1 :
名無しさん@ピンキー:
お前ら!日頃ラ板で大っぴらにハァハァ出来なくて
前スレも残り少なくなって、さぞや鬱積した不満があったことだろう。
欲望があったことだろう。だが!だが、しかし!
今日この日をもって我らの魂は解放される!
新スレにも同士しかいない!
さあ、思う存分魂を解放するのだ!!
*注意事項*
@原作スレッドにここのURLをカキコまないこと。双方共に荒れる元。
@キャラごとのスレ乱立を防ぐため、スレ立て前にここで問い合わせましょう。
@単行本派にはネタバレとなる話題が出る可能性があります、ご注意を。
@SS内でのネタバレはOKですが、雑談・ネタ振りでは単行本の公式発売日まで控えましょう。
過去スレ・関連リンクは
>>2-3あたり
2 :
名無しさん@ピンキー:03/07/20 00:37 ID:tS3sMdDS
3 :
名無しさん@ピンキー:03/07/20 00:39 ID:tS3sMdDS
乙一
5 :
名無しさん@ピンキー:03/07/20 01:26 ID:oe2ltjBg
若草高校野球部キボンヌ
乙一
あぼーん
あぼーん
あぼーん
10 :
名無しさん@ピンキー:03/07/20 10:03 ID:bgJqbXI+
即死回避祈願カキコc⌒っ´Д`)φ
あぼーん
12 :
名無しさん@ピンキー:03/07/20 10:20 ID:Eag831am
乙一。
Dクラで梓×景でお医者さんごっこというのはどうか。
15 :
サザム:03/07/20 12:40 ID:nJS6IO8J
>>1さん、スレ立て乙です。
スレ移行祝いに、「百鬼夜翔」の洋大×律子・麦をお送りします。
激しく長くなったので、前スレではうp出来なかったし。
最初のアイデアはライトなエロだったのに、「茜色の空の記憶」を読み返したら、一転してダークな方向に……。
陵辱系がキライな方はスルー願います。
16 :
サザム:03/07/20 12:41 ID:nJS6IO8J
〜よみがえらなかった洋大の記憶〜
「だって、生きて帰れるかどうか分かんないじゃない!」
「生きて帰れる! 俺が保証する!」
洋大は律子の捨て鉢な叫びを制し、彼女をぎゅっと抱き締めた。
「お前は──俺が守ってやるから」
「ヨーダイ……」
洋大の真情に満ちた言葉に、強張っていた律子の身体から、ゆっくりと力が抜けていく。
そっと閉じた瞼から、溢れ出た涙が一筋流れ落ちた。
──ここは、コンクリートが打ちっぱなしの小さな地下室。
洋大と律子は、妖怪デロの罠にかかり、二人きりでこの部屋に監禁されていた。
相棒のジェラルドも取り上げられ、今の洋大にはここから逃げ出す術は見い出せない。
だが、しばらく我慢すれば、スーリエ・ルージュの仲間達が必ず救援に来てくれる筈である。
それまでは、こうして律子の不安を少しでも軽くしてやることが、洋大に出来る唯一の事だった。
「大丈夫だ、律子、大丈夫……」
洋大は律子の髪を撫でてやりながら、何度もあやすように呟いた。
律子に告げながら、同時にそれは洋大自身の微かな不安を宥める為の呪文でもある。
助けが来る前にデロ達が何かしようとすれば、ごく普通の高校生である今の洋大に抗う力はない。
仲間達を信用してはいるが、それでも「もしかしたら」と言う疑念は拭えない。
そんな洋大の心理を読み取ったのか、しばらくすると律子の呼吸が乱れ出した。
17 :
サザム:03/07/20 12:41 ID:nJS6IO8J
「……っ、……っはぁ……」
「ど、どうした、律子? どこか苦しいのか?」
強く抱き締め過ぎたのかと思い、洋大は律子を抱いていた腕を緩めた。
しかし、そうしても律子の呼吸は落ち着かず、むしろ段々と荒くなってゆく。
どうしたら良いのか迷っていると、律子は自分から洋大の背に両手を回し、強く抱きついて来た。
「お、おい、律子……?」
「はぁ……、はっ……、はぁっ……!」
戸惑う洋大の肩に顔を埋めながら、律子はぐりぐりと胸を押し付けた。
思っていたより豊かな二つの膨らみが、洋大の胸板に柔らかな感触を伝える。
首筋に熱っぽい吐息を吹きかけられて、そんな場合では無いと分かっていても、身体が反応しそうになる。
(ばっ……馬鹿野郎! 何を考えてるんだ、俺はっ!)
克己心を掻き集め、洋大は律子の肩を両手で掴み、彼女の身体から距離を取った。
「どうしたんだよ、律子!? お前、少しおかしいぞ!」
「うっ……うん、あたし……おかしいの……」
「……え?」
俯いたままぽつりと呟く律子に、洋大は怪訝な表情を浮かべた。
律子の耳たぶは真っ赤に染まっており、先程までの恐怖による怯えとはどうも様子が違う。
肩を押さえる洋大の手首に掴まり、物憂げな動きで顔を上げていく。
「なんだか、あたし……からだ、あついの……」
律子の潤んだ瞳には、紛れも無い情欲の炎がちらついていた。
18 :
サザム:03/07/20 12:42 ID:nJS6IO8J
◇ ◇ ◇
(……くそっ! そう言う事かよっ!)
律子の表情を見て、洋大はオーナーから聞かされたデロの習性を思い出し、即座に事情を悟った。
律子はデロのピンク・レーザーに撃たれていたのだ。
彼らが持つ光線銃から放たれるそれは、撃たれた者に耐え難いまでの性的欲求をもたらす、と言われている。
そうして攫って来た女性をあやつり、自分達との性交を求めるのが、彼らの主な行動パターンなのである。
『変な光線を撃たれて、体がおかしい』という律子の言葉を聞き流してしまった、洋大のミスだ。
洋大に強く抱き締められた事が、律子の抑制を弾けさせる、最後の引き金になってしまったに違いない。
自分の迂闊さに、洋大はほぞを噛む思いだった。
「熱くて……すごく、疼くの……。抱いて……」
「りっ、律子、しっかりしろ! お前はただ、奴らの妖術に操られてるだけなんだ!」
甘えるような声を出して迫る律子に、洋大は狼狽しつつ、彼女に通じる筈もない説明をしようとした。
洋大とて、健全な若者である以上、人並み程度に異性への興味はある。
けれど、操られていると分かっている相手と、この状況で出来るほど、無分別ではない。
ましてや、律子とは幼い頃からずっと一緒に育ってきた、仲の良い友人だ。
今までの関係が壊れそうな焦燥感に駆られ、洋大は律子の肩をガクガクと揺さぶった。
「よー、じゅつ……? 何の事か、わからないよ……。それに、あなた、だれぇ……?」
「なっ……!? 律子、何言ってんだよ! 俺だ、洋大だよ!」
洋大の事も分からなくなったらしい律子は、うわ言めいた声で囁きながら、肩に置かれた手首を握り締めた。
その目からはいつもの快活な輝きが失せ、まるで焦点が合っていない。
19 :
サザム:03/07/20 12:43 ID:nJS6IO8J
強い力で自分の肩から外した洋大の手を、そのまま下にずらしていく。
「だれでも、いいや……。そんなことより、ねぇ……」
「り、律子!?」
「触って……?」
そして、呆気に取られる洋大の手の平を、自らの乳房に押し付ける。
ふにゅんと潰れる生々しい感触に慌てる洋大とは対照的に、律子は満足げな吐息を洩らした。
「んっ……、ふ……。あなたの手……、気持ち、いい……」
「よっ、止せよ、律子! こっ……こんな……!」
律子は蕩けそうな顔をしながら、洋大の手で胸を押し潰し、円を描くように動かし始めた。
洋大は必死に腕を引っ張るが、律子の手は信じられない程の力強さで、逃れる事が出来ない。
自分の意思とは関わり無く、洋大の手は律子の胸をまさぐり、柔肉の弾力を嫌が応にも感じてしまう。
物心ついてから、女性の胸を触った記憶など皆無に等しい洋大には、いささか刺激が強すぎた。
「あっ……ねぇ、分かる……? 胸の先が……熱くて……硬く、なって……」
「りつ……こ……」
言われるまでも無く、つんと突き立った頂点のコロコロとした感触は、シャツとブラを通しても感じ取れた。
律子の興奮を肌で知り、洋大のズボンの前も次第に膨らんでくる。
湧き上がる欲望を押さえ込もうと、洋大はぎゅっと目を瞑った。
「熱いの、胸だけじゃ、ないの……。こっちも……ねぇ、見てぇ……」
「えっ……っくっ!?」
突然片手を解放された洋大は、律子の声と衣擦れの音に思わず目を開けてしまい、そして絶句した。
20 :
サザム:03/07/20 12:44 ID:nJS6IO8J
律子は空いた片手でスカートの前を捲り上げ、指先をショーツの中に差し入れていたのだ。
赤い電球の光に照らされて、中央が湿ったショーツと、張りのある滑らかな内股が、朱に染まって見える。
もぞもぞと動く逆三角の布地と、小さく響く水音からして、何をしているかは明白だ。
カッと頭に血が昇り、洋大は渾身の力で律子の手首を握り、彼女の両手を身体から引き剥がした。
「止めろって! 自分が何をしてるのか、分かってんのかよ!?」
「やっ……いや、離して……離してよぉ! 駄目、駄目になっちゃう……!」
両腕を持ち上げられた律子は、まるで麻薬の禁断症状のように、激しく暴れ出す。
「いっ……やあぁぁっ!」
「うぐっ!?」
そして、苛立たしげな絶叫と共に、正気を失った者特有の異常な腕力で、洋大の身体を振り解く。
勢い余ってコンクリートの床に叩き付けられ、洋大は息を詰まらせた。
「あっ……んふ、いいよぉ……。こんな……こんなに、気持ちいいの……」
自由を取り戻した律子は、もどかしげにシャツのボタンを外すと、ブラの下に片手を入れて、自ら慰め出した。
次第にブラがずり上がり、やがて触れていない方の乳房が、ふるんと外にまろび出る。
先端の蕾は切ないほど隆起し、身体の動きに合わせて不規則に揺れ動いていた。
「ふぅ、んっ……、だ……め、あたしの……あたし……おかしいの……」
律子のもう一方の手は、ショーツを思い切り脇に避け、剥き出しにした花弁を弄っていた。
膝立ちになって足を広げ、軽く上体を反らしている為、洋大の目に潤み切った秘所がくっきりと映る。
柔らかそうな茂みに覆われた赤い亀裂が、律子の人差し指を飲み込んで、くちゅくちゅと淫猥な音を立てる。
幼馴染の少女の痴態と、微かに漂ってくる蜜の匂いが、洋大の雄の部分を強烈に刺激する。
瞬きすら忘れて見詰める洋大に見せ付けるように、律子は自慰に耽っていた。
21 :
サザム:03/07/20 12:46 ID:nJS6IO8J
「……ああっ、だめっ! これ……じゃ、足り、ない……っ!」
しばらくすると、律子はもどかしげに呻き、続けて中指を陰裂に挿入した。
二本の指を根本まで押し込み、音が出るのも構わず強引に掻き回す。
乱暴な扱いに乙女の薄膜が破れ、鋭い痛みに顔を顰めるが、狂った身体はそれさえも快感に変化させる。
破瓜の血も、洪水のように湧き出る快楽の雫に薄められ、淡紅色の流れとなって太股を伝う。
無言のまま、魅入られたように動きを止めた洋大の前で、律子は着実に絶頂へと向かい始めていた。
「くふぅ……! んんっ、くっ……! あっ、きそう、くるのっ……!」
律子は快楽に酔って硬く目を閉じ、両手の動きを更に速めた。
劣情に任せてふくよかな胸に爪を立て、指の股でツンと尖った蕾を擦る。
スリットに埋めた指を不規則に動かしながら、親指で敏感な花芯を押し潰す。
珠のような汗を全身に浮かべ、耐えかねたように腰をガクガクと震わせる。
「や……くる、くるっ……! ん、あ、はぁっ!!」
一際高い声で叫んだかと思うと、硬直していた律子の肢体が、硬い床にくたりと崩れ落ちた。
◇ ◇ ◇
「……っはぁ、はぁ、はぁっ……」
「……おい、律子……。大丈夫、か?」
律子がうつ伏せに倒れ、刺激的な肢体が隠れた事で、洋大はようやく金縛りのような状態から回復した。
コンクリートの床に突っ伏して荒い息をつく律子に、洋大は気遣わしげな声を掛ける。
女性の、それも幼い頃から良く知っている親友の自慰行為を目前で見せられて、ショックが無い訳ではない。
しかしそれよりも、まずは律子の状態が心配であった。
22 :
サザム:03/07/20 12:46 ID:nJS6IO8J
「しっかりしろ! 正気に戻ったか?」
「だ……め……」
洋大が呼びかけると、律子は弱々しく答えながら、ゆるゆると顔を上げた。
その瞳には僅かに理性が戻ったようにも見えたが、それでも奥に灯る炎は消えてはいない。
泣き出しそうな顔をしながら、律子は救いを求める声色で囁いた。
「駄目……なの……。指じゃ、指じゃ駄目なの……!」
「……!? 律子!」
律子は腰を持ち上げると、再び股間に手を伸ばし、濡れそぼったそこを探り始めた。
それは快楽を貪ると言うより、砂漠で行き倒れた人間が水を求めるような、狂おしい動きだ。
先程の絶頂は、例えてみればほんの一口の水のように、ますます渇きを増す効果しか無かったらしい。
耐え難い欲求に操られるまま、律子の指は己の陰裂を抉り続けた。
「お願い……入れてぇ! あたし、このままじゃ、狂って……っ!」
(……ちくしょう! それしか……ないのかよ……!)
男を知らずとも、本能的に自分の求めるものをせがむ律子の声に、洋大は苦悩の末の結論を出した。
最初に求められた時に、律子の事を素直に抱けなかった本当の理由も、今やはっきりと自覚している。
こんな形で彼女を汚すような真似を、したくなかったのだ。
幼馴染としてでも、親友としてでもなく──特別な女の子として。
しかし、この状況で自分の恋心を悟る事は、洋大にとって辛い事でもあった。
律子は意に添わぬ劣情を押し付けられているだけであり、心から自分を求めている訳ではあるまい。
先程から、洋大の名前を一度も口にしない事が、何よりの証拠だ。
23 :
サザム:03/07/20 12:48 ID:nJS6IO8J
正気に戻ったら、律子は心身を深く傷付けられ、自分との関係も元には戻らなくなるだろう。
それでも、これ以上、彼女の苦しむ姿を見るよりは──このまま狂わせてしまうよりは、ずっとましだ。
そう思い定めると、洋大は律子の傍に膝を突き、彼女の身体を抱き上げた。
「……ごめんな……」
「ね……。お願い、キス、してぇ……?」
ぎゅっと抱きしめると、律子は悔しさで歪んだ洋大の顔を見上げて、擦り寄るように懇願した。
それは、男なら誰でもいいという、発情した獣そのままの媚態。
律子への想いに気付いてしまった洋大にとって、彼女のそんな態度は苦痛以外の何物でもない。
彼女が理解できないのを承知の上で、それでも洋大は呟かずにいられなかった。
「俺のせい、だよな……。お前が、こんな目に合っちまったのって……。許してくれなんて言えないけど……。
でも俺、他に出来る事、思いつかなくて……。だから、ごめん……」
「おねが……い、早くぅ……んっ!」
顎を軽く上げ、軽く舌を突き出した律子の口元に、洋大はそっと唇を重ね合わせる。
律子との初めての口付けは柔らかく、だけどどこか苦い味がした。
◇ ◇ ◇
「んあっ、ああっ……くぅん! いい……いいのぉ……!」
「律子……」
洋大が拙い手つきで柔肌に触れると、律子はたちまち甘い声を出し始めた。
技巧うんぬんよりも、男の手が自分に触れているという事実が、律子の女を刺激しているらしい。
初めて生で触れる律子の肢体は、熱病のように熱く、洋大の手の平に吸い付くような張りと艶を持っている。
だが、魅惑的な肌触りに半ば引き込まれつつも、洋大の胸には重苦しい痛みが巣食っていた。
24 :
サザム:03/07/20 12:49 ID:nJS6IO8J
「ねえ、胸……、乳首吸って……! 強く……」
「ああ……。んっ、ちゅっ……」
伏せたお椀のような双丘をそっと持ち上げ、洋大は色素の薄い先端を、乳飲み子のように吸った。
口の中に律子の汗の味が広がり、若々しい肌の匂いが鼻腔をくすぐる。
「ひぅっ……! そう、それがいいの……! それから、こっちも……」
律子は快楽に身体を痙攣させながら、洋大の片手を己の下腹部へと誘う。
「こう……で、いいのか、律子……?」
「ふあぁっ! そうっ……、もっ……と、掻き回してぇ……!」
洋大は律子の求めるまま、彼女の胸を、陰部を、そして全身を愛撫し続けた。
すでに二人とも全ての服を脱ぎ捨て、仰向けに寝た律子に洋大が覆い被さる体勢になっている。
内心で痛みを覚えていても、これだけ間近で絡み合っていれば、洋大の若い身体は素直に反応する。
洋大の怒張は硬く反り返り、包皮から顔を出した先端は、透明な汁を滲ませていた。
「ね……、も、いいから……。入れて、あたしの、奥まで……」
雄の精臭を感じ取ったのか、律子は洋大の身体を押し退け、大きく股を広げた。
更に両手で陰裂を思い切り左右に開き、じくじくと欲望の雫を生み出す淫穴を露わにする。
充血した肉襞の連なりが形作る暗い穴に、洋大の心臓がドクンと胸郭で跳ねる。
洋大は腰の位置をずらし、片手で押し下げた肉棒の先端を陰裂の前に位置づけた。
25 :
サザム:03/07/20 12:51 ID:nJS6IO8J
「……じゃ、行くぞ、律子……」
「んっ! あ……熱くて、大きいのが、入って、く……るぅぅっ!」
洋大が亀頭を宛がい、静々と腰を進めると、律子は初めてとは思えないほどの歓喜の声を上げた。
指以外のものを初めて迎える膣口は、切ないほどに強く幹を締め付け、洋大は軽い痛みを覚える。
けれど、内部は完全に男を受け入れる準備を済ませていて、更に奥へと誘うように、内壁が細かく蠕動する。
「……っく、うっ……!」
「だめぇ……! もっと、もっと奥までぇ……」
「く……っ、りつ、こっ!」
その動きに驚いた洋大が一旦動きを止めると、律子は両足を腰に絡め、一気に根本まで飲み込む。
粘液にまみれた数十本の細い指で撫でられるような感触に、洋大の口から呻きが洩れた。
「あはぁっ……! 奥まで、来てる……。そうなの、これが欲しかったの……」
「……っ! 律子……」
張り詰めた亀頭が子宮口へコツンと当たり、律子は淫らな満足感に緩く微笑んだ。
身体の強張りが抜けていく中、剛直を咥え込んだ秘洞だけが、別の生き物のように蠢き、締め付けを増す。
未体験の快感が走り、洋大はもうそれだけで達しそうになる。
洋大の意思とは裏腹に、温かな柔肉に包まれた陰茎は、ヒクヒクと悦びに打ち震えていた。
「んっ……! はっ……あ、うんっ……!」
「ううっ! り、律子、ちょっと待……うっ!」
律子は洋大のモノを深く咥え込んだまま、自ら腰を使い出した。
下腹部を擦り合わせ、両足で洋大の腰を引き寄せ、ただ牝の本能に任せて、大きく小さく円を描く。
細かく尻を上下に揺らし、濁った水音を立てながら、中の異物が与えてくる悦楽を貪る。
余りにも甘美な快楽に、洋大の制止の声は途中で遮られた。
26 :
サザム:03/07/20 12:52 ID:nJS6IO8J
「んくぅっ! あっ、はっ、いいの……! 太いのが、中で、ぐりぐりして……っ、んんっ!」
「駄目だっ……律子、それ以上、したら……!」
自分の求める刺激を得る為、律子は引き締まった尻を小さく上下に揺さぶり、更に動きを速めた。
濡れた肉のぶつかり合う音が高まり、結合部からはトロリとした蜜が溢れる。
強く刺激される場所が次々と変わり、細かい肉襞が経験の無い洋大の抑制を砕こうと蠢く。
洋大が唇を噛んで必死に射精を堪える中、律子の律動は徐々に激しさを増していった。
「ああっ! ねぇ、来るのっ! あた……し、イクの、イッちゃいそ……なのっ……!」
「くうぅっ……、ぐっ、く……!」
洋大の忍耐が限界に近づいた頃、積極的に快楽を受け入れていた律子は、あられもない睦言を叫んだ。
その言葉には羞恥心の欠片もなく、ただ男の本能をくすぐる甘い響きだけが込められている。
洋大は、コンクリートの床に爪を立て、固く歯を食い縛って、律子の声を意識から追い出そうとする。
その脳裏には、中で出す事だけはいけないという、最低限の理性だけが存在した。
「ねえっ! きてっ! おねがい、いっしょに、いっしょにぃ……!」
「駄目……だ、駄目なんだ、それ……だけはっ……!」
律子の秘洞は達する予兆に震え、きゅんきゅんと断続的に締め付けた。
洋大は、ともすれば自らも腰を使い、一気に楽になりたいという衝動を、強引に押さえつける。
「いっ、しょ……おねが……あ、あ、だめぇ、──あ……っ!!」
ビクン、と大きく背中を反らし、律子は絶頂の叫びを放った。
全身の筋肉が一瞬硬直し、すぐにふわりと脱力する。
「うわ……だっ、く、ううっ!」
こみ上げる精を抑え切れなくなった洋大は、慌てて腰を引き、律子の中から分身を引き抜いた。
先端が膣口から解放されて跳ね上がるのと同時に、勢い良く白濁が迸る。
ゼリー状の黄色味を帯びた精液が、律子の下腹部へと大量に撒き散らされた。
27 :
サザム:03/07/20 12:53 ID:nJS6IO8J
◇ ◇ ◇
「……はぁ……あ、ヨーダイ……?」
洋大が射精の余韻に痺れていると、律子が寝起きのようにぼんやりした口調で、声を掛けてきた。
「……え、り、律子? ……正気に戻ったのか?」
「正気、って……? えっ!? あ、あたし……や、やだっ、見ないでっ!」
一気に理性を取り戻したらしい律子は、洋大の下から後じさり、身体を捻って両腕で自分の身体を隠す。
洋大も、耳まで真っ赤にして恥ずかしがる律子に、今更ながらに羞恥心を覚える。
「あっ、わ、悪い!」
慌てて身体ごと後ろを向くと、わたわたと自分の服を掻き集めた。
「……ねぇ、ヨーダイ。あたしたち、その……しちゃったんだよね?」
「う、あ……、ああ。……覚えて、ないのか?」
互いに背を向け、ごそごそと情交の跡を拭いながら、律子と洋大は戸惑いがちに言葉を交わした。
背後から伝わる相手の気配が、気恥ずかしさを一層強くする。
「ううん……。全部、覚えてる……。洋大が言った事も……、その……、あたしが、言った事も……」
「そっ、そうか……」
「…………」
「…………」
それ以上は言葉に出来ず、二人は押し黙って着替えを始めた。
28 :
サザム:03/07/20 12:55 ID:nJS6IO8J
衣擦れの音に、相手の様子を想像しそうになるのを抑えながら、手早く服を身につけていく。
一足早く着替え終わった洋大は、その場にあぐらをかいて、何とも身の置き場の無い気分を味わう。
「ヨーダイ……。もう、こっち見て、いいよ……」
「お、おう……」
律子の声に振り返ると、彼女は微妙に視線を逸らしながら、乱れた髪を撫で付けていた。
「ほんと、ごめん……。俺、それしか言えないけど……」
「謝らなくて、いいよ……。その、ああして貰わなかったら、あたし、本当におかしくなってたし……」
洋大が再び謝ると、律子はスカートの裾を弄りながら、もじもじと答えた。
それほど傷ついた様子が無い事に安堵しつつも、洋大はやはり罪悪感に駆られる。
「でもさ……」
「だから、いいんだってば! ……だって、初めてがヨーダイで、あたし、本当に……」
「え? 律子、今なんて言った?」
「うっ、ううん! なんでもない!」
思わず小声で呟いた本音を聞き咎められ、律子は慌てて首を振る。
「生きて帰れたら、はっきり言うよ。ヨーダイが守ってくれるんだから、きっと帰れるって、あたし信じる」
「律子……」
縋るでもなく、誤魔化しでもなく、心からの信頼を込めた律子の瞳に、洋大は胸を打たれる。
「……信じて、いいんだよ、ね?」
大事な女の子から頼られて、洋大の全身に力がみなぎる。
「ああ、必ず……お前を守ってみせる」
小首を傾げて微笑む律子に、洋大は決意を込めて力強く答えた。
29 :
サザム:03/07/20 12:56 ID:nJS6IO8J
◇ ◇ ◇
「くそっ! お前ら、律子をどうする積りだっ! ちくしょう、離しやがれっ!」
二匹のデロに拘束されたまま、暴れる洋大は薄暗い廊下を歩かされていた。
あの後しばらくして、律子と閉じ込められていた地下室に、数匹のデロがいきなり乱入してきたのだ。
律子は泣き叫び、洋大も力の限り抵抗したが、多勢に無勢では勝ち目がない。
洋大は律子と引き離され、どことも知れぬ場所へと連行されている処であった。
「いいか、律子に変な真似をしてみろ! お前ら全員、ぶちのめしてやるからなっ!」
激怒に満ちた洋大の叫びを無視したまま、先導していたデロが扉を開け、中を指し示す。
洋大を押さえたデロ達は、扉を抜けて部屋に入ると、乱暴に床へ突き倒した。
「……ぐっ!? 何だよ、この部屋は……」
解放された事で少し冷静さを取り戻した洋大は、連れ込まれた部屋をぐるりと見回した。
今度の部屋は長方形になっていて、コンクリートの三つの辺と、波打った鋼鉄製の板の一辺で成り立っている。
察するに、かなりの広さがある部屋の一部を、シャッターで仕切っているようだ。
そこかしこに立ち並ぶ奇妙な機械に、洋大は異様な雰囲気を感じ取っていた。
「……ヨーダイ!」
「えっ、その声は……?」
その時、律子とは違う、聞き慣れた少女の呼び掛けを耳にして、洋大は声のした方向を振り向いた。
30 :
サザム:03/07/20 12:57 ID:nJS6IO8J
数匹のデロに光線銃を向けられ、洋大とは別の扉から追い立てられているのは、和服を纏った小柄な人影。
洋大の元へ駆け寄って来たのは、仲間の一人であるかまど神の少女、麦であった。
「ヨーダイ、良かった、無事で……。私、本当に心配して……」
「いや、それはいいけど、何で麦まで捕まってるんだ?」
皆が助けに来たのならば、麦一人だけがこうして捕まっているというのは、かなり不自然である。
「それが……。少し焦っていたので、一人で先走ってしまったんです。そこを囲まれて……」
失敗を恥じて小さくなりながら、麦は洋大だけに聞こえる程度まで声を潜める。
「……でも、他の皆さんも、すぐに助けに来るはずです。遅くとも、あと数十分後ぐらいには……」
「そうか。それは助かるな……」
そうと分かれば、後は皆が来るのを待って反撃し、律子を助け出すだけだ。
デロ達に気付かれてはいけないと、安堵が表情に出ないように注意しながら、洋大は小声で答えた。
「だけど、何をそんなに焦ってたんだ? 麦らしくもない……」
「ええっと、それは、その……。自分でも、良く判らないのですが……」
その時、何やら気まずそうに口ごもっていた麦の目が、洋大の背後を写してハッと見開かれる。
「ヨーダイ、危ないっ!」
「……え?」
気が抜けた直後と言うこともあり、洋大はその場に立ったまま、怪訝そうに後ろを振り向く。
「うわあぁぁっ!?」
「ヨーダイっ!」
洋大の視線に写ったのは、どぎついピンク色の数条の光線と、下劣な笑みを浮かべたデロ達の顔だった。
31 :
サザム:03/07/20 12:58 ID:nJS6IO8J
◇ ◇ ◇
「ぐうっ……、くっ、か、はっ!」
「ヨーダイ、ヨーダイっ! 大丈夫ですか? しっかりして下さい!」
複数のピンク・レーザーを受け、苦しそうに崩れ落ちる洋大の元に駆け寄り、麦は半狂乱で問い掛けた。
「あなた達! ヨーダイに何をしたんですか!」
洋大の頭を胸に抱き寄せて、周りを囲んだデロ達を問い詰める麦の声は、いつに無く厳しく、鋭い。
デロ達は麦の疑問には答えず、ただニヤニヤと好色そうな笑いを続けている。
しかし、衝動に耐えて歯を噛み締める洋大にとっては、自分が何をされたかは、もはや明白であった。
(やつら……。今度は、俺に麦を襲わせようって言うのかよ……!)
洋大の視界は赤く染まり、頭と下腹部に一つずつ新たな心臓が出来たかのように、血流が集中する。
股間のモノは硬さを増してズボンの布を押し返し、脳裏からは理性が急速に失われていく。
何とかデロ達の思惑から外れようと、洋大は意志の力を振り絞って、麦へ語り掛けた。
「む……ぎ……」
「ヨーダイ! 痛いんですか、苦しいんですか!?」
「俺……から、離れて……くれ……」
「え? な、何を言ってるんですか、ヨーダイ!?」
弱々しく自分の腕を振り払おうとする洋大に、麦は要領を得ないまま、そう訊き返した。
麦もデロ達の能力については一通り教わってはいたが、性的な事柄については殆ど分かっていない。
ただ、「デロ達の光線に当たったら危険だ」という程度にしか認識していないのだ。
そんな麦が、いくら本人の言葉とは言え、苦しんでいる洋大を放っておける筈が無い。
洋大の願いも空しく、麦はより一層強く身体を抱き寄せ、必死に顔を覗き込んだ。
32 :
サザム:03/07/20 12:59 ID:nJS6IO8J
「しっかりして下さい! 私に、何か出来る事はありませんか?」
「頼……む……。頼むから、早く、離れ……」
最後に残った理性でそう呟く洋大の言葉を裏切り、両手は既に女を求めて、麦の細い肩を掴んでいた。
間近に感じる女の身体の気配と、肢体から漂う甘い匂いが、妖術で引き出された暗い欲望を掻き立てる。
「ヨーダイ! どうしたんですか、ヨーダイ!」
次第に現実感が無くなり、目の前の少女が誰であるかといった基本的な認識さえも、洋大の脳裏から消えてゆく。
後に残るのは、ただ欲望を満たしたい、この女を犯したいという、凶暴な本能のみ。
(こいつ……誰だ? いや、誰でもいい……。女なら、誰でも……)
洋大の瞳からは理性の光が薄れ、ぎらついた獣欲が取って代わっていった。
◇ ◇ ◇
「ヨーダイ、返事をしてくだ……むうっ!?」
いきなり洋大に唇を奪われて、麦の顔が驚愕に強張った。
麦が呆然としているのをいい事に、洋大は舌先で可憐な唇を割り、貪るように口腔を探る。
そこまでされて、ようやく麦も何をされているか悟り、日本人形のような顔にぱぁっと朱が差した。
「むぅん!? むーっ、むぅっ、んんーっ!」
麦は口を塞がれたまま、くぐもった声を上げて洋大の胸板を叩き、抵抗した。
しかし、驚きと戸惑いが強い為、その腕にはろくに力が込められておらず、いかにも遠慮がちだ。
勿論、その程度の抵抗で、妖術に操られた洋大の暴走が止まるはずもない。
乱暴に蠢く洋大の舌が逃げる麦の舌を追いかけ、絡みつき、粘膜の感触を味わう。
存分に麦の唇を堪能し、熱い吐息と共に離した洋大の口からは、細い唾液の糸が橋を掛けていた。
33 :
サザム:03/07/20 13:00 ID:nJS6IO8J
「……っぷはぁ! はーっ、はぁ、はぁ、はぁ……」
「な……ヨーダイ、何を……、何で……?」
血走った目で荒い息をつく洋大に、麦は訳が分からない、といった表情で問い掛けた。
常識を心得ていない麦ではあるが、今の行為が何か自分の知らない欲望に基づいている事は分かる。
そして、どう見ても洋大が正気を失っている事も、何故かそうされる事で自分の胸が高鳴っている事も。
麦の幼い感情にとって、それは初めて感じる混沌とした思いであった。
「うう、うおおっ!」
「やっ……! ヨーダイ、何をするんですか!?」
洋大は獣のように叫んで着物の襟元を掴むと、引き裂くような勢いで麦の上半身をはだけさせた。
襟が肩口まで引き剥がされ、白磁の如く艶やかな肌と、ほんのりと膨らんだ小振りの双丘が外気に晒される。
頂点にある色素の薄い突起を見るや否や、洋大は夢中でそこにむしゃぶりついた。
「むちゅっ……! んっ、ちゅぷ、ちゅうぅ……!」
「いっ、いけません、ヨーダイ! や……だめ、だめですっ……んっ!」
何がいけないのかは分からないながらも、麦は羞恥に顔を歪めつつ、拒絶の言葉を口にした。
洋大の口は片方の膨らみを頬張り、淫靡に舌を鳴らしながら、麦の幼い乳首を吸い上げる。
片手は着物の下に滑り込んで背筋をさすり、余った手でもう一方の膨らみを揉みしだく。
むず痒いような感触が走り、単に刺激に対する反応として、麦の乳首はゆっくりと隆起していった。
「ふぅっ……はぁ、はぁ……」
「なっ……!? やめ……、ヨーダイ、しっかりして下さいっ!」
洋大の手が荒々しく着物の裾を捲ろうとするのを、麦は両手で押さえて抗った。
34 :
サザム:03/07/20 13:01 ID:nJS6IO8J
何をするつもりかは知らないが、洋大のその行為が、操られた上での暴走だという事ぐらいは分かる。
足をばたつかせた拍子に裾が乱れて、ほっそりとした足が膝の辺りまで顔を覗かせる。
しかし、本性を顕すまでもなく洋大よりも力強い麦の手は、それ以上の露出を許さなかった。
「くっ……そ、抵抗するんじゃねえっ!」
「!? ヨー……ダイ……?」
望みを阻まれた洋大は、欲望に掠れた声で麦を怒鳴りつけた。
決して本意ではないと判っていても、暗い感情を剥き出しにした洋大の怒号は、麦から抵抗する気力を奪う。
驚きと悲しみに瞳を潤ませる麦を一顧だにせず、洋大は思わず抵抗を止めた少女の膝を強引に割り裂いた。
「は……ははっ、いい眺めだ……」
「いや……こんなの、もう、いやですっ……!」
普段の洋大からは想像も出来ない下劣な笑みを見かねて、麦は両手で顔を覆い、ぎゅっと目を閉じた。
事がここに至っても、麦の頭には洋大に対する嫌悪や怒りは湧いてこない。
ただ、淡い想いを寄せていた洋大の変わり様に、悲しみの涙を流すだけであった。
「ほら……。もっと、良く見せろよ……」
「ううっ……ヨーダイ、ヨーダイ……」
一方、洋大の目は、堅く口を閉じた麦の秘裂を、食い入るように注視していた。
麦の下腹部は全くの無毛で、薄桃色の未成熟なスリットが、ふっくらとした丘にアクセントを加えている。
哀れみを誘う麦の呼び掛けも、今の洋大の情欲を止める事は出来ない。
むしろ、その声で嗜虐心を刺激され、洋大の興奮は更に高まっていった。
35 :
サザム:03/07/20 13:03 ID:nJS6IO8J
◇ ◇ ◇
「まずは、良く濡らさなきゃな……」
「ひっ、ぅん!?」
洋大はぼそっと呟くと、わななく麦の股間に顔を寄せ、表面をずるりと舐め上げた。
敏感な場所を這うぬらっとした舌の感触に、麦の身体がビクンと跳ねる。
麦の秘所は、甘酸っぱい乙女の味がして、洋大を陶然とさせた。
「んっ……ちゅ……。はぁ、いい匂いだ……。すげぇ興奮するぜ……」
「……っ! ……っく、んっ……!」
舌で何度か舐め回すと、洋大は指で陰裂を左右に開き、誰も触れた事のない麦の肉襞を剥き出しにした。
鼻を鳴らしてそこの匂いを嗅ぎ、指先で柔らかな粘膜をくにくにと弄る。
麦は両手で顔を隠したまま、乱暴な指使いに小さく息を呑んだ。
「もっと感じてくれよ……。ほら、こうしてやるからさ……むっ、ぬちゅっ、ふむ……っ」
「ふあぁっ!? やっ……ヨーダイ、何、を、してっ……!?」
洋大は麦の花弁に唇を押し付け、力を込めた舌をずるりと中に侵入させた。
うねうねと秘裂を割って入る軟体動物じみた異様な動きに、麦の肌がぞわっと粟立つ。
洋大の舌先は細かい襞を確かめるように蠢き、湧き出した唾液を内部にまんべんなく塗り込んでゆく。
そうしながら時折、限界まで伸ばした舌をストロー状に丸め、潤滑油代わりの唾液を奥へと流し込む。
しばらくそれを続けられる内に、麦の身体の奥から、異物を受け入れる為の粘液が僅かに染み出して来た。
「……っぷぁっ! これだけ濡れれば、もう入るだろ……」
「濡れ……て……? ヨーダイ、入るって、何が……ひっ!?」
36 :
サザム:03/07/20 13:04 ID:nJS6IO8J
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえて、麦は指の間から恐る恐る洋大の様子を伺った。
もどかしげに取り出した洋大の陰茎は、幹の部分に血管が浮き出て、凶悪なフォルムを麦の目に焼き付ける。
笠の部分は異常なまでに赤黒く膨張し、針で突けば破裂しそうなほど張り詰めている。
直感的にそれを自分の中へ入れるつもりだと悟り、麦の顔が恐怖に慄いた。
「いっ……いやですっ! そんなに大きなもの、入る訳が……!」
「このっ……、逃がすかよっ!」
「いやぁ! お願いです、ヨーダイ……、放して下さいっ!」
麦は身体を捻り、洋大の下から逃れようとうつ伏せで這いずった。
しかし、洋大はすぐさま麦の着物の帯を掴み取り、逃亡を阻止する。
半ばパニックに陥った麦は、ろくな抵抗もできずに、ずるずると引き摺られる。
ばさりと裾を捲って小さなお尻を露わにすると、洋大は両手で麦の腰をぐいっと持ち上げた。
「そう嫌がるなよ……。満足させてくれたら、放してやるからさ……」
「……っ、違う! そんな勝手な台詞、いつものヨーダイなら、絶対……っ!」
優しげな口調に普段の面影を感じてしまい、麦は激しくかぶりを振ってそれを否定した。
それを認めてしまえば、洋大への温かな想いが汚されてしまう気がして。
しかし、いま麦に無体な真似をしているのも、何かに操られているとは言え、洋大であることに違いは無い。
胸に渦巻く激情に、麦は出来るならば、このまま意識を失いたいと願う。
が、淫欲に狂った洋大は、そんな麦の逃避を許してくれなかった。
「いくぞっ……! くっ、ふ……!」
「あああぁぁっ!」
洋大は両手の親指で秘唇を広げると、ひくつく男根を一気に突き入れた。
37 :
サザム:03/07/20 13:05 ID:nJS6IO8J
硬い肉棒に引き裂かれる痛みが稲妻となって走り、麦は首を反らして悲痛な叫びを上げる。
未成熟な麦の秘洞にとって、洋大のモノはあまりに大きすぎたのだ。
「ちっ、きつ……。まだ、ちょっと、足りなかったのかよ……?」
「う……あ……! 痛……い、ヨーダ、イ……、止め……!」
初めての上、まだ充分には潤っていなかった麦の中は、強い抵抗を示した。
剛直の侵入に、濡れていない肉襞が巻き込まれ、引き攣れるような痛みを両者に与える。
しかし、洋大はこれ以上欲望を我慢する気は無いらしく、軽く眉を歪めながら、強引に腰を進める。
灼けた鉄棒で抉られるような痛みは、火を操るかまど神である麦にとって、体験した事の無い苦痛だった。
「くそ……っ、これ以上は、入らないのか……?」
「ぐっ、つぅっ! ヨ、ヨーダイ、くる、苦しい……」
小柄な麦の内部は、洋大の幹を全て受け入れられる程の深さがなく、途中で先端が最奥に当たった。
洋大が何度か強く突き上げても、麦の肢体が前に押されるばかりで、それ以上は少しも進めない。
内臓を無理矢理押し上げられる苦しさに、麦の口からか細いうめきが洩れた。
「……まぁ、いいか。動いてりゃ、そのうち具合も良くなるだろ……」
「ひぐっ!? や……! ヨー、ダイっ、動か、ないでっ……!」
軽い失望を込めて呟くと、洋大はゆっくりと腰を使い出した。
まだ異物の大きさに慣れていない膣壁を、強く張り出した雁が掻き乱し、新たな痛みを生み出してゆく。
腹腔をうねる肉棒の熱さに、麦は両手を背後に回し、洋大の身体を押し退けようとする。
だが、無理な体勢で伸ばした腕には碌に力が入らず、洋大の手にあっさりと囚われてしまった。
38 :
サザム:03/07/20 13:06 ID:nJS6IO8J
「はぁっ……はぁっ、くっ……うう、く……っ!」
「かはっ! ……やっ、や……め……て……」
洋大は麦の両腕を逆手に捻り、馬の手綱を引く要領で、力強い律動を続けた。
無理矢理に反らされた華奢な肢体が宙に浮き、動きに合わせて麦の頭がガクガクと揺さぶられる。
麦の身体はぐったりと脱力し、洋大の望むままに剛直を受け入れる。
半ば失神し、抵抗する気力さえ無くしつつある麦の秘裂からは、粘膜を守る為のぬめりが滲み出していた。
「おお……、くっ、すげ……ぇ! アイツとは……全然……違う……!」
「……っあ……! ……っ、……ぅ、ぁ……!」
無意識に先程の律子の具合と比べながら、洋大は滑りの良くなった女陰の感触に、歪んだ喜びを覚えた。
異物を拒む強い締め付けが、猛り狂った剛直に肉襞を絡ませ、苦痛と紙一重の快楽を生む。
麦の尻を壊すかのように激しく腰を打ち付ける洋大の下腹部から、ぞわぞわと射精の衝動が沸き起こって来た。
「おい……、出す、ぞっ……! 中に……中に、出して、いいだろっ……!?」
「ぅ……! ぁ……はっ……ゃ……!」
洋大は背後から麦の乳房を手荒に掴み、強く抱き寄せながら最後の動きを始めた。
麦はもう、まともな単語を口に出来ず、ただ洋大の突き上げに押し出された、小さな息を洩らすだけだ。
「いいんだな……! いくぞっ、奥のっ、お前のっ……中にっ……!」
「……っ! く……、あ、ぁっ……!」
返事が無いのを自分に都合良く解釈した洋大は、限界まで突き入れた剛直を、最奥で細かく前後させた。
子宮口をこじ開けるような亀頭の感触に、麦の声が僅かに高くなる。
「出る……! もう、出る、で……おおおっ!!」
「──────!!」
獣のような雄叫びと共に、洋大の先端から、全てを搾り出したような大量の白濁が放たれる。
びゅるびゅると音を立てて注ぎ込まれる飛沫を受けて、麦の喉から音にならない絶叫が飛び出した。
39 :
サザム:03/07/20 13:08 ID:nJS6IO8J
◇ ◇ ◇
「お……おお……、お……、あ、あ?」
洋大の射精は十秒近く続き、収まり切らない白濁が、剛直との隙間からごぽりと音を立てて漏れた。
ぼんやりとした表情の洋大は、軽く数回腰を動かして、幹に残った最後の一滴まで、麦の膣内に吐き出す。
欲望を満たした陰茎が徐々に力を失うにつれ、洋大を支配していた凶悪な性衝動が、朝露のように消えてゆく。
萎えた男根がずるりと陰裂から抜けるのと同時に、洋大は正常な意識を取り戻した。
「……麦……。お、俺……」
「え……。ヨー、ダイ……、元に……?」
洋大は、罪の意識に慄いて身体を離しつつ、縮こまった下半身のモノをそそくさと仕舞い込んだ。
声の調子から洋大の変化に気付いた麦が、涙に濡れた顔をゆっくりと背後に向ける。
身じろぎした拍子に、無残に爆ぜた麦の花弁から、一塊の白濁がボトリと床に零れ落ちた。
「……ち、違うんだ、麦……。俺、そんなつもりじゃ……」
「……分かって……います……。さっきのが……、ヨーダイの意思じゃ、ない事……ぐらい……」
うろたえて埒も無い弁明をする洋大に、麦は乱れた着物を直しながら、気丈にそう答えた。
しかし、その表情は硬く強張り、決して洋大と視線を合わせようとはしない。
裾を握る指は痛々しく震え、陵辱による心の傷をまざまざと見せ付ける。
そして何より洋大の脳裏には、麦を犯している間の暗い悦びの記憶が、これ以上なく克明に刻まれていた。
40 :
サザム:03/07/20 13:09 ID:nJS6IO8J
「おれ……俺、何て事を……。麦を……、嫌がる麦を、無理やり……!」
「……だ、大丈夫です! 私だって、戦いでもっと酷い傷を受けた事も……、あ、あれ……?」
打ちひしがれて苦渋の涙を流す洋大を安心させようと、麦は無理に笑顔を作って向き直った。
しかし、言葉の途中で新たな涙が瞳から溢れ、つうっと頬を伝う。
「お……おかしい、ですね……。ほんとに……、本当に、何でも……ない、のに……」
「麦……」
幼子のような泣き笑いの表情のまま、麦は次々と零れる涙を、両手の甲で何度も拭う。
そのいじらしい仕草に、洋大はますます己の所業に対する罪悪感を深めてゆく。
どう言い繕おうと、自分が淡い好意を抱き、自分を慕ってくれていた少女を穢した罪は、消せはしなかった。
「デデデッ、デロデロデロ!」
「な……んだ……?」
その時、背後から心底楽しげなダミ声が聞こえ、洋大はゆっくりと振り向いた。
そこには十匹近いデロ達が立っており、その内の一匹が二人を指差して、嘲りを込めた笑みを浮かべている。
「デロデロッ!」「デッデッデ!」
彼らの言葉は解らないが、周りのデロ達が一斉に下品な笑い声を上げた事から、大体の想像はつく。
洋大の胸に渦巻いていた様々な思いが一気に凝縮し、目が眩む程の怒りへと変化した。
「何が……おかしいんだよ……」
「デロッ?」
洋大がゆらりと立ち上がると、指を差していたデロが更に唇を歪め、見せびらかすように光線銃を構えた。
彼らの銃からは、ピンクレーザーの他に、殺傷能力のある破壊光線も撃ち出す事が出来る。
41 :
サザム:03/07/20 13:11 ID:nJS6IO8J
圧倒的な人数差で囲んでいる事もあり、そのデロは余裕の表情で、2・3歩ほど洋大に歩み寄る。
しかし、憤怒に駆られた洋大には、そんな脅しなど何の意味も持たない。
「何が……おかしいいいぃぃっ!!」
「デロッ!?」
デロ達が身を竦ませるほどの怒号と共に、洋大は目前に来たデロへと飛び掛った。
「おおおぉぉっ! なにが、何がぁっ! お前らがっ! お前らのせいでぇっ!」
「ヨ、ヨーダイッ!?」
号泣する洋大は、拳が傷つくのも無視して、押し倒したデロの顔面を渾身の力を込めて殴り続けた。
あまりの狂乱ぶりに、麦も思わず立ち上がり、両手で口元を押さえて彼の名前を呼ぶ。
凍り付いていた周りのデロ達がハッと我に返り、三匹がかりで仲間の上から引き剥がし、床に組み伏せる。
そこまでされても、洋大は少しも落ち着かず、自分の関節を砕きかねない勢いで激しく抵抗する。
「お前ら、殺してやるっ! 全員、俺の手で、二度と蘇れないぐらいに、ズタズタにしてやるううぅ!!」
「ヨーダイ……」
怖気が走るような怨嗟の声に、麦は思わず耳を塞いだ。
一方、殴られたデロは忌々しげに血の混じった唾を床に吐き、壁際にいる仲間に顎で合図を送った。
頷いたその仲間が、壁から突き出したレバーを引くと、部屋を分けていた大きなシャッターが上がってゆく。
一つになった部屋は学校の講堂ほどもあり、中央には金属製の診察台のようなものが鎮座している。
「ヨーダイッ! その声、ヨーダイなのっ!?」
その向こうから、洋大に負けないほど取り乱した叫びが届き、洋大の意識が僅かに平静を取り戻す。
「その声っ……、律子かっ!?」
──焦点を合わせた洋大の目に映ったのは、数匹のデロに拘束された、憐れな律子の姿だった。
42 :
サザム:03/07/20 13:13 ID:nJS6IO8J
◇ ◇ ◇
「そう、そんな事があったの……。確かに、年頃の男の子には、耐えられないでしょうね……」
「はい……。きっと洋大は、私なんかより、ずっと傷ついていたんだと思います……」
嘆息する千絵の声に、泣き腫らした目をした麦が、力なく頷いた。
その脇のベッドには、気絶させられた洋大が、油汗を流しながら、苦しげなうめきを漏らしている。
──律子が意識を失った後、洋大は再び理性を失い、鬼神の如く暴れ回った。
不必要なほどにデロ達の身体を切り刻み、倒れた処を容赦なく滅多突きにする。
全てのデロが消え去っても、意味不明の慟哭を喚き散らし、仲間の声にも耳を貸さない。
最後には、自分の身体にジェラルドを突き立てようとするのを、雷蔵が電撃で意識を奪って止めたのだった。
「事情は判ったわ……。でも、麦さん。本当に、それでいいの?」
「……ええ。……それしか、ないと思うんです……」
麦が提案したのは、洋大と律子──そして、麦自身の記憶を抹消すること。
全てを無かった事にするという手段だった。
「確かに、二人とも身体の傷は治したし、その……妊娠の兆候も無かったようだけど……」
身体に刻まれた陵辱の記憶だけは、千絵の能力では消し去る事が出来ない。
律子はともかく、麦は下手をすれば、洋大に触れられる度に、無意識から拒絶反応を示す事になりかねない。
それは、正体が解らない分、克服も納得も出来ない、決して消えない傷として存在し続ける。
しかし、千絵のそう言った説明を受けても、麦の決意は変わらなかった。
43 :
サザム:03/07/20 13:14 ID:nJS6IO8J
「いいんです……。ヨーダイの辛そうな顔を、これ以上、見たくないから……」
「だけど、その記憶を消したら、今の貴方の気持ちも……」
「……はい。ヨーダイを、本当に好きだという気持ちも、忘れてしまうんでしょう……?」
「麦さん……。貴方、そこまで分かって……」
傷ついた末に、やっと辿り着いた本当の気持ちまで、惜しげも無く捨て去ろうという麦に、千絵は絶句する。
その心中を想像して、千絵の上品な顔が悲痛に歪んだ。
「千絵さんまで、そんな顔しないで下さい……。私は、本当に、それでいいんですから……」
「……分かったわ。それじゃあ、まずは洋大くんの記憶を消しましょう。
貴方と律子さんとの、その記憶と感情だけを消すとなると、かなり込み入った作業になるから……。
律子さんの記憶をどこまで消すのかは、洋大くんと相談してから決める。
それら全てが済んでから、麦さん、貴方の記憶を消す……それでいいのね?」
千絵は、麦から頼まれた記憶消去の手順を、もう一度だけ確認する。
洋大の事だけを考えて依頼した順番に、麦は決然と頷く。
けれどその前に、麦は罪の意識にうなされる洋大の顔を覗き込み、名残りを惜しむように囁いた。
「ヨーダイ……。私も辛かったけど……、でも、辛いだけじゃなかったんですよ……?
あんなに怒ってくれたから……。私の為に、泣いてくれたから……。
この記憶も消してもらうけど……。この気持ちも、もうすぐ忘れてしまうけど……。
いつか、もっと違った形で、求めてくれたら……。私、嬉しいです……」
洋大の頬に一粒の涙を落として、麦はそっと唇を重ねる。
そして千絵に小さく一礼し、廊下に続く扉へ悄然と歩み去っていった。
〜END〜
44 :
サザム:03/07/20 13:20 ID:nJS6IO8J
ごっつ長くなってしまいましたが、dat落ち防止には丁度いい……ですよね?
P164の律子の台詞から、行間を埋める形で書いて見ました。
でも、律子の救済にはあんまりなってない気がする……期待に沿ってなかったらすいません。
これを書いてる途中でライトな方もアイデアまとまったんで、後日リベンジだっ! ……え、いらない?
サザムさん、素晴らしいです。陵辱ものということでデロに犯られてしまうのかと心配しましたが、予想を覆すナイスな展開でした。
原作にそのまま繋がって行きそうな点もいいです。
次作のライトものも期待しています。できればひかり&未琴も絡めてお願いします。
サザム様、最高ッス!
このままの勢いでほのラブHなひかりモノもお願いします。
サザム様キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!
元ネタは知らないですがイイ!微妙な三角関係に萌え。
サザム様はキャラの心理描写も丁寧にされるので
陵辱でもそんなに抵抗無いでつ。スレイスレの方もハァハァでした。
二本ほぼ同時投下お疲れさまでした!
保守あげ
50 :
雪水月予:03/07/21 12:39 ID:OcRIpiMC
>>48 ブギーポップスレのSS作品の保管をお願いします
52 :
名無しさん@ピンキー:03/07/21 23:53 ID:0xrX4NU1
僕血で抜いたのは漏れだけ?
>>48氏
がんばっているところ申し訳ないが拙作の転載を少し待ってほしい。
主人公の名前、漢字間違っているし。
なによりあれは昔書いたエロSSをほとんどキャラ改編しただけのものなので、
微妙におかしい表現が多くて恥ずかしい限り。
(もしかしたらその改編前がいまだ出回っているかもしれない)
近いうちに微調整したのをうpします。
54 :
48:03/07/22 00:52 ID:i1ikjPW/
>>53 了解しました。
ストップするのは”僕月”だけでよろしいでしょうか?
再うp、期待しています。
55 :
前スレ41:03/07/22 13:08 ID:/xSdq3Wx
前スレの41です。
>>48さん
ご苦労様です。自分の作品はそちらのお好きなように載せて下さい。
名前、考えておきます。
ではSW第3部、スイフリー×クレア、まずは序盤が書けましたので
載せてみます。それにしても残りの三人ですが、・・・
真っ先に「グイズノーは美人局ネタか?」と思ってしまった自分を
お許し下さい、ラーダ様。
56 :
前スレ41:03/07/22 13:13 ID:/xSdq3Wx
一人の男が、周囲には人はなく、滅多なことがない限りは誰も邪魔をしてこない、という場所で、妙齢の女と差し向かいで酒も交えながらの晩餐を過ごす、という状況は一度ぐらいは経験してみたいものではある。
しかしあいにくと現在、その幸運を勝ち取っている男は、少しでも早く彼がいる場を去れないものかと思っていた。
それは別に、晩餐の相手が性格のよろしくない存在ということでも、並べられた料理がまずいということでも、ましてや何か早急に済ませたい用事が控えているということでもない。
「どうかされました、お口に合わない料理でもありましたか」
男が意識を食事の外へ向けたのを、女は敏感に悟ったのかそう投げかけてくる。悟らないで欲しいときに限って、女の感覚は鋭敏になっているらしい。
(他のことでより鋭かったら良かったろうに)
「いや、どれも良い素材ばかり使われている。調理法も味付けも、私の好みに合っている」
気付かれないように息を吐きながら、男・・・スイフリーは答えた。
本当は長年、エルフの自然のままの味で育った彼にはもっと簡素の方が好みなのだが、人間の料理に慣れてきた昨今では、今、口にしている料理も悪くはないと思うまでになった。
ただ、共に食事をしているのがこの女でなければ、心から楽しめるのだが。
57 :
前スレ41:03/07/22 13:19 ID:/xSdq3Wx
「良かった、もっと召し上がって下さい。どれもこの辺りの村のものが献上したものばかりですから」
収穫物の出来映えを見るためにも、しっかりと味わって欲しい、と女・・・クレアは自ら給仕を務めながら、どの材料がどの村から来たものか、一つ一つ説明を始める。
少しでも聞き逃したら、またそれを鋭敏に感じ取って、「どうかされましたか」と声をかけてくるのだ。
それは、裏を返せば「話を聞け」ということでもあり、彼女の真面目さ故に不真面目さを、いや一切の悪を斬り捨てようとする、正義を重んじる精神が全く損なわれていないことを示す。例え表面上は彼の薫陶によって多少柔らかくなったとしても、だ。
スイフリーはそれでも、この場合は彼が領主(六分の一)であるところからして彼女の奮闘ぶりの方が正しいので、大人しくそのエルフ特有の尖った耳を向けつつ、彼女の姿を目に留めた。
短い金色の髪が染めて出来たものであることは、その走っているとでも形容したくなる黒い眉で分かるが、体は女性らしさこそ留めているものの、彼などあっさりねじ伏せられる力を有していることを彼は知っている。
今は穏やかな黒い瞳も、何もしなくとも紅を引いているような唇も、いざとなれば敵と定めたものを鋭く見据え、至高神ファリスの名の下に激しく言葉を発することさえも、またその記憶に新しい。
そういう女でなければ彼女は今、このストロー城と周辺領地の城代としてここにいなかったろうし、スイフリーも彼女がいなかったら、領主(六分の一)としてここにいなかったどころか、ひょっとしたらこの世界から旅立っていたかもしれない。
そもそも彼女の持つ、周りが気圧されそうな外見からしてスイフリーは苦手とする方なのに、出逢った頃の経緯もあって、ますますクレアを苦手とするスイフリーである。
その一方で、何となく二人の間に流れる、ある種の空気を感じていない訳でもない。苦手なら苦手のままであってくれればよいものを、どうして自身にも抱いている感情が勝手に幾重にも折り重なってくれるのか、こればかりは智を誇る彼にも分からない。
58 :
前スレ41:03/07/22 13:21 ID:/xSdq3Wx
おまけに、いつもならスイフリーをはとこと呼び親しんでいて、かつクレアに一目惚れしているグラスランナーのパラサが、今日に限って野暮用で城を留守にしている。どんなにパラサの足が速くとも、帰りは明日以降だろう。
別行動を取っている他の仲間がアノス国内にいて城に向かっていたら、自然と彼かクレアのところへ情報が来ているだろうから、それもない。
二人は、心ゆくまで晩餐の語らいを楽しめるということになる。
とはいえ並べられた馳走を腹に詰め込み、決死の覚悟で一つ一つの感想を申し立てることが出来ると、クレアは満足したのか、領主の言を献上した者に申し伝えておく旨を述べた為、後は酒を傾けて開きにすることとなった。
「そういえば、お見せして、意見を伺いたい物があるのです」
自分もスイフリーの返杯を受けたクレアは、頬が少し赤い。目も少し潤んできていたが、スイフリーの表情の変化をとらえたのか、すぐに真摯な光を見せた。
「いえ、不審な物ではありません。ある領主の方から私個人にいただいた物なのですが、どう使えばいいのか分からず、その方にも聞かずじまいになってしまったので悩んでいたところへ今、酒を口にした拍子にか思い出したので、あなたになら見当がつくか伺おうと思ったのです」
そういって見せたのは、なるほど貴族や裕福な商人しか手に入れられそうにない、繊細な飾りが施された小物入れだった。懐から鍵を取りだしたクレアが、箱を開けて中身を並べて見せる。
スイフリーの動きが止まった。珍しく。
彼の目の前にあるのは、間違いなく、紐と小瓶と張り型、だった。
最近は「パラサ」と聞くとグラスry ではなく
パラサロッキルを連想してしまふ
それってアバレンジャーだっけ?
>58
の最後に一行に笑いました。続きを期待してます。
ていうか自分はグイズノー×レジィナを希望だったり。断じて
サンド君など許せん!
クレアとスイフリーって、リプレイ連載時から結構好きな二人だったのだけれど、SW系の
二次創作ってあんまり見ない(というかバブリーズに限定するからなのか)から、嬉しい。
スイフリー。性的知識はどの辺りから吸収したんだろう。アーチーの「参考書」かな?
63 :
48:03/07/23 02:11 ID:a0OJ2U84
64 :
55:03/07/23 10:40 ID:IbUkmyjL
前スレを改めて見て気付く。
自分、前スレの49じゃないか!(前スレの41さん、申し訳ない)
続きはちょっとお待ちあれ。
>58
最後の行、引きつるスイフリーが目に浮かぶようですわ。
しかしクレアさんすれて無さ杉。…やっぱ狙ってるんだろーか。
モンコレのエルリク×ローゼを希望しておこう
じゃ俺は撲殺〜の桜たんの調教の続ききぼん!
某は無論、ルナルの続きを所望す。
私はサザム様の書くひかり×洋大(洋大×ひかりではなく)が読みたいです!
ひかりに振り回される洋大キボン
過度のリクエストは、逆に二次創作者を遠ざけるとも思うんだけどな。
では>48さん乙、とだけ言って保守しとこう。
改めてみると、かなりたくさんのSSが投下されたんだなあ。
>>66 なんかそのカップリングだとローゼ×エルリクのような気がするんだが。
ラノベ板の本スレッドでもエルリクは受身で意見が一致していた。
あぁ、あと挿れるときに五感共有していて痛くてなかなか挿れられないとか、
とりあえず慣らすところからはじめてみたらつい一緒に逝ってしまって
復活するのに時間がかかるとか、こういうのはどうか。
>>72 少し前の、エルリクの命令でストリップする辺りが好きだったり。
完全に恋人になる前のあやうい均衡の間柄くらいがね。
>48さん
銀英スレに足をお運び頂きありがとうございます。
そちらの保管庫も拝見しましたが、かなりの数になっているようですね。
まとめ作業、乙です。
もう少し先の話になるかと思いますが、銀英スレSS保管庫完成の暁には
同じ板&同ジャンルのよしみで、リンク張らせて頂いてもよろしいでしょうか?
前スレ49さん、お待ちしてました。
しかしその領主も、何を期待してそんなモノ……。
後日、バルキリージャベリンが飛んできても知らんぞ。
76 :
雪水月予:03/07/24 13:10 ID:ei0Kp9ju
>>48さん
ブギースレの収納、乙です
グッジョブです。
77 :
前スレ41:03/07/24 17:47 ID:aosaFTSW
>>58より続きます。
ところで48さん、一つだけ修正して欲しい箇所があります。
57の「ストロー城」は「ストローウィック城」でした。
保管お疲れさまです。
「・・・その領主は、これらの物を何と言って渡したのだ」
「名代の任は何かと大変だろうから、これが少しでも慰みになれば、とか」
ファリス信者の多いアノスで、それもファリス神官でもあるクレアにそんなことをするとは、命知らずもいたものである。しかも品性が最低だ。
スイフリーはクレアの表情を見た。酒気こそ抜け切れてないようだが、わざとこんな質問をしているようには見えない。
彼もまた酔っていた、ということもあるのだろう。スイフリーは滅多なことがない限り切れそうにないぐらいに丈夫そうな紐を手にすると、手の中でもてあそんだ。
「本当に聞きたいのか、わたしから」
「はい、何か差し障りでも」
「いや。これらの物には使い道がいくつかあり、人によって異なると言っても良いぐらいだ。このわたしでさえ、その全てを把握しているとは言えない」
スイフリーの言を、クレアは神妙に聞いている。舌がもつれて「良いぐらいだ」が「良いぎゅらいら」になっていたが笑いもしない。
もし今が昼だったら、二人とも素面だとしたら、せめて他に誰かいるのならば次の一歩を踏み出さなかっただろう、と、金色のクレアの短い髪や、薄い服では隠しきれない体の曲線を見ながら思った。きっと踏み出さなかった。
「一人でも使えるだろうが、二人いるなら互いの情と信頼とを確かめるために使用した方が無理がない。実際に使ってみた方が分かりやすいだろう、腕を椅子の背に回してくれないか」
「・・・こうですか?」
支持通りに腕を回したクレアの背後へ、スイフリーは回り込んだ。側にしゃがむと、洗ったばかりの肌の匂いがした。何故かパラサが「姉ちゃんはいつもいい匂いがするにゅ」と言っていたのを思いだしてしまう。
首を振ると、スイフリーは卓の横を通るときに取った、瓶の口を開けた。中身は想像通り、透明でとろみのある、油か何かの食物を加工したらしい液体だった。触れると少し冷たさを感じるそれを指ですくい、クレアのむき出しになっている手首に塗る。
「あっ」
微かに震えたクレアが、背後を見ていないのは彼にとって幸いだった。もしも見ていたのならば、今、耳にした声に、スイフリーが彼女以上に大きく反応したのを見られてしまっただろう。
内心の動揺を隠すためにも、さも慎重そうに尋ねる。
79 :
前スレ49:03/07/24 17:52 ID:aosaFTSW
「説明がまだだったか、瓶をどう使うかだが」
「・・・はい・・・」
声がかすれている。液体を突然塗られて、自分が声をあげて驚きを示したことを恥じているのだろう。それでも手は、組んだまま動かそうとしない。
「紐で縛られたときに皮膚がすり切れてしまうのを防ぐために塗っておくものだ。塗ったことで皮膚に異常を感じたのなら言って欲しい、すぐに拭き取らなければならない」
「大丈夫です、少し驚いただけですから、でも」
「でも?」
「手首を縛るのですか」
彼の方をやっと向いたクレアの顔は、本当に不思議そうな表情になっているスイフリーは静かにその目を見つめ返した。丸め込みやすくなったとはいえ、彼女の相手をするのはやはり難題である。
「縛られる側はそれによって自由を相手に譲渡する。縛った側は互いの納得している行為でそれに答える。特異には違いないが、昔からある表現らしい」
「情や信頼を示す表現、ですか。知りませんでした」
「わたしも最近になるまでは知らなかったことだ、知らなかったことを気にする必要はない。では試しに縛ってみようか」
「はい」
早く自分を見る目から逃れたくてそう告げると、クレアが頷いたのを確かめてから、手首をよく見るためにしゃがみ込む。お互いの手を掴むようにして組んでいる手首に、紐を通すのは容易い。まずは一回り通し、両端を引いてみる。
「ん、んんっ」
(まただ)
スイフリーは手を紐から話しかけたが、すんでの所で止めた。
80 :
前スレ49:03/07/24 17:58 ID:aosaFTSW
「痛くしたか」
「大丈夫です。続けて下さい」
後ろ手で組んでいる為自然と腰から上を反らした格好でクレアは言う。
だが、縛ってみてからでないと本当にきつくないのかは分からないので、必要ならすぐに縛り直せるよう、ほどきやすい結び方で縛ってみる。その間も耳を、彼女のくぐもった声が通りすぎた。余った紐は邪魔にならないように手に巻いておく。
「・・・どうだ?」
「痛くはないです。けれど、それ自体が目的で縛られてみるというのも面白いですね、子供の頃のごっこ遊びのようで」
そう言っているクレアの顔は、本当に興味深そうにしている。スイフリーは、いっそのことここで部屋からも城からも抜け出し、二度と帰ってこなかったら楽だろうと思った。そんなことをしたら、クレアが混沌の地の果てまでも追ってきて、自分を誅することは確実ではある。
やっと彼の頭が元通りに回ってきたのか、背景が掴めた気がした。
クレアはさすがに性交の何たるかは知っているだろうし、神官として性的暴行の事件を処理したこともあるかもしれない。
しかし盗賊ギルドでさえ地の底深く潜伏しているアノスで、どのように性の知識が与えられるかを考えると、彼女の知識では縛られることと性交とが結びつかないだけなのだろう。
81 :
前スレ49:03/07/24 18:03 ID:aosaFTSW
とはいえスイフリー自身も、そうでない知識も万全とは言い難いが、大して縛る方の知識はない。
仲間六人で旅をしていた頃、男達だけで夜、こっそりと宿を抜け出していかがわしい店に入った時に、舞台の上で全裸になった人間の女を縛って吊す、という出し物を見るまで、そういう世界があるのだということすら知らなかったぐらいだ。
複雑に縄で縛られながら吊され、煩悶の表情を浮かべていた女の姿に特に感銘を受けなかったので、耳にした話も右から左へ流してそれっきり忘れていた。
だが今、大きく胸を反らしているクレアの姿を見ていると、もっとよく縛り方を見ておくべきだったろうか、と思う。
ちなみに、その脅威的な勘で使い魔の猫、デイルにこっそり男達の部屋を見張らせていた為、しっかりと脱走と行き先とを知ったフィリスが、
「こんな物騒な街で、黙ってか弱い乙女二人を置いてどこに行っていたのう?」
と、レジィナを含む二人分の飯代を、個別に奢らせていたのが発覚したのはずっと後の話である。発覚しても誰も文句は言えなかったが。
「けれど、ここからどうやって、互いの納得している行為というものをあなたが行うのですか」
彼の思念など知らずに告げるクレアの言ももっともである。手をほとんど動かさず、椅子に座ったままの姿を見ていて、自分がまだ酔っているのかそうでないのか、スイフリーには分からなくなってしまった。
「今から示す。痛くしたら言ってくれた方が好ましい」
正面に回って、服の合わせ目に手をかけた。ゆっくりと剥がそうとした時、目の前のクレアの唇が、声を出さずに、
「まさか・・・」
という形に動き、その顔に朱が上る。
82 :
48:03/07/24 20:47 ID:WZg2m4wp
>>74 こちらこそよろしくお願いします。
完成を期待しています。
83 :
48:03/07/24 21:24 ID:WZg2m4wp
>>77 修正がてら新作をUPしました。
(ついでに誤字も2ヶ所訂正w)
徐々に高まっていく雰囲気にドキドキしてます。
>前刷れ49の神
IDがファンタジー(FT)でソードワールド(SW)だ・・・・。
すげぇ。
85 :
サザム:03/07/25 02:20 ID:FclvokBe
>>84 おお、ホントですね。正に「俺のカキコに神が宿った!」状態ですか。
前スレ49さん、無知なクレアと戸惑いがちなスイフリーが良いです。続きに期待大。
誰か陰陽の京の平安絵巻SSキボン。
>>73 エロ直球よりも、寸止めあたりが好みですか?
あのころはまだラブコメっぽい雰囲気があったんだよな。
終わってみたらなぜか主人公がホモになって…(板違いです)
>>87 召喚術で支配して、逆らえないのをいいことに、無理矢理に恥ずかしいことをさせたり。
ご主人様モードが入ってしまったエルリクがいいなあと。
89 :
名無しさん@ピンキー:03/07/26 17:59 ID:o1DQ15uB
>>88 催眠術とか、自由を奪う術はいいなあ。
相手の意思ははっきりしたまま、体だけがいうことを聞かないってのも更にイイ!
誰かお願いします。
Dクラで甲斐と茜キボン。
自分で書いてみようとして挫折…。
前の景梓と水原千絵は堪能させていただきました。
>>88 エルリクとローゼでご主人様ネタ考えようとしたけどどうしても思いつけなかった。
自分のエルリクのイメージってへたれだからなぁ。
ご主人様モードでの妄想ならデルピエロとフィリアの方が出やすい。
が、フィリアは嬉々として命令を聞きそうなので駄目か(w
フィリアの首輪はなにか裏設定があるんじゃないかと思っているのだがどうか。
パラサイトムーンの真砂が、幼馴染みを取っ替え引っ替えするのプリーズ!
93 :
名無しさん@ピンキー:03/07/28 13:13 ID:qQH1rgVk
>>91 ただ、共振状態になってものすごい快楽になりそうだな。
最初が肝心っていうし。
>48氏
ラノベつながりでスレイヤーズスレも保管キボンヌ
たしかまだ保管庫なかったと思うから
>>95 スレイヤーズスレのSSの収蔵が終了しました。
職人さまの人口密度がかなり高くて、1スレと100レスで40以上のSSが発表されてました。
「ハルヒの憂鬱」から、ハルヒとキョンにあれこれされてしまうみくるたんをキボン。
アンディとメノアのラブラブ新婚生活きぼn。
サリカ神殿で初夜の技法なんて教えてるんだろうか?
確実に子宝を授かる方なんて授業があったりして。
>>97 いや、ここは一番露出の少なかった長門を・・・
くるみ・・・胸に星のアザ・・・
ジョースター家の一員だろうか
>>98 むしろ純粋培養なメノアに、兄夫婦の為という口実で色々教授しちゃうエフィきぼn。
エフィも実経験は皆無っぽいが、物語マニアとして、エロい話とかも読みふけって耳年増そうだ。
>98
(;´Д`)ハァハァ
まあ、メノア成分は、きっとリアラ陵辱の次回で補給されるよ・・・
・・・うう、次回、次回にぃ・・・
灼眼のシャナ、吉田ちゃんバージョンをキボン。
脱いでも凄いらしい彼女の逆襲を…
サーライトに悪戯されるメノアとか見たいのう…。
再会時くらいの設定で。
イリヤの、平和な学園モノお願いします。
アンディ×大メノア、いいなぁ…
オメーらリクエストするだけじゃなくて、自分で書く努力もしろよ。
108 :
捕手:03/07/31 02:03 ID:83Oq+imL
オレの煩悩108以上!
>>107 それじゃあエロの描写の手本にしたらいい本って何かある?
官能小説系はラノベの雰囲気に合わないし。
それじゃあって、そこで人に聞く時点でもう……と思うが。
自分で考えられんのか?
同人エロ小説でも読めば参考になるんじゃないのか。
後原作を読み込みまくるとかな。
まあ創作なんぞオリジナル、二次創作に限らず、最後の参考書は自分の脳味噌だがな。
エロゲのノベライズはどうだろう。
ライトノベルとの相性はそこそこじゃないかと思うんだが。
でも、この板の各スレを読み漁ったほうが早いと思う。
エロゲのノベライズはぶっちゃけ下手糞
まあ、もっと下手な漏れらが言える事でもないが
参考にするならまだ普通の官能小説の方がよさげ
ラノベとの雰囲気が云々、ってんなら
いわゆる18禁ライトノベルなんかが良いかも
ナポレオンとか二次元ドリームとか
まあこっちも上手い下手のバラツキが大きいが
ナポレオンは挿絵が抜けるか否かで八割方決まる気がする。
これ以上はエロ漫画・小説版向きの話題だな
ナポレオンには確か、森岡浩之が別名で書いてるのがあったよな。名前忘れたけど。
話変わるかもだが、昔の富士見美少女文庫(倉田悠子が好きだった)で、
タイラーの作者が「くりぃむレモン」のノベライズしてた記憶が…
あんまエロくなかったけど。
純粋に文章磨くならエロ小説じゃなくて普通の小説を沢山読んだほうが良いw
そりゃそうだがw
ラノベパロディエロを書くにあたって参考になるのは何か? て話だから
えち表現の上手下手と、ラノベの雰囲気に合うかどうか ってのが問題では?
それはさておき、百鬼の最新刊を読んでひかりタン関係の妄想が止まらないんですがw
さすがにしばらくは控えておいた方が良いかな? ネタバレしまくるし
>>117 それは期待していていいということですね!
魔女のたしなみのきわどいネグリジェとか、
萌え萌えなメイド服とか、
とうとう麦を追い越してしまったスタイルとか、
お願いします。
バカがっ・・・・・・!
その、創作技術から勉強し直すってのがダメっ・・・・!
もう ダメなんだっ・・・!
創作技術は 創作文芸板でなければッ・・・。
でなければちゃんと教えれないっ・・・・!
板違いは・・・・!
「○○×△△お願いします」のみのレスは禁物だ・・・・!
下手をすると
それこそ本当に職人離れになっちまう・・・・・・・・!
こうなったら
ムダにレスを消費したりせず・・・
話のネタになるよう、妄想シチュを書き連ねた方がいい・・・!
賢明だ・・・・・・!
その方がはるかに賢明・・・!
ところで、前スレでドクロちゃんを書いてた職人さまはどこに・・・
エロSS書いたのがドクロちゃんにばれて撲殺されますた。
現在ぴぴるぴ待ちです。
あの棍棒って殴られても決して死なないから、ミンチになっても
生きてるんで魔法で怪我を直してるだけだよな、たしか。
撲『殺』してないじゃん
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
>124
721、なんてことを。
みゆきちゃんの文章はちょっと堅めだが、最新作の百鬼夜翔の短編は結構萌えたぞ。
>>117様、
本スレのほうでもネタばれは出尽くしたようですし、そろそろ…
おねがいします
1スレの最初のほうにあったサティアネタの小説きぼんぬ。
母娘どんぶりとかあったらさらによし。
資料あれば書くんだけど、手に入れるにも絶版とかばっかりだし……
棄てプリのSSってほとんど見たことないんだけど、需要ないのかな。書きたくても携帯からだと何故か改行できないし…
>>430 携帯は改行できるでしょ。
できないのは
・全角スペース
・文頭のスペース
・一部の特殊文字(これは機種によるかも)
・メール欄を見る(書き込むことは出来る)
くらい。また、スペースは全て半角扱いになる為
スペースの連続もできない。
それと携帯会社のどのサーバーを通すかでIDが決まるので
書き込む度にIDが変わる。たまたま同じサーバーを通って
同じIDが出ることもあるけどね。
だからトリップとかを使うと良いかも。
ちなみにコレ携帯から書き込んでるから
とゆう訳でガンガレ
132 :
131:03/08/05 04:19 ID:C5+B6t08
133 :
サザム:03/08/05 10:46 ID:ECLJWM2O
>>127 管理人さん、ありがとうございました。
画面が真っ黒なんでエラーだと思い、今日まで内容を確認できませんでした。はっはっは。
ところでお手数ですが、ライトノベルの2-163とロードス島戦記の81も私なので、作者名の変更をお願いします。
>>133 変更しました。
ところで、私のサイトが真っ黒で見られないのですか?
旧サイトも更新していないだけでファイルは置いたままですし、自分のPCで見ても普通に表示されてるのですが…
>>129 ちょうど我が家の本棚に、物置から発掘してきた単行本が並んでる…
あなたの元にお届けしたいw
あぼーん
137 :
129:03/08/06 20:54 ID:Wc32/vrr
>135
ああ〜2と3は自力でどうにかなったのにっ。
1、4、5がそろわない><
って、ここで頼ってどうにかなるものなのだろうか?
でも私の文章もへたれ系かもしれません。
それでよいのであれば……
管理人様、誤字まで直していただいてありがとうございます。
感想を書いてくださった方々にもお礼申し上げます。
しかし自分に降臨しているのは神は神でも邪神でしょうし、
間違ってもプロの、しかもクレアさんの生みの親より自分が優れているとは
思っていません。
さて
>>81の続きです。
首まで赤く染まった頃、クレアは立ち上がろうとして、スイフリーが手にしていた紐に引っ張られて重心を崩し、倒れかかったところを彼の腕に支えられた。
そのまま、器用にも自分で椅子の背に腕を通して元通りに座り直したとき、クレアは目を大きく見開いていて、息をしているのかも怪しいほど表情が固まっている。
「つまり、ああ・・・!」
やっと動いた目が、卓の上の張り型をとらえて、大きくそれた。スイフリーが軽く腕で肩を押さえていなかったら、また立ち上がろうとしたかもしれない。
「私ときたら、何ということをあなたに尋ねてしまったのか、恥ずかしい」
三度立ち上がろうという動作は見せなかったが、羞恥で身を震わせている。
「落ち着くんだクレア、わたしには“静心”の呪文は使えないのだから」
言ってみるが全く効果はないようだ。肩を叩いて注意を促そうとするも、それも効果がない。諦めて、かがみ込んだ。
「大まかなことが分かったようなら、もう止めようか」
「いいえ!」
大きくこそなかったが、はっきりとした声で言ったのに、スイフリーはまじまじと目の前にいる女を見た。クレアは目を見開いたままで彼を見つめ返していたが、やがて数度瞬きすると、伏せた。
「・・・まだ、教わりきっていないではないですか」
熱くなったのは、クレアの体だろう。肩に無造作に置いたままだった彼の手の平が熱い。スイフリーはそれを無視した。
「いいかクレア、これらを君に与えた領主は、卑しい根性からこれを渡したのだろう。使い道に悩んで、いずれ今のように困る事態に陥るからだ」
肩を掴む手に力が入る。
「そんなことを考えるような奴の思い通りになってやる必要はない。そいつにはわたしがよく言っておくから、今はその興奮した状態のまま、取り返しのつかないことになるのを避けるべきだ」
「いえ、これを下さった方は、私のことを思って贈っていただいたのですから、何か忠告のようなことを仰るつもりならやめて下さい」
すぐに返ってきた答えは、既に冷静さを取り戻しつつあった。
「いいだろう、その領主のことはもう言わない。だが、今の私達の状況は、・・・」
足を引かれた気がしたので下方を見ると、クレアの足が絡まっていた。その顔が、少し寂しそうになった。
「もう、これ以上、縛っては下さらないのですか」
いっそのこと、この場で斬り捨てられたくなった。
「そうだな、複雑な形式もあることにはあるが、そういったものは椅子の上では怪我を招きやすい。その上、失敗しやすく、慣れていないと身体に過度の負担をかけてしまうから、今は止めておこう。足の動きを制限するだけにする。だが先に服だ」
クレアの服に手をかけると、瞼を閉じて横を向き、耐えるような表情を見せている。その耳の後ろから首の辺りまでを見ていると、指を伸ばして、撫でてみようかと思った。それに従った。身を強張らせたが、逃げはしない。
「傷つけないように最善を尽くす、としか言えない」
「はい」
彼の尖ったそれとは違う、丸い形の耳を撫でる。それだけでは足りない気がしたので、頬を撫でてから離した。想像していた通り、滑らかだった。
無造作に手をかけると、衣服はあっさりとめくれていった。まるで、それが当然であるかのように。
日にさらされたことのない箇所が、灯りの色に染まって浮かんでいる。無駄な肉はないというのに、女性らしい曲線はとどめている。よく観察して、やっとそれと分かるぐらいの遅さで少しずつその体が呼吸で上下している。
その肌を見てどうすればと思考していると、一つ、考えが閃いた。また瓶を手にして、液を少しすくう。
「服を汚すかもしれないが」
ほぼ即答でクレアが頷いたのを確かめてから、指を、良く膨らんでいる胸の間に手を載せた。固く、クレアが椅子の背にしがみつく。
少し指で塗り広げると、椅子が揺れた。再び立ち上がりかけたのだ。もう一方の手で軽く肩に触れると、足を踏みしめているだけでもうそれ以上は立ち上がろうとしなかった。それを見てから胸の上の辺りに塗りつけていく。
「はあ・・・あっ・・・」
彼の頭のすぐ上にクレアの唇がある配置になっているので、その吐息の微かな乱れも耳にしてしまう。端正な顔が歪み、息が乱ればかりを漏らす。彼が考えていたとおり、液は広がりやすく、照らされた光はすぐには失われにくいようにできている。
その光を、胸の方へ広げる。
「ひっ」
身体の内部が跳ねたのかもしれないが、手の平の下にある体はすぐに静まった。塗りながら触れたそこは、温かかった。大ぶりだが、手の平におさまりきれないほどではない。周囲から順に塗り、最後にもう一度液をすくい取ってから、指で先を擦った。
「ああっ!」
指に触れている体がせり出してきて、それで余計に擦れた。最初からすぐにもう一方の胸へ移る気でなかったら、その反応が続くまでいつまでも擦っていたかもしれない。
もう一方の胸も、腹にも派手ではないが、確実に声をあげる。照らされた光は彼の見える限りの彼女の体を覆うばかりとなっている。
目を、その下へと向けていった。
「足も・・・縛っておいた方がいいか」
「立ちます、その方がいいでしょう」
縛られてなお、自分で足を覆っている衣服を片付けようとしながらクレアが言う。今度はとっさに紐の端を手から離したので倒れずには済んだが、彼の目の前に立つ結果となった。
見れば見るほど、その顔に乱れはない。その容貌を避けるようにして、スイフリーは黙って屈み込む。
クレアにも手伝ってもらって、足にまとわりつく衣服を取り払う。それでも靴を履き直すのがいかにも彼女だ。腰の辺りを覆っている下着が簡素で実用的なものであることも、彼女らしい。
下着を見るよりも、しなければならないことがある。スイフリーは瓶を傾けると、跪いて手の平で足に液を塗りつける。意識して、腿のかなり上方まで塗る。
腰より上を見ないように顔を上げないようにすることは苦労したが、遙か頭上で、クレアの顔が、朱を塗りつけたような色になっているのがはっきりと分かった。
終わると手で、彼女に座るように示した。クレアは黙って従った。
しかし次に、その足を大きく曲げさせて、脱がせた靴を落とした時、それまでのゆったりとした動きが嘘のように足を下ろしたので、もう一度椅子に膝を立たせる形で曲げると、静かになった。
大きな規律を破ろうとしているのに、細かな規律に触れるとまごつく。
(おかしなものだ、人間は)
足を動かした際に腕がそちらへ引っ張られないよう、余裕を持たせながら紐を椅子の脚にくくりつけ、そこから余裕を持たせて、クレアの片足を、膝を折らせた形で軽く縛った。また、椅子の脚を通して、もう一方の足も縛る。
それも終わると、紐の残りはクレアの足におさめさせて、彼の元いた席に戻った。酒の残りを注いで、口に運ぶ。
飲みながら、思い出したかのようにクレアに目を向けた。
クレアが自身の呼吸を整えさせようとしていることは明らかだった。足で体を、特に下着の部分を隠そうとして、紐で縛られているために阻まれている。
更に彼の視線を受けて、恥じらいに顔を背けていたが、ある一点から、そこに恍惚も加わった。足を閉じようとすることは止めないが、決してそれだけではない。
長い間、お互いにとってそれが馬鹿らしくなるまで、その姿を見ていた。
「もう少し酒を飲むか、クレア」
そう言って、ほんの少し残った酒をあおると、液の残りを手にかけ、スイフリーはクレアに近付いた。突然された質問に戸惑いの表情を見せる彼女の髪を、液をつけなかった方の手で撫で、上を向かせると、その微かに開いた唇を塞いで、流し込んだ。
「んっ・・・」
少量だったが、口を離すと、驚いたらしいクレアの口の端から、一筋、こぼれ落ちていた。流れのままに、頬から顎、喉へと吸っていく。
「飲みこぼしは良くない」
もう一度口を塞ぐと、少しずつ返ってくる。時折漏れる声がやがて、間断ないものになったのは、彼が下着に手をかけたからだ。
足を閉じて防ごうとするが、もはや入り込んだ手を挟んで固定する形になってしまっている。瓶の液で濡らした手で膨らみに触れ、ゆっくりと表面を撫でた。二度、三度往復すると、液が馴染んできて滑りやすくなる。そのまま指で擦り続ける。
「ん、ん、・・・は、ああっ!あ・・・あ・・・!」
口を解放すると、予想以上の声が放たれた。椅子がきしむ。クレアは顔を仰け反らせ、彼の指を受けとめている。
「ああ・・・!」
やがて、黙ったと思っていたら体が細かく震え、その力が抜けた。紐のために椅子から転げ落ちることはふさがれていたが、椅子ごと転倒する恐れを避けるためにスイフリーが椅子を押さえたぐらい、その変化は激しかった。
手を引き抜くと、瞼を閉じて力を消耗しきっている顔に声をかけた。
「クレア?」
薄く瞼を開いたクレアは、その目をさまよわせ、ぼやけたまま彼に向けると、
「スイフリー?もう、離れてしまってもいいのですか」
「ちゃんとここにいる」
肩を掴むと、嬉しそうに微笑んで、また瞼を閉じた。そこから、日頃の険しさは一切消えていた。その口が開き、言葉が紡がれる。
「私が今、何を教わっているのかを気付いたときに離れていたら、私達はきっと何事もなかったかのように後の日を過ごすでしょうね」
彼は頷いた。実際、そうしただろう。
「そしてあなたは城を出ていき、長い時間をかけてここに戻ってきても、もうその時には全てを忘れたように接するでしょう。そしてまた、私達はきっかけを再び得るまで触れ合わずにいる。あまりにも愚かです」
どうして愚かなのか、彼女は口にしなかった。彼がそう問い尋ねたら、紐を解いてくれるよう態度を一変させて言ってくるだろう。
それに、口にされなくとも、分かっていた。
クレアの微笑みはまだ消えていない。
「それに、こういう状態の方があなたにはいいでしょう?私が手を伸ばそうとしたら、あなたはいつも身を引いてしまいますから」
「・・・よくわたしを見ているものだ」
「それが私の誓いですから」
「そうだった」
彼がそう言うと、クレアは頷き、
「そろそろ・・・」
スイフリーは口の中で、分かった、と言って、自分の服に手をかけた。クレアの体を、双方にとって楽になるような位置に動かす。あてがうと、クレアの体が固くなっているのが、見ているだけで分かった。
「いいか」
「・・・はい」
返事を受け取ってもすぐには始めなかったが、しばらくしてゆっくりと、スイフリーは身を沈めた。締めつけられる感覚が彼を迎えてくる。
クレアが歯を噛みしめるのが、はっきりと聞こえた。表情もその辛さを隠しきることができないでいる。
彼は、クレアが後頭部を椅子の背に叩きつけないよう、手を回した。もう一方は足を押さえる。紐に動きを阻まれても、腰が逃れようとしていた。それ程の苦痛の中、一切声を漏らさない。
頭が彼の腕に押しつけられる。椅子の背に、壊れるのではと思わせるほどの力が加えられていた。
入りきると、彼はクレアの体の上に自分の体を合わせた。お互い、無理な姿勢でいる為か、非常に苦しい。
体をゆっくりと引くと、クレアの苦しそうな表情が深まるのが分かる。しばらくの間、ゆっくりとした動きをとっていたが、痛みに慣れてきたのだろう、少し表情が和らいだところで速めていく。
「はっ・・・は、は、・・・あ、はっ」
その口がやっと開き、荒くなった呼吸が聞こえてくる。
彼女の頭と椅子とに挟まれて、手が痛む。しかしそれでも音を立たせるのを止めようとはしなかった。今や椅子がひっくり返さないように掴んでいるのが、彼女を抱きしめているかのようだ。
痛いだろうに、クレアの体が、彼の体と重なりやすいように自ら動いているのも気付いていた。
動きを強めた。クレアはもう、じっと堪えていることしかできないでいる。
「あ、あ、あ、ああ」
動けない腕の代わりであるかのように、体だけが彼をきつく締めつけていた。身を離して、終わらせようとした時、それを阻まれた。クレアが足で、彼の体を押さえたのだ。
その瞼が開き、うるんだ瞳を彼に向けてくる。
「離れないで」
それを聞いて、スイフリーはクレアの体を支えた。ただ、揺り動かす。
「は・・・」
クレアが声を漏らす。一度放たれたものは、とめどなくあふれ出た。クレアはそれをじっと受けとめていたが、やっと彼が離れると、安堵した表情を見せて、彼の腕に体を預けた。
身を整えると、スイフリーがまず行ったことは、まだ放心した表情のクレアから足の紐をほどくことだった。縛られていた反動でだらりと垂れ下げられた足を、よく揉み、さすっておく。
続いて手の戒めをほどき、肩から手首の辺りを揉みほぐしていると、クレアの目が瞬いて、彼に顔を向けた。
「気付いたか」
「はい」
「しばらくは手足が痺れるかもしれないからそのまま座っていた方がいい。後で液を洗い流すこともしなければならないか」
後の言葉は、首を絞められたことで途切れた。正確には、彼の言葉を無視して椅子から立ち上がったクレアに、腕を固く回されたのだ。状況はどうあれ、全力で首が絞められていることには違いない。命が失われそうになるまではそのままにしておくことにした。
「あ」
彼の目の前に闇の精霊が覆い被さってきた頃、クレアは何かに気付いたのかやっと腕を離した。けれど名残惜しそうに彼の側に立ったまま、卓の上の張り型を手に取る。
「これは、まだ教わっていませんね」
「教えなくとも、大方、気付いているのだろう」
「はい」
彼女には珍しく、目をそらしたまま言った。
「でも、私ではまだこれは使えそうにないので、・・・使えるように協力してくれませんか」
彼に向けられた顔は、拒絶など有り得ないと語っていた。なら、彼にどのようにして拒めというのか。
「分かった、約束する」
「紐も、もっと様々な使い方を教えて下さい」
「そうだな」
「瓶の液も、他のところにも塗って下さい」
「どこかで調達できたら、そうする」
受け入れる度に、自分の身を恐ろしい場所に繋がる道へ向けさせているような気分になったが、悪い気分ではなかった。
「まずは休むか」
「それはいけません」
はっきりと女は返した。その穏やかさは消し飛んだ。
「この部屋を片付けたいですし、あなたも私も、あなたが今言った通り、体を清めなければなりません。どちらを先にするにせよ、今すぐ始めないと」
そうして、手際よく片付けを始めた姿は、少し手足の動きがぎこちないところを除けば以前のままで、
(これはこれでいいか)
そう思った彼の方が、あるいは穏やかだったのかもしれない。
「手伝おう、ここはわたしの家でもあるのだから」
そうスイフリーが声をかけると、クレアは素早く振り返って、「助かります」と真っ直ぐに彼を見て笑うのだった。
終わり
完結、お疲れさまでした。
あぼーん
ゆうきりん氏のヴァルキュリアの機甲のキャラ(大きい娘)とのエロ話キボンヌ
あぼーん
ふたたびの蛇足
冒険者仲間の六人が再会したので、まずは宿を取って食事でも、ということになった。街一番の宿の一番高い部屋を取り、そういう部屋なら自然と一番高い料理が勝手に運ばれてくるのだが、好みもあるので追加でめいめいに注文する。
「取り敢えず表の一番上から順に酒、持ってきて」
と頼む者もいれば、
「春物野菜の酢漬け下さい」
とよりにもよって一番安い品を頼む者もいるが、この面々ではいつものことだ。
そして六人、運ばれてきたものを勢い込んで食い散らかし、飲み漁っていると、スイフリーの横で肉にかじりついていたパラサが、酒をあおっているフィリスに声をかけた。
「姉ちゃん、例のあれ、うまくいったにゅ」
「そう、よかった」
魚にありついているデイルの頭を撫でながら、フィリスはそう言って、何故かスイフリーに向かって笑ってみせる。彼女の向こうではアーチーが、フォークとナイフを操っている。
「余計なことをするものだ」
「でも、ああでもしないと二人はいつまで待っても先に進みませんからね。いつかは進むのを待っていたら、片方が疲労と歳月とで老け込んでしまいますよ」
グイズノーの合いの手にレジィナが、
「もう既になっていないといいけれど。元気かな」
と口にする。
「・・・何の話をしているんだ?」
スイフリーがそう呼びかけると、この面々にしては息の合ったことに全員が全員、あさっての方向を向けた。
「さあ、何のことかしら」
「待て。・・・待て、やっと飲み込めた」
なおもとぼけるフィリスを、手で制した。
「思えばおかしい話だった。神官にあんな不躾なものを贈ったなんてことがアノス国中に広まったりしたら、恥さらしと呼ばれて終いだったらいい方だろう。なのに彼女はそんな物を贈られたと気付いていた上で、贈り主の領主とやらをかばっていた。
大体、いつ帰るか分からないわたし達を待つより、城にいる人間や、何より贈り主本人に尋ねるのが普通で早い。もっとも、領主本人がわざと教えなかった場合もあるし、あんな物の使い道を周囲がなかなか言えなかった可能性もあるかもしれないが、しかし」
一旦言葉を切ると、スイフリーは部屋を見回した。どの仲間も、まだ顔を背けている。
「第一、そんな危険を冒してまで彼女に渡す目的というものが分からなかった。そんな物で立場を左右されるには彼女もわたし達もアノスでは特異な位置にいる。益は彼女の反応を見ての下らない自己満足しかない筈だ。
確かに、地位も財もある程度得られたものならば、それと引き換えに高い危険を冒すかもしれない。つまり、その領主は高い危険など厭わぬ者で、かばうぐらい彼女が信頼している者であることになる。そして、彼女はわたしのよく知る者なら、余計にかばうだろう。
その条件に合う、もっとも可能性の高い者はというと」
そして彼は、場の一人を睨み付けた。
「それではとこの子の孫よ、クレアには何と言ってあれらを渡したんだ」
スイフリーが共に行動していて、あの晩、城にいなかった男は、にっこり笑って答えた。
「これの使い道をはとこに聞けば、姉ちゃんの悩みもばっちり解消だにゅ、と言ったにゅ」
「悩み?」
「ずっと前、いい晩に姉ちゃんを口説こうとしたら、はとこといつまでもくっつけないと相談されたら、オレも一肌脱がないといけないにゅう」
遠くを見るように語るパラサの表情は、珍しくいっぱしの男のものだった。普段が本来の年を隠しすぎているともいうが。
「それで、他の皆と相談したにゅう」
「一応の計画を立てたのがあたし。あんたぐらいの鈍感なら一つ、きついのを見舞っておいた方が効くと思ったからね」
手を上げてフィリスがいうと、グイズノーの含み笑いが部屋に響く。
「そしてわたくしが、知り合いのつてを頼って、しかるべき店でよい品を入手してきたのですよ」
偉そうにふんぞり返っているが、知識の神の神官がそんな店に入っていいのだろうか。
同じことを思ってグイズノーを見ているのだろうレジィナは、目線を外して、
「わたしは皆のようには動けないから、せめて城の皆に手紙を書いて、パラサ君に渡してもらった。できる限り二人の邪魔をしないようにお願いしますって」
彼女の手紙にそんな頼みが書いてあれば、城の人間は張り切ってそれに答えるだろう。よそから邪魔が入らないようにさえしていたかもしれない。
スイフリーの目は、まだ介入について発言していない最後の一人に向けられた。その人物は体ごと向こうを向いている。
「まさか、アーチーもか」
「私は特に・・・」
「あら、あたしが計画を考えていたら、クレアにある領主が渡してきた、と言わせる方が、パラサに渡してきたと言わせるよりはスイフリーに警戒されない、と言ってくれたのは誰だったかな?」
「私だった気がする・・・」
アーチーの小さな声は、スイフリーが立ち上がった音でかき消された。
「そうか。皆、そこまでしてクレアとわたしについて色々と尽力してくれたのか。何か礼をするのが筋というものだろうな」
「はとこの目が笑ってないにゅ」
「もっと笑っていいのよう」
フィリスはそう言って、自身もにっこりと笑った。
「あたしたちが考えたことについてどう思ったか、クレアにはじっくり伝えておくから」
スイフリーはそこで座り込んだ。頭の中で幾通りもの考えがせめぎ合い、激しくぶつかり合う。数秒後、その場に突っ伏した。
「・・・今日はわたしに奢らせてくれ」
するとそれを待っていたように、たちどころに給仕が呼ばれ、全員、口々に注文した。
「肉の皿がもうないにゅう」
「この料理、もう一皿貰えないかね」
「猫の分の魚、もっとくれない?それからお酒追加して」
「芋の塩煮、お願いします」
「これを、ソースごとに一皿ずつ持ってきてくれませんか」
まだ卓に突っ伏していたスイフリーは、拳を震わせながら、小声で言った。
「いいだろう、注文に応えてようではないか・・・」
一行の、一人を除く全員がその後、街を出た直後にとあるエルフから“戦乙女の槍”を頂戴したかどうかは定かではない。
けれど頂戴しても、誰も文句は言わなかっただろう。
今度こそ終わり
今度こそ終わりました。
管理人様、題名ですが、01は「モラトリアム戦士と愛の魔術師」、
02は「白粉疑惑エルフと窓際神官」でお願いします。
それでは。
あぼーん
157 :
サザム:03/08/07 22:35 ID:r7TnUftA
前スレ49さん、ぐっじょぶでした。
お堅いアノスにそんな変な領主がいるのかなぁと思ってたら、そういう事ですたか。納得。
こうして次の領主はファリス信者のハーフエルフが引き継ぐのですね。
03は誰になるのか、今から楽しみです。
相変わらずの良い仕事です。
エピローグのドタバタに味がありますね。
次作は誰になるんでしょうね。
史上初?のグラスランナーの性活に挑戦ですかw
個人的には異なる世代のパーティーとのクロスオーバーなんかが読みたいですね。
アーチー×イリーナとか。
>前スレ49さん。
スイフリー×クレア大好きです。
前回のアーチーとフィリスもですが、キャラクターが実にらしくて、すごくよかったです。
ありがとう、神!
となると次は、グィズノー×レジィーナ?
予定調和から行くとこの組み合わせなんだろうが、レジィーナはもう少し高望みしてほしい。
49様乙です!
クレアさんが美しいです。情景が目に浮かびます〜。
そして相変わらずエピローグが素敵だ(w
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
誰か…イリヤのSSをお願い。
ぽっかりと空いた心の穴を埋めておくれ。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
>>166 前スレで書くかもと言ってた者です。
えっと、まだ公式発売日でないので詳しくはいえないが
ラストがアレなので書こうと思います。
パラレルエンド・・・っていうのか?そんな感じになるかと。
エロは最後にほんのちょこっとだけになっちまう可能性が高いですがそれでもよければ。
あぼーん
>>170 お願いいたします。
ぶっちゃけエロより萌を、そして救済を…
あぼーん
175 :
170:03/08/10 08:14 ID:M2l2KiAR
あぼーん
あぼーん
あぼーん
現在のところ、
イリヤの神、百鬼夜翔のひかり神が召喚の儀式中なんだな。
あぼーん
誰かダブルブリッドの有樹(←女)と太一でお願いします。
あぼーん
>SS保管庫の管理人さま
漏れの書いた駄文を収録していただいてありがとうございます。
あのですね、漏れのFQSS、2つ目のヤシは、未完の上、完全に詰まってしまった作品なので、
個人的にはあぼ〜んしたいんでつよ・・・。
ゆえに削除していただけたら幸いでつ。
現在、ライトノベルへの興味が希薄になってしまい、FQでも、それ以外で唯一読んでるブギーポップでも
どうにもエロパロが書けません。
また気が向いたらパステルさんで1本書きたいとは思っています。ネタはありますので・・・。
>>183 はい、削除しました。
気力を充満させてまた新作を書いて下さい。
test
186 :
名無しさん@ピンキー:03/08/12 19:06 ID:CMJ5GT0V
187 :
名無しさん@ピンキー:03/08/14 12:29 ID:plFf/GGM
188 :
名無しさん@ピンキー:03/08/15 08:59 ID:+OSMOstk
189 :
名無しさん@ピンキー:03/08/15 10:24 ID:+OSMOstk
190 :
名無しさん@ピンキー:03/08/15 18:54 ID:+OSMOstk
191 :
名無しさん@ピンキー:03/08/16 02:42 ID:1YcNBuyK
業者も頑張って張ってるが、こんなところに張ったって、誰も行かないのにね。
間違ったプロ根性ですな。
さて、続き書こうかな………ブラなんとかのエロSSの
193 :
援軍要請:03/08/16 18:29 ID:tfNure54
こっちはこっちで手一杯なんで無理。
各自奮闘せよって打電しとけ。
イリヤ最終巻読みました
渇く・・・体の何かが渇いてる!
お願い。誰か救済してくれ・・・・・・
夏祭りに行った衆、よさげなブツはあったかね?
イリヤのエロは必要なし
あの完璧な小説に水をさして欲しくない。
人って一つの台詞で泣けるもんなんですね。
エピローグを書きなおすかたちで行っていたら
神、と個人的によばさせてもらいます
なんにせよ、イリヤが浅羽が晶穂が笑って暮らせる世界を見せてくれるならなんの文句もない。
秋山本スレが、プチエロネタに占領されてるw
>>178 ワラタ
話変わるけど、携帯ゲーム機"プレイステーションポータブル(PSP)
久夛良木氏は,“PSPはゲーム業界が待ち望んだ究極の携帯機”として説明。「ここまでやるかと言われるスペックを投入した」という。
発表によれば「PSP」は,曲面描画エンジン機能を有し,3Dグラフィックでゲームが楽しめる。
7.1chによるサラウンド,E3での発表以来,クリエイターたちにリクエストが高かった無線LANも搭載(802.11)。
MPEG-4(ACV)による美しい動画も楽しめるという。これによりゲーム以外の映画などでのニーズも期待する。
外部端子で将来,GPSやデジタルチューナーにも接続したいとする。
また,久夛良木氏は,繰り返し「コピープロテクトがしっかりしていること」と力説。会場に集まった開発者たちにアピールしていた。
さらに,ボタン設定なども明らかにされ,PS同様「○△□×」ボタン,R1・L1,アナログスティックが採用される。
この際、スク・エニもGBAからPSPに乗り換えたらどうでしょう。スク・エニの場合、PSPの方が実力を出しやすいような気がするんですが。
任天堂が携帯ゲーム機で圧倒的なシェアをもってるなら、スク・エニがそれを崩してみるのもおもしろいですし。かつて、PS人気の引き金となったFF7のように。
いきなり変なこといいだしてすまそ……
GBAと比較してみてどうですかね?シェアの事は抜きで。
浅羽の母は専業主婦で、父は在宅仕事である。
だから浅羽家は他の家に比べて家族全員が家にいる時間が長い。
が、「家族全員が家にいる時間」が長ければ「家族全員が顔を合わせる時間」も長いかと言えば全然そ
んなことは無く、
朝飯の時も兄とともに家を出るのを嫌がる夕子と
遅刻ギリギリになってようやく起きだす浅羽が入れ替わりに食卓につくことが多いし、
昼飯や夕飯も学校やら部活やらで片方あるいは両方が居ないことがままある。
ここで唐突に話題を変えるが、浅羽家には家族ぐるみのお付き合いをしているような相手はいない。
もちろん浅羽や夕子の友人がやって来ることは珍しくないが、
それらはあくまでも浅羽や夕子の友人であって、浅羽家の友人ではない。
ここまで浅羽家の家庭事情を説明して何を言いたいのかというと、
今こうして父母兄妹の全員が玄関に集まり、
来客のもてなしをするというのは通常では有り得ないことなのである。
そう、ただの来客ではないのだ。
浅羽家の面々はどいつも「タンスの引き出しの一番上にあったのを着た」ような服装をしている。
父と母はやけに張り切って文化祭の時のようなキメキメの格好で臨もうとしたのだが、
子供二人が(特に夕子が)全力で止めたのである。
その冴えない服装で雁首揃えて玄関に並んでいる四人の姿は
ワイドショーの健康特集なんかで実験台にされる「○○さん御一家」の雰囲気を釀し出している。
そして、浅羽家の対面には二人の人間がいた。
浅羽一家から見て左には、糊のきいた紺色のスーツをばっちり着こなした背の高い年齢不詳の男。右に
は、ダッフルコートと長めのマフラーを着込みおよそ似つかわしくない大きなナイロン製のバッグを持
った、浅羽家の長男と同じくらいの歳の女の子。
「どうも。榎本です」
年齢不詳の男は、やけにさわやかな口調で自己紹介をした。
そして、
「伊里野、加奈です」
女の子は名乗り、何度も練習してどうにかここまでなった、という感じのお辞儀をした。
長かった夏が過ぎ、無かったといってもいい秋が過ぎ、カレンダーの寿命が尽きて、元旦も終わりを迎
えた一月四日の出来事である。
204 :
170:03/08/20 08:11 ID:+I6S1aMO
うわ、書く宣言してから10日以上たってる・・・
遅くなってすいません。イリヤSSです。
205 :
170:03/08/20 17:30 ID:+I6S1aMO
↑の言い方だとこれだけで終わりみたいになるな・・・
まだ続きます。
来たよ来たよ!
続きを結跏趺坐して待ってます。
では私はシャチホコのポーズで待とう。
今回のSWリプレイは微妙なネタが満載だったな。
ユニコーン……
ヒースに調教されるルーシィきぼん
旅の途中で何故かユニコーンに近寄れなくなるイリーナ。
しかし、ユニコーンって存在自体がセクハラだな。
今まで気が付かなかった。
212 :
名無しさん@ピンキー:03/08/22 01:31 ID:aT1hYm+g
イリーナとクレアのファリス神官対決
棄てプリを激しくキボン
ハルヒの憂鬱を厳かにキボン
「まじしゃんず・あかでみい」をキボンする
まじあかなら、今日買ったから何か書けそうだが……。
俺が書くとろくなもんじゃなさそうだ……。
>>216 頑張って下さいませ。
タナロットをヒィヒィ言わせたい
本番は出来ないので変わりに他の場所を使っていろいろされるルーシィきぼん
219 :
170:03/08/25 01:16 ID:sq+3j8N4
伊里野加奈は航空自衛軍勤務の兄と一緒に園原基地の居住区画に住んでいた。
が、兄は終戦直前に起こった北とのいざこざに駆り出され、流れ弾に当たり死亡。
兄がいなくなった以上伊里野はただの一般人であり、当然いつまでも基地内に住まわせておくわけにはいかない。
しかしその直後に終戦や園原基地の規模縮小など慌ただしい状態が続き、伊里野の居住問題は棚にあげられていたが、
年末にやっと一段落ついたので基地を出て新しい住居あるいは長期のホームステイ先を探すことにした―
と、ここまではいい。よくできた設定だ。
だがここから何をどうすれば「伊里野加奈さんのホームステイ先は園原市内の浅羽家に決まりました」という結果に持ち込めるのか浅羽には見当もつかない。
事の始まりは二週間前の日曜日にさかのぼる。
昼飯後の一服つける時間帯、その時浅羽直之は畳の上にあおむけになって漫画雑誌を読み、夕子は「寝たきれ!寝たきり刑事」の再放送をあぐらをかいて見ていた。
そこに。どこかに行っていた父と母が妙に上機嫌な様子で帰宅した。
夕子はそんな二人を見て警戒した。両親がこんな様子で帰る時は例外なく自分達も巻きこんだイベントを用意している時である。「旅行に行こう」とか「テレビを買い換えよう」とか。
そしてたとえ夕子が反対しようとも時すでに遅く、旅館の部屋は予約済みだし無駄に豪華な機能のついたでかいテレビが翌日届くのだ。
居間のふすまを開けた状態で立っている父は、いまだ漫画雑誌を読み続けている浅羽直之とハリセンボンのような目つきで睨みつけてくる夕子の顔をなぜか満足げに回覧し、高らかに一言、
「今度、家族が一人増えるぞ」
ばさりと漫画雑誌が落ちる音。
その時の浅羽直之と夕子二人の表情は眉の角度から口の開き加減まで、まさに血の繋がった兄妹と言うにふさわしかった。
「お父さん、それじゃ私がもう一人産むみたいじゃないですか」
母が苦笑しながら言う。
あの時父と母がどこに行き、誰とどんな話をしたのかはわからない。もしかしたら暗示の一つでもかけられたのかもしれない。
そんなことは大した問題じゃない、と思う。
重要なのは、今こうして伊里野に再会できたことなのだから。
220 :
170:03/08/25 01:18 ID:sq+3j8N4
時計が午後二時を刻んだ。
父と母と榎本は、居間でちゃぶ台を囲み何やら話しこんでいる。榎本は普段の彼からは想像も出来ない
ような好青年の態度で今後の事を説明している。
伊里野の学費や生活費はすべてこちらで出すので、金銭面での負担は一切必要無い事。伊里野はアレル
ギーは無いが、体が弱いので食後に薬を飲む必要がある事。
よく鼻血を出すが、心配する必要は無い事。
親戚の家ほどではないが古い家なので、そういった話が二階にいる浅羽と伊里野の所までわずかに聞こ
えてくる。
伊里野の部屋は、二階の一番奥にある四畳半の部屋だ。
この部屋、伊里野が来るまでは父の書斎として使われていた―と言えば聞こえがいいが、実際にはただ
の物置である。
つい最近まで時代を周回遅れしたような物品の数々が埃とともに堆積していたそこは、大みそかに清掃
してから四日たった今でも鼻孔を刺激する饐えた匂いがこびりついている。
ひとまずそこに伊里野のバッグを置き、家の中を案内することにした。
「えっと、ここが妹の部屋で、その隣りが僕の部屋。一応屋根裏にも行けるんだけど、何にも無いし」
浅羽の説明を聞いているのかいないのか、伊里野は落ち着きなく四方八方に視線を巡らせている。
おそらく基地で育った伊里野にとって、日本家屋は異世界に等しいのだろう。
天井の人の顔にも見える染みを穴が空くほど見つめ、いまいち滑りの悪いふすまを何度も開け閉めし、
足に力を込めて床板をギシギシ鳴らせている。
その一つ一つの動作が浅羽には微笑ましく、たまらなく嬉しい。
伊里野の髪は完全に色素を取り戻し、長さも肩にかかるぐらいに伸びている。
傷や火傷の痕跡を微塵も残していない白い肌は、ややもすると彼女がほんの数ヶ月前に世界の滅亡を防
いだ戦闘機のパイロットだったことを忘れさせる。
221 :
170:03/08/25 01:18 ID:sq+3j8N4
「で、ここが階段。見ればわかるか。急だし、夜になると暗いから気を付けて」
一階に下る。下りた目の前にある玄関には、六人分の靴が整然と並んでいる。
居間と台所とトイレと風呂場を横目に歩くと、廊下のどん詰まりに校長のトイレがある。
結局、ペット屋で買った砂箱も校長を改心させることは出来ず、浅羽一家の方が校長に合わせる羽目に
なったのだ。
「ここは?」
伊里野が聞いた。白い指が示す先には、築20年のボロ家にはそぐわない新しめの白いドアが、校長の
トイレを横目にとってつけたような雰囲気を放っていた。
「ああ、そっちは床屋だよ。父さんの仕事場」
「―髪切るところ?」
「うんそうそう。あ、」
伊里野がドアを開けた。
家の中とは全く違う空間があった。
三脚の大きな床屋椅子が、三面の大きな鏡とそれぞれ睨み合っていた。
正面の大きな窓には「浅羽理容店」の文字が左右逆さまになっており、その隣りのガラスのドアには「
まことに勝手ながら本日休業とさせて頂きます」の貼り紙の裏側が見える。
ドアと窓の中間にある看板は今は回転していない。
一月初旬にしては暖かな日光が差しこみ、造り物の観葉植物を照らしている。
「伊里野?」
微動だにしない伊里野を不審に思った浅羽が、横から顔を覗き込むと、
「浅羽」
床屋椅子と鏡を見つめる、憧れの人や物を目の前にした時の表情。
視線を固定したまま、伊里野は浅羽に向かってひと言、
「して」
うわ。
222 :
170:03/08/25 01:22 ID:sq+3j8N4
220おかしくなってる?
名前の欄もイリヤSSと書くべきでした。素人丸出しですみません。
>>222 お疲れ〜
文章も軽快だし、この先が凄い楽しみですよ。
ほ兄ちゃんを盗られると思ったゆうゆうの逆襲が楽しみだったり。
>220
改行がチョット狂ってるようですね。
収蔵の際には修正しておきますね。
>>170 なんかもう、ハッピーエンドへの補完が成って
エロ要らずに満足してしまった……。
お疲れ。
>>222 エロはなくても良い、エッチくらいで充分。
晶穂との対決が欲しい。
ゆーゆーは小姑になって、料理とか家事のできないイリヤをいびりそうだw
でもって、料理の特訓に励むイリヤ、と。
>>222 続きすげぇ期待してます.
ええもう.
最長SSになってもいいのでがんがん書いてほしいです.
自分もイリヤSS書いていたけど,
封印と言うことで.
ではお体に気をつけてがんばってください.
>>228 封印を解除せよ
これは世界の要請である!!
前スレでドクロちゃんを書いていた人がいなくなったと聞いて少しビクビクしてますw
撲殺天使ドクロちゃんSS(しかし主人公はザクロちゃん)投下
★1★
暇です。
僕は今自宅で暇を持て余しています。
ドクロちゃんは「友達がお泊り会に誘ってくれたから今日の夕飯は自分でちんして食べてね」と言い大きなバックを持って行ってしまいました。
両親は両親で『お父さんとお母さんは友達と徹マンしてきますので今日の夕飯は(略)』という書き置きを残し出かけてます。
つまりこの家には僕しかいません、オンリーワンです。
宿題は終わらしてしまい晩御飯はさっさと済ませてしまいました。
もう殆どやることが無いので後は寝るだけなんですがいかんせん(学校で)昼寝をしてしまったため全く眠くありません。
今この家に僕一人(の時しか出来ない)出来る何かを考えてます。
「そうだ!ドクロちゃんの部屋(押し入れ)を探索しよう!」
『イってみようヤってみよう ドクロちゃんのお部屋編!』(ロゴが登場)
すーっ
ふすまを開けて懐中電灯を照らします。
(布団敷きっぱなし……)
下の段には布団がギリギリな量が入ってます、そして上には布団が一枚(ドクロちゃん就寝用)だけです。
(あ…ドクロちゃんの匂いが…)
アセロラのようなすっぱいそしてほのかに甘い匂いがぷんぷん立ち込めてます。もうこの時点でた ま り ま せ ん。
奥を覗くとちっちゃなタンスのようなものが見えます。
「ってことで御開帳……」
すーっ
一番上の棚には筆箱とノートと教科書が入ってました。しかもきっちりしてます。
「ドクロちゃんにも真面目な所があるんだな…」
がた、がた、すーっ
閉めて二つ目を開けます。
すー
「な・な・な・なんと!」
下着が入ってるじゃないですか!!!でも殆どが髑髏のプリントがはいったパンツです。
残りは水色のストライプのパンツです。
「次は…」
と、突然。
とんとん
さーっ!(ノックとの間0,5秒)
「おねえさま、居ますか?」
「ぎゃああああああああああああああああああああああっ――――………」
ぐごぁんっ!
いきなりザクロちゃんがふすまを開けたじゃないですか。
僕は驚きの余り身体を飛び上がらせ頭をぶつけてしまいました。
と同時に心臓停止―――……。(享年15歳)
★2★
頭が何か柔らかく温かい物に乗っかってます。
目をふと開けるとそこには片目を革のベルトで覆ったほっそりとした顔が僕を覗き込んでいます。
「大丈夫ですか?」
「あ…え…ザクロちゃん?で合ってるよね」
「はい、ザクロです」
ばっ
僕はすぐさま起き上がり正座でザクロちゃんと向かい合わせに座りました。
「え!な?!何の用事ですか!まさか今度こそ僕が殺されるのが決定されたとか…」
「いえ、わたくし、おねえさまにお手紙を渡しにきたのです」
そう言いながらザクロちゃんは紙を差し出しました。
「国立天使小学校同窓会?」
「はい」
「今ドクロちゃん居ないから………じゃあ僕がドクロちゃんに直接渡して置くよ」
「お願いします……」
ふとザクロちゃんが不安そうな顔をするじゃないですか。その顔はまるで明日の健康診断の注射を恐れる小学生みたいです。
大丈夫だよ、痛くないからそんな心配しないでね、だったら僕が……。
「どうしたの?」
「実は……その……」
赤らめながら
「ここに来る途中トラブルを起こしてしまったのでマシンを少し休ませないといけないのですが……少しここに居さしてもらえませんか?」
「OKです!(一秒)」
命が狙われる可能性など記憶の片隅にほっぽり即答するほどザクロちゃんの恥ずかしそうな顔は魔力を放ってました。
「ここがいつもドクロちゃんと一緒に食事したりしてる食卓です」
「そうですか」
暇なので自宅の説明をザクロちゃんにしてあげてます。
「大体こんなもんかな」
「ありがとうございます(ペコリ)」
「いえいえどういたまして」
貴女の為ならなんだってやりますよはっはっは。という位な返事をする。
ずずず……
食卓でお茶をすする。
「あの……ちょっとつかぬ事をお願いしたいんですが…」
「別にいいですよ」
「最近忙しくてお風呂に入ってなかったんですよ……それで…」
「お風呂ぐらいどうぞどうぞ」
「いえ……そうじゃなくて……」
「そうじゃなくて?」
ふと思い出しました。
ザクロちゃんは一人で―――。
「お風呂に一人で入るのが怖いので………一緒に入ってくれませんか?」
「勿論です!!!(0,1秒)」
どこかで犬が吠える声が聞こえた気がしました。
ええっ! 前の人がいなくなったのって、そういう事なのドクロちゃん!?
ぴぴるぴ無しの撲殺しっ放し? 白いものとかピンクのものとかが残暑で腐乱のX指定?
あ、ドクロちゃん! どうして230さんに向けてエスカルボルグを構えてるのさ!?
だ、だめだよ、今度だけはっ! 僕はザクロちゃんの無防備かつハァハァなSSが読みたいんだ!
こうなったら僕が身体を張って阻止するよ! さあ、230さん、今のうちに続きを書いて!(もっと!)
ぼぐっ、ぐしゃっ、ぐちゅっ! ……シーン。
>234
(゚∀゚ )ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
すいません、いきなり書き込めなくなってしまって止まってしまいました。
まさかドクロちゃんの仕業((((゚Д゚;三;゚Д゚))))
ってことで続きをどうぞ
★3★
ぱさっ ぱさっ
先に入った僕はザクロちゃんが衣服を脱ぐ音を聞きながらも身体を洗います。
その脱ぐ音は僕のマグナムを刺激します。今も暴発しないかと心配なぐらいに、ええ。
『隊長!銃が暴発しそうです』『ええい!貸せ!』『あ、そこは!隊長!!!』<ズキュー―――ン(抽象的効果音)>
変な想像と冷水で何とか押さえる事に成功。
パチッ
おそらく革ベルトを外した音です、つまりもうそろそろ入ってきてくる合図です。
「あの……入ります」
「どどうぞ(少し上擦りながら)」
後ろを振り向く。
おそらくバスタオルかなんか巻いているもしくは水着だったり、なんていう予想をしてたら見事に裏切られました。
(はっ裸―――!!!!!!)
良い意味で。
思わず胸の方に目がいってしまいました、ドクロちゃんと同じ(お風呂を覗いたことがばれて桶で叩かれたときに確認)綺麗な桃色の乳頭です。
胸はぺったんこですがむしろ良いです、好みです。
そして下のほうは…………生えてません!
パイパンです(゚∀゚)!!!!!!
(うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〈叫び喚く民衆〉)
「恥ずかしいのであんまり見ないでください」
「ごっごめん」
そして僕が前を向くとザクロちゃんはタオルをとって言いました。
「背中洗いましょうか?」
「是非!」
ゴシゴシ
ゴシゴシ
ゴシゴシ
ゴシゴシ
静寂の中ザクロちゃんは黙々とタオルで背中を擦ってくれてます。
「どうですか」
「気持ちいいです」
洗うのが終わるとザクロちゃんは蛇口の栓に手を……
手を…………………あれ?
ザクロちゃんが伸ばした手が僕の体の一部に触れています。
限りなく膨張したMYマグナムに。
「あっすいま……せん……(真っ赤になるザクロちゃん)」
「……(そして僕も)」
「前も……洗いましょうか?」
「ぬぁんですってぇ?!(極度の裏声)」
すちゃ……すちゃ……
ボディーソープを手に付け僕のマグナムを丁寧に洗ってます。
それはもう小さい猫のように優しくしてます。
「あのさ…ザクロちゃんって男の人の裸って見たことないの?」
「はい……全く」
ザクロちゃんはすらっとして大人びていますがまだ9歳です。9歳です!(重要)
「じゃあ…ココを見るのは始めてなんだ」
「そうです…」
「どんな感じ?」
「凄く大きくて、暖かいです」
だんだんブレーキが利かなくなってきました。(滝汗
しゃーーー
丹念に洗い流してもらいました。
「終わりました」
と次の瞬間。
「はうぁ!」
ズキュズキュズキューーーーーーーーン!!!!!!!(抽象的効果音)
ついに僕のマグナムは暴発してしまいました。
こりゃあするなというほうが無理でしょう、だって僕は世間一般の健康的な中学生なのですから。
ね、みんなもこうなったらこうなっちゃうよね?ね?
そしてその発射された弾はザクロちゃんのお腹に直撃しました、至近距離から直撃です。
「はう…」
見事に弾が当たったザクロちゃんはその場に座り込んでしまいました。
「あ……あ………」
虚ろな目になりながら何故か僕のマグナムを触り始めちゃいました。(しかもさらに膨張)
「あのさ、ザクロちゃん」
「は…い……」
「舐めてくれない?」
「え…あ……そんな…」
まだ少し理性が保っていたので戸惑ってます。
でも僕はさっきのでブレーキが思いっきり壊れてしまった為もう止まりません。ノンストップでGOです。
・・・
「舐めろ」
「はい」
命令口調で言った途端ザクロちゃんは一心不乱に舐め、いや、しゃぶり始めました。
ぎこちないながらも一生懸命さが感じられます、健気で良い子です。満点あげちゃいます。
「ザ…ザクロちゃん出すから飲んで!」
「んんー」
ズキュウウウウーーーーーーン!!!(抽象的効果音)
「んぐっぐっ」
思いっきり口の中で出しちゃいました。
けほけほと咳き込んでいるのを見るとまた僕のマグナムが大きくなります。
もうサドっ気全快です。
「横たわって股を広げて」
放心気味のザクロちゃんを床に寝せ足を曲げさせます。
そしてザクロちゃんのアソコを広げます。ピンク色で初々しいです。
「ほら、大事な所が見られてるよ」
これ以上無いという位顔が赤くなってます。
「誰かにココを触られたことある?」
「あり…ま……せん…」
「見られたことも?」
ふるふると顔を振ります。
更に小指を徐々にザクロちゃんのアソコへ入れていきます。
「ふぁ」
ザクロちゃんは両手を顔に当ててますが股は閉じません。命令に忠実です。
入れて、抜いて、入れて、ちょっとかき混ぜて、抜いて。
数回繰り返したらびしょびしょに濡れ細っています。もう準備万端です。
「ザクロちゃん、僕のをもう入れちゃうよ」
「…!!!」
僕が勢いよく入れた瞬間。
「起きてよーーー!!!!」
「ざくぅろぉぁぁああ……!!」
グシャっ ぷしゅーーーーーーーーーーーー!!!
中断されました。
★4★
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
「桜くんが起きないからいけないんだよ」
「だからって撲殺しないでよ!」
夢を見てた所を邪魔されて僕は不機嫌です。ちなみにパンツは平気でした。(ぇ
「そういえばザクロちゃんは?」
「え?ザクロちゃんならボクに手紙を渡した後すぐ帰っちゃったよ」
改めて夢だったことが分かり悔しいような助かったような(てへっ)
あれ?でも手紙が夢に出てきたということは………
「ところでさ、桜くん」
「何だよ?」
「何でボクの布団で寝てたの?」
「あ……いや……その………」
「何で下着を入れている棚が空いていたの?」
「ごめん!つい出来ゴコっ……!!」
「桜くんのバカーーー!!!!!」
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ!(怒り100%)
「ご…め…って連ぞk」
「桜くんのバカバカバカーーーーー!!!!!!」
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ!!!(怒り200%)
「許しt」
「馬鹿ーーーーー!!!!!!!」
ぴ ぴ る ぴ る ぴ る ぴ ぴ る ぴ!!!!!(怒りMAX%)
撲殺はザクロちゃんとの甘い一時を忘れるまで続きました。
おわり
夢オチかよ!(w
乙〜
職人が来そうなので目立つようにage
245 :
名無しさん@ピンキー:03/08/28 00:55 ID:YR20VFdm
るつもりがつい癖でsageてしまった
「お願い」
シャナの願いに、アラストールが応える。
足下にわき上がる炎。戦いに傷つき穢れた身体を清めるための清めの炎。
シャナにとってもアラストールとっても慣れたこと。戦いの後の作業の一つに過ぎない当たり前の事。
しかし久しぶりの清めの炎は、どこか新鮮に感じられた。
初めは足の先から。爆炎を生じ神速の踏み込みを可能とする足を、今は優しい穏やかな炎がゆるやかに燃える。ゆっくりと、指のひとつひとつの隙間をちろちろと舐める。
炎は進む。
指先から、土踏まず。かかと。くるぶし。ゆっくり、ゆっくりと登る。
「んっ……」
足先から清められていくむずがゆい感触に、シャナはわずかに身をよじる。
その間にも、清めの炎は上へ。細く、スラリとしたカーブを描くふくらはぎを舐める。
進む炎は膝小僧とその裏を同時に通り過ぎる。
「んんっ……」
フレイムヘイズにとっては慣れた、しかし確かな熱を持つその炎が身体をあぶる感触は常人で言えばフロで温まるのに近いと言えるかもしれない。
しかし、最近入浴の習慣を覚えたシャナは、違うと感じる。
炎で温められた湯と炎そのもの。間接と直接の違い。
炎の揺らめく熱さ、普通の人間では体験し得ない感覚は、鮮烈のひとこと。
肌に感じる、火が直接触れると言う感覚。むずがゆく、心地よい熱さ。
穢れが落とされ、熱がゆき渡る感触。
入浴とは似ているようで異なる。確かに違う。
それは太股にまで至る。スカートの下、白く優美なふくらみ。その曲線を炎が舐める。
いつの間にか上気した肌。雪のように白い肌を内側から染める朱より赤い炎がゆっくりと進む。
やがて清めの炎は、その付け根へと至った。
「あっ……!」
その感触に、炎がそこまで来たことを意識し、少女は吐息と共にその身を震わせた。
まだ誰も触れたことのない、ある意味もっとも清浄なそこを、清めの炎が揺らめく。
ぴったりと閉じられたすじを辿るように揺れる炎。
神聖な場所をより清めるように。炎はことさらゆるやかに、しとやかに進む。
「ん……ふ……」
炎は二つに分かれ、後ろも辿る。広がった炎はシャナのヒップを包むように広がる。
薄く広がる炎はふくらみきらない少女の可憐さをとどめたそこをなぜるように広がる。
「はっ……」
前のゆっくりとした直線の動き。後ろの広がる円の動き。二つの動きに、その与える感覚に息を吐く。
しかし広がる炎は、その感覚に酔う暇も与えないかのように一転して一箇所に集中する。
そこは不浄の門。皺のひとつひとつを細い炎が辿る。不浄な場所を清めるようにゆっくりと、静かに。
焦らすようなその進みの遅さ、清めるためのその徹底とした動きが与えるむずがゆいような感覚に震える。
前後から同時にもたらされるゆるやかで、しかし急き立てるような……そんな矛盾した感覚に耐えるべく、手は自然に拳を形作る。
が、それは許されなかった。
さらに分かれた炎は今度は両の指先を清め始めた。
拳を閉じていては炎が行き渡らない。
ぴん、と指を伸ばす。炎は左右十指それぞれを包むように炎は広がる。
暖かく包む炎はちょうど指を絡め手を握る感覚に近い。
拳を握り耐えることも出来ず、ただ指をのばし身体中ピンと張り、3ヶ所を責める感覚に耐える。
短いはずの、しかし永く感じられる時間。
その時間を経て、ようやくスジを辿る炎が至った。その行き止まり。芽吹く前の芽。そこに、触れた。
瞬間、一際炎が強くなった。
「ひっ……!」
強く、声が漏れる。最も敏感なところで突如強くなった炎に、張りつめていたものが切れる。
呼応するかのように炎は一気に駆け上った。
背筋を中心に炎は背中全てを多い上へと進む。背を炎と共に昇るのは、えもいわれぬぞくぞくとした感覚。
「あ、あっ……!」
身体の前面を行く炎は脇をくすぐりヘソのくぼみを乗り越え、なだらかなラインを滑るように上がる。
そして、ゆるやかな双丘。可憐なふくらみ。
その頭頂に至ると、炎はくるりと回る。頂を包み込むように、あるいはつまみあげるようなその動き。
「んっ!」
先端に炎の鮮烈な感覚が集中し、思わず身体を折る。
そのタイミングに合わせるように背後を駆け上がる炎が達したのはうなじ。
生え際のラインを舐め、そのまま、耳。耳たぶをくすぐり、耳の全てを包み込み、穴をほじるように清める。
「ああっ!」
今までの漏れるようなうめきではなく、ハッキリとした悲鳴。
開く口腔に炎がわずかに進入する。少女の小さな舌に絡み、すぐに抜ける。
残され、その余韻を望むように揺れる舌をおいて、炎は駆ける。
ふっくらした頬、閉じた瞼の上を通り、耳から顔の側面を抜けた炎と合流。
そして最後に髪を一気に抜ける。その勢いは、シャナの髪をばっと広げた。
「はああ……」
長い永いため息を吐く。
まだくすぶる炎のように身体に残る感覚に揺られながら、ゆっくりゆっくり息を吸い、吐いた。
「大丈夫か?」
かつては清めの炎にこんな反応をかえさなかったシャナを心配し、アラストールが声をかける。
「大丈夫……」
息を吐きながら、どこか気だるげにシャナは応える。
久しぶりの清めの炎は、新鮮で……どこか、たまらないものがあった。
「あれ、シャナ? 今日はおフロに入らないじゃなかったの?」
部屋に戻ってきたシャナに、悠二は疑問の声を上げた。
「そう、今日は清めの炎にした」
「でも……」
まるで風呂上がりのようにシャナの頬は朱に染まっていた。
いや、悠二の目には、どこか違うように見える。なぜか鼓動が早くなる。
違う。いつもより、どこか……。
「さっぱりした」
いつも通りのシャナの物言いに、かえって悠二は慌ててしまう。
「は、はは。僕もこんどその清めの炎してもらおうか……ぼふっ!?」
動揺をごまかすような悠二の言葉は、シャナの投げつけた枕によって寸断された。
「うるさいうるさいうるさいっ! 早く寝るっ!」
悠二の身体を清めの炎が様を思い浮かべ、「悠二がどう感じるか」を想像してしまい……。
そうしたらどうにもたまらなくなって反射的にシャナは枕を投げていた。
「おやすみっ」
そのままベッドに入る。しかし、既に意識を失った悠二はその言葉を聞くことはできなかった。
・
・
・
その翌朝。
「おはよう」
「……おはよう」
なぜか同時に目覚めた二人は、お互いに顔を逸らしながら朝の挨拶をした。
二人とも昨夜はよく眠った。しかし悠二が眠るる前に見たのはシャナの上気した顔。そしてシャナが眠る前に想像したのは清めの炎を受ける悠二。
二人ともよく眠って、そのためによく夢を見て……その内容故に、二人は顔を合わせることもできなかったのだった。
萌えた! 感動した! 良くやった!
夢に見てしまう年頃な二人(?)ナイスですよ。
§
§
▲
(゚∀゚)ノシ
>>246-249、貴様! ……最高です。ありがとう、本当にありがとう……
▼
§
§
◆=3 パタン
危険を冒してまで誘導した甲斐があった。
萌えまくりましたよ!
関係ないけど、「界渡りの魔導師」を思い出したよ。
こっちは水の魔法で体を洗ってもらうんだけど、
洗ってもらった後で、操っていた水には魔導師(♂)の神経が通ってたと教えられるのが。
あぼーん
イリヤで例のシーンのSSを書いてました。
エロ描写は稚拙でそれほどないですが、嫌な人は脳内あぼんしてください。
自分はそう、それなりに人気があり、優秀な教師だったと思う。
何故なら人一倍に授業内容の教案作成には手間をかけたし、生徒がノって気安いような添え話もよく考えたからだ。
かけた手間と授業の面白さが必ずしも比例するわけではないが、その可能性が比較的高くなるのも事実である。
それぐらいの自負を得られるぐらいには、努力を惜しまなかった。
だからこの暑い夏休みの補習期間に、他の生徒と比べて少しだけ親しい女生徒が授業が終ってもてあましていた暇を他愛もない話で解消しようと、自分のいる歴史科教室を尋ねてきたのも当然のことといえるのかもしれない。
「うわー、あっついですねー」
女生徒の名前は何と言っただろうか。
何故か───思い出せなかった。
ここは便宜上「先坂」と呼ぶことにしよう。
「クーラー壊れてるんですか? うー、来て損した」
先坂は美人とは言いがたかったが、小柄でその顔立ちには愛嬌があり、全体からみれば可愛いといえるだろう。
「ね、ね、いま何の書類やってるんですか?」
補習時に行った小テストの採点をしているから見たらだめだと言うと、先坂はわざとらしく頬を膨らませて拗ねた。
「せっかく可愛い生徒が先生とのスキンシップを求めてを尋ねてきてあげてるのに、そう邪険にしないで下さいよぅ。他の先生もいないんですし、ちょっとぐらい良いじゃないですかー」
近年の稀に見る記録的猛暑の日差しが篭るこの部屋に耐え切れず、他の教師は涼やかな職員室へと避難していた。
しつこく食い下がる先坂に、前日テスト問題の作成に梃子摺って寝不足だった自分はつい声を荒げて注意してしまう。
「ごめんなさい…」
しゅん、とする。
いたずら好きではあるが、素直なところが先坂の良いところだ。
「うー、それにしても熱いよぉー」
切り替えの早いところは短所であり、長所でもあった。
そうか? と問うと
「先生、自分だけ扇風機に当たってるじゃないですかっ。ずるい」
備え付けのクーラーが故障したからと、備品倉庫の奥に眠っていた時代遅れの型の扇風機を発掘し、それなりに動かせるよう整備したのは自分だ。当たって何が悪い。
「扇風機の首まわしてくださいよー」
あいにくと、旋回機能は壊れていた。
「こう言うときは、可愛い生徒のために自分が犠牲になっても譲るのが教師心というもんじゃないですかー。暑いー…」
窓を開け放ち、扇風機が当たっている自分ですらうっすらと汗ばんでいるのだ。
そうでない先坂が暑い暑いと連呼するのも無理のないことだろう。
現に噴き出した汗が、夏服の薄い生地をぴったりと肌に張り付かせ始めている。
少々多汗症のようだった。
制服は第二ボタンまではずされ、胸のあたりをひっつかんでバタバタとすると、時折上気した胸元がちらり、ちらりと視界に入る。
小さな胸を覆う、白いブラ。
濡れて、てらてらと光る肌。
はぁ、はぁ、と喘ぐ口。
体の中にある小さな熱の塊が、大きさを増していくのがわかった。
採点が───手につかない。
「あーもう! やっぱ前失礼しますねっ」
そう言って扇風機と自分の射線上に割り込むと、服やブリーツスカートをばさばさと扇ぐ。
背中は汗で制服が完全に張り付き、ブラのホックが目を凝らさずとも見えていた。
スカートが扇がれるたび、下着が見えるか見えないかのぎりぎりのところで何度も何度も太もものあたりを上下する。
熱が増す。
「もーっ、どこみてるんですか! 先生のスケベー」
視線が先坂に気づかれた。慌てる。違う、そうじゃなくて
「あはは、私にも女の魅力っていうのがあったんですねー、先生がスケベな目で見るくらい。……私、他の子に結構言われたりするんですよ。あんた成長遅れてるねって。だからちょっとだけ嬉しいかも」
確かに嬉しそうに言いながら、横目でこちらを見やる。
そしてふっと何かを思いついたように悪戯っぽい笑みを浮かべると、扇風機を背にしてトコトコと歩いてくる。
目の前に立ち、ふふーと笑みを深めると、途端に流し目でしなだれかかってきた。
「……どう? 先生、ドキドキ…する?」
ぐつぐつ、ぐつぐつと、熱が増す。
密着した体。互いの体温で余計に暑くなり、しかしそれはどこか刺激を伴う心地よさだった。
目を少し下ろせば、開いた襟元から少し盛り上がった胸とそれを覆う湿った白いブラがみえる。周りには珠のような汗が幾つも浮かんでは流れ落ち、肌の表面は暑さのせいかほんのり薄い桃色になっているように見えた。
下半身にはズボンごしに汗ばんだ生足の感触があり、スカートと擦れあう衣擦れの音が耳に響く。
それは少しませた子供の思いついた、単なる悪戯だったのだろう。
自らの魅力に対するコンプレックスからの照れ隠しだったのかもしれない。
けれど、ちょっとした拍子に、先坂の何かが股間に触れたと思った瞬間───
熱が弾けた。
そこから先は断片的にしか思い出せない。
先坂の悲鳴とそれを押さえつけた手の内に感じるむごむごと蠢く口。引き摺り下ろしたスカート。飛ぶ制服のボタン。柔らかくしめった餅のような尻。
表面がふにふにとして中にしこりのようなものを感じた胸。小さい粒のような乳首。きつい挿入時の感触と破瓜の断裂感。机にうつ伏せに押し付けた小さな肢体。
締め付ける膣。二度、三度と続く射精。てらつくセピア色をした菊の窄まり。ぎゅ、ぎゅ、と千切れんばかりの直腸。また、射精。どこも見てはいない虚ろな瞳。
唇をこじ開けた亀頭と頭を掴んで無理やり前後させた咽の感触。嚥下しきれず、端からこぼれ落ちる精液。
発覚、逃走。
一瞬のうちにこれほどの回想が頭の中に思い浮かぶのだから、自分は死んだ、と吉野は思った。
ドッ
鈍い音が響く。
傾いだ陽光を反射する何かが、線となって向かってくる───
吉野にはそんな風に見えた。
それは全くの偶然かもしれないし、本能が差し迫った生命の危機に対する防衛行動を起こしたからかもしれないし、もしかすれば───もしかすればわざと外したのかもしれない。
ただ左足の付け根から伝わる灼熱感のようなモノは確かに感じられた。
遅れて上ってくる裂傷の痛み。肝が冷える嫌な感覚。
怒り。腹が立つ。
どうしてこんな娘が鋭く厳ついナイフを持っているのか?
どうしておれの足が切られているのか?
おれはこんなことをするつもりはなかった。
下卑た妄想を抱いたのは確かだ、認めよう。
だが、おれはそれをギリギリで、本当に危ないギリギリのところで押さえつけた。
だからここを離れる、そう告げた。
親切にもここを離れた方が良いと忠告までした。なのにこの娘ときたら───
床に突き刺さったナイフを見て呆然としている伊里野の後頭部を、まるでバレーボールをそうするかのように鷲掴み、そのまま床に打ち付ける。
ガツン。
あのまま放って置いてくれればよかったのだ、なのに、なのに。
ガツン。
言っただろう、ホームレスなど薄汚いものだと。
ガツン。
スキあらばどんな悪いことだって平気ですると。
ガツンガツンガツン。
軽蔑に値するものだ、と。
何度目だろう。動かない。ぐったりとしている。
仰向けにすると、左の鼻の穴から血が流れ出ていた。
死んだ。かと思ったが、そうでもないようだ。
微かだが生の鼓動を感じ取れる。
自分の頭が変に冷静で、しかし気分はこれ以上にないほど興奮していることが分かる。
はぁ、はぁ、はぁ。
荒い息遣い。
はぁ、はぁ、はぁ。
自分のだ。
いまのうちにやってしまおう、何時あの子が帰ってくるとも知れないから。
さらに息を荒げて、スカートを脱がそうと引っ張る。
だが、骨盤あたりに引っかかったそれは、中々思うように脱がせない。
焦る。何度も引っ張るうちにそれはよれて、まるで吉野を嘲笑うかのように脱げることなく、ただ腰の周りをぎゅっぎゅっと締め付けながら廻るだけだった。
はぁ、はぁ、はぁ。
はぁ、はぁ、はぁ。
もういい、脱がすのは辞めだ。このまま捲り上げれば、それで充分コトをなせる。
両足を開かせ、間に自分の体を置く。下着を拝んでやろうと目をやるが、当然影になっていて見えなかった。
汗の浮かぶその肢体に、先ほどから乱暴にあれやこれやとかまったせいで制服は乱れ、あるいは肌にぴっちりと張り付いていた。
興奮が煽られる。スカートの裾を掴み、ゆっくりと捲り上げていく。
そろ、そろ、と。
色素の薄い、やや瘠せた感のある太もも。しかし、肉付きは絶妙なバランスで曲線を描いており、しっとりとした肌の触り心地は性欲を高ぶらせた。
股間の手前、太ももの内側は汗ばんでおり、そこから仄かに香る匂い。
イくかと思った。ここ暫くは全く縁のなかった匂いだ。雌の、汗ばんだ肌と拭い取れていない極微量のアンモニアが混じった雌の匂い。
そしてソコがあらわになる。
ぱんつははいてなかった。
うっすらとした茂みは、髪がそうであるように白く、窓から挿す琥珀色の光をキラキラと反射する。
すじ。
ぴっちりとしてはみだしのない、ほんのりと色づいた綺麗な恥部。
汗で艶やかにてらついているのをみると、ごくり、と喉が鳴った。
これからそのすっと通ったすじを開き、自らの黒く張ったこの醜い肉棒を突き立てるのだ。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
いそいそと自分のズボンを下着とともに下ろすと、それまで押さえつけられていた鬱憤を晴らすかのように大きな怒張が飛び出した。
びく、びくと何度も細かく痙攣しているそれは、普段は隠されている場所にもかかわらずどす黒く、皮の向けた部分はどこか臓物を思わせるほどに赤黒い。
竿には蔦が捲きついたかのように血管が浮き出て、下腹へと続く道の途中から黒々と濃く茂り、縮れた森が覆い隠していた。
はぁぁぁ───
大きなため息。
それは期待によるものだ。
これから、犯す。この育ちきっていない、少女の肢体を。心も体も未成熟な、だがそれ故になお劣情を催させるこの肉体を。
自らの腐った欲望の受け皿として、汚して汚して汚し尽くす。
先の割れ口からさらりとしつつも粘度のある透明な液体が流れ出ている。
亀頭を手で覆ってこねくり回すと、えもいえぬ快感が体を走り抜け、ガマン汁が付着してにちゃっにちゃっと卑猥な音を立てた。
その手で竿をニ、三度しごく。すぐに肌にすりこまれた。足りない。口に溜まった唾をだらりと手にたらして、再びしごく。にちゃ、にちゃ。
これで多少は滑りの助けになるだろう。
伊里野のソコは当然のことながら濡れてはいないし、前戯などやってる暇もない。
いつ目を覚ますかも知れなかった、何より自分には時間がない。いまこうしている間にもあの子が帰ってくるかもしれないのだ。
もう一度、手に唾を垂らす。今度は伊里野のアソコへなすりつけた。
汗ばんだソコは、けれども触るたびにふに、ふに、と控えめな弾力とともに柔らかな感触を伝えてくる。
そしてそのまま、指ですじを押し開く。
内側は綺麗な桃色だった。ひだの形もシンプルで、それこそ作り物ではないかと思わせるほどだ。
肉芽はとても小さく、皮を被っていた。むき出そうかと思ったが、やめる。
それよりも一刻も早く、この憤りをぶち込みたかった。
押し開いたソコを節くれだった指で上から辿って、尿口周りをぐるりと周った後にその下の挿入れる穴を確認する。
開いた伊里野の細い両足を自らの膝に乗せ、腰を掴んで引き寄せる。
ず、っと制服が摩擦でずり上がる。
すじを開く手を左手に変え、右手で肉棒を掴んで狙いを定める。
はぁはぁはぁ。
はぁはぁはぁ。
そして───
一気に貫いた。
ドプ、ドビュ、ビュル、ビュルル、ドク、ドクッ
瞬間にイった。
至福の快感だった。
信じられない量が膣ヘ流し込まれていくのがわかる。
それも飛び切り濃くて、恐らくは黄色いゼリーのような状態の精液が。
「っはぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁ……」
思わず声に出る。予想通りにきつくて滑りもあったものではなかったが、女の膣中に───それもどうみても、受け入れる準備が出来てすらいない未熟な少女に挿入れているというだけで達した。
抜かずに、そのまま動かす。膣中の精液がかきだされ、それが潤滑油となってぱちゅん、ぱちゅんと音を立たせるくらいスムーズに腰の動きを助ける。
そこでふと疑問が過ぎる。
きつく、すべりもなかったが、ここはまでは予想しえたことだ。しかし───
まあ、いい。ここまで来たらこいつがどうであろうと、自分は腰を動かしてさえいれば極上の快感が得られるのだ。ぱちゅん、ぱちゅん。動かし、腰を打ち付ける。
あたたかく、強く、肉棒全体を締め付ける膣。
亀頭が細かくざらついた膣の天井をこすり、その都度快感が腰か全身に駆け巡る。
「──ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ」
荒い息。
「──ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ」
自分のではない。
視線を下ろすと、伊里野が目を見開き、口を開け、犬みたいにだらしなく舌を出して呼吸を荒げていた。
ぎくり。体が一瞬凍りついた。
抵抗が来るかと思ったが───どうやらその心配はないようだ。
がっちりと両手で腰を掴んで、動きを早める。
ぱちゅん、ぱちゅんからぱん、ぱんというリズミカルな音へと変わり、さらにはぱしんっぱしんっと打ち据えるように激しくなっていく。
「──ハァッハァッ…ハッハァッ…ハァ…ハッハァッ…ァ…ッ」
伊里野の目は焦点を結んでいない。
荒い息が打ち付けられる腰と並ぶように、ある種の規則を辿る。
時折伊里野の口が、ぱくっぱくっと閉じ、そして開きを繰り返す。
散り散りになりそうな意識を僅かにかき集め、その口の動きを読んだ。
あ、あさ、あ、あさば、浅羽。
「ぉぉおおおおぉおおぉぉぉぉ!」
吉野は吼えた。
ぱしんっ! ぱしんっ、ぱしんっ、ぱしんっ、ぱしんっ、ぱしんっ、ぱしんっ
「──アアァッ!! ハァッッハッ…ハァッハァッ……ァッ…ハァッ──ハァッ…ッ…ッ」
伊里野は自分の意志に関係なく、途絶え途絶えの荒い息で答える。
お互いの口の端からはとめどなく涎が流れおち、傍から見ればそれは狂った者同士の交わりにしか見えなかった。
ぱしんっ、ぱしんっ、ぱしんっ、ぱしんっぱしんっぱしんっぱしんっぱしんぱしんぱしん
「──ハァッ…ハッッ…ハッ…ッ…ハァッ……ッァ…ハッ…ハッ…ッ…ッ…ッッ」
もう息すら荒げることなく、膣を突かれる度にその勢いで空気が喉を伝って口から漏れているに過ぎない。
ぱしんぱしんぱしんぱしんぱしんぱしん
純粋で単純な前後運動が限りなく早く、強く繰り返される。
程なく迎えそうな限界が、口から叫び声を上げさせた。
「ぉぉぉおおおおおあぁぁぁあああああああああああっっああああああっっっっっ!!!」
「──ッッッッッッッッ!!!!!」
伊里野の四肢がピンと張り詰め、背筋が反り返る。
ビュル! ドク、ドプ、ドビュ、ドクッ、ドク
射精の痙攣が何回か腰を打ち据え、さらに快感に促されて出し尽くすまで吉野は腰を前後させた。
「──ッ──ッ…ッ……ァッ…ハッ……ハァッ………ハァァァ………」
くたり、と伸びきっていた手足が崩れ、反っていた背筋が床に落ち、伊里野は力尽きた。
気だるい虚脱感と限りない自己嫌悪、そして裏腹に軽くなった腰あたりのなか、吉野は行為の後始末をタオルで粗雑に行った。
先ほどから左の頬に垂れ落ちている鼻血も拭ってやる。
いまだ息の荒い伊里野を見て、ふと思い立つ。
飛び掛られはしないかと思いながら、この状態ではその力もないだろうと判断し、耳に口を寄せて囁いた。
「知ってるか。男ってのは他の男に犯された女を決して許さず、嫌悪する。だから、もしおれにされたことをあいつ───浅羽くんに言ったなら、
君は浅羽くんに見限られる。見捨てられる。もし、浅羽くんが何かを知って、聞かれたらこう言うんだ。自分は何もされてない、抱きつかれて押し倒されただけだ、と」
どうしてこんなことを言ったのか。
もし、浅羽が伊里野が犯されたことを知ったとして、だから見捨てるというような人間には到底見えないし、思えなかった。
彼女の状態を見れば、されたかどうかは別として、何が行われようとしていたかはよっぽどの愚鈍でないかぎり分かるだろう。
それでも伊里野に、行為の否定するよう吹き込むのは何故だろうか。
どうであろうと結局、自分は彼に憎まれ、軽蔑され、殺意を向けられるはずなのに。
それは感傷の最後のひとかけらだったのかもしれない、と吉野は思う。
醜く、自分勝手で、傲慢な、自己擁護のための、どうしようもなく愚かな感傷だ。
「ハァ…ハァ…ハァ…、ハァ…、ハァ…、」
徐々に伊里野の呼吸が整ってくる。
一瞬、太陽が雲の端にかかったのか、夕方の陽光が翳った。
恐くなった。これまで過ごしてきた今までにない安らいだ五日間と、欲望に突き動かされ久方ぶりの快感にまみれたこの数分が頭の中を巡り、そして混ぜあわさる。
逃げよう。逃げて逃げて、遠くへ行くのだ。そう思い、ズボンを上げて立ちあがる。
「痛っ!」
急に痛みが戻ってきた。
左足の付け根。削られた肉。致命傷というほど深くもないようだが、それほど浅いものでもない。
普通に歩くのは無理のようだった。
左手で傷口を抑え、足をつんのめるようにして歩き、リュックサックを拾って担ぐ。
がらん
ぶらさげた調理器具の立てた音に、ぎくりとした。
そのままへいこらと情けない姿で、体育館の扉あたりまで何とかたどり着く。
後ろを振り返る───
伊里野がのそりと身を起こすところだった。
「ひぃっ!」
思わず声が出る。
慌てて駆けようとするが、傷口から走る痛みに思うようにできない。
それがなおさら恐怖を駆り立て、吉野は転がるように体育館から出て行った。
起き上がる。
立とうとした。
力が入らず、捩れたスカートが降りただけで、腰が落ちる。
つっ
左の鼻の穴から、一筋、血が滴った。
じっと。
じっと。
じっと、ナイフを見つめていた。
小さく───呟く。
「殺すつもりで刺したのに」
266 :
254:03/08/29 01:22 ID:bvkybFXH
ということで終わりです。
4巻読み返すかぎりでは、ヤられたともヤられなかったとも取れる内容だったので
色々物議を醸しだしてましたが、こう言う状況もありえたのではないか、ということで勘弁してください。
ナイフが外れて床に突き立ったとして(例え刺して、それを抜き、手から取り落としたとしても
「深く」は突き立たないのではないかなーと思っているわけですが)、
吉野という人物像を見るなら、傷つけられた時点で逃げ出しそうですしね。
( ´-`).。o(ところで誰か晶穂×浅羽のSSとかキボンヌ)
書き込み乙
254氏、かなりなグッジョブですた。
吉野の過去も雰囲気が出ててウマーです。
ただ、本スレの否定派に、殺すつもりで刺されないよう気をつけてね。
ぱんつはいてないで一気に緊張感が(w
グッジョブっス。
まさかこんなところであの言葉を聞くことになろうとはw
「ハルヒの憂鬱」のSSキボン!
暴走したハルヒとキョンに恥ずかしい写真を撮られまくるみくるタンをお願い。
書きたいがZAQ規制で書けねえ。
まさか友人のPCで書くわけにもいかんし……。
マイナーだけれど、アースフィア・クロニクルのアリスのSSキボン
陰陽の京の清良×蓮のSSきぼん。
蓮の花の異常な大繁殖と呼応して復活した蓮を
ダブルブリッドキボン
タテスジ
エロは炎の如し。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 急浮上!!!!
\ \
 ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ ∧ ∧
(´Д`∩
⊂/ ,ノ
 ̄  ̄ 「 _ |〜 ト  ̄  ̄  ̄
∪ ヽ l オ
/ ∪ \
/ : オ
/ || . ォ \
/ | : ォ \
/ .
| . ォ
| | : . ッ
|: .
|| .
.
|
| | : .
. : .
| .:
と言いつつも、sageてる君がダイズギデヅ
279 :
名無しさん@ピンキー:03/09/08 22:40 ID:/XcuQLRh
いくらなんでも下がり過ぎ。
最近は広告も来ないからageても大丈夫だろう。
ハルヒの憂鬱キボン!
ハルヒとキョンにオモチャにされるみくるタンをお願いします。
いぬかみっ!のともはねもいいぞう!
灼眼のシャナの健気な隠れ巨乳少女、吉田ちゃんも好きだ!
あぼーん
あぼーん
>279
|Д`)
ヴんこを読んで魂が揺さぶられた職人さんはいないかな?
284 :
サザム:03/09/10 02:08 ID:wMcTXGxr
(・∀・)ノシ
とりあえずオナガ×ネジとか……エッ!?
マコトとかなでで合体とか、銀花と桃花のお医者さんごっことか、あんなことまでしてる愛染兄妹とか。
エロは熱いうちに書かないとなー。早めにがんばろ。
鉄は熱いうちに叩け
ではマラは?とか考えちまった
期待ageたいけどsage
銀花&桃花がいいぞ!
はぁはぁだあ!
ついでに大人になる薬も使って
伝勇伝のフェリス×ライナをキボン!
逆レイプされてもどーでもよさそうなライナがよみたいでつ。
妖魔荘の源田栗子と、
コスモス荘の栗之花栗華の
ダブルからくり娘でお願いします。
またドクロちゃん書こうかなと思ってるけど電波が足りないw(´ω`;)
ってゆうか殆どの小説はサブキャラの方が萌えるんだよな……
ゴクドーとルーベットで・・・
(・∀・)イイ!
293 :
名無しさん@ピンキー:03/09/12 21:25 ID:yPfOH9W6
「サーラの冒険」の新作短編が『Role&Role』TRPG誌
という雑誌に載ってた。
デルが裸でサーラにせまるシーンあり。
上げてしまった。下げとこ。
295 :
254:03/09/13 01:10 ID:2NHGElUo
書き込みテスツ。
ぐあ、コテ消し忘れた(つДT)
ついでにハルヒを最近読んだので、書けるかもしれない。
>>296 本当ですか! 本当ですね!
「桜蘭高校ホスト部」のハルヒなんてオチは無しですよ!
(これはライトノベルじゃないがw)
虐められるのが似合うみくるたんハァハァ
>297
いや…そっちのハルヒもみてみたいものだ
なにはともあれ待ってます。
>>298 そっちのハルヒは別のスレにいくつかSSがあるぞなもし。
>299
結局エロなしだし…
今月の富士見ミステリーのROOMでお願いします!
蛍子と健一の行為を詳しく!
富士見で近親相姦…
しかもその後に姉が一人で…
まさに富士見の意図がミステリー!
百鬼夜翔で誰かキボン!
阪神優勝に酔い、初めて飲んだ勝利の美酒に酔い、
大トラになって洋大を逆レイプするひかりんキボン!
電撃「Astral」の妹ががんばる話がいいなぁ。
自分で書けるほど、“妹”の造詣が深くないので。
>300
それは「桜蘭高校ホスト部」のハルヒのについて聞いてるんだよね?
まさかこのキャラをエロに使うか!?スレです。
楽魔女のサラバーリンのエロえすえすを書いていた筈なのだが、
出来上がったのは何故かハルヒの長門のSSだった罠
>>309 そのアドレスを見ると、
もしかして初代スレでキノの旅やファイナルセーラークエストうを書かれた方ですか?
>>311 あ、本当だ。
ご自身のサイトで公開されているなら、保管庫には収蔵しない方がいいですかね?
以前の2作品も削除した方がいいでしょうか?
>>309さん、エクセレントです!
そんなに謙遜しないで下さい、わたしなんか読んでる途中で我慢できずに……ゲフンゲフン。
♪素晴らしいSSがキター、希望のSSがー♪
314 :
309:03/09/18 08:11 ID:FEYQlgy3
>311
うぃ、たまに投下させてもらってます。
>312
えと、お邪魔でなければ、収蔵しておいていただけると有難いです。
読む人にとっても、まとまってる方が便利でしょうし。
>313
ありがとうございます〜。
そう言っていただけると、励みになりますです。
>>314 お言葉に甘えてこのまま置かせて貰います。
316 :
サザム:03/09/20 02:31 ID:Kx+dvxuw
最大戦速でどうにか書き上げました。
けっきょく「銀花と桃花のお医者さんごっこ」をネタに。
本性が某桜くんと一緒なので○学生のままですが。ごめんね
>>287さん。
317 :
サザム:03/09/20 02:34 ID:Kx+dvxuw
〜はぢめてのおいしゃさん〜
「うーん、うーん……」
突然だが、狼男に変身してしまう体質のちょっとおマヌケな高校生、駒犬銀之助は寝込んでいた。
お腹を出して寝ていたせいで、風邪を引いてしまったのだ。
古式ゆかしい氷のうを頭に載せ、薬の効果でぐっすり熟睡しながらも、ときどき唸り声を上げている。
そこへ、部屋のドアをこっそりと開け、ぽわぽわしたポニーテールの頭がひょこんと飛び出した。
「うん、寝てる寝てる。桃花ちゃん、入っても平気だよ♪」
元気一杯の女のコは、イタズラっぽい笑顔をふりまきながら、ドアの向こうにおいでおいでをした。
その正体は、言わずと知れた銀之助のイトコのお騒がせ娘、銀花ちゃんだ。
すると続いて、今度はサラサラ黒髪ロングヘアーの、おとなしそうな女のコが、おそるおそる顔を出す。
それはもちろん銀花の大親友、おっとり者だけど素直でいい子の桃花ちゃん。
「ねえ、銀花ちゃん。やっぱりやめようよぉ〜。お兄さんが起きたら、怒られちゃうよ〜?」
桃花はドアの影に身体を隠しながら、不安そうな声で小さく呟いた。
◇ ◇ ◇
少し前に、銀之助の両親が外出してしまい、銀花は遊びに来た桃花と一緒にお留守番をしていた。
最初のうちは大人しくおままごとなんかをしていた銀花は、それに飽きるといきなりこんな事を言い出した。
『銀兄ぃを使って、お医者さんごっこをしよう!』
銀花が無茶な事を言い出すのには慣れっこの桃花も、さすがにこれは反対した。
そりゃもう、小さなオツムで考えつくかぎりの理由を上げて、必死に引きとめようとした。
318 :
サザム:03/09/20 02:36 ID:Kx+dvxuw
しかし、一度言い出した銀花のダダっ子パワーは、常人のおよそ27倍(当社比)。
さらに桃花は、かな〜りポケポケしている上に、強引な相手にはヨロリラしてしまう流され易い女のコ。
けっきょく押し切られ、おまけに看護婦さんの役まで割り振られ、ここまで来てしまったというわけだった。
◇ ◇ ◇
「だーいじょうぶ! 銀兄ぃは、いったん寝たら、顔面に金ダライを落としても起きないから」
「……銀花ちゃん、いつもそんな事してるの?」
にこやかにそんな事を言う銀花に、桃花はちょっぴり顔をひきつらせた。
この程度でひるんでいたら、銀花の『目覚ましノート』(僕月6巻参照)を見たら卒倒まちがいなしだ。
「いいから早く来るの、桃花かんごふ! それと、ちゃんと銀花せんせいって呼ばなきゃダメだよ!」
「……はぁ〜い、銀花せんせ〜」
しかし、すでにお医者さんの役になりきっている銀花には、そんな桃花の反応など、どうでもいいらしい。
こっそりと諦めのため息をつくと、桃花はしぶしぶ銀花の後についていった。
「さて、それじゃ診察を始めるよ。まずは、上着を脱がさなくっちゃね」
銀花はぺろっと舌なめずりをすると、布団をバサッと剥ぎ取って、パジャマのボタンを外していった。
すると、変身後の毛むくじゃらな身体とは対照的な、胸毛のむの字もない銀之助の胸板が姿をあらわした。
「ぎ、銀花ちゃ……じゃなくて、銀花せんせ〜。そんなことしちゃ〜」
「こうしなきゃ診察できないんだもん。桃花かんごふも、恥ずかしがってないでちゃんと見るんだよ」
「でも、だって〜」
そう言いつつも、指の間からこっそり覗いている桃花ちゃん。じつは興味シンシンらしい。
銀花はパジャマの前を大きくはだけると、もっともらしい顔で銀之助の胸に聴診器を当てるふりをした。
319 :
サザム:03/09/20 02:38 ID:Kx+dvxuw
「ふむふむ。銀花の診察によると、この患者はおそらくカゼを引いてるね」
おそらくもなにも、枕元にはしっかり風邪薬が置いてあるんですが。
しばらくぺたぺたと胸板を触ったあと、う〜んと唸った銀花は軽く腕組みをして、こてっと頭を横に倒した。
「……で、次はどうしたらいいのかな、桃花ちゃん?」
「あらら……」
銀花のボケに、桃花は律儀にずっこけてみせた。付き合いのいい娘だ。
「あのね、おカゼを引いた時は、頭を冷やして、身体をあったかくしてあげるといいんだよ〜」
「へぇ〜。さっすが桃花ちゃん、物知りだね!」
桃花が教えてあげると、銀花はふんふんと首を上下に振って、感心した声を上げた。
あんまり頷くんで、もしかしたら頭がポロッと取れちゃうんじゃないかと心配になるぐらいだ。
「あ、でも、身体をあっためるって、どうすればいいの?」
「え〜と。やっぱり、パジャマをちゃんと着せて、お布団をかけ直してあげるのがいいと思うの〜」
「えぇ〜っ? そんなのつまんないよ! ほかに何かないかなぁ……」
桃花の提案を即座に却下すると、銀花は脳みそをぐるんぐるん回して、他の方法を考え始めた。
ちなみに、銀花の脳みその70%は、マンガやアニメの知識から成り立っている。
「あっ、そーだ! いいこと思いついた!」
「え、な、なに〜?」
ぽくぽくぽくちーん、と閃いた銀花は、桃花の肩をがしっと掴んでニンマリと笑った。
ろくでもない予感に、桃花の身体がひくっと硬直する。
「裸になって、抱き合ってあっためればいいのよ!」
「ええええぇ〜っ!?」
……それは雪山で遭難したときです、などと冷静な指摘をしてくれる人は、あいにくここにはいない。
銀花のとんでもないアイデアに、桃花はすっとんきょうな悲鳴をあげた。
320 :
サザム:03/09/20 02:41 ID:Kx+dvxuw
◇ ◇ ◇
「そうと決まればさっそく! ほら桃花ちゃん、脱いで脱いで!」
「やぁ〜だ〜! そんなの恥ずかしいよぉ〜!」
「銀兄ぃは寝てるからだいじょうぶ! ほれほれ、よいではないか、よいではないか!」
銀花は町娘をてごめにする悪代官のように、いたいけな桃花に襲い掛かった。
ワンピースのファスナーを下ろし、スッポンと頭から引き抜くと、それをぽいっと後ろに放り投げる。
桃花の真っ白なお子様ぱんつのおしりには、うさぎさんのプリントがにっこり微笑んでいる。
ひん剥かれてしまった桃花は、うるうると瞳を潤ませながら、ほんのちょっぴり膨らんだ胸を両手で隠した。
「銀花ちゃん、ひどいよぉ〜。わたし恥ずかしいよぉ〜」
「あ〜、泣かないでよ桃花ちゃん。銀花も一緒に脱いじゃえば、恥ずかしくないでしょ?」
「ぎ、銀花ちゃん!」
びっくりお目々になった桃花の前で、続けて銀花は自分の服に手を掛けた。
オーバーオールをストンと足元に落とし、踏んづけて足を抜きながら、スパッとTシャツを脱ぎ捨てる。
くまさんぱんつを引っつかむと、ためらいもせずに引き下ろし、くつ下を残してすっぽんぽんになる。
桃花よりも小さい膨らみと、お股のちっちゃな割れ目を見せ付けるように、銀花はでーんと仁王立ちになった。
「ほら、銀花はぜーんぜん恥ずかしくないよ。こんなの、お風呂に入るんだと思えば、何でもないんだから」
「でもぉ〜。ここお風呂場じゃないし〜」
こんな状況では、桃花は気まずくて銀花の裸を直視できない。
さらに、もしも銀之助が目を覚ましたらと思うと、胸がドキドキして顔が真っ赤になってくる。
321 :
サザム:03/09/20 02:43 ID:Kx+dvxuw
「自分で脱げないっていうんなら、銀花が脱がしちゃうよ?」
「う〜……。わかったよぉ〜」
いくら親友が相手でも、さすがにぱんつを脱がされるのはイヤである。
桃花は銀花に背を向けてうさちゃんぱんつに別れを告げると、大事なところを腕で隠して振り返った。
「こ、これで、いい〜?」
「うん、いーよー。それじゃ、銀兄ぃも脱がさないとね〜、っと!」
「うわ〜、うわ〜!」
もじもじしていた桃花は、銀花が銀之助のパンツをパジャマごとずり下ろすと、わたわたと慌てだした。
両手はおっぱいとあそこを隠すためにふさがっているので、今度は視線をさえぎるものはない。
だったらまぶたを閉じればいい、なんて簡単なことが、混乱している桃花の頭からはすっぽり抜けている。
もじゃもじゃのたてがみをつけた銀之助の象さんが、桃花の前にこんにちわをした。
「あれ、桃花ちゃん、おちんちん見たことないの?」
「ううっ、前にお父さんのは、一緒にお風呂に入ったときに見たことはあるけど〜」
「ふーん。よかったら、触ってみる?」
銀花は象さんの鼻の真ん中をちょこんとつまむと、桃花に向かってぷるぷると振って見せた。
時々うんうん唸っている、その持ち主の意思なんかは、まるっきり無視だ。
「いっ、いいよぉ〜。なんだかちょっと怖いし〜」
「別に怖くないのに。まあいいや、はやく二人であっためてあげよっ? あ、桃花ちゃんはそっちね」
銀花はぴょんとベッドの上に飛び乗ると、銀之助の左側に寄り添って、右側を桃花に指し示した。
銀之助の胸にほっぺをくっつけて、変身後ならグルグルと喉を鳴らしているだろうぐらいに上機嫌だ。
そんな幸せそうな顔を見ていると、桃花のちいさな胸のなかに、チクッとしたシットの気持ちが湧き上がる。
「そ、それじゃ、え〜と……。お、お邪魔します〜」
桃花はちょこんとおじぎして、銀花の反対側に寝転がると、銀之助の身体にぴとっと抱きついた。
322 :
サザム:03/09/20 02:46 ID:Kx+dvxuw
◇ ◇ ◇
「なんだか、もこもこじゃないと、ヘンな感じだね〜」
「あはは、桃花ちゃん、変身した銀兄ぃに抱きつくの好きだもんね」
「うん。でも、こっちも何だか、落ち着く感じがする〜」
桃花は銀之助の肌をそおっと撫でると、胸に耳を当てて、とくんとくんという心臓の音に耳を澄ませた。
お父さんとは違う、何とも言えない男の人の匂いを嗅いで、桃花の目がちょっとトロンとなる。
「ほら桃花ちゃん、早くこすってあっためてあげないと、銀兄ぃのカゼがひどくなっちゃうよ?」
銀花はボーッとしている桃花にそう言って、眠っている銀之助の身体を手の平でさすり始める。
「あ、うん。そうだったね……」
桃花もささやかな膨らみを銀之助のわき腹にくっつけて、ゆっくりと上半身をなでなでした。
「男のひとの身体って、思ったよりあったかいんだね〜」
「そうだね。あれ? 銀兄ぃのここ、ちょっとこりこりしてきたよ?」
「あ、ほんとだ〜。お兄さんのここからも、お乳が出たりするのかな〜?」
「そんなわけないじゃん。お乳が出るのは女の人だけだよ」
二人はきゃいきゃい言いながら、銀之助の胸の先っぽを指先でいじくった。
銀之助の胸のポッチは、意識がないぶん素直に反応して、すぐにぴょこたんと立ち上がる。
しばらくそこで遊んだあと、銀花は最初の目的を思い出した。
「いっけない、ちゃんとあっためてあげなきゃ。ほら、桃花ちゃんもこうやって」
「んっ……こぉ〜?」
銀花と桃花は、銀之助の両脇に仲良く並んで、もぞもぞと小さな身体を動かしていった。
銀之助の身体にしがみつくようにして、まだまだ関東平野な胸をこすこすとこすり付ける。
323 :
サザム:03/09/20 02:49 ID:Kx+dvxuw
こんな嬉し恥ずかしいことをされているとゆ〜のに、銀之助は一向に目を覚ます気配が無い。
最初は勝手が分からなかった二人も、次第にコツを飲み込んできて、動きが大胆になってくる。
そうするうちに、二人の胸のピンク色をした可愛いポッチも、銀之助のそれみたいに硬くなってきた。
「銀花ちゃん……。わたし、身体がポッポしてきたの〜……」
「桃花ちゃんも? 銀花もなんだか、頭がクラクラして……」
「おかしいよね……? 押しくらまんじゅうした時とは、ちょっと違うの〜……」
「うん、銀花も、こんなの、はじめて……」
二人は体験した事のない感覚にとまどいながらも、それをやめようとは少しも思わなかった。
なんだかいけないことのようにも感じるけど、それよりも、もっとすりすりしたいって気持ちの方が強い。
銀花がもっと密着しようとして足を絡めると、コツンと硬くて熱いモノが当たった。
不思議に思った銀花は、ちょっと視線をずらして、銀之助の股間を見下ろしてみる。
すると、さっきまで可愛い象さんだった銀之助のナニが、怒った亀さんにトランスフォームしていた。
「うわわっ!? なにこれっ!」
そのグロテスクな姿に、銀花はビビってずさっと飛び退いた。
おマセさんな銀花も、こんなになってる状態のおちんちんを目撃したのはさすがに初めてだ。
「え……なに……きゃあぁっ!」
銀花の視線をたどった桃花も、真っ赤になってる亀さんを直視して、大きな悲鳴をあげた。
亀さんは首に血管を浮き上がらせて、今にも『何さらすんじゃいワレ!』とか怒鳴ってきそうだった。
「ぎぎぎ、銀花ちゃ〜ん! なにこれ〜、さっきと全然ちがうよ〜!」
「そ、そんなこと言われたって、銀花もなんだか分かんないよ!」
二人はおヘソの辺りまでそり返ったキョーアクなモノに目を奪われながら、うわずった声を交わした。
324 :
サザム:03/09/20 02:52 ID:Kx+dvxuw
おしべとめしべがごっつんこ、ぐらいしか知らない二人にとって、それは未知の物体Xである。
「もしかして〜、わたしたちがヘンなコトしたから、カゼのバイキンがここに集まっちゃったのかも〜」
「ううっ、そうなのかな……?」
動揺した銀花は、普段なら笑い飛ばすであろう桃花の勘違い発言にも、自信なさげにうなずいてしまった。
すると桃花はじわっと目尻に涙を浮かべ、えぐえぐとぐずり出した。
「ど〜しよ〜。こんなに腫れちゃってたら、お兄さん死んじゃうかも〜」
「そっ、そんな……」
大好きな銀之助が死んでしまうかもという恐怖に、銀花の顔がサーッと青くなった。
あせった銀花は脳みそのタウンページを猛スピードでめくって、どうにかできないもんかと考える。
そして、だいぶ前に空き地で拾い読みした、エッチなマンガの内容を思い出した。
「あっ、そーだ! 銀花、これを治す方法、知ってるよ!」
「ぐすっ……。ほんと〜、銀花ちゃ〜ん?」
泣くのを一時中断して、桃花はすがるような目つきで銀花に問い掛けた。
銀之助を治すためだったら、大嫌いなピーマンでも我慢して食べちゃうぐらいに真剣だ。
「どうするの〜? わたしにできることなら、何でもするよ〜?」
「うっ、うん。できるにはできるんだけど……」
銀花は珍しく口ごもり、ちょんちょんと人差し指を突き合わせた。
第一あのマンガも、途中でおかしな気分になってきちゃったので、最後のほうまでは読んでない。
だけど、他にいい方法があるわけでもない。
「……あのね、腫れてきちゃったおちんちんは、女のコが舐めてあげると治るらしいの……」
銀花は顔でお湯が沸騰するぐらいに真っ赤っかになって、桃花の顔を上目づかいにうかがった。
325 :
サザム:03/09/20 02:55 ID:Kx+dvxuw
◇ ◇ ◇
「ほんとに、そんなことしなくちゃいけないの〜?」
「多分……。ううん、ぜったいそうだよ! でも……」
きっぱりと言い切ったものの、銀花はそれを実際にするのはためらってしまった。
おちんちんを舐めるなんてエンガチョなこと、いくら銀之助のためとは言え出来そうにない。
けれど、そうしなくては大好きな銀之助が死んでしまうかも知れない。
銀花が悩んでいると、桃花はタレぎみの目をきりっとひきしめて、銀之助の下半身にしゃがみ込んだ。
「……じゃあ、わたし、やる〜」
「も、桃花ちゃん!?」
銀花が驚くなか、桃花は子犬のようにふるふる震えながら、いきり立つソレに顔を寄せていった。
ちょっとの間にらみ付けてから、えいっとばかりに目をつぶると、思い切ってぺろんと一回舐めてみる。
桃花の舌の感触に、銀之助のモノが別の生き物のよ〜にピクンと跳ね上がった。
「い、いやじゃないの、桃花ちゃん? そこって、おしっこ出てくるところだよ? ばっちいよ?」
「だって、わたしたちのせいでこんなになったんだし〜。お兄さんが死んじゃうほうがイヤだから〜」
そう言いながら、覚悟を決めた桃花は、ぺろぺろと亀さんの首の真ん中あたりを舐め出した。
桃花がこんなに頑張ってるのに、そもそもの元凶である銀花が見ているだけって訳にもいかない。
「そ、そうだよね……。桃花ちゃん、銀花もやるよ!」
大きくうんっと頷くと、銀花は銀之助の片足にまたがって、亀さんの首をきゅっと握ってみる。
銀之助のソレはヤケドしそうなぐらい熱くて、浮き上がった血管がドクンドクン言っていた。
326 :
サザム:03/09/20 02:57 ID:Kx+dvxuw
「んっ……。銀花ちゃん、無理しなくてもいいよ〜? わたしなら平気だから〜……」
「大丈夫だよ! 銀花だって、大好きな銀兄ぃのためなら平気だもん! ……ふむ、ちゅぴ……」
銀花と桃花は、一本のアイスキャンデーを一緒に食べるみたいに、ぴちゃぴちゃと舌を鳴らした。
成り行きでナニの左右を半分こして、下から上へ何度も何度も舐め上げる。
添えられた銀花の手でビシッと天井を指した亀さんは、二人が舐めてあげるたびに嬉しそうにひくつく。
まんべんなく塗られた唾液で、銀之助のモノはワックスがけした床みたいにテラテラ光ってきた。
「んんっ……。銀花ちゃん、これ、いつまで続ければいいの〜?」
「れろっ……確か、先っちょから白いのが出てくるはずだから、それまでかな……ちゅっ」
「なんだか、さっきよりもヘンな気分だよ〜。どうしたら早く出てくるの〜?」
「えっと、確か、こんなこともやってた気がする……あむっ!」
銀花は大きく口を開けると、亀さんの頭をぱっくんちょと咥えた。
ソレの先端から滲んできた、何だかしょっぱいぬるぬるの味が、銀花の舌に広がる。
ちょっと眉をしかめながら、銀花はもごもごと口の中で舌を動かす。
息が苦しくなっていっぺん口を離すと、新しく出てきたぬるぬるが、先っちょにぷくっと水玉を作った。
「う〜、ヘンな味……。それに、頭がクラクラしてくるよ……」
「それじゃあ、わたしが代わろうか〜? 銀花ちゃんは根っ子のほうをやってくれればいいから〜」
「うん、お願い、桃花ちゃん。銀花はこっちを舐めるから……んっ、ふぅ……」
桃花に頭のほうをゆずると、銀花は銀之助の股間に顔を埋め、しわしわの袋にしゃぶりついた。
タマタマをかわりばんこに口に含むと、銀之助の腰がビクビクと浮き上がる。
すでに汚いなんて考えをすっかり忘れた銀花は、アメ玉を転がすようにコロコロと舌を使う。
そのうちに、銀花はお股を銀之助のすねに押し付けて、もぞもぞと小さなお尻を動かしていた。
327 :
サザム:03/09/20 02:59 ID:Kx+dvxuw
「ん、ぷぁ……。銀花ちゃん、なに、やってるの〜……?」
その動きに気付いた桃花は、唾液の糸を引きながら、寝ぼけたような頼りない声で銀花に囁いた。
目の下をうっすらと染めたその表情は、その手のシュミの人が見たら、一撃必殺ノックアウトだ。
「銀花……なんだか、おかしいの……。お股がムズムズして……んふぅ、こうしてると、気持ちいいの……」
「そういえば、わたしも……んっ」
ぽわ〜んと酔っ払ったみたいな銀花の答えに、桃花も自分のあそこがウズウズしてるのに気付いた。
銀花のあんまり気持ちよさそうな声に、桃花も同じことをやってみたくなる。
銀之助の足に腰を下ろすと、見よう見真似でくりっと可愛いお尻を動かし、ぷにぷにのあそこを擦ってみる。
「ふあっ……!?」
じいぃぃんと痺れるようなカイカンに、桃花は鼻にかかった甘い声を出した。
「ほらぁ……んぷっ、気持ちいいでしょ? 銀花、もう、止まんないよぉ……んくっ!」
「ふやぁ……。あ、だめだよっ、ちゃんと……舐めて、あげなきゃ〜……くふぅん!」
二人はお股をグリグリしながら、さっきよりも熱心に銀之助の股間をちゅぴちゅぱ舐めまくった。
指も入れたことのない割れ目から、エッチなおツユがこぼれてきて、さらに滑りがよくなった。
つるつるのあそこに銀之助のスネ毛がじょりじょりいって、卵の白身を混ぜたみたいに泡立ってくる。
銀花も桃花も夢中になって、華奢な体をピクピク言わせながら、その行為に没頭していった。
「ふあ……むぷっ! 銀花……銀花、おかしいよっ! んふぅ、む、ちゅ……!」
「んんぅ! んっ、んっ、んん〜っ、ん!」
銀花はうわごとみたいに小さく叫びながら、根本から袋にかけて、唇と舌を駆使して責めたてた。
桃花は、大きく張り出した先端を目いっぱい頬張り、上下に細かく頭をゆする。
エッチなお店のオーナーが見たら、高校卒業後にドラフト一位指名するぐらいの、見事な舐めっぷりだ。
超小学生級の二人にかかっては、経験値の低い銀之助のナニなど、勇者の前のスライムに等しい。
最後にむくっと一回り大きくなると、亀さんの頭から真っ白いウィダーインゼリーが飛び出した。
328 :
サザム:03/09/20 03:02 ID:Kx+dvxuw
「んぶぅっ!?」
いきなりお口の中に発射された桃花は、驚きのあまり思わず顔を引っ込めてしまった。
桃花が片手で引き寄せていたせいで、残りのせーえきが銀花の頭上にぴゅっぴゅと降りかかる。
「んあ……、え、なに……?」
ぼんやりと見上げた銀花の顔に、あったかくてねばねばしてる液体がべっとりと張り付く。
指で拭ってくんくんと嗅いでみると、栗の花みたいな妙に青臭い匂いがした。
「あ……ほんとに、こんなのが出るんだ……」
銀花は名残惜しそうにお股をぐりぐりするのをやめると、何だか力の入らない体をゆっくりと起こした。
銀之助のナニはまだびっくんびっくんしていて、勢いをなくした白いのがトロリと垂れてくる。
「うええ、銀花ちゃ〜ん。これ、にがいよぉ〜……」
ベソかき声に振り向くと、お口の端からドロドロをこぼした桃花が、途方にくれた表情でへたり込んでいた。
「わわわっ! 桃花ちゃん、早くペッしなくちゃ! えとえと、ティッシュティッシュ!」
銀花は慌ててあたりを見回し、銀之助の枕元にあるティッシュの箱を引っ掴み、桃花に差し出した。
桃花がお口に残ったものを吐き出す間に、銀花も何枚かティッシュを取って、お顔に飛んだしぶきを拭う。
どうにか顔を拭き終わった頃には、やっと銀花もおかしな気分から立ち直った。
「ふぇえ、ちょっと飲んじゃったよ〜。のどがイガイガするぅ〜」
「ごめんね、桃花ちゃん。銀花がヘンなこと言い出したせいで……」
「ううん、いいよ〜。お兄さんの腫れも治ったみたいだし〜」
「あ、ほんとだ。良かったぁ……」
桃花に言われて見てみると、銀之助のナニはしおしおとしぼんで、元の象さん状態に戻っていた。
銀之助の危機を救うことが出来て、銀花はホッと胸を撫で下ろす。
329 :
サザム:03/09/20 03:04 ID:Kx+dvxuw
それと同時に、ぬるぬるしてるお股が急に恥ずかしくなり、銀花はおずおずと立ち上がった。
「も、桃花ちゃん、とりあえずお風呂に入ろ? 銀花、なんか顔がゴワゴワしてるし」
「うっ、うん。わたしもお口をゆすぎたい〜」
二人はベッドから降りると、それぞれ自分の服を掻き集めて、小脇に抱え込んだ。
あそこがおツユでベトベトなので、ぱんつを履く訳にもいかないのだ。
「あ〜、その前に、お兄さんにも服を着せないと〜」
「そっか。それじゃ銀花が……」
「うっ、うぅ〜ん……」
銀花がふたたびベッドに近づくと、銀之助がごろんと寝返りを打ち、ピクピクとまぶたを震わせ始めた。
「わっ! マズイよ桃花ちゃん! 銀兄ぃが目を覚ましそう!」
「ええっ、えっ、えっ! どどっ、どうしたら……」
うっすらと目を開け始めた銀之助に、銀花は顔を思いっきり引きつらせた。
桃花はぎゅっと服を胸に抱き締めながら、おろおろと顔を左右に振るが、もちろん隠れる所なんて無い。
「に、逃げよう、桃花ちゃん!」
「あう〜、でも、お兄さんを裸のままにしちゃ〜」
「このまま銀花たちが見つかるほうが大問題だよ! いいから早くっ!」
銀花はうむを言わせず桃花の手首をつかむと、狼なのに脱兎の如く逃げ出した。
バタンと部屋の扉を閉めると、桃花をぐいぐい引き摺ったまま、パタパタと靴下いっちょで廊下を走る。
「あ〜、わたしのぱんつが〜!」
「そんなのあとあとっ! とにかくまずはショーコインメツだよっ!」
あせっている銀花は、桃花の言葉をろくに聞かずに、駒犬家のお風呂場を目指して猛烈ダッシュした。
330 :
サザム:03/09/20 03:07 ID:Kx+dvxuw
◇ ◇ ◇
「ふぁ、ふぁ……、ふぁーっくしょい!」
銀花たちの足音が聞こえなくなった頃、銀之助は自分のクシャミで目を覚ました。
どうしてこんなに寒いんだろうと見てみると、何からナニまで丸出しのみっともない格好だ。
「うわっ、なんでパンツ脱いでるんだ? もしかして、これがあの有名な夢遊病?」
大ボケをかましながら両手で股間を押さえると、ぬちゃっとえらいこっちゃ汁が手にくっついた。
「う〜む。すんごくや〜らしい夢を見たと思ったら……。寝てる間にシテたのか、僕?」
何故か足の間にある箱からティッシュを取り出し、ごそごそと拭いながら、銀之助は一人ごとをつぶやいた。
すねのところに付いている銀花と桃花のエッチなオツユも、何の疑問も持たずにふき取った。
イカ臭さに混じって、二人の甘酸っぱ〜い体臭も漂っているが、鼻が詰まっている銀之助には分からない。
だけど、すぐそばの床に落ちている白いちっちゃな布切れには、さすがに気がついた。
「……これは、お子様ぱんつ? なんでこんなところに?」
銀之助はうさちゃんぱんつをつまみ上げると、ぷらぷらと目の前で振ってみたりした。
これだけ不審な要素が集まれば、少しは頭を働かせてもいいところだ。
「ははぁ、さてはまた銀花のイタズラだな? こんなモンで僕がコーフンするわけないじゃないか」
しかし銀之助は0.1秒で自己完結すると、桃花のぱんつをぽいっと投げ捨てた。
「それはさておき、早く服を着ないと。こんなカッコを銀花なんかに見られたら、身の破滅だよ」
見られるどころか、実はその銀花(とついでに桃花)にお口でイカされちゃったのだが。
何も知らない銀之助はぶるっと身震いすると、ベッドの上に散らばっているパジャマを身に付けていった。
〜END〜
331 :
サザム:03/09/20 03:11 ID:Kx+dvxuw
うむう、阿智さんの文体に似せてエロくするのはむずかしい。
しかも大分短くなってしまった。
今回の反省点を生かし、次もがんばりたいとおもいます。
ファッキン……ファッキングッドだぜサザムさんよ!!
ロリの中のロリ!!
キングオブロリ!!
さ、さいこうだぁぁあ〜!
長年の夢が今現実のものにぃぃッ。
>>307 長門たんハァハァ
俺は眼鏡ッ子属性はないから、最近のバージョンが好き
UPキボン
>お医者さんゴッコ
(・∀・)イイ!!(;´Д`)ハァハァ
えらいこっちゃ汁ワロタ
ばっちり阿智さんぽでしたよ
まさにキングオブロリ!
唐突ですが、ラノベ以外の小説ネタはここじゃダメなんでしょうか?
『敦煌』のツルピアでネタ考えてるんですが、
井上靖はライトノベルと言い張るにはちょっときついかなーと。
もしここでダメだったら、スレがない作品スレに逝きます。
うわ、ageちゃった。済みません(;´Д`)。
>>336 あなたがそうだと思うものがライトノベルです。
ただし、他人の同意を得られるとは限りません。
339 :
名無しさん@ピンキー:03/09/21 13:42 ID:EP01AdsL
ロリ巨乳人妻OL女子高生age
>336
ココで掲載されてる他作品と比べて、元ネタ知ってる住人が少ないと
思われるので、「リアクションが少なくっても泣かない」なら
このスレに投下しても問題はないと思う。
ただ、数日前に、SS書きの控え室スレで
歴史小説(司馬遼太郎とか)のエロパロについてちょっと話出てて
「書けるかも」って言ってた人もいたような記憶があるので
歴史系総合スレとか立ててみるのもひとつの手かもねー。
341 :
340:03/09/21 21:38 ID:ZlNw87FE
補足しとくと、歴史小説うんぬんの話が出てるのは
あっちのスレの360あたりから。
>>338 >>340 遅レスですが、ご返答ありがとうございます。
書き上がり次第、状況を見てどこに投下するかは決めようと思います。
新スレ立てづらい状況だったら、ここにUPさせてもらうかも知れません。
知名度低いネタしか書けないから、リアクション少ないのはいつものことサw
(ノД`)
『敦煌』でエロって…
あれ読んで普通に感動してた俺には想像もつかん次元の試みだ…。
このスレにでもいいから、がんがって書き上げて投下してくれ。
344 :
名無しさん@ピンキー:03/09/26 10:05 ID:KtMl9ASE
歴史系総合なら古代史ものなんかもOKになるかもしれないし、古典で(;´Д`)
ハァハァなんかもありになってくるかな?
荻原規子好きなので、歴史系総合スレきぼんぬ。
漏れの鯖は立てられないんだよ・・・(つД`)
おお??歴史系総合?読みたいかも・・・
346 :
名無しさん@ピンキー:03/09/27 18:38 ID:yOZJEsjP
age
あぼーん
コラフェリシリーズのエロみて見たいかも。
あと小林深雪の16歳シリーズとか。もちろん初期で。
あぼーん
リアラ陵辱の神は何処に…
>>350 僕はあれに惹かれてここに常駐したのに・・・
リアラって小説版ルナルサーガのオリキャラだっけ…?
原作自体は面白くも何ともなかったと記憶してるけど、
陵辱は面白かったのか?
ま、それはさておいて、今更ながらまぶらほSSをキボンヌしてみる。
他作品を貶めておいてよくクレクレなんて言えるもんだ。
と思ったけどこのスレは比較的雰囲気がいいだけで、
そんなスレは他に沢山あるんだろうね。
貶してるのは元ネタのルナルサーガの方だし、それ程気にはならんけど。
まぶらほならやっぱ「舞穂陵辱」でお願いしたい
俺は玖里子攻めの和樹受けきぼんぬ。
ていうか普通にやろうとするとだれ相手にしても和樹受けになりそうだが。
漏れは陵辱なんて見たくないし実際投下時も読んじゃいなかったけど
ルナルサーガは好きなんでムカつく。
原作が好きだからエロも書いたわけであって、書き手には非常に失礼な発言だと思うけどな。
まぶらほ何て元々ギャルゲー状態の話のエロなんて読みたくもない、とか言われたら悲しかろう。
いろんな連中がいる。
何かを貶めるくらいなら、好きなものを持ち上げよう。
さておき、リアラ陵辱が再開されるまで、愚息を封印してみる。
むかつくのは勝手だがレスするもんでもなかろう。
むかつくというレスを見てむかつく人もいるわけだし。
>>355 原作に忠実にいくなら玖里子は奥手なわけなんだが。
イリーナきぼんぬ!
ちょっとちょっと、黙ってたけどリアラさん陵辱モノの続き、漏れも切望してるですよ!
しかし358は無茶だけあhするな。
>>362 察してやれよ。
自主的に封印って言わないと格好つかないだろ。
まさかED(ry
それはそうと「ハルヒの溜息」キボン。
みくるたんでAV撮影
>>357 それでなくても俺みたいなまぶらほ好きはしょっちゅう悲しい思いをしてる訳なんだがw
フォーチュンクエストのスレがえらいことになってるなあ
ふと思ったんだが、同じラノベ系エロパロでロードスやスレイヤーズは独立してるが、
ソード・ワールドはスレッド独立するべきだろうか? 需要はあると思うが。
スレ乱立を防ぐためここに留まるのもいいが、SWのエロが見てえ!オレとしては
是非とも独立してほしいが・・・・どう?
>>366 オフィシャルでSWとロードスが融合すると宣言されてしまった…
ロードススレに加えてリウイスレまである現状ではSWスレは必要かなあ?
つうか、卓上ゲームスレもできてるし、リプレイ系はそっちに行く手もある。
俺は逆にフォーセリア全般スレとして統合してもいいかとも思ってたけど。
>>360 序〜中盤や漫画版の方向で、ということで一つ。
やっぱ乳がでかい娘はいい。
まぶらほって探したらありそうなもんだが。
護くんに女神の祝福をは需要がありますでしょうか
護くんの尻は犯罪的に(;´Д`)ハァハァです
>>371 じゃあ気が向いたら書きます。
前スレで書いたドクロちゃん並に、ショタコン専用の小説になりそうですが。
え?ドクロちゃんの続き?・・・まあいいじゃん。
えー、ドクロちゃんの続き無いのー
374 :
駄文書き:03/10/02 22:51 ID:LlatiPgB
これからマウナ・ガジュマ嬢を貶めます。
なるべくリプレイに繋がるようにしているつもりです。
タイトルは 『幸せにいたる道 裏バーション』
375 :
駄文書き:03/10/02 22:53 ID:LlatiPgB
(何で、こんなことになったんだろう・・・・)
全裸にされ手首を後ろで縛られたマウナは虚ろな瞳でふと思った。
喉にはグロテスクで太い男性のそれがねじ込まれている。抵抗する気力はもう残っていない。
お尻が痛む。何度も何度も肉塊で突かれ、さらに張形で栓をされていた。
(おじいちゃん、ハンナおばさん、ゼクスさん。私、壊れちゃうよ・・・・)
男が呻き、喉で暴れるに肉塊が膨らむ。唐突にそれが抜かれ白い粘液がマウナの顔を染めた。何度も繰り返された行為。調教という名の精神的拷問。顔射、アナル攻め、張形、全身をいじくられるetc・・・・。
「おい、何か言うことがあるだろ?」
男が彼女の顎を持ち上げて催促する。
「あ、あの・・・・お化粧ありがとうございました・・・・ますますきれいになった気がします・・・・」
マウナは自分が肉人形になってしまった事を改めて思い知らされた。
ゼクスと分かれてからマウナは走り続けた。追われている。姿は確認していないが数人の気配が追ってくるのが解った。
連中は人攫いだという。もし捕まったら売春宿に売られ、いやその前にもとおぞましい行為を・・・・。
「キャア!」
転んだ。暗くて木の根に躓いた。拍子に足を捻ってしまったらしい。後ろで明かりが見えガサガサと音がする。
「てこずらせやがって・・・てめぇゼクスの野郎の仲間かぁ!」
男が近づいてくるがマウナは動けなかった。声が出ず歯かカタカタ鳴る。男はにおもむろ髪を攫み、マウナを目踏みしニヤニヤ笑う。
「ハーフエルフ、か・・・・なかなかの上玉だな」
マウナは股間から太腿に熱い物が伝わるのを感じた。
376 :
駄文書き:03/10/02 22:55 ID:LlatiPgB
男たちはマウナを後ろ手で縛るとうつぶせにし下着を剥ぎ取った。
「なんだこいつ濡れて・・・・いや漏らしてやがらあ!」
「ヒャハハハハハハッ! はしたねえアマッ娘だ!」
「これが本当の小便くさい小娘、なんちて。まっ、すぐに女にしてやっかやよ」
「やだ! やだやだやだやだぁ・・・・イタッ!」
パアン、形のいい尻が張られ紅葉が咲く。一人がズボンを下げると傘の未発達な紅天狗茸がのぞいた。先端が当てられた瞬間、マウナは嫌悪感で身を震わす。
「まあ待てよ。犯っちまったら価値が下がるわな。だから・・・・な」
そういって頭目らしい男は尻を左右に開いた。菊門をなでる風が恐怖感を盛り立てる。
「了解だ大将。そっちも嫌いじゃないしな」
瞬間、マウナの脳裏におぞましいある行為が浮かんだ。そしてそれは思い過ごしではなかった。
肛門性交―――
「ンゲエエウブウ!?」
何の警告も無しに菊門が貫かれた。暴力的な抜き差し、切れて噴出す鮮血。一瞬マウナの視界が飛んだ。
「クウ・・・・ッうしろも、絞まるゥ!」
「うげげぇ・・・・! ぬ、抜いてぇ・・・・! ゲフガホ、ンブゥブブブグ!」
叫ぶ口に別の肉棒が進入する。それは喉まで達し嘔吐感を誘発する。
さらに少し長い耳が乱暴に捻られた。
「噛むなよ。噛んだらもっと痛い目にあわせるからな!」
(や・・・・痛いの・・・・もういや・・・・)
マウナに選択する自由は無きに等しい。喉と肛門を犯す肉棒がマウナの自尊心を削り取っていく。
更に肉棒の抜き差しは続く。ほんの10分程の時間であったがマウナには一昼夜にも感じた。
「そろそろイクぜ、これでおまえは毎日快便だぁ!」
「こっちもだ! ホットミルクはオレの奢りだぞ!」
ほぼ同時に2つの肉棒が爆ぜた。白濁が自分を犯すのを感じながらマウナの精神の糸は切れた。
虫の鳴き声が響く森の中、男達は失神したマウナをさらに嬲り続けた。
377 :
駄文書き:03/10/02 22:57 ID:LlatiPgB
人攫いのアジトに拉致られたマウナは毎日の様に調教されていた。
「アウ・・・・ア、ガ・・・・ン!」
調教役の太い指が肛門を嬲る。さらに既に調教済みの少女が二人、淡い膨らみと肉芽を愛撫する。今日はも何度絶頂に達したか両手の指でも数えられなかった。そしてまた、昇り詰めるそうになった時肛門から指が抜かれ少女も下げられた。
「ア・・・・な、んの・・・・?」
壊れかけたマウナには解らなかった。もう少しでイケルのに、何で? トロンとした顔で調教役を見つめた。
「もっと気持ちよくなりたいか? なら自分でするんだ」
己の右手が肉芽に伸びつまみあげた。気持ちいい。もっと、もっと―――
「あ・・・・ふん! あああ!」
左手中指が肛門に吸い込まれていく。第二関節まで飲み込ませ鍵状に曲げ細かく震わした。
「ああ、いい。いいの! う、ああああ・・・・」
下品な笑い声が聞こえる。そろそろ完成だファンドリアに連行しようこの雌犬めetc・・・・。
(はしたない姿を見られても構わないどうせ家畜なんだから。騒がしいな―――でも私には関係ないもん。ハンナおばさん、ゴメン―――ね―――雌として生きていくわ・・・・アブゥ!?)
鮮血がマウナの顔にぶちまけられた。目の前に首の無い男の死体、そして赤い髪の女戦士が立っていた。
女戦士は斬って斬って斬りまくった。
やつら広範囲少女誘拐組織が盗賊ギルドその他から抹殺命令が出ているのもあったが、それ以上に女を食い物にする連中が許せなかったからだ。
(弱い。これでは唯の虐殺ではないか。腹いせ? フン!)
女戦士の脳裏に最近仲間に加わったヘタレ魔法戦士が一瞬浮かんだがすぐに打ち消した。
大剣が振るわれるたびに屍山血河を築き上げる
最後の一人、少女の痴態を見物している―――を後ろから斬った。卑怯とは微塵も思わない。下衆にかける情けなど持ち合わせてはいない。
絡みついてくる少女をあしらうと女戦士は自慰に耽るマウナを見下ろす。そして不器用に抱きしめた。
「痛い・・・・離してくだい」
マウナが抗議の声を上げた。女戦士の表情が緩んだ。
「もういい・・・・悪夢は終わりだ」
378 :
駄文書き:03/10/02 23:01 ID:LlatiPgB
春の足音が近づいているある日、マウナは王都ファンの宮廷用馬小屋で恐る恐るユニコーンに手を伸ばした。自分が受け入れられるか自信が無いからだ。
あの悪夢から約一年、冒険者仲間に出会い、名声を獲得した。だが『青い小鳩亭』の主夫婦の養女になり家族を得たのはそれらに勝る幸福だった。
ユニコーンの鼻先がほっぺたをスリスリし少しくすぐったい。
(ゴメンねユニコーン。私、後ろは乙女じゃないんだ―――)
金髪が揺れ笑顔がこぼれる。神官戦士の少女の代わってよーと言われるまで、乙女の特権をマウナは楽しみ続けた。
THE END
神(カーディス)がキター!
原作とさり気なく繋がってるとこが凄い
380 :
駄文書き:03/10/02 23:10 ID:LlatiPgB
あとがき
調教の過程と立ち直るきっかけが端折り過ぎかも。
SWエロパロ優志の今後の活躍を祈る。
SWエロパロは何回か見たことあるんだけど、すぐ消えるね。
今回のユニコーンでの処女疑惑とか下着談義とかするスレが欲しいと思った
ことがある。
本スレで長く続くと怒られるんだよな…
>今日はも何度絶頂に
>昇り詰めるそうになった
>神官戦士の少女の代わってよーと言われるまで
ちょいとミスはあるけどいい感じに仕上がってるね。
ジー二が顔を出してるのはニヤリとさせられた。
時間軸を厳密に考えたらマウナたちがデモンスレイヤーになったころ、
リウイたちは何をそてるんだろう?
さて
魔法戦士シリーズの後半くらいでは?
新リプの最新でも、イリーナ・マウナが年喰ってないから
新リプ・魔法戦士開始時からまだ1年経っていない→剣の国よりは前、になるだろうけど
リウイたちのパーティって、冒険者としての評価はへっぽこーずより下なのかな?
あんまり表立って評判になるようなミッションはこなしてないよね。
駄文書きさん乙ー。
痛いのはちと苦手だけど、ついハァハァしてしまったよ。
しかし、この話がラムリアースに漏れたら、森林衛視の間でAFが大流行したりして……。
>>385 ワロタ
「後ろなら大丈夫だから」ってか
駄文書き様乙。
さしものユニコーンも陵辱はカウントしないのかも、いやそうであってくれ。
じゃあルーシィの後ろをキボン
まあ、あれだ。
流れぶった切りの自慰SS垂れ流させていただきます。
「さらばだ!」
そう留守電に吹き込んで、櫻井優子はPHSを切った。時刻は午後九時二十四分、場所は優子の自室。PHSの画面を見ながら、ほくそえむ。
──ふっふっふ、遠野めぇ。私と智美の熱愛ぶりを嫌と言うほど見せつけてやるんだから。明日を楽しみに待ってなさいよぉ!
度々にすれ違っていた智美との和解。そして二人で初の酒盛りという状況に優子のテンションは最高潮だった。
「ングングング───っぷはあ!」
喉の通りも良くなるというものである。
──マジで一時はどうなることかと思ったけど、本当に良かった。ちゃんと智美と仲直り出来て…。
解り合えた喜び、友を失った哀しみ、自らの責による罪悪感、行き違いの歯がゆさ。
今まで心の内を暗澹たらしていた様々な感情をビールと共に一気に流し込む。
「かぁ───っ! うめぇっす!」
惜しむらくは予算の都合により高級酒が手元に無いことであったが、それでも優子にとって今日の酒は間違いなく人生最高の美酒だった。
「ともみぃー、飲んでるかね?」
「う、うん…。飲んでるよ」
突然、自分に振られた沢村智美は内心慌てつつも、縁を泡に覆われたガラスのコップに口をつける。ちびちび。
「あー、なってない! なってないよ、智美っ! ビールってのはね、一気に流し込んで喉越しを楽しむもんなんだからっ」
そんなこといわれても…と、智美は思う。そもそもお酒を本格的に飲むのは今日が初めてなのだ。
興味本位で父親の飲んでいるビールを味あわせてもらったことはあるが、それ以降ビールを口にしたことはない。こんな苦いもののどこがおいしいんだろう? ちびちび。
「違う違うちっがぁーうぅ! そんな子猫がミルク舐めるみたいにしてちゃダメだってば! ほら、ぐぐっと。一気飲みしろとはいわないから、ぐぐーっといってごらん。ぐぐーっと」
その物言いにどこかの引退した野球監督を思い浮かべながら、仕方なく智美は口いっぱいに泡と液体を流し込み、嚥下する。
「んっ──んっ──はふぅ…」
「そうそう、やればできるじゃん。どう、お味は?」
「……にがぁーいぃ」
潤んだ瞳による上目遣いで、もう勘弁してゆうちゃん、と言外に訴える。しかし、優子はそれを敢えて無視した。
酒盛りに酒を飲まないでどうする。 これまでの溜まりに溜まった鬱憤を解消するにはお酒が一番なのだ。っていうか、これしかないっ!
「ほら、せめてそのコップを空にしちゃうくらいは飲みきっちゃおーよ。ほらほらぁー」
コップを空……? まだ半分以上残るその黄金色の液体を、まるで目の前に立ちはだかった上限の見えない鉄壁のように眺める。
───絶対無理。
「うぅ、ゆうちゃん。ごめん、ギブ、許して…」
「もー、だらしないなー。この喉を通る爽快感と口に広がる後味を楽しんでこそ、大人なのに。……んじゃ、これにする?」
そう言って優子は、橙色の液体が入ったガラス瓶の口を捻った。プシっと音を立てて開いた蓋をそこらに捨て置くと、空になった自分のコップに中身を注いで智美に渡す。
「これなら甘いし、おこちゃまな智美の舌でも飲みやすいと思うよ」
──アルコール度数はビールより高いけどね。
最後の一言だけは口の中に留めておいた。
「ぅー………」
手渡されたコップの中身を慎重に伺いながら、智美は優子とコップを交互に見やる。ほのかに甘い柑橘類の香が鼻腔をくすぐる。色も匂いもまさしくオレンジジュースそのものだ。──これならいける……かも。
「それが飲めなきゃ男じゃないよっ」
女である。
はやし立てる優子と滑らかに室内光を照りかえらせる橙色の液体の誘う芳香、そしてジュース以外の何物でもない見た目から緩められる警戒心に、智美は決心して口をつけた。くぴ……くぴくぴくぴ。
「おー、イケてるイケてる」
確かにアルコールのかすかな渋みはあるが、口内に広がる深い甘味とすっと喉を通る感触が、お酒というよりちょっとだけ渋くてそれ以上に甘いオレンジジュースという認識を智美に呼び起こさせる。
これなら多分、大丈夫そうだ。
「んっ───ぷは…。おいし…」
気づけばコップは空になっていた。
「あはは、そっか。んじゃ、もう一杯いっとく?」
「………うんっ」
こうして二人の少女の宴は始まりを迎えたのであった。
ぺろ…ちゅ…ちゅる…ちゅぷ。
──ん…?
意識が徐々に覚醒し始める。
んちゅ…ん…ぺろ…れろ。
──あ、私寝ちゃったのか。
あの後しばらくしてから智美がうつらうつら船をこぎ始めたので、酔って脱力した身体をベッドまで苦労して運び、自分もその隣で横になったことを優子は思い出す。
その時の智美の寝顔は無垢であどけなく、小柄な体格も相まってどうみても幼い子供にしか見えなかった。
──胸以外は、ね。
かぷっ。
「んぅっ!」
突如、刺激が身体を走る。するとそれを合図にしたかのように、曖昧だった感覚が一気に晴れていった。上半身は肌寒く、胸の先がひんやりとする。見れば着ていたはずの制服が、
ご丁寧にボタンをはずして脱がされていた。それだけでなく、ブラまでもがベッドの傍らに無造作に置かれている。
──つまり、私はいま半裸ってこと?
どこか他人事のように、自らの状況を冷静に把握する。
「あはっ。ゆうちゃん、起きた?」
「え…。と、智美?」
「じゃ、続けるね」
そう言って智美は、同年代平均よりも薄い優子の胸の片方を手で被せるようにして撫でまわし、もう片方は濡れた唇から見え隠れする舌でこまやかにちろちろと舐め回す。
ちゅぱ…ちゅ…んちゅ、れろ…れろ……ちゅ。
「ぁん……ってそうじゃなくって、何やってるの智美っ!?」
優子の言葉に一旦は目をやるが、それに答えることなく智美は行為を再開する。
舌を前後左右へと巧みに蠢かし、掠るぐらいの加減で弄ったかと思えば、今度は固みを帯び始めたそれを尖らせた口に含み、くちゅくちゅと唾液を塗す。
れろ…ぺろ…、あむ…ちゅ…ちゅ……ちゅぱ、ちゅ……ちゅぱ……ちゅぷ。
「んっ……と、智美ってば…ぁっ…どうしたのよぉ…」
智美のぬめる小さな舌が桜色の蕾みを這いまわる度に、ぞくぞくと微弱な快感が駆け巡る。
やがてすっかり固くなった乳首を、手の平で押し潰すようにしながら撫でまわしてころころと転がる感触を楽しみ、口による愛撫では舌でかまうのをやめ、頬をへこませながら重点的に吸い始めた。
ちゅぱ…ちゅぷ、じゅぷ、ちゅぶううううぅぅぅぅぅぅぅ!
「んああぁっ! ──はぁ…はぁ…だ、ダメ……んぅ…智美、ダメだっていってる…んっ…じゃない……」
息が荒く、熱くなっていくのが分かる。智美の愛撫に体が反応しているのだ。思考とは逆に、与えられる快感を求めて。
──違う、これは違う。何が違うのか分からないけれど、違う。智美はこんなことしないし、私はこんなことされて悦ばない。
「ぷあ。…ふふっ、ゆうちゃん気持ちいい? いいよね? いいでしょ?」
胸への愛撫を手だけのもの変えて、智美が囁いた。乳首を人差し指と親指でつまむようにして挟み、こねまわす。先ほどよりは幾分か柔らかい愛撫だが、胸の奥から切なくなるような、びりびりとしびれるような刺激が絶え間なく押し寄せる。
「んっ……、んんぅっ………」
優子は目と閉じ唇を噛んで、首を横に振る。でなければ目の前の智美の淫靡な攻めに屈し、はしたない喘ぎを漏らしてしまいそうだったから。
「ねぇ、ゆうちゃん? ……ゆうちゃんっ!」
ぎりっ。
「んあぁぁぁ!」
両方の乳首に爪を立てられ、激痛とそれ以上の快感から、開けまいとしていた口から嬌声が漏れ出てしまう。
「ふふ、ゆうちゃん可愛い…」
自らの声のいやらしさに、頬が赤く染まっていくのがわかった。
「はぁ……はぁ……智美…。い…、いい加減にしないと…本気で怒るからね…」
「えっ…」
それほど強い調子で言ったつもりはなかった。しかし途端に智美の表情が驚愕、そして恐怖へと変わる。
「ごめんなさいっ!!」
必死さの込められた叫び声が、室内に響き渡った。
「ごめんなさいっ、怒らないで、ゆうちゃん。ごめんね、許して、ゆうちゃん、許してぇ…」
突然の変貌ぶりに面食らう。
首に縋りつくようにして腕を絡めてくる智美の眦には、うっすらと光るものが浮かんでいた。
「…智美?」
「ごめんなさい、私が悪いんだよね。うん、悪いのは私。だから、だからね、ゆうちゃんに気持ち良くなって欲しかったの。私、何のとりえもないから。ゆうちゃんに何もしてあげられないから、本読むことしかできないから。
こういうことすれば気持ちよくなるって、本に書いてあったの。だから、ゆうちゃんにしてあげようって…」
「智美、智美ってば──」
「そうすれば、ゆうちゃんに喜んでもらえるって思ったの。私がいてもいいって、必要だって言ってくれるって、嫌わないでいてくれるって思ったの。だから、だから、だからっ!!」
──あの時と同じだ。
瞬間的に感じ取る。いまの智美は正気ではない。その瞳は涙で潤んでいるが、どこか虚ろで、現実を見ていなかった。
「ごめんね、ゆうちゃん。気持ち良くなかったんだよね? 私が下手だったんだよね? 本当にごめんなさい。謝るから、だから、怒らないで。怒っちゃやだよぅ。やなのぉ…」
涙声で哀願する智美の言葉は半ば幼児口調とも思える舌足らずさで、怯えながらただ謝罪を繰り返すだけ。
見ていて悲しくなった。
全て解り合えたわけではなかったのだ。まだこんなにも大きな歪みを抱え込んでいる。
そんな智美の姿を目の当たりにして、胸がどうしようもなく───切ない。
「智美ぃ…」
小さな身体。この身体にどれほどの狂気を秘めていたと言うのだろう。そしてそれは今もまだ、確実に智美の脆弱な心を蝕みつづけている。
抱きしめた。強く、強く、これ以上狂ってしまわないように。
「ごめんね、ゆうちゃん、ごめん……」
子犬のようになすりつけて来るその頭を優しく撫でる。少し癖のある髪が、指の間を心地よく流れていった。
──母親の我が子を想う気持ちってこんな気持ちなのかな?
とても優しく、どうしようもないほどに愛しく、守ってあげたい。そして──
目を閉じた。柔らかな髪を梳りながら、抱いた腕でゆっくりと背中をさする。その触り心地に確かな女性の肉付きを感じ、どれだけ強大な潜在的魔力を内包していようとも、智美自身は少女にすぎないということを確認する。
──あはは、違うか。だって、この気持ちは……私の気持ちは──
「ばーか」
びくり、と腕の中で智美の体が竦んだ。
「……大丈夫、怒ってないよ」
優しく微笑む。
「ほんと?」
「うん」
「怒ってない?」
「怒ってないよ…。ほら、ね」
智美の手を取り、あの時と同じように自分の頬に当てる。優子の顔はとても優しく、温かかった。
「ゆうちゃん…」
「ともみ…」
手を外し、優子はそっと顔を寄せる。
恥ずかしい。とても恥ずかしい。今から自分はいけないことよしようとしている。自覚している。だけど、智美の紅く泣きはらした瞳、ピンクに染まった頬、そしていやらしく濡れた唇を見て───気持ちを抑えきれなかった。
「んっ。…んぅ……」
先ほどさんざん人の胸を弄んでくれた悪い唇にお仕置きをする。そしてその中にある、悪戯好きな小さな舌にも。
「うむぅ……ん、……ぅん…」
ぴちゅ…ちゃぷ…ちゅ…ちゅぷ。
奥に逃げようとするそれを自らので絡めとり、捕まえる。
ちゅる、…ぴちゃ……ちゅぱ…ちゅ……。
「んふ……んぅ……んは、ん〜〜……んっう……んふぅ……」
次第にどちらからも求めあい、激しく吸って、舐めまわし、唾液を交換していった。
ちゅぷぅ……ずちゅ……、ちゅぱ、ちゅ……ちゅば……ちゅっ、…ちゅうぅぅぅ……。
「んはっ……んんぅ、…んっんっ…ふむぅん……んぅ、ん〜〜〜〜…」
少女たちは淫らに、艶かしく、お互いの口を貪る。けれども二人にとってそれは、誓いを確かめ合うための神聖な儀式だ。
ぴちゃ…ちゅ…ちゅ、ちゅ、ちゅぱ…ちゅううううう…。
「ふぅ…ん……んぅぅ…ぅ…ん、ん、ん〜〜〜〜〜〜〜………ぷはぁ」
激しさのあまり、耐え切れなかったのは優子の方だった。
「はぁ……はぁ……あはは、あんまり智美が可愛いから…思わずキスしちゃった…。しかもはげしーの」
興奮で頬を紅潮させながら、冗談めかして言う。口元がどちらのものともいえない唾液で濡れ、妖しく光っている。
「いまの私たち、同性愛ってーか、レズ? とにかくエロエロすぎ。あははっ」
対する智美の方は瞳を潤ませ、しかし、今ははっきりとした意志の光を湛えて優子を見つめている。
もう、止まらなかった。
「ゆうちゃん…」
「ん」
「もっと…、して……」
「──うん」
宴はまだ終らない。
1巻、2巻を読みきった勢いで書いてみましたヽ(´ー`)ノタカセタンマンセー
マイナーなのでスマソ。
3巻は年内に出るのかな…。
高瀬時空間が発動されえことを切に願いまつ。
マンセ−!
カラミティイナイトはいいものだ………
仲良しだけどお互いの趣味には踏み込まなかった2人、
この続きがあるとしたら優子が智美に無理矢理
ボーイズラブ系の小説を読ませることになってしまうのか?<それじゃエロになりません
「されえこと」って何だ(つД`)
「されないことを」です。
ハルヒもちょこちょこ書いてたりするけど、
導入部が単調で長いので、ところどころ修正してます。
ところでエロ描写ですが、擬音と喘ぎを並行してわけるのって変ですか?
どんなエロ描写が好まれるのか知りたいでつ。
>>397 乙〜
>3巻は年内に出るのかな…。
でたら奇跡かと。
みくるたん恥辱の撮影会
みたいな感じでおねがいw
402 :
397:03/10/04 05:03 ID:OisreCN+
>>399 SS書いたのは漏れじゃなくて
388-396,398でつよウワーン!まぎらわしくてゴメンよう
ソードワールドは半角二次にスレがあった。
ハンガーレッグに操られるイリーナの絵とか出てたな。
すぐ消えたけど。
ソードワールドSS神のサイトハケーン。
405 :
駄文書き:03/10/05 15:03 ID:WytaTLw7
需要はあるのにエロパロは少ない
意識しているか否か、山本作品は何故かエロイ
そんなSWリプレイ第2部を料理します
『夢見都市の発情者』 では(幕が上がったつもり)
406 :
駄文書き:03/10/05 15:06 ID:WytaTLw7
薄壁一枚通して聞こえる嬌声、隅っこで行われる淫行。
剣を研ぐ音が荒い息に重なる。部屋は少し臭う。
(何でこんな事になって・・・・て、痛て)
手が滑って左の人指し指が少し切れた。
冒険者たちは空を翔けていた。眼下に広がる紺碧の海原、晴天の青空、流れる雲。
それらを満喫できるのも彼らがドラゴンの背に乗っているからだ。
「すげぇ、正に絶景とはこの事だ!」
(一応リーダーの)ライはあまりの景色の壮大さに心を奪われていた。横ではベリナスが即興で景色を讃える演奏している。この男、ゴツイわりに弦楽器を嗜む風流人なのだ。アラシャ、フィリアンは手拍子で調子を取る。
皮ビキニの少女シアは景色よりドラゴンの頭部にて騎馬兵きどりではしゃいでいる。ドラゴンは正直迷惑ではあるのだが、恩義があるので親切にもつき合ってくれていた。
対象的にベルモットは楽しめないでいた。パーティ唯一の魔術師ゆえ“落下制御”を待機させていたからだ。
『人間よ、そろそろ下ろすぞ。人目につきたく無いゆえに“落下制御”せよ』
ドラゴンが促すとベルモットは呪文を唱える。6人分かけ終わるとパーティは空挺部隊よろしくシエント河畔に降下していた。別れの挨拶代わりに咆哮が木霊した。
「本当、踏んだり蹴ったりだったよな。殆どボランティアだし」
河畔に降下してベリナスが口を開いた。
「言うな。罪無き人たちが大勢死ぬよりはいいだろ」
ライが嗜める。内心、彼も同意見だがそう思い込んで我慢していた。
「それだけど・・・・いい物あるの、はい!」
精霊使い兼盗賊のフィリアンが背嚢からワイン2本と魔晶石取り出す。
「あの研究所から失敬してきの。その、何・・・・見物料代わりに」
ちょっと恥ずかしそうにモジモジするフィリアン。
「やるじゃないフィリアン! しけてないで乾杯といきましょう!」
アラシャの呼びかけに歓声を上げて冒険者たちは近郊の都市、リファールへとダッシュした。
407 :
駄文書き:03/10/05 15:08 ID:WytaTLw7
魔晶石をガメルに替え一行は宿場の三人部屋を二つ借りた。いくら仲間とはいえ、妙齢の男女が大部屋に泊まるのは抵抗がある。祝杯を挙げるため全員男部屋に集まった。
「ではこのライシードル・アレリー、音頭をとらせていただきます。乾杯!」
一同ワインを喉に流し込む。ちとほろ苦い、そこそこいい味。
「何これ? 苦いイイ」
シアが口を押さえて咽る。代わりにツマミに手が伸びた。
「シアにはちょっと早かったかもね」
アラシャが空の杯にワインを注ぐ。ベリナスの演奏に手拍子が続いた。
宴会のボルテージは上がり出していた、が――――――――
ガタン
唐突にベルモットが倒れた。咄嗟にライが支える。
アラシャも倒れかかったか何とか自分を支えた。二人とも顔に熱を帯びている。
「お、おい一体何が・・・?」
ベリナスが演奏を止めた。ライがベルモットの杯を取り匂いを嗅ぐ。途端に顔が歪んだ。
「フィリアン! それ以上飲むな!」
ライがワインを飲もうとしたフィリアンを制す。ビクッとして手を止めるフィリアン。
「ベリナス! ワインの分析を手配してくれ! フィリアン、シアは二人の看病を! 俺は司祭を探してくる!」
テキパキと支持を出してライは駆けた。200m程ダッシュして、自分がリファールの地理が分からない事に初めて気がついた。
「これは媚薬よ。それも結構長引くヤツ」
スクール水着丁の皮鎧を着たハーフエルフの娘が答えた。
ライとベリナスは冒険者の横の繋がりを頼んで何とか王家にコネクションを持つ同業者を見つけ調べてもらった。分析の結果ワインの一本に媚薬が入っていた事、そして“解毒”が使える司祭が出計らっている事である。
「大体2,3日は発情するみたいね。でも安静にしていればいずれ治るわ」
「そうか・・・・すまない、無理いって」
ライは真摯に頭を下げる。
「いいのよ、冒険者の世界は持ちつ持たれつだから。じゃ、お大事に」
ハーフエルフはそう挨拶すると席を立つ。後ろ姿を見送ってライはつい目を背けた。彼女が半ケツだったからである。彼女は向こうで給仕の娘を口説いているエルフにヘッドロックをかけはじめた。
408 :
駄文書き:03/10/05 15:09 ID:WytaTLw7
フィリアンはアラシャの胸元を開いて汗をぬぐった。
肌が熱い。吐息のたびに形のいい乳房が上下し、乳首が立っているのが分かった。
「アラシャ、ゴメン。私があんな物もって来なければこんな事には・・・・」
「気にしないでいいのよ。調子に乗ってガブ飲みした私にも非はあるわ。」
会話をしながら上着を脱がせ背中を拭く。球の様な汗。アラシャの鼓動が手に伝わる。
媚薬による発情を抑えるのは想像するより苦しいらしい。
分析を手配してくれた冒険者の仲間にも媚薬を嗅いだ少女がいて、その効果を抑え苦痛を感じるよりは本能に身を任せる方を選ぶという。アラシャは意志の力で耐えているが、このままでは精神が参ってしまうだろう。
「シア、看病は私一人で大丈夫だからベルの様子を見てきて」
「うん、わかった」
シアは素直にうなずいて隣の部屋に向かった。隣の部屋のドアが開く音を確認すると顔を赤らめて上着を脱ぎ始めた。下着だけの姿となりアラシャの横に添い寝する。
「耐えられなくなったら、その・・・・私が相手・・・・するから」
「フィリアン・・・・」
二人の手が絡み合い、そして自然と唇が重なった。
同刻、男部屋はシアの訪問に慌てまくっていた。
ベルモットはどうしても我慢できず、いたし始めたのだ。自分のカマを掘られるよりは、と二人は背を向けて武器の手入れをしていた時、シアが入ってきた。
「とととと! シアちゃん、どうしたの?」
ベリナスが冷静を装って対応した。
「フィリアンお姉さんにベルお兄さんの様子を見てきてって頼まれたのっ」
「あいつなら大丈夫だよ。今寝てところだ」
「そう? よかった」
「ベリナス、ちょっと・・・・」
ライがベリナスを側に呼んだ。
(お前はシアを連れて散歩してきてくれ。理由は・・・・分かるな?)
「(ああ、流石に女の子の前じゃ、なあ・・・・)シア、リザードマンの言葉を教えてくれよ。ここじゃ病人がいるから外に行こう」
「うん、いいよっ」
二人が外へ行くのを窓から確認するとライはベルモットに声をかけた。
「ベル、もういいぞ」
「す、すまねえ」
呻き声が聞こえる。ほのかな花の匂いがライの鼻腔をくすぐった。
409 :
駄文書き:03/10/05 15:11 ID:WytaTLw7
粘液がクチャクチャと淫猥な音を奏でる。
アラシャとフィリアンは抱き合い唇を貪っている。舌と舌が絡み合い、唾液が口元から漏れて筋を作っていてもお構い無しだった。やがてアラシャの舌が抜かれ唾液が糸を引きフィリアンの口内へと消えていく。
「フィリアンの耳、美味しそう・・・・」
濡れた唇が頬を伝いエルフ耳に至る。舌が耳の奥まで進み蝸牛をも愛撫せんとする。
「あ・・・・耳は・・やめて・・・・ヘンになっちゃう」
「ほっとひだんはいへき(おっと油断大敵)」
フィリアンの小振りだが形のいい乳房が揉まれ突起部を摘まれた。ビクン、と震えるその隙を逃さず福耳を軽く甘噛みする。
「ゥ、ウン! も、もういいでしょ? このくらいにしようよ」
「だ〜〜〜め♪ 相手してくれるって言ったよね?」
アラシャは後ろを取ると首筋に舌を這わせながら両の乳房を愛撫し、更に自分の乳房をフィリアンの背中になすりつける。既に乳首は立っているためそこだけ敏感に感じる。エルフ特有の白い肌が朱に染まり始め伝わる体温も高ぶりだした。
「ほ、本当に止めよう・・・・声、聞こえちゃう」
「でもフィリアンのここはそんな事言ってないよ」
アラシャの右手が下着の中に潜入し陰唇を撫でた。そこは既にジワッとした湿り気が生じていた。
「やめて欲しなら・・・・」
最も敏感な肉芽を弄りながら囁いた。
「私のここ、舐めて」
恥ずかしそうにフィリアンはうなずいた。
(あ、あいつら〜〜〜〜)
己の分身を握ってベルモットは悶々としていた。
せっかく一発抜いて後は寝て過ごそうとしたのに、隣部屋から悩ましい嬌声が聞こえてきたのだ。彼は盗賊の心得があるのでつい聞き耳を立ててしまう。媚薬の効果もあり嬌声に反応して分身がムクムクと黄泉返ってきた。
ライにも嬌声が聞こえるのか隣部屋の方を気にして誤って手を切っていた。
(ええい畜生!)
ベルモットは二度目の発射を迎えるため分身を握った。
410 :
駄文書き:03/10/05 15:14 ID:WytaTLw7
下着を脱いでM字開脚したアラシャの陰唇にフィリアンは恐る恐る顔を近づけた。意外と茂みが濃く、ある種のイソギンチャクを思わせる。舌が陰唇に触れる。乳製品の香りがした。
「そう、続けて・・・摘んだり噛んだりして・・・・」
言われたとおり肉芽を唇で摘み、陰唇を甘噛みする。その度にアラシャの嬌声が上がった。舌で愛撫しているうちに味も変ってくる。未熟成のチーズの香りから酸味のあるヨーグルトに近い香りになってきた。不思議な女の匂いがフィリアンの性的欲求を刺激した。
(やだ、濡れちゃう・・・・ダメ・・・・!)
何時の間にか自らを慰めているフィリアン。その痴態をアラシャは見逃さなかった。
「今度はフィリアンの番。さあ、お尻を向けて」
フィリアンに下着を脱がせ四這いにさせるとプリンとした尻が姿を現した。ほのかに朱に染まり手の平が吸いつく。陰唇はヒクヒクと躍動する一枚貝、その上の茂みは薄い銀毛がしっとりと濡れる。菊門は綺麗な桃色だった。
「可愛い。フィリアンのお尻、食べたくなっちゃった」
尻肉に唇が触れ、チュウチュウと淫らな音を立てる。その間にも陰唇や肉芽を攻めるのを忘れない。粘つく淫液が水飴の様に指に絡む。
「あん! い、いい・・・・わ、わた、し・・・・イッちゃうンッ・・・・!」
「まだまだ」
十分に濡れた人差し指で菊門を撫でる。ニュルン、と指が進入した。キュウキュウと指を締めつける感触が心地よかった。
「そん、な・・・・ところ・・・・汚い・・・・」
「フィリアンに汚いところなんて無いよ」
菊門の奥、直腸内をなぞる様に動かした。アラシャは時々リズムを変えたり指を捻ったり変化を加えたところ、硬直していたフィリアンはヨガリはじめた。嫌悪より快楽が勝ったのである。止めとばかり充血して大きくなった肉芽を軽く噛む。
「ヒ・・・・ヒヤン、アア!!」
フィリアンの身体が海老反りになり陰唇から冷たい淫液がアラシャの顔めがけて噴出した。
「
411 :
駄文書き:03/10/05 15:17 ID:WytaTLw7
「恥ずかしい・・・・人前でお漏らししちゃうなんて・・・・」
枕に顔を埋めて恥ずかしがるフィリアンを尻目にアラシャは顔にかかった淫液の味を楽しんでいた。甘酸っぱくてアンモニア風味のスモモの様な味。
「これ、オシッコじゃないよ。絶頂に達した時に噴く潮だわ」
「エ・・・・? お漏らしじゃない?」
不思議そうにフィリアンが振り向く。
「嬉しい、感じてくれたんだね。こんどは一緒に・・・・」
松葉を重ねるがごとぐ互いの陰唇を合わせて腰を突き出した。二人とも潤滑液は十分湧き出しているためニチャニチャと淫音が興奮を誘う。
「ア・・・・フィリアン、可愛い・・・・ゥア」
アラシャはフィリアンの右足を抱えひたすら陰唇を擦りつけた。
「・・・・キャ、ハン! アラシャ、素敵ィ・・・・!」
フィリアンも勃起した乳首を摘んで腰を振る。
嬌声と淫音、一枚貝とイソギンチャク、スモモとヨーグルト、その全てが合わさり部屋はクラクラする程の雌の香りに満ち溢れた。その中で絡み合う淫獣の雌2匹がいた。
「ンア・・・・アラシャ、イッていい?」
「よくってよ・・・・私のフィリアン!」
グラインドが早くなりそれに合わせて淫音はさらに激しくなる。
そして――――――――同時に上り詰めより高い嬌声が響いた。
情事の余韻を楽しむ様に二人は抱き合っていた。
「強引だったけど、素敵よアラシャ」
フィリアンが唇を重ねてきた。負けじとアラシャも舌を絡める。
「あのね、今度は私がアラシャを攻めたいんだけど・・・・ダメ?」
愛しいエルフ娘のおねだりにアラシャは妖艶な微笑みで答えた。
412 :
駄文書き:03/10/05 15:18 ID:WytaTLw7
ライたちがいる部屋とは反対側の部屋では長い黒髪の女性が騎上位で楽しんでいた。
「ねえ、お隣さんが凄いから私、のってきちゃった。」
「それじゃ僕も頑張らないと」
男性は下から突き上げながら女性の豊かな乳房を揉む。
「私、貴方の赤ちゃんが欲しいの。今日は中に出していいわ」
「いいのかい? 君は王女様つきの騎士だろう。時間は取れるのかい?」
「大丈夫、後輩も育ってきてるしドレックノールとのトラブルも解決したし・・・・」
彼女は事件の衝撃なる真相を知っているのだがそのあたりはぼかした。
やがて男性の限界がくる。全ての子種を吸い取らんと女性の締めつけが射精を促す。
「赤ちゃん、何て名ずけようか」
「ハハハ、まだ気が早いよ」
男性は愛しい恋人の美しい黒髪を優しく撫でた。
(ウ・・・・俺、死ぬかも)
既に五度目の射精を向かえベルモットは憔悴していた。
隣部屋の情事はまだ続いている。分身は言うことを聞いてくれない。
自分に“眠りの雲”をかければいい、気がついたのは七度目の射精を迎えた後だった。
413 :
駄文書き:03/10/05 15:19 ID:WytaTLw7
六日後、冒険者達はベルダインにあるアラシャの実家を目指して街道を南下していた。
お肌ツヤツヤのアラシャとフィリアンに比べてベルモットの顔色は青い。
小高い丘を越えると巨大な岩山が見えてきた。難攻不落の要塞都市、ザーンである。
「だいぶ遅れてしまったからな。アラシャの大伯父さん、待ちくたびれてるだろうな」
「別に急ぐ事は無いよライ、それよりベルの身体が心配だからザーンに寄ってかない?」
(誰のせいだ、誰の!)
ベルモットは抗議したかったが恥ずかしいので止めた。
「そうだな、報酬より仲間の無事。寄ってこう」
ザーンへ向かう冒険者達の最後尾、アラシャとフィリアンは手をつなぎ笑顔で合図しあう。そのさまを見ていたのは事情を知らないシアだけであった。
『アラシャとフィリアンの二人のお姉さんは、時々“はんしょく”します。メス同士で“はんしょく”するなんて人間は不思議です。シアも早く“はんしょく”できるようになりたいな。(シアの日記より抜粋)』
THE END
414 :
駄文書き:03/10/05 15:19 ID:WytaTLw7
おわび
文中でリファールに寄っているけど、原作では海賊のアジト→攫われた子供たちをザーンへでリファールへは寄ってないのです。
そのへんは脳内補完してください。ゴメンネ。
素晴らしい
山本はねえ、w
幼女スキー
野生少女スキー
少女の石化スキーだしなあ。
女性キャラはほぼ確実に剥かれるという…
途中で出てきたエルフとハーフエルフって、ケインとアリシアンだよね。
荻原規子が読みたい。
白鳥異伝とか薄紅、西魔女とか…
今度は、何も知らないシアたんに色々お願いします。
アラシャのケツはいい!
ハルヒが読みたい
駄文書きさん、執筆速度速い上に上手い……ぐっじょぶです。
何気にアリシアン&ケインとかジェライラ&鎧職人(ですよね?)が出てるのもポイント高し。
「シアのはんしょくにっき」は私も読みたいなー、なんて催促してみたりして。
423 :
名無しさん@ピンキー :03/10/08 18:23 ID:dUU2lEum
キョン、ハルヒ、みくるの3Pキボンもちろん
みくるたんが2人に陵辱される(;´Д`)ハァハァ・・・
クレクレ君な上にsage無しかよ
426 :
424:03/10/09 20:16 ID:hSELJggc
423だろ。
428 :
名無しさん@ピンキー:03/10/13 15:20 ID:tI3AFl8F
最近「真実の剣」シリーズを読み始めたのだが(まだ第一部読み終わったとこだけど)、レイチェルにハァハァ。
需要あるかな?
ハヤカワ文庫?
何はともあれ下げれ。
≫429
あ、すんません。
そうです。ハヤカワ文庫のファンタジー小説。
学校であれば、放課後のチャイムが鳴ると同時に、生徒たちが廊下に溢れだすもの。
それは国家によって設立された東ビ付属とて例外では無い。あっというまに人と声が氾濫する。
しかし、東ビ付属が他の学校とは違う。それは奇跡の物質ビアトリスを学ぶ所である異常に、
ある一人の女が居る事だ。よって廊下の様子も他の学校とは違う。
具体的に言えば、その一人の女が廊下へ出た途端、人並みがまるでモーゼの十戒のように割れる。
鷹栖絢子、魔女ベアトリーチェの名を欲しい侭にする、学校だけでなく人類の畏怖する存在である。
よって、彼女から人が遠ざかるのは日常茶飯事だった。その事実に慣れたように、歩いていく彼女。
だが、この時一人の女生徒が、絢子に話しかけた。
「あら絢子、今日も愛しい恋人のもとへ行く訳ですね」
そう言って、高らかに笑う変な髪形の女性。だが絢子は彼女を無視した。
「ちょっと・・・聞いていますの?」
勿論聞こえている。しかし、相手をする事がバカらしい。はじめの頃は彼の名前が出るだけで、
取り乱したものだが。荒らしや厨房は無視するのに限る。
しかし、次の一言が絢子を止めた。
「せっかく吉村さんに関する新情報を伝えようと思ったのに」
「・・・何よそれ?」
足を止めた事に、にやり顔になる彼女。彼女は絢子に近づいて、耳元に何かをささやいた。
途端、魔女ベアトリーチェはトマトよりも真っ赤になった。
「な・・・な・・・!」
「思ったとおりの反応ですわね〜。魔女ベアトリーチェも、その事には奥手でしたか」
「殺すわよ汐音!」
「あら、私は親切心で忠告をしてあげただけですわ。それに、この問題は恋人の責任でなくて?」
そういわれて、言葉につまる絢子。耳まで赤くなった顔をぶんぶんと振る。
汐音は笑って、次の行動に出た。
「行動するなら、この本を参考にしてよろしくてよ」
放課後は、教室から人が出ると言ったが、ある生徒はまだ机に座っている。
掃除がある訳じゃない。人を待っている。その人の事を思うと、護は自然と笑顔が浮かぶ。
「・・・絢子さん」
名前を言った。
魔女ベアトリーチェにも彼氏が居た。吉村護、最近東ビ付属に転校してきた少年だ。最近鷹栖絢子の雰囲気が、
変わってきた原因だ。いや、一番変わったのは護かもしれない。あの人の事を思うだけで、顔が赤くなる。
かっこよくて、強くって、そして、かわいい女の子の絢子さん・・・。
学校にとっては畏怖の存在が、護にとってはとても愛しかった。
「今日は遅いなぁ?どうしたんだろう」
何時も教室まで、迎えに来てくれる彼女を、にこにこ顔で待っている護。すると、廊下の方が騒がしくなる。
彼女が来た。護は立ち上がると、教室の入り口へと向かった。そして、彼女をみつける。
「絢子さん・・・。・・・!?」
護の動きが止った。理由は単純だった。
めちゃくちゃ怒っていた。
殺気がびしびしと伝わってきた。周りの者達も止る。
「あ・・・、あの、どうしたんですか?」
おそるおそる聞いたが、答えは聞こえなかった。そして、襟首をいきなりつかまれた。
「わ〜〜〜!?」
そのまま引き摺られる。お尻と廊下の間に煙が起きるほど、素早くひきずられる。
原チャリよりもスピードが出てる。そしてあっという間に、護は暗い場所にほうりこまれた。
「いてて・・・。いきなり何をするんですか絢子さん」
こすった尻としまった首をさすりながら、護はなみだ目で言う。
「それに、なんでこんな所に・・・」
ここは体育倉庫だった。人気の無い、暗い場所である。色々と疑問を浮かべる護に、絢子はたった一言だけ答えた
「大丈夫よ、 ビアトリスでカメラは全部映らないようにしているから」
「え?」
「トイレみたいに盗み撮りされる事はないわ」
その言葉を聞いた途端、護から血の気がサーっと引いた。
「・・・その様子だと、本当みたいね。汐音から聞いた時は、耳を疑ったわ」
口調は冷たいが、顔を真っ赤にして怒っている。
「吉村護!あ、あなたはなんで、学校のトイレなんていう場所で、・・・お・・・、お」
なかなか言えないようだったが、なんとか言う。
「オナニーなんかしたのよ!」
「ご・・・、ごめんなさい!」
反射的に謝った護は、顔を真っ赤にしながら、泣いていた。よりにもよって、絢子さんに知られるなんて。
恥ずかしさで舌を噛み切って死にたくなった。
本当に自分でもどうかしていたとしか思えない。だけど、あの日、授業中にふと淫らな妄想が起こってしまって・・・。
絢子の裸や、喘ぐ姿を想像して、・・・おさまりがつかなくなったのだ。実際、昼休みまでずっとたちっぱなしだった。
だから、昼休みにトイレに駆け込んで、やってしまった・・・。
罪悪感は勿論あった。個室の壁にひっついた精液をふきとると、惨めな気分になった。
逆にその気持ちが、たちっぱなしになっていた物を、おさめてくれたのだが。でも、よりにもよって絢子に知られてしまった。
「ごめんなさい」
涙を零しながら、護はもう一度あやまった。絢子の顔が見れない。どんなひどい言葉がかけられても、文句は言えない。
しかし、予想していなかった言葉だった。
「わ、私でしたの?」
「え?」
「だ、だから、その・・・私を想像してしたの!?」
突然そんな事を聞かれて、護は慌てた。正直に言ったら、殺される。だけど迫力におされた。
「は・・・、はい・・・」
「そ、そう」
それだけ言って、絢子は何もしてこない。逆にそれがつらかった。暫くしてから、絢子が動いた。
「顔をあげなさい、護」
「・・・」
「あげなさい!」
怒鳴られて、顔をあげる護。その瞬間、ぎゅって音がした。
「あああ!?」
自分の股間が踏まれる音だ。痺れるような感覚が、下半身から脳天に抜けるように奔る。
「い、痛いよ絢子さん!やめて!」
「やめてですって?学校のトイレでオナニーするような変態が何言っているの!」
ぎゅ!ぎゅ!ぎゅ!
「ああ!」
断続的に踏まれる股間。そのたびに、声がもれる。だが、はじめ苦痛だったのが、だんだんと快感に変わる。
それと供に、苦悶の声も、喘ぎ声に代わっていく。
「やだ・・・、やめてよ絢子さん・・・。あぁん!」
「やめてですって?涎たらして感じてるくせに何言ってるのよ」
魔女ベアトリーチェは冷たい声でそう言った。
「・・・もう二度と、ふざけた真似をしないように調教してあげるわ!」
ぎゅ!
「ああああ!」
どぷっ・・・。びゅる・・・、びゅ・・・。
絶叫しながら射精してしまった。ズボンがしめり、生臭い匂いが股間からたちこめた。
「う・・・うう・・・」
涙が出てくる。足で踏まれていってしまって。それも、大好きな人にみられながら。
(・・・怒られて、当然だよね)
絢子さんでオナニーして、それも学校なんかでした、自分が悪いんだ・・・。泣きながら、そう思っていると、
突然、正面から抱きしめられた。
「あ、絢子さん?」
顔にあたる胸の感触にドキドキする。抱きしめながら、絢子は言った。
「ごめんね護」
「え・・・」
「私のせいで、こんな苦しんでいたなんて・・・」
そう言って絢子は、濡れた股間を優しく撫で始めた。体をよじる護。
「あ、絢子さぁん・・・」
「これからは、私がしてあげるから」
そう言って唇を塞ぎながら、あそこを優しく手で撫で続けて。
「だ、駄目・・・今いったばかりだから・・・敏感だから・・・」
「・・・本当に、すぐ、勃起するのね。あの本の通り・・・」
「え・・・?本って・・・ひゃあ!」
言葉が喘ぎ声で遮られる。布と精液でつつまれたまま、扱かれるペニスがひくひくする。
絢子はふふんと鼻をならしながら、勝ち誇ったような笑顔で護をみつめる。
「いくらでも出していいわ。最後まで搾り取ってあげる」
「そ、そんな・・・。・・・ひぃん!ごめんなさい・・・また出ちゃう・・・!」
喘ぎ叫びながら護はまたいってしまう。どくどくと溢れる精液、ひきつけを起こしたように揺れる体。
かわいいイク姿に、絢子もだんだんと興奮しはじめた。
なお、参考書のショタ子の正しい調教方法は、漫研にて入手したものです。
ワロタ,GJ
これ元ネタ知ってるの少ないのでは
楓牙の「誘惑の扉」思い出した
おおう、お嬢キャラの足コキは萌えますな。
「荒らしや厨房は〜」の下りには笑いました。汐音は釣り師ですか。
けっきょく見事に釣られている絢子さんカワ(・∀・)イイ!
続きはあるのかな〜、あるといいな〜。
なんかイリーナが脱いだという噂が流れてる。
バトルロイヤル買った人いない?
>>441 ・)ノシ
ほぼ1ページぶち抜きのイリーナ&マウナのオールヌードがあります。
思う存分ハァハァして下さい。
田舎は出るのが明日以降なんだよ・・・
444 :
名無しさん@ピンキー:03/10/17 00:40 ID:nYE+to1o
バトルロイヤルて何?
詳細キボン。
>>444 ドラマガの別冊みたいな雑誌。
ファンタジア文庫の作品の外伝や、一発屋wの読み切り、複数作家の合作なんかがメイン。
前から思ってたんだが浜田はマウナ贔屓だな。
マウナ胸でかっ!もちっと小ぶりなイメージだったんだがなー。
イリーナ貧乳!筋トレで脂肪持ってかれたのか?
>>446 自分のHPにコスチュームの設定とかのせてるくらいだからね。
しかも下着姿。
187頁左上のコマのエキューに胸がある様に見えるのは気のせいですか?
ところでSWといえば、SSが一本投下されたのに気付いてる?
406のこと?
>>451 その人(駄文書きさん)が別スレに投下してるんだけど…
本人に誘導して貰うのが一番なんだけどな。
メル欄誘導じゃ悪いの?
まあ、晒したからって荒れることもないし(向こうに住人は居ないし)
誘導しても大丈夫かな?
純愛SSのスレに2部モノが投下されてます。
エロが少ないのを気にして向こうに投下されたようですが、
こっちでも全然OKな内容ですね。
そうえしたか・・・・
457 :
駄文書き:03/10/17 23:42 ID:sb5DI8x4
げ、今度はハンドル忘れた。
上二つは私です。
何度もスレ汚ししてスマン
そういえば以前、本スレでイリーナの体脂肪率から考えると生理が来てない
もしくは生理不順なんじゃないかという話が出てたな。
_人人人人人人人人人人人人人人_
> な・・・・なんだってー!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
_,,.-‐-..,,_ _,,..--v--..,_
/ `''.v'ν Σ´ `、_,.-'""`´""ヽ
i' / ̄""''--i 7 | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ ヽ
. !ヘ /‐- 、u. |' |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、 |
|'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ! iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
. ,`| u ..ゝ! ‖ .j (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\ (二> / ! _`-っ / | 7  ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' / \ '' /〃.ヽ `''⊃ , 'v>、
!、\ \. , ̄ γ/| ̄ 〃 \二-‐' //
しかし、ハーフエルフの、しかも栄養状態悪そうなマウナに負けてるって…
ボディビルをしている女性は基本的に貧乳だからね
体脂肪率が極端に低いと生理がこないんだっけ?
体脂肪=体に溜め込んだ余分なエネルギー
これがない場合、体は飢餓状態あるいは栄養不足と自身を認識して、
余計なエネルギーを使う能力(特に女性の場合は生殖能力)を低下させる。
生理は、受精卵培養の為に用意した培地が、賞味期限を過ぎてしまったので
廃棄するようなものなので、生殖能力を低下させている状態の女体の場合、
その回数・量などが相当低下する。マラソンの選手等に良く見られる。
でもねー、野宿したり、3度3度まともな食事を期待できない状況が
しょっちゅうありそうな冒険者の場合、そこまで体脂肪低かったら、
日々の生活がまともに送れないと思うのよ?
そもそもイリーナの体脂肪って、どこでも発表されてないんだから
低いかどうかなんてわからないでしょ。
実は見えないところに肉が。
見えないところに肉=内蔵にまとわりつく肉=体脂肪のことか?
あんなちんまい体で建築物破壊剣を振り回すと、…引き締まるよなあ。
むしろ、イリーナの初夜は…
男性器がイリーナの奥まで到達する。
イ「いっ…!」
彼女の両手が男の背中をしっかと抱える。
男「くっ! 入っt」
ギリギリギリギリ
イ「〜〜〜!」
男「痛たたたた!」
ギギギギギ
イ「痛い〜!」
男「止めて、折れる!」
メギッ
男「がっ!?」
ガボギゴギギン!男「ぐぼべらっ」イ「…あれ?」
イリーナの相手ができるのはベルドくらいだよな。
やはり、「熊」とか「トロウル」とか「ジャイアント」だろ。
ベルド×イリーナで誰かキボン・・・!
イリーナの相手…。
夢の中で小説版のグレソとってのはどうだろ?
筋力20オーバーくらいなら何とか耐えれるんじゃないのか?
筋力20以上か・・・
ベルド 24
ファーン 21
カシュー 21
アシュラム 20
リウイ 20
巨人殺しハーディー 19
パーン 16
ちなみにジーニでも18。ユズで19。レイハで20。
24ってやはり凄い。
473 :
466:03/10/20 12:17 ID:cFK610zX
何なら、漏れが書こうか? イリーナ受けで。
オリキャラも入れるから長くなりそうなんだけど、それでも構わないのなら、日曜にでもゆっくりと投下します。
相手は誰かな?
相手がオリキャラだとご遠慮願いたい。
相手がリウイなら抹殺w
相手がベルド、そりゃ無茶や
475 :
466:03/10/20 18:30 ID:cFK610zX
>474
ダークプリースト(複数)×イリーナです。
悪役だののモブキャラならいいんじゃね?
リウイの筋力はそんなもんだったのか……意外
478 :
ジョニー:03/10/20 20:16 ID:VrWTb2V1
>>475 鬼畜系・陵辱系ですか……
…ううむ(そんな誰ともわからん奴に)…
…しかし(でもイリーナの純愛って)…
(それも面白いような)…
…
……よし、OKですよ!
純愛系が好きだけど、
イリーナがどんな風に和姦するかなんてわかんないし。
最後にはイリーナの無限の体力に、相手の方が潰れてしまうみたいなのキボン。
479 :
466:03/10/21 00:31 ID:w133p0T7
なるべく希望にそえるようにします。
遅筆なので、気長にお待ち下さい。
480 :
ジョニー:03/10/21 00:53 ID:aPZdgn8n
同じSNE系だからわかってもらえると思ったんだが…
>どんな風に和姦するかなんてわかんないし。
481 :
466:03/10/21 12:16 ID:w133p0T7
ごめん、指摘されて気付いたよ。
いつもの高笑いが入っていなかったし。
和姦も入れようかな…。
>480
師匠! 「 HAHAHAHAHA!」が無いと、微妙にキャラが立たんのでありますぅ!
484 :
466:03/10/22 23:04 ID:Hl239sxZ
皆様に質問。プロット作成してたら、ラノベキャラ以外のオリジナル女キャラにもエロが付く可能性が出てきたのですが、どうします?
ちなみに、中年オヤジ×妹キャラ
a.エロ描写イラネ、すっ飛ばせ
b.せっかくだからキボンヌ
bをきぼんぬ。そして期待sage。
イリーナの筋力の件でふと思ったんだが。
筋力を下げてしまえばいいのでは?
確かあったよな、そういう呪文。
488 :
466:03/10/22 23:49 ID:Hl239sxZ
>485
グイズノー、ですか。
…うん、そういった組み合わせも面白いなあ。
って、話の都合上、今回は無理。
イリーナの話が終わってからで良いかな?
489 :
466:03/10/22 23:54 ID:Hl239sxZ
とりあえず、今回は、
暗黒神官中年オヤジ×妹キャラ
暗黒神官(複数)×イリーナ
暗黒神官×イリーナ
獣姦(予定)×イリーナ
のプロットを組んでいます。
>>487 ヒースがイリーナにウィークネス2倍、自分にストレンクスかける、てネタを考えたことがあるw
3分以内に押し倒さないと筋力が逆転され(16+6>24-6→16<24-6)、
6分以内に最後までヤっちまわないとナニが折られる(16<<24)、というw
急げヒース! イリーナの筋力が復活するまであと○ラウンド!
自分のストレンクスが切れた瞬間が、体感的に締まりが強くなってイくチャンスだ!
491 :
466:03/10/23 00:17 ID:DGtbd1TV
>490
その手もあったかw
ルルブ完全版には倍掛けは無理とあった。上下できるのはプラマイ6だって。
>490
禿ワラタ
見たい、読みたいそれ。
ナニの持続じゃなくて、魔法の持続……まぁ、それはそれでヒースらしいかもしらんがw
この場合は早漏の方が良いしな
むしろ自分にはシャープネス+プロテクションで
シェイプチェンジでナニを巨大化
エンチャントウェポンしたら…
499 :
466:03/10/24 12:08 ID:DpN59m6L
>408
そのネタ使わせていただきますw
500 :
466:03/10/24 12:09 ID:DpN59m6L
>498の間違い、失礼した。
保守
ここってSWネタ以外は通用しないのね……。
>>502 何か書いてくれるのですか?
もちろんSW以外も大歓迎です
504 :
466:03/10/25 22:28 ID:yhnMHfju
スレタイ通りだからsw以外でも大丈夫。つか、神サマ降臨してくだちぃ。
漏れの現状報告。プロットを立てた。下書きを始めた。エロは半ばからだが、まだ物語の導入部を書いている途中。予想外に長ェ。
できあがるそばからうぷしたいが、途中で矛盾が生じるかもしれないので、まことに勝手ながら完成までしばらく待ってホスィ。
506 :
466:03/10/25 23:05 ID:yhnMHfju
いや、さすがにそこまではw ガンガルよ。
風のハヌマーンより早く…って分かるやついるのか?
タイタニアの新刊より早く…
期限が有るようで無いようなw
>>507 持ってるよ、「風のハヌマーン」。
富士見ファンタジア大賞作品で、ライトノベルファンなら1読して損は無い作品だ
けど……
「続きは如何した!!!!」
と、言われ続けてますね。作者の滝川羊は。
SWネタなんだけど仮にみやびタンや清松センセイを
パロディにしてほしいんだがアリ?
それとも実在している人だからマズイ?
511 :
466:03/10/26 02:37 ID:zAxl8669
コミケに行くと、俳優をエロやパロにした本を見たことはあります。okでしょ。
ちなみに漏れは、清松氏や秋田嬢のこと良く知らんからパス(ぉ
一応断わっておくが、清松みゆきは女だよ。
で、村川忍はテディベアなんだな。
>>512 聞くところによれば「ムチムチのオネーチャン」らしいですね。
あと、「わきあかつぐみ」と言うお嬢さんが、昔のTRPG界に居たそうです。
515 :
466:03/10/26 23:03 ID:zAxl8669
…マジでつか?
何年か前、コンベンション行ったとき、SNEメンバーで確認した女性は柘植さんだけでした。北沢さんは天を突くような背丈と「俺は体育会系だ!」と言わんばかりの体格しか覚えておりませんw
その他の方々は普通の人でした。
あ、メックウォリアでいかにも理系つかメカオタク風な男性がいたなあ…。
>>510 モー娘や声優のエロスレもあるんだし、実在が駄目ってことは無いけど…
信じるなよw
TRPG用誤辞典ネタだ。本気にすな
なにおいう、清松センセはぱっつんぱっつんの美人さんだぞw
保守
保
このスレのどっかにまぶらほの小説って無かったっけ?
だれぞキーリを書いておくれ……。
ハヴィ×キリで。
528 :
名無しさん@ピンキー:03/11/01 17:44 ID:EM+tOIW6
だれかいろんな地球の救いかたで書いてくれ、すごいマイナーだけど
>527
イイ(・∀・)! それ見たい
>529
ナカーマ(AA持ってないので略
531 :
サザム:03/11/02 11:01 ID:vo0aX0WQ
死ぬまでに一度は書いてみたいエロパロってあるでしょ?
いやいや、100レス以上の大作とか、そういう大袈裟なものではなくて、スレの流れを全く無視したネタで。
私も『封仙娘々追宝録』で一つ書いたのだが、投下してみても良いだろうか?
駄目だと言われてもやってしまうぞ。
では、
532 :
サザム:03/11/02 11:02 ID:vo0aX0WQ
〜刀を惑わすお節介〜
「何と言うか、非常に居心地の悪い村だな」
「そ、そうだね、殷雷」
辟易とした表情の殷雷に、和穂は戸惑いに満ちた声を返した。
白い道服に身を包んだ和穂の、はっきりとした眉の下の瞳は、うろうろと落ち着き無く周囲を泳いでいる。
裾の長い黒の外套を纏った、武人然とした殷雷の姿からも、いつになくげんなりとした雰囲気が漂う。
その原因は、村の住人たちの殆どが、男女で仲睦まじくしている事であった。
「愛してるよ、お前」「ええ、私もよ、あなた」
「ぼかぁ、君といる時が一番幸せだなぁ」「やだもう、恥ずかしいじゃない」
「なあ、いいだろう?」「だ、だめよ、せめて家に帰ってから……やんっ!」
老若・貴賎を問わず、あちらでもこちらでも、背中が痒くなるような愛の囁きを交わし合っていた。
中には、道端で抱き合ったり、更にはそれ以上の行為に及ばんとしている組すらいる。
建物の影で情熱的な口付けを交わしている場面を見てしまい、和穂は慌てて目を逸らした。
「ねえ殷雷。これって、やっぱり宝貝の影響だよね?」
「当たり前だ。こんな奇天烈な状況、宝貝以外に考えられるか」
耳まで真っ赤にして俯き、つんつんと外套の裾を引っ張る和穂の声に、殷雷はきっぱりと断言した。
傍目に凛々しい青年としか見えない彼は、実はただの人間ではない。
彼の名は殷雷刀。仙人の作り出した不可思議な力を持つ道具、宝貝が人の姿を取ったものである。
仙人の弟子であった和穂は、とある失敗から、封印されていた欠陥宝貝を人間界に逃亡させてしまった。
だが、情に脆い武器として封じられていた殷雷だけが、それを潔しとせずにその場に留まったのだ。
533 :
サザム:03/11/02 11:04 ID:vo0aX0WQ
その後も色々とあって、今は仙術を封じられた和穂の護衛役として、欠陥宝貝を回収する旅に同行している。
これまでも、宝貝の回収には様々な困難が伴っていたが、さすがにこういった状況は初めてだった。
「とにかく、まずは宝貝らしき物の噂を尋ねてみるか」
「尋ねるって、この人達の誰かに話し掛けるの?」
とても自分には出来ないと、途方に暮れた様子の和穂の呟きに、殷雷はぐっと言葉を詰まらせた。
確かに、延々と二人の世界を作っている処に声を掛けるのは、殷雷もかなり抵抗がある。
以前、徳利の宝貝がいた村では、村人全員が酔っ払いになっていたが、今回はそれより遥かに厄介である。
切った張ったの戦いならば、殷雷はいくら相手が強敵でも尻込みはしないが、これはいささか勝手が違う。
しかし、当ても無くこの辺りを彷徨うのも、それはそれで勘弁して欲しいところだ。
「仕方あるまい。出来るだけ、その、冷静そうな奴らから訊いてみるとしよう」
悲壮な決意を固め、殷雷は肩を寄せ合っている老夫婦へと歩み寄っていった。
◇ ◇ ◇
「ここか、急に霊験あらたかになったという社は」
「そうだね。宝貝の反応もあそこみたいだし」
村人から何とか話を訊き出した二人は、村外れの大きな社に辿り付いた。
そこは昔から縁結び・夫婦円満を謳っていたのだが、ある時を境にして、急にご利益が強くなったらしい。
和穂が付けた白い石の耳飾り──探知用の宝貝・索具輪も、そこに回収すべき宝貝があることを示している。
索具輪から手を離すと、和穂はぺちぺちと頬を叩き、恋人たちの熱気に当てられた頭をしゃんとさせた。
「よし、行くぞ和穂。……その前に、そろそろ裾を放してくれ」
「あ、ごめんね殷雷」
解放された殷雷が歩き出すと、和穂は親鳥に従う雛のように、ちょこちょこと後をついていった。
534 :
サザム:03/11/02 11:06 ID:vo0aX0WQ
「御免。ちと物を尋ねたいのだが」
「おやまあ、こりゃまた初々しいねぇ。あんたら旅人さんかい?」
社の中に入ると、そこにはふくよかな体つきをした一人の婦人の姿があった。
神主というにはいささか不釣合いな、派手な衣装を身に着け、福々しい笑顔で和穂と殷雷を迎える。
一見したところ、どこの村にも一人二人はいる、ただの世話好きの小母さんといった風情だった。
「やれ嬉しいねぇ。最近は、この辺りの人間はあらかた片付けちまったもんで、わたしの出番が無かったんだよ。
いやいや言わなくたって判ってるよ。どんな悩みかは知らないけど、まぁこの衾和さんに任せておおき。
わたしにかかりゃあ、良縁成就、夫婦円満、上手くいくこと間違い無しさね」
その婦人──衾和は、口を差し挟む間もないほど、つらつらと喋りながら、どっしりとした胸をドンと叩いた。
和穂と殷雷を見て、すっかり参拝者と間違えているらしい。
殷雷はその勢いに呑まれ、金魚のように口をパクパクと開閉するばかりである。
それを見かねた和穂は、衾和が息を継ぐ合間を見計らい、殷雷の背後からおずおずと語り掛けた。
「あっ、あのっ! 私たち、別にお参りに来た訳じゃないんです!」
「はい? 旅の人が縁結び以外で、この社に何の用だい?」
和穂が告げると、衾和は笑うのをやめて、いぶかしげに眉をひそめた。
そこへ、ようやく気を取り直した殷雷も言葉を重ねた。
「ここに宝貝があるだろう。俺達は、それを回収しに来たのだ」
「宝貝は、人間界にあってはいけない物なんです。お願いです、宝貝を返してください」
二人の言葉を聞くと、衾和は再びにっこりと微笑み、あっさりとした口調で答えた。
「なるほど、あんた達が宝貝を回収してるっていう、和穂ちゃんと殷雷刀かい。思ったよりも遅かったねぇ。
返すも何も、宝貝はわたし自身さ。わたしの名は衾和炉。香炉の宝貝だよ」
535 :
サザム:03/11/02 11:08 ID:vo0aX0WQ
◇ ◇ ◇
「今度の回収は、あたしたち何もしなかったね」
「まあな。何しろ、当の衾和炉自身が、持ち主を説得してくれたからな」
「なあに、お安い御用さ。思う存分使ってもらえたし、和穂ちゃんにも悪いと思っていたしね」
その夜、殷雷と和穂は、衾和と共に村の宿屋へ腰を落ち着けていた。
持ち主である社の神主と衾和の話し合いは、家出をする家内とそれを止める旦那、といった様相を呈した。
和穂たちが呆気に取られて見守る中、まるで夫婦喧嘩のような言い争いは夕暮れ時まで続いた。
参拝者が減ることを心配した神主は必死に掻き口説いたが、衾和は一歩も譲らない。
最後はすがる神主を半ば振り切るようにして、衾和は二人に意気揚々とついてきたのであった。
「それで、衾和さんのお願いってなんですか?」
和穂は湯飲みを卓に置くと、対面で茶をすする衾和に問い掛けた。
本来なら回収した宝貝は、和穂の持つ瓢箪の宝貝、断縁獄に収められる。
しかし断縁獄は、対象が吸引に抵抗する意思を持つ場合、その機能を発揮することができない。
衾和は回収されること自体は快諾したものの、その前にちょっとしたお願いを聞いて欲しいと言ってきた。
落ち着いて話のできる場所がいいと言うので、和穂たちはこの宿屋にやって来たのであった。
「ああ、そうそう。いやなにね、本当にちょっとした事なんだよ」
「前置きはいい。さっさとその願いとやらを言ってみろ」
またぞろ喋りまくられてはたまらんとばかりに、殷雷は茶請けの漬物を齧りながら、気の無い声で呟いた。
「せっかちだねぇ。余裕のない男は嫌われるよ」
「何とでも言え。こちとら、まだまだ気の遠くなる数の宝貝を回収せねばならんのだ」
こういった手合いの女性が苦手らしい殷雷は、そっぽを向いてガリガリと漬物を噛み砕いた。
536 :
サザム:03/11/02 11:10 ID:vo0aX0WQ
「まあいいさね。お願いってのは他でもない。あんた達の仲を取り持たせて欲しいんだよ」
「ぶふっ!」
しかし、衾和がそう言った途端、殷雷は口の中にある漬物の欠片を盛大に吹きだした。
「えっと、あの、衾和さん? あたしと殷雷の仲を取り持つ、って?」
和穂はきょとんとした顔で、にこやかに笑う衾和に向かって首を傾げた。
尋ねながら、欠片が気管に入って激しくむせている殷雷の背中を、とんとんと叩いてやる。
そんな二人を等分に見やりながら、衾和は人差し指を顔の横に立て、諭すように語り始めた。
「あんたらどっちも、その手の事には疎いようだからねぇ。そういうのを見ると、わたしゃ我慢できないのさ。
男と女が一緒に旅をしてて、お互い情が湧かないはずがないだろ?
もっと素直になって、いっぺん身体を重ねりゃ、相手の気持ちもはっきり判るってもんさね」
「ちち、違います! あたしと殷雷はそんなんじゃ!」
「ゲフ、ゲホッ! その通りだ衾和、俺はただの子守り役に過ぎん! 勝手に話を作るな!」
衾和の言葉の意味を悟った和穂は一気に赤面して、ぶんぶんと首を横に振った。
ようやく欠片を吐き出した殷雷も、少し涙目になった双眸で睨みつけ、噛み付きかねない勢いで怒鳴る。
しかし衾和は、二人の抗議を軽くいなし、お気楽な様子で話し続けた。
「はいはい、判ってるよ。まったく二人とも、龍華ちゃんに似て素直じゃないねぇ。
でもそれでこそ、あたしの出番があるってもんさ。これが最後だ、しっかり役目を果たしてやるよ。
いや、お礼なんざいらないよ。わたしゃ好きでやってるんだから」
「だから待てと言っとろうが! 人の話を無視するんじゃない!」
殷雷は壁に立て掛けてあった棍を引き寄せ、脅してでも止めさせようと動いた。
だが、欠陥である性格的な甘さの為、一息に破壊するほどの決断は出来ず、衾和を制するには一歩及ばない。
537 :
サザム:03/11/02 11:12 ID:vo0aX0WQ
衾和が服の袖をばさりと振ると、そこから真っ白な煙が大量に溢れる。
桃にも似た甘い匂いのする香が、むせかえるほど濃密に部屋の中へ振り撒かれた。
「いっ、いかん和穂! 吸うな、息を止めろ!」
殷雷は慌てて息を止めると、和穂の身体を抱えて部屋の隅に飛び退り、彼女の口元を片手で塞いだ。
だが抵抗も空しく、煙は意思を持つかのように和穂と殷雷を取り巻いて、二人の体に染み込んでいく。
「無駄だよ。こいつはただの香じゃなくて、仙香なんだよ。息を止めたぐらいで効かなくなるもんかね。
特別濃くしてやっといたから、すぐに効果が出てくるはずさ。
おっと、わたしがいつまでもここにいちゃ、したくっても出来やしないね。
そんじゃま、とっとと回収されるとしようかね。和穂ちゃんは初めてのようだから、優しくしてやるんだよ」
衾和はさっぱりしたという顔で言い終えると、和穂の腰から断縁獄を取り上げ、中に吸い込まれていった。
「待て、冗談ではない! 今すぐこれを解除しろ、衾和っ! おいっ!」
床に転がる断縁獄に向かって、殷雷は無駄だと知りつつも必死に声を掛けた。
本性は刀である殷雷には、こうして人の姿をとっている時でも、並み大抵の毒や薬なら効きはしない。
しかし、さすがに仙香ともなると話は違うのか、その効果は確実に殷雷の意識を蝕み始めた。
「くそっ、こんな真似をされて黙ってられるか! 今すぐ引きずり出して……」
「殷雷……。どうしよう、身体が熱いよぉ……」
「か、和穂!?」
再び衾和を呼び出そうと、断縁獄に手を伸ばした殷雷の背中に、和穂が崩れ落ちるように抱きついて来た。
そのままずるずると床に倒れそうになるのを、殷雷はとっさに身を捻って、胸で抱き止めた。
彼女の肢体は、厚い道服越しにもはっきり判るほど火照っており、瞳はこみ上げる欲情に潤んでいる。
腕の中に収まった和穂の身体の柔らかさと、かすかに立ち昇る少女の体臭に、殷雷の理性がグラリと揺らいだ。
538 :
サザム:03/11/02 11:14 ID:vo0aX0WQ
「和穂、落ち着け! こんな香などに惑わされるんじゃない!」
殷雷は激しい欲求に抗いながら、脱力した和穂の耳に呼び掛けた。
しかし和穂は、殷雷の胸に顔を埋めたまま、もぞもぞともどかしげに身を捩る。
「駄目……。もう、我慢できない……」
「ま、待てというに! 俺はあくまで、お前の護衛役であってだな!」
「身体が、熱くて、苦しいよぉ……。殷雷ぃ……」
「む、胸を押し付けるんじゃないっ!」
滅多に弱音を吐かない和穂の呟きに、殷雷は彼女の欲求の強さを思い知った。
耐え難い疼きに支配された和穂は、殷雷の引き締まった身体に擦り寄り、胸を押し付けた。
和穂のささやかな膨らみが胸板で潰れ、その柔らかさを殷雷に伝えてくる。
殷雷の強靭な克己心をもってしても、そんな和穂の媚態と仙香の効果に抗するのは、非常に困難だった。
「殷雷は、あたしのこと、きらい……?」
「そうではない、そうではないが……」
「だったら、お願い……。これ、どうにかして……」
性の昂ぶりに支配された和穂は、子兎のように小さく震えながら、殷雷の顔にすがるような目線を向けた。
直感的に、自分の熱を鎮めることが出来るのは、殷雷だけだと悟ったらしい。
羞恥と本能と、胸の奥底にあった殷雷への思慕の念に、和穂の理性は掻き乱されている。
それ故に、和穂の言葉には真情がこもり、その響きは殷雷の抑制を強く揺さぶった。
「ば、馬鹿者っ! それがどういう意味か、判って言っているのか!?」
「そのくらい、知ってるよ……。でも、殷雷ならいい……ううん」
和穂はかぶりを振ると、声を上ずらせる殷雷の顔をひたと見詰めた。
539 :
サザム:03/11/02 11:16 ID:vo0aX0WQ
そして、ふわりとはにかむような笑みを浮かべて、殷雷にそっと囁く。
「殷雷じゃなきゃ、いやなの……」
和穂の真っ向からの求愛に、殷雷の理性の防壁は容易く打ち破られた。
「ぐぬぬぬぬ……! ええい、みっともない! 武器の宝貝ともあろう者が、香炉の思惑に乗せられるとは!」
「きゃっ!? 殷雷?」
我慢の限界に至った殷雷は、自分の不甲斐なさに悪態をつきつつ、細いおとがいを軽く持ち上げた。
突然の怒鳴り声に戸惑う和穂の視線をしかと受け止め、残る片腕でそっと腰を引き寄せ、顔を近づける。
「くそう、もうどうなっても知るか。……和穂、本当にいいのだな?」
「あ、改まって訊かないでよ。恥ずかしいんだから……」
真摯な口調で殷雷が問い直すと、和穂はかぁっと赤くなりながら、おずおずと目線を逸らした。
「今ならまだ止められる。が、一度始めたら止められる自信がないのだ。答えてくれ、和穂」
「殷雷……」
しかし、殷雷の苦悩に満ちた囁きに、再び間近にある彼の顔に視線を戻した。
殷雷の顔からは、和穂を傷付けてしまう事への懸念と、激しい欲望との葛藤が見て取れる。
そんな表情から、殷雷の自分への想いを感じ取った和穂の胸に喜びが湧き上がり、彼女の背中を押した。
「……うん、いいよ」
「よかろう、ならば始めるぞ。恥ずかしければ、目を閉じているといい」
「い、殷雷……んっ」
頷く和穂に優しく呟くと、殷雷は桜貝のような唇に、獲物を捕らえる鷹の素早さで自分の唇を重ねた。
その勢いとは裏腹に、完全に間合いを見切った殷雷の唇は、ふわっと柔らかく和穂の口を塞ぐ。
「……ん、むぅ……」
唇の感触に驚き、一瞬見開かれた和穂の瞳は、やがて安心したようにゆっくりと閉じられていった。
540 :
サザム:03/11/02 11:18 ID:vo0aX0WQ
◇ ◇ ◇
「んんっ、ん……」
和穂は甘やかに唇を吸われながら、寝台に連れ込まれた。
横抱きにされ、寝台の端に腰掛けた殷雷の腿の上に、ちょこんと収まった格好になる。
殷雷は唇の上下を交互についばみ、和穂のうなじを掌で柔らかく掻き抱く。
息を止めていた和穂は次第に苦しくなり、首を軽く反らして殷雷の接吻から逃げ出した。
「んっ……ぷはぁっ! はぁ、はぁ、殷雷……。息、できないよ……」
和穂は薄目を開けると、自分の胸の中央を片手で押さえ、抗議の意を込めてそう呟いた。
押さえた手に早鐘のような動悸が伝わり、彼女自身の興奮を如実に伝えてくる。
「鼻で息を継げばよかろう。俺は別に気にせんぞ」
「やだ、そんなの……。殷雷の顔に、息かかっちゃうよ……」
「この程度で恥ずかしがってどうする。求めてきたのはお前ではないか」
「そ、それはそうだけ……んむっ!? ん、んーっ!」
殷雷は和穂の微妙な乙女心を解せず、それ以上の抗議は受け付けないとばかりに、再び唇を奪った。
同時に細いうなじと背中を両腕で抱き締め、柔らかな肢体の感触を存分に味わい始めた。
「んむぅっ! むむっ、ぅん……。ん……む、んぅう……」
大きく背を反らした和穂は、殷雷の腕の中でむずがるように身を捩りながら、細かく首を左右に振った。
しかし、殷雷はしっかと和穂の頭を押さえて、情熱的に彼女の小さな唇を貪る。
舌先でつつっと唇の輪郭をなぞり、手本を示すように鼻でそっと息をしながら、何度も吸いたてる。
巧みな舌使いと、頬に掛かる温かな殷雷の吐息に、和穂は例え様のない安らぎを覚え、引き込まれていった。
541 :
サザム:03/11/02 11:20 ID:vo0aX0WQ
「んふぅ……、んっ、ふっ……ふむっ! んっ、ふ、んん……」
和穂は小さく鼻を鳴らしながら、殷雷の舌の動きに身を任せていった。
柔らかく抱き締める殷雷の腕から彼の体温が伝わって、和穂の身体の芯を蕩けさせる。
殷雷の舌が催促するように歯列をつつくと、和穂は意図が判らないながらも、そろそろと口を開ける。
するとすかさず舌先が口腔に侵入し、ゆったりとした動きで中を探っていった。
「んっ、ちゅ……」
「んふ……! むっ、んんっむ……んむぅ……」
殷雷は、縮こまった和穂の舌を探り当てると、横から掬い上げ、するりと絡め取った。
そしてそのまま、和穂の緊張を解すように、しごき立てていく。
ざらついた舌同士が擦れる感触に、和穂の意識は眩み、部屋がぐるぐると回っているかのような錯覚に陥る。
その感覚から無意識のうちに、和穂は殷雷の首にするりと腕を回す。
殷雷の妙に慣れた風情の接吻を受ける内に、和穂の胸に一抹の寂しさがよぎった。
「んっ、ふぁ……。殷雷、どうしてこんなに上手いの?」
「い、いきなり何を言い出すのだ?」
殷雷の唇が離れると、和穂はどことなく頼りない口調でそう呟いた。
軽く目を剥く殷雷に、少し拗ねた風に顔を背ける。
「やっぱり、深霜とか他の宝貝とかと、その……、こんな事したの?」
「なんだ和穂、やきもちか?」
「……うん、そうかな。そうみたい」
「な、なに!?」
冗談混じりに訊いた殷雷は、以前に似たような問い掛けをした時とは違う和穂の返答に、らしくもなく狼狽した。
542 :
サザム:03/11/02 11:22 ID:vo0aX0WQ
「殷雷が、他の女の人とも、こういう事をしたかもって思っただけで、胸が苦しくなるの。
おかしいよね。前に深霜との話を聞いた時には、ちょっともやもやしただけだったのに。
でも、でも今は、何だか悲しくって、すごく切なくて。……馬鹿だよね、あたし」
和穂は殷雷の腕の中で身を竦めながら、薄く涙さえ浮かべて、胸中の想いをそのまま口にした。
少女らしい嫉妬の気持ちを告白した和穂に、殷雷の彼女への保護欲と情愛が、心の奥底から溢れ返った。
殷雷は小さく苦笑を洩らすと、和穂の身体を抱え直し、額同士をこつんと突き合せた。
「あ、痛!?」
「まったく大馬鹿者だ、この早とちりめ」
「え? 殷雷?」
言葉の内容と口調との落差に疑問を抱き、和穂は至近距離にある殷雷の目を覗き込んだ。
殷雷は精一杯しかめっ面をしようとしている様子ではあるが、その眼差しだけは柔らかく微笑んでいた。
「こんなものは、人の形を取る宝貝ならば、誰でも基本的に備えている知識の一つに過ぎん。
それに本来、あの厄介な香の効果でもなければ、性欲など意思の力で簡単に押さえ込むことが出来る」
「あ。そう、なんだ……」
「そうだ。普段から抑制が効かないのは、あの色惚け深霜ぐらいのものだ。
第一だな……。な、なんだ、その嬉しそうな顔は」
「えへ。だって、つまりは殷雷も初めてって事でしょ? あたしと一緒だと思ったら、なんだか嬉しくて」
「むぐっ……」
涙を拭いながら微笑む和穂の言葉に、つい口を滑らした事を悟った殷雷は、思わず絶句した。
実際の経験がない事を指摘されて、殷雷の身体に今更ながら緊張が走る。
それに加えて、濡れた瞳で笑う和穂のしおらしさに胸を打たれ、みるみる顔面に血が昇ってきた。
543 :
サザム:03/11/02 11:24 ID:vo0aX0WQ
「……殷雷、顔、まっ赤だよ」
「うっ、うるせえ! 納得したのなら続けるぞ!」
「あっ、やん!」
和穂に揶揄された殷雷は、照れ隠しに彼女の肢体を引き寄せると、少し乱暴に寝台の上へ押し倒した。
◇ ◇ ◇
「下らん事ばかり言うのは、この口か?」
「あっ……ぅん! んふ……、むっ、ちゅ……」
仰向けに寝かせた和穂に覆い被さると、殷雷は三度、彼女の唇に吸い付いた。
それと同時に、道服の上から和穂の胸に手を添えて、掌でこねるように優しく愛撫し始めた。
和穂も、今度は自分から小さく舌を突き出して、ぎこちないながらも懸命に、殷雷の動きに合わせようとする。
殷雷の手が布地越しに隆起し始めた先端を擦り、じぃんと痺れるような快感がそこから湧き上がる。
沸き立つ悦びの波濤に、和穂の頭からは、余計な思考がさらさらと砂のように零れ落ちていった。
「和穂、脱がすぞ。いいか?」
「……ん」
唇を充分に堪能した殷雷は、糸を引いて和穂の顎に垂れた唾液を拭ってやりながら、静かに尋ねた。
初めて異性に肌を晒す期待と羞恥に、和穂は胸を高鳴らせながらも、こっくりと頷く。
上体を起こした和穂の了承を得て、殷雷はしゅるしゅると帯を解き、道服の襟元を左右にはだけさせる。
するりと上着が滑り落ちると、和穂の腕を袖から抜き、寝台の脇に押しやった。
「ほら、腕を挙げろ」
「ん、……こう?」
続けて肌着に手を掛けた殷雷に促され、和穂は言われるままに、両腕を肩まで持ち上げた。
544 :
サザム:03/11/02 11:25 ID:vo0aX0WQ
殷雷によって最後の一枚を脱がされると、瑞々しい小振りな乳房が、ふるんとかすかに弾む。
飾り布でまとめられた髪を軽く振ると、和穂は交差させた両腕で身体の前を隠し、寝台にとすんと横たわった。
「あっ……!」
しかし殷雷は、即座に身体を隠す和穂の手首を掴むと、脇にどけて寝台の上に押し付けた。
和穂は小さく声を上げるものの、殷雷の望みを理解して、彼が手を離しても、そのままの姿勢を保つ。
細い鎖骨の線と、なだらかな二つの膨らみ、そしてちょんと腹部に付いた臍の辺りまでが、殷雷の目に映った。
「…………」
殷雷は無言のまま、和穂の初々しい裸身に見入った。
完全に熟し切っていない肢体は、女らしさと子供っぽさが入り混じり、絶妙な危うい美しさを秘めている。
触れれば壊れそうな、それでいて堪らなく触れたくなる造形は、この年代特有の張りと艶の均衡から成り立つ。
半ば放心してしばらく見詰め続けていると、目元を朱に染めた和穂が、遠慮がちに呟いた。
「……殷雷。私の身体、どこかおかしい?」
「え、うあ? な、なんだいきなり?」
和穂の声に意識を引き戻された殷雷は、奇妙な声を上げて彼女の身体を凝視するのを止めた。
和穂は胸を隠したがっているのか、先程から身体をもじもじと動かしている。
軽く腕を挙げては、思い直したように寝台の上へ戻す様が、和穂の純情を表して、何ともいじらしい。
殷雷が顔に疑問符を浮かべると、和穂はどことなく不安げな表情をして続けた。
「だって殷雷、ずっとあたしの身体を睨んだまま、黙ってるんだもん。だから変な処でもあるのかと思って」
「あ、いや、そういう訳ではない。単なるこちらの都合だ、気にするな」
どうやら視線の意味を取り違えたらしい和穂に対して、殷雷はあいまいに言葉を濁した。
堅物で口下手の殷雷に、『お前の美しさに見惚れていた』などと、正直な理由を話せるはずもない。
545 :
サザム:03/11/02 11:27 ID:vo0aX0WQ
「気にするなって言われても、やっぱり気になるよ。ねえ、都合ってなに?」
「ええい、俺の口からこれ以上言えるか。少しは察しろ」
「あっ、ふぅん!?」
尚も問い詰める和穂にそう言い捨てると、殷雷は彼女の艶やかな肌に指を這わせた。
胸の輪郭をさわさわと撫で、流れるような動きで和穂の感覚を引き出す。
素肌を伝う殷雷の指先に、和穂の疼きは鎮められ、代わりに燃えるような快楽が支配していった。
「ずる……い、殷雷ってば……。誤魔化さないで、答えて……んっ、ふあっ!」
殷雷の愛撫から、何となく理由を悟りながらも、はっきりとした言葉が聞きたくて、和穂は駄々をこねた。
けれど、殷雷が与えてくる快感のあまりの甘美さに、和穂の問いは飲み込まれていった。
◇ ◇ ◇
「やっ、だめ……! それ、すごく、響くの……っ!」
殷雷は鎖骨の線に唇を滑らせ、胸の頂きを指先で軽く弾いた。
波紋のように全身へ広がってゆく快感に、和穂はぎゅっと目を瞑り、跳ね上がるように背筋を反らした。
和穂が大きく反応したのを確認すると、殷雷は小豆大の突起を指先でこね、掌で周りの柔肉を揉み解す。
胸の奥が苦しくなる感覚に、和穂は寝台の上でずりずりと逃げ出そうとした。
だが、ろくに進まないうちに、殷雷の手が背中に回され、その肩を抱きとめた。
「それ以上動くと、壁に頭をぶつけるぞ」
「だっ、だって! あたし、こんなの、初めてでっ……!」
快楽に戸惑う和穂の足が、じたじたと寝台の敷き布を蹴り、その上を何度も滑った。
殷雷にしっかりと抱えられ、逃げる術を無くした和穂は、逆手に掴んだ敷き布へ、しかと指を絡める。
白い肌にうっすらと浮き始めた汗を、殷雷の舌がそっと舐め取った。
546 :
サザム:03/11/02 11:29 ID:vo0aX0WQ
「んふぅ! やっ、変な……変な、気分に、なっちゃう……よっ……!」
殷雷はそのまま和穂の胸元に唇を寄せると、つんと突き立った乳首を唇で挟み、舌先をちろちろと動かした。
体の芯に直接響くような刺激に、和穂は激しく首を振り、白い珠のついた耳飾りが小さく音を立てた。
「ちゅっ……それでいい。もっとその感覚に集中しろ」
「んんっ! あっ、殷雷……っくぅん!? あっ、ん、やっ……!」
和穂の様子から、単に未知の快感に怯えているだけだと悟った殷雷は、構わず愛撫を続ける事にした。
双丘の先端を交互に吸っては舌で押し潰し、指先で和穂の滑らかな肌を撫で回す。
軽やかな指使いに、和穂はくすぐったがるどころか、艶を含んだ甘い喘ぎを洩らす。
これも仙香の効果なのか、全く経験が無いはずの和穂の肢体は、早くも開花し始めていた。
「……まだ、切ないか?」
「ううんっ……。何だか、どんどん、身体が、熱く、なってっ……!」
和穂の白い肌はうっすらと紅潮し、汗の匂いと混じって芳しい香りを放っていった。
酒に酔った時のように目の焦点を失った和穂は、殷雷の与えてくる快楽を積極的に受け入れている。
殷雷に悟られまいとしてか、時折そっと内股を擦り合わせ、興奮に乾いてきた唇を小さく舌を出して舐める。
しかし、殷雷の眼は、和穂のそんな物慣れない様子から、何を求められているのか察していた。
「ここが疼くのか、和穂?」
「あっ、や、だめっ!」
殷雷が袴の中に手を忍ばせ、乙女の秘所へ触れようとすると、和穂はとっさにその手首を押さえつけた。
自分のそこがどうなっているか、殷雷に知られてしまうと思っただけで、猛烈な恥ずかしさを覚えたのだ。
同時にぎゅっと太股を重ね合わせて、湿っているのが自分でも分かるそこを、殷雷の指先から守る。
わななく和穂の手足はいかにもか弱く、殷雷が軽く振り払える程度の力しか残っていない。
547 :
サザム:03/11/02 11:31 ID:OEtH4gaE
だが、殷雷はあえて手を止めて、代わりに和穂の耳元へと顔を寄せた。
「駄目、か。どうしてだ、和穂?」
「だって……、だって……」
「俺に触られるのは、いやか?」
「違うのっ! いやじゃないけど、でも、だめっ……だめなのっ!」
あくまで優しく問い掛ける殷雷に、和穂はどうしたらいいか分からず、ただ首を左右に振った。
殷雷に触られるのは、とても気持ち良いし、嬉しい。
けれど、自分の身体の反応が堪らなく恥ずかしく、また、これ以上の快楽に対するかすかな慄きもある。
複雑に絡み合うそれらの感情に翻弄され、筋道立って話せるような冷静さは既に無い。
とても理解して貰えるとは思えなかったが、和穂はそう返すのが精一杯だった。
「済まん、愚問だったな。恥ずかしくて怖くて、自分ではどうしようもないのだろう?」
「え……? 殷雷、なんで……?」
しかし、和穂が言葉に出来なかった想いを、殷雷は的確に言い当てた。
心の全てを見通したかのような殷雷の顔を、和穂は半ば呆然として見上げた。
目の焦点を合わせると、殷雷は羞恥と興奮と恐れと戸惑いの入り混じった、複雑な表情をしている。
和穂には分かるはずも無かったが、その表情は先程の彼女の顔を鏡に映したように、良く似通っていた。
「俺も同じだ。抑制の効かない己を恥じているし、お前との関係を壊してしまいそうで、少し怖い」
「殷雷も……あたしと、同じ気持ち?」
滅多に心情を語らない殷雷の呟きに、和穂は驚きよりもむしろ喜びを覚えていた。
多少意味合いは異なるが、殷雷が自分と同じ感情を抱いていたという事実に、胸の奥がじんわりと暖かくなる。
548 :
サザム:03/11/02 11:32 ID:OEtH4gaE
ゆっくりと手の力を緩めていく和穂に、殷雷は自嘲ぎみに囁いた。
「だが、それ以上に、お前の身体に触れていたい、全てを知りたいという気持ちが抑え切れんのだ」
「あた、あたしも……。殷雷に、もっと触れて欲しい……。全部、知って欲しい……」
殷雷の言葉につられるように、和穂は心の奥底にあった欲求を無意識のうちに洩らした。
取り縋るように殷雷の手首を押さえていた腕はとすんと寝台に落ち、閉じていた膝からは力が抜けていく。
解放された手を、殷雷は更に奥へ進め、和穂の股間にふわりと被せるように添えた。
◇ ◇ ◇
「んっ!?」
殷雷の手が下腹部に当たると、和穂は鋭く息を吐き、ぴくんと肩を竦ませた。
綿毛のような下草に覆われたそこは、火照った肌よりもなお熱をはらみ、早朝の草葉のように露を含んでいた。
ちょうど中指のあたりにある幼い女陰は、零れた蜜でぴったりと吸い付き、その感触が殷雷の興奮をそそる。
殷雷は猛り狂う獣欲を抑えつけて、生まれたばかりの小猫を撫でる慎重さで、そっと掌を動かした。
「んんっ!? んっ、くぅっ!」
しなやかな殷雷の指で最も敏感な場所を撫でられ、和穂はきつく唇を噛み締めた。
胸に触れられた時の快楽を小さな鐘の音とするなら、今度のそれはまるで特大の銅鑼を鳴らしたに等しい。
包皮に守られた小さな肉芽を擦られる度、想像を絶する快感が一気に頭の芯まで響く。
特徴的な太めの眉を切なげに歪め、和穂はぎゅっと目を瞑った。
「和穂……」
「ぅんっ、ふっ、くぅん! んっ、や、いんら、いっ、みないでっ……!」
殷雷は和穂の乱れる様を見下ろしながら、一定の速度を保って、同じ場所を繰り返しなぞった。
声を掛けられた拍子に薄目を開いた和穂は、殷雷の熱のこもった視線を受けて、思わず顔を逸らした。
549 :
サザム:03/11/02 11:34 ID:OEtH4gaE
首を限界までひねって寝台に顔の半ばを埋め、幼げな風貌に浮かぶ歓喜の表情を、必死で隠そうとする。
しかし、殷雷は和穂の懇願を無視して、彼女のそういった可憐な仕草を、食い入るように見詰め続けた。
「和穂……。んっ、ちゅ……。和穂……」
「んくぅっ! んっ、はっ……っく、や、ふっ……んぅ!」
和穂の名を何度も呼びながら、殷雷は時折、細い首筋やふっくらとした頬、火照った耳朶へと口付けた。
秘所を撫でる殷雷の手は、徐々にその動きを早め、和穂の快楽を上へ上へと押し上げていく。
和穂の女陰からは堰を切ったように愛液が溢れ、それが殷雷の指に絡んで、愛撫を更に滑らかなものにした。
「くっ! ふ! あ! ああっ、あっ!」
やがて和穂の瞼の裏には、目の奥が痛くなるほどの極彩色の火花が乱れ飛び始めた。
深い谷底を覗き込んだ時のような、ふうっと吸い込まれていく感覚が、腰から全身に広がっていく。
上体を横にひねり、その感覚に引き摺られまいと、和穂は指が白くなるほどに敷き布を握り締めた。
和穂の痴態に心を奪われた殷雷は、その変化にますます興奮を深め、手の動きを速めた。
快楽に翻弄される和穂も、迫り来る限界を殷雷に伝えることすら出来ず、折れそうなほど首を反らして喘ぐ。
「ああっ、あっ……ああぁっ!!」
極みに達した和穂は甲高い声で鳴き、指を丸めた足の爪先をピンと張り、ガクガクとおこりのように震えた。
一瞬こわばった身体はすぐに力尽き、糸の切れた操り人形さながらに、四肢が寝台の上に投げ出された。
「和穂、気をやった……のか?」
「はぁっ……! はぁ、んっ、はぁっ……!」
殷雷はぐったりとした和穂へ、気遣わしげに問い掛けた。
和穂の胸は激しく上下し、乱れた前髪の掛かった額には、珠のような汗がいくつも浮かんでいる。
殷雷が髪を掻き分けつつ汗を拭ってやると、和穂はうっすらと目を開けて、小さく何度か頷いた。
どうやら、意識こそ失わなかったものの、言葉が紡げないほどに余韻が響いているらしい。
袴の中で動きを止めた殷雷の指先に、とろりと粘り気のある、和穂の絶頂の証がまとわりついた。
550 :
サザム:03/11/02 11:35 ID:OEtH4gaE
◇ ◇ ◇
「和穂っ……!」
殷雷は和穂の股間から手を抜き取ると、逸る気持ちに任せて、己の着衣を乱雑に脱ぎ出した。
息を切らした和穂がぼんやりと眺める中、殷雷の無駄無く引き締まった肉体が、すぐに露わになってゆく。
もどかしげに袴を下ろすと、すでに張り詰めていた剛直が、バネ仕掛けのように跳ねて天を指す。
殷雷のそこは、まるで本来の刀の姿を模したかの如く、硬く鋭く反り返っていた。
「和穂、俺は……っ!」
全てを脱ぎ捨てた殷雷は、和穂の腰紐を手早く解くと、袴をするすると剥ぎ取っていった。
和穂は抵抗するそぶりすら見せず、興奮した殷雷に身を任せ、生まれたままの姿にさせられてゆく。
そして一気に事を進めようと、殷雷は和穂の膝を割り、両足の間に膝を突く。
しかしその時、殷雷の目に和穂の幼い女陰が映り、燃え盛る熱情に理性が冷水を浴びせた。
和穂の男を知らない秘唇は、充分に濡れてはいるものの、花の蕾のようにしっかりと口を閉じていたのだ。
「くっ……!」
ここから先に進めば、和穂の身体を傷付けてしまうという事実が、今更ながら殷雷の胸に重く圧し掛かってきた。
以前にも、ある宝貝使いに意思の自由を奪われ、和穂を殴ってしまった事はある。
だが今度の場合は、仙香の後押しがあるとは言え、紛れも無く殷雷自身の欲求。
武器の宝貝として、折れ砕けるまで和穂の守護をせんと、自らに任じた戒めが、ほんの僅かに欲望を上回る。
殷雷は奥歯を強く噛み締め、和穂の肢体から目を逸らした。
「ん、はぁ……。殷雷、どうしたの……?」
「やはり駄目だ、俺は……いや、何でもない。これ以上はやはりするべきじゃない」
ようやく息を整えた和穂が尋ねると、殷雷は何かを言いかけて、すぐにそれを打ち消した。
551 :
サザム:03/11/02 11:37 ID:OEtH4gaE
「殷雷……もうっ」
殷雷の意固地なまでの頑なさに、和穂は仕方がないなといった感じの苦笑を洩らした。
和穂は持ち上げた手を殷雷の頬に当て、そっと彼の顔を正面に戻させた。
「な、何だ、和穂?」
「殷雷はいつもそうだね。自分の事は後回しにして、あたしが出来るだけ傷つかないように、って。
でもね、たまにはさっきまでみたいに、素直に本当の気持ちを表に出して欲しいな。
あたしは最初に言ったでしょ? 殷雷じゃなくちゃ、いやだって」
優しく頬を撫でながら諭す和穂の声に、殷雷は目が覚める思いだった。
理性は和穂の心情を分析し、ここで拒む方が、むしろ彼女の心を深く傷つける所業であると結論付けた。
和穂の慈母のような微笑みに、殷雷の躊躇いが朝日を受けた霜のように溶け崩れてゆく。
「お願い、来て……殷雷。あたし、殷雷と、一つになりたいよ……」
「かず……ほ……」
和穂は無防備に心も身体も全てを晒しながら、両手を広げて殷雷を招いた。
その無垢なまでの求めに、殷雷は半ば引き寄せられるようにして、和穂の上に重なっていった。
◇ ◇ ◇
「和穂……」
「んっ、く……」
殷雷は慎重に挿入の角度を見極めると、小さな入り口に先端を添え、静々と腰を進めた。
自身の中を分け入ってくる剛直を鮮明に感じながら、和穂は内心、殆ど痛みを覚えない事に驚いた。
微かな痛みや異物感も、殷雷と結ばれた喜びに比べれば、ほんのささいな事に思えた。
552 :
サザム:03/11/02 11:39 ID:OEtH4gaE
一方、ぬめりを帯びた肉襞の感触に引き込まれつつ、殷雷は和穂の華奢な体に覆い被さった。
あるべき場所にぴったりと収まってゆく感覚は、刀の宝貝である殷雷にとっては、馴染みのものである。
だが、胸に込み上げる無上の一体感は、かつて感じた事のない、充実した安らぎであった。
「やはりつらいか、和穂?」
剛直の全てを和穂の中に埋めた殷雷は、彼女の目尻に零れ落ちそうな涙の粒を見つけ、済まなそうに呟いた。
唇でそれを吸い取ってやると、しかし和穂はふるふると首を振り、花開くような笑顔を浮かべた。
「違うよ、嬉しいの……。殷雷と、身体だけじゃなくて、心まで繋がってる気がして……」
和穂はそう言いながら殷雷の背中に回した両腕に力を込め、心優しい刀の化身をきゅっと抱き締めた。
そうすると、触れた肌から互いの体温が伝わり合って、胸の鼓動までが和音を奏でるように重なっていく。
初めて知った一人の女としての喜びに打ち震え、和穂は情感を込めた声で囁いた。
「大丈夫だから、動いて……。もっと、殷雷の気持ち、感じたい……」
「あっ、ああ……」
和穂に負担をかけないよう、殷雷は虎伏(腕立て伏せ)の要領で己の身体を支えながら、ゆっくりと動いた。
指二本分ほど引いては、再び奥へ進むという小さな動作を、寄せては返す波のように、緩やかに繰り返す。
大半は和穂の痛みを気遣っての事だが、残りはすぐにも達しかねない、自分の快楽を抑え込む為でもある。
激しく動けばたちまち弾けてしまうほど、和穂の中は心地良く、そして温かかった。
「くっ、ふ……。平気か、和穂……」
「んっ、うんっ、だいじょぶ……。殷雷の優しさ、伝わってくる、から……」
最奥を突かれるたびにピクンと身体を震わせながら、和穂は殷雷の姿をじっと目に焼き付けていた。
指さえ入れた事のない膣内は、痛みこそ殆ど無いとは言え、流石に奥深い快感を得るまでには至らない。
触れ合った殷雷の肌が、動く拍子に和穂の乳房や陰核を軽く撫でるが、指先での愛撫に比べれば微かな刺激だ。
553 :
サザム:03/11/02 11:41 ID:OEtH4gaE
だが、殷雷に求められ、愛されているという実感は、穏やかな肉の快楽を補って余りある。
和穂の胸は愛しさでいっぱいになり、膣内の肉襞は彼女の想いを反映し、剛直に強く絡み付いていった。
「うっ、和穂……。俺は、俺はお前を……」
「いいよ、無理に言わなくても……。こうしてるだけで、全部分かるから……」
殷雷は、両肘を和穂の身体の脇に突くと、細い肩を背中から抱き寄せ、律動を早めていった。
次第に余裕が無くなってくるにつれ、和穂を守り、抱いているはずの自分が、逆に彼女に寄り掛かっていく。
自分の気持ちを上手く口に出せずにいると、和穂は包み込むような口調で、殷雷の耳にそっと囁く。
厳しく自己を律してきた殷雷にとって、他人に甘えるような軟弱な気持ちは、否定するべきものでしかない。
けれど今だけは、和穂の言葉と身体に縋り、頼りたいという気持ちを抑え切れなかった。
「和穂っ……! 済まん、俺はもうっ……!」
「んんっ、んっ、く、あっ……、いん、らいっ……!」
殷雷は和穂に対する気遣いを捨てて、彼女の中を強く掻き回した。
湿った肉のぶつかり合う音が高まり、殷雷の衝動が急速に高みへ昇ってゆく。
和穂は走る痛みさえも悦びに変え、両脚をぎゅっと殷雷の腰に回し、彼の動きを受け入れた。
きゅくきゅくと締め付けてくる和穂の膣内に、殷雷は剛直が溶け合ってゆくような感覚を受ける。
「くっ……、和穂っ!」
「ん、あ! はぁ……殷雷……」
最後に強く突き入れたところで、殷雷は腰を震わせて、和穂の中に全てを解き放った。
どくん、どくん、と膣内で跳ねる剛直の感触に、和穂は言い様のない充実感を覚え、満足げな吐息をつく。
疲れ切った様子の殷雷は、それでも和穂に負担を掛けないよう、懸命に自分の体重を両腕で支えている。
そんな殷雷を労わるように、和穂は荒い息に波打つ彼の背中を、優しく撫でさすってやった。
554 :
サザム:03/11/02 11:43 ID:OEtH4gaE
◇ ◇ ◇
「ん……あれ、殷雷?」
翌朝、和穂は隣で寝ていたはずの殷雷がいない事に気付き、もぞもぞと起き出した。
あの後、「今夜はこのままで寝たい」という和穂の求めに応じ、殷雷は腕枕をしてくれたのだ。
布団に温もりが残っていることから見て、殷雷が離れていってから、そう時間が経ったとも思えない。
和穂が上着を羽織りながら見回すと、殷雷は刀の姿に戻って、部屋の隅にぽつねんと寄り掛かっていた。
「ねえ殷雷、どうしたの? そんなところで……」
裸足でぺたぺたと歩み寄り、和穂は鞘に納まった殷雷を両手で捧げ持った。
刀の形態では言葉を発する事は出来ないが、こうして触れていれば、心話で意思の疎通をする事は出来る。
しかし、和穂が呼び掛けても、殷雷の方からは一向に返事が返ってこない。
「ねえったら。無視しないでよ、殷雷。答えてくれてもいいじゃない」
『……うるせえ。まずはちゃんと服を着ろ』
「あ」
鞘を小さく揺すりながら、繰り返し何度も尋ねると、殷雷は渋々といった感じで心話を返してきた。
不機嫌そうな殷雷の思念を受けて、和穂はようやく、自分がはしたない姿のままである事に気が付いた。
「……いいもん。どうせ殷雷には、夕べ全部見られちゃったんだし」
『そう言う問題ではないっ! 慎みという物を考えろと言ってるんだ!』
「何でそんなに怒ってるのよ。それに、どうせなら顔を見て話したいんだけどな」
『そうはいかん! 次の宝貝の近くに行くまで、俺はしばらくこのままの姿でいる事に決めたのだ!』
「え、どうしてよ?」
怒鳴りつけるような殷雷の心話に、和穂はぱちくりと目をしばたかせた。
555 :
サザム:03/11/02 11:45 ID:OEtH4gaE
『忘れたのか! 俺たちは、人間界に散らばった宝貝を、一刻も早く回収せねばならんのだぞ!』
「忘れてなんかないよ。だけど、それとこれとがどういう……」
『だと言うのに、色恋にうつつを抜かしていたら、とてもじゃないが回収など覚束ないだろう!
だからしばらくこの姿のままで、あのくそ忌々しい香の効果が切れるまで過ごそうというのだ!
分かったら、お前もさっさと服を着て、夕べの事はなるべく早く忘れるようにしろ!』
「……ふぅん、何だ、そういう事か」
最初は少し不満げに口を尖らせていた和穂は、殷雷の真意に気付いて、嬉しげな微笑を洩らした。
殷雷の言っている事はもっともだが、殊更ぶっきらぼうなのは、単にそれだけの理由ではない。
要するに、正気を取り戻した状態で、和穂と顔を合わせるのが、気恥ずかしくて堪らないのだ。
普段は冷静な殷雷が、自分の事を意識して動揺している様が、何とも可愛らしく感じられる。
しかし、それを指摘すれば、殷雷は今度こそ臍を曲げて、しばらく口を利いてくれなくなるだろう。
殷雷の照れには気付かなかったふりをして、和穂は小さく頷いた。
「うん、分かったよ。確かに旅はまだこれからだもんね。出来るだけ気にしないようにするよ」
『そ、そうか、分かってくれたか』
何とか取り繕えたと思ったのか、殷雷は安堵を込めて、どもり気味の思念を返した。
その時、和穂の胸に、ちらりと悪戯心が芽生える。
「その代わり、一回だけ言っていい?」
『な、なんだ!?』
隙を突かれてうろたえる殷雷刀をきゅっと胸に抱き、和穂は万感の想いを込めて、そっと囁く。
「殷雷……大好きだよ」
冷たいはずの刀身が、黒鞘の中でポッと熱を帯びた。
556 :
サザム:03/11/02 11:46 ID:OEtH4gaE
『衾和炉』
香炉の宝貝。中年女性の姿も取る。
異性間の情愛を高める働きのある香を焚く。本来は神馬の交配時に使用する為のもの。
欠陥は、男女の仲を見るなり強引に結び付けたがる、そのお節介な性格。
護玄との間を勝手に取り持たれた龍華が、事の終わった後で逆上して封印したらしい。
〜END〜
あぁ、とうとうやってしまった。
一度でいいから、この殷雷×和穂ネタを使ってみたかったのだ。
健気だ! 童顔だ! おぉ、素晴らしい、マユゲ! ううむ、限りなくひたすらに素晴らしい。
しかし、こんなSSを書いた事を、本スレ住人に言ったらどうなるであろうか。
「ライトノベルスレに、封仙のエロパロを投下したんだよう。
『最後の宝貝』の微妙な距離感が、とってもとっても萌え〜なんだよう。エロエロ」
い、言えぬ。今まで積み上げて来た信頼が音を立てて崩れるどころか、薔薇の香りのする液体を飲まされちまう。
まあ、ろくご者ならば冗談で済ませてくれるだろう。
が、万が一、スレ立てした>1さんの目にでも入れば、コテハンで書き込むたびに、
「あら、テンプレは読みまして? おほほほほ」
と、即レスされるのは必至だ。
双方の板のルールを無視して厨房扱いされるのだけは、避けねばならぬ。
そんな理由で、本スレ告知は中止とした。出来の判定はこちらの住人の方々にお任せしよう。
ではまた。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
モエキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
キッタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y(。A。)!!!
前置きやあとがきまでパロディなあたりに
ろくご者の矜持を見ました。ごっつぁんです!!
サザム氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
萌えて萌えて萌死ぬ〜〜〜!!!!
相変わらずのGJです。乙かれさまですた。
やっぱいいなあ。この2人。
和穂キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
560 :
駄文書き:03/11/02 17:18 ID:6OGNvQ1H
ソードワールド系スレッドを見てたら面白いネタを見つけました。
ちょっと趣向を変えてリプレイ風味に。
『みやびタンのプレイ事情』
では
561 :
駄文書き:03/11/02 17:19 ID:6OGNvQ1H
ゲームマスター、考えてみる
新ソードワールドリプレイも7巻を数えた。これも読者諸兄のおかげ、秋田は感無量である。感謝感謝。
特に読者からのお便りはマスターの栄養剤代わりと今後の指針になるため、時間が取れる限りチェックは欠かせない。
多いのは『****を再登場させて』『へっぽこーずの短編を書いて』などだが、一番多い要望にはちょっと考えてしまう。
『イリーナのマウナのパンチラ、できればオールヌードが見たい』・・・・。
・・・・しくしく、浜田先生にはSNEからパンチラ禁止令が出ているので無理ですよう・・・・。
清松「いいんじゃない、たまには? 浜田先生にはなんとか伝えとくよ」
それは暗にヤレ、つー事ですか? 清松先生。
しかし考えてみれば読者の要望、かなえるのもゲームマスターの義務。先々代の山本先生はよくやっておられたのだ。秋田もガンバロウ。かわいそうだがヒースにはまた泥を被ってもらう事になるなあ(彼って問題発言多すぎるんだもん)。
それと人気のあったキャラクターも再登場させたほうがいいかな? ウン、丁度いい人(?)がいた。サブタイトルはした某マンガから取るか・・・・。
562 :
駄文書き:03/11/02 17:21 ID:6OGNvQ1H
兎に角やってみよう
GM ・・・・と、いうわけでチビーナが正義と学問を学びたくてやってきました。
マウナ いらっしゃい、飲み物は何がいいかしら? いっとくけど血液は置いてないから(笑)。
GM 『どうもでつ! ママと同じものをおねがいしまつ!』
イリーナ じゃあ(少し考えて)・・・・ホットミルクたのむね。
エキュー でも初めてこの子に会った時、ヒースを殴んなくてよかった。
バズ ヒースは前科が色々ありますからなあ。
ヒース どういう意味だ、どういう。
GM 『ところでヒース兄ちゃま、チビーナわからない事がありまつ』
ヒース はっはっは、兄貴分のこのオレに何でも聞きたまえ、苦しうないぞ♪
GM 『ふぇらちお、ってなんでつか?』
マウナ カラーン、ついトレイを落としちゃった(汗)。
あわわ、言っちまった・・・・秋田捨て身の芸。幸いプレイヤーはしこたまビールを飲ませてあるのでゴマカシは可能だろう。
ヒース よし! 可愛い妹分のためこのヒースクリフ、存分に講義してやるぞ。チビーナ、上に行こう!
GM 『はいでつ!』
イリーナ ヒース兄さんの事だからペドって事は無いだろうけど・・・・コッソリついてきます。
エキュー そのままの意味で食べちゃうかもね、すりおろして。
バズ その前に悲鳴でやられてしまいすぞ。
さあ読者サービスだ
ヒース いいかいチビーナ、これが歌麿だ。さきっちょから白い液体が出るんだが、これが強さと正義を育む栄養ドリンクなのだよ。それを吸い出すのが“ふぇらちお”だ。さあやってみるがいい。
GM 『はい! パクッ・・・・・ウ・・・・ン・・・・ハチュンクチュン・・・・』
ヒース よーし、うまいぞ。そのまま続けるんだ。タップリ飲んで強くて正しい子になるんだぞお・・・・。
イリーナ それ、私に聞こえてるんですよね。なんだか身体が熱い・・・・アン♪
かつて「魔法戦士リウイ」の水野先生はゲームマスター時にPCと(照れながらも)ゴニョゴニョした事があるそうです。
563 :
駄文書き:03/11/02 17:23 ID:6OGNvQ1H
GM 『ウ・・・・チョパ、チョプ・・・・なんか塩臭いでつ』
ヒース ガマンしろ、良薬口に苦しだ。それはそうとイリーナ、隠れてないで出てきなさい。
イリーナ (ガタッ)え! な、なんで分かったんですか!?
ヒース フッ、おまえの考える事など全てお見通しだ。どうした? 手が濡れてるぞ。
イリーナ ち、違います! これは・・・・
ヒース 一人エッチしてたな、オレらをオカズにして。
イリーナ ・・・・はい。
ヒース 悪い子だ、お仕置しなくては。
バズ イリーナさんたち、遅いですな。
マウナ 私、見てくる。
エキュー あ、僕も。
バズ 私は歌って待ってますから。
ヒース 後ろを向いてスカートをめくれ。愛の鞭をくれてやるぞ。
GM 『ママをいじめちゃイヤ!』
ヒース 違うよ、君のママはいけない事をしたから罰を受けるんだ。メイジスタッフでお尻を叩くぞ(ペシペシ)。
イリーナ ヒッ! ・・・・痛いです、もうやめてエ。
ヒース おや? ぱんつに染みができてきたぞ。もしかしてケツを叩かれて感じているのか?
イリーナ 違うもん! 汗だもん!
マウナ いけないと知りつつ覗きます。うわあ・・・・ってエキュー、何か堅いモノがあたるんだけど?
エキュー あ、その・・・・生理現象です。
マウナ 仕方ないわね、手だけよ(と自身もスカートの中に手を入れる)。
エキュー おう!
GM 『(もしかして忘れられてる? チビーナの存在)コクコク・・・・』
ヒース そろそろいいか、メイジスタッフをイリーナのケツの穴に入れる。どうせモールかクラブを毎晩入れてんだろ、オラオラ。
イリーナ ハアア・・・・ら、乱暴にしないでぇ・・・・!
GM 『何かイガイガする液が出てきまちた』
いいねえ、マウナとエキューもノッてきてます。
564 :
駄文書き:03/11/02 17:25 ID:6OGNvQ1H
イリーナ アン・・・・もうダメ!
ヒース こっちもだ。チビーナ、タップリ飲めよう!
GM 『ん・・・・ムググググ』
エキュー マウナさん、もう限界です!
マウナ ん? この角度だと・・・・
どぷん、しゃああ――――
イリーナ ハア、ハア・・・・ファリス様、イリーナは悪い子です。
GM 『苦いでつ。でも正義のため我慢でつ』
ヒース ホントにチビーナはいい子だね。また飲ませてあげるからな。
マウナ やだ、髪にかかったじゃない、取れにくいのよこれ。
エキュー ではいっしょにお風呂でも・・・・痛て(肘鉄くらってます)。
バズ ちょっとだけよ〜あんたもすきね〜。
(ここからリプレイ本編が続きます)
数日後・・・・。
みやびの本職は一応事務仕事である。ちとあのリプレイは悪ノリがすぎたかなーなんて思っていると・・・・。
清松「秋田くん、秋田くん」
秋田「はい、なんでしょう?」
清松「悪いんだけど、読者サービスの話は無かった事にして。富士見から『勘弁してくれ』って言われちゃってさ。
浜田先生はやる気マンマンだったんだけど・・・・やらした手前申し訳ないんだが前半は差し替えで頼むよ」
ガーン! ちょー恥ずかしいのを耐えてプレイヤーを酔わしてまで書いたのに・・・・。
悔しいから同人で出してやる(笑)。
後に関西方面のイベントで『エロクラスト戦記』なるソードワールドの18禁リプレイ集が販売されたという。
売り子は春麗のコスプレした某GMとも親子でセラムンのコスプレした某SF作家とも言われているが定かではない。
565 :
駄文書き:03/11/02 17:29 ID:6OGNvQ1H
あとがき
なんかその・・・・ソードワールドは大好きです。ですからパロディにしちゃうんですよ。
みやびタン、清松センセイ、悪気は無いんです、ホント。
ア、春麗のコスプレ云々は山本、友野両氏がみやびタンにコスプレさせようとしたのが元ネタです。
素晴らしい!君は英雄だ!
>>565 GOODJOBです。
なんというか、笑わせて貰いました。
こんな感じで、百鬼夜翔エロエロリプレイきぼん!
メンツは洋大(+J&ナギ)、ひかり、麦、夕奈、チャイカ、おまけのジョニーあたりで
>561-565
激しく笑わせていただきました。
水野GMが(照れながらも)ゴニョゴニョなんて、懐かしすぎ。
コンプティークかコンプRPGの特集記事で、SNEの女性翻訳家のコラムで暴露されてたネタだっけか。
サザム氏キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
駄文書き氏もキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
今夜はいい夢見られそうです。幸せだ〜
570 :
サザム:03/11/04 00:53 ID:YFi0N3Fx
駄文書きさん、リプレイ風エロパロとは意表を突かれました。
酒に酔わせてPLを誘導し、後日思い余って同人で出しちゃうみやびタン萌え。
実は清松さん、最初から計算済みの羞恥プレイ?
後日、盗録しておいたMDを聞きつつハァハァする、SNE上層部の皆さんがいたりして……。
サザムさんのはマンセーなんだが、
駄文書きさんのはちと萎え(;´д`)
リプレイキャラを小説で仕立てたパロはありと思うんだが、
リプレイ形式そのもので扱うのはどうかと思う。
リプレイという手法はその手法ゆえにプレイヤーという現実の人物の影が
チラホラと浮かび上がるわけで、言い換えてみれば実際の人物を
如何こうするのと何らかわりないと言えると思うのだが如何か?
(事実、駄文さんの場合、秋山みやびという実在の作家(=人物)を用いてる)
それはこの板の
「実在する人物の姿態を必要としない作品のエロ妄想・パロディ専門板です。」
という基本的なお約束に反するわけで。
もし、それらを侵して取り扱った場合は、ここに訪れるような21歳以上の
大人なられっきとした「名誉毀損」行為に値するということがわかるだろう。
まぁ、長々と小難しいことを述べたわけだが、
面白ければ何でもいい、というのはどうも、ね。
人間何事も基本的なことを忘れたらおしまいだし、
今回は駄文さんもちと舞い上がり過ぎてただけのように思えるから、
少しだけ該当する注意を言わせていただきました。
煽りに見えるようだったら、スルーよろ。
でも自分では間違ったことを述べてるとは思ってないけどね。
>>571 まぁ、ネタにされた実在の人物が
「名誉毀損だ! 訴えてやる!」とかは、まぁ言い出さないだろうし(w
一発ネタで、同じことをやる人間はもういないだろうし。 もういいんじゃない?
遅くであれなんだが、サザムさんのイイ!
2人の雰囲気を残しつつえろえろ〜
すばらしー
574 :
駄文書き:03/11/05 05:35 ID:CKNto4l1
>>571 リプレイにおけるみやび嬢や清松氏はゴー宣における小林氏くらいの
感覚(つまり半架空キャラ)で考えていたのだが、
名誉毀損かあ・・・・うーん。この手のネタは封印するべきか?
相手による罠。
この場合は微妙だな。どうだろう。
手っとり早く、SNEにメール送って聞いてみたら?
つーか、リプレイに拘る必要がどこにあるのかと。
リプレイはそもそも小説とは異なる形式とされてるわけだし、
危険要素がある以上、続ける必要も無いと思うが。
それに正直、リプレイでエロやられてもキモイだけ。
普通に小説書くだけの力があるんなら、小説でやってくれ。
駄文の文は別に下手というほどでもないから、
一々悩むぐらいなら普通に書けと。
とりあえず封仙ネタやってくれたサザム氏に敬礼(*`Д´)ゞ
まあ、一発ネタっつー事で。
とりあえず、百鬼夜翔で書いて欲しいぞな!
メンバーは>567あたりで。
できればリプレイみたいな軽いノリで。
保守
うはー!封仙で殷和!純愛!
原作らしい筆で萌えに萌えました!!
良いものを読ませて貰った……。有難うサザム氏!
護玄と龍華の絡みも見てみたいなとこっそり呟いてみるテスト。
ただ、一番上のシャナスレは立ったばかりだから即死するかもしれないな。
父顔も生き残るかは微妙。
残り3つは既に生き残り確定。
こっちにも電撃スレ立て厨は健在か
>>586 >Missingキャラで...
たった2レスで即死しました。
実はpinpaiのエロゲーの線も捨てがたかったのですがw
むう、久々に見たらおもろいネタが上がってるなぁとか思ってたら、よーわからん茶々で萎んでしまっている。残念。
それはそうと、知ってる&書く気になるという奇特な方がおられたら「銀盤カレイドスコープ」希望。
知ってはいるけど…良いカプが思い浮かばん罠
銀盤ならあのエロいシチュをいかしてタズサのお風呂場ひとりエッチ(ピート付)で決まりだろゴラァ!
そういえば幽霊が取り付いていたことをすっかり忘れてた。
そろそろキョン×みくるを
保管庫が見れない(゜Д゜;三;゜Д゜)
>>593 予想される原因は2つです。
2chに貼られたリンクからはピンクタワーの転送がトラブっていて跳べない。
(専用ブラウザなら平気)
あだぺーじは深夜に不安定。(今、確認したら見れたけど)
突然ですが撲殺天使ドクロちゃんSS投下
でも今度もドクロちゃんじゃない(´д`;)
★虫★
ある朝、グレゴール・ザムザがなにか奇妙な夢から眼をさますと、寝床の中で自分の毒虫が巨大に固くなっているのを発見しました。
「大丈夫だよグレゴール・ザムザ。それは病気じゃない」
そうなの?と不安そうに右を見る。
「ってうわぁ!貴女は誰ですか?」
隣に少女が立っていた、その少女は丁寧に会釈して
「ボクはドクロ・ミツカイ。どうぞ宜しく」
どうも、とグレゴール・ザムザも会釈しました。
「何故、貴女はここにいるのですか?」
そう質問すると少女は答えました。
「キミの心の叫びを聞き駆けつけました」
「叫び……?」
と改めて寝床の中の毒虫を、ああ確かに叫んだような気がする。と確認しました。
「ボクはキミのような思春期真っ盛りの少年の素朴な不安を解消させる為に存在する天使なのです」
「天使?」
「そう!天使!」
そういって少女(自称天使)は先ほどから持っていた怪しいトゲトゲしたバットをクルクルと回し呪文を唱えました。
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
すると……
どん!
マジックボード(ペン付き)が現れました。
「……ヴラーヴォ(素晴らしい)」
グレゴール・ザムザは吃驚しました。
少女はポンっと勢いよくペンの蓋を外し、いつの間にかベットの端に座っているグレゴール・ザムザの方を向いて言いました。
「今から、ボクのことをドクロ先生と呼ぶように」
「は、はい!」
「それじゃあ」
そう言いながらそっととグレゴール・ザムザに近づいて、押し倒し身体に触れてきました。
「え?」
「じゃあ、説明するよ」
「そのボードを使って説明するのじゃないの?!」
ツッコミを無視してドクロ先生はグレゴール・ザムザに覆い被さりました
そして彼のズボンとパンツを下ろし、グレゴール・ザムザの毒虫を優しく撫でました。
「まず、何でここが固く大きくなるか分かりますか?」
「あ……」
しっとりとして柔らかくそして繊細な手で毒虫を触られて、思わずグレゴール・ザムザは甘美な声を出してしまいました。
「分かるのか分からないのか答えなさい、グレゴール・ザムザ」
「分かりません……」
あまりの気持ちよさに何かが出そうになってきました。
ドクロ先生はスカートの裾を持ち上げて自分の性器を見せて言いました。
「それはね女性のココに入れて、精子を出して子供を作る為に大きくなるのよ」
ドクロ先生は下着を穿いておりませんでした。
そして徐々に入れ始めました。
「あ……」
「練習だから、安心していいのよ」
「だ、駄目!」
奥まで入った途端グレゴール・ザムザは射精してしまいました。
「あ……御免なさい…」
「いいのよ、でもね」
ドクロ先生は床のバット(ちなみに棘のせいで床に穴が出来ました)を持ち上げ振り、またもや呪文を唱えました。
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
すると射精して萎んだはずの毒虫がまた大きくなりました。
「ええ?!」
「まだ終るのは早いわよ、もう一度。今度はゆっくりやりましょう」
そう言ってドクロ先生はゆっくりと上下に身体を動かしました。
「あ、あ、先生!ドクロ先生!」
「いい?男性は気持ちよくなると、射精するの、それを、女性の中ですると受精をして、子供が出来るのよ」
「でも、ドクロ先生、は」
「ボクは、天使だから大丈夫なのよ」
ドクロ先生はポケットから何やら薬を取り出しました。
「後ね、人間の場合、この薬、『ぴる』ってゆう名前の薬を女性が飲むと、その飲んだ女性はその時しばらく妊娠しなくなるの。
そうするとね、後は、気持ち、よくなるだけのセックスが出来るの」
ドクロ先生は耳元に唇を近づけてそう囁きました。
「どう?気持ちいい?」
「はい、とっても、気持ちいいです、でも、また出そうです」
「じゃあ、今度は一緒に、イキましょ」
殆ど強く叩きつけるように身体を動かしました。
「ああ、ボクイっちゃう!」
「先生!先生!」
★蟲★
「うわあ!……って夢?」
ある朝、サクラ・クサカベがなにか奇妙な夢から眼をさますと、寝床の中で大量の白濁液を発見しました。
「大丈夫だよサクラ・クサカベ。それは病気じゃない」
★おわり★
思いつきで書いたからいろいろと微妙だ(´д`;)
グレゴール・ザムザとドクロ先生は本編とは別人です(多分)
同姓同名、もしくは他人の空似だと思ってください。思って♪思え!
ゴメンナサイ調子に乗りすぎましグシャ
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
次はびんかんサラリーマンかなぁ(無謀です)
こんな最下層でgoodjobです!
ドクロ先生にハァハァ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
っつーか激しくワラタ
そこでぴぴるかよ!
グレゴール・ザムザって、本編の登場人物ではなかったと思うのは気のせいか。
オチは桜くんが自分で呟いたとすると、さらに寂寥感が漂うなぁ。
ともあれグッジョあっあっああっ!
「本編」は「変身」のことだと思われる
風邪で弱気になった薬師寺涼子と泉田君の純愛物
室町と泉田でも全然かまわないです・・・
>605
「純愛」と言っていいかは微妙だけど、それに近いシチュエーションのSSは
個人サイトで置いてるとこある。
なんか単独スレ立ちまくりで速度落ちたような。めっさ沈んでるし。
チキチキのわ〜るで星秀の香恋奴ゴーモンねたとか書く人いないかなぁ。
エロ無し純愛でいいから書いてくれる人いないかなあ…
だって書いても大して反応ないじゃん、ここ。
だって元ネタ読んでなかったら反応しようがないし
だから反応しないから寂れているんだろ。
誰か「終わりのクロニクル」で書いてくれないかなぁ・・・。
佐山×新庄や出雲×風見はありきたりなので(てゆーか前者は間違いなく本編でヤるし)、
ちょっと捻ってジークフリート×ブレンヒルトの年の差カップル(見た目は)ネタとかで。
至×Sfも読んでみたいけど、こっちは激しく想像つかんなぁ・・・。
うう、佐山×新庄はありきたりですか……。
2の下、25章の続きを勝手に妄想中だったりして。
まーいーや。書けたらポロリと投下しよう。
615 :
613:03/12/01 01:19 ID:2JakSNU6
>>614 ああ、ごめんなさい。
別に佐山×新庄でもオッケーです。も、全然オッケーです。
ありきたりってのは言葉が悪かったですね。
カキコした通り、この二人はそのうち絶対本編でヤッちゃうシーンがあるだろうから、
どうせなら意外性のあるキャラがいいなー、と、ただそれだけですんで。
(ブレンヒルトとかシビュレとか・・・大樹先生は難しいですね。月読部長はご勘弁w)
期待してますんで、書き終えたらぜひ投下を。
(しかし、25章ですか・・・あれは妄想を刺激するエロいシーンですな。一体あのあと佐山は何したんだw)
頑張ってください!
ならば佐山・御言×新庄・切で。
801板へ(ry w
よろしい、ならば3Pだ。
>>618 不可能だろ、それは。
“途中で変わる”ならアリだが。
620 :
名無しさん@ピンキー:03/12/02 19:09 ID:bD5pnRt+
ちょいage
今更オーフェンとか投下してもダイジョブ?
問題無い。
まだ書き終わってないからもちょっとしたら投下予定。
返事がすぐ来たんでビクーリしたよ(w
拝啓、姉上さま をお願いします!
って最近人が来ないしなあ。
いるよ〜ヽ(`Д´)ノウワァァン
>>624 書き上がりいつになるか分からんけどよければ書くよ。
お望みのカプリクきぼん。
「ちょー」シリーズから、アラン×オパールで誰か書いてくれないものか……
妖魔夜行or百鬼夜翔シリーズで誰かお願いします。
>>626 あの小説ならメティアとセリオス以外なかろう!
期待してます。
>627
ちょーシリーズは少女漫画・少女小説全般スレがあるから
そちらでリクするといい
読んだ事がないから自分の想像しているシリーズで合っているかが不安だ
「めがねノこころ」がエロかった。
最近出たライトノベルといえばだれかウィザーズブレインで書いてくれる強者はおらんかのう…キャラは誰でも可だけど…
護くんに女神の祝福を!で書いてる人はいないかなぁ。
いろんたまで書いてる人もいないかな?
>635
>431
639 :
名無しさん@ピンキー:03/12/18 04:02 ID:fT4vRILS
ケコーンおめでとう
むしろ灰色のアイリスキボン
>631以外に妖魔夜行のSSってある?
ググッてもオリキャラのしか見つけられない。
≫643
やっぱそうか・・・
サンキュー。
誰かウィザーズ・ブレインネタで一つキボンヌ
カップリングはフィア×錬で。
646 :
名無しさん@ピンキー:03/12/22 19:58 ID:zcYbEMSR
ウィザード・ブレインはエロにするの難しそうだな。
ファンメイが触手に犯されるというシチュもキボン
647 :
名無し:03/12/22 23:06 ID:3I7Yfp90
このスレは需要と供給のバランスが悪いな。
メジャーな作品の単独スレが乱立してるからねえ。
分散してしまってるんだろう。
残ったマイナー作品では話題を振ってもわからなかったり。
ハルヒの古泉みくるは需要ありますか?
651 :
名無しさん@ピンキー:03/12/26 19:19 ID:08x1FxsS
バイトでウィザードをキボンヌ
みんなラノベ好きってことで、ある程度文章能力は備わっているはず。
だから書こうと思えば書けなくは無いのだ。
皆その才能を自覚していないだけ、もしくは意欲が無いだけで。
やるべきことは、本当に些細なことでいい。ほんの数十行の文章を書くだけでSSというものは完成するんだ。
ということで、暇な人がいたらSS書きに挑戦してみては?
・・・・だって体験ないし。
>>649 古泉でやるんならハルヒでやってくだされ
>653
二次情報と妄想、それと「どんなものがエロいか」という己の内なる声に従えばいいさね。
656 :
649:03/12/27 03:50 ID:ZyRiP780
古泉はやっぱダメなのかな?
漏れ的には彼はショタキャラでみくると対なんだよね。。
ということでキョンハルヒは需要あるですか?
>>656 漏れも期待してまつ。
できれば、キョンみくるも一考してくださいな。
キョンとみくるが乳繰り合ってるところにハルヒが
入ってきてそのまま3人で絡み合うというのは??
シチュとしては
キョン紅茶を飲みながら秘蔵のMIKURUフォルダを閲覧中
↓
みくる「キョン君何をしてるんですか?」
↓
キョンハッとしてMIKURUフォルダを急いで閉じる。
↓
みくる「ねぇ何を見てるの〜?みせてよ〜」といいながらキョンの
背中越しにモニターを覗き込む
↓
キョン「ハッ背中のこの弾力のある膨らみは・・・いいにほいが(;´Д`)ハァハァ・・・・」
↓
みくる「ねぇ何を隠したの〜?見せてく〜だ〜さ〜い〜」ますますキョンの背中に胸を
↓
キョン「あぁ朝比奈さんの吐息が(;´Д`)もう我慢できない」ガバっ
↓
みくる「やん・・・ちょ・・キョンくんダメだよぉ」・・・(ry
>>662 むりでつよ。自分で書いても(;´Д`)ハァハァできないしなぁ。
>663
でも自分で書かないと永遠に読めんかったりする鴨。
リプレイキャラは話題にこそ出れあまり見かけないカプ多いなぁ…
自家発電を真剣に考えてしまうわ。
665 :
4B:03/12/29 10:26 ID:JPBRWZK5
キョンと、みくるがラブラブなのを無意識に妬んだハルヒが、みくるをドロドロに汚させ幻滅させようともくろむ。
「次の企画はAVよ!主演はもちろん、みくるちゃん!じゃんじゃんミルクまみれでいくからね!名前似てるから親近感あるでしょ?学校のみんなに協力してもらうから頑張んなさいよ。」
ハルヒが取り出したのはジャラリと重たげな鎖のついた犬用の首輪だった。
「タイトルは[ミルク犬みくるの経験(仮)]よ。びしびしいくからね。」
こうなったハルヒを止められるものはいない・・・今度ばかりは俺も凍りついたように動けなかった。
666 :
4B:03/12/29 10:27 ID:JPBRWZK5
改行できずスマソ
続きキボン
668 :
名無しさん@ピンキー:03/12/29 15:58 ID:h2XUC1xx
ケータイなんで書きづらくて(TT)妄想だけは膨らむんですが・・・射精のすんだティムを着てる体操服で拭わせるとか・・・キョンには手出し禁止させてハルヒの足コキでイカせるとか・・・
携帯でも改行はできる。
それとメール欄に「sage」と入力すること。
昔携帯で根性入れて書いてた頃を思い出すな。
頑張れ。
「キョンくん・・・」「あ、朝比奈さん・・・」
世界の終わりと始まりの危機を回避して日常に戻った俺を迎えてくれたのは天使、ならぬ涙目で飛びついてくれた朝比奈さんだった。「もう、もう会えないかって思った。」
むしゃぶりつくように抱き締められる。・・・むにゅむにゅむにゅ・・・胸が胸が胸が、感動の再会も豊かなバスト。押しつけられるおっぱいの感触に流され、至福だった。
「あーあー俺も・・・嬉しい。」このまま時が止まればってぐらいである。
しかし!昔の人は言ったのだ。幸せは誰かの不幸せの上にあると。「キョ・・・ン?!」この少女らしくない様子で、呼び留まった災厄の火種、神の卵、涼宮ハルヒは二人のいる廊下の角に身を潜めた。
「・・・・・・ふぅん。」結んだ唇にはファーストキスの感触がまだ生々しく残る。もっとも当人は夢と思っているのだが。いまハルヒは初めて感じる不快感に身を焼いていた。それた嫉妬、憎悪、惨めさ・・・それらの矛先は無意識に朝比奈みくるに向けられた。
プロローグです。改行が・・・申し訳ないです
うお。神降臨!!
そして明くる日。
ハルヒはSOS団の部室に入るなり高らかに宣言した。
・・・ここまでが凍結中の俺の頭脳で廻った走馬灯である。
「あのーそれは言葉通り朝比奈さん主演のAVを僕らで撮る・・・ということなんで
すね?」ハルヒの呼んだ氷河期から真っ先に芽吹いたのは古泉だった。ーしかし何だ
その冷静さは・・・つられてパニックには為らずにすんだが。
「ちょっ、ちょっ、ちょっとまってくださ〜い!」キョトンとした瞳の焦点が戻り愛
らしい顔を真っ赤に染め抗議の手を振りかざす朝比奈さん。
ーそりゃまぁ、当たり前である。いくら人の好い彼女でも洒落にならない。
「あ・た・し・が決めたのよ?」しかし将軍様は一蹴した。あえなく陳情は棄却され
た。ーおまえの思考回路なんぞ理解できるわけもないが、今回は暴挙が過ぎるぞ。だ
いたいハルヒがやればいいんだ。AVつーもんを見たことあるのか実際。
「あるわよ!」
ーあるのか・・・。
「ちなみにタイトルは『汚された制服』『美少女ミルク塗れ』『拘束奉仕奴隷』だっ
たわね。」腰に手を当て発声する。
ー認めよう。おまえは普通じゃない。それをなんでウチでやるんだ。
「そんなこと決まってるじゃない!したいからする。これ以外にある?」ゆらり・・
・とハルヒの体からオーラの様なものが出ているのが見えるようだ。視線もいつにな
く強烈であった。
ー・・・・・・無理だろ?いくらなんでも。と、誰にも聞こえないように呟く。
「はぁ、大変そうですね。」
ー古泉、お前も大分普通じゃない。
長門はというと、
「・・・」相変わらずであった。そして肝心の朝比奈さんはというと、今度は真っ青
な顔で立ちすくんでいた。
676 :
名無しさん@ピンキー:04/01/02 21:10 ID:DiS5Bhot
ー安心してください朝比奈さん。
すっーっと前に進み出る。丁度、敵から姫を守ろうとするナイトの位置に。
ーハルヒ!冗談でも笑えないぞ、今回は。
ハルヒの本気の目を認め、わかっている。お前が本気じゃなかったことなんてなかっ
た。だからこそ・・・。
ーそんなことはさせない!絶対許さない!!言った。言っちまった。ハルヒの瞳が見
開かれた。怒気が蒸散するようなプレッシャー。世界が揺らいでいる?かつて古泉に
された警告にモロに触れてしまった。古泉、長門、朝比奈さん、それぞれが予測不能
の事態に対応し切れず停止している。
=覚醒=そんな言葉が頭をよぎった。あとで長門に聞くところによると、タマゴの殻
にヒビが入ったようなものだとか。古泉はセカンド・インパクトなどとのたまった。
ーお前の組織の長とやらは某アニメに影響されちゃいないか?
確かに揺らいだ。それは宇宙なのか、世界なのか、それともこの学校あるいはこの部
屋だけだったのかもしれない。しかし確実にこのオンナが=中心=であることを皆に
知らしめる現象であった。究極の自己チューである。ーなんだったんだ今のは・・・
呆気にとられ間抜けな声を漏らす。世界は見たところ何の変化もない。
677 :
名無しさん@ピンキー:04/01/02 21:12 ID:DiS5Bhot
「みくるちゃん。じゃ首輪つけて!つけたらもう四つ足でしか歩いちゃダメよ。」
ーおい、だから人の話聞いてないのか!!
声を荒げハルヒに掴みかかった俺に一瞥をくれ。
「うるさい、黙れ!」ーっむ・・・。
なぜか黙ってしまった自分。
「キョン、カメラ用意する!」どうゆう神経だ。こいつは・・・。しかし俺の手には
しっかりビデオカメラが握られているではないか。これは???
「あのーこれで良いですかぁ?」メイド服に犬用の首輪をつけた朝比奈さんが、ぺた
りと床に両手両足をつけてハルヒを見上げている。
ハルヒはというとご主人さま然としてリードを握り、邪悪な笑みでその頭を撫でてい
た。「イイ子ねぇ〜みくるちゃん〜。」息子がむくりと起き上がる。マズイこれは・
・・変わったのはハルヒだった。ハルヒは世界を創り出す、その力が目覚めたのだっ
た。
「もう誰も彼女に逆らえないでしょう。」
ーいたのか古泉。
「まだ現象は局地的。この場で収束させることができる可能性はある。」
ー珍しく長文だな、長門。で終わらせるには?
なんだかんだ冷静な自分。
「涼宮さんが満足することです。」
「涼宮ハルヒの欲求の充足。」
二人の回答によれば朝比奈さんは生贄であった。
678 :
ロロ:04/01/02 21:20 ID:DiS5Bhot
下げ忘れました?すみません。ハルヒ書かせてもらっているものです。ようやく本編に入ろうとしてるところですが、忙しくなかなか筆が進みません。ご容赦ください。
いっそのことハルヒがやられちゃっても面白いかもしれん
680 :
ロロ:04/01/02 22:37 ID:IffLf5wE
暗い欲望を自分の身に望む・・・みたいな思惑はありますが、書く力が(TT)
ならばやられちゃってるみくるを眺めつつ自らを慰めるハルヒとか。
もちろん自分に手は出させない(w
どうなるにせよ、続きを期待しております。
みくるたんのお相手はキョンがいいなあ
>>682 怒りつつもしっかりカメラ構えてるキョンwこういう奴だよな。
「そこまで言うなら男優は俺に任せろ!!」
と言ってプレイ開始。
ああ、ハルヒのSSオレも書きたい…が妄想力足りない…。
>>684 オレは妄想力なら足りてるが文章力が無い
ならシチュだけでも。案外誰か触発されて書くかもよ?
突然ですが、妄想パワーキター!
と言うことで未熟ながらSS投下させてもらいます。
辺りが鮮やかな夕焼け色に染められる頃、
俺は最早脊髄反射さながらにSOS団部室兼、文芸部部室へと歩を進めていた。
やがて部室前に辿り着くと、俺は一応確認のためにノックをする。
いつもならば大抵は天使のような朝比奈さんの声が、たまに不機嫌なハルヒの声が出迎えてくれるのだが。
「………」
全く反応なし。
誰もいないのか?と思いつつ、俺はおもむろに戸を開け放った。
そして俺は納得した。
山吹色に染められた部室内にはたった一人の人物しかいなかったからだ。
長門有希。
彼女だけが、いつものように椅子にちょこんと座りながら本を黙読していた。
こちらを一瞥して、何を言うまでもなく
すぐさま視線を本に落とす長門。
これはいつもの事だ。
「今日は長門だけか?」
再度こちらを見てこくりと頷く長門。
どうやら今日は珍しく二人きりらしい。
「そっか」
そう言うと俺は長門の傍まで歩いて行く。
無論、一人で呆けているのも虚しいので長門とコミュニケートを取ろうかと思ったからだ。
だが、ある程度長門に近付くと、
俺は長門の読んでいる本の違和感に気が付いた。
いつものハードカバーや、辞典のようなものではなく、
どちらかと言えば文庫タイプの小型なものだった。
気になった俺は長門に訊いてみる。
「長門は今日は何読んでるんだ?」
この二度目の問掛けを、俺は後でとことん後悔する事になるとも知らず、
ただ呑気に長門にぶつけた。
長門は何も言わずに本のページを開いたまま俺に手渡す。
俺はそのページから始めてざっと流し読みをしていき、
その小説の趣旨を理解したところで凍りついた。
官能小説。
長門が読んでいたのはまさしくソレだった。
内容はざっと見た辺りでは、露出癖のある女性がノーパンノーブラとかで
ニャンニャンワフワフな事を独白しているような感じのソレだったのだが…。
とりあえず俺はその小説を長門に返すと、大きく深呼吸をした。
そしてなるべく平常を装い、
長門に話しかける。
「面白いのか…?」
すると長門はこちらを向いて、
「人間の欲求の心理として非常に興味深い」
だそうだ。
長門らしいな、と思い安心していたのも束の間、
次に長門が放った一言で俺は再び凍りつくことになった。
続く
初SS&携帯からの投下なんですが、ああ、書いてて苦しい苦しい…。
下手でごめん。しかも今は全然エロくない…。
リクエストがあれば続きはできるだけエロくしますんでどうかご容赦を…。
長門ファンに刺されそうだ…。
ファンだが刺さないぞw
GJ。てえかハルヒネタが連続で来るとは思わなんだ。
「じゃあ行くわよ!」リードを引き犬の散歩に出かけるような口調で言った。
ーどこに行く気だ。
と言いたかったが声帯が麻痺したように声が出ない。
「校長室よ。」いやまて、テレパシーまで使えるのか。しかも何しに行くんだそれで
。
「アンタの考えてることくらい筒抜けよ。」いやそれはお前だけだ。
「あっ、そのまえに・・・」机の上にささっていたハサミを手にして笑うハルヒ。
「ちょ〜っと勿体ないかもだけど。」チョキン、チョキチョキ・・・なんと朝比奈さ
んのメイド服の胸部に二つ円形のカットを加えたのだった。
「きゃっ、いやぁ」身悶えする朝比奈さん。艶めかしく揺れる乳房、白いブラジャー
丸出しになった。
「きゃっ、あっ」再び上がる悲鳴、するりと背中に忍び込んだハルヒの手がブラを掴
んで引き出される。
「おとなしくしてる!みくるちゃん。」ピタッと抵抗できなくなる朝比奈さん。チョ
キッチョキンチョキン・・・スカートを脱がされ、同じく純白のパンティが切り落と
される。「さて、今度こそ行くわよ!」この光景、一月ネタに困らないだろう。むし
ろ猛ける血液の行き場に困る。
学園のアイドルは今や首輪に切り刻まれたメイド服。白い乳房とこれまた白い臀部を
晒し犬這いなってペタペタとハルヒに従い外に出る。
「キョン、ぼーっとしてないでついてくるのよ!」しっかりとアップで撮影しながら
従ってしまう俺。このままじゃ朝比奈さんが・・・。
幸い、なのか放課後の校内は人も少なく誰に身咎められることなく校長室に着いた。
「失礼しま〜す。校長センセー」ノックもせず入り込む。執務中の校長、ハトが豆鉄
砲喰った様な・・・と言う表情を学習させてくださった。
――兄の様子がおかしいと気付いたのは、いつの頃からだったろうか。
兄は須玉明といって、今は県立の高校に通っている。その兄が交通事故に遭ったと連絡
を受けたのは、初夏の頃だった。
意識がなかなか戻らなくて、このままずっと眠り続けたら、と思ってゾッとした。
それどころか、もしもこのまま死んでしまったら?
白い病室の白いベッドに横たわったままの兄を、毎日見つめながら、私はそんな想像を
繰り返しては、青褪めていた。眠り続ける兄の身体に触れて、その体温を確かめる。
――まだ、暖かい。まだ、生きている。
それを確かめながら、私はただ兄が目覚めるのを待ち続けることしか、できなかった。
兄が目を覚ました日。泣き崩れた私を兄は戸惑った顔のまま、それでも優しく頭を撫で
てくれたのを覚えている。
「――お兄ちゃん?」
隣を歩いていた兄が不意に立ち止まり、誰もいない角の電柱を見つめていた。私はそん
な兄の不思議な行動に、ただ呼びかけることしかできない。
「ん。……なんでもない」
兄は何か口に含んだままのような声で、それだけを言うと急に私の肩に手を回した。
「え? お、お兄ちゃん?」
「行くぞ、柚。早く行かないと、映画が始まっちまう」
「あ、う、うん」
急かすように兄の手が私の肩を抱き、そのまま歩き出す。時計を見ても、まだまだ時間
には余裕があったけれど、兄の腕が触れることが嬉しくて、歩き出していた。
――そう。私は、兄が好きだ。実の兄じゃない、義理の兄である須玉明が。
映画を見て、その帰り道。兄は出かける時に足を止めた角で、また足を止めた。
なにやら難しい顔をする兄の横顔は、普段のどこか投げやりな印象を持たせる顔と違っ
て精悍で格好いいと思う。
でも兄は、また私の肩を抱くと、急かせるように歩き出す。
「お、お兄ちゃん?」
「さ、帰ろう。俺、腹が減ったよ」
にこりと笑いながら、兄は私の体を引っ張るように歩いていく。そのいつもとは違う強
引さに戸惑いながら、でもこういうのも良いかも、などと考えてしまう私だった。
「……柚。俺、ちょっと出かけてくるから」
「あ、うん」
部屋のドアがノックされて、顔を出した私にお兄ちゃんはそう言った。格好をチェック
すると、ちょっとコンビニまで行く、みたいな格好じゃなくて本格的に出歩くための格好
をしていた。
「どこ……行くの?」
だから尋ねた。けれど兄は気まずそうな顔をして、視線が宙を彷徨う。
「あー……。ちょっと、な。少し遅くなるかも知れないけど、心配はいらないから」
結局、答えてはくれなかった。兄はそれだけ言って、踵を返す。
「……行ってらっしゃい」
私は、どうにかそれだけを言う事ができた。
兄の背が階段の下へと消えていく。しばらくしてバタンというドアの閉まる音と、ガチ
ャリという鍵のかかる音がした。
しばらくそのまま廊下にいた私は、ふと思って兄の部屋へと歩いていった。
「……お兄ちゃん。ごめんね」
今はいない兄に謝って、ドアを開けた。
自分の部屋とは違う香り。男の人の部屋の匂いだ、と思う。私はこの部屋とおじさんの
部屋しか知らないけれど。
ベッドと本棚。CDラックと、机。
あまり物のない部屋だった。
「……お兄ちゃん」
ベッドの上に腰かけて、部屋の中を見回す。
最近の兄の様子は、変だった。突然、霊について、なんてことを口にしたりするし。そ
れに突然、何も無いところを見つめることが増えた。
ごろり、とベッドの上に横になる。
これだけは変わらない、兄の匂い。抱きしめられているような錯覚。
――小さな頃から、兄のいない部屋で、こうしている事が私の秘密だった。
幼い頃は、ただ純粋に兄が恋しくて。
今は――少しばかりよこしまな気持ちを持って。
「……ん……ふ」
そっと指をスカートの上から股間へと沈める。片手を胸に当てて、撫でるように触れる。
「お兄ちゃん……」
この手は、私の手じゃない。お兄ちゃんの手だ。私は今、お兄ちゃんの匂いに包まれて、
お兄ちゃんの手で愛撫されている。
そう考えながら、目を閉じた。指は、下着の中へと潜り込んでいた。
「あ……」
お兄ちゃんの指は私の敏感な場所を熟知していた。まだ薄い毛をかき分けて、ぴっちり
と閉じた割れ目の周囲を撫でる。中に入れるよりも、外を刺激するほうが私が感じること
を知っているお兄ちゃんの手は、優しく私を追い詰めていく。
まだ小さな胸を慈しむように、やわやわと揉みながら、先端を不意に摘む。その刺激を
感じて、お兄ちゃんの指がつぷ、と中へと潜り込んだ。
「すご……い。お兄ちゃん……柚のなか……ぬるぬる」
お兄ちゃんの指は、こぼれる雫を掻きだすように、出し入れを繰り返す。そうしながら、
親指がクリトリスの先端に触れて、びりっと電流が体中に流れた。
「きゃうっ」
甲高い声が上がる。
「あ、お兄ちゃん……ん……はぁっ」
スカートをたくしあげて、下着を片足の足首にひっかけたままで、私はお兄ちゃんのベ
ッドの上で足を開く。
「見ないで……ぇ、お兄ちゃん……!」
でも、見て欲しい。
私のぐっしょりと濡れたアソコも、まだ小さい胸も、何もかも。お兄ちゃんに見て欲し
い。そして、お兄ちゃんの手とそしてアレで、私を貫いて欲しい。
「……欲しいの……欲しいのぉ……」
朦朧とした意識の中で、閉じていた目を開く。
真っ白な電灯の明かりが目に飛び込んできた。そして、大きな姿見に映った私の姿。お
兄ちゃんのベッドの上で、恥ずかしい格好をして真っ赤な顔をした私。
痩せぎすな、細い棒みたいな足が太ももまで露になっていた。
「……やぁ……っ」
思わず、そう叫ぶ。
でも指は私の声と反して、さらに勢いが増した。水音が耳に届く。それがさらに、私の
羞恥を高めていく。
「あ、あ、あ……!」
体がピンと張り詰める。
足の指まで力がこもり、私はお兄ちゃんのベッドの上で、仰向けになって体を反り返ら
せた。
「んむっ……!」
お兄ちゃんの枕に巻いたタオルを噛み締めて、声を押し殺す。ビクビクと震える体が、
少し時間を置いて弛緩する。
「……っはぁっはぁっ」
荒い息がお兄ちゃんの部屋に響く。
もそもそと下着をはきなおして、ぐしゃぐしゃになったシーツを直す。
ふと、部屋中に私のえっちな匂いが充満しているような気がして、窓を開けた。
「……ただいまー。あれ? 柚?」
廊下の向こうで、お兄ちゃんの声がした。
「あ、は、はいっ!」
慌てたままで、部屋の外へ。
「あれ。柚。どうしたんだ。俺の部屋で」
お兄ちゃんが不思議そうな顔をする。
「あ、う、ううん。そ、その、和英辞書を借りたくて」
「自分のはどうしたんだ?」
「あ、そ、その……そう! 学校に忘れてきちゃって!」
「珍しいな。柚が忘れ物なんて」
「う、うん。それで、部屋の空気が悪くなってたから、空気の入れ替えをしてたの。つい
でに」
お兄ちゃんは私の言葉を疑う様子もなく、「そっか」と笑う。そして「ありがとな」と
言って私の頭を撫でてくれた。
「……う、ううん。別に、たいした事じゃないよ」
「そっか。じゃあ、辞書は?」
「あ、そ、それで、見つからなくて。お兄ちゃん、貸してくれる……?」
兄が部屋の向こうに消えていくのを見ながら、どうか空気が入れ替わっていてくれます
ように、と祈るしかなかった。
恋する妹は(略)しちゃうのキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
直人に言われたとおり拓己は七海の部屋にいってみることにした。
時計の針は八時をさしている。
「七海、いる?」
ドアノブに手をかけてみた。
部屋にカギがかかっているか確かめようと思ったのだ。
しかし、ちゃんとしまっていなかったのかドアが開いてしまった。
部屋は闇に沈み、月明かりが七海の姿を浮かび上がらせていた。
床に座り込み、何かを握っている。
拓己はモノクロの世界に浮かび上がる赤い色に気付いた。
血だ。
二人は声にならない声をあげなあがらみつめあう。
七海の左の手首から流れ出したそれは、
とても、とても綺麗だった。
「拓己、どうして?」
そうつぶやく七海の右手にはカミソリがあった。
後片付けをする七海に事情を話した。
七海は手を止める。
「死のうと思っていたわけじゃないの。わたしは、生きるためにこれをやってるの」
七海は傷のたくさん残った手首を見つめながら続ける。
「むかしから、いろいろあったのよ。家庭のこととか」
「つらかった?」
「そうでもなかったけど、切ったら楽になったのよ。自分があやふやな感じがしなくなってね」
いつも強そうな彼女のことを何一つわかっていないことに気付き愕然とした。
「軽蔑した?」
「ううん、わかるよ。すこし。僕も自分が生きてるのかわからないときがあったから。全部壊れてしまうんじゃないかって、そう思ってた」
そうだ。結局壊れてしまったのだ。
家族も、良太も、有香も、街も。
そして唯も。
「七海」
すこし迷って、言う。
「カミソリ貸してくれないかな」
「え、なんで?」
「お願い」
訝しがる七海はカミソリのケースを持ってきた。
「気をつけてね」
ケースをあけて一枚摘み上げた。
灰色の月の光を鈍く反射した刃を眺め、おもむろに手首に当てる。
「ちょっ、なにしてんの」
七海が慌てるが無視してカミソリを手首にずらす。
「――っ」
激痛が走った。
まだ薄らと筋が入っただけだったが、耐えきれずカミソリが手から離れる。
「まったく、どうしてこんなことしたのよ」
「試してみたかったんだ。同じ事をしてみたら七海のことがわかるかもしれないと思って。無理だったけどね」
そういって拓己は無理して笑って見せた。
痛みに耐えかねてベッドに腰を下ろす。
「バカッ!バカ!バカ、ばか、ばか……」
七海は泣き崩れた。
「なんでこんなことすんのよ、あたしなんかのために、あたしなんかの……」
七海がしなだれかかってくる。
拓己は慌てた。
が、されるがままにした。
自分の腕の中で泣いている七海の手首と
七海の背中に添えられている自分の手首に同じ傷があることが、
ちょっと哀しく、そして嬉しかった。
七海はひとしきり泣いた。
撫でてやった髪はさらさらで淡く香る。
腕の中の七海はいつもの七海と違ってとても小さい。
おもむろに顔を上げて離れると七海は右手で拓己の左手を引っ張る。
「手首、見せて」
左手を差し出したそのとたん、拓己の唇に温もりが溢れる。
一瞬意識が飛び、その後また一拍おいて
七海とキスしていることを理解した。
焦って離れようとするがそれは後頭部に回された左手に阻止される。
いつのまにか閉じていた目をあけた。
目を瞑り涙を浮かべた七海の顔は、哀しくて切なくて、優しかった。
唇を合わせ抵抗を止めてから数分が経った。
顔を上げる。
舌こそ入れなかったが、強いキスだった。
腕の中の七海が、小さくはっきりつぶやいた。
「あたし、あたし、好きだよ。拓己のことが」
「でも、僕は唯が」
「じゃあ優しくしないでよ!そんなに、そんなに優しくされたら誰だって!」
「七海……」
「唯に勝てなくてもいい、唯の次でもいい、でもあたしは……」
――七海に押し倒された。
荒々しく唇が合わされ、歯がぶつかり合う。
一瞬躊躇しながら拓己の口に温もりが入ってくる。
初めての感触。
ぎこちなかったがお互いに労わりあい舌を絡めていく。
快感が走る。
がむしゃらに絡めあい撫であった。
ぎゅっと抱きしめあった。
背中と髪を撫でると七海は体を預けてきた。
心地よい温もりを感じる。
七海も自分の髪を撫でてくれた。
唇を離す。
白銀の筋が伝った。
「好き、好き……」
顔を胸にうずめられる。
七海の髪に軽く口付けをした。
705 :
649:04/01/04 04:42 ID:mLx96lFx
二人も職人さんがいらっしゃったのでハルヒをスルーしました。すみません。
正カプじゃなかったりまだエロくなかったりですが生温かく見守ってください。
では。
706 :
ロロ:04/01/04 07:56 ID:kTJuLoV5
にわかに盛り上がってキタ-
707 :
691:04/01/04 13:29 ID:UFxwfhAR
今改めて前の方のハルヒSS見たんですが…
精進しますとしか言えないっす…。
後ハルヒネタ便乗してごめんなさい。
や、あきらめないでくだされ。待っておりますよ・・・
>>707 精進、それは数をこなすこと。
そして人目に晒すこと也。
などと言ってみるw
そんな卑下するような出来じゃないよ。
期待して待ってます。
すごいマイナーですが・・・・・・いろんな地球の救いかたのSSだれか書いてくれないか?
最強の幼馴染みブリーダー、渡瀬草一郎の作品でお願いします。
だれかMissingの空目×亜紀ネタ書いてくれないかな…
「現在、内容を反映し実践中」
確かに長門はそう言った。
理解したくないと思いながら、不本意な事に瞬時に理解してしまう。
露出フェティッシュ系の官悩小説。
実践中という一言。
俺は自制心と道徳観を一瞬でアンドロメダ星雲辺りまで吹っ飛ばして長門に尋ねる。
「あ、あのな、長門…」
澄んだ瞳。白い肌。小さな唇。
人形かとも見違うばかりの平坦な表情が俺を見つめてくる。
「…もしかして今、穿いてないのか…?」
その俺の言葉に長門は無言で立ち上がると、
スカートの裾を摘み、何の躊躇もなくゆっくりと持ち上げた。
714 :
691:04/01/05 00:46 ID:o9dFsBSR
結論から言おう。
穿いてなかった。
捲り上げられたスカートの下からは、陶器のような白皙の肌と、
女の子の証である一本のスリットだけが姿を見せていのだ。
『意外とシンプルなんだな』などと場違いな感想を覚えながら、
俺はただその一点のみを凝視してしまう。
「男性器が勃起してる」
だが、恐らく何気無く言ったであろう長門の一言に、
俺の意識は一気に現実へと戻される。
言われて気付いたが、見れば俺のモノが長門の女性を見て興奮したらしく、見事なテントを作りだしていた。情けない。
「す、すまん」
不可抗力だ。
715 :
691:04/01/05 01:10 ID:o9dFsBSR
「気にしなくていい。男性なら至極通常の生理現象」
男として虚しくなるからそのフォローはやめてくれ。
「と、兎に角今出ていくから、長門ももうそんな実践はやめとけよ」
俺はやや前屈みになりながら長門に背を向けて部室から出ようとする。
情けない事この上ないが、思い付いた良識ある行動が他にないんだからしょうがない。
俺は廊下へと続く戸へ歩き出す。
が、唐突に『くっ』と腕を引かれた気がしたため、俺は反射的に振り返った。
すると、何時の間に来たのか、すぐ真後ろにこの状況でも未だポーカーフェイスな長門の姿があった。
716 :
691:04/01/05 01:22 ID:o9dFsBSR
ふと違和感を覚えた。
夕日のせいだろうか、ほんの少しだけ長門の顔に赤みが射しているような気がしたからだ。
しかし、俺がその疑問を口にして出す間もなく、抑揚を感じさせない声で長門は言った。
「してあげる」
何をだ、と聞き返す暇もなかった。
何故ならば、長門が何かを口ずさんだと思われる次の瞬間、ズボンのベルトがあっさり外れ、
ズボンが万有引力に従ってズリ落ちたからだ。
とっさにズボンを引き上げようとするが、何故かズボンに触れない。蜃気楼にでも触っているように。
俺はこの期に及んで能面のような長門を凝視する。
717 :
691:04/01/05 01:38 ID:o9dFsBSR
精進しますとしか(ry
すみません、長門オンリーなのに結構長丁場になりそう。
容量が足りてるうちに全投下できるか…?
》692 693 708 709
励みになります。
ありがとう。
>>717 乙です。
無表情の中にかすかに感情が見え隠れするようだとツボ。
ちなみに現在の容量は343kb、
限界は480kbを目安なので余程の超大作でもない限りまだまだへいきへいき!
長いの大好きなんでがんがれ
こ、これが盆と正月が一気に来たようなって感じかw
長門とのラブラブものにはならないか?
ならないよな…
自分の脳内で(*´д`*)ハァハァしてきます.
七海は頭を上げると、そっと拓己の鎖骨に唇を這わせた。
左手でワイシャツのボタンが外されていくが
その手は痛みに震えていた。
自分は何をやっているんだろう。
こんなに好いていてくれているのに何一つ返せないなんて。
煮え切らない心を振りきった。
七海の指を押しとどめ、唐突に体を起こす。
「大丈夫、自分でできるよ」
そういいながらワイシャツとその下のTシャツを脱ぐ。
七海が息を呑むのがわかった。
ベルトに手をやりながら七海を見ると
頬が赤く染まっている。首を傾げてみると、
「その、自分からしといてだけど、
そう言うことがしたいとかじゃなくて、拓己と一緒にいたいっていうか、
こんな未来も見えないところだし」
そう七海は言い訳がましく言って顔を伏せてしまった。
ぎゅっと抱き寄せる。
「いいよ。七海のこと、ちょっとわかった気がするから。もっとわかりたいから」
まぶた、頬、そして唇に口付けながらうなじと襟の間に手を這わせ撫でる。
女の子の服のことなどわからないその意図に気付いたのか
七海は服を脱ぎだした。
あらわになった白い左肩に吸いつき、ホックを探す。
探り当てると案外簡単に外れた白い布がはらりと落ちていった。
「――綺麗」
月明かりに照らされた七海の乳房は決して大きくはなかったが、神々しく見える。
ベッドに倒れこみながら舌を這わせた。
「っ」
くぐもった声を上げる七海をひたすら愛撫しつづける。
突起に口付けると途端に硬直した。
「大丈夫だよ」
一回唇を離して七海の目を見ながらささやくき、
また唇を戻す。
そして両の突起をひとしきり撫でつづけた後
徐々に唇を下ろしていく。
程好く引き締まったわき腹にちいさなへそがかわいらしかった。
「くすぐったいよ」
七海は笑いながら身体をくねらせる。
顔を上げて微笑みあった。
スカートに手をかけると、
七海はちょっと躊躇して腰を上げた。
ホックを外しそっと引き抜く。
七海のそこはかなり湿っていた。
「そんなに、見ないで」
顔に手をやって恥ずかしそうに言う。
七海の隣に横になると、後ろから抱きしめた。
「好きだよ、七海」
「初めて言ってくれたね」
首に顔をうずめて息を吸う。七海の匂いがした。
ちょっといたずら心が芽生えて、耳たぶを甘噛みしてみると
「きゃっ」
と声が上がった。
そして下に手を伸ばす。
太ももを撫でた後、布の上から筋に指を這わせた。
「いたいっ」
慌てて力を抜いた。
こわばる七海がとても愛おしい。
唯に悪い気もしたが、
やっぱり好きなんだ、と思う。
抱きしめる力を強めながら、湿っているソコをなで上げる。
指を動かすたびに七海が震えて湿り気も増してくる。
なれてきた七海のソコは大分強くさすっても大丈夫になったようだった。
「ふうっ…」
布越しに指をうずめてみると、
七海の押し殺した声が漏れる。
もっと強く触りたいと思った。
パンツの端に指をかけるようとするが、
「いや、そんな、だめ」
と七海は見を捩って拒んだ。
七海の首筋に向かって
「そんなこといわないでよ。もっと、もっと七海を触りたい。だめ?」
と優しく呟きながら太ももを擦る。
「んっ、じゃあ、いいよ……」
小さくうなずいた七海の髪を撫でながら
手をそっと差し入れる。
びしょびしょだった。
そして暖かかった。
さっきと同じようにすじに手をやると
七海が懸命に声を押し殺すのがわかる。
その間も髪を撫でながら
さらに調子に乗って中指をうずめる。
「うっ、うん……ひゃっ」
七海の体温が一気に増した。
そのまま手のひらで突起を押しつぶすと
びくりと電気が走ったように震える。
「ふっ、ふうぅ。はうっ」
懸命に我慢する七海をさらに指と手のひらで撫で擦る。
725 :
649:04/01/05 06:09 ID:X9lQl5Rl
今日はこれで終わりです。
また〜
長門ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ズボンを床に固着させて干渉隔離した」
毎度の事で何を言っているのかは分からなかったが、
やっぱり長門の仕業か。というか、一体何をするつもりだ。
「あなたの性欲解消」
マジか。
「がまんは体によくない。性病を誘発する可能性もある」
それ以前に何か問題があるような気がしないか?
「無問題」
いや、問題ありまくりだろ。それにここ学校だぞ。
こんな所を人に見られたらどうするんだよ。
「通常空間からは隔離済み。外部からは干渉不可能」
言われて振り返れば、いつの間にか窓が消えていた。
辺りを染めていた夕焼けの赤も消え去り、
教室の蛍光灯だけが唯一の光源となっていた。
しかし、こうなると逃げ場がないのは明白だった。
恐らく拒否しても堂々巡りは否めないだろう。
俺はもう開き直り、流れに身を任せる事にした。突発的な出来事にはもう慣れっこだ。
全然自慢できることじゃないが。
「…それで俺はどうすればいいんだ?」
すると、長門は近くに置かれているパイプ椅子をおもむろに指差す。
そこに座れと?
「…………」
頷いた。
どうやらそうらしい。
仕方なく俺はパイプ椅子に腰かける。
金属部分が冷たくて気持いい。
が、俺の心持は余りよろしくない。
何故かって?だったら想像してみろ。
自分が上はブレザー、下はトランクスだけでパイプ椅子に腰かけている光景を。
…しかし、これから行われるであろう行為に対して
期待感がないかと聞かれれば、否定出来ないのも微妙だった。
長門は静々と近付いてくると、俺の前で中腰になる。
当然俺は長門の顔を見下ろす形になるのだが、
何故か俺はいつもと変わらない長門の顔を見てこんな事を言ってしまった。
「なあ、長門…キスしてもいいか?」
何言ってるんだろうな、俺。
なんだかんだ言って俺もこの状況に酔ってきてるんだろうか。
まあこんな酔いなら大歓迎だが。
「………」
一瞬の間を置きながらも、コクリと頷いた長門は、
そのまま軽く立ち上がると顔を近付けてくる。
俺がもう少し顔を前に出せば唇は重なる……のだが。
頼むから目を開けたまま顔を近付けないでくれ。
「…………」
どうすればいい。
そう目で問掛けてくる。
「こう言う時は目を閉じるものだろ」
その言葉にすぐさま応えて、すっと長門は瞼を下ろす。
そして、俺はそれを確認すると、長門の小さな唇に自分の唇を重ねた。
…とことん今更だが断言しよう。
その場の流れなんかに流されるものじゃないと。
自分の性器を異性の前に晒けだす事が
こんなに恥ずかしいものとは思ってなかった。
無駄とは思いながらも逃げ出したい衝動に駆られる。
だが、そんな内心の煩悶をよそに、俺のモノは雄々しく天井を仰いでいる。
その度胸を一割でいいから俺にくれ。
因みに長門は、俺のモノが露になった時に
やや目を丸くしていたように見えたが、
今ではいつもの無表情を通している。
何もこんな時までポーカーフェイスでなくたっていいだろうに。
「始める」
と、唐突に長門は俺のモノにそっと手を添えると、きゅっと適度に握ると、上下に扱き始める。
「…っ」
自慰とは違う快感に背中が震えた。
長門の白魚のような指が上下する度に
体の奥底から何かが込み上げてくるのを感じる。
だが、暫くすると物足りなさを感じてきた。
気持いい事は気持いいが、ややワンパターンに思えてきたからだ。
長門もそれに気付いているのか、強弱をつけたりと工夫をしているようだったが、
正直変化に乏しい感じは拭えない。
もっと長門で気持良くなりたい。
そんな欲望が何時しか生まれ、
俺の心に自然と溶け込んでいた。
だからだろう。
「…なあ」
こんな台詞が臆面もなく言えたのは。
「…口で…してくれないか?」
続
734 :
691:04/01/06 22:20 ID:x/dkmpnK
…文体が変わる変わる。
一貫しろよ、自分…。
すみません。m(__)m
精進しますと(ry
>>734 君の成長する姿を、ずっとそばで見ていたかった…
この際気にしないぞ。
キタキタキタ━*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*━!!!!!
738 :
名無しさん@ピンキー:04/01/09 22:07 ID:MR9D36Jc
贄狩ノ痕
電撃文庫の「ダディフェイス」の鷲士パパと美貴ママのエロSSキボンヌ。
成人後の今でも良いし、二人の子供を作った8歳と7歳の時でも良い。
ワシとしては鷲士と美沙というのが見てみたいんじゃがなあ。
いかんせん、あのしゅーくんがそうなるこたぁまずありえんというのがなぁ……。
え?美沙?
こっちはほんのちょい歯車ずれればあっさり行くとこまでイきそうだから困難は感じんな(笑)
漏れとしてはやっぱ、美沙達を作ったころの夫婦の話を見たいな。
なんせ、小学生同士のセクース→彼女妊娠→出産なんてのは
これ以外ではエロ漫画で一本あるくらいしか知らんし。
(小学生同士のセク―スはあっても妊娠・出産まで踏み込む話は少ないだろう?)
>>741 俺も一本、読んだことがあるな。
タイトルは失念したけど。
それよか、みくるたんの続きはマダですか〜?
時継たんに実践的性教育を施す保胤キボン
by.陰陽の京
すてぷりのシャノンとシーズで・・・
出来れば「痕」の次郎右衛門とエディフィルみたいな感じのを・・・
>>744 すてプリは専用スレがありますよ。
寂れまくってるけどw
リバエンのパロ書いている方へ
(*´Д`*)ハァハァしながらよんでいるので次は拓己×唯をキボンしまつ
「指、入れるよ」
そう言って中指を七海の花弁に割り入れる。
「やっ!」
七海の体が一瞬にしてこわばった。
「い、痛くない?」
「……ちょっと痛いかな、けど平気だよ」
第二関節まで差し入れて少しずつゆすってみると
中から溢れ出す液体が襞にからみつき指を締め付けてくる。
「拓己……」
ますます身体を縮める七海をさらに強く強く抱きしめた。
指を動かすと小刻みに身体を震わす七海。
その七海の背中に自分の肌が密着しているのがわかる。
未来なんか見えないここで、ただひたすら温もりが欲しかった。
腕の中の七海の鼓動と息が感じられるこの距離が心地よかった。
愛おしくなって、我慢できなくなる。
ズボンの下の棒が圧迫される。
「七海、いい?」
意味を察し小さく頷いた七海が身体を捩って唇を合わせてくる。
舌を絡め口内を味わいあう扇情的なキス。
さっきと違って、労わりあいながらも互いに欲望をぶつけあう。
首に回された両腕と流れの止まらない蜜壷が、
指を動かすたびに、舌を動かすたびに締め付けてくる。
唇を離した七海の顔に女を感じた。
「拓己」
親友に対する愛しさでも、守ってあげたい父性でも、求め合いたい気持ちでもなく
とろんとした眼と濡れた唇にに妖艶さを覚える。
びしょびしょに濡れた右手を使いベルトを外し下着を脱ぐ。
そして七海の下側にまわって邪魔なものを取り去ると
もう一度想いを伝える。
「七海と、したい」
「うん」
遠慮がちに広げられた太ももの間に割り入って、
肉棒をあてがう。
そして徐々に体重をかけていく。
狭い。
先のほうだけ入ったがそこで突き当たる。
さらに奥へ進もうとすると
「つっ」
必死に下唇を噛んで我慢する七海の唇から声が漏れた。
目じりに口付ける。
「痛くなったら、ちゃんと言ってね」
七海が頷くのを確認し、一呼吸置いて一気に突き入れる。
「きゃああぁっ」
大きな悲鳴が上がる。
「痛くないっ?」
「くっ、ちょっと、痛い、けど、大丈夫、かな」
そのまま動かずにかなり痛そうな七海の髪を撫でた。
しばらくそのまま撫で続ける。
呼吸が落ちついてきたのを感じた。
「あったかいね、拓己の」
「七海の中もあったかいよ」
そろそろ肉棒がうずき出してきた。
七海の目を覗く込む。
「いい?」
「うん……動いても、大丈夫、かも」
「じゃあちょっとずつ動くよ」
そう言いながら徐々に腰を動かしていく。
肉棒に襞が絡みついて締め付けられる。
押し寄せられる快感。
「あっ、くっ、やぁっ」
喘ぎ声が七海からこぼれる。
抱きしめながら激しく腰を打ちつけた。
「はあっ、はあ、ふゎぅん、ふうっ、ふあっ」
結合部から水音をたち、愛液がだらだら溢れ出している。
何度も強く襞をめくり、擦りあう。
声を出さないと、もはや耐えられなくなってきた。
「拓己、ひろき、ひろきぃっ、大好きだよ!」
「七海っ!」
深く押しつけて鋭く引っ掻き回す。
快感がはじけ飛んだ。
「ひろきいいぃぃぃぃっ」
七海が絶頂を迎えると同時に搾り取られるように締め付けられる。
胎内に全てを注ぎ込む。
ほとばしる熱さが七海を駆け巡った。
温もりが二人を満たした。
力が抜けた後、しばしの間抱き合う。
満ち足りた気分が二人を包んだ。
自分の腕の中の七海を見てこの時間が永遠に変わらないものであって欲しいと思ったが
平穏は仮初のものでしかないだろうということもなんとなく悟ってしまう。
だからこそ仮初の平穏の中で七海を大事にしなければいけない、
そんなことを考える。
微笑み、寄り添い、抱き合った二人は
いつしか眠りに落ちた。
752 :
649:04/01/15 02:34 ID:ikE2eRYd
おわりです。
第二回と今回の間が激しく空いてしまってすみませんでした(汗)
SS書くのは初めてだったりするのですが
なかなか疲れる作業ですね。。
職人の方の苦労がちょっとわかった気分です。
ていうか文章が淡白過ぎてエロくなくてゴメンナサイ。。
妄想は広がるけどヱロ描写にするとなるとショボくなるのが鬱だなぁ。
精進しますです。
弥七郎スレの神は初心者だというのに上手くてすごいなぁなんて思ったり。
>>747さんのリクに答えてみようと思いますが、
投下速度はそんな早くなりそうにもないので許してくださいw
あと渡瀬氏とかMissingとかのリクもあったしハルヒも書いてないから
それも書いてみたいなあなんて自分の首をしめたりして。
ということでいつかまた。
淡泊というか、静かな流れで淡々と進んでいくのがかえって味になってる。
残念ながら元ネタを未読なんで詳しく感想を書けないけど次回作を期待してます。
渡瀬が嬉しいな。陰陽の京は時代背景的に言葉遣いとか情景描写が難しそう。
754 :
747:04/01/15 23:09 ID:nWLUjZxP
>>649 うおー!!続きと予告が
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
投下はマターリなペースでいいので(*´Д`*)ハァハァさせてください。
どーしてもリバエンのあの終わり方があんまり幸せそうじゃないんで…。
大体「あ」と「お」の違いわからんってもう唯は薄知以外なんでもないし(´・ω・`)
せめて
>>649さんの手で幸せな結末をー!!キボンヌ。
コスモス荘のSSを投下したいのでつが内容が
バカ70% エロ20% 2ch10%
となっております・・・大丈夫でしょうか?
>756
そんなスレあったんですか・・・コスモス荘とかで検索してたから気付かなかったです。
そっちいった方がいいですか?
あ、でも二つもスレがある・・・どっちにしよう(´・ω・`)
と、思ったら片方落ちてるし。
ちなみに沙由里(りの字忘れたんで間違ってると思う・・・)とピーエルは最後にほんのちょっと出てくるだけです・・・
たんぽぽLOVE!
ライトノベル板人大杉ってどういうことよ…
あんな過疎鯖に負荷が掛かってるとおもえんのだが。
>>761 こないだそのせいで2回連続(それも同じネタで)誤爆しちまった。
何だろうねありゃ。
調べてきたら過去ログ整理のために一時的にread.cgiをとめてるみたい。
これを機に2chブラウザ導入しようかな。
>763
>これを機に2chブラウザ導入しようかな。
良い選択ぢゃよ。
どれがお奨めとかは言わん。
色々試し使いしてみて、自分にあった物を選ぶがヨロシ。
「コーチ!だ、だいじょーぶ!?」
「鈴雄ちゃん、大丈夫!?」
「大丈夫ですか、鈴雄さん」
瑠璃に沙由里に栗華。
「すぐに消毒を!!!」
「・・・・一応来たぞ」
ピエールに栗三郎。そして。
「おう、鈴雄」
朝香だった。
「終わったぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「お兄ちゃん、動かないで!腫れがひどくなるかも」
「コーチ!頑張って!」
「鈴雄ちゃん、負けちゃだめよ」
「すぐに治療法を捜します」
「え?」
瑠璃は子供だ。だから勃起のことがわからないのはわかる。
だが、沙由里と栗華が知らないのはちょっと以外だった。
栗華はそういうのにうjといのかもしれない。
だがボンッキュッボーンな沙由里が知らないのは栗華以上に以外だった。
性教育を受ける前に犯罪者になっちゃったのかもしれないけど、
沙由里=ヒヤシンスという事実をしらない鈴雄はわけわかめのみそしるだった。
「坊主、大変じゃな・・・まぁここは栗華に任せるとして」
「お祖父様!」
「いや栗華、ちょっとわしは用があっての」
「用ですか?」
「ヒソヒソ(ドッコイダーとネルロイドガールを倒すメカの作成じゃよ)」
「そうですか・・・」
「じゃ、わしは帰るぞ。」
栗三郎は逃げて行った。
「ピエール、貴方も帰りなさい」
「え!?しかしお嬢様」
「ここは私が治療した方がいいってことなのよ!」
「お嬢様・・・・わかりました。では失礼します。鈴雄さん、お大事に〜」
ピエールも去って行った。
女だけになってしまった。
「何でこ〜なるの」
鈴雄は思い浮かべた。子供相手に勃起した情けない事実を背に人生を歩む自分。
ロリコンのレッテルを貼られる自分。コスモス荘追放。オタンコナス社敗北。
「それだけは阻止せねば」
でも、この状況。鈴雄は何もできなかった。
「ま、高みの見物といくか」
女性人の中でただ一人「腫れ」の正体を知っている朝香はニヤニヤしながら
鈴雄がタンポポと瑠璃に取り押さえられ沙由里にズボンとトランクスを脱がされる様子を見ていた。
-------------------------------------
続きます。
うわぁぁぁぁぁぁ、貼るスレ間違えた上にメール欄そのままだぁぁぁぁぁぁ。逝きます。
ダディフェイスSSキボン
んでアゲ
769 :
サザム:04/01/20 23:36 ID:Pq+0A6R4
本年コテハン的にあけおめことよろ。
SS書きにどっぷり浸かり出して一周年を超えましたが、今後も頑張る所存ですので宜しくお願いします。
と、そんなところで
>>614でひっそり予告した『終わりのクロニクル』の佐山×新庄など投下してみんとす。
770 :
サザム:04/01/20 23:39 ID:Pq+0A6R4
〜『自慰の手順』〜
「……じゃあお願い。ボクがここにいられるように、……教えて頂戴」
肩から手首までを覆うシャツの袖以外、その身を隠す物を失った新庄・運切は、そっと呟いた。
自分でも認められなかった秘密をあっさりと受け入れ、自分の全てを求めてくれた佐山・御言に向けて。
彼に対する信頼と愛情に、自然と身体の力を抜いていく。
脚の間に割り込んだままの佐山は、求めに応じて力強く頷いた。
「うむ、それでは順を追って教えようか新庄君。まずはステップ1、『おもむろに揉みしだいてみよう』だ」
「……えっと、いきなり前言撤回したくなってきたなぁ、ボク」
眉が下がる。力を抜くのではなく、徒労感に似た脱力。
「遠慮せずとも良いよ。実演を交えつつ、懇切丁寧に教えてあげよう。ふふふ」
「予想はしたけど全然聞いてくれてないしっ! というかその含み笑いはなにっ!?」
不吉な予感に顔が引きつる。やはり止めておけば良かったかとも思う。
抱え込むようにして胸を覆ったこちらの手の甲へ、佐山はそっと自らの掌を重ねてくる。
「ちょ、ちょっと待って! な、何する気?」
咄嗟に脚の間を隠していた手で、佐山の手首を引き止めると、
「君こそ聞いていなかったのかね? おもむろに揉みしだくと宣言したはずだが」
「だってそんなの、……は、恥ずかしいよ」
「なに、気にする事はない。この先もっと嬉し恥ずかしいことをするのだからね」
「え? いまなんかボク、とっても聞き捨てならない台詞を聞いた気がするんだけ……どっ!?」
言葉尻を遮るように、こちらの五指の合間に指先を滑り込ませ、乳房へと触れてきた。
771 :
サザム:04/01/20 23:41 ID:Pq+0A6R4
うろたえている内に、佐山は掌底でこちらの手を操る。
胸の膨らみを覆ったまま円を描き、
「あふっ! ……なっ、なに、今の?」
そして起こった初めての感覚に、少し怯えた目をする。佐山は手を止めて、
「ふむ、どんな感じがしたかね?」
「どんなって、ぞくぞくっと来て、くすぐったいのとも違って、……上手く言えないよ」
「なるほど、本当に何も知らないようだね。それがつまり、感じるという事だ」
「そ、そうなの? でもボク、どうなってもいいのーとか、もう滅茶苦茶にしてーとか思ってないんだけど」
「それは、もう少し先の話だよ。一体どんな雑誌を読んでいたのか、おおよその察しはついたがね」
「……ううっ」
言わずともいい事を口走ったことに気付き、うめきを一つ。
からかうような視線に、みるみる頬に血が昇ってくるのが分かった。
「ともあれ、それが新庄君の望みとあれば、そこまで感じさせてあげるのに異論は無いよ」
「あっ、あのね、別にそうさせて欲しいとかじゃなくて……」
「どちらにせよ、君に教えていく過程で、順次そうなって貰わないと困るわけだが」
「そんな、うそ、ちょっと待っ、……くぅん!」
自分の指と佐山の指、合わせて十指が片方の乳房を包み込み、ゆっくりと動き出す。
胸に広がる甘い疼きに、唇から高い吐息が洩れる。
「なにっ、これぇ……。こんな、ボク、こんなのっ……」
疼くような、燃えるような、甘くて切ない感覚。
未知の快感を引き出され、寝惚けたように虚ろな声を発した。
772 :
サザム:04/01/20 23:44 ID:Pq+0A6R4
「いいかね、この際の注意点は、最初はソフトに撫でる事だ。ゼリーを崩さないように触る感じで」
「でもっ、ボク、ゼリーを撫でた事なんて、ないよっ……」
「比喩表現という奴だよ新庄君。つまりは自分が痛くないように、こうして優しく触れば良いだけの話だ」
「そんな、……あ、はぁっ……」
彼の視線を遮るはずだった手の中で、ふにふにとその形を変えていく柔らかな肉。
言葉通りに優しく、その場所をくるくると撫でる佐山の、そして自分の手。
疼きから熱さへと変わってくる感覚に、次第に息が切れ始める。
「なっ、なんかボクっ、早くも佐山時空に引きずり込まれてるっ?」
「今度は時空ときたかね。君の豊かな詩的表現には、さすがの私も感歎する事しきりなのだが」
「こういうの、詩的って言うのかなぁ。んっ、あ……」
佐山に導かれ、胸の膨らみを撫で回す自分の手を、顎を引いてぼんやりと眺める。
自分の意志とは無関係にゆったりと動く、己が手指の引き起こす不慣れな感覚に、激しくなる胸の動悸。
想い人に触れられているという認識は、安堵にも似た高揚を起こし、熱さは甘美なわななきに転じる。
彼の腕を制していたはずの手は、気付いた時には力無く腹の上に横たえられていた。
「ひゃうっ!?」
いきなり今までとは違う刺激を受け、大きく息を呑んだ。
見ると、顔を覗かせた胸の突起が、折り曲げた佐山の指に弄ばれている。
爪の先で引っ掻くように擦られ続けるうちに、そこが固く充血していくのが判る。
頭の芯に響く波紋に、火照った身体が勝手に跳ね出し、
「あっ、ちょっ、それやだ、やめてっ!」
思わず口から悲鳴が迸った。
773 :
サザム:04/01/20 23:46 ID:Pq+0A6R4
「それはまた何故だね? 私が納得できるよう、論理的に10秒以内で答える事を要求しよう」
「うわ短っ! それってつまり、やめてくれないってこと? あのねっ、だからさ、その、何て言うか……」
「正解かつ時間切れだよ新庄君。何しろ君にこれを教えるのが、もはや最優先課題になっているのでね」
「いつの間に最優先っ!? だからちょっと待っ、……や、あん!」
またもや再開された円の動きで、隆起した胸の先端が指の間で転がる。
残響が消える前に新たな刺激が上書きされ、快感が次々と胸の奥に堆積してゆく。
見詰めてくる佐山の視線は熱く、重ねられた掌はさらに熱い。
息苦しいほどの昂りを、しかし身体はゆっくりと受け入れ始めていた。
佐山は軽く咳を払う。改まった口調で、
「さて、もう少し細かく解説すると、この行為には大別して三種の動作が含まれている」
「さ、三種?」
「まずは、揉む。ほぐすような感じで、徐々に力を入れると良い」
「んくっ、んっ!」
言葉通りに、指先が絶妙な力加減で柔肉を掴み、変形させた。
指の間からあふれた肉がまろび出て、動きに応じて波のようにうねる。
「そして、撫でる。触れるか触れないかという、微妙な間合いを保つのが秘訣だ」
「やふっ! ……あ、今、ゾクッて……」
下乳を羽毛で刷くようになぞられて、背筋にぴりっと電流が走った。高鳴る鼓動の響きが思考を乱し、
「最後は、擦る。特に乳頭の部分を、このように摘んで刺激するのは効果的だ」
「ひんっ!? や、やっ、……んんっ!」
指先でしこった先端を弄られ、触れられていない方の突起までが切なげに疼く。
774 :
サザム:04/01/20 23:49 ID:Pq+0A6R4
巻き起こる快楽に大きく喘ぎ、抗うように首を振る。
しかし堪えようとすればするほど、身体の奥からは強い衝動が立ち昇る。
「これらを組み合わせる事によって、いわゆる揉みしだくという一連の動作に繋がる訳だが……」
胸から手を離し、こちらの顔を覗き込み、
「どうだろう、そろそろ飲み込めてきたかね?」
「うっ、うん。なんとなく、だけど……」
問うてくる佐山へ曖昧に頷き、弾む息からどうにか言葉を紡ぎ出した。
「よろしい。では今の要領を踏まえて、次は一人でやって見たまえ」
「え……。こんなの、ボク一人で、……するの?」
「最初の主旨を忘れてもらっては困るね。もっとも、私もつい先程まで失念していたのだが」
「う、わ、分かったよ。……んっ」
戸惑いつつも首肯して、膨らみの上に乗せていただけの手を、おずおずと動かしてみた。
質感を確かめるように持ち上げ、指先で先端に触れると、確かに似たような感覚が起こる。
しかし、佐山の手でされた時と比べると、快楽はあまりに微弱なものでしかない。
「あれ? あんまり、さっきみたいにならない……」
「それは良かった。自分でした方が気持ちいいとあっては、私としては立ち直れないからね」
「そういうものなの?」
「無論だ。しかし試みに問うが、今なにを考えて触っているのかね?」
先程までとの違いに、納得のいかない面持ちで、手中の柔肉を撫で回しつつ、
「え? なにって、ただ触ってるんだなーって……」
ポツリとそう答える。
775 :
サザム:04/01/20 23:52 ID:Pq+0A6R4
「それが間違いの元だ。自分でしていると思うのではなく、私が触っていると想像するといい」
「そ、それって変じゃない? 本人が目の前にいるのに」
「だから、一人でする時の練習だよ。さあ、やって見たまえ」
「うっ、うん……」
躊躇いながらも、佐山の手の感触を反芻し、それを自分の手に重ねる想像を喚起する。
身体に残る余韻がそれを助け、脳裏に心象が定まると、たちまち蘇る強い快楽。
「ほっ、ホントだ、全然、違う……っ!」
息を呑み、自分で引き出した感覚に、指が自然と導かれていった。
◇ ◇ ◇
「んっ、はぁ……。ふっ、ぅ、んは……ぁっ、ん……」
己の胸元へ目線を落としたまま、次第に行為へ没頭していく新庄を、佐山はじっくりと観察した。
教えた通りに、細い指が柔肉をゆっくりと揉み、優しく撫で、
「くふぅ、あ、んっ! はっあ、……んくぅ、ふ……」
要領が分かってきたのか、動きは徐々に滑らかさを増してゆく。
色素の薄い突起を摘むようにして擦り、もう一方の膨らみを、肘の辺りでもどかしげに捏ね始める。
「こっ、ここ……。すごく、じんじんするっ……」
困ったように眉をひそめ、先端を弄る指先で、同じ動きを何度も繰り返す。
弾む息と共に滑らかな臍の窪みが上下し、白い肌が血の色を透かして紅く染まっていく。
時折小さく下唇を噛み、官能の高まりに身をよじる様は、
「激烈にエロい……」
「あっ……!」
思わず洩れたこちらの呟きに気付き、ハッと面を上げたその頬が、みるみる羞恥の色に染まった。
776 :
サザム:04/01/20 23:57 ID:Pq+0A6R4
手を止めた新庄へ頷きを返し、
「私に構わず、そのまま続けてくれたまえ。なかなか見事な揉みしだきぶりだよ、新庄君」
「あ、あのさっ! もしかしてボク、とんでもないコトしてない?」
「ふむ? 至って普通の、常識に則した手法だと思うがね」
「手法とかじゃなくって、そもそも佐山君が見てる前でこんなコトするの自体、おかしいって言うか……」
自信なさげな呟きに、今度はかぶりを振り、
「気のせいだよ新庄君。第一、君は普通と異常の区別がつくのかね? 憶測で物を言ってはいけないな」
「ううっ、やっぱりボクが全然知らないからって、何気にすっごいコトやらされてる気がするぅ……」
「だからその半目はやめたまえと言うに。教えて欲しいと言ったのは君だろう?」
諭すように宥めつつ、艶を増した肌に再び手を伸ばした。
「まあそれはさておき、そろそろ次のステップへ移ろうと思うのだが」
「さておかれちゃうんだね、ボクの疑問。……駄目って言っても、多分無駄なんだろうし」
「飲み込みが早くて助かるよ。ステップ2は、『あちこち弄くり倒して開発してみよう』だ」
「て、訂正を求めたい部分は多々あるんだけど、とりあえずその怪しい表現だけでも何とかならない?」
訊ねられ、肌に触れかけた手を宙に留める。しばし黙考し、
「……かなり無理な注文だね。私は実際に教わった通りの台詞を、そのままなぞっているに過ぎないのだし」
「む、無理とか言う? それに一体だれに教わって……」
「推察するに、それは嫉妬という奴だね。心配せずとも、今の私の脳内には、君の事しか存在しないよ?」
そう告げて、何故か諦め切った表情をする新庄の腹に、そっと五指を這わせる。
ひんっ、と息を呑むのに構わず、汗ばんだ肌の上を指先で蛇行。
うっすらと朱を帯びた魅惑的な肢体が、視界の中で大きく跳ねた。
777 :
サザム:04/01/21 00:01 ID:MUu5/53P
「ぅひゃっ! ちょ、それ、くすぐった……!」
「ふむ。これはまだ、くすぐったいだけかね?」
「だけって、そんな事されたら、くすぐったいに決まって、……やんっ!」
掌全体を使って、わき腹を優しく撫で上げると、悲鳴とは違う甘い喘ぎが起こった。
そのまま脇の下まで遡ろうとすると、肘を締めてビクンと横に逃げる。
一番下の肋骨を指先で拍子を取るように叩くと、んっ、と唇を噛み締める。
「もう一度訊こう。こうされるのは、嫌かね?」
「はぅ……。え、えと、分からないけど、……嫌じゃ、ない……よ」
潤んだ瞳と目線を合わせてやると、恥ずかしそうに顔を逸らす。
首を竦めて呟くその仕草に、強い欲求が込み上げた。
「それはなによりだ。では私がこうして触っていくから、新庄君も自分で撫でて見たまえ」
「んっふ、……あ、佐山君っ、ん!」
右手と左手で塑像を整えるように、新庄の身体の輪郭を伝う。
豊かな弾力を備えた肢体を、反応を見ながら、ゆっくりと緊張を解きほぐすように撫でる。
腰骨に親指を掛け、まろやかな曲線をなぞるようにさすり、太股を撫で下ろす。
「あっ……。ヘン、なんか、ヘンだよっ……」
「さあ、私にされるばかりでは意味がないよ? 怖れずに、自分の好きな様に触っていいのだからね」
「ボクの、したいように……?」
頷いて見せると、ようやく決心したように、小さく顎が引かれる。
腹の上に置かれていた指先が、遠慮がちにこちらの動きを追いかけ、肌を伝っていく。
あえて促すまでもなく、乳房を押さえていた手の方も、再び自然と動き出した。
778 :
サザム:04/01/21 00:03 ID:MUu5/53P
「あっ、……こんな、あっちこっちしてると、ボク、訳わかんなく、なって……」
「それは、やめて欲しいという意味かね?」
「ううんっ、そうじゃ、ないよ……。だけど、頭、クラクラしてっ、……んあっ!」
「私もご同様だよ。いつに無く興奮して、正直息苦しいぐらいだ」
「同じ……? 佐山君も、ドキドキしてるの……?」
不思議そうな呟き。自分の身体を撫でていた手が持ち上がり、こちらの胸の中央へと宛がわれる。
ぴったりと確認するかのように、掌がシャツの上から押し当てられ、
「ほんとだ……。ボクの身体を、触ってるせい……?」
「そうだとも。だからもっと感じてくれたまえ。そうしてくれれば、私も嬉しい」
「嬉しい……の? 佐山君も……?」
「ああ、勿論だとも。それに、こうして君の身体を撫でくり回すのも、とても楽しいね」
「そんなっ、ことっ、……んっ、や、言わない、でよ……」
内股で指を閃かせると、もじもじと腰をくねらせて、快楽に耐える様子を見せる。
遠い記憶と些少な知識だけが頼りでも、割と何とかなっているらしい。安心して、そのまま続行する。
「あっ!? だ、だめっ! ちょっとタイムっ!」
しかし、しばらく愛撫を続けていると、突然大きな声を上げた新庄は、ベッドの上で半身を起こした。
そのまま身体を捻って逃げ出そうとするのを、がっちりと腰を掴んで引き止める。
「タイムは無しだ。理由なき反抗は認められないよ」
「お願いっ! なんにも訊かずに行かせて、ってか離してっ!」
胴に引き寄せた太股をぴったりと閉じ、両手でシーツを握り締め、ずり上がるようにして抵抗する。
泣きそうな顔をしながら、腰を押さえるこちらの手を振り切ろうと、じたばたと暴れ出す。
779 :
サザム:04/01/21 00:10 ID:MUu5/53P
……その態度からもしやと思う。あまりにベタではあるが、
「まさかトイレなどとぐほっ!」
「何で言うかなぁっ! じゃなくて、違うの、違うんだったらぁ!」
「うむう、かなり効いた。……新庄君、勿論違うよ。だから落ち着いて、私の言う事を良く聞きたまえ」
「……へ?」
肯定の言葉にきょとんとし、暴れていた四肢がピタリと動きを止める。
その隙に大きく息を吸う。そして畳み掛けるように、
「脚の間が疼いて、しかもちょっぴり濡れている気がする。そうではないかね?
事前に教えそびれた私も悪かったが、それは決してお洩らしなどではない。
女性の身体は、ある程度の快楽を与えられると、そこが濡れてくるものなのだよ」
「え、っと、その、……そうなの?」
「うむ、そういうものなのだよ」
そうなんだ、と安堵を込めて呟く新庄に、一点を凝視しながら何度も頷いた。
少し距離が開いたせいで、閉じたつもりであろう太股の隙間から、ある部位がはっきりと覗いている。
うっすらと茂った恥毛の合間から覗く、薄桃色の閉じた花弁が、呼吸に合わせて小さく息づく。
そこから滴った雫が、脚の付け根を妖しく濡らしている様に、牡の衝動を強く誘われる。
「もっとも見る限りでは、濡れているのはちょっぴりどころでは無いようだが」
「は? 見る限りって、……うわぁっ!?」
こちらの視線に気付き、新庄は慌てて跳ね起きると、はだけたシャツの裾を引き寄せ、そこを隠す。
しかし、ほぼ十年ぶりに生で見た女体の神秘は、ただでさえ滾っていた欲望を、嫌が応にも昂ぶらせる。
ズボンの前がはち切れんばかりに張り詰め、軽い痛みすら覚えた。
780 :
サザム:04/01/21 00:13 ID:MUu5/53P
◇ ◇ ◇
身体の前に掻き合わせたシャツの布地を握り締め、新庄は堪らない思いに身体を竦めた。
佐山の視線に陰部を晒していたと思うだけで、消え入りたいほどの羞恥を感じる。
「み、見ちゃった? 見えちゃってたの? ボクの、その……」
「はっきりくっきり、高画質で余す処なく。ちなみに今は、短期記憶を長期記憶に変換中だが」
「それ絶対だめっ! 忘れてっ、消去してっ、ワンツースリーはい忘れたっ!」
「時々、君は不可解な行動に出るね。うむ、それにつけても瞼に浮かぶのは、しっとりと濡れた……」
「わーわーわー!」
照れ隠しに喚き立てるが、見られてしまった事実は覆らない。
熱い眼差しに下腹部の疼きは増し、内股をさらりとした液体が濡らす。
見られたくなかった筈なのに、見られた事で興奮を覚えている。そんな自分が信じられない。
「ところで新庄君。このまま続行するに当たって、重大な問題が発生してしまったのだが」
「な、なに?」
「先程のあまりに刺激的な光景のせいで、いささか私の冷静さが失われてきたようなのだ」
話の筋が読めず、にじり寄る佐山をこわごわと見返し、
「さっきまでも冷静だったとは思えないよ? いや、確かに目の色変わってるけど……」
「しかし、ここであっさりと前言を翻すほど、私は無分別ではない」
「佐山君にも分別ってあったんだ。ちょっと新発見」
「そこで折衷案なのだが、男性になった時の方法も、今この場で教える事に同意してもらえるだろうか」
「え、あ、うん。……あれ?」
深く考えずに答えた直後。とてつもない地雷を踏んでしまった感触に、ふと首を傾げた。
781 :
サザム:04/01/21 00:15 ID:MUu5/53P
「では、了解を得た処で早速……」
「ちょ、……な、何で佐山君まで脱ぎ出すのさっ!?」
手早くベルトを外していく佐山に向かい、両手で顔を覆って、動揺に裏返る声で問い掛けた。
指の間から窺う顔が、心底不思議そうな顔をして、
「何を慌てているのかね。一緒に風呂にも入った仲だろう?」
「だってあの時とは状況が違うしっ! も、もしかして、教えるって、まさかそういうことっ?」
「察しが良くなって喜ばしい限りだよ。君は手順を覚え、私は落ち着く。まさに一石二鳥と言えよう」
一人納得したように頷くと、ベッドの上に膝立ちになり、下着と共に一気にズボンを引き下ろして見せる。
名状し難い形状を備えた物体が、その中から威勢良く飛び出した。
「うわっ! なっ、なにそれ、なにそれっ!?」
「何と言われても、まあナニなのだが。新庄君も自分の物は見慣れているだろう?」
そう問い返す佐山のソレの先端は鋭角な線を描き、生の肉の質感を示している。
男である時の自分のモノも、確かに朝起きた時などに、多少大きくなっていた事は無いではないが、
「だっ、だってそれ、ボクのと全然カタチとか違うし……」
「皮を剥いてみれば、新庄君の物も似たような感じだと思うがね。後ほど試してみるといい」
「む、剥く? それって、剥いたり出来るもんなの?」
「まあ、最初は多少の痛みを伴うと思うが、普通は剥けるものだよ。更に詳しく聞きたいかね?」
「ううっ、それはとっても自爆行為のような気がするから、止めておく……」
下着を脱ぎ捨てた佐山に返しながら、視線は股間に釘付けになっている。
頭ではグロテスクにさえ思えるのに、身体は何故か熱を高め、下腹部の疼きが収まらない。
その視線に佐山は少しも動じず、続けて脱いだシャツも軽く畳むと、閉ざした膝に手を伸ばしてきた。
782 :
サザム:04/01/21 00:19 ID:MUu5/53P
「さて、それでは再び開脚して貰えるかな?」
「やっ、やだ、もう見ちゃやだっ!」
割り開こうとする手に抗い、合わせた腿に力を込めた。両腕で身体を隠し、大きくかぶりを振る。
知識は無くとも、いや、無いだけに余計なのか、今の自分の状態を知られる事は、ひどく恥ずかしい。
それでも、佐山が素直に聞き入れてくれるとは思ってはいない。しかし、
「なるほど。では私に見えなければ良いのだね?」
今度の要求はあっさりと認められ、えっ、と拍子抜けする。途端、力強い腕で抱き起こされ、
「な、なに、なんなの?」
「いや、ならば一つリアリティを追求しようと思ってね。とりあえず、後ろを向いてくれたまえ」
「は? え? ど、どういうこと?」
訳の分からないまま身体を引かれ、くるりと半回転。
背中を向け、軽く脚を開いた膝立ちにさせられると、すかさず股の間へ佐山の下半身が滑り込む。
膝を外に払われて重心を崩し、ぺたんと腰を下ろした先は、彼の胴の上。
気付いた時には、佐山の腰に大きく跨った姿勢で、反り返った先端を臍の下に突きつけられていた。
「こっ、こここここ、これ……」
ある意味、正面からの開脚よりも恥ずかしい体勢を取らされて、どもりながらぎくしゃくと振り返った。
首を一杯に捻り、横目で背後を見ると会心の笑みで、
「これなら私に見られる心配はない。位置的にも君自身の場合とあまり変わらない。オールオッケーだろう?」
「ボッ、ボク的には、全然オッケーじゃない……」
こちら腕からシャツの袖を抜き取っていく佐山に、油の切れた動きで首を振る。
だが、下腹に当たる先端によって、腰から下が縫い止められたように、全く身動きが取れなかった。
783 :
サザム:04/01/21 00:21 ID:MUu5/53P
「それでは、これを自分の物だと思って、遠慮なく握ってみたまえ」
「え、あの、待って。まだ心の準備が……」
続けて右手が重ねられ、半ば強引に、そそり立つ肉棒へと導かれると、
「あっ、すごく、硬い……」
鉄芯を入れたように確かな手応え。思わず抵抗の意思を忘れる。
「さて、男の場合はさほど煩雑では無い。ここを握って、このように、上下へ擦り立てるだけでいい」
「こす……るの? でも、こんなに腫れて痛くないの?」
「痛くはないね。むしろ、新庄君に握られているだけで、すこぶる気持ち良い」
「そ、なの……?」
促されるままに、指先に軽く力を込める。
む、と佐山がうめく。肉棒が別の生き物のように、手の中で脈打つ。
「ただ、慣れないうちは直接触ると痛いからね。先の部分をこうして、余った皮で擦るようにすると良い」
「え、あ、う……」
更に操られ、幹の方へ捲れた皮を先端に被せていくようにして、上下にしごかされる。
銛の逆刺にも似た先端が、手の中で見え隠れする光景に、沸き起こる淫らな感情。
知らなくても判る。こんな行為は、絶対に普通ではない。普通でないと判っているのに、
「なっ、なんか、おかしな気分に、なってきた……」
「私もだよ。では後は、君一人でやってみてくれたまえ。……出来るね?」
「た、多分……。こんな感じで、いいんだよね……?」
「ああ、そのような感じだ。続けてくれ、新庄君……」
異様に高まる胸の鼓動。佐山の掌が離れると、今度は自分から手を動かしていった。
784 :
サザム:04/01/21 00:23 ID:MUu5/53P
「んっ、……はぁ。ん、……ふぅ」
「う……むぅ。正に最高だね……」
軽く握った手首を上下に揺らし、くきゅくきゅと熱い塊を擦る。満足げな佐山の声が鼓膜を打つ。
与えられるだけだった快楽を、幾分かは返してあげられているらしい事が、ひどく嬉しい。
今まで覚えた事の無い種類の悦びを感じつつ、大きく舌を回して唇を湿らせる。
見られていないという安心感からか、佐山への愛撫には自然と熱がこもっていった。
「もう少し、強めに握って。そう、その調子だ」
「あっ、ねえ、佐山君……。先の方から、何か出てきたよ?」
「それは、私が快感を得ている証拠だよ。新庄君が濡れていたのと、同じ理屈だ」
「気持ちいい、の? ボクの手が、そんなに……?」
「うむ、かつて無いほどに気持ちいいね。もう少し早くしてもらえると、更にいいのだが」
「そう、なの? ……これっ、くらい?」
「む……っ。ああ、その程度でいい……」
半ば虚ろな意識の中、佐山の指示に唯々諾々と従い、手中の強張りをしごき立てる。
先端から滲む、ぬるりとした液体が掌と擦れ、湿った音が響く。
手が、頭が、触れ合う肌が、そして何より下腹全体が燃えるように熱い。
かすかに立ち昇る異性の匂いが、羞恥心を麻痺させる。
慣れない動きによる疲労よりも遥かに強い衝動に、動作が加速。
「んっ、ん、……はぁ、んぅ、熱、いよ、佐山、君の……」
「疲れたかね? 今のうちならば、ちょっと一休みしても構わないよ」
「ううん、平気……。っは、まだ、出来る、からっ……」
高熱を発した時のように頼りない口調で呟きつつ、右手はその行為に没入していった。
785 :
サザム:04/01/21 00:25 ID:MUu5/53P
「なんだろ、これっ……。触ってないのに、身体が、さっきまで、みたいに、切なくて……」
「興奮するかね?」
「ボク、興奮、してるの、かなぁ……。んっ、よく、分からない、けどっ……」
摩擦の熱だけではない、内側から起こる肉茎の熱さが、手指を伝わって背筋を灼く。
疼く股間をどうにかしたくて、けれど鎮め方はまだ知らない。
悟られない程度に腰を動かし、もどかしさを込めて肉棒をしごき、息を乱す。
自分の身体から溢れた液体は、佐山の下腹部にしたたり、そこを妖しく濡れ光らせていた。
「あっ、まだ、おっきく、なるっ……」
握る指の力を強めると、それを押し返すように、手中のモノが更に大きさを増した。
背後で佐山がごそごそと動く気配にも、手を止める気になれない。
初めて触れる他人の性器を、欲求の赴くまま、一心に擦り続ける。
すると、夢の中のように不確かな視界に、数枚のティッシュを重ねた手が差し出された。
「え、佐山君、なに……?」
「うむ、そろそろ出そうなのでね。済まないが、先の方をこちらに向けてもらえるかな?」
「こっ、……こう?」
前に倒し、何かを受け止めるように構えた佐山の右手へと、先端を導く。
「手を止めずに。どうなっているのか、しっかりと見ていたまえ」
「うっ、うん。……っ、はぁ、はっ……」
力を抜けばたちまち跳ね上がりそうな反発を押さえつけ、前後に手を動かす。
言われるまでもなく、視線は先程からその一点に定まったまま。
そのまましごき続けるうちに、安定していた佐山の息遣いが、にわかに荒くなり出した。
786 :
サザム:04/01/21 00:28 ID:MUu5/53P
「うっ、く……。いいぞ、新庄君、あと、少しだっ……」
「うんっ、はぁっ、ボクっ、がんばる、よっ……」
佐山の声に励まされ、だるく感じ始めてきた腕に力を込めた。
掌の中では、自分の汗と先端から滲み出た液体が混じり合い、ぬるぬると滑り出す。
逃がさないようにしっかりと握り、肉棒を見下ろしたまま、搾り出すように強く摩擦を続ける。
はちきれそうに膨れた先端が、ひくっ、ひくっと、えずくような痙攣を起こし、
「出るぞ、新庄君っ、……くっ!」
「あっ……!?」
うめきと共に強く脈動。
ティッシュの上に、見知らぬ白濁の粘液が勢い良く吐き出されるのを、呆然と眺める。
数回跳ねた後、収まったと思えた処で、ゆっくりと指を開き、手から力を抜く。
思わず止めていた息を吐くと、佐山の安堵したような吐息が、それに重なった。
「ふぅ。ご苦労だったね、新庄君。このように、射精……つまり、白いモノが出ればお終いだ」
「しゃ、せ……? こ、こういうの、ボクのからも、出るの……?」
初めて知る男性の身体の仕組みに、ぽつりと呟く。
するりと佐山が脚の間から抜け出す。手に残る肉棒の感触に、不可思議な感慨を覚える。
「最初のうちはそこまで行かないかも知れんがね。なに、気にする事は無い。後はひたすら、実践あるのみだ」
「う、うん……」
小さく頷き、掌に付着した白濁を、指の先で弄ってみる。
甘ったるい花の香りにも似た匂いに、濡れ切った秘所がずくんと疼いた。
787 :
サザム:04/01/21 00:31 ID:MUu5/53P
◇ ◇ ◇
ずっしりと重くなったティッシュを屑篭に放り込むと、外れかけていた理性の箍がようやく定まった。
考えてみれば、同居人が出来てから一度も処理した事が無かったのだから、我慢できなくなって当然と言える。
しかしこれで、それほど切羽詰った欲求を覚えずに済む。硬度は変化していないが、とりあえず無視。
そして脳内で今後の予定をシミュレート。どうにか踏み止まれそうだと判断する。
「佐山君、ボク、身体が、すごく熱くて……。どうしたらいいのか、分からないよ……」
「ああ、お待たせして申し訳なかったね。それではいよいよ最終ステップだ」
「あっ……」
心からの謝罪を口にすると、新庄の両膝の裏を大きく抱え上げた。
あぐらを崩した脚の間に丸い尻を下ろし、華奢な背を胸の中へと収める。
身体を抱き寄せ、覆い被さるように密着すると、細い首がびくんと反り返る。
肩口から顔を覗き込むと、酒に酔ったように緩慢な動きで、潤んだ瞳が見上げてきた。
「佐、山君……。あの、お尻に、当たってるよ……」
「うむ、その件については、あまり気にせずに。もう一度やってくれとは言わんよ」
「そっ、じゃ、なくて……。それ、当たってると、なんだか……」
「何だか?」
「ボク、ますます、おかしくなって、きちゃうよぉ……」
甘えるようにそう言われ、立て直した筈の理性が大きく揺らぐ。
すっと息を吸い、頭の中で三つ数え、セルフコントロール。よし大丈夫、私は冷静だ。
「おかしくなっても構わないのだよ。さ、脚を開いて」
背後から膝に手を伸ばし、外側へと割る。
柔らかな肢体にはすでに抵抗の意思も無く、こちらの手の促すまま、大きくM字に脚を開いた。
788 :
サザム:04/01/21 00:34 ID:MUu5/53P
「さて、君は先程、どうしたらいいのか分からない、と言ったね」
「うっ、うん……」
「しかし実の所、薄々察しているのではないかと思うのだが、どうだろうか?」
「え……っ?」
新庄は意外な事を言われたといった表情で、呆けた声を上げる。
……はて、準備が出来ていたというのは、自分の勘違いだろうか。とりあえず、確認せねばなるまい。
「君が今、一番触りたいと思っている場所に触れる事が、おそらく正解だ」
「べ、別に、触りたいとこなんかないよ……」
「正直に答えて欲しい。これは、君が自分の身体を認める為にしている事なのだからね」
気まずげに目を逸らす新庄の耳に、優しく言い聞かせる。
唇が何かを言い掛けて閉じる。気を取り直したように首を横に振り、
「違うよ、ボク、そんな変なとこ触りたいなんて……」
「その返答は、認めたも同然だと思うが。ところで変な処とは具体的にどこなのか、きちんと言えるかね?」
「そっ、そんなの、言える訳ないじゃないかぁ!」
怒って泣き出す寸前の顔で、こちらを睨みつけてくる。
何故言えないのか、かなり理解に苦しむが、その疑問はしばし脇に置く。
「では私から言おう。ここが疼くのだろう、新庄君?」
「っくぅん!? んっ、や、そこ……!」
そっと股間に手を伸ばし、中指を花弁に宛がう。
びくんと眉を跳ね上げて、困惑と切なさの入り混じった表情で、軽く身を捩る。
濡れた絹のように滑らかな感触に、意識が強く集中するのを感じた。
789 :
サザム:04/01/21 00:37 ID:MUu5/53P
「やぁ……! そこ、触っちゃ……!」
縦へなぞるように指先を動かすと、拒絶の意を含んだ声が上がった。
「ここは違うのかね? ここでないとすると、後は少々マニアックな場所しか心当たりがないのだが」
「違わ、ないけどっ……。そこっ、触られるのっ、やっぱりっ、恥ずかし、ぃ……よぉ」
指を止めずに訊ねると、蚊の鳴くような声で答えを返す。
「それはまた、さっきまで私のモノを握っていた人の台詞とは思えないね」
「あ、あれはっ、佐山君が、そうしろって……」
「まあ、ここまで大洪水になっていては、恥ずかしいというのも分からなくは無いが」
「やっ……。そ、んな、んっ、あ、音、立てちゃっ……」
添えた指の腹を軽く左右に動かすと、それだけで柔らかな水音が立ち、抗うように肢体がのた打つ。
見えずとも、そこから新たな雫が沁み出し、指に絡むのが判る。
「ここまで来て我慢しても意味は無いよ? 感じたままを受け入れたまえ」
「でも……っ、ボク、すごくヘンなんだよ……」
「変、というだけでは判断しかねるね。どう変なのかな?」
耳元で囁き、温かなぬかるみを指で捏ね回すと、やがて耐えかねたように、
「んんっ、そこっ、触られてるとっ……」
「うむ、忌憚の無い意見を聞かせて欲しい」
「されてると、ね……。恥ずかしいのに、すごく気持ちいいの……」
告白と同時に、熱を増した背中から緊張が抜け、胸板に身体を預けてくる。
充実した肢体の重みに、愛しさが込み上げる。
ゆっくりと秘所をまさぐりながら、良い匂いのする髪に軽く口付けた。
790 :
サザム:04/01/21 00:40 ID:MUu5/53P
「それが正常な反応なのだよ。少しも変に思う事はない」
「ほん、……と? ほんとに、ボク、ヘンじゃないの……?」
「疑い深い人だね、君も。何度でも言おう、君は正しい、私が保証する」
「あっ、はぁ……。んっ、んふぅ、くぅん……」
重ねて肯定したのに安堵したらしく、新庄の顔からは急速に戸惑いの色が薄れていった。
硬さの残っていた秘裂からも力が抜け、さして力を入れていない指先が、つるりと中に沈み込むようになる。
浅い位置で攪拌するように円を描くと、濡れそぼった肉襞が指先に纏わりつく。
そこから慎重に上へ伝うと、指先がこりっとした感触を探り当てた。
「んぅ……っ!?」
「今のが、女性の身体で一番敏感な場所だ。分かるね?」
「うっ、うん……。すっごく、びりびり来た……」
指を浮かせて問い掛けると、反射的に閉じかけた脚が、答えと共にゆるゆると開いた。
呟く声にも否定の響きは無く、ただ驚きと、そして無自覚の艶だけがある。
「後は、ここをこうして……」
「んっ! く、ん、……あ、ぁ!」
指の腹で肉芽を左右に弾くと、その度ごとに過敏な反応を示す。
「……このように、優しく弄ってやれば良いだけの話だ。自分の望むままにね」
「んんんっ、ん、んん、……っ!」
指先で挟み、そっと丸めるように捏ねると、唇を噛んで声を殺し、髪を振り乱す。
一旦指を止めると、弓なりに反らされていた背筋が脱力し、くたりとこちらにもたれ掛かってくる。
激しい息遣いと共に伝わってくる鼓動が、興奮の度合いを如実に表していた。
791 :
サザム:04/01/21 00:42 ID:MUu5/53P
「はぁっ、はぁ、はっ、ん……ふぅ……」
「さて、これでもう、どうすればいいのか理解できたね?」
「はっ……んぅ、うん……」
少し待ってから訊ねると、新庄はうっすらと目を開け、素直に頷いた。
ほつれた髪が一筋、紅潮した頬に掛かっているのが、ぞくっとくるほどの色香をかもし出している。
もっと触れていたいという欲求を押さえつけ、
「それでは、これまでと同様に、後は自分で……」
「やだ……」
秘所に宛がっていた手を引こうとすると、それを制するように手首を捕まれる。
予想外の展開に、軽い当惑。
「……新庄君?」
「佐、山くん……。離しちゃ、やだよ……」
「しかしだね新庄君、自分でやらなくては覚えた事にはならんよ」
「判ってる、けど……。だけど、ボクっ……」
そう呟いて、元の位置に戻したこちらの指に指先を重ね、
「お願い……」
下半身に直接響くような声で、続きを促す。
自己の欲求と新庄の望み、そして自慰の教育という目的を考えれば、取るべき手段は一つ。
「……では、私と君、二人で一緒にやるとしよう。それで良いかね?」
「ん、うん……んぅっ!」
互いの指を絡め合わせ、力を合わせてその場所を探り始めた。
792 :
サザム:04/01/21 00:45 ID:MUu5/53P
「いっ、ん……! あ、んんっ、んはぁ……っ!」
貪欲に快楽を求め出した細い指は、次第にこちらの動きを追い越していった。
小刻みに手首を揺らし、鼻に掛かった喘ぎを上げながら、更なる官能を追う。
「ここも、かな?」
「ぅんっ、そう、そこも……なのっ……!」
揺れる乳房に手を伸ばすと、すぐさまその上に手が重ねられ、自ら先端の突起を摘んでしごく。
桃色の舌先がちろちろと見え隠れし、半ば開いた唇に艶を与える。
「新庄君、いま、自分がどれほどエロい顔をしているか、分かるかね?」
「くふぅ……ん、やだよぉ、見ちゃ……見ない、でぇ……」
「しかし、こうして見ている方が、新庄君の反応は良くなるような」
「やっ、やだ、こんなの、違う、違うのにぃっ……」
「と言う割りに、動きは一向に止まらないようだが。私の予想以上にエロいね、新庄君は」
「だっ、だってっ、佐山くんの、手がっ、……いい、いいんだもんっ……んんっ!」
新庄の指の動きは、声の高まりに合わせ、徐々にその激しさを増していく。
こちらの手を強く股間に押し付け、それでは足りないとばかりに、濡れた花弁を擦り立てる。
股間に当てた指の腹が上から押されて、硬くなった肉芽をこりこりと刺激する。
「言い訳をする必要はないよ。ベッドの上では積極的、というのも、私としては大歓迎だ」
「やっ、んふぅ、ん、んんぅ、んっ!」
「こうして悶える君も、すこぶる魅力的だね。もっと声を聞かせてくれたまえ」
わざと耳元に息を吹き込むように囁き、尻肉に剛直を擦り付ける。
脱力していた背中が再びじりじりと反り始め、足の爪先が丸まって、シーツに深い皺を穿った。
793 :
サザム:04/01/21 00:48 ID:MUu5/53P
「あっ、だめっ、ボクっ、……もう、弾け、ちゃうっ……!」
やがて新庄は胸の中で伸び上がるようにしながら、眉を歪めてぎゅっと目を瞑った。
膝ががくがくと震え出し、自分を慰める手へより一層の熱が入る。
「よし、そこまで来たら、あともう一歩だ。そのまま快楽に身を任せるんだ」
「やだっ、怖い、怖いよ、佐山くん……っ!」
「大丈夫だ、私がついている」
脇を締めて、予兆にわななく身体を強く抱き、力強く言い聞かせる。
細い指は意思の制御を外れているらしく、こちらの指と争うかのように陰裂をくじり、捏ね回す。
胸を覆った左手をきつく握られて、微かに幻痛が走る。
「あっ……、あぁ、ん、んっ、んぅ……っ!」
膝の震えが全身に広がり、洩れる喘ぎが間隔を狭め、
「ボク、ボクっ、もう、っ、──だめええぇっ!」
高らかな絶叫と同時に、緊から緩へ。
前に倒れ込もうとする肢体を抱き止め、蕩けたような秘所からそっと手を離す。
「……新庄君、イったのかね?」
「んはぁっ、はぁ、はっ、はぁ……っ」
顔に掛かった髪を掻き分けてやると、荒い息をつきながら、それでも満たされ切った女の表情が覗く。
答えられる訳が無いという事に気付き、自分の思慮の浅さに軽く苦笑。
「……ご苦労様、新庄君。これにて一応、最初のレッスンは終了だ」
そして愛しさと労わりを込めて、火照った頬に軽く口付けを送った。
794 :
サザム:04/01/21 00:50 ID:MUu5/53P
◇ ◇ ◇
頬に受けた唇の感触に、新庄は飛びかけていた意識を身体に引き戻した。
しかし、まだ頭の中はふわふわと頼りなく、四肢は骨を抜かれたように力が入らない。
信じられないほどの快楽の余韻が、背後の体の感触と重なって、染み入るような安心感を覚える。
頭をことんと胸板に預けると、ゆっくりと落ち着いていく温かな鼓動に耳を澄ませた。
「新庄君。最後の方はどんな感じだったかね?」
「ん、……すごかった。頭の中にばちばちーって来て、何も考えられなくなって……」
「ふむふむ」
「それでね、胸とか、あと……。な、なに言わせるんだよ、もぉ……」
途中で猛烈に恥ずかしくなり、顔を伏せる。
実際には、それから先は記憶も曖昧で、ただ気持ち良かったという事しか覚えていない。
「それで、今後は一人で出来そうかね? 自信が無ければ、後日改めてレッスンの場を設けるが」
「だいじょぶ、多分、出来ると思うよ。……どうしてそこで、露骨に残念そうな顔するかな」
「いやまあ、それはそれで良いとして。そろそろ服を着た方が良いと思うよ、新庄君」
「ん、うん、判ってるけど、もう少し……」
裸のままで、佐山の体温を感じていたい。
素直にそう思い、子猫がじゃれるように頬を摺り寄せる。
「ううむ。私としても、このまましばらくピロートークを繰り広げたいのは山々なのだがね……」
けれど、珍しく煮え切らない佐山の口調に、何となく不吉な予感が走り、
「生憎と、本気でシャレにならない時間になっているようなのだよ」
「え? 時間、って、……」
指差す方へ顔を向け、時計の文字盤に視線を投げる。
795 :
サザム:04/01/21 00:54 ID:MUu5/53P
「うわあぁっ! しっ、7時過ぎてるぅっ!」
「うむ、正確には7時12分ちょうどだね」
2nd−Gとの模擬戦開始時刻は7時半。今からではどうやっても間に合わない。
頭に昇っていた血が一気に下降し、甘い気分は微塵に吹き飛んだ。
「なななっ、なんで、いつの間にこんな時間っ!?」
「ふむ、冷静に分析するならば、楽しい時間は早く過ぎてしまうという心理的錯覚が……」
「そーじゃなくて! 完全に遅刻じゃないかどーすんのさっ!?」
手近にあったタオルで身体を拭い、わたわたと自分の服を掻き集める。
慌てる自分とは対照的に、佐山は普段と変わらない落ち着いた口調で、
「安心したまえ、我らが全竜交渉部隊には、優秀なメンバーが揃っている。彼らの力を信じようではないか」
「なに他人事みたくまとめてるんだよぉ! いいから佐山君も早く服着てっ!」
「そう言う新庄君は、少し落ち着いた方がいいよ? ちなみに、ここに何故か君の下着があるのだが」
「ああっ、もうっ!」
佐山の手から小さな布地を奪い取り、力の入らない手足を叱咤して、急いで身支度を整える。
どうしてこう、この人はいつでもズレているのだろうと、かなり本気で思い悩む。
更に問題なのは、自分がそんな人物に、どうしようもなく惹かれているという事実。
「結局、ボクの方から合わせるしかないのかなぁ。でもボク、せめて人格ぐらいは真っ当でいたいし……」
シャツのボタンを掛けながら小声で呟くと、背後から爽やかな声。
「そうそう、帰って来たら二人でスケジュールを決めよう。新庄君は、食前と食後のどちらがいいかね?」
「わーん! やっぱり合わせるなんて出来ないよぉっ!」
思わず天を振り仰ぎ、誰にとも無く叫ぶ嘆きが、自分の耳に虚しく響いた。
〜END〜
神乙〜!!
サザム氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
激しくぐっじょぶ!
神(;゚∀゚)=3ハァハァ
冴木忍作品で一本考えているネタがあるんだが…
はっきり言って需要があるのかどうか…
web上でも見たことないし。
>>799 ミランシャとか以前に要望がありましたし、需要はそれなりにあるかと。
個人的にはマジ希望。
マジ希望part2
ミランシャかー
俺はリジィオネタも希望。
>>800-802 うーん…思い描いているネタはもう少し最近の作品なんですが…
まあ、完成したら投下したいと思います。
>>203 ま、まさか・・・
「天高く雲は流れ」の体つきがエロい姫とか・・・?
だとしたら切実に投下キボンヌ。
>>803 妖怪寺か!?
個人的にはベストなんだけどな
森山大輔の描く王女は確かにムッチリしてるな。
だが性格が・・・そこがいいのか。
まあとにかく
>>803期待してまつ。
ユメ×ユンファを……
犯罪ですか、そうですか。
ザザム師おつ〜。ごちそうさまっす。
それはそうと本スレに直リンした香具師は
‖ ←反省の儀にはいるべし
‖
>>807 犯罪です。あと5,6年待ちましょう。
ここはやはりツェーリ陵辱かパジャを怒らせたロスメスタが酷い目にあう…そんな
話をキボンヌ
ウルト・ヒケウ三人娘に逆レイプされるカイルロッド
カイルロッド×パム
↑のどちらかを誰かキボンヌ
(カイルロッド×パムは、どーやってもせつない話になりそうだなぁ…)
逆レイプならレヴィたんキボンヌ
涼×太一キボン
813 :
名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:17 ID:oCjnUqdY
気象精霊記モノ キボン
遅レスだがサザム神マンセ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
マジでエロい略してマロイ!!
亀レス便乗!
サザムさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
良い(*´д`*)ハァハァをありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
誰か「みなごろしの学園」のほのぼのエロを書いて下さいw
作品知らないけど、それはほのぼのが書けるタイトルに見えないんだが
それならば、懐かしいところでクルーエルの小説終了後からでほのぼのエロを書いてくださぃ
>>817 いや、だから逆にエロ度を抑えた話をきぼんとw
「きみとぼくの壊れた世界」の病院坂黒猫が犯されてるエロを読みたい。
とてつもなく読みたい。
需要が少なそうだけど。
あっちのスレにコスモス荘のSS投下完了しますた。
ドラゴンマークでNTRを
そういやドラゴンマークって続きどうなった?
6巻で止まってから丸2年か…。
友野センセにしちゃ間が開き過ぎな気がするな。
まあ「封仙娘娘」の下巻なんてもう4年ぐらい待ってるが。
妖魔夜行SSがまた別スレに・・・
このスレって投下しにくいのかな?
>>824 総合系スレの宿命ですかね。
まあ、相応しいスレを見つけて投下できてるならそれで良いんじゃないですか?
私も少し前までは、ぽこぽこ単独スレを立てないで、ここみたいな総合系スレで寄り合い所帯で行く方が良いと思ってました。
でも、幾つかの総合系・シチュエーション系のスレで、
特定のジャンルに偏ってSSが投下され、その偏重が気に入らない他作品のファンがアンチ化、スレは荒れ、職人が去って廃墟化。
立て続けにそんな現状を目の当たりにしたので総合系の危うさを実感しました。
>824
ど(ry
どこだろう。チト気になる(w
ここスレタイが「抜こう!」でしょ。女性向けは禁止か?
女向け似た系のところは荒れて今軌道修正中なんだろうが
変なスレになってる。住人も隙あれば突っ込もうと虎視眈々くさい
>>828 別に何でもありでいいんじゃない?
女性向けだろうと「あなたが(ry」ってことでライトノベル板にスレがある作品なら。
>>828 いや、ここに来る女性にはまずちんちんを生やしてもらわんといかんな。
いつも心にちんちんを
「リーンの闇砦」で誰ぞ書いてはくれないものか。
表ファラウス×アイラ(♀)とか、アイラ(♂)×ディとか…
>826-827
それっぽいキーワードで板検索しる!
妖魔夜行なんだから、ある程度は絞れると思われ。
>>835 あそこでわかったんだ…!
作品スレでない所に投下されたものを元ネタで探すのって大変だと思ったが。
俺は妖魔夜行の真の続編をあのSSに見た。
百鬼も嫌いじゃないんだが。
>>836 ライトノベル且つ
特定作品スレじゃないスレ限定して探しますた。
ハルヒ製作中でつ。エロとエンディングは完成。後は最初の導入だけ・・・
来週にはうぷ予定ですがいいですか?
なにぶん初心者なので未熟ですが・・・
ばっちこい
うーむ・・・需要があるかどうかいまいち自信がありませんが
「天高く、雲は流れ」のパジャ×ロスメスタでつ・・・
14巻のネタばれ要素を含んでいるので、読んでない人はごめんなさい。
「なぁ、そんなに働いてばっかりいないで、たまには息抜きでもしたらどうだ?」
エンレッド神王家の屋敷に設けられた臨時の執務室。ライフォンは滅びたものの、かつての
王宮はとても使えるような状態ではなかった。そこで引き続きエンレッド神王家の屋敷の一室を
執務室として使っている。いつもは報告や陳情に訪れる役人などでごった返しているが、もう陽が落ちて
大分経つこともあってか、部屋の中にはロスメスタと護衛のツェーリ、それにフェイロンしかいない。
「これだけ忙しいのに、わたしが休んでいる場合ではないだろう」
「それにも限度ってもんがあるぜ。あれからずっと働きづめじゃねぇか」
あれから――ロスメスタの眼前でセチェンが消え、パジャの不器用とも言える告白を
受けて以来、ロスメスタはすべてを忘れるように職務に没頭していた。クラルやホル・アハ
神官長が休むように言っても聞き入れようとしない。そこでフェイロンの出番となった。
何も答えないロスメスタに、フェイロンは続ける。
「セチェンのことを忘れろとは言わねぇ。だけど、パジャに返事くらいしてやってもいいんじゃねぇか?」
痛いところを突かれたのか、ロスメスタの表情がわずかに曇る。
確かにセチェンのことを忘れろと言われても、一生忘れることは出来まい。だがそれは終わったことだ。
今更嘆いたところでどうにもならない。むしろ今、心の中を苛んでいるのはパジャのことだった。
パジャと出会い、一緒に旅をするようになってしばらく経つが、事あるごとにパジャは自分に
突っかかってきたし、駄洒落にも激しい拒絶反応を見せる。自分も随分と厳しい言葉をパジャに
ぶつけてきた。だから嫌われているのは当然だと思ったし、仕方のないこととも思った。
「・・・わたしは、てっきり嫌われているものだと思っていたが」
視線を窓の方に向けながら、そう呟く。
「やっぱり気づいてなかったのか」
「フェイロンは気づいていたのか?」
逆に訊き返されたフェイロンは、肩をすくめながら言う。
「そりゃあ、な。パジャはロスメスタのことをずっと気にかけていたから、いろいろ
ちょっかいを 出したりしてたんだ。本当に気に入らない相手だったら
いちいち突っかかったりせずに無視してるって」
ずっと気にかけていた――その言葉がロスメスタの胸に響く。
「そういうものなのか?」
「ま、パジャは素直じゃないからな。そういうロスメスタはどうなんだ?嫌なら嫌と
はっきり言ってやるべきだぜ。その方がパジャのためでもあるしな」
そう言い残して、フェイロンは執務室を出ていった。
「素直じゃない、か」
自嘲気味に呟くロスメスタ。どうも自分のことを言われたような気がしてならない。
パジャのことは少し時間を置いて考えよう――最初はそうすることで結論が出ると思っていた。しかし
実際は自分の気持ちを認めたくなかっただけだ。それに、パジャと顔を合わせづらいというのもある。
現に、あれからパジャとは一度も口をきいていない。
「ツェーリ、パジャの部屋はわかるか?」
突然声をかけられ、ツェーリは少し驚いた表情を見せる。
「・・・返事をしに行くのか、女王」
「・・・そんなところだ」
「わかった。案内する」
そう言って部屋を出ようとするツェーリに、ロスメスタは
「いや、場所さえ教えてくれればいい」
と言って制止する。
「しかし・・・」
「何も屋敷から出るわけではないのだ。構わないだろう?」
こうまで言われたら引き下がるしかない。ツェーリから部屋の場所を聞いたロスメスタは
「誰か訪ねて来たら、今日はもう休んだと伝えておいてくれ」
と言って部屋を後にした。
「もうこれ以上、この屋敷にとどまることもあるまい」
荷物をまとめながら、パジャは誰にともなく呟く。
ライフォンを倒した今となっては、自分がこの屋敷に居続ける意味は何もない。それより、ロスメスタと
同じ屋根の下にいると、いつ顔を合わせてしまうかわからない。それが怖かった。
確かに、ああいう形ではあるが告白はした。ただ、ロスメスタが自分を受け入れてくれるとは到底思えない。
今までのこともそうだが、何よりセチェンのこともある。ロスメスタの心にセチェンがある以上、自分が入り込む
余地などない――セチェンが消えて無くなった今でもそれは変わらないだろう――そう考えると胸が痛む。
ロスメスタが自分を拒絶するのは仕方がない。何よりロスメスタは王女で、自分はただの魔族に過ぎない。
「第二藩王家の後継者」と言っても、確たる証拠は何もない。ただ、本人に面と向かって拒絶されるのは
辛いし、とても耐えられそうにない。あの時、「他の男を愛してもいい」と言いはしたが、やはり自分のことを
受け入れて欲しい――それが偽らざる本心だった。
ただ、それが叶わない以上はどこかで断ち切るしかない。夜逃げ同然で屋敷を出るのは忍びないが
逆に挨拶して出ていくのも変な話だ。そう自分を納得させて屋敷を出ることにした。
荷物をまとめ、部屋を出ようとしたところで、何者かが部屋に近づく気配を感じた。最初はジャンガンかと
思ったが、ジャンガンは数日前に「第二藩王地の様子を見てくる」と言って屋敷を出たまま、今も帰らない。
では一体誰が――そう思っていると、扉をノックする音とともに、パジャにとって今一番聞きたくない声が
扉の外から聞こえてきた。
「パジャ、わたしだ。いるなら返事をしてくれ」
なぜロスメスタが自分の部屋に――パジャは激しく動揺した。胸の鼓動が
早くなるのを感じる。
「・・・一体何の用だ」
動揺を悟られないよう、短く答える。
「おぬしと二人きりで話がしたい。扉を開けてくれないか」
(なんということだ・・・)パジャは心の中で唸った。逃げるのが一歩遅かった・・・それより、ロスメスタの方から
自分を訪ねてくるのは完全に想定外だった。しかしこうなってしまっては仕方がない。観念したパジャは
扉を開く。
「しかし、随分と殺風景な部屋だな」
部屋を見渡したロスメスタは思わず呟く。
「・・・何もなくて悪かったな」
こんなに緊張するとは・・・自分の未熟さに呆れながら、なんとか声を絞り出す。
「どうした?調子でも悪いのか」
そう言ってロスメスタはパジャの顔を覗き込む。至近距離で視線が合うが、パジャはロスメスタの瞳から
逃げるように視線を外す。
「・・・それより話とはなんだ」
ロスメスタが何を話に来たのかはわかる。向こうから切り出すのを待っても良かったが、嫌なことは
早く終わらせるに限る――そう思い、あえて自分から切り出す。
「・・・この間のことだ」
「・・・」
出来ることなら今すぐこの場から逃げ出したい。しかし、心の片隅にわずかな期待があるのも事実だ。
パジャは黙ってロスメスタの言葉を待つ。
「・・・わたしは一生、セチェンのことを忘れることは出来ないだろう」
抑揚のないロスメスタの声に、パジャの目の前は真っ暗になる。
二人のあいだに沈黙が流れる。
「それでも・・・おぬしは・・・わたしをひとりの女性として・・・愛してくれるというのか」
パジャの目を見ながら、ロスメスタは口を開く。
「あんたは──」
言いたいことはいくらでもあるのに、うまく言葉に出来ない。
「──俺みたいな何も持たない、ただの魔族が相手でいいのか・・・」
やっとの思いでこれだけ口にする。
「・・・わたしはずっとパジャに嫌われていると思っていた。だから・・・正直びっくりした。でも・・・嬉しかったのも
事実だ。・・・わたしは女王として生きていかなければならないし、その座を捨てることは出来ない。それでも・・・
パジャはわたしを支えてくれるのか」
「なぜそんなことを聞く、女王、いや、ロスメスタ。・・・俺はあの時、全力であんたを助けると誓った。女王だからとか
そんなことは関係ない。俺はただ、ロスメスタの力になりたい。それだけだ」
無意識の内にロスメスタの両肩を掴んでいたパジャは、言い終えて我に返り、あわてて手を離す。
「わたしも同じだ。・・・パジャが魔族だとか、そういうことは関係ない。・・・その気持ちだけで十分嬉しい」
そう言ってロスメスタはパジャの方に一歩歩み寄る。
「ロスメスタ・・・」
パジャはロスメスタを抱き寄せる。 甘い香りがパジャの鼻孔を擽る。
「わたしは・・・不器用な女だ。・・・パジャの望むような女にはなれないぞ。それでもいいのか?」
パジャの腕に抱かれながら、ロスメスタは呟く。
「馬鹿なことを言うな。俺は別に何も望まない」
「駄洒落もやめないぞ」
「うっ・・・」
思わず言葉に詰まる。確かに駄洒落だけは勘弁してほしい。ただ、やめてくれと頼んだところで、聞き入れては
くれまい。
「・・・理解できるように努力する」
「それは嬉しいな」
そう言ってロスメスタは顔を上げる。そして、どちらからともなく唇を重ねる。
(これが、女性の・・・唇)
柔らかく、甘いその感触にパジャの理性は飛びそうになる。
唇を離すと、閉じていた瞳を開いたロスメスタと目が合う。
「・・・なんか、不思議な感じだな。パジャとこうなるとは・・・考えたこともなかった」
それはパジャ自身も感じていることだった。旅をしているときは些細なことで喧嘩ばかり。それが自分自身の好意の裏返しと
気づくまで、随分と時間がかかってしまった。
「すまなかった」
「・・・何を謝る必要がある?もう済んだことだし、おたがいにつまらぬ意地を張っていただけだ」
ロスメスタはそう言って笑うと、今度は自分からパジャの唇に自分の唇を重ねる。
さっきより、長く、激しいくちづけ。ロスメスタの唇を貪りながら、パジャは服の上からロスメスタの腰の下あたりを
愛撫する。
「・・・!」
ロスメスタは突然の感触に体を震わせる。
唇を離したパジャは、そのままロスメスタの耳元に唇を近づけ、耳朶をそっと咬む。
「あっ・・・!」
未知の刺激に、ロスメスタの口から思わず声が漏れる。
その間にパジャはロスメスタの体を後ろ向きにして、背後から両手で胸を愛撫する。
「・・・っ・・・ああっ・・・!」
ぎこちなくも激しい愛撫に、ロスメスタの体から力が抜け、パジャの体にしなだれかかる格好になる。
パジャはロスメスタを抱きかかえると、部屋の隅にあるベッドまで連れて行き、そっと横たえる。
「脱がせてもいいか?」
上着に手をかけながら、ロスメスタの耳元で囁く。
羞恥に頬を染めながら、小さく頷くロスメスタ。女王として振る舞うときは決して見せることのないその表情に、パジャの興奮は高まる。
そんな自分を落ち着かせるように、ゆっくりと上着の留め金を外し、肌着をたくし上げる。そして、露になった双丘の先端に唇をつける。
「・・・っ!」
声を上げまいと必死に歯を食いしばる。しかしパジャは留守になった手でロスメスタのスカートをたくし上げ、太腿に手を差し入れる。
「あっ!やめ・・・っ・・・!んんっ・・・!」
刺激に頭は真っ白になる。その間にパジャはロスメスタのスカートを剥ぎ取り、下着の上から秘所を愛撫する。
「濡れてる・・・」
パジャはそう呟きながら、何度もなぞるように指を動かす。
ロスメスタはシーツをぎゅっと握り締め、未知の快感に耐える。
しばらく下着の上から秘所の感触を堪能したパジャは、ロスメスタの下着に手をかけ
そっと下ろす。
そしてロスメスタの足を開くと、今度は直に指で秘所を愛撫する。
「んっ・・・!はあっ・・・ああっ!」
パジャの指の動きに翻弄され、ロスメスタはされるがままになっていた。
やがてパジャの指は、ロスメスタの中に侵入を開始する。
「痛っ・・・!」
その言葉に、パジャは我に返る。
「・・・初めてなのか」
パジャの言葉にロスメスタは目を逸らす。
「・・・わたしの口から・・・言わせる気か・・・?」
「いや・・・」
自分を落ち着かせるように、パジャは息をつく。
「だから・・・もっと・・・やさしくしてくれ・・・」
「ああ」
そう言うとパジャはロスメスタに覆いかぶさって、ゆっくりくちづけをする。
「・・・入れていいか?」
唇を離すと、パジャはロスメスタの耳元でそう囁く。
無言で頷くロスメスタ。パジャは服を脱ぐと、ロスメスタの秘所にそっと
自分のものをあてがう。
「行くぞ・・・」
そう言ってパジャはゆっくりと侵入を開始する。
「・・・あっ!・・・くっ!」
初めての痛みに、ロスメスタは堪らず声を上げる。その様子を見たパジャが動きを止める。
「大丈夫か?」
「・・・っ・・・構わない・・・!」
「・・・無理はするな」
「・・・いいからっ!・・・続けてくれ・・・っ・・・!」
その言葉を受けて、パジャは侵入を再開する。
「・・・くっ・・・んんっ!」
純潔の証を破り、パジャのものがすべてロスメスタの中に埋まる。
「・・・全部・・・入ったの・・・か・・・?」
痛みに耐えながら、ロスメスタは口を開く。
「ロスメスタ・・・」
パジャはロスメスタの瞳から零れた涙の痕を舌で舐めとると、ゆっくりと出し入れを開始する。
「・・・んっ・・・くっ、あっ!」
無意識のうちに、ロスメスタもパジャの動きに合わせて腰を動かす。
(きつい・・・もういきそうだ・・・)
初めてのロスメスタの中は締め付けがすごく、気を抜いたらすぐに流されてしまいそうになる。
何とか堪えていたが、もう限界が近い。パジャは流されないように動きを早める。
「あっ・・・!激し・・・っ!・・・ゆっくりっ・・・!」
激しい動きにロスメスタは翻弄される。
「くっ・・・いくぞ・・・」
パジャのその言葉に、ロスメスタは閉じていた瞳を見開く。
「あっ・・・だめっ・・・中はっ!・・・っ!」
「くっ!」
しかしその言葉と同時に、パジャはロスメスタの中に堪えていたものを放つ。
「・・・あ・・・」
ビクッ、ビクッと震えて、自分の体の奥に熱いものが注がれる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
達した満足感に、息をつくパジャ。ゆっくりとロスメスタから体を離すと、結合部分から破瓜のしるしと自分のものが
混じった液体が流れ出し、シーツを濡らす。
「・・・できたら・・・どうするのだ」
暫くの沈黙のあと、ロスメスタが口を開く。
パジャは何も言い返せない。勢いに任せて達してしまったが、冷静になってみると、事の
重大さに気づく。
「まったく・・・ひどいぞ」
そう言ってロスメスタは溢れ出した残滓を指で拭う。
「しかし・・・いっぱい出したな。・・・もちろん、責任は取ってくれるのだろうな」
「ああ・・・」
「ならば話は早い。明日にでも式の日取りを決めよう」
「え?」
話についていけず、パジャは惚けたような声を出す。
「こういうことは、できてしまってからでは遅いからな。早いうちに式を挙げてしまおう。いいな」
「ちょっと待て!どうしてそういう話になるんだ!」
「どうもこうもないだろう。おぬしも男らしくないな。・・・それとも、わたしと結婚するのは
いやなのか?」
「うっ・・・」
もちろんいやではない。ただ、あまりにも話が突飛過ぎる。
「ならば決まりだ。・・・これからも、よろしく頼むぞ・・・」
そう言って微笑むロスメスタ。その嬉しそうな笑顔に逆らうことは、今のパジャに出来るはずもなかった。
了
以上です・・・
なんか強引な話ですいません。
>>853 おーグッジョブっす!
最後の強引なロスメスタにワラタw
この2人のラブラブは想像できなかったけど、こうしてみると何故かしっくり
来ますな。結局はロスメスタが主導権を握るというか、パジャが尻に敷かれてるというか…
855 :
名無しさん@ピンキー:04/02/06 01:48 ID:xLqlFMsy
・・・しかしこれって究極の逆玉だな・・・
まーロスメスタも政略結婚をするようなタマではないだろうが・・・
「聞いてくれ。わたしはパジャと結婚することにした」
「な、なんだってー!!」
・・・という周囲の混乱と狼狽が目に浮かぶようだ・・・
なにはともあれ、
>>853氏、乙でした〜
「駄洒落もやめないぞ」って、なんか本当に言い出しそうですな。
結局ロスメスタの思惑通りになってしまったパジャに合掌。
まあ、冴木氏の書く主要人物で、女性の尻に敷かれていない男の方が少ないので、これも運命か。
雰囲気が出ていてとても良かったです。853さん、ぐっじょぶ!
いやもう、身も蓋もない言い方だけど
中田氏したパジャが悪い。
しかし、冴木ものと聞いて何が出てくるかと思いきや天高でしたか…
この作品のエロパロは初めて見たような気がする。
時に、今のスレ容量の限界っていくらだっけ?
もう何本か作品が投下されたら満杯になるような気もするんだが。
500。
>>858 今の容量ならレス数の限界とほぼ同じくらいだからあんまり気にしなくてもよさそう。
861 :
853:04/02/08 14:28 ID:83ECKs/D
>>854-857 感想ありがとうございます。
冴木作品はどれもあんまりエロさは感じないんですが
ロスメスタだけはどうも別格でして・・・
挿絵のせいもあるのかもしれませんが。
一応、この話の続きみたいなものも考えてはいるんですが
完成次第投下しちゃっていいでしょうか。
>>859-860 あーなるほど。サンクスコ。
このペースなら950前後で普通に移行すれば全然OKですな。
>>861 おぉ〜個人的にはラブラブスキーなんで期待してます。
しかし俺のIDって一体…
BIG3って…
>861
次はぜひテンシャタンかユメの処(ry
864 :
名無しさん@ピンキー:04/02/10 04:47 ID:A2jzo1G+
最近は分離・分割が進んでマターリしてるから、次スレのことは
900過ぎてから考えればいいと思う。
「空の鐘の響く惑星で」のフェリオ×ウルクをきぼん!
婚約者であることが疑われ、信用させようとしてるうちにいつの間にか同衾する羽目に…
そんな感じでお願い。
合間に幼い頃のエピソードを挿入しながらだと更に神。
そんな貴方が書いてみよう。
ラノベ読みなら適当に好きな作家の文体パクれば書けるはずw
漏れ的にはヱロナシでもいいのでホスィな。
>>866 いや、やはりエロは欲しいところ。まー無理にとは言わないが。
ラノベは裾野が狭いから、単独でスレが立たない作家、作品のリクエストが
なかなか通らないってのはあるね…
前田珠子ものは認知が低いだろうか?
869 :
名無しさん@ピンキー:04/02/12 16:45 ID:7I2XoA/b
GOSICKのヴィクトリカ×一弥見てみたいなぁ。
退屈しのぎに、とヴィクトリカに押し倒される帝国軍人の三男坊(笑)
“知恵の泉”から得た知識を実践しようとするヴィクトリカ……
>868
870スレで破妖SS書いた人いたけど、一人が際立ってマンセーされてた
スレだった事もあってか、他の人が書いたSSに付いたレスはそれほど多くはなかった。
破妖SS職人さんも
「破妖って●●より認知度低いのか…?」とちょっと凹んでたし。
雰囲気宜しくないというか、荒れまくった後にやっと立ち直りかけてきたところと
いう感じなので、次スレ立つまで待った方がいいかも。
>>865 寝所に着くまではウルクの方が引っ張っていく感じで。
腰が引けてるフェリオに、ここで疑われては元も子もないとか説得しながら。
でもベッドに着いたら途端に何をして良いのかわからなくなる箱入り娘のウルクたん萌え
ちょい前に騒ぎになってたあそこか。
破妖SSも読んできたが、原作マンセーなら充分イケソウだった。
原作知らない住人がほとんどの上、雰囲気悪いし投下しても前出職人のように盛上がらないままスルー…却って凹むだけかもよ。
>>872 猫リセリナに押し倒されて、ペロペロされて、逆レイプされるのキボン。
事後に我に返って猛烈に恥ずかしがるのキボン。
「いろんたま」のリク、二、三回あったけど俺も読みたいな…。
ちなみに希望者まだ来てるならチャレンジしてみるかなあ。
この場合、シチュは二次元ドリームな「敵に拘束されて大ピンチ!」と、
萌と一郎のうぶうぶ照れ照れな初体験(B止まりかも)とどっちが需要ある?
あと、「バイトでウィザート」と「カレイドスコープ」も気になる。
返事は気長に待つ&待って。
>>875 くそ、くそ、くそ!
せっかく職人さんが来てくれたのに、3作とも原作知らないや…
今から読もうかなw
>>876 漏れは逆。
投下されたSSを読んで、その作品を読もうかな…という気になるタイプ。
今まで気になっていた作品はもちろん、知らなかった作品でもSSが
面白ければチョット立ち読みしてみる…
>>875 カレイドスコープつい最近読んで面白かったのでキボンしてみる
やはり氷上プレイだろうか……w
>>875 個人的には後者が・・・(´ω` )ウニーな感じ
>>876 いいね、俺も某SSが始まったときからルナルサーガを読・・・
あ、あれ? 目から水が・・・・・・
881 :
853:04/02/14 13:32 ID:ewnLXkCD
>>852の続きのお話です・・・少々長いですが、ご容赦を・・・
「すまないな、こんな朝早くから」
エンレッド神王家の一室に設けられた執務室、ロスメスタは集まった人々の顔を
見渡しながら口を開く。
これから一体何が始まるんだ――集まった人たちのほとんどに疑問と困惑の表情が
ありありと浮かんでいる。数少ない例外は、ロスメスタと少し離れたところで死人のような
顔をしているパジャと、そのパジャを見てニヤニヤしているフェイロンだけだ。
「今日は、皆に知らせたいことがある」
そう言うと、ロスメスタはパジャに歩み寄り、その腕を取って言った。
「わたしはパジャと…結婚することにした」
882 :
853:04/02/14 13:33 ID:ewnLXkCD
しんと静まりかえる室内。
集まった人々はロスメスタの言葉を理解できていない様子だった。
「…な、なりませんぞ!…け…結婚など!」
いち早く正気に戻ったホル・アハ神官長が声を荒げる。
「…一体どういうことか説明していただけませんか、陛下」
こめかみに指を当てながらクラルが当然の疑問を口にする。それは、この部屋にいる者
ほぼ全員の疑問でもあった。
「どうもこうもないぞ、クラル殿。今言ったとおりだ」
「いえ、そういう意味ではなく…」
「わたしとパジャは今まで一緒に旅をしてきた仲間だ。その間、いろいろなことがあったが
パジャは…女王としてではなく、一人の女性としてわたしのことを愛し、支えてくれると言った。
わたしにとって、それは何物にも代え難い」
再び、静まりかえる室内。ロスメスタは顔色一つ変えず平然としているが、横にいるパジャは
恥ずかしさと腹立たしさで、苦虫を噛み潰したような表情をしている。
「ふぅ…」
クラルは椅子の背もたれに体を預けるとひとつため息をつく。――女王の結婚は
言うまでもなく国家の一大事である。それを周囲に何の相談もなく決めてしまうのは
確かに問題がある。しかし、ロスメスタの性格からして、意に沿わない相手と結婚すると
いうことは考えにくい。ならば――という気はする。しかし――
883 :
853:04/02/14 13:34 ID:ewnLXkCD
「陛下、私はその者との結婚は絶対に反対です」
沈黙を破るように、オルジェイの硬い声が部屋に響く。
「どうしてだ、オルジェイ殿。何か賛成できない理由があるのか?」
「陛下は…その者が魔族と承知の上、結婚なさると言うのですか」
オルジェイの声には明らかな非難の色がある。クラルの懸念もまさにその点だった。
王家の長い歴史において、魔族との結婚など、もちろん前例がない。自分や
周囲の者たちが納得しても、民衆がどう受け取るか。そのことを考えると、素直に
賛成とはとても行かない。
「王家の者が、魔族と結婚してはならないという決まりなどなかったと思うが?」
少し困ったような表情を見せながら、ロスメスタは首を傾げる。
「しかし…魔族との結婚など…民衆が納得しませんぞ」
そう言ってオルジェイは、パジャの方に視線を向ける。
パジャ自身もその点が気にならないわけではなかった。何も持たない自分が、国の
象徴とも言える女王と結婚する――自分が魔族であるということ以前に、最初から
釣り合わない組み合わせである。
「…民衆が、ではなく、オルジェイ殿が納得できないだけではないのか?」
ロスメスタの思いがけぬ言葉に、オルジェイは絶句する。
「…オルジェイ殿が魔族に良い感情を持っていないのは知っている。ただ、人の価値は
魔族であるとか、王族であるとか…そういうもので決まるわけではないだろう。
もし人々がわたしたちの結婚に不満があると言うのなら、その不満を打ち消せるだけ
精一杯働いて汗を流せば良い。そうすればわかってくれるはずだ」
884 :
853:04/02/14 13:35 ID:ewnLXkCD
「しかし…」
「兄ちゃん、何を言ってもロスメスタの決意は変わんないって」
まだ何か言おうとするオルジェイを諭すように、それまで黙っていたフェイロンが口を開く。
「パジャはロスメスタのことが好きで、ロスメスタもパジャを受け入れた――それだけの
ことじゃん。俺たちがどうこう言う問題じゃないって」
「そういう問題ではない!」
「じゃあどういう問題なんだよ?兄ちゃんがパジャのことを気に入らないのはわかるけど
結婚するのは兄ちゃんじゃなくてロスメスタだ。そのロスメスタがパジャでいいって
言ってるんだからそれでいいじゃん」
あくまで飄々としたフェイロンの口調に、オルジェイは返す言葉もない。
「しかし急に結婚なんて。一体昨日何があったんだ」
フェイロンは当事者二人に視線を向ける。
「それはな…」
「余計なことは言わなくていい!」
何か言おうとするロスメスタを、パジャはあわてて制止する。
「ま、いいや。あとでゆっくり聞かせてくれ」
そう笑うとフェイロンは再びオルジェイたちの方に向き直る。
「とにかく、ロスメスタのことを女王としてではなく、ただの女性として扱うことが出来るのは
もうパジャくらいしかいねぇよ。…それがロスメスタの望みだって言うなら、一つくらい
叶えてやってもいいんじゃねぇの?」
これには一同黙るしかない。…ロスメスタはこれから、名実ともに国を背負っていかなければ
ならない。周囲の者が支えてくれると言っても、それはあくまで女王だから支えるに過ぎない。
もちろんそれはありがたいことだ。しかし時には女王ではなく、一人の女性として、弱音を
吐くことも、泣きたくなることもある。その支えとしてロスメスタはパジャを選んだのだ。
885 :
853:04/02/14 13:37 ID:ewnLXkCD
「…ここまで言われて反対すると、我々が悪者にされてしまいそうですな」
クラルはそう言ってアジスやホル・アハ神官長の方に顔を向ける。
二人とも仕方がないという表情をしている。悪者にされる、というよりも、ここまで
ロスメスタの決意が固くては、翻意させるのは不可能と言っていい。
この三人が折れては他の者が反対しても意味がない。こうしてロスメスタとパジャの
結婚は、なし崩し的に認められることとなった。
886 :
853:04/02/14 13:37 ID:ewnLXkCD
「なんで俺がこんなことをしなければいけないんだ…」
──あなたは女王の夫となるのですから、王家のしきたりなど多くのことを学んでもらわなくては
なりません――そう言われて、朝から晩までみっちりと勉強漬けの生活を始めるようになって
はや半月が過ぎた。だいたい、頭を使うよりも体を使うことの方が向いているパジャにとって
勉強漬けの毎日は苦痛以外の何物でもなかった。
「大変そうだな、パジャ」
一日の講義から解放され、部屋で横になっていたパジャにフェイロンが声をかける。
「…しきたりや王家の伝統なんて、俺には無縁のものだったからな。さっぱり意味が
わからん」
「ま、知らなきゃ知らないで別に構わないもんなんだけどな」
「そうも言っておれないらしい。――あなたが非常識な振る舞いをされると、それはすなわち
女王であるロスメスタの恥になる――ということだそうだ」
「なるほど。ロスメスタのためか。そう言われちゃ仕方ねぇな。ま、せいぜい頑張ってくれ」
そう言ってフェイロンは部屋を出ていく。ロスメスタ――言われてみれば、皆の前で結婚を
宣言して以来、ロスメスタとは一度も会ってない。会いに行こうと思っても、こっちは朝から
晩までみっちり勉強漬けで、身動き一つままならない。いや、会いに行こうと思えば行けない
ことはないのだが、向こうも何かと忙しい身だ。わざわざこっちから訪ねるのも気が引ける。
「ロスメスタを支えると誓ったのに、甘えてしまっては本末転倒だ」
会いたいけど、ここは我慢するしかない――そう思いながら、パジャは深い眠りに落ちた。
887 :
853:04/02/14 13:38 ID:ewnLXkCD
「…なるほど、パジャも大変なのだな」
次の日――フェイロンからパジャの様子を聞いたロスメスタはそう言って笑った。
「朝から晩まで毎日みっちりじゃ、さすがに息も詰まるよな」
そう言いながらも、フェイロンの口調はどこか面白がっているように感じられる。
「おかげであれからパジャの顔を見ていないぞ」
「そうなのか?」
「パジャも疲れているだろうし、わたしが行くとかえって気を遣わせてしまうからな。
…それに、わたしの顔が見たければ、向こうから訪ねてくるだろう」
「うーん…パジャはやせ我慢をするタイプだからなぁ…会いたいけどロスメスタのことを
考えて無理してるんじゃないかって気がするけどな」
フェイロンの指摘に、ロスメスタは目をみはる。
「なるほど、確かにそれは言えるな…しかしパジャはどれくらいの時間になったら部屋に
戻るのだ?訪ねていったらもう眠っていて、それで起こしてしまったらパジャが気の毒だ」
「それなら俺にいい考えがある」
そう言ってフェイロンは、自らの考えをロスメスタに話す。
「…しかし、そんなことで本当に喜ぶのか?」
「パジャはああ見えて寂しがり屋だからな。口では文句を言うだろうけど、絶対に
喜ぶはずだぜ」
半信半疑のロスメスタに対し、フェイロンは自信ありげにそう断言した。
888 :
853:04/02/14 13:40 ID:ewnLXkCD
「まったく…毎日これでは…体が保たんぞ…」
一日の講義を終えたパジャは、疲れた体を引きずりながら自分の部屋に向かっていた。
少しくらい休みをくれても良さそうなものだが、パジャの「教育」を担当している
オルジェイは「やらなければいけないことは山のようにある」と言って取り合おうとしない。
「フェイロンが逃げ出したのも納得できる」
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、自分の部屋から明かりが漏れているのに
気づく。
「…またフェイロンか…?」
フェイロンが留守の間に勝手に上がり込んだのかと思ったが、昨日の今日である。
それも考えにくい。不思議に思いながら扉を開けたパジャは、その姿勢のまま
凍り付く。
「遅かったな、パジャ。待ちわびたぞ」
「……」
「せっかく夜食を持ってきてやったというのに、すっかり冷めてしまったではないか」
「…ロスメスタ」
「なんだ?」
「どうして…あんたが俺の部屋にいるんだ…」
その場にへたり込みそうになるのをこらえながら、パジャは呻く。
「一人で食べるより、二人で食べる方が美味しいだろう」
「しかし…こんな夜遅くに女王が自分の部屋を抜け出したりしていいのか」
なおもパジャは文句を言う。その様子にロスメスタは「フェイロンの言ったとおりだな」と
感心する。
889 :
853:04/02/14 13:41 ID:ewnLXkCD
「誰かさんが訪ねてきてくれないからな」
「……」
これにはパジャも黙らざるを得ない。
「おぬしは…わたしの顔が見たくなかったのか?」
「いや…そんなことはないが…朝から晩まで忙しくて…」
見たくないわけがない。しかし、そんな暇がどこにあると言うのか。
「ならば夜遅くでいいから訪ねてくればいいのに」
「そんな夜這いみたいな真似が出来るか!」
「わたしは別に構わないぞ」
「…あんたが良くても、俺が良くない!」
「これから一緒になると言うのに、何を遠慮することがある?」
「ぐっ…」
素直に「ありがとう」と言いたいのに、いざ本人を目の前にすると調子が狂ってしまう。
「とにかく、思ったより元気そうで安心したぞ。…これなら大丈夫そうだな」
「何が大丈夫なんだ」
その場に腰を下ろしながら、パジャは訊き返す。
「いや、おぬしがあまりにも疲れているようなら、わたしも自分の部屋で休もうかと
思ったのだが…」
「なっ、何を…」
「少しくらい、夜更かししても問題なさそうだな」
そう言ってロスメスタはパジャの方に体を寄せる。湯上がりなのか、ロスメスタの
髪の毛からほのかに良い薫りがする。パジャは理性が飛びそうになるのを懸命に
こらえるが、しなだれかかってくるロスメスタと視線が合うと、もう駄目だった。
890 :
853:04/02/14 13:42 ID:ewnLXkCD
「んっ…!」
激しく唇を奪われ、ロスメスタは少し驚いたような表情を見せて体を硬くする。しかし
それも一瞬のことで、すぐに瞳を閉じ、パジャの方に体を預ける。
ロスメスタの体から力が抜けるのを感じると、パジャは自らの舌をロスメスタの口内に
侵入させ、舌を絡め取る。
「んんっ…ん…」
最初は舌の動きに戸惑っていたロスメスタだったが、慣れてきたのか、自分の方からも
積極的に舌を絡めていく。
やがて二人は名残惜しそうに唇を離す。先程までの行為の激しさを物語るように
二人の間に唾液の糸が繋がり、そして切れる。
「…わたしを先に食べるのか?」
しばらくして、ロスメスタが口を開く。夜食のことを言っているのだと理解するまで
少し時間がかかる。それにしても…
「…自分から誘っておいて何を言う」
こめかみが痛くなるのを感じながら何とか反論する。
「おぬしだって我慢していたのだろう?」
悪びれる風もなくロスメスタは言う。確かにそのとおりだが、こうして口に出して言われると
何だか気恥ずかしい。その様子を見たロスメスタは、少し声を落として続ける。
「何も…無理して我慢することはない…。おぬしの悪い癖だぞ。わたしのことを気遣って
くれるのはありがたいが、いささか他人行儀過ぎるのではないか?」
ロスメスタの言葉が胸に染みる。あれからあえて訪ねないようにしていたのは、訪ねていくと
どうしても求めてしまいたくなる。それで嫌われるのを恐れていたからに他ならない。
「あんたは…嫌じゃないのか」
自分でも馬鹿なことを訊くと思ったが、訊かずにはいられなかった。
「まったく…そういうところが他人行儀だと言うのだ。…嫌なら、こうしてわざわざ
訪ねてきたりはしないぞ」
そう言ってロスメスタはパジャの頬に手を当てる。
柔らかく、冷たい手の感触が心地よい。パジャはその手を取ると、自分の方に引き寄せる。
891 :
853:04/02/14 13:43 ID:ewnLXkCD
「…続きを、するのか…?」
パジャはその問いには答えずに、そっとロスメスタの首筋に唇をつける。
「ん…」
首筋から項のあたりを執拗に責められ、ロスメスタの口から甘い吐息が漏れる。
その間にパジャの手は上着の裾を割って内側へと入り込んでくる。
「こら…、触り方が…んっ…いやらしいぞ…」
快楽に流されるのを堪えるように抗議の声を上げる。
しかしパジャはそんな声を無視するように、上着の前を解いて乳房を露出させると
愛撫によって固くなった先端を口に含む。
「ああっ…」
先程までとは比べものにならない快感に全身が痺れる。
一方のパジャも、吸い付くような胸の感触に我を忘れそうになっていた。
どれだけ触っても、どれだけ口に含んでも飽きる気がしない。
「ん…胸ばっかり…っ!やめ…っ」
この声を聞けるのは自分だけ――そう思うと、パジャの興奮はより一層高まる。
乳房から口を離すと、胸のあたりから下腹部にかけて舌を這わせ、その間にスカートを
脱がすべく、留め金を外す。
「あっ…」
わずかに抵抗するそぶりを見せるが、構わずスカートを脱がす。
「…せめて…明かりを消してくれ…」
羞恥に顔を赤く染めたロスメスタが懇願する。普段からは想像できないその姿に
抑えきれない衝動が一気に駆け上がる。
「駄目だ。全てを…見せて欲しい…」
そう呟くと、閉じられた太腿の間に顔を埋めて、足を開かせようとする。
「いやっ…やめ…くぅ…っ!」
ロスメスタは必死に抵抗するが、思うように力が入らない。仕方なく抵抗をあきらめると
パジャは露わになった太腿の内側に舌を這わせる。
「んっ…、そんなところをっ…くっ…んんんっ!」
一通り太腿を弄んだパジャの舌が下着越しに自分の秘所へ到達すると、羞恥と快感から
大きな声が漏れてしまう。その声を聞きながら、パジャは割れ目に沿って舌を這わせる。
「やめ…っ、…汚いぞ…そんなっ…!」
しかしパジャは構わず同じところを責め続ける。
892 :
853:04/02/14 13:45 ID:ewnLXkCD
(凄い…中から…溢れてくる)
自分の唾液とロスメスタの愛液で、下着はもうぐっしょりと濡れている。
パジャは太腿の間から顔を離すと、下着に手をかけてゆっくりと下ろす。
すると下着と秘所の間に幾重にも液体の糸が連なる。
「こんなに濡らして…はしたないな」
パジャはそう言うと、溢れ出した愛液を指で拭ってロスメスタに見せる。
「見せなくても…わかっている…っ!」
「本当か?まだまだ溢れてくるぞ…」
そう言って再び秘所をまさぐると、指の動きに反応してロスメスタの体がビクッと震える。
やがてパジャは手の動きを止めて、着ているものを脱ぎ始める。
服を脱ぎ終えると、ロスメスタの体を後ろからそっと抱く。
直に触れる肌のぬくもりが心地よい。
「ロスメスタ…いいか」
足を広げて、秘所に自分のものをあてがいながら言う。
「…ゆっくり…してくれ…」
「ああ」
短くそう答えると、パジャはゆっくりと自分のものをロスメスタの中に挿入する。
「はあ…っ!やあ…ああっ…」
最初の時ほどではないが、慣れない痛みに声が漏れる。
「動くぞ…」
「…ん…っ…」
ぎしっ、ぎしっ、と床板がきしむ音が聞こえる。ゆっくりと腰を動かしながら、空いた手で
ロスメスタの胸を愛撫する。
「んっ…!あっ…!やっ…!ああっ…!」
次第にロスメスタの声が大きくなる。それと同時にパジャの快感も高まり、腰の動きが
自然と激しくなる。
893 :
853:04/02/14 13:46 ID:ewnLXkCD
「やっ!激し…っ!んっ…!」
膣内をかき回される感覚に声も途切れ途切れになり、白い肌にはうっすらと汗が浮かぶ。
二人の結合部からはとめどなく愛液が流れ出し、淫靡な音を奏でる。
「あっ、んんっ…!もうっ…!ああっ…!」
ひときわ声が高くなる。それに伴って、膣内の締め付けも一気に増す。
「…そんなに締めたら…くっ…出てしまう」
「…んっ!…いいぞ…中で…!…してもっ…!」
激しい動きに息を切らせながらも、はっきりとロスメスタは言う。
その言葉を受けて、パジャは最後のスパートとばかりに激しく突き上げる。
「あっ!んんっ!ああっ…!…っ!」
ロスメスタの全身が大きく痙攣する。
「…くっ…!」
高まる締め付けに、程なくしてパジャもロスメスタの中で自らを解き放つ。
「…はぁ…んぅ…」
熱い迸りを受け、ロスメスタの口から甘い吐息が漏れる。
「ロスメスタ…いったのか?」
繋がったままの体勢で息を整えながら、パジャは囁く。
「ん…そう…みたいだな…」
少しうつむき加減で答える。
パジャはロスメスタの顔を自分の方に向かせると、そっとついばむように
唇を重ねる。
「しかし…おぬしも…強引だな」
しばらく唇の感触を楽しんだあと、何かを思い出したようにロスメスタが言う。
「何がだ」
「…こんな床の上で…。せめて…明かりは消して欲しかったぞ…」
先程までのことを思い出したのか、ロスメスタはほんのり頬を赤らめる。
やはり少し強引すぎただろうか…そんなことを考えながら、パジャはロスメスタの中に
残したままの自らを抜こうとする。
894 :
853:04/02/14 13:47 ID:ewnLXkCD
「あっ…待ってくれ…」
その感覚に、ロスメスタが声を上げる。
「もう少し…このままで…いてくれないか」
「どうしたんだ」
「その…おぬしのぬくもりを…もう少し感じていたいのだ…」
パジャの問いに、ロスメスタは少し恥ずかしそうに答える。
その言葉に、力を失っていたパジャのものが反応し、ふたたびロスメスタの中で
大きくなる。
「あっ…また…」
「…すまない」
節操のない自分に自己嫌悪を抱きつつ、パジャは謝る。
「いいのだ…おぬしがしたいなら…何度でも…」
そのあとは自分でも恥ずかしいのか、声にならない。ロスメスタが言い終えると同時に
パジャは腰を動かし始める。その動きに合わせるかのように、ロスメスタの腰も自然に動く。
「くっ…きつい…」
一度達したばかりだというのに、気を抜くとすぐ達してしまいそうになる。
このあいだまで処女だったロスメスタの締め付けは、それほどまでにきつい。
「んっ!…パジャ…またっ…!いくのか…」
激しくなる動きに耐えながら、ロスメスタが口を開く。
「…ああ…」
「わたしもっ…!もう…少しで…んっ…!一緒にっ…!」
最後の方は声にならない。それと同時に締め付けも一層増す。
「くっ…!出すぞっ…!」
「んんっ…来て…くれっ…!」
その言葉に合わせるように、パジャは腰を深く打ち付け、ロスメスタの最深部に自らの
欲望を放つ。
895 :
853:04/02/14 13:48 ID:ewnLXkCD
「ああっ…!ん…!」
熱い迸りを子宮に受け、ロスメスタもふたたび上り詰める。
「…はぁ…はぁ…」
しばらく呼吸を整えると、パジャはロスメスタから体を離す。
「…んっ…」
結合部からはおたがいの愛液と白濁液が、先程までの行為の激しさを物語るように
溢れ出す。秘所から太腿に伝う感覚に、ロスメスタの口から声が漏れる。
「まだ…溢れてくるぞ…」
後始末のため、秘所を紙で拭いながらロスメスタが呟く。
「中で出したが…今日は大丈夫だったのか?」
その光景を見ながら、パジャは当然の疑問を口にする。
「ふふ…今更そんなことを気にするのか」
どこか嬉しそうにロスメスタは言う。パジャは言葉を返せない。
「この間のこともある。…わたしは…別にできてしまっても…構わないぞ…」
「しかし…」
自分のしたこととは言え、やはり気にせずにはおれない。
896 :
853:04/02/14 13:48 ID:ewnLXkCD
「…もう良いではないか。…それとも、おぬしは子供が欲しくないのか…?」
寂しそうな表情を見せるロスメスタに、パジャはあわててかぶりを振る。。
「いや…ただ、あんたは大丈夫なのかと思って…」
「だから言っておるだろう?…こういうことは、成り行きに任せるしかないのだ」
そう言ってロスメスタは、パジャにそっと身を寄せる。
「わたしは…何人でも子供は欲しいぞ」
「そうなのか?」
「…おぬしは子供が嫌いか?」
ロスメスタに訊き返される。
「いや…しかし、大変ではないのか…?」
「ふふ…それくらい、別にどうと言うことはないぞ。…パジャが、そばにいてくれるなら…」
そう言ってロスメスタはパジャの目を見つめる。
「何か…こそばゆいな」
「…わたしもだ」
居心地が悪そうに首を竦めるパジャを見て、ロスメスタはいたずらっぽく微笑んだ。
了
897 :
853:04/02/14 13:50 ID:ewnLXkCD
以上です。
少しベタベタし過ぎかなーとも思いましたが、個人的には
こういうのが好きなもんで…
ではまた。
>897
お〜新作乙カレー
いやいや、これくらいベタベタしている方がイイ!
原作がどうなるかわからない分、ここでいい夢見させてもらいますた
>>897 うーん・・・感想を一言で言うとすれば
激萌え。
エチーのあとのマターリした会話が良かった。
普段は女王として気丈に振る舞ってるけど、パジャの前では・・・
というギャップに、もうメロメロですよ。
うむうむ、イチャイチャしてる二人が良いですなぁ。
私も個人的にこーゆーのは 大 好 き です。
853さんグッジョブー!
星界の紋章の
ジント×ラフィールとかもいいな・・・
>>897 UCCの缶コーヒーに砂糖を目一杯ぶち込んだような話だな…
…俺は好きだけどな(ボソッ
>>902 星界スレは前にあったような気がするけど、落ちちゃったのかな。
俺も読みたい。
星界なら新しくスレ立てしてもいいんじゃないかと思う。
せめて戦旗の四巻が出てくれれば、スレも盛り上がるんだがな。
森岡総合スレ?
荒k(ryは入るのかそれ。
ハルヒを書いてた2人の職人さんは何処に…
完結記念にエリアルキボン。
つか笹本作品なら何でも読みたいです。
>>908 「妖精作戦」のハッピーエンドバージョン…
エリアル完結したの?いつ?
>>910 1月末に最終巻の20巻が発売しました。
完結記念のムック本か何かの発売も決定。
ハウザーがシモーヌ連れて実家に帰る、書き下ろし短編が掲載されるらしい。
ミズーたんでハァハァをキボンするのは無謀でつか…
でつ・・・
あともう少し待っていただけたら・・・思ったより時間がかかってしまって。
すみませぬ
>>914 頑張れ!
またーり待ってますからマイペースで。
ホシュ
待ち続けるってのはたのしいもんだ
最近このスレさびしいな・・・・・なんか投下するかな・・・
昼間の戦闘で疲れ切って思春期の娘のように眠るミズーたんに
マギの技を極限まで使ったアイネストが襲いかかるヤツキボンヌヌヌ
アイネスト×ミズーにハァハァしてたのも私だ。
いろんたまな方はマダどすか(´ω`)
いつまでも待ちつづける
ルナル・サーガ。
アンディとエフィが二人で旅をしてた頃、
実はアンディをちょっと女として好きだったエフィ。
倒したゴブリンソーサラーの死に際の『狂気』がエフィに、
『不器用』がクリティカルでアンディにかかり、
抵抗できないアンディにエフィが……
とかそういうのキボン
>>924 そこまでゲーム的だとむしろ、「卓上ゲームエロパロ総合スレ」の方が合ってるかも。
と言っても、書いてくれる神がいなくては話にならんわけだが。
ハルヒ神来ないかな
927 :
747:04/03/07 00:42 ID:H00D9VCv
リバエンまだー?(AA略
↑ミスだ、すまん(´Д`;)
どくろちゃん調教まだ―?
ほんと寂しいな、ココ
ここに限らずライトノベル系のスレ全般で寂しいよなあ。
神降臨を待つ
933 :
名無しさん@ピンキー:04/03/08 15:58 ID:klOZhpUW
missingの恭一×あやめの需要はあるかな?
ある! あるぞ
空目×亜紀の需要もあるぞ
Missingキャラの中では亜紀が一番好き。なので是非お願いします。
>>931 ライトノベルの幅が広くて、自分の嗜好が受け入れられるか不安なのもある…
もう一ヶ月近く新作投下がないのか…
分離独立が進んで寂しくなったところに人大杉規制と、悪いことが重なって
しまった感じがする。
>>939 嗜好とか、そういうことは気にしなくてもいいから何か投下して欲しい。
それで読み手にも新しい発見があるかも知れない。
人大杉がずっと続いてるけど、なにか理由あるのかなあ。
ライトノベルじゃなきゃかけるんだがな・・・・・ライトノベルのはなんか・・・・・・ぽるぬ
>>941 サーバーの負荷が尋常でない為に、色々と手を尽くしているらしいです。
詳しくはエロパロ板総合情報室などをご参照のこと。当方文系なので、良くは判りませんが。
944 :
Missing:04/03/10 23:09 ID:a5+eIVth
聖創学院付属高校の校舎裏。
授業時間であるはずの時間に二人の男女がいた。
「ん、ダメってば」
髪を金色に染めた少女が、自分の首筋に顔を埋める少年に浮かれたような言葉をかける。
どことなく崩れた印象の二人は、一般的に不良≠ニ言われるタイプだ。
その二人を見つめる少女がいた。
臙脂色のケープをまとった十三、四歳くらいの、はかなげなの少女。
その少女は二人の間近にいるのに、二人はまったく気づいた様子はない。
少女はしばらく二人の様子を見ていたが、寂しそうにうつむくと、校舎の表の方に走っていった。
くす、くす
風に乗って、かすかな笑い声が舞った。
945 :
Missing:04/03/10 23:12 ID:a5+eIVth
「ん〜、今日も終わったかぁ」
武巳は気の抜けた声で言った。
「そうだね」
「武巳、気を抜きすぎ」
稜子は笑って応え、亜紀は呆れたように突っ込む。俊也と空目はその様子を黙ってみている。
校舎の一階の出入り口で、文芸部の面々は気楽なおしゃべりをしていた。
ここしばらく、怪異≠ヘ身を潜めていた。 少なくとも、文芸部の面々が知る範囲では起こってはいない。
「だって、ここしばらくは何もないしさ。魔王様」
武巳は、空目恭一に話しかけ、尋常でない様子にギョッとする。
空目は、外を見ていた。その横顔は厳しい。
「恭の字!」「空目!」
いきなり外に走り出した空目に、亜紀と俊也が驚いて呼びかける。
武巳が空目の走り出した方向を見て、悟った。
いつものように空目を待つ場所にいるあやめ、そして――
魔女¥\叶詠子がいた。
【できた順に載せていきます】
川´_>O 久々の新作が来たにょ〜〜
期待して待ってるマーク・ボラン〜〜〜
「恭の字!」
亜紀は慌てて空目の後を追った。
亜紀にとってはあやめがどうなろうと構わないが、空目に何か起こるのを見過ごすわけにはいかない。
「何をしている」
「ふふ、こんにちは影′N。ガラスのケモノ≠ウんも、シェーファーフント′Nも元気そうだね」
邪気のない微笑みを浮かべる十叶詠子に、亜紀は底知れない物を感じて、自分でも表情が硬くなっているのを自覚する。
あやめは慌ただしく、魔女≠ニ空目達を交互に見ている。
空目を先頭に、亜紀と俊也が一歩離れた位置に。稜子と武巳が、少し離れた場所から心配そうにこちらを見ている。
「何をしている」
空目はもう一度、魔女≠ノ問う。
「ふふ、神隠し≠ウんとはね、女の子同士の話をしてたの」
あやめの方に笑いかける詠子。あやめは怯えたように一歩下がる。
女の子同士の話、という魔女の口から出るにはあまりに不似合いな言葉。
「女の子同士の話ね。似合わないことを言うね」
亜紀は切り捨てる。
人外の者同士が何を話していようが知ったことではないが、空目に害が及ぶことは許さない。亜紀は魔女を睨み付ける。
「怖いなぁ」
クスリと笑い、魔女≠ヘ空目に向き直る。
「もう少し、神隠し≠ウんに意味づけをしてあげた方がいいんじゃないかなぁ」
「何?」
「影′Nなら分かると思うけど。拾ってきたものならものなりに、ちゃんと責任を持たないとかわいそうだよ」
詠子は文芸部の皆を見回すと、人ならば持っているはずの何かが欠落しきった笑みを浮かべる。
「おい……」
俊也が声をかけようとするが、魔女≠ヘ身を翻すと、ゆっくりと離れていった。
「一体、何を話してたんだか……」
亜紀は苛立ちを隠せずにあやめをにらんだ。
「ご、ごめんなさい」
あやめは萎縮しきってあやまる。
948 :
Missing:04/03/11 03:21 ID:UrlDXO4g
「あやめ」
空目があやめに話しかける。
「十叶先輩と何を話した」
「ご、ごめんなさい。言えないんです」
空目を見るあやめの表情は、恥ずかしさと申し訳なさが浮かんでいた。
亜紀は空目を見つめるあやめの、その表情に落ち着かないもの感じた。
「あやめ」
「ご、ごめんなさい!」
あやめは空目から離れると、逃げるように駆けだしていった。
『あやめが自分から空目から離れていく』という信じられない姿に、亜紀も含めて皆が呆然となった。
「ま、魔王様……」
稜子が空目に声をかける。
「大丈夫だ」
「でも……」
「今回は俺だけで対処できる」
「恭の字がそういうのなら、そうなんだろうね」
亜紀はため息をつく。あやめの様子は気になったが、空目が自分だけでできるというのなら口を出すことはない。
俊也も武巳も稜子も空目を見つめたが、空目はいつも通りに平静な様子であやめの走っていった方向を見つめていた。
うおお、空目×あやめなのか、詠子は絡むのか?
続きを激しく期待。
ところでこのペースなら、スレ立ては970近辺で良いだろうか。
950 :
名無しさん@ピンキー:04/03/12 01:03 ID:8EllBx6m
あやめは空目恭一の部屋の前で悩み、学校での出来事を思う。
「俺はお前が欲しい」
いつもの場所で空目を待つあやめ。ふと、初めて空目と出会った時にかけられた言葉を思い出す。トクン、と不思議な胸の高まりを感じながら、さっき見た二人の振る舞いを思っていた。
そのとき、呼びかけられたのだ。魔女¥\叶詠子に。
「神隠し≠ウんは、随分と人間になったね」
怯えるあやめに、魔女≠ヘ言葉を紡ぐ。
「でも、まだあなたは不安定。影≠ウんにもっと意味づけしてもらわないと。そう、自分で自分の存在を確認できるくらいのを」
その言葉はあやめの不安を突いていた。あやめは、ふとしたときに自分の存在が消えてしまうような感覚がある。それがここ最近、増えてきている。
「影≠ウんにああいうことしてほしいんだよね。さっき、覗いていたようなこと」
クスクス、と笑う詠子。あやめは真っ赤になってうつむく。
「ちょうどいいよ。影′Nの女って意味づけもらえば、自分で自分の存在を確認しやすくなるよ」
優しく、それでいてどこか得体の知れない微笑みを浮かべ、詠子は語る。
「これは魔女≠フ忠告。まあ、影′Nは気づいてると思うけど、あなたにも心の準備が必要だからね」
「あやめ!」
その時、空目の声がかけられたのだ。
ギィ
空目の部屋のドアを開けて、中に入るあやめ。
「あ……」
椅子に腰掛けている空目が自分の方を見ているのに気づいて少しうつむくが、いつものように彼の側に駆け寄っていく。
「あ、あの……」
「分かっている」
空目の手があやめの頭に載せられる。
「お前はそれでいいのか」
しばしの逡巡のあと、あやめはコクリ、とはっきりとうなずいた。
どうも、以前2スレでルナル物を書いて途中でいなくなった323です。
体調上の理由でちょこっとばかし白い壁に囲まれた生活をしてました。
また、書き込める状態になった(仮)ので、以前書いた物だけでも完結させておこうかと思って、ここに書き込みました。
待ってる人や覚えてる人なんて、多分誰もいないんだろうなとは思いつつ、前の分はリンクで見れる状態みたいなんで
このスレが残り少ないみたいですから、次スレが出来た辺りからアップしていきたいなと思います。(話はエピログ以外は出来てます)
お目汚しかと思いますが、次スレ辺りからよろしくお願いします。
ちなみに、前スレの323での私の発言
↓
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1035105665/323
いるぜいるぜここにいるぜーッッ!!
待ってたよ神、ゴッド!
諦めなくて良かった!!
期待しまくってます。
前スレ323さん、お帰りなさーい!
あの頃はちょっぴり荒れていたので、消えてしまわれたのかと悲しんでおりました。
ご回復なされたようで何よりです。続きをお待ちしております。
……ところで、7割方完成していると言っておられた、メノア純愛ものも期待していて良いですか?
954 :
名無しさん@ピンキー:04/03/13 21:23 ID:LMswHsy1
俺は早く次スレに行きたいんだ・・・理由は、分かるだろ?
956 :
MISSING:04/03/15 02:08 ID:M9zCnz9n
足下の臙脂色のケープの上に、最期の一枚が落ちた。
「ん……」
自分で脱ごうとしたが、羞恥で手が動かず、空目に脱がせてもらったことが恥ずかしい。自然に両腕が上がり、淡い膨らみを隠す。
どうしても顔を上げて空目を見ることができず、足下を見る。
「……そんなに、見られると……」
産まれて初めて感じる戸惑いと恐れに、あやめは座り込んでしまいたくなった。
あやめの次の言葉を待つ、無言という空目の促しに、あやめは消え入りそうな声で必死に言葉を紡ぐ。
「恥ずかしい……です」
次の瞬間、あやめは空目に抱きしめられていた。
「ん!」
頭の中が真っ白になった。決して強く抱きしめられているのではないが、空目の腕の暖かな感触に息が詰まる。
「執着だな……」
ぽつりと空目が言う。
「あ……」
あやめは空目に抱き上げられると、ベッドの上にと優しく横たえられた。
やはり空目の顔を見ることができず、壁を向いてしまう。
空目の服を脱ぐ衣擦れの音が耳に入り、どうしよう、という言葉ばかりが空回りする。
――ギシ
ベッドに上がる空目。その両腕が自分の両脇に置かれる。
「俺も初めてだ」
自分の内心を見通すような空目の声と共に、掌が頬に当てられ、ゆっくりと空目の方を向かされる。
「ん……」
思わず目をつぶってしまうあやめの唇に、空目はキスをした。
「ん!」
長い年月を『存在』していたあやめの初めての体験。それは想像していたよりも、切なく激しく狂おしいものだった。
あやめにとっては永遠にも等しく感じた時間の果てに、空目が顔を離した。
「泣いているのか」
その言葉で涙の感触を初めて知覚した。空目に誤解されることを恐れ、慌てて言う。
「悲しいから……じゃな……い、です。すごく……嬉しかったから」
途切れながらに、必死に告げた。
>>955 わからん。ていうか、人大杉規制中であるこのタイミングでの
新スレ移行はなんとも微妙だな。
いまの連載終了後か、スレ容量が490k越えたらでいいんでない?
>>956 乙カレー。期待して続きを待ってます。
マターリが一番。続き書いてくれるって分かっただけでOK。次スレまでマターリ待とう。
>>955 なら、SSを一本書いてよ!
そうすればすぐにでも移行だよw
960 :
名無しさん@ピンキー:04/03/18 20:20 ID:9P6UpYa3
山本! この間のような采配はするなよ、今日は最低でも3-0だ!
容量って471くらいだったか?
・・・(このスレが)死ぬ前に
長門とキョンの萌え話を読みたかった・・・ガクッ
いろんたま キボン・・・・・・ (´ω`)ノにゃぎー
>962
漏れもだ…
ルナル期待sage
あやめ、かわええ。期待sage
ハァハァ・・メノア期待sage(エッ! ダメ?)
3Dルノア・・・
保守
つーかもうそろそろ次スレの季節では?
ドクロちゃんやザクロちゃんのSSに続きサバトちゃんのSSきぼん。
「い、一回50円でいいですからぁ・・・・」
1袋のパンの耳のために、サバトちゃんは今夜も公園で身体を売るのでした。
それでは次スレ立ててきます。
乙
改めてみると単独スレが多いなあ
まあライトノベル板全体のスレ数から考えれば単独スレが少なすぎとも言えるのだが
そして、その単独スレの中でも勢いのあるスレがほとんど無いというのも悲しい話だ。
とりあえず埋め
では一日放置してdat送りにしましょう。