されるべきものです。
しかし恨み言を言いたい気持ちが、無いわけでは有りませんね。
平和維持活動の独立を守ることは、7000人の人命と引き換えにできるほどに価値のあるものだったのか、と
ね」
彼の語気は、知らぬ間に激しくなっていた。

「ところで、山中さんは、奥様、イレーヌさんとは、どちらで知り合われたんですか?」
私は、その険悪さを払拭できないかと期待して、言った。
だが、その質問が引き起こした反応は、私の予期したものとは異なっていた。
並んで座る二人の間に、しばらく目顔でのやりとりが続いた。
私は、少々居心地悪く感じると同時に、背筋の毛が逆立つのを覚えた。
予期しないことが起ころうとしている、そういう予感があった。
「少し、長くなりますね。私たちの馴れ初めを語るには」
山中が笑いながら言った。


 彼の話を聞き、メモを取る私の腕には、自然と力がこもっていた。
 植民地、デルゴンの消滅。
それはガリア共和国の厳重な機密保持にもかかわらず、一部の研究者などの間には、肯定も否定もできない
噂として存在していた。
そしてまた、同時期にガリア海軍が誇る多目的フリゲイト1隻が、痕跡すら残さずに消えていたことも、
私の耳には入っていた。
9048:03/12/16 13:14 ID:M3aDZa00
 また彼の話の裏づけを取るために取材を進めるうちに、これまで相互に関係無く記憶していたさまざまな
情報が、ある種のタペストリーを織り成しつつ、私の眼前に浮かび上がってきた。
合衆国海兵隊対生物戦チームの一時的な失踪。
突然編成されたガリア海兵隊の特別小隊。
なぜか突然、合衆国航空基地に現れたドーファン。
そして世界の軍事関係者の注目の的だった「デューク」の一時的な失踪。
かの有名な「ザ・レディ」の密かな海軍殊勲章受賞。

私は彼らの話を基にしつつ、これらの傍証からの推測を交えることで、デルゴン消滅事件の真相に迫る仮説
を構成することが出来たように思う。
だが豊富な傍証にもかかわらず、これは仮説の域を出ない。
穿った見方をすれば、これは一人の退役軍人と一人の女性のホラ話に軍事オタクが脚色した物語に過ぎない
のであり、またあるいはそれが正しいのかも知れない。
だが、掛け値無しの事実が一つだけある。
ガリア共和国の最新鋭フリゲイト1隻とひとつの植民地が、300名弱の人間とともに消えうせたということ。

何が起きたにせよ彼らは忽然と失踪し、今に至るまで杳として行方は知れない。

<序章:消えた植民地・終>
9148:03/12/16 13:16 ID:M3aDZa00
<前編:何かが棲む島>




 山中庄治はノックに応え、グラス・ファイバー製の釣りざおをテーブルの上に置いて立ち上がった。
本能的な動きで腰のナイフに手を掛け、ドアを開ける。
ドアを開けて入ってきたのはスーシェ夫人だった。
彼女の夫はダイビングボートの船主兼船長で、山中がここに来たばかりのときに内緒のスティングレー・
ポイントを教えてくれたりした。

山中がそんなことを考えているのは、スーシェ夫人の美しさのせいだった。
夫人は肉感的な体つきをした魅力的な赤毛の女性で、その気があるのかどうか、ときどきその魅力的な胸を
強調するようなしぐさをするので、山中はひどく戸惑ってしまう。

注文しておいた今年度版の最新の海図を持ってきてくれた夫人は、その海図をテーブルのうえに置いた。
そのとき、山中のほうにヒップを向け、その薄いスカートから透けて見える美しいヒップのラインに山中の
目は釘付けになる。
視線に気付いているのかいないのか、夫人は海図をテーブルの上に広げはじめた。
その動きに従ってヒップが揺れ、そしてその動きが山中にあらぬ想像をさせる。
彼は自分の雄が荒々しく雄たけびをあげる声を聞いたような気がした。

山中は突き動かされるようにして夫人をテーブルに押し倒した。
夫人は悲鳴を上げることはせず、むしろそれを喜ぶかのように低く歓喜の声を発した。
山中は荒々しくそのスカートを剥ぎ取った。
美しく白いヒップがあらわになり、そしてそのスカートの前面には既に染みが出来ていた。
山中は前戯もなしに自らの分身を夫人の秘所に埋め込んでいった。
9248:03/12/16 13:17 ID:M3aDZa00
山中は、忽然として醒めた。
夫人は海図をテーブルに広げきったにもかかわらず、両足を広げ、前かがみになってじっと立っている。
そのとき彼の頭の奥で小さな警告音が鳴った。
何かが変だ。
しかし、彼の体の奥の疼きは収まらない。
スーシェ船長のことを思い浮かべ、彼から受けた恩を必死に思い出そうとする。
だが、その努力は空しかった。彼の野性は止まろうとしなかった。
警報音は決定的に鳴りはじめた。

突然、入ってきたときの夫人の目がフラッシュバックした。
ボスニアでよく見たような、生気の無い目…
ボスニア――その連想が、彼を悲しくさせた。彼女のような生き生きとした女性ですら、いつかはその生命
を失うのだ…
彼はこの半年間、常に悲しむと同時に、その悲しみを嫌っていた。だが、今ばかりはそれを歓迎した。
彼の体内に生じた不自然な性欲を、ひとまずは押し込めてくれたからだ。

 山中は礼を言い、彼女をそっと帰した。
戸口で彼女が見上げた、その目が妖しく光って山中の心中の炎を再び猛らせるが、彼はどうにかそれを抑え
て送りだした。
ドアがわずかに軋みながら閉まった時、山中は、自分の生涯で最も長かった10分間を――いや、30分間を乗
り切ったと感じた。
気付くと、全身に冷や汗が滲み出ていた。だが、それでも体の疼きは収まっていなかった。
彼は手荒に海図を放り出すと、ベルトからナイフを抜き、渾身の力を込めて机に突き立てた。
刃は深々と木材に食い込み、山中が手を離すとわずかに振れながら立った。
胸中何を刺したのか、当の山中にも分からない。
9348:03/12/16 13:17 ID:M3aDZa00
 彼はどうにか落ち着きを取り戻して椅子に座ると足をテーブルの上に投げ出し、ぎしぎしと音を立てながら
おっそろしく危なっかしく椅子を傾け、考え込んだ。
なぜ彼は、急にあんな風になったのか?
単に欲求不満か?
では、なぜスーシェ夫人は彼を誘うような仕草を見せたのだろうか?
彼が欲求不満になることと、夫人が彼を誘うことが独立に起きる可能性が相当に低いことは、数学に疎い彼
でも分かる。
つまり二つの事件には何らかの繋がりがあるはずだ。
では、彼が欲求不満になっていることを夫人が感じ取って、それに乗じたのか?
それの確率は度外視して良いほど低い。
スーシェ夫妻の仲は良い。夫人も欲求不満だったとでもいうならまだしも、スーシェ船長が出港したのはた
かだか昨日だ。
つまり、何らかの異変が起きている。しかも、彼の常識を超えた何かが――
――結論が飛躍しすぎているぞ、と彼は自分を戒めた。常識的に考えればまさにその通りだ。
しかし彼の勘が、その結論は正しいと告げていた。

彼は引出しから自動拳銃とクリーニング・キットを取り出した。
これを使う事態にならなければいいが。
そう思いながらクローゼットからショルダーホルスターを取り上げ、掛けるとブローニング・ハイパワーを
収めた。
そしてビーチサンダルを突っかけると、ドアを開けて外に出た。
9448:03/12/16 13:18 ID:M3aDZa00
 ドアが開き、疲れたような表情をした山中が入ってきた。
山中は自動拳銃を入れたままのホルスターを外し、枕元のフックに掛けるとサンダルを蹴るように脱ぎ、
ベッドの上に転がった。拳銃の薬室には1発の9ミリ弾が装弾されており、またマガジンには13発の弾丸が
入ったままだ。

 彼は、今回の休暇を既に後悔しはじめていた。
カリブかどこか、もう少しまともで文明的なところに行けばよかった…
しかし、今更後悔してもどうにもならない。
友人の別荘を貸してやる、という甘言に乗ったのが誤りだったのだ。
もっとも、別にその友人に悪意があったわけではない。
初めのうちは、実に素晴らしい休暇になりそうな感じだったのだ。メシは美味いし、海はきれいだ。
適度に孤立したコテージで、久しぶりの孤独を味わうのは素晴らしかった。

しかし、彼が町で得た感触は、その楽しさを吹き飛ばすのに充分すぎた。

一見すると、ごく普通の植民地の町だ。
しかし、彼は何かしら危険なものを嗅ぎ取っていた。
人々の顔は妙にギラつき、それでいて目は虚ろだ。奇妙に攻撃的だが、それでいて穏和。
彼は、それに似たものを某国で見ていた。彼がそれを見て本能の警告に従い出国した翌日、クーデターが
起きた。
彼は即時出国を考えたが、結局そうはしなかった。
9548:03/12/16 13:19 ID:M3aDZa00
 そして、今それを後悔していることは言うまでもない。

危機――これが危機であることを、彼はもはや疑っていなかった――は潜行していたかもしれないが、
いまやそれは現実に、明白に存在した。
今日になって、それは段階的に、だが急速に進行した。

午前:いかなる異常も認めず。
1700:水道が機能停止。しかし、人々はそれを異常と考えていなかった。
1900:電力が機能停止。しかし、人々はそれを異常と考えていなかった。

2000時ごろ、1発の銃声が響いた。
それを合図にしたかのように、町から人影が減った。
そして、2100時、野鳥観察に使っていた暗視鏡をのぞいていた彼の目に、信じがたい光景が飛び込んできた。
女性が街角で男性を誘い、ところ構わずにセックスをはじめたのだ。
彼は驚きのあまり危うく2000ドルの暗視鏡を取り落としかけた。
彼は一瞬、自分の頭が生み出した妄想に違いないと考えた。
しかし、それは現実だった。
テレビ画面の中でなら、アダルトビデオのようなものとして楽しむことも出来たかもしれない。
しかし、ナイト・ヴィジョンの緑色の画像の中のそれは、むしろ戦闘に似ていた。
見る間に、その現象はあちこちに飛び火した。あちこちで、にわか作りのカップルが体を重ねていた。

この町を何らかの異変が襲っていることは明らかだ。
それを当局に知らせなければいけない。
2000時の銃声が、彼の勘のとおり本当に無線局からのものだとしたら、この島は孤立しているはずだ。
9648:03/12/16 13:21 ID:M3aDZa00
 彼は衛星通信機を取り上げ、耳に当てた。
それは携帯電話網が未整備なこの地域で使うため、日本からわざわざ持ってきたものだった。
耳を壊しそうなノイズ。
彼は通信機をそっと置いた。
妨害困難なはずの衛星通信が妨害されている。
それは、この危機の規模を暗に物語っていた。

彼は家中から武器を探し、脱出の用意をはじめた。
223口径のスターム・ルガー・ミニ14・オート、12ゲージのレミントンM870、9ミリのブローニング・ハイ
パワーが1丁ずつ。
弾薬は、223口径高速弾が180発、12口径のバックショットが8発,スラッグショットが8発、9ミリ拳銃弾が
52発。
民間人としては、植民地住民であることを考えても重武装だ。
だが、住人を全員蹴散らして脱出するには――言うまでも無く――不足だ。
バスルームで、靴墨を顔に塗る。
かつては童顔だったが、いまや27歳という年齢には見えないほど老け込んだ顔。
ボスニアPKOの激烈な戦闘が、彼を変えてしまった。
その顔が、黒く閉ざされていく。
9748:03/12/16 13:22 ID:M3aDZa00
 露出したところに全て靴墨を塗り終わり指でムラを展ばすと、彼は寝室に取って返した。
机の引出しからコンドームを半ダース取ってポケットに入れると、ひとつの封を破った。
そして、ライフルのバードケージ・ハイダーをすっぽり覆うようにして輪ゴムで止めた。
そうしながら、フランツが置いていったコンドームをこんな風に使うとは思いもしなかったな、と彼は考えた。
壁にかかっていたガスマスクを取り、すばやく装着できるようにポーチに入れた。
この現象が、何らかの化学兵器によるものである可能性も無いわけではない。
携行糧食をバックパックに入れ、弾入れにライフルの30発入り弾倉を詰めた。
ショットガンのストックを畳んで背中に回し、拳銃をホルスターに仕舞った。
汗が目に入らないように迷彩色のバンダナを頭に巻くと、彼は立ち上がった。
これまで履いていたビーチサンダルをきれいにそろえてドアの脇に置き、仕舞ってあった陸警靴を履く。
ドアの脇の姿見に写る自分の姿は、まるで現役に戻ったようだった。
9848:03/12/16 13:24 ID:M3aDZa00
 そして彼は、町を一望できる丘の上にいた。
藪のなかに潜み、ナイト・ヴィジョンを突き出して偵察する。
いまや例の現象は町中に広がっていた。

 女の嬌声が風に乗って漂ってくる。
もう一つの町の状況を偵察しようと這い戻ろうとしてふと顔を回すと、丘のふもとを這う人影を見つけた。
その小さな人影は何かを握った両手を前に突き出し、木を盾にとって前方を窺っている。
かなり近いが、こちらには気付いていないようだ。
隠れるというよりは木にしがみ付くようにしており、しばらく動く気は無いらしい。
山中は意を決し、かさかさと這い始めた。

およそ5メートルのところで、それは何かを感じたらしく振り向いた――
――その視界に、山中が構えるミニ14の銃口が飛び込んだ。
「動くな、あー、えー、パ・プジェ!」
「英語くらいしゃべれるわよ、莫迦!」
人影は若い女だった。
山中はわずかに驚いたが、その目は油断無く彼女の表情を探る。

 カーキ色の作業帽が黒い髪を覆っている。
勝気そうな青い瞳が月明かりにきらめいていた。
こんな状況にもかかわらず、山中はその美しさに胸を衝かれた。
怒りにきらきらと目を光らせてはいるが、その顔には隠しようも無い怯えが張り付いている。
それに、相手を男と認めたにもかかわらず、誘いをかけようとはしない。
莫迦げているが、これが敵味方識別の一番正確な方法なのだ。
なんて狂った状況だ、彼は苦々しく胸中独白する。
9948:03/12/16 13:24 ID:M3aDZa00
「君は、あの狂宴に加わっているわけではなさそうだな」
彼女の顔が怒りに赤らむのを見て、彼は慌てて言葉を継いだ。
「すまない。てっきり………あー、僕は山中大尉。日本海軍」
理不尽なこの状況に対するやり場の無い怒りも合わさって爆発寸前だったが、彼女はかろうじて怒りを抑えた。
「イレーヌ・パスカル、国防市民軍伍長」
「よし伍長、いきなり銃を向けて悪かったが、争っている場合でないことは分かってくれるな?」
彼女は渋々うなずいた。
「君の得物はなんだ?」彼女は手の中の拳銃を見せた。
「ワルサーPPKか、少し弱いな。よし伍長、君はこれを使え」
山中は背中に回したレミントンを下ろし、銃身を持って彼女に差し出した。
彼女はショットガンのグリップを握り、感触を確かめた。
「ありがとう…ございます」
「よし、伍長。我々は後退し、状況を可能な限り把握したのちに脱出、当局と連絡をつけることとする。
一時潜伏場所として、北の崖の下側にある洞窟を使用する。分かったかい?」
「分かりました…でも」
「でも、は無しだ。僕が先行する。君が背中を守ってくれ」
「その、伍長って言うの、やめていただけませんか?」
「まあ構わないが――――えーと、イレーヌ」
ぎこちない言葉に青い瞳が嬉しそうに光るのを見て、彼は不覚にも胸がときめくのを覚えた。
二人は樹木線に分け入り、あっという間に姿を消した。
10048:03/12/16 13:25 ID:M3aDZa00
「これが電送されてきた偵察写真です」

<トリダン>の士官室では、艦の幹部士官たちが会合を開いていた。
テーブルの上に置かれたのは、トランザール観測機が超低空で撮影した写真だ。

それはあまりにも異常だった。
炎上する建物や黒煙といった暴動の跡はないにもかかわらず、町には全く人影が見当たらない。
小規模な商店街も写っていた。シャッターは閉まっておらず、店じまいをしたわけではないらしい。
そしてそこにもまた、人影はない。

「10月3日1800時の定時連絡を最後に、いかなる呼びかけにも応じていません。
その時点では、異常は認められなかったようです。
この写真は4日0723時に撮られたものですので、3日夜から4日朝にかけて何らかの異変がデルゴンを襲った
ことになります」
情報士官は言葉を切り、その意味が皆の頭に浸透するのを待った。

彼女はさらに1枚の写真を重ねて置いた。
写真の右側に黄色の丸がつけてあった。
10148:03/12/16 13:27 ID:M3aDZa00
「ここです。トランザールが捉えた、ただ二人の人間です」
確かに、地面に張り付き、匍匐前進を続けているらしい2つの人影が見える。
表情までは見えないが、銃のようなものを構え、完全な野戦迷彩を施していることは見て取れた。
「右の人影は迷彩を施していますが、スペクトル分析の結果、東洋人であるとわかりました。
入国管理局の情報によりますと、デルゴンに滞在中の東洋系の人間は、日本のヤマナカ ショウジのみであ
るとのことですので、これがヤマナカでしょう。彼の入国目的は観光、入国後の滞在場所は友人の家に
泊まると申請しています。
 なお、ここに――」――と彼女はペンで指した――「あるのが、その家ですから、このことがその確度を
高めていると言えます」
彼女はペンを動かした。
「左側は、おそらくガリア人です。白人、若い女性とは分かりましたが、それ以上は不明です」
植民地という性格上、その条件に当てはまる人間は山ほどいる。

「NBC兵器による攻撃の可能性は?」副長のマシュー・タナカ少佐が聞いた。
「放射線量は平常値の範囲内です。大気中に化学兵器・生物兵器の痕跡は認められません」
「敵対行為の痕は?」
「この二人を除いては、ありません」
「では、この二人がデルゴンの二つの町を襲い、全滅させたとでも言いたいのか?」
「その点は全く分かりませんが、その可能性は低いでしょう。
ですが、現状ではそれすら一つの可能性です。あるいは、何らかのコマンド部隊が町を急襲したか、です。
如何なる交信も不能なほどにすばやく制圧でき、かつ衛星通信を妨害できる技術力を持った部隊が、です」
「そう、そして、駐屯する陸軍部隊の反撃を完全に封じることができる何者か、だ」
と言ったのは、乗り組みの海兵隊大尉、ヤニク・バレだ。
10248:03/12/16 13:28 ID:M3aDZa00
「現地には、1個小隊の陸軍部隊が存在しました。武器庫は無傷です」
全員が押し黙った。
突然の住人の失踪。
平和なはずの町で、完全武装の二人組。
あるはずなのに無い、敵対行為の痕跡。
ゴースト・タウンと化した町―――――
あまりにも異常な状況、そこにみんなが不吉な雰囲気を嗅ぎ取っていた。

「本艦は、6日1500時ごろ、デルゴン沖に到着予定です」艦長のスザンヌ・ベダ中佐が言った。
「ミスタ・タナカ、6日1400時をもって、全艦の対NBC防御レベルを赤にします。通常の保全体勢に加えて
全区画を与圧してください。SENIT戦闘システムの対応レベルを2に移行。アラベル多機能レーダーを
作動させ、兵器システムは常時待機状態へ」
それは、彼女がこの事態をいかに重視しているかを物語っていた。
「本艦は、予期しない状況で戦闘に突入する可能性があります。そのことをよく考えておくように。
ではみなさん、任務の遂行を」
10348:03/12/16 13:28 ID:M3aDZa00
 山中が手早く罠を仕掛けて回る間、イレーヌはミニ14を構えて警戒を続けていた。
それが終わると山中はニ脚を手早く組み立ててミニ14に装着し、居住区への梯子を登って洞窟の入り口を
狙うように置いた。
イレーヌも続いて登るとショットガンの銃口を入り口に向け、すぐに持てるように手近に置いた。
二人は並んであぐらをかき、壁にもたれた。
ふたりとも疲れきっていた。
人目を忍んでの隠密行動のせいで肉体的にも疲れていたし、二つの町の様子のせいで精神的にも疲れていた。

 どちらの町も、乱交場と化していた。
獣たちの宴。
全く人間性に欠けた性交。
それは二人を戦慄させずにはいなかった。
しかし、眠るのも怖かった。
起きたとき、本来の自分では無くなっているような気がして。
10448:03/12/16 13:30 ID:M3aDZa00
「ねえ、なんで退役したの?」彼女がぽつりとつぶやいた。
「さっきも動きは良かったし、退役したばかりでこんなところに来てるってことは別にあてもないんでしょう?」
「ボスニアPKOだ。あれで――――その、参ってしまってね」
「ボスニア?日本は参加してなかったんじゃ?」
「表向きはね。我々特殊舟艇部隊は、海軍とは言っても陸戦が主体の部隊だ。
政府の上のほうで我々の実力に疑問を持った莫迦者がいたらしくて、我々は極秘の内にボスニアに送られた。
海も無いのにな」彼は苦笑いした。「そして、スレブレニツァ」
「スレブレニツァ!」彼女は思い出して小さく叫んだ。
「あの――――」
「我々はネーデル部隊の増援として、セレブレニツァ入りした。
基地に難民が来たとき、我々は、これがあんな悲劇の前兆だなんて思わなかったんだ。
だが、我々は甘かった」

「すぐに武装勢力が基地を包囲した。我々は、最初、徹底抗戦の覚悟だった。ネーデル部隊の司令官もそう
言っていた。
だが、難民たちの間には、我々が撤退するという噂が広がっていた。
難民たちは恐慌状態に陥った。
そして、襲撃が起きた」
「セルビア人が襲ってきた?」
「いや、難民たちがパニックになり、我 々 を 襲ったんだ。ネーデルの兵士が1人死んだ。そして、僕の
部下も」
彼女は息をのんだ。
10548:03/12/16 13:31 ID:M3aDZa00
「大石勝也、兵長だった。いい奴だった。僕は帰ってから、彼の家族に会いに行った」
妻は、納得した。悲しかったが、納得した。
だが、娘は納得しなかった。父親がもういないと聞かされても、それを受け入れなかった。
大石は、猛烈な軍務の合間を縫って、彼の家庭をできるだけ快適にしようとしていた。
「彼女の部屋…大石が自分で縫った人形が置いてあった…
くそっ」
彼は首を振った。
「ああ――そう、そして、我々は孤立していた。
航空支援は、来なかった。
来ても、遅すぎて、少なすぎた。
ファントム・ジェットが2機。爆弾が何発か。それだけだ。それだけだったんだ!
それでも我々はまだ戦えたはずだった。
だが、ネーデル部隊の司令官は、脆かった。難民たちを引き渡して、撤退することにしたんだ。
我々はまだ戦いたかった。
だが、本当はいないはずの我々に、何ができる?
確かに敵の司令官は、我々には紳士的だった。
我々は難民たちの運命を案じつつ、撤退するしかなかった」

彼女はその先を知っていた。
その、悲惨な結末を。
10648:03/12/16 13:34 ID:M3aDZa00
「我々が去ったあと、7000人のイスラム系ボスニア人が虐殺された。
7000人だぞ!?
我々がもう少し持ちこたえていれば、彼らはまだ生きていたんだ。
実際、近くで篭城していたパキスタン部隊は、二桁の戦死者を出しつつも、持ちこたえていた」
イレーヌは山中の腕に手を置いた。
「あなたの責任じゃないわ。ネーデルの司令官が悪いのよ」
「ああ、たぶん彼は自分の行動の意味を知らなかったんだと思う。
でも、僕は、撤退を喜んでいたんだ。
あそこには、希望は無かった。
うちのめされた難民、終りの見えない泥沼の内戦、国連が我々に押し付ける煩雑な交戦規則。
そして、我々は、記者が来るときは常に隠れていなければならなかった。
我々は日陰者だった。
我々は、いやネーデル部隊も、決して誰にも理解されずに戦っていたんだ。
ほんとうに、たくさん死んだ…」

 彼はそこで言葉を切った。
「こう言うと、我々に何かできたと思うかもしれないが、実際のところできたことは何も無かった、
と思う。
我々は兵站を完全に国連とネーデルに依存していたし、兵力はわずかに13人だ。
僕にできたのは、部下をこれ以上死なせずに、連れ帰ることだけだった。
でも、それでも時々自分に問いたくなる。
もっと、できることがあったんじゃないか、とね」
10748:03/12/16 13:34 ID:M3aDZa00
 彼はしばらく虚空を睨んでいた。
本当に彼はその試練を乗り切れているのか、と彼女は不安になった。
「いや、すまない。こんな状況で、暗さに油を注いではどうにもならないな」
そして笑った。「君は悪い人だな!僕にばかり語らせて。僕は君のことをまだ何も知らないんだぜ」
「私は、カレーで生まれてからまだ一度もガリアを出たことが無かったの。
国防市民軍の訓練が終わったあと、復学する前に休みが取れたから生まれて初めての海外旅行に出たら、
こんなことになってしまったというわけ」
「僕たちは二人とも、初めての海外旅行をめちゃくちゃにされた、哀れな旅行者というわけか」
二人は声を立てて笑った。
だが、山中は、それが自分たちのストレスの裏返しだと承知していた。

「だが待てよ、君はどうやってあの――――惨劇から逃れられたんだい?北デルゴンにホテルは一軒
しかないはずだぜ?」
彼女はなぜか赤くなってもじもじした。
「えっとね、ジュースを買いに廊下に出たら、向かいのドアが少し開いてて、声がしてたのよ。それで…」
「のぞいた――いや、斥候活動をしたわけか」
山中はにやっと笑い、それから彼女の言葉の意味に気付いた。
「待った! 君はあの異変の現場に居合わせたのか!?」
急に語気を強めた山中に、イレーヌは戸惑った。
「ええ――でも、あなたも…」
「僕は遠くから見ただけで、実際に何が起きていたかは知らなかったんだ。で、どうだったんだ?」
「それが――なんというか、あまりにも異常だったわ。女性の股間にはなにやら触手みたいなものが生えて
いて――」
彼女はその光景を思い出したのか身を震わせた。
10848:03/12/16 13:36 ID:M3aDZa00
「あとは、さっきまでと同じよ。二人とも、我を忘れて、というより、歯止めが利かなくなったみたいに…」
「そうか…」
彼は黙り込んだ。「生物兵器か…」
「そうかも――――知れないわね…」
「だがそうだとしたら、いったい何処が、なぜ――これが一番大事だが、何のためにそんなワケのわからん
シロモノを作って、よりによってデルゴンに送り込んだんだろう?」
「確かに…ね…敵を性の虜にしたってクソの役にも立たないものね…殺したほうがずっと手っ取り早いし、
操りたいなら操るだけにするはずだし」
行動目的の分からない、正体不明の敵ほど恐ろしいものも無い。
「まあ、デルゴンで使用したのは、試験目的だと考えよう。そういう集団は、テストをしてみたがるものだ」
「日本であった一連のサリン事件みたいにね――」
109名無しさん@ピンキー:03/12/16 14:00 ID:EBAJOEOt
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
まだ貼り中だったらスマソ
11048:03/12/16 14:04 ID:M3aDZa00
 彼はその言葉にひらめいた。
「これが、対抗者にとってのサリン事件だとすると、大変なことになるぞ」
「――え…?」
彼女には、分からない。彼が説明した。
「サリン事件は、テロリズムにおいて、心理的分水嶺のようなものだったんだ。
理論上は、大量破壊兵器によるテロは可能だった。
だが、誰もやらないから、本当にできるかどうかは分からなかった。
それが行われてしまったんだ。
確かに散布は失敗だった。
だが、どうすれば成功するか、悪者たちにもあの例から分かるようになってしまった。
本来の毒性は発揮されなかったにもかかわらず、あれだけの被害が出たんだ。
完全に性能を発揮するように使われたら、いったいどうなる?
君は知らないかもしれないが、軍、特に我々のような特殊部隊は、あの事件以降、大量破壊兵器使用のテロ
に対する警戒を世界的に強めているんだ」
彼女は息をのんだ。彼の謂わんとするところを理解したからだ。
「じゃあ…」
「ああ、たぶん、これはテスト・ケースなんだ。
なぜ性衝動を刺激したのか?
それは、テスト・ケースだからだ。
送り込んだ連中―――仮に“対抗者”としておこう―――は、我々を弄んでいるんだ!」
11148:03/12/16 14:05 ID:M3aDZa00
「くそったれ!」彼女は怒りを爆発させた。「人でなし!本当に、下劣な奴!」
「ああ、君の言う通りだ」
二人はしばらく黙り込んでいた。
「…これで、僕たちのやるべきことが、見えたな」
「ええ。今これを止められなければ、“対抗者”は世界を制圧するかもしれない」
「まあ世界征服は不可能だろう。
だが世界は、冷戦終結後の混沌の中にある。
そこにこんなシロモノが放たれ、列国が疑心暗鬼に陥ったらどうなる?
良くて冷戦時代に逆戻り、下手をしたら第三次世界大戦だ!」
「神よ…」
彼女のうめき声に彼が答えた。
「ああ、君の言う通りだ。僕たちには、その方のご加護がぜひとも必要だ」
洞窟のなかに、重い沈黙がたれこめる。

「さて、」と山中は立ち上がった。
「こうしていてもどうもならん。とりあえず、<はつかり>の無線機で交信を試すかな」
「ハツカリ?」
「言わなかったっけ?自慢の4.3メートル級複合艇さ――――実は、フランツのやつをそのまま借りて使って
るんだけどね。当然名前も変わってる」
彼は含み笑いした。
「ほんとは長ったらしい名前だったんだけど、面倒だったから、こっちで勝手に付け替えたんだ」
彼は擬装ネットを外し、ダイビング用の圧縮空気タンクを外に放り出した。
顔を回した彼女はさりげなく置かれたコンプレッサーを見つけて苦笑する。
11248:03/12/16 14:05 ID:M3aDZa00
 山中は座席を開けて無線機を取り出した。
 色々と試すが、やはり、妨害されている。
もっとも、衛星通信を妨害して通常の無線を妨害しないはずが無いのだが。

 あきらめた彼が無線機を放り出して振り向くと、彼女はしどけなく眠り込んでいた。
苦笑しながら立ち上がり、指を一本ずつほどいてその手からショットガンを外す。
まだまだだな。
彼は独り、笑った。
安全装置がかけてあるのはまあまあだが、装弾した銃を抱えて眠るのはお奨めできない。
あちこちをかき回して毛布を見つけ、彼女の肩にそっとかけてやった。

 そして、彼女の隣に膝を抱えて座った。
山中は彼女の顔をそれまでまともに見たことが無かったことに気付き、そして、その横顔の美しさに魅了
され、見とれていた。

 ボスニアの一件には、彼女に話さなかった後日談があった。
撤退後官邸サイドが、セルビアに海軍特殊舟艇部隊が派遣されていたことを漏洩してしまい、山中以下の
隊員たちはイスラム難民を見捨てて逃げ帰った腰抜けに仕立て上げられた。
リークされた情報のなかには、隊長だった山中の名前も入っていた。
マスコミの執拗な攻撃から、軍は彼を守ってくれた。
だがしかし山中は怒っていた。
虐殺したセルビア武装勢力に。
情報を漏らした政府上層部に。
陸軍の空挺や方面普連ではなく海軍の特殊舟艇部隊を派遣することにした統合参謀本部に。
そして何より、これまで27年間信じてきた祖国をもはや信じることが出来ない自分自身に。
11348:03/12/16 14:06 ID:M3aDZa00
 そして将来を嘱望されていた若き大尉は挫折し、退役した。
彼の心のなかには、ただ不信感と、そして圧倒的な罪悪感だけが残っていた。
何かから逃げるようにこんな辺境まで来たが彼の心の中の闇は晴れなかった。
美しい海ですら、ほとんど助けにならなかった。
しかし、彼女の寝顔を見つめる彼の目には、それまでに無かった穏やかさが宿っていた。

眠れ、何もかも忘れて。
山中は彼女にそう語りかけたかった。
国防市民軍伍長といっても、実態はたかだか半年程度の速成軍事訓練を施した女子大生に過ぎない。
もう伍長になっているということは、訓練での成績はかなり良かったに違いない。
だが、「訓練は人が死なない実戦だ」とは言うものの、訓練と実戦はやはり違う。
ボスニアの地獄で相当に図太くなった山中の神経ですら、参りかけている状況だ。
そして山中とは違い、彼女はその生体兵器(?)を実際に見ている。
彼女の話から想像するに、かなり不気味なシロモノであるようだ。
この試練に彼女の神経が耐え切れるかどうか、心配ではあった。
だが、彼女は、若い。 その回復力に、賭けるしかなかった。
彼女が起きたら、何か仕事を与えて忙しくさせるべきだろう。
体を動かしていれば、不安も紛れるものだ。
その仕事を考えるのもまた一仕事なのだが…
11448:03/12/16 14:07 ID:M3aDZa00
 彼女の寝顔を見つめる山中の思考は、疲労のせいか徐々に散漫になっていた。
もしも、平和なときに彼女と出会っていたら、どうなっていただろうか。
こちらは独り身だし、彼女も明らかに恋人のいない、独りだけの若い旅行者だ。何杯か飲めば、彼女を僕の
小屋に連れて帰ることを考えるだろう。あそこではとびきり美しく見えるだろうな。シェードから流れ込む
柔らかな光の中で、しゃれた服を品よく脱いでいく…
しかし、現実はそうではなく、出会ったときの二人は完全に戦闘態勢にあった。
山中は、あの時の自分の顔を思い出して苦笑した。
彼の顔は黒く――――状況の理不尽さに顔を紫にして怒っていたわけではなく、靴墨のせいだった。
真っ黒に塗られた顔から白い双眸がのぞいている様は、ホラー映画の悪霊のように見えたに違いない。

 そのとき、警戒線から鈴が鳴る音がした。
彼はびくりと体を起こし、ライフルを掴むと洞窟の壁に張り付き、斜路から半身を乗り出した。
そして、匍匐前進で警戒線に向かう。

罠にかかった栗鼠がもがいていた。
彼はほっと息を吐き、栗鼠を放してやった。
その後しばらく辺りを探索し、結局、不運な栗鼠が罠にかかっただけだった、と結論した。
11548:03/12/16 14:07 ID:M3aDZa00
 日没の残照が残るなかを歩いて戻ったが、ふと思いたって木に登り双眼鏡を目に当てた。
すばやく全周を走査するが、脅威の徴候はない――と思ったとき、何かに目をひきつけられた。
そのあたりをじっと眺めるが、別に異状は見当たらない。
彼は双眼鏡を下ろし、ナイト・ビジョンを取り上げた。
今度は異状があった。
2本の直線、その間がぼうっと光っている。
これは明白な異状だった。
常識的な判断で言えば、調査が必要だ。

 しかし彼は再び斜路を下り彼女の隣に座った。
もちろん、彼女を独りにしておきたくない、ということもあるだろう。
しかし彼自身は気付いていなかったが、それは彼の絶望の表れでもあった。
人に似て、しかし人にあらざるものに変えられてしまうという広く深い果てしない暗黒を目前にして、
しばらく拒絶していた同類との交感を持てるのも、もうそう長い時間ではない。
彼はひそかにそう思っていた。

彼は顔を回し、彼女の寝顔を見つめた。
いつまでも、そうしていた。
11648:03/12/16 14:08 ID:M3aDZa00
『山中大尉!』大石兵長が絶叫した。『大尉、助けて!』
しかしその叫びは虚しい。
山中は目を覆いたかった。
しかし目を背けても無駄だ、なにひとつ変わりはしない!
巨岩が大石の頭に振り下ろされ、き、彼の服を引っ張るものがいた。
『とうさんはどこ?』少女が、不顔が割れて赤く染まった脳漿がこぼれ出る。
『信じてたのに』少年が言った。青く澄みとおった瞳が、彼を責めるように見つめている。
『信じてたのに』目の前に、難民たちが立っていた。みな、彼を咎めるような、悲しげな目をしている。
山中は思わず一歩下がった。そのとき、彼の衣のすそを引くものがあった。
少女が不思議そうに言った。
『とうさんが帰ってこないの。 ね、おじさんはとうさんのともだちでしょ? とうさんは、どこにいるの?』
 そうだ、僕の責任なんだ。
大石は死んだ――
難民たちも死んだ――――みんな死んだ――
彼の足元で音がした。彼は転がる頭蓋骨を踏み割っていた。
――そして、もう誰もいない。
奴らの手にかかるくらいならと言って、彼がみんなを殺したからだ。川内曹長も、小坂軍曹も…
そこらじゅう、死体だらけだった。
見渡すかぎり骸骨が転がっていた。
鮮やかな、だがボロボロになった服が、不気味に風にはためいていた。
脇に立つ枯れ木から葉を1枚取ると、彼の掌のなかで崩れた。
鉛色の空が、彼を押しつぶすように迫ってきた。
彼はホルスターから拳銃を抜き、しげしげと眺めた。無骨な拳銃は、不思議と心を温かくした。
そして、銃口をくわえた。金属の酸っぱい味が舌に伝わり、彼は、奇妙に安心した。
彼は引き金を引く――――

「なんて莫迦な!」
11748:03/12/16 14:08 ID:M3aDZa00
 彼はがばと飛び起きた。
目の焦点が合うのに一呼吸あり、彼は自分が洞窟の壁にもたれていることに気付いた。
朝日が海面に反射し、目を射ていた。
ちょうど干潮で、複合艇の脇に立ったイレーヌの足元を波が洗っていた。
カーキ色の作業上衣の下からすらりと長い足が伸びていた。
彼は立ち上がり、はしごを降りて彼女のほうに歩いていった。
彼女は首を回して振り返り、黒髪がさらりと風に流れた。
「お目覚め?」
「おはよう。どうしたんだい?」
「海はこんなにきれいなのに…」彼女は視線をかなたへ彷徨わせた。
――世界は、こんなに輝いているのに――
――この島は、闇に包まれているなんて。

 彼女は、ふと彼を見上げた。
朝日が潤んだ目に光り、その光が山中を魅了した。
「ね、ショウジ、私たちはチームよね?」
彼は口篭もった。
「私たちは、二人でこの危機を乗り切らなくちゃいけない…そのためには、相手のことを、もっとよく
知り合わなくちゃいけないと思うの。
二人とも大人で、男と女、それなりの魅力がある――――となれば、やることはひとつでしょ?」
そして彼女は顔を上げ、彼の唇に自らのそれを重ねた。
山中は、彼女の積極的な行動に戸惑う。
二人はついばむように、お互いの唇をむさぼる。
11848:03/12/16 14:09 ID:M3aDZa00
 つと、二人の顔が離れた。
彼女は荒い息をつき、上気した顔で山中を見上げる。
しかし山中はなお、躊躇していた。
「僕は君にふさわしい男などではない。あの時も…」
「ショウジ、あなたはもう私を助けてくれているわ。
それに、女性を前にして余事を考えるのは失礼というものじゃなくて?」
その真摯な青い瞳に催促されるように、山中は再び彼女の唇を奪う。
舌で彼女の唇を割り、ぬるりと侵入させた。
彼女の上あごや歯茎をなぞると、自分の舌では決して与えられない刺激に、彼女は身を震わせる。
山中の手がさりげなく、彼女のシャツの上から滑り込んだ。
ゆっくりと包み込んで触れ、持ち上げるように揉むと、その掌のなかで乳首が硬くそそり立つのが感じられた。
その胸はそう大きくはないが、引き締まった体の中で程よくやわらかく、また同じように引き締まり、
実に良い触感だ。
呼吸に上下しながら熱い鼓動をその手に伝えてくる感覚が、妙にエロチックだった。
片手でその触感を楽しみながら、山中は右手を下へ降ろした。
山中は、彼女が上衣の下に何も着けていなかったことに気付いて少し笑った。
彼の予期したような反発は起こらず、逆に彼女は体の力を抜き、山中に体を持たせかけた。

 それが、山中の決心をもたらした。
山中はそっと唇を離し、耳たぶを甘噛みしながら、割れ目の筋に沿って、ゆっくりと指を動かす。
液体が彼女の太ももをつたって流れ、彼女の荒い息が潮騒に混じって聞こえた。
肉芽の周りをそっと撫でると、彼女は深い吐息とともに体をよじる。
指はそっと動き、蜜壷の周囲をほぐすように撫でて、ゆっくりと進入する。
11948:03/12/16 14:09 ID:M3aDZa00
 指に、ねっとりと蕩けた蜜が湧き出してくる感覚が伝わってくる。
彼女の吐息の間隔が狭まり、余裕がなくなっていく。
彼女のなかを掻き回しながら耳元に囁く。
「うれしいよ…感じてくれて…」
その言葉に彼女は顔を赤らめて、いやいやをするように頭を振った。
その仕草、そして無鉄砲なまでの勢いと対照的なしおらしさが山中の心をくすぐる。
彼はそっと中指も加え、彼女のなかを優しく、しかし激しく犯す。
彼女のひざががくがくと震えて、山中は腕に力をこめた。
内側の花弁をめくり上げるようになぞりながら、親指の腹で肉芽を転がした。
足が崩れ、一時的に全体重が山中の腕にかかった。その拍子に、親指が彼女の肉芽を強く圧迫してしまった。
彼女はそれに耐えられず、山中の指を締め付け、達した。

イレーヌは荒い息をつき、山中に腰を抱えられてかろうじて立っていた。
「ひどい…人…私だけなんて…次は、いっしょに…ね…?」
彼女は恥ずかしそうに笑い、手を差し出した。
その手を見て山中は笑った。
「ねえ、お願い…?」
そう言われて山中は少し焦った。
12048:03/12/16 14:10 ID:M3aDZa00
 洞窟の床はごつごつと固いし、複合艇のなかにはマットと毛布があるが、それを探すのもみっともない。
彼が戸惑っていると、彼女が問題を解決してくれた。
両手を壁につき、彼女は期待と若干の不安に震えながら脚を広げて白いヒップを付き出した。
そして彼女は振り返り、懇願するように彼を見つめた。

 その視線に誘われて、彼は浮かされたように手を添え、その双丘を割った。
割れ目がぱっくりと開き、淫らなサーモンピンクの花肉を露わにしていた。
そこは既に濡れそぼち、今にも愛蜜が滴り落ちそうだ。
「早く――来て…」
彼女は急にこみ上げた不安からか、舌を唇の上で踊らせ、唇を湿らせた。
山中にはなぜか、それがなによりもエロチックに思えた。

 数ヶ月の禁欲生活のせいか、山中の肉棒の準備は出来ていた。
そして、それをゆっくりと挿入していった。
「あぁ…っ…んっ…あぁぁっ…!」
彼女が抑えきれない、叫びに近い喘ぎ声を漏らす。
12148:03/12/16 14:11 ID:M3aDZa00
 充分な潤滑剤があるとはいえ、彼女の未発達な膣は山中のそれを埋め込むにはいささか狭かった。
処女肉の抵抗こそないが、その感触はさほど使い込んでいないことを教えてくれる。
山中はどうにか自制しつつ、ゆっくりと肉棒を挿しこんでいく――というよりは、押し込んでいくという
表現のほうが適切だろうか。
イレーヌは必死に歯を食いしばって痛み――と快感に耐える。
私は今、犯されているんだ。
潮騒の聞こえる、この洞窟で。
彼女は叫びだしそうな自分を抑えるのに精一杯だった。
山中は猛る肉棒をかろうじて抑え、根元まで突き入れたところで息をついた。

 彼女の中はすばらしかった。
まったく動いていないにもかかわらず、かすかにうねって山中のそれを締め付けてくる。
その一方、背を反らして身体を震わせ、目をつぶり歯を食いしばっているイレーヌを見るとどうしても
動くのを躊躇してしまう。

 イレーヌは、頭のなかが白熱するのを感じていた。
体のなかに広がる痛みが、だんだんに快感に変じていく。
それは彼女が味わったことが無いプロセスであり、それゆえに彼女の興奮はいや増した。
セックスがこんなに気持ちいいなんて、思わなかったな。
彼女はぼやける思考の中でふと思った。

 そのとき山中がむんずとイレーヌの腰を掴み、ゆっくりと引き出した。
自分のなかを満たしていたものがゆっくりと引き抜かれていく、その喪失感に彼女の口から名残惜しそうな
吐息が漏れる。
雁首が膣口にひっかかり少し押し広げたところで、山中は再び攻勢に転じた。
12248:03/12/16 14:12 ID:M3aDZa00
 ゆっくりと、しかし先ほどよりは勢いをつけて、肉壁の間をかきわけていく。
「ひゃんっ…くうっ……ああっ…!」
彼女の叫びを聞きながら、山中は挿入していった。
奥まで届くとそこから生じる快感が彼の全身に浸透し、そして彼はもう自制できなかった。
思いのままに抽送を繰り返し、イレーヌは全身を震わせてそれを受け止めた、かろうじて。
「だめぇっ…壊れる…こわれちゃうっ…」
と彼女はなかばつぶやき、なかば叫んでいたが、その言葉は彼には理解できなかったし、また理解できたと
してもあまり差は無かっただろう。
膣が竿で何度も犯される潤った音と二人の荒い息が潮騒の上にかぶさっていた。

しかし、イレーヌのほうはもう限界に近かった。
「…ぁぁ…。
…あぅっ! …うぅっ、ぅっ、ひあっ…
…あぁっ…!」
初めて体験するような快感に、彼女の頭脳はほとんど埋め尽くされていた。
ぎゅっとつぶったその目からひとすじの涙がこぼれた。
そのことを敏感に感じ取った山中は、抽送のピッチをどんどん上げていった。

イレーヌがからだを痙攣させるように震わせながら達したと同時に、その膣もびくびくと震え、うごめいた。
その動きに耐え切れず、山中は解き放った。
12348:03/12/16 14:13 ID:M3aDZa00
 山中はイレーヌを抱き、壁に寄りかかっていた。
岩壁がひんやりと冷たく、火照った体に心地よかった。
「ありがとう」
山中は彼女の額にそっと唇を当ててささやいた。「僕を受け入れてくれて」
「お礼を言うのは私のほうだわ…すごく…」
「すごく?」
「すごくよかった、って言いたいのよ、ばか」
彼女は顔を赤らめて頭を山中の肩にどん、とぶつけた。
そのとき山中の腰に彼女の腹が震えるのが感じられ、彼は笑った。
「運動をしておなかが減ったのかな?」
「ばかぁっ!」
そうは言ったが、実際は彼の言うとおりだった。
山中は笑って抱擁を解くと上衣を取って彼女に投げ、自分もシャツを羽織ると洞窟の奥に消えた。

彼はまもなく箱を抱えて戻ってきた。
「お宅の軍隊が使っている食糧だから、たぶん口に合うと思うけど…」
彼はそう言って24H携帯糧食の箱を開けた。
「ナンバー2メニュー…ってことはナンバー1もあんのか…?」
などとぶつぶつ言いながら箱のなかをあさっている。
「私、鯖のトマト煮!」
ちなみに鯖のトマト煮はナンバー1メニューにもナンバー2メニューにも入っている。豆知識。
「さ…ばのトマト煮――ほいっ」と放られた缶をイレーヌは見事にキャッチし、立ち上がると歩いていった。
山中はジャガイモと牛ひき肉のグラタンを選び、ビスケットの袋をイレーヌに手渡した。
12448:03/12/16 14:17 ID:M3aDZa00
「肉は食べないのかい?」山中がそう言うと、イレーヌは顔をしかめた。
「あれは体に悪いのよ」
「そうかな?僕はずっと肉を食べてどうにか生きてきたし、この後もしばらくは生きられそうだ」
「もう!」
二人は笑った。こんな状況とは思えないような、快活な笑いだった。
山中は缶を開けてポテトとひき肉をかき混ぜると、付属の固形燃料コンロを組み立て始めた。
「何してるの?」
「いや、これはあっためたほうが美味しいと思ったんだけど」
「この付属コンロ、燃え尽きる間際にすごい刺激煙出すからやめといたほうがいいわよ」
「経験者の強みってやつだな…」
結局エスビットを使った。

「ここから2キロくらいのところに、おかしなものがある」
「何が面白いの?」
「いやそっちのおかしさじゃなくて、妙な、という意味だよ」
そう言って山中は彼の発見を話した。
「何かしら?」彼女は顔にかかった髪を払って考えた。
「何かの煙突だと思う。擬装した煙突、たぶん対抗者の拠点じゃないかな」
「で、どうするの?」
そう言われて山中は言葉に詰まった。
「…ひとりで行く気ね?」
「君を連れては行けない。危険すぎる」
「まったく!」彼女はひざを叩いたが、それはほかに叩くところが無かったためだ。
「ヘイ、私たちはチームだって言ったでしょう!
チームはいっしょに動くものだって決まってるのを知らないの!?」
「だが、君は――――」
「若い女?私は軍人よ」
12548:03/12/16 14:25 ID:M3aDZa00
「だが、半分は大学生であり、民間人でもある」山中は立場が中途半端な国防市民軍の弱みをついた。
「そして僕はプロフェッショナルだ。君は違う」
「でも人手は欲しい?」彼は窮した。
「えーと、まあ」
「でもその人手は私じゃ駄目?」
「ああ。君は市街戦の訓練も受けていないし、それに――君を危険にさらしたくない」
「私だって銃の撃ち方は知ってるわよ。それに私はフネを扱えないんだから、あなた無しではこの島から
脱出できない。それならあなたを援護したほうが得策なんじゃないの?」

彼は次の言葉を言いたくなかった。だが、彼女が自分を嫌ったとしても、生きていて欲しかった。
「率直に言って、君がなんらかの役に立つとは思えない」
「足手まといにならないだけの訓練は受けてるつもりだし――」
「それに、実戦を経験してみたい?」
「まあね」彼女は笑った。
「古代ギリシャの賢人は、『戦争を面白がるのは未経験者だけだ』と言ってるぜ」

 そうは言ったが、山中は彼女がその意思を変えるつもりがないことを見て取った。
「まったく、君も強情な女性だな!」彼は肩をすくめた。「ま、予想できなかったことでもないけど」
彼女は目を輝かせた。「で、どうするの?」
「明日一日かけて偵察する」不服そうなイレーヌに、山中はにやっと笑った。
「なんだ、これから殴りこみに行くとでも思ったのかい?
戦争の要諦は偵察にあり、と習わなかったのかな?」
12648:03/12/16 14:25 ID:M3aDZa00
 彼女はまだ不満だったが、ここはあきらめた。山中のほうが戦争の経験は豊富である――
――私のほうが得意な分野なんてあったかな?
と彼女は考えた。
「で、だ。
君は気づいてないかもしれないがこの奥には防音設備つきの工作室があり、そこには幸いにも
〈海軍標準基本型〉の工具が揃ってる。さらに重要なことに、サイレンサーを作るために必要な材料もある」
「なんでそんな物騒なものが…」
「文句があるならフランツに言ってくれよ」彼は笑った。
「前に駐屯部隊の隊長の依頼で作って、余った材料をそのままにしておいたらしい」
もちろん違法だが、こういう辺境の地ではしばしば法律は――破られないまでも――曲げられる。
それに、隊長は当地の権力者の一人である。
「もともとが9ミリ口径のベレッタ用の材料だから、9ミリのブローニングや380のワルサーにも適合するはず
だよ。まずワルサー用のを作るけど、それに2時間か3時間ほどかかると思う。
完成したら、それを使って君は射撃の練習をしてほしい」
イレーヌがなにか言いたげなのを見て取り、山中は言葉を継いだ。
「もちろん君の腕を信用しないわけじゃないけど重心が動いてるし、サイレンサーが弾道特性を変えてると
いけないからね」その言には嘘があった。彼は彼女の射撃の腕をほとんど信用していなかった。
「僕がそれをしている間、君は歩哨に立ってくれ。
双眼鏡とライフルを使えば充分な遠距離で要撃できると思うよ」
12748:03/12/16 14:27 ID:M3aDZa00
 そんなわけで山中がフライス盤やら旋盤やらと格闘している間、イレーヌはスターム・ルガー・ミニ14・
オートを抱えて立っていた。
 幸い何事もなく、3時間ほどすると会心の出来のサイレンサーをつけたワルサーを持って山中が上がってきた。
「ニュースがいくつかある。
1つ、サイレンサーが完成した。2つ、380ACP弾をケース1つ、つまり200発ほど見つけた。そして3つ、
僕はこれから何か飲むけど付き合わない?」
二人は冷えたコークを飲みながら話した。
 まず、本当にあれは“対抗者”の本拠なのか、が話題になった。もしそうなら、徒歩のパトロールなどの
周縁防御があってしかるべきだと言うわけだ。
だが生物兵器テロはそう大人数を必要とするものでもないし、“対抗者”の支配下に入った市民は姦ったり
姦られたりするのに忙しくてこちらに回せないのだろう。ふたりはそう結論した。
その問題が解決しても、話題はいくらでもあった――もっとも大抵は山中の話をイレーヌが拝聴するという
形になったが、それでも二人とも楽しかった。
山中は、自分がどれほど人間との交流を必要としていたかにようやく気づきつつあった。

 山中が自分のブローニング・ハイパワーのためのサイレンサーを作っている間、イレーヌは作業室のすみ
でひざを抱えて座り、先っぽに筒のようなものがくっついた彼女のワルサーをためつすがめつ眺めてその
新しいバランスに慣れようとした。
しばらくすると彼女はワルサーをひざの上に置き、頬杖をついて山中の後姿を眺めた。
洞窟の発電機はクーラーをまかなえるほどの出力はなく、空調設備らしきものは扇風機しかない。
その熱気の中、裸の上半身を汗に光らせて一心不乱に作業する山中の姿はどことなくセクシーだった。
12848:03/12/16 14:28 ID:M3aDZa00
 ハイパワーのサイレンサーが完成すると、ふたりはコークや糧食の缶などを標的に射撃訓練を繰り返した
。とは言っても山中は13発しか撃たなかった。4発目以降は全部が命中しており、彼がイレーヌに場所を
譲ったときにはそれぞれ5つの穴を開けられて浮力を失った2つの缶が海底に転がっていた。
イレーヌはそうはいかなかった。

 サイレンサーが標的を隠してしまうので、山中は2丁の拳銃のスライド上面に白いエナメルで細い線を引
くことで照準の助けとしていた。山中はそういう方法の経験もあったので、3発撃っただけでおおよその
勘を取り戻したが、彼女は初体験だった。
 彼女は健気に練習を続けたが、最初の6発が缶をかすりもせず、缶の半径30センチ以内にすら行かずに海
面を叩いたときはさすがに泣きそうになった。
 だが、銃身の加熱でときおり中断されはしたが、山中は真剣に教え、彼女もそれに熱心に応えた。
どんな人間も異性に良いところを見せたいものだ。そうしたプライドはしばしば度を過ぎた無謀さや致命
的な見落としという形で持ち主にしっぺ返しを食らわすが、この場合はそれがプラスに働いた。
山中の熱心な指導と彼女の天性の射撃センスのおかげで、彼女の腕はめきめきと上がっていった。
11本目の弾倉を使い切るころには、6発撃って1発外すかどうかというレヴェルまで達していた。
「よし、今日はこのへんにしよう」彼女が48発目を撃ち13本の弾倉を使い切ると、山中は言った。
「どう、なかなかのものでしょう?」と疲れきった様子で、だが満足そうに言うイレーヌの顔は汗に光り、
そして美しかった。
山中が銃を分解し、サイレンサーを掃除したり注油したりしている間に、イレーヌは海で体を洗った。
塩で髪がべたつくがさほど気にはならなかった。小さい頃に夢見た冒険のようで、楽しくすらあった。
彼がマットと毛布を持ち出して寝床をこしらえると、ふたりは並んで横たわった。彼女は彼の胸に頭を乗
せ、その力強い鼓動に安心感を感じる。今日いちにちの訓練で疲れきった身体は、彼女をすみやかな眠り
に導いた。
12948:03/12/16 14:28 ID:M3aDZa00
 翌朝早くに山中はイレーヌを起こし、24H糧食で朝食を済ませると監視のために出て行った。
残ったイレーヌは木箱を海に放り出し、自動拳銃を構えた。
言ってみれば、現代版物騒な桃太郎のようなものだ――
――「お兄さんは山に監視任務に、お姉さんは海に射撃練習に行きました」というわけだ。
 顔に泥を塗って藪に潜んでいた山中は、人影が視界に入ってきたのに気づき、自動拳銃を向けた。
それは自分が狙われていることにも気づかず、立ち止まるとしゃがんで何やらやった後中腰になり、そして
消えた。
彼は拳銃を下ろし、獰猛な笑みを浮かべた。旧約聖書が「驕傲は滅亡に先立ち、誇る心は傾跌に先立つ」と
いうとおり驕りは滅びへの道の第一歩だが、あの間抜けはその事をまだ学んでいない。また、今後学ぶことも
あるまい。
相手はまだ自分の運命を知らないが僕は知っている、貴様らの運命はこの手中にある、というあの馴染みの
感覚がよみがえってくる。
そして、セルビア人武装勢力への数知れぬ待ち伏せを指揮した日々のことを思い出す。あの日々、この
待ち伏せが何人の「悪玉」を殺し、その結果何十人の「善玉」を助けたかと考えて悦に入ったことがあった。
なんと愚かだったことか。
そんなことは何の意味も持たなかった、全き無価値だった!
明白な善悪などなかった、そこにあったのは虚無と絶望のみだった。
そしてうちのめされた人々はそこで、死んだ。

 自己憐憫にひたっている余裕などない、と彼は自らを戒めた。
もう難民たちを救うことはできないが、僕の助けを必要としている女性がいるのだ。
彼女は僕を頼りにしているし、彼女を助けられるのは僕しかいない。
13048:03/12/16 14:30 ID:M3aDZa00
 彼が再び監視に戻ろうとしたとき、耳がなにかの異常を感知した。
双眼鏡を下ろし、空を見上げる。
樹冠の合い間から、腹を見せて滞空するヘリコプターが見えた。
スマートな機体にフェネストロン・ファンティル。
ドーファン哨戒ヘリコプターだ、と記憶が教えた。
機体番号は――遠い上に反射があり、読みにくい。
ガリア共和国の国籍マークは読めたが、どうしても機体番号が読めない。
双眼鏡を使いたいところだが、双眼鏡を水平より上に持ち上げることは使用規範によって明白に禁止されて
いる。いくら相手が能無しの間抜けだろうと、ここはインディアン・カントリーなのだ。
しかし読めなければ――と考えているとドーファンが微妙に機体の角度を変え反射が消えた。
61号機――確か<トリダン>の搭載機だったな――少なくとも今月号の『世界の艦船』にはそう書いてあった。帰ったら確認したほうがいいが、彼の記憶の信頼性は『世界の艦船』の記事の正確さと同じくらいだ、つまりほとんど間違えない。
要するに、<トリダン>が近くにいるということだ。
これは良いニュースでもあり悪いニュースでもある。救援の手が近いということだが、同艦が危機の性質を
知っている見込みは低いので罠に突っ込むことになりかねない。

「トリダン級汎用フリゲイトは強力な戦闘艦だ。個艦戦闘なら、合衆国海軍のカニンガム級ミサイル駆逐艦や
アルビオン海軍の45型駆逐艦、日本海軍の18DDにほぼ比肩すると見ていいだろう。
おまけに今年度版のジェーン海軍年鑑は、同級は核兵器を搭載している可能性が高いとしている」
「そんな…」ガリア国民であるイレーヌは、トリダン級就役のときには誇らしく思ったものだった。
だが、今はそんな気持ちはどこにも見当たらなかった。
いっそ、旧式のカサール級なんかをそのまま使っていてくれればよかったのに。
「すでに生物兵器を持つ“対抗者”が世界水準の水上戦闘艦と核兵器を手に入れたらどうなるか?
想像したくもない状況だな」
13148:03/12/16 14:31 ID:M3aDZa00
「でも、私たちの話を艦長が信じてくれないかもしれないな。ただの狂人の与太話と思うかも。
私だって、あれを直接見なければ信じなかっただろうし」
「それは僕も考えたさ。だから…」山中の眼が光った。
「時は来たれり。明朝早く、“チェーンソー”を襲撃する」
「ワオ」彼女が息をのんだ。
「大規模な施設にしては、空調設備が貧弱すぎる。放射性降下物に備えたフィルターもあったが、あまり
大きくなさそうだ。中にいるのは最大でも15人程度、たぶん5人くらいだ。
2つの町を監督しているはずだからな」
「襲撃して、破壊する方法はあるの? 《自主規制》と《自主規制》があればモロトフ・カクテルが
作れるわよ」地下に火を持ち込むのはぞっとしない。
「たぶん無いだろうな」その答えにイレーヌはいささか意外の念を抱いた。山中の友人は危険物の収集が
趣味なのではないか、と彼女は疑っていた。
「まず、僕たちの最優先作戦目的は破壊ではない。情報収集だ」山中は念を押した。
「だが方法はある。言わなかったと思うけど、僕の友人は古い西部劇のファンでね。
この洞窟には映写機といっしょにフィルムが山ほどあるんだ。いやはや!」
彼はにやっと笑った。「奴も、自分の映画がこんなことに使われるなんて思いもしなかっただろうな。
そして、この古い水筒」と言って山中はボール紙の水筒を6本取り出した。
「この水筒にフィルムをつめこむんだ」
「ショウジ、あなたは卓越した軍人なんだろうけど私は違うのよ。
訳のわからない回り道はその辺にしてもったいぶらずに早く言いなさい」
13248:03/12/16 14:32 ID:M3aDZa00
「なに、簡単な仕掛けだよ。古い映画のフィルムはセルロイドの一種でできていて、硝酸銀でコーティング
されている。この硝酸銀は高品質だ。セルロイドは品質が不安定で、古くなるとさらに不安定になる。
つまり、あっさり発火するようになるんだ。だから映画館の映写室は頑丈な金庫みたいなつくりなのさ。
水筒にこのシロモノとマグネシウムリボンをつめこんで、原始的なマッチ信管をしかける。
そしてひもを引くと、さあどうなるか?」
「ワーオ」彼女は、彼が考えていることを悟って息をのんだ。
「イッツ・ショータイム! というわけだ。もっとも直視すれば散々な目にあうだろうけどね」
「あなたって、すごいこと考えるのね」その声には畏怖とちょっとした賞賛が混じり、彼は照れた。
「いやなに…実は、アナポリスに留学したときに教わったんだ。それで…」
「試してみた?」イレーヌはくすくす笑った。
「まね」彼はいたずらが見つかった子供のような――まさにその顔をした。「なかなか派手だったよ」
実際は派手どころではなく、火事になる寸前だった。みんなが慌てふためいて右往左往する中、悪友の
キレインが賢明にも消火器を持ってきていたおかげで助かったのだが。

 山中はわざと咳払いし、それがまた彼女の笑いを誘った。
彼は、ばつの悪い顔でイレーヌが爆笑し、咳き込むのを見ていた。
「さて、と。この火焔爆弾を6つ作り、場合によっては引き上げるときに“チェーンソー”を焼き払う。
ただし軽々しく使っちゃだめだ。乾坤一擲のときに使わないと、こっちも火の中で死ぬことになる。
これを3つずつ持つほかに、もちろん銃も持つ。
僕がブローニングとミニ14を、君はワルサーとレミントンを持つ、ということでいいかな?」
彼女に異論は無かった。
「もう一つ、このスペア・エアも持っていこう。地下で火焔爆弾を使うと酸欠になるかもしれない」
酸欠に彼らのガスマスクで対抗することはできない。濾過する空気が無ければフィルターも無意味だ。
「攻撃開始は0300だ。少し眠っておいたほうがいい」
13348:03/12/16 14:33 ID:M3aDZa00
 イレーヌは“チェーンソー”まで行ったことがなく、山中が先導してくれて少しほっとした。
山中にとっては当然のことだった。ポイントマンというのは最も優れた者の役目であり、この場合どちらが
優れているかは自明の理だった。
彼女の藪こぎの技術はそうひどくも無かったがしばしば音を立て、そのたびに山中は心中で舌打ちした。
しかし追えるような航跡は残さなかったのだから、まあ良かったと言えるのではないか?

 二人はさほどの苦労もなく昇降口までたどりついた。山中がそっと取っ手を握ると、ハッチは静かに開いた。
やはり“対抗者”は身の安全にはさほど気をつかわない性質のようだ。
「僕がいいと言うまで降りてはいけないよ」彼は念を押した。「シックスに注意、だ」
「合図したら逃げろ、でしょう?分かってるよ」合図されても私は逃げないだろう、と彼女は思っていたが、
それをここで言うほど莫迦ではない。
 山中はすばやく梯子を降り、最後の何段かを飛び降りると体の脇に拳銃を構えてぐるりと体を回した。
そこは小さなホールになっており、目の前には短くまっすぐな通路、その奥には赤い花弁を思わせるマークを
あしらったドアがあった。左右には曲がった通路があり、その両脇にドアが並んでいる。
彼は手まねでイレーヌを呼び、脇に退くと考え込んだ。

「こいつを見ろ」山中は身振りでマークを示した。
「これは…バイオハザード・マーク!?」イレーヌは絶句した。
「ご名答。僕たちの推測は的中したらしいな」
「この施設の構造はどうなってるんだろ?うちの大学のBL3研究室とはぜんぜん違うけど」
「旧ソ連の生物兵器開発施設の構造を知ってるかい?
多重のリング状構造になっており、BL4のホット・ゾーンを中核としてBL3、2、0とバイオハザード・
レヴェルの低いゾーンが順番にその外側を取り囲んでいるんだ――似てると思わないか?」
13448:03/12/16 14:34 ID:M3aDZa00
「確かに…」彼女は恐るべき可能性に思い当たり、蒼白になった。
「……まさか、ここがBL4なんてことはないでしょうね!?」
「たぶん無い――と思う」山中は祈るような気持ちで考えた。
「ホット・ゾーンなら陰圧になっているはずだ。そんな感触は無かった」
 よく見ると、ドアには<BL0:ロッカールーム>と書いてあった。つまり、ここはBL0のゾーンだ。
山中はごくりとつばを飲み、イレーヌのほうを見た。
彼女はうなずいた。
 山中は銃を構えてドアをゆっくり開けた。
そこには、高校のロッカールームを思わせる光景が広がっていた。
二人は拳銃を構えたまま踏み込んだ。
山中は半開きになったロッカーを見つけ、開けてみるとごくありふれたグリーンの手術衣がかかっていた。
人間味を示すものは何もなく、山中は安堵した。
「ショウジ!来て、早く!」イレーヌが文書を振りかざしていた。
それは新聞だった。書かれていたのはキリル文字。
「なんなんだ、こいつは…名札なんかは英語なのに…」
「多国籍の組織なのかも知れない…それどころじゃないわ。これを見て」
彼女は新聞の一面を山中につきつけた。
「おいおい、僕はロシア語なんて読めないんだぜ」
「いい、ここには『ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン大統領、G8サミットに出席』と
書いてあるのよ!」
「プーチン? おいおい、今の大統領はグルシャヴォイじゃないか!」
「そう、あなたの言うとおりよ。そして、プーチンなんて男がロシア大統領になった記録はないはず」
二人は黙り込んだ。
13548:03/12/16 14:37 ID:M3aDZa00
「まあいいさ。たぶん、この奥に答えはあるだろう」
そう言って指差したドアにはバイオハザード・マーク、そして<BL2:注意 紫外線点灯中>の文字がある。
山中はノブに手をかけ、引いた。
気圧差からドアは内側に引き寄せられる。
二人の肩先の空気が、ひゅう、と内側に吸い込まれた。
そうしてほんの少し抗った後、音も無く開いて二人を招きいれた。
全身が青い光線に洗われる。
靴墨で黒ずんだ顔や迷彩服が照らされ、奇妙に光った。

 青い光線のシャワーを通り抜けると、<トイレ>と書かれた扉と<BL3:最終準備区域>と書かれた扉が
あった。
 最終準備区域に入ると、緑色のAP-5バイオハザード防護服が数着壁にかけられている。
 山中たちがその名前を知っていたわけではないが、見ればそれがどのようなものかはすぐに察しがついた。
腰のポーチからガスマスクを取り出そうとしていた山中にイレーヌが声をかけ、二人はこの思わぬ戦利品を
使わせてもらうことにした。戦闘服の上に防護服を着て、台の上の武装を持つ。
緑色のスーツは独立行動が可能な上、日本軍の化学戦防護服や米軍のラカル・スーツなどよりも動きやすく、
山中は気に入った。
二人はうなずきあい、<BL4:防護服未着用での入室を禁ず>と書かれた最後のドアを開けた。
静かなスーツの中、自分の息の音、そして心臓の鼓動が妙に大きく響いていた。

 二人の目に飛び込んできたのは、巨大な円筒形の容器だった。
白い蛍光灯の光の中、その鉄の柱はそびえたっていた。
山中は、ちょうど目の高さにガラスの監視孔があるのに気づき、目を当てた。
13648:03/12/16 14:39 ID:M3aDZa00
 山中は一息つき、コップの水を飲んだ。
私は気を取り直し、あの寄生体を見たときどう感じたか、と聞いた。

「確かに不気味な代物だ」私の質問に答えて、彼は言った。
「しかし、しばらくすると、そこにはそれなりの美しさがあることに気づくだろう。グロテスクな中に、ね。
コブラの眼を覗くとき、恐怖とは別に、何かしら惹きこまれるものを感じると言うのは本当では無いかな」
そこには性的な要素が含まれているか、と聞くと、彼はしばらく考え込んだ。
「たぶん無いだろうな。いや、無いね。
プラトンの『国家論』を読んだことはあるかね?」
大学で読んだことはあったが、もうほとんど忘れかけていた。
そう答えると、彼はその一節を暗誦してくれた。


アグライオンの子レオンティウスがペイライエウスから、北の城壁の外側に沿ってやって来る途中、
処刑吏のそばに屍体が横たわっているのに気づき、見たいという欲望にとらえられると同時に、他方では
嫌悪の気持ちがはたらいて、身をひるがえそうとした。
そしてしばらくは、そうやって心の中で闘いながら顔をおおっていたが、ついに欲望に打ち負かされて、
目をかっと見開き、屍体のところへ駆け寄ってこう叫んだというのだ。
「さあお前たち、呪われた奴らめ、この美しい観物を堪能するまで味わうがよい!」
(プラトン『国家論』439E-440A)


「つまり、その美しさは――?」
「ああ、そう思うね。結局のところ、他人の死体は人間にとって忌まわしいながらも魅力的なものなんだ。
それは、凶暴な“自然”を体現するものであり、また人間が誰でも最終的に直面する現実だ。
あれは、奇妙に死体に似たところがある。
また、危険が念頭にあってはじめて感じる美しさというのもあるかもしれない。
私はあるウィルスの電子顕微鏡写真を見たことがある。それは、感染すると10人に8人の人間を殺す。
あの寄生体と同じくらい危険な生命体だ。
だがそれは危険であるがゆえに実に冷ややかで、それでいて純粋なのさ」
13748:03/12/16 14:39 ID:M3aDZa00
――ではあの感染爆発が防げなかったら、どうなっていたでしょうか?
という質問に、二人は考え込んだ。
「化学の世界は第一次大戦で化学兵器が使用されたとき、物理の世界は第二次大戦で核兵器が使用されたとき、
自分たちの学問がどれほど恐ろしいかを悟りました。デルゴンでの事件は生物学会でそのような役割を負うのに
ふさわしいほどの重大性を持つことは明らかです。しかし、ことがそれだけで済んだとは思えませんね」
「あの寄生体は、本質的には生物兵器として失格だ。
伝播速度はあまりに遅く、また伝播するために性行為が不可欠では、あまり広範囲に感染することは困難だろう。
だがあの寄生体の最も恐ろしいところは、取り付いた相手を完全に自由に操れることだろうな。
その気になれば、相手国の首脳を完全にコントロールできるのだから。
その結果生じただろう疑心暗鬼を我々が想像することは、もはやできない。
一つ言えるとすれば、今頃世界は全く違った場所になっていただろう、ということだな」

――つまり、本当に恐ろしいのは、寄生体というよりも人間ということですか?
「そうだろうな。
ルワンダというところの話を聞いたことがあるかい?
あそこでは国民の1割が残る全国民に殺された。
わずか100日足らずで80万人以上が死に、20万人が四肢を失って不具になったりあるいは組織的にレイプされた。
毒ガスも強制収容所も無いホロコーストだ。
道具が毒ガスだろうが山刀(マチェーテ)だろうが、あるいは取り付かれた指導者と核兵器だろうが人間は大量殺人を繰り返すだろう。
必要なのは、ほんの少しの悪意。それだけで良いんだ」
13848:03/12/16 14:40 ID:M3aDZa00
 山中がそのおぞましさに思わず一歩下がったとき、イレーヌが手振りで何かを示しているのに気づいた。
光るコンピュータのCRTと、その前に座る男の頭。
男は作業に夢中なのか、二人に気づいたそぶりはない。
山中は音も無く歩み寄り、サイレンサーをつけた自動拳銃を頭に押し当てた。
男はスーツ越しに丸い銃口を感じ、目を大きく見開いた。
「スペツナズ。ヤポンスキイ・スペツナズ」
その言葉に男は堰を切ったようにしゃべりだした。
山中は閉口した。「英語か日本語でしゃべれないのか!?」
しかし、頭に銃を突きつけられた状況で外国語を使えといっても無理な話である。

 結局、イレーヌが通訳を買って出た。
男は最初抵抗したが、イレーヌが防護服の股間にナイフを突きつけるとその抵抗は脆くも崩れた。
ここはBL4ゾーンとは言え、別に空気感染する危険な病原体を扱っているわけではない。
防護服は、ウォーゼル――彼らは寄生体をこう呼んでいた、相当な皮肉家がいたのだろう――が放出する
シオナイトという物質から体を守るための措置である。このシオナイトというのは猛烈な麻薬で、
特に抑制低減効果たるや信じがたい効果を持つ。

 男が怯えたのは、むしろ透明なバイザー越しに見えるイレーヌの整った美しい顔立ちと、その目に浮かぶ
表情だった。彼女は獣医の卵であり、自分が他人、特にこんな無力な人間を傷つけられるかどうか確信が
持てなかったが、男は、イレーヌは間違いなく彼のちんぽこを切り落とすだろう、と信じた。
彼女のような美女によって男でなくされるというのはよほど屈辱的なことだったのだろう、男はすぐに
屈服した。ま、これが「男にしてやる」でも屈服したかもしれないが。
イレーヌと男の会話は、男が口走ったたわ言――かなりあった――を除けばだいたい次のようなものだった。
13948:03/12/16 14:41 ID:M3aDZa00
おまえの所属 階級 姓名 認識番号は何だ?
ロシア陸軍軍医少佐ユーリ・カミノフ、10245568。

ではおまえたちはロシア人か?
然り。

ロシア政府の命令を受けているのか?
否。我々は我々自身のために動いている。

おまえたちの目的は何だ?
世界の征服である。

おまえたちは何者だ?
“遭難者”である。

おまえたちが島に放った生物は何だ?
“ウォーゼル”はある種の寄生生物である。人間の性器に寄生し栄養を摂るほか宿主の性衝動を刺激し、
また親世代への極度の従性を示す。

おまえたちは宗教団体か?(このとき彼女がオウムのことを考えていたことは言うまでもない)
否。我々は“遭難者”であり、それ以外の何者でもない。

おまえたちの最終目的は何だ?
元の世界に帰ることである。

元の世界とは何処か?
我々も知らない。我々がいるべきところである。それはどこかにある。
14048:03/12/16 14:42 ID:M3aDZa00
 ここまで聞き出したところで、イレーヌはさじを投げた。
「こいつ、言ってることの筋が通ってない…正気なのかしら?」
山中はパソコンの脇のラックからCDをとり、一枚一枚ラベルを確かめていた。
そして、さりげなくその中から3枚選んで抜き出した。
「“シオナイト”の化学組成と“ウォーゼル”のDNA解析結果など諸元、名簿はどこにあるか聞いてみてくれ」
イレーヌは短く話して顔を上げた。
「えーと、ハード・ディスクのなかにあるけど、バックアップのCD−Rがあるって」
山中はラックから無作為に3枚選んで示した。
「全部違う、って言ってる」
山中は、最初に抽出した3枚から1枚選び、ラックから無作為抽出した2枚と混ぜて示した。
「右端のが“シオナイト”の化学組成だって」
こうして1枚ずつ選ばせ、結局は最初に抽出した3枚が残った。
「どうやって選んだの?」イレーヌはそのことに目敏く気付いていた。
山中は苦笑いした。「ラベルは全部英語で書いてあるんだ」
イレーヌは、なあんだ、という顔をした。

 そのとき、ドアが開いた。
「ユーリ…」男は、1人しかいないはずのところに3人いるのを見て異常を知った。
しかし、男がいかなる動作も起こさないうちに山中が動いた。
ほとんど無意識のうちにすばやく腕を上げながら親指で安全装置を外し、2発撃った。
初弾が男の額に飛び込んで中枢神経系を完膚なきまでに破壊し、心臓を貫通した2発目は駄目押しでしか
なかった。
14148:03/12/16 14:43 ID:M3aDZa00
「潮時だ、引き上げるぞ!」
それを聞き、イレーヌは火焔爆弾を一つ持って紐を引くともう一つのドアの下に転がるように投げた。
それを見て捕虜が叫んだ。
「“ウォーゼル”は火に弱いんだ!だって」
「それは好都合だ」
山中も火焔爆弾を一つ持って紐を引き、培養槽の下に投げた。
2つの火焔爆弾が火を噴いて、部屋は瞬く間に炎に包まれた。
ふたりは走り、防護服のままでBL3、BL2を通り抜けるついでに火焔爆弾を放り込んだ。

 昇降口下のホールまで来たとき、銃弾が壁を削った。
イレーヌはショットガンを構え、山中も拳銃を握りなおした。
そして、同時に背中合わせに飛び出した。
イレーヌの放ったバックショット弾が左手の敵を薙ぎ、山中はサブマシンガンかなにかのようにブローニングの
引き金を続けざまに4回絞った。
この猛射に敵はひるみ、壁の向こうに引っ込んだ。
その隙にイレーヌが梯子に飛びつき、一気に駆け上がった。
山中が続き、彼が上がりきったところでイレーヌが火を噴く火焔爆弾を放り込んでハッチを閉め、上に重しを
乗せた。
山中は自分の火焔爆弾を取り、紐を引いて投げた。
それは弧を描いて飛び、ちょうど開いたもうひとつのハッチに飛び込んだ。
登りかけていた男の胸に落ちて火を噴き、男は絶叫とともに火だるまになって落下した。
14248:03/12/16 14:44 ID:M3aDZa00
さて、ここで時間を少々さかのぼらねばならない。

 山中たちがロッカーロームに踏み込もうとしていたとき、アンヌ・シセ大尉は乗機SA365F哨戒ヘリコプター
のコクピットで手袋をはめなおしていた。
外ではバレ大尉が海兵隊員に檄を飛ばしていた。
上陸隊を指揮するクロエ・ディエン少尉は、緊張して顔を紅潮させていた。
彼女は青灰色の目と黄色がかった金髪が魅力的な女性だが、士官学校を出たばかりでこれが初航海だった。
そのことは、まだ白いその肌を見ても分かる。
「少尉、充分に注意しろ。ガスマスクは外すなよ。いつ何があるか分かったもんじゃないからな。
常に全周の警戒を絶やすな。連絡は密に」
 そう言いながら、バレ大尉は自分の心が怯んでいることに気付いていた。
それは、全く未知の戦場に部下を送り出し、しかも、自分は比較的安全な艦上で指揮を執らねばならないせい
だった――
安全?
本当にそうだろうか?
このデルゴンの大地には、何かしら不吉なものがある。
艦上ならば安全とは、言い切れないのだ。

 SA365Fドーファン哨戒ヘリコプターは、植民地で要求される多種多様な任務に対応できるようになっている。
吊下ソナーと魚雷を搭載しての対潜哨戒、シースクア対艦ミサイルを使っての対FAC任務。
ロケット弾や機銃を搭載しての対地攻撃、そして12名を搭載できる兵員輸送と捜索救難任務。
だがあいにく、それらを同時にやることはできない。
そして<トリダン>の対地支援能力ははなはだ貧弱である。確かに核搭載型を含むSCALP巡航ミサイルを
搭載してはいるがいくらなんでも巡航ミサイルは大げさに過ぎるだろうし、100ミリ単装砲では弱すぎる。
そんなわけで、シセ大尉以下の航空隊は対地攻撃任務に就くことになった。
14348:03/12/16 14:44 ID:M3aDZa00
『傾聴。傾聴。フライト・クォーターズ。繰り返す。フライト・クォーターズ』
バレが息を大きく吸い、怒鳴った。
「おまえたちは何者だあーッ!」
整列した海兵隊員たちが怒鳴り返す。
「海兵隊員です!」
「何者だあーッ!」
「海兵隊員ですッ!」
「そうだっ!海兵隊、乗船!」
カンカンカン、と軽やかな音を立てながら完全武装の海兵隊員たちがラッタルを降り、エンジンを
アイドリングさせて待機する複合艇に乗りこんでいく。
「大尉、退避してください!」
ヘッドフォンをつけた航空班員がバレを格納庫わきのハッチにうながした。

コックピットでは、シセ大尉と副操縦士のファビエ中尉が最終点検を行っていた。
「――エンジン計器、イン・グリーン。警報等、消灯確認。
サイクリック・コレクティブ・フリクション、オフ。ローター展張完了。
リフト固縛、解除済み。ハープーン、引き上げ済み。火器管制システム、イン・グリーン」
「機関始動スタンバイ」
アンヌはスロットルを機関始動の戻りどめのところまで動かして、スターターのスイッチを入れた。
そしてふと目を上げると、見つめるバレの視線とぶつかった。
彼はにっこり笑って拳を握り、親指を突き上げた。
彼女も笑い、同じしぐさで答えた。
「さあ、行くわよ。イッツ・タイム・トゥ・ダンス!」
ドーファン・ヘリコプターは軽やかに舞い上がり、上空で旋回していた2番機と合流した。
14448:03/12/16 14:45 ID:M3aDZa00
海岸の静寂を破り、2隻の艦載艇はエンジン音を響かせて岸に向かった。
複合構造の船体が砂浜に乗り上げるとそれぞれに6人ずつが乗っていた海兵隊員たちがFA-MAS F1
アサルト・カービンを携えて下船し、それぞれ軍曹に指揮されてすばやく整列した。
1隻目から降りたクロエの指揮のもと、彼らはいっせいに前進しはじめた。
クロエと通信兵のベルトー二等兵はシモナン軍曹の第一班の前方を進み、ディラン軍曹の第二班が後衛についた。

そのころ上空のアンヌは、山腹から煙が立ち昇っているのを視認していた。
「62、煙が見えるか?」
『はい。山火事でしょうか…』
「気になるな……62、調査に向かえ。こちらは引き受けた」
『62了解』


<北デルゴンへようこそ>
看板の下でクロエは足を止め、全員に遮蔽を見つけて潜むように命じた。
クロエは放胆にもポールの間に仁王立ちになり、ハンドマイクで叫んだ。
「こちらは共和国海兵隊であるーっ! 生存者はただちに――」
そのとき向かいの銀行の上階にマズル・フラッシュが光り、銃弾が彼女をかすめて飛んだ。
反射的に横っ飛びに転がると、数瞬前まで彼女が占めていた空間を何本もの弾道が貫いた。
「撃てェーっ!」
いっせいに海兵隊が撃ちはじめた。
クロエも自分のカービンを構え、引き金を絞った。
居酒屋の影から誰かがライフル・グレネードを撃ったが、不慣れなのかだいぶ手前で落ちた。
海兵隊も同じ兵器で応戦した。
14548:03/12/16 14:46 ID:M3aDZa00
火力では海兵隊が勝り、敵は徐々に後退している。
クロエは決断した。「全員着剣!」
「着剣!」「着剣!」「着剣!」「着剣!」
「突撃にィ――前エえぇェぇッ!」
クロエ自らが先頭に立ち、突撃した。
あちこちの路地裏から、算を乱した敵が敗走していく。
それらがすべて、ガリア共和国陸軍の制服姿なのが異様だった。


そのとき、後方で吶喊の声が沸き起こった。
と思うや否や、後方から銃撃を浴びてベルトーの頭が弾けた。
海兵隊員たちはばたばたと倒れた。

クロエは何が起きたのかを悟った。
敵は分断攻撃を仕掛けてきたのだ。
このままでは、第一班の6人は終わりだ。
彼女は、太ももを撃たれて転がっている機銃手のところまで這っていった。
そして地面に転がるMINIMI軽機関銃を拾うと応急手当をするシモナンに向かって怒鳴った。
「私が援護する! 軍曹は生存者を連れて後退し、一班と合流の上で撤収せよ」
「しかし…」
「命令だ!早く行け」
「了解!少尉どのもご無事で」
クロエはその言葉に澄みとおった微笑みを浮かべると、MINIMIを抱えて走り始めた。
しばらく真横に走り、突然90度曲がった。
彼女は大きく迂回して、敵の真後ろに出た。
そして、撃ちはじめた。
14648:03/12/16 14:47 ID:M3aDZa00
今度は敵が不意を討たれた。
彼女は足を大きく開いて踏ん張り、短いバースト射で敵を屠っていった。
敵は最初どこから撃たれているかに気付かず、慌てふためくさまがクロエからも見えた。
そして、その隙にシモナンとディランが突囲攻撃を敢行した。
9人の海兵隊員は必死に駆け、それをアンヌのロケット弾が援護した。
彼らとその追っ手が射程内に入るや否や艦載艇のグレネード・マシンガンも撃ち始め、この大火力を前にして
ついに送り狼はあきらめた。
だが、それはクロエにとっては吉報ではなかった。

200発の弾丸を撃ち尽くし、クロエはMINIMIを投げ捨ててカービンを構えた。
もうライフル・グレネードも残っていない。
敵は海岸への道を絶ち、じわじわと迫ってくる。
彼女は再び着剣し、覚悟を固めた。
そのとき、イヤー・ピースに聞きなれた声が飛び込んできた。
『シセ大尉よりディエン少尉へ。位置知らせ』それは、先輩の女性士官としていろいろと教えてくれたアンヌ
の声だった。
「こちらディエン。私は完全に包囲されており、救出は不可能と判断される。ただちに撤収されたし」
『ばかやろー! あんた女でしょ!? そう簡単にあきらめてんじゃないよ!』
クロエは、その力強い怒鳴り声に希望のかけらを見た。
一度は捨てたはずの生への執着がよみがえってくる。
「町の南端――」と彼女はあたりを見回した。「――赤い屋根、2階建ての郵便局の下にいる」
『そちらを視認した、繰り返す、視認した!郵便局の屋上でピックアップする』
「無理だ。狙撃される可能性がある」
『他の選択肢は無い――――』
そのとき、猛射がクロエを襲った。
14748:03/12/16 14:47 ID:M3aDZa00
彼女はかろうじてかわし、郵便局のなかに転がり込んだ。その拍子にイヤー・ピースが抜けた。
もう、他の選択肢は無くなった。
いちかばちかだ!
彼女はすばやくカービンを構えて回った。
敵影無し。
階段を探し、走り出した。


「クロエ!クロエ!クロエ!クソ!!」アンヌは毒づいた。「どうしようもないわ…行くしかないね」
「大尉と組まされたときから、いつかこうなると思ってましたよ…ロケット残弾3、機銃弾残率20%」
「ありがと…レノルズ、ひとり乗せるよ!場所空けときな」
後部のレノルズ兵曹は了解というしぐさをした。
「さあ、行くよ…突撃!突撃!突撃!」
ドーファンは全速力で突入した。
「ファイヤ!」アンヌは絶叫しながらボタンを押し、残るロケットが連続して発射される。
爆発が人体をぼろきれのように引き裂いた。
敵がいっせいに銃を上に向けて撃ち、カンカンカン、と機体を敵弾が叩く。
「弾が切れた!」ファビエは短翼の機銃が弾切れになったことを報告すると座席の下からショットガンを
引っ張り出し、窓から突き出して立て続けにぶっぱなした。
14848:03/12/16 14:48 ID:M3aDZa00
次の瞬間、機体に衝撃が走った。
50口径の機銃弾がトランスミッション・ケーシングを木っ端微塵に吹っ飛ばした。
さらにライフル弾の破片をエンジンに食らって、1番エンジンの出力が急降下する。
破片の一部がコクピットのなかを跳ね回り、アンヌは痛みに思わず手を引っ込める。
上膊部に黒ずんだ染みが広がっていく。
「被弾した!――――1番が20パーセントに低下!2番を150パーセントに上げます」
ファビエは操縦桿を握り、母艦に針路をとった。
「中尉!戻しなさい!クロエを…」
「いいですか、こいつは今単発で飛んでるんです!3分以内に着艦しなければ我々はおしまいだ!」
「クロエ…クロエ!」アンヌは窓を開け、絶叫した。
事故で妹を亡くしたアンヌにとって、クロエは妹も同然の存在だった。
ツーロン軍港の酒保での値切り方やタヒチ基地のそばのバアの場所など、初航海で緊張するクロエに手ほどき
してやったのもアンヌだった。
母と妹を事故で亡くしたとき、アンヌは何もできなかった。
そして今、再び妹を見捨てて帰ろうとしている。
彼女の頬を涙がつたい、地面に吸い込まれていった。
14948:03/12/16 14:50 ID:M3aDZa00
山中とイレーヌはすばやく斜路を滑り降りた。
「エンジン始動!エンジン始動!」
山中がエンジンに取り付くと艇尾のウォータージェット船外機が猛烈に水を噴射し始めた。
つないでいたロープがピンと張り詰める。
イレーヌは複合艇に走り、途中でふと振り向くと、男が斜路を滑り降りてきたのが見えた。
すばやくショットガンを構え、1発撃つと結果も見ずに走った。
彼女は頭から飛び込むと、手斧でロープを一振りで切り捨てた。
複合艇は弾かれたように飛び出した。
山中はすばやく舵輪を操り、岩の存在を示す旗の間を縫った。
「敵影!崖の上に敵影!」
「イレーヌ、ショットガンには遠すぎるぜ」
「ライフルを使う」
「セレクタをチェック」
「3点バースト」
「オーケイ、適時発砲せよ」
彼女はすばやくルガー・ミニ14を構えた。
照準を合わせ、慎重に発砲する。

崖の上の人影のうち一体が倒れ、絶叫とともに海に落ちた。
「命中!命中!」
山中は口笛を吹いた。「うまいぜ、イレーヌ!」
揺れる船上からの射撃は困難を極める。彼女の天性の射撃の才能、それとかなりな運の為せるわざだった。
崖の上の敵が発砲し、着弾の水飛沫が飛んだ。
山中はすばやく蛇行させた。
快速・高加速性を誇る<はつかり>は既に12ノットを超え、限界速度の20ノットに近付きつつあった。
15048:03/12/16 14:51 ID:M3aDZa00
岸から500メートルほど離れたところで山中は鋭く転舵し、西に向かった。
二人は乱暴に防護服を脱いだ。
「イレーヌ、交信してみてくれ」
「了解」
彼女はインカムを着け、国際救難周波数に合わせた。
「CQ CQ CQ。GNSトリダンへ。応答願います」
彼女の呼びかけに答えるのは空電音のみ。
「駄目!妨害されてる」
「あきらめるな。呼びかけを続けてくれ」
「でも、索敵と迎撃はどうするのよ」
「その無線機は背負い式だ。そいつを背負ってくれ」
ゴムの浮体にも、FRPの船体にも、防弾性などない。
船内に置いておけば安全、などと言うことはないのだ。
彼女は背負い紐を調整し、無線機を背負うとライフルを構えた。

「8時に船影!8時に船影!」
その声に山中は双眼鏡を取り、目に当てた。
「なんてこった、『ぽおらすたあ1号』だ」
「え?」
「観光局のスピードボートだ!最高速度33ノット」
「オー、ジーザス」こちらより13ノットも速い!
15148:03/12/16 14:52 ID:M3aDZa00
山中の頭は猛然と回転していた。
彼我の速度差と距離、海面状態と風向・風速を考慮し、接触のタイミングを計算する。
「曳光徹甲弾を使え」山中は29発のM996曳光徹甲弾が装弾されたマガジンを手渡した。
そして、ナイト・ビジョンのレーザー・レンジ・ファインダーを作動させた。
「距離800メートル。500の合図で撃て」
「でもGPMGはどうするのよ!? あっちのほうが射程が長いわ」
「こいつは賭けだ。ぽおらすたあ1号を始末しないと、我々が<トリダン>に合流することは不可能だ。
1キロメートルほど手前で捕捉されるからな」
「でも…」
「600でシーアンカーを流し、全速後進をかける。それであっちの火線から離脱し、
射程内に飛び込んだところをフル・オートで始末する」
「…了解」
「シーアンカーを――」
「これね」彼女はシーアンカーを見つけ、持っていた。
「そうだ。つかまってろ」山中は猛烈な蛇行運動をはじめた。
それとほぼ同時に<ぽおらすたあ1号>のGPMGが撃ち始めた。
だがしかし射手は素人ではなかったが、これほど猛烈に蛇行する目標への射撃は初めてだった。
そして、小型舟艇の扱いにかけて山中の右に出るものは、少なくとも日本海軍には存在しなかった。
15248:03/12/16 14:53 ID:M3aDZa00
「700!」
彼女は体にしばりつけた命綱を握りしめた。
「600――――流せ!」
イレーヌが両手を離してシーアンカーを流すと同時に、山中は全速後進をかけた。
<はつかり>は急激に減速し、二人の体は前に倒れそうになった。
この動きを予期できず、GPMGの射線は完全に外れた。
「500ッ!撃てェーッ!!」
イレーヌはフル・オートで発砲しはじめた。
レーザー光線に似た光が銃口から迸る。
しかしそれはレーザー光線などではなく、秒速900メートル以上で飛翔する銃弾の奔流だった。
初弾は上に逸れ、次の2発は海中に突っ込んだ。そして続く半ダースは左に逸れた。
しかし、残る20発は完全に命中した。
数発が燃料タンクに命中した。通常の徹甲弾なら、穴が開くだけで済むかもしれない。
だが、これは曳光徹甲弾だった。
そんなわけで、結果はド派手なモノとなった。
燃料に誘爆し、<ぽおらすたあ1号>は粉々に吹き飛んだ。
15348:03/12/16 14:54 ID:M3aDZa00
飛び上がって歓声をあげるイレーヌを山中が怒鳴りつけた。
「シーアンカーだ!」
そう言われて彼女はうろたえた。
「回収してる時間はないぞ 切り離せ!」
それを聞くや、彼女は手斧を取り上げ、力一杯振り下ろした。
ワイヤーは続けざまに切り離された。
最初に切り離されたワイヤーが海に落ちる前に――――それほどすばやく山中はエンジンを全開にした。
複合艇は馬に蹴っ飛ばされたように飛び出した。
「呼びかけを再開してくれ」
「CQ CQ CQ GNSトリダンへ 応答願います。
CQ CQ CQ GNSトリダンへ 応答願います――――」

突然後方にスピードボートが現れ、船名を読んだ山中の顔色が変わった。
「くそぉたれめ <ぽおらすたあ2号>だ」
そのとき、岬を回り、大きく空が開けた。
山中は舵を取り、針路をゆっくりと回した。
そして、停泊しているフリゲイトのマスト・トップが見え――――
15448:03/12/16 14:54 ID:M3aDZa00
『GNSトリダンより身元不明の交信者へ。所属階級姓名を明らかにせよ』
イレーヌは親指を突き上げた。
「こちら<はつかり>。交信者は国防市民軍カレー連隊のパスカル伍長。この島は反乱軍に占拠されている――」
<ぽおらすたあ2号>が銃撃を開始した。
海面が銃弾で泡立つ。
「ちくしょー マ・デュースを積んでやがる!」山中が反射的に回避行動を取る。
刹那、船体の残像を銃撃が裂いた。
「――銃撃を受けている!至急の支援を請う!繰り返す!至急の支援が必要だ!」
『<はつかり>、そちらを視認した!待ってろ』

通信士官の緊急連絡を受け、艦長は決断した。
同胞が攻撃されているのだ。一刻の猶予も許されない。
艦首の100ミリ単装砲が回り、撃った。
100ミリ砲弾が<ぽおらすたあ2号>の後方で、続いて前方で炸裂した。
それで充分だった。
<ぽおらすたあ2号>は急旋回し、尻に帆かけて逃げ出した。
「感謝する、<トリダン>!」
『どういたしまして。左舷側に回れ』
「了解」
山中はかすかに笑った。
日本の本物の船乗りの腕を、ガリアのカエルどもに見せてやろう!

複合艇は短いが激烈な生死をかけたレースを終え、今、安息のときを迎えようとしている。
山中は芸術的とすら言える精確さで舵輪をあやつり、<はつかり>は穏やかに優雅な弧を描いた。
船外機が後進になり、海面が泡立った。
イレーヌはロープをうまく扱えるか不安だったが、それは杞憂だった。
15548:03/12/16 14:55 ID:M3aDZa00
航跡が消えると同時に、ゴム製の浮体が静かに、とん、とフリゲイトの船体に触れた。
イレーヌはロープを投げる必要すらなく、ラッタルのところで待ち構える乗組員に手渡した。

<トリダン>の乗組員と入れ替わりに二人は艦上に上がり、三色旗に敬礼した。
山中は回れ右をして、士官と敬礼を交わした。
「日本海軍の山中退役大尉です。乗艦許可を願います」
「乗艦を許可します。自分は甲板士官のシュワイザー中尉です」
そこに、大声で呼びかけてくるものがあった。
「おい、そこにいるのは――――」
ヘリコプター格納庫脇の通路からバレが飛び出してきた。
「やはりヤマナカ、貴様か!」
「おやおやそこにおられるのはライアン教官の海軍史で落第しかけたヤニク・バレではないか」
「……お前、よくそれだけ口が回るな!?」
二人はお互いの手をがっちりと握り合った。

山中がアナポリスの海軍兵学校に留学していたとき、ちょうどバレも海兵隊の交換留学生として来ていた。
それが二人が知り合ったきっかけであり、例の火焔爆弾事件にもバレは関与していた。
ちなみにその後、ライアン教官はアルビオンで取材旅行中にテロ攻撃から同国の皇太子を救出し、その際に
負傷した。山中やバレなどの教え子は、負傷したライアン教官に大きな熊のぬいぐるみやその他見舞い品を
プレゼントしたが、パレが海軍史で落第しなかったのはひとえにそのおかげである。以上、余談。

バレと山中、そしてイレーヌは話しながら艦内の通路を歩いた。
イレーヌはたった今切り抜けた戦闘のためか少々ハイになっていて、二人はてこずった。
山中が海軍にいたときの部下も初めての戦闘の後は反動が来たものだが、彼の部下に女性はいなかった。
15648:03/12/16 14:55 ID:M3aDZa00
しかし、その明るさはCICに入ったとたんに消えうせる。
CIC要員の暗鬱な顔にバレは顔色を失った。そんななか海軍士官としての興味をありありと示し、あたりを
見回して機器の配置を記憶しようとしていた山中はさすがと言うべきだろうか。

「どうした!」
「上陸隊が攻撃を受けました」
「損害は!?」
「戦死4,負傷3です。生存者は艦載艇に回収されましたが…」
三分の一を喪失…戦闘力喪失。バレは拳を背もたれにたたき付け、気を静めて言った。
「少尉に連絡はできるか?」
「ディエン少尉は単身残留し、援護射撃を実施しました。61号機が回収を試みているところです」
『さあ、行くよ…突撃!突撃!突撃!』
バレが慌てて耳に当てたヘッドフォンからアンヌの叫びが響いた。
「よせ! やめろ!」届かないと知りながらもバレは絶叫した。
その叫びにイレーヌや山中、CIC要員はぎくりとしてバレを見る。
『被弾した!――――1番が20パーセントに低下!2番を150パーセントに――』
「クソ!」バレは拳を背もたれにたたき付けた。
そのとき通信士官がバレを呼んだ。バレはインカムを慌てて着けた。
『大尉…』クロエの声が聞こえた。
「少尉!聞こえるか、少尉!61号が被弾した。救出は望めない。自力で脱出しろ」
『見えました、大尉…どうやら…もう…おしまいのようですね…』
「少尉、脱出しろ!聞こえたか?!復唱しろ!」
答えはなかった。


<前編:何かが棲む島・終>
157名無しさん@ピンキー:03/12/16 14:57 ID:eXAVGzzD
お疲れ様でした。
15848:03/12/16 14:57 ID:M3aDZa00
<後編:キリング・グラウンド・予告>
クロエは帰ってきた、宿主となって。
そして艦内に<対抗者>が侵入する。
艦内にシオナイトが充満し、乗組員たちは理性を失っていく。
通風装置の故障に救われた海兵隊と航空搭乗員、そして山中とイレーヌは篭城して策を練る。
一方そのころデルゴンの異状を諜知した合衆国は、調査のため極秘裏に最新鋭のステルス・ミサイル駆逐艦
<カニンガム>を派遣。
その艦長は新進気鋭の女性士官、アマンダ・リー・ギャレット大佐。
「ザ・レディ」と「デューク」は感染拡大を防げるのか?
<トリダン>の核兵器が火を吹く日は来るのか?

「苦しませてスマン……助けられなくてスマン……」
「この4発の巡航ミサイルは、200キロトンの名目出力を持つ核弾頭を搭載しているのよ」
「カニンガムは世界最高の戦闘艦だ……だが…最高でも如何ともし難いことも……ある……」
「ここで私たちにできなければ、人類は未曾有の危機に直面することになります」
「大尉――撃てません……自分には撃てません――――!」「バカヤロー」

そして世界は滅亡の淵に立つ――――乞うご期待!
15948:03/12/16 15:00 ID:M3aDZa00
前編は以上です。
「筆者が作品世界に入ってどうするよ?」以外の批判は甘んじて受けたいと思います。
なお、前記の批判については、後編(というか終章)でちょっとした仕掛けがありますのでそれを読んでからにしていただきたい、
と思います。というかその仕掛けを書きたいばかりにこのスタイルにしたものですから。
160名無しさん@ピンキー:03/12/16 17:24 ID:fB27GGJP
何か凄いのキテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!
お疲れ様です。色々ぐぐりながら読みました。
後編楽しみに待ってます!
161名無しさん@ピンキー:03/12/16 21:51 ID:dOlggsPZ
>>48
うわ、2桁前半だったはずの書き込みがいきなり3桁になってて驚いたよ、乙!
これからじっくり読みまつw
162712 【堕淫蟲〜第二章】:03/12/17 15:40 ID:XwRWYULM


【堕淫蟲〜第二章】


・・・お姉ちゃんは凄いな〜、綺麗で、優しくて、それに王宮剣士になれちゃうくらい強いんだもん!!

・・・レイラ姉ちゃんはリアの自慢のお姉ちゃんだよ!!

・・・今度のお仕事は大変なの?・・・無事に帰ってきてね!!リア、ちゃんとお留守番してるからね!!

・・・お姉ちゃん!!

・・・・・・・・・・・・・・・・
163712 【堕淫蟲〜第二章】:03/12/17 15:42 ID:XwRWYULM

手足に巻きつく奇妙に暖かい触手の感触・・・夢から覚めたレイラは一瞬そこがどこだかわからなかった。

「ウフフ・・・お目覚めかしら、レイラちゃん。」

「――――――ミゼラブル!!!」

淫魔ミゼラブル――――――おぞましい記憶がよみがえってくる。私はこの女淫魔によって亜空間に閉じ込められ、
そこで堕淫蟲と呼ばれる魔界の生物を使ってその身を辱められたのだ。

「可愛い寝顔しちゃって、いい夢でも見れたのかな〜?」

「だまれ!!」――――――そうだ、堕淫蟲は!?

股間をおおっているはずのあの蟲の感触がない。
レイラの目に入ったのは、亜空間の床に転がって動かなくなっている堕淫蟲の姿だった。
164712 【堕淫蟲〜第二章】:03/12/17 15:44 ID:XwRWYULM
『死んでいる・・・どういうことだ?もしかして、助かったのか!?』

「ええ、あなたの思っているとおりよ・・・残念だけど、堕淫蟲はあなたへの寄生に失敗しちゃったみたいなの・・・
あなたは堕淫蟲の与える快楽に夢中になっちゃったけど、私の堕淫蟲はあなたに寄生することが出来なかった・・・
だから、この勝負は引き分けってとこね。しょうがないから、大サービスってことであなたを帰してあげるわ。」

「∇塔ミ・・・」

あっけにとられているレイラの前でミゼラブルが呪文を呟くと、そこはもとのバルドの森の中だった。
剥ぎ取られた服や鎧ももとどおりになっている。

「じゃあね、勇敢な女剣士さん、また私と遊びたくなったらいつでも来てね♪」

まるで今までのことが夢だったのではないかと半ば疑いながらレイラは目の前のミゼラブルに身を固くした。

「・・・本当なら貴様をここで切り捨てたいところだが、残念ながら私の力は貴様に及ばない・・・
お前がおとなしくしている限り、王宮もお前の討伐など考えないだろう。
最後に言っておく、私は再びお前に会う気はない。二度と私に近寄るんじゃないぞ・・・」

「そんな・・・ちょっとふざけて遊んだだけじゃない・・・そんなに怖い顔しなくても・・・」

怒られて拗ねた子供のような顔をしているミゼラブルを鋭い目で睨みつけながら、レイラはゆっくりと後ずさりを始めた。
そして、ミゼラブルとの距離が十分に離れたのを確認すると、獣のように身をひるがえし、褐色の女剣士は去っていった。
165712 【堕淫蟲〜第二章】:03/12/17 15:45 ID:XwRWYULM


――――――女剣士が去り静寂が包む森の中、一人残された女妖魔の艶やかな唇の両端がゆっくりとつり上がっていく。

「フフフ・・・堕淫蟲の寄生が失敗だなんて真っ直ぐに信じちゃって可愛い〜〜!!
あの子の種はちゃ〜んとあなたの体の中に産み落とされてるのよ。それを大きく育てるか育てないかはレイラちゃん次第・・・
ま、とにかく今は五体満足に帰れるんだから、あなたの可愛い妹のリアちゃんによろしくね・・・
・・・フフ・・・ウフフ・・・アハ!アハハハ!!!!」

そんな淫魔の笑い声が、夕闇の森に静かに響き渡り、消えていった――――――
166712 :03/12/17 15:47 ID:XwRWYULM

お久しぶり&【堕淫蟲〜第二章】開始です。

前の話と辻褄合わないところがあるんですが、そこはどうか許して下さい。

不定期のマイペース(遅筆)UPになると思いますが、よろしくお願いします。
167名無しさん@ピンキー:03/12/17 17:47 ID:/2dRh4Xr
んのぅわっンのああshdjkfl;dks;

キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
乙です!
168名無しさん@ピンキー:03/12/17 23:11 ID:it6rBmg9
>>712
乙〜!
>>165がターニングポイントでつね
展開が予想できつつもこの待ち遠しい感覚は…ハッ、漏れも寄生されてるのか…
169名無しさん@ピンキー:03/12/17 23:32 ID:V7APSYLq
新人さんの大作のあとには712さんの名作が来るとは…
このスレ見ててよかった〜(感涙
170名無しさん@ピンキー:03/12/17 23:35 ID:TUK6HGDI
カエッテキタ…カエッテキタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆

漏れ的には、レイラの中に残ってる蟲の種子が膣内で侵食を
始めたり、受精したりとかそういう展開があると嬉しいなぁ…と思ってみたり。
171名無しさん@ピンキー:03/12/17 23:35 ID:TUK6HGDI
展開ってか、描写、ね。
172名無しさん@ピンキー:03/12/18 00:58 ID:czLzf14j
しかしリアはどんなこなんだろ・・・
シスコン?
173名無しさん@ピンキー:03/12/18 21:45 ID:onPjRo42
リア厨


名は体を現す
17448:03/12/19 09:56 ID:LhQB88Ei
好評のようで、実にヨロコバしいかきりです。
でも読む前に書き込んでる方々には、「ぜんぜんエロくないです、すみません」とお詫びしておくべきだったのかもしれません。
しかも私は寄生エロSSもCQBも初めて書くので、後編が皆さんの期待に沿えるものになるかどうか、少し不安なところです。

ところで>>160さん、どんなものをぐぐったんですか?
後編の参考にしたいので、ぜひぜひ教えてください。
175160:03/12/19 22:51 ID:XccIM9xC
>>174
いや脳内映像補完の為に銃や軍艦の見た目を知りたかったので…あと今CQBもw; >ぐぐった
トリダン級とか分かりませんでしたけど。

ネタを提供できず申し訳ない_| ̄|○
憑かれたクロエタンの活躍に期待しております。
176FBX ◆4gA1RyNyf. :03/12/19 23:46 ID:bsWkfI8q
なんかまた忙しくなってきた・・・。
かけねー・・・。

スマソ
17748:03/12/20 09:26 ID:Z1BE2dJZ
>>175
それは申し訳ありません。
トリダン級というのは架空のフネですから、ぐぐっても出てこないのはある意味当然なのです。
以下、オタクっぽい話を少し。
トリダン級の位置付けは仏伊共同開発の新多用途フリゲイトにあたるフネです。
具体的には現有ラファイエット級にアラベル多機能レーダーと533ミリ魚雷発射管4基,ソナーを装備してヘリコプター格納庫を
拡大したフネです。
外見ですが、サウジアラビアのアル・リヤド級に近いものとなっています。ただし後部構造物が拡大されていますが。
(参照・アル・リヤド級フリゲイト:ttp://www.naval-technology.com/projects/al_riyadh/

また後編に出てくるDDGカニンガム(愛称は「デューク」)についてですが、これは完全架空のフネです。
といっても私が考えたわけではなく、アメリカの海軍研究家/作家であるJ・H・コッブ氏の『ステルス艦カニンガム出撃』
『ストームドラゴン作戦』などに登場するフネを、乗員ごと引っ張ってきたものです。ちなみにこの人は日本のアニメのオタクで、
日本にもちょくちょく来てるらしいです。
(参照:ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167218542/ref=pd_sims_dp__1/250-4720072-1119461

銃の参考資料もあげておきます。
スターム・ルガー・ミニ14・オート(現実にはセミオートのみが民間に販売されている)
(参照:ttp://www.ruger-firearms.com/Firearms/FAProdResults?function=famid&famid=22
FA MASアサルト・ライフル・ファミリー
(参照:ttp://www.kitsune.addr.com/Firearms/Auto-Rifles/FAMAS.htm

以上板違い失礼。
178名無しさん@ピンキー:03/12/22 12:27 ID:9Kk1am7N
179月光蝶:03/12/23 22:08 ID:MFyllX+T
ちょっと早いXマスプレゼント。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
更新と、ついでにお宝もちょっぴり。
180名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:05 ID:kKHBsPZ5
グッジョブ。
隠しの方も拝見させていただきますた。

…出来れば適度に改行いれて欲しい、というのは我が侭でつか?
181名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:51 ID:o/muqo0H
OK、どこにあるかさっぱりだ。
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i  教えて君に成り下がる様なマネ
   /   \     | | だけは止めろよ、兄者。
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃
182名無しさん@ピンキー:03/12/24 00:02 ID:Mw8nqfaf
プレゼントnice!
でも隠し分からない(´・ω・`)
183名無しさん@ピンキー:03/12/24 00:06 ID:Ah/21OV9
ああそうそう、虹板の産卵スレでこんなのが
あったぞ。↓
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i  いつ消えるか分からんから
   /   \     | | 早めにな…というかワイロか、外道だな兄者。
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃

ttp://akm.cx/2d/img/8.jpg
184名無しさん@ピンキー:03/12/24 00:10 ID:woc7Girh
ページのソースは見てみた?
といってもトンカツにかけるもののほうじゃないからな!!
185名無しさん@ピンキー:03/12/24 00:30 ID:yPqEetk5

よし、いっちょやるか!
186名無しさん@ピンキー:03/12/24 00:33 ID:Mw8nqfaf
そ、そんなところに!!
情報thx
187名無しさん@ピンキー:03/12/24 10:23 ID:qnNdqNjF
何気にカウンター付けたのか、月光蝶タソ。
いつから回したか知らんけど、結構ROMってる香具師多い?
188FBX ◆4gA1RyNyf. :03/12/24 12:54 ID:btXgEXOq
>>179
おいしくいただきましたw

・・・それ読んで、なんか悟ったことがありましたよ。
自分の書いてる奴に足りない部分を。

ククク、次回作を期待しやがれ!
(おながいしますw)
189名無しさん@ピンキー:03/12/24 19:28 ID:rBlye3gD
>>179

 トンクス
190名無しさん@ピンキー:03/12/24 21:15 ID:EBmmmKgv
カウンタ123踏みますた。

クリスマスプレゼントかなぁ、、とおもいまつ
191名無しさん@ピンキー:03/12/24 22:23 ID:iaEYreqM
ソース読んだけど「この上に1コ上って..」の意味が分からなくて頓挫……_| ̄|○
192名無しさん@ピンキー:03/12/24 22:36 ID:e3y+z+4D
>>191
HTMLリファレンスでも読んで自己解決しる!
193712 【堕淫蟲〜第二章】:03/12/25 01:37 ID:WLGEQnub

「ただいま〜」

ドアを開けると、暖かな部屋の空気と優しい夕食の匂いが、体も心も疲れ果てて帰ってきたレイラを包み込んだ。

――――――ああ、帰ってきたんだ・・・。
たった一日のことであったがあまりにも非現実な出来事が我が家を妙に懐かしく感じさせる。

「お帰りなさい、お姉ちゃん!」

銀色がかったショートカットの髪、健康的な褐色の肌に包まれた藍い蕾のような体のラインが、
みずみずしい匂いを発散している。
エプロン姿のリアは、帰ってきた姉を見て人懐っこそうな猫目がちな瞳を嬉しそうに細めた。

「ただいま、リア」

レイラもまた、妹のリアに優しく微笑む。その表情に王宮剣士として見せる厳しさはどこにもない。

両親に先立たれたレイラにとって、この妹のリアだけが唯一の肉親だった。
両親が残してくれた財産と王宮剣士であるレイラの稼ぎで生活は安定していると言えるが、
姉妹二人きりの生活において自分がいなくなれば妹のリアはどうなってしまうのか・・・
この子の為にも絶対に自分は死ねない。生きなければならない。
その強い思いが屈強な男たちが揃う王宮剣士の中で数少ない女剣士としてのレイラを支えていた。

本当に帰ってこれて良かった・・・

その晩、隣で眠るリアの横顔とかすかな寝息を聞きながら、レイラは温かいベッドと安堵の中で、深い眠りに落ちていった。
194712 【堕淫蟲〜第二章/寄生胎動】:03/12/25 01:39 ID:WLGEQnub

それから10日ばかりが過ぎ、忙しい日常にあの忌まわしい出来事が記憶のすみに追いやれようとしていた頃、
レイラは奇妙な夢を見た。

――――――夢の中

レイラは自分を乗せゆったりと歩いていく馬の上にいた。
どこへ向かっているのか・・・周りは暗黒の闇、先に何があるのかはわからない。
闇の中、馬と自分だけが存在している。

しばらくしてレイラはあることに気づいた。

『・・・・・温かい・・・』

馬の体温が自分に伝わってくる。本来、馬に乗る際に付ける鞍がこの馬の背にはないのだ。
鞍がないから馬の体温を直に伝わってきている・・・それを感じている。

『馬の背に直接乗ると、このように感じるのか・・・』

そんなことを考えながらレイラは、それは自分が下半身に何も纏わない状態で馬に跨っているからだと気づいた。
上半身は白い柔らかな衣服で包まれているが、下半身、馬の背が触れる腰から下にレイラは何も身に着けていないのだ。

『・・・生身で跨っているというのにまるで痛くない・・・馬の背はこんなに柔らかなものだったか・・・』

その不思議と柔らかな弾力をもった背にレイラを跨らせ、黙々と歩んでいく馬のゆったりとした動きと熱が、
レイラの下半身に伝わっていく。
195712 【堕淫蟲〜第二章/寄生胎動】:03/12/25 01:43 ID:WLGEQnub

「・・・・・・・・・・・・・あぁ・・・・ん・・・」

いくらかして、レイラはその動きを心地良いものと感じ始めていた。
馬が歩み、その背が上下するたび、跨った股間からびーん・・・びーん・・・と甘い振動が生まれてくる。

「・・・あぁ・・・・・・ああ・・・ぁ・・・あん・・・ぁ・・・ぁあ・・・」

レイラの胸に存在するたっぷりとした双丘、その先端に付いている乳白色の肉の実が服の中でみるみる固くしこっていく。
電気の走るような類の快感ではない。淫靡なぬるま湯にひたされ、とろとろと溶かされていくような悦び。

股間では子供のペニスほどもあるレイラのクリトリスが濃密な茂みの中から包皮ごと
むっくりとその身を起こそうとしている。

いつしかレイラは馬の首元に手を回し、背に跨る左右の脚でしっかりと馬の胴を挟み込んで、
もたれかかるように体をあずけ、抱きついていた。

「ああぁ・・・あ・・・ぅ・・・ぅう・・・あああぁ・・・」

みっしりと肉のついた褐色の臀部、太腿が、逞しくうねる馬の胴に食らいついている。
前のめりに抱きついているため、後ろからは丸見えのレイラの会陰部は馬の揺れに合わせて緩やかに収縮していた。
会陰部から続く卑猥な茂みは馬の背とレイラが交わる場所にかけて徐々に密度を増し、じっとりと湿り気を帯びている。
196712 【堕淫蟲〜第二章/寄生胎動】:03/12/25 01:49 ID:WLGEQnub

すでに馬の背はレイラから溢れた熱い淫涎が塗り広げられ、ぬめぬめと黒光りしていた。
押し付けられた包茎状のクリトリスはレイラと馬との間でぬるぬると挟まれ、揉みこまれて、
そこから生まれる悦感を逃すまいとレイラの脚がさらに馬の胴に巻きつけられる。

「ああ・・・もっと・・・もっと動いて・・・もっと・・・」

そんな意思を伝えようと馬の首元に回した手に力を入れた瞬間、レイラの体に何とも言えない快感が走った。

「――――――ああッッッ!!・・・・・・・・なに・・・これ・・・」

不思議なことに馬の首元を刺激するとレイラ体に快感が走るのである。
目の前の太い肉の塊を上下に撫で擦るとまるでそれが体の一部かのように甘美な痺れがレイラの身に流れ込んでくる。
次々と湧き起こる今までに感じたことのない悦楽の味をむさぼるようにレイラは馬の首をさすり始めた。

ゴシュッ・・・ゴシュッ・・・ゴシュッ・・・ゴシュッ・・・

『ああ・・・なんで?・・・・・でもぁぁ・・・気持ちいい・・・』

熱く固く太いそれをレイラは夢中で擦っていた。

『はあ・・・すごい・・・まるで、私の一部みたい・・・ああ・・・いい・・・・』

やがて、目の前の肉塊に吸い寄せられるようにレイラの舌が伸びようとした時――――――
197712 【堕淫蟲〜第二章/寄生胎動】:03/12/25 01:52 ID:WLGEQnub

――――――!?

眩しい朝の光、ベッドの上、レイラはその奇妙な夢から覚めていた。

「・・・・・夢・・・」

自分が見ていた夢、その内容をレイラはぼんやりとしか思い出すことしかできなかった。

『さっきまでみていた夢なのに・・・』

しかし、体に残っている甘い余韻・・・クシャクシャに丸まったシーツにしっかりと抱きついている自分。
そして、ぐっしょりと温かな淫蜜を吸い込み、朝のひんやりとした空気と光の中で真っ白な湯気を立ち上らせている
股間の股布が、レイラが見ていた夢が淫らな夢であったことを雄弁に語っていた。

『・・・覚えてないけど・・・すごくいやらしい夢・・・・・・』

「・・・まぁ、考えてもしょうがないか」

レイラは自分の隣にある空になったベッドを見て妹のリアがすでにこの寝室にいないことを確認すると、
重く湿った股布を新しい股布に取替えて、朝食の匂いと妹の待つ階下へと降りていった――――――
198名無しさん@ピンキー:03/12/25 01:53 ID:xY30d7ZE
こ、これは…!

支援支援、と…。
199712:03/12/25 01:55 ID:WLGEQnub

堕淫蟲更新です。

前回の書き込みにレス付けて下さった皆さん、ありがとうございます。
Hシーンのない回だけに恐縮でしたが、やっぱ嬉しいものです。

月光蝶さんお疲れ様です。
隠しページ拝見させていただきました。いや〜当たり前ですけど世の中は広いですねぇ。
ああいうの見ると刺激受けます。

次回はいつになるかわかりませんが、
ここからエロのボルテージを上げていこうと思っているので、またよろしくお願いします。
200FBX@幻魔のささやき ◆4gA1RyNyf. :03/12/25 02:46 ID:qkbwkbr4
そのとき目の前のこの子には私がピンク色のオーラをまとってるように見えたかも。
別にいいけどね。
だって、もう・・・。
この子は、私のもの。
誰にも渡さないわ。

私は彼女をベッドに横たえた。
抵抗しようとすらしなかったわ。
それどころか、目を潤ませて・・・。
とっても、とっても嬉しそう。
好きな女の子に、自分が女の子なのに犯される。
素晴らしいシチュエーションじゃない?

・・・私は仰向けに、虚ろな視線を私に向ける彼女に覆い被さった。
そこで「髪」を使ってみることにしたの。
「・・・。」
ちょっとイメージするだけで、すぐに私の髪は動き始めた。
ざわざわ・・・、そんな風に見えたでしょうね。
「んっ・・・。」
「力」を使うと、私にも快感が走るみたい。
淡く、甘い刺激が私の体を走っていく・・・。
201月光蝶:03/12/26 09:12 ID:aa7xndp8
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html

人気があったようなので・・ちょっといじりました。
またよろすく(お宝のストックはまだ少しありますが、仕上げが出来てないのでちょびっとだけ・・足しましたw)。
202名無しさん@ピンキー:03/12/26 14:30 ID:uN5cOTU6
月光蝶氏乙

ただ些細なことなんだが背景のせいか文字が見にくい・・・
203名無しさん@ピンキー:03/12/26 15:57 ID:OQygESfA
ぉー
某所から着ました
このスレまだあったんですね!
8月ごろから見れなくなったんで落ちたと思ってた
FBXさんも健在のようだしいや〜よかったヽ(゚∀゚)メ

記念カキコsage
204名無しさん@ピンキー:03/12/26 19:57 ID:Y/wvyuBZ
月光蝶氏の隠しページを探したいんだけども、うちXPじゃソースが開けないのですよ(TwT
どなたかどうやったら開けるか、教えてくだちい。おながいします
205名無しさん@ピンキー:03/12/26 20:39 ID:a2K/Ak+b
>>204
ウチもXPですがもの凄い勢いで覗けますよ。
ページ内でどこでもいいから右クリックとかしてみてくださいな。
206名無しさん@ピンキー:03/12/26 22:17 ID:x3vAxcmr
>>204
ttp://homepage2.nifty.com/winfaq/c/trouble.html#360

キャッシュ消したくないならIEのメニュー「ファイル」>「名前を付けて保存」
ファイルの種類を「Webページ、HTMLのみ」にしてどこへなりと保存。
で、ワードパッド(メモ帳)で開く。
207名無しさん@ピンキー:03/12/27 02:41 ID:XRtvvFR3
投稿の流れを追ってしまうようでスマソだが、
ハケーンした作品を貼っておきまつ

ttp://hkwr.com/syousetu/okasi/intyuu.html
208名無しさん@ピンキー:03/12/28 02:17 ID:D0HGjU/L
保守しまくり。
20948:03/12/29 00:13 ID:8DME8hRG
ところで、>>158を反故にして前後編の間に中編入れたら、やっぱり皆さん怒りますかね?
といっても、もう中編を入れて書き進めてますから引き返しようがないんですが。
中編の中身は>>158の予告とだいたい同じですから、実質的には当初予定の文章に後編を追加する形になります。
210名無しさん@ピンキー:03/12/29 01:18 ID:5nJp2ISp
いいんじゃない?
211月光蝶:03/12/29 12:23 ID:sI2DP1YK
更新。但しレイアウト修正と、お宝の文章表現の僅かな変更のみ。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
ストックはまだあるが、コミケが迫りすぎて仕上げするひまが無い(TT).
これより帝都へ・・・。
212名無しさん@ピンキー:03/12/31 21:13 ID:dOB+ufo4
大晦日sage
213名無しさん@ピンキー:04/01/01 19:42 ID:NgILPq06
年越しage
214名無しさん@ピンキー:04/01/03 12:27 ID:FpW70ufj
ほす
215名無しさん@ピンキー:04/01/03 17:47 ID:Fw32Kxqr
かわく
216名無しさん@ピンキー:04/01/03 18:12 ID:uTqoossO
たたむ
217名無しさん@ピンキー:04/01/03 20:50 ID:bdoiTOZS
しまう
218名無しさん@ピンキー:04/01/03 23:49 ID:E0S6yHru
>>214-217
させるかぁっ!

コミケでこの系統の出品無かったですか?地方より情報キヴォンヌ
219名無しさん@ピンキー:04/01/05 00:07 ID:D6+sZGTi
砂糖と塩を間違える
220名無しさん@ピンキー:04/01/05 00:25 ID:tcfNWeVW
ガビーン
221名無しさん@ピンキー:04/01/05 14:09 ID:PwQMLyM0
どおりでしょっぱいと思った(笑)
222名無しさん@ピンキー:04/01/05 15:58 ID:XJXwAPzG
砂糖と塩を待ちガイル
22348:04/01/05 22:06 ID:xlg76MyJ
よく考えたら(考えなくても)このスレに住まう神々に萌えで勝てるわけが無いんですよね。
ですから、ここはいっそ「萌え萌え」ではなく「燃え燃え」路線で行きたいと思います。
そんなわけで、

   ,,,,,,,,,,,,,
   [|,,,,★,,|].   ゃ
  ( ・∀・)  戦らないか
  / , ヽ lヽ、   
ニ(_つ'Y /ニニニii
ニニl   ! レ'~`iニニii


………失礼。


     .__
     /_★|__
    /_了 ゚Д゚)     誰もいなくてさびしいので、少量ですがエロの前まで投下してしまいます。
     (つ〓O━亠  孤軍突撃しかるのちに玉砕、兵力の逐次投入による個別撃破は
     ▼ ̄|      旧(ソ)軍の誇りかつ得意とするところでありますから。
    .. ∪^∪      アゴーイ!アゴーイ!(URAAA!URAAAA!
22448:04/01/05 22:07 ID:xlg76MyJ
<中編:恐怖の総和>




クロエは銃剣を装着したカービンを背中に回し、腰のホルスターからベレッタ製の自動拳銃を抜いた。
この拳銃には15発の9ミリ弾が装填されている。しかし、最後の1発は自分用にとっておきたかった。
ガスマスクをかなぐり捨てて窓からのぞくと、遠巻きに包囲した敵がじりじりと迫ってくるのが見えた。
「降伏しろ!」
メガフォンを持った男が叫ぶ。
『少尉! 聞こえるか、少尉! 61号が被弾した。救出は望めない。自力で脱出しろ』
イヤーピースをはめると、バレ大尉の叫び声が聞こえてくる。
「見えました、大尉…どうやら…もう…おしまいのようですね…」
そう言いながらクロエは冷酷に引き金を絞り、2発撃った。
1発が男ののどを貫通し、倒した。男は血だまりの中にへたりこみ、わめきはじめた。
それと同時に銃火が激烈さを増した。
跳弾がイヤーピースのコードを引きちぎった。
彼女は窓枠から自動拳銃を突き出し、続けて引き金を引いた。
最初は2発だけのつもりだったが壁にあたる銃弾の音におびえ、6発撃ってしまった。あと6発+1。
「君は完全に包囲されている!望みはない!降伏しろ!」
「くそ食らえだ!地獄に落ちろ!」
叫びながら撃ち、銃弾がメガフォンを持った男をかすめて飛んだ。
それと同時に、敵が射撃を再開した。
22548:04/01/05 22:07 ID:xlg76MyJ
弾丸が雨あられと降りそそぎ、窓枠を木っ端微塵に吹っ飛ばした。
壁に弾丸が当たる感覚に反射的に伏せると、次の瞬間壁をぶすぶすと銃弾が貫通し、蜂の巣となった。
自動拳銃の引き金に指をかけ、1発撃つ――
――つもりが、援護もなくたった独りでこんなことをしているとは、自分はなんて莫迦なんだ、という思いに
かられて指が勝手に動き、全弾を撃ってしまった。
スライドが後退してロックした自動拳銃を呆然と眺め、それを放り捨てようとしたが、思い直して腰のホルスター
に戻した。
自分の死体を見た戦友たちに、「彼女は死を前にして取り乱していた」などと言われるのは嫌だった。

そのとき、敵が一斉に突撃してきた。
彼女は窓の中央に仁王立ちになり、空になった銃を構えた。
掃射するように回すと敵はひるみ、遮蔽の影に飛び込んだ。
噴出したアドレナリンに飲み込まれた感情の奥底で、彼女はそれにかすかな諧謔を感じる。

だが、やがてそれも効果を無くした。
敵はもはや彼女の動きを無視して殺到してくる。
弾幕に彼女は何歩か下がった。
その瞬間、背後で敵がドアを蹴破って突入してきた。
敵は銃を構えようとするが、長いMAS49小銃は壁に引っかかってうまく構えられない。
その隙に彼女は銃を構えて突進した。
腹を突き、続いて銃床でたたき出す。
次に突入してきた敵は、陸軍の制服を着ていた。
銃剣を装着したFA-MAS小銃を構え、じりじりと迫ってくる。
22648:04/01/05 22:08 ID:xlg76MyJ
彼女がすばやい突きを放つと、敵はそれに応じるように突いてきた。
だが、突きは囮だった。
彼女はすばやく身を翻し、鋭い銃床での一撃で彼を叩き伏せた。
そのようにして彼女は4人の敵を叩き伏せ、あるいは斬った。

だが、もう限界だった。
銃剣には脂が巻き、彼女自身も息が上がっている。
彼女が気合を張り上げて敵に向かってカービンを突くと、敵も銃剣で応じた。
刃と刃がかち合い、敵がぐっと体重をかける。
体力に劣る彼女は押されるが、必死に体が動き、無意識のうちに敵の股間を蹴り上げていた。
敵がうっと息を詰まらせたところに銃床の一撃。
刃をさかしまにして止めを刺そうとしたとき、背後に殺気が生じる。
スリング降下してきた敵が窓から飛び込んでくる。
彼女はすばやく体をひねって銃を構えようとするが、疲れが動きを鈍らせる。
一瞬のうちに間合いに入り込まれ、目の前に黒光りするものが――――
顔に何かが吹き付けられた。
彼女の脳は腕に銃を持ち上げるよう命令するが、もはやその命令が伝達されることは無く、中枢神経系の指揮
を失った体は力を失って崩れ落ちる。
彼女は自分の体が弛緩していくのを感じ、自分の周りに敵が集まってくるのを感じながら、暗黒の深遠へと
吸い込まれていった。
22748:04/01/05 22:09 ID:xlg76MyJ
 TV局のヴァンを運転するマクラスキーKGB大尉は、警官と少し話しただけで通された。
彼はゆっくりとスーパー・ボウルが開かれるデンヴァーのスタジアムの駐車場に入っていった。

 とはいっても、冒頭の文には二つ間違いがある。
1つ、彼は現役の大尉ではない。というか、ゴロフコKGB議長の指揮下にあるわけではない。
2つ、そのヴァンはテレビ局のものではない。
そして、その後部に積んであるヴィデオレコーダ類似の物体も、当然ながら見かけどおりのものではない。
実のところそれは小型の核爆弾なのである。

 彼はひそかにほくそえんだ。
不運にもスーパー・ボウルを見に来る合衆国大統領、国防長官と国務長官、加えて数十万のヤンキーの死は真の
革命の成就――「民主革命」とかいういかがわしい代物を葬り去るための切り札となるはずだ。
そして彼の命と引き換えに生まれた混沌の中、祖国(ロジーナ)は再び栄光を取り戻すだろう。

 しかし彼の知る由も無いことが、その副産物として生まれようとしていた。
諸賢も既にご存知であろうが、核爆弾の爆発は強力な電気磁気パルスを発生する。
これは雷に似てはいるがはるかに高速のサージであり、適当な高度を取って爆発させることで広範囲に伝播し、
電子機器に大きな被害を与える。
そう、「適切な高度」である。それゆえ、マクラスキーたちはその被害を想定することができなかった。
しかし、スーパー・ボウルを中継するための衛星中継車の存在を考えに入れれば――どうなるだろうか?
そして、彼らが想定していないことが他にもあった。
 スーパー・ボウルの日、デンヴァーの天候は雪であった。
 マクラスキーたちの祖国には無い、たくさんの車がスタジアムの周囲に停まっていた。それらの車の燃料タンクに
は、相当量のガソリンが入っていた。
 白い雪面が光を実によく反射することは、諸賢も既にご存知であろう。
これらの要素が合わさった結果、危機は迷走を始めることになる。大体の戦争は起こそうとして起きたものでは
ない、という格言がここにも当てはまるわけだ。
22848:04/01/05 22:11 ID:xlg76MyJ
「彼女は殺されるべきだ」
カミノフは、ガスマスクを通してそう言った。
コソフはにやっと笑った。
「そりゃ、君が殺されかけたから彼らを憎んでいるのは分かるよ。
だがね、彼女は我々にとって最高の武器になりうるんだよ」そこで下卑た笑い。
「それとも、君が彼女を欲しがっているってことじゃあるまいな?確かにかわいい女だ…
…俺が欲しいくらいだ」
カミノフは吐き気を覚えた。「いや、そういうことじゃない。そういう問題じゃないんだ。
彼女は敵かもしれんが、勇敢な軍人だった。若い女性だが、優秀な軍人だった。
戦士を辱めてはいけない。その戦いを貶してはいけない。
私としては丁重に送り返してやりたいところだが」貴様らのようなサディストの外道、と言いかけて飲み込んだ。
「――君たちはそうしたくないだろう。だがそれならば、せめて名誉ある死こそが彼女に相応しい扱いだ」
コソフは嘲笑した。「君は確かにアフガン帰りの優秀な軍医かも知れん。
だがな、君はもう年寄りだ。
君は、もう時代遅れなんだ。
“ウォーゼル”の実戦投入にも最後まで反発したしな」
「私はあれを“ウォーゼル”と名付けること自体に反対なのだ。そして、あれは人間の尊厳を損なうものだ」
「君の古い騎士道精神には敬意を表する。また医師としての良識、そして軍人魂にもな。
だが我々は生きるか死ぬかの戦いの只中にあるのだ。敵に情けをかけるのはやめるべきだ」
「私が君を見て何を思い出すか、分かるか?
それはどぶの中で時折、靴にくっつくものだ。暑い日には特に不快なものだ」
22948:04/01/05 22:12 ID:xlg76MyJ
コソフが怒りをこらえたのは真に賢明な措置だった。
カミノフは、ホット・ゾーンの中ですら装弾したマカロフ拳銃を携えている。
その抜き撃ちの腕は信じがたいほどに良い。
「出て行け」きしるような声で言った。
「私は反対だぞ。絶対にな――それと、貴様がもしも彼女を犯したら、そのときは――覚えておきたまえ」
カミノフは踵を返し、ふと机の上のベルトが切れたホルスターを取った。
それは、もともとクロエの持ち物だったものだった。
「これは私がもらっておこう。ある若い軍人の奮闘の記念として、な」
「おいおい、それは…」
不平を言いかけたコソフをじろりとにらみ、ドアを開けると出て行った。

“コーパス・ワン”の自室に戻ったカミノフは、ベルトが切れたホルスターからベレッタを出し、机の上に
置いた。
彼女は銃撃を浴びながら、圧倒的な火力に立ち向かったのだ――拳銃一丁で。
私にそんな勇気があるだろうか?
5年前ならあったかもしれない――しかし、今は?
そして、そのような勇敢な少女に、我々は何をしようとしているのか? 名誉ではなく恥辱…
彼は潤滑油とクリーニング・キットを出そうとしたが、やめた。
その血と汗、土が乾いてこびりついたM92G拳銃は、冒しがたい威厳を持っているように見える。
彼は、それを妻の写真の隣に並べて置いた。
黒髪に、信じがたいほどに澄んだ青い瞳。私は、彼女に再び会うことが出来るのだろうか?
よしんば会えたとして、私は彼女に顔向けできる人間なのだろうか?
“コーパス・ワン”で彼を脅した少女は、彼の妻に生き写しだった。
そして、彼には彼女を殺せなかった。
先にああは書いたが、実のところカミノフは自分のタマと引き換えに敵を見逃す人間ではなかった。防護服には
彼自身が考案した細工が施され、山中と刺し違えるくらいのことはできたはずだった。
しかし、彼には彼女を殺せなかった。
23048:04/01/05 22:15 ID:xlg76MyJ
(私は…どうしたんだろう…?)
(そうだ……撃たれたんだ……)
背中に何かが当たり、上体が壁か何かにもたれている感じがある。
彼女は、自分があまりにも出血していると感じた。余命は幾ばくもあるまい。
だが、残されたそのわずかな時間でも、祖国への最後の務めを果たすことはできるだろう。
クロエはかろうじて腕を動かし、ベストに吊っていた手榴弾を取った。
ぎこちなくしか動かない指でどうにかピンを外し、体の下に仕掛ける。
これで、私の死体を引っくり返そうとした敵を道連れにすることができ――
(だけど、手榴弾は使いきっちゃったんじゃなかったっけ?)

目がゆっくりと開いた。
薄い闇が彼女を包んでいる。
シェードから漏れる淡い光が、その桃色に上気した柔肌をほのかに浮かび上がらせている。
小さなファンの音が漂ってくる。
彼女は、自分が妙な椅子に座らされていることに気づいた。
腕を動かそうとすると、かちゃかちゃと金属音がするだけで、ほとんど動かない。
薄闇に目が慣れてきて、彼女はようやく自分の状況を知った。
タクティカル・ベストや戦闘装具はおろか白いショーツも取り去られ、今のクロエは一糸たりとして纏って
いなかった。
訓練ではこういう状況がありうる、と言われてはいたが、実際に直面すると心細さが募った。
いま彼女を捕らえているのは、訓練が終わったあとに品の無い冗談を飛ばす同期生や教官ではない。敵なのだ。
しかし、最も彼女をおびえさせたのは認識票を奪われたことだった。認識票は彼女のアイデンティティの拠り所
である。
(私は、どこにいるんだろう?)
23148:04/01/05 22:20 ID:xlg76MyJ
   ___ 
 /o_★⊥  今日のところは以上です。ちなみに、前出の「予告」の内容は予告無しに変更される可能性
∠=√ ゚Д゚)   大いに大ですから、あまりアテにしないでくださいな。
232名無しさん@ピンキー:04/01/06 23:06 ID:Twj+2ntk
Goddamn! >>227は何なんだー!
Jane誌も読んでないしトム・クランシーは赤十月と赤嵐しか読んでねーんだよ!
! ねこ大好き!

あとエロ分の補充をお願いします。では。
233月光蝶:04/01/07 00:55 ID:ID2/49iL
全件ログ更新。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
さらに、エロ分のちょびっと補給用に、お宝を1ケ追加しました。
234月光蝶:04/01/07 01:27 ID:ID2/49iL
ちょっと日本語的に問題があったのでお宝を訂正(後で意味的な問題に気づいた時は、直す事があるのでお許しを)。
235名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:19 ID:uJdu3Bww
保守
236mid_night ◆ES1KDPyqDw :04/01/09 04:53 ID:bWPm7a3z
エロ分の補給、少し完了なのでうぷしまつ。
量が少ないが、勘弁してけれ(汗
237mid_night@「Pearl」 ◆ES1KDPyqDw :04/01/09 04:55 ID:bWPm7a3z
「あ、あおあ、あぁ〜〜〜、でちゃう〜、いっぱいでちゃう〜、とまらないぃぃ」
 先ほどの絶頂から、亜矢子の腰がケイレンするたびに、ぴゅっぴゅぴゅっぴゅと
白い汁がほとばしる。
 その上の口も下の口もひくつかせながら、何度も果てしなくイく為に、亜矢子の
座る座面までも汁だらけにしていた。
「本気でイッちゃってるわぁ、一体この娘何処までもつかしらぁ? もうそろそろ
イキまくって気絶するわねぇ」
 亜矢子のイキまくっている姿を見て、自らも欲情したのか、頬を上気させ吐息も
熱くさせながら女が呟いた。
「どうかしらぁ? 全身どこもかしこも快楽になるなんて、生身の人間じゃ味わえ
ないことよぉ」
 そう言いながら汗でじっとりと濡れた亜矢子の下腹部、ちょうど子宮の辺りに手
をあてて撫でる。指越しにうごめく何かの感覚を感じて、怪しくほくそえむ女。
「はぁ、はぁひぃぃぃいいい! ひぃんひいん! うわぅぅうう! ぎぃひっ!」
 逆に亜矢子は女の指の動きだけで、目じりに涙をにじませて悶え叫ぶ。
 良くみると撫でられた辺りを、快楽によるケイレンとは異なり、自らが蠢動して
いた。まるで、胎内を静かに確実に侵し変わろうとしてるかのようにだ。
「はひぃぃいいん! おなかぁ、熱いっ、あついよぉ! 何かが蠢いているのにぃ
とっても気持ちがいいのぉ!! 一人でエッチしてるときよりもセックスするのよ
りも気持ちがイイのぁ!! おなかと頭の奥でバチバチいっててぇ、もうドロドロ
でぐちゃぐちゃでぇ、匂いもすごくってぇ、壊れちゃいそうよぉ!」
 既に亜矢子の目は胡乱なものになっており、はっきりと像を結んではいなかった。
238mid_night@「Pearl」 ◆ES1KDPyqDw :04/01/09 04:57 ID:bWPm7a3z
 幻覚にも似たような視覚に、自分のあえぎと水音がくぐもったり妙にはっきりと
聞こえたりと怪しい聴覚に、全身がズル剥けのクリ○リスにでもなったような触覚、
汗のにおいとどこか甘くてツンとする自分の性臭すらも快楽と思える嗅覚、味覚も
たぶんあやしい事になっているだろう。
 自分の五感がカオスの底にある快楽で胎内が熱くてグチャドロと化している。膣
と腸が溶けきって、一つになったような感じさえし始める。
 それを上回るのは、底の無いような人外の快感だけ。快楽の塊が胎内を満たして
いるような、そんな感覚を覚えてますます混乱し興奮する。
 自分の胎内が快楽の詰まった肉袋にでもなったのだろうか?
「言ったでしょ? あなたの体は変わりつつあ・る・の」
 自分の体を作り変える元凶となった女は、汗に濡れた亜矢子の下腹部をいとおし
そうに撫でながら、亜矢子のうわ言ににんまりと頷いてみせた。
239mid_night@「Pearl」 ◆ES1KDPyqDw :04/01/09 05:06 ID:bWPm7a3z
「どうなるのかしらねぇ? 気が付いたら正気でいられるかしらぁ?」
 女は耳元でそう囁くと、亜矢子の耳朶を舌で舐めて軽く噛む。出来ればこのまま
食べてしまいたいような衝動も覚えるが、それを抑えてそのまま亜矢子の耳を甘く
噛み続ける。
「あひぃぃぁあ、やぁん! みみ噛まないでぇ! あ、あ、あああああ」
 亜矢子が更に絶頂を迎えたのか、びゅくびゅくと股間をしぶかせながら懇願する。
「あらあら全身が敏感になっちゃって…… じゃあこんなところに直接突っ込んだ
らどうなるかしらぁ?」
 つぅ、と左手で尖りきってますます赤くいやらしく色づいた亜矢子の乳首をねぶ
りながら、ゆっくりとゆっくりと、右手の人差し指が亜矢子の腹部を下に向かって
なぞり始める。
「ぃ、っくぅ、がぁ、ひぃぃん!おなかが暴れちゃう! ぶるぶる震えてるぅん!」
 乳首をせめられるだけでも頭の奥でショートしてしまいそうなのに、さらに亜矢
子の腹の上を指がなぞるだけで、亜矢子の腹は自分の意思以外の何かが歓喜に震え
ている。
 女の指の動きに、彼女の胎に蠢くものが反応して小気味よく震え律動する。
「んふ、もうすぐ喜びでいっぱいになりますわ」
 やがて女の指が亜矢子の臍を過ぎ、剃ってなくなってしまった草叢のあった辺り
を超え、股間の手前の土手の部分まで這わせて、指の動きを止めて名残惜しそうに
撫でたあとで手を引いてしまう。
「やぁああん、じらしちゃやぁ! 胎が震えちゃうの、胎で暴れちゃうの! 入れ
てちょうだい、ちょうだいよぉぉお!!」
240月光蝶:04/01/09 06:20 ID:f2d1JuDd
>>236
エロ分補給おつ!
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
・2004/01/09 pearlUP、全件ログ更新、お宝をさらに1件追加しました。
今度のお宝は濃いぜ(−−;;。
241名無しさん@ピンキー:04/01/11 14:37 ID:YSi4XgwG
hos
242名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:24 ID:h2JhWidn
(゚∞゚)ペーチュンチュン
243 :04/01/14 00:33 ID:osNSUBke
保守がてら角煮に貼ったのをこっちにも。

ttp://akm.cx/2d/img/735.jpg

Report No,XX <<淫蟲>>
生物区分としては回虫類に近い存在として認知されるが、正確な区分は不明
哺乳類、特に人間の雌に好んで寄生し、胎内に卵を産み付ける。
その際、特殊な体液を分泌し、宿主の神経系を麻痺させる。人間にはこれが強力な媚薬となるようである。
また、幼虫の栄養源として宿主の体を改造し、特殊なタンパク質(精液に酷似)
を分泌する能力を宿主に持たせる。多くの場合、ペニス付加と乳房改造によってまかなわれる。
一旦寄生された場合、何らかの方法をもって淫蟲を排除しても宿主となった人間の体は元に戻ることはない

244乙×風:04/01/15 02:51 ID:W28UQsyX
どうも新参者です。
触手寄生モノのエロ小説を投稿したいのですが。

内容は――
屋敷で働いているドジっ子メイドが、偶然見つけた触手モンスターを使って
自分を苛める他のメイド達に復讐する。
――って話です。

エロ小説『は』今まで書いた事が無いので場景描写等がくどいかもしれない上に、
作品自体がかなり長いです。テキストファイルで100Kb書き溜めてあるんですが、
これで全体の半分くらい、と言えば物書きの方々にはどれくらいの長さか
想像出来るでしょうか。

ちなみに作品のキーワードは――
「メイド」「ファンタジー」「植物型モンスター」「獣娘」「寄生」「繁殖」「性的虐待」「羞恥プレイ」「調教(?)」
――こんなところです。

触手モンスターに関しては、ある程度細かい設定も考えていますが、どうしましょう?

とりあえず本編を投稿しましょうか?
245名無しさん@ピンキー:04/01/15 03:23 ID:yUDZBryh
>>244
本編キボンヌ。わくわく。
246乙×風【無限の花肉/プロローグ】:04/01/15 03:37 ID:W28UQsyX
 〈魔物の住む屋敷〉


 そこは、確かに屋敷だった。
 魔導士ギルドという今では知らぬ者の居ないほど巨大な組織を設立し、
 だが、冤罪を着せられ、魔導士会から追放されたウラヌス=ティタン。
 彼が静かに余生を過ごす為に、人里離れた森の奥に建てられた屋敷。
 十人以上のメイドとそれを治めるメイド長、執事、庭師、そしてウラヌス。
 計九人の人間が暮らすこの屋敷は、少なくとも三日前までは、何の異常も
 無かった。
 それが今では、

「あ! あ! あ! もっと! もっとぉ!」
 
「掻き回して! わたしの中、いっぱいいっぱい掻き回してぇ!!」

 屋敷のいたる所から、メスが交尾にふける淫らな声が聞こえてくる。
 それだけではない。
 まるでラフレシアのような形状をした花が、地面に肉の根を張り、
 桃色をした霧のようなものを噴出している。
 その花の上に、メイドが腰を下ろし、嬌声を上げているのだ。

(逃げなくては!)

 こんな所に居たら、自分もいつああなるやも分からない。
 そうなる前に、ここから逃げなくては。
 あちこちに居る肉の花には近づかないように、廊下を走り抜ける。
 なんとかホールにたどり着くと、玄関の前に一人のメイドが立っていた。
247乙×風:04/01/15 03:38 ID:W28UQsyX

「廊下を走ってはいけません、いつも貴方は言っていましたよね?
 それなのにメイド長である貴方がそれを破っては他のメイド達に
 示しが付かないのと思うんですけど。ティジフォーン様?」

 そのメイドは妖艶な笑みを浮かべながら問い掛けてくる。

「ネーアさん! そこをおどきなさい!」

「どうしてです?」

「どうしてですって!? ここから出て行くために決まっているでしょう!」

「どうして出て行く必要があるの? こんなにいい所なのに……」

 ネーアと呼ばれたメイドが恍惚とした顔をし、辺りを見渡す。
 このホールにも、二体の肉の花が咲いており、脈動しながら、
 辺りに色の付いたガスを放出している。
 
「アドニス様がいるのはこの屋敷の中だけ。そして――あんっ♪」

 おもむろに、ネーアが自分のスカートの横側から手を突っ込み、
 甘ったるい声を上げた。
 そのままスカートの中で突っ込んだ右腕をせわしなく動かす。

「あっ、あっ、あっ、あっ! 出る、出ちゃう! 気持ちいいの一杯出ちゃう!」
248乙×風:04/01/15 03:39 ID:W28UQsyX

「な、なにを……っ」

 前かがみになりながら身体を痙攣させ、突如喘ぎ声を上げ始めたメイドに、
 ティジフォーンは困惑するしかない。
 ネーアの足元を見ると、彼女のスカートから粘液が溢れ出、足を伝い、絨毯に
 染みを広げていく。

「ああん! ああんっ! ああああああぁぁぁぁっっっ♪」

 とうとうネーアは交尾中の犬のように腰を振りながら、アクメを迎える。
 ティジフォーンは、その耳で、彼女のスカートの越しに、ぶしゅうっ、と
 濡れた音を聞く。
 目の前で快楽に舌と涎を垂らした少女のスカートからびちゃびちゃと
 白濁とした粘液が滴り、絨毯の染みを広げていく。
 まるで立ったまま小便を漏らしていまったかのよう。
 スカートの前の部分も得体の知れない粘液にべったりと濡れているのが
 見て取れる。

「はあっ! はあっ、はあっ……はあ…………くすっ♪」

 ティジフォーンが目を見開いてネーアの痴態を眺めていると、
 息を整えたネーアが興奮も冷めぬまま自らのスカートを摘まみ、
 ゆっくりと捲り上げた。
 ねちょぅっ、とスカートの裏側に張り付いた粘液が糸を引き、
 その中身が露になる。
 同時に、メスの発情臭と何かの花の匂いを混ぜ合わせたような、
 甘ったるく――だがあまりの強烈な臭気にむせ返りそうな香りが、
 ティジフォーンの鼻をついた。少し、頭がぼうとする。
249乙×風:04/01/15 03:41 ID:W28UQsyX

「ひっ!?」

 ネーアの股間から、異形の物体が生えていた。
 白濁とした粘液を滴らせているそれは、子供の腕程の大きさで、
 まるで花弁を開く前のつぼみのような形状をしていた。

「これ、良いでしょう? ウラヌス様が封印していた魔物で、『アドニス』
 って言うの。もの凄く気持ち良いんです。こうやって――ぁんっ」

 くちゃあっ、と音を立てると、肉のつぼみが四枚の花弁となり、開く。
 女の媚肉と同じ色をしたその中心には、小さな窄まりが有り、それを
 取り囲むように花弁の根元には計十二の、疣が有った。

「あ、ああっ……!」

 ティジフォーンはそのあまりにもグロテスクな物体に、尻込みする。

「そんなに怖がらなくても良いんですよ。確かにレアクトやメライガは
 嫌がっていましたけど、それも最初だけ。今ではアドニス様が与えてくれる
 この快楽に――んはぁ――身も心も委ねてる。信じられます? あのレアクトが
 私に向かって『御主人様あっ! もっともっと! 私を滅茶苦茶にして下さい!』
 っておねだりしてくるんですよ? だからぁ!」

「いやあっ!?」  

 突如、ネーアの股間から、小指大ほどの触手が伸びた。
 計十二本の触手は、粘液を身に纏いながら、一瞬でティジフォーンの
 身体を絡め取る。
250乙×風:04/01/15 03:42 ID:W28UQsyX
 弾力と硬さを備えた肉色の触手は、全身に小さな疣を生やし、そこから
 粘液を分泌している。その先端には、まるでイソギンチャクのような、
 ピンク色の繊毛がびっしりと生え、ぞわぞわと蠢いていた。
 そんな身の毛がよだつような触手はティジフォーンを絡め取ると、
 芳香な香りのする粘液を塗り付けながら、彼女の身体を這い回る。
 そのあまりにも気色の悪い感触に、涙が出そうなほどの嫌悪感を感じた。

「いやっ、およしなさいっ! こ、こんなっ……! こんな気味の悪い物で
 私に触れないで! ――ひあっ!?」 
 
「大丈夫。すぐに気持ち良くなるから――ぁんっ。私の触手がっ、
 ティジフォーンさんのっ、んっ、服に擦れてっ、きもちいいっ♪」

 はあはあと息を荒げながら、ネーアが身動きの取れなくなった
 ティジフォーンに近づく。

「近づかないでっ。メイド長の命令ですよ!? ひあっ!? ……このっ、
 おやめなさい! ああっ!? 動かさないで!」 

 服の中で触手にまさぐられる。触手は下着の上から、
 乳首や女の亀裂を撫で上げる。
251乙×風:04/01/15 03:42 ID:W28UQsyX

「嫌。だってこれは罰だもの。今まで私を虐げてくれた事に対する、ね。
 レアクトもメライガもそう。嫌悪感と屈辱と羞恥と絶望を、今まで私に
 与えてくれた仕打ちを、今度は私が貴方たちにするの。そうやって
 貴方達は罪を償って、最後は皆で幸せになるの」

 ネーアはどこか遠くを見るような目になる。

「快楽だけを貪欲に求めるだけの、ケダモノになるの。アドニス様に
 犯されて。腰を振って。種を植え付けられて。子供を産み落として――
 その繰り返し。これなら誰かが傷付く事は無くて。皆が幸せになれる。
 それは、とっても魅力的な事だと思いません?」

 虚ろな目をしながら口の端を吊り上げ、笑みを作る。
 それは魔物に身も心も犯された者の末路。
 ネーアは壊れた笑みを浮かべながら、ティジフォーンのメイド服に
 手をかける。
 そしてあっさりと彼女の服を引き裂いた。信じられない力。

「いやあっ!」

 ネーアの股間から伸びた触手も手伝い、瞬く間にティジフォーンは
 裸体を晒す事になった。
252乙×風:04/01/15 03:44 ID:W28UQsyX
 再び触手がティジフォーンの身体に絡みつく。
 腕を後ろ手に縛り上げられ、膝に絡みついた二本の触手が、
 ティジフォーンを無理矢理開脚させていく。
 間抜けなガニマタを披露しているティジフォーンを、
 ネーアが押し倒す。

「きゃっ!?」

 はちきれんばかりの二つの双方が揺れた。

「本当、羨ましい身体」

 ネーアがティジフォーンの裸身を見てうっとりと目を細める。
 
「メチャクチャにしたくなっちゃう♪」

 ぞくり、と背筋が震える。
 暴れようと思った瞬間、十二本の触手がティジフォーンの
 身体を更に拘束していく。
 仰向けに倒され、手を縛られたティジフォーンは最終的に、女が最も屈辱と
 羞恥を感じる、まんぐり返しの格好を取らされてしまう。

「ああ!? だめです! こんな格好は!」
253乙×風:04/01/15 03:45 ID:W28UQsyX
 自分の丘恥と、茶色の窄まりが丸見えだった。
 無論それは、ネーアにも同じであって。
 ネーアは笑みを浮かべながら、ティジフォーンを見下していた。

(なんていう屈辱! 私がこんな、はしたない格好を!)

 悔しさと屈辱と羞恥で涙がこぼれた。

「恥ずかしい? 恥ずかしいでしょう? 女のいやらしいところを
 全部見られて? でもね、私が受けた屈辱は、
 こんなものじゃないんです。ふふふふっ。
 さあ、存分に味わって。心と身体を犯される感触を。
 ――あっ、はあああぁぁぁぁっ」
 
 ――ずりゅるるるるうぅっ!

 嬌声と共にネーアの花の中心、窄まりの奥から新たな触手が飛び出した。

「ひっ!?」

 先端には十字に切れ込みが入った亀頭があり、
 数えるのも億劫になるくらい何重にもエラが張っている。
 ティジフォーンは本能的にそれが生殖器だと分かった。
254乙×風:04/01/15 03:45 ID:W28UQsyX
 男性器をグロテスクに改良したような形状のそれは、
 うねうねとその身をくねらせながら、鎌首をもたげる。
 大きい。子供の腕程もある。

(こ、こんなもので犯されたら、私は……!)

「はあっ! はあっ、はあ……ああ、すごくいい。
 このエラがびっしりとついた触手が膣壁を擦りながら
 出てくる時の快感が……♪」

 ネーアは胎内に寄生された魔物の本能に突き動かされ、
 息を荒げさせる。
 豊かな尻肉を左右から鷲づかみにされる。
 ティジフォーンは今から行われる惨劇に身を振るわせた。
 そして、

 ――ちゅく。

 生殖器がティジフォーンの羞恥の丘へと添えられる。

「ひあっ!」

 びりり、と甘い刺激が広がる。気持ちいい。
255乙×風:04/01/15 03:46 ID:W28UQsyX
(う、嘘です! こんな気味の悪い化け物に犯されるというのに、
 感じるわけありません!)

「くすっ――あれぇ、ティジフォーンさん? ひょっとして感じているの?
 こんな化け物に好きなようにされて?」

「ああ!? あ! や、やめなさい! ひうっ! だめです! 擦らないで!」 
 
 秘裂に沿ってゆっくりと上下運動を始めた生殖器が、ティジフォーンの
 思考を快楽で白く染め上げる。

 ――くちゅぅ……くちゅう……。

 股間からは、生殖器のエラの裏側から分泌される粘液のせいで、
 淫らな水音が聞こえてくる。
 子宮と、膣内がきゅんと、切なくなる感覚がする。

「あ? ティジフォーンさん? 濡れてきたよ。貴方のオマンコから
 女の匂いがしてる。くすっ♪ やっぱり感じているんだね」

「ち、ちがう! ああっ!?」
256乙×風:04/01/15 03:48 ID:W28UQsyX
 ぐちゅうっ、と小陰唇を抉られ、蕩けそうな快楽が股間から広がる。

(お、おかしい! こ、こんなに、感じるなんて)

「ふふふ。どうして、って顔をしてるね? 当然なの。だってアドニス様が
 発しているこの匂いは、女を発情させる効果があるんだから♪
 どれだけ貴方が強情でも、身体は正直になってしまうの。
 だからほら」

 男根モドキが秘裂に沿ってリズミカルにピストン運動を始める。
 実際やられれば痛い筈のその刺激が、

「ああ! はあ! ひう! いやあ!」 

 ティジフォーンの股間を、ジーンとした快楽で痺れさせる。
 子宮と膣が煽動し、出来たての淫液を垂らす。

(き、気持ちいい!)

 しかも気持ち良いだけではない。
 快楽に溶けていく脳が、貪欲なメスの本能を感じとる。
 胸の中で淫らな気持ちが膨れ上がっていく。

(う、うそ! 認めません! それではまるでこの私が、
 この化け物に犯されたがっているようではないですか!)
257乙×風:04/01/15 03:49 ID:W28UQsyX
 これが、女を発情させると言う本当の意味だ。
 削り取られていく理性とプライドで、本能に抗う。

「そんな、堪えなくてもいいのに。思い切ってこの快楽に
 飲まれた方がどれだけ幸せになれるか。でも時間の問題かな?」

 股間の生殖器は、はみ出して来た小陰唇をゆっくりとピストンしながら、
 ティジフォーンの身体を束縛していた触手が再び行動を再開する。
 二本の触手が、豊満な双方に巻き、ぐにゅぐにゅと締め上げ、
 揉み上げる。

「ひん!?」 

 豊満な肉が淫らにその形を変形させるたびに、
 甘く痺れるような、でももどかしいような快感を覚える。
 元でも勃起していた乳首が、さらに充血する。
 
「ふふっ。こんなに乳首を立たせて、よっぽど気持ち良いのね。
 でも、そろそろお股の方がすごい事になるよ?」

「な、何を言って……? はああああっ!?」

 突如、今までの快楽とは比べ物にならない程、強烈な快楽が、
 雷でも打たれたような刺激が全身を焼いた。
 何重にも張られたエラが、クリトリスの包皮を剥いたのだ。
258乙×風:04/01/15 03:50 ID:W28UQsyX
 剥き出しになった陰核がピストン運動する多重のエラに
 こつこつこつ――と断続的に接触する。
 その度に、目の前がチカチカとするほどの刺激が、
 股間から広がり身体中を駆け回る。

「ああ! だめ、だめですっ! ひあああああっ!? 
 いけ、いけません!」 

「ね? すごいでしょ? 私も最初アドニス様にされた時、もの凄く
 気持ちよかった。あ、そうだ、乳首も可愛がってあげるね♪」

 ピストンする触手の動きは休めず、胸に巻きついた触手が、それぞれ
 の乳首をイソギンチャク型の口で咥え込む。
 その中にびっしりと生えている繊毛が、ぞわぞわと動き乳首を舐め回す。
 乳首の根元から先まで、ぴりぴりと甘く痺れ、ティジフォーンの
 頭の中をピンク色に染めていく。

「ああああぁぁっ!? ああ! ああ! ああ!」
  
 ――ちゅくくくくくくっ……ちゅくくくくくくっ……

「はあ、はぁ。ティジフォーンさんのオマンコ、はあ、凄いエッチな音が、
 なってる、あはんっ♪」  
259乙×風:04/01/15 03:50 ID:W28UQsyX
「いやっ! そんな事、ああ!? 言っては!」

 淫らな水音に、立ち上るメスの発情臭と化け物の発情臭に
 理性がぐちゃぐちゃに掻き乱されていく。
 更なる快楽を、求めてしまう。

(ああ、ダメ。どんどん、淫らな気持ちになっていく!
 劣情が増してくる!) 

 我慢の限界だった。

「ああ! ああ! ああ! ああん!」

(なんて快楽! ああ! 気持ちいい! 気持ちいい!) 

「ふふっ♪ やっと、はあっ、素直になったね。
 それじゃあ、ご褒美だよ」 

 すっかり肉ビラをはみ出させている羞恥の丘を弄り続けていた
 生殖器がその動きを止め、淫らな涎を垂らしながらヒクつき、
 その進入を待ちわびているそこに、ぴたりとあてがう。

「あっ、あああっ……」
260乙×風:04/01/15 03:52 ID:W28UQsyX
 次に訪れるであろう歓喜の瞬間に、ティジフォーンの心と身体が震える。

「さあっ、一緒に幸せになろうっ」

 ――ぐちゅちゅちゅちゅちゅちゅうぅっ!!

「あはあああぁぁぁあぁぁあああっっっ!!」

「んあああぁぁん♪」

 ティジフォーンの目の前で、あまりの太さに大陰唇を色が薄くなるまで
 ぴっちりと拡張させ、肉ビラを文字通り掻き分けながら、
 生殖器が膣内へと進入していく。なんて背徳的な光景。
 それだけで背筋が震える。
 また、進入を果たした触手は幾重にも張った悪夢のようなエラで、
 膣内のヒダヒダを擦りつけていく。
 そのあまりの快楽に、ティジフォーンはそれだけで達しそうになる。

「はあっはあっはあっ、ん、ティジフォーンさんの中、すごくいいよ。
 キュウキュウ締め付けてくる♪ あはあっ」 

 涎を垂らしながら恍惚とした表情を浮かべるネーアに対し、
 ティジフォーンはあまりの快楽に口もきけなかった。
261乙×風:04/01/15 03:52 ID:W28UQsyX
「はあっ、はあっ、ちょっと刺激が、強すぎたかなっ?
 ふふっ、じゃあ、いいものあげる」

 ネーアはぺろりと舌を舐めると、ティジフォーンを拘束していた触手の
 内の一本が、彼女のだらしなく開いた口へと飛び込む。
 触手は彼女の口内粘膜に自らの身を擦りつけ、

「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ! でる! でちゃう! ああ!」

 ――びゅるる! びゅるる!

 まるで男の射精のように、触手の口内から粘性の液体が発射される。
 強烈な刺激に呆然我失になっていたティジフォーンは
 思いっきりそれを飲んでしまう。
 まるでアルコール度数の高い酒のように、粘液に触れた粘膜が、
 喉が熱くなる。

「えほ!? げほ! げほ!」

 幾らかが気管に入りかけ、むせ返る。そして、

「あっ!? あああっ!」
 
(身体が、熱い! 火照ってくる! それに疼く!)
262乙×風:04/01/15 03:53 ID:W28UQsyX
「うふふ♪ 身体が熱いでしょう? 疼くでしょう?
 今貴方が飲んだのは、身体がエッチになるお汁なの。
 でもちょっと変わっていてね。それを飲むと感度が
 下がっちゃうの。例えば」

「ぅはあああああん!」 

 ネーアに素手で陰核を摘ままれ、ぎちぎちとつねり上げられる。
 あまりの刺激の強さに痛みと鮮烈な刺激しかない筈だが、
 ティジフォーンは甘ったるい声を上げた。
 つーんと耳鳴りがするような、甘い痺れが全身へと染み渡っていく。
 そしてそれは、下半身をどろどろに蕩けさすような快楽へと変わる。

「ああっ……あああっ……!」

「どぉう? 蕩けちゃいそうでしょ? これはね、痛みや刺激を和らげてね、
 甘ーい快楽へと変えてくれるの。だから、初めての女の子だって、
 あんっ、あんっ、ってエッチな声を出しちゃうの」
 
(ああ、そんな、そんな……)

 いやいやと首を振るティジフォーン。
 そんな事になったら。自分は淫らな獣に変わってしまう。
 どくんと、心臓が高鳴る。
263乙×風:04/01/15 03:55 ID:W28UQsyX
 化け物の匂いで心を変質されるだけでなく、
 身体もより淫らに作り変えられてしまう。
 その事実に、心の中のメスが劣情を加速させる。

「ティジフォーンさんも、とびっきりすけべな声で喘いでね♪」

 ――ぐちゅちゅちゅちゅちゅっ! ぐちゅちゅちゅちゅちゅっ!

「あ、ああ、ああああああん!」

 ゆっくりと、生殖器がピストン運動を開始する。
 それだけで下半身が快楽に溶けそうになる。

「……んはあん♪ ……んはあん♪」

 ネーアはティジフォーンの尻を掴み身体をしっかりと固定しながら、
 甘ったるい声を上げる。

「はああんっ……はあぁんっ……」

 すぐにも、ネーアの嬌声に呼応するようにティジフォーンの喘ぎ声が
 甘く、ねだるようなものへと変わっていく。

(ああ、気持ちいいっ。あそこが蕩けてしまいそう!)
264乙×風:04/01/15 03:55 ID:W28UQsyX
 触手の大きさに合わせてびっちりと口を開けた大陰唇が、
 どぷどぷと愛液を吐き出す。
 発情した心が、更なる快楽を求める。
 気が付けば、

「あ……くすっ。ティジフォーンさん、私のこと変態だなんて言えないね。
 貴方だって、化け物相手に自分から腰を振っているじゃない?」

「あっ!? そ、そんなっ、はああんっ」

 認めたくない。だが現に、自分の目には更なる快楽を、深い結合を求めて、
 ネーアに突き出した腰が、上へ上へと跳ねる光景が見えている。

「気持ち良いでしょう? あはあぁ、それにもっと気持ち良くなりたいでしょう?
 うふふっ。はあんっ……いいよ。もっと気持ち良くなろうね♪」

 ティジフォーンの身体を拘束していた触手が、緩んでいく。
 尻が地面に下ろされ屈辱的なポーズから解放される。同時に呼吸が楽になった。
 ネーアは開脚されたままのティジフォーンの股に、自らの腰を割り入れた。

「はあああん!」「あんっ♪」

 くちゅり、という音と共に互いの秘部が密着する。
 ネーアの股間から咲いた肉の花が、ティジフォーンの羞恥の丘に
 べったりと張り付く。 
265乙×風:04/01/15 03:57 ID:W28UQsyX
 四枚の花弁が、舐め回すように煽動し、
 ティジフォーンのクリトリスに快楽を送り込む。

「あ、ああっ! そ、そこ! そこ、すごい!」

「まだまだっ、こんなものじゃないよっ」

 言うや否や秘部同士を擦りつけていたネーアが、腰を振り始める。

「ああ!? ああっ! ああっ! ああんっ!!」

 本格的なピストン運動。
 そのあまりの快楽に、ティジフォーンは涎を垂らして嬌声を上げる。
 ぱつんぱつんっ、と腰が打ち付けられ、その度に、
 多重のエラが、下品で卑猥な音を立てながら、ティジフォーンの
 肉ビラを掻き分け、膣内の肉ヒダを巻き込み、擦っていく。
 ネーアが腰を引くと、突き込まれた生殖器が肉ビラを捲り上げながら、
 膣内から淫液を掻き出す。

「はあっ! はあっ! はあっ! いいっ! すごくいいよ!
 ティジフォーンさんの中!」 

 漂う発情臭が、響き渡る水音が、脳を焼く快楽が、
 とうとうティジフォーンの理性を陥落させた。
266乙×風:04/01/15 03:58 ID:W28UQsyX
「ああん! ああん! いいっ! 私もいい! 気持ちいいっ!
 もっと! もっとおっ! 突いて! ついてぇ!」

「あはっ♪ いいよっ! 突いてあげる! いっぱいっぱい突いて上げる!
 貴方のなか、めちゃくちゃに掻き回してあげる!」

 ピストンの速度が上がる。
 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ、と水音を響かせながら、
 ティジフォーンの下の口から白濁とした本気汁が溢れ出す。
 多重のエラは、その湯気の立つメスの発情汁を絡ませ、
 再び膣内へと埋没していく。 
 そして膣内に入った生殖器は、その身を柔軟にくねらせ、捻らせながら、
 肉チューブを思う存分に掻き回す。

「あああああん! 掻き回されてる! はあん! 掻き回されてる!
 それ、いい! もっと! もっとしてえぇ!」

「ティジフォーンさん! ティジフォーンさん!」

 二人は恍惚の表情を浮かべながら、口からだらしなく舌と涎を垂らす。
 甘ったるい声と、荒い息を吐きながら一心不乱に腰を打ち付けあう姿は
 正に獣そのもの。
267乙×風:04/01/15 03:59 ID:W28UQsyX
「ああん! ああん! ああん! ああん! ああああっ!?
 くる! すごいのがくる! 私、いってしまう! 果てるぅ!」

「はあっ! はあっ! イっちゃう! 私もいっちゃうぅっ♪」

 子宮口に亀頭が、ぐりゅうっ、と押し付けられる。
 乳首を舐めまわしていた触手が、ちゅうっ、と音を立てて吸った。
 
「ああ!? だめ! だめです! あっ、あっ、あっ、ああぁっ!
 あああああああぁぁぁあぁぁぁあああっっっ!!」

 股間から蕩けるような、目が眩むような快楽が生まれ、身体中を駆け巡る。
 オルガズムを迎えたティジフォーンの子宮が煽動し、その入り口が開く。
 そして膣内を蹂躙しているネーアの生殖器を締め付けた。

「ああああん! 私もぉっ、わたしもイクううぅぅっ!」

 がくがくとネーアの身体が震える。
  
「ああっ!! でる、でちゃう! 種がでちゃうっ!!
 あああああああぁぁぁんん――っ!!」
268乙×風:04/01/15 03:59 ID:W28UQsyX
 締め付ける肉の壁を押し退けるように、生殖器が膨張する。
 そして、化け物の発情臭によってその口を開けた子宮に向かって、

 ――ぶびゅるるるるるるるるるっ!!

 十字に割れた生殖器の先端が、白濁とした液を放つ。

「ひああああああああああっ!? あついいいぃぃっ!!」

 熱を持った白い粘液が、蛇口を捻ったように子宮の中へと注がれる。
 そしてその粘液に混じり、何か固い感触が子宮の中へと入っていくのを
 感じ取った。

「ああっ! ……あああっ………ああ……」 

 子宮を満たす粘液の感触に、メスの本能が最高の幸せと悦楽を感じる。
 絶頂の余韻にぷるぷると背筋が震えた。
  
「はあっ!! はあっ! はあっ、はあっ……はあ…………あはぁ♪」

 射精を終えたネーアは、恍惚の笑みを浮かべたまま息を整え、
 歓喜の声を漏らす。
 口の端から涎が溢れ、ティジフォーンの胸元に糸を引いて落ちた。
 敏感になった肌がそれを感じ取り、ティジフォーンの身体が震える。
269乙×風:04/01/15 04:00 ID:W28UQsyX
 ――ぶしゅっ! ぶしゅっ!

 下腹部に力が入り、本気汁とアドニスの生殖液が泡と共に噴出す。
 密着した部分は、ティジフォーンと愛液とアドニスの粘液でベタベタに濡れ、
 てらてらと光を反射している。
 匂いを嗅いだだけで股を濡らしてしまうような淫臭が、
 湯気となって立ち上っていた。

「うふふっ♪ 気持ちよかったぁ♪」

 妖艶な表情でネーアがティジフォーンに抱きつく。
 互いの身体は汗と粘液にまみれており、抱きついただけで、
 にちゃにちゃと淫らな音を奏でた。

「ティジフォーンさんも気持ちよったよね?
 そんなエッチな顔をしているんだから」

 顔を覗き込まれながらネーアが楽しそうに言う。
 ティジフォーンは絶頂の余韻に浸り、彼女の言葉もろくに分からない。
270乙×風:04/01/15 04:01 ID:W28UQsyX
「これから、毎日のように、気持ちよくなれるからね。だって、」

 耳元で囁かれる言葉はやはり聞こえなく。
 身体を包み込まれる体温に安堵感を覚える。
 そのせいか意識が遠のいていく。

「貴方はもう、私たちと同じになったんだから」

 だから彼女の言葉が何を意味しているかも分からない。

「明日からたくさんセックスして。たくさん気持ち良くなって。
 そして元気なアドニス様をたくさん産もうね♪」

 その言葉を最後に、ティジフォーンの意識は闇に落ちた。
271乙×風:04/01/15 04:02 ID:W28UQsyX
プロローグ終了。
お目汚せですた。
272名無しさん@ピンキー:04/01/15 04:04 ID:yUDZBryh
お疲れですた。
良作ー。
ってか、ずっと見てたの俺だけか?
273乙×風:04/01/15 04:13 ID:W28UQsyX
みたいです。明日以降またレスが来るかな?

そうそう同じくらいのボリュームであと4話分のストックがありますが、
今日はこのへんにしときます。
カキコは初めてなもんでなんか疲れました。

好評だったら明日以降また
続きを載せていきますんで。
ちなみに次のお話からは、
プロローグに至るまでの経過をネーアの視点で描いていきます。
ティジフォーンを含むメイド達にネーアが苛められる工程ですね。

しかし残念な事にアドニスはしばらく出てきません。
エロはしっかりありますが。
274名無しさん@ピンキー:04/01/15 04:24 ID:yUDZBryh
ういー。
期待してマッスル。
275名無しさん@ピンキー:04/01/15 11:05 ID:q9zz7cA4
堪能させて頂きますた(*´Д`)ハァハァ
276名無しさん@ピンキー:04/01/15 12:53 ID:zx0CqDA3
神!!!
ティッシュ用意して続編待ってます。
277名無しさん@ピンキー:04/01/15 16:56 ID:tAGPnehu
>>乙×風氏
じっくり(*´Д`)ハァハァ
させてもらいました。
続きをお待ちしてます
278名無しさん@ピンキー:04/01/15 18:00 ID:oyXaSTql
神!堪能させていただきました。
ただ、一度に文章は横一列ていっぺんに書いてもらえていればもっと多くの量を一回の書き込みで書けるのではと思います
下世話な言葉失礼しました

メイドハァハァ
279名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:43 ID:TYjWaJJ1
神様キテタ━━(゚∀゚)━━ !!!!!
280乙×風:04/01/16 02:56 ID:zU3cV8Av
何やら既に神扱いになっていますが、作者冥利に尽きるといやつですね。

>278氏
一回の投稿で20レスはやりすぎたと今更ながらに後悔してます。
今回はそれを反省に踏まえた上で行間ごとの空白を無くして投稿します。

そして読み難くなるだけのワナ。

んでは本編をどーぞ。
今度の話はプロローグから四日程時間を遡った真夜中から始まります。
エロは薄め(?)。

281乙×風【無限の花肉 第一話】:04/01/16 02:57 ID:zU3cV8Av
   <薄幸少女>

「いやあっ!」
 薄暗い密室が少女の悲鳴で満たされる。
「静かにしなさい! どうせ誰も来やしないんだから!」
 五メートル四方の密室。窓もなく今にも消えそうなロウソク
だけしかない空間で、二人のメイドがもみ合っていた。
 押し倒され、悲鳴を上げたのはネーアと呼ばれる少女だった。
 ネーアに馬乗りになり、強引に彼女の服を脱がそうとしている
メイドの名はレアクト。
「いやあ! 放してください!」
「嫌よ。昨日はティジフォーンのババアが散々遊んだらしいじゃないの?
私も負けてられないからね」
 言うや否や強引にネーアのヘッドドレスが、彼女の髪の毛を巻き添えに剥がされる。
「やあっ!」
「自業自得よ。いい? 大人しくしないともっと痛い目に遭うわよ?」
 レアクトの脅しにネーアが屈することは無かった。ただ、いやいやと首を振る。
 肩口まで伸ばした髪がさらさらと物悲しく揺れた。
 誰が、好きでもない者の目の前で、裸身を晒せるか。
「馬鹿な子」 
 言葉とは裏腹に嬉々とした笑みを浮かべながら、レアクトは懐からソレを取り出す。
 なんて事は無い、ただのハサミ。
「手元が滑っても知らないから」
「ひっ……!」
 途端に硬直するネーアの身体。
 強姦魔に襲われた女性のように、あどけなさの残る顔を、恐怖に蒼ざめている。
「それでいいのよ」
282乙×風:04/01/16 02:58 ID:zU3cV8Av
 さもおかしそうに笑いながら、ネーアの身体から降りる。
「……?」
 疑問符を浮かべるネーアに、レアクトは無言で彼女の背に回る。
そして彼女の後ろから手を回し銀色に鈍く光る刃を、
生唾飲み込む彼女の喉と襟の間に差し込む。
 繊維を断ち切る音が密室の中、響き渡った。
 襟から真下に切り裂かれていくメイド服を見ながら、いつしかネーアは涙を流していた。
「……どうして?」
「聞こえないわ。もっとはっきり喋りなさい」
 徐々に露となる素肌に羞恥に、顔を青から赤へと染めて、
「どうしてこんな酷い事をするんですかっ!?」
 目を瞑りながら悲鳴のような声を上げたネーアに、レアクトは不快そうに眉をひそめる。
「――きゃ!」
 ネーアの身体が震える。
 臍まで露になった裸身。その鳩尾の辺りに、赤い裂傷。
「……!」
「なんで、ですって?」
 息を飲むネーアにレアクトは、腹の底に溜まった憎悪を搾り出すように答える。
「あなたがロクに仕事をこなせないからよ!
 食事の後片付けをさせたら皿を割り! 掃除をやらせれば高価な物ばかり落として壊し!
 洗濯物を干させたら皆地面に落として汚して! ベッドメイキングもロクに出来ない!
 その尻拭いを誰がやっていると思ってるの!? 私に、メライガに、ティジフォーン!
 それにあの獣娘! 役に立たないだけならまだしも、貴方は私達の仕事を増やすだけ!
 馬鹿にしてるの!? わざとやっているの!? ウラヌス様のご機嫌を必死に取って、
 貴方のしでかした後始末をしている私達を見て嘲笑っているの!?」
283乙×風:04/01/16 02:59 ID:zU3cV8Av
 まくし立てるようにそう言うと、露になっていた双方の内、
 左のそれを鷲づかみにする。
「痛いっ!」
「私はねっ、貴方みたいなトロくさい子が大っ嫌いなの! 大体何の役にも立たない人間が
 どうしてメイドなんてやっていられるの!? どうしてこんなところに居るの!?
 何故そんな貴方をウラヌス様は許しつづけるの!? いえ、許すどころかまるで娘のように
 接しているのは何故!? 不公平よ! 私も、ティジフォーンも、メライガも! 
 ウラヌス様の事をこんなに慕っているのに……!」
 ネーアは堰を切ったように吐き出されるレアクトの言葉に、想いに、震える事しか出来ない。
 ジョキン、と再び切り裂かれていくメイド服。
「だからね、私達は決めたの。貴方だけいい思いはさせないって。でも私達はどんなに頑張っても
 ウラヌス様のお目にかかれる事は無いの? 分かる何故か? 貴方はともかく。私達はそれが
 出来て当たり前だから。なら、どうすれば良いか、」
「――あっ!」
 びくん、と鞭で打たれたかのようにネーアが身体を震わす。
 レアクトがハサミの背で、ネーアの秘所を擦っていた。
「答えは簡単だった。自分の幸せを求めても得られないのなら、他人の幸せを奪えば良い」
 ぐいぐい、と乱暴にハサミを使い、ネーアの秘所を弄くり回す。
「ひっ! やっ、いやあっ!」
「何? 感じてるの? この状況で? この変態。
 私は『折檻』をしているのよ? 無能なメイドをしつける為に」
 弄ぶのを止め、ハサミを再び動かす。
 メイド服は縦一文字に着られ、その下からネーアの素肌が表れた。
 その所々に、これまでの『折檻』の跡が痛痛しく残っている。
 打ち身や、擦り傷の跡だった。
284乙×風:04/01/16 03:00 ID:zU3cV8Av
「何度見ても可哀想な身体。私はこんな身体になったら死んでしまうかもしれないわ。
 だってそうでしょ? こんな身体をしていたら、好きな殿方と一緒になる事も出来ない」
「……っ!」
 その言葉が悔しくて、惨めで、ネーアは唇を噛んだ。
「もう、これはいらないわね」
 手の中で弄んでいたハサミを放る。しゃらしゃらと音を立てて、石畳の床を滑った。
「さて」
 レアクトは同世代の人間に比べ明らかに見劣りするネーアの小ぶりな胸を
 両手で鷲づかみ、跡が付くほど乱暴にこねくり回す。
 快楽なんてとんでもない。苦痛だけしかなかった。
「痛い! 止めて! 止めてぇっ!!」
 だが耳元で悲鳴を上げるネーアに、レアクトは眉を吊り上げると、
 右手をネーアの秘所へと滑らせる。
「んっ……や! あ!?」
 女の敏感な部分に触れられ悩ましげな声を上げるネーアを尻目に、レアクトは
 機械的にネーアの桃色の真珠を探り当て、その包皮を剥く。
 喘ぎ声を堪え、頬をほんのりと赤く染めるネーアを見、そして、
 剥き出しにした彼女のそれを、手加減無く捻り上げた。
「あああああああぁぁぁぁぁっっ!?」
 あどけなさの残る翡翠色の瞳を見開いて、ネーアが身体を弓なりに逸らす。
 もっとも敏感な部分を愛撫らしい愛撫も無しにいきなり捻り上げられ、
 快楽を感じる暇も無い。
 股間から雷気を流し込まれたような感覚。
285乙×風:04/01/16 03:00 ID:zU3cV8Av
 痛い、とか気持ち良いとか、そんなレベルではなく、
 頭の中が真っ白になるような、目の前がチカチカと明滅するような刺激に、
 ネーアは身体を震わせる。そして、
 しゃあああああぁぁぁぁぁぁ――――。
 一呼吸後、湯気を立ち上らせながらネーアの股間から、小水が吐き出された。
「いやだ、ちょっと止めてよ、汚い!」
 慌てて、伸ばしていた手を引っ込めるが、遅い。
 レアクトは中指、薬指、小指に生暖かく濡れた感触がある事に呆然とする。
「貴方本当に17なの? そんな歳でおもらしだなんて信じられないわ!」
「……あっ………はっ………あっ……」
 涎を垂らし、焦点の合わない瞳をしながら荒々しく呼吸をしているネーアに、
 レアクトはアンモニア臭の漂う右手を見せる。
「責任を取りなさい」
「………はっ……はっ………………え?」
「綺麗にしなさいと言っているの!」
「や! んんぅぅぅっっ!?」
 内股を濡らす液体と、鼻を付く異臭に不快感を覚え、我に返ったのも束の間、
 熱っぽい息を吐き出すネーアの唇に、レアクトの右手が捻り込まれる。
 たちまち口の中に広がる、小便の味と匂い。
 生理の時なんかよりもよっぽど酷い、吐き気がした。
「噛んだらさっきよりも酷い目に合わせるわよ!」
「―――――――――――――っ!!」
 そんな事を言われたらネーアには抵抗できる術も無い。
 ただ、この悪夢のような現実が一秒でも早く終わるのを祈るしかなかった。
 だが、レアクトは無情だ。
「あのね、貴方に付いているこの耳は飾りなの?」
286乙×風:04/01/16 03:01 ID:zU3cV8Av
「んんんんぅぅぅぅぅぅっっ!?」
 空いた左手で耳を引っ張られ、呻き声を上げる。
「私はね。さっき、綺麗にしなさいって、そう言ったの。
 分かる? 私は貴方に手についた貴方自身のおしっこを舐めろ、そう言っているの」
 ネーアの表情が蒼ざめて行く。
 口の中に入れられただけでも吐き気を覚えるというのに、
 そんな事が出来る訳がない。
 だが同時に、自分に選択の余地は無い事に、ネーアは気付いている。
 これをしなければ、更に酷い事をされるに決まっている。
 悔しさと惨めさに涙を溢れさせる。
 だが、やるしかない。
 恐る恐る、レアクトの指に付着した液体に舌を伸ばす。
 舌先にしょっぱいような、苦いような味が――
(考えちゃ駄目!)
 そうだ、楽しい事を考えれば良い。そうすれば、こんな地獄のような時間は、
 あっと言う間に過ぎる筈。でも一体何を考えれば良いのか。
 自分を虐待する同僚に引っ掛けてしまった小便を舐め取る、
 というあまりにも屈辱的なシチュエーションで、どうやったら自分の心を
 誤魔化せるような空想を描けるのか。
「そこじゃないわ。ほら、中指から、小指までの部分」
 無慈悲に指示を出すレアクトの言う通りに、舌を動かす。
「そう。そこ。あなた普段は何の役に立たないくせにおしゃぶりだけは
 上手いじゃないの。まるで赤ん坊みたい」
(おしゃぶり?)
287乙×風:04/01/16 03:02 ID:zU3cV8Av
 ふと、この状況下でも自分を誤魔化せる空想を思い付く。
 だがそれは空想というよりもただの妄想だ。
 顔が赤くなって行くのがネーア自身にも分かる。
 つまり。今舐めているレアクトの指を、自分が最も愛しいと思うウラヌス様
 の――その、大事な物だと思えば。
(なんてはしたない事を)
 それでも、この屈辱から一秒だけでも逃れたい。
 想像する。
 自分が今舐めている物は、こんな自分を拾い、実の娘のように可愛がってくれた
 ウラヌス様の、
 ――男根だと。
 それは鼻が曲がりそうなくらい強烈な、雄の匂いと小便の匂いを立ち上らせ――
「んっ…………ちゅ…………ぺちゃ…………」
 密室内を満たす卑猥な水音に羞恥と、それと同等の興奮を覚えながら、
 ネーアは妄想を続ける。
 ――時折、思い出したかのように脈打つ。
   それは自分の唇を焼こうかと思えるほどの熱を持ち、恐ろしく硬く、そして長い――
「ぺちゃっ……れろ……んふ……ちゅう…ちゅるっ…ぢゅうっ…」
「な、何よ。張り切ってるじゃない。誉められたのがそんなに嬉しかった?」
 ――自分の心臓は、ウラヌス様のモノの匂いに、熱に、硬さに当てられてしまい、
   まるで早鐘でも打つよう。同時に胸が高鳴る。脳が淫らな意思で満たされる――
 もう、今の彼女に羞恥は無い。全て雌の興奮へと置き換えられてしまった。
「ぺちゃ…ぺちゃ…んふうっ……ちゅ、ちゅうっ、れろ、ぴちゃ、ちゅる、ちゅるるっ!」
「……もういいわよ」
288乙×風:04/01/16 03:02 ID:zU3cV8Av
 レアクトの声も聞こえない。当然だ。今ネーアの中では、
 ――ウラヌス様の手が私の頭を優しく撫でる。その行為とは裏腹にウラヌス様の
 それはすでに先走りを滲み出させ、いつ爆発しても分からない程、ピクピクと
 跳ねる――
 妄想の中のウラヌスを今まさに絶頂へと導く手前なのだから。
 ――時折聞こえる、何かを堪えるような喘ぎ声。はあっ、はあっ、と息を荒げた
   ウラヌス様の声に、私は嬉しさで一杯になり、更なるご奉仕を――
「もういいと言っているでしょう!?」
 無理矢理指を引き抜かれ、突き飛ばされる。
「…………ぇ?」
「何よ、何でそんな残念そうな顔をしているのよ!? 貴方は今まで
 自分のおしっこを舐めさせられていたのよ!? 頭おかしいんじゃない!?」 
 まるで化け物でも見るようなレアクトの目に、ネーアの意識は妄想から現実
 へと戻ってきた。
「……あっ」
 自分がしでかしてしまった事に息を飲んだ。
(私、妄想の中でウラヌス様の事を……)    
 我に返ってから興奮は再び羞恥に取って換わる。
 まるで大罪を犯したような、いや、違う。これは大罪だ。少なくともネーアに取っては。
 一時の苦しみから逃れる為に、何の役にも立たない自分をここまで育ててくれたウラヌス
 に対する、裏切りだ。恩を仇で返してしまった。
「ウラヌス様、申し訳ございません」
 小声で言ったその言葉は、レアクトの耳がさとく聞き取っていた。
 その顔が見る見る内に疑惑に染まっていく。
289乙×風:04/01/16 03:03 ID:zU3cV8Av
「貴方まさか」
 この屋敷に住んでいる五人のメイドが全員、ウラヌスの事を慕っている。
 また、その事実を全員が知っている。
 この瞬間、レアクトは鋭くも、先程のネーアと今の彼女とのギャップに、
 ネーアがどんな心境で指をしゃぶっていたのかを気付いてしまった。
「ウラヌス様の事を考えながら舐めていたの? 私の指を?」
 文字通り顔面を蒼白にしたネーアに、レアクトは怒りにその身を振るわせた。
「この、淫売女は!」
「きゃ! 」
 手加減せずにネーアの頬を叩いた。
 這ったまま逃げようとする彼女の髪を掴み、引っ張る。
「痛い! 止めて! 私そんな事してない!」
「嘘付くんじゃないわよ!」
「ああっ!?」 
 乱暴な手付きで股間を弄られる。
「じゃあ、何なのこれは? このねちゃねちゃといやらしい液体はなんなの? 
 言ってみなさいよ!」
「それは、私の……おしっこ」
「おしっこが糸引くわけ無いでしょう!? この能無し!」
 ばちんと再び張り手。
「いやあっ! 痛い! 痛い! 止めてぇ!」
「貴方自分が何をしたか分かっているの!? ウラヌス様を! 私のウラヌス様を
 汚したのよ! 貴方の身勝手で!」
 黄金色の池溜まりにネーアの身体が押し倒される。
 メイド服越しに、雨に濡れるような不快感が広がる。
290乙×風:04/01/16 03:04 ID:zU3cV8Av
「もう我慢ならない! 壊れるくらい滅茶苦茶にしてやるんだから!」
「あ! いやあああっ!」 
 縦一文字に切り裂かれ、ガウンのような体裁を見せていたメイド服を
 無理矢理引き剥がされ、小水に湿った地面にうつ伏せに転がされる。
「貴方なんか、自動で動くいやらしい道具も浣腸も、鞭も、必要ない! 
 これで十分よ!」
 ヒステリックに叫び、レアクトが腕を伸ばし回収したのは先程放ったハサミ。
 首だけでもレアクトの方を向こうとしたネーアの秘所に、
 レアクトがハサミを突き入れた。
「!? いやあああああぁぁぁぁぁっっ!!」
 硬く冷たい金属が柔らかな肉のチューブを押し広げながら突き進む。
 当たり前のようだが突き入れられたのは刃ではなく柄の部分だった。
 だがメイド服を易々と断ち切ったハサミの大きさは馬鹿にならない。
 女の手よりも幅の広いそれは、ネーアの秘所を裂けろとばかりに引き伸ばし、
 彼女に破瓜の時よりも劣らないほどの激痛を与える。
「痛い! 痛いよ! 抜いて! 抜いてえぇぇぇぇっ!!」
 必死に暴れるが腰にワニのように組み付いたレアクトはネーアを放さず、
 酷薄な笑みを浮かべながらハサミをピストン運動させる。
「いやああああああぁぁぁ!! いたいっ! いたいようっ!!」
「ふふっ、いいザマよ……!」
 痛みに視界は明滅し、だが意識は研ぎ澄まされる。より明確に秘所から、裂かれるような
 痛みを感じ、世も末かという絶叫を上げ続ける。
 だが、
「? あら?」
 レアクトがせわしなく動かす手に違和感を覚える。
 裂けてしまったのか、出し入れするハサミが妙に滑らかになってきた。
291乙×風:04/01/16 03:05 ID:zU3cV8Av
 手を止め、秘所を覗き込む。全力疾走をした直後のように荒い息を吐き出す
 ネーアには、抵抗する力も気力も残っていなかった。
「信じられない。どうして貴方濡れているの?」
(………………え?)
 レアクトの言葉が理解出来なかった。
 ただ、膣の中には、冷たく硬い金属の感触とは別に、レアクトの指を
 しゃぶっていた時のような、むず痒いような、熱く、きゅんとする感覚
 があった。
(私、まさか、濡れてる?)
 心に整理をつける間もなく、挿し入れられたハサミがゆっくりと引き抜かれていく。
「この、淫乱めっ。ハサミを入れられて感じてるんじゃないわよ!」
 引き抜かれたハサミは、ロウソクの光を受けて、てらてらと光輝いていた。
「変態の貴方なんか人間の女である必要も無いわ! ただの獣よ! このメス犬!」
「!?」
(メス、犬?) 
 その言葉に、下腹部がきゅう、と切なくなった。
「あっ」
 こぽり、と言う感触と共に、細長くなっていた淫口から、愛液が溢れ出す。
「この変態! この畜生が!」
「あっ!? きゃう! あう! ひゃ! あ! はあっ!」
「ハサミで感じた上に動物扱いされて悦んでんじゃないわよ!」
「ひあ! ひい! いや! いや! やあ!」
 ハサミを突き入れられ、再びピストン。膣内を蹂躙する冷たい感覚に、
(痛いっ。やっぱり痛いよ! でも、)
 信じられない。認めたくない。確かに自分は快楽も、感じている。
292乙×風:04/01/16 03:05 ID:zU3cV8Av
 媚肉のトンネルを無機質なそれで擦られる度に、押し広げられる度に、
 痛みと共に痺れるような感覚が走る。
「う、うそ! あ!? はん! 嘘だよっ――ん! こんな――ひゃん!」
「嘘じゃないわよ! どんどん溢れてくるじゃない! 貴方まさか、
 またウラヌス様の事を考えながらっ、」
「かんがえ、うぁん! かんがえてません! してませ、んぁんっ!」
(考える暇なんてっ、ない!) 
 くちゅくちゅと粘着質な音を立て始めた股間は、すでに痛みを感じていない。
 あるのは快楽のみ。
 フィストファックが出来るほど押し広げられた膣にハサミが擦りつけられると、
 甘く、痺れるような快感がネーアを振るわせる。
 そのピンク色の刺激は、彼女の意識を真っ白に塗りつぶし、視界をぼやけさせる。
 部屋の中に立ち上り始めた、メスの発情臭に背徳的な興奮さえ覚える。
(いやだ、気持ちいい! 気持ちいいよ!)
「あっ! はあ! はあん! はあぁっ、はあっ、あ、あん、あ、あぁんっ!」
 女の繊細なんて微塵も感じさせない乱暴な手の動きに、それでもネーアは
 いやらしく腰を動かし始めた。
(もっと、して、ほしい!)
「これじゃあ『折檻』にならないじゃない!」
 レアクトが手の動きを、突き込む角度を微妙に変える。
「あ!? あ! あ! だめ! それだめ! いやあっ!」
 横向きに突き入れていたハサミを縦に向けられ、陰口に突き入れられるたびに
 丸みを帯びた柄の部分がクリトリスを直撃する。
 レアクトに潰れろとばかりに力を込められ、快楽の芽がネーアに刺激を送る。
 強烈な、桃色の刺激を。
293乙×風:04/01/16 03:06 ID:zU3cV8Av
「あ! あ! あ! はあ! はあう! あうん! ひあっ!? いくっ! 
 わたし、いっちゃう! だめ、だめっ! あ!? ああっ!」
 眉を八の字にし、いやいやと首を振りながら、
 下の口も上の口も、だらだらと涎を垂れ流し、
 おねだりをする娼婦のように腰をくねらせ、
 そして、
「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
 オルガズムを迎えた。
 自分で作った小便の池溜めの上で海老のように弓なり背を逸らす。
 痙攣し、びたびた、と太ももを異臭のする地面に打ち付けながら、
 ぷしゅっ、ぷしゅっと潮を吹く。
「あふぅっ………………はぁっ………………はあっ………………」
 今度はぐったりと身体を地面に投げ出す。
 馬のような荒息を吐き出すネーアの顔には、
 メスの悦びに満ちた、笑みが浮かんでいた。
「ふんっ。正に獣ね。同じ人間とは思えないわ」
「あんっ!?」
 ハサミを乱暴に引き抜かれ、敏感になっていたネーアを刺激する。
 縦長に型取りされた淫唇から、こぽり、と白濁とした本気汁が溢れ出し、
 石畳の床に再び水溜りを作った。
 メスの淫臭とアンモニアの刺激臭が合わさった、鼻が曲がりそうな匂いで
 辺りは満たされている。
 なぜかその匂いすら心地いいと感じながら、
(私、ハサミでいっちゃった)
 呆と、そんな事を考える。
294乙×風:04/01/16 03:07 ID:zU3cV8Av
「まあ、そこそこ楽しめたかしら。後始末は任せるわよ」
 レアクトは愛液に濡れた手とハサミを、小便の掛かっていないネーアのメイド服で
 拭き取る。
「それじゃ、『また』ね」
 立ち上がり、扉まで歩み寄ると、エプロンドレスのポケットから鍵を取り出し、
 鍵穴にねじ込む。
 かちりと言う音と共に、金属同士が擦れ、悲鳴を上げる。
 月光が差し込んだ。
 同時に部屋の中の淫らな空気を洗い流そうと、正常な空気が流れ込んで来た。
 素肌を晒し、汗や涎、鼻水や愛液、小水と身体の至る所を濡らしたネーアには、
 その風は冷たく、だが火照った体に心地良かった。
「ああ、そうだ」
 レアクトが振り返る。
 そして次に発せられた彼女の言葉に、ネーアは絶望する。
「貴方がウラヌス様の事をダシにした事。ちゃんと本人に報告するから」
 絶頂後の余韻なんて、あっという間にどこかへ行ってしまった。
「いや、止めて! 何でもするから!」
「『何にも出来ない』能無しがそんな生意気を言わないで頂戴!」
「きゃっ!」
 男に捨てられた女のように、這ってくるネーアの腹をレアクトが蹴飛ばす。
「そこで暫く頭を冷やしなさい。そしてこれに懲りたら、もう少し真面目に働く事ね。
 そしてウラヌス様にも近づかないように」
 楽しそうに笑うと扉を閉める。
 全ての望みを断ち切るような、金属音がして、扉が閉まる。
 辺りは暗闇で満たされた。
295乙×風:04/01/16 03:07 ID:zU3cV8Av
 一本しか無かったロウソクも、先程消えてしまった。
「そんなのって、そんなのって……」
(私だけ、どうしてこんな酷い目に遭わないといけないの?)
 少女の問いに暗闇は静寂で応える。
 ネーアは絶望と悲しみに、ただ涙を流した。 

 そこにあるのは、
 薄幸の少女と、
 切り裂かれた制服と、
 彼女の体液、
 そして、彼女が絞り出す、嗚咽だった。
296乙×風:04/01/16 03:13 ID:zU3cV8Av
以上第一話終了です。
予想外早く終わりました。20レスも使ってないし。

それにしても。自分で書いておきながらなんですが、いきなり鬼畜になってますね。
なんか溜まってるんでしょうか。
ちなみに次のお話には獣娘が出てきます。勿論メイドです。犬耳です。
ついでにプロローグでネーアに苛められてたティジフォーンも出てきます。
やっぱり鬼畜。

それはともかくとして。
読んでみてどうでしょう。
行間空けたほうが良いですか? それとも今回みたいに詰めた方が良いですか?
空ける場合は、一つのお話を二日かけて投稿しようと思ってるんですけど。
297名無しさん@ピンキー:04/01/16 03:23 ID:L8B4o/0+
>>296
乙。
鬼畜まっしぐら(・∀・)イイ!! どんどんやっちゃってください。

専用ブラウザだから参考になるかどうかわからんが、
今回みたいに行間詰まってる方が読みやすいね。
298名無しさん@ピンキー:04/01/16 04:43 ID:5Vzh4T3a
い、い……犬耳キタ――――(・∀・)――――!!
でもって、進言。詰めたままでイイデス。
次回も楽しみ。わくわく。
299月光蝶:04/01/16 08:43 ID:dGW6jilB
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
新作すばらC!!!(爆・更新)。
宝物もちょっと変更。

・・メイド・犬耳・触手直撃(・∀・)!!
ごっつい好みなんですが、トリツキ的にはきちくからめろめろに堕ちて行く描写も大期待(笑)。
(寄生の醍醐味の1つはやはり人格の変化もありますからなーw)。
300名無しさん@ピンキー:04/01/16 23:43 ID:nuOn5ekQ
なんかスレが伸びてると思ったら…
神キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

期待しまくってます。
すでにどこかのスレで職人やってきていた人ですか?とても(・∀・)イイ!!です。
301名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:50 ID:hp9md3bp
ううむ、何とえちぃな....
ごちそうさまですた
302乙×風:04/01/17 01:11 ID:DCV3bH1R
ども、乙×風です。
いや、もう予想以上に好評で何よりです。本当に。

>>300

エロ小説は初めてです。今まで趣味でファンタジーモノの小説を良く書いてましたが。
ああ、そういえばFBX神と境遇が似てるかもしれません。

さて、それじゃあ今晩の分、張っていきます。
前回は暴力女レアクトの当番回でしたが、今度はメイド長ティジフォーンと、
癒しの犬耳娘、フェルナの当番回です。

今度も比較的エロは薄め。
303乙×風【無限の花肉 第二話】:04/01/17 01:13 ID:DCV3bH1R
 <擦り切れる心>

 とある屋敷の一室で、ネーア=ディズリルは目を覚ました。
 虚ろな瞳で三年間見続けてきた天井を、呆と見る。
 だがどれだけ見つめても天井の高さが変わるわけでもなし、また、
 その色が変わるわけでもない。
 何てことはない。ただ日常が始まったと言う事だ。
 身支度を整えて、ウラヌス様を筆頭とする屋敷の住人に挨拶をして。
 メイドとの仕事をこなして、咎められ。
 朝食を取って。
 メイドとの仕事をこなして、咎められ。
 昼食を取って。
 メイドとの仕事をこなして、咎められ。
 夕食を取って。
 メイドとの仕事をこなして、咎められ。
 風呂に入り。
 そして、
 折檻。
 そんな、単調で、でも、身も心もよじれて、擦り切れていきそうな日常。
「……ぅ」
 身体が震える。昨晩の事を、ハサミを使って『折檻』された事を思い出した。
(私、感じてた。感じてしまってたんだっ……)
 布団の中で自ら肩を抱く。
 遠の昔に淫具を使って処女を奪われたとはいえ、あんな事をされて感じるなんて
 思ってもみなかった。
 これも、今までレアクト=シーアーラインから、過激なまでの『折檻』を受けてきた
 せいだろう。
304乙×風:04/01/17 01:13 ID:DCV3bH1R
 ネーアは一月程前から、この『折檻』を受け始めた。
 きっかけは分からない。何か些細な事かもしれないし。自分の無能ぶりに、
 周りが我慢の限界にきただけかもしれない。
 ともかく、その日を境に、ネーアは『折檻』というなの性的虐待を受け始めた。
 被害者は言うまでもなく。加害者はメイド長のティジフォーンと、昨日も世話になった同僚のレアクト。
 この二人だ。
 初日はこの二人で、バイブを使ってネーアのバージンを散らした。
 痛い、痛いと泣き叫ぶ口を、猿轡をかまし黙らせ、乱暴に膣内を掻き回されたのを覚えている。
 死んでしまうと思う程痛かった上、次の日はろくに足腰が立たなかった。
(どうせ、元から何の役にも立たないのだけれど)
 自嘲の笑みが浮かぶ。
 バージンを散らされた次の日は、小便を漏らされた。昨日もしてしまったが、
 あれは事故だ。だがその日は違った。
 事前にその日は、午後からトイレにいくな、とメイド長のティジフォーンから命令され、
 それに従った。結果、彼女に秘所を弄くられ、その目の前で、虹でも掛かるかと思う程
 盛大なおもらしを披露してしまった。
 三度目の『折檻』では、レアクトによって尻を叩かれた。
 四度目は、ティジフォーンに魔力が切れ、動かなくなるまで淫具でよがらせられた。。
 五度目では、女王様の気分になったレアクトに、鞭でぶたれた。
 そして六度目にして、生まれて初めて浣腸をされ。人前で排泄をするという
 極限の羞恥を味わった。
 羞恥と苦痛のオンパレードだ。よくそんな事が思い付く。
305乙×風:04/01/17 01:14 ID:DCV3bH1R
 ともかくそのような、思い付く限りの性的虐待を受けた私は、
 一週間で処女の痛みを忘れ。
 二週間で娼婦の身体のように性感帯を掘り起こされ。
 三週間で現実逃避の為に自慰を覚え。
 四週間たった今では、苦痛と羞恥と屈辱に股を濡らしてしまう、マゾ女になってしまった。
 それに、  
 ウラヌス様の為に未だ、放り出さずに頑張れているこの日常も、
 今日で、終わりかもしれない。
『貴方がウラヌス様の事をダシにした事。ちゃんと本人に報告するから』
 昨晩の、レアクトの言葉が脳裏に浮かんだ。
(もう、私に笑顔を見せて下さる事は、ないのかな……)
 きゅっ、と目を閉じる。
「ごめんなさい……ごめんなさいぃ」
 布団の中で身体を丸め、呪文のように呟く。
 そうすれば、自分の罪は消えるのだ、というように。 
 ネーアは、くぐもった自分の声を聞きながら、枕を涙で濡らした。

306乙×風:04/01/17 01:14 ID:DCV3bH1R
     ***

 目を覚ましてからおよそ三十分、悲劇のヒロインにどっぷりと浸かっていた時だった。
 こんこんと、軽快なノック音が響く。
「ネ・ー・ア・ちゃんっ! 朝だよ!」
 返事をする間も無く、扉が開く音を布団越しに聞く。
 涙を見られまいと寝巻きの袖で目元を拭い、身を起こした。
「……おはよう。フェルナ」
 我ながら弱弱しい笑顔を浮かべる。
 だが、そんな心配をかけまいという意図が見え見えの笑みに対して、
 扉の向こうから現れた最年少のメイドは、元気に返事を返した。
「うん! おはよう!」
『あどけない』という言葉は彼女の為にあるのではないかと思う程の、純粋で無垢な笑顔を
 浮かべる彼女は、フェルナというメイドである。
 メイドと言っても普通のメイドではない。
 メイドの中でも14と最年少の彼女は、亜人と呼ばれる、
 動物と人間との間に生まれた種族だ。
 亜人と言っても見た目は殆ど人間と変わりは無い。
 二足歩行を前提とした骨格であり、動物のように身体全身が体毛に覆われているわけでもない。
 違うのは尻尾が生えていることと、耳が人間のモノではなく、獣のそれに換わっている事くらい。
 フェルナも例外ではなく、彼女の側頭部からは人の耳ではなく犬のそれが垂れていた。
 余談だが尻尾は普段隠しているらしい。
「う? フェルナの顔、何か付いてる?」
「う、ううん。なんでもないよ……」
「わぅ?」 
 犬そのもののような感動詞の後、再び犬らしく首を傾げる。
307乙×風:04/01/17 01:15 ID:DCV3bH1R
(こんな姿を見てると、ティジフォーンさんよりも長い間ウラヌス様の
 お世話をしているようには見えないな)
 フェルナはメイド長のティジフォーンが雇われる前からウラヌスに拾われ、メイドとして働いてきた。
 ネーアよりも年下だが、メイドとしては先輩である。
 そしてこの広い屋敷の中で、彼女はネーアにとって唯一の友達だ。
 仕事を失敗しても、励ます事はあってもけなす事は無い。
 陵辱に疲れたネーアを、毎朝起こしに来てくれる。
 レアクトやティジフォーンのように裏表の無い彼女は、
 その無垢な笑顔で傷付いたネーアの心を癒してくれた。
 時々その笑顔が眩しすぎる事もあるが。
「ネーアちゃん? どうしたの? ぼーっとして? 皆カンカン怒ってるよ? 早く行かないとっ。
 あ、それともひょっとして身体の具合悪いの? 今日はお休みする? なんかレアクトちゃんが
 そんな事言ってたよ? 『あの子、今日は休むかも』って」
 閉口するしかなかった。
 最悪のシナリオを予想して、肩を抱き寄せて身体を震わせる。
「ネーアちゃんっ? だいじょうぶ?」
 慌ててフェルナが駆け寄ってくる。
 と、間近まで来た彼女は、フンフンと鼻を鳴らし匂いを嗅いだ。
「ネーアちゃん! ケガしてるでしょ!?」
「……え?」
(怪我らしい怪我なんて、したっけ?) 
 心が傷付いているのは、嫌でも分かってしまうが。
「服脱いで!」
「ええっ?」
308乙×風:04/01/17 01:16 ID:DCV3bH1R
「『かのー』したら大変なんだよ!? じくじく傷口が痛むんだよ!?
 変な汁がたくさん出てきちゃうんだよ!? だからはやく!」
「え、でも、そんな――きゃっ!」
 困惑するネーアの寝巻きをフェルナは小さい手で無理矢理脱がしていく。
 その手付きのなんと手馴れた事か。
 嫌がり抵抗するネーアの手を交わしながら、あっという間に寝巻きを脱がす。
「っ!?」
 その瞬間、鳩尾辺りに引きつるような痛みが走る。
「あ、ここだ!」
「え?」
 フェルナの見つめる先、鳩尾辺りに切り裂かれたような傷跡。
 縦一文字に引かれた裂傷からは、血が滲み出ていた。
(これって……)
 昨日の、『折檻』の名残。
 きゅうと、胸が締め付けられる。
「どうやってこんな所ケガしたのっ?」
「え? ――さ、さあ? どうやってだろうね?」
 すっとぼけるしかなかった。正直に言うわけにもいかない。
 確かにフェルナは友達だが、自分が毎夜のように陵辱されているなど、
 言える筈も無い。
「ん。まあいいか♪」   
 そう言うや否や、フェルナはネーアの傷口に顔を寄せて、
「え、ちょ、フェルナ? 何を――きゃ!?」
 引きつる痛みを和らげるかのように、傷口をぬめった感触が撫でる。
 確認するまでもない。フェルナに傷を舐められている。
309乙×風:04/01/17 01:17 ID:DCV3bH1R
「ぺろ、ぺろ。これくらいなら舐めれば直るからね。舐めてあげてるんだよ♪」
「えっ? え? で、でも――ひゃ!? くす、くすぐったいよ!」
「れろんっ。ぺちゃぺちゃ。我慢してね、ネーアちゃん♪」 
(そんな事言われても……)
 はいそうですかと我慢できればどんな苦労もしない。
(それにしても)
「ぺちゃ、ぺちゃっ、れろれろっ。れろんっ♪」
 湿った音が卑猥に聞こえるのは、自分が淫らな娘だからだろうか。
(でも、フェルナの舌、くすぐったいけど、なんか、いやらしい)
 まるで、昨晩、ネーアがレアクトに行った、おしゃぶりのように。
「あ……」
 子宮が、きゅうっと、切なく締まる感覚。
(やだ……! 私、欲情してる!?) 
 シチュエーションのせいか、フェルナの舌技のせいか。
 ネーアは確実に興奮していた。 
 下着姿で陵辱の爪跡をいやらしくなめられる事が、こんなにも恥ずかしいと感じるのに。
(それとも、恥ずかしいから、私興奮してるの?)
 なんてふしだらな身体だ。いや、ふしだらなのは心の方かもしれない。
 どちらにしても、この状況は好ましくない。
 穴があったら入りたいような羞恥と、倒錯的な興奮がネーアの心と身体を蝕む。
「ぺちゃ、ぺちゃっ――もう少しだから、頑張ってね♪」
 そう言って顔を上げたフェルナの口元には、彼女自身の涎がべったりと張り付いている。
 朝日にきらきらと反射するそれが艶っぽく見え、
 彼女の笑みが、まるで媚びているような錯覚を受けた。
310乙×風:04/01/17 01:18 ID:DCV3bH1R
 ――じゅん。
 その淫らなフェルナの顔で、とうとうネーアは股を濡らした。
 股が濡れると、胸の中の興奮が心地良いものに変わっていく。
 傷口を舐められる感触が、くすぐったい、から、気持ちいいに置き換えられる。
「……ぅんっ」
 とうとう、甘い声が口を割って出た。
 未だにネーアの腹からは、ぴちゃぴちゃれろれろと、淫らな音が響いている。
 性的興奮に息がはぁはぁと荒くなる。
 フェルナに気付かれるまでに、はやく終わって欲しい、という不安と、
 この背徳的な時間を終わらせたくない、という矛盾する二つの気持ちが交錯する。
 そして、
「ぺちゃ、ぺろ、ぺろんっ♪ ――うぅ?」
 舌の動きを止め、今度はせわしなく鼻を動かす。
 ふんふんと匂いを嗅ぎながら、フェルナはネーアの鳩尾、腹、下腹部と顔を
 下へ下へとずらしていき、
 とうとう、ネーアの下着、彼女の秘所が濡れている事に気付いた。
 ぼっ、とフェルナの頬に火が付く。
「ネ、ネーアちゃんっ? こ、こここ、これってっ?」
(気付かれちゃった) 
 そう思った瞬間、膣内が熱く、疼く。
 さらに下着が濡れていくのが分かる。
 メスの発情臭がしているのをネーアでも嗅ぎ取れた。
 もう、下着が透けて秘所が見える程、濡れている筈だ。
 とうとう気付かれてしまった。
 傷口を舐められただけで、欲情してしまう女だと、思われてしまった。
 濡れたあそこを、下着越しに見られてしまった。
311乙×風:04/01/17 01:18 ID:DCV3bH1R
 死にたくなるような後悔と恥ずかしさ。
 そしてそれ以上に背徳的で暗い何かで、心が満たされる。 
「あ、あわわわっ――あっ! みんな心配しているからフェルナ行くね!
 あ、そだ! みんなにはネーアちゃんは体調悪いって言っておくから!
 じゃあねっ!」
 逃げるようにベッドから降りると、慌てて部屋を出て行った。
 途端に、耳が痛くなる程の静寂が部屋の中を満たす。
「もう、友達も居なくなっちゃった」
 ぽつりと呟く。
 こんな所を見たんだ、これからいつものように顔を合わせるなんて、
 逆立ちしても出来ない。
 涙が出た。
 けれど、一度火が付いた女の身体は、今でも快楽を求めて。 
 ネーアは下着のままの布団の中に潜り込むと、フェルナの事を思いながら自分を慰めた。
 さしたる時間も掛からず、
 部屋の中に、くぐもった、だが、快楽酔いしれたメスの声が響き渡った。

312乙×風:04/01/17 01:19 ID:DCV3bH1R
      ***

 自慰を終えたネーアが、自己嫌悪と後悔で再び枕を濡らしていた時。
 ノックも無く、扉が開かれた。
 こんな不躾な事をするのは、ティジフォーンかレアクトのどちらしか居ない。
 訳も分からず呼吸が小さくなる。
 かくれんぼをしている最中、鬼が目の前を通り過ぎるのを待つような心境。
 足音は絨毯をの敷き詰められた床を歩き、ベッドの前まで近づく。
「ネーアさん。起きなさい」
 ぴしゃりと、静かな声で、だがそれには有無を言わせない強制力が孕んでいる。
 何か、もの凄く嫌な予感がした。
 狸寝入りを決め込む。 
「そう。なら仕方がありませんね」
 気配が近づき、布団を触られる感触がした。
 そこでふと、自分が下着姿のままだという事に気付く。
 それどころか布団の中には女の甘酸っぱい、蜜の匂いで充満している。
(また、恥をかいちゃう!)
 思った直後に、抗う暇もなく布団を取り払われた。
「ネーアさんは、いつも下着で寝るのかしら?」
 目の前には、呆れたような、蔑むような顔をしたティジフォーンの姿がある。
 彼女はこの屋敷でメイド長をやっているティジフォーン=エリニュス。
 今年三十路を迎えたばかりで、メイド長としてはかなりの若さであり、
 また、この屋敷に住まう女性の中でも最も美人だ。
313乙×風:04/01/17 01:19 ID:DCV3bH1R
 同性のネーアでもそう思う。
 ウェーブが掛かり、胸元辺りまで伸ばした髪は金色で、
 艶やかな色を放っている。 
 プロポーションだって貧困なネーアの身体とは比べ物にならない。
 メイド服の上からでもその容量がはっきりと分かる乳房が酷く羨ましい。
 顔だって童顔の自分とは違い、大人の魅力が有る。
 唇に引かれたリップは、自分にはとても似合いそうに無い。
 正に八面玲瓏。彼女が一つ、妖艶な笑みを浮かべれば、
 きっと男なんてひとたまりも無い。
 こんな状況でなければ、『折檻』などしなければ、
 きっとネーアはティジフォーンに見とれていただろう。
 と、彼女の顔に、嫌悪の色が浮かんだ。 
「……この匂い、ネーアさん、貴方、今まで何をやっていたのかしら?」
 聞かなくても分かっている筈なのに。このメイド長はわざとらしく聞いてくる。
 尋ねられても答えられる訳がないというのに。
 猫が傷を負わした獲物で遊ぶように、彼女はネーアをいたぶっているのだ。
 なんていやらしい性格。
『折檻』の時もそうだ。手を上げ、痛みを与えてくるレアクトとは違い、
 ティジフォーンは羞恥と屈辱、それに快楽を与えてくる。
 彼女がネーアに行った『折檻』は、おもらしに、強制オナニーに、浣腸に、
 束縛した上でバイブを秘所に突っ込んだり、アナルを調教したり、
 などと変態的なものばかり。
 彼女の性格を、良く表している。
314乙×風:04/01/17 01:20 ID:DCV3bH1R
「答えなさい」 
 静かに命令する。だが、
(自分を慰めていましたなんて、言えないよ)
「意地を張るのですか? なら仕方ありませんね」
 しかし苦悩するネーアに溜息を付くと、ティジフォーンはあっさりと踵を返した。
「え?」
 何か、企んでいる。あまり頭の良くないネーアにも直感的に分かった。
 扉の前までティジフォーンは歩くと振り返り、明日の天気でも話すような口調で、
「ああ、そうそう。昨日の『折檻』の事、レアクトから聞きました。
 全く、あの人ときたら、野蛮な事ばかりしていらっしゃるようですね。
 まあ、レアクトの事はいいでしょう。それよりも、ネーアさん?
 随分とふざけた事をしたらしいじゃないですか? よりもよって、
 ウラヌス様の事を考えながら、股を濡らしていたなんてっ」
 ティジフォーンの怒りの声に、さあっ、とネーアの顔から血の気が引いていく。
「当然すぐにウラヌス様に報告しようとしました。ですが」
 舌なめずる悪魔のような笑みを浮かべる。
「実はまだその事をウラヌス様にはお話していません。
 私の言いたい事が分かりますか?」
 ネーアは唇を噛んだ。
 つまり、愛しのウラヌス様の信用を失いたくなければ言う事聞け、 
 と脅迫しているのだ。
 目の前が真っ暗になった気がする。
(結局私は、この人達に逆らう事は出来ないんだ)
 最初から分かりきっている事なのに、どうして抵抗なんてしたのか。
315乙×風:04/01/17 01:21 ID:DCV3bH1R
 ネーアの心の中には、人間としての、女としての尊厳が、残っていた。 
 でも、もう駄目だった。
「……ナニー……してました」
「聞こえませんね。何を言っているのでしょうか? 
 人にものを話す時は、はっきりと、といつも言っている筈なのですが?」
 わざとらしく聞き耳を立てる仕草。
「オナニーしてました!」
 やけくそ気味で言い放った言葉は、部屋の外に聞こえないかと思う程大きい。
 ティジフォーンは、小馬鹿にしたような笑みを浮かべ、
「まあ、なんてはしたないんでしょう。そんな大きな声で『オナニーしていました』
 ですって。なんてふしだらなんでしょう。信じられません」
「うっ……ぅぅ……」 
 涙と嗚咽がこぼれる。
『折檻』を受けている訳でもないというのに、何故こんな屈辱を受けなければならないのか。
「でも感心しませんね。フェルナさんは私達に、貴方が具合を悪くして今日は休むと、
 そう言っていましたよ? なのに貴方は自室に引き篭もったまま自慰などと、はしたない
 事をしていたなんて」
 酷薄で妖艶な笑みを浮かべる。
「これは『お仕置き』が必要ですね」
 そう言ってティジフォーンは懐から、とある物を取り出す。
「あっ、い、いやあっ……」
316乙×風:04/01/17 01:21 ID:DCV3bH1R
 それは黒光りする張り型だった。
 男性器を象ったそれの根元からは、膣内だけではなく淫核をも同時に刺激出来るように、
 小指大ほどの凸が不自然に伸びている。
 また、凸付きの張り型に比べ、細く長い張り型がある。
 何重にもエラが張っているそれは、アナル専用のバイブだった。
 この二つのバイブは、金具付きの革の紐で繋がれており、下着のよう穿く事が出来る。
 ティジフォーンがそれをおもむろネーアの元へと放り投げる。
「きゃっ」
「さあ、それを穿きなさい……そうそう、ブラも脱ぎなさい。そんな微笑ましい胸には
 意味がありませんからね」
 人が気にしている事を知った上で、ネーアがティジフォーンのプロポーションに
 憧れているのを知っていた上で、この女はこういう事を言う。
 心が捻られる。胸が苦しくなる。
 どんなに流しても涙は枯れない。
 頬を濡らしながら、その悪夢のような下着モドキを手に取る。
(どうせ、見ないで下さいといっても、許してはくれないんだろうな) 
 ならいっその事、見せてしまえばいい。
 ネーアは、ベッドから降りると、ティジフォーン前でおもむろに濡れた下着を
 脱いだ。
「あら」
 嫌悪が含まれた、だが、わざとらしい声。
「本当に、はしたない子ですね貴方は。どうして人前で女の恥ずかしい所を
 晒せるのですか? それとも貴方には羞恥心というものが無いのですか? 
 ……まさか、『見て欲しい』とでも言うつもりですか? 
 ええ……何と言いましたか……そう、確かそういうはしたない方達の事を
 露出凶と言ってましたね?」
317乙×風:04/01/17 01:22 ID:DCV3bH1R
(どうしろ、っていうんだろう?) 
 ティジフォーンの言葉を無視してブラを外す。
(嫌だといわれたら命令され、大人しく従ったら屈辱的な言葉を投げかけられる。
 どうすれば、私の心は傷付かずにすむんだろう?)
 革が張り巡らされているその下着に、足を通す。
(早く。早く。こんな時間は嫌だ。こんな、心が擦り切れるような時間は)
 心だけが空回り、身体が着いていかない。
 通そうとした足は見当外れの場所を踏み抜くばかりで、
 その度に、使い込まれ、形の崩れ始めてきた肉ビラが、ティジフォーンの目に映る。
 彼女は酷薄な笑みを浮かべながら、ネーアを見つめている。
「あ」
 ようやく右足が通るべきところを通った。
 今度は左足を通す。すんなり通った。
(やだっ。当たってるっ)
 でも今からは、当たるだけでは済まない。
 穿いた淫具を、二つの張り型を両手で掴み、二穴へと導く。
 秘部に当たった瞬間、くちゅり、と音が鳴った。
「んあんっ」
 ぴりぴりと、股から快楽が広がる。
 イったばかりで酷く敏感になっていた。
(こんな状況で、こんなもの付けたら……!)
 じわじわと恐怖が背筋を這い上がる。
「どうしたのですか? はしたないメイドさん? 早く穿きなさい。それとも、
 私が手伝ってあげましょうか?」
318乙×風:04/01/17 01:22 ID:DCV3bH1R
「け、結構です!」
 これ以上、何かされるのは御免だった。
 改めて自分の秘所を見る。
 そこは秘所からはみ出した肉ビラが、てらてらと淫汁に光り輝いている。
 それどころか、もの欲しそうに時折痙攣し、その口を開く。
 淫核は自ら包皮を脱ぎ捨て、ピンク色の身体を膨張させて自己主張する。
(あ……)
 ネーアは欲情していた。先程のフェルナの時のように。
 羞恥と屈辱を掘り返され、興奮していた。
 自分の中に芽生えた、マゾの魂がくすぶっていた。
(私、私……もう、駄目なのかな……)
 少なくとも、その凶悪な下着を穿く為に、愛撫は必要ない。
 後ろの張り型も、茶色の窄まりにあてがう。
 きっとこっちは痛いだろう。尻は濡らしていない。
 だが、人前で快楽によがるよりは、その方が良い。 
 そして、ゆっくりと、二つの張り型を、その身に沈める。
「ひぁっ! んああぁぁ!」
(入ってくる……! 入ってくるようっ!)
 膣内はオナニーの直後で、適度にほだされ、濡れていた。
 お陰で、前の張り型はあっさりと、くちゅうぅっ、と秘所から
 泡の混じった淫液を押し出しながら、膣内へと収まる。
 同時に、
「あはぁっ!?」
 クリトリスに、前部の張り型から伸びる疣状の出っ張りが擦りつけられる。
 鮮烈な快楽が弾け、身体中を駆け巡り、脳へ大量の『気持ち良い』という
 信号が流れ込む。
319乙×風:04/01/17 01:23 ID:DCV3bH1R
(これ、クリトリスに、すごく当たってっ! いやっ、気持ちよすぎだよっ!)
 膣内が蠕動し、熱く疼くのを感じる。今頃湯気が立ちそうな愛液を、
 多量に垂れ流している事だろう。
 ネーアはあまりの快楽に止まってしまっている後ろの張り型を、突き入れた。
「んぅぅぅぅ!」
 思ったより痛みは少ない。むしろ、気持ちいい。
 凶悪な数のエラが不浄の藁を押し退け、引き伸ばしながら次々と肛門に
 収まっていく。
 股を濡らしていた愛液が、後ろの穴と張り型に伝っていたからだった。
「あうんっ……はあっ、はあ……はあ」
 二つの張り型を下腹部に収め、荒い息を吐く。
 前の穴からは足が震えるような快楽が。
 後ろの穴からは息苦しく違和感を伴った快楽が。
 その二つの快楽がネーアの心を、淫らに染めていく。
 淫具に付属している細いベルトを調整し、
 しっかりと張り型を股へと固定した。
 どす黒い、被虐の心がネーアの胸の中で燻る。
 自分の下半身を見る。
 その下着モドキは、生地の少ない――俗に言う紐パンやハイレグ
 などを彷彿させた。
 背徳に身体が震える。
320乙×風:04/01/17 01:24 ID:DCV3bH1R
「立っていられるのもやっと、そんな感じですね?」
 満足そうにティジフォーンは微笑み、
「でも、そんな事では今から始める『お仕置き』には耐えられませんよ?」
 そう言って今度は部屋の中に備え付けられていたタンスを開け、
 中からネーアのメイド服を取り出した。
「さあ、着なさい」
 またもおもむろに放り投げる。
「あんっ!?」
 何とか受け取り、動いたせいで淫核が擦れ、全身を強烈な快楽で焼かれる。
 受け取ったメイド服を呆然と見つめる事数秒。
 融けそうになる頭が、ある可能性を思い付いた。
(まさか、まさか……このまま、お仕事を……?)
「い、いや、いやっ」
 駄々をこねる子供のように頭を振りながら、いや、いやと、
 壊れたレコードのように繰り返す。
「本当の悪夢は、これからですよ?」
 ティジフォーンは悪魔のような微笑を浮かべながら。
 ゆっくりとネーアの腕を取った。

321 :04/01/17 01:26 ID:PFBmNX0J
連投規制ってあったかな?
322乙×風:04/01/17 01:35 ID:DCV3bH1R
以上、第二話終了です。
なんだかお預けをさせてしまったようで申し訳ない。

レアクトやらティジフォーンやらかなり鬼畜な気がしますが、
次のお話ではイジメイドの中で最もえげついない手法を取るメライガという悪女が出てきます。
フェルナの出番もちょっぴりあります。

にしてもなんですね。寄生ネタというよりは鬼畜調教ものになってますね。
面目ない。
来週頭には寄生生物アドニスが出てくる予定なのでそれまで辛抱してくれますか。

あ、それと言い忘れていましたが、誤字脱字や矛盾点があったら遠慮なく指摘してください。
やっぱり客観的に見ないと気付かない所って有りますから。
指摘には人物描写も甘いかな。キャラは立っているんですが、どうにも外見的特徴が描ききれてない気がする。
ネーアの感情表現は上手く出来てると思うんですが。

>>321

プロローグの話を張っている時に一度それっぽいエラーがありました。
一、二分ほど時間を置いて投稿したら何の問題も無く張れましたが。

323名無しさん@ピンキー:04/01/17 18:52 ID:FMXRTQcl
神、乙
324名無しさん@ピンキー:04/01/17 22:04 ID:oHuVnNKv
乙×風さん、今のところ毎日貼られているようですが、
既に最後まで書き上げてしまっているとか?
325乙×風:04/01/18 21:46 ID:cOmoiZAI
>>324

実はまだ全体の半分程度しか書き上げてません。
今はアドニスがネーアを可愛がっている所(?)を書いてる途中です。
ストックはあと二話分しか有りません。

そんな訳で今日からは投稿するペースを落としていきます。
二日に一度か、三日に一度か。

――ネーアが寄生されて今からイジメイドに復讐開始ですよー♪
っていう所で終わらせてから。
――御免なさい。今書いていますから、あと一ヶ月待ってくださいね。
って事になるのも嫌でしょうし。

書き上げた分だけでもいいから、毎日でも投稿して欲しい、っていう人がいるなら、
それでも別に構わないんですが。
作風自体が一つシチュエーションをじっくりと時間をかけて描写するタイプですから、
小出しする分にはあまり適していないかと思います。

まあ、そういう事で、今晩もいつもの時間帯に三話の前半だけ投稿する予定です。
新キャラは出てきません。エロエロですが。
326 :04/01/18 23:47 ID:yfwa+HmZ
我らに対するその心配り、ありがたいものです。
そんな意味も込めて保守。
327乙×風:04/01/19 03:47 ID:CCNVjG/M
お待たせしました。
皆さんティッシュの準備は宜しいでしょうか(ぉ

それでは投稿始めます。



328乙×風【無限の花肉 第三話】:04/01/19 03:49 ID:CCNVjG/M
 〈そして少女は絶望する〉

「んっ、く………ふっ……!」
 きつく閉じた唇から、押し殺した声が漏れる。
 ネーアは身体中を蝕もうとする快楽に必死に抗っていた。
 いやらしい下着モドキは彼女が身体を――下半身を動かそうとする度に、
 残酷な程の快楽を流し込む。
 足を一歩進めるだけで、剥き出しになったクリトリスを、濡れぼそった膣内を、
 そして肛門の粘膜を擦りつけられる。
 メイド服に着替えるだけで何度イきそうになった事か。
 今ではただ歩くという動作をするだけでも、立っていられないような刺激が
 ネーアの脳を焼いている。
 だというのに、
「あらあら、そんなに気持ちいいの? こんなに顔を真っ赤にしちゃって、
 色っぽい声まで出して? 同性として信じられません。どうして貴方は
 そんなにいやらしいんですか?」
そんな残酷な言葉を投げかけてくる。
 ネーアは思う、こんな状況では、
(お仕事なんて無理! 絶対にムリ! こんなんじゃ、厨房まで歩く事すら出来ない!) 
 余計な事を考えていたせいで折角掴みかけたペースが崩れた。
「んあっ!?」 
 足に過剰な力が入り、下半身が蕩けるような快楽で満たされる。
 子宮が、膣が出来たての愛液を湯気と共に絞り出されるのが分かった。
 何とか踏み止まり、快楽の波が去るのを待つ。
「ほら。すぐにそうやって立ち止まる。亀よりも歩くのが遅いのですね。
 そんな事では厨房に行くまでに日が暮れてしまいますよ」
329乙×風:04/01/19 03:49 ID:CCNVjG/M
 いらつきの表情を見せながらティジフォーンはネーアの背中を軽く押す。
 それだけで、バランスを崩したネーアは、バランスを保とうと無意識の内に
 足を踏み出し、
「ひうっ!」
 二穴と一芽を擦られる。
 立って居られずにとうとう足が折れた。
 再び秘所を肛門を淫具が刺激する。
 動けば動くほど、身体中に快楽が走る。
 ネーアの意識を真っ白に染めていく。
 そして快楽を受ければ受けるほど、次に受ける快楽に敏感になる。
 なんて淫らな悪循環。
「はあっ……はあっ……はあっ……」
 吐き出す吐息は馬のように荒く、快楽と羞恥に蕩けたあどけない瞳が潤む。
 快楽を感じているのは下半身だけではない。
 下着モドキに多量の快感を与えられ、クリトリスと、二つの膨らみの頂点が、
 性交中の女のように勃起している。それはメイド服の上からでも確認出来る。
 今ネーアはブラを付けていない。
 メイド服がネーアの乳首を擦りつけ、痺れるような、もどかしいような
 快楽を与えていた。
「もう休憩ですか? まだ五分と歩いていませんよ? なんてだらしないんでしょう。
 仕事以外で手間を掛けさせないで下さい」
 溜息を付きだが次の瞬間には、嬉々とした表情を浮かべ、
 ティジフォーンは跪いたネーアの腕を取る。 
330乙×風:04/01/19 03:50 ID:CCNVjG/M
(あっ!? いや! 今は駄目! 今動かさないで! 私に触れないで!)
 声に出して抗議する前に、ティジフォーンはネーアの腕を上へとひっぱり、
 無理矢理立たせた。
「ああぁぁ――――っ!?」
「ネ、ネーアちゃんっ!?」
 突然、ネーアの蕩けた脳が良く知った声を認識した。
 冬のガラス戸のように曇った目が、徐々に光を取り戻す。
「ふぇ、ふぇるなぁ?」
 朝一番に出会った友達に、呂律の回らない声で呼びかけた。
「あらフェルナさん。どうしたんですか? 確か貴方の仕事は一回の掃除でしたよね?
 何故こんな所にいるのですか?」
「えっ!? えとっ、その、フェ、フェルナはねっ、その、今まで掃除してたんだけどっ、」
 具合の悪い筈のネーアちゃんの声が聞こえて、それでっ」
 フェルナの目が、ネーアへと向けられる。
 目が合った瞬間。ネーアの中でくすぶっていた情欲の炎が掻き消えた。
 冷水でも掛けられたように、ネーアの意識が戻る。
(き、聞かれちゃったっ。私のえっちな声――あんな淫らな声……! 
 フェルナに、聞かれちゃった!) 
 顔を両手で覆う。
 欲情し、真っ赤になっていた顔が今度は真っ青になっていく。
 興奮が羞恥に取って代わる。
 恥ずかしい。
 朝、下着を濡らした時とは比べ物にならないくらい。
(……そうだ、言い訳。何か言い分けしないと!)
 何も言わないよりもマシだと思い、ネーアは口を開く。
331乙×風:04/01/19 03:51 ID:CCNVjG/M
「違うのフェルナ! 私、私はっ! きゃんっ!?」
 唐突に下着モドキが蠢いた。
「えっ!? ちょっ――やんっ!? な、何、これ――ひあっ!?」
 子宮口まで膣内に収まっていた張り型が、まるで生き物のように動く。
 うねり、突き、時には回転しながらネーアの肉のパイプと、彼女の心を目茶目茶に
 掻き回す。 
 沈静化していた快楽が一気に勢いを取り戻す。
 淫核を、肛門を、膣内を刺激する下着モドキの感覚がはっきりと分かる。
 感じてしまう。
 思い出した肉の愉悦に脳内麻薬が垂れ流され始める。
「えっ? ええっ!? ネーアちゃん!?」
 ネーアもフェルナも、状況が分からずに混乱する。 
 ただ、ティジフォーンだけは涼しげな笑顔を浮かべたまま事の成り行きを見守っている。
 ネーアもフェルナも気付かなかったが、ティジフォーンの手には、
 うっすらと紫色の光を放つ石が握られていた。 
「ああっ! あん! だ、だめえっ! んっ! ひゃん!」
 忘れていた快楽は、膝が震えるほど刺激が強く、彼女の下半身を痺れさせる。
 だがそれもすぐに桃色の快楽へと変わり、膣内をかき回される快楽に脳と腰が
 蕩けそうになる。
 同時に膣内を掻き回す張り型もその勢いを増す。
 くちゅくちゅという卑猥な音が、ネーアの耳にも聞こえていた。
 きっと亜人であるフェルナは、よりはっきりとその音が聞こえているだろう。
 ネーアが下の口から垂れ流す淫液の匂いを、はっきりと嗅ぎ取っているだろう。
332乙×風:04/01/19 03:51 ID:CCNVjG/M
「あっ! ああっ!? だめっ! 掻き回さないでっ! これ以上されたら私、わたしぃっ!」
 きっとイってしまう。
 派手に嬌声を上げ、涎だって垂らすだろう。快楽に蕩けたメスの顔をしてしまうだろう。
 潮まで吹くかもしれない。
 そんな、そんな恥ずかしい瞬間を、フェルナに見られる。
 彼女との友好関係にはさっきも絶望したが、絶頂の瞬間など見られたら、
 もう、どうしていいかわからなくなる。
(だから、見ないで!)
 だが彼女の気持ちを嘲笑うかのように、張り型は勢いを増すばかり。
 膣内の肉をこそぎ落とすようにグラインドし、
 ヒダヒダを巻き込むように捻り、
 子宮口をノックするかのようにピストンする。
 あまりの快楽に股を押さえながら膝を付いた。
「あんっ! あんっ! あんっ! ひゃうん!? や、やあんっ!」
 もう、ネーアの目は何も映していない。
 死んだ魚のような目をしながら、眉を寄せ、頬を朱に染めて、
 淫らに喘ぎまくる。
 股を弄くられ、他の性感帯も敏感になる。
 胸がメイド服の裏生地に擦れ、鮮烈な刺激が生まれる。
 張り型から逃れるように腰をいやらしくうねらすと、
 肛門が多重のエラを張った張り型に刺激される。
 愛液にまみれ、剥き出しになった淫核が出っ張りに擦りつけられ、
 脳髄が桃色になりそうな快楽が頭に送り込まれる。
 膣内からは堰が切ったように白濁とした本気汁を溢れさせ、
 淫らに蠢く張り型の動きを滑らかにする。
333乙×風:04/01/19 03:52 ID:CCNVjG/M
 そして、
 張り型が膣内前側――クリトリスの裏側にあるネーアのGスポットを直撃した。
「きゃああんっ!?」
 張り型は、まるで意思でも持っているかのように、膣内の浅い窪みを、
 ネーアの急所を連続で突き、こそぎ上げ、擦りつける。
 平らに引き伸ばした淫核を揉みくちゃにされるような感触に、
 目の前が明滅する。
 そのフラッシュする視界に、ネーアを見るフェルナの姿が映っていた。
『このままだと、フェルナに、私が、イクところを、見られてしまう』
 残酷な事実を最認識した瞬間。
 ネーアの中でどす黒いなにかが弾けた。
「あん! あん! あんっ! ああん! ああんっ! ああんっ!!」
 屈辱と羞恥と後悔と絶望が、
 背徳という名の、快楽を味付けする最高のスパイスへと変貌を遂げる。
 暗い悦びがネーアの心を冒し、その様子が如実に顕れる。
 はっはっと、犬のように舌と涎を垂らす。
 快楽に潤んだ目の焦点がぼやけ、悦びの表情を浮かべる。
 与えられる快楽を貪ろうと、自ら腰を振った。
 そして、
「ああんっ! ああんっ!! ああっ!? あ、あ、あ、あっ、あっ! 
 らめえ! イク! イっちゃう!わらしイっちゃう!!
 いやあ! だめ、だめだめ、だめ――っ! みないで!
 みないれ――っ! あああああぁぁぁぁっっ!!」
 ネーアは絶頂を迎えた。
334乙×風:04/01/19 03:53 ID:CCNVjG/M
 ……ぷっ! ぷぷっ! ぷしゅっ! ぷしゅっ……! 
 張り型の隙間を縫って潮が吐き出される。
 四方八方へと締め付けられホースのように勢いよく飛び散るそれは、
 彼女股間と、付近のメイド服の裏生地を濡らす。 
「あ……! ああ……! ああぁぁっ………」
 身体中を痙攣させ、股間を両手で押さえたまま壁にもたれるようにして倒れる。
 アクメを迎えたネーアは、メスの快楽に喜悦の表情を浮かべていた。
「まあっ、なんていやらしい顔をしているんでしょうっ! 
 信じられません! まるで売女ですっ」
 ティジフォーンは嫌悪の表情を滲ませながら、今の今まで握っていた光る石を
 エプロンのポケットにしまう。
 その様子を見ながらネーアは、
(イっちゃったあ……わたし、フェルナの目の前でイっちゃったんだ……)
 ぞくり、と背筋が背徳で震える。
 すると、ぷじゅっ、と言う音と共に粘性を帯びた白い愛液が噴出し、
 ネーアの股間を更に濡らした。
 彼女の下腹部周辺は、まるでおもらしでもしたかのように、ずくずくに濡れていた。
「あう……きゅうん……」
 両の手で顔を覆いながら、それでも指の隙間からネーアの絶頂の瞬間を見届けた
 フェルナは、火が出そうなほど顔を真っ赤に染めながら、目の当たりにした淫らな
 光景に呻き声を上げる。
 急速に、理性が戻り始めた。
335乙×風:04/01/19 03:53 ID:CCNVjG/M
(わたし……私、私っ! 今! フェルナの目の前で!)
 身体の中を暴れまわっていた黒い欲望はもうどこにもない。
 あるのは性交直後の気だるさと虚しさ、そして自己嫌悪で潰れてしまいそうになる
 後悔の念と、羞恥。 
「フェルナっ、わ、わたしっ……」
 足腰が馬鹿になってロクに動かない。ネーアは救いを求めるように
 フェルナに手を伸ばすが、
「あっ! ご、ごめんなさいっ。フェルナ、もう仕事に戻らないとっ」
 亜人の少女は逃げるようにその場を去ってしまった。
 呆然としながら、彼女が視界外へと消えていくのを見る。
「全く、貴方は本当にどうしようもないくらい淫乱なのですね。フェルナさんに
 見られながらあんなはしたない事をするなんて。同じメイドとは思えません。
 ああ、そうだ。いっその事娼婦にでもなればどうです? メイドよりもよっぽど
 貴方に合っていると思いますよ? 貴方は人前で自分から腰を振るような女なの
 ですから」 
 ティジフォーンの言葉がネーアの心を抉っていく。
336乙×風:04/01/19 04:03 ID:CCNVjG/M
 そしてネーアが伸ばした手をティジフォーンが掴み、
 いつかのように力づくで立たせた。
「きゃんっ」
 絶頂を迎えた事で更に敏感になった性感帯が、急な刺激に悲鳴を上げた。
 快楽と疲労に足元をもつれさせながら、それでもティジフォーンが寄り添い、
 通路を歩いていく。張り型が動きを止めていたのが唯一の救いだった。
 廊下を歩きながら、先程受けた屈辱と羞恥を思い出し、
 これから起こる悲劇に不安し、ネーアは涙を流す。
 ふと、思った。
(こんな思いをするくらいだったら。いっその事、正気に戻らないまま、
 いつまでもあの黒い欲望に抱かれていた方が良いよぅっ……)
 
 すぐにもその願いが叶う事になるとは、この時のネーアには知る由も無かった。

337乙×風:04/01/19 04:06 ID:CCNVjG/M
連投規制に引っ掛かって、少してこずりました。
これで三話の前半部分終了です。

ああ、見直しているときに誤字を見つけてしまって少し欝です。

338月光蝶:04/01/19 04:50 ID:2EtUmT6o
連投乙UP!!
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
・2004/01/19 全件ログ更新、無限の果肉シリーズUP。

>>337
>ああ、見直しているときに誤字を見つけてしまって少し欝です。

全件ログの方は原則「そのまんま登録」なので直さないで置こうと思いますが
(これは、ほっとぞぬのdatファイルをツールを使って変換している関係で、
一度直してもそのスレッドが終わるまで直しつづけなければならないためだめぽ)
抜粋して1編毎に切り出している方(無限の果肉シリーズは既に切り出してある)なら、
どこを直したいかUP後にまとめて教えてもらえれば、直しておきます。
339名無しさん@ピンキー:04/01/19 14:51 ID:V85WUlSg
10時間遅れだけど、言わせてもらう。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
340名無しさん@ピンキー:04/01/21 11:40 ID:HeMw89V7
hosyu
341乙×風:04/01/21 22:44 ID:SqZEtGjO
ども乙×風です。

いきなりですがスレの住人方に相談があります。
今ネーアが寄生生物にやられているところを書いているのですが(つまり執筆が全然進んでいない)、
この後の展開を二通り考えているんですよ。
それで意見を聞いてどっちのプロットを選ぶかの参考にしたいのですが。

ちなみにこの後の展開――

1、エンカウント後の数日間、寄生生物にメロメロになったネーアが夜な夜な胸を昂ぶらせながら、寄生生物へと逢引をする。
 
  ファーストコンタクトですでに寄生は果たしており、このラブラブエロエロ期間の間にも、
 体の変化が現れる。食欲が増進したり、過剰なまでに水分を摂取しようとしたり、
 再びイジメイドに折檻された時に悦びまくったりする。床に漏らした小便を、綺麗に舐め取れという命令にも
 なんなく従い、イジメイド三人を驚愕させるイベントあり。他にも、ネーアに残った触手生物の女を発情させる匂いが、
 フェルナを欲情させて、オナニーさせる――なんてイベントもあります。


2、エンカウント後、ネーアに寄生した種子が瞬く間に成長し、イジメイドに復讐を開始する。

 見てのとおりです。こっからはもう増える一方で、ネーアの繊細な心理描写等はそこそこに、ひたすらエロ。
 ただし時間的な問題で、1で上げたようなイベントは書けるかどうか怪しいです。
342 :04/01/21 22:56 ID:dkQiGXLN
1。断然1。堕落モノは堕ちきるまでのシチュが萌えるのでつ。
343乙×風:04/01/21 22:58 ID:SqZEtGjO
個人的には1を推したいのですが、スレ的に2の方が良いような気もします。
皆さんどうでしょう? 
他に、「こんな展開はどうよ?」という意見も有ればぜひ教えてください。

蛇足かもしれませんが、どちらのプロットでもネーアがエンカウントしたオリジナルの寄生生物は消滅します。
1の場合は逢引しているところをレアクトに見つけられて焼き払われ、
2の場合はネーアに寄生を果たしたところで枯れてしまいます。

それと、今日あたり三話の後編を投稿するつもりなので。
344名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:18 ID:5o5Rtmlx
1━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
345FBX ◆4gA1RyNyf. :04/01/21 23:22 ID:sCunFOkv
>>343
ども、お初レス。
魔色のFBXですw

このスレ的の住人的には、1かと思いますです。
かく言う私も、筆が進んでいない現状でして・・・。
346名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:42 ID:EQcaUJLm
1でおながいします(;´Д`)ハァハァ
虜になっていく過程をじわじわねっとり描写してくれたらもう(*゚∀゚)=3
347名無しさん@ピンキー:04/01/22 00:08 ID:c3rlQMZm
O・N・E!O・N・E!
34848:04/01/22 00:12 ID:iQuOPJ11
>>232
言ってることが矛盾してますよアレンビー! 赤嵐、いいですよね。トータルフィアーズ、今危機と並ぶ私的傑作です。
これのコンセプトが 「 『ストームドラゴン作戦』と『コブラの眼』の登場人物を『恐怖の総和』のシナリオに放り込んで、全体としては『ホットゾーン』
へのオマージュにする」なので、232さんおなじみの人物がぼこぼこ出てくるかもしれません。ライアン,ダーリングはもちろんアレクセーエフとかセルゲトフとかも。
ところで、このコンセプトに引っ張られて疫学の本を読み漁っていたら、肝心のエロシーンがえらくあっさりさっぱりしてしまったので、現在
書き直し中です。いくら基調がカウンターバイオハザードだっつっても、あんまり薄いのもナンですから。
そんなわけで、
>>341
1でお願いします!
349名無しさん@ピンキー:04/01/22 00:13 ID:l5YDAj2y
ここは建設的ないんたーねっとですね

1を希望いたします
350 :04/01/22 00:16 ID:NPmfDOSn
今、かつて無いほどにスレ住人の心が一つになってます
351名無しさん@ピンキー:04/01/22 00:33 ID:fUM3LSPc
そして漏れも1キボン。
わくわく。
352名無しさん@ピンキー:04/01/22 01:51 ID:FgAhsuKy
2が良いけど思いっきり劣勢だー
353名無しさん@ピンキー:04/01/22 02:25 ID:PI5lw+SV
フェルナたんのオナーニ見たさに1キボンな漏れはダメ人間(´・ω・`)
354月光蝶:04/01/22 02:40 ID:W7TTLNrD
この月光蝶思うに『1』ッ!!!

「URYYYYYY!!!!!わたしィイイイの赤ちゃアアアアアアアアアアアアん!!」
(特に意味なし)
355乙×風:04/01/22 02:55 ID:gxFyR5Se
少し目を離した隙に多量のレスが(^^;)
皆さん、貴重なご意見ありがとうございます。
じゃあ取りあえず1のプロットで書いていく事にしますね。

あーちなみにですねー。皆さんの期待を裏切るようでなんですが、
プロットの都合上、ネーアは寄生生物と初めてセクースした時から既にメロメロになってしまいます。
鬼畜に陵辱されてじわじわと落ちていくどころか、一瞬で虜です。
ぶっちゃけて言うと和姦? 

>352氏
まあ、1と2の違いは話が短くなるか否か、だけですから。気長に待ってください。

それでは今晩もイってみましょう(藁。エロ濃度は普通かな?
イジメイドの最後の一人――悪女メライガと、メイド達の御主人様ウラヌスの登場です。




――野郎はどうでもいいや。
356乙×風【無限の花肉 第三話】:04/01/22 02:56 ID:gxFyR5Se
 <そして少女は絶望する 後編>

 今日の仕事場である厨房に辿り着いた時、ネーアの心と身体は、
 度重なる疲労と快楽でぼろぼろになっていた。
 もう、可愛らしい声も出ない。
 ただ犬のように、はあはあと息を荒げるだけだった。
 背中を押してくるティジフォーンの手を疎ましく思いながら、
 虚ろになった目で厨房内を見渡す。
 既にネーア以外の者は皆朝食を終えたらしく、同僚のメライガが食器を洗っていた。
 そのメライガが厨房に入ってきたネーアとティジフォーンに気付き、こちらを向いた。
「ティジフォーン様……? ネーアさん?」
「構わないで続けなさい。そうそう、それから。ネーアさんにも手伝ってもらいます。
 見たところあまり体調が芳しくないように思えるのですが。彼女自身がどうしても、
 と言うので、働いてもらう事にしました。大変でしょうけど頑張ってくださいね」
 どこの? 誰が? どんな状況で? 自らすすんで仕事をするというのだ。
 未だに例の下着モドキはネーアの下腹部に楔を打ち込んだまま。
 イッた後で敏感になった女陰は、すでにここに来るまでコップに注げるほどの愛液を
 垂れ流している。
(性懲りも無くそんな見え透いた嘘を付いて)
 だがネーアにはそれを指摘する余裕も勇気も爪の垢ほども残っていない。
 ただじっと、この悪夢が過ぎ去るまで待つしかないのだ。
 しかしだ。メライガはメイドの中ではティジフォーンに続いて聡い頭脳を持っている。
 毎夜のように、ティジフォーンとレアクトがネーアを折檻している事も、
 メライガは知っている。
「承りました。お任せ下さい」
 彼女はネーアが今置かれている状況を理解したのか、そう答えた。
357乙×風:04/01/22 02:57 ID:gxFyR5Se
「頼もしい言葉ね。それじゃ、後は任せるわ」
「……んっ!」
 背中を押され、メライガの元へとたたら踏みながら歩み寄る。
 急な動きに下半身から痺れるような快楽が走った。
 快楽に顔をしかめるネーアを、メライガは受け止める。
 ネーアが振り向いた時、ティジフォーンが既に厨房から姿を消していた。
 思わず安堵の息が漏れる。
「すみません。手を洗う暇がありませんでした」
「え?」
 久しぶりに喘ぎ声以外の声を出した気がする。
 ゆっくりとメライガはネーアから離れる。ネーアの両肩には、食器洗いの名残である、
 粉石けんの泡が付着していた。
「あ、い、いいよ。これくらい。全然なんでもない」
(本当、今まで私が受けてきた仕打ちに比べれば、全然……)
「ならいいのですが……大丈夫ですか?」
「だから、大丈夫だって」
「泡の事ではありません」
「あ……」
 やはり、彼女は気付いていた。今、ネーアが『折檻』の真っ最中だという事に。
 自分が辱められている事を第三者に知られる羞恥に、顔が赤くなる。
(そ、そういえばっ。さっき私っ、思いっきりメライガさんに抱きついちゃった!)
 はしたない匂いを嗅がれてしまったのではないかと動揺する。
「ごめんっ」
「……あなたが謝る必要はありません」
358乙×風:04/01/22 02:59 ID:gxFyR5Se
「あ、ごめん」
 メライガはネーアには聞こえないくらいの溜息を付いた。
「……それから。足手まといになりますから手伝わなくて結構です」 
「あ、うん」
『足手まとい』の一言にネーアは苦笑いを浮かべる。
(でも、気を遣ってくれてるのかな? 私に無理をさせないように)
 そしてメライガの邪魔にならないように、流し台から離れると、食器棚にもたれかかる。
 何度か深呼吸しただけで、気持ちも身体も落ち着いてきた。
 冷静になった頭でメライガを見る。
 メライガ=フュライ。レアクトと同期にウラヌスに雇われたメイド。
 歳はネーアより一つ上の十八。だがネーアに比べて体の発育はしっかりとしたもので、
 適度な胸のふくらみや、綺麗な顔立ちは、メライガの身体が少女から、
 女性のプロポーションへと成長する、その過程を伺わせた。
 少女のままのネーアの身体とは違う。またボブカットにした黒髪が、
 常に何を考えているか分からないポーカーフェイスと相まって、
 まるで人形のような印象を見るものに与える。
 歳の差に関係なく話し掛ける時は常に敬語を使い、冗談などは一切喋らない。
 あまりにも彼女の言葉はそっけなく、お陰で『冷たい女』と思ってしまうが、
 そんな事は無い――とネーアは思う。
 たまに刺のある言葉を言うが、不器用なだけで、優しい人間だと、ネーアは考えていた。
(だって。昨日レアクトさんに『折檻』を受けた後も、メライガさんがこっそり予備の
 メイド服を持ってきてくれたんだもん。良い人に決まっている)
 それに今ネーアが『折檻』の真っ最中だというのに、嫌悪も軽蔑も表情も見せずに、
 それどころか気を使って休ませてくれている。
359乙×風:04/01/22 03:00 ID:gxFyR5Se
(メライガさんがいっしょならきっと、この悪夢のような『折檻』を乗り越えられる)
 そう決意を決めた時、予期せぬ訪問者が現れた。
「ネーア?」
 驚きの声と共に厨房に現れたのは、
「ウ、ウラヌス様!?」
 メイド達の憧れの人にして、この屋敷の主人、ウラヌス=ティアントその人だった。
 ネーアは下半身の刺激さえ忘れて姿勢を正す。
「体調が悪いと聞いていたんだが?」
 ネーアは彼の、大人特有の余裕を持ったおおらかな声に、心が洗われるような気分だった。
「あ、いえっ、その、それならもう大丈夫ですからっ、少し疲れていただけなんですっ」
「そうか、ならいいんだ。無茶をしないようにな、特にここ最近、夜になると君を含めた
 メイド達でどこかに出かけているようだが?」
 ぎくりと、身を強張らせたネーアに、振り向いたメライガが助け舟を寄越した。
「プライベートな事です。残念ながらウラヌス様にお話する事は出来ません」
「そうか。残念だな」
「恐縮です」
「ただこれだけは守ってくれ。前にも言ったと思うが、
 屋敷の外れにある小屋だけは立ち入らないように。
 あそこには、以前私が封印した魔物が封じられている
 のだから」
 再びぎくりとする。立ち入るなと言われた場所は、昨日も『折檻』を受けた場所だ。
 小屋と言っても、屋敷の北側に隣接するようにそびえた山に横穴を掘るように
 作られた場所であり、広さも客間二部屋分ほどの空間しかない。
 鉄製の扉の鍵はメイド長と家主のウラヌスしか持っておらず、今ではその小屋は
 物置になっていた。
360乙×風:04/01/22 03:01 ID:gxFyR5Se
「分かっています。ところでウラヌス様はどのようなご用件でいらしたのですか?」
「ああ、いや。いつもこき使ってばかりだからね。たまには手伝わせてくれないかい?」
「そんなっ。ウラヌス様にそのようなお手間を取らせる訳にはっ」
「いいんだよ。私がやりたいだけなのだから。身体も鈍ってしまうからね」
 穏やかな笑顔から、同質の声が流れ出る。
 その笑顔を見ただけで、声を聞いただけでネーアは幸福感に包まれてしまう。
(そんな事を言われたら、何も言えないじゃないですか……)
「分かりました。どうぞこちらへ」 
「ああ、その前に、」
 ウラヌスがネーアの傍まで歩み寄ると、おもむろに彼女の顔を覗き込んだ。
「えっ? あ、あのっ、ウ、ウラヌス様っ?」 
 片思いの対象と至近で顔を合わせるなどという僥倖に、乙女心がときめく。
(あのっ、ちょっと、いやだっ、私、心臓がバックンバックンいってる!)
 というか、この状況は、少しマズイ。
 いや、嬉しい筈なのだが、決定的にマズイ。
(まさか、これって、これって――!)
 ウラヌスはそんなネーアの心情も知らずに、ただ眉をひそめ、
 おもむろに自分の額をネーアの額に当てた。
 キスじゃなかった。当然だ。
 だがネーアにとっては嬉しい事に変わりは無い。
(うわあああああぁぁぁぁーーーーっ!)
 あまりの幸せに目が回る。
 彼氏とファーストキスをした日の夜その事を思い出してベッドの上で
 嬉しさのあまりに身悶えるする少女のように、ネーアは心の中で転げまわった。
361乙×風:04/01/22 03:02 ID:gxFyR5Se
(私、もう死んじゃってもいい!)
 久しく味わっていなかった幸せの絶頂。
 いつまでもこんな時間を味わっていたい、そう思った時。
 二つの張り型が同時に蠢いた。
「きゃあぁぁっ!?」
 突然の出来事に混乱する。
「ネーア? どうしたのだ?」
「だっ、大丈夫ですから! 心配しないで下さ――ひああっ!?」 
 前の張り型から生えた突起が、細かな振動を起こす。
 混乱する頭に、確かな快楽の信号が送られた。
(だ、駄目っ! 感じちゃだめえっ!! 目の前にっ、ウラヌス様がっ、いるのにっ!) 
 だがそんなネーアを嘲笑うかのように淫核を震わす振動は、その強さを増していく。
「ひぁぁぁぁぁぁぁぁっっ……!」
 びりびりと痺れるような、快楽がクリトリスから全身へと広がっていく。
「ネーアっ」
「!? だめ!」
 ウラヌスが伸ばした手を思わず払いのける。
「あ!? ウ、ウラヌスさまぁっ、はあぁっ、これはぁ、ちがうんですっ、ひいんっ!」
 後悔する間も無く、単調に膣内の中をグラインドしていた前の張り型が、
 本格的に動き出す。子宮口をノックするように激しいピストン運動を
 していたかと思うと、急にその動きを緩やかにし押し広げるように膣内を撫でまわす。
 かと思えば角度も強さもめちゃめちゃに膣内を突きまくる。
 それが終われば今度は、ゆっくりとなぶるようにその身を伸縮させ、小陰唇と膣内を
 往復する。
「んっ!? あっ! あはああぁぁっ……ああっ……きゃうんっ!? ひあぅっ!」
362乙×風:04/01/22 03:03 ID:gxFyR5Se
 気が付けばネーアの足はガタガタと震え出し、立っているのもままならなくなってきた。
(早くっ、ここから、ウラヌスさまから、離れないとっ!)
 もう、いつイってもおかしくないのだ。
 そしてその瞬間を、自分がこのような辱めを受けている事を、愛しのウラヌス様に
 気付かれるわけにはいかない。
 湧き出そうになる声を必死で堪えながら、ネーアは言葉を吐き出す。
「わたしっ、ひぐ、調子が、ん、悪いので、へやにもどります!」
「ネーア。大丈夫なのか?」
「私が付き添いましょう」
 メライガが手を拭いて近づいてくる。
(うわ、ありがとう、メライガさん)
 涙が出るほど嬉しくなる。
 ネーアは捨てられた小動物が飼い主を見つけた時のような目で、メライガを見た。
 だが、メライガは無言でネーアの背中に手を回すと、ネーアにウラヌスには聞こえないほど
 の小さな声で呟いた。
「本当に貴方は単純ね」
「え?」
 その言葉の意味を理解するよりも早く、今度は後ろの張り型が動き出した。
「んああああああぁぁぁぁっっっ!?」
 予期せぬ刺激にあられもない嬌声が漏れる。
 だが二つの張り型は動きを止める事はない。
 その二つの陰棒は、まるで同じ意思を持った生物のように、
 ネーアの膣内を、腸壁を息を合わせてほじくり回す。
「ん!? はぐぅっ! うああぅぅっ! ひ、ひゃうん!」
 同時に二つの肉チューブを、リズミカルにピストンし、
363乙×風:04/01/22 03:03 ID:gxFyR5Se
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あぅっ! あっ! ああっ!」
 パン生地をこねるように互い違いにグラインドし、
「うあぁぅっ! ふわああっ! ひぐうぅっ! いやあぁっ!」
 時間差で、細かくピストンし、 
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ、ああっ、あっ、あ、あっ!!」
 ゆっくりと焦らすように、二穴を出入りする。
「うああああぅんっ…………ああああぁぁんっ! ………」
 そして、二つの張り型とは別に突起物がとめどなく陰核に刺激を送りつづける。
 厨房を出て行くところの話ではない。
 この辺り一体は、ネーアの小さな口から出た淫らな嬌声と、
 彼女の股間から泉のように湧き出る愛液の匂いで、淫魔な空間が作り出されていた。
(だめ! んあっ! もう、うんぅっ!? あし、一歩もうごかないようっ!)
 圧倒的な快楽の前に、とうとうその場に崩れ落ちるネーア。
 焦点がぼやけ始めた目を自分の肩を抱くメライガに向ける。
 彼女は口の端を吊り上げ笑っていた。
 ――裏切られた。
 この瞬間、ネーアの精神は徹底的に打ち砕かれる。
「きゃうん! はあああああんっ………あ!? あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、
 ああっ、ああっ! ああん! ああん! ああんっ!!」
 信じていた同僚に裏切られ、愛する人物に痴態を見られ、
 思考が、心が飽和状態になる。
 そして、真っ白になった頭の中で、メスの快楽だけが渦巻いていた。
 ――じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ!
   くちゅ、くちゅっ! くちゅうぅぅっ!!
364乙×風:04/01/22 03:04 ID:gxFyR5Se
 粘度の高い本気汁がウラヌスの耳に届くくらい卑猥な音を立てる。
 メイド服の下半分は、彼女の発情汁を吸って、変色していた。
「ふあん! きゃあんっ! ああぁあぁぁあぁぁんっ! あっ! あっ! あっ!」
 敏感な腸壁を揉み洗うように、二つの張り型が肉壁越しに互いを擦りあう。
 同時に振動する突起物が、淫核を押し込んだ。
「あああぁぁぁっ!? だめぇ! それだめぇ! ひうううぅん! イクっ! 
 わらしイっちゃう! イっちゃ、あうんっ! ウラヌスさまのまえで
 イっちゃううぅっ! いやあああああぁぁぁっっっ!!」
 身体中を快感の波が押し寄せる。
 視界と思考が真っ白になる。 
 そして、
 ネーアは高みに達した。
 ――じょおおおおおぉぉぉ。
 メスの体液に濡れたネーアの股が、更に彼女の漏らした小水に濡れる。
 ネーアを中心に石畳のねずみ色に、黄色が混じり広がっていく。
 アンモニアとメスの発情臭の混じった鼻の曲がりそうな匂いが、ネーアを
 包んでいった。
 ウラヌスはただその光景を、同情と不審を混ぜ合わせた表情を
 浮かべながら見ていた。
 その中でメライガだけが、いつもの無表情を浮かべながら動き出した。
 倒れ込んだネーアの膝裏とわきの下に手を入れ、抱き上げる。
「ウラヌス様、恐縮ですが後を宜しくお願いします。私はネーアを自室に休ませて来ます」
「待ちたまえ、メライガ君。その前にこれは一体どういう事か説明していくんだ」
「簡単な事です。このネーアと言うメイドが、実はただの淫乱だっただけです」
 事もなげに言い放つと、ウラヌスが口を開く前に厨房を出ていく。
365乙×風:04/01/22 03:05 ID:gxFyR5Se
 メライガに抱かれ、揺れるネーアの心は真っ白で、
 その瞳は何も映していなかった。
 ただ、壊れたような微笑みがその口元に浮かんでいた。
366乙×風:04/01/22 03:14 ID:gxFyR5Se
以上。第三話終了です。

うわぁ、超鬼畜だあ。そしてメライガの出番はまだまだ有ります。
次のお話【第四話、エンカウント】ではさらなるはっちゃけぶりを見せてくれます。
屈服させがいがあるキャラです。

さて、これでネーアはもうどん底まで落ちに落ちた訳ですが、
そのせいもあってか、初めて寄生生物とセクースした時、化け物相手だというのにメロメロになってしまいます。
モンスターにぐじょぐじょに陵辱されて心身共に徐々に蝕まれていく――
っていう描写は殆どなくて、一回やったら後はラブラブ。和姦です。
そう言ったところがこのスレの住人方に合うのかどうか――少し心配です。
まあでも、イジメイドに逆襲する時は――
鬼畜>嫌悪>屈服>堕落>淫乱
のコンボをばりばり叩き込んでいきますので。乞うご期待。
367名無しさん@ピンキー:04/01/22 05:00 ID:PI5lw+SV
キタ─wヘ√レv~(゚∀゚)─wヘ√レv~─!!
368名無しさん@ピンキー:04/01/22 09:24 ID:Ul5n98w+
素晴らしいとしか(;´Д`)ハアハア
369 :04/01/22 21:48 ID:HvAP6sqL
投稿乙!
370FBX ◆4gA1RyNyf. :04/01/23 20:29 ID:HifwjNcD
続編掲載予告。
2月下旬に、どうにか時間ができそうです。


・・・人外スレの影響か、そっち系要素が入った構想が完成しつつ(ry
371名無しさん@ピンキー:04/01/23 20:54 ID:vQKALDfF
>>370
2月下旬……!
喜ぶべきなのかどうか…。
372名無しさん@ピンキー:04/01/23 20:59 ID:93LGeevy
喜ばずしてどこで喜ぶ!
373FBX ◆4gA1RyNyf. :04/01/23 21:06 ID:HifwjNcD
>>371
あるいは中旬・・・かな?
おおよその目処ってことで。

できるだけ早く本業を片づけるので、それまで。。。

(-_-) ゴメンネ・・・
(∩∩)
374名無しさん@ピンキー:04/01/25 15:46 ID:QkErBuFj
hosyu
375 :04/01/25 22:58 ID:hs7s9IiM
今日の日曜洋画劇場みてこのスレ思いついた奴。
376名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:00 ID:YqysFZAF
いや、あれはちょっと。
377乙×風:04/01/26 12:00 ID:qdk2APgd
ども乙×風です。真昼間ですが無限の花肉の続編を投稿します。
いや、ここのところ投稿をサボり気味だったので。

>375氏
見るの忘れてた。あ、いえ、過去に一度見た事があるのですが、脳内妄想する分には丁度良い設定ですね。

378乙×風【無限の花肉 第四話】:04/01/26 12:02 ID:qdk2APgd
  <エンカウント 全編>

「あん! あん! あんっ!」
 薄暗く狭い空間にネーアの喘ぎ声が満ちる。
 ここはウラヌスがいくな釘を差している外れの小屋。
 ネーアはいつものように『折檻』を受けていた。
 だが嬌声を上げるネーアをぐるりと取り囲む人影は、全部で三つある。
 メイド長のティジフォーンと、レアクトとメライガである。
 メライガの手には、淡く紫色に発光する、いつかティジフォーンが持っていた
 モノと同じ石を持っていた。
 魔石と呼ばれるこの石は、魔法が封じ込められた特別な石で、
 魔石は魔法の正確なイメージを浮かべられ、集中力を持っている者なら
 誰でも使いこなす事は出来る。この魔法の効果は、今ネーアの膣内を蹂躙している
 張り型を自由に動かすというものだった。
厨房に向かう途中、ティジフォーンが持っていた物と同じで、厨房でウラヌスを前にして
 ネーアが恥辱を受けた時も、メライガ密かにこの石を持っていた。、
「それにしても、哀れなものね」
 亀甲縛りで身動きの取れない身体に、女陰に張り型を突き込まれ、
 喘いでいるネーアを軽蔑の表情で見下しながら、
 ティジフォーンは呟いた。
「当然の報いよ。私はせいせいしたわ。この女が壊れてくれて」
 憑き物でも落ちたかのような笑顔を見せながら、レアクトが言った。
「レアクトに同意です。これで強力なライバルが一人減りました。
 事前に好感度を上げていた甲斐が会ったというものです」
 いつもの無表情を浮かべながら、メライガが意味ありげにティジフォーンと
 レアクトを見る。
379乙×風:04/01/26 12:03 ID:qdk2APgd
 全員が知っている、皆が想いを抱いている相手が一緒だという事に。
「あらあなたのような小娘に私が負けるとでも?」
 ティジフォーンが余裕の笑みをメライガに向ける。
「お手柔らかに頼むわよメライガ。『これ』をぶっ壊したの、
 貴方だって言うじゃない? 確かウラヌス様の目の前で
 派手に漏らさせたんだって?」
「あの匂いは私でもお断りです」
「誰だって嫌よ――ああ、この変態を除いてね」
 レアクトが笑い、つられるようにティジフォーンが喉を鳴らして笑い、
 メライガが笑みを浮かべる。
「でもね、この変態を折檻するのも飽きてきちゃったわね」
「本当に、只の畜生に成り下がりましたからねえ。全く、これが私と同じ
 生き物だと思うと怖気がします」
 三人でネーアを見る。
「ああんっ、ああん! もっとぉっ、もっと突いてえ!」
 じゅぷじゅぷじゅぷ、と剥き出しになったネーアのあそこから、
 愛液と泡が漏れる。
 今のネーアは自分がからおねだりを求めるようになった、淫乱だ。
 メスの表情を浮かべながら、淫らに腰を振っている。
「まあ、あんなに涎を垂らして、汚らわしい。メライガさん、黙らせなさい」
「分かりました」
 メライガが目を瞑る、彼女が持っていた石がその輝きを更に増した。
380乙×風:04/01/26 12:04 ID:qdk2APgd
「ああっ!? あんっ! あんっ! あんっ! あんっ!
 きもち、あんっ! いいっ! きもちいいよぅっ!
 ああんっ! あそこっ、しびれて、あん! きもちいいっ!
 あっ! あ、あ、あ、あ、あ! ああっ! ああっ! ああっ!
 だめえっ! イっちゃうっ! ああああああああぁあぁぁぁっっ♪」
 舌と涎をだらしなく垂らしながら、ネーアが絶頂に達する。
 ――ぷしゅ、ぷしゅっ……ぷぷっ……!
 張り型の隙間から勢いよく白濁とした愛液が噴出された。
 びくんっ、びくんっ、と身体を逸らしながら痙攣する。
 暫くするとそれも収まり。
 辺りには食べ物を目にした犬のような、はあっ、はあっ、という
 荒い息だけが響いた。
「ふん」
 軽蔑の表情をネーアに投げかけると、レアクトが背を向ける。
「どちらへ?」
「もうこの子は何をやってよがり狂うだけでしょ? つまらないから帰るの」
「同感ですね。この嬉しそうな顔を御覧なさい。もうこの畜生はどんな屈辱も
 羞恥も喜んで迎いいれるでしょう」
「そんなので良ければメライガ、あなたにあげるわ。壊れたおもちゃだと
 何も面白くないと思うけど――さあ、これからどうやって暇潰ししようかしら」
 ティジフォーンとレアクトが扉を開け出て行く。
 この淫らな空間を世界から隔絶するように、重い音を立てて扉が閉まった。
 中に残されたのは、火の消えかかったロウソクと、無表情のメライガと、
 息を整えるネーアだけだった。
 唐突に、メライガが語りかける。
381乙×風:04/01/26 12:05 ID:qdk2APgd
「オルガズムに達した後は、快楽と融けた思考も、ある程度は回復している筈です」
 その通りだった。
 いくら壊れたからといって、どれだけ淫らに喘いだとは言え、
 一度欲求を満足させれば、頭はクリアーになる。
 どれだけ淫らな気分になっていても、情事が終われば
 それは幻のように霧散する。
 むしろ。発情した時、乱れれば乱れるほど、行為の後の虚脱感が増す。
「わたし、わたしは……」
 ネーアも例外ではない。
 ウラヌスの前で痴態を晒し、それが引き金になったかのように、
 ついさっき、今までで最も淫らに喘いでいた。
 その反動が、胸を締め付けられそうな後悔と、空虚感に変わり、
 ネーアに涙を流させた。
 興奮を高める筈の自分の愛液の匂いも、べとついた股間も、
 縛られた四肢も、今ではそれが嫌悪と屈辱の対象でしかない。
 自分の置かれた境遇に、ネーアは嗚咽を漏らす。 
「もう、分かったでしょう」
 そんなネーアの心情を的確に察知しメライガが声を掛ける。
「ここに貴方の居場所はありません」
「あ、う……」
 その言葉が胸を抉る。もとでも自分の無能っぷりにコンプレックスを抱いているのだ。
 自分がこんな所に居て良いのだろうか? そう思うことも何度もある。
 だから今言葉はネーアにとってあまりにも過酷で、禁句でもあった。
「悪いことは言いません。この屋敷から出て行く事です。それが、貴方にとっても、
 私達にとっても、そしてウラヌス様にとっても、最善の選択です」
382乙×風:04/01/26 12:05 ID:qdk2APgd
「ウラヌス様も?」
「その通りです。考えた事は有りませんか? 貴方が粗相をする度に、
 ウラヌス様がどれだけ貴方に気を使っていらっしゃるか。貴方が割った
 食器が、調度品が、どれだけの値段なのか」
「あ、ああ……」
 そんな事、想像も出来ない。
 ただ、自分がここに居続ければ、ウラヌスにも、他のメイド達にも
 迷惑を掛けることは理解できた。
「分かったら。ここから出て行く事です。それでももし、
 出て行く事が出来ないと言うなら、死になさい。ここで」
「!?」
 息を飲む。
 そんなネーアの顔を見つめながらメライガは囁く。
 人間を惑わせる悪魔のように。
「そうすれば、貴方はウラヌス様のそばにいられる。
 何も迷惑をかけずに。あのお優しいウラヌス様の事です、
 墓も立ててもらえるでしょう。墓参りにも来られるでしょう。
 何より。今までの失態を、貴方が死ぬ事で、全て償える、
 そうは思いませんか?」
「わたし、わたしは……」
 メライガの言葉がネーアの心を揺さぶる。
 達した直後のように明後日の方向へと目を向ける。
 だからだろう。すぐそばで囁くメライガの顔に笑みが浮かんでいた事に、
 気付かなかった。
 ネーアには、メライガの言葉がとても魅力的に聞こえた。
383乙×風:04/01/26 12:06 ID:qdk2APgd
 メライガは懐から果物ナイフを取り出すと、刃を覆っていた布を剥がし、
 手際よくネーアの身体を縛るロープを切っていく。
「選ぶのは、貴方です」
 ネーアの後ろに回り、彼女の手を縛るロープを切り終えてから、
 メライガは果物ナイフをネーアに手渡した。
「良く考える事ですね」
 言って背を向けると、重い扉を開く。
「ま、待って!」
 取り残される寂しさに、ネーアが制止の声を掛けるが。
 遮るように扉が閉められた。
 ロウソクの火が消える。
「う、……く、うわああああっ……」
 孤独と不幸と悲痛にむせび泣く。
(どうして、私だけっ、こんな辛い目に!)
 誰が悪いといえば自分が悪い事は確かだ。
 だけど好きで他人に迷惑を掛けたいわけじゃない。
 悪いところは治そうと努力もした。
 ただ結果が実らなかった。
 そう。全ては自分の責任で。
 自分が居なくなった方が皆の為にもなる。
 ネーアはそう思い始めていた。
「私が居なくなればいい」
(どうせ生きていても楽しい事なんて何もない。
 唯一の望みであるウラヌス様も、きっと私の事は見てくれない)
384乙×風:04/01/26 12:08 ID:qdk2APgd
 唯一の望みであるウラヌス様も、きっと私の事は見てくれない)
 右手に握っている果物ナイフを見る、暗闇に飲まれ、良く見えなかった。
 だが、姿形はどうでもいい。ようは自分の命を断てれば何でもいいのだ。
 ナイフを握り締め、ゆっくりと、左手首に添える。
「冷たい」
 未練なんて何も残っていない筈なのに、手が震えた。
 意を決し、右手に力を込める。
 引きつるような痛みが走る。だが切れていない。力を入れたまま引かなければ、
 血は流れない。
 心臓が恐怖に早鐘を打つ。
 全身から嫌な汗が噴出し始める。
 気がつけば涙で頬が濡れている。
 ナイフを持つ手が自分の命を絶つという恐怖に、震えた。
 と、その手に余計な力が入る。
「いっ!?」
 引きつるような痛みが強くなり、それに熱く疼く感覚が付加される。 
 手首が切れた。
 だが流血の勢いは大したものではない。
 発情した時のネーアが垂れ流す愛液の方が遥かに多い。
 これでは出血多量の前に血が固まってしまい死ぬ事は出来ない。
 しかしそれをネーアが知る由も無い。
「あ!……ああぁ!……」 
(痛い! 痛いよう!) 
 手首が伝わる灼熱感を伴う痛みに、ネーアは自分が血を流し、
 そしてこれから死んでいく、という恐怖に身を震わせる。
385乙×風:04/01/26 12:09 ID:qdk2APgd
 脳裏に、ウラヌスの笑顔が過ぎる。走馬灯のように。
 溢れ出したネーアの血は重力に従い彼女の手首を撫でるように伝い、
 彼女の手を赤く染めていく。
 そして、その血が、石畳の床に落ちた。
 瞬間。
 地面が光り出す。ネーアの血を吸い、真っ赤に。
「きゃっ!?」
 突然の事に驚き、部屋の奥側の壁へと跳び退く。
 見れば、赤い光を放っているのは地面そのものではなく。
 地面に描かれていた模様だった。
 模様は『折檻』の為に隅に押し退けた、使われなくなったソファや、
 調度品などに取り囲まれるように、部屋の中心で輝いている。
「な、なに、これ!?」
 禍々しい赤い光に、全身が怖気立つのを感じる。
 何か悪いことが、とんでもない事が起きている気がした。
 その予感は当たっていた。
 ネーアには分からなかったが、その模様はかつてウラヌスが
 とある魔物を封じ込める時に使った魔方陣だった。
 光は更に輝きを増し、目が眩むほどの光量で部屋の中を満たす。
「っ!?」
まばゆい光はまるでネーアに収束するように彼女とその周囲の空間を
 真っ赤に包み、
 そして次の瞬間には光が消えていた。
 入れ替わるようにロウソクの火が灯る。
 と、もたれていた壁が急に上へとスライドした。
386乙×風:04/01/26 12:10 ID:qdk2APgd
「ひっ!?」
 壁から飛び退く。
 さっきまで壁だったものは上部へとスライドを終える。
 その先には、等間隔で火が灯った、緩やかな階段が有った。
 部屋の真中で裸身を晒したまま呆然と立ちすくめる。
「これ、まさか」
 徐々に思考が回復してきた。
 厨房でウラヌスの言葉を思い出し、自分が何をしでかしてしまったのかを
 理解した。
「どうしよう。私っ」
 死ぬつもりが、今度は魔物の封印を解いてしまった。
 自分の愚かさに胸が押しつぶされそうになる。
 と自分の手首を見て愕然とする。
「傷が……」
 消えている。暗闇の中で確認は出来なかったが、
 確かに自分はあの時血を流していたと思う。
 落胆する。もう一度ナイフの刃を手首に当てる勇気は残っていない。
 だが身体中に力がみなぎっている気がする。今日だけで朝から何度も
 絶倒に達したというのに。人生で最も最悪な出来事があって、身も心も
 ぼろぼろだったというのに。
 いぶしげに自分の体を眺める。
 十七にして75にも満たないバスト。
 くびれなんて色っぽい造形とは程遠いウェスト。
 ウェストと繋がっているようなヒップ。
 客観的に見れば少しは違うのかもしれないが、
 ネーアから見れば、何の色気も無い、子供の身体。
387乙×風:04/01/26 12:11 ID:qdk2APgd
「えっ? なにこれ?」
 徐々に胸から視線を下ろしていき、下腹部に達した時、異変に気付いた。
 へその下から羞恥の丘にかけて、刺青のような、不気味な模様が浮かんでいた。
 どこかで見た事がある気がする。
「これって、ここの地面の模様と同じ?」
 だがいくら考えたところでそれが意味する事など分かりはしない。
 今ネーアに分かっているのは、これでウラヌスに更なる迷惑をかける、
 という事と、自分には自殺する気力がもう残っていないという事だけ。
(でも)
 ネーアはふと思う。
(本当にこの先に魔物が居るなら、私を殺してくれる?) 
 封印されている魔物は凶暴で、頭からばりばりと食い殺されてしまうかもしれない。
 だが不思議と、自分の腕を掻ききるよりはましだと思えた。
(上手くいけば楽に死ねるかもしれない)
 ネーアはナイフを持つ手の力を緩める。
 からんっ、と甲高い音を立ててナイフが地面に転がった。
 そのナイフを見向きもせずに、
 ネーアは裸のまま、部屋の奥に現れた階段へ足を乗せる。
 人一人分がぎりぎり通れるほどのその通路は、
 等間隔に壁に埋め込まれた、淡く発光する石のせいで比較的明るく、
 また、長年放置されていた筈なのに、かび臭い匂いが一切しない。
 それどころか、通路の奥から、僅かに甘い香りすら漂ってくる。
 この奥には、自分を食い殺そうとする化け物が居ると思われるのに、
 それと遭遇する事は不思議と怖くなかった。
 この甘い、花の匂いを嗅いでいると、恐怖感が薄らぐ気がした。
388乙×風:04/01/26 12:12 ID:qdk2APgd
 トクトクと、心臓が鳴っている。
 この時、ネーアは気付いていなかった。

 ロープと、物置に放置された家具を使えば首を釣り、
 最も楽に死ねる事に。

 そして自分の意志で階段を進んでいるのではなく。
 目を覚ましたその魔物が、ネーアを呼び寄せたという事に。
389乙×風:04/01/26 12:18 ID:qdk2APgd
以上で第四話『前編』終了です。『全編』じゃありません。あしからず。
いきなり間抜けなケアレスミスをかましてしまったので皆さんが萎えてしまったのではないかと少し不安です。
今回はエロも薄めですし。きな臭くは、なってきましたが。
後編はネーアのオナーニシーンがありますがまだ寄生生物にやられません。
タイトル通り出くわすだけ。
やられる時は一話丸ごと使ってねちねちと苛められますので、期待して下さい。



390名無しさん@ピンキー:04/01/26 12:49 ID:T/Tdrjaq
いつのまにか神サマキテタ――――(・∀・)――――!!
今回もまた堪能させて頂きました。
後編も期待しております。わくわく。
391名無しさん@ピンキー:04/01/27 23:52 ID:jyKoeyQk
サイコーですた。
ハァハァ…
392 :04/01/30 00:42 ID:79ockqu1
ほっしゅ
393名無しさん@ピンキー:04/01/30 23:52 ID:d6fBFPOy
早く続きが読みたぁーい
触手に卵植え付けられるのハァハァ


…ホシュ
394乙×風:04/01/31 11:41 ID:B8n7oq76
ども、乙×風です。
執筆ペースを考えた上で、というのもあるのですが、ここ暫く本業が忙しかったので顔を出せませんでした。
というわけで今から後編投稿しちゃいます。

今回のエロはネーアのオナーニのみ。結構キてるようですが。
395乙×風【無限の花肉 第四話】:04/01/31 11:43 ID:B8n7oq76
  <エンカウント 後編>

 甘い匂いが次第に強くなっていく。
 それに比例するように、ネーアの心から恐怖心が取り除かれ、
 恐怖とは別の感情が、心臓の鼓動を早めていく。
 まるで絶頂を迎える直前のように、頭がぼうっとし、
 身体がふわふわと浮くような感触さえ覚える。
 そうやって、ネーアが酒に酔ったように足元がおぼつかなくなってきた時、
 緩やかな階段が途切れる。
 五メートルほどの通路の先には、金属製の扉があった。
 だがその扉には鍵穴も、ドアノブさえも見当たらない。
(どうすれば、いいんだろう?)
 開け方が分からない。
(折角ここまで来たのに……)
 そう思って愕然とする。
 自分はこれ以上先に進めない事に対し、
 安心ではなく、落胆を感じている。
(ど、どうしてっ?)
 ふわふわとした頭で考える。
 自分は引き返して生き延びる事よりも、この扉を開けて未知の化け物と
 遭遇する事を望んでいる。
 そしてようやく気付く。
 高鳴る心臓は、恐怖のせいではない。興奮のせいだ。
 そして、自分はこの扉を開け、化け物と出会う事に、ときめきに近い
感情すら覚えている。
(やだ私、どきどきしてる。ウラヌス様の事を考えている時みたいに) 
396乙×風:04/01/31 11:44 ID:B8n7oq76
 しかし扉の開け方が分からない。
 途方に暮れ視線を地面に落とした。
 自分の足元――扉から三歩と離れていない地面にに、上で見たものと告示した
 模様が刻まれている。
 それを暫くの間眺めていると、ふと自分の股間がむず痒くなっている事に気付く。
「え!?」
 先程、へその下に浮かび上がった模様が、赤く発光していた。
「……あっ!? ……ん!?」
 輝きが増し、比例するように秘所が疼く。
 子宮が切なくなってくる。
 元より前後不覚だったネーアは力なく、模様――魔方陣の上に両膝を曲げ
 尻を下ろす。石畳の地面が、冷たくて心地良い。
 そして、大した意識もせず、
 だが嫌悪も羞恥も抱かず、
 ネーアは自分の秘所に手を伸ばした。
 くちぃ、と既に潤んだ割れ目が音を立てた。
「ひあっ!?」
 途端に膣内の肉ヒダを撫でたような強い快楽が走る。
(そんな、私っ、入り口を撫でただけなのに?)
 口を開き始めた割れ目を撫でただけでこの快楽だ。
 クリトリスを弄ったり、膣内を指で掻き回したらどんなに気持ち良いのだろうか。
 想像しただけで、背筋が震えた。淫らな期待に胸が高鳴る。
 ごくりと唾を飲み込むと、ネーアは再び割れ目にそって指を添える。
「ぁんっ」
 ぴりぴりとした刺激。それが小陰唇から全身へと広がると、甘い愉悦へと
 変わって行く。
397乙×風:04/01/31 11:45 ID:B8n7oq76
 ネーアは添えた指をそのままに、縦に動かし始めた。
 ――くちくちくちっちゅくっ。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
 断続的な刺激が、ネーアの身体を駆け巡る。  
(気持ちいいっ。すごく気持ちいいよ!)
 寝起きのような顔が、トロンと、淫蕩とした顔へと変わって行く。
 手持ち無沙汰だった左手が、欲情に駆られて胸へと伸びる。
 そして秘所を弄くりながら、かるく胸に触れた。
「はんっ」
 既に充血し、しこりたった乳首に触れてしまう。
 股間のピンク色をした淫らな粘膜よりも甘い快楽が上半身へと広がる。
「んはあぁ」 
 胸を軽く揉み込むと、もどかしいような快楽が体全身に広がり、
 ネーアの欲情を更に掻きたてた。
(も、我慢できないようっ)
 秘所を上下にさすっていた指を、今度は膣内へと狙いを定める。
 次の瞬間自分の体を駆け巡る、甘美な快楽を想像する。
 胸が淫らな期待に高鳴り、ぶるるっと背中が打ち震えた。
 ――くちゅうっ。
「ああん♪」
 まるで意思でも持っているかのように、人差し指と中指を、
 肉ビラが咥え込んでいく。
 今まで感じたまででも最高のメスの快楽がネーアの脳を淫らに溶かし、
 甘ったるく喘いだ。
「いいようっ、いいようっ! きもちいいよ!」
398乙×風:04/01/31 11:46 ID:B8n7oq76
 ちゅぷちゅぷと淫らな音を立てながら、沈み込んだ二つの指がピストンする。
 さっきまで右の胸を揉んでいた左手は、今は左胸を弄んでいた。
「あんっ…あん…あんっ…あんっ…あんっ♪」
(アソコも、胸も、すごくきもちいいっ)
 感度がいつもよりもいい。だがそれ以上にネーアは淫らな気分になっている。
 もっと気持ち良くなりたい。もっといやらしくなりたい。
 そんな想いが、ネーアの感度を今まで以上に引き上げていた。
 膣内に挿入した二本の指を曲げると、肉ヒダを撫でるように引っかく。
「あんっ!」
(もっとっ、もっとぉ) 
 肉ヒダを削られるような感覚にネーアは悦び、今度は二本の指を巧みに使って、
 更なる快楽を求める。
 挟み、引っ張り、つねり、膣内の肉壁を弄り回す。
「あ!? ああ! これ、いいっ、きもちいいよっ!」
 弄りまわしていた指が、Gスポットを直撃する。
 きーんと耳鳴りがしそうな快楽に全身が震え、汗を吐き出す。
「あんっ! あんっ! あんっ! あんっ! あんっ!」  
 捕らえたGスポットを擦るように、あるいはノックするように、
 つき込む角度をずらしながら指をピストンさせる。
 気が付けば、ネーアは指の動きと合わせるように腰を前後に揺すっている。
 胸を揉む手の動きも大胆に、乱暴になっており、小ぶりなその膨らみに、
 赤く跡が残るほど力を込めている。
 だが今のネーアに痛みは無い。
 あるのは思考を溶かす快楽と、さらなる快楽を求める貪欲で淫らな本能だけ。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あ! スゴイ! スゴイよぉ!」
399乙×風:04/01/31 11:47 ID:B8n7oq76
 ――ぐちゅ、ぐちゅ、くちゃっ、くちゃ!
 股間から垂れ流れ、湯気と強烈なメスの臭気を放つ愛液は、
 粘度の濃い泡と、白濁とした本気汁となって、床に刻まれた魔方陣上に、
 甘酸っぱい匂いのする小さな水溜りを作っている。
 既にネーアの目は焦点を結んでいない。
 半開きの唇から舌と涎を垂らし、喜悦の表情を浮かべている。
 喘ぎ声が大きくなり、その合間に酸素を求める荒い呼吸が入るようになる。
 突き込む指の動きが速くなる。股間から響く水音に、ぶぷっ、
 と泡が吐き出される下品な音が混じる。
 媚びるような自分の声に、秘所から漏れる淫らな水音に、
 快楽と、快楽を欲する淫らな気持ちが際限無く膨らんでいく。
(もっと、もっともっともっとぉっ!)
 欲望に従い、ネーアの手が、指が動きを変える。
 胸を揉んでいた左手は、自己主張する桃色の肉を摘まみ、捻り、爪弾く。
 乳首から送られる鮮烈な快楽に、目の前が明滅した。
「きちゃう! スゴイのがきちゃう! ああんっ!」
 さらに勢いづいて股間に突き込む右手の親指を曲げる。
 包皮のめくれたクリトリスをごつごつと小突いた。
 その度に電気が走ったような刺激が全身を駆け回り、思考と
 聴覚と、視覚が馬鹿になっていく。
「ああん! ああんっ! ああん! らめえ! イク! イっちゃう!」
 淫核とその裏のGスポットから流れるびりびりとした刺激が甘い愉悦へと
 変わって行く。
 ネーアは更なる快楽を求め、
 親指と人差し指で挟み込むように、淫核とその裏側にあるGスポットを押しつぶした。
400乙×風:04/01/31 11:48 ID:B8n7oq76
「ああああぁぁぁぁぁっっっ!!」
 状態を逸らして、とうとう絶頂を迎える。
 だがネーアは無意識のままとどめとばかりに、押し挟んでいる二つの快楽中枢を
 揉み込んだ。
 絶頂の更に上、視界が、思考が真っ白に染まる。
「ああっ! ああぁあ……! はぁああっ……!」 
 体中が打ち上げられた魚のようにびくびくと痙攣する。
 口の端から垂れた涎が、糸を引きながら地面へと落ちて、
 ――しゃああああぁぁぁぁ。
 それを合図にしたかのように、勢い良く黄金色の液体がネーアの股間から噴出す。
 突っ込んだままの右手を、べとべとになった股間を、すっかり
 暖かくなってしまった石畳の地面を、刺激臭のする液体が飛び散りながら
 汚していく。
 そうして長い放尿を終え、魔方陣の上を黄金色の液体が染み割った時、
 ネーアの下腹部に浮かんでいる紋様のように、魔方陣が赤い光を発する。
 すると、目の前の扉が左右に割れ、重い音を響かせながら開いていく。
 ネーアは小水と淫液と汗と涎の混合液の直中で、絶頂の余韻を噛み締めながら
 その光景を見つめる。
 やげて目の前の大きな扉が完全に開く。
 途端に、扉の向こうから、甘い匂いが流れ込んでくる。
 ここに来るまでネーアが嗅いだ、花のような匂いを何倍にも濃くしたモノ。
 野花の甘い香りに、メスの愛液を煮詰めたような香りをブレンドしたような、
 そんな、むせかえる程の匂い。
401乙×風:04/01/31 11:49 ID:B8n7oq76
 その普通なら、その以上に甘ったるく、どこか酸っぱい香りに鼻が曲がる
 ところだが、今のネーアには、鎮火した性欲に再び火を付ける起爆剤にしか
 ならない。
 淫らな泉からふらつきながら立ち上がると、ネーアは扉の向こう側、
 強烈な臭気のせいで、霧でも掛かったような空間へと歩みを進める。
 扉の向こう側は、生き物の臓腑の中のよう。
 壁も地面も、得体の知れない粘液が糸を引いており、ネーアが足を動かす度に
 にちゃにちゃと音がなる。
 肉の蔦は辺りに張り巡らされており、血が通っているかのように脈動する。
 踏みつけると、骨の無い肉のような弾力が帰ってくる。
 ネーアはそんな吐き気を催すような空間を、夢遊病者のように歩き進める。
 この空間にも所々に淡く光る石が埋め込まれていた。
 そして、臭気を発する霧のせいで、入り口が見えなくなった時。
 ネーアは封印された魔物と遭遇した。
402乙×風:04/01/31 11:55 ID:B8n7oq76
以上で第四話終了です。
プロット的に寸止めになったのは申し訳ないです。
その代わりに次に話では、前後編丸々使ってネーアが寄生生物に犯されるので、乞うご期待。

それと。
次の第五話は、プロット的にも、前後編に分割しにくいお話ですから半分にぶつ切りせずに
まとめて投稿します。ではでは。

403名無しさん@ピンキー:04/01/31 12:16 ID:XCb1JxKx
乙です!
この後の展開が楽しみ。
まとめて投稿して頂けると読んでいる方も寸止めの地獄を味あわなくて済むので、
是非まとめて投稿をおながいします(;´Д`)人
404名無しさん@ピンキー:04/01/31 14:17 ID:vsmFS5J7
>>乙×風
すばらすい…楽んでおりますです
405名無しさん@ピンキー:04/02/01 17:23 ID:ODXZ3PBv
二次元ドリームノベルがそのまんま載ってるようなスレだな('∀`)
406名無しさん@ピンキー:04/02/01 20:38 ID:lbw/yPmf
SKY、例によって例のごとく更新…しっかし、美佐がシリーズと回を追う毎にヘタレ弱キャラ化している…
スレ的にはハァハァなので無問題だがw
407月光蝶:04/02/01 21:23 ID:XpIoUhnn
>>405
萌えの直撃度ではそれ以上だね。

ここしばらくレスしてませんでしたが、

>>370
FBXさん、ご無沙汰ですが乙です。
じわじわと進む(しかも最近ボルテージ上がってる人外入ってるとか)構想楽しみ。
期待大!

>>355
「おおおおおおおんッ!!」
「こ・・この娘・・・いぢめればいぢめるほどッ!!
 堕とせば堕とせばほどッ!!!

 全然平気で堕ちまくりんぐDeathッ!?」
「き・・きもちいい・・・」
「こ・・こいつには自尊心というものが・・・・(魔法で計ってみよう)
 あ・・・あるッ!!(ちょびっとだけ)
 しかしッ!!!その自尊心、いぢめられればいぢめられるほどますます快楽の元になるだけかッ!?
 こいつはどうなっているんだ!?脳が快楽神経(謎)だけで出来てるのかッ!?
 ・・す、素晴らしいジョジョオオ」
というような感じですが・・・
ネーアたんかなりイイ。

他の長期連載の方々も、まだまだ力を蓄えておられる最中と見た・・・
このスレの力、まだまだこんなものではない・・・イイ!!
408名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:41 ID:2ZTq9C1d
>406
>美佐がシリーズと回を追う毎にヘタレ弱キャラ化している…

まあ、それを言ったら「出た、憑かれた」の巫姫をはじめ
女性キャラはどいつもこいつも
まともに退魔行できてるシーンがほとんど無いんだけどね(w
しかし、それでも確かに彼女のヘタレぶりは群を抜いてる。
悪霊の下僕と化してからは大活躍なんだが…。
操り好きの人間が言うのもなんだが、一度ぐらいは
「美佐さんが悪霊相手に八面六臂の大活躍!」ってパターンの分岐を読みたい気もする。
(いや、ここで言ったってしょうがないんだけど)
409月光蝶:04/02/02 00:52 ID:Fvh8njqX
>>408
意外とあのサイトの人ならこのスレを発見している可能性も(笑)。
410名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:17 ID:AphjjZi7
>>409
イロイロと更新乙です

>意外とあのサイトの人ならこのスレを発見している可能性も(笑)。
知らない訳がなかろう、と言う奴でしょ
ここの住人の何割が(ry
411名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:18 ID:AphjjZi7
>>408
>「出た、憑かれた」の巫姫をはじめ

いや、巫姫別格だしw
412名無しさん@ピンキー:04/02/02 23:39 ID:AphjjZi7
連投スマソ

ttp://vs2.f-t-s.com/~linda/

こちらの方も小説アップまぁ〜チンチン (AAry
と煽ってみるテスト

41348:04/02/03 12:38 ID:y358KTdp
今ごろ訂正しても無意味かもしれませんが、一応。
誤:バイオ・ハザード・レヴェル→正:バイオ・セーフティ・レヴェル
誤:BL→正:BSL


 ちなみに、私のSSはNBC戦初級講座という意味も兼ねております。
例えばコーパス・ワンの構造は現実の旧ソ連生物兵器製造施設の構造を元にしていますし、AP-4防護服も
実際にロシアで今でも使われています。その他の軍事テクノロジーに関しても、現有のそれと大差ありません。
この後でパスカルと海兵隊の衛生兵が議論するシーンが出てきますが、そこで言及されている化学兵器の
治療法も大枠において真実です。
 と、まあこんなふうに、エロでは使い道が無くても、他の職人さんがSSを書くときなどにはそれなりに役立つ
かもしれないものですので、どうか見捨てないでくださいな。
414FBX ◆4gA1RyNyf. :04/02/03 22:24 ID:jYY9xV7p
・・・発掘。ちょびっとだけ。
415FBX@魔色のダイヤ ◆4gA1RyNyf. :04/02/03 22:25 ID:jYY9xV7p
「う・・・。」
ペックが目を覚ました。
体を起こしてあたりを見てみる。
「・・・?」
何が起きたのかまったくわからない。
見ればリィズとミスティは全裸で床に転がっているし・・・。
「ん? 裸じゃんかよ!」
ペックは顔を真っ赤にして、布団の中に顔を突っ込んだ。
べちゃ・・・。
「べちゃ、って・・・?」
確かに液体に触るような音がした。
おそるおそる布団をめくってみる。
すると、そこには灰色の液体がたまっていた。
それはもちろん、シーアである。
「・・・? なんだろう・・・、これ。」
手を伸ばしてみる。
触る。
どろっとしている。
触った指の匂いをかいでみる。
「う・・・・・・。」
きつい淫臭がした。
416FBX@魔色のダイヤ ◆4gA1RyNyf. :04/02/03 22:27 ID:jYY9xV7p
ぐちゅっ、ぐちゃぁ・・・。

奇妙な音と共に、液体はシーアの姿を取り戻していた。
「ふあ・・・!?」
ペックはベッドの上に立つシーアを見上げた。
「ふふふ・・・、かわいい子ね。真祖のダイヤも奪ったことだし・・・。
 試しにあなたを虜にしてあげるわ。」
シーアの青紫色の唇が笑みを作る。
ペックには言っている意味がわからなかった。
「え? ちょっと、あなたは誰? しかも液体から・・・」
その先の言葉を紡ぐことはできなかった。
ペックの唇はシーアの股間に押し付けられていたのだから。

「さぁ、すぐに楽にしてあげるからね・・・。」
まるで子供をあやすようにそう言うシーア。
ペックにはシーアの声が非常に魅力的なものに聞こえた。
リィズに刷り込まれた言葉−−『快楽のためにならなんでもしなさい』
その言葉がペックの頭に響いた。
ペックは憑かれたような表情になる。
「はぁい・・・。」
417名無しさん@ピンキー:04/02/06 01:00 ID:WBQnKf4X
この画像からシチュエーションを想像してください(30点)
http://sugachan.dip.jp/img/src/20040202202742.jpg

…とやってみるテスト
418名無しさん@ピンキー:04/02/07 04:01 ID:gKtI1xe0
>>417
コラですか?
左女子A、右女子Bという設定で

A「え?・・・ちょ、ちょっとB。や、やめてよ、いきなり・・・」
私は不意に背後から胸を鷲掴みされた。鷲掴みしてきたのは同僚のBだ。
ところが普段のBとは違い、可愛い顔がどこか妖艶な笑みを浮かべていた。
Bの身体に目をやると全身裸だった。
B「Aちゃんのここ、すっごく気持ちいいでしょ。ほら、こうすると・・・」
Bが私の右胸を揉み解す。その指使いは、まるで男が触っているかのように荒っぽい動きだ。
A「あっ、あふっ、んあっ!」
Bの指が私の乳首を摘んだ。途端に全身に電気が走る。
B「ほら、もうこんなに固くなってきた。ここはどうかしら?」
A「や、やめて!B!!ああんっ!」
抵抗しようにも全身に力が入らない。私はBのされるままに左手の侵入を許してしまった。
Bの左手がブルマーの中へ入っていく。指先が下着を探し当てると、這うようにモゾモゾと私の秘部に入った。
A「・・い、いやぁぁ・・・。うぅぅ・・や、やめて、B。急にどうしたのよ!ひやぁっ!」
容赦ないBのダブル攻撃に意識を保てなくなる。胸からは乳首を摘まれる度に全身をえもいわれぬ衝撃が襲ってくる。
一方、股間からは次第に湿っぽい感じとともにグチュグチュと音が聞こえてきた。
B「Aちゃんの身体ってすっごくエッチな身体だねぇ。もうこんなに濡れてきてる・・。乳首なんてホラ、こんなにピンピン・・」
私の息遣いが次第に粗くなる。
419続き:04/02/07 04:02 ID:gKtI1xe0
A「ハァハァ・・・、へ、変よ・・。んあっ!・・・何が・・・・・ハァハァ、あったのよ、B!ううぅぅ・・・ハァハァ・・」
B「どこも変じゃないわ・・。ただ、この子の身体が丁度近くにあったから意識を乗っ取ってあげたの・・」
(この子?身体?乗っ取る?Bは何を言ってるの?)
そして私は見てしまった。Bの口から覗く不気味な物を・・。それは明らかに人間の『舌』ではなかった。
正確には舌の上に何かがくっ付いている感じだ。
B「最初はこの子も抵抗したんだけど、もうこの通り。今でもこの子の意識が『逃げてっ!』って叫び続けてるわ・・。ふふっ・・」
Bの瞳から一筋の涙がこぼれる。だが、Bの表情は相変わらず妖艶な微笑を浮かべている。
A「・・そ、そんな・・。はう!ハァハァ・・、Bから離れて!!ああんっ!」
B「いやよ、この子の身体気に入ったもの・・。さぁ、Aちゃんも私の仲間にしてあげる・・」
Bの唇が私の唇と重なる。すると何かネバネバした物が口の中を移動し始めた。
A「むーーーっ!!んん、んんーーーーっ!」
私は必死で抵抗したが、Bのダブル攻撃になすすべなく『不気味な物』を口移しされた。
やっとBの唇から離れると同時に、それまで攻め続けていたBの両腕から自由になった。
A「いやぁぁぁーー!やめて!入ってこないで!!」
『別の意識』が私の意識を奪い取ろうとする。私は両手で頭を抑え、必死にそれに抵抗した。
けれども、『別の意識』はガラスに張り付いたシールを剥がすかのように着実に私の意識を奪い取ろうとする。
B「・・駄目じゃない、抵抗しちゃ・・」
Bがうずくまった私の背後から股間に手を入れる。股間からは先ほどと同じグチュグチュと嫌らしい音が聞こえてきた。
全身を襲う衝撃が私の最後の意識を完全に奪い去ってしまった。私の身体がピタリと動きをやめる。
B「・・・気分はどう?」
Bの質問に私の口が独りでに動き始めた。
A「・・ええ。すっごくいいわ・・」
420名無しさん@ピンキー:04/02/07 18:29 ID:999BO4jr
>>418-419
コラではなさそうだねぇ
漏れは後ろの娘、もう股間から何か生やしてるかと(ry

ともかく、ごちそーさまでした
421名無しさん@ピンキー:04/02/07 22:46 ID:W/kx7tiI
>>420
IDスゲえ
422名無しさん@ピンキー:04/02/07 23:32 ID:999BO4jr
>>421
あらら…確かになかなか見かけませんな、こんなゾロ目
423名無しさん@ピンキー:04/02/08 02:41 ID:+qK1quVE
>>417は「しかとみよ」って絵師が書いたものでコラではないよ。
424名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:51 ID:YNPJx3pY
>>423
あ、どっかで見た絵柄だと思ったら、虎の穴のイラスト描いてた人かぁ
425名無しさん@ピンキー:04/02/08 19:39 ID:JhZCQX5C
ゲームやったことあるが、寄生物とは違うな
426名無しさん@ピンキー:04/02/08 21:26 ID:YNPJx3pY
>>425
いや、勿論このカットのゲームが寄生モノだとは言ってないわけで
単にこの場面だけで妄想補完してみると…ってなものかと

427FBX ◆4gA1RyNyf. :04/02/09 11:53 ID:BFOTFkMo
ちょっとアンケート。

執筆再開する時、魔色と幻魔どっちきぼーん?
どっちも書こうと思えば書けそうなんすけど。
片方に集中したほうが私的にはやりやすいなーて・・・。

幻魔は続けるのがちょっと辛いかも(ボソーリ
428名無しさん@ピンキー:04/02/09 12:09 ID:sZpFDgNb
書きやすい方で
429名無しさん@ピンキー:04/02/09 22:06 ID:sTwAiR79
個人的には魔色キボン。
まあ、あくまで個人的に、だが。
430名無しさん@ピンキー:04/02/09 22:57 ID:gZXfPckm
同上
431名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:07 ID:4H+jKi94
>>427 かなり好きなんで出来れば魔色を…
432名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:07 ID:4H+jKi94
>>427
かなり好きなんで出来れば魔色を…
433名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:07 ID:4H+jKi94
>>427
かなり好きなんで出来れば魔色を…
434名無しさん@ピンキー:04/02/10 01:19 ID:5AmCiT+1
じゃ漏れは幻魔でw

早いうちにオチをつけた方がスッキリしますよ。
435名無しさん@ピンキー:04/02/10 03:26 ID:NNuDHlMo
なんつーか、「書きたい方」を書いてもらえるのが嬉しいんだがな。
漏れとしては。
書こうと思えば、っつーのなら……なぁ。
神に向かって失礼な言いぐさだとは思うが、本心だ。
436乙×風:04/02/10 15:52 ID:TGpn1YlX
>FBX氏
氏が書いていてテンションが高いほうのお話を希望です。

ああ、ええと。それと一応報告しときます。
つい先日、コンピュータのハードディスクがお亡くなりにならました。
書き溜めておいたストックと一緒に。
バックアップなんて気の聞いたものも取ってません。
というわけで無限の果肉シリーズはここ一ヶ月ほど投稿する事が出来ませんので、
どうかご了承ください。

、、、、、はぅ、さいあくだ。
437名無しさん@ピンキー:04/02/10 16:36 ID:uQE45lNK
な、なんだってーーーー!!

くそ、俺たちにできるのは、どなたかが再開してくれるまで、
スレを保守し続けることだけなのかっ!
438名無しさん@ピンキー:04/02/11 00:08 ID:E9g8Svjz
なんてこった・・・_| ̄|○

とはいえ、ただ餌を待ってる我々よりも被害に遭われた
ご本人の方が大ダメージでありましょう。
2年前、同様にHDD飛ばした経験を持つものとして
心中察せずにいられませぬ。
439名無しさん@ピンキー:04/02/12 00:18 ID:GPYKTyVR
何ヶ月だって待つさー
440月光蝶:04/02/12 02:14 ID:Fa+64o4B
更新しました。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
今回は、タマってた分のUPのみです。

>427
どっちも良くなって着てますが、どちらかといえば魔色の方かな・・

>436
あ・・あと一歩で大物えろえろんも来るというところでッ!!
だ・・・だが待つ!!待ちつづける!!

441 :04/02/14 09:48 ID:fSn2/RkJ
ほ種。
442名無しさん@ピンキー:04/02/15 16:30 ID:oidk9BDT
星ゅ
443名無しさん@ピンキー:04/02/17 16:28 ID:A42XJLNt
hosu
444名無しさん@ピンキー:04/02/17 21:07 ID:Tz8O1+qS
ちょい聞かせて
心霊研究部なんだが、このスレ的にはどの分岐(外伝)がオススメ?
麗・狼氏以外が書いてる部分、ということなんだけど

麗・狼氏のは文句なしにイイんだが
外伝とかでどんどんふくらんでいって、どれを読んだらいいのやら
なんか、カナーリ本来の趣旨とズレたのを書いてる人もいるようだし( ;´Д`)

教えてエロい人(´ー`)ノ
445名無しさん@ピンキー:04/02/17 21:51 ID:orp0TF8J
桜ノ宮高編、神の城編が好きだな、個人的にはだが
446名無しさん@ピンキー:04/02/17 22:07 ID:Q957Rvz7
正直もう増えないでほしい
本編だけ読めばいいと思う・・・
447名無しさん@ピンキー:04/02/17 23:58 ID:ty5F1bko
>>444
漏れも大筋>>445に同意
とりあえず巫姫ネタのカムバックを穏やかにキボンヌ
448名無しさん@ピンキー:04/02/18 01:32 ID:MvjLmE2E
444ですが、みんなありがd
桜ノ宮高編、読んだよヽ(´ー`)ノ結構よかったです
神の城編は昨日から公開停止中ダターヨ_| ̄|○
449名無しさん@ピンキー:04/02/18 06:51 ID:It8rjyC3
>>448
年齢的にヤヴァイ表記を修正したら戻ると思われ
450乙×風:04/02/18 11:09 ID:PyQ/RQJ/
吉報です。
先日天寿を全うされたと思っていたHDDが一時的に息を吹き返しました。
小説のバックアップが取れたので今から投稿していきたいと思います。
451乙×風【無限の花肉 第五話】:04/02/18 11:10 ID:PyQ/RQJ/
 <肉の花>

 ネーアは呆然と目の前の生き物を見上げた。
 分かり易く言えば花のような形状をしている。
 肉の地面に肉の根をいくつも張り巡らせ、花弁を閉じ、つぼみの状態だ。
 地面からつぼみの先端までは二メートル以上は有り、かなりの巨体だ。
 人一人くらいならこの中に入ってしまうのではないだろうか。
(中に入って――どうなるんだろう?)
 ざわり、と心の中の闇が蠢く。
「――あ」
 ネーアの心に呼応するように目の前の肉の花がぶるるっ、と蠕動する。
 ――にちゃああぁぁぁ。
 混濁した霞がかった視界の中で、ゆっくりと目の前の魔物が花を開いていく。
四つの花弁が開く。むせ返るような甘い匂いが膨れ上がり、
 ネーアの意識を更に混濁させる。
 花弁を広げたその姿は直径三メートルを超えている。花弁の内側は
 血管のようなものが張り巡され、不気味に波打っている。
 雌しべがある所には、肉色をした拳大ほどの穴が空いているだけで、
 その穴を取り囲むように、計十二個の親指大の瘤が並んでいた。
 突如瘤が膨らむと、ぶしゅううう、と音を立てながら、色付きの霞を噴出す。
 匂いの発生源はこれだった。
 その醜悪な姿は見るもの全てに嫌悪感と未知なる物への恐怖を抱かせる。
 だが今のネーアの精神状態は普通ではない。
 メイド達に精神を追い詰められ、そしてこの化け物が放つ臭気に、
 脳を蕩けさせられているのだ。
(きれい……)
452乙×風:04/02/18 11:11 ID:PyQ/RQJ/
 ――ぶじゅるるるっ!
「あっ……?」 
 ネーアの感情に答えるように、中心部に有った十二の瘤が、
 文字通り一斉に飛び出してきた。
 瘤はのた打ち回る触手となって、ネーアに絡み付いていく。
 ネーアはその光景を呆然と見ながら、なされるがままに、身体を拘束されていった。
「んっ……ぁんっ……」
 剥き出しの肌の上で触手が這い回る度に、敏感になった肌が快楽を覚える。
「ああっ!……んっ……あっ……はあぁん!……」
 触手の胴には赤子の指ほどの小さな瘤があり、それが乳首や股間に擦れる度に、
 ネーアは目も眩むような快楽を感じた。
 にちゃにちゃと、音を立てながらネーアの体を触手が這いずり回る。
 だがそのびちゃびちゃに濡れた蛇が前身を這いまわるような、身の毛もよだつ感触に、
 流石のネーアも嫌悪感を覚えられずにはいられない。
(気持ち良いけど、気持ち悪い)
 その裸身が、瘤から湧き出た透明の粘液にぬらぬらと輝き始めた時、
 ネーアは触手によってがんじがらめにされていた。
(もう、逃げられない) 
 逃げるチャンスは無い。自分はこの花の化け物に食べられてしまう。
 きっと真中の穴が口になっていて自分を丸呑みするのだ。
 ぞくり、と背中が震え、鼓動が早くなる。でもそれは恐怖によるものではない。
「――ああん!」 
 わきの下に、膝の下に、そして股下に絡まっていた触手が、ネーアの体を持ち上げる。 
 M字型に足が開脚されながら地面から足が離れる。
 万有引力の法則にしたがって秘裂に触手が食い込んでいく。
453乙×風:04/02/18 11:13 ID:PyQ/RQJ/
「ああ! だめぇっ、くいこんでるようっ! ひああんっ!? あ、当たってる!
 く、クリちゃんに、瘤々があたってるよう!」
 割開かれた秘裂でひっそりと自己主張をしている淫核に、重力のせいで少しづつ
 ずれてくる触手が擦りつけられる。ごつごつとした瘤が、小陰唇を捲り上げ、
 快楽神経の中枢を無情にこねくり回す。
「あ! ああぁぁ! ……きゃん!? あはああああぁ!」
 淫核が触手の胴に舐め上げられ、ジーンとしたと快楽に耐えていると、
 突如瘤が淫核を掠め、頭がまっしろになるような刺激が全身を駆け回る。
がくがくと体が震える。淫核を襲う刺激のタイミングが不規則で、
 心の準備すら出来ずに、ただ快楽に翻弄されるしかない。
 すでにネーアの内股は触手が分泌する粘液とは別のモノが溢れ、
 淫らな匂いを放っている。
 肌が朱に染まり、汗が滲み出る。心の中のメスがどんどんと昂ぶる。
 眉を八の字にたわませながら、目が欲情に潤む。口の端から涎が垂れた。
「あっ! だめっ! 強い、つよすぎるよぉ! ああ!?
 あああああぁぁぁっ!!」
 ちょうどネーアの体が化け物の真上辺りに来た時、彼女はあっさりと絶頂に達した。
 びくんっ、びくんっ、と空中で固定された体が痙攣する。
 その度に淫裂から愛液から噴出し、花弁の上に淫らなおもらしをする。
「ああっ! はあっ! はあっ、はあっ……はあ――ぁんっ」
 絶頂の余韻に震える体が、拘束されたまま花の上――中心部へと下ろされる。
 赤く高揚した尻が、腿肉が、粘液にまみれた花弁に触れてべちゃりと、音が鳴った。
鼻腔を満たす甘い匂いが更に強くなる。
 まるで、香油と愛液をぐちょぐちょに混ぜ合わせて、煮詰めたような匂い。
 その匂いに頭がくらくらする。
454乙×風:04/02/18 11:14 ID:PyQ/RQJ/
「はあ……はあ……はあ……」
 息が再び荒くなる。イったばかりなのに、心が欲情にざわめいた。
(どうして?)
 これからこの化け物に食われてしまうかもしれないのに、
 心と体はひたすら高まっていく。
 期待と興奮で胸がどきどきしてくる。
(どうして、わたし、こんなにドキドキしてるの? 興奮してるの?
 一体、何を期待しているの?)
 そんなのは分かりきっている。
 そしてこの化け物は、自分を食い殺す事はないと言う事も。
 本能が、メスの本能がネーアにそれを教えた。
 ――この化け物は、自分を犯すのだと。
 どくんっ、と心臓が脈打つ。
(どうして? わたし、こんな化け物に犯されるのに、欲情してるっ)
 霞がかった目で自分が座る肉の花を見ると、辺りに張り巡らされた血管が、
 瘤が、糸を引く粘液が、さらに細かに見える。
 全ての人間に生理的嫌悪を与えそうなディティールだ。
 思わず目を逸らそうとした時、触手が動いた。
「あん!?」
 女の子座りをしたネーアの体を、ゆっくりと這い回る。
(あんっ、べたべたした汁、んっ、塗りつけられてるっ)
 触手は甘い匂いを発するその液体を、ネーアの隅々に塗り込み、伸ばし、広げていく。
「あっ……んあんっ……はあ、はあ……きゃんっ」
(べたべたして、んっ、糸引いてるよう、きゃんっ、でも、)
 ――でも、気持ちいい、かも。
455乙×風:04/02/18 11:15 ID:PyQ/RQJ/
 丹念に粘液を塗り込んでいく触手は、ネーアの小ぶりな胸も、
 鎖骨も、うなじも、へそも、耳朶も、内股も、指の間も、髪すらも、
 彼女の全身に等しくその行為を加えていく。
 胸が優しく、だが執拗なまでに粘液を塗り込まれ、揉まれる。
 レアクトのように跡が残るほど乱暴に揉みしだくのではなく、
 女の性感帯を掘り起こすような動き。
 ぴりり、ぴりりと、甘い愉悦が胸から湧き上がる。
『感じさせられる事』を目的に為に胸を弄られた事が無いネーアには、
 その快楽はあまりにも甘く、そして嬉しかった。
「ああん……胸、気持ちいいよぅ……あんっ♪」
 あまりにも甘い刺激に、それに負けないほど甘い声が出てしまう。
(べたべたするの、ちょっと気持ち悪いけど、あんっ、おむね、すごくきもちいい。
 とろけちゃいそう♪)
 化け物に抱いていた嫌悪感が、どんどん薄れていくのを感じる。
「あふっ……ああんっ……きゃん!?」 
 胸を揉み込んでいた触手が、自己主張し始めた乳首を掠める。
 刺激的な桃色の快楽が、ネーアの胸から広がり、脳を焼く。
(うあぁ。気持ち良い……乳首、すごく感じちゃう♪) 
「ああっ、ああんっ、はああっ、きゃん! お胸、いいっ。
 お胸、きもちいいよ!」
 ――にちにちっ、にちゃっ、にちゃあっ。
 両の乳首を同時に弄くられ、あまりの快楽に意識と視界が混濁する。
 と、胸を弄くっていた触手の動きが止まる。
「あん……はあ、はあ、はあ……」
 空虚感がネーアの心と胸を満たす。胸はこれで終わりらしい。
(でも、気持ちよかったぁ……) 
456乙×風:04/02/18 11:15 ID:PyQ/RQJ/
 自慰などとは比べ物にならない程の充実感を噛み締めながら自分の体に目を通す。
「うあぁ……」
 思わず声が出る。
 気が付けば体中が粘液に塗れ、いやらしくてらてらと光り輝いていた。
(体中ベタベタ……髪も……ねちゃねちゃする。なんか、すっごいエッチ。
 まるで、自分の体じゃないみたい。それに、)
「あはあ♪」
 体中から、化け物と同じ甘い匂いが立ち上っている。
 それは秘裂から溢れ出てる愛液の匂いと混じり、嗅いだだけで頭がどうにかなりそうだった。
(あ、れ?)
 ふと気付く。愛液を垂らしている秘所だけは、粘液の洗礼を受けていない。
(どうしてだろう?)
 と思った時。ネーアの考えを見透かしたように一本の触手が動いた。
 ――くちゅっ。
「あんっ」
 いやらしい音を立てて肉の触手がその身を秘裂へと添えられる。
 そしてくちゅくちゅと卑猥な音を立てながら上下に動き始めた。
「あっ!? あ! あ! ああ! きゃんっ! ちょっ、や、強過ぎるよう!」
 扉の前で一度、吊り上げられた時にさら一度と絶頂を達していたネーアの女陰は、
 酷く敏感になっており、彼女に鮮烈な快楽を送り込む。
 吊り上げられた時とは比べ物にならない程の勢いとスピードで、粘液に濡れた身を、
 瘤を、ネーアの淫核へと擦り付けた。
 さっきの甘い快楽に心も体も蕩けさせていたネーアにとって、その快楽は辛い。
(ああっ! やだ! あそこ! こわれちゃう! そんなにきつくしたらあそこ壊れちゃう!)
 快楽と言うより、強烈な痺れを伴った刺激に、ネーアは叫ぶ。
457乙×風:04/02/18 11:16 ID:PyQ/RQJ/
「ひあっ! あ! あああっ! だ、だめえっ! それダメぇ! 辛いよお!
 やめて! おねがいだからやめてぇ!」
 だがネーアの意思とは裏腹に彼女の下の口からはとめどなく愛液が垂れ流れている。
 当たり前だ。レアクトに散々痛めつけられたのだ。もうすでにマゾそのものである
 ネーアにとって、苦痛すら快楽の要素なのだ。
 このまま続ければいつかは、マゾの――黒い欲望にネーアはその身を浸し、
 喘ぎ始めるだろう。
 だが、
「あ……?」
 触手がその動きを止めた。
(え、ど、どうして?)
 蕩けかけた理性が安堵の息をつき、同時にマゾの本能が落胆の息をつく。
 複雑な心持ちで、さっきまで自分の秘所を弄くっていた触手を見る。
 糸を引きながら、肉ビラをはみ出している淫裂の前でそれは鎌首をもたげたまま硬直している。
 まるでお預けを食らった犬のように。
(あっ、ひょっとして、わたしが『やめて』って言ったから?)
 そんな馬鹿な。それじゃ、こんな化け物に、人語を理解できる訳がない。
 まして、自分の言うことなどにわざわざ従うわけがない。
(そうだよ。そんなに都合のいい事、あるわけないよ…………でも、)
 でも、もしこの化け物に知性が有れば? 
 もし自分の言うことを何でも聞いてくれるとしたら?
 どくんっ、と淫らな期待に胸が高鳴る。
「……あ、あのね」
 声が震える。
 自分は今、人間としての最後の尊厳を、捨てようとしている。一線を超えようとしている。
458乙×風:04/02/18 11:17 ID:PyQ/RQJ/
 果たしてそれでいいのか。
(でも、でもっ。弄られたアソコ、どんどん切なくなってくる。じんじん疼いてくるの。
 そ、それに、エッチになっていくのが、自分で止められないっ。気持ち良くなりたいっ)
 すでに秘所からは多量の愛液が垂れ流れている。
 きゅっ、と目を閉じた。
 どうせ自分は真っ当な生活を送れないのだ。
 自分には、死ぬか、メイド達に淫らな暴力を受けるか、娼婦になるか――その程度の選択肢しかない。
 すでに落ちるところまで落ちているのだ。今更化け物に淫らなおねだりをしたところで何という事は無い。
 言ってしまえ。言って、楽になってしまえ。
 ――本能が理性を追いやった。
「おねがいだから、もっと優しく、アソコを、私のオマンコを弄ってっ」
(ああ、私、言っちゃった、とうとう言っちゃった。化け物相手に、
 はしたないおねだり、しちゃったんだっ)
 あまりの背徳感に、背筋がぞわぞわと震えた。
 胸の奥から黒い欲望が流れ込み、ネーアの心を淫らに染めていく。
 触手がぶるぶると震える。胴と同じ肉色のした先端が膨らみ、口を開ける。
 ――くちゅるるるっ。 
「あ、ああっ……」
 開かれた先端から、まるでイソギンチャクのような繊毛が飛び出し、
 ぞわぞわと蠢きながら粘液と甘い香りを垂れ流していた。
 まるでそこに何匹ものミミズがのた打ち回っているよう。
 ネーアは生理的嫌悪感を覚え、だがそれはすぐにも、黒い欲望によって被虐的な昂ぶりへと変えられる。
459乙×風:04/02/18 11:18 ID:PyQ/RQJ/
 触手は、ネーアのどろどろに濡れた股間に顔を近づけ、
 ――ねちゃあ。
「あんっ♪」
 その多重の舌でネーアの秘裂を舐め上げる。
 先程とは打って変わって甘ったるい刺激に、ネーアは媚びるような嬌声を上げた。
 ――ねちゃあ、ねちゃ、ねちゃ、ねちゃ、ねちゃあっ。
「あんっ、あんっ、あっ、あんっ♪ それっ、いいっ♪ ああんっ♪ アソコ、ぴりぴりしてっ、
 ねちょねちょしてっ、きもちいいようっ♪」
 触手の舌は、ネーアの捲りあがった肉ビラを、その皺の溝まで丹念に舐め上げていく。
 その度に脳みそが桃色になりそうな快楽が、ネーアの股間から愛液と一緒に溢れ出した。
「もっとぉ、もっと舐めてぇ、あんっ♪」
(ああっ、私っ、あんっ、この化け物に、平気で、えっちなことおねだりしてるっ)
 そして触手はそのネーアのスケベな要望に答えるように、動きを激しくする。
 肉ビラを複数の舌で、挟み、摘まみ、揉み洗うように舐め回す。
「あんっ、あんっ、あんっ♪ ああっ! ああんっ、ああんっ、ああんっ♪」
 そして自己主張している敏感な肉の芽に、巻きついた。
「ひあああん!?」
 巻きついた舌が、まるで宝石でも磨き上げるように、舐めしごかれる。
「ああっ! それ! それすごい! ああんっ! クリちゃん、びりびりするよう!」
(すごいっ! すごいのっ! すごすぎて、あたま、わるくなっちゃう!)
 あまりにも強烈な快楽に腰が浮き、思考と視界が真っ白に染め上げられる。
 許容量を超えた官能に体がぶるぶると震え、嬌声を上げる口から涎が垂れる。
「ああ! ああっ! ああんっ! あああっ!? イクぅ! わらしイっちゃう!
 ああっ、ああああっ、きゃあああああぁぁぁぁん!」
 ――びくんっ! びくんっ! 
 体が痙攣する。体が逸れる。
460乙×風:04/02/18 11:24 ID:PyQ/RQJ/
「ああっ! ……あああっ♪ ……はあっ……」
 首がすわらなくなり、舌と涎を垂らしながら虚空を見つめる顔にメスの笑みが浮かんだ。
 そのまま、はあっはあっ、と犬のように呼吸をする。
(すごっ、きもち、よかったあ♪)
 余韻に浸る。
(オマンコがどろどろに蕩けそうに気持ちよくってぇ。クリちゃんがびりびり、ってなって)
「あはあぁ♪」
 快楽を思い出してぶるぶると身震いする。
 触手の粘液とネーアの淫液でてらてらになった女陰から、ごぽり、と愛液が噴出し、
 彼女の股間をさらにべちょべちょに濡らす。
(ああっ、オマンコから、エッチなお汁が一杯出てくる。すごい、量。ひょっとして、
 私、今までで一番感じてた?)
 相手は化け物なのに。
 その事実が、熱の冷めてきた体に、再び火を付ける。
 淫乱な心がむくむくと鎌首をもたげ、黒い欲望がネーアの中で渦巻く。
(もっと、もっと気持ちよくなりたいぉ。エッチになりたいよお)
 ネーアは、男が見ただけで股間を勃たせるほどの、淫靡な笑みを浮かべる。
 その、娼婦顔負けの笑みを浮かべながら、
「ねえ……これで、終わりじゃ、ないよね?」
 花の化け物に呼びかける。
 応じるように。化け物がぞわぞわと蠢いた。そして、
 ――ごぽぽぽぽっ!
 粘液を飛び散らせながら、空気の混じった下品な水音を響かせながら、
 中心の穴から、それが飛び出した。
「きゃあ、あ、あ、あ、あぁんっ♪」
 ネーアの股間を擦りつけるようにして現れたのは、巨大な、触手だった。
461乙×風:04/02/18 11:25 ID:PyQ/RQJ/
(うっわあぁ……すご……)
 肉色をした他の触手と違い乳白色のそれは、子供の腕程の太さを持っており、
 男性器のようなエラが、何重にも張っていた。
 これが、この触手の生殖器だと言う事が、ネーアにも分かった。
(おっきい。それに、このエラ、こんなので、オマンコの中掻き回されちゃったら、わたし、
 壊れちゃうかもしれない)
 グロテスクな生殖器に牝の本能が刺激され、それをうっとりと見つめてしまう。
 と――生殖器が鎌首をもたげ、十字に切れ込みが入ったその先端をネーアの顔に軽く押し付けた。
 それは、淫らな口付け。
「あんっ♪ ……ああっ♪」
 途端に鼻腔内が今まで嗅いだ事の無いような匂いで満たされる。
(うわあっ、すごい匂い♪ 頭、くらくらしちゃうよぅ♪)
 生臭くて、酸っぱくて、どこか甘い、芳香な香り。まるで、男の女の性液を混ぜ合わせて、
 花の香りで割ったよう。
 ふと、切れ込みから垂れる、白濁とした粘液が目に留まった。
(これ、やっぱり、あれ、かな?)
「はあ……はあ……はあ。はあ。はあっ」
 想像するだけで鼓動が高まる。
(ど、どんな味、するのかな?)
「や、やだっ。わたし、何を考えてっ」
(で、でもっ、気になるよ、ね……?)
 ごくりと、生唾を飲み込む。
「はあっ、はあっ、はあっ――ん……ぺちゃ、ちゅっ」
 意を決したネーアが――否。淫らな欲望に負けた雌犬が、その生殖器に口付けした。
 白濁液を、舐め取る。
(あああっ♪)
462乙×風:04/02/18 11:26 ID:PyQ/RQJ/
 生臭く芳香な香りが鼻腔を満たし、口の中に苦く、酸っぱく、そしてえぐい味が広がる。
 鈍器で頭を殴打されたような衝撃が脳天を突き抜ける。
 軽い眩暈がネーアを襲い――次の瞬間、彼女の理性が吹き飛んだ。 
「あむっ、くちゅっ、ぺろっ、ぺろっ、ぴちゃっ、ちゅっ」
 貪るように、目の前の白い触手の先端を舐めまわす。
(ああ、感じてるっ、この子、私に舐められて、感じてるっ。あぁ……うれしいよぉ♪)
 無能者の自分が、こんな所で誰かの役に立てるなんて、夢にも思わなかった。
 淫らなメイドは、びくびくと脈打つ生殖器にうっとりと目を細める。
 その先端に舌を這わせ、わざと、ぴちゃぴちゃといやらしい音を立てながら舐めた。
 生殖器の脈動が激しくなり、十字の切れ込みからは堰を切ったように白濁とした粘液が溢れ出す。
 それを掬い取るように舐めると顔を傾け、エラの内側、亀頭の側面と、場所を移しながら淫らな奉仕を続ける。
「ぴちゃぴちゃぴちゃっ。れろれろっ。ぴちゃあっ、ぴちゃあっ」
 その間にも次々と白濁とした液は流れ出し、ネーアの顔に淫らな化粧を施していった。
(あんっ♪ すごい、精液、どんどん溢れてくるぅ♪ それに――ああっ、すごい匂い♪ 鼻が曲がりそう♪)
 すでに辺りには、女の体を強制的に発情させる甘い花の香りと、
 生殖器の先走りが発する生臭い匂いが混ぜ合わされた、脳が蕩けそうな淫臭が漂っている。 
 その匂いに雌を高まらせたネーアは、口を広げ、触手の先端部分を口に含んだ。
「あむんっ。んむ、れろれろれろれろ。ちゅる、ちゅるるっ」
 唾液をたっぷりと含めた舌をデタラメに動きまわし、溢れ出した粘液を啜る。
 飲みきれなかった粘液がネーアの唾液と混じり、生殖器とネーアの唇の間から垂れ流れる。
(ああぁ。すごいくさいよう。すごい変な味がするよう。でも、でもね。わたし、
 すっごい興奮してるっ。このくさい匂いも、この変な味も、大好きになってくるっ)
 己の内から湧き上がる淫気に当てられ、ネーアは奉仕を続けながら股間を生殖器に擦りつけ始めた。
「んふっ――ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱっ。んふぅっ――れろれろっ――ぷはあ♪」
463乙×風:04/02/18 11:27 ID:PyQ/RQJ/
 鼻で息をするには苦しくなり、一度口を離す。
(ああ、すごい、びくびくしてる)
 待ちきれないといった生殖器が、先走りをなすりつけるようにネーアの顔に擦り寄ってくる。
「あんっ♪ 分かってるよぅ」
(この子も、私と一緒で、すごく興奮してるんだぁ)
 胸が理解不能の嬉しさで満たされ、すぐに興奮に取って代わる。息が荒ぶる。
「はあっ、はあっはあっ――んちゅっ」
 口に含むと歓喜したように触手が口内で暴れまわる。
 多重のエラを、ネーアの粘膜に擦りつけてくる。
「んん!? んちゅっ! くちゅっ! ちゅるっ! んふん!」
 同調するようにネーアは、生殖器に密着させた腰を細かく揺すり、
「ちゅるっ、ぢゅるるるるっ!!」
 切れ込みに唇を押し付け、思いっきり吸引した。
(あん♪)
 生殖器の根元が大きく膨らむのを、擦りつけていた秘所で感じ取る。
 その膨らみは、根元の方から先端へと移動し、
 ――ぶびゅるるるるるるるぅっ!! ぶびゅるるるるるるるぅっ!! 
「んううううぅっ!?」 
 まるで勢いよく蛇口を捻ったように、精液が吐き出される。
 のた打ちながらネーアの口の中に、ワイングラス半分程の量を吐き出すと、彼女の口の中から抜け出、
 こんどはその欲情し真っ赤に染まった顔面に、未だに吹き出ているザーメンをぶちまける。
 細められたホースの先から出る水のように、白濁とした粘液がネーアの顔面を、髪を、上半身を強く叩く。
(出てる! でてるっ! エッチなお汁、いっぱい出てるよぅ!)
「ん―――――――っ!」
464乙×風:04/02/18 11:28 ID:PyQ/RQJ/
 人肌と同じ温度を持ったその液体が、ネーアの上半身を白く、どろどろに染め上げた時、
 やっと放出が終わる。
「――んんっ――ごくんっ」
 口の中に入った分――その半分程を飲み下す。
「――げほっ! げほっ!」
 直後に咳き込み、残った半分をだらしなく唇から垂らす。
(うっわぁ……体中べとべとだよぉ♪)
 あごから、髪の先から、指の先端から、乳首の先端から――精液が糸を引きながら落ちていく。
 はあはあと息を荒げて呼吸すると、吐き気のしそうな臭気がネーアの脳をシェイクした。
 舌を伸ばし、口の周りを白く汚している粘液を舐め取る。
 舌の上で転がし、くちゅくちゅと音を立てながら味わう。
「ああっ……あああっ♪」
 鼻腔一杯に生臭く芳香な香りが広がり、口の中は生っぽく、えぐい味で満たされる。
(わたし、化け物のおちんちんを舐めちゃったんだぁ)
 ぞくりとする。生殖器に密着させたアソコが切なく疼き、愛液を吐き出した。
「ね? 気持ちよかった? 私、おしゃぶりは上手だって誉められた事があるの♪」
 白濁液でどろどろになった恍惚とした表情を浮かべながら化け物に尋ねる。
 ぞわぞわと化け物が全ての触手を蠢かせた。
「そう、気持ちよかったんだね。あはぁ♪」
(どうしてかなぁ。この子の考えてる事、私本能的に分かっちゃう。不思議。
 ――そういえば。この子と私って似てるよね)
 この化け物は、かつてウラヌスに封印された魔物だ。それがいつかは知らない、
 どんな理由で封印されたのかも分からない。ただ、それから今までの間、ずっと
 この場所に一人で閉じ込められていた。
465乙×風:04/02/18 11:29 ID:PyQ/RQJ/
(私も、皆にたくさん迷惑掛けて、とうとう、『いらない』って『ここにお前の居場所なんか無い』
 って言われた。友達も、居なくなって、愛する人にも、きっと嫌われた。もう、一人ぼっち。でも、)
 もう一人じゃない。私にはこの子が居る。この子には私が居る。
 世界から見放されたもの同士、二人で幸せになればいい。
 お互い求め合っているのだから。
「ね、一つになろ?」
 触手がざわめく。ネーアを拘束していた触手達が再び彼女の体を持ち上げる。
「あん♪」
 四本の触手が脇と膝裏をゆっくりと持ち上げていく。
 残りの触手が口を開き、ネーアの乳房を、股間を、茶色の窄まりを丁寧に舐め上げ、
 彼女を昂ぶらせていく。
「はあ、はあ、はあ、はあっ、はあっ、はあっ!」
 息が荒いのは、愛撫による官能のせいだけではない。
 これから行われる、最も背徳的で、最も甘美な行為に、ネーアは興奮せざるをえない。
(はあっ、はあっ、もうすぐ、もうすぐだよ)
 もうすぐ一つになれる。愛し合える。それは化け物が相手でもとても素敵な事に思えた。
 持ち上げられた体は、ネーアの口元まで伸びていた触手より少し上の所で止まる。
 眼下には、ぞわぞわと触手と体中を蠕動させる、肉の花が広がっている。
「はあっ! はあっ! はあっ! はあっ!」
 向こうも、その瞬間を待ちわびている。それが分かるとますます興奮する。
 化け物と同調するように息が荒くなる。
 体が下降を始めた。
 アソコに生殖器が近づく。
(早く。早く、はやく、はやくはやくぅ!)
 心臓はまるで早鐘を打つよう。
 そして、
466乙×風:04/02/18 11:31 ID:PyQ/RQJ/
 ――くちゅ。
「ああぁん♪」
 小陰唇に生殖器の先端が接触した。官能が股間から広がる。
 触手は腕程もあるどの胴を、ゆっくりとネーアの中へと押し進めた。
(うああっ、入ってくるぅ、はいってくるようっ!)
 ぎちぎちと膣を拡張しながら触手が押し入ってくる。捲りあがっていた肉ビラを再び女陰へと巻き込まれ、
 限界まで引き伸ばされたピンク色の下の唇が、色を失って真っ白になっていく。
「ひっ、い!? だ、めっ! おおき……!」
(大きいっ! すごくおおきいっ! あそこ裂けちゃうよう!) 
 官能を感じていたのはほんの束の間。ネーアは膣内を拡張され、引き裂かれるような痛みに顔をしかめる。
 だが肉の花は容赦なくネーアを拘束していた触手から力を抜いた。万有引力の法則に従い、生殖器が秘裂に食い込む。
 ――ぐちちちちちっ!
「きゃああああぁぁぁぁっっ!! 」
 処女膜の残滓を押し退け、生殖器の先端が子宮口まで到達する。
 初めて処女を散らされた時のような鮮烈な痛みが、ネーアを襲う。
 今、持ち上がられたネーアの体重を、殆どが生殖器一本で支えている。子宮口がごりごりと削られる。
 この瞬間、ネーアと化け物の肉体がようやく一つになった――だが、
(痛い、いたいようっ!)
 ネーアが抗議の声を上げる間も無く、中空でピストン運動が始まる。
 ――ぐちっ! ぐちゅぅ――ぐちっ! ぐちゅぅ――ぐちっ!
「あああっ!! ひぐっ、いやあっ! はあっ! いだ、いたいっ! 止めて! とめてぇ!」
 止まらない、生殖器は単調にピストンを続ける。
 抜ける直前までモノを下へと引き、落ちてくるネーアの体を突き上げ、その体を持ち上げる。
 その度に秘所から気を失ってしまう程の痛みが生まれる。
 裂けてしまったのか、股間からは赤い液体が零れ落ちていた。
(いや、抜いて! 抜いて! 子宮も、アソコも、みんな壊れちゃう! 私、死んじゃうっ!)
467乙×風:04/02/18 11:32 ID:PyQ/RQJ/
 あまりの痛みに気が遠くなる。だが、すでにネーアの心に巣くう、どす黒い欲望が渦巻いていた。
「ああ! ふうっ――ひぎっ! はあっ――ああっ!」
 ――ずちゅぅっ! ぐちゅうっ――ずちゅぅっ! ぐちゅうっ――
 注送が、滑らかになってくる。ネーアの股間からは、血以外の液体が溢れ出していた。
(いたいよぉ。んふ、お腹いっぱいでぇ、くるしいよう、息詰まりそうだよぅ、ふぅっ――でも、)
 でも、痛いだけじゃない。肉のチューブを力任せに押し広げられる激痛の中に、膣壁を擦りつけられた時の、
 じわあ、とした官能が混じっている。
「ああっ! ふうぅ――はあっ! ふうぅ――ああんっ!?」
 突如、痛みに打ち震えていた二つの双方――その頂点に、別の触手が二本、舌を伸ばした。
 上半身をぴりぴりとした愉悦が満たしていく。
(あんっ、アソコ、痛いのに! ひぐっ……お胸、気持ちいいよぅっ)
 上半身と下半身の境目で、快楽と苦痛の境界線が引かれる。
「ふああぁ――ひぐっ! ああん――やんっ! うはあぁっ」 
(ああっ! もう、痛くてっ、ひう! 気持ちよくてっ――あんっ、わけわかんないよ!)
 だが、ネーアの体は煩悩に対して貪欲だ。上半身の快楽を味わっていると、
 つられるように下半身の快楽が増大していく。
 快楽と痛みの境界線が、どんどん曖昧になっていく。
 女陰から流れ出る血液と愛液の量が、逆転していく。
「ああっ――はああん――あんっ――あああんっ」
 気が付けば、下半身からも快楽ばかりが流れ込んでくる。
(あれ、もうあんまり、あんっ、痛くないよ? んっ、少し痛いけど――ふうっ、子宮を小突かれるの、
 苦しいけど――はんっ――気持ちいい方が、おっきい)
 ――ぐちゅうっ、ぐちゅうっ、ぐちゅうっ!
 股間からは、赤い色の血液が消え失せ、愛液と先走りの混じった、薄く白濁とした粘液だけが垂れ流れている。
(ああっ、わたしアソコから、いやらしいオマンコから、ああんっ、すごいエッチな音が、聞こえてくるっ)
 淫らな本能に、再び火が灯る。
468乙×風:04/02/18 11:32 ID:PyQ/RQJ/
 痛みのせいで薄れていた、性交の生臭い匂いや、ぐちゅぐちゅという水音が、ネーアの鼻に、耳に、
 そして心に流れ込んでくる。
 どきどきと、心臓が興奮で高鳴る。
 もっと淫らに、もっとエッチに、もっとスケベに、もっと淫乱に――そう思えてくる。
 どんな痛みを受けても、どんな屈辱を受けても、黒い欲望が、マゾの魂が、それらを快楽に変えてしまう。
(それが、そんな変態さんが、この私、なんだっ、あはあ♪)
「ああんっ! ああんっ! あああんっ!」
(うああっ、すごいっ――あんっ、すごいようっ! エラが、たくさんのエラが、あああっ!
 擦れてっ、ごつごつしてっ、あああっ! すてきぃ♪)
「ああんっ! もっとぉ! もっと、もっとぉ! あんっ! えぐってぇ、ついてぇ、私の中、
 ぐちょぐちょにかき回してぇ!」
 ネーアの淫らなおねだりに、化け物が答える。
 ピストンをさらに苛烈に、そして緩急を付け、角度を変え、そしてのたうつ。
 ――ぶじゅうっ! ぶじゅうっ! ぶじゅうっ! ぶじゅうううぅ――ぶじゅぅっ!!
「あああんっ!? それ、それいい! ああん! ああん! ああんっ!」
 股間から垂れ流れる粘液は、ネーアの本気汁と化け物の先走りで真っ白になり、下品な音を立てている。
 蕩けそうな官能が下半身を満たし、甘い愉悦となって全身へと広がっていく。
 生殖器が出し入れされる度に、多重のエラに引き伸ばされた肉ビラが巻き込まれ、吐き出される。
 ごりごりと肉パイプの壁を削りとって行く。
「ああん! ああん! ああんっ! はあっ、はあっ! あん、あん、あん、あんっ!」
 あまりの快楽に膣を、きゅう、と締め付けてしまう。
「はんっ」
(ああっ、この子のおちん○ん、ビクビクしてるっ、だすんだぁ、私の中に、精液、だしちゃうんだぁ。
 あはあ♪ さっきみたいにぃ、たくさん出されちゃうんだぁ。ああんっ)
 あの生臭い体液が自分の腹の中を汚していくかと思うと、それだけでぞくぞくする。そしてなにより、
(赤ちゃん、産んじゃうのかなぁ)
469乙×風:04/02/18 11:34 ID:PyQ/RQJ/
「あああんっ」
 その考えに心が、体が、心地良い背徳感で満たされる。
 どす黒い欲望が、歓喜に打ち震える。
「出して! 出してぇ! 私の中、あなたの精液でいっぱいにしてぇ!」
 ――じゅぶうっ! じゅぶうっ! じゅぶうっ! じゅぶううぅぅっ!!
「きゃああああああん!!」
 ピストンが止まり、子宮口に生殖器を押し付けられる。
 同時に両の乳首に触手が食らい付き、じうううううっ、と音を立てながら吸った。
「ああ! すごい! イクっ! イっちゃう! わらし、イクううぅぅっ!
 あああああああぁぁぁぁあぁあぁぁぁあんんんん!!」
 オルガズムを迎え、中空で体が痙攣する。
 膣がぞわぞわと蠢き、化け物の生殖器を締め付ける。
 その動きに負けないように、生殖器の胴が膨らむ。
(ああっ! あああっ! ああぁぁぁあっ♪)
 官能の絶頂を味わいながら、次の瞬間に訪れる最高の背徳と歓喜に打ち震える。
 そして、生殖器の先端が、膨らんだ。
 ――びゅるるるるるるるうっ!! びゅるるるるるるるうっ!!
「んあああぁぁあああああぁぁあああぁぁぁぁあっ!!」
(出てる、出てるよう!)
 化け物の発情臭によってその口を開いた子宮の中に、文字通り白濁液が注がれる。
「あついっ! あついよう! おなか、あついぃっ!」
(ああ、また、イっちゃう! イっちゃうようっ!)
 子宮壁を打つその灼熱感に、再び絶頂に達する。
 ネーアが連続絶頂を味わう間に、子宮は白濁液で満たされ、容量を越えた分の精液が膣と、
 未だに膨らんでいる生殖器の間を押し通り、股間から出て行く。
 ――びゅううっ! びゅううっ!
470乙×風:04/02/18 11:35 ID:PyQ/RQJ/
 子宮が、膣が、痙攣する度に、まるで射精でもするかのように女陰からザーメンが吐き出される。
(出る、まだ出てるぅ! あああ! イクの、とまらないよぉ!!)
 それでも化け物は射精を止めない。
 そんな時だった。
 ――びゅるるるるるるうっ!! びゅるるるるるるうっ!! ――ごぽっ。
「ああああぁぁぁぁぁああぁぁっっ!?」
 精液に混じり、眼球ほどの大きさをした固形物が、子宮へと流れ込む。
(今っ、なにか、なにか入ってきたよう!) 
 得体の知れない物を女性の最も重要な器官に吐き出され、嫌悪と恐怖と、そしてそれ以上の背徳感を覚える。
 射精が止まった。
「あああっ……あああっ…………はあっ、はあっ、はあっ」
 犬のようにしたと涎を垂らしながら絶頂の余韻に打ち震える。
 歓喜の表情を浮かべながら、女陰からこぼれた精液が股下を熱く濡らしていく感触を味わう。
(ああ、精液、熱いよお。あは、気持ちいぃ)
471乙×風:04/02/18 11:36 ID:PyQ/RQJ/
 ネーアが余韻を楽しんでいると、挿入したままの生殖器が元の鞘へと戻っていく。
「きゃん!?」
 自然と、ネーアの体も下降し、
 ――べちょぅっ。
 湿って音を立てながら、性交の証である二人の粘液に濡れる、化け物の中心部に尻が付く。
 生殖器の下降が止まった。まだ、二人は繋がっている。
 自分の股間を見て、それを確かめると、ネーアはくすりと笑う。
「一緒に、なれたね」
(最初はすごく痛かったけど、後の方はもう、凄かった) 
「やん♪」
 快楽を思い出してぞわりとする。
 その体を周りの触手が優しく、包み込むように絡まってきた。
(あっ――温かい)
「もう、一人じゃないんだよね。あなたも、私も」
 肯定するかのように肉の花が蠕動した。
「あんっ。うん、これからは、二人で一杯幸せになろうね。えと――」
(そう言えば、私、この子の名前、分からない――あ、でも、名前が分からなくとも)
「……御主人様」
 ぽつりと呟く。
(そうだよ。私はメイドなんだから)
 そう、人間外のものに、犯される為の、淫らで、畜生以下の、メイド。
「あなたは、私の新しい御主人様です。これからも、一杯一杯、可愛がってくださいね♪」
 その時彼女が浮かべた笑顔は、今まで歩んできた人生の中で最も明るく、そして妖艶だった。
472乙×風:04/02/18 11:41 ID:PyQ/RQJ/
以上で第五話終了です。
えろえろでした。
次の話からは、日常の中で種を植え付けられたネーアの心身が徐々に変質していく過程を描いていきます。
前半は複線で、後半はえろですかね。
ただ文章を書ける環境がかなり劣悪なので投稿ペースはかなり落ちると思います。
今月中には六話の前編が上げられるかな。

いやー、それにしても。不調のパソコンで投稿すると、いつまた調子が悪くなるかと心臓に悪いです。

473名無しさん@ピンキー:04/02/18 11:46 ID:RtmbNlG9
>乙×風神
き・・・き・・・キキ……キキキキ
キタ─wヘ√レv~(゚∀゚)─wヘ√レv~─!!
今日も偶然リアルタイムで拝謁。ハァハァですた。
第一話から変わらぬクオリティ流石デス。
PCの不調大変でしょうが、どうぞ頑張って下さい!
第六話もわくわく。
474名無しさん@ピンキー:04/02/18 23:00 ID:It8rjyC3
>乙×風
すばらすい、まさしく奇跡
お疲れ様でした
475名無しさん@ピンキー:04/02/19 23:09 ID:zlO+fvlo
>乙×風

なんつーか、ごちそうさまって感じ(w

おいしゅうございました。
476名無しさん@ピンキー:04/02/21 05:53 ID:RU0xqIhT
おぉ、キテターーー

ごちになりますw
477名無しさん@ピンキー:04/02/22 16:25 ID:3oczYilL
478FBX ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:21 ID:V+P25t8M
続き書く前に他のを書いちゃった・・・。
またしても思いつきでw
規制少ないけど・・・。
479FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:22 ID:V+P25t8M
−−私は何をしているんだろう。
みんなと一緒に戦っていたはずなのに。

「あら、お目覚めかしら?」
「う・・・。」
目を開いても、真っ暗で何も見えない。
彼女はそんな空間にいた。
「ほら、しゃきっとしなさいな?」
そう言うと、彼女の前に立つ女が彼女の頬を軽くはたく。
「こ、ここは・・・」
「ふふ、ここは闇の女王フェリア様の城よ。」
「!?」
彼女は目を見開いて、目の前の女を見据える。
「あ、あんたは!?」
「ようやくわかった? 自分がどういう状況にあるか。ミリアちゃん?」
「う・・・」
ミリアと呼ばれた彼女は、この闇の空間で磔にされている。
それも全裸で。
「可愛い体よね。うふふ・・・。」
「わ、私を捕まえて何をするの!?」
「そんなに怒鳴らないの。」
480FBX@Code:Illision ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:23 ID:V+P25t8M
女はミリアの周囲を少し歩きまわる。
丁度、人質を目の前にした犯罪者のようだ。
「私はシィズ。何度か戦場で会ったことあるかしらね?」
「知らないわね。」
「あら、そう? まぁいいわ。」
シィズと名乗った女は、再びミリアの周囲を歩く。
「『光』の連中、なかなか強いのよねぇ・・・。
あなた一人だけを捕らえたのにも、ちゃんと理由があるのよ?」
シィズはミリアの顎をつかみ、自身の顔に近づける。
「可愛い娘・・・。」
「くっ!」
ミリアは顔を左右に振って、シィズの手を退ける。
481FBX@Code:Illision ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:24 ID:V+P25t8M
『光』と『闇』・・・。
この世界は、よく我々がゲームや小説などで目にするような戦闘の真っ最中だ。
当初は『光』も『闇』も一つのものであった。
放置しておけば安定であるものなのだ。
だが、当然それを良しとしない者もいる。
ある者が『光』と『闇』を分離させ、片方を己が力としたのだ。
もちろん光あるところに影−−すなわち闇が存在する。
「ある者」こそが闇の女王フェリア。
その混沌たる闇の力を持って、すべてを手中に収めようとした。
フェリアとて、最初はそんな欲望など毛頭なかった。
自身の恋人を殺した者に復讐をしたかっただけだ。
だが、大きすぎる力を手にした人間は、さらなる欲望を生む。
それこそがフェリアの望む「すべて」だった。
逆に、この分離した『光』と『闇』を結合し、再び安定にしようとする者もいる。
その者こそが光の女王フィエル。
皮肉にも、フェリアとフィエルは双子の姉妹だった・・・。
482FBX@Code:Illision ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:25 ID:V+P25t8M
戦いの中、ミリアはいつも思い出す。
自分の仕える主、フィエルのことを。
フィエルは自分の双子の妹を相手にしているのにも関わらず、いつも気丈に振舞う。
むしろ彼女はこう言う。
『闇の力により、人外の者と化したフェリア。彼女はもう私の妹ではありません』
と。
その意思と決断力に魅せられ、魔法剣士としてミリアは戦いに志願したのだった。
戦闘、戦いとは言うものの、実際に行う戦闘は街や国の取り合いである。
それも、少数戦力によるもの。
一般に知られる戦争:一万対一万というようなものではなかった。
それはフェリアとフィエルの、一般市民への被害を考えた行動なのかもしれない。
「ぐっ!」
ミリアは斬りかかってきた相手の剣を、自分の剣で止める。
余計なことを考えていたようだ。
しかし、次の瞬間にはミリアを襲った男は両断されていた。
「ほら、ぼんやりしないの!」
「あ・・・、悪い。」
仲間のティアに怒られる。
483FBX@Code:Illision ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:26 ID:V+P25t8M
(またやっちゃった・・・。)
そう、ミリアは決して優れているわけではなかった。
「あんまりティアの足引っ張っちゃだめだよ〜?」
キールにまで言われた。
ミリアは、キールこそ一番トロイと思ってる。
(う〜・・・)
最近ミリアは負い目を感じている。
いつも迷惑かけてるのではないか、と。
その思いが、今度の作戦でミリア自身を危機にさらすことになるのだった。
「クラインがもうすぐ門を突破するころね。準備はいい?」
クラインとは、ミリア達とは別行動を取っている仲間。

ミリアのチームにはティア、キール、ファル。
クラインのチームにはエル、シオン、ジェイド。
4人+4人での行動だった。
今回の作戦は、『闇』に制圧された街を開放する作戦。
まずクラインのチームが先に街の中に潜入し、偵察。
その情報を元に、最も警備の薄くなる時間帯を縫ってミリアのチームが攻撃を開始する。
門とは、街の管理に関わるエリアへの門だ。
484FBX@Code:Illision ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:27 ID:V+P25t8M
ミリア達は、門のすぐ近くまで接近する。
しかし、警備兵は全滅していて、門は全開だった。
「クライン達がやってくれたみたいね。」
ティアが分析した。
「・・・行こ。」
感情の無い声で言ったファル。
(なんでファルみたいなおとなしい子が戦いに来るのかな・・・)
ミリアは気になって仕方が無いが、聞くに聞けなかった。
門を通過し、管理塔と呼ばれる建物に入る。
「!!」
ミリアはそこで愕然とした。
クライン達4人が倒れ伏していたのだ。
「あら? 新しいお客さんかしら。」
暗い部屋の奥から女の声が聞こえる。
ミリアはクラインに走りよる。
「クライン!」
「う・・・む・・・」
生きている。
「気を・・・つけろ・・・。あの女、かなりの・・・」
「しゃべらないでいいよ。」
ミリアはクラインを制する。
そして剣を抜く。
485FBX@Code:Illision ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:29 ID:V+P25t8M
同時にミリアの周囲にティア、キール、ファルが集う。
「4人がかり。それでそこで寝てる子達は勝てなかったわ?」
「うるさい!」
ミリアは女に斬りかかる。
剣を振り下ろすが、空を切るだけだった。
「・・・!?」
確かに目の前に女がいる。
「ミリア!」
その声で我に返ると、そのまま横に飛ぶ。
すると、先ほどまでミリアがいた場所を魔法が通過した。
しかし。
「え!?」
女はキールの放った魔法を右手の人差し指で止めていた。
「わからないかしら。闇こそが、私達の力なのよ?」
そこでミリアは気づいた。
どうして夜戦を挑んだ仲間が負けるのか。
どうして夜戦を挑む敵が強いのか。
「もう、つまらないわ。」
女は呟くと、今度は左手の人差し指をキール達に向けた。
同時に、地面に倒れていたクラインのチーム4人とキール達3人が消える。
「ああ!? 何をしたの!!」
ミリアが女をにらむ。
「別に何も・・・。街の外に飛ばしてあげただけよ。」
「くっ!」
486FBX@Code:Illision ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:30 ID:V+P25t8M
ミリアは剣を正眼に構える。
今度は魔力を剣に注いでいる。
「あなた、魔法剣士だったの? ふ〜ん・・・」
「行くわよ!」
ミリアはもう一度、斬りかかった。
だが、またしても剣は空を切る。
確かに目の前の女を斬ったはずなのに。
「・・・!」
「あなたも物分りが悪いわね。魔力を注いでも、私には当たらないわ。
でも、あなたのその力。興味あるのよね。」
「何を・・・。」
ミリアは再度剣を構える。
「どう? 私と一緒に来ない? あなたに更なる力を与えてあげる。」
「バカな、どうして私が闇になど!」
「そう、それじゃあ強制的に来てもらうまでね。」
女は左手をミリアに向けた。
「お・や・す・み」
その手から闇の波動が放たれると、ミリアはまるで紙きれのように吹き飛んだ。
487FBX ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 02:31 ID:V+P25t8M
今夜は拉致られシーンまで。
「べたな展開」が待ってます。
まぁ、本業の合間にぼちぼち考えてた駄作なので。
あんまり期待しないでちょ(死語w
しかもタイトルいい加減だし。
これからは駄作にはCode:ってつけるかな・・・
488FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 22:28 ID:V+P25t8M
「思い出してもおもしろくないでしょうに・・・。」
「うるさい!」
シィズが口を出すが、ミリアはそれをはねつける。
「あなたが眠っている間に、色々と調べさせてもらったの。」
シィズはミリアの正面に立ち、ミリアを見据える。
「どうしてフィエルなんかに魅力を感じるのかしらね。
フェリア様だって、意思と決断力程度ならお持ちなのに・・・。」
「ちょっと!」
「どうしてそんなことを、って? もちろん、調べたのがあなたの頭だからよ。」
「!」
ミリアは驚いた。
まさか『闇』にそんな技術があろうとは・・・。
「御託はやめるわ。あなたにはこれからフェリア様の下僕になってもらうの。
フェリア様に直接お会いして、洗脳していただくのよ。」
「私は屈しないわよ!」
「さぁ、どうかしらね・・・。」
シィズがパチン、と指を鳴らすとミリアの裸体が上昇を始めた。
「ふふ、フェリア様に失礼のないようにね・・・。」
489FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 22:28 ID:V+P25t8M
やがて、ミリアの目の前に玉座とおぼしき影が見えるようになった。
どうやらここに『闇』の指導者、フェリアがいるようだ。
「ようこそ、私の城へ。」
闇の奥から声が聞こえる。
「シィズから話は聞いてるでしょう?」
ミリアの裸体が声のするほうへ移動し始めた。
「うわ・・・?」
真っ暗な中、わずかなロウソクの光で自分を拘束しているのが何かわかった。
肉色の触手だった。
「早速始めようかしら。」
フェリアがミリアに歩み寄る。
ぞっとするような美しさだった。
「うふふ・・・、これからあなたには快楽をあげる。」
その手には蟲のようなもの・・・。
「あなたはこの私、闇の女王フェリアにすべてを捧げるの。
そして、ここから出る時は蟲使いになっているでしょうね。」
「蟲使い!?」
それは、数多の妖蟲を使役して人間に破滅をもたらす存在。
「いや、やめて!」
フィエルの力ならともかく、仇成すフェリアの力になろうとは。
ミリアにとって最大の恐怖であり、屈辱であった。
490FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 22:29 ID:V+P25t8M
「さぁ・・・、たっぷり楽しんで。」
フェリアの手の蟲が、ミリアの秘所に当てられる。
蟲は喜ぶようにして、ミリアの中へと入っていった。
「ひあ!?」
ミリアの中で蟲が蠢く。
「うああ・・・ああ!!?」
「プレゼントした蟲は、妖淫蟲。女の子に寄生して、快楽の闇に堕としてくれる蟲よ。
あなたは蟲使いになるのだから、このくらいは憶えないとダメよ?」
ミリアを拘束している触手が徐々に動き始める。
「い、いやああ、やめてよぉ!」
ミリアの体を満遍なく愛撫し始めたのである。
「いやあ、やめ、やめ、ふああ・・・」
嫌がる声が少しずつ甘美なものへと変わっていく。
「ああ、あああん、あん、あん・・・、あ、ダメ、私、ダメ、ああ・・・」
それでも抵抗の意思は消えない。
「我慢なんかするのはおやめなさい。人間なんて所詮は快楽に勝てないのだから・・・。」
やがてミリアの中の蟲は、彼女の神経に触手を伸ばし始めた。
直接快楽神経を刺激しよう、というのである。
「あはぁ、あああん、ああ、気持ち、いい、いいの・・・、ああん、あん!」
徐々に抵抗の意思がそがれていく。
「ふふふ・・・、可愛いわよ。」
フェリアは言うと、自身の胸をはだける。
491FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 22:30 ID:V+P25t8M
陶器のように白い肌が闇に浮かび上がった。
その胸をミリアの口に寄せると、乳首をミリアの口に入れた。
「むああ、あああん、むあ・・・」
「さぁ、お飲みなさいな・・・。」
その乳首から緑色の液体が出てきた。
淫靡な香りのする、人を洗脳し、堕落させる乳液である。
ミリアは吐き出せずに飲み込む。
「むううあああ、あう、あーーー!」
ミリアの体が大きく痙攣した。
逝ったようである。
脱力したミリアから、乳首を離すフェリア。
「どうかしら。気持ち良かったでしょう?」
「う・・・あ・・・」
妖淫蟲は完全にミリアの膣と同化してしまった。
「その蟲はね、一度でも逝ったら最後。もう離れないわよ。
それと・・・、寄生させた人の完全な人形になってしまうの。」
「ふ・・・あ・・・あ・・・」
ミリアは放心状態だ。
「さぁ、私に忠誠を誓って。そうすればもっとよくしてあげる。」
「うう・・・あ、わ、私は、・・・」
闇の空間に、ミリアの敗北宣言が響き渡った。
492FBX ◆4gA1RyNyf. :04/02/23 22:33 ID:V+P25t8M
うー。
こんなとこ・・。
SkyだとかMC^2の某ストーリーを何気なく流し読みしてて思いついた。
まだ続きあるけれど、反応を見て投稿するか考えます(弱気

ログ保管庫の月光蝶さんとこにある、Tabicoのお話。
アレを完訳してみようかと思ってみたりするテスツ。
・・・ニギャー
493名無しさん@ピンキー:04/02/23 23:11 ID:iNTbEnsu
>>FBX ◆4gA1RyNyf キター!
GJ!ごちそうさまですた
いきなりのシチュエーション爆発に感激
ガンガン逝っちゃって下さい
494名無しさん@ピンキー:04/02/24 00:15 ID:+0zaoJek
>>FBXさん
続き読みたいですー!!
495FBX ◆4gA1RyNyf. :04/02/24 18:35 ID:+DPTxMo0
>>493 >>494
どぅも。

和訳は難しそうだなぁ・・・。
やめとこっかなー
496月光蝶:04/02/25 06:58 ID:BsSucP9x
最近人大杉でなかなかレスできない月光蝶です。
このスレは結構豊作・かつ萌えレベルもそこそこ高くてイイです。
とりあえずログ置き場更新はそこそこのペースで続けてます。
乙×風さんもFBXさんもありー)


> 和訳は難しそうだなぁ・・・。
> やめとこっかなー
素読程度なら、Excite翻訳でいけるんですがね。
細かく訳するのはやぱし面倒です(笑)。

実は訳した奴のストック自体はもっとあるんですが、機械翻訳がやっぱり
荒いので、まだ手元においたままの状態でして・・・。

このスレはFBXさんの魔色シリーズとか、堕淫蟲とか、長期連載作品も豊かで、
なおかつ短期間で質量ともに増えてきた無限の花肉とかもあるから、
そっちの方もよろよろです。
497名無しさん@ピンキー:04/02/25 07:06 ID:9xlYA9vB
>>496
細かいことですけど
>>このスレは結構豊作・かつ萌えレベルもそこそこ高くてイイです。
結構とかそこそことかそういう表現マジヤメレ
書いてる人に失礼
498名無しさん@ピンキー:04/02/25 16:24 ID:0idqIume
人大杉・・・・・・・・
って専用ブラウザ使ってないのか?(´Д`;)
499月光蝶:04/02/25 19:53 ID:GK3qww7q
>>497
> 結構とかそこそことかそういう表現マジヤメレ

申し訳ありません、確かに礼を失しておりました。
m(__)m。
投稿者の皆さんにお詫びさせていただきます。

500名無しさん@ピンキー:04/02/25 20:54 ID:QKcBJE0J
映画「ゼブラーマン」で、
緑色のアメーバ状宇宙人に寄生されて暴れてたょぅι``ょ(緑色に光る目アリ)に
(;´Д`)ハァハァしてたのは俺だけだな……
501名無しさん@ピンキー:04/02/25 21:06 ID:1PyphLWj
>>500
ハアハアはしなかったなあ。
市川由衣がそうなってたらハアハアしたかも。
502名無しさん@ピンキー:04/02/26 17:41 ID:FklSC6UZ
>>449
SKYSTORYのBBSを読んで
何にビクビクして年齢制限がどうとか揉めてるんだろうとオモタよ
商業レベルですら規制されてないのに、同人の、しかもWeb公開小説で
なにビビってんだかナー( ;´Д`)
自分達で表現の幅を狭めてちゃ世話ネェヨ
503名無しさん@ピンキー:04/02/26 21:18 ID:FCGJlGru
あのサイト管理人はいいヤツなんだが二番煎じどもが頭悪すぎ
504名無しさん@ピンキー:04/02/27 00:22 ID:NhX8kbhi
骨天念とか
骨天念とか
骨天念とかのことかっ!!
505名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:54 ID:n960sF/S
名前出すなよ(^▽^;)
506名無しさん@ピンキー:04/02/29 10:32 ID:C7MkcCM0
hoshu
507FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/01 01:34 ID:TMZuagIQ
Code:Illusion行きます。
508FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/01 01:35 ID:TMZuagIQ
数日後。
フェリアの前にミリアが立っていた。
しかし、かつての水色の鎧ではなく、漆黒のローブをまとって。
「ミリア。あなたは何?」
フェリアが問う。
ミリアは躊躇せずに答えた。
「私はフェリア様の下僕。蟲使いのミリアです。」
「そう・・・、あなたは蟲使いのミリア。もう魔法剣士ではないわ。」
フェリアは満足そうに告げた。
「さぁミリア。手始めに先日あなたが取り返そうとした町を襲いなさい。
あの後、シィズの留守をつかれて奪われてしまったわ。」
「かしこまりました。」
ミリアはローブを翻すと、フェリアの玉座を後にした。

2章
管理塔に数匹の妖淫蟲を放っただけで、街は陥落した。
この街の管理者が女性だったからだ。
だが、『光』の勢力はこの街が落ちたことを知らない。
それこそが蟲の力であり、フェリアがミリアを蟲使いとした理由だった。
「簡単すぎたかしら、ミリア?」
509FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/01 01:35 ID:TMZuagIQ
「いえ、すべてはフェリア様から頂いたこの力のおかげです。」
「ふふ・・・」
闇の中、フェリアはほくそ笑む。
「次はかつての仲間のところにでも行きなさい。」
「ですが・・・、大丈夫でしょうか?」
「今回は様子を見てくるだけでいいわ。あなたみたいに、
私の下僕になりそうな娘を仲間の中から選んでもいいし。」
「承知しました。」
ミリアが去ろうとしたが、
「お待ちなさい。」
「はい?」
「あなたにもう少し、力をあげる。近くにきなさい。」
「は・・・。」
フェリアの手から邪悪な妖気が放たれる。
妖気はミリアを包み込んでいく。
「ああ・・・、いい・・・。」
ミリアは恍惚とした表情になる。
妖気を放ちながら、フェリアは言う。
510FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/01 01:36 ID:TMZuagIQ
「あなたが使う蟲を強化するの。あなた自身の力もね。
まだ心の片隅で仲間を思っていたみたいだけれど・・・、その心も消してあげる。
今度帰ってきたら、あなたを完全な闇の化身にしてあげるわ。」
「ああ・・・、はい、フェリア様ぁ・・・」
妖気を浴びたミリアの体は、より艶かしく、より邪悪なものとなった。
ミリアのまとう漆黒のローブも、妖気のために黒く輝き始めた。
やがてフェリアは妖気を収めた。
「さぁ、お行きなさいな。」
「はい・・・。」
ミリアは新たな力を得た高揚感でいっぱいだった。

深夜、ミリアはキール達が宿を取っている町へ現れた。
「・・・あそこね・・・。」
ミリアは宿屋へ足を進める。
しかし。
「・・・あら?」
その向かいには娼館。
やはりこの世界にも、こういった水商売のようなものがあるのだ。
511FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/01 01:38 ID:TMZuagIQ
ほいほい、ここまで。
この後、娼館のおにゃのこたちが規制されちゃいます。
実は処女な子もいて、へにゃへにゃにされちゃいます。
お楽しみに。

512名無しさん@ピンキー:04/03/01 23:24 ID:WnWzW/Qd
>>511
乙です。ガンガン取り憑かせてあげちまって下さい。



  .∧_∧
  ( ;´∀`)<蟲が疼いちまって…
  人 Y /
 ( ヽ し
 (_)_)
513名無しさん@ピンキー:04/03/03 21:20 ID:3Ym3l310
保守
514名無しさん@ピンキー:04/03/05 11:10 ID:+Eh5RK6w
保守
515名無しさん@ピンキー:04/03/06 01:33 ID:8cdpDXwY
ほしゅー
516名無しさん@ピンキー:04/03/07 13:25 ID:nSt2UP+o
保守
517名無しさん@ピンキー:04/03/08 20:11 ID:qF6IRgx2
ほし
518名無しさん@ピンキー:04/03/09 10:00 ID:Ghj8AYAk
ほしい
519名無しさん@ピンキー:04/03/09 16:33 ID:Tn/KfM58
星一徹
520名無しさん@ピンキー:04/03/09 20:52 ID:W+vcYUe0
のちゃぶ台返し
521名無しさん@ピンキー:04/03/10 00:53 ID:w9pokyBS
かいしんのいちげき!!
522名無しさん@ピンキー:04/03/10 14:18 ID:5OKfxEfS
スライムはしんでしまった
523名無しさん@ピンキー:04/03/10 16:32 ID:Rx1CXq6x
保守
524名無しさん@ピンキー:04/03/10 16:34 ID:Rx1CXq6x
525名無しさん@ピンキー:04/03/10 22:41 ID:jmKaEcjd
526名無しさん@ピンキー:04/03/11 09:22 ID:xZY/QZB1
527名無しさん@ピンキー:04/03/11 20:48 ID:EBE6CZQ0
528名無しさん@ピンキー:04/03/11 22:35 ID:MJ6xbK49
誠勝
529名無しさん@ピンキー:04/03/13 04:34 ID:HDx2r1s5
貴様ら粘菌のようにコンビネーションばっちりですね
530名無しさん@ピンキー:04/03/13 11:04 ID:KnDuEtGE
>>529
いつか取り憑いて実を結ぶまで…w
531名無しさん@ピンキー:04/03/13 14:56 ID:FNvdiWqx
なかなか更新されなくなったね。
小説の作者さん達は2chブラウザ使ってないのかな。
532FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/14 22:47 ID:5ZvyxeOc
「あふ、あふううう、ああ、気持ち、いいい・・・」
「いいわぁ・・・、そろそろ出るわね。」
ミリアのモノではないが、快感や触感はミリアに伝わるようだ。
そして、蟲がびくびくと震えた。
「あ、あ、出る、出ちゃうぅ!」
「ああん、ああ、ああああーーーー!」
ミリアが蟲の粘液を注ぐと同時に、少女も絶頂に達した。
たっぷり2分ほど、少女の中にミリアは注入し続けた。
ごぽり、という音と同時にミリアは蟲を引きぬく。
「どうだったかしら?」
「あはぁ・・・、とっても、良かったですぅ・・・」
「うふふふ・・・。」
ミリアが股間の蟲をさすると、それはミリアの膣に戻っていった。
(そろそろ寄生完了かしらね−−)
「みんな、立ちあがってこっちを向いて。」
533FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/14 22:47 ID:5ZvyxeOc
「・・・少し楽しんでいこうかしら。」
ミリアはその内部にワープする。
フェリアから妖気を与えられたミリアにとって、この程度は朝飯前になっていた。
「な、何? あなた・・・」
突如姿をあらわしたミリアに戸惑いを隠せない女達。
「何って・・・? ふふふふ、あなた達をここから解き放ってあげるのよ・・・。」
ミリアは出入り口の前に移動する。
そして、漆黒のローブを脱ぎ捨てた。
「まあ・・・」
さすがの娼婦達も驚く。
ミリアはローブの下に何も身につけていなかったのだ。
「あなた達は『光』を信じてるでしょうけど・・・、その実態がここよ。」
「・・・そんなこと・・・、みんなわかってるわよ・・・。」
一人の娼婦がそう言った。
534FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/14 22:49 ID:5ZvyxeOc
「まぁ、そうでしょうね。だから・・・、『闇』に来ない?
ここでは嫌々娼婦してるんでしょうけど、『闇』は違うわ。
フェリア様は最高の快楽を与えてくださるわ。」
「で、でも・・・。『闇』の所はここから遠いし・・・。」
「躊躇するのはわかるわ。今夜は『闇』を体験させてあげる。
それで気に入った娘は私についてくればいいのよ。」
ミリアは股間に手を這わせる。
「あはぁ・・・、さぁ、快楽の世界へ・・・。」
その言葉と同時に、ミリアの秘所から緑色の蟲が産み落とされる。
「あふ・・・、気持ちいいわ・・・」
娼婦達はそれをおぞましそうに見ている。
「この子達は魔毒蟲(またいちゅう)。この子達をお○んこに入れるのよ」
しかし、娼婦達は呆然としている。
「大丈夫よ、私の中にいたんだから。害はないわ。」
(−−もちろん最初はね。)
ミリアは内心でそう呟く。
すると、一人の娼婦が魔毒蟲を手に取る。
「わたし、正直言って・・・『闇』にあこがれてたの。」
そして彼女は、蟲をゆっくりと秘所に持っていく。
−−くちゅり。
535FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/14 22:50 ID:5ZvyxeOc
「はあ・・・」
彼女は恍惚の声をあげる。
「ど、どうなの・・・?」
他の娼婦達が恐る恐る尋ねる。
「痛くないの?」
「ふあ・・・、全然、痛くなんか、ない、よ・・・、あん・・・」
魔毒蟲を股間に入れた娼婦が答えた。
「でも私は・・・、なんか気持ち悪いわ・・・。」
「あら、そんな言葉が出るとは思わなかったわ。」
ミリアが言った。
「あなた達、いつも男のアレをぶち込まれてるんでしょ?
この子達のほうがよっぽど綺麗じゃないの。それに、入れても妊娠しないし」
「う・・・、でも・・・。」
「ああん・・・、とっても気持ちいいわよぉ・・・、うあん・・・」
その声に誘われたらしく、娼婦達は一人、二人と魔毒蟲を秘所に入れていく。
「あはああん・・・、ああ、これ・・・、いいのぉ・・・」
「あああ・・・、気持ちいいぃ・・・」
しかし、他の全員が魔毒蟲を秘所に入れたのに、一人だけ悩む娘がいた。
「どうしたの?」
536FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/14 22:51 ID:5ZvyxeOc
ミリアが優しく問いかける。
「なんか、怖くって・・・。」
「みんなを見なさいよ。あんなに気持ちよさそう。」
「でも・・・。」
「あなた・・・、処女?」
「え・・・。」
ミリアはその娘を抱きしめる。
「あ、ちょ、ちょっと・・・。」
(香りでわかるわ。この子、処女だわ・・・)
「処女でしょう?」
「・・・はい。」
恥ずかしそうに、その娘は答えた。
「それじゃあ、私がもらっちゃおうかしら。」
「え・・・」
抱きしめたままのミリアの股間から、ペ○スをコピーしたような蟲が頭を出した。
「い、いや・・・」
彼女はミリアから離れる。
537FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/14 22:52 ID:5ZvyxeOc
「怖くなんかないわ。大丈夫よ・・・」
ミリアの股間の蟲が、ピンク色の気体を噴出した。
「あ・・・」
それは甘い香りのする媚香。
処女ですらわずかの吸引量で発情してしまう、フェリアの妖気で強化された蟲の能力だ。
「あ・・・あ・・・、か、体が・・・熱い・・・」
「ほら、入れるわよ。」
ミリアは彼女を寝かせると、腰を下ろした。
「あ・・・ああああああああああああ・・・」
「あはぁ・・・、きつくって・・・いいわぁ・・・」
媚香のせいか、ミリアの犯している少女に痛みはないようだ。
「動くわよぉ・・・」
ミリアは腰を動かし始める。
538FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/03/14 22:53 ID:5ZvyxeOc
「あふ、あふううう、ああ、気持ち、いいい・・・」
「いいわぁ・・・、そろそろ出るわね。」
ミリアのモノではないが、快感や触感はミリアに伝わるようだ。
そして、蟲がびくびくと震えた。
「あ、あ、出る、出ちゃうぅ!」
「ああん、ああ、ああああーーーー!」
ミリアが蟲の粘液を注ぐと同時に、少女も絶頂に達した。
たっぷり2分ほど、少女の中にミリアは注入し続けた。
ごぽり、という音と同時にミリアは蟲を引きぬく。
「どうだったかしら?」
「あはぁ・・・、とっても、良かったですぅ・・・」
「うふふふ・・・。」
ミリアが股間の蟲をさすると、それはミリアの膣に戻っていった。
(そろそろ寄生完了かしらね−−)
「みんな、立ちあがってこっちを向いて。」
539FBX ◆4gA1RyNyf. :04/03/14 22:54 ID:5ZvyxeOc
なぐごはいねがー(何

>>532はミス。

2chブラウザ使ってますよ。
単に書き込まなかっただけっつーか、続きを考えていただけっつーか。
一応この先もまだありますが、推敲するので・・・。

540名無しさん@ピンキー:04/03/15 00:00 ID:NDiGD2Ne
>FBX
乙です
どーぞ、ゆっくりと蟲と物語の熟成をされまして(ry
保守は適宜行ってお待ちしております
541月光蝶:04/03/15 04:52 ID:u7nj+ZaC
>>539
毎度の事ながらえろえろんな寄生でまことに美味しゅうございますた。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
早速更新させて頂きますた。
・2004/03/15 全件ログ更新、Code:IllusionUP。
じゅくじゅくと(涎)宜しくお願いいたしますw
542名無しさん@ピンキー:04/03/15 11:14 ID:SjD4q1Hi
>>539
キタ━(゚∀゚)━!!
FBX氏、乙!

>>532は「先に最後のシーンを持ってくるのもアリかな?」と思って普通に読んでしまいましたよ。
543FBX ◆4gA1RyNyf. :04/03/16 00:53 ID:Q/qKTF/Y
>>542 >>540
どもです。
文章を書く手法としてもラストシーンを先に持ってくるのはありますが、
私はどちらかというとその手法はあまり使いません。
手法に関して私が感心したのは、ブ○ーポップですね。
一つの事件に関して、複数の視点で展開するわけです。
しかし、もちろん主観となる人間が異なれば隠れたストーリーもあるわけで。

・・・長々と書きましたが、いろいろな小説を読んでいるせいですw

>>541
乙です。
しばらく書きませんでしたが、これからもよろしゅう。。。
544名無しさん@ピンキー:04/03/19 02:45 ID:wP6YkJ59
保守。
545乙×風:04/03/20 11:43 ID:fmw8LzLd
ども、ご無沙汰ぶりです。
【無限の果肉】の全体構想が出来上がりました。
 一ヶ月に二回投稿するとして、完結まで一年近くといったところでした。
 長いです。こんなに長期間書いていられるか自身もありません。
 そこで再びアンケートです。

1、ネーアと寄生生物の密会、及びネーアの心身の変化を物語に組み込む。
2、さっさとイジメイドに復讐開始。

 341の時と同じ質問です。
 どれだけ時間がかかっても構わないと言うのであれば1で問題ないのですが、
 一年は、自分でも流石に長すぎかなと。
546乙×風:04/03/20 11:44 ID:fmw8LzLd
 それでも全部お話を見たいという方はもう一つ質問。
 元でも長い話だというのに、実はまだ、登場キャラが全員出ていません。
 今の所登場するメイドは、ネーア、フェルナ、イジメイド三人組の計五人ですが。
 この後に炉利姉妹(フェルナを含め、年少組みと言われるグループ)、
 生真面目で気が強いキャリアウーマン、気の弱い眼鏡っ子、
 と合わせて四人のメイドがスタンバっています。
 と言っても最後の二人は規制拡大の際の一般被害者に過ぎないんですが。
 炉利姉妹の方はフェルナと絡めてそれなりに出番があります。
 逆に言えばこの二人の出番を切ればそれなりに話も短くなるんですよね。
 そういった事を踏まえてもう一度アンケートをお願いします。

1、四人とも登場させる。
2、炉利姉妹だけ。
3、眼鏡っ子&キャリアウーマンだけ。
4、キャラ大杉。四人とも出さない。

 どれが良いでしょう?
 ちなみに3、4の場合は今後のプロットを今から改正しなければならないので、
 投稿ペースが落ちます。一年掛けて投稿する事に比べれば大した時間ではないでしょうが。
 というか『一年掛けて投稿する事はマズイかもしれない』という考え自体が杞憂なのでしょうか?
547名無しさん@ピンキー:04/03/20 12:44 ID:K3r//hKb
>>545-546
お久しぶりです、神様。
>『一年掛けて投稿する事はマズイかもしれない』という考え自体が杞憂なのでしょうか?
杞憂です。貴方の作品はゆっくり読んでいきたいですね。
私の回答としては1、1です。あ、ロリ姉妹は期待。
わくわく。
548名無しさん@ピンキー:04/03/20 13:00 ID:CUO1T5HH
>>545
自分としては、1年かかろうと読み続けると思いますが、
もしそんなに書きたくないのでしたら、短くしていただいても結構です。
どちらが良いかといわれたら長いほうがいいです。
魔色のダイアも、書き始めてから1年以上経ってますから、
長いことは問題ではありませんよ。

キャラの方も、多いことは問題にならないと思いますよ。
549名無しさん@ピンキー:04/03/20 13:36 ID:aAVD04z0
1,1に投票
550名無しさん@ピンキー:04/03/20 14:17 ID:SASc4UWY
他スレじゃ2年近く好評連載してる神もいるんだし、
乙×風氏にやる気があるなら1をキボン。
やる気が失せかけいるのなら、今のクオリティを保ったまま
さっさと決着付けるのもまた良し。
漏れは氏の判断に従いますぜ。
551月光蝶:04/03/20 16:31 ID:iiBokMiv
>>545
>1、ネーアと寄生生物の密会、及びネーアの心身の変化を物語に組み込む。

時間が掛かっても濃いのがいいなあ・・・

>>546
>1、四人とも登場させる。

時間が掛かるのは一向に構わないです。
このスレは長寿だし、長期連載も少なくない。
むしろ長い間楽しみが続いてくれると嬉しい。
(でも作者さんご自身の考えが優先とは思いますが)

実際他スレでも半年保守が続いた挙句蘇った連載とかありますし、
細く長くは何の問題もないですよ。
期待してます。
552FBX ◆4gA1RyNyf. :04/03/20 21:25 ID:knHZyPKj
>>548
うっ・・・(ズキン <良心の呵責
553名無しさん@ピンキー:04/03/21 23:53 ID:/Fg5jl4x
>>乙×風 氏
もうなんというか、氏のお心のままでドゾー(*´Д`)
自分も548や550にドゥイです。
554乙×風:04/03/22 10:48 ID:e4mJ22OJ
>>547-553

回答ありがとうございます。おかげで踏ん切りがつきました。
ゆっくりまったりやっていく事にします。
ついでに久しぶりの投稿も逝ってみましょう。
555乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 10:57 ID:e4mJ22OJ
 <新しい生活 前編>


 どんな事が起ころうとも時の流れは変わらない。
 それは自分が人間以外の生物に犯されても、同じで。
 もう、死んでも良い、だとか、夢かもしれない、なんて何度も思いながら魔物に犯されても。
 時の流れは、変わらない。
「――ん」
 意識が、覚醒していく。寝惚け眼のまま天井を何十秒も眺めた。
 その顔はどこか赤く、色っぽい。呼吸する度に上下へと動く布団の動きも、寝起きにしてはペースが早い。
「――ふぁ――」
 欠伸をし、窓から差し込む朝日がいつも以上に心地良くて、もう一度布団を被り直してしまおうか、と考える。
(違う。眠りたいと思うのは、日差しが気持ち良いから、っていう理由だけじゃない)
 布団の中で、手をまさぐらせる。その手は寝巻きに潜り込み、羞恥の丘を覆う下着をゆっくりと触った。
「――んっ」
 手から湿ったような感覚が、股間からはぴりりとした官能が、伝わってくる。
 そこは、べっちょりと濡れていた。
(私。さっきまで夢を見てた。『新しい御主人様にめちゃくちゃに犯される夢』を)
 もう心の整理は付いている。
 昨日。自分はウラヌス様が封印していた魔物の封印を解いてしまい。そして、犯された。
 そして、化け物が相手だというのに、今まで以上の快楽を感じていた事も。
 そして、同時にこれ以上ない程の幸せも、感じていた。
 その時に思った。この魔物に犯されることこそ、自分の存在意義であると。
 自分は、あの魔物の為の、淫らなメイドであると。
「それに」
(精液、中に出されちゃったし。思いっきり。安全日じゃないのに)
「責任、取ってもらわないと」
 一人で声を控えて笑う。
556乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 10:59 ID:e4mJ22OJ
「あ」
(私がねだったんだっけ)
 ともかく。自分は、それほどまでにあの魔物を好きで、そしてあの魔物を自分を必要としている。
 それなら、全てを受け入れようと、思った。
(それに……すっごく、気持ち良いしね)
 淫乱な自分の事だ。ひょっとしたらこっちが、腹をくくった原因かもしれない。
(あ、昨日の事思い出したら、したくなってきちゃった)
 どうしようか。
(いいや、しちゃえ)
 官能に対しての羞恥が随分と擦り切れてしまったな、と思いつつ秘所に伸ばした手を――
 ――ノックの音が響いた。
「ネーアちゃん?」
 フェルナの声と共に扉の蝶番が軋む。
「っ!?」
 後ろ暗い事を考えていたせいか、その音に過敏に反応してしまう。
「……? ネーアちゃん? 起きてるの?」
「あ、うん。起きてるよ。何か用?」
「何って、もうとっくにミーティングの時間始まってるんだけど」
 言われて初めて時計を見る。
「……あ」
 六時を回ったところだった。ミーティングが六時から始まる事を考えると遅刻決定である。
「ご、ごめんっ。今すぐ用意していくからっ。フェルナはもう戻って」
「お仕事、するの?」
「え?」
「……ううん、なんでもない。フェルナ、先行くね」
 言うや否やフェルナはさっさと部屋を出て行ってしまった。
 扉が閉まる音が響き、その向こうから徐々に遠ざかっていく足音が聞こえる。
「今日のフェルナ、何だか変だったな」
(全然元気が無かった。いつもなら布団を捲ってでも起こしてくれるのに)
 言うことを言って聞くことを聞くとさっさと出て行ってしまった。
557乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 11:03 ID:e4mJ22OJ
「どうしてあんなに、よそよそしかったんだろう? …………あ」

 頭の中に、
 フェルナの目の前で派手に絶頂に達する自分の姿が、
 思い浮かんだ。 

(そうだよね、気まずいよね、お互い)
 むしろ、昨日あんな事があったばかりで普通に話が出来る方がおかしい。
(新しいご主人様とエッチしちゃった事がインパクト強すぎて、そんな事すっかり忘れてた)
「ふう」
 自然と溜め息が零れる。
 だがフェルナにああ言った手前、堂々と仕事をサボるわけにはいかない。それに、
(なんだろ? 精神的にはすごく参っている筈なのに、体は元気が有り余ってる感じ)
 今なら何をやっても上手くいくような気がする。
「そんなわけないのにね」 
 ベッドから降り立ち、さっさと身支度を済ませてしまう。当然下着も替えた。
 それが終わると換気の為に窓を開け、ミーティングを行う厨房へと向かった。
 
***
558乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 11:07 ID:e4mJ22OJ
「お早うございますっ。遅れてすみませんでしたっ」
 厨房へ駆け込むと同時に声を張り上げる。
「ネーアさん?」
「あら、ほんとに来たわ」
「……」
 その場に居たメイド全員の視線が、八人分の視線がこちらへと向けられる。
(あ、う……視線が痛い)
 その半数が『邪魔だからどこかへ行け』という意思を持っている。
 途端に、疎外感がネーアの心を包み込む。
 自分が必要とされていない人間と、自覚してしまう。
(この感覚は、慣れそうに無いよ)
 ティジフォーンを始めとする例の三人組に虐待を受けた方が、楽かもしれない。
「何をしに来たのですか?」
 思ったそばからティジフォーンが辛らつな言葉を投げかけた。
「それは、その……お仕事を」
 尻すぼまりになっていく自分の声が恨めしい。
「お仕事を……なんです? はっきりおっしゃって下さい」
(またそうやってっ。私がろくに仕事を出来ない事を分かった上で、
 私に『仕事をしに来ました』なんて言わせる……!)
 いつものネーアなら、雰囲気に呑まれティジフォーンの思惑どうりに苦汁を飲むしかない。
 涙と屈辱を噛み締めながら、避けることの出来ない恥を掻くしかない。
 だが、今のネーアは違った。
 心の中に溢れているのは、屈辱や悲しみ、畏怖といった感情ではなく――
「そんな簡単な事も分からないんですか、ティジフォーンさん?」
 笑顔を浮かべながら喋るネーアの心の中には、ただ『怒り』と『憎しみ』だけがあった。
 ティジフォーンの眉が跳ね上がる。
「今、何とおっしゃられましたか? ネーアさん」
「あれ? 聞こえなかったんですかティジフォーンさん? 小さな声ではなかった筈ですけど?
 ああ、三十路も超えればモウロクするって事ですか?」
『……っ!?』
559乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 11:08 ID:e4mJ22OJ
 その言葉に厨房内に居たメイド全員が例外なく息を呑んだ。
 その光景が何故か滑稽に見えてしょうがない。
「耳が遠くなったティジフォーンさんの為にもう一度お伝えします」
『耳が遠くなった』の部分を必要以上に強調して、続ける。
「メイドがミーティングにやってきたのだから、それは仕事をするという事です。
 そんな事も分からないのですか――私はそう良いいました。分かってくれましたか?」
 ティジフォーンの眉がこめかみが、絶命直前の昆虫のようにぴくぴくと痙攣している。
 口元はいつもの笑みを浮かべながら、でも目は少しも笑っていない。
 レアクトは口を『あ』の形に空けたまま硬直し、メライガが眉をひそめて私を見ている。
 周りのメイド達は顔を真っ青にしながら事の成り行きを見守っていた。
 その様子を見て、
 何故か私は興奮した。あっと驚くメイド達の顔が心地良い。
 まるで酔っ払いのように理性からタガが外れ、代わりに心の内から、
 何かどす黒いものが、性的虐待を受けた時に感じた、負の感情が溢れ出て来る。
「そこまで言うなら、分かってるのでしょうね?」
 押し殺した声にはいつもの、人を見下すような余裕は無い。
「はい? 分かりませんよ? だって、誰が、何をするのか仰って――」
 みなまで言うことは無かった。
 パアンッ、と頬を叩く音が厨房内に響く。
 右頬が熱く、疼いている。
(叩かれた。……いや、違う)
「ネーアさんは水汲みをお願いします!」
 ティジフォーンは一方的に言い放つと、他のメイド達の点呼と今日のノルマを次々と与えていく。
 その言葉の端々に、いつも以上に棘が入っているのが分かる。
(私が叩かせたんだ。いつも笑顔を浮かべているあの顔を一瞬憎悪に歪ませて。
 折檻の時だって直接的な暴力はした事が無かったのに。私が怒らせて、あの人に暴力を振るわせた)
 ジンジンと疼く頬を押さえる。痛い。でもそれ以上に心地良い。
 それは精神的な官能だった。
 子宮が熱く疼いている。
 時折、八つ当たり同然に声を張り上げるティジフォーンを観察しながら、ネーアは口の端を歪めた。
560乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 11:10 ID:e4mJ22OJ
***

 屋敷の裏を進むと獣道よりかは幾分か舗装された山道が見えてくる。
 この山道を大人の足で二十分ほど進むと小川に出る。
 小川と言っても幅五十センチにも満たないその小川には、魚も住んではおらず、
 せいぜい苔が生えている程度だ。その小川に沿って更に五分、上流を目指すと、
 石、岩を剥き出しにした山肌に行き着く。
 この山肌の合間から小川を形成する水が溢れ出しているのだ。
 この屋敷での『水汲み』と呼ばれる仕事は、
 取っての付いた水がめ(特別製。本体重量3キロ、最大内容量約10リットル)を使い、
 合計100リットルの水を屋敷へと届ける重労働である。 
 週に二度、フェルナとレアクトが共同で行っているこの作業は、
 二人が両手に水がめを持ち、三往復する事で仕事を完遂している。
 使用時間は三時間。体力自慢の二人で仕事をやってこれだけ手間の掛かる仕事に、
 やはり、ネーアは根を上げていた。
(無理だよ。こんなの)
 水源の真下に置いた水がめが、水で満たされるまでの間、
 休憩とばかりに適当なところに腰掛けた。
(他の子は朝食を取るために一時間や二時間で終わる作業ばかりなのに。どうして私だけ)
 はあ、とため息を付く。
(それにどうして屋敷には井戸が無いのかなぁ。有ればこんな余分な労働しなくてすむのに)
 メイドと言っても嫌な仕事は嫌だ。 
(まあ、一往復も持たないかと思ってた割には結構頑張れてるんだけど)
 実は、ネーアはすでに二往復を終えて今は三往復めの折り返し地点。
 つい先日までの無能ぶりに比べれば奇跡とも思える成果を挙げていた。
(思ったより軽かったし一往復一時間も掛からなかったし、
 もう動けない、とは言わないんだけど。腹筋とかついちゃったらどうしよう――)
 そんな馬鹿な事を考えつつ、ふと口にする。
「お腹空いたなぁ」
561乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 11:11 ID:e4mJ22OJ
 これが当面の問題だ。久しぶりの労働のせいか、ネーアの体の燃費が悪いのか、
 彼女は今までに無い空腹感を覚える。
「でも、食べる物無いもんね」
 この辺りには食事にも使われる山菜などが生えているが、自分がそんな物を探しても
 せいぜい毒キノコを探し当てるのが関の山だろうと、ネーアは諦める。
(水なら幾らでもあるんだけど)
 勢い良く水がめに注がれていく透明の液体を見つめる。
 すでに容量を超えた分が、水がめから溢れ、こぼれている。
 水で空腹は収まらない。むしろ逆効果だ。
「背に腹は代えられない、か」
 水っ腹になろうとも後で後悔しようとも、一時的にでもこの空腹感から逃れるのなら、
 そう思い、岩間から噴出す水へ、両の掌を添える。
 労働した後の火照った体に、水の冷たさが心地良い。
 両掌をお椀型に密着させ水を受け、飲んだ。
 んく、んく――
(あれ? おいしい) 
 汗を流した直後だからか。何故かただの水が美味い。
 掌の水が無くなると再び両手を伸ばし、水で満たす。そして一息で飲み干す。
 また伸ばし、飲み干す。
 そんな事何度も繰り返し、
(面倒くさいから直に飲もう)
 今度はあふれ出る水へと口を開けて顔を近づける。
 水が顔を、うなじを、胸元を濡らしていく。
(やだ。止まらない。水っ腹になっちゃうよ)
 何かに憑かれたように延々と水を飲み続け、
「――はっ! はあっ! はあっ! はあっ……」
 気が済んだのか水源からようやく顔を離す。
「……何やってるんだろう私」
 空腹はごまかせた。無理をした割には不快感なんて微塵も無い。
 むしろ美味しいご馳走を平らげた時のような、充足感すらある。
562乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 11:12 ID:e4mJ22OJ
「何か、変、だよね」
(そう言えば、ミーティングの時だって、私、ティジフォーンさんに凄い事言ってた)
 そう、あの時ネーアは今までに一度も頭の上がらなかったティジフォーンに、
 初めて盾突き、『折檻』以外の場で暴力を受けた。否。振るわせた。
(あの時の感覚、今でも忘れられない)
 新しい御主人様に犯される直前の、背徳感と期待感の入り混じった高揚。
 それは性的興奮と同種のものだった。
「なんだか自分の体じゃないみたい」
 言いえて妙だな、とネーアは思う。
「ん、ふあ……」
 自然と出たあくびをかみ殺す。満腹感と充足感が眠気を引き起こしたのだろうか。
(あれ、何で眠たくなるの? それにこんな所で寝たら風邪引いちゃうよ)
 上半身もにわか雨に遭ったように水に濡れているというのに。 
 だが、鳥のさえずりや、水流の音、思い出したかのように吹くそよ風が、
 ネーアの眉を重くする。
 だがそれ以上に、
「……お日様、気持ちいい」
 日の光のあまりの心地良さに陶酔する。
 自然と足が動き最も日当たりの良い木の根元へと腰を下ろし、幹に背を預ける。
 物の数秒も掛からない内に、ネーアの意識は闇に沈む。

***

 夢を見た。
 はっきりとは覚えていない。
 ただ、濃厚な性臭と、ぬめる粘液と、どす黒い高揚感。
 そして子宮の疼きだけは、はっきりと覚えていた。
「……んん」
 意識が覚醒する。
563乙×風【無限の果肉 第六話】:04/03/22 11:13 ID:e4mJ22OJ
 ぼう、とする頭で辺りを見渡す。山の中。すぐ近くには岩肌があり、
 そこから水が吹き出ている。
「……あ、れ……? ここ、どこ?」 
(御主人様はぁ?)
「まあ、いっかぁ」
 目を擦りながら欲情したままの心と体を持て余し、
 屋外だというのに、何のためらいも無くスカートの中にいきなり手を突っ込む。
 子宮が疼いている。
(ああん、何だかすごく、エッチな気分だよぅ)
「……きゃんっ」
 下着越しに触れたそこは、既に濡れていた。
(うわ、へんなの、びしょびしょだ。脱いじゃえ)
 木の幹に背を預けたまま腰を浮かす。
 屋外という状況が興奮を更に高める。
(誰か、見てたら、どうしよう。うわぁ、ドキドキするっ)
 不安とそれを圧倒的に上回る期待を抱きながら、辺りに視線を這わす。すると、
 水源の下で水を溢れさせている水がめを発見した。
「――あ」 
 熱が一気に冷める。
 慌てて下着を穿き直すと空を見上げた。ほぼ自分の頭の直上で太陽が輝き、
 さんさんと光を注いでいる。
 もう正午近くだった。
「ああ――っ!」
 立ち上がり水がめの元へと駆け寄ると空の水がめと交換する。
 両の水がめが一杯になると、それを両手にぶら下げ山道を降りていく。
 火事場の馬鹿力、だろうか。
 水がめを持っている筈の両手は空気を持っているように、軽かった。
 そして、屋敷へ帰るまでの間、ずっと子宮が疼いていた。
564乙×風:04/03/22 11:45 ID:e4mJ22OJ
以上で第六話の前編終了です。見てのとおりエロは無し。
後半は胸をときめかせながら魔物と密会するネーアが、
目茶目茶に犯されるお話です。乞うご期待。
565名無しさん@ピンキー:04/03/22 12:19 ID:pGaTXMT7
和んだ :)
後半戦もわくわく。
566名無しさん@ピンキー:04/03/22 20:11 ID:vmd/sabr
早速キタ━━(゚∀゚)━━ !!!!!
期待してまつ
567名無しさん@ピンキー:04/03/22 22:49 ID:Hwi/lMrs
乙×風さん 後半とても楽しみです。
 肉体的変化が心理的変化まで生じているあたりがゾクゾクします。
568名無しさん@ピンキー:04/03/23 23:47 ID:Fes5EFCA
保守
569名無しさん@ピンキー:04/03/24 00:40 ID:SCSUzDtw
保守
570名無しさん@ピンキー:04/03/24 16:46 ID:zA1qYadw
ttp://strawberry.atnifty.com/cgi/up/src/up0757.zip.html

ずいぶん前に書いて放置してた駄文です。
1話だけ某サイトに寄稿しましたが、お気に入りが壊れて場所がわかんなくなってはやいくとせ。
もういいやってんで、誤字修正だけしてうpしますた。
内容はもうメタメタです。すんません。

571名無しさん@ピンキー:04/03/24 19:56 ID:q9Sr5lHG
>>570
パスワードが掛かっていて、ブツらしきものの中身が読めません。
572名無しさん@ピンキー:04/03/24 20:08 ID:5AmODVAu
パスワードはメル欄
573名無しさん@ピンキー:04/03/24 22:53 ID:q9Sr5lHG
>>572
読めた!!サンクス!!
574名無しさん@ピンキー:04/03/26 01:22 ID:szOG/lk/
575570:04/03/27 21:30 ID:ovuWdehW
>574
ああ、そこだ。サンクス!
576名無しさん@ピンキー:04/03/27 22:45 ID:bxE5F+CC
ネーアのエロ可愛さにはかなわん。(;´Д`)ハァハァ
577名無しさん@ピンキー:04/03/29 22:17 ID:FTamHBEN
578名無しさん@ピンキー:04/03/29 23:57 ID:CHlwec4t
>>570
こんな所で以前読んだSSの続きが読めるとは。
こういう共生系はツボなのでかなり(;´Д`)ハァハァしますた。
579名無しさん@ピンキー:04/03/31 08:11 ID:NF4bi8mG
>>570
さすがにもう消えてる?
580570:04/04/01 09:27 ID:VT6nYFOO
直したはずなのに、まだ誤字がありました orz
修正したついでに、再度Upします。

ttp://www.uploda.net/anonymous/etc2/upload22357.zip

あとは、保管庫の方がサルベージしていただければありがたいです。
581570:04/04/01 11:22 ID:VT6nYFOO
>580
スマソ。
パスワードはこのレスのメル欄。
582名無しさん@ピンキー:04/04/01 13:18 ID:ukRbKFUC
>>581
なんか「要求されたサイトを開くことができませんでした。」って出るんだけど・・・
583名無しさん@ピンキー:04/04/01 14:00 ID:Oj00lSEF
>>582
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader2/index.php
こっちからお逝きなさい
584名無しさん@ピンキー:04/04/01 15:40 ID:ukRbKFUC
>>583
無事とれました。ありがとう。
585名無しさん@ピンキー:04/04/01 22:33 ID:3j8+9pJt
>580
読ませてもらいました。共生ネタってのも面白いですね。
586月光蝶:04/04/02 15:27 ID:ye6WGmwD
>>580
更新しました。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
・2004/04/02 全件ログ更新、無限の果肉シリーズUP、Garden Of ParasiteUP。
587名無しさん@ピンキー:04/04/02 23:50 ID:RWXBDlg5
>>586
おつかれさま。
588乙×風:04/04/03 10:56 ID:pozqcesN
ども。六話の後編が書き終ったので今から投稿します。
序盤はネーアの変化を。そして中盤からは、ひたすらエロ。
589乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 10:58 ID:pozqcesN
 <新しい生活 後編>

「はあ……」
 ため息が付いて出た。
「今日の私絶対変だよ」
 昼間の水汲みに掛かった時間はおよそ六時間。並のメイドが一人で
 この仕事をしたなら、この時間はなんの問題も無いのだが。ネーアはその内、
 実に半分の三時間近くを休憩、もとい、寝て過ごした。実際、
 彼女がこの仕事を終わらせるのには三時間しか掛かっていない事になる。
 力自慢のフェルナとレアクトが二人で汗水垂らした時間と同じの上、ノルマをこなした
 ネーアは汗一つ掻いていなかった。
 その様子をその場に居合わせたメイド達が怪訝に見ていた事を、覚えている。
 そして朝食兼昼食時。
 朝から何も食べていない筈なのに、全く食欲が沸かなかった。
 少しは食べたのだがスープ等の液体系のものしか摂らなかった。
「というか、お腹一杯だったんだよ。どうしてだろう?」  
 水しか飲んでない。その後三時間近く寝ていただけ。
 なのに、その後は疲れを知らないように働いた。
 嫌がらせとばかりにティジフォーンから言われた仕事を、ことごとくこなしていった。
 全て終わった時は、なんだもう終わりか、とすら思った。
 でも何よりもおかしいのは――
「――んっ、また……っ」
(アソコ、疼いてっ)
 じくじく、じくじくと子宮が疼く。虫に刺された時の痒さと、
 欲情して雌汁を垂れ流す時の疼きを足した感じ。
 弄りたくて弄りたくてしょうがない。
(でも)
 自室から窓の外を見る。既に夜の帳が降りた山林には虫の音しか聞こえない。
 時刻は10時、消灯時間は過ぎている。
もうすぐ、新しい御主人様に可愛がってもらえるのだ。
590乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 10:59 ID:pozqcesN
 それまでは我慢しなければいけない。
「……よし、行こう」
 立ち上がる。格好はいつものメイド服。手には屋敷の鍵。金属製のわっかにまとめられた
 十数個のそれらは、ネーアが歩みを進める為にじゃらじゃらと、大きな音を立てる。
 仕事中、ティジフォーンの部屋から失敬したそれをエプロンのポケットに放り込む。
 
***

 静まり返った屋敷の中を、足音を忍ばせて歩く。今まで何度もやってきた事だ。
『折檻』の名の下に、この身は様々な性的虐待を受けてきた。
 処女を散らされ、人前で排尿し、尻を叩かれた。そして、恐怖するようになった。
 月明かりしか届かないこの廊下を歩く事を。
 今度は一体どんな折檻を受けるのか――と、孤独の中で不安を抱いた。
 だが今は違う。心の中にあるのは恐怖でも不安でもない。
 あるのは期待。それも、淫らな。
(あれ?)
 それでは、自分はただあの人外の快楽に溺れる為に新しい御主人様に会いに行くのか。
 いとおしいから会いに行くのではないのか。
 愛してるから、セックスをしたい? それとも、
 せっくすをしたいから、あいしている?
 ――ずくんっ。
「ふぁ……っ」
 子宮の疼きに小さな声が漏れる。
 体は後者を指し示した。
 心の方の回答は――分からない。目的と行動がごっちゃになっている。
 ――ずくんっ。
「んっ……はっ」
 子宮の疼きは止まらない。もう、羞恥の茂みはねっとりと濡れている。
「私は――」
 答えを出せぬままネーアは暗闇の中を歩く。
591乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 11:01 ID:pozqcesN
 厨房の勝手口の鍵を開き、虫の音と時折思い出したように吹く風の音を聞きながら、
 折檻場所であった物置へと歩く。早足で。
 胸の中の淫らな期待感は上限が無いように、どんどん膨れ上がってくる。
『水汲み』で汗の一つも掻かなかった筈なのに、今では息を荒げている。
 月が雲に隠れた頃、物置に着く。何故か暗闇の中でも正確に物置の鍵を見つけ出す。
 取り出したそれを鍵穴へと突っ込む――
『突っ込む』という言葉に何かを連想して股をぬらした。
 今では鍵を開ける時間も扉を開ける時間ももどかしい。
(早く! はやく、はやくはやくぅっ!)
 施錠の外れた金属製の分厚い扉を力任せに開ける。
 昨日までは全体重をかけて片方の扉を開けるのが手一杯だったそれは、
 ベニヤ板のように軽かった。
 ぱっくりと口を開けた暗闇に何の躊躇も無く踏み込んでいく。
 蝶番が悲鳴を上げながら、勢い余ってバウンドしてきた扉が大きな音を立てて閉まる。
 同時に床の文様が赤く輝き(子宮が疼く)、次にロウソクが灯る。
 石が擦れる音を立てて、目前の壁が上方向へとスライドする。
「は……は……はっ……はっ!」
 息を荒げながら現れた階段に足を乗せる。
 すると鼻腔にあの甘酸っぱい花のような匂いが。
 ――じゅんっ。
 女陰が、蜜を吐き出す。意識が朦朧してくる。
 快楽が先が愛情が先かという問題が、どうでも良くなってくる。
 目の前に巨大な扉が現れる。この向こうに、桃源郷がある。
 我慢に我慢してきた最高の快楽を目前にし、心臓は早鐘を打ったよう。
 口の端からは、細く、唾液すら垂れている。
 ――ずくんっ。
「あんっ」
 子宮が疼く。それと呼応するかのように足元の文様が赤く輝く。
 扉が――開く。
 野花の香りとメスの性臭を足したような甘酸っぱい香りが、溢れ出して来る。
592乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 11:02 ID:pozqcesN
「あ、ああっ……!」
 その香りに意識が混濁する。それに反比例するように胸の鼓動が高鳴る。
 ぼうとした意識で、
 犬のように息を荒げながら、
 肉の床を歩き、
 そして辿り着く。
「お待たせしました。御主人様ぁ♪」
 新しき主人の元へと。

***
 
「ぁん!」
 花型の魔物は、昨日と同じようにネーアの体に細い触手達を絡ませ、その体を巨体の中心へと運ぶ。
 股間に食い込んでくる触手が、ごりごりと淫裂と、真っ赤な肉真珠を擦り付ける。
 その度に、頭がパンクしそうな、びりびりとした官能が広がる。
 ――にちゃり。
 お姫様抱っこの格好で、肉の花弁に下ろされる。
 呼吸を整えるまもなく花弁と同じ色をした十二本の触手達が殺到し、体の隅々まで愛撫していく。
 ねちょねちょと粘液質な音を響かせながら、足の爪先から髪の毛の先まで触手達の分泌液を
 塗り込み、揉み込められていく。
「あ、ああん♪ あんっ。お胸、気持ちいいです――きゃんっ――御主人様あ♪」
 やや控えめな二つの双房を揉まれる度に、乳首に触手の疣が掠める度に、甘い愉悦が
 ネーアの心と体を桃色に染めていく。
「あん!?」 
 唐突に羞恥の丘を舐め上げられ、蕩けそうな快楽に股間が痺れた。
 ――ねちょ、ねちょっ、ねちょ――にちゃあぁ。
「あっ! あっ! あんっ! あっ! ああん!」。
(気持ちいい! 気持ちいいよ! あそこ――あんっ♪――痺れてっ)
「あんっ! あっ――あ……」
 触手達の動きが止まり、人外のクンニリングスも終わる。
(ん、まだイッてないのにぃ)
593乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 11:03 ID:pozqcesN
 発情という名のスイッチが入ってしまったネーアは、
 餌を目前にお預けを食らった犬のように 不満な表情を浮かべる。
「はやくぅ、続き、して、くださいぃ」
 腰が意識せずとも淫らにくねる。全身を魔物の粘液でヌラヌラと照り輝かせながら、
 童顔に娼婦のような、こ惑的な表情を浮かべるネーアはこれ以上ないほど艶かしい。
(ああ、なんだろぅ。今日、凄くエッチだよ。こんな、はしたない、おねだりなんかして)
 だが、そんな事はどうでもいい。今は、ただ、快楽を貪りたい。
 そして魔物も淫らな従士の想いに応える。
「――あん♪」
 ネーアに絡みつかせた触手を巧みに操り、彼女を拘束すると、
 ゆっくりと仰向けに倒す。足をM字に開かせ腰を持ち上げる。
 ネーアの目には、綻び、涎をたらす自身の女陰が写っている。
 女性が最も羞恥と屈辱を覚える体勢。まんぐり返し。
 だが、その羞恥と屈辱も、今のネーアには快楽のスパイスにしかならない。
(うわぁ、はずかしい、この格好、おしりも、あそこも、丸見えで――
 わあ、私のアソコ、ひくひく動いてる。エッチなお汁も、んぁ、どんどん溢れてる。
 ああ、すごいエッチだよ。どきどきしてくるっ)
「はあっ、はあっ、はあっ」
 ――ごぽぽぽっ!
 息を荒げるネーアの目に、自身の股間越しに魔物の性器がせり出してくる光景が写る。
 乳白色の胴。先端に十字の切れ込み。およそ二センチ起きに張っている幾重ものエラ。
 先端からとろとろと溢れ出る、白濁とした液体がそれらを満遍なく白く染め上げていく。。
 いつ見ても背徳的で、魅力的な外観に、胸が高鳴る。
「ああ……っ」
(やっぱり、すごくおっきい。私の腕くらいある。あんなのが私の中に入ってたんだ。
 私の中に入って、メチャクチャにかき回して、はあ、精液を、出したんだ)
 その時の、めくるめく官能を思い出し、アソコが女臭い汁をこぷり、と噴出す。
 同時に、
「んあっ」
 鼻腔の中で主人の性臭を嗅ぎ取り、頭の中が真っ白になる。
594乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 11:04 ID:pozqcesN
(この、におい! あたま、がっ……しびれちゃうよぅ!)
 栗の花と女の蜜、そして花の香りを足して発酵させたような、芳香な匂い。
 この匂いを嗅いだだけで、淫らな事しか考えられなくなる。
 あの異形の性器を突きこまれる事だけしかを考えられなくなる。
「いれて、くださいっ。お願いですっ、いれてぇ!」
 今日丸一日我慢してきた性交への願望が爆発した。
(はやく、はやくぅっ)
 魔物も我慢できないのか、巨大な生殖器が鎌首をもたげ、一気に突き込んだ。
 ――ぐにゅちゅちゅちゅちゅっ!
「はあああぁぁぁっっ!」
 その瞬間。心の中のわだかまりが消し飛んだ。
 好きだから、セックスしたいとか。
 セックスしたいから、好きになったとか。
 そんな事はどうでも良くなってしまった。ただ、
 ――ぐちゅちゅっ、ぐちゅちゅちゅちゅっ、ぐちゅちゅちゅぅ!
「あんっ! あんっ! はぁっ! すごい! すごいよおっ!」
 股間が壊れるかと思うほどの刺激が、堪らないほど好きだった。
(ああっ、あそこっ、あっ! ぎちぎちに広がってっ――あんっ! うあぁっ、
 ごしゅじんさまの、はいってるっ! あんっ、おっきいオチン○ン、はいってるよ!)
 腕ほどもある生殖器が、中へと出入りする度に、小陰唇が肉ビラをはみ出し、引き込まれる。
 白濁とした粘液に淫らに輝きながら、貝類の身のように蠢く自身の股間を見て、
 際限なくテンションが上がっていく。
「あっ、あっ、あっ、あっ! もっと、もっとっ!」
 淫らな要望に魔物が応えたようだ。
「ひあっ!?」
 第三の刺激が加えられる。場所は肛門。
 乳白色の生殖器が膣内を蹂躙するその向こうで、茶色のすぼまりがゾワゾワとした繊毛に
 揉み解される感触を覚える。細長い何かが、皺に溜まった恥垢を舐め取るように、
 丹念に丹念にその身を擦り付ける。その度にむず痒いような、じれったいような、
 ぴりぴりとした刺激が湧き上がった。
595乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 11:05 ID:pozqcesN
「ひあっ、あんっ、あんっ、あんっ――ああっ、そこ、はっ……!」
 茶色の窄まりは、触手の愛撫を受け柔らかく、ほぐれていく。そして、
「ひぅっ!?」
(お、おしりの中、おしりのなかに、はいってくる! ニュルニュルしたのが、
 はいってくるよぅ!)
 ぬらぬらの粘液に濡れたミミズの束が、肛門へと割り入っていく。
 元でも無理な体勢の上、今は動いていないが――膣内にははちきれそうな生殖器で腹の中は一杯だ。
 だが、繊毛の束は容赦なく大腸の入り口へと雪崩れ込む。
「ああ……っ、うっ……はっ、はっ、はっ、はっ――」 
(アソコも、おしりも、いっぱいっ、いっぱいだよっ! はあっ、はっ、くるしいよっ)
 だが、その息苦しいのが良い。真性Mのネーアには少し苦しいくらいが丁度良い。
(ああっ、うごいてるっ。うごいてるよっ)
 内臓へ進入を果たした細長い触手は、喜びに打つ震えるようにその身をくねさせ、
 腸壁の肉ヒダを刺激する。その度に、息苦しいような、
 むず痒いような小さな愉悦を感じる。
「はっはっはっはっはっはっ――ああっ!? ひああっ!?」
 息苦しさに、涎を垂らしながら犬のように息を荒げていた時、
 突如、触手たちの動きが止まり――尻の中に粘液を撃ち出した。
「あっ! ああっ! ああんっ!」
 腸壁を冷たい粘液に叩かれて、理解不能の快感が背筋を駆け上がった。
 そして精液が噴出すように腸内へと吐き出された液体は、
 まんぐり返しになったネーアの中を遡り、腸内を犯していく。
「はあっ、はあっ、は……あんっ!?」
 止まっていた腸内の触手達が再び動き出す。
 尻の中に更に繊毛触手を流し込み、腸壁の肉ヒダを擦り、舐め上げ、揉み解していく。
 先程の蹂躙が子供の遊びだと思えるほど、それらの愛撫は勢いを増している。
 ビチャビチャという音が尻の中から聞こえてくるような錯覚を受け、同時に、
 そんなに激しく動かれたら尻が、内臓が壊れてしまう――そんな不安さえ覚える。
 だが、
「あっ!? ああ! あああっ! ああんっ!」
596乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 11:06 ID:pozqcesN
 涎と共に吐き出されたのは甘い喘ぎ声。
(ど、どうしてっ? お尻、こんなに――あんっ――メチャクチャにいじられてるのにっ
 ――あんっ――すごくきもちいよっ! ああんっ♪) 
 腸壁が削り取られるような激しい動きに、甘い愉悦を覚えてしまう。
 それが、先程腸内に吐き出された催淫性の液体によるものだとは気付く由も無かった。
 ――ジュブブ、ジュブブッ! ジュブ、ジュブッ!
 膣内で動きを止めていた極太触手がピストン運動を再開する。
 二つの穴を出入りする触手は肉の壁越しに、別の穴を蹂躙する触手と体を
 こすり合わせるように動いた。
「んああっ! すごいぃ! ああっ! ああっ! ああん!
 御主人様のっ、なかで擦れてっ、おしりも、アソコもっ、きもちいいよっ!」
 膣と腸を隔てる肉の壁が削り取られるような感覚とともに、
 脳の皺が無くなると思う程の強烈な快楽を覚える。
(こわれるっ! きもちよすぎてっ! ――ああっ! こわれちゃうぅっ! )
 だが、触手に蹂躙されている大陰唇と肛門が、下品な音を吐き出す度に。
 メスの本気汁と触手の粘液の混合液が顔を濡らす度に。
 むせ返りそうな性交の匂いが鼻腔をつく度に――
(もっと、して欲しいっ! おかしくなってもいいからっ! こわれてもいいからっ!
 もっとしてほしい!)
――淫らな気持ちが溢れ出す。
「あんっ! あんっ! あんっ! もっとぉ! もっとしてぇ! ごしゅじんさまっ!」
 魔物は淫らなメイドの望みを叶えた。
 ――ジュブジュブジュブジュブジュブッ!
 二穴内の触手が、内臓を突き破らんとばかりな苛烈なピストン運動を交互に繰り出す。
「あ! あ! あ! あ! あ! あっ! ああっ! だめえっ! もうだめぇ!」
 絶頂が近い。朱に染まったネーアの体がビクビクと痙攣し始める。
 蕩け落ちてしまいそうな甘美な快楽に、真っ白な刺激が混じった。
 もう後一押しで絶頂に達する。そんなネーアの股間に口を開けた一本の触手が近づき――
「……っ!?」
 淫核をくわえ込んだ。
597乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 11:07 ID:pozqcesN
「ああああああぁぁぁぁっっっ!!」
 駄目押しには強すぎる桃色の刺激。体の快楽容量を容易くオーバーし、ネーアは絶頂を迎えた。
 ガクガクガクガクッ! と壊れたように痙攣する。
 いつもの様に、いや、いつも以上にだらしなく舌を垂らし、涎を垂らし。
 突き込まれたままの股間からはメスの本気汁を卑猥な音と共に吐き出している。
(……! あっ……! ああっ……!)
 思考が止まり、視界が真っ白に染まっていく中で、自分の膣が淫らに蠕動するのを感じる。
 そして動きを止めた触手達が、急激に膨張していく感触も。
 思考停止していた筈の脳が、次の瞬間が予想し、ネーアは淫らな笑みを浮かべた。
 ――ビュルルルルッ!! ビュルルルルッ!!
「あはっ! ああああああぁぁぁぁっっ!!」
(で、でてる! ごしゅじん、さまのがっ、たくさん……! ああっ!)
 びちゃびちゃと膣壁を子宮口をぬめる精液に叩かれる度に、軽いオルガズムを得る。
 精液の量は昨日と同じで――蛇口を捻った水道管――という形容が以外考え付かない。
 そして、精液が膣内を真っ白に満たすと、今度は子宮内に雪崩れ込む。
「……っ! ……っ!」
 腹の中が熱い液体で満たされる感覚に声にならない声を上げる。
(おなか……、あつい……! ああ! すごいっ! すごい!!)
 熱いだけではなかった。心も体も、『満たされる』ような感覚。
 まるでメスの本能以外の何かが、精液を受けて満足した――そんな感覚。
 だが交合果たしたメスの本能よりも、その得体の知れない満足感の方が、
 遥かに充実していた。まるで、この為に人外の主人と交わった、とでも言うように。
 ――ビュルッ! ビュルッ!
 子宮内をも精液で満たされ、物理容量を超えた分が、生殖器と媚肉の間から噴出す。
 びちゃびちゃとそれは本能を満たされたメスの笑みを浮かべるネーアの頬を叩いた。
 鼻の曲がりそうな性臭が漂い始める。
 たっぷりと数十秒痙攣していた体が止まり、犬のように呼吸を整える。
「はあっ! はあっ! はあっ! はあ! はあっ……はあ……はぁ……」
 体中でくすぶっている絶頂の余韻をかみ締める。
(……わたし、幸せ……)
598乙×風【無限の果肉 第六話】:04/04/03 11:08 ID:pozqcesN
 もうどうなっても良かった。この幸福〈快楽〉の為なら、死んでもかまわない。
「……はあ――あんっ。くさぁい♪」
 秘穴から腹部を辿って、胸元にまで垂れて来る精液と性液の混合液に、下腹部が疼いた。

「ねえ、御主人様ぁ?」
 甘ったるい、媚びた声。

 ――夜は長い。

「もっと、しませんか?」
 心臓は背徳的な興奮に早鐘を打ち、膣壁が淫汁を吐き出す。

 ――劣情が止まらない。

「あん♪」
 再び動き出した触手に甘い声が上がる。

 ――誰にも知られる事のないその空間で、淫らなメイドは喘ぎ続けた。
599乙×風:04/04/03 11:23 ID:pozqcesN
以上で六話終了です。
次の七話は、大して長くもない上に前後に分割しにくい構成なので、
一話まとめて投稿する事になると思います。
内容はインターミッション(っぽい物)。
ネーアのエロは無いし、イジメイドが出張ってきます。
ですが、皆さんお待ちかね(なのか?)の、フェルナのオナーニシーンと、
新キャラの双子が出てきます。
今から書くので上げるのは四月の中旬頃になるとは思いますがお楽しみに。
600名無しさん@ピンキー:04/04/03 12:30 ID:ipvqemCR
ここは、なんて、ふあぁ!あ!なんてエッチな、あっ、インターネッツなんでしょう…
601名無しさん@ピンキー:04/04/03 14:45 ID:unrtu0cR
神様キテタ━━━━━(;´Д`)ハァハァ━━━━━!!!!!!

乙であります。
602名無しさん@ピンキー:04/04/03 21:00 ID:E1MCiDUS
乙×風さん、お疲れ様です。
ネーアのエロかわいさに興奮しまくりです。
あのプロローグまで、どのように堕落しいやらしくなっていくのか、大いに期待です。
603名無しさん@ピンキー:04/04/03 23:48 ID:5GTfdsjB
>乙×風さん 乙です〜

表現の端々にセンスを感じます

>淫らな従士
>淫らな従士
>淫らな従士

…うぁぁぁぁぁ…もうどうにでも(ry
604570:04/04/04 01:03 ID:xxGL/L9y
>586
お疲れ様です。ありがとうございます。
605名無しさん@ピンキー:04/04/07 22:11 ID:OWLIxdkX
保守
606名無しさん@ピンキー:04/04/09 18:44 ID:YF/jsfWj
危機回避。
607月光蝶:04/04/09 23:57 ID:FJ0pf6OS
更新ホシュ。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
・2004/04/09 全件ログ更新、無限の果肉シリーズUP。
608FBX ◆4gA1RyNyf. :04/04/11 22:12 ID:uUNs+qoT
ちょっとたんま。
右手に怪我しちまって、どうも痛む。。。

書いてたんだけどねー・・・
609名無しさん@ピンキー:04/04/12 00:31 ID:3czyWZpx
>>608
ご苦労様です。
しっかり治してから復帰きぼん。
期待してまつよー。
( ´∀`)オダイジニ
610名無しさん@ピンキー:04/04/12 00:58 ID:f6HDXr3v
神期待保守
611名無しさん@ピンキー:04/04/13 02:27 ID:PmFIeTxZ
保守リンク貼り

触手・怪物に犯されるSS
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067867411/
612名無しさん@ピンキー:04/04/14 17:39 ID:FRIsw4MV
保守揚げ
613名無しさん@ピンキー:04/04/15 17:14 ID:d1usOyQj
ほしゅ
614名無しさん@ピンキー:04/04/17 02:56 ID:YIEQm4NX
移転保守
615名無しさん@ピンキー:04/04/18 16:32 ID:jucAhoob
age
616FBX ◆4gA1RyNyf. :04/04/18 21:02 ID:tSfh4nnA
うーん、ちょっとホイミだと回復しづらいかも(ぇ
ベホイミきぼ(ry

今までデスクトップ(家族共用)で書いていたんですが、
明日かあさってあたりにノート来ます。

書     き     ほ     う     だ    い

まぁ本業優先ですが。
怪我も治りつつあるので、そろそろ執筆再開準備中です。

いじょ、近況報告
61748:04/04/18 22:36 ID:c+JfRZVG
諸般事情を考慮し、このスレッドへの投稿継続を断念しました。
拙作を収録してくださった月光蝶氏におかれましては、お手数ですが保管サイトより拙作の削除をお願いします。
なお「生と死の過剰な島」(仮)については改題し、手を加えた上で
「エロくない作品はこのスレに2  http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073364639/l50
上記スレッドに投稿予定です。容量を無駄遣いしてしまって住人諸賢には合わせる顔がありませんので、ここらで
退散させていただきます。本当に、申し訳ありませんでした。特に、拙作に目を通してくださった方へ。
私は皆さんを裏切るつもりはありませんでした。その点だけは、信じていただければ幸いです。
618名無しさん@ピンキー:04/04/18 23:19 ID:1ig1TQy+
>>616:FBX ◆4gA1RyNyf.さん
 心の中でベホマを唱え続けて見ます。
ぜひ愛液をえた触手のように「書     き     ほ     う     だ    い」してください。

>>617
 御疲れ様でした。削除する必要があるのかよく分からないのですが、
事情はそれぞれお持ちでしょうから仕方が無いですね。。
619月光蝶:04/04/18 23:47 ID:yM5sacFi
>>617
作業完了。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
・2004/04/18 全件ログ更新、生と死が過剰な島を作者さんご希望で削除しました

620名無しさん@ピンキー:04/04/21 22:14 ID:0cakZgis
ho
621名無しさん@ピンキー:04/04/22 22:43 ID:v9PwxNLV
712氏はどうしたんだろう・・・
622名無しさん@ピンキー:04/04/24 04:21 ID:38kvhKP4
漏れは静かに待っている
623名無しさん@ピンキー:04/04/25 16:39 ID:CUGsePYB
hosyu
624名無しさん@ピンキー:04/04/27 18:20 ID:9yxakmKb
ho
625名無しさん@ピンキー:04/04/28 16:23 ID:YM9H6fI8
晒し上げ
626FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:13 ID:vsmNS7zT
「みんな、立ちあがってこっちを向いて。」
するとどうか。
ミリアが犯した少女を除いて、娼婦達は立ちあがりミリアの方を向く。
彼女達の体が豊満になっている。
「あなた達が膣に入れた蟲は、完全に着床したはず。
二度と離れることはないわ。それから、魔毒蟲はあなた達の体を作りかえたの。
おっぱいも大きくなってるだろうし、腰だって細くなっているわ。
同時に全身から自分の意思で体液を分泌できるわ。それも猛毒のね。
それこそが魔毒蟲の力・・・。さぁ、恨みのある者を殺しておいでなさい。」
ミリアが命令すると、娼婦達はふらふらと部屋を出ていった。
「あなたは別。私があなたの中に出した液体が、あなたを作り変えてくれるわ。」
床で寝ている少女にミリアは言ったが、彼女には聞こえていないようだった。
「あ・・・あ・・・、気持ち・・・いい・・・の・・・」
少女は夢見る瞳で延々とつぶやいていた。
627FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:14 ID:vsmNS7zT
そして宿屋に侵入し、かつての仲間を見つけたミリア。
全員が個室ではなく、男性陣だけ大部屋で寝ていた。
女性陣は個室を当てられたようだ。
「ふふ・・・」
ミリアはそれぞれの部屋でローブをはだけ、股間から蟲の卵を産み落とす。
監視の役目を持つ蟲なので、サイズも小さい。
「あとは・・・、一人になったところを狙えば・・・。うふふふ・・・。」
ミリアはフェリアの居城へワープしていった。
628FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:14 ID:vsmNS7zT
3章
城に戻ったミリア。
すぐにフェリアに呼び出された。
「参りました。」
「お帰り、ミリア。仲間とは会えた?」
「はい、会えました。蟲を残してきたので、いつでも襲えます。」
「クスクス・・・、上出来ね。」
「ありがとうございます。」
ミリアは礼をする。
「さて・・・、約束どおり、あなたを闇の化身にしてあげる。」
「はっ」
「私が人間をやめたことは知っていて?」
「存じております」
フェリアは着ているものを脱いだ。
「あなたもやめることになるわ。そして、純粋な邪悪となり・・・。」
フェリアの姿が変わっていく。
美しく、白い裸体が妖気と闇の波動で黒く輝いている。
一瞬後には、無数の触手を蠢かす妖花となったフェリアがいた。
花弁の中心に、裸体のフェリアがいる形だ。
「私の依代となるの。私の命とて有限なのよ。」
フェリアからはねっとりとした、甘い香りが漂ってくる。
ミリアの蟲では作り出せないような濃度だ。
629FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:15 ID:vsmNS7zT
「あ・・・」
ミリアはその香りに当てられる。
フェリアの触手がミリアを捕らえると、妖花の花弁に連れてくる。
「さぁ、お入り・・・」
触手が解かれると、ミリアの体は花の中に沈む。
花の中は、流動質のある液体で満たされている。
「うあ・・・あ・・・」
惚けた表情でミリアが声をあげる。
フェリアがミリアを抱き、二人で液体の中に沈んでいく。
「あふ・・・」
フェリアはミリアの膣口を大きく開かせ、液体が膣に入りやすいようにする。
ミリアの膣に入った液体は、ミリアの膣を満たす。
それだけではない。
そのままミリアの膣から体内に吸収されていく。
膣には蟲もいるというのに−−

数分後、フェリアはミリアを抱き上げる。
「さぁ・・・、次は私の愛液を飲みなさい。」
「ふぁい・・・」
目つきも虚ろなミリアは、フェリアの秘所に口を当てる。
「うんっ!」
フェリアの声と同時に、秘所から液体が滝のように流れてきた。
630FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:16 ID:vsmNS7zT
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ・・・
ミリアはひたすらにそれを飲む。
「ふふ・・・、いいわ・・・。」
そのまま、フェリアの妖花は花びらを閉じていった。

ミリアが妖花の中に入って1日。
花びらが開き始めた。
「あはぁぁぁぁぁ・・・」
ミリアの恍惚とした声が響く。
「ふふふ・・・、すっかり生まれ変わったわね。」
フェリアも姿をあらわした。
「さぁ、私にその姿を見せて。蟲魔ミリア。」
フェリアはミリアを触手で地面に下ろす。
「はぁい、フェリア様ぁ・・・」
粘液でぐちゃぐちゃのミリア。
「あはぁぁぁぁあん・・・」
嬌声と共に、変化し始めるミリアの体。
数秒後には異形の姿となったミリアがいた。
青緑色の皮膚からは常に何かの粘液が分泌されている。
背中から紫色の触手を大量に生やし、ざわざわと蠢いている。
股間と乳首から滴る、緑の体液。
その体から香る淫臭。
631FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:17 ID:vsmNS7zT
『光』の魔法剣士だったミリアは蟲使いとなり、そして蟲魔ミリアとなった。
「さぁ、その魔の肉体で『光』の人間達を虜にしてしまいなさい。
女は犯し、洗脳して戦力に。男からは精気を集めるのよ。」
「あふぅ・・・、かしこまりましたぁ。」
ミリアは人間の姿に戻ると、ローブを身に着けた。
「いってまいります。」
女の発情臭を残し、ミリアはワープしていった。

シィズは、ミリアが街から連れかえって来た娼婦達に犯されていた。
彼女が『この娘たち、さびしいんだって』と言った瞬間に飛びかかってきたのだ。
「くああ・・・、ちょっと、やめ・・・」
あらかじめ解毒剤を飲んでいるので、シィズに害は無い。床は娼婦達の緑色の体液でぐちょぐちょだ。
「シィズ様もぉ・・・、ミリア様に蟲をもらったらどぉですぅ・・・?」
「とっても気持ちイイですよぉ・・・。あんっ」
(それも、いい、かも・・・)
「ふあああん・・・!」
シィズはまだまだ苦労しそうだった。
632FBX ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:19 ID:vsmNS7zT
今はここまで。
続き執筆中。

魔色のダイヤは続きが思いつかなくなってきました(死
代わりに新ネタが・・・
任○堂のメ○○○ド○ュー○ョ○です。
謎の生命体Xが登場する、GBAのあれっす。
例によって思いつきなので、たいした作品にはならないでしょうがw
633名無しさん@ピンキー:04/04/30 01:23 ID:P2xjn0zk
乙ですー。
俺は変異が大好きなのでFBXさんのはドツボです。
634FBX ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:29 ID:vsmNS7zT
>>633
お、リアルかな?
変異そのものは寄生とはずれてるので、あくまで話のつなぎって感じです。
私としては両方好きなので(藁)。

しかしミリアが人外となったため、ここからがお楽しみかも。
635FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:33 ID:vsmNS7zT
4章
あたしは、強くなるために「光」の騎士団に入った。
どうして強くなる必要があったのかって?
今じゃもう、思い出せないな・・・。

「ねぇクライン、まだミリアは見つからないの?」
しかしクラインは首を横に振るだけだった。
「そっか・・・。」
エルはミリアのことを非常に心配している。
同じ年であり、育った町も同じ。
いわゆる『幼なじみ』とでも言えよう。
「ミリア・・・、もしかしてもう・・・」
「バカじゃないの!? そんなことあるわけ!」
キールの弱音にエルは怒鳴る。
だがエル自身、その台詞を皆まで言うことはできなかった。
やはり心のどこかで、ミリアの身に『最悪の事態』が起きていると考えてしまってるのだ。
事実、人間というものは恐怖や焦燥、心配といった精神異常に弱い。
いかに精神力の強い者でも、長期間その状態が続けばほぼ誰もが弱気になろう。
「・・・無事であることを祈るしかない。」
寡黙な青年、クラインがエルとキールに言う。
彼はかなり無口なため、戦闘中以外はほとんど口を開かない。
その彼がこうして二人に声をかけるということは、やはり彼も――。
636FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:44 ID:vsmNS7zT
ファルは光の主要な都市に来ていた。
先の戦闘で破損してしまったメンバーの武具を見るために。
「・・・どうも」
武器屋の親父から、『週間うえぽん』なる雑誌を買った。
雑誌と言っても写真やら付録やらがついているようなものではない。
紙に武器のラフ画が描いてあり、その特徴、定価などか列挙されているだけだ。
これは武器に限ったことではなく、防具、道具などでもほぼ共通だ。
そして冒険者はこれを目安・参考にして武具を選択するのである。
ファルは武器屋から出ると、行きつけの魔法屋へ向かう。
彼女はマジシャンだ。
それも、普通のマジシャンではなく『イメージマジシャン』とでも言える。
通常、魔法というものは呪文を唱え、精神を集中させて放つものである。
だが彼女は異なる。
ファルの魔法は呪文を唱える必要がない。
代わりに自らの頭の中で、発生させたい事象を事細かに描く。
それがファルの魔法だった。
「いらっしゃい・・・、おや、イメージのお嬢ちゃんね。」
店主は美しい女性だった。
ファルは常連なので、『イメージのお嬢ちゃん』で通っている。
「・・・」
ファルは店主の女性の目を見つめる。
「・・・そう、何かあったのね。」
それだけでファルからただならぬ何かを感じ取る。
637FBX ◆4gA1RyNyf. :04/04/30 01:46 ID:vsmNS7zT
ここまで。
また明日にでも書けたら書きます。

Code:MF(>>632)と名付け、少しずつ書いていく予定ですが。
公開時期は未定ってことで(汗

んではまた。
638名無しさん@ピンキー:04/04/30 16:07 ID:jrBgU+8a
>>637
久々の更新乙です〜。
メト○イドで来ましたか。×って能力が面白かった気がするので
かなり楽しみにしてます。
無理せず執筆してください。
639名無しさん@ピンキー:04/04/30 21:35 ID:YqTkpdBM
期待
640名無しさん@ピンキー:04/05/01 00:45 ID:W5DcuGhc
400KB超えたので、テンプレ案を投下。1用

(適当なスレ紹介文)以下3行は文例です。ほかに(・∀・)イイ!!のが合ったら差し替えてください。

寄生されて『肉体』と『精神』が『創り変えられ』当初とかけ離れてゆく女の子の肢体に萌えるスレです。
ネタは、オリジナル・版権物など問いません。
Web上のSSやOVA・ゲーム・コミック・同人などの情報も歓迎します。

【前スレ】
不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part2
 http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1068536826/

【PINKちゃんねる内の過去スレ】
不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!
 http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1000/10002/1000205453.html

【関連サイト】@迷惑行為厳禁!!
月光蝶さんのログ保管サイト
 tp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html
Jane・かちゅーしゃ・ホットゾヌ等の『人大杉』でも読める専用ブラウザで快適2ちゃんねるライフ
 http://www.monazilla.org/

関連スレは>>2-10あたりをご覧下さい。

▽注意事項
  ・ sage進行でお願いします。(E-mail欄に半角小文字でsageと入力)
  ・ age保守は行わないで下さい。(dat落ちは最終書き込み時間で決定する為)
  ・ スレッドの容量は500KB迄です。470KBを超えたら、速やかに次スレを立てて引っ越してください。
  ・ 「教えて」と聞く前にまず、(http://www.google.com/)等で調べましょう。
  ・ 荒らし、煽り、広告は無視して頂くようお願いします。
641名無しさん@ピンキー:04/05/01 00:45 ID:W5DcuGhc
2用

【類似・関連スレ】
触手・怪物に犯されるSS
 http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067867411/
小さい生き物が女の子によって集るシーン【二匹目】
 http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1049378356/
【レア趣向】子種・卵植え付け2【みんな変態】
 http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1070984423/
異種姦【触手蟲獣妖し機械人外】総合スレ22匹目
 http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1083220735/
 ←まもなく移行
----------------------------------------------------------------
以上です。
他に関連したスレがあったら、追加お願いします。
スレタイは「不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!3人目」でどうでしょう?

P.S FBXさん乙です。新作期待してます。
642FBX@規制中:04/05/01 23:43 ID:I5j2a6UX
>>641
どぅもです。
続き書こうと思ったんですが、テンプレ談義終わってからにしますかね。。
移転後ってのも考えますが。
そんな感じでいいと思いますよー

YahooBB寄生らしく、書き込みが難しい・・・。
以前提供していただいた串も折れたらしいし。
新しいの探してみるかなー・・・
643月光蝶:04/05/04 14:22 ID:sXf4BHw+
>>640>>641

テンプレ乙。
問題ないんじゃないでしょうか。
類似・関連スレで知らなかったのもありました。情報乙。
644640:04/05/05 05:10 ID:FgpJJciK
>642さん
YahooBB寄生とのことですが、
エロパロ板総合情報室 2号室 の
 http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078095947/289-290n
このあたりの記述が参考になるやも……

> 続き書こうと思ったんですが、テンプレ談義終わってからにしますかね。。

残り93KB(この書き込みは除く)ぐらいは書き込めますので、
あまりテンプレ談義が盛り上がらなければ、投下してもいいと思いますよ。

>月光蝶さん
もう少し他の住人の皆様の様子をみて(黄金週で人少杉なので)これでおkなら、
纏めサイトに新スレ用テンプレの雛型として置いておくと、便利になると重いますた。

>>ALL
SS投下のないとき、「保守」ばっかりじゃなくて、こんなネタщ(゚Д゚щ)カモーン!!や、
このシチュ(;゚∀゚)=3 ハァハァとか、みんなで語りながら保守しません?
それを見て新たな職人さんの登場とか、今いる職人さんが新作をうpして頂けるかもしれんし‥
やっぱり、ある程度はスレが盛り上がってないと、職人さんも来にくいと思いますしね。

スレタイだけど、
1.今までのスレタイを踏襲して"Part3"を"3人目"と置き換えた
「不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!3人目」と
2.スレタイ文字数制限ギリギリだけどスレ的にはネタの幅が広がるかもしれない
「不気味なモノに寄生・感染されて虜になる娘!3人目」
              ~~~~~
だったらどっちがイイ?それとも他に(・∀・)イイ!!のある?

645名無しさん@ピンキー:04/05/05 13:05 ID:gAWYhcHe
感染より汚染の方がエロイと思う
646名無しさん@ピンキー:04/05/05 14:24 ID:C2zeOHBK
 汚染や感染はチョット意味合いが違いだろ?

「不気味なモノに寄生・侵蝕されて虜になる娘!3人目」
              ~~~~~
647名無しさん@ピンキー:04/05/05 14:25 ID:C2zeOHBK
 途中で送信しちまった・・・以上の理由から↑を推薦する。
648名無しさん@ピンキー:04/05/06 02:40 ID:mq7n6i3c
広辞苑で調べてみた。

【感染】
1.病原体が体中に侵入すること。また、病気がうつること。「流感に―する」
2.他の影響を受けてその風に染まること。かぶれること。「悪に―する」
【汚染】
1.けがれに染まること。よごれ。しみ。
2.細菌・有毒物質・放射性物質などによって、よごされること。また、よごすこと。「大気が―される」「環境―」
【侵食・侵蝕】
1.漸次におかし、そこなうこと。「他人の領分を―する」
2.(→)浸食に同じ。
【漸次】
《副》だんだん。次第次第に。「研究は―進展しつつある」

漢字源でも調べてみた。

【感染】
1.他のものに感じてそのようになる。
2.病気がうつる。
【汚染】
よごれがつく。また、よごれをつける。また、よごれ。
【侵食{蝕}】
おかしむしばむ。虫が草や木をだんだん食いつくすように、しだいに人の領分をおかすこ
と。

まあ、参考にしちくり。
649名無しさん@ピンキー:04/05/06 21:57 ID:Vdc1BMRa
【侵食{蝕}】
おかしむしばむ。虫が草や木をだんだん食いつくすように、しだいに人の領分をおかすこ
と。

 この説明だけでムラムラしてきたYo
650名無しさん@ピンキー:04/05/07 01:22 ID:qF9RqbDx
藻前はもう末期症状だな
俺も末期症状だ
651名無しさん@ピンキー:04/05/08 21:08 ID:gOpYn+bK
hoshu
652FBX ◆4gA1RyNyf. :04/05/08 21:31 ID:KcH5nodi
この板には特有なSS保管所があるんですねぇ・・・
月光蝶さんのとこ以外にも。
知らなかった・・・

でもうちのスレは取り上げられてない模様w
653FBX ◆4gA1RyNyf. :04/05/08 21:33 ID:KcH5nodi
おっと? おっと?
アホーベーベー規制解除!

続き投下しよっかなー
654名無しさん@ピンキー:04/05/08 22:17 ID:JD7SSHar
щ(゚Д゚щ)カモーン!!
655名無しさん@ピンキー:04/05/09 04:16 ID:2PUUJBRW
あげ
656名無しさん@ピンキー:04/05/10 02:52 ID:DG013ex7
>>652
月光蝶さんのとこがあるから保管されてないんですよ。
657乙×風:04/05/10 11:58 ID:K3jRQrMI
一ヶ月も空けてしまいしました。ご無沙汰振りです。

今回は近況報告だけという事で。

パソコン等を含む環境が未だに改善できていない状況なので、
更新ペースは月に一回がぎりぎりだと思います。
次の話(七話)は今週中にはなんとか……
前回更新時に早めに次の話を上げると言っていたのに申し訳ないです。
ついでに前後編になる予感までします。うわあ。
658FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:40 ID:3WC5KOsI
「でも私の店にある道具、あなたには役に立たないでしょ?」
「・・・。」
事実だった。
脳内でのイメージに、文字は必要ない。
杖も必要ない。
「そのくせ、何度も来てくれるのはうれしいけどね。」
ファルは頼まれていた品を手に取る。
銀の光沢を持つ十字架、水色の光を放つ水晶球。
店主に渡す。
「・・・破邪のクロスに恵水の水晶。3200ミールね。」
ファルは料金を支払う。
「今度はゾンビ退治でもする気?」
恵水の水晶には、死者を土にかえす効果もある。
そして破邪のクロス。
アンデッド攻略のスタンダード装備だった。
「・・・・・・かもしれないから」
「え?」
ファルはうつむく。
659FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:40 ID:3WC5KOsI
「・・・死んでるかもしれないから!」
「闇にいいように操られてるかもしれないから、それを助けたいって?」
ファルは頷く。
「・・・確証もなしに準備をするのは、辛いだけよ。」
「・・・」
店主は商品を袋にいれ、ファルに手渡す。
ファルはそのまま店の出入り口に歩く。
「・・・また来てね。」
ファルはちらりと店主を仰ぎ、そして店を後にした。

ファルが去って数秒後。
店内の空間がゆがむ。
「・・・!?」
店主は異常を察知し、そのゆがみを見つめる。
ゆがみが大きくなる。穴があく。
「何・・・」
そこから現れたのは、漆黒のローブを着た少女だった。
「あら・・・、もう帰っちゃったかしら」
少女は店内を見回す。
「・・・ドアから入らない客なんて、初めてね」
660FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:41 ID:3WC5KOsI
「ああ、ごめんなさい。・・・さっき、私くらいの女の子が来なかった?」
店主は一瞬のうちに考える。
目の前の少女は何者か、と。
「いいえ、来てないわ」
正体不明の相手に情報を提供することもない。
「私の昔の仲間なんだけどーー」
少女は鼻をスンスンいわせた。
「おかしいわ。あの子のにおいがする。」
(・・・!?)
店主は、うすうす気づいた。
目前の少女が普通の人間ではないことに。
「あなた、さっき嘘ついたでしょう? 来てないって」
「ほ、本当に来てないわよ」
焦る。
「ううん、来た。あの子のにおいがするし、それに――」
「それに?」
「私が産んでいった蟲の気配がするもの」
(闇の者!)
ようやくはっきりした少女の正体。
661FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:42 ID:3WC5KOsI
店主はいつでも魔法を放てるように準備し始める。
「く・・・」
「嘘つくのは良くないよ? お姉さん。」
少女が店主に近づく。
「来ないで!」
「あらぁ・・・、魔法の準備をしてる。私と戦うの?」
(ばれてる・・・)
口で唱えずとも心で唱える。
上級な魔道士にとっては常識。
「無駄だと思うわよ?」
「うるさい!」
店主は魔法を完成させる。
「プラズマウェーブ!」
その手から緑色の光子が無数に放たれる。
光子は少女を貫くかに見えた。
だが。
「だから言ったのに・・・」
少女は右手を店主に差し出す。
すると、緑色の光子はそのまま霧散してしまった。
「・・・!」
唖然とする店主。
662FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:45 ID:3WC5KOsI
プラズマウェーブほどの魔法をかき消すとは・・・。
「プラズマウェーブ。『光』の高位魔法ね。でも、私には効かない。」
「うっ・・・」
「今の魔法で、あなたがかなり上級の魔道士ってことがわかったわ。
 あなたを『闇』に染めてあげる。」
少女はローブに手をかけると、そのまま脱ぎ捨てた。
あらわになった体には、いくつもの蟲がまとわりついている。
「む、蟲・・・使い・・・」
「うーん、この間まではそうだったんだけど・・・。今は違うの。」
少女は右手を秘所に持っていく。
その穴から青紫色の触手があらわれ、彼女の手にからみつく。
「ま・・・さか・・・」
「あん・・・。よく見ててね。あはぁん・・・」
嬌声とともに、背中からも触手が伸びてきて少女を包み込む。
次の瞬間に触手が彼女の体から離れると、そこには別なモノがいた。
蟲魔ミリア。
それこそが少女だった。
「う・・・あ・・・!」
目を見開く店主。
「うふふ、驚いた? フェリア様に生まれ変わらせていただいたの。」
663FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:46 ID:3WC5KOsI
妖しく微笑むミリア。
「でも、スタイルはあんまり変わらなかったのよね。
 あなたから精気を吸って、改造してみようかしら。」
平気な顔で恐ろしいことを言う。
「もう戦う気も失せたでしょ? 人外を相手にかなうはず、ないものね。」
ミリアはさらに店主に近づく。
店主はすさまじい恐怖に襲われていた。
「だから、選択肢を与えてあげる。」
「あ・・・あ・・・」
「一つ。ここで私に精気を吸い尽くされ、死体となってこの世をさまよう」
魔の者に精気を吸い尽くされれば、その魂は永遠にこの世にとどまることになる。
それは人間にとって最も恐れるべきことだ。
要するに、死ねない・楽になれない・来世に生まれ変われない。
この三拍子がそろってしまうのである。
「二つ。私の触手でズタズタに切り裂かれ、血液を吸い尽くされる。」
「ひ・・・」
ミリアの触手がうねり、店主を一気に絡め取る。
しかし、店主には抵抗すらできない。
664FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:47 ID:3WC5KOsI
「三つ。黒い快楽の虜となり、肉体を改造された後に私の下僕になる
 気持ちいいわよぉ、たいていの女の子は狂っちゃうくらい気持ちいいの。」
触手は店主の服をすべて破った。
「さぁ、どれにする? あなたに選ばせてあ・げ・る」
「快・・・楽・・・、快楽を!」
三つの選択肢。
その中で最も甘美なものを、店主は選んだ。
「そうよねぇ、ゾンビになるのはイヤだし、死ぬのも怖いわよねぇ?」
店主はうんうんと頷く。
「それじゃ、早速始めるわよ?」
ミリアはその触手で店主をすぐ近くに引き寄せた。
「そういえば、名前を聞いてなかったわね?」
「ハイリア・・・」
「年は?」
「に、23・・・」
「やっぱり私より年上ね。それだけグラマラスなんだもの、当然よねぇ」
そしてミリアはハイリアを抱きしめた。
「さぁ、たっぷり楽しんでね。ハイリアお姉様。」
ハイリアはミリアから立ちのぼる毒々しくも甘美な香りに酔いしれて、
「ふぁい・・・」
力のない返事をかえした。
まずハイリアを絡め取っているミリアの触手は、蠕動運動のように動き、愛撫を始めた。
「あっ、ああっ・・・」
「お姉様、処女じゃあないみたいね。恋人でもいる?」
「処女は、捨てました・・・あんっ、こ、恋人も、い、ます」
「へぇー、それじゃかなりの好きモノ? 淫乱?」
「はぁ、ん・・・っ、そ、そん、違っ・・・」
665FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:48 ID:3WC5KOsI
乱れながらも答弁を続ける。
「ああ、そうそう。忘れてた。私はミリアっていうの。
 フェリア様に力をいただいた、蟲魔のミリア。」
「ちゅ、ま・・・?」
全身を上気させながらも、ハイリアはかろうじて聞き返す。
「そう。フェリア様の配下の、蟲を司る悪魔よ。」
ミリアは右手をハイリアの股間に伸ばす。
「はうぁ・・・、ああぁ・・・」
ミリアの手が触れると、とたんにハイリアの表情が恍惚としたものになる。
すでにハイリアの秘所は、愛液とミリアの体を覆う粘液とでぐちょぐちょだ。
「うふふ、ちょっとさわっただけでこんなに感じて・・・。
 お姉様、やっぱり淫乱なんだ?」
「うあふ、そん、なこと、言わない、でぇ・・・、はあ・・・」
口では抵抗しても、体は正直なのは常識である。
「そんな淫乱なお姉様に、私の蟲をプレゼントしちゃうわ」
左手で自らの秘所を愛撫し始めるミリア。
「あん、ああん、んん、いいわぁ・・・、闇って最高・・・。
 あはぁ、あああん、ああん・・・、くうぅん!!」
ついには秘所に手を突っ込む。
やがて引き出された手には、筒状でピンク色をした蟲。
「私の体内で合成した蟲よ。魔淫蟲。
 蟲の悪魔である私が自らの体で作ったから・・・、きっとすごいわよぉ」
666FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:49 ID:3WC5KOsI
先にミリアが寄生された妖淫蟲は、洗脳効果があるだけ。
しかしこの魔淫蟲は・・・。
「ああああ!」
そうこうしているうちに、ミリアの生み出した魔淫蟲はハイリアの中に入れられた。
もちろん秘所に。
「あああ、いい、イイ!! 気持ちいいいいいいい!!」
もはやその瞳には何も写っておらず、ただただ嬌声をあげるだけ。
「お姉様、きれいよぉ・・・、こんなに乱れて。」
ミリアはハイリアを抱きしめた。
「蟲が早くなじむようにしてあげる」
するとミリアは全身からピンク色の瘴気を発した。
同時にハイリアを床に寝かせ、自らの股間とハイリアの股間を合わせた。
「いくわよぉ」
股間同士でこする。
こする、こする、こする。
「あああ、ああああ! いいいいぁ、気持ち、いいい、ああああ」
もはやハイリアは崩壊寸前。
蟲の効果で高められた性感は、すでに限界に達していた。
そして。
「いっく、いいっくううううっぅぅぅ!!」
ハイリアは弓なりに体をのけぞらせ、激しく、激しく達した。
同時にピンクの瘴気がハイリアを包み込むーー
667FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:51 ID:3WC5KOsI
数分後。
ハイリアは激しい性交の疲れからか、ぐったりとしていた。
秘所と、呼吸に合わせて胸が上下するのみ。
そしてミリアはハイリアの割れ目に口づけをした。
「さぁ、起きてお姉様」
ハイリアはゆっくりと目を開いた。
「感想は?」
「あはぁ・・・、死んじゃうかと思いましたぁ・・・」
「うふふふ・・・、これからは望む時にあの快楽が得られるわ。
 ほかの人間を襲って、仲間を増やせばね。」
「ああっ、本当ですかぁ? 私がんばりますぅ・・・」
ハイリアは性格までも作り替えられた。
清楚な魔術師から、淫乱な猥女に。
その秘所の割れ目からは、無数の触手が見え隠れしている。
「早速だけど、精気をちょうだい。私もスタイルよくなりたいの。」
「はぁい・・・」
ハイリアは恍惚の表情で、ミリアに抱かれていった。
668FBX ◆4gA1RyNyf. :04/05/11 22:52 ID:3WC5KOsI
と・・・。

サブ作品のわりに意外と長いという罠。
日本語というのは難しいもので、猥褻な単語をいくつも並べてもハァハァできないんだろうか。
英語は同じ単語の使い回しを避ける傾向があるらしいけれど・・・。

モノ書きとしてはまだまだ弱小ですけど、これからもよろしく。
669名無しさん@ピンキー:04/05/11 23:56 ID:j962OmJ+
>>658-668
お疲れ様です。
いやあ、やっぱうまいですなあ。ハァハァしますた。
ぜひ続きをお願いします。

自分ではノーマルなつもりなのに、こういうのが好きってどうなんだろう?(笑)
670名無しさん@ピンキー:04/05/12 01:40 ID:j+kIk1g6
>FBX ◆4gA1RyNyf.さん

投下お疲れ様です。読後感想などさせていただきます。
たいへんGJなのですが、

664の

> 「さぁ、どれにする? あなたに選ばせてあ・げ・る」 
> 「快・・・楽・・・、快楽を!」

とのあいだに、すこしでもハイリアの精神の葛藤が、
描いてあったりすると、萌度がさらにうpするとおもいますた。
671名無しさん@ピンキー:04/05/13 21:24 ID:H/jiYKLM
ほしゅ
672月光蝶:04/05/14 07:36 ID:/96eBUti
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/torituki/torituki.html

昨日寝ていて書き忘れましたが、恒例の更新です。
・2004/05/12 全件ログ更新、Code:IllusionUP。

着々と寄生する(笑)同志の皆様に感謝。
673乙×風:04/05/14 11:23 ID:S41XYLsI
長らくお待たせしました。
第七話の前半が出来上がったので投稿します。
残念な事に非エロ。
674乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:27 ID:S41XYLsI
 <翳る日常 前編>

 最近ネーアの様子がおかしい。
 昼食の準備の為に厨房内をめまぐるしく駆け回る彼女を見ながら、
 メライガはそう感じた。
 例えば――仕事中にミスをしなくなった。笑顔を見せるようになった。
 食事を控えるようになった。代わりとばかりに水ばかり飲むようになった
 力仕事が出来るようになった――等々。
 メライガが気付いていないだけで、他にもまだ何かあるかもしれない。
(どういう事でしょうか)
 厨房内を慌しく動き回る同僚達に混じりながら、ネーアを盗み見る。
 彼女は包丁を巧みに使いながら食材を刻んでいた。つい先日までは、食材を切るどころか
 自分の指を切るような能無しだったというのに。
(私が『忠告』をした次の日くらいからですね。その日を境に何かあったとしか……)
 同僚達が、まるで別人のように立ち振る舞うネーアに声を掛けている。
 ネーアも応えるように笑顔を見せ、少し前まで口も聞かなかった同僚達と談笑を始めた。
 あがり性はそのままなのか、頬が真っ赤に染まっている。
(やはり男……ですか)
 力がついた事や、仕事が出来るようになった事は説明がつかないが。
 食事を控えて水を多めに摂る。笑顔を見せるようになった――この二点だけ考えるなら、
 恋人が出来、しかも現在付き合っている――そう考えれば今のネーアを納得出来る。
(ですが。それは許されない行為です)
 この屋敷に男は二人しかいない。
 庭師のシレノスと、我等がウラヌス様だけしか。
 シレノスは50を過ぎた輩で、いつもメイド達を嘗め回すような視線で見てくる好き者だ。
 無精髭も剃らずに身なりも小汚い。性格も、ウラヌスとは違い、貪欲で品が無い。
 そんな、人生の負け犬のような浮浪者のような男と付き合う筈も無い。
675乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:28 ID:S41XYLsI
(まあ、あれだけ私達に『折檻』を受けた女です。人生の負け犬と言う意味ではネーアも大して
 変わりませんから。案外手懐けられているのかもしれませんが)
 ダンッ!
 力が入りすぎ、手元に在るまな板の上の魚が一刀の元に真っ二つになる。
 少し大きめのその音も、談笑をしている同僚達の耳には届かなかったようだ。
(あれだけ、ウラヌス様を想っていた彼女が、あんな下賎な輩と付き合う分けがありません)
 つまり。彼女は、ウラヌスと。
「メライガ?」
「!?」
 突如掛けられた声に思考の沼から引きずり上げられる。
 目の前には、ネーア。
「何でしょうか?」
「何でしょうか、じゃなくて。指、血が出てるよ」
 言われて初めて左の親指から流血していることに気付く。
(なんて不甲斐ない。これではいつもと立場が逆ではありませんか)
 メイドのプライドと女のプライドの両方に傷が付き、怒りで視界が揺らぐ。
「雑菌入ったら大変だよ。早く手当てしないと。私、付いていってあげるよ」
 余計なお世話です、という言葉が喉元までせり上がるが――
「――そうですね。この状態で調理を行うわけにはいきません。お願いします」
事情を聞きだすには良い機会だった。
 包丁を置き、まだ使われて無い水がめに手を突っ込み傷口を軽く洗う。
「行きましょう」
 言い放つとネーアの返事も待たずに厨房から退出する。
 ダイニングルームを抜け、廊下に出た辺りで、
 駆け足のネーアが付いてくると、メライガの横に並んだ。
 過去一ヶ月に渡り、あれだけの暴虐を受けたというのに警戒する素振りは見られない。
 それどころか、さっきからメライガの指の傷をしきりに見ている。
676乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:30 ID:S41XYLsI
 何故か熱っぽい視線で。

 その態度に、違和感を感じた。
 目の前にいるネーアという同僚と、二日前までの彼女と、重ね合わせる事が出来ない。

「……そんなに私の怪我が気になりますか?」
「え? あのっ、別にっ」
 我に返ったように手を慌しく振り回す。
 途端に、何かの花のような香りが鼻腔を満たす。
(香水でもつけているのでしょうか?)
 だとしたら、彼女が進行形でウラヌスと付き合っているという可能性がますます高まる。
 嫉妬心に胸が切なく疼く。もう我慢の限界だった。
「どういうつもりですか」 
「……え?」
「とぼけないで下さい、見苦しい。……ウラヌス様と付き合っているのでしょう?」
「ええっ!?」
 ネーアが浮かべたのは驚愕の表情。メライガの中の懐疑が確信へと変わっていく。
「違います!」
「違うというなら説明して下さい。食事を疎かにして水ばかり飲んでいる理由は何ですか?
 口紅もろくに塗れない女が香水を付ける理由は何ですか? 私達にあれだけ『折檻』を
 されながら笑顔を浮かべられる理由は何ですかっ?」
 まくし立てるように問い詰める。
 なれない事をしたせいか、息が上がった。
「――っ!?」
 人の気配を感じ、辺りを見回す。
 ダイニングや客間の掃除をしていた同僚達が、慌てて顔を引っ込めた。
(私としたことが)
「あ、痛っ!」
 ネーアの腕を引っ張り、洗濯物を運び込む勝手口から庭へ出ると、視線でネーアに訴える。
677乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:31 ID:S41XYLsI
「それは……言えません」
「私があの夜、あれほど警告したというのに……!」
「ち、違います! 私、ウラヌス様とは付き合っていません!」
「そんな言葉、どうやって信じろというのです!」
「それは、あの――――っ!?」
 ネーアが何かに気付いたように顔をあげる。
 どうしたんです、と声を掛ける暇もなく、予期せぬ人間が現れた。
「ネーア君にメライガ君。こんな所で何を?」
「……体調が優れないので外の空気を吸いに来ました」
 虚を突かれたが、ポーカーフェイスを保つと、
 メライガの口からとっさの嘘が付いて出る。
「それは良いが……」
 ウラヌスが複雑な表情で二人のメイドを――主にネーアを――見る。
(それは、そうですね。ネーアは一度ウラヌス様の前で、あられのない姿を見せたのですから)
 ネーアは、悲しげに目を伏せており、ウラヌスとは視線を合わせようともしない。
(……この反応は……)
 恋人同士が顔を合わせた時、こんなにもぎこちない対応を取るだろうか。
 頬を赤らめたり、気恥ずかしい表情を浮かべたりするものではないのか。
 だが今この空間には、後ろ暗さとぎこちなさが混じった空気しかない。
 ――急にネーアが顔を上げた。
 そしてちらりと、メライガに意味深げな目配せをする。
 彼女の目には、何らかの決意が宿っていた。
「あの、ウラヌス様」
「……何だね?」
「今まで色々ご迷惑をおかけしましたっ」
 ぶんっ、と音が鳴りそうなほどのお辞儀。
『……』
 メライガもウラヌスもネーアの意図を測りあぐねて閉口する。
678乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:32 ID:S41XYLsI
「いえ、あのっ、大した事じゃないんですよ? ただ私、今までろくに働けもしなかった上、
 ウラヌス様には何かと心配ばかりかけていましたから」
「そんな事は、」
「お心遣い感謝します。でも、もういいんです。もう私、大丈夫ですから。だから――」

 ネーアが笑顔を浮かべた。
 それは何かを悟ったような、諦めに似た表情で。
 メライガにはそれが泣き顔に見えた。
 そして、

「もう、私に構わないで下さい」
 
 一瞬。メライガは我が耳を疑った。
(そんな、馬鹿な)
 二人が付き合っている? 冗談ではない。それどころかネーアの方からウラヌスを突き放した。
(これは、一体どういう……)
「――ウラヌス様」
 メライガの背中から別のメイドの声。その場に居た三人が同時に声の主を見る。
 勝手口から顔を除かせたのは、テミスという名のメイドだ。
「昼食の用意が出来ました。食堂へお出でください」
 事務的な声。必要最低限の事しか喋らないところはメライガと似ているが、
 テミスの声には有無を言わさず他者を従わせるような迫力がある。
「いや、だが、」
「使用人如きにウラヌス様が気を遣う必要はございません」
 ちらりとネーアとメライガを盗み見る。
 テミスは責任感が強く、規律や体制と言った物を尊重する彼女は、元無能者ネーアや、
 それに絡む三人のメイドを快く思っては居ない。
 メイド長のティジフォーンには頭が上がらないが。
 また、テミスはその頭の固さから、同僚達に敬遠されている。
679乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:34 ID:S41XYLsI
「そうです。どうぞお食事に行ってください」 
 ネーアが同調する。
「……分かった」
 渋々といった様子でウラヌスが歩き出し、屋敷の中へと消えた。
「――ネーアさんもメライガさんも、早く持ち場に戻って下さい」
 まるで自分の方が偉い、とでもいうような口調で言い放つと、踵を返した。
「確かに、長話が過ぎました」
 ネーアがウラヌスを突き放した以上、彼女が自分達の障害となる事は無い。
(ライバルが一人減りましたね)
「私達も戻りましょう。あまり遅くなっては皆が怪しみます」
 ネーアの方を振り返る。
「――ネーアさん?」
 訝しげに声を掛ける。ネーアは自らの体を抱いて震えていた。
「メライガさん……っ……私、言いましたよね? ウラヌス様とは、付き合っていないって」
「何を――」
(待って下さい。その言い方では『ウラヌス様とは交際いないだけで他の誰かとは
 交際している』、という事になります)
 だが、今更そんな事を知っても何の特にもならない。メライガにとってはウラヌスを狙う
 全ての女が敵であり、容赦はしないが、そうでない者にはあくまで無関心だ。
「だからどうしました。貴方が誰と付き合おうが貴方の勝手ですし私には関係有りません」
 ネーアに背を向ける。
「待って、下さいっ!」
 必死の声に、メライガは振り向く。ネーアが膝を突きながら震えていた。
 熱でもあるのか肩で息をし、気だるげな目でメライガを上目遣いに見上げている。
(ここしばらくは健康の塊のようなものだと思っていましたが。そうでもないようですね)
 自分に関係の無い事に対しては無関心だが、慈悲の心くらいは持っている。
「風邪でも引いたのですか」 
 手を伸ばす。ネーアは差し出された手を取ると、

 力任せにメライガの体を引っ張った。
680乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:35 ID:S41XYLsI
 メライガの視界が回り、背中に衝撃を感じる。
 抵抗する間もなく、何をされたかも気付く間もなく。
 気が付けば、仰向けに倒れていた。
「なっ、何を!」
 起き上がろうとするが、馬乗りになったネーアに阻止される。
 両肩を地面に押さえつけられ、身動きが取れなかった。
 この華奢な腕の何処にそんな力があるのか、
 万力で締め付けられたようにピクリとも動かせない。同時に肩の骨が悲鳴を上げた。
「ああっ!」
 メライガの顔が苦痛に歪む。
「ああ、ごめん、なさい。力加減を――はあ――間違いました」
 肩への荷重が少しだけ軽くなる。
 苦痛から開放されたメライガはネーアの顔を見た。
 ――あどけなさの残る少女の顔に、凄艶とした微笑を浮かべていた。
 人目で分かる。
 犬のように呼気を荒げ、制服から除く肌を高潮させ、瞳を濡らせたネーアは、
(私に、欲情しているっ?)
 ぞっとした。今目の前に居るのは、いつかの夜にあられもない喘ぎ声を上げていた雌だ。
 ぺろり、と舌なめずりネーアに背筋が寒くなる。
「はぁ……はぁ……メライガさんが、いけないんですよ……こんな、人気の無い所に
 私を連れてきて……はあ……ずっと指の傷を見せびらかすから……はあ……私、
 我慢出来なく、なったんですよ?」
「何を言って――っ!?」
 突如ネーアが覆い被さり、抱き締められる。
 香水だと思っていた匂いがきつくなる。まるで、花の香りと、淫汁の生臭さを足したような匂い。
(……この匂い。嗅いでると頭が呆として……)
 思考に徐々に霧が掛かっていく感覚の中、ネーアに耳元で囁やかれた。
「最初は、少し痛いかも」
 その言葉にはっとした。ネーアに左腕を抱き寄せられる。
「――っ!?」
681乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:36 ID:S41XYLsI
 同時に左の親指に激痛。メライガからはネーアの頭部で視界を遮られ見る事は出来ないが、
 ネーアが彼女の傷口を爪で抉ったのだ。
 じくじくと疼く痛みに顔をしかめていると、今度は生暖かく、ぬめりを持った感触が傷口を覆った。
 痛みと、その不快感のギャップに、電撃でも打たれたように体が跳ねる。
「な、何をしているのです!?」
 見るまでもなく分かる。この感触は、
(私の指を、しゃぶっているっ? いや、むしろこれは……)
 溢れ出る血を、啜っている。
 メライガの問いに、ネーアはチュパチュパという卑猥な音を立てて応えた。
 その音が、鼻を付く濃厚な香りが、何より自分に欲情する同僚に傷口を舐められるという
 異常なシチュエーションが――メライガの理性を少しづつ削り取っていく。
 それだけではない。
「ちゅぷちゅぷちゅぷ、ちゅるるるっ」
「……ん」
 唾液まみれになっていく親指が気持ち良い。
 痛む傷口を舌で擦り付けられる度に、じわり、と疼くような痺れが生まれる。
 その淫らな感覚に、体を委ねていたい、とすら思うようになり――
(な、なにを私は考えているのです!?)
 すんでの情欲を振り払う。
 冗談ではなかった。何が悲しくて元恋敵に傷口をしゃぶられ恍惚としなければならないのか。
682乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:38 ID:S41XYLsI
 だが、この状況を打開しようとも、抱きつくネーアを振り払うだけの力は無い。
 せめてどちらかの腕が自由になれば、護身用にと、いつも懐に携帯している雷撃の魔石を
 使う事が出来るのだが。
「ちゅぱっ、ちゅぱっ、ぢゅぅぅぅぅっっ――ぷはっ、はあ、はあ……」
 満足したのか、どこか卑猥なおしゃぶりを中断し、ネーアは呼吸を整える。 
「……物足りない……メライガさんの、血、おいしかったけど、これだけじゃ、足りない」
 その言葉に心が騒いだ。
 ネーアが密着していたメライガから離れ、再び馬乗りになる。
 メライガの目の前に、情欲に飢えた雌の顔がある。
「……今度は、こっちのが、沢山、欲しい」
 そう言って、ネーアがメライガの下腹部辺りに濡れた目を向けた。
(まさか)
 最悪の事態を思い浮かべた。
 蒼白になるメライガの顔を見て、ネーアが妖艶な笑みを浮かべる。
「でも、最初は、キスからです」
「なっ! やめなさい!」
 制止の声など聞く筈も無い、ネーアは息を荒げたままメライガに顔を近づけ、

 その顔が弾かれたように後ろを振り向いた。
獲物を発見した時の肉食獣を連想させる俊敏な動作。同時にそれは、
 メライガへの注意が逸れる最初で最後の瞬間だった。
 それを彼女は逃さなかった。覆い被さっているネーアを渾身の力を使って跳ね除ける。
「……あ」 
 呆然とするネーアの表情を見ながら、懐から魔石を取り出す。
 そして、メライガは何の躊躇もなく、それをネーアに押し付けると、石の効果を発動させた。
 石はメライガの想いに応え、ネーアの体だけに電撃を放つ。
「――あぁっ!?」
 ネーアは体を痙攣させ白い喉を晒すと、そのまま芝生の絨毯へと倒れ伏した。
「はあ……はあ……」
683乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:39 ID:S41XYLsI
(助かり、ました)
 起き上がる気配の無いネーアに安堵の息を吐きかける。
(一体、どうなっているのか)
 ネーアの恍惚とした表情、淫魔のような笑み、そしてあの異常な行動。
 気が違ったとしか思えない。
(それにこの匂い)
 改めてこの一体の空気を嗅ぎ取ると、女の性臭と花の匂いが混じった濃厚な香りで満ちている。
「どうであれ、長居は無用です」
 こんなところを誰かに見られたら事だ。
 慌ててメライガは立ち上がり踵を返した。

 ――その姿を、二つの視線が追っていた。
684乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/14 11:56 ID:S41XYLsI
以上で第七話の前編終了です。
寸止めみたいになって申し訳ない。後編では今度こそ、確実に、
フェルナのオナーニと双子登場があるのでお楽しみに。

ひょっとして今回の話、ネーア視点の方が面白かったような気が?

>>FBX氏
参考程度に。俺の場合は、ネットサーフィンするなり、
小説を読むなりして、取り合えずウマーなエロ小説を見つけてから、
文体やシチュエーションを習います(盗む?)。語彙も増えますしね。
問題はじっくり読んで回る時間を作る事自体が大変という事ですか。
685名無しさん@ピンキー:04/05/14 22:50 ID:iBU2YyFM
神復活キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!
686名無しさん@ピンキー:04/05/14 23:57 ID:/VFRMKtu
更新キタ――――――――!?

乙×風氏、オツカレサマー
日常にありながら、壊れつつあるネーア最高です〜


……って、驚き。ネーア、ウラヌスを拒絶するのん? 罪悪感と言うか、まだ色々と後ろめたいのか。
好きだった相手を快楽技で堕としてしまうシチュエーションになるかと、どきどきだったんですが。
687名無しさん@ピンキー:04/05/15 23:13 ID:2GRkiDjQ
>684
乙。
さあ、ネーアの反撃開始かな?
688名無しさん@ピンキー:04/05/16 00:26 ID:jIogyPml
乙×風様最高!
いつまでも待ってますので、どうぞじっくりと話を練ってくださいませ。
689名無しさん@ピンキー:04/05/16 00:27 ID:jIogyPml
興奮してsage忘れますた・・・餅ついてきます。
690名無しさん@ピンキー:04/05/16 01:29 ID:rvkneSTV
>>689
いやむしろどこかで触手か何か拾ってきて
永遠の興奮状態に(w
691FBX ◆4gA1RyNyf. :04/05/17 00:07 ID:3bkSVJ86
なんかまた忙しくなってきたぞー・・・?

くそう、日頃の鬱憤を文字にぶつけて晴らすしかなさそうだ。
しかし鬱憤晴らしの時間すらろくにとれないという罠(死
692名無しさん@ピンキー:04/05/17 16:07 ID:Q/9A9Y8w
>>684
乙×風様グッジョブ……と、まさか寸止めとは(笑)
じわじわ異常が出るネーアの逆襲が楽しみー
メライガとかウラヌスとかの無駄な反撃にも期待。
693名無しさん@ピンキー:04/05/17 20:24 ID:NkHMwRHr
>>691
頑張って時間を作ってください。 つーか作りなさい。
694名無しさん@ピンキー:04/05/18 01:06 ID:68cF8hbY
300
695名無しさん@ピンキー:04/05/18 16:46 ID:KIsj8NLF
>693
命令イクナイ!
ああもう、悶えながら待ちますよ
696乙×風:04/05/21 11:13 ID:b+SGKAyQ
後編書きあがっちゃいました(W
自分でも理解不能のハイペースです。
では早速ですがいってみましょう。今回のお話は双子登場とエロエロフェルナと、
メライガの(無駄な)反撃の序章です。
697乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:18 ID:b+SGKAyQ
 <翳る日常 後編>

「きゃー! 見た見たっ? スキャンダルよ! スキャンダル!」
 金髪ツインテールのメイド少女が黄色い声を上げながらはしゃぐ。
「お姉ちゃんっ。はしゃいでる場合じゃないよぅ。ネーアさん、倒れたまま動かないよ?
 怪我したんじゃないのかな……?」
 おどおどといった感じで抗議の声を上げているのは隣の少女と瓜二つの顔であり、
 違うのはこちらの少女の髪型がサイドテールという事くらい。
 この二人、最近ウラヌスに拾われた戦災孤児で、メイドの中でもフェルナの次に若い、
 双子の姉妹だった。
「だーいじょーぶよ。寝てるだけだって。ほら、昨日だって仕事中にぐーすか寝てた、
 って話じゃない? 今もそうだって!」
 このツインテールの活発な少女が、姉のポリタス。
 常日頃から刺激を求めては問題を掘り起こし、拡大させるトラブルメーカーである。
 趣味は尾ひれと背びれを付けた噂を広める事。
「え、え? でも、一瞬、びりっ、ってなったよ!? ちょっと痙攣してたよ!?
 なにか光ってたよ!?」
 不安げな面持ちでサイドテールを揺らしているこの少女が妹のコルタス。
 ネタを見つけては暴走する姉を抑制するストッパーとして日々気苦労が絶えない。
 だが真面目そうに見えても15歳というお年頃。性への関心は尽きない。
 ちなみに彼女はかなりの面食いである。
「うーん。……あぁ! きっと気持ちよかったのよっ。よくあるじゃない、こう、
 鞭で叩かれたり、電気流されたりして、痛いー! でも気持ちいいー! みたいなっ」
「……そ、そんなの知らないよ!」
 かなりディープな話題にコルタスが顔を真っ赤に染める。
「コルタスはウブねぇ」
「お、お姉ちゃんがおマセなだけだよっ」
「何言ってるのっ。これくらいはレディの必須知識よっ」 
「お姉ちゃん。わたし的には色々と突っ込みたいんだけど。とりあえず
 レディを名乗るんだったらブラをつけるくらいお胸は大きくならないとね」
698乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:24 ID:b+SGKAyQ
「うっ……確かにせめて70は欲しいわね」
「でもでもっ。四捨五入すればなんとか70だよ」
「コルタス――言ってて虚しくない?」
「……」「……」
 僅かな沈黙の後
『はぁ』
 姉妹は同時に羨望と憂いの詰まった息を吐いた。

   ***

「……はあ」
 姉妹が溜息を付いている頃。自室に篭っているフェルナも溜息を付いた。
 だが、双子の姉妹の溜息とは意味合いが違う。
「……はあ」
 何度目かの溜息。双子達のそれとは違い、フェルナのそれは、風邪を引いた時のような
 気だるさと、熱っぽさを帯びていた。
「……何でかなあ。発情期は再来月の筈なのに」呟く。
 そう。フェルナは亜人なのだ。人間と獣の特性を両方併せ持つ彼等彼女等には、
 発情期と呼ばれるものがある。人間で言うところの排卵日だが、亜人の場合、
 年に四回、名前の如く性欲に苛まれる時期がある。
 フェルナは先月、込み上げる欲情に必死に耐えていたのだ。
 結局本能には勝てず、自分を慰めてしまったのだが。
「どうしよう。フェルナ、病気になっちゃったのかなぁ」また溜息。
(一昨日か、昨日くらいからだよね?)
 そのくらいの時期から、亜人のフェルナにしか嗅ぎ取れないほど微かな花の香りが、漂い始めた。
 それきり、体調がおかしい。まるで発情期のように、体が熱くなる。
(尻尾の付け根とアソコがムズムズするよぅ)
 風邪かもしれないので大事を取って休ませてもらったのはいいが、
 逆効果だったような気がした。
「これなら、動いていた方がマシだよぉ」
699乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:26 ID:b+SGKAyQ
 だが、嘆いていても仕方が無い。
 密室になった自分の部屋の匂いを嗅ぐ。嗅ぎなれた自分の体臭と、微かな性臭がする。
「あう……換気しよっと」 
 ベッドの上で横になっていた体を起こし、這うようにしてそこから降りると、
 おぼつかない足取りで窓まで歩く。窓に手を伸ばし、んしょ、と声を出して開ける。
 開け放たれた窓から爽やかな風が入り込んで、フェルナの垂れ耳をパタパタとなびかせる。
「ふう」
 外の空気を吸って少しは気分が落ち着いた。
(……そういえばお腹空いちゃった。そろそろご飯だよね?)
 思った瞬間何処からとも無くパタパタと、まるではたきで家具の埃を
 払っているような音が聞こえてくる。 
 何の音かと思って首を巡らすと、自分の尻尾が勢いよく左右に振れ、
 安物の化粧台(使った事が無い)やらタンスやらを叩いていた。
 まるでパブロフの犬。
 我ながら本能に忠実な体だ、などと思った時、
「……?」
 窓の外から覚えのある匂いが流れ込んできた。スンスンと鼻を動かす。
 花の香り。とは言っても中庭にある花壇や、屋敷内に添えられた観賞用の花、
 敷地外にある野花の匂い、そのどれにも当てはまらない匂いだった。
 強いて言うなら、百合の花に、女の発情臭を掛け合わせたような。
「……きゅううん……」
(この匂い、フェルナをおかしくさせるのと同じだ)
 だが、徐々に強くなってくる香りは、普段嗅いでいる匂いの残滓とは
 比べ物にならない程、濃厚だ。まるで、匂いの発生源がすぐ近くから
 この催淫臭を垂れ流しているような。
「……きゅうん……もうだめぇ……」
 強烈な臭気に、尻尾と下腹部の疼きが我慢できなくなる。
 もじもじと落ち着きなく腰が動く。心臓は早鐘を打つように暴れ周り、
 息が荒くなる。制服から覗く真っ白な素肌が、紅く染まる。
 とうとうフェルナは、その場に座り込んだ。
700乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:27 ID:b+SGKAyQ
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
 思考と本能が反転していく。
 右半身から壁に寄りかかった体勢で左手が、先の姉妹より幾分か成長している
 小ぶりな胸を、ゆっくりと制服の上から触る。
「きゃうんっ」
 それだけで痺れに似た甘い官能が、フェルナの脳を焼く。
 じくり、と子宮が疼いた。
「きゅうん……きゅうぅん……」
 物悲しい、すすり泣く様な犬の鳴き声を上げながら、
 右手も小さな膨らみの上へと乗せ、擦るようにこね回す。
 じわっ、とした愉悦が急速に広がった。
「わうっ!?」
(……なんか、すっごい、気持ちいい……先月の、発情期よりも
 ずっとずっと、気持ちいい。なんで? )
 予想を上回る快楽に、ムクムクと、二つのポッチが自己主張し始める。
「わうんっ」 
 まるで性器を弄られた時の様に、二つの勃起が官能を弾けさせた。
(乳首っ、ブラに擦れてっ、きゅううぅんっ、擦れて、びりっ、って!)
「はあっ、はあっ、はあっ…!」
 半開きにした愛らしい口から、発情した獣のような吐息が漏れる。
 狂ったように二つの腕が、胸を揉み込む。
 理性が、本能に駆逐されようとしていた。
(もう、やだっ、もどかしいようっ!)
 胸から手が離れる。蛇を思わせる素早い動きで手が後ろに回り、
 エプロンの紐を解き、すぐに取り外した。次に腰を浮かせ、
 スカートをたくし上げる。健康そうな足、真っ白の下着、そして臍までが露になる。
 すでに何回もこういう事をやってきたのだ。その動作は酷く手馴れている。
 火照る体が、淫臭を孕んだ空気の流れを感じ取り、ぞくりとした。
 際限なく高揚していく気分のままに、両手をたくし上げたスカートの下から
 突っ込むと、最小サイズのブラを上方へとずらし、外す。
701乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:29 ID:b+SGKAyQ
 再び敏感になった突起物が擦れ、脳内で火花が散った。
「わぅん…っ」
 甘い鳴き声を上げると、吐息を荒げながら震える両の掌を胸の頂点へと、
 近づけていき、ごくりと、生唾を飲み込む。
 そして――両の人差し指で同時に、いやらしく膨らみ勃つピンク色の肉を撫でた。
「――わうぅっ!?」
 電気を流されたような快楽に、思わず背筋が伸びた。
 その淫らな電気は、フェルナの上半身を嘗め尽くすと、脳を真っ白に染め上げる。
 こっちも欲しいとばかりに子宮が疼き、肉のトンネルでこんこんと牝の汁を搾り、
 下着を濡らしていく。
(き、きもちいいっ、きもちいい!)
「はっ! はっ! わぅんっ、わぅ……きゅううんっ」
 本能が理性を圧倒する。腹から下を剥き出しにしたあられもない格好で、
 乳首を、擦り、摘み、、捻り、そして弾く。
 その度に脳裏に快楽のスパークが弾け、下着に淫らな染みを作っていく。
(もっと、もっと、もっと、もっと!)
「はあっ! はあっ! はあっ! はあっ!」
 いつの間にか、口の端からだらだらと涎が垂れ、足元の地面に糸を引いていた。
 牝の汁を存分に吸ってしまった下着が幼い秘裂に張り付き、
 いやらしく綻び始めた縦皺の隅々まで透けて見えた。
 何度も慰め、劣情を静めてきた体だ、どこが一番感じるか、どういう順番が
 より燃えられるか――自分の性感は体が覚えている。
 それに従い、ただひたすら狂ったように双房とその頂点をこね回す。
 やがて、外から流れ込んでくる例の臭気が気にならなくなるほど、
 部屋の中が甘酸っぱい匂いで満たされ、その自分の発情臭で更に興奮する。
「わ、わ、わ、わぅぅぅぅっ!」
 快楽にびくびくと体が震えた。
(い、いっちゃう! きもちよすぎて、いっちゃう!
 フェルナ、お胸で、おむねでいっちゃうぅ!)
702乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:31 ID:b+SGKAyQ
 絶頂を予感した体が痙攣する。愛らしい筈の目は欲情に濡れ、
 焦点をぼやけさせる。だらしなく半開きにした口からは涎と共に舌まで垂れ、
 銀色の粘着質の糸は冷たい板張りの床に小さな池溜まりを作る。
 吐く息は冬でもないのに白い湯気が見えそうなほど、荒く、激しい。
 やがて、
「わうっ! わぅっ! わぅっ! わうぅぅぅぅぅぅぅぅんっ!!」
 脳みその皺が無くなるのではないかと思うほどの快楽。
 視界が真っ白に染まり、キーンと、耳鳴りまで聞こえる。
 ビクビクビクビクッ! と体が痙攣し、すぐに体が硬直する。
 痙攣した子宮が、何かを飲み込もうと蠢く膣が、大量の蜜を吐き出す。
「はっ、はっ、はっ…はっ……はっ……………はあぁぁ♪……」
 じっくりと時間をかけて、筋肉が弛緩していく。
 ぶしゅ、という音と共に、下着に張り付く幼い淫裂が、内側から
 捲くり上がるように口を開き、湯気が立ちそうな程臭気の強い本気汁を吐き出す。
 既に飽和状態だった下着は、それで給水量を遥かに超えてしまい、
 さらけ出された太ももや内股に、淫らな光沢を付ける。
 まるで浜辺に打ち上げれたクラゲのような有様になってしまったフェルナの顔には、
 およそ、幼子には不釣合いな、雌が浮かべる喜悦の表情が浮かんでいた。
 ふと。絶頂の余韻にぼんやりする意識の中、ある事にフェルナは気付く。
(――あ……この、フェルナを変にさせる、変な匂いって、)
「ネーアちゃんのエッチな匂いだぁ」
(ネーアちゃん。またエッチな事してるのかなぁ……)
 廊下で、フェルナの目前で派手にオルガズムを迎えてしまったネーアの事を思い出す。
 ――またムラムラしてきた。
(お胸でいっちゃったから……もし、アソコを触ったらどうなるんだろう?)
「はあ……はあ……はあっ……」
 気が付けば、また息が荒くなっている。際限の無い劣情、
 そして快楽への期待に心臓が早鐘を打つ。
 ごく自然に、両手が、水の中にでも入ったような下着へと伸びる。
 張り付いた下着を、ズズズッ、とずり下ろす。
703乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:33 ID:b+SGKAyQ
「きゃうんっ!?」
 捲くり上がり、物欲しそうにヒクヒクと脈打つ陰部が布地に擦られ、
 快楽が弾けた。達した直後には強すぎる刺激に、体をわななかせ、
 上と下の口から涎が垂れる。
(き、きもちよすぎっ)
 想像以上の気持ち良さに、気後れする。
 これ以上自慰を続ければ、ひょっとしたら壊れてしまうんじゃないのだろうか
 ――そんな不安と。恐らく生涯で最高の快楽を得られるかもしれない――
 そんな期待を抱きながら、目線を落とした。
「うわあぁ」
 露になった股間。何度も見てきたそこが、白っぽい愛液が糸を引き、
 下着の中心部と繋がっている。
(くさいよお)
 その雌の臭気、汁の多さに、湯気が立っていると錯覚を覚えそうだった。
 耳を澄ますと――壊れたように動く心臓の音、再び荒くなる自分の吐息、
 淫らな期待に蠢く唇口の粘着音、思い出したように吹き抜ける風の音、

 ――そして、パタパタと誰かが廊下を走る音が聞こえた。

 反応が、遅れた。
 バタンッ!
 ノックも何もなしに問答無用で開かれるドア。
「フェルっち、フェルっち! 大ニュース! 大ニュース! さっきね!
 庭の方でね! ネーアさんと、メライガさん……が…………」
「お、お姉ちゃんっ、女の子の部屋に入る時は、ちゃんとノックしないと、
 っていつも言ってるでしょっ。何かあったらどうする……つもり、なの……?」
 嵐のように飛び込んできた金髪の姉妹と、これから嵐の中へと
 身を投じようとしていたフェルナの視線がばったりと合う。
 口を「あ」の形にして固まる事数秒。
 妹のコルタスが顔を真っ赤にすると、顔を両手で覆った。
704乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:34 ID:b+SGKAyQ
 姉のポリタスが、口の形を「あ」から「え?」に変え、
 続いて「んん?」となり、最後に「にやり」と歪ませる。
 フェルナの顔は真っ青だった。
「ふふふふふふふふっ」
 天使のような悪魔の笑顔を浮かべながら、ポリタスがフェルナににじり寄る。
「きゅうん……」
 お仕置きをされる子犬のように体を震わせ、情けない声を上げる。
 目前までやってきたポリタスが、すっと腰を下ろす。
 ポンッ、と肩が叩かれた。
 ポリタスが何か言おうと口を開き――あまりの臭気にかぶりをを振りつつ、
 匂いを払おうと手をパタパタと振る。
 その仕草がフェルナの心を酷く傷つけたのは言うまでも無い。
「ああ、ごめんごめん」
 仕切り直しのつもりか、再び軽く肩を叩かれる。 
「――で? どうだった? ……気持ちよかった?」
 囁くようにポリタスの言葉に頭のてっぺんから足の指まで真っ赤になった。
 ぷつんっ、と目に見えない何かが切れた。

「出てって――――――――――――――っ!!!」

      ***

 フェルナが不幸な事故に遭っている間、ティジフォーン、レアクト、
 メライガの折檻メイド達が、ティジフォーンの部屋へと集っていた。
「で? 話って何よ? こんな所まで呼び出して?」
「ネーアの事です」
 気だるげにしているレアクトの問いにメライガが答える。
 ネーアと言う名前に、ティジフォーンが忌々しげに顔を歪めた。
「彼女の様子、どことなくおかしいとは思いませんか?」
705乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:36 ID:b+SGKAyQ
「確かに。いつもニコニコ笑っちゃってさ、口数も増えたし、
 力仕事まで出来るようになってる。水汲みの件に関しても未だに信じられない」
「反抗期で『むき』になっているだけでしょう」
(むきになっているのは貴方でしょう)
 ティジフォーンの推論にメライガが心の中でほくそ笑む。
 ティジフォーンに対してだけ、極稀に反抗するネーアに対し、
 彼女は嫌がらせのようにネーアに仕事を与えている。
 文句も泣き言も言わず、ネーアはそれすらも楽々とこなすのだが。
「そうかもしれません」
 適当に相槌を打ちながら、今から言うべき事を脳内で整理する。
「だったらほっとけば? 別に私達にとって不都合な訳じゃないでしょう?
 それとも何?『あれだけ』の仕打ちを受けながらまだあの子は、
 ウラヌス様の事を諦めてないの?」
 くっくっくっ、とレアクトが喉を鳴らす。
 メライガがネーアに警告し、自害を促した日――ウラヌスの前で、
 凶悪な張り型を使い強制的に絶頂させた時の事を言っているのだろう。
「違います」
「? じゃあ、あの子いまだにウラヌス様の事諦めてないの?」
「それも少し違います」
「はっきりおっしゃりなさい」
 ティジフォーンが軽く叱咤する。
 実際は、ネーアはウラヌスの事を完璧に諦めたのだろう。今日の行動を見れば
 それは分かる。だがその理由が理解出来ない。いや理解出来ない事は、
 それだけではない。
 ――常人では考えられないほどの筋力。怪しげな香水の匂い。
   まるで獣のような過敏な反応。それに――

 にたり、と口の端を歪めたネーアの顔が脳裏に浮かぶ。

 あの狂気が見え隠れする笑顔を思い出す度に背筋が寒くなる。
706乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:37 ID:b+SGKAyQ
(あのような人間を野放しにする訳にはいかない。きっと何か、
 良くない事を起こす)
 それは確信めいたものだった。
 だが、先程の事件を包み隠さず二人に説明する事はしない。
 ネーアがウラヌスを振った事を話せば、
 少なくとも私達にとっては脅威が減った事が分かる。
 メライガがネーアに襲われた事を話しても。ただ笑い話の種になるだけだろう。
「メライガ?」
「どうしたのですか?」
 二人に協力を呼びかける為には、少しばかり真実に脚色を加える必要がある。
 メライガはティジフォーンを見、レアクトを見ると、静かに宣言した。
「彼女は、ウラヌス様を諦めるどころか、他の者と二股を掛けています」
『……っ!?』
 ティジフォーンとレアクトが驚愕の表情を浮かべる。
「――はっ。ただの臆病者かと思ったら。とんだ食わせ者ね。
 尻が軽いったりゃありゃしない」
「……っ……っ…!」
 レアクトは興奮気味に話、ティジフォーンは怒りに身を振るわせる。
「それは、本当なのですか?」
 ティジフォ−ンが尋ねる。それが問題だった。捏造した事実には根拠が無い。
 適当な事を言って誤魔化そうとした時、助け舟は意外な所からやってきた。
「それ多分本当よ」
 レアクトだった。
(どういう事です?)
「あの子、今でも毎夜のように折檻部屋に足を運ぶのを、私見てる」
「そうですか。そういう事ですか…!」
 ティジフォーンが、ばんっ、と化粧台を掌で叩きつける。
「夜、ネーアを呼び出します」
「問い詰める気ですか?」
707乙×風【無限の果肉 第七話】:04/05/21 11:38 ID:b+SGKAyQ
「他にどうしろと言うのです!?」
完全に頭に血が上ったティジフォーンをなだめるように言う。
「夜中に折檻部屋に行くのは分かっているんです」
「――ああ、そうね」
 こちらの意図に気付いたのかレアクトが得心したように頷く。

「後を着けましょう。弱みを握るんです」
708乙×風:04/05/21 11:45 ID:b+SGKAyQ
これで第七話終了。テンションが高かったので、
やたらとハイペース&大ボリュームになりました。
おかげで目を凝らせば結構『粗』が出てくるかもしれません。
次の話で
709乙×風:04/05/21 11:51 ID:b+SGKAyQ
名前変える時にエンタキー押してしまった(W
どうかお気になさらずに。以下、上のカキコの続きです。
 
――ネーアとアドニスの三度目の逢引きと、それを目撃する三馬鹿――

ってな感じになります……なる予定。
更新は来月かな……来月までに書き上げられば良いなあ。
710名無しさん@ピンキー:04/05/21 20:23 ID:TMdPCRoU
職人キテター!!
GJ
711名無しさん@ピンキー:04/05/21 20:54 ID:cP2PYeix
メライガさんたちを三馬鹿扱い…微妙にツボ(笑)

ともあれ乙☆
712名無しさん@ピンキー:04/05/22 03:54 ID:09sLwuvi
わうん(*´д`*)ハァハァ
713名無しさん@ピンキー:04/05/24 00:01 ID:kWsY12cp
次スレになりますた。テンプレ修正願います。

異種姦【触手蟲獣妖し機械人外】総合スレ23匹目
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1085254236/
714名無しさん@ピンキー:04/05/25 22:19 ID:ceHHIgdc
自治厨uzeeeee!
715名無しさん@ピンキー:04/05/25 23:01 ID:1uQzyg9R
単なる誤爆じゃないか? 半角二次元のスレと重複とは言えまい。
716名無しさん@ピンキー:04/05/26 13:36 ID:+8Qp0TPb
むこうのスレのテンプラにこのスレが入ってるから、
次スレ立てる時は入れてくれってことじゃないか?
717名無しさん@ピンキー:04/05/26 23:51 ID:hwSAF6OT
>>715-716つーか角煮は絵専門だから小説はどこでしろとw
718名無しさん@ピンキー:04/05/27 17:30 ID:c4GXKK2N
>>717
そうでもない。SSでも大丈夫よ。
ただ15行制限なのよねあそこ。
719名無しさん@ピンキー:04/05/28 08:21 ID:KJ8o2+rs
俺は知ってるぞ
小説も尾kみたいなこと言っておいて実際に上がると叩きの標的になるんだ
そのせいであのスレは廃れちまったんだよなぁ

個人的にはこのままやってもらいたいが、神はどうお思いか
神についていくべ
720名無しさん@ピンキー:04/05/28 14:07 ID:JtZuVlds
たぶん713の言いたかったのは
「虹の次スレが立ったので、相互リンク尾長石松」
だと。
つまり>>716

荒れるからもうこの話題止めとこうぜ
721名無しさん@ピンキー:04/05/30 21:18 ID:w2qJfg+q
保守
722名無しさん@ピンキー:04/06/03 01:15 ID:YsyxQ87u
保守。

ここにあげられるようなものが書ければいいんだが。
723名無しさん@ピンキー:04/06/03 17:43 ID:hENvD7AL
>>722
とりあえず、書いてみ
724FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/04 01:39 ID:UKi/TIWy
かくして少しずつ、少しずつ「光」は「闇」に浸食されていく。
光あるところに必ず陰:闇はある。
しかし、闇あるところに必ず光はある。
互いが融合するところに――何があるのだろうか。

「ファル。何か考えているだろう?」
無口なクラインが、またしても話しかけてきた。
「・・・」
ファルとクラインは、この一団でもっとも静かだ。
互いに何かを秘めているのだろうか。
それとも、類は友を呼ぶだけなのだろうか。
「・・・さっき、魔法屋に行ってきたの」
そしてファルは買ってきた二つの道具をクラインに見せる。
「・・・君はそう判断したのか」
「うん・・・」
破邪のクロスと恵水の水晶。
クラインもまだ若いが、経験は一流の冒険家だ。
ファルの両手に納められている道具を見て、彼女が何を考えているか読みとる。
「俺はこう判断した」
クラインは背中に背負った鞘から剣を抜く。
725FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/04 01:40 ID:UKi/TIWy
晴れた夜空に輝く月の光を受けて、その剣の刀身は黄色く光った。
「それ・・・!」
「俺の両親の残してくれた剣だ。」
ファルが珍しく声を上げた。
それだけの剣だったからだ。
クラインの父親は聖戦士(パラディン)であり、
母親はゴッドプリースト(神クラスの魔術師)であった。
そして二人の仕事は――デビルハント。
「闇」の深淵から現れたり、人間が変質して現れる悪魔を狩る。
真の意味での、この世界の勇者だった。
「・・・太陽剣・・・グレンピラー・・・」
ファルがその名を口から発すると、それに呼応するかのように剣は光る。
「親父はこの剣で一億を超える悪魔を斬り、滅したと言う。」
「・・・クラインは・・・、ミリアが悪魔になったって・・・?」
ファルの声が悲しげに聞こえる。
「可能性はある、ということだ・・・」
「だからって・・・」
「君だって対アンデッド用の道具をそろえたじゃないか。
戦いは、あらゆる可能性を考慮すべき事象。ならば悪魔になった可能性も捨てきれない」
ファルはうつむく。
本当に・・・そうなんだろうか、と。
726名無しさん@ピンキー:04/06/07 02:59 ID:VAjWKMu8
期待保守
727名無しさん@ピンキー:04/06/09 12:18 ID:D3Wyf+IO
保守しとくか
728名無しさん@ピンキー:04/06/10 17:53 ID:rPHun9nZ
職人機体保守
729名無しさん@ピンキー:04/06/12 10:10 ID:+9FWucb+
ホッシュ
730FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/12 23:25 ID:oNd8kEtX
予告。今晩か明日逝きます
731名無しさん@ピンキー:04/06/12 23:28 ID:ZpymrB11
予告状キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
732名無しさん@ピンキー:04/06/13 00:03 ID:Nk7n81y4
モウスグクル━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!
(;´Д`)ハァハァ
733FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 01:18 ID:WUBGlrGa
次の晩から、クラインは「修行をしてくる」と言い残してどこかに行くようになった。
聖戦士であった親の血が騒ぐのだろう。
彼自身、ミリアが行方不明になってから表情が変わってきた。
デビルハントを生業としてきた両親。
その二人を見ながら育ったクライン。
・・・いつしかクラインはデビルハントをできるようになりたいと思っていた。
その願いがこんな形で叶うかもしれないとは・・・。
「・・・。」
クラインは町外れの森に行き、訓練をする。
襲いかかる無数の悪魔相手を予測する訓練。
全方向を意識した防御訓練。
空中戦に対応するための訓練。
すべての訓練は彼の父親直伝。
それも、聖戦士になるための訓練であり、聖戦士が自らを鍛えるための訓練でもあった。
734FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 01:24 ID:WUBGlrGa

ファルはそんなクラインを見て、少し怖くなっていた。
「・・・。」
何も言わず、表情も変えない。
イメージマジシャンたる彼女には言葉も表情も必要ないのである。
しかし、そんな彼女でも心は必要。
精神こそがイメージマジシャンの力なのだから。
(クラインはミリアが悪魔になってたら・・・)
考えるだけで恐ろしい。
仲間同士で殺し合う事態になるのだから。
(クラインはデビルハントをするのが夢だったって・・・)
さらなる恐怖が彼女を襲う。
「・・・う・・・」
想像だけの恐怖であるが、イメージマジックという特殊な力を持つ彼女は、思わずシールドを展開してしまう。
パチパチッという音がたった。
「ファル?」
735FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 01:27 ID:WUBGlrGa
「ファル?」---
キールが近づいてくる。
シールドは透明なので、キールには見えない。
「どうしたの? ・・・きゃあ!」
バチッ!
電気が流れたような音とともに、キールが押し戻される。
「あっ・・・」
ファルはその音にようやく我に返る。
同時にシールドも消滅した。
「あ、ごめん・・・キール・・・」
「シールドを張ってたのね。何かあったの?」
「・・・ううん。」
否定の返事をする。
キールも、ファルが寡黙なことは承知している。
「宿屋の中でシールド展開したら人が通れないじゃない・・・」
注意して、キールは自分の部屋に戻っていく。
「・・・恐かったの」
「え?」
キールが振り返る。
「・・・クラインが、ミリアを殺しちゃうかもしれないから」
「クライン、デビルハントをやりたかったって言ってたね。」
736FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 01:35 ID:WUBGlrGa
キールもそのことは知っている。
「でも、ミリアを殺すことになるかもしれないのはクラインだけじゃないわ」
「・・・」
ファルはうつむく。
「私が殺すことになるかもしれないし、エルかもしれない。
クラインかもしれないし、あるいは・・・ファル。あなたかもしれない。」
「・・・!」
ファルの目が見開かれる。
「わたし・・・」
「決まったことじゃないわ。もしかしたら、よ。」
キールは 壁に寄りかかる。
「私たちのやっていることは、戦争。市民からはわからないかもしれないけど、戦争なのよ。
戦争っていうのは、殺し合い。このくらいはわかるよね?」
弱気なキールは、論理っぽいとこがある。
「味方だったミリアが敵になっていたら、ミリアは私たちを殺そうとしてくるでしょ?
だから、私たちはミリアを殺さなければいけない。」
「・・・でも」
「 別にミリア殺しを正当化するわけじゃないの。私だって・・・」
キールは右手を握りしめる。
737FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 01:37 ID:WUBGlrGa
「・・・」
ファルはようやく悟った。
(みんな苦しいんだ・・・)
ファルは無口、無表情。
心も周りに疎いのだった。
いつも苦しいのは自分だけ。
いつも悲しいのは自分だけ。
そう思っていた。
「ファル?」
ファルはキールに背を向けて、歩き出した。
738FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 02:11 ID:WUBGlrGa
意志の光を灯さない女性が、夜の町を歩いている。
その顔はうっすらと赤く紅潮しており、恍惚とした表情だった。
「はぁ・・・」
ハイリアは、今し方主人から受けた命を思い出す。
『ファルの匂いをたどって、宿を探し当てなさい』
魔淫蟲を宿している彼女の五感は、すでに常人のものではなかった。
股間に手を当てると、その中に寄生している魔淫蟲が蠢いているのがわかる。
「ひぁ・・・」
びくり、と彼女は快楽にふるえた。
何を隠そう、ハイリアのローブの中では魔淫蟲の触手が全身を愛撫しているのだから。
甘い快楽に身を沈めながら、彼女はファルたちの泊まる宿を探し当てた。
「あぁ・・・、ここねぇ・・・」
体内の魔淫蟲が、ミリアに信号を送る。
魔の者にしか感知できない、特殊な香り。
すると、ハイリアのとなりにミリアが現れた。
「お姉様、ありがとう。これでみんなを・・・」
漆黒のローブを着たミリアは、宿屋に入っていく。
その後に、ハイリアも続く。
739FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 03:17 ID:WUBGlrGa
宿屋に入ったミリアは、全身から甘い催眠性の香りを放ち始める。
もともと夜中なので必要ないかもしれないが、他の客が起きて騒ぐと困る。
クライン一行以外には興味がないためだ。
「ふふ・・・」
邪悪な笑みを浮かべながら、ミリアは階段を上っていく。
甘い香りはクライン達にもきいているはず。
ハイリアも彼女についてくる。
徐々に、自らが放った蟲の気配が近づいてくる。
まず、エルの部屋に入る。
鍵がかかっていたが、人外の彼女に鍵など何の意味もない。
触手を伸ばし、中から鍵を開けた。
部屋の中では、エルがベッドに横たわっていた。
ミリアの放った甘い香りの効果のようだ。
「起きて・・・」
エルをゆする。
起きない。
「ねぇ、エル? 起きてったらぁ」
「ん・・・」
エルがようやく体を起こす。
740FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 03:21 ID:WUBGlrGa
「あぁ・・・、ミリア。どうしたの、こんなに遅くに。」
「あなたを仲間にしてあげようと思って。」
「そう。・・・! ミリア!?」
エルはハッとしたようにミリアを見た。
「無事だったの!」
「無事よぉ。当たり前じゃない。」
「よかったぁ・・・」
さすがに強気なエルも、安堵の表情を浮かべる。
「でもどうしたの? そんな真っ黒なローブを着て。」
「これ? これはね。私が闇の者だからよ。」
「は?」
エルは意味がわからない。
「だからぁ。私は闇の者になったの。」
「冗談言わないの! ミリアはフィエル様に・・・」
「んもぉ、エルって本当に強情よね。いいわ。証拠を見せてあげる。」
ミリアはローブを脱ぎ捨てた。
むろん、ミリアは裸。
しかし以前エルが見た時とはスタイルが全然違う。
「あら、ミリア成長したのねー・・・」
証拠を見せる、と言われてもなおこの様子のエル。
「ええ。そこにいるハイリアお姉様から精気を吸って改造したの。」
「・・・?」
エルはようやく不審に思い始める。
741FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 03:27 ID:WUBGlrGa
ハイリアの方を見ると、彼女は物欲しそうな顔でミリアを見つめていた。
「でも、私が体を改造する前にフェリア様が私を生まれ変わらせてくれたの」
「フェ・・・、フェリアって!」
エルの不審がやっと警戒に変わった。
しかし、もう遅い。
ミリアの股間から数匹の蟲が出てくると、ミリアの裸体をはいずり回る。
「む、蟲・・・?」
「そう。私は闇の蟲使いミリア。そして・・・」
背中から青紫の触手が現れると、ミリアを包み込む。
触手が離れると、変わり果てたミリアの姿。
「う・・・!?」
驚きと同時に、その甘美なる催淫性の体臭を大量に吸ってしまう。
「ふぁ・・・」
力が抜け、ベッドに座り込むエル。
「そして、蟲魔ミリアでもあるのよ」
742FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 03:33 ID:WUBGlrGa
「う・・・、み、ミリア・・・」
エルは股間のうずきを必至に耐えながら、その言葉を発した。
「なぁに?」
「ど、どうして・・・」
「どうしてって・・・、私はフェリア様に闇のすばらしさを教えて頂いたの。
最高の快楽を得られて、それを好きなだけ味わえるのよ? 幸せじゃない」
ミリアの左手は、改造して豊満になった胸に。
右手は自身の股間にあてがわれていた。
「あぁ、気持ちいい・・・」
エルは大声を出そうと試みていた。
しかし、ミリアの淫臭のため息が荒くなっており、思うように声が出せない。
「はぁ、はぁ、・・・」
「さぁ、エル。あなたもこの快楽を味わって? きっと闇が気に入るわよ」
「い、いやぁ・・・」
エルはベッドの上をずりずりと後ずさる。
「もぉ・・・」
ミリアは背中の触手を素早く操り、エルを絡め取る。
「うぁ・・・!」
743FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 03:38 ID:WUBGlrGa
青紫色の毒々しい触手は体液を分泌しつつ、エルを愛撫し始めた。
「ふぁぅ・・・」
エルはその快感に酔いしれ、まるで子犬のような声を上げた。
「うふふ、可愛いわぁ・・・、エル」
そのままぐちゅぐちゅと音を立てながら触手は愛撫を続ける。
しかし。
「ミリア!!」
ドアが突然開かれると、そこにはファルがいた。
「あら、ファル? よく私の催淫臭に耐えられるわね」
「まさか・・・、ミリア、悪魔になっちゃったの!?」
ファルは相変わらず無表情だが、その両目からは涙。
「そうよぉ。フェリア様が、私を悪魔にしてくださったの。」
「それなら・・・」
ファルはうつむく。
「それなら?」
「私が、あなたを殺す」
ファルの目は、独特の色をしている。
それは、彼女が精神のリミットを外した証拠であった。
744FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 03:44 ID:WUBGlrGa
「殺す? 仲間のあなたが、私を殺すの?」
「あなたはもう、仲間じゃない」
今のファルは精神が肉体と理性を凌駕している。
目の前の悪魔から聞こえる言葉は、すべて敵のもの。
理性を経由して処理する間もなく、言葉を発していた。
すべてを押し込んでいたファルの精神が具現化しているのである。
「悲しいわね。仲間に『殺す』なんて言われるの」
「敵は全員殺すわ。それだけ。」
ファルは目を閉じると、目の前の敵を殲滅するためのイメージを思い描く。
「お姉様。」
「はい・・・、ご主人様。」
ハイリアはミリアの前に立つ。
「イメージのお嬢ちゃん? ご主人様に逆らっちゃだめじゃない・・・」
いかにも洗脳されてる人間らしく、意志のない、けだるげな口調で言った。
「魔法屋のお姉さん。あなたも、敵!」
ファルが手を前に突き出すと、彼女の魔法が発動した。
745FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 03:50 ID:WUBGlrGa
天井に穴があく。
真っ黒な穴。
そこから、無数の隕石が降り注いできた。
「うふふふ・・・。」
ハイリアは右手で股間を愛撫しつつ、左手をパチンと鳴らす。
「う!?」
すると、隕石はミリアとハイリアをよけてファルの方へ飛んできた。
とっさに防御のイメージを描くファル。
「!」
左手を突き出して魔法を発動させ、隕石を防御した。
「ふ、ファル・・・」
エルはかつて見たことのないファルの魔法に、驚きを隠せないでいた。
だが、驚いている間もミリアの触手に犯されていたが。
「エル。そろそろ逝かせてあげるわ」
ミリアの触手の動きが速まり、股間を中心としたものに変わっていく。
「ふあ、ぁぁぁあ・・・」
とたんにエルの表情が惚けたものになる。
「うふふふふふ・・・」
ゆっくりと、だが確実に速く。
746FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 03:55 ID:WUBGlrGa
同時に、エルの目から光が失われ、焦点が合わなくなっていく。
「ああ、あああぁぁぁ・・・」
「さぁ、闇の絶頂を教えてあげる。」
ミリアの目が妖しく光る。
触手の動きも、一気に大きくなった。
すると!
「あっ、あああああああああああぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁ!!」
股間から大量の潮を吹き、エルは達したのだった。
「くっ!」
そんなエルを目にしながら、ファルは次の魔法を発動させた。
「無駄よぉ・・・」
ハイリアは再び、左手をならそうとした。
しかし。
「え・・・?」
ファルが発動させたのは、禁断魔法の一種だった。
『宿屋の一室』という名の空間が、通常の次元から切り離されたのだ。
「もう、禁断魔法も禁呪の魔法もどうでもいい。私は、敵を殺す!」
殺気でギラギラと光るファルの目には、もはや何も映っていなかった。
747FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 04:01 ID:WUBGlrGa
直後、ファルは今度は左手で魔法を発動させる。
「次はこれよ! ディメンジョン=スラッシュ」
通常の次元から切り離したのは、このためだった。
異次元に放り出された宿屋の部屋は、不可視の力でズタズタに切り裂かれていく。
「ご、ご主人様!」
ハイリアはミリアを見た。
「大丈夫よ、お姉様。」
その声と同時に、ミリアの股間から一本の触手が現れると、それはハイリアの秘所に潜り込んだ。
また、ミリアは何かの呪文を唱えた。このためか、部屋の破壊は収まった。
「ひぃあ!!」
そして触手は、どくん、どくんと何かを注ぎ込む。
「あはぁ、あふぅ・・・!」
触手が抜けると、ハイリアの股間から触手が大量に現れる。
ハイリアの服を一気に破ると、そのまま彼女を包み込んでしまった。
「禁呪の魔法を止めるなんて! ミリア、絶対に殺す!!」
748FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 04:06 ID:WUBGlrGa
うーん、眠い。
書く>うp>書く>うp
これの繰り返しでやってみました。

また明日にでも、時間がとれたらやります。
んだばおやふみー
749名無しさん@ピンキー:04/06/13 10:03 ID:bUYmc4yh
FBX氏
GJ!!
朝からハァハァさせていただきました。
750名無しさん@ピンキー:04/06/13 12:28 ID:DhzqIKhH
>>FBX氏
すばらスイ、日曜の朝、この疼く股間をどうしてくれるんですか!
激しく有り難う
751FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 21:02 ID:WUBGlrGa
いつもより反応少ないかな?
まぁ日曜だしね。

もいっちょ逝くZe
752FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 21:16 ID:WUBGlrGa
ファルは次のイメージを描き始めた。
「魔法屋のお姉さんも! 悪く思わないで!!」
そんな台詞がファルの口から出ても、まだ魔法は放たない。
強大な何かを描いているのだろうか。
「クス・・・、ファルったらムキになっちゃって」
ミリアは今し方絶頂に達したばかりのエルに向き直る。
「ねぇ、エル? 闇はね、今さっきエルが感じた幸せを無限に与えてくれるの」
「う・・・あ・・・」
エルは放心状態だった。
性行為を体験したことすらない彼女にとって、闇の、人外の快楽は精神崩壊すら起こしかねないものだった。
「んもう・・・、心ここにあらずねぇ・・・」
ファルはそう言うと、エルを絡め取っている触手の一本をエルの股間に沈めた。
「ああっ・・・」
「理性に聞けないなら、直接頭の中に話しかけるしかないわね」
彼女の取るこの方法は、悪魔ならではの手段であった。
どこからともなく声が聞こえ、その甘い誘いに乗ると・・・。
あとは通例のパターンである。
『エル・・・、エル?』
『ふあ・・・い・・・』
753FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 21:24 ID:WUBGlrGa
(もう、おかしくなっちゃったのは理性だけじゃないみたいね)
しかし、ミリアは容赦なく甘い声をエルにかける。
『気持ちよかった?』
『あ、う・・・ん・・・。さい・・・こぉ・・・』
エルの脳裏に、人間の姿をとったミリアが投影される。
ミリアの脳裏にも、エルの姿が映し出された。
『私はフェリア様にこの喜びを教わったの。別に洗脳されたり操られてるわけじゃないのよ』
『気持ち・・・いい・・・の・・・』
(これは完全に壊れちゃってるわねぇ・・・)
かつての友の精神を破壊したことに、何の感慨も持たないミリア。
『だから、エルにも私の喜びをわけてあげる。独り占めなんてしないから・・・』
『もっと、気持ちよく、な、れる、の?』
『そう。永遠に、無限の快楽を・・・』
『あ・・・ああ・・・、欲しいぃ・・・』
エルは涙を流しながら、ミリアに懇願した。
『欲しいの、欲しいのぉ・・・、もっと、気持ちよく、なりたいぃ・・・』
『本当に? 一度深みにはまると、抜け出せないよ? それでも?』
ミリアはあえて躊躇するような言動をとる。
エルをじらす目的だ。
754FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 21:28 ID:WUBGlrGa
>>752 の「あとは通例のパターンである」の次、改行入れ忘れました。
なんか妙にミスタイプが目立つなぁ・・・
HS書くと興奮すんのかな・・・
755FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 21:34 ID:WUBGlrGa
『いいぃの、いいのぉ・・・! だから、早くぅ、もっとぉ!』
『うふふ、わかった。もう人間からお別れね。』
その言葉を最後に、二人の脳裏の映像はとぎれた。

――現実。
「ああぁ、もっと、ミリアぁ!!」
エルはダムが決壊したかのように、欲望の声を上げ続けていた。
「今あげるよ、エル」
先ほどハイリアの股間に埋めた触手をいったん自身の股間に戻す。
そして触手を操り、エルをそばに引き寄せた・
両手を股間にあてがい、こすり始める。
「ふふふふ・・・、ハイリアお姉様とは違う蟲をあげるね。」
ミリアの股間が緑の愛液で満たされると、エルの秘所に密着させる。
「あふぁ・・・」
粘液質のものが敏感な場所に触れる感触に、エルは恍惚の声を上げる。
「いくわよぉ・・・。ああん♪」
ミリアの中から人間の男性大の触手が伸びると、そのままエルを貫いた。
「きゃぁん! いいぃ!!」
エルは涎を垂らして女の喜びに打ち震えている。
否、女ではなく人外の喜びか。
756FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 21:43 ID:WUBGlrGa
「さぁ、たっぷりと私の娘達を注いであげる。・・・あはぁぁん」
ミリアの嬌声とともに、貫いている触手がどくん、どくんと脈打つ。
「ああぁー、くる! くるくるくるくるぅぅぅぅ!!」
無数の蟲達がエルの子宮に注がれている。
「もっとよぉ・・・、もっと・・・!」
たっぷり、たっぷり注ぐ。
「あぁー、あぁぁぁぁー・・・」
快楽にわななくエルの表情は、日常の彼女には考えられないものだった。
「もう十分かしらね。」
ミリアが言うと、蟲の注送を止めた。
そして代わりに何かの液体を触手に流す。
「うふふふふ・・・、これであなたも私の眷属・・・」
びゅくん、びゅくん、びゅくん・・・
近くにいるファルにも、その音は聞こえていた。
(く・・・!?)
ファルは必至になって禁断魔法を想像していた。
だが、高度になればなるほどに時間がかかる。
まだ半分少々しかイメージは完成していなかった。
「ミリア! 私の魔法が完成するまで、時間があるわ! いい加減正気に戻りなさい!!」
悪魔になったという事実を受け止めても、なおも説得を試みるファル。
理性を失い、破壊魔と化した彼女の、無意識のうちの友に対する声だった。
「私は正気よぉ・・・、ファルこそおかしいんじゃないの?」
757FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 21:49 ID:WUBGlrGa
そんな言葉を返すミリアの横で、エルの股間が『プシュウ!』と音を立てた。
蟲と液体で、彼女の子宮が満たされたのだった。
「ふふふ、あとは待つだけね」
ずちゅう、と音を立ててエルの股間から触手を引き抜く。
「ああぁぁ・・・」
エルは相変わらず快楽に壊れた表情だった。
「お姉様はそろそろ時間ね」
ミリアはハイリアがいる触手の固まりに目を向けた。
「さぁ、お姉様? ファルに最高の世界を教えてあげて」
その言葉に呼応するかのように、ハイリアを包んだ触手がほどけていく。
「うっふふふふふ・・・」
現れたハイリアは、どこかミリアに似ていた。
しかし、体の至る所に禍々しい模様が刻まれており、異形の器官をも備えていた。
(まだ、まだかかる・・・!)
そのハイリアを見ながら、ファルは焦燥にかられる。
異形の存在となったハイリアは、邪悪な姿にも関わらず異常なまでの美しさだった。
758FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 21:56 ID:WUBGlrGa
「イメージのお嬢ちゃん。ご主人様は、フェリア様から世界を喜びに包む使命を仰せつかったの。
邪魔したらご主人様も迷惑だし、世界の人々も迷惑なのよ・・・?」
「うるさい!!」
ファルは全身に魔力を帯びている。
その力量は、光の最高位の魔術師並みであった。
ファルの強力な魔力は、無意識のうちに彼女を宙に浮かせていた。
「お嬢ちゃんはまだ子供だから、わからないのよ。だからね」
ハイリアが歩み寄ってきた。
「お姉さんが手取り足取り教えてあ・げ・る」
そのままハイリアはファルに口づけをした。
あまりの突然さに、ファルは抵抗できない。
「んむぅ・・・」
一瞬遅れて、ファルは体をねじって抵抗を始めた。
しかし、なぜかその動きは徐々に小さくなり、そして最後には止まってしまった。
「んふふふ・・・、やっぱりね」
ハイリアはファルの唇を解放する。
「魔力の衣のおかげで、ご主人様の催淫の香りがきかなかったのね。」
「う・・・ぐ」
ファルは力が抜け、床にしゃがみこむ。
彼女を覆っていた魔力も、弱まっていった。
759FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 22:08 ID:WUBGlrGa
「その証拠に、ほら。私の体液を直接流し込んだらこれだもの。」
彼女の体液は、ミリアの体から発せられる催淫臭を濃縮して液化させたもの。
本人は否定していたものの、真症の淫乱であったが故に彼女はミリアの力でこう生まれ変わったのだった。
(ま、まずい・・・!)
もはや、ファルの目論見:次元破壊の連続禁断魔法は失敗に終わろうとしていた。
成功していれば、自分はおろか闇世界にいるフェリアにも大きな影響があったというのに・・・。
「ふふ、お姉様も今は立派な私の眷属ね」
「はぁい・・・、ご主人様のおかげです・・・」
ミリアの声に恍惚と感謝の返事をするハイリア。
「さぁ、ファルちゃんっていうんだっけ? ファルちゃんも、ご主人様の虜になってね」
「い・・・、いや・・・!」
ファルの爆発した力は、ハイリアの体液のせいで愛液となって流れ出ていっていた。
ハイリアは股間を激しくこすると、その手をファルの前に差し出した。
「う・・・、な、なに・・・」
「うふふ、今から可愛い私の子供が生まれるの」
その言葉と同時に、ハイリアの手のひらに付着していた緑の愛液が動き始める。
760FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 22:14 ID:WUBGlrGa
ぐちゅぐちゅ、と卑猥な音を立てながらその液体は細かい無数の蟲を形成していった。
「ひ・・・あ・・・」
ファルは目の前の異形の女が、自らの愛液から蟲を作り出した事実に恐怖を覚えた。
(や、闇って・・・!)
「さぁ、ご主人様が世界に広げようとしている喜びを感じてみて。きっと考えが変わるから」
「か、変わらないわよ!!」
ファルは虚勢を張った。
「どうかしらねぇ・・・」
ハイリアは無数の蟲が乗るその手を、ファルの秘所に当てた。
「ふあああ! いや、いやぁ・・・! やめてよぉ・・・!!」
ファルの声もむなしく、ハイリアの蟲はここぞとばかりにファルの穴に入り込んでいく。
「いやぁ、離してぇ! やめて、お姉さん!!」
ファルは暴れようとしているが、思うように動けない。
すでに蟲が作用し始めているのだ。
「もうちょっとで全部よぉ・・・」
ハイリアは妖しく微笑む。
「あっ、あああぅ、やめてぇ・・・!!」
徐々にファルの拒絶の声が小さくなっていく。
「さぁ、全部入ったわ。」
761FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 22:22 ID:WUBGlrGa
ハイリアは青緑色の手をファルの股間から離した。
「ゃぁ・・・」
「どう? 気持ちいいでしょ?」
いつしかファルの手は、片方が胸に、片方が秘所にあてがわれていた。
「き、気持ち・・・よく・・・なんか・・・」
最後まで言えず、ファルはうつむく。
「否定しなくていいのよ? ご主人様はファルちゃんのお友達なんだから。
あ、私がいるから本当のことを言えないのかな?」
ハイリアはおどけたように話した。
「それなら、本当にことを言えるようにしてあげたらどう?」
ミリアがハイリアに声を掛けた。
「その方がいいですかぁ?」
「私だって、ファルが乱れる所を見てみたいわ」
「わかりました、ご主人様がお望みなら・・・」
ハイリアはファルに向き直る。
「ご主人様がお望みなの。本当の声が聞きたいみたい」
すると、ハイリアの両肩についている毒腺がふくらんでいく。
「んふふ・・・、ウブな女の子がどこまで乱れるのかしら・・・。私も楽しみ」
ハイリアはファルの前に立った。
「さぁ、見せてね」
そしてファルに肩の毒腺を向け、大量の液体をそこから流し始めた。
「ふああ! いやぁ!!」
762FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 22:31 ID:WUBGlrGa
ねっとりとしたゲル状の液体は、ファルの下半身をゆっくりと包み込んでいく。
ファルは頭からハイリアの液体をかぶる格好になっている。
「うふふふ・・・」
ミリアもハイリアも、不敵な笑みを見せている。
「・・・ゃぁ・・・、・・・」
もはやファルの拒絶は聞こえなくなっていた。
代わりに、彼女の両手の動きが大きくなっているのがわかる。
エルと同じく自慰行為すら知らないファルが・・・。
うつむき加減なファルだが、手はしっかり動かしている。
「もぉ、本当の言葉が聞きたいのに。お姉さんが手伝ってあげようか?」
無言で自慰をするファルに、ハイリアが痺れをきらせた。
ハイリアは両手に毒腺からゲル状の液体をとると、ファルの秘所に塗り込んだ。
「ひぃああ!」
ファルはその悩ましいくも鋭い快感に、思わず声を上げた。
「あぁ、いい声ねぇ・・・。もっと鳴いてね」
再び毒腺から液体を取り、ファルの至る所に塗り込んでいく。
それを2回、3回と繰り返すうちにファルは先ほどとは異なる声を上げるようになっていた。
「気持ち、いい・・・の・・・?」
ファルは性行為における快楽など、全く知るよしもなかった。
その彼女が、今その快楽に目覚めようとしている。
「そう。これが、エルや私がご主人様からいただいた快楽なの。」
763FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 22:48 ID:WUBGlrGa
快楽の意味すら知らなかったファル。
初めての快感にとまどうのも無理はない。
「気に入った? ゆっくり味わっていいのよ。ここはあなたが切り離した空間なんだから」
同時にファルの体にさらに液体を塗り込んでいくハイリア。
「あはぁ・・・。気持ち・・・いい・・・」
禁断魔法を使った時とは比べられない、甘い声がファルの口から紡がれる。
「もっと鳴いて。私もご主人様も、あなたの鳴き声が聞きたいのよ」
もう一度ハイリアは毒腺をふくらませ、液体を浴びせかけた。
「ああぁ・・・、気持ちいい・・・、気持ちいいよぉ・・・」
「あはぁん、毒を出すと私も気持ちいいのよねぇ・・・」
いつしかハイリアは恍惚とした表情を浮かべていた。
数回にわたって毒を使い、ようやく感じ始めたというのだ。
さすがは真症の淫乱である。
「ほら、お姉さんも一緒に気持ちよくなってあげる」
ハイリアはそう言うと、ファルを抱きしめて横になった。
床はもはやハイリアの毒液で満たされているため、二人にとっては快感以外の感触はなかった。
「ああん、気持ちいいぃ、いいの・・・」
ファルは横になるとき股間を床にすり合わせたらしく、その刺激を感じていた。
「ここを、こうすると、もっと、気持ち、いい、かな・・・?」
ファルは試すように、床に股間をこすりつけてみた。
「ひいぃん!!」
強烈な快感が秘所から全身を駆けめぐる。
764FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 22:58 ID:WUBGlrGa
「そんなとこでこすらないで。私がなめてあげるわ」
ハイリアは69の体位になり、ファルの秘所に舌をのばす。
ぺちゃ・・・、くちゃぁ・・・
静かな異空間の部屋に、粘液質の音が響く。
「くぅうぅん・・・、いいぃ・・・」
甘い甘い刺激に、もはやファルは抵抗することを忘れていた。
同時にこの快楽に屈する意味も。
「ほら・・・(ぺちゃ)、ファルちゃんもなめて・・・(くちゅり)」
「あふ、は、はぁい」
ファルはハイリアの秘所に舌を当て、なめ始めた。
「ふは、いいわぁ」
淫魔のように顔をゆがめ、快楽を味わうハイリア。
二人はしばらくの間、互いの秘所をなめ続けるのだった。

(そろそろいいかしら)
ハイリアがなぜ69をしたか。
それには意味があるのだった。
「じゃあ、ファルちゃん。絶頂を味わってみよっか」
「ぜっちょう・・・?」
秘所をなめる舌を休め、ファルはハイリアを見つめる。
「そう。絶頂こそが、快楽の神髄。うーん、奥義って言った方がわかりやすい?」
奥義という言い方はどこか変だが、まぁそんなものである。
765FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:10 ID:WUBGlrGa
「お、うぎ、教えて、ください、お姉さんん・・・」
ファルはもはや快楽の虜だった。
「そのお望み、私がかなえてあげましょう〜、てね」
おどけつつ、ハイリアはファルを仰向けにした。
「見ててね」
言うと、右手を股間にはわせた。
するとそこからミリアと同じような触手が顔をのぞかせた。
やはりミリアの眷属だけある。
基本的な能力は受け継いでいるようだ。
「あっ・・・」
潤んだ瞳で、ファルはその瞬間を見ていた。
妙にその触手が愛らしいものに見えて仕方がない。
ハイリアはその触手握ると、上下に動かす。
疑似男根を用いた自慰行為。
「ふはぁ!」
嬌声と共に、触手の先端から緑色の液体が勢いよく飛び出た。
やはり液体はミリア譲りの淫薬であるが、すさまじい濃度らしく異様なまでの甘ったるい香りがした。
「どう? これ、男の人が持ってるものよ。これをその穴に入れるのよ」
ハイリアはファルの秘所を指さした。
「あっ、ああ・・・、欲しい。その棒が欲しい・・・」
766FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:17 ID:WUBGlrGa
誰か見てないっすか?
まだ続ける気満々なんだけど、500kbまでがこの板の上限でしたっけ。
できればスレ立てしてほしいかも・・・(ボソーリ
767名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:21 ID:6K0Ic9Wv
読んでますよリアルタイムで。
768名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:21 ID:k/AOazh6
>>766
見てます!
リアル更新嬉しいです!
でも500kb越えてもスレはしばらく持つので、安心して書き込んでいただければいいかと思いますが…。
次を建てると、そっちの埋め立てもせねばならんので…。

それとも、即死防止できるほど書きたまってますか?
769名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:21 ID:KVjR0pTx
770名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:23 ID:k/AOazh6
と思ったら建てていただいてましたね…さっそく2getしてきました。
771FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:24 ID:WUBGlrGa
>>768
ためてないです。
書く>うp
の連続してます。

>>769
どうもありがとうございます。
494kbくらいまで行ったら、次スレにうpしていきます。

#こんなにリアルで読んでくれている人がいるとは、ちょいと感動かも;
772名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:24 ID:9f/kgBj+
じっくり読ませて頂いてます。
つか先の展開が楽しみです。
773FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:29 ID:WUBGlrGa
「じゃあ、あげる。いい子のファルちゃんには、意地悪しないわ」
ハイリアはファルを抱き寄せると、ゆっくりと触手を埋めていった。
同時に両の胸をもむ。
「ああ・・・、ああああーーー・・・」
ファルの瞳は焦点が合っていない。
ずぶずぶと入っていく触手。
「ファルちゃんの中、あったかぁい・・・」
そして、腰と腰が密着する。
「全部入ったわよ?」
ハイリアのその声も、ファルは聞こえていないようだ。
快楽の階段を上っていく人間特有の現象である。
そんなファルを、ハイリアは愛おしく思う。
「もっと喘いで、もっと気持ちよくなってね?」
上下運動を始めるハイリア。
「はあ、ああ・・・、あ・・・、あ、ああぁん・・・、あん・・・」
運動のたびにずちゅっ、ずちゅっ、とハイリアの毒液が膣で触手とこすれる音がする。
その行為のため、どんどん高みに昇っていくファル。
ハイリアもまんざらではないようだ。
「はぁ、ん・・・、私も気持ちよくなってきたわぁ・・・、あん」
その上下運動も、やがて速度が上がっていく。
「はぁはぁ、いいのぉ、いい、いい・・・はぁん」
774FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:36 ID:WUBGlrGa
「ああ、そろそろ逝っちゃうわぁ・・・」
ハイリアの触手も、本物の逸物のように堅くなっている。
「逝く? 逝くって、なんか、ああん・・・」
用語の意味がわからないファルにとって、『逝く』という言葉は恐怖の対象になったようだ。
「大丈夫よぉ、お姉さんがついてる、からぁ・・・」
言うと、ハイリアはファルにキスをした。
「ん・・・」
ファルが目を見開く。
ハイリアの口内から触手が入り込んできたのだ。
笑みを浮かべるハイリア。
ファルは無意識のうちに、触手を舌で愛撫し始めていた。
すべてが彼女を侵している淫らな気、そして香りのせいだった。
やがて、二人は同時に同じ感情を抱くのだった。
『イク・・・!』
「んんんんんんんんんーーーーー!!」
ファルは言葉にならない叫びをあげ、達する。
同時にハイリアは股間と口の、両方の触手から緑の精液を吹き出した。
775名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:37 ID:ZJeDMO2Q
 FBX@Code:Illusionさん、じっくり読ませていただいてます。
書き込むタイミングが分からないので。

ハイリアお姉さま(;´д`)ハァハァです。
776FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:44 ID:WUBGlrGa
横で傍観しているミリアにも、精液を注ぐ音が聞こえるような気がした。
どくん、どくん・・・
ハイリアの、人を堕落せしめる猛毒の精液が今、ファルを蹂躙している。
「ん・・・んん・ん・・・」
いくら出しても止まらないハイリアの精液。
それはやがて、ファルの腹をふくらませていった。
上下両方から注いでいるのだ。当然である。
しかし、ファルは苦しそうなそぶりは全く見せない。
もはや意識がないのだろうか?
ハイリアは気遣うことなく、延々と精液を注ぎ続ける――

ごぽっ、という音と共にハイリアは上下両方の口から触手を引き抜いた。
今やファルの体内は、ハイリアの精液で完全に満たされている。
ハイリアはファルを抱くと、ミリアの側の壁によりかからせた。
「ふは、あ、おねえ、さん・・・、きも、ち、よ、よか・・・」
それ以上話せなかった。
精液が肺に入ってきそうだったからだ。
本能的にそれを察知し、ファルは閉口した。
「私もたくさん出せて、気持ちよかったわぁ・・・」
「んふ、お姉様はやっぱり淫乱なのね。最初からそう思ってたけど。」
ミリアは微笑んだ。
777FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:50 ID:WUBGlrGa
「エルちゃんには何を寄生させたんですかぁ?」
ベッドの上のエルを見て、ハイリアがミリアにきいた。
「ふふ、私と同じ。妖淫蟲よ。」
「ああ、ご主人様を闇に目覚めさせてくれたっていうアレですかぁ」
「だけど、寄生させただけじゃないわ。」
「どういうことです?」
「それは見てのお楽しみ♪」
人間に蟲を寄生させることに何の躊躇もない二人の会話。
それを邪魔するかのように、ドアが一気に開け放たれた。
クラインとキールがようやく気づいたのだ。。
「エル、ファル!?」
キールが声をかけても、二人は返事をしない。
エルは気を失い、ファルは声を出せないだけだが。
「・・・おのれ」
クラインは背中から剣を抜いた。
ファルに見せた、あの父親譲りの剣だ。
悪魔を前にして、グレンピラーは春の木漏れ日のような暖かい輝きを放っていた。
778FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:52 ID:WUBGlrGa
んー、そろそろ次スレに移動します。

スレ立てして頂いた >>769 さん、ありがとうございます。
それからリアルで目を通して頂いてる皆さんも、ありがとうございます。
この先来た人のために一応アド張っておくかな。。。?

次スレ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087136480/
779名無しさん@ピンキー:04/06/14 00:18 ID:Ri2Zidw6
FBX氏
ありがとうございます。
このスピードで書けるなんて凄いですよ。
780名無しさん@ピンキー:04/06/14 08:17 ID:i2MI36pD
次スレ立てるの早すぎだろ!!
781名無しさん@ピンキー:04/06/14 09:15 ID:NTskCTG9
>780
スレの容量が500KBになると書き込めなくなるんだよ( ´,_ゝ`)
782名無しさん@ピンキー:04/06/14 14:24 ID:QswbqK5/
       / ̄\::::::|:::::/:::......-―――--..........__/:::::::::::::::\
   ┌ー ̄::::::::::::ヽ::|:::..-^ ̄            ^ ヽ、:::::::::\
   ヽ::::::::::::::::::::::::::::/                  \::::::::ヽ
    ヽ:::::::::::::::::::::::/   <●>     ::::   <●>\:::::ヽ
    ヽ::::::::::::::::::/              ::::::::        \::::|_
     ):::::::::::::::|              ::::*:::::        ヽ:|::::ヽ
     /::::::::::::::::|              ::;;;;:          l::::::::ヽ
    /::::::::::::::::::|             ノ::ii:ヽ::          l::::::::::|
    |::::::::::::::::::::|            /::::;リ:::l::::         |::::::::::::|
    |:::::::::::::::::::::l           ...l::::;リ:::/::         /:::::::::::::|
    .|::::::::::::::::::::::l          . /:ア/:::        /:::::::::::::::i
    l:::::::::::::::::::::::::l          ./::`^:::::        /:::::::::::::::::/
    ヽ::::::::::::::::::::::::l         /::::::::::        /:::::::::::::::::::/

           ピキーーーッ
783名無しさん@ピンキー:04/06/14 20:40 ID:MWdtT6Xd
まだ書き込めるか
784名無しさん@ピンキー:04/06/16 23:11 ID:Xjz7zYxG
新スレ即死しましたよ……
785名無しさん@ピンキー:04/06/16 23:18 ID:e59Mm/uu
次スレ即死したな
786名無しさん@ピンキー:04/06/17 00:57 ID:dfhcEOJb
>>785
投稿分だけは、ほぼログに保管されてたから良かったが・・

誰か次々スレ立てたら、50くらいなんかかいとくか・・?
787名無しさん@ピンキー:04/06/17 20:19 ID:cj1Sf3pB
職人さんの作品が完成したら、まず「できたよ」の声をあげてもらって、
誰かが新スレを立てる。
で、その新スレに職人さんが一気に投稿してもらう。

それが一番良いんだろうけどね。
788名無しさん@ピンキー:04/06/18 04:07 ID:zQX/47Sg
即死かよ、ヲイ(´Д`;)
789名無しさん@ピンキー:04/06/19 10:34 ID:VnMKA1xt
プリッ!
790名無しさん@ピンキー:04/06/19 13:07 ID:iWpbtMcf
スレ立て直してないとか? 俺立てられないからなぁ…
791名無しさん@ピンキー:04/06/19 16:13 ID:a25/gIjI
不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087629013/l50

立てたから即死回避よろ。
792名無しさん@ピンキー:04/06/26 12:47 ID:h+BraCA/
まだ生きていたのか
新スレは一度即死したのに・・・

SS投下場所にでもするか?
793名無しさん@ピンキー:04/06/26 13:36 ID:/u3fG77W
スレには容量と言うのものがあってね
794名無しさん@ピンキー:04/06/26 13:51 ID:NGEBTaXy
坊やだからさ
795名無しさん@ピンキー:04/06/26 14:48 ID:GQfJyTmb
無駄に埋めますか?
796名無しさん@ピンキー:04/06/26 15:15 ID:lybrgUK3
>>793
>>794
>>795
埋めましょ。
残しておいても混乱の元だし










ね。
797名無しさん@ピンキー:04/06/26 15:54 ID:3NDqkpHN
ね。
798名無しさん@ピンキー:04/06/26 16:07 ID:J56me8XK




















ね。
799名無しさん@ピンキー:04/06/26 17:54 ID:h+BraCA/
埋め
800名無しさん@ピンキー:04/06/26 18:55 ID:dX/Wa2NK

      __
    i<´   }\   , - 、
   ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __
    ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->   さすがゴッグだ、
   /_`シ'K-───‐-、l∠ イ      800GETだけど
   l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤     なんともないぜ
.    l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二|     
   / .」   i   /./7r‐く  lー!     
.   f.  ヽ‐i人.∠'<   _i. l,.-ゝ.
    トiヘヘ「ト〈      `X  トレi7__|
   〉ト:トハj`! i.    /  トー┤lルj,リ
  /‐+----+‐l    iー--i---ヾ'〃
.  l_i____i__|   |___i,__i_|
801名無しさん@ピンキー:04/06/26 19:06 ID:fDN9/a6H




















ね。
802名無しさん@ピンキー:04/06/26 19:20 ID:NGEBTaXy
俺、こういう趣味だったんだ・・・
803名無しさん@ピンキー:04/06/26 19:38 ID:xeUcgaX1
現在498KB
あと2KBだ












ね。
804名無しさん@ピンキー:04/06/26 19:47 ID:NGEBTaXy
ハァlはあ



















ね?
805名無しさん@ピンキー:04/06/26 20:02 ID:lybrgUK3
次スレ

 不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087629013/
806名無しさん@ピンキー:04/06/26 21:06 ID:mCejPYKM
ヽ( ・∀・)ノ ●ウンコー
807名無しさん@ピンキー:04/06/26 21:32 ID:GQfJyTmb
堕ちればいいでしょ。うねうね
808名無しさん@ピンキー:04/06/26 22:18 ID:FQkwuRvT
ne.
809名無しさん@ピンキー:04/06/26 22:32 ID:d5izxlff
ね。
810名無しさん@ピンキー:04/06/26 23:51 ID:t/ddJnq8
梅ついでに
>>67-68みると『寄生』ネタ小説はいっぱいあるのかね。
「魔法少女アイ」なんかは妖物に寄生される代表格ではあるとおもう。
811名無しさん@ピンキー:04/06/28 01:28 ID:0BlhHJqO






























ね。
812名無しさん@ピンキー
まだー?
















ね。