かーいいオカルト娘に(;´Д`)ハァハァしたい人の数→

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
前スレの容量を使い切ったので新スレ建てました。
このスレは幽霊、オカルト系な幼女、娘、女性にハァハァするスレです。
エロSSとエロ画像を常時募集。
創作も収集もお構いなし。

前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1025622358/
2名無しさん@ピンキー:02/12/28 01:16 ID:z3gaM/MG
関連サイト

画像付き炉霊ストーリーサイト
http://muvc.net/hinatasure/occult.html
これまでのSS&画像補完サイト
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/5973/
3あぼーん:あぼーん
あぼーん
おにいちゃん、遊ぼう・・・
おにいちゃん・・・
         ,.,;-'''''''''''''ー-、
        ,:''~:::::::::::::::::::::::::::ヽ、
         j';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; i
       j;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
      j;;;;;;;;;;;/ノノjji;;;i 、;;ヽ;;;;;;;;;i
      |;;;;;;;ノナナ、リ ハ‐ヾ ヘ, ;;;;;;!
        i'''ヽ|,'て:j    '!::)` j '~ヽi
      !.   |;ヽ、  、.'.,  ノ;|,,  };|
      !  |;;;!;| `!ー-- '/ |;;;|  !;!;
     ji、 |!;;|ト,. ~`i ナ /;;;;j   ,';;;i'
     ||`、 | ;;|`、  !j' .j/;;/  イ;;;|、
      ||;;;;! ' ;j | !.  ・ i '|;|  j;;;j|
     | |;`i,  !  ヽ ・ | ||  |;;;;リ
       |||;;;ト `  | ・ j │  };/ノ
      川j.!     | ,、!     |リノ
      ノ~`i    レ'=v    (
   ,,..-''~  ノ     |,ュ..|    `iヽ、_
 ,.-'"    ,.,.rr''''ー-、!_,,ノ'~,`i^!m  `''‐-、
r'   _,,..-‐‐' ' '‐'''~~~ ̄ ̄ ̄~~`'''''ー-- 、_ヽ
新スレになってますね
落ち着いてくれると良いんだけど・・・
1乙カレー
ところで昔ここの本スレといわれてたスレに久々に勇者が現れたよ
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1024215033/764-765
6名無しさん@ピンキー:02/12/29 00:40 ID:TA4xEPmq
>>5
 いいシチュエーションやなぁ。
 さわやか鬼畜、怯える少女。
 一度は逃げたものの、次の晩には恐れと期待でドキドキしつつ現れる、と。
 部屋の明かりを点けていると見えないけれど、照明を落として真っ暗にすると、少女の姿がぼんやり見えてくるとかしそう。
7名無しさん@ピンキー:02/12/29 21:32 ID:Y+zNyeog
まさに>>4のAAのシチュエーションだ…ウラヤマスィ
ところでこのスレで実際幽霊に合ったことある人って何人いる?
            ;、
            `i      おにいちゃん・・・なにするの?
             |          __
                |     ,.-‐'''~ ̄    ̄~`''ー、
 i !            |   ,/;;;;;;;;:;;;;:;;;::;::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
  !i          r-!  / ;;;;;:'',フノ/ノハ;;;;イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.
  |          _ヽ、) |;;;;/ ''__ ̄  ! ''wH;ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;!、
  ミ!、         i_~`')   !;ノ '7;;;;ン    ゥ;;,、,ヾ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
  冫ヽ、    ''‐-- 二!.、__i'    '~     ' 、:;ノヽ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|''ー----、
  ノ j  `''ー--  ,,,,,ヽ- ' |   ,-、        j;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j,,...     ~`''ーi
!-'-―|           ) !,   ` '       j;;;-,;;;;;;;;;;;;;j            {ヽ--''
.!   |          }!-''`┐   ,-、     /;;;;/ノ;;;;;;;;;;;;j ,,,..-―'     :!
..!‐‐'''''i           !ヽ‐‐=`''' ̄  `ー 、 -|;;;;'";;;;;;;;;;;;;j '~       /
..!ゥ---|               i `、    ____,...----‐'―‐-、;;;;;;;;ヽ,_'''' ̄ ̄ ̄ ̄
..!     |           |  i`~~''" ヽ、       ヽ;;;;;;;;;;;;; ̄`ー-、
...!    |            |  !、     `ヽ       |;;;;;;;;;`―---、`i、
 !     .!             |  '              j;;;;、ヽ;;;;;ヽ  `i;i
  i    |            |  ,,,,__,,,,,,,,、_       ノ;;;;;;;j `i;;;;;;i  ノノ
  ヽ    |           V'" - '",,.-‐'' ~`、 ,... -―'"__ノ  ノ;;;ノ
   !,   |           )     ,.-‐'''''`'ー、'''''""  /,;;r‐'
   !,  |            ノ      ,,.. -―--'     V `j
    !、 ヽ、         ,-"     ,.-'"  ‐―--、
    !.―‐ヽ、__,-''"    ,. -''~
                       _,,.-'''''''''''''ー-.、.
                     ,. ''´        ``'‐、
              (      ,:'      /l /l    `:
              ヽ    :'    ///ノ ノ l     `l
               )   ll  /-、/ノ;-−`、    |
             /     |  l γ;;、   ,.ィ;;;、ヽ    |
            ( ⌒ヽ    ヽ l _.|;;;)  _(;;;」 |`ヽ ) l    ヽ
             ゝ__ノ     | | ″ '_____, ″ |‖ノ  |      )
                    iリ ヽ、  ` '   ノ ノ   |    ノ
                    ノリ |  `‐┐‐‐'  | /   ト   (_@_)
                   (| | |/| | ノ _,..-''"`、  |
               人人人  ヽ-'"//_,.-"  _,.-''"-、.
             <      __,:' /,:'   _,.-''",.''"  `、     こ
         __   <  ,: ' 、つ ゝ ヽ_、_  ,r'゙        |     れ
 ___      ,:' |     i´⊇( //  ヽ`l/゙    /     |   お 以
 \ ̄ ̄⌒"   |    l, )´ (     ヾ、   /     /   兄 上
  |         |     |  ノ|_|`ヽ、.._  |\ /      /    ち 邪
  ヽ  <1> <1> >ミ  人  | | ̄ ヽ  /  ゙゙'ヾ    /     ゃ魔
  彡ヽ ヽv---/ /   / ヽ/|  l   `、/        /`丶、  ん す
    `、  ヾvv 人   / / /  l__| ノ        / / |  死 る
    |ヽ    ノ `ー-/-=/  /   \        / ヽ/  |  ん な
  ゴ l l    ノ       /  /     `、        `、 ノ  じ ら
  ラ ヽ/   ノ       /  /      `、        V   ゃ `
  ァ ∠           /   l       `:、      /   う
  !  `:、      ヽ  / /|         `:、   /     か
       `:、  /  ヽ/`レ  |          `:、/ |      も
         X ,.ー''"""  ヾ巛|              |      よ
        / /\ ヽ     `、._           /      ?
        ( 丿  \ `、     l ``┬-、___,,.-−''"´/
             l  l      l   l         /
             l  l       l   l        /
             ノ 丿     l   l       /
            ( ノ       l   l      (
>>10-11
              ,. - ───- 、
             ,..'´          `ヽ、
          ;:"   ,. ,.  - 、      、
         /   / /    ヽ     ヽ
         /    / /      ヽ ヽ  ヽ
        i   /.  |    i   |  |  |
        l   i  |.l    ll   |  |  |
         l   l,,,,,,,| |,,,,,,,,,| |,,,,,,,,,||,,,,,,,|  |
        ヽ  l            |  |
         ヽ/! ,,    、      、|  |
           | ヽ、  ー─   ,/ |  |
           |   i゙'' ,- ..,,_,. :-'i゙   |  .|
           |  | ;',. ,.ノ   ヽ、_ |  |
           |  |,.‐'T´     ,ノr-,`7、 |
           | /´|   `'ー─.' ´V゙ ,ムi゙ ヽ
            | l  |   ,. -─゙' ,r‐; ,|  i
             | ! .|   (_ , -ッ `''゙ 、|.  l.
            | ! |       /  ,i、 |   !
             |  i. |     l  ,/ ヽ |   ,!
             |  l,.|       'ー'   `|  ,!
            |   | ,.-.          | ,!|
             |   |,/ /        |, ! |
           |  |' ,/,. -‐-、       ';.! |
             |  |、 '゙´ _,.. - '        ゙! |
           |  | ,! `''゙ー 、       f゙ l
             |  |',゙ ヽ,.、_ ヽ        ゙l,l
          |,,,,| i i, ヽ `゙'''゙    r-、  .l,,|
               |,ノ ヽ._j  _    l  l. /^!.i,
13名無しさん@ピンキー:02/12/30 19:23 ID:G9sh+ZN3
新スレお疲れ〜。これでウザいのがいなくなってスッキリした気分で新スレ&新年を迎えられるな。

このスレの皆、特に前スレの72と229、煽ってすまなかった。
俺が追い出したかったのは206一人だったんだ。

あんなスレの空気読めないヤシいらないしな。これで昔みたいにマターリした気分で過ごせるだろ。
皆、協力してくれてありがとうな。
14名無しさん@ピンキー:02/12/30 19:32 ID:/iqkECH1
>>13
ホントはまた荒らしに来たんだろ?

以降放置。
15前スレ229改め間違った霊究者:02/12/30 22:31 ID:ARG70DKR
 前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1025622358/716-720
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1025622358/776-779
の続き

「ふぅ、んっ、ん?。マナブよ、わらわの背中になんだか熱くて柔硬いモノが当たっておるのだが、何なのじゃ?」

 あぐらをかいた僕の上、火照った身体の冬将軍サマが、息を整えながら疑問を漏らす。
 まだ自由にならない身体の唾液や涙を拭いてあげながら、どう答えたものか思案する。
 身体を拭かれる冬将軍サマは気持ち良さそうだ。目を閉じ恍惚とした表情で僕に身体を任せている。
 言葉で説明するより目で見てもらった方が早いだろう。冬将軍サマの細い身体のわきの下、白い脚のひざの裏に腕を回し、ひょいっと抱え上げる。

「今、説明いたします。こちらにお移り下さい」
「おおっ、これは楽じゃ♪」

 冬将軍サマは僕の首に腕を回し、足をぶらぶらさせながら歓声を上げた。
 楽な姿勢を取れるよう、シートに横たえた。が、首をかしげて起き上がる。

「この姿勢は落ち着かんのう。こうか?、こうかのう」

 シートに腰を下ろしたまま脚を組んだり開いたり、僕の目の前であられもない姿を披露する。
 試行錯誤の末に冬将軍サマが気に入った姿勢は、開いた脚を組んであぐらをかく、という物だった。奥の大事な所が見えるのもお構いなしだ。
 自分の姿勢に満足した冬将軍サマは、目の前で膝をつく僕の股間を覗き込み、首をかしげる。
 その視線の先には、膨らんだ僕のモノがそそり立っていた。
16間違った霊究者:02/12/30 22:31 ID:ARG70DKR
「んー?、これはなんじゃ?」
「これが、熱くて柔硬いモノ、人間男性の生殖器です」
「ううむ、なんだか曲がった棒じゃのう。先っぽが膨らんでつるつるしておる。ん?、生殖器?」
「はい。人間には男女の性別があり、自己複製の役割を分担しています。男性には女性の自己複製器官に遺伝情報を送り込む器官が存在し、僕のコレが男性性器です」
「ふぅむ、これはわらわには付いておらんのう」
「それは、冬将軍サマが女性だからです」

 僕のモノを見つめながら、自分の同じ場所を指で探っていた冬将軍サマは、はっとなると上目づかいに僕を見上げる。
 その表情は驚きと困惑で彩られていた。

「わらわが、女性?」
「そうです。冬将軍サマの身体は女性の物です。コレを受け入れるための器官が存在します」
「そうか。本来監察体としてのわらわには自己複製能力は無いのじゃ。自分の性別など考えたことも無かったのう。わらわの身体の、どこにあるのじゃ?」
「教えて差し上げます。お身体に触れさせてもらいますので、脚を大きく開いていただけますか?」
「うむ、分かった。触れるがよい」

 シートに腰を下ろしたまま、脚を大きく開く冬将軍サマ。
 その脚の間に割り込み、冬将軍サマが自分の秘所を観察できるよう、脚をつかんで下半身を持ち上げる。
 閉じた秘裂の左右に手のひらを置き、そのまま押し開く。
 二人分の視線が注がれる中、白い肌の中にピンクの秘裂がしっとりと花開いた。
 わずかに着色して盛り上がった土手の間、中心を隠しきれない未成熟なヒダは、上で繋がり性核を包み隠している。
 その未成熟なヒダの内側は湿り、ピンクの秘肉をてらてらと光らせていた。
 そこに在るはずの尿道と膣の開口部は秘肉に埋もれ、ぱっと見た目には見分けがつかない。

「これか?、なんだかくちびるみたいじゃのう。これがどうやってマナブのモノを受け入れるのじゃ?」
「では、見ていてください」

 開いた秘裂の中心、最も湿っている入り口を探り、小さな円を描くようにゆっくり人差し指を埋めていく。
 さっきの口とお尻への刺激で興奮した身体は既に濡れ始め、容易に指を受け入れる。
 中は熱くぬめり、思っていた程の抵抗も無い。冬将軍サマの表情を盗み見れば、そこに苦痛の色は無く、興味と興奮で彩られていた。
17間違った霊究者:02/12/30 22:32 ID:ARG70DKR
「おおっ!、わらわの中に、あんなに深く入ってしもうた。マナブの指はすごいのう」

 目の前の、自分の身体に異物が侵入する光景に驚きを隠せず、自分の秘所を見つめて感嘆する。
 しかし、中を指でかき混ぜられながら、首をかしげて疑問を漏らす。

「ん?、さっきのお尻程は気持ち良くないのう」
「では、これでどうですか?」
 
 膣に埋めた人差し指を中心に、親指は後ろの会陰に、中指他は帽子を被った性核に軽く押し当て、円を描くように撫でまわす。

「はうっ!、ぅう、んっ!」  

 秘所を包み込む手のひらは、性感帯を上手く捉えられたようだ。
 冬将軍サマは眉根を寄せて目を細め、半開きの唇からあえぎ声を漏らす。開いた脚がピクピク痙攣するのがわかる。
 追い撃ちを掛けるべく左手を腰にまわし、背中から尾てい骨にかけて、五本の指先全てを使い、ピンポイントに性感帯を探る。

「っっ!、ひゃあっ!!」
「ぐぇ」

 冬将軍サマの嬌声が響くと同時に膣がぎゅっと締まり、開いていた脚が急に閉じられ僕の首を挟み込む。
 秘所に当てられていた手は太ももに挟み込まれ、それがさらなる快感を生んで、脚を痙攣させる。 
 一度感じ始めた身体は僕を放そうとせず、ぎゅうぎゅう締め付け拘束する。 
 痙攣する脚に首を絞められ、利き手は冬将軍サマの中に咥え込まれ、左手一本では抵抗出来ない。
 首を閉められ遠のく意識に、大きなあえぎ声が小さく響く。

「あーっ!、あっ、はあっ!、ひぃっ!、いいっ!!」
18間違った霊究者:02/12/30 22:32 ID:ARG70DKR
 僕の身体を脚で挟み込み、ビクビク腰を震わせていた冬将軍サマだったが、しだいに力を失い、失神寸前の僕を解放する。
 秘所から指を抜き取ると両手を腰にまわし手を添え、脱力した身体をゆっくりシートに横たえた。
 脚は大きく開かれたまま、露出した秘裂はヒクヒク蠢き、虚ろな目は車の天井に向けられている。
 紅潮した胸は荒い呼吸と共に上下していたが、それが収まるにつれて瞳に理性が戻ってきた。

「はあ、はぁ、ふぅ、ふうーっ。なんじゃ?、わらわは、どうなったのじゃ?」
「性器への刺激に、脊髄反射で脚が動いたようですね。どこか痛くはありませんか?」
「はぁ、大丈夫じゃ。なんだか、自分が自分で無くなったみたいで、ちょっと怖かったのじゃ」

 涙目になり、不安そうな表情を見せる。

「大丈夫ですよ。このように反応してしまうのは、生殖し、子孫を残すのに有利になるからです。怖がることはありません」
「そうなのか?、わらわの個性情報が失われたりはしないのか?」
「はい、冬将軍サマの人格と、身体を反応させる神経系は、独立しています。安心してください」
「それは良かったのう。だったら今度は指ではなく、マナブの生殖器を入れてくれぬか?」

 身を乗り出し、興味深々でさらなる行為をせがむ。

「生殖器の結合には、冬将軍サマのお身体はいささか未成熟です。無理をすると苦痛が強いかと思われます。二、三年待った方がよろしいのでは?」
「苦痛?、生殖とは気持ち良いものではないのか?」
「もちろん気持ち良いものです。そうでない者達は繁殖出来ずに滅びました。しかし、未熟な身体では慣れるまで時間が必要です。すぐには良くなりません」
「わらわは未熟なのか?。それではなおさら早く慣れねばならないではないか。ひとつ、口で試してみるかのう」
「えっ?、あっ!」
19間違った霊究者:02/12/30 22:32 ID:ARG70DKR
 すっと伸ばされた冬将軍サマの白い手が、膝立ちになっていた僕のモノを捕まえる。
 そのまま僕の下半身に覆いかぶさると、小さな口を開いて、僕のモノを咥え込んだ。

「ひっ!?、うっ!、痛っ!」

 いきなり下半身から電気が走る。足から力が抜けてその場に座り込む。背筋がぞわぞわして、一瞬、頭が真っ白になる。
 歯をたてられたのか、敏感なそこから痛みが走り、現実に引き戻されて我に返った。
 気が付くと刺激は止んでおり、自慢そうに目を輝かせた冬将軍サマがこちらを見上げていた。

「見たか、マナブ。わらわの口には、マナブの生殖器がちゃんと収まったぞ!」
「はっ、歯はたてないで下さい。痛くて、それも傷付いてしまいます」
「んっ?、痛かったのか?。これではどうじゃ?」

 両手でしっかり捕まえた僕のモノに顔を近付けると、敏感な先端に鼻先を押し付け円を描くように数回ぐりぐり回す。あるいは頬を擦り寄せ、唇を擦り付ける。
 その行為は愛しそうに、可愛がっているように見えた。
 悪意の無い行為とは言え、される僕は堪らない。腰を反らし、目を閉じて、まるで少女のようなかすれ声を出してしまう。

「あっ!、あうっ、ひっ!、いっ!」
「ん?、マナブ、変な顔をしておるぞ」

 声をかけられ目を開く。
 自分の下半身に視線を向ければ、僕のモノの先端に舌を這わせつつこちらを見上げる冬将軍サマと目が合った。
 白く細く柔らかい指に自分のモノが握り締められ、その先端を年端も行かない少女の口で愛撫されている。
 恥ずかしい所を見られている事実とその光景は僕の精神を興奮させる。身体への刺激と相まって、身体の深部から熱い奔流を噴き出させようとしていた。

「あっ!、あのっ、ふっ、くうっ!、出ますっ!」
「ん、何がじゃ?。おっ!?、何じゃ?、急にマナブの生殖器がびくびく動き始めたぞ」
「あうっ!」
「いっ!、ひゃっ!?」
20間違った霊究者:02/12/30 22:33 ID:ARG70DKR
 急に脈打ちだしたモノに驚いた冬将軍サマは、口を離して正面から覗き込む。その顔面に向かって熱い白濁液が噴きかかった。

「ひゃっ!、何じゃっ!?」

 顔にかかる精液に驚いた冬将軍サマは、逃げ腰になりその場にしりもちをつく。それ以上の逃亡は後部座席の背もたれが許さない。
 シートにへたり込んだ冬将軍サマの身体に容赦なく白濁液が降りかかり、顔や胸や腹を汚していく。
 噴出が収まる頃には白い身体は白濁液にまみれ、筋になって流れる精液は身体を伝って幼い秘所をすら汚していた。

「なっ、何なのじゃ!、これは。うっ!?、口に入ったぞ!?。あう、変な味がするのじゃ」
「すいません、すぐに拭いて差し上げます。これは僕の遺伝情報を女性に移せる形にした物です」
「なに?、マナブの個体情報なのか?。そう言われれば、けっこう甘美な物じゃの」

 冬将軍サマは唇の周りに付いた精液を舐め取ると、胸や腹を汚す白濁液を指で拭い、そのまま口に運んでしゃぶり、味わう。
 あまり上品とは言えない行為でありながらもその姿は魅力を失わず、むしろ扇情的な魅力を溢れさせていた。


続く

 今のところ、だいたい週一で投稿出来てますが、いつまで続けられるか……。
 前スレで指摘されたように薔薇の国の子爵殿下のイメージが濃くなっています(汗
 
>>8
 日本有数の霊場に夜釣りに行ったりする自分ですが、霊との遭遇は無いですね。
 実際に遭遇したらガクガクブルブルになりそうです。
2172:02/12/31 21:07 ID:R5SwdeVY
>>1 おつかれ〜

>>15-20(霊究者サマ)
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
冬将軍サマの口調としぐさに激しく萌えるっす。
イヤらしい事と認識しないで行為及ぶとこなんかもう(;´Д`)ハァハァ
2,3年待っちゃうんですか〜(オイ

>>8 
漏れがよく釣りに行く港は、ちょっと前にバラバラ死体遺棄があって
首だけが発見されなかったといういつ出てもおかしくないとこだけど
そういう体験はしたことないです。
実際に体験したら怖くてオカ板とかにも出入りしなくなるだろうな。
でも>>5みたいな体験ならしてみたい…
明けましておめでと〜

>>間違った霊究者 さん
(・∀・)イイイイイイイイイイイ!!!!
何も知らない冬将軍様に手取り足取り教えてる所が!!!!!
このやり取り・・・もう最高です


やっぱり実際幽霊に合う人って少ないみたいですね・・・
俺んちって何か霊の通り道になってるらしいし
俺は時々家の中で変なの見るくらいですね・・・


じつは>>12のAAは実際家で見た幽霊だったりする(w
23間違った霊究者:03/01/02 17:57 ID:4u1pQycM
 明けましておめでとう、感想ありがとうございます。
 エロで萌える前提に、エロく無くても萌えるキャラクターは必須な感じですね。

 金縛り体験なら少なくないんですが、どうも睡眠無呼吸症候群くさくて、別の意味で恐怖体験(汗
 枕を代えようと思ってます。

>>22
 オカ板住人の方はひと味違いますね(汗
24名無しさん@ピンキー:03/01/04 02:21 ID:3ihC2JYo
>>霊究者氏
お疲れ〜。
相変わらず情景描写やキャラの描き方が巧みで萌え萌えです。
特に、個々の行為について事細かに、しかもテンポ良く描く事で情景を想起させる筆力は流石。
それだけに欲を言えば、エロ漫画的な都合の良い展開(自主的に口に咥える、生殖の感覚が気持ち良い事を知っている、等)が少し惜しいところ。
ある意味それはそれで萌え要素ではあるんですが(笑
とにかく続きに期待。
25間違った霊究者:03/01/04 23:43 ID:WmvXIVkx
>>24
 これは確かに描写不足でした。
 自分的には、冬将軍サマはこれまでに学習した口と肛門(オーラル、アナル)と、生殖の欲求を同列に扱っていて、生物に必須≒快感と認識している設定でした。
 そのため、「食欲を満たすための口に男性性器が収まれば、自分の女性性器にも受け入れられるだろう」という幼稚な認識をしているように描写したつもりでしたが、足りませんでした。
 おしゃぶり等が好きな「幼児」が成長していく様を描けたらと思って、精進させていただきます。
 感想に感謝。

 今年になって、この冬最強の冬将軍サマ降臨のようで、投稿行きます。
26間違った霊究者:03/01/04 23:44 ID:WmvXIVkx
>>15-20の続き

 冬将軍サマの舌が妖しく蠢き、口の周りを汚す精液を舐め取る。胸や腹を汚す白濁液を指で拭い、口に運んで指ごとしゃぶる。
 上品とは言えない、はしたない行為。
 それでも少女は魅力を失わない。むしろ扇情的な魅力を溢れさせていた。

「冬将軍サマ、そんなに性行為に興味がおありですか?」
「言ったであろう。監察体としてのわらわに生殖能力は無いのじゃ。自分の分岐体を残せるとは、素晴らしいのであろうな、嬉しいのであろうな」

 それは僕が冬将軍サマに感じた憧れとは別種の感情だったのだろう。
 決して手の届かないものへの憧れか、僕を見る冬将軍サマの表情は眩しげで、どこか寂しそうだった。

「性行為は繁殖のためだけの行為ではありません。身体でつながれば心も満たされ、それだけで幸せを感じられる行為なんです」
「心か。マナブ、わらわの身体は満たされるじゃろうか。心は幸せを感じられるじゃろうか」
「はい、満たしてさしあげます。ゆっくり急いでいきましょう」

 期待と恐れを顔に出して僕を見つめる、冬将軍サマの隣に腰かける。
 いぶかしげに見上げる冬将軍サマの肩に手を伸ばし、細い身体を抱き寄せ額に右手を当てる。
 前髪をかき分けゆっくり撫で上げ表情を窺うと、気持ち良さそうに目を閉じ,なすがままになっていた。
 その肩に乗せた手で鎖骨をなぞり、そのまま下ろして胸の突起を探り当て、指先で摘み上げる。

「んっ、んあっ!」
「ここはどうですか?」
「あっ、はぁ、なんだか、ぞわぞわするのじゃ」
「では続けます」
「ひっ!、いっ、んっ!」

 充血した胸の突起、ピンクの乳輪を指でなぞられ、少女は肩を狭めて身をくねらせる。
 眉根を寄せて表情を歪めながらも、それが苦痛からでは無いことをあえぎ声が証明していた。
27間違った霊究者:03/01/04 23:44 ID:WmvXIVkx
「あっ、まっ、マナブぅ。どうして、ここがっ、よいのじゃっ」
「ここは粘膜由来の組織で神経が集中していて敏感なのです。でも、それだけではありませんよ」

 両手を冬将軍サマの背中からわきの下にすべりこませる。親指はリンパ腺の辺りに押し付け、手のひらで小さな胸を覆い、突起を指ではさみこむ。
 右胸に当てた手のひらを通してトクトクと速い鼓動が伝わってくる。
 その鼓動にリズムに合わせて、ほんの僅か、握力をこめて手首を振るわせ指先に力をこめる。
 自分の胸を覆う手を見ていた冬将軍サマだったが、目を閉じ僕に寄りかかり、鼻にかかるかすれ声でささやいた。

「マナブぅ、わらわ、マナブの手が触れているだけで、身体がじんじん熱くなってくるのじゃ。心地よいのじゃ」
「そう言ってもらえて光栄です。もうちょっと力を入れてみましょう」
「んっ、あっ、んあっ!、ひゃあっ、あっ、あぁ」

 あえぎ声がかすれて小さくなると共に、冬将軍サマの身体は力を失いぐったりと僕にもたれかかる。
 その表情は恍惚として、薄く開けられた目は何も見ておらず、半開きの口からは唾液がひとすじ流れ落ちていた。
 しずくの末端、首の辺りに口付けし、唾液のすじに沿って舌を這わすと、首をそらし、細くあえいで反応する。
 唾液の源流に舌がたどり着くと、冬将軍サマと唇を重ね、生ぬるい口腔へと侵入した。

「んっ!?、うくっ」

 驚き開かれた冬将軍サマの眼と目が合った。
 一瞬、身体を硬くし、口を閉ざした冬将軍サマだったが、すぐに開いて僕を迎え入れる。
 その中は温かく、とても心地よい。冬将軍サマも同様なのか、間近の眼が緩んで細くなる。
 自分の舌先で相手の舌を軽く突付くと、それを合図に積極的に僕の中に侵入しようとする。
 二人の舌が生き物のように絡み合い睦み合い、互いの唾液を喉を鳴らして嚥下する。
 雪に閉ざされた密室の車内に、湿った音だけが響いていた。

「うぷっ!、ふぁ、はぁ、はぁ」
「ふぅ、冬将軍サマ、僕の口はどうでしたか?」
「はぁ、マナブの口は温かくて良かったのじゃ。マナブの口を吸うと水が湧いてきて美味しかったのじゃ」
「口で吸う行為は心地よいですが、吸われる事もまた、心地よいですよ」
28間違った霊究者:03/01/04 23:44 ID:WmvXIVkx
 僕に体重をあずけていた冬将軍サマの身体をゆっくり床に横たえ、脚を開かせ、間に身体を割り込ませる。
 何事かと不思議そうに僕を見上げる冬将軍サマに覆い被さり、薄い胸、ピンクの乳輪の突起に吸い付き、舌を巻きつけた。

「ひっ!、あっ、ひゃあっ!」

 のけぞり逃げようとする冬将軍サマの身体、その背中に左手を回して捕まえ、左右の淡桜色の突起を右手と口で刺激する。
 右手の指で突起をはさみ、小さな膨らみをゆっくり撫でる。
 唇を乳輪に擦りつけ、舌で先端を舐めまわす。
 背中に回した左手のひらで、肩甲骨の間から小さなお尻の割れ目まで、背骨に沿ってゆっくり撫でる。
 その一つ一つの行為に細いあえぎ声が応えて響く。

「んあっ!、ああっ、マナブぅ、わっ!、わらわっ、あっ、ひゃああっ!」

 もはや冬将軍サマの身体は逃げようとしない。積極的に快感を受け入れる。
 白い腕で僕の首をしっかと抱きしめ、自分の胸に押し付ける。
 しなやかな脚で僕の腰を捕まえ、僕の腹筋に秘所を押し付け、前後に左右に腰を振る。
 冬将軍サマの秘所から溢れる蜜が、二人の肌を濡らして垂れる。
 睦みあう二人の身体からは、濃い艶臭が漂っていた。

「んっ、ふぅ、冬将軍サマ、僕を放してくれませんか?」
「んあっ、はあ、なんでじゃ?、わらわはマナブと触れ合っているととても心地良いのに」
「お気づきになりませんか?、ご自分の身体の変化に」
「ふぇ?、変化?。どんなじゃ?」
「ご自分の足の間、女性性器を触ってみてください」

 冬将軍サマは、左手は僕の首に回したまま、右手を下ろして自分の秘所を探る。
 首をかしげて自分の身体をまさぐっていた冬将軍サマだったが、やがて目の前に持ってきた指先には、ぬめる蜜液が糸を引いていた。
29間違った霊究者:03/01/04 23:45 ID:WmvXIVkx
「なんじゃ?、これは」
「これは女性の身体が男性性器を受け入れる時に、円滑な結合のために分泌される粘液です」
「受け入れる時に?」
「はい。冬将軍サマの身体が、僕を受け入れる準備が出来たということです」
「では、わらわはマナブのモノを受け入れられるのじゃな?」
「はい、ご明察です」

 紅潮した顔は目尻に涙を浮かべて、嬉しそうな表情を見せている。
 僕の身体を解放して起き上がった冬将軍サマは、真剣なまなざしで口を開いた。

「マナブ、わらわ、マナブのモノがわらわの中に入るところが見てみたい」
「見せて差し上げます。こちらに来てください」

 腰を下ろしてあぐらをかいて、その上に冬将軍サマを誘導する。
 誘われるまま僕の上に、背中を向けて、脚でモノを挟むように腰を下ろす。
 肌に感じる冬将軍サマの背中の温かさは、僕の鼓動を速くさせ、興味深々の視線の先のモノをビクンビクンと震わせていた。

「マナブのモノが動いておるのう。これからどうするのじゃ?」
「いよいよ中に入らせて頂きます。お手で冬将軍サマの性器を開いて、僕のモノを誘導して頂けますか?」
「うむ、分かった。来るがよい」

 冬将軍サマの脚に手を伸ばし、ひざの裏に手をまわして、脚を開いて持ち上げる。
 露出した秘裂と僕のモノに冬将軍サマの両手が伸ばされる。
 白い指が女陰を開き、蜜が湧き出す性器に猛るモノを誘導する。
 表情をうかがえば、冬将軍サマは真剣な面持ちで男女のモノを見つめている。
 視線を下半身に戻すと、持ち上げていた冬将軍サマの身体をゆっくり下ろしていった。

「あっ!、マナブっ、マナブのモノがわらわに触れたぞ!」
「僕も冬将軍サマの身体を感じています。行きますよ」
「うむ。ん?、ひっ、いっ、あぅっ!」
30間違った霊究者:03/01/04 23:45 ID:WmvXIVkx
 未熟な少女の身体は熱く、狭かった。
 腕の力を抜くに従い、冬将軍サマ自身の体重が二人の距離を埋めていく。
 僕のモノが熱い秘肉に埋もれ、膣壁のヒダとうねりがぞわぞわした快感を僕に流し込む。
 冬将軍サマの顔を見れば、歯を食いしばり、うめき声を上げながらも結合部から視線を外さない。
 熱い秘肉の中、モノの先端が行き止まりを感じ取り、進行を止めて様子をうかがう。

「冬将軍サマ、どうですか、痛くはありませんか?」
「うぅ、マナブ、まだ全部入っていないではないか。わらわはマナブの全部を受け入れたいのじゃ」

 興奮からか苦痛からか、耳まで真っ赤に染めた顔は眉根を寄せて、目には涙を浮かべている。
 その顔からは、その理由が苦痛からか寸止めの不満からかはうかがえない。
 数秒考え、冬将軍サマの希望を優先する。

「では、参ります」
「んっ、ふゅっ、んんあっ!」

 熱い締め付けに大きくなった僕のモノが、冬将軍サマの秘肉の奥を押し上げた。
 自分の秘裂が僕の全てを飲み込んだことを確認すると、冬将軍サマはのけぞり天を向く。
 緊張から解放された快感からか、その口元はかすかに緩み、閉じられた目からは涙がひとすじ、こぼれ落ちていた。
 すがすがしい横顔と涙に見とれて惚けた瞬間、冬将軍サマの身体が糸が切れたように僕に倒れこんで来る。

「冬将軍サマ、大丈夫ですか!?」
「あぁ、はぁ、マナブ、わらわは、どうじゃ?」
「…は?」
「わらわの身体はどうかと、聞いておるのじゃ!」

 初めての行為の緊張から解放された冬将軍サマは、これまでに無く感情をあらわにして、僕に食ってかかる。
 強い口調だがその表情は嬉しそうで、しかし涙を流し、まるで、喜怒哀楽の感情が、一度に解放されたかのようだった。

続く
3172:03/01/07 14:33 ID:Y/CCss6O
>26-30
相変らず細かい描写と、会話と説明のテンポのよさで読ませますなー。
マナブの心の中があまり見えないのが気にかかるとこですが
感情の爆発した冬将軍サマがここからどうなっていくのかが非常に楽しみです。
32名無しさん@ピンキー:03/01/10 03:49 ID:OOmwhz1I
>霊究者氏
お疲れ〜。
今回も力入ってますね。綿密な描写に、作品に対する真摯な姿勢が感じられます。
結合部分を目の前に見ているような臨場感が有りましたよ。
ここにもう少し主人公の心理描写が入ると、もっと濃くなる筈。ま、これは私の好みですが(w
あと、冬将軍様、良過ぎです。キャラの勝利ですな、コレは。
紡ぎ出される台詞が、悉く読者の想起するキャラのイメージと一致している辺り、流石。
次回も大期待。
33山崎渉:03/01/12 07:47 ID:qa0uQwIu
(^^)
34SS初心者:03/01/12 14:55 ID:uv/I1lHv
二浪してやっと大学受験に成功した。
ついに念願の一人暮らしもできる。これでもうハメ外しまくりですよ。
今までは親の目もあってエロ本とかベッドの下に隠せる程度しか
買えなかったけどこれからはジャンジャン買うぞー!
…何のために大学に行こうとしていたのだろう。まあいい。

で、激安物件を見つけてきた。
6畳二間、風呂便所別で家賃は2万5千円。素晴らしい。
こんなに安いのになぜかほかに住人はいない。
微妙に薄汚れているが、別に彼女を呼ぶようなこともないだろうし、まあいい。

賃貸契約を交わしたその日にすぐ引越しをすることにした。
たいした荷物はないのであっさり終わった。
布団、テレビデオ、PC、衣服、そしてお気に入りのエロ本3冊。
広い部屋なのに荷物が少ないというのは少し寂しげなものだなー。
窓から見える夕日がさらにその気分をあおる。
35SS初心者:03/01/12 14:55 ID:uv/I1lHv
いかん、初日からこんな気分でどうする。
気分転換にテレビでも見よう。

ザー…

ああ、まだチャンネル設定を済ませてなかったな。えーと、グリグリ。
…なかなか映らないなぁ。田舎だからチャンネル数少ないのか?
おっ、映った!

テレビの画面にはいまどきこんな家庭あるのか?ってぐらいの貧乏家族の部屋が映し出されていた。
両親と小学生くらいの女の子の三人家族。無邪気な女の子とは対照的に両親は陰鬱な雰囲気。
これ以上見ているとこっちの気分がさらに暗くなりそうだ。

えーと、これはどこの局かな?
番組表を見てみるがこの時間にドラマなどやっていない。
CM?なんにせよ気持ち悪いのでとっととほかの局を探すことにした。
しかし、他はまったく映る気配はない。うぅむ、故障か?
アンテナ線だってしっかりつながって…ない。あほか俺は!つなぎ忘れとは。

おや?、するとさっきの映像は何で映っていたのだろう。

…まあいい。いろいろ考えると本当に気分が悪くなりそうだ。
テレビの設定は明日にして、今日はPCの接続をすまそう。

その日はお気に入りのAV(かなり偏った趣味)を観て寝た。


続く。
36間違った霊究者:03/01/12 17:46 ID:Vm84FcIQ
 SS初心者さん、いらっしゃいませ。
 新スレになってから二人目のSS作家が現れて、自分も心強いです。
 文体も読みやすくて良いですね。
 序章として必要十分な情報が盛り込んであって上手いと思います。
 何かを予感させる心霊現象が先を期待させます。

 自分の続きはまだしばらくかかりそうですが、その分、出来を良くしようと試行錯誤しているのでしばらくお待ちください。
37名無しさん@ピンキー:03/01/12 19:11 ID:T2yUYs8B
いいねえここは。マターリしてて・・・。うるさいの追い出して正解だったね。
38名無しさん@ピンキー:03/01/12 20:10 ID:yB/oZ7Jd
ハッキリ言ってマターリした雰囲気をブチ壊してたのは>>37一人だけだよ。
あんたの書き込みが一番うざいからこれからはROMってろ。
39名無しさん@ピンキー:03/01/12 22:14 ID:O/ASb1iW
>>38
そう思ったら最初から構うなよ。下手に相手してるとまたいつかみたいに貴重なSS書きを追い出すコトになるぞ。
ただでさえここって人が少ないんだから・・・。
40SS初心者:03/01/13 17:24 ID:82U9c+Ly
その夜、生まれて初めて金縛りというものにあった。

金縛りというのは、脳は起きているが体は寝ている状態と聞いたことがある。
引越しで疲れたのと(大した事はしていないが)慣れない環境で寝たのが原因だろうな。
冷静に判断を下し、また寝ることにした。
その時、

さわさわ…

なにか毛先のようなものがすねに当たった。
どきっ!
今度はさすがに驚いた。しかし体は動かない。声も出ない。
その感触はだんだんと上にあがってくる。何だこれは?犬?
そうだ、犬がじゃれついてくる感覚に似ている。
しかし犬にしては大きい気もするし、だいたいどこから入って来るっていうんだ。

それは、腹のあたりまで上がってきた。
うわ、なんか抱き着いてきてる!犬じゃない!?

… … 子 供 だ !
41SS初心者:03/01/13 17:26 ID:82U9c+Ly
怖っ!幽霊など信じていないが、これはどう考えても…
体は動かないが目だけは動く。掛け布団の隙間から中を覗くと
ちっちゃい頭が胸元に押し付けられていた。
俺の視線に気づいたのか、その頭がこっちを向いた。

(おとーさん♪)

それはやっぱり子供、しかも女の子だった。
黒い髪を両サイドで束ねている。暗くてよく分からないが
かわいい子であることは間違いなかった。
これは内緒だが、俺はロリコン。
金縛りで筋肉は硬直していたが、顔面の筋肉だけは思わず緩んだ。にへら〜。
しかしちょっと待て、だれがおとうさんやねん。

そんな事を思っている間も女の子は俺の体にじゃれ付いてる。
もはや恐怖よりも炉と触れ合う楽しみのほうが勝っている俺。
しかし、だんだん彼女の動きが鈍くなってきた。
どうしたんだろう。

(おとうさん、なんだか気持ち悪いよ…)

そう言うと、彼女は動かなくなった。
そして、すーっと消えてしまった。

つづく。
42SS初心者:03/01/13 17:33 ID:82U9c+Ly
>36
漏れ、間違った霊究者さまのSSの大ファンなので誉めてもらって嬉しいです。
文章書くのは難しいですね。話は行き当たりばったりで考えているので今後
どうなるかわかりませんが、がんばって続き書きます。
43名無しさん@ピンキー:03/01/14 08:35 ID:dooAmnsZ
マターリいきましょう。
44名無しさん@ピンキー:03/01/14 09:22 ID:4k5g5Tr6
>>39の言う貴重という表現に異議が無くも無いが・・。二人の続きが禿しく早く見たい!
45名無しさん@ピンキー:03/01/14 17:33 ID:xI/T7Fry
作品への感想よりも煽り粗しに関するレスが多いというのも何だかなって気もするが・・・。

SS初心者さんへ。
これからの展開がひっじょ〜に楽しみです。(ここからエロに走ってくれるのか!? という不安と期待で一杯です)
ここはあまりスピードを求めているスレではないので、のんびりご自分が納得される作品に仕上げてください。
46間違った霊究者:03/01/14 21:13 ID:gdrc5py1
>>SS初心者さま

 ファンと言ってもらえて嬉しいです。
 今回はヒロイン登場? ですね。
 夢か現か、現実と虚構の境界線がだんだんぼやけてくるのが感じられます。
 主人公の主観で、何を見て、何を感じて、何を考えているか、読者の頭で上手く再生出来るように書かれていますね。
 主人公の属性がロリコンでなければ恐怖体験で通じる所もポイント高いです。
 凝ってファンタジーに走ってしまった自分と違って、初心に帰って純怪談話な所がかえって新鮮でした。
 理屈よりも感覚で書いているように見えるのはセンスの賜物でしょうか。
 これからも自分らしさを生かして創作を楽しみましょう。
47名無しさん@ピンキー:03/01/14 22:37 ID:gIOnkTwh
48あぼーん:あぼーん
あぼーん
49山崎渉:03/01/17 07:25 ID:MZEjapKK
(^^;
50山崎渉:03/01/17 14:57 ID:65SL66iV
(^^;
51SS初心者:03/01/20 06:17 ID:vG5ka0GA
翌朝。体中が軽い筋肉痛のようだ。金縛りの影響だろうか。
やはり昨日の出来事は夢ではなかったらしい。

この物件は……設けたぜ!格安の家賃で美少女と同棲ができるわけだ!
普通なら幽霊つき物件でびびってしまうところだが、そこはさすが俺。
ポジティブシンキングというやつですな。

う〜ん、誰かにこの出来事を自慢して〜!
しかし残念なことに越してきたばかりで知り合いなど誰もいない。
ネットにもまだ繋がらないしなあ。
近所を探索がてらに漫喫に行くことにしよう。

漫画喫茶に着いた。探すのに苦労したが。
さっそく2ちゃんねるにつなぐ。オカルト板だ。
よーし、おとうさんはじめてスレ立てちゃうぞ!

【美少女】少女の幽霊と一晩過ごしますた【炉利】

さて、レスがつくまでの間に幽霊についていろいろ調べておくことにしよう。
いままで存在を信じてなかったからどう対処していいかわからないからな。
52SS初心者:03/01/20 06:18 ID:vG5ka0GA
…ふむふむ。
幽霊はタバコの煙とかが苦手か。俺も喫煙者だから気をつけなきゃな。
あとは…なんと!性的なことが苦手だって?それは困るな。
せっかく手を出しても誰にも文句を言われない存在なのに。生殺しかよ!

いろいろ為になりそうなことを片っ端から頭に入れておいた。
さて、そろそろ俺の立てたスレにレスがついてるころかな?


  2 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 03/03/23 10:33
   2ゲトズサー

  3 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 03/03/23 10:37
   糞スレ立てんな!

  4 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 03/03/23 12:03
   >>1
   キモい・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

  5 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 03/03/23 13:34
       削除依頼出しますた。 


……まあ、こんなもんだろな。もう帰るか。
今日は夜中に備えて早めに寝る事にしよう。
53SS初心者:03/01/20 06:22 ID:vG5ka0GA
深夜、再び待望の金縛りタイムがやってきた。
昨日と同様、足元から少女が絡んでくる。相変わらず良い感触だ。

(おとーさん♪)

(;´Д`)ハァハァ …いや、落ち着け。
ここで仕入れた知識を使うのだ。「金縛りの解き方!」
指先から少しずつ動かしていくと良いらしい。
…おっ、いい感じだぞ!腕が動かせるようになった!
さっそく幽霊たんの体をまさぐっちゃえ!ぐへへ。

…おぉっと待て!幽霊はいやらしいこと嫌いなんだっけな。
幸いこの子は俺のこと父親だと思っているようだから。その線でさりげなくタッチしよう。

まずは頭をなでてみる。
さらさらした前髪と、結んでいる部分の感触が心地よい。

(うふふっ)

幽霊たんも喜んでいるようだ。
内に燃える欲望を必死に隠し、父親気分で頭を撫でつづける。
ん〜たまらん!

…ちょっと位ならほか触っても大丈夫だよな? な!?
あっさり欲望に負けた俺は少しずつ手をおろしていく。
54SS初心者:03/01/20 06:24 ID:vG5ka0GA
髪をなでている手を後頭部の首筋に這わせる。
俺の手が簡単に一回りしてしまうほどの首周り。そしてなんと極め細やかな肌!
いやらしい感じにならないよう気をつけながら襟足の辺りをなでる。

(あ、あはっ!くすぐったいよ)

その声からは嫌悪感は感じられない。
よしよし、俺のドス黒い欲望はばれていないな。
首周りをすぅっとさわり、指先で耳を触る。
んん〜、やわらかい!そして幽霊だというのにほんのりと温かい。

(あっ、あっ…)


(あはははは!)

くすぐったがってる。よーし、この調子だ!
彼女の背筋にそって指を走らせ、手のひら全体で背中を撫で回す。

(っ!っっ!  …ぁはっ!)

くすぐったすぎて声にならないようだ。彼女は体をビクビクとよじらせる。
その度に、少女のまだ脂肪の少ない体から筋肉の躍動する感触が伝わる。
むぬぬぅ〜もう辛抱たまらん!!!

俺は思い切って少女の乱れたパジャマのすそから手を入れ、おもむろに
まだ発達していない胸を触った。その瞬間。


続く。
55SS初心者:03/01/20 06:29 ID:vG5ka0GA
エロに走ってみました。
例によって推敲をほとんどしてないので、読んでて変なところが
あったら指摘してください。そして許して。

えっちぃ描写は激しく難しいですね。
56SS初心者:03/01/20 06:35 ID:vG5ka0GA
>>51 設けた → 儲けた
   探索  → 散策

自分で気づいた。鬱出汁…
57間違った霊究者:03/01/21 07:11 ID:vQgjpOBa
>>51-54
 新作ありがとー。
 主人公の倫理的有害度高めなのに嫌悪感は湧きませんね。
 相手の事も考えた、行動の試行錯誤っぷりが理由でしょうか。意外といい奴なのか?。
 前半はけっこう笑えました。
58名無しさん@ピンキー:03/01/21 12:04 ID:0RJ1CeG6
拝啓 SS初心者様。
SS内のスレの続きが楽しみだ・・・(w
59名無しさん@ピンキー:03/01/21 21:35 ID:Os2KyhNl
60名無しさん@ピンキー:03/01/22 05:01 ID:hD2UKfdw
>>59
ファイル名がsummerなのに雪女。良い!
61名無しさん@ピンキー:03/01/22 17:30 ID:3TL9FGO0
62名無しさん@ピンキー:03/01/22 17:34 ID:3TL9FGO0
63名無しさん@ピンキー:03/01/23 07:09 ID:1AL2cK5I
>>61-62
いろいろネタを想像させる、刺激になるスレだね。
64間違った霊究者:03/01/24 06:33 ID:xHYh6vEC
>>15-20>>26-30の続き

 あぐらをかいた僕の上、腰を下ろした冬将軍サマ。僕を受け入れ女になりながらも表情はあどけなさを失わない。
 汗ばむ背中は僕の胸に密着し、細い脚は時々ふるえて宙を泳ぐつま先がその度ゆれる。
 その付け根に開いた花弁は初めて男を迎え入れ、押し広げられた未熟な花びらが伸ばされ歪む。
 無骨な侵入者に耐えるそこの、男のモノとの隙間からは血の混じった蜜が湧き出し、熱く、強く、しめつける。
 高められ火照った身体は少女の精神を高揚させ、喜怒哀楽の感情が一度に解放されたかのように表情が移ろう。
 初めての行為の緊張から解放された少女は、これまでに無く感情をあらわにして、僕に振り向き食ってかかった。

「わらわの身体はどうかと、聞いておるのじゃ!」

 少女の脚を解放し、空いた腕で細い身体を抱きしめて、耳に口を寄せそっとささやく。

「冬将軍サマは小さな身体でしっかり僕を受け入れて、すごいです。温かくて、柔らかくて、鼓動を直に感じます」
「そうか。マナブの背中も温かくて気持ちよいのう。わらわの中でも動いておるのがわかるのじゃ」

 目を細めて、口元をゆるめて微笑んでくれる。

「そうですか、うれしいです。どうです?、痛くないですか?」
「ずきずき熱いが、マナブがわらわの中にいると思うと、なんだかうれしいのじゃ」

 そう言いながらも、少女の目からは次々涙がこぼれ落ちる。顔を真っ赤に染めて、表情は泣き笑いだ。
 涙と笑顔の組み合わせは、なんてきれいなんだろう。でも無理はさせられない。
 反応を確かめるため、少女の中の僕のモノを、ゆっくり引いて、ゆっくり奥まで押し入れる。

「ひっ!、いっ、いぅうっ!、うぅっ」

 腕の中で悶える身体はこわばって、眉根を寄せて涙をこぼし、固く結んだ口からは声にならないうめきが漏れる。
 動きを止めると少女の身体から力が抜けて、息は荒く、肩を上下させている。
65間違った霊究者:03/01/24 06:33 ID:xHYh6vEC
「はあっ、はあっ、はあ、あぅ、うくっ、ひっく」
「冬将軍サマ、あまり苦しいようなら、無理はしないでおきましょう」
「ひっく、マナブ、わらわの身体は、不十分なのか?。ひっく、人間には、なれないのか?」

 少女は僕の手にてのひらを重ねて、嗚咽を上げて涙を流す。
 その顔に浮かぶのは、痛みでも、悲しみでも、後悔でもない、くやしさ。
 冬将軍サマ自身に非があるわけでは決して無い。ならば否定の涙は流させない。

「冬将軍サマ、本当に不十分なら最初から入れることすら出来ません。無理に入れたら動かすことが出来ずに、抜けなくなってしまいます」
「ひっく、そうなのか?」
「はい、冬将軍サマはりっぱな女性です。ちゃんと濡れています、中で動かせます、最後まで出来ますよ」
「そうかあ」

 少女に笑顔が戻る。
 そうだ。この笑顔が見たかったから、寂しそうな顔をさせたくなかったから、僕はこの少女にかまったんだ。
 冬将軍サマの笑顔をもっと見たい。なのに背面座位では互いの顔がよく見えない。

「マナブ、わらわはマナブの顔が見たいぞ。これではよく見えないではないか」
「そうですね、身体の向きを変えましょう。一度、僕の性器を抜きますよ」
「え?、やぁ、わらわから離れないでほしいのじゃ」

 冬将軍サマは両手を下ろすと、僕を離すまいと結合部を探る。
 たまたま脚の間にぶら下がっていた僕のフクロを探り当てると、ぎゅっとつかんで、涙目で懇願する。

「わらわの中に、もっとマナブに居てほしいのじゃ」
「いっ!、あうっ、そっ、そんなに力を入れないでください。痛いですっ」
「い?、あっ、すまん。わらわの手に触れている、これはいったい何なのじゃ?」

 それをつかむ力がゆるんで、今度は探るような指使いがくすぐったい。
 左右の手に一つずつ、玉をつかまれもてあそばれる。
66間違った霊究者:03/01/24 06:34 ID:xHYh6vEC
「ええと、僕の生殖器の最重要部で精巣と言います。ここで僕の個体情報を運ぶ精子が作られるのです」
「ほう。するとこれを搾ると、あの白くてべとべと粘り気のあるアレが飛び出すのか?」
「えっ!?、だめっ、まってっ、やめてっ!。むっ、無理しないでください、コレを失ったら僕はもう生殖出来ません」
「それは大事じゃのう。だったら身体の中にしまっておけば良いのに」
「精巣は比較的低温でないと機能しないので、外部に露出して冷却する必要があるのです」
「ほお、低温でないと機能しない部分もあるとは、人間の身体は不思議じゃな」

 感心したような声を出してうなずく少女。
 その表情は、男性の身体への興味で痛みを忘れているように見える。
 僕を受け入れている少女の秘壁の締め付けも徐々にゆるんで、モノの太さを測るかのように、奥や入り口がヒクヒク絞める。
 今なら身体を動かしても大丈夫だろうか?。

「冬将軍サマ、つながったままで身体の向きを変えましょう。床に手をついてもらえますか?」
「む、わかったのじゃ。こうか?」

 僕の大事なモノから手を離し、身体をくの字に曲げて床に手をつく冬将軍サマ。
 そのふとももをつかむと小さなお尻を僕に押し付け、一気に腰を持ち上げる。
 手押し車でも押しているかのような感覚だ。

「あっ!、わっ、なんじゃ!?、ひゃっ、いっ!」
「いっ、ううっ!」

 踏みしめる地面を探して少女の脚が宙をさまよい、その動きがお尻の筋肉と連動して、狭い秘肉がさらにきつく締めつける。
 下半身からびりびり流れ込む快感に、腰がくだけて足の力が抜けてしまう。
 ようやくひざで床を捕らえて、四つん這いになった少女の上に、バランスを崩して倒れ込んでしまった。
 勢いのついた僕のモノが、開いて間もない少女の花弁に突き入れられる。さらにのしかかる僕の身体が背中を擦って、細い身体がふるえてあえぐ。
 背筋を反らして、腰をふって、お尻を突き出し反応する。
67間違った霊究者:03/01/24 06:34 ID:xHYh6vEC
「ひゃあ!、あっ、あっ!、あぅああっ!」
「あっ、すいません冬将軍サマ、痛くありませんでしたか?。今すぐ退きます」
「まっ、まて、マナブ。もうちょっと、いまのっ、もうちょっとだけ」

 自分でもよくわかっていないのだろう、僕を背中に乗せたまま、少女はつたない言葉で何かを求める。
 無理させないようにひざをついて体重を逃がすと、四つん這いの少女の背中に胸を密着させて抱きしめる。胸に回した手で小さな膨らみを探り当て、先端の突起をなでさする。
 目の前の銀髪を鼻でかきわけ、うなじを露出させると口を当てて、軽く歯を立て甘噛みする。
 その一つ一つの挙動に少女の身体は反応し、腰を突き出し僕をくわえ込んで、全身をふるわせ声を上げる。

「あっ、あっ!、マナブっ、うっ!、んああっ!」

 腕で上半身を支えきれず、少女は床に突っ伏し、身体をふるわせ悶え鳴く。
 床から逃れて横を向いた顔は紅潮して涙を流し、あえぐ口から唾液がしたたり水たまりをつくる。
 うなじから口を離すと肌をつたって唇を運び、耳たぶを口に含んで表裏をこすり、その中心に舌を侵入させる。

「あ、はぁ、ぁ、あぁ」

 心地良さそうに目を細めるが目立った反応は返さない。忘我の領域のようだ。今のうちに姿勢を入れ替えよう。
 下半身はつながったままに上体を離して、少女の左足を脚で押さえ、右足はつかんで持ち上げる。
 脚が大きく開かれ、度重なる刺激に充血して染まる少女の花弁が姿を見せる。
 うつ伏せの少女の身体を横に起こし、開いた脚の間から自分の身体をすり抜けさせると、開いた股と股が交差し密着し、最奥めざして僕のモノが侵入しながら、中でゆっくり回転する。

「くっ、ううっ」
「いっ!、ひっ、ひゃあっ!、あはっ、あっ、んっ」

 身体をえぐられ翻弄され、少女は目を見開いて、息を吐き出し腰をふるわす。
 僕自身も敏感なモノの先端を擦られて声を漏らしてしまう。
 その身体がゆっくり回転して仰向けになる途中、僕のモノが感じていた圧迫感がすっと消えて、その先端からなんとも言えない温かさ、柔らかさが伝わってくる。
 同時に冬将軍サマのあえぎ声は低くゆっくりになり、表情も安らいできた。
68間違った霊究者:03/01/24 06:34 ID:xHYh6vEC
「うっ、ふゅ、ぅ、ぁ、はぁ」
「冬将軍サマ、お顔が見えるようになりましたよ」
「はあ、あぁ、あっ、ふぇ?」

 あおむけになった少女の胸は呼吸とともに上下して、その顔は薄目を開けつつ意思の光はまだ弱い。
 開いた脚の間の結合部はさっきの動きでかき回され、血混じりの蜜がピンクに泡立ちしたたっている。
 横たわる少女の腰に手をまわして抱き起こし、あぐらをかいている僕の足の上に座らせる。
 そのまま頭をなでていると少女の腕に力が戻り、僕の両頬に手のひらを当てるとそのまま顔を覗き込む。

「んぁ?、マナブ、いつの間にわらわの前に来たのじゃ?」
「冬将軍サマが目を閉じている間にですよ」
「そうなのか?、うっ、ん?」

 不思議そうに僕の顔を見つめていた少女は、何かに気付くと下を向く。
 銀の髪がさらさら流れて、僕の肌をくすぐり気持ち良い。

「ん?、マナブの性器がわらわの中にいるのに、あまり痛くないのう」
「この姿勢だとさっきよりも深く入っているはずなんですが、確かに僕の方も楽ですね」
「わらわの中で、どうなっておるのかのう?」

 少女は僕に抱きつき上半身を支えると、みずから円を描くように、中を探るように腰を動かす。
 何かに集中していた表情が徐々に歪んで、声を漏らすと同時に抱きつく腕に力がこもる。
 
「うぅ、マナブぅ、わっ、わらわの中で、何か動いておるのじゃ、わらわの中でぐるぐる動いて、変な気分なのじゃ」

 僕を見上げる顔には困惑と不安と悦びの色が見える。
 未知の体験にへの恐れと期待。その恐れを取り除いて、期待に応えてあげるのが僕の望みだ。
69間違った霊究者:03/01/24 06:35 ID:xHYh6vEC
「冬将軍サマ。僕が見ていますから、好きなだけ変な気分になってください。むしろ変な気分になる方が正しいです」
「そっ、そうか、見ていてくれぬか。わらわがおかしくないか、見ていて欲しいのじゃ」
「見ています。ちっともおかしくないですよ。きれいです。かわいいです。すてきです」

 冬将軍サマの目を見て一言一言しっかり伝える。
 見上げる少女の瞳が潤んで輝き、その表情が泣きそうに歪み、視線をそらす。
 僕の胸に顔を埋めると、抱きつく腕に力が入り、小さな声が漏れてくる。

「マナブ、わらわは人間に、女になれるかのう」
「はい、冬将軍サマは既に立派な女性です。素敵で、愛しくて、こうやって抱きしめているだけで幸せを感じます」
「わらわもこうしていると温かくて心地よいのじゃ。それで、マナブ、わらわの子供はいつ出来るのじゃ?」

 肝心な部分をどう説明したものか、迷っているうちにここまで来てしまった。
 冬将軍サマを女にした者として、責任持って全てを教えねばなるまい。

「ええと、子供の出来るまでについては、人間の世界には様々な文献があります。例えば、その昔、イザナギの命とイザナミの命が向かい合って……」

続く



 前回の投稿からずいぶん間が空いてしまいました。
 これまで「男は女性を喜ばせるための道具」という信条で創作していたので、マナブの内面を描写するのに苦労しました。
 男を喜ばせてその反応に一喜一憂するのも女性なのだと再インストールして創作に励みますので、これからもよろしくお願いします。

>>51-54
 今更ですが、「少女のまだ脂肪の少ない体」が最萌パートでした。
7072:03/01/24 15:16 ID:SUULX5JE
キタ――――――(・∀・)――――――!!!

濃密な描写が頭のなかに絵をすいすいと浮かばせます。脱帽。
冬将軍サマの「やぁ、〜」に激しく、激しく萌え。
今回マナブの冬将軍サマへの思いがハッキリしたので安心しました。
やっぱ愛がないといかんです(w
71名無しさん@ピンキー:03/01/25 17:44 ID:uyfXeX+z
 あじす・あべば氏の一連のモノノケ物なんてどうでしょうね。
 ロリ嗜好の人ならわらし、巨乳好きならキツネさん、ショタすきならへーちゃん(笑)
7272:03/01/26 19:13 ID:U2iS5kQ7
>>71
すんません、その人は漫画家とかですか?
よく知らないので詳細きぼんです
7371:03/01/26 22:32 ID:XxQM8txT
>>72

 漫画家さんです>あじす・あべば氏

 こういう絵柄の方。

ttp://homepage2.nifty.com/elwin/illust/azisu09.html

 この絵の、手前の子がメインヒロインのわらし(座敷童)。
 奥のおねーさんが、レギュラーキャラのキツネさん(化け狐)。

 キツネさんのマジモード
ttp://www.ume.sakura.ne.jp/~youki/az3/azisu8.html

 一連のモノノケ物の単行本は、
   百喜夜行
   夢我夢中
   快既人蝕
の3冊が出ています。

 あと、非エロですが越智善彦のPNで、
   マリーとエリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士
を出しています。
(こちらのPNでは他にもいろいろお仕事なさっているようで)
7472:03/01/27 05:48 ID:qFjaDs4d
>>73
ありがとー。
おちよしひこって昔コロコロで読んでたなァ…今はエロ漫画家なんだー、複雑な気分

って自分もエロ絵描いといて何を(w

それはさておきキツネさんイイ!
75SS初心者:03/01/27 06:06 ID:G0NHrude
ドンドンドンドンドンドンドン!!!!

突然玄関から激しい物音が。誰かがドアを叩いている。
びっくりして我に返ると幽霊たんは消えていた。

いいとこだったのに!

あったまきた俺は速攻で玄関の扉を開ける。
こんな時間にだれじゃあ!
しかし、誰もいない。悪戯か!許さ…

ガンガンガンガンガンガン!!!!!!

今度は玄関とは反対側の部屋の窓が激しく叩かれる。
いちゃいちゃタイムを邪魔された怒りはそっちに向けられる。
ずかずかと窓に歩み寄る。

しかしちょっと待て。
こんなに激しく叩かれているのに窓の外に誰の姿も見えないぞ。
次第に窓だけではなく部屋中から騒がしい音と振動が伝わってくる。
ははーん、これがポルターガイスト現象というやつか!
どう対処していいかわからないがとにかく頭にきている。
76SS初心者:03/01/27 06:07 ID:G0NHrude

「なんじゃおどれらーーーーーーー!」

思わず絶叫してしまった。
するとどうでしょう。ぴたりと止んでしまった。
大成功!しかし周りに誰も住んでなくてよかったな。
こんなの聞かれたら変人と思われてしまうところだ。

しかし、なぜ急にこんな現象が起こったのだ。
幽霊たんに手を出したからか?そうだとすると、これからずっと手を出せずに
本格的に生殺し状態なるのか?

…いやいや、そんなはずはない。
少なくとも途中までは彼女も喜んでいたはずだ。
これくらいでめげる俺ではない。
何とか対策を練って絶対幽霊たんをモノにしてみせるぜ!!


つづく

ああ、短い上に展開も遅くてすみません。
次ぎこそはねっちりとエロいシーンを…かけたらいいな。
77名無しさん@ピンキー:03/01/28 11:05 ID:+VrVG6ZY
 幽霊タンはシャイなのか?(笑)
 ともあれ今後に期待しとりまつ。
78SS初心者:03/01/28 11:49 ID:pYt3QBZ+
何もいい考えは浮かばないまま一週間が過ぎようとしていた。
その間も毎日幽霊たんは現れ、俺に体を擦り付けている。
何もしないでいると動かなくなって消え、手を出せば部屋中が騒音に包まれる。
どっちにしろ(夜中には)眠れない日々が続いていた。

…このままでは睡眠不足で死ぬんじゃないだろうか。
これがもしかすると、憑り殺されるというやつか!
ヤバイヤバイ!いくらかわいい幽霊たんがいても、俺が死んでは意味がない。
今夜、俺はちょっとした賭けに出ることにした。

深夜、いつもの時間彼女は現れた。

(うふふふっ)

いつものように頭をなでることから始まり、だんだんと手を下へ。
彼女は耳たぶと背中が弱点のようでここを触るとかなりくすぐったがる。

(あはっ、あははっ、あっ…、あん!)

この一週間で開発されたのか(幽霊に成長があるのかどうか知らんが)
くすぐったがる声が少しだけ最初とは変わったように感じられる。
俺の股間もカナーリやばいことになっているのだが、それはひた隠しにした。
性的なことをして逃げられてしまうのも嫌だったから。

今までの経験から見るに、彼女へのちょっかいが一線を越えようとすると
ポルターガイスト現象が起こるようだった。しかし、今夜の俺は強気に攻める。
79SS初心者:03/01/28 11:50 ID:pYt3QBZ+
股間のイチモツを悟られぬように前屈みになりながら、足をなにげなく彼女の
股の間に滑り込ませた。  今気がついたが、幽霊にも足があるな。
そして、彼女の体の動きに合わせてさりげなく股をすりあげる。

(きゃっ)

びくっと彼女の腰が動く。
びっくりして逃げられないように左手で彼女の背中をくすぐり
注意をそらす。背中と股間を交互に触られ、彼女の動きが一瞬止まった。
また消えてしまうのかと思ったが、そうではなかった。
彼女はこっちを見上げた。顔を赤く染めて笑みを浮かべている。
少女のあどけない顔に少しだけ妖艶な影が見えた気がした。

彼女はさらに力強く抱きついてきた。
心なしか自分から股間を押し付けているようだ。
これは…この感触が気に入ってくれたのか?
ならばと、再び同じように体中をくすぐりながらあしで股間をすりあげる。

(あっ、きゃん!あ、あはっ、あははっ)

太ももに神経を集中し、彼女幼い恥骨の感触を味わう。

(あっ、あん、ぅっ、…ふぁん)

発する声はもう違う種類のものになっていた。
俺の足をはさむ彼女の両足の力が強くなり、腰を波のようにくねらせる。
無意識にやっているのだろうが、その動きは少女のものとは思えぬ淫靡なものだった。

(あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!)

その最中も俺は彼女の背中をまさぐり続けていた。
彼女は海老のように体を丸めながら、股間を擦り付ける速度を高めていく。
80SS初心者:03/01/28 11:54 ID:pYt3QBZ+
で、続きます。

霊究者さまの描写力にはぜんぜん及ばないなぁ…。
もっとエロい文章書きたい。
81間違った霊究者:03/01/28 22:41 ID:VdPdeL13
>>71
 その絵柄は時々目にした気がしますね。

>>72
 72さん、72ゲットおめでとう。

>>78-79
 今回の萌えポイント「恥骨の感触」

 謙遜されずとも、描写は上手いと思います。自分が追体験しているような気分になれます。
 主人公の試行錯誤な行為、欲望に流されない慎重さも感情移入できる要素だと思います。
 強いて難点を探せば、「その動きは少女のものとは思えぬ淫靡なものだった」と言葉で言うより、その動きによって自分の心や身体にどんな変化が起こったか描写した方が良かったかも。

 自分は土曜の晩にWinXPが落ちて、ここ数ヶ月に収集したり創作したりした物の大半が失われ、呆然としてました。
 残ったものはカチューシャのログと、OS破壊の原因になったザウルスC-700のメモリに移しておいたとっておきのモノだけでした。

 描写能力だけでなく、萌えるシチュエーションを構築するセンスや、ストーリーの整合性を保つ頭脳も磨かないと。
 最近の話がただの和姦になってしまい、「何をするか、何をされるか」といった不安と期待を煽る展開に出来なくて、ちょっと鬱。
 SS初心者さんの作品は、その「不安と期待」が上手いですね。
 
82SS初心者:03/01/29 12:40 ID:o3EaG06q
パジャマが乱れるのもかまわず、彼女は一心不乱に腰を動かしつづける。
俺の太ももに熱く湿った感触が伝わってくる。
こんな少女でも(しかも幽霊なのに)濡れたりすんだなー。

(ぁあっ、なんかヘン、なんかヘンだよぅ!)

初めて味わう感覚なのだろうな、不安も同時に感じているようだ。
それでも彼女の腰は彼女の意思とは別に動きつづける。
こっちもそれにあわせて足を擦りつけてやる。
俺の足の動きに合わせて彼女の体が跳ねる。そのシチュエーションにこっちも恍惚となる。

(ふぐっっ!っっっ!…んんっ!………ぅああっ!!!)

彼女の丸めていた体が一気に伸びた。いってしまったのだろうか。
その拍子に半分ずり落ちてしまっているパジャマから、かわいらしいパンツとおへそがのぞく。
いかん、ただでさえかなり興奮してるのにこんな光景で視覚にまで攻められたら
こっちの理性も限界に近いぞ!

ドガガガガガガガ!ガンガンガン!!!

その時、また部屋が大きく揺れだした。
 来やがったな!
幽霊たんはすでに布団の中から消えていた。俺はおもむろに枕元からタバコを取り出し
火をつけると毒霧噴射よろしく窓や玄関に向かって煙を吹き付けた!

ぷぅーーーーーーーーーーーっ!

何かが部屋の中で大きな渦を巻いたような感覚があったあと、騒ぎは静まった。
83SS初心者:03/01/29 12:41 ID:o3EaG06q
やった…。霊がタバコの煙を嫌いなのは本当だったんだな。
これを最初に実行しなかったのは、幽霊たんまで退治しかねないと思ったからだった。
一応彼女が消えてからやってみたが、もしかすると明日からはもう現れないかもしれない。
勝利の気分をただ味わう気にもなれず、タバコの煙が漂う部屋で少しぼーっとしていた。

むにゅ。

下半身に伝わる感触。これは…
幽霊たんが俺に抱きついていた。
ぉおお!?彼女は今まで布団の中以外で姿を見せたことがなかったのに。
つい話し掛けてしまった。

「きみ、この煙大丈夫なの…?」

(おとうさんの匂い、大好き!)

いままで話し掛けたことはなかったのは、幽霊というのは思考が停止しているものと
思っていたし、俺を父親と勘違いしている幽霊たんに別人と気づかれたくなかったからだった。

しかし、話は通じるようだ。
心なしか、布団の中で見るときよりも表情に広がりが感じられる。
くりくりした目でこっちを見上げる顔。こうやってまじまじと見つめるのも
初めてだ。…やっぱりムチャクチャかわいい。

この娘の父親に成りすましていちゃいちゃを続けるのもよかったけど
もう一歩進んで親しくなりたい…!そんな思いがむくむくと湧きあがる。
84SS初心者:03/01/29 12:41 ID:o3EaG06q
「あのね、よく見てごらん。ぼくはお父さんじゃないよ。」

(……あれ……?おにいちゃんだぁれ?おとうさんは?)

俺は答えに詰まってしまった。
そりゃそうだ、この娘の家族のことなど何も知らないもの。

(おとうさん、おかあさん、どこ?)

彼女はだんだん不安そうな顔になり、ついには泣き出してしまった。

(うわぁぁぁぁん!)

俺はどうしていいかわからず、ただ彼女を抱いて頭をなでてやるしかなかった。


続きます。
85SS初心者:03/01/29 12:50 ID:o3EaG06q
誉められたんで調子こいて連日うpしてしまいました。

>>81(霊究者さま)
PC落ちご愁傷様です。データが飛ぶのはきついですね。
冬将軍サマも飛んでしまったのですか!?

「恥骨〜」の部分はかなり狙って書きました。
ご指摘の部分、目から鱗って感じです。ありがとうございます。
シチュエーションに関しても霊究者さまの話はかなりいいとこついてるとは
思いますが。あと、個人的には和姦のが大好きです。

あんま書いてると馴れ合いuze-になってしまうのでこの辺で失礼します。
86名無しさん@ピンキー:03/01/30 13:48 ID:hjAz3k88
霊求者様
え!? じゃあ冬将軍様は延期ですか!? めちゃショックです・・・

あと、大分悩まれてるみたいですがあまり気にされなくてもいいかと・・
凝りすぎたらエチーがつなぎになるような気がします。

SS初心者様
失礼します。
本当に初心者なのですか!? めちゃ萌えるシチュですよ。続きは凄く期待してます。
8786:03/01/30 15:52 ID:WrtbjZDZ
偉そうなコト言ったあげくに相手の名前間違い。
激しく鬱

大変失礼いたしました。霊究者様。
88間違った霊究者:03/01/31 22:40 ID:0VJSQ0RL
>>82-84
 彼女との関係が一歩前進かどうか、運命の分かれ道ですね。
 人格を認めていなかった相手に意思が存在することを知って、主人公がどう動くか、今のところは誠実に対応してますね。

>>86
 SSの制作環境をザウルスに移して、思いついた時すぐに打ち込めるようにした矢先の事でした。
 しかし今度はパソコンとリンクさせるのが怖い罠。
 2ちゃんで誤植は気になりませんよ(w
 むしろどんな変換であの字を出したか気になります。
89名無しさん@ピンキー:03/02/01 01:48 ID:Xv2I03vk
>>81
これ、言っていいのかな・・・?

>萌えるシチュエーションを構築するセンスや、ストーリーの整合性
って、正直言って前スレまでいた彼のほうが上だった気がする。
というか今もそういうSSを虹板では続けてるわけだが。

でも彼の場合はエッチシーンの描写は最初から今もあまり変わってない気がしてて、
霊究者氏の綿密な描写とは比較になってないぐらいだったりする。・・・これって両立しづらい要素なのか?

あ、ついでに。俺は例の虹板のコテじゃないぞ。あのスレでは彼はSSもうpしてるけど、
それ以上に厨な書き込みばかりしてる香具師だからROM専に徹してる。あれさえなければいいんだけどね・・・。
90SS初心者:03/02/04 21:07 ID:JL7kC6jF
>>84 からの続き。

彼女はただ泣いているだけで何も語らないまま朝に消えてしまった。

はてさて、俺はどうしたらいいのだろうか。
なんとか彼女の両親を探してやれればいいのだろうが
探偵でもないしどうやって探していいかまったく見当がつかない。
うーむ。このままでは仲良くなれないぞぅ…

一日ごろごろと考えながら過ごしたが、たいした考えは浮かばなかった。

翌日、彼女はいつもと変わらぬ時間に現れた。
しかし、今までのように俺にじゃれついてはこない。
だまって布団の中にいる。
やっぱり名乗ってしまったのは失敗だったか?

と、がっくりきてしまったが、ふと思いついた。
それならそれでもうここに出てくることはないじゃないか。
なんでまた布団のなかにいるんだろう。

よく見ると、彼女はおれのシャツのすそをぐっと握りしめていた。
そうか。彼女もどうしていいかわからないのだ。
両親のいないところに一人ほっぽり出されて。
幽霊とはいえやはり小さい子だ。不安でしょうがないのだろう。

俺は彼女の頭をなでてやった。
なんとか不安な気持ちを取り除いてやりたい。
91SS初心者:03/02/04 21:08 ID:JL7kC6jF
  (おにいちゃん、私のあかあさんたちどこに行っちゃったの…?)

…知らない。
しかしそんなことを言えば彼女をさらに不安な気持ちにさせるだろう。
この場は嘘でもいいから彼女を安心させるようなことを言わなければ。

  「君のお父さんやお母さんはね………とっても急な用ができて
   遠くに出かけちゃったんだよ」

もっとましな嘘が思いつけば良いのだろうが、俺の想像力はこの程度だ。
彼女はこれで納得してくれるだろうか。

  (どうして、私に何も言ってくれないで行っちゃったの?)

「……本当に急いで出なけりゃいけなくて、ちょうどその時君は
学校に行ってたから連絡できなかったんだよ。それで、隣に住んでた僕が
君の世話をするように君のお母さんからお願いされたんだ」

どうよ!我ながらなかなかうまい方向へ持っていったと思うのだが。

  (本当?)

彼女は少しだけ安心したようだ。

  「本当だよ、だから君のお父さんたちが戻ってくるまで僕と一緒にいようね」
  
  (うん、わかったよ。おにいちゃん、よろしくね)

彼女はにこりと微笑んだ。
彼女の安心した様子も嬉しいが、なにより一歩前進して
ちゃんと彼女に受け入れられたのが死ぬほど嬉しかった。
92SS初心者:03/02/04 21:10 ID:JL7kC6jF
今までの不安から開放されてすっかり気が緩んだのだろうか
彼女は俺に寄り添ったままぐっすりと眠ってしまった。
幽霊も寝るのか。いったいどんな夢を見るんだろう…?

ジーっと彼女の寝顔を見つめていたら、俺も一安心したのか
よからぬ気持ちがふつふつと湧き上がってきてしまった。

いかんいかん!せっかく仲良くなれたのにうかつな事したらいかんぞ!

…などと思いながらも、俺の下半身の脳は違う判断を下していた。
[今までは触れると部屋中が大騒ぎになってしまったけどよ、いまなら
きっとうまくいくだろうゼ!]

おそるおそるそーっと彼女の胸のあたりに手を伸ばしてみる。

………つん……つん、つん。

 『セーフ!大丈夫のようです、隊長!』
よし、それではもう少し探索してみることにするぞ。
気を抜くんじゃないぞ、親指隊員!『ラジャー!』

俺の親指隊員は彼女の胸をそうっと歩いていく。
 『隊長、思ったより平坦なところですね。』

そうか、しかし気をつけろよ。そこいらに凸凹があるからな。
 『うわっと、躓いてしまいました。ここはアバラのあたりでしょうか。』

親指はそうっとあばらの窪みを探りながら進んでいく。
 『隊長、丘です。かなりなだらかですが…。』

よしよし、これくらいの丘が私の好みである。
ここからは匍匐前進で行くぞ!
93SS初心者:03/02/04 21:11 ID:JL7kC6jF
指の腹を使い、少しづつ感触を確かめながら登る。
登るという表現はほとんど当てはまらないほどになだらかだが。
柔らかくもあり硬くもある、なんとも不思議で気持ちの良い感触だ。

一歩進むごとに彼女は少し体をよじらせる。
その度にわれわれ探検隊は肝を冷やすのだった。

  『隊長、とうとう頂上まで来ましたね』

うむ。しかしまだだ。この辺に少しだがほかの場所とは違うところがあるだろう。
そこがわれわれの目的地だ。中指、薬指両隊員、まずはそこを探しだしてくれ。

  『了解!』

彼女の胸を円を描くように指先でなぞり上げる。
硬い弾力の中に、少しだけ窪みがあり、違う感触のするところがあった。
  
  『隊長、ここのようです!』

よし、ではそこの足場を固めてくれ。『ラジャー!』

94SS初心者:03/02/04 21:13 ID:JL7kC6jF
その小さな乳首を、最初は彼女が起きないように微妙なタッチで
何度もさする。すると、パジャマの上からもわかるほどに隆起してきた。

  (はあ、はあ…)

彼女の息遣いがすこし荒くなり、胸が上下する。
呼吸に合わせて手のひら全体で胸をなでると、乳首の感触がこそばゆく感じる。
指の股に彼女の乳首を挟み軽く指を開いたり閉じたりしてみる。

  (んん…っ)

  『隊長隊長!やばいですよ!』
おっとあぶねえ!起こしちゃうとこだったな。
これでこの頂は我々が制覇したぞ。つぎの目的地は…!


つづく

と、どうもだらだらと長くなってしまいますね。
ぜんぜんSSじゃねーや。
95名無しさん@ピンキー:03/02/05 12:20 ID:Vqan7KMJ
>>89
この期に及んで去った香具師を引き合いに出すコト自体が霊究者サマに失礼やと思わんのか?

霊究者サマ、あまり気にしないでご自分らしいSSを作りあげてください。
でもデータがあぼーんって…。ご愁傷さまです。続きはマターリ待ってます。


>>90-94
拝啓、SS初心者サマ
キタ――――――(・∀・)――――――!!!
今後ネ申と崇めさせていただきまつ。

指を隊員に見立てての運び。激しくツボでつ。
今後もこのノリでいっていただけるようにもの凄く期待してまつ。
96名無しさん@ピンキー:03/02/10 23:25 ID:9JBldOcV
hogyu
97SS初心者:03/02/12 16:45 ID:7Dp5u+kd
しばらくうぷ出来てませんが、続きは考えてるのでしばしお待ちを保守
9889:03/02/13 14:17 ID:x/hF/xfQ
>95
それって相談に乗ってるようで全然乗ってなくないか?

霊究者氏は悩んでるんだから、その解決法が「気にするな」ってのは無責任すぎない?

もっとも俺の発言も霊究者氏の他スレでの行動を知らない上での無礼な発言であるのは確かだが。
99間違った霊究者:03/02/13 21:18 ID:rOVT7Z3c
 このところ会社や家でのストレスが強くて、創作の余力が無い。
 と言いつつ逃避的に下手な冬将軍サマは描いてみたりする。
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030213204947.jpg

 前スレ末期の荒れ様から、SSと感想以外で発言するのが怖くて日和っていたのですが、なにか言った方が良いような気がしてきました。
 一時は「このまま落ちてくれたら楽になれるんじゃないか」とか思いましたが。

>>89>>98
 自分も向こうはROMっています。
 彼とは作品の方向性が違うので、比較されてくやしいとかはあまり感じません。
 感想とかレスをつけない分、ストーリーを純粋に楽しんでいます。

>>90-94
 前半後半は単独では良いのですが、前半で嘘をついた後ろめたさを引きずって後半の劣情開放につながると、感情移入がしにくいかも。
 投稿間隔を置くか、ワンクッション欲しいところです。
 でも人によっては罪悪感すら楽しむでしょうから、この辺は個人の資質に因りそうですね。
 今回の萌え表現は「あばらの窪み」でした。

>>95
 自分で解決するしかない現状に、つい愚痴を言ってしまいました。
 マターリ、気にしない、と言ってもらえるとプレッシャーが消えてありがたいです。
 ここのところ焦燥感に駆られて、夢ですら会社の仕事に追われるくらいですから。
100SS初心者:03/02/15 21:35 ID:mMAnY/LF
>霊究者さま
冬将軍サマかわいいっすねー。けっこうツリ目なイメージなんですね。
気分転換に自キャラの絵を描くのはとても良い事だと思います。愛情が深まるし。

漏れの前回のSS、なんとか一回のうぷに一つはHシーンを入れなきゃ、と思ったんですが、やはり無理がありましたね(^^;)
次回でその辺をうまいこと納得がいくような展開に…出来たらいいなあ。
実は、もうばらしますが漏れ72です。
気分転換にSS書き始めたんですが、楽しいながらも難しいもんで。
毎回霊究者サマの感想は編集者と話してるようで参考になります。
101SS初心者:03/02/15 21:37 ID:iIe9FRX9
それで、おそらく霊究者サマ本人の作品に対するこだわりも相当なものだと思いました。
冬将軍サマの続きはのーんびりと待っているので、いろいろ落ち着いて
書く気になったときに書いて頂ければ。焦りやストレスまみれの時に創作活動すると
どうしてもそういうのがにじみ出てしまうし、書いてても楽しくないですよね。
お金や生活がかかってるわけでもないし、せっかくだから書く方も読む方も楽しくいきたいですね。
102名無しさん@ピンキー:03/02/19 04:45 ID:ftb9euI3
間違った霊究者氏支援に画像を上げてみる。
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030219044032.jpg
>30の冒頭辺りを想定するも何処か間違ってる予感。
103名無しさん@ピンキー:03/02/19 12:04 ID:u1iXbtEj
ふーん。霊究者氏は向こう見てるのか。あいつはこちらを見てるのかね・・・。
もっとも、いまさらここにあいつの居場所は無いがな。
104あぼーん:あぼーん
あぼーん
105名無しさん@ピンキー:03/02/19 16:37 ID:B0JuwsCj
>103
今まで放置してたけどageたとなるともう許せん。
ここに居場所が無い? 誰に言ってるんだ?

前スレから今までのオマエと彼の書き込み見比べてみろや。絵も描かないSSも書かないで一人のSS書き追い出して満足したか?
だったら二度とこのスレに来るんじゃねえ。ROMもすんな、このクズが。

皆スマソ。つい乗ってしまった・・。
106あぼーん:あぼーん
あぼーん
107間違った霊究者:03/02/19 22:44 ID:SqX6erZZ
>>102
 素敵な冬将軍サマをありがとうございます。
 このところ萎えていた煩悩に火が入る思いです。
 新陳代謝まで加速された気がします(言いすぎ)。

 表情も良いですが、細くしなやかな指に官能を感じました。
 「従者のごとく手をとり、そっとくちびるで触れる」とか「身体の末端、指先から心臓に向けてくちびるを這わせる」とか色んなフレーズが浮かんできます。

 マナブのキャラについては誰でも自己投影出来るような無味無臭をイメージしていたので、外見は好きに描いてい頂いて結構です。
 書き手としては、二人の関係は「少女騎士とその従者」をイメージしていました。
108名無しさん@ピンキー:03/02/19 22:44 ID:8XY0mvH4
言い合いなんかより作品の感想言おうよ。
>>103は誰かがうぷった直後に煽り入れてログ流すのが目的なんだから無視。

>>102
(゜∀゜)=3
>>27あたりのも描いてくださいー!
109105:03/02/20 13:24 ID:T4dfwOpK
>108
その通りでした。ホント申し訳ない。

>102
月並みですが・・素晴らしいです! 次回作が楽しみですね。
110SS初心者:03/02/25 20:00 ID:rCwEtVpv
>>90-94 のつづき

そう、次の目的地はアソコしかない…!

俺の指はまよわず下へと向かっていく。
パジャマの上着のすそをそっとめくりあげると、かわいらしいおなかがのぞく。
よく見るために布団の中へと潜り込んでいく事にした。まさに気分は探検隊。

よく見たかったのに布団の中は暗かった。よく考えれば当たり前だが。
しかし、鼻先からただよってくる少女の匂いが布団から出ることを許さなかった。
俺は思いっきり鼻で深呼吸して堪能する。俺の鼻息と少女の汗で布団の中は
むせ返るような熱気であふれている。それがまた興奮させる。

俺はもう辛抱たまらなくなり思い切ってしかし慎重にパジャマのズボンに手をかけた。
彼女を起こさないように少しずつ下へずりさげていく。
小さいおしりのおかげか、案外たやすく下ろせるもんだな。

(んん…)

太もものあたりまで下ろしたところで彼女が寝返りを打った。
やばっ!起きちゃったか!?
111SS初心者:03/02/25 20:08 ID:rCwEtVpv

しかし、彼女は何事もなく寝息を立てている。

……大丈夫…だな?
びっくりしたんで興奮が少し冷めた。
なにやってたんだ俺は。せっかく仲良くなれたのにこんなことで今までの苦労を
パァにしたらどうすんだ。落ち着け。
自分に言い聞かせながら、彼女のほうに目をやった。

彼女の下半身は寝返りをうったはずみで掛け布団の外にさらけ出されていた。
薄暗い部屋の中に、少女の白い肌と下着が浮かび上がる。

『おいおいおいおい、落ち着けっていってんだろ。落ち着けってば!』

心はそう叫んでいるのに俺の頭は彼女のパンツへと向かっていく。
鼻先を股間へと擦り付け、匂いをむさぼる。少し漂う尿の匂いが俺の脳を刺激する。
下腹部を甘噛みしながら、口でパンツをずり下ろそうとする。

『だめだ!やめれ!』

どうなっているのだろう、さっきから俺の意思とは別の何かが俺の体を支配している。
あきらかに何か狂気じみた何かが。
112SS初心者:03/02/25 20:09 ID:rCwEtVpv
続きます。
113間違った霊究者:03/02/27 21:37 ID:yKBjIZxk
 今回は幽霊より人間の方が怖く感じました。
 幽霊たんの艶姿よりも主人公の行動の方が気になってしまいます。

 自分も似たようなシーンを書いて思ったのですが、意識の無い相手に何かするだけでは、リアクションが少なくて萌えにくく、気づかれてこそ華だと思います。
 今を起承転結で言うなら承の段階だと感じるので、この先どんな転結が来るのか、固唾を呑んで見守らせていただきます。

 あと、霊なのに匂いが有るのが不思議に思いました。。
 匂いの幽霊?、原因物質として在るのではなく、ここに生きていた時の残留情報が直接五感に作用しているんでしょうか。
 視覚、聴覚、触覚、嗅覚と、五感にうったえてきていますね。
114名無しさん@ピンキー:03/03/04 01:17 ID:0ksl6xEH
止まってしまったっぽいなぁ…みなの妄想もそろそろ限界か
おいらは際限ないのだが、いかんせん時間がない。
11572:03/03/04 02:31 ID:PJU2BE+m
妄想は尽きないんですけどね〜、それを表現する
時間と力が足りないのです。

幽霊たんのイメージ
http://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/others/yu-rei2.jpg
http://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/others/yu-rei.jpg
202.219.125.236 , pppe236.wbs.ne.jp ,
116名無しさん@ピンキー:03/03/04 07:20 ID:zQbJV2Dl

二枚目見れない


117103:03/03/04 12:37 ID:6kp6tviO
今までスレを荒らしていて本当に申し訳ないです。
ホント、>>105氏の言うとおりでした。

ただ、彼の作品でクルマの中の幽霊の話がありましたよね?
実は俺の彼女もそういう死に方をしてしまい、彼のSSを見ている内に
何だか俺と彼女がバカにされたような錯覚を覚え、ああいう煽りになってしまったのです。

当人に直接言えばいいものをスレの方々を巻き込んでの無礼、大変申し訳ございませんでした。


最後に霊究者氏、72氏ともども期待していますのでこれからも頑張ってください。
>>105氏、書き込みはもうしませんので、ROMだけはさせてください。

それでは本当に失礼いたします。
118名無しさん@ピンキー:03/03/05 14:50 ID:GmDDnKwe
>>115
すげー(・∀・)イイ!
119間違った霊究者:03/03/05 19:58 ID:2Y00+9gw
>>64-69の続き

 小さな身体で僕を受け入れ、ひたっと抱きつく白い肢体。
 見上げる瞳は微笑みながらも涙をたたえ、口を開くとそこから率直な質問が放たれる。

「わらわの子供は、いつできるのじゃ?」

 僕を受け入れられたことを素直に喜ぶ、無垢で無邪気な少女の笑顔。 
 それが責任感を刺激して、ぞくっと心を締めつける。
 だが、同じ笑顔が僕の心にいとしさを湧きあがらせて、喜びの笑みを与えてくれる。
 しばしの沈黙をいぶかしく思ったか、背伸びし僕の顔を覗きこむ少女の頭に手を置いて、なでつつ静かに言葉をつむぐ。

「僕らの世界の神話では男と女が向かい合って言葉をかけ合うとすぐさま子供が生まれたと言いますが、人間の子供は男女が交わってから、だいたい十月十日で生まれます」
「交わるとは、生殖行為の事じゃな。しかしわらわが聞いておるのは、その命の始まりのことなのじゃ。男性の精子がどのようにして次の世代になるのじゃ?」
「ああ、それでしたら、女性の中に出された精子がさらに奥深くまで何日もかけて自走して、女性の生殖細胞である卵子と結合し、二人の情報を受け継いだ小さな命となるのです」

 なでる手を受け入れ目を細めていた少女の両手が持ち上がり、ちいさなてのひらが僕のほほにそっと触れる。
 その手の主の、視線がまるで僕の生きてきた時間を見通すかのように、僕の瞳を覗きこむ。

「こんなに大きくて物知りなマナブも、始まりは小さな命だったのじゃな。それが生まれるまでの十月十日のあいだはどうなっておるのじゃ?」
「そのあいだ、女性の身体の中でゆっくり子供が育てられるのです。僕を受け入れている膣のさらに奥、子宮と呼ばれる器官でです」
「ちつの奥?、しきゅう?」

 言葉だけでは理解しがたいのか、少女は不思議そうに首をかしげる。
 その下腹部、僕の指が、子宮を指して円を描く。
 少女はそこに手を当てると、やっと得心したように、そっと目を閉じ笑みをうかべる。


120間違った霊究者:03/03/05 19:58 ID:2Y00+9gw
「ここかあ。マナブがわらわの奥を突いたとき、ここで何かが揺れておったのじゃ。あれが子宮なのかのう」
「そうでしょう。子宮は弾力のある筋肉で出来た袋状の器官で、生まれる前の子供が育つにつれてふくらみ、お腹も大きくなってくるんです」
「そういえば、わらわもお腹の大きな人間を見たことがあるぞ。任務中は音速の9割以上で移動しておるのでしっかり観察出来なんだが、なんだか安らぐ顔をしておったなあ」

 慈愛のまなざしを下腹部に注ぎ、口元は微笑を浮かべている。
 だが、生きるということは幸せばかりではない。死の恐怖と隣り合わせのものなのだ。

「子供を産むことは女性にとって大きな負担にもなります。孕むことは良いことばかりでもないですよ」
「何を言っておる!、マナブも女から産まれたのであろう。自分の命をけなすでない!」

 真剣に僕をにらみつける表情からは、犯し難い気高さと強さが伝わってくる。
 心が温まる感動を覚え、自然と言葉がわいてくる。

「冬将軍サマは良い母親になれますね」
「なっ!、な、なにを言うのじゃ」

 少女は顔を真っ赤に染める。怒った表情を保とうと苦心しているのがうかがえるが、ゆるむ口元は隠せない。
 そこに遠慮の無い視線を注ぐと、耐え切れずに僕の胸に顔をうずめて額をすりつける。

「わっ、わらわが母親だなどと、生殖行為をしたばかりで、もう母親だなどと、そんな」
「そうですね、僕も冬将軍サマの中に精子を出していませんし」

 ゆれる銀の髪が動きを止めて、照れ隠しにか、少し怒った顔が僕を見上げて口を開く。
121間違った霊究者:03/03/05 19:58 ID:2Y00+9gw
「ならば出すのじゃ、勢いよく!」
「勢いよく、ですか」
「そうじゃ、さっきはわらわの顔にまで飛んできたではないか。あれを中で出されたら、わらわはどうなってしまうのじゃろう」
「女性の奥はそれほど敏感ではないですから、ただ出されてもわからないかもしれませんね」
「そうかのう。わからなくてもよいから、わらわの中に出して欲しいのじゃ。できたらいつ出るか教えて欲しいのじゃ」
「あれは自分の意志で自在に出せるものではないのです。僕の身体が性的に高められた結果の反応で、手順が必要なのです」

 期待に満ちた表情がいぶかしげなものに変わるが、かえって興味をそそられたようだ。

「どんな手順なのじゃ?。難しいのか?、痛いのか?」
「冬将軍サマもさっきやってのけたでしょう。男性性器を包み込んで、さすったり、しごいたり、あの要領で絞り取るのです」
「おおっ、あれか」
「はい。冬将軍サマの愛撫はお上手で、僕はすぐに達してしまいました」

 納得しかけた顔が眉根を寄せて、自分の下腹部に怪訝そうな視線を送る。

「でも今はマナブの性器はわらわの中に入っているのじゃ。手が届かないのにどうやって絞るのじゃ?」
「女性自身の身体で、膣の筋肉を締めたり緩めたり、しごいたり、回転させたり。他にも全身を使って男性を興奮させて、搾り取るのです」
「そんな大変そうなこと、わらわにできるかのう」
「実はですね、女性の身体は性的な興奮が高められ頂点に達すると、無意識にそれができるのです。もちろん男性の全身を使った努力が必要で、男女が互いに高め合い、愛し合うのが、性交であり、喜びなのです」

 真剣な表情で聞いていた少女の瞳が、せつなげなものに変わる。

「わらわにマナブを愛することができるじゃろうか」
「できます。こうして触れ合って、笑顔を見せていただけるだけで、僕は嬉しいです」
「じゃあ、マナブはわらわを高めてくれるのか?、愛してくれるのか?」
「はい、望むところです。僕は冬将軍サマを愛します。喜ばせるため全力を尽くします」
「マナブ、わらわもがんばるから、生殖の喜びを教えて欲しいのじゃ」
「はい、それではまいります」
122間違った霊究者:03/03/05 19:59 ID:2Y00+9gw
 長々と続いた講義に、身体の興奮は冷めてきている。
 だが知識を得たことで少女の顔は期待に満ちて、これからの行為の感覚を逃すまいと真剣だ。
 その身体を胸に抱き寄せ、背中に回した両てのひらの、右はうなじをなで上げ、左はお尻の割れ目をなぞり下ろす。

「あぅっ」

 腕の中で少女の身体がびくっと震え、抱きつく腕に力がこもる。
 てのひらを広げてなで続ければ、見上げる眼がぎゅっと閉じられ、口は開いて細いあえぎを響かせる。

「あっ、んっ、うぅ、んぅうー」

 身体も敏感に反応し、背筋を反らせて腰を押し付け、細い足が僕の腰に絡んで締めつける。
 上半身では小さな胸の、そこだけ硬く充血した突起を僕に押し付け、腰の動きに合わせてすりつける。
 重なる肌の熱さ、響く少女の嬌声、僕のモノにまとわりついて熱くうごめく秘肉。
 そのすべてが僕の身体と精神を高ぶらせ、鼓動と共に、身体の芯から熱いものが沸き上がる。

「んっ、冬将軍サマ、どうです、お身体は高まって来ましたか?」
「あっ、ふぁあっ、よいのじゃ、マナブの、手も、肌も、声も、ぁあ」

 少女のうなじとお尻に当てたてのひらは、もう動かしてはいない。軽く触れているだけだ。
 かわりに少女自身がお尻を振って、首を振って快楽を求める。
 でもそれだけでは満足できないようだ。

「マナブぅ、わらわも、マナブを、よくしたいのじゃ」
123間違った霊究者:03/03/05 19:59 ID:2Y00+9gw
 少女は背筋をのばすと僕の首に鼻先をすりつけ、鼻にかかった声を出してくる。

「ありがとうございます。でしたら膣を締めつけるのをやってみましょう」
「あうぅ、そのやりかたがよくわからないのじゃ」

 もどかしさにか、僕のあご先にひたいをすりつけ、髪を乱して首を振る。
 うなじに当てていた右手で髪をすきつつ、左手はお尻の中心を探り当て、窪みに指を侵入させる。

「ひゃっ!」

 鳴き声と共に筋肉が脈動し、割れ目が閉じて、前後で僕を締めつける。

「ひっ!?、きっ、急に何をするのじゃ!」
「お尻と膣の筋肉はつながっているので、お尻の方を刺激すれば膣を締める感覚もわかるかと思ったのですが、どうですか?」
「ふぇ?、ひゃ、はぁあ、これか?、んっ」

 僕の腰にしがみついている脚が躍動し、モノを咥える秘肉が脈打つ。
 下半身からじくじく伝わる快感が僕の呼吸を乱していく。

「うっ、はぁ、冬将軍サマ、熱くて、絡みついてきて、気持ち良いです」
「あっ、あはっ、マナブ、変な顔をしておるぞ。良いのか?、そんなにわらわが良いのか?」

 自身も顔を紅潮させて、見上げる少女の声が、僕の理性を蝕んでいく。
 その間にも、僕を咥える少女の身体は、ぬめり、滴り、うごめき、搾る。
 このまま先に達してしまうのはいやだ。冬将軍サマの達した顔が見たい。
 身体を前に傾けると少女の身体を床に押し倒し、覆いかぶさった。
124間違った霊究者:03/03/05 19:59 ID:2Y00+9gw
「いっ!、あっ、マナブっ、痛い」
「あっ、すいません、勝手に動いてしまって」
「違う、髪が引っ張られて、痛いのじゃ」

 見れば確かに少女の身体が髪を押さえて引きつっている。
 その身体を抱き上げ、さらさらと輝く銀の髪を左右に退かせる。ひんやりとした肌触りが心地よい。
 髪を触られるのも悪くないのか、少女は目を細めて僕の好きにさせてくれる。
 
「わらわばっかりで悪いのう。おかえしじゃ」

 少女の手が僕のひたいに触れて、前髪をかき分け、ほほをなでる。
 互いの髪に触れ合ううちに、高まる想いが身体を動かす。
 少女のくちびるに視線が引き寄せられ、吸い寄せられるように顔を近づけ、口を重ねる。

「あっ、んんぅ」

 抵抗は無い。それどころか積極的に僕を求めて、少女の舌が僕の口腔に侵入してくる。
 腰にまわされた少女の脚が、ゆっくりほどかれ、僕の脚に絡みつく。
 もはや無粋な愛撫はいらない。
 絡みあう舌が、重なる肌が、つながる性器が、互いの身体を高めていく。
 むつみあう中で、ツボをついたか、僕の下で、少女の身体がビクッと跳ねる。
 こらえきれずに、逃れようと、身体をよじる。

「んっ!、うぷっ、ひゃあっ!」

 眉根をよせて、身体をくねらせ、口を離して息を吐く。名残の唾液が糸を引く。
 だが僕は逃がさない。腰にまわした腕に力を入れて、結合部分を密着させる。
 空いた口で首筋に触れて、耳やうなじにすべらせる。
125間違った霊究者:03/03/05 20:00 ID:2Y00+9gw
「あっ、あはっ、あひっ!、まっ、マナブっ、んんーっ!!」

 僕の名を呼び、少女の身体が反りかえる。
 何かに耐えるように顔が歪み、食いしばる口からうめきが漏れる。
 四肢がつっぱり、膣がうごめき、僕のモノを秘肉が締めつけ、奥へ奥へと引きずり込む。
 
「ぁ、ひぃ、ひっ、ひぃっ!」
「うっ、くぅっ、冬将軍サマっ!、もうっ、出ますっ」

 これまでにない快感が僕のモノから背筋を通って、頭の中を真っ白に染める。
 僕の中から何かが溢れ、脈打つモノから少女の中にほとばしる。 
 その奔流を受け止める少女の秘肉はますます締めつけ、モノの根元をしごいて、敏感な先端を責めたてる。

「うあっ、うっ、くぅうーっ!」

 僕の自我が流される。
 身体が相手を求めて、僕の腕が少女を捕まえ抱きしめる。
 腰が勝手に動いて、雄の本能が少女の奥にねじこみ放つ。

「ふうっ、うっ、くううっ!」
「あっ、あふっ、はひっ、ひはぁ」

 自我を押し流す性感に抵抗することをあきらめたか、少女の身体がぐったりと弛緩する。
 細めた目には涙をにじませ、薄い笑みすら浮かべている。至福の表情は美しい。
 快感の流れに任せた身体は規則正しく痙攣し、そのたび、投げ出された手の指が虚空をつかむ。
 その手を取ると、僕の手をつかんで握りしめ、少女の瞳が薄く開く。
 乱れた前髪をすいてなでれば、その眼を細めて微笑んでくれる。
 それはとてもとても心地のよい、二人だけの時間だった。
126間違った霊究者:03/03/05 20:07 ID:6mXCU+TN
「冬将軍サマ、とても美しいです」
「あっ、あぅ、あひっ、あは」

 僕の言葉に反応して答えてくれるが、その声はほとんど意味を成さない。
 それでも僕は、とてもうれしかった。
 どれくらいそうしていたのか、少女の手が僕の手を放して伸ばされ、僕の頭を捕まえる。
 身体を任すと、そのまま胸に抱きよせられる。
 目を閉じほほを触れさせれば、薄くとも柔らかい胸から少女の鼓動が感じられる。
 少女の手が僕の髪をすいて、安らぐ中で、すぐ耳元で声が響く。

「マナブは重いのう」
「あっ、すみません、今すぐ退きます」

 だが少女は僕を胸に捕えたまま放さない。
 上目使いに見上げれば、満面の笑みが僕を迎える。

「あの、冬将軍サマ?」
「重いけど、良い気分じゃ」


続く
127間違った霊究者:03/03/05 20:07 ID:6mXCU+TN
 ずいぶん遅く、長くなりましたが続きです。


>>115
 ツインテール娘。笑顔と、少しはだけた寝巻きが萌えますね。

>>117
 誰しも過去を持つ者。NGワードは難しいですね。
128105:03/03/06 19:08 ID:FCsuTXt5
待ってました霊究者氏!
まるで俺自身がマナブになって冬将軍サマを相手しているように思えます!

続きはマターリ待ってます!

皆、スマソがもう一言だけ言わせて。
>117 テメエのこの書き込み見て尚更腹立ってきた。
前スレのスレタイよく見れや。ここは幽霊にハァハァするスレだぞ。そういうSSが登場して当たり前だろうが。
オマエみたいのがネット心中起こすんだよ。このスレどころか2ちゃんから出てけ!
しかもオマエ、一番謝らなければならない相手に何も言ってないじゃねえか。ホントにクズだな。
129間違った霊究者:03/03/06 21:22 ID:OBFkomZP
 しまったああああっ!!!

>>100の>>実は、もうばらしますが漏れ72です。

 にいまさら気づきました。
 避難所で創作を始められたと読んだので、>>74-75のコンボが、IDが違えど時間的に怪しいなあとは思っていたのですが。
 スレの方向性が怪しいので皆の発言をよく読み直していて、ようやく気づきました。
 文字がつまっていると読みにくいのはブラウザの仕様なので仕方ないですが、こうも簡単に重要部分を読み落とすとは(汗

>>115
 本人が描いたのならイメージ伝達率ばっちりですね。
 絵師としてはまず萌える画像があって、そこに至るストーリーを創作しているんでしょうか。
 自分は、こうすればああなる、といった流れをイメージして1カットとし、それをつなげていく感じで創作しています。
130名無しさん@ピンキー:03/03/07 06:13 ID:Dl0lcTeM
>>119-126
ついに中出ししてしまいましたね。どうなってしまうのでしょうドキドキ
それにしても二人はすごいラブラブでうらやまスィ!

>>128
いちいちほじくり返すわ乱暴な口調だわ、自作自演荒し?カエレ!!!
131名無しさん@ピンキー:03/03/08 13:08 ID:FE1OT7f3
炉理じゃなくてはいかんのね?
何歳ぐらいまでOK?
132名無しさん@ピンキー:03/03/08 14:44 ID:cxStYP8x
>>130
もうどっちでもいいよ、はっきり言って。

あの時とパターンが似てるから、その可能性もあるけれど確認のしようがないしね。
でも、今回は完全に『こっちには来ない』って言ってるんだから、それでいいじゃない。

確かに二人の競演が見れないのは残念だけれども、彼自身、向こうのスレでは
ここと変わらない勢いでSSを投下しているのだから、彼のSSを見たくなれば
俺たちがあちらにお邪魔するんでいいんでないの?

生意気言ってスマソ。でも、この件はこれでヤメにしよ。自演でも何でもいいから。
133名無しさん@ピンキー:03/03/08 15:15 ID:KBwWROKm
>>131
ドキドキハァハァできるなら漏れは何歳でもかまわないYO
134名無しさん@ピンキー:03/03/11 07:38 ID:1921anj/
俺もハァハァできるなら百歳だろうと二百歳だろうとかまわんよ
むしろその方がツ(ry
135名無しさん@ピンキー:03/03/12 17:41 ID:8NkCk/jR
気体
136山崎渉:03/03/13 17:29 ID:30NJMGzf
(^^)
137名無しさん@ピンキー:03/03/14 15:09 ID:cZHkPgLa
前スレ落ちたのか〜。
誰か我こそはって霊究者サマに続く期待の新星は現れないかな〜と保守。
138名無しさん@ピンキー:03/03/22 12:38 ID:T0DkrdFO
幽霊部員ならぬ幽霊スレと化してるな…
 時に第二次大戦の影がせまるトランシルバニア。
 ナチス研究部隊のサンプル狩りの手が、ある貴族のささやかな領地にせまっていた。
 誇り高きゆえに協力を拒み、抵抗むなしく当主とともに屋敷は焼かれる。

 それでも、いまだ吸血の血に目覚めていない、大人の身体になっていない少女だけが、従者の青年とともに逃げのびる。
 目覚めていないがゆえに、ありふれた人としてふるまい、追っ手をかわす。
 だが夜が来るたび、喉の渇きが、闇の呼び声が少女をさいなむ。
 ひとたび血を飲めば力を得るだろう。人を凌駕する存在になるだろう。
 だが弱点をも得るのだ。
 生まれ変わったその土地に縛られ、日の光には拒まれ、流れる水を渡れない。
 たちまちのうちに匂いを嗅ぎつけ、狩人が群がって来るだろう。

 それを防ぐためには何かで渇きをごまかすしかない。
 逃げる間際に知恵を授かった従者の青年は「それ」を実行する。
 日が沈んだ宿の一室。冷たい部屋の、硬いベッドで、少女はすすけた身体を押し倒される。
 美しい長髪をばっさり切られ、絹のドレスを貧相な木綿に変えられ、少年に見せかけるため言葉遣いまで改められて、それでも信じてついていった青年。
 少女は純真な瞳を彼に向けて、二人きりなら使える乙女らしい言葉で、秘めていた恋を告白する。

 だが「それ」が始まれば、激しい苦痛が少女を襲う。
 涙ながらの懇願は聞き入れられず、幼い女陰をえぐられる。
 言葉遣いは丁寧ながら、その行為には容赦が無い。
 純潔を奪われ、再び日が昇るまで責め続けられる。

 次の日の朝から少女は部屋に閉じこもり、水も、食事も、恋しかったはずの青年の言葉すら拒み続ける。
 しかし日が沈めば、身体の奥深くから何かが湧き出す。
 喉の渇きとは違う、もっと耐え難い、胸が締めつけられるような苦痛にさいなまれる。
 少女は自ら閉じた扉を開き、青年の元を訪れる。
 裸身をさらして、脚を開いて、青年に覆いかぶさる。
 芽生えた欲望の命じるままに。
140名無しさん@ピンキー:03/03/24 18:48 ID:ptnXgK8p
おー、まだあったのかこのシリーズのスレ…うれしいねぇ。
しばらくネットできなかったから完全成仏したかとオモタヨ。
141名無しさん@ピンキー:03/03/26 20:31 ID:9OLnzaeD
はあはあ
142名無しさん@ピンキー:03/03/27 12:49 ID:NrRMX01+
保守をかねて見つけたものを貼ってみる
ttp://www.threeweb.ad.jp/~sogura/project/slong/ghost.html
143名無しさん@ピンキー:03/03/27 23:22 ID:hmi18NRp
SS初心者の続きがみたい
144あぼーん:あぼーん
あぼーん
145あぼーん:あぼーん
あぼーん
146名無しさん@ピンキー:03/03/28 15:43 ID:6gwK6xTU
age
147名無しさん@ピンキー:03/03/29 00:51 ID:s2yTybYr
age
148SS初心者:03/03/31 20:55 ID:7UdaAmr+
1ヶ月も放置してすんません。続きです。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat?com/occult/origin/ore.html
やっぱり文章より絵のほうが楽だぁ。

>>119-126 霊究者サマ
うpした時に感想書こうと思ってたので激しく遅レスになってしまいましたが
あいかわらずリビドーを刺激する文章ながら下品にならない
とこが素晴らしいです。
 >僕の名を呼び、少女の身体が反りかえる。
 >何かに耐えるように顔が歪み
こういう描写大好きです。脳内で絵を浮かべると激しく(;´Д`)ハァハァ
そろそろストーリー的な新展開が読みたいところです。
…が、まだこのスレ見ていてくれてるでしょうか(汗
>>129ですが、漏れはまず脳内でシチュエーションや話を想像してから
その1カットを抜き出して絵にしてます。1枚絵はあんま得意でないのです。

>>139
シチュエーションとかはかなりいいオカルト的雰囲気があると思うのですが
これだと粗筋のようでちょっと世界に入り込みづらいです。
細かい描写を盛り込んで展開していくと面白くなりそうです。
…初心者ごときがなんかえらそうにすみません。

>>142
これは…霊自体の描写はすくないけどなんかいいですね。
不思議とひきこまれる感じ。好きだなー。

>>143
ありがとうございます。期待に添えたかどうか。
149SS初心者:03/03/31 20:56 ID:7UdaAmr+
ありゃ、ミスった・・・
ttp://tsukinowa.s1.x-beat?com/occult/origin/ore.html
150SS初心者:03/03/31 20:59 ID:7UdaAmr+
うがΣ(゚д゚lll) すみません、も一回
ttp://tsukinowa.s1.x-beat?com/occult/origin/ore.html
151SS初心者:03/03/31 21:02 ID:7UdaAmr+
あれ!?tomoato対策が通じなくなってる…?
もういいや
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/ore.html

ホント何度もすみませんでした。逝ってきます。
202.248.239.57 , pppe057.enta.wbs.ne.jp ,
152間違った霊究者:03/03/31 23:06 ID:BzclU9Ls
 SS初心者さま、さすが絵に関しては、百聞は一見にしかずな表現力です。
 いろんなアングル、いろんな表情、堪能しました。

 ふと思ったのですが、ハァハァと荒い息だけだといやらしくなりますが、ドキドキと鼓動を加えると、「もう、しょうがないんだ」感があって感情移入しやすいのかも。
 >>139は本当にあらすじだけです。こんなのどうでしょうかと別スレ書こうかと思ったネタでした。

 新展開ですが、エロ抜きストーリーの表現力に自信がなくて、足踏み状態です。
 自分の方は描写の細かさが評価されていますが、不要な部分は手を抜いて、緩急をつける必要を感じています。
 一応、自戒の言葉はあるのですが、常に頭に置いておけるものでもないです。

SS条項

 一回で満腹させるべからず、腹八分目で次に期待させる。食傷させるな飽きられる。あれもこれもと詰め込み過ぎるな。

 そのもの単語より、説明で表現すべし。出来たてのラーメン<湯気が立っているラーメン。

 期待の上を行くべし。状況を解釈して無理なく進める。

 期待と不安を煽るべし。何をするか、何をされるか分からないドキドキ感が良い。
153SS初心者:03/04/05 11:02 ID:lA3pBv/v
あー!霊究者さんイタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!
「ドキドキ」は入れようかと思ったんですが、自分にはなんとなく
しっくり来なかったので外しました。難しいですね。

漏れは霊究者さまのストーリー好きですよ。
前の原美たんのとか、自爆霊のとか展開が簡潔にまとまってて。
今回の冬将軍サマのお話はあまりギャグっぽい要素がすくないので
エロ抜きだと間をもたせにくいのでしょうか。

>あれもこれもと詰め込みすぎるな
ううーん。全くその通りですな(汗
154間違った霊究者:03/04/09 22:49 ID:myBgY3gX
>>119-126の続き

 空も太陽も側の木々も、吹雪が白く覆い隠している。
 こもる熱気に窓ガラスは曇り、そこだけ暖かく切り取られた車の中で、僕はこれまでにない安息を感じていた。
 硬さを失った僕の性器が、熱く湿った少女の中に、やわらかく受け止められている。
 預ける頭を優しく抱かれ、小さくとも弾力のある胸に顔をうずめて、しなやかな指で髪をいじられる。
 触れる肌から伝わる鼓動とぬくもり、上下する胸が刻む呼吸のリズム、まるで母親の胎内でまどろんでいるよう。
 ふと、少女の指が動きを止めて、のぞき込むような気配とともに、声がする。

「マナブ、なぜに目を閉じているのじゃ?」
「こうしていると、冬将軍サマの温かさや鼓動が、よく感じられるのです」
「そうかあ」

 僕の頭をなでる少女の指が、髪から離れて、閉じたまぶたにそっと重なる。
 そこから下に、鼻筋を通ってくちびるをなぞり、あご先をくすぐる。
 心地よさが僕の理性を眠らせていく。
 のどを鳴らして身体をよじり、少女の胸に鼻先を押しつけ、すりつける。

「んぅ?、変なマナブじゃな。あぅっ、はぁあ」

 少女の胸をまさぐる僕の口が、ちいさな突起を探り当てる。
 固くなっていたそれに迷わず吸いつき、くちびるではさみ、舌でつつく。

「んっ、あぁ、これも心地よいのう」

 本能か知識か、僕の指がもう一つの突起を求めて少女を探る。
 触れたそれを指先でいじると、もう片方の手がさびしくなって、少女の身体を求めて動く。
 さらさらとした、さわり心地のよいものを見つけて、自分の元に手繰り寄せる。
155間違った霊究者:03/04/09 22:50 ID:myBgY3gX
「んん?、わらわの髪か。いっ!?、痛いっ」

 小さな悲鳴に理性が戻る。
 自分の目が、口が、指が、何をしているか理解すると、血の気がひいて、跳び起きる。

「あっ、あのっ!、すみませんっ」

 上体を起こして立ち上がろうとするが、反射的にか、少女の脚が僕を捕まえ、腰を締めつけ離さない。
 低い天井に頭をぶつけることは回避できたが、バランスを崩して、しりもちをついて倒れてしまう。

「うっ、うわあっ!」
「なっ、なんじゃっ!、ひゃあっ!」

 引きずられた少女の身体は僕の脚の間にあおむけになり、両手をあげて、びっくりまなこで凍りつく。
 その硬直が解けると不機嫌そうに眉をしかめて、両手をついて上体を起こす。
 不満そうにほほを膨らませて、口を開く。

「マナブぅ、いきなり動くでない」
「すみません。失礼をしてしまって、慌ててしまいました」
「なにが失礼なのじゃ?。わらわはマナブに求められてうれしいのじゃ。わらわの胸でも髪でも、いくらでも触れてよいのに」

 そう言って微笑む少女の姿は、輝く髪から後光が射して、まるで神秘の世界の住人のよう。
 しかし触れる肌の温かさが、彼女が触れあい交われる、現実の存在であることを認識させてくれる。
 しっとりと汗ばむ白い肌が僕を受け止めてくれていた。しなやかな指が僕の髪をなでていてくれた。
 今にして思えば、あの安息を手放したことはいかにも惜しい。

「僕も冬将軍サマに身体を預けていると、とても心地よいです。またご厚意に甘えてよろしいでしょうか」
「うむ、許す」
156間違った霊究者:03/04/09 22:50 ID:myBgY3gX
 床に手をついたまま胸を張ると目を細め、つんとあごを上げて、宣言する。
 自信たっぷりの姿に、僕まで笑みに誘われる。

「それでは冬将軍サマ、さっきの約束を果たします。僕の家に招待いたしますから、身支度のために身体を離しましょう」
「んー、マナブの家に行ったら、またわらわと生殖行為をしてくれるか?」
「そんなに性行為が気に入りましたか?」
「うむ。マナブがくれるのなら苦痛もうれしかったのじゃ。マナブと肌が触れ合うているだけでとても心地よかったのじゃ。もっと近くに、一つになりたくなるのじゃ」
「僕も冬将軍サマの全てが愛しくて、ずいぶん荒っぽく求めてしまいました」
「その代わりに逃げそうになるわらわをしっかり捕まえて、高みに押し上げてくれたではないか。もっと力強くてもよいぐらいじゃ。ところでマナブよ」

 少女は身を乗り出して、互いの鼻先が触れ合うほどに迫ってくる。

「ちゃんとわらわの中に精子を出したのかのう。あの時わらわは心地よかったことしか覚えていないのじゃ」

 僕の肩を両手でつかむと乗りかかるように体重をかけて、馬乗りにまたがってくる。
 軽い身体が、僕にとっては何より重い。
 身体を重ねて互いに達して、これ以上無いほど高まったはずなのに、目の前の少女は、またも僕の鼓動を高鳴らせる。
 しっかり捕まえておきたくなって、少女の背中に手を回す。

「もちろんです。冬将軍サマは女性としてとても魅力的で、僕自身、中で射精したいという欲求を抑えられませんでした。いま僕の性器を抜き取れば冬将軍サマの中から漏れ出してくるでしょう」
「それはもったいないのう」

 僕の上で、さも残念そうに肩を落とす。

「もったいがられずとも、僕の身体で毎日億の精子が造られているんです。三日もあればあふれるほどに溜ってしまいます」
「あふれてしまうのか!?」

 あきれたような声を出すと少女はしばし考え込んで、やがて真剣な顔を作ると、口を開く。
157間違った霊究者:03/04/09 22:51 ID:myBgY3gX
「せっかくじゃ。一滴たりとも無駄にはさせぬ。すべてわらわの中に出すがよい」

 言葉の意味するところを理解しているのか、すごいことを言う。
 素直に喜んでいいのか二の句が継げずにいると、少女の面に影が差す。

「だめなのか?」
「とんでもない、そう言っていただけてうれしいです。僕の精子はすべて冬将軍サマに献上いたします」
「うむ、約束じゃ」

 満面の笑みを浮かべて、軽い身体が抱きついてくる。
 肌を密着させて、それでも足りないとばかりにほほをすり寄せ、のどを鳴らす。

「んんーっ、マナブぅ、大きいのう、温かいのう、んぅう」

 僕を求めてじゃれつく少女。
 くすぐったさに耐え切れなくて、強く、しっかと抱擁する。

「んっ、あぅう」

 僕の腕の中で、少女は目を細めて、至福の笑みを見せてくれる。
 僕が誰かをこんなに喜ばせられるなんて、思ってもいなかった。
 彼女を幸せにできれば、僕自身、もっともっと幸せになれるだろう。
 きっと彼女は、すべてを懸けてつくすのに値する相手に違いない。
 僕の意識はまだ見ぬ未来へと向かっていた。

   第一部、接触編 完

 ここで一区切りつけようと思います。
158名無しさん@ピンキー:03/04/10 05:17 ID:mCKsnNfF
おぉ、第一部 完ですか。
乙です。
気長に第二部お待ちしております〜。
159SS初心者:03/04/13 03:16 ID:sQXlL8v0
1部完結おつかれさまでした。
最初が去年の年末でしたからけっこう長期連載(?)でしたね。
なんだか愛情溢れるマターリとした状況の中にも妙にエチー空気があっていいです。
こういうどっちが主導権を握ってるのかわからない関係というのは面白いですね。
ちゃんと子供が生まれてくるのかな?第2部が読める日を楽しみにしております。
霊究者サマの別ネタのSSも読んでみたいな〜。
160名無しさん@ピンキー:03/04/13 12:44 ID:lg9dcAks
いっそ、冬が終わったから融けちゃったってオチはどう?
161名無しさん@ピンキー:03/04/16 04:08 ID:Zy2kApC4
このスレを読み返していたら自分の隠れた嗜好を発見できた。

どうも俺って冬将軍様や>139の吸血鬼の少女のようなノーブル入った
オカルト少女がツボらしい。
あぅー、あの吸血鬼少女SSで読みてぇー。

って、よくみりゃ>139も霊究者さんじゃん!
くそッ、まんまとしてやられたぜ(*´∀`*)
162山崎渉:03/04/17 12:25 ID:Ac1CXwMS
(^^)
163山崎 渉:03/04/20 04:28 ID:IxIHzNin
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
164名無しさん@ピンキー:03/04/22 20:44 ID:bj4IIsse
最近活気が無いねここ
保守ついでに
http://aa.2ch.net/test/read.cgi/mona/1038152246/322-
165名無しさん@ピンキー:03/04/29 17:35 ID:LulwqdzB
最近「呪怨」ていう映画の予告編を見たんだけど、それにベッドに寝てるそばに裸の男の子が座ってるシーンがあって
これがけっこう怖いの。もしあれが女の子だとして、自分は果たしてハァハァ出来るか…?などと思ってしまいました。

まだまだ未熟です。
166名無しさん@ピンキー:03/04/30 10:20 ID:3Ips4zKd
考えるんじゃない、感じるんだ。
167 ◆acpq/7L9ig :03/05/02 02:29 ID:55M3OjV/
てすと
168名無しさん@ピンキー:03/05/02 11:31 ID:o1eVyehK
        ウェー、ハッハッハ         .,,メ-‐'"       _"',|  .、、._,i.""│._、
                      ._,,,/`,イ―''      ,`",l゙、、,,ジ'"`.```.|゙゛
                    .,,,-,i´,―--―''"      、、,!冖'"`、_、,,,/'゚,,."゙l-‐''
       _,,,,,,,,,,,,,、    _,,,,,--''"`'",/゙            、、.',j/′.、,,∠''"` .'_ヽ.',゙l.._,,、
    ,,-'"゙`    `゙゙''lーイ"`     .‐′    _,..,,/ .ヽ、,i,i´ ``゙’   、、シ":"'.「
  .,,i´         `'i、\ ゙!,      ._,-'"ン'` 、、`_,/`,i´ _,___,ニ='" .'゙、゙".゙l,,-'`
 .,/′          `'i,\ ′  .,,,,-',,,,、.,i´、_:_'_v`"゙i、|   ```` `  、_,Jィ""゙l, _,,,,、
: ,i´             ゙l. ヽ丶  .r‐'"、.l゙、、:,p=l┴丶 .!,,!  `'"''''''冖''?'''゙~."""'."'/゛ `
: |,,r                ゙l, 、 i、、、、:,,_,xl!ヴi,、      、、っ,,,,    、`',,,,、`、`、|、
  |、            、"| .i、 lrr-''"゙,,ハ;、-'"゙゙'''''''"丶ヽ.,,冫``~`"`"~"``` `/ `''''
  `''r,,、 、 、、 .、丶、.``ヽ,レ"°  `` .j゚'=∠、````,,,,,∠ ~'ヽ```````、_,r‐'ヘi、
    `゙'ーi,,_、、、、、: :._,,,r〃       "  /^゚"'广  ,/  .,/゙゙゙'''ヶ―''''″   `
       `゙^""""''"'"                `   ′  ′  ."    ゙''



169名無しさん@ピンキー:03/05/06 11:25 ID:EYztFydu
GW明け・霊究者サマとSS初心者サマ降臨期待age
170あぼーん:あぼーん
あぼーん
171あぼーん:あぼーん
あぼーん
172あぼーん:あぼーん
あぼーん
173名無しさん@ピンキー:03/05/06 22:20 ID:EcljewYu

俺も降臨希望さげ
174SS初心者:03/05/08 08:18 ID:Sw4jXJVy
うう…ごめんなさい。
いろいろ忙しくてSS(?)に手が回らない状況が続いてるのです。
いずれちゃんと完結させるつもりですので許してくだちい。

そして私も霊究者サマ降臨期待sage
175間違った霊究者:03/05/11 02:53 ID:sGgbv4ZG
 指名されてしまいましたが、このスレを毎日チェックしていても書き込むネタやテンションが足りません。
 一部地方では4月1日が成人式なのですが、晴れ着姿の従妹と写った写真で自分の垢抜けなさにショックを受けて、それ以来、脳内妄想に自分で萌えられなくなってしまいました(泣笑
 そりゃ、人生でもっとも輝いている女の子に、(二十歳の相手を女の子扱いするような年な)野郎が見た目敵うわけがないか。

 ところで異次元人もオカルト娘に認定していいだろうか。
176SS初心者:03/05/11 23:27 ID:vmgeCRdK
霊究者サマキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!

脳内で萌えられないって重症ですねぃ…
自分を磨いて垢抜けて、また妄想の世界に戻ってきてください!(おい)
二十歳のコを女の子扱いだけど、霊究者サマのストライクゾーンは
もっと下の年代の女の子ですよね(ニヤリ

漏れは異次元人はオカルトでもいいと思います。
「ムー」で扱いそうだし。
177SS初心者:03/05/11 23:28 ID:vmgeCRdK
昔々、あるところにとても歌の上手な少女がおったそうな。
まだ幼く穢れを知らないその歌声は、人だけではなく動物も
聞きほれてしまうほどのものじゃった。

そんな娘が、ある時から夜中にそっと抜け出しては朝方に帰ってくるようになったのじゃ。
両親が問いただしても、全く記憶にないという。
そこで、両親は夜中に出て行く娘の後をつけてみることにしたんじゃ。

そこで両親が見たのは、荒れ果てた墓地の前で人魂に囲まれて歌う少女の姿じゃった。

娘は落武者の霊に魅入られて、毎晩歌わされていたんじゃ。
両親はすぐに寺へ駆け込み、和尚に助けを求めた。
このままでは娘は霊に憑り殺されてしまう。そこで和尚は一計を案じた。

「おしょうさん、わたしはどうすればいいの?」

状況をよくわかっていない娘は無邪気に尋ねる。
和尚は説明した。これから娘の全身にありがたいお経を書き、霊から姿を見えなくすると。

「ふーん、じゃあ、おねがいしまーす。」

そういうと、娘はあっさりと着ている物を脱ぎ捨てた。
まだまだ子供の身体じゃったが、禁欲生活の長い和尚は
チンコが勃つのを抑えるのに一苦労じゃった。
178SS初心者:03/05/11 23:29 ID:vmgeCRdK
「おしょうさん、書き忘れたりしないでね」

おおそうじゃ、耳なし芳1のようになっては困る。和尚は耳から書いていった。
じゃが、これがある意味まずかった。

「あっ、くすぐったい…」
「あははっ…あっ…、いやん…」
「んっ、んふっ…!」

耳が少女の性感帯だったんじゃな。
ただでさえ、幽霊をも魅了する少女の声が和尚の脳髄を麻痺させるのは簡単じゃった。
理性を失い暴走した和尚の老練な筆テクが、少女の身体を開拓していく。
執拗に筆で全身を攻められ、少女は歓喜の声を上げる。
そしてその声でまた和尚の気分も高まり、さらに激しく攻める。

「あっ、おしょうさん…、きもちいい、きもちいいよ!もっと、もっとお経書いて!
ここにも、ここにもかいてぇ〜!あん、あん、あん、あんん!
ああーーーーーっ!」


こうして、その後少女が幽霊に呼ばれることはなくなったんじゃ。そのかわり
毎晩のように寺から少女の歌うような喘ぎ声が聞こえるようになったそうな。

めでたしめでたし。
179SS初心者:03/05/11 23:32 ID:vmgeCRdK
訂正
× 耳なし芳1
○ 耳なし芳一

「オカルト娘」じゃないということに今気がついた…
幽霊が出てるっつう事で大目に見てください。
180間違った霊究者:03/05/12 00:07 ID:jphHTt2u
>>176-179
 リアルタイムでチェックしてしまいました。
 感じさせすぎたら、濡れたアソコだけ墨が流れて、霊にいじくられてしまいそうです。
 和みギャグ系なわりに和尚への嫉妬心がメラメラと湧きました(w

 素敵な女性なら、萌えるのに年齢は関係ないですね(つまり炉でもOKということか?)。
 猫の恩返しの直子さん(高校生の娘あり)に激しく萌えたりもしてます。
 どっちかというと、強い娘が好きか。
 冬将軍サマは設定年齢、自我構築後30日くらいで、地球の熱流体循環システムのエネルギーのバックアップを受けて、ツングースカの彗星核を迎撃するだけの能力があるとかなってるし。
 地球生態系の存亡を懸けた大戦争(敵は恒星に寄生するプラズマ生命体)に出撃する予定だったり。
181名無しさん@ピンキー:03/05/12 01:49 ID:sAZNxbvW
SS初心者氏のアホ話(褒めてる)良いですなぁ。
オカルト娘じゃないって、いやいや個人的には全然OKですわ。

しかし霊究者氏の超設定もなんか凄いやw
あぁ…不敬ながら冬将軍様でハァハァしたいよぉ(;´Д`)
182SS初心者:03/05/13 20:35 ID:H5OkcQ9Q
>>180
墨が流れたらまたそこを重点的に書くわけで、さらに気持ちよくなるのです。
それでまた流れて、書いて、気持ちよくて、また流れて、書いて。
結局夜通しちちくりあい続けるので、幽霊の入る隙がないのです(w

しかし冬将軍サマ、強すぎ(w
少女性と母性を同時に持って、そこまでの体力的強さも持って
しかも美人ときたらもう最強ですな。そんな彼女をモノにした
マナブの運命も非常に気がかりです。なんかとんでもなく壮大な
戦争にも巻き込まれそうだし。

>>181
喜んでもらえたようで何よりです。
このパターンありだとけっこう話が作れそうな気も。
183久しぶりに見た人:03/05/14 00:04 ID:68s+LEOp
おー、まだあったんだこのスレ(w
そういやもう1個幽霊スレがあるよね
184名無しさん@ピンキー:03/05/14 13:20 ID:W4Ty/DVE
>183
確かに。違いがイマイチ分からないんだけど、向こうはこのスレの存在を知らなかったのかね?
185SS初心者:03/05/15 22:09 ID:ep4xfxl1
妖怪 垢なめ の巻

五月に入り、だんだん蒸し暑くなってきた。
面倒くさがりの俺はずっとシャワーで済ませてきたが
さすがにこう汗をかきつづけると気持ち悪い。
そこでひさしぶりに風呂をわかして入る事にした。

で、その前に風呂掃除しなければいかんのだけど
もう二、三ヵ月は蓋すら開けていない。
浴槽の惨状を想像しちょいと躊躇したけど、思い切って開けてみた。

次の瞬間俺は思わず蓋を閉じていた。
…なにかと目が合った!?

目の錯覚だと自分に言い聞かせながら、おそるおそる再び蓋を開ける。

いる。なんか赤い奴が!
何か見覚えあるぞ…。そうだ、垢なめだ!
子供んころに水木し○る妖怪百科で見たやつだ!

(垢なめ:赤い体をした子供の妖怪、風呂場の垢をなめる。日本中に棲息)

赤い肌にボサッとした髪。少しだけ違うのは顔つきか。
図鑑で見たやつより美少年だ。
そいつは、突然のことにオドオドした目でこっちを見ている。
その態度と自分ちの風呂場に妖怪が住んでた事実に
蒸し暑さのせいだろうか、なぜかむしょうに腹が立った。

 洗 っ て や る !
186SS初心者:03/05/15 22:10 ID:ep4xfxl1
俺は猛然と洗いにかかった。
浴槽、壁、洗面器。全ての汚れを落とさんばかりに。

『きゃあ!やだ、やめて―――!』

なに女みたいな声だしてやがる。次はお前だ!
垢なめをとっ捕まえると、全身にボディソープをふりかけガシガシ洗いあげた。
さすが現代の石鹸、垢なめの体がどんどんキレイになっていく。おもしれー!
次はヴィダルサスーンでハリウッドクラスのサラサラヘアーにしちゃえ!ゴシゴシ…

20分後、風呂場全てが光輝いていた。

『ひどい…、今時あんなにいい感じに汚れてたお風呂は貴重だったのに…』

人んちの風呂をあんだとこの野郎!…野郎?
肌はすべすべ髪はサラサラになった垢なめは、少年と言うには余りに可憐であった。
そういえば、無我夢中で気にしてなかったけど、洗った時チンコついてなかったような。

ゴクリ…

やっぱ女だ。胸がないからわかんなかったけど、よくみるとボーイッシュでかわいいぞ…
よからぬことがどんどん思い浮かんできます。

『ひどいよ、おにいさん!こんなにきれいにしたら食べるところないよ〜。
おなか空いて死にそうなのに〜…』

「そんなにお腹が空いてるなら…」
俺はおもむろに全裸になり、垢なめの顔に胸を近づけた。
187SS初心者:03/05/15 22:11 ID:ep4xfxl1
「ほら、なめてみなよ」
『で、でも…直接なめるなんて〜…』

俺は垢なめの後頭部に手を回すと、むりやり肌に顔を押し付けさせた。

『んぷっ…!ん、んん…………ん、………おいしい…!』
垢なめは夢中で俺の体中を舐めまわしている。
裸のあばら骨や腰骨が体にあたりくすぐったい。
そして、その舌使いのうまいこと!俺の理性ももう吹っ飛ぶ寸前。

『んあ…、ん、おいしい、おいいしいよ〜』
『でも、なんか変な気分、こんな、男の人の肌をなめてるなんて…」

垢なめのほうもかなりうっとりしてるようだ。
俺は垢なめの尻に手を伸ばし、思い切り揉みしだいた。

『ひぁっ…!おにいさん、なにするの〜!?』
「うるさい!文句言うともうなめさせてやらないぞ!」
『ああっ、ごめんなさ〜い!おしりさわってもいいからもっとなめさせて〜』

小さいお尻をこれでもかと撫で、揉み、弄ぶ。
『ぁは…、んん…れろれろ、ああっ!』

辛抱たまらなくなったおれは、むりやり69の体勢に。

「垢なめ!これをなめろ!」
『え…でも〜…』

躊躇した垢なめの口が開いてるのを見逃さず、むりやりねじこんだ。
188SS初心者:03/05/15 22:14 ID:ep4xfxl1
『んぷっ、んぐ…んん!んんっ、んっ』

『…ぷはぁっ、これ、すごくおいしい!今までで一番おいしい!』
『もっと、もっとちょうだい〜!』

ものすごい勢いで俺の下半身に快感がおしよせる。
俺は思わず目の前で動いている垢なめのアソコにむしゃぶりついた。
幼いつぼみは、極度の興奮からか、かなり柔らかくなっている。

『あああああっ、なに?なに?気持ちいいい〜!』
お互いの下半身を激しくむさぼり合い、二人の腰が激しく波打つ。
『んん、んぐっ、おいしいよ、おいしくて、きもちいいよ〜!』


『あ、あ、んん、んん、あ、あああああ〜〜〜!!』


それから毎晩、うちのきれいな風呂場に垢なめが現れる。
もちろん俺は毎日風呂に入ってません。

妖怪 恥垢なめ おしまい。
きちゃないはなしでごめんなさい。
189間違った霊究者:03/05/15 23:42 ID:V7amLVrZ
>>もう二、三ヵ月は蓋すら開けていない。
>>浴槽の惨状を想像しちょいと躊躇したけど、思い切って開けてみた。
>>次の瞬間俺は思わず蓋を閉じていた。
>>…なにかと目が合った!?

 このへん、実際に遭遇したらすっごく怖そうですな、しかも赤いし。
 ひたすら生々しい話です。

 しかし海外のサバイバル読本には、傷が化膿したらハエの幼虫に壊死した組織を食わせて清潔に保つという技が紹介されている。
 これで意外と健康的な内容なのかも。

 落ちの「恥垢なめ」は見事でした。
190名無しさん@ピンキー:03/05/17 02:01 ID:ianzAiw/
さっすがSS初心者氏(・∀・)イイヨイイヨー!

うちの風呂にも恥垢なめタン来ないかしらん。
191SS初心者:03/05/17 12:01 ID:5wJEXoW+
「垢なめ」って子供ん時から『お歯黒べったり』と並ぶ
トラウマ妖怪だったのです。今回書いたことで自分の中では
すこし克服できた…ような気が。

ワニとワニチドリ(?)の共生みたいな関係と思えば大して汚くないのかもしれませんね。
192名無しさん@ピンキー:03/05/19 20:44 ID:Jq35gHfJ
幽霊に、しちゃった・されちゃった話
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/occult/1050337158/
193大輔 ◆CnkYVb66UU :03/05/20 07:09 ID:rIQgqvmf
ところでモナ板の某スレでここっぽい話題出てたんだけど
なんか妙に過去形なんだよ・・・
ここ貼ってきていい?
194名無しさん@ピンキー:03/05/20 09:09 ID:He2NlaHF
あ、大輔氏もちゃんといたのか。
エロパロ板は頻繁にチェックしてる人少ないからなあ、過去形にされてもしかたないかも。
それなりに細々とやってるのにね。そっちに貼って人の行き来が増えたら少しはにぎわうかな。
しかしなぜモナ板。
195大輔 ◆CnkYVb66UU :03/05/20 19:37 ID:nYf85aRK
SSも絵も書かないのにコテハン名乗るのはあれだから
名無しで潜んでたよ

http://aa.2ch.net/test/read.cgi/mona/1045978440/l50
このスレで『オカ板』と『炉霊スレ』という
言葉が出てたからここだなと思ったんだけど
この雰囲気って初代スレのの572−579だね
196久しぶりに見た人:03/05/20 22:57 ID:UyNVmodu
あう、キチークはちと専門外です
197SS初心者:03/05/21 00:21 ID:94qvWz8F
>>185-188のに絵を2枚つけました。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat?com/occult/origin/akaname.html

>>195
あー、それは…
歴代スレの中でもいちばんきっついやつですなぁ。
198SS初心者:03/05/21 00:26 ID:94qvWz8F
あーまたやってもうた、ごめんなさい。
?の代わりに . (ドット)を入れてください
199名無しさん@ピンキー:03/05/21 00:43 ID:Qr1rpu1c
>>197



(;´Д`) ハァハァ・・・
200間違った霊究者:03/05/21 20:00 ID:R2IyLMkW
>>197
 気合入ったリアル系な異形娘ですなあ。
 ひたすら上手いです。教科書に載っていそうなくらい。
201山崎 渉:03/05/22 02:45 ID:xrMBzNXC
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
202山崎 渉:03/05/28 13:38 ID:1p/RwMnS
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
203名無しさん@ピンキー:03/05/29 07:41 ID:SnP0SQQ4
誰もいない?
204SS初心者:03/05/30 07:00 ID:E56GVuSM
来週なったら暇が出来るからまた何かうぷしますね。

いきなりだけど、ドロロンえん魔くんに出てくる雪子姫も一応オカルト娘だよな〜。
子供の頃はかなりハァハァでした。でもいま原作読むと子供の頃よりもハァハァできたり。
さすが永井豪。
205名無しさん@ピンキー:03/05/30 19:58 ID:o2F+px5m
>204
だって雪子姫ぱんつはいてないんだもん(w
206SS初心者:03/06/01 01:15 ID:1eBVEg3y
そうそう、のーぱんなの!でも、毎回裸にされちゃうから関係ないんだけど(w
アニメの雪子姫のほうが好きなんだけど、漫画ほどお色気まき散らさないんですね〜
207SS初心者:03/06/01 01:25 ID:1eBVEg3y
あー、アドレス含む文が書き込みできなくなってる…
雪子姫をちょと描いてみたんで、>>115のファイル名をyukikohime.jpgにしてください。
208名無しさん@ピンキー:03/06/02 11:59 ID:c4KMKPlj
>207
おお、感じでてるよ。
グッジョブ
あのすその長さが当時小学生だった俺には刺激が強すぎたんだ。
209SS初心者:03/06/03 02:24 ID:GO6c41Nm
なんでこんなことになってしまったんだ

俺は今、山で遭難中。一向に下山できる気配はない。
道は間違えていないはずだった。
道標はたしかにふもとの町のほうを指していた。
しかし、どんどんと木々は多い茂り、道は獣道になっていった。

あー、ここで死ぬのか。

大声出せば誰か気づいてくれるかもしれんが、喉が痛くてできね。
こんなことなら山頂で調子コイて「やっほー!」とか連呼するんじゃなかった…

て、もう人生あきらめかけてたところに、山小屋発見。助かった!
思わず駆け込んだが、中には誰もいなかった。
もう何年も使われていないようで、そこらじゅうぼろぼろだが
寝泊りするぶんには大して支障はなさそうだ。
しょうがない、今日はここでとりあえず休んで体力回復しよう。
明日になればまた少しは状況も良くなるかもしれない。

夕方、あっという間に暗くなる。
電気の通っていない山小屋はとっても暗い。
怖いから早く寝ちゃえ!と、寝袋にもぐりこんだ。

『クス、クスクス…』

な、何だ!?誰か…いるわけないのに声が!
ヒィィ!ガクガク((((((;゚Д゚))))))ブルブルブルブル
210SS初心者:03/06/03 02:26 ID:GO6c41Nm
『クスス…、なぁーんだ、案外だらしないんだ』

子供の声…、なんじゃこりゃ、おばけ!?
しかし、怖いけどがんばってみる。

「だ、誰だ!」
『だ、誰だ!』

「誰だって聞いてるんだよ!」
『誰だって聞いてるんだよ!』

「真似してんじゃない!」
『真似してんじゃない!』

ムカッ!

「東京特許許可局!新春シャンソンショー!ニャンコ 子ニャンコ 孫ニャンコ 曾孫ニャンコ!」
『東京特許許可局!新春シャンソンショー!ニャンコ 子ニャンコ 孫ま○こ、ひまごま…』

うし!勝った!
…じゃなくて、なんなんだ!

『もぅ、レディーになに言わせんのよ=3』
そう言って空中に現れたのはレディというにはちょっと幼い、着物を着た少女。
気の強そうな、ちょっと意地悪な顔でこっちを見ている。
211SS初心者:03/06/03 02:28 ID:GO6c41Nm
「おまえ…なんだ?妖怪か?おばけ?」

『ちがうよ、わたし普通の人間だよーん!』

「うそこけ!なんで宙に浮いてんだよ!?大体こんなとこに
女の子が一人でいるなんておかしいだろ!」

『わたし飛んでなんかいないもーん』

どうみたって飛んでるじゃねえか…
さっきから人の真似したり、しれっと嘘ついたり、わけわからん子だ。

『おにいちゃん、道に迷ったんでしょ?』
ニヤニヤとした笑いを浮かべて言う。
『あそこの道標の通りに来たんだもんね〜、クススっ』

「な、なんでそれを…?」

『やーい、ひっかかったー!あれ、私が逆にしちゃったんだもんねー』

な…、なんだとぅ!
「な、なんでそんなことしやがんだ!おかげでこんな山奥に入り込んじゃったじゃないか
どうしてくれるんだよ!このまま遭難して死ぬかもしれないんだぞ!」

『死なない死なない!くすすっ』

むかむかむか!
「このっ!いいかげんにしないと怒るぞ!」
212SS初心者:03/06/03 02:29 ID:GO6c41Nm

そういうやいなや俺は少女に飛びかかった。
少女は余裕の表情でさっと身を翻してかわす。
がしかし俺の怒りのほうが上だ!
振り向きざまに細かいステップからフェイントを入れつつ低いタックルを決める。

『きゃあ!』

へっへっへ、おばけだか妖怪だか知らんがなめんじゃねえぞ。
馬乗りになり、問い詰める。

「真面目に答えろ。おまえなんなんだ?なんだって俺をこんなところに連れてきた?」

『わたしリカちゃん、あなたとお友達になりたいの』
明らかに真面目でない口調と表情。むかっ!

パンっ

思わず頬を叩いてしまった。

『きゃ…、いたい……ひどい、ひどいよ』
『うわぁぁあああああん』
その声ではっと我に返る。こんな子供相手に…。

「あわわ…ごめん、ごめんよー」
平謝り。
213SS初心者:03/06/03 02:30 ID:GO6c41Nm
『………クススッ、うっそだよー。あわてちゃってんの〜、あはははは…!』

こ…こんのやろー!
そんなに笑いたいなら死ぬほど笑わしたろうじゃないか!
こちょこちょこちょこちょ…

『あーははっはあはは!ちょっと…なにすんのよぅ!あはははは!』
「どーだ!くすぐったいか!この!」
こちょこちょこちょ

『……っ、くすぐったくなんかないもんね〜!』
ぬぁー、どこまでもあまのじゃくな……ん?
あまのじゃく?…そうか!

《天邪鬼:人の口マネ物マネしたり、意見に逆らったりして害を加える妖怪。=山彦という言う地方もある》

それじゃあ、どこまで逆らえるか勝負だぁ!
こ〜ちょこちょこちょ…!

『……っ、ぜっ、全然くすぐったくない、よーだ!…っ!』

さすがは天邪鬼、この程度ならこらえていられるか。
だが、こっちのくすぐりテクニックだってちょっとしたもんなんだぜ!
女の弱点は知り尽くしてる。いくぜ!加藤鷹直伝!(本読んだ)
214SS初心者:03/06/03 02:33 ID:GO6c41Nm
こちょこちょしてた手をさわさわモードに切り替えながら、わきの下から乳首あたりの
ラインを、小指の腹に少しだけ力を残しつつ服の上からなであげる。
この辺が性感帯な子は多い。子供なら開発されてないからくすぐったくてたまらんだろうて。

『ふぁっ!…い、今のなにっ!?』

天邪鬼の腰が一瞬浮いた瞬間を見逃さず、左手を背中の下に滑り込ませる。
薬指と中指の先を背中の中心にそぉーっと滑らせる。

『…っ!…んはっ!や、やだっ…!なんなの!?』

「はっはっは!どうだ、くすぐったいだろう!」
そう言いながら、両手の動きを休めずなで続ける。

『くっ、んんっ…、くすぐったくなんか…ぁん!、ない、よーっ!ぅっ』

くっそー、なかなかしぶといな。
天邪鬼は時おり身体をビクビクとくねらせながらも、反抗を続けていた。
その激しい動きで上半身の着物がはだけて両肩が露出している。
なんかムラムラしてきちゃった…。よぉーし


というところで続きます。
215名無しさん@ピンキー:03/06/03 21:36 ID:xw7MCyxI
(;´Д`)ハァハァ
216名無しさん@ピンキー:03/06/05 17:01 ID:azvpsC3g
age
217間違った霊究者:03/06/05 23:32 ID:3kkhjrW6
>>209-214
 新作ですね、自分を含めて日本人は山に対して特別な思いがあるようです。山岳信仰というやつですか。
 非日常への入り口として、自分の作品中にも反映されたりしています。

 古い山小屋に主人公を連れ込んで、この天邪鬼も人恋しいのでしょうか。
 主人公との会話を楽しんでいたようですが、どこまでスキンシップしてしまうのか、楽しみです。
218SS初心者:03/06/09 17:44 ID:TXc3PwS/
ttp://tsukinowa.s1.x-beat?com/occult/origin/amanojaku.jpg
漏れ的あまのじゃくイメージ図
219SS初心者:03/06/09 17:46 ID:TXc3PwS/
>>218は?をドットに換えてください。で、続き

思い切って襟から手を突っ込み、直接触る。
うひゃ〜、すべすべだぁ。若い子だからかそれとも人外のものだからか。
ついつい目的を忘れて撫で回し続けたくなる。

『あっ、…ひゃっ!…っ!っ!っ!』

天邪鬼は笑いをこらえるのに必死で身体をこわばらせて…ん?
俺の右足は天邪鬼の両足にはさまれてギュッと締め付けられている。
そして身体の痙攣にあわせて腰がうねり、股間を擦りつけてくる。

「なに、もしかして、くすぐったいんじゃなくて気持ちいいん?」

『ぁっ…ぅうん……ちがうもん…!気持ちよくなんかないよっ!』

顔を真っ赤にしながらも否定する天邪鬼。かわいいもんだ。
俺のほうから足を動かして股をすりあげてやれ。

「ふーん、気持ちよくないんだー?」
ぐりぐりぐり。

『あああ!ぃやっ!あん!』

天邪鬼の身体が大きくのけぞる。
もう帯から上の着物ははだけて上半身は丸出しになった。
俺は脇に這わせていた手を小さな乳首の上にもっていき軽く掻くように
しかも素早く小刻みに刺激を与えた。

『あっ、くっ、うんっ!あーっ!あっ!』

天邪鬼はもう声を抑えることが出来ない。
220SS初心者:03/06/09 17:48 ID:TXc3PwS/
『ぜ、ぜんぜん!気持ち、よくないよぅ!あーっ!』

すごい根性だな…。
しかし、そう言いながらも天邪鬼の腰はぐねぐねとうごめき俺の足の上をすべる。
俺もそれに合わせて股間にねじ込むように足を動かす。

『ひぃ、あっ、はぁっ!ああん、ああ、ああ!あっ!ぁっ!あうっ!』

着物は下も完全にはだけ、直接俺の足に股間があたる。
天邪鬼の意思に反して、腰の動きは激しさを増す。
まさに[身体は正直じゃのう]と言ったところでしょうか!

しかし、俺は突然両腕で天邪鬼の腰を固定し動けなくする。
「気持ちよくないんじゃ続けてもしょうがないな。やめよーっと!」

天邪鬼は半ば放心したような、驚いた顔でこっちを見ている。
そして、荒い呼吸の中、蚊のなくような声で言う。
『はぁ、はぁ…、ぃや…、気持ちよくないわけじゃ…なぃ……よ』

「え?なに?聞こえないなぁ。」

少しでも力を緩めたら勝手に動き出しそうな小さな腰を押さえつけながら意地悪く言う。
天邪鬼はもう泣きそうな顔をしている。

『…………気持ちいいの!気持ちいいから、もっとして…!』

「そう、やっぱ素直にならなきゃね!女の子は素直なのがいちばん!」
腰を固定している手の親指で天邪鬼の割れ目をなぞる。

『ああん!それ、それ気持ちいいの!』
221SS初心者:03/06/09 17:49 ID:TXc3PwS/
天邪鬼は身体をくねらせ歓喜の声を上げる。
しかし、まだ腰は動かないように固定してある。

「まだだよ。なんで君は僕をこんなところまで連れてきてひどい目にあわせるんだい?
それがわからないことには、気持ちよくしてあげられないな。」

『…さびしかったの…。最近はだれも山に来てくれなくて、山彦とかできなくて…
そうしたら、お兄さんが来ていっぱいヤッホーって言ってくれたから嬉しくって…
もっと遊んで欲しかったの!』

…かわいいやつめ。

「よし!じゃあ今夜はいっぱい遊んであげよう!
そうしたら、明日はちゃんと麓まで帰してくれよ!」

『うん、わかった!……でも、あの…その…遊ぶ前に…、ね?』
天邪鬼は上目使いで俺を見る。

俺は天邪鬼の腰を押さえていた腕を一気に上にあげ、帯を解き全裸にした。
そして舌を首筋から胸へ、右手を天邪鬼の股間へと這わせる

『ぁっ、あ!…はあ、はあ、はあ、いい、きもちいいの…!』

じらされたのが効いたのか、割れ目に手を添えたとたんに愛液が溢れ出した。
未発達なのでよくわからないけど、たぶんクリトリスと思われる場所を円を描くようにさする。

『ぅん、あ、あふっ、そこ…なんか、ぬるぬるしてるよぅ…
あっ、ああっ!なんで、体が、勝手に動いちゃうう…!』

天邪鬼の身体は不規則にびくびくと跳ね上がる。
222SS初心者:03/06/09 17:52 ID:TXc3PwS/
俺は手の動きを止めずに、天邪鬼を抱きしめ、キスをした。

『ん…、ん、んん…、っ、っ!』

くちゅくちゅという音が、口元と股間から漏れる。
天邪鬼は恍惚とした表情で、目を閉じている。
俺は、そっとズボンを脱ぐと股間の一物を取り出して、天邪鬼の股に添えた。

『んは…、はあ、はあ、はあ…。なあに?あったかい…』

俺は黙ってナニを押し当て、割れ目の上を滑らせた。

『あああっ!あぁっ!ぁぅっ!あっ!』

すじ全体を刺激され、天邪鬼はもだえる。
両手はそこら中のものをつかもうとしているけど、宙をさまよう。
俺は腰を動かし続ける。割れ目には何もないけど、肌の感触だけで
むちゃくちゃ気持ちいい。

『っ!ううっ!うっ!あっ、あーっ、ああーーっ!あーっ!ぁあああーーっ!』

天邪鬼の両腕はやっとのことで俺の首に回り、痛いくらいにしがみつく。
俺の頭の中はだんだん思考が出来なくなり、腰の動きも制御が出来なくなる。

『あっ、うっ、あっ、あっ、あっ!ぁぁあ!』
「うっ、うっ、うっ、 うっ、うっ、 うっ!」

『ああっ、ああっ、あああっ、ああああっ、ぁあああああああーーーーっ!っ!っ!』
223SS初心者:03/06/09 17:57 ID:TXc3PwS/
翌日、天邪鬼はちゃんと麓まで俺を送ってくれた。

「ありがとね。また、そのうち遊びに来るから、あんまり悪さするんじゃないぞ」

『………もう来なくっていいよ!一人だって全然寂しくないんだから!』 
『 ……あっかんべー、だ!』

そう言うと、天邪鬼はイタズラっぽく笑った。

おしまい。



うーん、思ったより長かったです。
もっと簡潔な文章でえろい描写が出来たらなー。

>>217 霊究者サマ
あー、たしかに自分にもそういうかんじあるかも。山岳信仰。
学生時代はよく授業サボって裏山で過ごしてました。ってこれは山岳信仰とは違うか。
224名無しさん@ピンキー:03/06/09 19:41 ID:wmS+udhv
>>SS初心者
素晴らしく(・∀・)イイ!
激しく萌えますた、これからも萌える良作を期待しまつ
225間違った霊究者:03/06/09 22:50 ID:wPxJfWpo
>>218の和服少女かわええですなあ。
 主人公によって一晩だけただの女にされてしまうが次の朝には天邪鬼に戻っている、キャラの時間差ギャップがエロいです。
 女としても天邪鬼としても幸せをつかめたのですなあ。

>>195を読んで不死者モノを一本考えたのですが、いきなりヒロインがダルマ状態は引くかなと保留にして、こんなの書きました。
226間違った霊究者:03/06/09 22:51 ID:wPxJfWpo
 梅雨の長雨が大陸からの高気圧に払われ、心地よい日ざしと涼しい風に恵まれた、ある夏至の日。
 標高1000メートルほどにある山上湖を目指して僕は歩みを進めていた。
 青い空と輝く湖面を眺めながらぬるい茶を沸かして飲むという、無駄なぜいたくを味わうためだ。
 登り口手前の車止めには誰も駐車していない、これは羽目を外せそうだと、荷物を持って出発したのだった。
 しかし予想外なことに先行者がいた。
 あと少し登れば湖を見渡せるというところで、複数の歓声が聞こえてくる。
 それも若い女性のものだ。
 気配を殺して近ずけば、見えてきたのは水面をゆらす少女たちの裸身。
 すこし得した気分で辺りを見れば、色とりどりの服が水辺の木々に掛けてある。
 彼女たちの楽しみを邪魔するのも無粋だろうと、しばしここから観察することにした。

「わたしの方が背が高いよねー」
「でもあたしの方があしながーい」

 彼女たちは見た目13、4歳だろうか、成長著しい年頃の身体を見せ合い、無邪気な笑顔と歓声をふりまいている。
 中でも目を引いたのは、唯一、小麦色の肌を持ち、ショートの黒髪をウルフカットで無造作にちらした元気そうな少女だった。
 いかにも活発そうな細身の肢体、幼さが強く残った丸顔、肌に水着の跡がないのは屋外で肌をさらす習慣でもあるからだろうか。

「ほらほらっ」
「ねえ」
「んーっ」

 ある少女が大きめの胸を誇示して見せると、小麦色の彼女は片足を上げて身体に抱き寄せ、細さと柔軟さを見せつけ強気ににらみ返す。
 その開いた脚の間に見えたピンク色のモノに、僕の鼓動がドクッと高鳴る。
 下半身に血が集まるのを感じて、自分がこの場にいることに罪悪感を覚え、そのままきびすを返して立ち去ろうとした。

「あーっ!、あなた、それっ」、「えっ!?」
227間違った霊究者:03/06/09 22:51 ID:wPxJfWpo
 背中で受けた声に振り向くと、小麦色の彼女が僕を指さし大きく口を開けている。

「それ返してっ」

 言ってこちらに歩きだして、足を滑らせ大きな水音を響かせた。
 返せと言われて、あわてて自分の身体を確かめるが、この場で何か手にとった訳でもない。
 他の少女たちが駆けより彼女を助け起こしているうちに、気まずさに負けてその場を立ち去ってしまった。

 その日の夕方、僕は昼間の眺めを思い出しながら窓を開いて夕日を眺めていた。
 湖で食べるつもりだった手製のプロテインクッキーをかじっていると、一瞬、視界が閃光で埋め尽くされた。
 驚き部屋の中に倒れ込んで、両手と尻で受け身をとる。
 やがて焼きついた網膜が回復して戻った視界に、湖で見た小麦色の彼女の姿があった。

「わたしのパンツ返してっ!」

 昼間見た裸のままで、言葉もない僕におおまたで歩みよってくる。
 下から見上げる僕の視線にもおかまいなし、脚の間で薄桃色のすじがちらちら覗くが、手は腰に当てたままで前を隠そうともしない。
 しりもちをついたままの僕をまたぐ形で立ち止まると、探るような視線を部屋のあちこちに注ぐ。
 少女の顔に向けていた視線をじょじょに下ろせば、少女の平坦な胸に小さな突起が二つ。
 あわてて視線を下げるとおへそのすぐ下、ぷっくりふくらむ恥丘にすじが一本。
 かすかに見えるピンクの中身に、今度は視線が外せない。
 何か気のきいた行動を思いつくより先に、少女の歓声が部屋に響いた。

「あーっ、あった!」
228間違った霊究者:03/06/09 22:52 ID:wPxJfWpo
 その視線の先には僕が身に着けていたヒップバッグ。
 駆け寄ろうとした少女のつま先が僕のわき腹を直撃し、転んだ彼女はひざをつく。

「痛っ!」、「あっ!、とっ、とぱっ」

 わき腹を押さえる僕の視線の先で、四つん這いになってそれでも前に進もうとする少女の、小さなお尻がゆれている。
 何も隠すことのない大胆な行動に僕はただ見守るだけだ。
 何かを手に取り立ち上がった少女は歓声を上げる。

「ああ、よかったー。これがないと帰れないもの」

 だが僕にはその手に何も持っていないように見えて、やっと疑問の言葉を口にする。

「あの、君、何を見つけたのかな?」
「パンツよ、あたしのパンツ。まあ、人間の目には見えないんだけどね」

 口をとがらせ、じとっとした目で僕を見下ろし、それでも疑問に答えてくれる。
 それでは裸に見える今でも、僕には見えない服を身につけているのだろうか。
 そのまま見えない下着を履く動作をした彼女は、窓から差し込む西日に両手をかざす。
 つられて目を向けると、赤いはずの夕日が青白い。
 驚き見回せば、少女のかざす手の先に向かうほど景色が青く、後ろを向くほど赤く歪む。

「まさか、赤方偏移か!?。こんな所で」

 視界の歪みはなお増大し、少女の手の先に光が集中する。
 その一点を中心に七色の光のリングが形成された。

「これはっ、スターボウ!?」
229間違った霊究者:03/06/09 22:53 ID:wPxJfWpo
 理論上、その存在が予言された亜光速現象。
 特撮などの特殊効果で見覚えがあるそれとそっくりだ。
 視界以外に何の変化も体感できないことに違和感を感じる余裕もなく、僕は目の前のスペクタクルに見入っていた。
 現象はさらに進行し、拡大する虹のリングの中で光が泡立ち、そこに少女の手が触れる。
 瞬間!、映像を逆回しで見るかのようにリングが閉じて、光が拡散して行く。

「なんでっ!?、ゲートがキャンセルされた!?」

 少女の悲鳴が響く。
 わずかな赤方偏移の名残以外は見慣れた部屋の中、窓の外では夕日が沈む。
 薄明かりの中で、日の光の魔法が解けたかのように、人には見えないと言われた少女の服が見えるようになった。
 大胆に肩を見せる白いワンピース、足には白いサンダル、中には白いショーツを履いているのだろう。
 手を西の空にかざしたまま、ぼうぜんと立ち尽くす少女は何かに気づいて自分の身体を見下ろす。
 ひざの辺でゆれるワンピースのすそをまくって、やはり白かったショーツに指をかけてひっぱり、中をのぞき込んで一言。

「あ、パンツ、裏返しではいてた」



 続く
230SS初心者:03/06/11 13:59 ID:VyP1GIp8
>>霊究者様
今度は一転して夏を感じさせる話ですね。
日差しの中を遊びまわる健康的な少女達の姿がくっきりと浮かびます。
この描写力、うらやましいー。小麦色の肌とピンクのコントラストがえろいです。
新説羽衣伝説といったとこでしょうか。続き激しく期待です。
>>225、だるまヒロインはうまいこと設定しないとさすがにキツイかも…。
そう言えば韓国に生首女神ゲームってありましたね。

>>224
ありがd!今回は自分でも書きながら萌えました。
次も期待に添えられるようがんがります。
231名無しさん@ピンキー:03/06/13 02:37 ID:R3HvuC3R
オカルト娘とのエロくない小説はどこに書けばいいんでしょうか?
ここはダメだよね?
232名無しさん@ピンキー:03/06/13 08:13 ID:6oKNzvh9
漏れはえろくなくても萌えられるならここでかまわんと思いますが。
233名無しさん@ピンキー:03/06/13 10:28 ID:W7QMAHiF
>>231
ここで問題無いと思うよ。
ここには書き手を悪く言うのはいないし。
234名無しさん@ピンキー:03/06/13 14:03 ID:lZY8GT+s
>233
>13は?
235名無しさん@ピンキー:03/06/13 15:17 ID:9MF4ClTv
>>234
あれは特定一人の狙い撃ちだし、言われた方が悪い。
236名無しさん@ピンキー:03/06/13 15:37 ID:6oKNzvh9
>>234
あれはただの粘着荒らしだし,相手しなければいいよ。
というか今はいないと思うけど。
237名無しさん@ピンキー:03/06/13 18:10 ID:lZY8GT+s
追い出されたほうも浮かばれないな
238名無しさん@ピンキー:03/06/13 20:12 ID:vZ44hO8M
つーか言われたほうが悪いとか言い出す>>235>>13くさい気がする。
239名無しさん@ピンキー:03/06/13 22:46 ID:51zXn5SO
そんな事よりSS初心者さんに玄人の称号を
240あぼーん:あぼーん
あぼーん
241あぼーん:あぼーん
あぼーん
242あぼーん:あぼーん
あぼーん
243あぼーん:あぼーん
あぼーん
244名無しさん@ピンキー:03/06/14 14:25 ID:jJuRtROk
何でsageてるのに広告が連チャンでくるんだYO!
てか>>234-238。お前らウザイ。
せっかく新しいモノ書きが来てくれるって言うのにいつまでやってんだ?
>>239
玄人どころか神の称号がふさわしいと思われ。
245名無しさん@ピンキー:03/06/14 16:08 ID:37iixY2M
なんだ、このスレこんなに人いたのか(w
新しい人も大歓迎だけど藻前ら霊究者さんのSSに感想つけるの忘れてるよ!

>>226-229
冬将軍様の初期のようなどっか軽いノリがいいっすな。
今のところこの女の子は主人公に興味ないみたいだけど
ここからどう絡んでいくのか早く続き読みてぇー!(;´Д`)
246名無しさん@ピンキー:03/06/15 03:42 ID:fDLpA7+R
正直言って、霊究者氏の話って内容にバリエーションが少ないというか、
Hシーンにしか厚みが無いからハァハァする素材としては文句無いけれども
物語そのものには意外性が無いからどのSSも同じに見える。
また、題材のないエロパロだから仕方ないとは思うが
キャラクターの背景が見えづらいので、登場人物に萌えを感じない。
247名無しさん@ピンキー:03/06/16 09:56 ID:qsamEBnE
>>246
つーかそもそもエロパロ板のSSに物語性を期待するのが無理な話。
物語性を追究するなら別板に行くべきだ。
俺は霊究者氏のSSはここのニーズに十分応えていると思うけどね。
248久しぶり:03/06/16 22:48 ID:kJCRhtTc
漏れが十分にハァハァしてるから問題なし
249黄昏の文芸作家:03/06/17 02:28 ID:eNDrJuWt
面白そうなんで俺も期間限定で参加してよい? 多分ツマンネーけど(w

「じいちゃん…もうこの本達を読むことはできないんだね…」
 ここはじいちゃんの書庫。先日亡くなったじちゃんの遺品整理のために、僕は足を踏み
入れていた。祖父は近所でも有名な古書のコレクターで、和洋問わずあらゆる国の古書を
愛し、集めてきた。なかには某鑑定団に出せば、目玉が飛び出るくらいのレアな本だって
何十冊もあるはずなんだけど…。
「でも売る気は全然ないんだよなぁ…これが」
 僕の両親は、僕が小さい頃に事故で死んだ。以来、この屋敷でじいちゃんと2人で暮らし
てきた。ばあちゃんは知らない。じいちゃんの話だと、戦争が終わった頃に病気で死んだらしい。
「ばあちゃんと一緒に空襲の最中、この本達を守った! っていつも言ってたなぁ、じいちゃん…」
 この屋敷は戦後に建てたもので、当時のじいちゃん達は旧家の防空壕の中に古書を保存してた
んだって。まあ、せっかくのコレクションが燃えちゃ意味ないよねぇ…。
 戦後、事業に成功して結構な金が手に入り、この屋敷を建てた矢先、ばあちゃんはじいちゃん
と父さんを残して先に逝っちゃったんだって……会いたかったな、ばあちゃん…。
「ま、問題はこれからだ…僕独りで、こんなだだっ広い屋敷に住んでも仕方ないよ、じーちゃん!」
 じいちゃんにはもう親戚がいない。母さんの方にも親戚はいなかった。つまり、じいちゃん
が死んだ今、事実上、この屋敷の主は僕なワケだ。じいちゃんが死ぬ前、弁護士さんとも
相談したし、今頃になってこういうことを言うのも何だけど…。
「じいちゃん…独りは寂しいよ、やっぱ…」
 あ、イカン。葬式の時に散々泣いたはずなのに、また泣けてきた…僕はマジで天涯孤独に
なってしまったんだから、そりゃ泣かない方が変な話なんだろうけど、じいちゃんから屋敷を
受け継いだ手前、そんなこと言ってられない。
「じいちゃんの椅子…じいちゃんの机…じいちゃんの本棚…本当に僕の物になっちゃったのか…」
 この椅子と机も年代もので、確かイギリスから取り寄せたって言ってたナ。子供の頃から、
この椅子に乗ってギコギコ揺らすのが好きだったんだけど…。
250黄昏の文芸作家:03/06/17 02:28 ID:eNDrJuWt
「…おんや?」
 ふと、引き出しに何かが挟まってるのに僕は気がついた。開けてみると、手紙が挟まって
いた。字からして、じいちゃんの手紙だな…遺産については片がついたはずなのに…何の手紙
だ? でも僕宛だし…ええい、見ちゃえ。

――――――翔一へ――――――
もしかして、ワシ、死んじゃったのかな?
いや、こりゃ参ったな。この広い屋敷にお前独りで生活するのは何かと
不便だろう? あまつさえ、怠け癖の強いお前にワシの本達の保存を任せる
のはカナーリ心配でのう…死んでも死にきれん…。
そこで、お前に助手を与えようと思う。この手紙と一緒に地下保管庫のカギを授ける。
全ては地下にある…そこでお前が封印を解くのだ。お前ならできると信じておるよ。

追伸:健康と本を大事にな!

――――――じいちゃんより―――――

「じいちゃん…ワケ分かんないんだけど…」
 と、封筒を振るとガチャリ、と鈍い音が。地下保管庫のカギだ。じいちゃんの書庫の地下
にある、もう一つのコレクション部屋。この書庫にあるのよりさらに古い年代の古書が保管
されていて、僕もよく掃除を手伝わせれたりしたもんだけど…。
「…『助手』ってナニ?」
 地下にそんなの居たっけか? じいちゃんが僕のために極秘裏に開発してたメイドロボ
とか? …いや、そんなのがいたらとっくに起動させてるよな。ただでさえ無駄に広い屋敷
なんだし…。
「うーん…遺品整理も兼ねて、一応、地下保管庫にも行っとくか…」
251黄昏の文芸作家:03/06/17 02:29 ID:eNDrJuWt
 相変わらず、ここは古書独特の匂いが充満している。カビ臭いのとはまた違うのだが…。
「じーちゃーん、助手なんていないじゃーん…」
 よく考えれば当たり前な話。地下なんで電気は通っておらず、代わりに壁の蝋燭が明かり
代わりだ。よくじいちゃんはこの地下に何日もこもって本を読みふけってたっけ…。
「第一…『封印を解く』って…何のことかサッパリだよ…」
 この地下に妖怪退治名人の槍で壁に貼り付けにされた妖怪が居たら驚きだが、この地下保管庫
には不思議とゴキブリすらいない。全く害虫の類が出なかった。何でだろ…?
「…奥まで来ちゃった」
 ついに助手を見つけられぬまま。じいちゃんが愛用していた第二の椅子と机に辿り着いた。
と、明かりをつけてよーく見ると、机の上に分厚い本が…。
「? こんな分厚い本、この保管庫にあったかな…?」
 と、おもむろに拾い上げ、なかなかの重量とページ数に感心しつつ、僕は本を開こうとしたのだが…。
「あれ…ひ、開かない? くっ…こ、このぉ…くぅぅぅ……ダ、ダメだ〜!」
 まるで瞬間接着剤でくっ付けたかの様に、本はピタリと閉じられていた。
「…じいちゃんのタチの悪い悪戯なんじゃ…?」
 あり得る。あのお茶目な老人のこと…孫の僕を死してなお弄ぶとは……あれ、でも…。
「この本のタイトル…見たこともない字だけど…何か…分かる気がする…」
 自分でも不思議だった。ミミズが這った様な幾何学文字を、読める様な気がしたのだから。
「えっと…これは…確か…昔、じいちゃんがよく言ってた…何だっけかなぁ…」
 ここまで来てるんだ、あと少しで思い出せる…あれは…えーと…コ、コギ…。
「! そうだ! 『コギト・エルゴ・スム(我思う、我ここに在り)』!」

 パアァァァァァァァァァァァァァァァァァ……ッ!!!!!!!!!!!

「うわッ、何、眩しい…ッ!」
 タイトルを読み上げた瞬間、急に本が光り始めた! 何だよ、どーなってんの!?
252黄昏の文芸作家:03/06/17 02:32 ID:eNDrJuWt
「何だったんだ…さっきの光…」
 確かにこの本がさっきまで光っていたんだ…けど、今は静かそのもの。
「うーん…本がスカラー波を出すワケないしなぁ…(笑)」
 と、僕は苦笑いを浮かべつつ、ページをめくる…え、ページをめくる!?
「! さっきまで開かなかった本が開く!?」
 指で持ち上げると、確かに開く! これは一体…そ、そうだ、本の内容を確認せねば!
「って、何も書かれてねえええええええええええええええええッ!!!!!!!!!!!!」
 真っ白だ! まあところどころ敗れたり黄ばんだりしてるんだが、何も書かれてない!
「おいおいおいおい…じいちゃんの手の込んだイタズラじゃないの、やっぱ…?」
 じいちゃん…いたいけな若者の心を弄ばないでよ…。
「はあ…こんな何も書かれてないだけの古い本があってもしょうがないし…燃えるゴミの日に出すか…」
「それは困りますねぇ」
「いや、そうは言ってもさ、古いだけで価値があるとは限らないよ。特にこの本みたいな何も
書かれてない乱丁本と言うか、不良品は……って…?」
「こんにちは!」
「……………どなた?」
 いつの間に僕の後ろに…お主、なかなか出来るな…じゃない、誰よ、この女の子はッ!?
「初めまして、私はその本に封印されていた精霊です。今まで何人もの方が『封印の言葉』
を述べて私に施された封印を解こうとしましたが誰も解くことができず、このままくらーい
地下保管庫で一生を終えるものと思っていましたが…ついに、ああ、ついに…!」
 オイオイ、何か泣き出したよ、このコ。にしてもエライ変わった服のセンスしてるな…
ファンタジー系RPGによくこういうローブ(?)来た女性キャラいるよね〜…コスプレさん
か? おっと、イカンイカン、話がそれるじゃないか(w
「私はリィド・オーヴ・エンシェンティと申します。どうかリィドとお呼びください♪」
「リィド…?」
「はい。よろしければ、あなた様のお名前をお教えいただけませんか?」
「僕は…犬神翔一だけど…(こんな電波なコ相手に何やってんだろ、僕…?)」
「イヌガミ…ショウイチ…様……素敵なお名前ですね」
253黄昏の文芸作家:03/06/17 02:38 ID:eNDrJuWt
何か…某金色のガ○シュベル!! みたいな話になりそうなヨカーン。
スマソ、俺の腕が未熟なばかりに…うう…。
254名無しさん@ピンキー:03/06/17 03:50 ID:WIdF893n
良き哉良き哉。
次回はばっちり契約ブチ決めちゃってください(w
255間違った霊究者:03/06/17 07:13 ID:WqHrMUxn
 最初、からくりサーカスかと思いましたが、やはりジュビロ(の弟子)系でしたか。
 契約してどんなことに使役するやら、次が気になるお話です。
256246:03/06/17 09:46 ID:y230sipD
今読み返すと何だか煽りみたいな言葉になってしまってるな。霊究者氏、申し訳ない。

>>247
物語性、というかオカルト娘っていう特性が見えてこないのよ。
引き合いに出して悪いが例えばSS初心者氏の漫画日本エロ昔話シリーズなら
原型の垢舐めや天邪鬼をよく知ってるからあえて説明が無くても特性が見えてくるわけで。

で、霊究者氏の登場人物ってオリジナル設定が多いから、そこらへんをSSで表現しきれてないかなと思ってさ。

あ〜長文の上に結局煽りになってしまった皆様スマソ。
257名無しさん@ピンキー:03/06/17 12:20 ID:6wSu1ouJ
>253
新規参入者キター! これからがわくわくしそうな展開の悪寒。
でも苦言をひとこと。漏れは某なんとかなんて知らないから、
自分であえてそういうのは振らない方がいいと思われ。

>256
かと言って自分設定語りが過ぎたらエロがオマケになってしまわないか?
258黄昏の文芸作家:03/06/17 14:13 ID:fXtUw+Gf
>>252の続き。多分、エロがオマケになりそうな悪寒…しかも最後ら辺だな。

「へえ…本の中に400年近くも…」
「はい…当時のドイツは魔女裁判が盛んでしたので、知識の精霊である私も『魔女』として
教会騎士団に捉えられてしまって…当時の大司祭が私を本に封印したのです」
「…ドイツに居たにしては日本語うまいね」
「100年ほど前に日本のとあるお金持ちが旅行中、古書店に眠っている私を見つけて日本
に連れて来たんです。それから何人かの所有者を経て、翔一様のおじい様の手に渡って…」
「へえ、400年のうち100年は日本にいたワケか…そりゃ嫌でも日本語覚えるよね(w」
 取り合えず、あんな薄暗い地下保管庫では話もできないので、僕はリィドと名乗る精霊を
居間に連れてきた。ひさびさに封印から解かれて腹が減っているだろうと思い、買いだめして
いたスナック菓子や飲み物の類を与えてみたんだけど…。
「…よく食べるねぇ…口の回りに食べカスいっぱい付いてるんだけど…」
「400年の間に食べ物も随分変わりましたね〜…バリ…モグ…昔はお菓子なんて贅沢品でしたから」
「砂糖とかが貴重だったからでしょ? ドイツはどうだったか知らないけど、フランス辺り
はマリー・アントワネットが『パンが無いならお菓子を食べればいいのに』って言ってたくらいだし…」
 だが、この食欲は何とかならないんだろうか…て言うか、精霊ってこんなに大食いなのか?
「リィドは生まれもドイツ?」
「モグ…モグ…いいえ、私が生まれたのは今で言うアイルランドです。ご先祖はもともと大陸
に住んでいましたが、ケルト人が移動した際、彼らと共にご先祖達も引っ越した、と聞いています」
 ふぅん…何か複雑な事情があったんだナ…。
「ゴク…ゴク…ぁあ〜…! ごちそうさまでした!」
 結局、一週間分のお菓子を全部食われてしまった…。
「ところでさぁ、じいちゃんは君のことを助手って言ってたけど…何か得意なことってある?」
「もちろん、私は知識の精霊です! この世に存在するあわゆる本とリンクしていますから
どんな情報でも、あなたに提供できます! …まあ、簡単に言うと『歩く辞典』ですね〜」
259黄昏の文芸作家:03/06/17 14:14 ID:fXtUw+Gf
「歩く辞典か…具体的には?」
「うーん…そうですねぇ…料理の本とリンクすれば、料理を本に書いてある通りに作れます!」
「…他には?」
「えと…ガーデニングの本とリンクすれば、お花を本に書いてある通りに育てます!」
「なるほど…本に書いてある情報を引き出せるのか…こりゃゲームの攻略本を買わなくて済むなぁ」
 確かに彼女の言うことが本当なら、かなり使える能力だ…じいちゃんに感謝しないと。
「ん…でもさぁ、じいちゃんはリィドがあの本に封印されていることを知ってたから、僕に
封印を解かせたんだろ? 何でもっと早く教えてくれなかったんだろうか…?」
「あの封印は、純粋かつ本を愛してくれている人…無宗教で精霊の存在を信じていない人…
心に寂しさを持つ人…そして本のタイトルを読める人…それらの要素を持つ人にしか解けません」
「…厳重な封印〜」
 その条件全てに当てはまった僕もたいしたモンだが…。
「今までにタイトルを読めた方は何人かいらっしゃいましたけど…その他の条件が当てはま
らずに断念していましたね。おじい様もタイトルまでは読めていたのですが…」
「じいちゃんは、本があればちっとも寂しくない人だったからね」
 そっかぁ…だから、僕がいつかリィドの封印が解ける様に「コギト・エルゴ・スム」を…。
「まあ、これも何かの縁だと思う…リィド、僕の助手になってもらっても…?」
「私の封印を解いたのは貴方です、翔一様…全て、貴方の思うがままに…」
「えッ…」
 そこまで言うと、ローブの裾からリィドの腕が伸びてきて僕の両頬を掴んだ。
それと同時に額同士をくっ付け、何やら呟き始めて…。
「な…何するの?」
「契約(リアクト)です。あなた以外が私を使役できぬ様に…」
 見れば僕らの足元にRPGとかでお馴染みの魔法陣が…うわ、初めて本物見ちゃったよ。
「具体的に…どうやって契約(リアクト)するの…?」
「簡単です、私に口づけてください。知識を翔一様のものにしたい時も同様です♪」
260黄昏の文芸作家:03/06/17 14:14 ID:fXtUw+Gf
「…それってキスしろってこと?」
「まあ、そう言うことですね」
 …いや、リィドみたいな可愛いコにキスできるんなら男は皆黙ってないだろうよ。
でもなぁ…僕はキスなんてしたことないし、しかも相手が精霊ともなると…。
「後で天罰が下ったりしない?」
「しません、しません(w」
「う…じゃ、じゃあ…契約(リアクト)してもいいかな…」
 あれ、ちょっと待て。僕は初めてだからいいけど、リィドは…?
「リィドはキスしたことあるの?」
「大丈夫、人間では翔一様が初めてですよ♪」
 何か引っかかるな…人間ではってことは、精霊仲間とはしたことあるんじゃん!
昔の精霊の彼氏とかが「よくもリィドを―――ッ!」とか言って襲ってきたりして…。
「何も心配なさることはありませんよ、翔一様」
「分かった…腹をくくるよ…んッ!」
 リィドに促される感じで、僕は彼女にキスをした。と、同時に足元が何か熱い。チラッと
薄目で見てみると、魔法陣がさっきの3〜4倍にでかくなってるじゃありませんか!
「んッ、ん…ん…ん〜ッ!!!」  
 リィドの方もまるで僕を逃がすまい、と強く抱きしめてくるし、なおかつ息苦しくなって
きた! いかん、窒息死させる気ですか!? 初めてのキスはさぞかし甘美だろうと思って
いたが、僕のとんだ見当違いだった!
「(大丈夫です…契約の証として、私の知識を翔一様にお与えするだけですから…)」
「(リィドの知識…ッ!?)」
 テレパシーか何かでリィドが僕に伝えてきた。リィドの知識? 何じゃ、そりゃ?

 ドクン…!

「(! 何か…胸が熱い! 頭も…脳をかき回されたみたいに…!)」
 ここで僕の意識は途切れた…。 
261黄昏の文芸作家:03/06/17 14:17 ID:fXtUw+Gf
俺、もともとは.hackスレとSO3スレとガンダム種スレの住人だったから
エロ重視よりドラマ重視なんだ…と弱音を吐いてみる。
262間違った霊究者:03/06/17 22:35 ID:M+2CjopS
>>256
 感じる違和感を詳しく説明していただいて、ありがとうございます。
 どちらかというとハードSF風味な世界観を構築しているのですが、エロに不要と思って描写をはしょっていました。
 冬将軍サマ達、波動(ソリトン)生命は水蒸気→水→氷の相転移から活動エネルギーを得ているので、地球規模で熱物質循環(気象)を制御しているとか。
 年末の神社の屋台でポップコーンを見て「水蒸気の膨張を利用して膨らませるんです」と教わり、てのひらに強制相転移場を展開させて種コーンをはじけさせ「痛い」と涙ぐむとか描写すればよかったです。

 わかりやすくいうと「どこから来てどこへ行くのか」、「何が君の幸せ?、何をして喜ぶ?」ですね。

>>258-260
>>この世に存在するあわゆる本とリンクしていますから どんな情報でも、あなたに提供できます
 ここにぞくっと来ました。
 なかなかのオカルト設定です。発狂モノの知識がありそう。
263名無しさん@ピンキー:03/06/18 12:16 ID:pDcseyLw
>>261
いいです! ここからどうやってエロに持っていくのか楽しみなので興味津々です!


でも>>257も発言してましたが、ここに初投下(?)なのだから仕方ないのかもしれないけれど、
あまりそういう自分を卑下する発言が多いと正直萎えてしまいます。
264黄昏の文芸作家:03/06/18 22:37 ID:8jS+zen8
>>263
分かった、気を強くもってみるよ。で、>>260の続きなんだが…。

「あ…頭イタ〜」
 僕はだるい体を起こしつつ、天井を見上げた。
「翔一様、気がつかれました?」
「リィド…」
 どうも契約(リアクト)の途中で気を失ったらしく、僕はリィドの膝枕で寝ていた。
彼女のゆったりとしたローブは肌触りがよく、長い金髪からの甘い香りが鼻腔を擽る。
「僕は…気絶してたのかなぁ…?」
「申し訳ありません…初めての契約(リアクト)でしたのに、一度に多くの知識を翔一様に
インストールしようとしたら…少し容量が多すぎたみたいで…」
「僕の方が参っちゃったワケか…でもリィドの知識、少しだけ頭に入ったよ」
 まだ視界がぼやけた感じもするけど、今の僕は何となく冴えている…そんな気がする
「ああ、良かったです…精霊の使役には色々と制約があります。それを破ると私達の関係も
契約破棄となってしまいますので、基本的な知識だけをお与えしたのですが…」
「インストールできなかった知識はどうなるの?」
「徐々に引き出してください…こういう風に…」
 また重なるリィドの唇。精霊と人間の違いってのはイマイチ分からない(インストール
されてれば分かったんだろうケド…)んだけど、少なくともリィドの唇の感触は悪くない。
すごく柔らかいし…何かこう、一生懸命さが伝わってくると言うか…。
「…ッはぁ」
「いかがですか…?」
「…精霊と契約者は精神的にリンクしているため、契約者の心が悪に染まれば精霊も悪に染まる…」
「正解です…また一つ賢くなられましたね、翔一様♪」
 何と…キスで情報を僕のものに出来るなんて…いや、悪くないんだけど、何か後ろめたいなぁ。
265黄昏の文芸作家:03/06/18 22:38 ID:8jS+zen8
「ま、まあ…リィドは可愛いし…これはこれで嬉しいかも…」
「? 翔一様…何か、いやらしいことを考えてらっしゃいませんか?」
 う…しょーがないじゃん…リィドが可愛いのが悪い…つーか精霊とか妖精は美形って相場
が決まってるんだし…2回もキスされちゃあ…ねえ?
「そ、そんなことよりさ、もう暗くなってきたし…晩御飯作ってくれると嬉しいんだけど…」
「あら、もうそんな時間ですか? 分かりました、私が作ってさしあげます」
 ふぅ…ご、誤魔化せたみたいだ…精神的にリンクしてるってことは、こっちの考えも気を
抜くとリィドに伝わっちゃうんだな…気をつけよう…。
「この近所に本屋さんはありますか?」
「えと、この家から5〜600m離れた所に大型書店があるけど…」
「5〜600mですね…サーチして適当な料理関連の本の内容をダウンロードします。
翔一様はどんな晩御飯をお望みですか?」
「ん〜…うちに置いてある材料で作れるものと言ったら…スパゲティとか?」
「スパゲティ…では、イタリア料理関連の本をダウンロードします」
 目を瞑って細い指を頭の両側に当てて、何やら動かなくなってしまったリィド。
う〜ん、こうやって見るとやっぱ可愛いなぁ…。
「…ダウンロード、完了しました。台所はどこでしょうか、翔一様?」
「ん、ああ、こっちだよ」

「すぐ作りますから、待っていてくださいね」
「はーい」
 リィドに晩御飯作りを任せ、僕はソファに腰を降ろした。と、リィドが封印されていた
本に目が行った。何も書かれていないので捨てようかと思っていたけど、リィドは「それは
困る」と言っていた。もしかして…まだこの本には何か秘密があるんだろうか?
「! 何も書かれてなかったのに…最初の何ページかに字が浮かんでる!?」
266黄昏の文芸作家:03/06/18 22:39 ID:8jS+zen8
「で、でも…読めない…! タイトルは読めたのに…どうして!?」
「それは私が目覚めてから間もないからですよ」
 僕の疑問を払拭するかの様に、いい匂いをさせたスパゲティを運んできたリィドが
ツッこんでくれた。
「私は今日目覚めたばかりですので…その本も最初の方のページしか字が浮かばないんです」
「この本…やっぱ何か特別な力があるんだ?」
 ええ、と呟きつつ、スパゲティやスープやサラダをテーブルに置き、リィドもソファに
腰掛けた。ローブを脱いでエプロンをした格好もなかなか…イイ!
「ズルッ…ズルルッ…モグ…私みたいな上級精霊を封印するとなると、封印する道具も特別なもの
を使わないといけないんです…ズルズル…」
「モグ…ズーッ…バリバリ…この本、もしかして『ネクロノミコン』とかと同じ…?」
「バリバリ…モグモグ…あれは悪魔関連の書ですよ〜、これは知識の精霊たる私を捕らえるため
に特別に活版印刷された本なんです…ムシャ…ズーッ…」
 ヤバイ、スパゲティやスープ、サラダがあまりに美味しすぎたため、2人とも下品な音を
立てつつ会話しちゃってたじゃないか(w
「私が力を取り戻す度に、その本も字が浮かぶページが増えていきます。いわば、私の力を
示すパラメータの様なものですので、捨てられちゃうと困るんですよねぇ」
「分かった、捨てるなんて言って悪かったよ。ちゃんと取っておくから」
 あー、うまかった。彼女の能力はマジで使えるなぁ…今度は中華料理を作ってもらおう。
「翔一様は、これからどうなさいますか?」
「んー…風呂入って寝る。明日も学校あるし」
「学校? そう言えば翔一様のお歳を聞いていませんでした。お幾つなんですか?」
「今年で高2…17歳だけど…」
「お若いですね〜、私なんて今年で416歳なんですよ〜」
「…わ、若く見えるよ」
「ありがとうございます(w」 
 さすが精霊…長生きだ、と感心しつつ、僕は食卓を後にした…。
267黄昏の文芸作家:03/06/18 22:45 ID:8jS+zen8
質問。クラスメイトの神社の娘(巫女さん)は「オカルト娘」に
入るんだろうか?
>>1には「このスレは幽霊、オカルト系な幼女、娘、女性にハァハァするスレです。」
とあるから、オカルトな趣味とか持ってるなら大丈夫?
268名無しさん@ピンキー:03/06/19 04:26 ID:kQrkFaWX
はははっ、黄昏氏は心配性だなぁ。
根底にオカルトテイストが流れていれば巫女さんだろうがメイドさんだろうが無問題。

ていうか誰か怪しげな洋館に棲むメイドさん物なんて書いてくれんかなぁ(;´Д`)ハァハァ・・・
269黄昏の文芸作家:03/06/19 23:19 ID:JJOMtEDu
>>268
分かった、オカルトな巫女さんでやってみる。で、>>265の続きなんだが…。

「ふぁあ…激しく眠い…」
 まだ2時限目が終わったばかりというのに、僕は大きくあくびをした。
 昨日は何だかんだでバタバタしてたし…その…キスを2回もしてせいもあってか、風呂に
入った後も眠れなくて…。
「まぁ…世界史の授業なんて後でノート見せてもらえれば取り戻せるし…」
 そう言えば朝、リィドはソファで寝てたんだよナ…ベッドも部屋も余ってるんだし、契約者
としてちゃんと教えてあげればよかったかも……可愛い寝顔が見れてラッキーだったケド(w
「…犬神、何をニヤけている?」
「あ、巴さん」
「1時間目に続き、2時間目も居眠りか…お前にしては珍しいじゃないか」
「まあね」
 巴魅咲(ともえ・みさき)…この町の神社の娘さんで、学校一の霊感少女にして僕の同級生。
 と言っても、単に怖い話をたくさん知っているだけで、霊感とは無縁なんだけどね。
 神社の神主さん(巴さんのおじいさん)は僕のじいちゃんと昔から親しいので、僕らも
それなりに親しい関係にあるだけど…(まあ、同級生止まりだが)。
 いや、巴さんはご町内でも有名な美人だし、昔から知ってるってこともあって恋愛の対象に
ならないと言うか…近しいけど近づき難い(何じゃそりゃ?)…そんな感じ。
 でも巴さんは優しくて面倒見がいいから、つい僕も頼ってしまう…例えば。
「ねえ、巴さん。さっきの世界史のノート…取ってたら写させてくれない?」
「…仕方のない奴だな」
 何と用意のいい…巴さんは僕の発言を見越して、すでにノートを用意してくれていたらしい。
やはり持つべきものは良き昔馴染みだなぁ…。
「巴さんの字って相変わらずキレイだね、見やすくて助かるよ(w」
「お前も、独りになって気疲れが溜まってたんだろうな…あまり無理はするなよ」
「大丈夫、もう独りじゃないから」
「…何?」
270黄昏の文芸作家:03/06/19 23:20 ID:JJOMtEDu
 巴さんが一瞬、怪訝そうな顔つきで僕を見た。しまった…言っちゃマズかったかな?
「あ、いや…その…何て言うか…独りでも大丈夫だから、って意味だよ」
「…そうか。だが…寂しくなったらいつでもウチに来い…飯くらいは食わせてやれるからな」
「ありがと。でも…本当に大丈夫だから」

 で、そんなこんなで昼休みまであと数十分…やっと4時限目が終わろうとしていた。
「(腹減ったなぁ…そう言えば、朝は何も食べてなかったんだ…)」
 しかも昼の弁当も作り忘れてしまった。仕方ない、今日は購買で済ますか…。
 サイフには幾ら入っているだろう、と僕がポケットに手を突っ込もうとしていると…。
 トン、トン…と教室のドアを叩く音が。教室が一瞬静まり、先生が「?」な顔でドアの方
に向かい、ガラッ、とドアを開けて廊下に出て行ってしまった。
 ちょうどいい、先生の体が邪魔で見えなかった部分の黒板を写すチャンスだ…。
「犬神君、君にお客さんだぞ!」
 は? …僕にお客? しかも授業中に? …まさか!
「犬神君は真ん中の席ですよ」
「ご親切にどうもありがとうございます…あ、翔一様〜!」
 …やっぱり、リィドか。って、何で和服姿!?
「今朝は申し訳ありませんでした…私としたことが寝過ごしてしまいまして…コレ、お昼の
お弁当です…急いで作ったのでお口に合わないかもしれませんが…」
「あ、ありがと…でも、教室に持ってこなくても事務室に届けてくれれば、後で取りに行ったのに」
「事務員の方にもそう言われました…でも、直接お渡ししたかったんです…」
 …いい子だよなぁ、本当。が、ここで切り上げないとそろそろヤバイ。クラスのみんなに
変な噂を立てられかねないからなぁ…ここ一つ、例の精神リンクで…!
「(リィド、もう帰っていいよ。家の掃除とかして時間潰しててくれないかな?)」
「(分かりました。では、私はこれで…)」
 先生やクラスのみんなに一礼し、リィドは帰っていった。…でもあの和服、イイ!
271黄昏の文芸作家:03/06/19 23:20 ID:JJOMtEDu
 リィドに日本の和服の趣味があったなんて意外だ…多分、また例のダウンロードの力で
和服関連の本の内容を取り込んで仕立てたんだな。昼の弁当と並行して作ったのなら、
かなりの短時間の仕事だ…魔法か何かを使ってオート作業でもしたんだろうか?
 と、僕の密かな疑問とは別に…。
「今の人、犬神君の彼女かね?」
「あ、いえ、そんなんじゃないんですけど…じ、じいちゃんが亡くなったんで、お手伝いさんを…」
 先生はなかなか人を見る目があるため、誤魔化すのは容易じゃない。が、ここで誤魔化して
おかないと、あとで困るのは僕だ。いらぬ噂を立てられないためにも…。
「なるほどなぁ…家に独りってのは、何かと不便で寂しいもんだからなぁ。困ったことがあったら
先生に連絡したまえ、相談に乗るぞ?」
「ど、どうも…」
 ふぅ…先生は何とか誤魔化せたか。あとはクラスのみんなだ…昼休み中に言い訳しとくか。

「いーよなぁ、翔一は…あんな美人のお手伝いさん雇ってさぁ」
「いや、金髪に和服よ!? 萌えだろ、萌え!」
「つーか、この弁当、見た目もイイけどマジで味もイイ! プロ級じゃね!?」
「…人の弁当をつまみ食いするのはどうかと思うぞ」
 やはりこうなったか…僕を取り囲んで弁当を食いながらの質問攻め…。
「(あれ…巴さん…?)」
 もう昼飯を食い終わったんだろうか…巴さん、何か寂しそうな目で僕を見てる。
「(巴…さん…?)」
 あぁ、出ていっちゃった…。どうしちゃったんだろ…具合、悪いのかな…?
272名無しさん@ピンキー:03/06/20 12:58 ID:R+q79Q1S
このスレと
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1047959652/l50
このスレの差がわからないんですけど……

こっちはハピーーエンドメインで
むこうは悲恋メインとかそういうすみわけですかw
読んでみるとそんな感じですが
273間違った霊究者:03/06/20 22:00 ID:iUfQyKL2
>>269-271
 最後の方に「続く」と入れてもらえると割り込みを心配せずにレスしやすいと思います。

 本編は、気まずい!、気まずさ萌えな展開がいいですなあ。
 恥を知らないキャラばかり書いていると、こういうドキドキ感が新鮮です。

>>272
 ……外典
274黄昏の文芸作家:03/06/21 01:58 ID:Aq43jRIe
>間違った霊究者氏
次回からそうした方がいいかもでつね。
そろそろ本編にエロ要素を入れんといかんなぁ、と思っていたとこ
なんで、次回あたりに入れたいなぁ、と言ってみるテスト。
275SS初心者:03/06/21 16:30 ID:6z585K4i
>>黄昏の文芸作家様
霊究者様もおっしゃってましたが、ほんとドキドキ感がいいですね。
さわやかなオカルト話というのはこのスレでは珍しくて非常に良いです。
このノリでえろな展開が入ると思うと、なぜかハラハラします。

もしかして、主人公が童貞ってオカルト娘スレ史上初…?
276名無しさん@ピンキー:03/06/21 20:29 ID:e/Frg64C
>>273
何ですか? 外典て?
277間違った霊究者:03/06/21 20:52 ID:PO2fr44S
 というか、カトリックとプロテスタントみたいなもんか?
 例えば聖書の外典が死海文書。
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10469/1046994321.html
 がむこうの前スレ。
278名無しさん@ピンキー:03/06/23 21:32 ID:z8QqbtO+
(;´Д`)
279名無しさん@ピンキー:03/06/24 10:35 ID:kb19X+Td
>>275
>主人公が童貞
前スレになかったっけ?
280名無しさん@ピンキー:03/06/24 12:03 ID:oF74Baxk
>279
前スレ?
他所でここの陰口叩くような香具師のSSなんて無視しろや。
281名無しさん@ピンキー:03/06/24 12:52 ID:kIzTQzns
>>280
粘着君まだいたの?いい加減ウザいよ。
282名無しさん@ピンキー:03/06/25 18:38 ID:985cS0RI
>>280
ひとつだけ確認。
>>117は嘘だったのか?
283名無しさん@ピンキー:03/06/26 11:45 ID:FvbeTAQ0
SS初心者さんの最初のSSって>>151の続きはどこかにあるの?
激しく気になってるんですが。
284名無しさん@ピンキー:03/06/26 12:08 ID:F5AjfxAx
>282
そんなの知らないよ。俺は>117じゃないんだし。
285SS初心者:03/06/26 21:48 ID:YJrtN4VE
>>283
ごめんなさい。今のところそこで止まってます。
行き当たりばったりに書いてたらハッピーな落ちが思いつかなくって。
286283:03/06/27 12:53 ID:G726xl68
>>285
SS初心者さん。ご丁寧にありがとうございます。

幽霊が題材の場合、どういう話がハッピーエンドになるのでしょうかね?
その辺りが興味津々なので続きは楽しみに待ってます。
287名無しさん@ピンキー:03/06/28 18:46 ID:XY4hNd21
保守
288間違った霊究者:03/06/28 23:52 ID:0R5Xcd7p
>>226-229の続き

「はぁあー」

 ため息と同時に少女の肩ががっくり落ちる。力の抜けた指からショーツが戻ってパツンと鳴った。
 その場に腰を落とすと脚を抱えて、また一つ、わざとらしい大きなため息。
 声をかけるきっかけがつかめず、場の緊張が高まり不快感が増していく。
 それは少女も同じだったのか、耐え兼ねたかのようにその場に寝転がると、手足をじたばたし始めた。

「あーっ!、んーっ!、もおっ!、ああうっ!」

 それなりの防音ができているアパートだが、直接床を叩かれては下の人にどう思われるやら。

「あっ!、ちょっと、待って」
「はいっ!、待ったあっ。ほら、それで?、なにっ!」

 あわてて制止すると少女は動きを止めて、今度は大声でまくしたてた。
 つられて声を荒げてしまう。

「あー、だからなんでここに来てなにしてるのかなあっ!?」
「あんたがあたしのパンツをカバンにひっかけて行っちゃったから追いかけて来て、帰る扉を開こうとしたら失敗して帰

れないのっ!」

 互いに怒鳴りあう。
 少女の言葉の意味が理解できるよりも先に、浅黒いながらも赤く染まった必死の表情に気づいて我に返った。
 少女の涙ぐんだ瞳が僕を捕らえて、ぎゅっと結ばれた口が開いて、また大声でわめかれるかと思ったが、以外に低い声

が耳に響く。

「あなたのせいで帰れなくなっちゃったじゃない、どうしてくれるのよ」
289間違った霊究者:03/06/28 23:54 ID:0R5Xcd7p
 感情を抑えた声がかえってこわい。視線を受け止めきれずに目が泳いでしまう。
 首筋がちりちりする緊張感の中、現状を理解せずに解決も何もないと口を開いた。

「ええと、君はどこから来たのかな?、帰るってどこに?」
「そんなこと聞いてどうするのよ」

 切り返されてたじろぐ。涙を見てしまったら強気に出ることなどできない。
 何も言えない僕に対して、やはり沈黙は嫌なのか、少女は自分について語り出した。

「まあいいわ、教えてあげる。あたし達は光の宇宙から来たの」

 それは遠い昔、まだ宇宙が光だけで満たされていたころに彼らの祖先が誕生した。
 始めは単純な波動の重ね合わせだったものが複雑に進化し、友情や愛を理解し、宇宙の構造や未来について思考するほどになった。
 やがて彼らは、遠くない未来に宇宙が相転移を起こし、生存に適さなくなることを予見する。
 宇宙の構造とともに他の宇宙が存在する可能性を知った彼らは、他宇宙脱出計画を立て始めた。
 試行錯誤の末に二つのゲートを開くことに成功したが、その一つが物質宇宙につながっていたため、そこを起点に相転移が始まってしまう。
 光速で拡大する相転移に彼らの大部分はなすすべなく飲み込まれて崩壊していった。
 一方の実験ではより若い宇宙へのゲートが開かれ、そこを通過することに成功していた少数は生き残ることができた。
 他宇宙を探索していた彼らは、ゲートの向こう、帰るべき宇宙が変質しているのを発見して、同胞を襲った運命に恐怖したという。
 その後も空間に刻まれたゲートキーに再び力を注ぎ込んでは、故郷を懐かしむ者が絶えなかった。
 やがて灼熱した物質が冷えて今の物質宇宙が形成されたころ、無謀な者がそこに突入し、光子代謝が制限されるものの生存が可能なことを発見した。
 失われた世界に対する思いは強く、多くの者が物質宇宙に足を踏み入れ、たまたま見つけた地球の知的生命に興味を持った。
 人間に接触し、理解し、その存在を模倣するまでになった彼らは、地球に、特に光を反射する水面に降り立ち、模倣した人の姿で過ごすのだという。
290間違った霊究者:03/06/28 23:55 ID:0R5Xcd7p
 一通り話してすっきりしたのか満足そうに胸を張るが、むっとしかめっ面に戻ると声を荒げる。

「つまり、ここにゲートを開けなきゃ帰れないの。それには適切な角度で照射される大量の光子が必要なのっ」
「来た時と同じ所からは帰れないのかな?」
「あたし専用のゲートキーをここに打ち込んじゃったから、解除には開くのと同じくらい手間がかかるの」
「同じくらいって?」
「あたしだけじゃ、約5分の全力が必要なの。だけど直射日光がなければ3分間しか全開できない。次の機会を待つ間にも、今の身体は人間と同じメンテナンスが必要なの」

 いくつもの不安要素に少女の顔が曇ってくる。
 彼女には僕の助けが必要らしい。必要とする何ができるか、考えをまとめて口を開いた。

「つまり、この窓から直射日光が差し込むまで君をここに置いて、食事とか世話をすればいいんだね」
「そうっ、それ、それでいいのよ。わかってるじゃないあんた」

 少女は顔を輝かせて立ち上がった。
 間近で見る笑顔に僕の心も晴れてくる。
 
「そうねえ、それじゃあ、まず」

 窓の外を見かけてこちらを振り向いた少女の顔が引きつっている。

「まず、外が見えないようにしてっ!」

 何を見たのかと思い外をうかがえば、すでに夜の帳が降りて、増えてきた雲が星すら隠し始めていた。
 その後調べた天気予報では、向こう1週間は雨だった。

「ところで僕の名前は円谷太郎(つぶらや たろう)と言うんだけど。君のことはなんと呼べばいいのかな」
「ウルトラバイオレットのウルフィ、ウルフィとだけ呼べばいいわ」
「わかった、ウルフィ」

続く
291間違った霊究者:03/06/28 23:57 ID:0R5Xcd7p
 今回はエロ無しでした。
 他スレにオカルトパロ投稿したので、よければ見てください。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1050404086/266-269
292SS初心者:03/06/29 00:14 ID:DBAtOkzY
>>288-290
「光の宇宙」ってウルトラっぽいなぁて思ったらやっぱり(w
光が当たるまでの限られた時間という設定がなんか素敵です。
その間に二人がどうなっていくのか楽しみです。
気が強いというか、ぶっきらぼうな感じな少女ってのもいいですね。

>>255のジュビロって何のことかと思ったら、富士鷹のことでしたか。
293名無しさん@ピンキー:03/06/29 00:19 ID:Le1dkJRL
すっかりSF、特撮物の様相を呈してきているのだが…

まぁいっか(´∀`)
294名無しさん@ピンキー:03/06/29 23:40 ID:oAJ+yGxD
魁!!男塾
295名無しさん@ピンキー:03/07/01 22:05 ID:EkfwRC2y
保守
296名無しさん@ピンキー:03/07/01 22:46 ID:o0Q7S2Na
やっぱ設定とか展開とかパクリとまではいかないけど
どっかでみたことあるよね、て感じの作品このスレに挙げたら
叩かれるかなぁ……
オリジナリティ出すの難しいよ……
297名無しさん@ピンキー:03/07/01 23:57 ID:482RVvO5
エロパロだからパクリ(?)に近くても叩かれることはないと思いますよ。
あまりこういう言い方は好きではないけど、いわゆるへたれ系発言のほうが叩かれる恐れが。
書いたら堂々と公開したほうがいいのではないですかね。楽しみにしてますよ。
298名無しさん@ピンキー:03/07/07 15:09 ID:sH+lvTNx
みんなどこいっちゃったのかなぁ
299名無しさん@ピンキー:03/07/08 00:31 ID:FSo65t/8
風の中の昴〜
砂の中の銀河〜
300名無しさん@ピンキー:03/07/08 03:13 ID:A/EIaKqT
だれぞ、一発どかんと萌え話をかいてくれんかの
301名無しさん@ピンキー:03/07/10 16:35 ID:g7nWhZ8Q
>>300
そんな時間にそんな書き込みする余裕あるならあんたが何か書けば?
302名無しさん@ピンキー:03/07/10 21:50 ID:xN5LKaf0
ちと今構想中……
うまくまとまったら書きます
303名無しさん@ピンキー:03/07/11 00:15 ID:0PT0vrv7
自分も>>268な感じで構想中……
304名無しさん@ピンキー:03/07/13 05:16 ID:pQzFlGyX
>>303
いやっふ〜、マジっすか。
言ってみるもんだべ(´∀`)
305303:03/07/14 02:05 ID:G4Ib2ooh
とりあえず導入部。
エロにたどり着けてないですけど。
306彷徨うSS書き:03/07/14 02:06 ID:G4Ib2ooh
 不慣れな土地で道に迷い、彷徨ったあげく怪しい洋館に辿り着く。
 小説や映画でお馴染みのこの状況に、実際に遭遇するとは思わな
かった。
「さてどうしたものか……」
 私の独り言は、辺りに広がる鬱蒼と茂った森に吸い込まれていっ
た――。

 ここに至るまでの話は至って簡単だ。
 欲の亡者であるところの愚妻とめでたく離婚した私は一切の雑事
が嫌になり、仕事も辞めて色々日本を彷徨っていた。
 しかし旅の途中にして手持ちの現金がなくなり、預金をおろそう
と二十キロ先の街まで歩いていたらこの有様。近道のため無理に尾
根を突っ切ろうとしたのが敗因のようだ。

 ――そうこうしているうちに、辺りはますます暗くなってきた。
夜が近いのか、雲行きが怪しいのか。どちらにしろ歓迎できること
ではない。早め待避したいところだ。もちろん、目の前の洋館がそ
れに使えればいいのだが……しかしこの洋館の怪しさも並大抵のも
のではない。
 苔むした外壁の煉瓦には蔦がまんべんなく絡まり、もう長いこと
人の手が入ってないことを思わせる。豪奢を思わせる窓ガラスも、
今はその役目をまったく果たしていない。何しろ、明かりがついて
いるかどうかすら分からぬのだから。
 しかし、その正面に設えられた大きな扉。黒塗りの重々しいその
扉は、僅かに開いている。まるで『どうぞ入ってください』とでも
307彷徨うSS書き:03/07/14 02:07 ID:G4Ib2ooh
言うように。
 その意図があからさまだから――あからさまに怪しい。
 私が独り言を呟きたくなるこの状況を分かってもらえただろうか。

「しかし……どうしたものか」
 再び意味のない独り言を口にした次の瞬間だった。
 カッ!
 轟音と共に周囲が白い閃光に埋め尽くされる。思わず目を覆った
手のひらに当たる冷たい一滴。とうとう雨が降り出したようだ。
 ポツリポツリと周囲の木の葉に当たる雨粒の音が、急速に多くな
ってくる。もう一刻の猶予もない。雨に濡れつつさらに森を彷徨う
か、この怪しげな洋館に飛び込むか。
 一呼吸の後、私は意を決するとその僅かに開いた扉目がけて駆け
だした。不確定な脅威より、明確な脅威を避ける。私の今までの生
き方であり、今回もそれに従うこととしたのだ。

 ギ――――
 重そうな扉は見た目ほどではなく、しかし、油ぎれの不快な音を
立てて私が入り込むに十分な隙間を用意してくれた。そこに体を滑
り込ませ……ついでに今まで杖として使ってきた木の棒を間に挟み、
閉まらぬようにしておく。もちろん、突然扉が閉まったりしないよ
うにだ。
 明かりは、ない。僅かに開いた扉の隙間から時折入る稲光でよう
やく、下が絨毯であることが分かる程度だ。
 空気は少し澱んだ感じがするが、不快なものではない。例えれば、
308彷徨うSS書き:03/07/14 02:08 ID:G4Ib2ooh
地下の書庫、といった感じであろうか。
 音は特に何も聞こえない。それより外の雷と雨の不協和音が騒々
しい。やはりこの屋敷に飛び込んだのは正解だったようだ。――今
のところは。

 しばらくすると、暗闇に目が馴染んできた。とはいっても、二階
へと続く階段と、奥に続く通路があるのが分かる程度ではあるが。
大きな水槽も鎧細工もないことに、何となく安心してしまう。
「あー、えーと……失礼、しばらく雨宿りさせて欲しいのだが……」
 応えがあることを期待してのものではないが、奥に声をかける。
一応礼儀として挨拶はしておくべきだと思ったからだ。
 微妙に残るエコーが暗闇に吸い込まれ――
 ボゥ……
 不意に明かりが灯った。広間がぼんやりと照らし出される。見る
と壁面に設えられた無数のランタン状の照明具から、暖かな光が広
がっていた。
 よかった。
 私は二重の意味で安心した。こうして明かりが灯ると言うことは
人がいるか、もしくは頻繁に人の出入りがあると言うことだし、な
により光があると言うことは人間にとって嬉しいものだ。
「あ、あのーっ、どなたかいらっしゃいますかーっ?」
 先程より大きな声で――光に勇気を得たと言える――未だ薄暗い
廊下の奥に向かって声をかける。
 ――しかし、応えはない。するとこの明かりは、人の声に反応す
る自動照明の類なのであろうか。

309彷徨うSS書き:03/07/14 02:09 ID:G4Ib2ooh
 だが待て。私は光源の一つである、壁に吊されたランタンに近づ
いてみた。
 はたしてそこには暖かな炎が不規則に揺らめいていた。試しに隙
間から息を吹きかけると、応じて炎も形を変える。
 本物の炎だ。
 その事実に私は一気に背筋が寒くなった。
 一体誰が、どうやって、炎を灯したというのだろう。しかもこれ
だけの数のランタンを一斉に。
 明かりが突然寒々しいものになったように感じ、思わず後ずさる。
「だ、誰か、いないのですかっ」
 うわずった声に応えるものはない。
 一歩、二歩と後ずさる。
 扉まで後、どれだけあっただろう。
 額に冷たいものが流れる。
 今にもあの薄暗い廊下の奥から、何か飛び出してくるんじゃないか。
 そう思うと目を逸らすことも出来ない。
 ただただジリジリと後ろに下がる。
 まだなのか。まだ扉には辿り着かないのか。
 焦燥と緊張が限界に達そうとしたその時!
「あ、あの……」
「うわあっ!」
 背後からの声に悲鳴をあげて振り返る。
「きゃっ!」
 そこには一人の少女が涙目で座り込んでいた。
310彷徨うSS書き:03/07/14 02:11 ID:G4Ib2ooh
 年の頃は十五、六か。少し線が細いが、優しそうな瞳が印象的で
ある。もっとも今はその瞳一杯に涙を溜めているが。
「あー、その、すまない」
 その目に見上げられるとこちらが悪者になった様な気がして、な
んとなく謝ってしまう。
「いえ、その、わたしも驚かせてしまったみたいで……すみません」
 流暢な日本語で返答があり、私は少し驚いた。なぜなら彼女の肌
は、日本人としてはあり得ないほどの焦げ茶色をしていたからだ。
それともこのランタンの火がそう見せるのだろうか。
 私の視線に気付いた風もなく彼女は、自分の服の裾をはたきなが
ら立ちあがった。背の丈は私より頭一つ低い位か。私もそれほど背
が高いわけではないのだが。
「すみません、わたし、人のお出迎えをするのが苦手で、その……」
 体の前で指を組み、もじもじと言い訳をする様子を見ていると、
先程までの緊張が嘘の様に解けていくようだ。私もついつい意味不
明な軽口を叩いてしまう。
「だからってハイドビハインドはないだろ……」
「はい……?」
「いや、なんでもない、こちらのことだ」
「はぁ……」
 彼女は曖昧な笑みを浮かべた。
「それで君は、この館で働いている者なのかな?」
 シンプルだが動きやすそうな紺色のワンピースに、フリルのつい
た白いエプロン。それは一般的にメイド服と呼ばれる類の様に見え
た。普通のところではさぞ目立つであろうこの服装も、このような
311彷徨うSS書き:03/07/14 02:11 ID:G4Ib2ooh
洋館の中ではむしろ当然のものの様に見える。
 ただ一つ気になるところがある。普通、頭にはやはりフリルのつ
いたヘアバンドを着けるはずなのだが、彼女はその代わりに帽子の
様なものをかぶっているのだ。柔らかな三角錐の形をしたその先端
には白い毛玉が装飾されている。まるで、ディズニー映画に出てく
るコビトがかぶっているような帽子だ。
 こんな帽子をかぶったメイドがいるものなのだろうか。そう思っ
た結果が、先の質問だったのだ。
「働いてる……ええ、そうですね、そんなところです」
 微妙に煮え切らない応えに引っ掛かるものを感じたが、人の屋敷
のことだ、あまり詮索するのも失礼というものであろう。
「じゃあすまないが……どうも道に迷ってしまってね。しかも外は
この有様だ。できれば一晩、泊めて欲しいのだが……」
「はいっ、こんな屋敷ですけど、よろしかったらどうぞお泊まり下
さい」
 即座に返ってきた答えに、むしろ私の方が驚いてしまう。
「……えーと」
「なんでしょう?」
「そんな即決してしまってよいのかな?」
「ええ、お客様は悪い方には見えませんし、困られているのも判り
ますから」
 ……突然そんなことを言われて、もちろん悪い気はしないが……
少々照れる。それを誤魔化すように大きく手を振って見せた。
「ああ、いや、そういうことではなく」
「はぁ……」
312彷徨うSS書き:03/07/14 02:12 ID:G4Ib2ooh
「この屋敷の……例えば主(あるじ)に聞いたりはしなくてよいの
かな、と」
 彼女がメイドであればただの使用人であり、雇い主であるこの館
の主がいるはずだと思ったのだ。
 けれど彼女はなぜか俯くと、首を振った。帽子の先端についた白
い飾りが、力無げに揺れる。
「いないんです……」
「え?」
 彼女はゆっくりと顔をあげた。
「この屋敷にはもう長らく主人とお呼びすべき方はいらっしゃらな
いのです……」
 その言った時の彼女の表情は……何と表現すればいいのだろうか。
「この屋敷にいるのは、わたし一人だけなんです」

《続く》
313彷徨うSS書き:03/07/14 02:14 ID:G4Ib2ooh
>>306-312 まあこんなところで一つ。
314名無しさん@ピンキー:03/07/14 02:19 ID:8u3m101M
>>306-312
リアルタイムキター*・゜゚・*:.。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。.:*・゜゚・*!!!

いや、良いっすよね館モノ。
しかもメイドに褐色少女と渋いチョイス。
続きも期待しております。
315山崎 渉:03/07/15 11:16 ID:7GpObfWE

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
316名無しさん@ピンキー:03/07/15 15:37 ID:zlbCqvzl
保守    
317名無しさん@ピンキー:03/07/16 04:39 ID:laxewjxf
ほしゅ
318名無しさん@ピンキー:03/07/16 05:31 ID:DXpk28Aw
同居人の座敷童子、御近所の母子家庭の雪女と稲荷のお狐様。
…他に日本出身の美人の妖怪って無いですか?>ALL

日本の田舎が舞台のお話を書こうと思ってて、あと二人ほど欲しいのですが。
#狐と来たらやっぱし狸かな?…心持ちぽっちゃり系の(笑)
319SS初心者:03/07/16 07:17 ID:NSUDy5Bm
>>306-312
いいっすねぇ…。細かい描写が雰囲気を盛り上げます。
じっとりした感じの洋館が想像され、卑猥な感じがムラムラと
湧いてしまうのは漏れがスケベだからですねそうですね。

>>318
美人というか、美人に化けるのだったら高女というのがいたはずです。
ただ、身長が3mもあるので萌えるのは至難の技…。
320名無しさん@ピンキー:03/07/17 00:25 ID:TllfD8rV
,     -、,-、
     '.^ .^ヽ
   ,' ノノノ)))〉 狸……
   く((レ゚ ‐゚ノァ  
  (⌒く/jつつ
   `ヽ/__il〉
     し'ノ


      (⌒)(⌒)
      '´  ヽ.
     ,' //ノ))〉
     </⌒ヽ))ゝ
     [ 狸 _]
     三___|∪
     (/~∪    トボトボ
321名無しさん@ピンキー:03/07/17 01:11 ID:mSSVplhr
>>318
沼や沢の主である蛇の化生とか美人っぽい。
発展系で竜とか。
あと羽衣でおなじみの天女様も考えられるがあれは妖怪なのだろうか?
322名無しさん@ピンキー:03/07/17 01:20 ID:coPlI9nV
河童はどうよ?河童は?
頭のお皿の代わりに下のお口から水がこぼれると力を失うとか(笑)。
323名無しさん@ピンキー:03/07/17 01:42 ID:15XYZOSG
田舎帰省する主人公。
そこで自分の幼馴染と言う四人の少女達と再会するが何故か彼女達の記憶が無い。
実は彼女達はそれぞれ「竜神の娘」「天狗の娘」「雪女」「座敷わらし」で・・・
324名無しさん@ピンキー:03/07/17 02:03 ID:jBtT3Co0
>>320
相変わらず、おばさんくさいな(W
325名無しさん@ピンキー:03/07/17 05:14 ID:wyM3B5o2
つか元が美人妖怪でなくてもいじり方でなんとかなるんじゃ?
○○婆系なら見習いや×代目にして、お婆ちゃん(師匠)と一緒に住んでるけど
呼ばれ方にコンプレックス持ってる…みたいに。
326名無しさん@ピンキー:03/07/17 06:48 ID:yzYXnkPh
蜘蛛とかも割と美女に化けたりするよな……
水性で陰の属性って事かな。
327名無しさん@ピンキー:03/07/17 07:05 ID:hMDhsUUY
あんまりここでネタ言われると、それはそれで書き辛くなる罠…
328名無しさん@ピンキー:03/07/17 15:53 ID:VnnhaYU/
猫娘、猫又系キボンヌ
329彷徨うSS書き:03/07/18 00:41 ID:Dm10sNKp
>>306-312 の続きといってみます。
330彷徨うSS書き:03/07/18 00:41 ID:Dm10sNKp
『この屋敷にいるのは、わたし一人だけなんです』
 この言葉の意味が頭に染みるまで、しばらくかかった。
「じゃ、じゃあ……」
 情けなくも語尾が震える。
「このランタンは誰が点けたのかな?」
 これだけの数のランタンを一人で点けることは物理的に不可能だ。
機械仕掛けがないことも先程確認している。
「わたしですよ」
 けれど少女は小首を傾げ、私の問いにあっさりと答えた。その無
邪気な瞳には一点の曇りもない。
「けど……どうやって……?」
「えーと、その……あっ!」
 突然驚いた様な顔になり、わたわたと意味もなく手を動かす。
「あ、あの、その、つまり……あははっ」
 ……額に大きな汗が浮かんで見える。
「えと、そのー……ヒ・ミ・ツ、じゃダメでしょうか?」
 祈る様に指を組み私を見上げる少女。
「……ダメ」
「……ですよねぇ……」
 今度は大きくため息をつき、肩を落とす。
 この少女が何者かは判らないが、一つだけ分かった事がある。
 見ていてとても面白い。
 素直な反応。明確な喜怒哀楽表現。とはいっても騒がしいわけで
もなく、どちらかというと穏やかなものだ。全体的に感じさせる、
素朴な雰囲気があるからだろう。
331彷徨うSS書き:03/07/18 00:42 ID:Dm10sNKp
 言ってみれば私の元愚妻と正反対の様であり、それは今の私には
非常に好ましいものに見えた。
「それで、君は一体何者なのかな?」
 もう彼女の正体が何であり別に恐れることではなくなっていたが、
知的好奇心はまた別である。一体彼女はどういう存在なのであろう?
「あの、驚かないで欲しいんですけど……」
 そこでいったん口を閉じ、大きく深呼吸をする。
 そして真剣な表情で私の目をジッと見つめ、口を開いた。
「実はわたし、人間じゃないんですっ」
「……なるほど」
「……驚かないんですか?」
「こういう反応を見せられて、それでも人間だって言われる方が驚
くと思わないかい」
「あはは、それもそうですね」
「ふふ」
 お互いの口から漏れる、穏やかな笑い。
「じゃあ正直に言っちゃいます。わたしは、この家の精霊なんです」
「精霊……?」
「はい。あの……精霊ってご存じですか?」
「一応は」
 代表的なところでは四大元素である地水風火の精霊であり、よく
ゲームにも登場する。システム的に扱いやすいからであろう。しか
し精霊というものは万物に宿ると言われており、身の回りのものに
も発生することがある。そう、家にも。
「家に関係する精霊というと……ブラウニー……?」
332彷徨うSS書き:03/07/18 00:42 ID:Dm10sNKp
「はいっ! そうなんです。よかったー、知ってくださっていて」
 彼女――ブラウニーの少女は、嬉しそうに手を打ち合わせた。
 ブラウニー。家に棲む精霊といわれ、人が寝ている隙に家事をやっ
てくれるという。
「なるほど、だからこの肌の色で、この帽子なのか」
 腕を組んで頷く私に向かって、彼女も相づちをうつかの様に頷い
て見せた。
「えーと、他の仲間はどうなのかはわかりませんけど、わたしは気
がついた時にはもう、こういう恰好で、この家にいました」
 ブラウン色の肌に、コビトがかぶる様な帽子。それは彼女が精霊
である印なのであろう。
「メイド服も最初から?」
「はい。ちょっとメイド服に、帽子が似合わないのが残念なんです
けど、これも……ご主人様の願いだったのだと思いますし……」
 『ご主人様』
 その言葉を口にする時、彼女は先程と同様の表情をした。
 懐かしさと悲しさが混じった様な……透き通った笑顔。
「ご主人……様……?」
 訊いてもよいものか。迷いが呟きとなって口から漏れる。その声
が聞こえたのか、彼女の表情は元に戻った。
「あっ、す、すみませんっ。お疲れですよねっ」
 そう言うと彼女は不意に私の腕を取った。そのまま私の腕を引く
ように歩き出す。
 この不意打ちに、私は先程の疑問を追求する気が失せてしまった。
まぁ他人のことに深入りするものでもなかろう。
333彷徨うSS書き:03/07/18 00:43 ID:Dm10sNKp
「大したものはありませんけど、簡単な食事くらいはご用意できま
すから」
「あ、ああ、お構いなく……」
 私たちが薄暗い廊下に足を踏み入れると、先刻のエントランス同
様、壁に吊されたランタンに灯が灯る。
 ふと気になって振り返ると、後ろは既に暗くなっていた。
「電気は大切に、です」
 私の視線に気がついたのか、彼女はそんなことを言う。
「電気仕掛け……なのか?」
「えと、違いますけど……大切に使わないといけないから……」
 そういいつつ彼女は、私の腕をより強く抱き締めた――そう、私
の腕はいつの間にか彼女に抱き締められていたのだ。まるで恋人同
士がそうする様に。
 もちろん、悪い気がするわけはない。
 彼女は精霊だとしても容姿は年頃の少女であるし、しかの私好み
だときている。それにこう、ぎゅっとされると彼女の柔らかさもよ
くわかって……まぁあの元愚妻に比べればかなり控えめではあるの
だが、それでも……
「あの……お客様……お客様?」
「! あ、な、なにかな?」
「どうかされたんですか、ぼーっとされてたようですが」
 小首を傾げて私を見上げる。その仕草もまた可愛らしい。しかも
至近距離。
 年甲斐もなく、照れてしまう。
「いや、いや、その君が、ね……」
334彷徨うSS書き:03/07/18 00:43 ID:Dm10sNKp
「くすっ、わたしが、どうかしましたか?」
 潤んだ目に見つめられ、動悸が速くなる。急に艶っぽくなったそ
の表情から、私は視線を離すことができない。
 一体どうしたというのだ。彼女はまだ出会ったばかりの、相当に
年下の、しかも人間じゃないというのに。
 ああ、きっと人間ではないからだ。精霊だからだ。だからこんな
に――
「おかおが、まっかですよぉ」
 そんな私の困惑にも気づかずに、彼女は微笑みを浮かべると左手
を私の頬に伸ばした。柔らかな指先が首筋を滑る。それはまるで愛
撫の様であり……体も正直に反応する。
「はぁ……あたたかいですぅ」
 目を細め甘いため息をつく。まるで私を誘っているかの様に。
 このまま、ここで――。
 彼女の体を抱き寄せたくなる衝動に必死に抗う。
 私だって男だし、好みの女性に誘惑されてたら喜んで応じたい。
 けれど……ここで手を出すということは……同じ『過ち』を繰り
返す事じゃないか?
 私は意志を振り絞り、彼女をそっと私の体から引き剥がした。
「……えっ」
 彼女は急に正気に戻った様にキョトンとしている。
「……はっ、す、すみませんすみませんっ」
 ペコペコと頭を下げる様子は、先程のは何かの嘘だったのではな
いかと思わせるほどだ。それほどに落差がある。
 私は息を一つ吐き自分を落ち着けさせると、口を開いた。
335彷徨うSS書き:03/07/18 00:44 ID:Dm10sNKp
「一体どうしたんです?」
「その……こうして人間の人に触れるのは、とても久しぶりでした
ので……その……すみません」
 人に触れるのが久しぶり……?
 そもそも、それとあの様子とどういう関係があるのだろう。
「……何か複雑な事情でもあるのかな?」
「複雑ではないんですけど……その、あとでちゃんと説明します。
……それでいいですか?」
 彼女の言葉に私は頷いて見せた。今までの彼女の行動から、嘘を
つくことはないと判断したからだ。それに彼女も、気持ちを整理さ
せたりする必要があるだろう。
「それでは、改めて食堂にご案内します」
 そう言うと彼女は、私の前に立って歩き始めた。先程の様に身を
寄せる様子は欠片もない。私は頭を振ると、彼女の後に続いた――

《続く》
336彷徨うSS書き:03/07/18 00:46 ID:Dm10sNKp
>>330-335 今回もエロシーンにはたどり着けませんでした。ごめんなさい。
337名無しさん@ピンキー:03/07/18 00:51 ID:PdEYyxVJ
>>330-335
またリアルタイムで見れた━━(゚∀゚)━━!!!

家精霊はブラウンだからブラウニーなのでつね(w
マッタリペースと思いきやこっそり男の過去を突付いてみたりといい感じ。
続きも期待してるっす。
338SS初心者:03/07/18 11:01 ID:nn4Q3vgh
>>330-335
なんかいろいろと謎というか秘密がちりばめられていて
先の展開が気になりますね。続きが早く読みたくなります。
控えめながら誘ってるようでそうでもないようなじらし感がいいす。
339名無しさん@ピンキー:03/07/20 13:44 ID:vgFHxhKi
(;´Д`)
340名無しさん@ピンキー:03/07/23 06:20 ID:1qYZVHTW
ho
341名無しさん@ピンキー:03/07/24 07:23 ID:0LDSPzdD
ほい
342名無しさん@ピンキー:03/07/24 10:29 ID:TWARUXgr
保守
343名無しさん@ピンキー:03/07/24 19:21 ID:XW/eR4io
誰か保守代わりにSSを投下する猛者っていないかな?
と言いつつ保守(爆
344名無しさん@ピンキー:03/07/24 21:44 ID:4SPMLUpK
ごめん、煮詰まってる
345彷徨うSS書き:03/07/25 00:07 ID:TYwqFAg2
>>330-335 の続きです。話はまたーりと進みます。
346彷徨うSS書き:03/07/25 00:08 ID:TYwqFAg2
「ごちそうさま」
「はいっ。大したものじゃありませんでしたけど……」
「いやいや、そんなことはないよ」
 確かにパンとスープだけという質素な食事ではあった。できたて
でもなく、凝ったものではない。けれどパンは香ばしく温められ、
スープも素朴さが逆に豊かに広がるもので、十分に満足のいくもの
であった。
「このじゃがいものスープは実にまったりとしてコクのある、いい
味だったよ」
 私は振り返り、背後に立って控えていたメイド姿の少女に声をか
けた。
「あはは、よくわからないけど、ありがとうございます」
 嬉しそうに笑う。その笑顔はさっきの妖しさを微塵も感じさせな
いものだ。
「よかったー、久し振りにご用意したから、うまくいくか不安だっ
たんです」
「久し振り……?」
 久し振りに用意するほど、大して準備が必要とも思えないのだが……。
 私の疑問に気づく様子もなく彼女は、スカートの裾と帽子の飾り
を翻してキッチンへと消える。間もなく紅茶のポットと、彼女の肌
と同じ焦げ茶色をしたケーキの様なお菓子を持ってきた。
「デザートです……どうぞ」
「ふむ、これは?」
 一欠片を口に運ぶ。カカオの香りが口に広がった。トッピングさ
れたナッツの香ばしさが、苦みを引き立てる。
347彷徨うSS書き:03/07/25 00:14 ID:TYwqFAg2
「……ふふ、ブラウニーか」
「あははっ、さすがにお分かりになりますよね」
 精霊のブラウニーにお菓子のブラウニーを供されるとは。
「これはわたしが、自分の手で作ったんですよ。よかった、お口に
合って」
「自分の……手?」
 その言い方に引っかかりを感じた、それではまるで――
「はい……ご主人様が、『お前はブラウニーなんだから、これくら
いは自分で作ってみな』と。冗談が好きな人だったんですよ」
「ちょ、ちょっと待ってくれないか」
「はぁ……」
「それじゃあまるで、さっきのパンとスープは自分で作ったんじゃ
ないように聞こえるんだが……」
「ええ、そうですよ」
 彼女はあっさりと肯定した。こくりと頷く様子も可愛らしい……
とそうじゃなくて。
「わたしはブラウニーですから。人の見ていない隙に家事をする特
技があるんです」
「それはそうだが……」
「それは自動的なんです。わたしがやってるんですけど、でもわた
しが作ってるんじゃないんです」
「ふむ、興味深いことだ」
 昔からの習性なのだろうか。ブラウニーという精霊の持った特性、
特技なのかもしれない
「しかしそれなら、もっとすごい料理も作れるのか、とも思うのだが……」
348彷徨うSS書き:03/07/25 00:14 ID:TYwqFAg2
 その質問に彼女は、ちょっと困った様に眉をひそた。
「ええ、できることはできます。けど……」
 んーっ、と唸りながら上を見上げる。どう説明するか、考えてい
る様だ。私はその様子をジッと眺める。決して困った顔も可愛いなぁ、
と考えているわけでは――多少、ある。
「この力を使うには、必要なものがあるんです」
「お金……じゃあないよね」
「あはは、違いますよー。もっと目に見えないものです。心の力、
というか精神力というか……」
 なるほど。そういう事柄に多少の造詣のある私にはピンときた。
「ははぁ、マジックポイントみたいなものか」
「はぁ……」
「あぁ、いや、気にしないでくれ。ということは、豪華な食事を用
意するには今君が持っている精神力では足りない、ということかな?」
「はい、そうなんですっ」
 彼女は嬉しげに微笑んだ。私の物分かりがいいので喜んでいるの
だろう。
「じゃあ、あの、どうすれば回復するかも、ご存じですか?」
「いや、そういえば知らないな。人間は眠れば回復するらしいが」
 いつからか、日本のコンピュータRPGは総じて、そういうこと
に決まっている。けれど精霊は……? 大抵敵としてしかでてこな
いから、気にしたことがなかった。――そうだ、小説にはあるな。
「その精霊の属する領域に行くと、回復する……のかな?」
「ええ、そうです、そんな感じです」
 彼女は頬に指を当て、小さく頷いてみせる。
349彷徨うSS書き:03/07/25 00:15 ID:TYwqFAg2
 火の精霊なら火の中に、水の精霊なら水の中に。しかしそうする
と家の精霊であるブラウニーは?
「君はブラウニーでここは家だから、問題ないんじゃないか?」
「それが……」
 不意に彼女は悲しげに顔を伏せた。
「ここには、人間の人がいませんから」
 そういえば先程もそんなことを言っていた。食事を用意するのが
久し振り、と。長らく人に触れていないとも聞いた。
「ブラウニーは家に棲む精霊と言われてますけど……ほんとは違う
んです。家そのものなんです」
「なにっ?」
 思わず驚きの声をあげてしまった。それが不満だったのか、彼女
は可愛らしく頬を膨らませて抗議する。
「ほんとですよぉ。だからランタンの火を点けたり消したりできるん
ですっ」
「いや、すまん。そういう話は初めて聞いたものでな」
「そうなんですか。他の仲間はどうかわかりませんけど、わたしは
……この家の中にいる人の精気を分けてもらって回復するんです。
ですから――」
「分けてもらって……って……」
 ギィ、と大きな音がする。思わず椅子を引いてしまったのだ。
 この状況で想像するのはやはりあの、牙があったり、血を吸った
り、蝙蝠になったり、闘争したり十七分割されたりする種族である。
……最期のは違う気もするが。
「あっ、あっ、そ、そんなにひかないでくださいー」
350彷徨うSS書き:03/07/25 00:15 ID:TYwqFAg2
 そんな私の反応に彼女は今にも泣きそうな涙目になっている。
「いや、だって、精気を吸収するって……ねぇ……」
「あっ、そのっ、血を吸うとか、食べるとか、そういうことじゃな
いですっ」
 ブラウニーの少女は、焦げ茶色に拳をぎゅっと握って力説する。
「吸収するんでもないですっ。ちょっと精気を浴びさせてもらうだ
けなんですっ」
 精気を浴びる……といわれて脳裏に浮かび上がった卑猥な光景を
慌てて霧散させる。大体この娘はそういう風には見えない。性格も、
体型も。……微妙に失礼な事を思ってるような気がする。
「と言われても、一体何を、どうやって?」
「えと……オーラ、って知ってますか?」
「ああ、まぁ、なんとなく……生命のあるものが発している光……
かな?」
 一瞬、オーラ力、という単語が頭を過ぎったが、別物であろう。
ハイパー化しても困るし。
「はい、それを浴びさせてもらえれば済むだけなんです。そもそも
あれは、人間の人が余剰の精気を体の外に放出する時にアストラル
界で起きる、発光現象なんですよ」
「……はぁ」
 私は曖昧に頷いた。さすがにそこまで来るとよく解らない世界だ。
 そんな私の表情に気がついたのか、彼女は言い換えた。
「えとですね、植物は太陽がないと育たないですけど、太陽の光を
浴びているだけですよね。それと同じなんです」
「つまり……私には何の影響はなく、君は回復することが出来る、
351彷徨うSS書き:03/07/25 00:16 ID:TYwqFAg2
とこういうことかな?」
「そうですそうですっ」
 彼女は何度も頷いて見せた。一緒に帽子の先の飾りも激しく振り
回される。
「ある程度は蓄えておくことも出来るんですけど、もう長いこと人
が訪れてくれることもなくて、実はわたし、力を使い果たす寸前だっ
たんです」
 つまりそれまでは人がいたということで、それは多分ご主人様と
呼ばれる人のことで、彼女の悲しい顔から推測するに、どういう理
由によってかは分からないがいなくなってしまったのだろう。
 その理由は――問えない。触れてはいけない事柄の様に感じる。
ただこの子がご主人様、と呼ぶのだ。相当の関係だったのだろう。
その関係を振り切って、居なくなってしまったのだ。
 ……胸の奥がかすかに痛む。こんな感情は久し振りだ――
「あー、それでその蓄えた精気を使い果たすとどうなるのかな?」
 私は首を振ると、別の質問を彼女に振ってみた。
「消えます。初めからいなかったみたいに」
 消える。余りに簡単に彼女はそれを口にした。
「そんな……」
「人が食事をしないと死んでしまう様に、私も人の精を吸収しない
と消えてしまうんです」
 それにしては彼女の表情は澄んでいた。先程入り口でも見せた、
悲しく澄んだ微笑。
「……ほんとは……あの時消えるはずだったんですけど……」
 ――胸の疼きが強くなる。それは様々な感情が入り交じったものだ。
352彷徨うSS書き:03/07/25 00:17 ID:TYwqFAg2
だが一つだけ言える事がある。それは――。
「じゃあ、君の力が十分に回復するまで、私がここに滞在させても
らうとしよう」
 突然の私の提案に彼女は、キョトンとした様子で数回瞬きをした。
「えっ! その、よろしいんですか?」
「というより、私がそうしたいんだ。……迷惑かな?」
「いえ! えと、ありがとうございます、助かりますっ」
 どうせ当てのない旅である。ここで長逗留したところで何の問題
もない。それよりもう少し長く、彼女と一緒にいたかった。
「充分に回復するのに、どれくらい時間がかかるのかな?」
「そうですね……大体一週間くらいでしょうか」
「一週間か……」
 思ったより短い。一ヶ月位かと思ったのだが。
「あ、あの、長いですよね、一週間……」
「いや、そんなことは――」
 どうやら渋い表情になっていたのを彼女が勘違いした様だ。
「でしたらあの……お休みになる時、わたしも添い寝させてもらっ
ていいですか?」
「はぁっ?」
 思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。その声に彼女は慌てて両
手をぱたぱたと振る。
「ああ、いえ、その、嫌だったらいいんですけど、その……」
「い、いやいや、嫌だなんてことはまったく、全然、少しもないの
だが」
 むしろ大歓迎というか。
353彷徨うSS書き:03/07/25 00:17 ID:TYwqFAg2
「理由を聞かせてもらえるかな?」
「えと……そばにいるだけでもいいんですけど、体を触れていた方
がもっと早く、吸収できるんです」
 それは確かに道理である。しかし……
 心の中で天秤が揺れる。長時間彼女と過ごすか。短時間にする替
わりに添い寝のオプションを付けるか。
 不意に先程触れた彼女の感触が蘇り、慌てて滅却する。今この状
況であれは、最終決定兵器に近い。
 ――と、そうだ。あの件を聞かねば。
「しかし触れるとまた、さっきみたいに……その様子が変わったり
するのかな?」
 あれは……危険だ。私にも、もちろん彼女にも。再度あれをされ
て、今度は耐えられる自信はない。
 けれど少女はなぜか、自らの頬を自分の手の平でそっと押さえた。
僅かに赤らんでいるように見える。
「あ、いえ、その……さっきのは特別なんです」
「特別?」
「すごく久し振りに人間の人に触れたんで、精気に酔ってしまった
みたいなんです」
「なるほどなぁ」
「ですから、今度はあんなお恥ずかしい姿をお見せすることは、な
いと思います」
 それはそれで残念ではあるが。
「なら、その件は君自身に任せるよ」
 恥ずかしいと思う気持ちがあるなら、彼女自身に選択してもらおう。
354彷徨うSS書き:03/07/25 00:19 ID:TYwqFAg2
「じゃあ今夜から、お願いしますね」
 随分と乗り気である。
「早く精気を吸収できれば、明日の朝ご飯から、豪華に出来ますっ」
 それはそれで確かに興味があるところだ。
「うんうん、期待しているよ」
「あ、えと……多分、ですけど」
「まぁ無理しなくていいよ」
「はいっ」 
 そうはいっても随分と嬉しそうだ。やはり自分の力が十全に振る
えないと言うのは、あまり嬉しくないものなのかもしれない。
「それに食事だけじゃないですよ。もっといろんな事も出来るんです」
「ほう、例えば……」
「えと……ヒミツ、ですっ」
「えーっ?」
 わざと大げさなジェスチャーで抗議すると彼女も楽しそうに笑い
出した。
「くすくす、お楽しみに、ということで」
 そんな様子に、ついつい舌が滑ってしまう。
「ただ、まぁ……」
「はい、なんですか?」
「いやなに、あんまり張り切りすぎて、欲情的な恰好で来ないでく
れよ。間違いは起こしたくないから」
「間違い……? あ……」
 私の言いたいことに気がついた様だ。頬を真っ赤に染め、俯いて
しまった。
355彷徨うSS書き:03/07/25 00:19 ID:TYwqFAg2
「あ、その、えと……」
 目を伏せ、時々上目で私の様子を窺い、また目を伏せる。
 私はあわてて手を振って弁解した。
「すまんすまん、つまらん冗談だ。気にしないでくれ」
「その……ですね、あの……ですね」
 けれど彼女は一層、そわそわとし始めた。意味もなく胸の前に組
んだ指を組み替える。
「それが……一番効率がいいんですけど……その……」
 効率が……いい……ということは、つまり――。
 私がその意味を理解すると同時にブラウニーの少女は、真っ赤に
染まった顔をあげた。
 私の心臓が早鐘を打ち始める。
 そして彼女はその純粋で真剣な瞳を私の目にあわせ、可愛らしい
唇を開いた。
「……お願いしても、いいですか?」

《続く》
356彷徨うSS書き:03/07/25 00:21 ID:TYwqFAg2
>>346-355 晴れて次回は濡れ場に入れる……といいなぁ(弱気
357名無しさん@ピンキー:03/07/25 04:52 ID:eq7fHkCL
うおおおぉぉぉぉお!ここで続きとは、生殺し…
前かがみで続き投下待ってます。
358名無しさん@ピンキー:03/07/25 09:49 ID:7aHD6WA9
いやいや、これは今後の萌えを増加させるための溜め技。
座して待とう。
359名無しさん@ピンキー:03/07/25 10:54 ID:VKHY8mj2
既に完全に勃ちあがってますか何か
360名無しさん@ピンキー:03/07/25 21:23 ID:FQnDWIxK
♪勃ち上がれ 命の炎燃やせ〜 Oh〜!
361名無しさん@ピンキー:03/07/27 09:49 ID:6znTtRQi
保守
362あぼーん:あぼーん
あぼーん
363あぼーん:あぼーん
あぼーん
364あぼーん:あぼーん
あぼーん
365名無しさん@ピンキー:03/07/28 00:13 ID:4WG7GCmR
サキュバスとか淫魔も初めてのときは緊張したり
痛がったりするのかな
366名無しさん@ピンキー:03/07/28 07:01 ID:BAu3t0F8
>365
それ(・∀・)イイ
367名無しさん@ピンキー:03/07/28 21:41 ID:rxNZWSwU
座敷童子って幽霊と妖怪、どっちのカテゴリーに入るんだろう?
幼い頃から思春期までに亡くなった子供の魂(=幽霊)なのか
自然発生的に子供の形を取って発生した超自然的存在(=妖怪)の
どちらなのか気になる。

誰かそういうの詳しい人教えて下さいな。
368名無しさん@ピンキー:03/07/29 06:14 ID:bmtPg450
一般的には妖怪だろうか。
座敷童子の正体が河童だって伝承もわりとある。
広く知られるようになったのは遠野物語から、なのかな?

幽霊説は最近の漫画が発祥だと聞いたことがあるが……
(その漫画がどこからアイデアを採ったのか、までは知らないのだけれど)
369名無しさん@ピンキー:03/07/29 08:11 ID:GTqL1oDx
別にどちらでもいいと思う。
というか、座敷わらしに対するアプローチが2種類ある、ってのはおいしいんじゃないカナ?
370名無しさん@ピンキー:03/07/29 09:24 ID:KZMJCQGz
妖異研究の場所じゃないしな(w

来歴を知ってる方がより面白くなると思うなら、それも一つの手段だ。
371彷徨うSS書き:03/07/31 01:13 ID:tgHrZQje
>>346-355 の続きです。15レス消費の予定。

……の前に、知り合いがこのブラウニーの娘の絵を描いてくれました。多謝。
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030731002210.jpg
>>350の主人公妄想のシーン風味。
372彷徨うSS書き:03/07/31 01:15 ID:tgHrZQje
「さて、どうしたものか」
 二時間前と同じ台詞を私は呟いていた。
 ここは寝室。壁に掛けられたランタンが優しい明かりを部屋の中
にもたらしている。部屋はそれほど広くもない。ビジネスホテルの
シングルルームよりはマシではあるが、基本的に寝るためだけの部
屋だ。
 お世辞にも高級とは言えないが、清潔なシーツと柔らかい布団が
掛けられたベッドの上で私は、胡座をかいている。
 実に落ち着かない。

『……お願いしても、いいですか?』

 と先程ブラウニーの少女――そういえばいまだに名前を聞いてい
ない――に言われ、私はこの部屋に案内された。彼女は準備をする
からと下がってしまい、私はこうして色々考える時間が出来てしまっ
たというわけだ。
 混乱したまま頷いてしまったのだが、こうして靴を脱ぎ、落ち着
いて考えていると徐々に後悔の念が浮かんでくる。
 あの流れから彼女が勘違いをしていることもないだろう。彼女は、
私に抱かれることを望んでいる。おそらく、愛とか恋などといった
感情とは関係なく、彼女が存在するがために。
 つまり誰でもよいのだ。たまたま私が迷い込んだ、というだけで。
 それに彼女には想い人がいる。彼女がご主人様、と呼ぶ人間だ。
そして今はもういない。これも彼女の話から確実だ。ここを出て行っ
たのか、死んでしまったのか、そこまでは判らないが。どちらにし
373彷徨うSS書き:03/07/31 01:16 ID:tgHrZQje
ろ重要なのは、いまだ彼女の心は――そしておそらくは身体も――
その者の上にあるということだ。
 こんな状態で私は彼女のことを抱いてよいのだろうか。
 何も考えず据え膳を戴くには、私は年を重ねてしまっていたし、
嫌な経験もしてきてしまっている。
 ふと元愚妻の顔が頭に浮かぶ。人を見下し、嘲るあの顔が。
 頭を振りその呪わしい顔を脳裏から消し去っているちょうどその
時、部屋の扉がノックされた。
「あの……失礼します」
「あ、ああ、どうぞ」
 応える声が半音あがる。
 ゆっくりと扉が開き、少女が入ってきた。別段、服装に変わった
様子はない。先程と同じ、メイド服である。
 バタンと後ろ手にドアを閉めると、ため息をつく。何かの想いを
振り切るかの様に。
 そして私のことを、その赤く澄んだ瞳でじっと見上げた。
「…………」
 しばらくそのまま見つめ合う。何と声をかけたらいいのか。口を
開くと何か言ってはいけない事を話してしまうのではないか。
 必死に言葉を探したあげく、ようやく話し掛ける。
「……じゃあ、始めようか?」
 言ってから後悔する。もっと洒落た言葉の一つもかけられないの
か、私は。いや、そもそもどうするか悩んでいたのではないのか。
 だが彼女の瞳を見ると、今更拒否すると言うことも出来なかった。
強い決意を見せるその瞳を。
374彷徨うSS書き:03/07/31 01:16 ID:tgHrZQje
「は、はいっ」
 私の言葉に彼女は素直に頷いた。
「あの……よろしくお願いします……」
 消える様な声で言うと、自分の首の後ろに両腕を回した。短い灰
色――いや、銀色か――の髪をかき上げると、服のボタンを外して
いく。小さな音がいくつか響き……彼女が腕をおろすと、するりと
服が脱げ、足下へと落ちた。
 濃い褐色の肌を覆う、純白の下着。慎ましやかな胸を覆うブラ、
長いソックスを吊すガーター、彼女らしくシンプルなデザインの
ショーツ。
「あ……その……」
 私の視線に彼女は足下に自分の服を纏わせたまま、腕で胸を隠す
ようなそぶりを見せる。顔が赤らんで見えるのは、明かりの加減か。
「あぅ……」
 彼女が恥ずかしげに身動ぎすると、白い下着がキラキラと輝いて
見える。そういう生地なのか――それともこの雰囲気がそう見せて
いるのか。
 私はその様子を声もなく眺めていた。幻想的と呼ぶに相応しいこ
の光景に声が出なかったのだ。
「その……あの……ごめんなさい」
 突然彼女は頭を下げた。未だ被ったままの帽子の飾りも、力無く
揺れる。
「何で謝る?」
「だってわたし……全然魅力的じゃないですよね。全然胸も大きく
ないし、色だってこんなだし――」
375彷徨うSS書き:03/07/31 01:17 ID:tgHrZQje
 そういって自分の腕を撫でる。ブラウン色をした自分の肌を。
「だから、その……お嫌になったのかと……」
 語尾が掠れるその言葉に私はベッドを下りると、俯いていた彼女
の身体をそっと抱き締めた。
「あ……」
 目を大きく見開き、顔をあげる。
 私はその半開きになった唇を、自分の唇で塞いだ。
「んっ――!」
 一瞬強ばった体から、力が抜ける。私にもたれ掛かる彼女を、よ
り強く抱き締めた。
「――はぁ……」
 唇を離すと彼女は潤んだ目で私を見上げた。既に吐息は熱く甘い。
「自分のことをそんなに悪く言わないこと」
「え……?」
 彼女は不思議そうに首を傾げた。
「せっかく君に見とれていたんだから」
 そう言うと片目を閉じて見せた。キザっぽいと自分でも思うが、
まぁこれくらいはよかよう。
「――はい……はい」
 一方彼女は再び頬を染めて俯いてしまった。
 そんな彼女を見て私は心を決めた。今までどういう経緯があろう
と、今この場は彼女のことを愛そう、と。身も心も。
「よっと」
「きゃっ!」
 私は横向きに彼女を抱き上げた。よくお姫様がそうされる様に。
376彷徨うSS書き:03/07/31 01:17 ID:tgHrZQje
見た目通り、軽い。
「こういうのは、嫌かい?」
 私の問いに彼女は嬉しげに首を振った。そして両腕を私の首に回
す。帽子の飾りが首筋にあたり、くすぐったい。
「はぁ……」
 彼女の熱い息が、シャツ越しに胸を愛撫する。
「くすっ、あったかいですぅ」
 さらに頬ずり。その言動はまるで先ほどの様だ。
「酔っているのかい?」
「ふふ、だって精気がとっても気持ちいいからですよぅ」
 目を細めた彼女の甘い声が、私の体に直接響く。
「じゃあもっと気持ち良くなろうか」
「はいー」
 目を細め、素直に頷く。
 私は彼女を抱えたまま、再びベッドの上に座り込んだ。胡座をか
いた膝の中に、彼女の腰が収まる様に調整すると、私は再び彼女の
唇を求めた。
「ん、んん……」
 先程の唇を合わせるだけのキスとは違う、求め合うキス。互いの
舌で探り合い、絡ませ、唇を吸う。
 彼女の唾液は甘く、まるで媚薬でも入っているかの様に体が熱く
なってくる。もっともそれは彼女も同じようだ。
「ん……はぁ……」
 いったん離れる。唇を繋ぐ透明な橋に、ランタンの光がきらめく。
 一息つく間もなく、今度は彼女から唇を求めてきた。小さな舌を
377彷徨うSS書き:03/07/31 01:17 ID:tgHrZQje
積極的に口内に滑り込ませ、舌先で愛撫する。湿った音が響き、彼
女の舌が上顎を撫で上げると、それだけで痺れが走った。
 幼い見かけとは裏腹に、かなり巧い。ご主人様にかなり鍛えられ
たであろう事は、想像に難くない。
 私は多少の嫉妬と共に反撃に転じることとした。右手を胸のふく
らみにかぶせる。ちょうど私の手の中に収まるサイズだ。
「――っ」
 彼女は一瞬息を呑んだものの、より積極的な舌での愛撫を再開し
た。嫌がっていない。ならば――。
 私はゆっくりと胸への愛撫を始めた。しっかりと弾力を確かめる
様に。もみほぐす様に。下着越しとはいえ、その豊かな柔らかさは
よく分かる。
「ん、んふっ」
 掌(たなごころ)で軽く押しつぶす様にすると、彼女は鼻にかかっ
た声をあげた。そうしておいて一転、指先だけで軽くふくらみの輪
郭を撫で上げると、切なげなため息を漏らす。
 何度も繰り返すうちに目がとろんとしてくる。
「これが気持ちいいかな?」
 私が耳元で囁く様に問いかけると、彼女は恥ずかしげに頷いた。
 なら、もういいだろう。私は急に胸から手を離した。
「あ……」
 どこか残念そうな声を上げる少女。
「外すよ?」
 一応口先だけの確認。もうその時には、左手は背中の留め具へと
辿り着いていた。
378彷徨うSS書き:03/07/31 01:18 ID:tgHrZQje
「えっ、ええっ!」
 彼女が驚きの声を上げた時には既に胸を覆う白い布は、ベッドの
上へと落ちていた。
 ブラウン色のふくらみの上にポツンと立った、桃色のふくらみ。
大きすぎず、小さすぎず、絶妙のサイズで自己を主張している。私
は慎重に、親指の腹でそっと触れてみた。
「ひゃんっ!」
「あ、痛かったかい?」
 しかし彼女は首を左右に振ると、小さく口を開いた。
「久しぶりだから……すごく感じちゃうみたいなんです」
 そう言うと恥ずかしげに身をすぼめる。
「そうか、それじゃあ――」
 いうなり私は彼女の体を抱え直した。背中を支える位置を下げ、
胸を突き出すような体勢にする。そしておもむろに、彼女の桃色の
突起を口に含んだ。
「ひんっ――!」
 ますます背筋が反り、胸が突き出される。私はまるで飴玉でも転
がすかのように、その突起を舌先で嬲った。むろん、もう片方の胸
は指で愛撫することも忘れない。
「あんっ、そんなに、吸っちゃ、だ……んんんっ!」
 途中でとぎれる声に彼女の顔を見ると、手の甲を口に当て声を殺
している。
「素直に気持ちよく声を出してもいいんじゃないか」
「はぁ、はぁ……だって……はずかしいですよぅ」
「ここには、私しかいないぞ?」
379彷徨うSS書き:03/07/31 01:19 ID:tgHrZQje
「だから……恥ずかしいんですよぅ」
 本当に恥ずかしいんだ、というように顔を赤らめ、そむける。そ
んな彼女の様に、ふと悪戯心が芽生える。
「じゃあ、これからもっと、恥ずかしいことをしよう」
 そういうと私は指先をつつっと滑らせた。胸元から腹部、可愛い
らしく窪んだおへその脇を撫で、女性特有の膨らみをもつ丘へ、
そして――
「だ、だめですっ」
「そうか。残念」
 そのまま、太ももの内側へと滑らせる。下着の縁ギリギリを滑ら
せ、重要なところには踏み込まない。その限界線を何度も何度も往
復する。
「あの、その、えと……」
 彼女がついに堪えきれなくなり言葉を発するのを見計らって、私
は中心部分をすっと撫で上げた。
「はぁんんんんっ――」
 再び手の甲で口を押さえ、声を押し殺す。その声もまた、脳を痺
れさせる。
 私は下着の上から、割れ目に沿って何度も指を往復させた。直ぐ
に下着は濡れてその役を為さなくなる。まぁ、元からかなり湿って
はいたのだが。
「こんなに感じてくれて――」
「そんなこと、言わないで、ください、よぅ」
 息も絶え絶えになりながらも、私の言葉に反応する少女。
「私は嬉しいんだけどね」
380彷徨うSS書き:03/07/31 01:19 ID:tgHrZQje
「はぅぅぅぅぅ」
 そう、私は嬉しい。どれくらい嬉しいかというと……彼女の反応
を見ているだけで、もう私のモノの準備が整ってしまっているくらい。
「そろそろ、いくよ?」
 私の言葉に彼女はビクンと反応した。ついで、ゆっくりと肯く。
 少女の体をゆっくりとベッドに横たえると、私は立て膝で彼女の
足下へと回り込んだ。
 ショーツに手をかけると、彼女は微妙に腰を浮かせてくれる。そ
のままするすると下ろしていくと、透明な液体が彼女の股間から
ショーツまで細い糸をひく。
「あぁ……そんなに見ないでください……」
「大丈夫、とっても綺麗だよ」
「あぅぅぅぅぅぅぅ」
 ブラウン色の肌に、髪の毛と同じ銀色の産毛が薄く生えている。
絶妙なる色のバランス。
 私はシルクの下着を彼女の両足から抜き取ると、さらに彼女の体
に向かって膝を進めた。目を閉じ、胸の前で両手をきゅっと握って
いる彼女の両膝に手をかけ、ゆっくりと開いていく。
 抵抗は、ない。ただ恥ずかしげな呻き声は聞こえるが。
 ようやく私の目の前に露わになったそこは……綺麗だ、としか表
現しようがなかった。
 申し訳程度に盛り上がった突起に、まだ男を知らぬかのようなサー
モンピンクの陰唇。けれどその間からは透明な液が溢れ出し、秘所
はおろか菊門までしとどに濡らしている。
 これだけ濡れていれば大丈夫だろう。私としてもこれ以上の我慢
381彷徨うSS書き:03/07/31 01:20 ID:tgHrZQje
はできない。私はいったん彼女の元を離れ、手早く衣類を脱ぎ捨て
た。私自身のモノも露わになる。すっかり反り返り、先走りで下着
は大変な状態だった。
 彼女が無言で見守る中、私は彼女の膝をさらに大きく開き、直ぐ
側まで近づいた。
「あの……優しくして、もらえると、その――」
「今までは優しくなかった?」
「いえ、あの、そういうわけじゃないんですけど、その……」
「大丈夫、ゆっくりいくよ」
 私の宣言に彼女は安心したように微笑んだ。もっとも両手は握っ
たままだったが。
 私はゆっくり腰を進め、モノの先で割れ目をまさぐり、膣口を探
り始めた。
「んふぅ、熱い、熱いです」
 既に彼女の声はせっぱ詰まっている。ここまで反応がいいものな
のだろうか?
 などと疑問に思う間もなく、くっと沈む部分を見つけた。ここだ。
「じゃあ、入れるよ」
 私の問いかけに彼女は、ただ荒い息で首を縦に振る。
 ゆっくりと腰を前に進める。私の赤黒いモノが彼女のピンク色の
中に埋まっていく。
「はあぁっ、熱いの、入って――入ってくるっ」
「君の中も熱いよ、それにとっても狭い」
 いや、狭いと言うより、締め付けがすごいのか。まるで私の精を
今すぐ絞り取ろうかとするかのようだ。
382彷徨うSS書き:03/07/31 01:20 ID:tgHrZQje
 私は少女の細い腰をしっかりと両手で固定すると、少しずつ少し
ずつ、奥に向かって進み始めた。
「ん、んんっ! ん――――っ!」
 彼女はまた手の甲で口を押さえ、一進み毎に声を漏らす。もう片
方の手は、シーツを皺がで来るほど握りしめている。
 しかし無理やり押し込んでいるわけではない。むしろきついなが
らも彼女の中は、私のモノを奥へと誘う様に動いている。
「はあん、熱いですぅ、大きいですぅ」
 半ばうわごとの様な彼女の嬌声。
 私の背中にも先程から痺れにも似た快感が走っている。彼女の締
め付けが気持ちいいのもあるが、彼女の反応の一つ一つが心を刺激
するのだ。
 最後の一押しで私のモノの先端がコツンと行き当たる。ついに奥
まで辿り着いたのだ。
「ああっ、んん――――っ!」
 ひときわ大きく彼女が声をあげたかと思うと、私のモノを包む秘
肉がこれまでにないほど収縮した。
「くっ」
 背筋に押し寄せる快感を耐えてしまったのは、男としてつまらぬ
意地か。
「はぁ……はぁ……」
 額に玉の様な汗を浮かべ肩で大きく息をする少女。私はそのまま
彼女の息が治まるまでジッと動かずにいた。
「ごめんなさい、先にいっちゃいました……」
「そんなに気持ち良かったのかな?」
383彷徨うSS書き:03/07/31 01:21 ID:tgHrZQje
 私の問いに、彼女は慎ましやかな胸を大きく上下させながら答えた。
「あの……体の中に直接精気が当たったので……それで、あの……」
 申し訳ないというように俯く。そんな彼女の仕草が愛おしく、心
が温かくなる。私は彼女の頬に手をあて顔をあげさせると、唇を求
めた。
「ん、んん……はぁ……ん」
 おずおずと、継いで先程の様に私の口内の愛撫を始める彼女。そ
れにあわせて、私もゆっくりと運動を開始した。一度達したからだ
ろうか。先ほどに比べたら締め付けも弱まり格段に動きやすい。
 一度入り口付近まで引き抜き、また最奥まで突き入れる。
「あはぁっ、そこ、気持ちいいですっ」
 奥に触れるたびに彼女の体がぴくんぴくんと反応する。
「どんな風に、気持ち、いいのかな?」
「えと、その、あんっ! じんじんするんです……んんんっ!」
 背筋が反り返るの彼女の腰をしっかり捕まえ、さらに奥を感じよ
うと深く突き入れる。
 彼女と私が繋がっている部分から、淫靡な水音が響く。
 気がつくと彼女の足はしっかりと私の腰に絡み付いていた。
「はぁ、はぁっ、んっ、あっ」
 喘ぎ声も切羽詰まったものになってきている。もっとも状況は私
の方も同じだ。そろそろ限界が近い。
「もう出る……出すよっ」
「はいっ、くださいっ、私の中にたくさんっ」
 今までとは一転、浅いストロークで激しく腰を動かす。
「あっ、ダメっ、ダメですっ、きちゃいますっ、あああっ!」
384彷徨うSS書き:03/07/31 01:22 ID:tgHrZQje
 一際大きく彼女の声が響く。その声に突き動かされる様に私は、
彼女の最奥に突き入れた。グッと奥の壁に押し当たる。
「――――っ!」
 声にならない声を彼女が上げると同時に、膣全体が激しく収縮す
る。
「っお!」
 ドクン、と大きな衝撃が私のモノを走り抜けた。次いで二度、三
度と勢いよく、管の中を精液が流れ出していく。止まらない。
「あ……お腹の中……入ってきます……はぁぁ……」
 嬉しげなため息と共に、彼女の中が再びキュッと締まる。私は彼
女の上に覆い被さり、最後の一滴までをその最奥に注ぎ込んだ。
 気怠さが全身を覆う。そのまま寝てしまいたいような、心地よい
脱力感――
「あの……ちょっと……その……重いです」
 彼女の苦しげな声で我に返る。
「ん……? あぁっ、すまない」
 気が付くと私の下で彼女がもがいていた。彼女もやっと正常な状
態まで戻ってきたようだ。
 私は急いで彼女の上から体をどける。力を失った私のモノも、彼
女の中から引き抜かれた。
「んふぅっ」
 鼻にかかった声とともに先端の膨らみが抜ける。ドロッとしたも
のが彼女の中から溢れ出した。クリーム色の液体が、彼女のピンク
の秘所とブラウンの肌を伝っていく。
 彼女も身を起こし、自分自身の大事な処を確認した。
385彷徨うSS書き:03/07/31 01:23 ID:tgHrZQje
「くす、すごいです、こんなにたくさん……」
「ああ、君が可愛かったからな」
「え、あ、その、ありがとうございますぅ」
 照れつつも、シーツにたれ落ちる前に残滓を片づけていく。一通
り片付くと、二人ともベッドに横たわった。私の横に、彼女もぴっ
たりと寄り添う。
「あの、その……」
「ん?」
「その……とっても……よかったです」
「何が?」
「あぅ、えと、その……きもち、よかったですぅ」
 首をすくめ、上目づかいに私のことを見ながらのその台詞に、私
も自分の頬が赤くなるのを感じた。
「そ、それはよかった」
「男の人とするのって、こんなに気持ちいいんですね」
「へっ?」
 今なんて……?
 おそらくは硬直しているであろう私の頬に、彼女は自分の頬をす
り寄せる。滑らかで、ほのかに熱を帯びた焦げ茶色の肌。
「ありがとうございます。その……わたしの『初めての人』になっ
てくれて」
「!」
 全身が硬直した。
「えと……どうかされたんですか?」
「いや……だって……ご主人様が……その……だって……ねぇ?」
386彷徨うSS書き:03/07/31 01:23 ID:tgHrZQje
 まともな言葉が出ない。
 彼女はそんな私の様子をキョトンとした目で数秒見つめた後、不
意に笑い出した。
「あの、前のご主人様は、女性の人、ですよ」
「――――っ!」
「その、いろんな事は教えてもらいましたけど……女のたしなみだって」
「は、ははは……」
 もう何と言ったらいいのやら。
 けれど、心の奥に張っていた何かが、緩やかにほぐれていくのを
感じる。そして急速に眠気が襲ってきた。
「あの、前――主人様の――、聞いて――ますか――? あの……――様?」
「あぁ、あぁ、明日、明日な」
 もう半分夢の中。
 ただ柔らかな笑い声が私の心を包んでいく。
「はい、おやす――さい、ご――様」
 そして私の意識は、柔らかな闇へと包まれた。
 おそらくはブラウン色の――

《続く》
387彷徨うSS書き:03/07/31 01:25 ID:tgHrZQje
>>372-386 以上。今回は主人公の謎つぶやきを出す余裕がなくて残念でした。

次ぐらいには、ブラウニーメイド少女の名前を出したい所存。
388名無しさん@ピンキー:03/07/31 02:11 ID:32u2XvNU
くふぅ、良かったっス。
この上謎解決編まであるとはさすが館モノ(w
389名無しさん@ピンキー:03/07/31 10:24 ID:ZqAj4RNy
いやはや素晴らしいです。ただ、ひとつ余計な注文が。
何だか変な箇所で改行されてるので少々見づらかったです。
390ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 05:11 ID:e3EGd7L5
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
391名無しさん@ピンキー:03/08/03 16:21 ID:GIcsPYHO
同じ板の人間以外の女の子と〜スレと掛け持ちしてる住人って結構いそう
なんで統合しないんだ?
392彷徨うSS書き:03/08/03 18:55 ID:aYZt2LZp
感想どうもです。

>>389
次回からちょっと見直してみます。ご意見どうも。
(今は横60文字で強制改行していますので)
393名無しさん@ピンキー:03/08/04 03:45 ID:XDgYI8tr
かなりファンタジー色が強いんだが、いいだろうか?
世界観自体がコテコテのファンタジーというか、なんというか・・・
394名無しさん@ピンキー:03/08/04 09:09 ID:3qEO54bJ
期待サゲ
395名無しさん@ピンキー:03/08/04 22:40 ID:BIY0g+BF
974 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/08/03 10:39 ID:aYZt2LZp
埋めつつ愚痴。
改心の出来だったSSの感想が2行レス2つだった。
別に感想のために書いたつもりはなかったけど、少ないと寂しいねぇ……。
396名無しさん@ピンキー:03/08/05 12:38 ID:mYW5wgCu
気付いても貼らない。
397マアサ:03/08/05 20:16 ID:vDkWzklS
>>935
基本的にロム専なので陰ながらエールを送っているつもりですが直球な感想を聞きたいなら…
あんた良い仕事してるぜ!
398名無しさん@ピンキー:03/08/06 23:38 ID:wD0zOov1
でも、書いてる側としてはなんかしら反応は欲しいよね
「くそでした」とかでもwいや、けなされたいわけではないんだが
無反応で無視されるのが一番怖いよ
399名無しさん@ピンキー:03/08/07 03:54 ID:0G4pNY/F
それももっともだ。
漏れも読み専のつもりだったけどエール贈ります。
かなり好みのタイプの話だから続き期待してますぜ!
400名無しさん@ピンキー:03/08/07 04:05 ID:80bJSzpo
怖いっつーか、無反応だと書く側からすればスルーされてるのと同じわけだし
401名無しさん@ピンキー:03/08/07 18:35 ID:Ki4eb9CQ
SFショートショート作家星新一のあるショートショート。
たしかタイトルは「コレクター」。うろ覚えに再現。

あるアパートの一室。その部屋には、女の幽霊が出るという噂があった。
事実、入居した人間がすぐ立ち退いてしまうことで、大家は不満に思っていた。
「幽霊なんかいるわけ無いじゃないか。馬鹿馬鹿しい。」
そして彼は、ある日自分でその部屋に泊まってみることにした。
すると夜中、ぞっとするような寒気を感じて起きると、
長い髪をして非常に美しい、しかしあきらかに生あるものではない女性が、うらめしげにこちらを見ていた。
その晩は腰を抜かし、ほうほうの体で逃げ出した大家だったが、彼は転んでもただでは起きないタイプだった。
破格の家賃でその部屋を貸し始めたのだ。ただし異常に長期の契約と、
契約期間の途中で退去すると全く返還されない高額の敷金、という条件を付けて。
大家のねらいどおり、沢山の幽霊など信じないという人々が喜んで入居し、そして敷金を置いて引越していった。

ある日。少し暗い感じの青年がその部屋に入居したい、と訪ねてきた。
大家は内心、「またカモが来たわい」とにんまり笑いながら応対した。
そして契約の書類を作っている途中、青年が問いかけてきた。
「この部屋に、幽霊が出るというのは本当ですか?」
引越していった元住人が噂でも流しているのだろう。
「ああ、そんな噂もありますね。でもまさかと思いますけどね。でも一応、そのせいで家賃はこんなに安いんです。
だから、もし幽霊が本当に出たからといって、契約は無効になりませんよ?」
と、さも冗談めかして大家が言うと、青年も笑ってこう答えた。
「安心してください。幽霊が出た!などと言って出ていく事は絶対にありませんよ。それと・・・」
と、彼はテーブルの下から黒猫を抱き上げた。大家は、猫がいたことなどまったく気付いていなかったので、少し驚いた。
「この黒猫を飼ってもいいですか?このとおりおとなしくてまったく鳴きませんし、
壁でつめとぎをしたりトイレをそこらでしたりはしないようにしっかり躾てありますから。」
大家はあまり動物が好きではなかったが、本当におとなしそうなことと
「どうせすぐ出ていくだろう」という考えの元、飼ってもいいと許可を出した。
402名無しさん@ピンキー:03/08/07 18:36 ID:Ki4eb9CQ
そして彼が入居して一ヶ月が経った。しかし青年からの苦情などはまったく無い。
大家は不審に思い、様子を伺いに訪ねてみることにした。
少々薄暗い家の中から出てきた青年に用事を聞かれ、大家は
「一応、変な噂もありますし、何か妙なことは起こっていないかと…」
とそれとなく聞いてみた。しかし青年は、
「特に困ったことは起きていませんよ。ご心配ありがとうございます。」と微笑んで答えた。
混乱し帰ろうとした大家は、壁に飾られた大きな女性の絵に気付いた。
聞けばなにか由来のある、なかなか高価な絵なのだそうだが、安く譲ってもらったのだと言う。
しかしなにか嫌な雰囲気の在る絵で、大家は、自分ならただでもらっても部屋に飾ったりなどせず
うっぱらってしまうなどと考えながら彼の部屋を後にした。
403名無しさん@ピンキー:03/08/07 18:36 ID:Ki4eb9CQ
それから数週間後。全く出ていく様子の無い青年に業を煮やした大家は、
もしかしたら幽霊がいなくなってしまったのでは?と彼の部屋を隣の部屋から
目立たないように工夫して空けられた覗き穴で覗いてみることにした。
夜が更け、青年は小さなうすぐらいスタンド照明しか点けず暗闇に座っている。
変な男だと心中で毒づきながら覗いていると、青年の横に女性の幽霊がうっすらと現れた。
少々びくつきながらも、やっぱり出るんじゃないか、と呟く大家。
しかし、妙だ。青年はまったく怖がっておらず、それどころか楽しそうにしているし、
その女性の幽霊も自分が見たものとどこか違うような・・・
そのとき、青年の足にまとわり付いていた黒猫がぶるっと震えたかと思うと、
どんどんと膨れ上がり黒い服を着た女性の姿に変わって青年にしなだれかかった。
また、飾ってあった絵からも女性が抜け出し、謎めいた笑みを青年に投げかけている。
その光景に完全に腰を抜かしている大家は、それら三人の人外の女性にかこまれて
うっとりとしている青年が宙を見つめ嬉しそうにこう言うのを聞いた。
「今夜も来てくれたんだね・・・」
彼が見つめる方を見てみると、そこにはこんどこそ大家が泊まった時に見たあの女性の幽霊が現れていた。

青年は、「そういったもの」のコレクターだったのだ。
三人もの「それ」につかれていれば、もう一人くらいなんて事も無いのだろう。
大家は震えながら、こちらが違約金を払わなければならないが、彼には出ていってもらうことを決めた。



…とまあここまでがそのショートショート。前置き長くてすまん。

で、この話に出てくる幽霊やらばけねこやらが全部炉だったらいいなーとか思った。
ドレスを着た白人の女の子が憑いてるフランス人形(それを抱きかかえて現れる)とか、
パジャマを着たツインテールの女の子が憑いてる熊のぬいぐるみ(同上)とか、
毎晩それを突きに現われる和服の少女が憑いた鞠とかのアイテムを増やしたり、
近所の小学校から拉致してきたトイレの花子さんをトイレに棲ませたり(トイレに行く度にふざけてふぇらしてきたりとじゃれつく)
とかあるとさらにハーレム化。あー。そんな部屋住みてー。住みてー。
404名無しさん@ピンキー:03/08/07 18:49 ID:4dFKeJ/2
>>403
世界中の幽霊を集めてみてぇな・・・。







戦争になりそうだからやめよう
405名無しさん@ピンキー:03/08/07 19:50 ID:QWGHjanE
>>401-403
ああー、あったねそんなSS!

そこら中の霊をハンティング、炉霊版ルイージマンションみたいな
ゲームあったらいいなぁ。
406名無しさん@ピンキー:03/08/07 21:01 ID:y+pR6LNN
イイな〜
黒猫娘……
407マアサ:03/08/08 00:18 ID:xayNQRtk
久々の書き込みに嬉しく読んだけど…
今回エロはお預けなんですね。
408名無しさん@ピンキー:03/08/08 03:33 ID:xe3f2xYr
>>407
星新一作品って最初に書いてあるがな(W
409マアサ:03/08/08 08:12 ID:6xvc8XZn
>>408
そこをオリジナルで一味付けて貰いたい!
と贅沢&我儘言ってみるのです。
410彷徨うSS書き:03/08/08 08:18 ID:r96590Px
>>409
それも最後に書いてあるがな(W
411彷徨うSS書き:03/08/08 08:23 ID:r96590Px
っとこれだけでもなんですので。

先日はお恥ずかしいモノをお見せして申し訳ありませんでした。
皆様の書き込み、ありがたかったです。

続きは一両日中にはあげられる予定です。
今度は内容で、皆様の感想をいただけるように頑張ります。

412名無しさん@ピンキー:03/08/08 14:25 ID:LNDPcPCD
わたしは戦争が好きだ
413アンフェスバエナ:03/08/08 19:41 ID:+N7xvPh+
一応、黒猫だけど・・・
ttp://homepage2.nifty.com/airiness/len_mizugi.htm
414あぼーん:あぼーん
あぼーん
415名無しさん@ピンキー:03/08/08 21:15 ID:7HbM0Y3x
416名無しさん@ピンキー:03/08/08 21:15 ID:/ISqt93m

ここ大量のモロ画像とモロ動画がある!
びっくり・・・・・
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5848/ero_03.html
417名無しさん@ピンキー:03/08/09 19:38 ID:UOZSdjyc
>>411氏、よかったです。
続き楽しみにしてるんで、がんばってください。
418彷徨うSS書き:03/08/10 00:22 ID:AaASW1nE
遅くなりましたが、>>372-386 の続きです。
謎解決編というか伏線回収編というか、そんな感じです。
15レス消費の予定。(エチシーンはないです。期待された方ごめんなさい)
419彷徨うSS書き:03/08/10 00:22 ID:AaASW1nE
 夢。夢を見ている。
 結婚式の夢。
 赤いバージンロード。黒い礼服に身を包んだ参列者。
そして白いウエディングドレス。
 何も知らないからこそ、あこがれるものがある。私がそうであった様に。
 そう、私は何も知らなかった。この隣を歩く女の本性も。
 この先にもたらされるものも。
『それでは誓いのキスを』
 女がベールをゆっくりと上げる。
 今なら解る。あの時の笑顔の意味を。全てを自分の意のままとした勝利の笑み。
 唾棄すべきあの笑顔を再び見るのは夢といえ遠慮したい。
 そんな私の思いが通じたのだろうか。
「君は……?」
 ベールの下にあったのは、あの女の顔ではなかった。
 焦げ茶色の肌。銀色の髪。赤い瞳。真剣な眼差しが私を見つめる。
 見知っているのに、名前が出てこない。
 彼女は目を閉じると、唇を軽く突き出した。
 口紅も付けていない桃色のつぼみがわずかに開き、私を引きつける。
『ご主人様……』
 違う、私は君のご主人様なんかじゃない。
 私は――。

「私は……ん……?」
 自分の声で目が覚めた。細工の施された天井が目に入る。
「見知らぬ天井……と言いたいところだが、白くないか……」
420彷徨うSS書き:03/08/10 00:23 ID:AaASW1nE
 辺りを見回す。窓からはいる光が、床に大きな四角形を形作っている。
いい天気の様だ。外からは鳥の囀りも聞こえてくる。
 あぁ、そうだった。昨日私は雨を逃れてこの屋敷で一晩を過ごしたのだ。
そして私はあの少女と、このベッドの上で――。
 彼女の温もり、声、嬌態。そして彼女の中の感触までも、まざまざと思い出す。
「――いかんいかん、朝から何を考えている」
 朝の生理現象も手伝い、逞しく反り返るナニを私は指で弾いた。
とりあえず服を着ようと辺りを見回すが見あたらない。私はベッドを降り、
タンスやクローゼットの中を探したが、どこにも見つからなかった。
もしかしたら、彼女が洗ってくれているのかもしれない。
 その替わりバスローブ、というかガウンというか、そういう類のものが
出てきたので纏っておくこととする。足下が涼しいがまぁやむを得まい。

 ようやく一息ついたところで、外を見ようと窓の側に立った。
光の眩しさに一瞬目がくらむ。
 眼下には、庭が広がっていた。それほど広いものではないが芝が植えられ、
手入れされた木々が見える。気持ちのいい庭だ。
 少し先に柵があり、門の外は深い森が広がっていた。
 ……昨日、あのような門はなかったと思ったのだが……?
 疑問に首を傾げていると、コンコン、と部屋のドアが鳴った。
次いで聞こえる柔らかい声。
「あの……お客様……?」
「あ、ああ、どうぞ」
 私は自分の姿を確認してから――服の隙間から何か飛び出していないか、
とかだ――声を返した。一呼吸後、ドアが開く。
421彷徨うSS書き:03/08/10 00:23 ID:AaASW1nE
「おはようございますっ」
 元気な挨拶と共に、少女が姿を現した。
 メイド服に妖精帽子。褐色の肌に銀色の髪。垂れ気味の目の中は赤い瞳。
 夢で見た少女であり、昨日一夜を共にした少女であり、名前は――
そういえばまだ知らない。
「朝ご飯、ご用意できてますけど、どうされますか?」
「もちろんいただくよ。お腹も随分と空いてるしね」
「くすっ、もうお昼近くなんですよ」
「え、もうそんな時間なんだ」
 そんなたわいもないことを話ながら、部屋を出る。
 窓から入る光が赤い絨毯の上に作った道を、二人歩いていく。
 チラ、と横目で彼女を見る。帽子の飾りがぴょこぴょことリズミカルに
左右に振られる様子は、上機嫌である様を思わせた。
「――昨日お約束したように、朝ご飯、ちょっと豪華になってます」
「それは楽しみだ。昨日の夕飯も十分に美味しかったんだけどね」
「昨日の十倍は美味しいですよっ」
 腕を大きく振って、体全体で十倍を表現する。
「ほう、十倍とは大きくでたなあ」
「あっ、その、一応予定では、ですけど――」
「ふふ、どちらにしろ楽しみだ」
 相づちをうちながらも、私はいつの間にか彼女の体を注視していた。
 背は私より頭一つ小さいぐらい。お陰で帽子の飾りがちょうど目の高さに来る。
 帽子。特徴的な紺色の三角帽子。先だけではなく、縁にも白い飾りが施されている。
 その帽子の下には、銀色の髪。肩の上までの、素直な髪だ。もっとも、
帽子を取ったところを見たことがないので、よく判らないのだが。
422彷徨うSS書き:03/08/10 00:24 ID:AaASW1nE
……いや待て。よく考えれば、昨日肌を重ねた時にも、帽子は外れなかった。
もしかしたら、脱げないのかもしれない。なにしろブラウニーなのだから。
 しかしその帽子と肌の色を除けば、彼女は人間と寸分違わない。
焦げ茶色の肌。黒人、というのとも違う。アトランティス人? 
などという一部の人には判りやすい例を、何とはなしに思い出す。
光の加減か、つやつやと輝いて見えるその美しい肌は、残念なことに
あまり露出していない。顔と、後は肘から先が見えるくらいだ。
大半はメイド服に覆われている。
 帽子と同じ紺色のメイド服はシンプルなワンピースだ。とはいっても
しっかりとした作りであり、実用的という視点から作られたものなのだろう。
裾は膝下まであり、今日も白いソックスが黒い靴までを覆っている。
 これらの服の下は……昨日の夜の睦み合いを思い出す。
 ランタンの薄明かりの下での出来事。
 少女らしく張りのある体。慎ましやかな胸のふくらみ。銀色の淡い茂み。
 そして――
 いかんいかん、本人が目の前にいながら、なんてことを。
「あの、どうかなさいました?」
「い、いやいや、なんでもない」
 私を見上げる純真な眼差しに、ばつが悪い気分になった。
 彼女はそんな私の葛藤には気づいた様子もなく、歩を進める。
「――そういえば、お米とパン、どちらがお好きですか?」
「どちらかと言えばお米になるかな」
「あ、すみません……じゃあ明日の朝ご飯はお米にしますね」
「気にしなくていいさ。ここのところ米食が続いていたし、それに――」
「はい?」
423彷徨うSS書き:03/08/10 00:24 ID:AaASW1nE
「君が作るのなら、どちらも美味しいだろうと思ってね」
「くすっ、ありがとうございます。ふふ」
 浮かべた微笑が、そのまま笑みになる。
「何か変なことでも言ったかな?」
「いえ、前のご主人様と同じ事をいうんだな、って思って」
 ご主人様、か。
 しかしそこに昨日の様な悲しげな笑みは見えない。何か心境の変化でも
あったのだろうか。
 そういえば昨日、私の意識が眠りへと沈む前に何か聞いた気がする。
 ご主人様、とか云々、と。あれはなんだったのであろう?
「そうそう、昨日のことのなんだが――」
「あ、はい……」
 不意に訪れる沈黙。何と切り出そう。思索を巡らせていると、彼女が口を開いた。
「昨日は……その、ありがとうございました」
「うん?」
「はい、お陰でたくさん精気が頂けました」
「そ、そうか」
 先程思い出し、強制的に忘れた映像が再び脳裏に蘇る。もちろん、音声付きだ。
「あ、えと、その、き、気持ちも、よかったです」
 両手を頬に当て、俯いた顔を赤らめる。
「それであの……お願いがあるんですけど……」
 両手を胸の前で組み合わせ、私を見上げる。その赤い澄んだ瞳で。
「もしよかったら、その……今日もお願い、出来ますか?」
「あ、ああ。もちろん、喜んで」
 我慢、我慢だ。朝から発情してどうするっ。
424彷徨うSS書き:03/08/10 00:24 ID:AaASW1nE
「そ、その、今日はあの、私も頑張りますっ」
 ギュッと拳を握りながらの台詞。
 彼女の頑張っている妄想が、頭の中を駆けめぐる。
 もうだめだ。ごめんなさい。
 臨界突破。
「あの、そのっ、いきなりどうしたんですか?」
 目を白黒させる彼女のことを私は抱き締めた。
 柔らかい体からは、甘い様な香りが立ち上る。
「えっ、えぇっ、か、何か固いのが、当たってますよぅ」
 そりゃあ、あれだけ聞かされれば。あれだけ妄想すれば。
「わっ、はわっ、お、押しつけないで、動かさないでっ、その、あの……」
 あわてふためく彼女の様子もまた、可愛らしい。
 私はその耳元に息を吹きかけながら呟いた。
「……朝からって言うのは、ダメかな?」
「え、あ、あ、明るいのに、えっちなのは、その、いけないと――ひあっ!」
 耳たぶを甘噛みする。効果覿面、彼女の体から力が抜けた。
 立っていられないのか、彼女の方から私に抱きついている。
「あ……その……」
 彼女は目をつぶり、あごをあげた。僅かに開いた桃色の唇が私を引きつける。
 私も目を閉じ、唇を近づけ――
『ご主人様……』
 その声に私の意識は、冷水をかけられたかの様に現実に戻った。
 幻聴……か? 彼女の声か? どちらにしろ助かった。
 いやいや、私としたことが朝からこんな事をするとは……。
色に流されぬと、あれほど誓ったというのに。朝見た夢の所為だろうか。
425彷徨うSS書き:03/08/10 00:25 ID:AaASW1nE
「――――?」
 彼女はいまだに目を閉じ、私に抱きついている。
 その額の真ん中に。
「隙あり」
 デコピン、一発。
「%$#&!」
 声にならない悲鳴を上げてうずくまる。
「す、すまん、そんなに強くしたつもりはないんだが」
 声をかけると、彼女は額に両手を当てたまま私を見上げた。
涙を溜めた両目が私を恨みがましく見つめる。
「ひ、ひどいですーっ!」
 呪詛の声も聞こえる。
「どうしてこんなことするんですかっ」
「お・し・お・き」
 わざわざ一文字ずつ指を振って答える。
「えぇーっ」
「君が余りに刺激的なことを言うから、かな」
「はぅ……」
 一応自覚があったのか、シュンとなる。
「あんなことを言われたら、誘惑されてるものかと思ってしまうぞ?」
「いえ、あの、そんなつもりは、その、はい、でも、……」
 絨毯の上にぺたんと座り込んだまま、言い訳を始める彼女を、
私は手を差し伸べて立たせた。
「まぁその事は後回しにするとして、だ」
「は、はい」
426彷徨うSS書き:03/08/10 00:26 ID:AaASW1nE
「私が聞きたかったのは昨日寝る間際に、君が何を話してくれようとしたのか、
ということなんだが」
「あ……はい。えと……ちょっと時間かかりますけれど、いいですか?」
「そんなに時間がかかることなのかな?」
 問い、というより確認。こういう点に関して彼女の感覚は実にしっかりしている。
「はい。わたしと前のご主人様のこと、ちゃんとお話ししたいんです」
「じゃあその前に腹ごしらえだ」
「はいっ」
 ニコリと微笑む様子は、先程の騒ぎの欠片も見いだせないものだった。
 ……ちょっと額が赤くなってはいたが。

「いやぁ、食べた食べた。ごちそうさま」
「すごいです、みんな食べるなんて思っていませんでした」
「や、美味しかったからだよ」
「くすっ、ありがとうございます」
 先程彼女が『ちょっと豪華』と言っていたが、確かに朝食としては
豪勢なものであった。
 焼きたてのパンに数種のソーセージの盛り合わせ。こんがりとした皮は、
フォークを突き刺すと肉汁が飛び出してくる。
 新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダは――そういえばこの野菜は
どこから入手したのだろう――シャキシャキと歯ごたえがよく、
スープも独特の香辛料が効いたもので、いくらでも飲める気がした。
 カチャカチャと食器を下げる彼女を、ぼぅ、と眺める。
 些か食べ過ぎた気もするが、それも仕方なかろう。このところ味気ない
外食ばかりで、こういった味わいのある料理は久し振りだったのだ。
427彷徨うSS書き:03/08/10 00:27 ID:AaASW1nE
 彼女はすっかり食器を片づけてしまうと、エプロンで手を拭きながら
私の側へと立った。
「あの……ちょっと庭に来てもらえませんか?」
「ん? 食後の散歩かな?」
 いまだにぼうっとする頭で、漠然と推測する。
「いえ、先程のお話を……」
「あぁ、そういえば。……それで庭に?」
 彼女は頷いた。
「お見せしたいものがあるんです」
 見せたいもの……なんだろう? 何はともあれ、別に異論があるわけでもない。
「じゃあ行こうか」
「はい」
 私は席を立つと、彼女に続いて歩き出した。

 玄関を開け外に出る。
 初夏の太陽が辺りをまぶしく照らし、心地よい風が草木を揺らしていく。
 正面に見えるしっかりとした作りの門に、私は先程の疑問を思い出した。
「さっきも気になったんだが……この門、昨日見た覚えがないのだが……」
「お気づきになったんですか。ええ、なかったですよ」
「というと……?」
「はい、昨日いただいた精気で、早速修復したんです」
 ニコニコと笑いながら、事も無げに彼女は答えてくれた。
「へー、そんなこともできるんだ」
「庭だって、家の一部ですから」
「……そういえば、昨日は庭も雑草が生い茂っていたような。それに――」
428彷徨うSS書き:03/08/10 00:27 ID:AaASW1nE
 振り返ると、屋敷の壁を覆っていたはずの蔦も見あたらない。
「はい、それらもみんな。だから精気、またたくさん戴きたいんですよ」
「……それは後で、な」
「はい」
 彼女は私を連れて歩き出した。外に向かうのではなく、
庭の中を屋敷の壁沿いに歩く。
 角を曲がると、庭園の様な空間がそこにあった。既にそこここに花が咲き、
華やいだ場所となっている。ここがもっとも力を入れて修復されたことは明らかだ。
「こちらです」
 庭園の中央。そこには、小さく土が盛られ、上には一枚の石が立っていた。
 一メートル四方の石には特に何も書かれていない。
 土の上は草に覆われ、何種類もの花がつぼみを付けている。
 まさにこれから一斉に、その美を競うのであろう。
「こちらが――」
 その石の脇に立つと彼女は振り返って、言った。
「前のご主人様の、お墓、です」
「そう、か」
 驚きはなかった。予想されたことだったからだ。
 ただ、違っていてくれたらよかったのに、という悔やみにも似た思いはある。
 私は黙って石の正面に立つと目を閉じ、手を合わせた。
「――前のご主人様、女性の人だった、って昨日いいましたよね」
「ああ」
「わたしが自分というものを持ったのは、もう今から――三十年くらい前でしょうか」
「っ!」
 叫びそうになった。見た目と実年齢が一致するとは限らないとは思っていたが、
まさかこれほど差があるとは。
429彷徨うSS書き:03/08/10 00:29 ID:AaASW1nE
 見た目だけではない、彼女の仕草も違和感のないものだ。
「その時、この屋敷には女性の人が一人で住んでいました」
「その人が……?」
 私の問いかけに彼女はコクリと頷く。
「前のご主人様で……多分、わたしがこうして存在しているのは、
ご主人様のお陰なんです」
「……魔法使い、とか陰明師、とか……?」
 フルフル、と首を振る。
「いえ、普通の、本当に普通の人でした。ただ――」
 彼女は言いにくそうに口を何度も開け閉めした。
 私は黙って黙って、彼女が口を開くのを待った。
「あの……前のご主人様は、少し、心に病気を持っていたみたいなんです」
「心の病気か……」
「男の人を見ると、誘惑せずにはいられない、と……」
 ……あの元愚妻の顔が浮かぶ。あれも淫乱と呼ぶに相応しい女だった。
 いや、現在進行形だろう。今もどこかで、男を捕まえようと深謀遠慮を
巡らしているに違いない。
「あっ、でもそれ以外は本当に普通の人でした。
 料理が好きで、自然が好きで、冗談が好きで……この館も大好きでした」
 懐かしむ様な口調。その目は私の上を通り越し、遥か遠くを見ている。
「それで料理も、君に教えてくれたりしたんだ」
 ブラウニー菓子のことを思い出す。あれはご主人様に作り方を教えてもらったと
いう話だった。
「ええ、お菓子の作り方や木々の育てかた。それに……夜の技術まで……その……」
「なるほど。だから初めてとは言っても、随分と手慣れていたんだね」
430彷徨うSS書き:03/08/10 00:29 ID:AaASW1nE
「あぅぅ、すみません、初めてなのに、淫らで……」
「い、いや、すまん、そういう意味では……」
 二人、俯いたまま言葉もなく見つめ合う。なぜだろう。こんな会話で照れるとは。
まるでウブな少年の頃に戻ったかの様だ。
 ……彼女のペースに引き込まれているのかもしれない。
 私と同じくらい生きていながら少女の容姿を持った、このブラウニーの娘の。
 だが、それが心地よかった。
 だから、もっと彼女のことを知りたい。
「それで、その女性がなぜ君の存在に関係が?」
「その……つくも神ってご存じですか?」
「……人の想いが、身の回りのものに魂を宿らせる――じゃあ……」
「はい。前のご主人様のこの屋敷に対する想いや、他にも色んな想いが、
ブラウニーという形で現れたんだと思います」
「想い成せる技……か」
 彼女のご主人は自分の家であるこの屋敷のことを、どれだけ想っていたのだろう。
あるいは――自分の心の病を別のものに転嫁させようとした、結果なのかもしれない。
「だから、ご主人様が亡くなった時、わたしも消えるものだと思っていました」
 軽い調子で話す彼女。わざとらしいくらいに。
「でも君は今、こうしてここにいる」
「はい。多分ご主人様が、私の生い立ちを理解された上で、私を一人の個人として
扱ってくださったからだと思います」
「君が、君という自分を認識しているから、かな」
「ふふっ、前のご主人様もそんなことをおっしゃってました」
 我思う、故に我あり。そんな一節を思い出しながらの私の言葉に、
彼女は嬉しそうに口元を綻ばせる。
431彷徨うSS書き:03/08/10 00:30 ID:AaASW1nE
「亡くなられる時もです。
『あたしが死んでも、お前は生きな。それで新しいご主人様を見つけるんだ。
 こんなお婆さんじゃなくて、恰好いい男の人をね』
 って」
「……いい人だったみたいだね」
「……はいっ」
 彼女は笑っていた。笑いながら、涙を流していた。
 ブラウンの肌の上で輝く透明な雫を、私は右手の親指でそっとぬぐい取った。
「暖かいです……」
 頬に添えた手を、彼女は自分の手のひらで包み込む。
 人の温もりが久し振りだと言っていた。おそらく、ご主人様が亡くなった後、
一人で過ごしてきたのだろう。他の人間に会うこともなく、一人きりで。
 その孤独を私は想像することが出来なかった。
「そして――私の前に一人の男の人が現れました」
 彼女は、私の手を握る力を強める。
「前のご主人様とよく似ている人。
 同じ波長のオーラを持った人。
 わたしのことを知っても、女の子として扱ってくれる、優しい人。
 わたしを受け入れてくれる人。
 そして……私の初めての人になってくれた人」
「それはつまり――」
「はい。あの……」
 一度目を閉じると、深呼吸する。
「あの……私の新しいご主人様に、なってもらえませんか?」
 私の手を握ったまま、ジッと私の顔を見上げる。
432彷徨うSS書き:03/08/10 00:31 ID:AaASW1nE
 もちろん、嘘や冗談ではないだろう。短いつき合いだがそれは判る。
 そしてその短いつき合いの中で、彼女にも判ったことがあったのだ。
私が彼女の主人に相応しいと。
 しかし――
「私は……そんなに大した人間じゃないぞ」
 わざとらしく苦笑しながら、私は言葉を続ける。
「逃げてきたんだ、色んな事からね」
 逃げて――世事が嫌になり、仕事からも元妻からも日常生活からも逃げて、
そして行き着いた先がここだった。
「だったら……それはわたしの所――この屋敷にくるのに必要なことだった、
そう思わせてください」
 真摯な彼女の表情。
「だって……だって……」
 不意に言葉に詰まるが、言いたいことは分かった。先程の条件に合う人間が
ここに訪れることなる、まさに奇跡だろう。
 運命――そんな単語を思い出す。それくらい、希有なことだ。
 私自身も、ここにいることが嫌なわけではない。むしろ普通なら願っても
得られぬものがここにある。
 特に彼女。ブラウニーの少女。
 彼女と私は相性がいい。先程彼女が言っていた。前のご主人と私が同じオーラを
持つ、と。それと関係があるのかもしれない。
 私もここにいたい、と思う。彼女と共に過ごす日常はきっと、平穏で
穏やかな楽しみに満ちたものだろう。
 しかし――。
「私は……」
433彷徨うSS書き:03/08/10 00:32 ID:AaASW1nE
 空いた左手で彼女の頭を撫でる。妖精のような帽子をかぶった彼女の頭を。
「私は、君のご主人様になることは……できないよ」
「えっ……」
 目を大きく見開き私を凝視する。
「私は、君のご主人様の代わりに、君の主人になることは、出来ないよ」
「…………」
 無言のまま俯く。私の手を握っていた指からも力が抜けた。
「だから……」
 その先の台詞を私は反芻する。本当にこの決断でよかったのか。
彼女に再び同じ悲しみを与えてしまうのではないか。
 だがしかし、今はこの感情を優先しよう。
 目の前の少女を助けたい、守りたい、共に生きたいと思うこの感情を。
「だからその代わり、私のことは『マスター』と呼んでもらえないかな?」
「えぇっ?」
 素っ頓狂な声で私を見上げ、硬直する少女。そんな彼女の肩に両手をかけ、
後ろを振り向かせる。ご主人様の眠る方へと。
「君のご主人様はこの人だよ。今までも。そして、これからも」
 ゆっくりと、だけどしっかりと彼女は頷いた。
「私は君のご主人様のような人にはなれないし、なるつもりもない」
 肩のおいた私の手に、彼女の指が重なる。
「だけど私は私なりのやり方で、君と一緒に生きていきたいと思う」
 我ながら、なんと青臭い台詞だろうとも思う。
 けれど彼女に対してなら、そんな台詞も抵抗なく言えた。
「まあ、私も何をどうすればいいのかよく分からないけれど……よろしく頼むよ」
「はい。……マスター」
 振り返った少女は、微笑みを浮かべて私を見上げた。
 その笑顔は、私の選択は間違っていなかったと思わせるに十分なものであった。

<<第一話終わり>>
434彷徨うSS書き:03/08/10 00:34 ID:AaASW1nE
>>419-433 以上で一応一区切りです。
このあとの展開……というかまたーり生活編も考えてはいるので、
おいおいアップしていこうかと考えております。
でないと彼女の名前を出す機会が……(展開上入れられなかったのです)
435名無しさん@ピンキー:03/08/10 00:42 ID:sR+yCup9
>>434
いいよいいよー、乙カレー!!
436SS初心者:03/08/10 00:53 ID:G0M+19Al
>>419-433
すばらしいっす!ぐいぐい引き込まれてしまいました。
主人公が前日の出来事を回想するシーン、自分の頭にもその
シーンがふっと浮かびドキッとしました。主人公は品のいい中年紳士
というイメージがあったのですがヲタ知識が豊富でちとびっくり(w
呼ばれ方、『マスター』もいいけど個人的には『旦那様』も捨てがたいところです。
マターリ生活編も期待してますです。いっぱい精気あげてください(w
437間違った霊究者:03/08/10 02:13 ID:CKo+1LXu
>>彷徨うSS書き様
 リアルタイムでチェックさせてもらいました。
 はかなくせつない娘ですね。
 それでいて帽子のような小ネタがかわいいです。
 誕生のどろどろしさとか、キャラが立ってます。
 男つきの女にはハァハァしない自分ですが、見守っていたいほほえましさを感じました。

 ストーリー的にも、庭に案内されたときにこれは墓が出そうだとドキドキしてきて、実際出てきた時になんか来るものがありました。
 性ばかりでなく、ちゃんと生活の描かれている作品って、いいですね。
438マアサ:03/08/10 08:17 ID:cRSL/FCo
楽しく読ませて貰いました。
エチシーンは無しとの事ですが随所に妄想を書き立てる部分が有り今後の期待が大です。では二部を楽しみに待ってます。
439名無しさん@ピンキー:03/08/10 12:27 ID:FbkvXIK+
このマアサとか言うのは何者だ?
空気コテってやつか?
ROM専とかいってんなら無駄にコテなのってんじゃねーよ。
440名無しさん@ピンキー:03/08/10 16:48 ID:hcpS/t3I
>>439
別に煽り嵐でもないんだから構わないじゃないの。
それよりお宅の物言いの方が余程アレだと思うけど。
441439:03/08/10 19:58 ID:T2vUSs6X
>>440
カッコイイだろう!!


・・・いやごめん、たしかにケンカ腰だな。
忘れてくれ。俺は一足お先に向こうへ行くとするよ(;´Д`)ハァハァ
442マアサ:03/08/12 22:47 ID:5murTJOA
>>441
気を悪くしたならすまん事をしたな。
感想を書くにしても名乗る位はしないと失礼かと思ったからさ。
と言う訳で今後は静かに作品を楽しませて貰うよ。
443SS初心者:03/08/12 22:59 ID:Js2Q4zSm
>>442
ここんとこ作品発表していない自分が言うのもなんですが
あんま人がいないスレでコテで感想言ってくれる人がいると
書き手としては嬉しいです。固定客がついたって感じ(?)で。
煽りはあまり気にせず今まで通りでよいんでないですか?
444名無しさん@ピンキー:03/08/13 11:24 ID:TshbVGKn
何だかそれって馴れ合いの香りが漂ってくるんだよね。
SS書くでもない、絵をうpするでもない、感想にコテで書き込むのってさ。
445名無しさん@ピンキー:03/08/13 17:10 ID:vuercu9G
馴れ合いでもなんでもいいんじゃないかな?
少なくとも停滞してクソスレになるよりはるかにいい。

で、彷徨うSS書きさん
今回もいい仕事してます。
今回で一息ついて、これから世界も広げられそうだし期待しつつ待ってます。
446名無しさん@ピンキー:03/08/14 01:47 ID:F7CFHMRL
感想は貴重、貴重
無反応スルーの恐怖といったら……w
447名無しさん@ピンキー:03/08/14 10:04 ID:s7HPdfvr
>>445-446
あんたら偉そうに言ってるけど、このスレでSS投下したことあんの?
448名無しさん@ピンキー:03/08/14 10:30 ID:WF5FU6BX
>>447
そう言うお前は?
これだから感想も書かず名乗らずの批判クズがウザイんだよ。
449名無しさん@ピンキー:03/08/14 11:00 ID:CXmAElzD
>>448
感想?
書いたよ。いつかの二行レス。

俺が言いたいのは446や447が、いかにもここでSS書いてますってレスするから書いたことあるのか?
って聞いただけじゃないか。
450名無しさん@ピンキー:03/08/14 12:24 ID:4UaxF+eF
どーでもいいから他所でやれ。
451名無しさん@ピンキー:03/08/15 00:28 ID:l3bvb99w
第二話キボンヌ
452彷徨うSS書き:03/08/15 02:19 ID:/qZj+joZ
感想大変ありがとうございます。励みになりますです。
それで第2話なのですが、すみません、あまり進んでいません。
(ほら、コミケとか色々ありますし。サークル参加はしませんけど)
気長に待ってもらえるとありがたいです、はい。
453山崎 渉:03/08/15 17:10 ID:7WSqfyM8
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
454名無しさん@ピンキー:03/08/15 19:52 ID:jxXknNB5
>>447
なんでもいいんだが批判のしかたがおかしくないか?
別にSSを書く場所はここじゃなくても良いだろ別に。
455名無しさん@ピンキー:03/08/15 21:19 ID:5F+FUh2O
>>454
だって、ここって別に書き手の控え室じゃないじゃない。
だから(他所では知らんが)ここの書き手でもないのに何言ってるの?
と聞いただけ。

で、それには返事が無くてクズ呼ばわりですが。
456名無しさん@ピンキー:03/08/15 22:59 ID:NWHcTTrM
はいはい、蒸し返さない。
OK、この状況を打開するために俺がSSを投下しよう。
一日待ってくれ。
457名無しさん@ピンキー:03/08/16 08:47 ID:/+PPP0OE
>>455
此処はSSを書いて貰い皆が読み激励や感想を書く。こうして欲しいとかの批判なら構わないと思うが。445-446にしても書き手を気遣う気持ちが有るんだし。SS書かなきゃスレもするなって言うのか?何処かのクズが2行スレしてたけどアレにも批判してみろよ!
458名無しさん@ピンキー:03/08/16 11:57 ID:x1/kjzAV
>457
・・・スレ?
ともかくかっこいいIDだ
459名無しさん@ピンキー:03/08/16 16:50 ID:GeJYpBV9
>>457
IDすげ
460名無しさん@ピンキー:03/08/17 00:40 ID:2GaBCt9m
>>457
流石にIDがかっこいいだけのことはあるな。
461彷徨うSS書き:03/08/17 02:29 ID:ZIgMxYKB
えーと……第2話、とは行きませんが、1.5話といった感じの話を書きました。
>>419-433 の続きです。5レス消費の予定。ようやく名前が出せます。
462彷徨うSS書き:03/08/17 02:30 ID:ZIgMxYKB
「さて、それじゃあ早速だけど、私は何をすればいいか教えてくれないか」
 整った庭園の中、向かい合う少女と私。
 つい先程、このブラウニーの少女に私はめでたく、マスターとして
認められたわけだ。
 もちろん、そんな経験は今までもないし、知識の中にもない。
 となれば、マスターとして何をすればいいか、当の少女に聞くのが
一番早かろう。そう思ったのだが――
「えと……何をしてもらえばいいんでしょう」
「はい? なんですと?」
 せっかく意気込んだというのに。
「あ……その……あの……精気を戴ければ、わたしはそれで十分なんですけど……」
「ま、まぁそれはその、なんだ、当然のこととして、それ以外に、だ」
「そうですねぇ……」
 彼女は腕を組んで考え込んでしまった。
 家の手伝いをする、と言うわけにも行かないだろう。それは彼女の仕事であり、
存在意義なのだから。……じゃあ、仕事を増やしてやればいいのだろうか。
毎日何か難癖をつけるとか、家の一部を壊して回るとか……まさか。
「そうだ。君のご主人様は何をやっていたんだい?」
「えと……気の向くままに料理を作ったり、庭の手入れをしたり、
 森を散歩したり、あとは……その……えと……」
「ふむ、確かに気の向くままだなぁ」
 彼女がブラウン色の頬を赤く染めて言葉に詰まったので、大体想像がついた。
夜の技術の研鑽会、といったところだろうか。
「でも色々なことを教えてくれました」
 そういうと庭の木々を、赤い瞳で優しげに見回した。
463彷徨うSS書き:03/08/17 02:31 ID:ZIgMxYKB
「ご主人様が亡くなった後でも綺麗にお手入れが出来たのは、
 どうすればいいかを教わっていたからなんです」
「私にも、君に教えられることがあればいいんだがなぁ」
 何しろ自分の知識はかなり偏っている。非実用的な方面に。
「ありますよ、きっと」
 何も知らない少女は優しげに笑う。その笑みが今は少しだけ、心に痛い。
 まぁ、私も彼女のことはまだよく分からないことが多いのだが。
 何しろ――そうだ。
「そういえば君の名前を聞いてなかったね」
 未だに私は彼女の名前を知らなかった。主従関係になったのにも関わらず。
「あ……はい。名前、ですか……」
 ところが少女は困った様に眉をひそめ、僅かに首を傾げた。
「あの……実はわたし、名前らしい名前ってないんです」
「えーっ!」
 絶句してしまう。名前がないとは思わなかった。
「じゃあご主人様は、君のことをどうやって呼んでいたんだい?」
「その……『メイドさんや』とか単に『お前さん』だとか……あとは……」
 なぜか言いよどむ。
「あとは……?」
「あまりにアレなんですが……『ブラちゃん』と呼ばれてました」
「ブラちゃん……? ま、まさか――」
「ええ、ブラウニーだからブラちゃん、だそうです」
「は、はは、はぁ」
 私は笑ったらいいのか、困ったらいいのか、リアクションに苦しんだあげく、
中途半端な笑みを漏らした。
464彷徨うSS書き:03/08/17 02:31 ID:ZIgMxYKB
 確かに、スライムだからスラリンだとか、チャーミングだからチャミと呼ぶとか
色々実例はあるが、それと同レベルのネーミングを実際に目にするとは思わなかった。
「しかし、そんな呼び方しかなかったというのは、不思議だな」
「え、どうしてですか?」
「名前をつける、っていうのは、その個人を認識するために最重要な事項だと
思うのだが」
「だから、その……ご主人様にとっては、『ブラちゃん』でわたしの名前だった
みたい……なんです」
「……苦労してきたんだね」
「……はい……あ、いえ、ご主人様はいい人だったんですよ。それは間違い
ないんですけど……」
 一瞬頷いた少女は、慌てて両手を振り言い繕った。
「その……名前を付けるのがとても苦手だったみたいで……」
「まぁ、誰にでも苦手なことはあるから」
「はい……」
「それじゃあ私もそういう風に呼べばいいのかな?」
「あっ、あのっ!」
 急な大声に思わず一歩たじろいでしまった。この子がこんな反応をするのは
初めてだ。
「できればマスターに、わたしの名前をつけて欲しいんです」
「え、私に?」
「はい、マスター。マスターの考えた名前を、わたしにください」
 少女は赤い瞳を希望に輝かせ、私を見上げた。
 ど、どうしよう。実のところ、私も名前を付けるのが苦手なのだ。そう、
例えればRPGでキャラの名前をつけるのに一日かけられるくらい。
465彷徨うSS書き:03/08/17 02:32 ID:ZIgMxYKB
 そう言う点でも、彼女のご主人様と私は似ていると言えよう。
「えーと……日本風の名前と外国風の名前、どちらがいいのかな?」
「どちらでもいいですっ。その……あまりにアレな名前でなければ……」
「とはいうものの……」
 そういうネーミングを否定されると、逆に意識してしまう……いやダメだって。
 でもブラウニーだからブラちゃん……じゃあ後半をとって、ウニちゃんというのは
……もっとダメだ。ダメダメだ。
 大体ウニってなんだ。ここは海と関係ないし。ウニを召喚して戦闘に使う
魔法使い? もっと関係ない。
 ……いかんいかん、ちゃんと考えねば……。
 とはいっても――。
 思考がループに陥りかけたところで、声をかけられた。
「マスター、マスターっ」
「あ、うん、何かな?」
 彼女は銀色の眉をひそめ、私を見上げた。
「あの……そんなに悩むなら、構いませんよ、ぱっと思いついたのでも……」
「いや、大丈夫。ちゃんと恰好いい名前をつけるよ」
「でも……」
 私は彼女を抱き締め……ようと思ったが、昼間なので思い直し、
代わりに頭を二、三度軽く撫でた。帽子を被っているので、頭というか
後頭部になってしまうが。
「あ……」
「ご主人様にもそんなことをいうから、ブラちゃん、なんて名前がうやむやに
ついてしまったんだろう?」
「はぅぅ、仰るとおりです」
 なんとなくその状況が目に浮かび、笑みが浮かぶ。
466彷徨うSS書き:03/08/17 02:33 ID:ZIgMxYKB
「まぁ任せてくれ。君に名前を付ける。これが私の最初のマスターとしての仕事だ」
「はいっ」
 彼女は目を細め、嬉しそうに微笑んだ。
 さて、これで引っ込みがつかなくなったわけだがどうしよう?
 とりあえず一通り記憶の中の女の子の名前を引っ張り出してみるが、
やはりしっくり来ない。やはり彼女らしい名前でなければならないのだ。
 彼女らしい、というと……ウニ? それはもういい。終わったネタだ。
 ……いやまて。
 別に直接つける必要はない。これをベースにそれらしくアレンジすればどうだ。
アナグラムとか、語尾変換とか、同義異音語とか。ほら、肉まん好きな少女の
飼い猫に、ピロシキなんて名前を付けた例もあるじゃないか。
 私は試しに口の中でウニという単語を転がしてみた。
「……ウニ……ユニ……ユーニ……ユーニィー……?」
「えーと……?」
「うん、ユーニィ、という名前のはどうだろう?」
「ゆー……にぃー……ですか?」
「そう。カタカナでユーニィだ。……どうかな?」
 恐る恐るの問いかけに彼女は、笑顔で頷いた。
「はいっ、ありがとうございます。ちょっと変わった響きですけど……
 なにか意味があったりするんですか?」
 ギク。私は引きつりそうになる表情を苦労して微笑の中に隠した。
「い、いや、特に意味はないよ。君のために言葉を繋げてみたんだ」
 ウニを元に、と続く言葉を喉の奥に飲み込んだ。
 人は誰しも、知らない方がいいということもある。
「ユーニィ……ユーニィ……」
 彼女はたった今自分のものとなった名前を何度も口の中で反芻した。
少しでも早く、自分のものとしようとするかの様に。
 とりあえず内心の汗を拭きつつ、私はユーニィに向かって笑いかけた。
「それじゃあユーニィ、これから、よろしくな」
「はいっ、マスター」
467彷徨うSS書き:03/08/17 02:34 ID:ZIgMxYKB
>>462-466 以上、やっと名前を出せました。
……実際に主人公と同じ流れをたどってつけられた名前ではありますが。
468名無しさん@ピンキー:03/08/17 07:22 ID:CjNWKV0h
>467
お疲れ様でした。
なんだか主人公の気持ちが分かってクスクス笑い出してしまいました。
それと、主人公の非実用的な方面に偏っている知識の内容にも興味があります。

続きが非常に楽しみなので、期待して待ってます。
469名無しさん@ピンキー:03/08/17 08:38 ID:rDMhP/sV
>>457
IDはともかく、頭の悪そうなコメントですな。誰がレスするなと言ったんですかね。
俺だってここではSS書いてないけど、別スレでSS書いてるから>>446のレスの内容には同意できるよ。
でも、彼らのコメントってSS書きとしてのコメントなんだよね。だからここで書いたことあるの? って質問しただけ。
正直言ってこんなしょうもない話題で荒れてくのは本意では無いので、これ以上続けたかったら、そういうスレがあるからそっちにレスしてよ。
470名無しさん@ピンキー:03/08/17 15:47 ID:Gqtqir0j
455のは全然的外れだと思うので、また言わせて貰うが
別にここじゃなくても(ry
471名無しさん@ピンキー:03/08/17 23:41 ID:fxaeS6nY
>>443
SS初心者様!遅レスですいません。
盆休み海外旅行してまして‥
早速読ませて貰いましたが何時も中々の出来栄えですね!
何か自分のからレスから大変な事になってる様な‥
皆さん不毛な言争いはやめましょうよ。
472SS初心者:03/08/18 02:27 ID:sU8Gn39w
>>462-467
キャラの心情が伝わってきて感情移入がズンズンできますね。
名前決めるシーン、たまたまこないだテレビで見たムーミンの1シーンを
思い出してしまいました。ほのぼのしてて(・∀・)イイ! です。

今ごろ気がついたんですが、精気をあげてれば家事も料理も
庭の手入れ(家庭菜園?)もやってくれるんだから、えろヒッキーには
まさに理想郷ですな。
473名無しさん@ピンキー:03/08/20 17:08 ID:RKNgqhYl
>>469
なんか痛い程必死な言い訳と自分は良い人なんだ実は的な弁解ですな。
読んでて哀れになってきたよ…
彼がどんなSSを書いてるのか激しく希望!
474名無しさん@ピンキー:03/08/20 17:13 ID:pOgvN/+b
>>473
書いてるか分からないんだし可哀相な突っ込み入れんなよ。
と‥自作自演!
でも他の皆も読みたい知りたいと思ってるはずだよ。
475名無しさん@ピンキー:03/08/20 17:31 ID:tbIJs7WF
>>462-466
乙です。こういうマターリ展開けっこうツボだったり。
『彼女らしい=ウニ』という発想には少し驚きました(w
主人公は名前を呼ぶたびに頭にウニの絵が浮かんだりしそう。

>>473−474
激しくどうでもいい。
つうか、SSが投下された直後に感想も書かずに以前の事ほじくり返して
ウダウダ言ってるのはみんな荒らしの自作自演だろ?君らも含めて。
476名無しさん@ピンキー:03/08/20 20:16 ID:TObwHtR5
ボンボン付帽子の話で…ESかな?
のエンディングアニメの女の子がピンクの帽子に白のボンボンで出ていて激しく萌えた!
477名無しさん@ピンキー:03/08/24 18:27 ID:sCFTYtbt
>>2のSS&画像補完サイト、もう活動してないのかな?
BBSも去年の9月の書込みが最終だし。
478名無しさん@ピンキー:03/08/24 19:31 ID:zcizHQvE
底辺からサルベージ
479SS初心者:03/08/24 20:46 ID:Jo3y4RG8
>>477
いちおう私の所、今は引っ越して
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/
に過去ログは全部上げてあるですよ。
雑談もそのままですけど。SSだけ抜き出してまとめたほうがいいですかね?
たぶんもうここ見てない作者さんも居られると思うので、許可が取れないのが
あれですが…
480名無しさん@ピンキー:03/08/24 22:48 ID:jlcvWrKX
>>479
大変なのはわかるので無理を言う気はありませんが、
やってもらえると嬉しいです。
481SS初心者:03/08/25 08:45 ID:leB02QR4
それではしょこしょことまとめていきたいと思います。
時間かかるけど許してね。

ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/girl_i.jpg
オカルト少女  設定は各自考えてください(wj
482名無しさん@ピンキー:03/08/25 11:22 ID:bKDQGCJf
>481
(・∀・)イイ
483名無しさん@ピンキー:03/08/25 21:29 ID:OLGizerf
オカルトお嬢様イイ!

484名無しさん@ピンキー:03/08/25 21:48 ID:7N7Y6dbB
千影最高
485名無しさん@ピンキー:03/08/25 21:53 ID:n3hvaczd
http://web.quipo.it/monika2001/xxx/


218.221.254.45 , pddfe2d.t128ah00.ap.so-net.ne.jp ?
486SS初心者:03/08/26 14:37 ID:3LxIhZBV
いい忘れました。
転載がまずい場合はおっしゃってください。>SS書き様方
487SS初心者:03/08/26 15:20 ID:3LxIhZBV
125 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/25 03:28
                   -=-、 ,;: '⌒, ヘ__、学校を彷徨う炉霊で( ;´Д`)ハァハァ
   キ                 `ヾ、 ァ'"〃´ _,,::--‐-,、道ばたの炉霊で( ;´Д`)ハァハァ
               -===ニニ"''‐ヾヽ(⌒)'"、_,,   ヽヽ近所の炉霊で( ;´Д`)ハァハァ
   ミ            ,,;:-‐''"⌒ ̄";;;;;;;⌒ ̄"ヾ、⌒"''ー|,,_いけない背後霊で( ;´Д`)ハァハァ
                ='-‐''"/,::´ /::::::::::::::::ヽ :::`ヾ   i }たわわな守護霊で( ;´Д`)ハァハァ
   も           ァ'´.,:´/.:::: :::/i:: :::::. :; :::丶 ::::::ヾ、‐__}_j優しい自縛霊に( ;´Д`)ハァハァ
              / / ::/.:  :/ { l : `、 .::`、::}::::::::::}`温泉の幽霊の裸に( ;´Д`)ハァハァ
   ネ          .{::/ァ' .:i..:/i.::ノ'{. l :::i: .::、: .::}:.:::i::::::::::}神社で巫女さんの炉霊に( ;´Д`)ハァハァ
              i' { .:::::{/ -リ‐li {:::lヽ、::}⌒il'.:.::}::::::::リ教会でシスターの炉霊に( ;´Д`)ハァハァ
   タ           l.::/:::il ,ィ⌒., `、:{  .i⌒iヽ..::リi}:::::l物体の九十九神な炉神に( ;´Д`)ハァハァ
               i/{ァ‐i‐´ {.;i;゚}    l゚;!,;} 〉''} l:::::i夢に出てくるいけない炉霊に( ;´Д`)ハァハァ
   で            i|{、.ト. `,ツ  、  ヾツノ '{i )ノビデオから這い出てきた炉霊に( ;´Д`)ハァハァ
                 {il } """  _,  """ i:|.:'/朝、自分が呪いで炉になってて( ;´Д`)ハァハァ
   S              'i:l`i:..、       ,, イl::lノ、炉霊どうしを掛け合わせて( ;´Д`)ハァハァ
                  il V、`::.l‐--‐''i゛リノツ}:::::::ヽ、姉妹の炉霊に( ;´Д`)ハァハァ
.   S              /´   /#ハ  ,.:-‐l#l~⌒ヽ,:::i部屋の隅でうずくまってる精霊に( ;´Д`)ハァハァ
488SS初心者:03/08/26 15:21 ID:3LxIhZBV
   書              l .:i/#/         |#.{::.   }]死んだ妹の炉霊に( ;´Д`)ハァハァ
                     l  ァ'-‐‐-:::;',.__   l.#|/  ノ自分のご先祖の炉霊に( ;´Д`)ハァハァ
   こ             i ./      ' ~⌒`ヾ、}'  /::自分の未来の子供の炉にSF( ;´Д`)ハァハァ
                   | .{  :::......        }.   /炉霊に調教愛護で( ;´Д`)ハァハァ
   う             j .ヾ、_::::::,,:::::::-‐  .....::ノ  ./炉霊を除霊しながら( ;´Д`)ハァハァ
                    l  {=-‐-::;;_ ュ `::;;__;;;シ   /「お兄ちゃ〜〜〜〜ん」な炉霊で
   !            |:  l     ⌒"''ー-,/   / ( ;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
                l._....j   :      / .. /  ( ;´Д`)ウッ !! ピュウピュウ !!


>>487-488
過去ログあさってたらなんかよかったんで貼り
489彷徨うSS書き:03/08/28 00:12 ID:5QGyI5Ya
>>481
 過去ログ編纂、大変だとは思いますががんばってください。

 続きは……順調に遅れてます。
 遅れてますが、書いてます。エロいのとかパロいのとか。
490名無しさん@ピンキー:03/08/28 04:27 ID:vWYxdJo8
>>111
の続きを期待しているぼくはだめにんげんですか?
あとそろそろageときます
491名無しさん@ピンキー:03/08/28 04:37 ID:/YIjnQNk
炉ワレメ
ttp://ro-wareme.says.it/
美少女限定
492名無しさん@ピンキー:03/08/28 21:29 ID:pqHRKqNl
炉ワレメ
美少女(幽霊)限定(W
493名無しさん@ピンキー:03/08/28 21:38 ID:WsQ8vcD7
神まだー
494名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:24 ID:X1r/W+HN
向こうのスレには神降臨しまくりです(W
495名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:31 ID:g5q1Hq6N
どこどこ?
496名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:39 ID:X1r/W+HN
497名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:42 ID:/yvNd1ZR

        /"⌒ヽ
       /  ´Д`) 失礼。ここ通らないと行けないので
       |       /  ちょっと通りますね・・・
       |    /
       |    /
      /    / 
        |    /  
      (  ノ   
       \\
      / /ヽ.ヽ、
      / /  .> .) ヒタヒタ
     / /  //
 三   |___) .|___)

498名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:43 ID:QjKh+3iP
>>497
さすがにこいつではハァハァできないや
499名無しさん@ピンキー:03/08/29 01:52 ID:QjKh+3iP
>>496
リクエストを受けて20分で書けるって、いったい…
500幽霊とした話:03/08/29 11:33 ID:vNzHIFNy
去年の夏に体験した話です。
大学の夏休みに、久しぶりに九州の友達の家に遊びに行きました。
(僕は小学5年の時に、福岡から東京へ引っ越していました。)

10年ぶりに小学校時代に友達3人に会い、その晩はいろんな話で
盛りあがりました。そのうち、とても蒸し暑い夜だったので皆でどこか
涼しいところに行こうという話になり、4人で出かけることにしました。
しかし夜中にあいている所などほとんど無く(田舎でしたので)
しょうがなく家に戻ろうとした時、仲間うちでガキ大将的立場だったA君が
プールへ行こうと言い出しました。
とはいえ、ただでさえどこもあいていない夜にプールが開いているわけが
ありません。A君は、小学校のプールを使おうと言うのです。
僕は、久しぶりに母校へ言ってみるのもいいな、と思いましたが、B君とC君は
あまり気がすすまない様子でした。しかし、A君の押しの強さには
勝てなかったようで結局皆で行くことになりました。

途中のコンビニでアルコールを買い、夜の小学校へと侵入しました。
田舎の小学校なので警備員が回っていることも無く、たやすくプールへと
たどり着けました。B君C君はプールサイドで軽い宴会、僕とA君は
プールで泳いでいました。昼間は小学生達に開放しているのでしょうか
水もきれいでとても心地よかったです。
501幽霊とした話:03/08/29 11:33 ID:vNzHIFNy
僕はプールサイドの二人にも泳ごうと言ったのですが二人ともなぜか
入ろうとはしませんでした。不思議に思っていると、さっきまでそばで泳いでいた
A君の姿が見えません。もう上がったのかと思いましたが、そうではない様子。
するとプールサイドの二人が言いました。
 「A君、溺れちょるばい!」

僕が振り返ると、確かにA君がもがいています。
しかし、いくらなんでもこんな浅い小学生用のプールで溺れるわけありません。
冗談だろうと思っていたら、上の二人は顔面蒼白になりながら必死で僕に
A君を助けるように言ってきました。
3人がかりで何か僕を騙そうとしているのかとも思いましたがあまりに真剣
なので本気でヤバイのかと思い、急いでA君を助けに行きました。

僕が近づいていくと、そこはプールの中でも一番浅いところで
水位もヘソ上10cmくらいです。でも、A君は本気で溺れていました。
僕は慌ててA君を担ぎ上げてプールサイドに押し上げました。
A君は青ざめた表情で「足引っ張られた、あいつほんとにいよったとや…!」
と繰り返しています。あのA君がこんなに怯えているなんて妙だなと思っていると
誰かが僕の足首をつかみました。
僕以外の3人はプールサイドにいます。他には誰もいるはずがありません。
ものすごい悪寒が走ると同時に、僕は水中に引きずり込まれました。

足のほうを見ると…水中に大量の長い髪の毛が漂い、その隙間から出ている
小さな腕が僕の足首をつかんでいるのが見えました。
502幽霊とした話:03/08/29 11:34 ID:vNzHIFNy
気がつくと、僕はプールサイドに横になっていました。
B君とC君の二人が水中で失神した僕を助け上げてくれていたのです。

B君は神妙な面持ちで言いました。
 「おまえ、D子のこと覚えとー?」
D子のことはよく覚えています。
同じクラスの、サラサラの長い髪の毛が自慢のとてもかわいらしい子でした。
性格もとても明るく、当時はまだはっきりと認識してはいませんでしたが
僕は彼女に恋心を抱いていました。

僕が転校した翌年の夏、初めての水泳の授業中のことだそうです。。
準備運動が終わり、みんなで一斉に水に浸かった時、D子の水泳帽が
なにかのはずみで脱げてしまい、それを取りに潜ったD子の髪が排水溝に
絡まってしまったそうです。すぐに先生方が助け上げたのですが、
大量の水を飲んでしまったD子はしばらく後に息を引き取ったそうです。

それ以降、その年の水泳の授業で足をつったり溺れたりする子が続出、その皆が
口をそろえて髪の毛のようなものが絡んだとか、誰かに足をつかまれた、とか
言ったために、D子の霊の仕業といううわさが広まったのです。

そして最後にC君が言いました。
 「お前知らんかったと思うけん、実はD子っておまえのこと好いとったとよ。」
503幽霊とした話:03/08/29 11:34 ID:vNzHIFNy
知っていました。
というか、さっき知ったのです。
僕を引きずり込んだのは、D子でした。彼女(の霊)は引きずり込もうとしているのが
僕だとわかったらしく、足首をはなすと僕に抱きついてきました。
その時、僕はなぜか彼女の心がわかりました。
そして、僕自身も彼女を好きだったということにも。

僕は、少女の姿のままのD子を抱きしめ、キスをしました。
二十歳をすぎた男が、小学生相手にそんなことを…と思うでしょうが
そのときの僕は全くそんな考えなどありませんでした。
D子も嫌がるそぶりを見せず、むさぼるようにお互いの唇を求めていました。
そして…僕たち二人はセックスまでしてしまいました。
冷たいD子の肌を温めようと、僕は彼女の水着の中に手を入れ体中をさすりました。
あの時は、確かにD子と心が一つになった気がしました。
そして、二人同時にイッてしまいました。
そこから助け上げられるまでの記憶はありません。

もちろん、B君とC君は僕とD子のしたことは知りません。
僕とD子の心の中だけのことだったのです。
単に溺れた僕が見た夢だというかたもいるかと思いますが
僕は二人から話を聞くまで、D子が亡くなった事は知らなかったのですから。

今はただ、あれでD子も成仏していてくれればと思います。
504名無しさん@ピンキー:03/08/29 19:45 ID:REhxzbUS
いいなぁ。
505変な夢の話:03/08/29 22:11 ID:vNzHIFNy
友人から聞いた奇妙な夢の話です。
これを聞くと、聞いた人も同じ夢を見てしまうということなので
そういうのが苦手な人は読まないほうがいいと思います。
もし見てしまって何かあっても責任は取れません。

住宅街の隅にある公園に自分はいます。
そこには人はいません。が、振り返ると後ろに女の子がいます。

「おにいちゃん(おねえちゃん)、遊ぼ」
と女の子は言ってきます。ここは「うん」と答えて一緒に遊びます。
女の子は高鬼がしたいといってきます。ここでも「うん」と答えます。
自分が鬼にならなければいけません。女の子はジャングルジムに
上ります。明らかに手が届くところですが、すぐにタッチしてはいけません。
ばれない程度にスカートの中を覗いててください。

しばらくすると、女の子は飽きたので鬼ごっこがしたいと言います。
また自分が鬼をやらされます。
女の子の走る速さは遅いですが、ここで手を抜いたりしてはいけません。
全力で走ってください。全力で走ってもなぜかなかなか追いつけません。
しかし、ここで絶対に捕まえてください。

捕まえる頃には日が暮れています。
女の子は疲れたので肩車をしてほしいと言います。
その言葉を聞いたら、すぐに逃げ出さなければいけません。
女の子は「まってー」と言ってきますが、振り返ったりしてはいけません。
凄い速さで追いかけてきますから。
夢から覚めるまで逃げ続けて下さい。
捕まったらどうなってしまうかはわかりません。


友人は、これを聞いたら1週間以内に必ず見ると言っていますが
私は今のところまだ見ていません。
506SS初心者:03/08/29 22:21 ID:vNzHIFNy
と、今回は怖い話の本に載ってる風な感じにしてみました。
が、あまりハァハァできませんね…。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/dream.jpg

>>490
ダメ人間です。





ってごめんなさい。私がダメ人間です
いずれ必ず完結させますごめんなさいスマソ。
507490:03/08/30 00:58 ID:Zcjmb9v1
期待してまつ
というかまってーなんていわれたらまってしまいまつ
まったらどうなるんでつか?
508SS初心者:03/08/30 08:02 ID:0pb7OUL5
どうなっちゃうんでしょうね。なんも考えずに書きました(^Д^;)ハハハ
たぶん、ずーっと夢の中で女の子を肩車し続けることになるんでしょう。
で、だんだん重くなって立ってられなくなり…って子泣きじじいですねこれじゃ。
509名無しさん@ピンキー:03/08/30 11:04 ID:tSRqLX9W
転蓮華でもかまされますかね
510名無しさん@ピンキー:03/09/01 18:54 ID:r+ksMD5j
>>509
太腿で顔ギュッとはさまれて…
美少女にやられるならそれで死んでもいいかも。
そういう妖怪もしくは幽霊いたらいいなぁ。
511彷徨うSS書き:03/09/02 01:24 ID:NzIpenT/
えーと……>>462-466 の続き、前半です。
すみません、筆が遅くて……。
512彷徨うSS書き:03/09/02 01:25 ID:NzIpenT/
「んん――ぁん!」
 抑えた嬌声。
 白いシーツの上でブラウンの肢体が、艶めかしく動く。
 私は彼女に覆い被さり、最後の力を振り絞るかの様に腰を突き動かす。
「んはっ、ひゃうっ!」
 最奥を抉るたびに少女はその小柄な体を震わせ、悦びの声をあげる。
「もう、ダメ、ですっ」
 切羽詰まった声を出す彼女の体をしっかりと抱き締めると、
彼女も夢中で私にしがみつく。
「ユーニィ」
 耳元で彼女の名前を囁くと、ユーニィもまた
「マスター、マスター!」
 と高い声を上げる。頭の芯をとろけさせるその声に私は、今日幾度目かになる精を
彼女の中に放った。
「んん――っ!」
 一瞬遅れてユーニィも達した様だ。全身を激しく痙攣させる。それでも、
私の腰にしっかりと巻き付けた足を緩めないのは流石である。
「はぁ、はぁ……」
 しばらく静かな室内に流れるのは、二人の激しい息づかいのみ。
 私はどうにか息を整えると、彼女から身を離した。
 秘所から流れ出る淫液がシーツに染みを作ることも気にせず、
私は彼女の脇にだらしなく横たわる。
「はー」
 気の抜けた様な声を出す。いや、実際に気が抜けているのだが。
「ん……はぁ」
513彷徨うSS書き:03/09/02 01:26 ID:NzIpenT/
 一方ユーニィは、満足げな吐息を漏らし、私の胸に頬を擦りつける。
その様子は焦げ茶色の愛玩犬と言った風だ。これだけ激しい運動をしても
外れない妖精帽子が、私の喉元を優しくくすぐる。
「ふふ、ますたぁ」
 上半身を私の胸に乗せ、甘い声をだす。小ぶりだが柔らかい胸が私に
押しつけられ、その存在を主張する。普通なら即座に二回戦突入、という案配だ。
 しかし。
「もう出ないぞー」
「え、あの、そういうつもりじゃ……」
「まあ君が精を求めるのは本能的なものだろうが……今日はもう勘弁してくれ……」
 一体先程から何度、彼女の中に精を放ったのだろう。人間相手なら妊娠すること
間違いなしだ。
 そう、彼女――ユーニィは人間ではない。家の精霊、ブラウニーである。
そして私は彼女のマスターであり、名付け親であり、彼女が生存するための
精気提供者と言うことになっている。
 精気の提供とはつまり先程の様な行為がもっとも効率がよく、私とユーニィは
日が暮れると早速励んでいたわけだ……が、さすがにもう限界だ。
よく、精も根も尽き果てる、という表現が使われるが、これは今の私を
表現するために作られたものだろう。
「あ、その、えと、ご、ごめんなさい、わたし気がつかなくて……」
 彼女は滑らかな両手の指で私の頬を包んだ。赤い瞳が真剣な様子で私を見つめる。
「……すみません、精を戴きすぎてしまいました……」
 目の端に涙を溜め、今にも泣きそうな様子のユーニィを、私はそっと抱き締めた。
「あ……」
 汗ばんだ体を重ねると彼女の温もりが重みと共に伝わってくる。
514彷徨うSS書き:03/09/02 01:27 ID:NzIpenT/
 別に重いわけではない。むしろ心地よい圧力、とでもいうのだろうか。
 そして彼女の頭を撫でていると、なにやらとても安らいだ気持ちになっていく。
「マスター……」
 ユーニィも心地よさそうに目を細める。
「君が悪いんじゃないよ。我慢しきれなかった私が悪いんだ」
 なにしろユーニィの仕草一つ一つが愛らしく、そそられるのだ。
 そう言う点では確かに、彼女の所為だといえるかもしれないが。
「でも……」
「なにしろ、ユーニィの可愛らしい姿をたくさん見れたしね」
「かわい――もう! マスターっ、からかわないでくださいよぅ」
「いや、からかってなんかいないよ」
「はぅぅぅぅぅぅ」
 頬を染め、顔を伏せる様子もまた可愛らしい。
「でもこの分じゃあ、しばらくはお預け、かな」
 一体復活するのにどれだけ時間がかかるのやら。こうしていても、もはや
ピクリとも反応しない。
「じゃあ、明日の朝ご飯は、とっても精の付くものにしますねっ」
「いや、そういうことじゃなく……」
 二十代とは訳が違うのだ。体も疲れてるし。
「くす、期待してください、マスター」
「あ、ああ、うん、まぁ、精が付いて悪いことはないし」
「はいっ」
 この時私は確かに彼女のことを甘く見ていた。 甘く、と言うのともまた違うか。
 山の中では、大した材料を用意できないだろう、と高をくくっていたのだ。
 しかし――。
515彷徨うSS書き:03/09/02 01:28 ID:NzIpenT/

「こ、これは……」
 翌朝。私はテーブルの前で絶句した。
 ウナギの蒲焼きがある。直火で焼いたものだろうか。タレの焦げたいい香りが
立ち上る。
 その香りの陰で分かりづらいが、小さな土鍋に鼻を近づけると、それが
スッポンの匂いであることが分かった。蓋を開けてみると……雑炊のようだ。
 前菜となる小鉢には、刻んだオクラと短冊に切った山芋と納豆が糸を引いている。
その脇にあるお造りは、レバーの刺身だろうか。
 赤い液体が注がれたグラスは、このラインナップから考えるにマムシの
生き血なのだろう。
 その他諸々エトセトラ、見るからに精の付きそうな料理が並んでいた。
というか材料は一体どこから。
「頑張って用意しましたっ」
「いやその、頑張れば用意できるものなの?」
「ふふ、とっても頑張りましたから」
 会心の笑顔、というやつである。追求する気が失せるくらいな。
 もはや私に出来ることは一つだけ。
「いただきます……」
「はいっ」
 ………………
 …………
 ……
516彷徨うSS書き:03/09/02 01:30 ID:NzIpenT/
「ごちそうさま……」
「あの……いかがですか?」
「うん、美味しかった。この上もなく。味は、ね」
 むしろ食べ合わせの方が気になる気分だ。
「あ、あの、それで、効果の方は……」
「なにやら妙な気分ではあるけれど、まだよくわからないなぁ」
 大体、そんな急に効くものなのか?
 下腹が妙に熱い様に感じはするけれど。
「では散歩でもしましょうか」
 彼女はそういうと私の側にすり寄り、腕をとった。
「え?」
「腹ごなしはいかがですか? また庭に手を入れたんですよ」
「ほう、それは見てみないとなぁ」
 私が興味を示すと、彼女も嬉しげに目を細め、微笑む。
「ふふ、こちらもとっても頑張りました」
「さて、それじゃあユーニィの頑張りの成果、ってのを見せてもらおうか」
 席を立つと軽く目が回った。テーブルに手をついて、耐える。
「どうかされたんですか?」
 ユーニィが心配そうに私の腕を抱きしめた。
「いや、なんでもないよ」
 そういってユーニィに笑いかけた。
 食べた直後だから胃の方に血液が行ってるだけだろう……多分。
 私は頭を振るとユーニィに腕を引かれ、庭へと足を向けた。

517彷徨うSS書き:03/09/02 01:31 ID:NzIpenT/
 庭に出ると、初夏の日差しが私の目を眩ませた。とはいっても、暑いわけではない。
やはり山の中だからだろうか。空を見上げると雲一つない快晴である。
「いい天気だなぁ」
「そうですねぇ」
 ユーニィもまぶしげに空を見上げ、私の呟きに答えた。
 あまりにものどかな雰囲気にしばし、二人とも黙ったまま空を見上げる。
 思えば、今までこうしてのんびりと空を見上げたりした覚えがない。
 それだけ余裕がなかったのだろう。精神的にも――。
「あの、マスター?」
 気がつくとユーニィが私の顔を見上げていた。
「あぁ、すまんすまん、じゃあちょっと歩こうか」
「はいっ、えーとですね、こっちの裏庭の方、少し石を入れて――」
 ユーニィの説明を受けながらゆっくりと歩く。
 穏やかな時間だ。今まであくせくと日常を過ごしていたことが、
まるで幻だったかのように思えてくる。
 ――いや、逆なのかもしれない。今この時間こそが幻だとしたら。
 もしかしたら山の中で迷い、木の根を枕に眠っている私が見ている、
夢なのかもしれない。
 ……いやいや、何を考えている。
 私は腕を引くユーニィのブラウン色をした手に、そっと自分の手を重ねた。
「?」
 暖かい……このぬくもりは確かだ。確かにユーニィはここにいる。
 そして私もここに……。
「マスター……どうかされましたか?」
 ユーニィはなぜか心配そうな顔で私を見上げた。
518彷徨うSS書き:03/09/02 01:33 ID:NzIpenT/
「お顔が赤いみたいです」
 彼女は手を伸ばして私の額に手を当てた。
 おかしい。手が触れただけだというのに動悸が早まる。
「少し熱いみたいです……えと、すみません、失礼します」
 そういうなりユーニィは私に抱きつく様にすると背伸びをした。
 額同士をあてて熱を測ろうというのだろう。
 ……いい匂いがする。女性の放つ、甘い様な独特の匂い。
 さらに密着した柔らかい体、押しつけられた胸の膨らみが、
否応なく夜の行為を思い出させる。
 不意に心臓がドクンと一つ大きく鳴ったかと思うと……ふらっ、と目が回った。
「あっ、マスター!」
 ユーニィの声が遠くに響く。
「だい……じょ……」
 自分の声はそれより遥かに遠く掠れている。
「マスターっ、マスターっ!」
 ドサ、と倒れる音を私は他人事のように聞いていた。

《続く》
519名無しさん@ピンキー:03/09/02 01:34 ID:pKsD9olt
正直な話、

【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】

このスレとの違いが解らない。
520彷徨うSS書き:03/09/02 01:34 ID:NzIpenT/
以上、>>512-518 でした。
続きは……できるだけ早く。ええ。
その先の部分も書き始めてしまっているし。
521彷徨うSS書き:03/09/02 01:38 ID:NzIpenT/
>>519
自分が以前目にした説明では、あちらは悲劇系の話でこちらはそうではない話だとか。
単にそういう話がその時、集まっていたというだけかもしれませんが。
自分はそれに従い、こちらに投稿しております。
522SS初心者:03/09/02 01:43 ID:qDTL0q5f
>>512-518
リアルタイムで見れたー!
つかみのシーンでいきなりおいしい場面、ごちそうさまです。
たくさん食べたものがこの後どんな影響をおよぼすのか
非常に楽しみなところです。

>>519
ぶっちゃけ、重複スレですけども。
たしかむこうは天使とかエルフとか、ちょっとオカルト娘では連想しづらい
キャラ系のSS目当てで作られたはずだけど、いつのまにかスレタイに
幽霊とか妖怪とか入っちゃってて紛らわしいことになってますなー。
523名無しさん@ピンキー:03/09/02 13:29 ID:qRvyXEk/
>>521
最近はほのぼの明るいハッピーエンドのお話が集まってる様で。
524名無しさん@ピンキー:03/09/02 18:15 ID:Nn3plRxV
このスレがオカルト板から流れてきていたという
経緯を知っている人なら今のスレタイでもいいと思うでしょうけれども、
そういうのを知らない人は普通に幽霊って検索して向こうのスレに行くと思う。
ぶっちゃけ俺がそうだから。
525名無しさん@ピンキー:03/09/03 09:26 ID:j18+rV1Z
俺ここさっき見つけてきたけど、いいねえ
お気に入りに追加(´д`)ハァハァ
526名無しさん@ピンキー:03/09/05 03:38 ID:0BzlSW+k
>>505の話を聞いてから6日たつけど、全然そんな夢を見る気配はないよ。
やっぱりかしまさんとかそう言う系統のハッタリ話だったんだな。





なんて思ってた7日目の夜。見ちゃった。

夢の中で気がつくとどっか見知らぬ町にいてさ。
なーんか妙に嫌な感じがすんの。んで、ふと後ろ見たらいるの。
>>506絵のとおりの、両サイドをおさげに束ねたかわいい子。

あー、こりゃ来たな、とか思って。
聞いた通りに高鬼してさ、ちゃんとスカートの中も覗いた(w
そしたら、その子が着てるのワンピースだったから真っ白パンツどころか
かわいいオッパイもチラチラ見えてけっこう興奮したり。

鬼ごっこの時なんか、なかなか捕まらないなんて聞いたけど
あっさり捕まえられたよ。俺も相当な勢いで追っかけたんだけどさ。
捕まえるフリして胸とか触ってみたりして。しょうがないじゃん
パンチラとか胸チラとか見せられてこっちも興奮してたからさ。
だから、肩車してって言われた時もまったく無抵抗でしちゃったよ。
あの太ももをすぐ近くで眺められるならどうだっていいや、ってその時は思ったの。

肩車してあげたら、想像したのよりもすべすべな肌でさ。
でも、太ももよりも、後頭部にあたる腰骨の感触のがなんともたまらんかった。
なんつうかその、少女特有の柔らかさと硬さが絶妙にマッチしたアレが…
なんて考えてたら急に頭をギュッと絞めつけられた。

 「おにいちゃん、もう、にげられないよ」
527名無しさん@ピンキー:03/09/05 03:41 ID:0BzlSW+k
え?なに?逃げる?
…バカだなあ、お兄ちゃんが逃げるわけないじゃないか(w
一生夢の中でかわいい子と遊んでいられるならそれがベスト!

 「ふふふ…、どうなっても知らないからね…」

ズン、と彼女の体は重くなり始めた。
その分だけ彼女のおしりとアレが密着する、しあわせ。
もう俺辛抱たまらなくなちゃってさ、女の子のスカート捲し上げて
顔を左右に動かして内腿をレロレロと舐め倒してやったのよ。

 「ひゃっ、な、なにしてんの?!」
なんか言ってるけど、もうおかまいなしレロレロ…
ついでに両手で太ももと膝をさすりさすり。

 「ふっ、ひっ、あは!」
なんかすごくビクビクしてるけどおかまいなし。どうせ夢の中だし!

 「んもう!だめっ!」
女の子はスカートを俺の頭にかぶせてきた。
服のなかに顔がすっぽりと納まって…なんとまあ、絶景かな!
さっき高鬼してた時は遠くからしか見えなかったおっぱいがすぐそばに。
赤い服から透ける光でピンクに染まっていやらしさ倍増。
思わず手を伸ばしてしまった。
 「あ…、ぃやん!…あん!」
 「もー怒った!おにいちゃんは強制的に連れてっちゃうから!」

 「転 蓮 華…!」

俺の頭を絞める女の子の脚の力が強くなったかと思うと
彼女の体は俺の首を軸に回転していた。
あ…、首の骨折れる。
528名無しさん@ピンキー:03/09/05 03:41 ID:0BzlSW+k
「あ、あああ〜ん!」

と思ったら、彼女の体だけがするりと回ってしまった。
膝を俺の両肩に引っ掛けた状態で宙吊りになっていた。
俺の目の前には彼女のパンツ。染みが出来てる。
ははーん、アソコがと腿が濡れてたんで滑っちゃったんだな。

 「や、やだっ、もう!見ないでよぅ!」

真っ赤な顔してら。かーわいい!
って宙吊りになってるからワンピースが思いっきりめくれて
おっぱい丸出しじゃん!じゃ遠慮なく頂きマース!

 「ひっ、いや、ちょっと……ぁ、ぁぁぁっ」

パンツ越しに口をもごもごさせてアソコを愛撫
同時に、両手でちっちゃなおっぱいをもみもみ。

 「んんー!あ、もう、やめ…んはぁっ!」

もみもみもみもみもみ…
れろれろれろれろれろ…

 「ちょ…やだ…こんな…っ!あたしがイっちゃうなんて逆…」
 「 ぁ ぁ あ あ あ っ !」


と、ここで目が覚めた。朝立ちでギンギン。
なんだよ…ずっと夢の中から出られないんじゃなかったのか?!
つうか、も一回寝るからちゃんとまた出てこいよ!
女の子の正体がなんだとか、どこに連れていかれるとかそんなのどうでもいいからさ。
529SS初心者:03/09/05 03:47 ID:0BzlSW+k
なぜ女の子がインチキ中国拳法の技(転蓮華)を知ってるかは内緒。
つうか、動きの描写下手ですね漏れ。あとで挿絵つけてフォローします。

最近霊究者さん来られないけどどうしたのだろう。
>>290の続き気になってます。
530名無しさん@ピンキー:03/09/05 08:02 ID:/FcMN1Nf
全部ネタにするとはナイスっ!
531SS初心者:03/09/06 20:07 ID:PzJK7K+s
人少なくいなくなっちゃったなぁ…( ´・ω・`)

>>111>>151の続きほぼ半年振り(^^;)にいきます。
つってもとっても短いですが。
532SS初心者:03/09/06 20:09 ID:PzJK7K+s
おかしい、まさか、おれはこの子にとりつかれておかしくなってしまったのか?
頭の中は冷静さを取り戻しつつあるのに、体は勝手に女の子を攻め続けている。
 『あぁ…、や、いやだよぉ…、おじさん、やめてよぉ…』
おじさん?さっきまで「おにいちゃん」って…

ふと横に目をやると、鏡に映る姿が見えた。
そこにあるのは…俺の姿ではなかった。
太った中年の男が執拗に少女の股間に吸いつき、まだ幼い乳首を弄んでいる。

『や、いや…。おじさん、怖いよ…やめてよぉ』
それでも、中年男は行為を止めようとはしない。
『いや、いや!こんなの…!』
誰だこいつは?!こんなの、俺じゃない!やめろ!
しかし俺の頭の中の叫びもむなしく、行為はエスカレートしていく。

俺の手が女の子のパンツに伸びる。
『おねがい、おじちゃん、やめてぇ…!』
パンツが下されていく。その時、パンツに書かれている名前に目がいった。
(ゆかり)

 ゆかり…、ゆかりちゃん!!

頭の中で目一杯叫んだ。


気がつくと、朝だった。昨日の出来事ははっきりと覚えている。
その日、俺は町の図書館に出かけた。
うちの住所と「ゆかり」という名前、これで何かがわかるはず。
そして、答えはすぐに出た。新聞を検索にかけたら一つの記事がひっかかった。
533SS初心者:03/09/06 20:14 ID:PzJK7K+s
とりあえずこんだけ。続きます。
なんか連投規制がきつくなってらー。
534名無しさん@ピンキー:03/09/07 05:25 ID:4e1X+7oY
(;´Д`)ハァハァ
535名無しさん@ピンキー:03/09/07 20:06 ID:YdjjEFdO
>>533
いよいよ物語が佳境に入ってきましたね。
今後の展開に期待してるっす。

にしても、向こうのSS書きが一人くらい、こっち来てもいいと思うんだけどなー。
536名無しさん@ピンキー:03/09/07 20:16 ID:LZSQR84d
どちらかが現スレを使い切った時を期に合流してはどうかと提案してみる。
537彷徨うSS書き:03/09/07 23:43 ID:DoQU6HW4
ようやくできました、>>512-518の後半です。
15レス消費の予定。連投規制にぶつからないといいなぁ……。
538彷徨うSS書き:03/09/07 23:44 ID:DoQU6HW4
 ――頭の後ろに何か柔らかい物が当たっている。
「マスターっ!」
 呼びかけにうっすらと目を開く。
 目の前には、泣き顔。綺麗な青空をバックに、ユーニィの顔が上下逆に見える。
 大きく開いた瞳からは、涙が溢れていた。
 ……イヤだな。私は彼女の泣き顔など見たくない。
頭を撫でようと腕を伸ばすが……動かない。力が入らないのだ。
「ああ、聞こえるよ、ユーニィ」
 ゆっくりと声を出す。大丈夫。声は出る。
「あぁ、よかったですぅ」
 安堵の声が、振動となって頭の後ろから伝わってくる。
 どうやら私はユーニィに膝枕をされているらしい。道理で柔らかいはずだ。
「あの、お体の調子は……?」
「うん……少し下腹が苦しいけど、大丈夫だ……」
 やはり食べ過ぎだったのだろうか。下腹部が張る様な妙な痛みがある。
 けれどユーニィはそれを聞くと、また泣きそうな顔になった。
「ごめんなさい、わたしのせいです」
「はは、食べ合わせが悪かったのかな?」
 冗談めかした私の言葉に、ユーニィはゆっくりと首を振った。
「実は……その、お料理に混ぜた物があるんです」
「……え?」
「あの……強壮剤を少しだけ……」
「強壮剤?」
「ブラウニーの秘薬に、ご主人様のノウハウをブレンドしたもので、その……」
 ブラウニ−の秘薬、というだけでも効きそうなのに、さらに調合がなされている、
となると考えられることは一つ。
539彷徨うSS書き:03/09/07 23:46 ID:DoQU6HW4
「……効き過ぎ……?」
「あの……ごめんなさい……その……はい……」
 ユーニィは俯く様に頷いた。帽子も力無くうなだれる。
「やれやれ、そういうことか」
 私は吐息を付いた。
「まぁ原因が分かって何よりだ」
「その……ごめんなさい、ごめんなさいー」
 また泣き出したユーニィの涙が、私の顔に一粒、二粒と落ちてくる。
「やれやれ、ユーニィは泣き虫だなぁ」
「だって……だってわたしの失敗でマスターが……」
「失敗は誰でもあるさ。それにユーニィは私の体のことを思って、薬を
使ったんだろ」
 コクリ、と頷くユーニィに、私も何とか首を縦に動かしてみせた。
「それよりとりあえず、どうすれば治るかを考えよう」
「は、はいっ」
 服の袖でそっと涙をふき取ると、小さく笑みを浮かべた。
 うん、やっぱりユーニィは笑っている方が可愛い。
「そうですね、多分、体だけが興奮状態になっているんだと思います。
ですから、その興奮を鎮めれば……」
「興奮を鎮める……って」
「その……精を体の外に出せば……」
 語尾が消えそうな小さな声。
「だから、わたしが……その、ご奉仕、を……」
 ご奉仕。ということはつまり。
 ……考えると下腹の疼きが強くなる。
540彷徨うSS書き:03/09/07 23:46 ID:DoQU6HW4
「……無理しなくていいんだぞ?」
 いくら敷地内とはいってもここは野外で、しかも昼間だ。
 恥ずかしがりなユーニィにとって、これは厳しい条件のはずだ。
 けれど彼女は両手を固く握ると、口元をきゅっと結ぶ。
「いえっ! やらせてください、いえ、やりますっ。だって……」
「……そうだな、じゃあ、頼むよ」
 言い出したら聞かないのは今までの経験でよくわかっている。
頑固というか、意志がが硬いというか。
 それに、ユーニィのご奉仕、という言葉に興味がないといったら嘘になる。
今までそういうことをやってもらったことはなかったし。
「はいっ、その、頑張ります……」
 ユーニィはそっと私の頭を持ち上げると膝を動かし、草の上におろしてくれた。
草むらもそれなりに柔らかいが、到底ユーニィの太股にかなう物ではない。
今度ゆっくりと、ユーニィには膝枕をしてもらいたいものだ。
「あの、それじゃ失礼します……」
 私の横にまわったユーニィは、私の腰の辺りに膝をついた。
 カチャカチャとベルトを外す音がする。次いでジッパーを引き下ろす音。
 解放される様な感覚と共に、急に楽になった。
「うわぁ……」
 恐れる様な、驚いた様な、呆れた様な、ユーニィの声。
「どうした……?」
「あ、あの、その……すごいです……」
「え……っと、これはっ」
 自分でも目を下半身にやると……確かにすごかった。
 ここまで大きく逞しく膨らんだ姿を、私は見たことがない。なるほど、
血液がこちらに集まれば、頭の方に来る分が少なくなるのも道理であろう。
541彷徨うSS書き:03/09/07 23:47 ID:DoQU6HW4
 ユーニィは目を丸くしてしばし見つめていたが、意を決する様に一つ頷くと、
怖ず怖ずとその細い指を私の屹立したモノに伸ばした。
「くっ!」
 思わず声が漏れる。
「あ、その、痛かったですか?」
「いや、逆だ」
 神経が過敏になっているのか。ユーニィの指が触れただけで電気が流れるの
ような刺激が走った。
「大丈夫だから、続けてくれ……」
「は、はい……」
 彼女は再びひんやりとした指先伸ばし、私の竿をそっと掴んだ。
「わぁ……熱いです……」
 竿を包み込む様に握ると、ゆっくりと上下する。
 ただそれだけなのに、声が漏れそうになる。
「くす、ビクビクしてますよ……」
 早くも先端からは透明な液が滲み始めている。ユーニィはそれを自分の手のひらに
塗りつけると、より激しく竿を握った手を上下させる。
「んんっ!」
 我慢しようと思っても腰が浮く。
「マスター、気持ちよさそうです……」
「そ、そりゃ、ユーニィがしてくれてるんだからね」
 何とか言葉を返す。
「ふふっ、わたしの手で感じてくれて、嬉しいですー」
 いつの間にか彼女自身も目が潤んでいる。
「こんなに熱いのが、わたしの中に入っていたんですね……」
542彷徨うSS書き:03/09/07 23:48 ID:DoQU6HW4
 自分の下腹部に片手を当て、独り言の様に呟く。
「ぁ……」
 陶然とした表情で小さな声をあげるユーニィ。
「昨日のが……その、奥に残ってたのが出て……あっ、また……」
 ブルッと身を震わせる。そのまま足をモゾモゾとさせながら、愛撫を再開した。
 強弱をつけてモノをしごく。強く、表皮が引っぱられるほど握ったかと思えば
一転、壊れ物を撫でるかの様に力を抜く。
「はぁ、はぁ……ユーニィうまいよ……」
「マスターも……すごいです。精気がたくさん集まってます……」
 ユーニィは私の屹立したモノの先端に顔を近づけると、その小さな唇を窄め、
軽く口づけた。そのまま先端全体にキスの雨を降り注ぐ。
「くっ……!」
 唇が触れるごとに、精の塊がせり上がっていく様な錯覚を覚える。
「ユーニィもうダメ――うわっ!」
「ん、んむ……」
 ユーニィは堅く尖った先端をその口に含んだ。柔らかい口の中が優しく包み込む。
 さらに舌先が鈴口をチロリと撫で上げる。それがとどめになった。
「でるっ!」
「!」
 声と同時に私の中から大量の白濁液が飛び出した。
「んくっ、んんっ!」
 止まらない。これが秘薬の力なのか。
 勢いよく彼女の口を外れた私のモノは、ドクンドクンと脈打つ毎に、
白い粘液をまき散らす。
 焦げ茶色の顔、紺色のメイド服、銀色の髪、そして彼女の象徴である
妖精帽子も、黄色がかった白い粘液が汚していく。
543彷徨うSS書き:03/09/07 23:49 ID:DoQU6HW4
 まるで漫画の様に彼女が白濁液まみれになって、ようやっと放出が終わった。
 ユーニィはキョトンとした表情で私を見る。
「…………」
「すまない、我慢できなかったんだ」
 しかし彼女は白く汚れた顔を左右に振ると、コクンと口の中の物を嚥下した。
「……はぁ……ますたぁのせーえき、熱くておいしいですー」
 ユーニィは頬に付いた白濁液を右手の人差し指で拭うと、
そのまま自分の口へと運んだ。
「もったいないですよぉ」
 さらに二度、三度と指先で顔を拭い、その都度口に運んで嚥下する。
 その様子はまるで無邪気な子供が、顔に付いた生クリームを一心不乱に
舐め取っているかの様だ。
「ん……ふふ、せっかく出したのに、また大きくなっちゃいましたね」
「そりゃあユーニィのそんな姿を見たら、誰だってそうなるよ」
「くすくす、マスターのえっちですぅ」
 顔に白いものをつけたまま恥ずかしげに微笑む。
「だから……えと……今度は、下のお口にも、その……」
「ユーニィもえっちだなぁ」
「はぅぅぅぅぅ、でも……だって……」
 私の言葉に、顔を羞恥の色に染める。
「もちろん、えっちなユーニィも嫌いじゃないぞ」
「…………マスター、イジワルです」
 そういいつつも顔は笑っている。もちろん私もだ。
 ユーニィは立ちあがると、おもむろに自分のスカートの中に手を差し入れた。
脇から差し入れた両腕をそろそろと腰の高さまで上げると、今度はゆっくりと
下におろす。
544彷徨うSS書き:03/09/07 23:50 ID:DoQU6HW4
 両足に絡まるように、ショーツが姿を見せた。もうじっとりと湿っている。
特に大事な部分を覆っていた布には、ねっとりとした何かが付着し、
太陽の光を反射してきらきらと輝いている。
「そんなに見ないでくださいよぅ……」
 消え入る様なユーニィの声。
 けれど体の方は止まらない。そのまま片足だけをショーツから抜くと、
私の上にまたがった。そのまま両膝を地面につくと、次いで両手の平を
私の胸板の上に置く。
 いつもとは逆に、私がユーニィに覆い被さられた恰好だ。
 スカートに隠され、私の張りつめたモノは見えない。もちろん、ユーニィの
大事な部分もだ。
「マスターの熱いの、頂きます……」
 目を潤ませて宣言すると、ゆっくりと腰を下ろす。
 スカートの裾に隠れた私のモノが何かに触れる。
「んふっ」
 ヌルヌルしたそこは、私のモノに劣らず熱い。ユーニィが腰を動かすと、
その割れ目をなぞるかの様に怒張が擦りつけられる。
 先が、小さな突起を弾く。
「くんっっ!」
 ユーニィの体が反り、私のモノもギュッと何かに挟まれた。おそらく太股だろう。
しかし、そこも既に愛液で十分に濡れている。そのまま擦り上げられるのもまた、
気持ちがいい。
「はぁっ、そこ気持ちいいですぅ」
 何度か擦りつけた後、名残惜しげに腰の位置を調整する。
 クチュ、という音と共に、私の張りつめたモノの先端が、窪みに押し当てられた。
そこは今までの中でも特に熱い場所だ。
545彷徨うSS書き:03/09/07 23:52 ID:DoQU6HW4
 ユーニィは大きく深呼吸すると、クッと腰を沈めた。
「はああっ、入って来ますっ」
 先が入っただけなのに、強烈に締め付けられる。単純に大きさの問題かもしれない。
薬の効果はまだ残っているようだ。一度出したとはいえ、まだまだ普段より一回りは
大きいのだ。
「あ、はぁ、ん、んん、ふ、太いです……」
 さすがに一気に入れる、というわけにはいかず、腰を上下させ少しずつ茎を
飲み込んでいく。その様子はスカートの中に隠れて私には見えないが、
その分だけ余計に感覚が刺激される。
 未だに体が動かないのが口惜しい。ユーニィに任せるしかないというのが
どうにも歯がゆいというかなんというか。
 そんな想いが顔に出たのだろうか。
「だ、大丈夫です、わたしが……わたしが奉仕するんです……んっ!」
 コツン、という感触とともに私のモノも遂に全てがユーニィの胎内に収まった。
 ハァ、ハァ、と少女がその小柄な体を震わせて深い息をする毎に、秘所もクッと
締まり、茎を根本まできつく撫で回す。
「全部入っちゃいました……」
「大丈夫か? 苦しくないかい?」
「くす、マスター、優しいですー」
 ユーニィは笑みを浮かべると、前屈みになっていた体を起こした。
ちょうど私の腰の上に馬乗りにまたがった状態だ。
「だいじょぶですよぅ、お腹の中が一杯なだけです。マスターので……
マスターの大きいので……」
 そういいつつ、服の上から自分の下腹部を撫で回す。指が動く振動が
私のモノに伝わってくる。
546彷徨うSS書き:03/09/07 23:53 ID:DoQU6HW4
「ほら、ここまで入ってるんですよぉ」
 そういいつつユーニィは、ある一点を指先で押した。
「くっ!」
 突然の刺激に声が口から漏れる。
「くすっ、ここがマスターの、先なんですよぅ。こんなに奥でマスターは、
わたしにいつも精をくれるんです」
 愛撫するように指先を動かす。
「ユ、ユーニィ、ダメ、だよ……」
 私はなんとか腕を動かし、ユーニィの指を捕まえた。
 先ほど精を出したからだろうか。少しずつ体の痺れがとれてきている。
「ユーニィもちゃんと気持ちよくならないと」
 そういいつつもう片方の手を胸の膨らみに伸ばす。
「えっ、わたしは、その、あの……ふあっ……いいです……んんっ」
 小振りな胸をメイド服の上から持ち上げるように揉みしだく。
「ほら、ユーニィも動いて」
「は、はい」
 ぎこちなく腰を上下に振り始める。最初は小さくゆっくりと。
徐々に早く、大きく。
 ユーニィぐっと腰を持ち上げると、茎の表皮が強く引っ張られる。
まるでの膣が吸い付いてきているようだ。
 私もなんとか少しずつ腰を動かす。ユーニィの動きにあわせて、
リズムにあわせて。
 くちゅ、くちゅとくぐもった音がスカートの下から漏れてくる。
 少しずつ滑りがよくなり、ユーニィの声も艶を帯びてきた。
「ん、はぁ、ふぅ……んん!」
547彷徨うSS書き:03/09/07 23:54 ID:DoQU6HW4
 胸をメイド服の上から押すと、クンとユーニィの背筋が反る。
「やぁ……押さないで……くださいー」
 そういいつつも腰の動きはさらに激しくなる。あふれ出した彼女の愛液が、
私のズボンまで濡らしていく。
「マスター、はぁ、気持ち、いいですか? んん!」
「あぁ、すごいよ」
「う、うれし、はぁぁ!」
 彼女は手の甲を口に当て、嬌声をあげる。そんな声がもっと聞きたくて私は
胸を触る手をさらに動かす。
 胸の先端があるであろう場所を集中的に触る度に、ユーニィが甘い声をあげる。
「そこ、じんじんしますぅ、はぁ」
「ほら、もっと腰を動かして」
「だって、感じすぎる……ふああっ」
 下から突き上げると朦朧とした様子で声をあげる。この様子からすると、
限界が近いようだ。
 私もそろそろ限界が近かった。いつもよりも早いのは、私のモノが
普段より大きいからだろうか?
 私は彼女の動きに合わせて大きく腰を突き上げた。茎の先が子宮を押し上げる。
「ひゃう、ダメです、イイですっ」
 逃げるかのように腰を大きく上げるユーニィ。私は彼女の腰に手を回すと、
一気に引き寄せた。
「はんんんんんんっ!」
 高い声を上げるとともにぎゅっと彼女の中が締まり、私のモノを締め上げた。
「くっ!」
 私もそこで限界となった。先を彼女の膣奥に押し当てたまま、白濁液を
流し込む。
548彷徨うSS書き:03/09/07 23:55 ID:DoQU6HW4
「ふあ、熱いの、出てます……入ってきます……
お腹の奥にたくさん……たくさん……」
 譫言のようにつぶやくユーニィの腰を私はさらにしっかりと捕まえる。
 最後の一滴まで彼女の中に精を注ぎ込めるように。
「はぁ……」
「おっと」
 ふらっとユーニィが倒れ込むところを、抱きとめ、抱きしめる。
 服を、乳房を通して、ユーニィの早い鼓動が響く。
 こうして抱きしめるといつも、小さな体だと思う。そんな体で、私の
精を受け止めるユーニィ。それが彼女自身が望んだ事だとはいえ、
多少の罪悪感を感じる。特に今日のは彼女にとって、かなりの負担だったの
ではないか。
「ふぅ……はぁ……」
 私の胸の上で荒い息をするユーニィの体をゆっくりと撫でる。
「ん、ふふふ、くすぐったいです……」
 穏やかな笑い声を上げる。
「ありがとうな、ユーニィ」
「あぅ、いえ、そんな、わたしもたくさんマスターから精をいただけましたから」
 そういうと恥ずかしそうに微笑んだ。
「わたしの方が、先に、その……イっちゃいましたけど……」
「可愛かったよ。明るかったから顔もよく見えたし」
「……恥ずかしいです」
 彼女が身を縮ませると、未だ彼女の中に包まれている私のモノも
緩く締められた。
「ふふ……でも凄かったです。その……たくさんで……」
549彷徨うSS書き:03/09/07 23:56 ID:DoQU6HW4
「薬はもう勘弁して欲しいけどね」
「あ、えと、その、すみません、あの……」
「でもまぁ……たまにはいいかな、こういうのも」
 そういいつつ軽く腰を動かした。多少堅さを取り戻したモノが、
彼女の中を緩くかき回す。
「あ、やだ、マスター……」
 薬のおかげか、まだまだできそうだった。昨日あれだけやったというのに。
「体が痺れるのでなければまぁ……私もユーニィのことはたくさん、
悦ばせてあげたいからな」
「はぅぅ……ありがとうございます」
「さて、それじゃシャワーでも浴びようか。続きはその後で」
 そういいつつ私は身を起こした。
 なにしろ先程精液まみれになったユーニィの体を抱き締めたのだ。
私自身も結構たいへんな状態になっている。
「はい……んんっ」
 ユーニィも身を起こし、私のモノを胎内から引き抜く。
「ふぅ……あっ!」
 突然声を上げると、脚をぴったり閉じて座り込んでしまった。
「ど、どうした?」
「その……あの……いきなり中から垂れてきたんで……あの……」
「たくさん出たからなぁ」
「も、もう、マスターっ」
 恥ずかしげに私を見るユーニィ。仕方がない。私は自分のモノをしまうと、
座り込んでいるユーニィの脇に回った。
「とりあえず、屋敷の中に行こうか」
550彷徨うSS書き:03/09/07 23:57 ID:DoQU6HW4
 そういいながらユーニィの体に手を回して抱き上げようとした。
 そのままベッドに運んで、拭いてあげて、そのまま続きを……などと
考えながら。
 それが悪かったのだろうか。
 グキ。
 イヤの音が響いた。
「……あの……マスター?」
「いや……その……なんだ……」
 なんとか苦労して、ユーニィの体を地面におろす。それが精一杯だった。
「こ、腰が……」
 そのまま突っ伏した。
「マスターっ、マスターっ!」


「はぁ、やっぱり若くないんだなぁ。体がついてこなかったか」
 ベッドの中でひとりごちる。
「マスター、お加減はいかがですか?」
 部屋の扉を開けて、ユーニィが入ってきた。何やら片手に、車のついた
台を押している。上にはサンドイッチらしきもの。
「動けない」
「動かなくていいですよ。わたしがみんな、やりますから」
 そういいつつ、私の背に手を入れそっと起こし、腰の後ろに枕をあてがって
くれた。お陰でなんとか痛みなく、体を起こしていられる。
「すまないなぁ」
「いえ、これがわたしの役目ですから」
551彷徨うSS書き:03/09/07 23:58 ID:DoQU6HW4
 嬉しげとも見えるような笑みを浮かべ、テキパキと用意をしてくれる。
 目の前にテーブルをセットし、サンドイッチの並んだ皿を乗せてくれた。
これなら、労せず食べることができる。
「正直、あまり食欲がないのだが……」
「でもこのあと、お薬を飲んでいただくから、少しでも召し上がってください」
「う……薬か……」
「あ、大丈夫ですっ、これは普通の、あやしくないお薬ですからっ」
 はぁ。私はため息を一つ吐くと、目の前のパンに手を伸ばした。
ハムと卵と野菜が、実にバランスよく挟まっている。
「マスターには早くよくなってもらいたいですから」
「そりゃあ私も早くよくなりたいがね」
 ギックリ腰。この症状はおそらくそうであろう。
 昨晩酷使しすぎた上にリミッターが外れた状態でユーニィと無理な体勢で交わり、
さらに格好良く抱き上げようとしたのがとどめになったようだ。
 こうなってしまったら1週間は動けまい。
「それにしてもユーニィのお陰で助かったよ」
 庭で動けなくなった私を、こうやってベッドまで連れてきてくれたのは
当然ユーニィなのだが……どこからともなく持ってきた車椅子で運んでくれたのだ。
 むろん、その後の着替えやら何やらも、甲斐甲斐しく世話してもらった。
「そういえばあの車椅子はどこから……? まったく見覚えがないのだが」
「ふふ、わたしはブラウニーですから」
「……答えになってないような気がするのだが……」
 そういいつつサンドイッチの最後の一切れを口に入れる。
 まぁ……いいか、この何気ないサンドイッチが極上の味であることと同じだ。
 つまり、彼女にはそれが答えられないくらい、当然のことである、と。
「ふぅ、ごちそうさま」
「はいっ、ではお薬……」
 私は彼女から粉薬の入った包みを受け取り、水とともに一息で飲み干した。
552彷徨うSS書き:03/09/07 23:59 ID:DoQU6HW4
「うぅ、苦い……」
「良薬口に苦し、です」
 ユーニィは私が横になるのを手伝ってくれる。
「マスターには早くよくなって欲しいですし」
「なんだ、そんなにさっきの続きをしたいのか?」
 冗談めかしていったのだが覿面、彼女の顔は朱に染まった。
「えと、その、あの、それもありますけど、あの……」
 そういうとはにかむように彼女は笑った。
「ふふ、ヒミツです」
「そうか、残念だ」
 残念でなさそうな声で答える私。何となく彼女の言いたいことはわかったから。
「というわけで!」
 照れ隠しか不意にユーニィは大きな声をだした。
 だがしかし……いやな予感がする。
「こちらに、ブラウニーの秘伝とご主人様のノウハウを融合させた、
それはそれは腰痛によく効く薬をご用意しましたっ」
「まてーっ!」
 ジャムのような瓶に入った、怪しげなオレンジ色の物体。
 まさか謎ジ――
「大丈夫です、これは塗り薬ですから」
「なるほどそれなら安心……できないーっ」
 しかし何しろ体を動かせないのだから、抵抗のしようもない。
 彼女がクイっとシーツを引くと、私の体は簡単にひっくり返った。
「わたしも、ご主人様も使ったことあるから、効果は折り紙付きです」
「そうじゃなくてーっ! ノーっ! やり直しを要求するーっ!」
 最後に感じたのは、背中に広がる熱いような冷たい感覚だった――。

《二話目終わり、三話目に続く》
553彷徨うSS書き:03/09/08 00:01 ID:fxGV0VHA
以上、>>538-552 でした。
次は……パロっぽくなる予定。
例えば……>>320とか。
554SS初心者:03/09/08 00:14 ID:b6qd/Rxm
またリアルタイムで見れたー!

自分が動けない状況で奉仕してもらうとはなんたるえろいシチュエーション!
騎乗位フェチの自分としてはおなかいっぱいです。
昨夜の事を思い出して震えるユーニィに萌え。
555彷徨うSS書き:03/09/08 00:49 ID:fxGV0VHA
>>536
そうですね、時期が来たら考える必要があるかもしれませんね。
今はそれぞれに保管所があるようですから、そちらの調整をする必要があるとは思いますが。

>>SS初心者殿
毎回感想、ありがとうございます。貴方のSSも毎回楽しく読ませてもらっています。
感想も時折つけてます。名無しで……。
すみません、以前コテ同士で感想をつけあって、馴れ合いな状態にスレが
なってしまって、結果的に潰れてしまったことがあったもので……。
臆病な自分をお許しください。では。
556彷徨うSS書き:03/09/09 02:19 ID:HL5k1frX
それでは人のいないところで、3話目前編です。
8レスの予定。
557彷徨うSS書き:03/09/09 02:20 ID:HL5k1frX
 目覚めは唐突に。
 やけにすっきりとした気分で目が覚めた。元から朝が弱い方ではないが、
今朝の目覚めは格別だった。
 弾みをつけて起きあがるとカーテンを開く。今朝もいい天気だ。
 体も快調。思わずラジオ体操でも始めたくなるくらいだ。
「マスターおはようございます」
 振り返るとユーニィが笑みを浮かべて立っていた。
「腰の調子はいかがですか?」
「腰……? あーっ!」
 思い出した。昨日の意識が落ちる寸前の出来事を。
 恐る恐る背中に手を回してさすってみる。
 大丈夫、何ともない。思わず安堵のため息をついてしまう。
「くす、あのお薬、それはそれは効くんです」
 なるほど、ユーニィの自信も頷ける。一週間は寝たきりだろうと思っていた
くらいだったのだから。
 だがしかし……しかし……。
「……ちゃんと断ってから使って欲しかったな」
「す、すみません」
 肩を落とすユーニィ。
「いや、すまない、ちゃんと礼を言わないとな。ありがとう」
「は、はいっ」
「これで昨日の約束通り、続きができるな」
 私は冗談のつもりで言ったのだが、ユーニィは瞬く間に顔を朱に染めた。
「え、えと、その、あの、まだ朝の五時ですよぅ」
「大丈夫、昨日だって昼間に、しかも庭で、だったじゃないか」
558彷徨うSS書き:03/09/09 02:20 ID:HL5k1frX
「あぅ、そ、それはその、あれは、あの……」
 ユーニィがますます顔を染め返答に窮したその時、タイミング良く――
タイミング悪くかもしれないが――私の腹が鳴った。
 そういえば、昨日の昼にサンドイッチを食べたきりだ。
「あっ、えと、その、朝ご飯、用意しますねっ」
 そう言うなり、目の前からいなくなった。後に残るのは、廊下を走る
ぱたぱたという足音のみ。
「……ちょっと冗談が過ぎたかな……すまん、ユーニィ」
 後悔先に立たず、である。
 会話する相手がいなくなると、急に空腹感が強くなってきた。
 しかたがない、散歩でもするか。
 私は洗濯されていた服を着ると、一応奥に向かって声をかけ、爽やかな朝露の
中へと歩み出た。

 いくら山の中とはいえ、太陽が昇る時間は季節に依存する。
 六時前ではあるが、辺りは既に夏の日差しを思わせるまぶしい輝きに包まれていた。
 せっかく自然の中にいるのだし。こういう健康的な朝をというのもいいものである。
 それに一人考えてみたかったこともある。
 私はユーニィに何をしてやれるのだろう。むろん、精をあげる、ということは
当然のこととしてだ。
 今もユーニィは私の朝食の準備をしている。こんな時間だというのに、
突然の話だというのに、不平も言わず笑顔で、だ。……最後のはちょっと確信が
ないが。
 とにかく、上げ膳据え膳で暮らすのは、あまりにも堕落しきってしまう気がする。
 さて、どうしたものか……。
559彷徨うSS書き:03/09/09 02:21 ID:HL5k1frX
 などと考えていると、不意にがさり、と音がした。
「ん? ユーニィか?」
 振り向くが誰もいない……いや。
 獣だ。茶色の小型の獣。
 木の根本にはえた草むらの間から獣が、丸い顔を覗かせていた。
 思わず見つめ合う。
 確かにこんな深い森の中、動物がいても不思議ではないがこの遭遇は突然だった。
 もっともそれは、あちらにとっても同じだった様だ。
「…………」
「…………」
 視線を逸らす切っ掛けがつかめない。
 距離にして一メートル。これがまた微妙である。
 一息で飛びかかれる距離。下手に目を逸らすこともできない。
 何秒ほどそうやって向き合っていただろう。
「マスターっ、朝ご飯のご用意、できましたよー」
「っ!」
「っ!」
 不意の声。反射的に、飛び退いて距離を置く。獣は一瞬声の方を見たかと思うと、
一足飛びに草むらの中へ姿を消した。
 私も声の方を振り向くと、そこにはブラウン色の体を紺色のメイド服に包んだ
少女が立っていた。
「? 何をされてるんですか?」
「……いや、なんでもない」
 私は首を振りつつ応えた。獣と見つめ合っていた、なんて、妙に気恥ずかしい
ではないか。
560彷徨うSS書き:03/09/09 02:22 ID:HL5k1frX
「それより今日の朝ご飯は何かな?」
「はいっ、今日は普通に和食で――」
 彼女の説明を聞きつつ私は先程の獣のことを思い浮かべていた。
 あれは山犬……? 狐……? それとも……?


「ごめんください」
 朝食を終えくつろいでいると、正面口から声が響いた。
紛う事なき人間の女性の声だ。だが、一体誰だというのだろう。
私の知っている声ではない。ユーニィの知り合いか、それとも何かの勧誘か……
まさか。こんなところに。
 ユーニィはどこに行っているのやら姿を見せない。また一心不乱で家事を
やっているのだろう。
 仕方がない。私はとりあえず身なりを整え、正面口へと向かう。
 扉が僅かに開き、その間から人が顔を覗かせていた。
「ごめんくだ――あ、先程はどうも」
 客人は軽く頭を下げた。
「――――」
 無視しているわけではない。絶句しているのだ。
 一応外見は高校生位の様に見える。背の高さは私の肩ぐらい。赤みを帯びた
髪の毛を肩の高さで軽くカールさせている。
 そして髪の毛の間から飛び出している……獣の耳の様なもの。
 服装も奇抜だ。小豆色の学ランの様な服をワンピースとして着用し、
幅の広いリボンのようなモノを纏っている。結果的に裾はかなり短い。
その短い裾の後ろから……なにやら尻尾らしきものが、飛び出している。
561彷徨うSS書き:03/09/09 02:23 ID:HL5k1frX
 私は知っている。彼女を見たことがある。だがそれはただの、空想の産物では
なかったか。しかも二重に於いて。
 これは夢だ。きっと昨日の怪しいオレンジ色の物体が見せている夢なんだ。
 私はぎゅっと自分の頬をつねった。
 ……痛い。
「どうかしましたでしょうか」
 少女はそんな私の反応を気にする様子もなく、無表情で立っている。
「いや、その……会って突然で悪いんだが、一つ質問させてもらっていいかな?」
「はぁ、構いませんが」
「どうしてリボンの色が、黄色なんだい?」
 そう、彼女のリボンは、黄色で縁取られたものだった。
 本来ならば彼女のリボンは、緑色のはずである。いや、彼女の設定通りならば、
というべきか。
 彼女は無表情のまま私の問いに答えた。
「私は、偽物ですから」
「……そうくるかっ!」
 私は思わず膝を打った。こんな山の中で、そんなマニアックな設定を元に
コーディネートしたオタクな衣装を着た人物に出会うとは思わなかった。
「お嬢さん、なかなかの通ですな」
 私の褒め言葉に彼女は僅かに相好を崩した。
「恐れ入ります」
「……何が通なんですか?」
 ふりかえるとそこにはユーニィが首を傾げて立っていた。
「えーと……それはともかく、こちらの人はお知り合いかな?」
「はいっ、たぬきさんお久しぶりです」
562彷徨うSS書き:03/09/09 02:24 ID:HL5k1frX
「た……ぬき?」
 私の困惑をよそに、少女はやはり無表情のままユーニィに向かって頷いた。
「やはりあなたには分かってしまいますか」
「え、その、外見は変わっても、オーラは同じですから」
「そうでしたね」
 そういうと狸と呼ばれた少女はユーニィに近づき、彼女を抱き締めた。
「あ、その、あのっ」
「また会えて嬉しいですよ……このまま消えてしまうかと思っていました」
「はいっ、わたしも嬉しいです」
 私は黙って二人の再会を見守った。
 邪魔をするのも悪いと思うし、なによりこの少女の正体を考えていたのだ。
「それで……お名前は?」
「えと、ユーニィと……こちらのマスターが名付けてくださいました」
 私は黙ったまま頭を下げた。口を開いたら、要らぬツッコミを入れて
しまいそうだったからだ。このシチュエーションで『お名前は』とはねえ。
「それで、その、マスターは、その、わたしに、精気を、その……」
「もちろんそうでしょう。ですからあなたはこうして、ここにいるのですしね」
「はい……」
 ユーニィは恥ずかしげに身を縮こませる。
「それでは私のことを、あなたのマスターに紹介してもらえませんか?」
「はいっ。えと、マスター、こちらは、わたしの古くからの友人の、化け狸さんです」
「そうですね。よろしくお願いします」
 そういいながら狸と呼ばれた少女は、頭を下げた。
「……なるほど、すると朝方森で出会ったのは――」
「はい、私です。館の様子が変わったものですから、様子を見に来たのです」
563彷徨うSS書き:03/09/09 02:25 ID:HL5k1frX
「様子?」
「なにしろ溢れた気が周囲にも満ちているのですから。お分かりでしょう?」
「いえ、全然」
 彼女は器用に片方の眉だけつり上げて見せた。
「では朝、外にいたのは……?」
「ただの散歩で」
「そうですか。あなたは本当に、ただの人間なのですね」
 ため息をつきながら、そんなことをいう。
「ただの人間が彼女のマスターだと何か問題でもあるのかな?」
 少し声に怒気が籠もってしまうのは否めない。しかしこの狸の少女は無表情に戻り、
「いえ、むしろ安心しました」
 と、しれっと言ってのけた。
「はぁ」
「もうお分かりの事かと思いますが、この子は正直すぎるところがありますから」
「えー、そんなことありませんよぅ」
 頬を膨らませるユーニィ。そんなところが正直すぎるところだと思う。
「得体の知れない人物に仕えるよりは、むしろ普通の人間に仕える方が
良いと思いませんか?」
「いやそんなことを私に聞かれても……」
 普通の人間、と言われるのが実に奇妙な感じだ。
 だがユーニィはブラウニーの少女であるし、この子も化け狸であるという。
それは容姿やあの耳や尻尾をみれば一目瞭然だ。
「とにかく、私はこの子に幸せになって欲しいのですよ。それが……」
 不意に遠い目をする。
「あの方との約束でもありましたし……」
564彷徨うSS書き:03/09/09 02:26 ID:HL5k1frX
「たぬきさん……」
 ユーニィがぎゅっと少女の袖にしがみつく。
 ……何か深い事情があるのだろうか。
「えーと……狸さん?」
 私が呼びかけると彼女はまた無表情に戻り、
「できれば名前で呼んで頂きたいのですが」
 と、本物そっくりの深い瞳で私の事を見つめた。
「でも何と呼べばいいのかな?」
「そうですね……」
 彼女はしばし悩んだあげく、ポンと手を打った。
 ……ツッコミたい。オバサンくさい、とツッコミたい。
「私は偽美汐……みっしーとも呼ばれる人です」
 ……いかん、普通にツッコんだら私の負けだ。ええと……
「人? 狸じゃないのかい?」
「そんなこと言う人、嫌いです」
「キャラが違うっ」
「ふふ、冗談ですよ」
 くっ、負けた……なんとも調子が狂う。
「あの、立ち話もなんですから、奥へどうぞ」
「はい、それでは失礼します」
 相変わらず無表情のまま屋敷の中に入る偽みっしー。
 しかし彼女のスカートから伸びた狸の尻尾が嬉しげに揺れているのを、私は見た。

《続く》
565彷徨うSS書き:03/09/09 02:27 ID:HL5k1frX
以上、>>557-564 でした。
今回はかなり心の赴くままに行ってみました。
566SS初心者:03/09/09 02:36 ID:Buem5iwn
連夜のリアルタイムチェック!

なんだか全く先が読めない展開でわくわくしますね。
狸は元ネタがあるんですか?私は知らないのでアレなんですが
なんだかいい湯だと思ったら肥溜め、みたいにばかされてしまうのでしょうか。

>>555(ファイズだ!)のことは、あまり気になさらぬよう。
馴れ合い嫌う人っていますからね。って今はそんなこと言う人も
いないほどの過疎ですが。
567名無しさん@ピンキー:03/09/09 04:30 ID:1POzaFYS
過疎ではなく、みんなじっと展開を見守っているのでしょう。
感想が少ないのはさびしいかと思いますが、見ている人は多いはずですよ。
恥ずかしがりやさんが多いんでしょうね。

で今回のお話、ここに来ての新キャラ投入に期待大です。
566さんと同じく元ネタは分りませんが、まだ語られぬ背景もほんのり浮かんできて
次回が楽しみです。
568名無しさん@ピンキー:03/09/09 13:47 ID:ZOr0KRLY
,-、,-、
     '.^ .^ヽ
   ,' ノノノ)))〉 ……
   く((レ゚ ‐゚ノァ  
  (⌒く/jつつ
   `ヽ/__il〉
     し'ノ
569名無しさん@ピンキー:03/09/09 15:56 ID:Ha0To0Yk
狸さんキタ――(゚∀゚)――!!
しかも名前は美汐っすか、元ネタが判るだけに爆笑w
狐さんが出てくることを期待したい

>>566
過疎ではないね
俺みたく滅多に書き込まないやつは大勢いるはずだ
570名無しさん@ピンキー:03/09/09 17:38 ID:D9VBr4vH
過疎じゃなくて自分のSSがつまらないからレスがつかないんだよ。
571名無しさん@ピンキー:03/09/09 18:24 ID:KcDLKQ4e
>>570
あんたのSSがつまらないのが誰もレスしない理由か。
で? どのSS書いた人だ、あんた。
572名無しさん@ピンキー:03/09/09 21:56 ID:6IeipywC
>>566
ぶっちゃけた話、この手のスレッドに下手な感想でレス数消費が多くなって
肝心な作品の為の枠を削りたくないってのもあるからさ。

もうね、冬将軍サマとかユーニィたんのお話とかレベル高いからつい見とれて
ハァハァしちゃうのが本音。
変な感想でプレッシャーを与えるよりも静観して期待するのもまた読者の愛なのさ。

スレ汚し失礼
573名無しさん@ピンキー:03/09/09 22:02 ID:6IeipywC
sageたつもりがageってた…



更にスレ汚して_| ̄|○スマンコッテス
574名無しさん@ピンキー:03/09/09 22:08 ID:S3v3ztTS
でも感謝の一言くらい述べるのも読み手の義務だと言ってみる。
575名無しさん@ピンキー:03/09/10 04:45 ID:QFKQpi1N
義務とまではいわないまでもなんか一言欲しいと思うのは贅沢だろうか。

>静観して期待するのもまた読者の愛
カウンタも無ければ、誰が見ててくれてるかもわからない掲示板で
ROMの愛を感じるなんて無理な話。結果的にはスルーと一緒だもの。
576名無しさん@ピンキー:03/09/10 13:15 ID:PSudrv9L
>>572
そんなの気にしてレスしないのおたく?
感想が無くて黙々とSS投下しかなかったとしても、1000逝く前に容量一杯になってしまうよ。

現にここの前スレは、800も逝かないでスレ容量使い切ったんだからさ。
577名無しさん@ピンキー:03/09/10 14:59 ID:PSudrv9L
また前スレ蒸し返し厨が来たよ。
あんな引きこもりの文字の羅列を評価してんのかい。
578名無しさん@ピンキー:03/09/10 16:26 ID:fxzW5dNT
>576-577
自演ワロタ
579名無しさん@ピンキー:03/09/10 18:58 ID:Zh0MPMWW
>>576-577
何がやりたいのだろう?
580名無しさん@ピンキー:03/09/10 19:26 ID:GNOFdzLK
>>576の意見は書き方は乱暴だけど正論だと思うよ。
なんで自演してまで?
581名無しさん@ピンキー:03/09/10 22:35 ID:eicKdT5k
実は>>576の後ろにいる女の子に操られているんだよ・・・・・・
582名無しさん@ピンキー:03/09/11 00:57 ID:T5p6oy3N
そーいえば怪異タンスレはどうなっただろうか……
583576:03/09/11 13:39 ID:8E50unw3
>>581
もっと酷い。斜め向かいに座っている同僚だったよ。
584名無しさん@ピンキー:03/09/11 18:53 ID:pPBiTtXd
おまいは職場で、しかも同僚も同じスレを見ているのかと。
585間違った霊究者:03/09/11 20:47 ID:Rjw2xav0
 このところ精神的不能で、エロを読んでも書いても楽しくない状態。
 それでも
>>546
>>「ほら、ここまで入ってるんですよぉ」
 から
>>「くすっ、ここがマスターの、先なんですよぅ。こんなに奥でマスターは、 わたしにいつも精をくれるんです」
 あたりで下半身は反応しました。

 変な夢といえば、自分の創作したキャラが夢に出てきたことがありました。
>>225で言っていた不死者娘で、下は黒のBDU、上は黒のタンクトップという姿。
 シチュエーションは、ある洋館の一室、拘束された自分をやすやすと担いで連れ込み、床に下ろすとこちらの脚をぐりぐり踏みつける。
 これは殺されるなと諦観したところ、拘束を解いて助けてくれました。
 で、同じ部屋に居て近づいてきた自我の無いゾンビに対不死者装備の強力な界面活性剤をぶちまけたら、彼女の腕にもかかってしまい、焼け爛れてました。
「いや、僕にもかかったんだよ、効いてないけど」
 と、言い訳したところで目が覚めました。

 最近、エロより戦闘に萌えてしまうようです。
586SS初心者:03/09/13 12:00 ID:pER11zBE
SS保管庫、ほぼ半分出来ました。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/
タイトル勝手につけてしまったので、もし変更希望がありましたら言って下さい。

>>霊究者さま
不能が治るまでいつまでも待ってるです。
自分もバイアグラみたいな作品が書ければいいんですが。
587名無しさん@ピンキー:03/09/14 01:15 ID:t7l/FhYF
>>582
何それ?
人間以外の〜スレじゃなくて?

>>584
お疲れ様です。
ところで、ゆかりちゃんの続きが早く見たいと煽る私はアレですか?


それにしても、何で向こうのスレって重複なのに、SS書きがたくさんいて、
こっちには彷徨さんと霊究者さんと初心者さんしかいないんだろう・・。
588名無しさん@ピンキー:03/09/14 01:23 ID:B71WL4z9
>>587
3人も常駐してれば十分だろうにw

それと、お向かいさんも、最近は2人しか職人さんはいませんよ。
589名無しさん@ピンキー:03/09/14 05:11 ID:5yDRrTGg
そこで(オカルティックな)エロ戦闘ですよ。
590名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:16 ID:aY3yAPMZ
はじめまして!
私、鮎原マコ。どこにでもいる普通の中学二年生のオンナのコ。
今日は私の14才の誕生日なの。14才っていったら、なんかもうオトナって感じじゃない。
だから、思い切ってあこがれのセンパイに告白することにしたの!
だけど…

 「ん〜〜、やめたほうがいいんじゃナイ?」
 「そうそう、高村センパイにはマコみたいなネンネは合わないって」
親友のタカコとアヤったら冷たいの!
 「もう私だって14才だもん!ネンネなんかじゃないわ!」

 「だったら一人で告りにいきなさいよ〜(笑)」
 「それとこれとは話が別なのぉ!」
結局、二人についてきてもらっちゃったんだけど。
だって、やっぱり一人じゃセンパイに声かけられないんだもん。
放課後、夕暮れ近いグラウンド。サッカー部キャプテンの先輩は
チームの中心に立って練習していた。
流れる汗がキラキラ光ってる。それを拭いもせず駆け回るセンパイ。
やっぱりステキ…。

みとれているうちに練習は終わって、みんな帰る支度してる。
 「高村センパーイ!ちょっといいですかー?」

タカコはセンパイのほうへ駆けていき、大きな声で話しかけている。
ちょっとガサツなとこあるけど、タカコのあーいう誰にでも簡単に
話しかけられるとこ、ちょっとあこがれちゃうなァ…。

 「さっ、しっかりやんなさいよっ」
アヤが私の背中をどんっ、と押した。あこがれのセンパイがすぐ目の前…
591名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:18 ID:aY3yAPMZ
 「やあ、なにか用かい?」
 「あ、あの…、えっと、わ、わたしっ、あの…」

あぁっ、どうしよう!いろいろ言う事考えてきたのに頭の中まっ白…!
 「…どうしたんだい?」
センパイも困った顔してる…。ヤダ、私の印象悪くなっちゃうよぉ。
そうだ…!私はもうオトナなんだ!オトナのオンナはこんなとこで
オロオロしたりしない。勇気ださなきゃ!

 「あのっ!私、前からセンパイのこと…」
 「高村くーん、まだぁ〜?」
遠くから先輩を呼ぶ声。それは吹奏楽部部長で学校のマドンナ、一ノ宮麗子さんだった。
お金持ちの家に生まれながら、イヤミなところは一つもなくて
後輩の私達にもやさしく接してくれる人。バイオリン弾いてる姿はとっても素敵で
いつも練習を覗きに来る人で音楽室の前の廊下は男子生徒でいっぱいなの。
私もいつかああいう人になりたい…

 「ごめん、ちょっと待って!」
高村センパイは麗子さんに返事してこっちを振り向いた。
 「やあ、ごめんね。彼女と一緒に帰る約束してるからさ、用があるなら手短に頼むよ。」

ガーンΣ(゚д゚

そう…、そうだよね…。センパイに彼女がいないわけないよね…。
私みたいなちんちくりんが相手してもらえるわけないわ。
麗子さんみたいな素敵な人でなきゃ…。
やだ、なんか、涙でてきちゃった。はずかしい…。

 「ご、ごめんなさい!なんでもないですっ!麗子さんとおしあわせにっ!」
そう言って私は駆け出していたの。
14才になっただけでちょっとはオトナになった気で…
マコのバカバカっ…!
592名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:20 ID:aY3yAPMZ
どこをどう走ったか覚えていないけど、私は家に帰ってたの。
部屋の鍵を閉めて、ベッドにいる大きなクマのぬいぐるみのたーちゃんを
抱きしめて寝っころがる。今日はこのまま部屋に閉じこもっていよう。
誰にも会いたくないよ。

 「マコー、ごはんよー」
ママが呼びに来たけど、今は家族にも会いたくないわ。
 「ごはんいらない」
 「なにいってるの!今日はあなたの誕生日なんだから、でてらっしゃい!」
ガチャガチャ。ドアをあけようとする音。でも開けないよ。
 「ちょっと、マコ。今日はあなたにとって特別な誕生日なのよ。」
特別どころか、最悪の誕生日だよ…。 
 「鮎原家では14才のお祝いは絶対にしなきゃいけないの。
  無理にでも部屋から出すからね。」
そんなこと言っても、この鍵は中からしか開けられないんだから。

 ガチャン☆

あれ…?鍵が勝手に回った…!?
 「さあ、いらっしゃい。」
 「やだよ…、今日はそんな気分じゃないんだもん。」
 「…そう、でも、無理にでも連れて行くって言ったわよ」
なんか、ママちょっとこわい顔してる…。
ママが私を軽く指差す。そうしたら、私の身体は勝手に動き出して
廊下に出ちゃったの。なんでぇ!?
593名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:21 ID:aY3yAPMZ
「さ、パパはもうテーブルで待ってるわ」
ダイニングまで連れてこられた私。部屋の中は真っ暗。
何で明かりつけないんだろう…?
そうか、誕生日だからろうそくの火をつけるのね。
そんな気分じゃないのに…

思ったとおり、ママがろうそくを出してきた。でもなんか変わったろうそくね。
ケーキに乗せるのとはちがう感じ、真っ赤でながーいの。
あれ?マッチも使ってないのに勝手に火がついたわ。

ろうそくの薄明かりに照らされて浮かび上がったのは…
いつもならテレビがあるはずの場所に、おっきな黒いヤギの頭の…像?
天井からはカラスとニワトリがぶら下がってる…!な、なんなの!?

 「ちょ、ちょっと…これがお祝いなの…?」
ふりかえると、真っ黒なマントを羽織ったママが。
 「これが、鮎原家の女性に代々伝わる14歳のお祝いよ。
  いいえ、お祝いというより、儀式といったほうがいいかもね」
儀式…?ナニ言ってるの?
 「さあ、このワインをお飲みなさい」
ママはそういって真っ赤な液体を差し出す。私、未成年なのにいいのかしら…?
パパのほうを見ると、ニコニコしている。

 「じゃ、じゃあ。ちょっとだけ…」
ゴクリ・・・あ…喉が熱い…。一口飲んだだけでなんだか頭がボーっとしてきたわ…
なによ、これは…。ボーっとしてる私の額にママが指を当てている。
あれ…?ママいつの間に付け爪なんてしたんだろう。
すごく長いツメ…
594名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:22 ID:aY3yAPMZ
 「マコ、聞きなさい。実はね、私たち鮎川家の女性は、魔女の血を引いているの。」
な、なに言ってるんだろう…、魔女?私、酔っぱらって耳がおかしくなっちゃったのかな?
 「私たちは、13才までは魔力が出ないようにしているの。
  普通の人間としての生活を身につけるためにね。でも、14才からは
  魔女として生きていくのよ。あなたにはわからないようにしてたけど
  ママもそうなのよ…、ね、パパ。」
 「そうだよ、マコ。ママは魔女だったんだ。最初はパパも驚いた。
  でも、パパは魔女でもママを愛している。
  マコも、魔女でもかまわないって彼氏を見つけるんだぞ」
はぁあぁ〜〜?頭ボーっとしてもう何がなんだかわかんなくなってきたぁ…
 
 「さっき飲ませたワインには、このカラスとニワトリの生き血と蝙蝠の羽が
  入っているのよ。これであなたの魔力は解放されて…」
い、生き血!?蝙蝠!?ちょ、ちょっと……………

 「おや、マコが倒れてしまったぞ」
 「大丈夫、急に魔力が戻って身体がびっくりしちゃったのよ。」
 「そうか…。しかし、ほんとうによかったのかね。
  マコはまだ子供だし、アレもまだきてないんだろう?そんな子に…」
 「心配しないで。私の家系がなんの血を引いてるかはあなたがよく知ってるでしょ?」
 「…そうだな、父親としてはなんとも複雑な気分だが…。」
595名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:23 ID:aY3yAPMZ
<ここでアイキャッチ>
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/mako.jpg
596名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:24 ID:aY3yAPMZ
気がつくと私はベッドの上で寝ていたの。あれは…夢だったのかしら?
あ、枕元に何か置いてあるわ。
 
 −お誕生日おめでとう−
プレゼントだ!なんだろう…。ガサガサ・・・
ステッキ…?先っちょに何か丸い…六亡星っていうのかしら、これ。
一緒に紙切れが入ってる、ママの字だ。
 『魔法のステッキです。これを使いこなせれば、あなたも一人前よ』
魔法・・・・・・やっぱり夢じゃなかったの?
なんか信じられないけど、何に使うのかしら。
手に取った瞬間、ステッキの先のほうから手のひらくらいの
大きさの黒い羽が生えたの!な、なにこれ、本当に魔法みたい!
もし本当にそうなら…ほうきで空とか飛べるようになるのかしら。
そう思った瞬間、ステッキと黒い羽がすーっと伸びて、まるでほうきみたいになったの。

私、おそるおそるそれにまたがって、念じてみたの。飛べ、飛べって。
そしたら…わ!う、浮いた!?うそっ…

 どさっ

あいたた…。急にほうきが墜落。びっくりして念じ方が乱れちゃったのが
いけなかったのかしら。もう一度、今度はしっかり集中して…
浮いた、浮いたよ!よぉし、このままどこまで飛べるか試してみよう!
私はそのまま窓から抜け出し、夜の空へと高く舞い上がった。

どれくらいの高さだろう。町で一番高い建物よりもずっと上を飛んでいる。
暗い町に窓の灯りがたくさん。気持ちいいなァ…。夢みたい
…でも、やっぱり私が魔女ってことは本当だったのね…。
もう普通の女の子じゃないんだ…。なんぜかパパの言葉を思い出しちゃった。
 (マコも、魔女でもかまわないって彼氏を見つけるんだぞ)
そんな人あんまりいないと思う。私、ずっと彼氏なんかできないんじゃないかしら…
彼氏……高村センパイ…。あ〜、思い出しちゃったわ…。
597名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:24 ID:aY3yAPMZ
そうだ!今からセンパイのおうちに行ってみよう。
いやいや、別に会おうとかそういうんじゃないの。
どうせこんな私じゃ相手してもらえないのはわかってるし…。
ただ、遠くからでもいいからセンパイを見ていたいの。
それくらいなら…。

センパイのおうちは、私のうちから1kmくらい離れたところにある2階建て。
そこの2階がセンパイのお部屋なんだってアヤに聞いたことがあるの。

あ、あそこだわ。でも、カーテンがかかってる…。
あの部屋にセンパイが居るんだわ。今ごろ何してるのかなあ…。
あれ?カーテンが透けて部屋の中が…、これってもしかして魔力のおかげなのかな?
すごい便利!…じゃなくて。センパイ、覗いちゃってゴメンなさい!
でも私、センパイのことが知りたいの…!

センパイは、ベッドに寝転がって読書中みたい。なんの本なんだろう。
うーんと、あれ?なんか裸の女の人が…うわ、これってもしかして、エッチな…!?
こんなの初めて見たよ…。顔がカーッとなってるのが自分でもわかる。
やっぱりセンパイも女の人の裸とか好きなんだ…。
私の裸でもよろこんでくれるのかな…?
なんて、なに考えてるのかしら、わたしったら。

センパイは私に見られてるのにも気づかず(当たり前だけど)熱心に読んでいる。
え、ちょっと、センパイ、ズボン下ろしちゃった。え、え、え、ええ?
やだっ、あれ…おちんちん…?うそ、あんな…
センパイ、おちんちんを擦ってる…なにしてるんだろう。
なんか、見ちゃいけないことだよね…でも、なんでだろう、すごく見たい…!
598名無しさん@ピンキー:03/09/16 06:25 ID:aY3yAPMZ
あ…あれ?なんか…センパイの行為を見てたら、私、ヘンな気分になってきちゃったよ…。
おしっこがしたくなったような、ヘンな感じ…なんなんだろう、これ…。
またがってるステッキをギュッとはさむと、すごくいい気持ちだよ…。
あ…な、からだが熱い…汗が、すごいよ…
せ、センパイ…、私、あ、あ……っ。

 がくん

急にステッキの飛び方が不安定に。いけない、集中が、乱れてるのかな…
でも、あん…、センパイのことが、気になっちゃって…
センパイは苦しそうな顔をして、すごく早くおちんちん擦ってるの。
その動きにあわせるみたいに、ステッキも、暴れて…あん…
私のあそこも擦れちゃうのぉ…ああ…なんか、ヘン、ヘンだよぉ
気持ちいいの、おしっこでちゃいそうなのに、すごく気持ちいいの…!

はあ、はあ、もう、だめぇ…!そんなに暴れないでぇ…
わたし、わたし、おちちゃうよ、おちちゃうう…だめ、だめ…
あああああっ……!!



そのあと、の中が真っ白になって、気がついたら家のベッドの上。

ああ、やっぱり夢だったのかあ…。
そうだよね、私が魔女なわけないじゃない。びっくりした〜。
あ…あれ?いやだ、パンツが濡れちゃってる…!
あんな夢見ておねしょしちゃったのかな。着替えなきゃ。

と思ってたんすを見たら、上に魔法のステッキが…。
……ゆ、夢じゃなかったのぉ?!

                                 第一話(?)おしまい
599SS初心者:03/09/16 09:36 ID:aY3yAPMZ
連投規制きつ過ぎ。

というわけで今回は70年代少女漫画風に。
勢いだけで書いたからわけわかんないかも。(毎度のことですが)

>>587
これは漏れへのレスですよね。
ゆかりちゃんは、もうちょっと待って〜ください。
600SS保管庫の素人”管理”人:03/09/16 10:20 ID:8gCeFSNz
おかるとマコちゃん最高です。
少女漫画のツボを外さない王道の設定と、
マニアックな魔女の設定がどちらも水準をはるかに超えていて。

憧れの先輩、
勝ち目のなさそうなライバルのお嬢様、
口は悪くても助けてくれる親友、

ここまで王道なキャラを揃えたのだからあとは、

チョット意地悪なクラスメイト(orお隣)の男の子、
お供の小動物、
これも必須ですよね。w

何にせよ続きを期待しています。
601名無しさん@ピンキー:03/09/17 13:55 ID:/YIpfFpa
そうそう。
やっぱり変な使い魔は必須でしょう。
602間違った霊究者:03/09/18 19:25 ID:LMqfgw9m
 マコちゃん読みました。
 少女の一人称で、テンポよく話がすすみますね。
 ふられる、出生の秘密明かされる、先輩(雄)の自慰目撃、はじめてのオーガズム。
 順応性はよさそうな娘なので、どんどんいやらしい目にあってもらいたいものです。

 にしても愛キャッチ良過ぎ。
 髪の質感が神です。
603彷徨うSS書き:03/09/20 01:54 ID:MjN3sb+b
黒魔術風味な魔法少女いいですねぇ。
さて……王道はオカルトマコちゃんに任せて、外道行きます。
>>557-564の続き、10レスの予定。エロ無し、パロあり、追加キャラあり。
604彷徨うSS書き:03/09/20 01:56 ID:MjN3sb+b
 お茶の準備をするから、とユーニィが奥に引っ込み、ダイニングには私と
少女が残された。
 さて、何を話そう。聞きたいことはたくさんあるのだが、先程の会話の様に
うまくかわされてしまう可能性が高い。
 なるほど、彼女は狸だ。会話で化かされた気分がする。
 ……と、彼女は木製のテーブルの上を、つと人差し指でなぞったかと思うと、
指先を確認している。
「……まるで姑か何かの様だな」
「そういう訳ではありませんよ」
 結果は満足だったらしい。彼女は尻尾を揺らしながら深く頷いて見せた。
「彼女――ユーニィ、でしたね。ユーニィはこの家の精霊だというのは
ご存じですよね」
「ああ、一応説明は受けたよ」
「つまり、彼女の体の状態が直接家の状態に反映するのです」
「ふむ、どういうことかな?」
「人間も、健康ならば血色が良くなり、病気にもかかりにくくなりますよね」
「……つまり、ユーニィが健康かどうかは、家の状況を見ればわかる、と?」
 彼女は私の応えに頷いて見せた。
「それに精神状態も、ですね」
 そういうと彼女はテーブルを指し示した。埃はおろか汚れ一つなく、
磨かれた表面は二人の顔がうっすらと映っている。
「さしずめ今の彼女はこのテーブルの様に、迷いなく一途にあなたを想っている、
といったところでしょうか」
 そういうと私をその深い色をした瞳で見つめる。しかしその眼差しは暖かかった。
「今の彼女はあなたと、とても良い関係であるようですね」
605彷徨うSS書き:03/09/20 01:57 ID:MjN3sb+b
「そんなことまでわかるのですか」
 ついつい敬語になってしまう。
「もちろんです。私は彼女が『生まれた』時から知っているのですよ」
 以前聞いた。ユーニィが生まれたのは確か――
「ということは、もう三十年以上前から……?」
「そうですね、もうそれくらいにはなりますか」
「ということは……あなたもそれ以上の年齢と――」
「女性に年のことを言うのですが。そんな酷なことはないでしょう」
「こりゃ失礼」
 私は頭をかきつつ謝った。あのお馴染みの台詞で言われると、どうも
ヘンな気分だ。
「素直な人ですね」
 そういいつつも彼女は嬉しげに尻尾を振っていた。
 ……ようやくわかった。彼女は表情にあまり出ない分、尻尾や耳でその感情を
表しているようだ。
「では失礼ついでに、あなたのことをもう少し聞かせてもらえますか?」
「私はご覧の様に狸美汐……ということではダメですか?」
「でも、三十年も前からその格好、というわけではないでしょう?」
 まさかこの狸の少女を元に、あのゲームのキャラクターが作られた、という
わけでもあるまい。
「たぬきさんは昔は、いろんな姿をしてましたよ」
 突然会話に入ってきたのは――ユーニィ。
 両手にお茶の道具とお菓子のブラウニー積んだトレイを持っている。
「えと、例えば真っ黒い服に真っ黒い帽子をかぶって、長い金色の髪の毛で――」
「……それってメ――」
606彷徨うSS書き:03/09/20 01:58 ID:MjN3sb+b
「その話は後にして、とりあえずお茶をいただきませんか。冷めてしまうと
よろしくないですし」
 そういって話を打ち切ろうとする狸美汐。触れられたくない過去なのだろうか。
……美汐よりメーテルの方が、一般的だと思うのだが。それとも実はエメラルダス
とか――だからどうした。
「マスター、紅茶冷めますよ」
「ああ、すまん」
 私はあまりにもどうしようもない考えを打ち切り、ティーカップを手に取った。
 芳しい香りが鼻腔をくすぐる。
 狸美汐――面倒だから私の中ではこう呼ぶこととしよう――はまず優雅に
香りのみを楽しんでいる。……単に猫舌で熱いままでは飲めないからかも
しれないが。そういえば狸は猫科だったか?
「それで……いつもそういう恰好をしているのですか?」
 私は紅茶のカップを傾けながら、正面に座った狸美汐にとりあえず
無難な問いを投げた。
「獣の格好では、お茶を飲むことも、お菓子を頂くことも出来ませんから」
 焦げ茶色のケーキ状のもの――ブラウニーを上品に口に運んでいた少女は、
ユーニィの方を振り向き、頬を緩める。
「彼女のブラウニーは絶品ですからね」
「ふふっ、ありがとうございます」
 ユーニは妖精帽子を揺らしながら軽く頭を下げた。
「あー、えーとそういうことではなく……何故その人物を模しているのか、と」
「話すと長くなりますが」
「長くても短くても構わないですよ。時間はたくさんあるし」
 まだ時計は十時を回ったばかりだ。
607彷徨うSS書き:03/09/20 01:59 ID:MjN3sb+b
「そうですね……」
 狸美汐は頬に手を当て、考えている。
「簡単に話せば……この人物のキャラクターが、私の性格に似ていたから、ですね」
「えーと……オバサンくさいところとか――」
「マスター、オバサンくさい、なんて失礼ですよぅ」
「いえ、いいんですよ、それはこのキャラクターを模する際の宿命ですから」
「はぁ……」
 ユーニィは曖昧な笑みを浮かべた。ユーニィに詳しく説明したいところだが……
ユーニィをそういう色に染めるのはどうにも罪悪感がある。
 そんな私とユーニィを見ていた狸美汐は、少し上を見るとため息をついた。
「やはり、最初から説明した方がよさそうですね」
「もしよろしいのでしたら、お願いします」
「もちろんですよ」
 彼女は尻尾を振りながら答えた。パサパサと尻尾が椅子にぶつかる音がする。
「年寄りは昔話が好きなものですからね」
「くすっ、年寄りだなんて、そんなことないですよー」
 冗談ぽい物言いに、私とユーニィから笑みが漏れる。
「その前に、ブラウニーをもっと頂きたいのですが……」
 見ると、結構用意されていた焦げ茶色の菓子は跡形もなくなくなっていた。
「……まだ食べてないのに……」
「だ、大丈夫ですよマスター、まだたくさんありますからっ」
 ユーニィが慌てて奥に消えた。
 とすると……あの量を一人で食べたのか。そんな私の視線に気が付いたのだろうか。
「……空から、お菓子が降ってきたりすれば、素敵だと思いませんか?」
 澄ました顔でそんなことをいってくれた。やれやれ。
608彷徨うSS書き:03/09/20 02:00 ID:MjN3sb+b
「もともと私はこの地方に棲まう、ただの狸でした」
 ブラウニーが追加され、私も一息ついたところで、狸美汐の話が始まった。
「木の実を拾い、虫を食べるだけの小動物です。もちろん、人里に降りるなどと
いうこともありません――というより、人間という生き物がいることすら
知りませんでした」
 ユーニィもこの話を聞くのは初めての様だ。テーブルの上に身を乗り出して
話に聞き入っている。
「ですがある日突然、獣ではない意識が覚醒しました」
「それは一体どういう……?」
「そうですね……。今まで眠っていた『私』という意識が目覚める様に……
といった感じでしょうか」
「……わたしの時も、そうでした」
 ユーニィも深く頷きながら、相づちをうつ。
「ふむ……自意識が目覚めた、ということかな?」
 とはいうものの私もよくはわからない。ただ興味深くはある。
「これは後で知ったことなのですが、この地方には化け狸の伝説があったようです」
「どんな伝説なんですか?」
「よくある話です。道に迷ったり、酒に飲まれた奇行を化け狸の所為にする、
というものです」
「見も蓋もないなぁ」
「けれど、人間はそれを信じていました。そしてその想いが溜まりに溜まって、
一匹の狸に取り憑いた……といったところでしょうか」
 そんなことがあるのだろうか。しかしユーニィの生まれを思い出す。
「……わたしの逆、なんですね」
609彷徨うSS書き:03/09/20 02:01 ID:MjN3sb+b
 ユーニィは一人の人間の――ご主人様の強い想いで生まれた。逆に狸美汐は
多くの人間の想い――信仰ともいえる――が積み重なり生まれた。
 人の想いが人ならざるものに人の心を与える、という点では一致する。
 意外と、彼女たちの様な存在は多いのかもしれない。私が今まで
知らなかっただけで。
「ですが元々引っ込み思案な性格なもので、これからどうしたらいいのかと
途方に暮れてしまいました」
「人里に降りる……とかは?」
「とんでもありません。臆病なものに知恵が付いたら、より安全に行動しようと
思うだけです」
「はぁ、そんなものですか」
「少なくとも私はそうでしたよ」
 そこで彼女はカップを手に取り、すっかり温くなった紅茶を美味しそうに
口に含んだ。
 次の言葉を待ち注目する私とユーニィ。
 しかし、彼女の口から漏れた次の言葉は、まったく予想外のものであった。
「……さて、では次はあなたに自己紹介をしてもらいましょうか」
「…………?」
「あっ、聞きたいです」
「え? わ、私のことか?」
「他に誰がいるというのですか?」
 私のことをじっと見つめながら、呆れた様な声を出す狸美汐。
「まいったなぁ……」
 寝耳に水、とはまさにこのことだ。不意の攻撃にすっかり戸惑ってしまう。
「私は……私だぞ? それでよくはないかな?」
610彷徨うSS書き:03/09/20 02:02 ID:MjN3sb+b
「いいえ、全然。それで騙されるのは、ユーニィくらいのものです」
 ユーニィがキョトンとした顔で私を見るので、慌てて手を振って否定する。
「しかしなぁ……」
「……あなたが話してくだされば、私もどうしてこの様な服を着ているのか
お話ししましょう」
 う。それは聞きたい。確かに聞きたいのが……。
「それに、私ばかり話して、あなたが話さないのは不公平ではありませんか?」
 うぅ、痛いところをつく。
「す、少し時間をくれないか?」
 苦し紛れに、言い逃れを口にする。
「ええ、そうですね……時間をかけて、面白可笑しい話にしてくれるでしょう」
「はい、とても楽しみですっ、マスター」
 ユーニィが純真な瞳をキラキラと輝かせ、私を見る。
 ううぅ、薮蛇になった。
「……あなたは……」
「?」
 狸美汐は嬉しげに尻尾を振りながら、続きの台詞を口にした。
「本当に、つらい目に遭うのですよ、これから……」
「それはもういいから……」
 私はテーブルの上に突っ伏した。どうにも彼女にはかなわない。
これが年の功、というやつだろうか。
 しかしどうしたものか。
 私は内心頭を抱え込んだ。
 別に自分の事を話すのは構わない。しかし――あいつの事まで
話さねばならないというのが、どうにも……。なにしろできることなら、
思い出したくもないことなのだから――。
611彷徨うSS書き:03/09/20 02:03 ID:MjN3sb+b
 不意にドサ、という音が響いた。顔をあげると、狸美汐が自分の鞄を
テーブルの上に乗せている。学生鞄といわれる類のものだ。
「彼が考え込んでいる間に、私たちはこちらを……」
 そういうと彼女は、学生鞄の中からなにやら缶の様な物を取り出した。
「あ、そうですね」
 ユーニィはポンと手を叩くと、その缶を手に取った。缶には麒麟の絵が
描かれている。
「昼間からビール?」
「えと、これは――呼び出すんです」
「……え?」
 呼び出す? 何を? どうやって?
「実際に見てもらった方が早いでしょう」
 私の頭上に浮かぶ疑問符でも見て取った様に狸美汐がいうと、席を立った。
尻尾が大きく揺れる。
「そうですね、わたしも初めて見た時にはビックリしました」
 ユーニィも嬉しげに席を立った。私もつられて席を立つ。
「お会いするのが随分久し振りになってしまいました……」
「そうですね、彼も喜ぶでしょう」
 彼、という単語に心が反応する。
 ……いや、ユーニィには関係ないだろう。
 でも……まさかなぁ。
「マスター、こちらですよ」
「あ、あぁ」
 私は首を傾げたまま、二人の後に続いた。
 階段を上り、廊下を歩き、薄暗い階段をまた上り。揺れる妖精帽子と尻尾の
後をついて行く。
612彷徨うSS書き:03/09/20 02:04 ID:MjN3sb+b
 そして最後に屋根裏部屋の様な小部屋に行き着いた。
 様々な小物の中に一際目立つ、年代物のテレビ。
「ほー、ダイアル式とは古いなぁ。今でもちゃんと映るのかい?」
 そういいつつ注意してスイッチを入れる。注意しないとスイッチが引き抜けるのだ。
幼い頃、よくそうやって遊んだものである。
 数秒の後、ザザ、という音とともに砂嵐がブラウン管に浮き上がってきた。
 時折、人影の様な物が映るが一瞬後には押し流される。
 そうだろう。使い物になるなら、居間にでも置いているはずだ。
「そこで、これです」
 そういうと狸美汐はビールのプルトップを開け、各々に手渡す。さらに一本を
テレビの前に置くと、自分も一本を手に取り、口をつける。
 見るとユーニィも両手で缶を抱えて飲んでいた。私も慌てて口に含む。
生暖かい苦みが、口内に一杯に広がる。
「……冷えてる方がいいのだが……」
「あとでよく冷えたビール、お持ちしますね」
「そんなに飲まなくてもいいですよ。儀式ですから」
「儀式……? 一体何が起こるんだい?」
「見ていればわかります」
 不意にテレビがはっきりと映った。昼のニュースショーの様だ。どこかで
見たことのあるタレントが、解った様な解らない様なコメントを話している。
「へー、どういう理屈か知らないけれど、ビールにこんな効果があったとはねぇ」
「これは副次的な物です」
「え?」
「来ました」
「ええ?」
613彷徨うSS書き:03/09/20 02:05 ID:MjN3sb+b
 テレビの方を向き直ると……とんでもないものを見てしまった。
 ブラウン管から手足が生えている!
 いや違う、ブラウン管から何かが出てこようとしているのだ。
 思わず後ずさる。
 銀色の毛に覆われた顔には大きな複眼が一つ。猫背の体を覆う毛は
ヤマアラシのように尖っており、手足には鋭い爪が生えている。
 しかしユーニィはその奇怪なクリーチャーに頭を下げると、親しげに笑いかけた。
「うわべりさん、お久しぶりです」
「おお! お嬢さん、久しぶりだなあ」
 その化け物は大きな目をまばたきすると、ニヤッと笑いかけた――

《続く》
614彷徨うSS書き:03/09/20 02:10 ID:MjN3sb+b
以上 >>604-613 でした。

キャラの元ネタがわからないというので一応解説を。

天野美汐(出典:Kanon(ゲーム))
本来はゲームのサブキャラクター。ただ他のヒロインとの関係から、
そのゲームのSSや、2ちゃんねるのスレでは狸扱いされることが多々。>>320とか。

うわべり(出典:妖魔夜行(小説))
テレビを愛する人々の想いが集まって誕生した電波妖怪。電波の世界に棲んでいる。
ビールが好物。
(「妖魔夜行 真夜中の翼」より引用)
615SS保管人:03/09/20 02:22 ID:Q9HHLvw9
うわべりキター(AA略

狸と聞いてすぐにかなたを想像していた身としては、妖魔キャラの登場に大喝采です。
ちなみに妖魔夜行をご存じない方のために、うわべりの絵2種
http://ranobe.com/up/data/up1727.jpg
http://ranobe.com/up/data/up1728.jpg
616名無しさん@ピンキー:03/09/21 01:54 ID:T4tTFzkF
期待保守
617名無しさん@ピンキー:03/09/21 11:39 ID:Q1oLfHPd
狸美汐キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!
618SS初心者:03/09/22 01:59 ID:Suc2WsGB
>>604-613
前半は元ネタ知らない事もあって置いてけぼり感があったんですが
後半、話が動き出して続きが非常に楽しみなとこです。
主人公の過去がカナーリ気になります。
でもなかなか語らない、じらしプレイ。


過去ログ保管庫、いちおう一通り上げ終わりました。
現在進行中のSSはまだ入ってません。
619名無しさん@ピンキー:03/09/22 18:31 ID:i7FCXwYt
うわべりー!うわべりー!そういや藻前はオカルト部類だったなうわべりー!
620名無しさん@ピンキー:03/09/22 23:03 ID:NCB1L2n6
あ、そうか、狸にうわべりか。
このまま妖魔夜行の系統スレになったりして
621名無しさん@ピンキー:03/09/22 23:11 ID:zIzUbHbw
>>620
それはそれで嬉しいかもw
いや、凄く嬉しいぞ!
622名無しさん@ピンキー:03/09/23 14:08 ID:hOjB/3m8
>>621
妖魔夜行スキー!
623名無しさん@ピンキー:03/09/23 19:06 ID:W+suBse5
と言うわけでこのスレは妖魔夜行スレになる予感です。

つか流石にみんな知ってるのね。
624名無しさん@ピンキー:03/09/23 19:13 ID:Pi3Mprra
オレはゴーレム娘の舞ちゃんがスキー。
ロリーな警察署長には渡さんぞ!
625名無しさん@ピンキー:03/09/24 20:41 ID:THJMbDqT
>>623
漏れ知らない。なに?
626名無しさん@ピンキー:03/09/24 21:11 ID:1jvVRR7D
>>625
角川スニーカー文庫のライトノベル。

人間に化け、人間社会に潜り込んで生きる、現代の妖怪を書いた作品。
この世界において妖怪とは、人間が抱いた恐怖や愛着などの「想い」が(長くなるので略
現在は後継作品である「百鬼夜翔」とタイトルを変えている。

うわべり:
テレビを愛する「想い」から生まれた電波妖怪。
体を電波に変え、テレビを門に電波の世界を行き来できる。

井神かなた:
古くから一族を形成してきた化け狸の女の子。
小学生くらいの女の子の姿をしているが、本当は関東大震災も経験している。
「百鬼夜翔」では大人の女性の姿をとっている。
627名無しさん@ピンキー:03/09/24 22:11 ID:lfVC6St3
>>626
そうだったのか
名前は知ってたが読んだことなかったのよね
628彷徨うSS書き:03/09/26 00:40 ID:MjrsHTQz
ん、一気に最後まで書きたかったのですが、遅くなりそうなので途中までアップします。
それ故やはりエロ無しですがご容赦を。
>>604-613 の続き、9レスです。
629彷徨うSS書き:03/09/26 00:41 ID:MjrsHTQz
「いやー、よかったよかった。兄ちゃんもそう思うだろ?」
「は、はぁ……」
 奇っ怪なクリーチャーに親しげに肩を叩かれ、私は困惑しつつ笑みを浮かべた。
 彼――性別は特にないらしいのだが、口調から男と判断する――はうわべりという
生き物らしい。いや、生き物というのも正しくないようだ。つまるところ、
ユーニィや狸美汐と同じく、人の想いによって産み出されたクリーチャー、
ということになるのだろうか。
「もう最後にお会いしてから三……四年くらいですか」
 狸美汐はチビチビとビールの缶を傾けながら、感慨深げに呟いた。
「もう呼び出してくれないかと思ったぜ」
 その狸美汐の膝の上で、うわべりは両手で缶を抱えると大きな口の中に豪快に
流し込んでいく。
「げーっぷ、やっぱり冷えてないと不味いなあ」
「冷たいのをお持ちしましたよー」
 姿を消していたユーニィが、真鍮製のビールジョッキを持って戻ってきた。
「よーし、それじゃ再会を祝して乾杯だーっ」
「乾杯」「かんぱーい」「……乾杯」
 私も成り行き上、よく冷えたジョッキを手に皆と杯をぶつける。
 床に座り込んだ私の脇では、テレビが再び砂嵐を流していた。
どうやらこれがないと、うわべりは存在できないという。
 先程聞いた話では、うわべりは電波の精霊――妖怪ということらしい。
 別にそれ自体を否定するつもりはない。ユーニィという家の精霊がいるのだ。
電波の精霊がいても、不思議ではあるまい。
 精霊……というには奇っ怪な容姿をしているが。むしろ――
「なんだ、兄ちゃん? やっぱりこの姿は珍しいか?」
630彷徨うSS書き:03/09/26 00:42 ID:MjrsHTQz
 いつの間にか見つめていたらしい。
「いや、その、なんで電波の精霊なのに、そんな恰好なのか、と思って」
「精霊? はははっ、妖怪より精霊の方がいいなぁ。今度からそう自己紹介するか」
 ……本当は、とあるゲームの召喚獣のカーバンクルってこんな感じか? などと
思っていたのだが……そんなことは言えまい。
「ところでみなさん、お変わりありませんか?」
 コクコクと可愛らしくビールを飲んでいたユーニィが、話の切れ目に割って入った。
「ん? ああ、色々あったからなぁ」
「……そうでしたね。あの騒ぎはここからでも分かりました」
 狸美汐が何かを察した様に頷く。何のことだろう? 横目でユーニィを見ると、
曖昧な笑みを浮かべている。あれは理解していない時の顔だ。
「みんな忙しそうで、最近あんまり遊んでくれなくてよ」
 そういうと一気にビールを呷った。
「こうしてビールを飲めるのも、久し振りってわけだ」
「……わたしが『眠っている』時に何かあったんですか?」
「あとで詳しく説明しますよ」
 ユーニィの問いに狸美汐が答える。私もそれには興味があったが、もう一つ
興味があることがあった。
「ということは……うわべり……君の仲間ってのは沢山いるのかな?」
「んあ? うーん、いるっていえばいるけど」
「みんなどこに棲んでるんだ? やっぱりどこかに電波のたまり場とかあって――」
「ははっ、違う違う、俺みたいなのは俺だけさ。そうじゃなくて、他の妖怪の
仲間がたくさんいるのよ」
「はー」
「いろんなのがいるぞお。蛇女とか天狗とか龍とか」
631彷徨うSS書き:03/09/26 00:43 ID:MjrsHTQz
「は、はぁ……」
 脳裏に浮かぶのは……まさに百鬼夜行な様子。蛇と龍が絡んで相撲をとっている。
……これじゃあ鳥獣戯画か。
「あー、みんなちゃんと人の姿はとれるから。こいつみたいに」
「こいつ、とは失礼ですね。みっしーと呼んでください」
「……まったく、こいつのヲタクっぷりはなんとかならんか」
 うわべりが狸美汐の膝の上で頭を抱える。そのままコロンと床に転がり落ちた。
銀色の毛が澄んだ音を立てる。
「確かにこいつを、かなたや大樹に紹介したのは俺だけどよぉ。
ここまで成長するとは思わなかったぜ」
「つまり……オタクな妖怪が沢山いる、と……」
「違うって!」
 顔色を変えて否定する。
「ただ、仲間にちょっと詳しいヤツらがいるだけでよお」
「……朱に交わって開花した、と」
「それも飛び切りに、な。どこにゲームキャラのコスプレする狸がいるってんだよ」
 うわべりの激しい嘆きにも、狸美汐は平然と言い返す。
「いいじゃありませんか。それで誰も困る、というわけでもありませんし」
「そりゃあそうだけどよぉ」
 なるほど、なんでこんな山奥でゲームのキャラを知ってるのか、と思って
いたのだが、こういうネットワークがあったのか。
 一度その、かなた、とか大樹、と呼ばれる妖怪と会ってみたい気がする。
……何の妖怪かは分からないが。
「ところで兄ちゃん、どっかで見たことあるなぁ」
 気が付くとうわべりに見つめられていた。大きな複眼の一つ一つに私の顔が映る。
632彷徨うSS書き:03/09/26 00:44 ID:MjrsHTQz
「え? わ、私を?」
「テレビに出たこと、あるかい?」
「いや、そんなことはないはずだが……」
 私は腕を組んで考えた。
「昔、なにかの実況現場に通りかかったことが、あったようなないような……」
「いやそういうんじゃなくてよぉ、もっと主役級、っていうか……
それも最近のことだぜ」
「それは絶対にないはずだ」
 私は断言した。なにしろ、出来るだけ人目に付かない様に注意しながら
日本をさまよってきたのだから。それ以前は――
「マスターって有名人だったんですか?」
「まさか。平凡に生きてきた、ただの会社員だったよ」
 そう、ただの平凡な人間だったはずだ。世間一般からすれば。
「あ、あれかな?」
 何かを思いついたのだろうか。うわべりは腕を伸ばすと、爪先をテレビの画面に
差し込んだ。水面に石を放り込んだ様な波紋が広がり、急に画像がはっきりする。
「えーと……やってるかなぁ……」
 爪先を動かすたびに勝手にチャンネルが切り替わる。
「あったあった。こいつを見てくれよ」
 その声にみんな、テレビの前に集まる。時間はお昼過ぎ。ニュースの時間だ。
 無機質な女性アナウンサーの声が響く。
『コンピュータ会社役員の――――さんですが、四日前から
行方が分からなくなっています』
「あ、これマスターですか?」
 そこには私の写真が映っていた。今とは違い眼鏡をかけているし、
髪も短く切っているが……
633彷徨うSS書き:03/09/26 00:45 ID:MjrsHTQz
「いや、その……」
 驚きで声が出ない。まさかテレビ沙汰になっていたとは。
『――宿泊していた旅館から散歩に出たまま、連絡がなくなりました』
 旅館が映る。確かに私が宿泊していた旅館だ。
『荷物がそのまま残されたいたことから、何らかの事件に巻き込まれた
可能性もあると見て、警察では捜査をしています』
 画面に映る私の鞄とノートパソコン。
 そうだ。本当は宿泊費を銀行からおろすため、隣町まで散歩に出ただけだったのだ。
山の中でこの屋敷に迷い込み、ユーニィのマスターになることも知らずに。
 不意に画面がスタジオから切り替わった。映るのは――
『はい、何の連絡もありません』
 インタビューを受けている女性。テロップにはご親切にも、妻、と表示されている。
『わたしくも非常に心配しています』
 きつめの化粧に胸元の開いた服。感情を込めたしゃべり方。
本当に心配しているのだと思わせる様な演技はいつもの事だ。
『早く帰ってきてくれることを願っています』
「あいかわらずだな……」
 つい独り言が漏れる。この様子だと、叩き付けた三行半(みくだりはん)は
まだ役所に提出していないらしい。
 それもそうか。自分の損になることは何一つやらない女だったからな。
「あの……」
 ユーニィの声に周りを見ると、皆が私のことを見つめていた。
「これは神隠し、ということになるのかな?」
 戯けた風に言ってみるが、声の震えは隠せない。
「このままあなたが帰らなければ、そうでしょうね」
634彷徨うSS書き:03/09/26 00:46 ID:MjrsHTQz
「それで私は死んだことになる、と――」
「あのっ!」
 不意に大声をあげるユーニィ。胸の前でぎゅっと手を握り、私を見つめている。
「マスター……帰る……んですか?」
 帰る? あの女の処へ……?
「……いや」
 私はゆっくりと首を振った。
「ユーニィには前にちょっと話したよね……私は逃げてきたんだよ。アレから」
 私はテレビ画面を指さした。そこにはまだあの女が映っている。
「詳しく話すと――いや、話したくもないんだけどね。言えるのは、
自分が若く、世間知らずで、愚かだった、ということかな」
「そういうなって、女は魔物――うわっ、なにしや――」
 横目で見るとうわべりの大きい口を狸美汐が塞いでくれていた。
「あいつの所為で私は様々なものを失った。気の合う仕事仲間も、自由な休日も、
もちろん、金もだ」
「でもマスター……あの人はマスターの奥さんなんですよね?」
「元、かな。一応離婚届は置いてきたんだけどね」
「でも……でも……」
 そういうなり俯いてしまったユーニィの肩を、私はそっと抱き寄せた。
「大丈夫、私はユーニィの元を離れないよ」
「はい……あっ……」
 くちづけを一つ。
「これは約束の印」
「はい……」
 ようやくユーニィの顔に笑顔が戻る。
635彷徨うSS書き:03/09/26 00:47 ID:MjrsHTQz
「その……一応私たちがいるのですけれど……」
「あ、ああっ、えと、その、はぅぅ……」
 慌てふためくユーニィを背に、私は逆に一言、狸美汐に言い返した。
「……うらやましいのか?」
「そ、そういうわけではっ……」
 逆に慌てふためく狸美汐。ようやく一本返せた気分だ。
 一方うわべりは普段とは微妙に違う、真剣な口調で私に問いかけてきた。
「じゃあ兄ちゃん、確認するけどあんた、自分の意志で、ここに住むんだな?」
「ああ、私の選択だ。何の強制もなく、私がここに居たいから、私はここに居る」
 私の答えに満足したのだろうか。うわべりは大きな目を細めると、再びニヤリと
笑った。
「よーし、じゃあ兄ちゃんの仲魔入りを祝ってかんぱーい!」
 うわべりの言葉につられるように、私たちは再び杯をぶつけた。
「はあ、そう簡単に行けばいいのですが……」
 狸美汐が今ひとつ浮かないといった顔をする。
「大丈夫だって、俺たちがついてるんだぜ?」
 そういいながら胸を張るうわべり。どこまでブラフなのかは判らないが、今は
その言葉が心強い。
「そういえば警察が動いているのか。見つからない様に気をつけないとな」
 なにしろ、私は逃げたいのだから。見つかったら嫌が応にもあの女と顔を合わさねば
ならないだろう。その先は……考えたくもない。
「ああ、それは大丈夫だ。ここは隠れ里だからよ」
「隠れ里……?」
「人が入れない様な結界が張られている、といったところでしょうか」
 人が入れない? それは一体どういう仕組みなんだろう?
636彷徨うSS書き:03/09/26 00:49 ID:MjrsHTQz
「そうなんですか?」
 ユーニィも目を丸くしている。
 ところがそれを見た狸美汐とうわべりはそろってため息をついた。
「……ユーニィ、あなたが張っているんですよ?」
「そ、そうだったんですか。知りませんでした」
「ですから、普通の人は入れません」
 ……実はユーニィって凄いのか? 普段の様子を見ていると、全然そういう
感じがしないのだが。
 しかしそうすると――
「では私は何故入れたんだ? 私は紛う事なき人間だぞ」
「雰囲気が前のご主人さんに似てたからじゃねえか?」
「そんないい加減な……」
 うわべりの当てずっぽうに思わず苦笑する。
「いえ、そういうものですよ」
 真面目な顔で狸美汐が呟いた。
「なにしろ――この子が張っているんですからね」
 そういうとユーニィの肩にそっと手をかける。
「ユーニィは待っていたのですよ、あなたのような人を、ずっと」
 ああ、そうか。以前ユーニィは言っていた。私のオーラがご主人様と似ている、と。
無意識にその波動を持った者のみを通す様な結界を張っていたとしたら――
「え、えと、その、あの……あ、ビール、おかわりをお持ちしますねっ」
 しかし当のユーニィはというと、顔を紅く染めると廊下に姿を消してしまった。
「……そんなに恥ずかしがることでもないでしょうに」
「……ユーニィは恥ずかしがり屋だからなぁ」
 二人とも多少呆気にとられてユーニィを見送る。
637彷徨うSS書き:03/09/26 00:50 ID:MjrsHTQz
「……なぁ、よくそれで兄ちゃんから、精をもらうなんて出来るなあ」
「まぁ……その時はその時で、積極的なんだけどね」
「積極的……なのですか。見てみたいような見たくないような」
「……というか見せません」
「減るもんじゃないだろ?」
「減ります」
「何が減るというのです?」
「主に羞恥心が」
 ……などと間の抜けた会話を、ユーニィが戻ってくるまで延々と続けてしまったのは
……やはり多少なりとも浮かれていたからだろうか。
 仲間……とはいかないまでも、事情を知ってくれている人たちがいる、というのは
やはり、心強い物ある。
 こうして宴は、日が暮れる頃まで続いたのであった――。

《続く》
638彷徨うSS書き:03/09/26 00:52 ID:MjrsHTQz
以上、>>629-637でした。

今回は妖魔夜行を出しましたが、これもネタの一つです。
次の話ではまた別の何かを出したいな、と色々考えてみたり。
こうやっていろんな世界が微妙にリンクすると面白いかなぁ、と密かに思ってます。
……もっともネタが無くなって、早速かなたや大樹を出すかもしれませんが。

妖魔夜行メインは、別の職人さんの降臨をお待ち申し上げます。
639SS保管人:03/09/26 01:04 ID:RJsPdLJE
お疲れさまです。
こんなところで大樹の名前を目にしようとは夢にも思いませんでした。
妖魔夜行がメインではないと言うことで少し寂しいですが、
逆に、他のどんな作品とクロスするのかが楽しみになりました。

ところで「あの騒ぎ」ってのは矢っ張り”神”との大戦のことなのでしょうか?
あの事件は表の人間社会にも影響が大きすぎますよね(東京壊滅とか天使の目撃とか)
かといって”いじん”騒ぎじゃスケールが小さすぎるし。
別の作品内の事件でしょうか。
640SS保管人:03/09/26 01:15 ID:RJsPdLJE
あと、他にクロスして欲しい作品を挙げるなら、「いぬかみっ!」のようこかな。
君も化け狸なのかい、とか言われてキレるようこが見たい(太い尻尾にコンプレックス)
それか「天国に涙はいらない」も面白そう。狐っ子に悪魔に猫又。
妖怪達とは因縁浅からぬ天使もいる。アブデルが獣娘の萌えを熱く語ってくれるだろう。
641SS保管人:03/09/26 01:20 ID:RJsPdLJE
>>639
よく考えたら”神”との大戦の後は蛇女と天狗がヨーロッパに行ってしまうから、
それ以前の話になりますね。
642名無しさん@ピンキー:03/09/26 01:47 ID:/fnOy2OL
女神転生系は…探せばスレがあるか。
643名無しさん@ピンキー:03/09/26 01:53 ID:sy5yJNuO
ところで何故狸の名前は美汐でなくてはいけなかったのでしょうか。
某ゲーにちなんだギャグの一環?
それとも脳内イメージがまんまアレ?
644SS保管人:03/09/26 01:53 ID:E1joJmVl
「瀬戸の花嫁」(ガンガンWING)から、
任侠人魚の燦(さん)ちゃんキボンとか言ってみる
645名無しさん@ピンキー:03/09/26 02:10 ID:RxwWwFnq
キター!
何だか物語が急展開を見せてますね。続きが待ち遠しいです。

??
どうでもいいことですが、SS保管人さんってSS初心者さんのことですか?
646名無しさん@ピンキー:03/09/26 08:38 ID:nN7oArzc
>>643
それに化けている。
647名無しさん@ピンキー:03/09/26 15:12 ID:LMEr9YHo
>>645
別人ですね。

SS保管人さんは、このスレ以外の多数のスレのSSを保管されている方です。
以前はもっと長い名前だったはずですが、ダウンサイジングされたようですw
648名無しさん@ピンキー:03/09/28 05:55 ID:+8kGLjll
ガンガンというと、昔
急須に宿った精霊(?)の作品もあったような…

小物に宿った女の子の精霊もいいかも。
649名無しさん@ピンキー:03/09/28 20:03 ID:XfBqTHM/
>>648
時間に几帳面な腕時計の付喪神とか。
お姉さんはおっとり屋の柱時計の付喪神。
650名無しさん@ピンキー:03/09/28 20:24 ID:iw2J3sBR
玩具売場でずっと売れ残ってた人形の付喪神とか。
651名無しさん@ピンキー:03/09/28 20:29 ID:XfBqTHM/
>>650
それはお向かいのスレで出てる罠
652名無しさん@ピンキー:03/09/28 20:54 ID:TZnCHohQ
>>651
向こうのは粗末にされてたのがキレたって話だろ。少し違うぞ。
653名無しさん@ピンキー:03/09/28 21:12 ID:T/v0IQQ+
じゃあ大事に大事にされた人形で…チャイカだなぁ。
654名無しさん@ピンキー:03/09/28 21:18 ID:XfBqTHM/
栗子もいるぞ
655名無しさん@ピンキー:03/09/28 23:19 ID:SP7UQTag
>>650-652
知っててスルーなのか知らないだけなのか分からないが、
前スレで>>650の話そのものがうpされてたぞ。
656名無しさん@ピンキー:03/10/01 22:37 ID:q4vwaHCt
みんなどこへいーったー
と歌いつつ保守
657名無しさん@ピンキー:03/10/01 23:01 ID:dCqELkce
うむ、実は某スレで妖魔夜行のSSがUPされそうなのでヲチしていたのだ。

チョット下がり過ぎなので上げるぞ。
658名無しさん@ピンキー:03/10/02 07:49 ID:rn3TB0e4
訳が分からない。
下がりすぎたからどうだというのだ?
ageるなよ。
彷徨うSS書き氏に期待するか。狸美汐が良いね(主観)。
659名無しさん@ピンキー:03/10/02 13:48 ID:8Y2WWOtq
狸が美汐なら、雪女のしおりんも出して欲しい今日この頃。
660名無しさん@ピンキー:03/10/02 18:57 ID:DcGQb4Fz
      ,-、,-、
+  + .,'.^ .^∞
 ☆  〈(((从ヽ .l、
+  \ 从゚‐ ゚ハ)).>
  +  ⊂V!V⊂>⌒)
      〈んi>ソ__,,ノ
       しヽ)
661名無しさん@ピンキー:03/10/02 23:14 ID:V7ZSi5oc
女郎蜘蛛の湧ちゃんを出して欲しい。

原作だと悲惨な扱いなんで、幸せにしてやって欲しい。
お相手は輝之介辺りで。
輝之介も存在をあぼーんされた悲惨な奴なので活躍させてやって欲しい。
662名無しさん@ピンキー:03/10/03 04:05 ID:jbafokEj
美汐だのなんだのは葉鍵板でやって欲しいけどなぁ。
やっぱ鍵っ子って怖いや。
663名無しさん@ピンキー:03/10/03 11:45 ID:Y6oJlxyU
>>662
ほんとに作品を読んでレスしてる?

この作品はKanonのSSではありません。
Kanonというゲームが発売されている世界で、美汐のコスにはまった狸、というだけです。
こんなので葉鍵い行けというなら、

> ひかり「わーい! 阪神タイガース優勝〜〜〜!! とってもうれしいよ〜(感涙)」
> ジョニー「この調子で日本一にもなりタイガースッ! HAHAHAHAHA!」
> ひかり「なりタイガース〜!」

キャラにこんなことを言わせただけで、野球板へ行けと言われるのですか?
664名無しさん@ピンキー:03/10/03 14:16 ID:z+FfYNUR
>>663
マジレスカコ(・∀・)イイ!
665名無しさん@ピンキー:03/10/05 19:04 ID:GoZy3zhX
保守
666名無しさん@ピンキー:03/10/06 12:22 ID:oL4iq1sh
お向かいさんのスレも止まってるなあ。
神無月だから神は旅行中か? (w
667名無しさん@ピンキー:03/10/06 13:51 ID:mv15YalL
>>666
オーメーンおめ。
つうことでなんか書いて(w
668名無しさん@ピンキー:03/10/06 18:28 ID:rcJc+huK
>>667
>新人のお稲荷さんが、出雲の会合に出席しようとして初めての大旅行。
>巫女さんルックで風呂敷担ぎ、幻術で駅員を騙して電車に乗って。
>一方、主人公は夜行列車でブラリ旅の途中。
>駅弁を広げていなり寿司を食べようとしたら、いきなり隣の女の子の頭から狐耳が飛び出して…

すまん、俺にはこれくらいしかできないんだ…



669名無しさん@ピンキー:03/10/06 21:50 ID:XimkVfCb
>>668
凄まじく萌えるしちゅですなぁ・・・
670名無しさん@ピンキー:03/10/06 22:12 ID:TQyuTRYG
>>668
「じー……」
「あー、きみきみ」
「あ、は、はい、なんでしょうか?」
「……涎、垂れてるよ」
「えっ!」(慌て中)
「……耳、出てるよ」
「はわわっ!」(慌て焦り中)
「……これ、食べる?」
「あぅあぅあぅあぅーっ!」(慌て焦り喜び混乱中)

こんな感じ?
671名無しさん@ピンキー:03/10/06 22:38 ID:rcJc+huK
>>670
もしかして神降臨?!
672名無しさん@ピンキー:03/10/06 22:53 ID:dYbkgNL6
>>668
「さ、弁当食おっと」
あらかじめ買っておいた駅弁を開ける。
すると、中には美味そうないなり寿司が入っていた。ちなみに、好物だ。
「お、美味そー」
「はい、美味しそうですね!」
・・・誰?と思い声のした方を向くと、隣に座っていた可愛らしい女の子が俺の弁当を凝視していた。
その口元からは、いかにも食べたいといった風によだれが垂れて、眼がギラギラしている。
「あ、あのー・・・」
「え?は、はい、なんですか?」
ようやく我に戻ったのか、俺に視線を移す。
「・・・よだれ」
「え?・・・あ、ああっ!」
さらによだれにも気づいてなかったらしく、慌てて口元を拭く。
と、女の子の全身をよーく見てみると・・・なんか頭にきつねの耳っぽい物が。仮装か?
「あの・・・」
「は、はい!なんですか!?」
またも凝視していた女の子がこちらを向く。
「・・・頭の、何?」
「え?・・・あ、きゃー!」
あたふたと帽子を被って、慌てて隠した。言われて初めて気づくってアンタ・・・。
そして視線は相変わらず俺の弁当に向けられている。
「・・・あのさ」
「は、はいぃ!なんでしょうかぁ!?」
「これ・・・あげよっか?」
女の子が心底嬉しそうに微笑んだ。ていうか涙ぐんでるし。
「い、いいんですか!?」
と言いつつもう口の中じゃん。

こんなもんでどーですか?・・・何?こんなの書くならさっさとあっちに行けと?了解しました。
673668:03/10/06 23:16 ID:rcJc+huK
>>672
あっちでもこっちでもいいから完成させて欲しいです。

っていうか、私の妄想ネタで○2○さんにSSを書いて貰うの何度目だろうw
674名無しさん@ピンキー:03/10/07 00:01 ID:mLDWSkWq
「どーでもいいけど、この列車、新潟行きなんだけど」
みたいなw
675名無しさん@ピンキー:03/10/07 06:58 ID:hIEb+8va
>>668 (・∀・)イイヨイイヨー
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/cg/inari.jpg
こんな感じかしらん
676名無しさん@ピンキー:03/10/07 13:56 ID:NFT2G5eJ
>>674
「どうせあてのない旅だし、出雲まで一緒に行ってやるよ」
みたいな展開で。

んでもって、途中で色んな新人の神さんと乗り合わせることになって…
677名無しさん@ピンキー:03/10/07 19:15 ID:6+rbd6Xx
>>676
「ようやく100年経ちまして、このたび森の神に認定してもらえることになりました」

和服美人の桜の精が乗ってきました!
678名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:28 ID:+McBGTv/
>>676
色っぽい竜神のお姉さんにも登場して欲しいけど、
空を飛べるのに電車に乗り合わせるのは不自然だよなあ。
鉄オタ?


ところで、お向かいさんの人外スレが次スレに移行しそうです。
現状は、ぶっちゃけたはなし重複ですから、これを機に何らかの手を打つべきではないでしょうか。

1)あえてこのまま、各個も次スレに移行。
2)合併し、人間以外の女の子総合スレに。
3)別物の2つのスレにする為、内容の差別化。

意見を求む。


679名無しさん@ピンキー:03/10/08 02:54 ID:41ZbDkjM
合併に一票
差別化しようといっても現状で差別化できるほど明確な差がないので
680名無しさん@ピンキー:03/10/08 03:21 ID:0o3bkTeE
>>678
差別化に一票。
ひとまず、現代やそれに近い世界がベースの話と、
異世界・ファンタジーがベースの話でスレを分けるとか。
681名無しさん@ピンキー:03/10/08 13:49 ID:IQks/HdF
>>679-680

となると、向こうの新スレの>1に前スレとして両方を挙げておいて、
タイトルは適当に変えて、
このスレが終わったら順次合流していく感じでどうでしょう?
682名無しさん@ピンキー:03/10/08 16:29 ID:mMUnatnI
なんかSS投下できる流れではないなー。
話し合いがまとまったら投下します。

で、合併に一票。
現時点でほとんど同じ内容なんだから差別化する意味もないと思うし
スレタイ変えて合同の新スレ立ててくれれば別に問題ないです。

スレタイ提案
「幽霊、妖怪、オカルト娘で(;´Д`)ハァハァなお話」
683名無しさん@ピンキー:03/10/08 20:23 ID:dw6zRUUG
>>682
こっちのスレはまだ容量もあるんでSSは投下して欲しいです。
684名無しさん@ピンキー:03/10/09 03:23 ID:R6+sAvqX
漏れも678に同じく、幽霊やら妖怪やらのいわゆるオカルト系と、
いわゆる「ファンタジー世界」のエルフやら獣人やらは、ちょっと系統が別な気がする。
んなんで、差別化というか再編をしてみた方が良いかなと。



ってかむしろ汎用ファンタジー(ライトノベル・RPG的ファンタジー世界・剣と魔法の世界)
のスレがある方が良い気がしてきたが。
685SS初心者:03/10/09 07:15 ID:C6XsZhyu
正直むこうのスレのSSはほとんど見てないんで知らないのだけど
テンプレ案を見ると、ロボ娘や獣人とかの人外も含んでるんですね。
妖怪や幽霊話だけならここと重複になるから合併するべきだと思うんだけど…むう。

まあ、それはさておき>>683さんの言葉に甘えてSSいきます。
>>590-598の続き
686SS初心者:03/10/09 07:16 ID:C6XsZhyu
こんにちは、わたし、鮎原マコ!。
私って、何のとりえもない普通の女の子。…ってずっと思ってたのに、
実は、魔女だったんだって…!ウソみたいだけど、ホントなの。
なんだかいろいろ不安だわぁ…


      第2話 「おせっかいな人(?)達」

 「ちょっとマコぉ、何で昨日は急に帰っちゃったのよ〜」
 「そーだよ、せっかく私たちがセッティングしてあげたのに」

タカコとアヤが会うなり言ってきた。
そんなこと言ったって、ねえ。

 「なによ、アンタもうセンパイの事あきらめたの?」
 「…だって、麗子さんとつきあってるんじゃ私なんか…」
 「やーねアンタ!一緒に帰ってたくらいで決め付けてあきらめちゃうの!?」
 「そーだよ、本気ならもっと積極的にアタックしなさいって!」
 「でも…」
 「大丈夫よ、いい考えがあるから。私たちに任せなさいって!」

二人とも心配してくれるのは嬉しいんだけど、ちょっと強引で
たまについていけなくなるんだよねー…。

そして、放課後の教室。二人がコソコソと何かを持ってきたの。

 「はい、アンタの為に借りてきてあげたんだからよく勉強しなさい!」
 「べ、勉強?なにを?」
 「まあ、とにかくそれ読んで。あんたに足りないものがわかるから」

687SS初心者:03/10/09 07:17 ID:C6XsZhyu
そういってタカコが差し出したのは紙袋に入った…本かしら?
なんだろう?二人ともなんかニヤニヤしちゃって…。
でも、騙そうとかそういうのじゃないみたいだし、とりあえず見てみようかしら。
ガサゴソ…。あら、ピンク色のかわいい本。タイトルは、えーと…

 「『LOVE TECHNIC 彼と二人で楽しむ本』?」

 「ちょ、ちょっと、そんな大きな声で読みあげないでよ!」
 「な、なによ?」
 「いいから、黙って読んでみて」

もう、なんなのよ…。えーっと、『より深く歓びを迎えるために』
なにこれ、宗教関係の本かしら?私そういうのは必要ないよ…って
な、な、なによこれ!?裸の男の人と女の人が抱き合ってる写真が…!

 「ちょ、ちょ、ちょちょちょっと!な、な、なんなのこの本!」
 「だから、そういう本だってば。これ読んで勉強してセンパイにせまっちゃいな!」
 「そそ、だいたい麗子さんの事だからまだセンパイとヤッたりしてないと思うし
  まだまだマコにもチャンスあるわよ」
 「ああああ〜、なななに言ってるのよぅ。私たちまだ中学生だよ、そんなコト…」
 「だーかーら、マコはネンネだって言われるのよ。あのね、中学生の男子なんて
  いったらもうエッチな事しか考えてないんだから。」
 「そうそう、センパイだって同じだよ。普段はさわやかだけど頭の中は
  エッチな妄想でいっぱい!だからちょっと色気出して迫ればイチコロよ♪」

せ、センパイにこの本みたいな事にして迫るの…?こんな、裸で………
688SS初心者:03/10/09 07:18 ID:C6XsZhyu
「あ、やだ!マコったら鼻血でてるよ!」
 「ふぇっ!?」
 「ありゃりゃ、ホントだ!はいティッシュ。…やっぱマコにはまだ早すぎたかなぁ?」
 「う、うるふぁいふぁねぇ、わたしだってもうオトナに…」
 「あら、じゃあ、こんなのどう?。センパイを体育倉庫とかに呼び出してさ
  このページの…ホラ、こんなポーズで…」
 「わっ、わっ、そ、そ、そんな格好……!」  
 
       ばたんきゅう

 「あれま、このコ目ぇまわしちゃった。」
 「やっぱりまだダメかー。でも、その純情なところがマコのいいとこでもあるんだけどねぇ…」


<アイキャッチ>
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/mako_2.jpg
689SS初心者:03/10/09 07:19 ID:C6XsZhyu
まったくもう、今日もひどい目にあったわ…
鼻にティッシュ詰めたまま廊下を運ばれるなんて…ああ、恥ずかしい。
結局その後は逃げるように家に帰ってきたの。放課後だったからそんなに
人がいなかったのが不幸中の幸いだわ。

でも、あの二人も悪気があった訳じゃないし、アレはアレで本気で私のこと
考えてくれてるんだよね…。一応あの本は借りておいたけれど…うーん。
ああいうこと知ってなきゃセンパイと付き合うなんて出来ないのかな。
…そうだよね、あの二人の応援に応えるためにも、ちょっとだけ頑張ってみよう…!

カバンから本を取り出してみる。カバーはすごくかわいいのになぁ。
中身は…ああっ、やっぱダメ!こういうの苦手だよぅ…。
…いやいやいや!、大丈夫よ、マコ、オトナなんだからこれくらい平気!
平気にならなくちゃ…!

『まずは男性の身体を知っておきましょう。ペニスは陰茎、亀頭、陰嚢からなり…』
『男性が興奮すると、ペニスの組織に血液が流れ込み海綿体が…』

ううぅ…私だって興味ないわけじゃないけど、やっぱりなんか気持ち悪い感じ
でも、センパイもこの図と同じなんだよね…。…やだ、急に昨日の光景が頭に浮かんじゃった。
センパイのおちんちんもおっきくなってて…


           ド ク ン


……な、なに?顔が熱くなってきた…。ううん、顔だけじゃない、心臓も、お腹の奥も熱いよ…!
こ…この感じ、昨日と同じだ…!あたまが、ボーっとしてきて…
ヘン、ヘンだ…、からだがおかしいよ…!
690SS初心者:03/10/09 07:20 ID:C6XsZhyu
どうしよう…思わず、そばにいたクマのたーちゃん(>>592参照)を抱きしめる。
私、私、魔女の血が目覚めてからおかしくなっちゃったんだ…。
こんな…こと…いままで、なかったもの…
身体の奥がジンジンいってる…。どうすればいいの…?

   (さわさわっ)

はぅっ!…だ、誰かおっぱい触った!?
でも、私たーちゃんを抱きしめてるし…

    (もみもみっ)

ん、んんっ!ぁ…!
う、うそ!?たーちゃんが私のおっぱい揉んで…あっ、あふぁっ!
なんで、なんでたーちゃんが…
や、だ、だめぇ…そんなに、さきっちょをさすらないでぇ…
頭がボーっとしてきてもう思考がまとまらないよぉ。

私はたーちゃんの大きな足をギュッはさみこんでしがみつく。
あ、あそこが、たーちゃんにあたって…ああ、すごく、すごくきもちいいっ…
はっ、はっ、はっ、はぁっ、ん、ぅっ、ぁっ、あはあっ!
ダメ、腰が、止まらない…勝手に動いてるよぅ…んんっ

たーちゃんは私のおっぱいをくりくりしたり、揉んだりしてる。
あっ、ああっ!もう、もうダメ、頭が真っ白になって…あっ、や、し、死んじゃうよぅ…っ!
あんんんっ!!

たーちゃんがおっぱいを軽くつねった瞬間、私は気を失っちゃったの。
691SS初心者:03/10/09 07:21 ID:C6XsZhyu
それからどれくらい時間がたったのかわからないけど、正気に戻った私の前には
いつもと変わらないたーちゃんが…あれ?いつもと変わらなく…ない。
羽根!?あのステッキについてるのと同じ真っ黒な羽根がついて…

 『おいっす!』
 「た、たーちゃんがしゃべった!?」
 『あははは!たーちゃんじゃねえってば!マコって言ったな、なかなかいい反応だったよ』

羽根がぐうっと大きくなると、たーちゃんから抜け出して形を変え…
なに、これ?カリメロみたいなシルエットにこうもりの羽がついたような、とにかく
何かヘンな生き物が出てきたの!

 『オレはお前の使い魔、ドゥェンデっつーんだ。よろしくな!』     
               
                                          つづく
692SS保管人:03/10/09 14:50 ID:5eSI3GAO
合併派と現状維持派(独自路線派)が拮抗してきたようですね。
まあ重複といっても、特に文句が出てる訳でもないので現状維持でも問題ないのかも知れませんが。

ちなみに↑のテンプレは適当に考えただけですので気にしないでください。
どこまでを範疇に加えるかは未定ですので。
個人的に、ロボットと妖怪と獣娘が競演している作品も読みたいだけですから。
693名無しさん@ピンキー:03/10/09 15:05 ID:0Oiv1jTr
最近このスレに登場したのは、魔女っ子、ブラウニー、化け狸
向こうのスレでは雪女、バルキリー、エルフ、河童、犬娘、列車の付喪神

独自路線化といっても、分類不可能w
694名無しさん@ピンキー:03/10/09 19:07 ID:hSELJggc
こちらはオカルト限定
現代社会の闇に潜む怪異を対象とする。

向こうはオカルトのみならず、SFやファンタジーも範疇。
宇宙人やメイドロボもOK

こういう差別化でどうかな?
695名無しさん@ピンキー:03/10/09 19:56 ID:HM2t1DFP
作品での分類が不可なら、書き手で分類してみたら?
向こうは投下ペースが早い人用。
こちらは投下ペースがマターリな人用。

見た目こんな感じだし。
696名無しさん@ピンキー:03/10/09 20:07 ID:vvmzPBQh
あっちとこっちでは、重複部分も存在するが、そうでないところもあるので、
明確な定義分けはしなくていいと思う。
てか、不可能なのでは?

もし投下されたSSが違うと思ったら、丁寧に向こう側に誘導すればそれで良し。

>>作品での分類が不可なら、書き手で分類してみたら?
これは、作家さんに失礼だと思います。
697名無しさん@ピンキー:03/10/09 21:51 ID:Zvt0AN2p
ロボはロボでスレがあるしなぁ
698名無しさん@ピンキー:03/10/09 22:14 ID:xPPGJ9kk
>>697
あのスレは結構特殊な趣向してるよ。
「君がロボットでも構わない。ノエル、君が好きなんだ!」
とか書いても受け入れてもらえない。
「君がロボットだから好きなんだ!」
じゃないと。

女の子らしい感情を持ってたら萎えるとか、ボディを開いて中の機械を整備したいとか、
機械であることに意義を見いだしてるから、書き手をかなり制限するんじゃないかな。
699名無しさん@ピンキー:03/10/09 22:38 ID:fJKh0Wog
>>698
そんな理由で新スレ立ててたらそれこそ乱立になっちゃうよ。

今の住人達には何も文句ないけど(おれも覗いてるし)
あっちの>1の行為は正直ほめられたもんじゃない。
700名無しさん@ピンキー:03/10/09 23:08 ID:xPPGJ9kk
>>699
だからこそ、あっちの新スレではロボもOKとして、そういった需要を賄えるスレにしても良いと思うけど。

まあ、板を見渡してみたら、ガンダムだけで何スレも立ち、DBはキャラ単独スレが立っている。
それに比べたら可愛いものという気もするが。
701名無しさん@ピンキー:03/10/10 00:27 ID:obEMmgo7
とりあえず、議論はまとまらないようなので今回は合併は見送りということで、
向こうは向こうの次スレを立てますよ。
このままでは職人さんが投下できないから。

しばらくは向こうは人外全般、
こっちはオカルト限定ということで。
702名無しさん@ピンキー:03/10/10 00:29 ID:iRQ0I7fK
>>700
あれは単独でも機能しているから容認されてるだけ
統合化は過疎化を防ぐ意味もあるんだが
703名無しさん@ピンキー:03/10/10 00:37 ID:obEMmgo7
>>702
過疎化するかなあ。
こちらには彷徨うSS書きさんやSS初心者さん、
むきうは320さんとW/KpcIbe5Yさん、
質量共に高レベルの職人さんがおられますし。
(新規参入が少ないのが懸念ですが)
704名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:16 ID:gc6qfC+v
どちらにしても間違いなくいえることは、
>>686-691のSS初心者さんのSSが、綺麗にスルーされていることなのですが。

でましたでましたお約束の小生意気そうな使い魔!
もう、どこまでも王道を突っ走ってください。
705名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:16 ID:gTJyIMKq
結論から言うと、こちらは現状どおりで、
向こうは人でなしのスレってことね。
706名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:37 ID:obEMmgo7
【妖怪】人間以外の女の子とのお話3【幽霊】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065717338/

現状維持のまま向こうのスレが新スレに移行しました。
ご近所のよしみで即死判定回避の書き込みをお願いします。
707名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:40 ID:/Ahx8mv/
即死を防ぐためにも、なんか書いてきます。
思いっきりベタなのを1つ。
708名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:50 ID:WcniXx+h
まぁ、なんというか。
個人的には、重複を理由に自治厨に荒らされるのが一番の懸念だと思うので
現状に対しては何らかの手は打たないとならないと思う。
ただ、移行で無用に荒れるのは本末転倒だと思うし。

ただ、現行の職人氏にすぐにスレ移動を願うのもちょっと強引すぎる気がするので
当面は現行のまま行って、新作投下の時とかに移動をお願いする形で
1スレくらい使って緩やかに使い分けなり移行なりを進めていくってことでどうだろう。
709名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:57 ID:sUKSNq0G
>>707
ベタですか……

それは”自信”があるということですねw

>>708
まあ、今回のことで、双方の住人がお互いの存在を強く意識したことが収穫ではないかと思います。
710畜生さん@100g ◆tw666tXXX2 :03/10/10 02:37 ID:/Ahx8mv/
>>709
707ですが、書いてきました……
自信もなにも、ネタが無いだけの話なので……なんともはや。
711名無しさん@ピンキー:03/10/10 10:22 ID:GINraOW4
>>701
なんだよそれ。そんなうやむやで立てちゃうんなら最初から相談してこなくていいじゃん。
ちょっと感じ悪いよ。だいたい人外総合なら【妖怪】〜【ロボ】とかにしろっての。
そっちのほうが後発なのにこっちが重複とか言われたらいい迷惑だ。
712名無しさん@ピンキー:03/10/10 13:42 ID:1KS/1XAO
>>711
何言ってるんだ、このお子ちゃまは。このスレがオカルト発祥だからとか、ロボやファンタジーは違うとか、
妙なことにこだわってたから今回見送ったんじゃないか。
しかも今度は先に立ったから重複はそちらだって?
そんなの関係あるかい。そういう場合、勢いがないほうが吸収だろ。

絵に書いたようなバカがまだいたのか、ここ。
713名無しさん@ピンキー:03/10/10 17:32 ID:+55+Fdv6
毎度おなじみジサクジエンのバカ(>>711)とアホ(>>712)の
面白くない漫才は放っておいて、>>704に同意。

SS初心者様、これからセンパイ相手にどうアタックかますのか、興味津々です。
ゆかりちゃんも、どんな記事が発掘されたのか楽しみですので首を長くしてお待ちしてます。
714SS初心者:03/10/10 22:36 ID:a28WxcbM
>>704,>>713
ありがとうー( つД`)・゜・。
期待にこたえられるようがんばります。

では、>>532の続きいきます。
715SS初心者:03/10/10 22:38 ID:a28WxcbM
そこに出てきた記事はショッキングなものだった。

  [アパートに放火/住民二人が死亡]
  ○○市△△のアパートで6日、放火による火災が起き、この火事で
 二階に住む石川嘉信さん(47)と養女のゆかりちゃん(10)が
 二酸化炭素中毒により搬送先の病院で死亡した。
  ○○署は現場にいた不審な男に事情を聞いたところ、放火を認めたため
 殺人と現住建造物等放火の疑いで○○市××無職、福沢昭夫容疑者(29)を
 緊急逮捕した。動機について取調べを急いでいる。
 
犠牲となった人の写真が二つ載っている。
やはり、あのゆかりちゃんだった。もう一人は、あの中年男。
養女…?ゆかりちゃんの言っていたお父さんてのはこの石川という男だったのか?
じゃあ、おじさんというのはいったい誰なんだ?やはり俺のこと…?
頭を悩ませていると、事件の関連記事があるのに気がついた。

  [○○市のアパート放火、犯人は犠牲者の実父]
 今月6日○○市のアパートで放火があり二人が死亡した事件は、容疑者が
 犠牲となった石川さんから多額の金を借りており、その金銭トラブルが
 原因だと思われる。
 もう一人の犠牲者であるゆかりちゃんは、福沢容疑者の実子で、2ヶ月前に
 石川さんに養女として引き取られたばかりだった。

  [アパート放火の容疑者、留置場で死亡]
 ○○市のアパート放火事件で逮捕、起訴されていた福沢昭夫被告が、8日
 午後8時ごろ○○署の留置場内で拘置中、首を吊っているのを巡回していた
 職員が見つけた。被告はまもなく死亡が確認された。

……ヘビー過ぎる……
新聞の記事はこれで終わっていた。いくら借金があったとはいえ、実の娘ごと
焼き殺そうとするなんて…。と、この記事だけを読んだ人は思ったことだろう。
しかし、俺にはだいたい理解できた。
716SS初心者:03/10/10 22:40 ID:a28WxcbM
ゆかりちゃんは、借金のカタにあの中年男に連れて来られた。
もちろん法律場許されてないだろうが、そこを養女として無理矢理奪ったんだろう。
そして、ゆかりちゃんは慰み者にされ、それを憂いた父親はゆかりちゃんと
一緒に死のうとしたのだ。

新聞記事の日付は10年前だった。…ゆかりちゃん、生きていたら俺と同い年…!
ゆかりちゃんの魂は自分が死んだことも知らずに、10年もの間、中年男に
捕らわれていたんだ…!

ゆかりちゃん…

俺は、心底自分の行為を恥じた。
もしかしたら俺の欲望が眠っていた中年男の霊を呼び寄せてしまったのかもしれない。
なんとか、ゆかりちゃんを救い出してあげたい…。

しかし、二つ一組になってしまった霊魂をどうやって引き離せばいいんだ?
片方だけを成仏させる方法なんて聞いたことない。そもそも成仏させる方法すら知らない。
霊能者の知り合いがいるわけでもなく、誰に連絡を取れといばいいのかもわからない。

こんな時に頼るのがここしかないというのは非常に情けない話だが、
俺はここに望みを懸けることにした。


   2ちゃんねる
717SS初心者:03/10/10 22:43 ID:a28WxcbM
…というわけでなんか良い解決法思いついたら教えてください(オイ

ごめんなさい、マジで行き詰まっちゃったんだもん…
こういう読者参加型もたまには良いじゃないですか、ね?ね?










…ダメ?
718名無しさん@ピンキー:03/10/10 23:55 ID:YR40sAoK
>>717
ま、こういうのもアリでしょうw
最初の方で2chを出していたから唐突ではないし。

しかし、除霊方法って…
二つ一組といっても融合しているわけでなく、一箇所に二体の地縛霊がいるだけのような気がするから、
片方だけ成仏ってのも不可能じゃない気はする。

とりあえず、ゆかりちゃんが現れたらお経を書いた布団をかぶせ、四方に盛り塩をして霊的に隔離。
中年男の霊が現れたら煙草の煙で退治ってのはどうだろう?
一本の煙でも退散させられたのだから、ニコチンの強い奴をカートン単位で一気に燃やしたら効き目がありそう。
719名無しさん@ピンキー:03/10/11 00:54 ID:qWOsEhS1
ゆかりタンとラブラブハッピーエンドと
中年男の霊に主人公が乗っ取られ、ゆかりタンにあんなことやこんなことをしてしまう
エロ鬼畜BAD ENDがあるんだよね

と呟いてみる。
720名無しさん@ピンキー:03/10/11 01:11 ID:/5bvoR88
>>717
>>719氏ではないけれど、どういう終わり方にさせたいか、をまずは決めた方がいいと思いますよ。

また、ゆかりちゃん本人が、中年男や父親に対してどう思っていたのかの設定も大事かと。
中年男に対しては、エッチ目的だから嫌がっていたか、
それとも夜以外は優しくしてくれてたから、実は意外と彼には悪い感情は抱いていなかったとか考えられるし、
仕方なく売られたから父親を偲んでいるか、もしくは平気で自分を売った父を恨んでいた、とか。
資料では読み取れない、ゆかりちゃん本人の感情が物語完結への鍵になるかも。

で、ほとんど登場しない母親は何をしてるんだとか、最初に出してたテレビ番組をどういう伏線で利用するか、も見所だと思います。
いずれにしても、ここまできたらあと少しなのですから、頑張ってください。

ま、私ならとーちゃんの霊を召喚させて、バトルに発展させるかもしれませんですが。


…と、長々と失礼しました。
721名無しさん@ピンキー:03/10/11 07:01 ID:HAOIvd2G
プロに依頼するための情報を2ちゃんねるから得られる、っていうのもありますな。
どこかの街角には霧香という名前の占い師がいて――
722713:03/10/11 14:51 ID:cxlWef9v
>>717
SS初心者様、お疲れ様でした。

少し辛辣な意見になると思いますが、お許しください。
SSを見ていると、SS初心者様自身が主人公と同一化しすぎているためか、
どうしてもSS初心者様自身が『ゆかりちゃんかわいそう、中年男憎い』
という視点で固まっているように見受けられます。

SSの書き手は物語を作っている神のようなものである以上、
各登場人物の視点になってみて、もう一度SSを振り返ってみては如何でしょうか?
そうすると、意外とあっさりと次の展開が思い浮かぶかもしれませんよ。

何だか>>720様と意見がかぶってしまうかもしれませんが、参考になれば幸いです。
723名無しさん@ピンキー:03/10/11 19:03 ID:fwvcABWl
>>721
どうしてもそっちに誘導したいようだなw
マジレスすると、あの世界には死者の霊としての幽霊は存在しないんだけど。


意表をついて波田探偵事務所を紹介されると言ってみる
724名無しさん@ピンキー:03/10/11 19:12 ID:fwvcABWl
>>723
でもって出動するのは、
神社の娘の魔女っ子、ひかり。
死人関係のスペシャリストの死神クン(名無し)
725名無しさん@ピンキー:03/10/11 22:51 ID:SEb5nmVf
>>721
チョイ前に怪異事件を相談できるサイト、なんてのを考えたなあ。

「BUNNY&BEAR」
某うさぎさんチームと電脳熊が共同管理するサイトで、
怪奇現象の目撃情報や都市伝説について語り合う掲示板。
一定の手順で裏ページに入ると、そこは全国に散らばる妖怪たちが情報交換する場に。
入り方はトップにあるウサギの巣穴の画像に、ページのあちこちにあるウサギのアイコンをドラッグ&ドロップで重ね、
出てきたウィンドウに「B・U・R・R・O・W・S」と入力する。

本当に困っている人だけ入ることができ、怪異事件を解決してくれるという噂を耳にして、藁にも縋る思いで…
みたいな感じでw
726SS初心者:03/10/12 01:49 ID:ZyyIanMY
みなさん貴重な意見ありがとうございました。なんか目から鱗って感じです。
今まで自分視点でしか見てなかったんでちょっと振り返って全体を見直して
みようと思います。>>718さんのネタも良い感じなんで使わせてもらいますね。

>>719
鬼畜は…漏れは書けませんー。すまんです。
目指せえろラブラブハッピーエンドです!

>>721>>723-725
なんか元ネタあるんですか?どうも疎くって。
>>725さんのおもしろそうなんでそれで一本キボンヌ(w
727名無しさん@ピンキー:03/10/12 02:16 ID:GhrxsZy7
>>726

元ネタは>>626にもある、妖魔夜行&百鬼夜翔というライトノベルのシリーズです。

この掲示板のネタ、ラ板のスレで生まれたもの。
板違いだってしたらばに追い出されて、50レスほどは遊んでたなあ。
助けを求める人間と、それに応える妖怪のなりきりで。
728間違った霊究者:03/10/12 02:55 ID:3J+oC/Bp
>>SS初心者さん
 マコちゃんイラスト、鬼のようにかわいいですね。
 使い魔の微妙に露骨なデザインにも藁。
 無責任すぎる友人達への魔法でやらしいお仕置きオチとかあってもいいですね。
 女の子の一人称は、詳細な表現をしようとすると、それこそ一人芝居になってしまうのが難しいところです。

 ゆかりちゃんの方は、「俺はここに望みを懸けることにした」ってところでオチがついたと思ってしまいました。
 最後が放り出し形式の、ちょっと後味悪い話が時々ありますからね。
 自分だったら、専門家、専門知識よりももっと卑近な解決で書くと思います。
 男子禁制と張り紙するとか、部屋の借主である自分の権限で退去命令するとか。
 最後は「俺の拳は女の子を泣かす全てのやつに届くんだ!」と、魂込めて殴り飛ばすとか。
 理屈よりもカタルシスを優先した方が面白くなるだろうとは思っているんですが、自作となると設定を最大生かそうとこだわってしまいますね。

 自分の創作は、新ネタでちょっと書いては行き詰まっています。
 どれも似たような展開(女の子が空から降ってくる)になってしまうし、身体より心の交流をしっかり演出できるようにならないと、感情移入できないし。
729名無しさん@ピンキー:03/10/13 13:03 ID:PkncYIvS
大変遅くなりました。>>629-637 の続きです。
これで第3話は終わりになります。20レス消費の予定。
エロです。多分。
730彷徨うSS書き:03/10/13 13:05 ID:PkncYIvS

 そして――夜。やはり空気の澄んだ所から見る星空は格別である。
大きな月が辺りを照らし、星が降り注ぐかの様に頭上で輝いている。
 私はベランダともバルコニーともいえる様な空間で夜空を見上げていた。
火照った頬に夜風が気持ちいい。
 突発的な宴会は先程解散となった。うわべりは夜の番組をチェックするから、と
帰っていったし、狸美汐もラジオがあるからと言っていた。何のラジオかは……
聞かなくても想像できる。
 しかし私が今考えているは、先程のテレビのことだ。
『早く帰ってきてくれることを願っています』
 か……。一年前ならば何の疑いもなく騙されていた台詞だろう。
 むろん、先程皆の前で話した様に、帰るつもりは毛頭ない。
 しかし――このままでいいのだろうか――
「マスター……」
 不意に声をかけられた。もちろん、ユーニィだ。扉の陰から私の方を
窺うその表情は、逆光で見えない。
「ん、ああ、片づけ、お疲れ様」
「あの……お隣、よろしいですか?」
「ああ、もちろん」
 ユーニィが座れるスペースを作ると、彼女はちょこちょこと近寄り、
スカートの裾をフワリと膨らましながら私の左隣に腰を下ろした。
 肌寒さを感じる夜気の中、私に寄り掛かる様に座ったユーニィの
温もりが伝わってくる。
 しばらくそのまま二人で夜空を見上げていた。
「マスター」
731彷徨うSS書き:03/10/13 13:06 ID:PkncYIvS
「ん?」
「ありがとうございます」
「ふむ? 何が?」
「帰らないでいてくれて……わたしの側にいることを選んでくれて」
 私は黙ってユーニィの肩を抱きよせた。肩にユーニィの頭がもたれ掛かる。
 その温かさに、私は先程から考えていたことをユーニィに告げる決心が付いた。
「本当は――」「でも――」
 二人の言葉が重なる。
「あ、ユーニィからどうぞ」
「いえ、その、マスターから……」
「いやいや、どうぞどうぞ」
「えと、やっぱりマスターから……」
 何度も譲り合い、最後には二人して笑い出してしまった。
「くすくす、マスターから……」
 私は諦めた様に息を一つ吐くと、遂にその事を口に出した。
「一度、あいつの処に行かないといけないだろう、と思っている」
 言ってしまってから、ちらりとユーニィの様子を窺う。月の光を受け、
ユーニィの赤い瞳が優しく輝く。
「今じゃない、もう少し先だ。もっと落ち着いて、あいつと話せる様に
なったら、かな」
 ユーニィはただ頷いている。
「そして……必ず帰ってくる」
 焦げ茶色の小さな手を握ると、ユーニィも私の手を握り返してくれた。
「ユーニィとずっと一緒に暮らすために、ね」
 私は、逃げるためにここに居るのではなく、ここに居たいからここに居るのだ。
732彷徨うSS書き:03/10/13 13:07 ID:PkncYIvS
 その事を証明するためにも、そして後顧の憂いなくユーニィと暮らすためにも、
私はあの女と決着つける必要がある。
「そのためには、一度君と離れることになるだろう。けれど――」
 次に口にすべき言葉を探す。謝るべきか。詫びるべきか。しかしその言葉が
見つかるよりも早く、ユーニィが口を開いた。
「はい、わたしもその方がいいと思います」
「……いいのかい?」
 この選択はユーニィを嘆かせることになるのではないか。そう思っていたのだ。
しかしユーニィは薄明かりの中、微笑みすら浮かべている。
「マスターは、必ず戻ってきてくださいますから……」
「信じてくれるのかい?」
「信じるも何も……マスターはそういう方ですから」
 まっすぐに私の目を見つめ、ユーニィはきっぱりと言い切った。
「今だって、こういう話をマスターから話してくださってるじゃないですか」
「……ふむ、そうだな」
 私は照れくさくなり、目を逸らし星空を見上げた。そして、小声で呟く。
「――ありがとう」
「え、何ですか?」
「いや、何でもない。何でもない」
 慌てて手を振って誤魔化す。
「それより、それで、ユーニィの話は?」
「くすっ、わたしの言いたかったこと、みんなマスターが先に言われてしまいました」
「え?」
 訝しげにユーニィの顔を見る。その様子が可笑しかったのだろうか。
ユーニィはくすくすと可愛らしく笑った。
733彷徨うSS書き:03/10/13 13:08 ID:PkncYIvS
「わたしも、あの人の所に一度行ってみたら、と言うつもりでした」
「え……っ」
「あ、あの、えと、すみません、差し出がましいこと、ですよね。でも……」
「……心配してくれていたのか?」
「いえ、その、そんな、そういうわけでは、あの……」
 私は後ろからユーニィの頭に手を置いた。
「ありがとう」
 今度は素直にこの言葉が出た。本当はそんな言葉では足りない位なのだが。
 ユーニィのその心が、想いがどれほど嬉しいことか。
 愛おしい、という言葉はまさにこの時のためにあるのだろう。
「あ、あの、その……」
 照れた様に俯く彼女の頭を撫でる。妖精帽子をフワフワした手触り。そして
髪のサラッとした手触り。
「ん……」
 何度も撫でていると、気持ちよさ気に目を閉じる。
「私も何かユーニィにしてあげられればいいのだがな……」
 今朝も考えていたことが口をついた。
「じゃあ……その……ください……」
「何をだい?」
「その……『約束の印』を……もっとたくさん……え、えと……」
 恥ずかしげに口にするそれは、つまり先刻のもの。
「なんだ、気が早いな」
「あぅ、えと、その……今日この日を忘れない様に、です」
「やれやれ、大げさだなぁ」
「だって、マスターが、ここに居たい、って言ってくれたんですから」
734彷徨うSS書き:03/10/13 13:09 ID:PkncYIvS
「私は最初からそのつもりだったぞ」
「でも……ちゃんと言ってくれたのは初めてですから」
「そう、だな」
 私が顔を寄せると、ユーニィも目を閉じそっと差し出す様に唇を近づける。
 啄む様なキス。唇の柔らかさを確かめる様に。
「ふふ、マスターと、たくさんキスしましたね」
「これからもたくさんできるよ」
「嬉しいです……」
 そういうと今度はユーニィから唇を求めてきた。むろん、私も応える。
「ん……んん」
 鼻にかかる吐息に頭のどこかが甘く痺れていくようだ。
 今度は互いに口の中を味わう。舌を絡め、唇を甘く噛み、唾液を交換する。
彼女の唾液は甘く、まるで上質のアルコールの様に私を酔わせる。
 しばらくそうして楽しんだ後にようやく唇を離した。二人の唇を繋ぐ透明な糸が、
月明かりにキラキラと輝く。
「なんだか……ぼうっとします……」
 既にユーニィの目は焦点が定まっていない。
 くちづけでここまで感じてくれるとは、男として嬉しい限りだ。
 衝動的に体を抱き寄せ、ギュッと抱き締めた。
 彼女の体から立ち上る甘い香り。化粧とも違うその自然な香りを、
胸一杯に吸い込む。
「はぁ……マスター……」
 耳元で彼女のため息混じる甘い声が響く。
「もっともっと、気持ちのいいことをしよう」
 私も彼女の耳元でそう呟いた。
735彷徨うSS書き:03/10/13 13:11 ID:PkncYIvS
 返事はない。その代わり私にもたれ掛かる様に体を預けてきた。
彼女の柔らかい身体を直接感じたい。私はユーニィの体をいったん引き離すと
片腕を彼女の後頭部の付近へと滑らせた。
「く、くすぐったいですよう」
「すまん……ん、これか……」
 首の後ろのボタンを外していくと、たちまち胸元までが露わになった。
 飾り気のない純白の下着が、月明かりで一際輝いて見える。
「あの……そんなに見られると……その……」
「……綺麗だよ、とても」
 私はユーニィを横に抱く様にすると、首筋から胸の膨らみへと唇を滑らせる。
「や、くすぐった……んっ……」
 下着の縁に沿ってキスマークを付けていく。焦げ茶色の肌の上に薄く印が
現れる。
「跡残っちゃいますよぅ」
「大丈夫、明日には消えるよ」
 希望的観測によれば、などと続けたくなるのを抑え、私は背中に回した手で
下着の留め具を外した。
「だからもっとたくさん、つけよう」
「は、はい……えっ」
 その時にはもう、白い下着はするりと外れ、胸の膨らみが露わになっていた。
 焦げ茶色の慎ましやかな丘の上に、小さく咲こうとする桃色の蕾。
 私はそっとその突起を舌先で触れてみた。
「ひゃん!」
 ただそれだけなのに、彼女は嬌声をあげる。
「そんなに感じるの?」
736彷徨うSS書き:03/10/13 13:12 ID:PkncYIvS
「は、はい、じんじん、して――はぁ!」
 今度は赤子がするように口に含んだ。周囲を唇で味わいながら、その繊細な突起を
舌で舐め上げる。舌の表面全体で擦るように撫で、飴玉を転がすように舌先で
刺激を与える。
 そういえば最初の時も胸はよく感じていた。ここが弱いのかもしれない。
私は堅く尖ってきた胸の先を、唇で挟む様に押しつぶした。
「んんんっ!」
 ユーニィは私の首にしがみつくにして快感に耐えている。
声を出さない様に必死でかみ殺す様子がいじらしい。
 私はさらに右手を、もう片方の膨らみに被せた。
「ぅんっ!」
 反り返る背中を左腕でしっかりと捕まえ、私は愛撫を再開した。
 柔らかく張りのある乳房は、押してもすぐ元の形を取り戻す。
肌はきめ細かく、手の平に吸い付く様である。
 口は胸の先から首筋まで、休むことなく唇の印を付けていく。
胸元にうっすらと浮かぶ汗を舐め取ると、ユーニィは恥ずかしげに身をすくませた。
「そんな……汚いですよぅ……」
「昨日ユーニィにはもっと大変なものを飲んでもらったし」
「え、その、あれは、だって――」
 私はその先を聞くのが気恥ずかしく、唇で口を塞いだ。
「ん、んん――」
 再び互いの奥深くまで舌を差し込み、絡み合わせる。
 こんな小さな口で、昨日は私のモノを受け入れてくれたのだ。そう思うと、
申し訳なさと嬉しさに胸が熱くなる。――そうだ。
「――よし。今日は昨日のお返しをしよう」
737彷徨うSS書き:03/10/13 13:13 ID:PkncYIvS
「ふあ……え……?」
 不意に唇を離した私を、ユーニィは半ば陶酔とした、半ば残念そうな目で見上げる。
 構わず私は身を起こす立ち膝になり、すっかり体から力の抜けたユーニィを壁に
寄り掛からせた。
 ――月明かりの下、メイド服を胸元まではだけた、焦げ茶色の肌の少女。
その肌はキラキラと月明かりを受けて輝き、絶妙な膨らみを持った胸は大きな息と共に
上下する。しかし目は虚ろであり、口元からは一筋、透明なものが伝う。
 その美しさ、その淫靡さに数瞬、時を奪われる。
「マスター……?」
 鼻にかかった様なユーニィの声に再び時が動き出す。
「あ、ああ、えーと……」
「お終い、なんですか?」
 明らかに落胆した声に私は慌てて頭を振った。
「いや、えーと……そうだな――」
 言葉に詰まった。宣言するのも気恥ずかしいし、かといって、命令するのも嫌だ。
だからといって無言のまま始めるのもどうかと思う。
「その、だから昨日のお返しを、な」
「昨日……?」
「だから……今日は、私が口で、ユーニィの――」
「あっ……」
 私の言わんとするところを察したユーニィは、小さな声をあげると俯いてしまった。
 妖精帽子の先に付いた飾りが小さく揺れる。
「ああ、嫌なら全然構わない。すまない、変なことを言って――」
 私の言葉を遮る様に、ユーニィが首を振った。
「……本当に……」
738彷徨うSS書き:03/10/13 13:14 ID:PkncYIvS
 俯いたユーニィから聞こえる、掠れる様に小さな声。
 しかし、今まで力無く伸ばしたままだった脚を、立てる様に曲げる。
 そうして引き寄せたスカートの裾を、伸ばした両手で捕まえた。
 ゆっくりと、ゆっくりと引き上げられる両手。そして左右に開かれる両脚。
「……本当に、恥ずかしいんですよぅ」
 M字開脚、というのだろう。
 メイド服の白い裏地の上に乗せられた、ブラウン色の体。すらっと延びた脚に、
華奢な腰。その中央は飾り気のない白いショーツが包んでいる。
そして先程からの愛撫の為か。大事なところを覆う布は、既に色を変え、
透けそうなほどに濡れていた。
 ユーニィの裸体はもう何度も見てはいるのだが、こういう扇情的な恰好を
見るのは初めてになる。ゴクリ、と思わず喉が鳴り、少女は恥ずかしげに
顔をそむけた。この薄明かりの中でも判るほど、頬が赤くなっている。
 私は立ち膝のままユーニィに近づいた。スカートから解放されたものだろうか。
濃厚な匂いが辺りに漂っている。
「はぅぅ」
 ユーニィは顔が覆うくらいまでスカートの裾を引き上げると、やはり
消え入りそうな声で呟いた。
「あの……その……よ……よろしく……お願いします……」
 そのまま自分のスカートに顔を埋めてしまう。その分さらに服が引き上げられ、
お腹まで露わになる。つまり、臍の窪みまで。
 私は身をかがめると、まずそのお腹の可愛らしい窪みに口づけた。
「んん!」
 くぐもった声が響く。私は構わず、窪みの中に舌を差し入れた。
「そ、そこ、ちが――はぅんっ」
739彷徨うSS書き:03/10/13 13:15 ID:PkncYIvS
 予想外の刺激にユーニィが身悶える。
 逃げる様に体をずりあげる腰を左腕で捕まえると、舌先で奥を突っつく。
しょっぱい様な、苦い様な味が舌先に広がった。けれど、嫌な味ではない。
むしろ、ユーニィの隠された部分の一つに触れた様であり、嬉しくなってくる。
 私は最後に強く吸い上げユーニィの嬌声を上げさせると、今度は下腹部に
唇の印を付けていく。スベスベとした肌は張りがあり、唇を滑らせるだけでも
心地よい。胸の膨らみとも違う、力強い柔らかさとでも言うのだろうか。
 一方右手は、ユーニィを下からまさぐっていく。ふくらはぎを撫で、
膝裏をくすぐり、内股に手をやると、その一つ一つに高い声を上げる。
 そして最後に辿り着くのは、純白のショーツに隠された密かなる場所。
 既に今までの行為により彼女の蜜がしとどに染みだし、彼女自身の形を
くっきりと浮き上がらせている。
 私はその形を、布の上からそっとなぞった。
「ひゃうっ!」
 ジュ、という湿った音と共に、ユーニィが悲鳴にも似た声を上げる。
「はぁ……ますたぁ……」
 鼻にかかる様な声で私を呼ぶ。心をとろかす甘い声。
 私はズボンの下で張りつめた自分のモノを意識しつつ、さらに彼女の秘所に
指を滑らせた。
 少し押すだけでも、淫らな液がショーツから染み出してくる。
「……おいしいよ、ユーニィ」
 指先に付いたその液を、音を立てて舐めた。
 甘い……。とはいっても実際に甘いわけではない。頭に直接響く様な甘さだ。
「そ、そんなこと……んんんっ、ヤ……ぁ!」
 布越しでもわかる、彼女の小さな突起を指先でつつき、その下の陰になった部分を
軽く親指の腹で押し込む。
740彷徨うSS書き:03/10/13 13:16 ID:PkncYIvS
 もちろん、口も休めない。スポンジケーキの様に柔らかい彼女の内股を
舐め、くちづけをする。
 きつくキスマークを付ける様に吸い上げると、ユーニィはガクガクと
腰を震わせ、声にならない声を上げた。
 そろそろ頃合いか。
 私は腰に回していた左腕をおろし、ショーツに手をかける。気づいたユーニィは、
腰を浮かせてくれようとするが、震えるだけで力が入らない。
 ……仕方ない。
「下着、伸びたらごめん」
「え……ええっ!」
 私は直接、彼女の大事なところ覆う部分の布に指をかけると、ずらす様に
脇にまとめてしまった。十分湿っているので、元に戻る心配はない。
「はぅぅぅぅ」
 ユーニィの恥ずかしげな呻きが聞こえた気もするが、私は目の前の光景に
見入っていた。何しろ、今まで彼女のココをこれほどじっくり見るのは
初めてなのだから。
 今までの愛撫ですっかりほぐれたのか、彼女の割れ目はおろか中の桃色をした唇まで
半ば開いている。小さな豆粒の様な突起もすっかりその姿を現し、透明な液に濡れ
テラテラと輝く様は獲物を誘い込む甘美な罠の様だ。
 その下、さらに奥は――陰になるのでよく見えない。けれど外気に触れたためか、
それとも無意識に私が息を吹き付けたのか、ピクリと形を変える毎に、少し白みを
帯びた透明な液が染み出す様に溢れてくる。
「すごい……」
 無意識にそんな呟きが漏れた。
「はぅぅ、そんな……じっと見ないでくださいよぅ」
741彷徨うSS書き:03/10/13 13:17 ID:PkncYIvS
「……見るだけじゃダメか」
「そ、そういうことじゃ――ひゃうんっ!」
 ユーニィが小さく悲鳴を上げる。今度は意図的に唇を細め、奥目がけて
息を吹き付けたのだ。
 傍目でもそれと判るほどそこはビクンと反応し、愛液がトロリと零れてきた。
それは唇から流れ出ると蟻の門渡りを伝い、すぼまりまで濡らしていく。
 もったいない。
 反射的に思った私は次にはもう、舌を伸ばしていた。零れる雫を一気に舐め上げた。
「ん〜〜〜〜っ!」
 そのまま私はそっと、下の唇にくちづける。最初は軽く、ついばむ様に。
次いで味わう様に舐め回す。
 もちろん、次々に溢れてくる彼女の雫を啜ることも忘れない。
「ん、くんっ、マ、マスタ、ぁ」
 彼女の声が徐々に切羽詰まるものに変わってくる。
 私はいったん顔を離すと、傷つけない様に注意しながら、両手の指先で彼女の
僅かに開いた陰唇をそっと左右に広げた。
 小さな穴がそこにあった。こうして見ると、男のモノはおろか指の一本も入るか
疑わしく見える。けれどその綺麗な桃色の秘所からは今も淫らな液が染み出し、
月明かりを受けてまるで自ら輝いているかの様だ。
 私は顔近づけると、舌先を入れてみようと試みた。
「んんっ」
 違和感にユーニィが身をよじる。
 けれど舌先は僅かに入り口を通っただけで、それから先に進めなかった。
押し戻される。
「マスター、ダメ、ですよう、そんな、舌なんて……」
742彷徨うSS書き:03/10/13 13:19 ID:PkncYIvS
 何をしているか気が付いたユーニィが、声を上げた。
「……気持ちよくない?」
 舌を離し、ユーニィの顔を見上げる。スカートの裾に覆われて見れないけれど。
「あぅ、その、そうでも、あの、ないんですけど、でも……」
「まあ確かに、入らないけど」
「はぁ……」
 安心した様なユーニィのため息。けれど僅かに残念がるような響きがあったのは
私の気のせいか。
 ……いかんいかん、自分の望みを勝手に人の観察結果に反映させようとしている。
 私は頭を振ると、気持ちを切り替えた。とはいっても一番重要なのはユーニィを
悦ばせること。これは最初から変わっていない。
 けれど舌が入らないとなると――。
 私は右手の中指を十分に濡らすと、そっとその小さな入り口にあてがった。
 爪で粘膜を傷つけない様に、ゆっくり差し入れる。ツプ、という音と共に、
私の指がユーニィの中に埋まっていく。
「あっ、あぁ……」
 ユーニィがため息の様な声を漏らす。
 確かに中はきつい。指をきゅうきゅうと締め付ける。けれど、周りの壁は
柔らかく、奥へ奥へと引き込もうとするかのように蠕動を繰り返す。
 私はゆっくりと指先を動かした。中の形を一つずつ確認する様に、
かき回し、擦っていく。
「んふっ、はぁ、ああっ」
 再びユーニィの喘ぎ声が高く響き始めた。
 あまり奥まで探らずに、浅い部分で何度も往復させる。
 同時に舌先で、小さな肉芽をそっと舐め上げた。
743彷徨うSS書き:03/10/13 13:20 ID:PkncYIvS
「ひゃんっ!」
 僅かに触れただけなのに、彼女の中をかき回している指がキュッと締め付けられる。
私は休まず、その繊細な突起にくちづけをすると、舌を使って愛で始めた。
 転がす様に舌を動かすと、華奢な腰が跳ね上がる。
「マ、マスター、その、もう、あの、止めて、くださ、い」
「え?」
 私は驚いて顔を離した。ユーニィがはっきりと否定の言葉を見せるのは
初めてのことだ。
 しかし彼女は切羽詰まった声で、
「だって、わたしだけ、イっちゃいますよう」
 と告げた。この期に及んで、まだ私のことを考えているのだ。
「いいんだよ。ユーニィの可愛い顔を見せておくれ」
「そ、そんな……あぁ!」
 私はユーニィの中の指を軽く曲げると、もっとも反応の強かった場所を擦り上げる。
同時に肉芽を口で吸い上げた。
「んん――っ! マスターっ、マスターっ!」
 ピンと身体を仰け反らせながら大きく叫び、ふっと身体から力が抜けた。
彼女の中に入れていた指も、容易に引き抜ける。
 私の頭にぱさりと何かが被さってきた。彼女のスカートだ。
 もぞもぞと頭を抜け出すと、ユーニィはすっかり放心した様子で壁にもたれていた。
肩で大きく息をする毎に、むき出しのままの胸も大きく上下する。
「ますたぁ……」
 達した反動だろうか。瞳から零れる涙の雫を、私はそっと吸い取った。
「マスター、意地悪です……」
 目を開けたユーニィが、そんなことを言う。
744彷徨うSS書き:03/10/13 13:21 ID:PkncYIvS
「あんまり気持ち良くなかったか?」
「あの、いえ、その、気持ちは良かったですけど……その……」
「くっ!」
 不意に私のモノがズボンの上から撫で上げられる。
「でも……やっぱりマスターと一緒に……その、あの、一緒に……精も……」
「……そうか、すまん」
 失念していた。この行為はユーニィにとって、精を吸収するという目的があるのだ。
身体だけ気持ち良くなってもダメなのだろう。
「じゃあ、今度は――」
 そう言いながら私は自分のモノを晒した。もうすっかり待ちくたびれたといった様に
大きく膨れあがっている。
「はいっ、えと……来て、ください……」
 そういうとユーニィは再び、自分からスカートの裾を大きくめくり上げた。
先程まで指を入れていた秘所からは溢れる様に汁が零れている。
 私は己の屹立したモノに汁を十分にまぶすと、彼女の入り口にあてがった。
「はぁ、熱いです……」
 それだけだというのにもうユーニィの頬は紅潮し、息も荒くなっている。
 私の視線に気が付いたのだろうか。
「マスターのから精気がほとばしってるんですよぅ」
 と恥ずかしげに目を逸らす。
「じゃあ、行くよ」
 コクリと頷くユーニィの腰を両手でしっかりと抱え上げ、位置を調整すると
私は一気に奥まで貫いた。
 ユーニィが高い声をあげる。歓喜の声だ。
「あ……は……奥に……当たってます……」
745彷徨うSS書き:03/10/13 13:22 ID:PkncYIvS
「うん……根本まで入ってるよ」
 私の股間とユーニィの股間が隙間無く密着している。唯一、ユーニィの割れ目が
大きく押し開かれていることから、彼女の中に私自身がいることが判るくらいだ。
 私の視線に気づいてか気づかずか、ユーニィは身悶えする様に身体をよじる。
するとユーニィの中がうねる様に締まり、私のモノを包み込む。
「はぁ……マスターの、気持ちいいです……」
「ユーニィの中も、気持ちいいよ」
 何しろずっとお預け状態だったのだから。むしろこの瞬間を愉しむために、
我慢していたともいえる。
「動くよ」
「はい……奥に……ください」
 恥ずかしげにそんなことを口にするユーニィが可愛らしく、私は彼女の唇を
求めた。
「ん、んん……」
 舌を絡ませながら、私は腰を動かし始めた。最初はゆっくりと、徐々に激しく。
 入り口付近まで引き抜くと、また奥まで一気に突き上げる。その度に私の腰は
彼女にぶつかり、私のモノは彼女の最奥に突き当たる。
「ふあ、は、激し、ん、んん!」
 その勢いで彼女の身体は徐々にずり上がり、最後には壁に押しつける様にして
下から突き上げる恰好になった。
 身体同士がぶつかる音が響くたびに、私のモノが彼女の最奥を抉る。
竿全体が柔らかい粘膜できつく締め上げられると同時に、先が彼女の中で
押しつぶされる。
「すごい、です、奥に、たくさん、こすれて……」
「き、気持ちいいよ、ユーニィ」
746彷徨うSS書き:03/10/13 13:23 ID:PkncYIvS
 彼女の奥に突き当たる度、甘美な痺れが背中を突き抜ける。そろそろ限界が近い。
それはユーニィも同じようだ。
「ん、はっ、ダ、ダメ、です、もう、またっ、あぁっ!」
 切羽詰まった声に悩ましげな表情。
 気が付けばユーニィは両腕を私の背中に回して抱きついている。
 私もユーニィを抱き締められる様に思い切り腰を突き入れた。
 奥の壁に、先端がギュッと押し当てられる。
「ふああぁぁっ!」
 ユーニィが声を上げると同時に、私も遂に彼女の中に精を放っていた。
 ドクン、ドクンと音を立て、白濁液が彼女の中に流れ込んでいく。
「すごいです……奥で……たくさん……はぁ……」
 うわごとの様にユーニィが呟く。
 昨日の薬の効果がまだ残っていたのだろうか。そう思わせるほど大量に出る。
私は漏らさずユーニィの中に注げる様に、彼女をしっかりと抱き締めた。
ユーニィも背中に回した腕を離さない。
 そうやって彼女を家の壁に押しつけたまま――私のモノも彼女の秘所の奥の壁に
押しつけたまま――数分はたっただろうか。ようやく治まったようだ。
「はぁ……いっぱい、です……」
 まだどこか惚けた様な表情で嬉しげな笑みを浮かべるユーニィ。
 けれど彼女の中から私のモノを引き抜こうとすると彼女は首を横に振った。
「まだ……マスターを感じていたいです……」
 そう言われては仕方がない。私は彼女と繋がったままゆっくりと腰をおろした。
それでも床に着いた衝撃で少女は小さく呻き声をあげる。
「すまん、大丈夫か?」
「はい、ちょっと、まだ敏感みたいで……」
747彷徨うSS書き:03/10/13 13:24 ID:PkncYIvS
 それでも大きく息を整えるユーニィに、私は罪悪感を覚えた。下から突き上げる
など、彼女には負担が大きすぎたのではないか。
「ごめんな、激しかったろ」
 彼女の負担を和らげる様に、私は床に仰向けに寝ると、ユーニィを私の上に
腹這いに寝そべらせた。そして左腕を彼女の身体に回し、右手で頭を撫でる。
銀色の髪を梳くようにすると、彼女は嬉しげに目を細めた。
「はい、少し……でも……とっても気持ちもよかったです……」
 先程の行為を思い返しているかの様な表情に、私の方が気恥ずかしくなる。
「そ、それは良かった」
「くすっ、ありがとうございます、心配してくださって」
「いや、そりゃあなぁ……」
 普通に考えれば、身体の奥で女性が感じるには多くの経験が必要なはずだ。
 私が初めてだというからには、それほどそういう経験はしていないはずである。
 けれどユーニィはそんな私の疑問を見抜いたか、ふと遠い目をすると
「大丈夫です、ご主人様に特訓されましたから」
 と答えてくれた。
「と……っくん……?」
「あの、その、えと、つまり、あの……」
 恥ずかしげに身をよじるユーニィの姿を見て、どういうものかは想像がついた。
 以前に夜の技術をご主人から教えられたといっていたが、つまりこういうことまで
していたのだ。
「その……奥で精をもらうには……って言われて……」
「そりゃまた……なんというか……」
 確かに痛がっている娘相手では萎えてしまって、出せるものも出せなくなる。
とはいえ……
748彷徨うSS書き:03/10/13 13:25 ID:PkncYIvS
「大変だったんだなぁ」
 しみじみというと、ユーニィはくすくすと笑いながら私の頬に唇をあてた。
「苦労の後にはご褒美があるものだ、ってご主人様はいつも言ってました」
 そういいながらユーニィはふと真面目な顔をする。
「ですから……マスターがあの人の所に行っても――その間、ちょっとぐらい
大変でも、わたしは大丈夫ですから」
「そう……か」
 先程のテレビを思い出す。それと共に蘇る心のざわめき。負の……ざわめき。
「でも……まだ、もう少しはユーニィと一緒に居たい……いいかな?」
 せめてこのざわめきがなくなるまで。
「もちろんですよ」
 そういうとユーニィは再び、くすくすと笑った。
「その間に、マスターからたくさん精を頂きます」
 意識してかどうか、まだ彼女の中に入ったままの私のモノが、キュっと締められる。
「ん……お手柔らかに頼むよ」
「くすくす、はいっ」
 そう言いながらユーニィは未だむき出しのままの胸を私の身体に押し当てた。
「まだ、もう少し、このままでいいですか?」
「あ、ああ、もちろん……精は出さないと思うけど」
 一昨日の惨劇が頭に浮かぶ。やりすぎは体の毒だ。それがなんであれ。
「はい、こうして側で、マスターを感じていられれば」
 そういうとユーニィは目を閉じ、私の耳元で囁いた。
「わたしは、マスターのお側にいられるのが、一番なんですよ」
 あぁ、そうか。難しく考えることはなかったのだ。
749彷徨うSS書き:03/10/13 13:26 ID:PkncYIvS
 私がユーニィにしてあげられること。
 それは、私が常にユーニィの側にいてあげる。ただそれだけでよかったのだ。
「……私も、ユーニィの側にいるのが一番かな」
「ふふっ、ありがとうございます……」
 胸板に頬を押しつけるユーニィの頭を私はそっと撫で続けた。
 この先の事を考えながら――。

《第3話 終わり》
750彷徨うSS書き:03/10/13 13:28 ID:PkncYIvS
以上、>>730-749 でした。
さてこの続きは……服を着たエッチが続いたので、今度は全裸を描写したいとか
思ってみたりしています。
クロスオーバーは……まぁその次とかさらに次とか。けれど、皆さんが挙げられた
作品はどれも知らないというヘタレぶりなので、さてどうしたものやら。
(こうやって悩んでいる時が一番楽しいのかもしれません)
751間違った霊究者:03/10/13 13:38 ID:+wC3sg4x
 彷徨うSS書きさん新作乙。リアルタイムで見てました。
 自分だとはしょってしまいがちな男主人公のこれからへの思考、決心など、しっかり書けてます。
 ラブ、エロ、ストーリーのバランスが良くて、読んでて違和感ありませんでした。
 M字開脚って、露骨な表現なのに、妙に違和感なかったです。
 今度、ユーニィをどう脱がすか期待大。
752SS初心者:03/10/14 21:57 ID:FWXllxcH
>>730-749
…いいですねえ。濃厚なえっちシーンごちそうさまでした(w
彷徨うSS書きさんのはえっち以外の部分もすごくしっかり描いていて
引き込まれるです。「ちょこちょこ」と近寄ってくるユーニィが非常に(・∀・)イイ!
つい絵にしたくなりますた。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/brown.jpg
前妻と対決中ユーニィlはどーなってしまうのでしょう。続き楽しみです。

>>728 霊究者様
張り紙のアイデア、霊究者様らしくていいですね。そういうセンス好きです。
新作よみたいです。ところでウルフィちゃんのは休載なのですか?
ゆかりちゃんのは、一応自分の処女作でもあるしきちんとカタをつけるつもりです。
マコの一人芝居…まさにそうですね。今ヒシヒシと感じておるところです(^^;
753名無しさん@ピンキー:03/10/14 22:38 ID:CK9fYSAV
番外編とかで狸美汐(W の話も読みたいです。
754間違った霊究者:03/10/15 07:03 ID:dNaN2X+6
 ウルフィの話は、設定変えただけの冬将軍サマの自己模倣になっている感じがして、面白い独自展開を思いつけるまで休止です。
 男主人公の性格が超自我なみに奇麗事言い過ぎるのも考え直したい要素です。
 それらを踏まえたうえで、とりあえず一本書き上げて自己採点した上で、投稿再開したいですね。
755彷徨うSS書き:03/10/15 08:22 ID:pP6r+Aer
皆様、感想ありがとうございます。

うわうわうわー。
ユーニィの絵、ありがとうございます。穏和な顔つきとそして妖精帽子。
この帽子の質感が実にいい感じで……ふわふわしてそう。触りたい……。

お礼に……といっても何ができるでもなく。
……そうだ、お礼になるかわかりませんが、今度SS初心者さんの書かれた娘を
こちらに登場させてもよろしいでしょうか? いつになるかはわかりませんが。
例えば……>>506の娘とか。
756SS初心者:03/10/18 21:51 ID:PS4qG8GK
>彷徨うSS書き様
お礼だなんてそんな気を使わなくていいですよ〜
できたら>>481の子もお願いします(w
いやホント描かせてもらえるこっちのほうがお礼言いたいくらいです。
いいネタ(?)下さってありがとうございます。

>霊究者様
ウルフィのキャラ好きなんで再開楽しみにしてます。
ものすごく奇麗事言うのに夜は変態プレイを要求するキャラだったら
面白いかも。
757名無しさん@ピンキー:03/10/19 10:17 ID:XQORAosc
むかしむかしのおはなし。
ある国に、とてもエロ〜いお殿さまがおりました。
殿さまは妾を26人も従えており、その妾にはロリっ子、熟女、、この時代には
とてもめずらしいメガネっ子、はてはネコ耳を付けさせられた者がいるなど
そのマニアックぶりで日本全国に名を轟かせていました。

そんな殿さまが治めている国は、性に関してはインモラルでしたが、暴力事件などで
治安が乱れるようなこともなく、みんなそれなりに幸せに暮らしておりました。

しかし、ある日をさかいに体調を崩す者が続出し始めました。
なぜか夜中に何度も目が覚めて、なかなか寝られないというのです。
やがてその症状はお城の中の者にまで出始め、ついには殿さまの大事な
妾も全員がその病に倒れてしまいました。

さて、そんな中一人無事だった殿さま
(なにせ普段から夜中には寝ておりません。アレしてるから)
誰も夜伽をしてくれなくてもう憤懣やるかたなしです。

 「ええい!だれか身体のあいているおなごはおらぬか!」

そんな事言われても困るのは家臣です。

 「殿さま、恐れながら、女子供は体力がなく皆弱りきっております…」

家臣もこのままだといつ尻を差し出せと言われるかと思い、もうハラハラものです。
とはいえ、エロを極めてるとは言えノンケな殿さま。幸い男には興味はありませんでした。

 「もうよい!今宵は一人で寝る!」

しかたがないので自分でナニを握り締め寝てしまいました。
758名無しさん@ピンキー:03/10/19 10:19 ID:XQORAosc
殿さまが寝てから2、3時間後―
怪しい人影が殿さまの枕もとに忍び寄りました。
寝首を掻こうとする賊でしょうか。

しかし、一人で無理矢理寝ていてもやはり身体がさびしい殿さま。
寝ぼけた両手が女人をもとめてさまよい始めました。
その手が枕もとに立つ人影の足首をむんずと掴みます。

 『ひぃっ!』

人影は、おもわず声を上げてしまいました。
結構カワイイ声です。萌え系です。
その声と、細くしまった足首の感覚で殿さまは目を覚ましました。

 「なんじゃ、おまえは…!」

その人影は、子供でした。
ただ…よく見ると頭に角が生えています。
かっこうもいわゆる鬼のパンツ一丁、半裸です。
 
 「子鬼ではないか!子鬼がわしに何の用じゃ!」

鬼っ子はビクビクしています。しかし、殿さまに足首をしっかりと
掴まれていて身動きできません。おどおどしながら答えます。

 『え、えっと…おら、枕返しっていうだ。枕を返しにきただ。』

 「ほう。枕を返してどうしようというのじゃ?」

 『…べつに…ただ、そうやってイタズラするのが趣味で…』
759名無しさん@ピンキー:03/10/19 10:21 ID:XQORAosc
ここで殿さまピーンときました。この子鬼が枕を返していたおかげで
みんなの寝つきが悪くなったのじゃ、と。
殿さまは子鬼の足首をぐいっと引き寄せ、説教をはじめました。

 「こりゃ子鬼!おまえがイタズラするから町の衆が……おぅ?
  おぬし、近くでよく見るとなかなかかわいい顔をしておるのう…」

 『え…。ええっ?!』 

どうやらエロ殿さまの今宵のターゲットは決まったようです。

 「おまえに真のイタズラというものを教えてつかわす!」

殿さまはすばやく子鬼を布団に引きずり込むと、逃げられないように
子鬼の足をカニばさみしました。そして、驚く子鬼に口吸いです。

 『ん…ふぐっ』

じっくりと子鬼の柔らかい唇の感触を楽しみ、ねぶります。
そして、息苦しくなった子鬼が口をあけると同時にぬるりと舌を流し込みました。
子鬼の吐息は甘酸っぱく、人間相手では百戦錬磨の殿さまもつい興奮がたかまります。
丹念に口内を舐めまわすと、まだそういうアレの経験がない子鬼はもうぐったり。
ぽかんと開いた口からは唾液が一筋たれています。

殿さまは、その唾液の筋にから、首をつたい、鎖骨のくぼみに
舌先を這わせます。舌を動かすたびに子鬼はぴくんと反応します。
そのまま鎖骨を舐めながら、手で子鬼の乳首を弄びます。

 『きゃん!そ、そんなとこ触ったらく、くすぐったいだ…!あはあっ!』

殿さまは両手の指で細かく両乳首を掻き上げます。
760名無しさん@ピンキー:03/10/19 10:22 ID:XQORAosc
『はあ、はあ、はあ、あうっ!』

荒い息遣いのなか、ときおり唾をごくりと飲み込むのどの動きが
殿さまの視覚を楽しませます。

 「おぬし、なかなかよい筋をしておるぞ」

子鬼は何の事やらさっぱりでしたが気持ちいいのでどうでもよくなりました。
殿さまはそのまま下へ降りていき、鬼のパンツをめくり上げました。
そこには未だ毛も生えていない、一本の筋があるだけです。
しかし、ツン、と酸い匂いが殿さまの鼻をくすぐります。

殿さまは思わずその匂いのもとにむしゃぶりつきたくなりましたが、そこをあえて
臍の下から舌を這わせ、いったん膝頭まで下がりそこから内股をつたって
舐め上げていきました。じらしプレイです。
子鬼はもう無抵抗でした。いや、無抵抗どころか両手で殿さまの頭を身体に押し付けています。

 『あっ、す、すごいだ…これが、ぁっ、本当のいたずら…んっ』

 「いや、まだまだ、こんなのは序の口じゃ」

その言葉を聞いて、子鬼は”じゅん”と下半身に熱いものが来るのを感じました。
思わず腰を引いてしまいます。その瞬間を殿さまは見逃しません。
ここぞとばかりに股間に手を添え、そっと左右に開きました。
すると、さっきまでただのすじだったものが、じんわりと花開きました。

 『いやだあ、そんなとこじっくり見ちゃあ…!』

しかし言葉とは裏腹で、その部分はさあ見てといわんばかりにぬらぬらと
きらめいています。殿さまはそうっと、その柔らかいひだを口に含みました。
761名無しさん@ピンキー:03/10/19 10:25 ID:XQORAosc
『はあんっ!』

電気が走ったかのように子鬼の身体がけいれんします。
人間よりも敏感なようです。殿さまは、今宵は永く楽しめそうじゃ、と思いました。
じっくり丹念に股間を愛撫され、子鬼は何度ものぼりつめそうになりました。
しかしあと一歩の所で殿さまは手を止めてしまいます。

 『殿さまぁ…おねがい…おら、おかしくなってしまう…もう、
  かんべんしてけれ…!』

 「それでは誓え、もう町の衆に悪さはせんと。」

子鬼の上にのしかかり、手でワレメをにちゃにちゃさせながら殿さまは言いました。
上半身をのけぞらせながら子鬼は答えます。

 『あっ!!わ、わかっただ、あふ、もう、悪さはしない、から…くぅっ!』

 「よし、今度悪さしたらただじゃ済まんぞよ!よくその身体で覚えておくがよい!」

そういうやいなや、殿さまは子鬼の身体をするっとうつぶせにしました。
そして後ろから子鬼におおいかぶさると、すでに愛液まみれになった両足の間に
一物をねじこみます。

 『ひゃあああん!ああんっ!なに、これっ!すごい…っ!』

殿さまは一物の先で子鬼のお豆をこね回しています。所謂素股プレイです。
にちゃ、ねちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ…

 『あっ、ひっ、あっ、ああっ、もっ、もうっ、だめっ…!だめええええええ…っ!』

子鬼がいくのと同時に殿さまも子鬼の背中に精を放ちました。
なんだかんだで二人とも幸せな気分でした。
762SS初心者:03/10/19 10:26 ID:XQORAosc
それから、町の衆もちゃんと寝られるようになり、みんなしあわせにくらしたとさ。
その後、殿さまの元には、子鬼から話を聞いたのか夜な夜ないろいろな妖怪が
やってくるようになったけど、それはまた別のお話。



日本の妖怪シリーズ「枕返し」 おしまい。
763名無しさん@ピンキー:03/10/19 13:47 ID:kKbGct6D
乙〜っ!
いやもう面白すぎw
764名無しさん@ピンキー:03/10/19 15:21 ID:PL+t6M4v
 炉鬼っ娘ハァハァ。
765名無しさん@ピンキー:03/10/19 23:38 ID:JlxzlpK/
乙〜。昔話風味が実にいい味で。
766名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:28 ID:NJkrFIKA
保守
767名無しさん@ピンキー:03/10/23 22:14 ID:6zYhPcB9
絵で場つなぎ。>>758の1シーンです。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/makura.jpg
768名無しさん@ピンキー:03/10/24 20:54 ID:8OrF+U2V
>>767
鬼娘━(゚∀゚)━キター!

たてスジもキター!(W

GJです。
769名無しさん@ピンキー:03/10/25 01:12 ID:KMRexRBW
ども。新参のSS書きの者ですが、良いスレですね〜。
ちょっと変な魔女っ子物を思いついたので書いてみましたが、投下よろしいでしょうか?
微妙に長めなんですが……。
770名無しさん@ピンキー:03/10/25 01:24 ID:bSuvtUbd
魔女っ子か…
期待したいけど、微妙に長めってのが気に掛かる。
このスレの容量があと31KB程なんで、そこら辺に気を付けてね。

では、どうぞ
 ↓
771769:03/10/25 01:51 ID:KMRexRBW
むう。
なんか思いのほか長かったので、削ってから出直してきますわ〜。
772名無しさん@ピンキー:03/10/25 10:45 ID:mirJ0BQZ
>>769
大歓迎でございます!
さすがに一度で31k超える事はないと思うので
投下キボンヌです。
773名無しさん@ピンキー:03/10/25 13:39 ID:v+NaGNZt
>>771
おっとっと、
気を付けてねと言ったのは31kb以内に収めろってことじゃなくて、
容量をオーバーする前に次スレを立ててねってことで。

長いのは大歓迎です。
俺は……いや、俺の話はいいか。まあそこらを見渡せばいくらでも見つかりそうな平平凡凡としたフリーター
だと思ってくれ。たまに危機感が薄いやら鈍いやらと言われることもあるが、自分では見てくれも中身も際立
ったところのない普通の男だと思っている。 
本題に入ろう。最近どうも家の様子がおかしい。いわゆる心霊現象というやつが、頻繁に起きるようになった
のだ。ラップ音やら金縛りやら、ポルターガイスト現象やら。最初のうちはどうにか我慢していたが、ここし
ばらくは随分エスカレートしてきて昨日なんかはついに包丁が飛んできた。とっさに身をかわしたはいいが、
恐る恐る振り返ると壁には標本よろしく串刺しにされた一匹のゴキブリ。その腕前には感心したものの、さす
がにちょっと命に関わるようになってきた感は否めない。
俺は六畳一間の平和を取り戻すため、なにかしら行動を起こす必要にせまられた。

それはネットでその手の話題を扱っている掲示板を巡っている時に見つけた。
『除霊・怪異調伏請け賜ります』。
よくあるマルチポストの業者広告風味な書き込みだった。恐らくそこを見ている大半の連中は読み飛ばしてし
まうだろう。むろん俺もそんな一人のはずだった。ところが、なぜか俺の目はそれに吸いつけられたように動
かせなかった。投稿者名は「夜子」。俺は自分でも驚くほど自然に、そこに書き込まれていたアドレスをクリ
ックしていた。今思えばブラクラやグロ画像の可能性もあっただろうに、その時の俺にはそんなことは思いも
よらなかった。
「夜子」のサイト(トップにはCYAとあったが、その意味は書いてなかった)は実にシンプルなもので、簡
単なサイト紹介と投稿フォームがあるだけだった。俺は何も考えず名前、住所、電話番号、具体的な霊障の様
子とフォーム通りにを書き込み、投稿した。まるで、そうするのが当たり前だというように。
俺は安心した心持ちで布団に入った。その日は久しぶりに熟睡することができた。
そしてそれから二日後の深夜。
「甘いぞ星君!」
俺がカタカタ笑う食器達に応援されつつ際限なく飛んでくる枕やら布団やらを野球バットで打ち返していると、
ひどく控えめ気味にドアがノックされた。あまりに控えめだったので、スイングのフォームに気を取られてい
た俺はしばらくそれに気が付かなかったほどだ。恐らく五回目か、六回目だったのだろう。俺がようやくその
音に気が付いてドアを開けると、そこには一人の幼い女の子が立っていた。
「こ……こんばん……わ……」
「……へ?」
思わずまぬけな声が俺の口から漏れる。それは俺がその女の子に全く見覚えがなかったからであり、俺の部屋
が女の子が尋ねてくるような場所ではないということが過去の統計からも明らかであり、そしてなによりその
女の子が信じられないくらい整った容姿の持ち主だったからだ。年齢は……11か12といったところだろう
か。まるで床に引きずってしまうんじゃないかと思えるくらいに伸びたストレートロングの黒髪、薄暗い廊下
の闇に一際映える白い肌、触れれば折れてしまいそうなくらい細い身体には女らしい肉付きはまるで見られず、
どこか怯えたような光を宿した瞳は長い前髪に隠れるか隠れないかのところで上目遣いに俺を見上げている。
服装は黒いタートルネックのセーターに黒いスカート、おまけに黒い手袋、黒いニーソックスと黒一色だ。
陳腐な言葉になってしまうが、その子はとびきりの美少女だった。
「あ〜……その……」
俺は何を言っていいのかわからず、もごもごと口を動かす。
すると女の子は今まで俯いていた顔を上げ、口を開いた。
「……あ、あの……じょ、じょ、除霊を受け賜り……ました……よ、夜子……です」
「……へ?」
俺の口から再びまぬけな声が漏れる。
「は、蓮田……透さん……ですよね? で、ですから……その……」
緊張しているのか女の子の声はか細く、顔も再び下を向いてしまう。
一方俺も女の子の言葉がよく理解できていなかった。確かに俺の名前は蓮田透だが……この女の子が? 除霊?
「え〜と……わ、わたしのサイトにです……ね。あ、あな、あなたの……」
「はいはいはい、相変わらず貴方にまかせていると話が進みませんね」
俺が混乱したまま立ち尽くしていると、女の子の肩の上、その艶やかな黒髪の中からするりと灰色の猫が顔を
出してこう言った。
「あ、こ、こら、ニャー……!」
「先日うちのサイトの方にご依頼されましたね、除霊の。これは夜子。実行者。私はニャー。観測者。そして
あなたは依頼者。ここまではよろしいですか?」
「うおわっ!? ね、ねねねね猫がしゃべった!」
俺は思わずあとずさる。
「よ・ろ・し・い・で・す・か?」
そんな俺の混乱ぶりを意にも介さず、ニャーと名乗った猫はずずいっと顔を近づけて言った。正直なところち
っともよくはなかったのだが、俺はその迫力に押されてぶんぶんと何度も頷いてしまう。
「それじゃあ、ちょっと検分しますのでお邪魔させてもらいますよ」
ニャーは女の子……夜子ちゃんの肩から飛び降りると、スタスタと部屋へ入っていく。が、俺の横を通り過ぎ
る途中ピタリと足を止めた。そして鼻をひくつかせて、怪訝そうに俺を見上げる。
「これは珍しい……『因子』持ちですか。『風』ですね」
「……はあ?」
なにがなにやらさっぱりだ。しかもよくよく見れば、ニャーには足が六本生えている。俺の混乱はさらに加速
した。
「ま、いいでしょう。『火』だったら噛み殺してやったところですが」
ニャーはふんっと鼻を鳴らすと、部屋へ入っていく。そして一通り部屋を見渡すと、(器用にも)眉間に皺を
寄せて。
「きったない部屋ですねえ」
としみじみ言った。大きなお世話だ。
「ふむ。確かに種子の匂いもしますし、間違いないですね。夜子、とっとと始めちゃいなさい」
「あ……や、やっぱり……当たりだった……の……?」
消え入りそうな声に振り向くと、夜子ちゃんは真っ赤な顔をして俯きながらもじもじとこちらを見つめていた
が、突然「あ……!」と小さく声を上げると俺にいきなり体当たりをかましてきた。
「んなっ!?」
俺は驚きと嬉しさの入り混じった不思議な感情を抱いたまま夜子ちゃんに押し倒され、床におもいっきり頭を
ぶつける。
「ぐがっ!」
チカチカと星が瞬く俺の視界を、枕が横切っていく。
「……あ、危なかった……です……」
ふ〜っと俺の上で小さく息を吐く夜子ちゃん。
……なるほど。どうやら、夜子ちゃんは俺を枕の直撃から助けてくれたらしい。床よりは枕の方が柔らかそう
だなあとは思ったけれど、そこはまあ大人として黙っておいた。
その時、俺は夜子ちゃんの顔が思いのほか近くにあるのに気が付いた。その視線は注意深く部屋の中をうかが
っているようだ。俺はその綺麗な顔をまじまじと見つめた。長めのまつげ。薄いけれど、ふっくらとした柔ら
かそうな唇。やばい、むっちゃ可愛い。俺にロリコンの気はなかったはずだが、まあロリコンでもいいやと思
った。お腹の上に感じる夜子ちゃんの重さが心地よい。
すると夜子ちゃんは俺の視線に気付いたのか、顔を真っ赤にして俺の上から飛びのいた。むう、惜しい。
「あ、あの……!」
「ん? なに?」
さっきより幾分大きな声で夜子ちゃんが言った。俺は倒れたままの姿勢でそれに応える。
「あぶ、あ、危ないです……から……どいていた方が……」
夜子ちゃんはそこまで言って口をつぐむと、視線を部屋の中へ向けた。何事かと思い、俺も首だけ曲げて後ろ
を確かめる。すると部屋の中ではテレビとMDコンポがふわふわと浮き上がっているところだった。そして空
中でピタっと止まったかと思うと、物凄い勢いでこちらへ向かって飛んできた。それは俺の視界を一瞬で通り
過ぎる。
おおう、超豪速球! じゃなくて夜子ちゃん!? 
慌てて視線を夜子ちゃんに戻すと、それを遮るようにテレビとコンポは空中でピタリと止まっていた。もう少
し首を動かしてその隙間から夜子ちゃんを覗くと、夜子ちゃんは手をまっすぐ伸ばしてそれを受け止めるよう
にかざしている。そして夜子ちゃんが小さく何かをつぶやいたかと思うと、まるでショートしたかのようにテ
レビとコンポに虹色の光が走り……。
「げふはぁっ!」
俺の上に落ちてきた。
「はっ……!」
「ごふはぁっ!」
さらに追い討ちをかけるように、俺の顔を踏みつけて夜子ちゃんが部屋へ飛び込んでいく。あ、でも今度のは
ちょっぴり気持ちいいかも。ちゃんと靴を脱いでいったらしく、なんともいえない感触が顔に残っていた。し
かしまあ、靴を脱ぐ余裕があるなら俺の顔を避ける余裕もあったんじゃないかなあと思わないでもない。
苦痛と快楽にのたうち回りたい気持ちを押さえ、よろよろとテレビとコンポを退ける。俺が立ち上がり、視線
を向けた時には、すでに夜子ちゃんは部屋の中央でまたぶつぶつとなにやらつぶやきながら、空中に複雑な形
を描いているところだった。ニャーはどこに言ったのかと思えば、本棚の上で退屈そうに身体を丸めている。
「……『輝くトラペゾヘドロン』により繋がれよセラエノの書庫、我が下へ来たれ『イフラムの琴』……」

ごあっ。

吐き気を催すような嫌な匂いを伴った生暖かい風が吹いた。そしてまるでその風を集めるかのように夜子ちゃ
んが大きく両手を開く。ぴしり、という何かにひびが入ったような音がして、突然夜子ちゃんの前に真っ黒く
て馬鹿でかい本が現れた。
「いあ・いあ・よぐ=そとほーと・えむに・ら・とぅーる……」
夜子ちゃんがわからない言葉をつぶやくと、手を触れてもいないのに本が開き、ページがめくれていく。
「な、なんだこりゃ……ん?」
立ち尽くす俺のすぐ横で、ジャキンという物騒な音がした。見ればそこには先日一匹のゴキブリを冥土に送っ
た包丁が宙に浮きながら、夜子ちゃんに狙いを定めている。
「あぶな……!」
「……ら・ら・いあ・いあー!」
俺の声を遮るように、夜子ちゃんが叫んだ。
「うわっ?」
同時に本から虹色の光が溢れ出し、それに一瞬部屋が包まれる。たまらず目をつぶった俺の足元でどすっとい
う嫌な音がした。恐る恐る目を開くと、右足の横数センチのところに包丁が刺さっていた。
「はぁ……」
背中に冷たいものを感じつつ視線を戻すと、夜子ちゃんがへなへなと座り込むところだった。どこかでまたぴ
しりと音がなり、本が掻き消える。俺は慌てて夜子ちゃんに駆け寄ると、その小さな身体を抱きとめた。夜子
ちゃんは、びっくりするほど軽かった。
「だ、だいじょうぶ?」
「は……はい……だいじょう……ぶ……です」
はにかみながら、夜子ちゃんが応える。うっすらと浮かぶ汗とほのかに上気した肌がたまらなく色っぽい。
「な、なにがおこったの……?」
「えと、その……」
「本当に……君が除霊を?」
最初見た時は信じられなかったが、こんな光景を見せられたら信じないわけもいかない。部屋を見渡してみたが、
もうテレビもコンポも包丁も動き出しそうな気配がないし、いつの間にかカチカチ騒いでいた食器達もおさまっ
ていた。ということは、やっぱりこの子が除霊してくれたということなのだろうか。
ところが。
「あ……えと、それは……んふぅ……そうなんですけ……ど……まだ、その……」
どこか煮え切らないような答えを返す夜子ちゃん。
「まだ? まだ終わってないってこと?」
俺は思わず夜子ちゃんを守るように抱きかかえたまま、もう一度あたりを見回した。
「いえ、その……! じょ、除霊は終わったのです……けれど……ああぁ……その……まだ、あ、後始末とゆー
か……うんん……」
夜子ちゃんの声は震えているようだった。それは今までのか細さとは明らかに異質で、俺は胸が急に昂ぶるのを
感じた。
「ん……」
夜子ちゃんは小さく鼻にかかった声を漏らしながら、そっと俺から離れた。ずっと抱いていたい感じだったけど、
さすがそうもいかない。
「あの……心配していただいて……ありがとうございます……んああ……あぶ、危ない……ですから……さがっ
ていて……ください……」
ふらふらしたまま立ち上がった夜子ちゃんが、上気した顔で言う。
危ない? 一体何が?
「それと……お願いですから……ふわぁ……あまり……見ないでくださ……」

どろり、と。

そう、それはどろりと現れた。虚空から。ちょうど俺と夜子ちゃんの間、その空間、何もない空間から虹色の液
体がどんどん溢れ出してきたのだ。
「なっ……!?」
それは見る間に床に溜まっていく。それほど水っぽくないのだろう。まるで……そう、まるでスライムのようだ
った。時たまゴトリと音がして、小さな球体が液体の中に転がるのが見えた。
やがて虚空から流れ出していた「それ」がぷつりと途切れると、うねうねと身体(?)を振るわせた。そして、
「それ」はゆっくりと夜子ちゃんへ近づいていく。夜子ちゃんはといえば逃げようともせず、どこか虚ろな瞳で
それを眺めていた。
って、ダメじゃん!
俺がふと我に返って夜子ちゃんに駆け寄ろうとした瞬間。
「だ、だめっ!」
夜子ちゃんがびっくりしたような顔でそう叫び、その声を聞きながら俺は吹っ飛んでいた。
「んがっ!」
そのまま壁に叩きつけられ、夜子ちゃんに押し倒された時の比じゃないような激しい痛みが体中を襲う。肺が空
気を吐き出し、俺は息ができない苦しさに嗚咽した。
「これからが……んんんんっ……わ、たしの本……当の仕事……なんで……す……はぁん……」
俺はぐるぐる回る世界の中で、ようやく「それ」に吹っ飛ばされたのだと理解した。同時に、夜子ちゃんの言葉
を理解しようと頭を働かせる。これからが……本当の仕事?
「だいじょうぶ……「かれ」は……ああ……わたしに危害を加える……ことはない……ですから……」
世界が整う。視界に最初に入ってきたのは、「それ」にまとわりつかれた夜子ちゃんの姿だった。
「よ、夜子ちゃんっ!」
なんとか身体を動かそうとしてみるが、その瞬間身体中に激痛が走る。足も腕もまるで言うことを聞かなかった。
「んくっ! はぁ……はぁ……わ、わたしは平気で……す……平気ですか……ら……」
荒い息。流れ出た汗で、黒い髪が頬にくっついている。その膝はかくかくと笑っていた。
そして。
「……見ないで……」
ぺたりと、座りこんだ。

「それ」は身体から触手のようなものを何本も伸ばし、夜子ちゃんの身体を味わうようにゆっくりまさぐってい
た。夜子ちゃんは顔を両手で顔を覆い、時折小さくうめき声を上げながらも、必死で何かに耐えようとしている
ようだった。何か? いや……そう、そうだ。それは明らかに快感だった。
「んんん……ふぅ……ああ……だめ、だめ……です……」
「それ」によってセーターがまくり上げられ、夜子ちゃんのまだまっ平らな可愛いらしい胸がさらされる。夜子
ちゃんはとっさに手で隠そうとしたが、それもほんの一瞬で、「それ」の触手によって後ろ手に固定されてしま
う。そしてピンクに色づいた肌の上を触手がいやらしい動きで這っていく。
「ああああ……いやあ……んく、あうぅ……んんんっ」
「それ」はつんと立った小さな突起を、触手の先端ではじくように弄びはじめた。
「あうっ! ふぅぅんっ……やめ、やめてぇ……」
触手が乳首をはじくたびに、びくりと座り込んだままの夜子ちゃんの身体が震える。長い髪が揺れる。
これは……なんだ? 何が起きている?
俺は魔法にかかったようにその様子から目を離すことができなかった。しかし、夜子ちゃんが一瞬だけこちらへ
向けた視線にその言葉を思い出し、慌てて視線を外す。
「おや、これはまた殊勝な。見たいのでしたら、存分に見ればよろしいじゃありませんか」
と、いつのまにか俺の横に座っていたニャーがにやにやした顔で言った。
「……な、なにを……言っている……!」
俺はかすれた低い声をなんとか搾り出すと、ニャーを睨み付ける。ニャーは俺の視線など気にもしていないとい
うふうに、首の後ろをカリカリと引っ掻いた。
「まあ、いつもならここのあたりで依頼者の方には「なにもなかったこと」にしてもらうのですけれど……あな
たはせっかくの『因子』持ちですし、簡単に説明してあげましょう」
ニャーはそう前置きして、話し始めた。
「我々の本来の仕事というのは、とあるお方の種子を回収することでしてね。その種子というのは全世界あちこ
ちにばら撒かれているわけですが、それが芽吹きはじめると周囲に霊障だったり怪奇現象だったりが起こるわけ
です。その原因である種子を回収してしまうのですから、結果的には除霊と同じことでしょう? 除霊と銘打っ
てある方が情報も入ってきやすいですしね」
「じゃ、じゃあ……「あれ」は……?」
「ああ。「あれ」は種子の実体化した姿ですよ。とあるお方の姿を模してはいますが意思はありません。あとは
夜子がその身体に回収すれば、仕事終了というわけです」
「身体に……回収?」
「まあ、ご覧の通りですね」
ニャーの言葉に、俺は視線を再び夜子ちゃんに戻した。
「……んあぁぁ……ひあ……ん……んんんっ、んあ、ああっ、ああああっ」
「それ」はまだ夜子ちゃんの乳首を弄んでいた。何本もの細い触手がいたいけなそれをねじ上げ、ひねり、こね
まし、はじいている。夜子ちゃんは唇を噛みしめ必死に声を押さえようとしているようだったが、触手の執拗な
責めにこらえきれなくなったのか、いつしかその口からは恍惚とした喘ぎ声が漏れていた。
まだ幼い少女が異形の怪物に身体を弄ばれ、喘ぎ泣く様はとても淫靡で、俺はいつの間にかまたそれに見入って
いた。
「そうそう。見たいのならばそうすればいいのです。古人曰く、「汝の欲するところを為せ。それこそ法の全て
とならん」ですよ。それにその方が夜子も喜びますしね」
「そ、そんな……! 違う……違いま…んくっ、わ、わたしは……あああっ」
わざと夜子ちゃんに聞こえるように大きな声で言ったのであろうそのニャーの言葉に、夜子ちゃんが反論しよう
して、しかし最後までそれをつむぐ前に喘ぎ声に取って代わられる。
「ほほう、否定しようと? いいや、違いませんよ。あなたは人に見られているというのに身体を弄り回されて
感じ、喜ぶ、淫乱な娘なのです。「それ」に抱かれるごとに、自分がどんどん淫らになっていくのがわかるでし
ょう? 呪文を行使した時から、もう身体が火照ってしかなかったのでしょう? いまだ羞恥心を持っていられ
るのはある意味偉いですが、愚かしくもありますよ」
つまり……彼女は何度もこうしてこの化け物に犯されていると? こんな小さい子が、こんなに乱れるくらいに?
その痴態を凝視する俺に夜子ちゃんが再び視線を向けてきたが、俺にはもう視線を外すことができなかった。
「いや……いやっ……ああぁ……違うのぉ……」
夜子ちゃんは力なく頭を振る。
「それじゃあ、証拠でも見せてもらいましょうか?」
ニャーの言葉に合わせるかのように、「それ」は触手を夜子ちゃんのスカートへと伸ばした。
「だ、だめ……やめて……」
わざとなのだろう、触手はゆっくりと座ったままの夜子ちゃんからスカートを脱がしていく。夜子ちゃんは足を
動かしてそれを止めようとしていたが、じりじりとスカートは脱がされ、やわらかそうな太ももと真っ白な可愛
らしいパンツが見えてきた。
「いやぁ……」
パンツはぐっしょりと濡れていた。
「ふふん、そらご覧なさい。そんなに濡らしておいて何が違うと?」
「だ、だってそれは……くあぁっ!」
突然夜子ちゃんの身体が跳ねた。見れば触手の一本がパンツの上からぐりぐりと夜子ちゃんの秘部に先端を押し
付けている。
「ああっ! ダメっ! いやっ! ふぅう、んんんっ、んんんんっ」
夜子ちゃんは足を閉じて触手を押さえようとしたが、そうしているうちに他の触手たちも秘部へと集まりはじめ
た。
「ひぃああっ! んくぅ……あああああっ、いやああっ、やめ、やめてぇっ……あああんっ」
ぐちゅぐちゅといやらしい水音が部屋に響く。触手たちは遠慮のない動きで夜子ちゃんの秘部を責め立てた。乳
首を責めていた触手も、痛々しいくらいにそれをねじ上げる。
「あ、あ、んん、んんん、ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
一際高い声を上げて、夜子ちゃんの身体が震えた。そしてそのままドサリと床に倒れる。
「おやおや、もうイってしまったのですか? やっぱりあなたはどんどん淫乱になってきているようですね」
「……はぁ……はぁ……ん……ふぁ……」
ニャーの嘲りにも言葉を返すことができないのか、夜子ちゃんはぐったりと横たわったまま荒い息をついている。
しかしそんな夜子ちゃんの様子などお構いなしとでもいうように強引に仰向けにさせ、触手は再びその身体を弄
びはじめた。
「ふぁっ!? や、そんなっ、ま、まだ……!」
絶頂を迎えたばかりで敏感になっているのだろう。夜子ちゃんはさっきよりも敏感に触手の責めに反応していた。
「まだ? ええ、そうですとも、その通り。まだまだこれからですよ」
「え……?」
一瞬、触手の責めが緩んだ。夜子ちゃんの身体からも力が抜けるのがわかる。しかし、その隙に触手は一気に夜
子ちゃんのパンツを引き摺り下ろした。
「いやぁぁぁぁ!」
夜子ちゃんが叫び、慌てて足を閉じようとするが、触手は夜子ちゃんの両足をM字に開いたまま固定してしまっ
た。両腕は頭の上で押さえつけられていて、まるで虫の標本のようだ。
夜子ちゃんの秘部はまだ茂みもなくつるりとしていて、てかてかと淫猥に濡れそぼっていた。それは信じられな
いくらいいやらしい光景で、俺は思わず唾を飲み込んだ。残されたままのニーソックスが背徳感を一層煽ってい
る。俺はもっとよくそれを見たいと思い、上半身だけ起こして壁に背中を預けた。身体のあちこちから激痛が走
ったが、あまり気にはならなかった。
「いや、いや、いやぁぁぁぁ……見ないでっ、見ちゃだめぇ……!」
夜子ちゃんは必死で身体を動かそうとしているようだったが、触手はびくともしない。やがて触手が一本、そろ
そろと秘部に近づき。
「んふぁぁぁぁぁぁぁっ!」
いきなり淫裂へ入り込んだ。
触手は大人の指二本分程度の太さだったが、まだ無毛の淫裂がそれをしっかりと飲み込む様はグロテスクで、そ
れ以上に卑猥だった。
「ああっ、ふぅううっ! んんんああああっ、だめぇ……ああああああんっ!」
じゅくじゅくと出入りを繰り返す触手に、夜子ちゃんはただ髪を振り乱して悶えている。瞳からは涙がこぼれ、
口からはよだれが一筋たれていた。
「い、や……くぅんっ! あっ、あっ、んくっ! ふぅんっ!」
細い触手が何本か淫裂の周辺を這いずり回っていたが、そのうちの一本が小さな突起を絡みついて締め上げた。
「っふぁぁぁぁんっ!?」
びくんっとまた夜子ちゃんの身体が跳ねる。
「らめぇ……そ、そこ、いやあぁあ……ふわぁ……」
また絶頂を迎えたのだろうか。しかし夜子ちゃんの身体からくたりと力が抜けた瞬間、触手はその敏感な突起を
今度は剥き上げてこねくりまわした。
「はぁぁぁぁんっ! いやっ、イっちゃう、またイっちゃうよぉ! あああっ! んああああああっ! ひぃぃ
ぃんっ!」
続けざまに絶頂へ昇りつめる夜子ちゃん。
しかしそれでも触手はその手を緩めずに、夜子ちゃんを責め続ける。
「ひぃあぁっ! んぐぅぅっ、んんっ、だ……めぇっ! ああああぁぁっ!」
「ふふ。いい感じになってきたじゃありませんか。そうじゃないとつまらないですからねえ」
ニャーが愉快そうに笑った。
いつの間にか数を増やした触手たちは夜子ちゃんの乳首を、淫裂を、小さな真珠を嬲る。
「! そこ、そこは、そこはちがっ!? はぁぁぁんっ!」
夜子ちゃんが腰を振りながら悶えた。見ればアヌスにも細い触手が激しく出入りをくり返している。
「も、もうダメっ! ああんっ、ふぁああ! おかしく、おかしくなっちゃうよぉ!」
「ふーむ、せっかく面白くなってきたところですのに……。まあ、仕方ないですね。今回はこれで終わりにして
おきましょうか」
ニャーがそう言うと「それ」の中でごろごろと転がっていた球体が、夜子ちゃんの淫裂を嬲っている触手を辿っ
て進んでいく。そして何度か淫裂の入り口をこじ開けるかのようにぶつかると、ごりっという音と共にそれは夜
子ちゃんの中へ入っていった。
「はぁあああっ! んんんんんんんっ! だめっ! む、無理です……壊れちゃうっ! ああああああああああ
ああああああああっ!」
同時に、夜子ちゃんは何回目かの絶頂を迎えた。
787三文銭(769):03/10/25 16:33 ID:KMRexRBW
ども。結構削ったのですが、やっぱりだいぶ長かったです……。
まだHシーンが半分残っているのですけど、とりあえずここまでということで。
Hシーンまで長いのが問題ですね……。
急いで削ったり足したりしたので誤字・脱字等多分にあるかとは思いますが、勘弁の程を。
788名無しさん@ピンキー:03/10/25 17:39 ID:mty18p0H
>>三文銭氏
イイイイイイイイイイイ(・∀・)イイイイイイイイイイイイ!
炉で言葉責めに反応する夜子ちゃんに萌え!
まだ半分残ってるHシーンに激しく、激しく期待!

ところで、なんのかんのであっというまに490kb超えてしまったので
次スレ立てようかと思いますがどうですか?
789名無しさん@ピンキー:03/10/25 18:30 ID:LQUaHqGo
触手キターッ!
残りのHシーンに期待期待。



なるほど、だから「ニャー」君なんですねw
790名無しさん@ピンキー:03/10/25 18:51 ID:LQUaHqGo
あと、もう気が付いてると思うけど、
1行の文字数をあと2文字減らしたらピッタリ収まるんじゃない?
791名無しさん@ピンキー:03/10/26 16:02 ID:QSIFnXZS
黒づくめの正統派オカルト美少女キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
触手もキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
「甘いぞ星くん!」にワロタです。

>>788
おまかせしますた。
792名無しさん@ピンキー:03/10/27 14:00 ID:o72Ih7LP
触手で保守
793名無しさん@ピンキー:03/10/27 15:59 ID:5tNGEkph
次スレのテンプレでも考えれ
794名無しさん@ピンキー:03/10/27 17:38 ID:Qc+UlWB+
立てた。

かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その9】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067243766/

新スレ保守とここの埋め立てにご協力おながいします。
795三文銭:03/10/27 20:48 ID:O/jns40q
乙です。
それでは続きは新スレの方へ投下させていただきますね。
計ったようなタイミングでアク禁くらって、ちょい焦りましたが。

>感想
ありがとうございます。すっごい嬉しいです。
やっぱり励みになりますね。

>1行の文字数をあと2文字減らしたらピッタリ収まるんじゃない?
次は気をつけます。
796名無しさん@ピンキー:03/10/27 20:55 ID:WQ0IrAch
>>795
文字数に関しては、ブラウザとか文字サイズによるからあんまり気にしなくても良いのでは?
私の場合IEで表示したときにピッタリ改行が嵌っていました。

ただし、かちゅーしゃ(文字サイズ中)で表示した場合、こんな感じになってますが。

じゅくじゅくと出入りを繰り返す触手に、夜子ちゃんはただ髪を振り乱して悶えている。瞳からは涙がこぼ
れ、
口からはよだれが一筋たれていた。

797SS初心者:03/10/28 01:03 ID:DzkQhM9Y
>>三文銭様
オドオドした女の子とキツイ猫の組み合わせがいいですね。
触手責めとかけっこうヒドイ目にあってるのにあんまり痛々しくないのは
夜子ちゃんのM属性のおかげでしょうか。エロいシーンが非常にエロくてよかったです。
触手モノに目覚めてしまったかも。
漏れも「星君!」のくだりには笑いました。

>>794
乙です。それでは埋めつつ移行しましょう。
798名無しさん@ピンキー:03/10/29 13:51 ID:4f/X1NYJ
埋めー
799名無しさん@ピンキー:03/10/29 21:06 ID:oQ15xSkZ
一日一埋め
800名無しさん@ピンキー:03/10/31 13:34 ID:QoAnTLH0
埋めネタついでに新スレの愚痴。

新スレの49って個人の意見と申し訳程度に最後にひとこと書いてるが、
最初のひとことの言い方で、黄昏氏を叩いてるようにしか見えない。

さらに、伏線を使いたがることに疑問を抱いているが、そんなの気にしてどうするんだ?
向こうのスレでは、伏線をこれでもかと多用してる書き手もいるが、そんな意見は出てないぞ。
で、必死に黄昏氏の書き方をフォローしてはいるが、「続きはいらない」と宣言されて、「はい、そうですね」なんて受け取れるかよ。

あくまで俺個人の意見だけど、新スレ49には新スレにも向こうのスレにも2度と現れないで欲しい。

ただ黄昏氏も新スレ47が「続きキボン」してるのに、その意見を黙殺した挙句、捨て台詞を吐くところがアレなんだよね。
801名無しさん@ピンキー:03/10/31 14:05 ID:v8mmRODP
まあ、ね。言いたいことはいろいろあるけども。
せっかく書いてくれた黄昏の文芸作家さんには申し訳ないけれど
ああなってしまった以上残念ながら何をどう言っても雰囲気悪くなると思うから
あっちにフォローのカキコしないでおきます。

ああ、リィドさんの続きが読めないの残念。
802名無しさん@ピンキー:03/10/31 14:54 ID:W7ZUV1DB
そういえば、前スレの終わり際にも書き手を追い出してたよな。
歴史は繰り返すっつーか、厨に憑かれてるっつーか。
803名無しさん@ピンキー:03/10/31 21:09 ID:cBHzpNY6
新スレで釣られた香具師がいたか…。

>>802
実は同一人物だったとかってオチはない?
804名無しさん@ピンキー:03/11/01 04:42 ID:Np4DJDjR
んにしても、あからさまに片方を貶めて他を持ち上げてるな。
あれじゃ彷徨う氏も書きこみにくかろうて。

ってか黄昏氏のほう粘着されてるの?
805名無しさん@ピンキー:03/11/01 14:37 ID:yO5Ja6/o
806名無しさん@ピンキー:03/11/01 17:59 ID:whKWlwfp
なんで皆不満や愚痴は書き込むのにSSの感想は書かないの?
煽りなんかはスルーして感想とか書こうよ。そっちのほうがスレの雰囲気も
よくなると思うしSS書きのひとも嬉しいと思うんだけど。
807名無しさん@ピンキー:03/11/02 01:03 ID:2BQEaPPJ
あの状態じゃ、どんな感想を入れても悪い方に行きかねないから。
ってか、何を書いても座りの悪いフォローにしかならない罠。
808名無しさん@ピンキー
こういう時に効果的なのは、無言でSSを二つ三つ投下することなんだけどね。