「あらあら。ずいぶんと可愛いパンティを穿いているのね。いったい誰の趣味かしら?」
「あ…その…」
私が可愛いな、と思って買ったテレビアニメのキャラクター物の下着を見て、アイリスさんがひとこと。
特に誰の趣味、というわけでもないのだが、改めてそう言われると顔がかあっと熱くなる。
何を言っていいのか分からず、思わず口ごもってしまう。
「ま、いっか。こちらは…どうかなあ?」
「ひゃ…ああ…」
両足を大きく開かされ、ゆっくりと割れ目に沿って指でなぞられる。
胸とは違った、全身を駆け巡る刺激と快感に声が漏れる。
「くふふっ、胸もこっちも感じやすいんだ。もう濡れ濡れだよ♪」
「いや…いやあっ!」
アイリスさんの言葉に思わず反応し、抵抗の声をあげるが、彼女は嬉しそうに言葉を続ける。
「いやって言われてもねえ。このパンティぐしょぐしょだよ。このままじゃこのコも可愛そうでしょ? 脱がないと、ね?」
微笑んだまま、下着のキャラクター部分をつんつんと指で突っつき、ゆっくりと両手を下着の裾に手をかける。
「い…いや、いやああっ!」
「うふふっ。だったら本当のこと、話してくれてもいいでしょ? ね、悪いようにはしないから、さ」
私が悲鳴をあげると、半分ほど下着をずらしたところでピタリと動きを止め、私をじっと見つめながら妖しく微笑む。
「さっき…さっき言ったじゃ…ない…ですか…。私は…私は河童の恵…きゃあっ!」
途切れ途切れになりながらも、私は声を絞り出してアイリスさんに言った。
だがその途中で、アイリスさんは私の下着を何も言わずに引き摺り下ろした。思わず声が悲鳴に変わっていた。
「まったく…本当に強情なのね。ま、それでこそ私もいじめがいがあるんだけれど、ね」
「い…いや、いや…」
アイリスさんの目はまるで、猫が獲物をいたぶるような光をたたえていた。
私は、どうにか動かすことのできる首だけを振りながら、弱々しくつぶやくことしかできなかった。