【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】

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1名無しさん@ピンキー
なんか数レスで落ちたので
また立ててやるよウワァァァン

そいうわけで今回こそSSがくるまで頑張ろう
2名無しさん@ピンキー:03/03/18 13:12 ID:LVoiIjLO
2
3あぼーん:あぼーん
あぼーん
4名無しさん@ピンキー:03/03/18 14:37 ID:cnU6+0od
ガンガレ
5名無しさん@ピンキー:03/03/18 21:36 ID:aJodbvyc
今回もだめのようです
6名無しさん@ピンキー:03/03/18 21:46 ID:cDONRmoc
パオーン
ニャオーン
ワンワン
ちーんぽーんかーん
7名無しさん@ピンキー:03/03/19 15:49 ID:uZ/mCIcN
他力本願過ぎ。自分で書くぐらいしてみたら?
8名無しさん@ピンキー:03/03/19 16:40 ID:BSx3HIug
じゃあ気分を変えて、そういうシチュを語り合うってのはどう?
9名無しさん@ピンキー:03/03/19 17:23 ID:tQiSoZve
初恋の人は幽霊でした
10名無しさん@ピンキー:03/03/19 18:59 ID:V367BtCS
ナンパした女とヤった翌朝、目が覚めたら女はいないでベッドが濡れていた。
11名無しさん@ピンキー:03/03/19 21:28 ID:TXw0ij8b
数年来片思いしてきたクラスメイトの女の子が実は吸血鬼で
生き血を吸わないとだめだから人を襲い続けててでも彼女自身は
そんなことしたくなくてえ〜と、え〜と
12あぼーん:あぼーん
あぼーん
13名無しさん@ピンキー:03/03/19 22:46 ID:8FWmE3cP
>>11
それ萌え
14あぼーん:あぼーん
あぼーん
15名無しさん@ピンキー:03/03/19 23:30 ID:/FnfuMDc
>11
結末は、二人ともあぼーんを希望
16あぼーん:あぼーん
あぼーん
17名無しさん@ピンキー:03/03/20 14:23 ID:j5iNomgg
>>11
誰か続きキボンヌ
1811でないけど:03/03/20 14:37 ID:NbFIXvd+
主人公が彼女の正体を知った時と同じくして猟奇連続殺人事件発生。
犠牲者の体液を抜かれるという手口を知り、彼女への疑惑を深める主人公。そしてついに・・・
19あぼーん:あぼーん
あぼーん
20名無しさん@ピンキー:03/03/20 23:18 ID:+9bFYiYH
まぼろし月夜のあやめさんは最高だと思いまつ

あやめさんに三つ指ついて「お帰りなさいませ」って言ってもらえるのは最高の幸せだと思いまつ
21名無しさん@ピンキー:03/03/21 00:33 ID:fkflQDA6
>>18
続きキボンヌ
22あぼーん:あぼーん
あぼーん
23名無しさん@ピンキー:03/03/21 07:54 ID:+/Do3fLE
>>11>>18
萌える
24勝手に続いていいのか>>11?:03/03/21 08:50 ID:9aJM2qoA
主人公は「人を殺めるのは、俺で最後にしてくれ」と彼女に語りかける。
すると、彼女は泣きながら「私じゃない、私は人を殺めてはいない」と答える。

ウソだけはついて欲しくなかったと、彼女に絶望して立ち去る主人公。
帰り道、突然主人公に襲い掛かる大きな黒い人影が!
25名無しさん@ピンキー:03/03/21 09:10 ID:Tq0bGGQp
>>24
いいんじゃないか?
シチュエーション募集みたいなもんだったし
26名無しさん@ピンキー:03/03/21 19:16 ID:xCoU7wkk
だめなんか
またもやひっそり消え行く運命なんか
27じゃあ続くよ:03/03/21 19:36 ID:B+Y+82j4
主人公の喉元に食らいつこうとする黒い影。だが本懐は遂げられなかった。
後を追ってきた彼女が黒い影を弾き飛ばしたのだ。

黒い影は二人を始末しようと妖しい呪文を唱えるが何も起こらない。
焦る黒い影に対し、目の色を変えながら別の呪文を唱える彼女。

黒い影は歯をガチガチ鳴らしながら固まる。
彼女が呪文を唱え終わるや否や絶叫と共に黒い影は消えていた。
28名無しさん@ピンキー:03/03/21 21:40 ID:cmgAdwYM
ネタ考えてたんだが
作っていくうちにエロがなくなったw
ただのゾンビ少女とのシリアス話になってしまったのでボツ
29名無しさん@ピンキー:03/03/21 22:36 ID:CZbUlQG0
とりあえず
あやめさんに萌えとけ
30名無しさん@ピンキー:03/03/21 23:16 ID:Vd/N6F9C
だからあやめさんって誰なんだよ
31名無し:03/03/21 23:58 ID:1DXqlBCm
女がある日、男を誘惑した。一晩だけ私を抱いて欲しいと。
想像以上に女は男を求めた。例え一度射精しても何度も要求し、
自分から積極的に男を愛撫し、昂らせ、果てしなく精を欲した。

男が絶頂に達すれば熟練した手管でいきり立たせ、口の粘膜で愛し、
豊かな乳房に挟み込み、「男」が萎えることなど決して許さなかった。
男が果て尽きてしまうのではないかと思うほど、その男は夜に溺れた。
いや、溺れていたのはその女だった。

夜明けが近づき、既に男の方が息が荒くなっている。
女は騎乗位で絶頂に達した。この夜、もう何十回と達した極みを
はるかに超えた快楽を味わいながら、ついに女も限界を迎えたのか、
性の快感に震えながら男の胸に崩れ落ちる。

一夜だけの営みを終え、男は再び旅立った。
その日、男は山賊に襲撃され、命からがら逃げ出したものの、
動くこともままならないような深手を負ってしまう。
このまま死ぬのかと思ったとき、どこからか昨夜の女が現れた。
黒ずくめの長衣に身を包み、頭から足首まで姿を隠している。
助けを請う男に、女はフードを取ってその美貌をさらしながら、
「昨夜は楽しんだだろう? 最高の夜だっただろう?」と尋ねる。
32名無し:03/03/21 23:59 ID:1DXqlBCm
怪訝な顔でうなずく男の前で、その女は巨大な鎌を振りかざした。
「あたしは死神なんだ。お前が今日ここで死ぬのは分かっていた。
最後の夜くらい、あたしのカラダで満足させてあげたかったんだ。
死出の旅路の前に、いい思い出になったんじゃないか?」

目を見開いて男は恐怖した。美貌の死神が鎌を振り下ろすのが、
彼が最後に見た光景となった。死神の鎌が魂と肉体を寸断した。

何もなかったかのように、死体が一つ、森の中に転がっていた。
振り返ることもせずに、美しい女死神はその場を去っていく。
任務を果たした彼女の心を覆うのは、何故か悲しみばかりだった。
「人間とカラダなんか交えるもんじゃないね……情が移っちまったら、
大鎌の切れ味まで鈍っちまうよ……本当、あたしもバカな女だ……」
自嘲しながら女死神は自分が女であることを意識していた。
「あたしだって女なんだ。いい男が好きなんだよ……」
その頬を、一筋の涙が伝っていた。
切なげに――どこまでも切なげに。
3331-32:03/03/22 00:06 ID:z+hMNOWN
小説でもなければスーパーダイジェストみたいなもんかな。
エロ描写一切なしだからさっぱり萌えないかと思いますけど。
シチュエーションだけ書こうと思ったら長くなってしまって。

お目汚し、スレ汚し失礼しました。
34ケータイでうpは辛いよ完結編:03/03/22 17:26 ID:F/IT8Djx
彼女を疑っていた事、信じられなかった事を後悔する主人公。
だが、彼女は優しく彼を抱き締めキスをした。唇を離しひとこと。

「実は私もあなたが好きでした」

その夜、二人は初めて結ばれた。

翌日、中々起きてこない彼等を起こしに来たホテルの従業員が見たものは−

体液を抜かれた干からびた死体とそれに覆いかぶさるほどの大量の灰だった。
3518・24・27・34:03/03/22 17:36 ID:LjWJgMeN
>15のリク通りにしてみたけどどんなもんだろ?
>33でないけどエロ描写無しだからねえ・・。

あ、でも自分は>33のような書式は結構好きだよ。かなり萌えた。
36名無しさん@ピンキー:03/03/23 11:36 ID:xTcl1/8v
ところでこのスレはオカルト娘にハァハァするスレとどう違うんだ?
37名無しさん@ピンキー :03/03/23 18:44 ID:/aW24Fme
人間以外の女の子、という事なので
人間×エルフで行ってみます。
3837(1/6):03/03/23 18:45 ID:/aW24Fme
人間になりたい。
そう告げたら、あなたはきっと笑うんだろう。
今の能力を捨ててまで、なる程のものでもないよ、勿体ない。
人間になりたい。
もう一度告げたら、あなたはちょっと困った様な顔をして
…それでもやっぱり、笑うんだろう。
今のままでいいじゃないか。

人間になりたい。
どんなに口にしても、あなたには伝わらない。
あなたが、人間だから。

人間になりたい。
3937(2/6):03/03/23 18:46 ID:/aW24Fme
「ねえ、私の体、変じゃない?」
こう尋ねるのは何回目だろう。きっと彼は呆れているに違いない。
だけど、彼はそんな事少しも表情に出さずに、決まってこう答える。
「どこも変じゃないよ」
腕の中にいる私の髪を撫でながら。胸元に、首筋に、顎に、頬に、額に
…あからさまに人間のそれとは違う、長く尖った耳にキスをしながら。
「でも、でも、どこかおかしい所とかない?何か違うなって思う所とか…」
「────」
少したしなめる様に彼が私の名前を呼んで、私はそれ以上の言葉を失ってしまう。
でも、自分自身に対する胸の中の脅迫めいた感情は、決して消えはしないのだ。
オマエノカラダハ、ニンゲンノカラダトハチガウ。
人間の女性の体はどうして、あんなに豊かで艶やかで、魅力的なんだろう。
私の体はどうして細くて痩せぎすで、みすぼらしいんだろう。
(成人したのはとっくの昔だというのに!)
そしてこの耳。人間の女性の可愛らしい形をした耳とは違う、
いびつな形のエルフの耳。
彼は一体、私の体に何を求めているのだろう。このみじめなエルフ娘の体に?
4037(3/6):03/03/23 18:47 ID:/aW24Fme
人間の女性に処女膜という物が存在すると知ったのは、彼と結ばれた後だった。
彼と初めて結ばれた時は、とても嬉しかった。
生まれてきて良かったと、心から思った。
だから「痛くない?」と聞かれた時は意味がわからなくて、人間の女性には
処女膜という物があって、初めて男性を受け入れる時は痛みも出血もあって。
それが、純潔の証なんだと知って、何か決定的な違いを見せつけられた気になった。
私には彼に立てる純潔の証が無いような気がして、ひどく悲しかった。
くだらない事だと他人は笑うだろう。彼もきっと笑い飛ばすだろう。
それでも「違う」という事はそういう事なのだ。
不安は消えない。
いつか彼が私の体に飽きて、人間の女性の元へと去ってしまうのではないかと。
やっぱり種族の壁は越えられず、この恋が終わってしまうのではないかと。
それでもいいから、それまでは彼の求めに応じたいと思うのは愚かだろうか。
この快楽が少しでも長く続けばいいと願いながら。
4137(4/6):03/03/23 18:47 ID:/aW24Fme
「いや…あ、ダメ、やっ、そっ、そこは…ああっ」
全然説得力が無いな、と彼は苦笑して、私の胸の先端に舌を這わせる。
もう片方の胸のわずかな膨らみを、大きな手で押し出す様に揉みしだく。
優しく噛まれたり、激しく吸われたり。ほんの小さな突起物のはずなのに、
そのつど敏感に反応してしまう。
「…っ、んっ、んんっ!」
声を殺そうと私はシーツを噛んだ。
どんなにコンプレックスを持っていても、この体を彼に愛撫されるのは
悦びであって、その事実を彼に聞かれるのは恥ずかしかった。
「せっかくの可愛い声なんだから、聞かせてくれないか」
ダメ。私はシーツをくわえたまま、必死に首を横に振る。
「…そっか。じゃあ」
くちゅっ。
「…!…っ!…あっ!…やあっ!」
くちゅっ、くちゅっ、ぬちゅっ、ぬぷっ。
淫らな音と共に、自分の腰が跳ね上がるのがわかる。
「こっちの音を聞かせてもらうから、いい」
彼の太い指が私の花弁を押し開き、芯をこすりあげ、中をえぐって行く。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
「や、あ、ふぁ、えあぁ」
そ、んな、2、ほんも、ゆび、いっ、
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ!
「ふぁああっ!」
4237(5/6):03/03/23 18:48 ID:/aW24Fme
彼は私の長い耳を、尖った先端から根元まで、ゆっくりと舐めて行った。
それはとても優しい行為で、私はそれだけで溶けてしまいそうだった。
「ん…くぅ、わ…たし、もう…」
「欲しい?」
耳元で囁かれると、耳が犯されてしまったかの様な錯覚に陥る。
私は頷くのが精一杯だった。
ぬるん。
大きく、硬く張り詰めた彼自身が、濡れた私自身へとあてがわれ、一気に。
ずぷっ!
「…っあ!あああ!」
牝肉が目一杯、穿たれる感触。私の空(から)が、全て彼で満たされる瞬間。
「いやあ、んあ、すごい、すごいよぉ!」
じゅぷっ!じゅぷっ!じゅぷっ!
こらえ切れずに彼の背中に手を回し、必死でしがみつく。
激しく腰を打ちつけながら、彼は私の耳たぶを口に含んで、舌をからめて来る。
耳元から、結合部から卑猥な音が聞こえて、羞恥で気が遠くなりそうなのに
気持ちがいい。
ぴちゃ、ぴちゃ、ずぷっ、ぐちゅっ、じゅぷっ。
「あ…はぁ、くふっ、ひあっ」
なんとか彼の求めに応じようと、自分でもできる限り腰を振ってみる。
しかしそれは、結果的に私自身の絶頂を早めただけに過ぎなかった。
4337(6/6):03/03/23 18:49 ID:/aW24Fme
「ごめ…んなさ、わた…し、わたしぃ…」
どうか、あなたをください。
「い…しょに、いっしょに…っ!」
どくん。どくどくっ。
これ以上はないという位、彼の肉棒が私の奥まで捻じ込まれて、全てが吐き出される。
「あああああっ!」
私は彼の腕の中で、力を失った。

相変わらず腕の中で、髪を撫でられながら、キスを受けながら。
「…ねえ、やっぱり…その、私の体、変じゃなかった…?」
「…あのさあ」
ぽつりと彼がつぶやいた。
「何が言いたいのかは、なんとなくわかる。『あなたなんかにわかりっこない』って
言われるんだろうけど、それでもなんとなくわかる。でも」
でも?
「たとえ君がエルフだろうと、人間だろうと」
そこで彼は言葉を切って、少し照れたようにそっぽを向いた。
「俺はもう、君の体じゃないと、満足出来ないよ」
抱きしめてくれる力強い腕。
私の目から零れ落ちる涙。

これ位じゃきっと、不安は消えないだろう。
また何度も、私は自分の体に打ちひしがれて溜息を付くだろう。
魅力的な、人間の女性の体に憧れるだろう。

でももし、生まれ変わる事が出来たら。
その時は、人間でもエルフでも、他の種族でも、なんでもいい。

もう一度あなたに、愛される生き物になりたい。
4437:03/03/23 18:54 ID:/aW24Fme
耳が弱い娘さんを書きたかったので、エルフにしてみました。

人外キャラで1番好きなのは「魔女」なんで、どなたかお願いします。
魔女のさんかく帽子、の描写があると嬉しいです。

以上。失礼しました。
45名無しさん@ピンキー:03/04/10 14:40 ID:6dFe4xh6
>44
見かけはただの人間、ないしは耳長。
舞台はファンタジー風。
しかも肝心のエロは物語の流れで発生。

こんなんでいいなら作成するけど?
46名無しさん@ピンキー:03/04/11 15:43 ID:Y+NiqHb6
44でないけど期待してまつ
47突然の訪問者:03/04/12 00:04 ID:zu9M1jK3
会社をリストラされて二週間。すでに次の定職に就くことは考えてない。
なぜなら俺は今年で36歳。若くはない。妻は10年前に他界している。
それからの俺のやる気のなさがリストラされた原因かもしれない。今は貯めていた貯金と妻の保険、失業保険で暮らしている。
ガキがいないからまだ十分生きていける。
買い物の帰りそんなことを考えていると
「……」
「んっ?鳴き声?」
目を下にやると段ボールに「かわいがってください」の紙がはってあった。そして
「ウニィ」
1匹の黒い仔猫が出てきた。
気が付くと俺はそいつを抱いて家に向かっていた。
48突然の訪問者:03/04/12 00:24 ID:HzWk5Pg+
なぜか黒猫を連れて帰ってきてしまった俺は……寝た。まぁ、どうにかなるだろう、そんな軽い気持ちで…次の目覚めがどんなものか知らずに……
「……きて。…起きてよ。アニャタ!!」
「…………あぁ、悪いな。瑞穂……?瑞穂?」
瑞穂は俺の妻。すでに死んでいる…なら俺を起こしたのは…
横を見ると死んだときと同じ背格好の瑞穂が昔のように座っていた。
いや、同じではない。なぜなら今の瑞穂の頭には黒い猫の耳がついていた。
「みっ、みずほっ!?」
「驚いた?
天国からアニャタを見てたらいてもたってもいられにゃくにゃって降りてきたの?」
猫は死んだ妻だった
49名無しさん@ピンキー:03/04/12 09:21 ID:5GXDhtct
>>47>>48
期待age
死んだ妻が帰ってきた。
普通の人ならどういう反応を起こすのだろう。
幽霊の存在には否定的だし
別の人間を妻に間違えることなどない
ましてや猫を人に間違えるようなことなどありえない
「本当に…瑞穂なのか?」
よってまだ信じられない。
「ニャ〜。かわらにゃいわね、あにゃたは。
そうやって人を信用しにゃいんだから。
私だけは信用するって言ったのに。」
確かに生前、それこそ結婚する前に
そんなことを言った。
「そうだ!朝御飯作ってあげる。
それ食べれば納得するわ」
十年ぶりの妻の料理
「や、やめろ!!」
彼女が本当に妻なら
不味いはず……
51突然の訪問者:03/04/12 15:19 ID:det1XE+q
俺は心のどこかで彼女が
死んだ妻だと認めているのだろう。
だからだろうか…
台所に立つ彼女の後ろ姿に
とても不安を覚えてしまう。
生前から妻は料理が苦手だったのだ
しかも今の妻には
もう一つ不安にさせるものが……
「尻尾?」
台所に立つ妻のスカートのおしりをを突き破り黒く長い尻尾がゆらゆら揺れていた。
「……」
耳にはそこまで興味は持たなかった(つけ耳かもしれなかったから)
がそのどう見ても人感覚で動いている尻尾には
とても惹かれるものがあった。
「なぁ、瑞穂?この尻尾って」
そう言って妻の尻尾を掴んでみた。
「ニャッ!?」
52突然の訪問者:03/04/12 16:51 ID:1+pI8UV9
掴んだ瞬間瑞穂は悲鳴(?)をあげた。
「にゃにするのよ!あにゃた!」
そう言いながら瑞穂は振り向いた。
「わっ悪い!んっ?」
俺はとっさに謝ったが妻の顔は怒っていなかった
どちらかというと恥ずかしそうだ。
そして瑞穂の生前その顔を見たのは主にアノ時…ベッドの上だった。
10年ぶりの彼女のはずかしげな顔に俺は信じられないほど欲情していた。
「瑞穂…もっと手っ取り早く正体を見極める方法があった…」
そう言ってまだうつ向いていた瑞穂の顎に手を当て上に向かせる。
瑞穂も俺の顔を見て理解したのか微笑んで
そっと目を閉じた。
そして……
53突然の訪問者〜小休止〜:03/04/12 16:54 ID:LeZRZLoU
予告なし
携帯カキコ
駄文
誤字
脱字
すみませんでした。
エロって難しいですね
つか話作る自体始めてだし。
変な所あったら言ってください
54あぼーん:あぼーん
あぼーん
55あぼーん:あぼーん
あぼーん
56名無しさん@ピンキー:03/04/14 13:46 ID:kCMGLR14
>53
激しく期待。
57名無しさん@ピンキー:03/04/16 14:14 ID:Rug14yjW
>>53
面白いですよ
気にせず気楽に好きに作ってくといいと思う
私は続き読みたいです
58突然の訪問者:03/04/16 16:07 ID:DqO8+rfx
すみません
いざエッチに入ろうとするとむずかしくて今勉強中です。すぐ来れるようがんばります
59山崎渉:03/04/17 12:21 ID:TKWjnpQP
(^^)
60山崎 渉:03/04/20 04:28 ID:IxIHzNin
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
61名無しさん@ピンキー:03/04/22 06:54 ID:fJJzzWmB
下から3番目カキコ
6262:03/04/22 15:30 ID:BXbzvjXC
ボウッ

「うわちゃっ!」

突然オレの右腕が炎に包まれ、悲鳴をあげてしまう。オレは後ろを振り向く。
そこには杖をこちらに向け、申し訳なさそうな顔をしたヤツ―レイナがいた。

「あ・・・! ゴ、ゴメンなさい! 大丈夫ですか!? ・・・・・う、うしろっ!」

一応オレに謝罪の言葉を述べるレイナ。・・っと、振り向かせる原因を作っておいて何を言う。分かってるっての。
オレは妖魔が振り下ろす棍棒をかわし、脳天に刃を突きたてた。


「あの・・・大丈夫・・ですか?」 「あん? オマエの魔法喰らって大丈夫でないのがいるってのか?」

オレは心配そうに語りかけるレイナに一瞥をくれ、イヤミを言うオレ。そうさ、何の役にも立ってないだろ・・・。

―この娘を無事に送り届けて欲しい。こう見えてもいにしえの魔道士の生き残りだ。足手まといにはなるまいて―
・・・・依頼主―スペンサーとか名乗ってたっけか―は確かにそう言った。
ややだぶだぶのローブ姿で、頭には魔法学院の学生の証である三角帽子までかぶっている。
しかもいにしえの魔道士、なんて枕詞があれば誰だって絶大な魔法を使えるって想像するだろうよ。

ところが、だ。レイナときたらひ弱だから荷物が持てるわけじゃない、炊事もできない、洗濯もできない、
肝心かなめの魔法は今見たように威力は無いわ、狙いは狂うわではっきり言ってジャマそのもの―だ。
依頼でなければほっぽり出していたよ、こんなの。

ま、流れの冒険者に依頼する時点でおかしい、と気がつかなかったオレもオレ―だがな。
6362:03/04/22 15:33 ID:Q6ZMg4AK

―!? 不意に気配を感じて振り向くオレ。最近、レイナを連れてから感じる気配。だが、それはすぐに消えた。
依頼人の言うとおり、何やら面倒なことが待っているようだ。そう感じたオレは歩を進めた。次の街はまだ先だ。


レイナを連れるようになってから数ヶ月。相変わらず魔法の腕はさっぱりだ。
だが、それ以外の炊事洗濯はどうにかこなすようになっていた。・・・本当に魔道士かよ。これじゃただのお手伝いだろ。

そんなある日―いつものように宿屋に泊まったが、その日は満室だからってレイナと同室になっちまった。
オレは長椅子に横になってうとうとしていたが、不意に夜中に目が覚めた。
ふと見るとレイナはベッドに腰掛け、窓から見える月を見ている。その目に光るのは・・・涙?
見なかったコトにして寝返りを打とうとしたが一瞬遅く、レイナと目が合ってしまった。

「あ・・・やっぱり椅子じゃ眠れなかったですか? ゴ、ゴメンなさい。何なら・・・ベッドで眠って・・・いいですよ」

レイナは言いながらオレにベッドを勧める。そんなんじゃない。こんな仕事をしてればイヤでも眠れるさ。
だが・・・・その日のオレはまるで吸い寄せられるようにレイナの隣に腰掛け、聞いた。

「何を・・・泣いていたんだ? オレのそばにいるのがイヤになったか?」

「あなたの・・・・そばにいるのがイヤだと思ったことなんて一度もありません・・。ただ、昔を思い出していまい・・・」

レイナは首をぶるんぶるんと振りながら答えた。―それは、オレの想像の遥か外にある、辛い悲しい過去だった。
6462:03/04/22 15:34 ID:Q6ZMg4AK

「わたしは・・・スペンサー様のおっしゃるとおり、本当に、いにしえの時代の魔道士だったんです・・・。
もっとも、いにしえと言っても今の時代から見て、なんですが。
あの日、わたしは御主人様の屋敷で本の整理をしていたのですが、その内の一冊に呪いが掛けられていたようで、
わたしがそれを開いたと思った次の瞬間、気がつくと今の―この時代の魔法学院にいたのです」

何だそりゃ? 本に時代を渡らせる呪いでもあったというのか?

「どうやら、その本には開いた者を石化させるという呪いがあったらしく、わたしは長い間石になっていたらしいのです。
それこそ、わたしの知り合いが皆亡くなり、魔法の時代が滅んだのにも気がつかず、学院で呪いを解かれるまでずっと―」

オレは言葉を出すことが出来なかった。と、レイナは言葉を続ける。

「石から人間の姿に戻りはしたのですが、完全に呪いが解けていないせいか、わたしの魔術の力はすっかり失っていました。
それを知った学院の人間たちは、様々な手段でわたしの―当時の魔術を呼び覚ませようとしたのです。
まるでそれは、実験でした。無理もありません、誰一人、わたしを人間として見ていなかったのですから―」

首を振りながら自嘲気味に語り続けるレイナ。抑揚のない、感情のこもっていない声で―。
6562 長いので中断:03/04/22 15:36 ID:Q6ZMg4AK

「実験の結果はご存知の通りです。わたしは魔術をまともに使用することが出来なくなっていました。
ですので、学院は邪魔な存在になってきたわたしを追い出すためにもっともらしい理屈をつけ、
あなたにわたしをあてがったのでしょう」

レイナの告白の後、オレは何も言うことができずに固まっていた。
もっとも、オレだって似たようなもんだが。生まれも分からない、家族もいない、気がつけば一人で生きていた。
だが彼女と決定的に違うのは、連続した時を生きていたというコトだ。

彼女みたいに突然、何が起こったかも分からないうちに、気がつけば何百年も先の未来にやってきて、
知り合いも誰もいない、そこがどこなのかも分からない、そんな場所に放り出されたら誰だってどうにかなってしまうだろう。

それでも強く、しっかりと前向きに生きているレイナにオレは尊敬に似た情を持っていた。
オレがぼうっとそんなコトを考えているとレイナが言った。

「ずっと・・・ずっと・・・・・一人でした。友達も、父様も母様も、それどころか知っている人が誰もいない。
今の・・・学院でも誰からも人間扱いされずに追い出され、いにしえの魔道士というだけで奇異の目で見られ、
この世界でわたしは生きていける自信が無くなっていた。
でも・・あなたは・・・ずっとわたしを普通の、一人の人間として見ていてくれた。嬉し・・・かったです」

レイナの目は潤み、体をオレに預けてくる。オレはそっとレイナの肩に手を回した。
ふと顔を見上げ、オレをじっと見つめるレイナ。その瞳を見たとき、
オレはまるで何かに吸い込まれるように、レイナのくちびるを奪っていた。

レイナは一瞬、ピクリと体を動かすがオレに身を任せたように目を閉じ、肩に手を回してくる。
突然、オレの頭の中で何かが弾けた。
66名無しさん@ピンキー:03/04/23 21:10 ID:YuhOsDS1
ああ、こんな最果てのスレに神が、、毎日細々とROMっててヨカッタ
67名無しさん@ピンキー:03/04/25 13:42 ID:CSs55s4D
神を招く為に生贄を捧げるってどう?
6862 65の続き:03/04/26 10:09 ID:ALck0j6F
「きゃっ」

ベッドにレイナを押し倒す。そのとき軽く悲鳴を上げたが、その声もオレの劣情を煽る言葉でしかならない。
オレはそのままレイナの寝巻きを一気に上までたくしあげた。と、形のいい胸が露わになる。
迷うことなくその頂に吸い付く。

「あんっ・・・んっ・・・」

オレはひたすら胸の頂を舌で転がしながら吸いつづけ、左手でもう片方の胸を揉みしだく。
レイナは抵抗するでもなく、ただひたすら身悶えしながら悲鳴を押し殺していた。オレは胸を開放し、レイナに言った。

「レイナ・・・・キミが・・・欲しい」

顔を真っ赤にして頷くレイナ。オレは再び彼女のくちびるを奪い、舌を奥まで侵入させる。
最初はレイナも舌をオレに絡める程度だったが、少しずつその動きを大胆にしていく。

長い長いくちづけが終わり、一旦離れた二人は生まれたままの姿になった。
オレはレイナの裸身を見て声を出すことができなかった。
腰まで伸びるさらさらしたストレートの金髪、真っ白な肌、適度に大きな胸、くびれた腰。
まるで、物語に出てくる女神みたいに完璧な美しさを持っていた。

一瞬、手を出すのが躊躇われたが、その優しい瞳に見つめられたとき、
オレはまるで何者かに取り憑かれたかのように彼女の体に吸い寄せられていった。

「はうっ!」

舌を伸ばして胸の頂を舐める。それだけでレイナは悲鳴をあげ、体を仰け反らせる。
オレは舌を離すとレイナの両足を広げ、彼女の股間に顔を埋めた。
6962:03/04/26 10:09 ID:ALck0j6F

「はあ・・・・んっ・・」

手で口元を押さえ、悲鳴を押し殺すレイナ。―もっとレイナの声が聞きたい、こらえてる姿が見たい―。
そう思ったオレは両手でレイナの割れ目を押し広げ、その中に舌を這わせる。
途端に彼女は体をビクンと震わせ、片方の腕でオレの頭を押さえてなんとか引き剥がそうとする。
だが、その程度でオレが動きを止めるハズがない。
オレは舌をレイナの割れ目に侵入させながら、右手で割れ目の上に顔を見せている肉芽をちょんちょんと突っついた。

「あん・・・・あんっ!」

敏感に反応するレイナ。オレはゆっくりと体を起こし、完全にいきり立っているモノを
レイナの割れ目に擦りつけながらそのまま彼女の体に覆いかぶさった。

「もう・・・もう・・・・わたし・・・」

目を潤ませながら耳元でささやくレイナに対し、オレは上半身を起こし、モノをゆっくり、ゆっくりと割れ目の中に侵入させた。
それだけでレイナは全身を震わせ、あられもない声をあげ続ける。

一方でオレのほうも、今まで抱いた女とは違った快感が全身を襲っていた。
まるでモノから全身にかけて電流を流されたような感覚―。
確かに何回か女を抱いたことはあるが、こんな感覚を味わったことは一度たりとて無かった。
7062:03/04/26 10:11 ID:ALck0j6F

「リック・・・さん・・。わたし・・たち・・・ひとつに・・・・なって・・るん・・ですね・・・」

途切れ途切れにレイナが言う。その言葉に興奮したオレは無意識のうちに腰を前後に動かす。
快感がモノから脳髄に届き、さらに全身に響き渡る。レイナも同じように全身をビクンビクンと震わせる。

と、レイナがおもむろに両手をオレに向かって伸ばす。迷わず、オレはその手を握り締め、彼女の上に再びもたれかかった。
レイナの温かく柔らかい体に触れ、心臓の鼓動を感じたとき、どこか懐かしい、心落ち着く感情を覚えていた。

できるだけ―できるだけレイナと肌を重ねていたい。
オレはもたれかかった姿勢のままレイナとくちびるを重ねる。
レイナもオレと同じ考えのようで、お互いに手を離そうともせずに抱き合っていた。

一方、その姿勢のままでも腰の動きは止まらない。
半ば無意識に腰は動き続け、さらなる快感を全身に伝えていた。

と、今までとは比べ物にならない快感がモノからこみ上げ、腰の動きをさらに激しくさせる。
もはや腰だけが別の生き物のように、オレの意志は存在せず、ひたすらに動き続け、快楽を貪っていた。

「ん゛ん゛! ん゛!」

突然、舌を絡めていたレイナがくぐもった悲鳴を上げながら、全身をビクビクと震わせたかと思うと
次の瞬間、まるで糸が切れたかのように力が抜けていく。
同時にレイナの締め付けが力を増し、オレはその刺激にたえられずにレイナの中で果てていた。
71突然の訪問者 リターン:03/04/26 17:50 ID:Fd+8gk0a
十年ぶりの軽いキスは変わらない、愛した妻の味だった。
一旦離して見つめ合う……少しうるんだ瞳も変わっていない。
今度は深くキスをする…自分の舌をさしいれ妻の舌にからませる。
(ざらっ)
これは十年前とは大きく違った。
「舌がいてぇ…」
「猫だもの。舌がざらざらしてるのはしょうがにゃいわよ」
もう少し激しくしたかったがやってしまうと舌が血まみれになってしまいそうだ。
「じゃあ、こっちを…」
妻の胸をエプロンごしに揉みしだく。
「ふにゃ!あっ!?」
やっぱり変わらない。
昔から胸が弱かった。確か87のEだったか…
「やっぱりいいな…」
72突然の訪問者:03/04/26 18:14 ID:1a5/ZOPi
「んっ……にゃにがぁ?」
執拗な胸への愛撫に感じながら瑞穂は尋ねてきた
「これ。」
その答えとしてエプロンの脇から手を入れ着ているシャツの上からすでに固くなってきている
乳首を引っ張る
「うな!?」
瑞穂は苦痛とも快楽ともとれる声をあげる。
まぁ、感じているんだが……
その証拠に
「まだ胸しか触ってなかったろ?」
たくしあげたスカートの中に手を入れ下着ごしに触れたそこは
すでにぴちゃぴちゃと音をたてていた。
「だって…あにゃたが乱暴にするから……」
変なこといってるぞ…
「おまえ……乱暴にされたいのか?久々だってのに」
73名無しさん@ピンキー:03/04/26 20:29 ID:xrO2f2Qd
7462 70の続き:03/04/28 00:43 ID:MfaByBQx

「なあ・・・レイナ」 「何ですか・・・? リックさん?」

あれからオレたちは何度も愛し合った。ひたすらお互いがお互いを求め続けた。
幾度目かの絶頂を終えたとき、傍らに横になっているレイナにオレは言った。

「依頼のコト・・・なんだがな、わざわざ目的地に行く必要はないんだろ? だったら・・・オレのそばにいてくれないか?」

突然の告白に目を丸くするレイナは、慌ててオレに返事をする。

「そ・・・な、何を言ってるのですか!? それじゃあ、依頼を果たすことができないじゃないですか!?」

「ああ、分かっている。だが、レイナはそれでいいのか? 着いたからと言って新しい生活が楽しいものとは限らない。
前の学院と同じような扱いをされるかもしれない。・・・・それに何より、オレがレイナと離れたくないんだ」

そう、何だかんだと理屈を付けてはみたが、本当の理由は簡単だ。
レイナがどう思っているか―よりも、オレがレイナのそばにいたかったんだ。

「わたし・・・そんな・・突然言われても・・・その・・」

顔をうつむかせ、考え込むレイナ。そう・・・だよな。オレはレイナの気持ちを置き去りに言いたいコトを言ってるだけだし―。

「こんな・・・こんなわたしでも・・・いいのですか? いにしえの時代の生き残りの、普通の人間じゃない、
しかも何の役にも立たないわたしですよ?」

レイナは上目遣いにオレを見つめる。その表情は不安な色を隠しきれてなかった。

「構わないさ。レイナが何者か、なんて関係ない。自分を信じて今を生きていけばいいんだ。
オレはレイナのそばにいたい。レイナがオレのそばにいてくれればそれで―」

いいんだ―と、言葉を続けようとしたができなかった。レイナが飛びつきながら、オレのくちびるを塞いだのだ。
オレはしっかりとレイナを抱き締めていた。
7562 70では中断宣言忘れてスマソ:03/04/28 00:49 ID:MfaByBQx

レイナと結ばれてから数日後、オレは依頼を無視するべく旅を続けた。
が、時々感じていた何者かの気配を今までよりも強く感じ取り、傍らの茂みに向かって叫んだ。

「おい! そこにいるのは誰だ!? こそこそしないで出て来い!」

すると、ガサガサという音と共に人影が姿を現す。その姿を見たオレは思わず声を失っていた。・・・スペンサー?

そう、そこにはレイナをオレに預けた依頼主のスペンサーがいた。傍らに同業者を4人ほど連れて。
満足げな表情を浮かべ、スペンサーはオレに語りかけた。

「さて、ご苦労だったな。これでお前の用は済んだ。安らかに眠るといい」

用は済んだ? ふざけるな、いったい何を企んでいるんだ?

「ふむ。まあいい。このまま廃棄処分しても構わぬのだが、時間はある。ゆっくりと聞かせてやるわ。
我々の研究の成果ではいにしえの魔道士はな、常に傍らに擬似生命体―ホムンクルスを従えていた。
そしてホムンクルスと交わることにより、魔道を我が物とできるようになる。ま、一種の封印だったようだな。

その一方でホムンクルスもまた、魔道士の精が無くしては生きてはいけぬ。ゆえにお互いがお互いを求めたのだ。
貴様、レイナを抱いたとき、言いようのない衝動に駆られて抱いただろう?
それは愛情によるものではない。生存するための習性に基づいてのものなのだ。リック、いや、ナンバー6よ」
7662:03/04/28 00:51 ID:MfaByBQx

ふざけるな・・・。オレはリックだ。間違いなく、人間としてのリックの記憶はある!

「別に不思議なことでもなんでもない。ホムンクルスを製造するときの素体の記憶が残っているだけだろう。
何せホムンクルスを作るときには人間の肉体が必要だからな」

じゃあ・・・じゃあ・・・オレは・・・。

「ま、そういうことだ。お前もレイナも別に愛し合ったというわけではない。
学院の研究材料として、我々の手の内で踊っていただけなのだ。
これで分かっただろう? 大人しくしていればもう少し生かしておいてやらなくもな―」

ドカーン!!

ヤツが話し終わる前に耳をつんざく大音量とともに爆発が巻き起こる。
オレは呆然としているうちに何者かに腕を取られ、その場を逃げ出していた。
7762:03/04/28 00:52 ID:MfaByBQx

「大・・・丈夫ですか・・・?」

地面を見つめ、うつむいているオレに優しく声を掛けるレイナ。
そうか、オレと交わったから、魔道の力が復活した―のか。
オレは何も言わずにゆらりと立ち上がり、レイナを背にしてフラフラと歩き出した。
―オレは・・・これからどうなるというんだ? どうすればいいんだ?
あのとき、確かにレイナを愛したはずなのに、それが本当は愛情ではなく、ただの習性だった、なんてな。
そう思ったオレは、レイナの顔をまともに見れるはずがなかった。

「待って」

そんなオレをレイナは背後から優しく抱き締めた。オレは立ち止まり、肩越しにレイナを見つめる。
レイナはオレの背中にすがり、震える声で言った。

「あのとき、あなたはわたしに言ってくれましたよね? わたしが何者か、なんて関係ない。
自分を信じて今を生きていけばいい、って。その言葉、そっくりあなたにお返しします。
わたしにとって、あなたはこの世で唯一、わたしを人間として見てくれた人、
この世でただ一人のかけがえのない人。それ以上でもそれ以下でもない。
―お願い、わたしを一人にしないで―」
7862:03/04/28 00:53 ID:MfaByBQx

最初ははっきりと、強い口調で。だが、その声は段々と弱々しくなっていく。
一人にしないで―その言葉に反応したオレは、すがりついているレイナの手を握り締め、振り返った。
そこには大粒の涙を流しながらもその瞳には確固とした意志の力が見える。

「あの夜の出来事が習性に基づいていてもいいじゃない。わたしは今、こうして生きている。
あなたもこうして生きているんだから、あなたが信じた道を進めばいいのよ」

「オレの・・・信じる道・・・?」

「そう、わたしはずうっと、あなたと一緒にいる道を選ぶ。それが、わたしの信じた道だもの」

弱々しく答えるオレに小さな声で、それでもはっきりと意志を込めてレイナは答える。
そうか。作られた命だとか、習性だからとか、そんなことは関係ない。オレは今、こうして生きている。
オレはレイナを愛しているんだ。これからもずっと自分の信じた道を進んでいくだけだ。

そう思ったオレはレイナを抱き締め、くちづけをした。レイナもオレに手を回してくる。
悩むことなんて何もない。レイナがそばにいてくれれば、それでいいんだ。
オレはレイナを抱きしめ、彼女の温もり、鼓動をこの体に感じながらそう考えていた―。
7962 これで終わり。長くてスマソ:03/04/28 00:54 ID:MfaByBQx

「実験は失敗に終わったではないか! どうしてくれるのだジェイミー!?
貴重な導師を一人失い、あまつさえ研究材料には逃げられるなんて! 最高導師さまになんと報告する気だ!?」

学院の地下は奥深く、院生はおろか導師でもおいそれとは近寄れない、禁忌の場所に響き渡る怒号。
しかし、ジェイミーと呼ばれた顔の上半分を仮面で覆っている者は薄笑いさえ浮かべ、ひとことも話そうともしない。

「何がおかしい!? あの実験素体を外に出して研究しようと言い出したのはおぬしのほうだぞ!
どう責任を取るつもりだ!?」

その態度に声をさらに荒げる男。だが、仮面の人物はやはり薄笑いを浮かべたまま、まるで取り合おうともしない。

「ふん! 性格の壊れた人間の考えることは分からん! 私はこれで失敬する!」

男は最後まで声を荒げたまま、扉を乱暴に閉めながら立ち去った。ふう、と仮面の人物がため息をつく。

「やれやれ・・・。これで実験が終わったわけではあるまいに・・・」

仮面の人物は水晶球を見ながら、笑い声をかみ殺しながら立ち上がった。
水晶球には二人仲良く並びながら歩き出しているリックとレイナの姿がある。

「”信じた道”・・・か。どこまでも歩き続けるがいい。・・・・・それが幻だったと気がつくまで―な」

そうつぶやきながら仮面を外す。そこには、レイナと同じ顔を持った人物がにやりと薄笑みを浮かべていた―。
80名無しさん@ピンキー:03/04/28 04:16 ID:nCCnd08K
え、これで終わりなんですかー!?
続きが激しく気になる引きなんですが。

あと、文の終わりに横棒が頻繁に見られるけど、どういう効果を
狙ってるんですか?
81名無しさん@ピンキー:03/04/28 06:33 ID:pMSTQ6jp
シーンごとのの余韻じゃないの?
82&lro; &rlo;:03/04/28 20:41 ID:FkfTESfA
緊急浮上します
これ以上潜水することはできません
83あぼーん:あぼーん
あぼーん
8462:03/04/29 08:51 ID:0vLHT/HR
>80
続きがあった方がいいですか? だったら作りますけども。
若しくは>78で物語を終わったコトにしてもよろしいですし。

>横棒が頻繁
そうですね、>81さんの仰るとおりです。止めたほうがいいですか?
85名無しさん@ピンキー:03/04/29 18:32 ID:SJ38TJZ2
あげ
86あぼーん:あぼーん
あぼーん
87名無しさん@ピンキー:03/04/30 05:05 ID:Mqurd/9f
>>84
止めることはないですけど、ちょっと多用しすぎな気がしますね。
あと、―じゃなく、―――って感じで伸ばした方がいいと思います。
8888:03/04/30 07:51 ID:5+cuCfm+
「ん・・・んんっ・・」
俺の口の中を貪りながら喘ぐ女。
一方の俺はと言えば、自由の利かない体を必死に動かしながら、快楽と理性の間を必死に渡り歩いていた。
ダメだ・・・。このまま、このまま溺れてなるものか・・・。

「・・・ぷはあっ、なかなか頑張るのね。ますます楽しみだわっ」
女は俺のくちびるを解放し、楽しそうに微笑む。その笑みは、人間が出せるそれとは俺には到底思えなかった。
こんな状況でなければ全てをまかせてもいい、そう思わせる、まるで女神のような微笑み・・・。
だがそれは、とても危険な微笑みだった。まさに神と悪魔が裏表の関係のように―――

「んん・・・・ん・・・。ふっ」
さらに俺の胸を撫でながら舌を這わせる。まるで蛇のような舌の動きに、俺はわずかに身をよじらせるだけだった。
! 女は俺の胸の頂に軽く歯を立てる。体がビクリと反応し、弓なりになる。
その瞬間、女と目が合った。無邪気な子供のような目。裏返せば簡単に玩具や小動物を壊せる目、なのだが。

さわ・・・さわ・・・。女は俺の胸にむしゃぶりつきながら、俺の下腹部に手を伸ばす。
すでに俺のモノは意志に反して大きくそそり立っている。
8988:03/04/30 07:51 ID:5+cuCfm+

「ふふふっ・・・。こっちはあなたとは別の意見みたいだわよ。意見は統一したほうがよくない?」
わざわざ胸から離れ、耳たぶをしゃぶりながらささやく彼女。俺は理性を総動員し、悪魔の誘惑をこらえた。

「ま〜ったく、強情なんだから♪ ・・・堕としがいがあるわ」
必死に目をつぶる俺に甘い言葉―――かと思えば一転して冷ややかな声。
俺はその声に思わず身震いをしていた。

「ん・・・しょ・・」
上半身を起こし、俺に馬乗りになる。その時、豊満な胸がぷるんと動いた。
まるで、俺の劣情を呼び覚まそうとするのが狙いであるかのように。

「はあ・・・あっ・・」
女は馬乗りの姿勢のまま、俺のモノを自らの割れ目にあてがい、腰を上下に動かしだした。
もちろん、後ろ手に俺のモノの下の袋を弄ぶのも忘れてはいない。

「あん・・・ああ・・・っ・・」
女の顔が段々恍惚とした表情になり、その口の端から一筋の光るモノがこぼれ落ちている。
と、俺のモノを右手で優しく握り締め、真上に向けたかと思うとそこに腰をゆっくりと沈めていく。
9088:03/04/30 07:52 ID:5+cuCfm+

ずぶ・・ずぶ・・・と湿った音を立て、徐々に姿を消していく俺のモノ。同時に襲い掛かるその快感。
俺は知らず知らずのうちに涙が溢れ出していた。

「く・・・ふふ・・・ふっ・・・。はい・・・った・・・はいったぁ・・」
うわ言のようにつぶやく彼女。今までは余裕の表情で俺に甘く語りかけるような口調を続けていた彼女だが、
今度の声は、初めて俺のコトを考えない己の欲望に則った声だった。

「はっ・・・んんっ・・んっ!・・」
女は喘ぎながら俺の腕をひっつかんで自らの胸に当て、揉みしだかせる。
以前、身動きが取れない俺だが、両の手のひら越しに彼女の形のよい、柔らかい胸の感触が伝わってくる。
もう・・・もう・・・限界・・・だ・・・。

「あっ! ああっ! あんっ! あああっ!」
あられもない声をあげ、腰の上下動を激しくさせる彼女。結合部からは、ぐちゃっ、ずちゃっという、湿った音が響く。
その音が動きの激しさを物語っている。

もはや、俺の心は抗うのを諦め、大人しく快楽を貪り続けた。
そして、そのままモノから伝わる快感が暴発を目の前にした時!
9188 一旦続く:03/04/30 07:53 ID:5+cuCfm+

ピタリと腰の動きを止める彼女。・・・な、何故止める!? その時の俺の顔は多分、もの凄く情けない顔だったろう。
それを見透かしたのか、彼女は薄笑みを浮かべながら顔を目の前に寄せ、俺にささやきかける。

もしかしたら、彼女が恍惚とした表情のままだったら何も考えずに頷いていたのかもしれない。
だが、表情の変化のあまりの早さに俺の脳がコイツは危険だと赤信号を発していた。ところが―――

「頑張るのは別に構わないよ。・・・でもね、ここで堕ちなければ、これから先、何があったとしても、
あなたがどんなに懇願しても、泣き喚いても、達する直前に抜いてあげる。ま、わたしはどちらでもいいけど。
・・・うふふっ、さぞかし苦しいのでしょうね? この前の男は2日で狂ってしまったわよ?」

あの無邪気な目で、楽しそうに微笑む彼女。ダメだ! 堕ちるな! やばいぞ!
俺の本能が、全身が、警告を発する。いや、全身だけではなく、脳までもが警告を感じ取っていた。
だが、全身の中で、モノ以外にもう一ヶ所、意見に従っていない場所があった。

「お・・・・お願い・・しま・・す。イ・・・イカせて・・・くだ・・さい・・・・」
口から出た言葉は、意志とはまったく逆の意見、いや、多分そう思いたかっただけなのだろう。
本当の俺の心は・・・。そう思うと全身から力が抜けていっていた。

「んふふっ。・・・・それじゃあ、心置きなく快楽の世界に導いてあげる♪ 大丈夫、痛いのは最初だけ・・・」
今までとはうって変わった優しい微笑み。一瞬、慈愛の女神とはこういう顔をしているのではないかと思えた。
9288 再開:03/05/01 04:10 ID:4Jya9yb7

目の前のベッドでアニキが女性に嬲られ続けている。恐怖はあったが、
それ以上に彼女の淫靡さと美しさに、恥ずかしいことに僕のモノは痛いくらい膨らみあがっていた。

アニキは必死になって耐えている。そう、彼女に屈するわけにはいかないんだ。
組織のためにも、僕たちの命のためにも―

学院の最深部で、何を行われているのか調査せよ―これが僕たちに与えられた仕事だった。
最近、魔法学院の奥にあるとされる禁忌の部屋。
そこで何やら怪しい実験が行われているらしいのだが、詳細が一切掴めない。

組織として、この国で知らない情報がある、というのは面子に関わる。
何せ、国王が侍女に何回手を出し、何人の妾腹を産ませかけたのか、まで把握しているくらいなのだから。

アニキは報酬に惹かれ快諾した。僕はリスクの大きさから反対した。
だって、魔術なんて得体の知れないものに関わりたくないし、失敗した場合は粛清されるんだもの。
しかし結局はアニキに押し切られる感じで潜入した―その結果が今の状況だった。
あっさりと捕まり、アニキはあの女に嬲られ続け、僕は大きなガラス瓶の中に入れられてる。脱出は不能だ。
9388:03/05/01 04:11 ID:4Jya9yb7

「お・・・・お願い・・しま・・す。イ・・・イカせて・・・くだ・・さい・・・・」
アニキの声で現実に戻ってくる。ア、アニキ! 屈しちゃダメだよ!
僕はガラスを叩きながら叫ぶが声が届いている様子はまったくない。・・・・思わず僕はうつむいていた。

「んふふっ。・・・・それじゃあ、心置きなく快楽の世界に導いてあげる♪ 大丈夫、痛いのは最初だけ・・・」
嬉しそうに女の声がする。まるでその声に誘われるように、僕は顔を上げていた。

「ん・・・んんっ。・・・・・γεχψαβλμξ・・・」
女が何事か聞き取れない言葉をつぶやいたかと思うと、まばゆい光に包まれる。
目を開いたとき、僕は声を出すことが出来なかった。
そこには上半身は彼女のままで、下半身は巨大なヘビになっていたのだ。

『ん・・・しょ』
女はヘビの体をアニキの体に絡ませ、顔はアニキのモノの前に移動させる。
迷わず、モノを咥えこむ女。アニキの体がビクンと大きく震えるのがヘビに覆われていても分かる。
一瞬、ちらりと女と目があった。まるで『次はあなたよ』とでも言わんばかりの目。
僕は恐怖のあまり、まるで石にでもされたかのように固まっていた。
・・・・ヘビ女で人を視線で石にさせるって怪物を聞いたことがある。・・・まさか、彼女が・・そう・・なの?
9488:03/05/01 04:12 ID:4Jya9yb7

『はあっ・・・んんっ・・・うんっ・・』
僕がそう思っている間に彼女は自らの胸でアニキのモノを挟み込み、ヘビの舌でチロ、チロとモノをしゃぶっている。
そのまま細い舌がアニキのモノの中へ入り込んでいく。
アニキはさっきよりも大きく震えているが、ヘビの体に覆われ、こちらから表情は見えない。
快感に打ち震えているのか、それとも―――

『ふ・・・・・ん・・っ・・・』
唐突に彼女の声がさらに艶っぽいものに変わり、再びモノを咥えこみ、右手で激しくモノを擦り上げる。

「う・・・・・ううっ! イ・・・イク・・・ッ!」
その時堕ちたことを示すアニキの声が聞こえた。それを受けて右手の動きを大人しくさせる彼女。
ゆっくり、ゆっくりと顔を動かし、恍惚とした表情でアニキを見つめていた。と、
9588 続く?:03/05/01 04:12 ID:4Jya9yb7

ブチィッ!

いきなりもの凄い音がしたと同時に、アニキの体が今までとは比較にならない痙攣を起こす。
顔を上げる彼女。・・・・あれ? 今までそこにあったアニキのモノ・・・は?

い・・・イヤだ! 想像したくない! ・・・そんな! まさか!
僕は心の中で必死に否定した。だが、その思いはムダだった。再びこちらに顔を向ける彼女と目が合う。
・・・・・・・・その口には赤く染まった肉塊があり、それをおいしそうにくちゃくちゃと音を立てながら咀嚼している。

その目はまさに、子供が親に大好物の食べ物を与えられ、喜んでいる目。
彼女は再びアニキに覆いかぶさる。僕は必死に目を閉じた。
それでも僕の耳にはパキ、クチャ、パリという想像したくない音が響き渡っていた。
僕は恥も外聞も忘れ泣き叫んだ。涙と言わず、鼻水と言わず、股間を熱いものが濡らすがそんな羞恥心など、
これからの僕の運命に比べれば簡単に吹き飛んでいた―――

コンコン

どれくらいそうしていただろうか。突然目の前のガラスが叩かれる音がする。
目を開けた僕は絶望に凍りついた。そこには、真っ赤に染まった彼女が僕を優しく見下ろしていたから―――。
96名無しさん@ピンキー:03/05/02 12:01 ID:dAdoOTaP
しばらく見ない内にSSが…と思ったけれど、ダークなオチばかりですね。
>>62氏、>>80氏でないけど続きが見たいです。>>88氏、続いてください。正直怖いです(w

あと、突然の訪問者氏の降臨キボンヌ。
97名無しさん@ピンキー:03/05/03 10:30 ID:yM8JPhcG
「GS美神」おキヌちゃん(初期)のエロさについて語ればいいではないか
9898:03/05/04 19:15 ID:G3e4qw7t
それは、僕が学生の頃の出来事です。
夏休みを利用して、一人で或る島へ出かけました。
美しい海が広がり、観光客は殆どいません。

夜、浜辺へと行きました。
誰も居ない砂浜に寝転がり、女の子と一緒だったらと思いつつ、うとうとしていた時の事です。
「旅のお方ですか?」
浴衣を着た一人の女性が僕の顔を覗いてきました。
「あっ……うっ……。」
長い黒髪、整った目鼻立ち、透き通るような白い肌、その美しさに見とれて声を失ってしまいました。
「海がお好きですか?」
「え?……あっ……はい!」
「もっといい場所が有りますよ。いらっしゃい。」
耳につけた小さな貝のイヤリングを風に揺らしながら、彼女は手招きをしました。
一つくらい年上だろうか?僕より長身でプロポーションが素晴らしく、尻の線が見える事から下着をつけていないのが分かりました。
僕は、何かを期待しながら、ふらふらと後を付いていきました。
9998:03/05/04 19:17 ID:G3e4qw7t
誰も来ないような岩陰で、彼女は立ち止まりました。
「あっ……あの?」
彼女は振り返ると浴衣を脱ぎ始め、上半身裸になりました。
「女が欲しいのでしょう?私じゃ嫌かしら?」
僕には経験が有りませんでした。
初めての女性がこんなに美しい人なら!
僕は、夢中で服をかなぐり捨てました。
彼女も帯を解き、浴衣を脱ぎ去りました。
しかし、月明かりで照らされた彼女の下半身を見て、僕は自分の目を疑いました。
彼女の両脚は、びっしりと鱗に覆われ、足首にはヒレのようなものが付いていたのです。
「うわああーーーっ!!」
僕は必死で逃げましたが、すぐに追いつかれ、後ろから抱きつかれました。
「ふふっ、つかまえた。」
僕は倒れ込み、彼女が上から覆いかぶさってきました。
「初めてでしょう?私の体で教えてあげる。」
彼女は唇を重ね、甘い蜜のような液を流し込んできました。
すると、気持ちが落ち着つくと同時に、声が全く出なくなったのです。
僕は抵抗するのを諦めました。
「怖がらないで。私とだったら、人同士の営みでは味わえない快楽の極みが得られるわ。
10098:03/05/04 19:18 ID:G3e4qw7t
彼女は、ぬらぬらした脚を僕の下半身に擦りつけ、柔らかい乳房を胸の上で踊らせました。
とろけるような気持ちよさで、恐怖で萎えていたペニスが勃ってきました。
「準備はいい?これが女の体よ。」
彼女は、ペニスを手に取ると下腹部にあてがい、ゆっくりと挿し込んでいきました。
初めて体験する女性の中は、ねっとりとして柔らかく、とても暖かく、その感触で直ぐにでも果ててしまいそうでした。
彼女が腰を動かし始めると快感が急速に高まっていきましたが、なぜか射精する事が出来ませんでした。
「まだだめよ。私と一緒にイキましょう。」
彼女は笑みを浮かべ、喘ぐ僕の顔を見つめていました。
なんという美しさだろう。
たとえ、人でなくてもかまわない。
僕は、甘えるように彼女にしがみつきました。
10198:03/05/04 19:19 ID:G3e4qw7t
彼女の腰の動きと息遣いが激しくなってきました。
「あ…あと少しよ……が、がんばって!」
僕は、既に気を失うほどの快楽の域に達していました。
彼女も限界に達そうとしているのが、その苦悶の表情からわかりました。
「うっ!……ううっ!……イ、イクッ!………ああああっ!!」
彼女が絶頂に達すると同時に、僕は大量の精を放ちました。

暫く、二人で快楽の余韻に浸りました。
「どお?気持ちよかった?夜は始まったばかりよ。夜明けまで楽しみましょう。」
休むのも束の間、彼女は再び腰を動かし始めました。
果てた直後であるのに、再び快感が襲ってきました。
その夜、僕と彼女は何度も何度も昇りつめました。
潮騒の音だけが鳴り響く、妖しく甘美な夜でした。

次第に夜が明けてきました。
「そろそろお別れね。とても楽しかったわ。」
彼女が唇を重ねると再び甘い蜜が流れ込み、意識が遠のきました。
10298:03/05/04 19:20 ID:G3e4qw7t
朝の光で僕は目覚めました。
彼女と最初に会った砂浜です。
服も着ていましたし、声も出ます。
あれは、夢だったのだろうか?
しかし、すぐ横に貝のイヤリングが落ちているのを見つけました。
彼女がつけていた物です。
夕べの事が夢では無かったと確信しました。
僕は、必死に彼女を探しましたが再会する事は出来ませんでした。

島を離れる日が来ました。
僕は、帰りの船からポケットに入れておいた貝のイヤリングを海に捨てました。
彼女の思い出と共に。
10398あとがき:03/05/04 19:21 ID:G3e4qw7t
何だか、小学生の作文みたいになってしまいました。
諸先輩に紛れ、駄文スマソ。
104名無しさん@ピンキー:03/05/05 22:11 ID:ifcdgwXD
ところでお前等
人間じゃない相手愛せますか?
俺は相手が人を食うとかじゃなければ愛せます
食料としてしか見てもらえないなら愛せないかもしれない
105名無しさん@ピンキー:03/05/05 22:24 ID:uPouAZjC
>>104
爬虫類・両生類・魚類系を除いたものなら大丈夫。
106名無しさん@ピンキー:03/05/06 09:18 ID:0vog+0W7
あの票数じゃやろうにもやれないだろ
……まさかリスト外が異常に多いとか
107名無しさん@ピンキー:03/05/06 15:52 ID:3es8mgZ4
(゚∀゚)イイッ!
最初のレスのエルフ小説萌え萌えです。(まだそれしか読んでないですが…)
やっぱ擬人化モノは萌えます!
108名無しさん@ピンキー:03/05/06 22:41 ID:DdY2pgcQ
ハッピーエンドはつらいかな?
なんて思ってみる
異種族婚は昔話から不幸な終わりが多いしねぇ
109名無しさん@ピンキー:03/05/10 01:19 ID:sXgyymYi
異種族婚のお約束だからねえ。
大抵奥さんとの約束を守れなかったばかりにおこるんだよね。
「違っ!?そうじゃにゃくっぅぅっ!!?」
妻は否定しようとしたが俺はそれを遮った。下着ごしにクリ〇リスを軽く押して。
「体は認めてるぞ」
そう言って指を下着の中に進める
「ふぁ…あっ!?ああっ!!」
妻は秘所に触れられただけで軽くイってしまったらしい
「早いな。」
生前はもう少しもってたような……
「たまってたから……」
妻が恥ずかしそうに呟いた
「あっちにはあにゃたはいにゃいから……」
今度はこっちが恥ずかしくなった。
「瑞穂っ!!」
「にゃっ!?」
赤くなった顔を隠すため瑞穂を抱き締める
その時、しっぽが手に当たった。
(……いじりたい!)
111名無しさん@ピンキー:03/05/12 14:23 ID:dx0ar8Zq
訪問者殿! 何故ここで続き!?

以上、訪問者殿の大ファンより。
112名無しさん@ピンキー:03/05/17 09:45 ID:1sihFDli
補習
113113:03/05/18 12:38 ID:fGL8+dBX

ザクザクザク・・・・。街道をひたすら歩き続ける僕。修行を終え、故郷への足取りも軽い。
だが、まだまだだ。人生そのものが修行である以上、これも通過点に過ぎない。と、

キャーーーー!

突然絹を裂くような女性の悲鳴。僕は気がつくと悲鳴の方向へと走りだしていた。

「大人しくしろと言ってるだろうがよ、このアマ!」「いや! やめてっ!」

「へへへっ。こんな街道、滅多に人は来やしないよ。諦めるこったな。
・・・もっとも、オマエみたいな化け物を誰が助けるかってトコだがな」

僕が駆け寄ると、何人かの男達が一人の女性を取り囲んでいた。

「おい、お前たち。いったい何をやっているんだ? 乱暴はやめないか!」
僕は迷わず声を掛けていた。・・・と、男達が一斉に僕の方を見る。

「何だおめぇ? 関係ないヤツは引っ込んでな!」「そうそう、ケガしたくねえだろ!?」
リーダー格の男が剣を抜き、目の前にひけらかしながら僕に言い、部下らしき男達がゲラゲラ笑いながら言う。
ちら、と横目で女性を見る。すると、彼女はブルブル震え、怯えている。そんな状態で引くわけにもいくまい。
僕は臆することなく剣を構える男を見据え、答えた。

「関係ないことはない。僕はここを通りがかり、キミたちがここにいる。それだけで”縁”とはあるものだ」
そう、僕の師匠の言葉だ。
―――常に縁を大切にせよ、人間の行い、それは回りまわっていつしか円を描き、自分に戻ってくる。
”円”と”縁”は字が違えど読みは同じ。ゆえに縁は大切せねばならぬのだ―――と。
114113:03/05/18 12:39 ID:fGL8+dBX

「フン、すかしたやつだ。気にくわねぇ。おい! ・・・・やっちまいな」
剣を突きつけた男は周りの男達に目配せし、それを受けた男達は僕を取り囲む。
僕は目を閉じ、フゥーーと息を長く吐いた。

「何だ何だ? 祈りの言葉でも・・・ぐげっ!」
男が侮蔑の言葉を浴びせようとする瞬間、僕は一気に間合いを詰め、肘を男の咽喉元に命中させた。
最後まで言葉を言うことができずに潰されたカエルのような声を発する男。

これをきっかけに男達との乱戦が始まった。確かに、数の上では僕が不利だ。だが、やはり修行の成果か、
彼らの攻撃が粗野すぎるのか、動きが止まっているように見え、向こうの攻撃は当たらず、
逆に僕の拳や足は面白いように相手に命中する。

「・・・キ、キサマ・・・・その・・女の姿を・・・よく見て・・・ごはぁっ! ・・・・お、覚えてやがれ!」
気がつくと、男達は蜘蛛の子を散らすように逃げさり、最後に残った男も
僕が後ろ回し蹴りを見舞うと捨て台詞を残し、去っていった。まったく・・・悪人どものセリフは一緒だな。

「・・・大丈夫ですか? お嬢さん」
僕はフードの人物に声を掛けた。目深に被ったフードからその姿はよく見えないが、会話の中身から女性と伺える。
115113:03/05/18 12:40 ID:fGL8+dBX

「あ・・・りがと・・・ござ・・ます・・」
ゆっくりとその人物はフードを取り、途切れ途切れな言葉で礼を言った。
フードを取ったはずみで長い耳がぴょこんと跳ね上がっていた。・・・耳が長い? 彼女が噂に聞くエルフ族なのか?

ふわふわのシルバーブロンドに澄んだブルーの瞳、さらにその肌は人よりも少し浅黒く、健康的な美しさを見せていた。
少し怯えがちな表情で僕を見つめる、そのブルーの瞳を目にしたとき、僕は全身に電流が流れるような感覚を覚えていた。
いったい何故・・・? 僕はまるでその目に射すくめられたように、彼女をじいっと見つめていた。

「あ・・・あの・・・?」
怪訝そうな、それでも何かを悟ったような表情で僕を見つめる彼女。おっと、確かにそれでは失礼だ。
僕は侘びを言いながら彼女の手を取って助け起こそうとするが、彼女はそれを断り一人で立ち上がろうとする。

「大丈夫です。自分で起き上がれますから・・・・・・痛っ!」
と、顔をしかめ、足首を押さえる。どうやら足をくじいているようだ。僕は警戒する彼女に近寄りそっと両手で抱き上げた。

「あ・・ちょ、ちょっと! 何を!?」
慌てふためいた表情で僕を見つめる彼女。大丈夫、一人で歩けるようになるまでこうしてるだけですと答えると、
彼女はきょとんとした表情で再び僕を見つめ返すだけだった。
僕は何故か、その顔をまともに見ることができずに誤魔化すように早足で歩き出した。
一方、彼女は僕の方を見つめるのを止め、再びフードをかぶりなおした。
116113:03/05/18 12:42 ID:fGL8+dBX

その日は、街にはまだ到着できなかったので野宿をし、彼女と色々なことを語り合った。
名をキャスリーと名乗り、いわゆるエルフ族の出自らしいが肌の色のせいで生まれ育った集落を追い出され、
今ではあてもなく旅を続けている最中なのだということだった。
旅の最中もこの姿で奇異の目で見られ、野宿でも不安でぐっすり眠ることもできないと語る彼女に
安心して眠るように語りかける僕。彼女の寝顔をゆっくりと見てみたい自分を必死にこらえながら長い夜を過ごした。


それから数日後、僕たちは何事も無く無事に街まで辿り着いた。

酒場兼宿屋にて泊まろうとした時、キャスリーを見るなり宿のおかみさんからは嫌そうな顔をされたが、
キャスリーが『呪いにより今の姿にされ、呪いを解くために彼(僕のことだ)と共に旅をしている』と話すと
おかみさんは涙ぐみながらすっかり信じ込んでしまい、後から来た御主人は
僕の風体をまじまじと見つめながら、何かを納得したように僕たちを中に入れてくれた。

中に入るなりキャスリーを奇異の目で見る客たち。
だが、御主人とおかみさんが一喝すると皆、何事も無かったかのようにキャスリーから目を逸らし、元の話題に戻った。

御主人は気を悪くしないでくれと言いつつ僕たちと同じテーブルに座り、おかみさんに食事と飲み物を持ってくるように促す。
キャスリーは慣れていることだと、ご主人に返しつつも何故自分たちに気を遣うのか尋ねた。
僕も思わずご主人の方を向き、疑問の表情を見せた。キャスリーの質問は僕も気になっていたことだから。

すると間髪いれずにご主人は、僕と同郷の人間だからと答えた。
自分の同郷の人間とその連れに悪いヤツはいないと豪快に笑うご主人。なるほど、そういうことですか・・・。
僕もまた、旅の最中で同郷の人間に会えたという嬉しさでご主人に親しみを覚えていた。
117113 疲れたから一旦続く:03/05/18 12:43 ID:fGL8+dBX

と、そこに先ほど僕が蹴散らした男たちがあやしい雰囲気の男に従われ、入ってきた。
男たちが言うには、キャスリーは大金をはたいて購入した財産なのだから、
代金を払うかキャスリーを返すかしない限り僕は泥棒であるという。

キャスリーは騙されたのだから関係ないと抗議するが、男は契約書がある限りオマエは俺のモノだと答える男。
僕は男に代金は幾らなのか尋ねた。オマエに払える金額なハズがないだろうと嘲る男たち。

笑い転げる男たちに重ねて聞いた。代金は幾らなのか、と。
げらげら笑いながら金額を答えた男に向かって、僕は金の入った袋を渡した。
男たちはもちろん、キャスリーも目を丸くしていた。無理もない、袋の中には男たちが言う代金分は軽く入っていたのだから。

これで文句は無いだろうと僕は男たちに言うが、これじゃあ足りないと因縁をつける男たち。
僕は身構えようとするが、一瞬早くご主人が動き、男の腕を捻り上げながら言った。

「間違いなく、この契約は成立している。契約書を置いてとっとと失せろ」――と。
ご主人の恫喝に加え、酒場にいた客からも「そうだそうだ」と声が上がり、
男たちは契約書を僕に渡し、すごすご退散するしかなかった。

僕は契約書を破り捨てながらキャスリーに言った。キミは自由だ、と。
だが、気のせいかキャスリーはうつむいたまま、ただ生返事をするだけだった。

夜―――僕は何だか妙に心地よい刺激と、ぴちゃっ、ぺちゃっという湿った音で目が覚めた。
目を開けるとキャスリーが僕の下腹部を、股間のモノをいとおしそうに咥えこみ、顔を上下に動かす。
顔を動かすだけでなく、モノの先端のくびれている部分の、筋の中へ分け入るように舌をチロチロと這わせているのだ。
キャスリーが顔を上下に動かすたびに、僕のモノから腰が痺れるような、腰を突き出したくなるような刺激を覚えていた。

「キャ・・キャス・・リー・・・?」
僕は刺激をこらえながら絞るように声をあげる。そんな僕を見てモノから口を離し、嬉しそうにささやくキャスリー。

「うふふっ。あなたってとっても強いけど、こちらの方はまるで弱いのね。たっのしい♪」
ふうふうとモノに息を吹きかけながら、モノを握り締めた右手を優しく上下に動かす。
僕はその刺激に耐えながらどうにか起き上がり、キャスリーに言った。

「ど・・・どうして・・どうしてこんなコトを・・・?」
いかにも僕が変なコトを言っている、という顔で僕を見上げるキャスリー。
その姿勢でも僕のモノを握り締め、舌をちろちろと伸ばして刺激をあたえ続ける。
思わず僕はキャスリーの両肩を掴み、顔を見据えて言った。
119113:03/05/20 08:28 ID:M95Q74SZ

「どうして・・どうしてこんなコトをするんだ?」
・・・よく見ると彼女自身もシャツ一枚しか着ていないようで、豊かな胸の谷間が僕の目に飛び込んできた。
僕はそれをじっと見ていたいという衝動をこらえながら、キャスリーの返事を待った。

「私じゃ・・・私じゃダメですか・・・? 私は・・・私は・・・あなたのモノなのですよ・・・?」
どのくらい時間が経っただろうか。目には大粒の涙を浮かべ、絞り出すような声で口を開くキャスリー。
ダメとかそういう問題じゃないし、キミは自由なんだ、何故こういうコトをするのか教えて欲しいんだ。
僕がそう言うと、キャスリーはうつむきながら途切れ途切れに語りだした。

「私は・・・こうすることでしか恩返しのできない女ですから・・・・」
言いながら顔を背けるキャスリー。僕はキャスリーの言葉の意味が分からずに沈黙していた。
そんな僕を見てキャスリーは自嘲気味に自分の過去を語りだした―――
120113:03/05/20 08:28 ID:M95Q74SZ

初対面で感じたとおり、彼女は森のエルフ族だとのことだった。
そして何故かは分からないが、極まれに彼女のように肌の色が黒いエルフが生まれることがあるらしい。
何でも黒いエルフは昔、神々の対戦において闇を象徴したいわゆるダークエルフを連想させるため、
忌み嫌われるものとして彼女自身、虐げられた生活だったとのことだった。

「村の女たちには蔑まれ、疎ましがられ、男たちには嬲られ、その後、村を追い出されました。災厄を招くとして。
そして人間の世界でも体を売るしか生きる術が無かった私は、騙された挙句に高値であの男に売られたのです」
あくまで淡々と語るキャスリー。感情を抑えなければ語ることが出来ないのだろう、その目にはひとすじの涙があった。
と、今までうつむいていた顔をあげ、僕を見つめながら言った。

「何故、何故あなたはあの時、迷わず彼らにお金を渡したのですか? それもあんなに大金を?
私を自分のモノにしたかったからでは無かったのですか? それとも私に同情していたからなのですか?
だったら・・・だったら余計な・・・む・・・むぐ・・・うっ・・」
最後まで言わせまいと、僕は思わずキャスリーのくちびるを奪った。心底驚いた表情で僕を見つめるキャスリー。
よく考えれば女性とくちづけをするのはこれが初めてだったと思いつつ、僕はキャスリーを見つめながら言った。
121113:03/05/20 08:30 ID:M95Q74SZ

「僕がいつか言った円と縁の話、覚えている? 実はあれには続きがあるんだけどね・・・」
コクリと頷くキャスリー。僕は顔を赤らめながら言葉を続けた。


人間の行いが円となるのは、命のエネルギーが輪を描き、それが円となっているからだ。
だが、その中心が無かったり、欠けてしまったりしていると、完全な円にはならない・・・。
己の円を守るときは、その中心を何があっても守るのだ。その時は理性ではなく、感情で動くのが大切なときもある。


「あの時は師匠の言葉の意味が分からなかった。でも、今なら師匠の言葉が分かる。
キミを初めて見たときにこの人だと悟った。僕の中心になってくれる人だと。
だからあの時、連中に金を渡すことに何のためらいも、後悔もなかったよ」
僕が言い終えるとキャスリーはうつむき、じっとしている。その表情は暗くてよく見えない。
どのくらい時間が経ったか、キャスリーが顔をあげ、僕の目の前に顔を寄せながら言った。

「信じて・・・いいのですか?」
ただひとこと。その目からは涙がこぼれ落ち、それでも僕の心に訴えかけるような強い意志を持っている・・・。
僕は迷うことなく頷いた。と、そのままキャスリーは僕の頭を両腕で抱え、ぴったりと体を寄せながらくちづけをしてきた。
キャスリーの豊かな胸の感触を覚え、ドキドキしながらも僕はキャスリーを抱きしめ返した。
122113:03/05/20 08:31 ID:M95Q74SZ

「お願い・・・です。今までの、汚れた私を・・・清めて・・・・くださ・・い」
長い長いくちづけが終わり、耳元でささやくキャスリー。僕はそうっとキャスリーを押し倒す。
すでにモノは痛いくらいに膨れ上がり、キャスリーの下腹部に当たっている。だが、しかし。

「えっと・・・・」
思わずつぶやき固まる僕。それはそうだ。自慢じゃないが、生まれてこのかた女性を抱いたことがない。
だから、これからどうしていいのか分からなかったのだ。

「力を抜いてください・・・。まず、私のシャツを脱がしてもらってよろしいですか?」
クスッと笑いながら僕に微笑みかけるキャスリー。僕は手を震わせながらキャスリーのシャツをめくりあげる。
すると、ぷるんと震えながら健康的な小麦色の豊かな胸が僕の目に飛び込んできた。
僕はその胸をじっと見つめていたいという衝動を必死に抑えながら、どうにかシャツを脱がし終えた。
123113:03/05/20 08:33 ID:M95Q74SZ

「触っても・・・いいのですよ」 「い、いい、の!?」
僕の葛藤を見透かしたようなキャスリーの言葉に僕は、裏返った声で答える。
心臓の鼓動はキャスリーに聞こえるのではないかというくらいに大きくなっている。

「もちろんです。こうしてもよろしいのですよ・・・」
クスクスと、今度は笑い声をあげながら僕の頭を自分の胸まで誘導するキャスリー。
僕は思わず目の前にある、キャスリーの胸の頂に吸い付いていた。

「あ・・・あんっ」
胸の頂に吸い付いた途端、キャスリーは甘い声を上げながら僕の頭を押さえつける。
僕は夢中でキャスリーの胸にむしゃぶりつき、もう片方の胸を必死に揉みしだいていた。

「ん・・・んっ・・・はあっ・・・あんっ」
どのくらいそうしていたか、キャスリーの喘ぎ声を聞いてさらに興奮した僕はモノに血液が集中するのを感じ、
それをどうにか紛らわそうと無意識のうちに腰を動かし、キャスリーの割れ目にモノを擦りつけていた。
124113 再び続く:03/05/20 08:34 ID:M95Q74SZ

「ん・・・っ」
胸から口を離した僕の顔を両手で押さえたまま、ゆっくりと自分の顔にひきよせ、くちびるを重ねるキャスリー。
その体は何かをこらえているようにぶるぶる震えている。
どうしたのか聞こうとしたがくちびるをふさがれているため、できなかった。
さらにくちびるの中に、何か温かいものが入り込んでくる感触がある。
キャスリーが自らの舌を僕の口の中に潜りこませてきたのだ。

「うんっ・・・ん・・」
自らの舌でもってひたすら僕の口の中を蹂躙するキャスリー。
僕は必死にキャスリーの舌に自分の舌を絡めるので精一杯だった。

「はあ・・・はあ・・・・はあ・・。お・・・お願い・・い・・入れ・・・て・・」
くちびるを離したキャスリーはとろんとした目をうるませながら、弱々しく僕にささやいた。
入れて? 僕は言っている意味が分からなくて再び固まっていた。
125113 再び再開:03/05/22 02:38 ID:avEZ2uhE

「こ・・・・ここ・・に・・・、あ・・・あなたの・・・お・・おちんちんを・・・い・・入れて・・・」
上半身を起こした僕に向かって大きく股を開き、その付け根にある割れ目を両手で押し広げるキャスリー。
その顔は自らの秘部を僕にさらけ出すという行為に、真っ赤に染め上がっている。
僕はキャスリーの羞恥心を感じているその顔に引き寄せられるように、自らのモノをキャスリーに割れ目に押し当てた。
モノの先端がキャスリーの割れ目をノックすると同時に、ビクンと体を弓なりに震わせるキャスリー。

僕はその姿に興奮し、ゆっくり、ゆっくりとモノをキャスリーの中に侵入させていった。
割れ目からは透明な液体があふれていて、それが潤滑油の役目を果たすように
にちゅっという音をたてながら、モノがどんどんキャスリーの中に潜りこんでいく。
初めての女性の、キャスリーの中は熱く、ヒダが絡みつくように僕のモノを優しく包み込む。

「あ・・イ・・イイ・・・」
恍惚とした表情を浮かべながらつぶやくキャスリー。
モノが完全にキャスリーの中に入ったとき、彼女は両手を伸ばして僕を抱き寄せてくちびるを奪ってきた。
126113:03/05/22 02:38 ID:avEZ2uhE

「う・・・動いて・・私を・・・私を・・感じて・・・・」
くちびるを離し、うわ言のように僕の耳元でささやくキャスリー。
僕はその言葉に、まるで魔法を欠けられたかのように、腰を動かし始める。最初はゆっくりと、段々激しく。
その動きにともない、キャスリーの声も段々大きくなっていく。
モノから感じる刺激と、耳から感じる刺激の波状攻撃に僕は意識もおぼろげに、ひたすら腰を動かし続ける。

僕が腰を動かすたびに、二人が繋がっている部分からぐちゅっ、ずちゅっという湿った音が聞こえる。
どのくらい腰を動かしていたか、突然、モノから感じる刺激が今までとは比べ物にならないくらい大きくなり、
脳髄に計り知れない快感を伝えていた。

「キャ・・・キャス・・リ・・ー、ぼ・・僕・・・! 僕・・・!!」
僕は叫びながら、腰を振ることしか考えなれなかった。この快感が永遠に続いてくれと考えていた。と、

「イ・・・イイ・・よ! イイ・・! リュ・・・リュウ! 私・・・も・・・、い・・一緒に・・・き・・・きてえええっ!」
キャスリーが初めて僕の名を呼びながら、一際大きな声をあげる。まるでそれがスイッチだったかのように、
僕の全身はビクビクと震え、すべての感覚が快感となってモノに集中し、キャスリーの中に熱い何かを放出していた。
127113:03/05/22 02:39 ID:avEZ2uhE

「はあ・・・はあ・・はあ・・・・はあ・・」
肩で息をする二人。僕はゆっくり腰を動かし、名残惜しそうに快感の続きをむさぼろうとする。
そんな僕にキャスリーはあやしく微笑む。

「うふふっ。まだまだ元気だね・・・リュウ。今度は私が上になってあげる」
繋がったまま、ゴロリと回転したかと思うと上半身を起こしながら僕を見下ろす。
・・・いったい何を? そう思った直後、僕は全身を大きく仰け反らした。
キャスリーが腰を上下に動かし、僕のモノに再び刺激を与え出したからだ。

「はあっ! ああっ! あんっ! ・・・・・ん、んんっ!」
両腕を後頭部に当て、喘ぎ声を上げたかと思うと僕の体に覆いかぶさり、ためらわずに僕の乳首にむしゃぶりつく。
もちろん腰の動きもそのままだ。僕はそのくすぐったいような、気持ちがいいような微妙な刺激に身をよじろうとするが、
キャスリーが僕の両腋に腕を通し、がっしりと僕を捕まえているため、それもままならない。

「んふっ。・・・かっわいい・・・。・・・・気持ちイイ? 私も・・気持ちイイよ・・・」
舌を伸ばし、僕の乳首をぺろぺろ舐めまわしながら微笑むキャスリー。
僕はその微笑みに操られるように、ただガクガクと首を上下に頷くことしかできなかった。
128113 で、終わりです:03/05/22 02:40 ID:avEZ2uhE

「ん・・・」
朝日が差し込み、そのまぶしさで私は目が覚めた。

「リュウ・・・。・・・・・中心になってくれる人・・・か」
上半身を起こし、隣で眠っている男の名をつぶやく私。
実は私も初めてリュウの優しい瞳を見たとき、熱に浮かされたようにぼうっとしていた。
だが、所詮私は肌の黒いエルフ。人間であるリュウにそんな感情を持ったところで、化け物扱いされるに決まっている。
そう思っていた。だが、リュウは私に『僕の中心になってくれる人だ』と言ってくれた。すごく嬉しかった。

だが現実には私の存在が彼の人生の枷になってしまうかもしれない。
いつか別れなくてはならなくなる日が来るだろう。
だがそれでも――それでも今は、この一瞬は彼の言葉に甘えていたかった。
私は彼の胸に顔をうずめ、ほんのひとときの幸せを感じていた。
129山崎 渉:03/05/22 02:44 ID:xrMBzNXC
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
130名無しさん@ピンキー:03/05/25 14:05 ID:NUzd1tWi
突然の訪問者様降臨キボンヌ
131山崎 渉:03/05/28 13:39 ID:3MGJJ1xD
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
132突然の訪問者:03/05/28 21:11 ID:g2aEoLnz
手を背中から下に這わせていくとおしりの上のほうで
しっぽの付け根にあたった
どうやら尾てい骨が成長しているみたいだ。
「にゃっ!?」
先ほどと同じ反応だった。どうやらしっぽは性感帯らしい
俺はしっぽを自慰をするように手でこすってみた
「んにゃっ!!だめ…!それは…」
おれの胸に額を当てて瑞穂があえぐ
その声を聞いた俺はさらなるイタズラを思いついた
「瑞穂…スカート脱げよ。」
「…う、うん。」
いったん離れて瑞穂がロングスカートを脱ぐ
白い肌にさらに白いショーツそして対照的な黒い尻尾
アンバランスだが不思議と綺麗だった
そして俺は思いついたイタズラを実行するべく瑞穂の後ろから抱きつく。
「どうしたの?」
恥ずかしそうに瑞穂が聞いてきたがその問いには答えず
しっぽを左手でつかむと瑞穂の股にいれ前のほうに出す
そして右手にもちかえた
133突然の訪問者:03/05/28 22:31 ID:g2aEoLnz
「にゃっ、にゃに!?」
そのまままた右手を上下させる
「にゃっ!あああっ!!」
そして瑞穂の大きな猫型の耳に囁く
「瑞穂・・・ちん○んが生えたみたいだぞ」
「いやっ!!あぁ!!」
その言葉に反応して瑞穂が顔を真っ赤にする
それを見た俺はさらにしごく手を早める
「あぁ!!あぁーー!!」
瑞穂は深い絶頂に達しその場にペタッと座ってしまった
「気持ちよかったか?」
「はぁはぁ・・・うん、けど・・・やっぱり」
そう言って瑞穂が俺を見上げる
「おいで」
おれはやさしく瑞穂の手を取り立ち上がらせ寝室連れて行った

意外と疲れた
思ったより感じが出なくて駄目駄目ですな
今日はこれで勘弁
135名無しさん@ピンキー:03/05/29 23:15 ID:DAdhUXtT
 [CRT] AREA フィルモア        i▼i  Ω 618/3290
 ANGEL IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII !△!  S.P  340/340
                       ___________
                       |ヽー―――――――' |
                       | | はなしをきく   | |
                       |ノ ー―――――― 'ヽ|
               i  /|.   〇  _  〇 ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               !._/ .|.,  /,。、i.     r=、i   !ヽ _.!
               i/ ~ |   !_lノ    〈 冫   | ~ヽ|
          _, !.__ .,!   ´         ̄    !.__ .,!
         ,'"      r 、_____.r 、      ヽ
          {          ||       ||       }
          \        i'~――――´~i      /
           ヽ、    |_!ニニニニニ!_|    /
             ` ー- 、 ______ , -´
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136名無しさん@ピンキー:03/06/01 02:01 ID:4s2VkFlc
>>135
かもね
137名無しさん@ピンキー:03/06/01 22:47 ID:mYqV/yWK
>>132-134
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
猫の尻尾、便利だなあ。…続きに期待期待。
138名無しさん@ピンキー:03/06/06 00:58 ID:nTN9mMcw

皆さん、幽霊って怖いですよね。ですよねっ?!

私、通ってた女子高で、いじめに遭ってました。それで、もうどうでもいいやって感じになっちゃって。
ある日、家の浴槽の中で手首を切ったんです。 そのまま、私、死んじゃってました。 けれど。
皆さん、知ってますか? 死んでも意識だけは生きてる事があるんです。 本当ですよ。 だって私がそうだった
んですもの。 私は死んじゃってるのに、切れた手首からいっぱい血がでて、息をしてない私を、ふわふわ浮いてる
私は眺めてるんです。 とても不思議でした。 私は幽体離脱ってこの事なんだな、って思いました。
でも、私は死んでるから、私の体に帰れません。 私は、幽霊になっちゃったんです。

私は自分のお葬式をふわふわ眺めて、これからどうしようと思った時、ある思いつきをしました。
私の事をいじめた嫌なアイツ達に仕返ししてやろうと思ったんです。 死んだはずの私が、すー・・・って現れるの
を見たら、アイツ達はきっと驚くだろうし、もしかしたら気がおかしくなるかも、って思ったんです。
私をここまで追い詰めたんだもの、そのくらいのお返しはしてやろうって。 
139名無しさん@ピンキー:03/06/06 00:58 ID:nTN9mMcw

でも・・・ ダメでした。怖いんです。私、幽霊なのにアイツ達が怖いんです。 近づく事は出来ても、アイツ達の
前に現れようとすると、いじめの記憶が私の頭の中をぐるぐる回り出して。 気持ち悪くなって。 私、死んでる
のにまたいじめられるような気がして。 何度かそんな思いを繰り返して、私は化けて出る事を諦めました。

私は、幽霊になりました。 だけど、一人ぽっちとか夜とかが怖い、いじめられっ子の心のままのダメな幽霊なんです。

天国に逝く事も出来ないまま、私は町をさまよいます。住んでた町とは別の、です。 嫌な思い出とか、そういうの
とかを感じないように。 そして、町並みを眺めたり、留守の家に入り込んで、勝手にテレビをつけて好きなお笑い
タレントの番組を見てたりして毎日を過ごしてました。 そんなある日のことです。

その夜も、ふと目についた小さくて古いアパートの中に入って、勝手にテレビを見てました。 夢中になっちゃって、
その部屋の持ち主が帰ってきた時には遅かったんです。 「君、誰だい? その制服はウチの生徒ではないようだが・・」
背広を着て眼鏡をかけた、白髪まじりの痩せた男の人が、開けたドアのノブを握ったまま、私に問い掛けたんです。
狭い部屋なので、玄関からこたつに入ってテレビを見てる私は一目瞭然です。その時消えれば良かったのに、
私は振り返ってしまいました。 「ご、ごめんなさいっ」って謝った時に目が合ったんです。すると、見すくめられた
っていうか、私、固まってしまったんです。 消える事は、もう出来ませんでした。
140名無しさん@ピンキー:03/06/06 00:59 ID:nTN9mMcw

「ふむ。 私はね、この町の高校の教師で物理を教えててね。 君みたいな超常現象の類は一切信じないんだが・・・」
「でも、私、嘘は言ってません。 手とか、透けてるの判りますよねっ?! 堅いものも通り抜けれるんですよ?!」
私はこれまでの経緯をその男の人、石井さんというお父さんと同い年くらいの人にひとしきり語りました。
「あの・・・ 私、怖くないですか?」 「うむ。 怖いというか不思議、だ。 知的好奇心が未知の恐怖に勝っている」
こたつの天板の真中あたりから私は手をにょきっと出してひらひらさせてるのに、石井さんは怖がりもしません。
ただ、じっと見つめて「うんうん」とか頷いて感心したりしているだけです。
「ちょっと失礼するよ」 といって石井さんは背広のポケットからダバコを出して一本、吸出しました。その煙を
私に吹きかけたんです。 「こほっ・・・ ヒドイなぁッ!」って怒ったら、石井さんはうーんと首をひねりました。

「幽霊である君は、呼吸をする必要がないのに今、むせたね。心肺機能も活動しているのか・・・ いや、生前そのまま
 の感覚で君は存在しているって事なのだろうか・・・ 大変興味深い・・・・」
石井さんは、またうんうんと頷いています。 私はぷー、と膨れて「実験、ですか? 私モルモットじゃないですよ?!」
とまた怒ります。 すると、「ハハハ。ごめんごめん。 どうしても、ね。学問に携わる者の宿命だ」と言いました。
その感じがとても優しくて、私はそれ以上怒る気にはなりませんでした。
「実験なんかより、石井さんが先生をやってる学校の事、教えてくださいよ」 「ふむ。そうだね・・・・」
石井さんはいろいろな事を私に喋ってくれました。日々の授業の事、学園祭がどうとか、最近の女子高性はマせてて、とか。
「へぇ・・・ ふふ、私は結局、セックスもした事ないのに死んじゃった。アハハ」
141名無しさん@ピンキー:03/06/06 00:59 ID:nTN9mMcw

「教師としては、どうかな、って思うがね」 「ね、石井さん。ううん、先生。私にエッチな事教えてよ」
無理って事は判ってます。 どうせ通り抜けちゃうんですから。 下らない冗談でした。
「先生を誘惑するなんて悪い生徒だ。君は。ははは・・・」 先生は困った顔で笑って、私の頭をこつん、って小突いた
んです。 小突いた・・・?
「嘘、先生、今私に触れられましたよね?」 「・・・ふむ。そういえばそうだ」
「できる・・・ 先生、私とエッチできるんだッ!」 理由は判りません。 今までこんな事なかった。 でも、本当に
生きてる頃みたいな体になれたんです。 私は嬉しくなりました。 そのまま、先生に抱きついていたんです。

こたつの脇、先生と私は裸で抱き合っていました。先生の重みがとても心地いい・・・ このときの私は、生きている
時と全然変わらない体でした。 そして、その私の体を先生は優しく愛撫してくれます。 とても、やさしく・・・
 (しゅ・・ くり・・ くりくりぃ・・・  ちゅ・・ ちゅぷ・・  ちゅちゅぷ・・ ちゅぅ、ぅぅぅ・・・)
 「うゥん・・ せんせい・・ も、っとォ・・ んッ んんっ ・・ああぁァァんっ・・ あっんんんぅ・・」
「私はいけない教師だ・・ 教え子と同じくらいの女の子を・・・」
「ううん・・ 全然いけなくなんかない・・ 先生・・・ もっと、教えてください・・・」
先生の舌が、指が、私の胸を、乳首を、アソコを、満遍なく愛してくれます。 凄く、気持ちがイイよォ・・・
「ふむ、幽霊でも愛液は分泌されるのか・・・」 「先生? ムード、大切にしよぅよォ・・・」
「・・ごめん・・・ 君、名前は?」 「ユカって言います・・」 「そうか・・・」
先生が、私の両膝を、左右にぐぐ・・と開きました。 湿ったアソコに、先生のおっきくて逞しいペニスが触れます。
142名無しさん@ピンキー:03/06/06 00:59 ID:nTN9mMcw

「ユカ君・・・ いいね?」 私は首を縦に振るだけで答えました。
(くちゅ・・・)「・・・あぁぁン・・・」先生が、私の中に入ってきます・・ 「痛いかい・・・?」 先生がやさしく私に
問い掛けてくれます。 それが、嬉しい。
「だ、いじょうぶです・・・ わたし、いじめられたとき、モップの柄で処女膜をやぶら・・ う、む・・・」
視線を横にそらして、嫌な思い出を話した私の口を先生はキスで塞いでくれました。
二度、三度・・・ 水泳の息継ぎみたいにぷはって。 何度もキス・・・ 舌と舌が触れ合うのって、こんなにエッチで
気持ちいいことだったんですね・・・  「いいから。ね?」 先生・・ 有難う。
 (・・ず・・・ ず・・ ず、 ずちゅ・・ ずっ ずるぅぅ  ずん! ずぅっ ずん! ずんッ! ずッ!)
 「はぁ・ン、ん、 あぁ、せんせぇ・・んっ! ひゃゥ? やぁ! んぅッ!んっ! ひあぁ! くぅ!」
先生に突き上げられるたび、私は声を我慢できませんでした。 気持ちいい・・ すごく・・ とっても・・・

私は目をぎゅっとつむって、先生の肩を掴みました、 でも、体が勝手にくねくね動いちゃうんです・・・
恥ずかしい・・ 先生はきっとそんな私を見てるはずです。 でも、でもぉ・・・ が、まん でき、ない・・・・
 (ぢゅぬ"っ! づちゅっ! ずる"ぅぅ! づぷぅっ! ・・・づぷぅっ!)
 「ひンっん! ぁはぅんン! ひゃぁ・・・! わ、たしっ! も、うぅぅ」  「先生もっ、限界だッ・・・」
ひとしきり大きい動きで先生が私を突き上げたとき、 私の奥で先生がびくんっ! ってなりました。
それにつられるように、わたしも、めのまえがまっしろになりました・・・
 (どぷッ! どぷぅぅ! どぐぅ・・・ どくん・・ とくん・・・・・とく・・ん・・・)
 「ふわぁぁ・・? あ、う・・ お腹の中、ノックされ、てる、ぅ・・・先生ぇ・・」
先生の射精を感じて、私、イったんです。 充実した授業が、終わりました・・・
143名無しさん@ピンキー:03/06/06 01:00 ID:nTN9mMcw

寝そべる私の頭を、先生が撫でてくれています。 穏やかな目で私を見ていてくれています。そうしたら、
なんだか、とても悲しくなってきてしまったんです。
「私・・・ なんで自殺なんかしちゃったんだろう・・・」 ぽつり呟いたら、どんどん悲しさが膨れ上がって、
私は思わず泣き出してしまいました。
「ユカ君・・・ 君が何故、幽霊になったか判った気がするよ・・・ 君は本当は、まだ生きたかったんだ」
そうです。先生の言う通りです。 辛かったけど、死ぬことなんてなかったんだ。
そして私が幽霊になったのは、『私が居る』事を誰かに気づいて欲しかったんだ。 
誰かに復讐とかじゃない。誰かを驚かせるためなんかじゃなかったんだ。
「・・・かわいそうに・・・ 生きてればきっと、その時は辛くてもいろんな素晴らしい事にめぐり合えたはずなのに・・」
先生も涙をこぼしてくれていました。 ありがとう。 先生、本当にありがとう。

「・・・ぐす・・・ ありがと、先生・・・ 私、先生の生徒になりたかった・・・」
「ユカ君・・・」 先生が私の涙を指で拭おうとしたら、その指は、す・・・と頬を抜けてしまいました。
「あ・・・」 「えへ・・ たぶん、先生に逢えたから、もうこの世に未練ないのかもね・・・」
「先生・・・・私、自殺した事はすっごく後悔してるけど、幽霊になって先生に会えてよかった・・・」
私の体はみるみる透明になっていきます。先生は悲しそうな顔をしたけど、私は笑顔で言いました。
「せーんせ! 私のこの世での最後の思い出は、先生の笑顔で締めさせて?」
「ユカ君・・ そうか、ウン。判った。 それじゃァ、元気でね・・・」
「幽霊に元気って言うのヘンだよォ? あはは・・・・・」 「そうだな・・・ ふふ」
先生は、私のために笑ってくれました。 涙は抑えられなかったみたいだけど、素敵な笑顔で。そして私も笑顔で。
「じゃぁね・・・」 私の意識も薄れてきました。 これからどうなるか、判りません。でも、きっとこれは、
ハッピーエンドなんだなって、私はおもいました・・・
 
144名無しさん@ピンキー:03/06/10 00:19 ID:4+dA22yX
>>138-143
感動した!!
145名無しさん@ピンキー:03/06/12 15:59 ID:uIjE9Cq2
98氏再臨キボンヌ
っとキボンヌばかりでもアレだからいつかみたいに勝手にシチュ語り。
例えば普通に付き合ってた相手が実は幽霊だったとか。
146名無しさん@ピンキー:03/06/13 11:25 ID:L9Ehg2Vx
んじゃ勝手にシチュ語りその弐
病気の元である妖怪と、あんなコトやこんなコトがあってハァハァ・・・病院逝ってきます。
147名無しさん@ピンキー:03/06/13 21:07 ID:KvUyCSxy
148名無しさん@ピンキー:03/06/14 03:18 ID:B2VEAaBC
シチュ語りか……
人を襲って食べる魔物の女の子。夜なんとなく散歩してたら
その食事を偶然見てしまい、そのときは運良く気づかれなかったのだが
血塗れのその娘の姿があまりに美しすぎて忘れられず、日に日に想いは募っていき
何とかもう一度会いたいと探し回る。なかなか見つからないけどなんとか再会。
でも結局その娘から見たら自分は食料のひとつにすぎなくて……

って話を昔書こうとした。死にエンドで救われない方向になってしまい
悲しくなってしまったのでお蔵入りさせたことがある。
絶対に届かない、報われない想いってつらいよね。
149名無しさん@ピンキー:03/06/14 07:47 ID:NgUHsQUZ
>148
そしたら…

主人公も同じ魔物になっちゃう。
食べられても幽霊になって復活する。
女の子は実は呪いで人を食してたけれど、主人公が救う。
素直に食べられて終わる。
女の子を殺して終わる。

…適当に考えたけどムリがあるかな。
つーか結局、女の子が主人公に対してどう想うのか、がポイントです罠…。
150名無しさん@ピンキー:03/06/14 23:44 ID:Duzy8f13
>>149
ちなみに俺が初期に考えてた終わり方は
女の子に食われて終わり。しかも女の子側には主人公は最後まで食料。
主人公はいろいろ認められようとしたり食人やめてってたのんだり頑張るけど
一切効果なし(というか彼女には理解できない)恋愛感情どころか明らかに下に見てる
(人が牛やぶたをみるかんじ)でも主人公は最後まで彼女のことが好きで……
なんの救いもないものでした。
頑張っても報われないし端から届くわけない想い
もう惚れた相手が悪かった、としか言い様がない感じ。
でも自分が餌の一つン過ぎなくても
やっぱり好きなんだもん、しょうがないよなってのが書きたかったのだが……
悲しくなってしまいましたw
それに俺の今の技量じゃちとつらいものがあり。
151名無しさん@ピンキー:03/06/15 04:25 ID:wPHYsczh
一般としてならともかく、エロ小説は無理だろうな。その設定じゃ。
152名無しさん@ピンキー:03/06/17 17:56 ID:IFczp0qp
女の子が男の一途さにほだされ微妙な変化に腐心するっていう妥協でエロ盛り込む。
男の子を食べないでいられるのかというリクツも必要。因縁?

食事では血に塗られて陶酔して惚けてる、ブラウスを裂いて乳房にその
血を塗りたくったりとか悦楽に耽る。それも生きる為の捕食で戯れでは
殺さない。
あと、女の子の反論。人だって生きる為に殺される為だけに生まれてくる
命をつくってるじゃないの!わたしのなにがいけないのよ!答えなさいよ!
ここを捻じ伏せて恋みたいなものに近づく。思いつかないけど。

で、人間に近づきつつあるかなあというところで、なにか別のインパクトで
獣性が覚醒してみたいのは。その女の子と捕食関係にある敵とかその辺は
考え何処。男の子をかばってやられてしまい、おれを食えと女の子に懇願。

オチは転校して、似たような感じの男の子にまた遭って、突然涙が
溢れてくるか、肉体に精神を取り込んで(食べて)廃人になって世話を
みてもらっているつうのは、どう。 でも、ありきたりな気もする。
キャラの肉付け次第で変るかな。
153名無しさん@ピンキー:03/06/17 23:54 ID:AdpPSkWz
人外っつーと何思いつく?
幽霊、ゾンビ、吸血鬼、エルフ……
発想が乏しいからこの辺しか思いつかない……
和風妖怪は萌えの要素があんまり感じられんし……
(鬼太郎のせいで女の子を妄想しがたいのもある。ガシャドクロ娘とか想像つかんし)
154名無しさん@ピンキー:03/06/18 04:04 ID:XZbanfcJ
>153
種類というか、類別ならなんとなく思いつかなくもない。

見た目が少し人間と違う。(例:エルフ・妖精その他)
本来の姿はともかく、人間に化けることができる。(例:化け狐・そういう魔法を使える魔物)
人間が普通ではない力を手にしてしまう。(例:魔女とか)
元人間。(例:幽霊・ゾンビ他)

誰か何か他に思いつく?
155名無しさん@ピンキー:03/06/18 23:17 ID:jZMsCYfZ
座敷童子キボンネ
156名無しさん@ピンキー:03/06/19 02:42 ID:Phc75vrP
>>153
メジャーものだとサキュバスや人魚・・・単純に天使・悪魔とかも
アリでしょう。アメノウズメとかの神系もアリか?
マイナーものだとメガテンに出てくる女悪魔ってところ?

でも俺は書きたいもんに合わせて適当に元キャラをイジる。
例えば女版ガリバー。
ある女が島に辿り着いたら、大勢の小人(男)に捕らえられ、縄で
縛られちゃう。で、よってたかっての集団レイプ!
原作ではガリバーが縄をぶっち切って逃げるけど、この場合は
小人達によって快楽漬けにされてしまい、性処理便所へと堕ちて
しまう・・・みたいな。
157名無しさん@ピンキー:03/06/19 02:58 ID:M1S3Zwxy
あと結構難しいのが、相手が人外であるための理由かもしれないですね。
ただ普通にエロに走るだけなら別に人間以外である必要が無いからエロシーンに限らず、
登場キャラがその人外キャラであるという特性を生かした作品であれば嬉しい気がする。


それともうひとつあるのですが、キャラクターがオリジナル設定の場合はどこまで語ればいいものでしょうか?
あまり語りすぎると肝心要のエロシーンが薄くなりそうな気がしてしまうのですが…。
158名無しさん@ピンキー:03/06/19 07:57 ID:M3z3vsXK
>>156
多分それ
ここよりこことか
小さい生き物が女の子によって集るシーン【二匹目】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1049378356/l50
のほうがいいと思う

というか是非!是非!!書いてください!!!
マジでお頼み申し上げます!!

159あぼーん:あぼーん
あぼーん
160名無しさん@ピンキー:03/06/19 08:26 ID:NsjomUCF
俺の脳内では異種族恋愛は悲恋が基本になってるので……
それを覆すようなハピーエンドのもみてみたいな
納得する奴で

>>157
難しいところだけど……俺は設定作るときまずめちゃくちゃ詳しく書いて
そこから大体3分の1ぐらいに削っていく方法をとってるよ
あくまで俺のやり方なんでお勧めできないけどw
161161:03/06/21 03:35 ID:Bcfx3u1F

「は〜あっ、めんどくせえ、仕方ない。会社に行くとするか」
俺はゲームの電源を切りながら、思わず愚痴りだす。はっきり言って仕事をしようって気力が全然ない。
まったく、うちの会社は何を考えてるんだ。技術で入った俺が何で、営業の外回りに配属されなければならないんだよ。


「じゃ、課長。少し外回りしてきます」
出社早々俺は会社を出た。もちろん、外回りなんてする気はこれっぽっちもない。
できるだけ、金が掛からなくて同僚が現れにくいところがいいんだがな……。そんなことを考えながら駅に向かった。


「ちっ。まだ準備中……か」
自宅そばの駅に向かおうとしたが、今までとは別のゲーセンを求めようと考えた俺は、途中下車をした。
繁華街からやや外れた場所にやっとゲーセンを見つけたが、あいにくと準備中。
開店まで時間潰しできる場所はないかと、辺りを見渡した俺は、ゲーセンの斜め向かいに
どんなテナントが入っているのかよくわからない雑居ビルを見つけた。
俺はそのビルの屋上に上がり、景色をのんびりと眺めていた。下ではサラリーマンが歩き回っている。
「やれやれ、毎日毎日ご苦労なことだねえ……」
俺はタバコに火を付け、独り言をつぶやきながら東屋の下にあるベンチにごろんと横になった。
ま、天気もいいし、たまにはこうしているのも悪くない、か。
162161:03/06/21 03:35 ID:Bcfx3u1F

「ねえおじさん、いったいここで何をしているの?」
どれくらいそうしていたか、居眠りしていた俺は突然肩を揺すられ目を覚ました。
……おじさん? 俺はまだそんなトシじゃねえ、と答えようとして起き上がり、声を失っていた。
年の頃は12、3歳くらいだろうか。ショートカットでくりっとした目が印象的な、
何年か経てば間違いなく美人と呼ばれるだろう資質を持っている、可愛い女の子が立っていたのだ。

「ねえ、何をしているの?」
再び女の子が聞いてくる。俺は曖昧に笑みを浮かべながらベンチに座りなおしながら、「今、休憩中」と答えた。
何に対しての休憩中なんだ、と頭の中で問いかける自分がいたのに気づき、思わず苦笑いしていた。
だが、それにしても……。
「君こそいったいこんな場所で何をしているんだ? 学校はどうしたんだ?」 「え? 私ですか……? 今、休憩中です」
俺の問い掛けに、俺の返事と同じように切り返す彼女。こりゃやられたね。

「よいしょっと。天気、いいですね……」 「ん? ああ」
俺の隣に腰掛け、空を見上げながらつぶやく彼女に対し、適当に相槌をうつ俺。
確かに天気はいいのだが……。少し暑いせいか、何だか咽喉が渇いてきたな。
「えっと、水、水っと」
俺は独り言をつぶやき辺りを見渡し、蛇口を見つけると咽喉の渇きを潤すために立ち上がった。と、
「ダ……ダメです」 「へ? ダメって何が?」
突然、俺の袖を掴みながら首を振る女の子。俺は彼女の言っている意味が分からなくて聞きなおした。
163161:03/06/21 03:37 ID:Bcfx3u1F

「そこのお水……飲むつもりだったのでしょう? あのお水はとてもじゃないけれど飲めませんですよ」
お、おいおい。いったいどっからやってきたお嬢さまなんだよ。ここいらの水は皆同じくらいだぞ。
「ち、違います。あのお水は他と比べてもひどすぎます」
再びかぶりを振る女の子。ふうん、そうなのか。俺はとりあえず納得して財布から金を取り出し、女の子に言った。
「咽喉渇いたからさ、何か飲み物買ってきてくれない? 君も好きなもの買ってきていいから」
だが彼女はうつむいたまま、お金を受け取ろうとしない。
……そりゃそうか。いきなり初対面の相手にパシリ扱いされて納得するヤツ、いるはずがないか。
そう思った俺は、小銭をズボンのポケットにしまい、階段に向かって歩き出した。
と、突然右腕を引っ張られる感触を覚え、横を見ると女の子が俺の腕に自らの腕を絡ませていた。

「な……ど、どうしたんだい?」 「あの……。一緒に付いていって……いいですか……?」
戸惑いながら尋ねる俺に、はにかみながら答える女の子。俺は、腕を絡まれることに多少驚きながらも頷く。
そして、上目遣いに自分を見つめる彼女の微笑みにドキリとしていた自分がいることに気がつき、動揺を覚えていた―――。


すみません。続きます。
164名無しさん@ピンキー:03/06/22 00:50 ID:aF0vNmNW
ハッピーエンド? なオチのものは作成することはできなくもないけれど(つか半分作ってはおりますが)
ほとんどエチーシーンがオマケになってしまいますんでここでうpしていいものかって気もしてますが。

>160
設定を削って…ねえ。正直言ってどこを削っていいのか分からない阿呆ですからね、自分は(汗
165名無しさん@ピンキー:03/06/28 18:45 ID:XY4hNd21
hosyu
166名無しさん@ピンキー:03/07/01 01:58 ID:GFXD5J3r
保守age
167あぼーん:あぼーん
あぼーん
168名無しさん@ピンキー:03/07/04 03:18 ID:JRQX+ydG
業者と結託してる>>166逝ってよし
169169:03/07/07 02:48 ID:p3Dc5U86
「ふうっ」
僕は引越しがひとまず落ち着いて溜め息をついた。就職が決まって念願の一人暮らし。
住む場所も交通の便がよく、何より家賃が安い。こんな環境で住めるなんて夢のよう…。
引越しの作業で疲れが一気にきたみたい。僕はテーブルに突っ伏してうたた寝を始めていた。

夜、僕は妙に息苦しくて目がパチッと覚めた。が、不思議なことに体がまったく動かない。
…これが金縛りってやつ? 僕はそんなことを考えながらどうにか体を動かす方法を考えた。
パタパタパタ…。……? 何か…誰かが走っている気配を感じる。…気のせい…だよね?
僕はそう思おうとした。が、しかしパタパタという物音は収まらない。と、いきなりピタリと物音が止んだ。
今度は動けない僕の後頭部に視線を感じる。気のせいだ気のせいだ。
僕はそう必死に考えながら目を無理矢理閉じた。――結局、その夜は一睡もできずに会社に向かう羽目になった。


あれから毎日、僕は同じような経験をするようになった。寝ていてもじっと僕を見下ろすような気配、
誰もいないハズなのにパタパタ走るような物音、そこに置いた物が全然違う場所で発見されることもしょっちゅうだ。

そんなコトを繰り返す内に僕の神経はすっかり参っていた。
最近では仕事が忙しいのを丁度いいことに、会社で寝泊りしているくらいだ。
が、今日は久々に休みで、ここのところ自宅に帰っていない僕を心配した上司が、
僕に自宅に帰るように促すため、仕方なく戻ることにした。
170169:03/07/07 02:50 ID:p3Dc5U86
カチャ

久々に自宅に戻った僕。嫌な気配は微塵もない。どうやら気のせいだったかな?
仕事に対する不安と不慣れが僕に無用な緊張を強いて、幻覚を見てしまったんだろう。
そう結論づけた僕は、久々に洗濯と部屋の掃除を行ない、夕食を摂ってゆったりした気分で寝床についた。

そして夜。パタパタ…。僕はまた例の物音に気がついた。やっぱり…やっぱり…ここに何かいるよ!?
僕はまたも金縛りに遭い、指一本動かすコトもままならない。そして例によって感じる視線。
半分泣きべその僕は、かろうじて動く目をそっと、そっと開い

「うわああぁぁぁぁ!!」

て思わず大声を上げていた。目の前には白いヒラヒラした服を着た女の子がじっと僕を見ていた。
『きゃははははっ! ねえ驚いた? ねえ驚いたあ!?』
大声と共に金縛りが解け、思い切り後退りする僕を見て、両手を叩いて大喜びする女の子。
な…何? 何なの?
『ゴメンね〜。でもお兄ちゃんが悪いんだよ〜。私に『挨拶』無しでここで暮らそうとするんだもん』
挨拶? 何のこと? ここって僕の部屋じゃない。
…僕は女の子の言っている意味がよく分からなくて聞き返した。
『私はここにずっと昔から住んでる座敷わらしなの。ここに住む人に福を与えるのが趣味なんだけど、
最近は入居者の移り変わりが激しくてつまらなくなってたの。でもお兄ちゃん結構私好みだから出てきたんだ♪』
……座敷わらし…。そうか、寝呆けて夢でも見てるのか。疲れているもんな、早く寝よ。
171169 続きます。:03/07/07 02:52 ID:p3Dc5U86
『ちょ・・ちょっとちょっと、起きてよ〜』
布団に入り込んだ僕を再び起こそうとする女の子。う〜ん、しつこい夢だ。
『も〜…。こういうときに男の子が目を覚ます方法は……と。えいっ』 「!!」
なんと女の子はスカートをめくり上げ、僕にその中身を見せていた。服と同じく白いレースの清潔そうなパンツ…。
僕はそれを見て一気に目が覚め…あれ? 目の前にまだ女の子がいる?
『だから、夢じゃないんだってば』
あきれたように呟く女の子。僕は諦めて(?)布団から這い出した。

「で? キミは一体ここで何をしているの?」
僕は改めて彼女に質問をした。座敷わらしが何でこんな中古のマンションに住み着いているんだ?
『え〜っとね、語ると長くなるんだけど…』 「じゃ、いいよ。もう寝る」
言いながら再び布団に潜り込もうとする僕。明日も早いものね…。
『あ、ちょ、ちょっと待って。あのね、最近新しいマンションとかが出来て、私たち座敷わらしが住める環境が無いの。
それで、ほかよりは多少古めのここに住むようになったのよ』
聞く気が無い様子の僕に慌てて説明をしようとする女の子。…でも、全然長くないじゃないの。
『ま、気にしない気にしない。最近は私の姿見えないって人ばかりだから寂しかったんだ。
ここって独り者でお金無しのモテナイ君しか入居して来ないから私の趣味に外れてるし』
その言葉、思い切り僕の胸にも突き刺さるのですが。
172名無しさん@ピンキー:03/07/07 16:48 ID:5xiWODKG
続き激しくキボンヌ
173名無しさん@ピンキー:03/07/08 01:53 ID:T9BpvP4a
かなり期待
174名無しさん@ピンキー:03/07/09 06:09 ID:ZoWOB+Ab
保守ついでに他スレでハケーソ

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1026640542/420-422
175山崎 渉:03/07/15 11:16 ID:vhmwz+RP

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
176176:03/07/16 20:06 ID:/meli1sn

「我は求め、訴えたり。今こそこの場において、汝の力、示さんことを」
何とも怪しげな呪文を唱える僕。…いったい、何をやってるんだろ?

きっかけは数日前、近所のスーパーで古本市が開かれていて、そこで10円で購入した本だった。

【悪魔を下僕にしてしまおう!】

……何を考えてこんな本を購入したのかよく分からないけれど、とにかく安かったし、
ヒマつぶしにはなるかな、と思って買ってきたんだけど…。

”牡蠣10個、ホウレン草半分、小麦粉、オリーブオイル、にんにく、レモン、粉チーズ、パセリ、
バター、牛乳、ローリエ、生クリーム、塩、コショウ、などなど…をご用意下さい。”
って、これって何かの料理レシピじゃないか。ってか、こっちのほうがお金掛かるんだけど。
材料をテーブルの上に置き、床に魔法陣をチョークで書く…大家さんに怒られないかな? ま、いっか。
”夜の2時に魔法陣の角にロウソクを置いて火を灯し、呪文を唱えると、あなたに忠実な下僕が現れます!
また、悪魔があなたに契約を迫ろうとしますが、気にすることはありません!
何故なら悪魔はあなたが認めない限り、魔法陣から出ることはできませんから!”
…か。何だかなあ。で、唱え終わったけど…何も起こらないですが。

やっぱ出鱈目か、そりゃそうだよな。10円の古本だし…と、そう思った直後。
177176:03/07/16 20:06 ID:/meli1sn

シュオオオ……

「な、何だ!?」
思わず口走る僕。何やら黒い霧が周囲を包み、魔法陣に集まっていく! まさか、本物!?

ポンッ!

何だか場違いな音がしたと思った途端、魔法陣に人影が現れていた!
肩まで伸びた長い髪は緑色で、大きな翼と尻尾が生えている。まさしく…まさしく悪魔…かも。
太ももまで覆うレザーブーツに、それと同色のレオタードは真ん中の部分が無く、へそが丸見えだ。
さらにレオタードから、今にもはみ出さんとばかりの豊かな胸。……今まで見たどのAV女優よりもイイ、かも…。

「我、盟約により、ここに現れし。そなたが我を求めし者か?」
女性が、いや、悪魔が目を見開き僕に語りかける。その瞳は、まるで深遠の闇を思わせるような黒だった。
「え…えっと…その……まあ、一応」
自信無さ気に答える僕。だって、まさか本当に、しかもこんな美人の悪魔が現れるなんて、想像すらしていなかったもん。
「クックックッ…。まさか、本当にいるとはな。で? オマエの望みはなんだ? 数学が弱いから強くしてくれ、か?」
足元を見、笑いながら僕に話しかける彼女。…何のことだ、いったい? 確かに数学は強くはないけどね…。
「何だ違うのか。ま、いいや。それでは”契約”を果たさせてもらうとするか」
!? 何で!? 彼女は魔法陣から出てこっちに向かってきている! 本では出れないって書いているじゃない!
178176:03/07/16 20:07 ID:/meli1sn

「うーん。確かにそのとおりなんだがな。これは五芒星、悪魔の動きを封じるのは六芒星、だぞ」
僕を捕まえ、耳元で囁きかける彼女。僕は彼女の魔力のせいか、体を動かすことも出来ずにいた。
彼女はそんな僕のシャツをゆっくりとめくりあげ、指先でつつっと胸元をなぞり、語りかける。
「いいかな? こんな風に一筆書きができるのが五芒星、六芒星ってのはな、
こんな風に三角形を逆さに二つ合わせたような図形のこと、だ」
僕は胸元をなぞられる微妙な感触に身悶えし、それを見て嬉しそうに彼女は微笑む。
「ふふふっ、感じやすいんだな。どれ、こちらはどうか確かめてみるとするか」 「! や、やめっ!!」
彼女は言うが早いか、僕のズボンに手を掛ける。
僕は抵抗の声をあげるが、いともあっさりと無視され、ズボンが下ろされて、ブリーフが露わになる。
そこには彼女の姿を見てなのか、指で胸元をなぞられた刺激に耐えられなかったせいなのか、
モノがパンパンに膨れ上がり、股間に白いピラミッドを作っていた。
179176:03/07/16 20:08 ID:/meli1sn

「ほおう、すでにキツキツに膨らんでいるな。このままでは苦しいだろう。早く外に出してやらないとな」
と、彼女の両手が僕のブリーフに掛かる。
僕は依然として体を動かせず、ただ羞恥心を覚え、首を振ることくらいしか出来なかった。
するり。彼女が僕のブリーフをずりおろし、天を向いているモノが露わになる。それを見てひとこと。
「ふふん、結構立派なモノを持っているな。どれ、ゆっくり見させてもらうとするか」
言いながら右手の親指と人差し指で、僕のモノを摘まみあげる。いつも自分でオナニーしている時とは違う、
女性に優しく握られている感触…それだけで、すでに膨らんでいる僕のモノの先端からは先走り液が溢れはじめていた。
「なるほど、感度は良好なようだ。…長持ちするか、ちと不安だが、まあいい。楽しませてもらうぞ」
言うや否や、彼女は僕のモノを口に含んだ。モノを優しく包み込むこの刺激…!
「あう…っ…」
思わず喘ぎ声が漏れる。そんな僕を怪しく見つめ、顔を上下にゆっくりと動かす彼女。
彼女が顔を動かすたびに僕のモノから痺れるような快感がほとばしり、目の前にチカチカと光が見える錯覚を覚える。
「ううむ…これじゃあ長持ちしそうにはないな。……そうか、本契約の前に一回出してしまえば多少は持つ、か。そうしよう」
モノから口を離しながらつぶやく彼女。…ほ、本契約って? 僕は声を振り絞って彼女に尋ねた。
「ん、まあひとことで言えば、主従関係を結ぶ、ってヤツだ。あまり深いコト考えるな」
ふ、深いコト考えるなって…! 今の状況を見て考えないほうが無理だよ!
「あのな、暴れたって仕方ないぞ。どうせ結果は同じことだ。ゆっくり楽しもうじゃないか」
180176:03/07/16 20:08 ID:/meli1sn

再び僕のモノを咥えだす彼女。それも、ただ単純にしゃぶっているだけではない。
舌先は執拗に、尿道口から伸びている筋をなぞり、カリ部分まで這わせる。
一方で肉棒をしごきあげる右手の力の入れ方も絶妙で、ゆっくり優しく上下させたかと思うと突然動きを早める。
かと思ったらいきなり動きをピタリと止め、僕の顔をちらりと見つめる。
下腹部から伝わる快感と、脳で感じる危険な予感とがぶつかり合い、それがさらに新しい刺激を呼ぶ。
イクのを抑えようとすればするほどこみあげる快感。僕が必死に葛藤している合間にも、モノをしゃぶり続ける彼女。
もう…もう…限界……だ…。
「イ…イッちゃう…イッちゃうよ…」 「そう…。思う存分イッちゃいなさいな、まだまだこれからなんだから…」
顔を仰け反らしながらどうにかつぶやく僕に顔をあげながら微笑む彼女。
その微笑みに奇妙な心地良さと安心感を覚えた僕は、全身をビクリと震わせた直後、
脳髄が痺れそうな快感の中、モノは今までに出したことがないくらいの大量の精を放出していた。
181名無しさん@ピンキー:03/07/18 05:01 ID:uS8CtVBu
こ、これからどうなるの?
182176:03/07/22 02:12 ID:y8PgrpJB

「ん……っ。んんっ…ごく…ごく……っ…」
彼女はモノを咥え込んだまま、咽喉を鳴らしている。……まさか、飲んでいる、の?
「んっ……。ぷは…あっ……。なかなかたくさん出てきたな。さすが若いだけあって元気なものだ」
顔をあげ、僕を見つめながらひとこと。右手は相変わらず僕のモノを優しくしごき続けている。
一方の僕はといえば、モノから伝わる刺激に耐えられずに全身をビクビク震わせていた。
「さて…と。それでは本契約といこうか。準備はいいな?」 「…! ま、待ってよ!」
言いながら彼女はレオタードを脱ぎ捨て、僕の下腹部に馬乗りになる。思わず僕は叫んでいた。
「…? 何だ、どうした?」 「あ…あのさ、本契約って何をして、どうなるの?」
腰を軽く動かしながら、怪訝そうな顔で僕を見つめる彼女。彼女の下腹部とモノが擦れ合い、微妙な刺激が生まれている。
その刺激に溺れそうになりながら、僕はどうにか彼女に尋ねた。
「そうだな……男と女がこんな状態になったら、スルことはひとつしかないだろう?
で、さっきも言ったように私とオマエの間で主従関係を結ぶのだが、先にイッたほうが従になるんだ。
最初からシテいたんじゃ、あっという間に決まるし、私も満足できなかったろうから、ハンデとして一回出しておいたんだ。
じゃあ始めるとしようか」
183176:03/07/22 02:13 ID:y8PgrpJB
「ね、ねえ、その前にもうひとつだけ教えて。キミが主になったらどうなるの?」
下腹部を軽く浮かし、僕のモノを右手で握り締めながら答える彼女。僕は快感に声を震わせ、最後の質問をした。
「う〜ん、そうだねえ。とりあえず死ぬまで私の下僕になってもらうのは間違いないとして、何をしてもらおうか…。
ま、その辺りは契約が成立してからゆっくり考えさせてもらうとするよ。…ん…んっ…!」
答え終わった直後、下腹部をゆっくりと落とす彼女。
丁度そこには僕のモノが天を向いていて、先端部分が彼女のアソコをノックしていた。
「はあ……んっ。久々の男の味…たっぷり楽しませて、ね……」
恍惚とした表情を浮かべ、僕に笑いかける彼女。
それは、快楽へ導く天使の微笑みなのか、それとも破滅へと導く悪魔の微笑みなのか…
…って彼女、悪魔なんだからどう考えても後者じゃないか!
僕は一人ボケ突っ込みをしながら、彼女より先にイクまいと必死に襲いくる快感をこらえようとしていた。
184176:03/07/22 02:13 ID:y8PgrpJB

ずぶ…ぬちゃ…
湿った音を立てながら、僕のモノが彼女の中に吸い込まれてゆく。
熱くて柔らかく、ヒダが絡みついてくるようなその感触は、さっきまでの口の中とはまた違った快感を僕に与えていた。
「あ…イイ…」 「そう…。でも、気持ちよくなるのはまだこれから…さ…始めるよ……」
思わず口をついて出る言葉。その言葉を受けて彼女が答え、それと同時にゆっくりと体を上下させる。
くちゅ…くちゃ… 「あ…! んんっ!」 ずっ…くちゃっ… 「く…くううっ!」
彼女が腰を上下に動かすたびに、股間から濡れた音が響き、快感にこらえられずに声を漏らす僕。
まずい…このままじゃ…このままじゃ…! 僕は必死に目を閉じ、別のことを考えようとこらえる。が、しかし。
「くふふっ…どうしたの? 別のことを考えて気を紛らわそうとでもしているの?」
まるで僕の考えを見透かしたように、彼女が耳元でささやきかける。もちろん、腰は動かしたままで。
「ふふふ……こんな風にこらえるんだもん。可愛いわ…もっともっと、こらえてみせてね…」
耳たぶをぺろぺろと舐めまわし、10本の指は僕の両わきを攻め立てる。
それに、なんだか彼女、口調が変わってきたみたい…。これも言葉攻めの一種、かなあ?
「はあ…んっ…」
甘い声をあげたかと思うと、突然僕のくちびるを奪い、全身をもたれかかせてくる。…って、胸の感触があああ…。
「んっ……。まだまだ我慢しているの? なんて可愛いの、キミは? ホント、イジメがいがあるわあ」
両手で僕の頬を抱えながら、再びキスの嵐を浴びせながらつぶやく彼女。
一瞬、このまま溺れてしまいそうになるが、必死にこらえる。…そうだ、彼女は悪魔なんだ。先にイッてたまるか…!
185176:03/07/22 02:14 ID:y8PgrpJB

どれくらいそうしていたか、僕はまだイカずにこらえていた。彼女が言うとおり、一回すでに抜いているためだろう。
そうでなければあっという間に果てていたと思う。それぐらい、彼女の中は心地良かった。
……いや、女性の中が始めてだった、ってこともあるんだけどさ。
耳元に届く甘い言葉、上半身に感じる二つの柔らかい感触、――そして何より、モノから感じる直接的な刺激。
これらすべてを全身で感じたいと思う反面、ここで先にイッてしまうと後が怖いという理性がぶつかる。
固く目を閉じ、歯を強く食いしばって文字通り、悪魔の誘惑にこらえる。
だが、ときどきこらえきれずに声が漏れ出してしまう。
くちゃっ… 「…くっ…」 ずちゅっ… 「ふう…」 …にちゅっ… 「…あんっ…んんっ…あんっ」
? 何だ? 最後の声は僕は出していないぞ?
「はあ…イイ…。イイよ……。気持ち…イイ…」
薄目を開けると、彼女が上半身を起こし、自らの胸を鷲掴みにしながら腰を上下にしているのがうっすらと見える。
…これは…もしかしたら、彼女が先にイッてくれるかも…。
「う…うん…すごい…気持ち…イイ…。でも……ん…んんっ…。先に…イクのは…キミ…だよ……」
本当に僕の心を読んでいるのか、彼女は妖艶な笑みを浮かべ、自らの尻尾をしゃぶりながらつぶやく。
あ、僕の呼び名、『オマエ』から『キミ』になってる…。って、そこでなくて! いったい…何をする気?
186名無しさん@ピンキー:03/07/22 03:37 ID:6PeXUOne
何をする気なんだ…き、気になる…
187名無しさん@ピンキー:03/07/22 11:42 ID:oY+sfzJf
尻だ。
尻に刺せ。
頼む!(w
188176:03/07/23 07:57 ID:mQ2fJbC/

「くふふっ……こっちは…初めてかなあ…?」
彼女は両足で器用に僕の足を大きく広げさせ、満足そうにつぶやく。と、尻尾の姿が僕の視界から消えた。
「えいっ」
! 彼女が声をあげたと同時に、すぼまりから感じる感触。…ま、まさか…?
「……そ。後ろの穴、いただいちゃった……。は、ああんっ!」
再び僕に上半身をもたれかかせる彼女。尻尾は容赦なく僕の中に入り込もうとする。
感じる異物感。僕はなんとかひきはがそうと身悶えするが、依然として体の自由が利かない。
「んふっ。もしかして、初めてなのかな? んっ…。でも大丈夫、誰だって最初は初めてなんだから…。あんっ」
僕を両わきから抱きかかえるようにしがみつき、耳元でささやく彼女。当然、腰の動きは止まってはいない。
さらに、中に入り込んでくる感覚。もう、もうダメだよ!
「大丈夫、優しくしてあげるから。それとまず、力を抜きなさいな。それだけで大分違うわよ。…んっ」
僕は彼女に言われるがままに力を抜く。と同時にゆっくりと体内で尻尾がうごめく感覚が伝わる。
「…そ、素直が一番。…んんっ」
つぶやきながら彼女は僕のくちびるを奪い、さらに舌を潜りこませてくる。
口の中を優しくなぞられる感触。…それは自分の舌では感じることのない、不思議な感触だった。
189176:03/07/23 07:58 ID:mQ2fJbC/

と、そのうち下腹部にも変化が見られてきた。
ただの異物にしか感じなかった尻尾の動きが段々、くすぐったいような、気持ちがいいような感覚に変わっていたのだ。
「ねえ…。お尻のほう…気持ちイイ?」
ぱっとくちびるを放し、耳元でささやく彼女。…そうだ、彼女は悪魔なんだ、イッてはダメなんだ! でも…でも…!
「うん…気持ちイイ…気持ちイイ…よ…」
理性とは裏腹に答える僕。そう、尻尾の動きが段々激しくなってくるのにともない、くすぐったさが薄れ、
モノから伝わる快感とはまたひとあじ違った快感が、脳に刺激を与えてきたのだ。
「あん…キミのお尻…どんどん…締め付けてくるよ…。気持ち…イイ…」
ぬちゅ…くちゃ… 「あうっ…」 ずちゃちゃっ…ぬちゃっ 「も…」
うわごとのようにつぶやきながら腰と尻尾を大きく動かす彼女。…もう、ダメ! 限界だよ!
「あうんっ!」
情けない悲鳴とともに僕は全身を硬直させ、気が遠くなりそうな快感の中、彼女に向けて精を放っていた。
「あん…あたしも……あたしも…もう、もうイク、イッちゃうっ、イッちゃうのっ!」
と、彼女の羽根がピンと大きく張り詰め、絶叫とともに彼女が僕に覆いかぶさってくる感触を感じ、
僕の意識はそこで途切れた――。
190名無しさん@ピンキー:03/07/23 13:04 ID:z12iYwzA
アナルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
191176:03/07/23 23:56 ID:mQ2fJbC/

「う…うん…?」
再び意識が戻ったとき、僕はベッドで横になっていた。……何か…いい香りがする。
「起きたか? だったら早く食べてくれよな」
突然の声に驚いた僕は、声がした方向を見る。と、そこにはテーブルの上で湯気を立てているシチューと、
食卓の向こう側で、頬杖をつきながらそっぽを向いている彼女の姿があった。…いったい何があったの?
「…不本意だが、オマエがわたしの御主人だ。だからとりあえず食事を作ったんだ。冷めないうちに食べな」
そっぽを向いたまま、しゃべりつづける彼女。って、呼び方『オマエ』に戻ってるし……って、
何!? 僕が御主人!? どういうこと!? 僕が先にイッちゃったんでなかったの!?
「どうもこうもない、オマエと同じ間違いをしただけさ」 「はあ? 僕と同じ間違い?」
思わず問いなおす僕。…間違いって何? どういうこと?
「そうだ。先にイッたら従になるのは六芒星の契約。五芒星の契約はそれとはまったく逆。
つまり、先にイッたオマエがわたしの御主人になった。…そういうことさ」
相変わらず顔はそっぽを向いたまま、淡々と語る彼女。…少し怒ってる、かな?
しかし…知らなかったとはいえ助かった…。ちょっと彼女には気の毒だったかもしれないけれど。
「ま、まあとりあえず、これ、いただきますね」
僕は椅子に座り、スプーンを手に取る。……あれ? これって…?
「ああそうだ、ここに置いてあった物で作った料理だ。片付けもあるんだから早く食べなよ」
ふうん、そうなんだ。僕はスプーンでシチューをすくいながら口に運ぶ。
と、顔をあげると目だけはこちらを見ている彼女と目が合った。
「な、何だよ! は、早く食べろって!」
多少慌てたように僕を急かす彼女。あ、そういえば。
192176:03/07/23 23:57 ID:mQ2fJbC/

「ねえ、そうなるとキミって僕の下僕になるわけだよね?」 「う…。まあ、不本意だがな」
再びそっぽを向く彼女に対し、僕は言った。
「あのさ、ところでキミの名前はなんて言うの?」 「………アイリス」 「は?」
ぽそりとつぶやく彼女に思わず聞き返す僕。だって、よく聞こえなかったんだもん。
「うるさいな! 本名はもっと長いんだが、人間では発音できないから略してアイリスって言ってるんだ!
何か文句でもあるってのか!」
顔をこちらに向け、立ち上がって怒り出すアイリス。僕は肩をすくめながらアイリスに言った。
「文句…ね、この牡蠣のシチュー、すっごくおいしいよ、アイリス。文句のつけようなんかないじゃない」
うん、本当に美味しいんだよね。思わず返答にならない返答しちゃったけど。…と、思ったら
「そ、そう!? なんならおかわりもあるから食べていいよ!」
アイリスは顔をぱっと輝かせながら、椅子に座りなおしながら言った。
僕は、アイリスが頬杖をついてじっと見つめる中、シチューを食べながら思った。

こんなに美人で料理上手な悪魔が下僕になってくれるなんて、10円の本でも馬鹿には出来ないね――と。

おわり。
193名無しさん@ピンキー:03/07/24 00:09 ID:h3iwc6xB
>>176
Good job
194名無しさん@ピンキー:03/07/24 09:01 ID:75vzNlsL
>176
How excellent YOU are!!
195161:03/07/25 02:15 ID:B0GJL341
>163の続きです。

「さって、と。もうこんな時間か。仕方ない、帰るとするか」
もうすでに空が夕焼けに染まってきた頃、俺は時計を見ながらつぶやく。
結局あれから、二人で飲み物やお菓子を買い込み、延々とビルの屋上で二人でくっちゃべっていた。
「あ…あの…」 「はい?」 「明日も…ここに、来てくれますか?」
別れ際、女の子が俺に話しかける。ううっ、また上目遣いで…。
「ああ、来るよ」 「ホ、ホントですか!? 約束ですよっ!」
胸の鼓動が大きくなるのを抑えながら返事をする俺に、はにかんだ表情で小指を差し出す女の子。…何だそりゃ?
「指切りです! 嘘ついたら、針千本ですからねっ」 「ああ、分かったよ。…ところで、キミはなんて名前なの?」
俺は苦笑しながら小指を差し出し、女の子と指切りをしながら尋ねる。
「えっと…由奈って言います」 「そっか…俺は敏則って言うんだ。よろしくなっ」
指切りが終わってから、女の子はぽつりと名乗る。俺もまた自分の名を名乗り、屋上を後にした。
その日は何故か遠足前の子供のように、明日が待ち遠しい、うきうきした気分で夜を過ごしていた――。
196161:03/07/25 02:16 ID:B0GJL341

「…で、]の解は3となる。分かった?」 「はい! すっごく勉強になります!」
あれから何日か経ったが、俺は毎日のようにビルの屋上に通い、由奈に勉強を教えていたわけだ。
自慢じゃないが成績はそれなりによかったし、人に教えるのも嫌いではない。
「あのう…。それで、この前聞いていた、この箇所がどうしてもよく分からなくて…」 「ん、それはね…」
ああ、こういう生き方もあったんだなあ…。そんなことを考えながら由奈の質問に答える。
実際に、生まれてから今までで最も充実していると言える時間だった。
ただ、ひとつだけ気になるのは由奈のことだ。どうやら、ずっとここに暮らしているようで、学校にも通っていないらしい。
いつだったか、何故学校に通わないのか、何故家に帰らないのかと尋ねたことがあったが、
顔をうつむかせながら「行けないから…」と答えるのみだった。
まあ、彼女には彼女の事情があるだろうから、あえてそれ以上深く追求することはなかった。
「それにしても敏則さんって、色々な勉強ができるんですね! 由奈、感動しました!」
俺がそんなことをぼうっと考えていると、いきなり由奈が俺の首筋にしがみつきながら言う。
「ま、まあ、な。さて、今日はこれまで。じゃ、また明日ね」 「あ。はい、分かりました! じゃ、約束です!」
思わず胸の鼓動が大きくなる俺に対し、小指を差し出す由奈。
由奈はいつも別れるとき、”明日会う約束”ということで指切りを俺に迫ってくる。
実は俺も由奈と会うのが楽しみであったりするし…おいおい、確かに彼女は今のところいないけど、由奈に…まさかな。
そんなことを考えながら、俺は由奈に別れを告げ、会社に戻った。
197161:03/07/25 02:17 ID:B0GJL341

ザアアアア…
その日は朝からもの凄い豪雨だった。それでも、俺は由奈のいるビルの屋上に向かった。
由奈は東屋の隅でガタガタ震えていたが、俺を見てぱっと表情を明るくさせ、こっちに来るように手招きをする。
俺はその笑顔に吸い込まれるように、東屋に向かって駆け出していた。
「…寒いのか?」 「…ええ。…寒くて、冷たくて…」
ピッタリと俺に体をくっつけ、歯をガチガチ鳴らし続ける由奈。…おいおい、そんなに寒くはないだろ。
俺はそう思いながらも由奈の肩を抱き、ちらりと由奈のほうを向いた。
すると、襟の隙間から由奈のまだ未発達な胸の谷間が見えた。思わず顔を背ける俺。
だが、目に焼きついた映像が離れず、かえって一瞬しか見なかったことにより逆に妄想が広がり興奮を呼び覚ます。
その興奮を如実に表しているのが、俺の股間にあった。…そう、すでに完全に勃起していたんだ。
「あの…これ、どうしちゃったんですか?」 「え!? いや!? これは…あの…その…」
由奈が勃起した俺の股間を指差す。どう答えればいいものか、しどろもどろしている俺。
「男の人って、時々おちんちんがこんな風に大きくなりますよね。何でこうなっちゃうんですか? 敏則さん?」
さらに質問をする由奈。そのくりっとした目で上目遣いに見つめられたとき、俺の理性は限界を通り越していた。
198161:03/07/25 02:18 ID:B0GJL341

「…んっ…!?」
俺は有無を言わさず由奈をベンチに押し倒し、唇を奪う。突然の出来事に目を丸くさせ、声を詰まらせる由奈。
「男がちんちんを大きくさせるのはね…。目の前の女性のことが好きで好きでたまらなくなったときに、そうなるんだよ」
唇を離して口をついて出る言葉…お、おいおい! 何を言っているんだ俺!?
「じゃあ…じゃあ、敏則さんは由奈のことが好きなんですか?」 「……ああ、大好きだ」
由奈の問いに迷わず答える俺。
…だから、さっきから何をして、何を言ってるんだ!? 自分のしていることが分かっているのか!?
――頭の中で冷静に考えるもう一人の俺がいる。果たして、本当の”俺”はどちらなのか?
「そうなんですか…。由奈も敏則さんのことが大好きです…」
顔を赤らめながら微笑む由奈。俺はそんな由奈を抱きしめ、再び唇を重ねた。
「んっ……。はぁ…はぁ…」
長いキスの後、多少目を潤ませ息を荒くさせる由奈。俺は体を起こし、由奈のスカートをめくりあげる。
「な…何を!?」 「…由奈。キミのすべてが欲しい」
驚く由奈に俺は答えた。もうすでに、冷静に考える”俺”はいない。本能の赴くままに、由奈のパンティに手を掛けた。
と、由奈は両手で俺の手を掴み、抵抗しようとする。そんな由奈に俺は優しく答えた。
199161:03/07/25 02:19 ID:B0GJL341

「大丈夫。俺は由奈を酷い目に遭わせはしない。約束するよ」
俺のそのひとことに安心したように体の力を抜く由奈。
それどころか自ら腰を浮かし、パンティを脱がそうとする俺を手伝おうとすらしている。
さらに由奈のシャツのボタンを外し、前をはだけさせる。すべすべとした白い肌が俺の目に飛び込んできた。
「いや…。恥ずかしい…」
両手で顔を覆いながらぽそりとつぶやく由奈。そんな仕草も俺にさらなる興奮を与える材料にすぎない。
俺は由奈の両足を大きく広げ、その中心部に舌を這わせた。
「きゃ…んっ!」
一瞬悲鳴をあげようとするが、体を仰け反らせながら艶っぽい声を出す由奈。
そんな声をひたすら聞きたいがために、俺はまるで何かに取り憑かれたかのように由奈の秘密の場所に舌を這わせ続けた。


で、続きます。
200名無しさん@ピンキー:03/07/25 13:24 ID:7m8VciVL
何だよ。またこの板に戻ってきたのかよ。
ここにはオマエの居場所なんてないんだからとっとと馴れ合いスレに帰れや。
201名無しさん@ピンキー:03/07/25 21:37 ID:EWypuDgO
奴とは書き方が違うと思う・・・
202名無しさん@ピンキー:03/07/26 00:34 ID:qYjWpPW4
>201
てか、たまたまそばにあったこのスレを見掛けて書き込んだだけでしょ?
放っておけばいいじゃん。

それにそうだとしても、居場所が無いのはどちらの方だか一目瞭然だし。
203あぼーん:あぼーん
あぼーん
204突然の訪問者:03/07/29 00:48 ID:dbYORd6+
久々に来たら素晴らしいののイパーイ
自分の読んで鬱った
205名無しさん@ピンキー:03/07/29 23:23 ID:jPFNz67B
>>204
突然の訪問者さんの小説も素晴らしいですよ。
個人的に猫耳と猫語(?)がイイ(・∀・)

206206:03/07/30 00:53 ID:sybDGNpS

「ふう…疲れた」 「こんな所で休憩しないの。あと少しなんだから」
思わず感想を漏らす僕。前方には張り切る母。何て体力だ、いったい…。
えっと…僕が今、何をしているのかと言うと、山登りの真っ最中。
海の日、なのにね。しかも母親と、だからね。
何でも山の上に綺麗な花が咲く沼地があるということで
運転手とカメラマンを兼ねてやって来たんだけど…
本格的に山登り、なんて聞いてないよ!
運動不足の僕にとっては一時間の登山でもクタクタだっていうのに、
母親はケロリとした顔でスタスタ登り続けている。……息子を山で殺す気か。

さらに小一時間山道を歩かされた後、その沼地に辿り着いた。
僕としては川の水が綺麗なんで、思わず飛び込んでしまいたい衝動に駆られたが、
生憎と立ち入り禁止なので仕方なくベンチに腰掛けた。と、そのとき。
「いや〜やっぱり綺麗だねえ。ほらほら、早く写真撮って」
休む間も無く人を急かす母。……鬼ですか、あなた。花は逃げませんよ。
207206:03/07/30 00:53 ID:sybDGNpS

パシャッ

デジカメで花の写真を撮る僕。
…不安なのは電池の残量が少ない、ということでして…。

パシ

…あ、言ってる側から切れた。ま、仕方ない。
何枚かは撮影できたのだし、ヨシとしますか…。
「ふぁ〜あ。…やっぱりこういう場所に来ると気持ちいいでしょ。
あんたもたまには体を動かしなさいよ」
大きく伸びをしながら語りかける母。…答える元気はありません。

「…まだ出発しないのかい?」
運転席で伸びている僕に急かすように話し掛ける母。
居眠り運転を助長させたいのならもっと言ってください。
僕は答える気力も無く、しばらくじっとしていた。
208206 つづく:03/07/30 00:54 ID:sybDGNpS

「あ〜あ。すっかり遅くなっちゃったね。夕食はどこかで食べることにするかい?」
帰り道についたが、我が家に近づいた頃には完全に陽が暮れていた。
母の提案に乗っかった僕は、某ファミレスに車を停めた。
…え? 外食がしたいから出発を遅らせたのだろう? って?
人聞きの悪い。…そんなこと考える余裕なんて残ってませんですが。

脳が半分とろけている状態で、席に座る僕と母。
で、ウェイトレスがお冷やを運んできた。
コトン、僕の前に置く。コトン、母の前に置く。コトン、…?
何だかひとつ多くないですか?
「あ、あれ? ホントですね〜? 失礼しました〜」
首を傾げながら、多かったお冷やを下げるウェイトレス。
一体何があったのやら…。
「意外と山に登ったから、何か拾ってきたのかもね」
と母。…冗談は止めてください。怖いから。
209名無しさん@ピンキー:03/07/30 09:12 ID:Rf4d+Xhb
おまえら妖怪の女性を犯すのが好きですか?それとも犯されるのがすきですか?


漏れは犯されるのが・・・・・イイかも
210名無しさん@ピンキー:03/07/30 16:16 ID:VqS10EjH
>209
同志よ。
いや、志したところでどうなるものでもないが。(w
211名無しさん@ピンキー:03/07/30 19:29 ID:uycw2IQ+
犯すと祟られるという、先入観が脳内にあるので
犯される方がいいです
212161:03/07/31 01:10 ID:Tn7QkkG0
>199の続きです。

「あん…あんっ…。敏則さん…由奈…由奈…おかしく…おかしくなっちゃうよ…」
俺がひたすら由奈の女の子の場所を愛撫し続けていると、由奈がうわ言のようにつぶやきだす。
「そう……。何でおかしくなっちゃうのかな?」 「何だか……何だか体が痺れるような、気が遠くなるような感じで…」
顔を上げ、由奈に語りかける。由奈は右腕で目を隠しながら、ぼそぼそとつぶやく。
そんな由奈がいとおしくて、俺は再び舌を這わせ続けた。
「あ…っ…。あっ…。そ、そこ、そこダメェっ!」
クリトリスに舌を這わせた途端、全身を大きく仰け反らせ悲鳴をあげる由奈。
俺は舌を引っ込ませ、代わりにクリトリスをくちびるで軽く咥えながらチュッチュッと音を立てて吸い込もうとする。
由奈はさらに声を大きくさせながら全身をビクビクと震わせ、秘密の場所からは蜜が溢れ始めていた。
音を立てて蜜をすする俺。ちらりと由奈の顔を見ると、羞恥で真っ赤に染まり、涙でベトベトになっている。
それを見た俺は上半身を起こし、由奈の上に覆いかぶさりながら耳元で囁いた。
「由奈…可愛いよ。愛してる…」 「敏則さん…わたし……わたし…」
つぶやく由奈のくちびるを再び奪う。由奈はそっと俺の背中に手を回し、しがみついてくる。
俺は腰を浮かせ、カチャカチャとベルトの音を響かせながらズボンとパンツを脱ぎ、下半身を露わにした。
そのまま俺は、これ以上ないくらいに大きく膨らんでいる己の分身を由奈の割れ目に擦りつけた。
「あ…っ…。あんっ…」
くちびるを離すと同時に甘い吐息を漏らす由奈。俺はしがみつく由奈の腕を優しく振り払い、上半身をあげた。
由奈がくりっとした目で俺をじっと見つめる。その無邪気な目は疑問の色に染まっている。
これから俺が何をするか、分からないのだろう。
213161:03/07/31 01:11 ID:Tn7QkkG0

俺は両手で由奈の秘密の場所を押し広げた。ピンク色の肉が蜜で妖しくぬめっている。
女の場所ってのは、本当に魔力でもあるのか? そう思いながら俺は分身を秘密の場所に押し当てた。
ぬちゅっ… 「はあ…んっ…」  ずっ…ずりゅっ… 「い…痛…」  くちゅっ… 「大丈夫…。ゆっくりするから…」
淫猥な音を立てながら由奈の中に俺の分身が潜り込む。由奈のつぶらなくちびるからこぼれる甘い吐息と声。
俺はその声に潜り込ませる速さを遅くさせるが、それでも潜り込ませる行為そのものを止めることは出来なかった。
にちゅ… 「で…でも…っ」  ずっ… 「…んっ…はあっ…!」
そのうち、由奈の声が甲高くなってきた。その声に反応した俺は上半身も服を脱ぎ捨て、
腰の動きを少しずつ早めながら由奈の奥まで分身を出し入れさせる。
と、由奈がふらっと俺の方に手を伸ばしてきた。俺は由奈の上半身を優しく抱きかかえ、そのままくちびるを奪う。
「ん…んんんっ…」
由奈はくぐもった声を漏らしながら、ふたたび俺の背中に手を回してきた。
俺はひたすらその姿勢のまま、腰だけを動かし続けていた。
「あ…ん…あん…。何だか…何だか…気持ち…いい…」 「気持ちいいかい? …俺も…俺も気持ちいいよ…」
ぱっとくちびるを離したかと思うと由奈がうわごとのようにつぶやく。
それに反応して、無意識のうちにつぶやきかえす俺もまた絶頂が近づいている。
「敏則さん…」 「由奈…由奈…」
すでに頭の中は真っ白で、お互いの名を呼び合いながら、腰を動かすことしかできなかった。
「あっ…アッ…。敏…則さん! 由奈! 由奈!」 「由奈! 俺も…俺も…く、くうっ!」 「は、はあんっ!!」
雨音が周囲に響き渡る中、俺と由奈はほぼ同時に絶頂に達していた。
214161:03/07/31 01:11 ID:Tn7QkkG0

それから、俺たち二人は肩を寄せ合い、何も言わずに座り続けていた。
いや、正確には何も言えなかった、のだ。成り行きとはいえ、由奈にこんなことをする自分が信じられなかった。
行為の後に俺に襲い掛かってきた後悔の感情が、俺を寡黙にさせていた。
気まずかったのは由奈も同じだったのか、彼女もまた、ひとことも発してなかった。

「あ、雨…上がりました、ね」 「あ、ああ…」
が、ようやくポツリとひとこと。俺は何と答えていいか分からず、生返事を返す。
「な、なあ由奈」 「はい? どうかしましたか?」
話しかける俺に、くりっとした目で見返す由奈。…う…何だか俺はこの目に弱い。
「い…いや…。あの、さ。由奈って、ずっと一人でここにいるんだろ? 何なら…うちにこないか?」
しどろもどろになりながらも、どうにか言葉にする俺。…おい、これじゃまるっきりプロポーズじゃないか。
再び頭の中で冷静な俺が突っ込みを入れる。…今頃戻ってくるな、どうせならもっと早く戻って来い。
「………本当に、いいんですか?」 「ああ勿論。どうせ一人暮らしだし、困ることはないさ」
俺が頭の中で”俺”と会話をしていると、由奈が問い掛けてきた。俺は即座に答える。
…いや、実際には困ることはたくさんあると思うのだが…。って、しつこいぞ。ここまで来て後に引けるかい。
「あ、ありがとうございます…。でも…でも、それ…は……」
うつむきながら、逡巡する由奈。そりゃあ…そう、だよな。
「…あ…由奈には由奈の事情があるんだろうから、嫌なら無理する必要は無いんだぞ。
俺は今日はこれで帰るから、ゆっくり考えなよ。それじゃあな」
立ち上がり、出口に向かって歩き出しながら、由奈に手を振る俺。振り向くことはしなかった。
215161:03/07/31 01:12 ID:Tn7QkkG0

その日、由奈と指切りはしなかった――。


「ちっくしょ。またやられたか」
俺はゲームの電源を切りながらぼやく。…今日も朝がやってきた、か。
その日は結局一睡もせずに、ひたすらゲームをやっていた。仕方が無い。とりあえず、会社に行くとするか…。
ぼうっとした頭で出勤する。その日はとりあえず定時まで会社にいた。
一睡もしていないので、仕事をまともにやったかどうかは覚えていやしないが。
終業の鐘が鳴ったと同時に席を立つ俺。向かう場所はただひとつ……由奈のいる、例のビルだった。

「何だ? 何があった?」
ビルの前では警官が立っていて、立ち入り禁止のロープが張られている。……まさか。俺の心臓の鼓動は高まっていた。
「ちょっとキミキミ。このビルは立ち入り禁止だよ。それとも、ここの関係者?」 「いえ…。あ…あの…何が…あったのですか?」
入り口で俺を制止する警官に俺は質問した。…まさか…まさか由奈が…?
「ああ。ビルの屋上の給水塔で遺体が発見されたんだよ。
数ヶ月前に母親が娘を殺してそこへ投げ捨てたと自供してね。詳しく知りたければ、今日のニュースを見ればいいさ」
淡々と答える警官に俺はハンマーで殴られたような衝撃を覚えていた。
あそこに…あそこに…遺体があった……?
「そういう訳で立ち入り禁止なんだ。さ、帰った帰った」
声が出せずに立ち尽くす俺を警官が追い払う。俺は逆らう気力も無く、フラフラとその場をあとにした。
216161:03/07/31 01:13 ID:Tn7QkkG0

『ニュースです。行方不明の女の子、犯人は母親でした』
駅前の家電屋を通り掛かったときに耳に入ったテレビの声。俺はまるで吸い寄せられるようにテレビの前に立った。
『数ヶ月前から行方が分からなかった、星崎由奈さんですが、今日昼過ぎ母親の自供により、遺体で発見されました』
…被害者の名前が由奈だって!? 俺は思わず叫びそうになっていた。そんな…まさか…まさか…。
その時、俺の頭の中では”由奈”と出会っていた頃が走馬灯のようによぎっていた。

『そこのお水……飲むつもりだったのでしょう? あのお水はとてもじゃないけれど飲めませんですよ』
『…ええ。…寒くて、冷たくて…』

そうか、だからあの時、俺に水を”飲むな”と言っていたのか。だからあの時、水を見て震えていたのか…。
俺は心の中で何かが壊れたように、それでも何かを納得したかのように、その場を立ち去り、自宅に向かった。

「ちいっ。電気消し忘れてたか」
自宅のカギを開け、思わずぼやく俺。部屋からはゲーム音が聞こえる。
ギリギリまでゲームをしてたときは時々やってしまうからな…。俺は、ため息をつきながら部屋に入った。と、
「あ、敏則さん、おかえりなさい! このゲーム、凄く難しいですね。由奈、全然進まないです」
そこには、ゲーム機のコントローラーを握り締めながら、俺に微笑みかける由奈の姿があった。

おわり
217161:03/07/31 01:19 ID:Tn7QkkG0
長々とした割にまとまり欠いててすみませんでした。
それではこれで失礼いたします。
218名無しさん@ピンキー:03/07/31 11:37 ID:2qLmOCb/
乙でした〜。
たいへんおいしゅうございました。(w
219名無しさん@ピンキー:03/07/31 22:24 ID:fo5OFGPB
登場人物の視点からじゃあないSSでもOKか?
220名無しさん@ピンキー:03/07/31 22:49 ID:qUvw8r8M
>>161
お疲れ様です。気が向いたら再降臨キボン

>>219
人間以外の女の子が出てくればOKだと思う
221名無しさん@ピンキー:03/07/31 22:50 ID:sig1+cKe
>>219
いいと思いますよ。今から楽しみに待ってます。
222221:03/07/31 22:51 ID:sig1+cKe
>>220-221
ぐはあ。かぶった(汗
近いうちに何か反省のSS書きます(汗汗
223名無しさん@ピンキー:03/08/01 14:34 ID:sfcZcM7y
今日はなんだか暑い・・・。雪女と戯れたい・・・。
224名無しさん@ピンキー:03/08/01 18:29 ID:V0OVSahq
>>216
お疲れさま〜 けど
何か恐ぇー!!と思ったのは俺だけですか?そうですか
225名無しさん@ピンキー:03/08/01 21:41 ID:UInIUjh+
かなり長くなってしまった上にエロまでがちと遠いのだが、投下してもよろしいだろうか?
226名無しさん@ピンキー:03/08/01 22:31 ID:sfcZcM7y
>>225
スレと関係があればイイと思うよ
227ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 05:17 ID:e3EGd7L5
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
228あぼーん:あぼーん
あぼーん
229名無しさん@ピンキー:03/08/03 01:33 ID:O6ztNnQM
自分はロリ入ってるのでトイレの花子さんとか見たい。
おかっぱとかじゃなくて、長い髪で。
230名無しさん@ピンキー:03/08/03 20:52 ID:gaAPdVmj
>>161
ほの暗い水の底から?
231名無しさん@ピンキー:03/08/03 23:59 ID:i3a5oQ9S
よくわからんが人外女の子のスレはなんで2つあるんだ?
区別はどうなってるの?
つーかどっちに投稿していいのかわからんよ
232名無しさん@ピンキー:03/08/04 00:33 ID:T53dgBxS
向こうは最初、オカ板で炉霊とのエッチネタから始まったんだよね?
その後、炉霊以外にもどんどん拡張されていった、と。

漏れは向こうは「現代or近代+幽霊or妖怪」
こっちは「ファンタジー+悪魔やエルフ」って感じに思ってた。
どっちもいろいろ混じってるけどね。
ちょー個人的感覚なので気にしないでください。

とりあえず、自分はどっちもみてるだけのヘタレなので
SS職人さんがんばってください。
233名無しさん@ピンキー:03/08/05 07:36 ID:mxD4YYJ6
向こうと統合したほうがイイのかな?

234名無しさん@ピンキー:03/08/05 08:14 ID:45994eYl
つうか、前スレ(数レスでdat落ち)ですでに重複指摘されてたじゃん。
それでも>>1はオカルト以外の人外娘(ファンタジー系?)がいいということでここたてたんでしょ?
きちんと差別化できてれば過疎板だし無理に統合せんでも良いと思うが。
235名無しさん@ピンキー:03/08/05 10:56 ID:C5+B6t08
てか、ここ以外にそういうスレあるの?
幽霊って検索かけたらヒットしたのここだけだったから、このスレに書き込んでるんだけど。
236突然の訪問者:03/08/05 11:57 ID:M2JbgDIr
まぁ夏厨がこないところが過疎の良さだし
来てる?
237名無しさん@ピンキー:03/08/05 20:34 ID:wLom82aQ
>>235
オカルトで検索してみ。
238名無しさん@ピンキー:03/08/06 01:55 ID:Rnu2bEM8
>「現代or近代+幽霊or妖怪」
>こっちは「ファンタジー+悪魔やエルフ」
これでいいじゃん
両立してる限りは
エロありとエロなしとかだといた違いになるしw
239名無しさん@ピンキー:03/08/06 22:22 ID:geAlTL7t
>>238
でもスレタイに妖怪とか幽霊とか入ってるのこっちだよ?
240名無しさん@ピンキー:03/08/06 23:40 ID:fQLzH4IZ
両方チェックすりゃいいんじゃん?
そんなに手間がかかるわけでもないし……
241アンフェスバエナ:03/08/08 06:59 ID:+N7xvPh+
初参戦・Amphisbaenaと記されるモンスターで、「両方向に進める」という意味
エチオピアに住むといわれる、双頭の毒蛇で身体の両側に頭がついている
1世紀のローマ人プリニウスが、「博物誌」の中で紹介している。
アンフィスバエナは、ヨーロッパの紋章などによく描かれ、2つ足を持つものや、ドラゴンのような翼を持つものもいる。
・・・駄文ですがssをば・・・(非エロになるかもしれません
8/4 5:35
珍しく早朝に目が覚めたのだがいつもと部屋の雰囲気が違う・・・なんというか動かないのだ、布団が・・・
結構重い布団は子供一人分か漬物石1つ分の重さで、押しのけようとすれば押しのける事もできるので実行してみる事にした
「おいしょ!」
『わわっ!!』
「・・・へっ?」
何か声がした気がしたので辺りを見渡すと、其処には有ってはいけない光景があった
思わず目を疑う俺の前に居るのは和服の子供、髪は肩まであるので女の子と推測できる
「・・・誰だ・・お前・・・」
242アンフェスバエナ:03/08/08 07:01 ID:+N7xvPh+

『無礼な!名前を聞くなら自分から、が基本であろうが!』
きつい性格のようなので抵抗はしないようにした
「・・・筑波雅人だ、名乗ったぞ、お前は?」
『・・・なんか生意気だな・・・私は白澤と呼ばれておる』
「はくたく?・・・どっかで聞いたことあるな・・・」
俺は一応東洋、西洋関係なく妖獣・幻獣については割りと詳しいので<白澤>と聞くと思い出すのは一匹の幻獣だった
「・・・黄帝って知ってるか?」
『お爺さんの友達だった人だ』
「・・・。」
<白澤>
東方の行幸へ出た黄帝が森羅万象に通じる神獣と褒め称えた幻獣のこと
姿は大変醜く、牛のような身体を持つ。胴体には目玉がいくつも備わっているとも謂れ、図によっては百眼であったり、第三の眼が描かれていたりする
頭脳明晰で、天地開闢(かいびゃく)からその時代に至るまでのあらゆることについての知識がある
243アンフェスバエナ:03/08/08 07:02 ID:+N7xvPh+

(・・・嘘じゃん・・・)
目の前に居る少女は美の付く少女で、正直学があるとは思えないので白澤など知っているはずが無かった
「・・・ほんとに?」
『・・・うたがっとるのか?』
「神獣さまがなんで俺なんかの所に来るんだよ、おかしいだろ?」
『説明すると時間が掛かるからなぁ・・・』
244アンフェスバエナ:03/08/08 07:03 ID:+N7xvPh+
ダイジェストで伝えると
 雅人の先祖に中国のさる有名な陰陽師がおり、その陰陽師が立てた妖魔封印の石碑を立てたのだが「500年位したら出ても良い」などと適当な事を言ったものだから
 あれから約500年たった今、怪の王が子孫である雅人を狙ったというわけである
「へぇ〜、そうなんだ」
『信じてないな?』「うん」
『まぁ、無理も無い』
「根本的な説明になってないから納得がいかない、何でお前がここに居る?」
『お爺さんに仰せつかったのだ、お前を守ってやれと』
「・・・そうなんだ」
『マジでしんじとらんじゃろ!』
「そんな喋り方する神獣が居てたまるか!だいたい白澤は不細工と相場が決まってるんだ!」
『綺麗?』「はっ?誰が?」
『・・・もう良い・・』
そう言うと少女は消えた
「・・・」
245アンフェスバエナ:03/08/08 07:04 ID:+N7xvPh+
起こった事を夢として新聞を取りに行くと信じられない事が起こった
扉を開けるとそこには首があったのだ
首だけがふわふわと飛び回っている
「今は朝だぜ・・・なんで・・・」
首はおそらく飛頭蛮(ひとうばん)という中国の妖怪だろう
ろくろ首に近い妖怪だが日本のろくろ首は、首が長く伸びるが、飛頭蛮は首が身体から離れて、自由に飛びまわる
中国晋代の妖奇小説集「捜神記」では、頭が飛びまわるのは夜の間だけで、その間身体は眠っている
この胴体に毛布をかけておくと、戻ってきた首は身体と合体することができず、落ちてしまう
飛びまわるのは虫を食べるためで、耳が翼の代わりをするという・・・
首がいきなり扉を突き破り俺の首筋に噛み付いてきた
「ぐっ!!」
『ほぉ〜ら、言わんこっちゃ無い』
さっきの少女が居る
「ぐっ・・・助け・・・」
『はいはい』
少女は飛頭蛮の両耳をつまむと引きちぎった
「・・・おぇぇぇぇぇ!」
『汚っ!』
俺はそのまま気を失ったがなんともいやな夢を見た
246アンフェスバエナ:03/08/08 07:06 ID:+N7xvPh+
饕餮と呼ばれる妖怪でかなり凶悪である
饕餮は、「炎帝」の子孫の「縉雲氏(しんうんし)」の子孫の、ある種の怪人である
多毛で、頭上に豕(ぶた)を戴き、大変欲張りで財貨をためこみ、消費せず、老弱な者から財産を奪い、
大勢のものは避けて、単独で味方のない者を襲うといわれているが、(その性格ゆえに「彊奪(きょうだつ)=無理矢理奪うという意味」
「凌弱(りょうじゃく)=弱いものを虐げるという意味」といった別名も持つ。)『山海経』に加えた郭璞は、人間の頭は持っているが、身体は羊、もしくは牛で、羊の角を生やし、
目がわきの下に付いていて、虎の歯を生やし、人の爪を生やし、赤子のような声で鳴き、人をとって喰らうと『山海経』に記された妖怪の、
「抱きょう(ほうきょう)」が饕餮と同じ存在であるという
『今すぐ日本を離れて我が国へ来い』「理由は?」
『つべこべ言うと頭から食いちぎろうと思うが?』「・・・」
その後、饕餮は目を覚ましたらすぐに押入れを漁れと言い残して消え去ったので目がさめて意識が有ったらそうしようと思った
押入れを漁ると中から先祖の陰陽師が500年後の子孫に当てた手紙が入っていた

・・・続く・・・
247あぼーん:あぼーん
あぼーん
248名無しさん@ピンキー:03/08/08 09:40 ID:jAKXmuyL
かなり期待できる作品だがsage進行でよろしこ
249アンフェスバエナ:03/08/10 06:56 ID:/y0ZqxNg
…なればこのままのテンションで続きをば…

<これを読むものが我の500年後の子孫であることを祈りつづる…この血筋には私の代から狐の血が混入しているものと思う、お前に読み、理
解できるかは分からぬが同封の本を読みなさい、私の書物の中から抜き取られた方が偽者のため同封した本が本物である・追伸:お前用の式
神が三体あるはず、うまく使え>
「…三体…抜き取られた偽者…?」
白澤一人のはずであるが…まだ増えるのだろうか…
『何を読んでる?』
「ご先祖様の遺言…同封された本っていうのはこれかな?」
読める範囲内であれば占事略決…これは…確か…
「なぁ?これって安部晴明様が残したっつう本だよな?古さから言って本物みたいだけど、どうなんだ?」
白澤の少女に聞くと慌てた顔になってまくし立てた
『これがどういう物か分かっているのか、貴様は!?』
「占事略決、平安中期の陰陽師で、土御門家の祖である安倍晴明の著書で内容は六壬占に関して中国から伝来した陰陽道の教科書である『五
行大義』『黄帝金匱玉衡経』『大橈経』『集霊金匱経』『神枢霊轄経』等を参照しながらその占術の要点を記したものとなっているはずだ。
んで占事略決は陰陽道の書籍の中で日本で著作されたものとしては現存する最古の文献…だろ?」
『教科書を丸覚えにしたような…まぁ、そういうことだ!分かっているならその小汚い手で触るな!!』
「小汚い・・・小汚い・・・」
ちょっとしたショックを受けた俺は自分の手のひらを見る…いまだ生活はよくならず…プチ黒雲沙地獄
俺は突っ伏して
『ったく…何でこんな味○っ○すみたいな学しか持ち合わせぬ粗暴な男が…』
「○噌か○す…」
『…お前いつまでそうしてるつもりだ?ほら、行くぞ』
「・・・何処に?」
『中国だ』

・・・続く・・・
250マアサ:03/08/10 08:22 ID:hw+wZzlu
楽しく読んでます!
次回からは海外編ですね。
それとも空港辺りでイベント有りでしょうか?
251名無しさん@ピンキー:03/08/10 12:58 ID:ylqQAiT1
>>249
sageろ。
あと改行がめちゃくちゃ見辛いからなんとかしてくれ。
252169 171の続き。:03/08/11 04:33 ID:LqthxvAr

『おかげでココ、幽霊マンションって呼ばれてしまってるんだけど、心外よね。こんな可愛い座敷わらしを捕まえて』
少しブルーになってる僕を無視して言葉を続ける座敷わらし。
…待てよ? ここって幽霊マンションで有名だったのか? だから安かったのか…。何だか騙された気分。
『でさ、最近はやはり姿を見せずに相手を驚かすのが流行りだしさ。直接出てくると恐怖感薄れちゃうでしょ?』
確かにそれは言える。昨日までは怖くて怖くて仕方なかったが、正体が目の前にいる今、まったく怖くなかった。
しかもこんなに可愛い女の子なら、ね。
真っ白いヒラヒラしたフリルが特徴的な服と、好対照な真っ黒い髪と瞳。足元は素足で…って、おしい! 
アヒル座りをしている彼女のスカートがめくれ、あとほんの少しでパンツが見えそうなのに!
『?? どうしたのかなあ? 私の話、聞いてる?』 「あ、はいはい、聞いてますキイテマス」
僕の心の内を読んだのか、頬っぺたをぷくりと膨らませて僕に詰め寄る彼女。
…って、今度は胸元がちらりと見えているよ! 思わず僕は語尾を裏返しながら彼女に答えていた。

『まったくもう…人の話はちゃんと聞いてよねっ。だからさ、お兄ちゃんが驚いてくれたのは大成功だったワケで…』
僕の様子を見て納得したのかしないのか、姿勢をもとに戻して延々と説教を続ける彼女。
おお! さっきよりもスカートがめくれて中のパンツが…パンツが……!
彼女にバレないように、少しずつ体を低くする。あと少し、あと少しで真っ白い…!
『あ〜あ、何だか久々に喋りすぎてノドが乾いちゃった。何か飲み物あったっけ?』
ぱっと立ち上がり台所に向かう座敷わらし。………ざ、残念。うっすらと見えていたのに……!
253169:03/08/11 04:33 ID:LqthxvAr

『はい、ジュース。ところでそういえばさ、私に何でここに住んでいるか聞いてきたけど、
そういうお兄ちゃんは何でここに住むようになったの?』
冷蔵庫からジュースを2個持ってきて、片方を僕に差し出しながらぴょこんと座り、僕に尋ねる彼女。
「えっと……まあ、会社から近かったし、安いし…って、おい」 『あははっ。鬼さんこちら♪』
答えながらジュースに手を伸ばす。が、彼女はすっとジュースを高く持ち上げ、楽しそうに笑いだす。
…子供か、あんたは。って、見た目はまるっきりそうか。これは乗ってあげたほうがいいのかな?
そう思った僕は、手を伸ばして彼女が最初に差し出したジュースへと手を伸ばす。
『あははっ、あと少し、あと少し〜♪』
笑いながらジュースを僕の手から遠ざけようと、体を大きく反らす彼女。
よく見れば、目の前にもう片方のジュースがあるんだけど、このままお遊びに付き合ってみるかな?
「っと……くっ」 『ほ〜らほら、あっと少し〜♪ …きゃっ!』 「はい、残念でした♪」
あと少し…あと少し…って。あ、こけた。軽く彼女に笑いかけながらジュースを奪おうとして…思わず固まってしまった。
何だかこの姿勢って、僕が彼女を押し倒しているように思えるんだけど。
ぴったりと体がくっついて彼女の温もりを感じ、何故か僕の心臓の鼓動が大きくなる。
目の前には怪訝そうにしている彼女のつぶらな瞳……。
『ちょ、ちょっとちょっと、重たいよ〜』 「あ…ゴ、ゴメン……」
くちびるをとがらせ、足をぱたぱたさせながら抗議する彼女。僕は体を起こし、彼女の手を引っ張りながら謝った。
254169:03/08/11 04:34 ID:LqthxvAr

『んっも〜う。すぐムキになって、子供なんだから〜』
コクコクとノドを鳴らしてジュースを飲みながら、僕に文句を言う彼女。
…おいおい、最初に始めたのはそっちじゃないか。大体どうみても彼女の方が……。
と、文句を言い返そうとして再び固まる。ス、スカートが大きくめくれあがって太ももと真っ白なパ、パンツが…!
『?? どうしたの? ジュース飲まないなら私が飲んじゃうよ?』 「あ…はいはい、飲みますノミマス」
どうやらまったく気がついてないようだ。僕は再び声を裏返させながら、ジュースの蓋を開け…

プシュゥッ!

顔面に思い切りジュースを浴びていた。
『きゃははっ、大成功〜!』
両手を叩いて喜ぶ彼女。何だか少し腹が立ってきた、かも。
『ね、お兄ちゃん、もしかして怒っちゃった? タオルあるけど、使う?』
少しムッとしている僕に気をつかっているのか、タオルをぱっと取り出して僕に差し出す。
ふうん。結構可愛いところもあるんだ。そう思いながらタオルを受け取り顔を拭いていたら…
何だこりゃ!? 手が真っ黒じゃないか!?
『あはっ、成功成功〜! お兄ちゃん、ホントに騙されてくれるね〜』
今度は笑い転げながら大喜びしている。………腹が立ってきたのは少し、どころじゃないかも。
255名無しさん@ピンキー:03/08/11 04:35 ID:gQbM7UM8
|∀・) イイ!
256169:03/08/11 04:37 ID:LqthxvAr
>252-254
ぽっかりと間が空いてしまった上に、
こういう半端ところで切ってしまってスマソです。
今度はもう少し早く現れ……たいです。
257名無しさん@ピンキー:03/08/11 09:13 ID:6Iw2SncD
>>256
がんがれ。期待してまつ
258アンフェスバエナ:03/08/11 16:19 ID:JJOg9ltl
249続きです

海外に行く事になったのは良いが、パスポートが無いことに気が付いた
「パスポートが無いけど?」
『こんなものを貰ったが?』
そう言って手渡されたのは二つのビザと一枚の在留特別許可だった
誰が発行したか知らないがありがたく受け取り、中国行きの飛行機に飛び乗った
飛行機の中で白澤は急に女の子になった
『雅人、あれ見ろ、人が小さいぞ!』
「ああ、そうだね」
一人やけにテンションの低い俺はしばらくその子供っぽい白澤を見てのほほんとしていたが急に白澤のテンションが一変した
『…』
「?…どうした」
『…気分が悪い…』
「酔ったのか?」
『…多分…』
259アンフェスバエナ:03/08/11 16:20 ID:JJOg9ltl
白澤は客室乗務員に連れられトイレへと向かい、帰ってきたときは真っ青になっていた
「おい…」
ここに来てこいつをなんと呼ぶか迷った
「おい、しろ」
単純な話だった、はくたくと書いて白澤、しろ、万事解決である
『……』
「お前だよ、おい」
『…………スモモ漬け…』
「?…すもも漬け?」
『………』
三十分後、あれっきり喋らなかったしろが急に立ち上がった
『血の匂いだ!』
「?」
客は皆寝ている、ここでの殺人は不可能というものだろう
しかし、念のため俺も立ち上がり辺りを見渡す、先ほどから痛烈なまでに血生臭い
「…何でこんなに臭いのに誰も起きない、客室乗務員も来ないんだ?」
『死んでるんじゃないのか?』
「…否定はしないさ」
操縦席へ向かう、誰も止めようとしない途中通るはずの客室乗務員の居るはずの部屋も誰も居ない
「…」
操縦席には誰も居ない
「…嘘だろ…」
『雅人、避けろ!』
「?」
振り返ると糸が飛んできていた
260アンフェスバエナ:03/08/11 16:21 ID:JJOg9ltl
思わずしゃがんで避けたので辛うじて命中は避ける事ができた
撃ってきた主は美しい女性だった
「……」
『……私だってあと10年もすれば…』
「阿呆か、水を通してよくと見ろ」
しろは言ったとおりに<日光の水>を通してみてから驚いてこっちを見ないで言った
『なにあれ?』
「多分、牛鬼だ」
牛の身体に、鬼の頭を持つ妖怪である、足音を立てず、ゴムのような柔らかな身体をしており普段は水の中に潜み、人間が近づくと飛び出して影を食らう
影を食われた人間は、死んでしまう
女の声をしており、美女に化けることもあるが、水に映るのは牛鬼の姿であるので見破ることができる
『よく分かるもんだな』
「まぁな」
相手が人型だとどうもやる気が起きないのが実情である
『お前がさっきまで読んでたのは占事略決?』
「ああ、回避術ぐらいならできるぞ」
『なら良い、どうせ落ちるんだからなこの飛行機』
そういうとしろは腕まくりをして走り出した
目の前で和服の女性と少女が舞うように戦う、映画の【英雄】でも見ているようだった
戻ってきたのはしろだったが随分と服がぼろぼろになっていた、体のあちらこちらから薄らと血が出ている
『服、新しいの買って』
「…生きてここを出て財布と相談してからな」
『ケチだな、雅人は』
何となく親しくなった気がした俺は嬉しくなりつつもそんなこと感じてる場合ではない事に気が付く
『どうする落ちても私は死なないが?』
「冷たい女だな、お前も」
261アンフェスバエナ:03/08/11 20:29 ID:JJOg9ltl
暑くなりましたね、怖い話も引き立つものですね…何書いてんだかなぁ…
まぁ、頑張りましょうお互い
駄スレでスイマセン
262名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:35 ID:6Iw2SncD
アンフェスバエナ氏
E-mailの所に sage と入れると下げることが出来るのでsageて下さい
下げないと広告が殺到してくるのでお願いしまつ
263名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:42 ID:6Iw2SncD
あと作品は

   ∧_∧ グッジョブ!!
 ( ´Д` )    n
 ̄     \    ( E)
フ     /ヽ ヽ_//
264アンフェスバエナ:03/08/11 21:09 ID:JJOg9ltl
『まぁな』
笑って椅子に腰掛けた
『う〜む…この高さはなぁ…』
「高いしな」
言いながら救命胴衣を着て微笑した
すると、窓を叩く音が聞こえた
「…誰だよ」
『おぬしのもう一人の使い魔だ』
そう言うと牛鬼の死骸を踏み潰して通り過ぎ、ドアを蹴破った
『行くぞ、雅人』
必死に椅子にしがみついて答えた
「ああ、もうどうにでもなれだ!」
二人して飛び降りるとナイスキャッチしたのはさっきの少女ではなく、金色に輝く一角の馬だった
「…麒麟…」
265アンフェスバエナ:03/08/11 21:10 ID:JJOg9ltl
麒麟は玄武、朱雀、青龍、白虎の中に、黄龍を追い出し入り込んだ瑞獣で麒麟を含めた五匹の聖獣を「五霊」とも呼ぶ
麒麟は、全ての毛属(毛を持つ動物)の長に位置する
麒麟は龍と牛の混血の子と言われ、その姿は龍の鱗と頭を持つ四足の獣として描かれ、先端に丸みを帯びた角を一本持ち、四足には牛の蹄を持つ、炎のような翼が生えた姿で描かれる事もある
彼は鳳凰と同様に極めて徳の高い幻獣で、生きた虫も殺さなければ、生きた草も踏まない
ある文献によれば麒麟の鳴き声は音楽の音階に一致し、歩いた跡は正確に円となり、曲がる時にも定規で測ったように直角に曲がると言う
「…何かかなり無礼な事してないか?」
『いえ、そんな』
「性格も誰かと違いとてもおとなしい…」
『あの…』
「えっと」
あたりを触ってみる、聖獣に触れるなど滅多にできないだろう
『あっ!あっ!』
「?」
『あぅ…』
『こら、変態雅人』
「なんだ、餓鬼」
弄り続ける
『あぁ!』
「?」
ようやく麒麟の変化に気が付く
「どうした?」
『其処は…御尻です…』
「…」
『変態、変態』
「…」
そのまま中国は新疆ウイグル自治区地図に着地したのであるが…

続く…と良いな、自分的には・・・
266あぼーん:あぼーん
あぼーん
267名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:39 ID:jijUXRhI
あ〜あ、広告がきちまってるじゃないか。
アンフェスバエナよ、書くのは構わんがとにかくsageろ!
それともわざとsageないのか?
268名無しさん@ピンキー:03/08/11 22:28 ID:6Iw2SncD
アンフェスバエナ氏
>>261にある駄スレと言うのは・・・・
スレと言うのはスレットと言うもので掲示板の中で区切られて
上がったり下がったりする話題の単位なのですよ・・・


またクドイかもしれませんが
E-mailの所に sage と入れると下げることが出来るのでsageて下さい。
そうしないと掲示板の中でスレットが浮上して広告の嵐が・・・・
広告はスレットの上の方を狙うのでお願いします。

作品は好きなので頑張って下さい
269名無しさん@ピンキー:03/08/12 01:47 ID:5TMa0/9D
ス、スレットって・・・なんだ・・・!?
270221:03/08/12 04:57 ID:K5zq9Wn2
反省のSS、いきます。

「ふう。ここなら釣れるかな?」
渓流釣りが趣味の僕は、道なき道を歩き続けてある沢に辿り着いた。
ここなら誰も人が来たことがなさそうだから、魚がいれば簡単に釣れそうな気がする。
「よい…しょっと」
石ころの裏に付いている虫をエサにして、流れが澱んでいる場所に釣り糸を垂れる。
ひょっとしたら、何だかとんでもない大物が釣れたりして…。
僕は期待に胸を膨らませながら、アタリを待った。

30分後――
「う〜ん。こんなに簡単に釣れていいのかな?」
すでに僕の魚篭の中には魚が一杯になっていた。
さて…と。早く帰って干物にでもしようかな? 今夜は酒が美味しく呑めそう。
などと考えながら、帰り支度を始める。
「あ、あのう…」
背後から不意に声がして、僕は手を止めて振り返ってみた。
すると、地元の人だろうか。薄い緑色の和服姿の女性がいた。
「お魚、釣れましたですか?」
「え、ええ、そうですね。久々の大漁です」
鈴を鳴らしたような声で釣果を尋ねてくる。僕は素直に答えた。
しかし…彼女は釣りをしに来た、って感じじゃなさそうだけど…?
「それで…できれば少し、お魚を分けていただきたいなと思うのですが、よろしいですか?」
「どうぞどうぞ。たくさん獲れたので、全然構わないですよ」
何だ、そういうことか。ま、たくさん釣れたし、少しくらい構わないや。
余らして腐らせたりしたら勿体無いし、魚が可哀相だから、ね。
「あ、ありがとうございます。それで……こちらを見ていただけますか?」
紫色の巾着を取り出す彼女。僕はそれを覗き込み…意識はそこで途切れた。
271221:03/08/12 04:58 ID:K5zq9Wn2
「……ん?」
目が覚めたとき、僕は両腕を前にやっている状態だった。…って、アレ!?
「な…何!? 何これ!?」
体の自由が利かず、思わず叫んでしまう。
僕は、目の前の木を抱きかかえた状態で、両手首を縛り上げられていた。
…いや、それよりも驚くべきことは、衣服を何ひとつ身につけていなかったことだ。
「あ…起きましたですか?」
鈴を鳴らしたような声がする。その方向を見ると先ほどの女性が立っていた。
「キ…キミなの? こんなことしたの!? 外してよっ!」
「えっと…。そうしたいのはやまやまですが、こちらにも都合がありまして……」
彼女に向かって叫ぶが、彼女は申し訳なさそうな顔をするだけで、戒めを解こうという気はない。
「お、おとなしくするも何も、こんな格好させられて…! む、むぶぅっ!?」
さらに抗議しようとするが、言葉が中断させられる。彼女に猿轡を咥えさせられたのだ。
「大丈夫です…。おとなしくしていただければ、すぐに終わりますから……」
そう耳元でささやきながら、彼女はゆっくりと僕の背後に回った。
「は、はにふるのひゃ!?」
「大丈夫です…。大丈夫ですから……。…よい…しょっと」
羞恥のあまりに顔を真っ赤にさせながら、必死に顔を後ろに向けながら叫ぶ。
だがそんな僕の動揺を意にも介さず、僕の腰を持ち上げて四つんばいの姿勢にさせる彼女。
そんな…。こんな山の中で女の人に弄ばれるなんて…!
「ええっと…これからは…と」
! いきなり僕のモノに電流を流されたような刺激が伝わる。
どうにか動く顔を下半身に向けると、彼女が僕の股間に潜り込み、モノを咥えている。
さらに彼女の湿り気を帯びた指先は、さわさわと袋と菊門の間、すなわち蟻の門渡りを撫で回す。
「ひゃぐっ! ぐっ! ぐうう〜っ!」
モノから伝わる刺激に耐えられずに声を漏らすが、縛り上げられているためにまともに声が出せない。
「……ぐっ…んんっ…。…だいぶ…大きくなりましたですね…」
と、彼女がモノから口を離してつぶやく。
そう、僕のモノは快感に抗えずに男としての正直な反応を示していた。
272221:03/08/12 04:58 ID:K5zq9Wn2
「さて…と。お次は……よいしょ…」
「ひょ…ひょっと、まひゃか!?」
僕の股間から顔を抜いた彼女は僕のお尻に両手を添える。
これから彼女が何をするかを想像して、思わずくぐもった叫び声をあげてしまう。
「…ちゅっ、ちゅぷっ、…ん、んんっ…んっ」
「! ん〜〜!! んん〜〜〜!!」
菊門から全身に伝わる刺激。そう、僕の予想通り彼女は僕の菊門に舌を這わせたのだ。
生まれて初めて感じる、くすぐったいような微妙な感触に身悶えし、声にならない悲鳴を漏らす。
「んっ、んんっ、んっ…っ…」
「あう…はう……」
さらに彼女は舌を細くさせ、菊門からさらに中へと舌を押し入れようとし、
逃げようと身をよじらせる僕の太ももに腕を絡ませ、もう片方の手で僕のモノをしごきだした。
「うんっ……ちゃぷっ、んっ、んっ、んんっ……」
菊門の中で彼女の舌がうごめく感触が伝わってくる。何だか…すごい気持ちいい……。
段々、頭がぼうっとしてきて何も考えることができなくなっていた。
「あふっ!」
思い切り情けない声をあげる。彼女が突然舌を抜いたのだ。
依然として、モノを優しくしごき続けてくれるけれど……正直、また菊門に刺激が欲しい。
その考えが無意識に現れているのか、自然と腰を動かして、彼女に腰を突き出していた。
「ん…ふんっ…。…っと」
ずぶっ。という音が聞こえた気がする。同時に菊門から伝わる刺激。
今度は彼女、指を差し入れてきたのだった。同時にビクンと全身を仰け反らしてしまう。
ゆっくりと指を出し入れする。こんな…こんなに気持ちいいなんて……!
手を縛られ、自由が利かないという制約も、快感に拍車をかけているんだろう。
無理矢理そう思いながら、僕は快感に身を委ねていた。
273221:03/08/12 04:59 ID:K5zq9Wn2
「あ……。ひゃ、ひゃめないで…」
と、いきなり彼女はぱっと僕から離れた。思わず情けない声を出す。
それくらい後ろの穴は、いや、彼女の攻めは刺激的だった。
「大丈夫…大丈夫ですから…」
背後から僕に覆いかぶさり、右手でモノを握りなおし、左手で僕の袋を優しく包み込む。
それだけで、僕は腰が砕けそうな快感を味わっていた。でも…でも…後ろが……!
「後ろの穴……。もう一度、よろしいですか?」
不意に耳元で彼女が囁きかける。まるで僕の心を見透かしたかのように。
思わず僕は、頭を何度も大きく頷かせながら、肯定を表していた。
袋を優しく弄んでいた左手の中指が、そっと蟻の門渡りをくすぐる。
背筋にぞくっとした刺激が走り、身を捩じらせてしまう。お願い! …早く…早く……!
焦らしているのか、菊門に触れはするが中には挿れてくれない。
もどかしさに再び腰を動かし始める。もう、もう狂っちゃう…!
「おねがひ…はひゃく…はひゃく…ひひぇて……」
涙をこぼしながら、彼女に懇願する僕。その言葉を待っていたのか、
彼女は一気に指を菊門へと潜り込ませた。
「………!!」
声にならない悲鳴があがる。
同時に彼女の右手のピッチもあがり、モノの先端から透明な汁が次々溢れていく。
「あ…あの…。気持ち…いい、ですか?」
「ひゃ、ひゃいこうでふ…」
再び耳元で囁かれる。僕は頭を地面に擦りつけながらも、どうにか答えた。
もう、何も考えられない! このまま…このまま…! 意識は再びそこで途切れた。
274221:03/08/12 05:02 ID:K5zq9Wn2
>>270-273
で、続く。しかし…今見返すとかなり見づらいな。
これじゃ反省になってない罠。
275268:03/08/12 06:34 ID:ng0JnuX+
スレッドだった・・・・・・逝ってきます

>>221
アンタ神だよ。
でも、>>271で目の前の木を抱きかかえた状態にして縛り上げられてるのに四つんばいの姿勢に
するのは至難の業だと思うぞ。

漏れもM属性があるらしく好きなので期待してまつ


276275:03/08/12 06:39 ID:ng0JnuX+
でも両手首だけ縛られてるから四つんばいの姿勢に出来るな・・・・。


やっぱり逝ってきます・・・・・・スマソ
277突然の訪問者様の大ファン:03/08/12 13:14 ID:H8WvfSzR
夏厨ならぬ夏SS書きが降臨するスレ広告なんて・・イイ!
これで突然の訪問者様が降臨してくれれば・・・!
278名無しさん@ピンキー:03/08/13 04:50 ID:nyfC0lvT
いたいけな女の子と人外の男の方が萌えなんだが、やっぱここじゃダメだよね
279名無しさん@ピンキー:03/08/13 09:16 ID:iTQF45td
>>278
イタイ気のある女の子と外人の男の話ならなんとか。
280名無しさん@ピンキー:03/08/13 09:39 ID:3SDAue1u
>>279
「ほーっほっほっほ、さぁ私の靴をお嘗め!」
「Oh! クツを嘗めるのは、クツーでーす」

 ……こんな感じでつか?(違う気がする
281名無しさん@ピンキー:03/08/13 12:02 ID:TnweEBeJ
>>279-280
コーヒー拭いてもたw
282名無しさん@ピンキー:03/08/13 12:24 ID:0YiAoXUP
つか馴れ合いうざい。
283アンフェスバエナ:03/08/14 05:16 ID:6dEh9k8Z
>282・君もだ
284名無しさん@ピンキー:03/08/14 11:38 ID:b95rtcLb
>283
つかつか、あれを馴れ合いとか言う時点でただのアホじゃん。
放置が1番。

それよりも、続きが興味津々なんで期待してまっせ〜。
285221:03/08/15 08:03 ID:pM7iXg99
>>270-273の続き

「う……うん…?」
「よかった…目を覚ましましたか」
目を覚ましたとき、僕は仰向けに横たわっていた。
と、鈴を鳴らしたようなさっきの女性の声。
ゴンッ
反応して思わず飛び起きてしまうが、狭い洞窟のようで思い切り頭をぶつけてしまう。
「…………」
「あ…! だ、大丈夫ですか?」
あまりの痛さに声が出せない。そんな僕を優しく彼女が気遣ってくれるが、
さっきまでの仕打ちを思い出して、手を振り払ってしまう。
そのとき、手首を見てみると包帯が巻いてある。……いったい、これって…?
「そ…それは……申し訳ありません。さきほど私が縛っていたせいで、血が出ていたのです。
でも、薬を塗っておいたので、じきに治ります」
本当に申し訳なさそうな声でつぶやく彼女。そんな表情を見て僕はぺたりと座り込む。
いったい…さっきのは、なんだったの?
「えっと…その……実は…私は人間ではないのです…」
……は?
「私は……この川に住んでいる河童なのです」
…かっぱ…。って、思わず某カード会社のCMを思い出すような声を出してしまう。
で、その河童がどうしてあんなことをいきなりし出したんだ?
まさか、川の主ってことで、魚を取りすぎた僕にお仕置きをする、とか?
「い…いえ! ち、違います! そうでは…ありません…!」
そうじゃないのなら、どういう理由があるっていうんだよ…。
286221:03/08/15 08:04 ID:pM7iXg99
「じ…実は……これを…取り出すため、に………」
かなりの時間、お互いが沈黙していた。
が、決心がついたのか、ふうと息をつきながら彼女は懐から丸い小さな玉を取り出した。
何…これ?
「これは…尻子玉という、河童の卵、なのです」
顔を真っ赤にさせて俯く彼女。何だか…凄く可愛いんですけど。
って、何!? 河童の卵!? 思わず大声で叫ぶ僕。河童って卵で増えるんだ…。
「も、申し訳ございません! あんな…あんな方法で無理矢理なコトをしてしまって!
どうか、どうか許してください! 私はどうなっても構いません!
でも…でも、この尻子玉だけは…どうか!」
震えながら土下座をする彼女。別に怒っているわけじゃないんだけれど、さ……。
「……あ、あの……むぐ…むぐうっ…」
彼女は突然、僕のモノを頬張りだした。って、何するの! いきなり!
「私には…何もありませんので……この身を差し出すしか、ないのです…。
どうか、どうか許してください……」
モノから口を離し、泣きそうな顔で僕を見上げて離しかける。最後の方は消え入るような声で。
……そう言われると、何も言えないのですが。
「許して…くださらないですか? どうすれば、許してもらえますか?」
僕の沈黙を怒りと思っていたのか、涙をこぼしながら俯いてしまう。
何だか……凄く、イイ…。
「怒ってなんか…いませんよ…」
「……え?」
軽く抱きしめながら語りかける。心底驚いた表情で僕を見返す彼女。
そう、怒ってなんかいやしない。それどころか……。
287221:03/08/15 08:05 ID:pM7iXg99
「うん…っ…」
彼女のくちびるを奪い、ゆっくりと押し倒す。と、彼女も僕に両腕を回してきた。
「それで、お願いがあるんだけれども…」
「は、はい!」
長いくちづけが終わり、彼女に尋ねる。
彼女は顔をぱっと上げながら元気に返事をする。う…何だか…言いづらいんだけど…。
「あ…あの、さ…できれば……さ、さっきみたいな…こと、
してほしいな、とか思ったりしちゃうんだけど……」
顔が熱くなるのが分かる。…でも仕方ないよ。あんなに…あんなに良かったんだから……。
「え…と……。よ、よろしいのですか? 本当に…?」
目を丸くして、尋ね返す彼女。だって…だって……。
「わ、分かりました……。でも…本当は…私も、恥ずかしいのですが……あなたのためなら…」
再び顔を真っ赤に染め上げる彼女。…でも、人のことは言えないよね。
僕も多分、顔は真っ赤になってると思う。
「ん……しょっと…」
突然、彼女の左腕が縮んだ。な、何がどうなっているの!?
「あ…心配なさらないでください。河童の腕は一本に繋がっているので、
片方の腕を伸ばすともう片方の腕が縮んでしまうのです」
そ、そうなんだ……。び、びっくりした……。!
思う間もなく体をビクンと震わせる。
彼女の右手が僕の菊門周囲を優しく撫で始めたからだ。
「お…お願い…は、早く……」
「ま……待ってください…。ば、場所が見えなくて…」
思わず口走る僕に彼女が答える。
そんな彼女の姿もまた、僕の興奮を引き立てる材料だったのかもしれない。
すでに僕のモノは完全に固くなり、彼女の太もも周辺をピタピタと叩いていた。
「…あ…うっ……!」
やっと…やっと指が菊門を探り当てた…! 思わず悲鳴がこぼれてしまう。
288221:03/08/15 08:05 ID:pM7iXg99
早く…早く挿れて……!
「…しょ…っ…と…」
あ…ああ…か、彼女の指が…中に……中に…。
腰が無意識のうちに動かしだす。だが、僕はそっと感謝の気持ちをこめて再び彼女にキスをした。
「すごい…すごい気持ちいい…よ…。キミも…キミも気持ちよくなってね…」
くちびるを離して耳元でささやく。彼女は一瞬、体をピクリと震わせるが、
ゆっくりと頷いた。僕はモノを彼女の割れ目に擦りつけた。
「あ…あん…あんっ! き…気持ち…気持ちいいです…!」
下半身を仰け反らせながら喘ぎ声を出す彼女。
僕が体を起こして彼女の下腹部をよく見ると、人間の女性と変わりなく、
割れ目の上にあるクリトリスが、すでに固く起き上がっていた。
どうやら、さっきはモノでこれを刺激していたらしい。
面白くなった僕は、モノをクリトリスに擦りつけ続ける。
「そんな…! そんなにされると私! 私!」
彼女は全身を震わせながら叫びだす。もちろん、僕の中に入っている指も例外ではない。
「僕も…僕も…もう、もうダメ! もうダメだよ!」
「きて…キテください! 私に…私に……!」
叫び声がシンクロしたかと思うと、僕は全身を痙攣させながら、
モノから吹き出る大量の精液で彼女の体を汚していた。
289221 反省文終わり:03/08/15 08:06 ID:pM7iXg99
「本当に、いいの?」
僕は思わず問い返した。彼女は、住み慣れたここを捨て、下界に行くのだという。
ここの方が余程住みやすいと思うけれどね…。
「いいんです。河童はひとつの場所に一人しか住めません。
今去るか、後で去るかの違いですから」
ふうん。そんなもんなんだ。
「…それに、アテもなく彷徨うよりも、あなたのそばにいたほうが……」
そっと僕に腕を絡ませる彼女。僕は顔を真っ赤に染まらせながら歩き出した。
帰り際に川の方を振り向くと、彼女が尻子玉を隠したあたりの場所がキラリと光ったように見えた。
まるで、”母さんを頼みます”と言っているかのように………。
290名無しさん@ピンキー:03/08/15 08:42 ID:Vod7REmO
河童来たぁ!
あの場合は後ろを攻められながらも挿入したのかな?
それとも擦って果てたんですかね?
ともかく萌えました!
291山崎 渉:03/08/15 16:52 ID:7WSqfyM8
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
292名無しさん@ピンキー:03/08/18 18:04 ID:XBO7pNiZ
保守
293名無しさん@ピンキー:03/08/20 04:05 ID:LLM/QMrL
保守
294名無しさん@ピンキー:03/08/21 16:26 ID:i2PlSk6A
このスレって、原型が女の子でなくてもいいのかな?
295名無しさん@ピンキー:03/08/21 17:07 ID:FHQrFrdQ
>>294
OKだと思うよ。
296名無しさん@ピンキー:03/08/21 21:30 ID:0P3W5iXK
つまり、原型が男のコ…:y=-( ゚д゚)・∵;;


冗談だ…よ…
297名無しさん@ピンキー:03/08/21 23:15 ID:CI3HqMt6
それともツクモ神みたいに原型が櫛とか下駄とかだったり?
298SS保管庫の素人”管理”人:03/08/21 23:56 ID:eq2BZYbU
http://a d u l t.csx.jp/~database/index.html
当方の保管庫にこのスレのSSを収蔵しました。
自分の作品を転載して欲しくない方は仰って下さい。削除します。
正式に作品名、作者名を付けたいという場合も仰って下さい。
誤字脱字、リンクミスなど発見されましたらご指摘下さい。
299名無しさん@ピンキー:03/08/22 08:33 ID:46/64ECR
>>296
それいいかも。男の子が何かのきっかけで女の子になっちゃって元に戻るには他の男と何回以上しなくてはならないとかの設定で。
300名無しさん@ピンキー:03/08/23 01:21 ID:QzcaNOP6
保守のため上げます
301名無しさん@ピンキー:03/08/23 04:13 ID:e98AH2uc
書き込みがあれば、上げなくても保守されてるから
302名無しさん@ピンキー:03/08/23 19:55 ID:4p/XjMJh
お盆を過ぎた途端にSS書きがいなくなってしまった。

まさか、ここのSS書きの人達って本当に?
303名無しさん@ピンキー:03/08/23 20:00 ID:+9MnZUMN
>>302
逆に、還ってきた幽霊娘とイチャイチャしてて書き込む暇がないのかもw
304名無しさん@ピンキー:03/08/23 22:45 ID:XAesXbJg
>>303
そのイチャイチャの体験談を
誰かSSにして投稿してくれないかな
305名無しさん@ピンキー:03/08/23 23:14 ID:8PvLq9Lt
>>304
まさかとり憑かれて生気を吸われて昇天なさったかな?
306名無しさん@ピンキー:03/08/23 23:19 ID:Sbv7ruLC
169さんの座敷わらしものと、
山から何かを連れてきた206さんの続きが読みたい。
307206 208のつづき:03/08/24 20:39 ID:s2xVp9sO

「ふう…疲れた…眠りたい…」
食事を済ませ、家に帰ってきた僕たち。
…実はファミレスからどうやって帰ってきたか、よく覚えてないんだけども。
フラフラしながら荷物を持って家の中に入ろうとする僕。
嗚呼、柔らかいベッドと心地良い眠りの世界が呼んでいる……。
「ああそうそう、今日撮影した写真、明日同好会に見せに行くから、
今日じゅうに現像しておいてね」
……天国への階段を歩もうとした途端に、現実という奈落へと突き落とすこの一言。
母が本当に地獄の番人か何かに見えてきた…。
現像ではなく、印刷です。そう答える気力すら、僕には残っていなかった。

ガタッガタガタガタ……ピーーーッ
部屋に響く怪しい物音――。と、言ってもプリンタを起動させてるだけなんだけどね。
えっと…カードを取り出して…パソコンに入れて…っと…。
眠たさが限界に来ているせいか、手つきもおぼつかない。
全選択して…印刷設定して…スター……… そこで意識は途切れていた。
308206:03/08/24 20:39 ID:s2xVp9sO

「ちょっとちょっと、起きなさいよ!」
突然女の人に肩を揺り起こされて目が覚めた。
…って、パソコンの前で眠ってたのか…。で、ゆっくりと振り向き、
「ん? キミ誰?」
思わず起こしてくれた相手を見てつぶやく。少なくとも母ではない。
え? 母ではない女の人? ……すると、まさか…幽霊?
じゃあ、さっきのファミレスでの出来事ってやっぱり…?
「何寝ぼけているのよ! あなた私をこんな場所まで連れてきて、どういうつもり!?」
は、はあ? 連れてきた!? いったいどういうこと? 祟られるようなこと、してないよ!?
「とぼけないでよ! 大体誰が幽霊よ、まったく失礼ね。私は花の精霊のアヤメ!
あなたが私を、その変な機械に閉じ込めて、ここまで連れて来たんじゃないの!」
怒りながらデジカメを指差す彼女、アヤメ。う〜ん、本当に精霊なんているんだ。
「そうそう。そもそもこの世のありとあらゆる植物には精霊が宿っていて…
…って、何でそんな話になるのよ! なんとかしてよ!」
なんとかするって言ってもな〜。
とりあえず夜だし、家族が起きだすかもしれないから、静かに話そうよ。
「……。あなた、自分が何をしたか、分かっているの?」
静かな声って、何も低音を利かせなくてもいいのに…怖いです。
309206:03/08/24 20:40 ID:s2xVp9sO

「怖いも何もないでしょ。原因はあなたなんだから」
機械に閉じ込める…ねえ。でも、そうだとすると、どうやって出て来たの?
「そう…ね。多分、これのおかげだと思うけど」
ぴらりと一枚の紙切れを掲げるアヤメ。
えっと…それって確か……。ああ、そういえば印刷したまま眠ってたっけか。
どれどれ…うん、見事な花が綺麗に撮れている。
「綺麗? 当たり前でしょう。何と言っても、私が宿っていたんだからねっ」
なるほど。宿っている精霊によって咲き方が違うんだ。
…相当元気な花なんだろうな……っと、これは口に出したら殴られる。
「そうねえ。だからさ、この隣の花はね、宿っている精霊がルミって言うんだけどさあ、
おどおどした性格が影響してしょんぼりしてるでしょ?」
ちょっと後方に写っている花を指差して喋りだすアヤメ。
はっきり言って、僕に花の違いなんて分かりません。母ならともかく。
310206:03/08/24 20:41 ID:s2xVp9sO

「……それでさ、この前もルミったらね、……あ、ああああ!!」
散々チャコがどうした、ハルナがどうした、ルミがどうしたとか語り続けるアヤメだが、
突然何かを思い出したように叫びだす。…お、お願いだから、静かにして…。
「じょ、冗談じゃないわよ! うっかりあなたの口車に乗せられていたけれど、
全然話が前に進んでないじゃないの!」
口車って…全然違う話題で盛り上がっていたのはそっちじゃないか。
でも…そういえば、何でアヤメだけここにいるのかな?
現にアヤメが宿っている以外の花も撮影していたのに…。
「そういえばそうねえ…。あなた、私に何か呪いでも掛けた?」
ころりと表情を変え、僕に再び詰め寄ってくる。…う、胸の谷間が…。
…って、そうでなくて。何故アヤメだけがここにいるんだろう?
そう思った僕は、カードの中身をパソコンで見てみた。
「何か、分かった?」
不安そうな顔でディスプレーを見つめるアヤメ。
と、横を見ると、アヤメの大きな胸が丁度目の前でゆらゆらと揺れていた。
…触ったら、絶対殴られるだろうな。
心の中でそう思いながらも、視線はどうしても外すことができなかった。
311206 つづく:03/08/24 20:42 ID:s2xVp9sO

「ちょっと、どこ見てるのよ? ちゃんと調べてよねっ」
少しむっとした表情で僕を見るアヤメ。はいはい…っと。
えっと…アヤメの花は、最後に撮影したものだったか…。
っと…最後に撮影…? 確か、最後に撮影したときって……。
「最後に撮影? それがどうかしたの?」
椅子を回転させながら考える僕の両頬を掴まえ、再度問いかけるアヤメ。
…首がゴキンと鳴りました今。…正直言って、気が遠くなりそうです。
最後に撮影したときは、確か電源が途中で切れちゃったんだよね。
だから、もしかしたらその影響で、精霊を閉じ込めることになったのかな…?
「あのさ、何でさっきから変なトコ向いて話しているのよ?
こっち向いて話してよっ」
アヤメが僕の頭を両手で抱えながら顔を向けようとする。
同時にグキリという音が聞こえ…聞こえたところで意識は違う世界に向かっていた。
嗚呼、綺麗な妖精さんがお花畑で呼んでいる……。
312名無しさん@ピンキー:03/08/26 00:31 ID:MOxFLacz
>>206
も、萌えたぜ…。

つづき期待してまつー。
313名無しさん@ピンキー:03/08/26 20:13 ID:ZDaxrqbQ
突然の訪問者さんの続きがひじょ〜〜〜〜〜〜〜に気になっているのですが、
今彼は何処にいらっしゃるのでしょうか?
314名無しさん@ピンキー:03/08/26 21:42 ID:i/AaIdfl
あちらの世界に引き込まれたようです・・・。合掌・・・ちーん。
315名無しさん@ピンキー:03/08/26 21:47 ID:qhDpehOE
座敷わらしタン ハァハア
316名無しさん@ピンキー:03/08/27 14:15 ID:/+B3R9er
突然の訪問者氏も来ないけど、アンフェスバエナ氏も来ないな。
317名無しさん@ピンキー:03/08/27 14:25 ID:p0Jz3eP0
誰か真夏の雪女を書いて下さい。
318名無しさん@ピンキー:03/08/27 14:42 ID:DoqNUIi/
「山最高ッ!!」
半ば強制的に自分を納得させるように叫ぶ。
真夏の山は意外に強かった。来なきゃよかった。

俺が今登っている山は、古くから様々な伝承の残る雪山だ。
・・・しかし、真夏は雪が溶け、草の生えない山肌が露出するばかりである。
何をトチ狂ったのか忘れたが、俺はその真夏の山に挑んだ。そして負けた。
「・・・やってられるかァァァァ!!」
気温は30度を超えている。他に登山客もいない。なぜなら俺迷ったから。
俺は怒り気味に石を蹴った。
蹴り上げられた石はバウンドしながら下へ落ちていく。
その時・・・
「痛っ!」
という声が聞こえたと同時に、何かが倒れるような音。
・・・誰かに当たった!?しかも・・・声が女っぽかった・・・。
俺は慌てて声の方へ向かった。
319名無しさん@ピンキー:03/08/27 14:43 ID:DoqNUIi/
案の定、声の主は女性だった。
女性と呼ぶよりむしろ少女と呼ぶのがふさわしい。ていうか可愛い。
今時珍しい和服に身を包んでいる。
しかも、生地がまるで雪のように白く、太股が見えるくらい裾が上がっている。
倒れているため、ちょっとでも覗けば簡単に中身が見えそうだ。
まあそんな事を気にしてられるはずもなく、急いで駆け寄ってみた。
石が当たったような痣が額にあったが、倒れた原因はそれではないらしい。
「うっ・・ううっ・・・」
まずい、脱水症状を引き起こしかけている。
おそらく、この日差しに耐え切れずに倒れてしまったんだろう。
・・・・もしかして、追い討ちかけたのは他でもない俺か?
いやいや、そんなはずはない。間違いなくない。
俺はその少女をいわゆる「お姫様だっこ」で抱え上げると、日陰を探して走り回った。
320名無しさん@ピンキー:03/08/27 14:44 ID:DoqNUIi/
>>317
即席で書いてみた。
出来については即効なので適当。
続けるか?これ。
321名無しさん@ピンキー:03/08/27 14:54 ID:p0Jz3eP0
>>320
是非お願いします。
322320:03/08/27 14:58 ID:DoqNUIi/
>>321
OKィ・・・即席で仕上げるから出来は期待しないでくれよな。
323317:03/08/27 18:39 ID:bulh4PZ3
>>322
嬉しいッス!

雪女との恋愛譚は、たいてい冬が終わればジエンド。
真夏から始まるなら別れの恐れはないかな?
324名無しさん@ピンキー:03/08/27 19:00 ID:jGXj7UiS
この流れに乗って俺もリクエスト

初めての男狩りに挑戦する生娘の女郎蜘蛛のお話を。
意地悪な男に捕まってしまった現代版の羽衣の天女のお話を。
うっかり血をかけてアルラウネを孵化?させてしまって「パパ」と懐かれるお話を。
「あなたが勇者です」いきなりバルキリーに押し掛けられてしまった平凡なサラリーマンのお話を。
先祖返りでいきなり耳と尻尾が生えてしまった犬娘と幼馴染みのお話を。

誰かプリーズ
325320:03/08/27 19:11 ID:ssSFfh+1
>>324
バルキリー?個人的にはYF-19が好き・・・・じゃなくて。
そのバルキリーか犬娘、現在作成中の雪女が終わったらやってみよう。

雪女は今日か明日に半分投下できればいいな・・・
326名無しさん@ピンキー:03/08/27 19:53 ID:LNxbyhlq
>>325
人外スレの320はバケモノか!? w

よくこんな即興で書けるもんだなあ。
文章も書き殴った感じじゃなくてテンポの良い読みやすい文だし。

ところでバルキリーって正式にはどう表記するんだろう?
ヴァ(バ)ルキリー、ワルキューレ、ワルキュリア、どれが…
327名無しさん@ピンキー:03/08/27 20:21 ID:CnQ/H6r+
そんなの各国の発音なだけでどれでもよろし。
一応北欧モノだからワルキューレというのが一番好きだが。
328名無しさん@ピンキー:03/08/27 20:37 ID:Ys3xA0i+
>>320
(書くのが)早い(読み)安い(場面の展開が)うまい
他にも作品を公開している人ですか?

>>324
ここに押しかけワルキューレの話あります
しかし主人公はサラリーマンではなく子供(15才)なので要望のものとは違います

Moolich→お話(18禁)→戦女神は居候
ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~moolich/index.htm

>>326
言語によって発音も変わるのでどれが正解ということはないかと思います
個人的にはワルキューレ。兜に羽が付いているゲームのやつで。
329デューク・エリントン:03/08/27 21:29 ID:wD/gfEA8
俺が乗ってる奴の試作型かッ!
…すみません、ひっこんでます。
330デューク・エリントン:03/08/27 21:30 ID:wD/gfEA8
あ、>>325へのレスね。
331320:03/08/27 21:54 ID:UlIUmVUE
>>326>>328
おいおい、そんなに言われると照れちゃうな。
                  O←>>326
                 ・’
      _O アリガトー ・’
       ノ\/・’ヽ∵.
        │ _ノ ヽ
            〉
    ○
   .∵  ● ノ アリガトー
   ':.  | ̄
_| ̄|  / >
>>328
まあそれはいいとして。
作品は別のスレでも一つやってる。ていうか、その作品が2chデビューの作品アル。
まだ投稿したばっかりアル。正直緊張してるヨ。

とりあえず。雪女編、出来てることまで投下行くよ。題名も適当につけてみた。
わかる人はニヤリとしてくれ。
332320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/27 21:55 ID:UlIUmVUE
走り回ってしばらくが経って、ちょうどいい岩陰を見つけた。
俺はそこに少女を横たわらせると、タオルを取り出す。
そいつを水で濡らせて、額の上に置いた。頭の下にクッション代わりの物も置いておく。
脱水症状を起こしているため水を飲ませようとするが、意識がはっきりしてないのか飲まない。
仕方なく俺は水を自分の口に含み、口移しで飲ませた。
「んっ・・・ゴクッ・・・」
水分を取って、こうして休ませれば直に回復するはずだ。
・・・それにしても、なんでこの娘はこんな服装で山に居るのだろうか。
どっかに村とかあんのか?単に遊びに来ただけか?
俺が考えても仕方あるまい。そう結論づけて、その事は特に気にしない事にした。
333320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/27 21:56 ID:UlIUmVUE
「んっ・・・」
しばらくして、少女が目を覚ました。
だるそうに上体を起こすと、不思議そうに周囲を見渡す。
「あれ・・・?ここ、どこ・・・?」
「大丈夫?」
俺の声に反応し、こちらへ視線を向けてきた。
なにがなんだかわからない、といった表情でぼうっとしている。
「あなた・・・誰?」
どう説明しようか一瞬迷う。
素直に「石ぶつけて止め刺しちゃいましたゴメンナチャイ」とでも言おうか。
そんな言い方する奴なんかいないな。頭のネジ飛んじゃってるわ。
とりあえず、石をぶつけてしまった事は伏せて、「倒れていたのを見つけて、ここで休ませた」
と説明した。
「ほんとに?ありがとう!」
少女はそれを聞いた途端目をキラキラさせながら言った。
・・・ちょっと罪悪感を感じております。
ともあれ、その少女の体調は回復したようだ。
まさに、終わりよければ全て良し。うん、使い勝手のいい言葉。
334320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/27 21:56 ID:UlIUmVUE
「それじゃ、俺はこれで」
いつまでもこの娘の周りにいても仕方あるまい。
俺はそう考え、その場を立ち去ろうとした。しかし、足を踏み出した瞬間に
何かに服を引っ張られるような感触。
・・・案の定、少女が俺のズボンの端を握っていた。
「お礼・・・したいの」
少女が俯き加減に呟く。お礼と言われても・・・俺はそんなのを求めてやったわけじゃない。
そう口に出そうとした瞬間、少女が表情をパッと明るくして顔を上げた。
「そうだ!私の家に連れていってあげる!」
「いや、そこまでしてもらわなくても・・・」
と言い終えるより早く、少女の口の方が動いていた。
「まず、目をつむって」
まあいいか。何故目をつぶるのかは分からなかったが、ここは少女の言葉通りにしておこう。
俺はその場で目をつぶり、次の言葉を待った。
335320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/27 21:56 ID:UlIUmVUE
「そのまま前に二歩進んで」
言われるまま進む。
「次は後ろに二歩」
下がる。何をさせたいんだ?
と抗議する間もなく、次の指令が飛んできた。
「左に一歩、右に一歩を交互に一回」
・・・あれ?このやり方、どっかで聞いた事あるような・・・
「最後に、左足を前に出してから、右足を出すと同時に飛んで!」
・・・上上下下左右左右BA?コナミコマンドですか?・・・じゃなくて。
俺が記憶の中からその答えを出した時には、既に右足で踏み出していた。
軽く跳躍する。普通なら、そこで地面に足がつくのが当たり前なのだが・・・
「うわっ!?」
妙なふわりとした感触。俺は、一瞬まるで宙に浮いたかのような感覚を得た。
間違いない。この目をつぶって、指示された歩き方をする方法。
あの有名な「陰陽師」の「源博雅、堀川橋にて妖の女と出会事」という話で
水蛇の家から安部晴明が源博雅を出す時に行った法だ。
336320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/27 21:57 ID:UlIUmVUE
「はい、もう目を開けていいよ」
言われて目を開けた瞬間、目の前に信じられない光景が広がっていた。CMのあとすぐ!
・・・冗談はおいといて。
目の前に広がっていたのは、まさに文字通りの「銀世界」だ。
真夏にこんな光景が見られるのは、北の方の国くらいだろう。間違ってもマンセー大国じゃない。
足の下に、確かな雪の感触。幻覚でもなんでもない事の証明だ。
少女の様子はと言えば・・・ってあれ!?
俺のそばで確かに俺に指示を出していた少女は、どこにもいなかった。
代わりに立っていたのは、さっきの幼い――13くらいだっただろうか――の少女ではなく
17、8といった外見の「女の子」である。しかも美少女。
服装や雪のような白い肌、そして銀という色を象徴したような髪は変わっていない。
変わっていたのは、髪が腰ほどまで伸びているということと、背の高さが俺より少し低いくらいに
なっているということくらいだ。つまり、背も伸びてる。
337320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/27 21:57 ID:UlIUmVUE
女の子はそれを知ってか知らないか、ニコニコして俺を見ている。
「ね、驚いた?」
わくわくと期待に目を輝かせて聞いてくる女の子に、俺は冷静に反応した。
「うん、驚いた」
「驚いてないじゃん・・・つまんないの」
ぷうっと頬を膨らませるその姿は、可憐というよりおてんばって感じだ。
女の子は更なる策をひらめいたのか、口元をニヤリとさせた。
「ねぇねぇ。私って実は、雪女なんだよ。ほら、見て見て」
女の子が手を突き出すと、手のひらの辺りから吹雪が出ているではないか。
「すげえ!こりゃおどろいた!」
棒読みである。
女の子はまたも頬を膨らませた。
「なによぉ、全然驚かないじゃない」
「悪い悪い、つい嬉しくてさ」
338320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/27 21:58 ID:UlIUmVUE
俺が笑いながら言うと、女の子が逆に驚いた顔になった。
「・・・嬉しいって?」
「いや・・・俺、子供の頃からずっとそういうの信じてたからさ。ほんとにいたんだなって」
こめかみの辺りをポリポリかきながら答える。
「へ〜。意外と純粋なんだね」
人の人生を知ったかのように言われても困る。ていうかイラつく。
まあそこは大人の器量で流してやりながら、俺は女の子に名前を聞いてみる事にした。
「君は、名前なんていうの?雪女でも、あるでしょ?」
・・・ここで「どーせユキメだろ?」とか思った奴、お前は頭が足りんな。
「・・・さつき」
女の子・・・さつきは、少し恥ずかしがりながら答えた。
「さつきか。女の子らしい名前だな」
「当たり前じゃない。じゃ、貴方の名前は?」
個人的には、ここで「さつきが女の名前で何が悪いのよ!私は女よー!」とでも・・・脱線するので
控えときます。
「俺は徹。ちなみに苗字は日山ね」
「徹・・・徹ね。うん、わかった」
その響きを確認するように何度か口に出してから、さつきは答えた。
339320:03/08/27 22:00 ID:UlIUmVUE
とりあえずこんなもんで。
これからも区切りがいいとこまでかけたら順次投下していくつもり。
・・・段々内容の質が落ちてる事には言及しないように。即席なんだから。熱湯三分なんだから。
340名無しさん@ピンキー:03/08/27 22:41 ID:Jd/M3obE
グラッチェ!
会話のテンポが絶妙です。
続きに激しく期待です。
341名無しさん@ピンキー:03/08/28 01:29 ID:YR20VFdm
そうか、冷気分が不足すると体が縮んでしまうんだな。
ということは、ドライヤーを当てたらようじょに…


>>324
先祖返りで、男の精気を吸わないと生きていけない体質になってしまった内気な娘さんてのがいいなあ。
処女で男性恐怖症気味なサキュバスとか。

「まあ、お漏らしなんかしちゃったの? イケないコね・・・。いいわ、こちらへいらっしゃい・・・・」
彼女は優しい笑みを浮かべながらガラスを開け、僕をそっと抱きしめる。その姿は下半身は普通の人間に戻っている。
僕は抵抗ひとつできずに、彼女のなすがままに部屋の奥へと連れて行かれた。

「さあ、こんな汚い物脱いじゃって。私が綺麗にしてあげる・・・」
その微笑みを崩さずに鼻歌を歌いながら、優しく僕の服を脱がしにかかる彼女。
すでに頭の中で何かが切れている僕は、彼女が時々「腕をあげて・・」とか「腰を浮かせて・・」
などと言う言葉に、傀儡のように従うだけだった。

「さあて、これで体も綺麗になったし、ゆっくりと温まろうか?」
お互いの体についた汚れを洗い流した彼女が、僕にのしかかりながら言った。
依然として心ここにあらずと言った僕は、ただコクンと頷いた。

「ぺろ・・・ぺろっ・・・はあ・・・・はあ・・」
舌を伸ばし、僕の乳首を優しく舐めあげる。その舌は人間のそれと違ってかなり細く、先端が二つに分かれている。
そんな舌の愛撫が続いているうちに、僕の乳首は敏感に反応し、硬度を増していた。

「くすっ・・・どうしたの? 固くなってきたよ・・?」
彼女は僕の体の変化にいち早く気がつき、上目遣いに僕を見つめながら語りかけてくる。
34388:03/08/28 04:42 ID:s2JhtcNo

「もうっ・・・・無愛想なんだから。・・こちらも無愛想なのかなあ?」
返事がない僕を見て、軽くむくれたような声をあげながら、体を後退させていった。

「うふふっ。こちらのほうは元気になっているみたい、ね。でも、ちゃんとムケてないんだ。私が剥いちゃうよ・・」
言うが早いか、彼女は自らの舌をモノと皮の間に潜り込ませて軽く上下に動かす。
そのとき、何とも言えない快感が全身を駆け巡り、思わず腰がビクンと震えた。

「あはっ。キミの弱いとこ見っけ。・・しょっと・・・・」
腰の動きを見て、嬉しそうに舌を動かし続ける彼女。
それに合わせてモノを覆っている、弛んだ部分の皮が動き、連鎖反応のように腰が知らず知らずに動きだしていた。

「さあってと・・。そろそろ頂いちゃおうかな〜」 「え? い、いや・・・」 「うふふっ。大丈夫大丈夫」
顔をあげ、僕の方を悪戯っ娘の目で見つめる。
一瞬、脳が拒否反応を起こしたが、彼女に宥められ、その優しい目を見た途端、拒否反応は遥か彼方に消えていた。

「んぐっ」 「! ・・・きゃ! ぐっ・・・!」 「あらあら、女の子みたいな声あげて。可愛い〜」
彼女は声と同時に細い舌を尿道口に差し入れる。
突然襲ってくる痛さに悲鳴をあげてしまうが、彼女はその反応を見て面白そうに笑いながら更に奥へと舌を伸ばしてくる。

「い、痛い・・・・痛い・・よ・・・」 「くすくすっ。大丈夫、痛いのは最初だけなんだから・・・」
下腹部を襲う痛みに耐えかねて嗚咽の声を漏らす僕に、彼女は優しく見つめながら答え、舌をゆっくりと前後に動かしてきた。
34488:03/08/28 04:43 ID:s2JhtcNo

「はあ・・・・うっ・・んっ・・」
あれからどのくらい経ったか、彼女の舌は僕の尿道口の中で前後に蠢いている。
だが、段々と痛みが薄れてきて、痺れるような心地良い感触に変わっていた。
口からこぼれる声の質も変化してきた。そんな変化を見逃すような彼女のはずが無く――

「ねえ・・・気持ちいい? 気持ちよくなってきた?」 「う・・・・うん・・」 「そう・・・・よかった・・」 「あう・・・く・・・・っ!」
相変わらず舌を動かし続けながら、僕に問いかけてくる。僕は逆らうことができずに、反射的に頷く。
すると彼女は、安堵の表情を浮かべて舌の動きをさらに早めだした。
連続して襲い掛かる快感の波に、僕は悲鳴をあげて全身を震わせることしかできなかった。

「も・・・もう・・僕・・・・僕・・・」 「もう・・イッちゃうの? そう・・・思う存分イッちゃって・・・。堪えることなんてないのよ・・・」
下腹部にこみあげるものを感じ、つぶやくように声を漏らす僕に、彼女はあくまでも優しく答える。
その優しい瞳を見つめたとき僕の快感は絶頂に達し、白い液体がモノからほとばしり、彼女の顔を汚していた。

「あはは・・・っ。やっぱり若い人って元気だね・・・。こんなにたくさん出てきたよ・・・」
僕の精液で顔が汚れているのを意にも介さず、ようやく舌を抜いて代わりに右手でモノをしごき続ける彼女。
次々に襲い掛かる快感の波に、僕自身は抗う術も無く、ただ彼女のなすがままになっていた。
34588:03/08/28 04:44 ID:s2JhtcNo

「う・・・うん・・」 「は・・あんっ・・・・」
あれから何度、彼女の舌技で果てただろうか。数は覚えていやしない。
彼女は自らの体を僕に絡ませ、優しく口づけをしてきた。
思わず抱きしめる僕。彼女の温もり、柔らかい体の感触を覚え、頭はそれしか考えることができなかった。が、

「んっ・・・。愛してる・・愛してるよ・・・。あなたは・・あなたは彼とは違う・・・。ずっと・・ずっと愛してあげる・・・・」
彼とは違う? この言葉を聞いたとき、僕はアニキのことを思い出していた。
生きる術を持たずに、掃き溜めのような場所で死ぬ寸前だった僕を拾ってくれた恩人であるアニキ。
それを彼女は無邪気な顔で嬲り、そして・・・・! 何かが僕の中で弾けた。

「! い・・・痛っ!!」
突然彼女が悲鳴をあげる。僕が彼女の舌を思い切り噛みちぎったからだ。
そのまま彼女を突き飛ばし、後ろを見ないで駆け出す。
一糸纏わぬ姿だったり、周りにある水晶玉やら分厚い本やらにぶつかって床に落としていったりしていたが、
そんなことに構っていられなかった。

「待って! ・・・置いていかないで! ・・・一人にしないで!!」
背後から彼女が叫ぶ声が聞こえる。だが僕は、振り向きもしないで必死に部屋を飛び出していた――。
34688:03/08/28 04:48 ID:s2JhtcNo
>342-345
もの凄く間が空いてしまってアレなのですが、一応続きでした。

>320さんのお話、ノリもさることながら今後の展開に期待しています。
347320:03/08/28 04:57 ID:ea6ntADT
>>346
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!
心の奥底は純粋なサキュバスたん(;´Д`)ハァハァ

あ、期待されてる。
おし、俺も頑張ります
348320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 05:36 ID:ea6ntADT
投下シチャウヨ-


よく周りを見渡してみると、一軒の木造の家があった。
いかにも時代がかった見た目である。つまり古臭い。
「それじゃ、私の家にごあんな〜い」
・・・やっぱりそうだよな。あれしかないもんな。
軽い足取りで向かうさつきの後についていく。
・・・となると、さつきはどれくらいの年齢なのだろうか。
ふと気になったので、歩きながら聞いてみる。
「なあ、さつきって人間でいう所の何歳なんだ?」
その言葉に、一瞬ピタッと身体を硬直させたが、何も知らない様に再び歩き出す。
「ご、ご想像にお任せするね」
・・・・相当のようだな。
とはいえ、そんなふうに隠されると余計気になる。
349320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 05:37 ID:ea6ntADT
「いくつでも気にしないからさ。教えてよ」
何を気にしないのかは俺もわからないが、どうしても知りたい。
さつきは観念したのか、一回だけ小声で呟いた。
「・・・・・120歳」
次の瞬間顔を真っ赤にして、自分で自分をフォローしだす。
「と、とはいってもね!?全然麓に降りてないから、120歳分の知識があるわけじゃないんだよ!?
だから、実際はピッチピチの18歳なのよ!うん、そうなのよ!ほら、見た目だってそうでしょ!?」
・・・途中、自分に言い聞かせているように聞こえたのは気のせいだろうか。
ていうかピッチピチとか死語じゃん。何者だよ。
ようやく無駄であることに気づいたのか、さつきはしょげたように肩を落とした。
「・・・気にする、よね」
俺はそんなさつきの頭を撫でてやりながら、微笑んだ。
「大丈夫だよ。別に気にしやしないからさ」
さつきの表情が少しだけ明るくなった。
350320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 05:38 ID:ea6ntADT
そんなこんなのうちに、さつきの家に辿り着いた。
玄関も昔ながらのタイプ・・・ほら、サザエさんとかのみたいな。名前ド忘れしたけど。
ガラガラガラ、と音を立てて開かれる。
「さ、どーぞ」
「お邪魔します・・・っと」
玄関口で靴を脱いで、俺は居間らしき場所まで案内された。
中はかなり広く、一軒家というよりむしろ屋敷というのが近い。
「ここに座ってて」
・・・いろりですか。ここ何時代?
ともかく、さっきまで外に居て冷えた身体に暖かい。
軽く手を伸ばしてあったまっていると、さつきがなべを持って来た。
「お礼に御馳走してあげるね」
・・・女性にご飯を作ってもらうなんて何年ぶりだ・・・くぅ、泣けて来た・・・
鍋が煮えるのを待つ間、俺はさつきと談笑(なんかおしゃれな響きだ)することに。
351320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 05:38 ID:ea6ntADT
「ねえねえ、徹っていくつなの?」
「・・・19」
さつきが驚いたような顔をする。まあいい、こういう反応は慣れてる。
「若いんだねー、今日は一人で?それとも家族とかと?」
「・・・一人だよ。一緒に来る奴なんかいないし」
個人的に触れられたくない所に話がいったな。
案の定、さつきは不思議そうな顔をして
「へ?家族とか、いるじゃない。仲悪いの?」
と聞いてきた。俺は一つため息をついて答える。・・・答えたくはないけどね。
「・・・いない」
「え?」
まだよく分かっていないらしい。
「死んでんだよ。俺の両親」

分かるように率直に言う。
それを聞いたとたん、さつきが申し訳なさそうな表情になった。いまさらされても・・・
「・・・ごめん」
とはいえ、ここで「謝って済むかボケェ!」なんて言うほど俺は荒んじゃいない。
まあ最近はあまり気にならなくなってるし。
「いいよ、さつきが気にする事じゃない」
「・・・でも」
「いいから」
その言葉を遮る。
「気にされた方が逆に嫌だからさ。もう16年も経ってるし」
自嘲的に俺は笑った。・・・それ以降は、話は盛り上がらなかった。
352名無しさん@ピンキー:03/08/28 07:27 ID:UKSlSY4Z
88氏も320氏もがんがれ。



朝からハァハァしてしまった。
353320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 11:43 ID:9jRHmWFQ
しばらくして、鍋の中からぐつぐつという音と、美味そうな匂い。どうやら煮えたようだ。
「ほら、メシ食おうぜ」
まだ暗い表情のままのさつきに、よそってもらう。
まともな飯は本当に久しぶりである。俺は、よそわれた物を一気に食った。
・・・・こ、これは!!
俺の背景に電撃が走る。
「・・美味い・・・とてつもなくッッ!!」
もう究極の料理とか至高の料理とかめじゃない。マジで美味い。
即効で皿を空けて、また盛ってもらって流し込む。
「そ、そんなに、おいしかった?」
俺の食いっぷりに軽く驚きつつ、さつきが聞いてきた。
「ムシャムシャ・・・ゴクリ・・・・・・うん、めちゃくちゃ美味い」
とりあえず口の中の物を全て飲み込んで答える。
「そっか・・・それならまだまだあるから、いっぱい食べてね」
ようやくさつきが笑ってくれた。
それにしても美味い。人間業じゃ・・・・ないのは当たり前か。
美味いものがあると会話も弾む。俺達は鍋を囲みながら、長い間話し続けた―――
354320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 11:43 ID:9jRHmWFQ
「〜〜〜〜〜〜〜ッッ もう食えねえ」
鍋の中身はからっぽ。俺の腹も見た目が軽く膨れるほど食った。
さつきはそんな俺をみながら、満足そうに笑っている。
・・・ふと、そんなさつきが表情を曇らせた。
「・・・ねえ」
「ん?」
どうかしたのだろうか。なんかまずいことでもあったのか?
「・・・どうして、そんなに普通に接する事が出来るの?」
「どうしてって・・・」
うまく言葉が見つからない。何を差別するというのだろうか。
「だって、私は雪女なんだよ?人間じゃないんだよ?さっきも言った通り、徹よりもずっと
長く生きてるし・・・」
「だから?」
俺の言葉に「え?」と言ってさつきが顔を上げる。
「雪女だからなんだ?言ったろ、俺はむしろ、さつきみたいなのが居てくれて嬉しいって」
「本当に・・・本当に、気にしてないの?」
さつきの不安を拭うように、俺はそっと頭を撫でた。
そのまま頬に触れる。手のひらから、たしかにする暖かい感触。
「本当だよ。さつきの肌は暖かい。これが人間じゃなかったら何なんだよ」
355320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 11:43 ID:9jRHmWFQ
頬に触れている俺の手に、さつきの手が重なる。
その雪のように白い肌からも、暖かみが感じられる。当然のことだ、雪女とかは関係ない。
「・・・本気に、しちゃうよ?」
「当たり前だ」
その言葉が最後だった。
さつきの瞳が潤んでいって、いつのまにか俺の胸の中で泣いていた。
背中と頭に腕を回して、その華奢な体を強く、強く抱きしめる。
「・・・ぐすっ・・・えぐ・・・ひっく・・・」
それに呼応するかのように、さつきの鳴咽が落ち着いていく。
抱きしめながら、子供をあやすようにその銀髪を撫でる。
・・・本人の言う通り、本当に子供のような印象だ。
雪女は、古来から山に登る者を魅了し、氷漬けにして連れ去ってしまうといった、畏怖的な
意味をもった伝承が多い。
未知の物に対する恐怖・・・それが、そのような形の伝承を生んだのだろう。
少なくとも俺は、今胸の中で泣きじゃくる女の子を見る限りでは、そんな非道な事を
行う存在には思えなかった。
356320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 11:44 ID:9jRHmWFQ
しばらくして、さつきが顔を上げた。
目が充血していて、どことなく痛々しい。
「・・・私ね」
ふっと微笑みながら、さつきは昔を思い出すような表情になった。
「人間と会うの、40年ぶりなの」
俺は黙ったまま、さつきの話に耳を傾ける。
「そして、こんなに優しい人は、初めて。・・・みんな、私のことを恐れて・・・」
「・・・そうか」
それしか答えようがなかった。
いや、むしろそれ以外の慰めなど、傷に塩を塗るようなものだろう。
両親を失って以来の俺がそうなのだから。
「・・・もう、夜だね」
この空間が果たして俺が元いた場所と同じ時間軸なのかはわからないが、外は暗い。
さつきが何を言いたいのかは良く分かる。
俺は、もう言わなくていいという意味合いをこめて、もう一度抱きしめた。
357320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 11:45 ID:9jRHmWFQ
今日中に終わるかもしれない。
それと、作品の最後に重要な発表があるのでお見逃しなく。
358名無しさん@ピンキー:03/08/28 11:55 ID:ClEEpHmP
リアルタイムでチェックしちゃいますた。
イイ!

しかも早っ!
しかもしかも最期にお楽しみがあるなんて。

首をぐにゃぐにゃに伸ばして待ってますー。
359320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 13:18 ID:efOdwYWb
>>358
最「期」じゃないですよー、間違っても死にませんよー。

それと先に聞いておきたい。
バルキリーネタでいくつか聞いておきたい。
個人的にはバルキリーはお姉さん体型(ようは20代)でいこうと思っているのだが
このなかで「ロリツルペタマンセー」という者はいるだろうか。
あと、かなり個人的な趣味に走ったネタが展開される予定なので、覚悟しておいて下さい。
ぶっちゃけ、バキネタ満載でいこうかなあと。
それじゃ、3レス投下します。
360320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 13:18 ID:efOdwYWb
必然だったのかもしれない。
互いの傷を慰めあうかのように抱きしめあっていた俺達が、事に及ぶのは。
さつきが意味ありげに俺の顔を見つめ、・・・いつしか、口付けていた。
「んっ・・ふっん・・・」
悩ましげな声を出しながら、舌を絡めあう。
どことなくぎこちないさつきの舌の動きは、彼女が「初めて」であることを表していた。
唾液の糸を伸ばしながら、どちらからともなく離す。
名残惜しそうに、何度も細かく口付けた。ちょうど、小鳥のついばみに近い。
「・・・・続けよ・・・?」
寂しさからか、はたまた思い出された傷の痛みからなのか。
さつきは自分から快感を、愛撫をねだっている。
それに抗うはずもなく、言われた通りに着物の襟をずらす。
小ぶりなサイズだが、均整の取れた乳房と、白い肌の中で特に目立つ乳首が空気に触れる。
「揉むほどないけど・・・ふぁぁっ」
既に勃ちかけている乳首を指で転がすと、敏感に反応して声をだした。
たしかに小さいが、その分感度は良好のようだ。
361320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 13:19 ID:efOdwYWb
人差し指と親指でつまみ、コリコリする。
舌先で舐めたり、歯で甘噛みしたりする。
「あっ・・・あ、ひあっ!んぅ・・・んっ!」
その度に軽い嬌声をあげて、ピクッと細かく身体を震わせる姿が可愛らしい。
左腕で頭を支えてやりながら、右手で胸を愛撫する。
時折口付けを求められ、その度に舌を絡めあう。
ただただ情欲を貪るように、さつきは快楽に身を任せていた。
「さつき・・・」
その姿が切なくて、一層強く抱き寄せながら、愛撫を続けた。
「ねえ、お願い・・・もぉ・・・」
意識のはっきりしていないかのような声で、俺を誘う。
言われるまま、俺は着物の帯に手をかけた。
シュルリという軽い音とともに簡単に外れる。
抑制の役割を持っていたそれを失った着物が、ふわりと広がる。
スタイルは幼いながらに本当に綺麗で、一瞬言葉を失った。
さつきは下着を履いているだけで、それ以外は一糸纏わぬ姿だ。ちなみに、下着も白い。
362320 -Let`s Snow Paint Me-:03/08/28 13:19 ID:efOdwYWb
俺に見られたのが影響してか、さつきの肌にほんのり朱がかかっている。
身体を保護、もしくは恥部を隠すための服を失い、自分の手で胸を押さえ
足を引き気味に閉じて恥ずかしがるその姿。それが、いやに扇情的だった。
覆い被さるようにして口付けると、俺は右手を下着へと移していった。
胸から腹へ、腹から下着へ、指をなぞらせる。
「やだっ、くすぐったいよ・・・」
その言葉通り、くすぐったそうに身をよじらせる。
同じように下着の上から、直線的に割目のあたりをなぞると、今度は違う反応を見せた。
「ひゃっ!」
鼻にかかったような甘ったるい声、ようは気持ちよくなっているということだ。
「脱がすぞ」
「・・・うん」
下着をつけているのももどかしそうなので、さっさと脱がせてやる事にした。
まさに生まれたままの姿になったさつきは、さらに頬を染めた。
「あ、あんまり、見ないで・・・」
頭からつまさきまで、じっくり鑑賞する。
俺が今まで出会ったどんな女性よりも、綺麗な姿だ。
363名無しさん@ピンキー:03/08/28 16:16 ID:UKSlSY4Z
>>359
漏れはお姉さん体型に一票。



364名無しさん@ピンキー:03/08/28 16:32 ID:ACMLbOkT
>>359
見た目はしっかり者のお姉さん。
でも中身は意外と子供っぽい、ってのにすーぱーひとしくん。

コーヒーはブラックで飲めないとか、
お寿司のワサビに泣いたりとか。
凶悪な魔物と平気で剣を交えるのにゴキブリに悲鳴を上げたりとか。
365名無しさん@ピンキー:03/08/28 16:44 ID:ACMLbOkT
でもやっぱりロリも好き

ロリ&お姉さまの姉妹でよろ!
366名無しさん@ピンキー:03/08/28 17:37 ID:njhbMqtz
つまり、見た目はしっかり者、性格は子供なのお姉さんと、
見た目はガキンチョ、中身は大人びてクールな妹のセットで。
367名無しさん@ピンキー:03/08/28 18:48 ID:hsWOqyBW
ワルキューレはもともと人材調達人なのでしっかり者で無いといけない
見た目も性格も

そしてそんなお姉さんがかいがいしく世話を焼いてくれたりするとイイ(・∀・)
ネクタイを直してくれるとイイ(・∀・)
料理を作ってくれるとイイ(・∀・)
リードしてくれるとイイ(・∀・)

具体的には
「ネクタイが曲がってる。ちゃんとしないとだめでしょ」
「私が作ってみたの。見た目は悪いかもしれないけど・・・食べてくれるでしょ」
「わたし、もう我慢できないの。きて」
とかいうことを上目遣いでされた日にはもうイイ(・∀・)イイうをすぇjなおいうがぁg

失礼
というわけで「おねいさん」キボン
368名無しさん@ピンキー:03/08/28 18:52 ID:njhbMqtz
そう、腕利きのヘッドハンターであるべきなのだワルキューレは。
だからこそドジっ娘だと面白いのだと言ってみる。

北欧をテリトリーにしている彼女らが何故に極東の島国まで来たのか?
神秘の剣士、サムライを探しに来たのだろうか?
あんたみたいな落ちこぼれは日本で十分だよ、、、、左遷?
369名無しさん@ピンキー:03/08/28 20:17 ID:njhbMqtz
ワルキューレと言えばドイツ人。
ビール大好きのうわばみはデフォだろうか?
370名無しさん@ピンキー:03/08/28 20:42 ID:njhbMqtz
勝手な注文ばっかり出してるけど320さんなら何とかしてしまいそうで怖いw
371名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:49 ID:QjKh+3iP
お稲荷さんなキツネっ娘キボン。

山奥の社に祀られていたお稲荷さん。
毎日ネズミやスズメばっかりでもうイヤ!
美味しいものを求めて人里に降りてきて、洋食屋をやっている主人公の店に。
ハンバーグやオムライス、初めてみる食べ物の誘惑に負けてつまみ食い。
主人公に見付かってしまい…
372名無しさん@ピンキー:03/08/29 19:12 ID:TzIjXNBM
>>325
幼馴染みは、家が隣同士で窓が向かい合ってるのキボン。
世話焼き属性で手作り弁当キボン。
親同士が二人をくっつけようと画策するのキボン。
373名無しさん@ピンキー:03/08/29 21:32 ID:0Xx7A2EN
>>371
食べるのはきつねうどんキボンヌ
374名無しさん@ピンキー:03/08/30 01:20 ID:pTapm5cA
320さんはまだかなあ。
他の職人さんもまだかなあ。

昨日拾った黒猫、女の子に変身しないかなあ。
375320:03/08/30 05:28 ID:tSRqLX9W
いやー規制がキツいキツい。
今も串使ってるんでいつ折れるかわかりません。
とりあえず、Let`s Snow Paint Meは書き終わりました。
バルキリーも今入った所です。もう少しお待ちください。
ていうかリクエストがすげえ細かいですね。こう細かいと、俺もやりやすくて嬉しいです。
それじゃ、雪女、『Let`s Snow Paint Me』を投下いたします。
この書き込み以降がなかったら、串が折れちゃったと思ってください。
376320:03/08/30 05:30 ID:tSRqLX9W
秘裂はきれいなピンク色で、毛は一切生えていない。
先までの愛撫のおかげか、陰核が己の存在を主張するように硬くなっている。
そして・・・濡れていた。
俺が指で少し触れただけで、さつきは身を震わせる。
「んっ・・・ひっ、はぁぁ・・・」
ゆっくりと、中指を秘裂へと埋めていく。
「ふぁっ、あ、あぁ!!」
指の先を軽く曲げて前後に動かしてやり、細かい快感を与える。
まるでスイッチのように、動かすたびにさつきの身体が反応していく。
それに呼応し、秘部からは愛液という蜜が溢れてきた。
「すごい敏感だな・・・」
「やっ、言わな・・・あんっ!」
硬くなった陰核を撫でると、さらに大きく跳ねる。
その様子から、軽い愛撫でもすぐに達してしまいそうなのが手に取るようにわかった。
「そこ、いいよぉ・・・ひあっ!あっ、ん・・・」
さつき自身が快楽を求めるように、腰が艶やかな動きをする。
加えて乳首を弄ってみると、本人は我慢できない様だ。
「もう、駄目・・・駄目なのぉ・・・」
俺は顔を秘部の前へ持っていくと、秘裂を舐め上げた。
377320:03/08/30 05:30 ID:tSRqLX9W
「ひあっ!?」
指とは違った感触に驚き、さつきが身体を硬直させる。
そのまま舌先を、秘裂へとうずめていく。
独特の暖かみを持ち、かつ柔軟に舌は動く。
唾液と、愛液の淫靡な液体音を響かせながら、俺は舌で愛撫をする。
「あっ・・・ひゃっ・・んぁっ!」
自らの耳に届く液体音と膣内で動く舌の感覚に、甘い喘ぎ声をあげて反応する。
「舌・・あっ・気持ちいいの・・・んあぁ!もっと・・・来てぇ・・」
さらに舌を埋めると、さつきの声に歓喜の色が強くなった。
「ふぁっ・・・駄目、我慢できないよぉ・・・」
俺は舌を抜き取り、指で陰核を刺激しながら微笑んだ。
「イキたいならイッていいぜ」
「ああっ、でも・・・やっ!んひぃ!」
陰核を弄りながら、舌を挿入すると、さつきの身体が少しずつ震えてきた。
「駄目・・・そんな、イッちゃうよ・・・ふぁ!」
さつきの方も、限界のようだ。
駄目押しとばかりに、陰核を強くつねる。その瞬間・・・
378320:03/08/30 05:31 ID:tSRqLX9W
「イッちゃ・・・んんっ!あ、ふぁああああ!!」
さつきの身体が大きく跳ね、絶頂を示す嬌声を上げる。
それと同時に、秘所から大量の愛液が吹き出る。当然、俺の顔にもかかった。
「あんっ、あ・・・んぅ」
ピクンピクン、と震える身体を抱き寄せながら、求められるままに口付ける。
すると、さつきは俺の顔に付いた愛液を、猫のように舐め回してとってくれた。
ぐったりとしたまま、時折余韻の残ったように身体を震わせるその姿が、たまらなく可愛らしい。

「徹も・・・気持ちよく・・・なろ?」
体力がある程度回復したときに、さつきが艶やかな笑みを浮かべて言った。
そんな事を言われるまでもなく、俺のモノは既にはちきれんばかりに勃起している。
さつきの手が俺のズボンに伸び、布の上からさすられると、言いようのない感覚が俺を襲う。
「くっ・・・」
その感覚に、うめき声を上げてしまう。
「ね?しよ・・・?」
さつきの手を止める。
「・・・いいのか?」
俺の言葉に、少し寂しげな表情をして、「いいよ」と答えた。
「私、初めてじゃないから・・・」
379320:03/08/30 05:31 ID:tSRqLX9W
え?俺は思わずそんな言葉を出していた。
今までの反応や舌の絡め方、多少知識はあっても経験がないとしか感じれなかったのに・・・
「・・・40年前ね」
さつきの表情が、さらに暗くなっていく。
「・・・私の元へ来たのは、一人の男の人だったの」
・・・まさか。
「その人に、上手く言いくるめられて・・・連れて行かれて・・・そのまま・・・」
瞳に涙が浮かんでいた。
今にも壊れてしまいそうなさつきを、俺は護るように抱き締める。
「もう言わなくていい・・・思い出さなくていい」
さつきにも、辛い過去があった・・・。いや、当たり前のことだ。
さつきは120年もずっとここにいるんだ。悲しい事や、辛い事は、どんな人より体験している・・・
そして、その40年が、彼女にとってどれだけ辛かっただろうか。
あまつさえ、傷つけられた心を人間によって踏みにじられる屈辱・・・苦しみ・・・
何も考えていなかったのは俺のほうだった。
「俺が・・・」
「・・・え?」
さつきが顔を上げる。
「俺が・・・守る」
自然と腕に力が入り、さらに強く抱き締めた。
「さつきのそばに・・・いたいんだ」
「徹・・・んっ・・・」
言葉を遮るように口付けた。
380320:03/08/30 05:32 ID:tSRqLX9W
自分勝手な言葉だったかもしれない。
同情から来る念だったのかもしれない。
それでも、その俺の気持ちに偽りはなかった。
さつきを覆うように身体を動かし、秘部に己のモノを当てる。
「来て・・・」
痛みを感じさせない様、ゆっくりと挿入していく。
「ふぁ、あ・・・あっ!」
半分ほど入った所でも、膣内の締め付けはかなりきつい。
同時に、さつきの言う通りに処女膜は存在しなかった。
その事実に改めて胸が刺されるような痛みを覚えつつ、さらに腰を深く進める。
「徹の・・・あんっ、おっきいね・・・」
恍惚とした表情になりながら言われると、それだけで興奮してしまう。
「・・・動くぞ」
「うん・・・んぁあ!!」
進めていた腰を引き、また進める。
両手をさつきの頭の横あたりにつき、体重をかけないようにしながら抽送を始めた。
じゅぷ、じゅぷという音が、静かな部屋に響く。
それと合わさるかのように響く、さつきの嬌声。
「あっあんっ・・・はぁっ、ふぁ・・・ああっ!」
一突き一突きするたびに愛液が溢れ、程よく締め付けられる。
もっと動かしたいという衝動を抑えながら、色々に突き方を変えていく。
381320:03/08/30 05:32 ID:tSRqLX9W
「さつきの中、凄く気持ち良いよ・・・」
「私も・・ひぁっ、あっああっ・・徹のが・・んっ・・・気持ち良い・・んぁ!」
互いが互いの性器で刺激され、興奮と快感を増幅させる。
「もっと、深く・・・あっ!奥までぇ・・・はあぁ」
その言葉に押され、最奥まで一気に突き上げた。
「あ、はああぁっ!」
腰の動きを大振にして、一回一回の快楽を強めるように突く。
腕を曲げて顔を近づけて、貪るままに口付けた。
「んっ、ふぅ・・・あっあっあん!徹のがっ、奥まで来てるよぉ!ふぁぁ!」
汗が額を伝うが、気にならない。いや、むしろそんな感覚を忘れるほど快感に酔っていた。
そのうち、俺にも軽い射精感が沸き上がってきた。
なんとかそれを抑えながら、しゃくりあげるように膣内を突く。
「徹・・・とおるぅ!」
「さつき・・・」
もはや相手の名を呼ぶのもままならないほど、意識が「そっち」にいっているようだ。
俺も、いよいよ腰の動きが激しくなってしまう。
「やっ、あんっ!激し、いっよっ・・・んんっ!」
限界が近い。
382320:03/08/30 05:33 ID:tSRqLX9W
「とおっ、る・・・あんっ、あっ、はぁ!」
何かを言いたそうに口を開くが、嬌声によって阻まれる。
「わたっ・・・あっ!しぃ、もう、駄目ぇ・・・な、のぉ!」
さつきの白い肌に珠のように汗が出て、それが艶やかに美しい。
瞳がとろんとしていて、快楽に飲み込まれそうなのが良く分かる。
「イッちゃう、のぉ・・・あっん!ああっ・・・!」
「俺も、限界だ・・・」
もうこれ以上我慢できそうにはない。
「中で・・・ふぁ、いい、からぁ!」
頭がじんわりと麻痺して、何も考えられなかった。
痺れるような強い射精感が下半身を襲う。さつきの言う通り、中に・・・!
「くっ・・・さつき、さつき・・・!」
腰の動きが最高潮に達する。
「あっ!あああっ・・・んはぁ!イッちゃう、イッちゃうの!やっ、変に、なっちゃ・・・!!」
さつきは快感の涙を流しながら、絶頂へ達そうとしていた。
無論、俺も果てそうだ。
383320:03/08/30 05:33 ID:tSRqLX9W
さつきが、俺の身体を強く抱きしめた。
俺も、さつきの身体を抱きしめる。
離れたくない、そんな思いを込めて。
「徹っ、ん、ふぁっ・・・あああぁぁっ!!」
「くはっ・・!!」
さつきの身体が、先ほどとは比べ物にならないほど跳ね、それを合図に俺も果てた。
膣内で大きく震えながら、モノが大量の精液を吐き出す。
実際には感じないその精の感触に呼応するように、二、三度さらにさつきが跳ねた。
「んあっ!あっ・・・あんっ・・・」
いまだに震えるさつきに口付け、舌を絡めながら、余韻に浸った。
「んっ・・・ちゅ、ぴちゃ・・・」
二人の荒い息と、男と女が交わった時の独特の匂いが漂う。
それが俺達の交わっていたという事実を示す物であり、不思議と心地よかった。
そして・・・たしかな暖かみのある、腕の中の大事なヒト。
この世の誰よりも、幸せな気がした。
384320:03/08/30 05:34 ID:tSRqLX9W
子供が母親に甘えるように、さつきは俺の胸の中にいた。
背中を丸めて顔を寄せてくる姿に、抱きしめたい衝動に駆られ、俺からも身体を寄せる。
「・・・徹」
「ん?」
「ほんとに・・・私のそばにいてくれる?」
さつきの髪を撫でてやる。
「もちろん」
「・・・駄目」
意外な言葉だった。
否、不適切な言葉だった。
「私は、雪女だもん。仮にも、山の精だから・・・人間がそばにいちゃ駄目なの」
「・・・分かった」
さつきの言っている事が正しいのだろう。語調から、それがわかる。
「それじゃ、またここに来るってのは、駄目か?」
さつきが微笑んだ。
「・・・大歓迎、だよ。・・・んっ」
互いが触れ合える時間は、今しかないかもしれない。
そんな不安からか、それともただその時間を大切にしたい思いからなのか。
時の流れを忘れて、俺達は口付け、そして互いの温かさを確かめ合った――――
385320:03/08/30 05:34 ID:tSRqLX9W
翌日。
朝になってすぐ俺達は目覚め、風呂に入った。
あの美味い朝飯に舌鼓を打ちながら、他愛もないことを話す。
それが何よりも楽しくて、いつまでもそうしていたい、そんな思いも当然生まれる。
だが、それは・・・叶わない。俺がもう一度聞いても、さつきはただ首を振るばかりだったから。
昼になって、いよいよ山を下りることにした。
「眼を、閉じて」
すぅっ、と息を吸い、眼を閉じる。
昨日ここに来た時のように指示され、眼を開けた時には麓の近くだった。
「・・・お別れだね」
それ以上は何も言わず、その場で抱きしめ合った。
「またここに来る」
「いつごろ?」
ふっ、と俺は思い、自分の手首に付けている時計を外した。
さつきの手を出させると、それを着けてやる。
「これ・・・何?」
不思議そうに腕時計を見つめるさつき。
「腕時計って言うんだ。時間が分かるだろ?」
「あ、ほんとだ・・・すごーい」
今度は嬉しそうに手を掲げ、デジタルの文字を見つめている。
386320:03/08/30 05:35 ID:tSRqLX9W
「これが、日付。・・・11/20、ここに来るよ。この腕時計は、それまでさつきが持ってて」
「どうして?」
「俺がまたここに必ず来るよ、っていう証。11/20は、俺にとって大切な日だから。
大切にしといてくれよ?」
冗談交じりに言うと、さつきがぷうっと頬を膨らませた。
「当たり前じゃない、もう」
微かな笑いが、二人の間に生まれる。
「・・・待ってるからね」
「絶対に、来るからさ。もっと色んな話とか集めて」
さつきが、名残惜しそうに俺の胸に顔を埋めた。
「約束だよ?」
「・・・ああ」
そっと、口付けた。
別れの意味を、そして再会の意味を込めて。
俺が歩きだして姿が見えなくなるまで、さつきはずっと手を振ってくれていた。
また・・数ヶ月もしたら来れるんだ。さつきはもっと辛い。俺が我慢できなくてどうする。
自分に言い聞かせて、胸を張って歩き出す。
・・・と。
387320:03/08/30 05:36 ID:tSRqLX9W
道の横に、一人の老人が立っていた。
左手を腰に当て、右手には古臭い杖を持って、それをついている。
俺の姿に気づいた老人は、こちらに顔を向けて来た。
温厚そうな顔だが、どこか、何か異質の物が感じられる。
「・・・何か?」
見た事もない人物だが、何故か既視感が感じられ、俺が先に口を開く。
「ここの山は、お好きかな?」
「・・・ええ」
少なくとも、この老人只者ではない。
いや、達人とかそういう意味合いではなく、もっと、根本的な物で。
「何故でしょうかな?」
妙な事を聞く。
俺の感じる疑問はそれだけではなかったが。
「・・・大切な人がいるから、ですかね」
不思議と、自分の思った事がサラサラ口にでる。
俺の言葉に、老人は柔和な笑みを浮かべた。
「そうですか、それはそれは・・・いやいや、失礼しました。どうぞ」
老人がどこかへ歩いていった。
不思議には思ったがあまり気にせず、俺は山を下りていった。
・・・必ず、また来ると誓って。
388320:03/08/30 05:36 ID:tSRqLX9W



               『Let`s Snow Paint Me』
389320:03/08/30 05:37 ID:tSRqLX9W




             ―第一部  完―
                                To be Contined・・・



390320(あとがき):03/08/30 05:38 ID:tSRqLX9W
というわけで、続きます。
あ、もちろんバルキリーや幼なじみ、きつねっ娘を優先するのでご心配なく。
ええ、これが重要な発表です。
それでは。
391名無しさん@ピンキー:03/08/30 14:38 ID:Oib8sLuq
萌え!

題名と11/20、beatmania関連ですね。
392名無しさん@ピンキー:03/08/30 14:46 ID:y6UP1ivU
すごいスピードとスタミナですねえ。
素直に尊敬です。
393名無しさん@ピンキー:03/08/30 17:45 ID:Wn/fKbfb
>390
隊長! じ、自分は第2部が早く見たいであります!
394名無しさん@ピンキー:03/08/30 18:23 ID:+rpxDB9I
細かい要求を受けたら書き難くなると思うんだけど逆なんですね。

でわ私も妄想のリクを。
バルキリーの姉妹、戦士としての腕は妹の方が上で。
姉の方は、戦士として優秀な妹を誇らしくも羨ましく思っている。
妹の方は、女らしく柔らかな人柄で幾人も勇者を魅了してきた姉を羨ましく思ってる。
そんな微妙な関係の姉妹が同じ男を勇者として認めてしまって…

獣娘は、尻尾や耳が感情をダイレクトに表現してしまうのが萌え。
言葉では怒った振りをしていても、尻尾は嬉しそうにパタパタと揺れてたり、
平気な顔をしてても耳は悲しげに伏せられてたり。
395名無しさん@ピンキー:03/08/30 18:30 ID:/0N1AP8s
>>372
親同士が結束してくっ付けようとするのがイイ。
娘が発情期になるのを見計らって二人っきりにして旅行に行くとか。
396320:03/08/30 18:32 ID:tSRqLX9W
>>391
ついにバレたw
ええ、お察しの通りBeatmaniaUDXシリーズからの引用です。
第二部の題名は・・・・「19.Novenber:20Novenber」ってとこでしょうか。
この二日がどう主人公に関係するのか、また、いかにもな伏線の老人の正体も明らかになります。

>>394
おお、また細かい設定がw
こういう方が構想たてやすくて良いです。
で、やっぱりここの方々は「姉妹どんぶり」をお望みですか?
それがあるかないかで全然変わるので、もう一度聞いてみようかなと。
バルキリー→獣娘→出来たらキツネ娘→第二部ってとこでしょうか。
あ、いや、もちろん職人さん降臨大歓迎です。ていうか降臨してください。お願いします。
397名無しさん@ピンキー:03/08/30 19:07 ID:8iMi2HLs
ここはメイドロボもありなのかな?
398名無しさん@ピンキー:03/08/30 19:29 ID:Oib8sLuq
399名無しさん@ピンキー:03/08/30 19:39 ID:XNG6MMKX
>>398
あっちのスレはなあ…
ロボットでも愛せます、じゃなくて、
ロボットだからこそ愛します、だからなあ。

パーテーションライン(継ぎ目)がないと駄目だとか、
胸部装甲を開いて中の部品を覗きたいとか、
感情が豊かだったら嫌だとか、

雰囲気が特殊なんだよなw
400206 311のつづき:03/08/30 23:03 ID:aXFVAgO5

「あははっ。ねえ、遊ぼうよ♪」
そこは綺麗なお花畑だった。僕の前には、手の平に乗っかるくらいの小さな妖精がいる。
ファンタジー小説で見たような、シャツとスカートが一緒になったような緑色の服と羽根を生やした姿。
ここはどこだ? いったい何があったんだ?
「そんなことどうでもいいよ〜、遊ぼうよ〜」
「そうよそうよ」
独り言に背後から答える声。思わず後ろを振り向くと、別の妖精がいた。
それにしても…遊ぶって、いったい何をして…?
「とぼけちゃだめ〜。こんな格好して、何をするもないでしょ〜」
「そうよそうよ」
…へ? こんな格好? 言われて自分の姿を見ると…何故か一糸纏わぬ姿だった。
って、アレ? 何だか…体が…痺れて……きた?
「大丈夫〜。妖精の羽音ってね〜。人間の動きを痺れさせるだけだから〜」
「そうよそうよ」
「感覚は残っているから問題無いでしょ♪」
ゆっくりと仰向けに地面に倒れこむ僕に、妖精が口々に語りかけながら僕のお腹の上に立つ。
何だか、ちょっとくすぐったいんだけど。
「うふふふっ♪」
最初に目が合った妖精が、怪しい微笑みを浮かべながら僕の乳首に吸いついた。
吸いつかれた瞬間、背筋に冷たい物を感じ、思わず身震いしてしまう。
401206:03/08/30 23:04 ID:aXFVAgO5

「きゃ〜。感度良好〜」
別の妖精は、僕のそんな姿を見て嬉しそうに下腹部へと歩いていく。
そ…そっちにあるのは……!
「あらら〜。もうこんなになってる〜。楽しみ〜」
興奮して膨らんでいる僕のモノを見て満足そうな声をあげる。
ちょ…何する気だ?
「何する気も何もないよ♪ キミが喜ぶことをしてあげるだけだよ♪」
「そうよそうよ」
乳首に吸いついている妖精が顔をあげて答える。
…それにしても、残った一人だが、相槌しか打たないのか、あんた。
「うふふ。久しぶりだから…興奮しちゃう〜」
そんな声が聞こえたと同時に下腹部に刺激を感じる。
ふと見ると、僕のモノに抱きつき、先端にチュッチュッと口づけている妖精の姿があった。
「きゃははっ、私も私も♪」
「そうよそうよ」
それを見た別の妖精も服を脱ぎ去り、モノまで駆け寄っていた。
……羽根があるんだから飛んでいけ。腹が痛いわ。
「失礼ね、そんなに重くないわよ♪」
「そうよそうよ」
振り向き様に抗議の声をあげる妖精たち。だがそれでも痛いものは痛い。
「乙女に向かってそんなこと言うかな、キミは。許せないから思う存分、いじめてあげる♪」
乙女がこんな花畑の真ん中で真っ裸になって走り出すか。…いいや、黙っとこ。
402206:03/08/30 23:05 ID:aXFVAgO5

「ん…んふっ……」
あれから妖精たちはモノに抱きつき、ゆっくりと体を上下に動かし続けていた。
その都度、下腹部から快感がこみあげ、何も考えられなくなっていく。
モノの先端からは、大量の先走り液が溢れ、そこに舌を這わせる妖精たち。
その微妙な感覚がまた心地良くて、思わず腰を突き出してしまう。限界が…近いかも…。
「あらら。どうしたの…かな? そろそろ…ガマン……できなくなって…きた…かな♪」
僕の顔を見て、妖精の一人が楽しそうに微笑んだ。
その目はとろんとして、声もまた途切れ途切れなのだが。
「もっとも…私たちも……ガマンできそうに…ない…けれど…ね…」
やっぱりか。
そう思うが早いか、妖精たちは体を動かすのを止めて、代わりに腰を大きく動かし始めた。
「あんっ…あんっ……気持ち…いい♪」
「わ…わたしも気持ちいい〜」
「く………んんっ」
口々に歓喜の言葉を漏らす妖精たち。…あ、さすがに「そうよそうよ」じゃないや。
場違いな感想を思い浮かべながら、気が遠くなるような快感を覚え――
そのまま意識を失っていった――。
403206:03/08/30 23:06 ID:aXFVAgO5

気がつくと、僕は自分の部屋のベッドの上にいた。
何だ。さっきのは夢だったか。溜め息をつきながら体を起こそうとする。が、
「ああよかった。突然倒れるから、びっくりしちゃったよ」
目の前には心配そうな顔をした、僕たち人間と変わらないサイズの妖精がいた。
でも、さっきまでの妖精たちとは顔が違う。服装や、羽根があるのは一緒だけれども。
「ねえ…大丈夫? それにさっきも言ったでしょ? 私は妖精ではなく、精霊のアヤメ、よ」
ああ、そうだったっけか。…え? 何で僕の部屋に精霊がいるんだ?
「あのう…もしかして、記憶が飛んじゃった? 私のこと、覚えてる?」
そっか…夢がまだ続いているんだな。そうと決まれば…。
「きゃ…! ちょ、ちょっと!?」
僕はアヤメと名乗る彼女の腕を引っ張りベッドに押し倒した。突然のことに驚くアヤメ。
「や…やめっ…!」
上にのしかかり、抵抗の声をあげる唇を塞ぐ。
さらにそのまま服をずり下げると、豊かな胸が露出した。
「へえ…アヤメって……胸、大きいんだね」
「ば…馬鹿っ! や、止めてよ…っ。……ぐうっ」
唇を離し、軽く胸を揉みながら囁きかける。
だが、両手を振り回して大声をあげようとするので、再び唇を奪った。
今度は思い切って、舌を唇の中に潜り込ませようと試みる。
しかし、アヤメはぴったりと唇を閉じ合わせ、僕の舌の侵入を拒んでいる。
そこで僕は、右腕をアヤメの腕ごと背に回して抱きしめ、
左手でアヤメの鼻を摘まみ、唇を解放したかと思うと胸にむしゃぶりついた。
ピンク色の可愛い乳首に僕の舌が触れたとき、ビクンと震えた気がする。
ちらりとアヤメの顔を見る。唇はぴったりと閉じあわされ、顔が真っ赤になっている。
目の端に涙が浮かんでいるのを見たとき、軽く罪悪感を覚えたが、
それでも欲望を抑えることはできなかった。
404206 つづく:03/08/30 23:07 ID:aXFVAgO5

「……ぷはっ、はあ…はあ……ん…んぐうっ」
鼻を押さえられ、息を必死に堪えていたアヤメだが、やっと口を開いた。
それを待っていた僕はもう一度、唇を重ねた。
今度は、舌を唇の中に潜り込ませるのに成功した。
最初、アヤメは必死に首を振って離れようとした。
だが空いている手で後頭部を押さえつけると、ようやく首の動きが止まった。
安心した僕は、ゆっくりとアヤメの口の中を味わいだす。
舌先がアヤメの舌に触れる。
観念したのか、アヤメも舌を動かして僕の舌に絡ませ、腕を回してきた。
そんなアヤメの仕草に興奮した僕は、夢中で抱きしめる腕に力を込める。

「はあ……んっ」
唇を離すと、アヤメの小さな口から甘い吐息が漏れる。
僕は、ぐったりとしているアヤメに軽く口づけをした後、
上半身を起こしながら、アヤメの両足をゆっくりと押し広げ、下腹部を見つめる。
そこには下着は無く、ぴったりと閉じあわされた割れ目があった。
「そ…そっちは…ダメ!」
はっと我に返ったように、服の裾で下腹部を隠しながら上半身を起こすアヤメ。
「ダ…ダメ……」
再び弱々しくつぶやく。その目には、ぽろぽろと涙が溢れていた。
405名無しさん@ピンキー:03/08/31 01:37 ID:ezC6Y39E
また職人さんが戻ってきてる〜!

頑張って続きもお願い
406名無しさん@ピンキー:03/08/31 02:20 ID:pGVhfn92
407名無しさん@ピンキー:03/08/31 13:54 ID:a14YjTHZ
>>406
人外のエロさにハァlハァ
408名無しさん@ピンキー:03/08/31 18:17 ID:eYH610s7
このスレに妖魔夜行&百鬼夜翔を読んでる奴はいないかな?
409名無しさん@ピンキー:03/08/31 21:57 ID:St10OSTC
>>408
妖魔夜行なら初期のころまでなら読んだことがある。
たぬき娘と鏡のお姉さんに萌え


エロパロならライトノベルのスレで妖魔夜行のを見かけたけど…
410名無しさん@ピンキー:03/08/31 22:09 ID:eYH610s7
天然ゴーレム娘の舞ちゃん萌え
411名無しさん@ピンキー:03/08/31 23:54 ID:eYH610s7
ぶっちゃけた話、
320さんに出したバルキリーとキツネ娘のリクは
以前に百鬼夜翔のスレで出したネタなんだがw
412169 254の続き。:03/09/01 07:52 ID:BCuUBJzR

僕は無言で立ち上がり、歩き出した。それを見た彼女は慌てて僕に問い掛けてきた。
『ちょっとちょっと、どこ行くの〜!?』 「……顔洗って寝る」
少しを通り越してかなりムッとしていた僕は、無愛想に答えながら洗面所に向かった。

「ふう…」
顔を洗い、溜め息をつく僕。まったく…何なんだ、あの自称座敷わらしは。
正体が分かる前はビクビク怯える羽目に遭ったけど、正体が分かったら今度は悪戯責めか…何とかならな

「うぎゃあああああ!!」

僕は思わず鏡を見て、悲鳴を上げてしまった。そこには僕の顔、ではなく黒髪の女の顔があったからだ。
『きゃははははっ! だから、私だってばっ』
鏡の向こう側で黒髪をかきあげる。…その顔は…座敷わらしだった。
……悪戯には…お仕置きだよね。そう思った僕はピタリと動きを止めた。
『?? どうしたの? お兄ちゃん? ……きゃっ』
怪訝そうな顔をして近づく座敷わらし。そこを一気に掴まえ、抱きかかえた。
『な…何? 何なの!?』
突然のことに驚きの声をあげる。だが僕は無言で彼女を抱きかかえたまま、部屋まで戻った。
413169:03/09/01 07:53 ID:BCuUBJzR

『きゃっ。お兄ちゃんのエッチっ』
部屋に戻って彼女を膝に抱え、下着をずりおろす。真っ白い、綺麗なお尻が露出した途端、彼女は小さく悲鳴をあげる。
その言葉に一瞬ドキリとしたが、無視して左手で思い切り彼女のお尻を引っぱたく。
『痛っ』
パシッという、乾いた心地良い音と同時に響く彼女の声。
何回か繰り返すうちに、彼女のお尻が赤くなり、目にはうっすらと涙が浮かんできた。
これぐらいで…いいかな? そう思った僕が両手をそっと離すと、彼女はおもむろに立ち上がり下着をはきなおそうとする。
スカートをめくり上げ、下腹部がちらりと見えた。同時に僕の理性は弾け飛び、彼女の服をめくりかえしていた。
『い…いやっ、やめてっ!』 「何を言っているの。これはお仕置きなんだよ」
抵抗の声をあげる彼女に、そう答えながら服を一気に脱がし、あらためて彼女の裸身を見つめる。
日焼けのあとなど無い真っ白な肌、これからやっと女の子らしくなりかけている胸、下腹部はつるつるで産毛しか生えてない。
怯えながら胸と下腹部を手で隠して立ちすくむ彼女を、そっとベッドにうつぶせに転がす。
『な…何する…の?』 「言ったでしょ。お仕置きだよ」
見返す彼女を見つめ返しながら、自分に言い聞かせるようにつぶやく。
そう、これはお仕置きなんだ、お仕置きなんだ…。心臓の鼓動が早くなるのを必死に抑えようと心の中で呪文のように繰り返す。
震える手で、彼女の腰を持ち上げる。さっきまで引っぱたいていたせいで、赤くなっているお尻が目の前にくる。
414169 続きます。:03/09/01 07:54 ID:BCuUBJzR

『お…お兄ちゃん、恥ずかしいよ……きゃっ!』
涙声になりながら僕を見つめ返す。多少、罪悪感を覚えながらも僕は彼女の股間に舌を伸ばす。
その瞬間、ピクンとその小さなお尻を震わせながら悲鳴をあげた。
『お兄…ちゃん…。おに…ちゃ……あんっ』
さらにその幼い割れ目を両手で押し広げ、内部に舌を侵入させる。
ぴちゅっ    …ちゅっ…ちゅ…っ   …くちゅ…ちゅ…
『く…んんっ… は…あ…っ……ん   ……ん…っ…』
段々悲鳴から喘ぎ声になってきた、気がする。そう思った僕は、舌を抜いて指をゆっくりと潜り込ませた。
『あ…あんっ!』
上半身を軽く仰け反らしながら声をあげだす。僕は調子に乗って、指をひたすら動かし続ける。
ずっ…ずっ…ぐっ…ちゅっ…
『あん…っ、あ…ああ…んっ……』

…くちゅっ…ぬぶっ…ぬちゅっ…
『あ…あ…はあ…っ…。はあ…ん…はあっ…』
彼女の中に入っていた指がぬめりを帯び、それに合わせて彼女の声も艶っぽくなっている。
一方、僕自身もその声を受けて興奮してきた。
ぬちゅっ
『あんっ…や……やめ…ない…で』 「まだまだ…これからだよ…」
指を抜いたと同時に声をあげる彼女に答えながら、手つきももどかしく僕は着ている物を脱ぎ捨てた。
すでにモノは完全に勃ちあがり、その先端からは先走りの液が漏れている。
僕は膝をつき、彼女の腰を押さえつけながらモノを彼女の中に潜り込ませた。
『あ! あんっ!』
先端が中に潜り込んだ途端、仰け反りながら大声をあげだす。僕は無言のまま腰を突き出していた。
415名無しさん@ピンキー:03/09/01 19:57 ID:7tAqTs7J
規制きついです。
投下はまだ先になりそうです。申し訳ない。
416320:03/09/01 19:58 ID:7tAqTs7J
>>415はオレです。
417名無しさん@ピンキー:03/09/01 20:25 ID:wuVDuLMm
最近の規制はかなりキツイよな。
418名無しさん@ピンキー:03/09/02 00:21 ID:pKsD9olt
320さんまだかな〜
純朴なキツネっ娘まだかな〜
フサフサの尻尾まだかな〜
419名無しさん@ピンキー:03/09/02 01:20 ID:pKsD9olt
やっぱキツネっ娘は無銭飲食かな?
葉っぱのお金はタヌキの技かな?
むか〜しむかしに貰ったお賽銭(貴重な古銭)を持ってて実はお金持ちというのもありか?
420169 414の続き。:03/09/02 02:09 ID:thZbXR+X

『い……痛…いっ』
モノが半分くらい入ったときだろうか。彼女が軽く悲鳴をあげる。
一瞬戸惑ったが欲望には勝てず、そのままモノを奥まで突き立て続ける。
『痛い…痛い…よ……おにい…ちゃん…。でも……でも、変な気持ち…こんなの…こんなの変!』
再び僕を見返し、声をあげだす。その目からは涙があふれ、口からはひとすじのよだれが垂れている。
彼女のそんな顔を見た瞬間、まるで何かのスイッチが入ったかのように、僕は腰を動かしだした。
ずちゅっ…ぬちゅっ、くちゅっ、ぬちゅっ、くちゅっ
『あ…あっ…何だか…何だか変! 何だか変だよう!』
腰の動きに合わせて二人の結合部から聞こえる音、そして彼女の叫び声。
そっと上半身を彼女にもたれかかせ、そのまま両手を彼女の胸に伸ばす。
『あ…あっ…あん……あんっ…』
お世辞にも、揉み応えがあるとは言えないサイズの胸だけれど、その頂はすでにピンと張っている。
僕は夢中で彼女の胸を揉み、人差し指で頂を撫で回す。同時に息を詰まらせながら喘ぎ声をあげる彼女。
その声が聞き続けたくて、僕はひたすらに胸を揉み続け、腰は相変わらず止まることが無く、動き続けていた。
くちゅっ、ぬちゅっ、くちゅっ、ぬちゅっ
『あっ! あっ! もう、もう何も! もう何も考えられないようっ!』
枕を思い切り抱きしめながら叫び続ける彼女。
何も考えられなくなっているのは僕も一緒で、一心不乱に胸を揉み続けながら腰を動かし続ける。
『もう! もう! あん! あ! ああんっ!!』
突然、彼女がひときわ大きな叫び声をあげると同時に、全身を仰け反らしたかと思うと、ビクビクと体を震わせだした。
一方の僕はと言えば、彼女が仰け反った弾みで、モノが彼女の割れ目から抜けたと同時に絶頂に達し、
溢れ出した大量の白い液体で、彼女の背中を汚していた。
421169:03/09/02 02:11 ID:thZbXR+X

「うん…」
翌日、僕は目覚まし時計にたたき起こされた。昨日はあれからもう一度、彼女を抱いた。
今度は彼女が上になったままで。その状態で僕が達したかは思い出せなかった。途中で意識を失った、気がするから。
そこまで思い出して、がばっと起き上がった。彼女は!?
だが、傍らのベッドにはいなかった。それどころか、部屋のどこにも彼女の姿は無かった。
「そりゃあそうか…。ま、仕方ないよね…」
僕は溜め息を付きながら会社に行く仕度をしようとする。
パンをトースターに入れ、牛乳を取り出してテレビをつけ――え? 何で朝の連続小説やってるの?
確かまだ6時半なはず…。思わず腕時計を確認すると、8時22分。これってまさか…。
「だああっ! ち、遅刻だ〜!」
大慌てで会社に行く仕度をする僕。あれ? カバン、カバンはどこ?
『はい、お兄ちゃん。これカバン。気をつけて行ってきてね』
と、声がしたほうを向く。そこには座敷わらしがニコニコ笑いながら僕にカバンを差し出していた。ま、まさか…。
『えへっ、少し目覚まし時計の時間、遅らせちゃった。……今日もまた、お仕置きしてねっ』
ぺろりと舌を出しながら僕に微笑みかける。僕は返事をするのももどかしく、カバンを奪い取りながら家を飛び出していた。
『いってらっしゃ〜い! 早く帰ってきてね〜!』 「分かったから悪戯はするな〜!」
走り出す僕に向かって大きな声で叫びながら手を振る座敷わらし。
僕は顔だけ振り向き、彼女に向かって大声で返事をしながら思った。…お仕置きはよく考えてしよう、と。
422169:03/09/02 02:14 ID:thZbXR+X
>420-421
で、終わりです。
スレの流れを思い切り無視しての投下、失礼しました。

そういうわけで>320さん、頑張ってください。
私のペースでは、皆様のリクにお応えするのはほぼ不可能ですので。
423名無しさん@ピンキー:03/09/02 09:38 ID:0aIsIdyU
妖魔夜行といわれて狸娘や蜘蛛娘よりも一角獣娘や拳銃娘が出てくる罠
いいじゃないかリプレイだって

そういえば銀杏の木(男)と文車妖姫(女)のラブロマンスがあったが、
これの逆ってできないかな。
木の妖精に男がほれて、毎日水をやりに行くの。
424名無しさん@ピンキー:03/09/02 13:25 ID:qRvyXEk/
座敷童が可愛いぞ〜っ!
お疲れさまでした。


>>423
俺もゴーレム娘は大好きだ!
425名無しさん@ピンキー:03/09/02 20:33 ID:OuJ9w0gq
チャイカ…
426名無しさん@ピンキー:03/09/02 21:35 ID:OuJ9w0gq
>>423
最期は彼女の根本に自分自身を埋めそうな悪寒
427名無しさん@ピンキー:03/09/03 01:42 ID:Yua87ko3
んで、木の股に赤子が出来るわけだな(W
428名無しさん@ピンキー:03/09/03 13:46 ID:zak28V8/
鬼退治に来た侍が鬼の少女に一目惚れする話キボン
429流離の呪師 ◆a0ah/CURSE :03/09/04 01:08 ID:ZdKdl2YH

「あれ? なんだろう…」

いつもの様に学校から帰っていると、空き地に何かが落ちているのを見つけました。

近付いてみると、それは古ぼけたリリちゃん人形でした。

「ずいぶん古いリリちゃん…」

その時、なぜか気になったのでそれを持って帰る事にしました。



「うん、綺麗になった」

汚れを落とし髪を解いて、自作の服に着替えさせました。
趣味の手芸がこんな所で発揮されるとは思ってもいませんでした。


「きゃあ!」
突然リリちゃん人形が眩しく輝き出しました。

「こんにんちわ、私、リリちゃん」
430流離の呪師 ◆a0ah/CURSE :03/09/04 01:10 ID:ZdKdl2YH

「え? 誰…?」

周りには誰も居ないはずなのに……

「だから、私、リリちゃん」

「リリ…ちゃん? ホントに?」

「そうよ、ちゃんと見ててね」

そう言うと、リリちゃんは私と同じくらいの大きさになりました。


「うそ…こんな事って……」

「どう? あなたにお礼するために大きくなったのよ」

綺麗な長い髪に理想的なバランスの体……
それは女の私が見惚れるくらい幻想的でした。

「お礼って…」

「ふふ、イ・イ・コ・ト」

「きゃあ!」

リリちゃんが私を押倒し、唇を奪ったのです。
431流離の呪師 ◆a0ah/CURSE :03/09/04 01:13 ID:ZdKdl2YH

「んぐぅ…ん…ん……」

リリちゃんの舌が私の口内を蹂躙します。
未だに事態が飲み込めない私は、ほとんど抵抗出来ないまま好きな様にされるだけでした。

「ふぅ……どう? 良い気持ちでしょう?」

リリちゃんが私の体を撫でながら囁きます。
その声は、まるで甘い媚薬のように私の理性を奪っていきました。
気付いた時には彼女も私も一糸纏わぬ姿になっていたのです。

「なんで…こんな事するの?」

「言ったでしょう? お礼だって」

話をしながらも手は休まずに動いて私を刺激しています。

「でも、勘違いしないでね」
「ひぅっ…」

私の胸や脚を弄る動きが激しくなります。

「お礼って言うのは……私を10年以上も暗い箱に閉じ込めてた事のお礼だから」
「いっ、痛…やめて…いや、いやー!」

リリちゃんの腕が私の秘部に深く埋りました。
432流離の呪師 ◆a0ah/CURSE :03/09/04 01:17 ID:ZdKdl2YH

「い、痛い…やめて、抜いてー」

「ツクモガミって知ってる?」

私の秘部に沈めた腕を動かしながら楽しそうに笑います。

「私はね、たくさんのリリちゃん人形の恨みが集まって生まれ
たの。もちろんあなたの人形の恨みもね」

「あ…あう……」

空いている手は胸や腹部の愛撫を止めません。

「体に落書きされたり服を取られて裸のままにされた娘もいる
のよ?髪を切られた娘、腕や足を切り取られたり、首を千切ら
れた娘の気持ち……知りたいでしょう?」

「や…やだ……いや、いや……いやーーーー!」

あまりの恐怖と快感に、絶頂に達すると同時に気絶してしまいました。


そして気付くと体がまったく動かなくなっていたのです。



「ふふっ、人形になった気分は如何かしら?」
433流離の呪師 ◆a0ah/CURSE :03/09/04 01:21 ID:ZdKdl2YH


人形になった私は、リリちゃんに運ばれてどこかの公園のような
場所に置かれました。

「良い事教えてあげる」

返事も出来ない私にリリちゃんが話し掛けます。

「私ね、最近発売されたリリちゃんビネットって言う商品のおか
げで大きな男の子に大人気なの」

…?
何が言いたいの?

「ふふ、良い人に拾われてね」

そう言い残して彼女はどこかへ行ってしまいました。
しかし、私には何の事だか分かりません。



私はこれからどうなるのでしょうか……
434流離の呪師 ◆a0ah/CURSE :03/09/04 01:23 ID:ZdKdl2YH
>424のゴーレムって言葉見て
ゴーレム → 人形 → リ○ちゃん → 付喪神

って感じで妄想が浮かんできたので書いてみたんですけど


この“人形になった女性”誰か拾いますか?
435名無しさん@ピンキー:03/09/04 01:33 ID:3opmXnSk
>>434
人形マニアに拾われて、
服を脱がされ裸をネットリと視姦される羞恥プレイですか?
かなりハァハァな展開ですな。
436名無しさん@ピンキー:03/09/04 01:35 ID:Awygk7H+
>429ー434
(((;゚д゚)))ガクブル・・・・.
で、でもハァハァしてる自分がいる・・・・w
437名無しさん@ピンキー:03/09/04 01:41 ID:3opmXnSk
んでもって、たっぷりと恥ずかしい目に遭ってから、
おもむろに人形好きの想いから生まれたテディベアの付喪神が助けに来ると。
438名無しさん@ピンキー:03/09/04 18:57 ID:FnQyOlhv
>>434
この女性が、自分達を虐待した人間とは違って愛情を持って接していると気付いて助けに来るのかな?
何にせよ、続きをキボン
439名無しさん@ピンキー:03/09/04 20:57 ID:n8/DAO6k
320さんはまだかなあ
他の職人さんもガンバ!
440名無しさん@ピンキー:03/09/04 21:31 ID:+NfirEzb
>>428

それは…「痕」ですか(W
441名無しさん@ピンキー:03/09/04 21:33 ID:n8/DAO6k
「ドキッ! 女だらけの鬼ヶ島」
442突然の訪問者:03/09/04 22:08 ID:Oggob8Ci
あかずきんちゃんを別の意味で食べちゃうワーウルフのおねぇさんなんか
どうよ
443名無しさん@ピンキー:03/09/04 22:58 ID:Tfa/iRHp
その場合のあかずきんちゃんは美少年なんだよな?
444名無しさん@ピンキー:03/09/05 00:06 ID:QWIDbA1a
あかずきんきゅん

(゚・・゚)
445名無しさん@ピンキー:03/09/05 03:39 ID:cRcr6uDZ
俺としてはあかずきんも女の子(幼女)のままがいい
446名無しさん@ピンキー:03/09/06 00:00 ID:vuhWj4pU
ところで、ここは「オカルト」じゃない人外(ファンタジーとか)みたいですが
男モンスター×女モンスターはアリですか?

向こうの方は「オカルト」(人外が非日常の存在)スレみたいだったのでNGと判断したのですが。
447名無しさん@ピンキー:03/09/06 00:20 ID:V1FLTQeO
>>446
境界線は非常に曖昧です。
ここにも雪女とか座敷わらしとか、日常の中の人外のお話もある一方で、
向こうにもブラウニーの話もありますし。

ちなみに、両方が人外なら、
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061197075/
こんなスレもあります。
448名無しさん@ピンキー:03/09/06 00:25 ID:ucAjNaA9
>446
どちらかと言うとこちらがよろしくない?↓
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061197075/
449448:03/09/06 00:26 ID:ucAjNaA9
>447-448
被った…鬱…。>221に習って何か書くか…。何にしよ?
450名無しさん@ピンキー:03/09/06 01:35 ID:5B1J9Nir
「オカルト」スレって炉専門みたいだから
こっちは対象の外見が一定以上の女又は男又はソレ以外で良いんじゃない?

そーいえば、801系は禁止でつか?
451名無しさん@ピンキー:03/09/06 01:51 ID:V1FLTQeO
>>450
801は801板にってのが原則なんだけど、
投下する前に注意書きを添えていればOKという説もある。
452名無しさん@ピンキー:03/09/06 06:42 ID:/WAssmiz
>>450
オカルト娘スレって別に炉専門じゃないし。
無理矢理区別しなくてもいいんじゃないの?
453名無しさん@ピンキー:03/09/06 13:38 ID:EDC4P/6B
ぶっちゃけたはなし、重複なんだけどw
向こうのスレは、オカルト板から派生したからあのスレタイになった。
でもって「幽霊」や「妖怪」で検索して見付けられなかった奴がこのスレを立てた。

まあスレの空気を読んで、合ってそうな方に投下すればいいんでないかい。
454名無しさん@ピンキー:03/09/06 14:14 ID:QZMgdWSn
むこうのスレも前スレには「幽霊」ってついてたよ。
過去ログ見ればわかるけど、ここの>>1は向こうのスレの存在知ってて
敢えて立てたみたいだね。まあ、誉められた行為じゃないけど、どっちも
正常に動いてるんだしスレ使い切ってから合流でいいじゃん。

ここの前スレ
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10469/1046994321.html
455名無しさん@ピンキー:03/09/06 14:14 ID:xfx8UAPe
こっちは人間以外の女の子だから
合成獣(キメラ)にされちゃった女の子もいいんじゃないか?
456名無しさん@ピンキー:03/09/06 21:46 ID:dZBZo+MU
320さん、どこ行っちゃったんだろう?
457448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/07 03:08 ID:VLzr+PkQ

「うわっ! あなた、元拳闘士のラルフさんじゃありませんか!?」
「…人違いだな」
酒場の喧騒の中で場違いに響き渡る声。その場の全員がその方向を見る。
そこには、若い娘がテーブルに両手をついて叫ぶ姿と、不機嫌そうにジョッキを煽っている男の姿がある。
男の声は、娘のそれとは対照的に低く静かだった。
「そんなハズはありませんよ! 私の目に狂いはありません!
若くして拳闘界にてチャンプの座を手に収めようとしながらも、タイトルマッチでの八百長疑惑が持ち上がり、
その後拳闘会を追放されてしまったというラルフさん、あなたを探していたんですよ!」
男に否定されても尚、食い下がる娘。その目はうっとりと遠くを見つめている。
「本人が人違い、と言っているんだ。それじゃあな」
「あ、ま、待ってくださいよ!」
一方の男はジョッキの中身を飲み干してから、如何にもどうでもいいという風に答え席を立った。
娘は慌てて、その後を追いかけた。

「ま、待ってください、ラルフさん」
「だから違うと言っているだろう? 大体、何であんたはその男を追いかけているんだ?」
店から出た男を追いかけ、横並びに話しかける娘。
男は娘の顔も見ずに、正面を向いたまま独り言のようにつぶやいた。
「そうですね…。ずっと、探していたんです」
娘はまたも遠くを見つめた目になり、ひとことだけ答えた。
「……まあいい、せっかくのいい気分も覚めちまった。一件付き合うか? もちろんあんたの奢りだが」
「はい! もちろんです!」
男は根負けしたように肩をすくめて娘に言った。それを聞いた娘は小躍りしながら男に腕を絡ませていた――
458448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/07 03:09 ID:VLzr+PkQ

「ごゆっくりどうぞ…」
給仕の娘が無愛想にジョッキを置き、去っていく。今、二人の姿は一軒の酒場にあった。
酒場、とは言っても先程とは雰囲気のまったく違って薄暗く、しかも全席が個室だ。
男女が二人で入った場合、どういう状況になるかが想像できるような店構え。
「ま、ここなら人に聞かれないで会話ができるからな。…もっとも、俺がその気になれば、あんたは逃げれないだろうが、な」
「大丈夫です、信用してますから」
店の雰囲気を説明するかのように、意味ありげに笑みを浮かべる男と、対照的ににっこり笑う娘。
男は完全に呆れかえり、大袈裟にお手上げのポーズを取りながらジョッキを煽った。

「あんたの御推察どおり、俺はラルフだ。…とうにその名前は捨てたがな。
さて、何から話せばいい、かな。ああ、最初からがいいな。あの日、すべてが変わり始めた日、からな」
何杯目かのジョッキを飲み終えたとき、男――ラルフはゆっくりと天井を見上げ、語りだした――
459448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/07 03:10 ID:VLzr+PkQ

「クビ…って、どういうことですか!? いったい!?」
「どうもこうもない。おまえが八百長に関与したおかげでこちらまで、白い目で見られるんだ。
その損害額を請求しないだけでもありがたく思え。分かったならとっとと消えな」
「ま…待ってくださ」
バタンッ
俺は必死に親方に問う。だが、親方から帰ってくるのは冷たい返事だけ。
尚も食い下がろうとする俺に戻ってきた次の返事は、扉の閉まる音だった。

「畜生……。俺がいったい何をしたっていうんだ…」
安酒を煽りながら俺は酒場でひとりごちた。八百長なんてまったく身に覚えがない。
だが、いくら冤罪だと訴えても、誰一人信じてやくれなかった。…何で、何で俺が…!

「よう、荒れてるね、兄さん。ここ、いいかい?」
「……消えろ。俺は今、虫の居所が悪いんだ」
「そう言うなって。八百長疑惑で格闘界を出されたラルフさんだろ?
なんなら、次の闘いの場所を案内してやろう、と思っているだけだぜ。…あ、ねえちゃん、ビールふたつ」
突然、目の前に男が座りながら、馴れ馴れしく話しかけてくる。
俺は脅しの言葉を口にするが、男は意に介するでもなくヘラヘラ笑いながら言葉を続け、
指をパチンと鳴らして振り返り様に給仕の娘に注文を出した。…次の闘いの場所、だと?


「ど…どんな場所だったんですか?」
「……まあ、ひとことで言えば、最悪な場所、だな。………人間の醜い部分が寄り集まったような、な」
一息ついて一気にジョッキの中身を飲み干す男に、娘が問いかけてくる。
男は追加の飲み物を注文しながら話を続けた――
460448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/07 03:11 ID:VLzr+PkQ

男に連れられてやってきた先は、一軒の酒場の地下に広がる格闘場だった。
だが、今まで俺が闘っていた格闘場とは規模が違う。格段に小さい、のだ。
その代わり、来客の素性が俺でも簡単に見て取れた。……客の全員が全員、仮面等で顔を隠している。
やれやれ…金持ちの道楽…か。俺は思わず頭を振りながら考えていた。

「ここが新しい闘いの場、さ。これから始まるところだ。ゆっくりと見ていな」
席のひとつに腰掛け、男が言う。二人掛けの贅を凝らした造りの椅子で同じく豪華なテーブルを挟み、
向かい合わせに並んでいる。一組が3〜4人で、それが何組か並んでいる。数は多くない。
俺は男に言われるがままにゆっくりと腰を下ろして闘いを眺めようと思い――開いた口が塞がらなかった。
一人は俺より頭3つは大きい大男。もう一人は逆に、俺の肩口までもないような小男だった。
だが、開いた口が塞がらなかった理由はそこではない。男たちの傍らに一人ずつ女性がついていた。
それ自体、別に驚くことでもない。俺が闘っていた場所でも、司会進行は女がやっていたから。
じゃあ何故驚いたのかって? 簡単さ。そこにいた女性は人間じゃなかったから、さ。

「お、おい! 何だよあの――

カーン

――女たちは、と言おうとして、俺の言葉はゴングの音にかき消された。
同時に客席から響き渡る声、闘う男たちの雄叫び。だが俺は、まるでどこか遠い世界の出来事のように感じていた。

勝負は意外と小男が善戦し、長引いた。だが、大男に捕まって壁目掛けて投げ飛ばされ、身構える前に、
大男に体当たりを受け、ぐちゃりと嫌な音を立てたとき、闘いは終わった。

全身から血を流してピクピクと痙攣している小男と、両手を振り上げ観客に拍手に応える大男。
だが、これからの光景はいつ思い出しても胸がむかついてくる。
小男の傍らについていた女性が闘技場に再び姿を現した。と、大男はその女性を押し倒し、犯し始めた。
女性が必死に抵抗する中、観客の興奮は最高潮に達していた。
461448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/07 03:12 ID:VLzr+PkQ

「どうだった? 新しい仕事場の雰囲気は?」
「ひとことで言えば最悪だ。さっさと帰らせてもらいたいね」
上物の葡萄酒をグラスに注ぎながら、男は俺に話しかける。俺は闘技場に向かって唾を吐きかけ、立ち上がって言った。
そんな俺を見て、男は肩をすくめ、意味ありげに笑いながら言葉を続ける。
「そう簡単に帰ってもらう訳にはいかないね。この席の清算がまだだ。
それに、こんな秘密を知ってしまって簡単に出られると思うのかい?」
男は指をパチンと鳴らしながら言う。俺が振り向くと屈強な男たちが席の入り口に立ちはだかっていた。
…逃げ出すことも可能だったかもしれない。
だが、ここの素性が分からないまま飛び出すのは得策ではないと判断した俺は、再び椅子に座りなおした。
「で、ルールは一体何なんだ?」
「へえ、やる気が出てきたのかい。…ま、簡単なルールさ。
一対一で闘い、最後まで立っていた方が勝者。手段は問わない、ってことさね」
俺の問いに皮肉そうな笑みを浮かべ答える男。
「…さっき聞き損ねたんだが、男たちの傍にいた、あの女たちは一体何なんだ? どう見ても人間ではないぞ?」
「ああ、あれはな。この闘技場の闘士たち一人一人に与えられるパートナーみたいなもんだ。
で、ついている闘士が負けるとさっきみたいに勝者の自由にされるのさ。
もちろん、パートナーを抱きたいときに抱いても構わないさ。もっとも、俺は化け物なんざ抱きたいとは思わないけどな。
あん? 化け物の正体? そんなの知らねえよ。
ま、世界は広いし色々な人間がいるからな。どこかから攫ってきたのを飼育してんでないの?」
俺は男の態度に殺意を覚えながらも、どうにか堪えて更に質問を出した。
淡々と答えながら最後にクックッと笑い出す。

「…さて、お喋りはこれくらいにして、案内といこうか。何、俺はここまでだ。これからはそいつについていきな」
男がワイングラスを傾けながら顎をしゃくる。そこには、いつの間に現れたのか、女が立っていた。
「その前に最後の質問だ。この席の清算は、何回くらい闘えば終わるんだ?」
「何、心配するな。持ち金を自分に賭けることもできるんだ。それを繰り返せばすぐに払えるさ。それじゃあな」
ひょうひょうとした表情で答え、手を振る男。俺は返事ひとつせずに席をあとにした――
462448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/07 03:13 ID:VLzr+PkQ

ギギギ…ガチャン

「私があなたのパートナーで、ロッコと申します。これからよろしくお願いいたします」
「ああ。俺はラルフ、だ」
ロッコと名乗ったその女は、扉を閉めると振り返り様に恭しく頭を下げる。
…俺は名乗り返したが、その後の言葉が出なかった。彼女は…一応は人間に見えた。前から見ると。
だが、体の後ろ半分は緑色の鱗に覆われ、耳はヒレ状で大きく、尻尾が生えている。
さらに、膝から下はすべてが鱗で足先には鋭い爪まで生えていた。
……まさに子供の頃、お伽話で聞いた半魚人を連想させた。だが、ここまで人間に近い姿だとは、な。
「あ、あの…どうか、なされましたか?」
「いや、別になんでもない」
何も喋らない俺を不審に思ったのか、ロッコが問い掛けてくる。俺は慌てて返事を返した。
これからしばらくは傍にいるんだ、怒らすのは得ではない。そう思って。
「…そうですか。では、こちらがあなたのお部屋になります。どうぞ」
カギを開け、部屋に案内するロッコ。俺は思わず息を呑んでいた。窓が無いのが気にかかるが、決して狭くはない。
むしろ広いとまでいえるだろう。そのうえで、ベッドと椅子とテーブルまで置かれていた。
もちろん、客席に比べれば質は落ちる。が、しかし、もしかしたら拳闘士時代よりもいい暮らしなのかもしれない。
463448 続く ◆W/KpcIbe5Y :03/09/07 03:14 ID:VLzr+PkQ

「食事は一日に一度、こちらに運び込まれます。闘いは三日に一度のペースで行なわれますが、
実際に闘うことになるかどうかはその日にならなければ分かりません。
また、先程の扉の向こう側には行けませんが、それ以外の場所であれば出入りは自由です。
ですが、闘技場以外での闘士の喧嘩は御法度ですのでお気をつけください。
それでは私はここにいますので、何かありましたらいつでもどうぞお呼びくださいませ」
俺が部屋を見てぼうっとしている横で長々と説明をしたかと思うと、ロッコは俺の部屋の中にある扉の中に入ろうとする。
ちらりと中を見ると、体を伸ばせそうもない位に小さな空間に、粗末な寝藁が置いてあるだけだった。
「ちょ、ちょっと待てよ」
「は、はい? どうかしましたか?」
思わず、俺はロッコの手を取っていた。怪訝そうに振り返るロッコ。
「あの…さ。俺、ここまで広い部屋で暮らしたことってないから、何だか落ち着かなくて、さ。
できれば…こっちで一緒に暮らしてくれないか……と思うんだが…ダメか?」
「……………よろしいのですか?」
「ああ、構うことはないさ。ロッコが迷惑なら、無理にとは言わないが、な」
「あ、ありがとうございます! 喜んでそうさせていただきます!」
俺の申し出にペコリと頭をさげて礼を言うロッコ。
そんな彼女を見ながら、ゆっくりと椅子に腰掛けたかと思うと、たちまち疲れと酒の力で夢の世界に足を踏み入れていた。
464名無しさん@ピンキー:03/09/07 18:09 ID:LZSQR84d
闘神都市キター!

こういう設定が大好きだ!
この子はロッコの妹かなにかなのかな?
465名無しさん@ピンキー:03/09/07 18:24 ID:mwqbA0gW
娘とか?
466名無しさん@ピンキー:03/09/07 18:28 ID:LZSQR84d
>>465
ラルフとの?

それも萌えだなw
467176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:19 ID:j8ged/xv

「ホントにも〜。よくここまで汚くできるもんだね〜」 「そ、そんなトコ、届くハズないだろう?」
ぼやきながら天井の電灯の笠を拭く彼女。脚立など使わずに、背中から生えている翼を羽ばたかせ、宙に浮いている。
そんな彼女を見上げながら、僕は答えた。あ、そうそう。見てのとおり、彼女は人間じゃない。実は悪魔なんだ。
名前はアイリス。何日か前に、10円で購入した古本に書いてあった方法で召喚したんだけれど、
今では僕の下僕となって、ここに住み着いているんだ。………その辺りはあまり詳しくは語りたくないけれど。
「何言っているんだよ。天井はともかく、この床は何なんだ?」 「あ、あはは…」
…っと、文句を言い返す僕に、アイリスは笠を拭き終えたのか、翼をバタバタさせたまま、僕の目の前にくる。
確かに掃除なんて、ここんとこ行なってはいやしない。思わず僕は目を逸らして、乾いた笑い声をあげるしかなかった。
「あはは、じゃないよ。よく不潔で死んだ者はいない、何て言うが、それは間違いだ。不潔がもとで死んだヤツもいるんだぞ」
「へえ、そうなんだ。でも大昔ならともかく、科学が発展した現在なら、そんなことあるはずないだろ?」
バケツで雑巾を洗いながら、諭すように言うアイリスに、僕は笑い半分、呆れ半分で返していたが、
「いやいや、昔の話じゃない。まあ、間接的に、というのが正確なのかもしれないがな」 「は? 間接的?」
雑巾を絞りながらさらに話し続けるアイリス。思わず僕は、反射的に返事をするしかなかった。
468176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:20 ID:j8ged/xv

「ふう。さてと、具合も悪いし、さっさと寝るか」
家に帰り、カップ麺の空を放り投げ、ゴロリと寝床に横になる。
すでに寝床以外の場所は、足の踏み場もないくらいに散らかっている。
「掃除…か。ま、いいや。部屋汚して死んだヤツなんて聞いたことねえや。明日だ、明日」
さっきまで来ていた友人に言われた、「少しは片付けないと今にえらい目に遭うぞ」の言葉を思い出しながらも、
最近風邪気味の俺は、悪態を吐きながらいつしか寝入っていた。

「ん〜。ションベンションベン…」
夜中、尿意を催して起きだす。…痛っ! 足を見れば2週間前から行方が知れてなかったシャープペンが刺さっている。
畜生…こんな場所にあったか。俺はシャープペンを放り投げ、トイレに向かった。
「ふう、スッとした」
用を足して、寝床に戻ろうとする。…どうでもいいが、何で用を足すと「スッとした」なんて独り言をつぶやくのか?
これは俺が小学校で夏休みの自由研究にしようとして、見事達成できなかったという過去を持つ、ほろ苦い思い出だ。
「あん? 何者だ!?」
寝床に戻ろうとした俺の目に飛び込んできたのは、床をゴソゴソ探っている怪しい人影だった。
469176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:21 ID:j8ged/xv

「きゃっ、た、助けて!」
逃げようとする人影にタックルする。捕まえた相手から発せられる悲鳴。この声は…若い娘?
目が夜の闇に慣れ切ってない中、必死に組み伏せている相手の顔を確かめようとする。
「た…助けてください……」
怯えきった目で俺を見上げている。確かに若い娘だ。結構、俺好みの顔なんだが……何だ? 犬の耳なんか生やして。
「助けてください、じゃねえよ。何だって、人の部屋に忍び込んだりしているんだ?」
俺は彼女の上に圧し掛かり手首を縛り上げ、娘に詰問した。
「わ…私は……その…」
娘は何か喋ろうとするが、ぶるぶる震えて言葉になっていない。
と、よく見れば暴れた拍子にシャツのボタンが外れ、隙間から胸がチラチラ見え隠れしている。
下着は着けて――ない。それを見たとき、俺の理性は完全に消え失せていた。
「む…むぶうっ!」
強引に唇を奪う。突然のコトに目を見開き、固まる娘。
だが俺が顔をあげ、シャツの隙間に手を伸ばしたとき、まるでスイッチでも入ったかのように暴れ出した。
470176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:22 ID:j8ged/xv

パシィッ ビ、ビリィィィッ

「いやっ! やめてぇっ!」 「うるせえ。静かにしろや、夜中だぞ」
頬をひっぱたき、強引にシャツを切り裂く。叫び声をあげる娘の腹を拳で殴りつけ、一喝する。
娘は涙をボロボロこぼし、泣き声を必死にこらえているように見えた。俺はそのまま、スカートをずり下ろす。
犬のキャラクターのプリントされたパンティが目に飛び込んできたとき、思わず俺は吹きだしていた。
「何だよオマエ、犬マニアかよ。耳だけじゃなく、ご丁寧に下着まで犬なんて、な」 「い…いやっ…」
嘲笑の言葉を浴びせると、抵抗の声をあげようとするが、さっきの恫喝が効いているのか、大声をあげない。
俺は娘のパンティに手を掛け、ゆっくりと下に引き下ろそうとする。さすがに両手を下腹部に当て、抵抗してきた。
もちろん、そんなことで容赦する気はさらさらない。拳を振り上げると娘はビクッと体をすくめた。
その隙に一気にパンティを足から抜いた。…まあ、破り捨ててもよかったんだが、な。そこは俺の趣味だ。
強引に両足を広がせ、下腹部をじっと見つめる。
割れ目と菊門が露わになるが、それよりも俺が釘づけになったのは、その下に生えている尻尾だった。
「何だ…? 最近は体に直接つける尻尾が流行っているのか?」 「……い、痛っ!」
半ば呆れた俺は、尻尾を引っ張るが、娘が驚くべき反応を示した。痛い、だって?
「痛っ! …痛あい!!」 「うるせえな。じっとしてろ」
念のため、頭に生えている耳も強引に引っ張る。…取れない。悲鳴をあげる娘を再びひっぱたきながら考えた。
471176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:22 ID:j8ged/xv

……何なんだ、コイツは? 犬の耳と尻尾を生やした娘?
「何者なんだ、オマエ?」 「……………」
顔を背けたまま、答えようともしない。ムッとした俺は再び興味を娘の下腹部に移した。
…犬の耳と尻尾はあるが、それ以外は人間と変わらないしな……。
そう思った俺は、下半身を露わにしてすでにそそり立っているモノを娘の割れ目にあてがう。
「あっ」
一瞬、娘が体をピクンと震わせ声をあげるが、委細構わずに一気にモノを娘の中に突き立てた。
「ひぎ…い…痛…痛っ!!」
腰を動かすたびに悲鳴をあげる娘。中はまだ濡れていないせいか、腰を動かしてもスムーズに奥までモノが入り込めない。
業を煮やした俺はモノを引き抜き、娘の口元にあてた。
「…ひゃ…あ?」 「しゃぶれ」
怪訝そうな顔をしてる娘の口中に強引にモノを捻じ込む。
娘は顔を歪め、必死に逃れようとするが、両手でがっしりと押さえつけられているため、それもできない。
「歯を立てるんじゃねえぞ。んなコトしたらどんな目に遭うか保障できないからな」 「ひゃ…ひゃぐっ…」
俺の命令に涙を流しながら、くぐもった声で必死に頷く娘。
俺はサディスティックな興奮に体を震わせながら、娘の口中を堪能していた。
472176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:23 ID:j8ged/xv

「ふん、これぐらいでいいだろう」
ある程度、モノに娘の唾液が塗りたくられたのを確認した俺は、
腰を引いて娘の口からモノを抜き、再び娘の割れ目にモノをあてがい、一気に奥まで突き立てる。
娘は恐怖のせいか、はたまた痛みのせいか、さっきから一言も発しようとせずに鼻をすするだけだった。
ゆっくりと腰を動かすが、唾液が潤滑油の役目を果たしているようで、さっきよりもスムーズに抽送が可能になった。
それに満足した俺は、ただひたすら腰を動かし、快感を貪っていた。

「くう…イ…イク…ぞっ…」
どれだけ腰を動かし続けていたか、そろそろ絶頂が近づいていた。娘はじっと歯をくいしばり、目をぎゅっと閉じている。
何だかその態度が無性に腹が立っていた俺は、娘の中ではなく、顔面に向かって精をほとばしらせていた。


「くっくっくっ…。これで終わりだと思うなよ…所詮オマエは犬なんだからな。俺のペットにしといてやるよ…」
俺は娘のアゴを掴んで、俺の精液にまみれた顔を上げさせて言った。…そう、これからも、な…。

ゴホッゴホッ!

突然咳が出てきた。何だか、頭痛も激しくなってきたかもしれない。……俺は娘を放り投げ、寝床に潜り込んだ……。
473176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:25 ID:j8ged/xv

「………何てヤツだ。で? その男は一体どうなったの?」
僕は、掃除機を掛けながら今の話をしていたアイリスに尋ねる。何だか、男の身勝手な行動に腹が立ってきた。
「そう…だな。目が覚めても、その彼女はそこにいたんだ。で、再び男は彼女を抱いたのさ」
掃除機を掛け終え、収納棚に片付けながら答えるアイリス。
……それって彼女、男にいいようにされてるだけな気がするんだけれど。
「まあね。でも、話はこれで終わりじゃないんだよ」
今度はベッドのシーツを剥ぎ、その周りを片付けながら話し出す。…何だか、続きが凄く気になるんだけれども。
「男は毎日、彼女を抱き続けた。でも、その度に彼の体調が少しずつ悪化してきて、
欠勤が目立ってきて…。とうとう無断欠勤が続いて会社もクビになってしまったのさ。ま、当たり前だがな。
それで、心配した元同僚が彼の家を訪ねると、そこには変わり果てた彼の姿があったってわけ。
もちろん、彼女を見た人はいない、けれどな」
う〜ん。何だか、よくある怪談話と言えばいえるんだけれども…。
「じゃあさ、結局彼女の正体って何者なワケ? 幽霊にしては犬の耳と尻尾付きってのが気になるんだけれど」
ベッドに乗っかり、向こう側のゴミを調べるアイリスに再び聞いた。…その姿勢、パンツが丸見えだよ。
474176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:26 ID:j8ged/xv

「彼女の正体はね、毛羽毛現(けうけげん)という妖怪で、軒下のじめじめしてたり、不潔な場所に住み着くのさ。
それだけならいいんだけれど、一種の貧乏神みたいなモンで、そこの住人を病気にさせてしまうことがあるんだってさ」
よいしょ、と声を出しながらベッドの奥に転がっていた、雑誌やゴミを取り出しながら言う。
ふうん。住人を病気に、ねえ。…って、アレ?
「す、するとさ、男が風邪気味だったのって…」
「ああ、その頃からすでに住み着いていたんだろ。でもって何も知らずに彼女と交わり続けたから病気が悪化した、と。
まったく、バカな話だよ。でも分かったかい? 不潔が間接的にでも人を死なすって話」
「ま、まあね。よく分かったよ」
これがただの怪談話なら、『男以外が彼女を見ていないハズなのに、どうやってその話が広まっていくんだ?』とか
ツッコミも入れられるけれども、アイリスはあれでも悪魔だからね。妙に説得力があるよ。
「…しっかし…。オマエもいつから掃除してないんだ? このティッシュ、完全にガビガビだぞ」
僕が一人で納得していると、呆れ顔で丸まったティッシュを掲げて僕に見せるアイリス。…う、それって……。
「少なくとも、私が来てからはオナニーしてないよな。どれ、いつからシテないか確かめてみるとするか」
「ちょ、ちょっと待て! 部屋の掃除はどうした!?」
パタパタと僕に向かって飛んでくるアイリス。僕は後ずさりしながら必死に抗議した。
475176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 01:27 ID:j8ged/xv

「大丈夫だ。終わったらちゃんと続きはするから」 「う、うわぁ!?」
アイリスに両足を抱えられ、長椅子に倒れこんでしまい、思わず悲鳴をあげる。
その隙にアイリスは僕のズボンをパンツを一気にずりさげ、モノを露わにさせる。
「う〜ん。さすがに勃ちあがってはいないか。ま、いいや。ゆっくり楽しませてね。…ん、んんっ…」
急に口調が丁寧になったかと思うと、モノを口に含み出すアイリス。
その優しい刺激には抗うことができるはずもなく、モノは少しずつ膨らみ始める。
「…ぷはあ…っ。やっぱり元気だね、すぐにこんなになっちゃうもの」
一旦モノから口を離し、人差し指でピンと先端を弾きながら微笑むアイリス。…も、ダメ、かも…。
「お…お願い。もっと、もっとシテ…」 「はいっ。分かりました、御主人サマ♪ …んっ、んっ…」
僕が懇願するのを待っていたかのように、にっこり微笑みながら再び僕のモノを口に含むアイリス。
彼女の舌が軽く筋を舐め上げたとき、思わず大きく仰け反ってしまう。
そのとき、部屋の向こう側にある窓ガラス越しに、犬の耳が生えた人の頭が通り過ぎるのが見えた。
驚いた僕が思わずまばたきをした次の瞬間、そこにはすでに何も無かった――

おわり。
476名無しさん@ピンキー:03/09/08 01:30 ID:U9+eGPmv
リアルタイムでキター!
多少変則的な犬ッ子の話がイイ。

ちなみに私が毛羽毛現と聞いてイメージするのは髪の毛の塊だけど。
477206 404のつづき ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 04:13 ID:8OpnEm+S

「アヤ…メ?」
思わずポツリとつぶやく。思い…だした。
知らずとはいえ僕が無理矢理ここに連れてきた、花の精霊、だったっけ。
「あの…ごめ……

パチンッ

ん、夢と混ざっていた、と言おうとして、乾いた音と共に途中で止まってしまった。
頬に鈍い痛み。目の前には、右手を振り下ろした格好で肩で息をしているアヤメがいる。
「ごめん……」
再び、謝罪の言葉を口にするが、アヤメはうつむいたままで喋ろうともしない。
そりゃあそうだよね。彼女にしてみれば、無理矢理連れてこらされた上に、
いきなり押し倒されて、体を奪われようとしていたのだから。
だから僕は、それ以上何も言わずに、アヤメが何か言うのを待っていた。

「…あの沼に、帰りたい、です」
長い長い沈黙ののち、アヤメがポツリとひとこと。
僕は何も言えずに、ただ頷くのがやっとだった。
…え? と、いうことは、また同じ場所に登山しに行くの?
体力…持つかな? 一瞬、そんな不安が頭をよぎったが、
アヤメの顔を見ていると、とてもではないが、そんなことを言えなくなっていた。
478206 つづく ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 04:14 ID:8OpnEm+S

「はふ〜。はふ〜」
――翌日。僕は件の沼地に向かった。
前日の登山で体がガタガタだったが、どうにか辿り着いた。
アヤメは、沼地に着いた途端、喜び勇んで飛んでいく。
一方の僕はと言えば、すぐにも帰りたかったが、肩で息をしていたため、
ベンチにごろんと横になる休憩を取ると、今までの疲労が一斉に襲い掛かり、
10も数えないうちに、完全に眠ってしまっていた。

「ちょっとちょっと、起きてよ」
突然、肩を揺すられて目が覚めた。そこには、アヤメの姿がある。
「まったく、ぐっすり眠りすぎだよ。もう夕方なんだから」
呆れ顔で僕を見つめるアヤメ。
仕方ないだろ、疲れてるんだし帰りもあるんだし。
…って、夕方!? いったい何時間寝てたんだ…。
「それもそうね。じゃ、帰ろっか♪」
楽しそうにコロコロ笑いながら返事をするアヤメ。さて、帰ろうか……はあ?
帰ろうって、アヤメ、キミは残るんじゃなかったの?
「ん…。ま、色々あってね。…気が変わっちゃった。行こっ」
気が変わった…って。
二日しかない貴重な連休を、いずれも登山で終わらせた僕って何?
「そう? 健康的な連休でいいじゃないの♪」
あっさりと答えるアヤメ。僕は疲労感がどっと襲いかかり、何も言い返せなかった。
479 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/08 04:16 ID:8OpnEm+S
>476
毛の塊とも、マルチーズみたいな犬の姿、
とも言われてますので、今回は犬風味をつけたしました。
480名無しさん@ピンキー:03/09/08 22:25 ID:9SLwLYh3
逆に主に攻められてメロメロのアイリスきぼん
481206 478のつづき ◆W/KpcIbe5Y :03/09/09 03:33 ID:fN7bPzBR

二日連続の登山も然ることながら、完全な睡眠不足の僕は、
帰りの道中をどうやって戻ってきたかが今ひとつ覚えてないが、
無事家に着いたかと思うと、着替えるのももどかしく、
服をそのまま脱ぎ散らかしてベッドに潜り込み、一直線に夢の世界へと直行していた。

「ん…っと」
ふう、よく寝た。時計を見ると…1時半? 何だか半端な時間に目が覚めちゃったな。
「あ、おはよう。よく眠れた?」
声のした方を見ると、アヤメが優しい微笑みを浮かべて佇んでいた。
まあ…ね。僕が上体を起こしながら生返事をすると、ゆっくりと僕の隣に座り込む。
う…何を話していいか分からないんだけど。
それは、アヤメも一緒だったみたいで、しばらく二人並んでじっとしていた。

「あの……さ…」
長い沈黙を破ったのはアヤメ。彼女の方を見ると、にっこり微笑んでいる。
「タンポポって、知ってる?」
はあ? タンポポ? いくら植物に疎くたってそれぐらいは知っているよ。どうしたんだよ、突然?
「タンポポってね。花が咲き終わった後は、綿毛のついた種をたくさんつけるの。
でね、その種たちは綿毛と一緒に風に乗って、凄い遠くまで旅をするんだ」
そうだよね。よく子供の頃、綿毛を飛ばして遊んでいたっけか。
「でもね、いつまでも旅が続くわけでもない。
いつかは旅が終わるときがくる。それがいつか、分かる?」
…いつ、って言われてもね…。
「正解はね。風に乗るための、綿毛が離れてしまったとき――」
言うや否や、アヤメはすっと立ち上がり、ベルトを外す。
すると同時に、しゅるっと音を立てて服が彼女の足元に落ちていく。
月明かりに照らされた彼女の裸身は羽のきらめきと共に幻想的な美しさを湛えていた。
僕はそのあまりの美しさに、声を出すことができずに固まってしまった。
でも…タンポポの話と何の関係があるの?
482206 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/09 03:34 ID:fN7bPzBR

「私がここに来た原因は、あなたにあります。…責任、取って下さいね」
優しい微笑みのまま、いや、多少悪戯っぽい光がその目に宿っている、かも。
……はあ!? 責任って何!?
「言った通りです。私はもう、ここから出られないのですから…」
言うや否や、アヤメの背中から羽がゆっくりと床に落ちていく。…な、何で!?
「もうっ、鈍い人ですね。私を差し上げます、と言っているのですっ」
頬っぺたを軽く膨らまして、くちびるを尖らせながらアヤメが言う。
心臓の鼓動が大きくなるのが分かる。
ゆっくりと立ち上がり、そっとアヤメを抱きしめながら、くちびるを奪う。
「……ん…っ」
アヤメも僕に手を回し、舌を僕の口の中に潜り込ませようとしてきた。
抵抗するでもなく、彼女の舌を受け入れて、自らの舌と絡ませる。
そのまましばらく二人で舌を絡め合わせていた。
「………ぷ…はあっ…」
くちびるを離すとともに、アヤメのくちびるから漏れる甘い吐息。
そのくちびるからは一本の透明な糸が伸び、僕のくちびるに繋がっている。
「暖かいです…。心臓もドキドキ動いていて……」
アヤメが途切れがちな声で僕に語りかける。すでにその目は軽く潤んでいる。
再びアヤメに軽くキスをし、ゆっくりとベッドに寝かせる。
「優しくして……くださいね」
僕を見つめて微笑むアヤメ。その頬はほんのり赤く染まっている。
下着を脱ぎ捨て、生まれたままの姿になった僕は、アヤメの胸にくちづけした。
483206 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/09 03:34 ID:fN7bPzBR

「あ……あんっ」
体をピクンと震わせ、喘ぎ声をあげるアヤメ。
「ねえ、胸弱いの?」
「ば…馬鹿っ! 恥ずかしいこと言わないで…」
顔をあげ、アヤメに話しかけると、顔を真っ赤に染めて怒りだす。
その顔がとても可愛くて、もう少しからかってみた。
「そうか…恥ずかしいんだ。じゃ、やめようか」
「え? あ…いや…そんな……」
ぱっと上半身を離しながらつぶやく。
アヤメは目を見開き、戸惑った声を出している。うん、本当に可愛い。
「そんな、どうしたのかな? はっきり言ってくれなきゃ分からないよ」
多少、いや、かなりわざとらしいかな? と思いながら小首を傾げてアヤメに問いかける。
「そんな意地悪…言わないで、ください…」
一方のアヤメはと言えば、うっすらと目に涙を浮かべ、消え入りそうな声でつぶやく。
その表情と声にガマンできなくなった僕は、
迷わず片方の胸にむしゃぶりつき、もう片方の胸を揉みしだいた。
「あ! あはっ! あん! ああんっ!」
胸の愛撫に我慢できないのか、アヤメが全身を震わせて、あられもない声をあげて悶えだす。
その声が聞きたくて、僕もまた夢中でアヤメの胸を堪能していた。
484206 つづく ◆W/KpcIbe5Y :03/09/09 03:35 ID:fN7bPzBR

「む…むぶうっ!」
思わず情けない声をあげてしまう。
アヤメが突然、両腕で僕の頭を抱え込み、胸におしつけたからだ。
…い…息ができないって……。
「あん…イイ……イイようっ…」
僕がもがくのが丁度いい刺激になっているようで、恍惚とした声をあげ続けるアヤメ。
……違う意味でイッてしまいそうなんですが……。
僕は必死になって、アヤメの腕を軽く叩き続けた。
「…ぷはあっ! はあ…はあ…はあ…はあ……」
「あ…ご、ゴメンなさい。…大丈夫です…か?」
ようやく、胸で殺人を犯そうとしているのに気がついたアヤメは、
ぱっと手を離し、肩で息をする僕を見て声をかける。
…全然心配してないどころか、不機嫌そうに見えるのは何故だ。
「そ…そんなコトないですよ。そんなコト……」
段々声が小さくなって、最後は視線をそらしているんだが。
今度は舌を伸ばして胸の頂をチロチロと舐め上げる。
「く…うっ…あ…はあ…んっ…。あんっ」
喘ぎ声を再開するアヤメ。…体は正直なものだ…。
ちょっと頭に来たので、軽く歯を立ててかぷんと噛みつく。
「あんっ! あ! ああ…あっ!」
顔を思い切り仰け反らして、ひと際大きな声をあげている。
……もしかして、全然逆効果?
485名無しさん@ピンキー:03/09/09 23:26 ID:WFTztVMr
激しく続きキボン
486 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/10 03:16 ID:UdapCIiQ
>480
>176からの話と>467からの話の流れからして、
二人の立場関係を逆転させるのは、ちょっと難しいかもしれませんです。
487206 484のつづき ◆W/KpcIbe5Y :03/09/10 03:17 ID:UdapCIiQ

「はあ……はあ…き、気持ちいい…です……」
恍惚とした表情でつぶやくアヤメ。その目は完全にとろんとしている。
「それで…あの……。さっきから、太ももに何か当たっているんですけれど…」
言いながら、太ももに当たっている”何か”に手を伸ばす。
”何か”に触れた瞬間、僕がビクンと全身を震わせる。
あ…細い指が、凄い気持ちいい……。そう、”何か”ってのは、僕のモノでして…。
「これ…が、おちんちんなんですか……。何だか…段々熱く、硬くなって…ますね」
正体を聞いたアヤメは、さらにその細い指でさわさわとモノを撫で回す。
う…もう、ダメ……。思わず腰を引いてしまう。
「何だか…ぬるぬるしてきたんですが……大丈夫ですか?」
掌で優しくモノの先端部分を包み込んだアヤメは、
先走り液の溢れを感じたみたいで、僕に問いかけてくる。
恥ずかしいからまともに答えたくないんだけれど……。
「ピクピク震えてきてますね…。本当に大丈夫? かなり息も荒いみたいだけれど?」
モノを撫で回しながら、心配そうな顔で僕を見つめるアヤメ。
もう……本当にダメかも。
「き…きゃっ!?」
強引にアヤメの手を振り払い、ぎゅっと抱きしめた。
アヤメは戸惑いの声をあげながらも、抱きしめ返してくる。
僕は再びアヤメのくちびるを奪い、しばらくの間、じっと抱きしめあっていた。
488206 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/10 03:19 ID:UdapCIiQ

「いい…よね?」 「は、はい……」
上半身を起こした僕は、アヤメの割れ目にモノをそっとあてがいながら聞いた。
アヤメは顔を真っ赤に染め上げながらも、コクンと頷く。
と、右手を伸ばして僕の手を握り締めてきた。
まるで、それが合図だったかのように、僕はモノをアヤメの中に潜り込ませた。
「い…痛っ。……でも…何だか……熱いです…」
先端がアヤメの中に潜り込んだとき、アヤメは全身をピクリと震わせてつぶやく。
握っている手に力がこもっている。
「大丈夫……。力を抜いて、じっとしててね…」 「はい…」
僕がささやくと、軽くコクリと頷きながら握り締める手の力も弱くなる。
一気に奥まで突き立てたい衝動を必死にこらえ、じわり、じわりとアヤメの中に入っていく。
……いや、あまり焦ると僕もあっさりイッちゃいそうだから、ってのもあるんだけれど。
「う……」 「あ…」
お互い、声にならない声をあげる。
アヤメの中は熱くて、さらにまるでモノの侵入を拒むかのように、ギュッと締めつけてくる。
一方のアヤメはと言えば、僕の手を握り締めながら、空いているもう片方の手の爪を必死に噛んでいる。
それを見た僕は、慎重に腰を動かし続けた。

「ね…。アヤメのアソコ、完全に僕のおちんちんを飲み込んじゃったよ…」
「うん…熱い……あなたを感じているよ…」
モノをすべて潜り込ませた状態で、アヤメに語りかける。
アヤメは目に涙を浮かべながら、空いている手を僕に伸ばして返事を返す。
僕はそっとアヤメの体に覆い被さりながら、ゆっくりと腰を動かし始めた。
その都度、中のヒダが僕のモノをなぞり上げ、背筋にぞくりとした快感が走る。
「あん…動いている……。中で…動いている……」
僕にしがみつきながら、うわ言のようにつぶやくアヤメ。
その一方で、僕もまた何も考えることができずに腰をゆっくりと動かし続けていた。
489206 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/10 03:21 ID:BTMQ7kXr

「ね……。お願い…もう少し、激しく…キテ……」
しばらく腰を動かし続けていると、アヤメが突然僕に語りかけてきた。
…大丈夫なの? 思わず僕は問い返していた。
「ええ…もっと、もっとあなたを感じていたいから……」
顔を赤らめさせたまま、小さな声で、それでもはっきりと答えるアヤメ。
僕は返事の代わりに、腰の動きを早めだした。
「あ! あん! 熱い! 熱いよ! もっと…もっとキテッ!」
てきめん、喘ぎ声をあげだすアヤメ。
僕の方もまた、モノから伝わる快感が激しくなり、
言葉には出さなかったが腰の動きをさらに早めていた。
「あん…イイ…イイよ…。すごい…すごい気持ちイイ……」
片方の手は、ずっとお互いの手を握り締めあっていたが、
残った片方の手を背中に回し、ぎゅっとアヤメを抱きしめる。
アヤメも僕の背中に手を回してきた。僕は夢中で腰を動かし続けるしかなかった。

「あ…あんっ、あん…くっ! ああ! あん! あっ! はああっ!」
アヤメの喘ぎ声のトーンが甲高くなり、背中に爪を立ててくる。痛いとは…思わなかった。
モノから伝わる快感のあまり、腰を動かすことしか考えられなかったから。
「も…ダメ…あん…私…あっ…ヘンになる…ヘンになっちゃうよ……!」
喘ぎ声と混ざりながら叫びだすアヤメ。もう…もう、僕も、イッちゃうかも……。
「ヘンに…ヘンになる……。ヘンに…なっちゃうようっ!!」
ひときわ大きな叫び声をあげたかと思うと、
まるで糸が切れた人形のように、ガクンと力が抜けるアヤメ。
一方の僕は、目の前が真っ暗になるような錯覚を覚え、
これまで味わったことがない快感が全身を駆け巡り、
アヤメの中に、快感の結果を放出していた。
「あ…熱い…熱いのが……流れ込んで…くるぅ…」
口からひとすじのよだれをこぼしながら、つぶやくアヤメ。
僕は果てたあとでも、快感の名残を感じるために、ゆっくりと腰を動かし続けた。
490206 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/10 03:22 ID:BTMQ7kXr

チュン チュン

スズメの鳴き声で目が覚めた。すでに朝日が昇りかけている。
傍らには、すうすうと寝息を立てているアヤメがいた。
やっぱり夢じゃ、無かったんだよね。
僕はそんなことを考えながら、アヤメを起こさないように、そっとベッドから体を起こす。
…伸びをすると、ちょっと背中が痛い。アヤメに爪を立てられた痕だ。
と、床を見ると、脱ぎ散らかした服に混じって、昨日までアヤメの背中に生えていた羽があった。

「…責任、取って下さいね」、か…。
羽を手に取り、昨日の夜、アヤメから受けた言葉を思い出す。
どういうコトが責任なのかはよく分からないが、
僕が彼女をここに連れてきた以上、そうするのが当たり前のコトのように思えていた。
まして、昨夜みたいな関係になっているのであれば、尚更のこと、だ。
「あれ…?」
ふと窓の方を見ると、植木鉢に植えられている一輪の花が目に入った。
紫色の綺麗な花……。これって、もしかして……?
「あ、気がついた? これが私の宿っている花。これからは、私ともども大事にしてねっ」
いつの間に目が覚めたのか、僕の肩を抱きながら肩越しにアヤメが語りかけてくる。
その表情は今日の天気のように、雲ひとつ無い満面の笑顔だった。
「……背中、ゴメンなさいね。痛いでしょ?」
爪の痕を軽くなぞりながらアヤメが言葉を続ける。
「ま、昨日はアヤメの乱れっぷりが見れたから、ヨシとする、…う、うぎゃあああ!」
肩をすくめながら答えようとしたが、最後まで喋る前に悲鳴が漏れた。
アヤメが爪痕にもう一度爪を立てたからだ。
「もうっ、人が心配してるのに、その言い方は何よっ!?」
頬を膨らませながらそっぽを向くアヤメ。顔赤いけれど。
「う…うるさいわね! 早く会社に行きなさいよっ!」
赤い顔がさらに真っ赤になって叫ぶアヤメ。あ、確かにそうだ。仕度しなきゃ。
491206 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/10 03:23 ID:BTMQ7kXr

テレビを付け、朝食の支度をする。母は父と共に、昨日から旅行に出ている。
…そうでもなければ昨日みたいなコト、できるハズないでしょ?
いや、もしかしたら一昨日の騒ぎをすでに耳にして、わざと旅行に行ったのかも、しれない。
……怖いから考えるのやめた。

ご飯に味噌汁とベーコンエッグを作り、テーブルに運ぶ。
さて、食べるとしますか。
「いただきま〜す」
アヤメが元気に箸を伸ばす。…精霊でも普通に食事摂るのか。
「へえ、結構美味しいね。料理、得意なの?」
いや…決して得意ではないけれども、ある程度は作れるし。
「そうなんだ…。じゃあさ、今度、料理の作り方、教えてねっ。
私、全然そういうの分からないからっ」
ふうん、そうなんだ。ま、僕が教えれる程度のことなら、ね。

『ニュースです。昨日、○沼湿原にて残念なことが起きました』

思わずテレビを振り返る。
○沼湿原って、昨日一昨日行った場所じゃないの。何かあったのかな?
492206 完 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/10 03:23 ID:BTMQ7kXr

『○沼湿原を管理している県によりますと、
昨日夕方、湿原に生えているヒオウギアヤメ一株が、
何者かに持ち去られているのを確認したと、
湿原を管理しているボランティアからの報告があったということです――』

ブッ 「わっ汚いっ」
思わずご飯を吹いてしまい、アヤメから抗議の声があがる。
ごめんごめん…って、いや、それよりも、さ……。
「何かあった?」
いや…もしかして……今ニュースでやってる、持ち去られたヒオウギアヤメって、まさか…。
「ああ、さっき見たじゃないの」
事も無げに答えるアヤメ。…これって…マズイかも……。
「いいんじゃない? 実際に持ってきたのは私だし、黙っていれば分からないし」
そ…そういう問題なんだろうか…?
「それよりもさ……」
な…何? 何ですか?
「あらためて、これからも、よろしくお願いいたしますねっ」
あ、はいはい。こちらこそ。……ま、なるようになる、か。


筆者のつぶやき…皆さん、高山植物を自生地から持ち出すのは止めましょう。
493名無しさん@ピンキー:03/09/10 22:43 ID:JJCAiOdL
>>486
冗談で主として命令してみたら服従モードになっちゃったとか・・・・・・いえ、無理にとは言いませんので。
494名無しさん@ピンキー:03/09/10 23:00 ID:4P3xVIKp
>>493
なにか弱点を設定してみるというのはどうだろう。
偶然に力を封じるアイテムを手に入れるとか。

露天商で買った安物のネックレス似合うだろうとプレゼントしたら、実は魔の力を封じる聖なるロザリオで…
お祭りの縁日で飲んだお酒、実は御神酒で破邪の力が…
495名無しさん@ピンキー:03/09/10 23:36 ID:eicKdT5k
アイリスがSのままでイイ、と思っているのは漏れだけか?



88氏再降臨キボンヌ
496名無しさん@ピンキー:03/09/10 23:47 ID:4P3xVIKp
>>495
一度は弱いところを見せておいた方が、
その後の逆襲がより楽しくなると言ってみるテスト
497名無しさん@ピンキー:03/09/11 00:31 ID:ph2/udi8
>>494
むしろ、攻められると弱い、の方が楽しいかも。
背中を撫でられると力が抜ける、とか。
498名無しさん@ピンキー:03/09/11 00:32 ID:4ljOeqhd
>>497
やっぱ弱点は羽根の付け根?
499名無しさん@ピンキー:03/09/11 01:31 ID:ows1jL1k
>>497 尻尾とか
500 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/11 02:09 ID:OTcN5y33
>493-499
色々なご意見ありがとございます。
何か思いついたら投下するかもしれませんので、
あまり期待しないで待っていてください。
50162=88=113=501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/11 03:34 ID:OTcN5y33
>79,>128,>345の続き

「これ…は?」 「何、昔俺が旅をしていた時に見つけた物だ。俺はもう使うことはない。持っていけ」
昼、食事のために起きだしたリュウに、宿屋の主人がカードを手渡す。
そのカードには見たこともない怪物が描かれている。

「何でも、己の命が危うくなったとき、一度だけ持ち主の身を守ってくれるらしい。
まあ、本当かどうかは使ったことがないから知らないがな。それでもお守り代わりにはなるだろうよ」
肩をすくめながら言葉を続ける主人。

「でも…何故、これを僕に?」 「ああ。同郷のよしみと、その絵柄の怪物の名は龍、お前さんと同じ名前だから、さ」
主人の言葉にリュウは、自分の名前と同じ怪物、龍の絵柄をじっと見つめていた。

「うわぁぁぁ!! ば、化け物!!」
と、突然の声に思わずリュウとキャスリーは振り返った。
そこには震えながら尻餅をつき、一人の女性を指差す男がいた。
指を指された女性は、訳が分からずにきょとんとしている。

「ど、どうしたというのですか、一体?」
一番近くの場所に座っていたキャスリーが、男の手を取って問いかける。
男はまだ幼さをどこかに残している、少年と言っても差しさわりが無かった。

「失礼なヤツだな。顔を見た途端に化け物なんてよ。何だって言うんだ?」 「ま、まあ落ち着いてくださいよ」
指を指された女性の連れの男性が、少年に詰め寄る。リュウはカードをしまいながら、男を押しとどめた。
憮然とした表情で男は自分の席に座りなおす。

「だ…だって…だって……」 「さ、あなたも落ち着いて。…すみません、何か温かい飲み物、ありますか?」
キャスリーに勧められ、椅子に座った少年はガクガク震えたまま、女性の方を見ようともしない。
そんな少年の肩を優しく抱きながら、給仕娘に話しかけるキャスリーだった。
502501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/11 03:35 ID:OTcN5y33

「さ、これを飲んで」 「あ……ありがとうございます」
給仕娘が運んできた温めたミルクを両手で受け取り、そのままゆっくりと飲み干す少年。
すべてを飲み干し、コップをテーブルに置き、ふう、と少年は息をついた。周りの全員が少年をじっと見つめている。

「あ…どうも…ご迷惑、お掛けしました……」 「ご迷惑、と言うのなら、何故あんな悲鳴をあげ出したのか説明してもらわんとな」
ぺこりと一礼する少年に、腕組みした男が話しかける。少年は恐縮してさらに視線を落としてしまう。

「リック…そんな尋問するようにしても仕方がないでしょう」 「しかし、レイナ…」
最初に指を指された女性がそっと男をたしなめる。
リックと呼ばれた男は不満げな表情をするが、溜め息をつきながら足を組みなおす。

「すみません。私、あなたにお会いしたのは初めてなのですが、何があったのか、差し支えなければお話し願えませんか?」
「その…それが…えっと……」
リックに、レイナと呼ばれていた女性は優しく少年に語り掛ける。少年はビクンと体を強張らせ、何事かつぶやこうとしていた。

「あ〜あ〜。ここでああでもない、こうでもないとしてたら店が辛気臭くなって堪らん。
部屋を貸すから、そこでゆっくり話し合うってのはどうだ?」
「あ…申し訳ありません。丁度、今日はこちらに泊まらせて頂こうと思ってましたし、そうさせて頂きます」
手を振りながら割って入る酒場の親父に、レイナはそう返事をした。
503501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/11 03:36 ID:OTcN5y33

「えっと…その、すみませんでした。いきなり化け物呼ばわりしてしまって…」
部屋に入り、テーブルを囲む男女。
全員の視線が少年に集まる中、少年がレイナに向かって詫びの言葉を述べ、頭を下げた。

「実は…あなたと同じ顔を…ある場所で見掛けまして……」

少年は途切れ途切れに語りだす。自分がある国の諜報専門の組織に属していること、
ある都市の、魔法学院の最深部の禁忌の部屋にて、怪しい実験が行なわれているらしいこと、
そこに兄貴分の男と共に忍び込むが、あえなく捕まってしまい、兄貴分が殺されてしまったこと、
兄貴分を殺した相手は、普段は美しい女性の姿をしているが、下半身が蛇になることもあり、
殺害方法はそのまま食べてしまったこと、――その顔は、レイナそっくりだったということ――を

リュウとキャスリーは何も言えずに固まっている。リックとレイナは顔を見合わせ、頷きあっている。
特に、魔法学院の名前が出てきたときの、レイナの動揺ぶりは尋常ではなかった。

「えっと…。何だかあなたたちも、心当たりがありそうに見受けられるのですが、何かあったのですか?」
リュウが、リックとレイナに話しかける。二人はしばらく逡巡していたが、
やがてレイナが覚悟を決めたように顔をあげ、静かに語りだした。

レイナ自身が魔法学院の出身であるということ、実験に利用される可能性があるために、二人で逃げ出したことを。
504501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/11 03:36 ID:OTcN5y33

――真実は一部違うがな。リックは口に出さずに心の中でつぶやいた。
レイナが、いにしえの時代の魔道士であり、研究材料そのものであったこと、
魔道の力を得るために、擬似生命体・ホムンクルスと交わる必要があること、
そして、自分自身が人間を元に作られたホムンクルスだったいうことを。
いやいや、今更自分が何者か、何て考える気はない。俺はレイナを愛しているんだ。それが、オレの信じる道なんだ。

それにしても……この二人組…信用できるのか?
リックは頭を振り払いながら、現実の世界――冒険者としての思考に戻り、リュウとキャスリーを見るとは無しに見ていた。
確かに、害意は無さそうに見える。だが、悪人が最初から悪人ですという顔をするはずがない。
さらに怪しいのは、キャスリーだった。彼女の肌の色は人よりも浅黒く、部屋の中だというのにフードを被ったままだからだ。
まさか、彼女が噂のダークエルフなのか? リックの頭の中に不安が影を落とす。
だが、さっき自分が感じた”悪人が最初から悪人ですという顔をするはずがない”という考えとの矛盾に気がつき、
苦笑いしながら再び首を振った。
まあいい、今そんなことを考えても始まらない。何かあってから考えればいいんだ。そう思いなおして。
505501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/11 03:37 ID:OTcN5y33

「リックさん」 「あ…ああ」 「どうしたんですか? ぼうっとしちゃって」 「いや……。な、何でもない」
レイナに話しかけられ、現実に引き戻されるリック。
ま、いずれにしろ、彼らに正体を晒すこともあるまい。そう考えながら多少慌てたふうに返事をしていた。

「それで…あなた、お名前は何ていうのですか?」 「は、はい……ポールって言います」
レイナの問いかけに少年――ポールは答えた。もう、その目にレイナに対する怯えの色は消えている。

「リックさん…。あの…」 「ああ、皆まで言うな。分かってるさ」
ひと安心したレイナはふうと溜め息をつき、リックに何事か問いかけようとするが、
リックはレイナの言葉を途中で遮って頷いていた。

「ポール…。私たち、そこへ行きたいの。案内…できる?」 「え!? で…でも……それは…」
レイナが真正面からポールを見据えて語りかける。ポールは心底驚いた顔を見せ、逡巡し顔を曇らせる。

「ま、オマエがそこに戻りたくない気持ちはよく分かるから、あえて無理強いはしないさ。
できる限りの情報が欲しいだけだ。例えばそこまで上手く潜り込むルートとか、な」

「えっと…。戻りたくない、ってことは無いんです。ただ、その潜り込むルートが問題なんですよ。
魔道を研究しているだけあって、警固もまた魔法を使用しています。
一箇所だけ、警固が甘い箇所があると情報を仕入れて、そこから侵入したんだけれど…
待ち伏せにあって、あっさり捕まってしまったんです…」

リックの問いかけに、首を振りながら答えるポール。そこまで答え、当時を思い出したのか身震いしている。
506501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/11 03:39 ID:OTcN5y33

「う〜ん。侵入者を捕まえるのに一番効率のいい罠ですね。
下手に全ての警固を強固にしてしまうと、逆にどこから侵入されるか分からなくなりますから。
でも、それでも侵入なさるわけですよね?」
感心したようにリュウが頷いて、レイナたちに問いかけた。それにレイナたちは無言で頷いている。

「…ただ、ポールくん達と同じ方法で入り込むのは無理だし、危険ですよね。
かと言って、堂々と侵入するわけにはいかないでしょうし……」

「ちょ、ちょっと待て。まさかあんたらも来る、とか言い出すんじゃないだろうな?」
天井を見上げながらつぶやいているキャスリーを見て、リックが慌てて話しかけてきた。

「まさかも何も無いですよ。正直言って危険すぎるから、あなた方を止めたいのですが、
言っても聞かないでしょうから、だったらお手伝いした方がいいかな、と思っただけですよ」
如何にも当然と言う顔でリュウが答える。その顔には確固とした意思の光が見える。

「ま、命知らず、って点はお互いさまだから、人のことは言えないやな。
気に入ったよ。遅くなったが、オレの名はリック。よろしくな」

「いえ…こちらこそ遅くなりました。僕の名はリュウです。よろしくお願いいたします」
苦笑いしながらリックがリュウに向かって腕を伸ばし、リュウもまた笑顔で拳を握り返した。

で、続きます。
507名無しさん@ピンキー:03/09/11 13:31 ID:GCm4bRyX
すっげー!
別の人の別の物語だと思ってたのに。
続きが凄く気になるぅ
508名無しさん@ピンキー:03/09/11 17:04 ID:DGTLFnB5
別の話の登場人物達がリンクするのって大好きです!
続きが楽しみ〜
509320:03/09/11 22:47 ID:M1UTqSW4
ヴァルキリー (Valkyries)
【分類:北欧神話】
死と戦いの女神。鎧に身を包み、白い翼を持つ。
彼女達は、地上で戦死した者を、ヴァルハラ宮殿に運ぶ役目を持つ。
いわば天界への人材調達人であり、神としての位は高い。
ワルキューレ、ワルキュリア等の名は言語発音などからの違いであり、いずれも
同一の神を指す。
510320:03/09/11 22:53 ID:M1UTqSW4
夢を見れる年齢というのは良いものである。
俺がそう実感するになったのは、去年25になってからだった。
今年には26になり、この会社に勤めて3年が経つ。
「若い頃はそう思っちゃいなかったんだけどなあ・・・」
俺より上の年齢の人から見れば「若い奴が何生意気言ってやがんだ」とでも言われるかも
しれないが、ガキの頃考えてた社会と現実の違いを目の当たりにしては、そう呟く他もなかった。
煙草も酒もやらないと「付き合い悪い」と言われる始末。
毎日が苦痛というか、ストレスというか。
このご時世に職業にありつけているだけ幸運なんだろうが、つまらないなら意味がない。
「あーもう、面白くねえ!」
面白い面白くないで社会を判断しております。
だから、もっと面白いというか、楽しめる人生が送りたい。切実に。
「こうやって独りで生きていくのか・・・はぁ・・・」
本日何度目のため息でしょうか。一回0円だから悲しい。スマイルと同列か?
頭をがくんを下げながら、家への帰り道を急いでいく。
そんな風にとぼとぼ歩く俺は、はるか後ろ、それも上空にいた影に、気づくはずもなかった・・・。
511320:03/09/11 22:56 ID:M1UTqSW4
「ただいま〜・・・っと」
カバンを投げ捨て、スーツを適当に掛け、さっさと普段着に着替える。
適当にテレビをつけて、いつものように飯の支度を始めようと、台所に立った。
自炊生活が長いので、これでも料理の腕はけっこういい。
今日は・・・少し奮発してスパゲッティーでも作るか。
ちゃっちゃと湯を沸かして、さっさと麺をブチ込む。
棚からミートソースの缶詰を取り出し、調理して茹でたスパゲッティーにかける。
即席ミートソーススパゲッティーの出来上がりっと。詳しい調理内容は省略。
大皿にそのまま盛り付け、テーブルの真ん中に置く。
豪快にフォークをブッ刺し、適当に回しこんで・・・口に頬張る!
「フフ・・・我ながら良い出来だ」
至福の瞬間だ。
「ええ、中々おいしいですねえ。いわゆるアルデンテですね?」
「そうでしょう?ま、慣れてますから」
俺は得意げに鼻を鳴らす・・・・・・・・・・ってええ!?
い、今の声は!?女!?誰!?誰なんだキバヤシ!!
「あら?どうされました?」
目の前でニコニコしながら俺の事を見ている女性・・・
非常に美しい。まるでこの世の者でないかのように。
そして最大の違いは、その姿が鎧に包まれているということと、何より背中より広がる
純白の翼の存在だった。
512320:03/09/11 22:58 ID:M1UTqSW4
えっ、なっ・・・誰だあんた!!」
俺の言葉に女性がキョトンとしてから、数瞬の間を置いて、納得したように手を鳴らした。
「あっ、申し訳ありません。この羽ですね?」
女性がにこやかに言ったと思うと、翼がスゥッと消えていった。
間違いなくこの世の者ではない。キバヤシ、誰なんだこいつは!?
錯乱した俺は、腹の中であのトンデモ理論を繰り広げる男を呼んでいた。
「違う!あんた誰なんだって聞いてるんだ!」
とりあえず、錯乱しながらもきちんと分かるように言い直す。
「駄目じゃないですかぁ、相手の名を聞く時は自分から、ですよ?」
天然かこいつ?いや、落ち着いて考えてみるとさ。
「え・・・?あ、いや・・・えっと、柊 卓・・・だけど」
いつのまにかペースに巻き込まれてる・・・俺。
「私は・・・レイチェルです。レイだろうとレイチェルだろうと、お好きなように」
「ああそうですか・・・じゃなくて!!」
絵に描いたような夫婦漫才になってしまっている。
「・・・ほかに何か?」
「何か?じゃなくて!なんであんたが俺の部屋にいるんだよ!」
彼女・・・レイチェルは再びキョトンとした。
「どうしたのですか?そのように慌てられて」
俺は思わず「(゚Д゚)ハァ?」と返してしまう。
もう駄目・・・誰かまともに話せる人いないの?
そんなことを思っているとと、意外な助け船がそこへ・・・
513320:03/09/11 23:03 ID:M1UTqSW4
「姉さーん、まったく・・・何してるのよ」
言いながら、レイチェルと同じような服装、そして翼を広げた女の子が開けられたままの窓から
部屋に入って来た。あ〜・・・あそこから入ったのか。
まったく違う所に関心している俺をよそに、その女の子――――14、5といったところだろうか。
レイチェルが20代前半のような、熟しつつある色気を放つのに対し、この子は幼さの残る風貌だ。
やはり、この世の者とは思えない美貌・・・・いや、むしろ可愛さといったところだろう
独特のそれを醸し出していて、それぞれがそれぞれの魅力を備えているように見えた―――は
レイチェルを姉さんと呼びながら、なにやら説教をしている。
あ・・・あの子ならまともに話が出来るかもしれん。
「もう!人の部屋に入るのはいけないにきまってるでしょう!?どこぞの勇者じゃあるまいし・・・
だいたい、姉さんはそういう常識的な所が欠けすぎなのよ!」
疲れたような顔をしながら説教する未来ある女の子の肩を叩いて、こちらに気づいてもらう。
とにかく、なんとかして何か聞かなくては・・・
トントン。もしも〜し。
「それに、姉さんは・・・もう、なによ!こっちは忙し・・・」
こちらに振り向いたとたん、女の子は顔を真っ赤にさせた。
耳から煙が出てもおかしくなさそうである。
「キャ〜〜〜〜〜ッ!!」
なぜか叫びながら、レイチェルの後ろに隠れる。
「え・・・あの・・・」
俺は意味が分からず、困るばかりである。
対する女の子は、真っ赤のまま、レイチェルの陰から俺をにらんでいる(ように見えるのよこれが)
514320:03/09/11 23:04 ID:M1UTqSW4
「・・・でだ」
結局まともに話が出来たのはレイチェルの方だったわけで、俺は大体の事情を聞いた。
彼女たちはあの戦乙女という奴で、俺は勇者らしい。いや、知らないけど。
ちなみに、女の子はレイチェルの妹で、名前はシルフィだそうだ。
レイチェルが説明するたびに、シルフィは陰でコクコクとうなずく。
相変わらず顔は赤いままである。
「あんたらはヴァルキリーってやつで、俺は勇者の素質があって、それを確かめるために俺の
家に入りこんで人の晩飯を食べてくれたと」
いつのまにか大皿のスパゲッティーは空になってくれている。
俺は一口か二口くらいしか食べてないのに・・・この空腹と怒りをどうしてくれようか。
「申し訳ないです・・・お腹が空いていたので」
レイチェルが口元を拭きながら苦笑いする。
くっ・・・三十秒程度ですべて食われてしまっては、文句が言えないではないか・・・
なにげに、シルフィも食べている。
「まあ、それはともかくとしてだ」
俺はいいかげんに流れを戻した。
「・・・俺に勇者の素質があるとか突然いわれても、困るんだが・・・」
当たり前の事だろう?こんな平凡なサラリーマンやってる男にそんなファンシーな
ものがあるとは到底思えない。
「そうですよねえ。突然ですものねえ・・・」
突然部屋に入られてご飯を平らげられましたから。
そう心の中で毒づいていると、レイチェルがトコトコ近づいて来た。
515320:03/09/11 23:07 ID:M1UTqSW4
「確かめる方法がありますよ?」
「・・・へ?」
と、俺が声を出す間もなく、唇に暖かく、柔らかい感触。
俺の頬に当てられた手。・・・レイチェルの・・・・唇!?
「んっ・・・」
目の前に、頬を赤らめたレイチェルの顔。
数秒ほどして、レイチェルが唇を離した。
俺は驚きで未だ声もでない。
シルフィも唖然とした顔で俺達を見ている。
と・・・・
「卓さん、首筋を見せていただけませんか?」
言われるままに首筋を見せた。何かあるとでも・・・?
「ほら、これです。これがあなたの勇者の証」
と言いながらどこから持って来たのか手鏡を持っているレイチェル。
俺は促されるままに見た。・・・すると、俺の首筋に一つの痣が浮かんでいるではないか!
それもジョー○ター家よろしく、星型の痣である。
516320:03/09/11 23:09 ID:M1UTqSW4
これが・・・証?ていうかなんでこんな物が?
「私達ヴァルキリーと勇者が粘膜的接触・・・つまり、キスを行うと・・・その証が浮かぶんです」
随分な御都合主義だ。
ふと、レイチェルがさらに顔を赤くした。
「それと・・・勇者としての力を解放する方法もあるのですが・・・それが・・・」
なにやらモジモジしている。なんだ?なにが起こるんだ?
「その・・・同じ、接触をするのですが・・・実は・・・」
「じ、実は?」
拳を交えるとかそういうのじゃないだろうな。
「・・・・私達と、その・・・エッチ、を・・・」
・・・はぁ?
一瞬意味が分からなかった。いや、今でも分からない。
なにそれ。どんな御都合主義ですか。ていうかあれか、強くなりたければ食らえ!!か。
嫌だなそれ。あんな風にはヤリたくねえ。勘弁してくれ。
そう思っていた俺をよそに、レイチェルは服を脱いでいる・・・って、俺のも脱がせにかかってるし!
シルフィは、顔を逸らして手を胸の前に置いたまま、つったっている。
「え、あの・・・ちょっ・・・マジで!?」
「マジですよ?」
そうですか・・・
517320(あとがき):03/09/11 23:12 ID:M1UTqSW4
書(や)れ!描(や)れ!投下(や)れ!やっちまえー!!
日本語が不自由?展開が強引?そんなもの・・・クソ食らえだ!
そんなもん見えやしねー!!
この320の目に映るのはただ一つ・・・

        破壊(デストローイ)!!


と、思わずサイクロプスの真似しちゃいました。
・・・反省してます反省してますから。
規制解除されて嬉しいんです。ようやく書き込めたので嬉しいんです。
一応続きの投下は深夜か明日にでも。
518名無しさん@ピンキー:03/09/11 23:24 ID:JaI6ncHF
リアルタイムチェック記念カキコ〜(w

>517
新作キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(`)…ア…(Д`)…アア…ア…(´Д`)アアア━━………ッッ
ヴァルキリーキタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!!!!!!!!!
モジモジ妹キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

とぼけた顔してスパゲティ食い尽くす姉さん萌え。

いつ見ても絶妙の間とツッコミが見事ですね〜。
続きは楽しみに待ってますです。
519名無しさん@ピンキー:03/09/11 23:24 ID:Yxl51tX0
320さんが帰ってきたーーーーーーーーーーっ!

こんな素晴らしい職人さんを締め出してしまう規制許すまじ。
520320:03/09/12 00:52 ID:Nf/5ZcBL
ともかくいかなる理由であれ、こんな美人と出来るなら拒むはずもなく。
今度は俺から唇を奪った。
「んんっ・・・んちゅ・・・んふぅ・・・」
舌を割り込ませると、レイチェルの動きは予想以上に「慣れていた」。
的確なその蠢きに負けない様にしながら、激しく絡める。
「ね、姉さん・・・」
止めようと声を出しかけたシルフィだが、途中で口篭もってしまった。
俺が視線を向けてみると、また顔を真っ赤にして視線を逸らす。
「ほら、フィーもいらっしゃい・・・」
「だ、駄目よ、姉さん・・・」
制止の声も聞かず、レイチェルはシルフィの鎧を手早く脱がし、半脱ぎの状態で引っ張って来た。
中々良く分かっていらっしゃる。
シルフィの身体は幼いながらよく整っており、その膨らみも少ない双丘が逆に興奮させる。
さらに半脱ぎ+局所を手で抑えているとあっては、もう累乗の領域である。
俺は強ばったシルフィの肩に、そっと触れてみた。
「ひゃっ・・・やぁ」
それだけで、怯えたような、恥ずかしがったような声を出した。
しかしそんな風に浅いスキンシップを取るうち、段々とシルフィもこちらに触れてくれるようになった。
「やだ・・・ドキドキしてる・・・」
何故ドキドキなのかはしらんが、その姿が可愛らしい。
レイチェルは何度か俺と口付けを交わしながら、にこにこしているだけだ。
そろそろ本格的に事に及ぶか。
そう思い、レイチェルの胸のあたりを指でなぞる。もちろん、じらすためにそれだけで済ます。
「あぁ・・・もっと、触ってください・・・」
答えないまま、ただ指をなぞらせるだけ。
ある程度の快感こそ感じるものの、それは微弱の域を出ない。
ついには、我慢できずに俺の手に自身の手を重ね、揉みしだくのを促してくる。
「お願いですからあ・・・もう、乳首もこんなに・・・」
布の上から感じる確かな尖り。
俺はそこをちょっと弄ってやるだけで、シルフィとの口付けに意識を動かした。
521320:03/09/12 00:54 ID:Nf/5ZcBL
「んっ・・・はぁ・・・こんなの、初めてぇ・・・」
恍惚とした表情でシルフィが呟く。
それはキスが初めて?こういうねっとりしたのが初めてってこと?
聞けるはずもなく、俺は・・・いや、正確には俺達は、ただぼんやりとした情欲に身を任せた。
シルフィの胸元にも指を這わせてみる。
「ひゃっ」
思った通り幼い膨らみには確かな硬さが感じられた。乳首である。
そこを指でつまんでコリコリとしてみると、スイッチが入ったかのように身体を震わせる。
あ、なんか面白い。
コリコリ。
「あんっ・・・ああっ」
コリコリコリ。
「んあっ」
コリコリコリコリ。
「ひゃ、だ、駄目・・・」
コリコリコリコリコr「あのー・・・」
声に気づいて視線を移すと、中途半端に頬を赤らめたままのレイチェルが立っていた。
・・・すまん、まったく忘れてた。
と詫びるかわりに、レイチェルに深く口付け、舌をねっとり絡ませる。
「んんっ・・・あはぁ・・・」
シルフィへの責めの手も休めない。
これ、意外と大変。まんべんなく愛撫してあげないと満足してもらえなさそうだし。
522320:03/09/12 00:56 ID:Nf/5ZcBL
しばらくして、レイチェルの手が、いつのまにか俺の股間にあった。
当然俺のモノは勃起しており、ズボンの上から触られると微妙な感覚が下半身を襲う。
「・・・窮屈でしょう?」
妖艶。
そんな言葉の体現のような笑みを浮かべながら、ズボンのチャックをおろしていく。
「あら・・・大きいですのね・・・」
チャックが完全に下ろされると、規制を失ったモノが勢いよく飛び出した。
それにしても、さっきのボケボケな感じと全然雰囲気が違う。一体どっちが本物なのか。
レイチェルが俺のモノを握り軽くしごく。普段自分でいじったりもしないので、かなり気持ちいい。
というか、慣れているというか、ともかく上手い。こんなので責められたら・・・
「こんなになって・・・ちゅ・・・」
鈴口のあたりにその柔らかな唇を当てられると、なんとも言えぬ快感が下から走ってくる。
「姉さん、私も・・・」
さっきまで胸を責められて息の荒いシルフィが、レイチェルの側によってきて、俺のモノを見つめた。
促されて、おずおずと舌先でモノを舐める。
それを合図に、二人はお返しとばかりにモノを弄り始めたわけで。
「くっ、すげえ・・・」
シルフィは上目遣いに俺を見ながら舌で亀頭をチロチロとしている。
レイチェルは睾丸を優しく揉んできながら、俺との接触を求めてくる。
予感がする・・・!
このままこの二人が奉仕を続けたならっ・・・!俺は辿り着くだろうっ・・・!
至福の瞬間に・・・!
523320:03/09/12 00:57 ID:Nf/5ZcBL
「んっ・・・ぺろっ・・・気持ち、いい・・・?」
言葉も出せずに頷く俺。
なぜなら、唇はレイチェルに奪われているから。
「ちゅ・・・んふっ・・」
このままだと前述の通りになってしまう。
良く分からない危機感を感じた俺は、レイチェルの顔をどけ、指を素早くロングスカートの中に
潜り込ませた。レイチェルの表情がすこし驚いたように変わる。
「あっ・・・駄目です、そこは・・・!」
耳を貸さず、秘裂と思しき場所を、下着の上から指でつついた。
レイチェルの身体がピクンと反応する。
負けじと俺のモノを、シルフィよりもねちっこく舐めるのだが、どうやら快楽でそれどころでは
ないようだ。動きに落ち着きがない。
と、シルフィが口を放し、俺の顔の前まで上がって来た。
ちょうど、レイチェルがモノを舐め、俺がシルフィとみつめあっている体勢。
何も言わぬまま口付け、今度はシルフィの下着を露にした。
俺もいいかげん限界が近いので、さっきよりも激しく。
「ひあぁ!あっ・・・はぁ!」
この体勢・・・説明しづらい。
レイチェルは頭を俺の下半身へとおき、モノへの奉仕を続けている。
つまり、69のような状態で、俺は右手で秘部を弄り、口でシルフィの方を弄っている。
シルフィは自らの秘所を俺の顔の前に晒し、膝立ちで快感に耐えて・・・あぁ長ったらしい。
左手はシルフィの腰に回して、押さえてやっているというわけだ。
524320:03/09/12 01:01 ID:Nf/5ZcBL
実際は俺自身はまったく動いていないわけで、まさに天国。
「んはっ・・・ぁ・・・んんっ!」
最初は恥ずかしがったような様子だったシルフィも、いまでは逆に俺に秘裂を押し付けてくる。
お望みとばかりに舌をさらに進入させ、敏感な部分を刺激して、絶頂へ誘う。
「やっ、駄目、イッちゃ・・う・・・あああぁ!!」
両手を俺の後頭部に置いたまま、シルフィが果てた。
倒れない様に支えてやりながら舌を抜くと、どうやら気絶してしまったようだ。
横に寝かせてやる。
「あらあら・・・おねんねしていますのね?なら・・・私達で楽しみましょう♪」
爆発寸前のモノをしごきながらレイチェルが微笑んだ。
・・・主旨変わってません?
「イキそうですね・・・んっ、私も・・・」
腰を波打たせながらぺろぺろ鈴口を舐めてくる。
いよいよ射精感が限界に達しそうなので、俺はレイチェルへの責めを加速させた。
それに合わせて、蜜の奏でる淫な音も響く。
「ああっ・・・もっと、弄ってぇ・・・っ!」
互いの責めで、互いに絶頂が近い。
レイチェルの扱きで限界に達した瞬間、俺は陰核を強くひねった。
「もう、イキます・・!・・・はああああぁっ!!」
その声と同時に、白濁がレイチェルの顔を汚した。
重力には当然逆らえず、噴水のように俺のモノに戻ってくる。
気持ちよすぎて、そんなことも考えられない。
525320(あとがきつき):03/09/12 01:03 ID:Nf/5ZcBL
「あら、こんなに汚れてしまって・・・んっ」
丁寧に精液を舐めとってくれた。
・・・今考えると、俺はたいして話してもいない、素性も知れない女性二人とヤッちゃったわけである。
三国一の幸せ者か?はたまた希代の悪運の持ち主か?
「今日は疲れてしまいましたわ・・・また、後日いたしましょう」
後日・・・?どういう意味だ?
それが彼女たちが俺の家に住み始めるという意味合いである事を理解するのは後の事だった。
空が白み始めて・・・そして俺の意識は途切れた。
どうやら、俺の平凡な日々は終わりを告げるようである。


ざんねん!わたしのぼうけんは ここでおわってしまった!
・・・一応、続くのかな。
犬耳は制作中です。以上。
526 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:47 ID:Ajy23yN2
>525
規制解除おめでとございますです。

3Pキター! (;´Д`)ハァハァ
…ひとこと。続け、続いてくれ、続くんじゃああああ(略

と、言うわけでゆっくり待ってます。
527176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:49 ID:Ajy23yN2
立場逆転

「う…具合悪い……」
「40度2分…か。バカだなまったく。連絡寄越せば迎えに行ってやったのに」
体温計を振りながら呆れ顔で僕を見るアイリス。
何でこんなになっているのかと言うと、昨日同僚と飲みに行って酔いつぶれて若い女の子、
ではなくてカーネルサンダース人形を抱いて、そのまま朝まで寝てたからなんだけど。阪神タイガース万歳。
「だって……あまり遅いと迷惑じゃないの」
「何、妙な気を使ってるんだオマエ。別に私は構わないぞ。人間じゃないんだし」
頭の上の手拭いを取り替えながら、答えるアイリス。
「優しいねえ、アイリスは。…でも、あの時の記憶が無いからどちらにしろ、連絡は無理だよ」
「お世辞言っても何も当たらないぞ。……とりあえず、買い物行ってくるかな。夕食は食べるか? 何にする?」
僕の言葉に、そっけなく答えて立ち上がり、着替え始めながら僕に問いかけてくる。でも、頬が少し赤いけどね。
「ありがと。…できればあっさりしたのを少しだけ、食べたいな……。あと、リンゴジュース。果汁100%の」
「ああ、分かった。おとなしく寝てるんだよ」
アイリスは耳元で囁きながら、頬を人差し指で軽く突っついてきたかと思うと、身を翻して買い物へと出て行った。
ホント、優しいよね。アイリスは。…そんなことを考えながら、僕の意識はいつしか遠ざかっていた。
528176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:50 ID:Ajy23yN2

「う〜ん…」
「あ、起きたか? もう少ししたら出来上がるから待ってなよ」
目が覚めると、アイリスがエプロン姿で台所に立っていた。……エプロン以外に服を着ていないんだけど。
何か……いい香り…。
「ん。とりあえず、具は少なめのうどんにしたから。それならあっさりしてるだろ?」
そうか、うどんか…。それにしても、アイリスってどこで料理を覚えたんだろ?
「そうだね。その前にリンゴジュース飲みたいんだけど、いい?」
上半身をふらりと起こした僕を見て、顔を曇らせるアイリス。どうしたんだろ?
「…悪い。売り切れてたんだよ。代わりにリンゴ買ってきたから、それを擦ったので勘弁してくれないか?」
「ああ…仕方ないよ。別にアイリスのせいじゃないんだからさ。じゃ擦りリンゴ、待ってるね」
「はいよ。…じゃ、すぐに擦るから横になって待ってなよ」
アイリスの言葉に従っておとなしく横になった。
台所からシャリシャリという、恐らくアイリスがリンゴを擦っているであろう、
小気味よい音が響き、それを聞いているうちに再び眠ってしまっていた。
529176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:50 ID:Ajy23yN2

「お〜い、出来たぞ」
「…? あれ? もしかして眠ってた?」
「ああ、ほんの少しだけどな」
手に擦りリンゴの入った器を持ってアイリスが枕元で微笑んでいる。
そうか…。よいしょ…っと。
「あ、そのまま横になってていいよ。食べさせてやるからさ」
僕が上半身を起こすのを見て、横になっているように促すアイリス。…そ、そこまでしてもらっちゃ悪いよ。
「何言ってるんだ。病人は病人らしく甘えてればいいんだから」
肩をすくめて、相変わらずぶっきらぼうに言うアイリス。ああ、ホントに何でこんなに優しいんだろ?
「?? 何目つぶってる? 口開けなよ」
「あ、はいはい」
思わず考え込む僕の耳にアイリスの怪訝そうな声。僕は素直に口を開けた。
「んっ。…もぐ…もぐ……。んっ…」
「! …んっ」
アイリスは、擦りリンゴを自分の口に含んだかと思うと、口移しで擦りリンゴを流し込んできた。
僕は意表を突かれ、思わず頭の中が真っ白になってしまう。
「ぷ…は……あっ。さ、次いくぞ」
くちびるを離して悪戯っ娘の目で微笑み、再び擦りリンゴを口に含むアイリス。
……もしかして、これがしたかっただけ、じゃないよね…?
530176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:51 ID:Ajy23yN2

「ふ〜。ふっふっ…。じゅる…じゅるじゅるっ。…うん、やっぱりおいひいよ」
「そうか、そりゃよかった。でもな、子供じゃないんだから、口に物を入れたままで喋るなよ」
うどんをすすり、思わず口を突いて出る感想。アイリスの返事はそっけないけれど、顔はほころんでいる。
かつおぶしと刻み葱がたっぷりとのっていて、あつあつで美味しい。
確かに、具の種類は少ないけれど、カゼ引きの僕には丁度いいくらいだ。
ああ…幸せ。きっかけが10円の本だもんな…。僕はうどんを咥えながら思わず遠くを見つめていた。
「………? 気持ち悪いヤツだな。何、ニヤニヤしてるんだ?」
「いや、何でもない。何でもないよ…」
怪訝そうに見つめるアイリスを見て急に恥ずかしくなった僕は、つゆを飲み干すフリをして、思わずどんぶりで視線を隠した。
「ま…いいや。とりあえずさ。シーツとか替えておくから、その間にシャワー浴びてきなよ。その方がスッとするだろ」
アイリスはあまり気にしてなかったみたいで、話題を変える。…シャワー?
「どうした? 何を考えてる? シャワー中に襲って欲しいのか? それはそれで構わないぞ」
「いっ!? い…いや、いいよいいよ。シャワー浴びておとなしく寝るから、さ。明日は仕事休めないし。ごちそうさまっ」
僕の心を見透かすように、悪戯っ娘の目で語りかけるアイリスだが、丁重に断って立ち上がった。
「ちっ、残念。それじゃあさ、着替えは置いておくからそのまま入ってていいよ。
で、それはさっき買って来たカゼ薬。これ飲んでたっぷり汗かいて、ゆっくり休めば明日には治ってるだろうさ」
どんぶりを流しに運びながらアイリスが言った。ああ、僕ってホント幸せ者だよ……。
531176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:52 ID:Ajy23yN2

カゼ薬を飲み、シャワーを浴び終えた俺はベッドに向かった。
枕カバーを入れ替えているアイリスの後ろ姿が目に入る。何だか…我慢できない…かも……。
「きゃっ!? …な、な…?」
背後からアイリスの胸を両手で鷲掴みにする。不意を突かれたアイリスは思わず悲鳴をあげていた。…すごく、イイ…。
「ちょ…ちょっと…あ……あんっ。……ん…っ」
こちらを振り向き、驚愕の表情を見せるが、俺が弾力のある胸を揉んでいると、たちまち甘えた声になる。
そのままくちびるをそっと塞ぎ、舌を侵入させる。アイリスの舌が触れる。…柔らかい、温かい……。

しゅるっ

片方の手はひたすら胸を揉み続け、もう片方の手でエプロンをほどく。
向こう側に置いてあるテレビが反射して、俺たちの姿を映し出している。
「それにしても……ホント、見事な身体だよな」
「も…もうっ、カゼ……悪化しちゃうよ…あ、…んんっ」
くちびるを離して感想を漏らすと、アイリスがたしなめようとする。が、下腹部に手を伸ばすと途端に喘ぎ声に変わった。
「大丈夫だろ。汗かけば治るんだろ?」
「あ、汗をかけとは言ったけど、かきかたが……はあっ……」
アイリスを押し倒しながら言う。何か返事をしようとしてたが、俺が割れ目に舌を這わせればてきめん、喘いでくれる。
その声と身体と仕草で興奮した俺は、アイリスの下に潜り込み、いきりたったモノを口元に近づけた。
532176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:53 ID:Ajy23yN2

「あぐ……ぐ…ぐうっ…」
「おいおい、まだ何も言ってないのに咥え込むなよ」
多少呆れ気味な声でつぶやきながら、割れ目に人差し指を捻じ込む。
その中はすでに蜜であふれ、造作も無く俺の指を飲み込んでいた。
「ひゃ…ひゃぐ……ひゃぐっ…」
「あ〜あ。上も下も賑やかなもんだな」
俺のモノに必死に唾液を絡め、咥えながら顔を上下に動かしている。
時々、アイリスの喘いでいる声が聞こえる。俺は割れ目から溢れる蜜をすすりながら再びつぶやいた。
その一方で、人差し指だけでなく中指も一緒に割れ目の中へ潜り込ませて出し入れしている割れ目からは、
ぐちゅっ、ぬじゅっという音が部屋全体に響き渡っていたからだ。
「だ…だって……。き、気持ちイイんだ…はうんっ!」
抗弁しようとするアイリスだが、俺が舌を伸ばして割れ目の付け根にあるクリトリスに舌を伸ばしたとき、
悲鳴をあげて全身をビクンと震わせる。そのときアイリスの歯がモノを軽く擦りつけ、俺に微妙な刺激を与えていた。
533176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:54 ID:Ajy23yN2

「はあ…あ……あ!?」
体を入れ替え、アイリスの両足を大きく開かせ、モノをアイリスの割れ目にあてがう。
同時に甲高い声をあげ、結合部を見つめるアイリス。思い切って、一気にモノをアイリスの中に潜り込ませた。
「はあ〜〜〜あっ! イイ! イイようっ!」
モノが中に入り込んだ途端に大声を出すアイリス。
熱くて、きつく絡みつくようでいて、優しく包み込むような感触……。何だか…すごく安心できる………。
ずっちゅっ! ぐちゅっ! ずちゅっ! ずちゅっ!
「あっ! ああっ…、あんっ、んっ…んんっ…。んっ」
本能の赴くままに夢中で腰を動かし続けていると、アイリスがゆっくりと上半身を起こしてしがみついてきた。
腰の動きはそのままに、思い切り抱きしめてくちづけを交わす。
と、視界にちょこちょこ動くものが入り、気になった俺はそれに手を伸ばす。
「ん゛っ?」
一瞬、ピクンと身体を震わせるアイリス。そう、それは彼女の尻尾だった。
少し悪巧みを思いついた俺は、尻尾を下の方へと持っていく。
「ん゛? …ん゛ん゛〜! ん゛ん゛〜! ん゛!! ん゛ん゛!!」
尻尾の先端が、アイリスのすぼまりをちょんちょんと突っついたとき、彼女は俺の意図を悟ったように暴れだした。
……俺の初めてを奪ったのは、誰だったかな?
「ん゛ん゛!! ん゛ん゛! ん゛!」
くちびるを奪われているため、くぐもった悲鳴をあげ続け、両手で俺をポンポン叩き続ける。
その目にはうっすらと涙が浮かんでいるが……。ほんの少し気になった俺はくちびるを解放してやった。
「ぷはあっ! はあ…はあ…。…あ…あの……。その…私…、うしろは…その……はじ…めて…なん……です……」
アイリスの口から語られる真実。ふうん、手馴れてる割には意外な話だこと。
「それで……。お願い…です……。初めては…その…御主人サマ…に…いただき…たい…です…」
「ふうん。…そうなんだ。分かったよ」
「あ…ありがとう…ございますっ…んっ…」
俺の返事に嬉々としてしがみつき、再びくちづけをしてくる。そんなアイリスを、俺はそっと抱きしめかえした。
534176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:55 ID:Ajy23yN2

「お…お願い…します……」
四つんばいになり、俺に向かって真っ白いヒップを見せつけるアイリス。その顔は真っ赤に染まっている。
「なあ、今更恥ずかしいのか?」
「え? えっと……はい…」
素直にコクンと頷くアイリス。俺はそっと、モノの先端をすぼまりにあてがう。
「あっ」
軽く声をあげ、上半身を仰け反らす。思い切ってモノをすぼまりに潜り込ませる。
「ああ…あっ」
先端部分が中に入り込んだとき、身をよじらせ、声をあげる。
…いつもの割れ目と違って、締め付けが強い。俺はゆっくりと、慎重にモノをアイリスの中に潜り込ませる。
「く……んっ…」
「痛いか?」
「へ…平気…。もっと、動いて…いいよ……」
くぐもった声をあげるアイリスに思わず声をかける。だが、アイリスは涙をこぼしながらも健気に笑いかけてきた。
そんな彼女を見て、たまらなくなった俺はモノを奥まで潜り込ませた。
「入って…る。中に……御主人サマの…熱…いっ」
俺はアイリスを抱きかかえ、結合した状態のままあぐらをかき、胸に手を伸ばす。
豊かで、弾力のある揉み応えのある胸……。
「あ…あんっ、イイ、イイようっ…」
感度も良好だ。と、俺は胸を揉みながらゆっくりと腰を動かし続けた。
535176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:55 ID:Ajy23yN2

「ん……あんっ……」
甘い声で喘ぎ続けるアイリス。まるでそれは甘美で妖艶な歌声のように俺の耳に届いていた。
と、左腕に彼女の尻尾が絡まってきた。俺は右腕でその尻尾を掴みあげた。
「は…あっ! ああっ! あんっ! ダ、ダメッ!」
「何だ? 尻尾で感じるの?」
「う……うん。…は、ああんっ! い、意地悪〜!」
あられもない声で叫び続けるアイリスに質問した。
コクリと頷くアイリスを見て、俺は軽く尻尾をしごきながら下腹部に擦りつけた。
「はあ、あん…あっ、あん! はっ! ああっ!」
上半身を揺らしながら、ひたすら叫び続ける。俺はそのまま尻尾を彼女の割れ目に潜り込ませた。
「は…あっ! ダメ! それダメ! ホントにダメェッ!」
羽をピンと広げて、全身を大きく震わせながら叫ぶアイリス。もちろんその程度で許すはずがない。
俺はさらに自分の腰と彼女の尻尾を激しく動かし続けた。
「あ…当たってる! 中で…中で……御主人サマのおちんちんと、私の尻尾が…中で…擦れてるよっ!」
アイリスの言葉どおり、俺も彼女の中で尻尾がモノとぶつかり合う感触を覚えている。
う…これは…もう、イッちゃうかも……。
「キテ! キテください! 御主人サマ! 私の…私の中で…キテくださぁいっ! イク…イク…あ…もう…もうダ、ダメッ!」
「くうっ!」
まるでアイリスの声が合図だったかのように、モノから計り知れない快感がこみあげ、彼女の中に精を放出していた。
その快感のあまりの刺激に耐えられず、俺は意識を失っていた―――
536176 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 03:56 ID:Ajy23yN2

「さて、じゃあ行って来るね」
「はひ…。ひってりゃっひゃい……ひをふへへね…(はい…。いってらっしゃい……気をつけてね…)」
翌日、すっかり体調が回復した僕を、体温計を咥えたアイリスがベッドから手を振りながら見送る。
カゼうつしちゃったか…。悪いコトしちゃったかな。
「ひにひなふてひひよ。ほへより、ひほふひひゃふひょ…(気にしなくていいよ。それより、遅刻しちゃうよ…)」
「あ〜分かった分かった。今日は一日何もしないでゆっくり休んでなよ。帰ってきたら何か作るから」
「わかっは、ほうふふ…(分かった、そうする…)」
僕の問いかけにどうにか答え、手の代わりに尻尾を振っている。
「じゃ、行ってくるね〜」
後ろ髪を引かれそうになりながらも、どうにか自宅を後にする。カゼ薬が効いたか、頭がスッキリしている。
でも…昨日って、シャワー浴びた辺りから記憶が無いんだよね。まさか、倒れちゃってアイリスに運んでもらったのかな?
その辺りを聞こうとしても、あの状態じゃ聞けるはずがないし。ま、いいや。治ったらそれとなく聞いてみよっと。


ふう…。まさか、あんなになるなんて、ね。
アイリスは、カゼでぼうっとする頭で考えながら、視線を枕元に向ける。
そこには昨日、主人に飲ませた”カゼ薬”がある。
でも…あんな荒々しい御主人サマも…ちょっとイイ、かも…。
今度また…こっそり飲ませてみようかな?
顔がかあっと熱くなりながら、思わず誰が見ているワケでもないのに、布団を頭からすっぽり被ってしまっていた。

おわり。
537 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 04:04 ID:Ajy23yN2
すみません、続きが思いついちゃいました。
皆さんの意見をまったく反映しちゃあいませんが、ご容赦ください。

で、今回、アイリスの話にはタイトルを付けちゃいましたが、ついでに
>176-の第一話が”悪魔が来たりて尻を突く”
>467-475の第二話が”整理整頓犬耳注意”とか適当に付けてみました。
ちなみに第三話は仮称ですので、何かいいのあったらお願いします。
538名無しさん@ピンキー:03/09/12 06:57 ID:zx6UVnl9
>>537
すごいなあ。
引き出しの奥にはどれだけネタが詰まってるんだろう?

ところで、ついでにと言ってはなんですが、
他の作品にもタイトルは付けられないのですか?
539320 -LAB-:03/09/12 18:57 ID:ucqpeJp/
朝の日差しで目が覚めた。
どうしてこう、冬の布団は快適なんだろう。
むしろ強敵。倒せません。
と、ドアの向こうからドタドタと誰かが階段を上がってくる音。
「またかよ・・・むにゃ」
再びまどろみに落ちかけた俺の眠気を、荒々しく開かれたドアがかき消した。
「ちょっと!早く起きなさいよ!」
身体を揺さ振られる。無視無視、と・・・。
「もう時間なのよ!?遅刻しちゃうじゃないの!」
「それならお一人で行かれてください・・・俺は母がキトクで・・・」
寝言のように呟く。
「 起きてるじゃない!ほら、布団から出てよー!」
「ぼくなにもしらない・・・むにゃ」
プツン、という音がした。
とたんに布団が剥がされる。
「何言ってるのよ!いいかげんに・・・!!」
言葉が途中で詰まったらしい。顔を見てみると、目を見開いたまま赤くなっている。
数秒の沈黙の後、耳をつんざく絶叫がこだました。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
鼓膜がビリビリ。死ぬ。
540320 -LAB-:03/09/12 18:58 ID:ucqpeJp/
「あ、あ、あんた、なにやってんのよぉ!」
指差す先には、俺と同じように、朝の日差しに誘われて起きたマイサン。
その黒くて硬くて太いビッグマグナムが、巨大な野営地を下半身に築いていた。
「フッ・・・俺も若いな」
「馬鹿言ってないでなんとかしなさいよ!」
高校生だから当たり前なんだが・・・
仕方ない、マイサンの怒りを鎮めるにはあれしか・・・
「な、何するつもり?」
「決まってるだろ、地鎮祭だ」
用意する物は、リリンの生み出した文化の極みであるティッシュと、ほんの少しの煩悩と
そして・・・己の身体でもっとも信頼できる部位である、共に死線を乗り越えた戦友(とも)・・・
そう、右手だ。
「ま、まさかぁ・・・」
「OK、作業開始だ」
「イヤアアアアアアアアアア!!変態!スケベ!トンチンカン!甲斐性無し!」
罵声を食らいながら同時に鉄拳も食らう。
そういえば・・・どこぞの地上最強の生物は、ただおもいっきりブン殴るのが最強といってたなあ・・・
こいつの背にも鬼の顔が現れているのか?
遠くなる意識。もちろん、眠いからじゃない。いや、別の意味で眠りそうだ。
「とっとと着替えなさいよね!バカ!」
これだけやっておいて着替えろというのも鬼だ。まさに鬼。いやエルクゥじゃなくて。
541320 -LAB-:03/09/12 18:59 ID:ucqpeJp/
「あんたがバカやってたおかげで遅刻しちゃいそうじゃないの!」
通学路を最速で駆け抜けながらまたも罵詈雑言を食らう。
「恨むなら俺の若さと我が自慢の息子を恨んでくれ」
大人の余裕で流しつつ、裏道を通っていく。
やれやれ・・・今日もドタバタした朝だなあ。
「なんでいつもそうなの?ほんとにもう・・・」
おおっと、紹介が遅れたぜ。
こいつは俺の幼なじみで朽木 天音(あまね)と言う輩だ。
昔からずぅーっと一緒。いわゆる腐れ縁?
ちなみに、俺のオヤジとお袋と、天音の両親がそろって旅行中である。あからさまだ。
俺は新宮 涼。まあ、男の名前なんぞどうでもいいだろうが。
俺らは地元の高校に通う二年生だ。さらに、天音とは小学校からずっとクラスが一緒である。
まあ、設定はそのくらいにしておいて。
学校の正門が見えてきた。
ケータイの時刻を見てみる。よし、まだギリギリ間に合う。
「急ぐぞ」
「え?う、うん」
スピードを上げて正門に駆け込む。
俺達は間一髪、滑り込みセーフで遅刻にはならなかった。
542320 -LAB-:03/09/12 19:02 ID:ucqpeJp/
   ざわ・・・・
      ざわ・・・・

時間は一気に飛んで昼。
黒服の男が現れて別室へ連れて行かれそうな効果音のする教室。
それ以外には何の変哲もない昼の風景だ。
ああ、あいつの弁当美味そう・・・
・・・俺は、弁当を忘れていた。いや、いつも作っていない。
大概、コンビニで買うか我慢するか、もしくは・・・
「何やってんの?まさかまた忘れたの?」
来た。食料が向こうからやってきたぜ、グヘヘヘ・・・
別の意味で邪な思いを抱きつつ振り返ると、期待の星・・・他でもない天音が立っていた。
ま、ここまでくれば大方の予想はつくだろう?
「仕方ないなあ。はい、お弁当」
女の子らしい布を一気に剥ぎ取り、貪る。貪る。貪る。
何が自分の口に含まれているのか分からないほど高速で食らう。
そして飲む。喉を鳴らして飲み干す。炭酸の抜けたコーラを。
いや、エネルギー効率がいいのよ。まずいけど。
「ねえ、もっと味わって食べたら?」
全て食らい尽くしてから言われてもねえ・・・
とりあえず、食った食った。これで生きていける。
「もう・・・せっかく作ったのに・・・」
「いや、美味いよ、美味かったよ」
過去形が混ざる時点でおかしいが、このさい気にしない。
「じゃあ、中に何入ってたか言ってみて」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・まぐろの刺し身」
「なわけないでしょ!!」
拳が飛んできた。チョキには勝てるけどパーには負けちゃいますよ。
普通ならここでの擬音は「スパーン」だが、ここではあえて「ガオン」にしておこう。
俺でなければ即死だ。俺のようにこいつの攻撃を受けなれていなければ・・・
「馬鹿・・・」
天音がしゅんとした顔になった。
「いや、美味いのはマジだって。うん」
食っていたのがなんなのかまでは知覚できながったが、とにかく美味い。
天音は、家庭的な面ではとても秀でている。
「きっと、良いお嫁さんになれるさ」
よく分からないフォローをした瞬間。
「な・・・何いってんのよ!人の気持ちも知らないでー!!」
スパァーン!!と小気味いい音が響いたァッッ
反動で空中きりもみ三回転を起こしつつ、俺は文字どおり吹き飛ばされた。
「はぁ・・・いつもこんな感じなのよねえ・・・」
疲れたように、ある意味あきらめも含めたため息だ。
俺はかろうじて生きているらしい。泣いたままの膝を起こして、向き直る。
「まあでも、嬉しかったぜ。作ってきてくれて」
セリフは決まった。見た目は決まらない。
天音はかあっと顔を赤くして、黙ってしまった。
そんなこんなで、学校での一日は過ぎていく。
544名無しさん@ピンキー:03/09/12 19:28 ID:9s0TOh7n
気の強い幼馴染みキター
両親が揃って旅行キター
手作りのお弁当キター
ドツキ漫才キター

相変わらずの神速ぶり萌え萌えぶり、感服しました。
ところで今回のタイトルも何か元ネタがあるのでしょうか?
あと、バルキリーものにはタイトルは無いのでしょうか?
545480 :03/09/12 21:45 ID:UtzneKak
>>527-537
うわーい。ありがとうございますー。

アイリスたん(;´Д`)…ハァハァ
546 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/12 23:38 ID:Ajy23yN2
>538
引き出しの中身はカラッポです。
そもそも容量が小さいので、思いついた端から使用してすぐにカラにしています。

他の作品のタイトルですか…。
あまり付けまくると続編を作ってしまいそうな気がするのでアレなのと、
ネーミングセンスが無いのであまり考えてません。

もちろん、皆様で考えて頂けたのであれば、ありがたく拝借させてもらいます。

>545
どういたしまして。
こちらこそ、自分が作成したキャラに萌えて頂けて本望です。
547名無しさん@ピンキー:03/09/13 01:27 ID:LYrkQAk7
幼馴染みにはぁはぁ。
この子が犬っ子になると思うと…

こんな気の強い子が、犬っ子になると途端に従順になると萌えるなあ。
犬の本能が出て、初めてなのに四つん這いでお尻を突き出したら萌えるなあ。
548320 -LAB-:03/09/13 10:42 ID:daK3uSPk
結局、下校の時間になるまで天音はムスッとしたままだったようだ。
一応「何怒ってんだよ」とメールは送ってみたけど・・・返信はない。
ま、家に帰れば話せるだろうし、いいんだけどさー。
「それでは、下校してください」
担任の言葉を最後に、S・H・Rが終わった。
かばんを持ってとっとと帰るヤツ、友達とくっちゃべってるヤツ、部活に向かうヤツ・・・
色々いるが、俺はとっとと帰ることにした。
すれ違う友人と適当に言葉を交わしながら、正門へ向かう。・・・・と。
ティロリー ティロリローリー ティロリー ティロリティローリー ティロリー♪(某潜入ゲームのテーマ)
天音からメールの時はこれが流れる。
ケータイを開くと、新着の文字。
内容は・・・「なんでもないわよ」だそうだ。
「あ、そう。ならいいけど」と返しておく。
詳しいお話は家に帰ってから聞きますか・・・
さすがに気になるので、俺は少し飛ばして帰っていった。
549320 -LAB-:03/09/13 10:43 ID:daK3uSPk
というわけで何事もなく帰還。
玄関で靴を脱ぎ捨て、さっさと階段を昇っていく。
自室の扉を開けて荷物を放り出す。
俺はおもむろに窓を開けた。そうすると、手が届きそうな距離にもう一つ窓がある。
そう、天音の家は、俺の家の隣。
さらに、自室もうまい具合に向かい合っていて、窓を開ければ話せるってわけだ。
・・・そして、人はそれをお約束と呼ぶ。
まぁそんなことはどうでもいい。閉められたままの窓をコンコンと叩く。
明かりはついてるのでいるだろう。
・・・と思ったが、返事はない。
「いないのかー?」
もう一度叩く。やっぱり返事はない。
「おーい」
少し強めに叩いても反応無し。なんかあったのか?
それとも単に無視されてるだけか・・・うーん、あいつはそんなことはしないしなぁ。
と考え込んでいた時。
「な、何なのよ・・・これ・・・」
窓の向こうから天音の声がした。
「なんだよ、いるんじゃねえか」
「涼・・・?」
初めて気づいたらしい。何をしていたのやら。
「とりあえずさ、窓開けろよ。聞きたい事が・・・」
「駄目!!」
俺の言葉を強く遮る天音の声。
「み、見ちゃ駄目・・・」
段々と声が弱くなっている。
一部、鳴咽のような物も聞き取れた。
550320 -LAB-:03/09/13 10:44 ID:daK3uSPk
「・・・開けるぞ」
「駄目・・・」
さっきから「駄目」の一辺倒だ。
その言葉を無視しつつ、俺はぎりぎり手の届く窓を開けようとした。
何かただならぬ事が起きているのだけ、俺には分かった。
鍵はかかってないようで、少しだけ開く。
悟られない様に中を覗くと、帽子を被って部屋の隅にうずくまる天音が見える。
顔が暗くて見えない・・・が、身体が小刻みに震えているのは分かった。
俺は居ても立ってもいられなくなり、そのまま窓を大きく開く。
その音に気づいた天音がこっちを見た瞬間、思いがけない物が目に飛び込んだ。
天音が・・・あの天音が、涙ぐんでいる。
「お邪魔します!」
とりあえず緊急時でも礼儀正しく。
自室の窓のへりを飛び越え、天音の部屋に入った。
「とうっ!・・・ふっ、決まったな」
華麗に着地して、決めのポーズを取る。
と同時に、後頭部から鈍い衝撃。
「人の部屋に入ってこないでよ!馬鹿!」
帽子を片手で押さえながら、拳を握る天音が俺を見下ろしている。
・・・実は、少しは場を和ませようとやっただけなんだがね。
「入ると宣言・・・してないなそういえば」
もうイッパァァツッッ
「ITEッ!」
隕石のような衝撃を食らいつつ、俺は天音に視線を移す。
「ほんとにもう・・・」とか言いながら立っている天音・・・違う所は帽子を被っているのと、微妙に
涙ぐんでいるのと腰の辺りに見えるしっぽ。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
「・・・・・しっぽ!?」
551320 (あとがき):03/09/13 10:49 ID:daK3uSPk
書けたところからバンバン投下していくんで。
あと、タイトルの元は大体ビーマニから来ます。
ヴァルキリーは・・・REINCARNATIONで。
以上。
552名無しさん@ピンキー:03/09/13 19:46 ID:WQjaQ4g4
相変わらず萌えさせて笑わせてくれる文章ですねえ。
こんな職人さんに居着いてもらえてぼかぁ幸せだなぁ〜
しかもこの後もお稲荷さんに雪女とバルキリーの続編もあるんですよね。
スレから目が離せないです。
553名無しさん@ピンキー:03/09/14 10:18 ID:eHvfcRRC
>551
おお! 尻尾が生えている!
今後の主人公のノリに期待期待…。

しかし、改めて見返しさせていただきましたが幼馴染とはいえ、
年頃の女の子の前で堂々と自家発電に走るのはどうなのよと思いましたです。
とはいえ、朝っぱらから大笑いさせていただきましたが。
554448 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/14 10:34 ID:K7OkZCrX
>463

「ラルフさま…ラルフさま……。朝ですよ、起きてください」
「ん……。ふ、ふあ〜あ…。……あ、そうか…」
揺り起こされて目を覚ます。一瞬、自分の置かれている状況を忘れていたが、ロッコの姿を見て現実を思い出さされた。
やはり、夢では無かったか……。俺は首を振ってコキコキと鳴らしながら、ゆっくりと立ち上がった。
朝、と言われても、窓が無いので正直言って時間の感覚が無い。
だが、空腹具合からいってそれなりに時間は経っているのだろう。そう考えながら大きく伸びをした。
「こちらがお食事です。…どうぞ、お召し上がりください」
テーブルに食事を運んでくれるロッコ。……一人分、か?
「私の食事は別ですから……」
「ま、待てよ。どうせなら、一緒に食べたほうが楽しいんだから、こっちに来てくれよ」
そうつぶやきながら、部屋に戻ろうとするロッコを引き止める。
「で…でも……」
「気を遣うことはないさ。俺たちはパートナーなんだろう?」
「…………は、はい…」
逡巡するロッコを説得しながら頭の中で考えた。
…何で俺は、説得してるんだろうか? いつもなら最初に戸惑っている時点で『だったら勝手にしろ』と放り出すのに…。
多分、慣れない環境だから、できるだけ一人でいたくないからだ。そう、思うことにした。理由なんて、他にはない、はずだ。
555448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/14 10:35 ID:eGx/0q4j

「な、何だそりゃ?」
ロッコが運んできた食事を見て、思わず声を出していた。
テーブルには俺の食事であるロールパンが2個、壺に入ったミルク、鶏の腿肉に卵が2個乗っていたが、
彼女が手にしているのは、何やら得体の知れない肉が粉々になったものが小さい皿に少しだけと、
しかもちゃんと火が通ってないようで、ところどころ赤くなっていた。
いくらなんでも…この差は……。と、いうか、ロッコはもともとこういうのを食べているのか?
「だ、だから……ラルフさまが食事ができない、と思いまして………」
うつむくロッコ。だが俺は、ロッコの肩を掴んで聞いた。
「なあロッコ。お前たちって、いつもこういうのを好んで食べているのか?」
「え…ええ…?」
「質問が悪かったな。ここに来る前からそういうのを食べて生活していたのか、という意味だ」
「あ……あの、その……」
戸惑うロッコ。その目からは、うっすらと涙が浮かんでいる。それを見た俺は、質問の答えはノーだった、と判断した。
「ロッコ……あのさ、俺の食事、半分食べてくれないか?」
「は…?」
俺の申し出に目を丸くする。ガラにもなく恥ずかしくなり、一気にまくしたてた。
「いや…俺さ、朝ってあまり食欲が無いんだ。だから、せいぜいこの半分くらいでいいんだよ。
でも、残すのが勿体無いだろ? それだったら、捨てるよりもロッコが食べてくれれば嬉しいかなって……お、おい」

カラーン

ロッコの手から食器が落ちる音。同時に彼女は俺にしがみつき、俺の胸で嗚咽を漏らす。
俺は言葉が途中で止まり、思わずそっとロッコを抱きしめ返し、頭を軽く撫でていた―――
556448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/14 10:36 ID:OJICDUJd

「へえ〜。ホント優しいんですね、ラルフさんって」
「よせやい。……そんなガラじゃねえよ」
娘の言葉に、ラルフは苦笑いしながら何杯目かのビールを飲み干しながら考えた。

そう、あのときは、俺よりも不遇なロッコを慰めることで、本当は自分自身を慰めていた、んだろうな。
幸福ってのはいったい何なんだ? より不幸な相手を見ると自分が幸せに、より幸せな相手を見ると自分が不幸に見える。
所詮、絶対的な幸福なんてものはあり得ない、んだろうな。
フッ…、らしくないな。こんな感傷的になるなんて。ま、あの時を思い出したから――だろうが、な。

「それにしても……あんたは酒が飲めないのか? さっきから全然減っちゃいないんだが」
「の、飲めますよ! 失礼ですね! …ごく…ごく……ぶ…ぶはあっ」
ラルフの言葉に触発され、娘がビールを一気に飲もうとする。だが、やはり無理があったようで吐き出していた。
そんな姿を見て苦笑いしたまま、ラルフは追加の注文を頼み、さらに話を続ける―――


「ごちそうさま……でした」
食事を終え、挨拶をするロッコ。その目からは涙がこぼれている。余程普段からまともなものを食べてないんだな…。
「ありがとう…ございました。でも…でも、大丈夫なのですか?
お食事…足りなくないですか? それに、昨日も言いましたが、一日一食なのですよ?」
「さっきも言ったろ? 大丈夫さ」
心配そうに俺を見つめ返すロッコに返事をする。本当は正直言って少しキツイ。
だが、今さらそんなことは言えない。今日一日、横になってじっとしてれば大丈夫だろう……。
そう思った俺はベッドに横になった。すると、

コンコン

「あ……はい」
ノック音が聞こえ、ロッコが返事をしながら開けに行く。そこには片目が潰れ、杖を突いた老人の姿があった。
「ど…どうしたんですか? ゴン爺さん」
ゴン爺さん、と呼ばれた老人はツカツカと部屋に入ってくる。……いったい何だと言うんだ?
557448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/14 10:36 ID:OJICDUJd

「今夜、新顔のデビュー戦がある。仕度をしておくんだな」
何? デビュー戦!? 思わずロッコを見つめる俺。そう、確かに彼女は闘いは3日に一度と言っていた。
「そ、それってどういうことなのですか? 昨日闘いがあったばかりなのに、また今日なんて」
ロッコも驚いてゴン爺さんに詰め寄っている。…どうやら、彼女も知らなかったようだな。
「ふむ……。ラルフが期待の新人だから、ということなのだろう。詳しいことはワシにも分からんて」
かぶりを振りながら淡々と説明するゴン爺さん。俺とロッコは顔を見合わせていた。
と、ゴン爺さんはテーブルの上にドサンと袋を置く。袋の中には、さっき食べたロールパンが5個、入っていた。
「試合前の食事だ。しっかりと食べておけ。ま、最初はこんな程度の待遇だが、勝てば勝つほどいい暮らしができる。
それまでの辛抱だ。焦ることはないぞ」
…は? 試合前の食事? そんなの聞いてないんだけど…。
「え…? 食事って…一日一回じゃなかったのでしたっけ?」
「おいおい…。人の話を聞いていなかったのかい、ロッコ?
試合がある日は、いつものとは別に、食事が与えられると言っておいただろうに…」
素で知らなかったようで、ロッコは再びゴン爺さんに尋ねる。…そうだったのか。でも、おかげで空腹からは助けられたかも。
「だがラルフ、勘違いするでないぞ。主催者どもは、別に気を遣っている訳ではない。
これが最後の食事、という皮肉めいた意味合いもあるのだからな」
俺がほっとしている顔を見て、厳しい顔でゴン爺さんが言う。……確かに、それはあるだろうな。
「いいか、ここはお前さんがタイトルを争っていた拳闘とは違う。ルール無用の闘いだ。決して油断するでないぞ」
ゴン爺さんが、杖でつんつんと俺の肩を突つきながら話しかけてきた。
「は…はい」
「うん…いい目だ。決してその目を曇らせぬようにな」
俺の返事に、ゴン爺さんは満足そうに頷き部屋をあとにした。
558448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/14 10:38 ID:OJICDUJd

「あ……す、すみません。今日、闘いがあるなんて…」
「気にするな。別にロッコのせいじゃない。…ここに来る時点で闘うのは覚悟していたし、どうせなら早く慣れたほうがいい」
ゴン爺さんが去ると共に、うなだれながらつぶやくロッコに返事をする。
気負いでもなく、見栄でもなく、自分の偽らざる気持ちだった。かえって何日も闘いが無いほうが気が抜けてしまう。
そう思いながら俺はゆっくりと立ち上がり、柔軟体操を始めた。


で、続くです。
にしても、連投規制がきついですね。
559名無しさん@ピンキー:03/09/14 10:49 ID:SUBD08Ye
でも開き直って「やれるもんならやってみなさいよ」
とか言われたら実際にはできないんだろうなw

こう言ったらこうツッコミが返ってくる、
阿吽の呼吸という奴があるからやれるだけで、
いざ本番となったら及び腰になったりして・。
560名無しさん@ピンキー:03/09/14 20:32 ID:qfTmvIXL
>>558
いやはや、筆が速いですねえ(←死語か?
心理描写が巧みで、読んでいて引き込まれてしまいます。

しかし、◆W/KpcIbe5Yさんといい、320さんといい、
素晴らしい職人さんに居てもらえて幸せです。
お向かいさんのスレでも羨ましがられてるし。
561名無しさん@ピンキー:03/09/14 20:36 ID:qfTmvIXL
ところで、
>>555

>彼女が手にしているのは、何やら得体の知れない肉が粉々になったものが小さい皿に少しだけと、
しかもちゃんと火が通ってないようで、ところどころ赤くなっていた。

の箇所、
>少しだけと、の後ろが抜け落ちてません?
562 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/14 21:22 ID:eHvfcRRC
>561
あちゃ〜。そうでした(汗
ご指摘感謝します。

彼女が手にしているのは、何やら得体の知れない肉が粉々になったものが小さい皿に少しだけと、
ほんの少しのサラダらしきもの、だった。
しかも、肉のほうはちゃんと火が通ってないようで、ところどころ赤くなっていた。

と。いうわけでこちらに差し替えてください。面目ないです…。
563563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 00:07 ID:Td7LcjNa
では、>561の誤字の指摘に感謝しつつ投下。


田舎に帰る途中、とある村の駐車場で夜を過ごした。
目を覚ますと、夜は暗かったので気がつかなかったが、丁度駐車場に面して喫茶店がある。
そこで軽く朝食でも摂ろうかと思ったが、生憎とまだ開いていないようだった。
車中では、連れがすうすうと寝息を立てているので、音を立てないようにそっと外に出た。
慌てて出発することもないし、少し歩くかな…。そう思った俺は、喫茶店の隣にある物を見て感嘆の声をあげていた。
「はあ〜、なっつかしいな〜。こんな車両がまだあるなんて…」
そこには、すでに廃車となった列車が置かれてある。キハ20系車両…もうほとんど残っている車両はないはず、だ。

ガチャ

俺がぼうっとそれを見ていると突然扉が開いて、中から男が出てきた。年は…30代後半……かな?
「おや、どうしましたですか? この列車が珍しいですか?」
「え、ええ。珍しいも何も、確か10年位前に同系車種は現役を退いてて、現存するのはあと数両のはずですよ。
そんな車両に、失礼ですがこんな場所でお目にかかれるなんて……」

「は〜、じゃあ今ではこの列車に暮らしているんですか」
俺はしばらく男と盛り上がっていた。彼は隣の喫茶店の御主人だそうで、脱サラしてこの村に移ったとのことだった。
男は別に鉄道マニア、という訳ではないのだが、この車両そのものに思い入れがあるらしく、昔を語りだした。
それはとても不思議な、にわかに信じるには無理がある話だった―――
564563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 00:08 ID:ACc2ZL1E

「ふう。疲れた……やっと帰れる…」
オレは終電に飛び乗り、思わず溜め息をつく。何せ仕事が膨大で、ここ3日ほど泊り込みだったから。
帰ったら何をしようか…久々の休みだし、気分転換にどこか行こうか、それとも家でゆっくり休もうか……
そんなことを考えているうちに、いつしか完全に寝入ってしまっていた。

「もしもし。あなた、こんなところで寝ていたら、風邪をひきますよ」
肩を揺り起こされて目を覚ます。目の前には車掌の姿。オレはぼんやりした頭を振って身体をゆっくりと起こす。
辺りはすっかり暗闇に包まれ、自分がどこにいるかも分からない。
……は? ここは…どこだ!?
「どこも何も…ここは車両倉庫ですよ。あ〜あ、誰も起こさなかったのですか。仕方ないですねえ」
思わず叫び声をあげるオレに、呆れたような女性の声。……女性の声?
同時に非常灯がパッとつく。すると、目の前に、車掌姿の女性がいた。だが、その手には何故か箒。……清掃員? 
いや、それにしてもこんな時間に、しかも一人でいるはずがないだろうし、車掌姿の清掃員なんて聞いたことがない。
何者なんだ? おたくは?
「えっと…私は、この列車の精霊です。ま、人間には付喪神とも言われますが……」
ツクモガミ…? 確か100年経った物に宿る精霊で、人間に害を及ぼすんだったっけか。
だから、その1年前である99年目が経過した物は処分してしまう、と聞いたことがある。
九十九髪、とも漢字で書いて、白髪をも意味するんだよな。そんなことを死んだじいちゃんに聞いたっけか。
565563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 00:09 ID:ACc2ZL1E

「そ、それは誤解です!」
警戒するオレに泣きそうな顔で答える彼女。…そういや、名前は?
「名前は……あずさ、と言います…」
八時ちょうどの〜…って、オレはいったい幾つだ。それにしても…車掌の服装をしているが、よく見れば可愛いな。
年の頃はオレと同じ20代前半、ショートカットでちょっとお嬢さん風。…ツボに入っているかも。
いやいや、人間ではないのなら、年齢はあてにならない。まして、憑喪神、とか言うなら本当は幾つなのやら…。
…っと、彼女の外見はさておき、人間に害を及ぼすので無ければ一体何をしているんだ?
「………最後の、お掃除です」
「は?」
「見てのとおり、この車両はもう完全に古くなり、今日の終電がお客さんを乗せる最後の運行だったのです。
それで……せめて消えるときは綺麗な姿でいたいと思い、最後にお掃除をしていたのです」
ふうん。最後のお掃除、か。それなら、オレも手伝おうかな?
「え? い、いいのですか?」
構わないさ。最後の運行ってことはオレは最後の客ってことだろ? これも何かの縁さ。
どうせ明日は休みだし、何をするかは決まってないからゆっくりできるし、ね。
「お優しいのですね……。それでは、お願いいたします」
スーツを脱ぎながら答えるオレを見て、ペコリとお辞儀をするあずさ。……いかん、相手が人間でないことを忘れそうだ…。
566563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 00:10 ID:ACc2ZL1E

「ふう…。これでよし…と。お手伝い、どうもありがとうございました」
車内の清掃が終わり、溜め息をつきながらオレに礼を言ってくるあずさ。
オレは座席に大股を開いて座り込み、肩で息をしていた。マナー違反な座りかただが、他に誰もいないから気にしてられない。
こびり付いたガム、落書き、椅子のシミなど、それらを落とし、隅々まで磨き上げるその作業はなかなかの力仕事だった。
日頃体を動かしてはいないので、体の節々が悲鳴をあげている。
だが、その甲斐があって、車内はみちがえるように綺麗になっていた。
「だいぶお疲れのようですね…。それでは、最後にお願いがあるのですが……」
は? 最後の願い? 言うか早いか、あずさは怪訝そうな顔のオレの股の間にしゃがみ込み、ズボンのファスナーを下ろした。
同時に非常灯も消え、辺りは暗闇に覆われている。……文字通り、鼻をつままれてもわからない状態、だ。
しかし何だ? 何をするんだ!? やはり人を疲れさせといて、動けない隙を突いて精を搾り取る気なのか!?
「ち、違います! その…最後のお客様である、あなたに…その…お情けをいただきたいな、と…」
薄ぼんやりと周辺だけ明るくなる。ふと見ると横にランプ型の懐中電灯が灯っている。
手をピタリと止めてオレを見上げるあずさ。その不安げな目を見たとき、もう取り殺されてもいい、そう思っていた。
オレは自らベルトを外し、ズボンを脱いだ。股間を覆うは……しまった。ネコ型ロボット模様のトランクスだった。
くそう…こんな出来事が待っていると知っていたら、勝負パンツを穿いていたのに……。
「あら、可愛い下着ですね。…それでは、失礼いたします…」
あずさは、まるで気にする様子でもなく、さらりと流してトランクスに手を伸ばす。
「うわ…大きいですね」
トランクスをずりさげ、露わになったモノを見てポツリとひとこと。
残念ながら、まだ戦闘状態には入ってはいない。そんな状態で大きい、と言われてもな……。
567563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 00:11 ID:fKUr73bO

「そうなんですか? 結構深夜の電車の中では、出している方がいらっしゃいましたけれども、
そんな方に比べても、大きいほうだと思いますよ」
……そんな変態がいるのか。と、いうか、あまりそういう連中と比較してはもらいたくないのだが…。
うっ! 油断している隙にそうっと亀頭部分を咥え込む。軽く当たる歯がまたイイ……。
さらに、サオに沿って右手の親指と人差し指をゆっくりと上下させ、左手は掌で袋を撫で回す。
その力加減も絶妙で、今までのどんな女よりも上手に思えた。
「ん〜。んんっ…。……んっ」
両手をぱっと離し、亀頭を咥えたまま腰を浮かすあずさ。…いったい、何をする気だ?
「うん……んっ」
その姿勢のまま、あずさは両手でオレの両足をそっと閉じ、ゆっくりとトランクスを脱がしていった。
「ん…んっ……。れろっ…っ……れろ…ちゅっ…ちゅぱ…ちゅくっ……」
トランクスを完全に脱がしたあずさは、再びオレの両足を開いて股の間にしゃがみこむ。
相変わらずモノを咥えたまま、時々音を立てて吸い込むように執拗に。
く……。何て上手な…。
「ん〜…んっ…。ふう……だいぶ、ご立派になりましたね」
ぱっとモノから離れるあずさ。同時にオレのモノがピンと跳ね上がり天井を向いている。そんなモノを見てのひとこと。
仕方ないだろう? こんな上手な舌使い、今までお相手したことなんて無かったんだから、な。
「ん。…れろ…れろ…れろれろ…」
今度は、左手で亀頭を軽く握り締めながらカリの部分に舌を伸ばす。うっ…何て巧みな舌使い……。
568563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 00:12 ID:STgQHV13

プチ…プチ……

しんとした車内に響く音。薄目を開けてみると、あずさが右手でブラウスのボタンを外している。
「よい…しょ……」
両手でブラウスの前をがばっと広げる。そこには、ブラに覆われた豊かな胸が見える。
しかも懐中電灯のおぼろげな灯りが、幻想的な美しさを醸し出していた。
と、彼女の右手が背中に回りプチンと音がしたかと思うと、ブラの戒めが緩み、胸がぷるんと弾んでいた。
……まずい。オレの心の奥底に眠る、巨乳への憧れが……。
「あ…あんっ」
無意識のうちに胸に手が伸び、優しく揉みあげる。あずさは艶っぽい声をあげ、体をオレに近づけてくる。
「もっと…もっと腰をこちらに……」
とろんとした目つきで囁きかけるあずさ。オレはあずさの胸を揉み続けながら、ゆっくりと腰をずらしていった。


一旦続きます。
569名無しさん@ピンキー:03/09/15 00:16 ID:54adGK7t
gj!
GS美神の初期のエピソードを思い出したので、
脳内イメージはあの新幹線の付喪神で読ませて貰いました。
続きを期待しています。
570563 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 09:39 ID:cCqQMqyE
>568

「ん…しょ……んっ…んっ…れろ…れろっ…」
あずさは、オレに体をぴったりとくっつけたかと思うと、そそり立つモノを自らの胸で優しく挟み込んだ。
うっ…。こんな大きな胸に包まれる我がムスコよ……何て羨ましい。
胸を揉むオレの手を握り締めながら大きく円を描くように動かす。さらに、舌を伸ばして尿道口をペロペロと舐め上げる。
オレはモノを蹂躙するコンボに全身から力が抜け、恍惚とした表情を浮かべていた。
「れろ…れろ……ちゅっ。気持ち…いいですか?」
舌をモノから離し、くちづけをしたかと思うと、あずさが顔をあげ、オレに尋ねてきた。
もちろん、両手は動かしたままで。オレは何も言えずにただひたすら、顔を上下にガクガク動かすことしかできなかった。

どれだけそうしていたか、突然モノから伝わる快感が強くなってきた。
「くう…っ…。あ、あず…さ…、イ、イクぞっ…あずさっ!」
同時に全身に寒気のような震えが走り、目の前が真っ暗になったかと思うと、
オレは彼女の名を呼びながら絶頂に達し、モノから快感の結果である白い液体を放出していた。
「んっ。……んん…んっ…ん…ん…」
あずさはモノから吹き出す第一波を顔面に浴びてしまった。
が、第二第三の波が来る前に、急いでモノを咥え込み、自らの口の中で受け止める。
さらに、モノを胸から解放したかと思うと、今度は右手で優しく上下にしごきあげてきた。
オレはあずさの頭を両手で抱えながら、快感に身を委ねていた。
571563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 09:40 ID:DfPZV7mX

「あの…。それでは……お願い…します…」
モノの律動がようやく収まり、モノをしごき終えたあずさはおもむろに立ち上がり、カチャカチャと音を立てベルトを外す。
同時にスラックスが重力に逆らえずに床に落ち、その光景を夢でも見るかのように、ぼうっと眺めていた。
着地するまで、時間にして1秒もかかってないはずだが、何故だかそれが妙に長く感じていたのを覚えている。
バックルが床に落ちたとき、カチリと音が鳴り響き、同時に夢から覚めたように、
オレの視線は自然と下腹部に向かうが、真っ白な下着が逆デルタ部分を覆い隠している。
上半身は相変わらず車掌姿で、しっかりと帽子や腕章まで着けているが、その一方で下半身は下着のみという、
ギャップある姿に興奮したオレは、既に一度果てたにも関わらず、モノに血が集まるのを感じていた。
「その…じっと見られると…恥ずかしい…です……」
あずさは真っ赤になって抗議する。だが、そんなことに構ってはいられなかった。
オレは再びあずさの下腹部に視線を移した。よく見ると、真っ白い下着の向こう側がうっすらと黒く見え、
さらに逆デルタの頂点部分は色が少し変わっている。そっと中指でそこを撫でると……
「あ…あんっ」
身をくねらせて甘い声をあげるあずさ。中指には湿った感触がある。そうか、もう濡れているのか…。
「はい……。あの、お、お願い……します…。意地悪しないで、く…ください…」
下着越しに割れ目を擦りつけながら、つぶやくオレに内股でガクガク震えながら懇願するあずさ。
「むぐ…うう…っ…」
その姿がたまらなくなってきたオレは、立ち上がりざまにあずさを抱きしめ、くちびるを奪った。
ためらいがちに、オレの背中に手を回すあずさ。そのままオレはゆっくりと舌をあずさの口中に侵入させる。
…少し、苦い。あずさの口の中は、さっきオレの絶頂を受け止めた余韻のせいか、そう感じられた。
だが、そんなことを考える余裕も無く、オレはあずさを抱きしめ続けていた。
572563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 09:41 ID:DfPZV7mX

「はあ…んっ…」
くちびるを離すと、甘い吐息を漏らすあずさ。
オレはあずさの背後に回り、左手で胸を揉みながら、右手は彼女の下着の中に潜り込ませていた。
「あん…あ…っ…ああっ…」
目の前の吊り革に手を掛け、喘ぐあずさ。すでに割れ目は濡れそぼり、モノを受け入れる準備は整っていた。
ふと前を見ると、窓ガラスが反射してオレたちの姿が見える。
……何だか、痴漢行為を行なってるみたいだ、オレ……。
自分の考えに妙に興奮してきたオレは、モノをあずさの太股に挟み込ませて前後に動かす。
「あ…あ…ああ…あ……」
同時に腰をガクガクと震わせ、断続的な悲鳴をあげるあずさ。オレは一旦モノを抜き、下着を一気にずり下ろした。
そのとき、下着と割れ目の間に透明な糸が引かれているのを見て、思わずつぶやく。
「へえ…興奮してるんだ。大洪水じゃない」
「い…言わないで…は…あ…ああんっ…」
オレの言葉に、息を詰まらせながら抗弁するあずさ。顔は…暗くてよく見えない。多分、照れている、かも。
「でもなあ……オレは本当のコトを言っただけなんだけれど、ね」
「は! ああ! んっ! くっ!」
そう言いながら、思い切って割れ目に指を差し入れ、前後に動かす。
くちゅくちゅと湿った音を漏らしながら、あっさりと受け入れたかと思うと押し殺した悲鳴をあげ続ける。
573563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 09:42 ID:FoULt4Gr

「なあ…気持ちいいか?」
「は…、はいっ! き、気持ち…気持ちイイ、です! もっと…もっと、気持ちよく、させてくださあいっ!」
腰をオレに向かって突き出しながら、あられもない声をあげるあずさ。
その姿と声にたまらなくなってきたオレは、指を抜いて代わりにモノを一気に潜り込ませた。
「あ! イイ! イイ! もっと…もっと! もっと激しく突いてっ! ぐちゃぐちゃにしてっ!」
悲鳴に近い声で喘ぎ続けるあずさ。
その声に反応するかのように、オレは腰の動きを早めると同時に背後から、その豊かな胸を荒々しく揉みしだく。
「スゴイ…スゴイよ! ……こんなの! こんなの初めて!」
目尻に涙を浮かべ、口元からは透明な糸を光らせながら、悶えるあずさ。
その仕草が可愛くて、オレはひたすら腰を動かし続けていた。

「わたし…わたし……もう、イッちゃいそう…です…ぅ」
あずさが全身を震わせながら、声を漏らす。その目には恍惚とした怪しい光を湛えている。
「あずさ…もう、もうオレ…オレ……!」
まるで、その視線に射すくめられたかのように、一度果てたにも関わらず、
早くも限界が近づいてきたオレは思わず声をあげていた。
「キテ…キテください…私と…私と一緒に…キテください…っ…」
そんなオレに優しく微笑みながら答えるあずさ。
まるで、その微笑みがスイッチだったかのように、オレはあずさの中で今日2回目の絶頂を迎えていた――
574563 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 09:43 ID:/E3R7ceZ

「お、おいあんた! 大丈夫か!? しっかりしなさい!」
不意に肩を掴まれて目を覚ます。…え? あずさ…は?
「いやはや…油断して乗員を確認していなかったのか、昨日の連中は…。まったく、申し訳ない。
ここは、車両倉庫なんだ。どうやらあんた、一晩中ここで過ごしていたみたいだけど…大丈夫かい?」
目の前には、作業服を着た年配の男性。…ふと顔をあげると外から朝日が差し込んでくる。
オレは首をめぐらせてあずさの姿を探すが、それらしい姿はどこにもなかった。
改めてオレの服装を確認するが、着衣に乱れは無くスーツを脱いでいるだけだった。
…やはり、昨夜の出来事は夢だったのか? そんなことを考えながら、男の手を借り、ゆっくりと体を起こす。
「それにしても…ここから出なくて不幸中の幸いだったよ。無理矢理外に出たら、真っ逆さまだったからね」
何事もなさそうなオレの姿を見て、安堵の溜め息をついて外を見やる男。外の光景を確認して、オレは冷や汗が出てきた。
ここは丁度、ターンテーブルの上。もし彼の言うとおり、気がつかないで外に出ていたら、あんな真っ暗闇だったんだ、
大怪我はまぬがれなかっただろう。いや、ひょっとしたら命さえも……。
そう思うと改めて背筋に寒気が走っていた。…これも、あずさのおかげ、かな?
「しかしまあ……一体どうしたものか…」
「何か…あったのですか?」
「うん…。この車両、お客さんを乗せるのは昨日が最後で、廃棄処分されるんだ。
だからせめて、最後ぐらいは綺麗に磨いてあげたいと思って来たんだけれど、その必要がないくらいなんだよ。
まさか、車両が自分で自分を掃除するなんてわけは無いし、不思議なこともあるもんだ。
それともまさか、あんたが掃除してくれたのかな?」
オレは何と答えていいか分からずに、呆然としていた。…やはり、昨日の出来事は、夢じゃなかったのか―――
575 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/15 09:47 ID:l/85+HLn
>574で一旦続きます。
続きは今日中に投下する予定です。

>569
はい。実はまさに彼女をイメージして書いていました。


尚、今回はとんでもないオチを用意しています。
576563 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/16 02:57 ID:8ro4MUqc
>574

「…で、この車両に情が移ってしまった私は会社を辞めて、どうにかお金を集めてこの車両を購入して、
ここで喫茶店を始めたんですよ。また、ここまで運ぶ輸送費が予想外でしたが、
人生、何が転機になるか分かりません、今では充実した毎日を送れてますから。…これもあずさのおかげです」
「はあ、そうなんですか」
タバコに火を付け、肩をすくめながら男は話し終えた。彼の目はどこか懐かしい、遠くを見るような目をしていた。
俺はただひとこと、そう答えながら考えていた。ふうん、そんなこともあるのか……。
「敏則さ〜ん!」
そのとき、背後から俺を呼ぶ声。振り返ると、夕那が車から降りてこちらを向いていた。
ふう…やっと起きたか、寝ぼすけめ。

カランカラン

「あなた! そろそろ開店の時間なんだから、早く仕度を手伝ってください!」
喫茶店のドアが開き、男の妻と思われる女性がこちらに向かって叫んでいる。
「おっと……もうこんな時間ですか。それでは仕事なんで、これで」
俺に向かって軽く手を上げながら、喫茶店に向かって歩いていく。そうか、もうそんな時間、か。
「あ……って、ことはこれから開店ですよね? こちらで朝食にしようと思ってたんですよ。もうよろしいですか?」
「ええ、もちろん。早くお嬢さんを連れてきてあげてください。焼きたてのパンでお出迎えしますよ」
俺の質問に、にっこり笑って応える男。それを受けて、俺は夕那にこちらに来るように促した。
「も〜う、目が覚めたら姿が見えないんですもん。どこに行ったかと思いましたよ」
「ははは、喫茶店の御主人と話し込んでてね。今なら焼きたてのパンがあるってさ」
俺の腕にしがみつき、くちびるを尖らせて文句を言う夕那に俺は返事をした。
「ホントですか!? 夕那、お腹ぺっこぺこです!」
それを聞いた夕那は、目を輝かせて小躍りしながら喫茶店に向かって歩き出す。
俺は夕那を見つめながら、先程のご主人の言葉を思い出していた。
577563=161 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/16 02:59 ID:8ro4MUqc

『人生、何が転機になるか分かりません』…か。
かくいう俺も脱サラ組で、教員免許を取って田舎に戻るところだったのだ。実は目の前の夕那は人間ではない。
……数年前、母親に殺され、ビルの屋上の給水塔に投げ捨てられた娘の幽霊なのだ。
あの時は、俺自身も勤めている会社に嫌気がさし、ビルの屋上でサボっているときに彼女に出会った。
それからしばらくして、夕那は俺の家で暮らすようになっていた。…まるで、自分が死んでいることを忘れているかのように。
彼女自身、自分の死を自覚しているかは分からない。だが、それを口にすることはできなかった。
言ってしまうと、夕那がどこかに行ってしまいそうな、そんな気がしていたから。
だから名前を由那から夕那に変えた。もっとも、読みが一緒だから、あまり深い意味はないのかもしれないが。
『敏則さんってお勉強教えるの上手いですよね。こんな先生だったら、由那もしっかり勉強していたんですけれど』
そんなある日、夕那は俺に何気なく言った。そのひとことが俺の人生を変えることになった。
これから、どんな生活が待っているかわからない。
会社を辞めなければよかった、と思うこともあるかもしれない。
だがそれでも、自分で決めた道だ。何があっても、前向きに生きていきたかった。それに――

「もうっ、どうしたんですか敏則さん? さっきからずっとぼうっとしちゃってて。…入らないんですか?」
「あ、ああ。何でもないよ。さ、早く焼きたてのパン、食べようよ」
「わっかりました! さ、入りましょう!」
夕那の声ではっと我に帰る。喫茶店の前で、夕那が上目遣いにじっと俺を見つめていた。
俺は軽く微笑んで夕那に答え、中に入るよう促す。
それを見て、夕那は上機嫌になって喫茶店の扉に手をかけた。

――それに彼女の屈託のない笑顔がそばにある限り、どんな困難なことも乗り越えられる。
俺は夕那の後ろ姿を見つめながら、そう思っていた。
578563(プラスあとがき) ◆W/KpcIbe5Y :03/09/16 03:02 ID:8ro4MUqc

「…? どうしたんですか、あなた?」
「いや……なんでもないよ、あずさ」
オレは怪訝そうな顔をしている妻――あずさに返事をした。
「もしかして、またあの時の話をされたのですか? そんなことを話せば皆、気持ち悪がるだけに決まってるじゃないですか」
確かにそれはそうだ。実は目の前のあずさが人間じゃない、なんて信じる人がいるはずがない。
たとえ本当にそうだったとしても、ね。だが……
「ま…それならそれでいいじゃないか。旅人の思い出の与太話にでもなれば、さ。それより…お客さんだよ」

カランカラン

「あ…。いらっしゃいませ〜」
オレが話し終えた途端、扉が開いて、先程の若者と可愛い娘さんが並んで入ってきた。あずさは笑顔で迎える。
「おはようございます! 焼きたてのパン、ありますか!?」
「はいはい、今すぐコーヒーをお煎れしますから、お好きな席でお掛けになってお待ちください……」
元気な声で挨拶する娘さんに返事をしたオレは、コーヒーカップを二つ、戸棚から取り出した。

おわり


すみません、居眠りしてしまって15日中の投下が間に合いませんでした。
とんでもないオチとは、>161の登場人物の後日談も兼ねている、ということです。はい。
579名無しさん@ピンキー:03/09/16 03:09 ID:8gCeFSNz
なんと>161の作品も◆W/KpcIbe5Yさんの手によるモノでしたか…
ただただ絶句するのみ。
580名無しさん@ピンキー:03/09/16 21:15 ID:+pGZcPbF
由那から夕那か・・・・・・。
某エロマンガ家のようだ(w
581名無しさん@ピンキー:03/09/16 23:33 ID:dsSaE8mi
皆さん疫病神ってどんな姿格好だと思います?
582561:03/09/16 23:40 ID:UQ1jGM0/
>◆W/KpcIbe5Yさん
度々のツッコミで鬱陶しいかと思いますが、

>>577の>名前を由那から夕那に変えた
ですが、>161で発表されたときの名前は”由奈”だったような…
583 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/17 00:02 ID:D/xRVVJU
>582
はい、そのとおりでした。まったく面目ないです。
今後はよく見直してから書き込みます。
584561:03/09/17 00:04 ID:vJlquisN
>>583
では保管庫の方は”由那”と”由奈”のどちらに統一しましょうか?
585 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/17 00:13 ID:D/xRVVJU
>584
彼女の名前は”由奈(改名前)→夕那(改名後)”です。
ホント何をしてるのでしょうか…。
586名無しさん@ピンキー:03/09/17 00:53 ID:vJlquisN
>>581
疫病神や貧乏神は、古典では襤褸を着て杖をついた老人ってのが定番かと思いますが、
そんなものはこのスレの住人が許しませんw

ボロボロのワンピースを着た裸足の女の子、あたりで手を打ちません?
587名無しさん@ピンキー:03/09/17 01:45 ID:nx0p9hbC
>>586
貧乏神を祭り上げてライバルの福の神を倒して
貧乏神が福の神になるって昔話が合ったなァ
祭り上げてってあたりとちょいといじくると萌え話に…
588名無しさん@ピンキー:03/09/17 11:38 ID:263bczmf
主人公は疫病神に取り憑かれるわけだ。
汚らしい格好をした女の子に付きまとわれて、
タクシーに乗って逃げても、部屋に鍵をかけても何所からともなく現れるわけだ。
道を歩けば水を掛けられ、電車には乗り遅れ、仕事では些細なミスを連発する。
でもって、どうせ逃げられないならと開き直り、
風呂に入れてきれいにし、ぼろぼろの服を着替えさせ、ご飯を食べさせてやって、
おまけに×××××××××したら福の神にクラスチェンジしてめでたしめでたしと。
589名無しさん@ピンキー:03/09/18 16:31 ID:fJ11j5u/
320さんまだかなカキコ。
590名無しさん@ピンキー:03/09/18 16:52 ID:eHkIVG2i
320さんは妄想ネタをばんばん挙げていった方が書き易い人らしい。

ところで、獣娘はどこまで獣なのが萌える?
耳と尻尾は必須として、全身に体毛が生えるのは?
歯が牙っぽくなるとか、爪が鋭くなるとかは?
手の平に肉球は欲しい?
591名無しさん@ピンキー:03/09/18 17:51 ID:vynbkcJa
>>590
暗闇で光る眼というのもけっこう…
592名無しさん@ピンキー:03/09/18 19:09 ID:ub9zkAmk
>>590
 舌がざらざらしてるというのも、高ポイント!!!
593名無しさん@ピンキー:03/09/18 22:12 ID:YDdW2DTe
>>592フェラされたらすげえ痛そうですか?
594名無しさん@ピンキー:03/09/18 22:14 ID:vynbkcJa
>>593
虎のひと舐めで、人間の皮膚はベロンと剥がれるらしいね。
595名無しさん@ピンキー:03/09/19 01:58 ID:HF7H36Wn
全身モコモコのふかふかってのも、ぎゅって抱き締めたら幸せを感じそうな。
月齢とか、月のモノの周期で獣化が変化し、満月の夜にはモコモコになるってのはどう?
596名無しさん@ピンキー:03/09/19 06:27 ID:ZIMYiM2x
リーヤか(w
597名無しさん@ピンキー:03/09/19 13:38 ID:ToEvhhIH
>>595
毛が生えてふかふかのお腹に顔をうずめたら気持ちいいだろうなw
598名無しさん@ピンキー:03/09/19 15:43 ID:aHfWfAoq
>>593
おかげで被っていた皮がムケてメデタシメデタシ。
599名無しさん@ピンキー:03/09/19 19:20 ID:An3EXVqe
発情期は必要?
600名無しさん@ピンキー:03/09/19 22:17 ID:QuRwXrwk
人外な女の子の”パパ”になるお話キボン。

うっかりとアルラウネに血を付けてしまって孵化させるとか、
錬金術師がホムンクルスを創り出すとか、
羽の生えた子供を預かり、「この子が天使になるか悪魔になるかで人類の(ry」
凶暴なドラゴンを退治しに来た勇者の目の前で孵化した卵から生まれたのは…
601名無しさん@ピンキー:03/09/19 22:24 ID:NPDO5XcR
アイリスたんに萌え萌えな俺はまた続きを読みたい。
602名無しさん@ピンキー:03/09/20 23:28 ID:A9yOLbIC
320さん期待保守
603名無しさん@ピンキー:03/09/21 13:33 ID:EP01AdsL
か、神は何処へ…
604名無しさん@ピンキー:03/09/21 20:38 ID:uMtJrhk3
神々には神々の都合があるのだ。
信じて待ちましょう。
605448 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/22 00:53 ID:zVRZ9MRA
>558

「ルールは一対一、そして目に見える武器以外の使用は禁止。これだけです。
相手が降参するか、失神もしくは戦闘不能になったと判断がなされたときに決着がつき、判定や時間制限はありません。
……そして、勝者の権限として、敗者のパートナーを…その…好きにすることが…できます」
控え室にて闘いの説明をするロッコ。最後の説明は声を詰まらせ、顔を赤らめている。
それはそうか。俺が負けると対戦相手にそういう目に遭わされるのは彼女だし、な。
「あ、あの……ラルフさま…」
説明を終え、視線を落として途切れがちに俺に呼びかけてくる。俺は動きを止め、ロッコを見つめた。
「その…えっと……何て言っていいのかわかりませんが…。頑張ってください…そして、気をつけて…ください」
しばらくの沈黙ののち、顔はうつむいたまま、両手で俺の右手を握り締めながらつぶやく。
「分かった、ありがとう。……それより頼みがあるんだが、俺のことは『ラルフさま』でなく、『ラルフ』って呼んで欲しいな」
「え? あ…あの、その…は、はい…分かりました……。では、参りましょうか……ラルフ」
顔を真っ赤に染めたロッコが俺の手をひく。さあ、いよいよか…。

「お待たせしました! それでは今宵の対戦を発表します! まずは御存知、ランデル選手!」
道化師の呼び声と同時に、会場から割れんばかりの拍手が起こる。
そこに、俺の対戦相手とおぼしき男が現れる。背後にはやはりロッコと同じ姿の女性がいた。
「対しますは、拳闘界からの殴りこみ、今日がデビュー戦のラルフ選手!」
道化師はとんぼを切りながら、俺を呼び出す。観衆の拍手の中、俺は無言でゆっくりと拳を天に掲げた。
別に観衆に答えようってわけじゃなかった。拳闘士時代の習性だったからだ。
「お互い用意はいいかな? ………それじゃ、始めるよ!」
606448 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/22 00:54 ID:zVRZ9MRA
カーン

道化師が、妙に浮かれた口調で叫んだと同時にゴングが鳴った。俺は普通に身構え、ランデルを見据える。
一方のランデルはピョンピョン飛び跳ねながら、少しずつ距離を詰めてくる。
「はっ!」
一瞬跳ねるのを止めたかと思うと、掛け声をあげながらミドルキックを繰り出してきた。
動きはさほど素早いとは言えず、難なくかわしていた。かと思った次の瞬間には吹き飛ばされていた。
どうやら、最初のミドルキックは囮だったようで、反対の足から繰り出したソバットが命中したようだった。
俺は効いてるフリをし、膝をよろよろさせながら立ち上がる。
いや、実際効いてはいるのだが、よろめくほどではない。ランデルはそんな俺を見て不用意に飛び込んできた。

バキッ

次に地面に仰向けに倒れていたのはランデルだった。
向こうが飛び込んできた瞬間、カウンターで顎に拳をお見舞いしたんだ。多分効いてる、はず…。
だが、ランデルは起き上がってきた。
「うおおおっっっ!」
拳を天に突き上げ、ひときわ大きな叫び声をあげる。観客からは大歓声が沸き起こっていた。
再びランデルが俺に襲い掛かってきた。だが、最初の一撃ほどの鋭さはない。
それでも俺はランデルの気迫に押され、後ずさっていた。いったい何が、彼をここまでにしているのか…?

タン

飛びすさった弾みで、背中が壁に当たる。と同時に背中に鈍い痛み。
どうやら壁のレンガが一ヶ所、ズレて角が飛び出していたようで、それが背中に刺さったらしい。
だが、そんなことを気にする余裕も無く、ランデルが右腕を大きく振りかぶって殴りかかってきた。
俺は軽く身をかがめ、左腕でランデルの右腕を払いつつ、右拳を突き上げランデルの顎に再び見舞う。
ゴキンという鈍い音がしたかと思うと、ランデルはゆっくりと崩れ落ち、動かなくなった。
607448 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/22 00:55 ID:liN/MNFS

「勝者、ラルフ選手!」
ランデルが立ち上がれないのを確認した道化師が、俺の右腕を持ち上げ、叫ぶ。
再び観客からの大声援と拍手が沸き起こる。俺は久々に闘いの高揚感を味わい、震えていた。
同時に、ランデルのパートナーの女性が闘技場に現れ、観客からは下卑た笑いと拍手が響き渡る。
その笑いを耳にしたとき、俺は高揚感が一気に醒め、ランデルを抱え上げ、闘技場をあとにした。
俺の耳に、期待が肩透かしに終わった観客の罵声が飛び込んでいた―――


「ふうん。何で、そんなことをしたんですか?」
「……………そうだな。強いて言うならば、拳闘士時代の習性かな?
拳闘士時代の相手とは、確かに闘うべき相手ではあるが憎むべき仇ではない、闘いの場でなければお互いを高めあえる、
尊敬できる存在だと思っていたから。だからいつまでもランデルをあの場に晒したくないと思っていたのかも、な」
薄めた葡萄酒を口に運びながら、娘が問いかける。
ラルフもまた、娘に合わせて葡萄酒を煽りながら答える。まだ物足りないラルフはもちろん薄めてなどいないが。

「でもですね、闘いが終われば相手のパートナーを好きにできたんでしょ?
何故そうしなかったんですか? まさか、相手が人間じゃないから毛嫌いしたとか?」
「……そりゃあないな。別に相手がどうこう、というよりも、あんな場所で女を抱く神経は俺には無い。
それに、女なら誰でもいい、というほど飢えてるわけでもなかったからな」

…そう、誰でもいい、というわけじゃないから、な……―――
608448 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/22 00:56 ID:liN/MNFS

「で、大丈夫なのか?」
「ああ、幸いにして骨や神経までダメージはきていない。せいぜい10日も安静にしていれば、元通りになるだろうよ。
…それより、お人好しだなお前さんは。闘技場では殺るか殺られるか、の世界なのだぞ……」
ランデルを控え室に連れてきた俺は、ロッコが呼んできたゴン爺さんに容態を見てもらった。
俺はゴン爺さんに問いかけるが、逆にゴン爺さんにたしなめられ延々と説教を受ける羽目になった。
「…とはいえ、そこがお前さんのいいところ、なのかもしれないな。うんうん、期待しているぞ。
さて、とりあえずの治療は終わった。あとはランデルの目が覚めるまで、そうしておくがいいだろ」
俺が肩を落としていると、最後にゴン爺さんが肩をぽんぽんと叩きながら嬉しそうにつぶやき、去っていった。
「ランデル!? ランデルは!?」
ゴン爺さんと入れ替わりに、血相を変えたランデルのパートナーが飛び込んできた。
ロッコがランデルの容態を説明すると、顔をほころばせながらランデルの手を取った。その目には涙が光っている。
二人の邪魔をしてはまずいと思った俺は、ロッコと一緒に部屋に戻ることにした。
「あ…待って……」
そのとき、彼女が俺たちを呼び返す。振り向くと、彼女は微笑みを浮かべ、「ありがとう…」と礼を言ってきた。
俺は手を振りながら、自分の部屋に向かった。

「ふう…」
「ラルフ…おつかれさま……。あなたも、怪我をしているでしょう? 治療しなくちゃ…」
溜め息をつきながら俺は椅子に腰掛ける。するとロッコが隣に座り、優しく肩を抱いてきた。
「ああ、そうだったっけか。ま、言われて思い出す程度なら、大した傷じゃないさ」
「ダ、ダメです! 傷口を汚くしたままですと、病気の原因にもなりかねません!」
俺が腕を軽く動かして返事をすると、ロッコは顔色を変えて俺をたしなめる。
「分かった。頼むよ、ロッコ」
ああ、怒った顔も可愛いな…そんな場違いな感想を抱きながら、俺はロッコに返事をしていた―――
609448 続く ◆W/KpcIbe5Y :03/09/22 00:57 ID:liN/MNFS

「は〜あ。そんなイイ雰囲気だったのに、手は出さなかったんですか〜?」
「まあ、な」
じとりとした目で娘はラルフを見上げる。すでに上半身はテーブルに預け、半分ろれつが回っていない。
そんな娘を見てそろそろ限界かな? と思ったラルフは娘のジョッキを取り上げ、一気に飲み干す。
「ああ〜! な、何するんですかあ! 私の葡萄酒ですよお!」
「そろそろお前さんは限界にきている。酒はそのくらいにしておけ」
娘が口を尖らせて抗議するが、ラルフは落ち着いた口調で娘をたしなめる。
「そ、そんなことないですよお。まだまだ大丈夫です! それより……ホントに手を出さなかったんですかあ?」
「ああ、本当だ。あのときは、な……」
指先をラルフにビシッと突きつけ…たつもりのようだが、酔いのせいか全然違う方向を指差している。
ラルフはあきれながら肩をすくめ、もう一度答えながらジョッキを傾けた―――
610320 -19,November-:03/09/22 13:11 ID:xoFWQGsz
「あっ・・・やっ・・・」
しんしんと雪が積もる音と、いろりで燃える炭の音だけが響く一つの家。
そこに、一人の女性が横になっていた。
太股あたりまで捲ったその和服がなかなか扇情的であり、可憐でもある。
雪女の、さつき。
偶然に出会った男性、徹と再会の約束をした女性である。
再会の日は、11/20。
今日は、11/19。
人は待つ事こそが最大の苦しみだという。
彼女は、己の内なる衝動が抑えられなかった。
彼の事を考える事で起きる切なさと妙な情欲が、彼女を突き動かしていた。
その白く細い指は胸元をさまよい、それだけで通常よりもずっと快楽を感じる。
それは、さつきがその指を「徹の指」と認識しながら、自らを慰めているためだ。
「胸が・・・いいよぉ・・・あっ」
手を和服の中へと入れ、既に硬くなっている乳首を摘まんだ。
少しだけ力を入れてコリッ、とさせると、細かい電流が流れるように身体が小さく跳ねた。
「んあっ・・・はぁんっ」
「いい、のっ・・・乳首、あっ・・・が、いいの・・・んっ」
「もっとして・・・もっと弄って、徹ぅ・・・」
611320 -19,November-:03/09/22 13:12 ID:xoFWQGsz
一人で自らを慰め、その指を想う人の指だと信じ込む。
それだけで、まるで媚薬が効いたようにさつきの身体は敏感になった。
いないはずの男を想い、貪欲に、快楽を求めるままに弄り、喘ぎ、悦に浸る。
とても寂しく、とても切ない。しかしそれを責められるだろうか。
何十年も人の温かさを知れず、あまつさえ男に蹂躪された思い出。
表にこそ出していないものの、それは彼女の心に深い傷を残している。
「んんっ・・・」
そんな時、自分を助けてくれた一人の男性。
迫害され畏怖され続けた自分の存在を認めてくれた男性。
そして・・・その男性の「守りたい」という言葉。
嬉しかった。心がとても暖かくなった。
嘘だとは思えなかった。いや、思いたくなかった。
それが「人を疑う」事に繋がってしまうから。
「徹ぅ・・・んぁっ!」
一人の男性を疑うのではなく、一夜の出会いを信じたい。
自分を抱きしめてくれた、その温もりを信じたい。
そしてなによりも・・・
「早く、会いたいよぉ・・・ああぁ!!」
自分のこの気持ちを、信じたい。
612320 -19,November-:03/09/22 13:13 ID:xoFWQGsz
胸の辺りを弄っていた右手を、下半身へ滑らせる。
左手は乳首を摘まんだままだ。
「はあっ・・・はぁっ・・・・」
動きやすいようにと、太股まで捲られた和服。
捲るのがもどかしくて、帯を外してしまう。
下着の上から、つつっ、と秘部をなぞる。
「ん・・・っああ!!」
さっきよりも大きく身体が震えた。
なぞっただけ。ただそれだけで、まるで秘豆を摘ままれたような快感が走る。
これが本物の徹の指なら、さらに強い快感が来ていた事だろう。
さつきの気づいていない部分で、彼女はそれだけ徹の事を想っていた。
「やだ、こんなに濡れちゃってる・・・」
くちゅり。
下着の上から触ると、淫猥な水音が耳に届いた。
それを聞いて自分が興奮している、という事実を改めて実感し、その白い肌を朱に染めながら
指を動かす。
「あっ・・・んぅっ」
瞳を閉じていると、まるでそこに徹がいてくれるようだった。
さつき自身は気づいていないものの、彼女は相当の寂しがり屋である。
人と会わない40年こそ耐えられたが、あの暖かい人と会えない三ヶ月は、さらに辛かった。
切ない痛み、とでも言うのだろうか。
どこかぽっかり心に穴が空いたようで、1日2日とその日に近づくほどそれは強くなる。
そして前日の夜。
さつきは、ついに我慢する事が出来なかった。
613320 -19,November-:03/09/22 13:14 ID:xoFWQGsz
下着をずらして直接秘裂に触れてみると、まさに洪水という言葉のように濡れていた。
誰かに見られているわけでもないが、それが無性に恥ずかしくて、そっと身体を縮める。
「はぁ!あ・・・んあっ!」
人差し指が完全に膣内に埋まる。
かき回したい衝動に駆られるが、それを抑えてゆっくりと動かす。
「んんっ・・・あっ・・・・とお、るぅ・・・」
切なく声を上げながら、また想う人の名を呼ぶ。
快感を求める衝動で、指が止まらない。
気づいた時には、中指も膣内へ挿入されていた。
「ひあぁっ!あんっ、ふぁぁ!」
どんどん指の動きが早くなる。
それに呼応して、部屋に響く粘液音も大きく、激しくなる。
何より、さつきの嬌声が大きくなった。
「もう、イッちゃ、う・・んぁっ!」
自慰というはしたない行為をしていても、さつきの身体は十二分に艶やかだった。
否、自慰をしているからこその、妙な淫らな美しさが全身から醸し出されている。
乳首を弄っていた左手は、さつきの口元にある。
人差し指を咥えて、全身を襲う快感に耐えようとした。
指の動きはとどまる所を知らず、さつきはついに絶頂に上り詰めていく。
「あっ!イイよぉ・・・あっ、ああっ!」
意識がぼうっとしてくる。
「イッちゃう!んっ、イッちゃうよ、徹・・・・ひぁっ、あっ!・・・んはぁぁぁぁぁ!!」
甲高い嬌声と同時に、身体がビクン、ビクンと跳ねる。
腿から愛液が垂れ、着物を汚す。
口からはだらしなく涎が垂れているが、それもどこか扇情的である。
頭に靄がかかったようになり、意識が段々と遠のいていく。
「・・・とお、る・・・」
一筋の涙がさつきの眼から零れた後、さつきは深い眠りについていた。
614320 (あとがき):03/09/22 13:18 ID:xoFWQGsz
いいわけー。
なぜ犬耳ではなく雪女を書いたか?
まあ今回のは第二部の序章と思っていただければいいんですけど。
すいません、書く時間も書きませんでした。
で、なぜ雪女なのか?
実はですね、今さらながら私「うしおととら」にハマりまして。
14巻に出てくる雪娘の話を見たらムショーに書きたくなったんですよ。
はい、急ピッチで犬耳仕上げるので許して!許してください!
615名無しさん@ピンキー:03/09/22 16:20 ID:gf46zUap
職人さんが二人とも帰ってきた〜っ!
616 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/23 02:25 ID:4jDRtVhV
>601
どんなのがお好みでしょうか?
リク出していただければいつになるか、期待に応えられるか、
については保障できませんが、その方向で善処いたしますです。

>614
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!!!!!!!!!

さつきさんでないけど、明日が楽しみなお話になって参りました。
617601:03/09/23 21:06 ID:16pJjR3D
えーと、そうですねえ。
らぶらぶとか。って、既にそうか。ううむ。

アイリスたん(;´Д`)ハァハァ(答えになってねェ)
618名無しさん@ピンキー:03/09/23 21:24 ID:n6KdDY8/
>>616
やっぱり、他の人外娘との競演が欲すい…
前回は毛羽毛現が出てきたけど、結局顔合わせはなかったし。

ゴミ置き場に落ちていたツボからアラビア風の精霊が飛び出してくるとかw
619名無しさん@ピンキー:03/09/23 21:52 ID:2drN56nE
>>616
ライバルの天使が登場するとか(ありがち?)。
620名無しさん@ピンキー:03/09/23 22:01 ID:bVUlTLMX
>>616
320さんのバルキリーと夢の競演をw
621320:03/09/23 22:07 ID:ZhwAJh5/
>>620
それはつまり合作ということですか?
・・・なんてなー(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ!!
( ´-`)。O○(ヴァルキリーは初めはかなりバトルのある作品だったなんて言えないな・・・)
622名無しさん@ピンキー:03/09/23 22:19 ID:bVUlTLMX
では、過激にお料理対決と言うことでw

二人掛かりで”悪魔”のアイリスにボロ負けするヴァルキリー姉妹に萌え
623名無しさん@ピンキー:03/09/23 22:22 ID:wj9Yr4xr
家庭的な淫魔ってのも面白いね
624名無しさん@ピンキー:03/09/23 22:45 ID:G+Ju/Rdg
淫魔は三大欲求のうちの性欲・睡眠欲を満たすことに関してはスペシャリストだ
食欲のスペシャリストであって何の不思議があろうか!?
625名無しさん@ピンキー:03/09/23 22:47 ID:bVUlTLMX
>>624
な、なんかもの凄い説得力がw
626名無しさん@ピンキー:03/09/23 22:55 ID:7pHUAyIs
ってか、アイリスタソは淫魔なんですか?
627 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/24 04:22 ID:lXau6HNQ
>617
じゃあ何か考えます。
てっか他の話が滞っているから、どういう順番になるか分かりませんが。
628名無しさん@ピンキー:03/09/24 12:23 ID:YpcwF2+F
>>620
某格ゲーみたいにどちらかがどちらかのキャラを借りるとか。
629448 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/24 21:01 ID:Sk644Pld
>609

「よう、相変わらず張り切ってるな」
ランデルがトレーニング中の俺に声を掛ける。――ここのデビュー戦で対戦してから、早くも数ヶ月が経っていた。
だいぶここの生活にも慣れ、彼とはよきライバルとしてお互いを認め合っている。
特に、拳でしか闘う術を知らなかった俺は、彼の足技はとても参考になっていた。
「別に張り切ってはいないさ。ただ、何もしないとすぐに自分が鈍っていきそうで、な」
「は〜あ。まったく、ラルフらしいというか何というか…」
しばらく俺とランデルは他愛も無い雑談を繰り広げていたが、急にランデルが真面目な顔で切り出してきた。
「ところで……。聞いたことがあるか? ここのパートナーの女性は処女しかいない、ってことを」
「……は? 何を言ってる? 闘いのあとで、敗者のパートナーはほとんど抱かれてるだろ?
それに、自分のパートナーに手を出すのも自由なんだから、そうとは言い切れないだろう」
俺は吐き捨てるように答えた。いつになっても、あの慣わしは馴染むことができない。
もちろん俺自身は一度も抱いたことはない。人前で、しかもその気がない相手を抱く、なんて気はさらさら無いからな。
また、ロッコのことも抱いたことはない。抱きたくない、ではなく、抱けない、のだ。
彼女は、俺が今までにあった女性の中で最もいい女だ。理想の相手ともいえる。
さらに同じ部屋で長いこと暮らしているんだ。抱きたいという衝動は当然、ある。
だが、今までの上手くいってた関係が壊れるかも、ロッコが俺を軽蔑するかも、そう思うと怖くて何も出来なかった。
何せ同じ部屋に暮らしてはいるが、今でもベッドと長椅子に別々に眠っているくらいだから。
630448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/24 21:03 ID:Sk644Pld

「ああそれよ。俺が知る限りでは、抱かれたあとのパートナーの姿を見たヤツはいない。
闘技場で抱かれたパートナーはもちろんのこと、自分のパートナーを抱いても、そのパートナーが代わるって話だ。
しかも、必ず新顔が現れるんだとさ。……それが嬉しくて毎晩パートナーを抱いてるヤツもいるらしいがな」
ランデルの声で現実に戻ってくる。今までとはトーンを落とし、最後のひとことはまさに吐き捨てるように、だ。
彼もここの慣わしは嫌いな性質らしい。だからこそ、あの時のデビュー戦では、
自分のパートナーにそんな目に遭わせたくない、という思いがあったから、気を失うまで俺に向かってきたらしい。
「それだけじゃない。格闘家として新しくここにデビューするヤツもいるだろう?
彼らにあてがわれるパートナーもやはり新顔で、昔誰かのパートナーを経験してたってのはいない。
ここの特徴から考えても妙だと思わないか?」
……確かにな。出来るだけ一般人には公開させたくない場なら、限りある人数で回すのが最良の方法だ。
介在する人が増えれば増えるほど、情報が漏れる危険性は高くなる。だが、パートナーは次々と新顔が現れる?
そういえばロッコも俺のデビュー戦のとき、ここのルールを半分理解してなかったよな…。
主催者はいったい何を考えているんだ? まさか、ここの観客たちが破瓜を見るのが趣味、というわけでもあるまいに…。
「じゃあ、姿を消すパートナーはどうなるというんだ、いったい? ……まさか」
俺はランデルに問いかけるでもなく、自分に言い聞かせるでもなく、口を開いていた。
つぶやいたことにより、さっきまで自分が考えていたことと推理が結びつき、突然ひとつのシナリオが頭に浮かんだ。
情報をできるだけ漏らさない、二度と姿を見せない。だとすると、考えられるのは……。
「そこまではさすがに分からん。だが、ありえない話ではない。
だが、それ以上に彼女たちは何者なのか、がよく分からないんだがな」
ランデルは俺の言葉に答える。どうやら、俺の言葉を問いかけだと理解したらしい。
その一方で、ランデルの後半の言葉が俺の心に焼きついた。
631448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/24 21:04 ID:/zjescVC

――そういえば、ロッコたちは何者なんだ? 今まで、それを考えたことが無いわけではない。
だが、あまり深くは考えなかった。問いかけもしなかった。有能なパートナー、それだけで十分だった。
しかし、ランデルの言葉がまるで何かの魔法だったかのように、ロッコの正体を無性に知りたくなっていた。
「お疲れ様、ラルフ。レモン水、持ってきたよ」
「わあっ!?」
突然背後からロッコの声。言葉どおり、手にはタオルとコップを持っている。その目は驚きによって、ぱっちりと見開いていた。
「どうしたんですか? そろそろトレーニングが終わりかな、と思って持ってきたんですけれど…?」
「あ、ああ。なんでもないよ。どうもありがと」
小首を傾げて俺を見つめるロッコ。俺は不意を付かれた驚きと、今考えていたことを悟られないように、
平静を装いながらロッコの手からコップを受け取り、中身を一気に飲み干した。
「ははっ。本当にロッコは気が利くね。羨ましいよ」
「まあ。そんなこと言ったらニーサに怒られるわよ」
肩をすくめながらランデルがロッコに語りかけ、ロッコが返事をする。ニーサとは、ランデルのパートナーの名だ。
俺はロッコから受け取ったタオルで汗を拭きながら、二人のやりとりをぼうっと眺めていた。
「……っと。お二人の邪魔をしてても仕方ないな。俺はこれで退散するよ。じゃあな」
「ああ、またな」
「ええ、それじゃあまた」
ランデルは右手を挙げ、敬礼のような仕草で俺たちに挨拶して去っていく。俺たちも返事をして、自分の部屋に戻った。
632448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/24 21:05 ID:9C6HodKT

「なあ、ロッコ…」
「??? さっきからどうしたの、ラルフ?」
俺がロッコに話しかけ、途中で言葉に詰まり、ロッコが疑問を口にする。それをさっきから何回繰り返したことだろうか。
言葉自体は簡単だ。「キミは何者だ?」――このひとことを言おうとして何故こんなに感情が蠢くのか。
だが、最初から結論は出ている。――今の関係が壊れてしまう――それが怖いからだ。
そして、さっきの言葉は、それを実現させかねない威力を秘めているかもしれないのだ。
どうして俺が、そんな言葉を口にすることができようか。ふうと溜め息をつき、ベッドに腰を下ろす。
そのまま俺が頭を抱えてうつむきだすと、ロッコが俺の肩に手を回し、そっと抱きしめながら耳元でささやいてきた。
「ラルフ……。…ランデルと何があったの?」
このひとことで俺は固まった。何で…何で分かる?
「そりゃあ、私はラルフのパートナーですもの。様子がおかしかったのは、見れば分かりますよ」
顔を上げ呆然と見つめる俺を、ロッコは優しく微笑みかえしてきた。やっぱり…やっぱり最高の女性だ……。
「…んっ………?」
気がつくと、目の前にロッコの心底驚いたという、見開いた目がある。
そう、俺は自分でも無意識のうちに、ロッコのくちびるを奪っていたんだ。
「あ…い…いや、その……」
くちびるを離した俺は、ぱっとロッコから離れ、思わずくちごもる。何を言っていいか分からなかったからだ。
何で…何でいきなりキスしてるんだ? その理由は、自分でも分からなかった。だからしどろもどろになっていた。
「ラルフ………」
ロッコが俺の肩を抱き、優しく語りかけ――たかと思うと再びロッコの顔が目の前にあった。
今度は、ロッコが俺のくちびるを奪ってきていた。俺は思わずロッコを強く抱きしめ、そのままゆっくりと押し倒していた。
くちびるを離し、ロッコを見下ろす。彼女は顔を真っ赤に染めたまま、優しい目でじっと俺を見つめている。
俺がそのまま本能に身を任せかけたそのとき、ランデルの言葉が脳裏をよぎった。
633448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/24 21:06 ID:QcMm0iLT

――自分のパートナーを抱いても、そのパートナーが代わるって話だ。しかも、必ず新顔が現れるんだとさ。
……それが嬉しくて毎晩パートナーを抱いてるヤツもいるらしいがな――

違う…俺はそんなのは嬉しくない。抱きたいんじゃない、ロッコにずっとそばにいて欲しいんだ。
そう心の中で、ランデルの言葉に答え続けた。

「…ラルフ?」
ロッコの声がして、はっと現実に戻る。目の前には変わらず、ロッコの優しい微笑み……。
この…この状態で俺が言えることは……!
「……ロッコ…お願いだ…。これからは、一緒に寝てくれないか?」
「え…? ええ…もちろん」
俺はロッコを強く抱きしめながら、耳元でささやいた。ロッコはコクンと頷き、両手を俺に回してくる。
その態度に安心した俺は、ロッコに再びくちづけをしながら、目を閉じた。
普段ならベッドに横になれば、すぐに眠りの精霊が訪れ、夢の世界へと直行だった。
だが今日は、ロッコの高まる心臓の鼓動と温もりを感じ、眠りの精霊はなかなか訪れることはなかった―――
634448 続く+ひとこと ◆W/KpcIbe5Y :03/09/24 21:11 ID:QcMm0iLT

「くか〜くか〜」
いつの間に寝入ったのか、娘は完全に熟睡している。ラルフは肩をすくめ、そっと彼女に毛布を掛ける。
「やれやれ……。何も考えずに頼みやがって…」
ラルフは溜め息をつきながら、独り言を漏らす。目の前には、葡萄酒が入った壺があと3本残っている。
しかも、中身はほとんど手付かずだ。どうやら、酔いつぶれた娘が頼んでいたらしい。
「まったく…残すのも勿体無い。もう少し、居続けるとするか」
再び腰を下ろし、独り言をつぶやきながら壺の中身をジョッキに注ぐ。
注ぎながら、ラルフの心は再び過去に戻っていた。もうすでに、その話を聞く相手はいないにも関わらず。
「フン…勝手なものだ。人に語れと言いつつ、自分から聞かなくなるとは、な」
事実は違う。娘はラルフに過去を語れとは言っていない。それにラルフは気がついていない。
いや、気がついていて、それでも娘のせいにして”あの日”を思い出そうとしているのかもしれない。
何故なら、ラルフの心は”あの日”で止まっているのだから―――


長々とすみませんです。とりあえず、物語の半分は終わってるはずですので…。

>626
とりあえず悪魔ではありますが、淫魔だったかなあ?

>628
それはかなり難しいです。>320さんはともかく自分にとっては。
635名無しさん@ピンキー:03/09/24 21:14 ID:3d8Ymh5G
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!!!!!!!!!
636320 -LAB-:03/09/24 22:14 ID:i1/y4H3T
たしかに見えるしっぽ。
作り物には見えない。
ふさふさした毛で覆われていて、よくある柴犬のような感じだ。
色もこげ茶色ってのが近くて、なんというか・・・可愛らしい。
って、そんなことを言ってる状況じゃねえ!!
「え、あ、だ、駄目っ!」
俺の驚きの声にしっぽが見られている事に気づいた天音は、慌ててそれを隠した。
当然両手で押さえられてた帽子は落ちるわけだが・・・。

ぴょこ。

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「耳!?」
犬耳というやつである。
それが、頭の上から生えているのだ!
「あっ、やっ、だから、その・・・見ないでー!!」
さらにそれにも気づき、あたふたとしっぽと耳の間を往復する両手。
やはり作り物には見えない。そういう質感がある。
「ど、どうしたんだよそれ・・・」
俺は事態が飲み込めなかった。
天音が、瞳を潤ませたまま俺をキッ、と睨む。
「知らないわよ!あたしだってわかんないんだからぁ!!」
なぜか殴られる。しかもアッパーカットで。
空中で縦に二、三回回転した後、そのままバタンと倒れる。
「あ・・・だ、大丈夫!?」
殴ってから心配されても・・・・ん?
そういえば、天音が殴ってから俺の心配をするのって初めて・・・?
遠くなる意識では判断できない。天音が何か言ってるが、それも分からない。
そして・・・俺の意識は完全に途切れた。
637320 -LAB-:03/09/24 22:15 ID:i1/y4H3T
「ん・・・ここは・・・?」
目が覚めた場所は、どこかの草原。
なんでこんな場所に?
「目覚めたアルね」
誰!?
慌てて声のした方へ視線を向けると、いかにもな中国人風のオヤジが立っていた。
「オー、オー、ワタシアヤシイモノじゃないアルね」
怪しい。うさんくさすぎる。
「・・・ここ、どこだよ」
俺はたしか、天音にアッパーカットを食らって気絶したはずだ。
それがなんでこんなアヤシイおっさんと二人で草原なんかにいるんだ?
なんか川みたいなのも流れてるし・・・。
「まあまあ、そんなことより、恋人の異変の原因・・・知りたくないアルか?」
オッサンが眼鏡を怪しく光らせつつ言った。
恋人・・・?
「あ、天音のことかよっ!?」
ガラにもなく顔を赤くしてしまう。
ていうかなんでこのオッサンが知ってるんだ。
「そう、その子の事アルよ。なんで急にあんなものが生えたのか・・・知りたくないアルか?」
またも眼鏡が光る。だからあんた誰なんだよ・・・。
もしかして、これは夢なんだろうか。境界線が分からない・・・。
「どうでもいいことで悩んでるんじゃないアル。知りたいのかどうか、答えるアル」
「し・・・知りたい、けど?」
オッサンがニンマリとした。
まあ、あいつの異変の原因が探れるなら・・・頼ってみるか。
「・・・で?あんたなんか知ってんのかよ?」
オッサンがまたニンマリとした。
なんか気持ちわりぃ・・・。
「当たり前アルよ。だからこそここに呼んだアルよ」
呼んだ・・・?どういう意味だ?
とりあえずそれは置いといて、原因の方をさっさと説明してもらう事にした。
638320 -LAB-:03/09/24 22:17 ID:i1/y4H3T
「おそらく、原因は先祖返りアルね」
「先祖返り・・・なんだそれ?」
聞いた事ない言葉だ。
俺が聞くと、オッサンは顔を少しムッとさせた。
「そんなもの、自分で調べるアルね。・・・ともかく、その変化は霊的な物アルね。
病院に行ってどうこう、出来るものじゃないアルよ」
俺の考えは読まれていたらしい。
とりあえず病院、これが常識的な考えなんだが・・・。
「治す方法は?」
「それも自分で調べる。ま、ほっときゃなんとかなるアルよ」
・・・ほんとかよ?
これは出すとまずそうなので、飲み込んでおく。
ていうかこのオッサン何者?ここどこ?
俺がまたそれを疑問に思った瞬間、オッサンが歩み寄って来た。
「さ・・・眼を閉じるアルよ。ここに長居していてはいけないアル」
疑問の声を上げる間もなく、手で眼を覆い隠される。
なんか、身体が浮いているような・・・。
「あの子は精神的に不安な状態にあるヨ。助けられるのは・・・涼、お前だけアル」
あれ・・・?どっかで聞いた事ある声・・・?
「天音を、頼んだよ・・・」
・・・!
「天音のじいさ・・・っ!!」
俺の声は掻き消された。
いや、声を出そうとしたら、また意識が飛んでいたんだ。
その中で確かに分かった事・・・。
それは、さっきの中国人風のオッサン・・・ありゃ中国人なんかじゃない。
聞いた事がある。
天音の親父さんの家系は、代々由緒ある霊能力者の家系とかで・・・。
おじいさんは、すっげえ力を持ってたけど変わった人で・・・。
俺達はずっと子供の頃に、じいさんと遊んでもらった・・・。
遠くなる意識の中で見えたまばゆい光の中で、あのオッサンが微笑んだような気がした・・・。
639320 -LAB-:03/09/24 22:29 ID:r4tsonDJ
「・・・う!・・ょう!・・りょう!涼!」
「・・・ここ、は?」
今度は・・・戻ったみたいだ。どうやら天音の部屋のようだ。
俺の身体を揺らすのは誰だ・・・?
「天・・・音?」
間違いない、天音だ。
それも・・・泣いてる?
「あ・・・」
俺が起きたのに気づいた。
驚いたような表情をしたあと、天音がぽろぽろ涙をこぼした。
嘘だろ・・・あの天音が・・・。
「気づいたんだ・・・よかったぁ・・・」
そう言って安堵の表情を浮かべる。
「よかったって・・・原因お前だろうが」
俺の皮肉にも、しゅんとして「ごめん・・・」というだけの天音。
おかしい、あきらかにおかしい。
いつもなら、顔にいいのを二、三発ブチ込んでくるはずだ・・・。
そういや、俺があいつの攻撃で気を失うのは初めてかもしれない。だからなのか・・・?
・・・そうだ、そうだった!!
「天音!」
そう、天音の頭の犬耳と下半身のしっぽ。これが原因なんだ!
俺が叫ぶようにして天音の両手を握ると、天音が驚いたように眼を見開いた。
「な、なに・・・?」
「こいつの原因、分かったぞ」
オッサン・・・いや、じいさんの言う通りなら・・・。その、「センゾガエリ」という奴なんだろう。
不思議と、あの言葉が信じられた。
「え・・・?こいつって・・・この・・・?」
犬耳を指差す。俺はうなずく。
「とりあえず、人体に害があるとかそういうわけじゃないから、安心していい。
詳しい事は省くけど、「センゾガエリ」って現象で・・・ともかく、危険はないんだ」
俺も良く分からないけど、天音に心配をかけさせたくはない。
だから、「安心」って言葉を強調して説明した。
640320 -LAB-:03/09/24 22:31 ID:r4tsonDJ
しばらくして。
天音がどうにか事態を飲み込んでくれて、さっきよりはずっと普通に戻った。
気弱になってるのは変わってないみたいなんだが・・・。
なにせ、俺の手を離そうとしない。
なんていうか、気味が悪いというか・・・。
でも、こんな弱気な天音を見るのは初めてだ。それを考えると、離れるってわけにもいかなかった。
「ねえ・・・」
俺の手を握って顔を伏せたまま、天音がそっと呟いた。
「・・・なんだよ」
「今日は・・・一緒に、いてくれない?」
「へぇっ?」
喉が裏返って変な声が出た。
い、一緒にって・・・もう夜ですよ?ま、まさか・・・。
「明日の、朝まででいいから・・・」
ヒクッ。
喉仏から変な音がした。
朝までって・・・。そりゃアンタ、アンタそりゃまずいですよ。
「そ、それは・・・」
天音が俺の手を握る力を強めた。
いや、痛いってわけじゃない。間違っても握撃じゃない。
ただ、すっごく離れたくない、って気持ちが伝わってくる握り方だった。
こりゃ・・・断るわけに行かないよな。俺も男だし。
「・・・分かったよ」
「・・・ありがと」
何も言わずに、俺は天音を抱きしめてやった。
泣いてるのが、分かったからさ。
手を握ってやりながら、強く、もっと強く、抱きしめた。
天音の鳴咽も、どんどん大きくなるようで・・・また、強く・・・。
「・・・涼・・・ぐすっ・・・」
「俺はここにいるよ」
不思議な気持ちがする、夜だった。
641320 (あとがき):03/09/24 22:33 ID:r4tsonDJ
展開が強引なのはいわないでください。
俺はさっさとエロが書きてえんだコンチクショウ!!せっかく暖めたアイデアもあるのに!
・・・何?それなら努力しろ?いやそうですけど・・・。
あと、もう一つ。

>>628
いいですね、それ。
暇と相手の了承とそれなりの空気があれば、やってみたいですねえ。

それじゃ!
642名無しさん@ピンキー:03/09/24 22:46 ID:1jvVRR7D
そうか、犬神だったのか!

勝ち気な娘がしおらしくなると萌えるなあ
643名無しさん@ピンキー:03/09/24 23:05 ID:grKRKGGQ
>>642
>勝ち気な娘がしおらしくなると萌えるなあ

禿同。
これからあんなことやこんなことが・・・・・・期待。
644名無しさん@ピンキー:03/09/24 23:15 ID:1jvVRR7D
つまり、犬神の血が入ってたということなんだな。
その血故に霊能者となったのか、霊能者が犬神と結ばれたのか興味は尽きないが。
朽木という名字に、山を砕き森を枯らした凶獣のイメージが感じられるのは考え過ぎかな?
天音は、天から響く音ということで雷撃を操るのだろうか。

犬神といえば使役されてなんぼの存在。
その支配の術を涼が手に入れたら、あんなことやこんなことができて楽しかろう。
ただでさえ犬には服従のイメージがあるのだから。
645名無しさん@ピンキー:03/09/24 23:27 ID:1jvVRR7D
更に考えれば涼の方も新宮と言う名字が神道系の術者の家系のような気がしないでもないかもw
神道には、神使という、神に仕える獣を使役する術があるわけで…

さすがにここまで来たらこじつけ以外の何ものでもないが。
ともあれ、萌え萌えな続編期待しています。

◆W/KpcIbe5Yさんに倣って、さつきやシルフィとクロスオーバーする展開も読んでみたいかも。
転校生とか。
646 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/25 02:24 ID:9kZn9bAw
>641
自分は一向に構わないですよ。
逆に自分で作ったキャラが人様の手でどんな動きを見せるのかにめっちゃ興味ありますです。
自分で気がつかない萌えのポイントを発見できるやもしれませんし。


どうでもいいことですが、新宮の苗字で新宮隼人を連想する自分は何でしょう?
まさかそのうち、体の一部が変化して…。
んな与太話はさておいて、これからお楽しみが待ち構えてそうな悪寒。わくわくしてますです。

…少しはテンポのよさを見習わなければなと思いつつも、448はお楽しみに入れるのかどうかと(略
647320:03/09/25 13:21 ID:1QpOSnSS
バレた・・・元ネタがバレた・・・
そうです、あなたの言う通りです。
いや、天音って名前が某エロゲのキャラと被ってるのは故意じゃないです。
名字は故意ですけど・・・
ていうか>>644氏は、深読みしすぎです。
エロでは首輪プレイなんか・・・ゲフンゲフン
648名無しさん@ピンキー:03/09/25 13:40 ID:JtzfiGPE
とりあえず、毛がフサフサのお腹を撫でさせてくれ!
649名無しさん@ピンキー:03/09/25 18:38 ID:g6vqL3ls
保守
650名無しさん@ピンキー:03/09/25 20:02 ID:MElVPnss
>>648
顔をうずめたい
651名無しさん@ピンキー:03/09/25 23:24 ID:2cJ6I57t
風呂の垢を舐める妖怪が家に出た。
セックスした。気持ちよかった。ああ、あのセックスは気持ちよかったと思っていたら、
次の日も出た。セックスした。すごく良かった。ああ良かった、終わった。射精が終わったと思っていたら
妖怪は風呂の垢を舐めていた。それを見てまた興奮し、セックスした。いいすごく気持ちいい。
水木しげる先生が描いたような妖怪とセックスした。今もしている。セックスしている。そうだ、セックスだ。
どうだ。どうだこのセックスは。上に乗るぞ。攻める。赤黒いおれのチンポだ。どうだ。どうだ。
ああ、そういえばチンポって妖怪がいたなあ。いや、それはどうでもいい。セックスだ。快感だ。
チンポ溶ける。ああ、そういえばチンポって妖怪が水木しげる先生の妖怪辞典に載っていた。いや、ほんと
どうでも。それはどうでもいい。むしろ裸体。目の前の曲線に集中。興奮。興奮させる。煽情。力を。チンポに力を。
そういえばチンポって妖怪が水木しげる先生のいや今はそんなことはどうでもよくてむしろ風呂の垢を舐める
赤黒い妖怪の丸みが劣情を情欲をポルノ刺激を興奮するいいぞ。いいぞ。突き上げろ。もっと。どうだセックスは。
霊長だ。チンポだ。セックスだ。チンポだ。万物の。セックスだ。チンポだ。万物の。霊長の。朕の。チンポ。
左腕は無いが水木先生にもチンポはある。
652名無しさん@ピンキー:03/09/25 23:30 ID:fIis+Ioi
>>651
あか舐めといえば、今週のヤンキンに出てたね。
653名無しさん@ピンキー:03/09/25 23:42 ID:SZUmOQcu
>>652
普通に反応しているお前が凄いと思った
654名無しさん@ピンキー:03/09/25 23:54 ID:fIis+Ioi
>>653
いやいや、
尻尾が生えてたり鱗があってもハァハァできるんですよ。
何を今更これくらいw
655448 続き ◆W/KpcIbe5Y :03/09/26 03:54 ID:lcNvA84x
>634

「おい! 大丈夫なのか!?」
俺はランデルの部屋に駆け込むと同時に叫んでいた。
ランデルが大怪我をした、と彼のパートナーであるニーサから聞いたからだ。
「あ、ああ。全然大丈夫さ。すぐにでも動けるくらいだからな。…まったく、ニーサのやつ、大袈裟に…」
「こらこら無理するな。肋骨が3本ほど折れているのだぞ」
右腕を振り回しながら強がるランデル。それを包帯を巻きながら、ゴン爺さんがたしなめる。
「…まったく…。そろそろ骨を折ると治るのに時間が掛かるトシなのだから、少しは体をいたわる様にせんか」
「へいへい。そうさせてもらうよ。……ありがとな、ゴン爺さん」
治療を終え、立ち上がりながら説教をするゴン爺さんに、ペコリと頭を下げるランデル。
それにしても…いったい何があったって言うんだよ…。

バタン

扉が閉まり、ゴン爺さんが去っていったのを確認すると、ランデルは人差し指をくいくいと動かし、俺を招いている。
その表情にただならぬ気配を感じた俺は、ゆっくりとランデルのそばに近寄った。
ランデルは聞き耳を立てる俺の耳にそっと口を近づけ…
「わっ!!」
いきなり大声を出した。
「な、何しやがる!」
耳を押さえながら、ランデルに抗議する俺。
「けっけ。何でもねえよ。まったく、どいつもこいつも心配性なんだからよ。とりあえず眠いから寝るわ」
「ああ、勝手にしろや。……お前一人ならともかく、少しはニーサのことを考えて行動しろよな」
手をひらひらさせて、「あっちへ行け」の仕草をしながらベッドに横になるランデル。そのとき、一瞬だが彼の目線が動いた。
俺は気がつかないフリをして、悪態をつきながらランデルの部屋をあとにする。
何気なく懐に手をやると、何か入っている感触がある。俺は何もなかったかのように振る舞い、急いで自分の部屋に戻った。
656448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/26 03:55 ID:lcNvA84x

「あ、ラルフ! ランデルは大丈夫だったの?」
「ああ、大丈夫らしいぜ。…しばらく試合が無ければ、な」
部屋に戻るや否や、ロッコが俺に詰め寄る。俺はゆっくりと椅子に腰をおろしながら答える。
その言葉にほっとした様子のロッコは、食事を受け取りに部屋を去っていく。
俺は部屋の隅にある紙とペンを取り出し、絵を描き始めた。
何枚か書き上げたのち、懐から一面に文字が書かれている、絵を描いていたものと同じ紙を取り出した。
我ながら、まどろっこしいやつ…。俺は苦笑いしながら文面を眺め、思わず固まっていた。
それは、驚くべき内容だった――

――姿を消したパートナーがどうなるかを調べてみようと、控え室の奥の扉の中に入ってみた。
鍵開けは、ここに来る前の商売柄、造作も無かったから。その先は真っ暗な廊下で、先が分からない。
罠に気をつけ、どれくらい歩いたか知れないが、女の子のすすり泣く声が聞こえてきた。
声の正体を近づいて確かめようとしたとき、巡回していた男に見つかってしまった。
警笛を鳴らした男だけは殴り飛ばして失神させたが、すぐに人が駆けつける気配を感じ、急いで引き返した。
だが戻る途中、罠に引っ掛かり、負傷してしまったのだった――
657448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/26 03:58 ID:lcNvA84x

バカ野郎…。無茶しやがって……俺は心の中で叫んでいた。何で…何で手伝ってくれのひとことが言えない…。
俺は、手紙を落書きした絵もろとも火の中に投じた。と、同時にロッコが食事を抱えて戻ってきた。
「あれ? 何してるんですか?」
「いや…なんでもないさ。ちょっと絵を描いてたんだけど…どうにも上手くいかなくて、ね」
ロッコの質問に俺は肩をすくめながら答える。
実際に絵の出来は、かつて絵描きを目指していた身としては、納得できなかった。
「へえ〜。ラルフって絵の才能があるんだ。意外ですね。…へえ〜。結構上手いですね」
「ちょ、ちょっと待て! まだあったのかよ!?」
床に落ちている紙を拾い上げながらロッコが言う。そこには、テーブルの上の果物の絵が描いてある。
俺は慌てふためいて、その紙を取り上げようとする。ロッコは絵を後ろに回して、俺の手の届かないようにする。
「そんな、勿体ないですよ。どこかに飾っておきましょうか?」
「た、頼むからやめてくれよ…。今度、ちゃんと描くからさ」
悪戯っ子の目で部屋を見渡しながらつぶやくロッコに、頭を下げて頼み込む。…急いでたから、本当に失敗してたし。
「そうなんですか。ま、ラルフがそこまで言うのなら止めときましょう。でも、これくださいね。
…………ところで、今度は果物ではなく、…私を描いてもらっても、いいですか?」
「あ、ああ。構わないよ」
ロッコは絵を懐にしまいながら俺に言う。最後のひとことは頬を真っ赤に染めて。
俺はその仕草にドキリとし、声を詰まらせながらもどうにか返事をした。
ふう…。どうにか誤魔化せたかな…? ロッコはカンが鋭いから、下手に隠しても簡単にバレてしまう。
だから逆に素直に白状した。もちろん、本当は何でこそこそしていたか、を隠して。
嘘とは、一部に真実を混ぜると真実味を増す。これが真理だ。それにしても…手紙の内容は、危険すぎる。
これを知っている、もしくは知っているかもと疑われるだけでどんな目に遭うか。想像したくなかった。
だがその想像が現実になりそうで、俺は背筋に冷たいものが走るのを感じていた――


ラルフは二本目の葡萄酒の壺を空にしながら思った。
それにしても、”今度”という約束はしないほうがいいな。ついにロッコを描くことは出来なかったのだから、と――
658448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/26 03:58 ID:lcNvA84x

「ちょ、ちょっと待てよ! そんなの無茶に決まっているだろう!?」
「仕方ないだろう。わしだってそう思うが、主催者がそう決めているのだからな」
翌日、ランデルの部屋で二つの声が交錯した。片方は俺の叫び声。もう片方は冷静なゴン爺さんの声。
今日は闘いのある日。だが、よりによってランデルに指名がくるとは……。
しかも対戦相手はジャン。――俺がここに初めて来た日、唯一観客として観た試合の勝者。
ことごとく対戦相手を死に至らしめているジャンを、俺はどうしても好きになれなかった――
対戦すること自体は仕方ない。だが、今のランデルでは分が悪すぎる。
「なあ、ランデルは怪我をしているんだ。まともに闘えるはずがない。主催者はそれを知らないのか?」
「…いや。わしは一応、係の連中には伝えたぞ。だが、勘違いをしてはならん。
お前さんを含め、格闘士は雇われだ。主催者が闘えと言えば、それに従うしかないのだ。悲しいことだがな……」
俺の抗議にゴン爺さんは遠い目をして答える。…そうか、ゴン爺さんもかつてここで格闘士として闘っていたのだっけか。
だが、それにしても、だ…。
「じゃ、じゃあさ。俺がランデルの代わりに出る、というのはどうだ? 観客にとっては闘いには違いないだろ?」
「うむ…だがすでに賭けは始まっている。そこで格闘士が変更になれば、観客に八百長の疑念を抱かせるだけだ。
主催者がそんなリスクを背負うと思うか?」
再度、俺はゴン爺さんに詰め寄るが、軽くあしらわれる。…考えてみればそれも当然のこと、だ。
659448 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/26 03:59 ID:fj88BLFw

「お…おいおい。当人を置いて勝手に話を進めるなよ」
「そうですよ。まるでランデルが負けるみたいな言い方で…」
俺とゴン爺さんのやり取りに、ランデルとニーサが呆れたように会話に割って入ってくる。
「そうそう。まったく、ひでえヤツだなお前は。それに、ゴン爺さんにそんなこと言ったって仕方ないだろ?」
拳を握り締めて軽く俺の胸を突きながら、ランデルは言葉を続けた。
俺には強がっているようにしか見えないのだが…。
そう考えているうちに、ひとつの疑惑が浮かびあがった。何だかタイミングが良すぎる。
まさか、昨日の侵入者の正体がばれて、ランデルを闘いの場に引きずり出そうとしているのか?
だとすると…。
「おい、何遠くを見ている? そろそろ試合に集中したいんだが?」
ランデルの声を聞いて我に返る。
「ランデル…お前」
「構わないさ。怪我をしたのも俺の不注意だ。何、包帯でがっしりと固定しておけば大丈夫。
大船に乗ったつもりで試合を見てればいいさ」
「そう…か。分かった、気をつけてな」
口を開きかける俺を制して笑いかけるランデル。その顔はどこかしら強がっているようにも見える。
俺はそれ以上何も言えず、ゴン爺さんと一緒に部屋を出た。それが、二人を見る最後の姿だったとも知らずに――
660448 続く ◆W/KpcIbe5Y :03/09/26 04:00 ID:fj88BLFw

ガチャン

「は!? 何? 何ですか!?」
「す、すまん。少し興奮していた…」
ラルフがジョッキを叩きつける音に反応して、ビクンと飛び上がる娘。ラルフは素直に詫びの言葉を述べた。
いつものことだった。あの時の出来事を思い出すたびに、感情の抑えが効かなくなる。
ランデルとジョンの試合を、ラルフが直接見ることは出来なかった。その試合に限って係の連中に止められたからだ。
試合の顛末は、直接観戦していたゴン爺さんから聞いた。

ジョンは執拗にランデルの脇腹を攻め続けた。
得意の足技も使えずに、とうとう地に膝をついたランデルを、ジャンは容赦なく弄り続けた。
すでに動けなくなっているにも関わらず、試合が止められることはなかった。
それをいいことに、ジャンは意識が朦朧としているランデルを壁に叩きつけ、得意の体当たりを見舞わせた。
ビクビクと痙攣しているランデルを係の連中が運んでいく中、泣き叫ぶニーサをジャンが犯し続けていた――

「――そして二人は二度と、あの部屋に戻ってくることはなかったのさ」
「…………そ…そうらったんれすか…」
歯軋りしながら吐き捨てるラルフを見て、娘は顔を落としながらそう答えた。答えるしかなかった。
だが、酔いのせいで今ひとつ呂律が回っていない。
「まあ、お前さんには関係ないことだ。あまり気にするな」
平静を装いながらラルフは淡々と言った。それでも娘は一瞬、ピクリと反応したが、うつむいたままだ。
ラルフは溜め息をつきながら給仕娘に果汁を頼み、壺の中身をジョッキに空ける。
中身の入っている壺は残りひとつとなった―――
661名無しさん@ピンキー:03/09/26 20:02 ID:OWlJNdRW
>>651
素敵な文章。個人的に面白かったです。
でも新作はいいや。
662名無しさん@ピンキー:03/09/26 22:56 ID:J8WCq1Aw
ちぇ。
663501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/27 04:04 ID:E+WTCEe8
>506の続き。

「でも…これから、どうしましょうか?」
挨拶を終え、席に改めて座りなおしながらレイナが言う。その顔は戸惑いの表情が浮かんでいる。
そう、リュウやキャスリーを信用すると言っても、それで情報が増えたわけではない、のだから。

「そうですね…。とりあえず、失敗した方法を検討し直すのはいい方法です。
学院の間取りと、ポールさんの侵入経路を再確認するというのはどうでしょうか?」
リュウの提案に一同が賛成しかけるが、ポールが渋い顔をする。

「えっと……さっきも言ったように、思い出したくない、とかってことは無いんですが、
今の状態で、正確な間取りとかを確認できるわけではありませんよね?
そんな中途半端な情報で作戦を練ったとしても、失敗に終わってしまうのが関の山ですよ。
だったらいっそのこと、都市に潜り込んで情報を集めてから対策を練る方が効率的です」

「そうか……じゃあ、今日の所は顔合わせってことで宴会でいいな?」
「もうっ、リックさん!」
ポールの提案を受け、リックが発言して席を立つ。すでに体は扉を開け、酒場に向かおうとしている。
そんなリックの言動に一堂大笑いしていたが、レイナだけが頬をぷくっと膨らませる。
だが彼女もまた本気では怒ってないようで、リックを追うように席を立っていた。
664501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/27 04:04 ID:E+WTCEe8

それから数週間後、一同は魔法学院のある都市、シグナに辿り着いていた。
すっかり打ち解けあった一同は、今はとある宿屋の一室で、
ポールが入手した学院の間取り図と、シグナの地図を見て相談している。

「…で、ボク達が侵入した経路ってのが、ここをこう通って、こう通っていったんです。
……そして捕まったのが、この場所ですね」
一瞬、ポールの顔が暗くなる。やはり、彼の心の中に影を落としている出来事であるには違いないのだろう。
だがすぐに、冷静な顔に戻っていた。

「なるほど…。で、魔法を使用した警固ってのはどういうものなんだ? さっぱり分からん」
リックが肩をすくめながら問いかける。

「何て言えばいいのかな…? 鳴子みたいに侵入者がそこにいる、って感知するものと、
侵入者の身動きを取れなくさせるものとの2種類があるらしいです」
こめかみに人差し指を立てながら、ポールが説明する。
2種類目は身をもって体験したんだけれどね。と、心の中で付け足すのを忘れずに。

「”侵入検知”と”魔力の縄”…か。それなら…元から無理矢理にも解除することが一番……ね」
レイナはそうつぶやきながら、布キレを取り出し、それをナイフで細かく切り裂く。
一同の視線がレイナに集まるが、レイナは意に介するわけでもなく、淡々と小皿に切り裂いた布キレを重ねる。

「そ、それが出来れば誰も苦労を………あっ」
事も無げに言い出したレイナに、意見しようとするポールが思わず声をあげる。
レイナは自らのてのひらに、ナイフを突き立てたからだ。
真っ白い透き通るような肌から真っ赤な血が滴り、みるみるうちに下に置いた小皿に入った布キレを赤く染め上げていく。

「な、何をしているのですか…?」
思わずキャスリーが立ち上がり、レイナのそばに駆け寄る。だが、レイナは片方の手をあげてキャスリーの動きを制した。

「結界をつくることにより、その中で魔法を一切利用できなくさせるのです。多分、今では失われた秘術扱い、でしょうが」
顔をしかめながらレイナがつぶやいている。一同は何も言えずにひたすらレイナの手元をじっと見つめていた。
665501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/27 04:05 ID:E+WTCEe8

「さて…と。コレだけあれば十分、かな」
小皿が鮮血で満たされた頃、レイナがつぶやく。血を流したせいか、心なしか顔色が青ざめている。

「と、とりあえず、手当てをしないと…………γφωεзιψ」
レイナよりも、はっきりと青ざめた顔のキャスリーが、レイナの手を取り、何事かつぶやく。
すると、まばゆい暖かい光が煌いたかと思うと、レイナの手の傷が見る見る塞がっていった。
それを見て、今度はレイナが目を丸くしていた。

「何も、あなただけが魔法の使い手、というわけではありません。エルフ族も魔法は使えるのですよ。
おそらく、あなたたち人間が利用している魔法とは、系列が違うかもしれませんですがね。
でも、気をつけてくださいね。完全に塞がったわけではないので、少し無理が来ると、すぐ傷口が開いてしまいますから」
にっこりと微笑みながらキャスリーが言った。レイナは素直に礼を述べ、街の地図を広げた。

「あとは一晩かけて、魔力を注入させます。その後円を描くように、こんな風に五ヶ所の位置にこれを置きます」
「あ、あれ? そうすると、ここが足りなくならない?」
そう言いながら、レイナは地図に五ヶ所の位置をペンで印をつける。が、その位置を見てポールが指摘する。

「そう……ですね。そこには…私がいなければ、ならないのです…」
顔を曇らせながら、ポールの指摘に答えるレイナ。
それは学院に潜入するとき、魔道士である彼女が参加できないということを意味していた。
666501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/27 04:06 ID:rVm5FdGI

「それならそれで仕方ないでしょう。残った僕たちでなんとかするしか、ね」
「………じゃあ、私も残ったほうがいいのかしら?」
リュウが拳をパンと打ち鳴らしながら答えると同時に、考え事をしていたキャスリーが言った。
途端に、全員の視線がキャスリーに注がれる。

「あ…も、もちろん怖い、ってわけじゃないよ。ただ、レイナを一人で残しておくと、心配だし……」
「うん…そうね。それはまた、あとでゆっくり考えるとして、まだこれに魔力を注入させる儀式が残っているから、
今日のところはここまで、ってことにしない?」
口篭るキャスリーに助け舟を出すように、レイナが小皿を手にとって言った。

「そうか。また明日ってことだな。それじゃそうしよう。集合は明日の朝、下の酒場でってことでいいな?」
「あ…リックさんは……手伝ってもらうことがあるのですが…いいですか?」
「ん? ああ、分かった」
伸びをしながらリックが解散を促す。と、レイナがリックの肩を掴んで言った。

「じゃ、じゃあ、ボクは帰るところがあるから、一旦帰っていい? 明日の朝に下の酒場に集合、だよね?」
「ああ。道案内のあんたが一番重要なんだ。時間には遅れるなよ」
「う、うん。分かった。ありがとう」
「それじゃ、僕たちもこれで」
ポールがおずおずと手を挙げながら言う。リックは軽く手を振りながら答えた。
その答えにポールが礼を言って部屋をあとにする。
さらに、リュウとキャスリーが挨拶をして部屋を出て行き、部屋にはリックとレイナの二人が残った――
667501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/27 04:07 ID:J3pEHDKG

「う…ん……んんっ…」
強く抱きしめあい、くちづけを交わし続けるリックとレイナ。すでにお互い一糸纏わぬ姿だった。

「んっ…はあ…はあ……。お願い…リックさん…」
「何を手伝うのかと思えばこれだものな…。まったく、いやらしい娘だよ、レイナは」
「そんな! い、言わないで! そ、それに……あ、あんっ!」
長いくちづけが終わると、目を潤ませながらレイナがリックにささやいた。
リックは大袈裟に肩をすくめ、呆れたようにつぶやく。
その言葉を聞いて、レイナは顔を真っ赤にさせてくちごもるが、リックが下腹部に手を伸ばすと突然嬌声をあげた。

「なあ、こんなにしてるのが、いやらしくないとでも言えるのか? まったく……」
「あ…あっ、あん…ああっ……。そ…そんな…ああんっ!」
リックはレイナの割れ目をなぞる。それだけでリックの指は、割れ目から溢れる蜜で濡れそぼっている。
それを指摘しながら、さらにリックは指を激しく動かし、レイナの耳元でささやいた。
レイナの下腹部から、くちゅくちゅという湿った音が響き渡り、レイナが艶やかな声をあげる。
その嬌声に自分でも気がつかないうちに、興奮が昂まっているリックは、さらに指の動きを早める。
指の動きが早まると、湿った音もペースが早くなり、それにあわせてレイナの嬌声も段々間隔が短くなる。
それはまるで、リックの指を指揮者とする、淫らな演奏会のようだった。

「あ、ああ、ああっ! あ! ああ! あああ!!」
レイナの全身が小刻みに震えだし、嬌声は半ば叫び声に変わりだしている。
淫らな演奏会も終局が近づいているようだった。

「ああ…き、気持ちイイ…気持ちイイよ! リック! リックゥーーー!!」
シーツを強く握り締め、下半身を痙攣させながら絶叫するレイナ。その声が快感の強さを端的に示していた。
668501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/27 04:08 ID:J3pEHDKG

「はあ…はあ……はあ…はあ…。リックさん…愛してる…愛してる…よ……」
「レイナ…。俺も…愛してる………。んっ…」
天井を見上げ、うつろな目でつぶやくレイナ。リックは優しく答えながらレイナに覆いかぶさり、くちびるを奪う。
リックの舌が、レイナの口中に入り込む。レイナは無意識のうちにくちびるをすぼめて、リックの舌を吸い込もうとしていた。

「んん…っ…。あ、あんっ…あん…ああんっ」
長い長いくちづけが終わり、リックはレイナの耳たぶに舌を這わせると同時に、
膨れ上がったモノをレイナの太股に擦りつけ、腰を前後に動かし始める。
レイナはピクンと体を震わせながら、甘い声を出す。その声がもっと聞きたくて、リックはひたすら舌と腰を動かし続けた。

「リックさん…お願い…お願い…キテ……」
レイナが我慢できないという風に、両手でリックの頬を抱えてつぶやく。
リックがレイナの顔を見たとき、全身に電流を流し込まれたような感覚を覚え、両手でゆっくりとレイナの足を広げた。
もうレイナを焦らして楽しもうという余裕は無い。早くレイナと繋がりたい。ただそれしか、考えられなかった。

「ああ…レイナ……愛している…愛している……」
自分が、魔道士の精を求めるホムンクルスだと告げられた真実。
そのときレイナを抱きたいのは愛情ではなく、習性だと言われた。その言葉がリックの頭を駆け巡る。
リックはその言葉を打ち消すように、ひたすら「愛してる」と口走りながら、モノをレイナの割れ目にあてがった。
669501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/27 04:09 ID:art8rcTi

「あっ! リックさん……! リックさん…リック……」
魔道の力を開放するためにはホムンクルスを媒体とする。かつて自分を研究していた魔道士にそう言われた。
抱かれれば抱かれるほど、魔力が増大する。明日、結界を作るために魔力をできるだけ増大させる必要がある。
今夜、リックに抱かれたのはその目的もあった。

――だが、それだけじゃない。レイナは快感の波に溺れかけている中、ほんのわずかに残った理性がそう告げた。
この世界で始めて自分を人間扱いしてくれたリック。
それは、鳥のヒナが始めて見たものを親と認識する、刷り込みに近いものかもしれない。
でも、それでもいい。私は…私はリックを人間として愛しているんだ。それが、私が信じた道なのだから――

「あ…あんっ!」
突然、レイナの思考が中断される。リックがレイナの中に侵入してきたからだ。思わず口を突いて出る喘ぎ声。
その瞬間、今までの葛藤は消えうせ、リックと繋がっていたいという欲望がすべてを支配していた。
670501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/27 04:10 ID:Uu+MRPH6

レイナが無意識のうちに両手を伸ばし、リックの両手と絡ませる。
お互いの手を握り合いながら、リックは無言でひたすら腰を動かし続け、レイナは嬌声をあげ続ける。
部屋には、リックが腰を打ちつけるたびに、パン、パンという音が響き渡っている。
だが、そんなことも気にならないくらいに、二人はお互いを求め合っていた。

「くっ…レイナ…イク…イクぞ……」
「キテ…キテください……リックさん…私と…私と…」
レイナの耳元でリックが絞りだすような声をあげる。その声に答えるように、レイナが微笑みながらつぶやきかえす。
もはや二人の快感は、最高潮に達しようとしていた。

「レイナ…レイナ…レイナッ!!」
「リッ…ク…リックッ!」
それからほどなくして、二人はお互いの名前を呼び合いながら絶頂に達した。
だが、リックはモノをレイナから抜こうとはせず、ゆっくりと体を入れ替え、今度はレイナが上になった。
レイナはとろんとした目つきでゆっくりと体を上下に動かす。二人にとって、まだまだ夜は始まったばかりだった――


で、続きます。
671名無しさん@ピンキー:03/09/27 23:42 ID:Y6wLPBiD
なんか◆W/KpcIbe5YのSSうぜえ。
雰囲気見ないで投下しまくってるから他のSS書きが入ってこれないんでないのか?
221神に帰ってきて欲しい。彼が書くみたいなストレートなSSがイイ。
672名無しさん@ピンキー:03/09/27 23:50 ID:JjZcS2br
ブグズリーダーが現れた!

エニぐま出撃せよ!
673名無しさん@ピンキー:03/09/28 01:47 ID:NohiNz6z
時々いるんだよね。自分の価値観が世界の基準だと思ってる香具師。
テメエの「うぜえ」が他人の「うぜえ」と食い違ってる可能性なんて、考えもしない。






なめんな。
674674 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 02:56 ID:9Gy4CwHt

「あ…イイ、気持ちいいよ…恵……」
上半身を起こして両足を大きく開いている僕は、そのあまりの快感に身震いし、思わず甘えた声を漏らしていた。
目の前には、僕のモノを右手で優しくしごきあげながら、すぼまりに舌を這わせている恵がいる。
「ん…。んっ……。雅幸さま…私も…私も気持ちよくさせてください…」
恵は顔をあげ、消え入るような声で僕に話しかけてきた。その顔は真っ赤に染まっている。
「う……うん、いいよ。恵…」
「よい…しょ…っ。ん…あ…あんっ」
恵の言葉に僕は震える声で答え、コクンと頷きながらゆっくりと横になる。
すると恵は体の向きを入れ替えて僕にまたがってきた。僕の目の前に、丁度恵の割れ目がくる姿勢になった。
思わず僕は、恵の割れ目のヒダをくちびるで軽く咥えた。すると、恵は下半身をピクリと震わせ、軽く声をあげていた。
「ん……。んっ…くっ…くっ…んっ…」
恵は僕のモノを咥えながら、ゆっくりと顔を上下に動かし始める。
ちゅぱちゅぱと湿り気を帯びた音が部屋に響き渡り、同時に下半身が痺れるような快感が僕に襲い掛かる。
「ああっ! あん…あんっ!」
僕は快感になんとか抗おうと、目の前にある恵の割れ目を両手で押し広げ、中に舌を潜り込ませた。
同時に腰を大きく震わせ、モノから口を離して喘ぎ声をあげる恵。
その声に興奮した僕は、両腕で恵の太股を抱え込み、割れ目に舌を出し入れさせる。
「あん…っ…雅幸さま…気持ち…気持ちいいです…! 気持ちいいですぅ!」
「恵…僕も…僕も気持ちいいよ…」
甲高い叫び声をあげながら、僕のモノを今までよりもピッチをあげてしごきだす恵。
そのあまりの快感に、僕は思わず割れ目から顔を話してつぶやいていた。
675674 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 02:57 ID:9Gy4CwHt

「く…っ…ん゛…ん゛っ……ん゛ん゛っ…」
再び僕のモノを咥え込む恵。今度は顔を動かさずに、舌をモノに絡ませる。
特に亀頭の根元部分を丹念になぞられ、思わず背筋に寒気が走り身震いしてしまう。
一方の僕は、恵の割れ目に人差し指を潜らせ前後に動かしていた。
にちゃにちゃという音と共に割れ目から蜜が溢れ、僕はそれを音をたててすすっていた。
「はあ…はあ……気持ち…いい…ですぅ…。あっ! ああんっ!」
顔をゆらりとあげて恵がつぶやく。と、恵の左腕が縮み、それに合わせて右腕が伸び始める。ま、まさか……。
これから起こる展開に期待して、心臓の鼓動が早くなるのが分かる。同時に、割れ目の中に中指も潜り込ませた。
すでに蜜で濡れそぼっている割れ目は、やすやすと僕の指を飲み込む。僕は夢中で指を動かし続けた。
「あ…う……」
すぼまりから全身を駆け巡る刺激がこみあげ、思わず声が漏れる。そう、恵がすぼまりに指を潜り込ませていたのだ。
「はあ…んっ…。んっ…んっ……」
「あふぅ…ああっ…うっ…」
恵は再び僕のモノを咥えて顔を上下にリズミカルに動かす。それにシンクロするように指を動かし始める。
僕はその襲いくる快感に抗うことができるはずもなく、恵の割れ目から顔を離してしまった。
「あうっ!?」
思わず情けない声をあげてしまう。恵が突然、モノから顔を離し、すぼまりからも指を抜いてしまったからだ。
「雅幸さま…ずるいです……。私も…私ももっと気持ちよくさせてください……」
「う…うん……。ご、ごめん……む…むぶうっ!?」
上半身を起こし、振り向き様に僕を恨めしげに見下ろしながらつぶやく恵。
まるで蛇ににらまれた蛙のように、僕は詫びの言葉を述べるが、最後まで言うことができなかった。
恵が僕の顔に下腹部を完全に乗せてきたからだ。…って、窒息しちゃうってば……。
僕は必死になって恵の太股をピタピタと叩きながら、割れ目に舌を潜り込ませるしかなかった。
676674 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 02:58 ID:9Gy4CwHt

「あっ! あん…雅幸さま…気持ちいい…気持ちいいです…雅幸さま……れろ…れろれろっ…」
僕の名を呼びながら、モノに舌をのばす恵。すでに先端からは先走り液がしとどに溢れている。
それをおいしそうに舐め取りながら、右手はすぼまり周辺をさわさわと撫で回している。
思わず僕は腰を上に突き出し、同時に恵の割れ目の先端にちょこんと突き出ていたクリトリスに軽く歯をたてた。
「あっ! ああっ! あんっ! 雅幸さまっ! 気持ちいい! 気持ちイイですっ!!」
「恵…お願い…僕にも…僕にも挿れて……」
同時に今までよりもひときわ大きな叫び声をあげる恵。一方で僕は途切れ途切れな声で恵に懇願していた。
「雅幸さま…雅幸さま…気持ちイイです…」
「あくうっ!」
僕の声が聞こえたかどうか、恵はうわごとのようにつぶやいたかと思うと、再びすぼまりに指を潜り込ませてきた。
予告無しの突然の挿入に不意を突かれた僕は、全身をビクンと震わせるしかなかった。

「ふう…あふう…ふう……」
僕は喘ぎ声をあげながら、恵の割れ目に指を潜り込ませている――はずだった。
と、いうのも、下腹部から伝わる刺激が強すぎて、脳が麻痺して何も考えられる状態ではなかったからだ。
ただ、手を休めると途端に離れるから、少なくとも恵の機嫌は損ねていないみたいだ。
それくらい、恵の愛撫は心地良かった。
「雅幸さま…気持ち……気持ちいいですか?…」
「う…うん……」
恵が僕に質問してくる。僕は反射的に頷くしかなかった。
「そうですか…。私も…私も気持ちイイです…っ…」
僕の答えに満足したように優しくつぶやき、僕のモノを咥えだす恵。
「ぐ…ぐうっ…? ん…んん…んっ」
その瞬間、今までよりも大きな快感がこみあげ、僕は警告をあげる余裕もなく、恵の口中で果ててしまった。
恵は、不意を突かれて一瞬、咽喉を詰まらせたようだがすぐに落ち着いて、咽喉を鳴らしながらモノを優しくしごいてきた。
僕は絶頂のあとに続く刺激に全身を震わせ、恵に身を任せるしかなかった。
677674=221+あとがき ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 03:02 ID:9Gy4CwHt

「気持ち…よかったですか?」
「うん…最高だよ…恵…」
僕の腕枕で、しばらくじっとしていた恵が顔をあげ、僕に尋ねてくる。僕はまだ少し、快感で痺れる頭でそう答えた。
「そうですか…。私、幸せです……」
恵は僕の答えに嬉しそうに微笑んで、そっと頬にくちづけをしながら僕に身を預けてきた。
僕は何も言わずに恵を抱き寄せていた。ああ、恵の体ってあったかいなあ…人間と何も変わりないじゃないの……。

恵は実は人間ではなく河童なのだ。何故ここに住んでいるのかというと、卵である尻子玉を川に置いてきたから。
何でも、河童は一ヶ所に一人しか暮らせないらしい。で、そのときは…ごにょごにょ。
胸はあまり無いけれど、僕は巨乳趣味じゃないし、エッチに関してはすさまじいものがあるし、
それに何より、おしとやかで優しいんだ。できれば、ずっと一緒に暮らしていたいな……。
でも、そんな恵だけれど、ひとつだけ欠点があってね……。

そんなことを考えているうちに、いつしか僕は眠りの世界に入っていた――


…続く、かもしれません。

>671
神認定ありがとうございます。
そうすると、これの話の続きを書いたらマズイですかね?
678名無しさん@ピンキー:03/09/28 06:41 ID:Y0VegJjP
W/KpcIbe5Y=221って事か・・・・。


>>671( ´,_ゝ`)プッ
679名無しさん@ピンキー:03/09/28 06:50 ID:Y0VegJjP
すまんageてしまった・・・・

>W/KpcIbe5Y氏
気にせずSSを投下してください
680名無しさん@ピンキー:03/09/28 15:24 ID:nuJ/XhDI
ひとつだけ欠点なんていかにも続くような口ぶりで、かもしれませんなんて罪な人だ。
それって河童の習性に基づいたものなのだろうかとつぶやくテスト。
>>679に激しく同意。あんなバカは放っておきましょう。続き待ってます。
681名無しさん@ピンキー:03/09/28 18:43 ID:XfBqTHM/
2ch史上、最も間抜けな荒らしがいるスレはここですか?
682674 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 19:44 ID:g+ZUrwQL
>677の続き。

「おは…ようございます…。雅幸さま…」
恵が僕を揺り起こす。…何だか申し訳なさそうな声。…って、何だ? 焦げ臭いぞ!
思わずがばっと跳ね起きた僕をじっと見つめる恵。……その顔は今にも泣き出しそうだ。ま、まさか……。
「申し訳ございません…また、やってしまいました……」
視線を落としながら台所を指差す恵。そこでは、フライパンが黒煙をあげている。
そう、恵の唯一と言っていい欠点って、炊事洗濯がまるでダメなんだ。
ま、ずっと人里離れた山奥で暮らしていたんだから、当たり前だと思うんだけど、ね。
「ま…まあ仕方ないよ。それより…怪我とか火傷とかなかった?」
「え、ええ。私は大丈夫です。でも、お料理が……」
僕は下を向いたままの恵の手を取りながら聞くが、恵はすっかりしょげてしまって、顔をあげようともせずに答えた。
「気にすることないってば。物ならまた買いなおせばいいんだから、恵に何かあったほうが大変だよ」
「すみま…せん…。ん…んんっ…」
しょげたままの恵の顔を無理矢理あげさせ、そっとくちづけをする。
恵は一瞬体を強ばらせるが、すぐに力を抜いて僕にもたれかかってきた。
「大丈夫だってば。それより、いつまでも沈んだままの恵を見ているほうが、僕は心配だよ」
「あ…ありがとうございます……ありがとうございます…」
くちびるを離して話しかける僕の胸に顔をうずめ、肩を震わせながらひたすら謝り続ける恵。
僕はぽんぽんと恵の肩を叩きながら、頭を撫でていた。

「じゃ、行ってくるね。今日は定時で帰ってくるから」
「い…行ってらっしゃい。気をつけてくださいね」
玄関で靴を履きながら恵に言う。恵は靴を履き終えた僕にカバンを渡しながらつぶやいた。
ううん…何だか、心配だ…。
「分かった、ありがとう。…恵、大好きだよ」
「ありがとうございます…。私も、私も雅幸さまが大好きです…」
軽く恵の頬っぺたにキスをして、玄関の扉を開ける。そのときやっと、恵がにっこり微笑んでくれた。
「うん、やっぱり笑顔が一番似合ってるよ。それじゃあねっ」
「もうっ、雅幸さまったら…」
僕がそう言うと、顔を真っ赤にさせながら口を尖らせる恵。さって、これでひと安心っと。
683674 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 19:45 ID:g+ZUrwQL

「でも…どうしようかな?」
通勤の電車の中で、僕は独り言をつぶやきながら考えた。恵が僕の家で暮らすことには、なんら問題はない。
むしろ、僕のほうが彼女から離れられないくらいだ。………いや、夜の生活以外も、さ。
だが、彼女は炊事洗濯がまるでダメということから分かるように、かなり世間離れした生活を送っていた。
それだけなら僕がフォローすればいい話なのだけれど、生憎と僕は働いていて、四六時中そばにいるわけにはいかない。
悪いことに、同僚が一人辞めてしまって、仕事も結構てんぱってきだした。
…いきなり教師になるって何考えてるんだ、あいつは? まあ、同僚のことはどうでもいい。問題は恵、だ。
僕が働いている間は家でじっとしているだけだろう。それは決して、彼女の精神衛生的によくない。
しかも、結構思いつめるタイプみたいだから、いつ僕の元を離れてしまうか、これが怖かった。
どうにかして、彼女が人間の世界になじめればいいんだけれども……。

「何してんのよ、このタコォッ!!」
ゲシィッ!

電車が駅についたと同時に、電車内で怒号と同時にもの凄い音が響く。
ふとその方向を見ると、ホームでは見事に頭がハゲあがったオヤジを含め、何人かが転がっている。
車内では…女子高生がひとり、鼻息も荒く仁王立ちしている。
周囲の人間は思い切り引いた目で彼女を見つめ、明らかに一歩ひいている。
さながら、満員電車にぽっかりできたミステリーサークルの様相を呈していた。…何があったんだ、いったい?
684674 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 19:46 ID:g+ZUrwQL

「……こんな感じだわ。ここまでやったらあとは一人でもできるよな。じゃ、今日はここまでやっとけや」
定時になった僕は、後輩に仕事を任せて会社をあとにする。さて…急いで帰らなくちゃ。恵が待っているんだから。

「ふ〜う。…って、何だこれ?」
僕は帰りの駅を降りて、ある広告に目を奪われた。
「”悪魔のお料理教室”……?」
近寄ってよく見てみた。手書きの広告で、週に2回くらい、近所の公民館を借りて料理の仕方を教えてくれるらしい。
でも、それにしても見出しの”悪魔”ってのはなんだよ? そう思った僕は内容を見て吹き出していた。

☆何が”悪魔”なのか!?
・この料理教室に入れば、悪魔的に料理が上手くなります!
・この料理教室では悪魔的に美人な先生が優しく指導してくれます!(もしかしたら本当に”悪魔”かもしれませんが)

なるほど、悪魔ってそういうことか…。そりゃそうだよね、本物の悪魔なんてこの世にいるワケないし。
そんなことを考えながら僕は、最後の一文に目を奪われた。

・包丁を握ったことが無い方から、料理の○人もビックリのプロの方までどなたでもご自由にどうぞ!
みんなで楽しく料理を覚えましょう!

包丁を握ったことが無い…か。これって恵にピッタリかも。
料理教室をきっかけに友人とかが出来たら、僕が仕事中でも寂しい思いをすることがないし。
そう思った僕は、備え付けの申し込み用チラシをカバンに仕舞い、家路についた。
685674 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 19:47 ID:g+ZUrwQL

「は〜い、それでは皆さん、かき混ぜ終わりましたか?」
両手をパンパンと叩きながら、先生が様子を見て回る。ああ、もうダメ。何回やっても、玉子の殻が中に入っちゃう…。
雅幸さまがチラシを持ってきたお料理教室に来たのですが、とことん不器用な私。
オムレツという物を作るらしいのですが、私だけ玉子が上手く割れずに大幅に遅れ、途方に暮れていた。
「あらあ? どうしました、河合さん? 上手くいかないですか?」
不意に背後から私を呼ぶ声。ぎょっとして振り向くと、そこには先生のアイリスさんがいる。
外国の方らしいですが、日本語も上手いし料理も上手。私は彼女に対して強烈な劣等感を抱いていた。
「大丈夫ですよ、誰だって最初は初めてなんですから。そこで止まるのではなくて、前に進まなくちゃ。
で、皆さんもどうしてもダメ、と思ったときは出来上がった料理を最初に食べさせたい人を思い浮かべてください。
そうすると、料理の味も変わってきますよ」
明るい声で私を慰めながら、みんなにも声を掛ける彼女。
…最初に食べさせたい人…ですか。私はもちろん、真っ先に雅幸さまの優しい笑顔を思い浮かべていた。
そうですね。これしきで挫けてはいられません。私は気を取り直して玉子の殻を取り始めた。

「さって、今日はここまでです。次の料理は、牡蠣のシチューに挑戦です。それでは木曜日に――」
時間が経ち、アイリスさんが終了の挨拶をする。他の方たちが帰り始める中、私はその場に残っていた。
「あら? 河合さん、どうかしたのですか?」
そんな私を見て、アイリスさんが怪訝そうな顔をして近寄ってきた。
「あの…実は私…見ての通り、全然お料理がダメでして…でも、どうしても雅幸さまに喜んでいただきたいんです!
もう少し…教えていただいてもよろしいですか?」
「えっと…そうですねえ、…っと、まだ時間もあるし、よろしいですよ」
思い切って声を掛ける私に、にっこりと微笑むアイリスさん。
ああ、よかった。下手に劣等感なんて持つものじゃないですね。
686674 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 19:48 ID:g+ZUrwQL

――10分後。

「う〜ん。今日はご主人サマに、どんな玉子料理を食べさせようかな?」
呆れ気味な声でポツリとつぶやくアイリスさん。目の前には、ボウル3つに一杯の割った玉子がある。
「あ! …す、すみません! すみませんです!」
「ん〜。別に河合さんを責めてるわけじゃないから、気にしなくていいよ。
それにしても、あなた力を入れすぎなのよ。こうやって……」
必死に頭を下げる私に、微笑みながら答えるアイリスさん。私の後ろに回り、両手を私の手に添えて玉子を手に取る。
軽く角でコンコンと叩くと軽くヒビが入る。そのヒビに親指を掛け、軽く人差し指に力を入れて同時に親指を開くと――

パカッ

あっけないくらいに簡単に、しかも真っ二つに割れた。…そうか、こんな簡単だったんだ……。
「そ。何事も最初だからって力を入れなければいいのよ。もう少し肩の力を抜いて、ね…」
補助付きとはいえ、生まれて初めて綺麗に玉子が割れたことに感動している私に、耳元でアイリスさんがささやく。
と、
「あなた、人間じゃないわね」
バレた!? 私は身じろぎするが、アイリスさんが背後から私をがっしりと捕まえていた――
687 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/28 19:50 ID:g+ZUrwQL
>682-686で続きます。

>679
ではお言葉に甘えまして。

>680
そうでしたか…。河童の習性、を考えてなかったでした。
あれじゃ、河童である意味が無かったですね。
688名無しさん@ピンキー:03/09/28 19:59 ID:XfBqTHM/
河童の習性といえば、
キュウリが好き(変な意味に取りそうだw)
相撲が好き(布団の中でw)
尻子玉を抜く(アナル責めとはw)

ヤバイぞ、エロエロじゃないか!
689名無しさん@ピンキー:03/09/28 21:27 ID:KAe0SNqt
アイリスたんキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!

仕事を辞めて教師なる・・・・・・そうか、彼か。

河童って言ったら、薬やお酒をくれたりしなかったっけ。
習性じゃないか。
690名無しさん@ピンキー:03/09/28 21:35 ID:XfBqTHM/
>>689
昔、河原(劣悪な場所の例)に住み着いた異邦人が河童に転じたという考え方もある。
そういった人たちは、”村”の人間が持っていない知識(薬草の効能など)を持っていたことが多い。
そこから河童が薬をくれるというパターンが生まれたと。
691名無しさん@ピンキー:03/09/29 03:06 ID:EEmtsGBY
◆W/KpcIbe5Y 様、お疲れさまです。
毎度毎度素晴らしいお話をありがとうございます。
かなりぶきっちょな恵たんに萌え萌えです。
もしかしたら本来の姿では指の間に水掻きがあるのが不器用な原因なのでしょうかね。
そして雅幸がホームで見かけた女子高生。
これは次作への布石なんでしょうか? 期待が高まります。
692名無しさん@ピンキー:03/09/29 03:12 ID:EEmtsGBY
後ろから抱きついてきたアイリスを背負い投げで投げ飛ばしてしまう恵という展開も面白いかも。
河童が相撲の達人なのはデフォだし、
魔法で勝るアイリスと体術で勝る恵という対比もよさげ。
それに、ちょっと格好悪い所を見せてる恵の名誉回復にも見せ場が欲しい気もするし。
693501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/29 03:30 ID:tybKaYc+
>670の続き

キャスリーはベッドに腰掛け、リュウの動きをじっと見つめていた。
その姿は、まるで踊っているかのように流麗で、すでに見慣れているはずのキャスリーだが、その度に見とれていた。

「フゥーーーーーッ」
リュウの動きが止まり、長く息を吐く。どうやらそれで終わったようで、キャスリーはゆっくりとリュウに近寄った。

「ん…っ……」
キャスリーは、リュウが振り向き様に抱きつき、くちづけを交わす。手を回すリュウの腕は心なしか震えていた。
無理もない。数週間前、リックたちと出会う前夜、リュウとキャスリーは結ばれた。
彼にとってはこれが始めての女性体験だったのだ。それからわずか数週間しか経っていない。

「うふふっ。まだ慣れてないんだ。かっわいいっ」
「え…えっと、その…」
くちびるを離し、悪戯っぽい目で笑うキャスリー。顔を赤くさせ、しどろもどろになるリュウを見てさらにコロコロ笑いだす。
一方のキャスリーは肌の黒いエルフということで、忌み嫌われる存在として、
幼い頃から迫害されて育てられ、住んでた村を追い出された。だが、人間とて彼女を喜んで迎えるわけではない。
そんな彼女が、人間の社会で一人で生き残る術はと言えば、おのずと手段は限られていた。
694501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/29 03:31 ID:tybKaYc+

「さ。汗かいてるんだから、脱がなくちゃ」
「い!? い、いいよ、自分で脱ぐから!」
「もうっ……。本当に鈍いんだからっ。…分かるでしょ?」
シャツの裾に手を掛けるキャスリーに慌てて答えるリュウ。
だがキャスリーがリュウの股間を優しく撫で回しながらささやくと、覚悟を決めたようにリュウはおとなしく身を任せた。

バサッ

リュウのシャツが床に落ち、上半身が露わになる。鍛え上げた、無駄な脂肪のない体――

「んっ…れろっ…」
「あ…っ…」
リュウの胸の頂に、キャスリーが舌を伸ばす。途端に体をピクンと震わせ、声をあげるリュウ。
その声を聞いたキャスリーは、舌を這わせながら上目遣いにリュウを見つめる。
リュウはその目を見たとき、全身から力が抜けていく錯覚を覚えていた。

「うふふっ」
そんなリュウを、キャスリーは如何にも面白そう、という顔でじっと見つめながら、リュウのズボンに手を掛ける。
依然として、リュウは無抵抗で立ち尽くしたままだった。

カチャカチャ…スル…バササッ

キャスリーは器用にリュウのズボンを脱がす。もちろん、視線はリュウの顔を見たままで、だ。
ズボンが床に落ちたと同時に、キャスリーの舌がリュウの乳首から離れ、ゆっくりと下におりていく。

「あう…っ。…っ…」
舌先がリュウの臍でとまり、中に入り込もうとする。その微妙な刺激に耐えられず、リュウは身悶えしている。

「ん…っ。んっ………」
「わ…。ま、待って!」
舌を這わせながらキャスリーの手はリュウの下着に掛かる。それを見て、リュウは慌ててキャスリーの手を押さえた。
695501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/29 03:32 ID:tybKaYc+

「どうしたの…? もう、こんなにしているのに……」
「あの…その……さ。灯りを…消してくれないかな…と思ってさ…」
怪訝そうな顔でリュウを見つめながら、キャスリーが問いかける。その手は優しく、下着の中央の膨らみを撫でながら。
下腹部から伝わる刺激をどうにかこらえ、途切れ途切れにリュウがつぶやいた。

「大丈夫、別に見られて減るものじゃないし。結構立派なんだから、もし見られても見せつけちゃいなさいよ♪」
「や、やめっ!」
思わず、リュウのつぶやきにキャスリーは軽く吹きだすが、事も無げに答えながら下着をずり下ろした。
リュウが悲鳴に近い声をあげたと同時に、下着の上からリュウのモノが飛び出す。
モノは、直接刺激を受けたわけでもないのに、すでに完全に天を向き、先端からは先走りの液があふれていた。

「あははっ。このコは我慢できなかったみたいだねっ。んっ…れろっ…れろ…はむ…っ……んっ」
キャスリーは、ちょんちょんとモノの先端を突っつきながら、リュウを見つめて言った。
リュウは羞恥からか快感からか、顔を真っ赤にさせて、目を硬く閉じ合わせている。
そんなリュウを見つめながら、キャスリーはリュウのモノを口に含んだ。

「あう…キャ……スリー」
「ん…ふ…く…んっ……んふ…ぐう…」
途端にリュウの口から声が漏れる。委細構わずキャスリーはモノを口にしたまま、顔をゆっくりと動かし始める。
リュウの体がビクンと震え、膝から崩れ落ちそうになる。だが、キャスリーがリュウの腰に手を回し、どうにか持ちこたえる。

「はぁうっ!」
「ぐっ…ん……んっ…ちゅくっ……」
リュウの体に新たな刺激。腰に手を回したキャスリーの手が、いきなりモノの下の袋に伸びたからだ。
目の前の相手に、袋を後ろから握られるような奇妙な感覚。それ以上に袋を襲う快感。
さらに、その状態でもキャスリーは、リュウのモノを頬張りながら顔を動かし続け、モノに快感を与え続ける。
こらえられなくなったリュウは、思わず両手でキャスリーの頭を抱えていた。
696501 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/29 03:33 ID:tybKaYc+

「も、もうダメ! イッちゃう! イッちゃうよ! キャスリー! ……あ、ああっ!!」
リュウは、目の前が真っ暗になるような錯覚を感じ始めていた。腰がガクガクと震え、思わず腰を引いてしまう。
モノがキャスリーの口から飛び出すとき、彼女の歯がモノの先端を刺激した。
その微妙な刺激がとどめの一撃となり、ビクンと震えたモノから精液が噴き出して、キャスリーの顔に降りかかった。

「ん…んっ…。一杯、出たね。…気持ちよかった…?」
「う…うん……。ゴ…ゴメン…………」
キャスリーは、自分の顔が汚れるのを意に介するでもなく、リュウのモノを優しくしごきあげ、語りかける。
リュウは震える声で答え、詫びながら目を開けた。

「………………!」
「?? どうしたの? リュウ?」
目を開けたとき、リュウは思わず息を呑む。
そんなリュウを見てキャスリーが問いかけるが、リュウは答えることができなかった。
何故なら、リュウはその健康的な褐色の肌に白い液体で汚れたキャスリーの顔を見て、
なんともいえない艶やかさを感じていたからだった。


…で、続きます。
697 ◆W/KpcIbe5Y :03/09/29 03:39 ID:L39LuuJW
>688-692
皆様、辺レス並びに習性の話、どうもありがとうございます。
大変勉強になりましたです。

恵vsアイリスの続きは考えてるでもあり、考えてもなしですので、
のんびり待っていてください。


しかし、本当に連投規制がしんどいです。それではこれで。
698名無しさん@ピンキー:03/09/29 22:22 ID:F7EIqt6R
京極夏彦の新刊を読み終わって思いついた。
京極堂シリーズのタイトルになった妖怪でSSを書いてください。



・・・・・・スミマセン嘘です。
知らない方はごめんなさい。
699名無しさん@ピンキー:03/09/29 22:55 ID:lkP4mgEF
>>698
何を今更そんなことを仰るのか…
「狂骨の夢」という作品があります。
この狂骨とは、井戸に捨てられてた骸骨が恨みをもって、死霊となって現れる妖怪のことです。
ほら、どこかで聞いた話ですねえ。
そう幽霊の由奈ちゃんの話ですよ。
700名無しさん@ピンキー:03/09/29 23:34 ID:k/x3KgDf
>>698
毛皮を脱いだら人間と変わらなくなる 姑獲鳥(うぶめ)
個性豊かな女の子のハーレムだぞ七人みさき
男性恐怖症気味で声も掛けられない内気な 絡新婦
701名無しさん@ピンキー:03/09/29 23:42 ID:k/x3KgDf
(鉄鼠)
悪い殿様に殺されたお坊さんの霊がネズミに化けた妖怪。恨みをはらすために殿様の屋敷の財宝や穀物を荒らす。元々高僧だったので頭は良い。

坊主(尼僧)では萌えにならないから巫女さんにして…
702名無しさん@ピンキー:03/09/30 00:07 ID:rEmhR//K
ネズミ髭としっぽと耳を生やした巫女さん…

び、微妙だ(W
703名無しさん@ピンキー:03/09/30 00:10 ID:QMxS/lFN
おまけに、くわえられたら前歯が痛そうだw
704名無しさん@ピンキー:03/09/30 00:20 ID:Uq6nNOnv
あるサキュバスの主張1

「人間の精気が私たち夢魔の栄養源。
 だから吸精する人間の状態が悪いと 
その精の質も味も悪くて美味しくない。
 分かったか?」
「はぁ」
 俺は気の無い返事を間の前の美しい女性に返した。
それに機嫌を悪くしたのか彼女は料理用の菜箸を
ビシリ!と擬音が出そうなくらいこちらへ向けて続ける。
「衣・食・住が人間の生活の基本、そして睡眠欲・食欲・性欲が
 人間の三大欲求。どうして性欲が最後なのか分かるか?」
「そんなの知るワケがな…知りません」
「それは…」
 見事なボディラインを惜しげも無く晒したボンテージの上から
エプロンを着込んだ奇妙な姿の彼女は自分でも言ったように夢魔、
悪魔の一種で人間の精気を吸うサキュバスだと名乗った。

705名無しさん@ピンキー:03/09/30 00:21 ID:Uq6nNOnv
あるサキュバスの主張2

 性質の悪い風邪で数日寝込んでいたため、その日の朝の体調は最悪だった。
それでも会社に行こうとフラつく足取りで立ち上がった拍子に
戸棚にあった小さな瓶を落として割ってしまったのが運の尽き。
 少し前の呑み会の帰りに見つけた奇妙な露天のアクセサリー屋で
酔った勢いで買ってしまった“夢見の小瓶”がそれだった。
 それ以来、寝付き寝起きが良くなったような気がするので
ご利益があったと思ってたが、まさか中にこんな綺麗な悪魔が入っていたとは。
「…というワケでそのコンディションの良し悪しが精気の質にばっちり
 出ているからなんだ。いいか?」
「はい」
 紅く縦長の猫のような瞳が俺を真っ直ぐ見ている。

 割れた瓶から出てきた彼女を見て見ぬフリをしようとして寝床に連れ戻された俺は
無理やり押し倒されたのだった。
「おいっ、一体何を? 君は誰なんだ?」
 それに答える気も無いようで、獲物を見つけた肉食獣のように舌で唇を軽く舐め、
いきなり俺に襲い掛かった彼女は暴れる俺を抑え付け、寝巻きを押し下げられ咥え込まれた。
 病み上がりとはいえ女性である彼女にいいようにされた俺は
文字通り人間技ではない彼女の口の動きに一分と経たぬ間に出してしまい、
男としての面目が丸潰れだった。舌の上で俺の出したものを暫らく弄んでいた
彼女は、渋い表情で飲み込む。そして片方の眉を釣り立てて言った。
「不味い」
706名無しさん@ピンキー:03/09/30 00:24 ID:Uq6nNOnv
あるサキュバスの主張3

初めて聞いた彼女の声は鈴を鳴らすように美しく、そして残酷だった。
そうして俺にベッドで寝ているように命令した彼女は台所へと入り、
何やら料理を始めたのだった。もちろん、
「もし逃げ出そうとしたら今度は絞り尽くしてやる」
 と脅かした上で、だ。
 暫らくして彼女がお盆を片手に戻ってきた。
そこにはお粥の入った一人用の小さな土鍋と茶碗、
作り置きの麦茶と小皿に漬け物が少しと匙。
 ベッド脇のテーブルにお盆を置く。
「起きて食え」
 両手を腰にあて、仁王立ちで言う彼女。
「どうしてこんな」
「黙って食え」
「はい」
 恐る恐る口にしたお粥はこれまで二十数年生きてきて一番美味しいものだった。
絶妙な塩加減に煮込み具合。米の甘さを最大限に引き出している。
 俺はその熱さも我慢して掻き込むようにそれを食べ出した。
「そんなに慌てて食べると火傷するぞ」
 口調はぞんざいだが、切れ長の目尻を僅かに下げて、彼女が嬉しそうに言う。
707名無しさん@ピンキー:03/09/30 00:25 ID:Uq6nNOnv
あるサキュバスの主張4

「よし、全部食ったな。次は薬だ」
 何時の間にか水を風邪薬を用意していた彼女は俺に渡してくれる。
それを飲んだのを確認した彼女は、徐に俺に言ったのだ。
「落ち着いたか?」
「あ、はい」
「そうか、ならば」
 ニヤリ、と笑う彼女。
とんでもない美女だが、そんな笑い方がとてもよく似合っていた。流石悪魔。
そう思った俺の心を読んだのか彼女は細く形の良い眉を立てて宣告した。
「そこに正座しろ」

 俺はこの日、会社に遅刻した。 

708704:03/09/30 00:31 ID:Uq6nNOnv
624氏に対する答えの一つという事で
709名無しさん@ピンキー:03/09/30 00:36 ID:QMxS/lFN
>>708
素晴らしいですよ。
ヘンデルとグレーテルの魔女も、兄妹を美味しく食べるために食事を与えてたわけだし。
悪魔の正当な行動なのかもね。
710名無しさん@ピンキー:03/09/30 00:40 ID:FaOZ2hxU
>708
お疲れ様でした。

…正座したあとが怖いのですが、それでも会社に行くことができた主人公に乾杯。
711704:03/09/30 00:52 ID:Uq6nNOnv
>>709
>ヘンデルとグレーテルの魔女

 そう、それです。正に言いたかったのは。

>>710
 正座の後で冒頭に繋がるわけでして
説教強盗ならぬ説教淫魔がテーマですw
712名無しさん@ピンキー:03/09/30 08:07 ID:kOCrsUv0
なるほど、毎回毎回絞り尽くして殺してしまうより、飼育しておいしい精を恒常的にもらう、と。
実に理にかなっているなぁw
713名無しさん@ピンキー:03/09/30 22:09 ID:cWqtgNW8
魍魎や塗仏には萌えられそうに無いです。
714名無しさん@ピンキー:03/09/30 22:18 ID:MKcy+It3
>>713
塗仏とは、仏壇を放置されて怒った祖霊というわけで、

「お彼岸にも放ったらかしとは薄情な奴じゃ!」
と、美少女ご先祖様が現れて…
715名無しさん@ピンキー:03/09/30 22:49 ID:gp3YUI8a
川赤子、火間虫入道、塩の長司・・・・・・これは無理だろう。
716名無しさん@ピンキー:03/09/30 23:07 ID:MKcy+It3
川赤子:赤ん坊の泣き声で人を惑わし川に落とし溺れさせる怪…

河童と一緒に描かれることも多いみたいだし、恵さんの旧友ということではどうだろう?
赤ん坊でなく幼女なら更にハァハァ…
717名無しさん@ピンキー:03/09/30 23:12 ID:MKcy+It3
火間虫入道:
 面倒を嫌ってだらだらと怠けてばかりで一生を終えた者が成ると云われ、別名ひまむし夜入道とも。
 生前の因果か、夜なべをして懸命に働いている処にそっと現れて、行燈や油皿の油を長い舌でぺろぺろと嘗め尽くしてしまう。

受験で夜遅くまで勉強中の主人公のところに現れて、他愛もないイタズラをする。
伝承通りでは灯りのないところには現れないことから、暗闇では無力と判断。
スイッチに細工をして置いて現れた途端に切る。
暗闇で動けなくなったところを捕まえて…
718名無しさん@ピンキー:03/09/30 23:19 ID:MKcy+It3
塩の長司:
 4本足の獣を食うことが禁じられてた時代に老馬を殺して食ったため、
夜な夜な老馬の霊が現れ、長司の口から入り込んで腹の中を責め立てたとか。

今の世で、肉食程度で祟られたらキリがないので、
何処かの深山にキャンプに行き、山の主であった獣(鹿とか)を殺して食べてしまい、
その娘(当然、ケモノ娘)の復讐を受けるとか。
719名無しさん@ピンキー:03/09/30 23:20 ID:MKcy+It3
人のエロは無限大!
720名無しさん@ピンキー:03/09/30 23:29 ID:V71v5Tjc
復讐をしに来たところを返り討ちにして
相手を悔しがらせながらヒィヒィいわせる
というシチュは萌えないだろうか
721名無しさん@ピンキー:03/09/30 23:33 ID:MKcy+It3
もちろん伝承通りなら相手が自分の体内に入るわけだが、
逆にこちらがその子の胎内に突っ込むことになるのだな。
722名無しさん@ピンキー:03/09/30 23:35 ID:MKcy+It3
そして仇討ちに失敗した為、山に帰ることもできず、行き場所が無くなって…
723名無しさん@ピンキー:03/09/30 23:52 ID:KjzfwUiv
う〜ん、狂骨ねたで書いてみたんだが
どうもイメージに某漫画のキャラが割り込んできてちとぐろ目に・・・
興奮すると溶けるってのはどうなんだろ?
724名無しさん@ピンキー:03/10/01 00:00 ID:QS+i10V6
>>723
溶けて、中から幼女が出てくるならなんとかw
725名無しさん@ピンキー:03/10/01 00:02 ID:ZH19+Vod
>興奮すると溶けるってのはどうなんだろ?

 そんなマンガあったね。骨格や本体は機械の身体だけど
皮膚が融けて強酸になるっていう話。復讐に生きるヒロインものだったけど
726501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/01 01:32 ID:pFY8QwSk
>696の続き

「くすっ……。まだまだ元気だね。もうこんなにしちゃって…………ホントかわいい、…ちゅっ」
沈黙するリュウのモノをしごき続けていたキャスリーは、再び勃ちあがり始めたモノを見て、その先端にくちづけをした。
それを見たリュウは、頭の中が真っ白になっていた。

「む……むぐ…っ…? んっ……」
突然、リュウがキャスリーのくちびるを奪ったかと思うと、そのままキャスリーを軽々と抱えあげた。
キャスリーは一瞬の出来事に目を丸くしている。

ギシッギシッ……

「きゃっ」
リュウはキャスリーからくちびるを離したかと思うと、優しくベッドにおろした。そのときバネが古いのか、軋んだ音が響く。
ベッドにおろされたキャスリーは、上半身を起こした状態で思わず声をあげていた。その目はじっとリュウを見つめている。

「キャスリー…僕…僕は……んっ…」
一方のリュウは、自分もベッドに座り込んだかと思うと、じっとしているキャスリーのくちびるを再び奪い、
そのままゆっくりと押し倒す。キャスリーもリュウの背中に手を回し、ぎゅっと強く抱きしめあう。
727501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/01 01:33 ID:pFY8QwSk

「んっ…何か…当たってる…よ…」
「え…? あ…」
くちびるを離したキャスリーが、とろんとした目でリュウを見つめながらつぶやく。
リュウもまた、恍惚とした表情でキャスリーを見つめ返す。その目は焦点が定まっておらず、声もおぼろげだ。
密着したおかげで、下着越しにキャスリーの豊かな胸の感触を覚えたリュウは、
気がつけば興奮のあまり、無意識のうちに腰を動かし始め、キャスリーの恥丘を擦り続けていたのだ。
モノと恥丘のヘアが擦れあい、シャリ…シャリ…という音が聞こえてくるような錯覚を覚えていた。
キャスリーは経験豊かにも関わらず、何だか無性に恥ずかしくなり、思わず両手で耳を塞いでいた。

「あ! ああんっ!」
キャスリーが悲鳴をあげる。リュウが下着をめくりあげ、その豊かな胸にむしゃぶりついたからだ。
胸の先端を舌でちろちろと突っつく。かと思うと軽く歯を立てながら、ちゅうちゅうと音を立てて吸い込もうとする。
その一方で、反対側の胸は下着越しに荒々しく揉みしだいている。

「く…あんっ…んっ…あはあっ…。いい…いいよ…リュウ……ああんっ!」
うわごとのようにつぶやくキャスリー。興奮のあまり、いつの間にか胸の先端は勃ちあがっている。
リュウがそれを軽く摘みあげた途端、ひときわ大きな声をあげていた。
728501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/01 01:34 ID:pFY8QwSk

リュウは無言で、時々左右を入れ替えながら、ひたすらキャスリーの胸を愛撫し続ける。
もちろん、その間も腰は無意識に動き続けていた。

「くっ…リュ…リュウ…。私…私…もう…くはあっ…んっ! お…お願い…ちょ…ちょうだ…いい」
とうとうこらえきれなくなったキャスリーは、自ら両足を広げ、リュウに懇願する。
彼女の腰もまた、無意識に動き出していた。
リュウはまるで、その言葉を待っていたかのように、顔をあげ、モノの先端を彼女の割れ目に潜り込ませた。

「あ! あん! き…気持ち…イイ…!」
嬌声をあげながら自ら腰を動かして、リュウのモノを潜り込ませようとするキャスリー。
リュウは再びキャスリーの胸に顔を埋め、腰をゆっくりと動かし始めた。

「あっ! あんっ! …はあっ! く…うっ!」
ギシ、ギシとベッドが軋み音をあげる中、キャスリーの喘ぎ声が部屋に響き渡る。
それとは対照的に、リュウはひとことも発せずに、ただひたすらに彼女の胸を愛撫しながら、腰を動かし続ける。

部屋の中では、リュウが腰を動かすたびに、ベッドの軋み音、キャスリーの喘ぎ声、
そして、二人の結合部からの湿った音が重なり合って響き渡っていた。
729501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/01 01:36 ID:usYFLKZz

「キャスリー…僕…僕、もう…もう…イッちゃう…よ…」
不意にリュウが顔をあげてつぶやく。その目は相変わらず視線が定まっていない。
が、腰の動きは今までよりもピッチがあがってきている。

「リュ…リュウ…いい…よ……もっと…もっと激しく…キテ…」
途切れ途切れに声を絞り出すキャスリー。その声を受けて、リュウはさらに腰の動きを早める。
それにともなってベッドの軋み音と、湿った音もまた激しさを増していた。

「くっ…キャス…リー、イク…イッちゃう! イッちゃうっ! イッちゃううっ!」
「リュウ…いいよ! 私の! 私の中に…キテッ!!」
リュウの声が悲鳴に近いものになる。同時にキャスリーの甲高い声が響き渡り、リュウはキャスリーの中で果てていた。

「ああ……あっ…。私も…私も……イク…イク…イッちゃう! イッちゃう! ああ! ああんっ!! ………」
一方、キャスリーは自分の中に、熱いものが入り込んでくるのを感じた瞬間、叫び声をあげながら絶頂に達する。
その直後、彼女は意識を失っていた――
730501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/01 01:36 ID:usYFLKZz

「…リー? キャスリー? ああ、よかった」
「リュウ? 私…いったい……?」
目を覚ましたキャスリーの前に、心配そうな表情のリュウの顔があった。
キャスリーは、今ひとつ状況が飲み込めないようで、ぼうっとしている。

「えっと…しばらく、気を失ってたんだけど……」
顔を真っ赤にさせながらリュウがポツリとつぶやく。と、知らず知らずのうちに自分のお腹を撫でるキャスリー。
お腹を撫でているうちに、はっきりとさっきまでのコトを思い出してきた。

そうか…私、失神しちゃったんだ…。
今まで…色々な相手に抱かれたけれど、こんなに簡単に失神したのは初めてだった、かも。
やっぱり……私はリュウのことが……。

「ど、どうしたの?」
「ん。いいえ何でもない、何でもないよ」
考え事をしているキャスリーに、リュウが心配そうに尋ねる。そのひとことでキャスリーは現実に帰ってきた。
一瞬、自分の心を見透かされたような気持ちになって、恥ずかしくなった彼女は、
誤魔化すように首を振りながら、リュウの胸に頭を埋めながら心の中でリュウに語りかけた。

リュウ…ごめんなさい。迷惑をかけるかもしれないけれど、私のこと……ずっとそばに置いていてね…。
731501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/01 01:37 ID:usYFLKZz

「アニ…キ」
真っ暗な部屋の床に座り込んだポールは、ぽつりとつぶやく。手には、兄貴分の男の形見であるダガー。
いつも彼は、仕事時にはお守り代わりにと、このダガーを持ち歩いていた。
あの日はたまたま、このダガーを持っていなかった。そして、あんなことがあった。
おかげで、彼がポールに遺したものは、このダガーだけだった。

現実には、このダガーを持っていても持っていなくても、結果は同じだったかもしれない。
だが、理性はそう思っていても、感情が邪魔をする。このお守りさえ持っていれば……!

しかし……ポールの心は揺れていた。兄貴分の男を食い殺した化け物は、自分にはとても優しくしてくれた。
さらに、ポールが逃げだしたときに、彼女が叫んだひとことが耳に焼きついていた。

『待って! …置いていかないで! ……一人にしないで!!』

確かに彼女はそう言った。遥か昔、幼い頃に自分も同じ言葉を口走った記憶がある。
それも実の親に向かって、だ。
どうしても、彼女の姿を幼い頃の自分と重ね合わせてしまう自分がいた。
732501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/01 01:38 ID:usYFLKZz

揺れる理由はまだあった。彼女の姿は、仲間であるレイナに瓜二つだった。
知り合って数週間しか経っていないが、レイナはとても優しく、明るく、まるで姉が出来たみたいだった。
そんなレイナの姿そっくりな彼女を、ボクは殺すことができるのか?

いや、僕が手をかけるわけではない。手をかけるのは、仲間の誰か、だ。
そう思うようにしたときもあった。だが、それは詭弁にすぎない。
仲間の誰が殺めたとしても、自分が手を貸していることに変わりはない。

いや、殺めるとは限らない。彼女だって会話ができるんだ。話し合えば、分かってくれる。
そう思うようにしたときもあった。
――だが、何を話し合う? 何を分かってもらう? その答えはとうとう出てこなかった。
と、いうよりも、最初から答えは出なかった。それを認めるのが怖かっただけだ。


「…………!」
ポールは自らの腕に、ダガーを突き立てた。たちまち、腕に鈍い痛みが走り、鮮血がほとばしる。

彼女は、自分の兄貴分を食い殺した憎むべき敵だ。しかも人間ではない。
だがしかし、日に日に彼女に対する怒り・憎しみが薄れ、親しみ・哀れみが濃くなっていく自分が怖かった。許せなかった。
怒り・憎しみを思い出さんとすべく、ポールは痛みをこらえながら、じっと腕の傷をながめていた――


で、続きます。
733名無しさん@ピンキー:03/10/01 01:47 ID:QS+i10V6
毎度毎度お疲れさまです。
絡み合ったストーリーが今後どの様に展開していくのか楽しみです。
734名無しさん@ピンキー:03/10/01 19:01 ID:TPjWBmMC
>>716
泣き虫ドジっ子だと恵と微妙にかぶるから、
嘘泣きが得意な小悪魔系というのは。
735名無しさん@ピンキー:03/10/04 01:13 ID:QfnzTXkD
拾って世話してやった黒猫が人間になって恩返しにくる話キボン
736名無しさん@ピンキー:03/10/04 23:49 ID:hxb5NH6r
子供の頃仲良くしていた野良猫が、実は猫又だったとか

引っ越してしまい、それっきりだったが
久しぶりに訪れた田舎で人化した彼女に再会。
737名無しさん@ピンキー:03/10/06 02:55 ID:Rm1xXH8Y
神が出張中なので留守番保守

愛用のギターの付喪神というのはどうだろう
楽器を弾くときは、女を抱くように優しくとか言うことだしw
738名無しさん@ピンキー:03/10/06 12:30 ID:oL4iq1sh
>>737神は出雲に出張中なのです。

新人のお稲荷さんが、出雲の会合に出席しようとして初めての大旅行。
巫女さんルックで風呂敷担ぎ、幻術で駅員を騙して電車に乗って。

一方、主人公は夜行列車でブラリ旅の途中。
駅弁を広げていなり寿司を食べようとしたら、いきなり隣の女の子の頭から狐耳が飛び出して…
739名無しさん@ピンキー:03/10/06 22:55 ID:dYbkgNL6
朝。
都合よく、今日から三連休。原因を詳しく探れればいいんだけど・・・。
天音も寝たらスッキリしたのか、元の天音に戻っている。
いや、犬のしっぽと耳はそのままだよ?ただ、明るくなってるってこと。
「考えてみると、このしっぽと耳もなかなかいいかもねー」とかなんとか言いながら
ルンルン気分で笑っている始末。ずいぶんとコロコロ変わるのな・・・。
というより・・・・・・

昨夜の話。
「・・・涼?」
「なんだよ」
天音がこっちを向いている。すごく寂しそうな眼で。
何を言い出すつもりなんだ・・・?すっごく衝撃的な事言いそう。
「あの・・・さ・・・」
「・・・なんだよ」
俺の手が、さらに強く握られた。
「そろそろ・・・寝る、時間だよね」
時計に目をやる。たしかに、もうそろそろ寝た方がいい。
ちなみに、こんな時間になるまでずっと手を握ってやってるままだ。
「そうだな」
「寝る・・・でしょ?」
「まあ、な」
なんか歯切れが悪いなあ。
奥歯に物が引っかかったような言い方されても困る。とっととはっきり言って欲しい。
天音がこんな回りくどい言い方する事なんてないってのに。
「だから・・・その・・・ね?」
「ね?じゃなくてさ」
何を言いたいのかがつかめない。
そしてこの後、天音の口から衝撃的な言葉が飛び出す!
次回、乞うご期待!
740名無しさん@ピンキー:03/10/06 22:56 ID:dYbkgNL6
・・・すいません、冗談が過ぎました。
まあともかく、とんでもない事を言い出した。
そのとんでもない事ってのは・・・・。
数秒の間のあと、天音がすうっ、と息を大きく吸いこむ。
そして、意を決したように口を開いた。
「一緒に・・・寝てくれない?」
「・・・・・は?」
時が止まった。絶対に止まった。としか思えないほどの、数瞬の間があく。
                数秒後。
そして時は動き出す・・・・とばかりに、天音の言葉が脳に伝達される。
「・・・はあああああああ!?」
寝るって事は、やっぱり同じベッドで寝るって事・・・だよな?
それはまずい。まずすぎる。仮にも同年代の婦女子と同じベッドで寝るなど・・・。
いや、そりゃ俺だって男さ。そんな機会があるなら是非とも食らいつきたいですよ?
でも、でもさ・・・天音をそういう対象として見た事なんて、ないし・・・第一、こんな時に・・・。
「・・・駄目?」
天音が、瞳を潤ませながら上目遣いに聞いてくる。
こんなこと言うの何度目か分からないけど、やっぱりこいつのこんな姿なんて見たことない。
それに・・・そんな天音、見たくもない。
「駄目だったら駄目で・・・いいから」
「・・・駄目なんて言えるかよ」
「でも・・・」
それでも口を開こうとした天音の肩に手を回して、強く引き寄せた。
いきなりのことに戸惑ったのか、目を丸くしている。
「・・・いいから」
ったく、さっきまでお願いしてたのに・・・今度は引けた態度取るなんてわけわかんねえ。
してほしいのかしてほしくないのか、はっきりしてくれってんだよ。
ま・・・今のこいつじゃ仕方ないか。
天音は案の定肩に手を回されても顔を赤くしてうつむいてるだけだ。
俺が恐る恐る表情を伺おうとしていたのに気づき、チラリと視線を向けてくる。
741名無しさん@ピンキー:03/10/06 23:00 ID:dYbkgNL6


とくん。

・・・あれ?
なんか・・・すっごく女っぽくないか?
ていうか、可愛い・・・。
異質な物にしか見えなかった犬の耳としっぽが、可愛さを逆に増幅しているのには気づかなかった。
心臓が鼓動を早く刻み始めた。
このままじゃなんだか大変な事になりそうな気がして、俺は頭を振ってそんな考えを払う。
「・・・どうしたの?」
「なんでもねえ、早く寝ようぜ」
そうだ。さっさと寝て、明日考えよう。
「うん・・・」
俺は平静を装っていたが、心臓がバクバクいったままだった。
なんでまた、こんな時にこんな事を突然考えたんだろうか・・・。
と同時に、俺の中で不思議な気持ちが頭をもたげた。
それが何なのかは分からなかったが、嫌な予感がして、それを、もう一度頭から振り払う。
天音はまだ申し訳なさそうな顔のままだ。
そんな天音の髪を、くしゃくしゃとするように撫でてやる。
「もう、そんな顔すんなよ。言い出したのお前だろ?」
少しでも気を紛らわせればと思い、多少無理に笑顔を作る。
「うん・・・」
「ほら、笑え笑え」
こいつのこんな顔、やっぱり見たくないしな。
742名無しさん@ピンキー:03/10/06 23:02 ID:dYbkgNL6
天音がまずベッドに入り、俺が次に入る。
・・一瞬躊躇したが、ここまで来たらどうしようもない。意を決して潜り込む。
心臓の鼓動がさっきよりも早くなり始めた。
ドクンドクンドクン、と耳鳴りのように聞こえてくる。この調子だと、天音にも気づかれてそうだ。
落ち着かせようと思い布団を被ると、その布団から甘い匂いがしてきた。
これが女の子の匂いってやつなんだろうか。嗅いだ事ないようないい匂いがする。
逆に落ち着かなかった。顔が真っ赤になって、また鼓動が早まる。
・・・その時だった。
「ん・・・」
今まで俺に背を向けて眠っていた天音が、寝返りをうって俺と向き合う形になったのだ。
無法備な寝顔が・・・か、かかか・・・・
「・・・可愛い」
思わずそう呟いていた。
無垢な寝顔ってやつである。とにかく可愛い。
俺は、自分の心の中になにか、とてつもなく邪な感情が生まれている事を悟った。
訳の分からない危機感に押されて理性がそれを止めようとするが、きかない。
俺の手は、ゆっくりと、しかし確実に天音を蹂躪しようとしていた。
・・・・だが。
「・・・涼・・・・」
寝言・・・?
現実に意識が戻って来たような感覚を憶えながら、俺は天音の顔を驚いた眼で見ていた。
まだ少しだけ、腫れぼったくなっている瞳の周り。
それは、さっきまでずっと天音が涙を流していた証。
ズキン、と胸が痛んだ。
俺はそんな状況の天音に手を出そうとしたんだ。
苛立つ。そんな俺に腹が立つ。
天音を蹂躪しようと差し出した手で、俺は天音の手を握った。
今度は、俺の方から強く握る。
天音の表情がどこか安心したような風になって、俺の手をそっと握り返してくれた。
いつのまにか心臓の鼓動は安らかになり、俺も眠りに誘われた・・・・・
743320 (あとがき):03/10/06 23:04 ID:dYbkgNL6
・・・ごめんなさい。
別のスレで作品書いてました!
ところで、あれ?◆W/KpcIbe5Y氏は何処へ?出雲へ向かわれましたか?
早く神よ、帰ってこーい!
744名無しさん@ピンキー:03/10/06 23:27 ID:rcJc+huK
320さん乙
今夜はこのまま我慢の涼であったw


来月はハロウィン。
妖怪が街に溢れる日です。
745名無しさん@ピンキー:03/10/07 02:09 ID:J4qspe3H
>>743
お預けとはやりますなw続きが気になりますよ〜。ガンがれ!
746名無しさん@ピンキー:03/10/07 21:50 ID:adz9WMhK
せっかくのチャンスを棒に振るとは――、そうか!
天音が発情期(ry
747名無しさん@ピンキー:03/10/07 22:00 ID:6+rbd6Xx
>>746
獣娘だと避けて通れない(避けちゃいけない)発情期ネタだけど、
正直、最初はヤメて欲しい。
理性が本能に負けてしまって、
「本当は俺じゃなくても良かったんじゃないのか?」
ってことになりそうで…

最初はお互い合意の元で躊躇いながら恥ずかしがりながらがいいなと思うラブラブスキーでした。

748SS保管人:03/10/07 22:12 ID:9VjtS74N
ところで、スレの容量がブラウザの表示で477kbになっておりまして、
おそらく次のSS投下に耐えきれないと思います。
かといって今、新スレを立てても即死回避がキツイでしょう。

というわけで、次にSSを投下される職人さんは、
次スレを立てる or スレ立て依頼をしてから投下するということでどうでしょうか?
749名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:12 ID:olr5SHB3
新スレの前に、ここいらで向こう側とも話し合ったほうがイイかと思うんですが、どうでしょう。
職人さんが分散してしまうのは、共倒れにもなりかねないし…
また、分けたままなら、差別化をきちっとしておけば、重複スレとかいわれても反論できますし。

うざかったら、これはスルーしてください。
750名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:37 ID:+McBGTv/
>>749
とりあえず、お向かいさんにも書き込んできましたので、意見を集めてみましょう。
意見がまとまる前にSSが投下されたら、諦めて現状維持ということでw

751674 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/08 15:56 ID:SmqS4JO4
>686の続き。

「さて…と。いったい…何をしに来たのかな? …………きゃっ!?」
耳元に息を吹きかけながら囁くアイリスさん。その手は私の胸と下腹部に伸びている。
思わず背筋がぞくりとした私は、腰を落としてアイリスさんの両手を捕まえ、そのまま前方に投げ飛ばした。
同時にアイリスさんの悲鳴が聞こえる。…………? だが、おかしい。
途中で急に軽くなり、アイリスさんが地面についた音がしないのだ。いったいどうして…?
「ひっ!?」
顔をあげた私は思わず、息を呑んだ悲鳴をあげていた。そこには、翼を生やして宙に浮くアイリスさんがいたのだ。
「まったく……。いきなり実力行使に出るとは大したものね。ま、そちらがそうならこちらも容赦しないわよ。
あなたが何者か、ゆっくり体に聞いてあげるわ……βγμεχψαλξ」
悠然とした表情でアイリスさんを見つめながら語りかけ、何事か理解できない言葉を唱えるアイリスさん。
その目は怪しく光っている。
私はすっかり混乱した頭で、それでも今の状況は危険だということを本能で感じ取り、ゆっくりと後ずさろうとする。
ところが恐怖のためか、私の体はピクリとも動かすことができなかった。
「うふふっ。動けないでしょ? でも大丈夫、怖いことなんて何もないわよ……んっ」
そんな私の目の前に、アイリスさんが優しく微笑みながら近づいてきたかと思うと、いきなりくちびるを奪ってきた。
「うんっ……んっ…」
さらに、口の中に柔らかいものが入り込んでくる感触がある。
それが、アイリスさんの舌だと気がつくのには、しばらく時間がかかった。
アイリスさんの舌は、そのまま私の舌を優しく絡めとリ、私の口中を蹂躙している。
「くすっ…もしかして、初めてなのかな? か〜わいいっ」
くちびるを離し、アイリスさんがひとこと。確かに雅幸さんとは毎日くちづけを交わしてはいるが、
こんな魂を吸い取られるような、刺激的なくちづけは生まれて初めてだった。
752674 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/08 15:57 ID:eOBw7oE7

私の頭の中は真っ白でアイリスさんに返事をする余裕も無く、
今の状況を、どこか遠くで起きている出来事のように認知していたが、
アイリスさんの手がゆっくりとスカートを捲りあげたとき、急に理性が戻ってきた。
「な! 何を…!」
反射的に叫んでしまう。だが体の自由が利かない私は、何をすることもできない。
そんな私を見て、嬉しそうにアイリスさんは微笑みながら私を抱えあげ、
ゆっくりとテーブルの上に寝かせながら、私の上にそうっと覆いかぶさってきた。
私はこれから起こるであろう出来事を想像して、震えが止まらなかった。
「あらら。震えてるの? でも大丈夫…。怖いことなんて何も無いのよ……んっ…」
そんな私を見て、アイリスさんは両手で私の頬を押さえて、優しく語りかけたかと思うと再びくちびるを奪ってきた。
「ん…んっ。固くなっちゃダメ…もう少し、力を抜いて……」
くちびるを離しながらアイリスさんが、さっきと同じようなことを言う。だが、今の私にそんな余裕などあるはずがなかった。

プチ…プチッ…

「ひゃっ」
エプロンを上までたくしあげ、ブラウスのボタンを外したかと思うと、アイリスさんの手がブラジャーの中に潜り込んできた。
くすぐったいような、微妙な感触に思わず悲鳴をあげてしまう。
「くすっ、ホントかわいい…ちゅっ」
「あんっ」
アイリスさんは微笑みを浮かべながらブラジャーをめくり、そっとくちづけをしてくる。
私は身悶えしようとするが、それも出来ずに、ただくちびるから声を漏らすだけだった。
753674 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/08 15:57 ID:rA/48X0J

「れろ…れろれろ……。ちゅっ…んっ…れろっ…れろれろ…っ……」
「はあ…あん…んっ……。ああっ…あん…っ……」
アイリスさんは私の胸を舐め回し、乳首を軽く吸い上げたかと思うと、舌を乳首に絡ませ小刻みに動かし続ける。
その優しい刺激と身動きが出来ないという状況で、私自身も興奮していたのかもしれない。
私はアイリスさんの舌使いに反応して、あられもない声を出し続けていた。
「くすっ…ホント、か〜わいい。感度も良好だし、ね」
「あ…あんっ」
舌を離し、代わりに親指と人差し指で、私の乳首を軽く摘まみ上げながら微笑むアイリスさん。
その妖しい微笑みに、頭の中で警報が鳴り響くものの、甘い刺激には抗えずに吐息が漏れてしまう。
「さ〜ってと…。それじゃ、本題に入ろうかっ。…あなたは何者で、ここにいったい何をしに来たのかしら?」
「きゃうんっ! わ…私は…河童の恵と言います…。ここには…雅幸さまに勧められて、お料理の勉強に…痛っ!」
人差し指で、私の乳首をピンと弾きながら体を起こし、着ている物を脱ぎ始めるアイリスさん。
同時に大きな胸がぷるんと震え、その存在を誇示していた。…何だか、羨ましいな。
そんな場違いな感想を抱きつつ、私は乳首から全身に伝わる快感をこらえながら、
正直に、今までのいきさつを話そうとした。だがしかし、その言葉も乳首に伝わる痛みによって中断してしまう。
痛みの正体は突然アイリスさんが、私の乳首に歯を立てたからだった。
「そんな表向きの理由はどうでもいいのよ。私はね、あなたがここに来た、本当の理由を知りたいのよ」
チロチロと乳首を舐めあげながら、アイリスさんは私に問い掛けてきた。…彼女が舐めまわすたび、乳首に痛みが走る。
かなり強く噛まれたから、切れちゃったのかも。それに何だか…彼女、口調が変わってきたみたい…。
「お…おも……」
表向きの理由も何も、私がここに来た本当の理由はそうなんですよ。そう言いたかった。
だが、恐怖と痛みと羞恥心と快感がないまぜになり、うまく言葉に出来ない。
「ほんっと強情ねえ。…女の子を食べるのは趣味じゃないんだけれども……っと」
私の態度に業を煮やしたアイリスさんは、ゆっくりと体を起こし、私のスカートに手を掛け、一気にずりおろした。
754674 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/08 15:58 ID:ad5iqRmt

「あらあら。ずいぶんと可愛いパンティを穿いているのね。いったい誰の趣味かしら?」
「あ…その…」
私が可愛いな、と思って買ったテレビアニメのキャラクター物の下着を見て、アイリスさんがひとこと。
特に誰の趣味、というわけでもないのだが、改めてそう言われると顔がかあっと熱くなる。
何を言っていいのか分からず、思わず口ごもってしまう。
「ま、いっか。こちらは…どうかなあ?」
「ひゃ…ああ…」
両足を大きく開かされ、ゆっくりと割れ目に沿って指でなぞられる。
胸とは違った、全身を駆け巡る刺激と快感に声が漏れる。
「くふふっ、胸もこっちも感じやすいんだ。もう濡れ濡れだよ♪」
「いや…いやあっ!」
アイリスさんの言葉に思わず反応し、抵抗の声をあげるが、彼女は嬉しそうに言葉を続ける。
「いやって言われてもねえ。このパンティぐしょぐしょだよ。このままじゃこのコも可愛そうでしょ? 脱がないと、ね?」
微笑んだまま、下着のキャラクター部分をつんつんと指で突っつき、ゆっくりと両手を下着の裾に手をかける。
「い…いや、いやああっ!」
「うふふっ。だったら本当のこと、話してくれてもいいでしょ? ね、悪いようにはしないから、さ」
私が悲鳴をあげると、半分ほど下着をずらしたところでピタリと動きを止め、私をじっと見つめながら妖しく微笑む。
「さっき…さっき言ったじゃ…ない…ですか…。私は…私は河童の恵…きゃあっ!」
途切れ途切れになりながらも、私は声を絞り出してアイリスさんに言った。
だがその途中で、アイリスさんは私の下着を何も言わずに引き摺り下ろした。思わず声が悲鳴に変わっていた。
「まったく…本当に強情なのね。ま、それでこそ私もいじめがいがあるんだけれど、ね」
「い…いや、いや…」
アイリスさんの目はまるで、猫が獲物をいたぶるような光をたたえていた。
私は、どうにか動かすことのできる首だけを振りながら、弱々しくつぶやくことしかできなかった。
755 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/08 15:59 ID:ad5iqRmt
…で、続きます。展開的に、これからどうすればいいでしょうか?
756仕切り屋:03/10/08 20:16 ID:dw6zRUUG
お向かいさんでは両スレの合併に3票、内容の差別化に1票入っています。
私個人の意見も合併です。
現代物と異世界物、ほのぼのとシリアス、分け方は色々あるかも知れませんが分けるメリットは少ないように思います。

でもって向こうで出たスレタイ案
「幽霊、妖怪、オカルト娘で(;´Д`)ハァハァなお話」


>>755
攻められるアイリスたんが見たいので、逆襲の恵がいいなあ。
河童には起死回生の一発、強烈な屁があるよ! (w
757名無しさん@ピンキー:03/10/08 20:18 ID:1vuJFa3W
そこで問題だ!この状態でどうやって窮地を脱するか?
3択――ひとつだけ選びなさい

答え1 ハンサムの恵は突如窮地を脱するアイデアがひらめく
答え2 雅幸が助けに来てくれる
答え3 逃げられない。現実は非情である



・・・・・・ごめん嘘。
758名無しさん@ピンキー:03/10/08 23:07 ID:fVPdQE8T
いじめ貫くに一票
759320:03/10/08 23:09 ID:3eBqFvcZ
>>757
恵「私が○を付けたいのは答え2ですが期待はできません・・・
朝に会社に向かった雅幸さまがあと数秒の間にここに都合よく現れて
アメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場して「待ってました!」と
間一髪助けてくれるってわけにはいきません
逆に雅幸さまもすでに苦戦しているかも(何に?)・・・」

答え―――B

        答えB

                答 え B


自分としては、合併に一票投じます。
760SS保管人:03/10/08 23:36 ID:2foy2LJc
合併するなら次スレはこんな感じでどうでしょう?
スレタイは向こうのスレの682さんのを拝借しました。

「幽霊、妖怪、オカルト娘で(;´Д`)ハァハァなお話」

幽霊妖怪天使に悪魔、ロボットだってエイリアンだって何でもOK!
人間以外の女の子にハァハァなお話のスレです。
オリジナルが多いですが、二次創作物も大歓迎!

<前スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】
  http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1047959652/
かーいいオカルト娘に(;´Д`)ハァハァしたい人の数→
  http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1041005671/

<関連スレ>
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
  http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061197075/
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ
  http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1004855813/

761名無しさん@ピンキー:03/10/08 23:44 ID:olr5SHB3
>>757
3、キボンヌ

俺は合併に一票です。
762SS保管人:03/10/08 23:56 ID:2foy2LJc
>>756の屁で逆転というのも面白いかもw

アイリスが一方的に責め続けて、バックから秘所に下を這わせようとした瞬間に…
毒ガス攻撃で体が痺れてしまったアイリスを、我慢の限界に来た恵が責め返すという感じで。

まあさすがに屁をされると醒めてしまうかもしれんがw
763H・K:03/10/09 00:00 ID:CWRUwozy
両スレ共にそれぞれ作家さんがいらっしゃるので、一緒にしてしまうメリットはないように思えます。

よって別々のままに一票。
764名無しさん@ピンキー:03/10/09 02:15 ID:wct29W8+
>>「幽霊、妖怪、オカルト娘で(;´Д`)ハァハァなお話」

副題はともかく、スレタイを見るとオカルト一色だな。
人外とロボの香具師らがスレッド一覧で迷うだろうな。

そして迷った挙句に次々と重複スレが立てられる、と。(´д`)ハァ
765名無しさん@ピンキー:03/10/09 03:12 ID:/HE83Gh3
>>764
ロボスレは既にあるだろ
766501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/09 03:45 ID:c3l0tutg
>732の続き

「何だか…遅いですね、皆さん。いったいどうしたんでしょう?」
翌朝、朝食を摂りながらキャスリーが言う。リックとレイナは部屋から出てくる気配はない。
ポールは昨夜は『帰る場所がある』と言いながら去っていった。

「う〜ん。そうですね…でも、そんなに慌てることもないと思うよ。……それより…」
「あ、おはようございま〜す。昨日は休めましたか?」
リュウは首を振りながら軽く受け流し、キャスリーに話しかけようとした。
が、そのときポールが入ってきて会話が中断される。同時に二人の視線はポールの左腕に注がれる。
何故なら、ポールの左腕には包帯が巻かれ、赤黒く染まっていたからだった。

「ど、どうしたんですか、その左腕? 昨日、何かあったんですか?」
陽気に挨拶するポールの左腕を取って質問するキャスリー。
だが、ポールはそっとキャスリーの手を払いのけ、椅子に座りながら言った。

「ああ、これですか。何ともないですよ。あまり気にしないでください。
…それより、お腹が空きました。あ、お姉さ〜ん、朝食ひとつくださ〜い」
あくまで陽気に振舞うポールだが、かえってその態度がリュウたちに疑念を持たせていた。
が、本人が「何ともない」と答える以上、何も言うことはできなかった。

「でもですね…リックさんたちはどうしたんですか?」
「ん…それが、まだ来てないんですね。別に何かあった、とか言うわけではないとは思うんですがね」
朝食に口を付けながら、ポールはリュウたちに問いかけ、リュウも肩をすくめて答える。

「あ、もう皆集まっていたんですね。これは失礼しました。リックさん、私たちも急いで食事を済ませないと」
「あ、ああ、分かったよ。すまないな、遅くなって。とりあえず、食べるもの食べたら部屋に集合してくれ」
と、そこにレイナが現れて、皆に詫びながら、背後にいるリックに向かって語りかけた。
リックはバツの悪そうな顔をしながら椅子に座り、食事を摂りはじめた。
767501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/09 03:45 ID:c3l0tutg

「さて…と」
朝食後、一同は部屋に戻ってテーブルを囲む。そこでリックが話しだした。

「とりあえず、結界を作動させる。…それが上手く効くかどうかは、実際に潜入してからのお楽しみってところだが…。
あとは誰が中に入って、誰が残るのか、を決めようかってところで昨日は終わったんだよな」
「あ…それなんですけれど…。結界を作動させたまま、全員が行動を共にすることは可能でした…」
リックの言葉にレイナが答え、一同は目を丸くさせている。

「へ? 確か昨日は無理だって…」
「はい…確かにそう言いました。でも、すっかり忘れていたんです。
方法があること、というよりも、最初からそういう手順だった、ということを」
ポールの言葉に優しく微笑みながら、ゆっくりと席を立ち、部屋の中央に向かって歩き出すレイナ。
立ち止まり、床に何やら模様を書き込み、その傍らに立つ。その手には昨日と同じくナイフが光っている。

「γεχψαβλμξ……かりそめの姿を持って、我にその存在を示せ…」
一同が固唾をのんで見守る中、レイナは何やら唱えていたかと思うと、手の甲をナイフで切りつけた。

ジュウウ… ジジジジジ…      パンッ

レイナの血が、床の模様に触れたと同時に、何かが焦げたような音と電撃が走るような音とが混ざり合い、
しばらくして、何かが弾けたような音がしたと思うと、模様の中央に子供が現れた。

「我、盟約に従い、汝に存在を示す者なり…我を求めし者、我に道を示せ……」
「εψαβχακ……汝に我に従う道を与える。如何なる時も、我の命に従え…」
「……心得た、主レイナよ。我は汝の命に従い、この世に現れる………」
「…ふう、ご苦労様。それじゃ、この魔法陣から出てもいいですよ」
「…仰せのままに、主レイナ…」
768501 ◆W/KpcIbe5Y :03/10/09 03:46 ID:c3l0tutg

「さて、皆さん。お待たせしました。結界の残った一ヶ所には、彼女にいてもらいます」
やり取りが終わった後、やっと一同を振り返るレイナと、子供を見て、一同は声を失った。
何故なら、目の前の子供は大きさは違えど、寸分違わずレイナと姿形がそっくりだったからだ。

「あ……あの、質問しても…いい? 彼女…何者?」
キャスリーが恐る恐る手をあげながら、もう片方の手で小さいほうのレイナを指差し、大きいほうのレイナに質問する。
疑問に思っているのはキャスリーだけではなく、全員が同じ表情をしていた。

「あ、彼女ですか。彼女はいわゆる異界の住人です。ま、今の世界では悪魔、とも言われますが…
彼女はこちらの世界では実体を持たないので、召喚した私の姿でいる、というわけです」
事も無げに答えるレイナを見て、多少引いた目で見ているリック以外の3人。それを見て、リックが口を開いた。

「……ここまできたら隠すこともない、か。実はレイナ自身、今現在の世界の住人では無くて、
いわゆる魔法の時代の魔道士だったんだ。だから魔術に関しては、下手な学院の導師以上の力を持っているのさ」
「なるほど…そういうことだったのですか。いや、それで何となく分かりました。
それでは、レイナさんも一緒に行動できるということは、向こうが魔法は使うことはできないけれど、
レイナさんは魔法が使える、という状況になるわけですか?」
「え…あ、いやその…。あくまで魔法に対する結界、ですので私も魔法を使用することはできません…ですが…」
リックの説明に、意外なまでにあっさりと答えるリュウがレイナに質問した。
レイナは視線を落として返事をする。このままでは彼女は戦力外だった。いや、むしろ足手まといにしかならない。
769501+つぶやき ◆W/KpcIbe5Y :03/10/09 03:50 ID:c3l0tutg

「ねえねえ、この小レイナさんとレイナさんってさ、離れていても意思の疎通ってできるの?」
「そう…ですね。遠くなればなるほど、その力は薄れていきますが…この街の隅から隅くらいなら、可能です」
「ふうん。そしたらさ、ボクたちが中に入ってから結界を解けばいいんでないの?
そしたら、向こうも魔法が使えるようになるかもしれないけれど、レイナさんも魔法を使えるようになるでしょ?」
「あ…」
「よし、そうと決まれば早速結界の準備をしようか。地図のこの場所に、昨日の布キレを配置すればいいんだな?」
ポールの言葉に一同が頷きあい、リックが結論を出した。

…で、続きます。


次スレの件ですが、自分は個人的には向こうのスレには行かないので、あえて別進行で構わないと思います。
今更統合することに意味があるとも思えませんので。
770名無しさん@ピンキー:03/10/09 09:39 ID:q2EO4CNa
>>769
このままだと重複だから、統合しようという話なのですが・・・。

とはいえ、お互いのスレで一番活動してる人が、どちらも乗り気ではなさそうだから、
あまり無理して統合する必要も無いのかも。
771名無しさん@ピンキー:03/10/09 13:14 ID:C6XsZhyu
>>770
むこうのスレの人間ですが、乗り気でないことはないんです。
ただ、>>760のテンプレ見て『人外』の範疇が広すぎる気がしたもので。
むこうはオカ板発祥で妖怪とか幽霊とかのオカルト系を扱ってきたんで
ロボとか獣人(ファンタジー)系の人外まで含まれるとちょっと違うんじゃないかなと。

実際のところ、こっちのSSはほとんどオカルト系人外がメインになってるようだし
合併するほうが他スレの住人にも迷惑がかからなくて良いと思うんですけどね。
772名無しさん@ピンキー:03/10/09 20:17 ID:hSELJggc
>>771
こちらは人外総合ということで、オカルト限定のあちらと差別化を図るというのはどうでしょう?
773名無しさん@ピンキー:03/10/10 00:12 ID:obEMmgo7
もう、>>760で新スレは立てますよ。
議論は平行線で、合併派と現状派の両方の言い分がもっともですし。
このまま待ってたら職人さんが逃げてしまう。
774名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:24 ID:WcniXx+h
とりあえずあっちのスレが移行するときまで問題先送りとして、
合併はせずにこのスレだけの継続スレにした方が良いかと。
775名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:32 ID:obEMmgo7
では立てますので即死回避の支援ヨロ
776名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:36 ID:obEMmgo7
【妖怪】人間以外の女の子とのお話3【幽霊】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065717338/

立てました。
777名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:49 ID:QFvFw2Cr
2get
778名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:53 ID:sUKSNq0G
>>777
プッ
779名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:55 ID:QFvFw2Cr
間違えました…
777get
780名無しさん@ピンキー
次のスレ移行までには合併案を審議できるかな?