1 :
名無しさん@ピンキー:
前スレとお向かいスレでチョットだけ出たネタ、
疫病神に取り憑かれた男と、
お稲荷さんな狐娘の出雲旅行の話をSSにして下さい。
即死回避だ頑張ろう。
人間界に魂を狩りにやって来た見習い悪魔が、
時空転移の際のトラブルで記憶を無くし、
自分は守護天使だと勘違いしてドタバタを巻き起こす話キボン
即死回避やっほう
農業が趣味の青年が、畑を耕していて掘り出した純白の珠。
綺麗に磨いているといきなりひび割れ、中からドラゴンパピーな赤ん坊が!
魚や肉をあげて世話していると、常識外れのスピードで育っていき、
ついには「パパ」と呼んでくれるようになって。
えっと…新作を落とすべきか、前スレの続きを落とすべきか、
ですがどちらがよろしいですか?
>>5 同時並行と贅沢なことを言ってみたり……
いえ、申し訳ありません……
いままで名無しでROMっていましたけど、
とりあえず、即死会費するためにウプってみます……
1.
先住権という言葉がある。
まあ、法律は詳しくないけど
『先に住んでたらアンタの勝ち。』っていう事らしい。
そりゃあ、後から来た奴に出て行けと言われたら、
だれだって納得いかない。
俺だって納得いかない。
でも、人間なんて都合のいい生き物なわけで、
第三者ならともかく、いざ当事者になると、そんな事は言ってられない。
勝手な話ではある。
しかし、それを理解していながら、なお思う。
(俺が住んでるのだから、出て行ってくれんかな……)
目の前に座っている、影のような先住者を見ながら
ぼんやりと考える。
それを感じてか影は一度こちらに顔をあげ、
そして申し訳なさそうにうつむいていった。
2.
……しまった。
気を使って言葉にしないで心に思い浮かべただけだが、
相手はそれでも伝わってしまうのだった……
うだなれる影をみながら、俺はすこし自責の念にかられた。
ここは俺が借りているアパートだ。
敷金も礼金も俺が払った。
月々2万2500円の家賃も毎月おさめている。
だから、余計な先住者である影が所在なさ気にしていても、
本来なら知ったことではない。
理屈では。
人生、理屈だけでは済まないから厄介だ。
3.
俺はなんとか心を平静にして、目の前の影にほほえんだ。
相手も落ち着いてきたのだろう。
存在が実感でき、視覚として像を結ぶほどに影が、ゆっくりと形を作っていく。
やがて結像したその姿は、俺よりもすこし年下の少女であった。
正確にいうと15,6歳ぐらいだろうか?
すこし大きめのパジャマを着ていて、
腰までかかる長い髪をゴムバンドで軽くまとめている。
客観的に見て、かわいらしい少女だと思う。
男として、彼女と同じ屋根の下で暮らせるなら誰もが喜ぶだろう。
しかし、同居人である俺はこれっぽっちも嬉しくない。
なぜなら、彼女はいわゆる幽霊というものなのだから。
それもどうやら地縛霊らしい。
4.
どういった理由で少女がこの部屋に憑いているのか解らないし、
そもそも何故死んだのかすら解らない。
彼女は全く喋らないため、情報がないのだ。
なんとなく心、というより漠然とした感情が通じることはあるのだが、
コミュニケーションは極めて難しい。
はじめは彼女に驚き、怯えもした。
しかし害意がないことはすぐに解ったので、やがて彼女のことを
空気みたいなものと思うことにした。
しかし、それはすぐに無理なことだと解った。
俺とて健全な青年。
国内外をとわずポルノ雑誌を持っているし、
法律に抵触するビデオも豊富だ。
そしてもちろん、それらは単なるコレクションでもなく
観賞用でもない。
立派な『実用品』なのだ。
どんどん使うし、ガンガン使う。
そのための一人暮らしというものだ。
5.
だが、やはり彼女は空気ではなく、少女の幽霊なのだ。
ただの空気はビデオから聞こえる喘ぎ声に耳を防がないし、
男の自己完結行為に顔を赤らめることはない。
それでも、最初のころは良かった。
ここは俺の部屋だぞ!! という怒りも手伝って吹っ切れることも
できたし、正直、そんなシチェーションが快感ですらあった。
しかし、青白い顔で頬のみを熟れたリンゴのように紅潮させ、
目をうるわせて部屋の端で体育座りする姿を見ると、
とてもじゃないがリピドーを維持するのは難しかった。
いまでは自慰行為1つするにもトイレにこもる始末である。
(これですら彼女にとってはギリギリらしいが……)
これでは実家のころと変わらない。難儀な話ではある。
6.
(全く、難儀な話だ……)
俺は毎夜繰り返しているむなしい思考を浮かべながら
布団にもぐることにした。
しばらくして、背中越しに気配を感じた。
これも、毎夜繰り返されることである。
少女の霊だ。
なぜか彼女は幽霊のくせに人の温もりを求める。
理由は解らない。
これだけジャマだと思っているのに、
さんざん年頃の少女を恥入らせているのに、
それでも彼女は俺の背中で寝ようとするのだ。
あるいは、そこに彼女がこの部屋に取り憑いている理由が
あるのかも知れない。
7.
全く、難儀な話だ。
そしていつも通り、そんなにジャマだと思うなら
お払いでもしたらどうだ?と、俺のまっとうな思考が提案する。
それもそうだと、俺の理性が応える。
背中越しに少女の寝息を感じた。
そして、俺の背中が湿っていくのも感じる。
少女の涙だ。
実際に濡れているわけではないが、感覚はある。
……まったく、これだから……
理屈では早くお払いでもして、安眠を確保するべきなのだろう。
そして、思う存分居住権を主張するべきなのだろう。
しかし……
まったく、人生理屈だけでは済まないから厄介だ……
俺はなんとも言えない、しかし、
まんざらでも無い気持ちになっていた。
少女の寝息が今夜も続く。
おそらく、明日も聞くことになるのだろう。
どっとはらい。
エロスの欠片もないDEATHね……
即興なんで細かい誤字は勘弁いただければ幸いで御座い……
>>14 まさか、このスレで畜生のSSが出るとは思わなかった・・・
ガバッ
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
布団から飛び起きる。パジャマは汗びっしょりで、咽喉はカラカラだった。
「畜生…また、あの『夢』か…」
独り言を呟きながら寝床から這い出す。思わず”また”と言ってしまうが、内容は思い出せない。
だがこの寝汗が、とんでもない内容だったことを窺わせる。
特に前触れなんてない。お約束の、人を殺して山にこっそり埋めた、何てこともしちゃいない。
だが、ここ2週間ほど前から、原因も内容も不明の悪夢に見舞われているのだった。
しかも、その後はなかなか寝つくことができず、明るくなった頃にようやくウトウトするくらい、だ。
おかげで会社では、仕事をしているんだかしていないんだか、よく分からなかった。
ジャー…キュッ ゴク…ゴク…ゴク…
「ふう…」
コップに水を汲んで、手を腰にあてて斜め45度を見据え、ひといきに飲み干し、溜め息をつく。
いつもなら、そのままインターネットなどに入り浸るのだが、今日はそんな気分になれなかった。
何せ明日から出張だ。無理矢理にでも眠らなくては…。
「それにしても、何が…どうなっているっていうんだ…? 出張から戻ったら病院いくかな…」
ブツブツつぶやきながら、布団に潜り込もうとしたその時――
「OH! いきなり入ってくるなんテ、随分と積極的デスネー!」
「な、何者だ、オマエ!?」
コンコン
夜中にも関わらず、思い切り大きな声を出す。途端に天井から、抗議とおぼしき音が聞こえる。
悪かったな、まったくよ…。でもよ、大声を出したくもなるよ。
さっきまで誰もいなかった自分の寝床に、いつの間にか裸の金髪女がいて、
挙句にあんなこと言い出された日には、声を出さない方がどうかしてるだろ。
「………いきなりも何もない。何者なんだ、オマエは?」
「そんなに私の体見たいデスカー? 若いっていいデスネー」
布団を半分めくりながら、深呼吸をして努めて冷静に質問しようとする俺。
女の頓珍漢な答えに頭を抱える。……落ち着け、落ち着け俺。これも悪夢の一種、だ。多分。
「今は夢じゃないデス、いったいどうしたというんデスカー?」
…夢じゃない? そうか、自分でも気がつかないうちに外国人専門の風俗の店に来てたのか。
確かに俺は金髪女がイイ、と公言して憚らない…だが、だがしかし。
そう思いながら、辺りを見渡す。ここは俺の部屋だ。目の前のテレビも、いつもネットに利用している、
キーボードの片方のShiftキーがいかれているパソコンも、いつもどおりだ。
……そうか、彼女もいなくて寂しさのあまり、デリヘルを頼んだか。…って、待てや。頼んでないぞ。
「何を悩んでいる? 何か、困ったことでもあるデスカー? アタシでよければ相談のるデスヨー」
上半身を俺にもたれかかせ、女が言う。悩みや困ったことの原因そのものに、相談をしてどうなるという。
心の中でそう思いつつ、今の状況を考えるのを放棄したのか、少し冷静さを取り戻したのか、
俺は改めて彼女の姿を眺めてみる。…金髪のポニーテール、青い瞳、白い肌、適度に大き目の胸。
ある意味、俺の妄想が形になったような、理想の体型の女性、なのかもしれない。
「ん? 私の美しさに気がついて、声も出ないデスカー?」
いや、声が出ない理由はそこではない。だが、いつまでもこうしている訳にはいくまい。
思い切って俺は再び彼女に尋ねた。
「なあ、あんたは何者で、ここでいったい何をしているんだ?」
「え〜っとですネ〜。アタシはナイトメアーの魔夜、ネ。
この国では、いわゆるひとつの夢魔、と言われてるデスネー」
…夢決定。大人しく寝よう。
「あ、お兄サンお兄サン、人の話、最後まで聞くアルよろしネ」
「言語が混ざってるぞ! いったいどこの国の人間だ!」
思わず大声を出す俺。同時に再び、天井からドンドン音がする。
うるさいな、こっちは非常事態だ。そっちこそさっさと眠ってしまえ。
「だかラー。アタシ人間じゃないネ。夢魔、って言ってるデスネー」
ムマ? 何だそりゃ? きょとんとしている俺に、魔夜と名乗った女は言葉を続ける。
「夢魔ってのは、人間の夢に現れる悪魔アル。
ちなみに、ナイトメアーは日本語では、悪夢という意味デスネー」
ああ、夢のムと、悪魔の魔で夢魔、か。なるほどな、そういうことか。納得納得。
「………………………………ちょ、ちょっと待てええええ!!」
ドカン
また天井から音。今度はかなり大きい。どっちが近所迷惑だ。
「み、耳元で突然叫ばないことネ。耳が痛いデスネー」
耳を押さえながら顔をしかめる魔夜。なるほど、よく見れば耳が普通の人間よりでかい。
いや、だからそうでなくて、よ。
「あのよ……。人間の夢に現れる、って言ってたよな。だとすると、ここ最近の俺の悪夢の原因って…」
「はーい。アタシが原因デスネー。でもま、今日からは大丈夫デスネー」
俺の質問に明るい声で答える魔夜。俺は再び頭を抱え…は? 今日から大丈夫?
言ってる意味が分からなくて、じっと魔夜を見つめる。
「そんなに見られると照れるアルよ。夢魔ってのはデスネー、
人間に13日間連続で悪夢を見させると、その人間好みの姿の、かりそめの体を得るのデスネー」
ふうん、そうなのか。…13日。そうか、確かに悪夢を見始めたのはここ2週間くらいだ。
…って、納得するのはそこじゃねえよな。
そう考えると、魔夜が俺の妄想を具現化したような姿だというのも納得がいく。
「それで…かりそめの体を、そのー、えっと…まあ、いわゆるひとつの実体化させたいかなーと
思ってたりなんかしちゃったりしてるのですが…」
急にたどたどしい言葉遣いになる魔夜。どうしたというんだ?
で、新作です。続きます。
>14
エロは無くても萌えがあるし、いいお話だと思います。
何だかこんな時間にほのぼのしてきました。
21 :
名無しさん@ピンキー:03/10/10 12:43 ID:D+AyOa8r
乙カリー
お二人とも乙です。
朝からいいものを読ませて貰て大満足です。
>畜生さん
手も触れられないプラトニックな関係ってのも萌えるものが。
とりあえず、こっちのソロコンサートは見せたんだから彼女のも見せて欲しいなw
ネタ保守ネタ保守ネタ保守
ゴミ捨て場に捨てられていた古ぼけた柱時計。
機械いじりが好きな主人公は持ち帰って修理し、綺麗に磨いてやる。
そしてその日から時計の付喪神が住み着くことになる。
気だてが良くて料理も上手な娘だが、欠点もあった。
主人公が他の時計を身に付けると焼き餅を妬くので腕時計を持たせてもらえない。
また、時計なだけに時間感覚が正確無比、
「今日は昨日より3分20秒長く愛してくれましたね」
>>畜生さん@100g
どっかでなまえ聞いたことがあるような・・・
他でも書いてた?
25 :
さらまんだら:03/10/10 22:31 ID:Tn+kx/jc
畜生さんの小説いいじゃないっすか!!
なんかほのぼの(?)みたいな感じしていいじゃないっすか!!!
>>24 サクラ大戦スレの職人さんだったと思う。
コテ名は食材の羊さんだけど、やたら特徴的なトリップに覚えあり。(w
27 :
26:03/10/10 23:24 ID:x8FJWi9w
書き込んでから思い出した。
畜生さんは前スレの時のコテ名だわ。
・・・・あ〜・・・スレ違い承知ですんまソン。
食材さん、100gスレにも書いてくれないでしょうか?
>>19 いいですねえ。
実地研修は未経験な夢魔たんですね。
耳年増でHな知識だけは豊富というのが…
ところで、この作品も、他の現代物とリンクしていくのでしょうか?
上の部屋の住人かな? 仕事場の同僚かな?
>28
今回の話がリンクするのかどうかは秘密です。
で、話は変わりますが前スレはあえて
放置してしまってもよろしいのでしょうか?
>>29 SSを投下するには余裕がないし、ネタで埋め立てるか、倉庫格納依頼を出すか、放置するかでしょうね。
魔族つながりかなー?(ボソッ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1047959652/754 の続き。
「さあって……と、……ん…あんっ」
「ああ……あっ」
アイリスさんが私の両足を大きく広げ、私の股間に彼女自身の股間を擦りつけてきた。
同時に、割れ目の先端から飛び出している肉芽から刺激が伝わり、
まるで彼女の声に合わせるかのように声をあげてしまう。
「あっ…んっ…はあっ……ああっ…んんっ…恵ちゃん…くす…可愛い……可愛い胸…んっ」
「……っ。…く…うっ……あ…あっ…ああんっ……。そ…そん…なあ…あっ!」
私の右足にまたがり、左足を自らの右腕で抱え込みながら、ゆっくりと腰を前後に動かすアイリスさん。
恍惚とした表情で喘ぎ声を出しながら、さらに空いている左手で私の右胸を撫で回し、優しく語りかけてくる。
私もまた、こらえ切れずにはしたない声をあげ続けたが、可愛い胸、という言葉に、
小ささを指摘されたみたいで、別の声をあげていた。
どれくらいそうしていたか、段々、段々頭がぼうっとしてきて何を考えていいか分からなくなってきた。
「あは…あっ。気持ちイイ…気持ちイイよ……恵ちゃん…そろそろ…本番、イこうか……んっ…」
「あああっ…あん………。ほん…ば…ん? ……んんんっ…」
あえぎながら、私に優しく微笑みかけるアイリスさん。その言葉に一瞬だけ理性が戻る。
だが、言ってる意味が分からないので、虚ろな顔ながらも問い返したけれど、
覆いかぶさってきたアイリスさんにくちびるをふさがれ、彼女の柔らかい舌が口中に入り込んできたとき、
再び頭がぼうっとしてきて、考えるのを放棄しようとした。が、
「んふふ…ホント……かっわいいっ…っと…あら? 恵ちゃん、こっちはまだなんだ?」
「? …ん? あ、ああっ、い…いやあっ、ま、雅幸さまっ!」
割れ目の中に、何かが潜り込んでこようとする感触を覚え、アイリスさんの意外そうな口調の声を聞いたとき、
私の意識は現実に戻り、思わず叫び声をあげていた。
「雅幸さま…ねえ。さっきからその名前を口走ってるけれど、いったい誰のことなのかな? …あんっ」
「あの…その…雅幸さまは……はあっ、私が尻子玉を…抜いて……あ、ああんっ……」
アイリスさんは私に覆いかぶさったまま、体を前後に揺らしながら耳元で問い掛けてきた。
時々胸の頂が、彼女のそれと擦れあい、その微妙な刺激に吐息を漏らしながらも、
今度はどうにか最後まで、雅幸さまとの関係を説明することができた。
すなわち、私が河童であること、尻子玉を求めるために雅幸さまと出会ったこと、
住んでた場所から離れて雅幸さまと一緒に暮らしていること、ここに来た理由は、雅幸さまに勧められたことなどを。
私が話している間中、アイリスさんは体を前後に揺らしたまま、時々喘ぎ声を出してはいたが、
さっきみたいに乱暴なことはしようとせず、最後まで聞いてくれていた。
「ふうん、そうだったんだ…あっ。…で、その雅幸さまって人は、…んっ…あなたを抱こうとはしないわけ? …はふぅ」
「そ…それは…その……。少し…ああん…は…恥ずかしいのですが……」
アイリスさんの再度の質問に、私は顔を真っ赤に染めながらも、
まるで何かに操られているかのように、雅幸さまとの夜の生活を話した。
「へ〜え、毎日…ねえ。まったく…うちの御主人サマも見習って欲しいものだわ…ああっ…。
で、さ。その雅幸さんがハマったあなたの指使いって…ん…んんっ……私にも、味あわせてくれる……?」
「は…はい…で、でも……う、腕…が……」
アイリスさんが、興味津々といった目つきで、私の耳たぶをしゃぶりながらささやいてくる。
そう、今は首以外、指一本動かすことができなかったのだ。
「あ。そうそう、ゴメンなさいね…っ……αλξψχεμγβ…………。さて、これで腕は動くでしょ? はあん…っ」
「は……はい…。……っと……」
ぺろりと舌を出したかと思うと、さっきみたいに何事かつぶやくアイリスさん。
すると、彼女の言葉どおりに腕は動くようになった。私は右腕をアイリスさんのお尻のほうに伸ばしていった。
「あ…ああん…っ…。は…はや……くっ…」
どうしても目で見てるわけではないので、正確なお尻の場所が分からない。
間違えて割れ目をなぞっていると、アイリスさんから艶っぽい声で催促の言葉がくる。
あ……あった。私は思い切って一息に、彼女のお尻の穴に人差し指を差し入れた。
「あん…ああん! あっ! アアッ!」
私が指を挿れたと同時に、アイリスさんは膝をガクガク震わせて、これまでとは一転して声を裏返させている。
「な…何…、何この感覚……こ、こんなの…こんなの……私…私…ア…アアッ…アアアッ!」
アイリスさんは上半身を仰け反らせながら絶叫している。私はそっと指を動かし始めた。
「あ! ああ! く…っ…。も……あは…すご…イイっ……」
目はうつろで、口からはひとすじの光る糸を垂らしながら叫ぶアイリスさん。背中の羽がピンと大きく張っている。
「もう…もう我慢……我慢できなひ…っ……」
「あ!! ああんっ!」
アイリスさんが首をガクガク震わせたながら、独り言のように喘いだかと思うと、今度は私が叫んでいた。
何故なら、肉芽にさっきまでとは比べ物にならない刺激を感じ、全身が痺れていたからだ。
にゅちゅっ…ぐ…ちゅっ…ぢゅぷ…ぎゅっ…
下腹部から湿った音が響き渡る。
首をどうにか起こして音の方向を見ると、擦れあっているアイリスさんと私の股間の隙間から、
何やら黒いものが前後に激しく動いているのが見えた。それが肉芽を刺激しているのだが…いったい何、アレ?
「あふんっ!」
そう思った私はアイリスさんのお尻から指を抜いた。同時にアイリスさんから悲鳴とも喘ぎとも、とれるような声が聞こえる。
……雅幸さまといい、アイリスさんといい、何故お尻から指を抜くとそんな声を出すのだろう?
そんなことを考えながら、私は黒いものを握り締めた。
「ああ! ダ、ダメッ! ヤ、ヤメテッ!!」
同時にアイリスさんから懇願するような声。いったい、何を止めていいのか分からず、私は黒い物を指で擦りはじめた。
「ダ…ダメだってば…お、お願い…、は、離して、尻尾、手、離してええっっ!」
アイリスさんは私の腕を掴み、途切れ途切れに叫ぶ。…?? 手を離す…尻尾?
「じゃあ…これって……」
「わ…私の……私の尻尾なの! お願い! 離して! それより…それよりお尻に、お尻に指ちょうだいいっ!!」
私のつぶやきに、涙をポロポロこぼしながら懇願してくるアイリスさん。
何となく納得したような気がする私は、尻尾から手を離してアイリスさんが誘導するままに、お尻に指を潜り込ませる。
「あ…イイ! ほんとイイッ!!」
「あはっ…あっ! き…気持ちイイです! 私も…私も気持ちイイです!」
アイリスさんは叫びながら覆いかぶさり、私の胸に舌を這わせてくる。
私は胸と肉芽から感じる刺激の波状攻撃に、ただただ快感に身を委ね始めていた。
「あ…はっ! ダメ…もう…もう、イッちゃう! イッちゃうっ! イッちゃうううっ!!」
アイリスさんが、今までよりもひと際大きな叫び声をあげた。それが合図だったかのように、私は意識を失っていた。
>32-36
で…続きます。
>30
じゃあ、放置でも構わないんですね。了解しました。
>31
すべてご想像におまかせします。
38 :
320:03/10/12 03:59 ID:BZaU8KXu
で、また朝に。
天音は相変わらずのルンルン気分で、飯を作っている。
「どうせお父さんもお母さんもいないし、ご飯ぐらい食べていってよ」と言ったのはあっちの方だ。
対する俺は、これからどうしていくべきなのかを思案している。
あのままで外に出てもまずいし、かといって放置もよくない。
やっぱり、原因である「センゾガエリ」を調べてみるべきか・・・「・・・−ぃ?
それにオヤジさんたちが帰ってくんのはたしかに先だけど、それまでになんとか・・・「おーい」
だけどなー、やっぱりしばらく隠していく事になるんだろうn「おーい!!」
後頭部に鈍い衝撃。
「もう、どうしたの?」
「・・・なんでいちいち殴るかね」
「だって気づいてなかったんだもん」
だからってグーで殴るか?グーで。
「ほら、ご飯できたから食べてよ」
まあいい、とりあえず頂いておこう。
食っている間も、俺はさっきのような考えを頭の中で巡らせていた。
・・・って、なんで俺がそんなことをいちいち考えてるんだ?
当人の天音はまったく気にしてないような素振りしてるし・・・意味ないじゃん。
「どしたの?また考え事?」
頬杖を突きながら俺をみていた天音が、顔をそっと覗きこんでくる。
犬耳がひょこりと揺れている。
「な、なんでもねーよ!それにしても美味いなー、あははー」
飯をドカドカと腹の中に流す。
なぜか、天音の顔を正面から見ると気恥ずかしさが襲って来たからだ。
「そう?ま、いいけど」
と無関心な言い方をしながら、犬耳はぴょこりと立っていた。
美味いといわれたのが嬉しいのだろうか。
「なあ天音、ちょっといいか?」
「・・・何?」
39 :
名無しさん@ピンキー:03/10/12 03:59 ID:BZaU8KXu
ふと、俺の頭に一つの考えが浮かんだ。不言実行、早速それを試してみることにする。
「お前って綺麗だよな」
「お世辞いっても何もでないわよ」
無関心そうな声。
だが、犬耳は嬉しそうにぴょこりと立ってた。尻尾も左右に揺れている。
「お前って美的センスねーよなー」
「何よいきなり」
今度はしゅんとしてたれている。
「でも、料理は美味いよな」
「・・・さっきから何?」
立った。
「見た目は悪いけど」
「うるさいわね」
たれた。
と、このように、俺は犬耳と尻尾の反応が気になった。
どうやら、この犬耳と尻尾は、天音の思いをダイレクトに表現しているらしい。
垂れたり立ったりだらんとしたり嬉しそうに横に振れたり、忙しい耳としっぽである。
俺がそうやって耳を眺めていると、その視線に天音が気づいた。
「・・・何?」
「いやー、そいつの反応でお前が何考えてんのか一発で分かるからさー」
「へっ!?」
天音が顔を赤くして、慌てて耳を手で押さえた。しっぽはそのまんまだけど。
いつものこいつだ。どうやら、俺の心配は無用の物だったようだ。
「ところでさ・・・これって、どう?」
犬耳を指差しながら俺に聞いてきた。
「どうって・・・?」
「だから、その・・・可愛いとか、似合ってるとか・・・何か感じない?」
突然だなあ。しかも、たとえが全部ポジティブだし。
「まあ、可愛い・・・かな」
40 :
320:03/10/12 04:01 ID:BZaU8KXu
「ホ、ホント!?」
眼を輝かせながら俺に顔を近づけてくる。
なんでこいつこんなに嬉しそうなんだ・・・?しっぽなんかすげえ振れてるし。耳もぴんと立っている。
「そ、それでさ・・・何か、もっと別なものも感じない?」
「べ、別って・・・?」
微妙に頬を赤くさせながら、天音がさらに顔を近づけてくる。限界寸前だ。
どこかの少女漫画のようにキラキラお星様が輝いていた眼が、今度は期待の色でいっぱいになっている。
「だから、ほら・・・ほろ苦い気持ちとか」
ほろ苦い?
「えーっと・・・胸が締め付けられるような気持ちとか」
感じた事ないなあ。
「うーん・・・スッゥイートな気持ちとか」
・・・意味が分からないんですが。ボケとツッコミ逆転してない?
ていうか、こいつ何が言いたいの?俺はさっぱり理解できなかった。
「・・・湧かない?」
「ぜーんぜん」
昨夜の欲情は伏せておく。
「・・・そっか」
しゅん、として天音は顔を離した。
おもちゃを買ってもらえなかった子供のように残念そうな表情でもあるし、愛する人に振り向いてもらえない女性の表情にも見える。
・・・まさか、まさかぁ。アハハハ、ワタシハナニヲ考エテマスカ。
「せっかく、いいチャンスだと思ったのになー・・・」
唇を尖らせながら、天音が呟いた。なんか、ガキッぽいな。
「何のチャンスだって?」
片眉を釣り上げながら聞いた。さっきからさっぱり話が見えてこないのは俺だけだろうか。
「涼に、振り向いてもらうチャンス」
・・・え?
「あ・・・え、えっと・・・な、何でもないよ!?」
「振り・・・向く?」
俺の予想・・・当たっちまったのかよ。頭の中が、昨日とは別の意味でこんがらがり始めた。
リアルタイム報告・・・だけではレスの無駄なので、続き投下。
遅まきながら新スレ到達おめっとさんです。
ていうか、三レスだけってのもアレですよね・・・体育の日までになんとかエロに持っていきたい気分・・・。
ところで、アイリスの外見が「ランス5D(エロゲ)」のファリスで完全に固まってるのは俺だけでしょうか?
ここは一つ、それを確定させるためにも絵師の降臨キb・・・あぁ、ごめんなさいごめんなさい。ageてしまってついでにごめんなさい。
>>41 相変わらず甘々で大変宜しいw
やっぱピコピコ動く耳と尻尾は大事ですよねえ。
ところで耳と尻尾の隠し方はどうするんでしょうね。
ご先祖様の日記を探し出してヒントを見付けるってのが基本でしょうけど。
一度満足させてあげると収まるとかw
首輪を付けてると隠せるとかw
でもって真由子の方も宜しくお願いします。
また夢の中で天音のじいさんがでてくるとか。
しかしじれったい。じれったいのう。
人外の女の子が人間社会にやって来る話が多いから、
男の方が妖怪の世界に行く話をキボンしてみる。
四国を旅行中に屋島か小松島辺りで狸の王国に紛れ込んで…
>>45 その時の気分に合わせて熟女からロリまで、自在に変化できる化け狸。
睡眠時には獣モードでふかふか抱き枕。
ココ,エルフで中世の世界観はOKでつか?
ダメなわけがないと力説してみる。
>41
お疲れ様です。
焦らせば焦らすほど、お楽しみが楽しみになるのですね。
首を長くして続きを待ってますです。
アイリスの外見…ですか。
つまらない指摘でアレですが、ぐぐってみたけどファリスでなくてフェリスですよね?
でもって、アイリスの外見は実はモチーフがあるのですが、
皆様の想像を邪魔してはマズイので、それはナイショにしておきます。
(とか言って、フェリスがモチーフの可能性も捨てきれないけれど)
絵師…ではないですが、こういうスレが半角にありますね↓
http://pink.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1061828965/ 【人魚】人外娘に萌エロ【蛇女】 その2
>47
手前味噌ですが、前スレにて自分も途中まで書いてます。
さらにどうでもいいことですが、その続きは今書いてる途中だったりします。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1047959652/769 の続き。
「さて…それでは行くとするか。……準備はいいか?」
「待ってください…えっと……βεψαλμξχ…。……完成しました! 今は魔法は無力化しています!」
夜――学院の高い壁の傍らに数人の人影。そのうちの一人、リックがレイナに話しかけた。
レイナは、しばらく呪文を唱えていたかと思うと、顔をあげて答える。
同時にリュウが傍らの木と壁を利用してジグザグに飛んだかと思うと、あっという間に上からロープが降りてきた。
「す…すごい……」
「お、おいおい、見とれてる場合じゃない、急ぐぞ」
「あ、は、はいっ!」
ぽかんと口を開けて見とれているポールを、リックが肩を叩きながらうながす。
ポールは気を取り直したように、ロープを木に括りつけた。
「な、何者だ、お前たち! ぐはあっ!」
「誰か、侵入……ぐうっ!」
壁を乗り越え、学院内に潜入したが、いきなり見張りに見つかってしまう。
だが、見張りが周りに警告の声をあげる前に、リュウがあっさりと倒していた。しかも素手で。
一同は今更ながら、リュウの踊るような戦いの動きに見とれ、目を丸くしていた。
「さ…急ぎましょう。のんびりしている余裕はない」
リュウの声に我に返った一同は、言葉を発することなく学院内を進んでいった――
「た、大変だ! 侵入者だ! μξλχ…… な、何だ!? ま、魔法が!? ぐぎゃあっ!」
「警報はどうしたんだ!? まったく鳴って…ぐぶっ!」
「こっちだ! こっちに侵入者がいるぞ!」
「気をつけろ! 魔法が使えなくなっているぞ!」
「ちっ、見つかってしまったか。仕方ない…ポール! 例の部屋ってのは、あとどのくらいなんだ!?」
「えっとね! この廊下の突き当たりの大きな扉を抜けて、長い長い階段を降りきったとこだよ!
「そのあとは扉があるか!?」
「うん! ひとつだけあるけれど、あのときは手で開けられたよ!」
何人かに出会うたび、リュウが瞬く間に相手を失神させてはいるが、とうとう警備の人間に見つかってしまう。
舌打ちをしながらリックはポールに尋ね、ポールが答える。
「………そうか。じゃあレイナ! あの扉をぶち開けたら、結界を解除しろ!」
「…う、うん。分かった! …でも、ぶち開けるって? …きゃっ」
走りながらリックはレイナに叫ぶ。レイナは答えながら質問する。と、その横を駆け抜ける風――
「じゃあ、いきますよ! はあああぁぁぁっっ!! ……えいやあっ!」
バキッ! グシャッ!!
あっという間に、リュウが扉の前まで走りより、長く息を吐き出したかと思うと、扉に跳び蹴りを見舞った。
その一撃で、あっさりと扉は砕けた。
「…はぁ…はぁ…はぁ…。Χξμλαψεβ………。…よしっ! 皆さん、私の後ろにきてください!
βχακρτ…………λιγ!!」
レイナが息を切らせながらも呪文を唱える。唱え終わるや否や、全員を自分の後ろに集める。
何をするのか一同が見守っている中、再び呪文を唱える。
すると、レイナの全身に青白い光がほとばしり、見る間に杖の先端に集中していく。
レイナは、杖を一旦後ろに振りかぶったかと思うと、前方に向かって振り下ろした。
同時に青白い光が球体となって飛んでいく。そう、彼らを追ってきた者たち目掛けて――
「皆さん、目と耳を塞いで!!」
ドカーーン!!
レイナが叫ぶと同時に、目もくらむようなまばゆい光と、耳をつんざく大音量が響き渡る。
目を開けた一行は、自分の目が信じられなかった。そこには、一列になって倒れている人間たちが転がっている。
生きているのかどうかは……判断する余裕が無かった。一向はそのまま階段を駆け降りていった―――
「あら。あなたたち……どうやって、ここまで来たのかと思ったら…。
ポール、あなたが連れてきてくれたのね……嬉しいわ…愛してるよ…」
無限とも思える階段を降りきった最深部、そこに”彼女”はいた。
”彼女”はポールに向かって微笑みを浮かべながら言う。
一方で、一向は声も出せずに固まっていた。
目の前にレイナがいなければ、多分彼女をレイナと思ってしまっただろう。
それ位、その姿はレイナに瓜二つだった。上半身は。
そう、ポールの言うとおり、彼女の下半身は巨大なヘビだったのだ。
「うるせえな。別にポールがどうこうじゃない。俺たちは俺たちの意思でここに来たんだ。
オマエが俺たちのことを何か知っているか、話を聞きだすために、な」
「あら…リック……久しぶりね。忘れたの? あなたは”ここ”で第二の生を受けたのに……χψ…っと…」
リックが剣を抜き、彼女に向かって突きつける。その目は怒りに燃えている。
だが彼女は悠然とした顔で、まるで意に介するでもなく答えた。そして、最後に何事か呟いた瞬間、
「!? …!! ぐ…ぐわぎゃあああっっ!! ああああっっ!」
「リックさん!? どうしたの? リックさん! しっかりして!」
剣を床に落とし、両手で頭を抱えて叫び声をあげながら床を転がる。
レイナがリックの元に駆け寄るが、リックは叫び声をあげたまま転がり続けていた。その目は完全に常軌を逸している。
「あなた…あなた、リックさんにいったい何をしたのよ!?」
「心配することないわよ。ただ単に”思い出した”だけよ。ここに来たときのことを、ね」
どうにかリックを抱えながら、レイナが彼女を見据えながら叫ぶ。その目には涙が光っていた。
相変わらず、彼女は悠然とした表情で、さらりと受け流した。
「ホムンクルスを作るときはね、人間の体を素体とするんだけれども、生きながら解体しなければならないの。
それも難しいことに意識を残したままで。さすがに大の男でも泣き叫んでいたわ。
完成したら、そのときの記憶はさすがに封じるんだけど、わざわざ思い出したいっていうから、
そうしてあげたんだけど…いけなかったかな?」
「あ…あなたって…あなたって……αβχικρ…………λγτ!!」
けろりとした顔で言葉を続ける彼女。それもまったく悪気がなさそうに。
レイナは怒りをかみ殺すかのように呪文を唱える。
今度は青白い光の代わりに赤い光がレイナの体を包み、杖の先端に集中したときは紅蓮の炎と化していた。
そのまま、杖を彼女に向かって振りかざした。一直線に飛ぶ炎が彼女を包もうとする瞬間――
パンッ
「へ〜え。結構魔法も上手く使いこなせるんだ。ま、私には効かないけれどね。
それにしても、ここまで魔法の力が増強されるなら、ホムンクルスを従えるようにして正解だったでしょ? ――姉さん」
何かが弾けたような音がして、炎は消え去っていた。呆然とするレイナに向かって彼女が言った。
その最後の単語を耳にしたとき、リック以外の全員が、その場で凍りついたように動かなくなった。
>51-55
一応、続いたほうがいいでしょうか?
お楽しみシーンが入る予定はないですが…。
57 :
望蜀:03/10/13 21:46 ID:6K/2HDZH
>48
>49
では不才ながら投下を…
………いまやると>51さんとカブる?
>>56 続きお願いします。
シリアスシーンがあってこそ、お楽しみシーンも際立つものですから。
>>57 同じ食材を使っても調理法が異なればダブっては感じないものですよ。
かもーん!
59 :
望蜀:03/10/13 22:53 ID:k1ACJMDL
いや,時間帯がってことですよ。
それでは
≪ヌール・マハル≫
「イシェル様っ!イシェル様っ!!」
「義母上……」
私は義母の小さな肩をおさえた。
「ティナ…そんなに泣くな。お前の可愛らしい顔が台無しだ…」
(父上……)
今まさに死が迫っている人間とは思えない,優しい声で父上は話した。
父は60を越えているが,病気になり,衰弱仕切っているというのに10は若く見えた。
「イシェル様っ!イシェル様っ!!」
そんな父に,義母はその,長く美しい金髪を振りかざして泣きじゃくった。
父と義母は確か6歳差だったか。何も知らない人が見れば驚くだろう。
しかし,耳を見れば納得するだろう。その長い金色の髪から覗く耳は鋭く尖っている――そう,義母はエルフなのだ。
もっとも,父や義母の事を知らないとすれば,遠く東国の旅人か商人ぐらいだろう。
「ティナ…私が死しても,後を追うようなことはしてくれるなよ。お前は,長く生きるのだから…新しい幸せを見つけるとよい。そして,時々は私の事を思い出してくれ」
「いやですっ!いやですっ!!…イシェル様ぁ……」
義母上の言葉は最後まで聞き取れなかった。その美しい顔を父上の胸に埋め泣いている。
そんな義母上を優しく抱き留めながら,父は私に語りかけた。
「シア…母や,弟達を頼むぞ。近くの者を愛せない者は王たる資格は無いのだからな」
「……はい」
父は優しい笑顔を私にくれた。私はその笑顔に,心がえぐられる思いだったのを私は一生恥じている。
60 :
望蜀:03/10/13 22:54 ID:k1ACJMDL
「そうか…イシェル…」
玉座に座る男は寂しげに呟いた。
「宗主…」
跪きながら,シアは次の言葉を待った。
「イシェルがいなければ,この椅子に座れなかったろう……いや,そんなことはどうでもよい。彼は…私の得難い友だった。それだけでよい」
「その言葉,父にとって何よりも,ともらいになりましょう」
「ティナ殿は…大丈夫であろうか?」
「義母は…一日の殆どを,父の霊前をともらっております」
「そうか。それも仕方あるまい…。あの戦火の中で生きていた時は,このようなこと考えも出来なかったな…」
その言葉は,シアに語るというよりは,一人で噛みしめているようだった。
今から数十年前,クルスアルト王家が治めるこの王国に争乱が起こった。
ラス=エルズハイン将軍が,主家を乗っ取ったのだった。後の史家によって彼は“反王”と呼ばれる。
だが,その時の王太子バトゥ=クルスアルトは,逃亡に成功。二年の雌伏を経て,反王打倒の兵を挙げた。
その後,足かけ五年に渡る戦いを繰り広げ,バトゥは国を取り戻した。
イシェル=グァンヒートは,バトゥの王太子時代からの側近で,神童の誉れ高かった。
バトゥの逃亡のさいの常に側におり,挙兵の後は参謀として軍事・政治両方に優れた手腕を発揮した。
乱平定後は功績第一とされ,宰相となり,さらに領地を割譲され,国を持つ事を許された。
そして,周辺のまろつわぬ小国を併呑し,大陸に安寧をもたらした。
ティナ=ランジークは元々大家にゆかりのあるエルフの村の少女で,乱が起こる前からバトゥやイシェルとは親交があった。
彼女はそのころからイシェルに惚れていたのだが,早婚の時代なのでイシェルには妻がいた。
61 :
望蜀:03/10/13 22:55 ID:k1ACJMDL
(けれど父上は政略結婚だからとはいえ,冷たくあしらうことも出来なかったのだろう)
シアは実の母と父の関係を,大人になってから,そう結論づけた。
乱の時,三歳だった。父は母に居る城を容赦なく攻めた。当然,母は殺された。そのことを人は“忠”と褒め称えた。
(けど…父上は知っていただろう。冷たい人間と囁かれていた事を)
乱の後,父は姿を消した。
それを連れ戻したのは義母上だった。
その後,二人は婚姻の儀を結んだ。
「義母上…」
義母の部屋に入る。
父を思い,祈りを捧げている姿を見ると,礼式や墓などは死者の為ではなく,残された者への慰めとしてあるのだと改めて思える。
「悲しみはわかります……少しお痩せになって?」
「シア…そうね,心配かけちゃってる。エイファの面倒もみないで」
エイファは3歳になる弟だ。むろん,義母と父の子である。
「時々…私のことを父と呼びます…」
「……そう」
あの,闊達な義母がここまで寂しそうなのだ。私は悲しむべきであるのに。それなのに,義母の憂いの美しさに劣情を抱いている。
「君,何か暖かい飲み物を頼む」
たまたま通りかかった使用人に命令する。
よかった。あのまま劣情に任せようとしていた。
振り返ると義母は,また位牌の十字架に黙祷をしていた。
(義母上は,死して尚,父上のものかっ!)
悔しい,首を振る。
あの長く美しい髪を,ツンと尖った可愛らしい耳も,少女の様な幼さの残る顔も,抱いてしまえば砕けてしまえる様な華奢な体も!
(父上だけが自由に出来るのかっ!!)
62 :
望蜀:03/10/13 22:57 ID:k1ACJMDL
「あの…太子?いえ,陛下?」
先ほど頼んだ飲み物を持ってきた使用人か。
「あの…こちらの紅茶は,心を安らげる効果がありますので…」
そう言ってお盆を差し出す。成る程,確かに私がいつも好んで飲んでいる紅茶とは別の紅茶がもう一つある。
(よく気が利くものだ。名前は間違えたが,言われずとも二人分持ってきたし,気分に合わせたものにした…)
「あ,あの……」
「ん?ああ…ありがとう,若いのに気が利くな」
「い,いえ……」
恐縮し,深々と頭を下げ,12,3歳くらいの少女は退室していった。
(でもこれも…父上の遺産なのだ)
「義母上,どうぞ,紅茶です」
「ん,ありがとう」
義母上は一口紅茶を口に含めると,ベットの近くの椅子に腰掛けテーブルに紅茶を置く。
「?どうしたの?ジッと見て?」
いつものように朗らかに話すが,その言葉の中に陰りがある。
「義母…上……」
「ん?」
もう一杯,こんどはグイッと紅茶を飲んでいる。
飲み干した後のテラテラと光る唇が艶しくて…私は……僕は……
「きゃっ!?」
両手を押さえて,義母上をベットに押さえ込む。
「は,はっ義母上……」
黄金色の長い髪が純白のシーツに広がる。
「じょ,冗談でしょ?」
「今まで,この様な質の悪い冗談,私がしましたか?」
63 :
望蜀:03/10/13 22:58 ID:k1ACJMDL
「シアッ!!」
義母上が起きあがろうとする。
「ぐっ!?」
「痺れて動けないでしょう?」
「シアッ!」
「父上と共に戦場を駆けた義母上にまともに向かいあったて,勝てませんものね。その,か細く,美しいお身体に一体何処にそんな力が眠ってるやら…」
襟首をずらして,白く,なめらかな肩を撫でる。
「恥を知りなさいっ,シアッ!!」
「はい…。私は最低です……」
一気に上着を脱がす。
「っ!?」
「耳まで赤くして,可愛いのですね……」
エルフは二次成長を終えた後,長らくその姿(つまりは15〜25位)を維持する。その時期だけ,時が(人間からした,だが)ゆっくり流れるのだ。
「この様に眺める時がくるとは,思いも寄りませんでした」
「当たり前ですっ!この身体はイシェル様だけのものっ!!」
「知ってます。何度も見ました。愛し合っているところ……」
「なっ…」
惨めな話でしょう?おどろいているようですが。
「だから,ココが弱いってコトも…知ってます」
耳の裏側を舐める。尖った輪郭が気持ちいい。
「あっ……っ!?」
一瞬の快感を感じたことに驚く義母上。そんな絶望した顔しないで下さい。僕がいじめたくなるじゃないですか。
「………卑怯者」
そうです。その通りですよ。
「……あなたのその軟弱な心に,一生傷をつけてあげましょうっ!!」
えっ?
64 :
望蜀:03/10/13 23:00 ID:k1ACJMDL
「くっ!!」
とっさに僕は義母上に口に指を入れる。その刹那,右手にじわりと痛みが広がった。
「舌を……そんなに父上が好きですか?」
「あなたは嫌いなのですか?」
「ヒッ!」
「あなたはっ……ムグッ!?」
そこら辺にあった布を丸めて義母上の口に詰める。
「はっ…はっ…」
迷うかっ!もう,ここまでしてしまったのだぞ!?
……それに,義母の…ティナ=グァンヒートの躯が目の前にあるのだっ!!
「……ずっと…欲しかったんだ…僕はぁっ!!」
「むぐぅっ!」
荒々しく義母上の胸を揉む。少し小ぶりの…でも,義母上に似合いの。
首から鎖骨にかけてキスをする。同時にスカートをショーツも脱がす。
触れるだけで,見なくてもわかる,美しい足。
撫でまわす。
「んんっ!?んぁ!!」
……あぁ,そういえば
「お尻,好きでしたよね?」
「ん゛ん゛っ!?」
小さく,やや筋肉質なお尻をすくい上げるようにして揉み砕く。
「義母上,涙流していますね?けど,羞恥心だけの涙じゃないでじょう?」
中指で秘所を掻き回す。暖かい…。肉壁が絡み付いて,どこまでも貪欲に指を貪ろうとする。
「こんなに濡れてますもんね。」
65 :
望蜀:03/10/13 23:00 ID:k1ACJMDL
「む゛っむ゛ぁん〜」
「もう一本入れてあげます。それにコッチも」
人差し指も挿入し、二本の指を抜き差しして膣壁を擦り立る。同時に空いた方の手は,陰核そっと弾いた。
「ん゛っんぉぉ゛〜」
義母上の腰が浮く。指を抜き出し,テラテラとまとわりつく愛液の付いた指を,義母上の視界にかざす。指と指の間に線が引かれる。
「む゛〜ぐぅ゛」
「それに,胸だってこんなに気持ちいいって,主張していますよ?」
隆起した頂点を甘噛みする。
「む゛ぁん〜ん゛〜」
「さっきは,乱暴に扱ってすみませんでしたね」
今度は唇で吸い上げ,舌で転がす。空いている方の胸に腕を伸ばす。
「んぅ゛ぅ」
小さな乳房を手の平で覆うように包み込む。柔らかな乳房は,手に吸い付いてくるとすら感じる。
「でも……」
優しく撫で回していた手が,いきなり態度を変える。鷲掴みにされ,乳房はその形を大きく変える。
「む゛んんっ!?」
「少し,こうなされた方が好きなんでしょう?」
「む゛っ…んん…」
惚けた様な顔を見せ始める義母上。
「その顔が見たかったんです」
耳元で囁いた。キス付きで。
(そう,その顔を,欲しかったんだ)
少年時代に見た,淡い恋心だった筈の物を一瞬でかき消した,どんな偉大な魔術師でも使えない,妖の術。
66 :
望蜀:03/10/13 23:02 ID:k1ACJMDL
谷間から臍までを舌でなぞる。
「ん゛んっ…」
やがてそれは秘密の花園へと辿り着く。しかし,それが終わりではない。
溢れ出した愛液を丹念に舌ですくう。それは内股にまで行われる。しかし,その舌は決して陰唇より先に進もうとはしない。
「気持ちよくしてほしいですか?」
簡単な問いかけをする。
「………」
一瞬の逡巡の後,義母上は力無くうなだれた。今の僕の目はどんなに曇っているだろう。
「痺れ薬もそろそろ解けてくる頃です」
それだけで察したか,義母上は自らゆっくりと足を開いた。
「可愛い声,聞かせて下さいね」
口に詰めていた布を取ってあげる。
「……っあ…あむっ!?……んんっ…」
同時にキスをする。舌を絡め,唾液を貪り,義母上の口内を征服する。
「じゃ,いきます」
入り口に軽く物を当てる。粘液と愛液で十分に濡れそぼっている媚肉。僕を拒んでいる筈が……ないっ!
「ああっ…!ん…」
肉棒を秘所へと押し進める。
「気持ちいい……暖かくって…柔らかくって…愛していますティナ=グァンヒート…」
「ふああっ…!ああん…熱い…熱いよぉ…」
だらしなく口を開き,唾液を垂れ流す義母の顔に,シアの肉棒はさらに存在を強調する。
「…くっ…くぅ…ああっ…ん!ふああああ!」
激しく腰を打ち付ける。溢れ出る愛液がシーツに染みをつくる。
「あっあっ……」
気づけば義母上は自分で自分の胸を揉みしだいていた。
「欲しいなら欲しいと言って下さいよ……」
しなやかな手をどけて,乳房を,先端を刺激する。
「ちっ…違っ…んんっ!?」
いきなり先端を強く捻る。肉棒が締め付けられるのを感じる。
67 :
望蜀:03/10/13 23:03 ID:k1ACJMDL
「あ……んっ…むぐ…」
抗議など必要ない。唇を奪い,示す。
逃がさないように頭をおさえ,艶やかな髪を撫でる。
「ちゅ…ふむ…れろ…ふぁ…」
(求めてきた?)
頬に柔らかな手を感じる。僕の頭を押さえている手も俄然,力が入る。もちろん求め合う舌も。
「ん,んぁ…はぁむ…ふぁぁ…」
どちらからともなく唇と舌を離すと,二人の唾液が混ざり合って、二人の唇を透明な糸が繋いでいた。
義母上の媚肉は絞り取るように、肉棒をかつてないほどに締め付けている。
僕は快楽を貪るように,義母上を打ち付けた。二人の耳を結合部から生まれるグチュグチュという、卑猥な音が犯していった。
「あっあっ…くぅっ…ぁ…んあっふぁああぁ!!」
もっと深く,もっと深く,秘肉の締め付けが,僕の欲望が,義母上の最奥部へといざなう。
「やっ…あぁ…駄目ッ駄目ッ……うんっ…あぁ!!」
激しい締め付けが,肉棒を襲う。白い快感に身を委ね,義母上に一番奥に打ち込むっ。
「……くっ!」
「ひゃぁ…んんっあっ……あああぁあぁぁぁああ!!」
義母上が最高の嬌声をあげ,仰け反る。義母上の秘肉が僕の精を貪欲に貪り,膣内をどろりとした熱い液体で満たさせていった。
「はぁ…はぁ…」
糸の切れた操り人形のように力を失って崩れ落ちた義母上の吐息が心地よく響く。
しかし,その充実感は愚かなものだったということを,私は義母の口から聞いてしまったのだ。
「はぁ…はぁ………イシェル様……」
68 :
望蜀:03/10/13 23:04 ID:k1ACJMDL
あれから私は,義母上の笑顔を失ってしまった。
何の感情も持たない目で私を見る事は,どんなに鋭利な刃で身を引き裂かれることよりも辛い。
「陛下,少しお休みになった方が……」
私の付き人の少女が,そう声をかける。
「いいんだ,政務をしていたほうが休めるんだ」
(休める?違う,考えなくてすむ,逃げれるんだ,義母上からも,父上からも……)
「しかし……」
「食い下がるな……こちらに来なさい,休みを取ってあげますから」
「………」
顔を俯かせて真っ赤にしている少女を抱きとめる。
(いや…政務を執っていると,義母上からは逃れられても。父上からは…やはり……)
「あんっ!」
苛立ちがシアの少女の胸をまさぐる力を強くした。
To be continued ...
69 :
望蜀:03/10/13 23:07 ID:k1ACJMDL
……と,まぁこんな感じで。お目汚しソマソ。
えらく前半が長くなって反省。でも,飛ばさないで読んで欲しいでつ。
えっちいシーン自信ないんで。
それでも書くのに消耗,慣れないことはするもんにあらず(倒
「人間以外」っていう特性を上手く調理したSSがあんまりないよね。
あったとしてもエロの部分に使われてないし……
話は面白いんだよ。 話は、
ただ、調理法がありきたりと言うか、別に人間と置き換えても大丈夫な場合ばっかりだし。
すまん、スルーしてくれや
>>70 恵のアナル責めの技や、アイリスの尻尾の弱点なんかは
上手く活かしてると思うが。
72 :
望蜀:03/10/13 23:24 ID:kh1NZt1t
だってエルフだもん。
む〜後は……人狼?天使・悪魔?マーメイド?(どこに突っ込めと?)鳥人?
ありきたりといえばそうだなぁ……
エルフと犯ったことないから人間とどう違うのかわからんしw
それにあんまり違いすぎても逆に引いてしまいそうな気も。
とりあえず、エルフは長い耳が性感帯なことが多いような。
>58
了解しました。では書きます。
>69
お疲れ様でしたです。
実は最初、シアという名前から勝手に、主人公が女性だと思ってたバカモノです。
ファンタジーものの細かい設定が大好きなので、思わず3回くらい見直してしまいました。
しかも義理の母にしてエルフという、見事な背徳的なコンボまで見せてくれて、もうお腹一杯です。
続き、というか似たような世界観のお話が、もっと見たいです。
あと、実は自分の書いた作品って、女側が男をいぢめる物はあるけれど、
男が女性を陵辱するような話がほとんどないのですね。
どうしても、その手の話を書くのが苦手だったりしますので。
ですので、誰かそういう話を書いて♪ ってのは贅沢ですかそうですか。
>70
長い耳が痛いです。一応、そういうのを心掛けて書いてはいるつもりですが、
気がつくとただのエロ話になってしまってます。まだまだ修行が足りないですわ。
75 :
70:03/10/13 23:42 ID:Biljq9/y
76 :
320:03/10/13 23:44 ID:Vd1CaUFy
決定的な身体的特徴のある雪女がいたら教えて欲しいの物ですなあ。・・・ヴァルキリーは翼か・・・
あ、犬耳娘はそれはもう活かすのでご安心を。
雪女は文字通り氷のように冷たい肌くらいしかないよなあ。
あとは抜けるように白い肌を誉めておくくらいしか。
激しくやりすぎて「溶けちゃうよぉ」とか言わせるのもいいかもしれんがw
おお!
今この瞬間に職人さんが3人も揃ってるんだ!
>71
あはは〜。恐縮でした。
尻子玉→アナール直行と、腕が一本に繋がっているところが、
自分が印象に強く残っている河童の特徴でしたです。
ただ、肝心なところで、頭の皿の描写が未だに無かったりするのですが。
で、アイリスは、Sの人はちょっとしたことでM直行になるという、
勝手な思い込みにより、尻尾をエッチ時の弱点として、攻める材料にしてみましたですね。
てっか今回の恵vsアイリスって、どちらが勝ったことになるんでしょ?
それより前に、断りなしに女同士の絡みで良かったのか、という話も(略
>77
寒さに強いから相手が凍えていても、「私、熱いです…」とかって迫るとか。
…って、そんな状況で相手できる、剛の者がいるのかと言う話もありますが。
ひとつ間違えば、ギャグ直行になってしまいますし。
>78
逆に言えば、レスに夢中で続きを書いていないとも(略
河童の皿は難しいところですねえ。
無いと河童らしくないけど、さすがに女の子が”ハゲ”というのは可哀想ですし。
逆手にとって、それをコンプレックスにしてやっても話の幅は広がるけどw
昔読んだエロマンガでは皿が退化(進化?)して、小型化して額に移動してるってのがあったな。
>>70 そもそも、根本的な誤解を指摘するなら、別に外見的な違いだけに萌えているわけじゃないんだよね。
外見だけでいいなら、極論、コスプレ娘で良いわけだし。
それ以上に、異種族であることから生まれる、思考や行動のパターン、趣味趣向など内面的な差の方が重要ではないかと。
特にここは絵が無い文章だけのスレなんだから、心情的なものの方が比重は大きい。
人と雪女の寿命の違いや、勇者の為に身を捧げることを当然と思うことなど、
これらは人間の女では表現できないものですし。
>55の続き。
「え……?」
沈黙を破ったのは、レイナの声だった。だがその声も、乾いた引きつったような声に過ぎなかった。
「知らないのも無理はないでしょうね。何せ私の存在自体、闇に葬られたようなものだったのだから、ね」
彼女は、皮肉に歪んだ笑みを浮かべながら、語り始めた。
当時、双子の存在とは不吉の象徴として、双子が生まれると秘密裏に片方の子供を殺していた。
だが彼女を取り上げた老婆は、その風習を良しとせず、こっそりと彼女を殺さずに、子供の恵まれない夫婦に託した。
彼女はそこで幸せな生活を送っていた。十歳になったとき、二人の間に実の子供ができるまでは。
実の子供に愛情を注ぐあまり、段々彼女の存在が疎ましくなってきた彼女の養父母は、ことあるごとに彼女に辛くあたった。
突然の養父母の変わりように、彼女は戸惑いを隠せなかった。だが、それでも彼女は養父母を愛していた。
にも関わらず養父母は、あろうことか彼女を人買いに売りに出した。
――もっとも、彼女自身が売られたと気がついたのは、ずっとあとになってから、だが。
売られた先では、筆舌しがたい生活が待っていた。
日々、見知らぬ男たちに次々と抱かれ、寝る間も惜しんで働かされた。――その中に、養父の姿もあったのだが。
おかげで、父親が誰とも知れない子供も出来ていたかもしれない。もっとも、本当のところは分からない。
その兆候が見られたとき、雇い主たちは、彼女に怪しい薬を無理やり飲ませ、さらに腹を何度も殴りつけられたから。
そんな中、一人の男性に巡りあった。彼は、彼女を大金をはたいて買ってくれた。
愛している――彼に初めて抱かれたとき、耳元で囁かれた言葉。彼女はそれを信じていた。
彼の正体を知るまでは……。
「彼はね、合成魔獣の研究家だったのよ。そして、研究の成果が今の私の姿、なのよ」
淡々と語り続ける彼女。おそらく、流す涙はすでに涸れているのだろう。
――それとも、感情を無理やり抑え込めていたのか……。
「彼が私を買ったのは、出来るだけリスクの少ない方法で、人間という”材料”を調達するため。
まったく、馬鹿だったわ。愛なんて、しょせん言葉だけ。実際は、相手をどうこうするために口にする言葉なのだから、ね」
魔獣と化した彼女は、時間という概念が消えた。眠ってさえしまえば老化は止まり、元の姿に戻ってしまう。
ゆえに死ぬ為には睡魔を堪え続けながら、何十年も起き続けなければならない。
そのおかげで、実質彼女は不死の身体を手に入れたも同然だった。
何回か自殺も試みたが、いざとなると恐ろしくて出来なかった。
あれからどれくらい月日が経ったか、もはや覚えてはいない。自分を魔獣に変えた男も、すでにこの世にいない。
彼女自身は朽ち果てた建物の奥に篭もり続け、どうにかして自らを元に戻す研究を続けていた。
もっとも、成果は芳しくなく、いつの間にやら研究のための研究と化していた感は否めなかったが。
そんなある日、彼女の元に数人の男女が現れた。彼らは彼女の姿を見るなり、攻撃を仕掛けてきた。
油断した彼女は気を失ってしまい、気がつくとこの部屋にいた。
ここでは、身の毛もよだつような実験を施される運命が、彼女を待っていた。
「でも結局、彼らは魔獣の仕組みを解明させることはできなかった。ま、当然ね。
所詮、蛮人に理解できるはずがないもの。そこで連中は考えを改めて、私を利用して魔獣を創造させたのよ。
何せ私自身、長い間の研究で、魔獣生成のプロセスは掴んでいたからね。でも…勘違いしないでね。
別に連中と手を組もうと思ったりなんかしていない。私は研究を続けていただけ。
お互いがお互いを利用してただけなのよ。だから連中、私を信用などしていない。
上の扉で厳重に封印していたのが、何よりの証拠よね」
ちらりと顔を上にあげ、忌々しそうにつぶやく彼女。
罪の意識などまるで見えず、それどころか”別の子も同じことをしているのに何故自分だけ”という、
悪戯っ子が叱られるときに、親に見せるような反抗的な目をしていた。
「じゃ…じゃあ、私は…私はどうしてここに……?」
「ああ、それはまったくの偶然よ。あなたが石になっていた、なんて私が知るはずはないし……。
でも、ここにあなたが運び込まれたとき、すぐに分かったよ。あなたが私の姉だったって。
私には双子の姉がいる、ってあの二人から聞いていたからね。ほんと、運命って不思議よね。
同じ日に生を受けて、別れ別れになった二人が、何百年も経ってから、同じ場所で実験材料にされるのだから」
震える声でつぶやくレイナに、彼女が皮肉った笑みを浮かべたまま答える。
その声には慰みの気配はなく、ただただ侮蔑と嘲笑がこもっていた。
バキ、グシャッ
「…………っ!」
「確かに、あなたの境遇には同情すべきところはありますが、だからと言ってすべてを許すわけにはいきません、よ」
鈍い音がしたと思うと、彼女が顎を押さえ、怒りに燃えた目つきでリュウを見つめている。
一瞬の間にリュウは彼女の顎に肘打ちと回し蹴りを放っていたのだ。
リュウは臆することなく静かに、それでも力強く彼女に向かって言った。
「フン……利いた風な口を利いてくれるわね…私がどんな目に遭ったか、知りもしないくせに…」
「リュ…リュウ……」
ゆらりと蛇の身体をもたげ、リュウに向き直る彼女。キャスリーが、リュウの名を呼びながら近づこうとする。
「……? く…くくっ、あははっ、あはははははっ!」
「な、何がおかしい!」
一瞬、キャスリーを見て目を丸くする彼女だが、何かに気づいたように大笑いしだす。
それを見て、リュウが叫んだ。
「これがおかしくなくって何なのさ? …あなたにも感謝するわ。
実験材料になってくれるのみならず、わざわざ彼女を連れてきてくれる、なんてね。
…ううん、これもすべてポールのおかげ。…愛してるよ、ポール……」
笑いをピタリと止め、リュウに向かって悠然と語りながら最後にポールのほうをじっと見つめる。
そのときの彼女の表情は、他の連中に見せるそれとはまったく違う、優しい微笑みだった。
「さて…と、ωδφμ…っと」
「!! …………。…なんなりとご命令を…」
キャスリーを見つめながら何事かつぶやく。と、同時にキャスリーの体がビクンと固まり、
瞳の色が見る見る真っ赤に染まったかと思うと、その場に跪いた。
「な…キャ、キャスリー! オマエ! キャスリーに何をした!?」
「あらあら。さっきまで冷静だったのに、いったいどうしちゃったのかな?
まさか、彼女が自分の大事な人、なんて言わないわよね?」
キャスリーを見て動揺しながら叫ぶリュウに、楽しそうに笑いかける彼女。リュウはくちびるを歯軋りしながら叫んだ。
「そのまさか、だ! 僕は世界中の誰よりも、彼女を愛している! 彼女が…彼女が僕の中心になってくれる人なんだ!」
「……へ〜え、そうなんだ。中心ねえ。愛している、ねえ。……まったく…馬鹿みたい」
リュウの宣言を小馬鹿にするように、笑い続ける彼女。と、急に顔色を変えて話し出した。
「私たちの文明の時代はね。今よりも魔道の力はずっと上だった。
それで、エルフ族の魔法の特性に着目した、ある一人の魔道士が彼らを魔道戦闘用に改造したことがあるのよ。
ダークエルフの伝説にちなんで肌が黒く、特定の呪文を唱えると目が赤くなって唱えた者の忠実な下僕になる、ね。
まさか、今の時代に生き残っている、とは…ホント、興味深いサンプルだわ…さて…と」
彼女は、話し終えるとともに、ゆっくりと左手をかざした。
同時にキャスリーは手元からナイフを取り出し、祈るような姿勢で自らの咽喉元にナイフを当てる。
「な! キャ…キャスリー! やめろっ!」
「ムダよ。私の命令が無ければキャスリーは動かないわ。それよりあなた、彼女が大事なんでしょう?
だったら、これからどうしたらいいか、分かるわよ、ね?」
青ざめるリュウに向かって、悠然と微笑みながら語りかける彼女。
リュウは何も答えることが出来ずに両膝をついていた。
「も…もう、やめてよっ」
それまでじっと黙っていたポールが彼女に向かって言った。と、彼女は身体ごとポールに向き直る。
「ボクも…ボクも、両親に捨てられたから、ジェイミーの気持ち、よく分かるよ。
だから…だからこれから、これからずっと一緒にいるから、お願いだから、みんなを元に戻してあげてっ」
「ポール…。やっと…やっと分かってくれたんだね。…大丈夫、私は何があってもあなたを愛し続けてあげる。
あなたは、上の扉を壊して、私を解放してくれた…。どこまでも、いつまでも一緒だよ……」
ジェイミーと呼ばれた彼女は、慈愛の笑みを浮かべながらポールに答え、ゆっくりとポールに近づいていった――
…で、終わりにしたら、あんまりでしょうか?
>望蜀様
エルフと人間の寿命差を行かせた作と思います。
いつまでも若い母親ってのもナカナカ。
けれど、少し誤字が多いように感じます。
ともらう 、
まろつわぬ 、
逃亡のさいの常に側におり 、
父は母に居る城を 、
砕けてしまえる様な 、
などです。
あと、読点は,ではなく、の方が良いと思います。
文章は読みやすく水準以上なのですから、一度見直しされた方が良いと思います。
小人とかどうよ。
小人っていっても、身長1mぐらいの。
成人しても1mぐらいにしかならないの。
人間の縮小版みたいな感じで。
身長175cmぐらいの人間が小人の世界に行くと、イメージ的に2m半を超える大男。
ナニの方も、長さ15cm、径4cmの平均的なサイズが、22.5cm、6cmぐらいになんの。
>>89 最大のネックは、入れながらだとキスができないこと(身長差がありすぎて)
でも腕の中にスッポリ収まるサイズは好きだなあ。
メリットは軽いからアクロバティック体位しほうだい
>>88 >行かせた作
誤字を指摘するのはいいですが、あなた自身もレス前に見直したほうがいいと思われ。
ふと思いました。今更ですが、半人半獣って問題無いですか?
>19の続き
「あー……、そのー。ひとことで言えば、エ、エッチして欲しいってこと、だったりしますデスネー」
しばらくの沈黙ののち、顔を背けながら、自らの人差し指と人差し指を
つけたり離したりと、せわしなく動かしながら、ぼそりとつぶやく。
……何だ、そういうことか……………はい? い、いま、何とおっしゃいました!?
「それが…その……。ひ、ひどいアル。女性に二度もそんなコトを言わせようなんて……っ!??」
顔を真っ赤に染めながら、くちびるをとがらせて消え入る声で抗議する魔夜。
そんな彼女の顔が、何だか凄く可愛く見えた俺は、気がつくとくちびるを奪っていた。
さらにそのまま体を抱き寄せ、両腕を彼女の背中に回す。その体は…少し、震えている。
「……ぷ…はあっ、はあっ…。な…何するアルか!? 突然びっくりしたデスネー!」
くちびるを離すと同時にぱっと俺から離れ、その大きな目をさらに大きく見開きながら、叫ぶ魔夜。
な、何だこりゃ? この反応……まさか、まともに男を相手にしたことがないのか?
「そ…それはそうアルね……。…もしそういうコトしていれば、とっくに実体化してますデスネー」
再び人差し指を絡ませて、ぼそぼそとつぶやく魔夜。
うーむ…そう言われてみればそうかもな。
「で、でアルな…。できるだけ、相手をマンゾクさせればさせるほど、実体化に有利になるデスネー」
相手を満足…ねえ。…って、この場合は俺か。
「そ、そんなワケで……相手してもらってよろしデスカー?」
上目遣いで俺を見上げながら、語りかける魔夜。据え膳食わぬは…ってやつでしょ、ここは。
「ああ、分かったよ。ん…っ……」
そう答えながら、俺は再び魔夜のくちびるを奪う。
今度は、舌で魔夜のくちびるをこじ開け、舌を魔夜の口中に侵入させた。
「んん…んん……」
目をぱっちりと見開き、心底驚いた表情を見せる魔夜。そんな態度も新鮮で可愛く見える。
俺は魔夜を抱く腕に力を込め、舌は彼女の歯茎を舐め上げた。
「んっ…ん……。んふうっ……んっ…」
口を塞がれているため、鼻息が多少荒くなる魔夜。…夢魔でも呼吸するんだな。
頭のどこかでそんなことを冷静に思う。
しばらくそうしていると、閉じあわされていた魔夜の歯が少し動き、隙間ができた。
俺はその隙を見逃さずに、舌を隙間に潜り込ませる。同時に、柔らかく温かいものに触れる。
”それ”は俺の舌の侵入を感じ取り、必死に俺の舌に絡みついてきた。
一方、俺は頭が真っ白になりかけながら、絡みついてきた”それ”
――当然ながら魔夜の舌のことだが――を必死になって舐めあげ続けた。
「ぷはあっ……。何だか…何だか変な気分になってきたデスネー…」
長い長い情熱的なくちづけが終わり、つぶやく魔夜。その目は虚ろで、焦点が定まっていない。
「な…なあ。脱がしてくれ……」
一方、くちづけだけで無性に興奮し始めていた俺は、魔夜に命令、というか懇願をした。
「え? あ、は…はい………」
俺の言葉を聞いて我に返ったように、一瞬ピクンと体を竦め戸惑った声で返事をする。
そんな魔夜を見て、もしかしたら、魔夜にも聞こえているんじゃないだろうかと錯覚させるほど、
心臓の鼓動が高まっていくのをはっきりと俺は感じていた。
「そ…それじゃ……いきますデスネ…」
俺を見つめたまま、手だけが俺のパジャマのズボンを握っている。
ううむ…俺の心の琴線に触れるシチュエーションだ。…これまさか、計算ずくではないだろうな?
スル…スル……
魔夜の震える手つきで、ゆっくりゆっくりと俺のズボンが脱がされる。
「……って、パンツはどうした。どうせなら一度に脱がせばいいだろ」
「ア…そういえばそうデスネ。全ゼン気がつかなかったデスネー」
俺は半分呆れた声で魔夜に言う。魔夜は、俺の言葉に顔を思い切りガバッとあげながら、
ところどころ声を裏返させながら答える。努めて冷静を装っているのが見え見えだ。
でも、ま、こういうのも新鮮でいいかもしれないな。そう思いながら、今の自分の格好を見返す。
上半身はしっかりとパジャマを着て、下半身はテントを張っているパンツ一丁という、
何だかかなりアンバランスで、しかもかなり恥ずかしい格好をしていた。
…何だか急に毛恥ずかしくなってきた。って、さっきから思うが本当に、計算ずくじゃないんだろうな?
「しょ…っと……。あれ? 何か……引っかかってマスネー」
パンツに手を掛け、ずり下ろそうとしている魔夜がひとこと。う…それは……。
「これ…ですね……。ちょっと、邪魔デスネー」
「あ…あ痛だだだだ」
こともあろうに、魔夜は俺のモノを収納したまま、無理やりパンツを脱がそうとする。
上を向いているのを強引に下に向けさせられ、ジュニアは悲鳴をあげてしまう。
いや、悲鳴をあげていたのは、俺もだったのだが。まさか…羞恥アンドSMプレイ…か!?
「あっ…ご、ごめんなさいデスネ、痛かったでしたデスカ?」
パンツの上からさわさわと、俺のモノを撫で上げる。………やっぱり、ちょっとイイかも…。
「こ…今度は……大丈夫…デス…ネ…」
パンツの上からモノを押さえつけ、その隙にパンツの裾をずり下ろす。
ほんの少しだけムケている、モノの先端が姿を現した。
ううむ……こんな、こんなことならば、きちんと手術をしておけばよかった…。
スルッ
「よい…しょっと…」
モノの先端の引っ掛かりをかわすと、いっきに俺のパンツを脱がす魔夜。
同時にモノがピンと立ち上がり、天井を向いた。……まったく、我がムスコながら元気なヤツよ…。
おしむらくは何故に皮が常人よりも多いのか…いや、これは多分に成長過程なのだ。
まだまだムスコは伸びていく。それに備えて皮を多めに残しているのだ。
……………何だか寂しくなってきた。
「えっと……。で、これからどうすれば、いいアルか…?」
「い、いいっ!?」
「ど…どうしたアルか? 私、何かおかしいこと、言ってしまったデスカー?」
魔夜の声で現実に引き戻され、思わず動揺の声をあげてしまう。
俺の声を聞いて、逆に動揺しだす魔夜。ま、まずい…何とか誤魔化さねば……って、おい。
「ちょ、ちょっと待て。どうすればいい、って本気で分からないのか?」
「そ、それってさっきも言ったアルね。恥ずかしいこと何度も言わせないでくれるカ?
だいたい私、男の人を見るのって、お兄さんが初めてデスネー。
………そういえば、あなたの名前は何て言うのデスカー?」
「あ、ああ。俺の名前は章一、だ。よろしくな」
「章一さんデスネ。あらためて、私は魔夜アル。こちらこそよろしくお願いするデスネー」
魔夜につられて思わず自己紹介をする。すると、魔夜がぺこりと礼をする。
…にしても、なんでこんなときに名乗らなければならないんだ。
「だって初めての相手なら、名前を聞いておくべきデスネ。記念なのですから」
そんなもんかねえ。俺の初めての相手って…まったく名前なんて覚えてねえ、っていうか、
風俗嬢なら本名なんて、知るはずないだろ。
しかし…そうか、初めて…か。それが俺の愚息でもいいのだろうか…って、そうでなくてよ。
「な、なあ。夢魔の仲間で、そういう話とかはしないのかよ?」
「え…えっと……。友達は結構そういう話が好きそうなのは、いたアルよ。
でも私、恥ずかしかったので、聞けなかったデスネ……」
………顔を真っ赤に染めてうつむく魔夜。
…何だか彼女…見た目だけでなく、性格も激しく俺のツボ、かも……。
で、続きます。
>>93 よく考えたら、
全部獣で女の子の要素が入ってなければ萌えないよなw
スレ立て5日目にして早くも100レス突破とは、
初代の即死っぷりを思うと信じられないことですね。
>>101 人それを獣姦と言ふ…。
>100
了解しました。
>101
>102に同意。
で、またも質問(こればっか)
ここでは特殊プレイはどこまでが許容範囲でしょうか?
今更ですがアナール責め、女同士の絡みを書いてましたですが、
またひとつ違った特殊プレイが現れそうで怖いのですが…。
>104
>肉体損壊
虐待して肢体切断とかじゃなくて
手負の動物や壊れた人形が妖怪に変化して、出会い当初からないとか
事故当時の記憶から怪我したままの幽霊とかなら
それが、話の伏線になるなら俺はイイと思う。
のどかな町、静かで豊かな自然、聞こえるのは小鳥の囀り。
「ん〜・・・やっぱこの町っていいなあ」
店のドアに掛けられている札を「CLOSE」から「OPEN」にしてから、俺は一度大きく伸びをした。
それなりに発展している町から外へ目を向けると、緑豊かな山々が見える。
俺は、そんな都会でもなければ、田舎ほど寂れてもいない平和なこの町で、自分の店を持っている。
料理人で、この店のオーナーでもあった親父から受け継いだ洋食亭・・・名前は「LIGHTS」。
店の規模は決して大きいとは言えず・・・ていうか、俺以外働いてる人いないし。
まあ、それは親父がこの店を建てた時からずっと変わっていない。
親父は「自分とお客さんが楽しけりゃそれでいい」って、よく言ってたっけ。
さっきも言った通り、俺しか働いてる人がいないので、俺が料理人とウェイターを兼ねている。
どこかのイタリア料理人みたいだけど、俺の料理は食っても即健康になったりはしない。
そして今日も、いつものように開店だ。
店内に戻ると、腕を捲って気合を入れる。
「そうだ、こないだ仕込んどいたビーフシチューの様子を見よう」
シチューなんかは、寝かせれば寝かせるほど旨みが増す。
おまけに、使われている肉は知り合いの業者から格安で仕入れた牛のほほ肉と、かなり豪華。
本当なら高くて手が出せないんだけど、特別にってことでなんとか手に入れたのだ。
もちろん、お客さんに出す前に俺が堪能したくて仕込んであるんだけど。
で、そのビーフシチューの様子を見ようと厨房に入ったら・・・。
「もぐもぐ・・・」
・・・え?
あの・・・見知らぬ女の人が鍋の中のシチュー食ってるんですけど・・・。
「もぐもぐ・・・おいし〜〜」
頬が蕩け落ちそうな顔で嬉しそうに呟く女の人。いや〜、それは料理人冥利に・・・って
「違う!違あああああああああああう!!」
食われてる!食われてるんだよ!?
なんで俺は常識的にそう考える前に料理人としての喜びを感じてるんだよバカヤロウ!
「ん?」
俺が叫んだ事で相手はようやくこちらに気づいたらしく、きょとんとした顔でこちらを見ている。
「お前何者だ!」
「お前ですって?相手をいきなりお前呼ばわりするなんて、失礼じゃない?」
口の周りに付いていたシチューを舌で舐め取りながら眉間に皺を寄せる女性。
「人の作った料理を勝手に食べている人に言われたくはないね」
多分、額に青筋浮かんでたんじゃないだろうか。
そんぐらい、高価な、特別に手に入れた素材をふんだんに使ったシチューを食われた怒りはでかかった。
しかも、相手はかなり強気なタイプ。なんで全然負い目がなさそうに見えるのだろうか。
「あ〜ら、言ってくれるじゃない。むしろ、アタシに食べてもらえた事を喜ぶべきなんじゃなくて?」
・・・もしこの時俺の右手が寄生じゅ・・・じゃなくて刀だったら、間違いなく首を両断していただろう。
「反省は?」
「してるわけないじゃない」
ピクッ。
俺は相手がそう言ったのを確認すると、店の入り口の「OPEN」の看板を「CLOSE」に戻した。
ついでに、裏口の鍵も閉める。店の入り口の鍵も閉める。
「・・・?何してるの?」
その問いには答えず、淡々と戸締まりの確認をしてから、店内を軽く整理する。
火の元を確認し(この時鍋の中身を見てみたら、空だった)、空調、窓を点検。
そして全てが完璧であり、店内が完全な密室空間になった事を確信すると、ゆらりと女の前に立つ。
この時、何かオーラのような物が俺の身体から出たりもしていたのかもしれない。
怪訝そうに俺を見つめている女。俺は、その女に無表情なまま向き合った。
「あなた・・・『覚悟してきてる人』・・・・・・・・ですよね?」
「・・・へ?」
「他人の作った料理を勝手に『食べる』って事は・・・逆に自分が『食べられる』かもしれない、という危険を
常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね・・・」
「ゴゴゴゴゴゴゴ」と効果音が出ていたかもしれない。
「え・・・?食べられるって、何が?」
よく分かっていないようだ。
「幸いな事に、この店は防音設備が完璧でね・・・周りに人もいないし、元々客足が多いわけでもない」
「え?え?」
いまだ分からない様子の女を、俺はじっと見つめてみた。
頭のてっぺんからつま先まで眺めてみたりもする。
というわけで、ここで女の容姿について触れておこう。
髪型はシャギー。髪の色は・・・きつね色?
ついでに、着ている服もきつね色って感じだ。
下はGパン。アクセサリー等は特になし・・・と。
スタイルに関して言うと、けっこういい。
胸はどっちかといえば大きめで、目算でCくらいだろうか。
顔は、整ってこそいるものの、吊り目っぽくて、その強気な性格を表しているかのようである。
さて、設定の羅列はこのくらいにして。
俺の視線に対し、女は怪訝な顔をしたままだ。
「・・・さっきから何なの?」
「分からないかなあ〜」
余裕ある俺は頭をポリポリ掻いたりもする。
「食べるとかどうとか・・・よく分からないんだけど」
そこまで言って分からないなら仕方ないか・・・。
「然るべき報いを食らわせてやる、ってことさ」
さりげなく女に近づく。
女は、まだ分からないといった表情で、俺が近づいたのには気づいていない。
「? アタシ何か悪い事でもした?」
この期に及んでまだ言うか。
まあその怒りは抑えて、俺はさらにさりげなく近づく。
・・・そして。
「あれ?なんで近づいて・・・きゃ!?」
女が俺が近づいていた事に気づくと同時に、俺は女を押し倒した。
「い、いきなり何をするのよ!」
「だから言ってるだろ?・・・食うぜ」
騒ごうとした女の身動きを取れなくさせるよう、覆い被さる。
さすがに大の男に倒されると、動揺の色が濃くなった。
「ア・・・アタシ何かした?」
「いつまでそんな事言ってんだよ、俺の料理勝手に食ったじゃないか」
「え?あれって、あらかじめ置いておいてくれたんじゃ・・・」
へ?
何を言ってますかこの人は。
「だって、あの時約束してくれたじゃない」
あの時って・・・?
今度は俺の方が話が見えてこなくなり、俺も動揺してしまう。
「だから、アタシもここに来たのに・・・」
訳が分からない事を言い続ける女。
俺はいつまでも話してては始まらないと思い、当初の目的通り、女の唇を突然奪った。
「んっ!?」
当然女は驚き、いきなりの事に目を見開いて困惑している。
その無法備な女の口膣に、続いて舌を侵入させた。
「んんっ、ん〜んんっ!!」
満足に声も出せずに首を振ろうとするが、俺が舌を絡ませた事によりそれは遮られた。
まさに貪るように女の舌に、俺の舌を絡める。
「んぐっ、ちゅっ・・・んぐっ、んぐぅ!・・・・・・・ぷはっ」
俺がようやく口を離すと、女は苦しそうに呼吸をした。
だらしなく開かれたままの唇に、唾液の糸がわずかに引く。
「い、いきなり何をっ!」
「・・・悪いことしたらこれが当たり前」
もちろん冗談。ていうか悪質な嘘。
が、女はその言葉にはっとしたような、驚いたような顔で固まっている。
「そ・・・そうなの?でも、あの時とまるで様子が違うね・・・」
・・・さっきからなんなんだ?「あの時」って?
解せない表情でいた俺に、女は何か納得したような表情になった。
「あ、もしかして・・・憶えてない?」
「憶えてないというか・・・」
「ほら、名前も教えてくれたじゃない。・・・ノボル、だっけ?」
え?昇・・・?それって・・・
「親父の・・・名前?」
作品の途中で詰まる→別の作品を書いてみる→詰まったところが進んだりする→(・∀・)イイ!
というわけで、犬耳で詰まったのでキツネの方導入部書いてみました。
>>103 ◆W/KpcIbe5Y氏
アナル責めは全然特殊じゃないと思う自分は駄目人間ですかそうですか。
ともかく、俺としても
>>104氏の意見に大体同意です。
というわけでここで言っておきたいのですが、もしこのスレに「どうしても俺は猟奇(801とか)が書きたい!」という人が
いたのなら、書く前に注意書き、もしくは名前にNGワード用の「801注意」などと入れられる事をお勧めします。
>87の続き。先に言っておきますが、長いです。
そして、にも関わらず結局エロシーンは無いです。あしからず。
ビュンッ ザクッ
そのとき、二つの音が広間に響き渡った。
ひとつは何かが空気を切り裂く音、もうひとつはその直後、柔らかい物に硬い物が突き刺さる音。
「…あ…あれ……?」
ジェイミーが怪訝そうな声をあげる。その左胸には、巨大な矢が突き刺さっている。
「ここまでだな、ジェイミー」
「カ…カーヴィ……。お、おまえ…裏切ったな……」
突然ジェイミーを呼ぶ声が聞こえる。彼女は声のほうを振り向き、正体に気がつくと忌々しげに口を開いた。
そこには紫色の仮面を被った男が立っている。
「裏切るも何も無い、シナリオ通りだったよ。多少、計算違いな連中が混ざりはしたが、それも修正可能な範囲だし…ね」
おっと、ほかの方々もあまり動かないでくださいよ。育ちのせいか、あまり血を見たくはないものでね」
カーヴィと言われた男はくちびるを歪ませ、皮肉っぽい笑みを浮かべながら、階段に向かって右手をかざした。
ジェイミーが階段を仰ぎ見ると、そこにはボウガンを構えた者たちが並んでいる。
「愚か者が……最高導師殿が…ナシルが…そんなことを…許すと思うか!?」
「最高導師様には許可をいただいている」
ジェイミーがカーヴィに向き直って叫ぶ。彼女が口を開くたびに、口から血が零れ落ちている。
一方、カーヴィはそんなジェイミーを見て、ゆっくりと仮面を外しながら勝ち誇るように言った。
その顔は、嬉しくてたまらないといった表情だった。
「な! う…嘘……だ…」
「嘘ではない」
うつろな目でつぶやくジェイミーの声に、カーヴィではなく別の方向から返事があがる。
その声を聞いたジェイミーは、思わず我が耳を疑っていた。
声の主は、学院の最高導師、ナシルその人だったからである。
「カー…ヴィ…、な……何故…」
「何故、と言われてもな…。そこのカーヴィの言うとおりだよ。
当初から、研究がある程度の段階にまで進むと、ジェイミー殿には引退していただく予定だったのだから、な」
ナシルは事務的に淡々と語る。そこには、何ひとつ感情らしいものが読み取れなかった。
「そういうことだ。…安心することだなジェイミー、貴様の研究は私が引き継ぐ。学院として、何ら問題はない。
…ああ、そうそう。レイナとリックには研究材料としての役割を続けててもらうよ。
それに聞いたところ、そこのダークエルフも研究材料としての価値があるとか…。
お二人は…残念ですが、この話をお聞きしてしまった以上、このままお引取りいただくわけには参りませんね。
リュウくん……と言ったかな? あなたにはまさにぴったりな、生活の場所を提供させていただきますよ。
もう一人の…えっと失礼、私としたことが、うっかりと名前を失念してしまったよ。
君はここに潜入して、誤って研究中の蛇女を解放させ、殺された。蛇女はやむなく我々の手で処分させられた。
こういう結果になってしまうのは、誠に遺憾なのだがね……」
大袈裟に両手を広げながら、長々と語り続けるカーヴィ。ジェイミーはとうとう床に倒れこみ、息も絶え絶えになっている。
リックとキャスリーはさっきまでと様子が変わることなく、残った3人は動くことができなかった。
レイナはジェイミーの境遇が哀れに思い始めていた。そもそも自分とは血を分けた姉妹なのだ。
ひとつ間違えれば、自分が同じ目に遭っていたのだから。今すぐにも、彼女の元に駆け寄りたかった。
だが、階段から睨むボウガンの群れが、彼女の動きを遮る。レイナはただ、リックをその胸に抱くことしかできなかった。
距離が…遠い。ポールは、自分とカーヴィのいる位置を計算して舌打ちし、背中に冷や汗が流れるのを感じていた。
カーヴィの口ぶりでは、他のみんなは生き残る可能性がある。でも、ボクとジェイミーは…。
どうせ死ぬのなら、このまま死ぬよりもひと暴れしたかった。カーヴィを人質に取れば、この場を逆転できるかもしれない。
だが下手に動くと、カーヴィを押さえ込む前に、自分がボウガンの餌食になってしまう。
何か、何か逆転の策はないものか……。そう思いながら、ポールは兄貴分の肩身のダガーを握り締めていた。
キャスリー……。リュウは心の中でつぶやいていた。僕の中心になってくれる人と、確かに彼女に言った。
何があっても守り抜きたい。そう心に誓い、一夜をともにした。
だが今の状況はどうだ。むざむざと彼女を人質にとられ、今またボウガンの脅威にさらされている。
僕自身はどうなってもいい。だが、キャスリーは。彼女だけは連中の言うような目に遭わせるわけには絶対にいかない。
一瞬、この場に来たことを後悔した。だが、次の瞬間には首を振りながら必死に否定した。
いやいや……彼らと出会ったのも”縁”なんだ。思わず、彼らと出会ったときのことが、鮮明に頭に浮かびあがる。
人は死ぬとき、昔を思い出すというが…そんなことを考えながら、あるひとつの出来事を思い出していた。
『何でも、己の命が危うくなったとき、一度だけ持ち主の身を守ってくれるらしい。
まあ、本当かどうかは使ったことがないから知らないがな。それでもお守り代わりにはなるだろうよ』
そう。彼らと出会う直前に、同郷だと言う宿屋の御主人からもらったカード。
御主人が言うように、本当に効果があるかどうか、なんて分からない。だが、それでも……!
リュウは万が一の可能性に賭け、カードを天にかざした――
ゴゴゴゴゴゴゴゴ………
「な、何だ!?」
一瞬、ナシルが戸惑った声をあげる。突然、雷鳴とともに、地響きが起こりだした。
地下の部屋で雷鳴!? と、振り返るとリュウの体が金色に光り始めている。
「ええい! 撃て撃て! 殺しても構わん! あの男を撃て!」
カーヴィは嫌な予感を覚え、ボウガンを手にした男たちに命令した。男たちがボウガンを発射しようとした刹那――
ビカッ バリバリバリバリバリッッ!!
天井を突き抜け、雷光がリュウの体に落ちる。
同時に凄まじい衝撃波が襲い掛かり、思わずその場にいたキャスリーとリック以外の全員が顔を伏せた。
シギャアアァァァ!!
「う…うわああ!!! ば、化け物!!」
最初に顔をあげた、ボウガンを構えている男が叫んだ。さっきまでリュウがいた場所には、見たことも無い怪物がいた。
「何だ、あれは……」
叫び声を聞き、顔をあげたナシルは思わずつぶやいた。
目の前の怪物の姿は、全身が赤い鱗に覆われた、巨大なワニかトカゲのような、強いて言うならばドラゴンに近い。
だが彼の生涯に蓄えた膨大な知識の中でも、このようなドラゴンがいるとは、見たことも聞いたことも無かった。
「リュ…リュウ…あ、あれは……龍?」
レイナは怪物を見上げ、つぶやいていた。彼女は目の前の怪物に心当たりがあった。
初めてリュウたちと出会った日、リュウが宿屋の主人からお守りにもらったというカード。
そこには龍という名の怪物が描かれていた。目の前の怪物は、まさしくカードの龍そのままの姿だったのだ。
「お、おまえたち! 何をしている! 撃て! 撃つんだ!」
ヒステリックにカーヴィが叫ぶが、男たちはボウガンを放り投げ、我先に逃げ出そうとする。
それでも、勇敢な――いや、無謀と言うべきか――何人かがボウガンを構えたそのとき、
グギャアアアアァァァァ!!!!
突然、龍が吼えた。途端に男たちの足が止まる。
同時に、龍の額の青い部分が光ったかと思うと、その口からまばゆい光がほとばしり、
階段の方向に向かって吐きだした。
ドカーーーン
凄まじい轟音と衝撃波が飛び交う。
それは、さっきレイナが出した稲妻の魔法に似ていたが、規模はまるで比較にならなかった。
「な…なな…な…な………」
レイナは上手く声が出せなかった。階段を――正確には階段があり、人がいた場所――を見ると、
そこにはぽっかりと大きな穴が開いている。その先は果てがまるで見えない。
「く…くそっ! ならば、我が実験の成果を見せてくれるわ! 出でよ! 我が下僕よ!」
カーヴィが叫ぶやいなや、その後方から黒い霧が集まり、何かの姿を形作っていく。
だが、しかし。
ジジジジジジ……グオオオオッッ
龍の口の上にある、もうひとつの口が開いたかと思うと、
そこからさっきと同じ光が黒い霧に向かって飛び、次の瞬間、黒い霧は跡形もなく消え去っていた。
「ジェ…ジェイミー…!」
レイナは妹の名を呼びながら、ゆっくりと近づく。
その目には憎しみの光は無く、ただ怪我をした相手をいたわる慈愛の光をたたえている。
「ええい! 逃げる時間稼ぎも出来ないか! 役立たずが! ………ひっ!?」
黒い霧のいた場所に向かって悪態をついたカーヴィだが、次の瞬間には思わず息を呑んでいた。
いつのまに回り込んだのか、背後に回ったポールが彼の首にダガーを当てていたからだ。
「この状況で、命乞いって出来る? あ、そうそう。ボクの名前……覚えてないんだっけか、ね」
ポールがカーヴィに向かって静かに言う。最後の言葉に皮肉を込めて。
「い、いや、ちゃ、ちゃちゃんとお、覚えているぞ、た、確か、ポ、ポールくん、だったよ、ね? た、頼む、いの――」
どもりながら口を開き、自分にダガーを突きつけてる相手の名を語るカーヴィ。
だが、次に続けようとした命乞いの言葉を、最後まで言うことはできなかった。
ポールが無言で、ダガーを横に引いたからだ。
「別にそんなの聞きたくもないよ。あんただけは絶対に許せなかったからさ」
「そ…そそ…そん…な……! ………くあ…あっ……」
カーヴィに背を向け、ポールは冷たく言い放つ。
次の瞬間、カーヴィは首から鮮血がほとばしらせ、そのままゆっくりと床に崩れ落ちた。
ポールは彼のほうを振り向きもせずに、一目散にジェイミーのもとに駆け寄った。
「ポー……ル…。……愛してる…愛してるよ……」
「ダメ! 喋らないで! キャスリーが、キャスリーが魔法で…!」
ジェイミーはポールが目の前に来たのを見て、彼に向かって弱々しく手を伸ばした。
ポールはそれをしっかりと握り締め返した。それを見て満足そうに微笑みジェイミーに、レイナが叫んだ。
「もう…もう助からないよ…。それに…それに、やっと死ねるんだ、わたし…。ほんと……長…かった……」
「そんな! そんな…せっかく、せっかく目の前に妹と会えたのに、もうさようならをしなければならないの!?」
ジェイミーは首を振りながら答えるが、レイナは涙をボロボロ流しながら絶叫していた。
「ありがとう…こんな…わたしでも、妹って言ってくれる…んだ。…嬉しい。ゴホゴホッ……。
それより、聞いて……。この部屋の…奥に、私の研究資料がある……。ゴホッ。
そこに、リックの…記憶を……封じる…方…法が、載っている…から。」
泣き叫ぶレイナに、微笑みながら答えるジェイミー。その声は途切れ途切れになっている。
「ポール…愛して、る…愛してるよ、わたし……。ポールは…わたしを……愛して…くれてい…る?」
「あ…ああ、愛してる、…愛してるよ、ジェイミー!」
ジェイミーは虚ろな目でポールの手を握り締め問いかける。
ポールは涙を流し、声を詰まらせながら、最後はほぼ叫ぶように言った。
「よかった……私が…勝手に愛しているだけじゃ……なかった…んだ…。ポール…ありがとう……。
ね、レイナ……ポール…、私……、愛し合う人と、姉さんに看取られて、とても…幸せだ…よ。
こんな…生き方だったん…だもの、最期くらい……は…ね………。……でも…ちょっぴり…贅沢を言えば…
生まれ、変われたらもうほんの…少し、幸せに…暮らしたい、な。…………」
「ジェイミー? ジェイミー!!」
ポールの返事を聞いて、満足そうに微笑みながらつぶやくジェイミー。そして、それっきり動かなくなった。
レイナは、彼女の体にすがりつき号泣し、ポールはひたすら彼女の手を握り締め続けていた。
「リュウ…リュウ!?」
レイナたちは背後からの声を聞いて振り向き、息を呑んだ。そこには、キャスリーがリュウにすがる姿がある。
それ自体は別に驚くことではない。二人が驚いたのは、キャスリーを見て、である。
何故なら彼女の肌の色は、いつも見ていたように浅黒くなく、その逆の輝くような真っ白だったからだ。
「う…ん……?」
「あ……。目、覚めた? 大丈夫? どこか体でおかしいところ、ない?」
リュウが目を覚ましたとき、そこは柔らかいベッドのうえだった。
傍らには、優しく微笑むキャスリーがいる。
目の下にはクマをこしらえ、多少やつれてはいるが、その美しさはまったく色あせてない。
むしろ、いつもと違う美しさを発見したようだった。…いつもと、違う?
そう思ったリュウは初めて気がついた。彼女の肌の色が今までと全然違うことに。
「……どうしたのかな? やっぱり、肌の色が気になるの?」
「う…うん…」
ぽかんと口を開けて固まるリュウを見て、肩をすくめながらキャスリーは言った。
反射的に頷いたリュウに、キャスリーはゆっくりと語り始めた。
その後、奥の部屋を調べた3人は色々な事実を確認した。
ジェイミーが言ったとおり、リックの記憶を封じる方法もあった。
さらに、魔道戦闘用に改造された、肌の黒いエルフについての文献も見つかった。
他の魔獣は1世代限り、もしくは親から子へとその特徴を受け継ぐのだが、エルフ族だけは実験時の相性の問題か、
理由は不明だが、数世代後に特徴を受け継いだものが産まれることがあるらしい。
また、その文献には数人のエルフ族が実験中に逃げ出した、との記述があった。
だがその文献のどこを読んでも、肌が黒くなったエルフを元に戻す方法は見つからなかった。
3人は文献だけを集め、具体的な実験の方法について記されている書類に関してはすべて火に投じた。
その後、意識を失ったままのリックとリュウを連れ、学院から抜け出した――
「…と、いうわけだったのよ」
「ふうん、そうだったんだ。不思議なこともあるものだね」
キャスリーの言葉にリュウは頷いた。ジェイミーと名乗る蛇女から、それは聞いた。
問題は、カードを天にかざしてからの記憶がないことだった。
「あ! そ、そういえば、みんなは?」
ガチャンッ
「ようリュウ、意識が戻ったか。快気祝いに宴会を始めるぞ!」
「ちょ、ちょっとリックさん! リュウさんは目が覚めたばかりなのですから、無茶を言わないでくださいよ!」
「リュウさん、早く体を治して、僕に武術を教えてくださいね!」
リュウがキャスリーに聞くやいなや、3人が部屋になだれ込んでくる。
いつもとまったく変わらない、その光景に苦笑いしながら、リュウは服の中のポケットをさぐる。
はたして、例のカードはすぐに見つかった。だが、前と違う点がひとつだけある。
カードに描かれていたはずの、龍の絵がどこにも無かったのだ。
一年後――
オギャアオギャアオギャア
バタン
「産まれたよ! 可愛い女の子だったよ、おめでとう」
向こう側の部屋から赤ん坊の声が響く。同時に扉が開き、キャスリーがリックを呼ぶ。
その手には、泣き声の持ち主である赤ん坊がいた。
「お疲れ様、レイナ。よく頑張ったね」
「ありがとう…あなた」
部屋に入り、我が子を抱えながら、妻であるレイナの頬を優しく撫でるリック。
その手を握り返しながら、レイナが言った。
「っと、お二人の邪魔だから、私はこれで退散するね。…ところでさ、名前はもう決まっているの?」
「ああ、もう決まっているさ」
「そう…。1年前から、ね」
扉に手をかけながら、キャスリーは振り向きざまに二人に向かって問いかける。
レイナとリックはキャスリーに微笑みながら答えていた―――
おわり
>111-121
やっとこさっとこ終わりました。
前スレ80さん、どえりゃあ時間掛かりすぎましたがこれでよかったでしょうか?
>104
肉体損壊は自分もダメですので、多分しないでしょう。
…今、上のSSで約一名、殺しちゃいましたけど。
ところで、801って何? って感じな自分はアレですか?
>105
それはそれだけでお話が作れそうですね。
>110
>作品の途中で詰まる→別の作品を書いてみる→詰まったところが進んだりする→(・∀・)イイ!
激しく同意…と言うか、自分は元々平行作業でSS作成してるので、天然でそれをやってたりしますね。
>アナル責めは全然特殊じゃない
同士よ(w
そうですね。注意書きは必要ですね。そういたします。
801=やらないか
>>105 とある家電メーカーに努めるサラリーマンが、
久しぶりに帰省してみると実家では大掃除の最中。
当然のように手伝わされ、物置から壊れたミシンを捨てる。
その夜、枕元に片腕のない女の子が現れてしくしくと泣きながら、
「お願いですから直してくださいよぉ」
>>110 キツネ娘イイ!
親父さんを使うことで、さり気なく寿命の違いを表現していくわけですね。
牛なんて食べたこと無いでしょうから、「ネズミやカラス何かより本当に美味しい!」とか言ったり。
この勢いで、向こうのスレで少し書かれた、出雲旅行のキツネ娘も書いて欲しいな。
俺の親父の名前も昇だ。
だからどうってワケでもないですが。
>>124 直したら「まだまだ働ける!」とか言って裁縫とかするんだろうなぁ・・・
そしていろんな家具が殺到してくる罠
>>127 主人公の服(含下着)全部に、名前を刺繍してくれるよ!
「このカメラさんも直してあげて下さい」
といって盲目の少女を連れてきて…
>壊れかけの家具
主人公が骨董屋さんとか小さな町の修理屋さんでいろいろ話ができそう。
>>129 それだと、直した骨董品や家具をお嫁に出さないといけないので却下w
>>129 いや、通常に持ち込まれる家具や骨董品はなにもないけど
例えば、常連のおじいさんから、ある一品を引き取ってほしいと言われるとか
修理中に持ち主のおばあさんが亡くなってしまい、
遺族からいらないと言われ引き取るとかしたものが人化するなら
大丈夫かと。
>>132 それなら、いっそのこと店主を魔法使いにしてしまうのも。
これまでの話では、男はみんな普通の人間だったけど、
陰陽師と式神とか魔法使いと従者みたいな関係も面白そう。
ミシンから生み出した”式神メイドロボ”を従えて、
妖怪針女子と戦う魔法使いとかw
>>135 ではセイレーンと戦うときには蓄音機のメイドロボでw
>>136 レコードにはジャイアンの歌が吹き込まれているのですなw
>>134 店主は魔法使いではないが、
宇河弘樹の短編集で「妖の寄る家」は
付喪神がいい感じです(W
付喪神でラブひな状態w
かまどの付喪神はおっとり屋のまかない方。
計算機の付喪神はクールな経理。
火縄銃の付喪神は戦闘用でお風呂嫌い。
付喪神でシスプリ状態とかもな(W
モノホンの付喪神ならみんな恐ろしく年上になってしまうぞw
じゃあ、付喪神で、「姉、ちゃんとしよ」状態(W
いや、赤ん坊の頃から成長を見守ってきた付喪神でハピレス状態w
私たちがママよ
>>143 おしゃぶりの付喪神
ほ乳瓶の付喪神
ガラガラの付喪神
おまるの付喪神
ぬいぐるみの付喪神
乳母車の付喪神
おしめの付喪神
他に何が思いつく?
おまるの付喪神
ドラえもんの付喪神があったりするのかもと考えてしまった。
美少女の。
>>146 まあそこまでいくなら付喪神に拘らないで、幼い頃から面倒見てきて貰ったメイドロボでいいんじゃない?
>1でロボットもOKとしてるんだしw
赤ん坊の成長を楽しみに見守りながらも、
徐々に大人になっていく少年と、一切成長しない己を見比べてしまい…
異世界ファンタジーで剣に宿る精霊と、ってのを。
>>147 ドラえもんに美少女のスタンドが憑いてる図を想像してしまいました。
ゴゴゴゴゴゴゴ
151 :
320:03/10/19 23:38 ID:ut5WW4Yi
>>150 書きますか?
九十九神の奇妙な冒険とか。
・・・美少女じゃなくなる予感。
>>110 世間知らずのお稲荷さんがいいなあ。
貨幣経済なんて知らないで、
「人にものを食べさせて貰ったらお金を払うものなんだ」
「お金って何?」みたいな感じ。
でもってこんなやつだってお金を見せたら、
「そんなのなら沢山持ってるよ」
といって、昔お参りに来た人が賽銭箱に入れていった古銭(かなり貴重)をどっちゃりと。
「食べ物もくれないケチな奴らだと思ってたんだけど…」
153 :
望蜀:03/10/20 00:05 ID:f8KXxhm8
≪ヌール・ジャハーン≫
「ふぅ……」
豪勢な城の一郭にある、この部屋の主は溜息をついて、椅子に腰掛けた。
質素ではあるが、気品のある造りをしてあるこの部屋の主の名は、シア=グァンヒート。この部屋だけだない、この城もこの国も彼の物である。
日は暮れかかり、空が青空と夕焼けの混じった薄紫色をしていた。
政務を終えた彼は、先日手に入れた東国の書物に目を通していた。
(君子も生まれ異なるにあらず、よく物に仮るなり。)
(物のはなはだ至るものにして、人妖はすなわち畏るべし。)
(君は船なり、庶人は水なり。)
職業柄、王であるシアは帝王学や政治学についての書物をよく読む。
もっともコレは遺伝かもしれない。先代、イシェル王も無類の読書好きで、この国の図書館は大陸一であると言われている。
イシェル王本人も、その万巻の書物から得た知識と、本人の経験を照らし合わせ、兵書・経書の類をいくつか残している。
本の半ばをすぎたその時、
「兄貴ィ!ヘルプミィー!!」
「………」
シアはしおりを挟んで本を閉じた後、うんざりとした表情で、突然の訪問者に向き合った。
「……とりあえず、何で窓から入ってきたか聞こうか?」
「近いから」
「………」
「いちいち衛兵とかに声かけるのもめんどいしなぁ……」
「………」
「あ、でもよ、警備ヌルすぎるぜ?仮にも一国の王の部屋に、こうも簡単に侵入されるようじゃマズいっしょ」
「………」
154 :
望蜀:03/10/20 00:06 ID:f8KXxhm8
この男の名はヴェルンスト=グアンヒート。その姓の示すとおり、この国の王族である。
一見20代前半位の青年に見えるが、シアのすぐ下の弟である。彼はハーフエルフなのだ。
彼は27人いる弟・妹の中で、シアと最も仲のよい兄弟の一人だ。歳が近いということもあるが、実直で穏和なシアと、豪放で闊達なヴェルの性格が巧く合ったのだろう
「……で、何の用だ?」
とはいっても、大体の予想はついているシアである。
「ミーナが実家に帰ちまってよぉ……」
ミーナとは彼の妻の名である。さらにいうと彼女は、バトゥ=クルスアルトの娘であった。
「またか…。いいかヴェル、遠く東国の言葉に“夫婦喧嘩は犬も食わぬ”とある。意味は察して言うまい」
「…いや、ちょっと今回はまずい感じで……」
「悪いと思ってるなら、とっとと謝ってくればいいだろう」
「いや!俺は悪かぁねぇぞ!!」
「どうかな?しょっちゅう放浪の旅に出で、帰ってきたら帰ってきたで、街に出て酒場でどんちゃん騒ぎ、おまけに三度の飯より女性を口説くが大好きなヴェル君の事だからな」
肩をそびやかし、鼻で笑うように喋るシア。
「女性を口説くのは男の礼儀ってもんだぜ!人生には潤いと刺激が必要なのよ!」
「おまえの刺激はミーナの雷だろうが……」
「あにぃ!だいたい口説くったて、その後どうこうしたことは一度もねぇぞ!」
「ホント、それが我が家の七不思議の一つだよ…」
シアが結局、仲裁をしなければならないか…と思い始めた時、ヴェルはとんでも無いことを言い出した。
「でな、何で俺が悪くないのに兄貴の所来たかっていうと……」
(やれやれ、まだ言うか…。ミーナも大変だな)
「……喧嘩した時にな、こう…つい、言っちまって…」
「何を?」
「“バトゥの親父さんが国を持てたのも、俺の親父のおかげじゃねぇか!その気があったら親父がそのまま国をパクってもよかったんだぜ!偉そうにすんなっ!!……って」
「ッ!!?」
次の瞬間、シアはおもいっきりヴェルの顔面をグーで殴り、大声で馬車の用意をするよう叫んでいた。
155 :
望蜀:03/10/20 00:06 ID:f8KXxhm8
閲覧の間へと、ヴェルを文字どうり引きずってかける。
「宗主っ!この度は我が方の愚弟が……」
「おう、そろそろ来る頃だと思っていたぞ」
余裕が無いシアとは対照的に、ほがらかに話すバトゥ王。
「この度の暴言、この者の首とダリア地方三郡の地をもって謝罪したいと……」
「ちょっとまてぇ!首ぃ!?」
頭を押さえつけられ、無理矢理頭を下げさせられていたヴェルが抗議の声をあげる。
「ハッハッハ……その様な事はしなくてよい。喧嘩の理由も聞いておる。あれは家の馬鹿娘が悪いのだ」
「いえ、その様なこと……。それに暴言を吐いたこと、許されることではありませぬ」
「何を言う。ヴェルの言うとおりではないか。私の才はイシェルに遠く及ぶまい。本当にイシェルが王になった方が、国民の為になったかもしれんな」
「何をおっしゃいます。宗主には人を統べる才があります。何十、何百万の兵を統べる将器などは、将を統べる才に及びもつきません」
「ほぅ……似るものだな。イシェルも昔同じようなことを言っておった」
「………」
「まぁ、今回のことはよい。今ちょうどシエルが帰ってきているのだ、今日の食事は楽しくなろう」
父の名を出して沈黙したシアを察して、バトゥは話を変えた。
シエルというのは先の乱でバトゥやイシェルと共に戦った女剣士のことである。乱の後は武者修行と称して旅に出たのだが、各国を回って情報を集めてるスパイではないかという説も噂されている。
「…………」
シアは馬車の中から、夕日を受けて黄金色に輝く小麦畑を見ていた。
「……なぁ兄貴、今回の事、悪かったな」
向かいに座っているヴェルが声をかけた。
バトゥ王のグァンヒート家に対する寵愛を妬ましく思っている朝臣も多い。それにグァンヒートの国は強くなりすぎたと思う。そんなことが判らないヴェルでないから、シアに報告したのだ。
156 :
望蜀:03/10/20 00:08 ID:f8KXxhm8
「……ふっ、なに、お前が厄介ごとを起こすのはいつものことじゃないか」
「……国を継ぐの、大変かい?」
「忙しくて、その様な事考えてる余裕もない」
「嘘だね」
「判るか?」
「俺だからね」
秋の風がシアの顔をなでた。シアはヴェルに向かい合って、少し笑った。
「いい加減、所帯持ったらどうだい?」
国后の座は今、空位だ。
「いきなり何を……子はいるんだ問題ない」
「ミリアちゃんの事、忘れられない?」
「まさか」
ミリアはバトゥの娘で、シアが20になったとき婚約者としてやって来た。婚約者といっても10才であった。
バトゥには他にもっと年頃の娘がいるだろうに…と当時は皆噂したものだが、どうやらバトゥは娘のなかで最も英明な娘を選んだらしい。とても10才とは思えない立ち居振る舞いだった。
「でも、結構気に入ってたろう?」
「後五年していたら、どうだったか判らんがな」
彼女は、その美しいつぼみを咲かせることなく、2年後、12才の若さで死んだ。
「結局、ミリアちゃんがいなくなって、兄貴はお袋にまたお熱をあげることになったって訳だ」
「それもわかるのか?」
シアは嫌そうな顔をした。それはそうだろう、名誉なことではない。
「寝言で“義母上”と呟いたのを聞いた女性が何人もいるんだがねぇ」
「何!?」
「あぁ、大丈夫、揉み消しておいた」
「………」
シアは目の前の弟を探るように見た。自分が義母を無理矢理押し倒したことを、この男は知ってるのではないかと。
「俺は兄貴に兄貴以上になって欲しくはないがねぇ……」
「………」
今度はヴェルが窓の外を眺めた。
157 :
望蜀:03/10/20 00:08 ID:f8KXxhm8
「……親父はすげぇよ」
暫く沈黙が続いたあとヴェルが呟いた。
「ああ」
その言葉の真意は判らないが、シアは素直な気持ちを答えた。
「いや…兄貴と俺の感じ方は違うさ」
「?」
「兄貴は英雄の親父に押しつぶされそうなのかもしれないけどよ、俺はもっと簡単だ」
「……」
外はもう暗くなっている。
「お袋はエルフだった……。人より長く生きる。俺だってそうさ。だから…愛したらつらくなるじゃないか」
「ヴェル……」
シアは久しぶりに鎧を着ていた。豪奢な造りの鎧は久しぶりでなくとも重く感じる。
「兄さんっ!」
「イテルアか?何の用だ?」
シアの前に現れたのは黒髪の凛とした女性だった。シアの妹である。母は人間だ。
「何故軍を動かすのです!」
「我が国の使者に失礼な振る舞いがあった」
「外交で済む問と聞いております。それに、大国は小国を攻めるものではありません」
討論をしながらもシアは鎧を着け終わり、腰に剣を帯びた。
「イテルアはそんなに政に詳しかったかな?」
イテルアはシアの言うとおり、政治に口出すタイプではなかった。彼女は芸術面では高い評価を得ているが。
「義母上かな?イテルアにそう吹き込んだのは?」
そう言いながら、直接自分に抗議してもらえないことがシアには悲しかった。
「そ、それは……。しかし、今回の件、兄さんが間違っているということは私にも分かります!」
「ここ数十年、平和で、軍隊など動かしたこと無いから、我が国がまだ、強勢であることを、知らしめなければ、ならないのだよ、わかったか?イテルア」
鎧の点検で体中を動かしながらシアは、思いついた言い訳を説明した。
(ヴェルなら、俺の心中をきっかり言い当てるんだろうな)
剣を数回降ったあと、鞘に納めながらシアは思った。
158 :
望蜀:03/10/20 00:11 ID:f8KXxhm8
シアは後悔していた。
(忘れていた…戦場の悲惨さを)
幼い頃、父に従って見た戦場……自分ではその光景を作ってはならないと決めたのに……
廃墟が続く道を歩く。焦げた木片が足下で砕ける。
「兵士が暴走したとは聞かなかったが?」
シアは虚しく秘書官に聞く。
「この程度は仕方ありません」
秘書官は事務的に答える。
「だろうな。……ジンバ兄弟を呼べ、司令官に命じる」
ジンバ兄弟はイシェルの代からの宿将で、兄は猛将、弟は謀将として知られていたが、今回の戦いには高齢の為、参加していない。
「宜しいので?」
秘書官は確認した。高齢の為というのは口実で、軍部の世代交代を狙っているのは周知の事実だった。
それは成功していて、ジンバ兄弟を起用する必要はないように思えたのだ。
また、シアが父の代の臣下を使いたくないという気持ちも汲んでいる。
「なるべく早く終わらせたい。皆には言えぬが、私が間違っていた。……しばらく一人で歩きたい」
「はっ」
秘書官は深々と頭を下げて、素早く立ち去った。
「………」
(もう、誰もいないか……ん?)
シアは瓦礫にうずくまる少女を見つけた。頭をスカーフで隠している。
「……あ」
少女はシアが自分に気づいたことを察し、身を少し引いた。
シアはその行動に寂しい顔を見せる。
「そんなに警戒しなくていい。向こうに軍が駐留していて、食事や衣服を供給している。行こう。すまないな、私のせいだ」
そう言って少女の手を取って起きあがらせると、少女のスカーフが落ちた。
「ツノ?」
そう、ツノだ。少女の頭には小さなツノがあった。
159 :
望蜀:03/10/20 00:13 ID:f8KXxhm8
「……あ」
少女が小さな悲鳴をあげている間にシアは落ちたスカーフを拾って
「人間じゃ無いのか?隠したほうがいいのか?」
そういってスカーフを差し出す。
「は、半分……」
「?ああ、人間のほうな。ということはハーフか?」
少女は受け取ったスカーフを胸のあたりに置いて答えた。
「はい、母が雷獣で」
「雷獣?珍しいな」
成る程、そういえば少女の八重歯は鋭いように思える。もっともその容姿と相まって、鋭いというよりは可愛らしいというのが合ってる気がする。
「雷獣というのは信心深いのか?」
スカーフと一緒に握られている十字架を見つけてシアは聞いた。
「いえ、父が神父ですので」
「ほぅ」
「おかしな組み合わせでしょ?そう思いません?」
シアの態度に敵意はないと少女は感じたか、ようやく笑ってくれた。
「いいや、いいじゃないか。私の国の国母もエルフだぞ?美人の」
シアも微笑みながら話した。
「見たことあります」
「そうか。……ところで、その、君の父君は…」
気まずくなるとは思いながらもシアは訪ねた。
「戦争が起こっている方に……。少しでも傷ついている人を助ければと。便りはありませんが、きっと無事だと」
「そうか。母君は?」
「私が五歳の時に出ていきました。酷いひと」
酷い人っと言った少女の顔は、本当に憎い人を話す顔じゃない気がシアにはした。
160 :
望蜀:03/10/20 00:15 ID:f8KXxhm8
「母との思い出は辛いか?」
「いえ……とても優しい思い出ばかり。だから一層嫌い」
「それなら、好きで出ていったのではないのかもしれんな、君の母上は。君もそう思っているんじゃないのか?」
シアの言葉に戸惑いを見せる少女。
「種族が違うのは大変だろう?それに、優しい記憶があるならそう思った方がいいじゃないか」
「……ありがとうござます」
少女の気持ちが晴れれたことがわかる。シアはこの少女に惹かれているのではないかと感じた。
「読み書きは出来るか?」
「え?はい。まぁ…」
「神父の娘だものな」
少女がシアの謎の問いにキョトンとしていると、向こうからローブに身を包んだ文官らしき人がやって来た。
「陛下!探しましたよ」
「いいところに来た。確か秘書官の席、一人空いていたろう?彼女を入れて欲しい」
「この少女をですか……はい、分かりました」
シアの顔から、もう決まったことだ という意志を感じて、秘書官はすぐに承諾した。
「名乗りが遅れたな。私の名はシア=グァンヒートと言う」
シアは名前だけを名乗った。
「えっ…あの、それって……」
「秘書官の話、受けてくれるな?こんな事しても、私の自己満足かも知れないが、それでも私の心は安まるんだ。それに、君には私の隣にいて欲しいな」
そう言って笑う姿が父に似ていることをシアは気づいているだろうか?
冬が過ぎ、春の匂いが焦げ付いた街にやって来た頃、二人は出会ったのだった。
161 :
望蜀:03/10/20 00:25 ID:f8KXxhm8
訂正
>157 剣を数回降ったあと→剣を数回振ったあと
>160 気持ちが晴れれたことが→気持ちが晴れたことが
だぁぁぁ88氏に注意されたのに、オラァ馬鹿だぁぁぁ
あ、あと、この話は続きます(当たり前だ。エロ書いてねぇもん)
望蜀さん、お疲れ〜
&お疲れついでにキャラの設定表キボン。
カタカナの名前ばっかで覚えられない……アホでスマン
>157の戦争が始まるシーンがちょっと唐突かな。
いきなり何処に戦争を仕掛けるのかわからなかった。
雷獣の娘というのは意表をついて面白いアイデアです。
名前は出てないけど、中国(に相当する国)系でもよさそう。
163 :
望蜀:03/10/20 04:20 ID:uLsErasP
雷獣の娘>名前募集中(西洋系がいいかな)
国の名前考えるの苦手で、
イテルアとの会話は馬車の話から数ヶ月経ってますが。
舞台は西洋なんですけど、価値観は中華っぽいんです(タイトルはインド語だったりしますが)。
ところで、この板、お絵かき掲示板とかないのかなぁ……
そっちの方が俺は貢献出来るのに
用語辞典▼
○シア=グァンヒート<人名・男>
グァンヒート家の当主(長男)・国王。父に英雄イシェル=グァンヒートを持つ。
≪ヌール・マハル≫編≪ヌール・ジャハーン≫編の主人公。
ずっと父を尊敬していたが、自分が国王になったとき、その重さに苦しむ。
繊細で真面目、穏和な性格で、国を固める二世国王にはもってこいの人物。
ベットの中じゃ人が変わる。(実は遺伝だったりする)
○反王の乱<用語・歴史>
数十年前、クルスアルト王家に起きた、ラス=エルズハイン将軍の反乱。それは他国を巻き込み、大陸を戦乱に陥れた。
ラス=エルズハインは後に反王と呼ばれることから、この乱をこう呼ぶ。
彼は全くの無能者ではなく、彼の下には娘婿のアスナット=オルトスやクルート=ラッセル等の優秀な人材が集まった。
大陸統一の野望を夢見るが、亡国の王子バトゥ=クルスアルトや、その部下の七聖将、四カ国同盟軍の活躍により、幕を閉じる。
○イシェル=グァンヒート<人名・男>
バトゥとは幼い頃から一緒に育った。バトゥが王太子の頃から名声があり、バトゥ即位の際はすぐさま宰相となるだろうとされた。
ラス将軍が反乱を起こした際、バトゥと共に逃亡、将軍はバトゥよりも彼を逃したことを悔しがったという。
その見識眼は的確で、その神算鬼謀をもってバトゥを助け、ついには彼を滅ぼすにいたる。
乱平定後は功績第一とされ、宰相となり、さらに領地を割譲され、国を持つ事を許された。
そして、周辺のまろつわぬ小国を併呑し、大陸に安寧をもたらした。
又、子沢山で(だって奥さん若いまんまだもん)28人の子供がいる。
モチーフは張良(漢)+郭子儀(唐)
○バトゥ=クルスアルト<人名・男>
国王。グァンヒートの国とは宗主国と主従国の関係。
ラスが反乱を起こした際、イシェルの力を借りて逃亡に成功。二年の雌伏を経て、反王打倒の兵を挙げる。
その後、足かけ五年に渡る戦いを繰り広げ、バトゥは国を取り戻した。
その経験が彼に、実際に生きる庶民の生活を知り、元々英明な彼を国王としてさらに成長させた。
大きな瞳と、大きな口、絶えない笑顔は彼の度量の大きさを物語っている。イシェルの子は自分の子の様に思っている。
モチーフは漢の宣帝+後漢の光武帝
○ティナ=グァンヒート<人名・女>
旧姓ランジーク。クルスアルト王家にゆかりのあるエルフの村の少女で,乱が起こる前からバトゥやイシェルとは親交があった。
彼女はそのころからイシェルに惚れていたらしい。兄と共にバトゥの挙兵に参加、功績を挙げる。乱の後イシェルと結ばれる。
エルフらしく天真爛漫な性格である。舌を噛んでまでイシェルに操を立てたのはそれだけベタ惚れしているってことです。
妹属性、Hは、乱暴な位がちょうどいい(ようにイシェルに調教された)
○ラス=エルズハイン<人名・男>
有能ではあるが野心多き人物。外征で功績をあげ、クルスアルト王家を乗っ取る。後の史家は彼を“反王”と呼ぶ。
豪放、果断の傑物タイプ。モチーフは劉裕(劉宋)
○シエル=アイリス<人名・女>
反王の乱でバトゥやイシェルと共に戦った女剣士。
乱の後は武者修行と称して旅に出たのだが、各国を回って情報を集めてるスパイではないかという説も噂されている。
○ヴェルンスト=グアンヒート<人名・男>
愛称ヴェル。イシェルの次子。母はティナ。ハーフエルフである。
陽気な性格で、自由人という言葉がピッタリ当てはまる人物。かと言って王族の自覚が無いかといえば、そうでもないらしい。
趣味は放浪、酒場でどんちゃん騒ぎ、ナンパ、夫婦喧嘩(シア談)。軽めに見えて、しっかりしているカッコイイ三枚目になって欲しいと切に願う。
性格正反対のシアと仲がいいのは、きっと根本が一緒だから。それから地獄耳である。
役割上、主役になることもなければ、おいしいシーンもないだろう。 マ,マジカヨΣ(°Д°)←ヴェル
○ミーナ=グアンヒート<人名・女>
ヴェルの妻。バトゥ=クルスアルトの娘。夫婦仲は“喧嘩するほど仲がいい”
夫の遊び癖に腹を立てているが、若いままでいる夫が、歳を取る自分への愛が薄れていくのではないかと、不安にさいなまれている
○ミリア=クルスアルト<人名・女>
バトゥの娘。シアが20になったとき婚約者としてやって来た。当時10才であった。
英明で容姿もよく(なる筈だった)シアも、将来を楽しみに待っていたが、12才で夭折する。
シアもまさか10才の女の子には手を出していないと思う。
○エイファ=グアンヒート<人名・男>
イシェルの末子。三歳。時々シアの事を父と呼ぶ。
元ネタは曹魏・文帝と、その弟・曹幹の挿話
○イテルア=グアンヒート<人名・女>
イシェルの娘。母はティナではなく、ゆえに人間である。
黒髪美人で、芸術、特に音楽に造形が深く、有名なヴァイオリニストである。
シアの名前と合わせると、アナグラムになり、筆者が普段どこの板にいるかわかる。
○ジンバ兄弟<人名・男>
イシェルの代からの宿将で、兄は猛将、弟は謀将として知られている。
○タイトル<用語・その他>
インド語で、ヌール・マハルは宮廷の光、ヌール・ジャハーンは世界の光を意味する。
元ネタは中公文書 妖のある話(陳舜臣・著)より。
○荀子<用語・その他>
≪ヌール・ジャハーン≫編でシアが読んでいた本。筆者の愛読書である(さすがに白文は読めないが)
>>164-165 力作乙〜。
でも人大杉。雷獣の娘の話なら、その子とあと数人に絞った方が理解が早いかな……
あと
>>163でも言われていますが、展開が唐突に感じるところがいくつか。
戦争もそうだし、秘書官に任じるところも。
作者の都合のよいように設定を動かしてるのが、読者に見えるとちょっとね。
(シアの設定の「ベットの中じゃ人が変わる」ってのも都合いいよねw)
話は面白そうだし、続き、期待してます。
>>164 用語辞典乙!
おかげでわかりやすくなりました。
カタカナの名前はどうも苦手で…そのせいで世界史の点数は…
ところで、絵も描けるんですね。
これまでお絵描き掲示板の需要は感じてなかったのですが、
SS保管庫にお絵描き掲示板も併設した方がいいかも知れませんね。
レンタルの掲示板で良いのがあれば教えて下さると有り難いです。
付喪神というか動物霊というか、こんなのはどう?
主人公は夢を追い掛けて都会に出てきたミュージシャンの卵。
バイトをしながらストリートで演奏し、少しずつファンも付いてきた。
そんなある日、行きつけの楽器屋で古ぼけた三味線を見掛ける。
爺ちゃんの津軽三味線で育った主人公にとってギターと同じくらい馴染みのある楽器。
格安で譲って貰い、糸を替え綺麗に磨いてやる。
そしてその夜、バイト先のコンビニで貰ってきたおでんを温め直していると、
どこからともなく猫の鳴き声が聞こえてきて…
>>170 これって恐怖系かなあ?
ただ単におでんの臭いにお腹をすかせてるだけなんだがw
付喪神と猫の霊が融合?
おでんを温め直していると、どこから迷い込んだのか純白の毛皮の仔猫が一匹。
物欲しそうに足元にすり寄ってくるので小皿につくねを乗せて置いてみると嬉しそうにぺろり。
もっともっとと切なく鳴くから自分の食い扶持を半分も食わせてやって。
しょうがないからカップ麺でも食うかと目を離した隙に消えてしまう猫。
そしてその夜、主人公の眠る布団に潜り込んでくる仔猫。
仔猫はいきなり猫耳の女の子に化けてパジャマを脱がし始める。
いきなりのことにパニクる主人公をよそに。熟練の技で攻め立て…
憑いていた三味線が、吉原の芸者が使っていた物で、見よう見まねで覚えたという設定で。
次の日からはギターと三味線のセッションで歌うように。
珍しさもウケて徐々に人気が出てくる。
最初は、見た目が小さな女の子ということで警官が来たら即逃げの繰り返しだったが、
人間変身に何パターンかあると知って以後はアダルトバージョンで演奏。
やがてライブハウスからもお誘いが掛かるようになり…
数週間後、舞台は再び楽器店。
店長の趣味で仕入れている骨董の楽器のコーナー。
新しく入荷した和太鼓。
胴の周りに墨字で何かが書かれた和紙が貼ってある。
不注意からその一部を破ってしまう主人公。
どこからともなく「ありがと」という声が聞こえたような…
その夜、主人公の元にやってくるのは狸娘。
むかしむかし、イタズラが過ぎて偉い坊さんに太鼓に封印されてしまった。
お札を破って出してくれた恩返しに…
主人公:ギター&ボーカル
化け猫:三味線&コーラス
化け狸:ドラム
バンドメンバー追加募集中!
>99のつづき
「そうしたらな…これをその手でしごいてくれないか?」
「あ、は…はい。こ…こうデスか?」
「く…っ、あ、あア…」
俺の言葉に頷き、おずおずとモノに手を伸ばす魔夜。
同時に、モノから伝わる優しい刺激に、俺は一瞬うっとりとしていた。が、
「……っ! しょ、章一サン! い、今、今コレ、ビクンって動いたデスネ!」
「あ…当たり前だろ、一応生きてるんだから……そのまま続けてくれよ」
モノからぱっと手を離し、心底驚いた表情で俺を見据えている。
俺は毛恥ずかしさと、快感を中断された苛立ちとが、ない交ぜになりながらも続きを促した。
「は、はい。わ、分かりましたデスネ。…っしょっと…」
その言葉に魔夜は素直に従い、再びモノを握り締めて軽く上下に動かし始めた。………
「痛い゛っ!」
「ど、どうしましたデスか? 何かあったデスか?」
思わず叫んでしまった。何故なら、魔夜のモノを握るその力強さに、ムスコが悲鳴をあげたから、だ。
当事者の魔夜は、何が起こったかわからずに、きょとんとした顔で見つめている。
「あ、あのな……。力入れすぎなんだって…。もう少し…優しく…このくらいで…やってくれ……」
魔夜の手を取り、握りなおさせる。そう、いつも自分でシテいる具合の力加減に…。
「そ…それじゃ…これで、いい、デスか?」
「ああ…そんな感じ……それで頼む…」
「わ、分かりましたデス。…っしょ、しょっと……」
上目遣いに俺を見据える魔夜に対して、恍惚とした表情で答える俺。ああ…気持ちイイ……。
「…章一さん、大丈夫デスか? 何だか…何だか先っぽから、お水が出てきたデスヨ?」
しばらくモノをしごき続けていた魔夜が、再び疑問の声を出しながら、
空いている片方の手で、ツンツンとモノの先端部分を突っつく。
「あう…っ…。だ、大丈夫……気持ちがイイって意味だから……もっと、もっと続けて…」
「はいっ。分かりましたデスネ」
モノから伝わる刺激に声を震わせながらも、俺はどうにか答えながら続きを促した。
魔夜は元気な声で答えながら、さらにモノをしごき続ける。
「それで…さ。もう片方の手…空いてるでしょ? そっちの手でさ…この辺とか、撫でて…くれない?」
片方の手が空いているのに気づいた俺は、その手を掴んでモノの下にある袋まで誘導した。
「えっと…この袋を撫でるデスか? …何デスか? コレ? 中に何か入ってるデスよ?」
「ああ…うっ。えっと…気にしなくて…いいよ…。それより…もっと、もっと…それ続けて……」
袋を軽く握り、中に玉が入っているのに気づいた魔夜は、それを指で摘みながら質問してくる。
そのあまりの気持ちよさに、俺は声と共に下半身を震わせながら、どうにか言った。
「こう…か? これで…いいデスか?」
「ああっ! そ…それで……それで、イイ、よ…!…」
魔夜は、片方の手でモノをしごいたまま、
もう片方の手のひらで、両方の袋を撫で回しながら俺に尋ねてくる。
俺は声も絶え絶えに、そう答えるのがやっとだった。
「くう…ぅ…。は…あっ…イ、イイ…よ、魔夜……」
思わずつぶやく俺。すでにモノは先走り液にまみれ、つたい落ちて魔夜の手まで汚している。
だが、それが潤滑油の代わりとなって、魔夜の手の動きをスムーズにさせていた。
魔夜が手を動かすたびに、にちゃにちゃと湿り気と粘り気を帯びた音が室内に響く。
「ん? 章一さん…何だかこれ、さっきよりもピクピクが大きくなってきたデスネ」
「ええ? あ、ああ……魔夜が…すごい…気持ちが…よくて……あふぅ…ふうぅ…」
しごいているモノを見据え、魔夜がポツリとつぶやく。
頭にジンジンと響くような快感を覚えながら、絞り出すような声で魔夜に言った。
「そうデスカ。それは嬉しいデスネ。もっとドンドン、気持ちよくなってくださいネ」
「あご…が…ぐ……ぎも…ちイイ……」
俺の言葉に気をよくしたのか、慣れてきたのか、魔夜のモノをしごくピッチが段々早くなりだした。
「すごいデス…どんどんお水があふれてきますデスネ」
「くっ…ぎ…がが…あっ…」
顔を真っ赤に染めながらも、興味津々と言う表情でモノに顔を近づける魔夜。
彼女が息をする度に、甘い吐息がモノを刺激してくる。
俺は上半身を身悶えさせながら、情けない声を上げ続ける。
最初にしごき始めてもらった時こそ、経験が無いという彼女に対して、
精神的な余裕みたいなものを持っていたが、今ではそんな余裕もどこかに吹き飛んでいた。
ダメだ…もう……もう…イッテしま…
「章一サン、顔しかめてマスが、大丈夫デスか? 何か苦しそうデスヨ?」
「だ…大丈夫…はあ…気持ち…はあ…気持ちイイから……だから…はあ…はあ……」
モノをしごく手をピタリと止め、俺を見上げる。
息を荒くさせながら、蚊の泣くような声で答えるのが精一杯の俺。
もう…もう……限界…だ…。
短いですが、>178-180でつづきます。
さて問題。
魔夜に咥えてもらって果てたほうがいいか、
咥えてもらう前に果ててしまったほうがいいか、どうしたものでしょうか?
>◆W/KpcIbe5Y
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おいらも咥えてもらって果てるに一票。
>>177 あとはシンセくらいかな?
古ぼけた壊れたままのテルミンを手に入れて修理…けっこう苦しいかもw
人に化けたらロシア娘?
>>177 バンドのメンバーにはおかしいかも知れないけど、
ラテン系の陽気なメキシコ美女のマラカス奏者。
正体はガラガラ蛇の変化。
>>181 とりあえず、顔射で一発きぼん。
>>177 学校の怪談系の、誰もいない音楽室で鳴るピアノ、ってのもいいかも。
イメージ的には優しそうな女先生で。
近所の学校で開かれていた学園祭。
一般入場可で、好奇心の塊の化け猫と化け狸に引っ張られるように入り、
旧校舎に迷い込んで遭遇。
>>177 とりあえず、雪女のさつきちゃんに横笛を吹いて欲しいw
188 :
名無しさん@ピンキー:03/10/24 23:00 ID:SLVFAMy0
幽霊?の由奈ちゃんにはリコーダーを吹いてもらうとか。
アイリスや魔夜はヨーロッパ風にハープかフルートかな。
河童や花の精霊はイメージが湧かないなあ。
列車の付喪神はもっとわからんw
悪魔が来たりて…
コサックダンス
昇・・・まぎれもなく俺の親父の名前だ。
「親父?あなたのお父さんって事?」
なんで、俺の料理をつまみ食いをした見た事もないこの女が、俺の親父の名前を知っているんだ?
たしかに親父は一年前に失踪するまで、この店で今の俺と同じように、料理人として経営していた。
俺と違うところがあるとすれば、もう一人働いていた人間がいたことだろうか。
それが、俺の母さんだ。
親父と母さんが知り合い、そして一緒になったいきさつを詳しく聞いた事はなかったけど、なんでも母さんが
偶然にお客さんとしてこの店に来て、そこから知り合ったらしい。
・・・まあ、それはどうでもいいんだ。
とりあえず今この状況。この女の言う事の真相を、確かめねばならない。
「それって・・・どういうことだよ?」
覆い被さった体勢のままで聞く。・・・流石にどいたほうがいいか。
「うん・・・」
俺がどいても、女は特に逃げる様子もない。
と、女が急に何かを思い出したような表情になった。
「あの、えっと……一つ、いい?」
「?」
良く分からないまま頷く。
「あのさ……アタシって、その……」
言葉の途中でどもってしまう。何が言いたいのだろうか。
「人間じゃ、ないのよね……」
「……え?」
何を言い出すかと思えば、人間じゃないという言葉。
嘘かとも思ってしまったが、女の表情は真剣その物だ。
言われてから、女の体を上から下へと改めて眺めてみる。
……スタイルもよく、顔立ちも整っているし、服装も普通、ちゃんと狐の耳と尻尾も生えている。うん、普通じゃ
「うおっ!?」
いかん、思わず流してしまうところだった。
今俺が言った通り、女の頭と背後には、さっきはなかった狐の耳と尻尾が生えている。
ぴょこぴょこ動いたりもするそれを、じーっと見つめてみたりもする。……うーん、本物っぽい。
女は、物珍しそうに耳を見る俺を、不安そうな表情で見ている。
いやはや、まったくもって……
「本当にいたんだなあ。びっくりだ」
「…怖がったり、しないの?」
「何で?」
別に怖がるもんでもないだろう。食われるわけじゃあないんだし。
だが女は、それが意外だとでも言わんばかりの表情でただただ俺を見つめている。
「だって、人間じゃないんだよ?」
「だから?」
女がまた驚いたような表情になった。
「いやー、俺子供の頃から、ずっと親父と母さんに言われ続けたんだよ。『神様や妖怪はいる』って。
たしかに実際に見るのは初めてだけど、あんまり怖いとかは、ないかなあ」
俺はそう続ける。
先程も言った通りだが、俺は子供の頃からずーっと両親に、そう言い聞かされてきた。
母さん曰く、「間違った考えをもってほしくないから」だそうだ。
実際に幽霊や妖の類を見た事はなかったので、今回が初めてということになる。
しかし、自分でもビックリするくらい落ち着いている。親の教育が効果を成したってわけか。
女は平然とした俺の様子をみて、ふーん、とでもいいながら何度も頷いていた。
「…何?」
かなり気になる反応である。
「ん?…あなた、お父さんに似てらっしゃるなあって」
「何で」
「その顔立ちも、アタシが会った時と顔がうりふたつだし、その反応も一緒」
親父の若い頃と俺がそっくりなのは、俺が昔のアルバムを引っ張り出した時に実感している。
自分でも驚くほど似ているのだ。まさに生き写しというか、なんというか。
反応も一緒という事は、この女は親父にも自分が狐の化身であることを告げたのだろうか。
というより、この女はどういう状況で親父と知り合ったんだ?話はそれだったはずだ。
「んで、いい加減、お前と親父と何があったのか教えてくれよ」
俺が言うと、女は眉間に皺を寄せた。
「あのねえ、アタシにはかなめって名前があるの。ちゃんとそう呼んでよね」
名前を教えられてなかったじゃん、と反論しようと思ったが、やめておいた。
「いいから、教えてくれよ」
女……かなめはコクリと頷き、思い出すように口を開いて、語り始めた。
たしか、まだ雪が降ってた頃かな。アタシは、山を下りたの。
(山を?)
うん。アタシは、この街の、ほら、あの山の奥に住んでるのよ。
(あそこって……お稲荷さんの神社があるとこだよな?古びた)
そう、そこがアタシの家。
……それで、アタシはその時初めて、この街へ来たの。当然、人間の姿でね。
初めて見る街は変わってて、アタシにとってはなにもかもが新鮮だった。
それで、周りをキョロキョロ見ながら街を歩いてたアタシは、ある物に引き寄せられてたの。
(ある物?)
その…おいしそうな、匂い。
(…動物ですか?)
狐よ。
(そうでしたね。はい、続きをどうぞ。)
なんか失礼ね…。それで、アタシはいつのまにか、このお店の前にいたのよ。
そこで、あの人と出会った。
(親父?)
そういう事になるわね。
…その時アタシがとっていた姿は、人間でいう12、3歳くらいの女の子だった。
きっと、すごく物欲しそうな眼でお店を見つめていたんでしょうね。
あの人の方から、「お嬢さん、お腹が空いたのかい?」って声をかけてきたから。
(親父はおせっかいな奴だったからなあ)
アタシは嬉しかったかな…人間の姿とはいえ、少しは妖気を出しちゃってるみたいなのよ。
あなたも、アタシを見た時に独特の雰囲気なんか、感じなかった?
(まあ、多少はね。でも、特別変ってわけでも…状況がアレだったし)
え、えっと、それで、あの人から声をかけてくれたわけなのよ。
(話をすりかえるな)
いいじゃない。細かい事を気にしてたら妖なんてやっていられないわよ?
(俺は人間なの)
……それで、アタシは店内に入れさせてもらえたわけ。
でも、アタシはお金を持ってなかった。
(なんで?)
だって、そんなのが必要だなんて知らなかったんだもん。
(妖なら当たり前か)
…そうなのよねえ。
アタシが、自分から人間じゃないって言う前から、あの人気づいていたみたいなのよね。
(どういうことだ?)
お金がない、ってアタシが言ったら、「お嬢さんなら仕方ない、当たり前の事だ」って。
今考えると、どうも引っかかるのよねえ…。
(親父、昔から霊感強かったらしいし、それだからじゃないのか?)
うーん、まあ、いいけど。
それで、あの人はお金を持ってないアタシにも、料理を出してくれたの。
あの時食べた「びーふんしちゆー」、おいしかったなあ…。
(ビーフンじゃなくてビーフな。ビーフンのシチューなんざ食いたくないし)
「びーるしちゅ」?
(もういい)
な、何よ!もう…。
(それで、さっき言ってた「約束」って何の事だ?)
あ、えっと、それはね…。
アタシがお店を出る時に、あの人が言ってくれたの。「またいらっしゃい」って。
その時は、また「びーるしちゅ」を御馳走してあげるよって。
(そこで名前を教えてもらったと)
そ。そういうこと。
(なるほどねえ)
「大体こんなところね」
一通り語ってから、かなめが言った。
これで、親父とかなめの間に何があったのかは大体理解できた。
ただ気になるのは、いったいそれがいつなのかという事である。
俺に親父が似ている時という事は…。
「二十年は前の話じゃないか?」
そのくらいのはずだ。
「え?まだ一年も経ってないんじゃ…」
…どうやら、狐の考える年数と、人間の年数は違うらしい。
いまさらながら、つまみ食いの件を思い出した。
どう責任をとらせようか、とも考えたが、そんな理由があるのでは仕方ない、とも言える。
そうやって俺が悩んでいた時…。
「あのさ…」
かなめがおずおずとした様子で口を開いた。
「何?」
「えっと、つまみ食いの事なんだけど…」
ちょうどいい時に言い出すのね。
まさか、「許して」とでも言い出すのかと思ったら。
「…やっぱり、責任とらないと、だよね?」
本人がとりたいというならとってもらえれば嬉しいが。
どうすればいいのだろうか。お金を請求するってのは多分無理、食ったものを出せというのは
単なるアホの言う事だ。
「それじゃ、やっぱり、するんだよね…」
俯いて、指を弄りながら言った。
「するって、何を?」
「ほら、人間の間では、悪い事をした時には、その、当たり前なんでしょ?」
え?ま、まさか…。
俺が否定の声を出そうとした時には、かなめは意を決したような表情で俺に近づいていて。
そして、俺の口はかなめの唇で塞がれていた。
推敲?してませんよそんなもん。
…というわけで、狐の続きです。犬耳は相変わらず停滞しております。申し訳ない。
ヴァルキリーと雪女の続きはちびちび書いております。期待して待っておられると、俺の鼻が
伸びたりプレッシャーを感じるので期待しないでください。
ていうか、なんか新しいアイデアが盛り上がってますねえ。
ああ、新しいものに手を出したがる悪い癖が…書いてみたい…。
>>181 手コキで顔射キボン…と。
熱烈に期待しております。
狐さんキタ――(゚∀゚)――!!
お仕置きで犯るってのすげぇな
うちにも来て欲しいぞ
>「え?まだ一年も経ってないんじゃ…」
>…どうやら、狐の考える年数と、人間の年数は違うらしい。
動物と人間では時間の感じ方が違うという話しも聞きますね。
でも野生の動物にとって、四季が一巡り=一年でしょうから、本当に1年しか経ってないとも考えられますね。
時間の流れの違う”隠れ里”で過ごしていたとか。
見かけは少女で実年齢は・・・というのは既にさつきでやってるので、
かなめには精神的に肉体的にも幼くあって欲しいなw
>36の続き。
「ふう…」
少し…やりすぎたかな? 快感に痺れる体をどうにか起こし、目の前の恵ちゃんをじっと見つめる。
どうやら完全に失神したようで、ピクリとも動かない。
まさか……あんなに気持ちがイイなんて……。正直、想像もしてなかった。
でも――お互い、忘れなければね。ゆっくりと服を着ながら思う。
あの刺激には、少々未練があるが、仕方がない。
そもそも、自分が彼女の正体を疑ったのが、今回の原因なのだ。
続きは、頼りないし物足りないかもしれないけれど、ご主人サマで我慢しよう。
そんなことを考えながら、私は恵ちゃんの頬っぺたに手を当てながら、呪文を唱え始めた――
「え…っと!?」
「どうしたんですか、河合さん? 玉子を割れたのが、そんなに嬉しいの?」
驚きの声をあげる私に、背後からアイリスさんが声を掛ける。
そうか…私、初めて綺麗に玉子を割れたんだ……。
……でも、おかしいな? 何だか別のコトをしていた気もするんだけれど…?
「さてさて、ぼうっとしてる時間は無いよ。お次は割った玉子をかき混ぜなくっちゃ」
あ、そうだった。アイリスさんに言われて思い出した私は、慌てて玉子をかき混ぜ始めた。
――20分後。
「ううん。まあまあじゃないのかな?」
あれから、フライパンに油を敷くのを忘れそうになったり、玉子をかえすタイミングを間違えかけたりしたけれど、
アイリスさんが付きっ切りで教えてくれたおかげで、どうにか完成にこぎつけた。
その完成品を見て、アイリスさんがひとことつぶやきながら、ひとかけら摘まみ上げ、口に運ぶ。
私はその様子を、固唾を飲んでじっと見つめていた。
「うん、お味も上出来。あとは落ち着いて、何度も言ってるとおり、力を抜けば大丈夫。
……さって、そろそろ時間だし、今日のところはこれで終わり、だね」
「あ、は、はい! ど、どうもありがとうございました! わざわざ遅くまで!」
オムレツを口にして、指でオーケーのサインを作りながら微笑むアイリスさん。
私は嬉しくって、思い切り頭を下げながら礼を言った。
「なあに、気にしなくていいよ。私も元々好きでやってることなんだから。
それよりも、大事な雅幸さんに食べさせてあげるんでしょ? 頑張んなさいね♪」
「は、はい! 早速お家でも頑張ります!」
アイリスさんの言葉に、思わず顔が熱くなるのを感じながら、うわずった声で答えていた。
「ただいま〜」
「あ、お帰りなさい、雅幸さま! お疲れ様でした!」
玄関のカギを開けて家に入ると、キャラクター物のエプロン姿の恵が僕を出迎えた。…ん? 何だかいい香りがする。
「今日はですね、オムレツを作ってみたんです! お口に合うかどうか分かりませんが、召し上がってくださいね!」
「へえ、そうなんだ。おいしそうな香りだよ。早く食べたいな」
「はい! 分かりました!」
僕からカバンを受け取り、もう片方の手で僕の手を取りながら、満面の笑みを浮かべる恵。
一方僕は、漂う香りに期待と多少の不安を胸に抱き、歩き出した。
「わ、おいしそう」
ネクタイを解いて食卓についた僕は、料理を見て言った。ご飯とオムレツ、それにスープ。
さすがにスープはインスタントみたいだけれど、ホカホカと湯気をあげてるオムレツは正真正銘、お手製の焼きたてだ。
「はい、あ〜ん」
「ん? ん、……むぐ…むぐ…ごく。うん、美味しい。美味しいよ、恵」
恵がオムレツを切り分け、僕に向けてきた。僕は多少恥ずかしさを感じながらも、オムレツを口にして感想を述べた。
同時に恵の顔がぱっと輝く。
「そうですか! よかったです! 私、頑張りましたから、たくさんたくさん、食べてくださいね!」
ああ、こんなに明るい可愛い笑顔になってくれるのなら、料理教室を勧めて正解だったかな?
僕はそう思いながら、恵の初めての手料理の味を噛み締めていた。
「ふう。やっと帰ってきたよ、まったく」
「あ、お帰り。遅かったな。夕食、食べるだろ?」
仕事をどうにか片付けて家に帰ってきた僕に、エプロンとチャイナドレス姿のアイリスが言った。
両手はおかずを持った皿で埋まり、声もぶっきらぼうだが、尻尾をパタパタ振って出迎えてくれている。
姿格好と言動には多少難があるけれど、垣間見える何気ない仕草がアイリスのいいところ、なんだよね。
「ん? ああ。…って、何だこの量は…?」
僕は返事をしながらテーブルの前に座り込み…声を失った。
テーブルには、炒飯、カニ玉、小エビと玉子の炒めもの、豚肉細切りと玉子の炒めもの、玉子スープが並んでいた。
今日は中華か…。そうか、それでチャイナドレスを着ていたのか。…って、そこでなくて。これ、玉子何個分だ?
「えっと…まあ、ね。ちょっと玉子を大量に出しちゃったから、それを片づける意味で……あはは」
頭を掻きながら、乾いた笑い声をあげている。
「それにしても…何だか夕食というより、酒の肴って感じがしてきたよ」
「大丈夫、ちゃんとビールも冷えているから♪」
僕の言葉に待ってましたとばかりに、コップとビールを取り出すアイリス。
コップを手に取って、お酌するアイリスを見ながら思った。ま、たまにはいい…か。
「ふ〜う、食べた食べた〜」
「はいはい、お粗末さまでした。……ありがと、綺麗に平らげてくれてっ。…んっ」
後ろのソファーに上半身をもたれかかりながらつぶやく。お腹はパンパンで動きたくなかった。
……いや。多分動けないのって、少し酔ったせいもあるんだろうけど。
アイリスは笑顔を浮かべながら、僕の頬にキスをしてきた。
「さあって、と。お片づけお片づけ♪」
すっくと立ち上がったかと思うと、上機嫌で食器を片づけ始めるアイリス。
後ろ姿をぼうっと見ていると、鼻歌に合わせて尻尾がリズミカルに動いている。
余程機嫌がいいみたい……。そんなことを思いながら、いつしか気持ちよく眠りの世界に入っていた――
>199-202で続きますです。
というか、視点がコロコロ変わってしまうと読みづらいでしょうか?
で、魔夜の続きは鈍意製作中です。
ご意見ありがとさまでした。
>188
恵やアヤメは自然の音(川のせせらぎとか、風の音とか)に合わせて
口ずさむのが好きそうな気がするので、バンドのメンバーになるとすると、
ボーカルが決定であれば、コーラス部隊になるのではないでしょうか?
あずさは…もう、ホイッスルしかないでしょう(w
>196
お疲れ様でした。何だか主人公の両親も気になる存在ですね。
続きを楽しみに待ち構えております。
>>203 あずさは、酔っ払うと鉄道唱歌を延々と66番まで歌い続けるという悪い癖がw
アヤメはたくさんの仲間たちと一緒に咲いてたんだから、コーラスの方が似合いそうですね。
>>195 罰を与えるというのは可哀相な気がするので、
食事のお礼という方向性で。
まあ、お礼というなら、貨幣経済を教え込むより、物々交換で
山で採ってきたキノコや山菜の対価でご馳走してやるとか。
山に湧く銘水の場所を教えて貰うとか。
一度目とは遥かに違う感触が、俺の唇を襲った。
驚いて目を見開くと、そのすぐ前に、瞳を閉じたかなめの姿が映る。
ついには俺の首に手を回して、さらに身体を引き寄せてくる。
そして、唇が離れた。
「んっ…」
「か、かなめ…?」
俺は何を言えばいいのか分からず、動揺しながらかなめの名を呼んだ。
すると、かなめは嬉しそうに、そして、少しだけ恥ずかしそうに目を薄めて微笑む。
「えへへ…初めて、名前呼んでくれたね」
「え?あ…」
そういえばそうだ。
…いや、そんなことよりこの状況。
弁明すべきか?そんな事は決してないと。だが、この機会はかなりおいしい。
というのも、かなめはかなり綺麗なのである。そこら中探してもいないくらい。やっぱり、妖だから?
いつのまにか、ゴクリ、と生唾を飲み込んでいた。さらに、男としての欲望が首をもたげる。
「つ…続き、しないと、ね?」
結局俺の出した答えは…YESだった。
かなめの言葉に頷き、自分の中の焦りや迷いを一気に排除する。
…とはいえ。
「それで、何をすればいいの…?」
知るはずがない。ただでさえ人間の世界に疎いのである。貨幣経済すら理解していないのだから、かなめが
そういう行為の詳しいやり方なんて、知る訳がない。
ということは、俺が指南するのか?ていうか、指示するのか?
…これって、めちゃくちゃおいしいんじゃないか?
「ね、ねえ?」
頭の中でとんでもないところまで話が進んでいた時に、かなめの声で現実に引き戻された。
「どうすれば…」
かなめの表情は不安そのものだ。
さて、どうするか…。
やはり物事には順序がある。やはり初めは…。
「初めは俺に任せて」
それだけ言って、俺はかなめを抱きかかえた。
「きゃっ、何を…」
適当なテーブルの上にかなめの身体を乗せる。
そして、勢いよく、その上着を脱がせた。というより、胸が見えるくらいまで捲り上げた。
「あっ…」
「…あれ?」
下着がない。ノーブラだった…。
人間と変わらぬ乳房と、その中央に、同じく変わらぬ乳首が在る。
形は良。俺の目算は常に正確だ。それはもうスカウターのごとく。
乳首の色も良し。総合すると、「チッ、スカウターが爆発しやがった!」だ。
これはまたずいぶんと魅力的な身体に変化してくれたものである。そして俺は幸運。
「あの、いつまでも見てないで…恥ずかしい…」
「はっ!そ、そうだな。それじゃ…」
意識が軽く飛んでいた気がしたが気にしない。
平静を装いつつ、その目算Cカップの胸にかぶりついた。…なんだか嫌な表現だ。
「ひゃっ!?」
驚いたような、むしろ甲高い声で反応するかなめ。
かまわず、俺は乳首の辺りを口に含み、舌先でまだ柔らかい乳首を刺激する。
「あんっ、舐めちゃ駄目ぇ…んっ」
かなめが、両手をテーブルにつきながら、早くも息絶え絶えに言う。
両手さえどかせばそのままテーブルに倒れこみそうな身体に片方の手を回して支えてやる。
もう片方の手は、俺が口で刺激していない方の乳房を揉む。
「んんっ!はぁっ、はっぁん!」
その刺激に反射的に身体を下げようとするも、俺の腕にはばまれてそれは叶わない。
そのため、身体と腕が微妙に震えながら、時折大きめにピクンと跳ねて快楽を感じている。
一度、また一度と舌でつついたりして乳首を刺激していると、それが徐々に硬さを持ってくるのが
その舌先からたしかに感じられた。
片方の胸を揉んでいた手の指で乳首に触れてみても、それは硬くなっている。
段々吐息も甘く切ないものに変わっていっており、それによって俺の興奮はさらに高まっていく。
「あぁっ!んっ、はぁ・・・」
いつのまにかかなめは、両手を俺の頭に置き、身体は引きながらも手は俺の頭を押し付けている。
さっきより強く抱きしめてあげながら、口を離して舌先のみで乳首を転がす。
そうやりながらかなめの顔色を伺おうと視線を上げてみたりする。
そこには、紅潮した頬で未曾有の快楽に耐える、かなめの扇情的な顔があった。
…やばい。エロイ。エロカワイイ。
恥じらいを含んだ表情で眼を閉じていて、なんというか、いじめがいがあるというか。
舌先を尖らせて、舐めるというよりはつつくというのが近い感覚で刺激を与える。
「あっ、ん、ふぁあ!」
前歯でこねくりまわしてみる。
「ああんっ!やっ、硬っ、い…」
さらに甘噛みしてみる。
「ひゃん、あっ!駄目、噛んじゃ駄目…ひんっ!」
敏感かつ多彩に変化する、かなめの反応が面白い。
さっきまでの強気な態度はどこへ行ったのか、今はその吊り気味な瞳をとろんとさせて声を上げている。
お仕置きなのか、単純に行為を楽しんでいるだけなのか。
その境界線がやがて不明瞭になっていき、そして、俺の気分も高揚していく。
かなめもようやくこの状況を楽しみ始めたのか、反射的な身体の拒否反応が薄くなってくる。
「駄目?それなら、やめたほうがいいのか?」
自分でも意地が悪いと思える質問だ。
その質問にかなめは、羞恥に頬を朱に染めながら、ふるふると首を横に振る。
「や、だ…もっと気持ち良く、なりたいよ…」
そんな言葉まで口を突ついて出てきた。
それならば、その期待に答えぬわけにはいかない。
「それじゃあ、このGパンを脱いで」
おそらく、衣類もかなめが知り得る限りの知識で、変化させたものだろう。
その衣類の一つであるGパンに、かなめがまだ少しだけ迷いながら手をかけた。
「さあ」
「…うん」
催促する俺の言葉に今度は頷き、ついにかなめがGパンを…脱いだ。
萌え〜萌え〜萌え〜萌え〜萌え〜萌え〜萌え〜萌え〜萌え〜萌え〜萌え〜萌え
お狐さんイイですねえw
このまま料理&××の虜になって住み着いてしまうに1票。
看板娘の女給さん!
>>196 320さんの書く三味線弾きの猫娘、イタズラ好きな狸娘が読んでみたいなあ。
っていうか、このバンドネタを使って、以前話題に上がったW/KpcIbe5Yさんとのクロスオーバーを…
◆W/KpcIbe5Y氏のSSの登場人物の相関関係が欲しいと思うのは俺だけでしょうか・・・。
>>211 相関関係っていう程、関連はないと思うけど。
「河童、恵」編の”雅幸”と、「幽霊、由奈」編の”敏則”は元同僚
”悪魔のアイリス”が講師をしている料理教室に生徒としてきたのが”河童の恵”
「列車の付喪神、あずさ」編の”主人公”とあずさの喫茶店に客としてきたのが、
「幽霊、由奈」編の夕那(由奈)と脱サラした”敏則”
これ位だったかと。
リュウも雅幸の同僚。嘘。
>202の続き。
「こら〜。こんな所で眠ってしまうと風邪ひくぞ〜」
突然、息苦しくなって目を覚ます。目の前には、僕の鼻を摘まんだアイリスの顔がある。
「ん? え? あ…えっと……?…」
「寝ぼけてるな、まったく……風呂沸いてるから入りなよ」
状況がいまいち飲み込めてない僕を見て、アイリスが呆れ顔で言う。
そうか、夕食を食べてから、そのまま眠ってしまってたのか…。ま、明日も早いし、風呂入って寝るとするか……。
「あ、ああ。そうするわ」
僕はアイリスに返事をして体を起こし、軽く伸びをしながら風呂場へと歩き出した。
「ふう…。気持ちいい……」
シャワーを浴びながら、思わず独り言をつぶやく。
少しぬるめのお湯が、僕の寝ぼけた頭を目覚めさせていくような気がした。
『お〜い、バスタオル置いとくからな〜』
「ん? ああ、ありがと」
扉の向こう側でアイリスの声がする。僕は頭を洗いながら返事をした。と、カラカラと扉が開いた音がして、
「さて、そういう訳で体洗いに来てやったぞ」
「い、いいっ!?」
さっきよりもはっきりしたアイリスの声が風呂場に響く。
…ちょっと待て。何がそういう訳なんだ?
混乱しきった僕は、思わず叫び声をあげながら、頭を洗い流そうとシャワーを手に取った。
だが、アイリスは僕の疑問に答えようともせず、それどころか、そっと僕からシャワーをとりあげていた。
「たまにはいいだろ。あまり細かいこと気にするな」
アイリスのあっけらかんとした声と同時に、背中に伝わる感触。
どうやら、彼女の手のようで、背中全体を優しく撫で回してくれているみたい…。
「ああ……、気持ちいい…」
「そうか、それはよかった。じゃあ、これならどうだ?」
そのあまりの心地良さに、思わず声が漏れる。すると、アイリスの機嫌の良さそうな声が聞こえた。
かと思うと、胸を擦る感触と同時に、背中に柔らかいものが当たる感触が伝わる。
「ちょ、ちょっとアイリス!? ……あうっ」
「どうした? 体を洗ってるだけなのに、何でそんな声をあげる? もしかして、感じてるのか?」
突然のことに驚き、声をあげてしまう。それだけでは留まらず、乳首からツンツンと刺激を感じ、吐息がこぼれる。
その吐息を、アイリスが見逃すはずもなく、悪戯っ娘の口調で囁きかけてきた。
「か…感じるもなにも…はあっ」
「くふふっ…ここがダメなのか? それとも…こっちがダメなのかな…?」
背中から感じる、柔らかい感触が上下に動きはじめたかと思うと、アイリスがつぶやく。
同時に片方の乳首を摘ままれ、さらにモノからも軽く握られた感触が伝わる。
シャンプーの泡で目を開けることが出来ない僕は、ただただその刺激に体を震わせるしかなかった。
「あう…はう……」
「あのさ……。それじゃ分からないよ。ちゃんと声を出してくれないと…ね」
体のあちこちから感じる刺激に声を漏らす僕の耳元で、追い討ちをかけるようにアイリスがささやく。
……毎度のことですが、口調が変わっています。何故なのでしょうか?
そんなことを考える、最後の理性を弾き飛ばすような刺激が、菊門から全身に駆け巡る。
「アイ…リス!」
「なあに? やっぱりココが一番良かったの? そうならそうと言ってくれれば、真っ先に相手してあげたのに♪」
思わず叫び声をあげてしまう僕に、アイリスが心底嬉しそうな声をあげる。
同時に、菊門の中に何かが入り込んでくる感触。
僕は身をよじろうとして………出来なかった。背後から、がっしりと捕まえられていたから。
「うわあ。こっちもすっかり元気になってきたね。…んっ……ふふっ…」
「あっ! はあっ!」
アイリスがそんなことを言ったかと思うと、モノを握られる力が増し、動きが激しくなってきた。
僕が出来ることと言えば、下腹部から伝わる刺激に合わせ、悲鳴をあげることだけだった。
「えっと……もっとちゃんと磨かないと、ね」
「はあうっ!」
「うふふっ。いい声♪ もっと、もっと聞かせてね♪」
「…あうっ…くううっ……」
モノの先端部分を指でなぞられ、叫び声が漏れ出す。
僕のその声を聞いて嬉しそうにつぶやきながら、親指で先端部分を、人差し指で裏側の筋を擦りはじめる。
さらに菊門から伝わる刺激と相成り、僕は悲鳴にならない悲鳴をあげ続けていた。
「はあ…はあ…あ……ああっ…」
意識がぼうっとしてきて、口からは喘ぎ声が漏れ続ける。
今は、モノと菊門から伝わる刺激を受けることしか考えられなかった。
もし、背後からアイリスが支えていなければ、そのまま床に崩れ落ちていただろう。
「クスクスッ……。おとなしくなっちゃってホント、かっわいいっ。………こっちは元気一杯だけれどねっ♪」
そんな僕を見て、アイリスは楽しそうな声をあげ、上機嫌でモノをしごき続けている。
もはや頭の中は真っ白で、快感に身を委ねることしか考えられなかった。…もう……もう…ダメ…だ………。が、
「…っと、はい、おしまいっ」
「へえ!?」
アイリスがそう言ったかと思うと突然、モノと菊門から急激に刺激が遠ざかる。
思わず間抜けな声をあげ、後ろを振り向く。…なんで……なんで止めちゃうの……?
「わぷっ」
振り向いた僕の頭に、突然シャワーのお湯が降り注ぐ。不意を突かれた僕は、再び間抜けな声をあげていた。
「なあに勘違いしてるのかなあ? い・ま・は、体を洗いに来たって言ったでしょ♪」
シャンプーを洗い流さんと、僕の頭を撫でながらアイリスが言う。そんな…そんな体の洗い方って……。
「あははっ、情けない顔してる〜。まるでお預けしてる犬みたい〜♪」
視界が蘇った僕の目に飛び込んできたのは、シャワーを持ったまま笑い転げるアイリスの姿だった。
「ア…アイリス〜…」
「ほらほら、怒ったって仕方ないでしょ。こっちもおとなしくしなさいな♪」
「おとなしくしろって……は……あうっ!」
少しだけ理性が戻った僕は、ゆっくりと彼女の名を呼びながら立ち上がる。
だが、アイリスはまるで意に返さず、そそり立ったモノにシャワーのお湯をあてながら微笑んでいる。
呆れた声を出そうとした僕の不意を突いて、彼女の尻尾が僕のモノに巻きつき、軽く締め上げてきた。
それだけで簡単に腰の力が抜け、再び床にへたりこんでしまう。
「さあって……と。これで体も綺麗になったし、これからはお楽しみの時間、ね♪ …ん……んっ…」
シャワーを止めたかと思うと、今度は真正面から僕に抱きつき、くちびるを奪ってきた。
覚悟を決めた僕は、アイリスをぎゅっと抱きしめ、侵入してくる彼女の舌に自らの舌を絡ませていた――
>214-217でまたも続きますです。
>208
かなめちゃんとのキスの味はビーフシチュー。
…バカはさておき、衣類は変化させたものだったですか。
すると、デフォルト状態の姿はお約束の巫女さんで…いや、何でもありません。
>212
分かりやすい案内ありがとございます。
219 :
320:03/10/27 23:48 ID:xn/Sr+Ih
>>218 キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
Sモードなアイリスハァハァ。
俺としては、こうゆう調子乗った香具師を叩き潰す…もとい、Sな人に逆襲して形勢逆転するのが
ツボなので、主人公の機転に期待しております。
あと、巫女さんがどーたらこーたらっつー話ですが、巫女装束なんぞ俺としては萌えの内に入りません。
俺はやはり裸Yシャツという物を以って初めて(以下省略
そういえば、狐にタマネギを食べさせてはいけないらしいけど、
ビーフシチューに入ってなければいいけどw
>>220 味噌汁以外にタマネギと油揚げを使った料理ってどんなのがあるだろう?w
>>221 我が家の炊き込みご飯には両方入ってるよw
洋食だと味の基本となるコンソメにタマネギは入れるから大変かも。
でもタマネギの何が悪いんだろう?
我が家の愛犬(故)にもタマネギ入りの残り物をよく食べさせていたけど平気だったが
アイリスのパイズリ→顔射をきぼーん。
かなめが、その真新しく見える、変化によって作り出されたGパンを脱いだ。
…さすがにノーパンという事はなかった。なかったのだが…。
「…なんだかなあ」
「ぇ…変?」
どこで得た知識なのか知らないが、そのパンティーが、黒のレースなのである。
よくある勝負下着とか、大人のおねいさんに似合いそうなアレ。
そのギャップがいいという声もあるかもしれないが、俺としては微妙だ。
「んしょ…っ」
最後にかなめが、テーブルに腰を乗せたまま、足を上げてGパンを脱ぎ捨てた。
上は捲り上げられた上着のみ、下はパンティーのみ。
これはこれでエロイ構図である。もっとも、そんなものにこだわる気はないが。
不安そうなかなめの顔を見ながら、その黒い下着の上から、指で秘裂をなぞる。
「…っ!」
声を殺して、身体を一度跳ねさせて反応した。
続けて、軽く指を押し付けるようにしてみる。
「は…ぁ…!」
またも声を殺そうとしたようだったが、口元から微妙に声が漏れた。
その反応に気をよくし、押し付けた指をこねくり回すように動かす。
「ん、ぅん…あっ!」
段々と惚けた表情になり、口から漏れる声も大きくなっている。
もはやかなめの手だけではその身体を支えられそうにないので、さきほどのように
俺が片腕をまわして、身体を支えてやる。
「ちょっと、お尻あげてくれるか?」
「え…?」
意識がはっきりとしていないような声で、かなめがこちらを向いた。
視線は俺を捉えてはいるようだが、どこか別の場所を見ているようでもある。
快感から来るのか、その瞳の端には、微妙ではあるが、潤みが見られた。
俺に言われるまま、かなめが腰を上げた。
腰が上げられると、当然お尻とテーブルの間に空間が生まれる。
そこに手を入れ、最後の砦とばかりに身につけられていた下着に手をかける。
「…や、駄目…」
本心と正反対の、制止の言葉がかなめの口から漏れたが、かまわず手をかけた下着を剥がす。
抵抗なく下着は脱がされていく。
上げていた腰をぺたんとテーブルにつき、脱力するかなめ。
その下着によって隠されていた陰部が、俺の目に飛び込んだ。
それを見た瞬間俺はある事に気づき、それを裏付ける意味も含めて、秘裂に指で触れた。
…くちゅり。
「んっ、ふぁ…」
かなめの声と同時に俺の耳に届いた液体の音は、間違いなくその秘所から奏でられた水音。
それが何を示しているのかは、いわずもがな、かなめも理解できているようだった。
「…濡れてるな」
「やっ…!」
突然耳元で囁くと、途端にかなめが顔を真っ赤にさせた。
「い、言わないで、そんなこと…!」
「違うわけじゃないだろ?」
「そうだけ・・・んぁ!」
いまだに出る否定の言葉を、愛撫によって遮る。
もう一度しっかりと響いた水音が、かなめの羞恥をさらに強めた。
「ひぁっ…ん、くぅっ」
「…なあ、かなめ」
秘裂をなぞるように上下する指を動かしたまま、耳元でもう一度囁く。
「んっ、な…ぁ…何?」
「ここ…自分で触った事あるだろ?」
「ここ」がどこであるかわかるように、指でとんとん、と秘裂と触った。
「なっ・・・!そんなわけ、ないで…んっ!」
「ほんとに?」
答えを求めつつも、指の動きは、ゆるやかに激しさを増していくばかり。
「当たり前じゃない…ひゃっ」
「じゃあ、なんで俺が「濡れてるな」って言った時、顔赤くしたんだよ?」
「……!」
かなめの顔に、かすかではあるが驚愕の色が見て取れた。
俺はさらに続ける。
「それってつまり、ここが濡れるってのはどういうことか理解してるって事じゃないのか?」
「……」
…俺ってSっ気あるのかも。
いや、ただ単純に、恥じらうかなめを弄るのが面白かったということにしよう。
かなめは、俺の言葉に、黙ってしまった。
しかしここで終わる俺ではない。
「寂しくなって、しちゃったのか?」
「ちっ、違っ!ただ単に、その、気に、なって…」
「自分で弄ったと」
言ってから誘導尋問をかけられたことに気づいたらしく、そんな表情を浮かべたが、観念して
さっきよりも顔を真っ赤にしながら、こくりと頷いた。
「ねえ、お願い…そんな風にいじめないで…恥ずかしいよ…」
瞳を潤ませて、俺の方を見つめながらかなめが言った。
そんな切ない表情ですら、見ているのが楽しい。
「どこまでしちゃったの?」
俺の口は止まらない。
「……ゆ、びを……に、入れ、て…うごか…」
かすれるような声で、途中と最後がよく聞き取れない。
それでも、どういうことをしたのかは分かった。
「恥ずかしい、よぉ…ほんとに恥ずかしいの…」
もうここらでやめてあげるとするか。
すっかり林檎のように赤くなった頬に口付けてから、俺は一本の指を、膣内へと沈めていった。
ちょっぴりお仕置きっぽくしてみました。
ほんとならフェラでもさせてみようかなと思ったのですが、展開が強引になる故、このような方向に。
>>220-223 ヘェ〜ヘェ〜ヘェ〜(AA略)
…まあ俺はそんなもん知らなかったのですが、人間に変化している時なら大丈夫、と思ってください。
油揚げに目がないのは人間の時だろうがなんだろうがデフォですが。
>>228 言葉責めがハァハァでした。
もう可愛いったらありゃしない!
>タマネギ
変化してる間は、人間と同じになってるから大丈夫でしょうね。
人間との間に子供を成せるんだから、遺伝子レベルで変質してると見た方が。
それに某狐娘も、タマネギが入っているであろう肉まんが好物ですしw
あとお稲荷さんの好物なら焼き鳥かなあ。
それもスズメとかツグミとか。
>228
彼女、いったいどこで黒い下着の知識を仕入れてきたんだと思いつつも、激しくハァハァさせていただきました。
男が責める側…イイ…。いっそのこと、あと10レスくらいをひたすら言葉責めに費やし、それだけで1回イカせちゃうとか。
人間時にタマネギを食してて、未消化の状態でキツネに戻ると…っつーこともできますですな。
どーでもいーけど、犬猫には鳥の骨を与えてもいけません。
牛豚の骨と比べて柔らかく、破片が尖りやすくなって腸で刺さりやすいから、らしいですね。
巫女さんは>320さんにとって萌えではないですか、そうですか。だったら自分が何かてきとーに書こうかなと思ったり。
…と、思ったけれど、キツネ巫女さんだと微妙に被るんで、何か違うシチュを考えようかと思うけど、
安直な脳がキツネ=巫女直行しか思い浮かず、オーバーフロー気味だったり。
誰か何かいいネタあります?(ぉ
で、裸Yシャツですか。それもまたいいですな。水に濡れて透けてしまうともう……つーことで、これも書いてみますです。
「てぶくろをかいに」のエロ版・・・って、ほしのふうたがそんなの描いてたな
向こうのスレで出てたネタ、
神無月に出雲大社まで神々の会合に出席するために、
初めて電車に乗ってお出かけする新人お稲荷さん。
人間を騙せて初めて、妖狐として一人前です、と
卒業試験のために人間社会にやってきた半人前の化け狐。
とりあえず、一人暮らしの男に目星をつけ、玄関を開けて貰った瞬間、
男が食べていたキツネうどんに反応して耳が飛び出す(本人自覚無し)
即効で見破られて、騙すつもりが逆に騙されて恥ずかしいことをされてしまう。
漏れの勘違いでなければ
>>231はキツネでなくて、巫女の話を作ろうとしてるように見えるのだが?
>>235 しかし、キツネでなくて巫女だと、このスレの趣旨から外れないか?
キツネ以外の人外の巫女さんってことなのかな?
神道系の人外っていったら……烏(カラス)とか
他には御神木の精霊とかかな。
貴船神社の玉依姫とか
「俺は日本一の料理人になる!」
貴船にお参りし、誓いを立てる若い料理人。
その熱意に打たれ、1000年ぶりに目を覚まし、戯れにその男の守護霊となって…
白蛇の巫女さんとか。
自分が祀られている神社に現れる。
近所に住む主人公の初恋の人とか。
アイリスは怒らせると夕飯に
たわしコロッケが出るのだろうか
たわしコロッケって。
アイリスが怒るっつーか、やきもち焼くのは見てみたいが。
大慌てで会社に飛び込む僕。時計はすでに9時半を指している。は〜あ、完全に遅刻だよ…。
何故かというと、僕の家に住み着いていた座敷わらしが時計を思い切り遅らせてたから、
なんだけども……それだけじゃなく、今日は何だか変なんだよね。
目の前でバスが行ってしまい、時間が無いからタクシーで駅まで行こうとしたら大渋滞で、
もうタクシーのほうが早いってことで、結局そのまま会社まで来てしまったんだ。
…は〜あ。おかげで財布の中身が一気に減っちゃったよ。
それもこれも、あの座敷わらしのせい…ではなくて、
彼女に悪戯の機会を与えてしまった僕のせい……なんだろうなあ。
でも、座敷わらしがいれば、普通は裕福になるはずなのに、これって逆じゃないのかな?
もっとも、『部屋に住み着いてた座敷わらしに時計を遅らせられて遅刻しました』なんて
言うわけにはいかないし、それで『わかった』なんて納得する上司だって、この世にいるはずがない。
と、いうか、納得する上司もそれはそれで怖いけれど。
廊下を走りながらそんなことを考えているうちに、部屋の前に立っていた。
………よく考えたら、携帯電話を持っていたのに、何で連絡しなかったんだろう?
間抜けなことに、ふと扉の前で思い出した。
仕方ないよね。就職するまでそんな物持ったこと無いし、一人暮らしで仕事以外に使う機会も無いんだし。
ええい! 延々と心の中で言い訳をしてても仕方がない! 素直に寝坊って報告するしかない!
「す…すみません! お、遅くなりました〜!」
腹を括って、詫びの言葉を述べながら扉を開けて、中に入った。が、しかし。
「お、早いな。昨日は泊まりじゃなかったんだろ?」
「え? あ、せ、先輩……だけ?」
中では先輩が一人、デスクの前でパソコンを操作している。
あれ? 他の人たち…は? いったい、何がどうなってるの?
「何だ知らないのか? JRの駅で列車事故があったんだよ。
それで皆遅れているんだろうさ。ま、僕は私鉄だから関係無いんでここにいるけど、な」
あっけにとられてる僕を見て、先輩が椅子の上でクルクル回りながら言った。
「そうなんですか…。でも、全員が全員JR利用じゃないですよねえ…」
「ん。4人が休暇と、昨日お前が帰ったあとに、3人ほど出張で出てったんだ。
ここに来るのはあと3人だが…そうだな、残った全員がJR通勤だよ。
だから今の時点で来てるのは、僕とお前の二人だけさ」
先輩につられて、勤務割のホワイトボードを見る。確かにそのとおりだ。でも……う〜ん。
まったく、何てタイミングのいい…。でも、そうすると今日僕がタクシーを使った意味って……。
「……ん? でも、お前も確かJRだと思ってたけど、事故を知らないってことは、どうやって来た?
まさか、この辺りに泊まってたのか?」
「あ…い、いや、ち、違いますよ……僕…は…」
先輩の問いに答えようとして言葉を詰まらせる。別にわざわざ本当のことを言う必要はない。そう思って。
「ふうん…ま、いいや。…ったく、会社もマイカー通勤くらい認めてくれてもいいだろうに、な。
だったら、こんなことになる確率も減っただろうにさ……」
肩をすくめながら先輩がぼやきながら、再びパソコンに向き直って作業を再開する。
ぼうっとしている暇はない。僕も急いで席に着いてパソコンの電源を立ち上げた。さ、仕事仕事……。
「……さて、定時か。じゃ田中、さっき言ったとおり、残りは任せたぞ。それでは課長、お先で〜す」
定時の鐘が鳴り、最初に職場に来ていた先輩が僕の肩を叩きながら退社する。
……えっと…一応教えて貰ったのはいいんだけど、少し心細いんだけれども……。
家では悪戯に悩み、会社ではいきなりの慣れてない作業に悩む……って、
やっぱり彼女、僕にとっては福を呼ぶんでなくて、厄を呼んでいるんじゃないのかな……?
「ふう〜。やっと終わった〜」
パソコンのデータを保存しながらつぶやく。結局、作業が終わったのは夜の8時だった。
まったく……慣れればなんてこと無いんだろうけれど…長かった……。
「お、お疲れ。ま、最初だから仕方ないよな。まずは慣れる事から、だ」
「あ…か、課長、お疲れ様です」
椅子にもたれかかり天井を見上げていると、突然肩をポンと叩かれた。
ふとその方向を見ると、そこにはにこやかな顔の課長がいる。僕は姿勢を整え直した。
「さて…今日のところはこれで終わりだな? ……どうだ? よかったら夕食を食べていかないか?」
「え? …あ、その…御一緒するのは嬉しいのですが……」
今朝、タクシー通勤したから、お金無いよ……。かと言って、無下に断るわけにもいかないし……。
「なあに、軽く夕食を食べるだけだ。金のことなら心配することはないぞ。たまには奢ってやるから」
「え? い…いいんですか!?」
まるで、今の心境と財布の中身を見透かしているかのような、課長の言葉。
思わず声を裏返すところだったよ…。
「ああ、もちろんだ。田中もよく頑張ってるみたいだし、な。
それとも…何か用事でもあったか? だったら無理強いはできないが」
「い…いえ、あ、ありがとうございます! 喜んで御一緒させていただきます!」
……一瞬、『早く帰ってきてね』と元気に手を振っていた、あの座敷わらしの顔が頭に浮かんだが、
同時に昨晩の悪戯を思い出した僕は、課長の言葉に反射的に答えていた――
「んにゃ〜。カギ〜カギ〜」
ほろ酔い気分で家に辿りついた僕は、ゴソゴソと鍵を探す。…あ、あった。
……座敷わらし、怒ってるかな? ま、仕方ない、か。
課長の誘いだし、あんな豪華な夕食なんて、生まれて初めてかもしれないし。
さて、鍵を開けて中に入って……っと……。
「おかえりなさいませ」
思わず扉をバタンと閉める。……今の、誰?
ちらりとしか見なかったけど、座敷わらしじゃなかった、よね。
何で僕の部屋の玄関で三つ指突いて、あんなことしてるんだろう?
一気に酔いが醒めた僕は、必死に考え始めた。
あ、そうか。部屋を間違えたか、そうだったか。えっと…B号棟の……105…って、ここじゃん。
まさか、団地そのものを間違えたのか…な? いや、でも鍵って開いた…よね。……あれ?
「も〜う、お兄ちゃ〜ん、帰り遅〜い!」
「い…いや、課長の誘いがあって、あの、その…」
突然扉が開き、座敷わらしがその小さな頬っぺたを、ぷっくりと膨らませながら言う。
う……やっぱ、機嫌悪そ……。思わずしどろもどろになりながら返答する。
…でも、新婚家庭じゃあるまいし、何でそんなリアクション取ってんだ僕は?
「まったく〜。お兄ちゃんがいない間、大変だったんだから〜」
座敷わらしに手を引っ張られながら、部屋の中に入ろうとする。
「?? どうしたの、お兄ちゃん。固まってるけど?」
……気のせいでしょうか? さっきの女性がいるみたいな気がするのですが。
「そうそう、彼女いきなり部屋にあがり込んできて、ここで暮らす、とか言い出すの〜!」
ふうん、そうなんだ。………………………………はあー!? 何だそれー!?
「よ…よろしくお願いいたします……」
居間に戻ったかと思うと、再び三つ指を突いて礼をする彼女。
……いったい何者で、何がどうなっているのか、ゆっくりと説明して欲しいのですが。
「そんな…怪しい者ではないのですが……」
どう見ても怪しい。年齢的には……僕より年上…だよね。
でもよく見ると、座敷わらしと風貌が似てるかも。顔の輪郭とか、さらりとした黒髪とか。
ただ、服が…違うかな? どちらも白っぽいヒラヒラした服なのは、ほぼ一緒なんだけど、
座敷わらしのほうは、こざっぱりとして純白に近い色なのに対して、
彼女の服は薄汚れて灰色っぽくなっていて、しかもあちこちがほつれてボロボロになっている。
まるで、使用前使用後、というか、20年経ったらこうなる、みたいな見本みたい。
そこまで考えてはたと気がついた。…まさか、二人は親娘?
「「そんなワケないでしょ」」
二人の声が重なる。じゃ、姉妹?
「「だから違うってば」」
再び声が重なる。そのタイミングひとつとっても、何だか関係があるようにしか思えないんだけど。
「実は…私は、こう見えても人間ではなく……」
女性が口を開く。はい、そうでしょう。と、いうか、こんな人間の方がいたら、某所に電話してます。
「そ…そうですか……。で、今朝走っているあなたを見掛けて、
この人と一緒にいたい、すべてを捧げるにふさわしい方だ。そう思いまして……。
ただ、どういうわけか、私が接する方は、不幸な目に遭う方が多いのです」
顔をあげ、悲しげな目でつぶやく彼女。……えっと…それって、まさか…ねえ。
考えたくないけれど、ひとつのフレーズが浮かんだ。そう、”疫病神”の3文字が。
……それにしても何故いきなり、そういうものに見込まれなければならないでしょうか、僕は。
せめて誰かみたいに伝説の勇者です、とか指名してくれたほうが余程嬉しい。……多分。
…ん? と、いうことは、今日のバスに乗り遅れ、渋滞に巻き込まれ、挙句に散財してしまったのは…。
「そ、そんなことがありましたか。…やはり、例外はない、ということですかね……」
えっと…その…なんと申していいのか……。
効果覿面、ってことか。ま、幸いにして実害は無かったからいいんだけれど…。
と、彼女をまじまじと見つめて…固まってしまった。ボロボロの服の隙間から、胸の谷間が見えます。
それだけでなく、何だか目のやり場に困ってしまうような格好なんだよね……。
僕は立ち上がり、彼女の着替えになるような服を探し……昨日大量に洗濯して乾いてないから、
Yシャツくらいしかないや。…でも、ま、ボロを着ているよりはマシ、だよね。
「……え?」
「あのさ…その格好、ちょっとアレだから…これに着替えてくれないかな、と思って…」
「あ…は、はい。あ、ありがとうございます……。嬉しいです、私…」
Yシャツを抱きしめながら礼を言う彼女。その目は潤みを増している。…う、何だか弱い…かも。
「ねえねえ、お兄ちゃん! あの女の人と一緒に暮らすの〜!?
そんなになったら悪戯をする暇も無いから、お兄ちゃんにお仕置きして貰えないじゃない!」
袖をツンツンと引っ張りながら、座敷わらしが僕に言う。
悪戯をする暇が無い? それは…イイかも……。
「大体さ〜、怪しいと思わないの? いきなり部屋に入ったら女の人がいたんだよ?」
確かに怪しい。怪しいけれど、すでにこの部屋には前例がいたし、ね。
「も〜! お兄ちゃんってば〜! ……ん? あ、そうだ。分かった〜。何だ、そういうことか〜」
急に口調が変わり、悪戯っ娘の目で僕を見つめる。何だよいったい。
「んふふ〜。お兄ちゃん、ああいう人が好みなんだと思ってさ〜。ま、人それぞれだしね〜」
お、おい、別にそういう……
「あ…あの……。お、お待たせしました…」
そのとき、扉が開いて女性の声がした。僕はその方向を見て…固まっていた。
彼女にとって、Yシャツのサイズはやや大きすぎたようで、袖口はダブダブだが、
胸元は、彼女の胸がその存在を主張するように、パンパンに張り詰めていた。
さらに、Yシャツの裾から覗く太ももが、かえって僕の目のやり場を奪っている気がしてきた。
……さっきのボロの方が、露出度は低かった、かも……。
でも、他に替え着は無いし、仕方がない……か。む…ぐうっ!?
そんなことを考えていた僕の思考回路は、突然マヒしてしまっていた。
何故なら、彼女が有無を言わさずに僕を抱きしめ、そのまま唇を奪ってきたから。
>241-247
で、続きます。
>236
はい。おっしゃるとおりです。
そういうわけで、近いうちに巫女さんネタで何か書きます。
ですが>320さんみたいな快速ペースでは不可ですので悪しからず。
アイリスって一応悪魔だから、人間と思考回路は違うと思うので、
期待通りのリアクションを見せるかどうかは、なんともいえない気がします。
>>248 お疲れ!
これって前スレの169の続きですよね? これも◆W/KpcIbe5Y さんの作品だったんですね。
>と、いうか、納得する上司もそれはそれで怖いけれど。
雅幸だったりしてw
>せめて誰かみたいに伝説の勇者です、とか指名してくれたほうが余程嬉しい。
にやりw
>ですが>320さんみたいな快速ペースでは不可ですので悪しからず
いやいや、充分に速いですよ。
そういや、座敷わらしにはまだ名前が無かったですよね。
ちゃんと名前で呼んであげないと。
>>248 巫女とはちょっと違うのかも知れないけど、
琵琶の名手にして、音楽家のしゅごしんである弁財天で、ミュージシャンネタを…
せっかく>1にSF系もOKってあるんだから、誰かメイドロボもので書いて欲しい。
メイドロボが市場に出回り、人間のパートナーとして認知され始めた時代。
主人公は両親の海外赴任の為、一人暮らしを始めることになる。
大学受験を控えているので日本を離れることはできないが、さりとて一人では家事も覚束無い。
そこで家事(&生活態度の管理)の為、メイドロボを雇うことにする。
こうして、主人公と少女型メイドロボの生活が始まる。
>251
ヒロインは体が弱く、学校にも数えるほどしか行けなくなって、殆どを病院のベッドで過ごしている。
彼女の父親は、メイドロボの人工知能の研究者。病室に閉じ込められた娘を不憫に思い、
実験段階の装置を使い、娘の意識をメイドロボのコンピュータに移植する。
生まれて初めて自由に駆け回れる体を得て、あちこちに散策に出るヒロイン。
ウィンドウショッピングにデパートに来て、家電コーナーで、ずっと片思いしていたクラスメイトの姿を見つける。
物陰からこっそり見ていると(集音マイク作動)、一人暮らしの為にメイドロボのリース契約をしている。
視覚センサーを望遠モードに変えて契約書をよく見ると、派遣元は父親の勤務するメーカー。
父親に頼み込み、派遣予定のメイドロボと入れ替わり、憧れの男の子の家に。
>252
ヒロインの心を移植されたメイドロボ、彼女の心はヒロインそのものである。
自由に駆け回りたいという娘の願いを叶えることはできた。
しかし、コピー元となったヒロインもまた同時に存在しており、依然として病院のベッドの上であった。
憧れの男の子との生活を、毎日楽しそうに報告してくれるメイドロボ(=自分自身)の話を羨望を感じながら聞いているヒロイン。
そんな中、怪我で入院した友達のお見舞いに来た主人公は、偶然にヒロインと出逢う。
以前からヒロインに惹かれていた主人公は、それ以来、ちょくちょくとお見舞いに顔を出すようになる。
こうして、主人公と二人のヒロインも奇妙な三角関係が始まったのだ。
>253
ヒロイン二人に、等しく心惹かれ始める主人公。
明るくて元気いっぱい、ちょっと暴走気味なメイドロボの女の子。
物静かで儚げな、けれどの芯の強さを感じるクラスメイトの女の子。
まったく正反対な二人。だがふとした仕草に、無意識に漏らす言葉の端々に、
二人の姿が重なって見えるようになり…
>>251-254 そこまで書いたら自分で書いたほうが早いと思われ。
密かに期待してまつ。
結婚したばかりの若夫婦の所に現れる小姑のような押しかけ妖魔、てのは?
>251
ヒロインは病気で寝たきりの女の子。
ある夜、彼女は夢を見る。
夢の中で彼女はメイドロボだった。
見たこともない男性の家で働いていた。
生まれ付き体が弱かったため、家事の手伝いもしたことも無い彼女だが、
そこは夢の便利さ、料理のレシピも、アイロンのかけ方も、自然と頭に浮かんできて手際よくこなすことができた。
その夢は何夜も続き、色々な設定がわかってくる。
男は作家で、典型的な夜型人間であること。
年齢は24で、恋人や親しい友人はいないこと。
場所は横浜であること。
そして、自分にセクサロイドとしての機能があること…
>257
男はいわゆるポルノ作家だった。
様々なシーンを再現するため、ありとあらゆる体位を経験した。
さすがにスカトロは無理だったが、SMも経験した(痛覚はシャットアウトできたが)
しかし、単なる道具としてではなく、一人の女性として扱ってくれる男に、徐々に惹かれ始める。
望んでも手に入らなかった普通の女の子としての幸せ、
普通では決して味わえなかった刺激的な経験、
夢と思えないほどのリアルな感覚、
幸せな夢を見る一方で、日毎に伸びていく睡眠時間、少しずつ衰弱していく肉体。
単なる夢ではなく、生き霊が抜け出して実在のメイドロボに憑依しているのだと気付いたのはいつだっただろうか。
こんな妄想ではなくて本物のSSを誰か書いてくれないものか…
>254
生身の方のヒロインは、
大好きな人がお見舞いに来てくれるのを、ただ待っていることしかできない我が身がもどかしかった。
大好きな人の為に料理を作ってあげることも、隣に並んで歩くことさえできない自分が情けなかった。
大好きな人の側にいつもいられて、お世話をすることができるメイドロボの自分が羨ましかった。
メイドロボの方のヒロインは、
機械の体の我が身が悲しかった。
愛する人と並んで歩くバージンロード、愛する人との子供を胸に抱くこと、
女の子なら当たり前に抱いて良い筈の夢さえ叶えられない自分が悔しかった。
所詮は偽物、バックアップに過ぎない自分に劣等感を持っていた。
内面描写はこんな感じで。
>249
はい。時間軸的・登場人物的にはモロに続き物です。
ただ自分としては、物語的には別物と考えてたりしてますです。
ですからいっそ、前回の話は、”田中クンの災難・わらし編”、
今回の話は、”田中クンの災難・○○編”、とかにしたほうがいいかな…。
もっとも、シリーズ化するほど話を書くかどうかもあやふやですが。
名前は…田中クンが聞いてないし、自分から名乗ってもいないですね。
今後、物語中で不自然にならないように紹介していき…たいです。
>250
弁天様ですか……。おかげで何か思いついたかもしれませんです。
>>261 弁天様といえば、カップルでお参りしたら別れさせてしまう程の嫉妬深さが有名ですが…
かなりの焼き餅妬きになるのだろうかw
弁天様が焼き餅を妬いていたのは
実は男の方にだったり(W
百合な弁天様萌え〜
ずぷぷ…という音が聞こえそうなくらいに、指は、その濡れた秘裂へ飲み込まれていった。
「んふぁ…はぁぁ…」
指一本が侵入するのにすら、大きく息を吐くようにして敏感に反応するかなめ。
かなめの言葉が正しいなら、彼女の膣内が、異物を受け入れるのは、これが二度目なのだろう。
それを示すかのように、沈められた指の感じる締め付けは、中々にきつい。
…ここで言っておくのもなんだが、俺は一応の女性経験はほどほどにあるのでそのつもりで。
第二関節までが挿入されたというところで、俺は、微かに、内部の指を動かした。
「んはっ!?」
それが起爆剤になったかのように、もしくは爆薬を刺激してしまったかのように。
慣れない異物の受け入れ、それが済んでからの、安堵に近い感触に包まれていた時に、敏感な
箇所を愛撫されることにより、その箇所から、電流のように快感が流れる。
その動きが微弱であれ、完全に力が抜けていた状態の身体には十分な刺激となったようで、
再び頬を上気させながら、かなめが驚きと、妙な甘ったるさの二つを持った声を上げた。
俺は器用に第一関節を曲げ、膣の上の壁(という表現は適切ではないだろうが)を軽く叩くように
指を動かしたり、くちゅり、くちゅりという音を出しながら、指を出し入れしたりする。
「くぁっ!んんっ、はっん……やっ、音、聞こえるよぅ…」
時折ふにふにと揺れながら、今は快感を直に表現するかのようにぴんとなっている、その狐の
耳の元へ口を寄せる。…そして、囁く。
「どんな音が聞こえる?」
ぶっちゃけた話、さっきの反応に味をしめたからである。
「やっ、やだ、そんな事聞かな…あっ、んぅ!」
音を先程よりも激しく、そして大きく。
なまじ質問の答えを催促する言葉よりも、効果がある。
「…えきた、いの…ん、ふぁあ…お、とぉ…ひんっ!」
「どんな液体?」
「やだ、そんなの…あ、ひゃうっ!」
否定の言葉を出そうと、困ったような表情で俺の方に振り向くかなめだが、それは叶わない。
そんな事を言う前に、それを遮るだけの刺激を持つ愛撫をすることで、言葉を止めてしまうからだ。
ゆえに答えざるを、得ない。
「……な、えきたい…」
「重要な部分が聞こえないだけど?」
こうなるともう止まらない。止める気もない。
暖かい息を吹きかけるかのように、耳元で囁き続ける。
「…っちな、液、たいぃ…あんっ!」
激しさを増しつつあった指の動きを、今度は少しずつゆるやかにしていく。
「あっ、や…なんで…?」
与えられていた快感が弱まるのを感じて、かなめが聞いてくる。
「かなめがちゃんと答えてくれないから」
その時の俺の顔はかなりいやらしい笑みだったかもしれない。
何か言おうとしたが、観念したようで、一度うつむいて、次に顔を上げた時には真っ赤になっていた。
「…えっちな、液体…」
「へぇ。…それじゃ、それはどこから出てるの?」
「…うぅ…」
終わるわけがない。かなめもそれは薄々予想していたようだが、改めて言われると恥ずかしいようだ。
頬の紅潮が強まっていくのがわかる。
「…アタシの…その…」
「具体的じゃなくてもいいよ」
名前が分からないのだろうか。単に恥ずかしいだけなのか。
重要な部分で口篭もってしまうので、俺はそう告げた。
「…アタシの…恥ずかしい、ところぉ……ねぇ、お願い、もう我慢できないよ…」
かなめが、瞳を潤ませながら俺を見つめて、言ってきた。
しかし、ここでそれに応えるわけにはいかない。仕上げにまだかかっていない。
「まだ駄目だよ」
悪戯的な、かなめにとっては小悪魔のような笑みに見えていたことだろう。
そんな笑みを口元に浮かべてながら、俺はかなめを制する。
「もう、やだよぅ…」
か細い声で、文字通り泣くように呟くかなめ。
「嫌なの?じゃあ、なんでここは濡れてるんだろ?」
「…!」
「…それもむしろ、増えてるような…」
ためしに指を動かす。同時に響く、さきほどより大きくなった水音。
かなめはついに否定の言葉も出せず、ただ顔を赤くして俯いたまま。
羞恥に耐えるその表情に、段々と艶やかな色が混ざっているのに、本人は気づいているのだろうか。
思わず見とれそうになるほど、扇情的で、初々しく、そして、可愛らしかった。
「ほら、見てごらん。かなめの恥ずかしいところからでた、えっちな液体だよ」
ねっとりとした口調で言いながら、指に付着した愛液を、かなめの目の前に持っていく。
熱のこもった視線で、それを見つめて、そして、恥じらいながら顔を逸らした。
「こんなになっちゃってるんだよ、かなめの恥ずかしいところ…」
「やぁ……そんなの、聞きたくない…」
弱々しく呟くが、もはやそれは、かなめ自身にも、あまり意味を成していないようだった。
顔を逸らしながらも、依然視線は、俺の指…己の厭らしい感情の具現化に向けられているからだ。
「ここが濡れちゃうってことは、どういう事か分かる?」
ぶっちゃけた話、濡れるのは、身体の防衛反応というのが正しいところだろう。
だが、かなめの場合、すでにそんな言い方では済まされないほど、濡れている。
「それじゃ……どうしてこんなになってるのかも、分かるよね?」
もう一度頷く。俺はその反応に満足すると、「自分で言ってごらん」と、促した。
「…アタシ、は…恥ずかしい事を口にして、それで、いやらしい気分になっちゃうの…」
「良く出来ました」
「えっ…?あっ、んはぁぁぁ!!」
指を再び膣内へと沈ませ、痛みを感じさせないようには気を付けながら、一気に突き動かした。
今度は二本の指を挿入し、それを、縦横無尽に蠢かせる。
突然のことに驚いたのか、嬌声は、むしろそういう感情の色が強かった。
「あんっ、はっ、んぅ!駄目、激し…ふぁああ!」
だが、すぐに甘ったるい、独特の、熱のこもった声に変わる。
指の激しい動きに応えるように、愛液の奏でる淫音も、激しくなる。
自然と、自分自身の興奮も、どんどん高まっていくのが分かった。
「かなめ、気持ちいい?」
指の激しさは相変わらず増していかせながら、耳元で囁いた。
「ふぁっ!あっ…ひんっ!う、んっ…気持ち…あっ!…いい…のぉ!」
途切れ途切れになりながらも、自分の意志を、かなめは恥じらう事なく表現する。
さっきまでとは大違いの反応に、俺は、かなめの内面を見た気がした。
「やだっ、なんか…ひゃうっ!…きちゃうよぅ…はぁんっ」
「イッちゃいそう?」
「イッちゃう…って…あっ!…な、に…?」
……ああ、そっか。かなめが、イクなんてこと、知ってるわけがないんだ。
あれ?でもそうすると、初めて自分で弄った時はどうしたんだ?途中でやめたのか?
「自分でしちゃった時、どうしたの?」
俺はそれが気になり、愛撫の手は休めないまま、聞いてみることにした。
「えっと・・・あんっ!…あの、時はぁ…ひあっ!」
言葉を紡ぐのがかなり難しそうなので、少しだけゆるめてやる。
「はぁ…はぁ…あっ……あの時は、その…急に、気を失っちゃって…それで…」
…なるほど、そういうことか。
「それじゃ、イッたことはないんだ?」
「だから、その「イク」って、何…?」
「今に分かるさ」
それだけ言って、かなめの頬に、軽く口付けた。
そしてまた、愛撫の手を激しくしようとも思ったが、それはやめた。
すっかりびしょ濡れになった二本の指を、膣内から抜き出す。
「え、なんで…?やだ、やめないでよ…」
困惑と、感じていた快楽が再び失われたことから、かなめが子供のような声を出す。
「もっと気持ちよくなりたい?」
そんなかなめをよそに、俺は少しだけ口元に笑みを浮かべつつ聞いた。
よく分からない、といった表情でいながら、仕方なくかなめは頷く。
「それじゃ…行くよ」
言いながら俺は、自分のズボンのジッパーをおろす。
そこから、もうすっかり興奮しきって硬くなった、俺のモノが飛び出した。
なんかどっかで見た事あるような展開ですね、これ。ゴメンナサイ。
>>229-231 萌えていただけたようで、嬉しいです。
今回も言葉責め中心にしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
蛇足ですが、とあるスレにて作品を書いた時、女ではなく男のほうに萌えられたのはビビリましたw
>>236 鴉といえば、やはりヤタガラス。
>>248 ◆W/KpcIbe5Y氏
Yシャツ!裸!
まるでサイモンとガーファンクルのデュエットのようにマッチしている!
いや〜ありがとうございます。これで、十年は闘えます。
巨乳だという点も、なかなかツボを押さえていらっしゃる。
個人的には、こう、ダボダボの袖から少しだけ指が見えているのがいいわけで、つまり(以下省略
…続きを楽しみにしてます。
>>259 その具体的なまでの妄想、あなたは…w
…ちなみに、自分は、メイドに関してとあるトラウマがあります。
いえ、深くは聞かないでください…。
>>261 弁財天というと、即座にスワティを思い出してしまうw
はっぴいセブンはまあいいや。
お供に、七福神の残りが付いてきたりして。
>>269 スワティ懐かしい(W
PC-98で昔やったなぁ。
あのころから考えると…今のゲームって化け物だよな(W
「ふ〜っ。やってられっかよ、バカヤロー」
神社の社に座り込み、悪態をつく。酒が俺の態度を大きくさせていた。
一流のミュージシャンを目指して上京したはいいが、そう世間は甘くなかった。
バイトを掛け持ちながら、街角で歌ったりもしていたが反応は今ひとつ。
志をともにしていた友人も、家業に就くと去っていった。
東京を諦め――いや、見切りをつけた俺は地方に目を向けることにした。
今は旅をしながら、あちこちの街角で歌い、日々の糧を得ている。
傍からはよく、『自由に生きてますね』と言われる。
冗談じゃない。俺が目指したのは、こんなどん底の生活じゃない。
そうさ、俺が目指しているのは………
元々が酒に強いとは言えなかった俺は、上京時の唯一の荷物にして最大の宝物、
愛用の中古のギターを抱きしめながら、いつしか深い眠りについていた――
「もしもし。あなた、こんな所で眠っていたら、風邪を引きますよ」
「ん〜? っせえなあ。関係な…な?」
不意に肩を揺すられて目を覚ます。
まだ酔いが残っていた俺は、反射的に悪態を吐こうとして……固まっていた。
目の前には、女性が心配そうな顔で俺を見つめていたからだった。それも、ただの女性じゃない。
――整った顔立ち、月の明かりにキラキラと反射する、腰まで届く長い髪の毛、
それに何だか古式な、それでも俺の目でも高そうに見える和服姿――
「あの…その……えっと……………巫女さん?」
その姿に見とれていた俺は、一気に酔いが醒めるのを感じ、ぽつりとひとことつぶやいた。
「ふふっ…。わたくしは巫女ではありませぬよ」
口元に手を添えながら微笑む、悠然とした姿に胸が高鳴る。
巫女で無かったら……何者なんだ?
「あらあ? あなたも、楽器を嗜まれるのですか?」
「え、ええ、まあ……へえっくしん!」
訝しげに見つめる、俺の視線を気にするでもなく、隣に置いてあったギターを見て、明るい声をあげる。
俺は彼女の正体を図りかねて、曖昧に答えながら…寒さのあまり、クシャミが出た。
「あらあら、……今日は風神が張り切ってますからね。
どうでしょう。いろいろとお話も聞きたいことですし、中に入りませんか?」
天を見つめながら、何事かつぶやいたかと思うと、彼女はあろうことか、社の扉を開けて微笑む。
「いや…それは……ちょっと…」
思わず口ごもってしまう。正直、彼女の申し出はとてもありがたいものだった。
だが、ここの宮司さんに野宿する条件として、社の中には入らぬようにと注意されていた。
根無し草として暮らしている以上、周りに迷惑を掛ける行為だけは慎まなくては……。
「貞晴が言っていたことですか? 大丈夫、お気になさることはありませんよ。
わたくしも、今宵は話し相手が欲しいと思っていたところですの。さあ、どうぞ……」
「は……い……」
扉を開いたままの姿勢で、にっこりと微笑みながら彼女が言った。
その微笑みを目にしたとき、俺は何かに操られるように立ち上がり、
フラフラと彼女に導かれるままに、社の中に入っていった――
「よい…しょっと……」
「……え?」
社に入ると、彼女はスタスタと神棚に向かい、そこからお神酒を取り出す。
突然の行動に、俺は止める暇も無く、ただぽかんと口を開けていた。
そんな俺を横目に、手近にあった杯にお神酒をあけている。
徳利からトクトクという、何ともいえない音が聞こえてくる。
「……さて、まずは駆けつけ三杯。中身は多少強めではありますが、ね」
「え…。そ、それは……」
杯から酒が溢れそうになったとき、彼女が顔をあげ、にっこりと微笑みながら言った。
俺は思わず顔をひきつらせながら答える。
社に上がり込むに飽き足らず、あまつさえお神酒にまで手を出しては、さすがにマズイ。
宮司に怒られるどころか、バチまで当たってしまいそうだ。
「あらら、あなた下戸だったのですか。それならば仕方ありませんね」
「わ、わわわっ」
何を勘違いしたのか、彼女は杯を手に取りながら自分の口元へ運ぼうとする。
俺が飲まなくても、彼女が飲んでは意味が無い。慌てた俺は彼女から皿をとりあげた。
「な、何をなさるのですか…? ……まさか、下戸と呼んだのがお気に障ったのですか?
……それは申し訳ございませんでした。勝手に決めつけてしまいまして……」
「あ…いや、そうでなくて、さ……。さすがに見つかったらマズイ、って意味だよ…」
彼女は、怪訝そうな顔で俺を見つめたかと思うと、
何かに気づいたように身を竦め、いきなり土下座しだした。
俺は慌てて彼女の面を上げさせながら、しどろもどろに言った。
「………? 見つかったらまずい? 一体、何がでしょうか? まさか、貞晴のことですか?
さっきも言いましたが、貞晴の言ったことなぞ、気にする必要はありませぬよ」
「えっと…その……。はい、飲みます」
眉をひそめ、多少怒ったような仕草を見せる。
その美しい表情にドキリとしながらも、その裏に何とも言えない感情を感じ取った俺は、
覚悟を決めて、一気に杯の中身を飲み干した――
――10分後、再び酔いが回って態度がでかくなった俺は、彼女に向かって管を巻いている。
彼女は迷惑そうな顔ひとつせず、お酌までしながら俺の話を聞き続けてくれていた。
ちなみに彼女、名を沙羅といい、この社に祀られている弁天様らしい。
………なんてのは、まったく信じていなかった。どうせ、宮司の娘か何かだろう。
だが、こんな宴の場所で、それを指摘したりするのは野暮のすることだ。
どうせ、明日になれば醒めてしまう。ならば、彼女の話に乗ってやるのが粋というものだ。
「だがな……一緒にいた仲間は、諦めて家業を継ぐとかっていなくなっちまって……
んぐ…ぐ……ぷはあっ、にしても美味いねえ、この酒」
「あ…はいはい、お代わりですね。たくさんありますので、どんどんどうぞ……」
杯が空になったのを見て、またお酌する沙羅。だが…それにしても、だ。
「なあ、何でこんなにたくさん酒があるんだ、ここ? 何かのお祭りだった?」
「……ああ…実は今日は、飲み友達が来る予定だったので、ご用意していたのですが、
当日の今日になって、いきなり来ることができなくなったと。まったく、あのバッカ……」
「ふうん。じゃ、今日はその友達の代わりに飲むよ。どんどん持ってきて〜」
俺の疑問の声に、眉をひそめて話し出す沙羅。だが、口汚い言葉を吐きそうになったので、
無理矢理言葉を遮った。何だか、彼女の口からそういう言葉は発して欲しくなかった。
「ん〜……。ま、いいです。わたくしもお手伝いします。どんどん飲みましょう!」
「さんせ〜い!」
沙羅は、何か言いたそうな顔をしていたが、吹っ切ったように顔をぱっとあげて杯を天に掲げる。
それを見た俺は、自分が持っている杯を一緒に掲げて、カチンと打ち鳴らしながら答えた――
>270-276
で、続きます。
…続きまくっているのがいくつあるんだこのヤローとか言わないでください。
一応それぞれも鈍意製作中だったりしますので。
>262
嫉妬深いとも、縁結びの神様とも言われているんですよね。
今回はどちらにするかというと…(略
>268
言葉責め(;´Д`)ハァハァ もう堪らないです、このシチュ。
できれば主人公が伝家の宝刀を振りかざす前に、
一旦イカせてしまえとか、ほざいてしまいましたが撤回しまつ。
おっかさん、今夜のおかずは赤飯だよ(ぉ
短い愚息も続きを心待ちにしております。
いや…。男物の服を着た女性の胸は巨というのは、神話時代からの定説でしょう。
さーらーに、少しだけ見える指とは、さすが分かってらっしゃる。これが(略
>251
時代的には数年遡る。
ハードウェア的にはほぼ完成、
人間と同様の動きができる等身大のロボットは完成している。
しかし、ソフトウェアは未完成、
感情プログラムは目処が立たず、人のパートナーとなる為には不可欠な”心”は生まれていない。
主人公は人工知能の研究者。
優秀な若者だったが偏屈で周囲から浮いていた。
そして、ある研究を発表したことが決定打となり、学会から追放されてしまった。
それは、魔術による魂の錬成。
>278
ストーンサークルを参考にICチップを配置、
明らかに無駄に長い回線は魔法陣を描き、
セフィロトの木を模して基盤を積み重ねた。
呪文の詠唱にリズムを合わせたプログラムを走らせたとき、
そこに魂が宿ったのだ。
252の様に人の心を宿らせたのも、257の様に生き霊が憑依したのも、魔術的な下地があったからこそだった。
280 :
望蜀:03/11/04 00:47 ID:0iSD9Kjy
>153-160続き
彼女――ミュウ=アタラクシアは意外と優秀だった。それはそれでよい。陰口を言われる心配はないのだから。
彼女本人もこの仕事を楽しんでいるらしい。
「………と言うのが今日の日程です。……聞いてます?」
「ん?うん、ああ……」
「……電撃、要りますか?」
「それは、もう二度と勘弁して欲しいな」
前に後ろから抱きしめようとしたら、背中の藍色の紋章が光って電撃をくらった事を思いだした。
(勇気だして抱きついたんだがなぁ……)
どうも、自分は本気の相手に対しては奥手になってしまうようだとシアは思っていた。
自分は王なのだし、いつもの様に無理矢理押し倒してもいいのだが、女を抱くとタカが外れやすい自分の性格を考えると気が進まなかった。
(ヴェル曰く、普段、理性的に動いて、色々溜め込んでるからじゃねーの?とかだったか)
もしミュウを抱いて、嫌われたら…と思うとそんなことは出来ない。義母の二の舞は嫌だった。
体が欲しい訳じゃない。いや、要らないといえば嘘になるが、心が欲しかった。
「なぁ…ミュウ」
「何です?陛下?」
外出様のマントを用意していたミュウが、コバルトブルーの瞳を向けて答える。
「陛下はやめてくれないか?私の名前ではないし、君にはシアと名乗ったのだから」
「そんな事言われても、困りましたね……分かりました、二人だけのときならシア様と呼ばせていただきます」
「そう言ってくれるミュウは好きだな」
そう言いつつ、シアは細かな刺繍が加えられたマントを受け取る。
「ところで、何です?」
ミュウは首をかしげた。ブラウンの髪がふわりと舞う。
「ん?いや……そうだな…ミュウはアップルパイが得意とか言ってたな。今日の政務が終わったら、食べてみたいなって思ってさ」
何とか口実を思いついたシアだったが、その姿な何となく情けないなと思って自嘲した。
「?わかりました。でも、お城で作ったのより美味しいとは思えませんよ?」
シアの笑いの意味は判らなかったが、ミュウは笑顔で答えてくれた。
「ミュウの作るものだ。美味しいさ」
椅子から立ち上がり、朝廷に赴くシアの足取りは心なし軽いように見えた。
281 :
望蜀:03/11/04 00:49 ID:0iSD9Kjy
「あの……どうです?」
夜になって政務が終わった後、ミュウは約束どうりアップルパイを作って持ってきてくれた。
「ん、美味しいよ。立ってないで一緒に食べればもっと美味しいだろうね」
「あ、はい」
ミュウはシアの向かいに座るとパイを上品に食べた。
「髪、束ねたんだ」
ミュウはセミロングより少し短い様な髪型で、そんな長さ束ねると、ちょこんとしたしっぽが出来ていた。
「え、あ、はい。料理するときは。昔長かったので癖で」
(首のライン……きれいだ)
「あの……やっぱり口に合いませんか?」
「え?いや、そんなことは無い」
ミュウを見ていたなどとは言えず曖昧に返すシア。ワイングラスを傾ける。
「あの……一つよろしいですか?」
「何だ」
「どうして私の故郷を攻めたのですか?」
故郷、そう言ってくれたのは嬉しかったが、この様な場でそんなことを訪ねるミュウにシアは嫌だと思った。
「……私がしていなくて、父上がしたことが外征だ」
「は?」
ミュウをグラス越しに見る。
「……同じ事をしてみても、やはり父上に勝てないという事が判っただけだったがな」
シアは自嘲する。まるで自身の言ったことがたわいのない話であるかのように。
「人を…町を…あなたはなんだと思ってるんですかっ!!」
ミュウの怒りの反応は普通の感性のものだ。
「ミュウだから本当の事を話したんだ。他にも色々理由があるけれども、僕の中じゃそれが一番大きい」
シアはどこか寂しそうな目で、淡々と話す。
「嘘だと言って下さい、シア様。私は…そんな人を愛せません……」
絞り出すように、俯き呟くミュウ。
282 :
望蜀:03/11/04 00:51 ID:0iSD9Kjy
「愛してくれるのか?ミュウ。僕を……」
ミュウの呟きに、どこか気のない風に話していたシア強く反応する。
ミュウの手の平を握ろうと伸ばしたシアの手が払われる。
「やめてくださいっ!もう…出来ません。私の…私に優しくしてくれた人や、大切な思い出のある場所を、そんな風に…」
「嘘でも納得のいく理由を聞きたかったのかい?絶対の正義なんてどこにもないのに……」
兵隊を動かすのに使われる言葉。世界中、あちこちで繰り返し、何度も叫ばれた言葉。
ミュウの手を掴めなかった己の手を眺めてシアはさらに呟いた。
「妻殺しだって正義なんだから……」
「シア……」
「偽政者なんてこんなものさ。でもね、僕は僕の国の人達を十分幸せにしてるだろう?だからさ、少しくらい僕の好きに使ってもいいよね?」
強引にミュウの腕を掴み、引き寄せる。
「僕は立派な人間だろう?好きな人には嘘をつかないし、みんなの為だったら我慢だってするっ!」
ミュウの顎を指で持ち上げる。生暖かい吐息がかかる。
「だけど…誰も僕だけを認めてくれないんだよな」
「んんっ!?」
シアはミュウの唇をゆっくりと味わった。
「ミュウは僕を愛してくれるんだろう?この国の王でも、英雄イシェルの子でもない、シアという人間を。だから僕の我が儘も許してくれるよね?僕を甘えさせてくれるんだ」
言いながらシアは驚いた。実に子供っぽい自分がいることに。
自分が子供のまま大人になっていたという認識。賢しい理性で固めて、大人になったつもりでいたことを。
「シア……シア=グァンヒート……」
今度はミュウはシアを真っ直ぐ見つめた。
そういう目をシアは知っていた。二人…。手に入れることの出来なかった二人。
「っ!見るなっ!!」
離れようとするシアを掴んだのは、細い、暖かい腕。
「いいですよ。愛してあげます。けど、私の事も、ちゃんと愛してくださいね」
「……ごめんなさい」
言えなかった言葉と一緒に、シアは何か大きな付き物が取れた気分だった。
283 :
望蜀:03/11/04 00:51 ID:0iSD9Kjy
「初めてのキスだったんですから、次は失礼の無いキスにしてくださいね」
「今度はもっと優しくギュってしてくださいね」
あれから、ミュウはそういうことを言う割に、それ以上の事はなかなかさせて貰えなかった。
「王様たる者が“おあずけ”されてる〜♪」
「何でそういうことが分かるんだ、お前は」
ウシシシシ…と品のない笑いを立ててるヴェルにシアは呆れていた。
フラリと城に帰って来たかと思えば、すぐにこういうことを嗅ぎつける。
「わかるわかる。顔に書いてるとはよく言ったもんでさ」
心底愉快そうに話すヴェルに、少しシアがムッとするのは致し方ない。
「そういうときは、素直になって相手に迎えばいいんだよ、何事もさ」
「そりゃあ……そうだな」
時計を見たシアは午後の朝議の時間が近いと察して、王の顔つきに戻っていった。
――夜。
……というわけで、聞いてみた。
もちろん、そう言うことを聞ける雰囲気には持っていったが。
「なあ…ミュウ」
「なんです?」
シアの腕の中で、ミュウは愛する人の顔を見上げた。
ニコニコと笑うミュウの笑顔は、純粋物120%だ。
「う……いや、あのなあ……」
がんばれ、シア。
「ミュウと…したいなぁって」
「何を?」
間髪入れずにこれだ。手強いことこの上ない。
「何って…その…」
いい年をして、まごつくシアについにミュウは声を上げて笑ってしまった。
284 :
望蜀:03/11/04 00:52 ID:0iSD9Kjy
ソファの柔らかさが、シアの体を通して、揺れを吸収する。
同時にシアはミュウの重さを感じることは幸せだと思うのだ。
「ははっ、わかってますって。私にお母さんになれっていうんですね?」
「いや……まぁ、長い目でみれば」
そういいつつ、今すぐそうはなって欲しくないとは思える。
ミュウはいい母になるだろう。けど、今はミュウの一番も二番も独占したいのがシアの心境だからだ。
「シア、私……」
「ん?」
「ご、ごめんね。いままで我慢させて…。でも、その…恐かったんだ」
そう言い訳したミュウに、シアは自分が情けなくなる。そういうことを全く考えもしなかった。
一方で、鼻をくすぐるミュウの匂いに、ミュウを抱く腕に力が入る。
「ん……」
思わずキスをしてしまう。ミュウの唇はしっとりと柔らかく、シアの唇に吸い付いてくるようだ。
「んぁ……。もうっ!」
「悪い」
「……もしかして、このままなだれ込む気でいません?ちゃんとベットまで運んでくださいよ」
顔を膨らませて抗議するミュウの愛らしさには、シアは反論できない。
「惚れた者の弱みか。はいはい、いきますよ、お姫様」
その言葉通り、お姫様だっこでミュウを運ぶ。
ミュウも心なしか、この状況を楽しんでいる節がある。
(まぁ、王様の恋人なんだから、本当にお姫様なんだよな)
などと、どうでもいいことも頭に浮かんでしまう。
「ご到着です、お姫様」
そういって自分もベットの体を擦り込ませる。
「あ〜あ、王子様がオオカミになっちゃった」
(……口ではミュウに一生勝てないかも知れない)
ヴェルと同じ運命か…。そう思うと笑うに笑えなかった。
「シィィア、女性を放っておくのが、殿方の務めですか?」
当然、シアのその様な考えなどミュウにわかるよしもなく、またもシアは怒られるのである。
285 :
望蜀:03/11/04 00:53 ID:0iSD9Kjy
「んっ……」
シアはミュウを抱き寄せる。
「シア……」
ミュウの体温をシアは感じる。同じようにミュウもシアの温もりを感じているだろう。
それだけで満たされた気持ちになる。
ミュウの瞼にキスをする。
「ふぁ……」
もっとミュウの声が聞きたくてキスを繰り返す。
最初は軽く、優しいものだったものが、互いに強く求め合うようになっていく。
シアはミュウの口に舌を入れ、歯茎を舐める。
「ふぅん…むぁあ…」
歯の形にデコボコした歯茎を丹念に舐め回す。
「あぁんむ…ふぅ」
シアは口の中にミュウの吐息を感じた。
「はぁ…ふ……」
二人が唇を話すと、間に白い糸が引き、ミュウの体に張り付いた。
シアはミュウの唇に付いた唾液を舐め取ってやった。
「あっ……」
気に入ったらしく、惚けた表情を見せるミュウにシアの欲情はひどく高まっていく。
「はむ…むふぅ……」
今度はミュウから舌を絡めてくれる。首に回している腕に力を感じる。
「むっふぁ……んんっ…あっ、はふぅ」
二人の舌が口の中でピチャピチャと音を立て、それがさらに二人を高めていった。
「はふぅぅぅ……んっ…あん」
シアが唇を離すと、ミュウは唾液をダラダラと零しているのも構わずにさらに求めてきた。
シアは唇の外に出てヒクヒクとしているミュウの舌を思いっきり吸い上げる。
「ぅんんん〜ずずず……」
部屋中にじゅじゅ…と唾が泡立つ音が響き、ミュウの頬が赤く高揚していく。
「ふぅ〜〜っ、はっうう〜あんっ!」
ミュウは弓なりになったあと、はぁはぁと息をつきシアにしなだれかかる。
286 :
望蜀:03/11/04 00:54 ID:0iSD9Kjy
「ミュウ…愛してるよ」
そう言ってミュウのだらりと垂れた舌を、自分の舌で押し戻し唾液をそそいだ。
「ん…んんっ……んぁ……」
ぼんやりとした目でミュウはシアの唾液を喉を鳴らして飲みこんでいく。
「はぁ……」
幸せそうに自身の唇を舌なめずりするその様は、男をかき立てるものだ。
「シア……私だって愛してるんだから…んっ」
そう言うとミュウはシアの唇も舐め取った。
………と、ここまでは良かった。しかし……
「ごめんなさい……」
「いや、僕はミュウを大事にしたいからね。無理はよそうか?」
「そんな、大丈夫です。私、我慢できますから、シアの好きな通りに……」
男と女が裸でベットの中にいるのに、何もしていないというのはおかしな話だが、今のシアとミュウはそう言う状態なのだ。
「好きな通りは、ちょっとな……」
シアの脳裏に苦い思いでが蘇る。と、同時にミュウの前で別の女性を思い浮かべる事は、たとえどんなことでも失礼だと思った。
「痛くても…恐くても逃げませんから」
「ん」
シアはミュウの胸を愛撫しながら自身を桃色の秘境にあてがう。
「んっ……」
先端がその秘境を切り開こうとするも
「やっ……」
ミュウは体を反らしてしまう。頭で考えたことじゃない。体が反応してしまうのだ。
「ミュウ……」
「き、気にしないでください……」
そうはいっても、その目尻に浮かぶ涙をみるとそうもいかない。
287 :
望蜀:03/11/04 00:55 ID:0iSD9Kjy
「無理矢理はな……」
ミュウの涙を舐めとりながら、シアは口をつぐむ。
無理矢理する事は出来た。……というより何度かそんな事をしてきた。
そうして女性を征服する事は、男の小さな満足感をみたす。危険な思考ではあるが、シアはそういうことをする人間だった。
そうして、心のバランスを取っていたのかもしれない。
しかし、今は自分だけでなく、ミュウと共にのぼりつめたいと思える。だからそんなは出来ない。
(でも、ミュウのこういう表情を見るとそそられちゃうんだよな……)
「ごめんなさい。私……」
「いいって。……何かこれ以上やったら感電死しそうだ」
感情が高まると意志と関係なく放電が起こるというのもシアが諦めた理由の一つだったりもする訳だが。
しかし、何度もやって駄目だったのだから、諦めるしかない。しかし、そんな風に謝れると困ってしまう。
「それじゃあ……口…とか……」
「口?」
「い、いや何でもない」
うっかり言ってしまったが、目を真っ赤にしたミュウに見つめられると罪悪感ばかり起こってくる。
「わかりました」
「へっ?」
意外な答えが返って来た。
「知ってるのか?」
その答えはミュウの顔を見ればわかる。
ちょっと意地悪しようと思ったが、やめた。ミュウが真剣なのと電撃の怖さゆえに。
「それじゃあ……お願いできるかな」
断ることもしづらい状況だ。それにやってもらえるに越したことはない。
「………」
ミュウは沈黙をしている。シアのモノの前で。
「……やっぱり、無理は…」
「やりますから!……うまく出来るかどうかわからないけど」
「そういう事は心配しなくていい」
笑ってやる事で、気持ちを軽くしてやる。
288 :
望蜀:03/11/04 00:55 ID:0iSD9Kjy
「………………ちゅ」
おそるおそる、と言った感じでミュウは口をつける。
シアはミュウの髪を微笑みながら撫でてやる。
「シア……んっ、んんもっ……はぁむ……」
ちゅぽっ、ちゅっ、ちゅっ……と部屋に卑猥な音が響く。
つたなくはあるが、ミュウの普段の清楚さが、今の気分を高めてくれる。
「カリの裏の溝をほじくるようにしてごらん」
「んっ……んっんっ、じゅる…」
カリの意味が通じるか心配だったが、ミュウは察してくれたようだ。
「はもっ……ん…ちゅ、んあ……」
怒張して血管が浮き出た男根の、一番臭気を発する部分に、ミュウの小さな舌が這いずりまわる。
「んっ…ぱっ……」
「いやらしいな……」
シアの言葉にミュウの理性が戻る。
「あっ……」
「ミュウ」
催促するように、男根をシアは突き出す。
「…………はぁむ…ちゅっ…ん……」
仕方なくミュウは奉仕を再会する。
少し涙目になってるのを見ると少し罪悪感を感じてしまう。
「きもちいいよ……ミュウ。いやらしいミュウは僕だけのものだな……」
「はぅ……ん…んぷ……」
一旦口をミュウは離す。
「んちゅ、くちゅ、ぐちゅ……」
涎を溜めて、舌をモノの側面に塗りつける。
その光景、特に涎でテラテラと光る桃色の舌はシアをさらにいきり立たせる。
「はもっ……んっんっんっ……ちゅ…じゅっるる……んぁ……」
裏筋から亀頭にかけて大きくストロークを繰り返す。
「うっ…くぁ……」
押し寄せる快感に思わず声が出る。
289 :
望蜀:03/11/04 00:56 ID:0iSD9Kjy
「んあ……ふぁむ…ちゅる……あむむ……んもっ…ちゅっ……」
ミュウのストロークが速くなる。
シアは一瞬だけ、ミュウがシアが声をあげたのを見て、悪戯をしている子供の様に笑った。
少し…悔しい。
けれども、上目遣いにそういう顔をされると堪らなくなる。
「んっ……ひぃや……ちゅっ…っぱ……あむ…ちゅっちゅっ……んあぁ……」
「ミュウッ!!」
思わず声を荒げる。ミュウも高まっている。
最初は半分も入らなかったのに、その大半をくわえてくれている。
その健気さが嬉しい。
「んっ……んっンっ……」
ミュウはその行為に没頭している。深く深く……愛する人を感じさせたかった。
(あぁ……ミュウ、僕のモノをそうしてくれて……)
「はもっ……ん…ん…んぷ…ちゅる……あむ……グサッ……」
(あぁ、ミュウ、ミュウ!!…って、グサッ?)
「…んぱっ……っ!?」
……皆さん、おぼえているだろうか?ミュウの雷獣としての特徴、
可愛らしい牙、雷撃を発生させる背中の紋章(入れ墨)、頭に付いた小さな角……ツノッ!?
「お、おぉぅ……」
流血。小さくても角は角、殺傷力抜群!
「ひぃ、ひぃあ……」
シアのモノをくわえたまま、ミュウは動転する。
「ま、まて……落ち着けミュウ。こ、この状態での電撃は……」
遅い。
「ひっ、ひあぁぁぁ!」
「!!うぎゃぁ○ξφ£※#窮t∴♀昭和:PM(~o~)ZZZνF91VGWX∀島這!!▲◆→ΛΘ…………
290 :
望蜀:03/11/04 00:58 ID:0iSD9Kjy
プッ(´<_`
プッ(´<_`
プッ(´<_`
「だぁぁぁぁぁぁぁ!お前達!言いたいことがあるなら言えっ!!」
「………(///)」
下半身に全治3ヶ月の傷を負った長兄を見舞いに来たヴェルを筆頭とする三人の弟達にシアは逆切れする。
「……っ痛」
「あぁ!シアッ……様」
耳まで真っ赤にしたミュウ秘書官は、無理して傷に苦しむシアを甲斐甲斐しく介護する。原因が自分だけに通常の三倍くらい。
「まぁまぁ……いい休みが取れたと思って、ゆっくりするんだな、兄貴」
「ヴェルゥゥ……」
ミュウに促されて、ベットに横になりながら、恨めしそうに弟の名前を呻るシア。
「兄貴を頼みますね、ミュウ……姉さん?」
「………(///)」
「ヴェルゥ!貴様ぁ覚えておけっ!!」
顔を真っ赤にして起こるシアと俯くミュウ。
「忘れる、忘れる♪お大事にぃ〜」
そう言って三人は帰って……
プッ(´<_`Ε|
プッ(´<_`E|
プッ(´<_`|
「帰れっ!オマエらぁぁ!!」
291 :
望蜀:03/11/04 00:59 ID:0iSD9Kjy
「……シア」
「………シア」
シアはまどろみの中にいた。
(あぁ…これは夢か)
そう、はっきりわかる世界。
この夢が良いものであれ、悪夢であれ、目を覚ませばミュウが居てくれるに違いない。
(誰が私を呼んでいる?……っ!?父…上……)
まどろみが開けて、緑の溢れる静かな森があらわれる。陽光が眩しい。
「懐かしいな……シア。昔、よく二人で釣りをした」
気づけば、目の前に澄んだ小川が広がり、イシェルとシアは岩に腰掛けて釣り糸を垂らしていた。
「シア……ティナは元気か?」
「っ!!」
シアは横に居る父の顔を見れない。
「……ち、違うんです!父上、私は、僕は……」
「お前は私の誇りだよ、シア」
「ぼ、僕は…嫌がる義母上を無理矢理……」
体中が震える。歯をカチカチとなる。
「ずっと…義母上の事が好きで……本当に……」
「シアは私の誇りだよ」
「しかって下さいっ!おしかりになって下さいっ!!愚かな僕ぉ……」
シアは頭を抱える。つらい…けれども、このまま目を覚ましたら、それは逃げだ。
シアの頭を暖かで大きな手が包む。
292 :
望蜀:03/11/04 01:00 ID:0iSD9Kjy
「……父……上……」
シアは目を覚ました。カーテンからを朝焼けが照らしている。
「……ふぅ。………っ!?ミュウ?ミュウ!?」
シアはそこにいる筈の人を捜す。
「っ痛」
まだ痛みが残るが、立つことは出来る。
(何か…ちょっとした用で部屋を空けているだけだ)
思い当たる所へ足を運んで見たがミュウは居なかった。
すれ違いになったかも…という願いも、空の部屋によって打ち砕かれる。
― 寝言で“義母上”と呟いたのを聞いた女性が何人もいるんだがねぇ ―
不意にヴェルの言葉が蘇る。
「あ………」
フラフラと窓に近づき、カーテンを開ける。
朝靄の中に城が、街が、草原が、順々に広がっていた。
「はっ……はっは……ふっ…くくくっ……」
窓に着いた結露を人差し指でなぞりながら、シアは笑った。
続く
293 :
望蜀:03/11/04 01:01 ID:0iSD9Kjy
さて、書いた後、激しく自問自答。
ここ、何板だっけ?――“エロ”パロ
……エロ?――ううぅ…(泣
ここ、どんなスレだっけ?――“人間以外”の女の子にハァハァ
特長、いかしてHしてた?――ううぅ…(泣
_| ̄|○
294 :
320:03/11/04 01:24 ID:hZjrh0d7
○
ノ|)
_| ̄|○ <し
○⌒
○ノ
\ 人
_| ̄| (
…乙かれさまでーす。なんか鬱っぽいですねー。
頑張ってくださーい。それではー。
鬱っぽいって程じゃなくて、淡々としているって程度だと思うが。
…………つまり、折れ的には全然許容範囲。
ってことで乙。
>293
お疲れさまです。
今後、シアが電気ショックをどのようにかいくぐって
無事にエッチまで持ってくのか、楽しみに待ってますです〜。
てっかそういう方面に目覚めてっても十分面白いけど(w
>>293 放電体質と角は充分に”人外”だと思うよ。
これ以上人外にしようとおもうのなら思考や行動の面かなあ。
雷の鳴る夜は本能がざわめいてSっ気が出るとか、
2.3ヶ月に一度発情期が来るとか。
>201の続き
「ふう…」
パンツ一枚でソファーに座り、風呂あがりのビールを飲み干しながら、溜め息をつく。
悪魔の料理教室…か。昨日まで、まともに料理なんて出来なかった恵が、
あんなに美味しいオムレツを作れるなんて、まさに悪魔的、なのかもしれないな……。
もっとも、不器用なところは直っていないけれど。……でも、そこが恵の可愛いところ、なのかな?
皿を洗っているとき、いきなり生えてきた水かきが邪魔をして、皿を何枚か割りかけたのを思い出した。
「気分がいいときに水をかぶると、つい油断して『出てきて』しまうんです」
あのとき、恵は泣きそうな顔でそう言っていた。
正直言って、あの恵の表情と仕草が、またとても可愛くて、それを思い出すだけで、僕は笑みがこぼれてしまう。
「は〜あ、気持ちよかったです。……?? どうしたんですか? 一人で笑ったりして」
「ん? いや…なんでもな………」
そのとき、頭にタオルを巻きながら、風呂からあがってきた恵が、怪訝そうな顔で僕を見つめる。
僕は、なんでもない、という言葉を最後まで言えずに固まってしまった。
何故なら、バスタオル一枚しか身に纏っていない恵の、これ以上ないというくらいの艶やかな姿に見とれていたから。
「あら? 雅幸さま、どうかしましたか? 私、何か変なこと、言いましたか?」
「ん…。いや…ちょっと、ね」
ぽけっとした顔で見つめる僕に、恵がくちづけできるくらいに顔をよせながら、問い掛けてくる。
恵の言葉で我に返った僕は、思わずしどろもどろに返事をしていた。
「?? 変な雅幸さん。……よっこいしょ。…っと。ね…それはそうと、私もお酒を召し上がってよろしいですか?」
「あ、あれ? 珍しいね。いつもは飲もうともしないのに、自分から言い出すなんて」
僕の態度に小首を傾げながら、軽く肩をすくめたかと思うと、隣に座り込みながらにっこりと微笑みかけてくる。
その微笑みにドキリとしながらも、話題が変わったことに何故かほっとしつつ、僕は答えた。
「ええ…まあ。何だか…今日は、とても嬉しくて……飲んでみたい、気分なんです……」
ほんのりと頬を赤く染めながら、ポツリポツリと呟く。
「ふうん。なるほどね……。さ、それじゃコップ持って」
「え? あ…! す、すみません! ありがとうございます!」
なんとなく納得した僕は、ビール瓶を手に取りながら恵に言った。
恵は一瞬、言ってる意味が分からなかったようで、ぽけっとしていたが、
すぐに慌てふためきながらコップを手に取り、僕に向かってかざしてくる。……う〜ん、本当に可愛い…。
「ぷはあっ、美味しいです」
僕がお酌したビールを一息に飲み干しながら、天井を見上げつぶやく。
そのご満悦の表情を目にしたとき、僕は自分で自分を抑えることが出来なくなっていた。
「き…きゃっ!? ま、雅幸さま!? ん…んんっ……!……」
僕は気がつくと、恵をソファーに押し倒していた。恵が手にしていたコップが床に落ち、コロンと音を立てる。
割れたかどうか……なんて、そんなことは気にしてはいなかった。
突然のことに悲鳴をあげる恵のくちびるを奪い、左腕を背中に回してしっかりと抱きしめる。
「ん…ふっ……んんっ…」
「うん……ん……んっ……」
さらに思い切って、舌を恵の口の中に潜り込ませてみようとする。
抵抗があるかな? と思ったが、意外とすんなり僕の舌を受け入れ、自らの舌を絡ませてくる。
興奮してきた僕は、夢中で恵の口の中を貪り続けながら、空いている右手でそっと彼女の胸に手を当てた。
「んん? ……んっ!…んんっ…」
胸に手を当てた途端、恵は全身を軽くピクンと震わせたかと思うと、軽く悲鳴をあげる。
そんな反応が楽しくて、僕は夢中になって恵の胸を揉み続けた。
「んんっ…ふうっ…ん…っ……んっ……んんんっ…」
僕が胸を揉むのに合わせて、全身をよじらせながらくぐもった悲鳴をあげ続ける。
……もう…いいかな? そう思った僕は胸から手を離し、同時にくちびるを開放した。
「ん…っ…。ぷはあっ…はあ…はあ…」
すでに肩で息をしている恵。その目には、うっすらと涙が浮かんでいる。…少し、やりすぎたかな?
「はあ…はあ…。雅幸さま……」
恵がとろんとした目で僕の名を呼ぶ。
僕は、その目にまるで吸い寄せられるように、恵を再び抱きしめ、軽くキスをした。
「んん…んっ…。恵…愛してるよ」
「えっ!?」
くちびるを離し、恵の顔を見つめながら何気なく言った。同時に、恵が目をまんまるに見開きながら軽く叫んだ。
「ど…どうしたの?」
突然のリアクションに驚いた僕は、恵をじっと見つめながら言った。何があったっていうの……?
「初めて……初めて…『愛してる』って…おっしゃって…くれましたですね……」
恵が涙をポロポロこぼしながら、それでも僕の顔をじっと見据えて答える。
そう…いえば……今まで、『大好き』と言ったことはあっても、『愛してる』とは言わなかったっけか。
でも、それにしても…。
「すごく…すごく嬉しいです、私……。今日は…その……忘れられない日に…して欲しい、です…んんっ……」
顔を真っ赤に染め上げながらつぶやく恵の表情に、すっかり参ってしまった僕は、再び恵のくちびるを奪った。
柔らかくて温かいものが、僕の口の中に潜りこんでくる。僕はそれに自らの舌を絡ませ、軽く吸い上げた。
僕は、恵と熱いくちづけを交わしながら、右手をそうっと恵の秘密の場所に伸ばす。
「んんっ…んふ…っ……。んっ…んんんっ!」
中指がそれをなぞった途端、声にならない悲鳴をあげながら、ピクンと体を震わせる。
同時に僕の口の中で、あれほど激しく絡み合っていた恵の舌が、ピンと張り詰めながら動きを止めた。
「んふ…ふっ……ふん…んんっ…っ!」
僕は恵の秘部をゆっくりと撫で上げながら、動かなくなった舌をくちびるで咥えて軽く顔を上下に動かす。
すると、さっきまでとは明らかに違った声が、僕の耳に届くようになってきた。
その声に合わせて、まるで思い出したかのように、恵の舌が再び動き始め、僕の舌に絡みついてくる。
顔を動かすのをやめた僕は、恵の舌を軽く吸いあげ始め、秘部を撫で上げる指を2本に増やした。
「ぷは…あ…っ……。雅幸さま……雅幸さま………」
「恵…愛してる…。愛してるよ……」
長い長いくちづけが終わり、恵のくちびるが僕の名を呼び続ける。
僕は、恵の呼びかけに答えながら、指をゆっくりと恵の中に潜り込ませた。
「あんっ…あっ……ああんっ!」
秘部から感じる刺激に耐えられないのか、恵が艶やかな声で喘ぎはじめる。
――もっと、もっと恵の声が聞きたい。喘いでいる姿を見たい――
そう思った僕は、さらに指を奥へと潜り込ませようとする。
ずぶ…くちゅっ……。
「あっ! はあんっ!!」
秘部から湿った音が響き渡り、それに合わせて恵が喘ぎ声を出し始める。
ぬちゅ…ちゅっ…ちゅぶっ……。
「ああっ、あっ! んっ…あんっ!!」
さらに指を出し入れし始めると、恵は上半身を振り乱しながら喘ぎだした。
上半身を激しく動かしている弾みで、恵を覆っていたバスタオルがめくれ、胸が露わになる。
僕は迷うことなく、お世辞にも大きいとは言えない、その胸に吸いついた。
「ひゃ…ひゃうっ!」
恵が上半身を仰け反らせながら、叫び声をあげだす。
調子に乗ってきた僕は、舌先を恵の胸の頂に触れるか触れないかの位置で動かし始める。
「ああん…っ…! はあああっ!」
両腕で頭を抱えながら、嬌声をあげ続ける恵。僕の心にいたずら心が芽生え、そっと恵に耳打ちした。
「ねえ、胸とアソコと、どっちが気持ちいい?」
「え…ええっ!?」
僕の質問に、恵は目に見えて動揺しだしていた。
>298-302で続きます。
今気がついたことがひとつありまして…。
自分、作品を最初に投下するレス番+トリップで表記してますけれど、
沙羅の話ってレス番をきっちり間違えてますね。>270さん、すみません。
水掻きキター!
やっぱ、こういう人間にないパーツは重要ですよね。
さすがに甲羅や皿までくると厳しいですがw
子供の成長を見守ってきた庭の木の樹霊ってのはどうかな。
桜が咲き乱れる季節に生まれた主人公の桜太。
そして第一子の誕生を記念して庭に植えられた桜の木。
昔は実体を持たず、桜太にしか見えず、話もできなかったが、
やがて声が聞こえるようになり、触れられるようになり…
年上ぶる癖があり、世話焼きタイプ。
「桜太が生まれたときには私はもう苗木だったんです。
だから私の方がお姉さんなんです。」
狂骨ネタである程度まで書いてみたが、どの程度のグロなら許せます?
>180の続き
「でも…息も荒いし、凄く苦しそうデスネ。………もしかして、私のやり方、下手デスか?」
「い……いや…そんなこと…な…い……。もっと…もっと続け…テ…」
モノを握り締めたまま、心配そうな顔で見つめてくる。
俺はそんな魔夜の気遣いをよそに、動きを止めた彼女の手からさらに快楽を得ようと、
無意識のうちに腰を動かしながら、震える声で魔夜に懇願していた。
「本当に…本当に無理しないでくださいネ? 下手なら下手って言ってくださいヨ?」
「…ふうっ……。そんな…そんなこと…ない…最高だよ…魔夜……」
軽く目を潤ませながら、つぶやく魔夜に向かって、俺はうつろな目でそう答えるのがやっとだった。
「……ありが…とうです…。章一サン、ホント…優しいデス。……私、頑張りますデスね」
「あ…ううっ……くっ…」
片方の手で軽く目尻を拭いながら、再びモノをしごき始める。
そんな健気な魔夜の姿に愛おしさを感じながらも、俺は欲望には抗えずに天を仰いで喘いでいた。
「はあ…はあ……。な、なあ…魔夜……。それ…咥えて…くれないか?」
「ええっ!? コ…コレをデスか!?」
「ああうっ! ……う…うん…お……お願い……」
天を仰いだまま、声を振り絞って魔夜に頼み込んでみる。
その言葉に、魔夜はかなり動揺したようで、モノを握り締める手に力がこもる。
俺は、思いがけない刺激に全身をビクンと痙攣させながら、再度頼み込んでみた。
「は…はい……。んっ…くふ…っ……」
「うっ! ……あ…ああっ…もっと…もっと舌を……絡ませ…て…」
口を大きく開けたかと思うと、ぱくんとモノを咥え込む魔夜。
同時に、今までの手とはまた一味違った感触の、生温かいものがモノの先端を刺激する。
そんな優しい刺激に、ゾクゾクと背筋に寒気を感じた俺は、さらに要望をエスカレートさせてゆく。
「はひ……んんっ…くふっ………」
「う…ううっ! イイ! イイよ魔夜! 気持ちイイよ!」
魔夜は素直に舌を動かし始める。
裏筋部分をなぞられたとき、ぎゅっと袋が収縮したような感覚を覚えた俺は、
叫び声をあげながら、夢中で魔夜の頭を押さえ、強引に動かし始めた。
「むぶ…ぐ…ぐぐ…っ…」
突然のことに戸惑ったような声をあげ、モノから手を離して苦しそうに喘ぐ魔夜。
だが俺は委細構わず、やはり無意識のうちに、ずんずんと腰を突き出していた。
時々モノに当たる歯が、また違った快感をモノに与えてくれる。
「ぐ…う……ぶ…ぐうう…っ……」
一方、魔夜はその目にうっすらと涙を浮かべながら、
両手で俺の腰を押さえてなんとか引き剥がそうとしているが、
完全に欲望の虜と化している俺は、途中で止めることが出来なかった。
それどころか、そんな魔夜の涙を見て、さらに興奮の度合いを高めている俺がいた。
だが、それも長い時間は持たなかった。
「くう…魔……魔夜…イ…イク…ぞ……」
「ぐぶ…? ぐ…ぐぐ…うぐう…ぐっ!? ぐう、ぐうう……」
全身を寒気に似たような感触が襲いかかり、絶頂を感じ取った俺は、
快感に顔を歪めながら魔夜に言った。
苦しそうに喘いでいた魔夜が、疑問の色を浮かべながら視線を俺に向けた直後、
俺は全身をブルブル震わせながら、魔夜の口中に射精していた。
「ぐう…ぐ…ぐぐ…っ……。ぐ…ぐ……」
魔夜はくぐもった声をあげながら、俺の暴発を己の口の中で受け止める。
だが、さすがにすべてを受け止め切れなかったのか、
口の隙間からは、白い液体がどろりとひとすじ漏れ出していた――
>307-308
また短いけどこれで続きます〜。
今度はもう少し長く書いて投下したいです。章一も2回目なら1回目よりは持つだろうし。
>306
>104-110辺りを参考にされたらよろしいと思います。
自分は書くのはダメですが、読むのは平気ですので、非常に興味ありますけれども。
>306
内臓が出たり、四肢が取れたりしなければ大丈夫かな?
311 :
306:03/11/07 02:53 ID:vTyXUmfQ
>>309-310 ご意見アリがd
現在エロシーンにて激しく悩んでるんで
週末あたり目指してがんばります
>217の続き
「んん…んっ…ふう…んっ……」
「ふ…んぐ……ん…ふん……っ……」
アイリスは片手を僕の後頭部に回し、残った手で僕のわきの下をそうっとくすぐってくる。
当然、舌の動きはそのままだ。さらに密着したことによって感じる、豊かな胸の感触。
僕は立て続けに感じる、甘い刺激に耐えることができずに、アイリスを抱きしめる腕から力が抜けてしまう。
いつしか舌の動きもとまり、アイリスのなすがままになっていた。
やっぱり…彼女……悪魔だよ…。
頭のどこかでそう思いながら、僕はただ鼻息だけを荒くさせることしかできなかった。
「ふふっ…すっかりおとなしくなっちゃったね……かっわいい…」
ゆっくりと舌を僕の口から抜き、両手で僕の頬を押さえながら、力が抜けている僕をじっと見据える。
虚ろな目でアイリスを見つめ返す僕。いや、果たして「見て」いたのかどうか……。
「ん? こっちは元気だね? それとも元気が全部、ここに集まっちゃったのかな?」
「あう…うっ……」
尻尾で僕のモノをなぞりあげ、戦闘態勢に入っているのを確認したアイリスは、小首を傾げながら問い掛ける。
僕は、モノから感じる優しい刺激に下半身をビクンと震わせ、喘ぐことしかできなかった。
「……んっんっ……。くすっ…ホントかっわいい……。さ、そこに座って」
「う…ん……」
そんな僕を見て、にっこりと笑みを浮かべながら、まるで小鳥がエサをついばむように、
チュッチュッと軽く2、3回くちづけをしてきたアイリスは、僕に湯船のへりに座るように促してくる。
僕はおぼろげな意識の中、ポツリと返事をしながら、操り人形のように彼女の言葉に従って、湯船に腰掛けた。
「さあって……と。両足は開いてね〜♪」
湯船に腰掛けた僕の膝を抱えたアイリスは、まるで小さい子供に語りかけるように、
楽しそうにささやきながら、ゆっくりと僕の両足を広げる。
僕は抵抗するでもなく、ただ彼女のなすがままになっていた。
「…そうそう、素直が一番。ん…しょっと……」
「く……うっ。ア…アイ…リ…ス……」
そんな僕を見て、アイリスは嬉しそうに微笑みながら、足の間に体を潜り込ませてきた。
モノにアイリスの吐息がかかり、その心地良さに思わず震えた声が漏れる。
「くすっ……。声だけじゃなく、こっちも震えてるよ♪」
「あう…っ…は…ああっ…」
当然、そんな僕を見逃すアイリスではなく、楽しそうにモノをちょんちょんと突っつきながら、上目遣いに見つめてくる。
僕は膝がガクガク震え、上半身を仰け反らせながら、遠い目でつぶやいていた。
「ふふっ……。これなら…どう?」
虚ろな目でアイリスを見つめる僕を、満足そうに見返しながら、アイリスは自らの豊かな胸で、僕のモノを挟み込んだ。
「! ア…イ……リス…く…ううっ…」
「あらあら。随分可愛い声で鳴いてくれるのね、……んっ…」
突然、モノを包み込むような柔らかい刺激に、叫び声をあげてしまう。
一方のアイリスは、満足そうな笑みを浮かべたまま、僕のへそに舌を伸ばす。
それがまた、くすぐったいような、心地良いような微妙な刺激で、僕は思わず身悶えしていた。
「あははっ……かっわいい…ホントに可愛いよ……ご主人サマ…んっ…んんっ……」
一旦舌を離し、僕に向かってささやいたかと思うと再び舌をへそに這わせ、ゆっくりと体を上下に動かし始めた。
僕は、モノとへそから感じる刺激に、無意識のうちに体をビクビク震わせていた。
「うん……はあ…っ……」
「あっ…あああっ…はあっ……はあ………」
アイリスは、モノを挟み込んだままの自らの胸を荒々しく揉みしだき、喘ぎ声をあげる。
同時に、胸の間に埋もれている僕のモノが激しく揺れ動き、痺れるような快感を全身に送り出していた。
あまりの心地良さに、僕の目の前でチカチカと火花が飛んでいる錯覚を覚える。
「……!」
「きゃっ、びっくりした」
アイリスが舌を伸ばして、僕のモノの先端をチロリと舐めまわす。
思わず腰を突き出してしまい、アイリスが驚いた顔をする。
「……でも…ご主人サマ、これが弱いんだ…初めて知った♪ うふふ……」
「あっ! ぐ…ううっ…!」
だが、彼女のそんな表情も一瞬のことで、すぐに悪戯っ娘の目に戻ってモノの先端をチロチロ舐めまわし始めた。
叫び声をあげながら、思わず前のめりになり、アイリスの頭に手を添えてしまう。が、
「………?? でも、随分長持ちするね。…もしかしてご主人サマ…これ、あまりよくないかな?」
急にぱっと両手を離しながら、アイリスがポツリとつぶやく。小首を傾げたその顔は、心なしか寂しそうだ。
僕は首を思い切りブルブル震わせながら、そんなことないと必死にアピールする。
「そう…ありがとう……嬉しいな。でも…その前に…ん……んんっ…」
「あぐうっ…!」
にっこりと微笑んだかと思うと、アイリスは僕のモノを根元まで咥え込みながら、ゆっくりと頭を動かし始める。
胸とはまた違う、温かくて柔らかい刺激に、僕は声を詰まらせながら思わず腰が引けてしまう。
しかし、アイリスはそんな僕の動きを、まるで読んでいたかのように、すでに僕の腰に手を回していた。
思わず僕は下を向いた。そこには、『逃げちゃダメだよ?』と言わんばかりの表情で、
ぞっとするような笑みを浮かべながら、僕を見上げるアイリスの笑顔があった。
「ね…ご主人サマ……このまま…私の胸……揉んで…」
「う…うん……」
モノから口を離し、代わりに軽く胸で挟んだアイリスが、僕に向かって微笑む。
僕はまるで、その視線に操られているかのように、かすれる声で返事をしながら、アイリスの胸を鷲掴みにした。
「あ…あんっ!」
アイリスが悶えながら、僕の手をぎゅっと握り締める。
「あんっ…イイ……イイよ…。気持ち……イイ…はあ…っ…。……あっ…」
僕が夢中になって、アイリスの胸を揉み続けると、彼女の口から次々と甘い声が聞こえてくる。
その声を聞きたくて、また、彼女の胸の動きと連動して伝わるモノからの刺激を味わいたくて、
ひたすらアイリスの胸を揉みしだいていた。
「くうっ……アイリス………アイリ…スゥ……」
上半身を前のめりにさせながら、うわ言のように呟く。あまりの心地良さに涙がこぼれていた。
それでも、手の動きは止まらなかった。いや、正確には止めることは出来なかった、のだが。
「くすっ…かっわいい……んっ…んんっ…。何も…我慢することなんてないのよ……あんっ」
僕の頭をぽんぽんと優しく撫でながら、アイリスが喘ぎ声とともにささやきかけてくる。
彼女のその声を耳にしたとき、モノがビクンと震え、とめどもない快感が溢れ始めてきた。
「イッちゃう…イッちゃうよ……アイリス……」
「キテ…お願い……ご主人サマ………私の胸で…イッちゃってえっ!」
「ああっ…イッちゃう……イッちゃううっ!」
再びうわ言をつぶやく僕に向かって、アイリスが甘えた声で叫ぶ。
その声に、何ともいえない安堵感を覚えた僕は、叫び声をあげながら彼女の顔に向けて精を放っていた――
「んっ……んっ…気持ち…よかった?」
「あ…ああ…。最高だよ……アイリス……」
軽くモノをしごきながら、僕にささやきかけるアイリス。僕は、絶頂の余韻に声を震わせながら答えていた。
「そう……それはよかった……んっ……」
ゆっくりと体を起こすと、満足そうな笑みを浮かべながら、顔に飛び散った僕の精を手で拭うアイリスの顔があった。
「あ……ご、ゴメ……」
「いいよ…気にしないで……。ご主人サマのモノだから……んんっ…」
僕は慌てて彼女の顔を拭おうとしたが、アイリスは笑顔を浮かべたまま、精にまみれた指を自らの口に含んだ。
指を咥えたアイリスの、その艶やかな表情に思わず僕は、心臓がドキンと大きく鳴り響いた。……が、
「…………薄い」
アイリスがポツリとひとこと。別の意味で心臓がドキンと大きく鳴り響いた。
「……それに、久々の割には量も少なかった、な。まるで2回目のような……」
冷静な声でアイリスが指摘する。身の危険を感じた僕は、ゆっくりと風呂から退避しようとする。
「こら。白状しろ」
ところが、そんな僕を見逃すようなアイリスではなく、僕のモノを尻尾で握り締めながら言った。
その声は相変わらず冷静そのものだ。かえってそれが怖い。
「それが…その……ゴメンなさい! 昼間、同僚に誘われて風俗店に行ってました!!」
下手な言い訳は逆効果と悟った僕は、素直に答えた。
「ふうん。最近私とは、とんと御無沙汰だってのに、そういう場所には足を運ぶんだ……」
「…いえ……あの…その…えっと……あうっ」
あくまで冷静につぶやくアイリスに、何と答えていいのかしどろもどろになるが、
突然モノをキュッと強く締めあげられ悲鳴をあげる。
「……ええっと…。…もしかして、妬いてます………か?」
思わず丁寧語で質問をしてしまい、その直後、しまったと思う。…何だかこの質問、火に油、だよな。
「そうさな……妬いてない、と言えば嘘になる、な」
しかし、アイリスは顔色ひとつ変えずにそう答えた。やはり冷静な声で。
……お願い、何か感情を見せて。…って、妬いてる!? そ、それってまさか…?
「何か勘違いしているな。私は別にオマエの妻でも恋人でもない。だからオマエが誰とどんな関係になっても構わないさ。
だがな、他の者を相手にする余裕があるのなら、私の相手をしてくれてもいいのではないか?」
「あ…う……」
一瞬浮かんだ感情が顔に表れたのか、はたまた心を読んだのか、アイリスは言った。
何だか…悪魔の羽と尻尾が生えてきたみたい……って、本当に生えてるし!
「はうぐっ!?」
アイリスは、尻尾からモノを解放したかと思うと、僕の腰に自らの足を絡ませながら抱きついてきた。
さらに逃げ出せないようにか、羽を僕の腰に回してがっしりと固定している。
その姿勢はまるでモノの上にあぐらをかいているようだった。…って、モノが痛いのですが。
「最初は、あれで終わらせようかと思ったけれど、すっかり気が変わったわ。
……今夜は私が満足するまで、付き合ってもらうわよ?」
「ひゃ…あ……」
ゆっくりと腰を動かしながら、アイリスが久々に感情を込めて言った。
悲しいかな、僕のモノはその刺激に抗えずに大きく反応している。
「くすっ…こっちは準備万端みたいね。よろしくね、小さいけれど大きいご主人サマ…うふふっ」
「あう…ゆ…許して……」
再び起き上がったモノの先端を、右手で優しく撫で回しながら満足そうに微笑むアイリス。
僕は再び襲いかかる快感に震えながら、涙声で彼女に懇願した。
「反省してる?」
「は…はい。反省してます…」
じっと僕の顔を見据えながら問い掛けてくるアイリスに、僕はどうにか答えた。
……正確には反省ではなく、後悔、だけれども。
「そうっか…。じゃ、今夜は一回だけで許してあげる♪ ……ん…んんんっ………」
僕の答えに満足そうに頷いたアイリスは、そう答えながら優しくくちづけをしてきた。
くちびるを離しながら、顔を真っ赤に染め上げながら、アイリスは僕に向かってつぶやいた。
「お願い…これからは……毎日…シテ……」
これまでに見せたことがない、儚げな表情にドキリとした僕は、
返事の代わりに、アイリスを思い切り抱きしめながら、そのくちびるを奪っていた――
アイリス萌え〜
最後にしおらしくなっているアイリス萌え。
あと、名無しの希望をところどころ取り入れてくれている◆W/KpcIbe5Yさんグッジョブ。
320 :
306:03/11/10 02:02 ID:KUHnWla8
-狂骨ネタ-
妖族。伝説とされていた彼らがいつのまにか人間社会に深く溶け込み
隣人となっていることが解ったのがつい5年ほど前である
一騒動は起きたものの、翌年には彼らの権利が確証された
しかし、人間が本能として持つ理解出来ない事への恐れが
自族の事をあまり話したがらない彼らとの間に溝を作った
ようやく、一部のメディアで社会問題として取り上げられ始めたようだが
今、自分の身に起きている事を見ると社会の認識はイマイチのようだ。
「…つまり、学校で食事をしないで欲しいと言う事ですか?」
何とか冷静さを保って、攻撃を込めた言葉を吐き出す。
テーブルを挟んで向かいに座る男に的は絞られている。
何らかのリアクションは返って来るかと思ったが、男は動きもしなかった。
代わりに、その隣にいる痩せた出っ歯がまた口をはさみだした。
そいつの言葉など耳にもいれてなかったが、発する音は神経を逆なでする。
漏れるため息を隠しもしなかった。
ため息の後に「黙ってろ」という言葉が口のすぐそこまで出かかっている。
それを何とか飲み込み、男の言葉をもう一度求める。
また出っ歯の口が開きかけたとたんキッ!! っと睨んでやった。
そのまま目線だけを男に向ける。
男のまぶたがわずかに動き、瞳孔が少し開くのを確認した。
ここぞとばかりに詰問する。
「彼女の生命に関わる事なのは理解している筈ですよね!?」
「どうして彼女が学校で食事をとるのを認めていただけないのですか!?」
狭い空間に、この声は少し大きすぎたようだ。それをかき消すように沈黙が室内に充満する。
密度が限界まで高くなった時、それを破るように言葉が発せられた。
321 :
306:03/11/10 02:03 ID:KUHnWla8
「彼女の一族がどうして疎んじられてるか
そしてそれが事実だという事は君は知っているだろう
卑怯かもしれないが私はそういうことがここで起こって欲しくないんだ
先週、君は保健室で倒れて病院に運ばれたよね」
思わぬカードを切り出してきた。
僕の動揺を感じ取ったのか、わずかに男の目が光る。
「どうして知っておられるんですか?」
何とか平生を保って言葉を切り出す。
「先生から報告を受けているんでね」
男は僕の隣に座っている白衣の女性に目を移した。
嫌な予感はしていたが、こういう事態になるとは…、
内密に事を運んでくれたと思っていたのだが、事が事なだけに仕方なく報告したのだろうか?
彼女は味方だと思っていた。事実、今も僕の側に座って援護役に回ってくれている。
「ごめんなさい…」
消えるような声で彼女が言葉を発する。
「君を送っていってる間に怪我をして保健室に来た子がいたの」
申し訳なさそうに彼女はうつむいている。
なるほど、それでばれたのか。出来れば事前に教えて欲しかったのだが、
こうやって話すのも久しぶりだった。
さて…、どうしよう。
そう、前回、僕が運ばれたのは、レふぃがエネルギーを吸いすぎたからだ。
レふぃの一族はエネルギーを直接外部から取り入れることは出来ない
そこで他種族の一人と契約を結びその人物よりエネルギーを別けてもらい生きている。
中等部に上がる時にレふぃは僕をパートナーに選んだ。
以来、僕は病院と保健室の常連になっている。
322 :
306:03/11/10 02:05 ID:KUHnWla8
隣でわずかに音がしたのに気がつくと、白衣の彼女が立ち上がり男の側に歩いてゆく所だった。
何をするのかと一瞬考えて、事態に気付いた時はもう遅かった。
男の耳元で何かを言っている。
「先生!!!!」 そう怒鳴る僕に先生は、君は黙ってろとばかりに手で制した。
男の口の端が少し歪む、先生の提案がお気に召したようだ。
「ごめんなさいね」
廊下を急ぎ足で歩く僕に、後ろから女性が声をかける。
彼女のおかげで事態を切り抜けることが出来た。
以前から使っていたのだけど、保健室の開き時間を使わして貰うのも公認となった。
僕たちの事でいつも迷惑をかけている。
だから、こんな態度は良くないと思うのだが
彼女と男との間で交わされた密約を思うと素直になれなかった。
「ありがとうございました、レふぃに呼ばれているので失礼します」
そっけなく一礼して、更に足を早める。
323 :
306:03/11/10 02:06 ID:KUHnWla8
先ほどより4度目のコール。
パートナーである僕にだけ感じる事のできる信号。
エネルギーが切れ掛かると本能的に発せられるらしい。
廊下を急ぐ、何とかチャイムが鳴り終わる直前に僕は保健室に入ることが出来た。
「ゴメン。遅刻かな?」 …返事が無い。
カーテンを開けるとそこにはベットにうつぶせに倒れた少女がいた。
「レふぃ…、寝てるのか?」
そう聞くと、少女が反応した。非常にゆっくりした動作で、首だけ動かしこちらに向ける。
「りゅうちゃん・・・、」
はたして そう言ったのかも解らない、かろうじて口を動かしたのが確認できた。
抱き上げてやったとたん彼女は吸収に入る体勢を作り始める。
「わ!ちょっとまって。」
慌てて彼女に言ってベットに座らせると部屋の鍵を閉めに向かう。
「りゅうちゃぁん…、おなかすいたよぉ…」
ベットから何とか身を起こし、光の篭った目でこちらを見つめる。
「あんましがっつかないでよ、前みたいに立てなると困る」
借りているアパートが遠い為、どうしても朝のエネルギー補給が十分に出来ないので
昼にその分を補う事になる。結果、僕の活動に必要なエネルギーまでも与えなくてはいけない
彼女がセーブして吸収してくれるならば問題ないのだが、彼女も生存本能には勝てないらしく
時々そういった事が起きるのだ。学校の近くに部屋を借りれれば良いのだが
世間は異種族に冷たかった、今のアパートがあるだけでも奇跡と言わざるをえない。
324 :
306:03/11/10 02:08 ID:KUHnWla8
「ほら、服脱いで」
脱力した彼女を抱えるようにして上着を脱がしてやる。
「いいよ、服ぐらい。吸収しちゃえば同じだよ」
「レふぃはいいかもしれないけど僕は困るの」
「それからベットに穴あけちゃだめだよ」
彼女は行為に夢中になると周りにある物まで溶かしてしまう。
「うん気をつける、スプリングでりゅうとのオシリに穴あいたんだよね」
「何だ、まだ元気じゃん」
「そんなこと無いよぉ、おなかが減って、溶けちゃいそうだったよ」
カッターのボタンを外すのを手伝ってやる。
カッターを脱がしてやるとシャツの紐が肌に溶け込んでいた。
「もう溶け始めてるよ。ほら服くっついちゃってる」
「もう、脱げないからいいよ。…もう、りゅうちゃん、早くしてよ」
後ろを向いてズボンを脱ごうとしたら所を抱きつかれた。
ヌルリとした感覚が素肌に広がる。
「わぁ、ちょ…まって、服の変え持ってないんだよ」
何とか上着は守り抜いたがズボンとインナーはもう手遅れだった。
「えへへ、りゅうちゃんのパンツきゅーしゅー」
「バカ!! どうすんだよ、5時限目体育があるんだぞ」
「どーせ見学じゃん、保健室にいっしょにいよーよ」
そう言って、くるくるした眼でこちらを見上げる
「クソ、わざとだな。」
「あったりー。そろそろ行くよー、悲鳴を上げる準備はいいかい?」
「そっちこそ、あんまし声出すなよ。今朝ぜったい隣に聞こえてたぞ」
「えへへ、じゃぁキスしながらしようか?」
くい、とあごを上げてにっこりと笑う。
325 :
306:03/11/10 02:09 ID:KUHnWla8
「…ヤダ、って言ってもするんだろ?」
「うー、今日のりゅうちゃん素直じゃナーい、また立てなくしちゃうぞ」
「それはこまる」
「んじゃ、きすして」
「どこに?」
そう聞きながら唇を合わせる。
―― !?
しまった・・・。 目の前にある彼女の目には楽しそうな光が踊っている。
この感覚にはいつまでたっても慣れない。
息苦しさにうめいていると、融合された彼女の口から空気が肺に送り込まれた。
甘い香りを口内で味わいながら、本能的に足りない酸素を必死で鼻で吸う。
― 苦しい?今楽にしてあげるね。 ―
直接脳内に語りかけて来る思念に、抗議の声を上げようと口をもごつかせる。
― りゅうちゃんまだTP使えないの?いい加減覚えなよ。 ―
そういいながら僕を押し倒しす。 呼吸で精一杯だった僕は、なす統べもなく従った。
半分解けた服のへばりついた胸が体内に入ってくる。 感触に脳が悲鳴を上げた。
快感の信号が神経系まで交わった彼女の胸から緩やかに伝えられる。
慣れない感触に声をあげそうになるが、ふさがれた口からもぐくったうめきが漏れただけだった。
― 呼吸器融合完了〜。苦しくなくなったっしょ? ―
― ほら、呼吸落ち着けてこっちまで苦しくなっちゃうよ ―
気管に空気を送らないとTPが使えないのはなぜだろうか?
息を合わせ、呼吸器からではなく心でそれに答える
― おまっ…えなぁ、融合する時はちゃんと許可とってやれっていったろ? ―
― わぁ!!びっくり、ちゃんとTP使えるじゃん ―
― なでなでしてあげよう、いいこいいこ ―
悲鳴を上げたくなるような快感が脳で破裂する。
背中に回された彼女の腕が脊髄を愛撫しているのだ。
― りゅうちゃーん。黙ってちゃだめだよぉ、TPで悲鳴あげるくらいにならないと ―
― て・・・とめ・・・、し・・・げき・・・つよす・・・ ―
かろうじて言葉をつなぎそれに答える。
326 :
306:03/11/10 02:10 ID:KUHnWla8
― あう、ごめーん。そんなにいかった? ―
けらけらと笑いながら訊ねてきた。
僕は無言で彼女のとけたわき腹に手を突っ込む。
― ひぁあ!? ―
絡み付く肉の感触がなんとも気持がいい。
じわじわと分解され始めた手で内側から子宮をなぞってやった。
― やぁ…りゅうちゃんいきなりはひどいよぉ。 ―
そのまま、既に溶けて原型の無い秘所まで腕を進めかき回して。
― そんなこといえるたちばなわけ? ―
そう聞きながらさらに刺激を与え続ける。
― ひ…あ…、はぅぁああぁああ!! ―
自滅だった。 背中に回されていた彼女の手がさらに食い込む。
― くっは…、ぅわあぁぁあ!! ―
― んんっ! 手ぇ駄目。 しきゅ、子宮潰れちゃうよぉ、っぁぁあ!! ―
快感の信号が神経系まで交わった彼女の胸から鋭く伝えられている。
呼吸が足りない、息が荒くなる。
お互いに耐え切れなくなって合わせていた口を離す。
融合していた唇が糸を引き、ぷつんと音を立ててちぎれた。
仰向けになって息を整え、体の再生を待つ、
荒い息をするたびに前歯がゼリーのように震えている。
― あはは、口をふさいだまんまは やっぱり無茶だったね ―
まだ呼吸器が再生してないのかレふぃがTPで話しかけてきた。
― まったくだ、何考えんのさ、開始10分で終わるって異常だぞ ―
呼吸器の再生の邪魔にならないように僕もTPで話す。
― でも、良かったでしょ? 呼吸を制限すると快感が増すんだよ ―
― またNETで変な知識仕入れてきたのか? ―
― だって最近のりゅうちゃんの味、淡白なんだもん ―
327 :
306:03/11/10 02:11 ID:KUHnWla8
コレが彼女達一族の困った点だ、彼女達は情動で味付けられたエネルギーを好む。
本来は、食後のエネルギーを分け与えてやればそれで事足りる筈なのだが
青年期の一族が好む味がコレなのだ、事が過ぎて脳をオーバーヒートさせる馬鹿が後を絶たない
― ねぇ、りゅうちゃん。 もう一回いい? えと…、ちゃんとするから…、ね? ―
― ……。 飯食うエネルギーぐらいは残しといてよ ―
たぶん、僕もその馬鹿の一人なんだろう、彼女の誘惑の言葉にいつも負けてしまう。
-終-
内容がアレなだけに、さわりだけにしときます
「もう一回」の方を書いても良いでしょうか?
お疲れ様でした〜。リアルタイムで待ち構えておりました。
…今スレの>320は>306さんか。何だかややこしいな。
てな与太話はさておいて、体を融け合わせながらのエッチですか。
これが本当の”交わり”ですね。
気持ちよさそうだけど、実際自分がするとなると、ちと怖いですが。
コトが始まる前の、男たちとの話し合いがどんな結果になったのか、
何故二人が(お互いの家が離れているのにも関わらず)こういう関係になってたのか、
にも興味あるので「もう一回」の話どころか、ガンガン続いてって欲しいです。
>328
学校と家が離れているということではないのか?
二人暮し?って思って読んでたんだけど中○生がってのも変だな
溶け合うっつーのがエロいなあ。
しかしその内完全に溶かされたりしないかと心配だ。
>306さん
一つ気になるんですが、句点。が有る行と無い行があるのはどうしてでしょう?
統一した方がいいと思いますが。
224 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/11/10 14:53 ID:+K/Zw+K4
複数の書き手がいるスレで一人だけ飛ばしてる奴って実際どうよ?
どうなんだろうね?
↑このスレには関係ないな。
このスレでは◆W/KpcIbe5Yさんと320さんの”二人”で飛ばしてるんだからw
オッス!オラ涼!(某金髪になる戦闘民族のボイスで)
オラは普通の高校生だったんだけど、ある日突然とんでもない事が起きたんだ!
なんと、幼なじみの天音ってヤツに、犬の耳と尻尾が生えてきちまったんだ!オラドキドキしてきたぞ!
次の日の朝になったら、今度は天音の口から衝撃発言が飛び出しちまったんだ!オラ腹減ったぞ!
なんだかオラ、告白されてるような状況なのに、ワクワクしてきたぞ!
―――――――↑あらすじ↑―――――――――↓本編↓―――――――――――――――
「え、えっと、だからね!?」
まさに、しどろもどろな状態の天音。
対する俺は、いまだに考えの整理がつかず、呆然としたままツッコミすらまともに出来てない状況だ。
これが冗談なら、笑えねえな…。
「だから…その……あぅ…」
ついに言葉が思い浮かばなかったのか、「あぅ…」という言葉を最後に口篭もってしまう。
「あー…つまりだ」
頭をグシャグシャ掻きながら、俺が口を開く。
「あ!だ、駄目!」
すると、天音は突然俺の言葉を途中で制した。
「…何が駄目なんだよ」
「え?え、えっと、その…」
「さっきから「えっと」と「その」ばっかじゃねえか」
俺だって頭の中は混乱しっぱなしだ。天音がまともに言葉を思い付けるはずが無い。
はずがないのだが…。
「仕方ないじゃない!!」
天音が声を大きくして言った。いや、むしろ叫んだ。
その言葉が堰を切ったのか、さっきまでどもるばかりだった天音の口はエンジン全開となる。
「アタシだって困ってるのよ!いきなりこんな物が生えてたりして!
それだけじゃないわよ、涼は相変わらずの鈍感だし!なんで気づかないの?アタシやり方間違ってるの?」
間に言葉を挟む事ができないほどにまくしたててくる。
「ねえ、どうして?どうして気づいてくれないの?アタシ、こんなに頑張ってるのに!
もしやり方が悪いなら言ってよ!だから、お願いだから…」
一旦言葉が途切れる。そして発せられる、最後の一言。
「お願いだから……アタシの気持ちに…気づいて……もう、嫌だよ…」
言葉が進む度に、天音の瞳からは、昨夜のように、ぽろぽろと涙が溢れていた。
緊張の糸がついに切れたのか、涙と、それとともに出る声は止まらない。
俺はどうする事も出来ず、その場でまた呆然としていた。
…段々と頭の中が落ち着いてくるにつれ、天音の言葉が理解できつつあった。
天音は、いつも俺の側にいてくれた。
家が隣だからといって、頼まれたわけでもないのに、朝にはいつも起こしてくれて。
残り物で適当に作ってみたといいながら、しっかり丹精込められた弁当を渡してくれて。
窓越しに話す時には、どんな時であっても、互いの悩みや思った事を笑いながら話して。
…そうだ。そうだったんだ。
俺は、自分のあまりの愚かさを悔やんだ。呪った。憎んだ。憤りすら感じる。
何故…何故俺は、あいつの気持ちに気づいてやれなかったんだろう。
「幼なじみだから」。
そう思い、それらを当たり前と感じていたんだ。
それらが、天音の、俺に対する想いの具現とも知らずに。
天音の気の強さが、己の弱いところを見せたくないという、やせ我慢とも気づかずに。
すべては嫌われたくないから…その一心の思いからであることも、気づかずに。
「天音…」
なんと言うつもりだ?「ごめん」か?「許してくれ」か?
言葉なんていくらでも出せる。謝る事なら、後でも先でもいつでも出来る。
違うだろう、新宮涼。そう、俺よ。
俺がすべきことはそんなことじゃない。俺が言うべき言葉はそんな物じゃない。
俺に出来る事…否、俺がすべき事。
それは―――――。
「ぐすっ…りょ、う…?」
頭の中には、いくつもの言葉が浮かんだ。
だが、俺はそれを口に出す事を拒んだ。
そして……天音の身体を、自分の事を想い続けていてくれていた人の身体を、抱きしめていた。
両手で、強く、強く。
身体が密着しても気にしない。天音がその潤んだ瞳で俺を見つめていても、気にしない。
千万の言葉よりも、俺の想いを表現するにふさわしい方法。
いつのまにか天音の涙は止まっていた。・・・とはいえ、俺に向けられる瞳は潤んでいる。
伏せていた眼を開いて、その視線に答える。
とても澄んだ、黒い瞳に、俺の顔だけが映っている。
天音は、俺だけを、じっと見つめている。…おそらく、今までと同じように。
また安っぽい謝罪の言葉が出そうになるが、それを飲み込む。
「……天音」
「なぁに……?」
まだ鼻にかかったような声で、俺を見つめてくれたまま答えた。
「……その気持ち、なんだけどさ」
「…うん」
「まだ、間に合うか……?」
俺の言葉を最後に、しばらく、互いの間に静寂が流れる。
そして、天音は一言「馬鹿……」と呟きながら、俺の胸に顔を埋めた。
その頭に生えている犬耳は―――――嬉しそうに、揺れていた。
「……馬鹿だよな、俺」
「そうだよ。どうしようもないくらいの、馬鹿」
顔を上げて、また瞳を見つめ合いながら天音が言った。
赤くなった瞳と対照的に、口元には微笑みが浮かんでいる。
「でも、ほんとに馬鹿なのは……そんな涼を好きになった、アタシかな」
目の端から涙を流しながら、そう言った。
それ以上の言葉は俺達にはなく、今までより一層の力で抱きしめあって、そして……唇が、触れ合った。
一週間も空けて落とされたのがたったの三レスなんて流石ですね、俺。
…いや、俺も忙しいんです。言い訳です。
その償いというのはアレですが、あと9日もしたらアレの続きを投下します。
まあ九日後の日にちがわかれば「アレ」が何かは分かると思いますけれども。
それじゃ、石を投げられる前に逃亡します。
そうですか、とうとうアレが来るんですか、楽しみです。
さてさて、ようやく想いが通じ合えたお二人さん。
この後はめくるめく官能の嵐かはたまた…
マイペースで頑張って下さい。
>>337 キタ-!
いよいよなシーンがいよいよ来るのですね。
心待ちにしています!
望蜀氏
ミュウたん萌え萌えです。何だか義母に恋慕の情を持つようなシアには勿体無いくらいです。
ですので、シアにはミュウたんのありがたみ、存在の大きさを存分に感じてもらってから、
エッチシーンに入ってもらいたいものです。(いえ、無理にとは言いませんが…)
306氏
他の作者さんの世界観とは違って、「人外の存在を公的に認め、なお一般の人は嫌悪している」という中で、
主人公はレふぃをどう守っていくのか、その気持ちを変わらずに持ち続けられるのか、に興味があります。
320氏
たくさんの萌え話、大変乙です。
ところで「アレ」の続きの他に、ヴァルキリー姉妹の続きも見たい私は贅沢者でしょうか?
◆W/KpcIbe5Y氏
こちらも色々なお話、誠に乙です。
クロスオーバーがほんわかした世界観を深くさせ、登場人物の厚みが増している気がします。
ただ別世界観の、ラルフとロッコの続きが激しく気になっています。
まだ彼らはこのスレに登場していませんが、その時を心待ちにしています(もちろん、エッチシーンも)
また、突然の訪問者氏とアンフェスバエナ氏が、新スレでは未だに登場しないのですが、早く続きが見たいです。お願いします。
>>337 天音萌え〜。
耳と尻尾をさわると感じるんですかねえ?
それとも言葉攻めされて、「そんなことない」と言っても耳と尻尾は立ちまくりとか?
>302の続き
「ねえ…どっち?」
「そ…そんな………あ……あ…あんっ…」
右手を恵の秘部で動かし、軽く耳たぶを舐め上げながら、再度質問する。
恵は身をよじらせながら、顔を真っ赤にさせて喘いでいる。……何だか、今日はいじめたい、かも。
「ん〜? それじゃ分からないよ? ……それとも、どっちもやめたほうがいいのかな?」
「……あんっ。い…いや……や…やめないで…くだ…さい…」
右手を抜いた僕の声に、ビクンと体を震わせたかと思うと、消え入るような声でつぶやく。
……もう少し、焦らしたほうがいいかな? そんなことを考えながら、おもむろにパンツを脱ぎ捨てる。
同時に、はちきれんばかりに膨らみ、先走り液で先端を濡らしていたモノが露わになった。
「…そりゃあそうだよね。こんなにいやらしく濡れているんじゃ、途中で止めれる筈、無いものね」
「あ! ああんっ! ……雅幸さ…まあっ!! …そんな……そんな…」
僕の下半身の状態を恵に悟られる前に、再び秘部に指を潜り込ませる。
明らかに感じているようで、ガクガクと恵の下半身は震えだした。
だが、口からは否定の言葉がこぼれようとしている。……これは…いじめるべき、だよね。
「あれ? 嘘だと思ってる? だったら、自分で確かめてみるかい?」
「……あふっ…。あっ! ああ! ああんっ!! ダ…ダメッ!!」
僕は自分の指を引き抜き、代わりに恵の右手を掴み上げ、秘部へと誘導する。
思わず両足を閉じようとする恵だが、僕が両足の間にいるため、それもままならない。
「ダメも何も……さ。動かせば動かすほど、アソコからくちゅくちゅ音がするのは、何でかなあ?」
「ああ! ああっ! あんっ! 雅幸…さま…っ……」
小首を傾げながら恵に問い掛ける。恵は自分の指で悶えながら、僕の名を呼ぶ。…もう、ひと押し、かな?
「あんっ!」
「ほうらっ……。………あ」
恵の指を引き抜いた。僕は恵に自身の秘部の濡れ具合を、その目で確認してもらおうとして思わず固まってしまった。
なぜなら、秘部から溢れる蜜の量を物語るように、彼女の右手から水かきが出ていたから…。
「えっと……気持ち…よかった…って…こと…だよね?」
「……………」
予想外の展開に僕自身、戸惑っていた。掴んでいる恵の右手と顔を交互に見比べながら、しどろもどろにつぶやく。
一方の恵は顔を真っ赤に染め上げながら、そっぽを向いていた。
「…………………す」
「…は?」
しばらくの間、二人の間では沈黙が続いていたが、恵が口を動かして何事かつぶやく。
以前として、その顔は真っ赤に染まっている。聞き取ることが出来なかった僕は、顔をよせて聞き返した。
「……………ひどい……です…。…こんな…こんなこと…する…なんて……」
「えっと…その……ごめ…ん…」
ぽそぽそとつぶやく恵に、僕は素直に謝った。それきり、何も言えずに僕はしばらく固まっていた。
「……雅幸さま…」
「は、はい」
どれくらいそうしていたか、おもむろに恵が顔をあげる。僕は思わず反射的に返事をしていた。
「あ、あの…その……でも…気持ち……よかった…です…」
「…え?」
「それで…その……雅幸さまの……アレを……私に…いただけま……ぐ…ん……んっ…」
再びぽそぽそとつぶやきながら、恵が僕の背中に両腕を回してくる。
その顔に我慢できなくなった僕は、思い切り彼女を抱きしめながら、くちびるを奪う。
潜り込ませた僕の舌に恵の舌が絡みついてくる。僕は恵の口中を堪能するのに、しばし夢中になっていた。
「ん…んふう…ん……んっんっ…」
「……恵…大好きだよ……愛してる…」
くちびるを離すとともに、恵の口から甘い吐息が漏れ出す。
そんな彼女を目の前にして、僕の口から自然と言葉が出てきた。
「雅幸さま……私も…私も雅幸さまを…愛してます……んんっ」
目を潤ませながら恵は答える。僕はそんな恵の頭を優しく撫でまわしながら、軽くくちづけを交わした。
僕の背中に回っていた恵の腕がゆっくりと離れていく。僕は恵からくちびるを離し、そっと上半身を起こした。
「いい…かい?」
「は……はい…」
恵の秘部にモノを押し当てながら、じっと彼女の目を見る。恵は、やや緊張した面持ちでコクリと頷く。
かくいう僕も、今までとは違った緊張感を覚え、胸の鼓動が高まっていた。
「……んっ…」
ぬぷっという音とともに、モノの先端を恵の中に潜り込ませた。それだけで、全身を痺れるような刺激が襲い掛かる。
ひと息に、奥までモノを突き立てたい衝動を必死に堪え、ゆっくりと腰を動かしていく。
「………んんっ…」
「く…ううっ…」
一瞬、恵がピクンと体をすくめたかと思うと、モノの締めつけが増した。突然の快感に声が漏れ出す。
だが恵の目に、ひとすじの涙が浮かんでいるのを見た僕は、腰の動きを止めざるを得なかった。
「……大…丈夫…?」
「ええ…平、気です……もっと…もっと奥まで……」
僕の問い掛けに、恵は声を震わせながら答える。
その健気な表情に、僕は惹かれるように腰の動きを再開し始めた。
「入った…入ったよ……恵…」
「雅幸さま……私…私、嬉しいです…雅幸さま……」
モノがすべて恵の中に姿を消すとともに、僕はうわ言のようにつぶやいた。
恵は震える声で、それでもはっきりと僕に聞こえるように言いながら、両腕を僕の首に回してきた。
「でも…大丈夫……?」
「…はい……。だって…雅幸さまを……感じられるのですもの……」
涙が溢れる恵に、僕は再び問い掛けた。
だが、恵は微笑みを浮かべながら答え、ゆっくりと僕の頬にキスをする。
僕は再び、恵を思い切り抱きしめていた。
「温かいです…雅幸さま……私…私、幸せです…」
「ああ…恵……僕も幸せだよ…」
そのまましばらく抱き合っていると、恵がポツリとつぶやく。僕は恵の目を見つめ返しながら答えた。
「お願いです…もっと…もっと雅幸さまを……感じさせてください………」
「う…うん……。でも、痛かったら痛いって言うんだよ」
恵のその言葉に、心臓の鼓動が高まるのが分かる。僕は右手を恵の頬に添えながら言った。
コクリと頷きながら微笑む恵を見て、僕はゆっくりと腰を動かし始めた。
「はあ…あん……雅幸さま………」
「恵…恵……くっ」
恵が僕の名を呼ぶ。僕もまた、愛する恵の名を呼び返す。その状態でも、僕はひたすら腰を動かし続けていた。
結合部からは、にちゃくちゃっという湿った音が聞こえ、その音に興奮してさらに腰の動きを早めていった。
最初の頃こそ恵を気遣いながら、ゆっくりと腰を動かしていた僕だったが、
モノから伝わる刺激に、そんな余裕はどこかに吹き飛んでいた。それぐらい、恵の中は心地良かった。
「恵…恵……僕…僕もう……」
「キテ…キテください……恵の…恵の中で…キテくださあいっ!」
気が遠くなるような快感が僕を襲い、思わずかすれた声をあげてしまう。
僕の声を聞いた恵は、声を裏返しながら叫んでいた。その両足はがっしりと僕の腰に絡みついている。
さらに叫び声と同時に、恵の中で締めつけが増した。
「くう…恵……恵ぃ…イッちゃう…イッちゃうう!」
僕はその締めつけに耐えることができずに、叫び声とともに恵の中で果てていた。
「はあ…あ! 雅幸さま! 雅幸さまの熱いのが中に! 中に入ってきますぅ!!」
「あが……ぐ…ううっ!」
僕が絶頂に達したかと思うと、恵もまた全身を震わせながら絶叫していた。
同時に、今までに無いくらいの強さでモノが締めつけられ、その刺激に僕は思わず声をあげながら悶えていた。
「愛してるよ…恵」
絶頂に達した直後の脱力感の中、僕は恵を抱きしめながら呼びかけた。
「雅幸さま……ありがとう…ございます……」
恵が僕を見上げながら答える。その可愛い顔には、涙のあとが幾筋も流れていた。
それを見た僕は、思わず声をあげて笑ってしまう。
「ど…どうしたんですか? 突然?」
「いや…涙のあとで、せっかくの可愛い顔が台無しだ、と思って、さ」
怪訝そうな顔でじっと見つめる、恵の頬を擦りながら僕は答えた。だが、
「まあっ。雅幸さまだって人のこと、言えませんよっ」
「…え? ……あ…ああっ」
頬を軽く膨らませ、僕の頬を擦り返しながら恵が言った。水かきの膜が柔らかくて気持ちいい。
でも…人のことが言えない? その言葉が気になった僕は起き上がって、鏡の前に立ち…言葉を失った。
そう、僕自身の顔も、涙のあとでぐしゃぐしゃになっていたのだ。…いったい…いつの間に?
「仕方……無いですね。二人とも、これじゃベッドに入れませんから、……もう一度、お風呂に入りなおしませんか?」
「うん…いいよ。今度は……一緒に…いい?」
恵が後ろから、そっと僕に抱きつきながら、言った。
僕は恵の手を取り、振り向きながら問い掛けた。恵は何も言わず、ただコクンと頷く。
その顔がとても可愛くて、僕は思わず恵を抱きしめながら、再度くちづけを交わしていた。
お風呂でもう一発……ハァハァ
ほす
「ふう…。久々に山はいいねえ…」
思わず独り言をつぶやく。久々の休みで、山を散策しに来たんだけれど…。
「……葉がねえ…」
そう、紅葉の時期は既に終わりかけていた。と、いうか、ほぼ終わっていた。
今ではその名残である、落ち葉が山道を覆うのみで、両脇の木々は既に葉を落としている。
…まったく、余計な仕事あてがいやがって…おかげで紅葉の季節を逃したじゃねえか。
しかも俺の休みを奪った挙句に、自分はちゃっかりと家族旅行だ? あの腐れ課長。
自分がヅラだってこと、バレてないつもりじゃないだろうな? すでにバレバレだっつーの。
ふざけんじゃねえよ……。あんなふざけた会社、さっさと見切りつけてやる……。
その時は、記念にヤツのヅラを思い切り晒してくれるわ……。
……っと、ネガティブな感情に浸ってても仕方がない。ここは大自然だ。
大らかな気持ちにならねば。第一の目的である、『紅葉を写真に収める』がボツになった今、
第二の目的である、『山頂に登って課長のバカヤローと叫ぶ』を一刻も早く遂行せねば……。
そう思いながら、意味も無く山道で立ち止まり、天を見据えて拳を握り締める。と、その時、
ガツッ ドサンッ
「いってえええっ!!」
何かがぶつかるような音とともに、頭に激痛が走り、思わず叫び声をあげながら頭を擦る。
「い…痛たたたた……」
「痛たたたじゃない。それはこっちのセリフだ……って、何だ? 何者だ?」
俺の前方で聞こえた声に向かって悪態をつく。が、ちょっと待て。いったい誰の声だよ。
ずっと歩いてきたけど、人なんてどこにもいなかったぞ。まさか…人外のもの、とか?
そう思った俺は、恐怖半分興味半分で、涙で滲む目をそっと開いた。
ゴツンッ
「い…痛え……」
「無礼者。相手に名を尋ねるときは、まず自分から名乗らぬか」
いきなり硬いもので頭を殴られ、再びうずくまる俺に向かって浴びせられる言葉。
その声は、口調や語り方とは正反対で、妙に甲高かった。
「うぐ……ぐ…」
頭を押さえながら、再びゆっくりと目を開ける。……目の前にいるのは………。
「女の子? ………ぐぎゃっ!」
「ええい、今度はわらわを子供扱いするか。無礼な奴よ」
ポツリとつぶやいた途端、再び頭を殴られる。……畜生、俺の頭は木魚じゃねえぞ……。
「で、おぬしこそ一体何者なのじゃ?」
しばらく頭を押さえてうずくまっている俺に、女の子が話しかけて来る。
……おい、さっき自分で何て言ったんだよ。しかも俺は挙句に殴られたんだぞ……。
ゴツッ
「痛だああっ!」
「ええい、わらわの言葉を無視か。この無礼者が」
みたび殴られ、悲鳴をあげる。今度は堪えきれずにゴロゴロ転がりだす。
「何を大袈裟にしているんだ。これがそんなに痛いはずが……」
そんな俺の姿を見て、女の子は呆れ顔で自分の頭を、手にしていた棒のようなもので殴り……
「痛だあいっ!!」
俺と同じように、地面をゴロゴロ転がりだしていた――
「……済まなかったな。痛みはひいたか?」
「あ…ああ。何とか」
しばらく後、女の子が俺に問い掛けてくる。
もっとも、山道で二人揃って頭を押さえながら、しゃがみ込む姿はかなり間抜けなのだが。
「……最初の話に戻ろうか。俺は信幸、君の名は?」
「申し遅れた。わらわの名は絹代。……この山で修行中である、天狗の絹代、じゃ」
天狗だって? そう思って彼女を見てみると、山伏の服装、腰には太刀、そして左手には羽団扇。
確かに、確かに見掛けは天狗っぽいけれど……。
「信じない、というのか?」
「あ、いえいえ……。ただ…鼻が短いな、と思ってさ……」
俺の顔色で言いたいことが分かったのか、
彼女は右手で、例の棒――よく見ると錫杖だ――を振り上げながら問い掛けてきた。
その痛さを身を持って経験してる俺は、あえて彼女を刺激しないように言葉を選びながら答える。
「う…それは……修行不足の天狗は、嘘をつくと鼻が伸びるのじゃ。……情けないことだがな」
「ふうん、そうなんだ。と、いうことはキミは…っと、絹代は修行不足ではない、と?」
顔をしかめながらつぶやく彼女――絹代――に質問する。…ピノキオじゃ、あるまいし。
「ぐ………わらわもまた、修行中の身じゃ。ゆえに嘘をつくと、鼻が伸びる」
その言葉にどこか安心した俺は、ふう、と溜め息をつきながら、
改めて絹代を見て…目のやりばに困っていた。
頭の烏帽子は横にずり落ち、だぶだぶの服は合わせ目のところで大きくズレ、胸の頂がちらりと見える。
「な…なあ。ここじゃアレだから、場所を移さないか?」
「うむ、それもそうだな。人間にできるだけ姿を見せないのも、修行のひとつだしのう」
俺は理性を総動員させながら絹代に言い、絹代もそれに答えた。
「…って、俺一応人間だけど」
「あ…あはは。それは仕方ない。問題はこれからじゃ、これか……らあっ!?」
俺のツッコミを誤魔化すように、羽扇子を口に当てながら笑いだす絹代。
だが、一歩後ろに後ずさった途端、豪快にひっくり返ってしまった。
「あい…たたた……」
尻餅をつく絹代を助け起こそうと、手を伸ばそうとして……俺は思い切り固まっていた。
今の衝撃で、完全に胸のところがはだけ、だぶだぶの服とは対照的に、
短い袴の下は何もつけてないようで、観音開きの割れ目が目に飛び込んできた。
…しかもまだ生えてないし……。
「あれ? 信幸よ、どうしたのだ、これは?」
絹代が俺の股間の膨らみを、ちょんちょんと突っつきながら言う。
これが引き金となって、理性が弾け飛んだ俺は、ある悪巧みが浮かんだ。
「実は……俺も天狗なんだよ」
「…なんと! そうであったか! 道理で、わらわが人間風情に遭遇するはずがない、
とは思っておったのだが…。して、これは一体どういうこと…?」
俺の言葉に、驚いた顔を見せる絹代。……あっさり信じ込んでいるようだ。
「うん…絹代は、嘘をつくと鼻が伸びるのだろ? 実は俺は、穢れが溜まるとココが大きくなるんだ」
ズボンのチャックを下ろし、パンツをずらす。すると、すでに戦闘状態に入っていたモノが悠然と姿を現した。
「ふっはあ……。これはまた立派に伸び上がった……。何だこれは? 先端から水が出ているぞ?」
「あうっ…。そ…それは、な。穢れが姿を現したんだ。早く…早く追い出さねば……」
興味津々と言う顔で、じっと見つめる絹代。モノに彼女の息が当たって一瞬悶えてしまうが、そこはそれ。
大袈裟に顔をしかめながら、苦しそうな声を出す。
「わ…わかった。同じ天狗として、放ってはおけぬ。私に何か、出来ることはないか?」
「……か…かたじけ…ない…。コレを…しばらくの間、擦ってくれまいか…?」
…何だか…言葉遣いが移ってしまったな。まあいいや。
俺は本音を押し殺したまま、腰を絹代に突き出した。
「うむ、お安い御用だ。しばしの間、辛抱されよ」
絹代の小さい手が俺のモノに触れる。……おおうっ…辛抱って…もたないかもしれないぞ…。
「ん…しょ……っと…。どんどん穢れが溢れてくるぞ。かなり溜まっていたようだな」
「あ……ああっ…。で…出来れば……しっかり握ってくれると、ありがたいのだが……」
ああ、この前にヌイたのは、いったいいつだったか……。彼女もいなきゃ、そりゃ溜まるってものさ。
一心不乱に俺のモノを擦り続ける絹代の言葉に、心の中で答えながら、さらなる要望を出す。
「そうなのか……。だが、穢れが私の手にもついてしまうが………」
「大丈夫だ…すでにこの穢れたちは、この中で浄化されているのだから…」
絹代が躊躇する表情を見せるが、こういう時に回転する俺の頭脳は、すぐに出まかせを思いついていた。
「なるほど……。この中で浄化を…では改めて僭越ながら、わらわもお手伝いさせていただこう」
「ぐ…あう……っ…。そ…その調子…だ……」
俺の言葉をすっかり信用している絹代は、しっかりとモノを握り締め、しごき始める。
今までの擦ってた刺激よりも、より大きな刺激が快感となって押し寄せてきた。
くちゅくちゅくちゅ……
山の中に響き渡る、湿った音。……ふと我に返り、ここがただの山道だということを思い出した。
もし、俺以外の登山者が現れたら…申し開きできない…ぞ。
俺の心の中で、急に冷静さと同時に、焦りと緊張感が芽生えてきていた。が、
「何と…穢れの量が、急に増してきたですぞ?」
絹代が驚いた顔で俺の顔とモノを交互に見つめる。
そう、誰か来るかもという緊張が、新たな興奮となってモノに刺激と快感を与えていたのだ。
「あ…ああそうかい? ここまできたら、あと少しだよ……」
「うむ…わらわも出来る限りのことをする。信幸殿も、頑張ってな」
俺は快感に打ち震えながら答えた。さらにその言葉を受けて、真剣な表情でモノをしごき続ける絹代。
一瞬、絹代に対して罪悪感がちらりと脳裏をかすめた。
だが悲しいかな、そういう心理でさえも、貪欲に快感として受け入れている俺がいた。
「そう…か。それでは……もう少し、手の動きを早くしてくれ……」
「分かった…。これでよろしいか?」
うわ言のようにつぶやいた俺の言葉を受けて、絹代はモノのしごくピッチをあげる。
い…いかん…。も…もう……もう限界…かも。
「く…ううっ……うぐうっ!!」
絹代がモノをしごくピッチをあげ、2、3回しごいた直後、
頭の中が真っ白になり、今までとは比較にならない位の快感がモノに押し寄せ、
無防備な絹代の顔目掛けて、大量の精液を噴き出させていた。
「?? な…な!?」
勢いよく噴き出す精液に顔面を汚しながら、絹代は驚きの声をあげ、呆然としている。
だが、それでも彼女の手の動きは止まらずに俺のモノをしごき続け、
第二第三の発射を促していた――
>350-356
天狗vs下天狗…。……お粗末さまでした。
>>357 ぐっじょっぶ。無知なキノピ…もとい天狗様萌え。
しかし、女の子の山伏姿が意外や意外萌える装束だったとは…ハァハァ。
>357
GJです。ううん、冬将軍様も良いものでしたが、こちらもなかなか…いかん、よだれが。
そーいえば11/20までもうすぐですねぇ。
>>360 ひいいっ…!
だ…誰か助けて……助けて……っ!
作品を書きたいだけなのにっ……!
ないっ… 暇な時間があってもなぜか筆が進まないっ……!
助けてっ……!
助けて……誰か……(AA略
…し、仕上げます。仕上げてみせます。
仕上げられなかったら、焼けた鉄板の上で土下座します。
あ、スマソ。まさかレスがつくとは思わなんだ。
マターリ待ちますんで日時など気にせず書き続けてください。
∬
(・∀・)つ旦 お茶ドーゾ
363 :
名無しさん@ピンキー:03/11/18 20:41 ID:TRals1hj
さて、徹くんは遅刻してしまうわけですがw
364 :
名無しさん@ピンキー:03/11/18 20:47 ID:5HwBzy1w
>>361 とりあえず、遅れてしまうことをネタにしてしまうということでw
約束の日になっても来てくれない徹。
最初は悲しみが、そして徐々に怒りが、そして最後に事故にあったのではと心配になり、
自分から徹の元を訪ねようと街に降りていく決意をする、と。
旧暦11月20日は新暦12月13日…と言ってみるテスト。
ところで、絹代の続きはあったほうがいいんでしょうか〜?
>>366 当然と言ってみる。
続きとなると、人間だとばれるのも時間の問題なわけだがw
正体がばれる前に陥とせるかが生死の分かれ目の予感。
タイムリミット20分前!
やっぱここは遅刻ネタでw
>276の続き
「それでよ……家業を継ぐ、と言った時にヤツが言ったのよ。
『お前さんも夢から覚めろよ』とな。ふざけるんじゃねえよ、まった…?」
「まあまあ。愚痴を言っていても、始まりませんことですよ?
それに…いつか芳樹様にも、ふさわしいお相手が現れるでしょう。
今は、その時に向けて精進すべき、だと思いますよ?」
「ん…。そう…かもな……」
俺が十数回目の友人の悪口を言おうとしたとき、沙羅は俺の唇を人差し指で優しく押さえながら言った。
いつもなら、「オマエに何が分かる!」とか言い返してたと思うのだが、
何故か沙羅のその優しい目を見つめられると、素直に頷いていた。
「ところで……これが芳樹様の楽器ですね。…ちょっと拝見。
………うわ…随分と変わった形の琵琶ですね……。近頃の琵琶は、こういう形なのですか…?」
「おいおい沙羅ちゃん、それは琵琶じゃないよ、ギターよ、ギ・タ・ー」
話題を変えるように、俺のギターを手に取りながら沙羅が言う。おいおい、ギターも知らないのか!?
俺は彼女の世間ズレしたセリフに、呆れるように答えた。
「ぎたあ? ふうん、最近は名前も変わってしまったのですか……」
「いや、そうでなくて、さ。琵琶とギターは別物だよ。…ま、弦楽器としては仲間なんだろうけれど、ね」
再びボケる沙羅に、俺は突っ込みを入れた。………普通、琵琶よりギターの方がメジャーだろ……。
「そう……ですか…。それでは…見比べてみましょう……」
言うや否や、沙羅は俺の手にギターを返すと、おもむろに立ち上がり、神棚の奥へと消えていった。
だ…大丈夫か? 足元フラフラだぞ……。もっとも、手を貸すこともできないくらい、俺もフラフラなのだが。
「ふ〜う…お待たせしましたあ」
しばらく後、ヨロヨロよろめきながら再び姿を現した沙羅は、その手に大きな琵琶を携えていた。
一見して高価そうに見える琵琶。だが沙羅が手にしていると、まったく違和感がない。
それどころか、まさに沙羅の為にあるような琵琶だと思えてしまう。
俺はしばし、琵琶を抱えた沙羅の姿に見とれていた。が、
「さて…これが琵琶ですが……言われてみるとちょっと違いますねえ…」
「ぜんっぜん違うっ」
沙羅の言葉に我に返り、再び突っ込みを入れる。
――そういえば、琵琶を見るのは初めてだっけか―― そう思いながら、俺は琵琶を眺める。
弦を調整する部分は後ろに曲がり、ネックが極端に短くて、その分ボディが長い。
さらにギターと違い、サウンドホールも無かった。
「なるほどう……。それでは、ぎたあをお借りしてよろしいですか?
どんな音を奏でるか、試してみたいですう……」
「あ、ああ」
沙羅はとろんとした目でギターを手に取り、歌うように俺に語りかけてくる。
その声に、まるで操られるように俺は頷き、ギターを手渡した。
「ええっと……撥は…ありますかあ?」
「ん? 撥…っていうか、ギターにはこれを使うんだな」
頭をゆらゆら揺らしながら、沙羅は俺に向かって手を突き出す。
俺は人差し指をちっちっと振りながら、沙羅に向かってピックを放った。
「な…なんですかあ? これはあ?」
「ああ。それはピックと言ってな、ギターの弦を弾くときにはそれを使うんだ。分かった?」
「なるほどお。お琴の爪みたいなものですねえ。…………それでは早速」
沙羅は、受け取ったピックをまじまじと見つめていたが、俺の説明に納得した様子だった。
そしてその直後、まるで酔いが醒めたかのように、ピシリとギターを構え、軽く爪弾きだす。
俺は、楽器を手にして様子が一変した沙羅の姿に驚き、
また彼女の演奏に聞き惚れ、一気に酔いが醒めていく自分を感じていた――
「ううん。やはり琵琶とは違いますねえ。慣れないことはするものではないです」
演奏が終わり、沙羅は舌をペロリと出して、頭を掻きながら謙遜の言葉を述べる。
俺は沙羅の見事な演奏ぶりに、拍手はおろか、声を出すことすら出来なかった。
あまりに見事すぎて、沙羅の言葉が嫌味に聞こえた、かもしれない。
だが…だが沙羅の演奏は、そういう邪念を軽く吹き飛ばすほどに見事だった。
――人が真に感動したときは何も言えず、何も考えることすらできない――
誰が言ったか知らないが、この言葉が見にしみていた。
「……どうしましたか? やはり、止めておけばよかったでしょうか?」
「え!? い、いいや…何と言っていいのか……。信じられないくらい、見事だったよ……」
何も言わない俺の顔を覗き込みながら、沙羅が問い掛けてきた。
はっと我に返った俺は、しどろもどろになりながら、ありきたりな感想を述べる。
いや、上手く表現させることなど出来ない、とでも言うか……。
「ああ、よかった。それでは…今度は、芳樹様の番ですね……」
「ええ? お…俺? ううん……。参ったな…酔っているから、まともに歌えるかどうか……」
ほっと溜め息をついた沙羅は、ギターを俺に差し出しながら言う。
俺は頭をボリボリ掻きむしり、答えた。正直、酔いはほぼ醒めている。
だが、あんな見事な演奏を耳にしたあとで、弾くことなんてできやしない。
まさに、格の違い、を肌で感じることになってしまう。
「……大丈夫ですよ。演奏を奏でるのは、技術ではありません。心です」
そんな俺の心を見透かしたかのように、沙羅が口を開いた。
「ここ…ろ…」
「そうです……。その歌が、どんなに技術的に優れていようと、どんなに立派な楽器で演奏したとしても、
心が伴っていなければ、相手に感動をもたらすことなど、できようはずがありません。
逆に、心さえ伴っていれば技術や楽器など、どのようなものでもいいのです」
沙羅は俺のつぶやきに、にっこりと微笑みながら頷き、優しく諭してきた。
俺はその言葉に、心の中で何かが吹っ切れたように感じ、ギターを構えて立ち上がった――
「う…ん……。あなたの…心が…流れて……きます…」
俺が演奏をしてしばらくのち、沙羅の様子が目に見えて変わってきた。
顔は赤く上気し、両腕で肩を抱きしめながら、ブルブル震えだしている。…何があったんだ?
「ああ…ん……」
天を仰ぎ、口から甘い吐息が漏れ出す姿は、もの凄く艶めいている。
その仕草に、俺は胸の高まりを覚えながら、必死に演奏を続けていた。
「ふう……う…」
「はあ……あっ…!」
演奏に合わせ、まるで踊るように体を揺らし、悶え続ける沙羅。
彼女の衣服が少しずつはだけてきたが、俺は見ないように必死に堪えながら、演奏を続けていた。
だが、はだけた隙間から、白い豊かな胸とピンク色の頂が姿を見せたとき、俺の理性は完全に弾け飛んだ。
「あ…ああんっ!」
ギターを放り投げ、露出している沙羅の胸の頂に吸いついた。
沙羅は抵抗する気配も見せず、全身をビクリと震わせながら嬌声をあげる。
「くふ…んっ……」
もう片方の胸を衣服越しに揉みしだきながら、舌先で頂を舐めあげた。
「んふっ!」
片手で俺の頭を押さえながら、軽い悲鳴をあげる沙羅。
だが、心底嫌がっている風ではない――そう思った俺は、衣服の胸元を大きく開かせた。
同時に、衣服に覆われていたほうの胸が、ぷるんと震えながら俺の視界に飛び込んでくる。
「は…あっ!」
今まで舌を這わせていたほうの胸の頂を、親指と人差し指で軽く摘みあげながら、
同時にぷるぷる震える胸に吸いつく。すでにどちらの頂も硬度を増していた。
「あん…あは……あっ!」
身を捩じらせながら、悩ましい声で喘ぎ続ける沙羅。
その声は、先程までの演奏と勝るとも劣らないほどに、俺の心に響き渡っていた。
「んく……はああっ!」
空いている手で、沙羅の袴をめくりあげさせ、そのまま軽く下腹部を撫であげる。
沙羅はビクンと体を震わせながら、喘いでいる。
一方、俺は彼女の下腹部を撫であげた時の感触に、戸惑いを覚えていた。
何故なら、彼女は上だけでなく、下のほうも下着をつけていなかったから――
「きゃ…あっ!?」
俺は上半身を起こして、沙羅の両足をがばっと広げた。
両足の付け根には、赤く充血した割れ目がピクピク震えながら、その姿を見せている。
まるで吸い寄せられるように、俺はそこに舌を這わせた。
「ああんっ!」
叫び声をあげ、仰け反る沙羅。
その反応が面白くて、その声がもっと聞きたくて、俺はひたすらに舌を這わせ続けた。
「ああ…あ……ああっ……はっ………。ああっ!」
すでに蜜が溢れ始めている割れ目の中に、舌を潜り込ませる。
その途端、沙羅はひときわ大きな声をあげ、全身をくねらせ始める。
さらに、割れ目から蜜が次々と溢れてきた。
俺は咽喉を鳴らして溢れる蜜を飲み下しながら、舌を奥まで潜り込ませていった。
「あふう……ん…んんっ……き…気持ち…イイ……」
沙羅が喘ぎ声とともにつぶやく。軽く上半身を起こしたその目つきはとろんとして、焦点が定まっていない。
「あっ! ああんっ!」
彼女の中で、舌をゆっくりと動かし始めた。沙羅は叫び声をあげながら、自らの胸を揉み始める。
それを上目遣いに確認した俺は、舌をすぼめて顔を前後に動かし始めた。
「むぶうっ!?」
「あふ! あっ! は…ああっ!! あん! 気持ち…気持ちイイ! 気持ちイイです!!」
いきなり後頭部を何かに押さえつけられる。
おかげで、顔が沙羅の下腹部に密着して息が詰まり、苦しさでじわりと涙が滲む。
かろうじて動く目で上を見上げると、そこには恍惚とした表情を浮かべている沙羅の顔があった。
沙羅の片方の手は相変わらず、変形するくらいに自らの胸を激しく揉みしだき続け、
空いている手は俺の頭を押さえつけ、さらに腰を自ら動かし始めている。
俺は沙羅の腰の動きに合わせるように、割れ目に舌を出し入れさせていた。
「あ…ああっ! も…もう……。く…あああっ!」
それからほどなくして、沙羅が全身を仰け反らせながら、天井を向いて叫び声をあげたかと思うと、
まるで糸が切れた操り人形のように、ゆっくりとその体を仰向けに横たわらせていった――
「気持ち…よかった?」
「は…はい…。よ、よかったです……」
俺の問い掛けに、沙羅は顔を真っ赤にさせ、俺の首に手を回しながら答える。
「そう…か。それで……頼みがあるんだが…………。俺の仲間になってくれないか?」
「え? わ…私がですか?」
意を決した俺は、沙羅を見つめながら頼み込んだ。沙羅は目を丸くさせながらつぶやいた。
「ああ。今すぐに、とは言わないさ。正直言って、沙羅の腕前には今はまるで遠く及ばない。
でも、いつか必ずふさわしい腕前になってみせる。その時でもいい…お願いだ。仲間になって欲しい」
沙羅の肩を抱き、説得する俺。沙羅は何も言わず、しばらくじっとしている。
「それは……………無理です」
「な、何故!?」
長い沈黙ののち、沙羅の口からは拒否の言葉が出た。思わず俺は反射的に問い直していた。
「確かに芳樹様の演奏に、心魅かれるものがありましたのは事実です。
きっとこれから、私でもかなわないくらい、素晴らしい演奏が出来るようになると思います。
でも、先ほど申しましたとおり、私はこの社に祀られている身です。
芳樹様お一人のそばに、ずっといるわけには参りませぬ」
「で…でも……」
それは、酔っているときの戯言だろう? そう続けようとしたが、沙羅が言葉を続ける。
「大丈夫ですよ。その志をお持ちである限り、いつか必ずや、
私などよりもふさわしいお相手が、芳樹様の前に現れますよ」
「いつか、じゃない! それが今なんだ!!」
諭すように語り掛ける沙羅の言葉に、ブンブンと首を振りながら俺は叫んでいた。
>369-375で続きます。
>367
当然ですかそうですか。…そりでわ何か考えます。
>365
の続きで、さつきさんが320さんの前に現れて、
「徹様が来ないのは、あなたのせいだ!」と320さんを嬲る話希望。
377 :
320:03/11/21 19:25 ID:+ZB6gtF5
§,; ..________§; ,
|| §; / § ヽ ||
/~~~§ §'~~~~~ヽ <ギギギギギギギ
| ____§/"""ヽ,§_____ |
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⊆___)///ゝ___§ノ/////(____⊇////
///////////////ジュ〜///////
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|二I二I二I二I二二I二二I二二I二 |
申し訳ないです…誠に申し訳…(
>>365を見る)
えっ!?遅れるのネタにしちゃっていいんですか!?そ、それならぜひ書かせていただきます。
とはいえ、なんらかの形でお詫びはさせていだたきます。
たとえば、キボンヌされているアレの続きを書くというのでは駄目でしょうか。
まあ、期待せずに、むしろ白い眼差しでみながらお待ちください。
>>368 ッキター*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
イイです、イイですよ。
この調子でバンバン蹂躪しちゃって…ん?なんだかさっきから部屋の温度が低いような……
あれ、外に誰かいるのかn(省略されました……どこを押しても続きは読めません)
>>377 AAにワラタよ
強制土下座マシンですか(W
丸二日書き込みなしとは。
てことで保守。
「どういう…つもりなのですか?」
「え…どういう…って?」
女の問い掛けに、男は震えながら答えていた。
その震えは、部屋の寒さからくる震えだけでは、決してない。
彼女の言葉そのものが、冷たい刃となって、彼の心に染み渡っていたのだ。
「あの日から……ずっと考えました。最初は、気が変わってしまった――そう思いました。
でも…でも、あの優しい方が、約束を破って私を見捨てるなんて、どうしても考えられません。
そして気づいたのです。あなたという、存在に――」
女は呟きながら、さらに一歩前に歩み寄る。
男は、椅子に腰掛けたまま、彼女をじっと見つめ考えていた。
――このままじゃマズイ。なんとしても逃げ出さなくては――
「!?」
そう思った男は、早速行動に移ろうとしたが、指一本動かせないことに、ようやく気がついた。
かろうじて動く首だけを巡らせ、自分状態を確認して、息を飲み込んだ。
手足は椅子もろとも完全に、氷浸けにされていたのだ。
「ふうん……。やっぱり、そうだったのね。やましいことが無ければ、逃げようなんて思わないもの」
女は、勝ち誇ったように笑みを浮かべ、男の両頬に手を添えた。
その手首には、男物の腕時計。この状況で、それだけが妙に強く、彼の心に焼きついていた。
「き…君……は…?」
男は、声を振り絞って女に尋ねる。このまま、訳も分からずに死にたくは、ない――
フウーーッ
「い、痛っ!」
女は顔色ひとつ変えずに、男の胸に向かって息を吐いた。
その直後、男は思わず悲鳴をあげる。だが、痛いと思ったのは錯覚だった。
正確には冷たかった、のだ。それも尋常ではないくらいに。
女が両手を伸ばし、男のシャツに手を掛けた。
あろうことか、ペリペリという音を立てて、シャツは粉々に砕け散り、同時に男の胸が露わになる。
「あ…うっ!」
女が男の胸の頂に、そっと舌を這わせる。男は、思わず喘ぎ声を漏らしていた。
「鈍い人ね……。私は…雪女のさつき……。さあ、教えて……彼は…徹様は一体、どこにいるの……?」
女――さつきは、男の胸の頂をチロチロと舐めまわしながら、上目遣いに答え、男に問い掛けた。
さつき!? さつきだって!? それに…徹って……まさか!?
彼女の言葉を耳にしたとき、男の頭の中は、完全に混乱が支配していた――
続く……かもしれない。
冬の雪山は文字通り雪の山となる。
都会などにまれに降る霙(みぞれ)やどこか濁ったような雪とは違い、純粋な雪。
パウダースノーなんて呼ばれたりもするそれは、実は気象的要因だけでは降らない。
ちゃんと、それを使役し、操り、そして制御する者がいるのだ。
もっとも……そんな話を信じる「人間」はいないだろうが。
「……むー」
11月を向かえ、ついに雪が本格的になってきた山で、腕を組んでいる少女が一人。
頬をぷうっ、と膨らませ、まるで漫画で登場人物が怒っているかのような顔だ。
いや、そう見えるのも不思議ではない。なぜなら、彼女は本当に怒っているからだ。
彼女……白い着物を身に纏い、その裾を太股あたりまで捲り上げているその女性。
肌は足元に広がる雪のように白く、その髪もまた同様に白い。
目を瞑り雪の絨毯へと身体を投げ出せば、雪と区別がつかなくなってしまうかもしれない。
そんな彼女……さつきは、怒り心頭の状態であった。
もっともついさっきまでは、自分の家で、声を殺して泣いていたのだが。
「いくらなんでも……遅れすぎじゃないのよぉ!!」
彼女は、とある男性と、とある日時に会う約束をしていた。
本来ならその日に、彼女の元にその男性――――日山徹の事だ――――が来るはずなのだが。
約束の日時は11月20日。しかしこの日は、すでに22日の昼を過ぎている。
しかし見て分かる通り、彼女の元に徹は現れていない。
それに、彼女は腹を立てて、今まさに大声を上げたというわけである。
「もうっ、徹なんか……」
先程からぶつぶつと呟いていたが、その不機嫌そうな表情が、突然変わった。
「あ……もしかして……」
何か重大な事に気づいたらしく、次は不安の色がどんどん強くなっていく。
「徹に、徹の身に何かあったんじゃ……それで、ここにこれないんじゃ……」
ずいぶんと都合のいい発想かもしれないが、そんな事を気にしている余裕は今の彼女にない。
たちまち、さつきの頭の中はその考えでいっぱいになった。
どんどんと悪い妄想……もとい、考えが膨らんでいってしまう。
すでに十分が経過したかという頃。
相変わらず、さつきは頭を抱え込んでいた。
ちなみに、彼女の中ではなぜか徹は刑事になっており、犯人に腹を撃たれて殉職している。
もちろん決めゼリフは「なんじゃこりゃああーーー!!」である。松田○作である。
あまりにもブッとんだ考えながら、さつきにはそれが間違いに感じられないらしい。
顔は青ざめ、ぶるぶると身体が震えている。
「あ、あわわわわわわわ……」
さっきからそれしか口から漏れていない。目も点になっている。
こんな調子で大丈夫なのだろうか。
ようやく意識が現実に戻って来たのか、点だった目に生気が戻って来た。
そしてさらに自分の考えがあきらかにおかしいことに気づいたのか、意を決したように握り拳を作っている。
「そうよ!確かめなきゃ!」
どうやら、彼女は徹の元に自分で赴く気らしい。
「徹が本当に太○にほ○ろのように殉職しちゃってるのか……確かめなきゃ!」
目的が間違っている気がする。というより、もっと根本的な間違いに未だ気づいていない。
徹が会った時はこんなキャラだっただろうか。いや、単純に見えてなかっただけかもしれない。
「……とはいっても」
力強く握っていた拳が開かれ、きっ、となっていた表情が困ったようになる。
「私、徹がどこにいるのか知らないじゃない……」
そんなことにも気づいていなかったのか、とでも言いたげに、自分に対して溜め息をつく。
もっと大きな間違いに、いい加減気づいて欲しいものだが。
傍観者のそんな一途な思い空しく、彼女はまたその問題に頭を抱えた。
さつきは相当急いでいる。
なぜなら、このままでは、逃げる犯人を(中略)てしまうからだ。
……重ね重ね述べるが、これは彼女の思い込みである。最初に気づくべき間違いである。
「はぁ〜あ。……あれ?」
もう一度溜め息をついて下を向いた瞬間、さつきの視界に重要なものが飛びこんで来た。
彼女の手首に付けられ、正確に時間を刻むそれ―――――腕時計である。
下界、つまり人間との接触を自分から行おうとはしない彼女が、そんな近代科学の結晶を自力で
手に入れられるはずはない。
これは、徹が、さつきと再会を誓った際に、自らが戻ってくる証として彼女に渡したものである。
あれ以来、さつきは片時もその腕時計を外す事はなかった。
見た事もない物への珍しさもあったが、それよりもずっと強い気持ちがあった。
それは、その腕時計が、徹からの贈り物だという点にある。
三ヶ月という短い(もっとも、彼女にとってはいままでのどんな時間よりも長く感じたようだが)期間であれ
自分が想う人と離れているという事実は、予想以上に重かった。
ゆえに、さつきはそれを少しでも和らげようと―――あるいは、徹への想いの強さからか―――常に
肌身離さずに持っていた、というわけである。
その時計が、悩んでいた彼女に、意外な突破口を与える事となる。
「ふ、ふふふふふふふふ……」
突然、怪しげに笑い出すさつき。
うつむいているため前髪で目の辺りが隠れているので、より不気味である。
というより、こんな唐突に笑う事自体が不気味そのものである。ついに壊れたのだろうか。
「ふふふふふふふ……」
誰かいるわけでもないのに笑い続けるさつき。それは一向に止む事がない。
そしてしばらくして、またも唐突に口を開いた。
「妖としての力を持ってすれば、徹の居場所を探る事など造作もありません……フフフフ……」
なんだか、どこかで聞いた事あるような風だが、まあ間違いではない。
別に縮退砲を撃ったりするわけではないが、相当の自信があるようだ。
おもむろに腕時計を鼻先に近づけ、くんくんと匂いを嗅ぐような動作をする。
そして、目の前の空を眺めるように視線を遠くへ向けると、そのまま黙ってしまう。
まるでその意識自体が空に漂っているような表情ですらあったが、しばらくして眉がピクリと動いた。
見つめていた空の方向とはまったく逆の、東の方向へその視線を移した。
またどこか遠くを見つめているような表情になり、しばらくの時が建つ。
おもむろにさつきが、ゆっくりと大地を蹴り上げた。
本来なら、一旦はその身体は宙に浮くが、すぐに大地へその足を踏みしめる事になる「はずである」。
だが、彼女は雪女、つまりは妖ということになる。
蹴り上げた足と浮いた体が大地に戻る事はなく、さつきは、ふわりと、空へと飛んでいった。
ただ一つ、大切な人に会いたいという気持ちを、その胸に持って。
はい。約二週間ぶりの投下ですね。
……なんというか、まったくもって皆さんの懐の深さに感謝しております。
まさか遅れた事をネタにしていいといわれるなど、思いもしませんでしたので……・。
さて、今回の第二部、さすがに20日超えてるのに20Nevemberのままではアレなので、「Snow」と
題名を改めさせてください。
……えー、今某エロゲを思い出した方はいますぐ俺の部屋へ来てください。それなりの制裁をします。
>>380-381 え、えっと、と、とりあえず……ノーコメント。
まああえて一言言わせていただくなら、やっぱり男性より女性を嬲った方が萌えr(銃声
臭いで探し出すとは…
犬チックで可愛いじゃないかw
シュウかよ・・・
腕時計にこもった念を頼りに探し出すんですね。
「お腹の子がお父さんを呼んでるんです」
だったらw
気配を頼りに徹の住む町に着いたさつき。
人目に付き過ぎるので歩いて徹を捜す。
可憐な容貌と雪のように白い肌、珍しい着物姿で目立ちまくり。
ナンパに妖しげな勧誘、そして補導員や警官の職質と次から次に。
困っているところを親切なカップルに助けて貰う、
というわけで真由子&十郎もしくは涼&天音の友情出演を…
天音も、体質改善の手掛かりgetで。
ついでに、
街に到着したさつき
「みんな、徹を探してきて」
といって雪から生み出した使い魔?の雪兎の群を放つ
みたいなシーンを
>>389-390 気持ちは分からんでもないが、激しく萎えるから先読み気味のリクはヤメレ。作者さんに任せるべし。
続き期待してまつ。
>>391 この作者さんは、がんがんシチュを出していった方が書きやすい人じゃなかったっけ?
まあ、やりすぎはいかんが。
>381から続いたりしました。
「ふふふっ……。しらばっくれるなら、仕方ないわね…。こちらに聞いてみるとしようか…」
「ちょ、ちょっと!」
男の沈黙を黙秘と受け取ったのか、さつきは男を見あげながら、そっと下腹部に手を添えた。
その刺激に、思わず男は叫び声をあげてしまう。
「なあに? 話す気になったの?」
「そ…それは……あっ!」
男の反応を確認して、楽しそうに微笑むさつき。
一方、男は何事かつぶやこうとするが、ズボン越しに軽く袋を握られ、悲鳴をあげてしまう。
「うふふふっ。……すでに我慢できないみたいだねっ。さてさて、どうなってるかな〜?」
「ま…まっ……。ああっ!」
袋から手を離し、ズボンの膨らみ具合を確認したさつきは、男の抗弁を無視し、ゆっくりとズボンを下ろす。
すると、そこには完全に膨らみあがった男性のシンボルが姿を現していた。
先端からは、すでに透明な汁があふれだしている。
「へえ……随分立派だね。御主人サマより大きい、かな?」
「ううっ! …あ…ああっ…」
嬉しそうに男のモノを咥え込むさつき。
同時に、脳天に突き上げるような快感に襲われ、身悶えしようとする男。
だが、体を動かそうにも指一本として、脳の指示には従おうとしてなかった。
――なんとか…なんとかしなければ……――
そう思っているうちに、男の頭の中では、さつきのあるひとことが反響していた。
まるで、何かを警告しているかのように。…その……その意味は…? ま、まさか……。
「……あんた…、あんた、さつきじゃない、な?」
男の問いかけと共に、”さつき”の動きがピタリと止まったかと思うと、
モノから口を離し、ゆっくりと男の顔を見上げる。
しばしの間、沈黙が支配していた。おそらく、5まで数える程でもなかったろう。
だが、男にとっては永遠と思うくらい、長く感じられた。
「…どうして、そう思うの?」
「さ…さつきは……さつきは、『御主人サマ』、なんて言う相手はいない、ハズだ」
小首を傾げながら、ゆっくりと”さつき”が男に問い掛ける。
その視線に怪しい、そして危険な魅力を感じながら、どうにか男は答えた。
「……そうか〜。そりゃあそうだよね……バレちゃ仕方ない、か」
”さつき”は悪びれた様子も無く、ゆっくりと立ち上がったかと思うと、空中に飛び上がり姿が消えた。
「た…助かった……」
男がほっと溜め息を吐いた。…惜しいことをしたかな? 心のどこかでそう思いながら。
「それにしても…この体は一体、どうなるというんだ…?」
”さつき”が去ったものの、体の自由は利かないままの男は思わず一人ごちた。
融けるまで待つ? それは風邪をひいてしまう。
これは夢だから眠ればいい? いや、そもそも夢って眠っているときに見るものだろ。
えんえんと男は考え続けていた。だが、目の前の脅威が去っていたため、どこか気は楽だった。が、
シュオオオ……
「な、何だ!?」
男は思わず口走る。何やら黒い霧が周囲を包んでいく。こ…これは…まさか……。
ポンッ!
男の考えがまとまらないうちに、場違いな音がしたかと思うと、そこには女性が現れていた。
腰まで伸びた長い髪は緑色で、大きな翼と尻尾が生えている。
太ももまで覆うレザーブーツに、それと同色のレオタードは真ん中の部分が無く、へそが丸見えだ。
さらにレオタードから、今にもはみ出さんばかりの豊かな胸。
正直言って、上記の10行ちょっとは半分以上『悪魔が来たりて尻を突く』からのコピペだ。
……と、いうことは…ま、まさか…まさか!?
「さてと…『はじめまして』と言えばいいのか、どうなのか、な?」
女性は、男に向かってウィンクしながら微笑んだ。
その目はまさに、玩具を見つけた悪戯っ娘のそれだったが。
「ア…アイリ…ス……」
「そ。とりあえず、よろしくねっ」
身動きの取れない体で、女性を見つめながら男はつぶやいていた。
女性――アイリスは、ゆっくりと男の股間に潜り込み、チロリとモノをひと舐めしながら言った。
「いったい…いったい何故……」
男の口から疑問の言葉が漏れ出す。その続きの言葉はいくらでもある。
何故、ここに現れた?
わざわざ何故、さつきに化けたんだ?
いったい御主人サマはどうしたんだ?
書き手を嬲るのなら、何故こっちに来た? ◆W/KpcIbe5Yには現れないのか?
「んふふ〜。そうねえ……。単に…さつきちゃんにかこつけて、あなたをイジメたかっただけだし、
御主人サマが別の女性を相手にしてて、ちょっと悔しかったからその当てつけでもあるし、
◆W/KpcIbe5Yは、こういうことしても喜ぶだけだからつまらないし……」
まるで、男の心を読んでいるかのように、アイリスは答えていた。
「だが…だがさ……。SSとの整合性はどうなる?」
「そうねえ……。別に私、淫魔じゃないし、本当は魔夜ちゃんがこういう役回りなんだろうけど、
まだあのコのSS完結してないし、経験が足りないだろうからって、私が来たのか…な?」
………ええい、余計なお世話じゃ。とっとと二人の世界に戻れ。
「話を本筋に戻して…っと。……ただ、さ。どうしても、確認したいことがあって、ね」
「な…何……を?」
目の色が変わったアイリスは、男を見つめながら言った。
一瞬、身をすくめながら男は反射的につぶやく。
「そう…ね。あなた、
>>219で言ってたわよね。『こうゆう調子乗った香具師を叩き潰すのがツボ』って。
この状況で、どういう風に切り抜けるのか、見せてもらいたいな、と思ってさ……」
「ひ…ひいい……」
アイリスは、男の胸元を指先でつつつっとなぞり上げながら、彼の耳元でささやいた。
男はただ、背筋をぞっとさせながら、悲鳴をあげ、思った。『誰か…誰か続きを考えて』と……。
すいません。
各SSの続きも書かんと、こんなしょうもないことを思いついてしまいました。
また、勝手にネタにしてしまい、重ねて320さんにはお詫びいたします。
この次は普通のSSの続きを投下…いたします……はい。
男は、蹂躪されていた。
というよりも、自らの目の前にいる女性に、弄ばれ続けていたのである。
着ていた服は凍り付いて身から剥がされ、情けない姿になってしまっている。
女性―――アイリスが、妖しい光を放つ指先を、男の上から下までなぞらせた。
それに呼応するかのように、男の体がぶるっ、と震える。
すっかり弱々しくなった男のその反応に、アイリスは、妖しい笑みを浮かべた。
まさに悪魔。そんな表情を。
男は必死に考えていた。否、願っていた。「誰か助けて……続きを」と。
しかしながら、、物語の歯車の一つでしかなくなっている彼に、その願いを届ける事は出来なかった。
それは分かっていたが、願わずにいられなかった。
「どうしたの?まだ誰か続きを考えてなんて考えてるの?」
アイリスが、その妖しい笑みを浮かべ、男の目を見つめながら呟いた。
それと同時に男のモノを、軽くなで上げる。
「くっ…うあっ!」
通常よりも数倍の快感が、男の体を電撃のように走った。
魔法でもつかわれているのだろうか、既に意識はぼうっとしつつある。
それでも悲しい事に、快楽を感じる神経は、常日頃よりもずっと鋭敏になっていた。
「誰かが書いてくれるなんて、あるわけないじゃない……」
耳元で、息を吹きかけるようにさらに呟くアイリス。
男は恐ろしさとその息の感覚に、今度は下から上までをぶるり、と震わせた。
そう、誰も書いてくれない……誰も……。
自分はこのまま、この悪魔に弄ばれ続けるのか……男の頭の中に絶望が過ぎる。
……その時だった。男の脳裏に、一つの奇跡が起きたのは。
奇跡としかいいようがない、しかし良く考えれば分かる、一つのひらめき。
ぼうっとしていた意識は一気に覚醒し、そのひらめきを皮切りに、男の頭は回転を始めた。
いつのまにか、その怯えた表情は、余裕ある笑みさえ浮かべるようになっていた。
「くく…くくくく……」
薄く開かれた口元から、ついには笑い声が漏れて来た。
「あっははははは!」
男の突然の豹変に、アイリスは眉をひそめる。
「何?こんな事くらいでおかしくなっちゃったとか?」
「くっくっく……いいや、俺は正常その物さ」
心底可笑しくてたまらないとでも言いたげに、肩を震わせながら男は答える。
たしかに、こんな状況で男が突然笑い出したら、おかしくなったのではないかとも考えるだろう。
だが違う。決して、男の精神がおかしくなったわけではない。
ましてや、虚勢でもない。男の、心の底からの余裕がその表情から見て取れるからだ。
「ふーん……じゃ、なんで笑ってるの?なにかいい案でもあったの?」
アイリスが男から身体を離し、腕を組んで言う。
「ああ、とってもいい案がな……なんで気づかなかったんだろうなあ、くくくく」
四肢の自由は奪われ、さらに相対している存在は人外の者。
そんな状況で、男の脳裏にひらめいた、決定的な方法。
アイリスは、いまだそれに気づけていないようだった。
怪訝な顔のままで、目の前の笑い続ける男を見下ろしている。
「やっぱりおかしくなったんじゃない?」
「おやおや、まだ気づいてないのか?」
今度は、男がアイリスの心の中を読んだかのように言った。
「……どういう意味?」
男の言葉に、ひそめていた眉を、ピクリ、と動かして、聞いた。
そんな反応を見透かしていたかのように、男は口の端をさらに吊り上げた。
「まだ分からないのか?鈍感だなあ。……よし、それじゃヒントをあげようか」
余裕を持ちながら、この状況を楽しむような口振りをする男。
「お前はさっき言ったよな?誰かが続きを書いてくれる事はない、と」
「……そうよ?事実じゃない」
「そうだ、事実だ。誰も書いてくれやしないだろう。くっくっくっ……」
一度言葉を切る。そして、一呼吸おいてから、また男が口を開いた。
「まだ分からないようだから、さらにヒントだ。……お前は、SSの登場人物だよな?」
聞く必要すらないような質問だ。しかし、これに重大な意味が隠されているのにアイリスは気づくだろうか。
「もちろんじゃない。それがどうかした?」
「くく……あははははは!」
アイリスの反応が本当に面白いのか、男は一際声を上げ、大声で笑った。
その男の反応が頭に来たのか、アイリスの表情がムッとなる。
「何よ……何がそんなにおかしいの?」
「まだ気づかないのか?本当に?くくははははは……」
「答えなさいよ!!」
とうとう痺れを切らしたアイリスが、男の笑い声を、大声を出す事で止めた。
男は特にひるむ様子もなく、ただ口の端を吊り上げて歪ませたままアイリスを見ている。
「……お前はSS世界の住人だ。それなら、俺は何だ?」
「え……?」
アイリスは思わず聞き返す。しかし一瞬の間の後、ついにある事に気づいたらしい表情となった。
「……まさか!」
「当たり。俺はSS書きのはしくれだよ」
パキン、という音を立てて、男の自由を奪っていた氷が砕けた。
ゆらりと男は立ちあがり、アイリスと同じ目線の高さとなる。
「なっ……!どうして……」
己が放った「それ」が砕けるのに驚愕の声を上げるアイリス。
そんなアイリスをよそに、身体の具合を確かめるように肩を回したりしている男。
「どうして?まだ分からないのかよ?」
いかにも不思議そうに男が呟く。
「誰も書かないなら、◆W/KpcIbe5Yさんが作ったストーリーで俺が嬲られるなら………
俺自身で、俺の求めるストーリーの続きを作ってしまえばいいだけの話さ。簡単だろ?」
言いながら肩をすくめてみせる。
「そ、そんなのアリなの……?」
「さあねえ?ところで、覚悟は出来てるんだろうな?」
「え?」
男が嬉しそうな笑みを浮かべているのに気づく。
「俺が
>>219で何発言したか思い出してみなさいって」
「……あ!」
男がゆっくりアイリスに近づく。アイリスは、かなり困ったような表情を浮かべた。
「え、えっと……きゃーっ!!」
アイリスの悲鳴っぽい物が、悲しくこだました。
はい。作者が自分をSSに登場させてしまいました。キモイですね。
というわけで、キモイと思った人は「369の続きを書いてみたりする」をNGワードになさってください。
ですので「キモッ」とか「勝手に続き書いてんじゃねえ(゚Д゚)ゴルァ」とかやめてくださいね。
これの続き?さあ……書くんですかねえ。
◆W/KpcIbe5Y氏に便乗させていただいただけの話です。別に詫びなくてもいいんですよ。
>>390 まさか今週のハンタネタですか?
>>392 俺はまったく構いませんが、他の方が気になされるので、まあ空気を読んで欲しいなあ、と。
それとネタに関してなんですが、できれば。ネタを出すのは話の大元、つまり、SSのネタだけの方が
個人的には嬉しいです……いや、書いていただけるだけ恵まれているんですけど。
ヤりすぎ……もとい、やりすぎには気をつけてもらえれば。
やりすぎたら赤玉になっちゃまいますからね。
下ネタごめんなさい。
>>401 「一寸、正座でもしてもらおうか」
突然現れた女性は彼に言った。
買った覚えの無い小瓶から現れた彼女はボンテージ調の黒革の衣装に
ブーツ姿、背中からは蝙蝠の翼を生やし耳は尖っている。
「何か足りないと、自分では思わなかったのかな? ん?」
見るからに魔族である彼女は、何処から取り出したのか
包装された新品のYシャツを401に投げて寄越す。
>俺はやはり裸Yシャツという物を以って初めて(以下省略
この後401氏はこのサキュバスに夜が明けるまで説教されたという。
てな後日談は如何でしょw
>>400 ここでアイリスの御主人サマが颯爽と助けに来る!
――そんな訳ありませんね、ハイ。
アイリスの御主人サマって名前が出てきてませんね。名前を出す必要がないからなんでしょうが。
レミントン牧師が切り落としたクロノのおさげはどうなったんだろう。
髪の毛もレギオンで構成されているんだろうし、アレだけ増殖して『子クロノ』が誕生してたりして・・・・・・。
うわ誤爆。スンマセン。
「誤爆…ねえ。それで、許されると思ってるの?」
「な…な…」
女の言葉に、男は声を出すことが出来なかった。
〜蛇に睨まれた蛙〜よく、こういう言い回しを目にすることがある。
正直言って、陳腐な表現だと思っていた。しかも、ありきたりで安易な。
だが、だがしかし。今自分が置かれている状況を考えると、まさにその表現がピタリと当てはまる。
真っ白な空間で、一糸纏わず仰向けになっている。いや、”仰向け”とは普通、天を向いていることだ。
天を向いているかどうかは…分からない。重力の感覚がまるでないのだ。
どうにかして体を動かそうとするが、指一本動かすことも出来ない。
そして――目の前には勝ち誇ったような、妖しい笑みを浮かべる女性。
「あんた…まさか…まさか……アイリス…?」
「そ。ご明察」
何故だ? 確か…確か彼女は、320氏に逆襲されているハズ…?
「あのね。”アレ”は、320さんのお話。◆W/KpcIbe5Yが作るとどうなるか…分かるよね?」
「ああ…ううっ!」
アイリスと呼ばれた女性は、諭すように優しく囁きながら、チロリと男の乳首を軽く舐め上げる。
思わず喘ぎ声をあげてしまう男。
「うふふっ。こっちはよく分かっているみたい……。それにね。あなたは御主人サマと同じく名無しクン……。
320さんみたいに”自分で話の続きを作る”、何て逆転技も無理でしょう?」
「くううっ…うっ……」
そそり立つモノを優しく撫で上げたかと思うと、男の耳元でアイリスの言葉が続く。
男は目を閉じ、全身に力を込めながら思った。『◆W/KpcIbe5Yよ…。いい加減ネタは止めろ』と……。
>397の発言を忘れ、何をしてるのでしょうか自分。
>308の続き
「ぐ…ごぼ……ごほっ………」
両手で口の前を押さえて咳き込む魔夜。……う…少し…やり過ぎた…かな…。
「げぼ…ぐううっ……」
咳き込んだまま、口元から手を離した。その手には…真っ白などろりとした液体。
ううむ。自分が出したのを手に出してもらう……。これも俺のお気に入りのシチュだが……。
「ぐは…が……げぼ…ぐっ…うううっ……」
………。こんなに咳き込まれてたら、逆に萎えてしまうわ、な。
「けほけほ……。す…すみま…せん…。マ…マンゾク……できましたデスか?」
涙目で俺を見上げながら、自信無さげな声で魔夜が問い掛けてくる。
……はっきり言って、この健気な表情にダメだしできるヤツは、正真正銘の悪魔だろう。
「え…。あ…ま、まあまあ、かな…」
「まあまあ…デスか? やっぱり私……どこか悪かったデスか? どこが…どこが悪かったデスか?」
俺の答えを聞き、途端に目から涙を溢れさせる魔夜。
……やっぱり彼女、イイ、よ……。そう思うと、萎えた気分はどこかにすっ飛んでいた。
「と…とりあえず……それ…拭き取れ…よ」
「あ……。す、すみませんデス」
枕元からティッシュボックスを取り出し、魔夜の前にポンと置く。
魔夜は恐縮しきった顔で、ティッシュペーパーを取り出し、手に溜めた白い液体を拭い取る。
ヒックヒックと咽喉を鳴らしながら、泣き叫びたいのを必死に堪えているようだ。
いかん……もう俺自身、我慢できないかも。
「き…きゃっ!?」
気がつくと、俺は魔夜の両足を抱え上げ、仰向けにコロンと転がしていた。
そのまま、まるで吸い寄せられるように、俺は魔夜の秘所に舌を這わせ始めた。
「あ……あんっ! く…くすぐったいデス…ッ」
ビクンと体を震わせたかと思うと、軽く悲鳴をあげる魔夜。
こんなリアクションも……結構…ツボかも…。そう思いながら、俺は夢中で秘所で舌を這わせ続けた。
「きゃ! あ! ああんっ!」
最初の頃こそ、くすぐったがっていたが段々、魔夜の声が変質してきたのが分かる。
頃合よしと判断した俺は、ピタリと閉じあわされた魔夜の秘所を両手でゆっくりとこじ開けた。
「あ! 何だか…何だか変な気分デスね!」
魔夜が下半身をビクリと震わせ、裏返った声を出す。俺は委細構わず、舌を秘所の中へと潜り込ませた。
「はああっ! 何かが! 何かが入ってきマス!」
上半身を起こし、自らの秘所に手を添える魔夜。
その反応を見て、俺はゆっくりと秘所の先端の覆われている皮を剥いた。
「くううっ!」
途端に悲鳴をあげながら、再び仰向けに倒れこむ魔夜。
俺は容赦なく、皮に覆われていた真っ赤な豆にそっと摘まんだ。
「んんっ! きゃうんっ!」
まるで犬コロのような悲鳴をあげながら、上半身をバタバタさせている。
思い切って、摘まむだけでなく、舌で舐めてみる。
「くふうっ! ふんっ!」
両手で口元を押さえながら、悲鳴を押し殺している。
……ますます俺のツボ、だな。――そんなことを考えながら、豆をしゃぶり続けた。
魔夜は俺の舌の動きに合わせ、まるで踊るように身体をバタバタさせ、悶えている。
そんな踊りを見続けたくて、俺は必死になって魔夜の熱い、真っ赤な豆をしゃぶり続けていた。
「くふんっ! ううんっ!! ……うんっ?」
そっと豆から舌を離す。たちまち魔夜の喘ぎ声が消え、怪訝そうな顔で俺を見つめている。
「なあ魔夜。オマエさん、ここを自分でいじってみたコト、あるか?」
「あんっ! な…無い……デス。こ…怖かった、から……」
俺は、魔夜を見つめたまま、彼女の秘所を指で軽く撫で上げながら、質問してみる。
魔夜は同時に、ピクンと身体を震わせたかと思うと、首を振りながら絞り出すような声で答えた。
………………本当に夢魔か。顔を真っ赤に染め上げ、ブルブル震える魔夜を見て思った。
「そうか……。まあいいや。それじゃあ、続き、だ」
「え…? んあっ! あっ! ああんっ!!」
ちらりと指を見ると、魔夜の秘所から溢れる蜜に濡れている。
俺は再び、魔夜の秘所に舌を這わせた。途端に魔夜は喘ぎ声を発しだす。
…………ここまで感度良好なのも…俺が上手くなった? 訳は無いな。やはり…夢魔、だからだろう。
秘所から溢れる蜜を飲み下しながら、頭の中のどこかで冷静にそんなことを考え――
それを忘れるように、夢中になって魔夜の秘所に舌を潜り込ませ始めた。
「くう…んっ…! んふうっ!
秘所で舌を動かし続けているうち、魔夜の動きに変化が現れてきた。
さっきまでは、激しく全身で悶えていたのだが、今は身体の動きは無く、ただ喘いでいるのみ。
しかもその目は虚ろで、どこか遠くを見ているような……。やっぱり…俺って下手だった?
そんな疑念が浮かんできたその時、
「…章一サン……何だか……何だか…ヘンな…ヘンな気分デス…ッ」
魔夜の腰がガクガク震えだしたかと思うと、振り絞るような声でつぶやく。
何が…あった? 気になった俺は、秘所から舌を抜いた。その時、
プシューッ
「うわっ」
魔夜の秘所から液体が吹きだし、俺の顔に降りかかる。
俺は産まれて始めて見る潮吹きに、感動と驚きがない交ぜになって、しばし呆然としていた――
>407-409で続きます。本当は、わらしの話を書いていた…ハズなのに。
>403
実際その通りなんですよね。今後、そういう話を作るかどうかは……ウワナニスルヤメ
で、結局◆W/KpcIbe5Yさんが嬲られる、というオチで。
>>410 で、書いていたはずのわらしの話はどうなったのかと。
保守。
行き交う人、建ち並ぶ高層建造物、道路を走る車、垂れ流される音楽や映像。
これらを以って「都会」というのであれば、ここは都会である。いや、大都会といってもいいだろう。
日本という一つの先進国の中心にして、おそらくもっとも高度な発展を遂げた街。
現在進行形で発展を続けるそれは、もはや誰にも把握できないほどの巨大な、一つの集合体なのかもしれない。
そのはるか上空。
本来なら「そこ」にいるはずのないモノが、そこにいた。
それは、一人の少女である。
白い着物、まさに雪のように透き通る……以下省略。
その少女……さつきは、ついに自分の目指していた場所に辿り着いたのである。
「ふう、意外と早く着けたな〜」
雲の隙間から、はるか下の町並みを眺めながらさつきが呟いた。
実質、山からここまで10分かかっていない。
山のある街からこの街へ車を使って移動するならば、おそらく4、5時間はかかるだろう。
身体を前に―――下に、という表現が正しいかもしれないが―――倒し、地面へと下りていく。
物体が落下するような猛スピードではなく、ふわり、ふわりとゆっくりと降下する。
「よっと」
あっという間に地上30m程度まで到達すると、体勢を立て直して、そのまま地面へと足をついた。
何の衝撃もなく、やはりふわりとした感触で地上に降り立つ。
「ふぇ〜、なんかすごいなぁ〜」
素っ頓狂な声を上げて、自分の周りの風景を眺めた。
40年、あるいはそれ以上人間界にまともに下りていない彼女には、都会は物珍しいどころの騒ぎではない。
天を突くようにそびえる、見たこともない建造物。
何かの力で道路を走る、鉄の塊。
自分が見た頃とは全然違う、人々の服装。
街自体が発する、様々な音楽や、聞いた事もないような音。
「なんだか、すごい変わっちゃってる……」
感心するように、そして、どこか寂しそうに呟くさつき。
戸惑いの色も、もちろん彼女の心の中にはあった。
自分を中心にして広がっている空白。
自分を見ている人々の白い目。
「……あれ?」
さつきはようやく、周りの異常に気づいた。
あきらかに、自分に対して警戒、もしくは、それに近い感情をもった視線が浴びせられている。
「あ、あの……私の顔になにか、ついてます?」
ぎこちない笑みを作りながら、出た言葉がこんなものである。
自分がまだ、もっと大事なことに気づけていないのに、まず彼女は気づかなければならないだろう。
ざわ……
ざわ……
周りの人々が静かにざわつき始める。決して、アゴが尖ったりしているわけではない。
「え?え?」
頭の上にハテナマークが増え続けるさつき。彼女は未だ理解できていないらしい。
「あ!分かった!」
一人明るい声を出しながら、手のひらをポン、と叩いた。
「この服装か〜、たしかに、今着物の人っていないもんね」
にこにこしながら言う。彼女はやはり天然なのだろうか。それとも単に世間知らずなだけなのだろうか。
どちらにしろ、さつきの出した答えは間違っている。ある意味ではあっているが、もっと大きな理由がある。
「それなら……えいっ、と」
どこかの魔女っ娘のように、その場でくるりと一回転する。もちろんウィンクとかをしながら。
すると、いつのまにかさつきの服装は、あの白い着物ではなく、普通の服になっていた。
共通点があるとすれば色だけで、見た目は全然普通の女性となった。
だが、どんなに見た目を普通にしようと、それを目の前でやられては意味がない。
人々のざわめきはさらに強くなり、その分視線の痛さも強くなった。
「あ……れ?」
てっきりこれで問題が解決すると思っていたらしく、さつきの頭にハテナマークがまた一つ浮いた。
「うーん、なんでかな?」
次は何がおかしいのだろうかと思案し始めるさつきであったが、相変わらず間違いには気づかない。
さつきは、ようやく人々の話し声に耳を傾ける事にした。
「なんなんだよあの娘……」
「テレビか?」
「てゆーか今のなに?どうやったの?」
「おい、頭おかしいヤツなんじゃねえか?」
「いきなり空から降ってきてマジビビッたし」
「……あ」
ついに気づいた。
目の前に突然、見た事もない少女が空から降りてくれば、誰だって奇異の目で見るものである。
おまけにどういう原理かも分からない、まるで魔法のような(実際にその類だが)事をされては
奇異どころか、恐れすらも感じるのが人間なのである。
妖という超常の存在を認めようとしない、人々のエゴから生まれたその間違った心。
それを持たず、妖や、その他の超常の存在とふれあえる人間などほとんどいない。
だからこそ、日山徹という人物は、非常に稀であり、また希有であるのだ。
(ど、どうしよ〜。どう言い訳すればいいのかわかんないし……)
いまさらおろおろするさつき。行動が2テンポほどずれている。
「なあ、警察呼んだ方がいいんじゃねー?」
「え!?」
誰かが発した言葉に、さつきが驚きの声をあげる。
まずい、今ここで騒ぎを大きくしてしまっては、徹を探せないかもしれない……。
それどころか、山へ戻る事すら出来なくなるかもしれない……。
そんな不安が、さつきの心の中によぎる。
かといって、この状況を脱出できるいいわけを考えられるわけでもない。
まさに絶体絶命、四面楚歌の状況。……そこに。
「あの〜!」
さつきではない、別の女性の声が人だかりの中からした。
「!?」
さつき自身も、そしてその周りの人々もその声の方向に目をむける。
それがさつきにとって、意外な、そしてかなり突然な、助け船となった。
騒ぎの少し前。さつきが下りたった場所の近く。
そこにある小さな雑貨屋から、三人の男女が出てきた。
女性が二人、男性が一人であった。
男性は両手に物凄い荷物を抱えており、かなりつらそうに歩いている。
一方、一人の大人びた女性は、その男を尻目ににこやかな表情で先を歩いている。
もう一人の幼い女の子は、男の隣にいて、不安げな表情で男の様子を見つめていた。
「ちょっ…ちょっと待て!」
男が、自分の先を行く女性に半ばヤケ気味に声をかけた。
「はい?」
女の方は、どうしたのかという表情で、男の方に振り向く。
「なんで俺だけこんな荷物が多いんだよ!少しは持ってくれよ!」
「あらぁ……ごめんなさい。私、気づかなくって」
「……姉さんわざと?それとも素なの?」
大人びた女性を、女の子は「姉さん」と呼んで、ちょっと毒の入ったツッコミを入れた。
「え?わざとって、何の事かしら?」
まったく理解していない姉の様子に、女の子ははぁ、と溜め息をついた。
「いいから早く持ってくれって!耐え切れねえよ」
男がかなり必死そうに声を上げる。そろそろ限界らしく、脂汗が出てきていた。
「ええ、ただ今。……あら?」
男の背よりも高く積まれた荷物の、一番小さい物に手をつけた瞬間、女性が突然視線を動かした。
「ん?どうしたんだ……!」
「姉さん、これ……」
男も「何か」に気づいたのか、表情が鋭くなった。
女の子も鋭い表情のまま、姉に話し掛ける。
「どうやら、そうみたいね」
「でも、敵意のような物は感じられない……どういうことだ?」
男が呟いた。
「分かりません……。ともかく、行ってみます」
「え、おい、ちょっ……わわわわっ!」
荷物に手をかけたまま女性が駆け出したせいで荷物のバランスが崩れ、男は下敷きとなってしまった。
「こっちの方からするわね」
信号を急いで渡り、道を的確に進んでいく。まるで、何かに引き寄せられているかのように。
「あ、あれかしら」
女性が辿り着いた所にあったのは、かなりの人だかりだった。
すぐに駆け寄り、集まる人々の隙間を縫って先へ進もうとする。
「す、すいません……通してください、ん〜っ」
半ば強引に通っていき、その人だかりの中央が見えるくらいまで前に進んだ。
「あの子ね……」
女性の視線の先にあったのは、おろおろしたままのさつきその人であった。
「あの〜!」
時は再び声のした時間へと戻る。
「!?」
驚いたさつきが、声のした方向へ視線を向けた。人だかりも自然と視線をそちらに向ける。
そこにいたのは、一人の女性であった。
女性が、自分の前にできた、通り道を足早に進む。
「……どうも」
その女性はさつきの目の前まできてにこりと微笑み、お辞儀をする。
「ど、どうも……」
つられて、さつきもお辞儀をした。その時である。
「あ!あんなところに、木馬ことホワイトベースが!」
突然女性が空を指差し叫んだ。人々の視線が一気にその方向へと集中する。
しかし現代にそんなものはもちろんない。
「んだよ……あれ?」
人々が視線を女性の方へ戻した時には、すでにそこに人の姿はなかった。
女性だけでなく、そばにいたさつきもである。
「あ、あれ?」
驚いた人々が周りを見渡したが、その姿はどこにも見当たらなかった。
しばらくすると、人だかりは消え、みな何処かへ去っていってしまった。
「……ふぅ、危なかったわぁ〜」
人だかりのあったところからかなり離れた場所。
そこに、消えたはずの女性と、さつきの姿があった。
きょとんとしているさつきと、額の汗を安心したように拭う女性の様子は、まさに正反対である。
「これで安心ですね」
「え、えっと……」
「あ、そんな、お礼なんていいんですよぅ。私が勝手にやったまでのことですからぁ」
「え?いえ、だから、その……」
噛み合わない会話が続く。
さすがのさつきも、かなりの天然の女性には困惑している。
……そこへ。
「はぁっ、はぁっ……おい!勝手に行っちゃうなって!おかげで荷物に潰され……アイタタ」
「ちょっと姉さん、何してるのよ!町中で自己移送(一般で言うテレポーテーション)使わないでよ!」
先程の、女の子と男が走って来た。
「仕方ないじゃない、そうでもないとあの状況は……」
「言い訳なんて見苦しいわよ、姉さん」
「……うう」
自分よりもずっと小さい女の子に一蹴されてしまう女性。
「あ、あの……」
さつきが困惑したまま口を開いた。そうでもなければ、このドタバタコントだけで日が暮れそうだったからだ。
その声で初めてさつきの存在に気づいたのか、男と女の子はさつきに視線を向けた。
「姉さん、もしかして……」
「ぐすん、ぐすん……いじめられた〜、ぐすん……」
「ちょっと、姉さん……」
「いじめられちゃったよぅ……ぐすん」
「ね・え・さ・ん!!」
堪忍袋の尾が切れた女の子が叫ぶ。
「は、はいっ!?」
その場で「の」の字を書きながら落ち込んでいた女性が、思わず萎縮する。
「いいかげん怒るわよ姉さん……」
「あのぅ!ちょっとすいません!」
今度はさつきが叫んだ。
それでも女の子と女性は気づかない。
「姉さんはなんでいつもそう単純なのよ!仮にも姉でしょう?大人でしょう?」
「な、何よぅ。あんなこと言ったら誰だって落ち込むじゃないのよ」
「そこが子供だって言うのよ!お願いだから苦労かけさせないでよ姉さん……」
女の子が溜め息をついた。
すると、女性がぷうっ、と頬を膨らませる。
「私子供じゃないもん……大人だもん……お酒飲めるもん……」
ぶつん、という音が女の子からした気がした。
「どうしてそう落ち込むのよ!」
「だァァ!もうおまえらうるせえぇぇぇ!!!」
沈黙を守っていた男もキレた。
「あの娘困ってんだろうが!いつまでもガキみたいな喧嘩してんな!」
さつきを指差しながらまくしたてる。
男の剣幕に、女の子と女性は黙ってしまった。
「ごめん、困らせちゃって。失礼だけど、君、名前は?」
ようやくまともに会話できる人物の登場に安堵しながら、さつきが答える。
「あ……さつき、です」
「さつきか。ああ、俺は柊 卓だ。で、あっちのが……」
また言い合いになりそうだった二人だが、男…卓の視線に気づき、すぐにやめた。
「私はレイチェルといいます、よろしく、さつきさん」
「私が、妹のシルフィです。ごめんなさい、姉が不甲斐ないばかりに……」
そう言って溜め息をつくシルフィ。レイチェルは相変わらずしょげている。
「ま、こんな凸凹な奴だけど……とりあえずよろしく」
「え?あの……」
さつきが何かを言おうとするが、卓がそれを制し口を開いた。
「君は……妖だろ?だからなんでここにいるのか、話を聞きたいんだ。いいかな?」
さつきは卓の言葉に驚いたが、警戒するべき相手ではないと考え、ゆっくりと頷いた。
はんせいてーん。
・会話の部分セリフ大杉。
・話の流れ唐突杉。
・無駄に長杉。
はい、次回は気を付けまーす。
>>402 裸Yシャツだけだと思ったら大間違いですよ。
裸エプロン、靴下のみ、制服、体操着,etc,etc……
逆にこっちが夜通し説教しちゃりますよ。ガチで。
>>410 潮吹きというと某加藤鷹が浮かぶ自分は駄目ですかそうですか。
あと魔夜タソは俺のところに来るべきだと思います。
カントリーマアム用意して待ってますから急いで。急いで急いで。急いで急いで急いで。
それと、そのわらしの話をすみやかに投下すべきだと思いますよ。
でないと暴れますよ。いやマジで。
>>421 >裸Yシャツだけだと思ったら大間違いですよ。
>裸エプロン、靴下のみ、制服、体操着,etc,etc……
>逆にこっちが夜通し説教しちゃりますよ。ガチで。
そう言って全部付き合ってもらう気だろ。いいなぁw
雪女とヴァルキリーのコラボレートきたー!!
おお! ヴァルキリー姉妹がやってきたー。
それにしてもレイチェルの姉御の天然ぶりは相変わらずですな。
この物語の続きも楽しみですが、ヴァルキリー姉妹の続きも楽しみにしてます〜。
>>421 >裸Yシャツだけだと思ったら大間違いですよ
なぜか、ここで「魔女っ子メグちゃん」の歌が脳内に流れた('W
♪裸Yシャツだけなんて思ったら
大間違いよ 裸エプロン
『それ』を見つけたのは、年末名物大掃除で自室の押し入れ内部を漁っている時だった。
押入れの1番奥に、黒い靄のような「もやもや」が湧いて出ていたんだ。
最初はカビか何かだと思ったけど、それに手を伸ばした僕の手は、
そのまますっと靄の奥に吸い込まれた。そこには壁があるはずなのに。
普通なら無気味に思うのだろうけど、好奇心に駆られた僕は、
そのまま頭も突っ込んでみた……今にしてみれば、我ながら無謀だったと思う。
闇の中で、下りのエレベーターに乗ったような感覚が、一瞬僕を襲った。
ふと気がつくと、僕は闇が広がるだけの空間にいた。ここが押入れの中じゃないことは確かだ。
ごつごつとした冷たい岩の感触が、尻餅をついた僕のお尻と掌に伝わってくる。
目の前で振った手も見えない、本当の暗黒。真の闇――原始的な恐怖に駆られた僕は、
その場をやみくもに走り回ろうとして、
ふにっ
「え?」
何か柔らかいものに蹴つまづいて、僕は派手に転倒した。
固い岩が僕の顔面に激突――はしなかった。柔らかく、暖かく、すべすべした何かが、
僕の身体を優しく受け止めてくれたんだ。
「……ん〜……だれぇ?」
身震いするくらい美しい、しかし眠そうにおっとりとした女性の声が、僕の耳元に響いた。
「だ、誰!?」
「んにぃ……おはよぉ……」
「ど、ど、どこにいるの!?」
「……あ、光が無いと見えないんだね〜」
突然、周囲が光に満たされた。
ごつごつした黒い岩盤の所々に白い水晶の柱が立って、それが電灯みたいに光を放っている。
そして、僕の体の下に『彼女』がいたんだ。
20数年しか人生経験の無い僕だけど、これだけは断言できる。
僕は、今まで彼女ほど美しい女性を見た事が無い。
そして、これから彼女より美しい女性に出会う事も無いと。
あらゆる美の形容詞が当てはまりそうな魔性の美貌は、
思わずその場に膝をつきかけたくらい妖艶で、荘厳だった。
女帝の風格とでも言うのだろうか。彼女に「死ね」と命令されたら、誰もが即座に舌を噛み切るに違いない。
でも、トロンと眠そうな瞳が、そんな物騒な雰囲気を幾分和らげていた。
癖のある茶色い髪は、宝石を溶かしたように艶やかで――ちょっと冗談みたいに長くて量が多かった。
軽く10mはあるんじゃないだろうか。それはまるで最上の毛皮を着ているように、彼女の肢体に絡みついている。
そして、一糸纏わぬ身体ときたら……男の欲望と女の理想を完璧に具現化しても、
ここまで見事なプロポーションにはならないだろう。匂い立つ色香は10代20代の小娘には絶対出せないだろうし、
肌の張りは1桁の年齢でも通用する。特に乳房の反則敵な大きさときたら、バナナどころかスイカも挟めそうだ。
その先端にツンと立つ朱鷺色の乳首にむしゃぶりつく事ができるなら、次の瞬間地獄に落ちても、僕は悔いは無いだろう。
そんな魔王のように美しい彼女が――うつ伏せに倒れた僕の体の下にいるんだ。
「うひゃあ!!」
僕は慌てて起き上がり、転がるように彼女の上から離れた。
「ええとぉ……人間…ですねぇ? キミの種族に会うのは久しぶりぃ……」
眠そうに目を擦り擦り、彼女は僕に話しかけてきた。
「……キミのお名前はぁ……?」
「あ、赤松 英(あかまつ ひで)です。知人からはひでぼんと呼ばれていますです」
「ひでぼんさんですかぁ……」
にへら〜、と彼女は笑った。一瞬、口が耳まで裂けたように見えた気がするが、幻覚だろう。
あんな美しい女性を前にして、正気でいられる方がどうかしている。
「ボクの名前はぁ……名前はぁ……ええとぉ……何でしたっけ?」
「いや、僕に聞かれても」
「あぁ、思い出しましたぁ……ボクの名前はぁ、“つぁとぅぐあ”って言いますねぇ……」
“つぁとぅぐあ”さんは、ゆっくりのんびり時間をかけて、ふらふらと眠そうに身体を起こした。
でかい。
いや、あの反則的な大きさの爆乳じゃなくて、彼女の背丈の事だ。
身長180cmを超える僕が、“つぁとぅぐあ”さんの肩にも届かない。
「ひでぼんさぁん、よろしくお願いしますねぇ……」
「あ、いえ、こちらこそ」
深々と御辞儀する“つぁとぅぐあ”さんにつられて、僕も深く深く頭を下げた。
地獄を支配する女魔王のような風体なのに、どこかのんびりとした温厚な雰囲気の女性だ。
「……ふにぃ〜」
と、いきなり“つぁとぅぐあ”さんが頭を下げる僕の背中にもたれかかって来たんだ。
不思議と巨体の重さは感じられなかったけど、その柔らかな肢体の温かさと、甘い肌の香りに、
僕の頭の中は真っ白になる。
「……お腹が空きましたぁ」
素っ頓狂な彼女の言葉が、僕の意識をピンク色の靄の中から現実に引き戻した。
「お腹が空いた……んですか?」
「……はぁい、最近供物を頂いていないのでぇ……何か食べ物を捧げてくれませんかぁ?」
「は、はぁ……」
「でないとぉ……キミを食べてしまいますよぉ……?」
僕はダッシュで側に漂っていた黒い靄の中に飛び込んだ。
なぜか、彼女の言葉が冗談に聞こえなかったからだ。
幸いにも、靄の奥には見慣れた自室の押入れがあった。
転がり落ちるように階段を降りて、台所に飛び込む。
ヤカンに火をかけ、カップラーメンの蓋を開け、湯が湧くまで意味も無く台所を走り回った。
数分後、沸騰したお湯をカップラーメンに注ぎ、箸とそれを引っ掴んで、
5段抜きで階段を飛び越えて、押入れ奥の靄にヘッドスライディングを決めた。
闇の中を落下した僕を、“つぁとぅぐあ”さんは優しく受け止めてくれた。
「――わぁ、美味しそうですねぇ……いただきまぁす」
3分後、ぜーぜー荒い息を吐く僕の前で、“つぁとぅぐあ”さんはカップラーメンに深々と御辞儀した。
そのままカップラーメンを手に取り、蓋を開――かないで、湯気の立つそれを、
ぱくりと一口で飲み込んでしまったのだ。
「ん〜、なかなか美味しかったですよぉ……それでは、おやすみなさぁい……」
唖然とする僕を尻目に、“つぁとぅぐあ”さんはその場にごろりと横になると、
長い髪を毛布代わりに身体にくるんで、
「……またぁ、供物を持って来て下さいねぇ……待って……ます……ぅ……くー」
可愛らしい寝息を立てて、“つぁとぅぐあ”さんは眠ってしまった。
それが、僕と彼女『達』の、奇妙な交流の始まりだったんだ……
続く
旧支配者キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
SAN値チェック!SAN値チェック!
クトゥルフ神話キター!!!
続き期待!
それから、僕と“つぁとぅぐあ”さんの奇妙な生活が始まった。
生活と言っても、1日1回供物(食べ物)を持って、例の靄を通って彼女に会いに行くだけだけど。
謎に包まれっぱなしの“つぁとぅぐあ”さんの事も、彼女との交流で少しだけわかってきた。
彼女は『旧支配者』と呼ばれる、人間が神様と崇める概念の1つらしい。
人間の歴史にも無いはるか古代には、“ヒューペルボリア”という大陸で、きちんとした神様として信仰されていたそうだ。
彼女の尋常じゃない美しさも、神様なら納得がいく……かもしれない。
当時は“ヴーアミタドレス”という山の地下洞窟に住んでいたそうだが、今は“ン・カイ”という暗黒世界にいるという。
どうやら、僕の部屋の押入れの奥と、その“ン・カイ”が、何らかの理由で繋がってしまったみたいだ。
ちなみに、地球に来る以前は“サイクラノーシュ”(土星)に叔父さんと住んでいて、
その前は人間の知らない外宇宙に存在していたらしい……さすが神様、スケールが大きい。
“つぁとぅぐあ”さんはよく眠る。あの長くて綺麗な髪に包まって、本当に幸せそうに眠っている。
普段はただひたすら寝ていて、僕が供物を持って来た時だけ目を覚まし、どうでもいい事を雑談しながら――
ほとんど僕が一方的に喋って、彼女は相槌を打つだけだけど――食事をして、食べ終わったらまた眠ってしまう。
“つぁとぅぐあ”さんはよく食べる。本当によく食べる。っていうか尋常じゃなく食べる。
彼女の食べる量は際限が無い。大の大人が1日がかりで食べられる量を、一口でぺろりと平らげてしまう。
一度、半分冗談で米俵5俵ほど持っていった事があったけど、彼女は3秒も経たずに食べ尽くしてしまった。
幸いなのは、“つぁとぅぐあ”さんは食べ物の選り好みをしない事だ。
どんな貧相な料理でも、1種類の料理が連続しても、嬉しそうに食べてくれる。どうやら完全に『質より量』主義らしい。
今では、米一升分のおにぎりを作って、それを供物に捧げるようにしている。
ご飯のまま運んでもいいのだけど、一度電子ジャーとおひつごと食べられてしまい、やめる事にした。
しかし、ここで問題が浮上してきたんだ。
僕の仕事(売れないWebデザイナー)では、彼女の食費がとてもまかないきれないのだ。
供物の量を減らしたくても、“つぁとぅぐあ”さんは食べ足りないと、
何となく僕を美味しそうな目で見るのだからたまらない。
結果、ただでさえ火の車だった我が家の家計は、ニトロターボで赤字街道を突っ走る結果となった。
「ふうん……そうなんだぁ」
最後のおにぎりと食べ終わった“つぁとぅぐあ”さんは、
例の『にへら〜』という何とも言えない笑みを浮かべると、
「そういえばぁ……供物を貰うばかりでぇ……“恩恵”を授けていませんでしたねぇ〜」
ずい、と僕の体に身を乗り出してきたんだ。
「え?……あの……何を……」
突然の事態に狼狽しながらも、僕は彼女から匂い立つ甘い体臭と、
視界一杯に広がる反則的な爆乳の美しさに心を奪われていた。
大人の頭より大きな乳房は油を塗ったように艶やかで、やや大き目の乳首がツンと立っている。
「……う〜ん……これ、どうやって外すのでしょうかぁ……?」
ふと我に帰ると、何と“つぁとぅぐあ”さんは僕のズボンに手を当てて、
カチャかチャとベルトを外そうとしているじゃないか。
「ちょちょちょっと! “つぁとぅぐあ”さん!!」
「……あぁ、外れましたねぇ〜」
困惑する僕を尻目に、魔法のようにズボンはパンツごと剥ぎ取られてしまった。
びん
僕のへそに激しく何かがぶつかる。
それは、はちきれそうなくらい勃起した、僕のペニスだった。
とても見慣れた自分の物とは思えないくらい大きく、固く、膨張して、反りかえったソレを、
「うふふぅ……いただきまぁす」
“つぁとぅぐあ”さんは愛しそうに頬ずりすると、ぱくり、と咥えたんだ。
「――っ!?」
肛門から脳天まで氷の針が一気に通されたような快感に、僕の思考は一瞬で真っ白になった。
ピチャクチャと唾液の滴る音を立てながら、カリに軽く歯を立て、長い舌が蛇の様に竿を舐めまわす。
喉の奥まで刺し入れたペニスを、熱い咥内が優しく包む。
あまりの快楽に、僕は声を漏らす事もできなかった。
ちゅぽん、と“つぁとぅぐあ”さんは口からペニスを抜いた。
淫猥に笑う唇とペニスの先端に、唾液の橋が銀色に繋がっている。
「元気ですねぇ……これはどうですかぁ?」
“つぁとぅぐあ”さんは自分の爆乳をよいしょっと抱えると、それで僕のペニスを挟んだ。
ふにょん
さっきの熱い咥内とは違う種の感覚が走り、僕の体は仰け反った。
柔らかく、暖かく、優しく、綿毛のように繊細で、それでいて圧倒的な圧迫感。
彼女が自分の爆乳を揉みしだく度に、微妙な波がペニスに伝わり、それを蹂躙する。
ぱくり
その上、胸の間から飛び出したペニスの先端を咥えてくれるのだから堪らない。
熱く這う舌の感覚と、優しく包む乳房の感覚。2つの快感が同時に襲い、
「ううっ!!」
僕はたまらず射精した。
「きゃあん……ん……んん〜」
自分でも信じられないくらい出た精液を、彼女は躊躇いなくすすり飲んだ。
飲みきれない分が唇の端から糸を引いてこぼれ落ちる。最後に、舌先でペニスの先端をこじ開けて、
尿道に残った精子まで吸い取ってから、やっと彼女は僕のペニスを開放してくれた。
「んふぅ……ごちそうさまでしたぁ」
白い粘液のついた指先をぺろりと舐め取りながら、“つぁとぅぐあ”さんは微笑んだ。
あの『にへら〜』とした間の抜けた笑みではない。あまりに妖艶な笑み。
その微笑みを見た瞬間、僕の理性は完全に消滅した。
「ひゃぁん」
僕は“つぁとぅぐあ”さんを押し倒し、その爆乳にむしゃぶりついた。
飢え切った獣のように乳首をしゃぶり、柔肉に噛み付き、握り潰さんばかりに揉みまくる。
最高の乳だ。食べれば食べるほど美味くなる。
「ふひゃあん……やぁん……あはぁあ……」
唾液と歯型が乳房全体を埋めた頃、やっと爆乳を開放した僕は、汗に濡れた髪を掻き分けながら、
彼女の身体中を――耳を、首筋を、腋を、二の腕を、指を、脇腹を、へそを、お尻を、
太腿を、ふくらはぎを、足の指を――あらゆる個所に舌を這わせ、しゃぶり尽くし、歯型を残した。
「あふぅん……ひでぼんさぁん……あうっ……御上手ぅ……うんっ……ですねぇ……」
身体中を食べ尽くされながらも、“つぁとぅぐあ”さんは全然抵抗しなかった。
それどころか嬌声を漏らしながら身をよじり、お返しとばかりに僕の身体に舌を這わせてくれる。
僕はいつのまにか全裸になっていた。頭の中は真っ白で、彼女の身体を食べ尽くす事以外、何も考えていない。
そして、僕は最後のメインディッシュ――仰向けに股を開いた“つぁとぅぐあ”さんの秘所を舌でねぶっていた。
「ううぁあ……あはぁ……ひゃうっ……」
黒く濃い目の茂みに隠された、親指の先端ほどもあるクリトリスを指で磨き、押し潰す。
赤く熟れた秘所に舌を刺し入れる度に、ぴゅっぴゅと愛液を噴出しながら、彼女が嬌声を歌う。
思う存分秘所を味わい尽くした僕は、彼女を獣のように四つん這いにさせた。
誘うように揺れるお尻を両手で差さえ、もう爆発寸前に膨張しているペニスを押し当てる。
そして――
「んんっ!!」
「――っ!!」
挿入した瞬間、僕は射精した。そのまま1番奥まで刺し込んで射精した。
ペニスから全身に凄まじい快楽が走り、頭の中が爆発しそうだった。
信じられないだろうけど、あまりの気持ち良さに、1回のピストンで正確に1回射精してしまうんだ。
明らかな異常事態なのに、僕の腰の動きは止まらなかった。
人知を超えた人外の快楽に、薄れる意識のどこかで、僕は確かに恐怖を覚えた。
「ひゃああん! やぁん! ふわぁ! 気持ち……いいですぅ!!」
腰を叩きつける度に、彼女は涎と嬌声を漏らし、爆乳を揺らして、喘ぎ、悶えた。
はちきれそうに揺れるお尻に目をつけた僕は、激しいピストンを続行しながら、爪を立て、揉みしだく。
その度に、あそこの締まりがどんどん良くなっていく。
「はひゃあん!! イク! いっちゃいますぅ!!」
最後に、僕はひくひく口を開けるアヌスに親指を突き立てた――瞬間、
「ひゃああああああ――!!!」
キュっと膣全体が締まって、僕は今までで最大の射精を放ち……そのまま意識も光の中に溶け消えた……
ふと、僕は目を覚ました。
頭の中に霧がかかったみたいだ。ぼうっとして何も考えられない。
何か温かくて、柔らかくて、いい匂いがする……
「……お目覚めですかぁ?」
のんびりおっとりした美しい声に、僕の意識は覚醒した。
そして、僕は裸のまま、“つぁとぅぐあ”さんと添い寝している事に気付いた。
今までの記憶が、一気に蘇る。
「うわぁ!」
慌てて飛び起きた僕に、“つぁとぅぐあ”さんは『にへら〜』と笑ってくれた。
「ええと……あの……すみません! あんなに乱暴にしちゃって……」
「気にしないでくださぁい。ボクって鈍いからぁ、少し乱暴にされた方が感じるんですねぇ……
よくイホウンデーちゃんやアトラック=ナチャちゃんにぃ、お前は鈍過ぎるって怒られてますよぉ」
「は、はぁ……」
よくわからないけど、神様の間にも複雑な関係があるらしい。
「久しぶりだったのでぇ……少し疲れましたぁ……おやすみなさ……ぁい……くー」
そう言って“つぁとぅぐあ”さんは、ピロートークもそこそこに、いつもの眠りについてしまった……
1週間後、僕はようやくベットから起き上がる事ができた。
“ン・カイ”から自室に戻った僕は、そのままベットにぶっ倒れて、1週間もの間眠り続けたんだ。
神様との――人外のSEXは、やはり生身の体にはキツ過ぎたらしい。
不思議な事が起こったのは、それからだった。
売れないWebデザイナーだった僕の仕事には、美味しくて楽な注文ばかりが次々と依頼された。
町を歩けば3歩ごとに札束やら宝石やらを拾い、5歩ごとに美女から告白された。
病院に行けば持病が全て全快したと肩を叩かれ、ゲームをやれば初プレイで全国1位のスコアを叩き出す。
イベント会場に行けば、入場一万人目だとか十万人目だとかで、全て無料&特等席。
パチンコは出した玉が全て入賞。競馬は全て大穴的中。
買った宝くじは1枚の例外も無く一等賞。マイク○ソフトを買収できるくらいの冨を手に入れてしまった。
新聞を見るたびに顔をしかめて読んでいた国際紛争も、全て円満解決。
戦場には花が咲き乱れ、兵士達は皆握手。
小○とブッ○ュとビン○ディンと金○日が笑顔で肩を組んで歌う姿が、新聞の一面に載った。etc、etc……
1ヶ月もの間、まさに人知を超えた『幸運』が、僕の身に降りかかってきたんだ。
これが、“つぁとぅぐあ”さんのいう『恩恵』なのだろうか。
タイム誌の表紙を飾ってくれという依頼に丁寧な断りの電話を入れた後、僕は溜息を吐いた。
国を買えるほどの財産は、“つぁとぅぐあ”さんの食費を除いて全て慈善団体に寄付してしまった。
1ヶ月過ぎてようやく『幸運』も時間切れになったらしく、僕は人並みの生活を取り戻そうとしている。
この『幸運』の出血大サービスには、さすがに少々辟易してしまった。贅沢するのも目立つのも苦手だし、
何より対応に忙しくて“つぁとぅぐあ”さんに会えなくなるのが辛い……そう考えてる自分に僕は苦笑した。
……まぁ、これで懸念していた“つぁとぅぐあ”さんの供物代が解消されたのだから、よしとしようか。
ちなみに、あれから“つぁとぅぐあ”さんを抱いてはいない。
抱く度に1週間気絶するのもたまらないし、あの『幸運』が振りかかるのもちょっと考え物だから……
……でも、あの快楽は僕の体にしっかりと刻まれて忘れられないから、
そろそろ抱かせてもらおうと思っているけどね……
……実は、会うたびに胸で抜いてもらっているし。
いつもおにぎりばかりじゃ申し訳ないから、少しは贅沢な料理でも供物にしようかな。
そういえば、近所の公民館で『悪魔のお料理教室』とかいう物騒な料理教室をやっていたっけ……
そんな事を考えていた、ある冬の夜の事だった。
外は深々と雪が降り続いている。この地方に伝わるという雪女伝説も、今なら信じられそうな気がした。
「……おっす……」
そんな声が聞こえたのは、Webデザインの締め切りが近くてモニターの前で悪戦苦闘していた時だ。
声の方に振り向いてみると、そこは窓だった。
窓の外のベランダ――そこに“いる”光景に、僕はぽかんと口を開けた。
ベランダの手摺りの上に正座するその少女は、戦慄するくらい美しかった。
人形のように無表情な顔立ちは、神に愛された芸術家にも再現できないだろう。
長く真っ直ぐな絹髪。死装束を連想させるシンプルな着物姿――
周囲の雪景色も手伝って、まるで伝説の雪女みたいだ……そのシルエットだけは。
彼女は決して雪女ではない。
髪は闇より暗い漆黒。着物も喪服のように黒1色だ。雪のように白そうな肌も、灰色だった。
そして、爛々と輝く真紅の邪眼――
「……君は?」
僕はようやく声を絞り出せた。そして、彼女の名前を聞いて、
また奇妙な世界に巻き込まれた事を知ったんだ。
彼女はこう名乗った。
「……“いたくぁ”……」
続く
ごちそうさまでした。
この様子だとネコ耳さんも登場しそうですね。
期待しています。
雰囲気がいいですね。
おもしろいです。
”いたくぁ”ってイタカのことですかね?
>443
抜きました。GJ! 続き期待してまつー。
(⌒
、,,,;ミ;; '⌒´`ヾ. "''''彡'
、、ミ'' , i((ノハ)〉) ,,, "ミミ
ミ ,,ノリ!゚ ヮ゚ノi ミミ < わたしウェンディゴ
、ミ゙゙ ミミ
、ミ ∪ ∪ ,, ミミ
ミ ,, ミミ
ミ ,,ノ ミミ
ミ ミミ
ミ ミミ
`ミ 彡 ミミ
彡 ミミ
".〃;;,,,,,,,,, ,,,;;ヾミミ
. .. ""''''''""
イタカ・ザ・ウェンディゴか・・・・・・。
「――つまり、あなたも“つぁとぅぐあ”さんと同じように旧支配者さん?」
「……そう呼ばれた事も……あったりなかったり……」
どっちだよ。
ちゃぶ台の向いに正座する美少女――“いたくぁ”さんは、全く表情を変えずに熱いほうじ茶を傾けた。
雪の舞う夜、ベランダに出現した『旧支配者』さんに、なんだかよくわからないけど寒いだろうから、
とりあえず室内に入れて御茶を出してあげた。
どんな光も吸い込みそうな、暗黒色のロングストレートヘアー。髪と同じ色の着物。
染み1つ無い灰色の肌。そして、真紅の瞳――
クールビューティーという言葉を究極的に具現した冷たい美貌は、人形のように瞬きすらしない。
僕が彼女は人間じゃないと見抜いたのは、その美しさゆえだ。
これは人間の美しさじゃない。絵画や彫刻すら凌駕する、究極的な“芸術”の部類に入る美しさだ。
いつのまにか、彼女の透明な美に見惚れている事に気付いた僕は、慌てて頭を振った。
誤魔化すように、先程からの疑問を口に出す。
「――で、その“いたくぁ”さんが、なぜ僕の所に?」
全く抑揚の無い声で、彼女は語った。
「……おめでとうございます……ひでぼんさんは抽選の結果……
……1万人に1人のラッキーマンに選ばれました……」
「間に合ってます」
僕は彼女の襟首を掴むと、窓の外にぽいっと投げ捨てた。
「……しくしく……冗談なのに……しくしく……」
力無く窓を叩く“いたくぁ”さん。ちなみに、『しくしく』というのは彼女の台詞であって、本人は全くの無表情だ。
仕方なく彼女を中に入れる。何事も無かったように、“いたくぁ”さんはちゃぶ台の向いに腰を下ろした。
「……で、本当は何が目的で僕の所に?」
“いたくぁ”さんは、しばらく無言で湯呑みを傾け、御茶請けの煎餅を僕の分までばりばりと頬張り、
勝手にポットからほうじ茶のお代わりを注ぎ、遠慮無く飲んで――
――かなり熱かったらしく、顔色1つ変えずに喉を押さえて苦しみ――
十数分後、ようやく返事をした。
「……ユーから(文字化けする記号の数々)の気配を……ミーは感じた……じゃじゃーん……」
どこの生まれだアンタ――じゃない、
「(文字化けする記号の数々)って、何?」
「……チミの種族の言語形態には……それを表現する言葉はありません……
……強いて表現すれば……『邪神の匂い』……っぽい感じ……」
「邪神の匂い?」
それったやっぱり、“つぁとぅぐあ”さんの――
「……我はそうした……『異界と接触した存在』を……禁断の地に……連れていく……どっぎゃーん……」
「つまり、僕をその禁断の地とやらに連れて行くのがあなたの目的なんですか!?」
「……ぴったしかんかん……商品は……
……禁断の地48億箇所以上巡りに……私とペアで御招待……ぱちぱち……」
口だけで拍手してくれた“いたくぁ”さんの無表情に、僕は慌てた。
「ちょ、ちょっと待ってよ。なぜ僕をそんな物騒な名前の場所に連れ回す必要があるわけ!?」
“いたくぁ”さんは、無言で小首を傾げた。無表情なのでよくわからないが、何か考えているらしい。
たっぷり10分間は思案した後、小さな口から出た言葉は――
「……なぜでしょう?……」
疑問文を疑問文で返さないで欲しいなぁ。
「……というわけで……れっつごー……」
「嫌です」
僕は即答した。
「……がーん!!……」
彼女はよろよろっと起き上がると、貧血を起こした少女みたいにふらふらと部屋中をよろめき歩き、
壁際で崩れ落ちた。そのまま袖口を目元に当てて、
「……しくしく……よよよ……えーんえーん……」
抑揚の無い声で泣く真似をした後、何事も無かったかのように立ちあがり、
元の位置に座り直した。ふう、と台詞だけで溜息を吐く。
「……昔は良かったのう……爺さんや……」
「誰が爺さんですか」
「……『禁断の地に連れて行ってあげる』と言えば……どんな魔導師も……探求者も……
……信奉者も……喜んで来たのに……みんなビンボーが悪いんや……」
感情の無い顔付きで淡々と呟くその姿に、どこかしょんぼりとした物を感じた僕は、
何となく彼女が可哀想になってきた。空の湯呑みに新しいお茶を入れてあげる。
「その『禁断の地巡り』に行くと、どんな事があるの?」
「……心の中身が……あちゃらかぱーに……」
「え?」
「……その後……凍らせます……カチンコチンに……」
「は?」
「……最後に……落とします……成層圏の向こうから……ヒモ無しバンジーです……いえーい……」
「…………」
「……さあ……私と一緒に……れっつごー3匹……」
彼女を可哀想と思った自分が、世界一のおバカさんに思えた。
「いや、行きませんって」
「……あちきの趣味は……雪原に足跡を残す事と……ゴミを漁る事……」
ロクな趣味じゃないなぁ……じゃなくってぇ!?
「……そして……犠牲者の下半身を……崩壊させる事……」
感情がまるで感じられない彼女の呟きに、僕の魂は震え上がった。
確かに崩壊寸前だ――僕の理性は。
胸一杯に吸い込む、少女特有のミルクのような甘い香り。着物越しに伝わる、柔らかな肢体の感触。
最近仕事が忙しくて、“つぁとぅぐあ”さんに抜いてもらっていない身では、この刺激は強過ぎる。
「……さあ……そなたの魂を篭絡させてあげましょう……」
「……つまり、色仕掛け?」
「……だまらっしゃい……」
いきなり“いたくぁ”さんの小さな唇が、僕の口に押し当てられた。
動揺する間も無く、熱い舌が刺しこまれて、甘い香りが口いっぱいに充満する。
たまらず僕も舌で応戦した。絡み合う柔らかい舌が互いの咥内を蹂躙し、熱い唾液を交換し合う。
はたしてどれくらいの時間そうしていたのか――ゆっくりと甘い吐息が離れた。
唇の端から、熱い雫がしたたり落ちる。
上の書き込みは失敗
“いたくぁ”さんは、顔色1つ変えずに僕を見つめた。
その透明な視線に何か不吉なものを覚えた僕は、思わず仰け反った。
「……ならば……最終手段……」
ふわり、と彼女の体が浮いた。次の瞬間――
「……えいっ……」
ぽすん、と“いたくぁ”さんの小さな体は、僕の腕の中にあった。
「ちょ、ちょっと“いたくぁ”さん!?」
動揺する僕を尻目に、甘えるように頬をすり寄せる“いたくぁ”さん。
繊細で爪の長い指が、くりくりと僕の胸をまさぐった。
「……あちきの趣味は……雪原に足跡を残す事と……ゴミを漁る事……」
ロクな趣味じゃないなぁ……じゃなくってぇ!?
「……そして……犠牲者の下半身を……崩壊させる事……」
感情がまるで感じられない彼女の呟きに、僕の魂は震え上がった。
確かに崩壊寸前だ――僕の理性は。
胸一杯に吸い込む、少女特有のミルクのような甘い香り。着物越しに伝わる、柔らかな肢体の感触。
最近仕事が忙しくて、“つぁとぅぐあ”さんに抜いてもらっていない身では、この刺激は強過ぎる。
「……さあ……そなたの魂を篭絡させてあげましょう……」
「……つまり、色仕掛け?」
「……だまらっしゃい……」
いきなり“いたくぁ”さんの小さな唇が、僕の口に押し当てられた。
動揺する間も無く、熱い舌が刺しこまれて、甘い香りが口いっぱいに充満する。
たまらず僕も舌で応戦した。絡み合う柔らかい舌が互いの咥内を蹂躙し、熱い唾液を交換し合う。
はたしてどれくらいの時間そうしていたのか――ゆっくりと甘い吐息が離れた。
唇の端から、熱い雫がしたたり落ちる。
「……さぁ……これ以上の快楽が欲しいなら……私と――」
もう、僕は彼女の言葉を聞いていない。身を翻そうとした“いたくぁ”さんを、背後から抱き締めた。
「……え……ちょっと……あ……」
もう、僕は彼女を陵辱する事しか考えていない。薄れゆく理性のどこかで、
やっぱり人外の存在との交わりは、確実に正気を失わせるのだなぁと他人事のように考えた。
「……ねぇ……そこまでサービスは……するつもりは……」
“いたくぁ”さんの棒読み抗議を無視して、着物の胸元に右手を差し入れる。
「……あっ……」
僅かな胸のふくらみに触れた瞬間、彼女の体がピクンと震えた。小さな蕾を掌で撫で回し、指先でくりくりと弄ぶ。
「……ん……くっ……はぁ……」
切ない吐息が漏れてきた。左手を着物の裾に伸ばして、素足を広げようとすると、
僅かながら抵抗があった。僕の両足を絡めて、無理矢理かき開く。
「……やぁん……」
露わになった細い脚に手を伸ばして、太ももをゆっくりと撫でる。さらさらとした感触が心地良かった。
“つぁとぅぐあ”さんの掌に吸い付くようなしっとりとした肌も良いけど、
“いたくぁ”さんの極上の絹みたいな手触りも捨て難い。
「……ん……そんな……待ってぇ……」
小声の抗議を意図的に無視して、掌を太ももの奥に運ぶ。
くちゅ
「……ひゃうっ……!!……」
案の定、下着は着けていなかった。
「……はぁ……あっ……あっ……あはぁ……」
僅かに濡れた熱い秘所を、指先で撫でるように愛撫する。
控え目に生えた茂みの奥にあった米粒よりも小さなクリトリスをノックすると、
面白いように全身を震わせて反応してくれる。それが面白くて、僕は両手の動きをより早めた。
「……っ!!……あっ!……やぁっ!……きゃあん!……」
やがて、彼女はビクビクッと痙攣すると、力無く僕にもたれかかった。
「……うぅ……ヒドイです……神権無視です……」
潤んだ瞳、熱い吐息、火照った柔肌、人形のような無表情に、僅かに浮かぶ官能の波――僕ももう限界だ。
くるり、と“いたくぁ”さんの向きを変える。向かい合った彼女の体を持ち上げて、
濡れた秘所をビンビンに爆発しそうな僕のペニスの上に置いた。
「……えぇ……?……ちょっと……待って……」
やだ、待てない。僕は両手をぱっと離した。引力の法則に従って、
彼女の秘所が僕のペニスを飲み込みながら、ずぶずぶと沈んで行く。ビバ、ニュートン。
「……っ!!……」
一瞬、“いたくぁ”さんの震えが止まって、
「……んぁあああああ!!!……」
次の瞬間、嬌声混じりの絶叫が、僕の部屋全体を揺るがした。
「……ふあっ!……いやぁ……とめて……んくぅ!……」
涙を流して哀願する彼女だけど、股間から脳天を直接揺さぶるような快楽の渦に、
僕の腰の動きは止まらない。火傷しそうなくらい熱い秘肉の締め付けは、痛いくらい強烈だ。
“つぁとぅぐあ”さんの、むこうから絡みついてくるような淫肉の締め付けも最高だけど、
こうしたドリルで掘り進むような圧迫感も、また格別だ。
「……いたぁ……きゃうっ!……はうぁあ……ふわぁ!……」
“いたくぁ”さんはあまり濡れない体質らしく、初めのうちは快感よりも苦痛が強かったようだけど、
徐々に比率は逆転していったらしい。今では彼女の方から腰を動かし、悲鳴のような嬌声を上げている。
「……んあっ!……いい……いいのぉ!……いくっ……イッちゃう!……」
目の前で僅かに揺れる平坦な胸に舌を這わせ、小さな蕾に歯を立てた――瞬間、
「……あ……あはぁああああああああ!!!……」
今までで最大級の締め付けが僕のペニスを襲い、激しい痙攣と同時に“いたくぁ”さんはイッてしまった。
「……はぁぁ……あ……」
くてっ、と崩れ落ちる“いたくぁ”さん……でも、僕はまだイっていないんだよね。
僕は再び彼女の向きを逆にして、うつぶせになるように小さな腰を持ち上げた。
「……ふわぁ……何を……」
ぺろん、と着物の裾をめくると、小ぶりのみずみずしいお尻が現れた。
マッサージするように、両手でふにふにと揉み崩す。柔らかいくせに弾力のある不思議な感触が心地良い。
「……ひゃあん!……そ……そんな……」
びくびくっと彼女の身体が震えた。さっきイッたばかりという事もあるだろうけど、
やっぱりお尻が性感帯らしい。着物が似合う女性は、お尻が良いという噂は本当だった(注:俗説です)。
「……きゃふんっ!……やぁあ!……そんな……ところをぉ!……」
柔らかい尻肉を摘んで左右に広げると、ほとんど色素が沈着していない、小さな可愛いアヌスが顔を覗かせた。
待ち切れないようにひくひく動くそこに、愛液とザーメンの混じった淫液を擦り付けて、念入りにマッサージする。
「……やぁあん!……なんでぇ……あふぁ!……感じ……るぅ!……」
秘所を弄る時の倍は激しい反応で、彼女は喘ぎ、震え、悶えた。
アヌスはぱくぱくと小さな口を開けて、自分から僕の指を咥えようとする。
(もうそろそろいいかな……)
僕は震える“いたくぁ”さんを持ち上げると、背面座位の形で抱きかかえた。
ペニスの先端をアヌスに当てて――
「……きゃぁあああぁあん!!……」
もう一度、僕は重力に彼女を預けた。
ほとんど一気に、僕のペニスが“いたくぁ”さんのアヌスの奥まで突き刺さった。
あまりの狭さと締め付けに、激痛に似た衝撃がペニスに響く。
でも、それが快感だと気付いた時には、僕は激しく腰を突き上げていた。
「……っ!!……ぁ……は……っく!!……」
“いたくぁ”さんは、もうまともに声も出せないようだった。
カリが腸壁をこする度に、しびれるような快感がペニスから脳へダイレクトに叩きつけられる。
そして――!!
「ううっ!」
「……ぁあああ……きゃあふぁああああ!!!……」
爆発した僕のペニスがザーメンを腸の奥に注ぎ込むと同時に、
“いたくぁ”さんもまた、激しい絶頂に襲われて――僕達は同時に床へ伏した……
“いたくぁ”さんを背中から抱きかかえながら、僕は漠然とした不安を感じていた。
誘ったのは彼女の方からだとはいえ、半分強姦に近かったよなぁ……僕がした事は。
『責任とって』とか言われたらどうしよう?いや、そういう事じゃなくて……
彼女に覚えた異常なまでの情欲――それは“つぁとぅぐあ”さんに抱いた物と同質だった。
人間には絶対に成し得ない、悪魔的なまでの誘惑と快楽。
やはり彼女も、人知をはるかに超えた超存在『旧支配者』なんだ。
そんな人間なんて塵芥にも感じない高位存在に、あまつさえアナルセックスまでしてしまうなんて……
ぶるっ、と僕は震え上がった。それと全く同じタイミングで、“いたくぁ”さんはゆっくりと体を起こす。
なぜか、怖くてその姿を見るのが躊躇われた。
「……よくもやって……くれましたね……」
さっきまでと同じ感情の無い声。でも、それは今までの声と明らかに『質』が違う。
恐る恐る、僕は彼女を見上げた。
名伏し難き無表情が、僕をじっと見つめている。
僕は寝ていて、彼女は立ち上がっている。だから、彼女が僕を見下ろす形になるのは当然の事だ。
でも――何かおかしい。
部屋が巨大化したわけではない。僕が小人になったわけでもない。
それなのに、“いたくぁ”さんが巨人と化して、数千メートルもの高みから、僕を睥睨しているように見えるのだ。
「……初めてだったのに……あんなに乱暴に……激しく痛かったです……」
人形を拾うみたいに、僕は彼女に摘まれて、目線の高さまで持ち上げられた。
きっとこれは幻覚だろう。幻覚だといいなぁ。
「……禁断の地巡りは……中止……」
真紅の邪眼が、爛々と輝いた。
「……そのかわり……お前を……禁断の地に……置き去りにしてやろうぞ!……」
たぶん、僕は絶叫したと思う。
異界の風に乗って、僕達は禁断の地へと歩み去っていった――
何も無い空間を、落下する感覚があった。
周囲はただ闇が広がるだけ。暗黒。漆黒。暗闇。ただ闇があるだけ。
落ちていく。
堕ちていく。
堕ちて――
ふにょん
「――へ?」
馴染み深い柔らかな感覚が、僕の体を受け止めてくれた。
「……ん〜……だれぇ?」
聞き覚えのある、おっとりとした眠そうな声。
「ひでぼんさんですねぇ……また来てくれたのですかぁ」
ぽっ、と周囲が明るくなった。
戦慄するくらい美しく、魔王のように荘厳で、それでいてどこかほっとさせる雰囲気を持った僕の神様――
“つぁとぅぐあ”さんの眠そうな笑顔が、僕の体の下にいた。
「……ここは禁断の地……暗黒世界“ン・カイ”……」
どこか得意そうな抑揚の無い声が、すぐ側から聞こえる。
「……君はこの恐怖の空間に……一生閉じ込められるのだよ……怪人21ェ門君……」
薄い胸を偉そうに張る無表情な着物美少女――“いたくぁ”さんがそこにいた。
「…………」
僕は無言で起き上がると、“いたくぁ”さんをひょい、と持ち上げて、“つぁとぅぐあ”さんに手渡した。
「これが今回の供物です」
「まぁ、ありがとうございますぅ……美味しそうですねぇ」
「……え?……」
「じゃあ、今回は急いでいるので、これで失礼します」
「また明日ぁ……待ってますよぉ」
「……え?……え?……」
背後から聞こえる“いたくぁ”さんの、悲鳴とも嬌声とも聞こえぬ声を無視して、
僕は自室の押入れに通じている黒い靄へと歩み去った――
「……そういえば、締め切りがあったんだっけ」
馴染み深い禁断の地“ン・カイ”から無事生還した僕は、
安堵もそこそこにモニターの前へ噛り付いた。そのまま一心不乱にキーボードと格闘する。
“いたくぁ”さんには悪い事しちゃったかな。今度会った時には、とっておきの玉露でも煎れてあげよう。
でも、今は締め切りが最優先事項だ。
僕は仕事に夢中になっていた。
だから、“それ”にしばらく気付かなかったんだ。
部屋の隅――部屋の『角度』から、蒸気のような煙が湧き出している事に。
続く
Good job!!!
って、次はティンダロスの猟犬ですか。楽しみです。
いやもうグッジョブっつーかゴッドジョブ?! 凄杉。
>名伏し難きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
本スレもちゃんと読んでますな?
次に出てくるのは一体誰なのか、楽しみです!
クトゥルフというと、某18禁のデモベでみたきりなんで、この後誰が出てくるのか楽しみです。
・・・やっぱりフルート吹きも出てくるんでしょうか?
>>463 次に出てくるのは『ワンコぎゃる』もしくは『バター犬』。
で、極めて個人的には“ナイトゴーント”との『くすぐりプレイ』を禿志久キボンヌ!!!
…すいません、ちょっと“ドリームランド”まで逃亡してきまつ…。
だから、ネコ耳さんを…
>459
オチにワロタ。
原作を全然知らないですが、非常に楽しくハァハァしちゃいました。
次の展開に激しく期待しております。
俺は己の股間へ目をやってみた。
控えめに存在を主張している欲望のシンボルを見て、思わず苦笑いをする。
(こんなケダモノみたいなキャラじゃないと思ってたんだが……)
そして次に、かなめの方へ目をむける。
やはり人間の「そういう」行為は知らずとも、本能的に俺が露にしたものが何かは分かるらしい。
頬を染めて、ただただ俺のモノを見つめていた。
初々しいピンク色の頬が、どこかアンバランスさを感じさせる。
官能よりむしろ、これから自分が行う行為に対しての、不安と、分かり得ない期待が感じられた。
「そ、それじゃあ……」
ここまできて、どうやら俺は緊張してしまったらしい。
声を上ずらせかけて、なんとか平静を保とうとする。
俺が何を言わんとしているのか察してくれたのか、かなめはゆっくりと頷いた。
そしてテーブルから下り手をついて尻を向け………ってええ!?
「こうで、いいのかな?」
かなめがこちら側を向きながら聞いてくる。
「ちょ、ちょっと待った!」
緊張していたのも忘れるくらいに慌ててしまう。
「え?だ、駄目だった?」
「いや、駄目とかそういうのじゃなくて……なんで急に後ろからなんだ」
「あ、あれ?普通、こうなんじゃ……」
ああ、そうか。俺は心の中で納得した。
彼女は、一応お稲荷さんである。
つまりは狐である。まあ、今は見た目でも耳と尻尾が生えてきてるからよりわかりやすいけど。
狐というのは基本的に四足歩行である。これは小学生だって分かる。
四足歩行の動物の交尾の仕方は、まあ……後ろから、である。
つまり、人間の世界の常識(常識なのか疑問だが)を知らないかなめにとっては、前からなんて普通ではないのだろう。
それならば、この行動も仕方ないだろう。と俺は気を取り直す。
臀部の間から見え隠れしている秘裂は、普通に前から見るのとは違うエロさを持っている。
その光景に俺は、ごくり、と生唾を飲みこんだ。
一応の女性経験があるとはいえ、バックは初めて。
加えて、百戦錬磨というほど経験があるわけではない。
さすがの俺でも緊張してしまうのである。
「それじゃ、行くぞ」
ゆっくりとかなめに近づき、自分のモノをその秘部に宛がう。
「ひゃんっ……」
割れ目に先端が当たる感触に、かなめが細い声を出して、身体をぴくりと震わせた。
もう一度、自分を落ち着かせるために深呼吸。
すぅ〜〜〜……はぁ〜〜〜……。
「…ねえ」
「な、なんだ?」
人がやっと落ち着いたという時に、いきなりなんだというのだ。
「その……やさしく、して、ね……」
ぶつん。
切れた。俺の中で決定的な何かが切れた。
そんな言葉を言われてしまって萌えない……もとい何かが切れない男なんぞいない!まず間違いなく!
かなめのお願いなぞまったく聞かずに、モノを一気に挿入した。
「!?」
空白。
「……あぐううぅぅっ!!」
かなめの、苦しそうな声が響いた。
とたんに、俺のモノにもかなりのきつい締め付けが襲って来た。
濡れてこそいるのだが、あまりにきついので、痛みの方が強い気すらする。
かろうじて、その熱い熱い愛液が、むず痒いような快感を与えてくれていた。
中ほどまで入っていたモノを引き戻すために、腰を引く。
「う、うあぁっ!」
かなめの口から聞こえるのは、嬌声ではなく悲鳴であった。
腰を前に出す。当然、モノは再び秘肉にうずまっていく。
「あ、くぅ……」
肺の中のすべての空気を吐き出すように、大きく息をするかなめ。
相当辛いのか、テーブルに突く肘がカタカタ震えて、テーブル自体も震えている。
俺は身体を前に倒して、かなめの顔の隣に自分の顔を持っていった。
そうすると、かなめが苦しそうに息をしていることと、その瞳に涙が浮かんでいたのが分かった。
「かなめ、大丈夫か?」
かなめがふるふる、と首を横に振った。
目の端にたまった涙が頬を伝う。
「大丈夫じゃ、ないよぉ……」
「痛いのか?」
またも首を振る。それすらも苦しそうだ。
「痛いって、はぁ、はぁ……いうより……苦しい、の……」
「そうか。大丈夫、そのうち慣れてくる」
「い、やぁ……抜い、て……」
懇願するかなめの震える肩を、そっと抱きしめてやった。
「大丈夫、次からは優しくする。な?」
「で、も……んっ……」
少しでもリラックスさせるために、俺はかなめに口づけた。
「んっ、ちゅ……はぁ……んん、んぅ……」
短い間隔で唇を離しながら、何度も。
そうして、その重なり合った体勢のままで、俺は行為を続けることにした。
>>467の名前欄は間違いです。
さて、というわけで久々の投下、久々の狐娘なんですけど。
なんか、文章がいつにも増してへぼくなっちゃってます……噂のスランプってやつですか?
あはは、まっさかねー。
>>424 楽しみにしたまま老化して死んでしまって腐って白骨化して風化して転生して帰ってきてください。
嘘ですすぐに書きますごめんなさい。
ていうかなんですか!?なんか神が降臨していらっしゃるじゃないですか!
こいつぁまたエロエロなSSですな。もうそれこそティムポヴォッキッキですよ。あー下品。
これからもどんどん投下してください。容量オーバーしてしまうくらいに。
俺はその影でSSをひり出していますのでもうバンバン投下してください。ハァハァさせてください。
ところでクトゥルフはバロールの魔眼しか知らない俺はもう駄目ポですか?
だってあの三月兎の武技だしなによりバイオ(省略されました……ARMSを読んでから読み込んでください)
471 :
名無しさん@ピンキー:03/12/14 03:15 ID:Ovk0WX76
◆W/KpcIbe5Yさん・・・イイ!!!(・∀・)
320 -Let`s Say Hello!‐さん・・・ガンガレ!!!
>>473 >「み=ご み=ご なーす♪」
激しくワロタ
>>470 「バロールの魔眼」は「ケルト」神話っす…
>>470 320 -Let`s Say Hello!‐氏
せっかく狐娘さんなので、ぜひ尻尾or耳にこだわったプレイを。ぜひ。
というか本気でお願いします。
>>410以来、◆W/KpcIbe5Yさんが来ない…。
まさか本当に?
>>472 ネコ耳はバースト様のことでしょうな。
珍しく優しい神さまなんでゴロゴロと甘えてくれたら…
リラックスさせようと努力はしている。
しているのだが……。
「あぐっ…ぁ……」
かなめがまた、苦しそうな声を上げた。
さっきから、ずっとこんな調子である。
(まいったな……)
俺は頭を掻いた。
こういう行為に走る以上、苦痛を感じてもらうよりはむしろ、快感の方が万倍いいのだが。
かなめが初めてのためか、その願いは叶っていなかった。
さっきまでの興奮も緊張も、どこかへ行ってしまった。
(どーすりゃいいかな……)
そう考えながら、また頭を掻いた時。
俺の腹の辺りをふわふわと撫でる、かなめの尻尾の感触を感じた。
まさに狐色といった毛に覆われ、肌に当たる感触は、まったく嫌悪感を催させない。
何の気なしに、俺はその尻尾に触れてみた。
びくっ
「んひゃっ!」
……え?
俺はきょとんとしていた。
なぜなら、その尻尾に触れた瞬間に、かなめの身体が大きく震え、さらに甘い声も上げたからだ。
もう一度触れてみる。
びくんっ
「ひゃうっ!」
やっぱり尻尾に触ると反応している。
と同時に、膣の締め付けが、ほんの少しだが、ちょうど良いくらいになっているのにも気づいた。
これは……もしかすると、もしかするのではないのだろうか。
俺はそう思い、さらにもう一度、尻尾を触ってみた。というより、今度は握ってみた。
極端に強くするのではなく、ふわりふわりとした毛の、感触を楽しむように。
その途端。
「やっ、駄目、触っちゃ……あ、ああぁぁっ!」
背筋に電流でも走ったかのように、かなめが身体を震わせた。
そして同時に、秘肉が絡み付くように、俺のモノを飲み込んだ。
握ったまま、その手をゆっくりと上下させてみる。
「あうっん、やだっ、敏感に……んんっ!」
ビンゴ。俺の予想は当たっていた。
どうやら、獣の耳や尻尾は、一種の性感帯らしい。まさにお約束である。
ん?と、いうことは……。
「あっ……はぁ、はぁ……しっぽ、触っちゃ駄目だよぅ……」
まったく効力のない抗議の声を上げるかなめの耳元に、口を近づけた。
そう、尻尾と同じくきれいな黄金色の、狐の耳へと。
ふぅ…と、息を吹きかけてみる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
とたんに、ぞくぞくぞくっ、と、かなめが身体を震わせた。
「はっ、ぁ……」
艶やかな吐息が、その薄く開かれた口元から漏れる。
やはり、耳も同様に性感帯だ。間違いない。
「かなめ、ここが性感帯なんだな」
「せい、かんたいって……な、に……?」
息も絶え絶えのかなめが聞いてくる。
「敏感な場所ってことさ。気持ちいいんだろ?」
からかう口調で言ってやると、かなめが、再び頬を朱に染めた。
「きっ、気持ちよくなんか、ないも……ひゃんっ!」
認めようとしないかなめの尻尾を撫でる。
ただ少し撫でただけでも、かなめにとってはかなりの刺激として伝わっているらしい。
いまだに乱れた息と、上下する肩の動きはおさまっていない。
「こんなに敏感なのに?」
喋りかける時も、息を吹きかけるように、耳元で囁く。
その度にぴくり、ぴくりと震えるかなめが可愛らしくて、また面白い。
「く、くすぐったい、だけ、だもん……」
「くすぐったいだけで濡れちゃうのかよ?」
「あ、ぅ……」
それきり、かなめは俯いて黙ってしまった。
俺が言った通り、さっきよりも、秘肉の心地よい締め付けや、愛液の感触は高まっている。
かなめの太股を伝って、俺の足に届いているくらいだ。
これなら行ける。
俺はそう確信すると、もう一度腰を動かし始めた。
今度は、それと同時に、尻尾や耳を弄りながら。
「あっ……ふぁあん!」
予想通り、かなめの声は甘ったるい、艶やかな響きを持っていた。
どうやら耳は、息を吹きかけられるよりも、舌で舐められた方が感じるらしい。
さらさらとしている毛に。舌先を這わせる。
「あん、あっ……んはっ……」
「気持ちいいのか?」
囁くように俺が言った。
顔中を真っ赤にさせながら、こくりとかなめが頷く。
「もっと気持ちよくなりたい?」
もう一度頷く。
「それじゃあ……もうくすぐったいだけなんて、嘘つくなよ?」
「うん……ごめん、ね……」
素直に謝ってしまうところが、やばいくらいに可愛い。
腰の動きが速くなりそうになるのを制しながら、ゆっくり、ゆっくりと、かなめの緊張を解いてやっていった。
かの者ありし前、すべては無く。
かの者目覚めしとき、すべては滅びん。
クトゥルフって、面白いですよね。
TRPGもやってみたいとこですが、絶版だそうで・・・。
ヤフオクでは高いし。
フー・・・
>>48 のんのん、d20じゃなくてオリジナルの奴でつ。
復刊.comで交渉してるみたいだけど、膠着らしいっすよ。
・・・と、ここまで来るとスレ違いですね(スマソ
クトゥルフ単独スレは死んじゃったね。
書く気のあるみたいな人がいたけど、ここに来ないかなぁ
>347の続き
「んふ……んっ………。あ、あら?」
「……っと。大丈夫?」
長い長いくちづけが終わり、ゆっくりと体を離す。と、突然恵の体がよろめく。とっさに僕は恵を支えていた。
「あ、す、すみません。ちょっと…膝が……」
「ん。それじゃ……しょっと」
恵は僕に詫びの言葉を述べる。ふと見ると、軽く膝が震えていた。そんな恵を見て、僕はそっと彼女を抱き上げた。
「き、きゃっ!? あ、あの……?」
「歩けないんでしょ? だったら…こうすればいいじゃない」
目を丸くさせ、軽く悲鳴をあげる恵に、僕は答える。恵は顔を真っ赤に染め上げ、軽くうつむいていた。
シャワーで軽く体を洗いっこしてから、二人で一緒に湯船に入る。
湯船からお湯が溢れ出したのを見て、多少勿体無いと思いつつ、向かいあわせに座る恵に言った。
「よい…しょっと。二人だと…ちょっと狭い…かな?」
「私は…大丈夫です。………雅幸さまを、そばに感じられますから…」
僕の問いに恵はにっこり微笑みながら答え、しばし逡巡したかと思うとゆっくりと体を寄せてきた。
「でも…少し、ぬるいかもしれませんね…。雅幸さまは…大丈夫ですか?」
「ん? 僕は大丈夫だよ。恵の…ここが熱いみたいだし、ね」
恵がしゃがんだ姿勢のまま、目の前まで来たかと思うと小首を傾げながら、僕に問い掛けてくる。
悪戯心が芽生え始めた僕は、恵の秘部に指を軽く添えながら答えた。
「あ、あんっ…ま…雅幸さま…んっ……」
「恵……ん…んんっ…」
ピクンと体を震わせ、僕の名を呼ぶ恵。僕は、そっと彼女の肩に手を回しながら、くちびるを奪う。
恵の手が背中に回るのを感じながら、しばし舌を絡み合わせていた。
「んふ…んふ……ん…うん…んっ………。はあ…んっ……雅幸さま……。あんっ!」
くちびるを離すとともに、恵の口から甘い吐息が漏れる。その目はとろんとして焦点が定まっていない。
僕は恵の頬にキスをしながら、中指を秘部へと潜り込ませる。
その途端、恵は全身をビクンと震わせ、その口から喘ぎ声を漏らした。
「ふふっ。ここなら…エッチな汁が溢れてもわからないもんね。だからここに誘ったんでしょ?」
そんな恵の仕草に再び興奮してきた僕は、指を恵の秘部に出し入れしながら耳元でささやいた。
「そ…そんな! あ…はああっ……あん…っ……」
一瞬、我に返った表情を見せる恵だが、秘部から伝わる刺激には勝てないようで、
すぐに恍惚とした表情になり、喘ぎ声を出し始めた。
僕は逆に、恵の喘ぎ声に操られるように、ひたすら恵の秘部を指で愛撫していた。
「雅幸さま……私…私…もう……もう……ああんっ!」
恵が涙目で僕に訴えかけてくる。
その顔にたまらなくなってきた僕は、指を一気に引き抜き、同時にモノを恵の秘部に押し当てた。
「恵…いくよ……んっ…」
「はあ…あんっ! ま…雅幸さま! 雅幸さまあっ!!」
返事を待たずに、僕はモノを恵の中に潜り込ませた。
恵は嬌声をあげながら、僕に回していた腕に力を込める。僕は夢中になって、腰を動かし始めていた。
腰を動かすのに夢中になったあまり、その勢いで恵の体が完全に水中に没していたのにも、まったく気がつかなかった。
「!」
突然、すぼまりから感じる刺激。どうやら…恵が指を潜り込ませたみたいだけれど………。
菊門を犯されるのこと自体は慣れてはいる。何せ、逆に毎日せがんでいるくらいなのだから。
でも今日の刺激は、今までとは比較にならないくらい、強いものだった。
「あう…ぐ……ううっ…め…めぐ…みぃ……」
恵の指が、どんどん奥へと入り込んでくる。すぼまりから脳に直接響き渡るようなこの刺激――!
おかげで全身から力は抜け、声も絶え絶えになってしまう。
「はあうっ!!」
指がある一点を刺激したとき、今までにないくらいの大きな悲鳴が口から漏れ出す。
「あ…あ……、アアアッ……」
恵の指は、まるでそこが到着点、とでも言うみたいに挿入がピタリと止まった。
その代わり、指の先端だけが内部でうごめき、その刺激にどうしても抗うことが出来ずに、
ただひたすらに、悲鳴とも喘ぎともいえる声が次々と口から溢れだしていた。
すでに脳は、下半身から伝わる刺激に完全に溺れ、麻痺しきっている。
もう…もうどうなってもいい…! このまま…このままずっと!
「ああ……雅幸さま……ん…んんっ…」
恵が僕に呼びかけたかと思うと、突然後頭部を押さえつけながら、くちびるを奪ってくる。
もはや抗う術を持たない僕は、くちびるの隙間から入り込んでくる恵の舌にも、ただ蹂躙されるのみだった。
……? 脳の片隅で警告が走る。最初は、それが何を意味するのかは分からなかった。
………? あれ? そういえば……息が…出来ない? おかしい。鼻から思い切り吸い込めば……痛い!
突然、鼻腔から脳へと今までとは違った刺激――快感ではなく、痛み、だ――が突き抜ける。
酸素が…酸素が欲しい! 脳が命令をくだす。
それに合わせ、四肢を動かそうとする。だが……力がどうしても入ら…ない。
悲しいかな、脳は酸素を求める一方で、下腹部から感じる快感を貪欲に求めている。
そんな状況で、四肢がまともに動くはずがなかった。だが、そんな葛藤も長くは続かなかった。
段々、段々と息苦しさも快感へと摩り替わってきた、のだから。もう…もう何も考えなくて……いい、んだ………。
僕の意識は遥か彼方、虚無の中へと堕ちていく―――
「…………ま……」
深遠の闇の中、どこか遠くから声が聞こえる。だが、反応する気は無かった。
このまま心地良い絶望を味わっていたかった、から。
「………さ…ま……」
再び声が聞こえる。今度は前よりも大きく。だが、何を言っているのかよく聞き取れない。
いいんだ。あんな声を相手にすることは、無い。
「………さま…!」
女性の…声? なのか。まったく…うるさいな……僕はこの闇を味わいたいんだってば。
「……雅幸さま!」
今度ははっきりと、僕を呼ぶ声がする。……この声は………恵!? 同時に闇が晴れ、目の前が一気に明るくなった。
「雅幸さま! 雅幸さま! ……よかったです……私…私……」
目が覚めると、そこはベッドの上だった。恵が僕の手を取り、喜びの声をあげている。
その目から、涙があとからあとからあふれ、目は腫れあがっている。
「…えっと……いったい…何がどうなってるの? あれ? 確かお風呂に入って……え?」
頭がぼ〜っとして、何も考えることが出来ない。僕は混乱した頭で恵に尋ねた。
「そ…それが……その…」
恵が言うには、水中で僕とくちづけを交わしてしばらくしていると、突然僕の力が抜け、ぐったりとしてしまったらしい。
おかしいと思って目を開けると、どうやら僕は水中で完全に白目を剥いていたようで、
大慌てで風呂からあがって僕をここまで運んだ、とのことだった。
………段々思い出してきた。水中で恵とくちづけして、息が出来なくなってきたんだっけか。
それでも下腹部から感じる快感が混じってきて、段々力が抜けて……か。
「そう…だったんですね……。人間って、水中では息が出来なかったんですね。初めて……知りました」
ぐずぐずと涙声で語りながら、両手で目を擦り続ける恵。僕は恵の頭をぽんぽんと軽く撫でながら思った。
そう…か。河童は水中でも息が出来るんだ。だから息が出来ない状態、を知らないのか。
日本各地でよくある河童伝説で、水に引きずり込むってのは、意外とじゃれてるだけ、なのかもしれないな。
「でも…本当に、本当に申し訳ありませんでした。
……雅幸さまに、雅幸さまに、もしものことがあったら…私…私これからどうしたらいいのか……」
僕の沈黙を怒りと感じたのか、最後はほぼ叫び声になっていた。
アレ? そういえばこんなこと、前にもあったっけか。
何となくデジャブを覚えた僕は、下手な慰めの言葉は効果が無いと思い、恵を抱きしめながらポツリとつぶやいた。
「恵…愛してるよ」
「雅幸さま……。こんな…こんな私ですが……見捨てないでくださいね……」
涙にまみれた顔をあげ、僕の顔を見据えて懇願してくる。その目には安堵の色が浮かんでいる。
恵の顔を見て安心した僕は、返事の代わりにそっとくちびるを奪った。
くちびるを奪いながら、僕は思った。今度から、お風呂のお湯は少なめにしておこう、と―――
>421
魔夜ですか…。今年中には何とか完結できれば…。
すみません。実はわらしの話はまだあまり進んではいないのです。
もうしばらくお待ちください。今年中には何とか(略
>472-473
あ、どうもありがとうございます。何となく分かってきました。
>477
すみません。実は時々来てました。
次の作品は…わらしか沙羅か魔夜か絹代かロッコか新作か…。
皆さんどれがいいですか?(ぉ
>470
どうもお疲れさまでした。
未経験だっつーのに、いきなりバックの姿勢をとるかなめちゃん萌え。
…とかなんとか思ってたら、>479-481で>476さんのリクに応えるあたり、さすがです。
実際ある意味腐って転生してましたですよ自分。
ま、自分も人のこと言えないペースですから、満足のいく作品を仕上げてください。
>493
絹代をお願いします。つか、彼女、いくつでつか?
気になってハァハァエンジンが燃焼不足でつよ。
どうでもいいことですが、ひでぼんの書に出てくる存在は、
段々と格――神格が下がっていってますね。
いや、ホントどうでもいいことですが。
つぁとぅぐぁさん萌えー。
>495
了解しました。
実はあれからまったく手をつけてなかったりする作品だったりするのですね。
で、逆にそれを踏まえて、これからキャラクターの肉付けしてこうと思いますんで、
とりあえず、人間からの見た目と実年齢があるとは思うのですが、どのくらいが所望でしょうか?
もちろん、てめーで考えろ言われたらそうしますですが。
498 :
495:03/12/16 00:01 ID:rTiqW6Mt
>497
絹代の人間に対する接し方からして、幕末以降は人間との交流が無いのかな?
だとすると、修行中の身とか言ってたから、成人前。15才? いや、数え年の風習が続いてるとしたら、13才か? 修行は何年かけるんだろう? 実年齢は不明で、見た目を10〜12才くらいにしたいですね。
ああ、趣味丸出しw
中身も子供キボン
500 :
320:03/12/16 00:09 ID:+Y0IAbIz
>>498 取り外しの可能なおさげがついて、さらに天才ならなおグッ(ry
僕が“その子”に気付いたのは、あの独特の匂いが鼻に付いたからだ。
そう、子供の頃に拾った、雨に濡れた野良犬の匂い――
匂いの元を探ってみると、ベッドをどかした部屋の隅に――部屋の『角』に、その子がいた。
泥と得体の知れない緑色の粘液で、グチャドロに汚れたその子は、一見、犬科の動物に見えた。
ビーグルやレトリバーのように垂れた犬耳が顔を隠し、長くフサフサした尻尾に包まっている。
でも、それ以外の部分は普通の人間と変わらない様に見えた。年齢は10歳前後か。
このくらいの外見年齢では、男の子なのか女の子なのかよくわからない。
服は着ていない代わりに、ボロ布を申し訳程度に体に巻いて、首には文字通りの首輪まであった。
そんな子供が、部屋の隅で震えながらうずくまっているんだ。
はぁ……やっぱり、この子も“つぁとぅぐあ”さんや“いたくぁ”さんみたいに、人知を超越した存在なのだろうか。
「何処から来たの? お名前は?」
僕が声をかけると、その子はビクっと小さな体を大きく震わせた。
「……きゅぅん」
緑色に輝く泣きそうな瞳で、じっと僕を見つめている。
「僕の名前は赤松 英、なぜか渾名のひでぼんと呼ばれる事が多いんだ。君のお名前は?」
できるだけ優しく笑って見せても、その子はただ震えるだけだった。
困ったなぁ……と、そこでその子の首輪に金属製のドッグタグが付いていることに気付いた。
怯えるその子を刺激しないように、静かにそれを手に取る。
『Hound of Tindalos』
ええと、『“てぃんだろす”の猟犬』? 猟犬って事は、やっぱり犬系の子なんだろうか。
「“てぃんだろす”が君の名前なのかな?」
何気なく呟いた呼びかけだったけど、その子の――“てぃんだろす”の反応は劇的だった。
ぴくん、と犬耳が跳ね上がるや、嬉しそうに尻尾を振って、
「わん、わん!」
って満面の笑みを浮かべて喜び、あまつさえ抱き付いてきたんだ。
「うわっ!……つまり、君の名前は“てぃんだろす”なんだね」
「わん! わわん!」
よくわからないけど、名前を呼ばれる事が嬉しいみたいだ。
寂しがり屋の子供に、そういうタイプがいるって話を聞いた事があるけど、この子もその類なのかな。
ともあれ、嫌われなくてよかった。
ただ、懐かれたのはいいけど……
「あーあ、僕もドロドロになっちゃったよ。君、しばらく風呂に入ってないだろう?」
「きゅうん?」
不思議そうに首を傾げる“てぃんだろす”は泥と謎の粘液でドロドロに汚れていて、
それに抱き付かれた僕もドロドロに汚されてしまったのだ。
仕事が終わって一風呂浴びたばかりだけど、また入り直すしかないようだ。
ついでに、この子も洗ってしまおう。こう言ってはなんだけど、部屋に匂いが移りそうなくらい臭いんだ。
「というわけで、一緒にお風呂入ろうか」
「くぅん?」
きょとんとする“てぃんだろす”をひょいと担いで、僕は風呂場に足を運んだ。
突然だけど、僕にも恋愛や性愛の対象とする異性のタイプ、いわゆる『女性の好み』というものがある。
どちらかと言えば“つぁとぅぐあ”さんみたいな、濃厚に女の匂いを漂わせるお姉さんタイプが好みだ。
少なくともロリコンじゃないし、間違ってもショタコンではない。
だから、“てぃんだろす”と一緒にお風呂に入るという行為も、家族が幼児と入浴するようなもので、特に他意はない。
それがちょっとぐらつきかけたのは、きゃんきゃん鳴きながら抵抗する“てぃんだろす”を、
石鹸で泡だらけにしながら洗っている時だった。
汚い泥や得体の知れない緑色の粘液を洗い落とす度に、
醜い蛹を破って美しい蝶が羽根を広げるように、輝く肢体が現れたんだ。
鼻の頭に泡の塊を乗せてきょとんとする“てぃんだろす”は、息を飲むくらい美しかった。
深緑色の髪はお湯に濡れてしっとりと身体に貼り付いている。
くりくりと大きな瞳は、髪より明るい色に輝いて、呆然とする僕の姿を写していた。
小さな鼻に小さな唇は触れれば壊れてしまいそうに繊細だ。
健康的に焼けた肌は、お湯を玉状に弾いている。
やや痩せ気味の身体は脈動感にあふれ、無邪気な若さをアピールしていた。
胸元に咲いたピンク色の乳輪が可愛らしい。
ある趣向の持ち主が、幼女を至上の美として愛でる気持ちが、今の僕には十二分に理解できた。
「……ただ、なぁ」
僕は“てぃんだろす”にたっぷりのお湯を浴びせて石鹸を落とし、風呂に入れようと抱き上げて――“それ”を見た。
股間に揺れる、ペニスと呼ぶにはあまりに可愛らしい、幼少期の僕にとっても見慣れたモノを。
「お前、男の子だったんだね」
「わんっ?」
そこ以外はどこをどう見ても完璧美少女な“てぃんだろす”は、
湯船に浮かぶアヒルのおもちゃと戯れながら、不思議そうに僕を見上げた。
その日から、僕の奇妙な生活に“てぃんだろす”が同居する事になった。
あまり深く考えなくても、突然部屋に出現した謎の犬耳&尻尾美少年と一緒に暮らすなんて、
正気の沙汰ではないかもしれない。しかし、ここ最近の様々な不思議体験で、
僕の常識感覚は完全に麻痺してしまった。毎日僕は供物を捧げに“つぁとぅぐあ”さんに会いに行くし、
“いたくぁ”さんもあれから毎日のように僕の部屋を訪れては、特に何かするまでも無く、
勝手にお茶を入れて飲んだり、お茶菓子を食べ漁っては、
いつのまにかいなくなっているという行為を繰り返している。
今更『謎のわんこ』が生活に紛れこんでも、特に気にする物ではなかった。
一見、犬耳と犬尻尾が生えた美少女に見える“てぃんだろす”だけど、
その生態は犬っぽい部分もかなり多い。犬の鳴き声みたいにしか話せないし、
直立二足歩行ができるくせに、普段は四つん這いで歩く。食事もいわゆる犬食いだ。
ただ、情緒は見た目通りのお子様とはいえ、知能はかなり高く、人間の言葉はほとんど理解できる。
途中でギブアップしていたジグゾーパズル『闇夜のカラス 100万ピース』を
1時間足らずで解いてしまった。ああ、人間の尊厳カムバック。
やはりこの子も、人知を超えた存在なんだ
(この子は『旧支配者』ではなく『独立種族』というらしい。“いたくぁ”さんに教えてもらった)。
“てぃんだろす”は僕によく懐いている。どこに行くにもついてくるし、
ちょっと構ってやるだけで、尻尾をぱたぱた振って喜んでくれる。
僕が無下にこの子を追い出さなかったのも、あまりに懐かれ過ぎて情が移ってしまい、
引き離すのも不憫に感じたからだ。犬耳っ子を保健所に送るわけにもいかないし。
ちなみに、いくら犬っぽいとはいえ、全裸のままうろつかせるわけにはいかないので、
服は僕が子供の時分に着ていたお古を着せている。
死んだ父母が僕の服をこの家に取っておいてくれた事を、今更ながら感謝した。
今度墓参りにでも行こうかな。
しかし、困る事もあった。
僕に懐いてくれるのは構わないけど、あまりに懐き過ぎるんだ。
仕事は自宅でやってるし、インドア派であまり外を出歩かないとはいえ、
全く外出しないわけにはいかない。
そこに犬耳幼子が四つん這いで後を付いてくるのは、世間体がヤバ過ぎる。
寝ている時にこっそり抜け出しても、いつのまにか街中にある『角度』のある物体から煙のように出現して、
きゃんきゃん鳴きながら僕に跳び付いてくるのだからたまらない。
仕事の打ち合わせで担当の人が自宅を訪れる事も多いし、その度に誤魔化すのに一苦労だった。
“いたくぁ”さんが遊びに来てくれている際は、彼女に相手してもらっているのだけど
(“てぃんだろす”は、彼女にもよく懐いている)、
必要な時にいつも彼女がいてくれるとは限らない。
尻尾をゆっくりと振りながら、膝の上で幸せそうに眠る“てぃんだろす”を、
僕はどこか疲れた調子で撫でて――ピンと閃いた。
「そうだ、あの方に頼めばいいんだ」
「――という訳なんですよ。お願いできますか」
「ん〜……いいですよぉ」
“つぁとぅぐあ”さんは眠そうに目を擦りながら、僕の頼みを即答で承諾してくれた。
さすが“つぁとぅぐあ”さん、度量が広い。単に何も考えていないように見えるのは気のせいだろう。
「……きゅぅん……」
その凄まじいまでの美貌と威厳に恐れをなしたのか、“てぃんだろす”は僕の背中に隠れて震えている。
「ほら、大丈夫だよ」
カタカタ震える“てぃんだろす”を抱えて差し出すと、
“つぁとぅぐあ”さんは『にへら〜』と笑って手を差し伸べて――
かぷっ
その手に、必死の形相で“てぃんだろす”が噛みついていた。
「痛たたたたたぁ……痛いですよぉ〜」
あまり痛くなさそうな悲鳴を上げながら、
“つぁとぅぐあ”さんは“てぃんだろす”が噛みついたままの手をぶんぶん振った。
“てぃんだろす”はがじがじ歯を立てたまま、離そうとしない。
「こら! 旧支配者を噛んじゃダメだろ!!」
押さえつけて引き剥がし、頭をペンと叩くと、“てぃんだろす”はしゅんと大人しくなった。
「すいません、普段は旧支配者を噛まない子なんですが」
「きっとぉ、ボクが美味しそうに見えたのですねぇ」
それは違うと思いますが、“つぁとぅぐあ”さんはのほほんと許してくれた。
もう一度、“てぃんだろす”を“つぁとぅぐあ”さんに手渡すと、今度は何事も無くその腕の中に収まった。
“つぁとぅぐあ”さんが小さな子をそっと胸に抱く姿は、わが子を慈しむ聖母のように清らかに見える。
しばらくして“てぃんだろす”も安心したのか、怯えるのを止めて豊満な胸に顔を埋めて甘えていた。
なかなか絵になる2人だなぁ、と頷きながら、僕は“つぁとぅぐあ”さんに念を押した。
「ところで、“つぁとぅぐあ”さん」
「なんですかぁ?」
「食べちゃダメですよ」
「え〜」
ピキッ、と“てぃんだろす”は硬直した。
「半分くらい残しますからぁ……ダメですかぁ」
「ダメです。その分供物の量を増やしますから」
「はぁい……残念ですねぇ、美味しそうなのにぃ」
「わ、わん! きゃん!」
ジタバタ暴れる“てぃんだろす”を爆乳で挟むように押さえ込みながら、
「それではぁ……ちょっと味見するだけぇ」
“つぁとぅぐあ”さんは微笑んだ。
いつもの『にへら〜』ではない。あの艶然とした魔王のような笑みを。
もがく“てぃんだろす”の首筋に、そっと唇が押し当てられた。
「――ぁん!?」
その一瞬、“てぃんだろす”の動きが硬直する。
首元から鎖骨へ唇が移動するに従って、“てぃんだろす”の抵抗が弱々しくなった。
身体をふるふる震わせながら、切なげに吐息を熱くする。尻尾がへちゃっと垂れた。
あの“つぁとぅぐあ”さんの攻撃は実に効くんだよなぁ。唇の触れるどんな場所も性感帯みたいに感じるんだ。
「うふふ……可愛いですよぉ」
淫猥な唇の間から、赤く濡れた舌が伸びて、トップとアンダーの差が無い平坦な胸を舐めまわす。
『ぺろん』じゃない。『べろ〜〜〜ぉん』って感じだ。
「きゅぅん……きゃん、きゃぁん……」
胸の先端に咲いた桜色の乳首をついばまれて、“てぃんだろす”は小さな身体をわななかせた。
いつのまにか、“てぃんだろす”の服は全て脱ぎ捨てられていた。
いつ、どうやって脱がせたのか――僕には全くわからない。
ただ、その可愛らしい全裸姿に、僕はどこか違和感を覚えた。
どこが変だと明確にはいえないけど、何かがおかしい……
全身をくまなく舐め尽くした“つぁとぅぐあ”さんは、一人前に勃起したペニスをそっと摘んで、
「あらぁ……これも美味しそうですねぇ」
ちゅるん、と唇で先端を包んでいた皮をむいた。
その瞬間、敏感な先っぽが熱い吐息に触れて、限界が来たらしく、
「わぉん!!」
“てぃんだろす”が一際高く吠えるや、“つぁとぅぐあ”さんの淫麗な美貌に白い粘液が勢いよく飛んだ。
「きゃぁん……ふふ、この味は精通の精液ですかぁ」
美しい顔を汚すザーメンを拭おうともせず、口元に垂れた白い粘液をペロリと舐めると、
「ではぁ、綺麗にしましょうねぇ」
“つぁとぅぐあ”さんは“てぃんだろす”のペニスを、ほとんど一口で根元まで咥え込んでしまった。
「きゃん!わぁん!……あ…あぉん!きゅぅぅん!!」
そのモゴモゴと蠢く口の中で、どんな超絶舌技が繰り広げられているのか。
“てぃんだろす”は涙を流しながら悶え、身をよじり、痙攣しながら“つぁとぅぐあ”さんの頭を抱き締める。
やがて、唾液と精液を滴らせながら、ずるりと“てぃんだろす”のペニスが
“つぁとぅぐあ”さんの口から抜き取られた――
「え!?」
僕は唖然とした。勃起しても大人の指くらいだった小さなオチンチンが、
カリも立派な太く長くたくましい漢のペニスに様変わりしているんだ。
「このくらいの大きさの方がぁ、ボクと楽しめると思いますよぉ」
爆発しそうなペニスを指先で撫でると、小さな身体がビクンと震える。
「もっとボクと気持ち良くなりたいですかぁ?」
精液を顔に垂らしながら、瞳に妖しい光を宿して、あまりに官能的な表情を浮かべる“つぁとぅぐあ”さん。
「きゃん……きゅぅん……」
全身を火照らせながら、涙目ではちきれそうなペニスを押さえて哀願する“てぃんだろす”の頬を、
ついと撫でる“つぁとぅぐあ”さんの姿を見て、やっぱり彼女はあらゆる意味で“支配者”なんだなぁと再確認した。
温厚で、優しく、のんびり屋で、エッチな……そして禁断の暗黒世界を支配する女王様。
「それならぁ、キミを受け入れられるようにしてくださぁい」
ころん、と仰向けになった“つぁとぅぐあ”さんが手招きすると、
砂漠でオアシスを見つけた遭難者のような勢いで、“てぃんだろす”は彼女の魔乳に飛び付いた。
あの子の気持ちはよくわかる。あの時の僕も同じ反応をしたのだから。
「あぁん……ふふ、甘えん坊さんですねぇ」
赤子のように乳首をしゃぶる“てぃんだろす”の頭を、優しく撫でる“つぁとぅぐあ”さん。
一見母性愛にあふれた微笑ましい光景に見えるが、その美貌には白く濁った精液がたっぷりと絡み付き、
開いた手でゴシゴシとペニスをしごいている。その背徳的に淫猥な親子像に、僕は生唾を飲み込んだ。
やがて、彼女の両手がそっと“てぃんだろす”の頬を挟み、
名残惜しそうに舌を伸ばす口から、ちゅぽんと勃起した乳首を引き離した。
「次はこっちをお願いできますかぁ」
そのまま、“てぃんだろす”の頭を自分の下半身に持っていく。
濃い目の茂みに隠された赤い真珠と、女の匂いを濃密に漂わせる濡れた淫肉、
ひくひく口を覗かせるアヌス――極上の秘所が目の前に広がり、
“てぃんだろす”は餓えた獣と化してはぁはぁと舌を伸ばしている。
「……ひゃぁん♪」
ぱっと頭を離した刹那、“てぃんだろす”は無我夢中で秘所にむしゃぶりついた。
「んん! はぁあ……あぁん! 上手っ…ですねぇ…んくぅ!」
さすが犬っ子だけあって、舐めるのが上手いらしい。
舌が秘肉を這い、愛液をすすり、アヌスを突つき、クリトリスを舐める度に、
“つぁとぅぐあ”さんは自分の髪を握り絞め、喜びの嬌声を漏らした。
「ふぁあぁん!!」
その時、一際大きな淫声が上がり、“つぁとぅぐあ”さんが背中が折れそうな勢いで腰を浮かせたので、
何事かと思ったら――何と“てぃんだろす”の右手が肘の近くまで、彼女の膣穴に入ってるじゃないか。
多分、自分が何をしているのかよくわかっていないのだろう。
“てぃんだろす”は遠慮無く乱暴に右手を差し動かしている。愛液がぴゅっぴゅと僕の足元まで飛んだ。
いくらあの子の手が小さいからといっても、さすがにこれはマズイと止めようとした――が、
「んはぁ! ひゃぁん! は、激しくてぇ……イイですぅ!!」
“つぁとぅぐあ”さんは官能と歓喜に満ちた笑顔で、“てぃんだろす”の行為を受け入れているのだ。
さすが“つぁとぅぐあ”さんのアソコ。指1本でも痺れるくらい締め付けるのに、
フィストファックまで受け入れるとは!!
包容力のある人だなぁと感心する僕は、何か壮絶に勘違いしているのかもしれない。
「……くぅん」
切なそうな声に引かれて“てぃんだろす”を見てみると、
何もしていないのにペニスはビクビク震えて、先走り汁が先端からぽたぽた垂れている。
もうあの子も限界みたいだ。
「はぁ……はぁ……それではぁ、そろそろ童貞喪失してみましょうかぁ」
“つぁとぅぐあ”さんは“てぃんだろす”のペニスを優しく掴み、己の秘所に導こうとして――
ふと僕の方に振り向いて、
「ひでぼんさんもどうですかぁ?」
とんでもない提案をしてくれた。よかった、てっきり忘れられていると思った……じゃなくって。
「僕も混ざっていいんですか?」
「1人より2人がいいさぁ。2人より3人がいぃ……と言いますよぉ」
どこかで聞いたような言葉で誘ってくれる“つぁとぅぐあ”さん。
確かに先刻からの刺激的過ぎる光景に、僕はいつでも戦闘開始可能な状態にある。
……うん、せっかくだから混ぜてもらおう。
「ええと……口でしてくれるのですか? それともお尻で?」
服を脱ぎながら尋ねる僕に、
「いいえぇ、ボクじゃなくってぇ」
彼女は肢体の上で息を荒げる“てぃんだろす”を指差した。
「え!?」
さすがに僕は慌てた。いくらあの子が可愛いからって、僕にそっち系の趣味は無いんですけど……
「ほらぁ、これを見てくださぁい」
“つぁとぅぐあ”さんは“てぃんだろす”の両足を持って持ち上げた。
いわゆる子供にオシッコさせるポーズだ。そして……僕は信じられない物を見た。
勃起したペニスの下に、スジのように細い――しかし、確かに女の喜びに濡れた女性器が存在するのを。
「え!? これって……あの、その……えぇ!?」
「この“てぃんだろす”さんはぁ、男の子だけど女の子でもあるのですよぉ……
……と言うよりぃ、女の子が基本で男の子の部分もあると言う方が正しいかもしれませんねぇ」
……冷静になれ、僕。
H系のマンガやゲームでしか聞いた事が無いけど、
この“てぃんだろす”は男性器と女性器が同時に存在する、いわゆる『ふたなり』って奴だったんだ。
さすが人外の存在、人知を超えた肉体を持っているんだなぁ。
今更ながら、僕はあの子に感じた違和感に気付いた。
男ならあるはずの、ペニスの下にぶらさがる陰嚢、いわゆる『玉』が無かったんだ。
それにしても、今までその事に全く気付かなかったとは……
まぁ、他人の性器をまじまじと観察するような変態的趣味は持ってないとはいえ、
自分の鈍さにちょっと自己嫌悪。
でも……あんな小さな子に、いいのかな?
「くぅん……ぁぅん」
その時、潤んだ瞳で僕を見つめていた“てぃんだろす”は、
両手で自分のスジのような性器を左右広げて――切なそうに笑ってくれたんだ。
その瞬間、あの恐怖すら覚えるような情欲が、僕の理性を粉々に粉砕した。
そう、“つぁとぅぐあ”さんや“いたくぁ”さんを抱いた時と同じように。
飛びかかるように抱き付く僕を、“つぁとぅぐあ”さんと“てぃんだろす”は、
優しく、そして淫猥に受け止めてくれた――
「――ぅん……いいですかぁ」
「何時でもどうぞ」
「くぅん……」
――“つぁとぅぐあ”さんが仰向けになり、その上に“てぃんだろす”が正上位の体勢でのしかかり、
最後に“てぃんだろす”をバックで犯す構えに僕が立つ。
僕と“つぁとぅぐあ”さんが“てぃんだろす”をサンドイッチする体位で、僕達は交わろうとしていた。
「それではぁ……あふぅ!」
「きゃぅん!!」
“てぃんだろす”のペニスが“つぁとぅぐあ”さんの秘所に突き立ったのと同時に、
僕の怒張は“てぃんだろす”の処女を奪っていた。
「あぉん!! きゃふぅん!! ひゃぁん!!」
童貞と処女を同時に失った“てぃんだろす”は、狂ったように悶え、
“つぁとぅぐあ”さんの乳房に爪を立てた。赤い筋が美しいふくらみに刻まれる。
僕は頭の中が真っ白だった。あんな小さな子の処女を奪ったという背徳感もさりながら、
その僕のペニスが食い千切られそうな凄まじい締め付けに、
苦痛と快楽が一体化して僕の脳をシェイクしている。
「わぉおん!! くぅうううん!!」
そして、痛みと快楽の渦に翻弄されているのは“てぃんだろす”も同じらしかった。
その苦痛の叫びには、明らかな嬌声が混じっている。
「はぁあぁ……うふふ、こういうのもぉ……くぅ……いいですねぇ」
“つぁとぅぐあ”さんだけは純粋な喜びの声を漏らし、自ら腰を跳ね上げた。
その度に強い振動が“てぃんだろす”の腰を通して僕のペニスを刺激して、
お返しに僕も勢い良く腰を叩きつける。尻尾が勢いよく踊った。
「あぁああああん!! きゃおおおおおん!!」
前後からの激しい快感に、“てぃんだろす”は失神寸前のようだ。そして――
「あぉおおおおおおん!!!」
ほとんど悲鳴と化した絶叫と同時に、“てぃんだろす”は大量の精を“つぁとぅぐあ”さんの中に放ち、
同時に膣を痙攣させながら締めつけた。
たまらず僕も射精する。精液が子宮の奥まで叩きつけられる。
痺れるような射精感から覚めた時には、“てぃんだろす”は小さな身体をビクビクと震わせながら、
微笑む“つぁとぅぐあ”さんの上で幸せそうに気絶していた。
しばらく夢見心地で、僕は“てぃんだろす”を抱き、“つぁとぅぐあ”さんに抱かれていたけど……
「……あー!?」
僕は慌てて飛び起きた。
そういえば、仕事の打ち合わせがあったんだ!
思えば、それが理由で“てぃんだろす”を預ける為に、ここに来たんじゃないか。
つい一時の誘惑に惑わされてしまった。
きょとんとした表情で僕を見つめる“てぃんだろす”を、“つぁとぅぐあ”さんに押し付けて、
「というわけで、その子をお願いします!」
僕はダッシュで靄の奥に消えた。
「いってらっしゃいませぇ」
「わん!」
「それではぁ、ボクと一緒に寝ましょうかぁ……痛たたたたたぁ〜お尻噛まないでぇ〜」
数日後――
「うーん」
「わぉん?」
「……何を見ておる……若造……」
僕はコタツでミカンを剥きながら、ネット検索をしていた。
隣では“てぃんだろす”が不思議そうに画面を覗き込み、
なぜか部屋にいる“いたくぁ”さんが勝手にお茶を煎れて飲んでいる。
「いや、ちょっとホームヘルパーを雇おうかと……」
今までは男寡の気楽な独身生活だったから別に構わなかったけど、
扶養家族も1人増えて、仕事も忙しくなってきたので、最近家の事まで手が回らなくなってきたんだ。
で、家事をサポートしてくれる人材派遣会社を探していたんだけど――
「……?」
奇妙な五芒星マークが目に止まり、マウスを動かす手が止まる。
画面には、こんな文字が踊っていた。
『家政婦派遣サービス会社 メイドハウス“狂気山脈”』
同時刻――人の知らない時間、人が触れられない空間の狭間で2つの超存在が戦っていた。
全身を拘束具で縛った美少女――
長刀を構える袴姿の美女――
2人の『旧支配者』によって、また新たな“奇妙な世界”に巻き込まれる事を、
今の僕は知る由も無かった。
続く
>>501-515 GJ!ゆにばーすぅ!!
ネ申降臨の時に立ち会えたこと、感涙の極み!(T_T)
てぃんだろすキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
サンバルカンネタがぁ!
いやまあ気が付く私も相当アレですがw
ショタ━(゚∀゚)━!と思ったらふたなり_| ̄|○
人外と3pしても平気な英ぼんて・・・・煤i゚Д゚;)ハッ!エイボンカー!
ごっじょぶするぎ
ところで予告の二人は某暴君かエンネアかと思ったヤシ、挙手汁w
メイドはショゴスかペンギンか。楽しみ。
>>520 ノシ
ラスに出た仲悪そうな二人はクトとハス辺りか
522 :
望蜀:03/12/16 03:17 ID:KOEFeZAW
2ヶ月ぶりか……
ゴメン、他のスレに浮気してた。(個人的に忙しいのもあったけど)
>153−160
>280−292続き。
久しぶりに書いたので、口調が変わっている可能性はありますが、
話の本筋は、元々考えていた通りなんでご勘弁を
523 :
望蜀:03/12/16 03:19 ID:KOEFeZAW
「兄貴、見損なった」
「………」
トントンと書類を揃えながら、シアはヴェルの抗議を流していた。
「ちゃんと聞けよっ!!」
ドンッ!とヴェルが机を叩くと、その音は部屋中に広がった。
「ミュウちゃんの事、本気だったんじゃないのかよ!」
母親譲りの金髪が、獅子の鬣の様になって、ヴェルの怒りを表してるかのようだ。
「………」
「兄貴ッ!!惚れた女を追わずに三日間も…そんな薄っぺらい紙の方が大切かっ!?」
「………」
思わずシアの胸ぐらを掴んだヴェルの手を払いのけて、シアは言う。
「ただの紙じゃない。…例えば、これが無ければ先程洪水にあった村を救済することができない」
目の前の紙を指さし、シアは続ける。
「そうなれば、何十人の人が死ぬ?それだけじゃ無い。この村は綿花の栽培地でもある。土壌もやられた。放っておけば被害は広がる」
「それも……今の兄貴が言うと薄っぺらいんだよ」
(近くの者を愛せない者は王たる資格は無い)
ふと、父の最後の言葉が蘇る。だが、それだけだ。
「………」
「…………ミュウちゃんは、トゥルースの街にいるぞ」
ヴェルはボソッと呟いた。帰り際に、近くのゴミ箱を蹴っていった。
「………」
ふっと机を見ると、花瓶に生けてある花が元気を無くしていた。
ミュウが水を取り替えてたものだった。シアは花瓶を持ち、水を取り替えに行った。
このままだと花が可哀想だから、と嘘をつきながら。
花が元気になるかシアには判らない。世話をしていたミュウならわかるだろう。いや、城にいる使用人に聞けば知っている人もいるか。
花は……蘭の花の一種だった。花言葉は“清い愛”そんな風にミュウは得意げに話していた。
「……元気に…なるよな」
シアは部屋を出ていた。気が付くと馬厩舎にいた。次にすることは分かっている。
524 :
望蜀:03/12/16 03:20 ID:KOEFeZAW
「へ、陛下!!」
馬丁の者は恐れおののいている。当然だ。宮仕えといっても、遠くからでしか見たことのない国王が目の前にいる。
「風雲再起を出してくれ」
最も速い馬の名前を挙げた。
貴族のたしなみで、幼少より馬術の訓練を受けて来た。人並み以上の才があるわけではないが、恵まれた環境で習ったのだから努力はしてきた。乗りこなす自信はある。
それに風雲再起は速いだけでなく、賢い馬だった。
「お、お身体の方は……」
「ここまで歩いてきて、痛みを感じなかった。大丈夫だ。心配してくれて嬉しいよ」
「めっ滅相もございません!で、出過ぎたマネを……」
恐縮する馬丁を見ていると、腹の傷の真相は絶対に闇に葬り去らなくてはと思った。
城門の前には兵隊が並んでいた。
「宰相……」
近衛兵を束ねる男の職を呼ぶ。
父の代からの、実直で有能な男だった。髪の毛が白髪になっても、人の性質とは変わらないものらしい。
「なりませぬぞ、陛下。たかだか女一人……」
「私にとって、ミュウは“たかだか”な存在ではない」
父の代から……シアは苦手だった。彼が、良い人物であればあるほど。
「陛下が自ら出られる事ではございませぬ」
背筋をピンと伸ばし、老宰相は続ける。
「そうであろう。その通りだ。だが、人は理では動かぬ」
そこまで言って、シアは一息ついた。
「私がいかなくては…私が行って、彼女に伝えなければならない思いがある」
風雲再起が後ずさりをし、助走の距離をとる。
「陛下っ!」
「私はシア=グァンヒートだっ!!」
――飛べ!風雲再起っ!!
525 :
望蜀:03/12/16 03:21 ID:KOEFeZAW
「うわっ!!」
老体の宰相を馬で蹴散らすのは気が引けたが、シアは今までの中で一番の強い衝動によって動いている。
「……ぐぅぅ…陛下……」
あっという間に小さくなるシアを確認しながら、宰相は呻いた。
「やれやれ、全く躊躇しないなんて酷い人だ」
倒れた老宰相に手を貸す人物が言った。
「……いやいや、陛下は知も、性質も優れておられたが、“暴”とも言える行動力に欠けておられた。が、儂はどうやら引退しても良さそうじゃ」
白髪の髭をしごきながら、老宰相はその人物に笑いかけた。
「そりゃ良かった。ま、俺はこれから面白くなりそうだから先回りするけどね」
「出歯亀も程々にな」
「あいよ、爺ちゃん!」
シアは、その足を止めていた。
(天が存在するとしたら、随分私に冷たいのだな)
「義母上……」
風雲再起は、首を低く項垂れている。
「……幸せになりなさい、シア」
ティナは、しっかりとした声でシアに言った。
「……ぁ…ぅ」
その言葉は非道く重たかった。
「似るものね。けれど、あなたはシアね。父さまとは違うでしょう?」
ティナは、イシェルの事を“父さま”と言った。
「ずっと……好きでした。ティナ様」
シアはティナを“義母”と言わなかった。
「まだ暫く、“グァンヒート”として生きるわ」
「暫く……」
暫くとはどれくらいであろうか?“人間”のシアには判らないことだった。
526 :
望蜀:03/12/16 03:21 ID:KOEFeZAW
「ミュウは…私と同じ時を生きます」
「逃げられなければ、ね」
酷いことを言う。
「私の事は……」
「イシェル=グァンヒートを唯愛する“女”として、許しません」
シアはゆっくりと、風雲再起の腹を蹴った。
「……そうでしょう」
もう一度、風雲再起の腹を強く蹴る。
風雲再起が起こした風が、ティナの長い髪をなびかせたのをシアは見た。
街は入り組んでいて、土地勘の無いシアは少し戸惑った。
幾つかの教会や、思い当たる建物を当たっているうちに、シアを追う影は伸びきっていた。
何度目かの教会。無粋にも乱暴に扉を開けながら、その隙間からシアは、愛しい人を見つけた。
「ミュウッ!!」
その大きな声に、教会に集まった人が一斉にシアを向く。
「えっ!?あ…シア!?」
ツカツカと、一直線にミュウに向かった。
シアは今、自分は怒ったような顔をしてるだろうと思った。緊張してるのだ。
「帰ろう。嫌なら僕がココにいる」
ミュウの、白い肌を黒いシスターの制服で包んだ手を、強引にも見える位に強くにぎり、シアは言った。
「え!?あ…の」
「僕は咎を持っている。義母の事が好きだった。無理矢理犯した」
シアの告白に驚愕の色を見せるミュウ。
「けれど、ミュウ!君が好きなんだ!欲しいんだ!」
「おい!君、いいか……ぐぇっ!」
「はーい!今面白いところだから邪魔しない」
何か周りが騒がしいが、シアは気にも止めない。今はミュウだけを見てればいい。
唯、その中に知ってる声があった気がしたが……
当のミュウは、複雑な表情をしている。動揺が僅かに電気を生み、少し手が痺れた。
(ミュウ!本当に君が…君だけが好きなんだ!)
思いは言葉にしなくちゃ伝わらない。
527 :
望蜀:03/12/16 03:23 ID:KOEFeZAW
「そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
ミュウ!
好きだァー! ミュウ! 愛しているんだ! ミュウァー!
初めて会ったときから
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
ミュウの事はもっと知りたいんだ!
ミュウの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
ミュウを抱き締めたいんだァ!
潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
種族の壁は
心の叫びでかき消してやる! ミュウッ! 好きだ!
ミュウーーーっ! 愛しているんだよ!
ぼくのこの心のうちの叫びを
きいてくれー! ミュウさーん!
側に置くようになってから、ミュウを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! ぼくに振り向いて!
ミュウが僕に振り向いてくれれば、ぼくはこんなに苦しまなくってすむんです。
優しい君なら、ぼくの心のうちを知ってくれて、ぼくに応えてくれるでしょう
ぼくは君をぼくのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でもミュウさんがぼくの愛に応えてくれれば戦いません
ぼくはミュウを抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが僕の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
ミュウ! 君がツンドラの中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる! 」
528 :
望蜀:03/12/16 03:24 ID:KOEFeZAW
………………
…………
「はぁ、はぁ……だから…だからミュウっ!」
ミュウの手を両腕で掴み、シアは迫る。ミュウは俯いて
「…馬鹿。知ってるに…わざわざそんな、恥ずかしい……」
耳まで真っ赤にして、ミュウが呟く。
「だって…言わなきゃ……ミュウがいなくなるかもって…」
「そんな訳……シアの事、私は何があったって……」
ミュウは真っ赤にした顔で、シアをコバルトブルーの澄んだ瞳で見つめた。
「だって、ミュウは僕に愛想を尽かして出てって……でも、僕はミュウが…ミュウに、側にいてくれなきゃ……」
絞り出すそうに答えるシア。
そんなシアに、意外な答えが返ってきた。
「え?出ていったって?」
「え?だって、寝言……」
キョトンとして答えるミュウにシアは、事の始まりを確認する。
「寝言?あの…私、父が見つかって、色々…あったから……その事を報告に…」
(…はい?)
「その事は、ヴェル様にお伝えしたのですが……」
Now Lording...
そういえば……
さっき、聞いた声があったような……
「……やべっ!」
自分に対する殺気には敏感な、今回の黒幕は脱兎のごとく……
「ヴェェルゥゥゥゥゥゥッッ!!!!」
529 :
望蜀:03/12/16 03:25 ID:KOEFeZAW
「ミュウ、ようやく一つになれるな」
城に戻ったシアとミュウ。
ミュウに覆い被さって、照れくさそうに笑いかけるシア。
しかし、ミュウの意識は別に向いていた。
「……あの…いいんですか(汗」
“いいんですか”とは、今回の黒幕、自分より年上だが、血縁上は弟になる(予定)ハーフエルフの男
――ヴェル=グァンヒート
「おいコラァ!下ろせよぉ!イイじゃないかぁ、愛が深まったんだからっ!」
「何のことだ?」
完全無視を決めるは、今回の被害者、時計塔の針にヴェルを縛りつけた男
――シア=グァンヒート
「卑怯だぞっ!アレあげたら、許すって約束じゃないかぁぁ!!」
「“アレ”って何のことです?」
「その内解る」
シアの笑いに、少し邪悪なモノを感じたが……
「危ないだろぅがぁ!時計の針だよっ!?長身が来たら俺潰れちゃうじゃんか!ルパン三世かっーのっ!!」
「あ゛〜もうっ!生きて帰ったら覚えてろ!本出してやる!本!ば・く・ろ・ぼ・ん・!!」
「タイトルは『淫れた後宮・グァンヒート二世の屈折した性癖!義理の母と12歳の幼女にハァハァ!!』だからなっ!」
「………」
「…シア?」
「……」
シアは衣服を整え直すと、部屋を出ていった。
530 :
望蜀:03/12/16 03:26 ID:KOEFeZAW
「おぉっ!?兄貴!来てくれると思ってた!!俺は信じてたよー。兄貴はそんな心の狭い奴じゃないってさ!!」
「って!なにこの液体?なぁ、助けてくれんじゃないの?げっ!コレって油ですか?ねぇ!!」
「あの〜その蝋燭何?やめてよね、そういうの、ミュウちゃんとやればイイじゃない!!」
「うわ〜兄貴って芸が細かいんだなぁ。長針に火を括りつけて……コレじゃ俺、潰れる上に燃え尽きちゃうっ!……って!オイッ!!」
「後生だぁ〜あやまる!あやまるから助けてっ!マジヤバイって!お〜〜い!」
「ミュウ、焦ることはないからな。“ゆっくり”しよう」
再び戻ってきたシアはミュウにそう言った。笑顔で。
「………」
こうなったら、ヴェルの命は諦めよう。ミュウは思った。
「シア……でも、前……」
前回、ミュウは初めてに耐えきれず、二人は挫折した。
それどころか、感情が高ぶって電撃を放ってしまった。
今回も……仮に挿入に成功しても、痛かったり、その逆だったりして感情が高ぶったら、電撃を制御できるかどうか……
「その点は、大丈夫」
シアは自身ありげに――さっき見せた、少し邪悪な瞳を含めながら――笑った。
そして、
――ペタッ
「へ?」
ミュウは頭の角に、何かを貼られたのを感じた。
途端――
「ふぇぇぇ……」
体中から力が抜ける。全く力が入らない。
「こ、これ……」
「東国の、ありがた〜〜いお札(ヴェル発)だ」
ニヤニヤ、意地の悪い笑みをシアは見せる。
「あぅぅ……」
「少し、効きすぎたかもな……」
そういいながら、ミュウを脱がしにかかる。
その手つきが優しいのは嬉しいのだが、恥ずかしくても隠しようがない事が、ミュウの顔を昂揚させる。
ミュウの綺麗な丸を描く胸が、滑らかにくびれた腰が、白い肌にブラウンの茂みが、すらりと伸びた足が、シアの前に顕わになる。
531 :
望蜀:03/12/16 03:28 ID:KOEFeZAW
「あ…あぁ……」
その白い肌が、羞恥によってほんのり赤色を上書きされる。
「シ、シア…あ、あんまり……」
「見たいんだよ」
機先を制すシア。
「ミュウ、すっごく綺麗だろ?僕だけが、その美しさを知ってるんだ」
そう、付け加えると、シアは胸に手を這わせた。
「んぁっ……」
「柔らかい……」
シアはミュウの耳元に、近づくと囁いた。
「ミュウってさ、自分の胸、どう思ってる?」
「え?…あ、ふ、普通だと思いますケド……」
体に力が入らない分、感覚が、感性が研ぎ澄まされているように思える。
「そっか。……大きくなると、困る?」
答えに困る質問をする。ミュウが戸惑っていると、シアは笑った。
「ま、絶対そうなるよ。だってミュウの胸、こんなに柔らかくて、吸い付いてくるみたいで、いやらしいもんな」
「はぁん……うぁ」
紅く、そそり立った先端をこねるように嬲る。
「いっ…うぁっ……はっ…くぅ……」
強めの攻めに、ミュウは顔をしかめる。
その顔に出来た眉間のしわも、シアには可愛いと感じる。
「ミュウ……」
「は……あむっ!?……んっ…あ……」
シアはミュウの名前を呼ぶと、シアを向いたミュウの唇をあっという間に奪う。
「…あ……ん…はぁ……」
ミュウの口内は暖かく、シアの舌に絡められた舌は艶しい。
ミュウは、芳しくない体を動かして、シアの首に手をまわした。
「んっ……じゅるっ……」
シアの唾液を吸うミュウ。瞳は潤み、だが、その潤みは苦しさでは無く、快楽を垣間見せるものだった。
キスを止めて、気を抜いた瞬間を狙って、乳首を捻り上げた。
ミュウの腰が浮き、ベットが軋む音が聞こえる。
「はぁ…はぁ……シア…シア……」
532 :
望蜀:03/12/16 03:32 ID:KOEFeZAW
「ミュウ……駄目だ。ミュウのコト……めちゃめちゃにしたいっ!!」
全く抵抗出来ないミュウに対して、加虐心が刺激される。
シアの性質もあるが、得てして独裁者にありがちな傾向だった。
「え?…あんんっ!!いっ痛いっ!」
シアは捻り上げるレベルで無いほど、乳首を引っ張った。
「やっやめ゛てぇぇぇっ!」
「っ!!……あ、ごめん」
ミュウの叫びはシアに届いたのだが、シアのドス黒い欲情は残ったままだ。
「ゴメンな……ミュウ……」
そう言って、赤く腫れあがった乳房を舐めまわす。
「ひっ…あ…んっ……はぁ……」
優しい舌使いに、ミュウは再び恍惚の声を上げるが……
「…んあ……ふぁっ……ん……!!あうっ!!」
快楽に身を委ねた瞬間に、シアは強く乳首を噛みだす。
「いっいぎっ……はっ……」
それが終わると、再び優しいシアに戻る。
優しく、乳首をなぞり、舌で押し、吸いいたてる。
ミュウをしっかり抱いている一方の腕と逆の手は、尻から腿にかけてさわさわと刺激を与えながら動く。
後ろから前へ。しかし、肝心な部分には一切触れず、明らかに焦らされているのが分かった。
「はぁ……ふ……な…ぁぅ……ひぎっ!!?」
そして三度の暴撃。
今度は、最も敏感な所を嬲られた。
苦痛と快楽……交互に押し寄せるソレは、ミュウの意識を濁蜀した世界へと、導き初めていた。
ただ判るのは、自分がシアの手で踊らされていること。
シアが、そうすることで快楽を得ていること。
そして……それでいてシアは、何よりもミュウのコトを愛していることだ。
「ミュウ…ミュウ…可愛いミュウ。愛してるよ。愛してるから」
「あっ…あっ…あっ……」
シアの指先が、ミュウの中を掻き回し支配する。
ミュウがうっすらと見た先には、暴虐なまでの“男”がいた。
ただし、この男は、自分のことが、好きで好きで、愛してやまない、ミュウの唯一人の男だった。
533 :
望蜀:03/12/16 03:34 ID:KOEFeZAW
「あくぅ…はっ…あんっ……いいっ……もっと……」
ミュウが“いい”と言ったのは、優しい行為では無かった。やや激しい、そういう嬲られる行為を欲した。
「ミュウ!いやらしくなった!僕がした!」
「あぁ…そう、シア……あんっ!……あなたが…ひゃっ!……」
人はソレを“堕ちる”と言うかもしれない。
けれど、例えそのように言われても、シアは自分一人だけを堕としはしないだろう。
「はぁ……んくっ!あっ……あぁぁぁぁっ!!」
ミュウは大きく肢体を反らして、快感の奔流に身を任せた。
その身体を支えているのがシアだ。今、この場において、ミュウを支配している存在。
それでいて、この男は安らげる場所として自分を欲してる。
「ミュウ……」
そうか……“本番”なんだ。
あれだけ暴君だったシアに躊躇が見える。
やはり、人の本質など曖昧きわまりないものだ。
「シア……痛くして……忘れられないくらい……」
「ミュ…ウ……」
快感の奔流を引きずり、身体を震わせながら、ミュウは瞼を閉じる。
美しいミュウが静かに、シアを待つ姿は、神聖なる生け贄を思わせた。
シアはゆっくりとミュウの足を広げて、その濡れきった秘部を眺めた。
そしてその間に、滑り込む。抵抗は無い(出来ないだけだが)
「ミュウ……」
「あ……」
シアのいきり立ったモノの先端が、ミュウの入り口をこじあけた。
肉体の暖かさと、外気に触れて冷え切った粘液の感覚が気持ちいい。
「はぁ……ふ……」
それによる興奮と、恐怖がミュウの睫を震わせた。
「ふ……あぁ……」
シアはミュウの中へと侵入した。
一度達した後のミュウの中はドロドロしていて、それなのに強く締め付けてくる。
そしてソレは動きを止める。なぜならソレの侵入を拒む壁が現れたからだ。
534 :
望蜀:03/12/16 03:38 ID:KOEFeZAW
「分かるか?ミュウ?」
その壁をそっと押しつける。
「うぅ……あく……」
苦しく、切なげに首をふる。一瞬、角が光るが、不発におわる。
「あひっ!……あぐっ……うぅ……」
ジリジリとその壁を押しつける。
「はっ…はっ……」
ミュウの息が上がる。
身体が痛みをやわらげる為に、愛液を分泌させる。
肉壁の動きが、小刻みに動き、シアを喜ばせる。
「いっ…ぎ……あぅ……」
シアは、何度も“娘”を抱いたことがある。
城にいる女は、シアの物であるといっていい。
鬱屈した思いの捌け口に女を選ぶのはよくあった。
「はうっ……う゛ぅ……はっ……」
後、ほんの少しミュウに近づけば、ミュウは一生に唯一度だけの痛みを感じることになるだろう。
「シア……シア……」
自分の名前を呼ぶミュウは、涙を流しながら、おぼつかない手でシアを求めた。
「ミュウ……」
ココにいるよ、とミュウの手を取ってやる。汗でミュウの手のひらはじっとりとしていた。
――プツッ
「ひっ…ぎゃあぁぁぁあああっ!痛いっっ!あぐぁっ!ひっ!いやっ!いやっ!…あぁっ!シアッ!シアァァァァアァッ!!」
ツーと、愛液とは違った粘度を持つ液体が、シアのモノをつたいシーツに零れた。
純白のシーツに、鮮やかな赤い果実が落ちた。
「はぁふっ…はぁふっ……はぁっ…はぁっ……シア…シア……」
やや尖った犬歯を鳴らしながら、ミュウは呻いた。
「あっ……ひぐっ!」
痛みに敏感になっているミュウの中を、シアは容赦なくえぐる。
小動物のような哀憐を誘う表情は、シアを興奮させた。
535 :
望蜀:03/12/16 03:39 ID:KOEFeZAW
「痛いっ!……う、動かないで……おねが…いっい゛ぃぃっ!!」
シアの探求は、ミュウの一番奥深くで終わる。
「あぐっ……うぅ……壊れる……壊れちゃう……」
「ミュウ…凄く……いい」
根本から搾り立てられる快感に、シアは恍惚とする。
結合部から滴った、薄赤の液体を掬い、ミュウの口に運ぶ。
「あう……」
ほんの少し鉄の味が、ミュウの口に広がった。
「あうっ!ああっぁぁっぁっ!!」
ミュウのきめ細かい肌を掴み、自分を軸に180°回転させる。
体勢は騎乗位になった。
重力が、ミュウに更に痛みを与えた。
「はひっ!う…痛っ……」
ミュウが、八の字に眉を顰める。
「ミュウ、見えるか?僕とミュウが繋がってる」
「あっ…あぁ……」
言われたままに、自分の下腹部を見る。
グロテスクであり、薄赤のグニャリとした液体が自分の神聖さを表してるようで、言葉にしがたい感情が浮かび上がってくる。
「はぁ……あぁ……」
身体に力が入らないミュウは、シアにもたれかかって来た。
「うあ……あんっ……」
さっと腰を揺らすだけで、ミュウは喘いでいる。
肩で息をしながら、シアの舌を貪る。
「あむっ……あんっ…はむ……ふぁぁ……」
それに連動したように、ヒクヒクとうねりをあげて、ミュウの膣もシアのモノを貪っている。
「あぁ……シア……」
トロンとした目でシアを見つめる。
シアの胸板に頬ずりをし、シアの乳首を舐めた。
快楽と、時に見せる痛みの表情のデュエットは、刺激的だった。
536 :
望蜀:03/12/16 03:41 ID:KOEFeZAW
「はぁ……あきゅん!……ふぁんっ……ふぅ……んぁ……」
背中の聖痕となぞるとくすぐったそうに、身をよじる。
それは可愛らしい仕草で、やはり小動物のようだった。
ミュウの中の雷獣の血がそうさせるのだろうか?
(獣か……)
そうかも知れない。
こんなに従順なのも、動物の服従遺伝子の存在か、あるいは、本能に忠実だからか。
「………」
シアは何を思ったか、結合を解いた。
「あ……ん……え?ぁ……」
ミュウはいきなり快楽を奪われて、切なそうにシアを見る。
彼女自身の純血で濡れた、猛々しい、獣のようなシアのモノを媚びたように見るのだ。
「あ…ぅ……あぁ…シア……やぁ……続けてぇ……」
素直に懇願するミュウ。
「浅ましい牝犬みたいだな、ミュウ」
「ぇ……」
ミュウは初め、そういうシアの嬲りかと思った。
けれども、それが心からのものであることに気が付く。
「シ…ア……」
ミュウは涙を流した。
シアの寵愛を繋ぎ止めたい一心で、這いずり、シアのモノに頬づけ、媚びる。
「………」
「シア…やっ!…」
ミュウの髪を掴み、顔を向けさせる。
シアには、苦痛に歪んだミュウの顔が見えた。
「僕を求めてるのか?」
「何で……そんなこと…聞くの……」
当然のことなのに……そんな声が、聞こえた気がした。
「……悪かった」
シアは自分に呆れた。いや、嫌悪したかもしれない。
「怖がらなくていいの、シア。私はあなたを愛しています。その為なら、私はユダにだってなれる」
ミュウの蒼い瞳に映っているのはシアだった。
537 :
望蜀:03/12/16 03:42 ID:KOEFeZAW
「ミュウ、四つん這いになれ。獣のように愛してやる」
「シア……」
言われた通りの格好をする。
シアには、赤腫れて、汁を滴るミュウの秘部が求めるように広がるのを見た。
「シア……」
羞恥にうなされるミュウは、ベットに顔を埋めて、唯それだけを紡いだ。
しかし、もぞもぞと悩ましげに腰を揺すって、シアを待ちわびているのが判った。
シアは、ミュウの小さな小尻を鷲掴みにすると、少しの間その弾力を楽しんだ。
「あ……ぁん…はぁ……」
そして、親指に力を込めて、グッと左右に広げた。
「あ…あふぅぅ……」
「ミュウ、さっきは気づかなかったが、随分ビラビラが広がって……沢山飲み込みたいんだな」
「あ…あぁ……」
しっかりと狙いを定めて、一気に突き当てた。
亀頭が、一気に子宮口を圧迫する。
「あっひっ!……あぁぁ……」
うわずった声を上げて、背を反らせるミュウ。
その、途中青い聖痕がある背を優しく撫でた後、そのまま腰の上のくびれの最後で手を固定する。
いわずものがな、
「あっあっあっ…あぅっ…いっいいっ……あ…ぁぁ…はっ…」
――獣のように
そう、唯ミュウだけを求めて、強く、深く、シアは打ち続ける。
「あんんっ…ああっ…あぁっ……シアッ!…いいっ…すきっ……シアァァァッ!!……」
ミュウの膣が、シアのモノによって形が変わる。そう、感じる。
不規則な凹凸が、暖かさと刺激を呼ぶ。
「…あくっ…くぁ…あっあ…あぁあ…ふぁあぁ……」
あの、美しい丸みを持った二つの乳房は、滑らかな動きで形を定期的に変えている。
「…あは…あっ……ん…ああぁ…あっ…あっ…ぁぁっ……」
ミュウの口からはだらしなく涎が垂れ、シーツには染みを作っている。
激しくされて空気が足りないのか、犬の様に舌をつきだすさまの淫らさは、この上ない。
538 :
望蜀:03/12/16 03:42 ID:KOEFeZAW
「あぁ…くるっ…いや…いいっ……シア……シアァ!……」
悶え、髪を振りまわし、意味のない呂律を繰り返す。
「かっ……ミュウッ……僕の……うぅ……」
それはシアも同じで、そこには唯、互いを求める男と女、雄と雌がいた。
「あっふっ……あ…あ……もうっ!もうっ!……ああぁっ!」
膣が、キュッと締まりを増す。
それすらモノともせず、出し入れを繰り返すシアのモノも、逆らいがたい本能の快感の熱を感じ取っている。
「ミュウッ!いくぞっ!お前もっ……」
「あぁっ!…シア!飛んじゃうっ!私っ!……いいっ!…ああっ……」
シアの体を満たす精が、収縮し、ゾクゾクとした得も知れない悦楽をともなって、吐き出される。
「あっ!あああっ!ぁああああぁぁぁあぁぁっっっ!……」
ミュウは、それを全て受け止める。あまりに強大すぎるその感覚は、ミュウの意識を白き霞に追いやるのだ。
「はぁ…はぁ…ミュウ……」
全身に疲労を覚えながら、シアはミュウの温もりを求めた。
「あ、あぁぁぁ……熱い…シア……満たされて……ぁふぅぅ……」
幸福に満たされて、二人は微睡みの中に溶けていった。
539 :
望蜀:03/12/16 03:44 ID:KOEFeZAW
「んっ……」
シアは、心地よい倦怠と共に目を覚ました。
「ミュウ……」
イの一番に視界に入ったのは、愛する人の顔。
「ん…寝顔見られた」
少しのキスの後、ちょっと悔しそうに言ってみた。
放出する側が、体力的に不利なのだから仕方なくはあるが。
「まさか、あの後スグか?」
女性より先にくたばるのは、男の沽券に関わるが……
「私もよく……おかげで、パリパリ…」
それなら、マダよしとしよう。
「ところで、何か…忘れてるような……」
「うん。何だっけ?」
………
「「ヴェル!!」」
二人は顔を見合わせる。
「……ま、ほっといても大丈夫だろう」
そう言って、ミュウを抱き寄せるシアだったが、
「少し、可哀想な……」
「アイツのせいで、恥ずかしい告白を……」
「うん、まぁ……でも、嬉しかったですよ?」
思い出して、顔を赤らめながらミュウは上目遣いにシアを見た。
それが可愛くて……
「わかった。もう一回ヤってから、助けにいこう……」
「きゃっ!」
シアはミュウを押し倒した。
540 :
望蜀:03/12/16 03:49 ID:KOEFeZAW
しかしこの後シアは、ミュウの身体と一緒に、御札の効果が切れて、三度目の電撃を味わったのだった。
「!!うぎゃぁ○ξφ£※#窮t∴♀昭和:PM(~o~)ZZZνF91VGWX∀島這!!▲◆→ΛΘ…………
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/⌒⌒^'、
( ノ|ノ)从)
甘いな、兄貴。そんな美味しいモノを、たった一回で渡すと思ったのか?ヽ ̄フ ̄ノ
ミ≡≡≡j
ミ≡≡≡j
ミ≡≡≡j
(/(/
後に…… ||
丶 r'⌒⌒^'、
ヽ\\ヽ(m#νy'ソ/m)// ←シア
\ (m ヽ(#゚ー゚ノ/m)/
丶\(m\ m)//
(m\(m (m m)/
( (m /ノハλ)
ミヘ丿 ∩#∀゚;||l
(ヽ_ノゝ __ノ ←ヴェル
――兄弟喧嘩勃発―― FIN
>521
いや、ナイアルラトホテプ様とクトゥグア様という可能性も。
あ、ナイアルラトホテプは旧支配者じゃなく外なる神だったけ?
久しぶりにこのスレを覗いてみたのですが、
>>482-485とか
>>492とか
>>541とか何なのですか、あなたたち。
何日も経過した後とかならばともかく、別の作家さんが投下した直後に雑談なんて、
まるで彼らが邪魔、と言わんばかりのレスに見受けられるのですが。
これで他の作家さんが嫌気をさして出ていったら、どうする気なのでしょうか。
もし、それが目的ならば、私はものの見事に釣られたということですけれど。
>>各作家さんたちへ。
当然のことながら作家さんたちが悪い、と言っているわけ
ではありませんので、どうか気にしないで投下を続けてください。
>>このスレの皆さんへ
そして、私に関するレスは結構です。皆さんの頭の中で考えてください。
以下、何事も無かったかのようにどうぞ
>>542 マジレスさせてもらうと、クトゥルー神話って事で
卓上ゲーム板のTRPG系住人が覗きに来ているのですよ。
元々がマイナーなゲームの板だけに卓ゲは少し特殊なノリでして
真面目なスレッドでも普通に派生した雑談を続けちゃいますし
真面目な話はその雑談を無視して続けようという独特のスタンスがあるのです。
他作品に対する悪意や荒らすつもりは毛頭ないのですが
確かに他板で同じノリでレスをつけるのはまずかったですね。
我々も卓ゲ板で「雑談するな!」とか言われると困ってしまいますし……
気を悪くされたのならすみませんでした。
>>卓ゲ住人の皆様へ
妖魔夜行もやろうね(間違ったベクトルの解決方法)
以下、何事も無かったかのようにどうぞ
>>546 チョイ待て!
確かにそこはペースこそここと比べて遅いけど、常駐の職人さんもいるんだよ!
雑談用とまで貶める程じゃない。
>望蜀様
お久しぶりです。ここのことを忘れてなくて何よりです。
第一話と比べて随分と明るく(軽く?)なったシアがイイ感じです。
最後のAAは笑った
ところで、スレ容量が446kbに到達しています。
そろそろ次スレのことも考える時期に来ています。
職人様方も残り容量にはお気を付け下さい。
仕事から帰ってみたらネ甲来てた!!
しかも連続?!
まさかこれほど早く続きが読めるとは思っていなかっただけに、嬉しいやら小憎らしいやら!!
てぃんだろすちゃん・・・ふたなりとはまた痒い所に手が届くような設定!!
GJです!!
>望蜀様
初めて作品を読ませていただきましたが、ほのぼのハッピィエンドなのが大変気に入りました。
荒らしかと思ってスルーしたAA・・・他の方の書き込みで改めて見てココア吹きました。
・・・もう少しでキーボードがお釈迦になる所でした・・・。
最後のオチもええ感じでした。
GJです!!
>>491 ◆W/KpcIbe5Yさん
恵たんの話、完結(ですよね?)お疲れ様でした。
一度ぜひ、ああいう攻めをされてみたいような…(;´Д`)ハァハァ
アイリスたんの話と同時に進行してたので、どうしても見比べてしまいます。
お風呂で同じことをしても、過程が違っていって、結果は2人とも同じ、みたいな。
(邪推ですが、◆W/KpcIbe5Yさんも狙っていたんじゃないのですか?)
ともすると、実は恵たんがすべて計算づく? って話にもなる可能性があるかもしれませんが、
最初の頃に恵たんが雅幸にぞっこんだったという描写もありましたので、読後感もすっきりしています。
さらに、水中で平気で息ができる、という人外らしさも表し、河童伝説にも言及するあたり、
「ほぉ〜っ」と唸ってしまいました。次からの話が本当に待ち遠しいです。
絹代たんの見た目…
>>495さんに賛成です!
アイリスたんといえば、あれから御主人サマは本当に一回だけで許してもらえたのかとか
名前を出してもらえるのかとか気になったりします。
>>546 おいおい…と思ったけれど、それって結構いい手かも。
いつだか先読み気味のレスはヤメレって話もあったけど、
ここってそういう風なやり取りでレスが伸びた実績もあるわけだから、
無碍に却下するのも、また、ヤメレってレスした気持ちも分かるな、って思ってたのよ。
それで例えば、こちらのスレをSS投下&感想用として、
向こうはネタ振り、シチュ語り、雑談用として分けるとかってどうだろ?
これなら、先読みを見たくない、純粋にSS見て感想を出したいってのなら
こちらだけ見てればいいし、設定をキボンヌするなら向こうに行けばいいのだし。
問題は、割を食う向こうの住人さんがどう思うのか、と各作家さんがどう思うのか、でしょうけど。
>>553 さすがにそれは向こうの職人さんに失礼。
そもそも、前スレからの移行時にも、スレの合流にも反対意見が多かったくらいだし
まぁとりあえず555getと言う事でここは一つお願い致します。
向こうにもクトゥルフ物があったりするのね。
魔法少女ノリだったけど。
結構住み分けできてるんじゃない?
向こうのスレとこちらのスレにはジャンル的にどのような違いがあるのでしょうかねぇ。
あまり深く考えずにこちらに投下してしまいましたが。
>最後の2人
原典では全く敵対関係に無い旧支配者同士なので、マニアな方には怒られてしまうかも……
そもそもそんな原理主義者は端から読んでいないかとw
いつも楽しみにしておりますので、お好きに書いちまってくださいな
>>554 だったら逆にリンクもいらなくない?
はっきり言ってスレごとの交流も無いに等しいんだから。
>>557 向こうはオカ板出身って妙なプライドがあるみたいだから、
炉霊モノ以外で、投下分にエロが無かったSSやそういうのを投下した
書き手さんを追い出そうという傾向に見受けられるけど。
>>559 荒れる素になるだけだから、そういう発言はやめなさいよ。
現状で問題があるわけでなし、このままでもいいじゃない。
>>560 そのとおりだな。申し訳ない。
そんなわけでスルーしてくれ。
さて、そろそろクリスマスですが
サンタクロースの部下のミニスカサンタがプレゼントを届けに来る設定で誰かお願い。
>>562 それはトナカイ娘ということ?
というかサンタって、人間以外ってことになるのかなあ…。
ティンダロスの猟犬はクトゥルフ系で1,2を争うくらい怖いと思ったモンスター
だけど、何だかものすごくかわいいものを想像するようになってしまった…。
いや不満じゃないです。誉めてるんです。なんて柔軟な発想なんだろうと。
そもそもそんなに詳しくもないですし。
やっぱり、クリスマスイベントで
それぞれの人外娘とラブラブ(かつエロエロ)なデート&夜を(W
でも、「キリストの誕生日を祝えるか」とか悪態つきそうな悪魔っ子や
自分の宗教持ってるモノほんの神様とかいるしなぁ(W
悪魔っ子や邪神のクリスマス。面白そうですな。
聖夜を堕落させてやるんだーってやって来るとか。
でも、やって来たのはよりによって日本。
聖夜があるのに何で邪夜はないんだー。
…亜瑠輪毛内科。
>>570 …(ポン)そうか。
どうも有り難うございますた。
ワルプルギスの夜の方だと思ったが…
ハロウィンってのは、あの世との境界が消えてしまい、向こう側の住人がやって来る日だったよね。
ご先祖の霊もやって来るから、日本のお盆の性質もあって。
で、そんな妖怪悪魔たちに、子供が連れ去られないようにお化けの仮装をさせて紛れさせると。
574 :
320:03/12/19 03:38 ID:tGoIayBx
瞼を閉じていても、まぶしいという感覚は分かるものだ。
だから今、俺は目覚めた。
「ん〜……?」
窓から射し込む陽射しが顔に届き、意識が少しずつ覚醒する。
冬の寒さによって、その心地良さが格段に増した、布団を身体の上からなんとかどかし、身体を起こす。
まだ、筋肉が起きていない。起きている漢字がしない。
「ん〜……」
意識が覚醒した時よりも間の抜けた声を出してしまうが、それも気にならなかった。
どうやら、頭もまだ眠っているらしい。
顔を上げ目を開けようとしたが、あまりの眩しさに、険しい表情をしてしまう。
「ふぁ〜〜〜〜あ」
それのおかげで少しは頭が起きたので、俺は、大きく伸びをして、さらに大きくあくびをした。
俺が腕を伸ばしきるのとほぼ同時に、側においておいたデジタル時計のアラーム音が鳴り響いた。
三秒もしないうちに、まるで早押しの解答者が答えを出す時のように、その音を消す。
時間を見ると、まだ6:00時だった。
「ま、早起きは三文の得っつーしなー」
そう言いながら、俺はベッドから降りた。
部屋から出てすぐに見える洗面所に向かい、冷たい水で顔を洗う。
さすがにこの季節なので、刺すような感覚が、俺の顔面に走る。
それが丁度良い刺激となり、俺の頭は完全に起きた。
次は身体だ。と思い、そのままシャワーを浴びることにした。
服を脱いで、今度は熱い湯を存分に浴びる。
しばらく身体や髪を洗って出ると、その時には完全に目が冴え、身体もかなり軽くなっていた。
服を寝間着から普段着に着替え、洗面所を出る。
と同時に、俺の鼻腔を擽る匂い。
うまそうな、焼けた魚の匂いだ。
「うむ、今日も美味いものが食えそうだ」
少し前までなら、自分で作る他なかったが、今は違う。
俺がYシャツではなく普段着になっているのも、それが理由である。
俺はその足で、匂いが漂うリビングへと向かっていった。
575 :
320:03/12/19 03:39 ID:tGoIayBx
「あ、卓さん、おはようございます」
「お……おはよっ」
リビングに入るとともに、二つの声が台所からしてきた。
両方とも女性であり、先に聞こえたのはかなり大人びていて、もう一つはとても幼い。
一ヶ月もすれば、さすがに聞きなれてくる声である。
「おう、おはよ」
テーブルにつく前に、台所から顔を覗かせていた、幼い方の声の主の頭を撫でながら言った。
とたんにその声の主―――シルフィは、顔を真っ赤にして、奥に引っ込んでしまった。
毎度のことながら、不思議なものである。
視線を感じて振り返ると、大概にらまれてるんで、てっきり嫌われてるのかと思いきや。
手が触れようものなら、気絶すんじゃないのかってくらいの声を上げる。顔を真っ赤にしてだ。
「まったく、不思議なもんだ」
思わずそう呟いてしまっていた。
「フィーのことですか?」
俺の前に料理を持ってきてくれたもう一人の女性―――レイチェルが、微笑みながら言った。
「んー?まあ、そうね」
俺がわざと軽い調子で返事をすると、レイチェルがくすくす、と笑った。
「そういうところは鈍感なんですね……ふふ」
「レイチェルには負けるさ」
どこが鈍感だというのかは分からないが、とりあえず皮肉を返しておく。
「むっ、私のどこが鈍感だなんて……」
「ああ、鈍感なだけじゃねえな。トロいしボケてるし」
「失礼ですねー」
その大人びた風貌に似合わず、レイチェルが、頬をぷうっと膨らませた。
繊細な白い肌ながら、血色のよさを見せているその頬を、指でつつく。
見た目通りに、かなり柔らかい。
「そういうとことか。ていうか全部」
「それは言えてるかも」
いつのまにかレイチェルの後ろにいたシルフィも、うんうんと頷きながら言った。
「ほら、妹も言ってるじゃないか」
576 :
320:03/12/19 03:39 ID:tGoIayBx
「フィーまで……ひどいわ……しくしく」
いつも通りの天然を発揮して、その場にへたり込んでしまうレイチェル。
そこにどこからか、スポットライトの光があてられ、さながら悲劇のヒロインである。ベタベタの。
「まあそんなことはどうでもいい」
どこからか現れた照明をどける。
「俺だけ先食べちゃってもいいのか?」
テーブルの上に置かれた、俺の分だけ用意されていた料理を指しながら言う。
「あ、駄目です駄目です!お食事はみんなで仲良くです!」
さっきまでの落ち込みっぷりはどこ吹く風、あわただしく、レイチェルが自分とシルフィの分を持ってきた。
流れるような動きでテーブルに盛り付けると、レイチェルもシルフィも、それぞれ席についた。
ごていねいに俺をはさんで。
「それでは……本日も、主からの賜物に感謝し、こうして食事を取れる事を……」
いきなり目の前で手を握って、なにやら祈りだす両名。
毎度毎度の光景なので、いいかげん慣れた。
「いただきます」
熱心に言葉を唱える二人をよそに、俺はさっさと手のひらを合わせて言うと、食事に手をつけた。
「ああ、駄目ですよ!お祈りはちゃんとしないと……いたっ」
「そうだよ、こうやって今日もご飯が食べられるのは……きゃっ」
またいつものように説教を始めそうになった二人の頭を小突く。
「うるさい!俺は仏門だ!真言宗だ!だから主はアッラーなの。だからそういうのやらなくていいの。OK?」
「あ、あの、アッラーは仏門じゃ……あいたぁ!」
懐から漫才用ハリセンを取り出し、レイチェルの頭を思いっきり叩いた。
漫才専用なのでちょっと作りが違う。そのため、実際はあまり痛くない……はずだ。
だが、レイチェルは涙目で頭をおさえている。
「いたいですよぅ……」
「とっとと食え!冷めちまうぞ。ていうか食わないなら食うぞ?いいのか?いいのか?」
わざとらしく箸を近づけてみせる。
慌てた様子で、レイチェルが自分の分を、身体で隠した。
「だ、駄目です!せっかくの食事なのですから……」
その眼には、炎すら燃えているように見えた。
577 :
320:03/12/19 03:41 ID:tGoIayBx
「じゃ食え。早く食え。すぐに食え。音速で食え」
「いえ、急いで食べるのはよくな……いたいっ!」
もう一度ハリセンでぶっ叩いてやり、それ以降は無視する事にした。
「フィーも、わざわざそんなことしなくていいと…・・・ん?」
シルフィの方を見てみると、シルフィが、俺に叩かれた場所をおさえながら、ぼーっとどこかを見ていた。
視線がどこも見ていない。なんかヤバい状態じゃないか?
「おい?おーい?」
眼前で手をブンブン振ってみる。
「…………」
反応なし。
続いて、頬をつついてみる。
「…………」
反応なし。
今度は頬を引っ張ってみる。
「…………」
反応なし。
今度は……。
ふっ。
「いひゃっ!?」
「うむ。効果絶大」
「な、なななな、何を、したの!?」
「耳に息を吹きかけただけだ。そこまで騒ぐな」
シルフィが、恐る恐る耳元をおさえる。
その顔は、やはり真っ赤である。
「なんならもう一回やってやろうか?ほら、こうやって……」
俺が、もう片方の耳へ顔を近づけた。
結果、シルフィの顔自身とも近づく事になる。
578 :
320:03/12/19 03:42 ID:tGoIayBx
「ふーっ。……どうだ?くすぐったいか?……あれ?フィー?」
俺が顔を近づけた時点で、どうやらまたも固まってしまったらしい。
頬といわず顔の全体がありえないくらいに真っ赤になり、普段の冷静な表情とは比べ物にならない顔になっている。
もはや、耳に息吹きかけ攻撃もまともに効いていないほどである。
「ま、いいや、食おっと」
いまだに頭をおさえて痛がるレイチェルと、固まったままのシルフィ。
その間で、俺はようやくの朝飯にありついた。
「ふう、御馳走様。なんでレイチェルはボケてるのに、家事全般は完璧なんだろうな」
すっかり空になった食器類を台所に運びながら、疑問を口にしてみた。
「ボケてなんかいませんよぅ」
「姉さんがボケてない?それは聞き捨てならないわよ姉さん」
「うぅ……」
姉がボケで妹がツッコミというのもなかなか珍しいものである。
めずらしいといえば。俺はもう一つのことを疑問に思った。
「で、なんでフィーはしっかりしてるのに、家事全般駄目なんだろうな」
唯一フィーが独自に作った、お味噌汁らしき物体を見ながら言う。
どこをどうやれば、周囲の空気が軽く歪むくらいの代物が出来上がるのだろうか。まさに人智を超えている。
さすがヴァルキリー。さすが神様、というところだろうか。
「が、がんばってるんだけど……。やっぱり、お料理の出来ない女の子って、嫌いだよね……」
俯くシルフィの頭を、大人が子供にするように撫でる。
「そんなことで好きか嫌いかなんて決めないって」
「ホント!?」
シルフィの表情が、ぱあっと輝いた。
「あの、ところで……もう少し休んだら、今日も始めましょう」
レイチェルがおもむろに言い出した。
「ああ、そういやそうだな」
これから始める事は、こいつらが来てから、一日として欠かさず続けてきた事である。
それが何かは……次回に期待。
>>527 キーン キーン キングゲイナー♪
というわけでヴァルキリーの続編です。すいません、書く時間ありながら、バンドオブブラザーズ見てました。
でも面白いんですあれ。いやマジで。マジで。
>>562 頂きました。
>>566 すべての作品のクリスマス当日の様子を書くには一度すべて完結させねば……(犬耳とか停滞中)
……徹夜決定ですか?
睡魔が襲ってきましたので撤退します。
>>562 サンタが相手だと一夜限りの逢瀬になりそうなが…
まあ、サンタクロースがクリスマス以外に何をしてるのかって気にもなるけど
『一日として欠かさす続けてきた事』に期待(*´∀`)
イヤンH♪(*´∀`)
>>566 とりあえず、
クリスマスよりも、そのすぐ後に控えているお正月の初詣が大忙しな弁天の沙羅が…
>>580 そこを引き留めてこそでしょう。
何度もイカされた果てに失神し、男の腕の中で目覚めたときには既に日は高く、
慌てて窓の外を見てもトナカイもそりも既に無く帰れなくなってとか。
もしくは真っ赤な衣裳を脱がされてしまって魔力が使えなくなり、トナカイを呼べなくなってしまう。
衣裳を返して貰えず仕方なくその男の家で暮らすことになり、すったもんだの末に同棲開始。
仲良く暮らしてはいたが、一年後、大掃除をしていて押し入れの奥から衣裳を見つけて…
という天女の羽衣パターンとか。
>一日として欠かさす続けてきた事
勇者としての武術訓練でしょう!
などと面白みも糞もないことを言ってみる。
正解は、勇者として覚醒するための房中術っぽいけど。
ところで姉妹が祈りを捧げていた”主”はやっぱ大神オーディンなのかな。
>>583 ケーキ作りで思い浮かんだんだが
”つぁとぅぐあ”さまへの供物は、やっぱ自作の特大ケーキなのか?
“ン・カイ”で旧支配者たちと、くりすますぱーちぃー(W
しかし、気を付けないと、ツリーごと食われかねない訳で。
>>586 しかし、羽衣の無い天女はしかし天女かもしれないが
例の赤い服を着ないサンタは果たしてサンタと言えるのか否か
>>589 だがな,オーストラリアのサンタはサーフボードに乗ってやって来る
ぞ,マジで。当然,海パン姿で。
だから,ビキニ姿のサンタもありかと。
新作は完成しているのですが、容量的にちょっと厳しいので、次スレに載せますね。
クリスマスネタも面白そうですね。ちょっと書いてみます。
>>590 来る時はカッコいいけど、帰るときは腹ばいになって手でバチャバチャ漕いで帰るんだろうな
レイチェルとシルフィとアイリスがミニスカサンタの格好をして、
恵がビキニサンタの格好をして、
てぃんだろすとミュウと天音とかなめがトナカイの格好をして、
つぁとぅぐあさんがクリスマスケーキを食べるという事で。
勝手言ってすみません。 _| ̄|⊂・∵. サラサラ
>>594 で、いたくぁさんはツリーの着ぐるみをまとったまま静か〜に茶をすすってる…とか?
とは、誰か忘れてないかな
それはそれで、オチがつくのでいいのか…(マテ
「オチがつく…ねえ。せっかくホワイトクリスマスにしようと張り切って、雪を降らせる仕度をしていたのに…」
目の前の女性から発せられる冷たい眼差しに、男は文字通り固まっていた。
――忘れていた……このスレでは…こういうことを書くと、喜んでネタにするヤツがいたんだった……――
体が動かせない分、脳は妙に冷静に事態を分析していた。
女性は微笑みながら、ゆっくりと近づいてくる。
「ふうん…まあいいわ。IDのとおり、私の犬になってくれるのなら、見逃してあげても、いいよ…。
それとも……何もかもを忘れさせてあげましょうか? そう…まるで真っ白な雪のように………」
男の首に、女性が手を絡ませる。……段々、男の意識が途切れ始めてきた。
――いつまで…いつまでネタを続けるんだ。絹代とわらし(仮名)の続きはどうs
…すみません。思い切りとんでもないコトを思いついてしまいました。
で、わらしと絹代の話に電波を合わせようとしたら、別のモンを電波受信してしまいました。
容量的にはちと不安ですが、しばらくしたら投下してみますです(あ、上記の続きではありません。あしからず)
598 :
594:03/12/21 10:21 ID:FunxvNNM
すみません忘れてました。(ノ∀`)タハー
_| ̄|⊂・∵. サラサラ
>>597 ワロタ
ナイス電波受信
>>598 イ`(W
容量的に次スレ立てるなら、クリスマス前に移行した方がよくないですか?
このままでは、皆様の、クリスマスネタの投稿の行き先が…
クリスマスネタ……594みたいに皆で集まって、スワッピn(ゴキグシャ
つぁとぅぐあさんぐらいしか他の主人公とヤってくれないか。
しかもヤッた後はみな昏睡必至だ。
テンプレキボンヌ。
関連スレっていらなくね?
お互いの行き来ってあるの?
>599
いや…受信した電波は別モンなのですが(汗
書いてるうちに、今スレでは容量が足りないということに気がつきました(汗汗
日付が変わる頃にどなたかが立てていただければ、そちらに投下させていただきますが…。
テンプレに関連スレ入れない方がいいのかな?
気にしないのであれば12時ごろに立ててみたいのですが。
>>603 無くても良いかも知れない。
でもスレ立て直後の容量確保には必要な気もする。
今回は作品を投下して貰えるので必要ないけど。
あと、こういうスレがあることを明記しておくことで、
重複スレが立つのを防ぐことになると思う。
「妖怪♂と人間♀の話が書きたいんだけど、スレ違いだから専用スレを立てるか…」
みたいなことは防ぎたい。
スレ数が増えてきて、圧縮が怖いから。
>605
スレを立てる人の裁量にお任せ、ってことでいいのではないかと。
じゃあとりあえず今回は関連スレ入れときますね。
圧縮されると保守しててもdat入りしますからね。
◆W/KpcIbe5Yサンごめんなさい_| ̄|○
「割り込み…か。それも、よりによって私の作品に、ねえ」
「あう…その…えっと…」
例によってネタにされる状況に、>610は金縛りに遭い、半ば呆れ返っていた。
「ごめんなさい、か…。何だか、言う相手を間違えてなくて?」
「ひ…ひいい……。ご、ごめんなさい…ア…アイリスさん……」
モノと袋をさわさわと撫で回され、思わず悲鳴がこぼれる。
「あらあら。こんなに大きくしちゃって……今夜は楽しみな夜を迎えられそうね……」
>610の詫びの言葉を聞いているのかいないのか、アイリスと呼ばれた彼女はゆっくりと>610に馬乗りになった――
>610
冗談です。あまり気にしないでくださいな。
でもって新スレは多分、皆さん作品を温めてたみたいだから大丈夫でしょうが、
こちらはのんびりと、シチュ語りとリク受付の間としてマターリ埋めていきましょうか?
お正月に沙羅さんの出番はありますか?
七福神の揃い踏み!
ただ、むさいおっさんとじじいばっかなので萌えないのが欠点か
>612
そうですよね…。沙羅さんて七福神のひとりだから、よく考えたらお正月は出番なんですよね。
何だか某写真屋さんのCMを連想するわ、仰るとおりで周りがむさ苦しくてアレではあるのですが。
現在作成中なのとぶつからないように、何か考えてみますです、はい。
……締め切りに間に合う自信が無いですが。
>>613 旧暦のお正月に逃げるという手もw
一ヶ月くらい猶予ができますよ!
>614
かつて自分がそういうことを言った記憶が…(w
ま、閑話休題、どうにかしてみます。
参りました。
正直申し上げて絹代の続きがまったくもって浮かんでいやしません。
誰か何かいいネタありますか?
(もっとも、ネタが浮かんでも妙な電波受信して、
違う方面に話がなだれ込む可能性がありますが)
倉庫格納依頼済み。
>617
絹代を所望した者です。
具体的にどういったネタが必要なんですか?
何も知らない彼女に言葉巧みに…とか、バカ正直に告白して改めて襲いかかるとか?
で、絹代に太刀で刺し殺されるw
…ありきたりかなー。
1065717338/ これはもうちょっと待ってみます
ということで、倉庫格納依頼が「様子見」にされました。
>619
そうですね。
何となく思いついてきた気がしてきました。ありがとございます。
年内に続きを投下できるように、どうにか脳内で話を作ってみますです。
623 :
619:03/12/26 12:18 ID:+idLFgc4
>622
ラストは瀬戸の花嫁状態w
>>623 すると木っ端天狗のお目付役が付いてくるということで
625 :
619:03/12/26 18:25 ID:+idLFgc4
>624
で、絹代を山に連れ戻すため、隙あらば殺害をもくろむw
良いネタ思いついたよ。漏れの趣味だが、立ちションw
局部をいじってたら絹代がもよおしてきたので、その場でw足を広げてw裾をめくってw
…いかん、勃っちゃったw
>>625 自称ライバルのハーピーか姑獲鳥が出てくるわけですな。
アイドル歌手ならセイレーンもいいけど。
627 :
619:03/12/26 22:06 ID:+idLFgc4
歌合戦か…ピンとこないな…。
天狗=修験者なんだから、ライバルも天狗にして、湯沸かし合戦→即席露天風呂でくんずほぐれつ…あれ? どっかで聞いたような展開…。
天狗なら剣術と単純に結びつけたくなるな
629 :
619:03/12/26 22:31 ID:+idLFgc4
対応間違うとズンバラリン?
bad end目白押し…あ、臭作みたいにやり直し機能搭載。
すんませ〜ん。別の電波を受信してましたです〜。
ところで質問です。
絹代ちゃんの今後の展開、舞台は今の山の中と、
下山した主人公の生活圏と、どちらがいいでしょうか?
とりあえず、それをベースに作っていこうかな…と。
>>630 人間世界でのお話は他にもたくさんあるから、
山の中での話を書いて欲しいです。
こっちの方が大変だろうけどw
632 :
619:03/12/27 23:29 ID:1CUwQG5e
>630
山中→男、天狗一族と共に暮らすことに!?
人間界→家族や近所で波乱が起きるなー。
瀬戸の花嫁似も良いけど…ここはあえて山の中を選びます。
>>632 天狗一族って、
勿論、女だけの部族ですよね!
ながされてホニャホニャ島w
635 :
619:03/12/28 00:01 ID:H1fvmufq
う〜ん、絹代の父親が日本刀で男を追いかけ回すのを見てみたいなあw
「おやっさん、刀は、刀はよしてくだせえぇっ!」と、家臣が止めに入るw
絹代には、親が決めた許嫁がいて、当然のように剣術の達人。
絹代を巡って決闘ということになり、現代文明の利器を駆使して戦うと。
637 :
619:03/12/28 00:16 ID:H1fvmufq
文明の利器…使い方によっては圧倒的勝利をしそうだw
スプレー+ライターなんて凶悪w
>>637 火炎放射は危険
風を起こされて吹き戻されるかも。
とりあえず、山に登るのにカメラ携帯はおかしくないからフラッシュで目を眩まそうか。
殺虫剤のスプレーを目に噴き付けるのはさすがに不味いか?
639 :
619:03/12/28 00:30 ID:H1fvmufq
失明したらさすがに申し訳なく感じますね。
ジッポのオイルライターをぶっかけて…火を付ける前にたたっ斬られそうだw
史基五黄、一白太陰九紫に太陽、乾坤九星八卦良し
落ちよ怒鎚神鳴る力
使い捨てカメラを改造して、即席のスタンガンを自作するとか。
642 :
619:03/12/28 00:43 ID:H1fvmufq
そうでした、天狗って天候操作系の術が得意でしたっけ。
ならば、森の中に逃げ込んで待ち伏せし、携帯電話のタイマー機能でアラームを鳴らすというのは? 注意がそれた瞬間に攻撃!
643 :
619:03/12/28 00:56 ID:H1fvmufq
感電する話は聞いたことあるけど、そういう風に利用するのですね。
バトロワじみてきたなあw
待てよ? 天狗って空を飛べたよね? どこへ隠れても無駄か?
いや、相手は人間だ。ハンデをつけても…つけてくれるかなあ。
久米仙人の様に、女の裸を見て神通力を失うという話もあるから、
ピンチになって破れかぶれで絹代の服をひん剥いてその隙に勝利とか。
その後で絹代に殺されるだろうけどw
>>636 某寄生スレで、「古い西部劇映画のフィルム」を使った火焔爆弾なんてものが出てたよ。
なんでも「モロトフカクテルより強力だからな」とか。ちなみにモロトフカクテルというのは火炎瓶のことだそうな。
某スレ169氏によると、反体制とかテロの人がよく使うとか。>モロトフカクテル
>>645 何処の誤爆かと思ってたらここだったかw
647 :
619:03/12/28 15:00 ID:H1fvmufq
冬山の登山に火炎瓶は(ry
焼酎くらいならあるかw
引き裂く…DBのブルマを思い出したw
648 :
誘導:03/12/29 23:32 ID:qYVXrMpW
>647
自分はGS美神で横島が逆アプローチを見せたのを鮮明に思い出しましたが。
>648
一応容量が残っていたので、SSのネタの語り合いとしてやり取りしていたのですが、
マズかったでしょうか? であればすぐに撤退いたします。
650 :
619:04/01/02 12:59 ID:ralT4oYz
>648
>649
次スレに移ることにしまつ。
OK。これで1週間放置でdat落ちします。
埋め発言スマソ。
655 :
名無しさん@ピンキー:04/01/08 17:57 ID:Z29VRdrc
656 :
名無しさん@ピンキー:04/01/08 17:58 ID:Z29VRdrc
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まだちょっと足りてないみたいです。
/イ / / / i / /! ! | ! ! i ! | ',、 ヽ
/'゙ ,' ! i i ! i ! l ! ! /', l ! l ! !`丶ヽ
,' ! | ! ! /! ! ', l', ,i ,' i ∧ ,' ,' l ! `゙ヽ
! /,l ! ! ', ,,../-', i--', !- /lァ―!ァ'-、!_ ,'! / /', !
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!' ,' ! ∧l ', i ヾ,;====、 ', ,:' ァ;==、、',_ ! /| / !/
'/ ! i ヾ∧ i 、;'"i: : : : : :} ',/ {: : : : : l゙';ゝ!' ! / l',
; ヽ ! ,',' \ ', {: : : : : :! !: : : : ノ / !/! ! :,
,' ヾ l,' ヾ ''''''''''""´ `゙゙'''''''''' ,' l ! ', 必死だな
,' ,' ! ! ,' l ! ',
,' ,' l ! ! ' ,' l !l ', ',
! ; !l ', ',ヽ _..._ ノ,',' ; ;l ', i
! ! リ '、', 丶 ` ´ , '´ ,'イ ,','ソ ', i !
!,i l !i ヽ'ー 、 ',ヽ `丶、 , '´! ' / ,./'" ヽ! l
ll ! l ! ! i ヾ゙ー-` ヽi、,,..| `丶、 , '´|...,,,/_ /,:''´ / ! !| ;!
ll ', !l ,', __ゞゞヾ''"´ l ` ´ ! `゙'''' ー- 、_ ,' ,'! ,'!l /!
ヽ '、 !','、!,. -‐''´ /''ー---r:---‐'''゙i `゙'''ー-'ソ/,!/ '
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/● ● 2ch Airlines (・∀・ ) (・x・)ノ (,’ー’) (´(Å__)` ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
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/~~ヽ / ∧〜∧ (.;´∀`) ∧〜∧ (.´∀`;) < 温泉でマターリ
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( /~~ヽ / ∬ ( (( ー----‐ )) (( ー----‐ )) ) ~
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| 最高だね!!
| ̄|三| ̄ ̄ ̄|\
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTヽ
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