【イロイロ】サモンナイト萌え6【エロエロ】

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1クノン萌え
不覚にも3のクノンに萌えてしまった…

そんなわけで
サモンナイト エロ小説&画像キボンヌスレその6です。

【PALETTA(パレッタ)】
エンターブレイン出版の季刊雑誌。
大体1月・4月・7月・10月の15〜20日頃発売。
毎号飯塚武史先生がサモンナイトのイラスト&コラムを掲載。

【過去スレ】
サモンナイト萌え
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/999/999797530.html
サモンナイト萌え2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1009/10094/1009483903.html
サモンナイト萌え3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1023/10234/1023464724.html
サモンナイト萌え4
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1043888060/l50
【祝】サモンナイト萌え5【3発売】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1060115736/l50
2名無しさん@ピンキー:03/08/23 01:53 ID:qj3prM4s
2
3名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:01 ID:5KSofUsv
>>1
乙!

抜剣ティンコの鬼畜物に夢を見てみるテスツ
4名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:02 ID:8DLAiT57
乙〜
5名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:10 ID:ufVPVvz8
ベル×カルマED後のレックスキボヌ。
6名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:12 ID:Q2U9tRx/
乙です

>>5
自分じゃ書けないがどんな感じの?カルマED後って想像できないから気になる
大人になったベルが島で笑えなくなったレックス発見するとか?
7名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:24 ID:n2vo6dos
>>1
乙かれ!

いろいろ妄想は出来るがそれを文章として纏める事が出来ない・・・
ああ、もどかしい・・・
とりあえず「エロだく萌え」キボンヌ
8名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:25 ID:wUi8Fwb+
>>1
乙華麗なる

このスレでも神が多数降臨することを願いまつ
9名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:28 ID:KuFAHKug
>>1
10名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:33 ID:pSA1w9WK
>>6 うん 、そんな感じでやっちゃって、みんなで幸せになる話がいいね。 漏れ達で幸せになろうZE!
11名無しさん@ピンキー:03/08/23 03:43 ID:CgvSWIX0
>>1
otuカレー
12名無しさん@ピンキー:03/08/23 04:45 ID:GjdeJFZX
>>1

俺としては不覚にもアルディラorミスミに萌えたかった・・・
13名無しさん@ピンキー:03/08/23 05:49 ID:fweDtg40
>>1


ハッピーな感じのレックス×アズリアキボン
14名無しさん@ピンキー:03/08/23 07:22 ID:B2K3nEKI
>>1
乙一

>>13
砂浜をアハハウフフと駆ける二人を想像してしまった
ありえねぇー
―なまけものの庵―

「あの、私ミスミ様に性教育もしてくれって頼まれちゃいまして、人間のを教え様にも本も何も無いんです。
それで色々話し合った結果、獣さんのを…と言う事になったんです。
けど、よく考えると私獣さんの行為を、その…繁々と見た事も知識も乏しいんです。」
アティは真剣そのものの表情で正座して言った。
「それで俺に?」
「はい、ミスミ様がヤッファさんなら幻獣界の護人だから、そっちの事は一番詳しいだろうって」
「…ったく…どうやって教えろってんだよ」
乱暴に頭を掻いてゴロリと寝返りを打つ。
「説明して貰えれば何とか想像してまみます」
言ってどうぞと瞳を伏せる。
「ったく…見たこと無いものどうやって想像するんだよ」
「なんとか、がんばります」
頑張ってどうにかなる物でもないだろうに…。
「面倒くせぇなぁ…、実践してやるよ」
「けど、ヤッファさん人型じゃないですか意味ないですよ」
なんだか反応がずれている気もしないでもないが、まぁ正しい意見かも知れない。
「…これでどうだ?」
パチンと軽い音がした。
すると次の瞬間召喚獣アイギスに似た姿の一匹の獣が現れた。
「え…ヤ、ヤッファさん!?」
瞳を瞬かせポカンと見つめる。
「あぁ、これなら分かるだろう」
「ちょ、ちょっと待って下さい」
「生徒の為なんだろ?」
「あぅぅ…けど、無理ですよぅ。ヤッファさんがいつもの姿の時でも、その…」
「挿入する必要はないさ、見てれば良い」
「うぁう…、なら…お願いします」
「ぁ…凄い…」
その下半身に下るモノに思わず瞳を逸らす。
「どうして――」
《もう勃ってるの》だろうか…疑問は顔に出てしまったのかヤッファは質問を聞くまでも無く答える。
「アティがその気にさせたんだ。ほら、ちゃんと見ろよ」
紅く血走ったそれは皮の様な物から剥き出て、今にも張り裂けそうだった。
今更カマトトぶるつもりも無いが、これは流石に恥ずかしい。
戸惑うアティを見て、
「やっぱ止めるか?」
とそっぽを向こうとした。
「や、ダメ。大丈夫ですから」
慌ててヤッファの首を抱く。
柔らかい、子犬を抱いている様な暖かい感触だ。
ヤッファは意地悪気に笑ってお座りのポーズをした。
そっと指で触れるとねっとりと湿ったそれが、どくどくと脈打っていた。
それをアイスキャンディでも舐めるように舌先でちろちろと舐める。
するとそれはさらに誇張し張り裂けそうになる。
「凄…」
それを握り口付ける。
流石にこれを射れたら自分は裂けてしまうのではと思った、けれど…。
「ヤッファさん…やっぱりちゃんと実践で教えて下さい」
蕩けそうな表情で見上げる。
「良いのか?」
驚いてアティを見返す。
返事の代わりに、懇願するように潤んだ瞳で小さく頷いた。
獣の手では上手く脱がせない為、アティのワンピースの中に顔を突っ込みゴソゴソと口で弄(まさぐ)る。
あらわれた茂みに直接口を近づけ、長く太い舌で入り口を割りアティの内部へ押し入って舌を巧みにうねらせる。
普通の人間よりも舌が長いので、奥まで入り込み犯してゆく。
「はぁんっ――ぁああぁ」
やや冷たい鼻先が女性の一番敏感な部分に押し付けられている。
濡れそぼった蕾の中を丹念に舐め上げる。
「ヤッファさん、あっ。い…挿れて下さい」
震える声で哀願して、勃起したそれに触れる。
その言葉にわずかに残っていた理性もなにもかもがふっとんだ。
「あ…ぁ…けど途中で止めれないぞ」
ぬるっと舌を抜いて最後の警告をした。
「は、ぁはい…んあぁ」
「四つん這いになれるか?」
低く囁いき、背筋に舌を這わせた。
ゾクゾクと指先にまで微電流が走る。
「んぁ…ッ…こ、こうですか?」
少女は恥ずかし気に頷き、淫らな体勢になる。
ヤッファはその上に覆いかぶさり体重は掛けない様に後ろ足を踏ん張る。
「はっ…ぁああぁぁ」
少しずつ前足が少女の背を擦るように振動する。
しかしやはり無理がある、先端が僅かに這入っただけだ。
掠めるように何度も入り口から下腹部を擦るだけ、なんとももどかしい。
行き場の無い熱を早く発散させたくて、自ら形の良い尻をつき出す。
「ア、アティッ―く」
人型に戻ろうかと考え始めた時変化が現れた。
少しづつでは有るが、アティの下の口に咥えこまれ始めた。
「だめ…あぁ…んくぅ…、」
「くっ――あッ」
しかし余にきつ過ぎる、絶えず締め付けるそこにヤッファは何度も意識を飛ばしかける。
快楽に、くぐもった声を上げなんとか自制する。
中間辺りまで、挿った所でヤッファは腰を徐々に激しく打ち付けてきた。
寝台が腰が軋む音が聞こえる、否アティの腰の音なのかも知れない。
淫らに交わる人と獣、これでは獣姦だとヤッファは思ったが身体は止らない。
最深部を何度か衝いた後箍(たが)は外れ、物凄い勢いでヤッファは射精を始めた。
それにはアティも驚きびくんと身体を震わせ喘ぎながら激しくシーツを掴む。
「くっ――悪い…あと三十分は止りそうもあ・・・くぁっ」
尽きることの無い精液でアティの細い腰はぱんぱんになっていく気がした。
数分後には力をなくし四つん這いの姿勢を保てなくなり、アティは寝台に横たわる形でいる、その上で姿勢をやや低くしたヤッファは絶えず精液を撒き散らす。
それでもアティは気は失うことなく喘ぎ続け、その押し寄せる程の快楽に酔いしれた。
言った通りその後約三十分、ヤッファは絶え間なく射精した。
射精が終わったのか力を抜いた瞬間、突然ぐぐっとさらに力が込められ激しく揺さぶられる。
「なっぁんっ何――ぁぁ」
根元に有った拳大のそれが這入って来ているということはなんとなく分かった。
長いヤッファのそれは奥をさらに衝き上げ、子宮まで入ってきそうな勢いだった。
揺さぶられ少女の豊かな乳房が寝台に擦れる。
後ろから肩を押さえつける様にして激しく振動する。
「はぁはぁんんんっ――ああぁっふぁ」
壊れそうだと思った、咥え込んだ物の大きさと余りの激しさ、そして快楽に。
「すまねえッ…ああぐぁああ――」
声と同時に今まで以上に濃く大量の粘液が放たれた。
それは少女の中で広がり侵食していった。
ヤッファは深く吐息を漏らし、感嘆の声を上げ冷めやらぬ熱にまた酔いしれる。
すでに人型に戻っており腕枕をする形で横たわっている。
「説明してください」
アティは落ち着いてきたのか、気だるそうに身を起こし服を着る。
人型に戻ったヤッファは寝台で横たわったままだ。
「今直ぐか!?」
「はいそうです、朝には授業なんですから」
「はぁ…分かったよ」
「はい、お願いします」
ペコリと一礼してヤッファの傍に腰掛ける。
「しかし性教育みたいで照れるな…、まあこの際良いか。あ――おほんっ、獣の一度の性交での妊娠率が高いのを知ってるよな」
胡坐をかいた姿勢で話し始めた。
「えぇ、そういえば…」
言われてみればそうだ村に居た犬も…、思い出し顔を紅潮させる。
「野生の獣は出会うこと自体少ない種も多いから、出会ったその時の性交で孕ませなければならないんだ。
でないと、種が絶えてしまう。まぁそれで、受精率の高さの要因は単純で、一度の性交で射精する
精液の量が多いからだ、当然多ければ多いほど受精率は上がる。下手な鉄砲もなんとやらだ」
自分で言ってなんだか嫌な言い方だったかと眉を顰める。
「はぁ…あの、最後に拳みたいなの射れましたよね。
あれは何ですか?いつもはあんなの射れませんよね、というか…無いような…」
思い出すように上目使いに瞳を彷徨わせ首を傾げる。
「あ…あぁ」
口篭り、視線を逸らす。
「?何ですか、ちゃんと言って下さい」
「…入れると特に感じるんだ」
ポツリと呟いた。
「…は…?」
アティは半ば呆れた表情になる。
「オイ、俺は変態じゃないぞ。あれは本能みたいなものだ、」
「本能ですか?」
疑わし気に言葉を反芻する。
がしがしと頭を掻いて指を立てる。
「最後に濃いヤツを出したよな、あれは精液が雌の膣から漏れ無い様に、蓋の役割を果たすんだ。
それでアレを出す時は絶頂を迎える時なんだよ。雄はアレを射れれば一発でイける、だからだ」
はぁと頷いてコレは授業で伝えるべきか、思い悩んだ。
そして色々整理すると、結局人と変わらないという結論に至った。
哺乳類同士なので当たり前だと今更気付く。
違いは、さして教える必要もない事ばかり…。
―鬼の御殿―
「嘘…」
疲れ果てた顔でヘナリと畳に座り込む。
「ヤード殿が教本に調度良い書物を持っておってな」
「そんな…」
《徹夜でそれはもう色々勉強したのに…あの苦労は…》
「昨日の晩そなたの所へ使いを出したのじゃが、不在の様でな。それでソノラに伝言を頼んだのだが、聞かなかったかのか?」
「え…あ、いや…」
「まさか朝帰りか、中々隅に置けないのう」
からかう様に言って、
顔を紅潮させブンブンと頭と手を振る。
「ふふ、まあ良い、子供達をよろしく頼むの」
「は、はい。じゃあ私授業が有りますから、失礼しますね。」
言って、よろっと立ち上がり背を向けたアティを呼び止める。
「お、そうじゃ」
「?」
「ヤッファはちゃんと教えてくれた様じゃな、すまんが詫びを言っていたと伝えてくれ」
「――――ッ」
アティは金魚みたいに口をパクパクさせ、ミスミは声を上げて笑った。

結局獣の性教育授業は幻となったが、アティとヤッファには大いに役立つ事となった。


終われ。
2115→20:03/08/23 07:55 ID:zY8xXzl9
前回のが陰気すぎたので馬鹿のを、一気に。w
例によって誤字脱字はスルーの方向でおながいしまつ。
ミスミ様の口調…思い出せないーーーッ。
ヤッファってアイギスになんか似てたから…なんかもう色々スマソ。
途中で描写に疲れ矢張り今一背景がないエロで…(つД`)
うあああ、またもや誤爆投下逃げッ。脱。
22レックス×アズリア1:03/08/23 08:34 ID:+qrJZcXq
それは風の暖かい春の日だった。
今日中に提出しなければならない報告書を軍本部に提出したアズリアはため息を吐きながら門までの長い道のりを歩き出した。
任務とはいえ正直、今本部に来るのは辛かった。
嫌でもその隣に聳える仕官学校の建物が目に入ってしまうから。
あそこには楽しかった思い出が詰まりすぎている。嫌でも、あの人の顔を思い出してしまうから。
あの島での一件から暫く経った今、アズリアの肩書きは海戦隊第6部隊隊長ではなく聖王国国境警備隊の一隊員に変わっていた。
後悔していないと言えば嘘になるかもしれない。
「一緒に島で暮らそう?」と言われた時、アズリアの心は揺れた。
本当はその言葉に甘えてしまいたかった。
その手に、その言葉に甘えれば女としての幸せを得ることができたはずだ。
けどアズリアの軍人としてのプライドはそれを許さなかった。
それに、彼の幸せを壊したくはないという想いが彼女の淡い恋心を上回っていたのも確かだった。
本部に帰る度に楽しかった学生時代を思い出してしまう。
ただ二人で馬鹿みたいに笑っていられたあの頃を。
自分でも未練がましい女々しい奴だとは思う。
けれど「あきらめる」ってどうすればいいんだろう。
「あきらめる」って決めて全て忘れてしまえるものなんだろうか。
声も姿もあの温もりも、全部初めからなかったかのように忘れられるんだろうか。
自分の本当の心と全く逆の方へ行けば行くほど胸の痛みは大きくなっていくのに、この痛みさえも何時かは全てなかったことになるんだろうか。
くだらない感傷だと分かってはいてもアズリアにとって彼と過ごした時間は余りに大きなものとなっていた。
あの男―レックスと出会うまで、アズリアは孤独だった。
物心つく前から家の跡継ぎとして期待され、結果を出すことだけを望まれた。
そこに選択権はなかった。
自分が犠牲になることで弟の負担を減らせれば…そう自分に言い聞かせて頑張り続けてきた。
そうしなければ、自分が存在する意味を保てなかったから。
死に物狂いで努力し続けたアズリアは士官学校でも優秀な成績を出し続けた。
結果を出せなくて見捨てられるのが怖かった。
例え「跡取り」として一族の人形でしかなかったとしても彼女は自分の居場所が欲しかった。
23レックス×アズリア2:03/08/23 08:36 ID:+qrJZcXq
しかしアズリアの努力は家以外の場所では逆の結果を招くこととなった。
「女のくせに」「女なのに」それだけの理由で男達は彼女を認めようとしなかったし、本気で上級軍人を目指しているわけではない女達は彼女を異質なものとして捉えた。
誰にも認められないのなんて慣れてる。
自分が努力した結果は自分だけが分かってればいい。そう言い聞かせて生きてきた。
学校に入ってからその思いはますます強くなり、アズリアは今まで以上に勉強と剣術に入れ込んだ。
何かを無心にしていれば嫌なことは考えられずにすんだから。
集団の中の孤独。自分の中の寂しさを認めるには彼女は幼すぎた。
時が経つにつれ彼女は言葉を失っていき、笑顔が作れなくなっていった。
このままレヴィノスという家名を支える歯車の一つとなり、道具として生きるのも悪くない。そんなことすら思った。
けれど奇跡は起きた。
それは最初の試験の時だった。アズリアは生まれて初めて自分と対等な位置に立てる人間を見つけた。
最初は腹立たしかった。
他の人間の何十倍も努力してようやく手に入れた場所にいとも簡単に入り込んできたその男に。
けれどそれと同時に少し期待してた。初めて同じ目線で話せる相手ができたんじゃないかと。
怒り、期待、嫉妬、羨望。様々な感情が混ざり合った衝動を抑えることができなくなった彼女は試験の結果発表がされたその日のうちに自分と同じくトップを取った男を探し出し、己の中の激情をぶつけた。
その日も春の暖かな風が吹く日だった。
門から少し離れた場所に咲くアルサックの木の下で二人は出逢った。
散る花びらを惜しむように見つめるその男がこちらに気付き、
無邪気な笑顔を向けてきた時に物凄く拍子抜けしたことを今でもハッキリと覚えている。
第一印象はよく笑う奴だな、だった。いつもヘラヘラニコニコしていて誰にでも優しい。そんな男だった。
アズリアはヘラヘラした男は大嫌いだったが、その人懐っこい笑顔は不思議と嫌いになれなかった。
気が付けばお互いに良きライバルとなっていて、色々な事を話した。勉強のこと、将来の夢のこと、他愛もないこと。
話をしていてその男が才能ではなく努力で今の地位を手に入れたことはすぐに分かった。
例えば兵法や政治。今までの誰に話しても通じなかった言葉に返事が帰ってくるのが嬉しかった。
24レックス×アズリア3:03/08/23 08:38 ID:+qrJZcXq
「帝国初の女性上級仕官になりたい」。言えば誰もが笑い飛ばす様な馬鹿げた夢を彼は真面目に聞いてくれて、泣きそうになった。
今まで誰にも認められなかった自分自身の存在を認められた気がして。家の道具ではなく一人の人間として生きていいのだと認められた気がして救われた。

「あれから、何年経ったのだろうな…」
門のところまで来てそんなことを呟く。
今でも、あのアルサックの木はあの場所にあるだろうか。
時が経っても何一つ変わらずあそこで今でも多くの想いを見守り続けているのだろうか。
普段なら気にならないはずなのに今日が余りにもあの日に似てるせいか何故か気になった。
フラフラとアルサックの木の方へ足を向け歩き出す。
運命なんてくだらないもの信じたことなんてなかった。
自分の人生を決めるのは自分の意思だし、歩んできた道は全て自分が選び取ったものだと思っていたから。
でも、今ならその運命とやらも少しは信じられるかもしれない。
いや、もしかしたら運命なんてものがあるとしたらその大部分は他人の優しさでできているのかもしれない。
今日は何の日だった?
何時もなら自ら率先して仕事をこなすギャレオがどうして今日に限って本部に報告書を提出するなどという任務を自分に頼んだと思う?
その意味は繋がった一本の糸のように今自分の目の前に存在している。
あの日と同じく散る花びら。暖かい風。優しい木漏れ日。
見間違えたりなんかしない。
いつもの私服と長いマフラーではなくきちんとした正装で、普段は適当に流している少し長めの髪も整えてあって雰囲気は全然違う。
けど、風を受けて光が踊るバスラムの花の色に似た髪や男にしては白い肌はあの日と何ら変わりはない。
ずっと会いたくて、会えなかったその姿に声が詰る。何て声をかけたらいいか分からない。
あの日とはまた違った想いが胸に溢れて体が竦む。
かける言葉が見つからなくて、日に透けて様々な色に変わる綺麗な赤い髪を黙って見つめていた。
暫くして彼がこちらに気付く。目が合った瞬間、時が止まったかのような錯覚に襲われる。
一瞬だけ何ともいえない表情をして、その後少し照れくさそうな笑みを浮かべて彼は口を開く。
25レックス×アズリア4:03/08/23 08:40 ID:+qrJZcXq
「今日さ、ウィルの入学式だったんだ。忙しいあの子の父親の代わりに俺が保護者として出席したんだけど、まさかここで君に会えるとは思わなかった」
「それは私も同じだ…。今日はたまたま本部に用事があってそれで…」
「確かさ、俺達が出逢ったのもこの木の下だったよな。何かさ、こんな風に再会とかしたら運命みたいなの感じちゃうな」
もしこれが運命なのだとしたら運命なんてのは結局の所自分に都合の良いようにしか回らないものなのかもしれない。
そうじゃなきゃ、こんなに上手くいくはずなんてない。
「学生時代にさ、暇さえあればここでアズリアと色んな事話したなーとか思い出したら何か懐かしくなっちゃってさ。
あの木は今でもあるのかとか気になっちゃって来てみたんだけど。人間の願いってさ、結構叶うものなのかもしれないな。絶対無理だって分かってたけど、またいつかアズリアとここで会えればいいなって都合のいいこと少し思ってた」
「―……」
笑顔で言う目の前の男の言葉に素直に同意できない。
会いたいと思っていた。誰よりも強く。
けれど、会えば離れたくなくなるのは分かりきっていた。
決心が鈍るのが分かっていた。だから会えないならばそれはそれでいいと思っていた。
「髪、伸びたね」
優しい声が降ってくる。初めて出逢った時より幾分低くなったそれは少年が青年に変わった証だった。
「…お前も、雰囲気が少し変わったな」
「たぶん服のせいだよ。こんな服じゃなかったら昔みたいにここで寝っ転がれるのにな」
雰囲気が変わっても子供っぽい笑顔は変わらないなと思った。
気が付けば大好きになっていた笑顔。それが今、目の前にある。
「アズリアはこれから帰る所?俺もさ、今から帰る所だったから途中まで一緒に歩かない?別れてから今までどうしてたとか、話いっぱい聞きたい」
気が付けば手を引かれ、昔よく二人で歩いた道を歩いていた。
自分はもう少女ではなく一人の女になっていたし、彼もまた一人の男になっていてあの頃大差なかった身長差も開く一方で、
もう昔と同じようにはなれないことはお互いに知っていた。
けどほんの少しだけ低い体温だけは昔と全く変わらなかったから、今だけ昔に戻れた気がした。
意地とか立場とか全く関係なく笑い合えていたあの頃に。
26レックス×アズリア5:03/08/23 08:44 ID:+qrJZcXq
学生時代、肩を並べて歩いた道を他愛もないことを話しながら歩いた。
別れてから今までのお互いに歩んできた道とか、昔のこととか。
「でさ、ウィルの奴新入生総代として挨拶すること俺に黙っててさ。驚いたけど、なんか昔の自分の姿思い出してちょっとだけ泣けたなぁ」
「そういえば、私たちの代の総代はお前だったな。今でもはっきり覚えているぞ。なんといっても私が生まれて初めて味わった屈辱だからな。
お前に出会うまで、私は誰かに負けたことなど一度もなかった。それ相応の努力もそれまでにしてきたし、自信もあった。士官学校に入っても誰にも負けるつもりはなかったから
総代も当然私がやるつもりでいた。なのにいきなり入学試験で負かされたからな。悔しかったよ、生まれて初めての敗北は。だから試験では絶対にお前を負かしてやろうと思ったのに結局勝てなかった。
まぁ、負けもしなかったがあの頃の私は馬鹿みたいに勝ちに拘ってたから、お前のことは心底憎らしいと思っていたよ」
「あはははは…」
飾り気のない素直な言葉に苦笑いが返ってくる。こういう反応は昔から変わらないな、と思う。
「でも、私はお前に負けても後悔したことはなかったな。お前に負かされたお陰で私は結果として今まで以上に努力することができたし、
競争相手がいたお陰で努力する事の意味も見出せた。それに、お前から吹き込まれた雑学も実生活で少しは役立ったからな。その意味ではお前がいて良かったと思っている」
昔は絶対に言うことができなかった言葉が素直に出てくるのは不思議だと思った。
一度相手との距離を置くと人は自分の心に素直になれるのかもしれない。その、大切さが分かるから。
「俺も、アズリアがいて良かったと思ってるよ。君の知識量は本当に尊敬できるものだったし、真剣な態度に感化されもした。今まで誰にも通じなかった色々なことが話せて嬉しかった。
ウィルにも学校で君みたいな人に出会えればいいなって思ってるよ。そしたらさ、絶対首席とか取れると思うんだ。元から頭のデキはいい方だし、これでお互いに高めあえるいい友達に恵まれたら
きっと誰よりも優秀な軍人になれるよ」
27レックス×アズリア6:03/08/23 08:46 ID:+qrJZcXq
「…お前、親バカだとか言われないか?いや、教師バカとでも言うのか?幾ら自分の生徒が可愛いからって「誰よりも」は言いすぎじゃないか?まぁ、お前の教育が悪くてもあのマルティーニ家の子供なら間違いなく優秀に育つだろうがな」
アズリアの言葉にレックスは少し眉を潜める。拗ねた子供みたいな表情は普段は滅多に見られないものだ。
少なくともあの島にいる時は一度も見られなかった、そんな表情。
「アズリアだって一度教師やってみれば分かるよ、この気持ち。アズリアなんてきっと「私の教え子が一番に決まっているだろう?」とか言い出すタイプだよ。絶対俺のこと笑えなくなるって」
「お前と一緒にするな。私は例え自分の教え子だろうと甘えさせたりはしないからな。それに軍人として生きると決めた以上教師になることなんて有り得ないだろうからな…。大体私は人に物を教えるのが得意なタイプじゃない。
与えられた任務をこなしている方が性に合ってる」
「…なんかそれって俺が生徒に凄い甘いみたいな言い方だな。確かに俺は君と違って軍人より教師のが向いてるとは思うけど生徒を無意味に甘やかしたりなんかしないよ」
「いつも私に甘いとばかり言われてた割に随分な自信だな?でも、確かにお前に教師は天職だったかもな。特にあの島は特別だからな。お前がこの世界のことを教えることで、きっとあの子達は一回りも二回りも大きくなる。お前みたいな奴はきっとあの島に必要なんだろうな」
言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
アイツはあの場所に必要とされていて、自分は家を捨てられない。
決して交わることのない道をくだらない私情で閉ざしてしまわぬように。
これでいいんだ、と言い聞かせて。
その後、わざと今後のことに触れないようにして日が沈むまで他愛もないことを喋り続けた。
できるだけ遠回りをして帰ったつもりでも空気が夜のものへと変わる頃にはレヴィノス家はもう目の前だった。
誰もいない家は暗く、重苦しい雰囲気に包まれていて少し気が滅入る。
家人は自分の不始末の為に使用人を引き連れ親戚中を駆け回っていて暫くは帰って来ないという手紙が以前届いた。
家人に合わせる顔のないアズリアにとってそれは好都合だったわけだが、いつもは人で溢れている広い屋敷にたった独りで過ごすのは今の彼女には辛すぎた。
28レックス×アズリア7:03/08/23 08:48 ID:+qrJZcXq
普段から忙しい父や母がいないのは気にならなかったが、今はもう家で自分の帰りを待ってくれる弟はいない。
永遠にこの家に帰ってくることはない。その事実が家に帰って来る度アズリアに重く圧し掛かってきた。
「今日、誰もいないの…?」
灯り一つ点いていない屋敷を不審に思ったのかレックスが口を開く。
「私の不始末のせいで家人や使用人は皆出払っているからな。それに、イスラがいなくなったこの屋敷に居づらいというのもあるだろうな…」
「―……」
アズリアの言葉にレックスは押し黙る。
イスラの死。
それはアズリアだけでなくレックスの心にも濃い影を残していた。
もう少しだけ自分が強ければ、救ってあげられたかもしれない…。
思い上がりでしかなかったかもしれなかったがそんな想いに捕らわれたことが何度もあった。
無色がいなくなって島に平和が戻ってもその時の後悔だけは今でも忘れていない。
自分の無力さを悔いた時間を軽くするつもりなどなかった。
「そんな情けない顔をするな」
アズリアの声で我へと返る。目の前のアズリアの顔には苦笑いが浮かんでいる。
「気にしていない…と言えば嘘になるが、私はお前が気にするほど気に病んではいないし、イスラが死んだのもお前のせいなんかじゃない。ただ、懸命に生きただけだアイツもお前も、私も。皆不器用だっただけだ。だから、私も逃げずに帰ってきたんだ、この家に」
「アズリア…」
強くなったんだな。口にはしなかったがそんなことを思った。
彼女は弟の死を受け入れ、前へと進もうとしている。もう泣いているだけの子供じゃなかった。
「…あがらせてもらってもいいかな?イスラやアズリアが生きてきた場所を、見ておきたいんだ…」
前に進まなきゃいけない。どんなに辛くとも。それが生き残ってしまった者の定めだから。
だからその前に全てを受け入れておきたかった。
彼の想いを理解することはできなかったからせめて、彼が生きた証を見ておきたかった。
「構わんさ。どうせ今日は屋敷に私独りだ」
そう言ってアズリアはレヴィノスの重い門を開けた。広い屋敷は閑散としていて怖いくらいに静かだ。
誰も居ない空間というのはこうまで寂しいものなのかと実感する。
29レックス×アズリア8:03/08/23 08:51 ID:+qrJZcXq
「イスラの部屋は2階に上がって奥の左の部屋だ。私は下にいるから、気が済んだら降りてくるといい」
「うん、分かった…」
アズリアの言葉を背に受けながら長い階段を上る。
イスラは、どんな気持ちでこの階段を上っていたのだろうか。今はもう分からない。
長い階段を上りきった後には人気の無い薄暗い廊下が真っ直ぐに続いていた。
窓から差し込む月明かりを頼りに部屋へと向かう。
廊下の突き当たりにまで来るとそこはもう月明かりさえ入り込めない完全な夜の世界だった。
暫くは使われていないであろうドアノブを回し中へと入る。
闇に塗りつぶされた世界に真っ白なベッドが映える。驚くくらいに何もない部屋だった。
ベッドとその側に立ててある写真立て。それ以外の余計な物が全くない、広さの割に簡素な部屋だった。
ベッドの側に立ててある写真立てには笑いあうイスラとアズリア、そして両親が写っていた。
幼さを残したその表情は優しさに包まれている。
「―……」
何かがどこかで少しでも違っていたら―。
今更そんなことを思った所でどうしようもなかったが思わずにはいられなかった。
やりきれない気持ちを持て余して外の空気を吸おうとテラスに出れば空には満天の星空が広がっていた。
島で見る星空と似ているようで微妙に違う星達は夜の冷たい空気を受けて輝きを増しているように思われる。
「こうして星空を見ていると昔を思い出すな」
「アズリア…」
ふとかけられた声に振り返れば隣の部屋からアズリアが顔を出していた。
「お前があんまりにも遅いからな。様子を見にきてみれば案の定だ。昔から余計な物に気を奪われる癖は変わらんな」
苦笑をしながら隣へとやってくる。

「こんな星空を見ていると、学生時代の野外訓練を思い出すな」
「ああ、あの時の!」
アズリアの言葉に先ほどまで虚ろな目で空を眺めていたレックスの目に光が戻る。
「今考えるといい思い出だが、あの時は大変だったな。とにかく必死だった」
30レックス×アズリア9:03/08/23 08:54 ID:+qrJZcXq
「もうホントに大変だったよ。各チームに最低一人は女の子が入っててどのチームも女の子が美味しそうな料理作ってるのにアズリア全然作れないんだもん。
どれくらいできたか様子見に行った時西瓜の様に切られたキャベツが転がってるだけだった時なんて俺、吃驚して固まったもん。結局俺が作ってさ、
なのに「絶対誰にも言うなよ!」とか言われた時にはどうしようかと思った」
「な、五月蠅い!お前はその後同じチームのやつが美味いと言って私を褒める度笑ってたから他の奴らに変な目で見られたんだぞ!大体お前は男なのに料理ができるってのがおかしい。
そのせいで私はあの後料理の猛特訓をする破目になったんだからな。男のお前に負けるなんて絶対認めたくなかったからな」
「そんな事言ったって俺の場合両親が早くに死んじゃってたから嫌でも自分で必要最低限のことはしなきゃいけなかったし…。あ、でもアズリア料理作れるようになったんだ。
じゃあ今度勝負でもしてみる?俺はこう見えても士官学校に入るまでは自炊してたから結構上手いよ?」
「フン、そうやって自信満々でいられるのも今の内だけだ。きっとお前は私の前に吠え面をかくことになるだろうさ。いい嫁になると身内にも評判だったんだからな」
そう言い終わった後二人で顔を見合わせて笑った。
「今度」なんてもうないかもしれないのに。そんな事を思ったけど怖くて口に出せなかった。だから替わりに笑った。昔みたいに。
今、この男がいて本当に良かったと思った。一人でいたら今きっとこんな風に笑えなかった。
憂鬱だった気持ちがどんどん晴れていく。
「あとさ、星空って言えば学生時代の最後の新歓思い出すな。アズリアは覚えてないだろうけど」
「…何の話だ?」
最後の新歓。記憶の糸を辿るが最初しか記憶がない。
新歓の日は毎年男女問わず唯一羽目を外せる日だったので生まれて初めて酒を浴びるほど飲んだのだがその後の記憶が全くない。
「アズリア、途中で酔っ払って俺が女子寮の入り口までおぶっていったんだよ。そん時見上げた空が今日みたいな満天の星空だった」
「な…!」
全然覚えていない。というかそもそも途中から記憶がないわけだが。
朝起きたとき服がそのままだったとかそんなことしか覚えてない。
31レックス×アズリア10:03/08/23 08:55 ID:+qrJZcXq
「アズリアはもう覚えてないだろうけどあの時はもう凄かったよ。酔っ払って俺が止めるのも聞かずに服脱ごうとするし」
「わあああああ!」
思わず手で耳を覆った。無意識の内に自分はそんなに恥ずかしいことをしていたのか。
羞恥で耳まで真っ赤になる。
「しかも周りも煽るし。で、俺が何気なく話題変えようとしたら無理矢理飲まされるし」
「うう…」
酔っ払っていたとはいえこうも自分の醜態が晒されていくのはアズリアにとって屈辱だった。
正直、これ以上は聞いていたくなかったが羞恥より好奇心の方が勝っていた。
「しかも極め付けが最後の王様ゲーム。3番が5番にキスとかいう命令でさ、君が3番で俺が5番だったんだよ」
「ま、まさか…」
アズリアは言いかけて途中で言葉が止まる。聞きたくない、本当に。恐ろしい答えが待ってる気がする。
そんなアズリアの態度を知ってか知らずかレックスはニッコリと笑顔で答える。
「君、すっごいやる気満々でトイレって嘘吐いて逃げ出した俺の後追っかけてきてそのまま廊下で…」
ぎゃあああ!とアズリアは悲鳴を上げた、心の中で。
幾らなんでも冗談では済まされない話に顔の火照りは最高潮に達する。
「ホント、周りに人がいなくて良かったよ。舌まで入れられたし。誰かに見られてたら俺、絶対集団リンチとかされてたもん。しかも初めてだったのにキスした後アズリア思いっきり吐くし。ちょっと普通にカナリショックだったよ。今だから笑い話にできるけど」
「―……」
次々と明らかになる衝撃事実に眩暈がしてくる。
けれどそれと同時にファーストキスが好きな相手で良かったとか安堵している自分に呆れる。
顔の火照りをできるだけ抑えるようにして呼吸を整えてから口を開く。
「…その、すまなかったな…いくら酔ってたとはお前にそんな事してしまって…」
余りに恥ずかしすぎて顔を見て話せない。でもどうしても言わなければならなかった。
もし自分が好きでもない男にファーストキスを奪われた挙句吐かれたりしたらショックで立ち直れないかもしれない。
男勝りだとはいえアズリアも一人の女の子だ。そんなことを思ったりもする。
「じゃあ責任取れって言ったら取ってくれるの?」
「…それだけの事を私はお前にしたからな。お前が望むなら私のできる範囲のことならしてやるつもりだ」
32レックス×アズリア11:03/08/23 08:57 ID:+qrJZcXq
これが他の男だったら絶対こんな事言わなかったがアズリアはレックスが果てしなく鈍感で奥手な男であるということを嫌というほど分かっていたので躊躇いなく言葉が出た。
「んじゃあ、これでチャラでいいや」
「え…?」
そっと手が顎にかけられ、上を向かされる。目を閉じたレックスの顔が近づく。
目を閉じなきゃ、と思いつつも金縛りにあったように動かない。レックスの前髪が自分の顔に当たる。
鼻と鼻がぶつりそうな距離で唇が触れ合いそうになる瞬間、触れる前に近づいた顔は離れていく。
「―…なんて冗談…」
冗談だよ、と笑おうとして言葉が止まる。アズリアの目に涙が溜まっている。
「ご、ごめん!まさか泣くほど嫌だなんて思わなくて…」
「馬鹿っ!」
アズリアは自分の手で涙を拭うと叫んだ。
「いくら酔っ払っていたとはいえ好きでもない男に自分からキスなんてするわけないだろう…っ」
「!」
以前本で人は感情が高ぶると涙が出ると読んだことがある。
でもまさか触れられただけで涙が出るとは思わなかった。馬鹿みたいだ。
自分が馬鹿みたいで恥ずかしくて顔を上げられない。俯いたままでいるといきなり抱きしめられた。
強く抱きしめてくる体からは自分と同じくらい早鐘を打つ鼓動と大好きな匂いがした。
「それはさ…期待してもいいってことなの?」
耳元で囁かれる。初めて聞くトーンに柄にもなく緊張する。
「嫌だったら、とっくの昔に張っ倒してる」
「そっか…」
今度は本当に唇が降ってくる。不思議と自然に目を閉じることができた。

「…ぁ……ん…」
触れ合うだけの軽いものが角度を変えて何回か繰り返される。
息が苦しくなって口を開いた瞬間に舌が入り込んでくる。
レックスが舌を絡ませればたどたどしくもその動きに合わせようと反応が返ってくる。
「んん…ふぁ……」
最初は恐る恐る控えめだった舌の動きも時間が経つにつれ積極的に絡めてくる。
唇を離すとどちらのものとも分からない唾液が糸を引いていてそれが妙にいやらしかった。
33レックス×アズリア12:03/08/23 08:59 ID:+qrJZcXq
長いキスが終わるとアズリアはいきなり抱き上げられて危うくバランスを崩して落ちそうになったので慌ててしがみついた。
その様を見てレックスが笑ったのが何となく癪に障る。けれど抵抗はしなかった。
自分を軽々しく持ち上げる腕の力強さに男臭さを感じて柄にもなく緊張した。
「意外と、力があるんだな」
「そりゃあね。普段からでかい剣振り回してるわけだし。嫌でも腕力くらいつくよ」
そんな言葉を交わしながら抱きかかえられたままアズリアの部屋のベッドに横たえられる。
アズリアに覆いかぶさるような形になったレックスはアズリアの頬を撫でながら口を開く。
「辛かったり、痛かったりしたら言って」
「そんなこと、言ったところでどうせ止まれないだろ」
「誰が」とは言わなかった。きっともうお互いに止められない。
止められるくらいならこんなに熱くなったりしない、心も体も。
アズリアの言葉に苦笑いにも似た表情を浮かべながら自分の服に手をかけようとするレックスの手を不意にアズリアの手が止める。
「…服くらい自分で脱げる。お前も脱げ。私だけ脱ぐのは不公平だ。それと、こっちを見るなよ」
この状況で不公平もへったくれもない気がするし、自分で脱ぐと言ったくせに脱ぐ所を見られるのは恥ずかしいらしい。
何ていうか滅茶苦茶だけどそこが逆にアズリアらしい気がした。
レックスが自分の衣服を脱ぎ終わる頃にはアズリアが身に付けている物は下着だけになっていた。
有言実行を信条としているだけに一度言った事はきちんと守るらしい。
飾り気のない白い清潔感溢れる下着は彼女に似合っている気がした。恥ずかしさの為か頬は桜色に染まっている。
「…思ったより鍛えてるんだな」
「そりゃあ…まあね。本当はカイルとかギャレオみたいになれれば良かったんだけど」
予想外に男らしい体に素直に感想を述べたアズリアに素直な言葉が返ってくる。
その言葉にアズリアは思わず噴出す。
「お前にギャレオみたいな身体は正直似合わなさすぎるぞ。せめてもうちょっと色黒で強面になってから言った方がいいな。いくら強靭な肉体を手に入れた所でお前の顔じゃ迫力も何もないからな」
笑うアズリアにレックスはムスっとした顔をする。
普段は滅多に見せない子供っぽい反応だった。気にしてることを言われて少し傷ついたらしい。
34レックス×アズリア13:03/08/23 09:00 ID:+qrJZcXq
「どうせ俺はタレ目だし童顔だよ。でもアズリアが笑ってられるのも今の内だよ。その内絶対ギャレオやカイルより逞しくなってみせるから」
「それは楽しみだな。期待しないで待ってるとするさ」
熱い闘志を胸に燃やしているらしいレックスには悪いがアズリアはそんな日は永遠にこないだろうと密かに思っていた。
それに逞しい男は嫌いじゃなかったがギャレオみたいに暑苦しくなられても困ると自分勝手だなぁと思いつつも思ったりしていた。
未だに笑いが止まらないアズリアの頬にレックスの手が触れる。
節くれ立った指がアズリアの頬を、身体を滑る。
色の白さのせいか男にしては長くて細い綺麗な指だと思った。
剣を握るより本や筆を握る方が似合っている気がする。
指が触れた場所を追うように唇がアズリアの身体に触れていく。
頬から首筋を通って胸へと唇と指が伝う。下着を外されひかえめな膨らみが露になる。
そっと手で包み込んでも溢れない程度のそれを手で優しく揉み始めればアズリアから甘い声が漏れた。
「……くぅ…っあ…」
少し強く握れば痛みがあるのか僅かに眉が寄せられる。
片手で刺激を与えたままレックスはひかえめな乳房の頂上にある淡いアルサックの花の色をした突起を口に含む。
「…んんっ……ふぁ…あ……」
舌で転がして、指で弾くように触れればアズリアから切ない声が上がった。
アズリアにしてみれば他人に裸を見せたり触れられるという行為は初めてのことで、生まれて初めて感じる刺激と快楽に恐怖がないといったら嘘になるかもしれない。
けれど、体温が溶け合うと安心するのが不思議だった。
例えば今自分に触れてる手が自分より一回りも大きくなったのは何時だっただろう。
出逢った頃はまだ甲高かった声が低くなったのは何時だっただろう。
棒みたいに細かった手足が自分より逞しくなって長くなったのは何時だっただろう。
同じくらいだった身長が自分より高くなったのは何時だっただろう。
少年は青年へ。少女は女へ。
今思えば心も身体も子供から大人に変わる大事な時間をずっと側で過ごしてきたのだと気付く。
人生で一番大切で楽しかった時期を、同じ空気を吸って同じ物を同じ目線で見て笑って過ごしてきたのだ。
その時間はそれまでの孤独を埋めてしまえるくらいに幸せだった。
35レックス×アズリア14:03/08/23 09:02 ID:+qrJZcXq
そして自分は何時だってこうして触れてもらいたかったのだ、この男に。
きっと、出逢ったあの頃からずっと。
レックスの手が下半身へと伸び、下着の上からそっと触れるとアズリアは反射的に太腿を閉じてその手を拒んだ。
どうしようもない羞恥に顔を真っ赤にしながら睨めば少し困ったような情けない表情が目に映る。
「…怖い?」
「そんなんじゃないけどっ…」
アズリアはそう言うと身を起こす。そして一度深呼吸をするとレックスの股間へと顔を近づけた。
「ア、アズリア…?」
「…私ばかり高められるのは何だか癪だ」
そう言って勃ち上がり始めていたそれに軽く口付ける。
それまでキスの経験しか持ちあわせていなかったアズリアは男の性器を見るのは初めてだったし、実際に触れるのも初めてだった。
グロテスクな物でしかないはずのそれが好意を寄せる相手のものだというだけで愛しく思えてくるのは不思議だと思った。
知識としてはあったが実際に見たこともなければ試したこともないので戸惑いは隠せない。
震える手でゆっくりと扱く。
「…っ」
扱いた後そのまま先端を軽く撫でるとレックスの表情が強張るのが分かった。
普段は見せない表情がもっと見たくてアズリアは勃ち上がりつつあるそれに舌を這わせる。
裏筋を舐め上げながら味や舌触りを考えていると急に恥ずかしくなってきたので目を瞑って行為に集中することにした。
「…んん……くぅ…う……」
慣れない行為に顎が疲れてくぐもった声が漏れる。
それに構わず続け、片手で支えつつ上から咥えこみ舌を動かすと質量が増したのが分かった。
自分のやった事に相手が感じているのだと思うと何だか嬉しかった。
相手もまた自分の身体を弄りつつ興奮していたんだろうか。今の自分みたいに。
36レックス×アズリア15:03/08/23 09:04 ID:+qrJZcXq
そんな事を考えながらより深く咥えこむ。
「…っく」
軽く歯を立ててやれば少し苦味を伴う液が先端から滲み出る。
どんな表情をしているか見たくてそっと顔を覗き見てみればレックスは目を瞑ったまま難しい表情をしている。
「きついか…?」
「ちょっとね…」
苦しそうな表情に何だか今は自分が主導権を握っているようで優越感にも似た感覚を覚える。
そのまま何度か擦り上げ、先端を舌で掠らせてやるとレックスの腰がびくりと震えた。
「―ぅ、っぁ」
それとほぼ同時に口の中にあったものが痙攣し、断続的に熱を吐き出す。アズリアはそれを喉で受け止め、青臭いそれを勢いでそのまま飲み下す。
「わ、アズリアごめん、吐くんならゴミ箱!」
そう言って慌てふためきながら周囲を見渡す様が可笑しくてアズリアは思わず噴出す。
手練れた男なら絶対にしないであろう反応が逆に愛しく感じる。
「安心しろ。全部飲み下した」
「そ、そっか…」
断言されて安心しているような気まずい様な表情にまた笑いそうになる。
こんな反応が見れるならこれからもしてもいいかなと思ったりする。
そのままレックスの首に腕を回してベッドに横たわる。
レックスの手が再び下着にかかるが今度は拒絶することはなかった。
敏感な部分が外気に晒されアズリアの身体がビクリと震えた。
アズリアのそこはもう慣らす必要がないくらいに濡れていた。
奉仕をしながら彼女自身もまた興奮していたようだった。
「…あっ」
指で中心をなぞるとアズリアはぴくんと背中を反らし反応を返した。
「嫌だったら悲鳴あげていいから。止まれないかもしれないけど」
返事を返すには余りにも恥ずかしかったから強く抱きつくことで自分の意思を伝えた。
もとから引く気などない。
レックスはアズリアの腰を抱きかかえるとゆっくりと中へと進める。
「…っ!」
入り口を少し広げただけでアズリアは苦しそうに眉を顰めて唇を噛み締め、痛みに耐えている。
実際レックスの方も快楽より先に痛みを感じるくらいにそこは狭くきつい。
ゆっくりと少しずつしか進めていないとはいえアズリアの目にはもう涙は浮いている。
37レックス×アズリア16:03/08/23 09:05 ID:+qrJZcXq
初めて男を受け入れるのに痛みや苦痛がないわけがない。
それでも彼女は悲鳴一つ上げずにそれに耐えている。
背中に立てられた爪がそれを証明していた。
「ごめん…やっぱ痛いよね…。やめる?」
「気にするな、これは嬉し涙だ!」
弾みで出たアズリアの言葉にレックスはつい噴出す。
「嬉し涙って…」
「笑うな馬鹿」
そのレックスにつられてアズリアも笑い出す。
張り詰めていた緊張が解けて体の力が一気に抜ける。その瞬間一気に奥まで貫かれる。
「いっ…!」
思わず悲鳴を上げそうになって無理矢理堪えた。
今まで感じたことない強烈な痛み。そして異物感に圧迫感。
体が引き裂かれるような感覚に耐えるように背中に思いっきり爪を立てる。
生理的痛みに堪えきれなかった涙が流れる。
余りの激痛に視界は霞むし、一瞬気を失いそうになったが精神力でなんとか耐えた。
好きな相手のものなのに痛みだけはどうしようもなくて、嘘でも笑って「平気だ」と言えないのが辛かった。
「大丈夫、じゃないよね…。できるだけ力抜いて」
言葉と共に額にキスが降りてきて少しだけ安心した。
「…ぅあ…ふぁ…あ…んんっ…」
中でレックスが動く度に痛みと微かな快楽を感じてアズリアはどうしようもなくなる。
繋がった場所の熱さに、堪えきれない声が上がる。初めての感覚に戸惑いを隠せない。
レックスは温かく、弾力のあるアズリア中を堪能する。きついがひどく心地よかった。
「くぅ…あっ…ん……」
繋がった場所がクチュクチュと卑猥な音を轟かせる度アズリアは熱い吐息と泣くような声をあげた。
痛みに耐えるかのように整った眉は顰められ背中に強く爪をつき立てられたが彼女は最後までレックスを拒むこともなければ叫ぶこともなかった。
「…っ、アズリ…ア…!」
再び訪れた射精感にレックスは素早くアズリアの中から自身を引き抜く。
引き抜かれると同時に精液が迸りアズリアの体を汚した。
恐らく自分以外誰も見たことがないであろう彼の射精の瞬間の表情をアズリアは何となくきれいだと思った。
一番好きな表情を独占したのだと考えると痛みに耐えた甲斐もあったかな、と思った。
38レックス×アズリア17:03/08/23 09:07 ID:+qrJZcXq
「何かさ、アズリアとこういう関係になるって学生の頃は考えもしなかったな」
裸のまま布団に寝転び余韻に浸りながらもレックスは呟いた。
「正直嫌われてない確信はあったけどそれは好かれてる自信にはならないし、最初は嫌われてると思った」
「―…そりゃあ最初はホントに嫌ってたからな、お前のこと」
そのレックスの肘を枕にしながらアズリアは少し不機嫌そうに答える。
「私が今まで築き上げてきた全ての物がぶち壊された勢いだったからな。どんなに努力しても結局実技だけはお前に勝つことはできなかったし。才能の差というのを恨んだりもしたさ」
アズリアは少し頬を膨らませて背中を向ける。
普段の彼女だったら他人に絶対に見せることのない子供っぽい態度だ。
そんな態度が普段とのギャップと相俟って可愛らしく見える。
「朝から晩まで馬鹿の一つ覚えみたいに剣振り回してれば特別な才能なんかなくたって誰だって強くもなるよ」
「…初めて聞いたな、そんな話」
レックスの言葉にアズリアは振り返る。
アズリアの視線の先のレックスの顔は苦笑いが浮かんでいる。
彼が元々努力家だということは知っていたがそんな事実は学生時代には気付かなかった。
「今まで誰にも言ったことなかったし、言うつもりもなかった。両親が死んで、村の人達は俺に家族みたいに優しく厳しく接してくれたけど、
やっぱり肉親と他人の間には絶対越えられない線みたいなのがあるだろ。子供ってのは特にそういうのに敏感だからさ、
しかも俺はそういう所だけは妙に聡い可愛げのない子供だったから暇さえあれば馬鹿みたいに錆びた剣を振り回してた。今考えると寂しかったんだって分かるけど、
そん時はまだ子供だったから血豆が潰れて剣がボロボロになるまで無心になって日が沈むまでやり続けてた。村の人たちに迷惑かけちゃいけない。いい子でいなきゃって思ってたし。
今考えると馬鹿だなぁって思うけど」
「―……」
アズリアはレックスの言葉に昔の自分の姿を重ねた。
結果を出すことだけを求められ、必死に努力し続けてきた幼い頃、彼女もまた孤独だった。
努力することで寂しさを紛らわすしかない不器用な子供だった。
39レックス×アズリア18:03/08/23 09:10 ID:+qrJZcXq
だからこそ彼に惹かれたのかもしれない、と今なら思う。
きっと自分の寂しさを理解して受け入れてくれる。
同じ孤独を知っている彼なら自分を救ってくれるかもしれないと心のどこかで期待してたのかもしれない。
「君に初めて出逢った時昔の自分見てるみたいで気になったんだ。でも本当は全然違った。いい所も悪い所も、新しい一面を知る度にそれを実感してますます君のこと好きになっていってたな」
「―……」
何というか面と向かって告白されてアズリアは真っ赤になる。
今までまともに告白されたことなどなかったから。
男子生徒に人気はあったらしいと聞かされたが、本人達の意思は関係なしにレックスとの仲が半公認となりつつあった為か告白してくるような勇者はいなかったのだ。
高嶺の花コンビだとどこか敬遠されもした。
「…まさか君に好かれてるとは思わなかったからこのまま君に会えなかったら誰にも言わないで墓場まで持っていくつもりでいたけど、今なら言えるよ」
レックスは一呼吸おくとアズリアを抱きしめ再び口を開く。
「俺には俺の守りたいものがあって君には君の選んだ道がある。だからさ、一緒に暮らすわけにはいかないけどたまにこんな風に会って昔みたいにお互いのこと話したりとかできないかな?
会いにきて欲しいなんて言わない。俺が会いたいから会いにくるよ。まだ君に話してないことが沢山あるし、見せたい物も沢山あるんだ。
例えば俺の故郷のアルサックの花が綺麗だとかオウキーニさんに子供が産まれそうだとか。それに料理対決もまだしてないよ」
レックスの思ってもみなかった言葉にアズリアは思わずレックスの顔を見上げる。
そこにはやっぱり笑顔があってそれが何故か嬉しかった。
どうしてこの男は何時も一番欲しい言葉を欲しい時に言ってくれるんだろう。
今まで何度も思ったことをまた思った。
「それでさ、君が自分で満足できるくらい軍で頑張って、意地とか家のこととか全部なくなって戦うことに疲れたらでいいんだ。いつか島で一緒に暮らせないかな?それまでに俺も君を守って養えるぐらい強くなるからさ。…ダメかな?」
「…私が軍を退役して島に行く頃はもう婆さんになってるんだぞ?」
震える声で話す。言葉の最後の方は掠れていた。
40レックス×アズリア19:03/08/23 09:12 ID:+qrJZcXq
「君が御婆ちゃんになる頃には俺もお爺ちゃんになってるよ、中身は。昔から憧れてたんだ。
皺くちゃのお爺ちゃん御婆ちゃんになっても大切な人と一緒に笑ってお茶とか飲んでるの。で、昔話とか沢山して幸せだなぁって感じるんだ」
「…でも私はお前をおいて逝ってしまう。そんなの辛すぎるだろ…?」
「確かにいずれくる別れは辛く悲しいけど遠い未来を心配して可能性を潰すより今を大切にしたい。
俺はいつかくる別れに怯えるより一緒にいられる時間を大事にしたいんだよ。もう後悔したくないから」
夢を、見ているのかもしれない。幸せな夢を。でももし夢ならこのまま覚めなければいい。
このまま幸福な夢をみていられるなら今死んでも構わない。
「俺はフレイズみたいに気の利いたことはことは言えないし、カイルみたいに俺が幸せにしてやるって言えるくらい男らしくもない。
ウィルも島のみんなもカイル達もヘイゼルさんも、みんな幸せになってもらいたいって思ってる。でも俺が俺の手で幸せにしてあげたい思うのは君だけなんだ。
だから二人で幸せになりたい」
もう絶対に泣かないって決めたのに涙が溢れた。
敵対して、剣を向け合って。時には本気で殺意を抱いたかもしれない。
切なくて、苦しくて何度も諦めようと思った。
幼い頃から欲しいものを欲しいと言えなくて、諦めることには慣れていたのにこれだけは諦められなかった。
捨ててしまった方が楽だと分かっていたのにどうしても捨てられなかった。
どんなに愚かで自分勝手だと罵られようとも守りたかった大切な想い。
馬鹿みたいに夢見てた。
いつか痛みも苦しみも喜びも全部分かち合える二人になりたいって。
いつも隣で歩いて笑いあえていた少女だったあの頃からのたった一つの願いが今叶った気がした。
人は皆幸せになる為に生まれてくるのだと思ってもいいのだろうか?
何度傷ついても、どんなに苦しくてもきっといつかは幸せになれる。
そう信じているから幸せになれるのかもしれない。
白いウェンディングドレスも花束もいらない。ただ側にいてくれればいい。
何かを言おうとしても涙で言葉にならなかった。だから代わりに強く抱きついた。
41レックス×アズリア20:03/08/23 09:13 ID:+qrJZcXq
「明日二人で指輪でも買いに行こっか?」
自分の髪を撫でてくれる大きな手が愛しかった。
きっとその手に守られ、そしてその手を守って生きていくんだろうと思った。
守られるだけじゃない、大切な人を守るために強くなりたいと思った。
いつも隣で支えあえるような二人になりたいと思った。

「じゃあ暫くは会えなくなるけどそれまで元気で。また会いにくるから」
「お前もな。島の住人によろしく言っておいてくれ」
さよならと一緒に約束を。
二人の左手の薬指には簡素だけれど淡い光を放つ同じ指輪がはめられていた。
側にいて守ってもらうのだけが愛の形じゃない。
離れていても信じていられるから大丈夫。強く生きていける。
レックスの乗った船が陸から遠ざかるのをアズリアは微笑んだまま見送っていた。
次会うときまでに料理の腕を上げておこうか。
髪を伸ばしてスカートなんて穿いて少しは女らしく振舞ってみたらアイツは驚くだろうか。
そんなことを思いながら船が遠く地平線の彼方へ消えるまでアズリアは優しい笑顔を浮かべながらずっと見つめていた。

おわし
42名無しさん@ピンキー:03/08/23 09:19 ID:PHHKFYLs
朝から神降臨中。凄いなこのスレ・・・

>>21
イイ!
獣姦っぽいヤッファ×アティ良かったです。
やっぱエロいな、アティ先生w

>>22-41
レックス×アズリアの正統派純愛物ですな〜。
初々しい二人は見てるこっちが微笑ましくなります。
話も綺麗に纏まってて、とても面白かったです。
圧倒的な文章量を読むほうに苦にさせないほどの大作、実に見事でした。
43名無しさん@ピンキー:03/08/23 09:21 ID:Ae6gc7ey
シマシマアティと純愛レクアズキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
神様達朝から萌えをありがトン
4422→41(前スレ956):03/08/23 09:25 ID:+qrJZcXq
砂吐き純愛物でGOサイン出してくれた人もいたし前スレ>>971氏と漢と漢の約束をしてしまった
ので取り合えず投下してみますた。初投下、初エロなんで色々可笑しい所も多々ありまつが
見逃して頂けると幸い。無駄に長い上ラヴラヴいちゃいちゃでスマソ。一番恥ずかしいのは書いてる
本人なんでお見逃しを…。一応アズリアED後の話ということで。
あそこでどうして「追いかける」という選択肢がないのかと小一時間(ry  
アズリアたんだけ幸せになれねーのなんて納得いかねー!とイスラEDを見てないせいか思う今日この頃

一足早く約束は果たしたんで>>971氏、レシユエよろ
45膿武者:03/08/23 09:34 ID:iF6MebpL
>>22>>41
やべぇ!おれもうダメだ!あんた神でつ。
46名無しさん@ピンキー:03/08/23 09:46 ID:fweDtg40
ハッピーEDのレックスとアズリアイイ!
47名無しさん@ピンキー:03/08/23 11:46 ID:wUi8Fwb+
>>44
おまい、アホだ。
こんなすげえSS投下を諦めようとするなんて、アホだ。そして神だ。
なんだこれすーげえ良い。良すぎる。
細かい心理描写が秀逸で萌えも最高潮。ごちそうさまでした。
48名無しさん@ピンキー:03/08/23 11:55 ID:jLSIU7M+
>>44
おれ純愛大好きだーーーー!
朝っぱらからありがとーーーーー!
49名無しさん@ピンキー:03/08/23 12:08 ID:HiRx9my1
>>44
乙です。俺このカップリング好きなんで大変(;´Д`)ハァハァ しながら読ませて頂きました。
50名無しさん@ピンキー:03/08/23 12:27 ID:TiskSZxV
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
すげえ・・・いきなり神が2人も・・・

前スレにも神が・・・(*´д`*)
もうしあわせ
51名無しさん@ピンキー:03/08/23 12:27 ID:A6rQVeMR
>>44
すげえ……超力作じゃないか。
今、躊躇いもなく貴殿を神として崇めさせていただきます!
52名無しさん@ピンキー:03/08/23 12:34 ID:O+/OIYIz
なんとゆうスレだ!!
神だらけでつね







さて、百合がないから自足でもするか
53名無しさん@ピンキー:03/08/23 12:36 ID:TiskSZxV
>>52
投下よろ(*´д`*)

54初任務:03/08/23 13:21 ID:L2Rs+Wph
「なんで、こんな事になったんだろうな」
俺はそう相手に気が付かれない様に一人呟く
背中には、堅い鉄の筒…どう考えても銃が突きつけられている
一般市民には馴染みのない、特に帝国では持つ事が許されないであろう
結果的には辺りをつけて尾行した人間は大当たりだったなどと洒落で片づける
にはあまりにも笑えない。内心苦笑していると二人ほど冷たい目をした男が
近づいてきた……

「尾行……ですか?」
二日前の午前、士官学校の学長に呼ばれた俺とアズリアは怪訝そうに学長を見る
「そうだ、最近帝国内で麻薬の密輸が横行している、知っているだろう?」
「えぇ…新聞とかの見出しに最近よく見かけますね」
学長室独特のピンとした空気は好きになれない、隣のアズリアは緊張のためか
言葉が出ないでいた様なので俺が変わりに答える
「そうだ、この帝国内にそんな事を許してはならない。そこで今度、軍で近いうちに壊滅作戦を行う事に決まった」
ダン! と学長は机を叩き一気にまくし立てる
「はぁ………先生達の噂には聞いてましたけれど、けれど何故軍が学生である俺達にそんな命令を?」
「レックス、解らないのか? 麻薬組織の場所を正確に掴むために軍が動いているが、実際…人手が足りない、そんなところでしょう?」
ようやく緊張の糸がほぐれたアズリアが答える
「その通りだ、水面下では小さな組織は潰してはいるのだが大元である組織の場所を掴み倦ねている」
「解りました、それで…具体的にはどんな事をやればいいのでしょうか?」
俺達が使われる理由はなんとなく解ってきた、軍が人手が足りないから士官学校で使える奴を駒として貸せ
そんな物だろう、考えるだけで胸がムカムカしてくるのだ実際に言葉にされたら不愉快になるの火を見るより明らかだ
「理解が早くて結構、作戦内容だが簡単な物だ。歓楽街に潜伏しこれだとバイヤーの尾行をするという物だ」
「なっ!」
歓楽街という単語にアズリアは反応する、彼女の顔が赤くなっているのは俺の気のせいではないだろう
「か、かかかか歓楽街ですか……しかし、私は女です! 一人で行動するには不自然な様な」
「目は二つより四つの方が目標を見つけやすい、それに単独行動ではないぞ」
「えぇ!」
俺とアズリアの驚愕が狭い学園室内に響いた
55名無しさん@ピンキー:03/08/23 13:24 ID:SGLJwjpK
>>44
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
こういうのが好みの自分は激しく(;´Д`)ハァハァでした。
レックスもアズリアもかなりお気に入りのキャラなんだよね。
だから、イスラEDが好きだし。
投下してくれて激しく感謝。
56名無しさん@ピンキー:03/08/23 13:49 ID:TgzJJ+MH
プラティとウレクサの続きが激しく待ち遠しいです…
57初任務 選択:03/08/23 14:10 ID:L2Rs+Wph
「この作戦は高度の観察眼が必要とされる、単独ではどうしても死角と限界がある
 だが3人、4人と一緒に行動していては不自然になる。だが男女二人での行動は
 あの場所でも不自然ではない、幸いにして主席と次席が男女だからな」
「…つ、つまり、私はこい…レックスと恋人をやれと」
見ているのも気の毒なくらいにアズリアは真っ赤になっている
「平たく言うとそういう事になるな」
「……拒否権は無いんですね」
俺は一応聞いてみる
「いや、拒否権はある。この命令は尾行もあるが囮の意味もある、字数は同じだが
意味は全然違う、正直言って学生がやる仕事ではない」
「……もう一度聞きますが、単独行動はないんですね。絶対に…」
「そうだ、必ず二人一組だ」
「解りました。今すぐには答えは出せませんが……」
横目でアズリアを見る。すっかり狼狽している
「なるほど、解った。こちらでも人は探してみるが…良い返事を期待しているよ」

「落ち着いたかい?」
「……すまない」
学園内にあるカフェテリアでアイスコーヒーを飲み、なんとかアズリアは立ち直った様だ
「さて、どうしようか……拒否権はあるらしいけど?」
「お前の方はどうなんだ? もしかしたら死ぬかもしれないんだぞ?」
珍しくアズリアが弱気だ
「そうだね」
「そうだねって…死ぬのが怖くないのか?」
「う〜ん、怖いかもしれない。けど、俺が死んでも失うものは無いからさ」
58前スレ566:03/08/23 14:12 ID:L2Rs+Wph
>>初任務
最初はアズリアでやろうかと思ったんですが……
質問です、アズリアかアティかどちらが良いですか?
59名無しさん@ピンキー:03/08/23 14:30 ID:HiRx9my1
>>58
このままでおk
60風邪引きさんと彼女の午後:03/08/23 15:30 ID:zmi1fJYi
「うん、こんな感じでいいかな?」
アティはおかゆの味見をすると、火を止めた。
そして、なべに入ったおかゆを少しずつ器へと移しかえる。
ところで、アティがなぜこんなことをしているのかというと―――

―――発端は今朝のことだった。
時間には決してルーズではないヤードが朝食にこないということで、
心配になったいつもの面々がそろそろ様子を見に行こうか・・・
と話をしているときに彼は現れた。
・・・顔を真っ赤にし、ふらふらとした足取りをしながら。
誰が見ても明らかに様子がおかしい・・・ということですぐさまヤードを部屋へと戻し、

クノンはヤードの症状を見て風邪だ、と診断した。
そのあとクノンは的確な処置を施し、いくつかアドバイスをして帰っていった。
しばらくして、皆が落ち着いたあとに一応何かあったときのために
誰かがついていたほうがいい、という話になった。
そこで、医学については多少勉強しているし、いつも剣のことでお世話になっているから・・・
ということでアティがヤードの看病をすることにしたのである。
・・・しかし、それらは口実。
実は、アティはヤードに対して密かに好意を抱いていた。
好きな人のために何かをしてあげたい。
口実にした剣や医学うんぬんのことも嘘ではなかったが、一番の理由はそれだった。
―――そんなわけで今日は特別にお休みをもらい、ヤードの看病にいそしんでいるというわけである。

・・・今日は、好きな人のために役に立てる。
何度もそのことを実感するたび、うれしさがこみ上げてきて胸がいっぱいになる。
「これでよし、と。・・・あ、あとナウパの実もいっしょに持っていきましょう」
不謹慎だな・・・と思いつつも、アティはウキウキとした気分で
おかゆとナウパの実を乗せたトレイを手にヤードの部屋へと向かった。
61風邪引きさんと彼女の午後2:03/08/23 15:39 ID:zmi1fJYi
―――コンコン。
「はい・・・どなたですか?」
ドアの向こう側からヤードの声が聞こえてくる。
「えっと、アティです。・・・入ってもいいですか?」
「ええ・・・どうぞ」
部屋に入ると、ベッドの上でヤードが本を持ったままこちらを見ていた。
きっとすることがなくてに読んでいたのだろうなと思いながら彼の顔色を見る。
見る限り、顔の赤みもだいぶ落ち着いてきていて、回復は順調という感じだった。
「・・・気分のほうはどうですか?」
「はい、おかげさまで・・・だいぶ楽になりました。」
その返事にアティはひとまずほっとした。
近くにおかゆをおき、ヤードへと近づいていく。
「苦しいところとか痛いところはないですか?」
そう言ったあとちょっと失礼します、と声をかけヤードの額にそっと手を当てた。
まだ、少し熱い。
「・・・・ええ、それも今のところは大丈夫みたいです。
あの、今日は私のためにわざわざお休みまでしていただいて・・・その、申し訳ありません」
本当に申し訳なさそうに謝るヤードに、アティはにっこりと答えた。
「いいえ・・・気にしないでください、私が好きでしていることですから。
それより、おかゆ作ってきたんですけど・・・食べられそうですか?」
「すみません・・・お言葉に甘えて、いただくことにします」
「よかった。・・・じゃあ、ちょっと待っててくださいね?」
アティは近くにおいてあったおかゆをひざの上にのせ、器から一口分おかゆをすくい、
ふぅふぅ、と息を吹きかけ少し熱をさました。
そして、それをヤードの口元へと差し出す。
「はい、あーんしてください♪」
62風邪引きさんと彼女の午後3:03/08/23 15:41 ID:zmi1fJYi
「・・・・え?」
ヤードは言葉を返したきり動かない。
アティはどうしたのだろうと思いつつもそのまま待っていた。
奇妙な状態のまま二人の時間が止まる。
「・・・あ、あの、自分で食べられますから大丈夫ですよ・・・?」
しばらくした後、ヤードの遠慮がちなその一言で、アティはようやく
自分のしている行動がどのようなものか気がついた。ほほが一気に熱くなる。
「・・・あ、そ、そうですよねっ。やだ、ごめんなさい!つい・・・っ」
浮かれすぎてる。恥ずかしい。自分はなんて大胆なことを。早くおかゆを渡さなきゃ。
さまざまな思いが一瞬にして駆け巡りアティは立ち上がった。・・・ひざにおかゆを乗せたまま。
「あ・・・・っ?!」
気が付いたときにはもう遅かった。
立ち上がった衝撃で器が傾き、ヤードの布団はあっという間におかゆまみれになった。
「きゃあっ!ご、ごめんなさいっ!すぐにふきますから・・・っ」
近くにあったふきんでおかゆを取る。
・・・が、すぐに水まみれになり使い物にならなくなった。
むしろ、取った分のおかゆの水気が布団にこぼれていて2次災害になっている。
「ふきんっ!ふきんをっ、とってきますから待っててくださいねっ?」
「あの・・・私も手伝います」
「だ、大丈夫ですからっ!寝ててっ!ここにいてください!」
そう言って、アティはふきんを取りに慌てて部屋の外へと出て行った・・・。
63風邪引きさんと彼女の午後4:03/08/23 15:43 ID:zmi1fJYi
「ご、ごめんなさい・・・」
あのあと、布団を片付けようと動かした際にシーツや床にまでおかゆが広がってしまい、
一気にベッド付近までおかゆまみれになった。
そして、急いでおかゆを掃除し、布団を取り替え、シーツを取り替え、
床をふき、ようやく落ち着いたのだが。
結果として病人であるヤードまで動いてもらうことになってしまったのだった。
しゅんとなりながら、アティはうつむく。
(うう、ダメダメです・・・)
「気にしないでください・・・失敗は誰にでもあるものですよ」
ヤードがフォローを入れてくれる。が、余計に情けなくなった。
せめて次は失敗しないように、と決めアティはもう一度おかゆを持ってくることにした。
「・・・と、とりあえず、もう一度おかゆを持ってきますか・・・ら?」
そこで、アティは器がないことに気が付き、足元やあたりを見回す。・・・が、見当たらない。
どうやらさっきのどたばた騒ぎでどこかに隠れてしまったようだ。
もうしばらくあたりを―――今度はさきほどより広い範囲をよく見回してみると。
ふと、ヤードの布団の中で少し前まではなかったはずの、不自然に盛り上がっている部分がアティの目にとまった。
「あ、よかった。器・・・そこにあるみたいですね?」
アティはほっとしながらヤードの布団に近づいた。
ヤードもアティの手のあたりに視線を向け、そのまま追いかける。
・・・が、ある一点を見たとたん、彼は慌てた様子で止めに入ってきた。
「いや、あの、それは違・・・・」
「寒いかもしれませんけど、ちょっとの辛抱ですから。・・・ごめんなさい、失礼しますね?」
「やめっ・・・・!」
ヤードの制止も一瞬遅く。
がばっ、とアティは勢いよく布団をめくり上げる。
「・・・・・・ぁ」
「〜〜〜〜〜〜〜っ」
そして。
アティは布団をめくり上げた体制のまま固まった。
ヤードはうつむいて、真っ赤になった顔を片手で抑えている。
不自然な盛り上がりの正体。
それは器ではなく・・・ズボンの下から激しく自己主張をするヤードのモノ、だった。
64:03/08/23 15:52 ID:zmi1fJYi
自分でうpしておきながらかなり微妙だなぁ・・・とオモタ。
何じゃコリャ・・・・。
もっといろいろ何とかしないとダメですな。

このあとの展開はヤード×アティとアティ×ヤード、
・・・・どっちがいいでしょう?
意見キボンヌ。
65風邪引きさんと彼女の午後:03/08/23 15:54 ID:zmi1fJYi
誰が見ても明らかに様子がおかしい・・・ということですぐさまヤードを部屋へと戻し、

クノンはヤードの症状を見て風邪だ、と診断した。
・・・・ってところの間

>すぐさまスカーレルがクノンをつれて戻ってきた。

っていうのがぬけてたよ・・・。
スマソ、いろいろ何とかするうんぬんの前に逝ってくる・・・・。
66名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:08 ID:NqqnYBAj
>>64
アティが甲斐甲斐しくていいね。
読んでるだけで漏れの股間が膨ら・・・じゃなく期待が膨らむよ。
個人的にヤード×アティをキボンヌ
あの静かな男の手口を見てみたいな(;´Д`)ハァハァ
なんで逝かないでくらさい。
67名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:13 ID:e0KBi56t
ヤードキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!

ヤード×アティが(・∀・)イイ
実はヤード待ってますた。
キュウマ×アティとかとかヤード×アティとか需要なさげなのが好きな自分
68名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:16 ID:A6rQVeMR
さーて、新スレ祝いに一本投下させていただきます。
エロのないただのSSで恐縮ですが……
69風呂上りの刹那に 1/5:03/08/23 16:17 ID:A6rQVeMR
「つい、長居してしまいましたね」
 見事な造りの湯呑みを畳の上に置き、レックスは呟いた。
 時刻は既に夜。風にざわめく木々の陰からは虫の鳴き声が聴こえてくる。
 程よく冷えた空気が心地良い。見上げれば、空には満月が煌めいていた。
 藍色に染まった暗がりを照らし、立ち並ぶ庵の影を浮かび上がらせる。緩やかに、映し出す。
 風雷の郷──その静かな、それでいて雄々しい姿を。
「すまぬな……スバルが駄々をこねねば、陽が落ちる前には戻れたであろうに」
 申し訳なさそうに顔を伏せ、ミスミはすぐ隣に横たわる我が子の寝顔を見やる。
 先程まで賑やかにはしゃいでいた少年も、今や庭石より大人しい。
 規則正しい呼吸を繰り返すスバルの髪を撫で、ミスミは暖かな微笑を浮かべた。
「朝から先生が遊びに来ることを楽しみにしておってな?
 約束の時間の半刻前には猫が足音一つ立てる度に玄関まで飛んでいく有様じゃった」
 想像して、レックスもまた笑みを浮かべる。
「あはは……嬉しいですね。そんなに懐いてもらえるなんて」
 レックスは、ここ『鬼の御殿』に到着した途端に飛び付いてきたスバルの笑顔を思い出す。
 子供とはいえ鬼人族の持つ強靭な力で引き摺られ、その様子を目撃したキュウマの失笑を買ったことも。
70風呂上りの刹那に 2/5:03/08/23 16:18 ID:A6rQVeMR
「わらわとて心中は同じであったぞ? 年甲斐もなく胸が躍ってな、ご老体から少しは落ち着けと叱られた」
 くすり、と悪戯を考え付いた子供のような表情で、艶然と、それでいて無邪気にミスミは笑った。
 その振る舞いは少女のようで、レックスは自分の頬が熱くなるのを自覚する。
「ミスミ様はまだお若いじゃないですか……それに、俺がここに来るのもそう珍しいことなんかじゃないし。
 むしろ度々お邪魔させてもらって心苦しいくらいです」
 コホン、と咳払いを一つ。レックスはまだ少し残っているお茶を飲んで落ち着こうとした。
 柔らかく鼻孔をくすぐる茶葉の香りが心にしみる。そうして幾分か動悸が静まりつつあったその瞬間。
「どうせなら毎日会いたいと思うのが、年若い女の性であろ?」
 見事にその平常心は粉砕された。
「か、からかわないでくださいよ。全く……ミスミ様は冗談がお好きなんですね」
「さあ、それはどうであろうな?」
 気恥ずかしさで一杯になり、レックスは自分の敗北を悟った。今はまともにミスミの顔を見れそうにない。
(まるで子供扱いだな……俺)
 そんなことを考えて、心の中で盛大に溜息をつく。しかし、ふと外の暗さが深みを増していることに気が付いた。
 レックスは、慌てて腰を上げる。
「あ、それじゃあ俺はそろそろ戻ります。今日はお招きいただいてどうもありがとうございました」
 周囲を見回して、自分の荷物を探す。それを見つけた頃に、ミスミから声が掛かった。
「まあ、そう急くでない」
「え? でも……」
 一応ヤードに今日の用事は伝えてあるが、これ以上遅くなると心配をかけてしまうだろう。
 ソノラあたりは既に探しに出ようとしているかもしれなかった。
「湯の用意ができておる。どうせなら今日の疲れを落としてゆくとよい」
71風呂上りの刹那に 3/5:03/08/23 16:18 ID:A6rQVeMR
「ふう……」
 檜造りの湯船につかりながら、思わず気の抜けた声が漏れる。
 熱い湯とほのかに香る木材の効果で、日頃から疲れが溜まっていたレックスの体は嬉しい悲鳴を上げていた。
 普段から柔和な表情が、今はさらにだらしないほど緩みきっている。
「ミスミ様に感謝しなきゃな……あ〜、極楽」
 そのまましばらく体を投げ出すようにし、束の間の幸せを甘受した。
 のぼせたり、あるいは湯冷めしないように頃合を見計らって、レックスは湯船から上がる。
 体を洗うために垢すりを手に取る。ソープはないのかと探してはみたものの、それらしいものは置いてなかった。
 文化の違いというものを噛み締めつつ、腕や脚を洗う。その時、突然に戸が開け放たれた。
 一瞬何が起こったかわからず、レックスは素っ頓狂な声を上げた。
「え……ミ、ミスミ様!?」
 いつものような着物ではなく、一枚の白い布を申し訳程度に巻きつけたミスミがそこにいた。
 艶やかな笑みを浮かべ、ゆっくりと近付いてくる。
「なに、そなたはシルターン式の風呂には慣れておらぬだろうと思ってな。背中を流しに来た」
 うなじにかかる長い黒髪を掻き上げ、白く細い首筋が晒される。
「結構です! 結構ですから! どうぞお構いなく!」
 レックスは混乱し、情けない声を上げることしかできない。浴室は広かったが、逃げ回ることができるほどの広さではない。
「客をもてなすのが家主として当然の責務であろう? よいではないかよいではないか、ほれ観念せい」
「お戯れを! お、およしになって!? あ〜れ〜」
 ──何故だかレックスは、そう答えるのが礼儀であるような気がした。
72風呂上りの刹那に 4/5:03/08/23 16:19 ID:A6rQVeMR
 背中を丹念に洗い流されている間、レックスは硬直して全く身動きが取れずにいた。
 彼とて健全な男だ。このような状況下で、思い余って過ちを犯してしまわない保障などどこにもない。
 言葉の一つも発せず、胸の中でしきりに暴れる劣情を制御することのみに意識の全てを奪われる。
「のう、先生……」
 背後から投げ掛けられるミスミの言葉にも、返事を返すだけの余裕などあるはずもなかった。
 不意に、背中に柔らかな弾力を感じる。豊かな乳房を押し付けられているのだと理解し、反射的に背筋を伸ばしてしまう。
 肩になにかが乗せられる。耳元を自分のものではない髪がくすぐり、それがミスミの顎だとわかる。
 ミスミの体温と、品の良い香りを感じ、レックスの鼓動は一際激しく跳ね上がった。
「スバルの、ことなんじゃがな……」
 その言葉は、レックスに僅かばかりの理性を取り戻させた。
 身動きが取れないのは相変わらずだが、ミスミの体の感触も、今ならそれほど気にならない。
「あの子は恐らく、先生に父親を重ねておる。ろくに顔も知らぬ父、リクトをな」
 しばらくの沈黙が過ぎる。目の前に、天井から滴り落ちた雫が飛沫を上げた。
「だから……時にはそのように振舞ってほしいのじゃ。教師としてだけではなく、真正面から厳しくな」
 寂しげな声。微かに震えた声。けれど、確かな強さを含んだ声。
「姫としてではなく……母としてのたっての願いじゃ。……頼まれてはくれぬか」
「……わかりました。俺なんかでよければ」
 レックスは、こんなことしか言えない自分がひどく情けなく思えた。
 もう少し、気の利いたことを言えればいいのに、と。
 
 だが──

「ふ、ふふふふっ♪ そうか、そうか! 礼を言うぞ先生!」
「う、うわっ!? 離れてくださいよ!」
「ええい、じたばたするでない。減るもんじゃなし」
 途端に子供のように無邪気な様子で抱き付いてきたミスミの姿を見て、レックスは自分の行動が間違ってはいないのだと感じた。
73風呂上りの刹那に 5/5:03/08/23 16:20 ID:A6rQVeMR
 結局、その後すぐにミスミは浴室から出て行った。軽やかな足取りで鼻歌混じりに歩いていく姿を見送り、レックスは苦笑する。
「やれやれ……」
 呟きながら衣服をまとう。湯で温まった体には少し厚着が過ぎたが、夜風に当たれば丁度良くなるだろう。
「恋人もいないのに、父親役とはね……俺もしかして、保父さんとかでもやっていけるのかもしれないなあ」
 そばに誰かがいればすごい勢いで頷いたであろう台詞を一人ごちて、レックスは廊下に出る戸に手をかけた。
 ──その時、レックスは何者かの気配を感じた。

                             ……ニンニン……

 ──背後の浴室、その天井裏の辺りから聞こえてきたそれは果たして何だったのであろうか。
 瞬間的に背筋が凍る。神経、細胞の一つ一つが氷に変じたような感覚。
 冷汗が全身から吹き出る。体中に粟が立つのがわかる。
 それは恐怖。それは戦慄。それは焦燥。
 怯えた小動物のように全身を緊張させ、レックスは物音一つすら聞き逃すまいとした。
 だが、何かが動く気配も、空気が揺らぐような感触も、それ以降は決して捉えられなかった。
 ──気が付けば、抜剣していた。

 屋敷の外では、虫の鳴き声が未だに続いていた──


 終わり。
74名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:21 ID:eCR3K9yl
アティばっかでベルとかアリーゼなしかい
75名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:33 ID:r2nP2dzK
非常にゆっくりと、前スレ埋め立て&1000取り
76名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:40 ID:IfI+YqN0
逆よいではないかよいではないかワラタw
77名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:41 ID:v/XRTPl5
ニンニン(・∀・)イイヨイイヨー
やっぱミスミ様はええなあ・・・
78名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:42 ID:Z2iYFXXA
>>74
アティで色んなカップリングを見たいからいいんだYO
79名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:42 ID:5KSofUsv
>>69-73
ミスミ様キター!!!!
この感動は言い表せない_| ̄|○
乙彼さん!
80名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:52 ID:hqyxZ6XU
最近はレックス×アズリアが主流なんだな・・・好きだけどさ。
しかしここでアズリア×アティきぼんぬといってみる!
81名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:54 ID:CmrnvXmu
>>74
俺もアティが一番好きだから無問題。
まあ、アズリア辺りは結構出てるし、ベルも前回のビジュ様があるから。
アリーゼは・・・どうしてもあの問い詰めが真っ先に頭に浮かぶのは俺だけでしょうか?
82名無しさん@ピンキー:03/08/23 16:58 ID:2PyE/tWG
遅ればせながら、ヤッファ×アティキタ━━━━━━━( ゜∀゜ )━━━━━━━━━!!!!!!>>21

しかし次々に神で埋まって行くな…ハァハァ(´Д`)
83名無しさん@ピンキー:03/08/23 17:32 ID:893lYRo7
同じく遅ればせながらしましま×アティ最高でした=■●(萌死)
自分の好きなカップリングがでるとうれしいナー( *´∀`)
84名無しさん@ピンキー:03/08/23 17:48 ID:efHTnCL5
>>22
ネ申キタキタキタキタキタ━━━━━━((((((゚∀゚))))))━━━━━━!!
ものすっごい俺好みでつ!読んでてその文章力に引き込まれた(*´д`)モエー
ティンコもアズリアもなんて初々しい・・ヽ(´Д`)ノスバラシイヨ
また宜しくお願いしまつ。

どうでもいいんだけど俺は主人公×レヴィノス家が好きらしい。
レックス×アズリア
イスラ×アティ
とかナー。誰か同士キボンヌ
85名無しさん@ピンキー:03/08/23 18:04 ID:DiYT8Ji1
>>64
ヤード×アティキボン〜。
意識した事ないカップリングだったけど
読んでみるとなかなかいいかもしれん、この組み合わせ。
なんか両方とも控えめな感じで微笑ましい。
続き期待しております!
86名無しさん@ピンキー:03/08/23 18:20 ID:NqqnYBAj
>>84
( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカーマ!
俺もレックス×アズリア・イスラ×アティ大好きだ。あの姉弟が愛しくて仕方ない。
あとスカーレル×アティ。他の組み合わせも結構好きだが
俺ン中じゃこの3組が激しく(*´д`*)ハァハァハァハァ/ヽァ/ヽァ
87名無しさん@ピンキー:03/08/23 18:51 ID:G15PEwcP
>>80
禿同
漏れもアティ×アズ好き!ナカーマ
88名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:22 ID:bn/jgfIv
何でレズはOKなのにフォモーリはダメなんだぁぁぁぁぁぁぁ
89名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:27 ID:7u+GkbnH
ファリエルたん、かわいいよなぁ・・・・。
ファリエル×レックスキボンヌ。
90名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:30 ID:zmi1fJYi
>>88
ここが801板じゃないからだと思われ。
サモンはちゃんと801板あるしね。
91名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:32 ID:dYjPFt4u
>>89
ファリエル攻めかよ!
……相手が幽体なのをどうするか、それが問題だ
92名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:36 ID:CmrnvXmu
>>91
もちろん鎧のままで・・・嘘です、ゴメンなさい。

マナを集めて一時的に実体化する、とか言ってみる。
・・・マグネタイト集めて実体化するメガテンの悪魔を連想してしまったが。
93名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:40 ID:Zih5Ssk8
ていうかポワソとかが殴り合いできるってことは
あの世界じゃ幽体は普通に触れるんじゃないのか
94名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:42 ID:NngJZisc
>>91
EDでは触れるようになってる。
95名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:54 ID:ZFFJWUQ2
つかファリエル、ドアノックしとるやん
96名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:58 ID:ht0sDXXY

加藤あい温泉盗撮ビデオついに裏ビデオ流出!
http://kato-ai.viewing.at
97名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:58 ID:VbVz0eEq
>>95
その時は腕だけファルゼンアーマーを装備してます。
98名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:01 ID:dYjPFt4u
>>94
なら問題無いか
……もう一周してきます
99名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:04 ID:mXa5tf+r
>>97 かなりマメだな、ファリエル。 しかし頑張ったらこっそりガードの部屋に侵入できそうだな、オナーニを見られて激しく焦るガードとかできるね。
100名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:07 ID:A6rQVeMR
どうせなら幽体であることを最大限に活かしたシチュを模索したい。

例えば……レックスはアルディラのことが好きで、
ファリエルが嫉妬からアルディラに憑依して迫る、とか……
101名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:10 ID:deLrDV98
ファリエルが魔界転生すりゃオールオーケー
102名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:12 ID:ndK9JaS4
朝から晩まで萌死にと蘇生を繰り返してまつ。
ここはいいスレだ!

にしてもレックス×アルディラは人気ないのかねえ……。
103名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:16 ID:qj3prM4s
萌えたい、ただ萌えたいの一心が転生の縁となるのです。
104名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:22 ID:w5mvHTae
>>102 需要はあるんじゃない? ただちょっぴしアティ×その他やレックス×アズのほうが人気があるだけで。
105名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:46 ID:Svc/Vcir
頼むから下げてくれ…。
106名無しさん@ピンキー:03/08/23 21:55 ID:TPFwE9Fl
キャラ×自分と言うモノ書いてみたんですけど・・・。
女キャラの名前誰か決めて欲しいデス。
107名無しさん@ピンキー:03/08/23 21:58 ID:VbVz0eEq
>>106
サローネさん(最初に出てきたメイド長)で
108名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:06 ID:yQnKDa31
>107
ラーメン吹いた
109名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:09 ID:q6TJ0tWT
>>106
ツェリーヌ
110名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:10 ID:E8zOBRiV
>>107
メイド長か・・・
下にもっと若いメイドとかいるんだろうな・・・(;´Д`)ハァハァ
111名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:10 ID:3IIO0lc9
>>106
無職の派閥召還士で
112名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:20 ID:+PN6czfp
>>102
俺は一週目からアルディラ狙いだけどなにか?
113名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:21 ID:8VJDPWzx
>>106
>>106の彼女

もはやサモナイSSではない
「…あっ、あの、ダメって言っても、止めませんからね!」
自分の言葉に目を見開いたまま反応を返さないスカーレルを置いてきぼりにして、
アティはスカーレルを支えていた腕を動かし、ゆっくりと彼の首元に手をやった。
それから、首に走っているなんだか切取線を思わせるような刺青を、
白く細い指でもどかしくなるほど遅いスピードでなぞる。
「…うっ…」
スカーレルは思わず眉をひそめてうめいた。
「…センセ、あのね、アタシ」
「名前で呼んでくれたら、すごく嬉しいです」
「……アティ…」
吐息交じりの声で名前を呼ばれ、アティは照れたような微笑みを浮かべた。
少女のような幼い可愛らしい笑みを浮かべているにも関わらず、刺青をなぞっていない方の手は、ネクタイのようになっている布を外し、素早く上着を脱がせていっている。
「……はい。なんですか?」
「まず、何から答えればいいのかしら…んンっ!」
急いだように喋っていたスカーレルの声が、不意に跳ね上がった。
アティがまだボタンも開けていないシャツの中に、手を突っ込んだからだ。
すべらかで、スカーレルの体温より少し冷たい掌で、アティはスカーレルの上半身を撫で回していく。
115名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:25 ID:YWD4EkWo
「…っちょ、アティ、聞きなさいよ」
「聞いてますよ」
アティがより奥へと手を進めようとするので、スカーレルのシャツのボタンは弾け飛んだ。
予想していなかった音にスカーレルの体がびくりと震え、アティの唇の端が吊り上がる。
「かわいいですよね、スカーレルって。思ってたより敏感ですし」
「驚いてるからよ…っ、あ!」
立ち上がっていた突起を指で撫でられ、スカーレルの体はまた震えた。
「…な、なんだか…自分のすることで反応してくれるって、すごくいいですね。男の人がセックスしたがるの、なんとなくわかった気がします…」
興奮で震える声をなんとか抑えつつ、アティは刺青や鎖骨をなぞっていた手をスカーレルの下半身にやった。
交差しているたくさんのベルトを慣れたように片手で外し、ズボンのチャックを開ける。
「あ…っ、アティ…!なに、やってんのよ…!」
言いたかったことも忘れて喘ぎながら、切羽詰まったような目でスカーレルはアティの手の行方を見やった。
服の中に潜り込んで見えなくなっている手は、硬くなってきた突起を相変わらずなぶっている。
116名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:26 ID:YWD4EkWo
「何って…そ、そんなの言わせないでください。スカーレルが一番よくわかってるはずですから」
スカーレル自身を下着の上から指でなぞりながら、アティは顔を赤らめた。
手では大胆な行動を繰り返しておいて、表情は初々しい少女そのものだ。
「ん…ッ、んん…離し、なさ…」
「いやです」
スカーレルの下着をズボンごと膝までずらして、アティは片手を既に立ち上がっているスカーレル自身に添えた。
「……気持ちよくしてあげますからね…」
アティは恍惚とした笑みを浮かべ、手を動かし始めた。
自身を引き抜くように手を動かすたびに、白いマントが翻り僅かに音を立てた。
「うっ、あ…あっ、…っは…!」
「気持ちいいですか…?」
眉をひそめてうめくように喘いでいるスカーレルに、アティはにっこりと笑みを浮かべ、
スカーレルの唇をついばむように口付けた。
そのまま唇を下ろして、今度はシャツの上から指になぶられていないほうの突起をついばむ。
117名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:27 ID:YWD4EkWo
「何って…そ、そんなの言わせないでください。スカーレルが一番よくわかってるはずですから」
スカーレル自身を下着の上から指でなぞりながら、アティは顔を赤らめた。
手では大胆な行動を繰り返しておいて、表情は初々しい少女そのものだ。
「ん…ッ、んん…離し、なさ…」
「いやです」
スカーレルの下着をズボンごと膝までずらして、アティは片手を既に立ち上がっているスカーレル自身に添えた。
「……気持ちよくしてあげますからね…」
アティは恍惚とした笑みを浮かべ、手を動かし始めた。
自身を引き抜くように手を動かすたびに、白いマントが翻り僅かに音を立てた。
「うっ、あ…あっ、…っは…!」
「気持ちいいですか…?」
眉をひそめてうめくように喘いでいるスカーレルに、アティはにっこりと笑みを浮かべ、
スカーレルの唇をついばむように口付けた。
そのまま唇を下ろして、今度はシャツの上から指になぶられていないほうの突起をついばむ。
「ん、ん…っ…や、め…」
スカーレルの制止する声も聞かず、アティはちろちろとそれに舌を這わせた。
白いシャツが唾液によって透け、スカーレルの突起の色がぼんやりと白いシャツに映る。
「あ…ぁっ、ん…ッ…」
熱心にアティがシャツ越しに舌で突起を愛撫しているので、しばらくの間部屋には衣服が擦れる音と、卑猥な水音と、スカーレルの喘ぎ声しか聞こえなかった。
118名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:28 ID:YWD4EkWo
「あ…っ、アティ、もう、アタシ…!」
「…んっ、いいですよ、イってください」
アティが自身を擦る手の動きをより一層速めると、スカーレルの腰ががくがくと揺れた。
そしてすぐに、白濁とした液を放出して達した。
「はぁ…っ、は…っ…」
「よかったですか?」
スカーレルに覆い被さっていた体を起こすと、アティは手の中に放たれた白濁を舐めた。
舐めきれなかったそれが手の甲を伝い、長袖の赤いニットのワンピースにまで染み込んでいく。
「……っ、よかったわよ、すごくよかった…けど、アティ、アタシね…」
「はい。……なんですか?」
スカーレルは乱れた衣服を直し、アティと同じように体を起こした。
満足したように微笑んでいるアティを見つめ、少し笑みを浮かべてみせる。
「ストレートなのよ」
そう言いながら、スカーレルはアティを押し倒した。
「えっ?」
「…気持ちよかったわ…だから、アナタも、よくしてあげる…」
微笑みながら頬に伝っていた汗を拭い、スカーレルはアティの太腿に指を這わせた。


次回、後編(逆襲の毒蛇編)に続きます。
119名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:32 ID:YWD4EkWo
一部重複してしまったようで、申し訳ありません!
117は最後の5行からお読みください
120名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:34 ID:KR/XGbjs
>>117さん、乙かれです。
(逆襲の毒蛇編)・・・・・+激しく期待+(AA略)
121名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:40 ID:/1z/sGRi
アティスカ続きマッテマシタ!!!
次回も楽しみにしてまつ。
122名無しさん@ピンキー:03/08/23 23:13 ID:ckB2+L8P
アティスカ続きキター!!
次はスカーレル攻め?期待しております!
123名無しさん@ピンキー:03/08/23 23:19 ID:wUi8Fwb+
亀レスだが、ミスミ様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
ノンエチーでも禿げしく萌えた。
ニンニンに爆笑。腹いてぇ。
124名無しさん@ピンキー:03/08/23 23:22 ID:e0KBi56t
完全に祭ですなぁ
仕事終わってこのスレ見に来るのが激しく楽しみになってる自分

さりげにヤード×アティ好きです(;´Д`)ハゥ
125名無しさん@ピンキー:03/08/24 00:04 ID:ih/MH968

出会い系
http://www.h3.dion.ne.jp/~smz/i-deai.html

219.184.156.78 , YahooBB219184156078.bbtec.net ?
126名無しさん@ピンキー:03/08/24 00:16 ID:f62Y8SZt
ついでに新刊の小説も読んでしまいました。
仮面の貴公子フォルテの秘密はヤッパリてな感じでした。
127名無しさん@ピンキー:03/08/24 00:22 ID:4N9DOHmT
小説でやたら活躍してるシャム69で書く神はさすがにいないか。
せっかく女できたのにな。
128前スレ842@しましま:03/08/24 00:55 ID:4q9Ux2El
ちまちま続き書いてたら>15にしましまの神が降臨してる━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 
がっつりハァハァさせて頂きました(;´Д`)ハフン

というわけでもう漏れいらなくない…?と思いつつもずきを投下してみる。
またエロに辿り着けませんでした。スマソ…この次からエロ突入します。
気長にお付き合いください。
129前スレ842@しましま:03/08/24 00:56 ID:4q9Ux2El
もずき。

「は…はつじょうき…ですか…?」

 一瞬何を言われたのか理解できず目を丸くするアティに、ちっと舌打ちして「だから言いたくなかったんだよ」だのとぶつぶつ言いながらヤッファが溜息を吐き説明する。
「…メイトルパの生き物の中でも『獣』の血が濃い種族には発情期があるんだよ。
 幸い俺はさほどそういう衝動が強い方じゃねぇから誰彼構わず襲ったりはしねぇが、それでもあれだけ近くに寄られりゃ流石にマズイ」
「…はぁ、なるほど…」
 説明を聞きながらようやく事態を理解したアティの顔がかぁっと耳まで赤くなった。
 ようやく合点がいった。ヤッファが妙に熱っぽく見えるのも、いつもより気だるそうなのも、アティとの接触を拒んだのも全ては発情期のせいだったのだ。
 …そして…そして今まさに目の前で起こっている「事象」も、恐らくは―――
「あの…ヤッファさん」
「…なんだ」
 困ったように俯いていたアティがちらりと上目遣いにヤッファを窺うと、これ以上ないほど不機嫌そうな声が返ってくる。
 指摘すべきかどうか僅かに躊躇いながらも、圧し掛かる沈黙の重さに耐え切れずアティは顔を真っ赤にしながら視線をヤッファの一部へと降ろした。

「…『それ』、そのままだと辛くないですか…?」
130前スレ842@しましま:03/08/24 00:56 ID:4q9Ux2El
 …ヤッファは悪くない。何も悪くないのだ。
 ただ何も知らない自分が不用意に接近しすぎたのが悪いのだ。
 そう。間近に感じた雌の匂いに今やヤッファのそれが服の上からでもわかるほど主張していたとしても、彼は何一つ悪くない。

「―――しょうがねぇだろ反射的に反応しちまうんだからよ!悪いか!?」
「わ、悪いなんて言ってないじゃないですか!ただその、辛いんじゃないかなーって…思っただけで…」
 気恥ずかしさのあまり怒鳴り散らすヤッファと、タコのように真っ赤になって瞳を潤ませか細い声で反論するアティ。
 その紅く染まった目元や今にも消え入りそうな声がヤッファをより辛い状況に追い込んでいることに、アティ本人はまったく気が付いていない。
「…とにかく、もう帰れ。このままここに居ても仕方ねぇだろ」
 むらむらじりじりと胸の内を焦がす欲情を深く息を吐くことで振り払い、ヤッファがひらりと手を振る。
 だがその声からは明らかに彼が無理をしていることが感じ取れ、アティの胸がきゅうっと痛んだ。
 …確かに彼の言う通り、このままここにいてもヤッファに苦境を強いることにしかならないだろう。
 けれど。けれど、このままはいわかりました、と帰ることなどアティには出来ない。
 ―――ならば。
131前スレ842@しましま:03/08/24 00:59 ID:4q9Ux2El
「…ヤッファさん」
 こくりと喉を鳴らし、その蒼い瞳に決意と緊張の色を浮かべアティが顔を上げる。
 今度は問い返されもせず、ただ視線だけが向けられる。
 その目を真っ直ぐに見つめ、アティは至極真剣な口調で強烈な爆弾を投下した。
「私に、相手させてくださいっ!こんな辛そうなヤッファさんを置いて帰れません!」

 その言葉に、石化効果のある召喚術をかけられたかのようにぴしりとヤッファの体が凍りついた。
 今、この娘はなんと言ったのだろう。相手?誰の。いやむしろ何の?

「そ、そりゃ私なんてそんなに経験豊富なわけでもないですし大したことも出来ませんけど…ていうか全然何も出来ないですけど、それでも精一杯頑張りますから!」
 ぐるぐると混乱する思考を持て余し押し黙るヤッファの反応をどう取ったのか、アティが必死に言葉を重ねる。
 その表情も声も真剣そのもので、本当に彼を心配していることがひしひしと伝わってくる。
 その言葉や表情がじわりとヤッファの内側に染み込み、理性と欲求の天秤を激しく揺り動かした。
「だからですね、その…んっ」
 さらに何か言い募ろうとするアティの細い腕を掴んで引き寄せ、掠めるように唇を奪うと腕の中の体がびくっと硬直する。
 …この初々しい反応で、誰が何の相手をすると大口を叩くのだろうか。
「あのな…言っとくが、途中で『やっぱり嫌だ』とか言っても無理矢理犯しかねないぞ。それでもいいのか?」
「…ちょっと泣いちゃうかもしれませんけど、平気です」
 唇を離し苦く警告するヤッファを見上げ、アティが困ったように小さく笑う。
「それで少しでも楽になるんだったら、好きにしちゃってください」
「…後悔しても苦情は受け付けねぇからな」

 もう一度、今度は深く唇を重ねながら。
 柔らかな草で編まれた部屋敷きの上へと二人の体が沈んだ。

さらにもずく(´・ω・`)
132名無しさん@ピンキー:03/08/24 01:05 ID:MmYO5OmQ
ああああああああああああああああああああ
しましま発情期キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
たまんねえええええええええええええええええええええええええええええええええ


つうわけで寝るぽ。職人さんたちおつかれさまです
133名無しさん@ピンキー:03/08/24 01:17 ID:nQSmJU+R
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉщ(゜Д゜щ)
起きててよかったぁぁぁぁぁぁぁぁ
842氏いらないどころかまさにオアシスの湖のように必要デアリマスッ

で、漏れも寝るらしく。もずく激しく待ってます(*´∀`)
134名無しさん@ピンキー:03/08/24 01:53 ID:4N9DOHmT
本スレに行ってみたら声優話で盛り上がっていた。そんなわけで

>>129-131
はああああ大教授ビアスの鬼棍棒がアティたんに・・・・・・・
135名無しさん@ピンキー:03/08/24 01:58 ID:kCSZeno/
>「…ちょっと泣いちゃうかもしれませんけど、平気です」
も、萌えころげますた…あ、アティタン本当にこういうこと言いそうでイイ。ハァハァ…
職人さん方はキャラ把握しつつさらに魅力的にみせるから職人さんなのですなぁ
13644:03/08/24 02:36 ID:2tE/zePB
皆さん感想ありがd。初投下な上数行抜かして投稿してしまったし、誤字脱字もある
勢いで書いたベタベタな純愛物なんで不安だったんだけどちょっぴり自信がつきますた。
無駄に長くて引かれるかと思ったんだが意外と受け入れられてるみたいで安心。
いつも萌文を提供してくれる神達に少しでもお返しできるよう精進していく心持ちで。
今日も祭りで大量だよ…(;´Д`)ハァハァ  皆さん萌をありがd

今の所まだ投下されてないのはアルディラ、アリーゼだけかな?
次周はこの二人のどちらかを狙ってみるか…。ベルたんも捨てがたいが
次は需要あるか分からないけどヘイゼルネタでも書こうかな…

>>88
安心汁。自分は男女物も百合も純愛も鬼畜陵辱も好きだがフォモもいける超雑食の人生勝ち組
人として負け組だ。語るなら801板のが同好の方が多いかと
137名無しさん@ピンキー:03/08/24 03:23 ID:gAT1iysp
>>136
アリーゼは真っ先に投下されてたんじゃなかったっけ?
アルディラとメイメイさんとシアリィとツェリーヌはまだ出てなかったかと。

反則気味だが番外編で登場する2キャラを絡めるってのも一つの手かな。

とりあえず改めて
レックス×アズリアは大変美味しゅうごさいました。
今後ともがんがってくださいな。
138名無しさん@ピンキー:03/08/24 04:04 ID:vplIqd7J
>>129
もう既に神だ・・・

>>136
引くなんてとんでもない
大変美味しくいただきました。

139名無しさん@ピンキー:03/08/24 04:19 ID:vplIqd7J
あ・・・レスかぶった。
ごめん
140名無しさん@ピンキー:03/08/24 04:28 ID:3KQy8c4y
アティたんは処女だよな?
141タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:46 ID:QNmLZ7LH
「……」
 アティが部屋に閉じこもって、もう三日もたった。
食事もまるでとってはいない。
先の戦いで碧の賢帝を折られたことによって受けた心の傷が、
アティから生きる気力を奪っていた。
傷の手当てさえ満足にしていない状態だった。
「奪われる者の悲しみも……打ち砕く者の虚しさも……
もう、繰り返したくない……」
 傷つけたくなかった……。
 敵からも、味方からも誰一人、何一つも。
 奪いとることなく、ただ守りたかった……。
 悲しみから、苦しみから守りたかった……。
 それだけを願っていた。
「だから、剣を振るってきた……なのに……」
142タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:46 ID:QNmLZ7LH
 アティはわからなくなっていた。
 なにかを守るためにはなにかを傷つけなくてはいけないのか。
 どうして、自分たちは他人と一緒に生きているのか。
 ぶつかりあった想いの片方しか、かなうことはないというなら……
なんのために、想いを紡ぐ言葉はあるのか。
 わかっていたのかさえももう、わからなかった。
 砕け散ったものがなんだったのかそれすらも……。
「誰か、教えてください……私が今、この場所にいるその意味を……」
 イスラの嘲笑と砕かれる碧の賢帝がアティの脳裏に過ぎった。
143タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:47 ID:QNmLZ7LH
 そっとアティも部屋にソノラが訪ねてきた。
ベルフラウは来なかったか、と。
「あのね!?ベルフラウが今朝から、どこかへ行っちゃったの」
 ソノラはアティに言いずらそうにそう伝えた。
どうやらベルフラウが朝からいないらしい。
フレイズたちも探しているようだが、まだ見当たらないという。
「…………」
 アティはしばらく沈黙を続けたが、次第にその眼に意思が宿りはじめた。
「探しに……探しに行かなくちゃダメ、だよね……
だって……私の、生徒……なんだもの……」
 そう呟いてアティは部屋をでた。
アティを動かしたのは教師としての義務感、ただそれだけだった。だが――。
144タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:47 ID:QNmLZ7LH
「あの子は、ずっとお前の姿を見つめて成長してきたんじゃ。
もう一度、よく考えてみるがいい……」
 アズリアやメイメイ、そしてゲンジ悟されていくうちに、
最初はただの教師としての義務感だけで
ベルフラウを探していたアティも、
次第に自分が目を覚ましていくのを感じた。
「パナシェくん……。
私に笑顔を返してあげてくださいって、必死にお願いをしてた……」
 ユクレスの木の下で懸命に祈り続けるパナシェの姿を思い出す。
「ジャキーニさんがくれたナウパの実……。おいしかったな……」
 ジャキーニの陽気な声を思い出す。
 ――守りたい、大切なものたち。ずっと笑顔でいてほしい、大好きな人たち。
 ベルフラウ――。
「私……ベルフラウを探さなくちゃ……!」
145タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:48 ID:QNmLZ7LH
「…………」
 暁の丘――岩槍の断崖にアティはやってきた。
「どうして、私、こんな場所に、来たりなんかしたんだろう」
 そこは先の戦いでイスラに剣を折られた場所だった。
 アティは周りを見渡すとしばらくの間立ち尽くしていた。
「こんなところにあの子がいるはずがないのに……」
 戻ろう、そう踵を返したそのとき――。
「なんだァ?全然平気そうじゃねェかよ……ヒヒヒッ」
 ――嘲笑とともに岩陰から男が姿をあらわした。
「……ビジュ!?」
 目の前にこの人物がたっていることがアティはには信じられなかった。
「もっとボロボロになってるもんだと思ってたぜェ」
 アティの姿を確かめるようにビジュが視線をおくる。
「……どうして……」
 アティの口から驚愕が漏れる。
「ガキと同じようなこと言ってるんじゃねェよ。イヒヒヒッ」
 そう言ってビジュは傍らに目をやる。
「ベルフラウ!?」
 ビジュの傍らにはベルフラウが手足を拘束されて倒れていた。
 ……ベルフラウは先のビジュとの行為の疲れから、気を失っていた。
146タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:48 ID:QNmLZ7LH
「イヒヒヒッ……あのときと同じだなァ……」
「……っ、その子を離しなさいっ!!」
 そう言うと、アティは腰元の剣をビジュに向けて抜き放った。
「おっとォ!そいつをどうするつもりなんだァ?」
 ビジュはそれを気にもとめず、ナイフを取りだす。
そしてナイフを持った手を倒れているベルフラウに向ける。
「わかってんのかァ……こいつは人質なんだぜェ?」
 ビジュはナイフをひらひらとさせながら、口元を邪悪に歪ませる。
「……!」
「前と同じような状況になるとはねェ……
手前ェもつくづく馬鹿なやつだぜ。イヒヒヒッ……」
「……っ」
 アティは数秒葛藤を続けた後、剣を下ろした。
ビジュはそのアティの様子をみると、満足そうに口を開く。
「もっとも、アズリア隊長殿や副官殿がいないのは
以前とは全然違うがなァ……
思う存分やれるってもんだぜェ。ヒヒヒヒヒッ!!」
147タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:49 ID:QNmLZ7LH
 ビジュの笑い声が断崖にこだまする。
だが、そんな笑い続けるビジュにアティは冷静に声をかけ始めた。
「……もうアズリアの部隊はありません。
イスラはあなたを利用していただけでした」
 アティはビジュに落ち着いた口調でそう告げる。
「無色の派閥はあなたが生きていることを知れば、
またあなたの命を狙うかもしれません」
 続けてビジュにアティが警告する。
「だからなんだってんだよ?あァ?」
「あなたは今、一人なんですよ!?」
 アティが真剣な顔つきで説得を続ける。
「カイルさんたちや島のみんなは許してくれます。
……きっと、ギャレオさんやアズリアだって……」
 アティは言葉を続ける。ビジュを信じて――。
「もうやめにしませんか?もうあなたが戦う理由なんてないはずです……」
「……」
「お願いします……私はもう戦いたくないんです!」
 アティの言葉、それは本心だった。
アティの眼はビジュとの戦いなど望んではいなかった。だが――。
148タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:50 ID:QNmLZ7LH
「イヒヒヒ……」
 ビジュからはアティが望むような言葉はでてこなかった。
ビジュの口からこぼれ始めたのは小さな笑いだけだった。そして――。
「ヒヒヒヒヒヒッ……笑わせんじゃねェ!!」
「……っ!」
「許してくれる?もうやめにしよう?戦いたくない?
……ふざけるんじゃねェ!!」
 ビジュの怒声があたりに響き渡る。
「さんざん俺様をコケにしてきた手前ェが、
今さらナメたことぬかすんじゃねェ!」
 声を荒げてビジュが叫ぶ。
今にもアティに襲い掛かりそうなほどの怒気だった。
「手前ェだけは絶対にゆるせねェ……
戦う理由なんてそれだけで十分なんだよッ!!」
 そんなビジュの言葉に、アティの表情が悲しげに影を落とす。
ビジュとアティ。お互いがわかり合えることはできなかった。
緊迫した雰囲気の二人。ところがそんな二人の横から。
アティともビジュとも違う、小さな声が漏れはじめた。
149名無しさん@ピンキー:03/08/24 07:50 ID:XGf2avxi
>>140 
後ろはまだですよ。
150タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:51 ID:QNmLZ7LH
「う、う……っ」
 ビジュの激しい怒声に気がついたのか、
ベルフラウが意識を取り戻したのだ。
倒れたままベルフラウがその小さな口で呻いていた。
「イヒヒヒッ……やっとお目覚めかァ?」
「ベルフラウ!?しっかりして!?」
 アティがはっとベルフラウの様子に気がつくと懸命に呼びかける。
そんなアティの呼ぶ声にベルフラウの意識は次第に覚醒していった。
「……先生?」
「ええ、そうよ。ベルフラウ」
 アティがベルフラウに向かって優しく微笑む。
「よかった……出てきて……くれたんだ……」
 ベルフラウもまたアティに朦朧としながらも微笑み返した。
「ごめんなさい……私……捕まっちゃって……」
 ベルフラウはビジュとアティに交互に視線をやると眼に涙が浮かべた。
それは何に対しての涙だったのか。
 捕らわれ、またもアティに迷惑をかけてしまっている
この状況に対しての申し訳なさか。
 それとも、先のビジュとの行為に対しての悔しさ、悲しさか。
 あるいはその両方だったのかもしれない……。
151タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:51 ID:QNmLZ7LH
「どうして、こんなところに……」
 アティがベルフラウに問いかけた。
「……だって……っ」
 ベルフラウの目に浮かんだ涙が雫となって溢れ出した。
「だって、私、先生の剣のカケラを
どうしても取り戻したかったんだもん!!」
「……え」
「封印の剣は、持ち主の心の剣なんでしょう?
それが折れたから貴方は、あんな風になっちゃって……」
 ベルフラウは泣きながら言葉を続けた。
「それが原因だったら剣を元通りにできれば貴方の心も、
元に戻るはずじゃないの!?」
「ベルフラウ……」
 全てはアティのためだったのだ。
「だからっ、だから私は……っ」
「……っ」
 ベルフラウが今このような危険な状況にいることが、
全て自分のせいだったという事実に、アティは言葉を失った。
152タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:52 ID:QNmLZ7LH
「でも、カケラっ、取られちゃって……っ」
 ベルフラウの涙は止まらない。
その姿にいつものようなベルフラウの大人びた
芯の通った強さはみえなかった。
今のベルフラウは年相応の泣きじゃくる子供だった。
「ヒヒヒヒヒッ……」
 そんなベルフラウの姿に一瞥すると、
ビジュの視線は再びアティをとらえる。
アティもまたビジュに意識を集中し、お互いがまた向き合う形となった。
「剣のカケラは俺様がもらっておいてやってるぜェ」
「その子を離してっ!」
 アティが叫ぶ。アティにとって剣のカケラなどはどうでもよかったのだ。
今はただベルフラウを助けたい、その気持ちだけで。
もう今のアティには部屋に閉じこもっていた、
先ほどまでの迷いは完全に消えていた。
ベルフラウを何としても助ける。
そんな強い意思の光がアティの眼には宿っていた。
153タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:53 ID:QNmLZ7LH
「イヒヒヒッ……おい、手前ェは今、
俺に命令できるような立場じゃねェんだよ」
「……何が望みなんですか?」
 剣があれば今の状況もなんとかできたかもしれない。
いや、せめて体が万全であれば……。
今の体と体調では下手な抵抗はベルフラウを危険にさらしてしまう事を、
アティは十分に理解していた。
 逃げていた自分をアティは悔やんだ。
「やめて!?私のことなんて気にしないでっ!!」
 ベルフラウが泣叫んだ。
「黙ってろッ!!」
 ビジュがベルフラウの腹部を蹴り上げる。ドスっと鈍い音がした。
「うぐっ!……ケホッ、ケホッ」
「やめなさい!その子には手を出さないで!」
 アティは強い口調でビジュを止める。
「前と同じことを言わせるんじゃねェよ。クソガキが……イヒヒヒッ」
154タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:53 ID:QNmLZ7LH
 気を取り直してビジュが喋りだす。
「まずは武器を捨てなッ!」
「……わかりました」
 ビジュの命令にアティは素直に従った。
持っていた武器と、サモナイト石を全て地面に落とす。
ビジュに素直に従うアティをベルフラウは不安そうに見上げる。
「……先生……」
 アティはそんなベルフラウに大丈夫だから、
といういつもの笑顔で微笑み返した。
そんなアティの笑顔がベルフラウには悲しかった。
取り戻したかった笑顔だったはずなのに、今はその笑顔が辛く見えた。
「戦いたくねェって言ったよなァ?
だったら戦わなくても済ませてやるよ……イヒヒヒッ」
「……えっ?」
 ビジュの言葉にアティは困惑した表情を浮かべる。
155タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:53 ID:QNmLZ7LH
「俺はイスラや無色みたいに手前ェの命が欲しいわけじゃねェ」
 ビジュがそう口にする。
「……もっとも以前はぶちのめして、
ぶっ殺そうとも思ったがなァ。ヒヒヒヒヒッ……」。
 ビジュがアティに笑いながらそう言った。何気ない口調だった。
「このガキは解放してやるよ……誰も戦わなくていい」
 ビジュがハッキリそう言うと、アティの表情が明るくなった。
「その子を自由にしてもらえるんですか……?」
「あァ」
 その返事にアティは表情を和らげる。
そんなアティの反応をみて、ビジュはニヤリと笑った。
「ただし……条件付きだがなァ。イヒヒヒッ」
 そう言うと、明るくなっていたアティの表情が一気に曇った。
156タケシー大好きビジュ:03/08/24 07:55 ID:QNmLZ7LH
ここまでです。すいません。前スレの870からの続きです。
エロと合わせると、荒らしみたく長くなってきてしまったので、
とりあえず一旦ここまで投下します。ごめんなさい。
しばらくしたら続きを書き込ませてください。
毎回前置きがエロもないのに無駄に長くなってしまい、
本当に申し訳ないです(;´Д`)
157名無しさん@ピンキー:03/08/24 07:57 ID:n+JLHsjo
>>156
リアルタイムで読ませてもらいました!
アティはこの後どうなるのか…ハァハァ
荒しだなんてとんでない、続きを楽しみにしております。
158名無しさん@ピンキー:03/08/24 07:57 ID:mnX0WMTQ
>>156
ビジュキター!
いやいや、前置きがあるとその分エロが萌えるんでOKっすよ。
アティ先生とベルがどういう目に遭うのか悶々としながら続き待ってます。
159名無しさん@ピンキー:03/08/24 08:16 ID:vplIqd7J
>>156
いい仕事してますねぇ
160名無しさん@ピンキー:03/08/24 10:49 ID:U9B7il6y
一応貼っとく。良かったらテンプレに追加ドゾ
381氏のSS保管庫
ttp://www.artemis-j.com/hp/snss/
眼鏡 乳スレにあったアティたんのエロ小説
ttp://yotsuba.saiin.net/~h-sora/book/etc/sennseino01.html
161ちょっとしたもの:03/08/24 10:55 ID:ZSV73CRT
深夜の海賊船、レックスはクノンから貰ったカメラで集めた写真の
整理に勤しんでいた。
レックス「フンフンフン♪コレクションも大分集まったな。
     これはアズリアの入浴写真。苦労して帝国本営まで忍び込んだ甲斐が
     あったものだ。・・・・・今日はこれでいくか。」
写真を見ているうちにボルテージはMAXに到達し始める。
写真を凝視しつつ、おもむろにガードを外し始め、
レックス「・・・・・・・」
背後に気配を感じ振り向いた。
そこにはいつもの鎧姿ではなく、ローブ姿のファリエルが立っていた。
レックス「ファ・・リ・・エ・ル」
ファリエル「・・・・・・」
レックス「・・・・・・ピキッ」
深夜の海賊船の部屋は暗い。ただランプの光がレックスの顔を怪しく映す。
その顔はかすかに笑っていた。
ファリエル「ヒッ!あのですね。私はただ闘いでお疲れだろうか「いつから?」うっ・・・」
ファリエル「アズリアのってところ・・から・・です。で、でもですね。誰にも言いませんから!
      あ、あのっ!ほ、本当ですよ!だ、だから!あうあう。」
レックスはおもむろに椅子から立ちふらふらとファリエルに近づいていく。
そのあまりに怪しい様子にファリエルはただ震えて立っているしかできなかった。


今日も海賊船の夜は静かに過ぎていく・・・・。


レックス「抜・ガード・覚・醒!!」
ファリエル「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
162ちょっとしたもの:03/08/24 10:57 ID:ZSV73CRT
だめだ・・・俺って文才ない_| ̄|○
エロくないし(´・ω・`)

軽く流してください。
163名無しさん@ピンキー:03/08/24 11:05 ID:aBEz+3jk
>>162
いや、ワラタよ。
発売後はレックスも割とマトモになったけど、
発売前はこういうイメージだったよなぁw
164名無しさん@ピンキー:03/08/24 12:04 ID:vplIqd7J
クノン「・・・アルディラ様のココは私たちとは違うのですね。」
アルディラ「く・・クノンっ」
クノン「申し訳ございません」

みたいなのきぼーん
165名無しさん@ピンキー 102:03/08/24 13:20 ID:jEkD7p4a
夜のラトリクス。
ほの暗い青の灯りがちらほらと見えるだけで、辺りは沈黙している。
どことなく冷たくも見える風景を、電波塔からレックスは見つめていた。
「……レックス?」
「え?」
ぼうっとしていたレックスは声のした方を振り向く。
「アルディラ……」
「どうしたの?こんなところで」
そこに立っていたのはアルディラ。
夜風に長い髪がなびいている。
「いや、何となく外に出たくなっただけで……」
「そう。頼まれたもの、用意できたわ。来てくれるかしら」
柔らかく微笑んでアルディラは踵を返す。
その後姿をぼんやりと見つめながら、レックスはついこの間のことを思い出していた。

アルディラがマスター、ハイネル・コープスとの関係を語ったのもこの場所だった、と。
彼女に好意を持っていただけにレックスにとって、その真実は痛かった。
笑顔で接するけれど、本当はまだ痛い。
166名無しさん@ピンキー 102:03/08/24 13:21 ID:jEkD7p4a
「気をつけて帰ってね」
中央管理棟の玄関口、帰るレックスを見送るアルディラがいた。
「大丈夫だよ。何度も通ってるし」
「そういう問題じゃないでしょ?全く……あなたという人は警戒心ってものがないのかしら」
やや呆れたように呟くアルディラに、レックスは曖昧な笑みを浮かべる。
「じゃあ、また明日」
「ええ。おやすみなさい」
――と言う言葉は返ってこなかった。
黙りこくるアルディラ。
帰りかけた足を止めて、レックスは振り返った。
「アルディラ?」
「あ、あの、レックス」
どことなく切羽詰ったような顔をしながら、アルディラは手を伸ばしてレックスの服を掴んだ。
「もう少しだけ……ゆっくりしていかない?」
彼女の唇から出た誘いにレックスは目を瞬かせた。
服に伸ばされた手をそっとほどいて、握り締める。
「いいの?」
問う声が、掠れた。
わずかに頬を染めながら頷くアルディラ。
その手に引かれるままにレックスは再び、中央管理施設の中へと足を踏み入れた。
167名無しさん@ピンキー 102:03/08/24 13:22 ID:jEkD7p4a
通された部屋は、アルディラの私室だった。
「そこに座って」
言われるままにレックスがベッドに座る。
するとまるで逃げるかのように
「待ってて。今、お茶を持って来るから……」
アルディラは踵を返した。
その腕を、すかさずレックスが掴む。
「っ!」
「お茶はいいよ」
「……レックス……」
「それよりも聞かせて欲しい。どうして俺を」
「部屋に連れてきたのか。……分からないわけじゃ、ないんでしょ?」
「アルディラ……」
眼鏡の奥の瞳が穏やかに微笑む。
「私たちより人の心の機微に敏感なあなたですもの」
つかんだ腕を離して、レックスはアルディラの手を握り締めた。
華奢な指先を絡ませる。
「……でも、君はハイネルさんが……」
思い出すと切ない胸の痛み。
表情を曇らせるレックスに
「マスターのことは今でも好きよ……けれど」
アルディラは穏やかな微笑を浮かべて
「それ以上に、私の中で貴方の存在が大きくなってる」
交わす言葉が熱を帯びてくる。
レックスはおずおずと、けれどしっかと、アルディラを引き寄せた。
引き寄せられ、顔を近づけるアルディラ。
座ったレックスの首に手を回して
「好きよ……レックス」
囁いて、口付けた。
168名無しさん@ピンキー 102:03/08/24 13:24 ID:jEkD7p4a
ベッドにアルディラを横たえ、レックスは訊ねた。
「……あの、アルディラ?触って、いい」
「え?」
「アルディラの、腕の……」
レックスの言いたいことに気づき、アルディラは微笑む。
「ええ、どうぞ。あなたの好きにして?」
そっと、腕に触れニの腕へと指を滑らせていく。
彼女の融機人である証、肉に埋めこまれた機械に指先が触れた。
「温かい……んだね」
「血が通っているんですもの。冷たいと思ってた?」
「……うん。実は」
苦笑するレックスにアルディラは手袋を脱ぎ、レックスの手を握り締める。
「ほら、温かいでしょう?それと同じことよ」
「アルディラ……」
たまらなく愛しくなって、レックスはアルディラを抱き締めた。
「レックスっ、痛いっ……」
「あ、ごめん……でも」
つと、首筋にキスを落としてレックスは呟いた。
「好きだよ」
右腕の手袋も脱がせると、そっと胸元へとキスする。
「ん……」
胸元のあちこちにキスして、レックスは服の横あいから手を滑りこませた。
柔らかな胸をそっと揉みしだくとアルディラはわずかに身を捩らせた。
「レッ、クス……」
手のひらで乳房を、指先で乳首を愛撫すると、アルディラの息が弾んだ。
胸元を愛撫しながら、もう片方の手は下へ滑る。
太ももを撫ぜて、脚の間へと。
レックスの指が動くたびに、身体が反れた。
169名無しさん@ピンキー 102:03/08/24 13:25 ID:jEkD7p4a
「あ……っレックス……」
熱い指の感覚をショーツに感じて、アルディラは唇を噛み締める。
くちゅり、と水音が静かな部屋に響いた。
「やだ……っ」
いつもは冷静な眼鏡の奥が、羞恥に歪む。
見たことのないアルディラの表情にどきまぎしながら、それでもレックスは止まらなかった。
「ここ……?」
囁きながら、さらにショーツごしに秘所を弄る。
かっとアルディラの頬が赤くなった。
「んっあ……、ぃや……っ」
執拗な指先に体を跳ねさせ、声をあげるアルディラ。
と、熱っぽい瞳でレックスを見上げると
「あなたも……感じて?」
息を弾ませながら身を起こして、やんわりとレックスをベッドに押し倒した。
そうして、白い指先が存在を誇張する、股間に触れた。
「あ、アルディラ?」
レックスの呼びかけに艶然と微笑んで、アルディラはそれを取り出し、舌でちろりと舐めた。
「っ」
「感じる……?レックス……」
ふふ、と笑いアルディラは勃起したそれを咥えた。
太幹から亀頭へ、舌を絡ませるように丁寧に舐める。
「アル、ディラ」
は、とレックスの呼気が荒くなる。
脚の間に跪く彼女に、興奮してさらに体が熱くなる。
それはアルディラも同じらしく、肉棒を舐める彼女の息もわずかにあがっていた。
「ん、アルディラ……」
咥えたそれが脈動するのを感じて、アルディラは上目遣いでレックスを見上げる。
「いいわよ……?イっても……」
「っ……アルディ、ラぁ……っ」
その言葉に押されるように、レックスは精を放つ。
噴き出したそれは頬へ眼鏡へとかかり、つうと、滴り落ちた。
170名無しさん@ピンキー 102:03/08/24 13:28 ID:jEkD7p4a
いきなりのレックス×アルディラ投下スマソ。
エロ初心者のため温いかもしれませんが許してやってください。
えろ道はムズカスィ……_| ̄|○
171名無しさん@ピンキー:03/08/24 13:32 ID:msmwQ4Pu
アルディラ様キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!

グッジョブ!萌えさせていただきますた
172名無しさん@ピンキー:03/08/24 13:45 ID:BT2ATkZn
アルディラさんの過去が可哀想で
是非ハイネルさんと幸せになって欲しかったなあと思ったんだが


レックスもいいじゃないか…
GJ
173ある日の夜....:03/08/24 14:39 ID:fAmOe3a6
コンコン....
「レックス....起きてる?」
(?誰だろこんな夜中に.....)
ガチャ
「ああ、ソノラどうした?」
「....あのさ...」
急に顔が真っ赤になった
「?どうしたの...なんかあったの?」
「あ、あのね...レックスと....エッチ...していい?」
「....はい?」

174名無しさん@ピンキー:03/08/24 14:48 ID:jh1Rl9x8
http://omeko.finnish.at
★おまんこの図鑑集 *有料じゃないです。
175名無しさん@ピンキー:03/08/24 16:52 ID:KqR2Iuqt
ソノラ×ファリエルに萌え。
176名無しさん@ピンキー:03/08/24 17:47 ID:HmY2/0mu
>>175
いいね
177タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:36 ID:QNmLZ7LH
「条件はなんですか……?」
 ビジュは、適当な高さの岩を見つけて腰を下ろすと股間を指さした。
「手前ェが俺を口で満足させるんだ。
それができたら、このガキは自由にしてやるぜェ」
「……っ」
 アティもベルフラウも言葉を詰まらせる。
「……口で……満足させるって……」
 ビジュの言葉にアティは困惑の表情を浮べた。
「イヒヒヒッ……俺のを口でくわえて、舐めまわすんだよ」
 その説明にアティは表情を強ばらせた。
「戦わなくていいんだぞ?俺も手前ェもな。
イヒヒヒッ……最高の条件じゃねェかよ」
「先生……やめて!そんな男の言うことなんて……
あなたが聞く必要なんかないわよっ……!」
 ベルフラウがアティを止める。
しかしアティがビジュの条件を断ることはなかった。
「……」
 うつむきがちにアティは少し考え込み、意を決したかのように顔をあげる。
「本当に……言う通りにしたら……
本当にその子を自由にしてもらえるんですね?」
 アティはビジュに確認する。
178タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:37 ID:QNmLZ7LH
「先生……っ」
 ベルフラウは薄々感づいていた。
 自分がこの人に何を言っても、
この人は自分を犠牲にしてまで他人を助ける。
 そんな人なのだということを。
 ビジュの要求をアティが断るはずがないということを。
「ああ、本当だ。言う通りにやって、
俺を満足させられれば自由にしてやるぜェ……。だがなァ……」
 ビジュはそこまで言うとアティの顔を覗き込んで、
口の端を吊り上げて残忍な笑みを浮べた。
「満足させられなかったら……手前ェの下の口でがんばってもらう」
「……っ」
 その言葉にアティは、思わず身体を硬くさせた。
 そんなアティにビジュは追い込むような言葉を投げかける。
179タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:37 ID:QNmLZ7LH
「嫌だってんなら、
このガキにかわりにやってもらってもいいんだぞ……イヒヒヒッ」
「いや……」
 ベルフラウの口からは拒絶の小さな呟きが漏れた。
先の行為を思い出したのか、その表情には恐怖が浮んでいる。
そんなベルフラウの様子を見ると、ビジュはからかうように喋りだした。
「ヒヒヒヒヒッ……このガキはなァ、さっきまで手前ェの剣のために――」
 突然のビジュの言葉にベルフラウは、はっとした表情になる。
その先のビジュの言葉を察したからだ。
「いや!言わないで!言わないでよっ!」
 必死にベルフラウが叫んだ。
 その先だけは言われたくなかった……。
 誰にも知られたくはない。
 このままずっと誰も知らないで欲しい。
 しかしそんな、ベルフラウの願いもかなうことはなかった。
「――脚を開いて尻の穴にまで入られてたんだぜェ……イヒヒヒッ」
「なっ……」「いやああぁぁ!」
 残酷な事実は止まることなくビジュの口から紡がれた。
 アティから驚愕呻きが漏れたのと
ベルフラウの悲痛な叫びが断崖にこだましたのは、ほぼ同時だった。
180タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:38 ID:QNmLZ7LH
「いや……っ、いやぁ……」
 誰に知られたくなかった事実を、
アティに知られてしまったベルフラウは
おかしくなったようにいやいやと泣きながら口にした。
「尻の穴に突っ込まれてもこのガキは感じてたぞ!ヒヒヒヒヒッ!!」
「もうやめてよっ、……いやぁ……いやぁっ」
 ビジュの残忍な笑い声とベルフラウの悲痛な呻きは終わらなかった。
「あ、あなたは……!」
 アティから凄まじい怒りの気迫が放たれる。
「イヒヒヒッ……生徒がそこまでやったってェのに、
先生にできないはずはねェよなァ?」
「……っ」
 ビジュがからかうように言う。
「さァ!どうするんだッ!?やるのかやらねェのか!?」
「……」
 しばらくの間沈黙すると、アティは決断した。
ビジュもベルフラウと同じだった。
アティがどう決断するかはわかりきっていたのだ。
「わかりました……約束は守ってくださいね」
181タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:38 ID:QNmLZ7LH
 冷静な口調でアティはハッキリと意思を示した。
助かる道は一つしかないと覚悟を決めたのか、アティはビジュの前に跪く。
「せ、先生……」
 ベルフラウはそんなアティの様子をただ黙って見ている他になかった。
武器もサモナイト石もない。手足を拘束され、身動きすらとれない。
自分の無力さにベルフラウは涙がとまらなかった。
「イヒヒヒッ」
 ビジュはおもむろにズボンを下げると、股間から中身を取り出す。
 ついにこの女に復讐の時がきた――。
 そんな興奮からか、ビジュの露出されたそれはすっかりと反り返っていた。
「さァ……さっさとしなッ!」
「……っ、わかりました……」
 素直な返事ではあるが、アティの声は明らかに震えていた。
アティは頬を紅潮させ、ビジュの露出されたモノを手に取った。
だが、そのようなしぐさもたどたどしい。
 そんなアティの様子にビジュが気づく。
「イヒヒヒッ、まさか手前ェ……男は初めてなんじゃねェだろうな?」
182タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:41 ID:QNmLZ7LH
「……っ」
 そのビジュの言葉に、アティの顔はますます紅くなる。
 ビジュの言うとおりだった。
 アティは今まで出会った全ての人を好きになろうとしてきた。
特別な人を決めるのではなく、同じくらい、
みんなのことを好きになろうとしてきた。
そんなアティだからこそ、
今までに特定の男性とそのような行為に至るほどに
深い関係になったことはなかったのだ。
 アティはまだ処女だったのだ――。
 そしてその事実は、ビジュに更なる興奮を与えていた。
 この女を底の底からいたぶることができる――。
 そんなことを思うとビジュはもう我慢ができなくなっていた。
「はやく、くわえるんだよッ!」
 急かすビジュの言葉に、アティは諦めたような表情を浮べた。
そして露出されたそれをぎこちなく手に取ると、
おそるおそる震える唇でゆっくりとくわえ込んでいった。
「んん……うっ、うぅん……」
 ビジュのそれが生暖かい感覚に包まれる。
そしてアティの舌がぎこちなくそれを舐め始めた。
183タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:41 ID:QNmLZ7LH
「さすがにやる事はわかっていたみてェだな……イヒヒヒッ!」
 その言葉にアティは、僅かに頬を紅くする。
「ただくわえてんじゃねェ。唇でしごきなァ」
「うぅぅ……んんっ……うぐっ、うぐぅ……」
 アティは顔をしかめながらも、
ビジュの言った通りに柔らかな唇で性器をしごく。
「ヒヒヒッ……もっと舌を使いなァ」
 ビジュの命令に、アティは必死になって応えようとした。
だが、やはり抵抗感があるのか、その舌使いはたどたどしい。
「……んっ……んんっ、あうぅ……うむっ……うぅむ」
 頭を前後に振りながら、硬くなったビジュのモノを、
アティは必死で舐め続けた。
その 刺激でビジュの股間のそれは、
みるみるうちに太さと硬さを増していく。
「うぐぅ、うううっ……はあっ、……やっ、どんどん大きく……」
 ビジュのモノの変化に、アティは思わず口を離して驚きの表情を浮べる。
「口を離すんじゃねェ!」
 あからさまに不快感を出してビジュがそう言う。
184タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:42 ID:QNmLZ7LH
「で、でも……こんな……」
 目の前で反り返るそれを見つめるアティの顔には怯えが見て取れる。
だが、そんな事はビジュには関係なかった。
「早く続けなァ……まさか、
できないって言うんじゃねェだろうなァ?イヒヒヒッ」
 ビジュの機嫌を損ねたらどうなるか……。
 ベルフラウをまた酷い目にあわせるかもしれない。
アティには今の状況がどうにもならない事をわかっていた。
だが、アティはベルフラウだけはなんとしても守り通したかった。
だからこそ、ビジュの命令には必ず従わなければならない。
 そう、今のアティはビジュの奴隷に等しかった。
「わかりました……や、やります……んっ……んんっ、うぅむ……」
 また性器をくわえ込んだアティは、ゆっくりと頭を振り始める。
「舌を使えと言ってんじゃねェか……あァ?」
「あっ……は、はい……んんっ、うむっ、……うぅむ」
 返事は素直だが、舌使いは一向に良くならず、
もうしわけ程度にビジュの反り返ったそれをチロチロと舐める程度だった。
185タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:43 ID:QNmLZ7LH
「……いつまで経っても上達しねェな。先生失格だぜェ?ヒヒヒヒヒッ……」
 アティは必死にやっているのだろうが、
この程度の刺激ではビジュを満足させることなどできなかった。
「もっと舌を絡めてみなァ」
「……は、はい……んっ、うぅん……うっ、……うぅっ」
 アティはビジュに言われたとおり、性器へと舌を絡めてくる。
「んっ……んんっ……うぅむ、うむ、……はうぅ」
 アティはベルフラウを助けたい一心からか、
必死にビジュのそれを舐め続けた。
ネットリとした唾液が性器に絡みつき、湿った音をたて始める。
「イヒヒヒッ……次は先の方を吸うんだよ」
「んん……ぷぁっ、……先の方を吸うって……」
 ビジュの指示にアティは羞恥と困惑の色をその顔に浮べた。
「いちいち聞くんじゃねェ!
手前ェは言われたとおりのことをすればいいんだよッ!
……それともそこで泣いているガキにかわってもらいたいのかよッ!?」
 ビジュがそう言うと、アティは慌てたようにビジュを強い口調で止める。
「やめて!」
「だったら早くしろッ!」
 焦れたようにビジュがそう言うと、
アティは戸惑いながらも性器の先を吸い始める。
186タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:43 ID:QNmLZ7LH
「んっ、んっ、……うぅん……ちゅ……うぅん」
 吸われる感覚にビジュの背中にゾクッとする感触が走った。
それと同時に反り返ったそれがビクンと跳ねる。
「あふっ、んっ、……うぅん、……うぐっ……うぅぐ……」
 アティが先端を吸うにつれ、
徐々に性器の先から先走った液が溢れだしてきた。
「先の方を丁寧に舐めなァ……」
 ビジュが命じると、アティは仕方なくその言葉に従う。
だが、舌先がビジュのそれの先に触れた瞬間、驚いたように引っ込んだ。
「んん……やっ、……こ、これ」
 舌先に触れた液体の感触と味に、アティは露骨に嫌悪感を示す。
「その汁を舐め取るんだよ」
「そんな……」
「……早くしなァ……」
187タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:45 ID:QNmLZ7LH
「うぅぅ……」
 ビジュが急かすとアティは震える唇で性器の先を口に含み、
ペチャペチャと音を立てて溢れだした汁を舐め取り始める。
そんなアティの姿にビジュは興奮し、
反り返ったモノはビクビクと痙攣し始める。
 それまでアティとビジュとの行為を眼を閉じ、
顔をそらしていたベルフラウにも、
卑猥な音が防ぎようもなく聞こえてくる。
「いや……もうやめてっ……先生……」
 耳を塞ぎたくとも手足を拘束されていてはどうしようもなかった。
その卑猥な音にベルフラウは嫌悪感を示すと同時に、
アティに対する罪悪感に苛まれた。
「……あうっ、ふぅむ……んっ、んんっ、あふっ……」
 ペチャペチャと音を立てながら自分のそれを舐めまわすアティの姿に、
ビジュの興奮はどんどん高まっていく。
188タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:45 ID:QNmLZ7LH
「もっと気合いを入れてくわえなァ!
口で満足させられなければ、アソコで満足させて貰うことになるぜェ!
ヒヒヒヒヒッ!!」
 そう言うとアティは少し脅えたような表情を浮べた。
アティは挿入されることをおそれているのかもしれない。
ビジュはそれを見逃さなかった。
 それはビジュにとってより興奮を誘うものでしかなかった。
「イヒヒヒッ……アソコに突っ込まれて中にたっぷり出されたくねェなら、
しっかりとくわえるんだなァ!」
 ビジュがそう言うとアティの頭を掴み、強引に前後させた。
「んんんっ!うぐっ、うぅむ……あうっ、あうううっ」
 激しく出し入れされる性器の刺激に、アティは苦しげに呻く。
性器をくわえ込んだ唇は小刻みに震える。アティはそれでも舌を続けた。
 アティにとってみればこのような行為は初めてであったが、
持ち前の柔らかな美しい唇と懸命な奉仕に、
ビジュはもう我慢が利かなくなってきていた。
189タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:46 ID:QNmLZ7LH
「ヒヒヒヒヒッ……時間切れみたいだぜェ?
……口では満足させられないみてェだなァ」
 ビジュはそう言うとアティの身体を下半身から引き離す。
ビジュは最初から口だけで満足するつもりなどは無かったのだ。
もうすぐにでもアティのそこへと挿入したかった。
「時間切れって……」
 アティが困惑の表情を見せる。
それに追いうちをかけるように、ビジュはハッキリとした口調で告げる。
「……約束通り、下の口で満足させてもらうぜェ?イヒヒヒッ」
 ビジュは後ずさるアティの腕を掴むと、
強引に押さえつけ、ベルフラウと同じように両手を拘束する。
「あく……っ」
 アティは小さな悲鳴をあげながらも抵抗はしなかった。
 アティは覚悟を決めていたのだ。自分のことはどうなっても、
ベルフラウだけは守ると。
 ビジュに従っていればベルフラウをきっと助けることができる……
そう信じて。
190タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:47 ID:QNmLZ7LH
「あ……っ、ああっ……や、やめて」
 それまで黙っていたベルフラウも、アティの絶望的な状況に、
身体を小刻みに震わせて哀願を呟きだした。
だが、もはやビジュの眼中にベルフラウの姿は無かった。
哀願は虚空に消える……。
「約束は守ってもらわないとなァ……ヒヒヒヒヒッ」
 ビジュはそう言ってアティのスカートを強引に捲り上げると、
ショーツを剥ぎ取った。
下着の下からは想像以上にきめの細かい肌と、
アティの女の部分があらわれる。
ビジュはそのまま両腕でアティの脚を大きく開いたまま力ずくで固定した。
「……っ」
 あまりの羞恥にアティは全身を震わせながら、頬を真っ赤に染める。
ビジュはその無防備な下半身を、舐めるように眺めた。
「み、見ないで……くださいっ」
「イヒヒヒッ……いい格好だぜェ」
 アティの羞恥心を煽るように、ビジュはそんな言葉を投げかけた。
ビジュの言葉にアティは泣きそうな表情を浮べて、
大きく開かれた脚を閉じようと必死に力を込める。
だが、アティの力ではビジュの男の力には叶うことはない。
191タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:47 ID:QNmLZ7LH
「……っ、見ないで……」
 アティは震える声でそう訴えるが、
ビジュの視線はその恥ずかしい格好の身体から離れることはない。
「イヒヒヒッ……この体勢だと尻の穴までよく見えるぜェ?」
 ビジュはアティの羞恥心を更に煽るような言葉を投げかける。
「もうっ、……やめて、くださいっ……」
 視線にさらされたアティの女の部分は痙攣し続け、
まるで別の生き物のように蠢いた。
「前も後もヒクついてるぜェ……イヒヒッ」
 ビジュはそう指摘しながら、アティの股間へと顔を近づける。
「あっ……やっ……」
「この色と形からすると……まだやっぱり男を知らねェみたいだなァ?」
 ビジュは型のくずれないそこを見てそう呟いた。
 その言葉が図星であるのは、アティの表情を見ればわかる。
羞恥心が極まったアティは、全身をワナワナと震わせていた。
192タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:48 ID:QNmLZ7LH
「イヒヒヒ……。おい、何もしてねェのに濡れてきてるじゃねェかよ」
 執拗なビジュの視線にアティのそこは次第に
うっすらと湿り気を帯びてきていた。
「見られて感じるとはなァ……イヒヒヒッ」
 その言葉にアティの顔が、真っ赤に染まった。
「そんなこと……っ」
 泣くような声で顔を横にそらしながら、アティが否定を呟く。
「さてと……そろそろ入れさせてもらうぜェ」
 アティをじっくりと観察して興奮が高まってきたビジュが、
そう言ってニヤリと笑うと、
大きく脚を開いた格好のアティのその部分に露出した自分の性器を近づける。
 それを見た瞬間、真っ赤に染まっていたアティの顔から
一気に血の気が引いていった。
193タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:48 ID:QNmLZ7LH
「……っ」
 こうなることをもう覚悟していたアティは、
眼を閉じてビジュのその行為をただ待った。
ビジュはアティの身体をひっくり返し、突き上げるような格好にすると、
硬く反り返ったそれをアティの女の部分へと押し当てる。
「あ……っ」
 ビジュの性器の先端がアティの中へとくぷっと入った。
アティにもその感覚が伝わる。
 ――瞬間、アティの心に影が過ぎった。
 全て覚悟していたつもりだった。
 自分がどんなふうに扱われようと、
ベルフラウを助けることができれば、それだけでよかった。
 そうだったはずなのに――。
「あ……やっ!やめてっ!!」
 突然アティが嫌悪感をあらわにした声をあげた。
そして激しく身をよじって、ビジュから逃れようとする。
初めてアティは本当に本気になってビジュ抵抗した。
194タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:52 ID:QNmLZ7LH
 どうして……。
 どうして、こんなときにあの人の姿が思い浮かぶの……。
 なぜ……。
 いやです。
 やっぱり、こんなのはいやです――。
 ――カイルさん。
「い、いやああぁ!入れないでくださいっ!!」
 今まで全ての命令を素直に受け入れてきたアティが、
ここにきて、いまや嫌悪感をあらわしてビジュに必死になって抵抗する。
「ちっ!大人しくしやがれッ!!」
 だが、激しく身をよじってみせても、
両手が拘束されていては思うように動けなかった。
そしてビジュにとってみればアティのそんな初めての抵抗も
ただ己の加虐心を煽るだけだった。
「イヒヒヒッ…今さらやめるわけねェだろうがよッ!」
 ビジュは口の端を吊り上げて笑うと、
まだ誰も受け入れていないその場所へ、
ゆっくりと硬くなりきった性器を沈めていった。
195タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:53 ID:QNmLZ7LH
「あ、……あぁ……あ」
 アティの喉から絶望的な吐息が漏れる。
「ひっ、……い、痛……」
 強引に割り開いたその部分の奥に、
ビジュが独特の抵抗感を感じると同時に、アティが悲鳴を上げた。
それでもビジュはやめることなく、腰をどんどん前へと突き出していく。
「ああっ!あああああぁぁぁっ!」
 アティの絶叫がまわりに響き渡る。
「そうだッ!この声が聞きたかったんだよ……イヒヒヒッ!!」
「……っ!!」
 ベルフラウは必死に眼をつぶった。
耳を塞ぎたかった。もう何も聞きたくなかった。
だが、ベルフラウの意思がどうであれ、
アティの悲痛な叫びとビジュの残酷な笑いを耳から払うことはできなかった。
「あっ……あ……っ」
 ビジュの性器の先に突き破る感覚が走る。
その後ネットリしたものが、絡みついてきた。
それが破瓜の血であることは言うまでもなかった。
196タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:54 ID:QNmLZ7LH
「あ……ひっ……痛い……っ」
 初めて味わう痛みに、アティは全身を痙攣させながら悲痛な声を漏らす。
その姿にビジュは、更なる興奮を感じる。
「イヒヒヒッ……いい具合だぜェ」
 ビジュはそう呟くと、反り返ったそれを根元までねじ込んでいった。
「い、いやっ……やめっ……痛いっ……」
 ズッポリと性器をくわえ込んだそこは、
目いっぱいに広がってヒクヒクと痙攣する。
そして処女を失った証である血が溢れ出てきた。
「ヒヒヒヒヒッ」
 ビジュはそう笑うと、おもむろに腰を前後に動かし始める。
「ひっ……はうっ……あっ……あああっ!」
 破瓜の血で赤く染まったモノが、
ゆっくりと出たり入ったりを繰り返すと、
アティは苦痛に顔を歪めてついに初めて涙を流した。
 その涙は苦痛だけからのものではなかった……。
197タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:54 ID:QNmLZ7LH
 初めて男のそれを受け入れたそこは、
異物を拒絶するかのように強く締め上げた。
「いい締め付けだぜェ……たまらねェ……」
 ビジュはその締め付けを楽しむように、グイグイと腰を押しつけた。
アティの奥の奥へと性器の先端が当たり、ゴリゴリと突き上げる。
「うぐっ……あっ!くぅぅ……あぁぁ!」
 強い突き上げにアティの喉から苦悶の声が漏れた。
それでもビジュは腰の動きを止めず、赤く染まったそこを執拗に掻きまわす。
「あっ、ああっ!ああぁぁぁっ!カ、カイルさん……カイルさんっ!」
 必死にアティは男の名を呼ぶが、当然その男が助けに来ることはない。
逆に惨めに男の名を呼ぶアティの姿が、ビジュの興奮をどんどん煽った。
「イヒヒヒッ……いいぜェ……もっと泣き叫んでみせろッ!」
 ビジュは少し声を上ずらせながらそう言うと、
グッと腰を前に強く突き出す。
「はうっ!あっ……ああっ……あぁぁぁ……」
 狭いそこを蹂躙するビジュの性器は、
まさに凶器のようにアティには感じられているはずだ。
そう考えるとビジュの興奮は高まり、
アティの中にねじ込まれた硬くなったそれが、その太さと硬さを増していく。
すでに限界まで広がったそこは、更に内側から強引に押し広げられていった。
198タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:55 ID:QNmLZ7LH
「や、やめてくだ……あぁっ、もう……いやぁっ、……あぁ!」
 悲鳴のような喘ぎ声を上げるアティのそこは、
まるで痛みに訴えるように収縮する。
その、あまりのきつい締め付けに、
ビジュのそれがアティの中でビクンビクンと跳ねた。
「イ、ヒヒ…くっ……ううっ!」
 絞り取られるような感覚に、ビジュは思わず呻き声を漏らし、
それと同時に性器の先から熱い液体をほとばしらせた。
「あぁぁ……いやっ……んんっ………あうぅぅぅ」
 アティはビジュから放れていくモノを自分の中に感じた――。
「あぅ……うっ、……いやぁっ、……うぅ」
 ビジュと繋がったまま、アティはむせび泣いた。その嗚咽は止まらない。
「……これでっ、……その子を自由にしてもらえるんですよね……っ?」
 アティはこれで全て終わったと思った。
そんなアティを見ながらビジュは残忍に笑みを浮べる。
「イヒヒヒッ……ダメだなァ」
 そうビジュは冷酷に言い放った。
199タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:56 ID:QNmLZ7LH
「……っ、……約束がっ」
「ヒヒヒヒヒッ、何言ってやがる?
俺がそのガキを解放してやるのは、
手前ェが俺を口で満足させられたらって条件だったはずだぜェ?」
 ビジュの口元は邪悪に歪んでいる。
「つまり、口で俺を満足させられなかった時点で、
手前ェとの約束なんて無効になったんだよッ!」
「そ、そんなっ…」
 アティの顔が絶望の影に染まる。
「それに、俺はまだ下の口でも満足しちゃいねェ……イヒヒッ!」
 たっぷりと精を放って果てたはずの性器は、まるで萎える気配がない。
ビジュは、まだまだ満足していなかった……。
 もっとこの女を味わい尽くしたい――。
「ヒャハハハヒヒッ!!」
 ビジュは心底愉快そうに笑った後、再び腰を前後させ始めた。
「やっ、め……ひっ、ああぁ……も、もう……やめっ、……あ」
 泣きながらそう訴えるアティの姿に、
ビジュは何とも言えない高揚感を感じた。
「イヒヒヒッ!……まだだ……もっともっと俺を楽しませなァ!!」
 ビジュはそう言いながら、
何度も何度もアティの身体を飽きるまで犯し続けた。
200タケシー大好きビジュ:03/08/24 19:58 ID:QNmLZ7LH
ここまでです。長くてすいません。
>>155からの続きです。
201名無しさん@ピンキー:03/08/24 19:59 ID:2eeJGVpZ
>>200
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
スゲェ・・・ビジュは悪党の鏡だ。
陵辱物、かくあるべしって感じですな。
非常に良かったです。GJ!
202名無しさん@ピンキー:03/08/24 20:03 ID:HCnvpQTa
>>200
やばい。かなりキた……乙でした。

なんだけどカイルに一発のみならず殴り殺して欲しいと思った自分は負け組かもしんない(・∀・)
203名無しさん@ピンキー:03/08/24 20:09 ID:jvO3BHvN
ビジュキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
やべぇ、超面白いです。恐ろしいほどの神が降臨なされた…
204前スレの1:03/08/24 20:21 ID:sUzwOMwq
>>200
貴方に陵辱神の称号を進呈しよう
貴方のような強力な陵辱系の書き手を待ち望んでいたよ
俺ももうちょい精進せねば
205名無しさん@ピンキー:03/08/24 20:30 ID:HCnvpQTa
なんだかんだでやっぱ需要あるんねぇ陵辱系。
実用性はダントツだと思うのですよ…純愛って萌えるけど抜けないことが多いし。

最近のスレは両方楽しめて嬉しい限り。
206名無しさん@ピンキー:03/08/24 20:32 ID:4N9DOHmT
陵辱神と聞くと某マンガの褐色の肌の野郎を思い出す。

>>202
カイルに任せず漏れが殴り殺してやりたいと思った漏れはもっと負け組。
しかし、これでカイル達が助けに→そのままカイル×アティのえちー
とか言うパターンでもいいよ。このままじゃ救われねぇ・・・・・・・
207名無しさん@ピンキー:03/08/24 20:39 ID:2eeJGVpZ
>>206
いっそビジュには陵辱を極めてもらってアルディラやソノラ、アズリア
果てはツェリーヌやヘイゼルまで喰って貰いたいと思った俺は逝ってよし?

でもビジュだと最後はどうやっても死にそうな予感。
208名無しさん@ピンキー:03/08/24 20:41 ID:HCnvpQTa
ああ、それもどうしようもない逝き方でポックリと。
これにて読者もスッキリ。



残りHP3でサハギョ(Pユニット/いたずら幽霊なんかも可)に殴られるとか
209名無しさん@ピンキー:03/08/24 20:56 ID:22zYI3rS
>>200
おつかれさま。すげえよ…陵辱モノでここまで萌えたのは初めてかも。
何気にカイルの名前を呼ぶアティにハァハァ…。
ビジュの凄まじい外道っぷりが最高でした。サンクスです。
…とりあえず自分もカイルにビジュを撲殺してもらいたい(w
210名無しさん@ピンキー:03/08/24 21:53 ID:4P+UGwF7
だんだんヒヒヒさんが好きになってきますた
211209:03/08/24 22:06 ID:vDzmySpr
すさまじい陵辱神の降臨直後にこんな生ぬるいSSを晒していいものか…。
前々スレのスカソノから前スレのカイアティの続きです…
といいつつそんなSSの内容を覚えてくれてる人がいるのか。
何か中途半端に暗くなってしまったかも。
212名無しさん@ピンキー:03/08/24 22:07 ID:KYpe32RS
>>211
全然かまわん。
213名無しさん@ピンキー:03/08/24 22:07 ID:jm5SMAfF
ビジュが殺されるのはいいけど
どうせならその前にいろいろやってほしいな

アティタンにベルタンの処女を破らせるとか
カイルの前で他の男を誘惑させるとか
他の女を陥れる手伝いをさせるとか
214二本の一方通行路(前編):03/08/24 22:09 ID:vDzmySpr
 海で両親を失ったあの日。唯一生きていた自分を拾ってくれたのは海賊船であった。
 そこで出会った一人の少年。ブロンドの髪が自分と揃いである事に嬉しさを覚えていた。
 ずっとその背中を追っていて――いつしか海賊船の船長となっていた彼の横で、自分はその船の
砲撃手となっていた。
 本当の兄妹のように仲むつまじく、いつもつるんでいた二人。
 この時間が永遠に続けば。
 少女は青年の姿を見つめ、そう願いつづけていた。


「アニキー、入るよ?」
 コンコンと船長室のドアをノックし、ソノラはサンドイッチを乗せた皿を手に抱え、
カイルの返事を待つ。――だが一向に彼からの返事はこない。彼はさきほど用事があると
言ってこの部屋に入ったはずだったのだが。
「もう、勝手に入っちゃうよ?」
 そう言って部屋の中へ侵入し、キョロキョロとカイルを探す。
 いた。
 カイルは部屋の奥のベッドで、本を顔にかぶせ寝息を立てていた。その本の帯には何やら難しい言葉が
羅列した文章が載っている。そういえば、以前暇つぶしにと立ち寄った街で、彼は読む時間を長持ち
させるためになるべく分厚い本を、と言って何かを購入していたのを思い出した。
 だが結局、その本は読まれる事なくカイルのアイマスクへとその姿を変えていたらしい。
 アニキらしいや、とソノラはくすくす微笑むと、サンドイッチを机の上へ置いた。
「アニキ、サンドイッチ持ってきたんだけど。食べる?」
「……すぅ〜……」
 声をかけるが彼の起きる気配はない。ソノラは頬を膨らませるが、直後、口元にニヤリと
笑みを浮かべる。
(いたずらしちゃえ)
 ソノラは彼に近づき、顔に被せてある本を持ち上げた。さあ何をしてやろう、ラクガキか。
嬉々としてソノラはカイルの顔を覗き込む。
 ソノラの瞳に、小さな呼吸を繰り返すカイルの寝顔が映った。
「ッ……――」
 瞬間、わずかにとくんと胸が高鳴る。
215二本の一方通行路(前編):03/08/24 22:12 ID:vDzmySpr
 彼とは子供の頃から一緒にいたが、その寝顔をみる機会はそれほどなかった。
あえて言えば、自分が両親のことを思い出して泣き出した夜、彼が添い寝してくれた時くらいか。
だがそれもずいぶん幼い頃の話だ。
 大人の男へと姿を変えた彼の寝顔を目の前でまじまじと見つめたのは、これが初めてかもしれない。
 いつもの勇ましい面持ちはどこへやら。無邪気に寝息を立てては口をわずかに動かすカイルに、
ソノラは目を奪われる。
「ア、アニキ――」
 言いかけて、ソノラは慌てて言葉を止める。彼を見つめる自分の頬が、熱を帯び始めている事に気づいた。
 兄妹という形での愛が、異性に対する本物の愛へと変わること。それはソノラがカイルをはじめと
する海賊達と過ごし始めてから、まもなく気づいた事であった。
「…………」
 ひどく喉が渇く。これは過度の緊張によるものか。ソノラは腰をかがめると、ゆっくりと
顔をカイルの方へと近づける。――わずかに酒の匂いがした。ベッドの横に置いたテーブルには、
三分の一ほど量の減ったウイスキーのボトルが置かれてある。
 ごくんと喉を鳴らすと、ソノラは薄く目を閉じる。そのまま唇を――。
(……た、ただのイタズラだもん。アニキが起きないからいけないんだよ。……いいでしょ?
別にこれが、アニキのファーストキスってわけじゃないだろうし……さ)
 ソノラの唇が、ゆっくりとカイルのそれに触れる。
 ソノラはその感触に頬を染めながら、しかしわずかに眉を歪めた。
(――あたしも、初めてじゃないけど……)
 カイルの唇は少しかさついていた。スカーレルに「アタシのリップクリームを使えば」と勧められ、
気色悪いとあしらっていた彼の事を思い出し、思わず笑う。
 ずっとこうしていたい。唇を重ねたまま、ソノラは彼の頬に手を添える。
「――……」
 その時、今まで寝ていたはずの彼の腕が起き上がり、ソノラの体をとらえた。
「!?」
 唇はそのままに、彼の腕はソノラの体を強引に自分の方へと引き寄せる。その状態のまま
ベッドへと引きずり込み、ソノラとキスとは正反対の濃厚な口付けを始めた。舌で口をこじ開け、
深く唇を重ねて舌を絡める。
216二本の一方通行路(前編):03/08/24 22:14 ID:vDzmySpr
「んッ……んうぅッ!!」
 声を出すのも満足にできないまま、ソノラは何とかうめくように声を出し、彼からの解放を望む。
「……?」
 その声を聞いた時、カイルはようやく両の眼を開いた。そして次の瞬間、それは大きく見開かれる。
「ソ、ソノラ!?」
 体を突き放すように慌てて解放し、カイルは身を起こした。
 目の前には耳まで真っ赤に染まったソノラの顔。震える手で、激しく口付けられた唇を押さえ込んでいる。
「わ、わりい。俺はてっきりアティだったのかと――あ、いや。……でも何で俺にキスなんか」
 ――アティ?――
 とっさにカイルは言葉を止めたが、ソノラはそれを聞き逃さなかった。
 彼は今なんと言った?ソノラの鼓動が鈍く震える。両手をカイルの方へ伸ばすと、彼の肩を強く掴んだ。
「ねえ……アニキ。今なんて言ったの?アティ……先生だと思ったって?何それ、どういう事なの!?」
 彼に強引に口付けられた事、それと重なりソノラの精神はわずかな興奮状態にあった。
いつもカイルのそばにいるアティ。それはあくまで自分達のリーダーとして、船長のカイルと
行動を共にしているものだとばかり思い込んでいた。
 だがそれは自分の思い込みにすぎなかったのか。
 視界に映るカイルが揺れている。――いや、自分の瞳に涙が浮かんでいるのだ。
「お、おい、ソノラ?」
 困ったように顔を覗き込むカイル。その時、ソノラの視線が唇へといく。
 この唇で、さっき自分にしたような事をアティにもしているのか。心の奥底からくやしさが
込み上げてくる。
 ソノラはカイルの頬を両手で包み込むと、ぐいと顔を近づけた。
「んッ……!?」
 カイルの唇に、再び自分の唇を重ねる。さっき彼がしたように、舌を彼の口内に潜らせて
絡めていく。
 突然の出来事に、カイルは抵抗ができず彼女のそれを受け入れていた。長年自分を兄として
慕ってきた少女の行為にとまどいを隠せない。しばらくは続くかもしれないと思った彼女の口付け。
「……あっ……!」
 だが彼女の唇は、意外にもあっさりと自分から離れていった。
 いや、「離された」といったほうが正しいのかもしれない。
217二本の一方通行路(前編):03/08/24 22:16 ID:vDzmySpr
「――罰ゲームはおしまいよ、ソノラ」
「っ!」
 ソノラの背後を見ると、そこにはいつの間に部屋へ入り込んだのか、彼女の襟首を掴むスカーレルの
姿があった。
 スカーレルはその瞬間わずかに眉をひそめていたが、すぐさまそれを笑顔へとすり替える。
「あははっ♪ごめんなさいねぇ?カイル。アタシ達さっきまでカードゲームしてたんだけどね、
その時の罰ゲームがなんと、貴方の寝込みを襲うことだったのよ!」
「……罰……ゲーム?」
「そう!で、もしアタシが負けてたら、カイルの寝顔にキスしちゃうのはアタシだったワケ……うふふっ」
 残念だったわぁ、と冗談めかして自分の唇を指で撫でるスカーレルに、カイルは思わず顔を
引きつらせて苦笑する。
 じゃあアタシ達はこれでと、ソノラを引っぱり部屋を後にするスカーレル。
 カイルは状況を飲み込めていないまま、その言葉にうなずきながら二人を視線で見送っていた。

 船内の廊下をソノラとスカーレルの二人が並んで歩く。重い沈黙が漂っていた。
「……ソノラが船長室に入っていったのを見たんで何となく入ってみれば……あんな事が
起こってたなんてねぇ」
「スカーレル……どうしてあんな事言ったの」
「罰ゲームだってウソついた事?」
 二人はよく暇つぶしにカードゲームを行っていた。以前はそれの勝敗にかこつけてソノラは
スカーレルに欲しい物をねだっていたのだが、ある日を境にして、スカーレルの方からそのルールを
廃止しようと言い出していたのだ。それからカードはソノラの部屋でホコリをかぶっている。
 スカーレルは視線を正面に向けたまま、小さく息を吐く。
「じゃあ、アタシがフォローしなかったらあの後どうするつもりだったの?」
「…………」
 言葉が出ない。ソノラはうつむき唇を噛む。
 確かにあの時は頭に血が上っていたため、正常な思考などできるような状況ではなかった。
 だから、アティの名を口にしたカイルに対してあのような行為に及んでしまったのだろう。
 先生がアニキと――……。
 カイルの言葉を思い出し、再び胸が痛む。ソノラの様子を横目で見ながら、スカーレルは
しばらく考えたのち、おもむろに口を開いた。
「貴女は知らなかったんだろうけどね。結構前からカイルはセンセと付き合ってるわよ」
218二本の一方通行路(前編):03/08/24 22:19 ID:vDzmySpr
「…………ッ!」
 すでに予想していた事だが、ソノラは悲しみを含んだ瞳でスカーレルを見上げる。
心の片隅で、できる事なら否定したかった二人の関係。だがスカーレルがそれを口にする事により、
彼らの関係を事実として受け入れなければならなくなった。
「な、何でスカーレルがそんな事知ってんのよ」
「まあ、なりゆきでね。――だから、カイルの事はあきらめなさい」
 冷たく言い放つ。彼の横顔は表情を持たず、感情を見てとる事は困難だった。
 だが、ひとつだけその様子で分かる事があった。
 それは『普段の彼らしくない』ということ。
 いつもならどんな事でも大抵冗談交じりに言う彼が、淡々と言葉を話すさまは珍しい。
 ソノラは少し足早に進み、スカーレルの正面へ回り込むと、彼の両肩を掴んでその顔を見据えた。
「スカーレル……。もしかして、嫉妬してる?」
「…………」
 からかうような目つきで見上げるソノラを、黙ったまま見下ろすスカーレル。わずかに彼の眉が歪む。
「あたしがアニキにキスしてたから、そんなに不機嫌なんだ?」
「……違うわよ。アタシはソノラになんか怒っちゃいないわ。勘違いしないで」
「ッ……」
 冗談ぽく口にしたソノラに対し、スカーレルの返答はやはり素っ気無い。ソノラは無言で
視線を落とすと、肩を掴んでいた手をそっと下ろした。そしてその顔に苦笑を浮かべる。
「あ、あはは!そう、だよね。あたし……何勘違いしちゃってるんだろっ」
 正面を向くスカーレルの視界から消えるように、ソノラは体を横へとよける。
「そうそうっ。……あの時の事だって、カードゲームの賭けであたしが酔っ払ってあんな約束
しちゃってたからだし。……別にあたしの事を好きだったからやったワケじゃないもんね」
「――――……」
 スカーレルの脳裏に、海で気ままな海賊生活を送っていた頃の光景が浮かび上がる。
カードゲームの連敗続きで、ルールはルールだと言うソノラにせがまれ、彼女に買い与えた高価な銃。
その代償として自分が勝利した時にソノラに求めたのは、かつて彼女が酒気を帯びた状態で
冗談混じりに口にした行為であった。
「――アタシとセックスした事を言ってるの?」
 さらりと言ってのけるスカーレルに、ソノラの頬が一気に紅潮する。
219二本の一方通行路(前編):03/08/24 22:21 ID:vDzmySpr
 熱を払うようにフルフルと首を横に振ると、わざとらしいほどに明るい笑顔を浮かべた。
「あ……、えっとね、あたし別にあの日の事は気になんてしちゃいないから!むしろあの時までは
キスだってした事なかったんだもん。そんなのって恥ずかしいでしょ?かえって肩の荷が下りた気分だよ」
 早口でまくしたてながら、ソノラは自分で何を言っているのかが分からない。
 さっきまではスカーレルの素っ気無い様子の理由を尋ねていたのではないのか。
 なぜ今は彼に対して過去の弁解などをしているのだろう。
 ソノラは自分の頭が沸々と煮えたぎる感覚に鼓動を早まらせながら、「それじゃあ、部屋に戻るね」と
駆け足でその場を去っていった。
「…………」
 静まり返った真昼の廊下。スカーレルはちらりと船長室のドアに目をやると、わずかに歯を軋る。
 ゴッ!!
 壁に叩きつけられた彼の拳の勢いに、年代物の木の板は鈍い音を立てた。
 拳からかすかに血が滲んでいる事など、彼にとってはどうでもいい事だった。

 パタンとドアを閉め、ソノラはそのまま力なくベッドに倒れこんだ。
 カイルに犯された口内の感覚がいまだに離れない。彼の逞しい腕に荒々しく抱きしめられ、
体が折れるかと思った。
『結構前からカイルはセンセと付き合ってるわよ』
 スカーレルの言葉が頭をよぎる。カイルとアティはもう一線を越えた関係なのか。さっきソノラにしたのと
同じように抱きしめ、唇を奪い、スカーレルが自分を抱いたように、カイルもアティを抱いたのだろうか。
 スカーレルに抱かれた時の事が、突如ソノラの中に鮮明に浮かび上がる。男の大きな手が体をまさぐり、
熱く膨張したものが痛みをともない自分の中へと侵入する感覚。
 ソノラは自らの体が次第に火照り始めている事に気づいた。
 スカーレルに抱かれたあともカードゲームは続けていたが、あれ以来たとえ勝利する事があっても、
お互いに極端なことを強要する事はなくなっていた。そして少し前にスカーレルから、そのルールを
廃止するように言われたこともあり、自然と二人でカードゲームをする機会はなくなっていたのだ。
 だから、あの日以来ソノラはスカーレルとは何もしていない。
 一度限りの、男との交わり。
220二本の一方通行路(前編):03/08/24 22:22 ID:vDzmySpr
「…………」
 ショートパンツの内側に、ソノラはおもむろに手を差し込んだ。更にそこから下着をくぐり、
指先で薄い茂みをなぞっていく。
(……確か、スカーレルはあの時こうやって……)
 おそるおそる股の間に手を入れると、手探りでクリトリスを探し当てる。指の腹でその部分を
撫で上げると、わずかな刺激がソノラの身を襲った。
 目を細め、息を荒げながら行為を続ける。それを覆う包皮を指でめくり、露出した肉芽を
何度も指で愛撫する。――絶え間のない快楽。それをもたらしているのが自分自身だという事に
虚しさを感じたが、久々の性的な快感に、ソノラは行為を中断する事ができなかった。
「あッ……んふぅッ……」
 愛液が滲み出した秘部に、指を挿入する。自慰経験のないソノラは加減がわからず、
強引に押し込んだ指が膣を圧迫する痛みに顔を歪めた。
「あはッ……、アニ、キ……」
 膣に入れる指をもう一本増やし、内部を掻き回す。指を引き抜くたびに、そこからは
粘液で濡れた音が立つ。
 愛しい男を想いながら、他の男に抱かれた時の事を思い出して自慰行為にふける自分。
 最低だと思った。なんていやらしいんだろう、と。
 ベッドにうつ伏せになり、シーツを握り締める。閉じた目からこぼれ落ちた涙が、
シーツに跡を残した。

 つづく
221名無しさん@ピンキー:03/08/24 22:30 ID:4jttQ0Il
キター
222名無しさん@ピンキー:03/08/24 22:30 ID:vDzmySpr
激しくイマイチな予感…。
でも続きは一応投下させてください、スマソ。
223名無しさん@ピンキー:03/08/24 22:33 ID:6TH+AEiL
(・∀・)イイヨイイヨー
224アズリア陵辱前スレの続き:03/08/24 22:41 ID:ALDLnHGf
彼が軍を辞める。その話は彼女にとって衝撃的なものだった。
「どうして!!どうしてだっ!認めないぞ。そんなこと私は認めないからな。」
「・・・ごめん・・・。」
彼はただそう謝るだけだった。彼女は彼の首根っこを捕まえ必死で除隊の理由を吐かせた。
理由を聞かされても納得できなかった。いやしたくなかった。
「本当にごめん・・。やっぱ俺には軍人は向いてなかったんだよ・・。」
「・・・っ!!」
彼が言うやいなや彼女は彼を殴り飛ばしていた。本当は彼にいいたいことはいくらでもあった。
そんな理由でやめるなんて許さない。勝ち逃げするつもりか!そんな言葉ばかりが口から発した。罵りながら彼の顔面を殴りつづけた。
だが違う。こんなことがしたかったわけじゃない。本当にいいたかったのは別のことだ・・・。
(私は・・・お前のことが・・)
その続きを彼に言うことが出来ないまま、彼女は彼と別れた。そして時は流れる。
225アズリア陵辱前スレの続き:03/08/24 22:42 ID:ALDLnHGf
「あっ・・えぅっ・・うぐっ・・・うぁ・・ひっ・・」
女のすすり泣く嗚咽の音。それが闇夜に木霊していた。
「うぅぅ・・あうぁぁ・・あっ・・。」
彼女が感じていたのは痛みだった。破瓜による痛み。穢れを知らなかったそこを凶獣に蹂躪された痛み。
膣肉を抉られ膜を引き裂かれ赤く腫れあがった彼女の性器から垂れるのは血液と精液。生暖かい液体が太腿を伝っていくのが分かる。
どうしようもないほど実感させられる。自分がレイプされたということを。
「あははは。良かったかい?姉さん。」
やや中性的な容姿の男が彼女に尋ねる。
「あ・・嫌ぁぁ・・やめて・・・もう・・・あっ・・イスラぁ・・・。」
すすり泣きながら、彼女アズリアは自分を犯した男に許しを乞う。自分の弟イスラに。
実の弟に犯される。そんな惨劇を体験しアズリアの心は折れていた。いつもの気丈な軍人としての姿はそこにはなかった。
自分に怯えすくみ嗚咽を繰り返す姉の姿。イスラはその姿に満足感を持った。常に自分よりも優れていた姉。
その姉を奴隷のように嬲り犯し辱める。至福を感じる。手に入れられなかったものの一つを手に入れた実感を。
226アズリア陵辱前スレの続き:03/08/24 22:43 ID:ALDLnHGf
「うっ・・・うあぅ・・・レ・・・クス・・・」
「・・・!!」
ふとアズリアが口にした名にイスラは反応する。かすかに洩らした呟き。だがそれを聞き逃さなかった。
そして聞いた途端自分でも良く分からない衝動が走る。行動に移るのに間もないほどに。
ドガッ!!
「ガフッ!!」
気が付くとイスラのつま先はアズリアの鳩尾に食い込んでいた。横隔膜を強打され呼吸すらもままならず痙攣する姉の髪をイスラは掴み上げ顔を寄せる。
「今・・・あの男の名前を言ったね・・・。」
「ゲホッ・・ゲホッ・・イ・・・」
パシィッ!!
「言っただろ!!あの男の名前を!!そうだろ!!そうなんだろ!!」
「あ・・い・・イ・・スラ・・・苦し・・がっ・・・。」
何故こうも過敏に反応してしまったのだろうか。イスラ自身にもよく分かったいなかった。
気が付くと姉の顔を殴打し詰めより首を締め付けていた。彼女の顔が見る見るうちに青く染まるとはっとし手を離す。
227アズリア陵辱前スレの続き:03/08/24 22:44 ID:ALDLnHGf
「はぁぁ・・・はぁ・・・・。」
赤く紅潮する弟の顔。怒りに打ち震える姿。そんな姿を見るのは初めてだった。
その姿に恐怖以上に戸惑いをアズリアは覚える。自分は知らない・・。こんなイスラは知らない。
「姉さん・・。」
「・・・!!」
突然かかってきた声にギョッとする。怒り、哀しみ、憎しみそう言った感情で埋め尽くされた顔。
そんな顔で問い掛ける弟にアズリアは打ち震えた。これまで人生経験したもので何よりも怖い。
「そんなに・・・あの男の方が・・・いいの・・・?」
「・・・・えっ・・?」
「あの男の方がいいのかって聞いてんだよぉぉ!!」
「きゃうぅっ・・!!」
刹那、地面に上半身を叩きつける形で押し倒される。気絶してしまいそうな衝撃が全身を走る。
あるいはそのまま意識を失えたらどれだけ良かっただろうか・・。
「わ・・・たす・・ものか・・・!!」
「イス・・・っ!!」
「あんなヤツに姉さんを渡すものかぁぁっ!!」
「あ・・・いあぁぁ!!ぎあぁぁぁ!!」
228アズリア陵辱前スレの続き:03/08/24 22:45 ID:ALDLnHGf
「あ・・・いあぁぁ!!ぎあぁぁぁ!!」
処女を失って間もないアズリアの膣内。そこにイスラの肉棒は再び侵入を果たす。それはケダモノの交わりだった。
人と人のそれではない。ただ犯す。快楽を得るためではない。犯すこと。穴を埋め尽くし腹をかき回し陵辱する。
相手が自分の支配化に落ちるまでただひたすら犯しぬく。本来性交のもつ愛欲の欠片など一つもないそんなSEX。
「痛いっ!・・痛いぃぃぃ!!止めてぇ!!やだぁっ!!ぎぃぃ!!いぎぃっ!!」
「あは・・は・・姉さん・・・姉さん!!」
痛がるアズリアを見てイスラは余計に昂ぶる。これは制裁なのだ。自分よりもあんな男を選んだ姉への・・・。
「うぐあっ!!ひぎぃぃぃ!!あ・・あぁぁ!!」
「どうだ!痛いだろ!苦しいだろ!でも許さないよ・・・こんなんじゃ許さないよ!!」
痛い・・。苦しい。それは処女喪失の時をも上回った。まだ引き裂かれて間もない秘部。
そこに傷口を更に抉ってすり潰すかのように襲う肉棒。子宮の入り口が・・あるいは奥まで、破壊されそうな衝撃が走る。
痛みで気が狂う・・。死んでしまいそうだ。いやいっそのこと死んでしまった方が楽とさえも・・・
「僕のものだ・・・。姉さんは僕のものだぁぁぁ!!!」
「あぁぁぁっっ!!ああぁぁぁぁぁぁおあぁぁ!!!!」
229アズリア陵辱前スレの続き:03/08/24 22:45 ID:ALDLnHGf
ドクドクと子宮内に直接白濁をそそがれる。再び汚汁がアズリアの胎内を浸す。息を告ぐ間さえイスラは与えてくれはしない。
イチモツを引き抜く。血と精液でまたしても染められていく恥丘。
いくら汚してもどれだけ犯しても、まだ足りなかった。まだ何かが足りなかった。
「はぁ・・はぁ・・・ふしゅ〜・・・ふはぁぁぁ・・・。」
イスラ自身も激しい性交に消耗していた。だが度重なる陵辱で虫の息の姉の姿。
その姿を見てまだまだやれると確信する。まだ自分は姉を犯し尽くしていない。
「あ・・・あっ・・ひっ・・おあっ・・。」
もう声すら満足に出せない。腹が焼け付くように熱い。股が引き裂かれたように痛い。
痛みと苦しみ・・・そして弟に犯されつづけたことによる精神的消耗。
延々と続く地獄のような仕打ちにアズリアは心も身体も壊されていた。
(やめて・・もう・・やめて・・これ以上は・・・もう・・・)
そんな願いが通じるとは露ほどにも思わない。しかし縋るしかない。
自分はこのような目に会うほどの罪を犯してきたというのか・・・。答えるものは誰もいない。
哀しかった。悔しかった。愛しつづけた弟にこれっぽっちもその愛情が伝わらなかったことが。
どうしてこんなことに・・・。
230アズリア陵辱前スレの続き:03/08/24 22:57 ID:ALDLnHGf
「あは・・あはははは・・・。」
狂気の笑みでイスラは何かを思い出したように迫る。
「忘れていたよ・・・後ろの方を・・・。」
彼がなにを言っているのかさえアズリアは理解できない。それほどまでに消耗していた。
だが自分の身に新たな危機が迫っていることだけは感じ取れる。
「これで姉さんは・・・全部・・僕の・・・」
ピタリと自分の尻に何かが当てられたのをかすかに感じる。なにをされるかは分からない。
だが身体は恐怖をいち早く感じ取っていた。震えが止まらない。
「いくよ・・・姉さん・・・・」
何かが引きずるような音。聞こえる。自分の体から・・・。
痛みに鈍感になってしまった体。そこにジワジワと伝わっていく、鈍くかつ鋭いそんな痛みが・・。
「あ・・・。」
なにをされているか気付いた時には根元までそれは菊門を抉っていた。
「ひ・・あ・・いぁぁ・・・」
気付かなければよかった・・。気付いてしまったためにまた味あわなければいけないのだ。
今度はアナルバージンを失った痛みを・・・。
「い・・・・ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「あは・・・あははははははは。」
アズリアの悲鳴とイスラの哄笑が木霊する。根元まで深く刺さりアズリアの腸内に侵入を果たした肉棒。
ヴァギナを犯すときとは一味違った快感。締まる。内臓肉がペニスをグイグイ締め付ける。
「最高だよ・・・最高だよ姉さん。」
「抜いてぇぇぇ・・・死ぬぅぅぅ!!ああぁぁぁぁ!!!!」
哀願しつづける姉。苦しみ悶える姉。壊れてしまいそうなほどの姿。自分は犯している。
後ろの穴も。すべて・・・。
「出すよ。姉さん・・・しっかり受け止めてね・・・・。」
「んぎぃぃぃぃ!!・・・嫌ぁ・・・熱・・・ぐぅあぁぁぁっ・・・」
連続で腸内に精液を流し込んでいく。熱い液汁を流し込まれるたびに悶えて暴れるアズリア。
そのたびにイスラの肉棒はアズリアの腸に締め付けられる。そして射精の悪循環。
アズリアの腹が精液でパンパンに膨れ上がる頃にはアズリアもイスラもともに果てていた。

231前スレの1:03/08/24 23:00 ID:ALDLnHGf
今回エロイというより痛いな・・・。続きも近いうちに書こうかなと。
とりあえずアナル喪失編。
イスラ君って病的なシスコンだと思うのって俺だけか・・・?
病的シスコンが姉をどんどん追いつめてくストーリーにするつもりで・・・
次はレックス出そうかな
232名無しさん@ピンキー:03/08/24 23:07 ID:6TH+AEiL
すげえ・・・鬼畜神だよあんた!

でもイスラのふしゅ〜に不覚にもワラタ
233名無しさん@ピンキー:03/08/24 23:29 ID:7k/QDzSy
>114
遅レスですがアティスカーレルキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 
アティの手は休まず動いてるのに名前呼ばれただけで子供みたいに喜んじゃうところとか、
濡れ場の真っ最中だってのに「自分のすることで反応してくれるって〜」の
ちょっとズレた感想とか反撃に転じたスカーレルとか文章の一つ一つに萌えまくりです。

続きに激しく期待中。後編タイトルだけで萌死しそうな勢いで。
ゲーム中にスカーレルのクラス見て「毒蛇って…何かえろい」と思ってしまったのは
自分の脳髄が腐れているからでありますか教官殿! 
234名無しさん@ピンキー:03/08/24 23:30 ID:HCnvpQTa
軽く読み飛ばしてたので確認してみた<ふしゅ〜
ワラタ。

でも、わざわざ検索掛けるのってどうなのさ君。
235名無しさん@ピンキー:03/08/25 00:06 ID:S4do6NF4
>>230
いや、すごいよ。なんか言葉では言い尽くせないね。ふしゅ〜ワラタ
。次回はイスラ死後にレックスに優しく包まれるアズリアをキボンヌ。がんばってください。
236名無しさん@ピンキー:03/08/25 00:18 ID:1KCQl+e/
http://web.quipo.it/monika2001/xxx/
218.41.123.118 , p297b76.t128ah00.ap.so-net.ne.jp ?
237名無しさん@ピンキー:03/08/25 00:27 ID:/xqEs7sD
アティ萌えスレのアズリアたんが激しく好きだ(*´д`*)
238名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:03 ID:C1JKVO4e
>>237
上の鬼畜物とのギャップに笑ってしまった(w
239名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:24 ID:aVnO214W
>>237
禿同
あ、アズリア→アティたんキヴォンヌっ・・・!
240名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:30 ID:+eQcF4gV
>>230
>死ぬぅぅぅ!!
スマソ…その他面白い声セリフに藁ってしまった…w
241名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:34 ID:OpCKqHZl
でも多分実際死ぬほど痛いよね…
鼻の穴に鉛筆30本ぶっさしたのぐらいかな?
242名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:36 ID:pIY6vYqV
>>240
つか、鬼畜モノの台詞(主に悲鳴)って大抵冷静に読むと笑うしかないものなんだけど(゚∀゚)
243名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:41 ID:fIz+Ofi7
コ、コケコッコーとか?


ああ、鬼畜じゃなかったなアレは
244名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:47 ID:0rjchGYD
>>243
卵産んでましたな
245名無しさん@ピンキー:03/08/25 02:42 ID:w6JUtxMB
しましま×アティたんの続きまだかな(;´Д`)ハァハァ

そういや虎のティンコってトゲが生えてるんだよな。
246名無しさん@ピンキー:03/08/25 02:45 ID:tTy1vrxg
>>239
まず自分で書いて周りを萌えさせるんだ!そして萌えたら誰か書いてくれるかも…?

自分の場合百合だろうがフォモだろうが自分が同性愛者じゃないんで恋愛感情ありだと
難しくてよく書けないんだが。同性の場合ノリとか勢いとかで恋愛感情とかない方が書きやすいな。
それとみんな幸せになってもらいたい…って考えると同性だと難しい…障害が多いから。
アティ萌スレのアズリアたんは面白可愛くて好きなんだけど
247名無しさん@ピンキー:03/08/25 03:30 ID:Q0x/ca77
アティ萌えスレのアズリア×アティでSS書くと、ティンコレックス並のギャグになってしまう予感。
それはそれで面白いが。
248名無しさん@ピンキー:03/08/25 12:39 ID:j1yWOKrI
陵辱祭りキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
ビジュたんの鬼畜っぷりに乾杯。救いがない感じも非常にイイ!
アズリアたんも痛くて素敵。
やられる直前に好きな男思い出すってシチュに萌える漏れは根っからの鬼畜ですか?

209氏の小説は発売前の頃から既にファン。
アティカイスカソノマンセー!
249名無しさん@ピンキー:03/08/25 14:00 ID:q9/Yqiui
なんかサモンナイトって純愛ものより陵辱ものが多いですねぇ・・・。
私は文才なので書けませんが、どなたかレックス×ベルフラウの純愛の甘甘ぽいの
書いて〜!
というかやっぱり小説的に陵辱のが簡単ってのもあるかも・・・
250名無しさん@ピンキー:03/08/25 14:04 ID:scCDoj7l
どっちかとゆうと純愛もしくは和姦系が多い気がするが・・
ま、俺は陵辱も純愛もいけるクチなんでどんとこい(゚∀゚)

251名無しさん@ピンキー:03/08/25 14:56 ID:pIY6vYqV
>>249
そゆの読みたいなら外のサイト探した方が早いような気がする…若しくは自分で
書くか。
最近はかなり純愛・和姦多いし。これで物足りないならなあ。
陵辱の方が簡単なんて言わないように。ここは陵辱系でもけっこうレベル高いよな。

でも、和姦が一回投下されると和姦ラッシュ/鬼畜が投下されると鬼畜ラッシュ
という流れなのは仕様なん?
252名無しさん@ピンキー:03/08/25 14:58 ID:pIY6vYqV
で、スカーレルとアティで投下すべきか否か切に迷ってたりする自分。。
まだちょっと練りきれてないし、ED見てから考えようか。
253名無しさん@ピンキー:03/08/25 15:07 ID:X5mLJr1n
>>252
いつになろうとも投下待ってます。
スカーレル&アティ大本命なんで。
254名無しさん@ピンキー:03/08/25 15:08 ID:DBKmQ1zh
>>252
正座しておまちしております
255名無しさん@ピンキー:03/08/25 15:40 ID:UEEJyVGj
【素人顔見せ】【尿道&肛門丸見え!】【トイレ盗撮アリ!】【10人分!】
http://www.omorashi.net/shop/
なんと10人分のおしっこ、盗撮、おもらしシーンを豪華に120分収録!!
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お見せします!女子大生から、元レースクイーン、美人若奥さんまですごい!

256名無しさん@ピンキー:03/08/25 16:30 ID:BUNZbHQE
五代目スレ ロむってる人 うぷキボンヌ。ロム失敗した・・。鬱だ。
257名無しさん@ピンキー:03/08/25 16:42 ID:IIGUGG2y
そういや保管サイトの人もちゃんとロムってるか心配だな
ミラー作ってくれるスレにお願いしとくからミラーできたらURL
載せとくよ。HTMLなら残してくれるらしいし
258名無しさん@ピンキー:03/08/25 16:46 ID:Vc/hdeY9
rom=read only member?
259名無しさん@ピンキー:03/08/25 17:19 ID:qSeWBsDV
>>249
自分は陵辱系のが書くの難しいと思いますね。自分で書けないってのもあって。
ここの陵辱神様たちの作品とか面白いしレベル高くて凄いと思いますよ。憧れます。
今のこのスレは陵辱系も純愛・和姦系もバランス良くあってどちらが好きな人も
満足できて嬉しい限り。
260名無しさん@ピンキー:03/08/25 18:06 ID:4xZ1jjhb
前スレ930氏期待保守
261アズリア陵辱:03/08/25 18:25 ID:fovU5b2D
「それでな・・・そいつはとんでもない馬鹿でな・・・。」
軍学校時代、長期の休みが入るとアズリアは土産話をよくイスラにしていた。
闘病生活で孤独な毎日を過ごす弟。そんな彼を少しでも元気付けるために話し相手をよくしたものだった。
「姉さん・・・。」
「ん・・・?」
ふいに弟から声がかかるとアズリアはマヌケな同期の男の話を中断する。
「さっきから・・・その人の話ばかりだけど・・・」
「あ・・・あぁそうだったな・・。すまん。じゃあ次の・・・」
「そうじゃなくて・・・。」
「・・・?」
ふと弟の顔を見やる。どことなく淋しげな・・・。
「好きなんでしょ・・・その人のこと・・・。」
「な・・・なっなななな・・・・????!!」
思わず顔が真っ赤になっていた。そんなことはないと必死で否定した。思えばあのときから・・・
自分とイスラの歯車はどこか噛みあわなくなった気がする・・・。

262アズリア陵辱:03/08/25 18:26 ID:fovU5b2D

「姉さん・・・。」
いまだ眠りつづける姉を見つめながらイスラはポツリと呟いた。
昨晩、自分はこの姉を犯した。処女を奪い膣内に射精し、アナルを抉った。
今まで溜め込んでいた屈折した思いを彼女の胎内に吐き出したのだ。
姉を・・・アズリアを強姦することによって初めて気付いた。自分が今までこの姉に対し抱きつづけた憎しみが・・・
「綺麗だよ・・・姉さん・・・。」
意識のない姉の身体を気付いたら愛撫していた。優しく丹念にアズリアの性感帯を撫でまわす。いとおしげに。
昨晩吐き出しつづけた精液が乾いて粉を吹いている秘部。それほど豊かとはいえない乳房。
軍での訓練のせいかやや筋肉質に引き締まった身体も触ってみるととても暖かくそして柔らかかった。
「う・・ううん・・・・」
愛撫に反応したのかアズリアが目を覚まそうとする。その機をイスラは見逃さなかった。
「おはよう、姉さん。」
「えっ・・・んあっ・・・あっ!」
何が起きたのか最初は理解さえ出来なかった。何かが自分の中に入り込んでいるような。
痛い、下半身が焼け付くように痛い。腰が立たないぐらい痛みで感覚が麻痺している。
寝ぼけた意識が痛みで徐々に覚醒されていく。次第に昨晩の記憶も・・・
「ア・・ああぅぅぅぅ・・うあぁぁぁ・・嫌ぁ・・だぁ・・」
不幸にも理解してしまった。自分が何をされているのか。自分が何をされたか・・。
「あはは、やっぱり暖かいよ・・姉さんの膣内は・・・」
その一言が駄目押しだった。気付いてしまった。
「止め・・て・・こんなの・・・もう・・・ひっ・・うっ・・・」
自分が起きて早々に犬のように後ろから犯されていることに・・・。
263アズリア陵辱:03/08/25 18:26 ID:fovU5b2D
凄いよ・・・姉さん。いいよ・・最高だよ・・・。」
「うあっ・・ひっ・・・ひあっ・・やっ・・・」
処女であったアズリアを犯した昨晩、アズリアの膣は何度もイスラの肉根を受け入れ処女膜の名残さえ欠片も残されなかった。
何度も繰り返された挿入、射精が彼女の身体を確実に女にしていた。身体はもう男を受け入れることに僅かな内にならされてしまっていた。
「や・・だぁ・・・なんで・・こんな・・ひっく・・・」
心の方はそうではなかった。男にそれも実の弟に犯される。昨晩の悪夢の記憶とあいまってアズリアを苦しめていた。
(どうして・・・どうして・・・こんなことを・・・許して・・もう許して・・イスラ・・)
心の中で弟に止めて欲しいと訴えつづける。言葉に出したかった。がすぐに諦める。
昨晩の記憶が再現される。どれだけ許しを乞いてもどれだけ嫌がってもこの弟は自分を犯すことを止めない。
それほどまでに憎まれてしまっているのだ。自分は。

「うぁ・・うあぁぁっ・・あ・・・」
ドクンと脈打つ音を感じる。生暖かいものが自分の中に入ってくるのが分かる。また膣内で射精されたのだ。
「ひ・・・うぅ・・うぁ・・・・」
ドクドクと白濁を流し込まれる内にアズリアの脳内に妊娠の二文字が襲う。怖かった。
それにおぞましかった・・弟の子を孕むなど。
「ひっく・・う・・・うあぁぁんっ!!ああぁぁっ・・・えうっ・・ひうっ・・うっ・・あぅぅ・・」
子供のようにアズリアは泣きじゃくった。度重なる陵辱、迫りくる妊娠の恐怖。
それらに攻め立てられ糸が切れたように、心が折れてしまっていた。
泣く事を堪えられなかった。逃げたい。死にたい。もう嫌だ。こんな風にされ続けるのならいっそ殺して欲しい。
264アズリア陵辱:03/08/25 18:27 ID:fovU5b2D
そう思いながら泣きじゃくる姉の心中を察したのかイスラは声をかける。
「安心していいよ。姉さん。妊娠する心配はないから。」
「うっ・・ぐすっ・・うっ・・・??」
その言葉に反応し嗚咽を止めてアズリアはイスラの顔を見る。それは哀しそうなすべてを奪われたかのような表情だった。
「僕にはね・・・女を孕ませられる力がないんだ。例の呪いのせいでね・・・。あは。」
自嘲めいた笑いを浮かべイスラ呟く。その台詞にアズリアは思い出す。
イスラを生まれたときからずっと苛んでいる呪いの事を。
「笑っちゃうよね・・・昔から僕は・・あの糞ったれな呪いのせいで・・ベッドから出ることも出来なかった。
毎日発作を繰り返して・・そのたびに死にぞこなって・・家の誰からも見放されて・・・どうも精子が弱いらしくてね・・・子供が作れないそうなんだ・・。」
思い出す。イスラが苦しみつづけたときのことを。いつも病魔に苛まれ続けて、誰からも厄介モノとして扱われた彼の苦渋の日々を。
「それで・・子孫も残せない・・・家も継げない・・そんな僕の居場所なんてあのうちにはなかったのさ。
あの馬鹿親父・・誰のせいで僕がこんな目にあってると思ってんだよ。」
イスラを襲った呪い。それは召喚術によるテロ活動を取り締まっていたレディウス家に対する無色の派閥の報復であった。
家のために人生そのものを失い、家の誰からも鼻つまみ者にされてきた。
「それで・・・その呪いをかけた連中の使いパシリになって、奴らの言いなりになって
初めて人並みに生きられるようになったんだよ。畜生・・・畜生畜生畜生!!!!」
イスラの声に怒気が増していく。アズリアはもうなにも言えなかった。なにも言う資格もなかった。
265アズリア陵辱:03/08/25 18:28 ID:fovU5b2D
「どいつもこいつも僕を邪魔者にしやがってっ!!壊してやる!何もかもこわしてやる!!」
「ぎあぁぁ!!・・いっ・・ぎぃぃっ!!」
八つ当たりするように今度はアズリアの菊座を無理矢理抉るイスラ。激痛が走る。
しかし体の痛みよりも・・・イスラから伝わる心の痛みのほうが痛かった。
「そんなに僕はいらないのっ!!僕は生まれてきちゃいけなかったの!」
涙声も混じってきた。哀しみ、憎しみ、絶望・・・ありったけの感情をアズリアを犯すことで発散する。
「姉さん・・・あんな家でも姉さんだけは僕に優しかったよね・・。でも・・・」
その後に続く言葉は簡単に予想できた。後悔した。何で自分はイスラの気持ちをあの時少しでもわかってやれなかったのか・・・。
「どうして・・僕を追いてっちゃうんだよォォォ・・・どうして・・どうしてっ!!」
完全に涙声で訴えかけるイスラ。もう自分が犯されていることなどどうでもよかった、弟を傷つけてしまった後悔しかなかった。
「あの・・男か・・・そんなにアイツがいいのかぁっ!!畜生!!畜生ォォっ!!
「ぎぃぃぃぃっ!!・・うぁ・・あああっ!!」
痛めつけるようにイスラのペニスはアズリアを蹂躪する。昨日引き裂かれた傷口がまた開いたようだった。
だがそんな激痛の中でももうアズリアはイスラに止めてと願うことすらなかった。
これはもう自分への罰なのだから。
「好きだよ・・・愛してるよ姉さん。誰にも渡さない!!渡すもんかぁっ・・あんなヤツに渡すもんかぁぁっ!!」
266アズリア陵辱:03/08/25 18:29 ID:fovU5b2D
叫ぶと同時に射精する。激痛の連続と射精のショックに失神寸前になるアズリア。
彼女の瞳からは大粒の涙がボロボロと崩れ落ちる。
(私は・・・イスラのことを・・分かってやれなかったんだ・・・・)
あの家の中で孤立していたイスラ。イスラには自分しかいなかったのだろう。
それなのに自分は軍へと進み彼を独りぼっちにさせた。それもイスラのためにと思って。
馬鹿だ。どうしようもない馬鹿だ。ずっと側についててやればよかったんだ。
それなのに・・・
「姉さん・・姉さん姉さん!!」
きつくただきつくイスラはアズリアを抱き締める。母親に抱きつく赤子のように。
(どうしようもない愚か者だ・・私は・・・)
涙がとめどなく溢れた。たまの休暇にも自分は一方的な土産話をするだけだった。
まして自分の思い人の彼の話など・・イスラを傷つける以外の何ものでもなかったはずだ。
そんなことも分からず弟思いの姉だなどと自分のことを思っていた。何が弟を愛してきただ。
傷つけることしかできなかったではないか。
「イ・・スラ・・・。」
何とか声を絞り出す。自分に抱きつく弟をそっと抱き寄せる。
「姉さん・・・。」
「すまな・・い・・私は・・私は・・・」
嗚咽交じりで言葉を紡ぐ。そうして愛しい弟を抱きとめる。
「もう・・・どこへも・・行かないから・・ずっと・・イスラの側にいるから・・・」
それは本心からの言葉だった。もうイスラの気が済むまで自分はイスラに尽そう。
そうすることでしか罪滅ぼしはできないから。
267アズリア陵辱:03/08/25 18:30 ID:fovU5b2D
「いいよぉぉ!!姉さん。本当にいいよぉっ!!」
「あふっ・・ふあぁぁっ・・・あはっ・・はうぅぅ・・」
貪るように姉弟は繋がる。もうアズリアはイスラを拒まなかった。
彼の肉棒を自分の身体で一心不乱に受け止める。
弟と交わることへの背徳感。性交に伴う痛み・・それらも我慢する。
これは自分への制裁なのだから・・。
「膣内でだすよ・・・姉さん。」
「くぅぅぅぅっ!!あふぁっ・・」
妊娠の恐れはないと分かっていても精液を吐き出されるたびに自分が汚れていくのが分かる。
堕ちていくのが実感できる。そして心ならずもそれに快を見出している。自分がいる。
弟に犯されて感じるそんな破廉恥な女になってしまったのかと思うと哀しくなる。
ふいにある人物の顔が頭をよぎる。今となってはその思いを告げることも叶わぬ人を。
(レックス・・・)
それを声に出すのは憚られた。もうイスラを傷つけたくない、でもそれでも哀しかった。
自分が彼を愛する資格も愛される資格も失ったことを・・・。

「綺麗にしてよ・・姉さん。」
そう言ってイスラは精液で汚れた自分の肉棒を差し出す。口による奉仕を求めているのだろう。
僅かに躊躇う。そのような行為に及ぶことに羞恥が生じたから。しかし・・
「はむっ・・・むっ・・・」
意を決してペニスを口へと運ぶ。舌に広がる不味い精液の味。
ペロペロ舐めているうちにまた涙がこぼれた。
取り返しがつかないところまで自分は汚れてしまった。
268アズリア陵辱:03/08/25 18:32 ID:fovU5b2D
「何を・・・しているんだ・・」
聞き覚えのある声がする。見やると見覚えのある顔が真っ青になってこちらを見つめていた。
(えっ?・・・)
その顔が誰であるか理解するにアズリアは戸惑う。いや理解したくないのだろう。
「やぁ・・・いいところにきたね。」
イスラが男に声をかける。優越感に浸った態度で。
(あ・・・!!!!)
もうその男が誰だか分かってしまった。いや最初から分かっていた。どうしても認めたくなかっただけだ。
「姉さんといいことをしていただけだよ。ねえ・・・」
舐めるような目線でイスラがこっちを見やる。駄目だ。もうこれ以上は・・。
「アズリアは君の姉さんだぞ!!それを・・」
男は蒼白になりながら言う。唇が震えている。怒り・・いや驚き?
それとも目の前の現実が信じられないのだろうか。そんなようすの彼にイスラが続ける。
「最高だったよ。もう姉さんは僕のものだよ。全部・・全部僕が奪ったのさ。処女も・・アナルも・・口も・・・。」
止めて。それ以上言わないで。そう叫びたかった。でも声が出せない。
「悔しい・・・ねえ悔しい・・・レックス・・・」
「いっ・・・・」
その言葉が引き金となり・・・アズリアの意識は弾けた・・。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!嫌嫌々ぁぁぁぁっ!!あぁぁぁぁぁうあぁぁぁぁ嫌ぁぁぁっ!」
見られた。弟に犯されてよがる姿を・・よりによってレックスに。自分がずっと思いつづけた最愛の人に。
269アズリア陵辱:03/08/25 18:32 ID:fovU5b2D
「イスラ・・・お前!アズリアを無理矢理っ!!」
「だったらなんだってのさ。そうそう姉さんはお前のこと好きだった見たいだよ。
でももう関係ないね。永遠に僕のものだから・・・」

言い合う弟と愛する男。その2人の姿がアズリアの視界に入る。だがそれも意識には入らない。
(嫌ぁぁぁぁ!!いやだぁぁぁ・・こんなの・・こんなのぉぉぉ・・・)
砕かれた。自分の恋は最悪の形で打ち砕かれた。どんな仕打ちを受けても耐えるつもりだった。
でもこれだけは耐えられない。愛する男に自分の醜態をさらすことだけは。
「あはははは。後はお前を殺すだけさ。お前さえ・・お前さえいなけりゃぁぁっ!!」
「イスラぁぁぁぁぁっ!!!!!」
怒りに狂った2人の男が緑と赤二つの剣で切り結ぶ。その勝敗の行方などアズリアはどうでもよかった。
「あ・・は・・・あははははは・・」
彼女の心は壊れてしまったのだから・・・。
270アズリア陵辱:03/08/25 18:33 ID:fovU5b2D
「ったく!あと一歩なのに邪魔が入って・・・!」
自分のアジトにもどりイスラは毒づく。レックスとの勝負は彼の仲間の横槍が入り中断された。
仕方なくアズリアを連れ帰り今後の事を考える。
「まあいいさ。そうすぐには殺してやらないから・・・あいつには絶望を味合わせてやる。」
悪態をつきまくる弟。自分はもうこの弟の慰み者として生きていくしかないのだろう。
もう何もかもどうでもよかった。
(私は・・・死んだ・・・。)
もう自分は死んだのだから。彼にずっと思いを抱きつづけてきた自分は死んだのだから。
今はもう此の世のすべてを憎むしか出来ないこの弟にアズリアは身を委ねるのみであった。
271名無しさん@ピンキー:03/08/25 18:38 ID:jR1fHWr8
(*つД`)
272名無しさん@ピンキー:03/08/25 18:39 ID:T0NdJKH9
乙!
273名無しさん@ピンキー:03/08/25 18:42 ID:Gtdp9/Rx
乙!!
リアルタイムで読ませて頂きました!!
274名無しさん@ピンキー:03/08/25 18:47 ID:XNsRfaTc
あああああああああああああああああああああああああああああ
萌えたああああああああああああああああああああああああああ
鬼畜神再び(・∀・)

もつかれでした!
275名無しさん@ピンキー:03/08/25 18:48 ID:XNsRfaTc
どうしてだろう・・・
イスラが絡むとすごく萌えるのは・・・(*´Д`)
アティ先生とイスラの絡みも見てみたい(*´Д`)

連続カキコスマソ。
グッジョブでした!
276前スレ1改め鬼畜野郎:03/08/25 18:50 ID:fovU5b2D
俺もこのスレいい加減長いから(二代目から書いてるよ・・・。)
レス番も紛らわしいんで鬼畜野郎と名乗ることにしました。
三代目の117 四代目の133 五代目の1 み〜んな同一人物
サモナイ女性キャラに鬼畜と陵辱をもたらした男だよ〜ん(某顔無し風)
いやぁ3はアズリアが一番陵辱しがいがあるなぁ。イスラって最初嫌いだったけど
過去話きいて同情したよ。あんな風に生まれたら性格ひん曲がってそりゃ当然だ罠。
3は他に陵辱しやすいキャラあんましいないなあ。
最萌えのソノラは絶対汚したくないし(カシスや夏美やアメルやミニスは鬼畜に犯したくせに)
ミスミ様はある意味聖域だし(ファミィママンはミニス共々犯したけどねやっぱ親子丼(・∀・)イイ!)
アルディラは可哀想だし・・・(アズリアだって可哀想だろ)
クノンとかマルルゥとかファリエルはちょとなあ・・・(機械や幽霊やチッこいのとまともにSEXできるかしら)
生徒はやるならアティとセットだけどそれはビジュ氏に任せた。(他人任せかよ・・。)
まあこのシリーズももうちょい続けるつもりだけど今回ぐらいはハッピーエンドにしてやりたいな
そう言うわけでまた続き書くときはよろしくお願いしますだ。
(最後まで肉奴隷なカシス、クラレや頭ぶち壊れてふたなりにさせられたアメルの立場は・・・?)
277名無しさん@ピンキー:03/08/25 18:57 ID:qaAXQMWD
>>276
句読点が時々極端に少なくなるからもしかしてと思ってた……

さておき乙です。続き待ってます。つか書け。
書かなかったら勝手にハッピーエンドで捏造しちゃいますよ?(←嫌な脅しだな
278名無しさん@ピンキー:03/08/25 18:57 ID:aSul2vkZ
>>276
フェイスレス司令キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!w
コテハン獲得おめでとうございます。
このスレのダークサイドの神の一人として崇めさせて頂きます。
279名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:03 ID:MPVprznc
>>276司令
自分は5代目スレからの新参者ですが、乙かれ様です。
貴方には今後ともがんがって頂きたいっす。
……オルドレイクで鬼畜陵辱書く気はありませんか?
280名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:03 ID:T0NdJKH9
>>276
リア厨か?ここは18禁だぞ。違うならちゃんとした文章で書け
281前スレ930:03/08/25 19:08 ID:ps57AD+B

予告してた2のレシィ×ユエル(かなり純愛)、
大体添削修正し終わったのでうpします。
ただ、予告で言ってた通り本来投稿エロ小説サイト用に作った
ものなんで、マジで長いです。全部で1500行近い長大なやつです。
非エロだけで半分の750行近くあるんで、たぶんちょっとだれます。
3で祭りの最中にそんなの出すのはちょっとあれだと自分でも思うんですが、
サモナイの専門用語が意外と多い話でもあるんで、
ここに貼らさしてもらうことをお許しください。

あと、その長さの関係もあって
1.非エロ 2.ちょっとエロ 3.かなりエロ 4.エロエ〜ロ
の四日四分(ひょっとしたら三日三分)に分けての放出とさしていただきます。
なんで、今日貼るのにはあまりエロがないのも重ねてお許しください。

PS:前スレ956氏の義理人情の厚さにTHX。
282レシィ×ユエル(SN2)第一話 1/15:03/08/25 19:09 ID:ps57AD+B

メルギトスを倒してから、何度目かの春を迎えたある日。
「てやぁ!」
マーン邸の裏庭で一人、訓練用の人形に向かってやたら腰の入った
正拳突きを繰り出す緑髪のメトラルの姿があった。
隣では彼が干した洗濯物が風に靡いている。

メトラルの名前は、レシィ。
今では蒼の派閥の新鋭召喚師として名を轟かせつつあるトリスと、
その護衛獣たる彼(+もう一人)は、現在港町ファナンにある
金の派閥本拠地に公用で滞在しているところである。
例の一件以降、金と蒼の両派閥の上層部と見識があり、
かつ親交もあるトリスは、必然的に二つの派閥の橋渡し役として
ゼラムとファナンの二つの街を行き来する事が多かったのだ。
(もっとも本人曰く、『何よー、ようするに使いっぱじゃんー』との事)

…が。
そんな期待の星な召喚師の護衛獣であるという誉れ高い己の立場を、
レシィはあまり好意的に受け止める事はできずにいた。
理由は簡単、自分がへっぽこなのではないかという恐れからである。

『移動力が4な以外全然使えねぇ〜』
『どの能力も中途半端な器用貧乏』
『護衛獣四体の中じゃ一番弱い』
『拳だから段差に超弱いのが……』
283レシィ×ユエル(SN2)第一話 2/15:03/08/25 19:10 ID:ps57AD+B

「…そ、そんな事、そんな事全然ありませんっ!」
頭の内に響く神の声(?)を振り払うかのように、レシィは渾身の力を
込めて目の前の人形をぶん殴った。クリティカルヒット。
「そ、そりゃあ確かに、ご主人様(←トリス・戦士タイプ)は僕が護衛なんか
しなくても全然大丈夫なんじゃないかって思えるくらいに激強ですけど!
さらにはネスティさんが戻って来て、自分もご主人様の護衛獣になる事を
誓って以来、たまの戦闘でもゼルゼノンが全てをぶっ飛ばしちゃうせいで、
最近じゃ僕の出番全っ然無いですけど! でも、でも、だからって…」
大きく拳を振りかぶるレシィ。

「僕はご主人様の護衛獣であって家政獣じゃないんだーーーっ!!」

バキャァッ、という鈍い音を立てて錐揉み回転しながら宙を舞う訓練用人形。
中身の蕎麦殻と綿をぶちまけながら飛ぶその顔が泣き顔に見えたのは、
果たして風のいたずらか。

…そう、レシィも今では思春期まっさかりである。
男の癖に、そこらの女の子よりも全然情けなくて女顔な自分に、
少なからずコンプレックスを抱くようになっていた。

昔、まだメイトルパにいた頃、村の女達に混じって家事をしているとよく
『レシィはお嫁に貰ってくれる奴はいても、来てくれる女はいないだろうな』
といじめっ子達にからかわれたものだが、
「男の子」ではなく「男」としての自覚が出来始めてきた今のレシィには、
その言葉が二重に深く心に突き刺さる。
284レシィ×ユエル(SN2)第一話 3/15:03/08/25 19:18 ID:ps57AD+B

手加減無しの一撃に、ボロボロになってぐしゃらぁっと地面に
落っこちてきた人形の傍ら、はぁはぁと荒い息をつきつつひとりごちる。

「…男の癖に家事が得意ですし…、よく女の子と間違えられますし…
何より護衛獣の癖に明らかにご主人様よりも弱っちいですし…
やっぱり僕は…世に言う『ダメオ君』というものなんでしょうか…」
レシィはボロボロになった人形を拾い上げながら、
はぁ、と一つ大きな溜息をついた。
そうやってぼんやりと人形を眺めていると……

「……レシィ……?」
小さく呼ばれたような気がして、レシィはふと後ろを振り返る。

「…あれ? ユエルさん? …どうしました?」

そこには確かに、紺色の髪をしたオルフルの少女――同じメイトルパの
仲間のユエル――が立っていた。
…なんとなく、いつもと様子が異なってはいたが。
「…あ、あのね……ト、トリス、どこにいるか知らない?」
「ご主人様ですか? それなら午前中にネスティさんに付き添われて
議会の方に出かけられました。何でも調べたい事があるそうで…」
答えながら、レシィはちょっと首をかしげる。
285レシィ×ユエル(SN2)第一話 4/15:03/08/25 19:19 ID:ps57AD+B

…おかしい。
本来であれば、今頃『レシィィィーーッ!!』と叫びながら、抱きつくというよりは
タックルかましてきた彼女に押し倒されて、激しく地面に後頭部を強打し、
『はうっ!』等と情けない叫び声を上げて昏倒している自分がいるはずである。
現に前にファナンに来た時も、その前に来た時も、その前の前に来た時も、
そうだった。…正直かなり大迷惑ではあったが、しかし元来引っ込み事案な
性格であるレシィには、そんなユエルの文字通り体当たり的な言動は同時に
とても好ましく、内心心待ちにしているような部分もあったのだが……
…それが今日は、どういうことだろうか。

「…ですけど、どうしたんですか? いつものユエルさんらしくないですよ?
ひょっとして、どこか体の具合でも悪いんじゃ…」
「…そ、そんなこと無いよっ! ほら見て、ユエルは今日も元気だよ!?」

慌ててにっこり笑って、二度三度ぴょんぴょんと飛び跳ねて見せるが、
しかしレシィとて、伊達にズボラで有名なトリスの『家政獣』はやってない。
伝説の審眼もびっくりなその眼力でもって、
一瞬の内にユエルのそのあまり上手でない嘘を看破してしまう。

「嘘です。顔は赤いし、耳は垂れてるし、尻尾もぐったりしてるじゃないですか!
…ひょっとして、かなり酷いんじゃないですか? ほら、ちょっとじっとしてて…」
三寒四温とも言うように、この時期に体調を崩すと悲惨な事になりかねない。
熱はないかと確かめるために、レシィはユエルの額に手を伸ばす。

刹那、閃光一閃。
286レシィ×ユエル(SN2)第一話 5/15:03/08/25 19:20 ID:ps57AD+B

…何が起こったのか、すぐにはよく判らなかった。

「痛っ…」
熱い感触に慌てて手を引っ込めると、レシィの手の甲にちょうど何筋かの
赤い線が浮き上がろうとしているところだった。
「あ…」
僅かに血がついた爪を引っ込め、凍りついた表情であとずさるユエル。

「ご、ごめん、レシィ……ご、ごめんねっ!」
「…あ、いえ…」
大丈夫ですから、と動揺しながらもレシィは言おうとしたのだが…

…その時既にユエルは全力疾走、レシィの100mほど前方に後姿を見せていた。
流石は食い逃げとかっぱらいでならした俊足、恐ろしく速い。
「ユッ、ユエルは全然元気だからっ、注射なんて必要ないから、だから、だから…」
気のせいか怯えた様子まで見せる彼女は、
「お願いレシィ、ユエルに近寄らないでーーっ!」
そんなわけで、瞬く間にレシィの視界から完全にその姿を消してしまった。

…後には、呆然と立ち尽くすレシィが残るのみである。

――さて、レシィとユエル、それにミニスは、歳が同じなこともあって、
暇さえあれば屋敷を脱走し、町の外に冒険に出かける仲良し(悪ガキ)トリオ。
正確には、ミニスが企み、ユエルが悪乗りし、レシィが止めるという構図であって、
レシィとしては『二人に振り回されている』という側面が大きいのであるが、
それでも三人が一緒に走り回り、何かと揉め事を起こして騒動に発展する姿は、
最近のファナンではもうあまり珍しい光景ではない。…住民ももう諦めている。
287名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:21 ID:qaAXQMWD
>>280
281氏の途中に掛かってしまったら申し訳ないが、一応突っ込んでおこう。


ここ、21禁よ?(‘Д`)
288レシィ×ユエル(SN2)第一話 6/15:03/08/25 19:22 ID:ps57AD+B

それなのに、というべきか、だからこそ、というべきか。
「……『近寄らないで』……って、言われてしまいました」
しばらくそうやって立ち尽くしていた後、ようやくボソリと漏らすレシィ。
…かなり、ショックだった。特に最後の一言が。

「…僕、何かユエルさんに嫌われるような事をしてしまったんでしょうか…?」

しごく冷静に状況を分析しているようにも見えたが、
今の彼の頭の中ではさっきのユエルの『近寄らないでーーっ!』が
エコーを伴い反響しまくっているような状態で、
とてもではないがまともな思考ができるような状態にはない。

…少なくとも、同郷のよしみからユエルと親しく接するようになって以来、
『近寄らないで』と言われた事も、血が出るほど本気で爪を立てられた事も、
レシィとしては初めての経験だったから。

――時々、ユエルは、一人で寂しそうにぼんやりしている事があって。
そんな時、レシィはユエルと一緒に故郷メイトルパの思い出を話し合ったり、
あるいはメイトルパのお菓子を作ってあげたりなど、よくしてあげた。
レシィ自身は…その生い立ち故、あまり故郷に良い思い出はなかったし、
そんな切実に帰りたいとも思わなかったが、しかしユエルはそうではない。
優しい両親や仲の良い兄弟がいたのである、本当は帰りたいはずなのだ。
289名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:23 ID:T0NdJKH9
>>287
本当だ。スマソ
290レシィ×ユエル(SN2)第一話 7/15:03/08/25 19:23 ID:ps57AD+B

だが皮肉にも、そんなレシィが帰ろうと思えば帰れなくもない立場にあるのに
対し、ユエルがメイトルパに帰ることは、おそらく一生無理なのである。
そういう負い目もあっただろうし、二人がまるで対象的な性格だった事も
返って幸いしたのであろう。とても楽しそうに話をしている二人の姿は、
マーン邸の片隅で比較的頻繁に見受けられる光景だった。

…しかし、である。

「…でも、そう言えば今回こっちに来てからもう数日経ちますが、
何だかユエルさん、僕のことを避けているようにも感じられます…」
いつものユエルならば、レシィ達が着くとたちまち向こうからすっ飛んでくるのに、
今回に限っては何故かそんな事はない。
それどころか、一緒に遊ぼうという誘いすら一度も来ないのは、
これまでのユエルの行動履歴から考えれば、あまりにも奇妙な話である。

…そして何よりも。
ユエルの爪が翻った時に見た、あの怯え切った瞳が決定打だった。

「…そうですよ。やっぱり僕、きっと知らない内に
ユエルさんを傷つけるような事を言っちゃったんですよ…」
溜息をついて、俯きつつも肩を落とすレシィ。
「これじゃ僕、本当に『ダメオ君』じゃないですか…」

ポタポタと地面に数滴のしずくが落ちる。
空はこの上ないくらいの小春日和で、雲ひとつ無く晴れ渡っていた。
291レシィ×ユエル(SN2)第一話 8/15:03/08/25 19:25 ID:ps57AD+B

……さて、夕日は暮れて、その日の晩……

「アラヤダー、レシィちゃんったら元気ないわねー! でも、か・わ・い・い♪」
「アハハ、アハーハハハハハハ!! でしょ、でしょー?」
「うわっ、く、苦しいです…、や、止めてくださいぃ〜!」
厨房で夕食の後片付けを手伝った後、与えられた自室に戻ろうとしていた
レシィだったが、よりによって半開きになっていた食堂のドアの向こうから、
最悪の酒乱二人組の目にめざとく捕まってしまったのだった。
…もちろん、酒乱二人組とはファミィとトリスの二人の事。

「あらあらまあまあ、そんな事言わないでほらこっちに来て一緒に飲みましょ」
「アハハハー、そうよレシィ、ご主人様の命令よ、逆らったら〜、キルッ♪」
「うわぁKillってちょっと誰か……、ネ、ネスティさん、助けてくださいよぉ!!」
未成年に飲酒を強要するという、その内急性アル中で病院に運ばれる幼児が
出てきてもおかしくないような恐るべき蛮行を働く二人から逃げる為、
レシィは代わりの生贄……、もとい、同じ境遇の同志に助けを求めんと試みる。

ところがどっこい。



「そうかー! うんうん、判るぞー! 僕だって、僕だって本当はつらいんだー!」
号泣しながら高そうな壷に向かって話しかけるロレイラルのベイガー。
…………。

「でもほんと可愛いわぁ。私がもう少し若かったら無理矢理にでも食べちゃうのに♪」
「アハハハ、駄目ですよー、レシィはあたしのジ・ン・ギ・ス・カ・ンなんですからぁー」
「……き、きにゃああーっ!!(泣)」
292レシィ×ユエル(SN2)第一話 9/15:03/08/25 19:26 ID:ps57AD+B

……で、二時間後……

「うっぷ… あ、危ないところでした……」
ヨロヨロになりながらも廊下を歩くレシィの姿があった。
ちなみに例の酒乱三人組は今頃食堂でひっくり返って高いびき、
レシィの『注いでおだてて飲まして大作戦』の賜物である。
そのうち気の効く屋敷の執事達が、
いつものように各自の部屋のベットに運び込んでおいてくれるであろう。
さすがは金の派閥議長の本拠。

「…でも…やっぱり飲まされ過ぎましたかね…フ、フラフラしますぅ〜…」
足元がヤバイ為階段のところに腰掛けて少し休もうとするレシィであるが、
ちょうどその時、上の方からひょいと出てきた顔がある。
…ミニスだ。

「大変だったね〜、お母様とトリスに同時に絡まれるだなんて」
「ミ、ミニスさんっ!? まさか見てたんですか!?」
少女は階段のふちから身を乗り出すと、にぃっと笑って明るく言った。
「うん! でもああなったお母様に関わるのは自殺行為だから」
「…ひ、酷いです……僕は人柱ですか…?」

自分だってネスティを生贄にしようとしたくせに。
293レシィ×ユエル(SN2)第一話 10/15:03/08/25 19:27 ID:ps57AD+B

「でもまあそんな事はどうでもいいんだ、それよりちょっと相談があるのよね」
先ほどまでの人の人生最大の危機を『そんな事』で片付けるミニス。
…段々ファミィさんに似てきましたね、等とは口が裂けてもレシィは言わない。

「あのね、ユエルの様子がね、ここ数日変なのよ」
「…え?」
レシィの動きが止まった。
…昼間の一件が、彼の脳裏にまざまざと呼び覚まされ、
知らず知らずの内に、手が昼間ユエルに引っかかれた部分に伸びる。

「ほら、ユエルとあたしって、いつもは一緒のベットで寝てるんだけどね、
最近ユエル、夜は自分の部屋から出てこようとしないのよ」
「……ああ、オルフルはメイトルパでも主に寒い地方で暮らしていますからね、
……寝る時は家族で身を寄せ合って寝るんでしたっけ……」
三年前ならいざ知らず、たとえ同性でもこの歳になってまで一緒のベットで
寝るのはちょっとアレなんじゃないか、と思ったりもしたが。

「うん、ユエルってあれで結構甘えんぼでね、一人じゃ良く眠れないらしいの」
まぁ事情が事情だしね、と小さく付け加えるミニス。
レシィもユエルの『事情』はトリスから聞いているだけに、
一人だと夜眠れないというユエルの気持ちは、なんとなく察することができた。

「おまけにあの子、食欲もあんまり無いみたいで…風邪でも引いてるんじゃ
ないかと思ったのよ、レシィ、なんか心当たり無い?」
「そう言えば…体調を崩しているような気配はしましたけれど……」
でもあれは風邪とはちょっと違うような、と言いかけて、
けれどレシィの言葉は遮られた。
294レシィ×ユエル(SN2)第一話 11/15:03/08/25 19:28 ID:ps57AD+B

「でしょ? やっぱりあの子風邪よね? …だったら、レシィに頼みたいの」
びしぃ、っと音が鳴りそうなくらいに鋭くレシィを指差し、ミニスが言った。
「僕に……頼み、ですか?」
おずおずと聞き返すレシィ。…(いつもの事だが)何か、嫌な予感がした。
「そう、いつだったか、ユエルが地面に落ちてたお饅頭拾い食いして、
お腹壊して大変だった事あったじゃない!?」

…………

「…た、確かにありましたね、そんな事」
…確かにあった。ユエル曰く、だってもったいなかったんだもんとの事だったが、
その結果『お腹が痛いよー!!』と七転八倒の大騒ぎになったのだ。
そう言えばあの時……
「ユエルって召喚獣だからあたし達の飲むお薬がちっとも効かなくて、
もうどうしようって時に、レシィが変な薬飲ませたらピタッと治ったじゃない」

…そう、当然だがレシィ達召喚獣に、リィンバウムの人々の為の薬が同様に
効くようなケースは少ない。だから病気や故障を起こした護衛獣は、
速やかに元の世界へと送還されるのが通常なのだが、
しかしそれが出来ないはぐれの召喚獣にとっては、ちょっとした病気が
命取りとなる場合も多いのである。

…が、メイトルパやシルターンの召喚獣にとってはまだ幸いな事に、
彼らの世界に生えているのと同じ植物がリィンバウムにも生えている事が
しばしばある。レシィがユエルに飲ませたのは、
彼がそんなもしもの時の為に自分用に作っておいたメトラル族の薬だった。
295レシィ×ユエル(SN2)第一話 12/15:03/08/25 19:30 ID:ps57AD+B

「…そりゃ、風邪薬も何種類か持ってると言えば持ってますけど…」
ミニスの言わんとする事がわかって、しぶしぶながら肯定するレシィ。
旅先で常備薬を欠かさない辺り、悲しきかな、やはり家政獣の鑑である。
「でも、僕が村のババ様に習ったのは何種類かの基本的な薬だけで…
それに、あの、僕みたいな素人が診るよりも、その、もっと専門的な…」
「あんたの薬で治るんだったらそれに越したことないじゃないの。
駄目だったら、まあちょっと面倒だけどフラップイヤーとっ捕まえて
診させるとか、まあその辺はあたしだって考えてるんだから」

…………

「…な、なんとか善処してみますっ。是非任せてくださいっ!!」

冷や汗を垂らしながらコクコクと頷くレシィ。
…これはちょっと責任重大である。
彼がなんとかしなければ、このままではメイトルパが誇る神秘の幻獣が、
ご近所の往診医扱いされてしまう。
それではあまりにも……、あまりにもフラップイヤーが哀れだ。

「そう、じゃあお願いね、それじゃあたしはもう寝るから」
「はいっ! …って、ええ!?」
296レシィ×ユエル(SN2)第一話 13/15:03/08/25 19:32 ID:ps57AD+B

「ミ、ミニスさんも一緒に来てくれるんじゃないんですか?」
「…馬鹿ね〜、アンタ、ここがユエルの為にポイント稼ぐチャンスでしょ?
…それとも何? もしかして、夜の屋敷を一人で歩くのか怖いとか〜?」
話が違うとばかりに慌てるレシィだったが、
ミニスの方は思わせぶりな事を言ってニヤリとレシィを見るだけである。

「そ、そういうのじゃなくて、や、やっぱり、年頃のじ、女性の部屋に
夜中に男だけで訪ねていくというのは、い、色々と、も、も、問題が…っ!」
顔を真っ赤にしてしどろもどろになるレシィ。
…あまり男女差別というかそういう概念の無いファナンで育ったミニスと
違い、未だにそういった差別と役割分担が根強く、そういうのが戒められる
メトラル族の村で育ったレシィとでは、やはりではあったが
こういった物事に対する考え方に、けっこう大きな格差があるようだった。

だから、そんな育ちの違いが、そもそもの発端になったのかもしれない。
「……ぷっ、くくく、あっははははははははははは!
な〜に言ってるのよ、年頃の女性って、フォルテとかならともかく、
よりによってあんたとユエルじゃ問題のもの字だって起こるわけないじゃない」
…眼を白黒させているレシィを目前に、堪えきれずに吹き出すミニスには、
それはいつもの物事を深刻に考えすぎるレシィの悪い癖だとしか考えられず。
「…まあ、せいぜい良くて手を繋ぐ辺りが関の山なのも判ってるしね。
悪口じゃなくてね、あたしはレシィの真面目さを信用してるんだから!」
レシィの顔がかすかに引きつったことには、気がつかなかったようである。

「じゃあね、根性あるならせめてキスぐらいはできるように頑張んなさいよ〜」
手を振って身を振り返すミニス。…そして階段にはレシィ一人が取り残された。
297レシィ×ユエル(SN2)第一話 14/15:03/08/25 19:33 ID:ps57AD+B

「…………」

そのまま立ち上がらず、たった今のミニスの言葉を反芻するレシィ。
毎晩のトリスの地獄の絡み酒のせいで、この歳にして既にアルコールへの
耐性が飛躍的に上昇していた彼(←少々複雑な心境)だったが、
それでもやはり飲めば飲んだだけ酔いはする。
「悪気で…皆さん言っているのではない事は、判っています。でも…」
組み合わせた両手の向こうで、蝋燭の明かりがチラチラと揺れた。
「……僕は、そんなに……」



…自分の初恋の相手は、彼の主人――トリスだったと、レシィは自覚している。
角が無いために魔眼をうまく扱えず、それ故に半人前だといじめられ、
痛みから逃げてばかりだった自分に、トリスはたくさんのものを与えてくれた。
…もっとも、それはあの旅の中では、何もレシィだけに限った話ではなかったが。

(…あのアメルさんが、『ああ…お姉様…』って陶然とした表情で呟きながら、
ご主人様の名前の書かれたお芋を大切に撫で撫でしているのを見た時は、
さすがの僕も見ちゃいけないもの見ちゃったと思いましたっけね…)
…ああ、そりゃ道理でリューグにもロッカにも靡かないわけだ。

…話がずれたが、ともかく。
どうやったらなるべく苦痛を避けられるかに必死だった自分が、
初めてこの人の為なら死んでもいいと、どんな苦痛でも受けても良いとまで
思えたのがトリスだった。…そして、それは今でも変わらぬ覚悟である。
トリスが聞いたら絶対に怒るだろうから、決して口に出しはしなかったが。
298レシィ×ユエル(SN2)第一話 15/15:03/08/25 19:35 ID:ps57AD+B

だからネスティが帰ってきて、トリスが二人で暮らし始めた時も、
別に嫉妬や、恋破れての無念を感じたりはしなかった。
誰もネスティの代わりになれない事を痛感していたレシィとしては、
むしろトリスに笑顔が戻ったことを喜んだくらいである。
今やあの二人に仕える事はレシィの至上の喜びであり、
その事に関しては、レシィは何ら疑問を抱いてはいない。
ただ……

「でもご主人様の護衛獣は、僕でなくてネスティさんなんですよね…」
トリスを守るのは、ネスティの役目。
自分は身の回りの世話という大役を命じられてはいるが……
…それでもそれは、「護る」のとは明らかに違う。

いや、むしろ自分は、いつだって「護られる」方ではなかったか?
少なくとも彼の周りにいる、自分のことを『可愛い』『可愛い』と
可愛がってくれるような女性達は、少なくとも彼よりは強く……
…とてもではないが、自分が「護る」必要など無い様に思われた。

「…ずるいです、皆さん。皆して…」
ぼんやりと蝋燭の火を眺めていると、そんな言葉が零れ出た。

「…僕だって、護ってあげる側になりたいのに…」

無意識に右手の甲を握り締めるレシィ。
未だ赤く腫れる四筋のミミズ腫れが、そこにはくっきりとつけられていた。

<続く>
299名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:37 ID:qaAXQMWD
乙でした、上手ですよ。細かい所でキャラが立ってて素敵でした。
プレイ直後辺りの気合のようなものが感じられるw

「お姉さま〜」なアメルの話に激ワラタ。
300名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:42 ID:TWdoVjgv
>『移動力が4な以外全然使えねぇ〜』
>『どの能力も中途半端な器用貧乏』
>『護衛獣四体の中じゃ一番弱い』
>『拳だから段差に超弱いのが……』
まったくもってそのとおりで藁タ。頑張れレシィ。
301名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:43 ID:EfUT4hsg
激しくワロタw
302名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:49 ID:TWdoVjgv
DAT落ちした前スレと前々スレのミラーできたから
保存してない人はどうぞ。いつまで保存されるかよく分からんからお早めに
五代目
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0308/25/1060115736.html

四代目
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0308/25/1043888060.html
303名無しさん@ピンキー:03/08/25 19:55 ID:aSul2vkZ
和んでワラタw
エロ無しでも好きだな、こういう話は。
304名無しさん@ピンキー:03/08/25 20:29 ID:Qc5kfRom
すげーここはネ申スレだ。
続きがきになるぐらいうまい。ここのネ申たちは
305名無しさん@ピンキー:03/08/25 20:42 ID:8xRVrEXq
>>302
感謝。5スレ目保存し忘れてたからとても助かります。
というか自分5スレ目からですが……(;´Д`)
306209:03/08/26 00:10 ID:ZWaTo3Yx
スカソノ需要なさげなのでちょっと休憩ぽ…。
最近アズアティブームらしいので、ちょっと書いてみた。
どこがアズアティだと言われたらおしまいだけど…。
なんかナップがキモク(ry
307孤島のバカンス:03/08/26 00:12 ID:ZWaTo3Yx
「アズリアは優秀ですから、軍人になればすぐに昇格できそうですよね」
 放課後の教室の片隅、たまたま残っていたアズリアにアティが話し掛けたことから会話が始まっていた。
 ライバル視している相手にそのような事を言われても、プライドの高いアズリアにとってそれはある意味嫌味ととれるものであった。
「それはお前にも言える事じゃないのか?……それに、お前みたいなタイプほうが部下の男達にも慕われそうだしな」
「そんなことないですよ」
 いかにも男受けのよさそうな、と嫌味を含んで言ったつもりが、アティはそれに気づかず照れくさそうに笑う。憎らしいほどに人のいい性格。自分にはないものを持っているアティが妬ましくあり、それと同時に――憧れる存在でもあった。
「もしアズリアが私の上司になっちゃったらどうしましょうか!?フフッ、同期のよしみで特別扱いなんてしちゃダメですよ?」
「馬鹿を言うな。誰が仕事の場でお前を特別扱いなど」
 冗談ですよ、と楽しげに微笑むアティ。その様子にフンと悪態をつくが、心の隅ではそんな風に笑う彼女の姿を見るのが楽しみだった。
「――それにだな」
 ぐいと顔をアティに近づけるアズリア。きょとんと自分を見つめるアティに鼓動が高鳴る。
「――そんな事で特別扱いなどしなくとも、今の時点で……私にとってお前は充分特別な存在なんだよ」
「えっ……?」
 ……言ってしまった。頬がみるみるうちに熱を帯び始めているのが自分でも分かった。
 生まれて初めての告白。
 それも同性相手だった。
 これにはさすがのアティも引くだろうと覚悟を決めた上での事だった。
 アティはしばらく黙ったままアズリアを見つめる。直後、アティは極上の笑みを浮かべた。
「エヘヘッ、未来の隊長殿の親友だなんて、光栄ですね」
「………………」
 見事なまでの玉砕だった。机に顔を突っ伏し、うめくアズリア。
308孤島のバカンス:03/08/26 00:13 ID:ZWaTo3Yx
「どうしたんですか?隊長?具合でも悪いんですか?」
 冗談交じりに尋ねるアティ。その無邪気さが残酷だった。
「……その隊長っていうのはよせ、私はただの軍学校生だ」
 重い顔を上げ、アティの顔を見る。瞬間、アズリアの顔が硬直した。
「なッ……!?」
 アティの頬にエラが張り、華奢だったその体はゆうに二倍はあるのではないかと思うほどに
逞しくなっている。豊満だった胸は厚い胸板へと姿を変えていた。
「誰だお前ェ―――ッ!!?」
 ガタガタと椅子ごとあとずさり、絶叫するアズリア。
「……何をおっしゃってるんですか?隊長」
 目の前のリィンバウム外生命体は、野太い声を発し、訝しげにアズリアを見つめる。
 さらりと美しい赤髪をかきあげる仕草に吐き気をもよおした。
「お前はアティじゃないだろ!?誰だ!?」
「寝ぼけてるんですか?私は……」
 ごつごつとした手がアズリアの肩を掴み、その物体は自分の顔をアズリアに向けて勢いよく
近づける。荒い鼻息が彼女の顔に吹きかかった。
「うわっ、やめろ……やめてくれ……」
「アズリア隊長……」
「い、いや、お願いッ……!!」
 目に涙を浮かべ拒否するが、「アティらしき形をしたモノ」はそれに構うことなく近づいていく。
 唇が、鼻先がかすむ。


「うわあああああああああああ――――――ッッ!!!!」
309孤島のバカンス:03/08/26 00:16 ID:ZWaTo3Yx


 アズリアは絶叫と共に起き上がった。
 そこはテントの中。剣を求めて乗り込んだ島の駐屯地。
 外からは朝を告げる小鳥のさえずりが漏れていた。
「……夢か……」
 額から頬にかけて吹き零れるように流れ出ていた汗を拭い、アズリアは息を吐いた。
 学生時代の夢をこんな時に見てしまうなんて。
 夢なら自分の願望が多少は反映されていてもいいはずなのに、その内容は現実通りの
結果だった上に、最後辺りは不気味な脚色までされていた。
「アズリア隊長」
「ぎゃあああッ!!」
 夢の中の化け物と同じ声が聞こえ、再び絶叫したアズリアは思わずその方向へ振り返る。
 ……その先にいたのはギャレオだった。
「さっきから何度も呼びかけていたんですよ。酷くうなされていたようでしたから」
 それはお前のせいだ、と言いかけた口をあえて閉じる。
 あの化け物が何故か見覚えがあると思っていたら、まさかこの男だったとは。
 いつもは頼れる男ではあるが、ああいう形で自分の夢の中に登場するのだけは勘弁して
ほしいと思った。
「……何だ?昨日は私が見張りをしていたから眠いんだ。まだ予定の時間ではないのだろう?
もうしばらくゆっくりさせてくれ……」
 部下たちに毎晩交代で見張りをさせ、自分だけが毎晩時間通りに眠りにつくという行為を
アズリアはあまり快く思わない。上司たるもの、部下に見本を見せてこそ上司たりえるのだという
彼女の考えで、アズリア自身も見張りを行っていた。
 気だるげな彼女の返事に、ギャレオは困ったように頭をかく。
「ですが、部下から急な情報が入りましてね」
「ん〜……情報……?」
「例の海賊どもが、どうやら浜辺に集まって何かを始めているらしいんです」
「――奴らがッ!?いやむしろアティが!?」
 掛け布団を蹴り上げ、宙に浮いたそれを拳で叩き伏せるとアズリアはすくっと立ち上がる。
 地面にぐしゃぐしゃに落っこちた布団に同情しながらも、ギャレオは頷いた。
「ええ、もう一組の海賊と共に。今後の為にも偵察は向けておくべきかと」
310孤島のバカンス:03/08/26 00:18 ID:ZWaTo3Yx
 アズリアは顎に手を当て、しばらく黙りこむ。
「この島から脱出でも試みるつもりか?無駄な事を……」
「どうします?隊長」
「――わかった。今すぐ兵を出すぞ、ギャレオ。だが調査を進めるのは大人数では面倒だからな、
お前と私が直接乗り込もう。部下たちは森にでも待機させておけ」
「はっ!」
 さっそうとテントを抜け、ギャレオは響く声で部下に指示を出している。
 特別有能というわけではないが、アズリアは彼をこの部隊では誰よりも信頼している。
 頭が固いと言えばそれまでだが、その誠実でまっすぐな性格は、アズリアにとって自分に
どこか似た部分を感じる存在だったのだ。
 ふと、そばに置いていた鏡を手にとる。
 ボサボサの髪。ノーメイクの色気のない顔。アズリアは慌てて髪を手ぐしでとかすと、
自分の顔を凝視した。
「…………」
 しばらく見つめたあと、わずかに頬を赤らめる。
「……あいつに久々に会うんだしな。化粧ぐらい……しておくか」
 一方的な脳内デートの始まりであった。


「ほれ、できましたでぇ〜!」
 カイル一家の海賊船のそば。オウキーニは鉄板の上に乗せた麺にソースをふりかけ、
手際のよい仕草でそれらを箸でほぐしていた。
 麺に混じり、その中にはキャベツやニンジン、肉などが混ざっている。
「これがシルターン自治区伝統の『焼きそば』ですわ!」
 湯気と香ばしい音が混ざり合う中、オウキーニは自信たっぷりにそれらを皿に盛っていく。
 隣りでジャキーニはその匂いを吸い込みながら、満足げにうなずいていた。
「がっはははは!今日はオウキーニがおぬしらの為にわざわざ作ってやったんじゃからな!
感謝して食うんじゃぞ!」
「もっちろん!わあ〜っ、美味しそ〜!!」
 鉄板を覗き込み、瞳を輝かせながらソノラは舌なめずりをする。
311孤島のバカンス:03/08/26 00:20 ID:ZWaTo3Yx
「ちょっとソノラ。そんなに身を乗り出して、ヨダレこぼさないでよね」
 彼女の黄色いワンピースの水着を背中から引っぱり、スカーレルは顔を引きつらせた。
そんな彼は薄手のシャツに短パンというラフな格好だ。
「――それにしても、今日はホントに海水浴日和だなぁ。メイメイさんが水着なんて売ってやがるしよ」
 ソノラが着ている水着にカイルは目をやる。それはたまたま店に寄ったときにソノラが見つけて
衝動買いしてしまったものであった。
 せっかくだから泳ぎたいという彼女の意見に連れられ、結局安かった事もあり、ヤードと
スカーレルを覗く仲間達は水着を購入したのだ。
「アタシは焼けるのヤだしぃ。……あ〜っ、この焼きそば美味しい!前に帝国に寄った時の
海の家を思い出すわね」
「私は泳ぐのが苦手ですから……。オウキーニさん、お茶はありますかね」
 大型のテントの中で、オウキーニの焼きそばを食べながらスカーレルとヤードは答える。
 それを海水パンツ姿のカイルが呆れたように眺めていた。
「ったくジジくせぇなー。たまにはハメ外して思いっきり遊んでみるのもいいじゃねぇかよ」
「それじゃあカイルがお好きにどうぞ」
 すでに空になった皿を横に、スカーレルはさっそく口紅を塗りなおしている。
 つまんねえ奴ら、とカイルがつぶやくと、そのまま彼は船の甲板へと視線を向けた。
「……なあ、先生はまだ着替えてんのか?」
 スカーレル達にそう言っているカイル自身、本当はそれほど海水浴を楽しみにしている
わけではなかった。
 カイルが心待ちにしているものは、ただひとつ。
「――先生の水着はね、あたしが選んであげたんだよ」
 自身ありげにソノラが言う。
「先生が水着選ぶの恥ずかしいって言うからさ、このあたしが直々に一番似合いそうなのをひとつねっ」
「…………ッ」
 荒くなる鼻息を押さえつつ、カイルはアティの到着を待ちわびる。
「真っ黒スケスケなすっげぇハイレグビキニだったりして!!あははっ」
 笑みを浮かべながら、カイルに同意を求めるように視線を投げかけるナップ。
 このガキと同類とは思いたくない、と内心思ったが、自分に対して否定できないのが虚しかった。
312孤島のバカンス:03/08/26 00:22 ID:ZWaTo3Yx

「……あの、お待たせしちゃいました。あはは……」

 照れるような小声。
 振り返ると、そこには少し大きめの上着を羽織ったアティが立っていた。
 裾から覗く白い足が、彼女が水着を着用しているという事を知らせる。
「ほら先生、あたしが選んだ水着をみんなに見せてあげなよ!」
 まるで自分のことかのように嬉しそうにソノラが言う。
「う、うん」
 アティは少しとまどいながらも困ったように笑顔を浮かべると、上着を肩からゆっくりと
下ろしていった。
 瞬間、おおっと歓声があがる。
 白い肌に合わせたような純白のビキニ。それは彼女の華奢な腰を際立たせ、太ももを惜しみなく
晒している。豊満な胸は寄せ上げずとも、それだけで美しい谷間を作り出していた。
「う……」
 ゴクリ、とカイルの喉が上下に動く。
 想像以上の出来栄えだ。
 ヘタに派手な水着よりも、清楚なアティにはこのようなシンプルな物が一番よく似合っていた。
「すっげぇ先生!セクシーボインターッチ!!」
 さっそく飛びついたナップが、アティの胸の頂点に指を押し込む。彼女の弾力溢れる胸に、
ナップの指先はきゅうっと埋まっていった。
「きゃっ!ちょっと、ナップ君!?」
「へっへー、早いもん勝ちだい!」
 してやったとばかりに喜びながら飛び跳ねるナップ。
「あっははははは早いもクソも勝ちも負けもねぇだろうナップどうなんだいエェ?」
「ぎゃああああああああ」
 カイルの大きな手が、視線の下で走り回るナップを捕らえる。ミシミシと頭蓋骨の軋む音を
立てながら、その小さな頭を握り締めていった。
「こ、殺さないであげてくださいカイルさん」
 慌ててアティが止めに入ると、カイルは舌打ちし、命拾いしたなと小声でつぶやく。
「……………は、あはは」
 彼のその瞳の奥に宿る紅い光に、ナップは有無を言わさず黙り込んだ。
313孤島のバカンス:03/08/26 00:23 ID:ZWaTo3Yx

「さあ、張り切って泳いじゃうぞーっ!!」
「おおーっ!」
 パタパタと駆け足で海に向かっていくソノラとナップを、アティは微笑ましげに眺める。
「先生、俺達も行くか?」
 手招きするカイルに、テントの下にいたアティは嬉しそうにうなずくと、横に置いていた
トレードマークの白い帽子をかぶり立ち上がる。さっそく彼の元へ駆け寄ろうとした時、
ふいにスカーレルが手を引いた。
「ちょっとセンセ」
「はい?」
 アティがスカーレルの隣りにしゃがみこむと、彼はポケットの中から小さなビンを取り出す。
「これ、昨日言ってたやつ。アタシの部屋に残ってたからあげるわ」
「いいんですかっ?」
 それじゃあさっそく、とアティがフタを開けようとすると、スカーレルはすぐにそれを制した。
「まだ使っちゃダメ」
「何でですか?早く使わなきゃ意味ないのに……」
 不満げに口を尖らせるアティにスカーレルは微笑すると、いつものように彼女の耳元に口を
近づけ、そっと囁いた。
「……こういうのはね?オトコに使ってもらうのよ」
「?……はぁ、そうなんですか……?」


「何かこうしてると平和だなって気がするよな、ホントは全然そうじゃねぇのに」
「ふふ、そうですよね」
 目的もなく、アティはカイルの後をついて砂浜を歩いていた。
 海で泳ぐのもいいが、まだしばらくの間はカイルと二人きりでいるのもいい。
 カイルはいつもさりげなく歩幅を合わせて歩いてくれている。そのさりげない気遣いが
アティには嬉しかった。
314孤島のバカンス:03/08/26 00:24 ID:ZWaTo3Yx
「……この戦いが終わったらよ」
「?」
 カイルの足が止まる。あやうくその背中にぶつかりそうになるが、間一髪、アティも立ち止まった。
「また海に来てぇな」
「ええ、またここに――」
「いや、そうじゃなくて」
 首を横に振ると、カイルは振り返る。
「二人でさ、海のあるトコに旅行してみたいんだ。そうだな……例えばファナンとか。あそこには
俺の兄弟も住んでるんだぜ。一週間くらい、どうだ?」
「りょ、旅行、ですか」
 アティの頬が赤らむ。友人とも旅行など行った事がないという自分が、初めて異性に誘われたのだ。
 一体そこに行ってどう過ごせばいいのかもわからない。
 それに、二人で宿をとるという事は、やはり――。
 ふいに目の前のカイルが上半身裸だという事に気づき、アティの顔がますます赤らむ。
(い、一週間って、そのあいだ毎晩するワケじゃないよね……。でも、カイルさんって体力底無しだし。
あ、でもどうなんだろ。アレが普通なのかな?私、男の人はカイルさんしか知らないからなぁ……)
「……おい先生、大丈夫か?顔真っ赤だぜ」
 意識が現実に戻った時には、カイルの顔が真正面にあった。
「ずっと日差しの下を歩いてたからな……。ちょっと休むか?」
 そばにあった岩陰を指差し、カイルが尋ねる。
「そ、そうですね」
 今は少しでも心を落ち着かさなければ。アティは頷くとすぐさまそこへ向かって歩いていった。

 小さな岩陰だったが、座り込めばちょうど影が頭の上まで伸びている。
 日陰の心地よさに目を閉じると、アティはポーチに先ほどスカーレルから貰ったものが
入っていた事を思い出した。
315孤島のバカンス:03/08/26 00:26 ID:ZWaTo3Yx
(たしか、カイルさんに使ってもらえって言ってたよね)
 こそこそとポーチの中を探るアティをカイルが覗き込んでいると、彼女はそこから
小ビンを取り出した。
「何だそりゃ?」
「これはですね、日焼け止めのローションです」
 てんてんと手の平にビンを逆向けて落とすと、中からトロリとした液状のものが出る。
 アティはカイルを見ると、笑顔でその手を差し向けた。
「カイルさん、私の背中に塗ってください」
「えっ」
 一瞬驚いたようにカイルが聞き返す。
「だって、自分じゃ塗れませんし」
「まあ……それもそうだよな」
 言われるままにカイルは彼女の手の平からそれを拭い取り、背中へと塗りつけた。
「あははっ、ちょ、カイルさん、くすぐったいっ……」
 アティが笑うも、ちょっと黙ってろと苦笑しながらカイルは続ける。
 手の平の分を塗り終えると、また新たにカイルはローションをとった。

「…………」
 それを塗っているあいだ、次第に会話は消えていった。アティが背を向けた状態のせいも
あるのだろうが、何となく気まずい。
 ローションをのせたカイルの手の平だけが、アティの背中でぬるぬると滑っている。
「なあ、腕も塗っといたほうがいいよな?」
「は、はい……」
 ぬるっとした両の手の平が、アティの肩から腕にかけて撫でるように滑る。
 ぴくり、とアティの肩が震え、頬が熱を持ち始めた。
 その動きに気づき、カイルの手が止まる。
「先生、もしかして今ので感じてたりとかは……」
「し、してませんっ」
 慌てて首を横に振るアティ。すると、カイルの手は背後からするりとアティの正面に回りこみ、
下腹部を撫で上げた。
 へそのくぼみを指でなぞり、さらにわき腹を撫で上げる。
「――ちょ、ちょっとカイルさん!?あの、そこは自分で塗れますからっ……」
316孤島のバカンス:03/08/26 00:28 ID:ZWaTo3Yx
「遠慮すんなって。せっかくだし、俺がやっとくよ」
「う……はい……」
 手のぬめりが少なくなると、カイルはまたローションをのせる。
 少し多めにとり、アティの背後で何やら楽しそうに笑うと、その両手を擦り合わせた。
 くちゅくちゅと手の間で音を立てて、ローションがまんべんなく手の平に塗り広げられる。
 その音を聞きながら、アティはなぜか自分の頬がどんどん染まっていく事に気づいた。
「それじゃあ、これで終わりにしとくか。もうあんまり残ってねぇし」
 カイルはそう言うと、指でブラジャーの下側をなぞり始めた。
「あっ……!?」
 アティが何か言おうとする前に、その両手はブラジャーを押し上げ、内側へと入り込んでいく。
 白いブラジャーの下にカイルの手の甲がくっきりと浮かび上がり、中の乳房は彼の両手に
包み込まれてしまった。
「カ、カカカカカイルさんっ!!」
 ぬるぬるとした手の平が乳房を揉みしだき、上下に擦るように撫で始める。
 アティのうなじに息がかかると同時に、彼の舌先がアティの耳の裏をなぞった。
「んふッ……!」
 かすかな声を漏らし、ビクリと反応する。
 濡らし具合を確かめるように親指と人差し指を擦り合わせると、その指でわずかに
突起した乳首をつまみあげる。濡れた人差し指がそのまま乳首を擦り、アティの感度を
高めていった。
「あッ……ちょ、カイルさッ……?そこは日焼け、しないと思うんですけどッ……」
「ああ、分かってるぜ」
 楽しそうに頷きながら、カイルは胸への愛撫をやめない。彼がブラジャーの中で指を動かすたびに、
くちゅっと音が立つ。
「いや、まあなんつうか……興奮してきちまってよ」
 快感に耐えるアティの額から汗が伝う。目に入りそうになりとっさに目を閉じるが、
その汗をカイルはペロリと舐め取った。
「き、汚いですよっ?私の汗なんか舐めたらっ……!」
「何言ってんだ。今さらアティの汗舐めたくらいじゃ、汚ねぇなんて思わねぇよ」
 カイルの言葉に、アティの頬が一気に紅潮する。
317名無しさん@ピンキー:03/08/26 00:28 ID:Xk8aTXiJ
またもや神キター!!!
起きてて良かった……ありがたやありがたや
318孤島のバカンス:03/08/26 00:31 ID:ZWaTo3Yx
「それにほれ、アティだってここ」
 つう、とカイルの指がアティの股の、わずかに膨らんだ部分をなぞる。
湿り気を帯びたそこは、すでに性的な興奮を認めざるを得ない状況となっていた。
「で、でも……あッ……」
 
 ゴッ!!

 突然アティの背後で聞こえた鈍い音。
 それと同時に、背中のカイルの頭ががくんとアティの肩に垂れ下がる。
「!?」
 カイルは後頭部を腫らし、鼻血を流して白目をむいていた。
「な、なに!?」
 瞬間、背後の岩陰からさらに伸びる人影が。その人物は影の態勢から察するに、
武器を振りかざしていた。
(――まさか、帝国軍――!)
 アティの背中を冷気が走りぬける。
 ――カイルを守らなくては。
 丸腰でこのような姿だが、やるしかない。アティは覚悟を決めると、武器をかざすその影の
正体に向けて振り返った。
 しかし。
「……あ……」
 次の瞬間、アティの表情は凍り付いていた。
 アティの予想は当たっていた。だがそれは。
319孤島のバカンス:03/08/26 00:31 ID:ZWaTo3Yx
「………私が必死でお前を探していたあいだ、お前はこのようなケダモノ男と野外で
ローションプレイか。い〜いご身分だなぁ?――アティ!!?」
 顔をタコと見間違えるほどに紅潮させ、ファンデーションを汗で流す帝国兵。
 その唇はぶるぶると震え、怒りに満ちていた。
 見間違えるはずがない。
 彼女は――。
「ア、アズリア……!?」


(で、アズリアの言うローションプレイって、何なんでしょう……?)

 つづく
320209:03/08/26 00:32 ID:ZWaTo3Yx
スマソ…できれば書き込みは投下が終わってからにしてホスィ…。
321名無しさん@ピンキー:03/08/26 00:35 ID:Xk8aTXiJ
>>320
ぅぉ、申し訳ありませぬ。以降気をつけます。
なんというか、こういてもたっても居られなくなったもので……

322209:03/08/26 00:36 ID:ZWaTo3Yx
>>321
いや、レスくれたことには感謝してます。サンクス!
323名無しさん@ピンキー:03/08/26 00:37 ID:ndoAXtJB
凄く面白かったよ
ギャレオの扱いにワロタ
アティ先生萌え萌え でもすでに貫通済みかよ・゚・(ノД‘)・゚・
アズリアたんも(・∀・)イイ!ね。
324名無しさん@ピンキー:03/08/26 00:38 ID:Cfx9Yb1Z
神降臨!!
アズ×アティ最高!
325名無しさん@ピンキー:03/08/26 00:38 ID:BaU0SRMb
アズたん蚊帳の外でちょっとワロタ
326名無しさん@ピンキー:03/08/26 00:44 ID:9DRMP+cw
アズたんかわいいハァハァ
ギャレオむくわれねー
327209:03/08/26 00:48 ID:ZWaTo3Yx
>>323
>でもすでに貫通済みかよ
発売前の4スレ目からずっと密かにストーリー続けて書いてるんです。カイアティでだらだらと。
よかったら読んでくださいね、と宣伝してみる…。
328323:03/08/26 00:52 ID:mePiAl+j
よっしゃ!今から保存した過去スレ読むぜ!!
329名無しさん@ピンキー:03/08/26 01:17 ID:hINayEdf
俺の占いではそろそろラミXトウヤが投下されると出た。
330名無しさん@ピンキー:03/08/26 01:35 ID:62tWoYZj
やっとスカ×ソノ読めたよー・゚・(ノД`)・゚・
302たんマジありがとう。

漏れも頑張ろう。
331名無しさん@ピンキー:03/08/26 01:53 ID:AB21Y1iE
アズアティ良かったです。でも実は発売前から209氏のスカソノが大好きで
続きを心待ちにしていたのでちょっぴり(´・ω・`)
実は209氏のスカソノのお陰で発売してからスカソノにハマってしまったんで
アズアティ共々スカソノも楽しみにしておりまつ。209氏のスカソノのスカは大人でカコイイ!
332名無しさん@ピンキー:03/08/26 02:16 ID:5UY1aJ1V
ああ・・・ここは来るたびに新しい萌えが用意されていますね(*´д`*)
タ・・・タマラン・・・

ローションプレイ(;´Д`)ハァハァ
アティたん(;´Д`)ハァハァ アズたん(;´Д`)ハァハァ
ついでにエロ船長もハゥハゥ
333名無しさん@ピンキー:03/08/26 04:54 ID:GXM/tGJu
209氏の乳描写はホントに(・∀・)イイ!!
スカソノも大好きなんで書いてくだちぃ
334名無しさん@ピンキー:03/08/26 05:06 ID:LKFD9lhH
>>281-298
亀レススマソ。
前スレ930氏キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_-)=゚ω゚)ノ━━━!!!!
これからレシィとユエルがどう絡むのか考えるだけで・・・(*´∀`)ハァハァ

あと>>287>>289 割り込むなヽ(`Д´)ノバーヤ!
335名無しさん@ピンキー:03/08/26 06:49 ID:g4+CKEbz
>>209
アズアティなのかカイアティなのか微妙だけどワラタ。
こういう風に男女問わずモテモテなアティ先生ってのも萌えるなぁ。
336恋するプリン(続):03/08/26 06:50 ID:5c9BwNSw
ときめくプリン。その名をウレクサ。
半ばこじつけの理由で己の欲望を満たさんと、何か気になって仕方がない少女を部屋に呼び寄せた。
単純といえば単純なプラティを見事紳士的に説き伏せて、今や計画は完遂の道をたどるばかりだ。
無骨な胸当てとメットをはずしたプラティは、言われるままベッドに座って次のステップを待った。
「それでは、次のステップにうつろうか」
ふふ、と優しげな笑みは、どことなくルマリを連想させた。
最近気づいたのだが、ウレクサは姉のルマリ瓜二つ。目つきは多少男性も混じっているが、
線の細さも、色の細さも、格好を変えれば女性としても十分通じてしまう。
「…ぇ、あ、はい!」
見惚れてしまった事が妙に恥ずかしく、頬を赤らめながらぐっと両の握りこぶしを見せて気合をアピール。
それがウレクサの理性にクリティカルな事を知らない、まさしく無垢な凶器状態であった。
「それでは、早速はじめよう。…そこに、寝てくれるかい?」
その位置で言われれば、寝るのはベッドしかないわけだが、
プラティは流石にその行為には疑問を覚えたようで、首をかしげた。
「…えっと…寝るんですか?」
「あぁ。まずは体をほぐさなきゃいけない。マッサージが必要だ」
ごく。と息を飲んだ。…ウレクサが。
「あ、はい。柔軟体操みたいなもんですね、わかりましたっ」
と、疑いの視線はどこへやら、けろっと笑顔をこぼして、その小さな体躯をベッドへと運ぶ。
「…それでは、眼を閉じてくれ。そのほうが集中しやすい」
「…はい」
すっ…と眼前で眼を閉じられると、まるで口付けを求められているようで、足が震えた。
だがすぐに平静を取り戻し…たかどうかわからないほど眼を血走らせ、
ウレクサはプラティの体に触れないように覆いかぶさる。
337恋するプリン(続):03/08/26 06:51 ID:5c9BwNSw
「失礼するよ…」
普通緊張するのは逆だろうと突っ込みが入りそうなほど心臓が早鐘のように動いていた。
つっ…と、タイツごしにふくらはぎに暖かい感触がふれ、ぴくっとプラティの眉が動く。
馬鹿らしいほど怪しまない彼女は、優しくほぐされるそれのくすぐったさに声を耐えることしかしない。
「…痛くはないかい?」
「だ…いじょぶ…ですっ」
はぁっ…という、何かをこらえた熱っぽい呼吸。実感が一気に心を襲う。
(おっしゃぁぁぁぁぁぁあ!)
と、柄にもないガッツポーズを心の中で決めたウレクサは、大胆にも次のステップに出る。

ふに。

「ひゃっ…?!」
慌てて飛び起きるプラティ。だが、すぐ目の前にウレクサの顔があり、
飛び跳ねて接近したことにぼふっと顔が茹で上がって、へろへろと再び枕に後頭部をうずめた。
「う、ウレクサさ、い、いま…っむ、むむ…ムネッ…」
「…プラティ君。これは言わば、精神の修行だ。容易く乱してはいけない」
と、とがめるように厳しく眉根を寄せたウレクサ。とても嘘を言っているようには見えない。
う…と、真っ赤な顔が少し拗ねたような顔になるが、反省の色を見せ、再び眼を閉じた。
ぱち…と、肩口の近くにあるボタンがはずされた感じがした。
マッサージ、マッサージと必死で言い聞かせるも、恥ずかしさに足がつりそうになる。
338恋するプリン(続):03/08/26 06:51 ID:5c9BwNSw
開かれてもそこにあるのは肌ではなく、黒いアンダー。ぴったりと体にフィットしたものだ。
透けもしないが、浮き出たラインは13歳にしては多少発達はしている。
膨らんだ部分にウレクサの手が重なり、上下させるようにゆっくりと、動く。
「………っ」
と、プラティはなぜか出そうになる声を抑える。突然、ぴりっと背筋に何かが走った。
放り出していた手はシーツをきゅっと握り締める。
「ぅ…ぅ…っ」
それでもとまることのない動き。不定期なペースでその刺激は襲ってくる。
しばらくすると、強く閉じた桃色の唇から、熱い吐息が漏れ始めた。
「ぁ…っ…ぅん…」
じんわり、と閉じた瞳の端が潤み始めている。幼い体躯ながら、既に快感を認識し始めていた。
ウレクサの手つきは相当慣れているもので、例え経験がなかろうが、満遍なく刺激を与えてくる。
ふと、ウレクサは何かに気づく。黒いその服に浮き上がる小さな突起。
プラティはブラをつけるのを嫌った。何か感触が嫌だし、動くときにどうしても気になってしまう。
注意散漫は遺跡に潜るときには致命的なのだ。
ふむ、とウレクサは息をつく。内心、もうたまらーん状態ではあるが、あたかも本当に「訓練」のように。
「ひぁっ……!」
くに、とそれを指先で押し上げられ、プラティの体は跳ね上がった。
(な、なんかヘン…だけど、耐えなきゃ…)
霞む思考は熱を出して寝込んだときと酷似していて、それを保つ訓練なのだと無理に納得する。
だが次の瞬間に、強固な意思はマシュマロと化した。
「ぁっ…んくっ…ふ…っ」
ため息とも聞いて取れる艶かしいそれは、快活ではきはきとした彼女の声とは思えないほど、妖艶である。
胸の先端を2本の細指でいいようにもてあそばれても、プラティは目を開くことはなかった。
339恋するプリン(続):03/08/26 06:52 ID:5c9BwNSw
(何…、こ、これ…、変、だよ…やっぱり)
自分のそれとは思えない声が出てしまい、体の力がまるで入らなくなっている。
酒を飲んだときとも熱を出したときともどこか違い、
宙に浮くような心地よさと、誰かに声を聞かれている妙な恥ずかしさの板ばさみを感じた。
「…ん…っく…」
頭の中を整理すらも出来ない状態のプラティに、更なる刺激が襲い掛かる。
「ふぁっ…ぁ…ッ!?」
ぬるり、と生暖かいものが、胸の上を走り、一番敏感な部分の上を往復する。
それが何かはわかっていても、なぜそうなのか意図が読めない。
(舐めてる…の?どーして…コウレンさんやルマリさんもこういうことしてたのーッ!?)
心の中で涙を流しながら叫んでも、状況は一転しない。
「ぁ…んっ…ぅう…」
それどころか、何か押し上げられていく変な浮遊感を感じる。
声を抑えることが出来ずに、艶かしくその体を捩じらせている事を、いまさらに気づいた。
(どうしよう…わかんないよぉ…それに、なんか…)
ゆっくりと、だが押し当てるような力で這うものに、指先がぴんと張る。
体の奥底から、何かが大きくなっていくような、そんな熱を感じて、不安が彼女の手を動かした。
「ひっ…ぁ…ぁ、あぁッ…!」
ぎゅう、と着込まれてはいないウレクサのジャケットを腕ごとしがみつき、
膨張したものがはじけとんだような、一気に襲いくる痺れを感じて、
体を大きく跳ねさせてプラティはひときわ高めの声をあげる。
体の熱は逃げることなく、それに浮かされたまま、プラティは脱力して、再び枕に顔をうずめた。
340名無しさん@ピンキー:03/08/26 06:54 ID:5c9BwNSw
何なのでしょう、コレは。
何か、とても眠いです。
ロリコンプリンが見える気がしますが、気のせいですね、きっと。

クラフトには声がないですが、色々想像をかきたられるシーンもあったり。
プリンは石田彰、プラティはかないみか的なイメージがある。
いつか続編、もしくはクラフトキャラが4か5に出ないかなぁ、とか想像してみる、次第。

神光臨中に駄作スマソ
前スレ218です。
ちらっと言っていた暗殺者もの…
まだスカーレルがちゃんと出てきてないですが…


「回顧」


『悪ぃ。トリスたちとの食事会、行けなくなっちまった』

聖王都。繁華街の安宿の一室で、ケイナは枕を殴りつけていた。
「フォルテの馬鹿っ。ばかばかばかばかっ」
枕をあの相棒の顔に見たてて力いっぱい殴ると、
羽毛の枕はぼふぼふと音を立てた。
「なにが行けなくなっちまったよ!前から約束してたじゃない!…楽しみにしてたのにッ」
最後にもう一発、思いきり枕を殴る。
するとほつれかけていた枕の角から、羽毛がふわりと飛び出す。
それを見て、ケイナは堰を切ったように大粒の涙をこぼしはじめた。
「うそつきっ…」
パッフェルとミニスは薄い木の扉の前で、苦い顔をして立ち尽くしていた。
「困りましたねぇ…」
「えーっ?!私パッフェルさんのこと頼ってきたのにぃっ…」
扉の向こうから聞こえるのは、ケイナの嗚咽。
原因はわかっている。
2か月ぶりにみんなで集まって、一緒に夕飯を食べる。
参加するはずだったフォルテが突然、「行かない」と言い出したのだ。
それにケイナが激怒して…いつもより激しい喧嘩が始まった。
…その一部始終を見ていたミニス。
2人の余りにすごい剣幕に、ミニスは割ってはいることができずにいた。
それでパッフェルを呼んで来たのだ。

意を決して、パッフェルが扉を叩く。
「ケイナさーん。入りますよぉ」
「!」
能天気そうな声が響く。
ケイナはその声に背中をびくつかせ、とたんに涙がとまってしまった。
「ちょ、ちょっとまって?!今っ…今開けるから」
彼女は慌ててそう言って、頬に残っていた涙をぬぐった。
そして2人を出迎える。
「どうしたの、こんなところに」
赤い目でたずねてくるケイナに、パッフェルはにやっと笑った。
「あっケイナさ〜ん。飲みましょ飲みましょっ。再会の前祝ってことで」
大人2人はワインを片手に、ミニスは一人ジュースを持って談笑を始めていた。
ケイナに先ほどまでの暗さはもうどこにもない。
「へぇ…ケルマがねぇ…」
「そうそうっ。カザミネが遠征にいっちゃうって、派閥でわんわん泣いてたのよ!」
話題はケルマとカザミネの恋の行方について。
仲間の恋の話だということで、話は普通以上に盛り上がる。
「カザミネったら、おぬしの元へ必ず帰ってくる!なーんていっちゃって。とうとうお母様も笑いをこらえられなかったのよ」
「あははっ!!カザミネも隅に置けないわね」
「ふふ…それは面白いですねぇ」
がははと爆笑するケイナ、それに微笑むパッフェル。
それを見たミニスが、ずずいと顔をパッフェルに近づけた。
「で。パッフェルさんのそーいう話、聞きたいなぁ」
真剣な目を気取っているが、ミニスの口元は緩んでいる。
笑いつづけていたケイナもミニスの言葉を聞いて止まり、
同じようにパッフェルの近くに寄った。
「え…そっ、そんなぁ、私の話なんか聞いても面白くないですよぉ」
パッフェルは焦り、2人から遠ざかる。
片手にグラスを持ったまま木枠の窓まで来て、二人の顔を見ないように月を見上げる。
「面白くないわけないわ!それに、そういう話したことないのパッフェルさんだけだし」
「そうよそうよ!私もミニスちゃんもいっぱい話したんだか…パッフェル?」
まくし立てるように言う二人の前方で、月を見上げたままのパッフェルがため息をついた。
「…いいですよ。私の話…しても、いいです」
いつもの明るさを失った声とその言葉に、ミニスとケイナはぎょっとした。
「私ね…エクス様の密偵になる前のお仕事先で、好きになった人が居たんです」
グラスに半分ほど注がれたワインを揺らして、パッフェルはつぶやくように言った。
「ど、どんな人?」
胸の高鳴りをおさえるような、上擦ったケイナの声に、パッフェルは目を細める。
「う〜ん…そうですねぇ…。つかみ所がなくてなんとも言えないんですけど…」
「外見とか、そういうのでいいからさ」
間髪入れずにミニスが続ける。
パッフェルは外見、と小さく反芻して、相手の男を思い出した。
もやの中に、しかし鮮明にその人の輪郭が浮かび上がる。
「…暗い色の髪が…長くて…髪と同じ色の細い目……」
ぽつぽつとしゃべり出すパッフェルに、二人が頷く。
「年は?」
「同じぐらい…だった気がします。はじめて会ったときはまだ少年って感じで…」
相手と共有した思い出が、溢れるように思い出される。
ミニスやケイナの高い声が急に遠くに感じられた。

…………………………………

ヘイゼルは薄暗い部屋の中で、次のターゲットの資料を眺めていた。
「…ダサイ男」
ぶかぶかに巻いたマフラーの奥で、ぼそりと呟く。
顔は薄暗い中なのでなかなか分からないが…彼女は苛立ちを隠せない。
「遅いわ…」
もう一度呟く。眺めていた資料をくしゃくしゃと丸めて、部屋の隅に投げた。
コンコン、と扉を叩く音がした。
「入りなさい」
やっと来たか、といった感じで溜息をつき、扉の向こうの人物を招き入れる。
キィィ、と悲鳴のような音を立てるドア。
外から、少し緊張した面もちの少年が入ってきた。
年の頃は10代。
赤みがかった紺の髪は少し伸びて、頬をなでている。
「遅かったわね、『珊瑚の毒蛇』」
「……」
「まぁ、いいわ。その辺に座りなさい」
珊瑚の毒蛇、そう呼ばれた少年は喋らない。にらむような視線のまま、華奢な椅子に座った。
「もう50人、殺したんですってね」
「……」
ヘイゼルもそう言いながら、椅子に腰掛ける。
少年は俯いて、口を開こうとはしなかった。
「貴方に次の仕事が来てるわ…資料を渡したくて」
ヘイゼルは話を聞いているかどうかさえ分からない少年を無視し、しゃべり続ける。
それから、服にたたんでしまってあった資料を丁寧に開いて、少年に渡す。
「次のターゲットは、帝都の娼婦。昔無色の派閥だったらしいわ」
娼婦、と聞いても少年は眉一つ動かすことはなかった。まるで人形のよう。
ヘイゼルはふふ、と笑って立ち上がり、少年の背後にまわる。
「相手は夜の女王。自分がねらわれてるって事も知ってる。
つまりは…どんな手を使っても、貴方のことを止めるわよ」
そして腕を回し、後ろから少年に抱きつく。ヘイゼルの豊満なおっぱいが少年に押しつけられた。
そこで少年はやっと、体をびくつかせて反応を見せた。
「ふふ…ウブね。そんなんじゃ、逆に貴方が殺されるわ」
「…ッ」
胸を押しつけたまま、ヘイゼルは少年の首、肩、胸をいやらしく触っていく。
性経験がないに等しい少年は、巧みな彼女の動きに、ただ歯をくいしばって耐えるだけだった。
「震えちゃって…そうね…教えてあげる。いらっしゃい」
くつくつと笑うヘイゼル。いったん体を離して、少年をベッドの方に引き寄せた。

少年が仰向けに寝かされる。その上にヘイゼルが馬乗りになった。
ヘイゼルは止めていた手の動きを再開する。
シャツを乱すように体を触っていって…とうとう指が下半身に伸びた。
「あっ…」
触られるだけでもたまらない、と少年がか細く声をあげる。
その声に気をよくしたヘイゼルは、服の上から彼のモノをくにくにと揉み出す。
「ちゃんと声、出せるんじゃないの」
言いながらも手は止めない。手の中で彼はむくむくと大きくなり、苦しそうに服を持ち上げている。
「…ぃ…いた…」
声変わりを終えて、少し低くなった声が鳴く。
もういいかしら、誰に聞くでもなくヘイゼルは言って、少年の服をはぎ取った。
下半身だけ裸にされると、少年のぴんと張ったペニスが目立つ。
ヘイゼルはそこに優しく、手を這わせた。
「可愛いわね…声、我慢しなくていいのよ」
竿を両手で握って、上下に擦る。きゅっと締まった手の中でこすれるペニスは、
早くも先端から透明な汁を垂れさせている。
「あっ…だめ…だ」
荒くなってきた息と共に、艶のかかった喘ぎ声漏れる。
ヘイゼルは睾丸を口に含み、やわらかい唇で噛んでは、舌で転がした。
しばらくそれを続けた後、口を睾丸から上に移動させ、肉棒に舌を這わせる。
なま暖かい感覚。
下の方から舌がつつつとはい上がって、ヘイゼルは少年のペニスにかぶりついた。
「んんっ…」
顔を大きく上下に揺らして、肉棒全体に唾液をまぶす。
特に亀頭には、ちゅっと強く吸い付いたり、鈴口に舌をねじ込ませるようにした。
「…っ」
声を上げずに、少年は限界を告げる。
「もう駄目なのね…いいわ、口にしなさい」
言うと、少年は待ちかまえていたかのようにヘイゼルの口の中に白濁を吐き出す。
二三度震える中で出した白濁と共に、少年は意識を失った。
それから毎日、ヘイゼルは少年に性技を教え込んだ。
キス、愛撫のしかた…彼女の中に入れさせてもらえるまで、まるまる一週間かかった。
彼女をイかせるようになるまで、また一週間。
少年はだんだん喋るようになり、彼の教育はいつのまにか、ヘイゼルの楽しみとなっていた。

つづく

今日はここまでです。
いやー多分需要ないですよね…。素直にアティ先生書けば良かったかな。
スカーレルって暗殺者時代はどんな名前だったんでしょう?
分からないので結局「少年」で書いちゃいました。
349名無しさん@ピンキー:03/08/26 12:26 ID:xnjlCXCj
>>340
かなり変態入ってるウレクサにワラタw
まあ、アイツはゲーム内でも普通とは言いがたかったから・・・

>>前スレ218氏
ヘイゼルさんショタですかw
俺はスカーレルのほうが年上かと思ってましたが。
350名無しさん@ピンキー:03/08/26 13:09 ID:P28APaVS
ヘイゼルとスカーレルは同期だと思っとりますた。
351名無しさん@ピンキー:03/08/26 14:24 ID:lJ2j0gda
ロリコン万歳!



                        私は、ウレクサを応援します
352名無しさん@ピンキー:03/08/26 16:32 ID:P28APaVS
「……」
 蹂躙の限りを尽くされたアティは、
虚ろな瞳を泳がしながら全身を小刻みに震わせている。
身体を覆っていたものその全てを引き剥がされた
アティの身体には隅々に弄ばれた跡があった。
そんなアティの姿を見下ろしながら、ビジュは口の端を吊り上げて笑う。
「イヒヒヒッ……手前ェの身体は最高だったぜェ?」
 そんな言葉を投げかけても、アティは何の反応も示さなかった。
ぐったりと身体を横たえたまま、
光を失った瞳で何もない空間を見つめている。
「ちっ!……どうやら意識がとんでるみたいだなァ」
 ビジュは何の反応も示さないアティを見ながらそう呟くと、
視線をベルフラウの方向へ向けた。
「ヒヒヒヒヒッ」
「……あっ……」
 ビジュが不意に視線を向けると、ベルフラウは恐怖の表情をつくる。
だが、ビジュはもうベルフラウに関心はない。
ベルフラウはアティを陥れるための道具に過ぎなかった。
ビジュとっての最高の玩具はアティなのだ。
そして、もうその玩具をビジュは手にしていた。
353タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:33 ID:P28APaVS
「安心しなァ……お前も犯してやるつもりだったんだが……」
 そう言いながら横たわるアティにビジュは視線を戻す。
「あいつの身体があまりにも良過ぎたんでなァ……
つい出すモノも全部出しちまったぜェ……イヒヒッ」
 ビジュはもう何度も何度もアティの身体を犯し,
その中に欲望を放っていた。
「やめてよっ……!」
 ベルフラウはビジュの言葉に嫌悪をあらわにした。
しかし、ビジュはそんなベルフラウの呻きを聞き流す。
そして横たわるアティを眺め続けていた。
 ――ビジュの加虐心はまだ満足していなかった。
 犯し、弄び、蹂躙の限りを尽くしても、
まだまだこの女をいたぶりたりない――。
 考え込むようなしぐさをすると、
不意にビジュは懐からサモナイト石を取り出した。
それは紫色のサモナイト石……。霊界サプレスのサモナイト石だった。
「な、何をする気なの……?」
 サモナイト石を取り出し、
それを横たわるアティに向けて構えるビジュに、ベルフラウは困惑を示す。
354アティ×ベルフラウ、ソフトエロ:03/08/26 16:33 ID:57r4JnxJ
小4くらいのとき、マンコが穴だなんて思いもしなかった。
が、年の離れた兄貴のいるTは
「ヤッターマンコーヒーライター」
などという言葉を知っているいわば勇者的存在であった。
で、穴があることを知った俺たちだが、どうしてもそれが信じられない。
で、むしろ逆にガキであることを利用して調べようと思った。
ターゲットは音楽の教師である。美人だった。今にして思えば20歳くらいだったのではないだろうか。短大出てすぐだったように思う。
実行はいたって単純。ガキ特有のカンチョーというあれである。
あれを前に突き刺すというのだ。
ガキなら許されるであろうという勝手な発想だが、たしかにマンコすら知らない奴がほとんどだったからナイスな判断だったろう。
で、実行はTだった。
Tはなんの躊躇もなくやった。
思い切り。
思い切ってやっちゃいかんだろ、と思った。なぜにおまえはフルパワーなのだ、と。
音楽教師は泣いた。20歳前後という年齢を考えればギャグでもきつい。ガキからすれば大人だったのだが、今思うと娘だ。
むしろ、処女だった可能性すらある。すまん先生。
が、Tも泣いていた。
両手人差し指骨折だった。第2関節より下で折れていた。
もろに刺さったんだと感心した。やはり勇者だ。
しかも、救急隊員に、マンコに指が刺さって折れましたと泣きながら事情を説明していた。
あの姿も相当かっこよかった。
355タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:33 ID:P28APaVS
「や、やめなさいよっ!それをどうするつもりなの!?」
 アティに迫る危険を察したのか、
ベルフラウが顔から血の気を引かせてビジュを止める。
だが、そんなベルフラウの叫ぶ声などは聞こえてないかのように、
ビジュはサモナイト石を手の上に置くと召喚の詠唱を紡ぎだした。
「ヒヒヒッ!!」
 サプレスの紫色の魔力がビジュの手の上に収束する。
ビジュの周囲の大気が激しく揺らぐ。
収束された魔力はやがて光となり、ビジュはその光を上空に向けて放った。
唸りをあげて空に昇る光。ビジュの足元には粉塵が巻き起こる。
そしてビジュの頭上で光が弾けた。
「……っ!!」
 眼を開けられないほどの激しい風圧がベルフラウを襲う。
「……っ、……あ、あれは……」
 ビジュの頭上に現れた異世界の異形。
 生ある者から全てを奪うという、霊界サプレスの暗黒の軍勢。
 ――ダークレギオン。
356タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:35 ID:P28APaVS
「……あっ、あぁ……」
 ダークレギオンはその巨躯を羽ばたかせ、
横たわるアティの真上の空中で静止した。
絶望的な表情になるベルフラウ。巨大な邪悪の異形がアティを睨んでいる。
そこに浮かぶ最悪のイメージは一つだけ――それはアティの死しかなかった。
「や……やめっ……」
 全身の血の気が引いていくのをベルフラウは感じた。
しかし、その後に進んだ展開は、
そんなベルフラウの予期とはまったく違うものだった。
ダークレギオンの姿が、次第に空中に溶けるように消えていくのだ。
「イヒヒヒッ……」 
 ビジュが邪悪に笑んでいるそのうちに、
ダークレギオンはその巨大な爪をアティに振り下ろすこともなく,
その姿を消したのだった。
「な、なんなの……」
 呆然とした表情でベルフラウは呟く。
何が今起きているのか、ベルフラウにはそれがわからなかった。
だが、すぐにベルフラウは全てを理解することになった――。
357タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:36 ID:P28APaVS
「……あっ、ああぁ……いやあぁぁっ!!」
 意識を失っていたはずのアティの口から悲鳴が漏れる。
「うあぁ……な、んですかっ、……これは……?」
 自分の中に自分ではない、何かが入ってくる嫌悪感。
その感覚にアティの意識は強引に引き起こされた。
以前に碧の賢帝が自分の意識をのみ込もうとした
そのときの感覚に、それは似ていた。アティの表情が苦悶に歪む。
「イヒヒッ……ボディジャックさァ」
 ビジュの言葉にベルフラウははっとした表情をつくる。
「あなた……先生に憑依召喚術を……!?」
 ダークレギオンのボディジャックは、
憑依した人間の意識の片隅にダークレギオンが住まうことで、
その人間は自分の持っている能力以上の力を
ダークレギオンから引き出せるようになるというものだ。
憑依した人間の意識や肉体を大きく変化させてしまうような
鬼神憑依といった憑依召喚術と違い、
憑依した人間にそれほど影響を及ぼすものではない。しかし――。
358タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:37 ID:P28APaVS
「思ったとおりだったぜェ!今のあいつの身体には
アレは負担が大きいみたいじゃねェかよ……イヒヒヒッ!」
 ダークレギオンの侵食に苦悶の表情をつくるアティを
ビジュは愉快そうに眺める。
「あぁぁ……や、めて……くだっ、……うぁ」
 先の戦いによる肉体の疲労。碧の賢帝を折られたことによる心への傷。
さらにその上のビジュとの行為。
肉体的にも精神的にもアティはすでに限界がきていた。
そんなところへ憑依召喚術を使われれば、
いくらダークレギオンの憑依といえども、
アティに大きな影響を及ぼすことは当然のことだった。
「くっ……うあ……あああぁぁっ!!」
 ダークレギオンの侵食に抗うだけの力はもうアティには残っていなかった。
ダークレギオンの憑依が完全に終わる頃には、
ダークレギオンの意識によって、アティの身体は完全に支配されていた。
359タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:37 ID:P28APaVS
 ダークレギオンを憑依させることで、
ダークレギオンの力を肉体に宿し、自由に行使する。
それボディジャックだった。
だが今のアティの場合、過度のダークレギオンの影響が、
逆にダークレギオンの意識が表面に上がり、
アティの肉体を自由にしてしまっていた。
 召喚獣は使い手の意思に従う。
それはつまり、アティの身体がビジュの意思によって
支配されてしまったことに等しい。
「う……」
 アティの顔から苦悶の表情が消える。
それはダークレギオンの憑依が完了したことに他ならなかった。
360タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:37 ID:P28APaVS
「……先生……?」
 ベルフラウは不安げにアティを見つめる。
そんなベルフラウを横目にビジュがアティに向かって命令する。
「イヒヒヒッ……おい……立ってみなァ?」
 すると先ほどまで立つ気力も失われていたアティが、
ビジュに言われるまま立ち上がってみせる。
「え……あっ、身体が……どうして……っ」
 アティが自分の身体の異常に気付く。
それは以前、遺跡の意志によって捕らわれてしまった
あのときと似ているものだった。
「ヒヒヒヒヒッ!!」
 自分の思った通りに召喚獣の憑依が進んだことが嬉しいのか、
ビジュはそんな残忍な笑い声をあげた。
そして全裸で自分の前に立つアティの肉体を、
上から下へとゆっくりと舐めるようにみる。
「……っ」
 アティはその視線に気付くとまた頬を紅く染めた。
 美しく均整のとれた体。胸は豊かで、ウェストはすっきりと細い。
そして綺麗な肌の所々にある、ビジュの蹂躙の跡が痛々しくも淫靡に感じた。
361タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:38 ID:P28APaVS
「イヒヒヒッ」
 口元を邪悪に歪めながら、
やわらかそうなアティの胸のふくらみにビジュは掌を当てる。
「あっ」
 甘い吐息がアティから漏れる。
それは今までのような嫌悪だけの声ではなかった。
 そのまま乳房をビジュは円を描くように揉む。
少しでも多く乳房の弾力を感受し、
味わおうとしたビジュのその手は、自然とそんな動きをした。
ビジュの掌の動きに、アティは抵抗ができなかった。
ビジュの手になすがままにされる。身体が自分の意思で動かないのもあった。
だがそれ以上にアティを、ある感覚が支配していったからだ。
「あ、ふっ……はっ」
 押し寄せる快感――。
 アティが必死に声を押し殺す。
 ダークレギオンは憑依した人間の能力を向上させる。
 そう、ダークレギオンの憑依、
その過度の影響がアティの感覚を研ぎ澄まし、
性感までも高めてしまっていた。
362タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:39 ID:P28APaVS
「ふ……っ、あ……」
 ビジュの手の動きに、
アティの胸全体はどくどくと脈打ち、熱くなっていた。
そしてビジュの掌の動きが増していくと、アティの二つの乳房は、
熱をはらみ、張りを増して、乳首は弾けるように屹立した。
そして胸以上に、アティの女のその部分は熱くなってきていた。
 もっともっと触って欲しい――そんな欲望をアティは必死に抑えた。
 おかしい。
 自分の身体が今、普通ではない状態にあることに
アティはすぐに気がついた。
「く……これ以上っ、……なにをする気ですか……っ!?」
 ビジュにそれを悟らせたくないのか、理性を振り絞って、快楽を抑え、
アティはそう声をあげてビジュを遮る。
「……俺は何もしないぜェ……?」
 そんなアティの願いも叶ったのか、ビジュはすっと手の動きを止めた。
それにアティは安堵の表情を浮かべる。だが、ビジュの言葉は続いた。
「イヒヒヒッ……俺は何もしねェ……やるのは手前ェさァ」
363タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:39 ID:P28APaVS
「えっ……」
 ビジュの言葉にアティは困惑する。
そんな戸惑うアティに、
ビジュは口を冷たく歪ませながら、はっきりと言い放った。
「手前ェはなァ……これから自分自身の手でそのガキを犯すんだよ……」
 そう言ってビジュはベルフラウに視線を投げる。
「……っ!?わ、たし……が……?」
 あまりにも意外なビジュの言葉に、アティは動揺した。
「そうだ……そのガキを裸に引ん剥いて、
手前ェが処女を指で奪ってやるんだよッ!イヒヒヒッ!!」
 ビジュの言葉に、ベルフラウも察したのか、
顔を真っ青にして怯えを浮かべる。
「な、なに言ってるの……先生がそんなことするわけ……」
 そう口にするベルフラウの声は震えていた。
その様子を愉快そうに見ながら、ビジュが冷酷にアティに命令する。
「ヒヒヒヒッ……さァ……とっととそのガキを犯してみせなァ!」
「い……やですっ、そんなこと……させ……ないで……くださっ……」
 アティは必死に自分の中の悪意に抵抗する。
だが、その抵抗も虚しく、
その脚はゆっくりとベルフラウに歩み寄っていった。
364タケシー大好きビジュ:03/08/26 16:42 ID:P28APaVS
ここまでです。>>199からの続きです。
エロ無くてごめんなさい。
続きはまた今度投下させてください。
自分のこの脳内SSでは死地より戻ったビジュは
一段階クラスチェンジして「紫電の左腕」になって
剣装備可追加、狙い打ち追加で霊Aになってるので、
ボディジャックだって使えてしまいます。

というか、352題名忘れてたし……
354さんもわかり辛くしてしまってごめんなさい(;´Д`)

……もうだめぽ
365名無しさん@ピンキー:03/08/26 16:47 ID:YXvt9xXM
乙です。リアルで見ちゃったよ(;´Д`)ハァハァ
アティが操られるところなんかかなり好みだ・・・とんでもないところで切れてるが。
続き楽しみにしてます。
366名無しさん@ピンキー:03/08/26 17:08 ID:aNmN4AHF
GJ!
ビジュ様の活躍はいつも楽しみにしております。
次は変則アティ×ベルフラウか〜・・・とても楽しみ(;´Д`)ハァハァ
ってか、クラスチェンジなんぞしてたんですかいw
367膿武者:03/08/26 17:29 ID:eGgPzQdf
ビジュすげぇ。もうだめだ。無言で見てた。
368名無しさん@ピンキー:03/08/26 17:31 ID:2VBzW/FJ
プラティを待ち焦がれていた者です。
読みながら愚息が言うことを聞きませんでしたw
サイコーデス!
369名無しさん@ピンキー:03/08/26 17:53 ID:57r4JnxJ
え、もしかしてプラティ話これで終わり?
370名無しさん@ピンキー:03/08/26 17:53 ID:lJ2j0gda
え、嘘、そんな
371名無しさん@ピンキー:03/08/26 17:55 ID:lJ2j0gda
まだ割れ目すら触れてないのに(涙)
372名無しさん@ピンキー:03/08/26 18:33 ID:Yeg7X5ev
もちつけ
373名無しさん@ピンキー:03/08/26 18:46 ID:8Mn4GU52
アティ 処女
ベルフラウ 処女
アリーゼ 処女
ソノラ 処女
アルディラ 非処女
ファリエル 処女
ミスミ 非処女
マルルゥ 処女
クノン 処女?
アズリア 処女
ギャレオ 童貞

こんなとこか?
374名無しさん@ピンキー:03/08/26 18:48 ID:SoVs6C4Q
>>373
でもアティたんほとんどの小説では非処女だたよ・・・
375名無しさん@ピンキー:03/08/26 18:48 ID:SoVs6C4Q
ていうか童貞ギャレオワラタ
376名無しさん@ピンキー:03/08/26 18:50 ID:WmL++HnR
さりげなく混じってるギャレオにワロタw
377名無しさん@ピンキー:03/08/26 18:51 ID:aNmN4AHF
ミスミが処女だったら怖い。
アルディラも婚約までしてると処女だよなぁ。
アティは話によって違うけど構わないんじゃないか?
処女、非処女問わず経験は少ないし。
ウブなアティたんハァハァ
378377:03/08/26 18:52 ID:aNmN4AHF
×アルディラも婚約までしてると処女だよなぁ

○アルディラも婚約までしてるとなると非処女だよなぁ
379名無しさん@ピンキー:03/08/26 19:07 ID:8Mn4GU52
まあアティは処女だろ?
休日はのんびりしてるか勉強するかだったとか言ってたし、昔恋人いたような話もまったくなかったし。
380名無しさん@ピンキー:03/08/26 19:37 ID:sUxB+762
アティセンセ萌えー。

ん、プラティのはまだ続かせますよー。
381名無しさん@ピンキー:03/08/26 19:49 ID:ycTVTF/2
アティセンセは非処女でもアリだろ。
生徒やアズリアと絡ませる場合はそちらのほうが都合よさそうだしな。
3821/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 19:53 ID:T0paybr6
>>282-298からの続きで

いざ部屋の前に立ちはしても、なかなか扉を叩く勇気は出てこないものだ。
「……本当に僕、何でこんな事してるんでしょう…?」
ユエルの部屋の扉の前に立ってから、レシィはふと一人ごちた。

病気で、薬が嫌でそれを隠しているんだったら大変だ、という思いもある。
ミニスに頼まれたのと、転じて彼女の頼みを断った時が怖いのとがある。
昼間の一件で、なんとなくユエルと顔を合わせるのが怖いと思う反面、
逃げては駄目だ、きちんと理由を確かめなければという思いもある。
…あるいは、単純にユエルと会って声を聞きたかっただけかもしれない。

「…ともかく、悩んでいても仕方ないです…よね。
…遅くならない内にさっさと済ませて……戻ればいいんですし…」

幸い、夜は更けかけ辺りは静まり返りつつあったが、
まだ階下には明かりがあり、
人の気配が感じられる時間帯だったのもレシィを元気づけた。
…そうだ、これは決して夜這いなんかではない。…決して!

意を決して手を振り上げ、レシィはドアを三つノックした。
コンコンコン
383名無しさん@ピンキー:03/08/26 19:53 ID:jxBHjvvy
ベルたんとアティの絡みか。
ビジュにやられるのは勘弁な。
3842/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 19:56 ID:T0paybr6

……………………返事は、ない。
(…あれ? ユエルさん、もしかしてもう寝てしまったんでしょうか?)
首をかしげるレシィ。
(でも、確かに誰か起きてるのを感じたような気がしたのに…)
気になってもう一度ドアを叩いてみる。
…名前も呼んでみることにした。
「…ユエルさん、ユエルさん? …もしかしてもう寝ちゃいました?」

「……!! ……レ、レシィ…ッ!?」
レシィの耳に微かな、しかし確かに吃驚した様な悲鳴の様な声が入る。
「…やっぱり起きてたんですね。すみませんがちょっとだけ……」
「ユ、ユエル寝てるもんっ!! ……か、帰ってよぉ……」

瞬間、グサアッと、レシィの胸に何か冷たいものがぶっ刺さった。
(…あ、あのユエルさんの口から、いつも笑顔だったユエルさんの口からっ)
『…か、帰ってよぉ…』『…か、帰ってよぉ…』『…か、帰ってよぉ…』(エコー)
(…き、きき、拒絶されてますよね。これって拒絶されて、拒絶、きょ、拒ぜ…)

二度目の正直。
昼間のが何かの間違いでない事の証明に、レシィはショックのあまりに
ちょっと後ろによろけかけたが、そこはかろうじて踏みとどまった。
…今の彼には、たとえユエルの嫌われてでも後ろに引けない理由がある!

(そうです、誰かも言ってたじゃないですか、『うぬはそれでも護衛獣か、
護衛獣たるもの、常に退かぬ、媚びぬ、省みぬであれ』って!)

…かなり混乱していたが。
3853/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 19:58 ID:T0paybr6

…そして、以下は扉の前での二人の押し問答。

「…寝てる人は、自分で自分が寝てるだなんて言いません」
「…そ、そんな事ないよっ! きっと言う人もいるよっ?」
(いやいませんって)
「ユエルさん、昼間もいいましたけど、やっぱりどこか具合が悪いんですね?
しかも今聞いたら、何だか声まで掠れてるじゃないですか」
「…しし、知らないもんっ! ユエル病気なんかじゃないもん」
「じゃあどうして晩御飯食べに来なかったんですか!? いつもは僕が
食べ切れなかった分まで食べちゃうくせに、ユエルさんらしくないですよ?」
「……ユ…ユエルそんなに大食いじゃないやい! ご飯だっていつもは
おかわりを入れて三杯までにするようにしてるよっ!」
(…僕は十分大食いだと思いますけど)
「…はぁ、ユエルさん、注射しませんから。お薬も甘いのを用意しました、
嘘ついてたことも怒りません、…だからここを開けてくれませんか?」
「…えっ、甘いお薬…? ……!! だっ、駄目駄目、ぜーったい駄目、
レシィだけは絶対に駄目なの! レシィは入ってきちゃだめーっ!」

…言ってて、レシィは悲しくなってきた。
身に覚えは無いけれど、でもここまで嫌われているとなれば、
自分はよっぽどユエルさんを傷つけていたに違いない。
…それがひたすら悲しかった。

…だが、だからといって、明らかに具合の悪いユエルを前にして、
じゃあ判りました、と素直に帰る事もレシィには出来ない。
ここリィンバウムではユエルもレシィもちょっとした病気が命取りなのだ。
嫌われても噛み付かれてもいいから、無理やり口をこじあけてでも
薬を流し込んでおかなければ、という切迫感があった。

溜息をついて、懐から小さな鍵を取り出す。
3864/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 19:59 ID:T0paybr6

ガチャリ

「…!!?」
鍵をかけておいたはずのドアがあっさり開けられ、ベットのシーツに
潜り込んでいたユエルが慌てて飛び起きる。
「レ、レシィッ!? …な、なんで入って来れるのっ!?」
「…ユエルさん…まさか忘れてませんよね…?」


『じゃ〜ん、へへへー、レシィ見て見て、いいでしょー?』
『あっ、ユエルさんどうしたんですか、その鍵?』
『ミニスのお母さんがね、「どーせ大量に余ってるから」ってユエルにも
お部屋くれたんだ! これでユエルもいっこくいちじょーの主だねっ!』
『…よ、よかったですねぇ(さりげなくファミィさんが嫌味ですけど…)』
『でね、だからレシィにも、ハイッ、ユエルの部屋の鍵一個あげるね』
『…は? …なっ、そ、そんな、受け取れませんよぉ、部屋の鍵なんて』
『ええっ? だってレシィ友達でしょ? それにミニスにもあげたし…』
『…いや、その、みだりに同年代の男性にですね、あの、自分の部屋の
鍵を預けるなんてことはですね、…り、倫理道徳上…その…』
『…レシィ、ひょっとして、ユエルの部屋の鍵なんていらないの…?』
  じぃ〜〜〜〜〜〜っ……
『…………も、貰いますっ! 貰いますからっ!』


「…なんて事が、あったじゃないですか」
「……あ、あああああーっ、そういえばーーーーーーっ!!」
だから言ったじゃないですか、といいながら、レシィは静かに扉を閉めた。
…誰かに見られて誤解され、トリスやミニス、ファミィさんから
延々からかいの種されるのだけは、たとえ死んでも回避したい所だ。
3875/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:01 ID:T0paybr6

…部屋の中の照明は消えていたが、窓が大きいので月明かりが多く、
歩き回るのに不自由するほどには暗くなかった。
…もっとも、ユエルもレシィも普通の人間に比べて夜目は効く方なので、
これくらいの暗さ等別段どうってことないのだけれど。

…まぁそんなんだから、ベットの上でシーツに包まりながら震えている
ユエルの姿は、すぐに判る。
「ユエルさん、もう……」
そう言いながらレシィが一歩踏み出すと、しかし
「やだーっ、やだやだやだやだやだ、帰って帰って帰ってよレシィ!!
こっちに来ないで、ユエルに近寄っちゃ駄目ーっ!」
ユエルはまるで尻尾を踏みつけられた犬のように飛び上がって、
シーツにくるまったまま反対側の部屋の隅まで逃げ……

……ようとして、しかし意外と機敏に動いたレシィの腕に捕まった。
だてに両者ともMove4は謳っていない。

「やっ…、離…してよぉ、レシィ、止めて…いやだよぉっ!」
両手を両手で封じても、もの凄い力で暴れるユエル。
純粋な力ではレシィの方に若干の分があったが、しかし戦闘経験の
差と、鋭い爪と牙の存在がある分レシィの方が不利である。
このままの勢いで暴れ続けられたら、早晩抑えきれなくなるのは
目に見えて明らかだった。

しかし……
「ごめんなさいユエルさん… ( 僕が嫌いなのは仕方ありませんが ) 、
でも、ユエルさんの病気を黙って見てるわけにはいかないんです!」
3886/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:03 ID:T0paybr6

不意に、レシィの折れた角が微かな金を帯び、瞳が緑の輝きを放つ。
「あ……」
まともにそれを直視したユエルは、たちまち力を失いぺたんとその場に
座り込んでしまう。…どう見てもその手の犯罪向けな技、メトラルの魔眼。

「や……」
「…すみません、こういう事にはあんまり使いたくなかったんですけど…」
謝りながら、何気なくユエルが引っ被っていたシーツを剥ぎ取り……

……そのままの体勢で、レシィは硬直した。

ユエルは、おそらく寝間着代わりだと思われる、簡素で薄いシャツを
一枚はおっただけの姿だった。
…もっと率直に言ってしまうと、下は何にも履いてなかった。
おまけにその…何といっていいのか…つまりはその…
遠目でも良くわかるほどに、ユエルの股の周辺が濡れていて、
しっとりと湿った彼女の髪の毛と同じ色の茂みが月の光を
てらてらと反射して、何ともいえないエロチズムな雰囲気を醸し出している。

当然、レシィは目を離せない。視線はその部分に釘付けである。
シーツを抱きかかえたまま、目をまんまるく見開いて完全に固まっている
レシィの姿は、傍から見ればとても滑稽なものだったが、
レシィ本人としては、この時ばかりは自分の夜目が利き過ぎる事を羨ま…
……じゃなくて、恨めしいと感じずにはいられなかった。
しかも、それだけならまだしもだ。
3897/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:04 ID:T0paybr6

「ヒック……ウッ……グスッ、グスッ…違う……もん…」
ユエルは泣いていた。魔眼の力で体の自由が効かず、
ただ泣くしかできなくて大きな瞳からポロポロと涙を流している。
レシィがこんな風にユエルが泣きじゃくるのを見たのは、
後にも先にもユエルが仲間になるきっかけとなった
あの一件の時のみだったはずである。

「…グスッ、レシ、ィ、見ちゃ、やだぁ…、ち、ちが…違う、んだもん…
ふぇ…、ユ、エル…こんな、グスッ、…エッチな子じゃ、ない、よぉ…」

…そうやって泣きじゃくるユエルの姿を、レシィはただ、
息をするのも忘れて――もしかしたら、心臓止まってたかもしれない――
呆然と眺めることしかできなくて。
それでも辛うじて、渾身の力を振り絞り、なんとか後ろに一歩、
足を踏み戻して……


びきっ、とな。


「…っ〜〜〜〜!?!? …った、たた、いたいたいたいたイタタタ、
あっ、あしっ、あしあしっ、足がっ、足がぁ〜〜〜〜っ!!」
そのまま後ろにばったんと倒れて、ひっくり返った蟹の様に悶え始めた。
…どうやら、またも器用なことに両足同時に攣ったようである。
さながらキンチョール攻撃の果てに死ぬ寸前になったゴキブリのように、
背中を丸めてわさわさと悶えまくるレシィの姿に、
これにはユエルも泣くのを止めてポカンとするより他はない。

…ムード、ぶち壊し。
3908/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:06 ID:T0paybr6

……10分経過。

「…レシィ、もう大丈夫?」 「な、なんとか…」

レシィはようやく痛みの収まって来た足をさすりながら、それでも慰める所を
逆に慰められ、情けないやら恥ずかしいやらで顔を赤らめた。
「…でも、両足同時に攣らせるなんてどうやったらできるの?
ユエルは絶対無理だよ、やっぱりレシィは器用だね」
それでもベットに座ったまま、ユエルはクスクスと笑っている。
レシィとしては不本意だが、それでもさっきの騒動が結果的に
ユエルを落ち着かせるきっかけになったらしい。
「はあ…ですが、それよりもユエルさん」
けれどこうしていても始まらない、確かめなければならない事がある。

「…詳しく教えてください。…いつから、こんな風になりました?」

一転、わずかにうつむくユエル。暫しの沈黙の後、口を開いて言う事には。
「…判んないけど…トリスとレシィがこっちに来てくれた頃から変になって…
…最初はそうでもなかったんだけど……段々酷くなってきて……」
それを聞いたレシィが、無言でユエルの首に手を伸ばす。
ユエルはやはり一瞬ビクリとしたが、それでも今は幾分落ち着いている
からか、昼間のように反射的に手を伸ばす様な事はしなかった。
「…やっぱり、少しだけど熱があります。食欲が無い以外に、
声も掠れてるみたいですけど、喉は痛くないんですね…?」
「うん…あと…」

首の後ろに当てられる手のひんやりとした感触に、ユエルは小さく息を吐いた。
3919/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:07 ID:T0paybr6

「あと…頭がぼーっとなる事があって…体中がムズムズして……
ユエルのおしっこする所が、熱くて、でもっ! 昼間は我慢できるのっ!」
震えながら、ちらり、と窓の外を見るユエル。
そこには上弦を通り越したばかりの西瓜型の月が、煌々と輝いていた。

「…月…、よ、夜になると…、ユエルどうしたらいいのか判んなくなって!
手が勝手に動いちゃって、止まんなくて、自分が自分でなくなるみたいで、
他にも一杯吼えたくなったり、走り回りたくなったりしちゃうんだよぉ!」
自身の体の変調への不安からか、またグスグスとぐずりだすユエル。
「…だから、ユエル、また、あの時みたいに、皆に襲い掛かっちゃうんじゃ
ないかって、そういう病気なんじゃないかって思うと、怖くて、怖くてっ…」

「ユエルさん!」
いきなり強い調子で呼ばれて、再度ビクリと怯えるユエルを、
レシィはそっと背中を叩いて慰めてやった。

「…心配しないでくださいユエルさん。そんな事には絶対なりませんから。
それは…ユエルさんみたいな女の子になら、誰にでもやってくる事で…」

…少なくとも人間にはやって来ないし、全ての亜人についてそうなのかは
レシィも詳しいことは知らなかったが、敢えてそう言っておく事にした。
ユエルを安心させる為になら、なりふりかまってられない覚悟だった。

「……そう…なの? ユエル、また皆に追い出されたり、しない…?」
「はい、しません。…するわけないじゃないですか、だから安心してください」
とりあえずの笑顔で、レシィは答える。
39210/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:10 ID:T0paybr6

…だが、果たして本当にそうだろうか?
そんな不安が、ふとレシィの胸中に色濃く不安の影を落とす。
『だんだん酷くなる、夜になると抑えきれなくなる』
そう、ユエルは言った。怯えたように窓の外の月を見ながら。

オルフルは狼に近い一族だけあり、月の影響を強く受けると聞く。
月の輝きが強くなるほど、気分の高揚が高まるらしく、戦い方も壮絶になると。
…そして月が満ちれば満ちるほど、内なる衝動もまた強まるのなら。
今はまだ半月だというのに、既に限界に近いユエルの精神は?
それでなくとも、発情と月齢の関係はメトラルの間でもよく知られている。

…もちろん、そういうのを抑える薬もきちんとあるのをレシィは知っていた。
意外と必須の薬なので大量に作らされるのを手伝わされた事もあり、
うろ覚えだが、作り方も知っていると言えば知っている。
…だが、今のところリィンバウムでその原料となる草を見た記憶はない。

やがてレシィの脳裏に最悪の光景が描かれる。
とうとうあまりの衝動に正気を失って暴れまわるユエルの姿、
いやそれですらまだマシなほうだ、
最悪、理性を失い本能に従うがままにフラフラと男漁り出かけるユエ……

「そんなの絶対にダメですっ!!」
「レ、レシィ!?」

突然大声を上げたレシィに吃驚し、ユエルは思わず身を後退させる。
その時のレシィの顔が、普段からは想像もできない程に怖かったから
であろうか、ふいにその口からこんな言葉が零れてしまった。

「や、やだ… もうユエル痛いのやだよぉ…っ」
39311/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:10 ID:T0paybr6

「…え?」
思わず聞き返したレシィだったが、ユエルが仲間になった時にトリスから
言われた事を思い出してハッする。


『レシィ、同じメイトルパの仲間、ユエルと仲良くしてくれる?』
『はい…でも…ちょっと怖いですね、食べられちゃったりしないでしょうか…』
『そんな事ないわよ、…それにユエル、ちょっと男の人を怖がる所が
あってね… レシィやロッカとかだったら、上手くやっていけると思うのよ』
『? 男の人が怖い? …なんだかちょっと変わってますね』
『…あはは、うん、そうね…』


…あの時は、まだよく判らなかったが、けれどリィンバウムに来てから
随分と立った今では、当時トリスが言わんとした事がレシィにも判る。
苦々しい事に、そういう目的に召喚獣を使う人間は、少なくはないのだ。
つまり、ユエルは……

「…レシィは…あいつらみたいな事、しないよね? …しないよ、ね?」
まるで雨の中に捨てられた子犬のような目でユエルが見つめてくる。
一瞬、どう反応してあげればいいのか迷うレシィ。
…でもそれも、ほんの一瞬。
「…約束、守ったのに、あいつら…ユエルが痛くて泣いても、皆して…っ?」
発作的に、レシィは強くユエルを抱きしめていた。
「もういいですから、ユエルさん。もういいですから……」

…その時のレシィの力は、ユエルが驚くほどに強かった。
ひ弱で優秀不断ないつもの彼からは、想像だにつかないほどに。
39412/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:12 ID:T0paybr6

「…本当は、何となく判ってるんですね? 何をしたらいいのか…」
ユエルは目をつぶったまま答えなかった。答えなかったが……、
でもそれは、おそらく『教えられなくても判っている事』、のはずだった。
「でも怖くてどうしていいか判らない、だからこんなに困ってたんでしょう?」
けどそう言われて、初めてコクリと、小さくだったが頷くユエル。

それを確認し、つとめてユエルを怖がらせないように努力しながら、
真剣な顔を保ってレシィは続ける。
「でも、聞いてくださいユエルさん。今のユエルさんの病気を治す方法、
それには本来なら3つの方法がありました」
不思議とそんなに努力しなくても、表情を平静に保つ事ができる。
それが何故なのかを考える余裕は、今のレシィには無かったけれど。

「ですが、その内の一つ、一番簡単な薬を飲んで治す方法は使えません。
…あの草は、たぶんメイトルパにしか生えてない草なんだと思います」
こっくりこっくりと、何度も首を縦に振るユエル。
自然と、レシィの服の裾を掴む力が強まるのは、気のせいではあるまい。

「残った二つの内一つは、このまま春が終わるまで我慢する方法。
…ですがたぶん、これはきっと、もの凄く辛い。もの凄く…」
今のユエルさんでは、正気を失ってしまってもおかしくないほどに、
とは、内心だけで留めておいて。

「そして最後の一つが、ユエルさんも薄々感づいてはいる通り、
『そういう事』をして治す方法です。…すれば、治ります」
『すれば治ります』のところにアクセントを強くおいて、
レシィはそんな自分に恥ずかしさがこみ上げてくるのを、辛うじて堪えた。

…けれど、もう止められない。
「…だから、ユエルさん。…僕を、信用してみてくれませんか?」
39513/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:13 ID:T0paybr6

(…何言ってるんですか?)と、頭の中でもう一人の自分の声が聞こえる。
実際、レシィ自身もなんで自分がこんな事を言っているのか
理解に苦しむのだが、しかし口をついてでる言葉はもう止まらなかった。
「僕は…その、当然そういう経験はありませんし、…上手くできるかも
判らなくて、ひょっとしたら全然だめなのかもしれませんけど、でも、でも…」

…本当はもっと穏便な、例えば明日ファミィやトリスに相談して、
何か別の解決策を探してもらうなどという方法もあるのだろうけれど。
…今の弱ったユエルを――泣きながら自分のあそこを指でいじるような
ユエルを――自分以外の誰かの目にさらすのは、レシィは嫌だった。
何故か、と聞かれると困るのだが、とにかく嫌なものは嫌なのだ。
「本当は、きちんと成功すればとっても気持ちがいい事なはずらしいですし、
…しっ、失敗するかもしれませんけどっ、でも僕、絶対頑張りますからっ!」

――発情の形式の主なるものに、まずは雌が発情し、その独特の仕草や
匂いに反応する形で雄が発情する、というものがある――

(つまり、さっきユエルさんがへたりこんで泣きじゃくるのを、あそこが
ぐしょぐしょに濡れてるのを見た時から、とっくに火が点いちゃってた
わけなんですね、それでなんだかんだと理由をつけて、ユエルさんと
やりたくてやりたくて仕方がないと。…最低ですねぇ、僕って)

自分の中の皮肉屋な部分が、そんな風な口出しをしてくるのを、
レシィは無理やり頭の中で叩き潰した。
そういう部分がないわけではないのも事実だったが、
…でも今は、それが全てではないと思いたかった。
「…だから、その…、怖いのは判ります、でも……ダメ…ですか…?」

…じっとユエルの目を覗き込み、懇願の意すら込めて、レシィは繰り返す。
「僕じゃ…ダメ、ですか?」
39614/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:14 ID:T0paybr6

……当然、ユエルは迷っていた。
怖くないかと聞かれれば、正直言って怖い。…とてもとても、怖い。
本能がそれを望んでいても、たとえ相手がレシィであっても、
自分の中の直感がレシィの言っている事が間違いでないと知らせていても、
怖いものは怖いのだ。

それは、放っておけば酷くなるだけだと判っていても、
それでも痛いのが怖くて歯医者に行けない子供の心理に似ている。
…少なくとも、あの時の彼女は激痛に打ちのめされるしかなかったから。
彼女の野生が渇望しても、理性が恐れで封殺する。

…でも、とユエルは考える。
レシィはいつだって、彼女の為に一生懸命になってくれていた。
今だって、こんなハシタナイ事をしていた自分を軽蔑するような事もせず、
親身になって相談に乗ってくれている。
そうして、自分のことを助けてあげようと一生懸命にすらなってくれている。
…なのに自分はどうだろう? 
レシィもあいつらと同じなんじゃないかと、疑ってばっかりで。

…そう考えると、急にユエルはレシィの事をちっとも信用していない
自分が恥ずかしく思えてきた。
それだけではない、自分がレシィの『信用してくれないか』という
申し出を断ったら、レシィはきっと悲しそうな顔をするだろう。
レシィがそんな顔をするのが嫌だから、レシィが晩御飯を作った時だけは
大嫌いなニンジンだって食べるようにしているユエルとしては、
その点だけはなんとしてでも承服しがたいものがあった。
なんとしてでも。
39715/15 レシィ×ユエル(SN2)第二話:03/08/26 20:15 ID:T0paybr6

…それに、トリスだって教えてくれたのだ。
『世の中には確かにどうしようもないくらいの悪人もいるけれど、
そうでない人間だってたくさんいる、だから信じてあげて』と。
そしてユエルは、レシィが悪い奴なんかじゃないという事については、
だれにも負けないくらいの根拠と自信を持っていた。

…だったら、答えは一つではないか。



「…レシィも、怖いんだよね?」
思い切って顔を上げると、レシィの瞳に一瞬だけど困惑の色がよぎった。
たぶん、図星なんだろうと、ユエルは検討をつける。
レシィは必死に隠そうとしているけれど、レシィの膝から下がガクガクと
震えているのに、ユエルはとっくの昔に気がついていた。
…だからたぶん、「失敗」する方の確率の方が大きいんだ、とも思う。

「でも、ううん、いいんだ」

覗き込めば呪いをかけられるから、出会っても絶対に見てはいけないと
きつく仲間から注意されていたメトラルの目。
だけどユエルは、そんなレシィの瞳がとても大好きだった。
とても綺麗な、緑色の目。
一番臆病なくせに、一番それを隠して頑張ろうとする人の目だ。

「ユエル、レシィの事、信用する」
398おまけ:03/08/26 20:16 ID:T0paybr6

ユエルは処女性と非処女性の両方を手軽に持たせられて楽だナァ。
一粒で二度美味しいとは正にこの事。グリコのおまけもびっくり。

〜人殺せば帰してあげると言われ、嫌々手を血に染めるユエルたん。
〜人殺したから帰してというが、騙されて薬盛られるユエルたん。
手足に鎖、動けないのを良いことに暗殺者達の肉便器と化すユエルたん。
あそこが血だらけになるまで犯しぬかれ、泣き叫ぶしかないユエルたん。
もう抵抗する力も無いふりをし、相手が油断して鎖を外した瞬間、
相手のあそこを噛み千切り、脱兎のごとく逃げる狼少女ユエルたん。
歴戦の暗殺者も思わずひくスゲェ光景の隙をつき、脱出成功ユエルたん。
ちなみに噛み千切られたのがカラウスたん。
北斗の拳の雑魚並の奇声を上げて、のたうち転げ回るカラウスたん。
よって息子の敵とばかりに犬コロ一匹に執念燃やすカラウスたん。
んで本編のあの場面へ。

……とまあ、そんなバックストーリーを想像してください、はい。
ちなみに、なもんでユエルは、
「そういう行為(SEXという言葉自体は知らず)=ひたすら痛いもの」
としかとらえてません。ここまでの時点では、ですが。

あと、やはり四話構成になりそうです。次回『レシィ壊れる』の巻、お楽しみに。
399名無しさん@ピンキー:03/08/26 20:19 ID:SoVs6C4Q
とてもいいです。
very good.

サモナイ2も買おうかなぁ・・・・
400名無しさん@ピンキー:03/08/26 20:20 ID:KrfixHQn
うわ!レシィたんSSだ!
ヤターーー!今は時間がないから後でゆっくりと読ませていただきますです。
401383:03/08/26 20:23 ID:d4aMx0rV
>>398
書き込みで邪魔しちゃってすいません_/\〇_
402名無しさん@ピンキー:03/08/26 20:31 ID:aNmN4AHF
GJ!
萌えるなぁこの二人。あとあとがきでかなりワラタ。
カラウスは男としては死んでたのか。どことなく釜っぽいのはそのせいか。
403名無しさん@ピンキー:03/08/26 20:39 ID:iyZM5D1c
あー……レシィもユエルも可愛い……(*´Д`)
克目して見届けさせていただきます( ゚д゚)>
404名無しさん@ピンキー:03/08/26 21:43 ID:99h74DIR

  |  .www  く    γ/ヽ
  |  ミ゚_T゚) ('A`)  И゚‐゚)
 / ̄ノ( ヘヘ ̄ノ( ヘヘ ̄ノ( ヘヘ


そう言えば、アティ×シマシマさんの神はどうしたんだろう・・・・・・・
405名無しさん@ピンキー:03/08/26 21:45 ID:SuAexJhz
攻略スレの厨房が進出してくんなよ。
厨房同士じゃ受けるAAかもしれんが、他のスレ住人まで好むと思ったら大間違い。
406名無しさん@ピンキー:03/08/26 21:49 ID:sEobV+qX
>>405
だがしかしみんなが嫌うかというとそれも違うべ。
いきなし攻撃的な文突きつけなくてもいいじゃんか。マターリと神を待とうZE!
407名無しさん@ピンキー:03/08/26 21:53 ID:ljebaJhz
>>406
ウゼエよ厨が。ちゃんとした日本語使え
408名無しさん@ピンキー:03/08/26 22:01 ID:6pHDQzbf
ハァハァ ONLYシャツ一枚ユエルタソ ハァハァ
409名無しさん@ピンキー:03/08/26 22:17 ID:5R2oZogN
レシィもユエルも何て可愛らしい…大変に萌させて頂いております(*´Д`)ハァハァ
続き、楽しみにしてます!
410209:03/08/26 23:08 ID:orNv61JW
昨日スカソノSS関係でレスくれた方ありがとう。
マイナーカプなんでヘコんでいたんですが、スカソノが好きだという意見を
もらえてうれしかった。
書く手は止まってるんですが、書いておいた分だけアップさせてもらいます。
411二本の一方通行路(中編):03/08/26 23:10 ID:orNv61JW
「おっ、このトマト美味いなぁ」
「さきほどここに尋ねてこられたオウキーニさんから頂いたんですよ」
「ヤダこのフライも美味しい〜!アタシハマッちゃうかも!」
 夕食時、自分たちで作った食事にオウキーニの差し入れが加わり、テーブルは賑わいを見せていた。
 だが皆が嬉々として食している間、ソノラだけが食べ物には手をつけず、座り込んでいた。
 スカーレルは隣りに座る彼女を、フライを頬張りながら横目で見る。
 カイルはスカーレルの罰ゲームだという言葉を信じたのか、ソノラの事をまったく気に止めていない
様子で、談笑しながらヤードに強引に酒を注いでいる。
 ヘタに意識されるよりは気が楽なのは確かだ。だが、これほどまでに自分を意識されていないのかと
思うと、さすがのソノラも気が滅入る。
「――ソノラッ。はいっ、アタシのエビあげる」
 ふいにソノラの皿にエビがいくつか乗せられる。横を見ると、頬杖をついたスカーレルが笑みを浮かべ、
ソノラを覗き込んでいた。
「ちゃんと食べないと大きくなれないわよ?」
「えっ、あ……うん」
 驚いた。さっきまではあんなに不機嫌だったスカーレルは、すっかりいつもの彼へと戻っている。
 よかった……。ソノラは心の中で安堵の息をつき、礼を言うとエビをフォークに刺した。
 その時ふいに目の前のアティが自分に向けて視線を投げかけていることに気づく。
 ソノラは一瞬だけ躊躇したが、あえて意識はせずに自然に顔を向けた。
「どうしたの?先生。あたしの顔になんかついてる?」
「……あ、ううん。何でもないです」
 ソノラの言葉にアティは慌てて首を振り、笑顔を作る。
 彼女の様子に違和感を感じたが、ソノラはあえて気にせずエビを口に入れた。大好物のエビに
顔を緩ませるソノラを眺めながらスカーレルは優しく目を細める。
 それと同時に、スカーレルはさきほどアティが見せた視線の意味を、頭の片隅に引っ掛けていた。
「かぁ―――ッ!美味いぜ!!」
 相変わらず上機嫌でボトルを空けるカイル。その頬はわずかに赤く染まっている。
412二本の一方通行路(中編):03/08/26 23:12 ID:orNv61JW
「カイルさん、ちょっと飲みすぎですよ」
 困ったように、隣りに座るアティが言葉を漏らす。
 アティの忠告も気にせず酒をどんどんあおっていくカイル。
 ふとその時、口につけていたグラスをドンとテーブルに置いた。
「あ、思い出した。今日の昼間の事」
 愉快に笑顔を浮かべながら、カイルは人差し指を立てる。
 まさか。スカーレルは彼に視線を向けた。
「今日はびっくりしたぜ。何でも罰ゲームとかでソノラが寝てる俺にキスしてきたんだよ」
「――――!」
 ソノラの顔が強張る。
 やっぱり、とスカーレルは眉をひそめ、静かにフォークを置く。
「えぇッ!?ホントかよ!」
 興味津々で身を乗り出すナップに、カイルは楽しげにうなずいた。
「ああ、そんで――」
「カイルさん」
 彼の言葉を止めたのはアティだった。困ったように目を伏せ、彼のコートを掴む。
 あえてその話題となっているソノラに視線は向けない。
 アティの苦い表情。
 スカーレルは、それが恋人の唇を他の女に奪われた事に対するショックからきたものではない事だと
感じた。それはただの予測にすぎないのだが。
 うつむくソノラ。もう一つのエビをフォークに刺したまま、それは皿の上に置かれていた。
 カイルは話を中断され、不機嫌そうに眉を寄せる。
「別にいいだろ?この程度の話。ソノラだって冗談だったわけだし――」
 
 パシャアッ!

「…………」
 全員の視線が一人に集中する。
 コップを掴むスカーレル。その手は目の前へ向けて伸びていた。
 その先にいるのは、水浸しになったカイル。何が起こったのか分からないというように、
大きく目を見開き、まばたきを繰り返している。
413二本の一方通行路(中編):03/08/26 23:14 ID:orNv61JW
 全員が沈黙するなか、ソノラは静かに席を立ち、ドアを開けた。
 そして力なくそれが閉まり、足音が廊下の向こうへと消えていく。
 スカーレルはコップを置くと、乱暴に椅子をさげて立ち上がった。
「カイル……アンタって最低ね。ここまで無神経な男だったとは正直思わなかったわ」
 ひどく落ち着いた、抑揚のない声。
 蔑んだ目でカイルを見下ろすと、スカーレルはそのまま部屋を立ち去っていった。


 甲板で座り込み、ソノラはぼんやりと夜空を眺めていた。
 ここでは工場の煙などもない。鮮明な輝きを見せる星々がソノラを見下ろしている。
 ふいにグゥ、とお腹が音を立てた。
(……スカーレルに貰ったエビだけでも食べておけばよかったなぁ)
 そう後悔するが、あの場所から少しでも早く逃げ出したいと思う気持ちも間違いではなかった。
 重い溜め息を吐く。
 その時、自分の肩にポンと何かが置かれた。しなやかな手の感触。ソノラは慌てて背後を向く。
「――スカーレ……」
「ソノラ」
 振り返ると、そこにいたのはスカーレルでもカイルでもない。
 困ったような笑顔を浮かべるアティだった。
「あっ……」
 思わず息を呑む。なるべくなら顔を合わせたくなかった相手。ソノラは反射的に視線を
アティの足元へとそらせた。
「隣り、いいですか」
 にこりと微笑み、小首をかしげるアティ。女のソノラから見ても可愛らしいが、不思議と
嫌味のない仕草。ソノラが無言でうなずくと、アティは失礼します、と腰を下ろした。
「さっきの事ですけど……私、あの事を先にカイルさんから聞い――」
「先生、アニキと付き合ってるんだってね」
 言葉をさえぎるようにソノラが言う。驚いたようにアティはソノラを見た。
 三角座りのひざに顔をうずめ、目を伏せている。
「スカーレルから聞いたんだ。あたしがアニキにキスしてたのを見て、教えられたの。……諦めろって」
「そう、スカーレルが……って、『諦めろ』?」
414二本の一方通行路(中編):03/08/26 23:16 ID:orNv61JW
「ホントはね、罰ゲームなんかじゃないんだよ。寝てるアニキの顔見てキスしちゃったのは、
あたし自身の意思。だって……好きな人の可愛いところ見ちゃったら、魔が刺す時だってあるでしょ?」
 好きな人――……。
 目の前の少女が口にした言葉に、アティは驚きを隠せずにいた。
 アニキと呼んではいつもそばにくっついているソノラ。髪の色が同じだった事もあり、
最初はアティ自身、彼らを血の繋がった兄妹だと思っていた。
 それほどに親しげな二人だったが、恋愛感情を抱いているという可能性は今までに
考えた事がなかったのだ。
「ずっと片思いしててさ。でも、アニキにとってあたしは妹のような存在でしかなくて、
あたしは自分の気持ちを隠してるしかなかった」
 悲しげに続けるソノラ。口元は何とか笑みを作っているが、それが無理をしているものだと
いう事は目に見えている。
「ソノラ……」
 あとは聞くまでもない事だった。
 ――アティが。後から彼らの輪に入ってきた自分が、彼女からカイルを奪ってしまった。
 どんな気持ちだっただろう。
 想いを寄せる男を隣りで見つめ続けていたにも関わらず、そのすぐそばで、知らぬ間に他の女に
奪われていた。
 自分がその立場だったら。
「…………っ」
 アティの奥底に湧き上がる自己嫌悪。無意識にソノラを傷つけていた自分が、たまらなく許せなかった。
 アティは静かに、床に手をつく。目を閉じると、彼女はそのまま頭を下げた。
「せ、先生!?」
 突然の行動に、ソノラは慌てふためく。目の前で土下座するアティを起こそうとソノラは
彼女の肩を掴むが、アティはそれを拒んだ。
「ごめんなさい、ソノラ。私は貴女に憎まれたって仕方のない女だと思う。……でも、私も
カイルさんの事が好きだから……譲るわけにはいかないんです。彼にはいい加減な所もありますけど、
でも、その分素敵な所だってたくさんあるんです。だから――」
 すみません、と頭をさらに下げる。床と額の触れる音が聞こえた。
「……先生……」
 アティの後頭部を見つめるソノラ。その目から涙が溢れ出した。
 この人は優しすぎるのだ。他人の痛みを自分の痛みに変えてしまう。
415二本の一方通行路(中編):03/08/26 23:19 ID:orNv61JW
 アティは何も悪くはない。ソノラが自分の気持ちを胸の奥に隠していたから。
 だからカイルは自分のそばから距離を置いていっただけなのだ。
「そんな事しないで、先生っ……」
 ソノラは強引にアティの身を起こし、力強く抱きしめた。
 月の下で、アティの目の際が光を帯びている。
「あたし、自分がイヤだった。アニキが先生と付き合ってるって知って、先生に嫉妬してたんだ。
逆恨みだって分かってたけど、でも……」
 グスッと鼻をすすり、声が震えている。息を呑むと、ソノラはありったけの声を出した。
「あたしが、先生の事キライになるわけないじゃんっ。こんなに優しい人の事……どうやったら
嫌えるのよっ」
「ソノラ……」
「あたしは先生が大好きだから、みんなと同じで先生の笑顔が好きだから……お願い」
 
 ――あたしなんかに気を遣わなくていいから――。
 

 心にもない言葉だった。長年想い続けていた男をそう簡単に諦められるはずがないのに。
 だが、そうでも言わないとアティが可哀想だと思ったのだ。
 自分のせいでアティに悩んで欲しくなどない。彼女には笑顔でいてほしい。
「こんなんだからダメなんだよね、あたし……」
 つぶやきながら、そろそろ睡眠をとろうと自室へと足を運んでいく。
 すると、自室の前で、誰かが壁に背中を預けてもたれかかっている姿が目に入った。
 スカーレルだ。
 腕を組み、かかとで床をコツコツと鳴らしながら立っている。
「スカーレル……どうしたの」
「あら、お帰り」
 ソノラに気づき、スカーレルは姿勢を直すと微笑みを浮かべる。
「部屋にいなかったから、戻ってくるまで待ってたのよ」
「あ……、あたしね、甲板にいたの。そこで先生と話してたんだ」
「センセと?」
 意外だというような顔で聞き返す。無理もない、普通ならしばらくは気まずくて会話など
まず交わせないだろう。
416二本の一方通行路(中編):03/08/26 23:21 ID:orNv61JW
「先生にね、アニキの事を譲るって言っちゃった」
 うつむき、苦笑しながらソノラが言う。
 スカーレルはしばらく黙っていたが、やがてソノラを覗き込み、口を開いた。
「ソノラはそれでいいの?」
「…………」
 彼の言葉に、再び涙が溢れる。無言で目をこするソノラの頭を、スカーレルは優しく撫でていた。

 スカーレルに導かれるまま、ソノラは彼の部屋のベッドに腰掛け、いまだに引かない涙を何度も拭っていた。
「若い頃はね、色々あるもんよ」
 紺色の上着をハンガーに掛け、白いシャツの姿でスカーレルはソノラの隣りに腰を下ろす。
「アタシがソノラくらいの年だった頃は、毎日がちょっと大変だったんでね。恋愛とかそういう事を
する余裕がなかったから、少し羨ましいわ」
「本当に羨ましいと思う?だって……こんなに苦しいんだよ」
「分かってるわよ。――アタシだって、今はソノラに片思いしてるもの」
 スカーレルの言葉に、ソノラは目を見開いて彼のほうを向く。
 彼はというと、まったく照れる様子もなくソノラを見つめている。
 溢れていたソノラの涙は驚きのあまり引いてしまっていた。
「正直ね……ソノラを抱いてしばらくしてから、ちょっと後悔してたのよ。アタシは好きな子を
早く自分のものにしたいあまり、ソノラの気持ちを考えてなかった。ソノラはあの時の事を
気にしていないように見えたけど、そんなワケないものね。……処女だったんだし」
 ソノラの頬が赤く染まる。
 スカーレルに処女をあげてしまった事。確かに心の片隅で気には留めていた。
 だが、ソノラはそれほど後悔はしていなかったのだ。最初こそ困惑していたが、スカーレルに
抱かれた事は、結果的に嫌ではなかった。
「べ、別に後悔なんてしなくてもいいよ。あたしだってあの時は色々言ってたけど、結局は
嫌じゃなかったし。それに……大事にとっておいたって、アニキには先生がいるから、
今さら初体験をあげる事なんてできないんだしさ……」
 ソノラの声が沈む。どうしようもない事なのだ。
 引いていた涙が再び滲み出す。ひざに置いた手の甲にしずくが一滴、二滴とこぼれ落ちる。
417二本の一方通行路(中編):03/08/26 23:23 ID:orNv61JW
「……ぅ……」
 スカーレルは何も言わず、ただ彼女の髪の毛を優しく撫でていた。そのさりげない行為が、
ソノラには他の何よりも慰めとなっていた。
「ふ……うっ……ああぁっ」
 ソノラの手がスカーレルの服へと伸び、しがみつく。嗚咽をあげながら涙で頬を濡らすソノラ。
 好きな男を一途に思うその少女が、たまらなく愛おしい。
 髪を撫でる手を放すと、スカーレルは両手で彼女の体を抱きしめた。
 ソノラはビクリと体を震わせ、頬を染める。
「……何もしないわよ。抱きしめるだけだから」
「……う、うん……」
 しばらくスカーレルの腕の中で、ソノラは涙と心が鎮まるのを待っていた。
 何も言わず、ただ自分を抱きしめてくれているスカーレル。彼の肌からは、薄い香水の香りがする。
 ソノラは女性達が好む香水の匂いがあまり好きではなかったが、彼から香るほのかな匂いは、
不思議と心地よく思えた。

「――もう大丈夫?ソノラ」
 ソノラのすすり泣く声がおさまった頃、スカーレルは彼女の頬にある涙の跡を親指で拭い取り、
わずかに首をかがめてその顔を覗き込んだ。
「ありがと、もう平気……でも」
 スカーレルのおかげで何とか涙はおさまった。だが。
 ソノラの頬の熱はいまだに引かない。それどころか、以前にも増して熱を帯びている。
 シャツ越しに彼の鼓動を感じながら、ソノラは自分の胸の異様なまでの高鳴りに気づいた。
「…………」
 彼女の変化に気づいたスカーレルは、突然強引にソノラを引き離す。
「そろそろ部屋に戻りなさい」
「え……」
「アタシが変な気起こす前に、ね?」
 冗談めかして微笑むスカーレルに、ソノラは唇を噛みしめて目を伏せる。
 彼女の手がシャツを力強く握っている。困ったように笑うとスカーレルは、自分にしがみつく
その手を引き離そうとした。
418二本の一方通行路(中編):03/08/26 23:23 ID:orNv61JW
「だめっ……」
 ソノラの声に、彼の手が止まる。ソノラは耳まで赤く染め、搾り出すような小声で彼に囁いた。
「スカーレル。ひとつだけあたしのお願い、聞いてくれないかな……」
「なに?」
「さっきまであんな事言ってた手前、こんな事言うと最低だって思うかもしれないけど……」
 スカーレルは何も聞き返さない。ただ彼女の次の言葉を待つ。
 ソノラは彼の顔を見上げると、唇をわずかに震わせながら開いた。
「……今夜だけでいいから、もう一度、あたしの事……抱いて欲しいなって……」

 つづく

419名無しさん@ピンキー:03/08/26 23:27 ID:xddiXCph
すんごいイイです!!スカソノ、萌え〜!!
途中泣きそうになりますた。いいもの見せて貰ったです。
420209:03/08/26 23:44 ID:orNv61JW
昨日のアズカイアティSSと同時進行なので
遅くなるかもしれません。気長に待ってやってください…。
421名無しさん@ピンキー:03/08/27 00:39 ID:u8FNyBlF
スゲーイイ
422名無しさん@ピンキー:03/08/27 01:11 ID:mt9XEado
>209氏
抱きしめていいですか(*´Д`)
続き楽しみにしてます!
423名無しさん@ピンキー:03/08/27 02:13 ID:Sv2Oz3Id
神ばっかやー!!

神ばっかやー!!!

万歳!!!

自分も頑張ろう。
424名無しさん@ピンキー:03/08/27 02:41 ID:/fsQFjAE
スカソノ良すぎるー!!
スカーレルのかっこよさがたまらんです
425名無しさん@ピンキー:03/08/27 05:43 ID:IUlunLre
あなたはホント神ですね。
スカソノ、もう良すぎですよ。ソノラ健気だなぁ・・・・。
自分もあなたくらいの文才がほしいです。マジで。

しかし、 な ん で だ ろ う ?
これを見てなぜかソノラの嫉妬によるアティ調教ものが書きたくなった。
・・・漏れはやばいほどにゆがんでると思う・・・ソノラごめんよ。
426名無しさん@ピンキー:03/08/27 09:10 ID:nVYAuHTz
イイね、スカソノ。
アズカイアティの時といい、萌えるなぁ・・・

>>425
歪んでいようと、穢れていようと愛は愛。
そしてここはその愛(と欲望)をぶちまける場。
遠慮せずにガンガン逝け!
427名無しさん@ピンキー:03/08/27 09:54 ID:70NckqV8

  |  .www  く    γ/ヽ
  |  ミ゚_T゚) ('A`)  И゚‐゚)
 / ̄ノ( ヘヘ ̄ノ( ヘヘ ̄ノ( ヘヘ


そう言えば前スレのレックス×クノンの神はどうしたんだろう・・・・・・・


428タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:04 ID:pztz97TA
「あ……せ、先生……?」
 動揺するベルフラウを見たアティは、
ダークレギオンに対して必死に抵抗を試みる。
 何としてもベルフラウを守りたかった。
「や、やめっ……て……ださっ……い……!」
 しかし、それでも身体はビジュの命に従ってしまう。
「せ、先生!い、いやぁぁっ!」
 アティは力ずくでベルフラウを押さえ込むと服を剥ぎ取った。
ボディジャックの影響を受けたアティは
容易にベルフラウの抵抗を抑え込んでしまう。
ベルフラウのまだ幼いそこがあらわになる。
「や、やめて……こ、この子に……ひどいことはしないでっ……」
「ひどいことをしてるのは俺じゃねェだろ?……イヒヒヒッ」
 ビジュがそう言って、アティをからかうように嘲笑った。
「……先生……」
 ベルフラウが不安げに自らを押さえ込んでいるアティの眼を覗き込む。
その瞳は涙を湛えていた。
アティは理性を振り絞って見えない意識を堪えている。
それがベルフラウにも伝わった。
「……せ、先生……」
429タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:05 ID:pztz97TA
「私はどうなっても……かまいませんからっ……
この子だけは助けてあげて……ください……」
 ベルフラウを助けるために、アティは苦しみに抗ってビジュに懇願する。
しかし、そんな惨めなアティの姿は
またもビジュの加虐心を煽ることになってしまった。
「イヒヒヒッ!……だったら手前ェがどれだけ
そのガキを大切にしてるのか、試させてもらおうじゃねェか」
 ビジュがそう口にすると、アティの中の見えない意思も力を弱めた。
「……あっ」
 アティの口から安堵の息が漏れる。
ビジュは口に冷たい笑みを浮べながらアティに近づいた。
「イヒヒヒ……さっそく始めるぜェ?」
「な、なにを、するんですか……?」
「これから手前ェがどれだけガキを思っているのかを試すのさァ」
 そういってビジュはいきなりアティの女の部分に触れてきた。
「あっ……ふあっ」
 憑依の影響で敏感になったそこへの刺激に、
アティは思わず声を出してしまう。
「おっとォ、声を出すんじゃねェぞ?
これから俺がなにをしてもだ……イヒヒヒッ」
「えっ……」
「出さなきゃいいんだよ。……声を出したら、それで終わりだぞ?」
430タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:05 ID:pztz97TA
「ど、どういう……」
 要領を得ないビジュの言葉にアティは困惑した。だが――。
「しばらくだ……俺がなにをしても喘ぎ声を出さず、
全部我慢できたんなら、もうガキに手はださねェってことさァ」
 ビジュがそう言うと、
アティもビジュがなにを言っているのかを全て察したのか、
顔から血の気を引かせる。
今の自分が欲情に抗いきれるような状態ではないことを、
アティはわかっていたからだ。
「大事な生徒のためだからなァ……
先生なら簡単過ぎるはずだろ……イヒヒヒッ」
「……っ」
 ビジュが残酷に笑みながら、アティをからかう。
「さァ……始まりだ」
 そういうとビジュは触れている場所を刺激し始める。
「ひあっ!」
 アティは慌てて口を塞ぐが、
ビジュはそんな体をかたくして震えているアティを
おもむろに抱きすくめる。
「声を出したらなァ……ガキを犯してもらうぜェ」
 ビジュはそう耳元で囁きながら、アティの乳房を上から揉み上げる。
 やさしく、ゆっくりと、感じるように。
431タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:06 ID:pztz97TA
 アティは絶対に声を出すまいと唇を噛み締めている。
ビジュはそのなめらかな素肌を味わうかのように、指を這わせる。
「あっ」
 思わず声を漏らし、あわてて口をおさえるアティ。
 ビジュはそのまま素肌をたどり乳房を下から持ち上げるように揉みしだき、
その頂点の乳首にも指を絡まらせる。
「くうっ……くっ……」
 やわらかい愛撫に、すでに立っていた乳首がますます硬さを増す。
その乳首を、ビジュはさらに執拗にコリコリと転がし続ける。
「ふっ……あぅ……」
 アティの頬に赤みが差している。
ボディジャックの影響がアティを今までになく興奮させていた。
アティはビジュに憑依の影響を必死に悟らせまいとしていたが、
ビジュは最初からそれを見抜いていたのだ。
 そこでビジュはアティの女の部分をより刺激してみることにした。
アティのそこはもう太腿が汚れてしまっているほどに濡れていた。
声を抑えることに集中しているアティに、抵抗はまったくない。
ビジュはその中に指を入れる。
 ちゅくりと指先に感じるとろとろとした感触。
432タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:06 ID:pztz97TA
「もう濡れているじゃねェか?さっきまで処女だったのになァ……」
「う、ううっ……」
 ただビジュが指をそこにおいているだけで、
アティのそこからはじんわりと染み出してくる。
ビジュはさらにそこへの刺激を強める。
「あっ!そん……なっ」
 思わずその刺激から逃れようとするアティを、ビジュは押さえ込み囁く。
「言っただろ?感じなきゃいいんだよ……イヒヒッ」
「で、でも……」
 おろおろと言いつのるアティを無視して、
ビジュはその潤いを湛えているそこへ指を這わせる。
「くふっ…」
 必死で声を押し殺すアティ。だが――。
 ちゅくっ……。
 ちゅくっ……。
 その下の口のあえぎまでは押さえることはできない。
アティの卑猥なもう一つの声があたりに響く。
もちろん、この水気たっぷりのあえぎ声は、ベルフラウにも聞こえていた。
「い、いや……」
 ベルフラウは必死に眼を閉じて、それが聞こえなくなるのを待った。
だが、その願いが叶うことはなかった。
433タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:07 ID:pztz97TA
 アティは声を出すまいと必死に我慢しているが、
それが余計に下の口から出る声を強調してしまっていた。
もっともビジュも、
このままアティにずっと我慢され続けるつもりはなかった。
ビジュはアティの入り口を愛撫していた指を、
ずぶりと奥深くまで差し込んでみる。
「あ……うあっ!」
 ビジュの指先がぎゅっとそこに締めらる
そしてとうとう大きな喘ぎ声を上げてしまうアティ。
「おいおい、ガキを犯したいのかァ?イヒヒヒッ……」
 そう煽りながら、ビジュはアティの中をかきまわす。
 じゅぷっ……。
 ぐちゅっ……。
 そんな卑猥な音があたりに響き渡った。
「んっ!うあっ、……あぅっ、くふ!」
 しばらくは必死に堪えるアティだったが、
ビジュがそこへの刺激をエスカレートさせると、
やがて、もうベルフラウの存在など忘れ去ったかのように喘ぎ始めた。
「やっ!あっ……はぁっ、……ひあっ!」
「イヒヒヒッ!ガキがどうなってもいいのかよッ!?」
 そう笑いながら、ビジュは指の動きを止めない。
434タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:08 ID:pztz97TA
「ああっ!やっ……やぁっ!……うあっ!」
「おい、聞いてるかァ!?先生は手前ェのことより、
好きでもない男から嬲られるほうがいいってさァ!ヒヒヒヒヒッ!」
 ビジュはそうベルフラウに叫ぶと、さらにアティへの刺激を激しくさせる。
ビジュはベルフラウからもアティの濡れきったそこが
よく見えるように体をずらし、さらに激しく指先を出し入れる。
「やめっ!……いっ……やぁ!……っ、みないで……くださっ……はぁっ!」
「なァ、どうだァ?よく聞こえるだろう?
先生が二つの口であえいでる声がよ」
 ビジュはアティへの愛撫を止めずに話す。
「もうやめて……っ、そんなこと……っ」
 ビジュにはベルフラウが顔を赤らめながら、そう呟くのが聞こえた。
「先生は手前ェより、気持ちイイほうが大事みたいだぜェ」
「なにをっ……」
 ビジュはベルフラウに話しかけているあいだも、指の動きを止めない。
「ふあっ、はぁっ……くふ……あっ!……んっ!」
「……っ、いやっ……」
 アティの弄ばれる姿を見ると、ベルフラウは罪悪感に苛まれた。
だが、同時に熱を持った他の感覚が自分の中に渦巻きはじめたことに、
ベルフラウは戸惑いはじめる。
幼いあそこが微かに湿り気を帯びてきたのだった。
435タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:08 ID:pztz97TA
「ヒヒヒヒヒッ!手前ェも我慢できなくなってきたのかよ?」
「いやっ……!……なんのつもりで……こんなことっ」
 ビジュは黙って、ただニヤニヤと笑い返す。
「……答えなさいよっ!先生への復讐のつもりなの!?」
「復讐……?何のことだァ?
俺はただ面白いからやってるだけのことだぜェ?」
 ビジュはアティの中から指を抜き出すと、ベルフラウの前で広げてみせる。
二本の指の間に、ねばっと液体が糸をひく。
「イヒヒッ……おもしれェだろ?」
 ビジュの煽りはますますベルフラウは頬を紅くさせた。
「……もうやめてっ!……絶対許しませんわよ……っ!」
 ビジュはベルフラウのその反抗的な言葉を嘲笑う。
すでに無力に等しい存在のベルフラウのそんな抵抗が面白かったからだ。
ビジュにとってみれば、それでこそいたぶりがいがあるというものだった。
ビジュは顔を赤らめながらも
睨みつけてくるベルフラウに薄笑いを浮べてみせる。
「じゃあ、そろそろ手前ェも犯してもらうんだなァ……イヒヒヒッ」
 そう言うと、ビジュはアティに指示をだした。
再び見えない意思が、アティの身体を突き動かす。
436タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:09 ID:pztz97TA
「あっ……や、やめて……っ」
 アティはもう快楽で朦朧としていた意識を、
再び理性で奮い立たせ、ビジュに必死に抵抗した。
しかし、それでもアティの身体はビジュの命令通りに動く。
ベルフラウを抑えつけると、アティはその幼いそこへと指を這わせた。
「ひあっ……い、いや……」
 慣れない部分の刺激に、声をあげるベルフラウ。
その表情は怯えていた。
アティはそんな怯えたベルフラウの顔を見ても、ビジュの命令には抗えない。
どうしようもない無力感がアティを苛ませた。
「イヒヒヒッ……まずは指で処女をもらってやりなァ」
 ビジュがそう言うとアティはそのすらりとした細い指を、
ベルフラウのそこへとあてがい、その先を中へと沈めていった。
アティの人差し指がその姿をベルフラウの中へと消していく。
「はっ……ああぁ……うあっ」
 異物が自分の中へと入っていく、その感覚にベルフラウは息を吐いた。
 アティの細い指でも、ベルフラウのそこはまだ幼く狭い。
そこは異物を排除するように、アティの指をきつく締め上げた。
「あぁ……やめて……やめてくださいっ……!」
 アティは自分の身体に必死に抵抗を続けるが、
ついにその指は根元まで見えなくなってしまった。
そして指の先にアティはある抵抗感を感じたのだった。
 それはベルフラウの処女――。
437タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:13 ID:pztz97TA
「ああぁぁ……そ、そんな……っ」
 指先に触れるその感触に、
アティは全身の血が失われていくような感覚を味わった。
「く……ふっ、……せ、先生……私っ……こんなの……っ」
 そう泣きながら、ベルフラウはアティから身を離そうとする。
だが、アティの身体はそれをゆるさない。
「……い、いや……あっ、ああぁ……っ」
さらに指に力を込め、
アティは幼いベルフラウのそこに指を押し込んでいった。
「やめてえぇぇっ!!」
 叫び声をあげるアティ。だがその叫びは虚しく響き渡るだけだった。
 その指は抵抗感を突き抜け、ベルフラウの奥へと深く差し込まれていく。
 アティの指にメリッという感触が伝わる――。
「ああっ!ああああぁぁっ!」
 途端、ベルフラウの口から絶叫があがった。
「痛い……い、痛っ、…い……っ」
 涙を流しながらベルフラウが、悲痛な声を漏らし始める。
438タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:19 ID:yZIhDAWy
「あ…あぁぁ……わ、私……」
 力のない声がアティの口から呟かれる。
アティの顔からは表情が消え去っていた。
その眼はベルフラウに向けられてこそいるが、
その眼はベルフラウを見てはいなかった。
身体を小刻みに震わせ、アティの瞳は何もない虚空を、ただ見つめていた。
 何かがアティの指から手へと伝わってきた。
 アティの瞳がそれをとらえる……。
「ああ……あああ……」
 守れなかった――。
 手に伝わる赤く流れるそれは――。
 ベルフラウの――。
「い、いやあああぁぁっ!!」
 アティの絶望の悲鳴が断崖に木霊した。
439タケシー大好きビジュ:03/08/27 10:19 ID:yZIhDAWy
ここまでです。>>363からの続きです。
アティ×ベルフラウもうちょっと続けようかと思います。
できたらまた今度来ます。
440名無しさん@ピンキー:03/08/27 10:22 ID:pUgy+HxZ
リアルタイムでキタ━━(゚∀゚)━━!!
441名無しさん@ピンキー:03/08/27 10:34 ID:0QU4Mn7o
漏れがネズミ海行ってる間に神イパーイ!!
(*´д`*)ハァハァこれからがんがって読んできます。

ノ リ´_ゝ`|っ○○○○○○●○○○○○○
つまらぬ者ですが皆様土産ドゾー
あ、1つは………
442名無しさん@ピンキー:03/08/27 10:45 ID:62eTQIH6
指でつか・・・
個人的に剣の破片でやってもらいたかったような<膜破り
でもハァハァしますた。
ビジュ氏GJ!
よくもまあ質の高い作品を早いペースで投下できるものだ
443名無しさん@ピンキー:03/08/27 10:55 ID:x7zBiUu+
ナイス鬼畜!GJですた!
いいなぁビジュ。なんて鬼畜の似合う男なんだ。
続きをハァハァしながら待たせていただきます。
444名無しさん@ピンキー:03/08/27 14:48 ID:4HUsp/W4
ネ申の光臨はまだか?
445名無しさん@ピンキー:03/08/27 15:11 ID:MsjNA5x1
>>428
指摘。
指突っ込んだくらいじゃ血は出ない。
処女膜って実際は膜じゃないから、すこしでも濡れてれば根元まで入れても指一本
位はそんなに痛くない。ファンタジーだと言われようとも萎えた。
過激恋愛板でも読んで勉強しる。

でも、ボディスナッチネタなんかは良かったと思うよ。
446名無しさん@ピンキー:03/08/27 15:29 ID:pPNTOZqy
設定が小学校6年ぐらいのベルフラウの体だと言う事を忘れてるような・・・。
貴方こそ勉強したまえw
447名無しさん@ピンキー:03/08/27 15:29 ID:ZgTGWogy
そんなこと言い出したら、ほとんどのSSが突っ込みどころイパーイになってしまうわけで。
801ものに比べればファソタジー度は遥かに低いんだから、黙って楽しんどけ!(・∀・)
448名無しさん@ピンキー:03/08/27 15:37 ID:D429xvf3
萌えるから無問題
449名無しさん@ピンキー:03/08/27 15:51 ID:MsjNA5x1

ぬ。ごめんなし。萌えときます(・∀・)

でもこの辺りのコトって歳はあんま関係ないと思うんよ〜(黙れ
450名無しさん@ピンキー:03/08/27 16:34 ID:wqpT/+Go
ベルフラウって何歳なの?
8歳くらい?
451名無しさん@ピンキー:03/08/27 16:40 ID:Dl6imXCb
ベルたんとアリーゼたんで(;´Д`)ハァハァした俺は犯罪者でつか?
452名無しさん@ピンキー:03/08/27 16:51 ID:eucv74N8
生徒は12歳くらいかと思ってた。先生は20代前半くらいで

>>451
現実の幼女に手を出していなければ無問題w
453名無しさん@ピンキー:03/08/27 16:52 ID:iCrUpKqv
>>451
ここで(;´Д`)ハァハァしてるだけなら問題ナシ。
3次元で小さい女の子と大人の女性の組み合わせを見て
(;´Д`)ハァハァするなら犯罪者予備軍。
454名無しさん@ピンキー:03/08/27 16:57 ID:tHfEqQ+M
>>449
> でもこの辺りのコトって歳はあんま関係ないと思うんよ〜(黙れ←このへん厨くさい

そんなこといちいち気にしてたらケツにつっこんだらウンコとか(ry
2次元で細かいことにこだわるヤシは来るな
455451:03/08/27 17:05 ID:WW3sSinf
>>452-453
リアル幼女には全く興味ありません。
二次元でも同い年キャラ(;´Д`)ハァハァもするし(w
456名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:10 ID:7TI0WCtl
>>451
問題ない。
俺も(*´Д`) ハァハァするからな。
いやむしろしよう。うん。それでいいんだよ。
457名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:13 ID:iCrUpKqv
>>454のケツで思い出したけど、
ケツの穴に手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろか
って言葉あったよなぁ。
疑問符・感嘆符付けなきゃ脅しともエロとも直腸検査ともとれるな(´ー`)y─┛~~
まったくどうでもいい話であるが。
458名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:18 ID:7TI0WCtl
や ら な い か

帰ってくるまでにネ申がいっぱい降臨してますように
459名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:22 ID:wqpT/+Go
>>454
そんなこといちいち気にしてたらケツにつっこんだらウンコとか(ry←このへん厨くさい
460名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:23 ID:pztz97TA
>>MsjNA5x1
萎えさせてごめんなさい……(;´Д`)
やっぱりそれなりのものを入れないと雰囲気は伝わりませんね。
雰囲気出ないのは自分の力量不足です。申し訳ないです。
今は剣の破片でも入れておけば良かったかと、
頭抱えてますので、許してやってください。

指で処女を云々に関して可能かどうかは検索かけるか、
知識のある人に聞いてみたほうが早いですから、
ここでの論議は止めにしましょう。
461名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:30 ID:MsjNA5x1
>>460
ういす。ごめんなさい・・・
SS書きスレなんかでも頻繁に話題に出る話なのでちょっと気になって。
こっちで指摘したのが失敗でした。変なのを呼んでしまったし。

氏のSSにはここ一週間くらいお世話になってます……
文句垂れる前に自分で書けよって話で。気に病まず頑張ってください。
462名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:34 ID:4HUsp/W4
>>459
(ryは別に厨臭くは無いんじゃぁ?
463名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:36 ID:wqpT/+Go
(ryとか書く暇あるなら最後まで書け。
あーはやく9月にならねーかなー。
464名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:37 ID:1xhaBuPj
>>460
気にすんな!自分は面白かったと思うので続き楽しみにしてます。
実際処女膜なんて激しい運動しただけで破ける場合だってあるんだし
2次元で細かい事なんて気にしない人間のが多いんだから

>>459
ヤベ…自分も(ryは癖でよく使ってる…。厨の仲間入りか?
465名無しさん@ピンキー:03/08/27 17:43 ID:PS1dR/w5
いちいち語尾云々で厨だなんだと騒ぐのはやめましょう
エロパロ板に常駐してる時点でそう世間様に堂々としていられる立場ではないからな
職人さんのSSを楽しみにしつつマターリしようぜ。
466名無しさん@ピンキー:03/08/27 18:04 ID:QrkmdwoY
つまりはハァハァが一番ということでFAです
467名無しさん@ピンキー:03/08/27 18:17 ID:CiI3mqmp
モノマネ師匠×アティ
てどうだろう。需要あるかな。

あと、かなり厨的展開だけど、
モノマネ師匠がアティになりきってどっかの男にそれなりの素振りを見せる。
相手はアティが実はモノマネ師匠だとは気付かずアティにアレな気持ちを抱いて、
そこにアティが通りかかってハァハァみたいな・・・・・・ゴメン
468名無しさん@ピンキー:03/08/27 18:20 ID:dA6FPCI2
(・∀・)イイヨイイヨー
469名無しさん@ピンキー:03/08/27 18:25 ID:BtQUIGtS
モノマネ師匠ネタは良さそうだ。
声を思い出すと萎えそうだが。
俺的にはモノマネ師匠×アティは需要アリ。
むしろ推奨。ぜひともやってくれ。

モノマネ師匠の本来の姿を想像すると、
DQ4のマネマネになってしまう・・・('・ω・`)
470名無しさん@ピンキー:03/08/27 19:51 ID:mR1aaX3P
むしろ、アティをその喘ぎ声までマネる為の勉強の為という事で
モノマネ師匠×アティという展開に・・・・・・・・。

オチはアズリア×師匠とかで(藁
471名無しさん@ピンキー:03/08/27 19:58 ID:CiI3mqmp
あれ、意外にそれなりの需要はあるんだね。

>>470
IDが3P
4721/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:00 ID:rswVYQzL

三年前のあの旅の最中、一時ゼラムへと帰還していた時だったと思う。

総帥エクスに呼ばれたトリスとネスティが留守の間、派閥内のネスティの
部屋を掃除していて、ふとタンスの一番下の空白部分に、何か雑誌
みたいなのが山積みになっているのを発見したのが、そもそもの始まり。
「どうしてこんな所に本を置いてるんでしょうかね?」
埃を掃き出す為の箒を片手に、何気なく手にとってパラパラとめくって、
次の瞬間レシィはと手に持っていた箒をバタンと取り落とした。
「…なっ! こ、こここ、これはーーっ!?!?」

そこにはまあ。あるわあるわ。『ネスティ=むっつりスケベ説』を10回
肯定しても尚おつりが来るような、字ばっかりのから絵ばっかりのまで、
上は真面目なテクニック指南書から下は犯罪入ってそうな危険なのまで。

慌てて元に戻して掃除を終わらせたものの、やる事を終えてしまえば
レシィとしては散歩と読書ぐらいしか他にすることがないのであって。
…更にはトリスもネスティも、おそらく深夜になるまで帰って来れない。

「こ、後学の為に…ちょ、ちょっと読むだけですからね…」
誰も聞いてないのに自分で自分に言い訳しながら、再びタンスの下に
あったそれらを手に取ったレシィが、自然自分のズボンの中へと
手を伸ばすのに、さして時間は掛からなかった。

穢れの無かった純粋な少年が、初めて自身を汚す事を覚えた瞬間である。

…尚、ネスティが樹になった後、彼の部屋が他の召喚師に回される直前、
レシィは『ネスティさんに対する周りの評価を傷つけない為ですからね!』と、
それらのコレクションを皆に内緒で全部回収(=徴収)していたりする。
…結果的にネスティの人物像は守られたわけだし、まあいいんだけどさ。
4732/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:01 ID:rswVYQzL

(…でも、僕もあまり人の事をむっつりスケベとか言えませんよね…)

上着を脱いで上半身裸になりながら、レシィはそんな事を考えていた。
そんな事言っても、実際には世の『真面目で無害そうな男』の実に九割は
むっつりスケベであるという(極めて信憑性の高い)学説もあるのだが、
まだ若いレシィには、そういう次元までは考えの跳躍が及ばない。

流石にズボンまで脱ぐのは恥ずかしかったので、(さっきから股の辺りが
きつく張り詰めててちょっと痛かったけれども)そのままにして振り返ると、
ユエルが上半身を起こした姿勢でベットに横になったまま、
きつく目を瞑ってちょっとだけ震えているのが見えた。

(確かユエルさんは今13で、僕はこの間15の誕生日プレゼントを…)

リィンバウムに来てからのここ数年間で培ったレシィの社会知識が、
頭の片隅で激しく空襲警報を鳴らしていたが、…聞かなかった事にした。
…同時にゼラム市の法律の中の男女の有婚姻資格年齢基準について
繰り返し暗唱している自分もいたが、…これも斬って捨てる事にした。

(…ともかく、今はユエルさんを気持ち良くさせる事だけを考えないと…)

そう思い直し、それ以外の思考を全て自分の中からシャットアウトする。
…彼が蓄えた限りのこの手の知識の全てが、
こういう時は男性側が優しくリードするものである、と語っている。
…逆にこういう時に取り乱して相手の女性を不安にさせるような男は、
それこそ本当のダメオ君である、とも。
4743/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:02 ID:rswVYQzL

カラカラに乾いた唇を舌先で湿らすと、そっとユエルのそれに重ねてみる。
「あ……」
僅かに身を強張らせたユエルだったが、逃げようとはしなかった。
ほんの瞬き数回分、重なって、離れる。

「…味……しないね、……レモンの」
「…はい、あれは、あくまで味に例えればの話ですから……」
顔を一層赤くして、恥ずかしそうに耳を伏せるユエルに、
微かに微笑んで答えるレシィ。
一見すると和んだ会話だが、しかし内心ではレシィの心臓はバクバクと
音が聞こえる位に早鳴っていた。眩暈など、とうの昔に感じてる。
(…あんまり緊張し過ぎると、人間かえって冷静になるものだって話、
本当だったんですね…)
一枚白い幕が降りたような頭で、レシィはぼんやりとそんな事を考える。

「…でもユエルさん、キスにも二種類あるって事、知ってましたか?」
「……?」
怪訝そうな顔で首をかしげるユエル。
レシィはそれを見て穏やかな笑みを浮かべると……
「…もう一種類の方のキスはですね……、こうやるんです…」
……ユエルの体をぐっと手元へと引き寄せた。

「…んうう〜〜〜〜っっ!?!?」
覆いかぶさるような唇と、割って入ってきた舌の感触に、
目を白黒させて手足をバタバタさせるユエル。
…しかし舌に舌を絡められ、裏側を先っぽの部分で軽くくすぐられると、
雷に撃たれたように一度痙攣し、そのままヘタリと両腕を落とす。
少なくとも、彼女が知る昔話や、子供向けの本の中の白馬の王子様は、
こんな風なキスのやり方がある事は教えてくれなかったに違いない。
4754/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:02 ID:rswVYQzL

限界までたっぷりと味わい、荒い息をつきながらレシィが唇を離す頃には、
ユエルは視線の定まらない火照った顔で、
力なくベットに横たわっているような状態だった。
刺激に敏感な今の彼女には、レシィのつたない舌使いだけでも…
――あるいは、ひょっとしたらレシィのつたない舌使いだったからこそ――
…あまりにも強すぎる刺激であったのだろう。

「……ユエルさん、気持ちいいですか……?」
図らずとも押し倒すような形で覆いかぶさり、労わりからの問いを放つ。
このまま黙っていたら心臓が壊れてしまうのではないかと、
そう怖くなるほどの興奮だった。

しかし、ユエルはそんな彼の思いを知ってか知らずか、
「……ゃ…」
我に返り、潤んだ瞳でいやいやするように首を振る。
そんな彼女のいじらしい姿を見ていられるわけもなく、
レシィはもう一度深い口づけを落として、その動作を封じ……

……いつもの快活なユエルとは、明らかに異なった弱々しい姿。
普段の彼らの能動・受動の立場が逆転した、奇妙な関係。
それらがレシィの劣情を刺激し、心の中の何かを確実に砕いていく。
(…可愛いです…ユエルさん… …とっても…)
口腔を舐りながら、レシィはたった一枚ユエルの体を隠す
シャツをゆっくりとめくり上げていった。
4765/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:04 ID:rswVYQzL

「……見、見ちゃ…駄目だよぉ…」
当然ユエルは、身じろぎしてあらわになった胸部を隠そうとするが、
「…どうしてですか? とっても綺麗です…」
レシィがユエルの胸元に顔をうずめる形で抱きついて来たので、
それもできなくなってしまった。
「…だ、だってユエルの胸… 小っちゃ……」
「そんな事……ありませんよ…」
「ひゃうっ!?」
ペロリと小さな突起を舐め、同時にユエルの下腹部に片手を伸ばして。
…あの頃、初めて出会った時のユエルはやせっぽちのぺったんこで、
レシィも最初は彼女の事を同姓だと勘違いしたくらいだった。
……だが、年月は流れる。それも今では……

「…ユエルさんの体……十分エッチですよ…」
「…やっ…? …っ!! ふぁっ…そこっ、やだぁっ……!!」
先ほど一人でいじっていたせいか、かすかにべたついたその部分を、
円を描くようになぞりつつ、発展途上の双丘の一方を舌で弄ぶ。

「ふぅっ、…ユ、ユエル、エッチじゃ、ない、もん。エッチじゃ…っっ!!」
まるで宝物でも探すかのように、ゆっくりと、おそるおそる動いていた指が、
けれどついに見つけたのだろう、唐突にユエルの中へと、浅く潜り込んだ。
ごく浅くではあったが、それだけで今のユエルは大きく背中を仰け反らせ、
レシィにそこが当たりであった事をやすやすと知らせてしまう。

追い討ちをかけるように、レシィの言葉。
「でも…気持ちいいんですよね? とっても気持ちいいんですよね…?」
4776/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:05 ID:rswVYQzL

『でも、気持ちいいんですよね? とっても気持ちいいんですよね?』

レシィの口から、いつもはどこか頼りなさげで、…だけど優しい、
大好きな大好きなレシィの口からそんな事を言われて、
ユエルは恥ずかしさと、同時に何か背筋を駆け上がる得体の知れない
ゾクゾクとした感覚に身を震わせていた。

もう嫌だと言ったあの日、アイツラに味わらされたような苦痛は、
ユエルの懸念に反して、今までのところは少しもなかった。
…ただ、代わりに泣きたいくらいの恥ずかしさと、そしてあの時とは
また違った意味での恐怖とには、押しつぶされそうな思いだったが。

そういう方面の知識にひたすら疎いユエルにも、
この行為が、今の自分の有様が、レシィにされている数々の行為が、
とても恥ずかしい事なのだというは、なんとなく判る。
……付け加えるならば、この行為の本当の意味も、本能で。
だが。

(…でも…ユエル、怖いよぉ…。どうしていいか…判んない…)

確かに、…うまくは言えないのだが、体が泡立つような、ピリピリと
弱い電流が走っているような、くすぐったさとはまた似て非なる、
未知の感覚が――キモチイイ?――ユエルの全身を支配していた。
…この流れに身を任せてしまえば、きっととてもキモチイイのだと……
きっとものすごくキモチヨクなれるのだろうという、予感はある。
しかし同時に、この流れに一度身を任せたら、もう抑えることは出来なく
なってしまうのではないかと…、何か自分の想像もつかない所へと
連れ去られてしまうのではないかという恐れがあって、
次々と押し寄せる波に、必死に歯を食いしばって耐えるしかなかったのだ。
4787/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:06 ID:rswVYQzL

……そして、それよりももっとユエルの心を脅かしていたのが、
レシィに嫌われるのではないかという恐怖。
こんなエッチでハシタナイ(トリス達が怒る様な)事をしている自分を、
大好きな皆の中でも、特にレシィにだけは見られたくなかったのに。
この今自分が置かれている状況を考えると、
肉体的なではない、胸が締め付けられるような奇妙な辛さに苦しかった。

『そんなんじゃレシィ君に嫌われちゃうわよ?』と、ミニスの母ファミィに
(意味深な笑顔で)言われる度に、必死になってフォークとナイフの
使い方も覚えたし、お風呂にだって我慢して毎日入るようにしてきたのに。
それも全部無駄になってしまったと考えると、どんどん悲しくなってくる。

なのに、である。
「レシィの…いじわるぅ…、なんで…そんな、いじわる…ウゥゥゥ〜〜!!」
とうとう唸り声まで漏らしながら、ユエルはレシィの腕の中で転げまわる。
…そう、そんな自分を崖っぷちに追いやっているのは当のレシィなのだ。
しかも何だか余裕気で、楽しそうにさえ見えるのが、なぜか無性に癪に障る。

自分の口腔内を動き回り、舌に絡んで来ているこれは、レシィの舌。
背中に回されているのは、レシィの腕。
発展途上の胸に、ぎゅっと押し付けられるレシィのぬくもり。
そしてそろそろと、しかし次第に地理を把握してきたのか、
自分の奥へ奥へと潜り込んでくるレシィの指。
レシィの声、レシィの髪、レシィの体温、レシィの匂い…………

「もぅ……やだぁあーーーっっ!!」
上から下から、じわじわと攻められ、
とうとう堪えきれなくなったユエルが堪らずに叫んだ。
そう叫ばずにはいられなかった。
「…エッチなのはっ…ユエルじゃなくてっ、レシィの方だよぉっ…!
もうヤダ……こんなエッチなレシィなんか…大ッ嫌いだぁっ!!」
4798/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:07 ID:rswVYQzL

その瞬間。
先程からまるで針金でも入ったかのようにピンッと立っていた
レシィのしっぽが、ぱたりと落ちた。

「…………そう、ですか」

「…ぇ?」
さっきから執拗にユエルをいじめ続けていた指の動きが、ピタリと止む。
驚いたユエルが目を開けると、
そこには何とも言い表しがたい表情をしたレシィの顔があった。

「……でも僕は、こんなエッチなユエルさんの事も大好きですよ?
もちろん、普段のユエルさんも。ユエルさんの全部が好きなんです」
「…レ、レシィ…?」
いきなりの告白に戸惑うユエルに構うことなく、
普段の彼からは考えられないような強い口調で続けるレシィ。

「…ユエルさんを傷つけたくありませんでした。ユエルさんに嫌われたく
ありませんでした。……だからずっと、考えないようにしてたっ!!
ユエルさんの『大切なお友達』でいられるようにって、頑張ってたっ!
…でも違うんですっ! 僕のユエルさんへの好きは、お友達としての
好きじゃない、仲間としての好きじゃないっ、こういう好きなんです!」
「…〜〜〜〜〜っっ!!?」
そう言って、レシィはいきなりユエルの体をかき抱くと、
余った方の手でユエルの秘所への責めを再開した。
…先程までとは違って、強く、強引に。

より激しい刺激と、しかし同時に明らかに混じる多少の痛みが、
かつての悪夢を喚起し、ユエルの体を一瞬強張らせるが……
…そこで気がついた。レシィの体が、小刻みに震えている事に。
4809/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:08 ID:rswVYQzL

「ふっ…ふぁっ! レシ……ッキャウウウウウウーーーッ!!?」
「きっと自分自身、無意識に気がつかないようにしてたんだと思います。
でももう判っちゃったんですっ。…ずっと、ずっとずっとこうしたかったっ!
ユエルさんにこういう事をしたいって、心の底で考えてたっ!
ユエルさんを僕だけの物にしたいって、本当はいつも思ってたっ!」
激情に任せて本当の気持ちを吐露しながら、手を僅かに滑らせて
包皮にくるまれたユエルの朱玉を親指の平で強く押した。
中と外からの強烈な刺激に、ユエルは子犬の様に悲鳴を上げるしかない。

「僕はユエルさんが考えてるような優しくて無害なメトラルじゃないんだっ!
ユエルさんが僕以外の人に抱きついてるのを見た時、もの凄く嫌な事を
考えてる僕がいるんですっ! ユエルさんが僕以外の男の人と楽しそうに
話してるのを見て、ユエルさんの一番の友達は僕なのにって、もの凄く嫌な
気持ちでそれを見てる僕がいるんですっ、それが本当の僕なんですっ!」

もうレシィは泣いていた。話しながらボロボロと涙をこぼしていた。
ユエルを傷つけたくないという想いはあったが、しかし今までずっと
無意識に押さえつけてきた気持ちを認めてしまった事により、
もうレシィは自分を押さえつけることがほんの少しもできなくなっていた。
激しい後悔と捨て鉢な気持ちが、キリキリとレシィの心を締め付ける。

「…でも、やっぱりユエルさんが僕の事を好きなのは、『レシィだけは
大丈夫』だからなんですか!? 僕が男に見えないからなんですか!?
お友達だから、なんですかっ!? 仲間だから、なんですかっ!?
…そんなのっ、そんなの嫌だ! 嫌だぁっ!!」

叫んで、剥き出しにした紅珠を強く擦り上げた瞬間、
声にならない叫び声を上げてユエルの体が大きく跳ね上がった。
体を硬直させ、ギリギリとレシィの背中に爪を立てると、
レシィにしがみ付いたままピクピクと震える。
…レシィの指を伝い、とろりとした液体がシーツの上へと滴り落ちた。
48110/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:10 ID:rswVYQzL

そのまま、長い沈黙が落ちる。

……しばらくして先に口を開いたのは、レシィの方。

「…これで、体の火照りはだいぶ収まったと思います。
よく頑張りましたね、ユエルさん」
無理に笑顔を作って、レシィはいつもの調子に取り戻そうとする。
たった今背中に付けられた爪痕と、昼間付けられた爪痕が、
ズキズキと痛みを発していた。

とりかえしのつかない事をしてしまったという思いがレシィの心中を
打ちのめしてはいたが、……でも謝る事ができない。
…謝ってしまったら、レシィが謝罪の言葉を口にしてしまったら、
自分も、ユエルも、一生今の出来事を後悔する、そんな予感があった。
少なくとも、自分はそれに耐えられそうにない。
だから逃げようとした。全部ユエルの病気の治療だったという事にして。
…今のが根本的な治療にはなっていないのは判っていたが、
でも少なくともこれから数日は、久しぶりにユエルもぐっすりと眠れる…
…はずだと、思いたかった。

しかし冷静になるに従って、後悔の念がじわじわと増してくる。
「…あ、いけません、もうこんな時間でしたね。……それじゃあユエルさん、
僕もそろそろ自分の部屋に戻らないといけませんから…」
不自然な笑顔を保ったまま、レシィはギクシャクとした動きで上着を掴み、
そのままユエルの腕の中から離れようとした。
…ちょっとでも自分の言葉がどもらないよう、精一杯の努力を行いながら。

だが、立ち上がろうとしたレシィのズボンを……ユエルが掴む。
48211/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:11 ID:rswVYQzL

「…ごめんね…」

そうやって、小さな声でユエルがそう言うのを聞いてしまっては、
レシィが元々持ち過ぎなきらいのある良心の盛大な呵責に、
耐え切れなくなるのはすぐだった。

「……どう、して…、…ユエルさんの方が、逆に、謝るんですか…」
「だって…」
「…もう、いいんです、もう…」

優しく抱きしめて、宥める様にユエルの髪を梳いてやる。
流血大惨事、とはいかなくても、おそらくは酷い有様な背中の事の、
あるいはたった今暴露した自分の本心に答えられない事の、
そのどちらを謝っているのかは知らないが、
ただ今日だけは、そんな彼女の優しさが残酷だった。
「…もうこれで、きっぱり諦められますから。明日からはまた…」
「違うの!」

けれどそんなレシィの意に反し、ユエルは意を決したように決然と
レシィを見上げる。…その瞳の中に、いつもの元気なユエルがいた。
「ユエルも…エッチなレシィの事、好きだよ?」
「そうですか…でももういいんです…………って、はいっ?」

ものの見事に裏返るレシィの声。聞き間違いかとすら一瞬思うが、
畳み掛けるようにユエルは続ける。

「ごめん、ね? …レシィ、本当はユエルを怖がらせないように、
一生懸命、してくれてたのに……。ユエル、怖くて、どうしていいか
判んなかった……だけなんだよぅ…。大嫌いなんかじゃ、ないから、
…行っちゃ……やめちゃ、やだぁ…っ」
48312/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:11 ID:rswVYQzL

「それに…ユエル、レシィはトリスの事を好きなんだって……
レシィが、ユエルみたいなのに優しくしてくれるのも、レシィが
優しいだけだからなんだって…思ったりとか…してた…から……
…そういうのが、嫌で……嫌だった、だけなんだよ……」
ぐりぐりと、あまり厚くない裸の胸に頭を押し付けられながら、
レシィは、ポツポツと聞こえてくるユエルの声を認識する。
「…ユエル……嫌な子、だよね?」

「…そんな事…ないですよ…」
ぎゅっと、ユエルの髪に顔を埋ずめるレシィ。
うまくは表現できないのだが……とにかく、幸せな気分が。
不思議に安らいだ気持ちが、そうしていると、こみ上げて来た。
「すごく…嬉しいです」

「……うん、だから、ユエルもおんなじ…」
ユエルの方も同じ気持ちなのだろう。
目を細めて、髪をレシィにされるがままにまかせていて。
「ユエル、レシィがユエルのことそんな風に見てくれてたって判って、
嬉しかった…、とっても嬉しかったよ。…だから、だからね……」

ふいに僅かに口調を変えて、ユエルが問う。
「…ねぇレシィ、レシィ、エッチなユエルの事も好きって言ってくれたよね?」
「え?」
唐突にそんな質問をなされては、当然だが戸惑って言葉を返せないレシィ。
だがそんな彼にお構い無しに、ユエルは有無を言わせぬ口調で強く繰り返す。
「言ったよね!? ねっ!?」
「は、はいっ!」

そうやって、ほんの少し、考え込むように俯いて。
「…うん。じゃあ…じゃあね……」
48413/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:13 ID:rswVYQzL

「…今度は、ユエルの番っ!」

そう言って、ユエルおもむろにむんずとレシィが片手に掴んでいた
上着を奪い取ると、ぺいっ、と遠くに放り投げた。
「ユエルさん…?」
次に、今では申し訳程度に体を隠すのみの自分のシャツを、
う〜んと言いながらすっぽりと脱ぎ、同じように、ぺいっ、と。
「ユッ、ユユユ、ユエルさんっ!?」
そうして、おもむろにレシィのズボンをぐいっと掴むと……

「うっ、うわわわわわわわわわっ!? ちょ、ちょち、ちょっとちょっと、
ユエルさん駄目です、それは駄目でっ、…ひ、ひっぱっちゃ嫌ですぅっ、
お願いですからホント、それはマズイ…って、うわったぁっ!!?」

えいやっ!とばかりに下着ごと引っ張ったので、
慌ててバランスを崩したレシィがベットから転げ落ちると同時に、
すぽーんと音がしそうなくらいに気持ちよ〜く脱げるそれら。
無論、ユエルは容赦なくそれをぺいっ、とばかりに投げ捨てた。
…ちなみに、あんまり強引に脱がしたので、尾を出す穴に引っかかった
拍子の摩擦で尻尾の付け根に擦り傷が出来てたりとかもする。痛い。

そうして後頭部をしたたかにうったレシィが、自分が完全にすっぽんぽんに
むかれてしまったという事実を認識しないまま、それでも上半身を起こし、
「いっ、いきなりっ、何するんで……」
……そのまま、時が止まった。

…まぁ、そりゃ、止まりもするだろう。
裸のユエルに抱きつかれて、口を塞がれたその日には。
48514/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:14 ID:rswVYQzL

「んん〜〜っ、ぷはっ…ユ、ユエルさんっ!? 何……うぁっ!?」
「…あのねレシィ、ユエルなんとなくだけど判ってるんだ。
さっきのあれで、本当の終わりじゃないんだ、って……」

そう言って、痛いほどに屹立したレシィの性器に、今度はユエルの
下の口がキスをする。先端部を覆う濡れそぼった感触だけでも
既に大脳新皮質が感覚拡大により処理落ちしそうなのに、
その上更に『その部分』をむぷむぷと強く押し付けられようものなら、
レシィじゃなくても思わず荒い息を吐かずにはいられない。

おまけに耳元でこんな事を囁かれようものなら。
「…ユエルだって、本当はずっとこういう事しかったんだよ…。
レシィにこういう事されるの、想像しながら、エッチな事してた…。
ユエル、レシィのが欲しいよ… レシィの…ちょうだい……ね…?」
「うっ……うわああああぁーーーーっっ!!」

腰を前に出さずにはいられないというのが、男のサガで。

ぬるり、とした熱い感触に、肉を押し分けて先に進む侵略感。
自分の手や知識では決して味わえなかったそれらの生々しい感覚に、
レシィはそれだけで、そのままがむしゃらに腰を突き動かし、
絶頂まで全力疾走してしまいたいという衝動に捕われかけたが、
そこは自分の男としてのプライドでもって、たたらを踏んで踏み留まる。

(…ひ、日頃から、毎日欠かさず『訓練』しておいてよかったです…ぅ…)
数々の為になる知識の記されし参考書を授けてくれた(というか、盗った)
ネスティ(のコレクション)に、感謝感激雨あられである。
48615/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:15 ID:rswVYQzL
…だが次の瞬間には、立ち膝の姿勢のまま
カクンと自分の肩に頭を預けてきたユエルにぎょっとするレシィ。
「あ……ユ、ユエル、さん。……痛かった、ですか?」
いくら十分に濡れていたとはいえ、いきなり竿の半分近くまでを
ねじ込まれたのである。
陵辱された過去があるとは言え、それは数年近く前の話であり。
レシィの方は痛みにも似た快感、で済むかもしれないが、
ユエルの方までそれで済んだとは考えにくかった。

「…う…ううん…ユエル、平気だよ? …ただ、ちょっと、きつくって…」
苦しそうな笑顔を見せるユエルだったが、
残念ながらその表情を見れば、レシィでも嘘だというのがすぐに判る。
彼だって人のことは言えないのだが、
ユエルはそれに輪をかけて嘘をつくのが下手なのだ。

「だめ、ですよ、嘘ついたら…ユエルさんは、嘘が下手なんですし…」
「…だっ、だから、ユエル嘘なんて…ぇ…ぅ」
背筋に指を這わせて、頭を引き寄せるついでに首筋を舐めてやると、
それだけでユエルの声は小さくなり、力が抜けるのが面白くて。

豊富なのは知識だけで、実技に関しては全くの素人な自分の手でも、
これだけ素直に反応してしまう今のユエルの体が、
そんな彼の中にふつふつと男としての自信を植え付け始めていた。
ひょっとしたら発情期なだけが理由でなくて、ユエルさん自身
もしかしたら敏感な体質なのかもしれませんね、なんて事も考える。
48716/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:16 ID:rswVYQzL

「ほら、ちゃんとユエルさんも…気持ち良くならなきゃダメですからね…?」
手と口でユエルを愛撫しつつ、少しずつ挿入を再開するが、
ユエルとしては、レシィにそうされることはあまり本意ではないようだ。

「やっ…ダメだよぉ…ユエル、レシィ…あんなに…大切にして…
貰ったのに…んんっ…、今度はぅっ、ちょ、ちょっとくらい、痛くても、
レシィに気持ち良い事して…上げたい…、のにぃぃ…っ」

そう言って、必死になって押し寄せる快楽に耐えようとするけれども、
しかし月夜の下、発情期の到来で鋭敏になった体は、
レシィからの攻撃に対抗するには、あまりにも脆弱な鎧。

「でも、ユエルさんが気持ち良くなってくれないと、
僕の方も気持ち良くなれませんから、ほら……??」

そんないじらしい彼女の反応を、可愛くて可愛くて仕方が無いと
言わんばかりで眺めていたレシィの視線が、…つと、一点で止まった。

…尻尾が、動いている。
青色い、尻尾が、動いている。
尻尾。
…レシィの好きなユエルさんの、青色の可愛いふっくらとした尻尾である。

それが力一杯左右に振れている。
メトロノームもびっくりなくらいに、ブンブンブンブン行ったり来たり。
48817/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:18 ID:rswVYQzL

…この尻尾振り、ユエルが嬉しい気分でいる時に無意識に出る癖で、
普段レシィに抱きついてくる時や、最高の日向ぼっこの為の場所に
寝転がっているような時には、比較的小さく。
ご馳走や大好物(焼きプリンとか桃ゼリーとか)を食べている時には、
比較的大きく振られるのである。

でもこんなに最大級に、それこそ千切れんばかりに振られているのを
見たのは、レシィとしても始めての経験である。
…つまり、それだけユエルは、嬉しくて嬉しくて仕方がないわけで。

そして、そんな勝手に尻尾が動いちゃってる事に気がつかないユエルは。
自分だけが気持ち良くて、レシィにいいように翻弄されているのが悔しくて、
まあ理由はどうであれ、世に言う『ユエル気持ち良くなんかないもんっ、
感じてなんかいないもんっ!』系の我慢をしてるんだという事は、
レシィにもなんとなく察しがつくのであって。

(…ユエルさん、意味、ないですよ、それ…)
尻尾が振れちゃってるのに、全然気がついてないし。

こんな、歯を食いしばって、親指まで噛んで、必死になって目をつぶって、
ぎゅっと手で握りしめてて、でも肩の辺りがちょっと震えてて、
そんなになってまで頑張って気持ちよくなんか無いように見せてるのに。

(でもユエルさんの、あの青いふかふか尻尾が言うには『嬉しい♪嬉しい♪』)

…………
48918/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:19 ID:rswVYQzL

「…かっ……」
と、思わず無意識に口に出しかけて、しかしレシィは口を閉じた。
思わず表に出してしまった小さな声であり、ユエルは気がついていないが。
…しかし、敢えてここで彼の心の中を覗いて見ると……

(…か、可愛いです、可愛いです、可愛い、可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛すぎますよユエルさんっ! どうしてそんなに可愛いんですかっ!?)

…オーバーロード、していた。日頃レシィがユエルに対して感じ、けれども
決して表に出す事がなかった全ての感情、例えばお昼寝してるユエルに
対して(…可愛いです)、自分が作ったケーキを美味しそうに食べている
ユエルに対して(…可愛いです)、などと胸の内だけにひっそりと留め、
大切にしまってきた物が、全部、全て、一切合財逆流中。

(…あれも…これも、いつだってユエルさんは可愛くて可愛くて可愛くて!
…う、や、止めてくださいよ、そんな風に可愛らしく尻尾をフリフリするの
止めて欲しいです…。そんなに全身で嬉しがられたら、もう、もう、僕…)

さらに、そんなユエルが全裸で自分の上に跨って、尻尾を…、彼女の
(レシィからすれば)とっても素敵で魅力的な尻尾――メイトルパの亜人達
にとって、尻尾は重要な美的判断基準――を、本当は嬉しいという内心を
表す為に振るっている姿は、とても蠱惑的で扇情的に見えるのであって。

(…ユエルさん、僕と、ずっとこうしたかったって…。…ユエルさん、
僕みたいなのに、犯されてて。…僕の、大切なとこ、もうほとんど、
くわえ込んでるのに、なのに…あんなに…嬉しそうに…尻尾…振ってて。
…僕が、ユエルさんを、こうさせてて…。…僕だけの…ユエルさんで…。
…そうだ…僕だけのユエルさんだ。僕だけのユエルさんなんだっ! 僕―)

プツッ
49019/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:19 ID:rswVYQzL

ふいに、レシィが両手でトンとユエルを押したので。
…既に足腰が立たなくなっている彼女は、当然そのままコロリと
床の絨毯の上に転がってしまう。
「アウゥッ!」
唐突に襲い掛かる内壁をぐりんと抉られるような衝撃。
突き上げるような快楽。

「……はい、これで、全部入りました。…どう、ですか? ユエルさん…」

やがて収まったそれらにうっすらと目を開けると、
見上げる顔の上で、レシィがにっこりと笑っているのが見えた。
…そこで、初めて。ユエルはいつの間にか自分が
正真正銘――それこそ完全に――レシィに押し倒されているという
事実に気がつき、……数瞬の後、恥ずかしそうに耳を何度か動かす。

「…ちょ、ちょっとお腹きつくて、苦しいけど…、な、なんか変な感じ…する…」

昔の忌まわしい体験で感じた、焼けた鉄棒をねじ込まれるような激痛も、
火かき棒を体内に差し込まれたような白熱感も、今この瞬間には
少しも存在していないわけであって。
…こういう行為がそういう痛みに耐えた上で行われるものなのだと
勘違いしていたユエルとしては、覚悟の分だけ拍子抜けした気分である。

しかしそんなユエルの、どこかほっとしたような様子を確かめると、

「…それじゃあユエルさん、さっきの続き、してもいいですよね…?」

「えっ?」という表情で、ユエルが顔を上げた瞬間を見計らって。
49120/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:20 ID:rswVYQzL

「…ふっ!?…あっ、あああああああぅっっ!!?」

最奥まで差し込まれたものが、ずりずりと膣壁を押しのけながら
逆流する感触に、嬌声を上げて震えあがるユエル。

「…ねぇユエルさん、気持ちいいですか? …ね? 気持ちいいですか?」

入り口付近まで引き抜いた後、同様のペースで中まで押し戻しながら、
とても嬉しそうにレシィが聞いた。
その表情は心の底から楽しそうであり…、同時にほんの少しであったが、
何か邪悪なものが混じっていて。

「あうぅっ、レッ…レシィ、い、いまのなにっ? いっ、いまのなにっ!?」

だがユエルの方にして見れば、そんなのにいちいち気がついていられる
余裕など無い。今彼女は自分の内部を襲った強力な快感に怯えの色を
隠せず、ついでに言えば現在進行中で再度レシィのに潜り込まれている
最中なのだ。…まともな思考をしろというのだに無理がある。

しかしレシィは、
「…ダメですよユエルさん? 質問にちゃんと答えてください♪」
そんな全てを無視して、ユエルの一番奥、微かにしこりの様になった部分に
自分の先端が当たったのを確認すると、
…今度はさっきよりも、もっとゆっくりと時間をかけて腰を引く。
ユエルの反応を、楽しみながら。
49221/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:21 ID:rswVYQzL

「うぁっ!?…やっ、やだぁっ、やめっ、てっ、レシッ、こっ、これ、これっ!
ビリビリッ、ビリビリするっ、からっ、あっ、やっ、やああああああっっ!!」

瞬間的かつ鮮烈な快感とはまた違う、長く連続して送られる強めの快感。
それらが生む、脇腹をくすぐられ、しかし止めてもらえない責め苦にも似た、
強烈な切なさがユエルの全身を何週も駆け巡り、彼女の身を焼き焦がした。

…そして長い単一のというよりは、間断無くなまくら刀で押し切られるような
鈍い快感の連続は、確実に彼女の体の中へと蓄積し、
元よりこれまでの責め苦で高まりつつあったユエルの肉体を、
急激に絶頂間際へと押し上げてしまう。

「ふっ…ふぁっ…ぁっ…レシ、ィ、ちょ…、ちょっとだけ、休憩…しよ…?
…ね? きゅうけい、しよう、よ? でないと、ユエル、もう…もうっ…」

じんじんと体に残響する快楽を感じながら、それでもまた、耐え難い程では
ないが擦れる感覚と共に中に侵入してくるレシィの肉体に、
ユエルはある種怯えの色すら見せて懇願する。

…先程レシィの指で軽く達したとは言え、実はそれは長々と自分の指での
行為に耽っていたからであり。…とてもレシィには恥ずかしくて言えない
ほどの長時間の集大成を、レシィに手伝ってもらっただけの話で。
…だが今彼女の目前に迫っているのは、そんなようやく覚えたての
ユエルが二、三度味わった程度ものとは明らかにスケールが違って。
怖ければいつでも加減できる自分の指でのものとは違う、
手加減無しの快楽を、詰め込まれるだけ詰められた後での爆発である。
今までのを石段の三段跳び四段飛びと例えるならば、
これから来るのは石段の最上からの放り投げ、恐怖の大跳躍なのだ。
49322/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:23 ID:rswVYQzL

…しかし、そこで彼女は、ようやくにしてだが気がついてしまった。
見上げた先の、レシィの目の中で輝くものの正体に。

「…聞こえてるんですかユエルさん? 人の話はちゃんと聞かないと
ダメだって、ご主人様やミニスさん達に習ったはずですよ? 僕は…」

レシィはちっともユエルの話を聞いて――(ううん、本当は聞こえてるのに
聞こえないフリしてるんだ!)――薄笑いすら浮かべてユエルを見ていた。
…ユエルが小さい頃、一度だけ言いつけを破って魔獣の領域に入った時、
結局は助かったのだが、大型の魔獣と遭遇してしまった経験がある。

今のレシィのユエルを見つめる目は、その時の魔獣とそっくりの。


―― タ ベ ラ レ ル ? ――


「レシ…ィ…? …っ!! やっ…やだっ、やだよぉっ、お願い、ちょっ…」
「…僕は、『気持ちいいですか?って、聞いてるんです』、ユエルさん♪」
逃げようとして思わず後ずさるが、レシィはそれを許さずに
すかさずユエルの腰を両手で押さえつけた。
そうして――ユエルの背中を、ポンと、未知の領域へと向けて。

「…ぁっ!?…やっ、やっ、やっ、やだっ、やだっ、やだっ、やだあっ、
うあっ、だめ、だめっ、だめぇっ、レシッ、レシィッ、レシィィィッ、ぃっ、
……っああああああああああああ―――――――――っっっ!?!?」

頭の中が真っ白になって。…網膜の裏側に、バチバチと火花が散るような。
49423/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:24 ID:rswVYQzL

…………

「…ユエルさん、返し針って、知ってます? 釣り針に、ついてるんです…」

…未だ痙攣しているユエルの髪を、いとおしげな目をしながら
撫で上げつつレシィは言う。
「僕らメトラルの持ちモノは、大抵大きさも太さも平均並かそれ以下だって
言われています。…まぁ、あくまで宴会の席とかでのゴシップですけど、
だから入れる時は全然大したことなくて、むしろ拍子抜けなくらい、だって」

ユエルの耳の動きから、ちゃんと聴こえてはいる事を確認して、
彼女の口から零れた涎を舐め取ってあげた。…そのまま、
まるで動物がそうするようにユエルの顔中をぺろぺろと舐め始める。
「でもエラが…って言っても、ユエルさんには判りませんか。…ともかく、
入れる時はいいんですけど、抜く時はとんでもない事になるらしくて。
…『女泣かせ』とか、『孕ますまで抜けない』とか、色々と悪評も、確か」

「んっ…」
呆けたようにずれていたユエルの焦点が、レシィの舌の感触に
ようやく正常に戻ったのだが。…そう思った瞬間、

「…レッ…レシィの…バカァッ! …ユ、ユエル、止めてって、言ったのに…
だっ…大体なんでっ… レシィそんなにニコニコしながらユエルを
見るのっ!? ユエルをいじめて…そんなに楽…って、あっ、やぁんっ!」

大声で怒り始めたのだけれど、そのままレシィが舌を彼女の大きな耳の
中にまで這わせ始めると、途端に身を竦めて黙ってしまった。
49524/24 レシィ×ユエル(SN2)第三話:03/08/27 20:26 ID:rswVYQzL

…レシィはものすごく満足げに、――雄としての誇りに満ちた目で――
そんなユエルを見つめると、
「でも、ユエルさんが悪いんですよ? ユエルさん、僕が何回も何回も
『気持ち良いですか?』って訊いてるのに、答えてくれないんですもん」

悪びれた調子のまったく無い笑顔でそう答えるものだから、
「……レ…レシィのエッチ! スケベ! 変態変態へんたいーっ!!」
本気で顔を真っ赤にして怒り始めてしまうユエル。

…もっとも、顔が真っ赤なのは何も怒りだけのせいではないのだけれど。
そうやってひとしきりユエルに怒鳴られてから。

「でもユエルさん、さっきあんな風に僕に中をかき回されてて、
やっぱりとっても気持ちよかったんじゃないですか?」

そう言って、未だ差し込んだままだった自分の分身を、
…今度はほんの少しだけ――さっきの10分の1ほど――引っ張った。
途端にビクンと背筋を震わせ口を閉じ、
再び怯えのような色を持ち始めた瞳がレシィを凝視する。

「…ねぇユエルさん。なんだかんだで誤魔化されちゃってますけど、
そろそろ僕、ちゃんとユエルさんの口から、ユエルさんの自身の意思で
訊きたいんですよね」

そうやって、ユエルを見下ろすレシィの目には、今では明らかに…
先程の肉食獣的な、『優位に立っている者』独特の輝きが、宿っていた。

「…それとも、我慢して答えないでさっきみたいに『お仕置き』されるのと、
ユエルさんはどっちがいいんでしょうね♪」<続>
496なんとなく:03/08/27 20:27 ID:rswVYQzL

月下之羊 不能勝狼
枕上之狼 不能勝羊


<訳>
月の下では羊は絶対に狼に勝つことができないが、
枕の上では狼は絶対に羊に勝つことはできない


<意味>
羊の雄ってあの温厚で無害そうな外見によらず
実は狼だの猫だの馬だのなんて、てんで比較にならねぇほどの
もんのすげぇエロエロらしいから(※実話)気をつけようね、
転じて、そういう羊の雄みたいな男も得てして多いから気を付けろ、
の意。
497名無しさん@ピンキー:03/08/27 20:41 ID:eXUeNcYd
kita-!
498名無しさん@ピンキー:03/08/27 20:42 ID:mYMozlKE
キタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ゲホゲホッ キ、キタ━━━━━━━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━!!
499名無しさん@ピンキー:03/08/27 20:43 ID:CiI3mqmp
キタ――――――(゚∀゚)―――――→!!!!!

勉強にもなりますた。
500名無しさん@ピンキー:03/08/27 20:43 ID:PGPoSbhc
ゴッジョブ!
もう(;´Д`)ハァハァしっぱなしダーヨ
501名無しさん@ピンキー:03/08/27 20:47 ID:XmVhe0bY
やべぇ、ユエルってこんなによかったんか・・・
ダメランクUPして獣属性ついちゃったよママン(;´Д`)ハァハァ
502名無しさん@ピンキー:03/08/27 20:48 ID:yW00+9zV
わ〜い、レシユレSS乙彼です!
なんかオジサン赤面しちまいますたw

目覚めたレシィの今後に期待…です!
503名無しさん@ピンキー:03/08/27 21:05 ID:wqpT/+Go
キタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ゲホゲホッ キ、キタ━━━━━━━━┓
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━!!
504名無しさん@ピンキー:03/08/27 21:06 ID:wqpT/+Go
キタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ゲホゲホッ キ、キタ━━━━━━━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━!!
505名無しさん@ピンキー:03/08/27 21:28 ID:1hf5kOR7
素晴らしいのキタァァァァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ

レシィだけは絶対選ぶまいと思ってたんだが、
次プレイで選んでしまいそうだよ(*´Д`)ハァハァ 
506名無しさん@ピンキー:03/08/27 21:36 ID:2v0wILRt
素晴らしい!感動した!
507名無しさん@ピンキー:03/08/27 21:41 ID:mR1aaX3P
874 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/08/27 19:21 ID:L6MIP8iX
ファリエル×アティってけっこういいかもとか思ってしまった。


875 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/08/27 21:08 ID:PbY+KJD1
ファリエル×アティ萌える(;´Д`)
もちろんファリエルが攻めだろ?


876 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/08/27 21:13 ID:n8F5JOtZ
ファリエルではEDまで触れることができないので言葉攻め。
又はアティに憑依しtななにをs


877 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/08/27 21:30 ID:Mn+eksZn
>アティに憑依し

それだ!
「アティさん、感じてますか。わたしも・・・ああっ!」という感じで一つよろしく。


878 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/08/27 21:33 ID:PbY+KJD1
>>876
>>877
それイイ!すっげー萌える


それはさておき、けだものとなったレシィに期待ハァハァ
508名無しさん@ピンキー:03/08/27 21:57 ID:rhYMz5sQ
世の『真面目で無害そうな男』の実に九割はむっつりスケベである














へえーへえーへえー
509名無しさん@ピンキー:03/08/27 22:21 ID:iCrUpKqv
>>508
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
エドス・ラムダ・イリアス・シャム69・ロッカ・ヤードあたりか?
エロさを表に出さない男=むっつりスケベは誰でも思っていそうだけどな。
510名無しさん@ピンキー:03/08/27 22:45 ID:pUgy+HxZ
エロさを表に出さない人=むっつりスケベ
エロさがにじみ出てる人=ただのスケベ

つまり人類皆スケベと言うことですね。
511名無しさん@ピンキー:03/08/27 22:46 ID:m+GrciUI
>509
ギャレオも追加汁!
あとネス茶あたりも


むっつり童貞(´Д`)
512名無しさん@ピンキー:03/08/27 22:50 ID:mR1aaX3P
>>511
無色の派閥かイスラの罠にかかりアズリアを慕う気持ちが暴走、
陵辱に走ってしまうギャレオ・・・・・・・・・

良くある話だな・・・・・・。
513名無しさん@ピンキー:03/08/27 22:51 ID:1hf5kOR7
(´・ω・`)─┐
        (´・ω・`)─┐
.      ━┛      │
                (´・ω・`)──┐
(´・ω・`)─┐      ┃        │
.        ┝━━━┛        │
.      ━┛                │
                       ┝━(゚∀゚)━!!!!!
.      ━┓                ┃
        (´・ω・`)─┐        ┃
(´・ω・`)─┘      │        ┃
             ┝━━━━┛
    キタ━┓      ┃  
.        ┝━━━┛
(´・ω・`)─┘
514名無しさん@ピンキー:03/08/27 22:56 ID:IUlunLre
で、むっつりであるほどヤることは大胆だと。
515名無しさん@ピンキー:03/08/27 23:47 ID:K9PS0D9G
レシィもユエルも面白可愛いなハァハァ
516名無しさん@ピンキー:03/08/28 01:00 ID:njUXgdje
>510
 そのとうりだと思います。
 人間の三大欲求の一つが性欲ですから、Hじゃないのはおかしいのですよ。

 それにしても次のレシィ×ユエルも楽しみだな。
517アズリア続き物:03/08/28 01:30 ID:dufKhp62
「あふっ・・・ふぁっ・・・ひんっ・・・ひうぅ・・・」
密室の中で私の喘ぎ声ばかりが響いていた。
「ひゃんっ・・・ひっ・・・いっ・・・」
何度も繰り返された交わりによって私の秘所は男根を受け入れるのに何の抵抗も感じなく
なった。むしろそれを快感だと思うようになっていた。いやらしくも湿った私のそこはヌ
チョヌチョと音を立てながら挿入を繰り返すイスラのそれを包み込んでいた。
「い・・・いひぃぃっ!!・・・・・・あっ・・・はうぅぅ・・・」
肉棒が私の胎内に入り込むたびに私の膣肉はそれをきつく締上げる。粘膜に包まれた肉同
士が触れ合うたびに言いようも無い快感を私を包んだ。
「・・・あ・・・はぁうっ・・・・・・イ・・・スラ・・・私・・・もう・・・」
すでに私は絶頂に達していた。性感帯を何度も刺激され淫らな私の雌はイクことを欲して
いた。そしてそれはイスラの方も同じだった。
「ひんっ・・・うっ・・・あっ・・・・・・あぁぁぁっぁああ!!」
私の膣内に熱い衝動が走る。熱を持った液体の奔流が私の子宮を駆け巡った。もうこれで
何度目だろうか。射精されるたびに私はイクようになった。淫らな液汁を下半身から潮を
吹くようにして吐き出し果てる。そのような行為がもう毎日続いていた。
「あははは、だいぶ感じやすくなったね。姉さんも。」
事が終るとイスラは私に優しく声をかける。最初の頃、無理矢理犯されたときとは大違い
だ。私が完全に従順になったことからくる余裕なのだろうか。そして私はイスラの愛撫に
身を任せる。丁寧な手つきで指先が私の性感帯を的確に刺激する。快楽に包まれながら私
は眠りに落ちる。それが今の私の姿。
518アズリア続き物:03/08/28 01:31 ID:dufKhp62
あの日、イスラに犯された日、あるいはその前イスラに裏切られ部下を失ったとき。もし
くはイスラに犯される姿を彼に見られた時、私は死んだのだと思う。自分が今まで努力し
てきたことが無為なものと思い知らされ、知らず知らずの内にイスラを追いつめていた自
分に失望し、内に秘めていた甘い思いが粉々に砕かれた。もう死んだのだ。生きている意
味が無い。弟と交わり、それに快楽を見出してよがる。以前の私なら自決しかねない姿。
だがもうどうでもいい。すでに死んだ私がどうなろうともう・・・。
「姉さん・・・ずっと側にいてくれるよね・・・。」
ときおりイスラはこんなことを口にする。もちろんだと私は答える。殆ど死人となった私
が生きる唯一の理由。たとえ性処理の道具でもいい。ただイスラの側にいたい。それしか
償う方法が無いから。絶望を受け入れたままイスラの側で生きつづける。私に残されたの
はそれだけしかないから・・・・・・。
519アズリア続き物:03/08/28 01:31 ID:dufKhp62
「止めてぇぇぇ!!嫌ぁぁ!!イスラぁぁっぁ!!・・・・・・いっ!!」
姉さんが拒むのも無視してあの日僕は無理矢理、姉さんを犯した。
「・・・・・・うっ・・・うぅぅぅ・・・。」
処女を散らされ、すすり泣く姉さん。よっぽどショックだったんだろう。正直いい気味だ
と思った。ずっと姉さんのことを妬んでいた。僕と違って優秀で誰からも期待されていた
姉さんを。僕が腰を沈める。そのたびに姉さんの奥深くに僕の一部がめり込む。姉さんと
一つになれた。そう思うと興奮して止まらなかった。無茶苦茶に挿入を繰り返した。
姉さんの肉が僕を包み込んでくれる。その心地良さに酔いしれていて。
「あ・・・ああああぁぁぁああああぁああっ!!・・・・・・嫌ぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
僕は白濁を姉さんの中に注ぎ込む。気持ちよかった。姉さんは泣いていた。当たり前だ。
好きでもない男の、ましてや弟の精子を膣内に射精されて悲しまないわけが無い。
姉さんを強姦して僕は少し満たされた気分になった。でもほんの少しなんか上手くいえな
いけど嫌な気分がした。
520アズリア続き物:03/08/28 01:32 ID:dufKhp62
「うっ・・・うあぅ・・・レ・・・クス・・・」
レックス。姉さんが学生時代から思い続けた男の名だ。僕から姉さんを奪った男。その名
を聞いたときもう分けが分からないうちに気持ちが爆発していた。
気が付いたら姉さんを折檻していた。また姉さんを犯していた。さっきまでと違ってまる
であの男にあてつけるかのように姉さんがより苦しむ、より痛がる。そんな姿を求めて。
止められなかった。アイツにだけは姉さんを渡したくない気持ちだけが暴走していた。
気が付いたときには姉さんのアナルを抉り、腹が破裂しそうなほど精液を吐き出しまくっ
ていた。ズタボロに犯され壊れたように気を失った姉さん。後悔した。気付いたのだ。
僕はこの人が好きなのだと。
521アズリア続き物:03/08/28 01:33 ID:dufKhp62
姉さんの寝顔。あんなことがあったっていうのに寝顔だけは綺麗だった。もう僕の思いは
止められない。姉さんを僕だけのものにしたかった。あの男にだけはあんなヤツにだけは
姉さんは渡さない。アイツが入り込める余地なんて無いほど姉さんを僕で満たしたい。
そう思うともう僕は止まれない。起きて早々の姉さんに挿入し、自分の今までの人生、
憎しみも哀しみも全て姉さんにぶつけた。姉さんと一つになることを通じて自分の思いを
吐き出した。そして姉さんにすがりついた。
「もう・・・どこへも・・・行かないから・・・ずっと・・・イスラの側にいるから・・・」
その一言で僕は救われた。何一つ満足に手にすることができなかった僕。その僕が初めて
大切な物を手に入れたんだ。姉さんを・・・。
でも何で・・・?でもなんで・・・・・・?
こんなに哀しいんだろう。こんなに虚しいんだろう。
僕は今幸せなはずなのに・・・。
522アズリア続き物:03/08/28 01:33 ID:dufKhp62
「はむっ・・・むぅ・・・んぐっ・・・・・・」
その日も私はいつも道理イスラに奉仕をしていた。竿を舐めて掌で睾丸を転がす。
もう何も考えずにこうして奉仕しているときが私にとって一番楽だった。
「あ・・・ぷあっ・・・ぷはっ・・・」
口淫をしているうちにイスラのモノから勢いよく白濁が放たれる。それが私の顔に張り付く。
口の中にも入った精液の味。最初はまずかったのにこの味にも臭いにも慣れてしまった。
我ながら見下げ果てたものだ。弟のモノを頬張り、膣や後ろの穴に入れられてはよがり狂
い、そしてもうそれ無しでは生きれなくなってる。満たされぬ時は手淫で自分を慰める。
そんなあさましい女に私は成り下がっていた。ふいになじみの顔が私の頭をよぎる。
が、すぐに打ち消す。もう私には彼を愛する資格など無いのだから。
「姉さん・・・。」
その日のイスラは様子がどこかおかしかった。こんな変態に成り下がった私がおかしいな
どというのは笑ってしまうがな。いつもならもっと激しく私を求めるはずなのにその日は
あっさりと済ませた。飽きられたのだろうか。それならそれでいい。イスラが私を必要と
しないのならそれでいい。こんな堕ちていくばかりの自分を感じずにいさぎよく死ねるから・・・。
523アズリア続き物:03/08/28 01:34 ID:dufKhp62
どうしてだ?何でなんだよ?僕は姉さんを手に入れたのに・・・。
何でこんなに満たされないんだよ!!何でこんなに虚しいんだよ!!
(それは・・・君が本当に望んだことじゃ・・・無いから・・・)
どこから声が聞こえる。黙れ。見透かしたようなことを言うな。
(力ずくで無理矢理手に入れたものなんてそんなものさ・・・だって・・・)
うるさいよ!黙れよ!力が全てだ。世の中強いものが勝ち、弱いものが負けるんだ。
弱いヤツは惨めに虐げられるのさ。誰からも必要とされない。むしろこの世からいなくな
ることを望まれる。この僕のように・・・。
(今からでも・・・遅く・・・君は・・・)
本当に黙れよ!!遅いんだよ。もう誰も僕を許してなんてくれないんだよ。だったら最後
まで憎まれてやるしかないじゃないか。同情の余地も無いぐらい悪役貫いて誰からも憎ま
れるしかないじゃないか。僕は普通に生きたかっただけだよ。普通に生活して普通に学校
へ行って・・・でも無理なんだよ。僕にはこうするしかなかったんだよ。こうして誰かを陥れ
てまでして力を手に入れなかったら僕は生きていくことさえも出来なかったんだ。そんな
僕を許してくれる人間なんていやしない。だったらそのまま突き進むしかないだろぉっ!

気が付くと声は消えていた。僕は泣いた。どこで間違えたんだろう。どうしていればよか
ったんだろう。その答えなんてみつかりっこない・・・。僕はもう後戻りなんて・・・。
524鬼畜な276:03/08/28 01:38 ID:dufKhp62
今回エロ殆ど無いなぁ。鬼畜陵辱モノとしてはほとんど前回で終ってるんで
あとはラストに向けて話を進めるのみというか鬱な話ばっか続きそう。
ちいとばかしプライベートが忙しいもんで続き遅れると思いますので先に謝っときます。
すいません。次回はイスラ死亡までかな。またエロ薄、鬱話になりそう。
525名無しさん@ピンキー:03/08/28 02:04 ID:J2vPMMah
>>鬼畜な276氏
もう何と言ったらいいか・・・ありきたりですがGJですた。
アズリアの変わりように涙、イスラの救われない想いに涙。
特にイスラの不器用な性格の描写が細かくて泣けてきます。
やはり今回はイスラ死亡ルートなんですね(´・ω・`)
でも鬱話は好きなのでのんびり待っとります。 お暇な時間が出来ましたら投下おながいします。
526名無しさん@ピンキー:03/08/28 11:42 ID:7kF6vNje
ホスト規制中につき外からカキコ〜
前スレで鬼畜を書いたら、笑い系のレスが多かったわけで・・・
むぅ・・・向いてないんでしょうなぁ。
ってわけで、初心に帰って、誘惑授業のちょっとした続きでも。
527アティ先生の青空授業(1/14):03/08/28 11:45 ID:7kF6vNje
「……えっと」
 アティが困惑の表情を浮かべる。
 ここは、シルターン集落、鬼の御殿。ミスミに呼び出され、海賊船から駆
けつけたアティだったが、その彼女からの『お願い』がいささか常識の範囲
を超えていたようで、彼女を途惑わせていた。
「私が、スバルくんたちに、勉強を教える、ということですよね?」
「そうじゃ」
「でも、どうして……」
「あの子らにはな、これからこの島を担ってもらいたいわけじゃ。広く世界
を知る、もちろん外の世界のことも」
「はい、そのことはこの前も伺いましたけど……」
「担うならば必要不可欠な知識じゃろうが?子を生すための勉強なんじゃから」
 そう、スバルたちとの勉強自体は、ウィルを混ぜて今までも、青空教室で
何度となく繰り返して来たことだ。ただ、今回の『お願い』の問題はその内
容なわけで。ミスミがアティに頼んで来たのは、『男女の営みに関しての正
しい知識を教えて欲しい』とのこと。いわゆる、性教育である。
 子供といえど異性、アティが躊躇うのも無理はない。ましてや、彼女は軍
学校へ通う生徒のための家庭教師として雇われただけであって、本職の教師
という訳ではない。勉強、体術を教えるノウハウは、自分の経験から引き出
せても、生活一般の範疇である保健知識を教えるには、半ば門外漢であると
いえなくもないのだ。
(困りましたね……)
「なぁ、先生、やってもらえぬものかな」
「うーん……」
 言葉に迷うアティの背中に、
『バカモン!!』
 怒声が響いた。
528アティ先生の青空授業(2/14):03/08/28 11:47 ID:7kF6vNje
 驚きに思わず背を震わせ、恐る恐る背後を伺うと、そこに立っていたのは
ゲンジ。アティにとって恩師と呼べる存在の老人だ。
「おうおう、どうした、御老体」
 ミスミが声をかけると、ゲンジは憤懣やるかたなしといった表情のまま、
ずかずかと二人の間に入ってくる。
「先ほどから話を聞いていたら、あまりの若造の不甲斐なさに耐えられんで
な。何を躊躇うことがあるか!」
 再び怒号。正座のアティが目を閉じて、身を縮みあがらせる。
「教師たるものが、生徒を恐れ、壁を作ってなんとする!いいか、間違った
方向へ進み、とり返しのつかないことになる前に、正しい方法を教えておく
ことが、生徒の未来に如何ほどの理となるか、それを自身の羞恥心と天秤に
かけるなど、言語道断!貴様も教師を名乗るならば、生徒のことを第一に考
えよ、ならば迷うことなどあるまい」
(生徒のことを、第一に、ですか……)
「ゲンジさん……」
 おずおずと質問を挟む、アティ。
「なんだ」
「ゲンジさんも、そういう勉強、教えてたんですか?」
「おう。もちろん。ワシが教師だった頃は、この自慢の精神注入棒で、何人
もの大和撫子を鍛え上げて来たもんじゃ!」
 そう言って、呵呵と笑うゲンジだった……
529アティ先生の青空授業(3/14):03/08/28 11:49 ID:7kF6vNje
「というわけで」
 舞台は変わって、青空教室。ウィル、スバル、パナシェを前に、教壇に立
つアティがいた。眼鏡装着、片手には教鞭。格好を見れば、文句なくいっぱ
しの教師だ。
「今日の授業は、『性教育』になります」
 はーい、スバルとパナシェが元気よく返事。一方、それが何なのか、うっ
すらと理解しているウィルが一瞬言葉を失った後、
「ちょ、ちょっと、先生!」
 怒気を孕んだ声で、ウィルが立ち上がる。
「それ、どういう事ですか!」
「どういうもなにも。これは、オトナになるためには必要な勉強ですよ」
「そうじゃなくてですね!」
 言いよどむウィルの横にアティは歩み寄ると、その耳元で、囁いた。
(この時間は、私はみんなのセンセイなんですよ。聞き分け良くしてくださいね)
「……だけど」
 拗ねた表情を浮かべるウィル。
(心配しないで。個人授業は、きちんと夜、ウィル君一人にしてあげるから。ね)
 なんとなく、艶っぽい囁きだった。過去、行われた『個人授業』の内容を思
い出してか、顔を真っ赤にして俯いてしまうウィル。
「あー内緒話してる」
 目ざとくそんな様子をスバルが見咎める。
「えっと、それじゃ、授業に移りますね」追及がこないように、そんなふう
に話題を切り替えながら、教壇に戻るアティ。
530アティ先生の青空授業(4/14):03/08/28 11:53 ID:7kF6vNje
「みんなの種族には、男の子と、女の子がいるのはわかりますね?」シルター
ンの鬼人とメイトルパの獣人は、そのあたりの構成に関しては、リインバウ
ムの人間と大差ない。「個人差はありますが、年を取るにつれ、男の子はど
んどん男の子らしい体つきに、女の子は女の子らしい体つきになっていくん
です」
「先生、質問」
 スバルが挙手。
「はい、何ですか、スバル君」
「それじゃぁ、海賊船のあの人はどうなんだ?男らしいの、女らしいの?」
(スカーレル……)
 名前が出なくても、誰のことか分かったアティは苦笑するしかなかった。
「……あの人は例外ですから」
「ん……?」
「と、とにかく、普通は、男の子は、大人になるにつれ、肩幅が広がったり、
筋肉が付き、ガタイの良い、男らしい体つきに。女の子は、体付きの曲線を
柔らかに、胸も出てきて女の子らしい体つきになっていくんです。ところで、
それ以前に、男の子と女の子を分ける、決定的な体の違いがありますよね」
「チンコついてるか、ついてないかだ!」
 嬉々としていうスバル。
「な!下品だよぅ、スバル……」
 パナシェが頬を赤らめ、弱々しく抗議した。
「だって、そういう事だろ、なぁ、先生」
「はい。スバル君の言う通り。男の人にはチン………」そこで、顔を赤らめ、
止ってしまうアティ。そのセリフを口に出すのに、どうも嫌悪感があるらし
い。
「こほん……えー、ペ、ペ……ペニスがついているわけです」学術的と思え
そうな響きの言葉を選んで口にするも、やっぱり顔が真っ赤になってしまう。「ところで、スバル君はどうしてそのことを知ってるんですか」
531アティ先生の青空授業(5/14):03/08/28 11:55 ID:7kF6vNje
「う、それは……母上と一緒に、風呂に入るから……ち、違うぞ!無理矢理
だからな!母上が、無理矢理風呂に入れようとするから……」
「そうですか……、では、スバル君、お母さんの体と自分の体を比べて、他
に違う部分って、わかりますか?」
「それは……胸が大きいとか……くらい?」
「それもありますね。でも、もう一つ、決定的な違いがあるんですよ。そし
てそれは、子供を作る行為を知る上で、とても大切なことなんです……」
 言うと、アティは教壇の上にちょこんと腰掛けた。裾の短いワンピース故
に、ふとももとスカートを結ぶ三角形に、純白の下着がちらりと覗く。半ば
意識して、半ば自然に、そんな風に生徒達に自身の女性らしい部分を強調す
るアティ。
 すこしだけ上気した声で続ける。
「今日、みんなには、女の子の体について、じっくり勉強してもらうことに
します………ウィル君?」
「は、はい!?」
 桃色の囁きに半ば惚けていたウィルが名前を呼ばれて我にかえる。
「お手伝い、お願いしますね」
「手伝いって何を……わぁ」疑問を抱くウィルを強引に立たせるアティ。
「ウィル君は、とりあえず、後ろに立ってて下さいね……さて」言うなり、
アティは上着を脱いだ。セーター一枚になる。膨らみ、くびれ、そしてまた
膨らむ、魅惑のボディラインがこれ見よがしに浮かぶ、タイトな装い。
「んしょ」掛け声とともに、まずは右肩がはだける。続いて二の腕。普段は
見ることのない、そのきめこまかくて白い肌。
 同じように、アティはみずから左肩を上着から抜いた。胸の上までを露出
した形。
 背後のウィルの息遣いを感じる。そして、スバルとパナシェが一言も発す
ることなく、集中してこちらのようすを見ている。その熱っぽい視線がアテ
ィに何ともいえない歯がゆさを与える。
532アティ先生の青空授業(6/14):03/08/28 11:56 ID:7kF6vNje
「まずは、さっきスバル君が言ってた、胸の方から説明しますね……二人と
も、もっと近くに来て見てもいいんですよ」
「お……おう」
「……うん」
 乞われるままに、彼らが前へと近づいてくる。手を伸ばせば届く場所に陣
取った二人が、胸のところで止められたアティの手が、服を下ろすために動
くときを今か今かと待ち構えている。
ぷるん。
 肌と同じく白く、そして形良く膨らんだアティの乳房が露出した。セーター
に押さえつけられていたそれは、戒めから解き放たれると、持ち前の弾力で、
勢い良く飛び出すのだ。まずは右側、そして、左。
「おっぱいは、女の人にとって、触られてきもちのいい場所の一つです。で
も、触られて気持ちのいい場所は、乱暴にされると、とても痛い場所でもあ
ります。ですから、触れるときは、優しくしてあげてくださいね。ちなみに、
胸の大きさは、個人差があります。私のは、ちょっと大きいかな?」
 むに、と自分から強調するように二つの胸をすくって持ち上げるアティ。
「それじゃ、ウィル君。お手本を」
「お手本……わかりました」後ろにいたときから、ある種の期待でいっぱい
だったウィルは何ら抵抗なくこの提案を受け入れる。
 後ろから回された二つの腕が、たぷんとしたアティの胸を掴んだ。
「……ん!」
 包むようにてのひらを広げて下乳にあてると、こねくり回す回転運動。ア
ティの胸が動きに従い、ぐにぐにと歪んだ。
533アティ先生の青空授業(7/14):03/08/28 11:59 ID:7kF6vNje
「はぁん!……いい、いいよぉ、ウィル君……乳首、乳首も弄ってください……」
 遠慮がちに伸ばされた手が乳輪に、そして突起に触れる。擦られると、桜色
の乳首はぷくりともちあがる。
「んん……いい、ですかぁ……胸で、一番っ、敏感なのはぁ……ここ、乳首で
すぅ。さわられると、こんな風に、立って、きちゃうんですぅ……一番、感じ
る場所ですから……注意して、触ってくださいね……んん!」
 きゅう、そんな言葉が終わる前に、ウィルがそこを摘まんだのだ。何とか
説明しようと、意識を払っていたアティにとって、予想外の刺激。息を飲む
と同時に、ぴくんと背を反らせた。
「先生……オレ達は……」
 目の前の痴態に当てられた二人の少年が、乞うな視線を向けて来る。
「ん……いいですよ……でも、乱暴にはしないで、ね?」
「わかった!」
 途端、アティの胸にまとわりつく腕は、六本に増えた。
「くん!」
 乳首を、胸全体を掻き回される感触に、甘い吐息が抑えられなかった。
 経験者のウィル以外は、はじめはおずおずと触れる程度のことしかできな
かった。しかしそれも少しの間。慣れればすぐに、子供らしい好奇心で、こ
の魅力的な膨らみを貪り出す。
「す、スバルくん……んっく!そんな、に、強く吸っても、オッパイは……
出ませんよ、んはぁう!……パナシェ君、肉球イイ……気持ちイイです!ぷ
にぷにで、ざらざらなのが、乳首擦ってますぅ……ウィル君、いつもより、
乱暴……刺激、強すぎですぅ」
534アティ先生の青空授業(8/14):03/08/28 12:01 ID:7kF6vNje
 それぞれの攻めが繰り広げられ、しばらくして……
「ん!はぁん……ちょっと、待って、胸は、ストップ……もう止めて、ね!」
半ば強引に、アティは胸から三人を引き離した。
「えー」
 明らかに遊び足りないという声が上がる。
「はぁ、はぁ……まだ、次がありますから。私もここで体力を使いきるわけ
にはいきませんから」荒い息を整えながら、アティは続ける。
「女の子の体には、もう一つ男の子と違う部分があります。それは……」
 胸をはだけた格好のまま、アティは教壇により深く腰掛けた。そして、両
足を大きく開いていく。セーターの裾は腰元までずり上がる。M字の開脚、
ふとももの間には普段は隠されている、純白のパンティが、露となっていた。
「ここ、です」
 そのまま、アティは自らの手をパンティに潜り込ませた。そして、スリット
を誇示するように、下着をゆっくり横にずらしていく。
 茂み無い恥丘。そして合わせ貝のように桃肌色の、左右の肉壁で閉じられ
た秘部が姿を現す。
「おお……」
 覗き込む少年たちから、驚愕とも、感嘆とも取れない声が上がった。
「ここが、女の子の体の特徴。赤ちゃんが出てくる場所、おしっこをする場
所、そして……好きな男の子のペニスを入れるための場所です」
 言いながら、肉壁を左右に割る。くぱり、そんな音が聞えてきそうに、糸
を引くあざやかな、サーモンピンクの中が晒された。人差し指で指差しなが
ら、アティが説明を続ける。
535アティ先生の青空授業(9/14):03/08/28 12:03 ID:7kF6vNje
「この上の出っ張りの部分、ぷっくら豆みたいに膨らんでる、ここが、女
の子の一番敏感な部分です。で、真ん中よりちょっと下の穴が、ペニスを
入れる穴になります。……ここは胸以上にデリケートな場所ですから、触
るときはよーく注意してくださいね」言うと、後ろのウィルを振り返る。
上気した頬のまま、艶っぽく呟いた。「それじゃ、ウィル君、お願い……」
 胸に回されていた手が、ゆっくりと下半身に下りた。
 ほっそりとしたウィルの指が秘部に辿り着いた。先ほどの胸への刺激、そ
れと差し込む視線のせいか、じゅんわりとそこは潤っている。ぺたぺたとそ
の愛液を纏わせた人差し指は、ゆっくり膣内に飲みこまれる。
ぬぷぷぷぷ………
「はぁん!」
「うわぁ……凄ぃ……あんなちっちゃい穴なのに指が入って……」
 パナシェがそんな感想を。
 如才なくもう片方の手は、淫核に回される。包皮されたそれを、その上か
らしゅに、しゅにと擦る。また、めくり、くりりとしたその部分に人差し指
の腹を擦らせる。
「ん……!ウィル君、上手……」
 じゅぽ、じゅぽ。指の出し入れに従い、秘部から淫音が。滴り落ちた淫水
がいつのまにか教卓の上に小さな水溜まりを作っていた……
「は、きゅん……ん、くは。……こうやって、ん!!女の子を、準備……気
持ち良く、させて、上げてくださね……いいよぅ、いいよ、ウィル君、来て
……来て」
 教卓の上でかえるのような開脚をしていたアティが、乞うような視線のま
まに、姿勢を変えた。上半身を教卓に押し付ける。大きな胸が歪に潰れた。
そして、後ろに立つウィルに、その部分を差し出すように、教卓の外に下半
身を投げ出したのだ。
536アティ先生の青空授業(10/14):03/08/28 12:04 ID:7kF6vNje
 ウィルの方は何もせずとも準備万端だった。
 ズボンの中から、屹立したそれを抜き放つ。
 そして、指の出し入れの影響か、ひくひくと蠕動する膣穴に狙いを定める
と、腰を進めた。
ぐちゅ……じぷぷぷぷ。
 淫音とともに、アティの膣内がウィルのモノを受け入れる。
「すっげー」注入部を真近で見ていたスバルが感想の声を上げた。「良く入
るんもんだなぁ……」
 ぐっ、ぱん。ぐっ、ぱん。ウィルが腰を打ちつけると、肉のぶつかる音が
響く。
「はあん!!ウィル君、いつも、より……激しぃ!!」
「せんせ、い、こそ……しめつけきつくて……くっ!」
「ねぇ先生、オレ達は……」
 繰り広げられる痴態に我慢いかなくなった二人が、再び乞う視線。
「んっ!……入れるのは、ダメですけど、口で、してあげますから……」貫
かれたまま、両手を二人の股間に伸ばすアティ。こちらも充分に支度ができ
ていた。
 子供じみた外見によらず、ごつごつと節くれ立ち、歪に、攻撃的に屹立
したスバルのもの。
(鬼神の末裔……子供でこんなのなら、大人になったらどんなになっちゃう
のかしら)半ば呆れて、アティはそんなことを考えた。
 そして、ふさふさとした体毛に覆われた包皮の中から、肉色の男根が覗く、
パナシェのもの。
 屹立した二本を、手でしごくアティ。しゅに、しゅに。ほとんど初めてに
近い、そこを責められる快感に、二人の少年が歓喜の声を上げる。
537アティ先生の青空授業(11/14):03/08/28 12:07 ID:7kF6vNje
「あむ……じゅく……れる……くちゅん」
 かわるがわる、口に含んでいく。とわたりに舌を這わせ、アイスキャンディ
のように、全体を嘗め回す。二本を眼前に置き、れるれると同時に舌をあて
る……千変万化のアティの攻め。それは、後ろを突く、ウィルにとっても、
扇情的なものだ。
 そしてアティも、前後を責める男根に酔っていた。
(凄ぃです……これ。みんな、必死になって私を攻めて……気持ち良くて、
みんな、可愛いから……)
「うわぁ、なんだこれ……おしっこが、おしっこが出る!?」
 まずはスバルが叫んだ。すかさず、アティは射精寸前でぴくぴくとする男
根をほお張る。半ば無意識にスバルはアティの後ろ頭をかっちり抑える。身
動きできなくなったアティの口中で、スバルのそこから、凄い勢いで白濁が
飛び出して来た。
 びゅぅ……びゅく、びゅく。酷く溜まっていたせいか、それとも鬼神の射
精はこういうものなのか。喉の奥を叩くような勢いで、先端から迸りが発さ
れる。
「むご……ん!ぐ!!」
 後頭部を抑えられれてるため、うめけども逃れることができない。アティ
がくぐもった声を上げる。
 数度、腰をひくつかせては精を放ったスバル。ようやく腰を引きぬいた。
 ごぽり。アティのくちもとから、溢れた白濁が零れた。
「うわ、何で白い!?」
「……くちゅ……ん。これはおしっこじゃなくて、精子っていって、赤ちゃ
んの元になるんですよ」
 零れた白濁を指先ですくうと、これ見よがしにスバルの前でくちゅくちゅ
とするアティ。
538アティ先生の青空授業(12/14):03/08/28 12:08 ID:7kF6vNje
「先生……僕もぉ……」
 今度はパナシェの番だった。
 切ない声にあわせて口をモノへと運ぶ。スバルの白濁がまだ口の中に残って
いるためか、アティの口の中は、ストロークにあわせて、くぷくぷと音を立
てる。素早く動くと、唾液が零れ、あごを伝って首筋から教卓に落ちた。
「うぁ……うわぁ……」
 半ば半狂乱な声が上がり、そしてパナシェのモノが膨らんだ。
どぷん、どぽん。
 先端から酷く濃厚な質量を持った塊が、アティの口中に発される。
「んぶ……んぼ……ん!!」
 二回、三回……蠕動するたびに、白濁がアティの口中を満たす。とにかく
量が多い。溢れるほどのそれが、回を重ねても減ることなく、一方的に放出
される。
「むん……ぶ……ぐぐ」
 ごぼ。口中を、そして喉を、溢れかえさせ、微かに獣臭する白濁がくちも
とから溢れて来た。
「……えふ、えふ……ん、げほげほ……ぱ、パナシェくん、量が凄すぎて……」
 ようやく引き抜かれたモノ。むせながら、アティが言う。
「ご、ごめんなさい!!」
「ん。いいですよ」(多分、獣人はこれで普通なんでしょうね……)
539アティ先生の青空授業(13/14):03/08/28 12:09 ID:7kF6vNje
 残るは、後ろから攻めてくるウィルのモノだけだった。
「先生………先生ぃ!」
「いいですよ、ウィル君、そのまま、そのままで……!」
「くぅ!」
 ぐい、一際深く、膣奥までウィルのモノが叩き入れられる。
 そして……どくん、どくん。そこを満たすように白濁が注がれた……
「はぁ……出て、ます……。こんな風に、膣中に、せーしを出すと、赤ちゃん
が産まれるんですよ……」
 荒れる吐息で、アティが二人に言葉をかける。
「でも、それじゃ、先生赤ちゃんできちゃうんじゃ……」
 パナシェがおずおず呟いた。
「あ……」
 背後のウィルが凍り付いた。今更ながらに、しでかしたことの重要さに気
付いたらしい……
「ん。大丈夫ですよ。今日は、大丈夫な日ですから」
「……大丈夫な、日?」
 首を傾げる二人。
「……まぁ、でもあまりこういうのはあてになりませんから。女の人とこう
いう子とするときは、お互いに好きな相手、守ってあげたいと責任持って思
うことができる相手だけにしましょうね……」
「……先生……それは……」
ぎゅう。
 はだけた服のまま、ウィルを強く抱きしめるアティ。胸に挟まれたウィル
の顔は真っ赤だった……
540アティ先生の青空授業(14/14):03/08/28 12:11 ID:7kF6vNje
「ふぅむ」
 その後ろの草むら。必死に息を殺して様子を伺っていた人影が二つ。
「なかなかやってくれるではないか」
 成り行きに満足した風のミスミ。
「ふん。若造にしては……といったところだろうな」
 そして、ゲンジ。
「ふぅむ……しかし……女生徒はおらんもんかのう」
「……あ〜、御老体?まさか、まだ……」
「なぁに。ワシは生涯現役じゃ!」
 再び、呵呵と笑うゲンジに呆れるしかないミスミだった……
541名無しさん@ピンキー:03/08/28 12:12 ID:BxtVQLCU
爺ぃ・・・w
542名無しさん@ピンキー:03/08/28 12:13 ID:XvAfS2IK
誘惑授業キタ━(゚∀゚)━━!!
このスレでは受けが主流のアティ先生だけど、
たまにはこういう攻め側もいいなぁ。
ゲンジの精神注入棒にもワラタw
543名無しさん@ピンキー:03/08/28 12:37 ID:kb/TG9vf
>「ふぅむ……しかし……女生徒はおらんもんかのう」

マルルゥ・・・
544名無しさん@ピンキー:03/08/28 12:50 ID:y1SBNJPL
さりげなくパナシェタンが出たのは初めてなのでは?
(;´Д`)バゥバゥ
545名無しさん@ピンキー:03/08/28 12:59 ID:yQQF3lv0
誘惑授業(*´д`*)ハァハァ
アティ先生、バカイルにも誘惑授業して逆に食われて下さい(´人`)

久しぶりにカイアティ読みたいぽ。
神来ないかのう(゚Д゚;≡;゚д゚)
546名無しさん@ピンキー:03/08/28 13:05 ID:E0WmfcH0
誘惑授業(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァ
GJ!
547名無しさん@ピンキー:03/08/28 13:43 ID:mZOEAAUQ
誘惑授業グッジョブ!

鬼畜も是非お待ちしておりますぞ!神様!
548名無しさん@ピンキー:03/08/28 13:50 ID:9KZVR9G8
マルルゥの大ピンチw
「ワシの大砲のアジはどうじゃね妖精さん?」
「そろそろイッちゃうですよ〜っ!」
「ブフォ!出るぞぉ!受けとレイ!」

「あらま〜ちょっとマルルゥちゃんが羨ましいかもです」
「おぬし何を言っておるのじゃ、ご老人はわたっ・・・」
549名無しさん@ピンキー:03/08/28 14:53 ID:bXLW8DtE
爺のマラは指より小さいですか。そうですか
550名無しさん@ピンキー:03/08/28 15:52 ID:8XEY7ohN
>>472-496
うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
過去最大の神キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
ただ会話をするだけでも身悶えるほど嬉しいレシィとユエルがこんなに・・こんなに・・・(*´Д`)
551名無しさん@ピンキー:03/08/28 17:18 ID:14oCEzBI
青空教室を読んだらこれを思い出した
ttp://www107.sakura.ne.jp/~ecox/rabbit/img/323.jpg
552名無しさん@ピンキー:03/08/28 17:43 ID:7wygmnqJ
な、なんじゃこりゃー
553名無しさん@ピンキー:03/08/28 19:00 ID:xybXhDlb
そっちの誘惑授業かよ!
554ウレプラ書き:03/08/28 19:06 ID:pGWjijPh
規制中…
神々の降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
最高ですた!
555名無しさん@ピンキー:03/08/28 19:09 ID:O/dfa7fH
555げと
556名無しさん@ピンキー:03/08/28 19:44 ID:X180nvli
        ヾ  /    < 仮面ライダー555が >
       ,. -ヤ'''カー、   /Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Yヾ
 ー―ァ  /r⌒|:::|⌒ヾ
   _ノ オ{(  |0|  )} オオオォォォォ!!!!!
     __,ヽ,ヾ,_|V|,_ノ、/ ,r-,,=
    ,゛==ゝ_ViV_ノ~i/ 〃 `ー―-、
    /  /⌒`//´⌒c/^^^ ))))))))))
 ,,―イ  {ー''"~{ {~゛`ー`/'`'~/ー--―'
))   ,./ゝ_/∧ゝ_ノ  ノ
 ー''"  |ロ  ロ    |
 人,_,人,_,人,_,人,_,
< >>556ゲッツ >
 Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
557496=前スレ930:03/08/28 19:57 ID:PeZwOAsT
すんません、レシィ×ユエルの書いてるものですが、
四日で四話うpするって公言しておきながらなんですけど、
ちょっと四話目の最後の所に僅かに鬼畜っぽい要素も加えたいな、
なんて出来心起こして、色々元のを改稿とかしてたら…
…その、真に申し訳ないんですが、間に合いそうになくなってしまいました。
なんかもし待ってる人いたらすみません、明日か明後日まで待ってください
土曜は仕事休みなんで明後日までには絶対仕上げれると思うんですが
558名無しさん@ピンキー:03/08/28 20:12 ID:QLz4d8cP
がんがれ!!!
期待してるよ
559膿武者:03/08/28 20:16 ID:42GIFHAc
>>557
されは残念。期待して待ってます。鬼畜はいるのかぁ・・。
レシィ×ユエルは最終的にはマターリした感じで終わって欲しいのだが・・。
560名無しさん@ピンキー:03/08/28 20:45 ID:G9PsAoB6
遅くて悪いんですが・・・
レシユエキタ―――(゚∀゚)――!
2がでた時から・・・2がでる前から、ずっとまってた!(´Д`)ハァハァ

ここは神が多すぎて読むのが変t・・・大変ダァ。
561名無しさん@ピンキー:03/08/28 20:51 ID:G9PsAoB6
PCエラーでスマソ_| ̄|○
上がってしまった・・・。ふ、不覚だ・・・。
562名無しさん@ピンキー :03/08/28 21:34 ID:g8n8JGek
アティ先生の誘惑授業(;´Д`)ハァハァ
563名無しさん@ピンキー:03/08/28 22:03 ID:MTUjkhsb
しかしゲームの中でレシィとユエルの絡みはほとんどないんだよな(´・ω・`)
レシィが護衛獣なせいだろうけど

レシユエの続き、マターリと期待しながら待ってますね
文章表現が面白いですな…
564名無しさん@ピンキー:03/08/28 22:09 ID:WqUqfvOj
沢山の神々降臨で大変(;´Д`)ハァハァさせてもらっているので自分も参戦してみようかと
>>5のカルマED後ベル×レックスネタを考えてみたもののまだベルでカルマED見てない罠_| ̄|○
ネタがあるのに書けないってのが一番歯痒いな…。
取り合えず今は如何にしてゲームに時間を回すか考えるのが先決か…
565名無しさん@ピンキー:03/08/28 22:15 ID:OUbQxKII
>>564
期待してます。
頑張ってください。
566名無しさん@ピンキー:03/08/28 22:21 ID:ld0hE19G
>>545
>アティ先生、バカイルにも誘惑授業して逆に食われて下さい(´人`)
うわあああ。スカソノSSの続き書いてたのに、そんな書き込みされたら
スカソノどころじゃなくなってしまうじゃないか…。
スカソノも好きだがやっぱり…。

というわけで自分もカイルとのはちみつ授業書いてくれる神 の 降 臨 キボンハァハァ
自分の書くアティははちみつ授業をやるような度胸はないからなあ…。

567黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:25 ID:pGWjijPh
生まれて初めて味わった絶頂に、体が言うことを聞かなくなる。
普段より重くなったような体をシーツに深く埋め、熱く甘い吐息で呼吸を繰り返す。
「は…ぁっ…」
時折、先ほどまで愛撫されていた時の、熱い奔流がこみ上げ、体が震えた。
まるで蕩かされたような、とろんとした瞳は、ぼんやりと天井を虚ろに見上げていた。
「……ぅ…?」
ふと、下腹部に感触を感じる。ホットパンツにかけられていたベルトが、3本の指で軽くはずされた。
「あっ……」
流石に、それまで脱がされるのは、蕩けた精神の中でもまずいと判断したのか、手を伸ばして止めに入る。
だけれど、次の瞬間にくいっと顔の向きが、顎にそえられた手によって変えられ、
プラティの視界はウレクサの緋色の瞳で埋まった。
「…っ…むぅ…」
引き寄せられるように重ねられた唇。その行為の意味は、さすがのプラティでも知っていた。
だが、抵抗ができない。むしろ、体が受け入れてしまう。
はじめてのこれは好きな人と、と乙女な夢を持っていたのに、そこまで嫌悪感はこみ上げない。
唇が優しく重なるだけ、どこかくすぐったいその感触に翻弄される。
それが何度か繰り返されている間に、ベルトの下のホックもはずされていた。
「…っ…あ、待っ…」
掠れた息で止めようとはしたが、下着のすそに差し入れた手で、
下半身を覆うものすべてが、膝下まで下げられた。
とたんにわっとこみ上げる羞恥心に、思わず瞳をぎゅっと瞑る。
568黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:25 ID:pGWjijPh

髪の毛と同じ色の、まだ薄い産毛の恥毛は、幼い秘部から分泌された液体で、
まるで本物の銀のようにぬらりと光っていた。
「〜〜〜〜〜…っ」
声にならないうめきをあげて縮こまるプラティ。その顔は桃色に染まり、羞恥のきわみを体現していた。
それがウレクサの嗜虐心を刺激してしまう。口端を軽くつりあげると、
ウレクサはプラティの膝をつかみ、ぐいっと彼女の胸のあたりまで押し上げた。
「ぅぁ…っ!?」
ふわり、と抵抗もなくに持ち上がる細い、カモシカのような綺麗な足。
軽い無重力に驚いた声を上げるプラティは、ぱたぱたと足を軽く抵抗させるも、つかまれているためか無意味に終わる。
Sの字のような体勢は、ウレクサに自分の秘部、菊座すらもさらしてしまうような態勢。
「……ぃや…ぁ…」
顔を手で覆い、反射的にそう口にする。誰にも見られたことのない羞恥の部分。
それを男性に見られていては、耐えようの無い恥ずかしさが襲い掛かってくる。
だが其処でウレクサが止まるわけではない。
ぴっちりと閉じた秘部は、未だ誰にも触れられていない純潔を保っている。
ぬらりと湿りをはらみ、微かに開いている部分。そこにウレクサは指を這わせた。
「ふぅっ…ぁ…」
暖かい液体と、やわらかく、なぞっただけでふにゅっと沈む部分。
一度なぞっただけでぴくりとプラティは反応し、声を漏らした。
それがぞくりとウレクサの背筋に快感を走らせ、彼は中指の先で、擽る様になぞりはじめた。
「っひゃ…ぁ…ぅあ…んん…」
抑えきれなくなった媚声が漏れ、その体躯がはねるたびに、秘部は潤ってゆく。
569黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:26 ID:pGWjijPh
体をくねらせ、溶けた、どこか甘えるような媚声を放つプラティの姿は、子供とは思えない淫猥な色気を持っていた。
ウレクサはその反応に満足そうに歪んだ笑みを浮かべると、指を立て、ゆっくりとその秘部に押し込んでいく。
「…っ…ぅうあ…っ!」
ぐに…と押し当てると、ひくつく秘部はゆっくり、その指を飲み込んでいった。
突然の小さい圧迫感に、プラティの体が弓なりにそる。
しびれるような快感は一瞬ではなく、とどまり、びりびりと全身に響き渡る。
指だけでもきつく、暖かく柔らかい膣壁はその指を閉じ込めるように絡み付いてくる。
幼いながらその場所は、雄を悦ばせるような、雌の機能がきちんと、普通以上に働いていた。
何より、綺麗な桃色をした、狭い其処は、誰にも触れられていないことを物語っていた。
「ひ…ぁ…ぁ…んっ」
少しずつ奥へ進んでくる感触に、ふるふると体を震わせる。
ふむ、とウレクサが息をついたのが聞こえた、次の瞬間に。
「…っあぁぁっ!」
途端に、第二間接までうずまっていた中指が強く引き抜かれ、
一気に強くなった刺激に、プラティは二度目の絶頂へと上り詰めてしまう。
外に開放された中指には愛液がまとわりついて、2,3白いシーツに小さな染みを作った。
だが、プラティは休むことを許されない。すぐさま、別の刺激が与えられる。
「…ふ…ぇ…っ?」
熱の奔流の中心部分であろう場所に、暖かい息がかかる。
髪の毛と思わしき感触がそこを擦り、擽ったさと混じった快感が襲う。そして。
570黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:26 ID:pGWjijPh
ぬちゅ、という、粘液がはじける音とともに、再び強い波が打ち寄せた。
「っひ…あぁっ…!」
顔を下げたウレクサは、潤った秘部を、舌で更にほぐしはじめた。
「ゃ…そこ、き…た、な…ぁあっ…!」
信じられない行為。止めようとするが、案の定、快楽に思考が阻まれる。
淫猥な音を立てて往復する舌は、指とは違った、艶かしい動きをして、快楽を生み出した。
何往復かして、つっと舌は上方へ動き、一点を集中して責める。
「ひきっ…ぁ、はぁっ…!な、ン…は、ぅぁっ…!」
秘部のなかでも、ひときわ強く快楽を産む部分。
クリトリスを舌でこねられ、早くも、再び絶頂に押し上げられてしまうが、ふっと口が離される。
「…あ………」
どこか不満そうに、ウレクサの顔を見上げる。
とろんとした瞳は、どこからどうみても誘っていて、はやる気持ちを最早限界まで膨張させたウレクサは、
再びプラティに覆いかぶさった。
「ぁぅ…っ」
あまり嫌がってはいないような、そんな声を出して、くいくいとウレクサの胸を押し始める。
「…脱ぐんだ、全部、ね」
と、耳元でささやかれると、プラティの動きは止まる。
躊躇はするが、まだ体の中には、熱の奔流が逃げることなく渦まいている。
早く絶頂を味わいたいと体が求めていて、快楽に繋がるウレクサの行動を思い浮かべる。
「……ふぁ…ぃ…」
虚ろげな声で返事をすると、そのままの体勢のまま、上半身を覆う黒のアンダーを脱ぐ。
体にフィットするくらいのサイズのためか、頭から抜く時に、髪をおさえていたゴムもとれ、
銀色の髪がふわりとシーツに広がった。
571黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:26 ID:pGWjijPh
気づいたうちに、下半身は既に裸にされていて、一糸纏わぬ姿になったプラティは、
顔を逸らしてもじもじとその身を捩じらせている。
見られている事に、恥ずかしさ、それと興奮を覚えてしまう自分が憎らしかった。
「……プラティ君…」
上体を起こしたウレクサが、そう呼ぶと、顔はそらしたまま、視線をそちらに向ける。
表情はよく見えない、だけれど、妙な色気を醸し出すその声は、男であることを一瞬、忘れさせる。
急に足を広げられ、あっとプラティが抵抗の色を見せる。だがそれも一瞬だった。
「少し、痛むが…我慢しててくれ。さっきのようにね」
そう云われる。不安もあるが、何より快感が欲しくてたまらない。
肯定の意を込めた沈黙を見せ、プラティは眼を閉じて力を抜く。
秘部に、何かが押し当てられた。指とは違う、熱く脈打つ、大きい何か。

ぐに…っ

「………ぁッ…!」
指とは違う、とてつもなく大きい圧迫感。十分すぎるほど濡れているとしても、
小さい其処に、体格に不釣合いな程のウレクサの剛直はサイズ違いと言える。
押し広げられ、呼吸が難しくなってくるが、それはゆっくり、ゆっくりと奥まで収まっていく。
苦しさの中の快楽はすがるには少し小さく、気がつけばウレクサの肩にしがみついていた。
572黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:27 ID:pGWjijPh
男性の象徴に絡みつくプラティの内部は、ウレクサのそれを抵抗をしながら受け入れる。
ぎち、と音が聞こえてきそうなほど締め付けられ、包まれる柔らかさに背筋がしびれる。
突然に其処が狭まる。先端が純潔の証にたどり着いたのだろう。
「…ぇっ…ぁ…くっ…」
かすかに止まったとしても、そこを押し広げようとして、ウレクサは腰を進めた。
腰が逃げようとしてしまうほどの強い圧迫感は、微かに痛みを伴った。
そして、圧迫がなくなり、ずるりと微かに奥まで、それが滑り込む。
「……っぁぁぁ…ぁああっ…!」
純潔の証が貫かれ、押し広げられる感触。微かに裂け、滲んでいた愛液の中に赤い液体が混じる。
苦痛に重い声をあげ、きつく眼を閉じたまま涙を流し、体を振るわせるプラティ。
罪悪感もある、早く慣れさせなければいけないと思う、だがそれ以上に。
ウレクサは勝利感を味わっていた。
彼女を、恋愛対象としてみる男は、このワイスタァンに何人も居るのだ。
それも一人一人が、彼女と長い時間を共にした人物である。自分よりも。
だが、彼女は自分のものになったのだと、優越と独占欲が、十分すぎるほど満たされた。
満たされ更に高ぶった己を、彼女の痛みを和らげようとゆっくりと奥まで押し込む。
「っく…ぅう…い、た…ぃ…よぉ…っ」
危険を伴う戦いに慣れてきた彼女も、内部からの痛みは味わった事がなく、
涙を抑えることもせずに泣き、、ウレクサの胸にすがりついた。
壊してしまいたくなる気持ちを抑えて、最奥までたどり着いたそれを、浅く引いた。
「…ッ…かはっ…ぁ…」
小さな範囲で、ゆっくりと慣らすため動くそれにも、快楽以前に強い痛みが襲ってくる。
ぷちぷちと液体の音が聞こえるが、愛液には確実に赤い破瓜の血が混じり、
苦痛に歪む彼女の顔は、痛々しく感じる。
573黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:27 ID:pGWjijPh

「…っ…ぁ…ぅ」
数分…といった所か。痛みの声は段々と小さくなり、彼女の内部も悪い抵抗は消えてゆく。
胸に顔を埋めているのは相変わらずだが、僅かに甘い声が混じり始めていく。
普通は、処女を失った状態ですぐに快楽を感じるということは殆ど無いのだが、
彼女の内部はほぐれ、緩やかな快感を生み出していった。
「っは…ぁ…ぅん…ん…」
動きに合わせて漏れる声が誘ってるようにしか聞こえなくとも、
ここで理性を失っては元も子もなく――――プラティの為にゆっくりと、その体を貫いていく。
「まだ…痛むかい…?」
微かに乱れた息でそう問うと、プラティは顔を見せないまま、返した。
「…ちょっ…と……」
掠れた声は再び快感に酔い始めた証拠であり、身をよじったせいで擦れた内部の快感に、
甘いため息を漏らしている
「…でも…なんか、また…きも、ち…ぃ…」
胸から顔を離したプラティが、言う。
潤み、とろんとした瞳に紅潮した頬、甘い声音。そして、悦楽に浸った笑顔。
ウレクサの独占欲を満足させたものが今其処に、あった。
「…っは…!?っあん…ぁ、んっ…ゃあっ…」
内部を擦る範囲と強さが急に大きくなって、びくっと体をこわばらせた。
だが、想像していた痛みはなく、擦られるたびに絶え間ない快感が全身に広がる。
奥までたどり着くごとに肌が重なり、重い快感がずん、と駆け抜けていく。
「ふぁぁっ…ぁ、はんっ…ぁ…っ!」
574黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:28 ID:pGWjijPh
途端に枕にぼすっと後頭部が叩きつけられ、服をつかんでいた手が頭の上で交差される。
「っは…ぁ…ウレ…ク、サ…さん…っ?」
細い腕はウレクサの手ひとつで2本とも掴むことが出来、拘束される。
そして、再び律動を開始すると、更に強い快楽が襲ってくる。
「…っくぁ…ぁあっ、はっあっ…んっ…!」
ばらばらなペースで貫かれ、何も手につかめないことから、快楽は逃げ道が無くなる。
乱暴とも思える強さで貫かれても、体の中で暴れるのは快感だけになる。
貫いていくたびに、喘ぎ声の途切れるペースが狭まってきている。
絡み付いてくる内部の感触もより強くなり、ウレクサにも絶頂が近づいてきた。
「はぁっ、んっ、あぁうっ…ぁは…ぁっ…!」
意外と小さく、プラティは体を弓なりにそらし、ぶるぶるっと震えて脱力する。
一瞬締め付けが強くなり、その刺激を味わうように最奥まで己を推し進め、ウレクサも果てた。
何かが流れ込む感触と、それが止んだ直後の引き抜かれる感触。
僅かに鈍くなった感度でぴくりと反応を示す。
ウレクサはプラティの肩に顔を埋め、抱き寄せた。
心地よい体温と、度重なる絶頂の疲れに、プラティはそのまま睡魔に身をゆだねることにした。

取り敢えず、この状態は後からゆっくり理解すればいい、と。
575黒鉄の鍛聖とプリン:03/08/28 22:28 ID:pGWjijPh
「………」
既に空は橙色に染まりつつあった。
二通りの沈黙が部屋の中に、もうかれこれ10分ほど流れていた。
頬を真っ赤に染めてうつむくプラティと、困ったようにおろおろと視線を泳がすウレクサ。
きちんと服を整えて、互いにテーブルで向き合うも、切り出すことが出来ずにいた。
「…あの」
何といおう、と精一杯の考えを巡らせているウレクサの思考は、プラティの声により中断された。
うん、と何かを決めたように息をつくと、赤い顔のままプラティは顔を上げた。
「な、何かよくわからなかったけど…
 集中、できなかったから…失格、ですよね?」
予想通り――――の言葉ではあったが、おずおずとした感じで見上げてくるその姿は、
やはりウレクサが惹かれたそのものであり。
「す、すごく恥ずかしくて…気持ち、よくて…何か、最後は気失っちゃったから…
 …できれば、また…」
と、最後まで言い終わることなく再び俯いてしまう。
明朗快活な普段からは想像できないが、それがまた女の子らしい表情でもあって。
自然と笑みが零れて、それを見たプラティは恥ずかしさの限界だったのか、
ばたんと大きい音を立てて立ち上がり、
「し、失礼しますっ!」
と、サックを背負いあわただしく出て行ってしまう。
ばたばたという、扉越しの足音が遠のいていく。
本当に重症な自分に自嘲気味なため息をつくと、ウレクサはゆっくりと立ち上がった。
「…さて…いい武器が、出来そうだ」
完全に届いたわけではなく、むしろまだまだな位置にある自分の気持ちをごまかさずに。
ポワソを呼び出し、ハンマーを握る。――――が、まずは血のついたくしゃくしゃのシーツをとりかえることにする。

数時間後、後頭部を鈍器のようなもので殴打され、
カレーまみれになって倒れているウレクサが発見されることになるが、それはまた別の話だ。
パタ ナヒーン。
576ウレプラ書き:03/08/28 22:30 ID:pGWjijPh
終わりです。長ったらしく、エロくもなく。申し訳ありません。
見直してみると描写が甘いなぁ、とか。
同じような表現ばっか使っていたりと…未熟さが露になるばかりで。
神々の作品にはまだ遠いなぁ、と思ったしだいでございます。

これを機に名無しに戻るか、それともまた何か書くかはわかりませんが。
駄文を読んでくださった方々、ありがとうございました。
577名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:01 ID:8GhubsC3
>576
また気軽に書き込んでよ
レシ×ユエ氏もそうだがともすれば3一辺倒になりがちな雰囲気の中で
他ジャンルを書いてくれる職人さんはありがたいからね。
乙かれさまでした。
しかしもう容量400超えたなあ。496でスレ読めなくなるからそろそろ新スレも考えた方がいいな
578テンプレ案1:03/08/28 23:03 ID:8GhubsC3
不覚にも〇の〇〇〇に萌えてしまった…

そんなわけで
サモンナイト エロ小説&画像キボンヌスレその7です。

【PALETTA(パレッタ)】
エンターブレイン出版の季刊雑誌。
大体1月・4月・7月・10月の15〜20日頃発売。
毎号飯塚武史先生がサモンナイトのイラスト&コラムを掲載。

【過去スレ】 関連は>>2以降
579テンプレ案2:03/08/28 23:07 ID:8GhubsC3
【過去スレ】
サモンナイト萌え
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/999/999797530.html
サモンナイト萌え2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1009/10094/1009483903.html
サモンナイト萌え3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1023/10234/1023464724.html
サモンナイト萌え4
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1043888060/l50(dat)
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0308/25/1043888060.html(ミラー)

【祝】サモンナイト萌え5【3発売】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1060115736/l50(dat)
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0308/25/1060115736.html (ミラー)

【イロイロ】サモンナイト萌え6【エロエロ】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061571105/l50

381氏のSS保管庫
ttp://www.artemis-j.com/hp/snss/

こんな感じで450超えた辺りでヨロスク
580名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:13 ID:5i1mQW+t
「……ン、あれ?」
目を覚ますと、真っ白な天井が広がっていた。何故だ? 
自分は海岸で召喚獣達と戦っていたはずなのだが、
「目が、覚めましたか」
ふと声のした方向を向くと其処には、介護人形(フラーゼン)
のクノンが注射を持って立っていた。光る注射の針が妙に似合っている。
「な、なんでクノンが此処に?」
「貴方が海岸で倒れていたのを見つけて連れてきたんです。
その場で判断したところ、軽度の微熱があったので、此処に連れて来ました」
「あ、そうなんだ……あはははは」
クノンの話ではこうだ。クノンが海岸近くの森で薬草を採取している時に、
海岸で爆発が起き、行ってみると俺が倒れていたということだ。
多分フリーバトルをしているときに召喚術の失敗して、
爆破、そのまま倒れたんだろう。我ながらかっこがつかない。
「そっか、ありがとう」
俺は素直にお詫びを言った。助けてもらったのは事実だしな。
「どういたしまして、それでは、熱を測らせてもらいます」
「え?」
するとクノンは持っていたものを注射から体温計に変えて、俺の寝ていた
ベットに乗ってきた。クノンはそのまま手の平を俺の額に当てる。
何故体温計を持っているというのに自分の手で測るんだという
質問は押し殺した。だけど、この体勢は辛い。寝ている俺の身体の上に
クノンがまたがっている状態だ。クノンは自分の手を自分の額に
当て、言った。
「……先ほどより熱が上がっています。どうしてでしょうか」
当たり前だ。こんな状態なら健全な男子ならドキドキして体の体温が上がる
のは目に見えている。……まぁそれは俺の推測だが。
「それではレックスさん……ベッドに寝てください。タオルを持って
きますので」
「あ、ありがとう」
581名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:15 ID:5i1mQW+t
クノンはそのまま部屋を後にした。俺は息を深く吐いて気持ちを
落ち着かせる。
何故こんなに胸がドキドキするんだろう。クノンは介護人形だ。
人間じゃない……なのに、この胸の高鳴りはなんだ?
そんな事を考えていると、クノンが氷水の入った洗面器みたいなものを
持って戻ってきた。その洗面器を近くにあった机に置き、
手に持っていたタオルを氷水の中に入れて絞る。冷たくないのだろうか。
そんな事が脳裏によぎる。
「クノン……冷たくないのか?」
不意に俺はそんな事を聞いてみた。クノンはこっちを向いて、
「私は介護人形です。冷たくてもそれは我慢します」
我慢するのか!? 俺は思わず心で叫んだ。それ即ち、
冷たいということじゃないのか? 其処で俺は「タオルを絞るくらい自分でやるよ」と言った。しかし
「いえ、貴方は病人です。寝ていてください」
あっさり返された。だけど、例え介護人形としても
女の子にそんな事をやらせるのは男として恥ずかしい。
「いやいや! 俺がやるって!」
「駄目です」
即答された。俺は氷水の置いてある机に手をかけてもう一度言う。
「俺が――どわ!?」
その時、机がガタンと倒れた。どうやら机が移動可能な
ローラー付の机だったらしく、力をいれたことで机は、
ガッシャーン。
あっけなく倒れた。それと同時に俺も床に倒れた。
「あたたたた、……ん?」
手の平にある柔らかい感触、目を開けると其処には、
「…………」
クノンが倒れていた。
582名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:16 ID:5i1mQW+t
多分倒れた俺を止めようと思ったんだろう。だけど、
そのまま一緒に倒れてしまい、
結局俺の手がクノンの胸に乗っているというとんでもない状態に
なっていることに俺は気がついた。しかも、
倒れた氷水はクノンにかかったらしく、服の上から全身が透けている。
もちろん胸も……。
「…………」
俺はそのまま制止していた。別に胸の感触を楽しんでいる訳じゃない。
ただ、唖然として動けないだけだ。だけど、
いつまでもこの状態でいるわけにはいかない。
俺は自分の手をクノンの胸から離して、立ち上がった。
「クノン……大丈夫?」
俺はクノンに手を差し出した。クノンは手を取って起き上がり、
「だ……イじょウブです。これク、らい、どうとイウこ、トありマせン……」
俺は気がついた。クノンの音声が乱れている。それにほのかに頬が赤い。
もしかして、ぶつけた拍子に回路を傷つけたのか? 
その時、俺の手を借りて立ち上がったクノンがドサッという音をたてて、
また倒れた。
「クノン!?」
俺は倒れたクノンを抱きかかえる。幸い俺はアルディラに
教えられて機械の直し方などを習った。だから、回路が切れたりしたり、
オーバーヒートした機械を直すのは少しぐらいなら出来る。もし、
アルディラがいるならクノンを直してもらうんだが、此処にはいないし、
呼びに行く猶予もない。俺はクノンに聞いた。
「クノン、バッテリーの取替え部分は何処にある?」
クノンは苦しそうな顔をしながら答えた。
「ム……左胸のブぶんに、ホンたいのバッテりーが、
下フク部のとこロにめいン電源とコーどが――」
その時、クノンの身体から煙が噴出し、
ウィーンと音を立ててクノンの身体の力が抜けた。
583名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:21 ID:5i1mQW+t
「ク、クノン!?」
動きが止まったクノンを揺さぶる。だが反応がない。とにかく
俺はバッテリーを取りに行った。

ベッドの上にクノンを乗せ、近くの机に工具やパーツを置いて
俺は立っていた。さっきの話ではクノンのバッテリーの一つは胸の部分に
あるといっていた。だから俺はクノンの服のボタンを一つずつ外していく。
(興奮するな! したら最低だぞ俺!)
心の中で自分の欲望に規制をかける。そして、ボタンを外し終わると、
水に濡れたシャツが其処にあった。
「これも、脱がさないといけないんだよな……」
俺は動かないクノンの腕を万歳の形にして、濡れたシャツを脱がす。
だけど、濡れたシャツは肌にまとわりついて、脱げにくい。
俺は少し力をいれて脱がそうとする。すると、
ビリリッ! という音と同時にシャツが破れた。これじゃ強姦に
なってしまう。だが結果オーライだ。服が破けたことで、クノンの
『作られた胸』が露になった。
584名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:21 ID:5i1mQW+t
「……え、えっと……此処だよな」
良く見ると、両胸の間の部分に薄く四角い線があり、煙が出ている。其処は螺子で止められていて、必要なとき意外は開かないようにあるのが製作者の意図なのだろうか? まぁ、そんな事はどうでもいい、俺はドライバーを手に取り、ビスを一本一本外し、蓋を開けた。
「うわ!?」
充満していた回路の中から煙が噴出した。俺は、数秒間煙が止むのを待った。10秒ほどたって充満していた煙は部屋に分散され、機械のコードに繋がれた青い電池みたいなものが顔を出した。
「これだな……一つ目の回路は」
指を置いて温度が残っているか確かめる。よし、冷めてるな。コードの接続部分のロックを外してバッテリーを取り外し、真新しい赤いバッテリーを新しく接続した。
「ふぅ、一つ目は成功……と」
俺は安堵の息をついた。だが、これだけじゃない。後は、
「下腹部のメイン電源と、切れたコードの接続だ」
だがこの作業は今の作業の何倍も難しい。だが実際作業が難しいというわけじゃない。俺の精神が持つかどうかだ。だけど今クノンを直せるのは俺しかいない。そう、やるしかないんだ。
俺はクノンの履いていた白いスカートのホックを外して脱がす。毛一つない綺麗な太腿とパンツ代わりのスパッツが露になる。これだけでも俺の意識がやばい。だけどやらないといけない。
585名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:27 ID:5i1mQW+t
俺はクノンの履いているスパッツを、ゆっくり、ゆっくりと脱がす。
其処には……。
「…………」
作られたとは思えない、綺麗な割れ目があった。
其処からは黒いオイルが流れ出しまるでそれは人間でいえば愛液に見える。
だがそんなことは考えてはいられない。
再び良く見ると、左足の太腿と割れ目の境目に蓋がある事を気がついた。
今度のはドライバーを使わないでいいタイプで、
俺は少し力を入れて蓋を外す。
「これが電源だな」
真っ赤な大きいボタンが其処にあり、外れたコードが五本ほどあった。
これを順番良くかつ迅速に接続しないとクノンの意識は一生戻らない。
俺は一本一本慎重にコードを繋いでいく。
汗が流れてポタリとベッドに落ちる。そして、数分経って俺はすべてのコードをつなぎ終えた。そして、電源のボタンを押して蓋を閉めた。
「終わった」
俺は全裸状態のクノンをまじまじと見る。やっぱり人形とは思えない。
どうみても人間にしか見えない。その時、
「う、うん……」
クノンの口から呻き声が聞こえ、数秒の間の後クノンが目を覚ました。
586名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:29 ID:5i1mQW+t
すみませんすみませんすみませんすみません。
こんな駄文を書いてしまいました……。
前から温存してたねたをこんな風に書いてみたのですが……
「ダメだ……」
エロはこれから取り掛かります……気を悪くしたらすみません。
それでは
587名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:30 ID:9KZVR9G8
ガンバレ
俺もガンバル!
588名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:34 ID:sy5RRutq
プリンプラ良かったです!
鈍器で殴ったのって誰でしょう?
ロリコン繋がりでカレーの鍛聖がカレー鍋で殴ったのかと思ったが、違いそうだ。
589名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:35 ID:sy5RRutq
sage忘れた。すみません。
590名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:36 ID:cSyzUR8s
>>586
クノンSSキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
続き楽しみに待っとります
591名無しさん@ピンキー:03/08/28 23:37 ID:gTj6TAsi
このスレは……神が宿るだけでなく、新たな神をも産み出す神聖なる地だ……!
59279043:03/08/28 23:40 ID:yZcaJaM6
593名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:00 ID:nIC5Lhki
クノンたん(;´Д`)ハァハァ
続きは正座してお待ち申しておりますゆえ…
594名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:05 ID:86ygcT0r
│ω・´)ウホッいいフラーゼン
  俺もセイバー使いの一人だからな
  抜棒覚精!!
   _ト ̄|●クッ・・・さっき覚精したせいで俺の聖棒が抜けない    
595名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:11 ID:/oXFFwQ8
みんな…、俺の友達が…「ミスミ?あぁ、あのおばさんね。人気無いじゃん。イラネ」
と…言っていたんだが……実際の所…どうなの?
丁度ミスミ物書こうと思ってた所だったから…思い切り出鼻を挫かれたんだけど…
596名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:13 ID:0FnQ3aVr
>>595
自信をもちましょう。少なくとも俺は大好きです。
597名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:17 ID:nIuOX3sc
>>595
ステキなミスミ様を書いて友達を見返してやりなさい
598名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:18 ID:omlHRUa1
>>595
好みは人それぞれだから何とも言えないけど自分は「ミスミ様、何てお可愛らしい!」
とか思ってたよ。個人的にミスミ様カナリ好き。とゆーわけ楽しみにしてます。
時折見せる子供っぽい所とかか弱い所が(・∀・)イイ!
599名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:02 ID:1bqQwtOR
>>595
俺はミスミ様好きですね。
まぁ、俺が好きって言った時に
【あのコロスケが?】とかほざいたキチガイがいたのはほっといて
600名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:32 ID:LAB6I4LV
熟れ臭が羨ましすぎたので、怨念的にはオチに満足しますた。



            _| ̄|○<くそう、よくもよくもプラタソのワレメをォ
601名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:34 ID:YW/UKzu6
>>576
ウレプラ良かった!良かった!良かった!
アリガトウアリガトウ!
好きな文章なんで、できたらまた期待してます。乙!
602名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:38 ID:TbOm9dhF
意味分からず勝手にイスラED後のアズレクースの
エロなしを書いてしまいました。お初でなおかつ文章下手なのですが
晒しちゃっていいですか?
603名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:40 ID:TbOm9dhF
ageてしまった・・・・・ゲルニカの炎にやられてくる
604名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:42 ID:0FnQ3aVr
>>602
ぐう……!! アズとレクは激しく好みだがまだイスラEDを見ていないこの苦しみ……!
可及的速やかにクリアせねば……

晒すのに断りを入れる必要なんてありませんぜ大将
605アズレクース(ネタバレ危険):03/08/29 02:04 ID:TbOm9dhF
イスラED後‥‥

アズリア「ふぅ‥‥やっぱり、スカートはどうもしっくりこないな‥
アズリアが洗濯をしながら小声で言う。足元がスースーするのがまだ慣れないらしい。
レックス「そんなこと無いよ。
アズリア「うわぁ!!!
 いきなり現れたレックスに少し戸惑う。その手にはナウパの実が2つ
 その一つにかぶりつきながら
レックス「食べる?
 
アズリア「‥‥‥‥
レックス「‥‥‥‥
 二人は雲ひとつ無い空の中、洗濯をやめ、地面に座って何も言わないままナウパの実
にかじりつく。レックスはおいしそうにその実を食べていたが、アズリアはレックスの
顔をずっと見ていた。 それにやっとレックスが気付く。
レックス「あれ?食べないの?
アズリア「あ、あぁ 食べるぞ よし!食べる!!
 そういいながらアズリアはゆっくり食べる。レックスの視線を気にしながら・・・・
アズリア「‥‥何を見ている?
レックス「いや、おいしいかな?って思ってさ、あんまり笑ってないから
アズリア「余計なお世話だ
 
606アズレクース(ネタバレ危険):03/08/29 02:06 ID:TbOm9dhF
微妙に頬を赤らめて大きくナウパの実にかぶりつく。少しのどに詰まって咳をする。
レックスが大丈夫?と聞いて、問題ない、と答える。
レックス「そういえばイスラは?今日まだ見てないんだけど・・
アズリア「あそこを見てみろ
アズリアが遠くの花畑を指差す。そこには召喚獣と一緒に遊んでいるイスラの姿があった。
レックス「・・幸せそう・・・・だね
アズリア「まぁな あの子の笑顔ほど今の私が大切なものは無いよ 
 レックス「アズリアも幸せそうだね。軍学校のときはほとんど笑ってなかったし
アズリア「一回でもお前に試験で勝てたら私は何回でも笑えたんだがな
レックス「う・・・・・っ
アズリア「冗談だ。気にするな
 レックスが少しだけ沈んだ姿を見て、アズリアが今日はじめてレックスの前で笑う。
レックス「そういえばまだ覚えてるんだけど、卒業式の時になんであんなに怒ってたの?
最後の実技試験のことはその前に謝ったのに、そんなことじゃない!とかいってどっか行っちゃったし。
アズリア「・・・・ああ、あれか・・・
 それはアズリアが卒業式の時にレックスに会いに行こうと思った時、低学年の女性徒に
囲まれて、花束を笑顔でもらってたレックスにアズリアが嫉妬したもの。でも
それはアズリア以外誰も知らない。あの時少し泣いたことも 胸が苦しかったことも
607アズレクース(ネタバレ危険):03/08/29 02:08 ID:TbOm9dhF
アズリア「覚えてないな・・・・今となってはもうどうでもいいことだ。
・・・・これからどこか行くのか?
レックス「うん ちょっとラトリクスまで、アルディラが用事があるから来てくれって。
 アルディラ・・・その言葉を聞いてアズリアの顔が怒った顔になる。
アズリア「そうか!じゃあ早く行け!用事があるならさっさと終わらせて来い!
 レックスが何かまずいことを言った?と心の中で思いながら
レックス「じゃ、じゃあ行ってくる。あと、それとさ‥
アズリア「何だ?
 レックスが恥ずかそうな顔でアズリアを見る。まだアズリアの顔は怒っていたが
レックス「スカート‥‥似合ってるよ。
 そう言って走って去っていく。アズリアが顔を赤く染めてはずかしさのあまり地面に
ペタンと座る。しかし、レックスの後姿をずっと見ていた。
アズリア「‥‥いってらっしゃい 早く帰ってきてね
 アズリアの目から少しだけ涙が出た。多分、それはうれしさから来るものだとアズリアは思った。
イスラ「あ、先生、もう帰っちゃったの?
アズリア「うん、でもすぐ帰ってくるから、それまでいい子にしててね、イスラ。
イスラ「わかった!先生早く帰ってこないかな 一緒に遊びたいな
アズリア「そうね、早く帰ってきてくれるといいね‥‥‥

 アズリアは微笑みながらイスラに答えた。
 それを見てイスラもアズリアに微笑み返した。  終

608名無しさん@ピンキー:03/08/29 02:18 ID:0rVvtGDi
>>605-607
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ごちそうさまでした。

アズリアはスカート着用でつか!?
早くイスラENDを見なければ!
609名無しさん@ピンキー:03/08/29 04:20 ID:SfSIASQg
>>563
禿同
ずっと期待してたのに会話やお互いを認識することもなく終わった上に
最悪な事になってしまった(´・ω・`)


それはさておき、ここのレシユエの小説は本ッ当の感動した!(まだ終わってないけど)
610名無しさん@ピンキー:03/08/29 08:29 ID:vEcjU1AI
そういえば前にどっかのサーチのCP投票でネストリを抜いてレシィ×ユエルが一位になってたな。
611名無しさん@ピンキー:03/08/29 09:08 ID:joc+cuYP
>>605-607 イイッスネ イイッスネ

やっぱ漫画じゃないから延々「アンアンイイイイ」だけってわけにはいかないし。
こういう光景が裏に存在してるってことを想像できるからこそ、
同時に陵辱されるアズリアたんとかも映えて来るんだと思いますし。

まあ要するに、幸福そうなアズリアたんも嫉妬するアズリアたんも萌え!!!!
612名無しさん@ピンキー:03/08/29 13:09 ID:JJHnnFnZ
名前「・・・」
↑これの連続の文なんて小説ともSSとも言えない。
まともな文章も書けないヤシは載せるな。萎えるだけ。
613名無しさん@ピンキー:03/08/29 13:27 ID:YPo7h2HJ
そして、誰もいなくなった(´・ω・`)
614名無しさん@ピンキー:03/08/29 13:33 ID:Yn58nvyt
>612
藻前の駄文のほうがよっぽど萎える。
ビジュ>>越えられない壁>>612
615名無しさん@ピンキー:03/08/29 13:54 ID:Xy2DUhSB
>>609
最悪なことって何?
3の番外にユエルが出てないこと?

でも番外ではレシィがユエルの名前だしてるんだよな(´・ω・`)
二年間の間の話が欲しいところだ。
616名無しさん@ピンキー:03/08/29 14:05 ID:B/AY0AX7
>>609
ユエルENDの場合は
レシィに洗濯物取り込むよう頼まれてたのに、忘れてた。
みたいな事いってたよ。
それだけだが('A`)



ああ、駄目だ。待ちきれないよれしーたんゆえるたん…
617名無しさん@ピンキー:03/08/29 14:30 ID:Ox+wOWlU
本スレでちこっと話題になってたんだが
ttp://www.teatime.ne.jp/infor/spm/spm_myu_p.html
そもまんますぎんか?
618名無しさん@ピンキー:03/08/29 14:32 ID:EJkp3aF8
>>605>>607
イスラED後のレックス×アズリアホントに良かったです。
アズリアの女性らしい一面にグッときました!
もしかして、このスレの最初の方でアズリアED後のレクアズ書いた方ですか?
私、貴方の書く純愛SS大好きです!
アズリアEDは寂しくてあまり好きじゃなかったのですが、
あれを読んで、レクアズがホントに好きになりました。
これからもがんばってください。応援しています。
619名無しさん@ピンキー:03/08/29 14:49 ID:YPo7h2HJ
>>618
あの、たぶん・・・
最初の方とは別の方では・・・
620名無しさん@ピンキー:03/08/29 14:55 ID:EJkp3aF8
>>619
えっ、本当ですか?
だとしたら、人違い本当にごめんなさい!
621名無しさん@ピンキー:03/08/29 16:35 ID:g+YO0tPj
さっきアズレクース書いた者ですが、
最初にレクアズ書いた人のはうますぎて真似できませんぜ!w
ちなみに初書き、初晒しでつ
622タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:08 ID:GV+YQ5a+
「……うっ、……うぅっ」
 アティは子供のように泣きじゃくっている。
ベルフラウを自らの手で傷つけてしまった、
その事実にアティの心は耐えられなかった。
「せ、先生……」
 ベルフラウは処女を失った痛みを堪えて、アティの顔を見上げる。
アティはぼろきれのようだった。
その瞳にはいつもの輝きはどこにもない。
「……っ」
 眼の光が消えてしまったアティから、ベルフラウは視線をずらした。
その眼が悲しげに伏せられる。
 このようなアティの姿は見たくはなかった。
 アティへの暗い気持ちがベルフラウの中に涌いてくる。
 ビジュにアティが弄ばれている間、
ベルフラウはアティのことを見ないようにしていた。
 何もできない自分へ対しての無力感、
そして自分のために犠牲になっているアティへの罪悪感から逃げるように。
 ――ごめんなさい、先生……。
 アティの瞳の中に、ベルフラウは今の自分を見たような気がした。
623タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:10 ID:GV+YQ5a+
「イヒヒヒッ……さァ、そのガキに続きをしてやりなァ!」
 しばらく泣きじゃくるアティを愉快そうに眺めていたビジュだったが、
そんなアティをさらに追い詰めるべく命令する。
「ううっ、……い、いや……もうっ、……もうやめてくださいっ……」
 ビジュに泣きながらアティは哀願するが、身体はアティの願いに反して、
さらにベルフラウを貶めようと動き出してしまう。
「イヒヒヒッ!」
「……あなたは……っ!」
 ベルフラウはアティに押さえ込まれながらも、
アティを見下しながら邪悪に笑むビジュを睨んだ。
ベルフラウの眼に留めようもない怒りが篭る。
 この男はこの人を苦しむ姿を見て楽しんでいる――。
 この人を苦しめるために、自分を利用している――。
 それがベルフラウには許せなかった。
 もうこれ以上、こんな男の思い通りになりたくない―ー。
「もう……ゆるしてっ……ください……。
ベルフラウ……ごめんなさいっ……」
 ビジュへの嘆願とベルフラウへの侘びの言葉を
交互に唇から漏らし続けるアティ。
だが、突然に、もう一つの唇が、アティの唇から漏れるその嘆きをとめた。
「……っ!……んんっ!」
 アティの唇をふさいできたのは、あたたかな小さな唇だった。
ベルフラウが自らその小さな唇で、アティの唇をふさいできたのだった。
624タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:11 ID:GV+YQ5a+
 アティの眼が驚きに見開かれる。
 突然のベルフラウの行動に驚いたのアティだけではなかった。
ビジュもまたその表情に驚きの色を浮べていた。
「ん……ベ、ベル……フラウ……はふ……」
 光を失っていたそのアティの瞳が次第に焦点を取り戻し、
そこにベルフラウの真っ直ぐな眼をとらえる。
 ベルフラウの唇はやわらかく、火照ったアティの体温で溶けそうだった。
先にベルフラウが舌でアティの唇を割った。
アティも抵抗することなく、ベルフラウの舌を受け入れる。
 二人の舌が、触れあい、重なりあう。
 アティは自分の舌が、
ベルフラウの舌で濡れていくのがはっきりとわかった。
 憑依の影響で敏感になった舌が、ベルフラウの唇の味を感じた。
 甘かった――。
 ベルフラウの唇はとても甘かった。
憑依の影響なのかもしれないが、アティには確かにそう感じられた。
アティは息を吸い、ベルフラウの口から溢れる液を飲んだ。
飲み続けた。
「んんむ……あむ……うん」
「んっ、ふ……っんん……」
 おかしくなってる……。
 唇を重ね、舌を動かすことをやめられずに、アティはそう思った。
 女同士なのに……。
 生徒なのに……。
 この子が心地よくて、あたたかい――。
625タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:13 ID:GV+YQ5a+
 どれほどの時間が過ぎたのか、お互いの唇と舌は離れていった。
「ぷぁ……はぁ……ベルフラウ……どう……して……」
 ベルフラウの突然の行動にアティは困惑していた。
「……これは初めてじゃないから……気になさらないで」
 だからあなたが気にかけることはないと、ベルフラウは言葉を続ける。
「……私は……私はもう、
私のせいで先生が傷ついていくのはもう見ていられないのよ」
「……」
「私、ずっと先生が私のためにあの男にいいようにされているのに……
黙って見ているしかなかったわっ!!」
 ベルフラウが眼に涙を溜めて叫んだ。
それはまるでアティへ懺悔するかのように。
「眼を逸らしても、先生の声がずっと聞こえてたわ……!
先生は私のために苦しんでっ……悔しかったのよ!
もういやよ……たくさんだわ!」
「……ベルフラウ……」
「……でも私っ、それでも先生に何もしてあげられない……今だって……っ」
 溜まった涙が、雫となってベルフラウの頬に伝う。
「だからせめて、私が苦しみをやわらげてあげるわ……。
……抗って苦しまないで……」
「……でもっ……こ、こんなことは……」
 そう口にするベルフラウの意図を察したのか、アティは戸惑った。
だが、困惑するアティにビジュが、口の端を歪めて言葉を投げる。
626タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:13 ID:GV+YQ5a+
「イヒヒヒッ……良かったじゃねェかよ。心置きなく犯してやりなァ」
「……っ、い……や」
 ビジュの命令に必死にアティが抵抗する。
アティの表情が苦悶に歪む。
だが、そんなアティにベルフラウはにっこりと笑いかけた。
「私、先生となら平気よ」
「……ベ、ベルフラウ……」
「……それにあんな男にされるより、ずっとマシだもの」
 そう言ってビジュにベルフラウは、
挑発するような冷ややかな視線を送った。
「ヒヒヒヒヒッ……
なら、その女にしっかりと犯してもらうんだなァ!クソガキがァ!」
 そのベルフラウの挑発に怒りをあらわにして、ビジュはアティに命令した。
ダークレギオンの意思がアティを蝕む。
「くぅ……あっ……いっ、……やああぁっ!…………んぅっ!?」
 しかし、アティの唇から漏れる抵抗の悲鳴は、
再びベルフラウの唇でふさがれた。
「んんっ、……はあ……うむ」
 ベルフラウの両腕が、アティの背にまわり、抱きしめられる。
ベルフラウの胸が、アティの豊かな乳房に触れあい、その形を歪ませた。
「はぁっ……」
 アティは思わず口を離して、快楽の声を噴き上げた。
その頬が羞恥で紅く染まる。
「本当にいいの、先生……。
今までごめんなさい……もう苦しまなくていいのよ……」
 まるで幼い子供をあやす母親のように、ベルフラウはやさしく囁いた。
627タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:14 ID:GV+YQ5a+
「あ……、ベ、ベルフラウ……」
 さらなる刺激を求めて、アティの身体がベルフラウを強く抱きしめる。
「……っ」
 予想外のアティの力に、
ベルフラウは少し顔をしかめたが、声には出さなかった。
幼い少女のように自分を求めてくるアティの姿に、
処女を失った痛みもいつの間にか忘れていた。
「んぁ……あむっ……ん……」
「んん……は……うんっ……」
 再び唇を合わせあう二人。お互いを味わい、感じあう。
 もっとこの人の苦しみをやわらげたい……。
 次第にベルフラウの胸に、熱い望みが閃く。
「私が……して、あげますわ」
 ベルフラウは口を下にずらす、
アティの口の端から二人の混ざり合った液が流れ落ちた。
 ベルフラウの舌がアティの形のよい顎を越えて、喉を伝い降りる。
「ひあ……んっ、……くっ」
 移動するあたたかい感触に、アティは背筋を震わせ、
無意識に目の前にあるベルフラウの裸の肩に口をつけた。
自身がされるように、ベルフラウの肌に舌を這わせる。
「んう、ベル……フラウ……あむ……」
「先生……あ……せ、先生……」
 二人はお互いを呼びながら、相手の身体を舐めあう。
628タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:15 ID:GV+YQ5a+
 ベルフラウの舌先が、アティの胸の赤い跡に触れた。
ビジュにつけられた、アティの身体に点々と残る、その行為の跡。
ただ痛々しいだけだった。
 ベルフラウはそこへそっと口づけた。
「これが、先生の胸……。
すごく……やわらかくて、……すごく気持ちいいですわ」
「は、恥ずかしいです……。
んっ、そんなこと、言わないでください……あっ」
「……私もこれぐらいに……」
 ベルフラウは誰にも聞こえない声でそう呟くと、
そのやわらかな唇は、震えるアティの乳首に近づいた。
「ん……」
 そっとくわえる。
「はあぁ……っ!」
 アティがのけぞり、首をふった。
 しこりきった乳首が、繊細な粘膜でおおわれる感覚。
それがアティの頭を溶かす。
 ベルフラウは左の乳首を唇で吸い、舌先でこすりながら、
指で右の乳房に掌を当ててゆるゆると動かした。
629タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:16 ID:GV+YQ5a+
「あうっ、……んああっ、……べ、ベルフラウ……」
 アティの悩ましく名を呼ぶ声に、ベルフラウは視線を上げた。
初めて目にする、アティの蕩けた表情がある。
左の胸にも手を当てて、ベルフラウはたずねた。
「気持ちいいかしら?……先生、気持ちいい?」
「ふあっ、……いい……気持ちいいです……
ベルフラウ……して、ください……」
 ダークレギオンに肉体の快楽をどんなに思い知らされても、
決して出なかった言葉が、自然に出てきた。
「あ……私の胸を、もっとして……ください……」
 ビジュには絶対に言うまいと必死に我慢した願いを、
ベルフラウには素直に頼めた。
同じことをされているのに、ベルフラウとビジュとでは
まったく何かがまったく違っていた。
「うん、もっと、舐めてさしあげるわ……」
 ベルフラウは右の乳首に口を移した。
舌に感じるなめらかな肌の感触。
本当に、心の底からいつまでもアティの胸に顔を埋めていたいと、
ベルフラウは思った。
630タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:17 ID:GV+YQ5a+
「お、お願い……ベルフラウ、下のほうにも……
もう、もう、がまんできません……」
 胸の愛撫に専念し続けるベルフラウに、
アティは激しい羞恥に全身を焼きながらも、こう言うしかなかった。
 その言葉が、ベルフラウの心臓を激しく高鳴らせた。
「……うん……わかったわ」
 アティの白い肌を這うように、ベルフラウは視線を落とす。
左右の汗に濡れた太腿に、ベルフラウの両手が置かれる。
「脚……閉じてちゃ、できませんわよ」
「あ、で、でも……」
 太腿にぴったりと当てられた手から、左右に力が加えられる。
「お願い、先生……」
「……う、うん」
 燃えるような恥ずかしさを感じても、
ベルフラウのやさしい言葉には素直に従えた。
アティは、ベルフラウの手を乗せた脚をおずおずと開き始めた。
 アティは今、快楽に身を委ねているのが、
ダークレギオンの意思なのか、自分の意思なのか、わからなくなっていた。
「……ああ……」
 苦悶の喘ぎとともに、アティの両脚が開く。
アティは一番恥ずかしく思う部分を、ベルフラウの前に差し出した。
631タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:18 ID:GV+YQ5a+
 ベルフラウは息を飲み、アティのその部分を見入った。
 二人の心臓がドキドキと共鳴した。
互いに、自分が同じものを持っていることを忘れた。
 ベルフラウはそろそろと指をのばした。
「んあっ!」
 アティの腰がビクンと小刻みに震える。
ベルフラウの指がアティのそこをつまみ、その性感を強く刺激する。
「んくっ、あふ、あ……っ」
 アティのそこからはとろとろと溢れ出し、地面に染みを作る。
「きれいですわ。先生……」
 ベルフラウがうっとりと声を出す。
「アルディラお姉さまも素敵ですけど、
先生も同じくらい素敵だって認めますわ。
胸は大きくてきれいな形で、脚もすらりとして……」
「ベ、ベルフラウ……」
「……ここも同じ。先生の他のところと同じくらいきれいですわよ……」
 アティの太腿の間に、ベルフラウの頭が入っていく。
過敏な粘膜に、上ずった吐息がかかった。
「は、あ……」
 アティの喉とそこが同時に震える。
 薫りついた甘い芳香に、ベルフラウは唾を飲み込む。
大人の薫り、女の薫り、アティの薫りだった。
632タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:19 ID:GV+YQ5a+
 快感への期待に震えるアティの下の唇に、
ベルフラウはおそるおそる唇を合わせる。
初めはそっと。
「あっ、……んっ!」
 アティは身をよじった。
無意識に腰を浮かせ、そこをベルフラウへ突き出す。
ベルフラウのほうも遠慮も恐れも忘れて、
自分の唇を縦に開いたアティの唇に強く押しつけ、複雑に絡み合わせた。
 アティの喉から泉のように甘い声があふれ出る。
「あっ!んんっ!ベ、ベルフラウ……!そんな、あっ、くう……!」
 ベルフラウも生まれて初めて味わう感触に夢中になり、
舌をアティの中に差し入れた。
即座に熱く濡れたそこが反応して、舌を包み込んでくる。
心地よい圧迫感を楽しみながら、ベルフラウは舌をくねらせた。
「んふっ、……ん……む」
「……あっ……はふ……ううんっ」
 ベルフラウのくぐもった息づかいとアティの喘ぐ声が、
あたりに折り重なって響いた。
「……」
 黙ってその様子をみているビジュの目には、
何故かアティを嬲っていた、それまでのような愉悦の色は消えていた。
むしろ顔の表情には不快感を滲ませているようでもあった。
633タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:20 ID:GV+YQ5a+
 アティは両手でベルフラウの頭をかかえ、
さらに強く自分のそこに押しつけた。
自分の意思なのか、そうでないのか、アティは夢見心地だった。
 気持ちいい……。
 本当にベルフラウに口でしてもらっている。
 ベルフラウに舐めてもらっている。
 それなのに――。
 ビジュのそれとはまったく違っていた。
憑依で欲情させられていたとしても、何もかもが異なっていた。
 ビジュの攻撃的な愛撫は的確に、快楽という鋭い牙で、
アティの内側から大切なものを削り取り、奪っていった。
 ベルフラウの口の愛撫はぎこちなく、もどかしい感じもする。
しかし、ベルフラウは与えてくれる。
身体の気持ちよさといっしょに、
今のアティに必要なものを贈ってきてくれる。
ベルフラウに、アティは自分が空っぽになっていたことに改めて気づいた。
ビジュが造った空虚を、ベルフラウが満たしてくれていた。
634タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:21 ID:GV+YQ5a+
 ベルフラウの舌が、アティの一番敏感な場所を、
つん、と舌先で不器用につつく。
アティの声が一気に高くなった。
「うぁっ!……そこ、……そこを、……もっとしてください……」
 まるで子犬のようなアティの声が、ベルフラウの気持ちを昂ぶらせる。
アティのヒクヒクと脈打っているそこを、舌で何度もこすりあげる。
「あふっ、……そ、そうして……うくっ、いい……
いいです……もう、私……」
 アティは太腿でベルフラウの頭を挟みつけた。
それで意志が伝わり、ベルフラウはその唇でそこを包み込み、
こすりたてながら強く吸った。
「……あっ、ふあ……ベル……フラウ……私、……私っ、……もうっ」
 ベルフラウの前歯が、、アティの快楽の芯に当たった。
アティは素直に言葉を高く上げた。
「ふっ、くっ、……もう、もうっ……私っ……あ……あああぁぁぁっ!!」
 一段と量を増して溢れだしたそれが、
正面からベルフラウの顔に浴びせられる。
アティは痙攣しながらのけぞり、背後に倒れた。
 空虚だったアティの中にベルフラウが満たしてくれたもの。
それが、巣くっていた暗い意識を影の中へと追いやっていた。
635タケシー大好きビジュ:03/08/29 17:21 ID:GV+YQ5a+
ここまでです。>>438からの続きです。
何だか、だめぽな文章で続き物ばかりやってると、
最近は非常に心苦しくなっております。
このあたりでペースを落としますので、お目汚しも少なくなると思います。
それでは、また今度。
636名無しさん@ピンキー:03/08/29 17:26 ID:yMaVl3DC
>>635
毎度GJです!
予想外のベルフラウ攻めな展開。しかも和姦寄り。
でも非常に萌えたので無問題ですたw。ベルいい子だなぁ・・・
今後の展開も期待して待たせて頂きます。
637名無しさん@ピンキー:03/08/29 18:10 ID:syMLSF9d
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
毎度ながらごちそうさまです!
何がだめぽな文章なものか何が心苦しいものか!!
漏れはいつも貴兄の降臨を楽しみにしております!
ペース落ちるのは(´・ω・`)ショボーンですが無理せず頑張ってくだちい!

操られても受けなアティたんハァハァ
638名無しさん@ピンキー:03/08/29 19:28 ID:04oTbvn7
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
きたあああああああああああああああああああああああああああああ
639名無しさん@ピンキー:03/08/29 20:07 ID:L3VqXvMd
痛々しい展開が続いた矢先に(いや、毎回それを楽しく読ませてもらってますが)
突然純愛な展開が!!ハァハァ
ベルフラウは大人だなぁ…。
続きを楽しみにしてます。無理なさらずご自分のペースで書いていってくださいな。
640名無しさん@ピンキー:03/08/29 20:10 ID:86ygcT0r
純愛キター!
モマエラまだ抜棒するんじゃないぞw
641名無しさん@ピンキー:03/08/29 20:47 ID:IzTiUGvs
レシユエはまだかなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン
642名無しさん@ピンキー:03/08/29 20:52 ID:QvQdwoYa
>>ビジュ氏
ありがとう神様!こんなにもいいものが見られるなんて(;´Д`)ハァハァ
続きも楽しみに待ってます。いつまでも待ってますとも(;´Д`)ハァハァハァハァ
643209:03/08/29 21:32 ID:6esBXXFm
スカソノの続きです…スマソ、長いです。
次こそ終わらせますんで。
644二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:35 ID:6esBXXFm
「――ホントにいいの?後悔しない?」
 彼のベッドに横たわり、ソノラは何度もうなずく。布団の中でもぞもぞと服を脱ぐソノラの横で、
スカーレルはベッドに腰掛けながらシャツのボタンを外す。するりと肩からシャツが滑り落ちると、
色の白い、しなやかな筋肉のついた背中が姿を現した。
 体は交えたが、彼の裸を見るのはこれが初めてだ。予想以上に綺麗な肌に、ソノラは思わず顔を
赤らめる。ハッとして自分の肌をベッドに置かれていた鏡で見てみると、日焼けなどを気にして
いないせいか、その肌はやや黒かった。
「ソノラも美容には気を遣いなさいな」
 彼女の考えを読み取ったのか、スカーレルはくすくすと笑いながら掛け布団をめくり、ソノラの
隣りへと寝そべる。
「まだ若いんだから、これからいくらでも綺麗になれるわよ」
 うつ伏せのソノラを背後から抱きしめ、耳元で囁く。
「……うん……」
 緊張しているのか、ソノラは抱きしめられたまま動こうとしない。スカーレルは手を下腹部から上に
向けてゆっくりと滑らせると、彼女の少し小さい乳房を優しく包み込んだ。反射的にソノラの体が強張る。
「もっとリラックスして」
 人差し指と親指でわずかに顔の出た乳首をつまみ、こねるように動かす。ソノラの吐く甘い息と同時に、
刺激を与えられた乳首はすぐにツンと立ち上がった。
「ん……もっと……」
 背後から攻められるのでは物足りない。ソノラはスカーレルの腕をほどくと、彼の正面へ向き直る。
 スカーレルはソノラの上へまたがると、彼女の胸を両手で押し上げ、突き出た乳首を舌先で軽く
触れる程度に舐めた。
「は……っ」
 震える吐息で、ソノラは愛撫を受け入れる。身をわずかによじり、動かした足がシーツを乱す。
「ソノラの弱点って、やっぱりここみたいね?」
 指先で乳首を押しながら、楽しげに問うスカーレル。ソノラは頬を染めながら首を横に振る。
「べ、別にそこが一番弱いってワケじゃ……」
「あら、それじゃあもっとアタシに可愛がって欲しい所があるの?」
645二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:37 ID:6esBXXFm
 ソノラは敏感だという事を否定するつもりだったが、これでは逆に更なる愛撫を誘っているような
ものだった。しまったというように黙りこむ彼女をからかうように、スカーレルが続ける。
「どこ?言ってごらんなさいよ。してあげるから」
 するり、とスカーレルの手が優しくソノラの太ももの内側を滑る。その動きにソノラの足が
わずかに反応する。
 太ももの付け根の所まで進めると、そこで少し指を這わせ、彼女の期待を裏切るように手を放した。
「あ……スカーレル、そこ……」
「どこ?」
「い、今の」
「今のって、太もも?」
 わざと見当違いな事を言い、スカーレルはソノラを煽る。もどかしさと恥ずかしさで眉を歪めるソノラ。
 仕方なくスカーレルの手を掴むと、その指先を自分の足の間へと持っていく。彼の指先に、ソノラの
クリトリスが触れた。
「……ここ……」
 これ以上ないというような羞恥心に頬を染め、小さな声でつぶやく。スカーレルは満足気に笑むと、
ソノラのひざ裏を掴み、ぐいと左右へ押し広げた。
「了解、たっぷり可愛がってあげるわ」
 言うなりスカーレルは舌を出し、ソノラの股へと顔をうずめる。湿った生温かい舌がゆっくりと
クリトリスを舐め、唇でしゃぶるように吸い上げる。
「あッ……!」
 久々に与えられる他人からの快楽に、ソノラの背筋がビクンとのけぞった。自分の指の愛撫では
比べものにならない刺激が全身を走る。
「……ご期待に添えてるかしら」
 滲み出る愛液を指ですくい、それを舐めとりながらスカーレルが尋ねる。
 ソノラは呼吸で胸元を膨らませながら、さらに指で自分の股を指す。
「あ、赤ちゃん作るトコも、触って……。ちゃんと慣らしといてくれないと、スカーレルのが入った時、
痛いから……」
 とろけるような快楽に流され、ソノラは羞恥心を忘れたように次の愛撫をねだる。
 スカーレルは愛液の溢れる秘部に指を滑らせると、ゆっくりと長い指を膣内へとうずめていった。
646二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:39 ID:6esBXXFm
「んくッ……ふッ……!」
 膣肉が彼の指を締め付ける。予想よりもすんなりと受け入れたため、スカーレルはいったんそれを
引き抜くと、今度は指を二本そろえて挿入してみる。膣はそれもゆっくりと飲み込んでいくが、
ソノラ自身はわずかな痛みに目を細めた。
 だが、その間もクリトリスが彼の舌によって愛撫を続けられていたため、秘部からは絶え間なく
愛液が滲み出る。それが潤滑油となって指を更なる奥へと導いていった。

「さて、そろそろアタシにも楽しませてもらっていいかしら……?」
 口元の愛液を手の甲で拭いながら、スカーレルが身を起こす。開かれたソノラの中心からは
挿入するには充分な愛液が溢れ、シーツに伝って零れ落ちていた。
 自分の腰を浮かせると、スカーレルは熱を帯び、頭を持ち上げたペニスに手を添える。
「あっ……」
 さっき見たときよりも明らかに大きさを増しているそれに、ソノラは息を呑んだ。
 その目にわずかな怯えの色が走る。前の時は彼の体にほとんど視線を向けていなかったため、
勃起状態にあるその姿もちらりとしか目にしていなかったのだ。
 あの時も大きいとは思っていたが。間近でそれを目にし、ソノラはシーツを掴むと少しだけあとずさった。
「そんなに怖がらなくても大丈夫よ。初めての時もちゃんと奥まで入ったんだし」
 ソノラの上に覆い被さり、スカーレルは彼女の両足を抱え上げる。彼の指によって充分にほぐされた
そこに、膨らんだ亀頭を押し当てた。
「――――……!」
 ソノラはふいに、かつての破瓜の痛みを思い出す。
 体を裂かれるような感覚。今まで忘れていたが、あの時自分はあまりの痛さに涙まで流していたのだ。
「あ、あの、スカーレルッ……」
 ぎゅ、と彼の腕を掴む。その手は震えている。ソノラの様子に、スカーレルは困ったように眉をひそめた。
「そんなに怖いなら……やっぱりやめる?」
 そう言うと、秘部に触れていた亀頭が離れていく。だがソノラは首を振り、彼の背中にそっとしがみついた。
「ち、違うよ。ただ……なるべく痛くないようにしてほしいだけ……」
647二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:42 ID:6esBXXFm


「……う……、んぅッ……!」
 初めて抱いた事自体がずいぶんと前であったため、収縮したソノラの膣はスカーレルを
受け入れる事を困難としていた。
 初めての時のように強引に貫けば入れることなどた易いが、ソノラに頼まれた以上、
乱暴にするわけにはいかない。何とか亀頭を挿入すると、腰を支えてそのままゆっくりと
膣内へとうずめていく。
「はぁッ、はぁ……」
 力を入れないように、呼吸を繰り返しながらソノラはスカーレルを受け入れていく。
 何度か途中で挿入を止め、痛みに慣らせながらようやく最奥まで貫くと、スカーレルは彼女の腰を
持ち直し、その顔を覗き込んだ。
 挿入されている間に比べれば、完全に膣内に入ってしまっているほうが幾らか痛みは和らいでいる。
 ソノラはスカーレルの肩に指を食い込ませ、赤らんだ頬で静かに呼吸を整えた。
「……動かすけど、もう大丈夫?」
「う、うん……」
 ソノラの返事を合図に、スカーレルは自身をゆっくりと引き抜こうと腰を引く。
 ――その時。
 ゴッ、ゴッ……。
 叩くというより殴るというような、無遠慮なノック。
 その主が誰かは、考えずとも分かった。

「おい、スカーレル!いるかぁ?」

 夜中だというのに大きな声。
「……カイル……」
 口の端を引きつらせながら、スカーレルがつぶやく。ソノラは予想外の状況に硬直している。
「いや、あのさ。さっきの事で先生から怒られちまってよ。ソノラに謝ろうと思ったんだが、
部屋にいなくてな……」
 ドアの向こうから聞こえるカイルの声は、わずかに沈んでいる。尻に引かれている様子が目に浮かび、
スカーレルは重々しく息を吐いた。
「……ソノラの事だったら、あとで話すわ。時間かかると思うから、船長室で待ってて」
648二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:44 ID:6esBXXFm
「おう、頼んだぜ」
 まさかドアの向こうでスカーレルがその少女を抱いているとは夢にも思っていないだろう。
 遠くに去っていく足音を耳にしながら、スカーレルは視線をソノラに向ける。
 ソノラは顔を真っ赤に染め、困惑した面持ちで目を伏せていた。本命の男のすぐそばで
他の男に抱かれているという状況。事情を知らない者がその状況を聞けば、大抵は彼女を
みだらな女だとののしるだろう。
 ソノラもきっと否定はしない。
 カイルのことを少しでも頭の中から遠ざけたくて、そしてスカーレルの優しさに甘えたくて、
ソノラはスカーレルに再び抱かれた。
 だが……。
「……ご、ごめん。スカーレル……。ここまでしといて何だけど、やっぱり……」

 
 申し訳なさそうにうずくまり、ソノラはシーツにくるまっていた。
 スカーレルの下半身は時間をおいてようやくおさまり、内側に込み上げる性欲も何とか
抑える事ができた。
「ごめんね……。あたしの方から誘っておいて」
「まあ……仕方ないわよ。カイルの声がコトの最中に聞こえちゃあね」
 そう言うなりスカーレルはベッドの横に置いた机の引出しから小さな物を取り出す。
 その中から何かを取り出すと、それを口に咥え、マッチを擦った。
 薄暗い部屋の中に、小さな明かりが灯る。
「……意外、スカーレルって煙草吸うんだ」
「アタシだって煙草くらい吸いたい時もあるわよ」
「それって、どんな時?」
「……こんな時よ」
 眉をしかめながら煙を吸い、ふう、と暗闇に向けて吹く。
 その表情の意味をソノラは理解できず、天井に向かって溶けていく白い煙を眺めながら、
それじゃ分かんないよと唇を尖らせた。
 ぐりぐりと灰皿に煙草を押し付けると、スカーレルはベッドから起き上がる。脱ぎ捨てた服を
身にまといながら、ソノラに視線を向けた。
「お風呂入ってくる。そのあとにちょっとカイルの所に行ってくるわね。ソノラもあとで汗を流して
らっしゃいな」
649二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:46 ID:6esBXXFm
「え?それならあたしも一緒に――」
「ダ〜メ。男同士の密談だから」
 人差し指をソノラの前に突きつけ、スカーレルは軽くウインクする。そして残りの煙草をポケットに
押し込むと、そのまま部屋をあとにしていった。
「スカーレル……」


 コンコンと上品なノックが響く。
「おまたせ、来たわよ」
「おう。まあ入ってくれ」
 カイルの声にスカーレルはドアを開ける。
 そこには、ばつの悪そうな顔で苦笑するカイルが座っていた。
 スカーレルが向かい合わせにソファーに座ると、カイルはくしゃくしゃと髪をかきながらうな垂れる。
「実は……ソノラの事な、全部先生から聞いちまったんだ。アイツが俺の事を好きだったって……」
「そう、センセがね……」
 アティに怒られたのが原因か、ソノラが自分に想いを寄せていた事が原因か、カイルはテーブルに
置いていたウイスキーを一気にあおる。
「ホント酒好きね、カイルって」
 呆れたように言いながらも、スカーレルは空になったカイルのグラスに残りのウイスキーを注いでいく。
 ストレートの濃い色が部屋の明かりに揺らめくそれを、スカーレルは喉に流し込んだ。
 スカーレルの飲む姿に、意外だというようにあっけにとられながらも、カイルは口を開く。
「お前があの時、俺に水をぶっかけてきたのは……ソノラの気持ちを知ってたからだったんだな。
だがよ……それならアイツが俺にキスした時に、何で罰ゲームだなんてウソついたんだ?」
「……アンタ、それが本気で分からないの?」
 足を組み、スカーレルは鋭い目つきでカイルを見据える。だがカイルは眉をしかめながら重々しく頷いた。
 瞬間、スカーレルのこめかみがわずかに動く。
「……カイル。煙草、吸ってもいいかしら」
「――え……!?」
650二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:49 ID:6esBXXFm
 ゴソゴソとポケットをあさる彼の仕草に、カイルの顔が強張った。煙草を取り出し、
口に咥えるさまを見て、カイルは慌てて彼に飛びつく。
「お、おい!煙草は体によくないぜ!?お、落ち着けってスカーレ……」
「黙りなさい。アタシが吸いたいのよ」
 彼の鋭い眼光に気圧され、カイルは仕方なく黙り込んでソファーに体を戻す。
 スカーレルはマッチで煙草に火を灯すと、マッチをグラスの中に落とした。いつものカイルなら、
愛用のグラスにそんな事をされては当然激怒していただろう。
 だが、今の彼を相手にそのような事は口が裂けても言えなかった。
 スカーレルは煙を胸一杯に吸い込むと、それをそのまま前方へ向けて吐き出す。目の前のカイルは
目を閉じて咳き込むが、スカーレルは一言も謝らない。
 ……スカーレルが煙草を口にする瞬間。
 カイルにとって、難破寸前の大嵐の次に恐れるものがそれであった。
「カイル?アタシが煙草を吸う時がどんな時だか分かってるわよね?」
「……ああ……」
 トントンと先端の灰をグラスに落としながら、スカーレルは舌打ちする。
 彼が煙草を吸う状況。それは彼が、怒りをその身に浸透させる時だ。
 苦い煙草を味わい、その不快感であえて怒りを極限まで引き上げる。性格上あまり感情的に
なることのないスカーレルが心の底から怒りを感じた時に行う行動であった。
「……アタシ、本当は煙草なんて嫌いなのよ。でもね……心底アタマにキた時は、
こうでもしなきゃやってらんないの」
 スカーレルは足を組みなおし、カイルに向けて身を乗り出す。
「アタシがアンタとセンセの関係を知ってる以上、あの子の気持ちをアンタに知らせて、二人の関係を
ぎくしゃくさせるような事はしたくなかったのよ。まして、あの子はアンタに強引に唇を奪われた
あとだったんだしねっ……」
 スカーレルの声が、唇が震えている。
651二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:51 ID:6esBXXFm
「し、しかたねぇだろっ?アレは寝ぼけてた俺に、ソノラがキスなんかするからだなあ」
「アンタは唇が触れてりゃ相手は全てセンセだと思うの!?もしアタシがキスしてたとしても、
アンタはアタシを押し倒してディープキスかましたあげくにカマ掘りでもいたすワケ!?
ふざけんじゃないわよ!入れる前に穴の場所が違うって事ぐらい気づきなさいよ!!」
「ま、間違えた事があるのか俺!?」
「あるわけないでしょうが!あったらとっくにハッ倒してるわよ!!」
 肩で息を繰り返し、スカーレルは無意識に立ち上がっていた腰を再びソファーに下ろす。
 不機嫌をあらわにするスカーレルを見ながら、カイルは先ほどから心の中に引っ掛けているものがあった。
 今スカーレルとこうやって会話をしている原因。
 ソノラ本人の存在だ。
「なあ……ところで、肝心のソノラはどこにいるんだ?連れてきてくれんのかと思えば、
来たのはお前一人だしよ」
「……」
 スカーレルは途端に口を閉ざし、咥えていた煙草を指に絡める。
「あの子なら、アタシの部屋にいるわよ。もしかしたら今はお風呂に入ってるかもしれないけどね」
「なんだ、お前の部屋にいたのかよ……。じゃあ何であの時、中に入れてくれなかったんだよ」
 いらついたようにカイルは尋ねる。気の短い彼は、揉め事などのいざこざを早く解決させたいのだろう。
 それがソノラに対して早く詫びを入れたいと考えての事なのか、面倒事はさっさと消してしまいたいと
思う気持ちからきたものなのかは分からない。少なくとも前者であってほしいとスカーレルは思いながら、
再び煙草を口に含んだ。
 わずかに上向き、溜め息とともに煙を吐く。
「できるわけないじゃない。だってあの子、その時は裸だったんだし」
「……え?」
 一瞬口を開けたまま、カイルの動きが止まる。しかしすぐに何かにひらめいたように手を打つと、
苦笑を浮かべた。
「さてはアイツに酒を飲ませやがったな?アイツは酔っ払うとメチャクチャをしでかすからなぁ」
「セックスしてたのよ。アタシと」
「…………」
 笑顔のまま、カイツの表情が硬直する。
652二本の一方通行路(中編その2):03/08/29 21:52 ID:6esBXXFm
「おい、お前今……何つった?変な冗談はよせよ」
 わずかに口の端を引きつらせたカイルは、無意識に身を乗り出し、スカーレルを見下ろす。
 だがスカーレルもソファーに腰掛けたまま、そんな彼を上目遣いに睨み答える。
「こんな状況でアタシがつまんないウソをつくと思う?アンタじゃあるまいし」
「なッ……」
 言いかけたカイルの眼前に、スカーレルは片手を突き出した。そのままカイルの唇を軽く押す。
「ウソなんかじゃないわよ。何ならこの指、舐めてごらんなさいな。もうお風呂に入って
流しちゃったけど……まだあの子の味がするかもよ?」

 つづく
653名無しさん@ピンキー:03/08/29 22:04 ID:krkY4tEl
続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
GJ!



ぬぉぉ、先がメチャクチャ気になる…
654名無しさん@ピンキー:03/08/29 22:12 ID:Y8u8b0nT
神の降臨頻度が相変わらず高いなあ
容量480行ったら誰か新スレ頼む。
655:03/08/29 23:10 ID:f86ah5Fy
よかったらまた俺が立てます?>新スレ
656名無しさん@ピンキー:03/08/29 23:42 ID:yMaVl3DC
時期が来たらお願いします>1氏
657名無しさん@ピンキー:03/08/30 00:26 ID:1AMkNOYj
修羅場━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!
誘っちゃうソノラたんカワ(・∀・)イイ!!
209神に感謝しつつ

           シーン
         =≡= ∧_∧
          /   (・∀・ ) <ローションプレイの続き…
        〆   ┌  |    | .∈≡∋
         ||  γ ⌒ヽヽコノ   ||
         || .|   |:::|∪〓  .||
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\

とつぶやいてみる
658名無しさん@ピンキー:03/08/30 01:24 ID:ShK2QKBQ
今宵も祭りじゃのう。

自分が逝ってるもうひとつのスレも祭りなんだが、
ココと比べると非常にネガティヴでどす黒くてだめぽな祭りだよ_| ̄|○...
659名無しさん@ピンキー:03/08/30 02:46 ID:Tmp4eTBl
レシユエでエロって意外と人気あるんだなと思った。
またサイトで書こうかな…
660名無しさん@ピンキー:03/08/30 03:28 ID:5eo82D1z
でもユエル絡みのカプではマグナ×ユエルが一番好きな自分にとって
今の流れはちょっと(´・ω・`)


とか言いつつ現在進行中のレシユエを楽しみにしてる訳だがw
(レシユエは2番目に好きだからね( ´ー`)y-~~ )
661名無しさん@ピンキー:03/08/30 04:18 ID:xhEEQG1A
イスラ×アティを投下してくれる神をお待ちしております
щ(゚Д゚щ) カモーン(屮゚Д゚)屮 カモーン イスアティ

662名無しさん@ピンキー:03/08/30 04:23 ID:bXkS9RrN
末續×銅を


ウソですゴメンナサイ。
アティ×ファリを期待。
663209:03/08/30 05:58 ID:YMmdX4I6
>>657
ローションプレイはもうちょっと待ってください(w
ネタは頭の中にあるんで続きはちゃんと書きますよ〜。
664名無しさん@ピンキー:03/08/30 08:52 ID:T0epVWVQ
久しぶりに来てみたら……
レシユエハケーン

時代は3だから諦めてたのに、まさか、まさかここで見れるなんて…
ふさふさ尻尾の動きとか細かくてイイ!!
それになんだか感動しちゃったよ(`・ω・´)
665名無しさん@ピンキー:03/08/30 09:12 ID:Q+qmiZAW
カイアティもщ(゚д゚щ)カモーン
いつも(*´д`*)ハァハァさせてくれる神様達ありがトン
666名無しさん@ピンキー:03/08/30 09:14 ID:FFJGu95f
漏れもカイアティ読みてーい…
誰か書いてくれる神はおりませぬか。
667名無しさん@ピンキー:03/08/30 09:19 ID:EshQxbHx
カイアティでもアズアティでもビジュアティでもスカアティでも

私 は 一 向 に 構 わ ん
668名無しさん@ピンキー:03/08/30 09:25 ID:LahLiWpl
ここで、ベルフラウ×レックスかメイメイさん×レックスを希望と言ってみる。
669名無しさん@ピンキー:03/08/30 09:34 ID:6KnzoeRv
むしろファルゼン×アリーゼをキボンヌ

「シュコーッ」
「あ、あの……ファ、ファルゼンさん……?」
「フゥンッ!」
「きゃあああぁぁぁ!!」
670名無しさん@ピンキー:03/08/30 09:57 ID:/EegGxka
>>669
一体何がおこなわれてるんだw
671名無しさん@ピンキー:03/08/30 10:48 ID:n7F5vXJv
ところでここってまだSS投下できそう?
アップしてるうちに容量がたりなくなって尻切れになったら嫌だしなあ。
672名無しさん@ピンキー:03/08/30 11:36 ID:0emnYAG/
むしろエロ天使
673名無しさん@ピンキー:03/08/30 12:10 ID:bXkS9RrN
>>671
残り40KBちょい。
微妙
674名無しさん@ピンキー:03/08/30 12:34 ID:2igflVx/
レシユエの神様、早く!щ(゚д゚щ)
675名無しさん@ピンキー:03/08/30 12:42 ID:bIn9maCx
>>674
もちつけ。
急かさずマターリと神の降臨を待とうではないか。
676名無しさん@ピンキー:03/08/30 13:34 ID:UbSSTCjZ
>>673
そうか……。ちょい長くなりそうなんで誰かが新スレ作ってくれるまで待ちますわ。
677名無しさん@ピンキー:03/08/30 13:46 ID:t4HQG0c+
>>659
どこのサイトでつか!?
そして「また」ってどういうことでつか!!???(;´Д`)ハァハァハァハァ
678名無しさん@ピンキー:03/08/30 15:28 ID:dhyhwYU2
全く関係ないが
今週の電プレ、「アルディラ先生のはちみつ授業」かよ…
679名無しさん@ピンキー:03/08/30 15:36 ID:wYHr1VG3
アティ釜キボンヌ
微妙な趣味でごめんよ・゚・(ノД`)・゚・
680名無しさん@ピンキー:03/08/30 16:32 ID:wxx2tFVu
>>678
電撃だしなあ
681孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:35 ID:25oB4+Gp
 学生時代。いかに軍学校と言えど、年頃の女子生徒たちが興味を示すものといえばやはり『恋』。
 普段男の影を匂わせないアズリアにとってもそれは例外ではなかった。
 ……その対象となる相手は、一人の『女』だったという事を除けば。
「――貴様にくれてやる」
 賑わいを見せる正午の食堂で、アズリアは自分のプリンを正面に座るアティの盆へと投げ入れた。
「え、いいんですか?」
「……私は甘いものが苦手だ。それにお前は甘いものでも食べて、もう少し太ったほうがいいと思うぞ」
 そう言って華奢なアティの体に視線を向ける。
 抱きしめれば折れそうな、ガラス細工のような繊細さ。その体を思わず抱きしめたくなる衝動を常に
アズリアは抑えていた。
「ありがとうアズリア。でも、太っちゃったら好きな人に振り向いてもらえなくなるかもしれませんねぇ……」

「――好きな奴がいるのかッ!!?」

 ガシャアァッ!!
 勢いよく立ち上がった拍子に、給食が盛大な音を立てて床へと散らばった。
「…………」
 静まる食堂内。何事かという風に、食べる手を止めた学生たちがアズリアへ視線を向ける。
 彼女はその視線に気づくと顔を赤らめ、静かに席についた。
「あの、アズリア。給食……」
「構わん。あとで片付ける」
 もはや給食などどうでもいい。今の彼女の脳内を支配している言葉に比べれば、そのような事は
気に留める価値すらない。
「お前……好きな奴がいるのか……?」
682孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:37 ID:25oB4+Gp
 激しく脈打つ鼓動を抑え、アズリアはわずかに唇を震わせながら問う。
 悲しくも、その相手が自分ではないことは承知の上だった。
 アティは頬を赤らめると、目を伏せながらボソボソと口を動かす。
「…………です」
「何?……よく聞こえないぞ」
 ここぞとばかりにアティの口元へ耳を近づける。彼女の甘い香りがアズリアの鼻先に漂い、
その興奮を抑えながらも耳に全神経を集中させた。
 アティは顔を赤らめたまま、もう一度その言葉を口にした。
「……いつか出会う、白馬に乗った王子様、です」
「……は、白馬だと?」
「あ、別に馬を飼ってるお金持ちと結婚したいワケじゃありませんよっ?」
「んな事はわかってる!」
 苛立たしげにアズリアは言う。だが、その内面に渦巻く黒い不安は、彼女のその一言で跡形もなく
消え去ってしまった。
 実にアティらしい言葉。アズリアの口元に思わず笑みが浮かぶ。
 アティが恋に恋をする少女とは。「笑わないでください」と頬を膨らませるアティがたまらなく可愛い。
 アズリアは苦笑しながらも、ポンポンと彼女の頭を撫でながら頷いた。
「そう怒るなって。……いつかアティの前に現れるといな。その王子様とやらが」
「はいっ!キスだって、その時まで大事にとっておきますからねっ」
「……ああ、そうするといい」
 願わくば、その相手が自分でありますように。
 時間などこれからいくらでもある。それまでに、性別の障害など軽く乗り越えられるほどの魅力を
備え付けなければ。
 アティの笑顔を見つめながら、アズリアは一人微笑んでいた。


 ……それが。
 何でよりによって、こんな金髪海賊男と真っ昼間の浜辺でローションプレイなどをいたしているのだろうか。
 足元に倒れているカイルの体を蹴り転がし、それをアズリアは汚らわしいものでも見るような目つきで
見下ろしていた。
683孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:39 ID:25oB4+Gp
「見損なったぞアティ……。お前の言う『白馬の王子』とは、このような下賎な輩のことだったのか!?
こんなッ、こ〜んなッ!!」
 そう言いながらカイルの頭に砂を蹴りかける。その様子はまるで用を足したあとの後片付けをする猫のようだ。
 顔を真っ赤にしながら子供のように怒るアズリアに、慌ててアティは止めに入る。
「お、大人気ないですからやめてくださいアズリア!!……大丈夫ですか?カイルさんっ!
わあ、頭にこんな大きなタンコブがっ!」
「……うぅ……」
 アティに抱き起こされ、カイルは後頭部を押さえながら起き上がる。
「他にも怪我をしてるところは……ってうわ!!こっちのほうがヒドイですよカイルさん!?」
 カイルの張り詰めた股間に目を落とし、アティは思わず声をあげる。
「いつのまにこんな所まで殴られたんです!?」
「い、いや、こっちは……」
 カイルは彼女の言葉に顔を引きつらせる。
 突然のアズリアとの再会に気が動転しているのか、少し考えればわかりそうな状況にもアティは
口を両手に当ててうろたえている。
 だがカイルにしても、この場で「これは勃起だ」などという事が言えるわけがない。
 目の前にはアズリアがいるのだ。
「こ、これは違うぞアティ!」
 慌ててパンツに手をかけるアティに、カイルは顔面を蒼白させながら訴える。だがアティは目に涙を
浮かべながら彼を睨むように見つめた。
「そんな事いって、カイルさんのここが再起不能になったらどうするんです!?早く私に見せてください!!」
「あぁッ……!!」
 パンツを掴むアティの手が、カイルの太ももまで一気に下ろされる。
 途端に、今まで押さえ込まれていたカイルのそれが跳ね上がるように顔を出した。
「……あ」
 アティの目の前で脈打つ赤黒い物体。
 それを目にし、アティはようやく自分の一方的な混乱による勘違いに気づく。
「きゃあああッ!!ごめんなさいカイルさん!!」
 頬を真っ赤に染めながら、アティは素早くパンツを引き上げると、その上からカイルの股間を
押さえるように両手を添え、全体重をかけた。
 どうやらさらに混乱した彼女は、そうやってカイルの下半身を鎮めようと思ったらしい。
「ぎゃあああああッ!!いてぇ!やめろアティ!!」
684孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:41 ID:25oB4+Gp
「だ、だって、アズリアが見てますし!!」
 その言葉にカイルはハッを頭上を見上げた。
「……ぁ……ッ!!」
 そこにはカイルのそこに目を釘付けにし、茹でダコのように首から上を紅潮させたアズリアが。
 口を金魚のようにパクパクと開けながら、彼女は硬直している。
 男の性器など、彼女にしてみれば昔父親と一緒に風呂に入った時に見た程度のものだったのだろう。
 それだけのブランクに加え、突然目の前にさらけ出された若い男のペニス。しかも記憶の中の父親の
それより遥かに大きく、膨らんだ亀頭を持ち上げ膨張していたのだ。
 アズリアの、剣を握る手に力がこもる。
「……貴様……」
 途端に彼女の黒髪はゆらゆらとうごめき、先端から白銀に染まっていく。
 目にも留まらぬ速さで鞘から引き抜いたアズリアの剣は、太陽の光に照らされ、さながら
シャルトスのごとく光り輝いていた。
 紅いオーラをその身にまとい、一歩、一歩とカイルに歩み寄る。
 瞬間、その目が大きく見開かれた。
「貴様ッ!!私のアティに何を教えた――――ッ!!?」
「うおぉッ!?」
 ガキィッ!!
 間一髪で剣を避けるが、代わりに剣に命中したカイルの背後の岩は、数秒後に頂点から真下に
かけて一本の亀裂が走る。
 直後、岩は粉微塵に砕け散った。
「次は貴様の体がこうなる番だッ!!」
 もはや今の彼女には何を言っても無駄らしい。
 学生時代の彼女を知るアティは、そのことを身に染みて理解していた。
 アティをテニス部に勧誘する男に。アティにラブレターを送った男に。体育の授業中に
彼女の制服を盗もうとした男に。
 アズリアは周囲が止める声も聞かずに暴走の限りを尽くしていた。
 ――かつての恐ろしい過去がみるみるうちにアティの脳裏に甦る。
「カ、カイルさん!今は逃げましょう!!」
「お、おうっ」
「待てぇッ!!」
 今日のところはごめんなさいとアティは詫びながら、カイルの手を引いて逃げようとする。
685孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:44 ID:25oB4+Gp
 だがアティの駆け足は非常に遅く、今にも追いつかれそうだ。
「きゃあっ!!」
 ……しかも何もないところで転げそうになっている。
「ああもうっこの馬鹿ッ!!お前と一緒に走ってたら俺の体が真っ二つになっちまうだろーがッ!!」
 叫ぶなりカイルはアティの体を抱き上げると、全力疾走でアズリアを振り切っていった――。


「ふぅ……。ここまで来ればアズリアも追ってきませんよね……」
 浜辺に沿うように姿を見せていた崖の下に、大きめの空洞をカイルは見つけた。
 内側は、日差しの照らす外に比べてひんやりと涼しい。
「ったく、こんな時まで何でやってくるんだよ、帝国軍の奴らは……」
 愚痴りながら抱えていたアティを下ろすと、カイルは岩壁に背をもたれかけた。
「……あ、あの、カイルさん……」
 アティのか細い声が聞こえ、彼女のほうを振り向く。するとアティは顔を赤らめながらカイルから
視線をそらすようにうつむいていた。
 ふと、自分の下半身の違和感に気づく。
 ……カイルのパンツの中心の盛り上がり。あの状況下にあって、いまだに自分の分身は活気を保っていたのだ。
 自身の絶大な精力にさすがに驚きながらも、カイルはとりあえず股間を押さえ込む。
「す、すげぇな俺……。一体あれからどんだけ時間が経ったんだ?」
「結構経ちましたね、うん……。それなのに、スゴイですね……」
 アズリアの乱入もあって、あの場の勢いがそがれた二人は、しばし状況の気まずさに黙り込む。
 必死で逃げ切り、場を改めてさあ再開、というわけにはいかないだろう。
「まあ、時間が経ちゃあ治まるさ。それまでしばらくここに隠れて――」
「で、でも、我慢できます?」
「……え?」
 思わず口にした言葉に、アティは慌てて口を押さえる。
 カイルはしばらくアティを見つめていたが、それから何も言わない彼女に向けて身を乗り出し、
その赤らんだ顔を覗き込んだ。
「……それは、さっきの続きをしてもいいって事か?」
 口元に笑みを浮かべ、カイルは期待を含んで囁く。
 アティは否定とも肯定とも言えないような表情で視線を泳がせ、うろたえる。
686孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:46 ID:25oB4+Gp
「えっと、あの、その……ひぁッ!」
 突然ブラジャーの下にカイルの手が潜り込む。先ほど塗りこんだローションはまだ乾ききっておらず、
カイルの指先を濡らした。
 乳首に指を這わせると、そこはさすがに時間をおいたため突起は柔らかく戻ってしまっていた。
だがカイルに再度刺激を与えられた事により、乳首はすぐにしこりを帯び始める。
「んふッ……」
 すっかり先ほどのように固くなってしまった突起を指先で優しく嬲られ、アティは思わず声を漏らした。
 
 ――その声に、カイルの理性は瞬時にもろく崩れ去る。

「ああ――ッくそぉッ!!やっぱ我慢できねぇ!!」
「きゃあッ!?」
 カイルは両手を伸ばし、強引にアティを抱きすくめた。水着姿と暑さもあって二人の肌には汗が滲み、
その体は熱く火照っている。本来ならば不快感とも言えるまとわりつくような肌の密着が、
今の彼にとっては欲望の炎に注がれる油のような役割を果たしていた。
「あのっあの、カイル……さん」
 密着の暑さに額から汗を流しながら、アティはカイルを見上げる。
「先生は嫌か?ここですんのは」
「う……」
 カイルの腕の中で、頬を赤らめてうずくまるアティ。嫌だと否定はできなかった。先ほどから胸を
愛撫され、彼女の鼓動も格段に回数を増してきているのだから。
 しかしここは外。しかも真っ昼間だ。
「でも、ここは明るいですし……外から見えちゃいますよ……?」
「う〜ん」
 困ったようにカイルは目を閉じる。
 アティはそんな彼の肩をつつく。どうしたと尋ねるカイルに、アティはしばらくためらう。
 しかしやがてごくりと喉を鳴らし、消え入りそうな声で口を開いた。
「……ですから、……この奥のほうで……」
687孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:49 ID:25oB4+Gp
「あはッ……んんぅ……!」
 薄暗い空洞の奥で、アティは覆い被さるカイルに腕をまわし、彼の愛撫を受け入れていた。
 外から漏れる日差しがわずかに彼の体を照らしている。お互いの顔や体は充分見えるのだが、
室内ではない天然の暗がりという状況が、二人に新鮮な興奮をもたらしていた。
「……アティ……んッ……ふ……」
 カイルの舌が伸び、アティの乳首を上下に擦るようになぞる。固くなった頂点にさらに刺激が
加えられ、アティの背中がビクビクとのけぞった。
 ローションを塗ったそこは妙な味覚がする。カイルは舌を引っ込ませ、今度は唇で胸の中心に
しゃぶりつく。口内にローションの苦味が一度に広がった。
「うぅ……胸なんかに塗るんじゃなかったな」
 唇を胸から放し、口を押さえてうめくカイル。
「海で洗い落としてきましょうか?」
 カイルに押し上げられたブラジャーを胸のところに戻し、アティは立ち上がろうとする。
「いいって、むしろしょっぱくなる」
「はい……」
 カイルのペニスは、パンツの中でいまだに熱をもったままだ。
 彼としては早くその内にたぎる欲望を開放したいものだったが、いかんせんアティのほうは、
まだ性交できるほどの状態には至っていない。
 アズリアに襲われる前はアティの秘部も濡れ始めていたが、すでに乾いてしまっていたその部分は、
もう一度初めから慣らしてやらなければならない。
 欲望が先走りそうになるカイルはアティのビキニパンツに手を伸ばし、その指先を、
股間の当て地から彼女の秘部に向けてもぐり込ませていく。
「あッ……」
 まだほとんど濡れていないそこに指を押し込まれ、アティの体がビクリと動く。
 やはりこの程度の愛撫ではそう濡れないだろう。
 じっくり前戯をする余裕などカイルにはない。カイルはくしゃくしゃと髪をかき、
指を引き抜くと彼女のビキニパンツに手をかけた。
「カイルさん、あの、口で……してもらえたら、早く濡れると思うんですけど……」
 アティは顔を赤らめ、恥ずかしげに足を開く。
「まあ、そうなんだがなぁ……」
 そう言ってカイルはするするとアティの下半身をまとうそれを足から抜いていく。
 ぱさりとビキニパンツを地面に置くと、反射的に閉ざした彼女のひざを両手で押し開いた。
688孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:51 ID:25oB4+Gp
「ッ……」
 外の薄い明かりに照らされ、淡く赤みを帯びた花弁がカイルの眼前に晒される。
 自分から愛撫を誘っておいていざという時にはやはり恥らう、そんな彼女の初々しさが可愛らしい。
「口で濡らしてもいいんだがな、毎回それじゃあ面白みにかけるだろ?」
「べ、別に私は構いませんけど……。それに私たち、エッチはまだ二回しか……」
「や、新しい型の想像に妥協して、使い古されたものだけを好み続けるのは良くないぞ!?
新しい道を切り開いてこそ、新たな快楽が導き出される……違うか?アティ」
 ただ単に自分が何かを試したいだけなのだろう。うさんくさい説得力に欠ける演説を口走る。
 だがアティは彼の言葉に、真剣にうなずいていた。
「新・カイル一家の掟その一!何事にも新たな可能性を見出せ!でなきゃ、この広い海を存分に
楽しむ事だってできやしねぇ。……男と女のカラダだって、おんなじだぜ?」
「カイルさん……」
「そういうワケで、今俺が思いついたのは……これだ!」
 アティの体から身を起こし、彼女のポーチを探り始める。しばらくしてそこから抜き出した手に
握られていたのは、以前スカーレルに貰っていたミルクローションだった。
「……あの……」
 ほくほくと嬉しそうに微笑むカイルに、アティはわずかに顔を引きつらせる。
「アティが日焼け止めを出してる時に見たんだよ。……これは肌を潤すためのモンだろ?
それなら敏感な部分に塗っても大丈夫さ。前に俺の肌荒れがヒドイって、スカーレルの奴に
塗りたくられた事があったんだが」
 フタを外し、中のローションを手の平にトロリと出す。手の平で粘る白いそれを、指を使って
手の平で握るようにかき混ぜ、広がったそれを眺めながらカイルは何気に含み笑いを漏らした。
「精液みたいだな、これ」
「そ、そんな事言わないでくださいっ!もう使えないじゃないですかっ」
「それじゃあ、今から全部使いきっちまおうぜ」
「えッ……?」
 ぬるりとローションにまみれた手の平が、アティの花弁を撫で上げた。
 カイルの手の体温で生温かくなったローションは、アティのその部分に体液を連想させる。
 そのまま指をゆっくりと埋め込み、ローションで膣内を濡らしていった。
「あッ、うぅッ……」
689孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:53 ID:25oB4+Gp
 ぬるぬるとした指が内側に滑り込む感触に、アティの肌が粟立つ。片手で乳房を愛撫しながら、
もう片方の手で膣内を慣らしていくカイル。
 指を抜き差しするたびに、卑猥な音が空洞に響く。
「カ、カイルさんっ、あの、胸も気持ちいいんですけど……、アソコの、いつもカイルさんが
触ってくれる所が……一番気持ちいいんです……」
 切れ切れに息を吐きながらアティが言う。彼女の言いたい事を察知したカイルは、乳房から
手を放し、それを彼女の茂みのほうへと持っていく。
 指をうずめた部分のすぐ上、クリトリスを指先でつまみあげると、期待通りにアティが
ビクンと体を跳ね上がらせた。
「ここか?」
「んッ……そこ、です……」
 彼女の一番の性感帯に触れ、しばらく指先で突くように撫で上げていると、まもなくその秘部からは
愛液が滲み出た。
 そこへ愛撫を繰り返すたびに、内側に広がったローションと混ざり合い、内側から白い愛液が溢れ出す。
 アティを初めて抱いた時に、安全日だと言われて膣内で射精した事を思い出し、カイルはその光景に
異様なまでの興奮を抱いた。
「……なぁ、アティ。そろそろ俺も我慢の限界なんだが……いいか?」


「くそっ……。奴らめ、一体どこまで逃げていった!?」
 じりじりと強い日差しが照りつけるなか、軍服姿のアズリアは汗を流しながら浜辺を見渡していた。
 その隣りを、後から駆けつけたギャレオが歩いている。その目はアズリアを気遣うように、
心配そうに見据えていた。
 ここに来てからアズリアの疲労は日増しに強くなっている。いまだに遂行できない剣の奪回、
部下の暴走、そして――アティとの再会。
 それら全てが彼女に覆い被さっているのだ。いくら彼女の精神が並外れた強さのものだったとしても、
堪えられるわけがない。
「隊長……」
 彼女を密かに想うギャレオ。その想いが届くものではない事は分かっている。
 だがしかし、副隊長である自分が、彼女の疲労と負担を少しでも軽減してさしあげなければ。
 彼は常にそう考えていた。
690孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:55 ID:25oB4+Gp
「隊長。少し休まれてはいかがでしょうか?無理をして倒れてしまっては元も子もありませんし」
「……そうだな。すまない、気を遣わせてしまって」
 ギャレオを見上げ、苦笑するアズリア。無理をして微笑んでいる様子が、彼には手にとるように分かった。
 ――気を遣われているのは他でもない、貴女自身ではないですか。
 その言葉を飲み込み、ギャレオは無言で足を進める。
 ふとその時、ギャレオは浜辺沿いの崖の下に、ちょうど日陰となる空洞を見つけた。
 あそこなら隊長が体を休めるにはちょうどいい。涼しい場所でしばしの間、心と体を休めていただこう。
 一人うなずくと、ギャレオはその空洞を指差した。
「隊長。あそこに入りましょう!しばらく日差しは防げそうですよ?」


「――あッ、あはぁッ!カイルさッ……んんッ!」
「……アティッ……!」
 空洞に男女の喘ぐ声が響いている。
 カイルはアティを向かい合わせにひざの上に乗せ、彼女の尻肉を掴むと、幾度も自身の腰へ向けて
アティを突き上げていた。
 それはいつも正常位では芸がないだろうと、カイルが提案したからだ。
 体の重みで、カイルのペニスはいつも以上に深く膣内を貫く。まだ行為になれないアティには
苦痛であったが、いつも痛いと言っていてはカイルに気を遣わせてしまう。
 嫌なときは拒めばいいと、かつてスカーレルが自分に言っていたのだが、やはり愛しい男に
そんな事は言えるはずもなかった。
「んッ……う……」
 時折行為を中断し、カイルはアティに優しく口付ける。それは膣肉を押し分ける肉塊の痛みを
忘れてしまうほどに甘美な感覚であった。
 しばらくアティの唇を堪能したあと、再びカイルは腰を突き上げる。愛液とローションが混ざり、
カイルのペニスがアティの膣内に沈むたびに濡れた音が立つ。
「ぐッ……!アティ、もう、出るかもしれねぇ……」
「は、はいっ……」
 腰の動きを早めるカイルに、アティはすがりつく。
 あともう少しだ。カイルは膣肉の快楽に眉をゆがめ、大きく息を吸い込む。
691孤島のバカンス(その2):03/08/30 16:57 ID:25oB4+Gp

「……お、おい。お前たち……」

「…………」
 聞き覚えのある野太い声。
 嫌な予感がした。
 そろりと声の聞こえたほうに目をやる二人。
「……お、お前は確か、ギャレオ……?」
 目の前にはギャレオが一人、ぽかんと口を開けて立っていた。どう反応をとればいいのか分からず、
そのまま黙っている。お互いがここにいる事を予想だにしていなかったのは、双方同じだったろう。
 しかし、出会った衝撃が同じかといえば、それは大いに否定できる。
 どちらが、というと――。
「わあああッ!!」
 慌ててアティとカイルは体を離すと、水着を手にとった。
 ここにアズリアがいればただ事ではなかったかもしれない。目撃されたのがギャレオ一人でよかったと、
不幸中の幸いに息を吐くアティ。
「……お前たち……」
 その時、ギャレオが女の声を発した。
 ――いや、性格に言えば、ギャレオのいる位置から声が聞こえたのだろう。
 その声に、アティとカイルは凍りつく。
 すっ、とギャレオの背後から人影が見えた。
「…………」
 もっとも恐れていた事態。
 ギャレオの大きな体のせいで二人の視界から消えていた人物が、姿を現した。
「……どこまでも、どこまでも、私をコケにしてくれるな……!!」
 せっかくの化粧は汗で全て落ちていた。怒りに般若の形相を浮かべる軍人、その名をアズリアと、
人は呼んだ。
「ま、またこうなっちまうのか……?」
 お互いの遭遇にもっとも衝撃を受けた人物、それはまぎれもなく嫉妬のオーラをその身にまとった
彼女であった――。

 つづく
692名無しさん@ピンキー:03/08/30 16:58 ID:25oB4+Gp
スマソ…最近の自分のSSはダレてきたぽ…。
もう少しお付き合いください…。
693名無しさん@ピンキー:03/08/30 16:59 ID:PRRfhIEG
リアルタイム万歳(屮゚Д゚)屮ハァハァ
ギャレオがさりげにナイスです
続きがんがってくださいー
694名無しさん@ピンキー:03/08/30 17:03 ID:HF5+q9G/
ありがとう神よ。さて容量ヤバイから新スレ頼む
テンプレは>>578>>579
695名無しさん@ピンキー:03/08/30 17:03 ID:oBf8HXrG
GJですた!
アズリア・・・報われないなぁ。
もう剣の奪還とかどうでも良くなってるよね、絶対w
696名無しさん@ピンキー:03/08/30 17:19 ID:dhyhwYU2
GJ!
嫉妬に狂いまくりなアズリア(;´Д`)ハァハァ
697名無しさん@ピンキー:03/08/30 18:45 ID:Xi+ttQBA
>>659
新スレに移動する前に詳細記本
698名無しさん@ピンキー:03/08/30 19:57 ID:IC1oUvFa
>>697
大体予想出来るでしょ
またってことは以前にも書いてるってことだし
レシユエのエロSS書いてるサイトなんてそうそうあるもんじゃない
699名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:21 ID:ijDDi7lh
アズアティ・・・・(ノД`)
700名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:28 ID:Rny6UpQi
さて、そろそろ番外編のレックス×パッフェルをキボン
701名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:30 ID:YKZASkVO
むしろパッフェルさん×レックスを希望と言ってみる。
702名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:38 ID:+f+T3Wbs
「はい……。では、そのようにいたします」
 短い交信を切ると、知らずため息が漏れた。
 本当は、こうやって誰かに使われるのは大嫌いだ。
 それでも、今は我慢しないといけない。もっとも、我慢するのも大嫌いだけれど。

 足元の砂が、小さく音を立てる。やはり、気づかれていたか。
 足音を立ててしまったと慌てているのを衣擦れで表している存在に、僕は心無い笑顔を見せた。
「また、みられちゃいましたね。アティさん」
「……イスラ、さん……。あは、ははは……」
 困ったような顔をする彼女に、内心舌打ちする。
 どうして、こいつは僕の邪魔をしようとしているんだ。僕が何をしているのか……しようと
しているかなんて知らないくせに。
「夜のお散歩してたら、イスラさんの姿が見えたので……つい」
 小さく、本当に申し訳なさそうに呟く彼女が、憎らしい。
「つい」で邪魔しないで欲しい。
「僕を信じていないんですね……」
 憂いを帯びた表情をすると、とたんに弁解を始める。
「ち、違うんです!……まだ本調子でも無いのに、こんな時間に出歩いてるから……」
「当たり前でしょう。誰にも知られたくないんですから」
 砂を軋ませながら彼女に近づき、頭一つ分小さな身体を見下ろす。
 そして、耳元に小さく囁いた。
「誰にだって、人には知られたくないことの一つや二つ、あるでしょう?」
 耳にかかった息がくすぐったかったのか、彼女は目をぎゅっと瞑って耐えていた。
 そんな姿に、気まぐれが沸いた。
 そのまま彼女の耳朶を、ペロリと舐める。
「ひゃっ……」
 案の定身を竦ませた身体を捕まえて、更に耳元に言葉を送り込んだ。

「たとえば、貴方の弱点が耳……だとか。ね、アティさん?」

イスラ×アティ、激ムズだ…。
しかもエロくなくてスマソ…。
703膿武者:03/08/30 20:45 ID:mBDDNedd
レシユエすっげえ楽しみ。
704名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:47 ID:v39+2r2u
>>702
イスラ×アティイイ!
続き書きますか?
705名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:49 ID:xhEEQG1A
>702
神 降 臨 !!

続きを切望!
706名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:49 ID:6KnzoeRv
イスラ×アティ(・∀・)イイ!!
707名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:51 ID:0UOr+Q18
☆新作の更新が早い!!安心後払いのDVD販売です☆
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218.47.145.208 , i145208.ap.plala.or.jp ?
708名無しさん@ピンキー:03/08/30 20:53 ID:eI/vBTNQ
>>702
ネ甲!!
待ってましたぁイスラ×アティ!
イスラは言葉攻めが似合う(*゚∀゚)=3ハァハァ
出来ればつ・・・続きキボンヌ。
709702:03/08/30 20:59 ID:+f+T3Wbs
>704-706、708
のわ!有難う御座いますです…。
続きもがんばってみます。投下は次スレでできれば…と。

そしていつぞやのアズアティ神の再降臨を希望。
710708:03/08/30 22:10 ID:eI/vBTNQ
>>709
首を長くしてお待ちしておりますw


ところで現在容量が481KBで御座います。
新スレの季節だけど・・・>>655のスレ立てた1氏はいますか?
明日になっても降臨なさらないようなら新スレ立てますよ。
711:03/08/30 22:39 ID:FDoiteSo
>>710
いますよ〜。
つーわけで今から立ててきます。
もしも規制されてたりしたらそのときはお願いします。
712名無しさん@ピンキー:03/08/30 22:52 ID:FDoiteSo
立てました〜。

【個人授業】サモンナイト萌え7【二人の秘密】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1062251246/l50

次スレこそはヤード×アティの続きを投下できるようにがんばりたいです。
需要あるかはわからんけど。
713710:03/08/30 23:44 ID:eI/vBTNQ
>>1
スレ立て乙彼様です。
密かに待っていたんで1氏のヤード×アティの続きを楽しみにしております。
・・・・・>>66のアフォな書き込みも自分だったりして。
714名無しさん@ピンキー:03/08/30 23:53 ID:dDse9sTB
>>712
スレ立て乙です。
自分もヤードアティの続きを楽しみに待ってます
715埋め立て代わり:03/08/31 03:19 ID:zZM1CeVS
「……不満そうですね」
ビジュを仰向けに組み敷き、アティは小首を傾げてみせる。
揺れる銀の髪が、抜剣状態にあるのだと知らせる。
シャルトスはといえば、アティの手を離れ、ビジュの重ねた腕を串刺しにしていた。
「てめェ…一体何のつもりだ」
「あえて言うなら、新趣向、でしょうか」
痛みでともすれば霞みそうになるなか放った問いは、よく分からない答えで返された。
その間にもアティの手は動いて軍服を器用にはだけさす。
冷たい指先が潜り込み脇腹を撫で―――
反射的に膝を叩き込むが、力任せにねじ伏せられた。
考えなしの代償は、強まる腕の激痛と、ぎりぎり軋む足。
痛みと憎悪でうめくビジュを見下ろして、アティはくすくすと笑い更に指を這わす。
旧王国兵の拷問で受けた傷跡に。反応を楽しむように、ゆっくりと。
傷跡を隠そうとも、他者をいたぶる事で誤魔化そうとも、
みっともなく這いつくばって叶うはずもない命乞いを繰り返した過去は消えないのだと。
そう、聞こえた。
「―――れ。黙れ黙れだまっ?!」
喉が締めつけられる。
窒息するのが先か、女の細い手とは思えない力に潰れるのが先か。
と、意識が暗転する直前に手が離れる。
咳き込む。身体がはねる度に腕が削れるのが分かるが、どうしようもない。
その様子を見、アティは微笑んで体全体で押さえ込むように身を倒した。
「これからなんですから、終わってはダメですよ?」
言って。
アティはビジュの喉に―――自らつけた痕にくちづけた。



エロくなくてすいません。
つーか帝国軍所属アティとビジュとでトラウマカプルなんてわけわからん妄想とまりません。どうしよう。
716名無しさん@ピンキー:03/08/31 05:11 ID:J5QFfEE6
>>698
だからそこがどこか分からないんだよ
717名無しさん@ピンキー:03/08/31 05:20 ID:LryeKidz
>>715
この手があったか…………ッ!w
718名無しさん@ピンキー:03/08/31 05:37 ID:J5QFfEE6
>>698
だからそこがどこか分からないんだよ
719名無しさん@ピンキー:03/08/31 05:38 ID:J5QFfEE6
>>715
イイ!!
720名無しさん@ピンキー:03/08/31 11:56 ID:OGz1k35K
>>715 すごくイイ!続き・・キボン・・駄目?
721名無しさん@ピンキー:03/08/31 12:08 ID:SFD9FwPP
>>716
ぐぐるなりリンク回るなんなり、方法はあるだろ。
この一連のスレで出てきた所なら(自分は探して確認したわけじゃないが)な
んとなく想像はつく。同ジャンルの同人サイトの輪は狭いから、すぐにみつかる
だろうし。

匿名掲示板でお気に入りのサイトを晒すのは馬鹿のすること。
偉そうに教えてクレクレ言う前に自分で探せ。何回も書き込むな、ウザい。
722名無しさん@ピンキー:03/08/31 13:53 ID:5jreYpdN
>>721
アリガd
723659:03/08/31 15:13 ID:chnoJtLL
あ〜、小説じゃないよ。
虹板で書くって意味な。

サイトは持ってるが俺のヘタレイラストばっかで寂れてるし教えない(藁
724659:03/08/31 15:19 ID:chnoJtLL
>>698
サイトにはレシユエどころかサモンナイトもないけどな。
725名無しさん@ピンキー:03/08/31 21:32 ID:PM9uBzJ5
>>715
まさに新趣向。
すげぇ・・・なんか圧倒されて鳥肌たった
726715:03/09/01 00:31 ID:XYkB0vBu
亀レスですみませんが
≫717、719、720、725
さんくす。すげえ嬉しいです…良かった書いて。

続きを書いているけどエロ薄い上にアティの壊れっぷりが目に余るので手直し中。
うまくいったら新スレに投下します。神たくさんで気後れしますが(ニガ藁
727580〜585:03/09/01 03:27 ID:IZecFbu5
「目、覚めたかい?」
俺は優しく問いかけてみた。クノンの目はまだ虚ろで見るところが
定まってない。数秒待ってみると、クノンの目は俺に向けられた。
クノンは全裸のまま、ベッドのタオルケットを一枚掴んだままじっと
俺を見ている。俺もクノンの目をじっと見る。そして、
「ありがとうございます」
クノンの口から感謝の言葉が出た。俺は、
「な、なんでお詫びなんか?」
少し唖然とした顔で答えた。クノンは少し微笑んで言った。
「私の事を助けてくれましたから」
クノンが笑った。今までのクノンの顔の中で一番輝いている。
俺にはそう思えた。
そして、「仕事の遅れをとり返さないといけません」と言った
クノンはゆっくりとベッドから立ち上がった。しかし、
両足が地面についた瞬間、クノンの足がガクンと縺れ、
そのまま俺の胸に倒れこむような形になっていた。しかも全裸で、
俺は硬直した。クノンも硬直している。しかも、
「あ……」
さっきから胸やら秘所を見てた俺の欲望は最大限にまで高まっていた。
硬くなった俺のモノが服越しにクノンの股に当たっている。
クノンは視線を下にずらして、大きく勃起した俺のモノを見る。
728580〜585:03/09/01 03:28 ID:IZecFbu5
「これは、一体?」
クノンは俺の下腹部が盛り上がっている事が何なのか
知らないようだった。無理もない。
クノンはつい最近までずっと女のアルディラと二人きりだったんだ。
男のモノを知らなくても不思議ではない。そんな事を考えてると、
「をあぁ!?」
クノンがズボン越しに俺のモノを握った。
あまりにも突然の快感に俺はただただ悲鳴を上げた。
「ク、クノン!?」
俺はクノンを見た。真剣な目を見ながらモノを握っている。
何故こんな事をするんだ? 
俺クノンの手を自分のものから剥がしながら聞く。
「な、何するんだ!?」
クノンは俺の方を見て「……いや、病気なら治療しようかと」と言った。
治療? これを治療するには……。俺は考えた。そう、
これを治療するには……。
その時、俺の中で『何か』が切れた。
「あ……」
俺は全裸のクノンを押し倒した。その時にクノンの口から小さな呻き声が
聞こえたが、もう俺を止められない。俺はクノンの作られた胸に両手の
手の平を当てて、揉みだす。
「!?……」 
一方クノンは何かを我慢しているような感じである。
もしかしたら快感に耐えているのか? 
俺は手の中にある小ぶりな胸についている小さなピンク色の突起を
ぐっと摘まむ。
「くふ!? ……う……」
クノンの口からあえぎ声が少し聞こえた。
俺はそれで気をよくして、もっともっとクノンの胸を弄る。
時たま突起を摘まんでは、引っ張ってみたり、揉み砕いたりしては、
回しながらと工夫をしながらクノンの胸を巧みに弄っていく。
729580〜585:03/09/01 03:30 ID:IZecFbu5
「レ、レックスさん……や、やめてください。い、痛いです」
クノンは突然の痛みに耐えていた。だけどこれくらいで痛いなどと
言っていたらこの先持たないぜ。クノン。
「これはな……さっきのモノを治すために必要なんだ……
だから介護人形のクノンに手伝ってもらわないといけないんだよ」
俺はとんでもない屁理屈を言う。まぁ、これは自分で抜くより、
他人を使って抜く方が何倍も良いに決まってるからな。クノンはこう答える。
「これが、治療……」
こんな行為が治療だと言う事が信じられないのだろう。だけど、
そろそろやらせてもらおうか。俺はみんながティンコガードと
呼ぶ物を外して、ズボンを下ろす。すると、巨大な物が大きく
揺れて顔を出す。
「え……なんですか、これは」
クノンは唖然としている。だけどもう俺は止められない。
俺は唖然としているクノンを床に倒し、秘所の割れ目に指を一本挿入する。
「う、あ!?」
730580〜585:03/09/01 03:31 ID:IZecFbu5
突然自分の中に進入する指に戸惑いを隠せないクノン。
俺は指を縦横無尽に移動させて、クノンの狭い膣を愛無する。
俺は今度は指をもう一本挿入した。
二つの指でクノンの膣を広げるとそこから中が丸見えである。
俺はこういうものを見たことがなかったが、
此処まで精密に作っているのか、介護人形は。
「や、……めてください……」
一方クノンは今にでも泣きそうである。泣いていいんだ。いや、
むしろ泣き叫べ。俺は指でクノンの膣の肉壁をなぞったり、
軽くピストン運動をさせる。
「い、痛い……」
今度は指をさらに二本増やす。挿入していない小指はクノンの菊門の周りを
なぞらせ、挿入している四本の指はさっきより早くピストン運動を
させている。やばい、もう我慢できない。
俺は痛みに耐えるクノンの両足を手で広げ、
まさに、全てのものが見えてしまう状態にした。
クノンは恥ずかしいのか、自分の手で秘所を隠す、
だけど無駄だ。両足でクノンの足を腕を固める。
実戦訓練である程度の柔軟さを知っといてよかった。
軍学校に入っといて良かったな。
俺は空いた右腕で自分の硬くなり今にもはちきれそうなモノを掴み、
左手で、まだあまり濡れてないクノンの秘所を広げる。
「行くよ、クノン」
俺はクノンの有無を聞かず、一気にクノンの膣を貫いた。
ブチブチと何かが切れる音と同時に、
「う、ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
クノンの叫び声が響いた。
731580〜585:03/09/01 03:32 ID:IZecFbu5
く、狭い。クノンの膣は案の定狭かった。
少し動こうとすればとんでもない快感が押し寄せてくる。
貫かれたクノンも辛いだろう。だけど、俺はゆっくりじゃなく、
まさに高速でピストン運動を開始した。
俺のモノが出し入れされるとクノンの膣から赤い筋がつーと垂れてきた。
もしかして、血か? 何故介護人形のクノンから血が? 
まぁ、そんな事関係ない。俺は半分意識を失いかけている
クノンの背後に回りこんで、両腕を掴み、奥に突き刺す。
まるでこれでは弓矢だ。クノンの身体はまさに弓矢の様にしなり、
俺のモノを飲み込んでいく。俺はそんなクノンを床にひれ伏させ、
四つんばいの形のまま、さっきより激しくピストン運動を開始した。
「あ、うあ! あう……いや、止めてく……はぁ!?」
クノンの膣を出し入れしているのにも流石に限界が来た。
俺は今までに無いスピードで動いて、クノンの奥に自分のモノを突き刺す。
そして、
「クノン! 行くぞ!」
「え……? あ、あぁぁぁぁぁぁ!」
俺のモノが膨らんだ。そしてそのままクノンの最奥を突き、
膣に夥しい量の白濁液を射精した。
入りきらなかった白濁液はクノンの狭い膣から流れ出ている。クノンは、
「…………」
気絶していた。それは好都合だ。俺のモノはまだ静まってない。
今度は俺は、全然濡れてないクノンの菊門に自分のモノをあてがった。
これはさすがにクノンの機能が停止してしまうかもしれない。
だが、その時はその時だ。俺は気絶したクノンのアナルに射精したというのに
全然大きさが変わっていない自分のモノを挿入した。
732580〜585:03/09/01 03:33 ID:IZecFbu5
ブチブチ! 俺にも聞こえるくらいの裂ける音が聞こえ、
クノンの意識は現実に呼び戻された。
クノンはもう、声を出すのも辛そうだった。とゆうか、
これはもう壊れてるかもしれないな。
俺は膣より狭いクノンのアナルの中に自分のモノをすべて突き刺した。
「…………」
クノンの眼から輝きが失せていた。
俺は壊れたクノンの胸を揉みながらバックから自分の腰を動かす。
これはきついなんてもんじゃない。
快感が挿入しただけで波の様に押し出してくる。
俺はまだ射精するのを我慢して、
クノンの胸の突起を引っ張りながら奥へ奥へとモノを突き刺していく。
そして、やはり限界は来た。
「く、もう駄目か!?」
俺はクノンのアナルにさっきの1、5倍はありそうな大量の白濁液を
一気に吐き出した。白濁液は腸にまで届き、クノンを汚した。
俺はすっかり小さくなった自分のモノを引き抜いて、ズボンを履いた。
一方クノンは、
壊れていた。目の輝きが完全に失せて、ピクリとも動かない。
俺はそんなクノンの股やアナルからこぼれ出ている白濁液をティッシュで
ふき取り、ベッドに寝かした。これでカモフラージュになるだろう。
そして、俺はそのままリペアセンターを後にした。
733580〜585 727〜732:03/09/01 03:36 ID:IZecFbu5
クノンの精液ソース。鬼畜風味(爆)
初めに純愛が好きな方。そして、期待させた方様。すみませんすみません。
ここまで鬼畜にするか!? などと友達に言われてしまいましたが自分が
鬼畜好きなものでこんな感じに仕上がってしまいました。
あたたたたw
まぁ、こんなただリペアセンターを後にしただけじゃ、また何人か
犯しそうだな。ティンコ……自分でもそんな事を考える
暗い朝でした。では。
734名無しさん@ピンキー:03/09/01 03:51 ID:urA/w9jb
水を差して悪いが「ありがとう」は詫びの言葉ではない…。
735名無しさん@ピンキー:03/09/01 03:55 ID:IZecFbu5
あ、マジですか!? うぅ……勉強不足……
私的ありがとうございます
736名無しさん@ピンキー:03/09/01 09:07 ID:FnBb58AS
クノンたん(;´Д`)ハァハァ

Σ(;´Д`)
((((;´Д`)))
(;´Д`).oO(………。)

(;´Д`)ハァハァ
737名無しさん@ピンキー:03/09/01 11:24 ID:aTLVA3No
俺が最も好きなレックス×クノンを書いてくれた事はとても嬉しいが
こちらからも疑問点を一つ・・・

クノンは看護目的で造られた訳だから当然人体の構造は知り尽くしてる筈
にも関わらずクノンが男性の生理現象を知らないという部分に
なんとなく違和感を感じました
738名無しさん@ピンキー:03/09/01 14:45 ID:qMbw7Mk5
というか、もう少し日本語を勉強された方がよろしいかと(´∀`;)
739名無しさん@ピンキー:03/09/01 15:00 ID:GKuFfd6j
レックス×クノン書いた人さ、言っちゃ悪いが出直して来た方がいいよ。
スレが良い流れなんだから水差すようなことするなよ。
書きたいならもうちょっと文章力とかつけてからにしろよな。
740名無しさん@ピンキー:03/09/01 15:21 ID:72Zrn2mI
>>737-739
スレの流れに水差したくないんだったらお前らの方こそ書き込み考えろよ
せっかく書き込んでくれた職人さんがいなくなったらどうするんだ。
普通に批評するぐらいならまだしも日本語勉強しろだの
出直せなど失礼にも程がある。レックス×クノン書いた人こんな馬鹿どもは気にせず
また書き込んでくれよ。待ってるから。
741名無しさん@ピンキー:03/09/01 15:54 ID:0VPRtIqY
>>740
マンセーすれば良いという訳でもなかろう?
ダメな部分はダメと言ったほうが良い。

確かに言い方は悪いがな。
742740:03/09/01 16:05 ID:72Zrn2mI
だから批評はかまわんといっとるだろ
日本語勉強しなおせだの、書きたいならもうちょっと文章力とかつけてからにしろだの
お前何様のつもりだ!!もういいよ。次スレじゃもうちょい書き方考えとけよ。
743名無しさん@ピンキー:03/09/01 16:49 ID:rikruLXB
ゴフォンニンサマですか?
744名無しさん@ピンキー:03/09/01 17:03 ID:Hcq1ohIJ
>>738-739>>580〜585>>727〜732様に何か個人的な恨みでもあるのかね
745名無しさん@ピンキー:03/09/01 17:35 ID:F/r1zvgc
自転車のサドルを盗られたそうだ。>>744
746名無しさん@ピンキー:03/09/01 17:37 ID:ZEH64VlT
微妙に関係ない話だが埋めだからいいだろ

皆は「なんで俺プロみてえな文章書けないんだろ」って鬱になったことないかい?
俺はある、つーか真っ最中だ
お蔭で未発表のが他スレのも含めれば150K以上溜まっちまったぜウハハ(ヤケ)
747名無しさん@ピンキー:03/09/01 17:50 ID:SfFofh0R
>>746
ガンガレ。満足いく出来の物ができたら晒すがよろし。期待してるよ。

プロになる気はないのでもう諦めてる自分は負け組ですか?とゆーか、プロの人の文章あまり読まないし…
取り合えず自分は楽しんで書くことに重点を置いてる。
愛があるからだろうけど書いてて楽しく楽しくて仕方ない時とかないかい?
私的に書くだけで満足してるけどそれを他の人にイイ!と言ってもらえると更に嬉しい。
748名無しさん@ピンキー:03/09/01 18:00 ID:ZEH64VlT
難しいよね、うん

なんか上みたいに書くと叩かれてばっか、みたいだけど
一応それなりに好評だったんだ、俺
でもそれならそれで「せっかく褒めてくれたのにこんな続きでいいのか」とか悩んだりしてさ
プロどころかプロを目指してすらないのに「プロみたいに書けない」のんは当たり前なのにな・・・
・・・皆は俺みたいになんなよ(笑)
749名無しさん@ピンキー:03/09/01 18:02 ID:UdfN3ww5
レックス×クノンの人は文章力不足が否めないから色々言われている。
普通に読んでて何か違和感感じるんだよね。
悪いと一方的に攻めちゃ可哀想だけど2ちゃんねるのスレに書き込むなら
それなりに覚悟すべきなんじゃないかな。
違和感あればブーイング起こるの必然だしね。
750名無しさん@ピンキー:03/09/01 18:15 ID:vosD1J1e
というか、ここの皆様方はプロ目指してるんですか?
そんなプロ文章の投稿を待っているのですか?
自分は恐れ多くもただ、
書きたいから書いて投下しちゃってたのですが……
今まで読んで読まれて、萌えればそれでいいと思ってましたけど
考え改めなきゃ駄目なのかなぁ……(;´Д`)
751名無しさん@ピンキー:03/09/01 18:21 ID:SfFofh0R
>>750
いや、自分もプロとか全然考えてないから安心しる。
自分が書きたくて書いてて楽しいから書いてるだけだよ。
やっぱ書きたいから書くのが一番いいと思うよ。それでお金貰ってるわけじゃないんだし。
意識して書く文よりそういう文章のが力も勢いもあって良い物が出来る場合も多いし。
752名無しさん@ピンキー:03/09/01 18:22 ID:ZEH64VlT
単なる愚痴です
750様みたいな感じが一番いいのに・・・
それがわかってるのに・・・何故俺は貼れないのか・・・
誰かタスケテクレエ(もうレス容量ないなぁ)
753名無しさん@ピンキー:03/09/01 18:41 ID:fOhJJJ/n
殺伐としてきた
754名無しさん@ピンキー
俺は今色々と落としていますので