香り高き死臭漂う短編GJ
さ、最近どうしたんだ?天変地位の前ぶれか?
春がきたかもしれんね。
やっぱイイワァ〜〜〜〜
ひさびさに来たら新作が・・・!!
やっぱ5の効果かね?
もっともおれはプレステ2なんてもっていないセガ信者だが・・・OTL
とたんに動きがなくなったな
らしいと言えばらしいが・・・
937 :
暇人:2005/05/26(木) 16:31:38 ID:GXwzTLRg
どんよりとした、油絵具の樹脂を絡めたような、黄色い月光だけが、
小さな明り取りの小窓から降り注ぎ、彼と彼女の間の石畳に投げかけ
られる。
その小さな光溜りの影の部分に、カルマール公の半身が映し出されて
いた。
グリシーヌの爛れた頬を寧ろ愛おしげに愛撫し、つぅとその手は彼女
の細い首筋を伝い、鎖骨の辺りで留まる。
くっ…とグリシーヌは眉を顰め、その屈辱に耐えていた。
「…世界は変わるべきなんですよ。偽善と欺瞞に満ち満ちたこの世界
よりも…喩え闇の領分に属そうとも…真実の世界へ、ね」
ふと、デニス・ド・カルマールは自嘲するかのように、頬を歪めた。
「ふふ、少々お喋りが過ぎましたか。グリシーヌ嬢、貴女には選択肢
を与えましょう」
先ほど、デニスにより加えられた暴力という陵辱は、グリシーヌの内面
に静かに澄んだほどの明哲さを与えていた。
見た目は、没落貴族の三代目のような、ほっそりとした優男だが、この
デニス・ド・カルマールという男…いや、人間では無い何かは、化け物
である。
この当たり前の認識と共に、グリシーヌの脳髄は必死に策を練る。
…まだ、今はまだ…。
コクリコや花火に今現在も加えられているあろう、陵辱と苦しみの
数々。
自分の事ならば、まだ耐えることも或いは、苦痛に屈服し、死を選ぶ
事も出来たかもしれない。
だが、グリシーヌは…忘れては居なかった。
938 :
暇人:2005/05/26(木) 16:32:10 ID:GXwzTLRg
あの日、交わした大神との約束を。
彼がパリを離れ、鉄道で陸路、南仏のマルセイユへと向かい、
帰国の途に付く前日。
彼女と大神は、送別パーティの乱痴気騒ぎを抜け出し、シャノワール
界隈を、言葉も無く、歩いていた。
街灯が二人の影を大きく引き伸ばし、どこからか犬の鳴き声が聞こえ
て来る。
どちらとも無く、ぽつりぽつりと言葉を交わした。
おおよそ、男女の間で交わされる言葉でも無かったが、大神の想いを
グリシーヌは知っていた。
…選ばれたのは…花火か、と。
それでも消せない慕情が彼女にはあった。
大神は言った。
彼女達に何かあった時、そして彼らが守り愛したパリの街が
危難に有った時、彼は必ず彼女達の元へ戻ると、そう約束して
くれたのだった。
大神隊長…今が、その時なんだぞ。
グリシーヌは小さく、呟いた。
希望がまだある以上、死ぬわけには行かない。
このメフィストフェレスめいた、小男に屈するわけには行かない。
そう決心すると、意外にも心が軽くなるのを覚える。
「分かった。貴様の話を聞こう」
静かに、グリシーヌは口を開いた。
939 :
暇人:2005/05/26(木) 17:09:32 ID:GXwzTLRg
腐臭と人の悪意の闇が一時でも払われる瞬間がある。
サンテ刑務所にも、等しく朝日は生と美を誇示し、巴里の街を
照らし出す。
薄霧も晴れ渡る頃、モンマルトル界隈も露商達の呼び声で、日
常が又、1日始まった。
ふん。
そんな庶民の日常すらも苛立たしげに、ロベリアは早足でその
界隈を歩きぬける。
結局、庶民というものは支配体制が如何に変わろうとも、その
日常性への回帰の力は、寧ろ力強かった。
表向きは王家に連なるカルマール公が主催する傀儡の議会の元、
その政治体制は英国や独逸等、列強の承認を受け、偽りの繁栄
を維持していた。
かぶりと、露商から失敬したリンゴに噛り付き、二口三口で飽
きたかのように、ぽいと路上に食べかけのリンゴを投げ捨てる。
巴里の路上は常に、他人が遺棄したものにより生業を得ている
階層の人間が存在する。
そのリンゴも瞬間、既に無くなっていた。
ロベリアは不愉快だった。
コクリコの陵辱をせせら笑い、あの小生意気な花火をも
裸体で放置し、下賎の者の慰みものになるのを高みの見物
と洒落込み、彼女の心は満たされているはずだった。
懐はカルマール公より得た、金子で今まで以上に暖かい。
…それでも、彼女の心の何処かでは、ぽっかりと埋められな
い穴が空いている。
940 :
暇人:2005/05/26(木) 17:09:54 ID:GXwzTLRg
「…ふん。馬鹿馬鹿しい。ま、そろそろ潮時か」
呟き、人ごみを押し分けながら、彼女は巴里公証役場へと
向かっていた。
そこで、巴里市民権を捨て、新大陸…既にそう呼ばれなく
なり久しい、亜米利加へと渡る手続きを済ませ、一両日中
にこの仏蘭西とはおさらばする予定であった。
公証役場に付くと、守衛と一言三言言葉を交わし、手続きの
ため、個室へと誘われた。
ぎいと古い建物特有の鈍い音を立てながら、扉を開く。
「ロベリア様ですね。どうぞ、お掛け下さい」
如何にも役人といった男が、デスクから顔を上げ、彼女に
ソファを進める。
ロベリアはこういうタイプの男性が嫌いだった。
雇われたとは言え、カルマール公も大嫌いだった。
ま、これも仕事のうちさね。
そう思い、ロベリアはどっかりと腰を降ろす。
「話は上の方から伺っております。手続き自体は直に済み
ますので、少々お待ち下さい」
「早めに頼むよ。こっちはそんなに暇じゃないんだ」
ロベリアの言葉に苦笑し、役人は書類に記載を始める。
何回か、ロベリアへの口頭試問があったが、それもじきに
終わりを迎えた。
941 :
暇人:2005/05/26(木) 17:10:14 ID:GXwzTLRg
何故か、役人の男は上機嫌で、ロベリアの方をちらちらと
伺っている。
煩い男だ。
ロベリアは睨み付け、内心の空虚さを誤魔化した。
「これで手続きは完了です。どうぞ、これが身分証明書と
旅券です」
役人の手から奪い取るように、ロベリアはそれらの書類を手にし、
部屋を出ようとした時、役人が呼び止める。
「あ、少々お待ち下さい。…これは…個人的な事なのですが…」
恥ずかしそうに、男は俯きながらも、唇は笑いの形に歪んでいた。
「この前の祭日に開かれた、カルマール次官による公開処刑なん
ですが…私も例に漏れず、家族と出かけましてね…」
「それがなんだ。私には関係無いね」
すげなく、ロベリアは扉のノブをまわし、部屋を出た。
その背後から、男の高揚した独り言が、彼女の背中に突き刺さる。
「…下劣な見世物とは思っていたんですけれどね。しかし、救貧の
ために尽くしていたあの修道女が反国家行為に手を染めていたとは、
いやはや…世も末ですなぁ。しかし…くくっ…忘れられるわけもあ
りませんでしてね。ロベリアさん、次も又期待していますよ」
振り向かぬまま、ロベリアはぺっと唾は床に吐きつけ、乱暴にドア
を閉めた。
暇人の何を尊敬するって、ロベリアの使い方がうますぎるところだよな…
ロベリアの葛藤がよく描かれてますね。
Xの発売まで残り一ヶ月程度になったが、諸君らは誰に食指が動く?
設定上抜群の能力を誇るであろう、ラチェット。
あの肉は上質でしょう。美味そう。
946 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 23:15:11 ID:pjdNMqQG
大神のいないサクラ大戦なんて、ありえん。
だから、Vはスルー
萌え的にも、このスレ的にもラチェ公。
…未だに、彼女も攻略対象であることをお祈り中。
948 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 17:41:39 ID:tRH1XCCN
Xは一応購入はするが、全員クリアまでするかは疑問だな。
しかし、相変わらず悪役に華が無いな。
よりによって信長だの出すとはプレイヤーをなめてるのか?広井??
しょせん脚本はばかほりが書いてるんだから、
サクラシリーズの敵役なんてどれもたいしたことないやん。
…まあ、サクラ3ほどの惨状にならなきゃいいや。
そろそろ次スレ立てるか?
エリカ100g600えんじゃないです! あたりのタイトルで。
スレタイはそれでよろしいかと。
でもそんなに慌てなくてもいいんじゃね?
ここって、dat落ち判定ってどれくらいからだっけ?970くらい?
そうですねぇ。
そろそろ時期が来ました。このスレも長持ちしましたね。
X予約してきた。
個人的には昴なんかがこのスレの趣旨に合うと思うが少数派かな?
今一性格とかわからないからね。
やはり喰い甲斐のあるキャラでないと。
喰い甲斐って・・・
このスレならではの言葉だなw
なんかワロタ
何せ人外の噂もあるからね。
本編プレイしてみないと何ともいえない。
来月の今頃は賑わっているといいな。
ジェミニの尻肉なんか美味しそう。
ラチェット攻略可能決定記念保守
>>958 マジでーー(゚∀゚)ーー!?
俺も嬉しさのあまり保守
ジェミニ、見る感じでは足の肉が美味そう。
よく鍛えこんである感じでタップリ肉汁が出る印象。
>>958 本当ならサクラ初の年上の女性相手プレイだな。
この前のファミ通で発表してたよ。
「専用ENDあり」という表現ではあるけど。
ただ、ラチェットルートへの突入は結構大変らしい。
ぬるぽ2話でメルシー電撃拷問されてたね。ただ、あのOVAシリーズは
ゲームとは関係ないものと思いたいが…。
悲鳴は貴重だよ。
俺はまだぬるぽ見てないけど。
此処の住人は歴史上の処刑や拷問に詳しそうだけど何が好み?
次スレはどうする
テンプレ的には今のままでいいの?
いいと思うよ。
しかしXは猟奇的妄想に著しく欠けるシリーズだな。
何もネタが浮かばない…。
職人さんには是非とも頑張って良作を願いますよ。
浮かばなければ無理に捻り出さんでも。
第5話までオワタ。感想
ジェミニ、まぁまぁ美味そう
サジータ、喰う気にならぬ…
リカリッタ、興味なし。殺したい
昴、いまいち美味そうじゃない…
ダイアナ、結構いけるかも
ラチェット、喰いたい
現時点でこんな感じか
バイオハザードのゾンビ日記じゃないんだからw
肉待ち喪主
974 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 22:12:33 ID:a8xERtkP
ジェミニは、エリカの約100倍ぐらいの価値があるって?
棒に短し襷に長し
新スレではスレタイをさっぱり変えてみてはどうか?
「大河君、100グラムいくらかしら?」←ラチェット風
とか。
ラチェットと大河の二人だけ妙に美味しそうな匂いが漂ってるね。SS見たい。
けれどどっちかが片方を殺すというシュチュエーションは勘弁。
今回のXは猟奇趣味者には手が伸びない代物のようだね。
誰もSS書こうとしない。
まあ、もうちょっと個々の中で熟成させてから、かなあ。
今回のキャラは濃すぎて食指が動かぬ
980 :
名無しさん@ピンキー:
昴は萌える