「アニ…キ」
真っ暗な部屋の床に座り込んだポールは、ぽつりとつぶやく。手には、兄貴分の男の形見であるダガー。
いつも彼は、仕事時にはお守り代わりにと、このダガーを持ち歩いていた。
あの日はたまたま、このダガーを持っていなかった。そして、あんなことがあった。
おかげで、彼がポールに遺したものは、このダガーだけだった。
現実には、このダガーを持っていても持っていなくても、結果は同じだったかもしれない。
だが、理性はそう思っていても、感情が邪魔をする。このお守りさえ持っていれば……!
しかし……ポールの心は揺れていた。兄貴分の男を食い殺した化け物は、自分にはとても優しくしてくれた。
さらに、ポールが逃げだしたときに、彼女が叫んだひとことが耳に焼きついていた。
『待って! …置いていかないで! ……一人にしないで!!』
確かに彼女はそう言った。遥か昔、幼い頃に自分も同じ言葉を口走った記憶がある。
それも実の親に向かって、だ。
どうしても、彼女の姿を幼い頃の自分と重ね合わせてしまう自分がいた。
揺れる理由はまだあった。彼女の姿は、仲間であるレイナに瓜二つだった。
知り合って数週間しか経っていないが、レイナはとても優しく、明るく、まるで姉が出来たみたいだった。
そんなレイナの姿そっくりな彼女を、ボクは殺すことができるのか?
いや、僕が手をかけるわけではない。手をかけるのは、仲間の誰か、だ。
そう思うようにしたときもあった。だが、それは詭弁にすぎない。
仲間の誰が殺めたとしても、自分が手を貸していることに変わりはない。
いや、殺めるとは限らない。彼女だって会話ができるんだ。話し合えば、分かってくれる。
そう思うようにしたときもあった。
――だが、何を話し合う? 何を分かってもらう? その答えはとうとう出てこなかった。
と、いうよりも、最初から答えは出なかった。それを認めるのが怖かっただけだ。
「…………!」
ポールは自らの腕に、ダガーを突き立てた。たちまち、腕に鈍い痛みが走り、鮮血がほとばしる。
彼女は、自分の兄貴分を食い殺した憎むべき敵だ。しかも人間ではない。
だがしかし、日に日に彼女に対する怒り・憎しみが薄れ、親しみ・哀れみが濃くなっていく自分が怖かった。許せなかった。
怒り・憎しみを思い出さんとすべく、ポールは痛みをこらえながら、じっと腕の傷をながめていた――
で、続きます。
毎度毎度お疲れさまです。
絡み合ったストーリーが今後どの様に展開していくのか楽しみです。
>>716 泣き虫ドジっ子だと恵と微妙にかぶるから、
嘘泣きが得意な小悪魔系というのは。
735 :
名無しさん@ピンキー:03/10/04 01:13 ID:QfnzTXkD
拾って世話してやった黒猫が人間になって恩返しにくる話キボン
子供の頃仲良くしていた野良猫が、実は猫又だったとか
引っ越してしまい、それっきりだったが
久しぶりに訪れた田舎で人化した彼女に再会。
神が出張中なので留守番保守
愛用のギターの付喪神というのはどうだろう
楽器を弾くときは、女を抱くように優しくとか言うことだしw
>>737神は出雲に出張中なのです。
新人のお稲荷さんが、出雲の会合に出席しようとして初めての大旅行。
巫女さんルックで風呂敷担ぎ、幻術で駅員を騙して電車に乗って。
一方、主人公は夜行列車でブラリ旅の途中。
駅弁を広げていなり寿司を食べようとしたら、いきなり隣の女の子の頭から狐耳が飛び出して…
朝。
都合よく、今日から三連休。原因を詳しく探れればいいんだけど・・・。
天音も寝たらスッキリしたのか、元の天音に戻っている。
いや、犬のしっぽと耳はそのままだよ?ただ、明るくなってるってこと。
「考えてみると、このしっぽと耳もなかなかいいかもねー」とかなんとか言いながら
ルンルン気分で笑っている始末。ずいぶんとコロコロ変わるのな・・・。
というより・・・・・・
昨夜の話。
「・・・涼?」
「なんだよ」
天音がこっちを向いている。すごく寂しそうな眼で。
何を言い出すつもりなんだ・・・?すっごく衝撃的な事言いそう。
「あの・・・さ・・・」
「・・・なんだよ」
俺の手が、さらに強く握られた。
「そろそろ・・・寝る、時間だよね」
時計に目をやる。たしかに、もうそろそろ寝た方がいい。
ちなみに、こんな時間になるまでずっと手を握ってやってるままだ。
「そうだな」
「寝る・・・でしょ?」
「まあ、な」
なんか歯切れが悪いなあ。
奥歯に物が引っかかったような言い方されても困る。とっととはっきり言って欲しい。
天音がこんな回りくどい言い方する事なんてないってのに。
「だから・・・その・・・ね?」
「ね?じゃなくてさ」
何を言いたいのかがつかめない。
そしてこの後、天音の口から衝撃的な言葉が飛び出す!
次回、乞うご期待!
・・・すいません、冗談が過ぎました。
まあともかく、とんでもない事を言い出した。
そのとんでもない事ってのは・・・・。
数秒の間のあと、天音がすうっ、と息を大きく吸いこむ。
そして、意を決したように口を開いた。
「一緒に・・・寝てくれない?」
「・・・・・は?」
時が止まった。絶対に止まった。としか思えないほどの、数瞬の間があく。
数秒後。
そして時は動き出す・・・・とばかりに、天音の言葉が脳に伝達される。
「・・・はあああああああ!?」
寝るって事は、やっぱり同じベッドで寝るって事・・・だよな?
それはまずい。まずすぎる。仮にも同年代の婦女子と同じベッドで寝るなど・・・。
いや、そりゃ俺だって男さ。そんな機会があるなら是非とも食らいつきたいですよ?
でも、でもさ・・・天音をそういう対象として見た事なんて、ないし・・・第一、こんな時に・・・。
「・・・駄目?」
天音が、瞳を潤ませながら上目遣いに聞いてくる。
こんなこと言うの何度目か分からないけど、やっぱりこいつのこんな姿なんて見たことない。
それに・・・そんな天音、見たくもない。
「駄目だったら駄目で・・・いいから」
「・・・駄目なんて言えるかよ」
「でも・・・」
それでも口を開こうとした天音の肩に手を回して、強く引き寄せた。
いきなりのことに戸惑ったのか、目を丸くしている。
「・・・いいから」
ったく、さっきまでお願いしてたのに・・・今度は引けた態度取るなんてわけわかんねえ。
してほしいのかしてほしくないのか、はっきりしてくれってんだよ。
ま・・・今のこいつじゃ仕方ないか。
天音は案の定肩に手を回されても顔を赤くしてうつむいてるだけだ。
俺が恐る恐る表情を伺おうとしていたのに気づき、チラリと視線を向けてくる。
とくん。
・・・あれ?
なんか・・・すっごく女っぽくないか?
ていうか、可愛い・・・。
異質な物にしか見えなかった犬の耳としっぽが、可愛さを逆に増幅しているのには気づかなかった。
心臓が鼓動を早く刻み始めた。
このままじゃなんだか大変な事になりそうな気がして、俺は頭を振ってそんな考えを払う。
「・・・どうしたの?」
「なんでもねえ、早く寝ようぜ」
そうだ。さっさと寝て、明日考えよう。
「うん・・・」
俺は平静を装っていたが、心臓がバクバクいったままだった。
なんでまた、こんな時にこんな事を突然考えたんだろうか・・・。
と同時に、俺の中で不思議な気持ちが頭をもたげた。
それが何なのかは分からなかったが、嫌な予感がして、それを、もう一度頭から振り払う。
天音はまだ申し訳なさそうな顔のままだ。
そんな天音の髪を、くしゃくしゃとするように撫でてやる。
「もう、そんな顔すんなよ。言い出したのお前だろ?」
少しでも気を紛らわせればと思い、多少無理に笑顔を作る。
「うん・・・」
「ほら、笑え笑え」
こいつのこんな顔、やっぱり見たくないしな。
天音がまずベッドに入り、俺が次に入る。
・・一瞬躊躇したが、ここまで来たらどうしようもない。意を決して潜り込む。
心臓の鼓動がさっきよりも早くなり始めた。
ドクンドクンドクン、と耳鳴りのように聞こえてくる。この調子だと、天音にも気づかれてそうだ。
落ち着かせようと思い布団を被ると、その布団から甘い匂いがしてきた。
これが女の子の匂いってやつなんだろうか。嗅いだ事ないようないい匂いがする。
逆に落ち着かなかった。顔が真っ赤になって、また鼓動が早まる。
・・・その時だった。
「ん・・・」
今まで俺に背を向けて眠っていた天音が、寝返りをうって俺と向き合う形になったのだ。
無法備な寝顔が・・・か、かかか・・・・
「・・・可愛い」
思わずそう呟いていた。
無垢な寝顔ってやつである。とにかく可愛い。
俺は、自分の心の中になにか、とてつもなく邪な感情が生まれている事を悟った。
訳の分からない危機感に押されて理性がそれを止めようとするが、きかない。
俺の手は、ゆっくりと、しかし確実に天音を蹂躪しようとしていた。
・・・・だが。
「・・・涼・・・・」
寝言・・・?
現実に意識が戻って来たような感覚を憶えながら、俺は天音の顔を驚いた眼で見ていた。
まだ少しだけ、腫れぼったくなっている瞳の周り。
それは、さっきまでずっと天音が涙を流していた証。
ズキン、と胸が痛んだ。
俺はそんな状況の天音に手を出そうとしたんだ。
苛立つ。そんな俺に腹が立つ。
天音を蹂躪しようと差し出した手で、俺は天音の手を握った。
今度は、俺の方から強く握る。
天音の表情がどこか安心したような風になって、俺の手をそっと握り返してくれた。
いつのまにか心臓の鼓動は安らかになり、俺も眠りに誘われた・・・・・
・・・ごめんなさい。
別のスレで作品書いてました!
ところで、あれ?◆W/KpcIbe5Y氏は何処へ?出雲へ向かわれましたか?
早く神よ、帰ってこーい!
320さん乙
今夜はこのまま我慢の涼であったw
来月はハロウィン。
妖怪が街に溢れる日です。
>>743 お預けとはやりますなw続きが気になりますよ〜。ガンがれ!
せっかくのチャンスを棒に振るとは――、そうか!
天音が発情期(ry
>>746 獣娘だと避けて通れない(避けちゃいけない)発情期ネタだけど、
正直、最初はヤメて欲しい。
理性が本能に負けてしまって、
「本当は俺じゃなくても良かったんじゃないのか?」
ってことになりそうで…
最初はお互い合意の元で躊躇いながら恥ずかしがりながらがいいなと思うラブラブスキーでした。
ところで、スレの容量がブラウザの表示で477kbになっておりまして、
おそらく次のSS投下に耐えきれないと思います。
かといって今、新スレを立てても即死回避がキツイでしょう。
というわけで、次にSSを投下される職人さんは、
次スレを立てる or スレ立て依頼をしてから投下するということでどうでしょうか?
新スレの前に、ここいらで向こう側とも話し合ったほうがイイかと思うんですが、どうでしょう。
職人さんが分散してしまうのは、共倒れにもなりかねないし…
また、分けたままなら、差別化をきちっとしておけば、重複スレとかいわれても反論できますし。
うざかったら、これはスルーしてください。
>>749 とりあえず、お向かいさんにも書き込んできましたので、意見を集めてみましょう。
意見がまとまる前にSSが投下されたら、諦めて現状維持ということでw
>686の続き。
「さて…と。いったい…何をしに来たのかな? …………きゃっ!?」
耳元に息を吹きかけながら囁くアイリスさん。その手は私の胸と下腹部に伸びている。
思わず背筋がぞくりとした私は、腰を落としてアイリスさんの両手を捕まえ、そのまま前方に投げ飛ばした。
同時にアイリスさんの悲鳴が聞こえる。…………? だが、おかしい。
途中で急に軽くなり、アイリスさんが地面についた音がしないのだ。いったいどうして…?
「ひっ!?」
顔をあげた私は思わず、息を呑んだ悲鳴をあげていた。そこには、翼を生やして宙に浮くアイリスさんがいたのだ。
「まったく……。いきなり実力行使に出るとは大したものね。ま、そちらがそうならこちらも容赦しないわよ。
あなたが何者か、ゆっくり体に聞いてあげるわ……βγμεχψαλξ」
悠然とした表情でアイリスさんを見つめながら語りかけ、何事か理解できない言葉を唱えるアイリスさん。
その目は怪しく光っている。
私はすっかり混乱した頭で、それでも今の状況は危険だということを本能で感じ取り、ゆっくりと後ずさろうとする。
ところが恐怖のためか、私の体はピクリとも動かすことができなかった。
「うふふっ。動けないでしょ? でも大丈夫、怖いことなんて何もないわよ……んっ」
そんな私の目の前に、アイリスさんが優しく微笑みながら近づいてきたかと思うと、いきなりくちびるを奪ってきた。
「うんっ……んっ…」
さらに、口の中に柔らかいものが入り込んでくる感触がある。
それが、アイリスさんの舌だと気がつくのには、しばらく時間がかかった。
アイリスさんの舌は、そのまま私の舌を優しく絡めとリ、私の口中を蹂躙している。
「くすっ…もしかして、初めてなのかな? か〜わいいっ」
くちびるを離し、アイリスさんがひとこと。確かに雅幸さんとは毎日くちづけを交わしてはいるが、
こんな魂を吸い取られるような、刺激的なくちづけは生まれて初めてだった。
私の頭の中は真っ白でアイリスさんに返事をする余裕も無く、
今の状況を、どこか遠くで起きている出来事のように認知していたが、
アイリスさんの手がゆっくりとスカートを捲りあげたとき、急に理性が戻ってきた。
「な! 何を…!」
反射的に叫んでしまう。だが体の自由が利かない私は、何をすることもできない。
そんな私を見て、嬉しそうにアイリスさんは微笑みながら私を抱えあげ、
ゆっくりとテーブルの上に寝かせながら、私の上にそうっと覆いかぶさってきた。
私はこれから起こるであろう出来事を想像して、震えが止まらなかった。
「あらら。震えてるの? でも大丈夫…。怖いことなんて何も無いのよ……んっ…」
そんな私を見て、アイリスさんは両手で私の頬を押さえて、優しく語りかけたかと思うと再びくちびるを奪ってきた。
「ん…んっ。固くなっちゃダメ…もう少し、力を抜いて……」
くちびるを離しながらアイリスさんが、さっきと同じようなことを言う。だが、今の私にそんな余裕などあるはずがなかった。
プチ…プチッ…
「ひゃっ」
エプロンを上までたくしあげ、ブラウスのボタンを外したかと思うと、アイリスさんの手がブラジャーの中に潜り込んできた。
くすぐったいような、微妙な感触に思わず悲鳴をあげてしまう。
「くすっ、ホントかわいい…ちゅっ」
「あんっ」
アイリスさんは微笑みを浮かべながらブラジャーをめくり、そっとくちづけをしてくる。
私は身悶えしようとするが、それも出来ずに、ただくちびるから声を漏らすだけだった。
「れろ…れろれろ……。ちゅっ…んっ…れろっ…れろれろ…っ……」
「はあ…あん…んっ……。ああっ…あん…っ……」
アイリスさんは私の胸を舐め回し、乳首を軽く吸い上げたかと思うと、舌を乳首に絡ませ小刻みに動かし続ける。
その優しい刺激と身動きが出来ないという状況で、私自身も興奮していたのかもしれない。
私はアイリスさんの舌使いに反応して、あられもない声を出し続けていた。
「くすっ…ホント、か〜わいい。感度も良好だし、ね」
「あ…あんっ」
舌を離し、代わりに親指と人差し指で、私の乳首を軽く摘まみ上げながら微笑むアイリスさん。
その妖しい微笑みに、頭の中で警報が鳴り響くものの、甘い刺激には抗えずに吐息が漏れてしまう。
「さ〜ってと…。それじゃ、本題に入ろうかっ。…あなたは何者で、ここにいったい何をしに来たのかしら?」
「きゃうんっ! わ…私は…河童の恵と言います…。ここには…雅幸さまに勧められて、お料理の勉強に…痛っ!」
人差し指で、私の乳首をピンと弾きながら体を起こし、着ている物を脱ぎ始めるアイリスさん。
同時に大きな胸がぷるんと震え、その存在を誇示していた。…何だか、羨ましいな。
そんな場違いな感想を抱きつつ、私は乳首から全身に伝わる快感をこらえながら、
正直に、今までのいきさつを話そうとした。だがしかし、その言葉も乳首に伝わる痛みによって中断してしまう。
痛みの正体は突然アイリスさんが、私の乳首に歯を立てたからだった。
「そんな表向きの理由はどうでもいいのよ。私はね、あなたがここに来た、本当の理由を知りたいのよ」
チロチロと乳首を舐めあげながら、アイリスさんは私に問い掛けてきた。…彼女が舐めまわすたび、乳首に痛みが走る。
かなり強く噛まれたから、切れちゃったのかも。それに何だか…彼女、口調が変わってきたみたい…。
「お…おも……」
表向きの理由も何も、私がここに来た本当の理由はそうなんですよ。そう言いたかった。
だが、恐怖と痛みと羞恥心と快感がないまぜになり、うまく言葉に出来ない。
「ほんっと強情ねえ。…女の子を食べるのは趣味じゃないんだけれども……っと」
私の態度に業を煮やしたアイリスさんは、ゆっくりと体を起こし、私のスカートに手を掛け、一気にずりおろした。
「あらあら。ずいぶんと可愛いパンティを穿いているのね。いったい誰の趣味かしら?」
「あ…その…」
私が可愛いな、と思って買ったテレビアニメのキャラクター物の下着を見て、アイリスさんがひとこと。
特に誰の趣味、というわけでもないのだが、改めてそう言われると顔がかあっと熱くなる。
何を言っていいのか分からず、思わず口ごもってしまう。
「ま、いっか。こちらは…どうかなあ?」
「ひゃ…ああ…」
両足を大きく開かされ、ゆっくりと割れ目に沿って指でなぞられる。
胸とは違った、全身を駆け巡る刺激と快感に声が漏れる。
「くふふっ、胸もこっちも感じやすいんだ。もう濡れ濡れだよ♪」
「いや…いやあっ!」
アイリスさんの言葉に思わず反応し、抵抗の声をあげるが、彼女は嬉しそうに言葉を続ける。
「いやって言われてもねえ。このパンティぐしょぐしょだよ。このままじゃこのコも可愛そうでしょ? 脱がないと、ね?」
微笑んだまま、下着のキャラクター部分をつんつんと指で突っつき、ゆっくりと両手を下着の裾に手をかける。
「い…いや、いやああっ!」
「うふふっ。だったら本当のこと、話してくれてもいいでしょ? ね、悪いようにはしないから、さ」
私が悲鳴をあげると、半分ほど下着をずらしたところでピタリと動きを止め、私をじっと見つめながら妖しく微笑む。
「さっき…さっき言ったじゃ…ない…ですか…。私は…私は河童の恵…きゃあっ!」
途切れ途切れになりながらも、私は声を絞り出してアイリスさんに言った。
だがその途中で、アイリスさんは私の下着を何も言わずに引き摺り下ろした。思わず声が悲鳴に変わっていた。
「まったく…本当に強情なのね。ま、それでこそ私もいじめがいがあるんだけれど、ね」
「い…いや、いや…」
アイリスさんの目はまるで、猫が獲物をいたぶるような光をたたえていた。
私は、どうにか動かすことのできる首だけを振りながら、弱々しくつぶやくことしかできなかった。
…で、続きます。展開的に、これからどうすればいいでしょうか?
756 :
仕切り屋:03/10/08 20:16 ID:dw6zRUUG
お向かいさんでは両スレの合併に3票、内容の差別化に1票入っています。
私個人の意見も合併です。
現代物と異世界物、ほのぼのとシリアス、分け方は色々あるかも知れませんが分けるメリットは少ないように思います。
でもって向こうで出たスレタイ案
「幽霊、妖怪、オカルト娘で(;´Д`)ハァハァなお話」
>>755 攻められるアイリスたんが見たいので、逆襲の恵がいいなあ。
河童には起死回生の一発、強烈な屁があるよ! (w
そこで問題だ!この状態でどうやって窮地を脱するか?
3択――ひとつだけ選びなさい
答え1 ハンサムの恵は突如窮地を脱するアイデアがひらめく
答え2 雅幸が助けに来てくれる
答え3 逃げられない。現実は非情である
・・・・・・ごめん嘘。
いじめ貫くに一票
759 :
320:03/10/08 23:09 ID:3eBqFvcZ
>>757 恵「私が○を付けたいのは答え2ですが期待はできません・・・
朝に会社に向かった雅幸さまがあと数秒の間にここに都合よく現れて
アメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場して「待ってました!」と
間一髪助けてくれるってわけにはいきません
逆に雅幸さまもすでに苦戦しているかも(何に?)・・・」
答え―――B
答えB
答 え B
自分としては、合併に一票投じます。
>>756の屁で逆転というのも面白いかもw
アイリスが一方的に責め続けて、バックから秘所に下を這わせようとした瞬間に…
毒ガス攻撃で体が痺れてしまったアイリスを、我慢の限界に来た恵が責め返すという感じで。
まあさすがに屁をされると醒めてしまうかもしれんがw
763 :
H・K:03/10/09 00:00 ID:CWRUwozy
両スレ共にそれぞれ作家さんがいらっしゃるので、一緒にしてしまうメリットはないように思えます。
よって別々のままに一票。
>>「幽霊、妖怪、オカルト娘で(;´Д`)ハァハァなお話」
副題はともかく、スレタイを見るとオカルト一色だな。
人外とロボの香具師らがスレッド一覧で迷うだろうな。
そして迷った挙句に次々と重複スレが立てられる、と。(´д`)ハァ
>732の続き
「何だか…遅いですね、皆さん。いったいどうしたんでしょう?」
翌朝、朝食を摂りながらキャスリーが言う。リックとレイナは部屋から出てくる気配はない。
ポールは昨夜は『帰る場所がある』と言いながら去っていった。
「う〜ん。そうですね…でも、そんなに慌てることもないと思うよ。……それより…」
「あ、おはようございま〜す。昨日は休めましたか?」
リュウは首を振りながら軽く受け流し、キャスリーに話しかけようとした。
が、そのときポールが入ってきて会話が中断される。同時に二人の視線はポールの左腕に注がれる。
何故なら、ポールの左腕には包帯が巻かれ、赤黒く染まっていたからだった。
「ど、どうしたんですか、その左腕? 昨日、何かあったんですか?」
陽気に挨拶するポールの左腕を取って質問するキャスリー。
だが、ポールはそっとキャスリーの手を払いのけ、椅子に座りながら言った。
「ああ、これですか。何ともないですよ。あまり気にしないでください。
…それより、お腹が空きました。あ、お姉さ〜ん、朝食ひとつくださ〜い」
あくまで陽気に振舞うポールだが、かえってその態度がリュウたちに疑念を持たせていた。
が、本人が「何ともない」と答える以上、何も言うことはできなかった。
「でもですね…リックさんたちはどうしたんですか?」
「ん…それが、まだ来てないんですね。別に何かあった、とか言うわけではないとは思うんですがね」
朝食に口を付けながら、ポールはリュウたちに問いかけ、リュウも肩をすくめて答える。
「あ、もう皆集まっていたんですね。これは失礼しました。リックさん、私たちも急いで食事を済ませないと」
「あ、ああ、分かったよ。すまないな、遅くなって。とりあえず、食べるもの食べたら部屋に集合してくれ」
と、そこにレイナが現れて、皆に詫びながら、背後にいるリックに向かって語りかけた。
リックはバツの悪そうな顔をしながら椅子に座り、食事を摂りはじめた。
「さて…と」
朝食後、一同は部屋に戻ってテーブルを囲む。そこでリックが話しだした。
「とりあえず、結界を作動させる。…それが上手く効くかどうかは、実際に潜入してからのお楽しみってところだが…。
あとは誰が中に入って、誰が残るのか、を決めようかってところで昨日は終わったんだよな」
「あ…それなんですけれど…。結界を作動させたまま、全員が行動を共にすることは可能でした…」
リックの言葉にレイナが答え、一同は目を丸くさせている。
「へ? 確か昨日は無理だって…」
「はい…確かにそう言いました。でも、すっかり忘れていたんです。
方法があること、というよりも、最初からそういう手順だった、ということを」
ポールの言葉に優しく微笑みながら、ゆっくりと席を立ち、部屋の中央に向かって歩き出すレイナ。
立ち止まり、床に何やら模様を書き込み、その傍らに立つ。その手には昨日と同じくナイフが光っている。
「γεχψαβλμξ……かりそめの姿を持って、我にその存在を示せ…」
一同が固唾をのんで見守る中、レイナは何やら唱えていたかと思うと、手の甲をナイフで切りつけた。
ジュウウ… ジジジジジ… パンッ
レイナの血が、床の模様に触れたと同時に、何かが焦げたような音と電撃が走るような音とが混ざり合い、
しばらくして、何かが弾けたような音がしたと思うと、模様の中央に子供が現れた。
「我、盟約に従い、汝に存在を示す者なり…我を求めし者、我に道を示せ……」
「εψαβχακ……汝に我に従う道を与える。如何なる時も、我の命に従え…」
「……心得た、主レイナよ。我は汝の命に従い、この世に現れる………」
「…ふう、ご苦労様。それじゃ、この魔法陣から出てもいいですよ」
「…仰せのままに、主レイナ…」
「さて、皆さん。お待たせしました。結界の残った一ヶ所には、彼女にいてもらいます」
やり取りが終わった後、やっと一同を振り返るレイナと、子供を見て、一同は声を失った。
何故なら、目の前の子供は大きさは違えど、寸分違わずレイナと姿形がそっくりだったからだ。
「あ……あの、質問しても…いい? 彼女…何者?」
キャスリーが恐る恐る手をあげながら、もう片方の手で小さいほうのレイナを指差し、大きいほうのレイナに質問する。
疑問に思っているのはキャスリーだけではなく、全員が同じ表情をしていた。
「あ、彼女ですか。彼女はいわゆる異界の住人です。ま、今の世界では悪魔、とも言われますが…
彼女はこちらの世界では実体を持たないので、召喚した私の姿でいる、というわけです」
事も無げに答えるレイナを見て、多少引いた目で見ているリック以外の3人。それを見て、リックが口を開いた。
「……ここまできたら隠すこともない、か。実はレイナ自身、今現在の世界の住人では無くて、
いわゆる魔法の時代の魔道士だったんだ。だから魔術に関しては、下手な学院の導師以上の力を持っているのさ」
「なるほど…そういうことだったのですか。いや、それで何となく分かりました。
それでは、レイナさんも一緒に行動できるということは、向こうが魔法は使うことはできないけれど、
レイナさんは魔法が使える、という状況になるわけですか?」
「え…あ、いやその…。あくまで魔法に対する結界、ですので私も魔法を使用することはできません…ですが…」
リックの説明に、意外なまでにあっさりと答えるリュウがレイナに質問した。
レイナは視線を落として返事をする。このままでは彼女は戦力外だった。いや、むしろ足手まといにしかならない。
「ねえねえ、この小レイナさんとレイナさんってさ、離れていても意思の疎通ってできるの?」
「そう…ですね。遠くなればなるほど、その力は薄れていきますが…この街の隅から隅くらいなら、可能です」
「ふうん。そしたらさ、ボクたちが中に入ってから結界を解けばいいんでないの?
そしたら、向こうも魔法が使えるようになるかもしれないけれど、レイナさんも魔法を使えるようになるでしょ?」
「あ…」
「よし、そうと決まれば早速結界の準備をしようか。地図のこの場所に、昨日の布キレを配置すればいいんだな?」
ポールの言葉に一同が頷きあい、リックが結論を出した。
…で、続きます。
次スレの件ですが、自分は個人的には向こうのスレには行かないので、あえて別進行で構わないと思います。
今更統合することに意味があるとも思えませんので。
>>769 このままだと重複だから、統合しようという話なのですが・・・。
とはいえ、お互いのスレで一番活動してる人が、どちらも乗り気ではなさそうだから、
あまり無理して統合する必要も無いのかも。
>>770 むこうのスレの人間ですが、乗り気でないことはないんです。
ただ、
>>760のテンプレ見て『人外』の範疇が広すぎる気がしたもので。
むこうはオカ板発祥で妖怪とか幽霊とかのオカルト系を扱ってきたんで
ロボとか獣人(ファンタジー)系の人外まで含まれるとちょっと違うんじゃないかなと。
実際のところ、こっちのSSはほとんどオカルト系人外がメインになってるようだし
合併するほうが他スレの住人にも迷惑がかからなくて良いと思うんですけどね。
>>771 こちらは人外総合ということで、オカルト限定のあちらと差別化を図るというのはどうでしょう?
もう、
>>760で新スレは立てますよ。
議論は平行線で、合併派と現状派の両方の言い分がもっともですし。
このまま待ってたら職人さんが逃げてしまう。
とりあえずあっちのスレが移行するときまで問題先送りとして、
合併はせずにこのスレだけの継続スレにした方が良いかと。
では立てますので即死回避の支援ヨロ
777 :
名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:49 ID:QFvFw2Cr
2get
779 :
名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:55 ID:QFvFw2Cr
間違えました…
777get
次のスレ移行までには合併案を審議できるかな?