ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part6

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1名無しさん@ピンキー
ここは池野恋先生の少女漫画「ときめきトゥナイト」が好きな人が
ストーリーの背景を大切にしながらキャラのエロネタを楽しむ スレッドです。
面白ければエロ無しでもOKですが、
Part5よりせっかくエロパロ板移行なので、できればエロマンセーよろしく!

今までの経緯&関連リンク、お約束詳細、作品掲載についての注意などは
>2-3のあたりにありますので、こちらも是非ご覧ください。
 
前スレはこちら
ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1017577906/l50

君も逝こう!煩悩の世界へ!(・∀・)イイ!
2名無しさん@ピンキー:02/09/15 16:51 ID:AAakzc5w
■今までの経緯
少女漫画板で「あの名作少女漫画ときめきトゥナイトでエロネタを語ろうと」
冗談で立ったようなスレがいつの間にかpart5!
しかし二次創作もしていたこと、18禁のものが含まれていた
ことなどから少女漫画板では板違いとの指摘を受け、住人たちで話し合った末
こちらへの引越しを決めた次第です。
今度こそ安住できますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

■少女漫画板での前スレ
ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part1(倉庫逝き)
http://salad.2ch.net/gcomic/kako/985/985500292.html

ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part2 (倉庫逝き)
http://salad.2ch.net/gcomic/kako/993/993954576.html

ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part3
http://comic.2ch.net/gcomic/kako/998/998101635.html

ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part4(収納待ち)
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/gcomic/1006581619/
3名無しさん@ピンキー:02/09/15 16:53 ID:AAakzc5w
■お約束詳細
・sage推奨→メール欄に半角文字で「sage」を入れる。
・無用な議論を避けるため、萌えないカップリング話であっても
 それを批判するなどの妄想意欲に水を差す発言は控えましょう。
 また荒らしは徹底無視をお願いします。
・苦手な方もいるので、激しい性的内容を含むものはその旨タイトルに明記を。
 あとは常識的マナーの範囲で、萌え話・作品発表・雑談などご自由に。
・カップリングは基本的に原作通りをキボン。

■作品掲載について
・原作者及び出版元とは一切関係ありません。
・連載の場合は巻頭に通しナンバーを書き、「>○○」という形で前作への
 リンクを貼ってもらえると助かります。
4名無しさん@ピンキー:02/09/15 16:55 ID:AAakzc5w
今まで通り、マターリで。
新スレ立てたので、新作烈しくキボーン
5名無しさん@ピンキー:02/09/15 17:24 ID:8IsxocH6
乙〜(・∀・)イイ!
6名無しさん@ピンキー:02/09/15 17:31 ID:yLW2y9Kx
乙です!
7名無しさん@ピンキー:02/09/15 23:16 ID:BIpSCQGY
乙です!!
8名無しさん@ピンキー:02/09/15 23:17 ID:BIpSCQGY
あ、ごめんなさい!!
sage忘れた…
ごめんなさ〜い
9名無しさん@ピンキー:02/09/16 00:33 ID:RBLGtOg9
10名無しさん@ピンキー:02/09/16 01:24 ID:JLuY0gHK
YYY

11名無しさん@ピンキー:02/09/16 01:44 ID:PiUyLwFS
新スレおめ
12名無しさん@ピンキー:02/09/16 23:22 ID:iG/3IKKX
待ってました。
これからも素晴らしい作品沢山できること
祈っております・・・
13名無しさん@ピンキー:02/09/17 00:57 ID:DeA0fB1b
1タソ、新スレ乙津カレー!!
マターリいきましょう!

林檎タソ、新婚作者タソ、その他の神の降臨
ハゲシクキボンヌ
14名無しさん@ピンキー:02/09/17 13:00 ID:tIFMADRz
連休終わっちゃった…。(´・ω・`)ショボーン
新作も(´・ω・`)ショボーン。
作家様、首を長くしてお待ちしています!
15Japanese Style(10):02/09/17 13:03 ID:fJMaPrhB
「っ、あ……?」
行き場のなくなった熱い感覚に、フィラが目で問うても、アロンは黙って笑っているだけ。
刺激を求めてひくひくと震えるそこの手前、内ももギリギリの所には、シャワーヘッド。
それを持つアロンの手が、す、と横に移動した。
「――――――ッ、ぁぁぁぁぁあああっ……っ…!」
後はもう、声にならない。先ほどの快感の比ではなかった。
苦痛に近いほどの、快楽。
隅々まで媚薬の染み込んだ秘所に向けられた、勢いの良すぎるシャワーに、びくんびくんと身体を
震わせて悶えたくても、背後からすっぽりと包み込まれている為かなわない。
フィラの身体の中のもっとも柔らかな部分を、熱い細かい弾丸が容赦なく蹂躙していく。
フィラはもう目を閉じていても、紅く熱くなっていくそこが目に浮かぶ。
ヘッドを動かして刺激に変化をつけると、フィラの身体も面白いように反応を変えてくる。
それが楽しくて、アロンは無心に手を動かしつづけた。柔らかな胸の感触を空いた手で楽しむ。
「や…っ、ぁ……あ…っ…」
「いや、じゃないだろ?ホントにうそつきなんだから…」
切れ切れのフィラの言葉をあっさりと却下して、アロンは彼女の耳に口づけた。
もちろんフィラの方にはそんな余裕はない。
勢いのある水流の刺激を散々受けたそこは充血を通り越して腫れ上がり、バスルーム中に充たされた
甘い媚薬の香りで、ともすれば理性が消し飛びそうになる。
激しいシャワーにどんなに流されても、フィラのそこからは新しい蜜が溢れてアロンを誘う。
焦らされるだけ焦らされたそこが、受け入れるべきものを待ちかねてひくひくと蠢く様は世にも
いやらしく彼の目に映り、さらに嗜虐心を煽るのだった。
「ア…ロ…様……ぁ、も…っ…」
「もう、何?ちゃんと言わなきゃ分かんないよ」
言いながら入り口ギリギリを指でなぞり、蜜を塗り広げてゆく。
「も……ぅ…っ、下さ…い…」
媚薬に耽溺しているとは言え、これがフィラには精一杯の言葉だろう。アロンは内心満足した。
しかし清らかなものを卑猥に汚してゆく楽しみを、まだ手放す気はない。
16Japanese Style(11):02/09/17 13:05 ID:fJMaPrhB
「でもまだ勃ってないよ…?これじゃあげられないな」
どこか楽しげにそういうアロンの腕の中で、フィラは荒い息をついている。その顎に手を添え
顔を上げさせると、耳元に続けて囁いた。
「君がここにキスしてくれたら、分からないけど…?」
聞いてはいけない言葉を耳にしたかのように、フィラは羞恥に身を震わせた。
いつもなら涙を浮かべて拒むところだろう。けれど。
けれど今は。
アロンの囁きが甘い毒のように心と身体に染み渡ってゆく。
――これは媚薬のせい?それとも…?
そんなことはもうどうでも良かった。
今なら、媚薬に溺れた振りをして、全てを媚薬のせいにして、淫らに堕ちてゆける。
そして目の前の愛する人も、自分のそんな姿を期待している。
それだけだ。
フィラはしなやかなメスの獣のように、両手両足をついてアロンの足の間に顔をうずめた。
「う…ん…、ぅ…」
性器とは違う柔らかな粘膜の感触に、今度はアロンが声を上げた。血液がそこに集まっていくのを
確かに感じる。苦しげに眉根を寄せる自分をすくい上げるようにして見るフィラの視線も、
彼の快感に拍車を掛けた。
そんな蕩けるような快感に負けぬ様、アロンもフィラの足の間に手を伸ばす。
蜜が溢れるそこを指で掻き回してやると、くちゅくちゅという淫猥な水音と、くぐもった熱っぽい声が
浴室じゅうに響いた。
フィラはもう愛撫するどころではない。十分に硬さを取り戻したそこを解放すると、アロンの胸に
顔を押し当てて喘いだ。
「おいで…フィラ」
そんなフィラの様子を見て取ったアロンは、彼女の腰に手を添え引き寄せると、自分をまたがせる。
「今日は君が上だよ…。さぁ…、そう…そのまま…座って…?」
先端が触れただけで花弁がひくっと蠢き、この後の快感をアロンに予想させた。
添えた手に少し力をこめて腰を落とさせ、自分は突き上げると、一息にフィラのなかへ入ってゆく。
17林檎:02/09/17 13:11 ID:fJMaPrhB
超お久しぶりの、林檎です。
一応新スレおめでとううpのつもりなんですが、前スレで書き終わるほどの
甲斐性もなく(涙)、新スレ初の作品が前スレ作品の続きなんて何だかキリが
悪くて申し訳ないやら何やら…ごにょごにょ。

こんな遅筆ですが新スレでもまた読んでいただければありがたいです。
18名無しさん@ピンキー:02/09/17 19:28 ID:tIFMADRz
ひさしぶりに来たら新スレが…
もうパート6なんですね。おめでとうございます!

林檎様、アロンフィラ、待ってました!
林檎様の甘〜い描写には、いつも腰がくだけちゃいます。
アロンも相変わらず別人(Sちっくですよネ)のようにかっこいいし(w
楽しみにしているので、新スレでもいっぱい書いて下さい。
19名無しさん@ピンキー:02/09/17 23:44 ID:pT5oV/y4
ジャパスタ
こちらから読み返そう!!
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1017577906/601-700
20新婚作者:02/09/18 00:41 ID:DG8dkaoD
きゃー素敵です林檎様。
ただでさえ風邪で熱出しているのに
さらにあがっちゃいます。

続き楽しみにしています。
21名無しさん@ピンキー:02/09/18 02:58 ID:zZT/9PMa
すてき・・・・。

待ってました♪
続きが読みたい〜〜〜〜。
22名無しさん@ピンキー:02/09/19 00:58 ID:CjchveUT
林檎タソ!!!!!
まってたYO!!!!

トテーモ(・∀・)イイ!!!
23ちゅん:02/09/19 22:28 ID:ogMSa+tb
おじゃまします\(●⌒∇⌒●)/
最近このサイトを見つけて
非常に楽しく拝見させていただいております!
作者様各位、皆様素晴しいですね♪
個人的には、蘭世がアルバイトして
やきもきする真壁くんのお話が大好きです!
蘭世がコンパニオン?!なんてのはどでしょか?
皆様これからも頑張ってくださ〜い♪
楽しみにしております!
24名無しさん@ピンキー:02/09/19 23:52 ID:Zdy/UGz6
>>23
こんばんわ。私もここを楽しむ住人の一人です。
ここはsage進行なので、アドレスのとこにsageって入れてね。
これからも互いにこの板を楽しみましょう^^
25名無しさん@ピンキー:02/09/20 00:08 ID:tdgHc6ZT
>>24
こんばんわ!
初心者なものでルールがわからずごめんなしゃい(≧-≦)
(実はsageの意味もわからない…)
これでいいのでしょうか?
よっしく!お願いします。
26名無しさん@ピンキー:02/09/20 00:29 ID:foRYmgZJ
テンション下がる・・・(´・ω・`)ショボーン
27名無しさん@ピンキー:02/09/20 02:28 ID:TtYXnGIN
>>23
ネタだったらあれなんだけど、恥をしのんで一応お願いしておきます。
最初の数ヶ月は、なるべく読む事だけに徹して、
ここの雰囲気をつかんで下さいね。どこのスレッドでもそうですよ。
28名無しさん@ピンキー:02/09/20 08:15 ID:o6rPLk76
いちいち細かいわね・・・
29名無しさん@ピンキー:02/09/20 12:46 ID:tdgHc6ZT
これが最後です。(カキコ)
本当にごめんなさい…
これからは、いち読者として
楽しく読ませていただきます!23・25でした。
30名無しさん@ピンキー:02/09/20 22:21 ID:QqJ34daX
いいじゃん。マターリ行こうよ。
sageていけばいいんだし。
雰囲気壊さずにカキコして、林檎タンや新婚作者タン達の
傑作を読もうよ〜
ここまでいい雰囲気だったし〜
31名無しさん@ピンキー:02/09/22 00:04 ID:xneDMpdB
んだな。ってことでほしゅ。
32名無しさん@ピンキー:02/09/22 19:14 ID:jVb225B8
保守っとこう
33名無しさん@ピンキー:02/09/23 10:27 ID:6NVqDh6U
ほっしゅほしゅ
34名無しさん@ピンキー:02/09/23 23:10 ID:FIqAvMtc
マターリ保守
35名無しさん@ピンキー:02/09/24 23:36 ID:UCNYcJms
今宵も保守・・・
36名無しさん@ピンキー:02/09/25 02:05 ID:3LIY6any
作者様たちも忙しいだろうけど、続き読みてぇ・・・
新スレ楽しみにしてるよ。
37名無しさん@ピンキー:02/09/25 23:30 ID:x0NTWNvm
連休、またもや終わってしまったのに…(´・ω・`)ショボーン
38名無しさん@ピンキー:02/09/26 11:29 ID:Cgg+YPEl
>>36
新スレって早いよ!w
39名無しさん@ピンキー:02/09/26 19:27 ID:vHYA0zpo
さて保守するべ。
40名無しさん@ピンキー:02/09/27 00:28 ID:CzPEQccQ
秋って寂しくなるねえ。
41名無しさん@ピンキー:02/09/27 00:40 ID:oRxb8mIm
ここは保守で1000目指すスレ…?(´・ω・`)ショボーン
42名無しさん@ピンキー:02/09/27 02:54 ID:cEUK58zP
(´・ω・`)ショボーン保守
43名無しさん@ピンキー:02/09/27 20:00 ID:9jbyn9aW
初々しいの読みたいわー
44G@無職 ◆GiKOs/vU :02/09/28 01:43 ID:kbfXPudw
∧ ∧   ダイジェストを作っているGれす。
( ゚Д゚) <いろいろ落ち着いたのれ仕事を探しに来たんでしけど、
/  つ  まだ無いようれすね。。。
遅ればせながら新スレおめなのれす〜〜!

>>43たん
おいらも初々しいの読みたい!!
45名無しさん@ピンキー:02/09/28 01:56 ID:zrZzAQdN
>>44 Gタン
ダイジェストサイト管理乙枯さまでつ。
今度のデザインもまたよいでつね。

>作家の皆様
 のんびり待ってるでつ。読み専ですまんでつ。よろぴくお願いします。
46名無しさん@ピンキー:02/09/28 02:06 ID:xXbSCwRf
どなたか書いてくらされ〜。
先週あたりから「かいてみようかな・・・」
なんて思って、試しにすこし書いてみたけど、
どうしても書きたいように書けましぇん。
林檎様、新婚作者様には足元にも及びません・・・・

スレが寂しすぎる〜!
47523:02/09/28 07:50 ID:s0D9uNZK
Gタン
待ってましたッ! ありがとうです。
非常に良いですッ!!
下の方が、何とも言えませんなぁ。

また、リクエストしちゃおっかな・・・
48G@無職 ◆GiKOs/vU :02/09/28 11:13 ID:kbfXPudw
∧ ∧   >>45たん
( ゚Д゚) <かなりいい子ブってみたのれす。<サイトのデザイン
/  つ  まさかエ○サイトとは。。。が全ての狙いなのれす(笑)

>>523たん!
よかったでし、見てくれたでしか!あれだけはみんなの俊でし。
心置きなく使っ(ry
蘭世とだったら、蘭世がバックか蘭世がフェラしてる場面れすかね。
ぐへへのへ、、、

気が向いたら描くって形でしけど、リクはお待ちしているのれす!
なかなかエロおっけーな掲示板がないのれ(涙)、コソーリ
このスレに書いておいてくれても嬉しいでし、おいら見てるでし〜
49G@無職 ◆GiKOs/vU :02/09/28 11:36 ID:kbfXPudw
∧ ∧   >>46たん
( ゚Д゚) <林檎たんや新婚作者たんなど、他の作家たんと比べる
/  つ  必要はないと思うのれす、クオリティーを一番にを追求
するのれはなく、偶然集まったときエロ世代でウハウハ萌え合い
馴れ合うのが一番かと思うのれす!

試しに書いたっていうSSがチョト気になるだけなんでしけどね。。。(笑)
50新婚作者:02/09/28 14:13 ID:GVgu9cl4
ここ半月ほど風邪引いて本業こなすのが手一杯でして・・・・

煩悩はあるんですがいまそれを書く体力が無い・・・・

ようやくねっとできるまでは回復したのですが
来週は本業がたてこんでます。
来週末位にはなんとかしたいとは思っています。

書くのも好きだが読むのも好きなんでいっぱいいっぱい
いろんな人が書いてくれるのがうれしいですよねー

私、最初は初々しいの書いていたのに
日がたつにしたがってどんどんこわれものかいてます。

今度はおもちゃものになるんだろうな・・・

今はちょっとさびしいこのサイトにわずかな賑わいになればと思います。
つたない文章ですがよろしくお願いいたします。

51名無しさん@ピンキー:02/09/28 16:17 ID:vEhqHT1R
ダイジェストサイトにいけないのですがまたアドレス変わりました?
ときめきにちゃんですよね?
52G@無職 ◆GiKOs/vU :02/09/28 16:40 ID:kbfXPudw
∧ ∧   >>51たん
( ゚Д゚) <ここれす、新スレなのれ、もいっかいハッと区のれす〜
/  つ  http://isweb44.infoseek.co.jp/art/garuru07/
53名無しさん@ピンキー:02/09/28 17:08 ID:vEhqHT1R
>52
おおっ、即レスありがとうございます。
Gたんのイラストがすごく好きなんですよー。
54G@無職 ◆GiKOs/vU :02/09/28 23:25 ID:kbfXPudw
∧ ∧   >>50新婚作者たん、お薬買ってきたのれす!
(;゚Д゚) <どぞなのれす!、、、とかいいつつ、発熱した状態で書いた
/  つ□ 作品も読んでみたかったりするおいら。
      最悪なので逝ってくるずら。。。

>>53たん
どういたしまして&ぬりごとうなのれす〜!
55ななこ:02/09/29 01:01 ID:79LF0NcG
       >>50新婚作者タン
   ∧∧    お薬飲むお水持ってきまちた。
  (,,゚ー゚)  お大事にしてくらさい。   
   ノつ旦っ  
56名無しさん@ピンキー:02/09/29 01:18 ID:0Uu1Ws/l
以前、Gたんのところでカキコしたものですが、
初い初いしーの書いてもいいでつか?
といっても、書き途中なので、いつとは・・・。

個人的には、俊&蘭世萌えなので、お許しを・・・。

でわ。
57名無しさん@ピンキー:02/09/29 05:10 ID:LAUDE5m/
56さん是非書いて下さい〜〜。

初々しいの読みたいです♪
待ってますね。
私も何か書いてみようかしら・・・?
58名無しさん@ピンキー:02/09/29 06:11 ID:PHzRV9qb
わ〜新たな作家さんの登場も楽しみです〜!
59G@就職内定? ◆GiKOs/vU :02/09/29 18:41 ID:b7He1+FX
∧ ∧  >>56たんは、「はにー」たんというれす!
( ゚Д゚) <いま、無償の愛をWordにがんがん叩きこんでいる
/  つ 最中のようれす(笑)

>>57たん
わ、何か書いてくだちい、ヽ(`Д´)ノキャッキャッキャッキャッなのれす〜!
60はにー:02/09/29 21:10 ID:0Uu1Ws/l
>>59・Gたん
うおっ!いきなりコテハン確定じゃないすか(爆
がんがるっす。でも最期まで書いてみないと。
何しろ、長くなりそうで。文が。(滝汗

>>57さん
かきましょ、かきましょ。
いっしょに、デビウしちまいましょ♪
61名無しさん@ピンキー:02/09/29 23:43 ID:W/Q6sfO3
新しい作家さんご登場の予感…!楽しみー!
62名無しさん@ピンキー:02/09/30 01:25 ID:n40UO36r
長いの大歓迎!!がんがってくだちい〜〜〜!
63名無しさん@ピンキー:02/09/30 01:47 ID:jfo/764L
はにーたんのデビウ 早々にキボンヌ♪
64名無しさん@ピンキー:02/10/01 00:17 ID:bCO4Kcl/
早くみたいよヽ(`Д´)ノ  ウワァァン
65林檎:02/10/01 18:39 ID:EF+yV2DB
毎度毎度遅筆で申し訳ありません、林檎です。
ここのところ本業の方が立てこんでいて、エロ心だけが鬱々と
たまっている状態です。
ちょびっとずつ書き溜めてはいるので、次回のうpはまたしても
細切れになりますが、ご容赦いただければ嬉しいです。

<新婚作者様
お体その後いかがでしょうか?
風邪は万病の元、大事になさってくださいね。

<はに〜様&57様
でびうお待ちしてます。いい感じで競演できるといいですねv

それにしても、求められている初々しさというのは作風が?エチーが?
…気になる…
66名無しさん@ピンキー:02/10/01 22:16 ID:e/3VS7eQ
<林檎さま
どちらもいいんですよ。
最初ってどうしても作風が初々しいから、その上達振りを見続けるのも一興。
一方、エチーが初々しいのもだんだん減りつつあるので、それも新鮮で良いかと。

作者様方の力作がおもしろいので、思うままに書き綴って下さい!!
67名無しさん@ピンキー:02/10/01 23:07 ID:nPv0IHHe
68新婚作者:02/10/02 00:00 ID:7FfESaws
Gさん、ななこさんありがとうです。
林檎さんも大丈夫ですか?

体調はようやく復活しつつありますが本業が明日から忙しい上に
明日は歓迎会で夜が遅い。
週末は休めるといいな・・・・

頼む!!!書かせてくれー!!

初々しい(一応まだうちの蘭世は俊に言われるがままなので気持ち的には初々しいはず)
Hは・・・・今のうちの真壁くんには難しい・・・
いや気持ち的には初々しい(というか覚えたての何とか・・・・汗)と思う。

しかしやってることはとてもハードかも。

ああ、鬱々となっていきます。
69G@半角板住人 ◆GiKOs/vU :02/10/02 01:49 ID:37L1eU9E
∧ ∧   半角で資料になるエロ画像探している間に
( ゚Д゚) <ブラクラ踏みまくって1日が終わる事の多いGれす。
/  つ  おいら、いっこ気付きました。
日本のえろサイトは、フォーカスが女性に絞られている写真ばかりな気がするでし。
男はどこだよ、女が足開いてりゃそれでいいのかよ、使えねえよ、ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!!れす。
その点海外サイトはいいれす!男性の萌える顔まできっちり(はあと
他にえろイラスト描きたい方がいましたら御参考にしてくらさい(え、いない?!)

そんなわけで更新遅い、、、でも言い訳。。。
もう何年と描いて無かったから、何か思うように行かないのれす。

>>65林檎たん
細切れうpでも、毎回毎回、心を込めて書いているのが凄く伝わってくるのれす。
>エロ心だけが鬱々とたまっている状態です。 ←(^ー^)
求められている初々しさ、、、には、おいらも>>66たんに禿堂れす。

だから、>>68新婚作者たん、
鬱々とならないで、おながい!そのままどんどこ突っ走ってくらさい!!
70名無しさん@ピンキー:02/10/02 20:25 ID:Ue6xrWzz
エロゲーの業者サイトでもかわいいのあるね。
こことはカンケイないが、ちなみにここの絵、好きだー。

ttp://www.bef.gr.jp/
71G ◆x6GiKOs/vU :02/10/03 17:20 ID:shbGeoBo
∧ ∧   最近かきこ多くって、スレ汚しごめんなちい。。。。。
(;゚Д゚) <新作うpしますた。今回はカラーれす〜!
/  つ  バスルームのぽかぽか感を出す為なんれすけど、
ときめきのイメージ崩しちゃうでしか?御意見ぜひ求むなのれす。
72名無しさん@ピンキー:02/10/04 19:20 ID:22Ay9a0i
>>71
カラーも良かったよ!
Gたんの好きなように、何より量キボーンヽ(´▽`)ノ
73名無しさん@ピンキー:02/10/05 01:22 ID:ejW/ySg+
>>71
全然ときめきのイメージ崩してません!!
素敵でした。
>>72さん同様、もっと見たいです。

本当は、直接Gさんの方へ書くべきなのかもしれないけど、
とっても素敵な絵だったので、皆さんにもお知らせしたくて
ここに書きました。
スレ汚しだったら、ゴメンなさい。
74名無しさん@ピンキー:02/10/06 02:40 ID:r+ymdZcV
実は一生懸命書いてるんだけど、最後がまとまらん。
やっぱイメージが強いから、
俊はこんなことはいわないとか蘭世は暴走するけど、控えめだと思うと
話がすすまん。ラストだけなのにー。
まん喫いって読み直すかなー。もちろん1部ね。
75名無しさん@ピンキー:02/10/07 20:51 ID:XMShboEl
Gさんのイラストってどこから見れるの?
>52のとこ一生懸命さがしたんだけど見つけられないです(´・ω・`)
76名無しさん@ピンキー:02/10/08 00:42 ID:4YA6FSSJ
>75
Gボタンをぽちっとな。あとは暗闇をまさぐって下さい(w

幸せそうな絵でよかったですー>Gさん
77名無しさん@ピンキー:02/10/08 00:56 ID:1VopDzm8
>74
完成間近ということですねー。がんばってくださいー!
78名無しさん@ピンキー:02/10/08 23:48 ID:E+0VGtC6
ho
79名無しさん@ピンキー:02/10/09 02:58 ID:IEz/KDla
>76
ありがと〜ン!どきどき
80G ◆GARURUyZ5s :02/10/10 00:51 ID:NQ0vO6pU
∧ ∧   >>76たん、ぬりごとうれす。
( ゚Д゚) <>>75=79たんれすか?分かったみたいで良かったでし〜
/  つ
いつか鈴世(隠れ鈴世×なるみファン)やフィラも描いてみたいれす。
つたない絵れすが今後ともよろしこm(_ _)m
あっちのBBSにも遊びに来てくだちい、、、っていうか、
訪れる作家たんをナムパしているので、手伝ってくだちい(笑)

※トリップ変えますた。
81名無しさん@ピンキー:02/10/10 02:51 ID:L71BlzIw
h-o-s-y-u
82名無しさん@ピンキー:02/10/12 01:19 ID:huDvlrqQ
83名無しさん@ピンキー:02/10/12 01:29 ID:Mr4APj8m
捕手
84名無しさん@ピンキー:02/10/12 13:58 ID:XUVt+Efv
投手
85名無しさん@ピンキー:02/10/12 15:40 ID:WMz0n2Yu
遊撃手
86名無しさん@ピンキー:02/10/12 22:19 ID:XUVt+Efv
張り手
87名無しさん@ピンキー:02/10/12 23:12 ID:FP8uBLWv
禁じ手
88名無しさん@ピンキー:02/10/12 23:55 ID:Mr4APj8m
揉み手
89名無しさん@ピンキー:02/10/13 00:02 ID:RhzzNDuh
お手
90名無しさん@ピンキー:02/10/13 00:08 ID:mj0gJxlG
>>83-89
おまいら面白すぎでつ
91名無しさん@ピンキー:02/10/14 03:08 ID:tLrBTsGS
できたので、ageます。
92やさしい気持ち(1):02/10/14 03:12 ID:tLrBTsGS
いつものように試合から退けた俊は、少し落ち込んでいた。
ここのとこの暑さも手伝って、あまり体調が思わしくなく、
勝利を得たものの今日の目標ラウンドより3Rも多くかかってしまった。
俊としては試合をする以上は目標ラウンドを決めていたので、それを超えると悔しいものだが、
家庭に仕事のことはあまり持ちこまない。
それが俊のモットーだった。

ふと見上げたショーウィンドウに映る自分の顔が見るからに落ち込んでいる風に見えた。
「こんな顔、あいつには見せられねえな。」と、俊は苦笑した。
「しかし、今日は蒸し暑いな〜。」
歩いてるだけで、熱気が纏わりついてくる。
冷気が求めて家路への足を速めた。
93やさしい気持ち(2):02/10/14 03:13 ID:tLrBTsGS
蘭世といえば、愛する俊のために食事の用意を慌しくしていた。
「もう、今日に限ってお隣の奥さんにつかまっちゃったわ〜。」
どうやら、同じマンションの住人におしゃべり好きの主婦がいるみたいだ。
「ただいま〜」
俊が帰宅してきたようだ。
「きゃ。どうしよう〜。まだテーブルセッティングもしてないよう〜。」
あわてながら蘭世は俊を迎えにあわてて玄関まで向かった。
「おかえりなさい。外は暑かったでしょう?お仕事お疲れ様でした。」
いつものように一礼して俊から荷物を受け取ろうと腕を出した。
「・・・ああ。」
俊はそのまま靴を脱いでスリッパに履き替えた。
(あれ?なんか元気ないなあ、真壁くん・・・。)
微妙な俊の様子を察した蘭世はそれでも何も聞かずにダイニングへ向かった。
と、ランチョンマットだけしかれたテーブルを見て俊が立ち止まっていると
「ごめんなさ〜い。今日はお隣の奥さんにつかまっちゃって・・・。」
と蘭世は、食器棚の引き出しからマットを出し始めた。
「・・・また、ワイドショーの話でもしてたんだろ?」と俊がため息まじりでいうと
「違うもん。今日はお料理のことも話したモン。」と蘭世は頬を膨らませる。
「料理のこと”も”ってことはやっぱ話してたんだろ?」
「・・・う、うん。」と蘭世は上目遣いで顔を紅潮させるのを見た俊からふっと
笑みがこぼれたので蘭世は安心した。
94やさしい気持ち(3):02/10/14 03:14 ID:tLrBTsGS
食事が終わり、お互いに入浴をすませると、リビングのソファに座って2人はくつろいでいた。
今日の暑さで、2人ともアルコールが進む。
蘭世の話に相槌を打ってくれる俊の声色にやはり少し違和感を覚えた蘭世。
「あれ、なくなっちゃった。冷蔵庫から、取ってくるね?」とキッチンにワインを取りに行った。
ガタガタっと急に窓が鳴ったので、俊は外の様子を見に立ち上がった。
窓を開けて、外の様子を伺う。
風がカーテンを揺らし、窓に少しずつ水滴が点いてくる。
「雨が降って来たか」とぼんやりしたまま窓の外を見つめていた。
「もう最後のワインになっちゃったよ〜。」とボトルを持ってきた蘭世は
ぼんやり窓の外を見つめている俊に気がついた。
そして俊の背後に気づかなれないようにそろ〜っと近づき、背中から腕を廻して俊に抱きついた。
「雨降ってきたね。」と俊の肩に様子を伺うように少し小さな声で言った。
「・・・ああ。それであんなに蒸し暑かったんだな。」と俊も窓を見つめたまま答えた。
蘭世は「今日も勝ったね。おめでとう・・・」と囁き気味に言いながら、
背伸びをして俊の首筋にキスをした。
95やさしい気持ち(4):02/10/14 03:15 ID:tLrBTsGS
不意打ちの行動に俊はびっくりしたが、振り返って蘭世の顎に手を添えた。
「なんだ、酔っ払ってるのか?」と言うと、蘭世は顔を赤らめながら
「う〜・・・ん。酔ってるのかなあ。なんか急に俊にキスしたくなっちゃったの。」
と赤い舌をぺろりと出して答えた。
自分に気遣っているのが力を使わなくても感じ取った俊は、そんな蘭世を愛おしく思えた。
俊の口元が少し笑ったのがわかると、蘭世は自分の方から俊にキスをした。
そして、俊もそれに答えてるように蘭世の背中に腕を廻した。
2人はだんだん長く、そして深い深い口づけになっていく。
「なんだ、ボトル持ったままだったのか」と俊は蘭世の手からワインボトルを離す。
「だって・・・まだいるか・・・と思った・・・んだも・・・」
瞳を潤ませながら蘭世はうっとりした顔で答えた。
力を使って蘭世のワインボトルを床にそっとおき、俊は少し笑って、
「今は、お前がいい・・・」
と蘭世の首筋に口付けしながら、そのままリビングの床に倒れた。
床に倒れても、口付けは続く。息継ぎに少し俊から唇を離した蘭世は
「ん・・・わ・・わたしも・・・あ・・・ん・・・」
酔いが回ってるせいか、少し大胆なことを言う。
蘭世のその言葉に、俊も答えようと、蘭世の舌を吸い、唾液を絡ませる。
しだいに雨音も強くなって行き、2人に雨がかかる。
「ん・・・あん・・・待って・・・雨が・・・」
途切れ途切れになりながら蘭世が体を起こし、窓を閉めようと腕を伸ばすと、俊の手が捕らえた。
「いいじゃねえか、このまま2人で濡れようぜ・・・。」
俊は蘭世の手のひらに指を絡め、そのまま自分の口元まで持って行き、笑って答えた。
俊に見つめられ、蘭世は体の奥が熱くなっていくのがわかった。
96名無しさん@ピンキー:02/10/14 12:44 ID:HkbY/K3P
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!

>>「いいじゃねえか、このまま2人で濡れようぜ・・・。」
最高!!
97名無しさん@ピンキー:02/10/14 23:49 ID:Vzvn8eQP
「やさしい気持ち」書きました。
キャライメ強いと大変だね。
林檎さん。新婚作者さん。いつもオツです。

では、また。
98やさしい気持ち(5):02/10/14 23:51 ID:Vzvn8eQP
俊は愛撫を唇から、耳に行き、首筋へと移動させた。
「はぁ・・・・ん、だめ・・・・周りが・・・濡れ・・・ちゃう・・・」
俊のゆっくりなぞるような舌の動きに、蘭世の声は途切れる。
「構うもんか・・・」
雨が蘭世の胸元あたりにかかり、濡れたところから胸元が透けてきた。
俊の手が胸元にかかり、蘭世の胸を優しく揉み解していく。
ネグリジェの上からも淡く色づいた乳首が、透けて勃起しているのがわかる。
俊は執拗にその頂点を指で攻める。
「あぁっ・・・はあぁぁ・ん・・・」
体をくねらせながら、蘭世は片足の膝を立てる。
膝からネグリジェが足の付け根まで落ち、白いショーツがみえた。
俊は立てた膝に手を触れ、雨に濡れた太ももの内側を指を滑らす。
「はあぁ・・・んっ・・・!」
俊の手の動きに蘭世も敏感になり、声を少し荒立てた途端、恥ずかしそうに口元を手で覆う。
俊は太ももをまさぐりながら、指先でゆっくりと優しく優しく布の上から秘部の周囲を撫でる。
「はあぁっ!・・・・うぅ・・・ん」
蘭世が声を上げないように、手で口を押さえてこらえる。
蘭世の手を、俊がそっと払いのけ、自分の口元に持って行き、蘭世を見つめながら手首に口付けた。
「お前の声・・・もっと聞きたい・・・」
「しゅ・・・ん」
俊に見つめられると、どうしようもなく喉の奥がくっとなり、切なくなる。
蘭世は預けた手で俊の頬に触れた。
99やさしい気持ち(6):02/10/14 23:52 ID:Vzvn8eQP
「蘭世・・・」
俊の顔が蘭世に近づき、二人は唇を重ねた。
蘭世の半開きになった唇に俊はこじ開けるように舌を滑らせる。
舌先で歯の裏をこすると、上顎の下をつついてくる。
お互いにぬめる舌を執拗に絡め合いながら、何度も何度も離しては、また重ねる。
離す度に、唾液が蘭世の口の中に入り、息継ぎと同時に唾液をごくんと飲み込む。
「んぁ・はぁ・・・っんん・・・」
俊の唇が離れると、蘭世は切なげな熱い溜息をついた。
雨足が強くなったので、俊は窓を閉めた。
蘭世はまだ少し息が上がっていたが、そのまま顔を足元にいる俊の方を
ぼんやり見つめていた。
100名無しさん@ピンキー:02/10/14 23:54 ID:Vzvn8eQP
って、ここまで。
次までに自分名前かんがえとこ。
じゃ。
101名無しさん@ピンキー:02/10/15 02:11 ID:y89V+K9L
やさしい気持ち作者タン 乙津〜!
(・∀・)イイ (・∀・)イイ

「お前の声・・・もっと聞きたい・・・」
「しゅ・・・ん」
俊に見つめられると、どうしようもなく喉の奥がくっとなり、切なくなる。
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!


102名無しさん@ピンキー:02/10/15 02:27 ID:GGsYH1df
雨の描写が好みかもー。これは続き期待。
103名無しさん@ピンキー:02/10/15 11:21 ID:35MF43H+
てにをはが変なとこはあるけど、勢いで読んじゃう!
104やさしい気持ち(7):02/10/15 22:34 ID:Iq3NpkHU
俊は蘭世の着ていたネグリジェを寝たままゆっくりと脱がし、
両腕を頭の方に上げさせた。
少し顔を紅潮した蘭世に俊は少し口元に笑みを浮かべ、蘭世からそのまま目線をそらさずに
内ももの奥へと手を伸ばした。
「は・・・あん・・・・」
短い声を上げ、蘭世の体が少しピクンと跳ねた。
俊の手にショーツの布が重く湿った感じがした。
足の付け根から布の中に指を入れると、そこは雨に濡れたのとは、
明らかに違うにゅるんとした質感があった。
俊は蘭世を辱るように、ゆっくりと押し刻むように指を動かした。
「んん・・・!あ・・あ・・あ・・あぁん・・・はぁ・・あぁ・・・はうぅ・・・ん・・・」
俊の指の動きに、蘭世の声も合わさる。
まるで媚びるような悩ましい声で責めに応える。
105やさしい気持ち(8):02/10/15 22:35 ID:Iq3NpkHU
酔っているせいか、いつもと違う蘭世の耳元に熱い吐息を浴びせながら、俊も卑猥に囁く。
「・・・聞けよ・・・この音・・・」
くちゅ・・・くちゅ・・・ぴちゃ・・・にちゃ・・・
音と共に、ぬるぬると滑る俊の指が、突起を擦り上げ、蘭世に快感を与えている。
しばらく何も言わず、ただ蘭世を見つめながら、俊は指をゆっくりゆっくりと滑らせた。
蘭世の身体がそのゆっくりとした動きに反応し、小刻みにしなる。
「・・・いっ・・・そん・・・なぁ・・・・あぁっ!・・・いやあ・・・ン」
俊はなおも執拗に蘭世の突起と入り口を前後に責め始めた。
蘭世は腰を浮かせながらも、首をいやいやと左右に振る。
「お前・・・言ってることとやってることが違うじゃねえか・・・ん?」
ショーツを足首まで降ろし、そのまま俊の指を捉えて、とろとろになった蘭世の蜜が太ももを
つうっと伝って、床に落ちた。
その落ちる蜜の流れる感触もまた、蘭世の神経を刺激する。
「ふぅ・・・んん・・・」
俊は蘭世の膝に舌をねっとりと這わせながらに内ももにずらしていき、顔を秘部まで下げていった。
そのまま顔を埋めて、透明な蜜の滴る入り口に舌先を入れた。
「あふぅ・・・はあぁぁ・・・」
指と違う俊のざらつく舌の感触に、蘭世の唇が震え始めた。
舌はまるで別な生き物のように動き回り、入り口から突起の間を、
ひだに沿ってぬらぬらと上下に這う。
ぴちゃぴちゃと淫靡な音に蘭世の身体は熱くなり、蜜は増える一方だ。
俊が蘭世の中から溢れ出た蜜をすすり、てかてかになったひだを舌でかき分け、
少し膨らんだ突起を吸い込んだ。
「あっ!・・・・っああん!・・・・はぁ・・・ん・・・」
蘭世の身体がビクビクっとなり、顔を少しこわばらせて、
その瞬間、強烈な絶頂感に昇りつめていった。
106やさしい気持ち(9):02/10/15 22:37 ID:Iq3NpkHU
「あっ・・・はぁぁ・・・・」
色っぽく喘ぎながらも俊の舌を内壁がひくつかせながら締め始める。
(イったな・・・)
俊はうつろな蘭世の表情を感じ取り、笑みを浮かべた。
そして、蘭世の腰を後ろから腕で持ち上げ、一気に自分のものを中へとあてがった。
「あっ・・・!あんっ・・・はぅううぅ・・・・」
蘭世が余韻にひたっている暇なく俊の熱く硬いものが入ってくると、たまらず歓喜の声を上げた。
俊は舌で蘭世の硬くなった乳首を舌で転がした。そして、わざと音を立ててべちゃべちゃと舐め回す。
「あっ・・・はあ・・・俊・・・あん・・・ああんん・・・」
蘭世は身体中が、心臓の音になったような気がした。
俊の背中に蘭世は腕を廻して、手のひらでそっとなぞってみる。
少し汗ばんだ肌が、熱を帯びて、暖かさを増していく。
俊は内側の壁に擦り上げ、えぐるように蘭世の中で蠢く。
それに合わさるように、途切れ途切れの二人の切ない息遣いと絡まり合う音。
じゅぷ・・・ちゅぷ・・・くちゅ・・・
「ふ・・・やらし・・音・・・してん・・・な」
俊はそういうと動きを急に止めた。
107やさしい気持ち(10):02/10/15 23:32 ID:Iq3NpkHU
「あぅ・・・うう・・」
蘭世は太ももに力が入り、俊の腰をぐっと挟み込む。
「んん・・・ああん・・・」
動かない俊に、蘭世も少し声を上げ、とまどった顔のまま見つめる。
(・・・ああ、よく濡れてるくせに、きつく吸い付くな・・・)
俊は、こらえきれない快感のにじみ出る声で、優しく囁いた。
「・・・どうして欲しい?」
「あは・・・ん・・・俊の・・いじ・・・わ・・・るぅ・・・・」
少し泣き声になりながら、蘭世は腰をくねらせる。
こんな甘えた声を出した蘭世に俊も、蘭世自身も驚いていた。
(や・・・こんな・・・声を出してしまうなんて・・・まるで欲しがってるみたい・・・)
顔を赤らめているが、身体は正直で、動かない俊に対し、自分から腰を浮かす蘭世。
そんな蘭世を俊もまじまじと見つめ、動かずにひくついてくるひだの感触を楽しむ。
でも、もう止まらない。身体の芯がぼうっとしてる。
頭の中では早く、早く来て!と叫んでる。
「ああ・・・だめぇ・・」
眉をゆがませ、耐え切れず蘭世は自ら身体を俊の方にずらした。
「うぅ・・・・ふぅあぁ・・ん・・・」
蘭世はとっさに俊の首に廻した腕に力がこもる。
俊は蘭世に応えるように右足を少し外に広げさせ、身体をさらに蘭世の中へ進ませる。
「はぁぁんっ・・・あぁん!・・・」
蘭世はまるで待っていたかのような上擦った声を思わず上げた。
なのに、俊ときたらゆっくりとしか、動かさない。
深く貫いたまま、そのままで蘭世の内部の感触を味わっているようだ。
俊にもひだがもうさっきからひくひくと痙攣しているのがわかる。
「あぁ・・ん・・・おね・が・・い・・・・」
蘭世はもうたまらず懇願の声を上げた。
108やさしい気持ち(11):02/10/15 23:35 ID:Iq3NpkHU
俊は蘭世の腰を背後から抱えるようにして、時には浅く、時には深く奥へと貫く。
「・・・あぅ・・・い・・いい・・・」
俊のもので満たされ、壁の左右前後とぐちゅぐちゅにかき回され、
強弱をつけた俊の動きに蘭世の息遣いは早まっていく。
蘭世はもう声も出せずにただただ息をついているしかできない。
挿入を繰り返しながら、俊の指が蘭世の突起を探った。
「あぁ・ん・・・はぁあ・・ん・・ああぁっん!」
蘭世は身体を一瞬起き上がらせ、声をあげた。
ひだをくすぐり、突起をじわんと押しつぶすように触られる。
「ああ・ん・・そこ・・・だ・め・・・・・んん・・・・ああ・・・はあぁ・・・」
びくびくと身体を奮わせ、頭とあそこがじんじんと強くしびれて来る。
「くっ・・・うぁ・・・」
俊も声を漏らし、蘭世の中で動きを早めた。
突起をひと撫でされた途端、少し視線を肩越しに外していた蘭世は、
ふいに名前を声にならない声で名前を呼んだ。
「しゅ・・・ん・・・!」
その声に、下を向いていた俊が蘭世の方に顔を上げた。
俊が蘭世の首筋を強く吸うと蘭世は大きく喘いだ。
「ああぁぁん・・・!」
蘭世の絶頂時の激しい収縮に耐えきれず、俊も激しく腰を動かす。
「うぅ・・・くうぅ・・・」
俊が苦痛にも似た快楽の極の声をあげると、蘭世もまた俊の動きに
身体を敏感に反応させ、電気が走ったみたいに、反りあがる。
「はっ・・!ああぁ・・ああぁぁ・んん!」
蘭世の身体からかくかくと力が抜ける。
俊も蘭世の上に身体をゆっくりと落とす。
ふたりはまるで痺れるような甘い脱力感が襲うのを感じていた。
109honey2:02/10/15 23:49 ID:Iq3NpkHU
「やさしい気持ち」またまた書きました
honey2(ハニーハニー)と申します。
なんだか見にくい文章で申し訳ないですが、
もう少しお付き合いください。
じゃー。
110honey2:02/10/15 23:51 ID:Iq3NpkHU
ホントは82にしたかったんだけどね。
8282でもいいかー。わけわからーん
1118212:02/10/15 23:54 ID:Iq3NpkHU
てなわけで変えます。
8212で(ハニーハニー)よろしくー。
112名無しさん@ピンキー:02/10/16 09:41 ID:hXIMG+5I
>>109-111
デビューおめでとうございまーす。
すごいよかったです。またお願いします。
後に続けるよう修行してます。
113名無しさん@ピンキー:02/10/16 13:00 ID:+9JB2ZN9
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
久々の新作にして力作!!
8212様アリガトン。
114名無しさん@ピンキー:02/10/16 13:57 ID:8CMyO0Zx
8212様
デビューをお待ちしておりました!!
いぢわるちっくな真壁くんいいですね〜
次も期待しておりますv
115名無しさん@ピンキー:02/10/16 22:57 ID:GbegAKAg
8212たん
イイ! (・∀・)イイ!
初々しい感じがまた (・∀・)イイ!!!!

116G ◆GARURUyZ5s :02/10/17 03:06 ID:/M1QK9UF
∧ ∧   8212たんデビューおめなのれす!
( ゚∀゚) <細かい描写、萌えさせて頂いているのれす〜〜!
/  つ  これからもよろしくでし。
117523:02/10/17 07:18 ID:UZ8Uf3Kv
あッ、Gタンみ〜っけ!
姿をくらますって言ってたから、ここにも来ないのかと思ってたよ。

8212タン、デビューおめでとうございますぅ〜。
期待してます。 頑張ってください。
1188212:02/10/17 22:30 ID:bNaR5IgY
皆さん、どうもありがとう〜。
今回でラストスパートでおま。
119やさしい気持ち(12):02/10/17 22:31 ID:bNaR5IgY
雨音も和らぎ、静寂が広がり、暗い部屋の中で、ただ二人の荒く甘く絡まる吐息だけが聞こえる。
二人は、繋がったまま暫く動かずにいた。
蘭世は少しやせて骨の感触がある俊の背中に息がまだ上がっているのを感じた。
俊の背中に廻した手から汗を感じ取るようにゆっくりと指でなぞった。
俊はゆっくりと蘭世を起こすと、ソファの裏の背中にもたれ、
雨と今まで絡みあってた汗で、蘭世の頬にはりついた黒髪をそっと払いのける。
蘭世も俊の乱れた髪を両手で後ろにかき上げ、顔がよく見えるようにした。
お互い見つめあったまま、何も言わず、示しあったかのように、口脣を重ねる。
「ん・・・んふぅ・・・・」
さっきよりもゆっくり舌を絡ませあい、時折飲み込む唾液すら甘く感じる激しい口づけで。
俊は両手で蘭世の後頭部から耳にかけて頭を支え、蘭世はソファの背中に手をやった。
絡み付いてくる俊の舌の感触に、蘭世は頭の奥が痺れるみたいに、身体を少し奮わせた。
繋がったところから、新たな蜜がじわんと流れ出るのがわかる。
「はぁ・・・ん」
蘭世の甘いため息が漏れる。
「すっげえ・・・今・・・やらしい顔してる・・・」
俊が蘭世の耳元で囁く。
蘭世の頬が赤らむ。けれど身体の芯がぼうっとしてるせいか、すぐに反論する気もしない蘭世。
(もう・・・誰がやらしくさせてるの・・・)
と心の中で言ってみる。
「ん?何・・・?きこえねえよ。」
と丸聞こえになって、よけいに俊がにやにやしている。
「・・・俊の・・・いじわる・・・」
蘭世も今度はちゃんと聞こえるように少し上目使いに声に出していった。
120やさしい気持ち(13):02/10/17 22:32 ID:bNaR5IgY
お互い笑いが込み上げてきて、ふふっと声が出る。
恥ずかしさに俊から視線を外すと、蘭世は、繋がったままの状態でワインのボトルを取った。
冷気がなくなり、ボトルは汗をかいていた。
「喉・・・渇かない?」
蘭世はボトルからワインをごくごくと喉を鳴らして飲んだ。
何口目かのワインを飲むと、口に含んだまま俊の顔を引き寄せ、自分の唇を俊の唇に重ねた。
ぬるくなったワインが俊の喉下を通っていく。
俊に自分の口からワインを上手に飲ませたことに蘭世は満足そうな顔をした。
今度は俊がボトルを取り上げ、口移しでワインを蘭世に飲み込ませる。
「うん・・・ふぅ・・・」
少し蘭世の口から、赤紫色の液体が零れ、顎を伝って、白い胸元に伝っていった。
俊は思わず蘭世の胸元に流れ行く液体を舌で舐めた。
「はあぁっ・・・」
蘭世から、少し高い声があがった。
肌が上気して、赤く染まっている。乳房の頂上もまた勃起してくる。
蘭世は、瞳を潤ませながら、にこっと微笑むと、
また俊の顔を引き寄せ、自分の唇を俊の唇に今度は深く重ねていった。
「らん・・・ぜ・・・?」
ふいの蘭世の行動に、俊は少しとまどった。
「しぃ〜・・・黙って・・・・」
蘭世はそのまま、俊のまぶたに頬に首筋に肩に口付けていく。
121やさしい気持ち(終):02/10/17 22:34 ID:bNaR5IgY
「私が俊の疲れを取ってあげる・・・」
そんなことで、仕事の疲れは取れないのだが、俊には蘭世の心遣いが痛いほどわかった。
「お前は優しいな・・・」
俊は少し照れくさそうにして、また蘭世の唇に近づく。
重ねては息継ぎに離す唇。だけど、またしたくって吸い寄せられる。
「俊・・・好きよ」
なぜかわからず蘭世の瞳からは涙が少しこぼれた。
慌てて涙のぬぐったけど、俊の顔が見れなくなった。
蘭世はまたうるうると目を潤ませ、俊に抱きつく。
(肝心なとこでうまく言えなくてごめんね・・・。
とっても大事よ・・・この世で・・・あなたが・・・)
蘭世の心を読んだ俊はそんな蘭世をとても愛おしく思った。
俊もくすっと笑って、蘭世の腕を解く。
蘭世の手に自分の手を絡め、そのまま蘭世の顎をふいっとあげた。
「さんきゅー・・・」と言った。
二人はじっと見つめあう。
(そんなのわかってるさ・・・)
と俊は心でつぶやく。
蘭世は俊の手を自分の頬に寄せ、目を閉じた。
(ずっとずっとこうしていたいの・・・)
そのまま俊の手に口付ける。
(ずっと私を離さないで・・・)
俊も手の向きを変えて、蘭世の手に口付ける。
(離さねえよ・・・。離すもんか・・・)
そうしてまた二人は濡れた床に沈んでいった。
1228212:02/10/17 22:39 ID:bNaR5IgY
「やさしい気持ち」終了です。
ごらんのとおり、チャラの曲からイメージしました。

最後はちょっとこっぱずかしいモノになってしまいましたが、
実はこの13〜ラストがなかなか固まらなかった。
いやー、この2人のラスト、マジメに終わらすのは
大変だねー(w

うまく表現できなくて、わかりにくいとこ多しですが、
また、感想聞かせてください。
123名無しさん@ピンキー:02/10/17 22:56 ID:44+soc2n
くあーっ!
キタキタキタ-⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y(。A。)!!!

妄想バリバリ全開です(´д`;)
124名無しさん@ピンキー:02/10/18 00:22 ID:Rom7Mson
ああ、いい!
俊と蘭世の独占欲がまたいい!

旧スレあがってるので
125G ◆GARURUyZ5s :02/10/18 02:33 ID:EEf6Cqws
∧ ∧   >チャラの曲からイメージ
( ゚∀゚) <わーそうなんでしか、いいでしね、
/  つ  曲からイメージ貰うっていうのも新しい展開でしね!

最初は、初々しい感じなら呼称は「真壁くん」「江藤」が
いいんじゃないかと思ったのでしが、
チャラの曲と聞いて、あ、なるほど、と合点しますた。

>>127 523たん
おいらはいつもここで(;´Д`)ハァハァしてるのれす。。。(涙
出張が仕事みたいな仕事をしているので、たまに居なくなるのでし。
126名無しさん@ピンキー:02/10/18 21:36 ID:DE9pg4dn
8212さん、お疲れ様です!
ところで蘭世と俊ってマンションじゃなくて一軒家だった気が
…まぁいっか。次回作も期待してます!!
127G ◆GARURUyZ5s :02/10/20 02:36 ID:GxRMaEh8
∧,.,.∧   
ミ・д・ミ <ほっしゅ、ほっしゅ
/""""つ
128新婚作者:02/10/20 15:28 ID:+HHWm5C1
お久しぶりです。新婚でーす。
ようやく仕事が落ち着いて今日から少しづつうpしていけるといいな・・・
ということで最初。
まだ、始まりだけです。どういうおちかはまだ私にもわかりません。

俊暴走すると思います・・
129秋の夜長(1):02/10/20 15:31 ID:+HHWm5C1
秋の夕日はつるべ落し、というようにあっという間に日が暮れる今日この頃。
仕事を終え、家路に着くころにはすでに外は薄暗くなっている毎日である。
「さ・・てと・・・・」
俊は誰に言うとも無くつぶやくと帰り支度を始める。

・・・・どう、切り出そうか・・・・
かばんの奥底にしまってあるそれを試すチャンスも無いまま、なんとは無く家には置いておくわけにもいかずもって歩いている。
・・・間違いなく拒むよなぁ・・・あいつ・・・
週末の今日、外に夕焼けが残るころに自宅に帰りつけた。
「・・ただ・・いま・・・?・・」
いつもなら明るく照明がついているはずの玄関も台所も真っ暗である。
・・・おかしいな?・・・
俊は足音を忍ばせながら家の中を進んでいく。そおっと寝室のドアを開けると
ベッドにすやすやと眠る蘭世の姿があった。
・・・ったく・・・脅かしやがって・・・
声をかけ起こそうと思った俊の脳裏にある考えが浮かんだ。
物音を立てないように俊はかばんからそれを取り出し、
かけ布団をゆっくりめくる。
・・・頼むから眼を覚まさないでくれよ・・・・
俊は蘭世の髪をなでながら逆の手で何かをしていた。

蘭世がふと眼を覚ましたのはそれからわずかあとのことだった。
130秋の夜長(2):02/10/20 15:32 ID:+HHWm5C1
「・・ん・・・まぶし・・・・」
ベッドサイドのランプだけがつけられ、その明かりの中に俊の顔が見えた。
「・・・!!えっ?・・・と・・あ・・・あの・・・」
「おはよう・・ずいぶんゆっくりだな・・・・」
「・・・帰ってきてたのね!!ごめんなさい・・・起こしてくれても良かったのよ?・・」
「起こしやしねぇよ、それに・・・」
「それに?」
「なんでもねぇよ」
俊はそういうと椅子に腰掛けたまま、蘭世にいった。
「まぁ、すまねぇって言うんなら今日はそのまま寝るまでいろよ。」
「なに?」
蘭世は立ち上がろうとして下半身に違和感をおぼえた。俊はそんな
蘭世を見ながら手の中に隠し持っていたスイッチを入れた。
「・・やぁ!!!」
蘭世は思わず座り込んだ。俊は満足そうに微笑んだ。
「・・な?・・・いいだろ・・・・」
「・・な・・に・・した・・の・・?・・」
「・・わかってんだろ・・?・・落とすなよ・・・」
スイッチを一度切ると蘭世を立ち上がらせる。
「今日の夕飯なんだ?」
「・・え・・・あの・・・お願い・・」
「なんだ?」
真っ赤になりながら蘭世は俊に眼で訴える。わかっていながら俊は蘭世を階下へ促した。
こういうときの俊は何を言っても聞いてくれないことは百も承知の蘭世である。
恥ずかしがりながらも俊に従わざるをえなかった。

131名無しさん@ピンキー:02/10/20 17:18 ID:x+DJG2f7
おおっと!大人のお・も・ちゃ(*^_^*)登場〜
132名無しさん@ピンキー:02/10/21 00:01 ID:TfNDr34u
新婚タン!!!!!
まってたよ〜 お仕事乙津でしが
ガムバッテ!!
133名無しさん@ピンキー:02/10/22 00:14 ID:SQVNzRRG
真壁くん、どうやって買ったんだ
134名無しさん@ピンキー:02/10/22 08:49 ID:87Hbjysx
>133
そうだwそっちの方がきになるぞい!
135名無しさん@ピンキー:02/10/22 16:58 ID:6c8ML1UZ
>>135
通販??
136新婚作者:02/10/22 21:52 ID:Pd8EhAyz
・・・・うちのSM君はそっち関係に関しては
そりゃあもう勉強熱心ですから(藁
その手のお店なんかももちろん知っているわけです。
(あれやこれやの学習書に載ってる)
で、吟味して購入してくるだろうとの勝手な
妄想の結果です。

って壊れてます私・・・今日はようやく帰宅。
これからご飯作って寝ます。
明日も朝が早い・・・
続きは週末に・・・
137名無しさん@ピンキー:02/10/22 23:51 ID:M+TrcvHu
>SM君
激しくワロタ
嗚呼、子供時代の憧れの人マキャベくんが・・・・
138G ◆GARURUyZ5s :02/10/23 09:03 ID:OW3lMhpb
∧ ∧   真壁 - 新婚作者 - 俊氏は
( ゚Д゚) < セ ク ー ス お た く
/  つ  ということで、よろしいでしか?

実際B型だし、考いらりる話に壱票。
139名無しさん@ピンキー:02/10/23 23:11 ID:EwzsuViS
>>99
続きが気になります・・・。
140新婚作者:02/10/25 21:04 ID:6Wm3QeJg
明日は雨のようなので(私は関西)ゆっくりねろうと
思っております。
ええ、いい具合に頭の中で発酵してます。

Gさん
おたく・・・・おたく・・・・ですね。
勉強熱心なSM君ですから・・・・
でもでも
愛はあるんですぅ〜

では。
141名無しさん@ピンキー:02/10/26 16:02 ID:rpROrcZW
下がりすぎ
保守age〜
142名無しさん@ピンキー:02/10/26 18:22 ID:0Q6n7rek
これはどおですか?
http://asian.elitecities.com/books/abe.html
143名無しさん@ピンキー:02/10/26 18:28 ID:+BFd8BNr
初々しいのヨロシコ
144144:02/10/27 19:54 ID:/U9+Sbow
新婚さんの続きが気になってます
なんて充実したスレなんだぁ
ここわぁ
145名無しさん@ピンキー:02/10/27 19:55 ID:Rvcw+uqG
146秋の夜長(3):02/10/27 21:22 ID:+0JQaG2c
「準備手伝ってやるよ、何したらいいんだ?」
蘭世に言葉をかけながら俊は台所へと向う。もじもじと歩く様が俊の性欲を刺激する。
徐々に快楽に目覚め始めている蘭世であったがどうしても羞恥心が先にくる。
それもまた俊にとっては楽しみの一つでもある。
・・・これだからやめられねぇよな・・・
俊の悪巧みはまだ、序の口である。
異物感にさいなまれながらも俊の言葉に押され、夕食の準備を始めようとし、
「・・え・・と・・冷蔵庫の中の野菜と・・・お肉・・と・・・・」
「わかった」
蘭世は俊から材料を受け取るとて手際よく準備に取り掛かる。
「・・あとは・・一人でも・・出来るから・・・」
うつむき加減に俊に話し、蘭世は俊をキッチンから追い出した。
・・・・近くにいなきゃいいってもんでもないぜ・・・
俊はカウンター越しのリビングにあるソファに腰かけると蘭世を眺めた。
蘭世の考えなどお見通しだ。俊の手の中のものが近くなければ大丈夫と思っているのだ。
俊は心得たもので蘭世の手元を確認していた。蘭世に傷なんてつけたくない、でも恥ずかしがる姿を眺めたい。俊はスイッチのタイミングを見計らっていた。
台所の中で恥ずかしそうにでも懸命に自分のために夕食を作ってくれる蘭世をいとおしく思いながらも俊の中の何かが求める違う蘭世を見つけたい。
ちょうど蘭世が冷蔵庫に残りの食材を閉まって振り返った瞬間俊はスイッチを入れた。
「・・ああ!!・・・やぁ・・・・」
慌ててシンクの縁に両手でつかまる。この程度の距離ではそれほど影響は無いことを体に教え込まれる。
「蘭世?」
俊の言葉に返事などできようはずも無い。確信犯の俊の言葉。
「・・い・・じわる・・しないでぇ・・・・」
半泣きの蘭世が見える。俊は手の中のスイッチをいじり、蘭世の反応を伺う。
「・・・く・・・う・・ん・・・ん・・やぁ・・・」
すでに俊によって開かれた体でも恥ずかしがる蘭世の様はまるで俊を誘うように見える。
動きの強弱に合わせてのけぞる首筋が赤く染めあがる。
そんな自分に慌ててうつむく蘭世のその仕草がどうにも俊を刺激してやまない。
蘭世の反応をしばし楽しむと俊はスイッチを切る。
荒い息を落ち着かせるように蘭世は大きく息をする。
147新婚作者:02/10/27 21:23 ID:+0JQaG2c
初々しくない俊ととっても恥ずかしがりやさんな
蘭世です・・・・

うわぁぁぁん。
壊れていく・・・・すいませんすいません。
このまま続けていいんでしょうか?
でも書きたいんですぅ・・・

ごめんなさーい!!
本日ここまで。

148144:02/10/27 21:37 ID:/U9+Sbow
続きハゲシく松
乙カレさまでした
149名無しさん@ピンキー:02/10/27 22:02 ID:l8rSYDJD
http://kanaharap.tripod.co.jp/happy.html
    出会いの掲示板    

http://kanaharap.tripod.co.jp/deai.html
 
150名無しさん@ピンキー:02/10/28 00:16 ID:JvWwMk/C
真壁くんは初々しくなくても蘭世が初々しいので
その対比に萌えました。
151名無しさん@ピンキー:02/10/28 01:26 ID:NHoQ+pmw
早く続きが読みたいよ〜(^∀^)ノ
続き楽しみにしてます。
152名無しさん@ピンキー:02/10/28 02:49 ID:WMNH4NLu
新婚作者タンの文章読みやすくて(・∀・)イイ!!!!
ヘンタイまきゃべくん(・∀・)イイ!!!!
期待捕手!!
153名無しさん@ピンキー:02/11/01 00:01 ID:i4s8I/wm
ほしゅだよーん
154名無しさん@ピンキー:02/11/01 05:00 ID:WFIKsPVX
hosyu
155名無しさん@ピンキー:02/11/02 01:55 ID:g+gV8k1S
ほしう
156名無しさん@ピンキー:02/11/02 13:57 ID:p08jp5eY
ほしゅう
157名無しさん@ピンキー:02/11/02 22:20 ID:g+gV8k1S
hhhosyu
158名無しさん@ピンキー:02/11/03 02:56 ID:+IvZFUgN
哀愁
159林檎:02/11/03 03:51 ID:DcpLyvoi
超超お久しぶりの林檎です(汗 
てか既にお初の方もいるやも知れず(滝汗

本職の忙しさにかまけてアロフィラほっぽらかしてるうちに
アロンの脳内エロ王子っぷりがどこかに逝ってしまいました。ので、ここらで初心に帰って蘭俊か鈴なるあたりを書いて
エロ心復活を試みようかと思ってるんですが、何かリク
ありますでしょうか。

第3部以外のキャラなら上記のカップリング以外でも大丈夫…
と思いますので、林檎にこれを書かせてみたいという奇特なお方が
おられましたら、エロを忘れた哀れなアマチュアエロ作家にネタを
お願いいたします。

久々の上にネタ催促なんて、失礼な上に筋違いなのは重々承知ですが…。
ひ〜〜〜、逝きたいよう(涙
160名無しさん@ピンキー:02/11/03 04:25 ID:UGxibbwi
一気に冬なので、濃厚なラヴさのある俊×蘭世
露天風呂とか
161新婚作者:02/11/03 12:06 ID:Zg5yUaMM
週一連載になっている新婚です。

えーと一応今日と明日は休みなんで時間がある限り
うpしていこうとは思っていますが。
とりあえず続きを一つ。

>林檎様
お久しぶりです。
あつあつ主役カップルおねがいします。
うちのはいま壊れまくってますので・・・・

162秋の夜長(4):02/11/03 12:07 ID:Zg5yUaMM
「やっぱり手伝おうか?」
いたずらっぽく俊が笑みを浮かべながら蘭世に問う。
「い・・・いい・・・よぉ・・・・」
・・・もぉ、これ以上なにかされたら・・・・
蘭世の体は熱くほてり、そこの異物感がずっと微妙な攻めを続けている。
俊にされるのとはまったく違う。
否応なしに体に叩き込まれる快楽。
「・・すぐ出来上がるし・・・・でも、あんまり手の込んだものじゃないよ・・・」
できようはずも無いことは、俊もわかっている。
簡単なクリームパスタとミネストローネがコンロにかかっている。
俊のいるリビングまでトマトの良いにおいが漂ってくる。
「・・いい匂いだな・・・うまそうだ・・」
「・・・うん・・・・すぐだから・・・・」
俊と眼が合うと慌てて赤くなってうつむく蘭世。そのかわいらしい仕草がなんともいえず俊の征服欲をかき立てる。
「じゃ、俺は酒でも準備しようか?」
地下のワインセラーへ俊はワインを取りにいった。
・・・ふ・・う・・・・もう・・・・
蘭世はほてったほおに水で冷やされた両手を当て落ち着かせた。
俊のいないうちにと蘭世は洗面所へ行こうと台所をでた。体がどうにも落ち着かないのだ。
しかし、ドアの前まで行ったとき、そこに俊は立っていた。
「・・なにしてんだ?」
「・・え・・と・・あの・・・」
「だめだぜ、言っただろう?今日は寝るまでそのままだってな?」
俊の指先が蘭世のあごを支え、その唇に深く口付ける。
「・・ん・・・ふぅ・・ん・・くぅ・・・」
片手に持ったワインごと蘭世を抱き上げ、リビングへ強制連行する。
「夕食もうすぐだろ?こっち準備してっから、もってこいよ」
ソムリエナイフを扱いながら蘭世に指示を出すと、蘭世は台所へ行き、
夕食を盛り付けて運んでくる。
「乾杯」
軽いロゼスパークリングワインをつぐと二人の夕餉が始まる。
163名無しさん@ピンキー:02/11/03 23:11 ID:ZmRbRfOM
>秋の夜長
かなり続きが楽しみです。新婚作者さま、がんばってくださいー。

>林檎さま
もう書いてくれないのかと思いましたー。戻ってきてくれて嬉しいです。
ネタは提供できませぬが、蘭世と俊がイイ!です。
164林檎:02/11/05 19:09 ID:9hECOIIb
励ましてくださった皆様、おありがとうございます(感涙
俊蘭で温泉、露天風呂つき、と…。
あい、妄想パワー湧きそうです。書きに逝ってきます〜
165名無しさん@ピンキー:02/11/05 21:24 ID:dvTxah5T
hossyu
166G ◆GARURUyZ5s :02/11/06 05:03 ID:g6/XT0G2
∧ ∧   ひさしぶりにきたら林檎たんが。。。!
( ゚Д゚) <とおもったら、
/  つ

>>アロンの脳内エロ王子っぷりがどこかに逝って、、、
そ、そうなんでしか、、、残念でし。。。
でも間違って続きかくようだったらおしえてね、でし。

温泉、露天風呂、楽しみにしてるでし〜!
167G ◆GARURUyZ5s :02/11/07 16:30 ID:vaN3DpLb
ほしゅ
168名無しさん@ピンキー:02/11/08 14:22 ID:ZVGaoTC6
>林檎様
お久しぶりの登場でうれしいです−!
今更リクエストなんて逝ってヨシなのは重々承知…
鈴なる希望しても良いですか?
完璧鈴世の抜かりないクリスマス、とか。ベタだなあ…
それにしても、露天風呂ってなんかやらしくてイイですな。
楽しみにしてます。
169名無しさん@ピンキー:02/11/09 03:06 ID:hQnyrOMU
ほしゅ。
170名無しさん@ピンキー:02/11/09 19:58 ID:8NhgozCa
新婚サマ万歳
このスレに来てから15年前に萌えてたまきゃべクンが再燃。

171aa:02/11/09 19:58 ID:1CXjz35p
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172秋の夜長(5):02/11/10 08:42 ID:NmsFqzML
「いけるぜこれ。」
「そう、良かった・・・」
二人はあたりさわりの無い会話を交わしながら食事を楽しんでいる。
そんな間も蘭世は心ここにあらずといった感じである。
俊は何気ないそぶりをしながら蘭世を観察していた。
・・・・頃合・・?だな・・・・
蘭世がふとフォークをテーブルに置いたとき、ポケットのスイッチを
オンにする。
重低音とともに蘭世の体に仕込まれたそれが震えだす。
「・・やぁ!!!・・・あ・・ぁあ・・」
カシャンという乾いた音があがる。
「あんまり動くと・・・料理がこぼれるぜ?」
「・・ん・・・くぅ・・・ん・・んん・・・・」
体を強張らせ、必死になって耐える蘭世、俊の思うとおりに
ことは運ぶ。
緩やかに席を立つと蘭世の背後に回り椅子を引く。
「・・や・・・やめ・・・てぇ・・・・」
羞恥心とワインの酔いに顔を赤くした蘭世にうれしそうに口付けた。
「・・ふぅ・・・ん・・・・ん・・」
そのまま蘭世を抱き上げ自分がその椅子に腰掛ける。
「ん?」
「・・・お・・・願い・・・ねぇ・・・・・」
「聞こえないなぁ・・・・?」
横抱きに蘭世を抱えながら俊は片手でフォークを手にする。
器用にパスタを絡め取ると蘭世の口元に運ぶ。
「ほら、食べさせてやるよ」
小さく首を振りながらいやいやする蘭世。
「自分・・で・・食べ・・る・・から・・・お・・願い・・・」
「できねぇだろ?」
173新婚作者:02/11/10 08:52 ID:NmsFqzML
今もう少し書き進めているので
あとでまたうpします。

>林檎様
楽しみに待ってますのではやくぅ〜。
と急かしてみる。
私のではまだまだ煩悩にはほど遠いでしょうが
エロ心に油注げてますでしょうか?

どんどん壊れまくっているうちの俊に
どう転がっていくか作者の私にもわからなーい。
のでどこまで続くかも不明です。

とりあえずおなかイパーイになるまで
書かせてください。
お願いします。

174名無しさん@ピンキー:02/11/10 12:00 ID:ADw5ob3p
ギャ〜〜〜〜〜
キタキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
いやいやする蘭世 サイコ〜〜
変態まきゃべクンもっと サイコ〜
続き猛烈に キボンヌ
175秋の夜長(6):02/11/10 13:34 ID:NmsFqzML
そう、出来るわけがないのだ、体の中心部から湧き上がってくる
その淫靡なうごめきが蘭世の自由を奪い、蕩けさせていく。
俊の手の中で転がされて。愛されて墜ちていくこの快感。
パスタを自分で食べると俊はあやすように蘭世にも食べさせる。
こうなってはもう抵抗するすべは無くなる。
「しゅ・・・ん・・・・も・・う・・・」
「まだ、あるだろ?せっかくおまえが作ってくれてるんだ、
残すなんて出来ないしな。」
言ってることとやってることの矛盾はわかっている。
だが俊はやめようとはしない。
ようやくつかんだこのチャンスを無下にするなんてことは無い。
俊に抱かれながらする食事はすでに味などわからない。
「・・・ふ・・ぅ・・くぅ・・ん・・・ん・・・」
声をあげないよう、苦しそうにしながら蘭世は堪えている。
そこで一度俊はスイッチを止める。蘭世の体から緊張が抜ける。
「片付けしねぇとな、気になんだろ?」
いつのまにか食卓の料理はきれいになくなっていた。
「・・あ・・・うん・・・」
蘭世は俊の腕から降りた、そのとたんフローリングの床にへたり込む。
176秋の夜長(7):02/11/10 13:35 ID:NmsFqzML
「どうした?ん?」
小さく笑いながら俊は問い掛ける。
「・・・し・・らない・・もう・・・・ばか・・・」
「・・そんな口・・きいていいのか?」
俊は立てなくなっている蘭世を簡単に持ちあげるとリビングのソファへと運ぶ。
そうしてソファに横たわらせ口付けながらスイッチを入れた。
蘭世の体が跳ね上がり、息があがる、軽く開いた唇に舌を深く差し入れ、
蘭世の口腔内を味わう。
胸先は服の上からでもわかるくらいぴんと立っている。その敏感な部分を軽くなでる。
「・・あ・・・・やぁ・・はぁ・・ん・・・」
「いい子にしてたらごほうびやるよ。そこで待ってろよ。」
俊はそういって蘭世をソファに放置し、食卓へ向う。
「・・やぁぁ・・・いや・・いや・・・とめてぇ・・・・」
悲痛な蘭世の叫びを背に俊はあえてそのまま片付け始める。
キッチンのカウンター越し、さっきとは逆の視点で蘭世を視姦していた。
胎内でうごめくそれに刺激された蘭世の体は先ほどの俊の口づけであっけないほど
陥落している様子である。
それでも一点に残っている理性が蘭世のすべてを押し流すのをとどめている。
そのせめぎあう表情は俊のサディスティックな部分を刺激しつづけている。
俊の下半身は張り詰め、蘭世を欲している。
手早く洗いものをシンクに放り込むと蘭世を見据えながらわざとゆっくり蘭世の方へ歩いていく。
177秋の夜長(8):02/11/10 13:50 ID:NmsFqzML
「・・しゅ・ん・・・・ねぇ・・・」
羞恥の証明か、それとも快楽の証拠か、蘭世の肌には赤味が差しほてりが俊まで届きそうなほど。
「ん?・・・どうしたい・・?おまえはどうして欲しいんだ?」
俊の意地悪な問いかけ、いつもいつでも蘭世には抵抗する術など教えてはくれない。
眼を伏せ、言葉が出せない蘭世に俊は言い放った。
「何とかして欲しいんじゃないのか?その状態を?」
「・・そう・・・そうよ・・お願い・・・・これを・・」
「・・もっと?」
俊はあえて蘭世の言葉じりを逆に続けると服のボタンに手をかける。
「ちが・・・っ!!・・・」
あっという間に前ボタンすべてをはずすと胸元をはだけさせ、可憐な純白レースの下着が見える。
「・・やだ・・・だめ・・・」
ふくらみの先端をレース越しに俊の指先がつまむ。
「ああ!!・・・ん・・んん・・」
体を丸めて逃げようにも俊に押さえつけられ体の自由は効かない。
「・・・すげぇ・・・感じてんだな?ここもこんなに硬くなってる・・・。」
微妙な布越しの愛撫は蘭世の体内の火を燃え上がらせる。
「・・やぁん・・・ああ・・・んん・・・・」
・・・いいぜ・・その顔・・・たまんねぇ・・・・
恥じらいを含んだ快感を受け止めている蘭世の反応は俊をいつも燃え立たせる。
俊は指先を蘭世の唇をすべらせ、口腔内へ吸い込ませる。
「・・くふぅ・・・う・・ん・・・ん・・・」
無意識に蘭世の体は俊の愛撫に応じる、そう、肢体に叩き込まれたその愛情。
それに気をよくした俊はさらに愛撫を加える。
零れ落ちる黒髪の隙間に見えるピンクに染めあがった首筋に唇を這わせ舌先を耳へ向けて舐めあげる。
「・・あうぅ・・ん・・・ん・・・」
くぐもった声が蘭世の唇のはじからもれる。
耳たぶを甘噛みすると、蘭世の体がぴくんと震える。
「どうして欲しい?」
178名無しさん@ピンキー:02/11/10 16:09 ID:ADw5ob3p
モットー━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━
179秋の夜長(9):02/11/10 17:33 ID:NmsFqzML
もう一度聞いた。強情な蘭世は真っ赤になりながらも答えるようとしない。
・・・・まあ、言っても言わなくてもやることは決めてんだが・・・・
俊はポケットからスイッチを取り出すと、蘭世から少し遠く、届かない距離のところへおいた。瞬間蘭世は必死で起き上がろうとしたが、そこで俊は蘭世の両手を押さえる。
「だめだ、わかっているだろう?」
やわらかい笑いを含んだ視線で蘭世を見下ろすと、そのまま甘く口付けを降り注ぐ。
蘭世の抗議の声を飲み込むかのごとく。
深く差し込まれた舌が蘭世のそれを絡めとる。強く弱く蘭世の抵抗を奪い去っていく。
ずっと中心部に埋め込まれたあれは動きつづけている。
その甘やかな疼きは少しづつ確実に蘭世の理性を奪っていくかのよう、
俊が両手を解放してももはや蘭世にはもう一度起き上がることなど出来なかった。
・・・このまま・・・もう・・・どうなっても・・・・いや・・だめ・・・こんなに・・
なったら・・・・わたし・・・・わたし・・・
明かりのついた部屋で続けられる濃密な愛の時間。蘭世はとうとう観念した。
「・・・お・・ねがい・・・・」
小さく消えそうな声でそれでも蘭世は俊に訴える。
「・・・ここじゃ・・・・いや・・・・・」
「どこならいい?」
手を休めることなく俊は尋ねる。
「・・連れて行って・・・・」
「どこへ?」
あくまでも蘭世の口から言わせたいらしい。
「・・寝・・・・室・・・・」
そこまでつぶやくと蘭世は俊の首に腕を回した。顔を見られたくないのだ。
俊はくすりと笑うと片手でスイッチをオフにしポケットにしまいこむと蘭世を抱き上げた。
蘭世の体はすでにもう自分の力では動けないほどであった。
180秋の夜長(10):02/11/10 17:33 ID:NmsFqzML
寝室の電気をすべてつけると俊は有無を言わせずブラウスを剥ぎ取る。
スカートに手をかけ足先から抜き取る。下着だけの姿にさせると蘭世を
ヘッドボードにもたれさせる。
「・・・こっち・・・・どうしてこんななんだ・・?・・」
指先でパンティの中心部をつつく。
「・・・んん・・はぁん!・・・ああ・・」
俊はポケットのスイッチをオンにした。
「ああああんん!!・・・だめぇ・・・・」
背筋が反り、蘭世の声があがる。
その声にもう我慢できないといった様子で俊はふくらみを覆ったブラをずらす。
可憐な乳房があらわになるとそれにむしゃぶりついた。
その先端は固くしこって、俊はそれを舌先で転がしたり、かんだりして蘭世をいたぶる。
「ああ・ああああ・・・・ん・・ふくぅ・・・ん・・・ん・・・・」
断続的に続く蘭世の喘ぎは俊の理性も飛ばすほどのいやらしさがあった。
・・・こんな声・・・初めてだ・・・・
俊は改めて自分の妻の隠された部分を掘り起こすことに専念した。
「・・はぁ・・・ん・・・ん・・・やぁ・・・・だめぇ・・・もぉ・・・・・」
蘭世の声がひときわ高くあがると小さく震え、全身から力が抜ける。
荒い息を吐きながら蘭世は俊に体を預けた。
「・・・いいんだろう・・?・・・」
耳元で俊がささやくも蘭世には届かない。絶頂を迎えた蘭世の体ではまだそれが
動きをやめない。
熱に浮かされたような眼で俊を見つめるだけ。
181名無しさん@ピンキー:02/11/10 19:52 ID:iLMgy+Iz
キテル━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
も〜〜〜〜〜〜〜止まらな〜〜い  もっと乱れて〜〜〜〜〜
182名無しさん@ピンキー:02/11/10 22:39 ID:iLMgy+Iz
猛烈に続きキボンヌ       神よ!
183名無しさん@ピンキー:02/11/10 22:44 ID:YQwTG6qo
ギャ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
184名無しさん@ピンキー:02/11/11 18:12 ID:YcSmsAbK

キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!


185名無しさん@ピンキー:02/11/13 02:45 ID:Wd6E8q/6
ランゼはやっぱり可愛かったよな
リンゼも可愛かったが
ルンゼも可愛かった
186名無しさん@ピンキー:02/11/13 06:33 ID:voF2+zqp
そうだね、ルンゼは可愛かった
187名無しさん@ピンキー:02/11/13 23:58 ID:C0FzYc63
>185-186
うれしい!仲間ハケーン!
このスレではいままで一回も出てきてないからなんか言い出しにくかったんだー。
ルンゼ本当に可愛かったよねぇ。
お気に入りの名場面て何かある?
188名無しさん@ピンキー:02/11/14 22:11 ID:ePxGn3Gc
hosyu
189名無しさん@ピンキー:02/11/15 02:30 ID:UXn7jSrw
ルンゼって誰?
190名無しさん@ピンキー:02/11/15 14:53 ID:Ni/svxWH
新婚タン!!!
キテル━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
キテル━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
熱烈に続きキボンヌ!!
林檎タン、鈴なるき盆!!林檎タンの完璧リンゼ歯の浮くセリフ読み鯛YO!!
191名無しさん@ピンキー:02/11/16 00:38 ID:1Uh2sEW2
PINKTOWER来てるけどめげずに保守!!
192秋の夜長(11):02/11/16 12:39 ID:8Jokd22V
その焦点はあっていないことは明らかで、
それでも俊を映す瞳に吸い込まれてしまいそうになる。
俊は深い口付けを施しながら蘭世の意識回復を待った。
微妙な振動は蘭世を狂わせて、そして俊をもとりこにしていくようだ。
緩やかに蘭世の視線が定まっていく。
「・・どうした・・?・・・」
「・・あ・・わ・・たし・・その・・・」
羞恥にうつむき加減にたどたどしい言葉を紡ぐ。
「・・・あっ・・・!!・・・あ・・・」
「?」
蘭世の秘めた部分に埋められたそれは相変わらず動きをやめない。
そればかりか果てたばかりの蘭世の体を苛み、快楽の中へと引きずり込もうとしている。
蘭世はふとそのとき、自分ばかりがあられもない、生まれたままの姿にされていることに
気が付き両手で体を抱きしめる。
俊はその蘭世の腕を軽くつかみ、強引にはがす。
「見せてくれよ、おまえのすべて・・俺に・・・」
熱っぽい、いつもの俊からは想像も出来ないような言葉が蘭世に与えられる。
俊もまた、快楽の中へいっしょに連れて行かれていた。
明るい部屋の中で一糸まとわぬ蘭世をベッドに埋もれさせて、俊は理性を失い始める。
「・・・脱がせてくれよ・・・」
俊は蘭世にささやき、指先はふくらみの頂点をいたぶっている。
「・・・・・・」
無言に蘭世は俊の服に手をかける。少しづつ、ためらいながら俊の上着のボタンをはずす。
袖から腕を抜くのに俊の方へ体を寄せると、その瞬間を狙ったように俊の唇が蘭世の首筋を舐め上げる。
193秋の夜長(12):02/11/16 12:40 ID:8Jokd22V
「・・くぅ・・・・あ・・ん・・・」
のけぞりながら、蘭世が喘ぐ。
「・・まだ・・・終ってないぜ・・・・」
「・・・い・・じわ・・・るぅ・・・もぉ・・・だめぇ・・・・・」
際限なく続く愛撫の波、蘭世の胎内はすでに蕩けきり、何も考えられない。
俊に言われるがまま、服を脱がし、愛撫に溺れる。
「・・・下も・・だぜ?・・・」
熱いまなざしで蘭世を見つめる。
・・・・こんなこいつは・・・みたことがない・・・
自分の女の中にある見知らぬ女、どれだけ隠されているんだろう。自分の知らない蘭世なんて考えたくない、すべてそう自分にはすべてさらけ出し、与えて欲しい。
わがままな感情が俊を支配する。
蘭世は俊のズボンのボタンをはずす、がどうしてもその下のジッパーを下ろすことが出来なかった。
そこは布の上からでもわかるほど張り詰めていたからだ。
「・・・・ね・・・ぇ・・・あの・・」
俊はスイッチを手に取るとボタンの動かした。
「・・ああ・・やぁ・・・何・・なにしたの・・・だめぇ・・・・」
微妙な動きをしていたそれが急激に蘭世の奥底で動き出した。
「・・おしおきだ・・・・ちゃんということ聞けよ?」
「・・・す・・る・・からぁ・・・・おねがい・・・とめてぇ・・・・・!!!」
蘭世の返事に満足したように動きを弱める。
「・・さあ・・」
俊は下半身を蘭世に向ける。蘭世はジッパーに手をかけ、引きおろす。
薄い布越しの怒張が、誇らしげに蘭世にアピールする。
「・・・・して・・くれよ・・・・・」
その俊の問いかけがわからない蘭世では無いもののためらいはどうしても付きまとう。
「お仕置き・・・欲しいのか?いやらしいやつだな・・・・」
194新婚作者:02/11/16 12:42 ID:8Jokd22V
とってもとっても危ないものを書いている
ような気がしてきた。
うちのSM君ますます壊れてます・・・・

今日は誕生日だって言うのに何書いてるんだ
私は・・・・。

えーとでも待っていてくださる方々がいるので
かけるんです。
皆様有難うございます。

では、また続きを書いてきます。
195名無しさん@ピンキー:02/11/16 13:30 ID:ZNNAXbnL
>194


\\       新婚作者さん お 誕 生 日 お め で と う     //
  \\                                      //
 ∧_∧
r(仝_仝:)       ()     ()      ()
ヽ    つ   .  ,, ,().|| ,ヘ ,,||,  ,ヘ ,,||  ,ヘ,().     ∧_∧  、@, 
  (⌒_ノ ,'_.~ () ||~|| <介>゙_||_~<介>_ ||'_<介>|| ~ _' ,   (・▽・* ) ;@@^ 
  し'ゝ /./:ヽ゚|| .|| ()「 happy birth day !()゙.|| ./.:ヽヽと    つ|/` 
     !(: : :)|| .,ヘ, || ,ヘー―,ヘ―‐ ,ヘ,-.|| ヘ(: : :) i ⊂、_ノ
     |ヽ。,,_~ <介>||<介>  <イト>  <介> || <介> ,_,ィ'|   し'
     |   ~~"""''''''''ー―--゛-"-――'''''''"""'~~    |
     |。ヽ    ノ   。     。     丿  ..    |
     |ゝゞ...,,.___._。*...。_....__+.____。......_*...__。__..。...___._.*_γ|
  .。-―|。∪∪。∪ ∪∪。  ∪∪。 ∪∪ ∪  ∪。。 |ー-。、
 ヽ_  ヽ,_●●)(●●;)(;●●)(●●;)(;●●_,,ィ __ノ
   /     ~~"""''''''''ー―-----――''''''''''"""~ ~    \  ∧_∧ ワーイ
   (_ イ       へ         へ       ト 、_ノ (^▽^・ )
      \_。 ◇◎。o.:O☆οo.  _/  \___ノ.     ⊂  ⊂ )
       。:゜◎:O☆∧凸∧☆。∂:o゜        ∵∴     |  |  |
       /。○..,∂( *゜ー゜)O◇。☆   ∧_∧ \ξ/ . (_(_)
     /  ◎| ̄ ̄∪ ̄∪ ̄ ̄ ̄|:◎: ( *´ 3 `) ∇
    /    ☆。|..Happy Birth Day!!|☆ (((つ───つ
  ▼       。○..io.。◇.☆____| 。.:  < <\ \
∠▲―――――☆ :∂io☆ ゜◎∂:.     (__) (__)
196名無しさん@ピンキー:02/11/16 13:31 ID:PjLcc26P
あ〜昼間っから鼻血でまつ〜(´д`;)ハァハァ
197名無しさん@ピンキー:02/11/16 21:14 ID:jb2rdnGf
新婚作者さん、お誕生日おめでとう!
続きをひっそり待っておりました。
ますますエロっぷりに拍車がかかってるまきゃべくん、続き期待してます。
198秋の夜長(13):02/11/16 21:53 ID:8Jokd22V
「・・・・・・違う・・・・もの・・・・」
俊の言葉に反応し、蘭世はズボンとトランクスを一度に下ろした。
俊の分身が蘭世にむかってそそり立っている。蘭世はそれにそっと手をのばし両手で包み込む。
「・・・違うだろ?・・・」
・・・・教えたこととは・・・・
俊の望みは蘭世の快感と直結している。
わかっていることでも蘭世の理性が残る。ある一点で。
「さぁ・・・」
あきらめたように蘭世は俊のそれを口に含んだ、そのとき俊の手の中にあるスイッチがまた、強にかわる。
くぐもった抗議の声をあげる蘭世にかまわず、俊は蘭世の頭を押さえる。
眼下に蘭世のすべやかな背中が見える。俊はスイッチをほおり投げ、その空いた指先でそっと背中を撫でる。
ぴくんと反応し、腰が浮き上がる。蘭世の口の中で俊のそれが容積を増やす。
稚拙なそれでも懸命な蘭世の舌技に俊は酔いしれ、爆発がまもないと俊の脳に指令が届いている。
「・・・くっ・・・・・」
俊の雄がひときわ大きく蘭世の口腔内で膨らむとのどの奥に向かい白濁した液を放出した。
頭を押さえられている蘭世はそれを飲み下すしかなかった。
「・・いいこだ・・・・・」
ようやく蘭世の中からそれを抜く。脈打ち、雄雄しさは変わらない自身を蘭世の眼前に置いたまま、あごを持ちあげ蘭世の顔を自分に向けさせる。
199秋の夜長(14):02/11/16 22:06 ID:8Jokd22V
紅潮したほお、潤んだ瞳、蘭世のすべてが俊の欲望を際限ないものにする。
赤く色づいた唇のはじから俊のしるしが伝い落ちている。
「・・・・・早く全部脱がせてくれないか?」
俊の言葉にわれに帰ったように、それでも緩慢に俊の服を脱がそうとする。
ベッドサイドに立っている俊のジーパンをおろすために床に体を下ろした時、体の中心部を何かが滑り落ち、コトンと小さな音がして、ジジジとうごめくものが眼の端に見えた。
「・・・あっ・・・・・」
蘭世が小さく声をあげる。俊はそれを拾い上げた。
「・・・・・寝るまでそのままでって言っておいたな、わかってるか?」
「・・・だって・・・・・」
俊の腕が蘭世の秘部へ伸び、熱い潤いを捕らえる。
「・・あぅっ・・ん・・・んん・・」
「ここ・・・こんなになってるぜ、そんなにいいのか?」
自分で仕込んでおきながら俊は矛盾したことを蘭世に言う。
「もっとして欲しいんだろう?」
俊はそういうと、再度潤みの中へそれを埋める。
「・・あぅ・・・やめてぇ・・・・」
わずかな抵抗をものともせず俊はさらに言い含める。
「今度は落とすなよ、落とした時はわかってるだろう?それとも何か?お仕置きして欲しいのか?」
答えられない、答えなどいえようもない。俊の巧みな話術にすっかりはまり込んでいる。
「・・ああう・・・ん・・んん・・・ふくぅ・・・・・」
自分の知らないうちにではなく、はっきりと自分に埋め込まれるのを蘭世は感じた。
快感は蘭世のすべてをその一点に集中させる。いやおうなしだ。
俊は手の中のスイッチをもてあそびながら蘭世を観察していた。
・・・みててやろう・・・このまま・・・・・・
蘭世は切ない目で俊に訴えていた。どうにかして、この状態をと。
200新婚作者:02/11/17 11:09 ID:ga9VhZ+P
200getしちゃいます。
今日もう少しうpします。

よろしくお願いいたします。
201名無しさん@ピンキー:02/11/17 13:27 ID:s38Fm091
新婚作者タン
マンセー
お仕置きしてしてっ(///)
202秋の夜長(15):02/11/17 15:53 ID:ga9VhZ+P
わかっていながら俊は放置した、どういうふうにでてくるかを知りたい。
「・・あ・・あああ・・あん・・いやぁ・・・ああ・・・ん・・・・・あ・・・」
断続的にあがる蘭世の喘ぎ、俊の脳天を刺激し、下半身に血液が集中する。
蘭世はシーツをはぎ、その中へ逃げようとする。
「・・それはだめだ・・・」
俊はシーツを自分の腕の中で丸め、蘭世の逃げ場を奪う。
「いやぁ!!お願い・・・ねぇ・・・・しゅん・・・・!!」
あまりの仕打ち、そうして全身を襲う恐ろしいほどの快感。その波に翻弄されながら蘭世は耐えていた。
・・・・限界か・・・・・
俊は蘭世の横へ立ち、そっと抱き上げる。
「さぁ、行こうか?」
スイッチを切り、蘭世を抱えたまま、階下のバスルームへと運ぶ。
「ゆっくり入れよ。ただし、それを自分で取るなよ?」
蘭世を先にバスルームへ入れると自分はキッチンからワインを取って来ていた。
「・・・いいか?」
扉越しに声をかけ、蘭世に心の準備をさせる。狂乱の時間はまだ続いている。
バスルームで湯船に浸かるでもなく、所在なさげに蘭世は待っていた。
「入っていないのか?」
「・・・だって・・・・」
「・・・!・・ああ・・・そうだなぁ・・・・」
俊は得たりといった様子で蘭世の足を割る。
「・・やっ・・・だめ・・・・」
「・・・・そんなこと言っていいのか?とって欲しいんだろう?」
あきらめたようにおずおずとなされるがままにする。
胎内からそれがぬるりと抜き取られる。
「・・・ん・・・・んん・・・・」
・・・へぇ・・・・感じるんだな・・・
その反応に気が付かないふりをして、俊はそのままそこへ口付ける。
203名無しさん@ピンキー:02/11/17 18:04 ID:VhDZtiTx
新婚作者たん
続き激しくきぼんぬ・・・
だって、寸止めだもの!!
204新婚作者:02/11/17 19:26 ID:ga9VhZ+P
寸止め・・・ですかねぇ・・・・?

今週はここまでにしておきます。
鬼畜な愛あるSMヤロ−ですから。
私の書く俊は。(ほんとかおい)

でも、明日かあさって時間があったらうpしますね。

では。
205名無しさん@ピンキー:02/11/17 20:43 ID:sHfOvKvE
今日このまま寝れるだろうか・・・・
新婚作者タン
プリーズカムバックスーン! 続きが気になって死にそうです。
206名無しさん@ピンキー:02/11/17 22:11 ID:tlMDnDqk
+激しく(゚∀゚)イイ!!+
207秋の夜長(16):02/11/18 21:31 ID:r3M8fvGp
「・・やぁ・・・やめて・・・・こんな・・・」
「ここはそういってないぜ。ほら・・・・」
ぐっしょり濡れた指先を蘭世に見せつける。あとからあとからあふれ出る愛液が俊に滴り落ちていく。
太ももに力を入れて足を閉じようとするもすでに時遅し、俊の体がしっかり入りこんでいた。
・・・くちゅん・・・ぴちゃ・・・・ぺちゃ・・・・ぴちょん・・・・
バスルームに響き渡る2種類の違う水音。湯気の落ちる音と・・・蘭世の・・・・。
・・・我慢・・・するなよな・・・・・
俊の心の声は蘭世には聞こえない。
「・・・ああ・・・・・あふ・・ふ・・・・くぅ・・・・・」
蘭世のせつなく甘い喘ぎ声が反響し、俊の耳へ入り込む。
俊の腕は蘭世の足を持ちあげ肩に担ぎ、腰を抱え込む。
「・・・やぁ・・・だめぇ・・・こんなぁ・・・・」
蘭世の指先が俊の肩口に食い込み、それが快感を伝えてくる。のけぞり逃げようとする蘭世の自由になるところはもうない。
・・・逃げるほど・・・攻めたくなるんだが・・・・
男の心理を読むことなど出来ない蘭世にはわからない、俊の気持ち。
俊の舌先は蘭世のためらいなど容赦せず、深くえぐり、その甘露な蜜をすする。
わざと音がするように、蘭世に聞かせるように派手にやり散らかす。
「・・いやぁ・・・・ああ・・・やめてぇ・・・ああ・・・あう・・んん・・・」
煽るような蘭世の声。
煽られる俊の愛撫。
「・・あ・・ああ・・・ああん・・・ふっく・・・うう・・ん・・・やぁ・・・・」
蘭世の声が変わり、絶頂を迎えようとしていた。
208名無しさん@ピンキー:02/11/19 23:59 ID:tfyppQa/
(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
新婚作者タン  マンセー!!
来てヨカタ
209名無しさん@ピンキー:02/11/20 23:01 ID:8YRmnPAa
今更ながらまっきゃべくん、激しくエロいな
210名無しさん@ピンキー:02/11/21 16:52 ID:t99YMIPY
なんか普通のセクースでは興奮できなくなっちゃった親父みたいで寂しい。
初めての頃の初々しい真壁くんに会いたい・・・
211新婚作者:02/11/21 21:25 ID:T9CDrgZn
こんばんわ、新婚作者です。

初々しい俊君を書きたいのは山々ですが
書き始めるとなぜかSMくんとなってしまうのです・・・
それはきっと林檎様が書いてくれるので・・・。

で、今週はうp出来ません。
週末出張です。

来週まで発酵させておきますので、
よろしくお願いいたします。

212名無しさん@ピンキー:02/11/21 21:29 ID:KXrti4LP
新婚作者たん!出張おつかれ様です!
来週まで首を伸ばして待ってます
程よく熟成発酵したSMくん、楽しみに待ってますよ!(´∀`)ウフフ
213名無しさん@ピンキー:02/11/23 17:59 ID:eVyd7Cvi
ホシュ(´∀`)ウフフ
214名無しさん@ピンキー:02/11/23 22:23 ID:w4b5qKL2
キョシュ(´∀`)/ウフフ
215名無しさん@ピンキー:02/11/25 21:06 ID:O2EOl2Vs
hosyu
216名無しさん@ピンキー:02/11/26 02:53 ID:Zgt7Ru68
新婚作者タン 
おつでつ!!ピンクタワーにも負けずよくがむばった!感動すた!!
新婚たんが出張からもどるのキリンさんのように首をナがークすてまってます!
(´∀`)ウフフ
217名無しさん@ピンキー:02/11/26 15:24 ID:141wioL0
ho
218名無しさん@ピンキー:02/11/26 18:16 ID:yepnZc54
ホッシュ(´∀`)ウフフ
219名無しさん@ピンキー:02/11/27 17:19 ID:zj+hCheF
h-o-s-y-u
220名無しさん@ピンキー:02/11/27 23:05 ID:UcDYxuAV
>>219たん
Hシェフ…卑猥!(´∀`)ウフフ
221名無しさん@ピンキー:02/11/28 01:06 ID:9HJuxon7
>>220たん
AV・・俊蘭のが見たい!!(´∀`)ウフフ
222名無しさん@ピンキー:02/11/29 16:32 ID:6+JIKr/j
現役コンパニオンの彼女とのハメ撮りシーンをネット業者に売った
http://www.oshioki.net/video.html
223名無しさん@ピンキー:02/11/30 17:42 ID:cXj57P6i
ho
224新婚作者:02/11/30 18:13 ID:xfFcQiRM
もう、秋もおわるなぁ・・・・
ってこんばんわ、新婚です(このコテハンもどうかと・・・)

こんなに長くする予定じゃなかったのに。
どうしてSM君は長くなるの・・・(w

それはきっとSM君だから・・・。

ということで続きです。
今日明日はさくさく書いていきたいなぁ・・・・
パートナーが帰ってこなければかけるところまで書いて
うpしていきます。

あきれないでよろしくお願い。

では
225秋の夜長(17):02/11/30 18:14 ID:xfFcQiRM
ぴたりと俊のうごきが止まる。
「さ、入ろうぜ、体冷えただろ?」
ありえない言葉をかけ、熱い蘭世の体とともにぬるめの湯に浸かる。
黙ったままの蘭世の肩にやさしく湯をかけ、ゆっくりと体をときほぐす。
徐々に緊張がほぐれてくるのを体で感じながら、俊はあせらず蘭世をリラックスさせた。
「・・・ふ・・・ぅ・・・・・」
蘭世の口から息が漏れる。
「どうした?」
「・・・なんでも・・・ないわ・・・・・」
真っ赤になっているほおは熱さのせいか、それともまだ体の奥底でくすぶる欲情の火種のせいか。
「こっち、向けよ。」
とたんに体を強張らせる蘭世。
・・・・・いいなぁ・・・・・・
いつまでも裸を見られることに慣れないその仕草を見るたび、俊はうれしくなる。
しかし、俊はひょいと蘭世の腰を持ちあげくるりと一回転させた。
「や・・だめ・・・」
両手で胸を隠し、うつむきながら抗う。
俊は蘭世のあごを強引に持ちあげ、軽くキスをする。
・・・・どうして、こんなに甘いんだろう・・・・
そうしてもう一度今度はじっくり味わい尽くすように濃い口付けを施す。
俊の腕が蘭世の肩を抱き寄せ、そのまま抱きしめる。蘭世もキスは嫌では無いようで抵抗を示す様子は無い。俊がバスタブに体を横たえるように寝そべり、頭を縁にもたれさせる。
ちょうど俊の上に蘭世が横たわるような格好になる。
俊の手が肩から背中、ヒップへと滑る。
「・・・あ・・・・・っ・・・・」
双球の割れ目からゆっくりを指をもぐりこませる。
「・・・や・・・・やめ・・て・・・だめ・・・・」
蘭世の腹部には俊の高ぶりが感じられる。そして指先が蘭世の敏感な部分を捉える。
「・・・はぁ・・・・ん・・ん・・・・あ・・・」
水とは違うぬめりが指先に絡みつく。俊の指先が胎内をかき回す。先ほどの愛撫で敏感になった体はすぐに快楽の中に流される。熱きしるしが奥から俊の指を押し出そうとする。
226秋の夜長(18):02/11/30 18:25 ID:xfFcQiRM
「・・いれて・・くれよ・・・」
俊は蘭世の耳元にささやきながら、舌先を差し入れた。
「・・・ん・・・くぅ・・・ん・・・・」
甘く脳天に突き刺すような指令が蘭世の全身を支配する。
縁に手をかけ蘭世の体勢がかわり、ゆっくりと腰の位置を動かす。
眼前においしそうな乳房が差し出される。むしゃぶりつきたいのを懸命に押さえながら、俊は蘭世の片手を自身の高ぶりに添えさせる。
蘭世のぬめりが俊の先端に感じられると俊は強引に蘭世の腰を引き寄せ自身を埋めた。
「・・・ふくぅ・・・・んん・・・・あぅ・・・・」
湯の温度よりかなり高い蘭世の胎内は俊を包んで離さない。
蘭世の体がのけぞり、派手な水音がバスルームにこだまする。
「・・んん・・んん・・・ああ・・ああああ・・・・ぁ・・・」
俊の唇が可憐な頂点を咥え、舌先に転がす。逃げたそうな蘭世の体には俊という楔が打ちいこまれていて、逃げることなど毛頭無理な話。
蘭世の腰を上下に動かし、それにあわせて自身も動かす。
「・・はぁ・・ああ・・あ・・ん・・んん・・・くぅ・・・ああ・・・・あああんん・・」
喘ぎが反響して俊の耳に強烈な刺激となってさらに激しく動かす。
「・・やぁ・・・・だめぇ・・・・ああ・・・も・・・う・・・ああ・・」
「・・・・いいぜ・・・・いけよ・・・・・」
「・・・ああ・・・ああああん・・・ああああ・・・・あああ・・・」
・・・・もう・・・俺も・・・・
縁をつかんでいた蘭世の手が俊の腕に絡みつく。すがろうとするように。
俊の手が蘭世の手をつかむ。腰は俊が促さなくても蘭世自身で意識せず動かしている。
さらに激しく俊の腰が揺れる。
「・・・・ぁぁぁああああ---・・・・・・・」
ひときわ高い喘ぎがバスルームに響く。と同時に俊の分身も蘭世の中へ解放した。

脱力したように蘭世は俊の方へ倒れこむ。俊は蘭世の頭を自分の肩に預ける。
ゆっくりと意識を取り戻す蘭世だが、ふと異物感に顔を赤らめた。
俊のそれは蘭世の中で勢いを失うことは無い。自分を支えているのがそれだと気が付いたからだ。
227名無しさん@ピンキー:02/11/30 20:26 ID:iuh5Y65C
新婚作者たん!おかえりなさい!
首をながーくして待ってますたYO!!(´∀`)ウフフ
絶倫SMまきゃべくん…くぁーっ!こっち向けよに痺れますた
228名無しさん@ピンキー:02/12/01 16:48 ID:2sDELiC9
補習
229秋の夜長(19):02/12/01 20:28 ID:Xduk1p/Q
俊の分身は蘭世の中で脈打ち、熱さを蘭世に直接伝える。
「ん?」
俊が笑顔で蘭世に目線を送る。蘭世はもじもじしながらも腰をあげようとする。
「どっちがいい?」
「え?」
「このまま温まるのと、さっきのをされるのと?」
意地悪な2択を迫る。蘭世は黙って腰を落とす。
「そうか。さっきのは嫌か?」
「だって・・・・」
「なんだ?」
言葉につまり、ただ黙り込む。
「まぁ、いいか。」
・・・・・体に聞くから・・・・
俊のよこしまな欲望は相変わらず際限が無い。
なるべく動かないように蘭世は湯に浸かっているのものの、水の揺れにどうしても反応してしまう。
「・・・ん・・・・」
蘭世の全身は薄ピンク色に染まり、みずみずしい色気が俊を襲う。
日々、変わっていく蘭世に毎日眼が離せず、すべてを自分のものにしておきたい俊はわがままである。
自分の知らない夜の蘭世がいることに耐えられないのだ。
それほどまでの感情が支配する、睦みごと。
蘭世の体は、俊によって味わい尽くされ、さらに奥深い何かを俊に示す。
いつまでも初々しさを無くさないままで。
だからこそ、俊は毎日いとおしく蘭世を抱く。
・・・・・愛している・・・・・
だからこそ他の誰にも奪われないために、自分だけの蘭世を、自分のことだけを感じてくれる蘭世を。

230秋の夜長(20):02/12/01 20:28 ID:Xduk1p/Q
「・・やっ・・だめ・・・・動いちゃ・・・」
「・・ん?・・・なんで?」
「だって・・・・・」
「・・・言ってみろよ・・・」
「・・・だって・・・」
俊は軽く腰を揺する。
「・・あ・・あ・・ああ・・・やぁ・・・ああん・・・」
蘭世のそこが一瞬強く、俊をしめつける。
・・・・いい・・・・・
俊のそれがさらに強度を増し、蘭世の中で主張する。
「・・・ほら・・・・」
「・・はぁ・・・ああ・・んん・・ん・・・・ああ・・・」
のぼせあがった頭に俊の声が届く。
「・・・あう・・・・ぅ・・・んん・・・はぁ・・・ん・・」
俊は腰を激しく上下し始めた。
「あ・・あああ・・・・・んはぁ・・・くぅ・・・ああん・・だめぇ・・・・」
水音が遠くに聞こえる。
「・・・・ああああああああん!!!・・」
蘭世の体がビクンと震え、がっくりと力を落とし失神した。
・・・・まだまだだ・・・・
俊は蘭世のそこから自身を抜き、抱き上げタオルで体を覆った。そのまま寝室に運び、ベッドに横たえながら、例の物を再度蘭世の中へ挿入した。

231名無しさん@ピンキー:02/12/01 22:54 ID:kbklHA4a
つっ…続きを…早く…(´A`)ハァハァ
232名無しさん@ピンキー:02/12/01 23:28 ID:AEFWZF+v
新婚作者タン、続きキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!

>俊のよこしまな欲望は相変わらず際限が無い。

このスレ読者のよこしまな欲望も際限が無いでつ〜。
続き待ってます。
233名無しさん@ピンキー:02/12/01 23:42 ID:JthAm4vn
…(´A`)ハァハァ
234名無しさん@ピンキー:02/12/03 19:26 ID:3ILFfiWA
…(´A`)ハァハァ
235新婚作者:02/12/04 22:57 ID:/v0Qo59k
よこしまな新婚です・・・・(w

とっても妄想がたまってきているので
近日中にうp予定。

早く完結させて林檎様の降臨をまとう・・・
236名無しさん@ピンキー:02/12/05 00:58 ID:8dRi/w4P
ああん、新婚作者タン…(´A`)ハァハァ早く〜ん

林檎タンも
じ・ら・さ・な・い・で…(´A`)ハァハァ
237名無しさん@ピンキー:02/12/05 18:40 ID:9S2w9Gz8
作者様方…早く〜ん
楽しみにしています♪
238林檎:02/12/06 01:48 ID:SLeMe7UV
またまた超お久しぶりの林檎です。
やっとこさプロローグにこぎつけたのでうpいたします。
テーマは「浴衣蘭世&着流し俊」と「雪見露天風呂(もちろん混浴v)」
因みにお風呂プレイはなしってことでよかでしょうか(汗
いやさすがに兄弟揃ってそれはないだろう、と…。
私にしては珍しく、すぐにエチーにはたどり着かないかも知れんですが、
お付き合いくだされば幸いです。

>新婚作者様
あいかわらずいい感じにエロですね〜w
私も見習わねば。
239淡雪(prologue):02/12/06 01:57 ID:SLeMe7UV
蘭世と俊が高校卒業を控えた春まだ浅い3月。
 それぞれ短大とプロボクサーという進路が内定している2人は、久しぶりにのんびりとした日々を
過ごしていた。
 そんなある日。一通の封書が蘭世宛に届いた。少し厚みがある。
(? 何だろ? …誰?)
 封筒を裏返すと、差出人は河合ゆりえだ。
 ゆりえと克は、両家の間で一悶着あったものの高校卒業後まもなく婚約、今は2人同じ大学で経営学を
猛勉強しているようで、中々ゆっくり会える時間はなかった。
 それだけに、懐かしさに似た気持ちが蘭世の中にこみ上げてくるのも無理はない。
(何かな、何かな…、もしかして…け、結婚のお知らせ?)
一人にまにましながら封を開けると、ゆりえらしい几帳面な字で文章がつづられていた。
 『 前略 蘭世さん
   毎日寒いけどお元気ですか?私と克は忙しくも充実した日々を送っています。
   ところで唐突だけど、2人とも、高校卒業おめでとう!(真壁君の勇姿を
  もうすぐプロのリングで見られるね、って2人で盛り上がってるのよ。)
   同封したのは2人へのささやかなお祝いです。高校時代はいろいろお世話に
  なったのに御礼も出来なくて…。それも含めて、ね。
   河合グループの温泉旅館(手前みそでごめんなさい)で、私たちも行ったこと
  のある宿の宿泊券です。お2人でどうぞ。とてもいいところよ。
   ではでは、2人の洋々たる前途を祝して…         
                             河合ゆりえ   』
(お、温泉〜?)
宿泊券と一緒になっている宿のパンフレットには、老舗旅館らしい佇まいの建物が写っている。
旅行雑誌の『憧れの宿特集』などには必ず名を連ねているような有名旅館だ。
 深い関係になってはいても、蘭世と俊はさすがに二人きりの旅行になど出かけたことがない。
 それを理由に蘭世は困惑しているのに、俊は意外なほどあっさり同意し、それに望里&椎羅夫妻が
反対するはずもない。
 そんな訳で、2人は高校生最後の、2人きりでは初めての旅行に旅立つことになったのだった。
240名無しさん@ピンキー:02/12/06 14:30 ID:Ebk26I5x
ここの小説はどれも続きが気になるよ〜
早く続きをお願いしまつ(;´Д`)
241名無しさん@ピンキー:02/12/06 14:38 ID:4OAPz2Z1
またまた新作がアップされてたよ〜
ココだと200の作品が無料で抜き放題だよ!
タダだから初心者でも安心して何回でも抜けるよ。
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242名無しさん@ピンキー:02/12/06 14:48 ID:io64zf+U
243名無しさん@ピンキー:02/12/06 17:16 ID:V5fcEfgJ
>林檎さま
新作待ってました。
露天風呂というシチュに今からこっちがのぼせそうです〜。

>240さん
気になる続きをお願いするのはいいけど、アワテないで!
ここのスレはsage推奨ですぞ。
244名無しさん@ピンキー:02/12/06 23:36 ID:49SVjYTO
>林檎タソ
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(。  )━(A。 )━(。A。)━━━!!!!!
ゆりえ&すぐるが濃厚に絡んできてくれるとまたキタ━━━━━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━━━━!!!でつ
期待しとます
245新婚作者:02/12/06 23:58 ID:rTPO3Kco
林檎様〜久しぶりですぅ。
待ってました待ってました。

私は明日うpします。

林檎様続き楽しみ。

私のSM君はどこでもかしこでも
蘭世を愛しちゃってます。

ああ・・・・
246名無しさん@ピンキー:02/12/07 00:20 ID:FKkFPK6o
新婚作者様のが明日うPされるのですね!
楽しみ(・∀・)!!
待ってまつ
247秋の夜長(21):02/12/07 16:21 ID:/su4Dt/v
俊は階下から缶ビールを持ってきて開けるとぐいっと一口のみ干した。
蘭世は相変わらず、失神したままだ。
よほど深い絶頂感だったんだろう、のぼせも含め。
しっとりと濡れた黒髪を梳きながら、俊はいとおしそうに蘭世に口付けた。
眼を覚ます様子は無い。
小さなベッドサイドライトだけがほの明るく照らす部屋で眠り姫のように眠る蘭世は
何者にも冒されない、高貴な姫君のごとく気高い横顔を見せている。
その姫のすべてを自分はもらっている、俊にしかわからない蘭世の素顔。
いやらしく、恥ずかしく反応するその肢体。
主張するわけではないのに俊の視線を捕らえて離さない可憐な乳房。
すべてを包み込むように熱く潤う秘めた部分。
どれもが俊のために、ためだけにある。
俊は堪えきれなくなり、手にもったスイッチを入れた。
小さく低い音が蘭世のそこから聞こえ出す。
「・・・ふぅ・・・・う・・くぅ・・ん・・・・・・」
意識の無いまま蘭世の体が反応をしめす。
・・・だめだ・・・・・
俊は蘭世のそこから小さなそれを抜き取ると、あふれる蜜を自分の舌で掬い取り、すする。
やさしく、時に強くときに弱く。大事なものを扱うように。
「・・・んん・・はぁ・・・ぁ・・あああん・・・・ん・・しゅ・・・ん・・・・」
蘭世の口から喘ぎ声が漏れ出すも、意識を取り戻す様子はまだ無かった。
無意識でも俊の名を呼び、快感を紡ぎだし、俊を奮い立たす。
そんな女は他にどこにもいない、代わりなどいない。
だから失うことを極端に怖がり、すべてをいつも独占しておきたいのだ。
「・・・ああ・・ん・・・・はあ・・・ぁ・・・」
ぴちゃぴちゃといういやらしい水音と蘭世の荒い息使いだけが夫婦の寝室にある音。
「・・・蘭世・・・・・愛してるよ・・・・・俺・・・・だけの・・・」
聞こえないことを確認して、言霊を使い、蘭世の中へと届ける。
・・・・・・俺だけの・・・おまえでいてくれ・・・いつまでも・・・・・
248秋の夜長(22):02/12/07 16:36 ID:/su4Dt/v
「・・・ふくぅ・・・・んん・・・はぁ・・・ん・・・!!!・・やっ・・・」
蘭世の声が変わる。目を覚まし、自分の体を確かめようとする。その両腕を俊が絡め取り、
体全体で蘭世を押さえ、顔を向かい合わせる。
「・・眼ぇさめたか?よっぽど気持ちよかったんだな?」
「・・・そんな・・・ああ・・・な・・に・・これ・・・」
「・・おまえ・・・すごいな・・・・意識無くても・・感じんだな・・・?・・」
「・・・え・・・いやぁ・・・何・・何したの?」
「・・・なんにもしてないさ・・・・・・まだな・・・・」
俊は指先を蘭世の潤いを湛えた部分にもぐりこませるとすぐに引き抜き、その指先を蘭世に見せつけた。
「ほら・・・・こんなに・・・なってるぜ・・・?・・」
「・・・いやぁ・・・・やめてぇ・・・・」
真っ赤になって顔をそむけようとする蘭世のあごを捉え、ささやきながら口付けた。
「欲しいって言ってみろよ・・・・」
「・・はぁ・・んん・・ん・・」
ふさがれた口腔内を俊の舌が縦横無尽に動き回り、蘭世の何かを刺激する。
歯列の裏を舌先でくすぐり、互いの舌を絡めあう。
離れる唇を惜しむかのように互いの息が近づく。そうしてもう一度口付ける。
俊の腕が緩み、蘭世を解放しても蘭世は抵抗を見せない。
「・・あ・・・ふ・・ぅ・・ん・・」
俊の指先が蘭世の乳房の頂点をつまむ。
「・・ああ・・・あ・・ん・・・・ん・・・くぅ・・ん・・」
「・・やらしい・・声・・だな・・・・・いいぜ・・・・・」
俊が蘭世の耳元でささやく、その息遣いすら蘭世の快感の琴線をはじく。
「・・くぅ・・ん・・・んん・・あ・・・」
俊の舌が蘭世の耳を舐め上げ、甘噛みするとその舌先を首筋へと這わせる。
「・・はぁ・・・ぁああん・・・ん・・・はぅ・・」
249新婚作者:02/12/07 16:38 ID:/su4Dt/v
あとは明日にします。

もう冬になるんで秋の話は(内容関係ないけど)そろそろ
おしまいにしないとな・・・・・。

来週までには終らせるぞ!!

では・・。
250名無しさん@ピンキー:02/12/07 23:42 ID:JMmyMVQv
うをーっ!
キタ━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━!!!

意識無くても感じてしまう
蘭世に萌え〜っ(´A`)ハァハァ
251名無しさん@ピンキー:02/12/08 00:41 ID:7ofEqw5J
…(´A`)ハァハァ
なにをしても俊になら付いて行く蘭世萌え〜〜〜〜〜〜〜!!!
必ず最後に愛は勝つ〜〜〜〜〜
252秋の夜長(23):02/12/08 18:18 ID:cTlEqXgZ
蘭世の肌は俊の手にぴたりと吸い付き、その滑らかさはいつでも俊を夢中にさせる。
それを悟られないようにするのに、蘭世を先に夢中にさせてしまう。
いつだって男はそんなものかもしれない。
捉まえたのは俊ではなく蘭世。
捉まえられたのは蘭世ではなく俊なのだ。
いや、どちらが捕らえたわけではないのかもしれない。
二人で甘美な檻の中にとらわれているのだろう。
鍵などなくても決して逃げない、そんな気など起こらない、二人だけが入ることの出来る
蜜で彩られた檻の中。
その中で二人はいつも、いつでもお互いを見つめあい、愛し合う。
誰にも邪魔できない、いばらの中にある檻。

「・・・・・しゅ・・・・・ん・・・・・ぁは・・・あ・・・」
蘭世の指が俊を求めさまよう。しっかりとその指に自分の指をつなぐ俊。
「・・・ふ・・・くぅ・・んん・・ん・・はぁ・・・あああ・・・」
全身くまなく俊の舌と息がふれては離れ、離れてはふれる。
絶え間なく続く愛撫は蘭世の快感のカーブを高く持ちあげる。
俊はすぐにでも蘭世に入ってしまいたいのを我慢しながら、蘭世を味わう。
「・・あああ・・・やぁ・・・・・だめぇ・・・・ああああ!!・・・・」
蘭世の体が一度ビクンと震えると、高い喘ぎ声を上げた。
俊の指が蘭世の秘部へ滑り込むとそこは俊を拒むようにきつくしめ、押し出そうとする。
その奥から蜜が滴り落ちるようにあふれる。
「・・・ほら・・・・こんなに・・・締め付けてるぜ・・・もっとして欲しいんだろ?・・・」
耳元でささやかれる俊の言葉。うごめく指。
「・・しゅ・・んん・・・ん・・ああ・・ねぇ・・・・お・・ねがい・・・」
「ん?」
「・・も・・・わた・・し・・あ・・だめぇ・・・」
「・・・・言ってみろよ・・・・・お仕置きは続いてんだぜ?・・・」
「・・・や・・ぁ・・・ああ・・ん・・・ああん・・・はぁ・・・・」
俊の唇が蘭世の乳房の頂点をはさみ、舌先でいたぶりをはじめる。
253秋の夜長(24):02/12/08 18:19 ID:cTlEqXgZ
硬くしこったそれは蘭世の快感の高さを示している。
「はぁん!!・・ああ・・・あん・・だめぇ・・・そんな・・・・」
「・・いい声で・・・鳴くな・・・・・ここ・・・」
「・・・やぁ・・やめてぇ・・・・・もぉ・・もぉ・・・・・」
「・・もう?」
俊は言葉責めをやめようとしない。
枕の下に隠しておいたローターを取り出し、スイッチを入れるともう片方の乳房へと触れさせる。
「・・やぁ・・あああ・・・・・いやぁ・・・だめ・・・・・あああ・・ん・・・んん・・」
・・・・なんで・・・なんで・・・こんなに・・・ああ・・・わたし・・・
蘭世の困惑が俊に流れ込んでくる。わかっている、わかっている。蘭世の望みは。
・・・・言ってくれ・・・・俺が欲しいと・・・・その一言が・・欲しい・・・
二人で行う夜の秘め事を自分だけのものとしたくない。
望みはいつだって一つ。
蘭世に望まれたい。欲しがって欲しいのだ。
自分が欲しがるように。
無いものねだりの子供のような欲望だ。
すべてを蘭世は与えてくれている。何が不満だ、そう思う心も存在しているのに。
「・・・気持ち・・いんだろ・・?・・・」
無言で小さくこくんと蘭世はうなずいた。
うれしそうに俊は蘭世にキスをし、そして何度も繰り返す。
「・・・じゃあ・・・どうしたい?」
254新婚作者:02/12/08 18:21 ID:cTlEqXgZ
今日はこんなところで。

林檎様、続きとってもとってもとっても
楽しみにしてます。

高校生だからきっと初々しいですよね?

ああ、私の俊はなんだかますますおかしな
SM君となっている。
愛あるが故をご容赦を。

では。
255名無しさん@ピンキー:02/12/08 21:59 ID:lSpxCuIp
くぁぁぁぁぁぁぁ(━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
生殺しぃぃぃぃぃぃ
悶絶しそうでつ
256名無しさん@ピンキー:02/12/08 22:04 ID:5K2mMa7D
マジ濡れてきそうな文章だ…(´A`)ハァハァ
257林檎:02/12/09 05:02 ID:QdmYLU8s
一気に6までうpでございます。
や、ほんとはエチーなしの部分だけうpかしらんと思ったんですが、
ここはエロパロ板だしなー。お待たせしちゃってるしなー。
と思い、かんがって書きました。
最初のエチーのテーマは“初心なくせに…v”です。
今回は多分長めになりそうな予感。
少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。

では…。
258淡雪(2):02/12/09 05:03 ID:QdmYLU8s
列車から降りると、都会よりは少し冷たい、済んだ空気が二人を包んだ。そしてそこに混ざった
かすかな春の香りは、蘭世の心を浮き立たせるのに十分なものだった。
 初めての2人っきりの旅行なのだというくすぐったい事実に、思わず頬が緩んでしまう。俊も同じ
気持ちなのか、さりげなく絡めてみた腕もすんなり受け入れてくれたのも蘭世には嬉しい。
 改札を出て既に来ていた迎えの車に乗ると、10分ほどで宿に到着した。

「んん〜!いい気持ち〜!」
窓の外に向かって蘭世は伸びをした。
「すげえ眺めだよなあ…」
普段余り風景などには興味を示さない俊も窓際に立ってため息をついた。
窓からは渓谷が一望。残雪、芽吹きだした緑、木の幹のこげ茶…そのどれもが微かで、お互いに
主張し合うというわけでもなく、ただ春の気配を内包する為だけにそこにあるような景色だった。
 宿自体も一日に利用できるのは3組だけという慎ましやかさだが、逆にそのことが何ともいえない
贅沢感をかもし出していた。
「いいのかなあこんなところに来ちゃって…」
「…後悔してんのか?」
「違う違う、そうじゃなくて。何か、分不相応だなあって思って」
「いんじゃねえか?あいつらはそうは思わなかったんだから送ってよこしたわけだし」
そう言いながら俊は窓際から離れて座卓につき、茶碗に手を伸ばした。
「それはそうと、一息ついたら着替えてその辺ぷらぷらしようぜ?」
そういえばさっき部屋つきの仲居さんが浴衣に着替えさせてくれるって言ってたっけ。
それを思い出し、蘭世はぱあっと笑顔を見せた。
「そうね。折角来たんだし、温泉気分を満喫しようっと♪」
「ああ」
そこへタイミングよく仲居から声が掛かり、蘭世は着替えに出て行った。その後姿を見送りながら、
2〜3日前にある人物からえたアドバイスを思い出していた。
259淡雪(3):02/12/09 05:06 ID:QdmYLU8s
 ここへ来る数日前のこと。
 その日のジムワークを終え、帰途につく俊に、クラクションが鳴らされた。
「?」
振り向いて運転席を見やる。と、
「相変わらず目つき悪いなー真壁」
悪戯っぽく片目を瞑るその表情をするのは、俊の周りでは一人しかいない。
「日野!」
「よ♪真壁プロ!」
「やめろよその呼び方」
「照れるなって。ま、乗れよ。久々にあの店行こうぜ」

 2人が再会の杯(といっても二人ともノンアルコールだが)をあげたその店は、高校時代に克が
見つけ出してきた、低カロリー高たんぱくな健康食を出すレストランだった。ここならボクシング部員
でも心置きなく食える、と半ば部員達の溜まり場と化していた場所だ。
「ゆりえから、いったろ?宿泊券」
「ああ。…悪いな」
「お前に素直に出られると気味悪ィな。気〜にすんなって。いいぞぉ、あの宿」
そこで克は意味深な笑いを唇の端に浮かべ、声を心持ち潜める。
「何がいいって、好きな女の浴衣姿ほどそそるもんはないしな」
「…おい…」
「ふふ〜ん?」
気色ばむ俊を相手に、克はからかうような例の表情をして見せた。
「や〜っぱお前はムッツリだな。一瞬で江藤マネの浴衣姿から脱がしたとこまで想像したろ?
 やだねーこのスケベ」
「…あのな…」
赤面しながらも心底いやそうな顔をする俊に構わず、克は続ける。
「ま、お前のそういう初心いところも魅力なんだろうが、たまには本性見せて野獣になってみろ?
 その方が色んな意味で気持ちいい時もあるんだしな」
「……。」
 それから2人はお互いの近況を報告しあった後再会を約束し、少しの懐かしさとともに別れたの
だった。
260淡雪(4):02/12/09 05:07 ID:QdmYLU8s
(…ったく日野のやつ…)
 今頃になって克の言葉を思い出し、俊が一人赤面していると、目の前の襖が開き、浴衣の上に丹前を
羽織った蘭世が現れた。
「ど、どお?自分で選んだんだけど…」
厚手の濃緑の地に散った、薄桃色のほころびかけた桜の模様が初々しい。帯もまたトーンの違う深緑で、
色の一つ一つが蘭世の白い肌を一層引き立てていた。
 何よりも、髪を結い上げたうなじが今までにみたことのない、瑞々しい色気を放っている。
「…いいんじゃねえか?」
「う、うん…」
(何か…照れちゃうな)
照れて黙り込む二人を微笑ましく思いながら、仲居が俊に声をかけた。
「お似合いでしょう?ほんとに可愛らしくて…。さ、旦那様もこちらへ。お手伝いいたします」
「だっ!?」
二人の声が見事にハモる。
(きゃーっ、きゃーっ、だ、旦那様、って)
「男性の浴衣もご用意しておりますので、さ…」
「…はあ…」
俊も促されて隣室に入り、男物の浴衣に袖を通す。
「それにしてもお連れ様、本当に可愛らしゅうございますねえ。それにお2人とも、本当にお幸せそうで…。
 そういう方々をおもてなししますのは、宿の者としても嬉しゅうございます」
人の良さそうな仲居は話し好きなのか、手際よく着付けながら愛想よく話し掛けてくる。
「ゆりえ様と克様も、小さい頃お見かけしたっきり、ずっといらしてなかったんですが…。先日
 お見えになりましてね、やっぱりそれはもうお幸せそうでした…」
「そう…ですか…」
俊がぼそりと言った言葉に仲居はにっこりと微笑んで、着付けを終えた。
261淡雪(5):02/12/09 05:08 ID:QdmYLU8s
 2人の着付けを終えた仲居が、夕食まで間があること、周囲に散策にうってつけの小道があることを
教えてくれたので、2人は丹前を羽織り、足袋に雪駄といういでたちで外に出た。
 早春の空気は少し冷たかったが、それが逆に火照った頬に心地よい。
 宿の傍を流れる小さなせせらぎにそって少し行くと、木立の中に小さな囲いがあり、名水の看板が
立っていた。
「ね、これがさっき仲居さんが言ってた名水の井戸じゃない?」
「…だな」
「わーい飲んでみよう」
子リスのようにはしゃぎまわる蘭世の後を、俊は内心苦笑しながらついていく。
「わ、美味しい!町の水とは違う感じがする」
「どれ…」
口に含むと、確かに少し硬めだが臭みは全くない。
「ね?」
「ああ…少し硬いが」
わーいもう少し飲んじゃお、と蘭世は両手で水をすくい、少し口に含んでから、ふと小首をかしげた。
「想いヶ池の水の味ってどんなだっけ?」
言われて俊も記憶の中を探ったが、よく覚えていない。
「さあ…あれは味わう目的で飲んじゃいねえからな…」
2人で苦笑いしてまた水に目を戻す。
「ほんとにきれい…自然の力ってすごいね」
「それはそうだがそんなに手を浸してると冷えるぞ」
「もう冷えてるも〜ん。ほぅらっ!」
そういって俊の頬に手を添えようとして、蘭世がバランスを崩した。
「…きゃっ」
「っと」
すんでのところで抱きとめた。が、その手をなぜか離せない。
 抜かれた襟から見える首のラインが眩しい。
262淡雪(6):02/12/09 05:09 ID:QdmYLU8s
「…真壁君?」
動きを止めてしまった俊に訝しげに蘭世が尋ねた。首筋に掛かる俊の息が熱い。
「まか…」
何も言わずに口づけた。深く、甘く。
 顔を離すと、蘭世の潤んだ瞳とぶつかった。もう、止められない。
 俊は身体を反転すると、傍らの木の幹に蘭世の背を押し付けた。きつく抱きしめ、耳元で彼女の
名前をささやく。
「江藤…」
 ささやき声とともに耳に吹き込まれた熱い息に、蘭世も思わずため息をついた。それを合図に、
俊の唇が蘭世のうなじや首筋を悩ましくさまよう。その感触に、思わず俊の背中へと手を伸べた。
 浴衣の裾を割って、太ももを撫で上げてくる手。すべすべとした感触を伝えてくるももは、外気に
晒され、その白さが一層増してくるかのようだ。
 俊はたまらずに、また囁いた。
「江藤…、ここで……欲しい……」
俊の思いもかけない恥ずかしい申し出に、蘭世はたまらず目を瞑った。
「ダメ……か…?」
 頷くことも出来ない蘭世はその代わりに、背中に回した手に力をこめた。
 それを感じた俊は、額からまぶた、頬、唇とキスの雨を降らせながら、裾を割ったその手を上へと
伸ばし、下着の上からそこに触れると、ぴくんと蘭世の身体が反応する。
 それを楽しみながら、既に湿り気を帯び始めたそこを布の上から焦らすように撫で上げ、おもむろに
ひざまずいて蘭世の足を開かせ、その間に顔を埋めた。
「や…っ、人…が……っ」
「大丈夫だ…。誰も来ない…」
確信に満ちた声でそう言い切ると、そこをおおう小さな布を引き下ろす。
 どちらかといえば晩生なほうに入るであろう自分達がこんな大胆な行動に出られたのは何故か、
本人達にも分からない。旅独特の開放感から来るものなのか、いつもとは違う姿のお互いに惹かれて
しまったからなのか。
 しかし今の2人にはそんなことはもうどうでもよく、ただ激情に流されるまま、お互いを受け入れ
ようとしていた。
263林檎:02/12/09 05:17 ID:QdmYLU8s
レスし忘れてたのでちょこっと。

>244
ゆり克との期待されるカラミとはやはり…?ドキドキ
ピーってやつでしょうか?(w
今回はどうかなあ?

>新婚作者様
あいわらずエロくていらして(w
大丈夫です(何がだ?)、うちのも加速度的にエロに開眼していくはず。
しかし初々しいのも濃厚なのも似合う俊蘭て、考えてみるとすごい
キャラですよね…。
264名無しさん@ピンキー:02/12/10 01:32 ID:bTzNfB8/
キタ━━━━━━( ゚∀゚∩)━━━━━━━!!!!!

林檎さんの俊×蘭
相変わらずかわいい〜
265新婚作者:02/12/10 21:12 ID:EGMqGSR4
キャー林檎サマー。うれすぃ。
続きを早くぅ・・・(w

うちのはエロ・・ですねぇ・・・確かに。
大丈夫ですか?良かった。

ということで首都で大雪が降ったので
秋の話はさくっと今週中に終らせるため今日も、うp。

>255さん。
寸止め、生殺し。狙っているわけではないんですが
切りがいいとこってどうしてもそうなっちゃうんです。
ごめんなさい。

>256さん。
やっぱり自分が読んでしたくなる文章を心がけています。
さて、続きです。

266秋の夜長(25):02/12/10 21:14 ID:EGMqGSR4
俊の言葉は蘭世への媚薬。
心すべてをとろかすそれは蘭世の理性を無くさせる。
それは同時に俊のリミッターをもはずすこととなってくる。
耳元で何度もささやきながら、俊の両手は蘭世の全身をくまなくまさぐり、快楽のさざなみを作り出す。
「・・ああ・・はぁ・・ん・・ん・・・あん・・ふ・・・」
蘭世が答えるまで何度でも、どれだけの時間でも繰り返す。
・・・・・・蘭世・・・・・蘭世・・・・・・愛しているよ・・・・・
どれだけ心で繰り返し、体に教え込んだだろう。
蘭世の体は俊によってつけられたピンクの花びらが数多く散っている。
薄いもの、濃い色のもの、重ねられたもの・・・・・。
「・・・ああ・・もぉ・・・もぉ・・・・ねぇ・・・・」
「・・・・言ってみろよ・・・・・ほら・・・・・」
「・・しゅ・・・・ん・・・・・あああ・・・・だめぇ・・・・・も・・・」
俊は蘭世の背中を抱き、半身を起こさせると軽く口付ける。
「・・・んん・・ん・・・・ふ・・・・くぅ・・・・」
舌を絡め、指を絡め、心を絡めあう。
「・・・どうしたい・・・・・・・?・・」
いたずらっぽく俊は蘭世にせまる。
蘭世の全身はもはや限界に達していた。かすかに蘭世の唇が動く。
「・・・・お願い・・・・」
「聞こえない。」
「・・・・・・きて・・・・・俊の・・・・」
「俺の?」
「・・・して・・・・・欲しいの・・・・・」
「・・・何を?」
「・・・・・・い・・・わせないで・・・・」
・・・・・最後まで・・・・・・
267秋の夜長(26):02/12/10 21:14 ID:EGMqGSR4
蘭世の心が俊に熱く伝わる。俊を望む心と肢体。
俊はうなずくと、蘭世の手を自身の高ぶりに誘う。
「・・・その前に・・・・これ・・・」
俊の分身はこれ以上は無いほど熱く高まり、蘭世を待ちわびている。
無言で頭を俊の下半身へ落とす蘭世。小さな口腔内に収まらないほどのそれをもてあましながらもゆっくりと舌を添える。
「・・・うっ・・・・・」
・・・・・やべぇ・・・もたねぇ・・・・
蘭世をかまいすぎて自分自身も限界に来ていたことを察するが、俊は耐えた。

「・・・・ありがとう・・・・」
俊は小さくそういうと蘭世を起こし、そのまま自分にまたがらせる。
「・・・腰・・・落とせよ・・・・・」
すでに俊の先端は蘭世の潤いに触れかけている。このまま腰をおろせばどうなるかは二人ともわかっていた。
蘭世はためらいながらも腰をゆっくりおろした。
「・・・あああ!!!・・」
熱い杭が蘭世の中心部へ埋め込まれる。今まで感じたことのないほどの熱さをおぼえる。
慌てて腰を浮かそうとする蘭世の体を思い切り抱きしめ、押さえこむ。
「・・・・いいぜ・・・・最高だ・・・・・」
・・・俺のものだ・・・・・俺の・・・・
自分が育てた蘭世が、今こうして腕の中にいるのだ。自分のためにすべてを投げ出し、捧げてくれる。自分のすべても捧げよう。
お互いが必要、お互いがすべて。この一瞬は誰にも邪魔なんてさせない。
俊はベッドのスプリングを使って蘭世に腰を打ちつける。
「・・・あ・・ああ・・ああ・・はぁ・・・んん・・ふ・・・・」
快楽があとからあとから蘭世を襲う、不快なものではなく、むしろ心地よく受け入れられる。
「・・・ああ・・・あ・・だめぇ・・・ああああ・・・!!・・・」
がくがくっと蘭世のそこが痙攣するとぐったりと体から力が抜ける。
268秋の夜長(27):02/12/10 21:24 ID:EGMqGSR4
「・・・まだだ・・・・」
俊は蘭世の潤みから自身を抜くと蘭世の体を反転させ、うつぶせにする。
「・・・あ・・いや・・・・・そんな・・・・」
混濁した意識の中から蘭世が抗いの言葉を発する。その言葉を不問にすると背後から腰をちあげ、四つんばいの体勢を取ると一気に貫いた。
「あああああああっ・・・!!!」
蘭世のそこはひくつき、俊を押し戻そうとする。その抵抗は俊をますますそそってしまう。
俊の両手は蘭世の乳房を鷲掴みし、荒々しく揉みしだく。
「あ・・ああ・・ああ・・はん・・・ぅ・・ふぅ・・くぅ・・・ああ・・」
蘭世の喘ぎに甘さが混じる。
「・・つらいか・・?・・・」
耳元で囁く声に蘭世は首を振る。
「・・あ・・ん・・・はぁ・・ん・・・しゅ・・ん・・・き・・て・・・・」
その蘭世のせりふに俊のリミッタ−は完全に無くなった。
さらに激しい腰の動きに合わせて、蘭世の肢体は翻弄される。
「・・あ・・ああ・ああ・・んん・・んんん・・・くぅ・・・・」
蘭世はシーツをきつくつかみ、枕に顔を埋め声を殺す。
そのあごを俊はつかみ、あげさせる。
「声・・・・聞かせろよ・・・聞きたいんだ・・・おまえの声・・・・もっと・・・」
「・・・あ・・やぁ・・・ああ・・だめ・・・はぁ・・・ん・・・」
羞恥を含んだ喘ぎ声がますます俊をかきたてる事を蘭世は知っているのか・・・?
ほの暗い部屋に二人の淫靡な息遣いだけが響きわたる。
「あー・・・・ああ・・・や・・・だめ・・・・あ・・・やぁ!・・!!・・」
蘭世が再度の絶頂に達する寸前、そのまま蘭世の腰を抱きベッドの上に座る。
俊の両膝が蘭世の足を割り、隠しようの無いあられな格好にする。俊の手が蘭世の指をつかみ、つながっている部分へふれさせる。
「どうなってる?・・・言ってみろよ。」
耳をかみながら、俊は蘭世をもてあそぶ。
「・・あ・・・やぁ・・・や・・だめ・・・あ・・・ああ・・・」
「すげぇ・・ひくついて俺を締めてるぜ・・・」
269名無しさん@ピンキー:02/12/10 22:47 ID:Q8AxPb/b
ぐはぁ!ぐはぁ!ぐはぁああああっ!(・∀・)イイ!
270名無しさん@ピンキー:02/12/10 23:46 ID:/3DOUfew
もう興奮して眠れないでつ(;´Д`)
271244:02/12/11 01:12 ID:AbeYI1M/
>>林檎タン
らんぜとしゅん+ゆりえとすぐる といったらひとつしかないでしょう!
期待してますぜ・・げへへ  と言ってみるテスト
>>新婚タン
これでもかってほどのエロぶりあっぱれでつ! このまま突っ走る新婚タンきぼーん
272名無しさん@ピンキー:02/12/12 14:34 ID:f8php5Uq
hosyu
273新婚作者:02/12/13 20:36 ID:lAXG78iK
新婚です。

明日は急な用事でうpできなーい。
あさってのほほんとうpします。
ああ、エンドロールが遠くなっていく・・・・

>244さん。
これでもかってほどまだ、します。
壊れまくってますね。お気に召していただけますか?
274名無しさん@ピンキー:02/12/13 22:21 ID:5pxHU7rg
り・ん・ご!り・ん・ご!
275林檎:02/12/14 02:27 ID:czJ7gYjW
呼ばれて飛び出て…って呼ばれてなかったり?林檎です。
274タソ,その呼び方,曜子大学校での曜子オンステージを
思い出しました(w

折角呼んでいただいたのですが,浴衣で屋外エチー,そういや
前スレで新婚作者様が書いてらしたのを思い出し,
一人でガーン!
以来,筆が止まってまつ。
ネタ的にかぶってもよいでしょうか?皆様…。
276名無しさん@ピンキー:02/12/14 02:43 ID:m61qoHML
キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
277名無しさん@ピンキー:02/12/14 03:07 ID:m61qoHML
オマイラ、ときめきミッドナイトの単行本は買いましたか?
278名無しさん@ピンキー:02/12/14 06:32 ID:unb3w9rF
児童ポルノが騒がれている今も男児性器は放映されています。
女性の商品化が打ち切りになるのに男性の裸は御笑いネタに使われます。
ご協力をお願いします。
男性差別をなくすためにも。

●▲■男性差別をもっと表面に出そう■▲●
http://love.2ch.net/test/read.cgi/gender/1038982352/
279新婚作者:02/12/14 07:13 ID:Rzs7Vp/u
新婚でーす。

私もネタ的にかぶったの書いてましたよ。
書く人が違えば中身は違う。

待っているのでかいてください!!!!!
お願いします。
筆を止めないでください。

280G ◆GARURUyZ5s :02/12/14 07:26 ID:CO0tzuRt
∧ ∧   >>277たん
( ゚Д゚) < 買った!(ニヤリッ)あれは、きっと、きっと、
/  つ

>>275林檎たん
ぐへへ。。。色んな人の料理が食べたいぜ、、、ぐへへ。。。
281名無しさん@ピンキー:02/12/14 18:58 ID:ixc2fcY5
名曲は弾き手によって様々な顔を見せるもの。林檎たん書いて下され!
282244:02/12/14 23:39 ID:gfV6q3ja
えーい 新婚タソ林檎タソ
283244:02/12/14 23:41 ID:gfV6q3ja
おまいら二人とも



最高です!!!!!!
がむばってください!!!
284名無しさん@ピンキー:02/12/14 23:44 ID:zu7Xz24Y
内容が被ることなんか世の中ざらにあることさ!
林檎さんの期待してるのに(`Д´)ノ
筆を止めずに書いて下され〜
285新婚作者:02/12/15 12:46 ID:xkpJm/Bu
>林檎様
待ってますからね〜。マターリと。
その間に少しうpいたします。
286秋の夜長(28):02/12/15 12:47 ID:xkpJm/Bu
「・・や・・・やだぁ・・・・あ・・・・あん・・ん・・・そんな・・そんなこと・・・」
「自分で触ってみろよ・・・わかんだろ・・?・・」
俊は強引に蘭世の中指を自分の分身の横に埋め込んだ。
「・・やぁ!!!・・・ああ・・・ああああ・・・ああ!!・・・」
抜きたくても俊の手で押さえ込まれ、どうにもならない。
俊の高ぶりを体の中心部と指にしらしめられ、蘭世の意識がそこに集中する。
「・・・ああ・・・・・しゅ・・ん・・だめぇ・・・・はぁ・・・んん・・」
官能的な吐息とともに蘭世の口から漏れる喘ぎは俊の耳元をくすぐる。
蘭世のそこで自身はますます大きさを増すようだ。
・・・・いい・・・すげぇ・・・違う・・・・・
きつく締め付けた胎内で蘭世の指が違う刺激を与えてくる。
それは期せずして蘭世自身にも刺激を与え続ける。
・・・あ・・・わたし・・・ああ・・・こんな・・・こんなに・・・・
滴り落ちる愛液を手のひらに感じながら、蘭世は絶頂に達した。
もう、俊が支えなくても蘭世は指を抜こうとはしなくなっている。俊は蘭世の胸をつかみ、その質感を確かめながら指先で頂点をはじく。
「・・はぁ・・ああ・・ん・・・・」
蕩けた蘭世の体は俊の愛撫に鋭敏に反応する。飽くことなく蘭世をむさぼりながら、俊の快楽も最後へ向けてスパートをはじめていた。
「・・ああ・・くぅ・・・ん・・・ああ・・・あん・・・・」
蘭世とつながったまま、半身を回転させる。
「はぁっん・・・!!・・ああ・・・」
そのねじれが蘭世の指をほおりだし、俊のだけが蘭世の中に残る。片足を自分の肩口に乗せるとそのままベッドに押し倒す。
「・・あ・・ああ・ん・・・・んん・・ふ・・・」
俊の腰が激しくグラインドし、蘭世の体が揺らされるとひっきりなしに続く蘭世の喘ぎ。
「ひっ・・あ・・あああ・・ん・・・も・・も・・・だ・・めぇ・・・・ああ・・や・・・」
「・・・や・・じゃねぇ・・だろ・・・」
俊の全身からも、蘭世からも汗が噴出しその水滴が全身に光を与える。
「・・はぁ・・あ・・あああ・・・ああん・・・ん・・・ふくぅ・・・」
287秋の夜長(29):02/12/15 13:25 ID:xkpJm/Bu
肩にかかっていた蘭世の足をはずし、大きく広げる。限界まで割られた足が悲鳴をあげている。
「・・・いいぜ・・その顔・・・・すげぇ・・・いやらしい・・・・もっとだ・・」
その痛みすら蘭世には感じられない。今、蘭世の中は俊だけでいっぱいに満たされている。
俊もまた、蘭世にのめりこみ、われを忘れていた。
俊の手は蘭世の乳房を握りつぶしかねない勢い揉みしだいている。
「・・はぁ・・あ・・ああ・・ん・」
蘭世の手が俊を求め、腕にすがる。
「・・ああ・・・俊・・・しゅ・・ん・・・・ねぇ・・・」
「ここ・・に・・・いるさ・・・・・」
俊の腰は激しさを増している。蘭世の体は快楽の中で翻弄されつづけている。
「・・・ああ・・・ん・・ん・・・・」
蘭世の絶頂感は終ることが無い、幾度も大きな波に襲われ飲み込まれていく。
声にならない声で俊を呼び、求める。
心ごと、すべてで。
「・・ああ・・・もう・・もう・・・きてぇ・・・・・ねぇ・・・」
俊を望む、いや俊の望む言葉しか蘭世の口から出てこない。
・・・蘭世・・・・・
俊の心を占めるのは蘭世一人、他には何も誰も要らない。蘭世だけが自分の腕の中に残ればそれだけでいい。
偏愛と呼ぶなら呼べばいい。そんな言葉で片付けられるくらいなら。
二人で墜ちていくのなら、何があっても怖くは無い。そうして何があっても守り抜ける。
俊の心に蘭世のすべてが流れ込み、交じり合う。
「・・ああ・・ああああああ・・・・・あああやぁ・・・・ああ・・!!!」
ひときわ高い喘ぎ声を蘭世はあげる。俊は腰をS字に揺らす。
「・・あ・・やぁ・・・ああ・・ああん!!・・そ・・れ・・ああ・・・」
いつもと違う場所に当たるそれが蘭世の体を震わせる。
「・・・くっ・・・・」
俊も低くうめくとともに自身のすべてを蘭世の胎内へ放出した。
・・・・ああ・・・・俊のが・・・私の・・・中に・・・・
夢とうつつの狭間で蘭世は俊のすべてを手に入れていた。
288新婚作者:02/12/15 17:57 ID:xkpJm/Bu
今週中に最後をうpします。
長々と秋の話をすみません。
(内容は・・・・・w)

まったりとたまったらまたかきます。
今回やりたいこと全部かいちゃった気がします、
というかやばいとこまで・・・・汗。

はは・・・・・

では後日。
289名無しさん@ピンキー:02/12/16 12:51 ID:Gilrp+uA
(・∀・)イイ!
290名無しさん@ピンキー:02/12/18 01:13 ID:k9hqyQ4G
正直チョトナガイヨ
291名無しさん@ピンキー:02/12/18 11:07 ID:2TjAJSD7
り・ん・ご!り・ん・ご!

林檎タンまだー?
292名無しさん@ピンキー:02/12/18 12:08 ID:cYmAh+Vr
原作に近いシチュの俊&蘭世を読みたいと思う今日この頃。
(いやいや、壊れた俊もいいんだけどね。
ちょおとイメージからかけ離れしすぎて来た感が・・・)
293名無しさん@ピンキー:02/12/19 11:18 ID:OW+5dsX1
初々しいの、読みたいです。
初めてとか2,3回目くらいの。
294名無しさん@ピンキー:02/12/19 20:20 ID:Zp7Iqu0F
このスレやっぱり勢いなくなったねえ。
ミッドナイトも全然煽ってくれないしなあ(;´Д`)
時代が時代なら、と思ったりもするが。

最近では地味に育ってくれればいいかと思うようになってしまった。
年取った証拠かのう。年は取りたくないのう。

前スレより下がってるんで上げるぞよ。
295新婚作者:02/12/19 23:42 ID:1FGIUZ44
新婚です。

なんだかエンディングうpしにくいなぁ・・・・。
やっぱり壊れすぎ・・・ですよねぇ・・・・。
どうしよう。

長かったしなぁ・・・・。

後日、改めて終らせるだけはします。
では。
296名無しさん@ピンキー:02/12/20 16:03 ID:+d99lGJf
私は壊れたまきゃべくんも大好きですが。
それが新婚たんのSMくんじゃないですか。
うpしにくいなんて言わないで下さいな。待ってる人間もいるので(´∀`)

マジレススマソ
297名無しさん@ピンキー:02/12/20 22:35 ID:j8mSrbOg
私も新婚たんの書く話、好きですよー。壊れた真壁君大スキーです。
長くても全然いいっす。
新婚たんぜひ書いてくだされー、待ってまつ。

298名無しさん@ピンキー:02/12/20 22:54 ID:5d+0UOAB
>297
禿同
299名無しさん@ピンキー:02/12/21 23:22 ID:3b7L1ywd
新婚作者さん、躊躇せずに是非是非、全てうPして下され(・∀・)!!
楽しみに待ってます。
300名無しさん@ピンキー:02/12/22 12:04 ID:Omtq9fdE
>>295
そんなこと言わないで〜 頑張っておくれよぅ〜
漏れはアナタの作品が大好きだ〜 プリーズカムバーック
頑張れ〜新婚タン〜 フレフレ新婚タン〜
 ♥\(´∀`*)             (*´∀`)/♥
    ♥\(´∀`*)       (*´∀`)/♥
       ♥\(´∀`*) (*´∀`)/♥
          ♥\(*´∀`*)/♥
301名無しさん@ピンキー:02/12/23 19:00 ID:FhlVfM9T
(;´д`;)
新婚タン戻ってきてください。

神よ・・・・
302新婚作者:02/12/23 20:56 ID:nSt1T8WA
終らせます。

中途半端にしておくわけにも行かないし・・・。

ただ、ちょっと短くしちゃいました。

かしこ


正月休みになるんだよねぇ・・・まもなく。
うーん。
いつぞやのねたかきたかったが、今回で煩悩使い切ってしまった。
しばらくお休み。
303秋の夜長(30)終わり:02/12/23 20:57 ID:nSt1T8WA
ほの暗い寝室に、二人の息使いだけ。
・・・・蘭世・・・・
だれよりも大事な宝物を腕の中に抱きしめ、俊は満足していた。
蘭世の心臓の鼓動が自分の中へ届く、おそらく自分の鼓動も蘭世に届いていることだろう。
ゆるゆると蘭世の体から力が抜け、呼吸が深くゆっくりと落ち着いてきている。
眠りかけているようだ。
俊もそれ以上手をださず、自分も一緒にその眠りの中へ引き込まれるように意識を手放した。
幾ばくかたったころ蘭世はふと目を開いた。
「・・・あ・・・・」
ゆっくりと俊の腕の中から抜け出そうとするが、しっかり抱きしめられ、動くことさえ不可能だ。
蘭世はわずかに動く腕を俊に添える。
・・・しあわせ・・・よ・・・私・・・だって・・・
痛いほどの愛情を全身で受け止め、蘭世は何かを感じ取った。
・・・・もしかしたら・・・
ぼんやりと考えながら、蘭世は再度深い眠りに落ちていった。

数週間後、蘭世は俊に驚きの告白をすることとなる。
あかちゃんができたの・・・と。
304名無しさん@ピンキー:02/12/23 21:29 ID:FhlVfM9T
キタ━━━(゚∀゚)━━━キタ━━(゚∀゚)━━━キタ━━(゚∀゚)━━━キタ━━(゚∀゚)━━━キタ━━(゚∀゚)
●●●●●(゚∀゚)●●●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●●●●●(゚∀゚)●●●●
●●●●(゚∀゚)●●●●●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●●●●●●●(゚∀゚)●●●
●●●(゚∀゚)●●(゚∀゚)●●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●(゚∀゚)●●●●(゚∀゚)●●●(゚∀゚)●●
●●(゚∀゚)●●●(゚∀゚)●●●●●((゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚))●●●●●(゚∀゚)●●●●(゚∀゚)●●
●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●●●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●
●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●●
●●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●●●●
●●●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●●●●●●●●●●●●(゚∀゚)●●●●●
キタ━━━(゚∀゚)━━━キタ━━(゚∀゚)━━━キタ━━(゚∀゚)━━━キタ━━(゚∀゚)━━━キタ━━(゚∀゚)

よかった・・・待ってて・・・(TдT)
新婚様 是非お早い降臨をお待ちしてます・・・。
このスレだんだん職人さんがいなくなってきちゃったよぅ
305名無しさん@ピンキー:02/12/23 21:49 ID:VDgEGOLq
新婚たーん、おつ!!
なんか、ハッピーな終わり方…和むー。
>いつぞやのねたかきたかった
激しく気になります!早く復帰してくださいね。
いつまでも待ってます
306名無しさん@ピンキー:02/12/23 22:13 ID:SFxZrL8S
ここ、意外とさくっといっちゃうヤシがいんだよねー
こっちは一生賢明やってんのにさ・・・ヽ(`Д´)ノ  ウワァァン
307名無しさん@ピンキー:02/12/23 22:18 ID:FhlVfM9T
>>306
禿しく同意!
文句言う前に自作してうPしてくれろ〜
308G ◆GARURUyZ5s :02/12/23 23:39 ID:fHgTlAnH
∧ ∧
( ゚Д゚) <新婚たんはまだネタがあるヨカーン。。。
/  つ  まとめサイトのBBSさんしょう魚!
309名無しさん@ピンキー:02/12/24 00:19 ID:XRXBh+ju
Gたんありがとうー。今見てきました。
新婚たん、うPしにくいなどと言わず、ぜひぜひ書いてくだされー!
310林檎:02/12/24 00:54 ID:X+hNsEAM
長らくお待たせしました。やっと腰を落ち着けて(って何かこの場で言うと
エチーですねw)書く時間ができましたのでうpいたします。
待ってていただいた皆さん,ありがとうございました。
時間のある限り,このスレの盛り上げに微力ながら貢献させていただければと
思います。

>244=271タソ
ゆり克×俊蘭接触未遂ものならいけるかもです。乞うご期待。
311淡雪(7):02/12/24 00:57 ID:X+hNsEAM
清かなせせらぎの音に,ぴちゃぴちゃと粘性の高い水音が混じる。
 指と舌で巧みに蘭世のそこを嬲る俊。
「あ……ぁ…っ,ぅ…ふ……」
 絶え間ない刺激で珊瑚色の花びらは紅く色を変え,敏感な突起を吸われるたびに蘭世の身体は
ぴくんと小さく跳ねる。それが楽しくて,俊はしつこいほどの愛撫を加えるのだった。
「すげえよ…お前のここ…。もう溢れてる…」
「や…っ,そんなこと……」
蘭世が嫌々をするように頭を振ると髪がしどけなく乱れ,その様もまた俊の劣情をそそる。
 敏感な蕾は膨らみかけて,俊の唇を待ち受けているかのようだ。花びらも蜜に濡れ,羞恥に震え
ながらも次に来るものへの期待に,いやらしく蠢いている。
 俊はそんな淫らな蕾も花びらも優しく平等に可愛がり,わざと水音を立てながら,存分に甘い蜜を
味わった。
 そして立ち上がると蘭世の正面に立ち,そこを指で弄びながら,首筋を唇でなぞる。
「江藤……?俺のも…」
言いながら蘭世の手を,存在を主張し始めている自身へと導く。すると今度は蘭世が熱で浮かされた
ようにひざまずいた。俊の浴衣の裾を開くと唇でそこをとらえ,舌でその輪郭をなぞるとそろそろと
口内へおさめる。
「ぅ……っ…」
柔らかに蠢く感触に,俊はたまらず目の前の木の幹に手をつき,下を向いてうめいてしまう。
 うっすらと目を開くと,緩んだ襟から蘭世の胸の谷間が見える。息づくたびに上下する白い肌に,
俊は狂気めいたものを感じ,蘭世を再び立たせると,いささか乱暴な手つきで襟をぐっと開いた。
 露になった胸元に唇を押し付け,空いた手を襟元に差し入れると荒っぽく揉みしだく。
下着はつけていなかった。
312淡雪(8):02/12/24 00:58 ID:X+hNsEAM
「ん……っ、真…壁……ぅん…っ」
 ここで蘭世が少しでも抵抗すれば俊も踏みとどまったかもしれない。しかし蘭世は苦しそうに
うめきながらも,必死の力で俊の頭を抱きかかえ,裾が割れて露になった腿を俊に摺り寄せてくる。
 そして何よりも朱に染まった肌と上気した頬,荒くなる息,手荒く扱われながらも手のひらの中で
硬くしこっていく胸の突起が,蘭世の興奮の度合いを如実に伝えていた。
蘭世のそんな無意識の合図を全身で感じ取った俊に,躊躇いはもうなかった。自身の先端で潤んだ
入り口を探す。俊がそこをさまようたびにまた新しい蜜が溢れ,蘭世の身体が疼いた。
「悪い…もう……止まんねえ」
 ため息とともにそう告げると俊はやっと探し当てたそこに一気に自らを埋めた。片手で蘭世の腿を
支え,もう片方の手で腰を抱え,密着させる。首筋に埋めた鼻に,蘭世の髪の香りがかぐわしい。
 せせらぎの音は,もう聞こえない。
 聞こえるのは,お互いの息遣いと肌の擦れ合う音,そして繋がった部分が立てる,いやらしい水音だけ。
 突き上げるたびに蘭世の髪は乱れ,押し出される吐息が少しだけ白い。回された手が,頼りなく
俊の背中をさまよう。初心な手とは裏腹に,俊の動きに合わせて蘭世の下半身が揺れる。
 それを嬉しく思いながらも,まとわりつく浴衣がもどかしくて,俊は蘭世の鎖骨のあたりに唇を
這わせた。見る間に赤い花びらが散らされていく。触れ合う素肌が熱くなっていくが,それがどちらの
放つ熱なのか,2人にはもう分からない。その快感が,体温を一層あげていくだけだ。
「すげえ……きれいだ…,江藤……」
胸元に自分の跡を散らし,快感と火照りに頬を紅く染めた蘭世の姿は,初々しくもあり艶やかでもあり、
痛いくらいに俊の獣性を煽ってくる。もっと乱れさせたくて,俊は夢中で荒腰を使った。
「あ…っ…,真……っ壁…く……ん…ぅ…,も……ぅ…っ」
「達けよ……,このまま……俺ので………っ」
合わせた胸から激しい鼓動が伝わってくるが,それさえももうどちらのものなのか判別はつかない。
ともすれば崩れ落ちそうになる体を,必死で俊に抱きついておしとどめようとする蘭世が愛しい。
「江藤……っ、江…藤ぉ………っ…!」
「ふ……っぅ…、あ、ああああ…っ……」
2人が意識を解放したのはほぼ同時だった。
313林檎:02/12/24 01:08 ID:X+hNsEAM
すみません,私のも長いです。多分。蘭世たち2泊の予定でまだ1泊しか
してませんし(汗
そして2泊目に…ふふふ。

>新婚作者様
いつぞやのネタ,ぜひぜひうp頼みます!
314名無しさん@ピンキー:02/12/24 03:29 ID:pNVcAWm3
初めてこの板に来たんですが、
ココは凄くいいですね。
小説レベル高いし、みんなキャラを愛してて
すごく嬉しかった。

1から全部読んで濡れちゃいマシタ。(・∀・)イイ!
315名無しさん@ピンキー:02/12/24 11:16 ID:CzNRJBEV
>新婚さま
大作、堪能しました〜。ラストよかったです!
次作今から首キリンでお待ちしております。

>林檎さま
わおわお、続きですね。

>ゆり克×俊蘭接触未遂もの
244=271さんではありませんが、楽しみデス
316名無しさん@ピンキー:02/12/24 11:24 ID:rRz3SfX/
>林檎様

うーーーーん、(・∀・)ィィ!
乱れた浴衣の蘭世が目に浮かぶような描写力ですね。
続き楽しみにしてます〜
317244:02/12/24 17:41 ID:xKb8dRUO
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
>>林檎神
降臨でつ!!
俊v蘭 ゆりv克 キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
せっかくなので 俊vゆり 克v蘭 も見てみたい。。などと言ってみるテスト

>>新婚神 乙でつ!!!さすが最後の締めかたうまいでつね!!
ほんわかした気分にナターヨ
次回作も期待!!!!
318G ◆GARURUyZ5s :02/12/25 12:06 ID:QFuGp7Uh
 /⌒ヽ          
/__ |"○ 新婚サンタたんからプレゼントが。。。!
( ゚Д゚) < http://garuru07.hp.infoseek.co.jp
/  つ
319名無しさん@ピンキー:02/12/25 19:13 ID:OpRrIpfG
>Gさん
ピンク落ちしてしまいました…(。´Д⊂)
320名無しさん@ピンキー:02/12/25 19:17 ID:OpRrIpfG
コピペしたら見れました!!!!
Gさんのイラスト、大好きですvvvv
321G ◆GARURUyZ5s :02/12/26 00:44 ID:NyZUVFqq
∧ ∧   >>319たん
( ゚Д゚) <ピンク落ち、、、?なんじゃらほ?
/  つ  デリだったら、(((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル

林檎たんはこの先どこまで、
イクノカ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
322名無しさん@ピンキー:02/12/26 01:12 ID:nEIj3Iab
Gさん>
318に書いてあるURLをクリックすると、
ピンク落ちしちゃうんですよ…(。´Д⊂)
コピペしてアドレスに貼っつけたら見れましたが。
323G ◆GARURUyZ5s :02/12/26 01:35 ID:NyZUVFqq
∧ ∧   >>322たん
( ゚Д゚) <あ、PinkTowerに飛ばされるってやつでしね?真ん中辺を見ると、
/  つ  ちゃんとhttp://garuru07.hp.infoseek.co.jpへのリンクがあるでしよ

これらは、2chの仕様でし。大人系以外の板なら、ime-nuへ。。。
リンク先=2chと勘違いして文句言ってくる人が多くて、こんな形になったんでしよ、確か。
最初はビビるでしよね、PinkTowerエグいし。。。
324319:02/12/26 03:45 ID:nDp0T6eK
>Gさん
あっ本当だ!!!!
ちゃんと真ん中辺に有ったんですね。すみませんでした……
初心者丸だしで恥ずかしいです。。。
確かにエグイのでビビリました。

GさんのHP素晴らしいですねぇ〜。
これからも運営頑張って下さいです。
325名無しさん@ピンキー:02/12/29 01:30 ID:Fxo04KDw
ところで少女漫画板のエロ過去スレ→ここの前スレ→ここと辿ってきたんだけど
この厨房臭さは何事?
作品は面白いのにsageも知らんで調べようともしない奴にも
顔文字での表現法しか知らんような頭の悪そうな書き込みにもある意味驚いた。
(2chだから〜という理由は抜きで)
いやあ、久々にキモイ住人見る事が出来て満足。
326名無しさん@ピンキー:02/12/31 13:44 ID:il780556
保守
327名無しさん@ピンキー:02/12/31 16:46 ID:6ZpdS0Pg
アニキ、早乙女つくし 最高です
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328名無しさん@ピンキー:03/01/02 14:34 ID:TRzAlkeC
ランジェが人間になるときに
「お腹の子は魔界人のまま」
っていわれてたからジャンが魔界人のときに
やっちゃったのかと思ってたけど、
カルロの敷地の墓は代代ずら〜〜っとあったよね?
それってジャンの子供は死んじゃったってことだよね?
ジャンの子供は人間と魔界人のハーフだったんだろか?
ランジェがはらんだのはいつやっちゃった時のなんだろ、、、
329名無しさん@ピンキー:03/01/02 15:29 ID:1eo/c5aR
ジャン傷だらけで頑張っちゃったか?(ワラ
330名無しさん@ピンキー:03/01/03 00:34 ID:iZHzaQIZ
魔界人と人間のハーフは寿命があるってこと?
331黒の・・・(1):03/01/03 01:45 ID:cDkyMRYu
設定:冥王との戦いのあと真壁君が人間になって一人暮らしをしている頃


夜、バイトから戻ると玄関に江藤の姿が、、、。
「真壁くーん、おかえりなさいっ」
顔を輝かせていきなり腕に絡み付いてくる江藤
「お、おい」
引き剥がそうとする俺。誰かに見られたら恥ずかしいだろっ
「もぅ、真壁君のケチっ」
ほっぺたを膨らませる江藤を部屋に押し込んだ。
「ご飯にします?お風呂にします?あ、な、た、
きゃ〜〜〜〜〜〜〜///////なはは」
一人で照れ、悶える江藤。びょ、病気か?こいつ。
ちょっと恐い。
「ふ、風呂に、、」
「は〜い、わかしてきま〜す」
332黒の・・・(2):03/01/03 01:47 ID:cDkyMRYu
どうしたんだ?いきなり。
いつもは俺のバイトが終わる時間に合わせて
差し入れをおいていくだけ。
たまに鉢合わせても2、3、言葉を交わして終わり。
なのになんで今日のこいつは、台所で、飯作ってるんだ?

「江藤、もういいから帰れ」
動きが止まった。あ〜また泣くぞ。
泣かれるとどうしていいのか。
泣き顔をみたくないのと、泣き止ませようとで
後ろから江藤の両肩をつかんだ。
少しづつ自分の胸に引き寄せて上から江藤の顔を覗き込もうとした
ななななにぃ!!
黒ぉ?!
大きくあいた胸元には黒いブラが、、、。
え、江藤、、、
333黒の・・・(3):03/01/03 01:48 ID:cDkyMRYu
「真壁くん、こんな蘭世いや?」
い、嫌っていうか、、、
振り返り見開いた大きな瞳から目がはなせない。
「真壁くんが気に入ってくれるような女の子になるから
ね?何でも言って。お料理も頑張るし、たまねぎも食べるよ」
ものすごい勢いでまくしたて、俺を部屋のすみに追い立てる。
「と、とにかく家に帰れよ。また、昼間にくればいいだろ」
目の前をちらちらする黒いひらひらが目をつぶっても見える気がする。
脳裏に焼き付いて増殖していく
白い肌と黒のコントラストがものすごく、、、
「帰らない」
334黒の・・・(4):03/01/03 01:49 ID:cDkyMRYu
「江藤、、、」
「帰らなくっていいって蘭世が」
はぁ?
「ちょっとの間差しいれにいけないから
わたしに『代わりに真壁くんのお世話してきて』って」
江藤が江藤に俺の世話を頼んで黒いブラが、、、。
い、いや、黒いブラが俺の世話を、、、
駄目だ、黒いブラが思考能力をぐちゃぐちゃにする。
「本物じゃなきゃ嫌なの?私だって蘭世よ」
黒いブラは偽物なのか?ブラじゃないのか?
どんどん壊れてくる俺。
だって、江藤の下着なら白かピンクだろ〜〜〜〜〜

「お前コピーか?」
「ピンポーン」
時々性格が違うコピーが出来るのは知ってたけど、
まさかブラが違うコピーが、、って俺何言ってんだよ。
335黒の・・・(5):03/01/03 01:51 ID:cDkyMRYu
一度気が付いたらブラウスの下にある黒いものの線が
気になって気になって仕方ない。
飯の味もよく分からなかった。
黒がひらひら
風呂のなかで悶々とした。
黒がチラチラ
「真壁くん背中流してあげよっか?」
336黒の・・・(6):03/01/03 01:52 ID:cDkyMRYu
「お布団ひいといたよ〜私お風呂入ってくるね〜」
一緒に風呂に入るという江藤のコピーをなんとかして制止したが、、、、。
一組しかないふとんを見つめる俺。
ブラが黒という事は、下も、、、
見たい、いや、見てはいけない、でも、
毛布にくるまり、部屋の隅で狸寝入りをした。
江藤の事は大事にしたい。でも、アレはコピーだ。
他の女なんて抱くわけには
しかし、コピーっつったって江藤は江藤だ。
黒だ。

「真壁く〜ん、もう寝ちゃったの?蘭世も一緒に寝ちゃう」
江藤は狸寝入りの俺のとなりにふとんを引きずって来、
横になったようだ。
時折ムフムフ言っているコピー江藤を気にしながらも
コピー江藤に背を向けて、結局朝までたぬきのままだった俺。
コピー江藤をおいてロードランニングに出た。

情けないったらありゃしねえ。
やっぱりコピーでも江藤は江藤だな。
ブラはチラリズムでかなりよかったけど、
下はなーーーーーーーーーーーー

色っぽく寝られないんならネグリジェなんか着るなよ
腹までまくれあがって、大の字かよ。

毛糸のパンツかよ、、、。

337名無しさん@ピンキー:03/01/03 02:00 ID:cDkyMRYu
↑をうpしました新人です。
ここを見つけてから文庫を買い集めてしまいました。
リアルでは1部の最初から読んでた気がします。

さまーずの三村のようになってしまった真壁くん、、、

いつかコテハンがつけられるほどうpできたらいいな。
よろしくお願いします。
338名無しさん@ピンキー:03/01/03 05:54 ID:wtmmdrkw
>しかし、コピーっつったって江藤は江藤だ。
>黒だ。

この部分に激しく笑ってしまった〜
可愛い真壁くん良かったです。
次作も期待してますよー
339名無しさん@ピンキー:03/01/03 13:23 ID:QfR/oS6m
混乱しながら黒いブラにひたすらこだわる真壁君に萌え
340名無しさん@ピンキー:03/01/03 13:29 ID:DXf/xyY5
真壁くん視点のお話、面白かったです。
可愛い真壁くんに萌え。
いい正月だなぁ…(´∀`)
341337:03/01/04 04:56 ID:mkyhRvI8
>338
 エロ書きじゃない人だったので、ちょっと恥ずかしかったので、、、、。
 最初はベッドシーンに突入するつもりだったんですが、、、。

>339
 一番混乱しているのは自分ですた(笑)

>340
 面白いと言ってもらえて嬉しいです。
 正月休みを真壁くんに費やします!

と言うわけで、また書いたので、おねがいしまつ。
342生きていく証:03/01/04 04:58 ID:mkyhRvI8
「わたしたち生まれ変わりなの?」
「関係ねえよ」
「だってわたしそんなふうに割り切れないよ
わたしたちは過去に恋人同士だったかもしれないのよ
真壁くんにとってそれはどうでもいい事だなんて…」

「くそっ過去がなんだっていうんだ。」
2000年前の二人の生まれ変わりかもしれない事に
一番戸惑っているのは俊だった。
「こんな運命に翻弄されてたまるか。」

「江藤、『今』を生きている証を感じさせてやるよ」
言うと俊は蘭世に口付け、その勢いのままベッドに倒れ込んだ。
シーツの海のなかで、溺れるようなキスを、蘭世は初めて知った。
息をする隙がない。苦しいけれど、それでもいい。
343生きていく証 2:03/01/04 04:59 ID:mkyhRvI8
やっとの思いで息を吸うと
引き裂かれたブラウスの下に痛みが走る。
吸われた痛みは、徐々に温もりを持ち、愛おしくなる。
俊の髪に手を差し込み自分の胸に抱き締めた。
一瞬動きをとめた俊は、きつく蘭世を抱き、真っ白な乳房にしゃぶりついた。
そこから電気が走り蘭世の唇を割った。
「あっ   んっ」
俊はちぎりかねない激しさで乳房を揉みしだいた。
蘭世の顔を凝視して俊は言った。
「江藤、目を開けろ、『今、生きている俺』を見ろ」
腕をつかまれ、上半身を起こされた蘭世の前には
いつもとは違う俊のまなざしがあった。
強く射ぬかれるような獲物を狩る視線。
そして汗ばんだ身体。中心は生きるエネルギーで煌めいている。
もし太陽が消えても明かりをともす力を持っているような、、、そんな『力強いもの』
「理性は捨てろ」
344生きていく証 3:03/01/04 05:01 ID:mkyhRvI8
俊は蘭世を自分の上に座らせた。
ゆっくりゆっくりと、、、。
その間、蘭世は大きな瞳に浮かんだ涙をこぼさないように、俊を見つめるしかなかった。
恥ずかしさで目を伏せると、俊は蘭世を宙に浮かせたままその手をとめてしまうからだ。
その方が蘭世にとっては恥ずかしい。
「俺たちは、このまま死ぬ運命に流されるのか?」
蘭世は大きく首を振った。
「お前もお前の意志で『今』を選ぶんだ。『今、生きている証』を俺に刻めよ」
蘭世は優しく確かめるように俊にキスした。何度も何度も。
ときに自分の涙の味がするキス。
俊に下から突かれてつい噛んでしまった。肩を吸っているときだ。
「あぁっ、ごめんなさいっ」
「…お前がつけた痕だ…」
俊の柔らかいほほえみが『うれしいよ』と言っている。
「でも、そのくらいじゃ俺は許さねえぞ」
自分で動け、と言う意味である事を、蘭世は俊のいたずらっぽい目から読み取った。
俊の肩をつかんで、やっとの思いで、つながった部分に熱を送る。
だんだん息が大きくなる。恥ずかしさが蘭世の呼吸を乱す。
俊はひざの上の蘭世をもてあそんだ。さっきとは違い快楽を促すように。
白い肌を撫でた。赤くなっている部分も。そして隠されている部分も。
「ん¨っ」
優しく触れるだけで、眉間にしわを寄せてのけぞる蘭世。
唇からは声にならないくぐもった息を吐く。
345生きていく証 4:03/01/04 05:02 ID:mkyhRvI8
俊は激しく突きはじめた。
蘭世は意識をそらそうと、目を綴じ、ただ俊の背中にしがみつく。
「今、生きているのは過去の俺たちじゃない。真壁俊と江藤蘭世だ。」
蘭世は背中にまわした手に力を込めた。自然に爪がくい込んでいく。
「お前もごまかさずに答えろ!」
大きく口を開けて、迫ってくる快楽に耐えるしかすべのない蘭世。
「俺を感じるか?ならそう言え!」
「あんっあっあっーーーーーーーーーーっまっかべく、、ぅ、、、んっ
いっしょにっーーーーーーーーーー」
「っーーーーーーーーーーーー」
俊と蘭世はシーツの海の深い深いところまで一瞬にして飛んだ。
346生きていく証 5:03/01/04 05:03 ID:mkyhRvI8
シーツにくるまれた蘭世は、隣にいる俊の肩を噛んでみた。
「いてっ」
「へへっ」
蘭世は、恥ずかしいけれど嬉しい。いつもそんなくすぐったい気持ちになる。
「一緒に生きるんだもんね」
俊はシーツごと蘭世を腕に囲った。
この先、自分たちに何が起こるのかわからない。
この腕のなかのものを守りたい。
俊は、運命に翻弄されないで、今を生きていく自分を確認したかった。
そして、『現在の二人で生きていく証』を手に入れた。
347生きていく証(後書き):03/01/04 05:10 ID:mkyhRvI8
どうも、直接的な表現がまだ、恥ずかしくて出来ないようでつ。
漏れは「ごまかさずに答えろ」のところが好きなんでつ。
これをまっきゃべくんに言わせたかった。
でも、字、詰まり過ぎですね。日々反省。
348名無しさん@ピンキー:03/01/05 00:29 ID:8ktMJsb4
強く前向きな真壁君に萌えた〜〜
そ〜でなくちゃね〜♥
ハァ〜〜
えがったですよぅ〜〜
乙カレ様でつた〜

次回作にも期待大
349名無しさん@ピンキー:03/01/05 07:42 ID:qR36mlkh
新作家さんが現れてくれて嬉しいっす。
しかもとても面白かった!
黒ブラの真壁君の壊れっぷりがよかった〜爆笑しました。
おかしな真壁君大好き。
生きてく証はなんかまた全然違う感じだけど、すごいよかったっす。
またぜひぜひ登場してください〜。
350350:03/01/05 16:18 ID:CArt8K/i
「ただいま・・・ハラへった〜・・・」
胃袋の不満を訴える音を聞きながら真壁家の玄関までたどり着いた俊は
最初、家の中の静けさに気づかなかった。
いつもなら迎えに出てくる蘭世だが、今日は出てこない。
かすかにいいにおいがする・・・
夕食を作っているのか・・・?
「ただいま・・・  蘭世・・・?」
キッチンをのぞいてみたが人の気配はなく、リンゴやオレンジなどの
フルーツがまな板のまわりから床にかけて転々ところがって、
火にかけたままの鍋はふきだしそうだ。
「トイレか・・・?」
コンロの火を消してから、トイレの方へ足を向ける。
この静けさがなんとなく嫌な感じだ。いるならそれでいいんだが・・・
しかしトイレも寝室にも蘭世の姿はなく、俊は外へもう一度出て家の周りまで見た。
急な電話でもかかってきて出かけたか・・・?
念のため江藤家と神谷家に電話を入れてみるが、半分予想していた通り来ていないと言う。
そうだよな・・・鍋が火にかけたままだったし・・・。
出かけたと言うより、こつぜんといなくなってしまったような・・・。
さっきからテレパシーでも呼びかけてみてはいるのだが、返事はない。
「う〜ん・・・・・・」
考えに詰まってしまって俊はキッチンに戻り、ちらばっていたフルーツを集めた。
「鍋のふたを開けたらボワーン!なんて出てきたりしたりしてな・・・」
なんて現実逃避気味なこともしてみたりして、いい匂いのするシチューを見つめる。
食いてぇ・・・。 いやいや蘭世が先だ・・・。
いつも蘭世がいるのが当たり前な空気に慣れきっていたせいか、
今はやけにキッチンが広い。
急に蘭世が恋しくなった。 早くこの手に抱きたかった。
どうしたんだ・・・一体・・・ 悪ふざけなら度が過ぎるぜ・・・
何があったんだ・・・蘭世  どこへ行ったんだ・・・ くそ〜・・・
考えれば考えるほど俊の混乱は深まるばかり・・・。
351350:03/01/05 16:19 ID:CArt8K/i
考え込んだまま刻々と時間が過ぎ、いつのまにか日が暮れて外は暗くなっていた。
「! そうだ!」 
俊は突然冷蔵庫から水の入ったボトルを取り出した。
何かの時のためにと取っておいてあった想いケ池の水だ。
バシャッとまいて蘭世を強く想いながら飛び込んだ。
そして・・・
そこは・・・
真壁家のキッチンだった・・・。
「アレ・・・? オレ今飛び込んだよな・・・???」
俊は何がなんだかわからなくなってきた。
蘭世はここにいるって事か?
普段ならもっと察しがよかったのかもしれないが、今の俊は空腹で頭が回転していない。
「だめだ。 ハラへった・・・。 フルーツぐらいならいいだろう」
と、フルーツの山のてっぺんに小さいリンゴが2つ見えたので1つを取ってかじった。
ペロリとたいらげてしまう。
さらに食欲をそそられて、あと1個と・・・もう1つの小さなリンゴに手を伸ばした。
歯を立てて今にも「シャクッ」と音を立てそうなその瞬間
俊に何かがビリッと走った。
「!」 
全身の毛が逆立つような感覚・・・。
震える手で持ったままのリンゴを見つめる・・・
「まさか・・・もしや・・・・」
コショウを取り、歯形をつけてしまったリンゴにかけてみる・・・
「ハクション」
握っていたリンゴはエプロン姿の蘭世になった・・・。
おいおいおい〜〜〜  マジかよ・・・あぶね〜〜〜な
352350:03/01/05 16:20 ID:CArt8K/i
「アレ・・・? あなた・・・ 私・・・ ??」
「お前リンゴかじる時キバ立てたんだろう・・・?」
「あっ・・・・ そうだ・・・ そのまま・・まな板から落ちて頭(?)打って・・・」
「〜〜〜・・・気をつけろ・・・ もうちょっとで食っちまうところだった」
「ごめんなさい・・・ でもどうしてわかったの?」
「なんとなく・・・ でも歯型つけちまった・・・どっかに・・・」
深い傷になっていないか気になり、手や足などをみるが歯形は見当たらない。
「じっとしてろよ」
と、慌てふためく蘭世のブラウスのボタンをはずしていく・・・
あった・・・・  血のにじむ歯形を肩に見つけた。
やさしく手で包み治す・・・
赤い顔をしながらもされるままの蘭世は下を向いて申し訳なさそうにしている。
その震えるまつげの下にある真っ黒な瞳が俊の視線とぶつかった時
あらわになった蘭世の白い柔肌の感触を急に意識してしまった俊は
全身の血液が沸騰するような欲情に駆られた。
「食っちまうか・・・・」
ニヤリと笑いそのまま蘭世の肩をつかんで床に押し倒し、
気が遠くなるような長い長いキスをする・・・

353350:03/01/05 16:21 ID:CArt8K/i
この続きのエロが書けません・・・(涙) 
誰か続きを書いてください・・・
単にリンゴをかじっててこんなシチュエーションを思いつき、
思うがままにつづってしまいましたが、やはり無理が・・・っ!
しかも新婚作者サマとシチュかぶり気味でスマソ
逝ってきます
354名無しさん@ピンキー:03/01/05 18:17 ID:XGEWRMgx
ま、ままままきゃべくん!食っちまうか!って!
ダークっぽくて(・∀・)イイ!!
続き楽しみにしてます!
355名無しさん@ピンキー:03/01/06 00:48 ID:uuoaUs8C
>350
 あなたのまきゃべくんで蘭世を食べてあげて下さい〜
 シチュがかぶるのは逝かなくて良し!
 帰ってこい
 まってるよ〜
356350:03/01/07 00:31 ID:Q27TUFg5
わぁ〜い レスがついてる〜 まだ住人はいるんだ〜
と喜び勇んでまた思いつくままに・・・

実際蘭世は本当に気が遠くなりそうだった。
今まで意識がないまま放置されていたわけだし、
気が付いたら服を剥かれて息もできないようなキスをされているのだ。
「待ってあなた・・・ごめんなさい・・・私・・・まだ頭がフラフラす」
言いかけたところで俊はハッとしたように蘭世の首から唇を離してじっと見つめた。
その反応の仕方に蘭世もハッとする。
俊は微笑んだようにフッと表情を緩ませると
「 そうだな・・・メシからにするか」
と、蘭世の手を引っ張り起こしながら言った。
「ごめんなさい・・・」
知らず知らずのうちに誤る声がかすれた。
拒んでしまった自分を後悔する。
「バカ。メシを先にしただけだ。ハラも減ってるんだ」
蘭世の頭をポクっとたたき、手伝うと言って蘭世に並んでキッチンに立った俊は
食器を出しながら自分の気の早さを振り返り、いささか呆れてしまう。
オレってホント自制心ないのな・・・
と、我が妻をチラリと見やる。
調子を取り戻してきたのか、ほほにうっすらと赤みがさしてきたようだ。
357350:03/01/07 00:37 ID:Q27TUFg5
こんなに引っ張ってしまった・・・文才ないな〜
床は痛いのでお風呂かベッドに移動しようかと思いましたが
イマイチ想像がふくらまないので、
おやさしいエロなどなたか、リクなんぞ頂けたら・・・
ご希望に沿えるかわかりませんが・・・

そして神様達の降臨を激しく願う!
ホントは読みたいのじゃ〜
最近栄えてないので自分で書いてみたんじゃ〜
みんなも書こうよ〜(←ウザ
358名無しさん@ピンキー:03/01/07 05:25 ID:NKOn/+un
>357 立ったままでもいいじゃないすか?(w 

>348ー349
 レスありがとうございます。頑張ります!
 
で、軽いのを書いてみました。↓
長くて重たいのより、笑えるとか、軽い方が難しい。
タイトルが一番難しくてある種、全部ハートですましてしまいたい気分。
359おねだりキス(1:03/01/07 05:26 ID:NKOn/+un
「まっかべくん、おやすみなさい」
ソファに座っている真壁くんに顔を近付ける。
真壁くんからの『おやすみ』は、まぶたに触れるか触れないかのキス。
真壁くんのキスだいすき。
軽いキスでも、一瞬息が出来なくなるほど『きゅっ』て胸がしなるの。

もうちょっとだけ、上目遣いでおねだりしてみちゃう。
 ま か べ くんっ

こうやるとしてくれる事、知ってるんだ、わたし。
360おねだりキス(2:03/01/07 05:27 ID:NKOn/+un
真壁くんの唇が触れる。
確かめるようになぞってから
唇おしつけられて、わたしの唇をおし開いてく。
そこに熱くて柔らかい真壁くんが入ってきて、つんって触られるの。
何度も。
それはだんだん形を変えてきて、口のなかいっぱいに広がってくる。
わたしの心臓は口のなかまで出てきて真壁くんと絡んでる。
息が出来なくて、でも離れられなくて、真壁くんを吸う。
頭の中まで熱くなって、ぼうっ と して くる よ  。
まかべ くん。
ま かべ く ん 。
気が付いたら唇は離れていて…
ドキドキがおさまらない。でも心地いい。
361おねだりキス(3:03/01/07 05:30 ID:NKOn/+un
「ねぇ、まかべくん、
   あの、         その
        キス          だけ?」
「この先はお前にはまだ早いよ」
ん もうっ けちっ
 デコピンいたいよ。
                         §おしまい§
362名無しさん@ピンキー:03/01/08 23:55 ID:cAhs7PUq
新作がどんどん登場して読み手としては嬉しい限りです。
>350さん
初登場ですよね?おもしろかったですー。でも、エロには到達しなかったんですねー
次回登場するときにはぜひ。リクはまだ思いつきませんがお願いしますー。

>おねだりキス
ちょっと積極的な蘭世がとてーもカワイイ!
こんな感じのお話すごい好きです。
キスだけなのになんかエロい!
ああ、いいもの読ませていただきました。
363244:03/01/09 01:48 ID:oXwGt0hq
新人の神たちキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
>>350
やりそでやらないところが萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!でつ
この続きを禿げしく記ボンヌ!!!
>>おねだりキス神
久しぶりにランゼタン主観の(;´Д`)ハァハァ文、トテーモ(・∀・)ィィ!
リア工の頃を思ひ出す・・
364名無しさん@ピンキー:03/01/09 11:08 ID:tUIqSuRx
ここのところ新作が続いて、うれしいです。
しかもみんな(・∀・)イイ!!
みなさままた待ってます。
365レースのチーフ:03/01/09 21:07 ID:oZH+EyhL
ここのところ魔界は平和である。
そんな中、毎日繰り返される同じような公務に、アロンは飽きはじめていた。
『何か楽しい事ないかなー』
「王様、フィラ様のおしたく整いました。」
今日は夫婦揃っての公務。
「フィラ、今日もきれいだよ」
「アロン様、、、」
気分が盛り上がってくると、まわりを気にせずどこでも”ちゅーちゅー”しはじめるアツアツ夫婦。
あてられて侍女達も席を外すのがいつものお約束。
『ドレスのフィラもきれいだけど、ベッドの中で色付いているフィラもきれいなんだよねー』
アロンはフィラのドレスをまくり、太腿を撫でた。
「あ、アロン様っ」
とたんに頬が上気するフィラ。
その、恥ずかしいけどうっとり、な表情を見てアロンはいい事を思い付いた。
366レースのチーフ 2:03/01/09 21:09 ID:oZH+EyhL
腿を撫でる手をあげてゆき、下着に手をかけた。
「あ、アロン様、これからご公務が」
「だからだよ」
アロンはフィラの下着をずらした。足を撫でながら下まで。
フィラの躯を支え、それを抜き取ると、無造作に丸めケープのとめ飾りで肩に取り付けた。
「人間界のファッションだと、ジャケットのポケットにチーフを飾るんだって。どう?」
王妃にふさわしい凝ったレースの下着は、一見してそれとは誰も気が付かないだろう。
知っているのはアロンとフィラだけ。
「今日は1日このままだよ」
フィラの手を引き大広間へ向かうアロンは、今日1日がとても楽しくなる事を確信していた。
367レースのチーフ 3:03/01/09 21:10 ID:oZH+EyhL
「アロン様、、、」
アロンを見上げるフィラと、優しく微笑みを返すアロン。
アロンを見るたびに自分の下着が目に入る。
言い様のない緊張と恥ずかしさがフィラを支配する。
何もつけていない下半身がどうなっているか用意に想像できた。
『熱くなってる。』
アロンは楽しんでいた。フィラがどんなふうになっているのか、気になってなんども顔色をうかがっていた。
お客さまの話が長くなるとアロンはフィラに囁いた。
「フィラ?   今あの人は君がどんな格好か知らないんだよ。本当はなんにも履いていないのにね。」
くすっとわらった。
368レースのチーフ 4:03/01/09 21:11 ID:oZH+EyhL
フィラは恥ずかしくて顔以上に下半身が熱くなった。
ときどきこぼれでてくるのがわかると恥ずかしさが倍増する。
『ドレス汚しちゃうかもしれない』
ドレスに隠された中は熱気でフィラにはどうしようもなくなっていた。
『アロン様、、、』
我慢できなくなってくる。
『ここをなんとかして、、、。』
気が付けばたかぶっているのは下半身だけでなく、上半身もだった。
アロンは涙を浮かべるフィラを横目に楽しんでいた。
『フィラ、今どうなってるの?  すごく感じてる?』
フィラは乱れる息を整えようと必死だ。
『きれいだよ。』
369レースのチーフ 5:03/01/09 21:12 ID:oZH+EyhL
「フィラは疲れているようだから僕が寝かせるよ。みんなはもう下がっていいよ。」
アロンは侍女を下がらせると、フィラを抱きかかえ、ベッドに運んだ。
ベッドに横たわるフィラは大きく息をした。
「ふぅーーーーーーーんっ」
躯を熱くし過ぎて疲れたようだ。
「フィラ、ごめんね、きれいだったよ。でも、これからもっときれいにしてあげる。」
横になっているフィラのドレスの中に潜り込み、宝物を探した。
「すごいや」
いつもよりキラキラしているそこにアロンは口付けた。
「んふっ…っ」
フィラはこぼれ出るものを自分ではとどめておけず、太ももにまで届いていた。
フィラには抵抗する体力がなく、アロンにされるままだった。声も抑えられない。
アロンが舌を入れてくる。こする速度に合わせて息と声をもらす。
舌の代わりに指を差し込んでもそれは同じだった。
そのまま舌を少し上に持っていき、突起の真っ赤になった色をなめとるようにこすった。
いつもよりも、大きくかたくなっていたものはアロンを驚かせた。
370レースのチーフ 6:03/01/09 21:13 ID:oZH+EyhL

「いつもより感じてるんだね」
嬉しくなって執拗にそこをなめた。指を動かすのを忘れるほどに。
なめているうちに、下から強くつくようになめると、フィラの躯が波打つ事に気が付いたアロンは
また嬉しくなって、自らも呼吸を荒らげながらなめた。
ドレスを脱がそうと顔をだすと、既に上半身ははだけていて、
柔らかい乳房をフィラの手が覆っていた。アロンはドレスを夢中で脱がせた。
クリスタルに輝く髪。桃色の柔らかい肌。滑らかな曲線を持つ腰。
天井をあおぐたびに見えかくれする、赤く光る太ももの隙間
「フィラ、すごくきれいだよ」
アロンは、今日最後の楽しみを実行しようと、フィラの足を広げた。
371レースのチーフ 7:03/01/09 21:14 ID:oZH+EyhL
「ぼくもすごく感じてるよ」
いつもより張りを感じる自分をゆっくりと差し入れ、感触を楽しむ。
フィラからこぼれる出る雫はアロンを熱く包む。
さわさわと小さく波打つ感覚は、フィラにもわからないアロンだけの心地よさだ。
突き当たりまでいくと、フィラにも気が付くらしい。
「…んっ」
アロンは揺れる桃色の乳房を見ながらフィラとの擦れる感覚に溺れた。
自分の快楽に任せて動きを速くしていくアロン。
フィラの焦点が合っていない事には気が付かない。
「んっ…んっ……んっっ ・ ぅんっ ・ ・・っーーーーーーーっ」
迫りくるものを我慢せずにフィラへと。
時々腰を突っ張らせるフィラを抱き締め、痙攣するかのように呼吸を欲している唇に口付けた。
「フィラ…また楽しい事しようね」


372名無しさん@ピンキー:03/01/09 21:21 ID:D+wYUs1Q
ありがち軽い放置ネタではありますが、
アロンなら悪気なくやっちゃうかなーと(w
神聖化されている俊蘭ではまだそんな程度でも
させられない、、、、。
修行してきまつ。
373名無しさん@ピンキー:03/01/09 21:31 ID:oXwGt0hq
キキキキキキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!

>>372タンの「レースのチーフ」(;´Д`)ハァハァしますた
今までの神とは作風が違うところもまた(・∀・)ィィ!!
次回作も期待すてまつ  
374名無しさん@ピンキー:03/01/10 01:47 ID:X92k/uVU
レースのチーフ、面白かったです。
アロンの無邪気な所と、フィラの色っぽさがイイ!!
短い文章での表現もいいです。
次作も期待してます!!!
375名無しさん@ピンキー:03/01/10 11:50 ID:913ym7jo
レースのチーフ、(・∀・)エロイ!!
アロンがツボですた カワ(・∀・)イイ!!
376372:03/01/11 02:41 ID:i0D7Zl9g
レースのチーフかいたものでツ。
レスありがとうございます。
これかいちゃってからアロンがかわいくて仕方なく、
アロンのいたずらっぽいの、また考えてます。
377蝶になるにはまだ早い 1:03/01/11 05:19 ID:tlJ0v9GS
「暖かくなったし、ピクニックに行かない?」
江藤に誘われて外へ出る事になった日曜日。
待ち合わせ場所には、今の季節以上に春っぽいワンピースを着た江藤と、
犬。
神谷も一緒かよ。
「真壁くん、最近、クラブとバイトばっかりでしょ?  外はもう、こーんなに春なんだよ〜。
なんて、お母さんに勉強しろって言われたから逃げてきちゃった」
ちょっと舌を覗かせる江藤。
子供っぽいはずの仕種がそういう風には見えず、面喰らって、うろたえそうになる。
それを隠すために、俺は無言で江藤の荷物を奪い取る。
「ありがと」
たぶん、中身は、、、コーヒーか。じゃあ、昼はサンドイッチだろうな。
魔法瓶を肩にかけ、3人、いや、2人と1匹か?  で、目的地へ向かう。
378蝶になるにはまだ早い 2:03/01/11 05:20 ID:tlJ0v9GS
植物公園には、季節の花がたくさん咲いていて、江藤ばかりか、神谷もはしゃいでいた。
「わたし真壁くんから100万本のバラの花束とか欲しいなー」
ひゃくまんぼんのばらのぉはなを〜あなたにあなたにあなたにあげるぅ〜
あなたが3回って3人ってことかな?  それとも3回くれるのかな?
なんて、ピントのずれた事を神谷と話している。
「ガキのお前には、まだはえーよ」
バラが似合う女にはまだ早いかもしれないけど、
高校2年になったばかりの江藤は、何もなければ大学生になっているはずの年だ。もちろん俺も。
今、囲まれている可愛らしい花よりは大人っぽい花が、似合うようになったかもな。
真っ赤なバラが、とか、胸元のあいたドレスが、とか、言う類いのではなく、
ひた向きな強さを感じる大人っぽさ。
神谷とちょうちょに飛びついている姿からは想像できんが、、、。
379蝶になるにはまだ早い 3:03/01/11 05:22 ID:tlJ0v9GS
お昼過ぎ、予想通りのサンドイッチを食べた後、俺は2人にほっておかれて、横になった。
芝が気持ちいい。
「見て見て〜シロツメクサのティアラー、神谷さんには首輪〜」
風で江藤のスカートが広がって、、、
「パンツしか見えてないぞ、江藤」
「きゃ〜〜〜〜真壁くんのばかばかっ」
バカはおまえだろ。走って逃げる江藤の背中に呟いた。
他の男に見られたらどうするんだ。俺のパンチまともに食らったら死ぬぞ。
何か、むかつく。気を付けろっ。ばか江藤。
ほんと、誰か、あいつのああいう危機感のなさをなんとかしてくれよ。
380蝶になるにはまだ早い 4:03/01/11 05:25 ID:tlJ0v9GS
帰り道、神谷を送り届けてから、江藤の家に向かう。
俺の性格を知っているから、ひとけがなくなると腕を組んでくる。
俺の考えをこいつが読めたら大騒ぎするだろうな。
『真壁くんのエッチ!!』なんて。
二の腕に江藤の細い指の感触と、歩くたびにおしつけられる弾力のある、、、。
そうは見えないのに、実は、、、。
透視してはいけない、透視してはいけない、、、、呪文のように唱えて理性を保つ。
何かで気を紛らわそう。ぁ。
「江藤、それ誰のみやげなんだ?」
「みんなによ、リビングにでも飾ろうかなって、シロツメクサじゃ変?」
「いや、毛虫、、、」
「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
江藤はシロツメクサを思いっきり投げ飛ばすと俺にしがみついてきた。
「さっき追い掛けてた蝶のもとだろう、あれ」
「でもでもいや〜〜〜〜っ」
俺は江藤の背中に手を回した。
                    やっと抱けた。
気が付いたらしい江藤は顎を挙げて俺を見た。
気持ちを送ってくる。
『真壁くん、、キスして』
お許しがでたので。
            そっと。
381蝶になるにはまだ早い 5:03/01/11 05:26 ID:tlJ0v9GS
抱き締めて、軽いキスしただけで舞い上がってる江藤を見ると
かわいい反面、この先に不安を感じる。
舌入れたらひきそうだぞ、、、。
ましてやその先どうなっちまうんだ?
子供はコウノトリが運んでくるとか、キャベツ畑に生えてるとか、信じてないよな?
江藤の事だからあり得るかも、、、。
くそっ、眠れねぇ、明日も授業中に寝そうだな、、、。

ああ、誰か、あいつに年相応の性知識を教えてやってくれよ、、、。
382蝶に(以下略 あとがき:03/01/11 05:31 ID:tlJ0v9GS
悶々系の真壁くんがどうも好きみたいです(笑)
エロでなくて、普通の男子高校生になってしまったけど、
悶々な真壁くんもいつかは!
という気で、頑張って書きますので。

ああ、誰か、あたしに年相応の真壁くんを紹介してくれよ、、、。(いねえよ)
383名無しさん@ピンキー:03/01/11 15:13 ID:3VE+Qevs
>蝶さん(いいのかこんな呼び方でw)
いいですね〜!悶々な真壁くん。
読んでると絵が浮かんできました。
エロじゃなくてもこういうの好きです。
これからも頑張ってくださーい!
384名無しさん@ピンキー:03/01/12 01:15 ID:XVd/VG7u
蝶に・・・ 良かったです!
エロなしの爽やかさがイイですね。
こういったのを、もっと見たいー!!
385名無しさん@ピンキー:03/01/12 02:14 ID:jCB/RAbV
>蝶になるにはまだ早い
おもしろかったですー!なんかすごく「ときめき」っぽい。
原作であってもおかしくない位蘭世が蘭世っぽいし、まきゃべくんかわいいです。
真壁くん、早く「いつか」がくるといいねv

私も真壁くん紹介して欲しい!
386山崎渉:03/01/12 07:41 ID:gNCpbf2o
(^^)
387350:03/01/12 13:31 ID:rAfvl1Md
夕食が終り、俊は後片付けまでも手伝ってくれた。
もう元気だから気をつかわなくていいって言ったんだけど・・・。
でもちょっと嬉しい。 心配してくれてるのかな♪
蘭世は一人ご機嫌だった。
そして最後のお皿を戸棚にしまって振り返った瞬間、なぜか床が見えた・・・
軽々と俊の肩に担ぎ上げられたのだ。 何てこと〜。 せめてもの抵抗に足をバタバタ。
「ちょっっ・・・ どこ行くの〜」
「風呂だ」 有無を言わせないような雰囲気・・・。 蘭世は大人しくした。
脱衣所で何も言わずに手荒く服をはがれた蘭世はされるがまま全裸になり、先に浴室へ入る。
シャワーからお湯が出る時には俊も入ってきたが、ドキドキして振り返れない。
一緒にお風呂なんて入ったことないし・・・。 何かぎこちなくなってしまう・・・。
俊はこっちを向いてる蘭世の背中を黙々とボディーシャンプーで洗い始めた。ボディブラシの類はナシだ。
その素手の感触にほぐされるようにだんだんと蘭世の身体は立ったまま弛緩していく。
俊の手が撫でる首は特にうなじが、ゾクゾクとくすぐったい。 思わず目を閉じてその感触に浸ってしまう。
そして手は、肩・手・おなかから胸へ・・・頂点を避けるように乳房を撫で回し、じらす。 触りそうで触らない。 
「蘭世・・・」
今まで黙っていた俊が急に耳元で囁いた。囁きながら口付ける。 耳に、首筋に・・・しびれるような快感・・・
突然、頂きを強く摘ままれてしまう
「ああっ・・・」
388350:03/01/12 13:33 ID:rAfvl1Md
思わず声をあげてしまう蘭世。震える足の間がじんわりと熱を持ち始めた。
そんな蘭世をもっと促すかのように手はだんだんと下りて、細い腰のくびれを確かめるように撫でた後
草叢をやんわりと越え、内腿を擦る。 軽く足先まで下りてまた上昇。 
だんだん俊の身体は蘭世に密着し、泡にまみれながら後ろから抱きすくめているような姿勢から
乳房と草叢めがけて手を伸ばした。 
蘭世が思わず腰を引いたのがわかるが構わず乳房を揉みしだき、もう片方の手はクリトリスをゆっくり擦り回す。
瞬間
「あああん・・・あっ・・・あっ・・・あっ・・・」と俊の指に反応する蘭世が震え上がった。
指の動きに合わせるように絶え間なく喘ぐ声の艶ややかさに欲情をかき立てられ、俊は首筋にむしゃぶりつく。
蘭世は腰を引いて逃げようとするが、それはかえって俊に押し付けるだけで
逃げ道がないまま俊の両手に嬲られ首筋を舐めあげられ、めくるめく快感に気が狂いそうだ。
俊は最初本当に洗うだけのつもりだったのだが、蘭世の反応に煽られてしまい止めようがなかった。
蘭世をこっちに向かせて口付けながらシャワーの下をくぐり、濡れた身体のままベッドにテレポートする。
もはやシーツが濡れようが気にもならず、せきたてるように蘭世を横たえて足を割る。
抵抗もなく開かれた秘所は既にぬめぬめときらめき、さらなる快感を乞うように妖しく蠢く。
誘われるまま真珠に口付けると蘭世の体は跳ねるように反応し、声を荒げる。
そのまま真珠にじっとりと下を這わせながら、俊を求める蘭世にあわせて体を回転する。
蘭世が自分を握りながら頬張る感触に呻き声をたてそうになるのをこらえた俊は、
自分から引き込んで下になり、蘭世を上にした。 大きく開かれ膝をついている足の間から愛液が滴る。
それごと舐め捕り真珠をむさぼりながら、泉に指を立ててすべりの良い淵をえぐるようにゆっくりと出し入れする。
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
甘く鳴く蘭世。口はいきり立つ俊にふさがれたままだ。
389350:03/01/12 13:34 ID:rAfvl1Md
蘭世の熱く柔らかい壁はヒクヒクと痙攣し、愛液が次々と溢れて止まらない。淫らで男の欲情をかきたてる。
だんだん蜜壷は俊の指を締め上げ、喘ぎ声と共に登りつめようとしているのがわかった。
が、仕返しのようにわざと手を引っ込めて阻止し蘭世の情欲を煽る。 
もう蘭世は限界だった。またいでいた俊の顔に向き直り、潤んだ目で俊を見つめて訴える。
「おいで・・・」 上半身を起こして両手を出す俊に誘導され、おずおずとまたがり
腰をつかまれ、あてがわれた所へゆっくりと沈められていく。快感がビリビリと背筋を伝いのけぞった。
遮られて燻っていた快感が再び鎌首をもたげ、俊をくわえ込んだ蜜壷は今度こそと言わんばかりに蠢く。
俊は挿入したままその熱い蘭世の締め付ける力を恍惚と味わい、蘭世の登りつめる様を熱っぽく見つめながら
深く深く激しく貫きあげた。登りつめる姿はひどく美しく、肌と黒髪のコントラストがまたそそられる。
そしてその痙攣する締め付け方に、自分の限界も悟った俊は体勢を変えて蘭世を組み敷いた。
これほど深く達したことがなかった蘭世は快楽の波に酔いしれながら、新たな津波が来ることを知る。
俊は足首をつかんで肩に引き上げると、蘭世にのしかかり猛烈に突きまわした。
「あああっっ!!  いやっ!! いやっ!!  あっ あっ」 蘭世が激しく抵抗したが、構わず
もうこの勢いは止まらないのではないかと思うほど長々と何度も自分を叩きつけ、悲鳴のような蘭世の嬌声と
淫れまくる肢体を目の当たりにした俊はやがて、蘭世のかつてない締め上げ方に打ち震えながら自身を解放した。
しばらくは2人の荒い息だけが聞こえ、お互いがしゃっくりあげて泣いているように結合部が脈打ち滴る。
深々と蘭世にくちづけた俊は、蘭世が心地さそうに目を閉じて深い眠りに沈んでしまったのを見届けてから離れる。
心から愛しいその寝顔を見ながら、自分も睡魔には勝てず眠りに陥っていった。
390350:03/01/12 13:36 ID:rAfvl1Md
やっとできた〜
なんて長いんだ〜 ごめん〜 エロって難しい・・・
今回ささやかなテーマにしていたのは「お預けの仕返し」でした
もっと修行してきまつ

>蝶さん(ワラ
自分も初々しい真壁くんが大好きです。最高!
391蝶を書いた人:03/01/13 07:01 ID:Qij4J7Xy
蝶、レスがあってほっとしてます。
というか、ものすごく嬉しかった。
エロがないので、どうかなって思っていたので。
調子に乗ってその2みたいなのかいてます。
わたしの真壁くんはいつになったら最後まで行けるのやら、、、。

>350
 結局お風呂になったんですね。
 あっちに続けてうpされたらまとめて読んでみます〜
 
片方、自分でうpしていてなんですけど、ものすごいギャップのある
ssがふたつ並んでいますね(笑)
392G ◆GARURUyZ5s :03/01/13 11:03 ID:BqTWKFoh
∧ ∧   >>350たん
( ゚∀゚) <エロの描写、すげえいいじゃないでしかああ!
/  つ  「あ、あ、」じゃなくて
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 っていうのが新鮮で良かったでし!

文才に恵まれなかった身としては、
皆さんよく書けるなあと、尊敬しますよ、ホント。。。

>>蝶たん
愛があれば、それだけで充分にエロなのかも、っていうのは詭弁?

あとご連絡、新婚たんの新作は、ひとまずまとめサイトの方で
預かる事になりますた。←勝手に決めて、本当にごめんね、みんな。。。
393ある夜の出来事:03/01/13 22:11 ID:BakOZgbw
こんばんわ。
皆さんの作品を読んでいたら
私も書いてみたくなったので僭越ながら…
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

夜の帳に包まれた新月の夜。
真壁家の夫婦の寝室も例外なく闇に覆われていた。
その中に規則正しい寝息がひとつ、小さく響いている。
しばらくして、仲良く並べられた二つのベッドの左側から、
人影が起き上がった。夫の俊である。
彼は、隣で安らかに寝ている蘭世の方を見た。
彼女は彼の方に背を向けてぐっすりと眠っている。
俊は立ち上がり、彼女の枕もとに近づいた。
394ある夜の出来事 2:03/01/13 22:27 ID:BakOZgbw
蘭世の緩やかなウェーブの髪が、彼女の横顔を俊から隠すようにかかっている。
俊はベッドに腰をおろすと、蘭世の髪をそっと払い、
彼女の鼻先に手を置き、覆い被さるようにして、そのばら色の頬に口づけた。
そしてそのまま彼女の華奢な肢体を抱きしめ、
首筋に熱い吐息のかよう唇と舌を這わせる。
その突然の出来事に蘭世は夢から引き戻され、慌てて身を起こして振り向いた。
自分を包むぬくもりは俊だった。安堵したと同時に自分の反応を面白がっている彼に
蘭世は少しむっとした。
「・・・こういう不意打ちは卑怯よ、あなた」
しかし、たしなめる言葉とは裏腹に、その口調はどこか弾んでいた。
それをよく知っている俊は、指先で蘭世のあごを軽く持ち上げ、唇を重ねた。
「ん…」
暗闇の中に、二人のキスを交わす音だけが微かに響く。
俊は、口づけをしたまま、すんなりとした指先で彼女の首筋から鎖骨にかけて
軽く愛撫し、彼女のネグリジェの中に手を滑り込ませた。
395ある夜の出来事 3:03/01/13 22:47 ID:BakOZgbw
彼の手は彼女のふくらみの一つを捉え、
先端を指先で転がしながら全体を優しく揉んだ。
「…あっ…」
蘭世の身体がその愛撫に反応してぴくりと波うつ。
俊は彼女の甘い声に引き寄せられるように、顔中に
くまなくキスをし、形のいい耳たぶを軽くかみ、舌を這わせた。
耳にかぶさる熱い息が、俊が蘭世を激しく求めている事を伝えていた。
「…ぅん…ぁっ…あぁん…っ」
俊は、蘭世の乳房を舌先と指で執拗に愛撫しながらネグリジェを脱がし、
それは床の上に音なく落ちた。
「…や…あなたったら、わたしだけこんな姿なんて…」
ショーツ一枚だけになった蘭世の吐息交じりの声に、
俊は微かに笑うだけで何も言わずに愛撫を続けた。
蘭世はそれに答ながら、寝巻きに包まれた彼の素肌に触れ、ひとつひとつ
ボタンをはずしていく。
しかし、俊の手がその細い手首を捕まえた。




396ある夜の出来事 3:03/01/13 23:08 ID:BakOZgbw
彼女の手首をつかんだ俊は、彼女のもう一つの手と共にそれを上に持ち上げ、
片手で軽々と押さえつけた押さえつけた。
「やだ…こんな格好…!」
「文句いうなよ」
俊はそういいながら彼女の柔肌に口づける。
「勝手に脱がそうとするからだ」
彼はそう言って意地悪く笑った。
「い…じわる…」
蘭世はそう言ったが、俊は愛撫をやめない。
唇を首筋や肩に這わせながら、彼は彼女の両腕をおさえていない手で、
彼女の茂みの中に隠された秘所に触れた。
「あぁっ…」
敏感なところを触れられ、彼女は悩ましい声をあげた。
俊の指先は、彼女の声に後押しさせられたかのように、
彼女のクリトリスを愛撫しながら中をかきまわした。
「んっ・・・ぁあ…っ…い…やぁ…っ」
「いや」と言う声とは裏腹に、蘭世の身体は快楽にあえぎ、
秘所からは次から次へと蜜が溢れ、淫らな水音が部屋に響いた。
「あっ・・・はぁ・・・っ・・・」
蘭世は身をよじり、汗ばんだ肌に黒髪がひとすじ張り付いていた。

397ある夜の出来事 4:03/01/13 23:21 ID:75iPqiEw
俊が押さえつけていた彼女の腕を放すと、それは即座に彼の身体に絡まった。
それに答えるように彼もしっかりと彼女を抱きしめ、少しお互いの身体を離して
服を脱いだ。
蘭世はそれを待っていたかのように彼の胸に飛び込み、
その引き締まった胸に口づけを重ねた。
「…っ…ちょ・・・ちょっと待て」
俊は蘭世の激しい愛撫に慌てて彼女を制した。
「あ・・・ごめんなさい・・・」
「いや・・・別に悪くはないんだが・・・」
いつも彼女を抱いていても心のどこかで理性を失う事はなかったのに、
俊は今、自分がどうにかなりそうであわててしまったのだった。
「…どうしたの?」
「なんでもない…」
俊はそう言って蘭世を引き寄せ、彼女の耳元に低い声でささやいた。
「ただ、お前が欲しいだけだ」
「わたしも…」
蘭世はうっとりとそれに答え、二人は激しくお互いをむさぼり合った。

しかしやがて彼らがひとつになろうとした、その時…
「うわーん!お父さん、おかあさ−ん!」
けたたましくドアが開き、泣き声と共に娘の愛良が部屋に飛び込んできた。
398ある夜の出来事 5:03/01/13 23:33 ID:75iPqiEw
二人は驚いたが、幸い辺りは真っ暗だったので、
彼らの行為は愛良には気付かれていなかったようである。
「どうした?愛良」
俊は穏やかな声で娘に問い掛けた。
さっき蘭世を求めた激しさは、その声の中には微塵も残っていなかった。
俊は暗闇の中で服を着なおしながら、床に落ちている蘭世のそれを、
彼女にほうってよこした。
蘭世があわてて服を着た事を確認すると、電気をつけ、愛良のもとに歩み寄った。
「…怖い夢でも見たのか?」
俊はしゃくりあげる娘をひょいと抱き上げ、そのまま自分のベッドに潜り込んでしまった。
そして、
「・・・・おい」
と、蘭世を呼んだ。
「はい?」
「…電気、消しといてくれ。じゃあおやすみ」
俊は彼女に背をむけたまま指先で電気のスイッチを示し、
まだ泣いている娘を布団の上からなでてあやした。
それから数分後、嘘のように二人は仲良く眠ってしまったのだった。
「・・・・!」
蘭世は黙ってその一部始終を見ていたが、心の中は
「わたしはすっかり目が冴えちゃったじゃないの!
ったく娘には甘いんだから!」
と、釈然としない怒りで一杯だった。

              THE END


399393:03/01/13 23:36 ID:75iPqiEw
お粗末さまでございました。
やっぱり皆様ハイレベルな方ばかりなので、
お目汚しをしてしまったような気がします。
(蘭世なんか変だし)
それではこれでおいとまします。お邪魔しました〜
400名無しさん@ピンキー:03/01/14 00:24 ID:NtJF4G8C
愛良のアホ〜〜〜〜〜〜〜〜っ

ハアハアし始めてたのに…。
401闖入者@ピンキー:03/01/14 01:12 ID:vM3TtMw1
>>396
>押さえつけた押さえつけた
先ほど自分の読み返して絶句しまつた。なんじゃこりゃ〜!!!
正しくは「押さえつけた」のみですね。
Gさん、もしこのヘタレもサイトに掲載してくださるのでしたら
訂正よろしくお願いしまつ。

>>400
すいません、不完全燃焼させてしまって。
最後までいかせてあげようかと思いましたが、
たまにはこんなある意味お鬼畜な展開もいいかな〜と思いまして。
でもやっぱ不完全燃焼っすね。プラス誤字…
魔界にあるゾーン印の魂でも食べに逝ってきますだ…
402名無しさん@ピンキー:03/01/14 01:18 ID:5UirUNFX
真壁家の人々みたいで、すごく面白かったよ〜。
エロで終わるのもいいが、こんなラストも新鮮でした。
最近半エロっぽいのが、逆にどきどきする。
もっと書いてくれぇ!!
403名無しさん@ピンキー:03/01/14 16:59 ID:35cGVu0H
本編でも良いとこでじゃまされたりしてたから、ふたりのがっくりする様子が
目に浮かぶんだよね。想像しやすいの。

蝶サン(・∀・)イイ!
続き待ってまーす。
404名無しさん@ピンキー:03/01/15 03:03 ID:SeRI2Cdj
読みやすいと思います。
イメージしやすいし、
次、卓がじゃましたら、真壁くんがおいてけぼりなのかしら、、、。
またかいてくださいね。
405ところで・・・:03/01/15 09:54 ID:T7gI/+Eb
実はワタシ、先日このスレを見つけて、1週間がかりで読破したんですが、
(家族中がうろちょろしてる部屋なので、隠し読みが大変だった・・・)
今までに、かなりの数の傑作がありましたよね。
なかでも、これは(・∀・)イイ!っていうのはどれでした?
私は、part5の「黒髪」が好きだなぁ・・・
髪フェチの真壁くんの視点が、えっちながらもキレイです。
あとは、おなじくpart5の「愛こそすべて?愛すればこそ?」
ポイントをじっくり探す真壁くんに萌え〜です♪
ワタシ的には、やっぱ蘭世&俊がいいですねー!
長文スマソ。
406405:03/01/15 09:58 ID:T7gI/+Eb
ゲっ!下げ忘れ・・・
ごめんなさーい!ケーブルで首くくって逝ってきます・・・
407名無しさん@ピンキー:03/01/15 23:48 ID:2FY7ifU+
あたしは望里×椎羅の「若かりし頃」も名作だと思う。
あの作家さん、また出て来て欲しいな〜〜。
408林檎:03/01/16 00:45 ID:8kmJW5am
お久しぶりです。あけおめでございます(遅すぎだよ自分…)、林檎です。
「淡雪」うpいたします。
お待たせしたのにエロなし甘々の俊蘭でございます(あのその、双子の
両方がお風呂プレイ好きっつーのもあれなんでw)。

でも私が1番書きたかったのはここだったり。
リア消の頃、ドキドキしながらページをめくった、ときめき第1部への、
私なりのトリビュートといったところでしょうか。
私の「ときめき」への愛を感じていただければ幸いです。

新作家様方も登場され、嬉しい限りですね〜。
おまけに >>405 様には処女作を誉めていただいちゃったりなんかして。
林檎、かなり有頂天でございます。

因みにこれまでの「淡雪」は >>239 >>258-262 >>311-312 あたりに。

では。
409淡雪(9):03/01/16 00:47 ID:8kmJW5am
「…立てるか?」
浴衣をはだけさせたまま脱力しきったように座り込む蘭世に丹前をかけてやるが,
「ありがとう…」
蘭世は一言そう言ったまま,立ち上がる気配はない。
(それもそうか…)
うなじにまで散る情交の跡を見つけて俊は内心赤面した。しかしいつまでもこんな
格好の蘭世を座らせてはおけない。
「おい…いつまでもそんなカッコしてると,……また襲うぞ」
「えええっ!?」
慌てて襟元をかき合せる蘭世。
「やなら早く浴衣調えろ。できんだろ?」
「う、うん」
素早く後ろを向いて髪を結いなおす蘭世のうなじにまたそそられかけたが,辛うじて抑える。
「お待たせ♪帰ってご飯,食べよ?何だかお腹空いちゃったよぅ」
「…だな。激しい運動もしたこったし。」
意味深な笑顔を見せる俊に,蘭世の顔がぼぼんと赤くなる。
「〜〜〜〜もうっ!」
「いてっ、叩くこたねえだろ!」
2人はじゃれあいながら元来た道をかけ戻り、ほどなく宿に帰り着いた。
フロントで夕食の時間を告げられ,期待に胸を弾ませながら部屋に戻ってしばらくすると
膳が運ばれてきた。
 どの皿も季節のものが彩りよく盛られ,味の方も,普段うるさくはない俊が思わず
「うめえ…」
と呟いてしまうほどだ。口下手な俊でさえそうなのだから,蘭世の喜び様はすごかった。
ふと見ると、感動のあまり涙ぐんでさえいる。それを見て俊はつい吹き出してしまった。
「おいおい、泣くこたねえだろう。確かにうまいけどよ…」
「ちっ違うもん!そんなんじゃないもん!」
「? だったらどうした」
蘭世は顔を紅くしたまま、涙を堪えている。俊が黙って答えを待っている間にも、
蘭世の肩はしゃくりあげ気味に上下し始めた。
410淡雪(10):03/01/16 00:47 ID:8kmJW5am
「あ、あのね、幸せだなあって、お、思、って…」
「…」
「こ、こんな、美味しいお料理をね、こんな、素敵なところでいただけて、それも、
大好きな、真っ、真壁君と、いっ、しょで、…一緒にいられて、す、すっごく、
幸せだなあって…」
 しゃくりあげながらの蘭世の精一杯の言葉に、俊の胸に愛しさがつきあげた。
蘭世に読心能力があればいいと思うのはこんな時だ。そうすれば、蘭世に自分の
思いのたけを伝えられるのに。
 それが出来ないから、俊は腕を伸ばして蘭世の涙をぬぐうだけ。
「…あんまり泣くと、折角の料理の味がわからなくなるぞ」
「う、うん」
大きく笑った蘭世の目尻から、大粒の涙が一つ、こぼれた。

 それから2人は夕餉を終えると部屋を出て、小一時間程お決まりの卓球に興じた。
少し息を弾ませて戻ると、お膳は全て下げられ、代わりに布団が敷かれている。
 仲居が気を利かせたのか、二組の布団は隙間なくくっけて敷かれていて、それが2人を
赤面させた。
「おっ、お前先に風呂に入ってこいよ。俺は後で入るから」
「う、うん///」
少しのぎこちなさを残し、蘭世はおずおずと脱衣所に入っていく。
「わあ…っ!」
浴衣を手早く脱いで戸を開けると、露天風呂からの眺めに蘭世は思わず声を上げた。
大きな檜風呂の向こうには、早春の渓谷の見事なパノラマが広がる。
 少し肌寒さを感じて浴槽に身を沈めると、白濁したまろやかな湯が肌に心地よい。
ほのかな檜の香りを胸いっぱいに吸い込む。
 蘭世が目を閉じて温泉気分を満喫していると、からりと戸の開く音がした。
411淡雪(11):03/01/16 00:49 ID:8kmJW5am
(…からり?)
「って、まままま真壁君っ!?ななななな何で…」
慌てて後ろを向く蘭世。蘭世の慌てぶりには気付かないかのように、俊は悠然と浴槽に
入ってきた。
「“あとで”とは言ったが“お前のあとで”とは言ってない。…いいだろーが。どうせ
濁ってて見えねんだし」
「そ、そうだけど…」
「それにしてもすげえ景色だな。来た時電車から見たのとはまた違う感じで」
(何かごまかされてる気がする…。うーん……ま、いっか…)
 蘭世はいつも自宅で入るより明らかに長く浴槽につかっているが、肩から上が触れている
空気が冷たいせいか、のぼせる気はしない。
 お陰で2人は、湯の落ちる音や目の前の絶景、檜の香りなどを存分に味わうことが出来た。
 蘭世は俊に背を向けたまま、渓谷側の縁に肘をついている。顔は見えないが、俊には
蘭世がどんな表情をしているか、お見通しだ。
 悪戯心から、蘭世に手を差し伸べた瞬間。蘭世が声を上げた。
「あ…、…雪…」
見上げると、薄曇りの空からちらりほらりと羽のような白いものが舞い降りてくる。
「最後の雪かな?」
「ああ…なごり雪、だな」
無邪気に振り向いた蘭世の瞳に、邪な下心は引っ込んでしまった。
「きれい…」
蘭世は雪が舞い落ちるその風情に心奪われたかのように、空に向かって手のひらを
差し出し、後から後から降ってくる雪をぼうっと眺めている。
 その様子ははかなげで美しく、どこか触れがたいもののように俊の目には映り、
実際彼は何も言えず、そんな蘭世をただ黙って見つめていた。
「ね、もうすぐ、卒業だね」
唐突に、蘭世は俊に向き直ると、明るく言った。
「…ああ」
「いろんなことが、あったよね…」
蘭世は今、これまでにあった様々なことを一つ一つ、思い返していた。
412淡雪(12):03/01/16 00:57 ID:8kmJW5am
いろいろあったけど楽しかった中学時代。真壁君に片思いして、神谷さんと張り合って。
あの頃お母さんは大反対だったっけ。サリや筒井君と会ったのもこの頃…。
アロンったらあの頃から我がままだったわよね。

それで、真壁君が赤ちゃんに生まれ変わって、魔界に追われることになって。あの時は
不安でたまらなかったけれど、不思議と怖くはなかった。真壁君を守るんだ、って、
その思いだけで立っていられたんだ。

それから、前世のこと。ゾーンとの戦い。カルロ様との出会いと別れ。ボクシング部の
こと…私が人間になってからのこと…ゾーンとの決戦、そして、今。

 すごく昔のことのようにも思えるし、つい最近のことのようにも思う。
 みんなみんな、この雪のように、私に、私たちに降ってきたこと。
 でも、それがあるから、今の私がいられるんだ。
 あの頃の必死なだけで幼かった私に、今の幸せを伝えられたらいいのに…。

 蘭世が、雪のひとひらひとひらにそんな想い出たちをのせて眺めているのを、俊は
静かな瞳で見つめていた。
 もちろん蘭世の思いはさざなみのように俊に伝わっていた。けれどだからこそ、何も
言わない。それは必ずしも、彼が口下手だからということからではなかった。
 ただ黙って、蘭世を背後から包み込む。
「次は、親父さんたちも連れてこような」
「…うん」
 そんな短い言葉で、お互いに全てを読み取れる。
 また蘭世が涙ぐんでいるのが、顔を見なくても俊には分かっていた。
 そんな蘭世を労わるように、艶やかな黒髪に小さなキスをそうっとすると、俊は体を離した。
「先、出るわ。お前はもう少しあったまってな」
 俊に背を向けたままの蘭世にもまた、今の俊の表情が分かっていた。
 周囲にはもう、夕景とは言いがたい暗闇が落ち始めていたにも関わらず。
413名無しさん@ピンキー:03/01/16 01:14 ID:oirkPD0E
林檎さん、さっすがぁぁぁ!!
すてきな作品です。
やっぱり一番萌えるのは、ほんわかなこの二人なのよ!と、改めて実感。
十分エロを感じました。
414名無しさん@ピンキー:03/01/16 01:40 ID:klHoXf2/
最後の1行がうっわー文章うまいって感じ
ほめどころを間違えている気もするが…
優しい感じがイイ!
415名無しさん@ピンキー:03/01/16 10:48 ID:Pwtw2W5O
うーん・・・いいわぁ・・・
いつものハイパーなノリも大好き!なんですが、
こんなしみじみとした幸せがまた、キューン・・・と来ちゃうのだわ。
やっぱり、この二人のことが大好きなのよねぇ・・・
「よかったねェ、あんたたちが幸せでワタシも嬉しいよ」と
星 飛馬のねーちゃんのポーズでつぶやいてしまうわ♪
416415:03/01/16 11:02 ID:Pwtw2W5O

| ∧
|∀゚) ゜゜゜(よかったねェ)
|o コソーリ

こんなカンジ♪(Gタン、ちょっとお借りしました)
417名無しさん@ピンキー:03/01/16 17:22 ID:rxML1m5V
林檎さん、素晴らしいです!!
読みながら、リア消時代の気持ちが蘇りました。
ええ!ときめいています(笑)!!
418夢現(MUGEN) 1:03/01/17 06:51 ID:5xcaHieO
「ごめん、俊、これで思いきるから」
「もう何も言うな」
俊は曜子の言葉を遮るようにくちづけた。

結婚式の招待状を受けとって、
長い長い片思いを葬り去るために、曜子がくだした決断。
一度だけ…。

曜子は目をとじて俊の唇を感じていた。
ずっと好きだった人の、自分のものにはならない、もう違う女のものである、唇。
俊と舌を絡ませる。背筋に走るなにか。
口の中に広がる甘い快感を、何度も飲み込む。
それは心臓へ、そしてそこから体全体へと広がってゆく。
「俊…」
曜子は俊の髪に手を差しいれた。
『もう、この髪にも触れられないのね』
俊の唇は曜子の唇から、ほほをつたって首筋へと移動していた。
俊は舌でなぞる場所を作るために曜子のブラウスのボタンを外していく。
419夢現(MUGEN) 2:03/01/17 06:52 ID:5xcaHieO
「んっ」
強く首筋を吸われて、思わず声をだす。
俊は手をとめずにそこを舌で優しくなめた。
「いいの、たくさんあとを残して。おねがい」
何日残るかわからない、今日の秘密。
曜子は忘れるつもりでも、無意識に思い出にすがろうとしていた。
「はぁ…んくっ…んん…」
イタイほど吸われる度に、声をもらす曜子。
ブラウスの前をあけて、簡単に下着をずらすと、俊は唇を寄せた。
「あんっ   いたっ」
一辺倒ではない俊の愛撫に軽く電気が走ったり、強すぎていたかったり、
片方の胸は、手のひらと指先で愛撫され、もう片方の胸は俊の唇でぬらされ、
曜子の胸は、自分でも思わぬほど、かたく、そして熱くなっていた。
摘まれ、弾かれ、どんどん熱くなっていく。
そしてもっと下で熱くなっている部分に、俊は指を滑らせた。
420夢現(MUGEN) 3:03/01/17 06:53 ID:5xcaHieO
「ぅんっ…」
パンティが湿るほど濡れている場所を人さし指と中指で触れた。
蜜をすくい、撫で付け、またすくい。
じらされているようで、もどかしく、微妙な部分に触れられると、
自然に体を動かして、せがんでしまう曜子。
その反応で、感じる部分を探り当てた俊は、確実な部分を強くこすった。
「あぁっ……ぁ…ぁ……ぁ…ぁあ…」
素直に腰を浮かす曜子のパンティを抜き取り、腿を広げさせ、俊は舌をはわせた。
曜子の蜜をなめとるようにゆっくりなぞる。
舌のざらざらした感触が頭の方までじわじわあがってくる。
「ふぅんんんっ……んっ…」
俊は体制を変え、なめとったばかりなのに既に蜜で濡れているところに挿入した。
曜子の中をゆっくりとこすりながらすすんでいく。
曜子には俊が入ってくる苦しい感じしかまだ感じられないが、
俊の呼吸が不規則なのに気が付いて、俊にも快楽がきている事を喜んだ。
そう思うと体の痛みは心の快感にかわっていった。
だんだん麻痺していく擦れる感覚。
ぼんやりとした息苦しさを伴うものは快感の前兆のような気がする。
俊はつながった部分の擦る速度をあげた。
そして、曜子が一番感じていた部分に指を当て、自分の動きにあわせてこすりあげた。
「はぁっ…っ…はぁっ…っ…俊っ…やぁだっ…っ…はぁっぅんーーーーーーーーっ」
「ーーーー」
曜子を登り詰めさせた直後、俊も曜子のなかに吸い取られるようにして放った。
421夢現(MUGEN) 4:03/01/17 06:54 ID:5xcaHieO
『このままずっと抱き合っていたいのに』
呼吸が整うまで、二人は抱き合っていた。
「俊、ありがとう。最高だった。………しあわせに、ね。」
曜子は俊の洋服の乱れを整えると、背中を向けた。
これから流す涙はどんな意味を持っているのか、まだ曜子にはわからなかった。

「悪かったなサリ、急に呼び出して」
「いいえ、で、最後、妊娠して犬の子でも産んだら、夢だと思わせられると?」
曜子に呼び出されて会ったはいいけれど、今までの思いの丈をぶつけられ、
体まで投げうってきた曜子を、パワーで眠らせるしかなかった俊。
「眠っている間に神谷ん家にテレポートさせるか…」
サリはベッドで眠る曜子の涙に気がついた。
「神谷さんにとっては、夢なのか、現実なのか、どっちなのかしら」
「それは、神谷が決めればいい事だ」
「俊くん、いえ、俊様って、優しいのか、残酷なのか…。」
俊は答えない。
俊にとってはどっちなのか、聞いてみたかったが、
サリにとっては、蘭世が幸せならばどうでもいい、と思ってそれ以上は聞かなかった。
「後はお任せ下さい」

422名無しさん@ピンキー:03/01/17 07:02 ID:5xcaHieO
最近俊と蘭世のカプばっかりなので、
神谷さんにも思いを遂げさせてあげたいと思って、書きました。
曜子が真壁くんをホテルに呼び出して、自分の気持ちをぶつける場面とか、
目が覚めたあとのことも書いたんですが、長くなっちゃったので、
エロ部分メインになおしてうpしました。
蘭世を傷つけないようにと思ったらなかなか筆がすすまず(笑)

423山崎渉:03/01/17 07:25 ID:LBoDEE1T
(^^;
424名無しさん@ピンキー:03/01/17 10:43 ID:u0jySlkZ
>夢現サマ!(勝手に命名スミマセン)
(・∀・)イイ!
サリが出てくるまで、悲しい思いを抱きつつ読みました!
夢か現か・・・?題名も(・∀・)イイ!
>蘭世を傷つけないようにと思ったらなかなか筆がすすまず(笑)
この気持ち、よ〜く解ります。
素敵です〜〜〜!!
425山崎渉:03/01/17 14:55 ID:C4ctH7ZP
(^^;
426名無しさん@ピンキー:03/01/17 16:23 ID:YsAwnhNC
あげ
427名無しさん@ピンキー:03/01/17 16:27 ID:M9r4wrZF
428名無しさん@ピンキー:03/01/18 03:05 ID:vkamd3kq
>夢現サマ、良かったわぁ。
どうしても俊×蘭の組み合わせが好きな私としては、最初どぎまぎしましたけど、
オチもあった上に、ちょっと泣けてきた!
神谷さん、やっぱり好きだわ。
429つないだてのひらに:03/01/18 04:58 ID:/n6xT1Hv
いいかな?
いいよね。
半歩前を歩く真壁くんの手に触れてみる。
真壁くんの中指に、わたしのひとさし指が引っ掛かってる感じで。

振り払われないから、手のひらをあわせてみる。
えへ。
手、つないじゃった。
ちょっと骨っぽい長い指、手のひらは大きくて、実はやさしい。
あったかいよ。

真壁くん、蘭世の事どう思ってるの?
なんにも言ってくれないから不安になるの。
ふいに真壁くんはわたしの手をはずそうとした。
やだっておもってつかもうとしたら、

真壁くんの指とわたしの指が絡んで。

わたしより強い力で手を握ってくれた。

何も言ってくれなくてもいい。
これから先もずっと手を繋いでいられるよね。
ね。
430名無しさん@ピンキー:03/01/18 10:41 ID:Afl/jVK9
か、かわいい!!可愛すぎるぜ!蘭世ぇぇ!!
真壁クンもそう思ってることでしょう。
431名無しさん@ピンキー:03/01/18 10:48 ID:iL3NyIeG
あのう・・・作者様方に、リクエストなんかしちゃってもいいですか?
おんなじ話を、蘭世の視点編と、真壁くんの視点編で読んでみたいなぁ・・・
蘭世がどきどきしてすごした夜、真壁くんはモヤモヤしていた!とか、
実は、こんな台詞のときにこんなこと考えてた!とか。
全く別々に、二人の視点を見てみたいなー・・・と。
自分でやれよゴルァ!!って感じですが、ヘタレな文才では限界が・・・
どなたか、そんなん書いてくださーい。
432リアル(1):03/01/18 13:10 ID:NxRp69lf

・・・雪・・・?こんなところに・・?いや・・違うな・・・
はらりはらりと舞い散る白いかけらが彼の眼に映る。
・・・あれは・・・あれはいつのことだっただろう・・・
こんな風に白い風景の中、あいつといたのは。
言った言葉、すべて覚えているよ・・・・
「・・・いつか必ず、おまえを迎えに行く」
その言葉に偽りは無いのに・・・・。
今そばにおまえはいない。
どうしてだろう、どうしてだろう。
泣かせてばかりだ、俺は。最後まであいつの泣き顔だけがまぶたに浮かぶ。

白く舞い散るそれはチェリーブロッサム。
去り行く春を惜しんで散り行く花。
あいつのように小さく可憐な実をいつかつけるだろう。
「ダーク・・・何を思っているの?」
「・・・・・・・」
「知っているわ、私。黒髪の少女のことでしょう・・・」
「・・・!・・・」
「あの人もそうだったわ・・・・外を眺めては思いを遠くに向けていた。」
彼は答えない。
「そろそろ時間よ。ダーク。」
「ああ・・今行く。」
開け放たれた窓から一枚の花びらが、デスクにたどり着く。
忘れないで、というように。
「・・・・忘れやしないさ・・・・・」
433リアル(2):03/01/18 13:11 ID:NxRp69lf
あのときの誓いを。
最後に触れた唇を。
涙に濡れたほおを。
いつまでも離したくないとそう思った。
その資格など何も無いのに。

いつもいつでも俺の心の奥底にあいつがいる。
どんなに距離が離れても。
夢の中ならいつでもおまえに会えるだろう。
夢の中で触れ合うことが出来るだろう。


「・・・あ・・・・・」
彼女の心に何か温かいものが宿る。
じんわりと緩やかに体中に広がっていく。
彼が自分の事を思っているのではと考えては・・・ため息をつく。
(僕見たもん、お姉ちゃんにキスしてるとこ!!)
その言葉だけが彼女を支える柱になっている。

どうしてなにも言ってくれなかったの?
そんなに私は頼りにならないの?
どこへ行ってしまったの?

帰らない答えを何度も問い掛ける。
空に向かって。

お互いが思うほど、いくつもの運命の輪が回り始める。
その結末はまだ、誰も知ることが出来ない。
434リアル(3):03/01/18 13:11 ID:NxRp69lf
早く、早く会いたいの・・・。
彼女は思いを胸に地下の扉へと向かう。
そうして扉の前で立ち止まる。

毎日そうしている。

時がくればまた、会える。
戻ってきてくれる。
そう信じて、ベッドへ戻る。
夢の中ではいつも会えるから。たとえ泣きながら目覚めることになっても。


夢の中で二人は笑い、はしゃぎ、そうして抱き合い、愛を交わす。
現実には出来ないことでも。
手をつなぎ、体をつなぎ、心をつなぐ。
キスの隙間の吐息も。
貫かれる甘美な痛みと快感も。
すべてがリアルなのに・・・。
そうして夢の中で眼を閉じると現実の朝がやってくる。

いつか本当に抱き合える日がくる、そう信じて。

―明けない夜は無い、必ず太陽は昇る―
435リアル作者by新婚:03/01/18 13:18 ID:NxRp69lf
書き逃げです。

エロ殆ど無しなんで。

もちろん彼は俊ですし、彼女は蘭世です。
外に雪が舞っているのを見てどうしても書きたくなりました。

スルーして頂いてもいいくらいの短文です。
こっちにうpするほうがいいかなと思い、
久しぶりにさせていただきました。

煩悩が暴走しているのは・・・(以下自粛)

今は新しい方がいっぱいいらしてロムしていて
うれしい限りです。

ずーっと読んでいますので
皆様の楽しみにしています。

>431さん
もしだったらシチュエーションを設定して
書いてもらうのはいかがです?
今は作家さまたちがいらっしゃり活気ついているので
競演みたいな感じで。
436350:03/01/18 14:13 ID:xmv0td3y
あっ
それイイ(・∀・)♥
しかもよくみたら新婚タンだぁ〜(喜
みんなの競演みたいみたい〜
437431:03/01/18 15:12 ID:iL3NyIeG
え〜そんな都合のいいこと、お願いしちゃってもいのかな〜(うきうき)
あ、でも、設定ってどこまでした方がいいのかな。
細かすぎても、大雑把すぎても、いけない気がする。

みなさん、どうでしょう?>ALL
438350:03/01/18 20:44 ID:LJ1x4Jml
>>437
大雑把に決めといて、あとは作者様達に膨らませてもらう
というのは
いかがだろぅか
でなければキーワードだけ決めとくとか・・・

それとは全然関係ないんだけど
初心に戻った話を書き溜めしてるんだ。
でもエロにたどり着くまでが超長い。
出来上がったらうpしてもイイ?
439名無しさん@ピンキー:03/01/18 22:05 ID:MyIh1IVL
>350さん
もちろんですとも!(*>∀<*)
楽しみにしてます!
440名無しさん@ピンキー:03/01/19 00:05 ID:vWOSuwFQ
>つないだてのひらに
蘭世かわいい〜〜!なんか絵がうかんできそうです。
こういうお話も大好きです。
>新婚作さん
久々の登場で嬉しいですー!
切ない感じがとてもよかったです。エロなしでも全然いいっす。
Gタンのサイトのも読みましたよー。あっちはエロかったー!
続き、かなり期待しております。
441名無しさん@ピンキー:03/01/19 01:05 ID:up7avIAG
ゆりえと克の、その後を書こうとしていますが、
克は何の仕事がしたいんだろうと思って、悩んでいます。
文中に出てこなくてもいいか、、、。

>新婚さん
読み返したくなる作品。よいでつね(はあと)
442431:03/01/19 11:45 ID:x0wJyUhI
>350さん、アドバイス、ありがとうございます。
ではでは、大雑把に「新婚旅行先で初めて・・・」なんてどうでしょう。
今までにもよく出たシチュエーションかとは思いますが、
「新婚旅行」がミソかと。(「初夜」「新婚」「旅行」が使えるし。)
お手すきの作者様方、よかったら、ゼヒお願いします〜♪

遅ればせながら、>新婚さん、すてき・・・なんかあわーい世界が見えます。
エロあり、なしにかかわらず、描写がキレイだと読んでてイメージが膨らみますよね。
とってもよかったです。
443名無しさん@ピンキー:03/01/20 01:19 ID:/sm8c8Gl
克は何でもいいから、営業で外周りをしているイメージです。
444名無しさん@ピンキー:03/01/20 01:49 ID:q7OO+3S3
>443さん、私もそう思う!
お客さんとかとすぐもめちゃいそうで、熱い営業マンてな感じ。
445441:03/01/20 02:16 ID:XMR+MufU
え、営業でつね。
河合財閥の中の会社に突っ込んじゃおうかな〜

あたしは、克を男にしてやりたいのよぉ、、、。
446腕のなかの蝶 1:03/01/20 03:22 ID:p1dk5iQA
「まったく、神谷のやつ、あいつは何がしたいんだ、、、?」
隣で江藤が、顔を真っ赤にして声を殺して笑っている。
そんなに笑ってると、襲うぞ。

女どもは記念日が好きらしく、俺の誕生日に近い、日曜日の今日、
いつものように押し切られて、神谷の家で、パーティー。
江藤は、無理やりついてきた上に、日野や、河合ゆりえまで連れてきていた。
パーティーは、結婚披露宴よろしく仕立てられていて、金びょうぶの前に座らされるわ、
神谷はウエディングドレスで出てくるわ、『二人のなれそめ』とかいう変なスライドまで作られていて、
たえきれなくなって逃げ回る俺を、神谷が追い掛けまわすという、まるでコントだった。
江藤は、俺が疲れた頃、コントを盛り上げに、神谷に食って掛かって、後はいつもと同じ。
ぐちゃぐちゃの神谷の家をほったらかしで、家路につく。
447腕のなかの蝶 2:03/01/20 03:23 ID:p1dk5iQA
江藤は笑いをこらえるためか、俺の綿シャツのすそを引っ張った。
向こうから、俺の胸元に入り込んできた江藤を逃がさないためには、、、。
「いつまで笑ってんだよ!」
ヘッドロックで引き寄せた。
「だって〜」
顔をあげた江藤と、目が、、、合う。
首にまわした手であごを引き上げ、キスをした。
軽く吸って離し、もう一度、、、。
シャツのすそを握っていた手は背中にまわっていた。

江藤の家の前にくると、磁石が反発するようにお互い、体を離した。
「あ、あのちょっとよっていかない?わたしもプレゼントあるんだ」

448腕のなかの蝶 3:03/01/20 03:23 ID:p1dk5iQA
「おじゃまします」
「あら〜未来の蘭世のダンナ様っ」
江藤の母親はいつもこれだ。恥ずかしいっ。
「真壁くん、ゆっくりしていきなさい」
父親の方には信頼されていると感じる。
「俊お兄ちゃんだー。ねえねえ赤ちゃんはまだなのー?」
弟の言葉に一気に脱力。
まだに決まってるだろ、そこまで行けてないんだからよっ。わかって言ってんのか?

「マーブルのシフォンケーキなんだ〜、クリームつけて食べてね」
江藤の部屋で、江藤が作ってくれたケーキを食べながら、
さっき日野に言われた事を思い出した。

「おい、真壁、いい加減、江藤の事はっきりしてやれよ。」
自分が公認だからって、俺にも押し付けるな。
俺はそういうのを口にしない男なんだ。
江藤には態度で示しているつもりだし、江藤の家族にだって、認めてもらえてると思ってる。
披露宴でもしろってか、記者会見でもしろってか。
俺は『男は黙って押し倒せ!』なんだよ。  まだ押し倒してないけど。
だいたい、なんで日野にばれてんだよ。
「あなたが大勢の女子生徒をはべらせていると学園の風紀が乱れます」
河合、、、生徒会長命令ですとか言ってんなよ、、、。
こいつら女王様プレイやってそうな気がする、、、。
江藤のまわりには、おせっかいばっかりが集まるな、、、。
何かしてやりたくなるそんな何かがあるんだよな。
449腕のなかの蝶 4:03/01/20 03:25 ID:p1dk5iQA
バニラとココアの生地を、こう、順番に入れてね、
ヘラで、うにょ〜んてまぜると、こう、マーブルになるの。けっこう難しいんだぞー。
江藤はケーキの作り方をオーバーアクションで解説していた。
俺にはさっぱりわからないけど、それでも面白い。
くるくるかわる表情がかわいい。
「あ、真壁くん今笑ったでしょ」
「ああ」
「女の子の顔見て笑うなんてひどいっ」
立ち上がって、軽く連打してくる江藤もまた面白い。でも、手に持ってる箱の角が当たると、いたいぞ。
やめさせようと、江藤の腰に手を回して強く引き寄せる。
俺の片足の上に座らせてしまった、、、。
俺の腿の上に江藤の尻が、、、。
江藤はもう顔から火を噴く寸前だった。俺だってそうだ。なんとかしないと、、、。
「これくれるんだろ」
持っていた箱を取り上げた。
「あけていいか?」
包みを開けようとすると自然と江藤を引き寄せてしまう。
逆に言えば、抱えている江藤がじゃまで包みが開けにくい。
450腕のなかの蝶 5:03/01/20 03:26 ID:p1dk5iQA
「Tシャツなの」
「ああ、土方用?」
「ボクシング用ですっ」
江藤は気が軽くなったらしく、笑った。
「あとねー、ボクシングのワッペン作ってみたの。ジャージとか、穴があいたら言ってね。
つけてあげるから。えへ。わたしもおそろい」
厚めの布でボクシンググラブを形どったそれはたぶん、ひざ当てとかに、、なるんだよな?
「さんきゅっ」
俺はひざの上の江藤にキスした。
今日2度目のキス。
押し付けた唇で江藤のをおし開く、江藤の体がこわばるのがわかった。
もうちょっとだけすすませてくれ。
ほんの少しだけ、、、。すぐそばにあった舌に軽く触れておしまい。
急にすすんだら泣きそうだからな、こいつ。
それに今日はドアの外にやじ馬が、3人。
この家の人たちは俺たちが二人でいると、誰もいなくなるか、聞き耳たててるか、どっちかなんだよな。
勘弁してくれよ。


俺の股間に江藤のひざがずっと当たってた事には、あいつ、気が付いてないよな?
だから早く帰りたかったっていうのもあるんだが。

451名無しさん@ピンキー:03/01/20 03:29 ID:p1dk5iQA
真壁くんがキャラ崩れてきたような、、、。
真壁くんの1人称でキャラ壊さずにエロはきついっす〜
江藤家の人々で、楽しんで下さい。
452名無しさん@ピンキー:03/01/20 04:49 ID:jQD+YWBH
イイ、いいっす!!>「腕のなかの蝶」作者様
ボクシンググラブを形どったワッペン、まじ蘭世作りそ−ー−!
俊も原作に忠実だし、是非このまま初夜まできぼんたハァハァ
俊一人称で書いてくれる人は、あたし的に神!
453名無しさん@ピンキー:03/01/20 09:16 ID:78p389BE
452に同感っす!
蘭世はさすがにヒロインなんで、感情の流れが把握できるんだけど、
真壁君は、たまーーにしか心の中を見せてくれないので・・・
(原作でね。でも、その内面チラリズムが真壁くんらしさなんだけど)
クールな真壁くんも、蘭世に関してはやはり男の子・・・(w
454名無しさん@ピンキー:03/01/21 05:56 ID:NRpPt/2I
>452、453
レスありがとうございます。
真壁くんがずれてきたら教えて下さいね。
頑張って書きます。
時々真壁くんに取り憑かれるあたし、、、。
蘭世のときもあるけど。

で、調子に乗って、蝶いきます。
455蝶の涙 1:03/01/21 05:57 ID:NRpPt/2I
放課後になっても江藤は姿を現わさなかった。
「蘭世ってば、サボリー?  じゃあ今日は二人っきりね、俊」
「神谷、俺をいない事にしないでくれ」
「あーら、日野君、いたの」
日野と神谷の漫才が遠くに聞こえる。

俺は昨日から、イライラしていた。
理由はわかっている。江藤だ。
トレーニングメニューをきつくした事に対して、心配だのなんだの口を挟む江藤は
『俺を理解してくれる江藤』ではなかった。
ボクシングがただのクラブ活動ではない俺にとって、甘い事をしているわけにはいかない。
「お前には関係ない」
突き放してしまった。おまえはそこにいてくれるだけでいい、とは言ってやれなかった。
そのうえ俺はみてしまっていた。俺以外の男と物陰でこそこそ話している姿を。
隠したってすぐわかるものを。
焼きもちだと、あとで気が付いた。
「真壁くんには関係ないっ」
456蝶の涙 2:03/01/21 05:59 ID:NRpPt/2I
そのまま今日1日、まだ江藤の顔を見ていない。
あいつの気配さえ感じない。
なぜだ? 江藤の気配がない。
いつもは顔が見えなくても、俺のそばにずっと、江藤の意識があったはずなのに。
何かあったのか?  俺の事を全く忘れてしまったか、それとも、考えないようにしているのか。
たとえ怒っていても、俺に対して怒っているなら、意識がここに何となくは来るはずだろ、
江藤自身に意識がない、ってことかもしれない。
最悪の事態が頭をよぎる。
「悪い、俺、かえるわ」
「おい真壁?」
「え? どこいくの? しゅーんっ」

イライラを増幅させていた原因。
いつも俺を包んでいたはずの江藤の意識がない事。
457蝶の涙 3:03/01/21 05:59 ID:NRpPt/2I
江藤の家の前まで行って、初めて気が付いた。
俺、この家にバリヤはってる、、、。
江藤の意識どころか、誰も家から出られなかったに違いない。
江藤を変な男の所に行かせたくなくて、無意識にやってしまったのか?
自分が信じられない。
俺はバリヤーを解いて、玄関のドアを開けた。
やっぱり、、、。大騒ぎになってる。

「蘭世、どうせあなたが真壁くんを怒らせるような 、おせっかいやいたんでしょう!」
「わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。ごめんなさ〜〜いっ」
「真壁くんが、おまえを守ろうとしてるのかもしれんぞ」
「じゃあ、またお兄ちゃん戦うの?」
「やだ〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
「戦いだ戦いだ」
ペックまで騒いでいる。
458蝶の涙 4:03/01/21 06:01 ID:NRpPt/2I
「ご迷惑おかけしてすみません」
江藤のおやじさんの部屋で、男同士で話す。
「まあ、驚いたけど、どうせ、蘭世の方がなにかしたんだろう」
「い、いえ、、、」
「君が蘭世の事を思っていてくれるのがわかって、うれしかったよ」
江藤のおやじさんは、涙を拭く真似なんかする。
この人には、おふくろと何か通じるものを感じる。
この人の優しい信頼にこたえたいとも思う。
江藤とは違う、不思議な力のある人だ。
「今度の事で、江藤が俺にとってどんな存在か、身に沁みました」

「蘭世、真壁くんにちゃんと謝りなさい」
江藤の父親に背中をおされて、俺たちは二人きりになる。
「ごめんなさいっわたしがわるかったの。おこらせてもしかたない」
江藤は泣きながら必死でまくしたてる
「わたしの事嫌いにならないでっ」
「いや、悪かったのは俺の方だ」
江藤は、驚いたように目を見開くと、また涙をこぼして、俺の胸にしがみついてきた。
そっと腕をまわすと、江藤の存在がそこにある事が心地よかった。
今日1日の乾いた体に江藤を満たそうと、腕に力を入れた。
どんなにこいつが必要か、自分の体に思い知らせるように。
いくら強く抱き締めても足りない。江藤の体を取り込んでしまいそうな位抱き締めた。
459蝶の涙 5:03/01/21 06:02 ID:NRpPt/2I
もっと欲しい。
俺は、まだ泣きじゃくる江藤のほほを両手ですくい、唇をおし当てた。
唇と舌で、無理矢理江藤の口をこじ開けて吸った。
江藤の舌を探り当てるとと、そこにあるものを奪いたくて追い掛けた。
江藤。欲しい。今、ここにいるおまえを。
俺の中に入ってこい。
熱くなっていく呼吸が、俺の感覚を麻痺させていった。
手を背中に回して床に押し倒し、
江藤、あい
頭の中に浮かんだ言葉に我にかえると、涙でぐちゃぐちゃになった江藤。
乱れた髪の柔らかさとは対照的に体をこわばらせ、目を伏せていた。
俺、自分の感情だけで、、、。
「え、とう、、、。悪かった」
お前の事、思いやってやれなかった。
江藤を起こしもせず、バイトを口実に江藤の家を後にした。
460蝶の涙 6:03/01/21 06:03 ID:NRpPt/2I
バイトの間、何度思い出しても、体の中に心地よい熱い気持ちがなだれ込んでくるのに、
後悔するしかない自分を呪った。
やっと落ち着いて思い返せたときには
キスをしているときから江藤は体をこわばらせて、恐ろしさで泣いていたような気がした。
その心の声も聞いていたかもしれない。
今まで大切にしてきたはずだったのに、、、。

バイトを終えて家に戻ると、差し入れを持って江藤が立っていた。
「江藤、さっきは、」
「ごめんなさい、やっぱり、わたしが悪かったの。」
謝るしか出来ないと思っていた俺の言葉を遮って、話しだした。
「ボクシングの事も口だし過ぎたし、いろんな事かくしてた事も、ほかにもいっぱい。ごめんなさい。
蘭世はまだ子どもだけど、頑張っていいおんなになるから。」
差し入れを俺の手に乗せて言った。
「蘭世の事はなさないでね」
俺の答えも聞かずに江藤は走り去った。

お前の事、手放せるかよ。

本当は俺の方が悪いのに。
「江藤、いい女だよ」
一人で呟いて照れた。
461名無しさん@ピンキー:03/01/21 06:14 ID:NRpPt/2I
気分を悪くさせたらごめんなさいなんでつが、
真壁くんはお年頃なのに蘭世とまだしてなくて、
、、、自分で処理してるのかな?って、、、。
出さないととまずいよなーとか思いながら、
それ書いたら、ヤだよね?

あ〜んごめんなさ〜〜い
462名無しさん@ピンキー:03/01/21 10:33 ID:d6Rx6K2r
いや、(・∀・)イイ!っす。
自分で処理・・・?禿しく見たいっす。
1人モンモンとして、処理して、なんだか自己嫌悪?の真壁クン!
よろしくおながいします。
463名無しさん@ピンキー:03/01/21 23:44 ID:gJiBXWA6
>蝶の涙
おもしろかったです!蝶シリーズになってますねえ。
この先どうなっていくのか、かなり楽しみ。
バリアー無意識に張ってしまう位焼き餅やきな真壁くん萌えvv
真壁くん視点なのがまた、たまらんです。

>461
モンモン真壁くんも見たいー、ぜひぜひ。
464名無しさん@ピンキー:03/01/23 02:36 ID:peqmpFZb
>462ー463
レスありがとうございまつ。
真壁くんには理性と暴走のはざまで悶々としてもらいまつ。

蘭世って、ほんとに「りぼん」程度の性知識しかなさそうで、、、
かといって真壁くんはどこで知識を仕入れてくるのか、、、。
ああ、永遠の謎。
465曇り空の情事:03/01/23 03:53 ID:vNqK2vS6
鈴世くん、あたしは鈴世くんに内緒にしている事があります。
罪悪感があるような、ないような。
鈴世くんが二重人格になったときがあったよね。
その頃の、罪、かな。

「なるみ、授業さぼろーぜ」
「あたし困るっ」
いやがるあたしを連れて、鈴世くんは屋上へテレポート。
「もうっ信じられない」
「えー信じてくれよ。オレの、気、も、ち」
軽く怒ってるあたしに、ちゃかすような口ぶりの鈴世くん。
本当の鈴世くんならそんな言い方しないからそれだけで、ドキドキした。
それを知られちゃいけないと思って怒ったフリをしてた。
「ほんと、信じろよ」
顔を近付けてくる鈴世くんから逃げなかった。
やさしい、やさしい、キス。やっぱり、鈴世くんなのね。
そう思うと、ほっとして鈴世くんの背中に手を回してしまった。
なるみはいけない子でした。
「なるみ、オレのものになれ」
あたしの返事も聞かずにキスの回数は増えていった。
466曇り空の情事 2:03/01/23 03:54 ID:vNqK2vS6
『あ』
胸に手が触れた。
あたしは身をよじって手と唇を離そうとした。
「なるみ、オレが嫌いか?」
「そんなわけ、、、」
「なら、おっけーな」
鈴世くんは体をちぢこませているあたしの背中に手を差し込み、
簡単にブラのホックをはずした。
「きゃっ」
驚いて背筋を伸ばした隙に、首筋に滑り込んできて呟いた、
「なるみ、いいにおいだな」
首筋を撫でる舌と、いつのまにか、違和感のないあたたかさになっている鈴世くんの手のひらが
あたしの感覚を麻痺させていった。
「や、、だっ、、」
直に、胸を触られて、恥ずかしさでどうにもならなかった。
「誰か来たら恥ずかしいよ、ぁぁっ」
ううん、変な声をだしそうになっている、自分が、恥ずかしかったんだ。
「なるみ、感じやすいんだな」
言い当てられた言葉に頭に血が上った。
「いい子にしてたら、もっと気持ち良くしてやるから」
いい子ってナニ? 軟派の鈴世くんの言いなりになっちゃうってこと?
本当の鈴世くんを、裏切っちゃうってこと?
でも、彼も、鈴世くんなんだよね。
そんな葛藤を頭の中で繰り返してた。
467曇り空の情事 3:03/01/23 03:55 ID:vNqK2vS6
「はぁっ…ゆるして」
「いってる事とやってる事が違うぜ、なるみ」
鈴世くんに吸われている胸は張って、そして、下は、、、
鈴世くんは隙間から指を入れてきた。
「とろとろだよ」
「やっ…んっ」
ちょっと過激な鈴世くんに屋上で、触れられて、
感じないわけがない。
はずかしい。すき。どきどきする。
指が中に入ってくる。
「なるみ、気持ちいい?」
足に力が入らなくなって、鈴世くんに体重をかけてしまう。
「こうするともっと気持ちいいよ」
片足を少し引き上げて、鈴世くんの足に寄り掛からせる。
「さわりやすくなった。なるみ、気持ち良くなりたかったらもっと、自分で足あげろよ。」
そんな力は残ってなくて、鈴世くんのなすがまま、指の動きにあわせて喘ぐしか、
あたしに道は残ってなかった。
「はぁっ・・・んんっ」
力の入らなかった足先に力を込める。
「お、イきそう?」
鈴世くんは、指の動きを早めてあたしを導いた。
もう息が苦しい。
「さすがに初めてが、アオカンはまずいよな。本番はベッドの上でやろうな」
真っ白の頭の中が色を取り戻すまで、鈴世くんの胸の中にいた。


その後、鈴世くんは元に戻って、軟派の鈴世くんと最後まではいかなかったんだけど、
この事はやっぱり、秘密かな。
468名無しさん@ピンキー:03/01/23 03:59 ID:vNqK2vS6
たまには鈴世となるみで。
頑張ればもっときついエロにできたと思うんですが、
ちょっと恥ずかしかったので、この程度で。
469名無しさん@ピンキー:03/01/23 18:20 ID:cSaESwoQ
鈴なる久しぶり〜。
軟派な鈴世に萌えてしまったw
優しさが鈴世の持ち味だけどこういうのも(・∀・)イイ!
470名無しさん@ピンキー:03/01/24 00:38 ID:PU6K48sB
教えてチャンですいません。
以前の作品で真壁くんについてジムの後輩が噂する、
みたいな内容のやつなかったですか?
もう1回読みたくなって過去スレやこのスレから生まれた個人の方のページを
捜し回ってるのですが、ずっと見つけられなくて・・
471芽生え・・・?:03/01/26 03:41 ID:XXVLtLXk
大好き
だいすき 大好き

あの時から、真壁くんを会うたび、想うたび、体中が
「真壁くん 大好き」って言っているよう・・

あんなキスはじめてだった。何時もより、強く、長く・・深く・・
最初はびっくりして、息苦しくて・・でもね、だんだんと・・・

また、あんなキスして欲しいな。そして、もっと私に触れて欲しい・・
頬に、首に、腕に、背中に、肩に、脚に・・・もっと、もっと、もっと!

こんな風に考えちゃう私っておかしいのかなぁ?
・・エッチ、なのかなぁ・・・
真壁くんも考えたりする・・?
ねぇ?真壁くん?
472350:03/01/26 13:44 ID:Hju47nba
プロポーズのシチュエーションを書きたかったんだけど
超〜〜〜長くなってしまいました。
エロまですんごく遠いので、興味のない方はスルーしてください。
また長文から飽きが来たので、
途中から>431希望的視点を混ぜて入れてみました。
>431さん リクと全然違うシチュでスマソ
473真壁くんの苦悩・・・1:03/01/26 13:46 ID:Hju47nba
最近、江藤が違う意味で気になる・・・・。
並んで歩けば嬉しそうに腕を絡ませてくるのはいいが
そんなにくっつくな。
余計なもんが当たるだろ。 
わざとやってんのか?コイツ・・・

オレはオレで「何が食べたい?」と聞かれれば
「お前」と言いたくなってみたり、
髪の香りに理性がブッッ飛んで押し倒す衝動に駆られたり
こないだなんか
無意識にあいつを透視しようと見つめてしまっている自分に気づいて
愕然としてしまった。
最近のオレは非常に危ない。
頭と体が別モノのようだ。
自分で自分が何をするかわかったもんじゃない。
こんな邪な考えでいっぱいなんて江藤が知ったらどんな顔をするだろう。
ポーカーフェイスは今の所通用しているようだが・・・。

474真壁くんの苦悩・・・2:03/01/26 13:47 ID:Hju47nba
だからこそなのだが、無邪気にキスをねだってくる江藤が怖い。
最近はチュッとするだけでは飽き足らず、ディープなキスを求めてくるのだが
そこまで及んでしまうと、抑える事がなかなかできない・・・
キスでメロメロな江藤の感情は
その先が想像つかないながらも無意識に促してくるし
そんな顔を目のあたりにしながら、キスだけで止まるのは
オレにとってボディーブローよりキツイ。
多分その先を求めても拒まれる事はないだろうが・・・。
自分の中で、タイトルを取るまではあいつに手を出さないと決めた以上
オレの狼は檻の中に閉じ込めておくしかない。

そんな考えもあり、今日は江藤と少しはなれていることにした。
別段、気にとめてない様子の江藤は買い物に夢中だ。
店の外で一息ついていたオレは、この先の2人の進行に想いを巡らせていた。
聞こえのいい表現をしたが、つまりはいつ・どこで・どう押し倒そうかって事だ。
2人ともお互いが初めてだが、オレとしてはもたついたリードをするわけにはいかない。
実戦経験がないのは致し方ないとしても、知識はあった方がいい・・・ だが・・・・

どこから仕入れたものか・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
! そうだ! 未来の自分を見てこよう。
確か江藤家の地下に未来の扉があるはずだ。江藤の脳裏によぎったのを見たことがある。
そんな考えにふけっている最中、不快な空気に気づいた俊は急に立ち上がった。
店の中で洋服を合わせながら店員と話している蘭世にズカズカと近づく。
こいつか・・・
店員は若い男だった。
蘭世とサイズについて話しながら、体を舐めるように見ている。
店員の視線のそれは、俊が蘭世を見るものと同じなのだ。
「真壁くんはこっちの服とこっちの服とどっちがいい?」
俊に気づいた蘭世は、2枚の服を見せる。
片方は大胆なカットの入った店員のお勧めだ。
蘭世の考えを読み取った俊は、迷わずもう1つの服を取り
「こっちだ」
と言うが早いか、そのままレジに持っていってしまった。
慌てる蘭世を抑えて、プレゼントしてやると強引に会計を済ませてしまうと
さっさと退出する。
店員が名残惜しそうに蘭世へ送る視線を背中で感じながら
「顔見知りなのか?」と聞いてみると
蘭世は悪びれもせずに常連であることを話し始めた。
いつも親身になってくれ、家も近いらしく
自宅付近でばったり会った事もあるらしい。
俊にとっては捨て置けない事実ばかりだ。
そんな奴がこいつの周りをうろついていたとは・・・。
さっき店員が自分を見て受けていたショックは、なかなかに大きく
蘭世に対する淡い想いが読み取れただけに、
ばったり会ったというのも偶然かどうか・・・。
俊はだんだんと行き場のない怒りがこみ上げてきた。
誰が悪いわけでもないのだが、好ましい状況ではないのだ。
自分の知らない所で、大切にしているものをいじられているような気分だった。
それに自分がボクシングで勝ち進めば進むほど
蘭世にもスポットが当たってしまうので、余計な虫が寄り付いてきやすい。
しかもそれに気づきもしない蘭世は無防備な事この上なく
それは一種の罪とさえいえる。
だがそれを告知することは
自分のちっぽけな嫉妬心をみっともなくさらしてしまう事になる。

そんな堂々巡りな考えを悶々と抱えながらデートを切り上げ、
蘭世を家まで送り届けると、帰るふりをして江藤家の地下へテレポートした。
思い立ったら即行動派だ。
足跡をつけないように気をつけながら、妥当な3年後あたりを念じて未来の扉を開く・・・
477真壁くんの苦悩・・・3:03/01/26 13:50 ID:Hju47nba
幸いな事に、江藤家の人間には会わずに外へ出れた。
そのままジムへ向かったオレは
小窓から中をのぞこうとした途端、路地に引っ張り込まれる。
「よぉ。そろそろ来ると思って待ってたんだ」と未来のオレ。
少し痩せている。
「じゃあ何をしに来たか知ってるのか?」と聞いてみると
「当然だ。自分がした事だからな。口にするのもバカバカしいから適当に見ていけ」
と、透明パフを渡してくれた。
さすが未来のオレ。
途中で花束を買って、真壁という表札の出ている一軒家の門をくぐった。
ボクシングで食べていけてるのか・・・・?
ヘンな疑問をもつ。
続いて入ると江藤が走って出迎え、花束を見て大喜びし、
未来のオレと熱烈なキスをしている。
複雑な心境・・・。
江藤はあまり変わってないが、落ち着いた艶っぽさのようなものがある。
未来のオレは気を使ってくれたのか
シャワーを済ませるといきなり江藤を抱き上げてベッドに直行した。
おいおい・・・。 
でもついていく。
慣れっこなのか少し驚いただけで、江藤も特に抵抗する気配はない。
そして・・・・



478真壁くんの苦悩・・・4:03/01/26 13:51 ID:Hju47nba


1時間後、オレはもとの世界に戻ってきた。
自分の家へ帰る道すがら熱い溜息が出てしまう。 
あんなものを見せられては・・・


未来のオレは余す所なく見せてくれた。
オレの知らない江藤の一面も、自分の技巧も全て・・・。
江藤の乱れ様はオレの想像を遥かに越え、感度の良さを物語っていた。
もちろん全ての経過とポイントは頭に叩き込んである。
忘れることはないだろう。
というか強烈に脳裏へ焼きついてしまっている。
ああ・・・ 今すぐにでも試してみたい・・・
余計に悶々としてきたオレは、静める為にロードワークに出かけた。
今日真壁くんのジムに顔を出してみたら、マネージャーの人が
真壁くんのタイトル戦がとうとう決まった事を教えてくれた。
今度の相手はチャンピオンかぁ・・・。
ドキドキするな〜。
でも最近の真壁くんは負け知らずだもんね。
きっと大丈夫!
でもでも減量に入ると、なかなか会えないから寂しいな・・・。
な〜んて思いに耽っていたら、走りこんでいる真壁くんにばったり会ってしまった♪
きゃ〜♪
2人はやっぱり赤い糸で繋がってて、惹かれ合うんだわ〜♪
嬉しくなって真壁くんに声をかけたら、私をまじまじと見つめたまま何も言わない。 
???  どうしたのかしら・・・
「タイトル戦が決まったんだってね。今マネージャーさんに聞いたの」
と話しかけても、歯切れの悪い返事をしてそっぽを向いてしまう真壁くん・・・。
何?何? どうしたの? なんかヘンな事言った?
真壁くんの様子が変・・・。
そして今度はまたじ〜〜〜〜っと直視したまま、
おもむろに私へ手を伸ばして・・・
くっっっ
首筋から耳の後ろをぞろりと撫でてきたっ
ぞぞぞぞぞぞくぅぅっっ****
なっっっっっ  
何? 
今の感触はっ・・・・・
思わず後ずさってしまったけど、真壁くんは私を見つめたまま何も言わない。
なんだか・・・
喧騒な道端にいるのに、
私と真壁くんしか周りにいないみたいな空気・・・
ああ・・・・ 真壁くん・・・・ 
そんなに見つめられたらおかしくなりそう・・・
何か言って・・・・
顔がカ〜〜〜っと熱くなってきちゃったのが恥ずかしくなって下を向いたら
「悪かった・・・ゴミがついてたんだ・・・」
と真壁くんの小さな声が聞こえた。
「今日から減量だから、すまないがタイトル戦まで会えない」
「うん・・・・」
「チケットやるからまた神谷と見に来いよ。ロードワーク中だからじゃあな」
取り付く暇もなく走っていってしまう真壁くんの背中をボー然と見送って
私は暫くその場にたたずんでしまった・・・。
なんか
今日の真壁くんいつもと違う・・・・
なんだったのかしら・・・・
答えの出ない疑問を抱えたまま、仕方なく家に向かって歩き出すことにした私は
さっき触られた首筋に手をあててみる。
自分で触っても何ともない。
よっぽど大きなゴミでもついてたのね、きっと・・・
481真壁くんの苦悩・・・5:03/01/26 13:54 ID:Hju47nba
ロードワーク中ずっと江藤のあの顔が頭から離れなかったオレは、
ペースも無視してやみくもに走った。
バッタリ会ってしまった時に、未来の江藤のあの顔と重なってしまい
タイトル戦の話をされたら、今度はその後を想像して顔を直視できなくなってしまった。
オレ・・・
やっべ〜・・・
我慢できなくて、つい江藤に手を触れちまった。
そして予想通りの反応。
やっぱり弱いんだな。
未来のオレが見せてくれたことはやっぱり的確だった。
そんな興奮は顔に出ないよう死ぬ思いでこらえたのはいいが
妙な苦しい言い訳をしてしまい
逃げ出すようにロードワークの続きに来てしまった・・・。
だけどあれ以上江藤と一緒にいたら、オレの狼は檻をつきやぶっちまいそうだった。
減量を理由に会えないといったのは、我ながらいい判断だったかもな・・・
とてもじゃないが、江藤の顔を見たら手を出さずにはいられない・・・

それからタイトル戦までのオレは、有り余った性欲をぶつけるように減量に没頭し
限界まで肉体をいじめぬいた。
勿論ジムに泊り込みで朝から晩までボクシング漬けだ。
2・3度江藤がジムをのぞいていったのは気づいていたが、あえて知らないふりをした。
あと少しの辛抱だ。
そして試合前日軽いメニューをこなしたあと買い物に出た
この際だ、と思う気持ちと
敷かれたレールに乗る事に対する
抵抗のような感情が複雑に絡みあっていたが・・・
「俊、絶対に勝つのよ!あなたにはチャンピオンが相応しいわ
ホラ蘭世、あんたもなんか言いなさいよ」
神谷さんに背中を押された私は、言葉が出なくて
「・・・・・・・・・真壁くん・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・頑張ってね」
というのが精一杯だった。
「江藤、勝ったらまた祝勝会につきあえ
こないだみたいに途中で逃がしてやんね〜から、家に電話いれとけよ」
「うっ うん」

「なんだ? 随分な顔だな
 心配してるのか?・・・
 バカ
 絶対勝つからちゃんと見とけよ」
それだけ言うと真壁くんは控室に行ってしまった
まぶしい後姿・・・
真壁くん・・・
どうしてそんなに落ち着いていられるの?
相手は世界チャンピオンなのに
怖くないの?
真壁くん・・・
私は怖いよ・・・
483名無しさん@ピンキー:03/01/26 13:56 ID:LCg5+m1h
鈴なる(・∀・)イイ!!
ヤパーリ私は鈴なる好きだとオモタ。
やっぱり鈴世はいつでも手際が良いんだなぁ
曇り空作者様!またお待ちしています!
484名無しさん@ピンキー:03/01/26 13:57 ID:LCg5+m1h
!!
割り込みすみません…
泣きそうになるのを堪えて、家に電話をしに行った。
こないだ真壁くんが新人王をとった時の祝勝会に
私も混ぜてもらってたんだけど、全然終わりそうな気配がなくて
こっそり真壁くんが私だけ帰してくれたんだ。
その後戻った真壁くんは、朝までつきあってたみたい。
そのことを知っていたお母さんは「飲みすぎないようにね」
とだけ言って、快く了解してくれた。
そうね、お酒は控えておこう。


って、勝つことが前提でいるなんて・・・・
思わず笑ってしまった。
真壁くんたらすごい自信。
そうよね・・・
きっと大丈夫
ちゃんと信じて見てなきゃ!
486350:03/01/26 13:59 ID:Hju47nba
ノープロブレムですだ。
前置き長くてスマソ

もちっと妄想を膨らませてきます。
487名無しさん@ピンキー:03/01/26 15:18 ID:o0m2hkMc
(・∀・)イイ!
488名無しさん@ピンキー:03/01/26 19:04 ID:ZabqNN7O
>よっぽど大きなゴミでもついてたのね、きっと・・・
思わずコーヒー吹いちまいました。爆笑!
350様、「真壁くんの苦悩」すごく面白い設定ですね。
未来の俊と今の俊が話すのが、何故か萌えますた。
(いや、当方やおいは勘弁してほしい人間ですけど)
続きがすごく楽しみッス!!
489名無しさん@ピンキー:03/01/26 22:28 ID:Ymys7F9o
>350さん
すんごいおもしろいです〜!
真壁くん視点と蘭世視点が両方楽しめて、なんてお得な!
モンモンと悩む真壁くんがイイ!
続き、激しく気になります。
490名無しさん@ピンキー:03/01/26 22:30 ID:PrQvfsbd
「真壁くんの苦悩」すごく面白いです!
“さすが未来のオレ” とか “でもついていく”などなど
そこかしこに散りばめられたコミカルさがおかしくって、
もうおなかかかえて笑っちゃいますた。
あと、未来の真壁くんに萌えです。

491名無しさん@ピンキー:03/01/27 00:14 ID:IOfq6eVZ
未来の俺は一体どこで、、、
ループする罠、、、(笑)
492431:03/01/27 12:50 ID:Xluu9Rw3
350さん、ありがとうございます!!
シチュなんていいんですよ〜・・・なんて、無責任ですね。すみません。
でも、ランゼ、俊、別々視点のが読みたい!って言うリクに、
素敵に答えてくださって、それだけでウレスィのです♪
続きを楽しみに待ってます。がんばってください!
493名無しさん@ピンキー:03/01/27 13:16 ID:BMtR4MyB
(・∀・)イイ!
は、早く続きが読みたい!!
毎日毎日、見に来ててよかった!!
494350:03/01/27 22:17 ID:q/iz5Ouk
>491 未来のオレは3年前に
    そのまた未来のオレに会いに行ってまつ。
    今のオレは3年後同じセリフを吐くことにして下さいw

>431 喜んでもらえて光栄でつ
    my俊は、むっつり路線でつ。
    なるべく原作イメージは守る努力をするので
    続きは週末までためさせてください。
    
495蝶の名前:03/01/28 07:34 ID:RlrLuM1d
江藤は、無防備すぎる。
人を簡単に信じると言うか、疑わないし、
男の俺がナニ考えてるかなんて、想像も付かないんだろうな。
ばれたら「真壁くんのエッチ! ばかばかばかっ」って言われそうだ。
知らない方がいいけど、なんにも知らないってのもなあ、、、。

「あー真壁くん待っててくれたの? うれしいっ」
そのとき気が付いた。俺は江藤を待っていたんだと。
「待ってて、って言わなかったのに。蘭世しあわせっ」
部活のあと、用事があるからと教室に戻った江藤。
何の疑問も持たずに、当然のように、江藤を待っていた俺。
「トロイぞ」
当たり前だろ、とはさすがに言えずにそんな言葉でごまかした。
そういえば、なんだかんだ言って、神谷を迎えの車に押し込んだような、、、。
496蝶の名前 2:03/01/28 07:36 ID:RlrLuM1d
江藤の鞄をひったくって、歩き出す。
「ありがと」
ぱたぱたと靴を慣らしてついてくる江藤。
こうやって江藤を家まで送っていくのが、
「わー、かわいい犬。でも飼えないんだ、ごめんね〜」
「ねぇ、真壁くんこの花きれいだよ〜。摘んでもいいかなあ?」
「飛行機、飛行機、どこまで行くんだろー」
訂正。まっすぐ前を向いて帰らせるのが、
当然の事になっている。
「ほら、口開けて上見てると、よだれが垂れるぞ」
飛行機を指差している江藤のほほに触れ、俺の方を向けさせる。
江藤の瞳の中に自分の顔が見えた。
江藤は、一瞬、何かをのみ込んで目をとじた。
俺の手から江藤の緊張と恐怖がとぎれとぎれに伝わってくる。
この間、ひどい事したもんな、俺。
「無理すんな」
おでこに軽くキスして手をはなした。
497蝶の名前 3:03/01/28 07:38 ID:RlrLuM1d
先に歩き出した俺を追い掛けて、江藤はいつもより大きな声で
「真壁くんこそ、『無理すんな』」
最後は俺のマネらしかった。
振り向いた俺に見えたのは、目を見開いて少し唇に力を入れている江藤の可愛らしい姿。
たまんねーな。勘弁してくれよ。こんな顔見せられて我慢できると思うか?
卑怯なヤツ。
泣いても、もう、やめてやらねぇぞ。
江藤が逃げられないように頭の後ろを支えて、唇をかすかにあわせる。
恐くないように。
つかず離れずのキスをゆっくりと。江藤から力が抜けてきた頃
唇をぬらしながら舌を差し込んだ。
緊張しながらも受け入れようとしている江藤を感じて
そっと中をなでてみる。
口を閉じようして我慢する江藤。そのかわいさが俺の背中をおす。
お前が悪い、許せ、江藤。
どうしていいかわからない、と言ったふうの江藤の舌に俺の舌を絡ませる。
だんだん温度が近くなって、そして一緒に高くなってゆく。
呼吸が苦しそうになっている江藤のイイところを探す。
拒みながらも許してくれる場所に触れ続ける。
江藤の意識があやふやになってきた。
口にはださずに名前を呼んでみる。
蘭世。


498蝶の名前 4:03/01/28 07:39 ID:RlrLuM1d
遠くの方に人の気配がして、唇をはなした。
照れて江藤の顔が見られずに、何歩か先を歩いては止まり、
江藤はそれに追い付こうと小走りするが、追い付いた矢先に俺が足を早めて
家につくまでその繰り返しだった。
黙って鞄を押し付け帰ろうとして気が付いた。
このまま帰ったらまた江藤が誤解して泣く。
俺は振り返ってもう一度、軽く、
キスして走り去った。

「なんにも言ってくれない〜真壁くんに嫌われたんだ〜
あ〜んごめんなさ〜〜〜い」
ってすがってくる江藤を抱き締めるのでもよかったかもしれない
なんて思いながら走った。
499蝶の名前 あとがき:03/01/28 07:43 ID:RlrLuM1d
>>455の内容も踏まえてになってます。
自分的には最初からずっと目標に向かって
真壁くんを走らせていくつもりで書いてますので、まだ続きます。
、、、いったいいつまでになるやら。
結婚前にはなんとかしたいねえ。
500名無しさん@ピンキー:03/01/28 17:58 ID:CRJ225hm
最近新作ラッシュだねー。嬉しいなぁ。
作家の皆さん、頑張ってくださいね!
501名無しさん@ピンキー:03/01/28 22:00 ID:xp/DUq/H
>499
ホントにおまいらいつになったら・・・(ry
と、思わせるのが真壁くんです(藁
蝶さんの真壁くん、大好きですよー。
・・・っていうか、どの作者様も、ちゃんと「真壁くん」だよね・・・
ちょいすごいかも。
502名無しさん@ピンキー:03/01/28 22:57 ID:tTCfMAeg
うんうん、ほのぼのー。
やぱっり真壁くんは良いよ。
>泣いても、もう、やめてやらねぇぞ
(・∀・)イイ!!
503名無しさん@ピンキー:03/01/30 05:56 ID:wEtj/nzA
このスレ、初めて見た(読んだ)けど、いいなぁ〜〜。
小学生の頃、蘭世と真壁君がキスするシーンでドキドキハァハァしてた
ころが懐かしい…。(夜道で蘭世が泣いてて、抱き合ってキス…のところ。
多分指輪の石がどうたらいう話の頃だった気が…)
でもここでチョピーリ大人な二人をみてやっぱりハァハァしますw
作者さん方、応援してます!!
504名無しさん@ピンキー:03/01/30 19:12 ID:JpHwcpxr
Part4だけ、まだ見てない・・・
いつになったら、倉庫に行くのかなぁ・・・
505名無しさん@ピンキー:03/01/31 05:41 ID:k5go4qel
ttp://namako.free-city.net/anime/tonight.html

こんなん見つけました。
アニメは見たことないんだけど、ちょっと原作とは絵のイメージが違うとオモタ。
219.107.222.129 , FLA1Abw129.tky.mesh.ad.jp ,
506名無しさん@ピンキー:03/01/31 07:46 ID:nm1Y2WVT
>>504
>>323を見て。
私は卓のと双葉のがお気に入りです。
507504:03/01/31 11:41 ID:WHuexuT5
>506
ありがとうございます。
Gタンのサイトの存在は知ってたんだけど、
「『楽天』って、何で〜!!」と思ってました。ハズカチイ・・・
でも、「わざわざ教えて下さるんだから、どうにかして入れるはず!」と、
試行錯誤すること、15分・・・やっと、念願叶いました。ヘタレだ・・・
(ちなみに、英語は常に赤点だった私、TOKIMEKI・・・と書かれてあるのにも気づいてなかった)
パソ初心者丸出し。でもいい。やっとPart4と、Gタンのイラスト見れたから。
背中を押してくださった506さん、ありがとう!!
508名無しさん@ピンキー:03/02/01 08:14 ID:Gtksb672
し・・・新作はまだか〜!
毎朝、朝イチでチェックしてます。待ってます。すごーく。
509真壁くんの苦悩・・・6:03/02/01 13:17 ID:f4gNzMLW
前回まで
>473-482
>485

試合は、オレが予想していたより厳しいものだった。
3Rあたりでケリをつけられると思っていたのは、甘かったようだ。
ダウンを1つとられてしまう。
だが最終ラウンド
オレのハンパじゃない渾身の右で、チャンピオンはマットに沈む。
全てが夢のようで、現実感がなかった。

10カウント。
そして大歓声に気づく。
涙でぐちゃぐちゃのトレーナーがオレに抱きついてきた。

ベルトを巻かれながら、江藤を見やった。
大泣きしてやがる。
横で神谷も泣きながら手を振ってきた。
オレは(江藤に向けて)こぶしを掲げた。
どんなにこの時を待っていた事か・・・
オレの狼がニヤリと笑う。

江藤・・・・・
テメ〜
覚悟しとけよ

510真壁くんの苦悩・・・6:03/02/01 13:18 ID:f4gNzMLW
試合後の検査を受け
インタビューに追われ
祝勝会の会場についた時には、酒盛りの準備は出来上がっていた。
異常な盛り上がりと、嵐のような乾杯に見舞われる。


明け方になる頃には、もう皆ベロベロに酔っ払い
既に半数以上は雑魚寝し始めていた。

そろそろいいだろう・・・と、見切りをつけると
荷物をまとめ、江藤の手をつかんでこっそりと外へ出た。
511350:03/02/01 13:18 ID:f4gNzMLW
↑ しまった・・・
・・・7 でした
スマソ
突然の帰り支度に戸惑いながらも、俊と手をつないで歩く蘭世は
俊の少し腫れた顔を見上げる
俊も優しく見つめ返し、2人は無言のまま暖かい気持ちを分かちあった。

暫く歩いたが、方向は蘭世の自宅とも俊の自宅とも少し違う。
そして突然俊は立ち止まった。
引っ張られるように蘭世も立ち止まる。
「どうしたの・・・・?」
何も答えずに、俊は目の前の家を見つめる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「?・・・このおうち・・・どうかしたの?」

俊は蘭世を振り返って、つまるように言葉を発する。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜江藤・・・・・」

「はい・・・?」

「これは・・・・・・・・
 オレ・・・・・・・・・


 オレ達の家なんだ・・・」
「・・?・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・・!!!!!」



「 オレと結婚して欲しい 」



「・・・・・・・・・・・真壁くん・・・・・・・・」

蘭世は真っ赤だ。

「 待たせた分だけ幸せにする 」

俊はおもむろにポケットから箱を取り出した。
その形に察しがついた蘭世は、涙が溢れてくる。

震える蘭世の手を取り、キラリと光る指輪を左手の薬指にはめて

「返事はないのか・・・・・?」

とからかうように俊は言った。
涙でボロボロの蘭世は

「・・・・ありがとう・・・

・・・真壁くん・・・
 
・・・私・・・・・
 
・・・いい奥さんになるね・・・」

嗚咽を堪えてやっとそれだけ言うと
俊の胸に顔をうずめ、2人は硬く抱きしめあった。

まだ目覚めていない街は静かに2人を朝日で包み、祝福しているようだ。

家は、先日俊が見てきた未来と同じモノだった。
用意された未来に従うような気がして一瞬躊躇したが
幸せそうだった未来を思い出し、結局購入することにしたのだ
この上なく幸せな蘭世の感情を心地よく感じていた俊は
「中に入ってみるか」
といいながらドアの向こうにテレポートしてしまった。

「大丈夫なの? 入っちゃって・・・」
涙を置いてきてしまったように泣き止んだ蘭世が尋ねる。
「ああ・・・」
「まさか・・・・買ったの?」
「ああ・・・
 昨日のファイトマネー払いだ」
「・・・・・・・・・・・・・」
涙は戻ってきてしまったようだ。
蘭世が泣き止むまで、優しく抱きしめる。

そこまでは、ムード満点にただ幸せだったのだが
抱きしめる蘭世のやわらかい体の感触に
俊はだんだんと余計な気を起こしそうになってきた。
516真壁くんの苦悩・・・8:03/02/01 13:26 ID:f4gNzMLW
まずい・・・
このシチュエーションだと押し倒しちまいそうだ・・・
別に悪くはないが、計画と違う・・・
でももう我慢しなくていいんだよな・・・
けどここではまずいか・・・・

オレは黙って江藤を抱きしめたまま、自問自答を繰り返した。
その間江藤は、たっぷり幸せに浸っていたようだ。
「中を見てみるか?」と言ってみる。
すると
「・・・おうちの中は今度ゆっくり見に来ない?」
と言ってきた。
いっぺんに幸せを味わってしまうのがもったいないらしい。

こいつらしいな

「そうだな。じゃあそろそろ帰るか。お子様は眠いだろう」

「全っ然!」

「クマできてるぞ」

「ええっっ や〜ん」

「オレも顔が腫れてるからお互い様だな」

「痛む?」

「今は平気だ」

こんなやり取りをしながら外へ出て、江藤家へ向かった。
517真壁くんの苦悩・・・9:03/02/01 13:27 ID:f4gNzMLW
江藤家についたらペックが門で待ちかまえていて、
オレ達に気づくや家に飛び込んでいった
直後に江藤夫妻が飛び出してきて
「真壁くんおめでとう。TVで見てても凄い試合だった。
 力を使わないで掴んだ本物の勝利だな」
とおやじさんが興奮してまくしたてたかと思えば
おふくろさんが横から割って入って
「朝食の用意があるのよ♪食べてって」
と強引に家の中へ連れ込まれてしまった。
朝からすごいテンションだ。

久し振りのまともな食事はひどくおいしくて、
今までの飢えを満たすかのようにたいらげてしまった。

その後、リビングで食後の紅茶を飲みながら平和な会話を楽しんだ。
徹夜明けの食後なだけに、江藤はさすがに眠そうで欠伸をかみ締めていた。
その様子に気づいたおふくろさんに
「もう寝たら? 朝だけど・・・」
と言われ、一瞬俊のほうを気にして振り返ったが
「さすがに眠いだろう。オレもすぐ帰るから気にしないで寝ていい」
というセリフに安心したようにおやすみを言うと、ドアに消えた
それを見届けしばらく無言の後突然向き直った俊は

「おじさん
突然なんですか、正式にお嬢さんを下さい」

とだけいった。
望里は突然の申し出に少々面食らったが、にっこりと破顔すると

「もしかして、もうプロポーズしたのかな?」

とだけ言った。

「はい。さっき・・・
随分待たせていましたから・・・
やっと食わせていけそうです」

「ありがとう。
私達の自慢の娘だ。
幸せにしてやってくれ」

とウィンクしながら望里は嬉しそうだ。
横で椎羅も、うっすら目を潤ませて

「よろしくね」

とだけ言った。
心なしか俊の顔が赤い。
519真壁くんの苦悩・・・10:03/02/01 13:32 ID:f4gNzMLW
それからのオレは、これまで以上に江藤家へ足繁く通った。
結婚のお願いをする時こそ、言葉少なに言ってしまったが
それからは前よりも江藤の両親が一層近い存在になった。

そして魔界へ挨拶に行ったり、式の段取りを決めたりと忙しい。
もちろん王家の墓に寄って、カルロにも報告した。
カルロは出てこなかったが、かえって奴らしいと思ってしまう。


こんな風に忙しく準備に追われている最中に、
オレは衝撃的な事実を知ってしまった。


教会で式を挙げるつもりでいるが、
式の時に新婦が父親と歩く道がヴァージンロードと言う名前で
本来は、そのヴァージンロードを歩く花嫁は処女でないといけないらしい。
だからウェディングドレスは、その純潔性を示す白なのだという。
520真壁くんの苦悩・・・11:03/02/01 13:33 ID:f4gNzMLW
もちろん現在の風習・習慣から言って古臭い考えではあるが
オレはこの事がいたく心に突き刺さった。

忙しさから江藤に手を出すチャンスがなくてイライラしていただけに
そんな自分の欲深さに、自らの首を絞めてやりたくなった

そしてオレは決意した。
式までは江藤に手を出すまいと。
どうせここまで待ったんだ。
あと少しぐらいどうってことないだろう。
多分・・・

それに式を早くしようという案は、オレが言うまでもなく
江藤家一家全員一致で決まり、話はとんとん拍子に進んでいる。
結局、式まではほとんど二人で過ごすことがなく
いつも誰かしらが一緒にいたため、オレの懸念は解消された。
そして結局プロポーズから3ヵ月後に挙式を迎える。

式の内容は皆さんご存知の通りだろう。
オレにとっては、その後が問題だった。
521350:03/02/01 13:36 ID:f4gNzMLW
すんげー長い・・・(汗
だんだんスレ汚しになってきたかも・・・
ごめんつぁい

次回から
エロに突入するので許してね

522名無しさん@ピンキー:03/02/01 17:09 ID:y9ciuBBO
>350さん
私はエロの前後も好きなので全然(・∀・)OK!
次回も楽しみにしてますよん。
523名無しさん@ピンキー:03/02/01 18:05 ID:Gtksb672
>350さん
あの〜、「真壁くんの苦悩・・・○」と、「真壁くんの苦悩・・・とりあえず○」の
区別って、どこでついてるんですか?
順番どおりに読んでいいんですよね?
ごめんなさい、ちょっと気になっちゃって・・・
ちなみに中身は(・∀・)イイ!!です♪待ってました〜!
524350:03/02/01 20:48 ID:f4gNzMLW
>>523
基本は悶々真壁くんだったんで
「真壁くんの苦悩・・・」だけのものは、全部真壁くん口調です。
蘭世調も入れたくて、「・・・一方蘭世は ○」を作り
長いのが飽きちゃいそうなので
第三者調(ナレーション調とでもいうのだろうか)
に「・・・とりあえず○○」みたいなのを入れました。

視点を3つに分けたんで、その印代わりにしてみましたが
読みづらいかな〜  やっぱ・・・
まぁ、タイトルはあんまり気にしないで下さい。
順番どおり読んで頂いてOKです。
(文はつながってると思うので)
明日にはなんとか完結させます。
525名無しさん@ピンキー:03/02/01 22:12 ID:Pfizb0Ca
悶々真壁くん作者様(勝手にすみません)

(・∀・)イイ!!です!悶々してて(・∀・)イイ!!
もうね、その場面が自然に浮かんできますよ!
長くても、全然サクサク読めて良い感じです。
続き待ってます!
526名無しさん@ピンキー:03/02/02 07:08 ID:zJ4Yznr7
>350様〜
すごくイイです!!
次回でやっと、真壁くんの思いが、欲望が、叶うんですね!
楽しみです!!
527523:03/02/02 10:33 ID:+G2uIRJr
>350さん
なるほど!言われてみれば「オレは」と「俊は」になってる!
気づかなくって、茶々入れたみたいでスミマセン・・・
でもすっきりした〜♪これで心置きなく次回からのエロを楽しめるってもんです。
楽しみ〜に待ってますね(・∀・)
式の夜からそのままハネムーンに行くことになっていたので
着替えた俺達は、江藤夫妻に見送られてジャルパックの扉をくぐった。
日本は夜だったが、ついた所は昼だった・・・。
いつものことながらブキミだ・・・・。
そんなオレをよそに、江藤は大はしゃぎだった。
開放感でいっぱいのようだ。
引きずられるように観光名所と呼ばれる所を見て廻る。
買い物もしまくった。
オンナって生き物はホントにタフだな。

あっという間に日が暮れて、ホテルに戻って食事を済ませた後
部屋に入ると、急に江藤は静かになった。
いぶかしく思って心の様子を探り、ギョッとする。
今までに感じたことのない緊張感でいっぱいだ・・・。

おいおいおい・・・・
そんなんじゃ手を出しづらいぜ・・・・
オレの方まで緊張しそうだ
仕方なくさっき買ったワインを一本あけることにした。
アルコールが少し入ればリラックスできるだろう。
ちなみに江藤には1杯しか飲ませない。
ワインを楽しみながら、昔話をふってみる。
臨海学校で海に行って江藤が溺れた時の事や
神谷と江藤がオレのジムでいきなり試合した事や
ゾーンと戦った時の事・・・

オヤジ・・・

随分と前の事のようだ・・・
江藤はだんだん緊張がほぐれて話し始めたが
話をふったオレのほうがしんみりとしてしまった。
オレはしんみりと一緒にぐいっとグラスのワインをあけ
「シャワー浴びてくる」
とその場を離れた。

数分後バスローブをまとって出る。
こんな気取ったものは気恥ずかしかったが
タオル1枚で出たら江藤が卒倒しそうだと思ったし
また服を着て出るのも後が面倒だ。
そしてまたギョッとする。
江藤の顔はプロポーズした時より真っ赤になっていた。
こいつ・・・ボトル空けやがったのか??
テーブルの上には空のワインボトルとグラスしかない。
このやろ〜〜〜
色々な観光名所を見て廻って、今日は本当に楽しかった。
食事も美味しかったし、夜景もキレイ・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

な〜んて浸ろうとしても、心臓のバクバクが止まらない。
いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
止まれ止まれ心臓の音。
真壁くんに聞こえちゃうよ。
ワインを飲みながら昔話してたら少し落ち着いたけど、
真壁くんがシャワー浴びに行っちゃったのを見て
また心臓は破裂しそうに動き出す。
きゃ〜〜きゃ〜〜

こんなに緊張してたら、かえでちゃんからうけた
ミッションAの遂行ができないぞっ


実は今日の結婚式の2次会のときに、かえでちゃんから。
「蘭世、今日このままハネムーンに行っちゃうんだって?
 真壁くんたら相当我慢してたんだから
 蘭世からご褒美に、♥一緒にお風呂入ろう♥
 ぐらい言わないとダメよ。 これは新妻ミッションAだからね♪」
なんて言われて、話はミッションはCまで続き
必ず任務遂行することを約束したんだもん。
私と真壁くんがキスだけしかしてないのは
かえでちゃんにしか言ってないから、
こんな話をしてくれるのもかえでちゃんだけだし
こっそり2人で盛り上がっちゃった。
 
こんなことで緊張してちゃだめだぞ!蘭世!

よ〜し
ここは、もうちょっとワインの力を借りてだな・・・
ぐびぐび〜〜〜っっと・・・・
もうちょっと飲んじゃおう・・・・
残りちょっとだし・・・
全部入れちゃえ

な〜〜んて、口当たりのよさにのせられて
残ってたワインを全部飲んじゃった〜〜〜ん♪

顔が熱くなってきたけど、まだまだ大ジョブ!
私少し強くなったみたい♪

ちょっとご機嫌になってきた時に、真壁くんが出てきた。
えっっ??
早くない??

だめよ。
まだみっしょんAに取り掛かってないもん。
慌てた私は、ちょっともつれながら真壁くんを
バスルームに押し戻した。
「なんだよ? お前ワイン空けたのか?」
の問いには答えず
「一緒にお風呂に入ろっ」
と、言いながらお風呂に突っ込む。

脱衣所に残った私は、一瞬ハタと手を止めてしまったけど

・・・・・・・

え〜〜い
オンナは度胸だい
全部脱いじゃえ〜!
ぽいぽ〜い♪
いきなり蘭世にバスルームへ押し戻された俊は
蘭世の「一緒にお風呂に入ろっ」というセリフにドキドキしていた。
酔っ払っている時だからってそんなこと言うか?
もしかしてあんまり飲みすぎておかしくなったのか??
いやいや
さりとて、この申し出はありがたい。
とりあえずバスローブを脱ぎ捨てて適当な所に引っ掛けていると
蘭世がそろりとドアを開けて入ってきた。
バスルームはまだ湯気が立ち込めていて輪郭がはっきりしないのだが
この状況ではかえってその方がありがたいかもしれない。
俊は蘭世の体をじっくり拝みたい気持ちを抑えて

「お前そんなにオレをキレイに洗いたいのか?」
とからかいながらシャワーをかけてやる。
蘭世は赤い顔をゆるませて
「えへへ」
と笑うと
「私もキレイに洗ってね」
と言いながら、フラリとよろめく。

・・・洗ってねって、触ってねって事か・・・・・?????
俊は頭に血が上ってきて、鼻血が出そうな気分になってきた。
表面は普段と変わらない(つもりの)まま
2人で洗いっこしている間、俊はその肌の白さと柔らかさに戸惑い
時々ぴくりと反応を示す体をしげしげと眺める。
蘭世はさりげなく背中を向けてくるか、俊の背中に回るかのどちらかだ。
一緒に入ろうなんて言っといて、ぎこちない蘭世が妙にかわいくて
それが俊の落ち着きを取り戻してくれる。
お互い見ないようにしていた大事な所を残して全部洗い終わると
俊の期待を知ってて裏切るように
「ハイ真壁くん流しましょう」
とシャワーを向けられ、泡を流され
なんとなくその場の流れで、外に出されてしまう。
ちょっとがっかりちょっと安堵。
初めてでこれ以上積極的になられたら、主導権取り返す余裕はない。
蘭世は残ってまだ自分を洗っているようだ。
だが、何か落としたのか大きな音を立てる。
「江藤・・・?」
心配して顔を出すと、案の定こちらを背中にしてしりもちをついている。
「ったく・・・飲みすぎだ」
と、少しあきれて見せて
シャワーを拾って蘭世にかけながら腕をつかんで引き上げる。
流し終わってバスローブをかけてやり、2人で出た。

蘭世はすっかり緊張がほぐれた様子で水をとった。
ゴクゴクと喉が躍動する様は妙にエロチックだ。
そんな事を考えている俊を牽制するように、急に向き直ると
「お水いる?」
と、まだ赤い顔で蘭世は聞いてきた。
「ああ 少しだけくれ」
と答えると
蘭世は自分がまた水を含み、俊の顔をわっしと両手ではさむと
水を口移しによこしてきた。
どどどどどどどどうしたんだこいつ・・・・
いきなり水を口移ししてきやがった。
酔っ払いすぎか?
なに考えてんだ?
心を探ると
「みっしょんびーみっしょんびー」
と連呼している。
なんだそりゃ・・・????


・・・ああ・・・だけど・・・

最初はうろたえたオレだったが
そのまま理性がぶっとんだ。

柔らかいくちびる・・・
熱い肌・・・
長いまつげ・・・
もう我慢できない・・・

オレは部屋の電気を振り返らずに全部消すと
口付けたまま江藤をベッドに押し倒した。
「うひゃぁ」
と江藤は驚き、瞬間口が離れる。
そのまま熱い首筋に口付けた。
耳の後ろまでねっとりと舌を這わせる。
予想通り、江藤の体は電気が走ったように反応した。
暗いので表情まではわからない。

顔も見たいが、初めてが明るい所じゃ刺激が強いよな・・・
バスローブの紐に手をかけると、一瞬江藤の体が硬直した
「覚悟しろよ」
と一言いって、優しく口付けてやる。
濃厚にキスをしながら、バスローブを脱がせオレも脱いだ。
唇越しに江藤から流れてくる感情は
言葉にならない程とろけている。

だが、足はまだ硬く閉じられていて緊張が伺えた。
片足をちょっと強引に割って入れ、
江藤がひるんだ隙にもう片方の足も割り込み、足を開かせる。
暫くその体勢でキスを続けながら、江藤の体をまさぐった。

今まで手が届かなかったものを、ようやく手に入れた気分だ。
江藤の体はどこも熱く、荒いできた呼吸も熱い。
それに煽られてたまらなくなり
波打つ胸に口付けて含むと、また体が小さく跳ね上がった。
「ああっ」

おお〜〜
声をあげたぞ
どうやら初めての感覚らしい。
江藤が困惑しているのがわかる。
オレは自信をつけて、先を続ける事にした。
硬い蕾を舌で転がしながら
もう片方の胸を、自分の気が済むまで揉みあげる。
なんて柔らかいんだ・・・。
感触だけでは大きいのかよくわからないが、小さくもないだろう。
空いているもう片方の手は、脇をしばらくなぞって
くびれた腰から足へ・・・
さっき洗った時に触った感触とはまた違う。
すべすべした白い肌は燃えるように熱い。
その感触を楽しむように、手を滑らせ続ける。
その間時々、江藤から小さな喘ぎ声が漏れてきて悩ましい。
我慢するな。
もっと聞きたい。

オレは突然、足の間へそっと手を侵入させてみた。
オレの背中にまわっていた手がぎゅっと力む。

そこは思っていたより柔らかく
そしてしとどに濡れていた。
蜜壷や泉などと呼ぶ意味がよくわかる。
そんなに感じていたのか・・・・
驚きと喜びが湧き上がる。

江藤もうすうす気づいていたのだろうが
濡れる意味を知らず、かなりの羞恥を感じているらしい。
足を閉じたがり、間のオレをきつく挟む。
「隠すなよ・・・・」
耳元でささやくと、足の力が少し弛んだ。
その隙に、ゆっくりと指を泉に滑り込ませる。
「んっっ」
江藤の体はまたビクッっと硬くなるが、
中は熱くて柔らかく、オレの指へまとわりつくように締め付ける。
少し入り口をほぐすように、指でなぞった。
ぬれぬれだ・・・・なんてやらしいんだ・・・
俺の心は躍った。

本当は顔もうずめたかったが、それは次にしよう。
江藤が泣き出しそうだ。

そろそろいいかな・・・・
と気がせいたオレは
「力を抜けよ」
と言い聞かせながら、熱く脈打つ相棒を少しずつ挿入していった。
江藤の両足にまたも締め付けられてしまったので
片手を江藤の膝の下に滑らせて、動きを制する。
だが、無意識に上の方へ逃げようとする江藤。
力を抜けといったのに・・・
痛いんだろうな
「痛いか?」
と声をかけると
「大丈夫」
と答えるのだが
暗闇に慣れて来たオレの目には、苦悶の表情が映る。
大丈夫かな・・・?
空いた手で江藤の手を握ってやるが、何の足しにもならない。
声をあげずに痛みに耐える江藤が、少し可哀想になるが
それでも初めて味わう快感に意識が集中してしまう。
相棒越しでもわかる熱い肉壁の感触は、オレの思考を吸い取るようだ。
これは・・・・気持ちがいい・・・・
貫いて、一番奥までいきつくのにだいぶ時間をかけたが
それだけでイッてしまいそうな程気持ちよかった。
やべ〜〜・・・
痛がる江藤にはその方が好都合だろうが
余りに短いのは・・・・・・。
そこらへんは男のプライドが優先だった。
それに、少し江藤の中をほぐすことも必要だろう。

一呼吸おいて江藤に口付けると
そのままゆっくりと動き出す。
江藤はまた表情をゆがめるが
オレは正反対にしびれるような快感を味わう。
江藤はずっと
「いいい痛くない痛くない痛くない大丈夫大丈夫大丈夫」
と心の中で念仏のように唱えていた。
相当痛いらしい。
だが、途中から痛みは少しずつ和らいできたようで、
首筋に舌を這わせたり、耳たぶを甘噛みしてやると
さっきのように快楽の反応を見せてきた。

そのたびにオレの相棒は締め付けられる。
これはたまらない。
頭の中までしびれてきたオレは限界を悟り
そんなつもりがないのに、知らず知らず腰の動きが早まる。
そして
「くっ」
と、つい声が漏れてしまうほどの快楽を味わいながら
江藤の中に白い血をたたき出した。
江藤の足の間からは
破瓜の血とオレの白い血があふれ出ている。
いっぱい出たな〜・・・・・・・・・

丁寧に拭い、硬く抱きしめてやると
江藤は満足したような安心したような表情を見せた。
痛みに耐えた満足だな・・・・。
オデコにキスをしてやる。
しかし江藤を快楽の頂点まで導いていないのが悔やまれる。
それに・・・・
まだあれもやってないし、これもしてなかった・・・
結局オレもあんまり余裕がなかったんだな・・・
自嘲気味に笑いが顔に出てしまう。
江藤はその笑いをただの微笑だと思ったらしく
柔らかく笑い返してきた。

終わったばかりだと言うのに、オレは早くも次に心を馳せている。
まだまだ試していないことがたくさんあるからな。
とりあえず、この心地よい疲労に引きずられるように
江藤はオレの腕を枕にして、眠りにつき
オレもそんな寝顔を見ながら睡魔に引きずり込まれる。
暖かい体と安らかな寝顔・・・
これは最高に幸せな瞬間かもしれない・・・・
541名無しさん@ピンキー:03/02/02 10:52 ID:otelPpRF
きゃ〜!!
(・∀・)イイ!すんばらしく(・∀・)イイ!
しかもオンタイムで、読めたわ!
最高に幸せです〜!!

読んでて、ニマニマ笑ってしまいます!
エロがあるんだけど、全然「いやらしい」って
感じじゃなくて、初々しくって・・・堪りません!
真壁君の男のプライドにニマニマ。
蘭世の「いいい痛くない」にニマニマ。
最高です!!ありがとうございます!
542350:03/02/02 10:57 ID:P5SCfLLp
これで終り♪と思ったときに気づいた事。
ミッションC入れてない(TдT)

そのうち
真壁くんの苦悩しながらリベンジ編
あたりで続いて(・∀・)イイ??

長いヘタレを飽きもせず読んでくださり
温かいお言葉まで下さった皆様ありがとうございました。
543名無しさん@ピンキー:03/02/02 11:20 ID:otelPpRF
>350サマ

是非是非!続けてください。
ミッションCはそのリベンジでハッピョーされるのですね?!
楽しみです!
も、もしかして・・・ミッションCは・・・F・・・?
って〜か、知識を与えてくれる「かえでちゃん」(・∀・)イイ!
その知識の元がかえでちゃん。だと知った真壁君から
ボソリとかえでちゃんにお礼を言って欲しい!!w
544名無しさん@ピンキー:03/02/02 19:16 ID:CG5D2pjj
>350様

スッゴイ面白かったです!
やっぱり>350様の真壁くんって、最高。
リベンジ待ってますよ!
(オレにとっては)熱い新婚初夜が明けた朝
目が覚めると、江藤が隣にいなかった。
あせって起き上がると
シャワーの音が聞こえる。
ホッとした。
まさか逃げるわけないか・・・。
だが昨夜の痛がり方を思い出すと
逃げられてしまいそうな気にもなる。

そんな自信のない思考に陥りながら
フト傍らに落ちている2枚のバスローブに気づいた。
そういえば服が脱衣所に置きっぱなしだったか・・・
オレは急に思い立つと、脱衣所にこっそり忍び入って
自分の服も江藤の服も全部回収してきた。
そして狸寝入りして待つこと10分・・・・
長い風呂だなぁ・・・・
と、痺れを切らしてきたころ
カチャッとドアを開ける音が聞こえた。
やっと来やがったか。
オレはガキのように興奮した。
気分は舌なめずりをしている狼だ。
寝た振りして待ち伏せするオレが狼なら
江藤はさしずめ赤ずきんちゃんってとこか・・・

フトン越しに透視すると
期待通りバスタオル1枚でうろうろしている。
俺が寝ているとおもって油断しているようだ。
カバンと服はベッドの頭の上のところに置いたので
ベッドの上に乗らないととれない。

ギッ
と小さな音を立てて江藤がベッドに膝をついたのがわかる。
今だ!
とばかりにオレは手をにょきっと伸ばし
バスタオルを払いのけると
江藤を捕らえて組み敷いた。
朝、ノドが乾いて私のほうが早く目を覚ました。
軽い頭痛を感じる・・・・
二日酔いかな・・・
そういえば、結構飲んじゃったんだっけ。
真壁くんの顔が、超近くにあるのを見て全て思い出す。
昨日は本当に痛かった・・・
でもでも我慢し通したもん。
それにその前はとろけそうな気分だったし
コレで見も心も真壁くんの奥さんになったもんね♪
私は緊張しっぱなしだったけど
真壁くんは余裕綽々だった・・・。
それにいつもより優しかったな・・・
手も握ってくれたし・・・

真壁くんはまだ寝息をたてている。
真壁くんてやっぱりカッコイイ・・・
こんなにじっくり間近で顔が見れるなんて、くすぐったいや。
くふっ
真壁くんじゃないか・・・
やっぱ・・・アナタ・・・かな〜
ムフフ

起こさないように、そっと抜け出すと私は裸だった。
わわわ
いいや、このままシャワー浴びちゃおう。
確か昨日服を脱ぎ捨てたままだったもんね。
真壁くんが寝ているのをいいことに
素っ裸のままバスルームに走って飛び込んだ。
はしたないかしら・・・
まぁいいか。

洗っている最中フト思い出して、股間に手を伸ばしてみた。
昨日・・・ここ・・・ぬるぬるしてたなぁ・・・
やだぁ・・・・
みんなそうなのかな・・・・
かえでちゃん、そんなこと言ってなかったよ〜
かえでちゃん・・・・!

そうだ! 
ミッションCがまだなんだっけ・・・
や〜ん・・・・
これはちょっと決意を固めないと・・・
なかなか・・・
う〜〜〜〜ん・・・
とりとめのない思考を繰り返しながら
念入りに洗い流してあがってみると
あると思っていた服がなかった・・・
アレ?
服ここ置いてなかったっけ??
入るときにちゃんと確認しなかったからな〜・・・・
もしかして真壁くんが後でたたんでしまってくれたのかしら。
ヤダヤダ〜恥ずかしいっっ///
何も着る物がないので、仕方なくバスタオルを体に巻いて出る。
真壁くんはまだ寝てるみたいね。
よかった
今のうちに服を着ちゃおう。
どれにしよっかな〜 やっぱワンピースかな〜
そっとベッドに膝をついて
真壁くん越しにカバンへ手を伸ばした瞬間
大きな手が、にょきっっと出てきた。
「うきゃぁぁ」
バスタオルを剥ぎ取られながら倒されて目が回る。

ハタと気づくと、真壁くんがにやけながら私を見下ろしていた。
「オス。早いな」
「寝た振りしてたのね〜?」
「やっぱワンピースかな〜ってうるさいから目が覚めたんだよ」
「ウソ! じゃあなんで笑ってるの〜?」
ちょっと怒って見せると
「お前随分強気だが、今がどういう状況かわかってんのか?」
という反撃のお言葉をもらった。
そっっ
そういえば、これは昨日と同じ体勢・・・・?
かぁぁぁぁぁ
私は急に顔から火が出た。
隠そうにも、真壁くんの両手がしっかりと私の手首を押さえているし
真壁くんはまじまじと私の体をみつめている。
はっっっ
恥ずかしいよぅ〜〜〜
ぎゅっと目をつぶると、柔らかい唇の感触が口を割ってくる。
真壁くんの熱いキス・・・
いつもこのキスにメロメロになってしまうの・・・
ああ・・・・
真壁くん・・・・
大好き・・・・


ところで、さっきからお腹にあたるコレって
もしかしてアレ・・・?

はっ

ミッションCっっ

でっっっ

でもでもでもでも

ッ恥ずかしいっっっ・・・・

ど〜しよ〜〜〜
江藤がさっきからミッションCをどうしよう
と悩んでいる・・・・。
一体何のことなんだ?
こいつちょっと変だ。
そういえば昨日はミッションBって連呼してたな・・・。

江藤を布団に引っ張り込んで、頭の後ろを逃げないように押さえ
乗っかってキスをしながら額をくっつける。
江藤の思考から過去を探ると・・・・

小塚にたどり着いた。
こいつか〜〜
昨日やけに江藤が積極的だと思ったら・・・
小塚の入れ知恵だったのか。
余計な事教えやがって・・・・
(ちょっと嬉しかったけど)

ミッションCはなんだろうと、思考をさらに探ろうとしたら
江藤が急に俺を押しのけようとしてきた。
ビックリして体を離す。
押しのけてきたのではなく
体勢を変えようとしたかったらしい。
不器用な奴だ。

江藤に並んで横たわり、布団の中でモミモミしようとしたら
江藤の頭が引っ込んでしまった。
引っ込む直前の勇ましい顔つきが気になる。
そして江藤は布団の中でもぞもぞと動き回ると
やがて
もしかして・・・
オレをまたいで
もしかして・・・
オレの相棒をつかみやがった。

ぐぁぁぁぁ
もしかしてこれか〜?

江藤がつかんだ相棒に口をつけるのがわかった。
ぱくっとくわえこむ。
昨日とはまた違った感触。
こっっ
これもいい・・・・

危うくオレは快楽に流される所だったが、
それはそれで味わうとして
このおいしい体勢をじっくりと堪能することにした。
自分も布団にもぐり、江藤の腰をひっぱり寄せて顔をうずめる。
「んんん〜〜〜」
悩ましげな抗議の声がするが気にしない。
江藤は既に愛液がトロリと流れてきていた。
オレは舌を移動させながら、昨日押し忘れたスイッチを探す。

どこだ・・・・?
逃げ腰になっているのをがっちりと押さえて
ねっとりと舐め回した。
その度に江藤の腰が震える。
感じているのか・・・・?
いいのか・・・・?

興奮を押さえきれなくて、愛液の溢れる泉に指を立てた。
邪魔はフトンもはねのける。
部屋に響く江藤の声は、嬌声と呼ぶにふさわしく悩ましい。
舌で小さな粒を転がしながら、指はピストンを続けた。
愛液はどんどん指に絡んでくる。
キラキラと光り、歓喜の涙を流しているかのようだ・・・。
飽きもせずにしばらくつづけていると
江藤はもじもじと腰を動かしながら、オレの相棒から口を離し
「真壁くん・・・待って・・・・
なんか・・・・変なの・・・・」
と荒い息の合間から震える声で懇願する。

もしや・・・
近いか・・・・?

「ヤダ・・・・待って待って」

うわ言のように繰り返し
本気で逃げようとしている江藤。
誰が逃がすかよ。
もう愛液はとどまる所を知らない。
きついかもしれない・・・と思いつつ
指を2本挿した。
「ああああああん」
 載せ漏れた・・・(TдT)下記挿入して読んで下さい。

ここか・・・・?
急に江藤の体が跳ね上がった。
くぐもった悲鳴のような声をあげる。
ビンゴだ。
江藤のボルテージは一層上がり、喘ぐ声がだんだん大きくなる。
なんて悩ましい声なんだ。
たまらねぇ・・・
オレは更に力が入り、
江藤はとうとう全身に電流が走ったように痙攣させて達した。
オレの指はものすごい締め付けにあい、その締りのよさに驚く。

やった・・・・
これもまた男の悦びだな・・・
未来のオレ・・・ありがとう・・・

しばらくの間、達成した満足感と
脈打つ胎内の蠢きを味わった後
オレは江藤の背後に瞬間移動した。
そのまま後から挿入する。
初めて味わう感覚だった・・・
昨日も電気が走ったみたいな感触はあったけど
これはまた格別違う・・・
腰が砕けそうよ・・・
これが気持ちいいと言わずしてなんと表現しよう・・・
かえでちゃん・・・
全部遂行したけど、コレで合ってたのかな・・・

でも・・・
もうどうでも良くなってきちゃった
あんまり気持ちよくて・・・
真壁くんは知っていたから手を止めなかったのね。
きっとぬるぬるもすごいことになってるだろうな・・・

そこまで思考がたどり着いた時には
私の下にいた真壁くんが、私の後ろにいた。
かぶってたはずのフトンもない・・・
テレポートしたのっ?
と考えるまもなく、真壁くんが背後から入れてきた。
「きゃあああぁぁぁ」

昨日のような痛みは余りなかったけど
奥まで突かれるとさすがにちょっと痛い・・・
でも・・・・
気持ちいいかも・・・・
真壁くんは私に覆い被さり、首筋を舐めながら
手を私の股間に伸ばしてきた。

「あああああん」

私ったらなんてやらしい声出してんの〜///

だって・・・
だって・・・
真壁くんが触る所が全部電気のスイッチみたいで
体中に電気が走るみたいに気持ちいいんだもん・・・
何かをコリコリ触ってるの・・・
その度に、私と真壁くんのつながってるところが熱くなって
ぎゅっときつくなって・・・・
また腰が砕けそうだよ・・・・
もう手をついていられない・・・

あ・・・
あ・・・
あ・・・
も〜だめ・・・・

知らず知らずのうちに声に出ていたらしく
真壁くんが
「イッていいんだぞ」
と耳元で囁いた。
そのセリフの心地よさに触発されるかのように
私は再び全身が収縮するような痙攣を味わった。
真壁くんは止めない。
「あああん やあああん」
体の震えがとまらなくて、あそこがビクビクしてる。
きっっ
気持ちいいよう・・・
このままとろけちゃいそう・・・

この快感は真壁くんにも伝わったみたいで
真壁くんは更にヒートアップしてきた。
あん・・・
もぉ・・・
もぉ・・・・

頭の奥がしびれて
すぅっと真っ白になってきて・・・
私の意識はここでフッと途切れてしまった。

目が覚めると、私は1人で布団をかぶっていた。
いいにおいがする。

少し頭を上げると、朝食のカートがきていた。
バスローブ姿の真壁くんは、髪から水を滴らせている。
濡れた髪の真壁くんて・・・・
かっこい・・・
セクシーとでも言うのかしら・・・・
今更ながらみとれてしまう・・・
最近真壁くんがまぶしいよ。
改めて惚れ直しちゃいそう・・・

ボーっとそんなことを考えてたら
真壁くんがバスローブを放ってくれた。
「腹減っただろう」
とミルクをコップに注いでくれる。
優しいな・・・

これからこんな風に
2人だけで朝を迎えるのが当たり前になるのかな。
私はそんな暖かい喜びを噛み締めながら
ミルクを受け取る。
それを知ってか
真壁くんは手を伸ばして
くしゃっと頭を撫でてくれた。

ウフフ
あなた・・・♥

今すごく幸せよ

ポストを見ると、絵葉書が一枚入っていた。
エアメールだ。

***************************

かえでちゃんへ

先日は結婚式に参加してくれてありがとう♥
今はパリにいます。
こっちの人はキレイな人ばかりで、見てるだけでも退屈しません。
英語も満足にできないのに
フランス語なんてもっとわからないから、見てるだけだけどね。
でもたくさんお土産買ったから、期待してて〜♥

蘭世より

PS 任務は完了したよぅ ふっふっふ♥
    ↑余計な知恵つけるな バカ
         ↑これは真壁くんが書いたの〜

***************************

裏を返すと、シャンゼリゼ大通の写真だ。
かえではもう一度文面を読み返し

「真壁くん流感謝の表現と受け取っておこうかしらね・・・」

と1人含み笑いをするのだった。
561350:03/02/03 22:09 ID:0Ac741mn
はぁぁぁ
(´д`)
禿しく鬱・・・・
長ぇモンにするからこんなミスするんだな・・・
今度は簡潔に楽しい話を目指すから許して下さい。

首吊って逝ってきます。
562G ◆GARURUyZ5s :03/02/03 23:20 ID:4mKZqqeZ
∧ ∧   お、追い付いた。。。
(;゚∀゚) <すげえ事になってるでしでしでし〜〜!!
/  つ  350たん最高でし〜〜!!!

ミッション・シリーズ(勝手)、蘭世主観も萌え〜だし、
俊主観も萌え〜だし、かえでちゃんも(;´Д`)オヌシヤルナだし、
後日談は「ごちそうさま」って感じだし、
贅沢な作品群なんでしょう!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

ありがとうございます!m(_ _)m
逝かないで下さい!!(素)
563名無しさん@ピンキー:03/02/03 23:42 ID:rUxwJ+A/
350たん、素晴らしーvvv
一生懸命な蘭世と、初々しい真壁君にドキドキです。
逝かないで。
次回案があるのなら、新作キボン
564名無しさん@ピンキー:03/02/04 00:00 ID:sxo5uDNq
350様、最高ですぅ〜
蘭世と真壁くんの、それぞれの視点で良かったです!
長くて良いので、またお願いします!!
逝かないで下さい〜〜!!
565350:03/02/04 00:25 ID:wb2ztpsT
おお(TдT)おやさしい皆様ありがとぉ
おいら頑張るよ
寝る前に再訪してヨカタ
566431:03/02/04 10:01 ID:KODDa3LI
>350さん
100以上前に、「蘭世・俊別々の視点で♪」とリクした431です。
一言、言わせてください。

     あ゛・・・あ゛り゛が ど お゛〜!!
     まぢでうれしーぞ ゴルァ!(・∀・)

また新作、大期待してます!長くても、エロなしでもいいっす!よっしく!
567名無しさん@ピンキー:03/02/04 10:25 ID:d2FMdO+D
>350サマ〜〜!!
素晴らしいっす!最高っす!
ありがとうございます!
かえでちゃんの含み笑いも(・∀・)イイ!っす。
また新作、大期待してます!
長くても、エロなしでもいいっす!よっしく! A
568名無しさん@ピンキー:03/02/04 13:27 ID:EtP8wTy8
>350様

お疲れ様です!
すーっごく面白かったです!読みやすいし、えろいし!
キャラが壊れてないって感じでした!なんか、そのままのイメージ。
とにかく、最高でした。
また待ってます!
569けんかのあと 1:03/02/05 22:12 ID:0RVXo5HM
喧嘩して数日が経ち、
既に原因なんて忘れてしまい、
ただの意地の張り合いが続いた。

真壁俊が言うところの『人間界一のおせっかい女』
江藤蘭世に間に入られて、
仲直りさせられた二人。

「ゆりえ、好きだ」
唇の動きが脳にスローモーションで刻まれてゆく。
「ゆりえ、キスしていい?」
彼女の長いまつげが揺れるのをイエスと解釈して、克は唇を押し付ける。
その感触がここちいい。包み込んだ唇を押し開き、
からかうように舌をさしいれる。何度も。耳たぶを軽く噛みながら続ける。
「ブラウス脱がせてもいい?」
ゆりえは耳にかかる彼の声に、身をよじらせ答える。
耳からの愛撫が背中を突き抜けてゆく。

570けんかのあと 2:03/02/05 22:13 ID:0RVXo5HM
「ブラとってもいい?」
言葉を発するたびに、ゆりえの顔を覗き込むいたずらっ子のような彼に、逆に聞く。
「克、どうしていちいち聞くの? 恥ずかしいじゃない」
きれいな形の唇を尖らせる彼女に、キスしながら答える。
照れを隠すために顔をそらしながら。
「なんか、うれしいんだ。お前に触れられる事が。ガキみたいだろ」
ゆりえは、答えになってないじゃないと言おうとするが、克は次の了解をとりに行く。
「ここなめてもいい?」
「もうっ」
ゆりえは、顔を見られないように、彼の髪に両手を差し込み、梳く。
克は彼女のつややかな肌をぬらしてゆく。胸の頂きを口に含んで噛む。
その甘やかな痛みに、ゆりえは体をほんの1ミリ震わせる。
体をあわせている彼にしかわからないように。
「触ってもいい?」
克は太ももをさする手の行きたい場所についてきいた。
ゆりえは目を伏せて答えない。その先は知らないという答え。
571けんかのあと 3:03/02/05 22:15 ID:0RVXo5HM
彼は下着越しに軽くたたきながらまた聞く。
その場所が熱を持ってくるのが下着があってもわかる。
指をつたう熱は克に移る。熱はかたさにかわる。
「ゆりえ、触りたいな」
克は撫でたり、たたいたりしながら、彼女の様子をうかがう。
「さ わ ら せ て」
克の指先は湿り気を感じているが、それでもまだ彼女の返事を求める。
彼女の声を引き出すために、克は触りたいところを、大きく前後に擦り続ける。
張り付いた下着とは対照的に、彼女は顔をそらしている。
克は手をとめ、彼女の髪の香りを呼吸する。
ゆりえは、返事をしなくても、彼は我慢が出来なくなって下着をとり、
その先へすすむだろうと思っていたから、
しびれるような快感が、止まってしまっていた事に気が付いて、彼を見る。
「ゆりえ、うんって言えよ」
572けんかのあと 4:03/02/05 22:18 ID:0RVXo5HM
ゆりえは観念してつぶやく。
「いいわよ」
克は聞くか聞かずで下着を取り去り、くちづけを重ねながら、彼女に直にふれてゆく。
指を強く当てるたびに、腰を引きつらせる彼女に、克はまた聞いた。
「入れてもいい?」
大きく喘いで、ごまかすように首を縦に振る。
ゆりえは、彼にとって楽な姿勢をとらされ、彼を受け入れ、
身も心も、彼でいっぱいになる喜びを感じる。
克もまた、彼女がいてこその、与えるような奪うような喜びを感じる。
行為自体はきっと相手が誰でも出来る。
心の中まで、体の隅々まで、熱いしあわせが、波うってくるのは、
きっと、ふたりだから。
「すぐるっ・・んんーーっ」
じらされたせいか、ゆりえの方が先にのぼりつめ、その後は無意識に締め付ける。
克はギリギリのところで、彼女にうかがう。
「ゆりえ、いいか?」
のぼりつめた直後で、意識がはっきりしていないふうな彼女に、もう一度聞いた。
「中で出していいか?」
ゆりえは驚いて慌てて離れようとする。
「だ、だめっぜったいだめっ!」
573けんかのあと 5:03/02/05 22:19 ID:0RVXo5HM


「ドサクサで、いけるかと思ったのにな」
「克ってばひどい」
また喧嘩になりそうだ、と思った克は、彼女を抱き締めた。
「この前の喧嘩もこんなんじゃなかったか?」
「そうだったかしら」
ゆりえは彼からは見えないようにして胸にキスをする。
「仲直りのセックスもいいけどな」
ゆりえはそれには答えない。
克には彼女の照れたほほえみが答えに思えた。

574名無しさん@ピンキー:03/02/06 16:45 ID:zt5MZh+a
克とゆりえ、この2人ってとても好き。
久しぶりに読めて嬉しいなー。
575名無しさん@ピンキー:03/02/06 17:30 ID:LlGcJD9Q
仲直りH・・・なんかかわいいね。(・∀・)イイ!!
576350:03/02/07 00:03 ID:tFyhC97B
克ゆりイイ!!
いちいち「イイ?」ってわざと聞くところが克っぽい

自分もなんか書きたいんだけど・・・・
こないだ全部書ききっちゃったのか全然浮かばない・・・
どなたかシチュリクまたあったら求ム!
577G ◆GARURUyZ5s :03/02/07 00:20 ID:loFPos5X
∧ ∧   克ゆり、短くまとめられているでしけど
( ゚∀゚) <その中でもきちんと萌えられるのが
/  つ  スゴいなと思ったでし!

あと俊×蘭世が続く中で、まるでワサビのように効いてる。。。(笑)
578名無しさん@ピンキー:03/02/07 15:28 ID:Kq+GaeeU
昨日このスレ知ってスレ5からやっと追い付きました!
350タンがすっごい好きです〜!!
禿げワラ→チョトエロ〜→ほのぼの。
読んだ後ほんわか幸せでまさに職人芸ですな!
本当に原作の延長みたい!激しく漫画で読みたいよぅ
エロなしでも全然いいです!次回作熱望!!
林檎タンと新婚タンのまきゃべ君も大好きなのに新作ないのかなぁ〜?
お二人の艶共演であて串のなかの妄想大爆発で参りました。
楽しみにしてまっす!!
579名無しさん@ピンキー:03/02/08 11:17 ID:zURASg/z
>578
>>52のサイトへGO!
580名無しさん@ピンキー:03/02/08 18:57 ID:zGFhmTBU
保守揚げ
581ネットdeDVD:03/02/08 19:11 ID:Z6o7C9QR
アダルトDVDが1枚980円!
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582名無しさん@ピンキー:03/02/08 21:13 ID:S9iZPsSJ
さがれ!
583名無しさん@ピンキー:03/02/08 21:41 ID:0V9bNPZe
新作読みたいなぁ〜
誰か書いて!
584名無しさん@ピンキー:03/02/09 00:36 ID:+7ChUhGd
あがってたので、びっくりしちゃった。
みなさんは俊蘭以外だと、どのカップルが萌えますか?
585名無しさん@ピンキー:03/02/09 01:00 ID:xNa9pIab
この板で保守上げが必要とは寡聞にして知らなかったな
586名無しさん@ピンキー:03/02/09 01:38 ID:AgaK1RrL
>584
アロンとフィラが結構萌えます。

587名無しさん@ピンキー:03/02/09 01:51 ID:9FXXqyd6
>584
カルロ×蘭世でつ。
筒井×蘭世もけっこう萌え。
想いを遂げたくて押し倒しー的なのがあれば萌え。
588名無しさん@ピンキー:03/02/09 07:38 ID:JowZ2RYv
ノーマルカップル(本編で結ばれているカップルと言う意味)以外だと
どういう運びにしたら、救われるか難しいでつね。
いっつも夢オチじゃあねえ、、、。
たとえば587のような場合、蘭世が喜んで答えてもオケなの?
589名無しさん@ピンキー:03/02/09 13:46 ID:XnlD+QOZ
それはもう、鈴世×なるみに最萌え
590真壁くんの小さな事件簿・・・1:03/02/09 16:29 ID:D5S1Va6/
ある日ジムから帰る途中に江藤を見かけた。
買い物帰りと思しき荷物の量だ。
暗い夜道でやたら目立つ。
また大量に買い込んだな・・・・。
一体何を買えばあんな量になるんだ?
声をかけようと近づいたとき
怪しげな動きで江藤をつける男に気付く。
何だこいつは・・・

年の頃も背格好もオレと同じくらいか・・・・?
顔は分からないがずっとつけていた様子だ。
そのまま黙ってオレも後をつけると
江藤が家に入るのを見届けて男は去っていった。
何だったのだろう・・・

気になって、江藤に気をつけていると
男はオレや誰かがいるときは現れず
江藤が一人のときだけ後をつけるようだとわかった。
ますます怪しい・・・
江藤の隠れファンか?
そ〜いや昔、クラスメイトにもいたっけ・・・
だが1人の時にしか現れないのが怪しい・・・。
もしかして襲う機会を伺っているのか・・・?
オレの想像(妄想?)は一人歩きを始めてしまう・・・。
591真壁くんの小さな事件簿・・・2:03/02/09 16:31 ID:D5S1Va6/
推測を並べた所で結論には達しないので
ここはひとつ本人に聞くのが手っ取り早いが
江藤に「最近変わったことはないか?」
とさりげなくを装って聞いてみる。
「う〜ん・・・フィラさんが無事に出産した事?」
と見当違いの答え・・・ がくっ・・・
聞き方が悪かったか・・・
だが心のどこにも尾行する影に気づいている様子はない・・・
こいつはそ〜いう奴だ・・・
今の所特に害はないようだからいいが、やっぱり心配だ。

それからのオレは江藤が四六時中気になって仕方がなくなり
トレーニングどころじゃなくなった
江藤・・・今は何をしているだろう・・・
そろそろ暗くなってきたが、もう帰ったただろうか・・・

ボカッ!!!

あいて〜〜☆

上の空でスパーリングしていたせいで
普段は絶対もらわないようなパンチを食らってしまう。
「どうした俊」
「おいおい女の事でも考えてんじゃね〜だろうな〜」
「頼むよ〜 新人王トーナメント近いんだからよ〜」

冷やかしと罵声を浴びながら
ヘッドギアに隠れて赤くなったオレは
悟られまいと、お返しパンチをお見舞いする。
う〜ん・・・
この状態はオレにとっても精神衛生上よくないな・・・
592真壁くんの小さな事件簿・・・3:03/02/09 16:32 ID:D5S1Va6/
そして帰り道、つい江藤家のほうへ足が向いてしまうオレ・・・。
家にいるならそれでいい・・・
無事を確かめるまでは気がおさまらない。
周りを警戒しながら歩いていると、鈴世にばったり会った。

「おにいちゃん。久し振り」
「よう。学校帰りか?遅いな」
しばらくしゃべりながら歩いていると、はるか前方に江藤が見えた。
「あっ・・・」
声をかけようとする鈴世の口を押さえて、陰に潜む。
また後をつけている男がいたのだ。
こないだと同じ奴か・・・・?
ムカムカと怒りがこみ上げてくるオレをよそに、鈴世が
「またあの人だ・・・」
と知っているそぶりを見せた。
なに〜?

「知っているのか?」
「ん〜・・・ よく姉ちゃんの後つけてるんだ・・・
前に一度"どうしていつも後をつけるの?"
って話しかけてみたんだけど
"無事に帰れるか心配だから見守っているんだ"
って言ってたよ。
密かに姉ちゃんがスキみたいなんだ
でも絶対に目の前には現れないから、姉ちゃんは知らない」
「・・・・・・・・・」

これはお人好しというのか・・・・?
人を疑わない性格にも限度ってモンがあるだろ〜が。
平和な頭の姉弟だな・・・・
オレは禿しく頭痛がしてきた。
593真壁くんの小さな事件簿・・・4:03/02/09 16:33 ID:D5S1Va6/
今日もでかい荷物を持ってヨタヨタと歩く江藤を
こっそり尾行している(つもりの)男
の後ろから
オレが黙って眺め
それを横で鈴世が見ている・・・。
ハタから見たら異様な光景だ。
こんなんはゴメンだ。

オレはつかつかと男に近づいて腕を取り
びっくりして声も出ないそいつに向かってすごんだ。
「あいつはオレが守るから
お前は心配しなくていい。
 だからもう絶対に後をつけるな。
今度見つけたらどうなるか・・・・」
と言い終わる前に
俺の手を振り切り、男はそそくさと逃げ去ってしまう。

その一部始終を見ていた鈴世は
「独占欲丸出しだね」と茶化した。
「お前も放っておくな」とこづいてごまかそうとすると
「姉ちゃんには黙っててあげるよ」とかわされてしまう。

こいつ・・・生意気になりやがって。
594真壁くんの小さな事件簿・・・5:03/02/09 16:34 ID:D5S1Va6/
そんなこんなで歩いていたら江藤に追いついてしまったので
3人で並んで歩き、ついでに大きな紙袋を持ってやる。
「随分大きいな・・・何が入っているんだ?」
「シフォンケーキなの。
今日お料理教室で作ってきたんだ〜
そうだ!
うちで少し食べていかない?
お砂糖は控えめだから、少しだけなら大丈夫よ〜」
とはしゃぐ江藤に気おされながら
「悪い。これから日野ンとこ寄る約束してるんだ」
と断る。
本当だ。
だが実は食ってからでも充分間に合う。 
しかし
横で意味深な笑いを含んで見ている鈴世の視線に耐えられない。
江藤は心底残念そうに「そう・・・・」とうつむくが
「じゃあ少し持ってって、日野くんと食べて♪」
とすがりつく。

じゃあ外で待っているからと江藤を家に押し込んで
江藤家の門に寄っかかる。
鈴世もそれに習い、一緒に寄っかかった。
595真壁くんの小さな事件簿・・・6:03/02/09 16:35 ID:D5S1Va6/
「新人王戦が近いんだよね?」
「ああ・・・」
「勝ったら姉ちゃんにプロポーズするの?」
「ブッ!」
「しないの?」

「バカ・・・新人王とったぐらいじゃ食ってけねえよ」
「じゃあしないの?」
「まだな・・・」
「いつ頃するの?」

「・・・・・・・世界タイトル取ったら・・・かな」
「ふ〜ん・・・まだ遠いね」
「まぁな。あせるこた〜ないさ」

何言ってんだオレは・・・
こいつはいつも悪びれずストレートにものを言うせいで
オレもついストレートに返してしまう・・・。

鈴世は満足したように向き直ると
「頑張ってね。応援してる」
と大人びた笑顔を見せて手を振り、家に入っていった。
そ〜いや、テニス始めたとか言ってたな。
いつのまにか身長がオレに近づいてきている。
あんなに小さかったのにな・・・
そんなことを考えながらフッと笑って
「サンキュ」
とつぶやいた。
596真壁くんの小さな事件簿・・・7:03/02/09 16:36 ID:D5S1Va6/
鈴世と入れ違いに江藤がバタバタと出てきたのが見えて
「待たせてゴメンね〜。
日野くん結構食べるかも知れないと思って
ケーキ大きくカットしちゃったんだけど
お砂糖控えめだから・・・ちょっとぐらい大丈夫・・・と思う」
最後の方は自信なさげに小さく途切れがちに言う。
ひとまずありがたく頂戴した。

「サンキュ。じゃあな・・・」
家の中からこちらを伺う気配がしていたが
一応周りは誰も見ていないので
江藤に軽く口付けて走った。

日野の家まで走る道すがら
ケーキからほのかに温もりが伝わってくる。
壊れないように、潰さないように
そっと持ち直した。
いいにおいだ。
日野に食わせるのはもったいない・・・。



ちなみに後日・・・・
オレは階級1つ分体重が増えていた。
「プロ失格だ」
とトレーナーに言われて返す言葉もない・・・。
やっぱり一人で食うんじゃなかった・・・。
597350:03/02/09 16:42 ID:D5S1Va6/
3の最後のはげしい漢字違う〜(悶死)
でも2ちゃんねら〜は気づかないかもしれない・・・

真壁くんの苦悩編の少し前のお話です。
(新人王戦前なのでプロデビュー直後ぐらい?)

この時代はストーカーという用語はまだなかったから
対応はこんな感じかな〜〜
なんて思って書いてみました。
エロなし誤字入りでスマソ
598名無しさん@ピンキー:03/02/09 18:29 ID:uN0iPTmK
>2ちゃんねら〜は気づかないかもしれない・・・

にゃにぃ〜?とオモテ見てみたよ。
確かに!(禿藁
(学生時代、国語の偏差値70だったのに・・・今や立派な2ちゃんねらーなのね)
599587:03/02/09 20:30 ID:pWRNrMq2
蘭世が真壁くんのことで凹んでるのを見ていられなくてガバー!
蘭世抵抗しつつも投げやりになって濃ゆーい愛撫にハァハァ。
エチー直後に真壁くん登場、相手殴ったりして修羅場っ。
泣きながら許しを請う蘭世、嫉妬に狂った真壁くん大爆発エチー。
最後仲直りでハピー。
なんてのがわたすの最萌えシチュでつ。
我ながら変態でつね…ってこういう話はガイシュツ?
600名無しさん@ピンキー:03/02/09 22:26 ID:xLFGldXb
>599
たしか筒井×ランゼでまさにそういうのがあったような。
601名無しさん@ピンキー:03/02/09 23:21 ID:oj9mpi9Q
>>600
確かにまえに見た覚えが・・・
でもこんな事言うとベテランってことがバレる(w
602名無しさん@ピンキー:03/02/09 23:33 ID:dymuPCXH
>>601
禿藁

絡みはやっぱり原作に沿ったものがいいな〜
603名無しさん@ピンキー:03/02/10 12:46 ID:EW2mgbMW
ガイシュツ話でも、作者さんが違えば、また違うお話だよ。
色々読みたいので、キボンヌ。
604寄り道(克×ゆりえ エロ無):03/02/10 23:05 ID:ryWcyjMA


「わりぃ、あいつ、いる?」
生徒会室を覗いた克。
「克?」
「ゆりえ、ひとりか?」
克は後ろ手でドアをしめた。
「ええ、たぶんみんな帰ったと思うわ」
「おまえが具合悪そうだって言うんで、ちょっと顔見に。
ここ、ランニングの通り道」
笑いながらタオルで汗を拭く克を、嬉しく思いながらゆりえは答えた。
「大丈夫、ちょっと疲れてるだけよ」
「クラブ終わったら、送ってやるから待ってろよ」
ゆりえはうんとうなずいた。
胸の中に沸き上がってくるやさしい気持ちを感じながら。

「あ、そうだ」
生徒会室を出ていこうとして克は体を引き返した。
「ちょっと俺も、疲れてるかも」
ゆりえにくちづけて、
「充電完了」
振り返らずに去っていく克は耳まで真っ赤。
残されたゆりえもまた。
605名無しさん@ピンキー:03/02/11 01:15 ID:LhPQYuL8
>604いいっすね!こういうのもスキ。
まんま原作の世界だあ
606名無しさん@ピンキー:03/02/11 01:18 ID:LhPQYuL8
>603胴ー衣
ガイシュツしてるのは薄かったような…
濃いのきぼん
607未来へ(1:03/02/12 00:23 ID:wF1klWkD
真壁くんが生まれ変わって、魔界の追っ手から逃げて、逃げて、
わたしたちは、いつまで生きていられるのかしら。
もう一度、わたしが好きだった真壁くんには会えるの?
夢であったのが最後なんて嫌よ。

涙が止まらない。
空を仰いで手のひらに唇を押し当てる。
最後のキスを思い出そうと。
何度も。
真壁くん、「しっかりしろ」って蘭世をしかって。
そうしたら頑張れるから。
ひざを抱えてあなたの事を思い出す。
せいいっぱい。
608未来へ(2:03/02/12 00:24 ID:wF1klWkD
「鈴世のやつが、行ってこいって」
ドアをノックしてあらわれたのは、12歳の俊くん。
慌てて顔を拭ったけど、涙はごまかせなくて。
俊くんは、わたしの隣に腰をおろして
「どうして泣いてたの?」
「真壁くんに会いたいなって思って、、、」
「俺、真壁俊なんだけど」
ちょっと困惑した顔?俊くんはした。
「15歳の、真壁くん」
彼は隣にいる顔よりもう少し、、、
「15歳の俺はお姉ちゃんの事なんて呼んでたの?」
「江藤」
皮肉を効かせたつもりで言ってせつなくなった。
「え、とう、、泣くなよ」
真壁くんより高い声で、俊くんは言って、

わたしの涙をすくってくれた。

唇で。


609未来へ(3:03/02/12 00:25 ID:wF1klWkD
「俺だって、真壁俊なんだぜ」
俊くんはわたしを引き寄せて、

夢でかわしたキスとなにも違わないような気がする唇。
どっちも真壁くんだから?

同じ気持ちだから?

真壁くんを好きだから。
なのかな。

610未来へ(4:03/02/12 00:26 ID:wF1klWkD
俊くんはわたしを抱き締めて
「このあと、どうしたらいいか、わからないんだ。
15の俺はどうしてた?」
「わたしにもわからない。だって、まだ」
息がかかる距離で小さく笑った。
そういえば、わたしたちの間には、なんにもなかったね。真壁くん。
あのキスも、真壁くんにとっては夢だったはずだし。
「俺って、そんな意気地なしなの?」
首を折る俊くん。
「わたし、真壁くんの本当の気持ちすら知らないもの。
でも、大丈夫よ。わたしが真壁くんを好きなの」
あなたと、この気持ちがあればいい。
「俺、たぶんあいつの気持ち、今わかるような気がする。
お姉ちゃんの事どう思ってたかも」
あいつって、真壁くんの事?

611未来へ(5:03/02/12 00:27 ID:wF1klWkD

わたしたちはひとつのふとんで寄り添って眠った。
どちらがともなく包み守るように。

「俺たちは殺されたりしない。俺がみんなを守る。
だから
この続きは
15の俺に任せるよ」
12歳の真壁くんと未来へ繋がるキスをした。


612名無しさん@ピンキー:03/02/12 00:31 ID:wF1klWkD
微妙な年令だな。と思いながらかいてみた。
4と5の間にエロが、あったんですけど、、、。
自主規制してみた。(ショタになるから?)
エロじゃねえじゃねえかと言う突っ込みはスデに己でやってまつので。


613G ◆GARURUyZ5s :03/02/12 00:52 ID:3wENkkjy
∧ ∧
(;´Д`) <キ、キザ、、、かぁっこええ。。。
/  つ
614未来へ (4.5:03/02/12 01:01 ID:wF1klWkD
「目ぇとじて」
彼はわたしを横にならせて髪を撫でた。
「江藤」
ほほを滑っていくのは、唇?
「ずっと触れたかった」
耳もとで囁いて吐息が下がっていく。
布地の上から柔らかく触れられる。
胸の形を確かめられているような。
そんな感じ。
「んっ」
「ここにも、触れたかった」
下着の上からなぞられて、恥ずかしいとは思っても、
相手は真壁くんで、
嬉しくて。
「全部欲しいって思ってるよ」
誰が?わたしが?それとも、、、。
「俺の名前、呼んで」

「ま、かべく、、ん」
彼が触れているところからたくさん溢れるのがわかる。
さっき流した涙のように。
真壁くんを思っているから。
彼を好きだから。
わたしの心のように熱くなっているここを、
彼は何度も擦りあげる。
頭の先を突き抜ける快感を呼び起こして
彼は去っていった。
615名無しさん@ピンキー:03/02/12 01:04 ID:wF1klWkD
*未来へ*
自主規制分は別物でも読めるようにしてみたので、
ショタが嫌だとか、そりゃネエだろうと言う人は、
違うものとして読んで下さい。
大丈夫な人は4と5の間に組み込んでいただければ。
616名無しさん@ピンキー:03/02/12 01:21 ID:7Dp5u+kd
>615タン
どっちも(・∀・)イイ!
こういう原作のシーンの続きパロって萌え〜!
他にも読みたいじょ
617名無しさん@ピンキー:03/02/12 09:58 ID:FiniYXgO
リア消防の頃には思ってなかったこと、叫んでイイ?

12才真壁くん か わ い す ぎ !!

子供としてじゃないのよ、もちろん。
今なら、ジャニーズスキーなオヴァの気持ちもわかる気がする・・・
「四捨五入すると30」なトシのせいだろうか・・・
618名無しさん@ピンキー:03/02/12 20:35 ID:FiniYXgO
全然かんけーない話ですが・・・
コミクス14巻、P75で抱き合ってるシーン
(二度目に別れた後、またくっついていいムードなところで
いきなり現れた神谷さんに、ギャグ顔で抱き合って驚くシーン)

この辺から、「こいつは俺のもの」って思ってたんだろーなー・・・
どこが・・・とは、うまく言えないんだけど、
なんか体勢が不自然なんだよね。(逆に恋人同士として自然になったともいえる)
(どういう関係とはいえないが、大切な奴)→(愛してる、大切な女)みたいな。
なんとなく、それまでの二人なら別々に飛びずさりそうだな、とオモタ。
もちろん、セリフその他で、ここがターニングポイントなのは明白なんだけど、
態度でわかった!というと、ここかなぁ・・・と。
どーでもいい話で、長文スマソ。
619G ◆GARURUyZ5s :03/02/12 21:33 ID:3wENkkjy
∧ ∧   >>615未来へ作者たんへ
( ゚∀゚) <問題ない気がしたので、まとめサイトでは
/  つ  4.5をそのまま本文に組み込んでしまいました。
     ご連絡まで。。。
620名無しさん@ピンキー:03/02/12 22:16 ID:FiniYXgO
「未来へ」いいですね・・・微妙なお年頃なのがまた。
原作でも、12歳の真壁くん、お気にだったのでウレスィ♪

何となく今までの過去ログ、ざっと読み返してみた、
秀作ぞろいだと改めて思ったけど、中でも!
エロとは関係ないけど、『フィアンセとその家族』(だったかな?)の
モーリのセリフが好きだー。
プロポーズしたことを、江藤一家に報告して、
それに対してモーリが一言、というのは今までに何度かあったけど、
あの話の中のモーリが、私の中で一番自然で感動的だなあ・・・
個人的に、モーリと真壁くんの関係って好きなんだよね。
男同士、蘭世の事を同じく大切にしてるもの同士、
優しい信頼関係っていうか・・・(・∀・)イイ!!
621名無しさん@ピンキー:03/02/13 06:32 ID:Y/wk2uxe
>618タン私もそう思いまつ〜
ついさっきそのシーン読み返してたのですごいタイムリーなカキコ
ついでなので私もリア消の頃は思わなかったこと叫んどきます。
真壁くんに抱かれたいよ!!
あなたはこのスレを知ってしまってから私の抱かれたい男ナンバーワンだよ!!
622名無しさん@ピンキー:03/02/13 16:15 ID:eRC4RLA2
>621 真壁くんに抱かれたいよ!!
このスレ住人の75%は同意と思われ。
残りはカルロ様15%、鈴世10%、その他5%といったところか。
623名無しさん@ピンキー:03/02/13 23:59 ID:ZU7+zz1u
>622
のべ105%になっているでつが。
624名無しさん@ピンキー:03/02/14 00:01 ID:r8ENcSCC
>>623
真壁くんとカルロさまでダブっていると見た。
625名無しさん@ピンキー:03/02/14 01:55 ID:2grvjlbW
>>622-624
爆!
私は真壁君が本命なんだけど、ちょこっとだけカルロさまと危険な浮気してみたい。
626622:03/02/14 08:29 ID:EJatCEA5
・・・・あれ?ほんとだ。
カルロ10%のつもりでした。スマソ。
627SS=二次創作小説ラシイ:03/02/14 18:07 ID:34DBvWL0
カルロ攻め!蘭世受け!
カルロ攻め!蘭世受け!

 よーーーみーーーたーーーいーーーーーーーーー!!!!!!!

SSライター様宜しくお願い致します…!
628名無しさん@ピンキー:03/02/14 18:27 ID:d/YFA16V
>SS=二次創作小説ラシイ
そうなんだ、知らなかった。

ほんとすいません、
どなたか俊のオナニーお願いします。
629名無しさん@ピンキー:03/02/14 21:49 ID:5BNOO3lx
望里タソは?>622
630622:03/02/14 22:37 ID:EJatCEA5
>629
気の毒だが、その他5%ではないだろうか。
個人的には、若き日の望里萌え〜ですが>自分
631名無しさん@ピンキー:03/02/15 02:22 ID:U3XIWeGo
そろそろ鈴世×なるみのお初が読みたいです…。
いつもお願いばかりで申し訳ないです。
632名無しさん@ピンキー:03/02/15 02:23 ID:U3XIWeGo
あげてしまった…ゴメン…鬱…
633vv:03/02/15 06:41 ID:lKHu6k5M
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635ひとりじめ:03/02/15 14:21 ID:wv9VlQ3M
鈴世くんをひとりじめしたい。
あたしたちは公認の関係だけど、
既成事実みたいなのはまだなくって、
「きみだけだよ」っていってくれても、
やっぱりちょっと自信なくなっちゃうときがある。

思いきって先にすすんでしまえば、こんな不安解消されるんじゃないかって、
勝手に思って、あたしは前に突き進む事にした。

鈴世くんの家はもちろん無理だろうし、
ラブホテルっていうのも、、、やっぱりあたしの家かな。
と、なると、お父さんとおばあちゃんのいないときに
鈴世くんを呼んで、
あとは、、、
勝負下着だわ〜〜!
買いにいかなきゃ。

鈴世くんどんなのが好きなんだろう。
白のレースかな?
大人っぽく、黒かな?
こ、こんな透けたやつは、やめておこう。
お花がいっぱいついてるヤツとか、
横が紐のとか、
     悩み過ぎて買えなかった、、、。

636ひとりじめ 2:03/02/15 14:22 ID:wv9VlQ3M
さすがに鈴世くんにはきけないしな〜
「どうしたの?なるみ」
言えないよ〜
「最近思いつめてる感じがして、よかったら相談してごらんよ」
意図せず鈴世くんを家に招き入れてしまって、
お茶なんか出してるあたし。
「ほんとにどうしたの?」
鈴世くんの優しい顔を見てるとつい話してしまう、心のうち
「あたし、ちょっと自信なくて、鈴世くんはかっこいいし、みんなの人気もので、
あたしなんてもてるわけでもないし、、、、」
どんどん口がまわってく。
「なるみ、僕はきみだけが好きだよ。それじゃたりない?」
わかってるけど、口籠る。
「じゃあ、これなら?」
鈴世くんのやさしいキス。髪を撫でながら深くなっていく。
「鈴世くんをひとりじめしたい」
ちょっと考えて鈴世くんは口をひらいた。
「じゃあ、きみだけのぼくに、、、」
さっきよりも深くキスしてくる。そんなんじゃなくって、と思った瞬間胸をつかまれた。

キスをしたままベッドに倒された。
制服をたくしあげられて気が付いた。
今日勝負下着じゃない!まだ買ってないもの。
「り、鈴世くん」
「ひとりじめしてよ」
637ひとりじめ 3:03/02/15 14:23 ID:wv9VlQ3M
鈴世くんの目をみたらもう駄目だった。このひとをひとりじめしたい。
あたしの胸に彼の胸が触れる。このひとの肌を見られるのはあたしだけ。
胸を強く吸われてのけぞる。彼の髪をすくうと赤くなったほほが見える。
下腹部に指をはわされてだんだん気が遠くなってくる。
「こんなこと、なるみとしかできないよ」
息が荒くなったあたしの口をふさぐようにキス。
「いたかったら言ってね」
ちょっと異物感はあるけど、痛くはない。
「ん、大丈夫」
ひとつになるってこういうのかな?すごくうれしい。
痛くなくてほっとしたし。
鈴世くんが動くのと同時に擦られて、快感におそわれた。
「なるみ、もてないなんてことないよ」

「いつも僕がくぎを刺してまわってるから。変な虫が付かないように。
なるみは僕だけのものだから」
顔を赤くしてる鈴世くんを見ると、ズボンをはいてて。
「鈴世くん、ズボン」
なんで履いてるの?
「あ、持ってなかったから、コ、コンドーム」
そういって顔を背けて、指を3本たてた。なんだかお風呂上がりのようなふやけた、、、。
あ、あたし、初めてが、鈴世くんの、指だったの?
「次はなるみが僕だけのものになってよ」
小さな声で、あれ買っとくから
と聞こえた。
638名無しさん@ピンキー:03/02/15 14:25 ID:wv9VlQ3M
鈴なる書いてみました。
キャラつかむために、読み直しているので、
ちがうシュチュで書けるように頑張ってきます。

次ぎこそやるぞ〜〜(w
639名無しさん@ピンキー:03/02/15 16:31 ID:uYEWRWXj
>635-638様

鈴なるキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
なるみたん、可愛い!
鈴世、キザ-*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
それが(・∀・)イイ!!

>「次はなるみが僕だけのものになってよ」
>小さな声で、あれ買っとくから
>と聞こえた。

これがツボですた!
早く続きキボンヌ!

640638:03/02/15 23:06 ID:oFNXIYMh
>639
ツボっていただけて良かったです。
全く違う鈴なるを書こうとしていたんですが、
あとがきで、誘い受けみたいな書き方してしまったせいで、
続きを希望していただけて、
頑張って書いてみました。
よかったらどうぞ。
「ひとりじめしてよ」
思いつめたなるみを見てて、つい、あんな事しちゃって。
ベルトに手をかけて、気が付いた。
持ってないって。
当然男の方から誘うもんだって思ってたから、
自分の準備ができたらってことで、
まさかなるみから、そんなふうに言ってくるなんて、思ってなかった。
でも、誘われたとき、僕もしたいって思ったし。
だけど、するからには持っていて当然なものをまだ持っていなくて。
コンドーム。
やっぱりなるみを大事にしたいから。そう思って、我慢した。
何かあったら大変だし。
あったらあったで、べつにいずれはいいけど、まだ、覚悟ができてないから。

どこに買いに行ったらいいんだろう。
薬局かな?
買う行為そのものが「やってます」って言ってる気がして、
恥ずかしいにもほどがある。
でも、なるみが好きなら、買わなきゃ。

なるみを守るためだと思ったら、けっこうさらりと買う事ができた。
で、次の問題。
どうやって持ち歩くか、うまくつけられるのか、いつつけるのか。
中身を取り出してみた。12個。アルミ包装の中にわかりやすく入っている。
財布の中にいれとこう。1個? 2個? 3個? 間を取って2個にしとく。
1個じゃ失敗したとき次がないし、3個じゃサカってるみたいだし。
つけるのは、練習しといた方がいいのかな? だよね?
かっこわるいもんな。もたもたするの。
部屋に鍵をかけて、取り扱い説明書を読みながら。
大事な点は『表と裏を間違えないこと』大丈夫。
『爪を立てないこと』破れたら困るし。
『空気をぬいて』初心者に片手では出来ないな。
なるみには見せたくない姿で、練習した。3個使った。
ばれないようにしっかり紙でくるんで捨てた。
そのあと、自分のモノの始末に困った。なるみ、頑張るから。

準備は万端。
で、ぼくはなんとなく、なるみが誘ってくれるのを待っていたような気がする。
この前そうだったから。
だから、アレは、いつまでたっても財布に入ったっきり。
落ち着いて考えたら、やっぱり男から誘うもので。
「なるみ、今度の休み、僕んちこない? あ、アレ買ったから」
最後は蚊の鳴くような声になってしまったけど、
なるみはすぐにわかってくれて、顔を真っ赤にしていた。
なんて誘い文句だったんだろうと思ったら情けなくなった。
僕はよくも悪くも正直すぎるのかもしれない。
すぐ好きだっていっちゃうし。
誘ったら、どんどんなるみが欲しくなってきた。
僕らの本当の初めて。上手にできますように。

いつも以上に部屋掃除しとこうっと。
財布の中より、まくらの下の方がよさそうだな。
644名無しさん@ピンキー:03/02/15 23:13 ID:oFNXIYMh
パート3もありまつ。
ちょっと時間が経ってからうpしますね。

もともとなるみが勝負下着を買うっていうのがテーマだったので(笑)
パート2は鈴世がアレを買うのがテーマ?
645名無しさん@ピンキー:03/02/15 23:25 ID:mLbLzc5N
鈴世カワ(・∀・)イイ!!
こういうのもいいね〜 次待ってます
646名無しさん@ピンキー:03/02/16 00:53 ID:XbJzt1PG
>ひとりじめ作者様

鈴なる続きキタ-*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
ありがとうございました!キボンヌして良かったよ(´Д⊂ヽ
今度は鈴世視点!いつもの抜かり無い完璧鈴世は、裏ではこうして
頑張っていたんですね!そんな鈴世を想像すると、激萌え。
初々しい鈴世も、すっごく(・∀・)イイ!!です。
続き、激しく待ってます!
「次はなるみが僕だけのものになってよ」
不安で、勢いで、鈴世くんとそうなろうとしてしまったあの日。
やっと結ばれたって思ったら、実は未遂で。
理由は『アレがないから』
アレって言うのは、アレです。
乙女の口から言えないわ。りぼんだし。
残念な気もしたけど、鈴世くんがあたしの事を思って、我慢してくれたのが嬉しかった。
だから、次の約束は早く果たしたかった。
あなただけのなるみになりたい。

そして、とうとうきてしまった。この日が。
未遂におわってからけっこうたつ。
いつその日がくるんだろうって、ドキドキしてた。
勝負下着、買ったよ。
ピンクのふわふわってしたヤツにした。
しっかりお風呂も入ってきた。
洋服も脱ぎやすいヤツに。

「お土産にケーキ買ってきたの」
「じゃあ、お茶入れてもらってくるよ」
この部屋で、結ばれるんだって思ったら、心臓が爆爆になった。
この前あたしの部屋でした事、思い出しちゃって。

紅茶とケーキが目に前に並ぶ。
あたしのおしゃべり、ぎこちなくなってないかな?
ケーキ、あんまり味がわからない。
鈴世くんが隣に座ってきて、
「緊張してる?」
うん。
「僕もだよ。嫌なら、待つから」
「嫌だなんて」
嫌だったら未遂事件が起こるわけなくて、
「今日こそ、僕のものになってくれる?」
目をみて頷いた。
鈴世くんとのキスは、クリームの甘い味がした。

ベッドに移動して、何回かのキスのあと、上着を脱いだ。
ブラの上からもキスされて、
勝負下着なんですけど。何か言ってほしいんですけど。
鈴世くんのバカ。でも鈴世くんのほほは、あたしのブラみたいにピンクになってた。
可愛いから許してあげるね。
スカートも脱がされて、鈴世くんがズボンを脱ぐのもちゃんと確認した。
抱き合って、体温を感じあって、撫であって、
「今度はほんとに痛いかもしれないよ」
目を閉じさせられた。
少しの沈黙のあと、痛みを伴って、彼はきた。
こんなに痛いなんて、思ってなかったから、鈴世くんの体にしがみついた。
なにがあっても離れないくらいの勢いで。
後悔するくらいの痛み。
でも、こんなに痛いから、あなただけのものになれるんだね。
他の人じゃ痛いの嫌だもん。
「血がでてる」
そういって拭いてくれて。何となく抱き合ってた。
「やっぱり痛かった?」
「ん。でも、いいの。」
「僕も痛かった」
「男の人も痛いの?」
わからなくて聞いた。
「なるみが爪を立てるから」
わ、血でてる。ごめんなさい。
「二人とも痛かったってことで。いつかお互いに気持ち良くなれるといいね」
うん。その日が早くきますように。
650名無しさん@ピンキー:03/02/16 01:02 ID:7/w8v9pV
以上で終わりまつ。
今回どなたかの「鈴なるの初めてを」という書き込みで、
自分的には課題を「さらりと書く」ことに絞って、
結果的には3つも書いてしまいましたが。
これ(わたしの作品)が面白いかどうかは別にして、
ロム専の方もなにかしら書き込んでもらえたら活性化するのではないかと。
651350:03/02/16 21:44 ID:mSUnf9/v
キタ━━━━━━♥ ♥ (゚∀゚≡゚∀゚) ♥ ♥ ━━━━━━!!!
鈴なるサイコ〜!
何か言ってほしいんですけどに激藁
乙女とはそうしたところで妙に余裕があるのネ。
652名無しさん@ピンキー:03/02/16 22:20 ID:vTE8Eah1
鈴なるよかったです〜〜!
確かに淡々としていたけど、それがかえって、
自分の中で想像を膨らませていくことになって、新鮮で良かった。
鈴なるだからできたことなのだろうか。
こういう楽しみ方も忘れないようにしようと思いました。

>ロム専の方もなにかしら書き込んでもらえたら活性化するのではないかと。
私もそう思います。パート1なんかは結構雑談も多く交わされていて、
いいなあと思っていた所です。
653林檎:03/02/16 23:52 ID:2DFnTk+V
お久しぶりです。林檎@書き逃げ中!?(ヲイ) です。

>ひとりじめ作者様
さらりと“初めて”を書くなんて凄すぎです!
粘着質な私には無理ですし(汗 次回作楽しみにしてます。

しかしここ最近のスンバラシイ作品群にすっかり嬉しくなってしまい,
うっかりROM専になりかけの私ですが,もしまだ拙作を待って
いてくださる方がいたら,もー少しお待ち下さいませ。
今月中には「淡雪」書き上げて復帰しますゆえ…。
お眼汚し失礼しました。
654名無しさん@ピンキー:03/02/17 00:01 ID:eAp0cLkv
>今月中には「淡雪」書き上げて復帰しますゆえ…。
楽しみだぁ〜
林檎タン待ってま〜す
655名無しさん@ピンキー:03/02/17 01:05 ID:/wU5rozP
〜ひとりじめ〜
読んでいただいて、レスもいただいてありがとうございます。
これかいている間に、脳内”鈴なる初めて祭り”が開催されちゃいまして(w
もう一本書いちゃいました。
校正したらうpしてもいいでしょうか
俊蘭以外で、ずっと同じカップリングが続くのはどうかなーと、思うので
656名無しさん@ピンキー:03/02/17 01:16 ID:tyY3mG6z
>655さん、ずっと同じカップリングだってぜんぜん構いません!!
読みやすい簡潔した文章なのに、二人の様子が手に取るように分かる。
しかもいじらしい位可愛い。
どうしても鈴なるの存在が薄くなってしまいがちだけど、改めて2部組もいいなと
読み返してしまったよ。
次作も期待してます。
657名無しさん@ピンキー:03/02/17 01:23 ID:eAp0cLkv
>校正したらうpしてもいいでしょうか
もちろん、もちろん(・∀・)イイ!!

>俊蘭以外で、ずっと同じカップリングが続くのはどうかなーと、思うので
全然(・∀・)イイ!!

どんどん書いてくだされ
658夜が終わっても 1:03/02/17 02:15 ID:/wU5rozP
鈴世くんに旅行に誘われた。
嬉しくって二つ返事でオッケーしたんだけど、
一泊って、
そういうつもり、なの、よね?

「なるみ、寒くない?」
春にはちょっと早いから、少し肌寒い。
ちょっとだけ、と答えると鈴世くんは、手を繋いでくれた。
なんだか心があったかくなる。
でも、あたしは今夜この人と、、、と考えると緊張してしまう。
春の海は静かで、あたしの心の動揺を浮き上がらせた。

泊まるところは、奥まった場所にある旅館で、
まだ大人になりきれないあたしには、不似合いかもって思えた。

部屋で夕食を取り、いろんな話をして、夜もふけてきた。
「鈴世くん、温泉入ってこようかと思うんだけど」
「あ、その前になるみにプレゼントがあるんだ。庭に出よう」
何をくれるのか、ドキドキしながらついていくと、
「わぁ、すごいきれい」
春にはまだ早いのに、桜が咲いていた。暗闇に浮かぶ濃いピンク色。
紫色っぽくも見える。不思議な色。
「休みの間に咲いているところがあったから、なるみと一緒に見たいと思って」
それで、旅行に誘ってくれたんだ。
「ありがとう、鈴世くん」
桜の木の下でかわしたキスは、しあわせをくれた。

659夜が終わっても 2:03/02/17 02:17 ID:/wU5rozP
温泉と桜の相乗効果で、飲んでもないのに、ほろ酔い気分のあたしは、
先に部屋に戻っていた鈴世くんに声をかけた。
「まだ、外見てるの? 桜?」
「来てごらんよ、なるみ」
窓側に体を移すと、そこにはプラネタリウム真っ青の夜空が。
「すご〜い。空に飲み込まれそう。星が落ちてきそう」
まわりに住宅がないせいで、星の明かりが際立っている。
「これは僕も知らなかったんだけど」
そういってあたしを抱き寄せた。
「なるみと見れて良かった」
あたしも、と言おうとした口をふさがれた。
目をとじても星が輝いてる。そんなキス。
窓辺で、鈴世くんのひざの上で抱き締められて、
星を見ながら何度も何度も、やさしいキスをした。
このままずっと、この人と一緒にいたい、ってそう思った。

「なるみが嫌じゃなかったら、、、」
唐突に放たれた言葉の意味が分からずに、鈴世くんの顔を見た。
少しほほを赤らめて、照れているような、、、。
あ。
あたしは全く忘れていた。あんまりにもロマンティックすぎて、
そこにふとんがしいてある事を。
そうだった。思い出して緊張した。
覚悟を決めて、
うん。とうなづいた。

660夜が終わっても 3:03/02/17 02:18 ID:/wU5rozP
さっきしたのより、もっと情熱的な深いキスを鈴世くんがくれる。
受けるだけじゃなくて、かえしたいと思うから、あたしも絡ませる。
部屋には小さな明かりしかついていないけど、体の熱と重みが彼の存在を知らせる。
鈴世くんがあたしの耳に触れる。唇で。
背筋を何かが勢いよく走っていく。どうしていいかわからずに手で彼の髪を梳く。
鈴世くんの髪、柔らかい。手が気持ちいい。こんな事でも感じられる。
きっとそれは、この人を好きだから。
舌がなめらかに動いて、わたしの体の輪郭をあらわにしていく。
だんだん普通じゃいられなくて、時々空気を吸いにいく。
ただ顔を上げるだけだけど、もうそうしないと息が出来ない。苦しい。
「あっ…」
肩を噛まれて思わず声が出てしまう。やだ。恥ずかしい。
顔を見られたくなくって、鈴世くんの頭を抱き締める。
その腕をすり抜けて、あたしの胸に舌をはわしてくる。
そんな感覚、もちろん初めてで、だけど、これがきっと気持ちいいって感覚なんだって、わかる。
やさしく撫でる手のひらと、時々強く吸う舌の感覚と。
体から力が抜けていく。
「なるみ…大好きだよ」
鈴世くんはそういうと、あたしの両足を開かせた。
661夜が終わっても 4:03/02/17 02:20 ID:/wU5rozP
覚悟していたものとは違うものがやってきたあたしは困惑した。
「や、やだっ。鈴世くん、恥ずかしいからっ」
鈴世くんは、閉じようとするあたしの足を押さえて言う。
「大丈夫、恥ずかしくないよ」
両足の間に顔を埋めて、舐める。今までのどことも違うしびれが頭へ届く。
それはのどへも伝わるのか、我慢できずに声を出した。
「あぁっ…あっ…ぁ……鈴世・く・ぅん…はぁ…んっ…」
鈴世くんの舌は、舐めるポイントを変えてくる。
「あああっだめっだめっ」
あたしだって知ってる一番敏感なところに強く舌をあてられて、
強すぎる刺激に、鈴世くんの頭を引き剥がそうとした。
「なるみの一番感じるところ、見つけた」
いたずらっぽい目をして、あたしの顔をあおぎ見る。
さっきまで舌が触れていたところを今度は指でなぞりながら
あたしに囁く。
「我慢しなくていいよ。声、聞かせて」
恥ずかしさのあまり、かたくなに我慢するあたしを見て、指を弾く。
「やっ…」
「どんな君でも好きだけど、素直な方が僕は嬉しいな」
耳を噛まれ、指で弾かれ、あたしの体は境界線のギリギリにいた。
「あっ…ああっ…あっ…あぁ…っ…」
声を出した方が境界線を越えなくてすみそうだったからもう、我慢しなかった。
越える方が恐かった。頭がどこかにいきそうで。
擦る指がもっと大きなものにかわった。熱い。
それがなんだかわかって体が熱くなった。
鈴世くんの、だ。
662夜が終わっても 5:03/02/17 02:21 ID:/wU5rozP
体中を鈴世くんに触れられて、あたしはおかしくなってくる。
好きな人に抱かれてるってこういうことなの?
あたしは、なにがしてあげられる?
素直になるくらいしか、、、。
足を抱えられてびっくりしたけど、その足を鈴世くんの腰に絡ませた。
他に思い付かなくて。
「痛かったらやめるから」
片手を鈴世くんの手に絡ませて、もう一方の手は背中にまわした。
入り口にあてがわれたのがわかった。息を止めて、目を堅くとじて、まつ。
絡ませた足から鈴世くんが体勢を何度もかえるのがわかる。
痛くないから、まだだと思う。
腰を持ち上げられると、突っ張る感じがして、鈴世くんの手を握った。
「痛い?」
大丈夫。
本当にまだ痛みはなくて。
初めてが痛くないなんておかしいのかな? なんて思った。
お互いに他につきあった人がいないから、
当然、初めて同士だと思ってるんだけど。
「難しいや。まだちょっとしか入ってないんだ」
当然かもしれないけど、鈴世くんにも初めてで大変な事があるってわかって、
嬉しいような気がした。

663夜が終わっても 6:03/02/17 02:23 ID:/wU5rozP
手伝ってあげたくて、ちょっと腰を動かしてみた。
向きを変えたら出来るかと思って。
「あ、なるみ、そのままでいて」
素直に止まる。
さっきよりどんどん異物感が大きくなってくる。
それどころか、ひびが入りそう。
「い、いたい」
「ご、ごめん」
ゆっくりになっても痛いものは痛くて、我慢できそうにない。
「なるみ、ゆっくり深呼吸してみて」
痛みを紛らわすように大きく呼吸してみる。
それにあわせて鈴世くんが入ってくるのがわかる。
でも、さっきよりはまだ、ましだと思う。
「鈴世くん、苦しい」
「僕も、きつい。全部入ったよ」
あたしが痛いからだと思うけど、鈴世くんはあたしの上に体をのせたまま、
動かずに、ただ、あたしの髪を梳いていた。
「大丈夫?」
「ちょっと痛いけど、大丈夫。うれしいから」
大好きな人と初めてひとつになれた痛み。しかも、彼はとてもやさしくて。
「僕も、嬉しい。なるみのなか、あったかいよ」
二人で顔を赤くする。でも本当の気持ち。うれしい。
664夜が終わっても 7:03/02/17 02:24 ID:/wU5rozP
「動いてもいい?」
たぶん痛いんだろうなと思いながら、うなづいた。
痛いっ。さっきよりも、もっと痛い。でも、我慢する。
我慢できる。鈴世くんが好きだから。
「んっ…んっ…んんっ…っ……んーっ…」
痛いって言わずに、ごまかしてみる。
鈴世くんの動きが速くなって、
「ごめん、なるみっ」
なにがごめんなんだか、わからなかったけど、少しの間動かなくなって、
鈴世くんが気持ち良くなったんだなってわかった。
体が離れて痛いのが終わる安堵感で、天井を見たら、
鈴世くんの顔が近付いてきて、やさしくキスされた。
いままで見た事もない、照れた顔だったように思う。
その体を抱き締めると、さっきまで繋がっていた、今はじんじんしているあたりを触ってきた。
「や、やだ、もう」
「だめ、僕だけなんてだめだよ」
ものすごく敏感になっているところを重点的にせめられて、もう我慢できずに腰を動かした。
「り・んぜく・んっ…あっ…あっ…っ…ぁ・ぁ・ぁ・や・あぁぁぁんっーーーっ」

あたし泣いてた。
鈴世くんの腕にくるまれて、心臓の音を聞いていた。
こんなに速く、大きく脈打ってたら、死んじゃうかも。
もう、どっちの心臓の音かわからないけど。たぶん二人とも。
この人でよかったって、鈴世くんの胸にキスした。
気付かれてあごをすくわれて、微笑みながらキスされた。
もうすぐ朝が来るけど、眠れそうにない。
昨日の星達は朝が来たら消えてしまうけど、鈴世くんは、どこにもいかないでね。
ずっと好きだから。世界で一番あなたが好き。
髪にキスを受けても、しあわせが満ちてくる。
今度はあたしからキスをした。あなたをしあわせにしてあげたい、そう思って。

665夜が終わっても(後書き):03/02/17 02:31 ID:/wU5rozP
自分的には愕然。こんなに長いとはうpするまで気が付きませんでした。
反省。
テーマは、なるみちゃんの「(記憶の)ロマンチックアルバム」に入るくらいの
ロマンチックな初体験を〜
でも、くせでどうも生々しい。
だって、鈴世が「ちょっとしか入ってない」とか言うし(w
素直な二人なので、何でも思った事をいう(ww

個人的には一番避妊してそうなカップルだと思うのに、
結婚前に、できちゃってるんですよねえ。この二人。
結婚する気満々なのはわかるんですけどね。
666名無しさん@ピンキー:03/02/17 16:27 ID:9gxomgtj
>夜が終わっても
素敵でした〜!(・∀・)ハラショ!
なんだか自分まで幸せな気持ちになりました。
667某スレのさなぎですん:03/02/17 17:12 ID:/PY/V/SG
自分のお初の時をなんだかほのぼの思い出すなあ・・・。
いいもん読ませていただきましたあ!ご馳走様ですっ
668名無しさん@ピンキー:03/02/18 00:38 ID:iFZV293t
真壁君は言葉攻めっていう感じじゃないなあ。
加藤鷹ばりに、蘭世を瞳で逝かせてやってくれ!
669名無しさん@ピンキー:03/02/18 07:38 ID:8WyFRlQ5
>668
1行目激しく同意!
鷹さんは顔と名前しか知らないのでわからぬが・・・
670名無しさん@ピンキー:03/02/18 11:28 ID:Es8M9f2j

堤さやか画像発見
http://media-0.com/www/dvd01/
671前夜 1:03/02/18 15:38 ID:U5hvFCXq

「いよいよ明日なのね…」
ランジェが美しく細工された銀の酒盃に葡萄酒を注ぎながら言う。
窓辺でカーテンをはぐり、夜の庭を見下ろしているジャンにそれを差し出した。
「ああ…」
二人で軽く酒盃を重ねる。
優しくみつめあいながらひとくちそれを口にし、ジャンに寄り添って闇に包まれた風景を見つめた。
「静かね…」
その顔にはうっすらと不安が宿っている。

「どうした?浮かない顔をしている…」
「ジャン、あなたこそ…」
明日はいよいよ戴冠式。二人が正式に王と王妃として認められる日だ。
二人にとって、魔界にとって、この上なく晴れがましい日であるはず…なのに…。
ランジェはジャンの逞しい胸にそっと頭を預けながら言う。
「どうしてなのかしら…。何か不安で仕方ないの。」
そんなランジェの肩を抱きながら、おまえも何か感じているのか、と心の中で呟く。
「わたしたちは結婚を認めて貰えて、祝福して貰えて、あなたは王位を継ぐことになって
 …。こんな幸福なことってないわ。まるで夢物語のように幸せ…。でも…。」
預けていた頭をあげ、ジャンをひたと見つめる。
「いつか醒めてしまいそうで、とても怖いの…。」

いいえ、本当は違う、とランジェは心の中で思う。
こんな事は口に出来ない、すべきじゃない。思うことすらいけない。
何かわたしたちの行く手に、不吉な影があるような気がする、など。

672前夜 2:03/02/18 15:39 ID:U5hvFCXq
なぜそんな風に感じるのかはわからない。全てがうまくいっているではないか。
しかし、明日という晴れの日の輝きに相対して、漠然とした不安の影は色濃くなっていく。
それが、とても、怖い…。

ジャンはランジェの手から酒盃を取り、窓辺に置く。自らも置いて、ランジェをしっかり抱き締める。
「怖がることなど何もない、わたしが浮かない顔をしていたのはがらにもなく緊張してい
 るからだ。明日からの身の重責に、な…。」
ランジェも背中に腕をまわす。ジャンの体温を感じ、少しずつ不安が溶けてゆく気がする。
「ランジェ、おまえにもそれを負わすことになってしまってすまない。」
「そんな…!すまないなんて、言わないで!わたしはあなたの傍にいられるなら、なんだ
 ってするし、どこへでも付いていくわ。それだけで…。」
ジャンにぎゅっと抱きつきながらランジェは囁く。
「それだけで、わたしは幸せ…他には何もいらないの。」
愛しさが込み上げる。ランジェ、わたしの生涯の伴侶。
わたしは一生おまえを守る。どんなことがあろうとも…。

「愛してるわ…ジャン」
「わたしもだ…」
ランジェの肩を抱き、天蓋の中に誘う。ベッドの縁に腰掛けながら優しく唇を重ねる。
くちづけながら、ドレスの背中のボタンをひとつひとつはずしていった。
ランジェが漠然と感じている不安…それはジャンも感じていた。
身の重責などどうでもよい。この星形の痣を持って生まれてきた以上、覚悟していた事だ。
それならば一体なぜ、なにが、こんなに不安なのだろうか?

673前夜 3:03/02/18 15:39 ID:U5hvFCXq
ボタンを全てはずすと、ドレスがするりと肩から腰まで落ち、真珠のような光沢を放った
肌が現れる。夜着であるドレスの下には何もつけていない。
「ジャン、天蓋を…」
恥ずかしげに頬を桃色に染めて、手で胸を隠す。
ジャンはパチンと指を鳴らして天蓋を降ろすと、ドレスを脱がしたランジェの肢体をベッ
ドに横たえた。
二人が薄い闇に包まれる。
「ランジェ、おまえの不安を、わたしが忘れさせてやる」
ジャンはそう言って、首筋に唇を這わせた。

「ん…。」
ジャンの手は形良い乳房を包むように揉む。弾力のある滑らかなそれは、ジャンの手によ
く馴染んだ。唇を鎖骨に伝わせながら、胸の頂きへ続く道を探す。
そこは既に小薔薇の蕾のように固くなっている。
ランジェの手はジャンの絹のブラウスを脱がそうと、腰の辺りを彷徨っている。
「あっ…」
先端を唇に納めると、ランジェが小さく声を上げ、跳ねた。
この敏感な反応が愛しくてならない。もっと感じた声を、仕草を見たくて、ジャンは固く
尖った蕾を舌で転がす。
ブラウスを脱がすのは諦めてしまったようだ。震える手で、ジャンの頭を掻き撫でている。

674前夜 4:03/02/18 15:40 ID:U5hvFCXq
ジャンに愛撫されているうちに、先ほどまで感じていた形のない不安は、霞んで消え始めていた。
それに代わったものは痺れるような心地よさ。
初めて肌を合わせたあの日から、もう幾度も繰り返している行為なのに、この心地よさは
いつまでたっても変わらない。
むしろ、増していっているくらいだ。
いくら愛し合っていれば当たり前のことでも、ランジェはそう感じることの恥ずかしさに、
今も慣れることが出来ない。
「ふ…ぅ…っ」
ジャンの唇が胸の膨らみを啄む度、内股にきゅうと力が入ってしまう。
そしてその付け根はいつも大げさなほど溢れてしまうのだ。

ジャンが再び唇を重ねてきた。舌でお互いを優しく味わいながら、裸の胸を重ねあわせる。
いつの間にかジャンはブラウスを自ら脱いでしまっていたようだ。さっきはついこの感触
を早く味わいたくて、手が伸びてしまった。
自分からそんなことをしてしまうなんて…。
ジャンの手はランジェの躰をなぞって、内股に滑り込んでいく。そっとショーツを脱がし、
既に溢れているそこへ到達した。
「ああ…」
甘い吐息を、思わず漏らしてしまう。つま先にピン、と糸が張ったようになる。
ジャンは確かめるように、泉の中をなぞる。
指で探り出した小さな花芽を、壊さぬように大切に撫でた。
「あ…っんん…っ」
ジャンにすがりつくランジェの腕の力が、強まる。感じている証拠だ。
ならばと更にジャンは花芽を擦りあげる。
恥じらいながら自分の愛撫に答えるランジェを、狂わせてみたくなる。
ランジェが眉根を潜めて、くうっと息を止めた。
675前夜 5:03/02/18 15:40 ID:U5hvFCXq
ジャンは足元へ滑り降り、太股を押し開いた。
「ああ…やめて下さい…そんなことは…」
ランジェは両手で顔を押さえてしまっている。しかし口でいやがりながらも抵抗はしない。
心では待ち望んでいるのだ、これから起こることを。
ジャンはランジェの貝殻をそっと押し広げる。そして現れた珊瑚色の溝を舌でゆっくりと
舐め上げた。
「あっ!!…あ…あ…」
泉からは蜜が滴るほど溢れ、シーツに吸い込まれていく。こんな美味しいものをシーツに
零すなんて、惜しい。ジャンは泉を唇で覆い、蜜を啜る。
その度にランジェの躰は感電したように跳ねた。
顔を覆っていた手は、縋るものがなくてシーツを掴んでいる。

「感じているか…?ランジェ…」
掠れた声で、わかりきっていることを問いかける。ランジェの口から聞きたい。
「ああ…え…え…」
荒く喘ぎながら、ランジェは答える。我を忘れてしまいそうだ。続けざまに襲ってくる快
感に、全身から玉の汗が滲み出す。
いつもそう、この愛撫でおかしくなってしまう。全てを忘れることが出来る。
そして、あの感覚が、これからきっとやってくる…。

676さなぎ:03/02/18 15:42 ID:U5hvFCXq

ランジェ×ジャンもの書いてみました。
ちょっと長くなっちゃったので2回に分けてうぷしますん。
これで半分です。もうしばらくおつき合いを・・・。
677名無しさん@ピンキー:03/02/18 16:05 ID:I6nf5kTO
ランジェ×ジャン、キター!!!!(AA探す時間も惜しい)
すご〜い、すご〜い、すご〜い!!
綺麗な表現、目に浮かぶ描写&心理描写。
ホントーに原作で読んだようになる〜〜〜!!
ウレシー!!コレだけでもOKなのに
まだ続くなんて!!
し、芯でもいいくらい嬉しい!!
さなぎサマは神!!
678名無しさん@ピンキー:03/02/18 16:29 ID:C7pYTFhb
表現がとっても素敵ーーーーーーーーーーーーっ
小薔薇の蕾
珊瑚色の溝
洩れも内またにきゅうと力を入れてしまいまつた。
神の降臨だ!!!
679前夜 6:03/02/18 16:48 ID:P2zc8rNl

>>675
ジャンはランジェの泉の中に、指を埋めていった。1本、2本…。
花芽を舐りながら、ゆっくりと抜き差しする。
ランジェの躰が細かく痙攣しだし、白い喉が仰け反る。
「いきそうか…?いっていいんだぞ…」
「あっ…はあ…っ!も…う…」
愛撫を激しくしてやる。ビクビクと躰が反り返る。
「ああ…っ!!いくうぅぅ…!!」
ランジェはビクンと激しくひとつ痙攣し、ぐったりと脱力した。

薄闇に、ランジェの艶を帯びた胸が、ふるふると上下している。
…いったか…。
手が力無くパタパタとシーツを叩く。目を瞑ったまま、ジャンを探しているようだった。
「ここにいるよ…」
衣服を全て脱ぎながら、ランジェに寄り添って横たわり、そっと頬を撫でる。
「ああ…ジャン…ごめんなさい…いつもわたしだけ先に…」
まだ焦点の定まらない目で、ジャンをみつめようとする。
「いい…おまえの感じている姿が見たいのだから…」
そう言いながらジャンはランジェに覆いかぶさった。太股の間に腰を割り入れる。

「もっと見せてくれ…わたしだけに…」
「ああっ…」
ゆっくりとジャンが入ってくる。この瞬間にはいつも肌が波立つほど感じてしまう。
腰をしっかり抱き留められながら躰の芯に届くまで、それは侵入を続ける。
自分のものがジャンに押し開かれていくのがわかる。
身も心もひとつになれる瞬間…。
680前夜 7:03/02/18 16:49 ID:P2zc8rNl
やがてそれはゆっくりと動きだす。
そこから波紋が幾度も広がり、指先まで、つま先まで、快感が行き渡ってゆく。
舌を優しく絡め取られる。ランジェもも吸い返す。甘やかな、激しいくちづけ。
唇の端から互いのくぐもった喘ぎが零れる。
リズムは徐々に激しさを増してゆく。脈打つ血の流れが頭の奥に響く。
波紋は波となり、ランジェをどこかへ流そうとしている。

…怖い…。

高ぶっていく気持ちの中、その言葉がまた頭を過る。
高波に身を任せながらその時が訪れるのを待っているというのに。
「ランジェ…どうした…?」
わたし…泣いている?
「わ…からな…」
突かれる度涙が頬を伝った。
怖ろしさからなのか、興奮からなのか、悦びからなのか、もうわからなかった。
次第に閉じた目の裏が白く光り出す。

抱いて…抱き締めて、もっときつく…!二人が今ひとつになっている証拠をもっと…!!
「あ…あ…ジャン…もう…!」
「ランジェ…っ一緒にっ…」
「あああぁぁ…っ!」




681前夜 8:03/02/18 16:49 ID:P2zc8rNl


そしていつものように、けだるく、甘い疲労感身を浸らせる。
凪いできた海に、二人たゆたいながら…。
ジャンはランジェの細い金色の髪を手に巻き付け、それにくちづけながら言う。
「ランジェ…愛している。」
その言葉は呪文のように、ランジェの心に染み渡ってゆく。
「わたしも愛しています、ジャン…」
くちづけを交わし、ゆるゆると二人は眠りに落ちていった。


『…くんったら!もう!なんでそんなに冷たいのよ〜!』
……誰?これは…わたし?黒髪で…変わった服を着ているわ…。
『ちょっとはわたしの気持ち、気付いてくれてもいいと思うのよね…』
ああ、わかる…好きなのね…とても…
『…!何やってんだ遅刻するぞ!』
ジャンだわ!きっとそう、何を…持ってるのかしらあれ…
『ひどい待ってよ!意地悪なんだからっもう!』
『ははは、行くぞ!早く来いよ!』
ああ…想い合っているんだわ、この二人…。…どこへ…行くの…?

はっと目が覚めた。ジャンも同時に目覚めたようだった。
「今…」
「もしかして…夢を?」
「ええ…。あの二人は…」
「生まれ変わった後の…わたしたち…か?」

682前夜 9:03/02/18 16:50 ID:P2zc8rNl
ああ…!きっと間違いない。
わたしたちは今生で結ばれ、生まれ変わって再び出逢うのだ。
そしてまた共に…。
涙が溢れてきた。何か大きな運命の流れの中に、今、わたしたちはいるのだ。
しっかと抱き締め合った。溢れて、溢れて、止まらない…。

「幾度輪廻転生しても、わたしはきっと、あなたを見つけだすわ…。どこにいても必ず、
 あなたの魂を、わたしはきっと見つける…。いえ、絶対よ…」
涙で霞む視界に深い眼差しでわたしをみつめる…ジャン。
あなたと、来世で、また出逢うことが出来る…。
「わたしもだ…おまえを未来永劫ずっと愛し続ける…。誓うよ…ランジェ…。」
それは気の遠くなるくらい、幸福な、幸福な確信だった…。

「あなたが持っていたあの…赤いボールみたいなのって何だったのかしら?」
「…なんだろうな…?手袋…?妙な物を着ていたし…。それより…おまえのドジなところ
 は、未来でも変わっていないみたいだな」
「……もうっ!ひどいわ!」
「そうやって膨れるところも…」
「…!知らない…っ!」
ぷいと横を向き離れたランジェが、ちらっとジャンを見て、また笑いながら腕の中へ戻ってゆく。
「あれは一体…何年先のことなのかしらね…」
「さあ…?100年後か…1000年後か…」

わたしたちは未来へ繋がっていける。
この命が終わる日が来ても、やがて別の姿で、別の心を持って、同じようにまた愛し合うだろう。
互いに手を取り合い、ずっと、ずっと、一緒に…。


683前夜 10:03/02/18 16:51 ID:P2zc8rNl
「ジャン様、ランジェ様、お召し替えの時間でございます。」
「さあ、行こう。戴冠式だ。」
「…ええ!」
昨夜感じていた不安はすっかり消え去っていた。
希望に満ちあふれた笑顔を交わし、二人は部屋を後にした。


無人になった部屋…。
風に煽られたカーテンが、窓辺に置かれたままの酒盃をコトンと倒した。
酒盃は床に転がり、零れ出た葡萄酒が、赤黒く絨毯に染みを作っていった…。

窓の外には、新王と王妃を今か今かと待ちかまえる魔界人たちでざわめいていた。
口々に祝福の言葉をのぼらせ、祝いの美酒に酔いしれる。 
そして、戴冠式の始まりを告げるファンファーレが、高らかに鳴り響く。
それが悲劇の幕開けを告げるベルになるなどと、誰一人気付くことなく…。



                                     -------Fin------    
684さなぎ:03/02/18 16:55 ID:P2zc8rNl

これでおしまいです。
早速舞い上がってしまうようなレス付けていただいて感無量です!!!
このラストの前世ネタがどうしても書きたかったんですよ〜。
某漫画の影響でまくりですが許して下さいませ・・・。

終わり方がかなりやな感じなんでエロとして萌えられないかも
しれないのも、すいません・・・。
685名無しさん@ピンキー:03/02/18 17:13 ID:I6nf5kTO
後編キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

やはり神!!
もう、それしか言えない。
読みたかったんです、この2人の
照れのない、思いあう気持ちのままのH。。。
スキダー!!
686名無しさん@ピンキー:03/02/18 21:14 ID:CxnCXvbc
687新婚作者:03/02/18 21:43 ID:CbA8gcGP
うわぁ・・・すっごくうれしいカップリングだぁ・・・
久しぶりです。新婚です。

めっきりROM専になってしまっていたが
つい引き込まれてよってしまった。

すごいぞ〜。

今後もすんごく楽しみです。
待ってますのでいっぱい書いてください。

かしこ
688名無しさん@ピンキー:03/02/18 23:26 ID:RUDIdopN
>さなぎ様
ジャン×ランジェキタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
ラスト、美しいっす!切なかったです。もう、萌えさせていただきました!

>夜が終わっても作者様
鈴なるキタ-*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
待ってますた!ヤパーリこの2人って、初々しい!!
素直でかなり可愛いです。素直な2人にもの凄い勢いで萌えました。
>「い、いたい」
>「ご、ごめん」
(・∀・)イイ!!萌え狂いそうでした。また待ってます!
689名無しさん@ピンキー:03/02/19 01:00 ID:dGM7rdUU
>>ひとりじめ作者様
鈴世×なるみの初をしつこくリクしていた者です。とりあえず…
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
のAAが脳内乱舞しましたw
本当にありがとうございました!!
できればもっと書いて欲しいです〜。

>>夜が終わっても作者様
リアルなお初モノ、素晴らしいです!
普段あまり照れないリンゼが照れるところが個人的にツボでした。
もっと読みたいです!
リンゼ萌え〜!!

>>さなぎ様
ジャン×ランジェのこんな美しいモノが読めるなんて、このスレにいてよかったですw
この後の出来事を知っているだけに、ラストが切なくてよかったです。
これからもお願いします!
690名無しさん@ピンキー:03/02/19 13:40 ID:iTpIkYLB
すげえ…すげえよさなぎサン…。
なんて美しくエロく切ないお話なんだ!!!
原作の前世ロードショウの不足を補うかのような
持って行き方に神の手を見た!!!

ぜいとも二人の初夜とランジェが人間になるあたりもおながいしたいでつ!!!!!
691さなぎ:03/02/19 16:31 ID:Q/RBGzCj
「前夜」好評頂けて本当によかったですう!!
うを!こちらで新婚タマに出逢えるとはなんと嬉しい・・・。
またこの二人でなにかしら考えてきたいです。
よろしくおながいします。
692名無しさん@ピンキー:03/02/19 21:33 ID:37d5Z/P1
何だかたくさんの神がご降臨中で

   + 激しく歓喜 +
      ∠ ̄\
      ∩ |/゚U゚|∩
      ヽ. | y. .丿
       (  ´⌒l
       (__ノ ^U
       U
   ∴


です〜〜!!!

>>653林檎様
当方林檎様の大ファンです。続き切願してます!(涙)
693名無しさん@ピンキー:03/02/19 23:02 ID:lmatK+0H
ひさびさ大物の登場で盛り上がってる〜〜
うれすぃ〜〜〜〜〜
694もっと仲良く:03/02/20 00:00 ID:rMaBk5la
アロフィラです。
魔界人ならではのを(笑)

*************

最近夜の方はおざなりだ。
アロン様もちょっと弱くなった気がするし。
マンネリを脱すればまた前のようにラブラブになれるかしら?
どうすればいいのかしら。

王家の書庫を整理していたときに見つけたもの。
男女がより仲良くなれる本。
わたしの種族のページを読んで勉強した。

695もっと仲良く:03/02/20 00:02 ID:rMaBk5la
「今日はいつもとは違う事をいたしましょう」
マンネリ防止策か、目隠しねぇ、、、。
僕はベッドに横になり、フィラの言う事を聞く事にした。
フィラはキスをしながら躯を触ってくる。
普通に気持ちいい。耳たぶを吸われて背筋に快感が走るとすぐさま反対側の耳にも、、、
いつのまにか同時に吸われていた。不思議な感覚。
フィラは他に女の子を呼んだのか、それともコピーを作ったのか、、、。
どちらかわからないうちに躯をなめる舌の数が増えていく。
首筋をなぞられ指先をアマガミされ、体中をたくさんの腕と舌が行き交う。
乳首を噛まれても気持ちがいいんだね。僕の中心にも舌がはわされて、
感じるポイントがたくさんあるんだってことに気が付いた。
先端を舌が強く押しなぞる。
「あぅっ・・」
向こう側の筋を弾かれても
「んんっ・・・」
根元の部分にも
「は・ぁ・」
そして締め付けるように擦られる、いつものフィラの手とは違う強い感触。
「うぅ・・・っうんっ・・フィラ・フィラ・・」
僕は我慢できずに身をよじって快感を示した。
一度に多所をせめられたからか、相手がわからないからか、
僕は今までに感じた事のない快感を得た。
最近いろんな女の子と遊んだりもするけど、セックスするのは妻のフィラだけだ。
正直、彼女としかシタ事はない。他の人となんて、思いもよらなかった。
「アロン様、わたくしも気持ち良くなってもいいですか?」
「い、いよ、フィラ」
息が荒くなってはっきり声がでない。
自分のものがいつもよりかたくなっているように感じる。
696もっと仲良く:03/02/20 00:04 ID:rMaBk5la
わたくしは自分のためにアロン様の一部分をかたく変えた。
自分からアロンの上に乗り、腰を動かした。かたくなっている部分は女の中で快感をもたらすスポットにあたって、熱くしびれるような快感をくれる。
「アロン様、とても、、、」
「いいよ、フィラ」
アロンにとってもいつもとは違う感触なのだろうか、驚きながらもこするように腰を動かしてくる。
うれしい。アロン様が喜んでくれている。
わたしの能力は髪の毛が蛇にかわる事、そして、モノを石に変えてしまう事。
蛇になった髪は自由に意志を持って動かせるようになり、多種多様な石に変える事も可能になった。
あの本をもっと早く読めばよかった。
でもまだ遅くはない。わたしたちにはまだまだ時間がある。
「あ・・あ・・あっ・・ああっ・・アロン様っ・・」
一緒にいきたいです。
「フィラ」


697もっと仲良く:03/02/20 00:06 ID:rMaBk5la
目隠しをされていてもフィラが感じているのがわかって、興奮した。
フィラの腰をつかんで上下させるとぬれた音とフィラの息遣いが混ざってきこえた。
「はぁ・・はぁ・・ん・っ・・・はぁぁ・・」
僕はあまりにたくさんのところを愛撫されて快感が散らばって、イけずにいた。
「フィラ、もういいよ、ここに、君と繋がっているところにだけ、集中させて」
僕の体をなめる舌がどこかへ行って、僕はフィラを下から強く突いて、深く繋がろうとした。
フィラの中は暖かい。彼女のやさしさを感じるときみたいに。
フィラが強く感じてきたようで、小さな痙攣をおこしている。
もうそろそろ、一緒にイこう。

僕がフィラに注ぎ込んだあと大きな痙攣をおこして、体をのけぞらせてフィラも最後までのぼりつめたようだった。
最近の手抜きをちょっと反省しながらフィラを腕に抱いた。
「フィラ、なんだか今日はすごかったよ。ほら、心臓がいつもより大きく跳ねてる」
フィラの手を胸にあてさせ、心臓の動きを感じさせた。
フィラはまだ息があがって声は出せないみたいだけど、嬉しそうに目を細めた。


***********
おしまいです。
ちょっと笑えていただければ嬉しいです
698名無しさん@ピンキー:03/02/20 05:07 ID:ACLG+ABy
絵に描いたようにエロエロですねー。
ミニストーリー作ったんだけど、
エロ度が低めかもしれないから、
昼間にカキコするかな。
699名無しさん@ピンキー:03/02/20 11:46 ID:mFgdCpy5
>>697
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
コ、コリはフィラがメドゥーサ状態なんでつね?!
アロンに目隠しさせたのは、見ちゃうと石化するから?

・・・アテクシの脳内では、興奮しすぎたアロンが目隠しを外して
繋がった状態で石化するアロンまで出てきて・・・w
萌え〜な後に、チョット笑ってしまいますた。
700名無しさん@ピンキー:03/02/20 14:44 ID:3DQYTTfo
>>698
まだですか?
早く読みたいな♪ 待ってま〜す。
701698:03/02/20 19:14 ID:ACLG+ABy
ただいま・・・・。」
道路工事のアルバイトで泥だらけのスニーカーを貧相な玄関先に投げ出し、
真っ暗な部屋に明かりを灯した。すでに時刻は午後11時近くになっていた。
玄関入ってすぐには3畳ほどの台所、その奥には8畳間が一つに、
バス・トイレがついた安い木造アパートには、小型のちゃぶ台に旧式のテレビ、
最小限の衣類と台所用品があるだけ。極めて殺風景なものだった。
 誰も居ない部屋に「ただいま」を言う癖がついたのは、いったいいつからだろうか。
俊はふと思い巡らした。
(たぶん、おふくろが看護婦を始めた頃だ・・・)

 女で一つで幼い息子を抱えて生活していくのは容易ではない。
そういった意味では、看護婦は比較的給料も良く、安定していた。
しかし、看護婦の仕事は労働時間も長く、急患も入る。
また、日勤・準夜勤・夜勤のサイクルがローテーションで組まれるため、
夕食も一緒にとれない日が多かった。
 まだ幼かった俊にとっては、誰もいない部屋に帰宅する事が、この上なく寂しかった。
だから、自宅アパートに辿り着いてドアの前に立つと、
もしかしたら、この扉を開けると、勤務でいるはずのない母親が、
「俊、おかえり。」
と微笑みかけてくれるのでは・・・という期待をして、つい
「ただいま」
と口をついて出てしまうようになったのだ。
無言の部屋に向かって・・・。
702698:03/02/20 19:16 ID:ACLG+ABy
 8畳間のちゃぶ台には、部屋とは不釣合いな可愛らしい布包みがひとつ。
ほんのり温かい。中身は作って間もない弁当である。
一人暮しを始め、高校・ボクシングのトレーニング・日雇いのバイト・・・
疲れ切って帰宅すると、ドア横のポストの上にさりげなくこの包みが置かれているのだ。
毎日、欠かす事無く。
(江藤の奴・・・・)
 嬉しいような、心苦しいような複雑な気持ちで、いつもこの包みを開ける。
その中身は、俊の好みやボクシングのトレーニングメニューを考慮しつつ、
栄養バランス良く仕上がっている。
なんの変哲もない弁当には、細やかな心遣いと、言葉では言い尽くせないほどの
蘭世の思いが込められているのだ。あくまでさりげなく。
 おかずを口に運びながら、俊はぼんやりと一日を振り返っていた。
703698:03/02/20 19:18 ID:ACLG+ABy
今日は雲一つない快晴で、真っ青な空が無限に広がっていた。
数学の授業についていけないのと、そんな陽気に誘われて、
俊は校舎の屋上でひなたぼっこをしていた。
そこへたまたま、同じように授業を抜けてきた日野が出くわしたのだった。
「よっ、真壁。奇遇だな。」
日野はそう言ってニッと笑うと、俊の隣に腰を下ろした。
最初は部活のボクシングの話題から始まったのだが、どっからか話がそれて、
お互いの恋愛がらみのネタに移っていった。
俊は元来この手の話題は苦手である。まして自分自身についての事となれば、
なお一層口も気持ちも重たくなった。
逆に日野のほうは、ゆりえとの事も含め、なにかと情報交換したそうな口ぶりなのだ。
「江藤とはどうなんだ?それなりに長い付き合いなんだろう?」
「・・・まあな。」
曖昧な言葉で濁したが、日野の質問の真意はわかっている。
つまり、江藤とやったか、やってないか、それを知りたがっているのだ。
もちろん答えはノー。
ポーカーフェースだが、俊の歯切れの悪さから、当然に日野はそれを察した。
「わからねえなあ。年齢だって十分きてるし、両思いなんだろう?
 俺から見たら、あんたたちは、そんじょそこらで恋愛ごっこしてる連中とは比較にならないぐらい
 精神的に強く結びついているように思えるんだけどね。」
俊は無言で空を見上げた。
今でこそ穏やかな学園生活を謳歌しているが、これまでいろいろなことがあった。
魔界人に生まれ変わり、人間に戻り、再び魔界人へ・・・。その間、数え切れないほどの
試練と戦いにさらされてきた。そんな苦しい時、いつも蘭世は俊の傍らにいた。
704698:03/02/20 19:20 ID:ACLG+ABy
「まさか結婚までやらない主義とか?!
 ・・・ま、ボクシング馬鹿のストイックな真壁クンなら、あり得なくはない発想だけどな。」
やや皮肉とからかいが入り混じった日野の発言に、さすがの俊もカチンときて鋭く突っ込んだ。
「お前こそ、例のお嬢様とはいくとこまでいったのか?」
日野は返事に詰まって顔を紅潮させた。さらに俊は強い口調で畳み掛けた。
「俺は、一生かけて責任がとれないようなことはしない。それだけだ。」
並々ならぬ堅固な意志感じ、日野も一歩引かざるを得なかった。
互いに視線も合わせず、気まずい沈黙がしばらく続いた。
そのまま何分経っただろうか、俊が腰を上げて立ち去ろうとした時、日野が口を開いた。
「とんでもなく高価で大切な腕時計が手元にあったら、俺なら迷わず常に身につけるね。
 それが時計本来の使い道ってもんだろ?
 大事にしているつもりでも、いつくるともしれない晴れ舞台のために、
 延々と金庫に押し込んでおくほうが時計にとっては飼い殺しもいいとこだ。
 まして生身の人間が相手なら、なおさら残酷だよ。」
 
705698:03/02/20 19:21 ID:ACLG+ABy
 俊が蘭世との関係を慎重に運ぶのには、彼なりの理屈があった。
 俊にとって、愛する事は責任を果たす事である。責任を果たす事とは幸せにする事だ。
(大切な相手には、おふくろのような苦労はかけさせてはならない。)
母子家庭で育った彼は、人並みはずれた強い責任感を女性に対して感じていた。
経済的・精神的に自立し、万全の受入態勢が整って初めて、その責任を果たせると考えていたのだ。
 しかし、この一見男らしい気概の裏で、彼は性行為への怖れを感じていた。
 うちに激しい気性を持ちながら、母に気苦労をかけまいとする気遣いから、
元来の一匹狼的性格に拍車がかかり、自分の感情や衝動を極端に抑制するようになっていた。
性行為は大なり小なり自分をさらけ出す行為である。
感情や衝動を適度に出してコントロールした事がない俊にとって、未知の世界だ。
性的な激情の赴くままに振舞う自分の姿は、あまりにぶざまで想像に耐えない。
 かといって俊も仙人ではない。20歳目前の生身の男である。
自分の命にかえてでも守りたい程強く思っている蘭世に対して、性欲を感じない訳がない。
気を緩めれば、少し肩を寄せ合ったり、手を繋いだりするだけで、体が反応してしまう。
それをごまかすために、蘭世をからかって、するりと身をかわすのだった。

「・・・・臆病者め・・・。」
食べ終わった弁当箱を洗いながら、ぽつりとつぶやいた。
706698:03/02/20 19:22 ID:ACLG+ABy
 その夜、俊はなかなか寝つけなかった。
日野の時計の話が頭の中でぐるぐる回っているうちに、蘭世との様々な出来事が思い浮かんできた。
手を繋いだ事、抱き寄せた事、くちづけた事・・・。
それらがただの頭の中のイメージだけでなく、
その時その瞬間のリアルな感触まで呼び覚ましてしまった。
つられて俊の体の芯も敏感に強く反応した。
俊は顔をしかめて寝返りをうち、興奮を冷まそうとして、
ボクシングのトレーニングをイメージしようと試みた。しかし、無駄な抵抗だった。
「仕方ねえなあ・・・。」
かったるそうに仰向けになると、パジャマごとトランクスを腰骨の下辺りまで押し下げた。
大きく隆起したそれは、握ると全身の何処よりも熱いのがわかった。
俊は、右手を上下させてゆっくりとしごき始めた。
握り加減は強すぎず弱すぎず、自分にしかわからない微妙な強さだ。

 俊の目の前には、蘭世の白くしなやかな裸体があった。
無論、頭の中のイメージとしてである。
彼自身、水着姿どまりで実物は見た事がないし、
抱き寄せたときに服の上からざっくりと触れたことがあるにすぎない。
しかし、イメージの中の蘭世は一糸まとわぬ姿で自分の腕の中にいた。
鎖骨の線が綺麗な華奢な体に、大きくはないが俊の手にすっぽりおさまる程度の形良い乳房。
雪のように白く、絹のようにきめ細やかな肌に、桜の蕾のような乳首が色づいている。
 俊は、ゆっくりと蘭世に唇を這わせた。
右頬、右耳、唇、左頬、左耳、唇、首筋、鎖骨・・・・。
唇が触れる度に蘭世はピクッと体を振るわせ、途切れ途切れに甘い息を漏らした。
そして、唇の触れた個所は美しい桜色に染まった。
707698:03/02/20 19:23 ID:ACLG+ABy
 右手の動きは速度を増し、さらに微妙な緩急が加えられた。
俊の息遣いも思わず荒くなる。

 脳内で、俊の唇はゆっくり下を目指す。
右の蕾を指先で弄びながら、左の蕾は舌先で転がしたり吸い上げたりした。
右手をそのままに、彼の唇は、あばら、へそ、下腹部へと移動していく・・・。

 快感の高まりにつれ、握りが強く、しごきはさらに激しくなってきた。
ピークはもうそこまできている。
 俊はぐいっと左腕を伸ばし、ちゃぶ台の上の箱ティッシュから何枚か無造作にとりだし、
先端にあてがった。その刹那、
「あうっ・・・・・。」
両足に痙攣が走り、ティッシュに液体が放出された。
放出の痙攣にあわせて右手でしごき、最後の一滴まで搾り出した。
 どうってことはない毎日の生理現象だ。
(これで眠れそうだ)
 達した後に訪れる独特の虚脱感と疲労感に包まれながら、俊は眠りに落ちていった
708698:03/02/20 19:27 ID:ACLG+ABy
以上、前編でつ。
後編を念頭においた伏線が多量に入ってるので、
エロ度は低くなりました。
真壁くんの脳内妄想オンリー・・・
皆様の反応を見て、不評でなければ、後編を続けまつ。
後編は俊と蘭世のからみ入れる予定なんで・・・。
709名無しさん@ピンキー:03/02/20 19:54 ID:3DQYTTfo
>698さま
(・∀・)イイ!真壁くんの脳内妄想に萌え〜
は、早く続きを〜〜〜!
お願いします〜〜〜〜!!
710名無しさん@ピンキー:03/02/20 20:54 ID:fRjMX7Aj
>>698
以前ちらりと俊のオナニーをリクしたものです。
流され覚悟だったので超嬉しかったです!!!
しかも場面がアパートで激萌え!
セリフも少なさも場面の描写も相当俊の視点かつ激ウマー!ですし、
わたしにとってあなたは神!!
硬派な俊が一人いたしてしまう、もうそれだけでハァハァ…。
ぜひ続きを〜〜〜!
711名無しさん@ピンキー:03/02/20 21:15 ID:mFgdCpy5
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
もぉ、ど〜なってるんでございますか?
この新作、そしてこの神のご光臨!!
悶絶死しそうでございまつ!!
アテクシ、バレンタイン当日の毒男のよ〜に
正座して、PCに張り付いております!!w
是非、続きを続きを〜〜〜〜!!
712名無しさん@ピンキー:03/02/21 02:29 ID:fq3Sux9y
し、俊のオナニー!!
ディスコ━━ヽ(`Д´)ノ━ヽ( `Д)━(ヽ `)━ヽ(  )ノ━(´ノ)━ヽ(Д´)ノ━ヽ(`Д´)ノ━━!!
713さなぎ:03/02/21 16:15 ID:f+0KiNA0
698タン続きめっちゃ楽しみです!!!!!
後半の絡みが待ち遠しいよーーーー!!!!!
714いつも何度でも:03/02/23 03:06 ID:LX4kVFv2
レスがぱったり止まってる、、、。
なので、克ゆりえうpります。

>>>>>>>>>>>>>>>

いつからか、俺はゆりえの事が好きだった。
憧れのお嬢様は使用人の息子とは結ばれない。
河合の家によくしてもらっても、ゆりえには素直になれなかった。
俺にはなにもなかった。反抗して忘れようとするしかなかった。

だったはずなのに
ゆりえがこの腕の中にいて、俺たちは想像以上の事をやってしまっている。

夢かもしれない。

「ゆりえ、もう一回いいか?」
返事をまたずにはじめる俺。奪い尽くしたい。

ゆりえの唇を勢いで奪う。少し戸惑いながらも、経験がないわりには熱く反応する。
ただ素直なだけなんだろうけど、本能とか、快楽に素直で、
他の事のように、それもどん欲に求めてくる。ときには俺より熱く。

舌の絡み方がたまらない。俺を支配しそうになる。
俺の唾液を飲ませる。俺でいっぱいになれ。

715いつも何度でも:03/02/23 03:07 ID:LX4kVFv2
うつ伏せにしたゆりえの腰を引き上げる。
まわりの柔らかい肌を撫でながらさっきもつながった所に舌をはわせた。
「んっ 克…」
顔をあげて俺の名前を呼んだ。もっと俺を呼べよ、俺の名前だけを。
俺はそこを強く吸う。
「あっ…ああっ…すぐるぅ……やぁん…すぐるっ」

どうしてこんなに甘いんだ。

俺はゆりえを後ろから、ゆりえの声も無視して突いた。そこに何かを探すように。
ゆりえの中は俺を熱く締め付ける。引きずり込まれていく。
非のうちどころのないお嬢様は、こっちの方も非のうちどころがなかった。
溢れる泉に溺れていく。
お前も俺に溺れてほしい。何も見えなくなるくらい。
必死でかき回した。
これ以上ないくらい背中を反らすゆりえの胸をつかんで
かたくなった乳首を強く摘んだ。
「ああっ…」
ゆりえの中が不規則に痙攣する。我慢したくない。

716いつも何度でも:03/02/23 03:09 ID:LX4kVFv2
俺の上で、揺れるゆりえ。汗ばんだ身体からの蒸気で
オーロラのベールに包まれてるみたいにぼんやりと輝く。
甘い息を吐いて俺に囁く。
「す・ぐる…ぅんっ……おねが・い…一緒にっ…」
ああ、いつでも、何度でも。
ゆりえのなかを擦るように突いた。

俺は、おまえにふさわしい男になれるのか?
どれだけ抱けば自信が持てるんだろう。
お前の心が離れないように、どうすればいい?

「ああ…んっ…すぐるっ…いくぅ……ーっ」
「俺もっ…ゆりえっ…!」

「うれしい」
「?」
「克はいつも一緒にイってくれるから」

ゆりえの言葉にいつも救われる。

>>>>>>>>>>>
おしまいでつ。
717名無しさん@ピンキー:03/02/23 03:26 ID:LX4kVFv2
レスが少ないので、お題目を考えてみた。

※このカプにここでエチーしてもらいたい(させたい)※

克ゆりにゆりえのお屋敷の庭で(w
718新婚作者:03/02/23 11:25 ID:0GEoU1fw
お久しぶりです。

ちょっと気分転換に毛色の変わったものをうpしに来ました。
お邪魔なら言ってくださいね。
719夜伽話1:03/02/23 11:26 ID:0GEoU1fw
とあるところに『マカイ国』というこれ、一風変わった国がございました。
そこの皇子は二人。
後継ぎであるあろん皇子。
そうしてもう一人しゅん皇子。
双子で産まれたこの世継ぎたちは慣例にのっとり弟皇子であるあろん皇子が国の皇太子と相成った。
二人はすくすくと分け隔てなく育ち、お年頃を迎えるころとなった。

あろん皇子にはしかるべき筋からの許婚が決まっていた。
ふぃらという重鎮家老の娘で気立てのよく美しい、あろん皇子を許婚であると幼いころから言い聞かせられ、それはそれはあふれんばかりの愛情をもってあろんのもとへ初顔合わせを済ませたのだった。
しゅん皇子に関しては、世継ぎでないことから許婚はいなかったが、それはそれ王族である、あろん皇子の話が落ち着いたら決めようと話が出来ていた。
そんなこととは露知らずのしゅん皇子、今日も一通りの執務が終るとあろんのもとへふぃらがやってくるのを見届け、自分はさっさと城を抜け出していた。
あろんに関してはそこは皇子、ふぃらの挨拶もそこそこに褥へと引きずり込んでいた。
「・・あ・・・・あろん・・・さま・・・まだ・・・日が高うございます・・・」
「それがどうかした?」
太陽のような邪気のない笑顔をふぃらに向ける。
・・・ああ、この方にはかなわない・・・・
ふぃらは顔を赤くしながらあろんにされるがまま、帯をほどかれた。
この二人はこのまま、翌朝まで褥から出ることはなかった。

−閑話休題
さて、ぬけだしたしゅんはといえば・・・
こういう時用に隠してある平民用の服に着替え、城下町をふらりふらりと見て歩くのがしゅんの日課となっていた。
しゅんはあろんを補佐し、国民のため何が出来るかを模索している。
そのための視察だ・・・・と無理やり納得させ、老中を懐柔しているので、抜け出してもなんら問題はない。
そしてここのところよく行く店があった。
「いらっしゃいませ。あら・・・」
「よぉ・・」
「ここのところよくいらっしゃいますね・・・・」
大きな紙問屋―江藤屋―、ここの紙は書き物に便利なんで城にも納めさせるように最近申し入れをしたところだ。
ここの娘のらんぜは時折姿を見せるしゅんに思いを寄せていた。
しゅんもまた気になる存在ではあった。
720夜伽話2:03/02/23 11:26 ID:0GEoU1fw
で、結果用もないのに抜け出した時にはここへ寄るというようなことになっていた。
「あー・・その南蛮由来の色紙を見せてくれるか?」
「・・ハイ!・・これは最近入ってきたばかりで・・・」
紙を渡すときに互いの指先が軽くふれる、慌てて二人で手を引っ込めてしまい紙が床に落ちる。
「・・あ、すみません、すぐ代わりをお持ちいたします」
「い・・いや・・・かまわないが・・・」
ほほえましいその情景にこの店の旦那のもうりは眼を細めていた。
その背後からボソッと小さく声が聞こえた。
「また、来てますの?」
「しいら?」
「こまるわ、今らんぜにはお城へあがるという話が来ているのですよ、もしあらぬうわさにでもなってそのお話がなくなったら・・・」
「まぁ、いいじゃないか、お互いが・・」
「いいえ、らんぜのためにもお城へあがったほうがいいのです!!あろん皇子にはそりゃ御正室様は決まってらっしゃいますけど・・・・。」
「らんぜの好きなようにさせるのが一番だよ・・・」
大人たちの思惑など知らず、二人は少しずつ距離を縮めていった。

「ありがとうございます、この茶店来たかったんです。」
「そりゃ、良かった。ここのところ評判になっていると聞いたので・・。」
最近江藤屋の近くに出来た甘味の店へしゅんはらんぜとともに来ていた。
しゅんのいつもの抜け出しでうろうろしているときにらんぜは父に頼まれた届け物の帰りにであった。
ごく自然に挨拶し、かなり紆余曲折して、茶店までたどり着いた。
「おいしいですわ、この練りきり。」
「季節の柄だな。手が込んでいる。」
・・・・ああ、なんて幸せだろう、しゅん様と一緒にこんなところにこれるなんて・・・・
・・・良かった・・・気にいってくれている様子だ・・・・
不器用な二人にはこれぐらいが精一杯であった。(あろん皇子とは大違いで・・・)

721夜伽話3:03/02/23 11:28 ID:0GEoU1fw
そのころのあろんは相変わらずふぃらを部屋に呼んでいた。
「あろん様、本日はかすてぃらをいっしょに食べませんか?」
「ああ、どうしたんだそれ?」
「父が持たせてくれたのです。神谷堂からの献上品だとのこと、是非にあろん様に食していただきたいとか・・・。」
「そうか、では頂こうか?」
「はい、では私から先にお毒見させていただきますわ。」
一口に切ってふぃらが口に入れる。
「おいしい!大丈夫ですわ、さ、あろん様?」
「食べさせてよ、ふぃら。」
「え・・・あ・・・はい・・・」
一口大に切ってあろんの口に運ぼうとすると、
「そうじゃないよ、ほら・・・ふぃら口あけてこれ咥えて?たべちゃだめだよ。」
「?」
言われるがままに可憐な唇でそれを支えるとあろんは唇ごとかすてぃらを食べた。
「!!!」
「おいしいよ、ふぃら。ほらもう一口。」
「・・・あ・・あの・・・」
「ほらぁ〜早く。」
「は、はい・・・」
純真無垢なふぃらは人を疑うことを知らない。こういう食べ方もあるんだと間違った知識をあろんに仕込まれていく。
一切れをあらかたそうやって食べさせてもらうと
「今度は夕食をこうやって食べようか?」
とふぃらに言う。
「でも、その前に・・・」
ふぃらの唇の端についたかすてぃらのかけらを舐め取る。
「・・ん・・・・」
ふぃらが反応するのを見て取るとそのまま胸元から手をしのばせる。
「・・・あ・・だめです・・・・こんな・・・」
「そんな顔するからだよ・・・」
あろんは目線で従者たちを下がらせるとふぃらを組み敷く。
722新婚作者:03/02/23 11:29 ID:0GEoU1fw
とりあえず最初だけ・・・・

カップリングはお楽しみです。

アロン&フィラは判明してますね?

どこまで続けられるかわかりませんがよろしくお願いいたします。
723名無しさん@ピンキー:03/02/23 13:03 ID:j2GLu6fU
わ〜い!新婚作者さんだ〜〜!!
お久しぶりです、語りが江戸調?ですね。
いい感じです。
神谷堂のかすてぃらがツボです。w

えと、リクしてもいいでつか?
時代劇おきまりの・・・
「な、何をなさいます、○○サマ。ご無体な・・・」
「ええではないか・・・ホレ」
「あ、あ〜れ〜」帯が解かれながらクルクルクル〜ってのを(w
読みたいでつ。
個人的にはゆりえと克キボンでつ・・・。
724350:03/02/23 13:44 ID:by7dGwnJ
新婚タンだぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!
キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!
       へ  )    (  へ 
          >     <
面白い!
こんなお話もイイ!
続きが見たいでつ!
夜伽って事は、これからエロ突入でつか?(;´Д`)ハァハァ

最近大作の嵐で毎日が大トロとステーキみたいで超豪華!!
またエロなしでつが、ステーキの横のホウレン草みたいな気持ちで
恥をしのんでコソーリうpさせて頂きまつ。
725ある日の真壁くんの自覚・・・1:03/02/23 13:47 ID:by7dGwnJ
鍛えすぎなのか、王子だからなのか最近のオレはパワーが有り余っている。
魔界人としての能力に成長なんてあるのか知らないが
とにかく有り余っているのだ。
ボクシングをしている時には無意識に封じ込めるクセがついてるからまだいいが
気を抜いた時は目も当てられないようなことをやらかしてしまう。

この間行った強化合宿先では、練習と食事が終わって寝ようと横になり
江藤の事をフッと思い出したら、江藤がいきなりドッカリ落ちてきて大騒ぎしたばかりだ。
オレが呼び寄せてしまったらしいのだが、そんなつもりは全然なかった。
ちょっと顔が見たいと思っただけだったのに・・・
江藤はネグリジェ1枚(=ノーブラ)の状態で寝ていたらしい所を落ちてきたらしく
そのネグリジェにツンと起つ2つの角を目にした瞬間オレの全身の血が沸騰し
宿泊先の合宿所の窓ガラスが全っ部砕け散ってしまったのだ。

あれには驚いた・・・。
江藤は想いヶ池の水か何かのせいでテレポートしたと思ったらしいが
オレのせいだという事はオレが一番よくわかっている。
こと江藤に関するとオレの理性は紙っぺらより薄い。
オレは不安を抱えたまま毎日のトレーニングを恐々とこなし
なるべく試合のことだけ考えて江藤を思考から排除する努力をしていた・・・
726ある日の真壁くんの自覚・・・2:03/02/23 13:48 ID:by7dGwnJ
そんなオレの努力も空しく、江藤がひょっこりと差し入れを持って顔を出す。
雨が降っているにも関わらず・・・・マメなやつだ。
最近料理教室に通いだしたとかで、そこで何かを作っては持ってくる。
オレだけでなくジムの全員になのが少し気に入らないが、それを口に出したことはない。
だがいつもは嬉しいこの差し入れも、今のオレにはダイナマイトだ。
「減量用に低カロリー高たんぱくだよ〜ん♪」
オレの腹の内を知らないで寄ってくる江藤の満面の笑み・・・
そんな邪気のかけらもないような顔をみていると毒気を抜かれてしまう・・・。
まったくこいつは・・・・


「おい真壁。こいつ鼻血止まんないからスパーの相手代われ」
リングから降りようとしている奴は鼻血がダラダラだった。
「少しここで見てていい?」
「ああ・・・適当に座ってろよ」
最近江藤はジムのメンツにも公認になりつつあり、よく練習を見ていく。
見られていると気合も入るので、オレにとってもいい。

バチバチと激しく打ち合ってたっぷりとしごかれた後、一息ついてリングから降りた。

そのとき初めて目にした光景の意味が、脳の中で変換される迄のごくわずかな間をおいた後
まばゆい閃光が耳をつんざくような音と共に大きな雷が落ちたことを知らせ
ジムの中が暗くなった。
江藤の悲鳴が聞こえて我に返る。
耳を押さえて雷を嫌がるのだが動こうとしない江藤。
なぜならば冷たい床に座っている江藤の膝の上には・・・・
さっきスパーリングで鼻血を出した奴が頭を乗せて寝ていたからだ。
そう、膝枕しているのだ。
727ある日の真壁くんの自覚・・・3:03/02/23 13:49 ID:by7dGwnJ
離れて向き合っている江藤と俺の間にいるのは
いまいましくも足を俺に向けてのびてる男だけ・・・
奴と江藤の間には畳んだタオル一枚・・・

薄暗いのが救いだった・・・
後から思い返しても、この時どんな顔をしていたかわからない・・・
ただ誰かの「停電か・・・すごい雷だったな〜」
という声が俺を現実へ引き戻してくれ、急にあたりが見えてきたのは覚えている。

オレは全身の熱い血を冷ますかのように深呼吸を2つして、静かに江藤へ足を向ける。
江藤が膝枕している頭を気にして動けずにいるので、近寄って屈みこみ
タオルごと伸びてる頭を膝から引きずり落としてやった。
オレもしたことないのに・・・コノヤロー・・・
「あっっ。 そん・・・・」
・・・なに乱暴にしちゃって大丈夫かしら・・・貧血みたいなんだけど・・・
江藤の途切れた言葉の続きが、心から響いてきた。

どうしようもなくグツグツと怒りが湧き上がる。
鼻血ごときで貧血おこしたくせに江藤の膝枕で寝るたぁ〜・・・・・・
また大きな雷。
「いやあああああああっっ」
縮みこんで目をつぶる江藤の悲鳴と共に、激しい雨の音が聞こえてきた。
「あ〜あ。すごい土砂降りだな〜・・・今日は早めに切り上げるか〜」
気が抜けたようなトレーナーのつぶやき。
ありがたい・・・・今日はその方がいい・・・・

728ある日の真壁くんの自覚・・・4:03/02/23 13:50 ID:by7dGwnJ
そそくさと支度をし、帰り際まだ伸びてる奴に一瞥をくれて江藤を連れ早々に立ち去った。
無言で帰る道すがら、とりとめのない江藤の1人考え事が聞こえてくる。
あの人大丈夫だったかしら・・・貧血なのに鼻血全然止まらないし・・・
誰も面倒見ないし・・・応急処置の仕方ぐらい覚えておかなきゃな・・・

だから頭を上げさせるために膝に乗せたのか・・・
少しだけ気が軽くなる。
きっと他に成す術がなく、やむを得ずしたのだろう。
しかしだからって膝枕するか・・・・?
何か別のものでも入れときゃいいだろう・・・

真壁くんったら、ヤキモチ焼いちゃってくれたりしたかしら〜・・・

頭を殴られたような目眩を覚える。
ヤキモチ・・・
なんてこった
俺がヤキモチ?

な〜んてわけないか〜 あはっ

オレの内心を知らないが故に自分でつっこんでいる江藤が
ちらりとこちらを伺うのがわかったが、精一杯のしらん振りを決め込んだ。
通りすがる人の目には、黙って歩くオレを並んで歩く江藤がちらっと見ているだけでしかない(はず)

雨脚は引く気配がないものの、雷はもう鳴らなかった。
「そうだ今日家で御飯食べていかない?」
「・・・うん・・・そうだな・・・」
生返事をしながら思考をめぐらせる。
オレの感情の瞬間的な起伏が全てこんな風に影響するのであれば危険だ・・・・
どんどんパワーは増しているのは明らかだし
今後この状態を続けたら、いつか何かの拍子に江藤を傷付けてしまうかもしれない。
それはなによりも怖い。
729ある日の真壁くんの自覚・・・5:03/02/23 13:54 ID:by7dGwnJ
思い切ってメヴィウスに相談してみることにした。
何かいい案を持っているに違いない。
一緒について来たがる江藤には適当に理由をつけてなだめ、足早にメビウスの家へ向う。



そして魔界から戻ったオレは心に余裕のある男に戻っている。
感情の起伏はどうしようもないが、増幅していたパワーを減らすことができたのだ。
メヴィウスは、俺の有り余るパワーの一部を未来に先送りしてくれた。
いつに先送りなのかはわからないが、未来の自分か子孫にまわるらしいという事だ。
感情が天気に影響を与えるのを含めてパワーは愛娘が受け継いだ
ということに気づくのは何年も後の話だ・・・・
だから娘にはハラハラさせられる・・・・。

ひとまず今のオレは、心配事が1つ減ってめでたしめでたし。
もちろん次の日の練習では、スパーリングで鼻血ヤローを気が済むまで叩きのめして
また鼻血ダラダラにしてやった。

やっぱりこれは認めたくないがヤキモチだったのかもしれない・・・・
まだまだ・・・ガキなんだな・・・オレ・・・
天上界のカルロがこんなオレを見て笑っている気がした・・・
見てろよ
チクショー
730名無しさん@ピンキー:03/02/23 16:21 ID:j2GLu6fU
うっきゃ〜〜〜!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!
       へ  )    (  へ 
          >     <
350タンすごいでつ!!マネッコ。
エロなくても(・∀・)イイ!
ちゃんと、ストーリーに繋がって行って(・∀・)イイ!
731夜伽話4:03/02/23 17:05 ID:0GEoU1fw
器用に結ばれた帯はあろんの前ではただの拘束具に過ぎない。ふぃらの体からするするとほどいていく。
「・・・はぁ・・・だめ・・・・ですわ・・・」
言葉には力が無い。形だけの拒絶、明るい部屋でのみだらな行為はふぃらをしびれさせる。
「ほら、ここはそうは言ってないよ、そうか、食べてるときから感じてたんだね、かわいいよ。」
すそを割り中心部へ手を這わせるとそこは熱く潤い、あろんの愛撫を待ち望む。
「・・ああ・・・・いやぁ・・・・・はぁ・・・」
「うそつきはいけないよ、こんなにして・・・」
あろんの指先がふれるかふれないかのタイミングでふぃらのそこをつつくように動かす。
「・・ああ・・・だめ・・・・・そんな・・・・」
顔を真っ赤にしてあろんの手管を受け入れていく。
「・・・こっちの甘さはどれくらいかな・・・・」
そういいながら脚を割り、中心部へ顔を寄せていく。息がかかるほど近くまで唇を寄せるとふぅっと敏感な部分へ吹きかける。
「はぁん!!んん・・・ああ・・・・・」
背中が弓なりになりしなる。ふぃらはそれだけでもうどうにかなってしまいそうに蕩けてくる。面白そうにあろんはその行為に没頭する。
「・・・あ・・・・あろ・・・ん・・・様・・・もう・・・お・・」
「もっとして欲しいの?」
声にいたずらっぽさが混じる。ふぃらの真意をわかっていて逆のことを言う。
「・・や・・・いや・・ああ・・・・・」
「さぁ、どうしようか?」
そういうとあろんの唇がふぃらのそこに押し当てられ、ちろちろと舌先で胎内をくすぐる。
「ひぁ・・ああん・・・んん・・・・ふくぅ・・・・んん・・・・」
泉から清水が湧くようにどくんと奥から蜜が流れ出す。
「・・・・敏感だね、ふぃらは。かわいいよ・・・・かわいいからもっと気持ちよくしたくなっちゃう・・・・」
あろんの言葉はふぃらの羞恥心を煽る。逃げ出したいほどのそれと相反するあろんの愛撫に理性が飛ぶのを押さえるのがやっとであった。
「・・あ・・ろん・・・様・・・」
あろんは小さく笑うとふいにふぃらを抱き上げる。
「さ、あっちへ行こうか?ゆっくりかわいがってあげるよ。」
どこかの悪代官そのままのせりふを、天使のような微笑とともにふぃらに言うと奥の自室へ連れて行き、褥へと横たえる。
732夜伽話5:03/02/23 17:06 ID:0GEoU1fw
「昼寝の時間だからね、君とゆっくり寝るんだよ。」
かろうじて身体を覆っていた布をすべて取り去り産まれたままの姿にするとあろんはふぃらの身体にむしゃぶりついた。
「・・ふ・・くぅ・・・んんん・・・ふ・・あ・・・・」
御簾を下ろされ、ふすまも閉じられたその部屋。明かりだけが煌々と煌く。あろんの愛撫がふぃらの全身におよびそのたびに嬌声をあげる自身を恥じ、唇を押さえる。
「・・・・気持ちいい?」
意地悪くあろんが聞くのもあまり耳に入ってはいないようでただ、あろんのすべてを受け止めている。
「・・・ふぃらの中に入れてもいい?」
十分に潤ったのを確認してあろんはふぃらの耳元で囁く。その息遣いですらふぃらを燃え上がらせてしまう。無言でいるのを肯定ととり、あろんは自身をふぃらの亀裂に当てると一気に挿入した。
「・・ああん!!!・・あ・・ろ・・・・様・・・」
「・・いいよ・・・・・ふぃら・・・・」
激しく腰を打ち付けふぃらの中を突くとそのたびに搾り出すような細く高い喘ぎ声が上がる。心底うれしそうにあろんはふぃらと一つになっていた。
「・・・・いくよ・・・・・」
そう言ってふぃらの中に自分の欲望を放出するとそれとともにふぃらも絶頂を迎えた。

733夜伽話6:03/02/23 17:08 ID:0GEoU1fw
「ねぇ、お父様?」
「なんだい、曜子。」
「お願いがあるの。聞いてくれる?」
「おお、何でも聞いてやるよ。」
「私お城に行きたいの。」
「う〜ん、しかしなぁ、おまえにはここを継いでくれるいい人との縁談を
見繕っているんだが・・・。」
「継ぐより、お城の皇子様との縁談の方がいいじゃない。」
「だが、あろん皇子には許婚がいるぞ?」
「だーれがあんなのと。もう一人いるでしょう?もう一人。」
「しゅん皇子とかいったな、そっちとか?」
「ええ、彼にはまだ決まった人がいないって聞いたわ。ちらっとお見かけしたことがあるけど好みなのよねぇ・・。
ねぇ、お・ね・が・い。」
神谷堂主人も娘の曜子にかかると形無しだ。一瞬悩んだあとぽんと膝を打ち
「わかった、曜子や家老に願い出てみよう。」
「有難う、お父様。」
・・・・ふふふ、やったわ。これで彼は私のものよ・・・・
曜子は幼いころから父について城に行く度、双子の皇子を見かけていた。こちらから声をかけるのは出来ないがあちらから声をかけられる事がごくまれにあった。向こうもまためったに同じ年頃の女の子とは会うことが無かったのだろう。
ものめずらしげに言葉を一言二言交わしたものだった。
そのころから城から帰った曜子の口癖は
『私黒髪の男の子とこの家継ぐの!!!』
だった。大人になるにつれ会うことも無くなったが曜子のその思いはますます強くなっていった。そうして16になったある日父に切り出したのだ。
「だが、しばし待てよ。次に城に行ったときに聞いてくるからな.」
「ええ、もちろん。
一日千秋の思いで曜子は父親からの朗報を待っていた。
・・・・・・・しばらくのち曜子が城へあがる日取りが決められた。」
734夜伽話7:03/02/23 17:08 ID:0GEoU1fw
そんなこととは露知らず、らんぜとしゅんは店仕舞いしたあと、わずかな時間をともに過ごすようになっていた。評判の店があるといえば二人連れ立って出かけ、日も暮れないうちに江藤屋へらんぜを送る。
「・・じゃぁ・・・・しゅん様私はここで・・・・」
名残惜しげに屋敷へと入るらんぜを見届けるとしゅんは回れ右をした。
「・・・・あいかわらずですなぁ、旦那。」
「・・・・・すぐる・・じゃないか・・・」
「・・旦那、お戯れも大概にしないと王からお叱りが来ますよ。」
「・・おまえが報告しなきゃ済むことだろう。言ってもいいのか、おまえが家老の娘とデキてるの。」
「・・・げ・・・なんで・・・」
「・・・ま、いろいろと・・な・・・情報源はあんだよ。」
「へーへー、黙っときますよ。でも・・・」
声を潜めてすぐるはしゅんの耳元で囁いた。
「王はあろん皇子の側室に関して動くそうですよ。その中に江藤屋のお嬢さんも入ってるってもっぱらのうわさです。あれだけの美姫です。あろん皇子が手を出さないはず・・」
「なに?!」
しゅんの顔色が変わる。
「旦那、あのお嬢さんにまだ身分明かしてないんでしょう?いいんですかい?このままで。あろん皇子にかっさらわれても知りやせんぜ。」
「・・・・・・その話本当だな?」
「まぁ、まだ今すぐてぇわけじゃないらしいっすけど。」
「そうか・・・・」
考え込むような表情でしゅんは歩みをはやめた。やれやれといった表情ですぐるはしゅんを見送ると根城にしている場所へと移動した。
735新婚作者:03/02/23 17:12 ID:0GEoU1fw
レスがついていることに舞い上がって
続きをうpしました。
最初のエロです。(おい!)

>723さんへ
それ・・頂いてみようかな?
ちょうど行き詰まったところだし。

>350さんへ
今回の俊蘭は初々しいようです(ようですって・・・・汗)
その分他でがんばってもらいましょう。
楽しいお話いいですねぇ・・・。
なかなか自分では書けないのがいっぱい皆さんから
でてきてうれしいです。

では・・・。続きを書きに逝ってきます。
736350:03/02/23 17:38 ID:by7dGwnJ
おおう!
(゚∀゚)もうこんなに増えてるっ!
初々しい俊蘭萌え〜!新婚タンマンセー
初々しいようですって(←藁

今すぐてぇわけじゃ・・・
ってとこは江戸っ子調ですなっ
ッてことはっ??
克ゆりに期待!(゚∀゚)
737鬼さんと兎・・・1:03/02/23 20:54 ID:by7dGwnJ
ある日1人でテレビを見ていた俊は、パラパラと雨がちらつく音に気づく。
フト庭を見ると、洗濯物が干しっぱなしだった。
・・・しょ〜がねぇ・・・取り込んでやるか・・・
結婚してまだ日も浅いのに、蘭世は俊を置いて1人でお買い物だ。

取り込んだ洗濯物をいっぺんに運ぼうとして、全てを両手に抱えて積み上げ
どこに置いたらよいものかとうろうろ迷いながら、とりあえず寝室に運んだ。
そして洗濯物の一番上に乗っている何気なく見えたピンクの布
についているタグの数字に目がくぎ付けになる。

C65・・・・
こっ
これはもしや・・・

ガバッとピンクを引っ張ると、やはり愛しい妻のブラジャーだった。
サスガにそれだけで興奮してるわけではない・・・
肝心なのはそのサイズ・・・・
やっぱりC65だ・・・
65ってバスト65cm・・・? 
CってCカップか・・・?
俊の辞書には、女の胸のサイズを表す単位は存在しない。
Cと数字がグルグルまわる。
738鬼さんと兎・・・2:03/02/23 20:56 ID:by7dGwnJ
居候していた時も1度見かけた事があったが、確かそん時はAカップだった・・・
確かにAカップだった。
それは覚えている。
間違いない。
今はCカップなのか・・・
そうか・・・・Cカップか・・・
大きくなっていたんだな・・・

こみ上げてくる名のない感情を抑えきれずに、ピンクのブラをぐっと握り締めた。
空いた方の手のひらを見つめる・・・
・・・確かこれっくらいだったっけ・・・
空をワニワニと握りながら感触を必死に思い出そうとするが、記憶が鮮明に蘇らない。

たまらなくなった俊は、傘を差して蘭世を迎えに行くことにした。
スーパーの出入り口で雨宿りしている蘭世の姿は、俊にとってひときわ目立つ。
「あっ ありがっ」
お迎え俊を見つけてお礼を言おうと口を開く蘭世にみなまで言わせず
無言のまま傘へ引っ張り込んで歩き出す。
蘭世はいそいそと自分を連れ帰る俊を訝りながら、買ったばかりの食材を持った手ごと
がっちりと握られて引きずられ、早歩きから小走りに切り替えざるを得ない。

家に着く頃は、話もできないほど息切れしていた。
「・・・なんでそんなに急いでたの??・・」
苦しい息の間から問い掛ける蘭世に返答のしようがなく
「これから土砂降りになるんだと」という。
きっと蘭世にしか通用しない言い逃れだ。
「あっ! お洗濯物!」
「取り込んだ」
「ホント?? ありがと〜〜・・・」
739鬼さんと兎・・・3:03/02/23 20:57 ID:by7dGwnJ
食材を冷蔵庫に詰める蘭世の後姿を見つめながら手伝う振りをして観察していると
なるほど確かに服の上から見ても以前より大きくなっている。
それどころか体の動きにつられてプルプルと揺れてさえいるようにも見える。
もしかして走ったら揺れるのか・・・
これを世の男共にさらけ出しているなんて・・・
胸に広がる黒い感情に煽られて手を伸ばし、そっと蘭世を後ろから抱き締める。

蘭世はピタッと動きを止めた。
「どうしたの?」
優しくあやすような声。子供に話し掛けているようだ。
知らないところなんてないと思っていたのに
いつの間にかこんな言い方もするようになったんだな・・・
毎日顔を合わせているはずなのに、オレはこの愛しい妻の何を見ていたんだろう
たまらなくなって髪に顔をうずめ、うなじに口付ける。
甘い香り・・・・

独身の頃は幾度となくこの香りに誘われて手を出しそうになったものだ。
そのたびに歯を食いしばってこらえていたのが、もう遠い昔のような気がする
あの頃に比べてこんなに美しく変貌を遂げていたのに、それに気付きもしないなんてな・・・
思わず抱き締める手に力が入り
このままポッキリ抱き潰してしまいそうな錯覚すら覚えてしまった俊は
埋めているうなじから顔を離すと、くるりと蘭世をこちらに向けた。

心なしか潤んだ漆黒の瞳は出会った頃と変わらず、深い優しさを秘めた輝きを持ち
それに劣らずシルクのような光沢を失わない黒髪もまた美しく肌とのコントラストを奏でる。
肩にかかった黒髪に手を入れて梳くとさらさらと砂金のように指からこぼれ落ちていき
自分の知らない蘭世を取りこぼしてしまったような気持ちを強く連想させて
こみ上げてくるものを抑えられずに、さくらんぼのように赤くはじけそうな唇へそっと口付けた
740鬼さんと兎・・・4:03/02/23 21:02 ID:by7dGwnJ
突然のキスに戸惑って蘭世は体を引くが、後ろは冷蔵庫だ。
「逃げ道はないぞ」
俊に低く囁かれ、そのまま冷蔵庫と俊に挟まれて熱い口付けを甘受する。
俊の手は蘭世の着ていたブラウスのボタンにかかって
するすると上から下まではずしてしまうが
首を包むようにブラウスへ両手を差し入れて脱がそうとした瞬間
空いた脇から蘭世がするりと逃げ出した。
「鬼さ〜んこっちら♪」
はだけた胸を隠しながら笑って髪を翻し、パタパタと走っていく蘭世。
ガキみたいだな・・・
少々あきれながらも追いかける俊。
「狭い家の中で逃げきれるわけないだろ」
「私、かけっこは得意だったのよ」
「"だった"だろ? オレのフットワークにかなうと思ってんのか?」
「今だって得意よ〜だ」
靴下をはいてるせいか足元も滑りやすく動きづらい上に
痛くないように捕らえようと気を使うとするりするりとかわされてしまう。
741鬼さんと兎・・・5:03/02/23 21:03 ID:by7dGwnJ
「こいつ!」
俊も知らず知らずムキになってきた。
もともと狩猟本能のある男として
逃げる獲物を追いかける衝動は抑えきれない。
そしてその中で最も闘争心が強い格闘家なのだ。
しかも獲物は愛しい妻。

時々隠す手の隙間からチラリと胸をのぞかせて、誘うように自分の前から逃げる兎を
ソファを挟んでじりじりと追い詰めるた所で、俊はおもむろに靴下を脱ぎ捨てる。
それを見て取った蘭世は俊が本気になったことを悟り、唇をきゅっとかみ締めた。
単純に追いかけっこを楽しんでいただけのはずなのに
夫はだんだんと熱くなり自分は追い詰められつつある。
負けないぞ〜
変なところで負けん気をおこし
蘭世は意地でも捕まるもんかと心の中でつぶやきながら
自分も負けじと靴下を脱ぐ。
それが俊に筒抜けであることには気づかないまま。
742鬼さんと兎・・・6:03/02/23 21:04 ID:by7dGwnJ
「甘い!」
俊は一瞬の隙を突いてソファをヒラリと飛び越え
蘭世を捕らえてブラウスを剥いだ。
下にキャミソールを着ていたため、まだ肝心の胸が拝めない。
気が急いて蘭世をそのまま強引に押し倒し
スカートのホックと背中のホックを外しにかかる。
だが、あせってホックがなかなか外れない。
その間も蘭世が抵抗し噛み付こうとしてくる。
しびれを切らした俊は全神経を集中させ
ホックのはずれないスカートとブラを瞬間移動させる。
パサッという音が耳元から聞こえ、蘭世は自分の体の一部が衣類から開放されたことに気づく。
「っずるい!」
俊はとがめられた気がしてギクッと一瞬止まり、今度はその隙を突いた蘭世が
俊の腕を抜け出し、キッチンに逃げ込んだ。

「いい加減大人しくなれ」
「いやよ。私ばっかり脱がせてずるい。しかもパワーを使うなんて」
「自分だってさっきオレに噛み付こうとしただろーが」
「でも噛んでないもん」
「でも本気で噛もうとしただろ」
「あっ また読んだわね〜 エッチ!」
子供のような言い合いをしながら、キッチンからまたリビングへと走り回る2人。
蘭世は白いシルクのキャミソール1枚とストッキングとショーツ1枚しか身にまとっていないままだ。
かろうじてお尻が隠れるぐらいの丈しかなく、その走る後姿は黒髪から見え隠れしていやらしい。
743鬼さんと兎・・・7:03/02/23 21:06 ID:by7dGwnJ
俊はここまできて本気で逃げる蘭世を捕まえるのが少々惜しくなってきたが
階段を上る蘭世の足を掴んで、下からキャミソールの中に手を伸ばし
ストッキングとショーツを足首まで下ろしてやると、案の定
蘭世はそれを切り捨てるように自分から足を抜いて
階段を駆け上がっていった。
美味しそうに揺れるお尻を眺めながら、俊も後を追う。
蘭世は寝室に逃げ込んでしまったと思った。
思うつぼになってしまう。だが気づくのが遅かった。
「ゲームオーバーだな」
パタンと扉を閉じる音と同時に俊の声が響く。
「まだまだっ」
「観念しろ」
今度の俊は隙なく蘭世を捕らえ
今までの追いかけっこがお遊びだったことを思い知らせる。
それでも抵抗する蘭世をうつぶせにベッドへ押さえ込んで上からのしかかり
手を掴んでベッドの淵にストッキングで括り付ける。
「なんて事するの〜」
「お前が逃げ回るからだ。諦めて大人しくなれ」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
俊の下で自分の手が縛られていくのを見つめながら、蘭世は悔しがった。
しょ〜もないことに負けん気を起こす。
「お前の負けだ・・・」
744鬼さんと兎・・・8:03/02/23 21:06 ID:by7dGwnJ
覆い被さったまま耳元で囁き、すばやく自分の衣類を脱ぎ捨てた俊は
また蘭世の上に重なりキャミソールの上から蘭世の体を撫で始めた。
勝利の美酒を味わうようにうなじに舌を這わせる。
しなやかな体にさらさらと滑るシルクの感触は心地良く、蘭世はくすぐったそうに体を揺らす。
揺れるたびに黒髪がパラリとベッドへ流れ落ちるのを見て
自分と蘭世の間に挟んでしまった黒髪をサイドにまとめて流した。
そして裾を少しずつずりあげて2つの山を暴き、少し開いた足の間へ指を這わせる。
「やっ やだぁっ」
蘭世は足を硬く閉じるが、足は閉じても楽に手が入るほど細いため意味がない。
指は蘭世が濡れていることを知らせ、俊は驚いた。
「おい・・・」
「バカバカ」
蘭世の耳が赤くなっている。
顔も真っ赤だろう。

「いつから濡れていたんだ?」
「知らないもん」
俊の問いかけに投げやりに答える蘭世。
「言わないとこうだぞ」
いいながら俊はいきなり手を縛られて寝そべる蘭世の背後から自身を挿入する。
「はぁっ・・・」
一声あげた蘭世がなおも言おうとしないのを見て
俊は激しく腰を打ちつけた。
「言わないのかっ?」
「あああん・・ああ・・あっっあっっいっっ言わないもんっ」
元々濡れるほど感じていた蘭世の体は、いきなりねじ込まれた快感に突き上げられ
早々と登りつめようとするが、俊はそれを許さなかった。
「言いたくさせてやろうか・・・」
745鬼さんと兎・・・9:03/02/23 21:07 ID:by7dGwnJ
ゆるゆるとピストン運動をやめ、腰を引かせて膝を立てさせると
貫いたまま首筋をねっとりと舌で嬲ったり甘噛みして、手は体をまさぐり始める。
シルク越しになぞってみたり、直に触ってみたり・・・
貫かれたまま愛撫され、蘭世は呼吸を更に荒げ始める。
俊を咥えている下の口は食いしばっているかのようにきつく締まり
俊への快感とともに自身の快感を高めようとする。

両手で蘭世のCカップを確かめながら、つい揉みあげる手に力が入ってしまう俊は
揉むたびに締めつけてくる蘭世からの快感に抗いながら、蘭世を責めつづけた。
蘭世の喘ぎ声はだんだんと高まり、縛り付けられた手をぎゅっと握り締め
だんだんと肢体は反りかえってくる。
出し入れしていないのにイキそうな様子だ。
「まだ言いたくないか・・・・?」
揉みあげる手を止め、今度は下半身に滑らせる。
開いた足の間からは滴りそうなほど愛液が広がり、蕾は開花しそうなほど熟れていた。
その蕾を愛液で滑らせながらゆっくりとなぞりだすと、蘭世の体は震え上がり
貫かれている下の口は俊の指の動きに合わせてヒクヒクと俊を締め上げる。
手があまり動かないのがまた劣情を煽るのか、蘭世の腰はくねらせて愛撫を乞う。
自分ではきっと気が付いていないだろう。体がもっともっとと俊に訴えかけていることを。
俊の指はその訴えを少しだけかなえてやる。
蕾をなぞる手にあわせて、もう少し腰を蘭世に押し込んで円を描くように動く。
「あん・・・・あああっ・・・あっあっぁぁっ」
締め付ける蘭世からまた上り詰めようとする様子を感じ取った俊は
許すまじと言わんばかりにいきなり抜いた。
746鬼さんと兎・・・10:03/02/23 21:08 ID:by7dGwnJ
「やああん。いやいやいやいや」
悩ましく抗議する蘭世の顔を覗き込むと涙を流している。
「いやいや・・・・お願い・・・・焦らさないで・・・・」
こんな風に懇願する蘭世もめずらしい。
よほど劣情をあおられているのだろう。

「泣くほどイキたいんなら、答えろよ」
軽く口付けると唇を下へと移動する。
「泣いてるんじゃないもん・・・」
この期に及んでこいつ・・・・
だが、へらず口とは裏腹に蘭世はもう意地の限界だった。
「冷蔵庫の前でキスしたときからなの!」
とうとう白状してしまう。
そんなに早くからか・・・
重力に負けずに膨れ上がった柔らかい山の頂きを口に含みながら、俊はまた驚く。
「・・・の割にはオレに鬼ごっこ仕掛けるなんて随分余裕だったな」
「・・・」
俊は蘭世の腰に手をかけ、じわじわと挿入していきながらまた問い掛ける。
「これが欲しかったんだろう?」
「ああん・・・」
「正直にいえないのか?」

動きをピタリと止める。
「ああっ 欲しかったのっ!!!〜〜〜お願い・・・もう許してぇ・・・」
今度こそ泣きそうかな。
747鬼さんと兎・・・11:03/02/23 21:09 ID:by7dGwnJ
蘭世の腿を掴んだ俊は、ゆっくりと挿入しながら両腿を引き上げた。
蘭世の足は浮き上がり、縛られた手とひじだけがベッドに触れている。
かつてない深い挿入に打ち震え、蘭世は急速に登りつめていく。
その登りつめている蠢きをじっくりと堪能しながら恍惚とした快感をかみしめる俊は
打ちつける腰の激しさを更に増す。
「ああああっあああっあん」
登りつめる蘭世の締め付け方もまたかつてなく
俊は危うく自分も引き込まれそうになる。
それをこらえてピストン運動を続ける。

2回3回・・・・立て続けに蘭世が迎える絶頂を数えていた俊だったが
さすがに5回目ぐらいを数えたあたりから自分も頭に血が上り始めた。
蘭世の足を下ろし、腰を掴んでこれでもかという程激しく腰をたたきつける。
もはや蘭世は言葉にならない声を荒げ、縛られたままの手を解こうと激しく抵抗する。
そんな蘭世を目の当たりにして情欲をそそられずにいられない俊はますます熱く固くなり
何回目かの蘭世の絶頂が知らせる締め付け方に耐えられず、精液を放つ。

しばらく続いた荒い息がおさまりかけた頃に、蘭世の戒めを解いてやると
蘭世は既に事切れたように意識を失っていた。
くたりとベッドにうずもれる肢体を仰向けにしてやると
乱れたシルクのキャミソール越しにCカップが揺れている。
もっと揉んだら大きくなるかな・・・・
そんな期待を胸にしまいながら外の豪雨にはじめて気づく。
ウソから出たナントカだな・・・
苦笑いが漏れる。
やっと日が暮れてきた時間だったが、一緒に眠りにつくことにした。
多分夜になったら目が覚めるだろう。
第2ラウンドはそれからにするか。
748名無しさん@ピンキー:03/02/23 22:46 ID:llO1wv2F
今日はたくさんの作家さまの作品が読めて幸せ〜〜!
ほんと、なんていい日なんだ!
もうパソの前から離れられないです。
749名無しさん@ピンキー:03/02/24 01:00 ID:Zvdq1CkS
キタ━━━━━(´ε`(○≡(・∀・)≡○)´o`)━━━━━!!!!
キタ━━━━━(´ε`(○≡(・∀・)≡○)´o`)━━━━━!!!!
っもうずっと(*´Д`)ハァハァ しっぱなし
ランゼタンのように逝きっぱなし
作家さま最高!
750G ◆GARURUyZ5s :03/02/24 11:03 ID:Klr6G3i3
∧ ∧   ときエロスッドレの皆さんおはようございます!!
( ゚∀゚) <、、、感想書いてから仕事行こ(笑)
/  つ

>>714-716「いつも何度でも」
克の独占欲がす〜ご〜く伝わってきたでし!
こんなに愛されているゆりえ嬢は幸せでしね。。。
克ゆり作者たんも、リアルでは
とてもパートナーを大切にしている人なのではと感じる、
そんな作品だったでし〜!

>>「夜伽話」新婚作者たん
なにやら壮大なお話になりそうでし!
あれだけの作品の傍ら、まさか
こんなネタを仕込んでいたとは。。。((((;゚Д゚))))
蘭世が紙問屋の娘!(・∀・)ナンダカスゴクスキ!!

>>「ある日の真壁くんの自覚・・・」350たん
自分のパワーに振り回される俊に禿しくワロた!
オリジナルの設定にもあったらかなり盛り上がったかもでしね???
そうだったのかぁ、愛良のあのパワーは俊の。。。つか設定(゚д゚)ウマー

>>「鬼さんと兎・・・」350たん
Cカップのブラジャーのエロさ、
ノーパンで駆け上がっていく蘭世のエロさ、
辛抱たまらんハァハァ。。。美味しい描写ゴチでした。
第2ラウンドもちろんあるんでしよね?よっしく!
751名無しさん@ピンキー:03/02/24 14:27 ID:GkGQwYV3
キタ━━━━━(・∀・)━━━━━!!!!
キタ━━━━━(・∀・)━━━━━!!!!
キタ━━━━━(・∀・)━━━━━!!!!
キタ━━━━━(・∀・)━━━━━!!!!
752名無しさん@ピンキー:03/02/25 11:30 ID:hSKiDhLe
作家先生の乱舞だー!すばらしー!
753さなぎ:03/02/25 23:43 ID:xAPrNvUI
うをΣ(゚Д゚;!!!!完全に乗り遅れたぜチックショーー!!
>新婚タン
このスレで再び新婚タンのSS読めるのが う  れ  し  す  ぎ!!!!!
夜伽話めちゃおもしろいでつ!!!
続きが気になってたまんないよお〜〜〜!
今までと全く違うアプローチですなあ〜〜〜
こういうネタを思いつかれるところがわたすみたいな
素人との違いでつね・・・しみじみ。
今後らんぜがお城へあがって
あろん皇子に手込めにされそううになる展開きぼん!!

>350タン
これっすよ〜〜これ!!
やっぱり350タンの真壁くんいいわあ〜〜(;´Д`)
ストッキングの拘束プレイに萌え狂いました!!
CカップCカップ・・・・(w

ところでお二方ともそろそろコテハンになさったらいかがかと(w
新婚タンはもうこれがコテハンみたくなっちゃってますけどね(ww
754いち読者の希望:03/02/26 09:28 ID:l2jUpr+9
新婚タンは、新婚タンで馴染んでしまったので、
できればこのままでいてホスィなぁ・・・
755名無しさん@ピンキー:03/02/26 09:43 ID:MpN+/hp9
名作家さんが活躍する中申し訳ないんですが、書いてみていいでしょーか
とか言って書き逃げしてみる
756名無しさん@ピンキー:03/02/26 09:43 ID:MpN+/hp9
今日の予想最高気温は36度。昨日と変わらない。
うだるような暑さの中、俊の部屋の窓は締め切られたまま。
ご機嫌斜めの蘭世が、フル回転して冷気を放つクーラーを睨む。
「火花が出て壊しそうね ね?俊」
「そ、そんなことっ・・・!」蘭世はノートに目を戻す。

夏休み最後の日。
曜子の宿題に群がる俊と蘭世。懸命にノートを写す。
曜子は予備校の課題を早々と済ませた。柱にもたれ、文庫本を読み始めている。
2週間前にやってきた俊の部屋のクーラーは、曜子の仲介で人から譲り受けたものだった。
「正直、助かるぜ」
俊はシャープペンを動かしながら、蘭世をけん制する。
「ねー?俊」勝ち誇った目をして蘭世に笑う。
「・・・・・」(わかってるわよ、そんなこと。・・・でもどうして神谷さんなのよっ。)

沈黙が1時間続いて俊は痺れを切らせた。
「あー、もーだめだー」ちゃぶ台の上に伏せる。
俊が斜向かいに座っている蘭世にふと目を向ける。
蘭世のくすくす笑う唇。薄くリップが引かれている。いつもよりつややかだ。
時折耳に黒髪をかける。
「ノート写すだけだから、頭なんて使わないのに」
上目遣いで俊をちらり見てまたくすくす笑う。
「・・・・」
俊は穏やかな溜め息をつく。だが、俊の目には男になっていた。
浅めの襟口も身をかがめると、胸元が覗ける。
時折下着の紐が見える。
757名無しさん@ピンキー:03/02/26 09:45 ID:MpN+/hp9
さりげなく俊は後の柱の曜子を見る。
座布団を丸めて後ろ向きに横になり、寝息を立てている。
ちゃぶ台に顔を臥せったまま、俊は蘭世に台の下から手を伸ばす。
俊の手が蘭世の膝に触れた瞬間。
「ひぃああ?!」蘭世は大声に自分の手で口を覆い、俊の後頭部を睨む。
その後ろには寝返りをうつ曜子が見える。

「ちょっと・・・!真壁くん!」小声で懸命に抗議する。
俊は顔を上げて下から蘭世を見る。
ぞくぞくっと男の色気を感じて、蘭世は湧き上がる熱を感じた。
「まだ、半分も終わってないのよ!」不謹慎な自分を戒めるように言う。

「・・・じゃ、やれよ」俊はぶっきらぼうに言う。もちろん手は先を進む。
スカートの中に入り、割れない膝を越え、直接湿り気のもとに向かう。
「え・・・、ちょっ、からかわないで ・・・か、神谷さんが起きちゃ・・・」
「じゃあ、黙ってろ」
俊は舐めるような目で蘭世を見る。
蘭世は愛撫されている気持ちになり、ますます自分の蜜を感じた。
俊がそれを確かめる。
「・・・濡れてるぜ」
「や、・・・」(・・・そんな事言わないで・・・!)
カアッと顔を赤らめる。鉛筆を持つ指が震える。
いつもは絶対に言わないこととを俊が口にする。それは強い媚薬になる。
758名無しさん@ピンキー:03/02/26 09:47 ID:MpN+/hp9
裂け目から溢れる蜜を掻き出し、突起に強く擦りつける。そのまま突起を擦りつづける。
それはますます大きくなり、蜜も後から続く。
「んんっん・・・」
みだらな水音を立てて、2人の官能を高める。
「お前の音だぜ・・・いやらしいな、お前」
「あ・・・はっ、あっ・・・んん!」(真壁くん!・・・わた、し、もう・・・!)
「いいぜ・・・いけよ。見てるから・・・」
蘭世は薄目を開けて俊を見た。
俊は誘うような目でにやつく。
蘭世は鉛筆を強く握り締め、膝をがくがく震わせ、短く痙攣した。
「・・・・っっんん・・・・!!!」
蘭世は荒い息で脱力する。

肩で息をしながら俊を睨む。
「もうっ・・・神谷さんが起きたら何て言うの?」あくまで小声だ。
俊は今蘭世を愛した自分の指を舌を見せながら舐めた。
「・・・・・」蘭世は恥ずかしくて目を伏せる。
が、また新たに湧き上がる液体を感じていた。
もう下着は意味をなさぬほどになっている。
(・・・ここで、欲しいなんて、言えないし。・・・でも・・・。)
どうしようもなく自分の体が熱くなるのをごまかしきれない。
759名無しさん@ピンキー:03/02/26 09:59 ID:TZleJUT0
「・・・欲しいんだろ?」
俊はルーズパンツの上からでもわかる男を自ら握る。
「俺のも、ほら、こんなになってるぜ」
蘭世は髪で顔を隠しながらも、俊の股間をちらりと見た。
俊はその視線を感じて、勃起する根を外気に出す。
浅黒いそれ自身は欲望を主張して脈打っている。
初めて見るわけでもないのに、蘭世は真っ赤になってまたうつむく。
「・・・真壁くん・・・」
蘭世は足がしびれたように無意識のうちに腰を揺らしてしまう。
いつも感じている悦びを、蘭世の園は知っている。
本能が俊を待っている、求めている。

「来いよ」「え?」
「脱いで来い」
「で、でも、・・・神谷さんが・・・」
「・・・気にすんな。まだ寝てるさ」
俊の強気に蘭世は自分を抑えきれなくなる。
「・・・うん」おずおずと膝立ちする。
まだ自分の理性に縛られている蘭世の腰を俊が引き寄せる。
760昼下がりの情事:03/02/26 10:21 ID:GJemKGlG
が〜!!緊張のあまり、タイトル忘れました 756からの続きです。

脱げってんのに・・・」
俊はだだっこを子供を扱うように、自分に向き合う形で膝に蘭世を降ろした。
蘭世は少し身をかがめて俊と直接視線をからめる。
「・・・・俺、変か?」
「うん、こんなHなんて思わなかった」
「嫌か?こんなすけべで」
「・・・私にだけなら、いいよ」
そう言うのが精いっぱいだった。愛しさと官能が湧き上がる。
俊の唇を奪う。自分から小さな舌を差し入れる。
俊の舌と深く絡み合ってしばらく、唇を外した。
「私も、こんな女だよ?・・・嫌にならない?」
「・・・どんな女か、確かめてやる」
俊は蘭世のTシャツを乱暴にまくる。ブラジャーを片手で外し、上にずらす。
固く咲いているピンクのつぼみを、荒々しく口に含む。
「・・・んんんっ!」
待っていた官能が悦びを上げる。
だが、薄目を開ければ、曜子の足が見える。喘ぎ声を無理に抑えた。

「・・・似合いだな、俺たち」
蘭世は俊の言葉が嬉しかった。
「う・・・ん、んんっ!」
輪になっているピンクの境目を舌でなぞる。
俊の口から溢れ出た唾液が臍に伝う。
クーラーの冷気でその道だけが冷えていく。
だが、体の熱は冷気が届かない。ますます熱くなる。

761昼下がりの情事:03/02/26 10:25 ID:GJemKGlG
俊は指でもう丸見えになっているショーツの上から達したばかりのものを掴んではじく。
「あ・・・ん」(もう欲しいのにぃ・・・。)
蘭世を読んだ俊が意地悪そうに言う。
「だから、脱げって言ったろ」「ほら!」
俊は力任せにショーツをずり下げる。
蘭世は俊をまたいで座っているのだから、そう簡単に取れない。
「ちょ・・・、もうっ・・・破けちゃう!」待ってと蘭世は膝で立ったが、遅かった。
ビリッ。乾いた音を立てて避けるショーツ。
「やば・・・」一応すまなそうな態度の俊。
「わざとでしょ?」睨む蘭世に俊は意味ありげに笑う。
「ああ、待ってたんだろ?」

俊は蘭世の腰を持ち上げ、自分のいきり立っているものの上に運ぶ。
簡単にぬるりとのめり込む。
「・・・・・・・っん!!」「うぅ・・・」
俊の溜め息をのど元に感じて、勢いが一気に高まる。
「・・・また、ん・・・!も・・・い、く・・・!」
無理に抑えた声も精一杯。蘭世は全身硬直させ極みに達した。
俊は脱力した蘭世を抱きしめた。「まだ、これからだぜ?」
密接したまま腰を突き動かし始めた。小さい振幅でも感じやすい蘭世にはもう狂った悦びになる。
(もう、声出ちゃうよ・・・!神谷さんが起きちゃう!!)
懸命な抗議を俊に伝える。
実は俊は蘭世と絡む前から曜子を眠らせておいたのだ。焦る蘭世には真実を告げず、俊は一瞥もしない余裕だ。
「・・・もうっ!・・・嘘でしょ!?」
すっかり汗ばむTシャツを胸の上で丸める。俊は思う存分にむしゃぶりつく。
既に固く隆起しきっているその頂点を歯列で捻りながら甘噛みする。
「・・・んんっ!」
上体をしならせた蘭世の黒髪が俊の膝まで届く。俊の与える刺激に合わせてそれは舞い踊る。
762昼下がりの情事:03/02/26 10:34 ID:yGjTesQk
俊は指でもう丸見えになっているショーツの上から達したばかりのものを掴んではじく。
「あ・・・ん」(もう欲しいのにぃ・・・。)
蘭世を読んだ俊が意地悪そうに言う。
「だから、脱げって言ったろ」「ほら!」
俊は力任せにショーツをずり下げる。
蘭世は俊をまたいで座っているのだから、そう簡単に取れない。
「ちょ・・・、もうっ・・・破けちゃう!」待ってと蘭世は膝で立ったが、遅かった。
ビリッ。乾いた音を立てて避けるショーツ。
「やば・・・」一応すまなそうな態度の俊。
「わざとでしょ?」睨む蘭世に俊は意味ありげに笑う。
「ああ、待ってたんだろ?」

俊は蘭世の腰を持ち上げ、自分のいきり立っているものの上に運ぶ。
簡単にぬるりとのめり込む。
「・・・・・・・っん!!」「うぅ・・・」
俊の溜め息をのど元に感じて、勢いが一気に高まる。
「・・・また、ん・・・!も・・・い、く・・・!」
無理に抑えた声も精一杯。蘭世は全身硬直させ極みに達した。
俊は脱力した蘭世を抱きしめた。
「まだ、これからだぜ?」
密接したまま腰を突き動かし始めた。小さい振幅でも感じやすい蘭世にはもう狂った悦びになる。
(もう、声出ちゃうよ・・・!神谷さんが起きちゃう!!)懸命な抗議を俊に伝える。
実は俊は蘭世と絡む前から曜子を眠らせておいたのだ。焦る蘭世には真実を告げず、俊は一瞥もしない余裕だ。
「・・・もうっ!・・・嘘でしょ!?」
すっかり汗ばむTシャツを胸の上で丸める。俊は思う存分にむしゃぶりつく。
既に固く隆起しきっているその頂点を歯列で捻りながら甘噛みする。
「・・・んんっ!」
上体をしならせた蘭世の黒髪が俊の膝まで届く。俊の与える刺激に合わせてそれは舞い踊る。
763連投防止支援:03/02/26 10:42 ID:1jzRpLi6
 
764755:03/02/26 11:36 ID:zS8pewEv
すいません!!!あい連投したみたいです。もーしわけない!!あぁ氏にたい・・・
765昼下がりの情事:03/02/26 11:41 ID:zS8pewEv
眠っているとはいえ曜子がいる状況、蘭世は恥をしのび、快感に悶え苦しむ。
そんな目の前の恋人を見て燃え上がらないわけはない。
急く自分自身を止めようにも、限界は遠くはない。
「江藤・・・!」
俊は蘭世の肢体を抱き寄せ唇を唇で塞ぐ。絶頂の用意だ。
蘭世が腰を浮かす。それを追いかけ俊がスピードを上げる。
「・・・うっ・・・!」「・・・・べくぅ・・・ん!!」

汗と唾液と涙とで、2人は汚れていた。静めようもない荒い息。
それが止むとクーラーのモーター音。吐き出された冷気で熱が次第に溶けていく。
破れたショーツは俊がいつの間にか直していた。
繋がった証拠を全て消して、やっと落ち着いた。
「もう!真壁くんったら信じられない!」やっと大声で蘭世が文句を言う。
「・・・お前も同類だ」俊は流し目で蘭世を睨む。
「そうね」乱れきった長い髪を一つにまとめ、蘭世は微笑んだ。

鉛筆を走らせる音が響く。
「ふはぁ〜あ、・・・終わった?俊?」曜子が大あくびで起きてきた。
返事はない。2人は懸命にノートを写す。
曜子はのそりのそりテーブルに近付く。
「ん?・・・なんか臭くない?」俊の風下に座って曜子がいかぶし気な顔をする。
ぎくりとなる俊と蘭世。「な、何が?」蘭世が下手にうろたえる。
「・・・生臭い・・・。」くんくん曜子犬のようだ。
蘭世と俊はクーラーの冷気に負けず冷や汗を掻きながら鉛筆を走らせる。
ある昼下がりの出来事だった。

終わり。
お目汚ししつれーしました(汗   ・・・氏んできます。
766名無しさん@ピンキー:03/02/26 12:50 ID:Ds4nrUGp
>>755さん
いえいえ。すっごく良かったですよ!側で曜子が眠っているのに…ってシチュエーションに萌え萌えでした♪あなたは神です!
767名無しさん@ピンキー:03/02/26 13:14 ID:yz7mJD3Q
>「・・・どんな女か、確かめてやる」
萌!

>「・・・生臭い・・・。」
正直禿ワロ!

もまいら曜子が起きたらどうすんだ〜!ってハラハラしながら読んでますた(;´Д`)ハァハァ
俊のヤシ、能力乱用ですな(w
非常に良かったのでまたお願いします!
768さなぎ:03/02/26 15:43 ID:pIUNJbIO
>>755タン
お目汚し??いえいえ目の保養になりますた!!
生臭いにわたすもわろた(ww
俊と蘭世にはあまあいイイ香りであることでしょう・・・うふふ。
769755:03/02/26 17:07 ID:pFRdmqhY
もったいないお言葉ありがとうありがとう
>>766さん、767さん
あなたさまがたこそ神です。お客様はみな神様♪
うへへ、ほんとは曜子を起こすつもりでしたが似たシュチュの名作があるので自粛しますた
>>さなぎさま
ひえええ!もったいない!でございます。
曜子には未経験の匂い・・・イイ匂いとわかる時は遠い?

連投なんぞ犯さないにちゃんねらーに成長して戻ってきます・・・ハハハばか丸出し
770新婚作者:03/02/26 21:16 ID:y/9kfy8A
夜伽話の続きをうpりにきました。

さて、どこまで大風呂敷広げたらいいんだろう・・・・。
ちゃんとしまえるのだろうか。
心から不安だ。

でも書いていきますね。
長くなると思いますあきれたら言って下さい。

では・・・
771夜伽話8:03/02/26 21:16 ID:y/9kfy8A
「・・・来てたのか・・・」
「ええ、いけなかった?」
「いや・・・・何のようだ?」
「用が無いなら来てはいけないの?」
「そんなこたぁ、ねぇけど・・さ・・・いいのか?もうおせえぞ。」
「今日父は帰らないの・・・・だから。」
「抜け出した・・て所か。」
「・・・・・・・」
「・・めしでも食いにいくか?それとも・・・・」
熱のこもった目で家老の娘―ゆりえ―を見つめた。
「おまえの方がいいかな?待ちきれねぇって顔してるな?」
「そんな!・・・・」
勢いのよい言葉を眼を伏せることで否定する。
「図星・・だろう?」
「・・・・・・・・」
すぐるはゆりえの帯に手をかけると一気にひっぱった。ゆりえの身体は回転しながら布団に着くよう計算されつくした形で着崩される。
「・・・あ・・・・」
見抜かれた羞恥心から頬を紅潮させ、布団に突っ伏すゆりえの顔を強引に自分に向けさせると視線を合わせる。
「・・・いいな、その顔。」
そういうとやわらかい笑顔になる。ようやく見つけた自分のための顔にゆりえはほっと緊張を解く。その刹那すぐるの手がゆりえの胸元に忍び込む。
「・・・最近ごぶさただったもんな・・・どれ・・・」
軽口を叩き興奮を押さえながらゆりえの前をはだけさせた。
「・・・・!・・や・・・」
「じゃねぇだろ、待ってたんだろう?・・・・俺も同じだぜ・・・」
すぐるが胸に顔を埋め、乳房を両手でつかみもみ始める。とたんにゆりえの口から吐息が漏れる。
「・・ふ・・・くぅ・・ん・・・・・」
押さえきれないというようにゆりえの腕がすぐるを抱きしめる。その温かい感触を感じるとすぐるの愛撫にも熱が入る。胸元に押し付けられるすぐるの熱い唇がかたくなだった心を溶かしたころを思い出す。
772夜伽話9:03/02/26 21:18 ID:y/9kfy8A
あれは何年も前、家老の娘として何不自由なく暮らしていながらそれでも友人と呼べるものはいなかった。
そんなころ父親に雇われていた庭師の息子としてやってきたのがすぐるであった。
年頃の似通った二人はなんとなく話をするようになっていた。父親の仕事が済むと家には来なくなっていたが、
ゆりえの稽古事の帰りなどどこからか現れて、二言三言言葉かわしたりもしていた。
ゆりえは知らなかったが、ゆりえは狙われやすい立場なうえ、美人だったこともあってかどわかされやすかったそうだ。
それを守っていたのがすぐるの父だったのだ。
いつしかその役目がすぐるにかわってはいたのだが・・・。
二人の間にそういった感情が芽生えるのは自然なことだったがそれでも身分の違いのため互いに口には
出さなかった。
しかし1年前、ゆりえに金持ちの息子との縁談が持ち上がった。政略結婚で相手は将来の家老相続が条件、
ゆりえの方はその金品が引き換えであった。家老といってもそれほど蓄えがあるわけではないのだ。
ゆりえはどうしても耐え切れずある日出奔してしまった。行き先はすぐるのところ、であった。
それ以来ゆりえの父は無理に縁談を勧めなくなり、ゆりえはいまや世間では男嫌いということに相成っている。
あの時は必死だった、そういう家の娘として生まれたからには当然なのだがどうしても納得が出来なかったのだろう。
すぐるに詰め寄った剣幕はそれはすごかったから。
ゆりえをどうにもならないほど好きになっていたすぐるにその勢いをかわすことなど出来ようも無かったし、
それ以上に自分が押し倒してしまった。

といった成り行きではあるがいまだゆりえの側近のほんとに近しいものしかこの事実は知らなかった。

ゆりえの肌に初めて触れたとき、一瞬のためらいがあった、自分のようなものが触れてよいものか、
それでもゆりえへの愛しさが勝った。そして互いの気持ちを確信に変えていったのだ。
見つかったらどうなるかわからないが、今そんなことを考えることよりもお互いを求めていた。
773夜伽話10:03/02/26 21:19 ID:y/9kfy8A
「何考えてるんだよ?」
「・・え・・・あ・・別・・・に・・」
「俺の・・・・ことだけ考えてろよ・・・」
そう言ってすぐるがゆりえの琴線を響かせると、それとともにゆりえもまた行為に没頭していった。
すぐるの手が安心させるようにゆりえの身体をさすり、それでいて感じる部分にも触れていく。体ごと心まで。すそを割られると一直線に中心部へと手をのばす。
「・・・や・・あ・・・・はぁ・・・・」
「・・・そんなに・・・・だったか・・・・」
「・・や・・・ぁ・・・い・・わせ・・・・ないで・・・・・・」
「今夜は・・寝かせないぜ・・・・覚悟しろよ・・・・」
小さくうなずくとゆりえはすぐるの頭を抱き寄せる。ゆりえの指とおのれの指を絡ませ布団に押し付けるとぴんと張り詰めた頂点に吸い付く。
「・・はぁ・・んはぁ・・・・・あ・・・ん・・・」
腰を浮かし、快感を素直にすぐるにぶつけてくる。そのさらされた太ももがすぐるの雄の部分に当たるとその大きさを増す。
「ああ・・・ああん・・・・すぐ・・・るぅ・・・・・はぁ・・・」
「・・・ゆりえ・・・・・」
思いのたけをぶつけ合うような愛の交わりは終ることの無い様に互いに望みながら、
いつかは終らせなくてはならないという刹那的な感情が身体の高まりを加速していく。
774夜伽話11:03/02/26 21:19 ID:y/9kfy8A
「・・あ・・あはぁ・・・ん・・・もぅう・・・・」
「・・・いくぜ・・・・・」
すぐるはそういうと分身を取り出しゆりえの入口にあてがった。
「・・・・いいな・・・・」
涙目のゆりえは固く眼を閉じすぐるにしがみつく、それを合図に分身を胎内へ進めた。
「ん!・・はぁ・・・・」
「力・・・・抜けよ・・・・いい・・・ぜ・・・・」
華奢なゆりえを壊してしまうのではないかという危惧に襲われながらも包み込まれる快感には勝てない。すぐる自身でゆりえを串刺しにするとゆりえが大きく息をつく。
「・・・あ・・・・ああ・・・・す・・ぐる・・・ああ・・・」
「動くぜ・・・・」
ゆっくりと腰を前後に動かしながらすぐるはゆりえに口づけた。
・・・愛しているよ・・・ゆりえ・・・・・
思いのすべてをゆりえにぶつけながらすぐるはいつしか激しく腰を動かし達しようとしていた、それにあわせるようにゆりえもまたに快楽の階段を駆け上がる。
「あ・・ああん・・・も・・・ああ・・・い・・・くっ・・・・」
「・・・お・・れも・・・・・」
すぐるの爆発とともにゆりえも絶頂を迎えた。
775新婚作者:03/02/26 21:21 ID:y/9kfy8A
本日はここまでです。

最近スレに新作がいっぱいうpされていて
ROMするのが楽しい。
携帯のお気に入りに登録して昼休みの
楽しみにしています。

では・・・。

こんなことして欲しいなどありましたら
リクエスト受け付けます。
大風呂敷なら大風呂敷らしくしたいと思います。
では・・・。
776350:03/02/27 08:09 ID:GL6lgBzm

アレ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!
        へ )   (  ノ  (  )ノ   (  )   へ  )   へ )    へ  )
          >    >    <      <       <      >      >
キタキタキタ〜〜〜〜〜〜〜!!!
新婚タンイイ!!
ゆりえの「あーれー」が超楽しみだったス。
克の強引さに萌え〜〜
777名無しさん@ピンキー:03/02/27 23:55 ID:DqTLOR61
>昼下がりの情事
すんごいおもしろかったですよ〜〜!
わたしも曜子がいつ起きるのかとかなりドキドキしてますた。
「生臭い」にもかなり笑いました。またぜひぜひ書いてください。

>夜伽
いろんなキャラの話が読めてかなりお得!
ゆりえと克はかなり好きなので嬉しいでつ!
新婚作者タンうまいです〜〜!
778名無しさん@ピンキー:03/02/28 11:33 ID:7bv3nIGV
> 昼下がりの情事
「・・・・俺、変か?」
「うん、こんなHなんて思わなかった」
「嫌か?こんなすけべで」
「・・・私にだけなら、いいよ」

ここんとこに萌えちゃったのは、おいらだけ?
真壁くんが「俺、スケベでごめんな・・・」みたいなこと言うのって
かなり(・∀・)イイ!!!と思うのでつ。
まえ〜に、心の中で言ったのはあったんだけど、
それを蘭世に言って欲しい、蘭世はどう答えるのかな?なんて思ってたもんで。

そーだよ!あんた変だよ真壁くん!そこがいいんだよ!(?)と思いますた。
779名無しさん@ピンキー:03/02/28 15:20 ID:2KCZh+Ck
あのぉ、私もお話し作ってみました・・。
会話よりも文が多い上に表現もかたいんですけど、デビューしていいですか?
しかも、コンパクトにまとめられなくて長くなっちゃったんですけど・・。
780名無しさん@ピンキー:03/02/28 16:35 ID:+a9FFCGJ
>>779
ぜひとも!!
お待ち申し上げております。
新作者さんも続々、ベテラン作者さんの新作も続々。
嬉しい限りです!
781さなぎ@割り込みすんまそん!:03/02/28 19:50 ID:XidhQv5Q
ラン×ジャンもの出来たのでウプさせて下さい。
新婚タ〜〜ン!!夜伽の続きが楽しみでしょーがないっす!!
毎日ワクワクもんですぅ。
782小舟 1:03/02/28 19:51 ID:XidhQv5Q
愛、とはなんであるか。
あの忌まわしき冥界の王との戦いで魔界人としての能力をすべて失い、ただの人となってしま
ったと気付いたあの日から、わたしはずっと考えていた。
ランジェはほとんど寝たきり状態だったわたしに、献身的に付き添っていてくれていた。彼女
の無償の愛なくして、ここまでの回復は望むべくもなかったであろう。

あの日から早数ヶ月…。魔界から太陽は消え月が支配し、王は他界し、魔界人でなくなった私
の代わりに、王位継承権はアレンに渡った。
新たな時代に向け、魔界は動きだしたのだ。
まだ完全に傷が癒えたわけではないが、もはやわたしが魔界に居続ける理由はない。
人間界へ行く…。そうせざるを得ない時が迫っていた。

長きにわたる看病疲れだろうか。ランジェは椅子に腰掛け、夜着のままうたたねをしている。
ランジェを連れていくことは出来ない。
愛するものと別れることこそが、愛すること…。
その悲壮な結論を私は甘んじて受けようと思う。しかしそれを伝えねばならないのは、なんと
いう苦痛だろうか…。

「あ…わたし…眠ってしまっていたのね…」
ジャンの気配を感じてか、ランジェが目を覚ます。瞼を指でこすりながら微笑む。
「起き上がったりして…大丈夫なのですか?」
この笑顔をなくさねばならない。半身をもぎ取られるような痛みに、ジャンの心は喘ぐ。
「話したいことがある」
ランジェの空色の瞳がジャンを見つめている。
「わたしはもう魔界人ではない。お別れだ」
ついに口に出してしまった。永遠の別離のことば。そのことばはランジェに放たれて、ジャン
の胸に突き刺さる。


783小舟 2:03/02/28 19:51 ID:XidhQv5Q
しかし、空色の瞳は曇りはしなかった。ランジェは穏やかに微笑み、ゆっくりと立ち上がって
ジャンに向かい合う。
ふわり…。ランジェの細い腕がジャンの首を包むように巻き付く。
「なにをいうんです」
ランジェの目から朝露の雫のような涙が、一粒零れた。
「あなたが人間界にいくのなら、わたしもいくということです」

ランジェ…。
きっとわたし同様ずっと悩み苦しんでいたのだろう。暖かいその体に、そっと腕をまわす。
だが…!やはり巻き込むわけにはいかない……!
「ランジェ…わたしは…」
ランジェのくちびるが、ジャンの唇をふさぐ。短いくちづけのあと薄紅を刷いたような頬でジ
ャンを見つめ、微笑む。すべてを浄化した清らかな微笑みが、そこにあった。
「あの夜…戴冠式の前夜…誓って下さったではありませんか。未来永劫わたしを愛す、と…」
「しかし…!」
ランジェの指がジャンのくちびるに触れる。ゆるゆると首を横に振り、なにか言おうとするジ
ャンを優しく制する。
「あなたには今まで与えてもらってばかりでした…。これからはわたしがそれを返してゆくの」
そう言うとランジェはジャンに跪き、真剣な目付きで腰紐を解いてゆく。

「ランジェ…?何を……うっ!」
ランジェがジャン自身を細い指で取出し、くちづけた。

784小舟 3:03/02/28 19:51 ID:XidhQv5Q
「ラ…ンジェ…ッ」
躊躇いつつ、まだたぎっていないそれをくちびるの中に収めていく。あたたかく柔らかな粘膜
に包まれ、それは急速に脈打ちだす。
「そ…んなことは…しなくて…よい…っ」
しかしことばに反し、ジャンのそれは愛撫を求め、充血しはじめてしまっていた。
「わたしがどれだけあなたを愛しているか…わかって欲しいの…」

信じられぬ光景だった。あのうぶなランジェがこんな風に愛を体現しようとしている。この行
為をいつかして欲しくはあったが、まだランジェには早すぎる、と自制していた。傷に倒れた
日以来、ランジェを抱くこともなかった。そしてそれは、もう二度とないと思っていた。
ランジェから求めてきたことなど今までにない。性に対し幼すぎる妻は、いつも従順にジャン
に任せるままになっていた。
そのランジェが、しかも別離を告げにきた今、このように…!

ランジェはぎこちなく、しかし無心にジャンを愛撫し続ける。
「う…」
その愛撫に体の中を熱いもので満たされてゆく。
いくら打ち消しても後から後から沸き上がってくる想い…。別れを芯から納得することなど出
来ない。こんなにもランジェを求めている。愛し合いたいと叫んでいる。
ランジェのひたむきな愛撫がジャンの心を解き放していった。
785小舟 4:03/02/28 19:52 ID:XidhQv5Q
いつしかジャン自身はランジェの小さな口には余りあるほどになっている。
「…んっ…ふ…っ」
ランジェはそれに手を沿え、丁寧に桃色の舌を這わす。ジャンに気持ちを伝えたいあまりの一
生懸命な姿に、愛しさが込み上げる
「ひとりで…いかないで…んっ…わたし…も…一緒に…人間界へ…!」
長い睫毛から透明な雫が再び零れだす。ジャンはそれを指で掬った。
心偽るのはよそう…!今こそ愛がなんたるかをランジェに告げよう…!
「おまえが…ほしい…」

ひらりとランジェを抱きかかえ、ベッドへ横たえるのもせわしく夜着を脱がしてゆく。自らも
衣服をすべて脱ぎ捨て、狂おしく唇を求める。
「あなたが欲しかった…この数ヶ月ずっと…!愛しているんです…!」
「ランジェ…!」
ランジェの細い体は自分の熱情を受け止めきれるのだろうか。あまりにも想いが強すぎて壊し
てしまいそうだ。しかしもう止めることは出来ない。

力の限り抱き締めながら首筋にきつくくちづける。
「あぁ…」
それだけでランジェの体は小さくしなる。白い柔肌の膨らみを掌で押し包みながら、その頂き
をくちびるに含む。
「…っは…」
ランジェの細い指がジャンの艶やかな黒髪を掻き撫でる。啄みながら、先へ行こう行こうとす
る体をすんでのところで押し止める。
786小舟 5:03/02/28 19:52 ID:XidhQv5Q
「…あ…あぁ…っ」
しかしランジェの吐息混じりの声を聞いただけで、全く自制が効かなくなる。指はショーツの
中に滑り込み、金色の茂みのなかに潜り込んだ。
「はあんっ…!」
そこはもう充分な潤いをたたえていた。熱を持った溝をなぞるだけで泉からは蜜がとめどなく
溢れ、それに合わせてランジェの躰ば小さな魚のように跳ねる。唇で蕾を味わったまま、指で
そこをゆっくりと撫で続けた。ランジェの腕はジャンに絡み付き、何かに耐えるように震えている。

ジャンはショーツを一息に抜き去り、ランジェに逆向きでかぶさるようにそこにくちづけた。
「ああぁっ!!…んっ…ふうぅっ…」
ランジェを隅々まで味わいたい一心で、ジャンは夢中で舌を這わす。ジャンの熱の籠もった愛
撫にランジェは全身を桜貝のように淡い紅色に染めて答える。膨れはじめた敏感な帆を舌で起
こし吸い上げると、大きく背が仰け反った。
早くひとつになりたい、しかしもっとランジェを味わいたい。一度に満たすことの出来ない欲
求に葛藤しながら、ジャンはランジェを貪り続ける。
「うっ!ランジェッ…っ!」
同じ気持ちを返すかのようにランジェもジャンを口に含んだ。喉の奥まで飲み込みながら、幹
に舌を這わせる。
互いのものを狂おしく求め合いながら、くぐもった喘ぎを零し合う。

「ランジェ…もう、待ちきれない…!」
ジャンはランジェに向き直り、熱く脈打つ己を押し当てた。一呼吸おいて、躰の芯目がけて沈
めてゆく。
「あああぁぁっ!」
熱く締め付けられながら、ことばにならぬ充足感を得る瞬間。押さえていた感情が爆発する。
この時を、ずっと求めていた。なぜ自分を騙すことが出来るなどと思ったのであろうか。この
愛しい人なくして私の人生になんの意味があろうか。
愛している。愛している。愛している。幾度叫んでも伝えきれない…!
すべてを埋め、互いに抱き締め合った。強く、強く。ジャンの背にランジェの爪が食い込む。

787小舟 6:03/02/28 19:52 ID:XidhQv5Q
なぜ、このまま溶け合うことが出来ないのか。奥深く繋がっていても、いくら強く抱き合って
も、足りぬ。躰の一部だけでは足りぬ。共有でなく、同化したいのだ。
それが叶わぬ苛立ちを思わず腰にぶつける。せめて快感で同化したい。激しくくちびるを求め
ながら、幾度も深く貫く。
「ジャンッ…あぁわたしもう…っ!ああだめええぇっ!!」
ランジェの中がきつく波打つ。しかし駆け上がったことを知りながら、ジャンの躰は止まるこ
とが出来ない。

「ああっいやっ…!変に…変になるうっ!!」
ランジェの躰をそのまま抱き起こし、自らは仰向けに寝て繋がったまま、跨らせた。折れそう
な腰を支え、下から突き上げるように貫く。
「くっ…ラン…ジェッ!」
「ああっ!いいっ…ジャ…ンッ!!」
突き上げる度金色の髪は生きもののように踊り、白い乳房が上下に跳ねる。より深く、より激
しく、ジャンは腰を打ち付け続ける。
「ジャンッまたっ…あ…あ…いくっ!あああぁっ!!」
汗を飛び散らせながら、ランジェがジャンにどっと倒れこむ。その躰をしっかと抱き締めなが
ら、さらに腰で突き上げる。
「やあぁっ!あぁっあああぁっ!!」
畳み掛けるような激しい律動に、ランジェは狂気の一歩手前まで押し上げられている。
「ああランジェッ!わたしも…!!」
勢い良く弾け出た愛の証が、ランジェとジャンの僅かな隙間を縫って走ってゆく。
どちらのものかわからない激しい鼓動を感じながら、注ぐ証が尽きてもなお、きつく抱き締め
合っていた…。
788小舟 7:03/02/28 19:53 ID:XidhQv5Q
「明日、ヘガーテ様のところへ行きます」
汗の残る肢体をジャンにより沿わせ、ランジェは静かに言った。そのことばに込められた揺る
ぐことのない決意に、もはや何も言うまいと思う。
魔界人として愚かとも言える行為…それはすべて私への愛ゆえ。わたしのこれからの人生はそ
の愛に全身全霊かけ、答えていく為にある。
「怖くはないか…?」
腕の中のランジェにそっと問い掛ける。ランジェがジャンをゆっくりと仰ぎ見て微笑する。魔
界ではもう見ることの出来ないはずの青空が、ランジェの瞳には映し出されている。
ジャンの引き締まった胸を指で撫で、その指先を目で追いながら、ランジェはぽつり、ぽつり
と言葉を紡ぎだしていった。

「ねぇ…私たちは今、凪いだ海に小さな船を浮かべたところなの…。もうすぐ何も持たずにそ
 こに乗りこみ…二人でもやいを解くのよ…」
唄うようにランジェは続ける。
「怖くなんかないわ…。わたしたちが行くべきところに着くまで、海はきっと凪いだままでい
 てくれるから。そうして二人で穏やかな海に揺られて、やがてその時が…」
ランジェの中の空に、光るものが宿る。
「ふたりが天に召される時が来るまで…一緒に生きてゆきましょう…」

あの日吸い込まれたはずの太陽の欠片を、わたしはそこに、確かに、見た。光りは雫になり、
葉を滑るがごとく伝い、ジャンの胸に落ちた。
私にも見える。白く輝く穏やかな海に浮かび、手を重ね合いながら、もやいを解こうとしてい
るわたしたちの姿が…。その姿は、決して、不幸でなどない。

「共に…生きよう…。命尽きるまで…」
「はい…」

わたしたちは今漕ぎだす。光り溢れる海に、始まりと、終わりに向かって…。

                             ―――――Fin―――――   
789名無しさん@ピンキー:03/02/28 22:09 ID:zFsESkkx
779です。
さなぎさん、ステキでした!
原作ではほんの少ししか見られなかった二人の物語の影に、
こんな強い結びつきがあるなんて・・!
きゅうううんです。

わたしもウプします!
790ナイショの話:03/02/28 22:13 ID:zFsESkkx
(やっぱり、おかしい・・)
そう確信して、蘭世は隣でボーっとしているかえでを盗み見た。
今日は週一回かえでと昼食を食べる約束をしている日。
中庭はポカポカと暖かく、目を閉じるとそのまま眠ってしまいそうな気持ちよさだ。
けれど今のかえでは違うで意味で、ボーっとしている。
ぼんやりしていたかと思えば、時々思い出し笑いをして赤くなっている。
お弁当も全然減っていない。
(あ、またニヤニヤしてる。絶対におかしいぞ・・・)
蘭世は、ジーっとかえでを見つめてみた。
そんな蘭世の視線にかえではハッと気づき、ごまかすようにお弁当をかきこんだ。
そしてゲホゲホとむせて、お茶を飲み込んでいる。
そんなかえでの様子に、蘭世はプッと吹き出して
「かえでちゃん何かあったのー?なんかおかしいよー?」
笑いながら聞いてみる。
「えへへ、おかしいよね。ごめんね、蘭世」
かえでは自嘲気味に笑うと、気持ちを落ち着けるかのようにもう一度お茶を飲んで、
「あ、あのね、蘭世。聞いてくれる?」
少し緊張したように、蘭世を見た。
「うん。なあに?」
蘭世はそんなかえでにやさしく微笑む。
「あのね、わたし、彼と、その・・。し、ちゃったの・・」
「?なにを?」
すっとんきょうに聞き返す蘭世に、かえではますます赤くなって、
「だ、だから、その、彼と、最後まで・・」
「最後・・って・・。ええええええええええっ!?」
「きゃーーーー!しーっ、しーっ、しーっ!」
蘭世のあまりの驚きように、かえでは慌てて蘭世の口をふさぐ真似をした。
近くでバレーボールをしている生徒たちが、何事かと二人のほうを見ている。
791ナイショの話2:03/02/28 22:15 ID:zFsESkkx
「ばかばか、蘭世。声が大きい〜!」
「ご、ごめーん」
「もう、びっくりしたぁ」
「びっくりしたのはこっちよ、かえでちゃん!」
蘭世の反論に、かえでは一瞬きょとんとして、
「そうでした」
と赤くなった。
そうして一仕事終えたかの様にすっきりした顔で、今度はゆっくりとお弁当を
食べはじめている。

(そっかぁー・・。かえでちゃんたら、とうとう・・。うわぁぁぁ・・)

今度は蘭世がボーッとする番だった。
「やだ、蘭世ったら。そんなに見ないでよ。恥ずかしいじゃない」
「かえでちゃん、幸せそう・・」
「え、そう?えへへ・・。最初は怖かったけど、でも、嬉しくて幸せだった、よ。」
照れるかえでが、いつもよりかわいく、包んでいる空気も優しげに見える。
「・・痛かったけど、ね」
「え、やっぱりそうなの?そこのとこ詳しく・・・」

太陽の日差しが気持ち良く射すなか二人は、お日様の下で話すには
少し後ろめたいような様な内緒話に花を咲かせるのだった
792ナイショの話3:03/02/28 22:17 ID:zFsESkkx
(かえでちゃん、幸せそうだったなー・・)
その夜、蘭世はお風呂に入りながら、昼間のかえでとの会話を思い出していた。
(抱かれるのって、どんな気持ちなんだろう・・)
湯船に伸びた自分の足や、大きいとは言いがたいが形の良い胸にそっと触れてみる。
一瞬、俊と体を重ね合わせている自分を思い浮かべ、
「きゃーっ!」
とお湯の中にもぐり、息苦しくなって顔を出す。
(は、恥ずかしい・・)

「蘭世はどうなのよぉ」
かえでに聞かれ、「そんな!わたしたちなんて・・!」慌てて否定したけれど、
そんな雰囲気になったことがないわけではなかった。

まぶたや耳や首筋へのぎこちなくも優しいキス。
繰り返されるたびに少しずつ深くなってきたキス。
俊のキスが初めて深くなったときは、心臓が飛び出るくらい驚いたけれど、
最近はうまく応えられるようになってきたと思う。
そして、蘭世自身もそういうキスや力強く抱き締められることを望むようになっていた。
抱き締める力の強さは自分を想う深さなのかと思うと、
体の奥が甘くしびれ、幸せな気持ちでいっぱいに満たされる。
蘭世にはそれで十分すぎるほどだった。

そんな蘭世だったから、先日、俊の手が遠慮がちに蘭世のブラウスのボタンを
外しかけたとき、「や・・」と、とっさに離れてしまったのだ。
「あ・・、ごめんなさい・・。びっくりして・・」
嫌、なわけではなかった。
ただ驚いて反射的に体を離しただけだったのだが、蘭世の真意を確かめるかのように
無言で自分を見つめる俊の視線に戸惑い、うまくフォローが出来ないでいた。
793ナイショの話4:03/02/28 22:18 ID:zFsESkkx
そんな蘭世の頭を俊はポンポンと軽く叩き、気を紛らわせようとしてくれたのだが、
蘭世はますます落ち込んでしまい、気まずい雰囲気のままアパートを後にしたのだった。

その日を境に、俊のバイトが忙しくなり、学校以外では会えないまま
2週間が過ぎようとしていた。
蘭世自身もなんとなく俊を避けてしまっているところもあった。
(真壁くん、怒ってないかな・・。嫌いにならないで・・)
さっきまで、かえでの話を思い返して興奮気味の蘭世だったが、今は俊を思い出し
不安に泣き出してしまいそうだ。

(怖かった・・のも、あったのかも知れない。大好きで信頼しているのに、どうして・・・?)

もっとキスしていたい、もっと抱き締められていたいって思っているのに、
その先のことを、どこかで考えないようにしていたようにも思う。
(まだ覚悟が出来てなかったのかもしれない・・。わたしって、ほんと子供ね・・)

「怖かったけど、でも嬉しくて幸せだった」
と、かえでは言った。
その言葉が、蘭世の中にあった怖さをやわらげてくれたように思えた。
「大好きな真壁くんと・・だもん。大丈夫!」

お風呂から上がった蘭世の顔は、とても晴れやかだった。
794ナイショの話5:03/02/28 22:20 ID:zFsESkkx
「ま、真壁くん!今日、ご飯作りに行ってもいい?」
その日、蘭世は思い切って俊に声をかけた。
「・・え?」
学校帰りのいつもの別れ道。
「あの日」を境に、一緒に帰れる日でも蘭世は「じゃぁ、真壁くん。また明日ね」と、
迷わず自分の家の方へ帰っていくのが当然のようになっていたから、
俊はすこし戸惑った。
俊を避けているのは明らかだった。
「良いけど、おまえ・・」
「なあに?」
「なに・・って。・・いいのか?」
「なにが?」
「・・いや、なんでもねぇ。うち、なんにもねぇぞ」
「じゃあ、途中で買い物して行こ?」
こんな申し出も日常茶飯事だっただけに、いつもどおりの蘭世と言われれば
そのようにも見える。

「今日はパパとディナーなのぉ。俊も一緒に行きましょうよぉ〜。将来の話もしたいしぃ」
「だめだめだめだめー!」
曜子を迎えの車に押し込めている蘭世の様子もいつもどおりだった。
(まぁ、今日は神谷もいねえし、声掛けやすかったのかもしれねぇな)
夕飯の材料を選んでいる蘭世をぼんやりと見つめながら、蘭世が仲直り(?)のきっかけを作ってくれたことに、少なからずホッとしている俊だった。
795ナイショの話6:03/02/28 22:22 ID:zFsESkkx
(真壁くん、いつもどおりで良かった・・)
久々の「二人きり」に初めはお互いぎこちなかったものの、いつもどおりの雰囲気が
戻ってきたことに安心しながら、蘭世は夕食の後片付けをしていた。
後ろでは俊が、ジムの人から借りてきたというタイトルマッチのビデオを観ている。
ビデオに夢中の俊の両手がうずうずしているのが、かわいくてつい微笑んでしまう。
自分が空気のように当たり前に俊の傍にいられることに改めて幸せを感じながら、
蘭世はテーブルの上に食後のお茶を置いた。
「サンキュー」
「いえいえ」
そう言った蘭世は不自然にテーブルの片隅に立っている。

俊の狭い部屋は、寄り掛かってテレビを見られる場所が限られている。
もちろんそこは今まさに俊が座っている場所で、少し広めにスペースを取っているため
蘭世も一緒に寄り掛かれるだけの空間はある。
いつもはなにも考えず俊の隣に座るのだけれど、今日は少しためらい、
どこに座るか迷っていたのだ。
「なに、つっ立ってるんだ?」
「え、えへ。隣に座っても、いい?」
「なんだよ、妙にしおらしいじゃねぇか。変なもんでも食ったか?」
「もう!おんなじもの食べたでしょ!」
からかう俊とじゃれあうもの今日は特別に楽しい。
「いいもん。勝手に座るから!」
照れもあって、蘭世は勢いよく俊の隣に座り込んだ。
俊はそんな蘭世にいたずらっ子のように微笑み、またビデオに目を向ける。
796ナイショの話7:03/02/28 22:25 ID:zFsESkkx
画面では一人の選手がちょうどマットに崩れ落ちたところだった。
カウント後、勝敗が付いたところで俊はビデオを止めた。
テレビから流れていた歓声がぴたりと止み、急に部屋が静まり返る。
シュルシュルというテープを巻き戻す音がやけに響いていて、蘭世は少し落ち着かない。

(ど、どうしよう。静かになっちゃった。なんか話さなきゃ・・)
話題を探そうと焦れば焦るほど、なにも思い浮かばない。
(どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・)
「・・ぶっ」
見ると、俊が苦しそうに笑っている。
「なんで笑うのよぉ?・・・読んだんでしょ!?」
真っ赤になって、俊をニラむ蘭世。
「だって、お前・・。緊張感の走りようが・・。くっくっく」
「ひどーい。必死だったんだからねっ」
むくれる蘭世だったが、笑い出したらとまらない俊を見ているうちに、
自分もおかしくなってきて笑い出してしまった。
そして・・
「あ、あれ・・?」
気づくと目の前の俊がぼやけている。蘭世の目から涙が溢れ出していた。

「なんで泣くんだ、ばか」
蘭世の涙に気が付いた俊が、ポコンと蘭世の頭を小突く。
「だって、真壁くんが・・」
「おれ?・・悪かったよ、笑ったりして」
「違うの。嬉しかったの。真壁くんが怒ってなくて・・。もう嫌われたかと思ってから・・」
「怒る?」
(あぁ、あの日のことか・・)
記憶が二人の中によみがえる。俊の目の前では蘭世が気まずそうにうつむいている。
797ナイショの話8:03/02/28 22:26 ID:zFsESkkx
「・・別に、怒ってねえよ」
「・・うん」
頭の上でポンポンと優しく動く俊の手に安心して、蘭世はごしごしと手の甲で涙をぬぐい、
高ぶった気持ちを落ち着けようと口にお茶を運ぶ。
そんな蘭世を黙ってみていた俊だったが、やがてゆっくりと口を開いた。
「だけど・・おれは謝らねえから」
「え・・?」
不安そうに顔を上げた蘭世と目が合う。
俊は優しくそして真剣なまなざしを蘭世に向けて静かに言った。
「・・・お前を抱きたいと思っているのは、事実だしな」
(真壁くん・・!!///)
思いもしない俊の言葉に、みるみるうちに真っ赤になる蘭世。
もちろん俊だってそうだ。
本音とはいえ、珍しくストレートすぎた自分の言葉に急に恥ずかしくなり、
クルッと蘭世に背中を向け、巻き戻しの終わったテープを片付け始めた。
(・・・真壁くん・・)
持っていたカップをテーブルに置き、蘭世は俊の背中にそっと触れた。
一瞬、俊の動きが止まる。
蘭世は自分の気持ちをしっかり伝えるかのように、ゆっくりと俊の背中を抱き締める。
「真壁くん、うれしい・・。大好きよ・・」
「江藤・・」
「嫌だったんじゃないの。少しだけ怖くなったの」
「・・・・」
「まだ覚悟が出来てなかったの・・。でも、もう大丈夫・・」
俊を抱き締めていた蘭世の手がそっと解かれた。
798ナイショの話9:03/02/28 22:28 ID:zFsESkkx
「無理、するな」
「無理じゃない!だって、真壁くんが好きなんだもの」
俊の腕をつかみ、蘭世は必死に自分の思いを伝える。
「大好きよ・・だから、平気・・」
俊が蘭世の方に向き直ると、案の定、蘭世の目から涙が溢れていた。
真剣な蘭世の目が、俊をまっすぐに見つめる。
「真壁くん・・」
「・・わかったから、もう黙れ」
俊はそっと蘭世の涙をぬぐうと、そのまま蘭世の頬に触れた。
蘭世は、自分を優しく見つめる俊を目に焼きつけるかのように見つめ返し、
ゆっくり目を閉じた。

カチ、カチ、カチ・・・
部屋の中に時計の音だけが静かに響く。
緊張をほぐすように、頬やおでこやまぶたに繰り返されるキスが、
やがて、もう一度蘭世の唇に戻ってきたときにキスは深さを増した。

(真壁くん、真壁くん、真壁くん・・・)
蘭世が必死に自分を呼ぶ声が俊の中に流れ込んでくる。
俊は自分の想いを言葉で表わせられない分、抱き締めることでその想いを伝えるかの様に
蘭世を力強く抱き締めた。
「・・ん・・」
キスの深さと抱き締める力に息苦しくなった蘭世の吐息さえも、俊を甘く痺れさせる。
感情的な自分になることも、ましてやそんな自分を想像することさえも出来ない俊だったが、
いま感覚のすべてが蘭世に向いていることを心地よく感じていた。
華奢な体を抱き締めていた強さが、ふ・・と弱まり、行き場をなくした手は、
そのまま蘭世の膨らみへとたどり着く。
799ナイショの話10:03/02/28 22:30 ID:zFsESkkx
体を預けるように俊の胸にもたれかかっている蘭世の体が、一瞬ピクリと強張った。
俊の手が自分の胸に触れているのを見てしまうのが恥ずかしいのか、
ギュッと目を閉じて顔を俊の胸に埋める。
「・・あ、ん・・」
膨らみの形を確かめるように触れていただけの手が、やがて揉みしだくように動き出すと、
蘭世の吐息に切なさが増し、俊にしがみつく手にも力がこもる。
「・・江藤・・本当にいいんだな・・?」
問いかけに潤んだ瞳で俊を見つめると、蘭世は「うん・・」と頷いた。

それを確かめると俊は蘭世を抱き寄せ、制服のファスナーをゆっくり下ろした。
ジャンパースカートの上側を腰の辺りまで下げブラウスを脱がせると、
蘭世の白い肌があらわになる。
スリップ越しに透けて見える下着が、一瞬、俊の目を釘付けにした。
俊は、蘭世をそんな姿にしたのが自分自身であることの恥ずかしさを隠すように、
勢いよくTシャツを脱ぎ、はいていたジャージに手を掛ける。
(ひゃあ〜、真壁くん、パ、パンツ)
お互い水着姿はもう何度も見ていて、体を隠している布の割合なんてほとんど変わらないのに、
下着姿というのはなぜかいやらしく感じられてしまう。
「パンツ、パンツ言うな」
蘭世の心の声に照れた俊が、蘭世の頭をポコンとたたくと、
「ごめんなさ・・・、やだ、もう!読まないで!」
張り詰めていた空気が緩んだ。
寝室として使っている部屋に移るため、俊が蘭世を抱きかかえたとき、
蘭世の腰に留まっていた制服が静かに床に落ちた。
800ナイショの話11:03/02/28 22:32 ID:zFsESkkx
ひんやりとした布団が火照った体に気持ちいい。
蘭世の体中に降るキスの雨は、少しずつ彼女の緊張を解いていく。
「ん・・っ」
やがて俊の唇が蘭世の膨らみの先に達すると、蘭世の口から熱を帯びた声が漏れた。
服の上から感じるよりも、はるかに張りのある蘭世の胸は俊の大きな手のひらで
優しく揉みしだかれ、もう片方の胸は俊の熱い舌に捕らわれている。
優しく吸われ、舌先で弄ばれるように転がされると、今まで知ることのなかった、
痺れるような気持ち良さが自分の奥に芽生えてくるのを蘭世は感じていた。
(どうにかなっちゃいそう・・・)
快感に沈む蘭世の反応は、それを呼び起こしている俊をさらに煽り立てる。
彼女の胸を夢中で弄んでいた俊の手がゆっくりと下へ向かい、
太ももを何度か撫で回したあと、体を覆っている最後の布の中に静かに侵入した。
胸への愛撫で呼び起こされた熱は、蘭世を濡らしていた。

「あ、あ・・ん・・やぁ・・ん」
俊が擦り上げるたびに、喘ぐ声が絶え間なく漏れる。
深いキスを交わすと、俊はその声に促されるように体を起こし、
彼女を覆う最後の一枚を取り去るべく、手を掛けた。
「やっ・・」
蘭世は思わず俊の手首をつかみその動きを止める。
「怖いか?」
「・・・恥ずかしい〜」
潤んだ目でかわいらしく抵抗する姿も、俊の欲情を煽るだけだった。
801ナイショの話12:03/02/28 22:35 ID:zFsESkkx
「・・おれも恥ずかしいんだ。お前も我慢しろ」
「ええっ?真壁くんも、恥ずかしいの?」
「悪かったな」
「真壁くんポーカーフェイスなんだもん、わかんないよ・・。ね、ほんとに恥ずかしい?」
「〜〜うるせえ、何度も言わせるな。続けるぞ!」
「は、はい!」
いまいち、濃密になりきれない二人だった。

とはいえ、真っ赤な顔をした俊の言葉に安心した蘭世は、今度は抵抗することなく
俊の動きを受け入れた。
俊は蘭世の太ももを開かせ、その間に顔を埋めると、
恥ずかしがる蘭世とはうらはらに俊を感じて濡れそぼる秘所に、口づけ舌を這わせる。
「あっ・・あっ・・あっ・・」
先ほどまでとは違う強い快感に、蘭世は身悶えた。
攻め立てる俊の舌から逃れようと、体をずり上げようとする蘭世の腰をグッと引き寄せ、
俊は愛液が溢れ出るその場所に指を挿れ、やさしくかき回す。
「やあ・・んっ。真壁く・・ん」
舌と指の動きに蘭世の入り口は素直に潤いを増し、指の動きに合わせて溢れ出す水音と
絶え間ない蘭世の声が、俊の理性を徐々に薄れさせていく。
(・・気持ちいい・・)
流れ込んできた蘭世の素直な想いに背を押されて、俊は体を起こすとボクサーパンツに
手をかけた。

(く・・来る!?)
蘭世の緊張が高まる。
俊は蘭世に優しくキスをすると「いいか・・?」と囁いた。
「う、うん!」
何度も頭を縦に振る蘭世にやわらかく微笑み、おでこにキスをすると、
俊は蘭世の膝を立てて、彼女を求めて熱くなっている自身をそっとあてがった。
802ナイショの話13:03/02/28 22:37 ID:zFsESkkx
(ひゃぁぁぁ!かえでちゃぁん・・!!)
思わず、かえでの名を叫ぶ(?)蘭世に(なんで小塚?)と不思議に思う俊だったが、
その冷静さも一瞬で消え去る。
出来るだけ痛みが少ないように、ゆっくりと蘭世の中に押し入れた。
「・・い・・たっ・・!」
押し寄せる痛みに耐えようと、息を止めてシーツを必死に握り締める蘭世。
蘭世を傷つけているようで、俊もたまらなく苦しくなる。
「大丈夫か・・?」
「うん、待って、息するから」
すぅぅはぁぁ、とゆっくり深呼吸をすると「いいよ!」と俊の腕をつかむ。
閉じる目じりににじむ涙が、痛々しくもたまらなく愛しい。

「もう少しだから」
慰めにもならないだろうけれど、それでも少しでも蘭世を安心させたくて、
汗で蘭世のおでこに張り付いた前髪を、手のひらでやさしくかき上げる。
(真壁くんが、やさしい・・)
蘭世は一度ギュッと俊に抱きつくと、俊を受け入れるために出来るだけ力を抜く。
俊は蘭世を気遣いながら、自身の残りをグッと沈めた。

「・・入・・った」
締めつけられるその感覚は想像以上に気持ち良く、快感を求める本能が腰を動かしかけたが、かろうじて理性を保ち、そのまま蘭世の痛みが和らぐまで黙って抱き締める。
蘭世の痛みを吸い取るかのように、頬やまぶたや唇にキスを繰り返す。
そうでもしていないと、俊自身も甘い痺れに支配されてしまいそうだった。
「だい、じょうぶ。動いても、いいよ」
しばらく後、痛みが和らぐと蘭世は恥ずかしさを押し殺して俊に告げた。
「辛かったら、言えよ」
「・・ん」
ゆっくり動き出した俊に、痛みをこらえてただしがみつく。
俊に体ごと求められていると思うと、痛みも嬉しく思えた。
803ナイショの話14:03/02/28 22:38 ID:zFsESkkx
(あ・・、なんか・・)
俊を咥え込んでいる奥のほうで、次第に痛みとは別の疼きが芽生え蘭世を悶えさせ始める。
「ん・・ん・・あ・・」
洩れ始めた蘭世の吐息が、規則正しい俊の動きに激しさを促す。
蘭世の声に追い立てられた俊の動きは蘭世の奥から知り得なかった快感を呼び起こす。
「ああっ・・んんっ・・はぁぁ」
自分をみつめる俊の蒸気した顔が、たまらなくいとおしい。
(そんな表情、わたしにだけなんだよね・・?)
そう思うと、繋がっている部分がきゅっと締まり、ますます俊を締め付ける。
(うわっ・・やべぇ・・)
とどめを刺すように加えられた甘い刺激に、俊は我を失いかけた。
「はぁ・・あぁっ・・・」
「え・・とう・・、ごめん・・もう、コントロールできそうに、ねぇ・・!」
切なげな俊の声に、蘭世の奥がきゅんと締まる。
(くっ・・!また・・!)
「いい、よ・・来て・・!」
俊は蘭世の中から張り詰めた自身を抜くと、白い肌の上に猛きった熱を放出した。
804ナイショの話15:03/02/28 22:41 ID:zFsESkkx
荒い息を落ち着かせながら蘭世のお腹の上に放出されたものをきれいに拭うと、
俊は蘭世の膝を立て、太ももの間に顔を埋めた。
「え・・、真壁くん?」
「・・お前も・・」
「そ、そんな、無理よ。女の子で、はじめてから・・の人、そんなにいないって言うし・・。あっ・・!」
さっきまで俊を咥え込んでいた場所は充分に潤い、今度は俊の指を締め付ける。
「やぁぁん・・はぁぁっ・・」
弄ぶようにかき回しながら、膨れ上がった芽をやさしく吸いあげると蘭世は甘い声をあげ、
ピクンと腰を浮かせる。
自分の愛撫に敏感に反応する蘭世がかわいくて、俊は貪るように蘭世を吸い上げる。
「あぁぁぁぁ・・っ!き、もち・・いい・・」
蘭世の素直な言葉に、俊はさらに蘭世を攻め立てるため舌を差し入れた。
「や・・っ・・真壁・・くん、わたし・・・なんか、おかしい・・!」
「・・大丈夫だよ。怖くねえから」
「・・なんか・・迫ってくる・・!」
「そのまま・・」
「や、あ・・!あぁぁぁぁぁ・・・っ!」
俊が指の動きを早め、膨れきった芽を強く吸い上げると、蘭世の体がビクンとしなり
俊の指をキュウゥゥッと締め付けた。

蘭世が果てるのを確かめると、俊はそっと指を抜き肩で息をしている蘭世の隣に横になった。
見ると、蘭世は目に涙をためている。
俊はフッと笑うと蘭世を抱き寄せた
「・・真壁くん・・」
「・・ん?」
「わたしのこと、嫌いにならないで・・」
思いがけない蘭世の申し出に、俊は蘭世の顔を覗き込む。
805ナイショの話16:03/02/28 22:45 ID:zFsESkkx
「どうして、そう思う?」
「・・だって、わたし・・初めてなのに・・気持ちよくて・・いやらしい・・」
「・・ばか、そんな風に思うことねえんだよ」
俊は半ばあきれ気味に蘭世の頬をフニッとつねった。
「でも・・」
「デモもストもあるか。そんなにいじけるなら、もうしねぇぞ」
「えっ、それはいや!」
「いやって、おまえ・・」
思わずもらした自分の本音に真っ赤になった蘭世は、プッと吹き出した俊を見て
少しムッとする。
(よおし!真壁くんめー!)
「もう!こんなときは、『そんなことないよ。かわいかったよ、蘭世』って
言ってくれなくちゃ!」
「うっ・・」
(〜〜〜そんなこと、おれが言えるかっ!)
蘭世の攻撃にうろたえる俊だった。
「ねえねえ、真壁くん」
「なら、お前もいじけてねえで『ステキだったわ、真壁くん』って言ってみな、ほら」
「!そんなこと、恥ずかしくて言えません〜〜っ!」
ボボーッっと顔から火を出して、蘭世は俊に背中を向けた。
806ナイショの話17:03/02/28 22:46 ID:zFsESkkx
(だめよ蘭世!ここで動揺するからだめなんだわ。これじゃ真壁くんの思うツボよー)
自分の反撃が成功しほっとする俊だったが、目の前に横たわる蘭世の白い背中に
ドキッとする。
(肩、小せえな・・)
先ほどまで必死に自分を受け入れてくれた華奢な体を見ていると愛しさで胸が締め付けられた。
肩から流れ落ちる髪にそっと触れてみる。

(ここはひとつ、大人の女性らしく色っぽくささやいて、真壁くんを・・)
いろいろ作戦を練る蘭世だったが、俊に髪を撫でられその思考が止まる。
「真壁くん・・」
甘い言葉をささやくなんて、死んでも無理な俊である。
自分の気持ちを伝えるには態度で示すしか方法がない。
「・・・・・・蘭世・・」
考えた末、俊は気持ちを伝えるように出来るだけやさしく名前を呼び、
その細い肩にそっと口付けた。
(きゃぁぁぁぁぁんっ!///)
名前をささやかれただけなのに、それだけで幸せいっぱいに浸れる蘭世だった。


今日もいい天気。
ぽかぽかと暖かい中庭に
「ええええええええっ!?」
かえでの声が響き渡る。
その隣には真っ赤になってうつむく蘭世の姿があった。

おしまい。
807名無しさん@ピンキー:03/02/28 23:03 ID:zFsESkkx
うわぁぁ、とうとう電波にのせてしまった!
稚拙でごめんなさい。文章って難しいですね・・。
ベテラン作家様方、改めて尊敬です。
また、ロムッ子に戻って作品楽しみに待ってますね。
お目汚し失礼致しました。
808名無しさん@ピンキー:03/02/28 23:19 ID:ntpltEmW
>ナイショの話
うおぉぉー!すんごいよかったっすーー!!
蘭世かわいい!
なんか原作であってもおかしくない位「ときめき」っぽかった!
もう萌え萌えですvv
ボキャ貧なので感想が上手く書けませぬが、とにかく良かった!
また読みたいっすよ!ロムっ子に戻らないで〜〜
809名無しさん@ピンキー:03/03/01 00:35 ID:JHAXv9Az
>小舟
さなぎタンキター━━━(゚∀゚)━━━!!!!
あなたはマジで神です!!!思わず単行本10巻をひっぱり出してしまったよ!
あの短いシーンをここまで膨らませてくれるなんて感涙!(ノД`)゚・。゚
またラン×ジャン書いてほしいです!お願いだーーー!!


>ないしょの話
ロムッ子に戻るには惜しい才能だYO!またよろしく!
810名無しさん@ピンキー:03/03/01 01:49 ID:kJq64aSS
>作者様方
皆様揃ってまさに神!もう私の貧相なボキャブラリーでは言い尽くせない程素敵でした☆個人的にはまた読みたいです!
…さて…私も暇すぎる春休みを利用して書いてみようかと思っています。ただ、表現力がないせいか、完成が全くいつになるか分からないです…。
書けるかも分からないのに予告するな!と思った方は、どうかスルーして下さい…。
811名無しさん@ピンキー:03/03/01 09:32 ID:uWJ5zyC8
>>810
IDが「SS」で神なので是非がんばってください(w
812名無しさん@ピンキー:03/03/02 01:33 ID:B9ih6coe
>小舟
はぁ〜さなぎタンほんとうまいですね〜〜。
わたすも文庫本読み返してしまいました。
あの二人にはなんかエロッちい雰囲気が流れてますが、
さなぎタンが書くとますますエロを感じてしまうよ!

>ナイショの話
また書きに戻ってきてください〜!お願いだー!
二人の会話がなんかかわいかったっす!読んでて幸せ〜な気分になれました。
みんな文章うまくってほんとびっくりですよー。うらやましいっす!

>810
がんばってくださいー!待ってますよ〜!
813名無しさん@ピンキー:03/03/02 11:50 ID:a++06GrW
>小舟
さなぎタンは他スレのSS読むとホント別人としか思えないなあ…どっちも素晴らしい!
引き出しの多さはまさに熟練職人の技!いや神!!ああ、あなたを愛しています!
小舟は二人の感情がどんどん高まってどーーっと流れて行く様が秀逸!
ラストのセリフなんかももう、おいらにも情景が浮かんできてパソの前で眉ハの字ですわー
ラン×ジャン以外も是非書いてください!読みたい!!


>ないしょの話
書き尽くされた感のある蘭世×俊もすごく新鮮でした!!
しかも王道!って感じでそれがほんとに(・∀・)イイ!自作も期待してまっす!
814350:03/03/02 18:08 ID:Kes98lX9
>小舟@さなぎタン
ジャンの愛情の深さにしびれまつた。
>膨れはじめた敏感な帆を舌で起 こし吸い上げると、大きく背が仰け反った。
なんて詩的な表現なんだ〜
素晴らしく(゚∀゚)イイ!!


>ナイショの話@779タン
ね、ほんとに恥ずかしい?」
「〜〜うるせえ、何度も言わせるな。続けるぞ!」
「は、はい!」
いまいち、濃密になりきれない二人だった。

禿しくワラタよ〜
こんな2人が大好きでつ。
新作期待!!!
815名無しさん@ピンキー:03/03/03 12:24 ID:iiPq8FKZ
ナイショの話、うぷした者ですー。
好評で安心しますた。ホッ・・。

810タンがんばって、一歩踏み出してー!
首を長くして待ってまっす♪
816さなぎ@感謝感激:03/03/03 17:54 ID:qYLEsDhc
皆様過分な評価を下さいまして恐縮です・・・。
またこれを活力に次なる妄想の旅へ出かけようと思います。
今度はもちっと過激なヤツ行こうかなあ・・・
気取った文書くのに少々疲れて参りました(藁
独り言みたいにスレ消費してすいませええん・・・。
817名無しさん@ピンキー:03/03/03 21:20 ID:sIuuQwwJ
ナイショの話16の
>デモもストもあるか。
これって本編でも真壁くんが蘭世に言ってたセリフですよね〜。
なんか嬉しかったです!!
818名無しさん@ピンキー:03/03/03 21:25 ID:we0Wyah4
>>817
そうそう
なんかセリフのノリがそのまんまで萌え〜

そしてさなぎタン。
もちっとでなくてもっと過激キボンヌ!!(*´д`*)


>810タンの作品期待!!
最近新作イパーイで嬉しいよん
819名無しさん@ピンキー:03/03/04 17:40 ID:jDxhechg
やっと、カキコできる!!!嬉いーーーー!!
作家タンたち素晴らし〜〜です!!
これからも、たくさんのお話待ってますっ!!
>810タン新作待ってますよ〜
目が覚めると真っ暗だった。
雨は相変わらず激しく降っている。
枕元の時計を見ると7:00を少し回ったところだ。
夜の7:00だと気付くのに少し時間がかかる。
そうだあのまま寝ちまったんだっけ・・・

傍らを見ると蘭世が寝る前と同じ仰向けで、ほとんど聞き取れない程の小さな寝息を立てている。
黒いまつげは見とれてしまうほど綺麗に生え揃い
口付けをねだっているように薄くあいた唇はほんのりとピンクに輝きを見せ
抜けるような白い肌がそれを一層映えさせる。

しばらく寝顔を見ているうちに、またちょっとしたイタズラ心を起こした俊は
蘭世の髪を一房つまみ上げると、頬をさわさわとくすぐった。
美しい眉をひそめ、僅かに開いていた口をきゅっと結んだだけでまだ起きる気配を見せない蘭世。
今度はもぞもぞと鼻をくすぐってみる。

「〜〜っくしゅんっ! 」
とっさに寝た振りを決め込む俊。
蘭世がゴシゴシと目をこすっていた音の後はしばらく沈黙が続いた。
・・・もしやまた寝ちまったか?
薄目を開けたいのをもう少し我慢して音を頼りにしていると
蘭世の吐息が近づいてきた。
そしてまた沈黙・・・


それには多分気付いていないであろう蘭世のくすっと笑う音が聞こえ
いきなり何かが鼻をくすぐる。
この感触は髪の毛・・・・

「ふぇっくしゅん 」
耐え切れずに出てしまったくしゃみを機会に目を開けると、今度は蘭世が寝た振りをしていた。
・・・こいつオレと同じ事してやがる・・・
蘭世が必死に思考を閉じて狸寝入りしているのがわかり
笑いが喉までこみ上げてくるのを必死に飲みこんだ俊は、蘭世がそう来るならばと
布団をそろりとはぎとって仰向けに寝ている蘭世をすーっと浮かせ
シルクのキャミソールをするりと脱がせた。
一糸纏わぬ姿の蘭世は相変わらず思考が閉ざされ、表情も変わらないのだが
顔が少しだけ赤くなってくる。
見られていることを意識しているのだろう。
見つめられる視線に耐えられないのはお互い様のようだ。
形良く盛り上がっている左の乳房が小刻みに動いているのが見て取れる。
・・・いわゆる心臓ばくばく状態かな・・・

俊は大声を出して笑いだしたいのをぐっと腹におさめて
ベッドすれすれに浮いたままの蘭世の上に覆い被さり、
他は触らないように気を付けながら、ゆっくりと左の乳首を口に含み
舌の上で転がすように舐り始めた。
蘭世は何の反応も見せないが、心臓部分が大きく跳ねているのが分かる。

・・・なかなか頑張るな・・・
右の乳首をきゅっとつまんでも反応なし。
・・・じゃあこれはどうだ?
ぷるんと舐め上げた乳房から少しずつ下降しながら舌を這いまわらせ
茂みから亀裂へ入り込む。
亀裂は昨日の名残なのか今嬲られたせいなのか、既に潤いをたたえており
それを知った俊はニヤリと笑うと蘭世の足を開き
顔を出している花の蕾を舌でチロチロとくすぐり始める。
蘭世はほんの僅かだけぴくっと体をしならせるが
それだけに留まり、まだ目を開ける様子を見せない。
引っ込みがつかないんだろうな・・・
俊の腹に収めた笑いはぐつぐつと煮えたぎり、危うくからだが震えそうになる。

しばらくの間、開いた花の周りをじっくりと徘徊して兎を味わっていると
とろりと溢れたものが下の口からシーツへ糸を引く。
顔は赤く、息が少々乱れてはいるが、まだ安らかな寝顔はくずれない。
・・・なかなか強情な奴だな。
以外な一面に感心しつつ、俊はとどめを刺すことにする。

蘭世の体を高く浮かせると自分はその下のベッドに仰向けに寝転び
昨日のストッキングで蘭世を後ろ手に縛り、俊の上へ重なるように静かに下ろす。
蘭世の体は俊の上で腕を挟んで反り返り、足は俊を跨ぐように左右へ落ちる。
完全に体重が俊にかかる前に、蘭世の腰をつかんで自分の杭に刺さるよう誘導ながら
ついでに足を折りたたんでやる。
四十八手でいうなら撞木反りだ。
大胆に開いた蘭世の足の間からは愛しい涙が溢れており、潤った洞窟は俊をつるりと飲み込んだ。
途端に蘭世の体は僅かに仰け反り、力んだ印を見せる。
貫いたまま前へ手を伸ばし、硬く自己主張する蕾を指で優しく転がすと
さすがに蘭世は耐え切れずに声をあげる。
「んはっ・・・」
「最初からお前の狸寝入りはバレてんだよ」
笑いを含んで背後から声をかけると、口を尖らせたような口調で
「・・・・・・知ってたのね〜?・・・いつから・・・?」
と蘭世が問う。
「ばっか。最初からに決まってんだろ」
蘭世は俊に対して後ろ向きなので、表情が拝めないのが残念だ。
顔が見たい・・・・・
と、あることを思いつく。

「じゃああなたも寝た振りだったの〜??」
「・・・ま・・・そ〜ゆ〜こった」
言いながら円を描くように蕾をなぞる指を早める。
「はぁっ・・・・ん」
俊が嬲る手を遮りたいようだが、しっかりと後ろ手に縛られている為
何もできずに蘭世はされるがままだ。
反っている腰がもじもじと動き、俊を締め付ける力が少しずつ強くなってくる


「いいもの見せてやろうか」
俊は手を休めずに話し掛けると、視線をやって部屋の電気をバチッとつけ
立てかけてあった姿見ミラーをすぃ〜っと引き寄せて、角度に気をつけながら蘭世の正面でとめる。
普段蘭世が全身を見るために立てかけていた1.5mの姿見ミラーだ。

今蘭世はベッドに横たわる俊と姿見ミラーに挟まれて自分を見つめている。
蘭世の肩越しに見える正面を向いた蘭世は、あられもない姿で
顔がく〜〜っと真っ赤になってきていた。
「やっっやだぁっっっ」
「ほらっ ちゃんと見ろよ」
思わず顔をそむける蘭世のあごをぐっと正面に引き戻すと鏡越しに目が合う。
泣きそうな顔だ。

俊は蘭世に見えるように亀裂を指で開いてみせ
「見えるか?お前のここ、こんなにぬれぬれだぞ。
寝た振りしながらこんなに感じていたんだな・・・」
と言いながら、少しずつ腰を動かし始める。

「入っているのが見えるだろう?」
自分に入りこんで来る俊の肉幹を見つめる蘭世は
泣きそうな顔から、次第に快楽を耐える顔となり
喘ぎ声を抑えきれずにもらし始める。

「ああっ・・・あ・・・・んっ・・・やっ・・・ん」
花びらを開いていた指を蕾に戻し指でまたなぞると
更に仰け反る蘭世が逃げようとする。
そのウエストに腕を巻きつけてしっかり押さえ
「や・・・じゃないだろ?」
と更に深く貫き上げながら、蕾を撫でる指に少しだけ力を入れる。

「あっ・・あっ・・あっ・・やっ・・・ああああぁぁぁぁん」
ひときわ高く声を上げた蘭世は、弓のように体をしならせて登りつめると
俊の上で脈に合わせるように痙攣させ、同時に全てを吸い取るように俊を締め上げてくる。
俊は快楽に流されそうな自分を引き戻し、蘭世の表情の移り変わりを鏡越しに堪能していた。
蘭世が苦しそうに眉をひそめる表情がなんとも色っぽく、開いた口が挑発的で悩ましげなのだ。
普段こんな顔は絶対に見せない。
825支援:03/03/04 23:51 ID:R0hDbda7
826350:03/03/05 00:04 ID:przQmkOl
連れが帰ってきちゃったので今日はこれで終りでッス。
827名無しさん@ピンキー:03/03/05 00:12 ID:Ln+5aOKJ
(・∀・)イイ!
828名無しさん@ピンキー:03/03/05 20:07 ID:IjiyGnv8
350タン、続きまってます!
829名無しさん@ピンキー:03/03/06 02:25 ID:41tBPItF
うはぁ、何気にエロパロ覗いたらこんな良スレが……
830名無しさん@ピンキー:03/03/06 17:38 ID:M0Jsionx
山崎渉のせいで前スレがまだ落ちてない。
当たり前だけど新陳代謝の無い板だな。関係ないのでsage
作者様方の続き待ちで。
831名無しさん@ピンキー:03/03/06 19:40 ID:Z1i+au4b
能力フル活用の真壁くん萌えv
350タン早く続き読みたいYO!
よく見ると苦しそうに喘いでいるようにも見える蘭世に気づき、体勢に無理があることを悟った俊は
横向きになって蘭世を自分からおろし、自分は起き上がって松葉崩しへと変化を試みる。

蘭世の顔を髪の毛が覆っているので、パラリとよけてやる。
両手を開放する気はまだないから。
蘭世が何度かいましめをはずそうとしているのはわかっていたが
ストッキングとはなかなかどうして丈夫で外れにくく
俊はそんな蘭世の苦闘すらおかしくて愛しくて、もっと惑わせてみたいと思ってしょうがない。

蘭世はいつもと違う角度から打ち込まれる楔の感触に慣れないせいなのか
戸惑いがちに俊を潤んだ目で見つめる。
「どうした・・・?」
何を思っているのか知りながら、あえて言わせようとする俊。
「・・・・・・」
一度は口を開き言葉にしようとしたが、蘭世はまた口をつぐんでしまう。
「いつもと違う感触なのに気持ちイイんだろ」
蘭世の心の内を口にしてやると
「ヤダッ エッチッ 読まないでったら〜」
と蘭世が顔を真っ赤にして怒った。

「そんなに怒るな。お前の声がでかいんだ」
「知らないっ バカバカッ 読まない努力もしてって言ってるのに」
「そりゃ〜悪かったな・・・・・・・・・・・・・・どうしたら許してくれるかな・・・・・・・」
とからかい半分の口調で言いながら、俊は更に深く深く突き上げると
「んっ・・・・ああん・・・ああっ・・はぁっ・・・ん」
怒っていたはずの蘭世は一瞬にして真っ白になり、快楽の一点へ集中する。
蘭世の感度の良さはこの集中力から来るのだろうか・・・

「これで許してくれるかな・・・・・・・?」
わざと蘭世に話しかける。
「これで許してって・・・・・お門違いじゃない・・・・・んんっ・・・」
喘ぐ声の合間にまだへらず口をたたく蘭世。
「そうか・・・それは困ったな・・・」
俊は小悪魔の様に笑うと、ピストン運動を早める。
深く深く浅く浅く・・・・・
リズミカルなリードに引きずられるように蘭世の体ははまた快楽の頂点へ走り出し
必死にそれを堪えている横顔は汗びっしょりだ。

「許してくれないのか・・・」
囁きかけてももはや蘭世の耳には届かず、熱に浮かされたように宙を見つめるだけ。

俊は蘭世を正面に向かせ、両足を肩に担いで強く激しく腰を叩きつけ始めた。
蘭世の腕が腰を押し上げて更に感度を高めてくれ、急速に登りつめていく。
「やあっ・・・ああああん・・・・ああっ・・・あっ・・・やああぁぁぁっっ」
激しく左右に黒髪を振り乱して拒否の意志表示を示すも、腰も腕もがっちりと固定され
逃げようとするほど俊は鬼のようにきつく激しく突いてくる。

狂おしいほど愛しい蘭世がこうも乱れているのを目の当りにして
もっともっとと歯止めのきかない俊の理性はやがて自らの快楽へ向きを変えて動き出す。
さっきから頂点の兎が求める自分が呼応しているのだ。
早く早く行き着きたいと。
それが伝わっているのか、蘭世が唇を求めてきた。
それに応えてやるとためらうことなく貪欲に舌を絡ませ、更なるを求めてくる。
求められて応じずにはいられない体はとうとう快感に打ち震えながら
体中に走る戦慄のような甘い痺れを伴う熱い精を搾りだした。



荒い息しか聞こえない中で、蘭世の胸にがっくりと頭を落とした俊は
蘭世の心臓が人間のものとは思えないほど激しく動いていることに驚き蘭世の顔を見る。
今度は意識があるようだが、まだ違う世界をさまよっているのか目の焦点が合っていない。

「許してくれないのか?」
まだしつこく問い掛ける。

俊にとってこのやりとりは半分・・・いやほとんどお遊びに近い。
ぐったりとした蘭世は俊をみつめ
「これで許さないって言ったら、どうなっちゃうのかしら・・・・」
と弱々しく微笑んだ。

・・・・ちょっとやりすぎたかな・・・
蘭世の疲れようを見て、鬼から人へ戻った俊はちょっと反省する。
走り出すと歯止めが利かない性格はなかなか直りそうもない。
自分の欲望をぶつけきってしまった兎はとても動けそうにないので
「じゃあオレが晩飯を作ったら許してくれるかな?」
と提案する。
蘭世はもはや言葉を口にできず、心で語りかけてくる。
・・・・・名案だけど料理なんてできるの・・・?
「馬鹿にするな」
蘭世がふっと表情を弛ませるのを見届けて、俊はベッドから離れた。

キッチンまでの短い距離に転々と落ちている衣類を苦笑いしながら
拾い上げて全部洗濯機へ放り込み、キッチンへ立つ事1時間・・・

ベッドの蘭世はネグリジェをまとってうとうとしかけていたが、俊が入ってくる気配で目が覚める。
「腹減ったか?」
俊は話し掛けながら抱き上げてキッチンへ向かう。
「うん・・・ちょっとだけ・・・」
「せっかく作ったんだから全部食えよ」
「・・・ふふっ・・・何を作ったの?」

テーブルの上には普段の俊から想像できない料理が湯気を立てて並んでいた。
ちなみにメニューは俊の希望により秘密だ。
蘭世は驚き、そしてありがたく頂き、幸せなひと時と一緒においしい料理をかみ締める。
俊が自分に作ってくれたのだ。
何だっておいしいに決まっている。
俊は俊で味付け具合を尋ねたいのだが、聞くに聞けず蘭世の表情をチラリと伺うだけ。
どうやら合格点はいっているようだが・・・・

あらかた食べ終わった蘭世はごちそうさまを言うと
「後片付けは任せてね」
と腕をまくりながら空いた皿を持って立ち上がると、流しに行き着く途中でよろめき派手に転ぶ。
・・・のを俊は予想済みで、蘭世もお皿も無事にキャッチ。
蘭世を小脇に抱えて皿をシンクにつけると
「まぁ座ってろ」
と笑いながらソファにかけさせ、自分は手際よく後片付けを済ませてしまう。

ついでに一緒に風呂に入って洗ってやり、今日は早い時間に床へ就いておやすみ3秒。
2人ともくたくただ。



ちなみに翌朝の蘭世は、今度はビッシビシの筋肉痛で動けず
俊はまた自分で食事を作らねばならなくなりましたとさ。

836350:03/03/06 21:36 ID:cibGpeaR
神々の降臨求ム!
自分はネタが尽きてきました。
話がだんだんつまんなくなってきてスマソ
また修行してきまつ
837名無しさん@ピンキー:03/03/06 23:09 ID:oeEXpr/F
>350タン
・・・これでネタ尽きでつまんないの?
ま じ 萌 え し ち ゃ っ た ん で す が 。
「我ながら上出来♪」って出来だと、どこまでイッてしまうんでしょ?
修行なんて逝かれたら、待ちきれなくて(ry

真壁くん・・・今日の君はなんだか可愛くて激萌えダターよ。
しかし蘭世はそれどころじゃないよな。
得したよーな、うらやましーよーな(イヤ羨ましいって)
838名無しさん@ピンキー:03/03/07 00:35 ID:/gOJIYax
>350タン
乙です!すごく良かったです。
「許してくれないのか?」と何度も問いかける真壁くん(・∀・)イイ!
そして、一応反省する真壁くんもイイです!
蘭世ちゃん大変ね(藁)
修行に行かなくても、十分あなたは神です!
839698:03/03/07 02:16 ID:hhTb5MkB
あ、やっとカキコできる・・・
もうお忘れかもしれませんが、俊のオナニーネタで前編とした
698でございます。
後編予告をしながら、
ヤフーBBの関係でずっとカキコできなくなっており、
非常に申し訳ありませんでした。
前編が不評でもなかったので、
お目汚しかもしれませんが、
後編は近日中にウプ致します。
エロ度低めですが、どうぞよろしくお願い致します。
では、神々の繁栄あらんことを・・・
840名無しさん@ピンキー:03/03/07 02:34 ID:/gOJIYax
>698タン
続き待ってますよー!
841810:03/03/07 05:48 ID:9cdnD1r8
今晩は。以前に小説を書く!と言った者です。
ところで…只今、カップリングに苦慮しています。私は愛良編がリアル世代なんですが、愛良編では書きたいと思うような萌えカップルはいない。蘭世と俊は皆さん書いていらっしゃるから気後れしてしまう…と、かなり迷っています。
唯一思い付いたのは曜子と力なんですが…需要があるか…。
皆様、曜子と力っていかがなもんでしょうか?
842名無しさん@ピンキー:03/03/07 08:13 ID:e/Kg6U3d
曜力みたいっ
でも俊蘭で気後れすることはないですよー!
多分みんなが一番好きなカップリングだし・・・
698タンの続きも楽しみです。
843名無しさん@ピンキー:03/03/07 12:47 ID:ch1ApmdW
>>350さま
今回もすごくよかったですう!お疲れさまです。
またネタが産まれたら早々にお戻り下さいっっ。

>>698さま
きゃーきゃー。
忘れてないです〜!お待ちしてました!!

>>810さま
曜子ネタ(・∀・)イイ!
大事なキャラなのに今までパロした人少なかったですよねー。
844蘭世のおかず・・・1:03/03/07 22:30 ID:y8SVf5/l
最近お料理教室に通い始めた。
お料理なんてお家でもできるんだけどね・・・
実はお料理より栄養のお勉強のつもりで行ってるんです。
だってプロボクサー真壁俊の妻になる者たるや
夫の栄養管理ぐらいできなくてど〜するのよね〜
近い未来の為に努力を惜しんではいけないわ!
な〜んちって♪ ムフフ・・・

どうせ真壁くんが大きな試合を控えてて、あんまり会えないし
いい気分転換だからって、かえでちゃんが勧めてくれたのが始まりなんだけど
減量に苦しむ真壁くんの助けになれると思うと、熱も入るってもんよね。

今日はフィラさんの赤ちゃんを見に行くので、ついでにケーキを焼いていくことにした。
そうだ! 帰りに真壁くんのところに寄って差し入れもしてこよう。
ケーキよりお弁当にうんと気合を入れてしまう。
今日はお気に入りの白いワンピースでも着ていこうかな〜♪
手際よく調理して詰めていると、お母さんが顔を出した。
「あら・・・ケーキ?」
「フィラさんに持っていくの!ベイビーのお祝いよ」
「魔界に行くんだったら、また想いヶ池のお水汲んできてちょうだい」
最近使う理由がないとはいえ、とりあえずいつも蓄えておこうという所は主婦だわ。
よく飲んだ時期があったなぁ・・・なんて昔をちょっとだけ回想しながら
真壁くんのお弁当とフィラさんのケーキと水筒を持って、久し振りの魔界へ向かった。
845蘭世のおかず・・・2:03/03/07 22:30 ID:y8SVf5/l


魔界は特に変わった様子もなく、アロンもフィラさんも赤ちゃんも元気だった。
2人が仲良さそうに赤ちゃんをあやす姿は、幸せそうで私の心をひどく締め付ける。
私もいつか・・・・・・なんて・・・・・
その感情は喜怒哀楽とも嫉妬とも羨望とも違う・・・・

フィラさんはケーキをとても喜んでくれて、一緒に食べようと言ってきかないので
ついでにお茶をご馳走になってしまう。
久し振りのせいか、積もった話がとってもはずんじゃって
気が付いた時にはかなりの時間がたっていた。
「いけない! こんな時間!」
名残惜しそうなフィラさんとアロンに別れを告げて、帰り道を急ぐ。
結構歩くのよね。
急がないと・・・・

左手には真壁くんのお弁当。
右手には水筒・・・・
水筒・・・
あ〜×××
想いヶ池にも寄ってこなきゃぁ・・・

これじゃあ遅くなっちゃうな・・・
とりあえず急ごう・・・
走ったおかげで想いヶ池にはすぐたどり着き、私は跪いて水筒をつける。
なみなみと水を注いだ水筒の蓋をしようとした瞬間
膝に乗せてたお弁当がずるっと落ちて・・・・ぽちゃん・・・・
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜おべんと〜が〜〜〜〜〜!!!!」
反射的に手を伸ばしてお弁当を取ろうとしたら
やっぱりというか案の定私もボチャッと落ちてしまった。
きゃ〜〜〜〜〜真壁くんのおべんと〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・
846蘭世のおかず・・・3:03/03/07 22:31 ID:y8SVf5/l
お弁当をハッシとつかんだら周りの情景が一気に変わる。

鼻スレスレの目の前には広い胸・・・・

胸・・・・???

上を見上げると真壁くんの顔がアップで見えた。
そして向かい合った私達の上からは暖かいお湯がさんさんと・・・・

「うわっっっ 江藤っっ」
私に気づいた真壁くんは、ビックリなんて表現では足りないぐらい驚いている。
ここは・・・・
「うっきゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
真壁くんがシャワーの最中だったところへ私が飛び込んでしまったみたい。
私ったらなんて事を・・・・

あわてて後ろを向きながらしどろもどろに言い訳をする。
「ごっっ ごめんなさい。 お弁当が想いヶ池に落ちちゃって・・・」
やだやだ〜〜
もしかしてもしかしてもしかしなくても真壁くんて今裸??
私は恥ずかしくて顔が火が出そうだった・・・・
こんなこと乙女のすることじゃないわ〜〜 
ヤダヤダヤダ〜〜

私の声を聞きつけたのか、誰かが声をかける。
「どうした? 真壁・・・
 女の悲鳴みたいのが聞こえたぞ」
・・・・・ヤバい!
847蘭世のおかず・・・4:03/03/07 22:33 ID:y8SVf5/l
「それは外から聞こえたよ。女の声には反応早いな」
真壁くんがとっさに返す。
「うるせー とっとと出やがれ。先に帰るから鍵閉めとけよ」
「ああ・・・・帰っててくれ・・・・」

ここはジムのシャワールームなのね・・・。
そっか・・・・練習終わった所なんだ・・・。
お弁当をシャワーから守りながらやっと気づく。
「今の奴が最後だから、とりあえず大丈夫だ」
背後から真壁くんの声がする。
ひとまず、見つからないで済んだのね・・・。
練習終わった真壁くんがシャワー浴びてる所から
まさか私が出て来れるわけないもんね・・・
それよりも・・・・
「お前シャワー浴びっぱなしでいいわけ?」
いいわけないよ〜
「止めればいいのに・・・」
と横から長い手が伸びてシャワーのコックをひねって止める。
たはは・・・そうでした。

タオルでゴシゴシする音が聞こえ
「こっち向いても大丈夫だぞ」
と言う声がした。
ずっと硬直していた私は、振り返って初めて真壁くんの顔をまともに見る。
ボクサーパンツ1枚の真壁くんは、頭をもしゃもしゃとタオルでかき回していた。
乱した髪・・・・・・引き締まった体・・・・
少し痩せたんじゃないかしら・・・
一瞬見とれてしまう・・・・

「お前・・・・ずぶぬれだな・・・」
あっ・・・そうだった・・・・
や〜〜ん・・・・お気に入りのワンピースなのに〜〜〜・・・・
848真壁くんのおかずは・・・:03/03/07 22:35 ID:y8SVf5/l
とりあえず最後の奴が帰ったので安心した。
江藤は気づいていなかったが、ずぶぬれの江藤の白いワンピースは
はっきり言って肌の色もわかるほど透け透けで、ブルーの下着の模様までわかる。

うをををををを〜っ!
これはおいしいがきついしまずい。
極力顔に出さないように
「とりあえずこれでも着てろ」
とオレは背中を向けて自分の着替えとタオルを江藤へ放ってやり、バスルームから出る。

江藤はすぐに着替えて出てきたが、やはり俺の服は大きいらしく襟首があまっていた。
「ごめんね真壁くん。お弁当差し入れるだけのつもりだったのに・・・」
「いいさ。それより乾燥機で服を乾かせよ」
「うん・・・・」
ジムの中にある乾燥機へワンピースを入れて、乾燥中の間
ゴシゴシと頭を拭きながら江藤と並んで座って、ぎこちない沈黙が続く・・・・。
ジムの中は乾燥機のゴウゴウという音が響くだけ。
江藤は下着も一緒に乾燥機へ入れているらしく(当然か)妙に落ち着かない様子を見せ
それがオレにまで伝染ってくる。
ノーパンノーブラか・・・・
はっっ
いかん
何を考えてるんだオレは・・・

服が乾いてから江藤を送って帰ったのだが、その間の会話の内容を覚えていない。
理性を保つのに必死だったからだ。
そして何かに追われるようにいそいそと帰宅したオレは、弁当も食わずにティッシュの箱を掴んでしまう。
こっちのおかずが先だ。


つながらないけど、続きは>698で。
698タン勝手に繋げてスマソ
849名無しさん@ピンキー:03/03/07 22:50 ID:YxpH3Bop
(・∀・)イイ! (・∀・)イイ!(・∀・)イイ!ハゲシク(・∀・)イイ!
青少年の純情性欲ってそそります。
850名無しさん@ピンキー:03/03/07 23:04 ID:/gOJIYax
蘭世ったら大胆!(藁)
よく我慢した真壁くんに激萌えですー。
851名無しさん@ピンキー:03/03/07 23:28 ID:y8SVf5/l
517-518舞台の椎羅編を作ってみました。
エロなしなので、興味のない方はスルーを・・・
852お母さんの葛藤・・・1:03/03/07 23:28 ID:y8SVf5/l
皆さんはボクシングって御存知ですか?
恥ずかしいことに私は娘のボーイフレンドがボクサーなのに
全然ボクシングのことを知らなかったのです
だから真壁くんがボクシングの新人王トーナメントに出ると蘭世から聞いた時
てっきり優勝したらそれを区切りに結婚すると思ってました。
・・・気が早いと思われますか?
娘の幸せを思う親心だと笑って許して下さいね。
だって二人を阻む物が何もない今、何の理由があって結婚しないというのでしょう
単純な私はそう思っていました。
ところが鈴世から
「おにいちゃん世界チャンピオンに勝つまでプロポーズしないって言ってたよ
ってケロリと言われたときは、そりゃあがっかりしました。
思わず鈴世に
「どうしてっ!!!」
なんて詰め寄っちゃいましたもの。
驚く鈴世の説明を聞いて愕然としました。
ボクシングの世界はとても厳しくて、日本一になったぐらいでは食べていけないのだそうです。
現実的なお話でごめんなさいね。

しばらく考えて、真壁くんのその発言は彼らしいと思うようになりました。
主人と蘭世は最初から分かっていたようです。

そして真壁くんの世界タイトルマッチが決まった時は
とうとう来たと、蘭世よりもどきどきしていた事でしょう
そして試合が終わった次の日の朝、きっと二人で現れると思い
腕によりをかけた朝食を用意することにしたのです。
853お母さんの葛藤・・・2:03/03/07 23:29 ID:y8SVf5/l

「いい?ペック。ここで見張って蘭世達が見えたらすぐ知らせてね。お出迎えしなきゃ♪」
「アイヨ」
私はうんとおいしい朝御飯の準備をしなきゃ〜

朝御飯はミルクをたっぷり入れたホットココアと、はちみつを塗ったトーストをこんがり焼いて
定番のスクランブルエッグには炒めトマトとコンソメスープで味付けするのが私風。
おっと真壁くんは減量明けだったわね。
消化を助けるためにサラダは大根をベースにしましょう。

真壁くんはそれを全部ぺろっと平らげてくれたので本当に嬉しかった・・・

そして眠そうにしていた蘭世を寝かしつけて3人になった時
暫しの沈黙を破ったのは、私が待ち望んだ真壁くんのセリフ・・・・
思わず目が潤んでしまったけど・・・

やっと来たのね・・・

感無量のひととき・・・


854お母さんの葛藤・・・3:03/03/07 23:30 ID:y8SVf5/l
そして真壁くんが帰った後、望里が後ろから嬉しそうに
「とうとうこの時が来てしまったな。お前ほどじゃないけど私も楽しみにしていたんだよ」
と私の肩にポンと手を置いた。
その瞬間、私は堰を切ったように涙が溢れて止まらなくなってしまう。
「おいおい。どうしたんだ?嬉しくて泣いてるのかい?」
ボロボロ泣く私にびっくりした望里は優しくいうのだけど、
私は表現できない感情に押し流されて声にならない。

「・・・っ・・・っ・・・っ・・・」
誰よりも楽しみにしていたか知れないこの瞬間は
想像していたものよりずっと胸が痛いものだった。
母親として娘の幸せを願うのは当然で
勿論そのつもりでいたなはずなのに・・・・・・
いざ本当に手を離れてしまうと思うと
こんなにも寂しいものなんだと初めてわかった。

「あなた・・・・私はこんなに胸が痛い瞬間を
どうして待ち焦がれていたのかしら・・・
今になって蘭世を手放したくないなんて思い始めているのって言ったらおかしい?」
閉じた目から新しい涙が流れ出して首を伝わる。

望里はまた少し驚いた顔をしてからにっこり笑って私の手を取ると
「私たちは今でこそ認めてもらっているが、一緒になる時は親から祝福されなかったから・・・
自分達は同じ轍を踏まないと誓ったじゃないか。
私たちが祝福しなくてどうする・・・」
と低い声で優しく話し掛けてくる。
855お母さんの葛藤・・・4:03/03/07 23:31 ID:y8SVf5/l
「違うの!祝福してないわけじゃないのよ」
「わかってるさ。
寂しい気持ちが拭いきれないのは私も同じだよ。
でもその寂しさよりも
自分達が親として祝福してやれるという喜びの方が大きいと思わないかい?
どうして寂しいところばかりみるんだ?
蘭世の長い長い夢が叶ったこと
選んだ人に間違いはないということ
私たちはそれを心の底から喜べるだろう?
なあに
違う世界に行くわけじゃないし
蘭世はいつまでもどうなっても私たちの娘であることにかわりはないよ」
「そうね・・・・そうよね・・・ああ・・・あなた・・・」
いつも暖かく私を包んでくれる胸へしがみつき、落ち着くまでじっと温もりをかみしめる。
そして自分が犯した親不孝を思い出した。

猛反対を押し切って駆け落ちしたんだっけ・・・・
私が蘭世にそんなことされたら、きっと生きていけないわ・・・
そうよね・・・
一緒に喜んであげられる事を、幸せだと思わなきゃ・・・

私が望里と一緒になってよかったと思うように
蘭世も真壁くんと一緒になってよかったと
真壁くんも蘭世と一緒になってよかったと
いつまでもいつまでも思っていられますように・・・・・

私の目から最後の涙が一筋流れ落ちる。
望里は微笑んで私の涙をぬぐい、暖かく口付けてくれた。

・・・・ええ・・・わかってるわ・・・あなた
・・・私達はいつまでも家族よね・・・・
856ぐはっ:03/03/07 23:32 ID:y8SVf5/l
IDそのまんまやん
連投スマソ
857名無しさん@ピンキー:03/03/07 23:36 ID:LC0la3LK
>841
是非お願いします。
陽子・力が読みたいなぁと思ってたところなんです!


858名無しさん@ピンキー:03/03/07 23:57 ID:/gOJIYax
今日はお話いっぱい読めて嬉しいで〜す。
作家タン方乙です。
椎羅さん視点のお話よかったです。
エロなしでも全然オッケーです!
859名無しさん@ピンキー:03/03/08 00:30 ID:ag86IkvS
椎羅望里話よかった!
たまにはこん良質のエロなし話も読みたくなりますな。
あ、もちろんエロエロ話も大歓迎ですよ!!

作者たんたち応援しちょるぞ!
860名無しさん@ピンキー:03/03/08 01:22 ID:hHVEamyb
職人さんがたくさんいらっしゃるのに、
書き込むのもどうかと思ったのですが…

SSうpしてもいいですかね?
861名無しさん@ピンキー:03/03/08 01:25 ID:rPk5aYbE
是非お願いします!
SS待ってます〜!
862名無しさん@ピンキー:03/03/08 01:29 ID:hHVEamyb
ありがとうございます。
んでは早速…

 暖かい日差しが、穏やかに生き物の芽吹きを誘う。
 だが、春いまだ訪れぬ季節、公園の緑は冷たい風に体を縮め、
散歩するノラネコは、陽だまりの中しか歩かない。
 そんな時期、3月にやってくるもの。
 別れの季節。
 「か、かえでちゃ〜〜ん!!」
 「蘭世ぇ〜〜〜!!」
 目を赤く腫らすかえでに抱きついてているのは、更に目を赤く腫ら
している蘭世。送られる側より見送る側の方がより泣いているのは
珍妙なものだが、それはそれ、江藤蘭世であるからして。
 卒業証書と、卒業生の証である赤い花が潰れるくらい、二人はひし
と抱き合う。
 「げ、元気でね、かえでちゃん!手紙書くからね!!」
 「蘭世も元気でね!今度はちゃんと卒業してね!!」
 …最後の一言は余計じゃねぇのか?と、女二人の別れに、俊は苦
笑する。
 かえでは卒業後、地元の短大に進路が決まっていて、電話1本で
会える距離には変わらないはずなのだが、それでもここまで泣ける
のは、卒業式というイベントの為せる業なのだろうか。
 そんな二人を遠巻きに眺めながら、ふと。背後の気配に気がついて振り返り、ぎょっとする。
 
863やわらかい3月:03/03/08 01:32 ID:hHVEamyb

 「ま、真壁くん、あの…」
 「俊くん…」
 鈴なりになった、卒業生の女の子たち。小塚と同じように、卒業証書
を握り、ハンカチで瞼を押さえながら。だが、その背後に飛ぶ、場違い
のハートマークが見えるような気がするのは、俊だけではあるまい。
 …まさか……
 イヤな予感に顔に縦線の入る俊。予想は、寸分違わぬくらい当った。
中の一人が、まだ涙で潤む目で、おずおずと歩み出る。
 「制服の第二ボタン、貰えないかしら?」
 「…俺は卒業生じゃねーよ」
 (それに、なんで第二ボタン?)
 ぶっきらぼうに、一応そう言ってみるが。
 「だからよっ!」
 一斉、とも思える動きに、百戦錬磨の俊も一瞬たじろぎそうになる。
 「あなたとの思い出になるものが欲しいのっ!!」
 「いや、だから…」
 
864やわらかい3月:03/03/08 01:34 ID:hHVEamyb

 思い出が欲しいって言われても、彼女らとの思い出なんて俊には一切
ない。
 それに、卒業生はたくさんいるけど、自分は一人。
 ついでに制服の第二ボタンも一つ。
 「構わないわ!!」
 声が一斉に揃うので、更にギョギョっとなる。な、なんなんだ、こいつら
の勢いはっ!
 ヘタすれば、引っ張りまわされてボタンどころか、制服ですら毟り取られ
かねない。
 無言でくるりと回れ右をすると、いきなり駆け出す。
 「きゃ〜っ!待ってぇ〜〜っ!!」
 と叫ぶ声が聞こえたが、そんなもの、待っているバカはいない。
 「あれ?真壁くん?」
 騒ぎにようやく気づいた蘭世が振り向く頃には、俊の姿は陰も形もなく
なっていた…。


 追ってくる彼女達をようやく撒き、部室に飛び込んで、後ろ手でドアを閉める。荒れた呼吸を整えるのに、さほど時間は掛からなかったが。
 ガタン!
 室内からする音につい気が立って、
 「誰だっ!!」
 と叫んで見れば、更衣室から出てくる人影。
 
865やわらかい3月:03/03/08 01:37 ID:hHVEamyb
 「おーおー。モテモテだねぇ、聖ポーリアの王子様は」
 くっくっく、という笑い声に、気を緩めた。
 「日野か…」
 「なんだよ、オレじゃ悪かったみてぇだなぁ」
 「イヤ…そういう訳じゃなかったんだが……」
 窓の外に目をやって、克は再びくっくっく、と笑う。
 「なんだよ、せっかくの卒業式、年上のおねーさまに気をつかって
やらなきゃバチがあたるぞぅ」
 「うるせーな、余計なお世話だ。それより、お前こそここで何やって
たんだ?」
 「あ?オレ?ぶっちゃけサボリよサボリ。自分が卒業する訳でもな
いのに、そんなもの出てられっかよ」
 「…まぁ、確かにな」
 やたら長い祝辞やら送辞やらなんやかんやは、半分、俊の子守唄に
なっていて、気がついたら式は滞りなく済んでいた。卒業式は文字通り、
卒業生のための祝賀であるから、1〜2年生は代表生徒及び自主参加
となっている。こんな面倒なものに出るのはごめんだったが、江藤が
「かえでちゃんとお別れだし」と言い出して仕方なく出てみた。
 そして結果、訳のわからない理由で追いまわされることになってしまっ
ていて。
 
866やわらかい3月:03/03/08 01:39 ID:hHVEamyb
 「あ、江藤…」
 置いてきたことを失念して、つい口に出した名前に、克はニヤリと笑った。
 「なーんだ、真壁きゅんの第二ボタンは、本命行きが決定してるってこと
でちゅか〜?」
 からかうような口調に、いつもどおりのポーカーフェイスを装う。
 「…んなんじゃねーよ」
 「なんだよ、そしたら、たかがボタンなんざ、誰にでもくれてやれるん
じゃねーの?」
 「…っつーか、なんでボタンなんだ?」
 首を傾げる俊にキョトン、とした克は、
 「あれ?知らねーのか?」
 「あ?何を?」
 「女に取っちゃ、好きな男の制服の第二ボタンは、特別なんだぜ?」
 「そうなのか?」
 中学の時、卒業式は出なかった―――と言うより、出れなかった。だから、
そんなイベントモドキの存在なんて、全く知らない。
 「まぁ、普通は学ランの第二ボタンなんだろうけど、ここはブレザーだしなぁ。
ムードでねーかもな」
 まぁ、お前の第二ボタンの行き先は決まってるだろーけどよ。
 そんな克の揶揄にも、しらんぷりを決め込む。
 だが、少し気になって、自分の制服の第二ボタンを無意識に弄っていた。
 別に、ボタンが特別な訳じゃない。
 特別なのは。
 キィ、とドアが開いて、一瞬ドキリとするが、おずおずとその後ろから現れた影にホッとする。
867やわらかい3月:03/03/08 01:41 ID:hHVEamyb

 「…真壁くん?」
 目を真っ赤に腫らしたまま現れた少女に、クスリと笑った。
 「…すげー顔」
 「え?嘘っ!ホント!?」
 顔を真っ赤にして、慌てて洗面台の鏡に駆け寄った蘭世と入れ違いに、
克が外に出る。
 「まぁ、ブスイ者は邪魔しねーよにしてやるから、後は二人で仲良くやり
なー」
 「日野っ!!」
 「え?日野くん?」
 顔を真っ赤にして叫ぶ俊に明るく笑って、克は部室を出て行った。
 「…ったく、なんなんだ、アイツ…」
 「きっと、ゆりえさんを待ってたんだと思うわ」
 鏡の前で、蘭世は微笑んだ。
 「ゆりえさん、生徒会長だから送辞の担当でしょ?」
 「…なるほどな…」
 それなら、あの日野が卒業式などというかったるい行事に参加している
訳もわかる。結局は、同じ穴のムジナという訳だ。
 「わ〜ん、ホントに凄い顔になってるよぅ〜〜〜」
 鏡の中の自分を眺めながら、蘭世が大騒ぎしている。確かに、あれだけ
泣けば目の腫れも相当なものだろう。
868やわらかい3月:03/03/08 01:43 ID:hHVEamyb
「…水ででも冷やしとけ」
 「うん、そうする」
 ハンカチを水に浸す音。涙だけでも十分に湿り気を帯びていたそれは、
更に乾いた部分にも水を染み込ませていく。
 「あ、気持ちいーv」
 顔を上にしながら四つ折りの半分を開いたハンカチを目に当て、蘭世が
呟いた。何気なく、そちらの方を見た俊は、思わずドキリとする。
 薄く開いた、ピンク色の蘭世の唇がモロに視界に入ってしまい、目のやり
場に困る。慌てて窓の視線を逸らせば、未だ外をうろちょろする、卒業生の影。
 「…時間かかりそうだなぁ」
 呟いた言葉は、ただの独り言だったのに、俊が見えていない蘭世は微妙に
取り違えて反応する。
 「え?あっ!ごめんなさい!真壁くん、これからトレーニングがあるのよねっ!
私、ここで一人でいいから、先に帰って…」
 慌ててハンカチを落としそうになる蘭世に、苦笑しながら溜め息をついて、
 「…違うよ、バーカ」
 ハンカチが落ちないよう、手で支えてやる。
 「ま、真壁くん?」
 不安そうな声に、その背中を空いた腕で抱き寄せる。
 「…まったく、お前はドジだからな。押さえててやるよ」
 「ぇっあっ…あの…」
 「いいから」
 耳まで真っ赤になった蘭世は、抵抗することもなく。俊のブレザーにしがみ付き
ながら、その腕の中にいた。
 聞こえてくるのは、卒業式の喧騒と、風の音。そして、互いの、少し早い鼓動だけ。
 沈黙に耐えられなくなって、
 「ま…」
 名前を呼ぼうとした声は、俊の唇で塞がれた。
869やわらかい3月:03/03/08 01:46 ID:hHVEamyb
最後

 「…もう、いいか?」
 「……あ、ありがとう…」
 唇が離れる同時に、目を塞いでいたハンカチも取りさられる。蘭世の
視線の向こうには、自分に背を向けながら、それでも耳まで赤くなって
いる俊。それを見て、蘭世の顔も一気にユデダコになった。
 「あの…」
 自分も真っ赤になりながら振り返った蘭世の目に、とれかかった俊の
第二ボタンが映る。
 「あ、真壁くん、取れかけてるよ」
 「え?」
 まだ少し頬を染めたままの俊が、蘭世の指差す方を見れば、さっき、
無意識に触れていた自分のボタン。
 「貸して!付け直してあげるから」
 「いいよ、別に…」
 「だめだよぅ。取れてボタンなくしちゃったら、困るでしょ?まだあと2年間
も着るんだから!」
 まくし立てる蘭世に根負けして、はいはい、と素直に制服を渡す。鞄から
ソーイングセットを取り出した蘭世は、手近にあった椅子に座ると、いそいそと
ボタンをつけ始めた。
870やわらかい3月:03/03/08 01:46 ID:hHVEamyb
 「あははー。第二ボタンだねー。もしかして、誰かに取られそうになった?」
 「んな訳あるか、バカ」
 昔は確かに不器用だった手つきが、今ではだいぶ変わってきている。丁寧に、
一刺し一刺ししていく。
 だがしかし、そこは江藤蘭世。
 「あ、痛っ!」
 「どうした!?」
 「じ、自分で指に針刺しちゃった…」
 目尻に涙を滲ませながら、自分で自分の一指し指を舐めている。
 「…貸してみろ」
 「え?えっえっえっ?まままっ、まかべ…くん?」
 蘭世の濡れた唇から現れた華奢な一指し指は、今度は別の口の中へ。
暖かい感触に、思わず頬が熱くなる。
 「ま、真壁くん…」
 そのまま顔が見えないままで。
 暖かい胸の中に、すっぽりと埋められた。
 「…2年後には、そのボタン、やるから」
 「…!!……うん、ありがとう……」
 髪を撫でる彼の掌が気持ちいい。
 熱い気持ちと、少しだけ切ない気持ちで、蘭世は俊に縋っていた。
 



  ―――そんな、やわらかい3月。
871名無し@ピンキー:03/03/08 01:49 ID:hHVEamyb
…以上です。

すいませんこのスレに触発されて、つい書いてしまいましたー…
ああぁ、うまく書けていないので申し訳ないです…。
本当にすいません。
素直にロムラーに戻ります…
872名無しさん@ピンキー:03/03/08 02:02 ID:rPk5aYbE
>871
原作の続きを読んでるみたいで、とても(・∀・)イイ!
蘭世も真壁くんもそのままで、なんだかほのぼーのしてて良かったです!
ロムラーに戻らないで、書いて下さい!
また、読みたいです〜!!
873698:03/03/08 18:11 ID:BI6XEIeX
698でつ。
前回の「真壁くんオナニー編」の続きでつ。
・・・・な、長いでつが、我慢して下さいませ。
一応、前編リンクしときます。
>>701-707
874698:03/03/08 18:12 ID:BI6XEIeX
日常は淡々と過ぎていく。
ボクシング部は、当初、俊、アロン、日野のわずか3名だったが、
アロンが抜けた後に数名の入部者があり、
それなりに、運動部らしい体裁をととのえつつあった。
校内の林の中にある部室のそばには梅ノ木があり、
まだ鳴き声は発しないものの、ホトトギスが訪れるようになっていた。
日野の卒業の日が近づいている。

特にあの後、日野との関係が悪くなった訳ではない。
ただ、俊の中では、日野とのやり取りがどうにも引っ掛かっていた。
言い知れぬ心のもやもやが、何とも不快な雑念に思えて、
それを振り払うかのように、今日も俊は激しくサンドバックを打ち付けている。
一心不乱に。
(何か気になる事があるんだわ・・・)
ポーカーフェイスに隠された俊の苛立ちを、蘭世は感じ取っていた。
しかし、それを直に問い詰めたとして、答えが得られないということも、
長年の経験でわかっていた。
(私には何もできないのよね・・・・)
そう思うと、言いようもなく寂しくて情けなくて、
思わず瞳から溢れた涙で、視界が霞んだ。
875698:03/03/08 18:14 ID:BI6XEIeX
「お邪魔してもいいかしら。」
薄汚れた部屋の扉から、ゆりえが顔を出した。
大学に進学してからも、日野の姿を見るために頻繁に訪れていたのだ。
「ゆりえさん!」
涙目を手持ちのタオルで手早く拭うと、蘭世は笑顔でゆりえを迎え入れた。
ゆりえは勘の鋭い性質だ。
いくらタオルで拭っても、泣いた後独特の瞳に残る赤みを見逃してはいなかった。

「残念だが、日野の奴は今日はまだなようだ。」
軽いスパーリングを終えた俊が、リング上からゆりえに声をかけた。
彼が知らせる必要のある特別の用事でもないのに、
自分から人に声をかけるのは、非常に珍しい事だ。
引っ掛かり続けている、日野との出来事の糸口を求める無意識が、
そうさせたのかもしれない。

蘭世と曜子が買出しに出かけ、他の部員が各自トレーニングメニューをこなす中、
俊はゆりえとさしで話す機会を得た。
「日野は外部の大学を受験するつもりらしいな。浪人も視野に入れて。」
普段は無口な俊の方から口火を切った。
ゆりえは伏目がちに小さく頷いた。
少しの沈黙の後、ゆりえはふっと顔を上げ、
過去を懐かしむような遠い瞳をして、つらつらと話始めた。
「私、克に振り向いてもらおうと、自分としては精一杯の事をしてきたわ。
 経済的援助・入学の便宜・・・・彼が一人前になるまでに必要な様々な           援助を・・・・。
 でもね、見事に全部裏目に出たの。
 溝は深まる一方。
 克はどんどん離れていってしまう。
 何がいけないのか自分でもわからなくて、
 こういう巡り合わせなのだと運命を呪った事もあるわ。」
ゆりえはうつむき加減に、ふふっと笑った。
俊は黙って横で耳を傾けていた。
876698:03/03/08 18:15 ID:BI6XEIeX
「本当は簡単な事だったのよ。特別な事をする必要なんてなかった。
 河合財閥のお嬢様としてではなく、
 一少女として素直な気持ちで克と向き合っていれば、
 それだけで良かったのよ。
 私が長年、克のためになると信じてやってきた事は、
 結局、私が勝手に克の幸福の基準を作り上げて押し付けてきた
 エゴ以外の何物でもなかったってわけ。
 克のプライドをたくさん傷つけてまでね。」
俊は、あくまで無表情だったが、
内心、胸に鋭い刃を突き立てられたような激しい衝撃を受けていた。
ゆりえの述懐は、俊の中にある負い目をも抉り出したのだ。
幸せはひとそれぞれである。
みな頭では良く理解していても、愛する人に対してそれを実行するのは容易でない。
愛する人が何を望み何を幸福と感じるかについて、
常に感度良くしておかなければならないし、
自分の幸福の基準と峻別しつつ、
互いに折り合いをつけていかなければならないからである。
自分の幸福の基準を他人に押し付けてもいけないが、
明らかな相手の基準の過ちは、無視せずに是正させる必要がある。
価値観の押し付けにならない線引きは一体どこなのか?
人はいつもそこで悩むことになる。
俊も例外ではない。
蘭世のためになると考えて、何度か無理な別れを試み、
その都度、蘭世を酷く傷つけた挙句、結局は元のさやに収まっている。
(江藤をいつも悲しませてばかりいるのは、俺の無理解とエゴのせいなのか・・・・)

877698:03/03/08 18:16 ID:BI6XEIeX
俊はずっと聞いてみたかった問いを発した。
「・・・・先はあるのか?」
我ながらかなり意地の悪い質問だと思った。
莫大な富と権力を持つ大財閥の一人娘と、元使用人の息子。
そのどうにもならない縁によって隔てられた関係は、
人間に戻ってしまった時の自分が置かれた境遇に似ていた。
安っぽいお昼のメロドラマでもない限り、
結ばれる事は現実的に不可能である。
その事を聡明なゆりえ自身がどう認識しているのか、
それを尋ねてみたかったのだ。
「そうね・・・・簡単じゃないでしょうね。
 でも、私、思うの。
 幸福な未来は、宝くじに当たるように、忽然とそこに現れるわけじゃなくて、
 今、目の前にあるささやかな幸福の積み重ねだって。
 だから、変に将来を思い詰めないようにしているの。
 この手に実感できる今の幸せを大切にしていきたい。
 それが未来へ通じていると信じてるから。」
しっかりとした口調でゆりえはそう言い切ると、決然として俊を見上げた。
凛としたその面立ちは、本来の美貌をさらに冴え渡らせ、俊を圧倒した。
(女ってこういうもんなのかな・・・・)
ゆりえの逞しさの向こう側に、蘭世の面影を見た気がした。
「女はね、いつも確かなものを求めてるの。
 男の人が何を考えてるのか、およその推測はついていても、
 それを”かたち”で示してくれないと不安で満足できないのよ。」
目を丸くして押し黙っている俊を見ながら、
ゆりえはいたずらっぽく笑った。
「あんまり江藤さんを泣かせちゃ駄目よ。」
878698:03/03/08 18:16 ID:BI6XEIeX
「じゃ、お先します。」
「おう、俊。またな。」
今日はバイトの終了時間が早い日だ。
8時過ぎには自宅に帰りつけそうだ。
ゆりえの話は、日野の話を理解する糸口にはなったが、
新たな謎も生み出した。
(江藤の望む”かたち”とは何だろうか・・・・)
バイト中もその事が頭にこびりついて離れない。
不器用で照れ屋な自分なりに、
蘭世に対してそれなりの意志表示をしてきたつもりである。
しかし、よくよく思い返してみれば、
「好き」とか「愛してる」といった直接的な愛の言葉をかけた事は一度もないのだ。
そういう甘ったるい言葉は、なんとも自分にしっくりこない。
(「愛してる」と言えば、それで”かたち”を示したと言えるのか・・・・)
それもなんだか違う気がするのだ。
口から発せられて一瞬にして消えてしまう言葉は、
俊からするとあまりに無責任で軽薄なものに感じられ、
”かたち”に値するとは思えなかった。
蘭世の望む”かたち”がよくわからないだけでなく、
今まで自分が正しいと信じてきた愛の”かたち”も揺らいで、
完全に迷路に迷い込んでしまった。

879698:03/03/08 18:17 ID:BI6XEIeX
悶々と考えあぐねているうちに、気がつくと自宅アパートの前だった。
そして、ハッとして階段を駆け上がった。
自分の部屋に明りが灯っているのだ。
誰もいないはずの部屋に。
ドアの前に立って、俊は一呼吸おいた。
(電気を消し忘れたのか・・・それとも泥棒か・・・・)
泥棒に入られたって盗られるほどの物は何もない。
むしろガラスや鍵を壊される方が厄介だ。
(よし!捕まえて警察に突き出してやるか)
腕には自信がある。
音をたてないようにそっと鍵を開け、静かにゆっくりドアノブを回す。
そこでまた一呼吸。
心臓の鼓動が耳元でバクバク響いている。
次の瞬間、扉を蹴って部屋に飛び込みざまに怒鳴りつけた。
「そこにいるのは誰だ!」
「あ、おかえりなさい。」
そこにはエプロンをしてキッチンに立つ、若妻さながらの蘭世の姿があった。
俊は完全に拍子抜けして、呆然とその場に立ち尽くしてしまった。
蘭世は俊の激しい剣幕が可笑しく堪らないのか、
お腹を抱えるようにして、くっくっくっくと笑った。
「・・・・勘弁してくれよ。どうやって入ったんだ?!」
「びっくりした?管理人さんにお願いして、鍵を開けてもらったの。
 いつも冷めた物ばかりだし、お弁当だとメニューに限界があるでしょう?
 だから今日は、できたて熱々のご飯を食べてもらいたいなあ、と思って!」
「管理人にお願いって・・・・どうせ噛み付いたんだろ。」
俊は、腕組みしながら、呆れたような表情で口をへの字に曲げている。
蘭世は上目遣いにそんな姿を見ながら、
甘ったれたようにぺろっと舌を出して、いたずらっぽく笑った。

880698:03/03/08 18:18 ID:BI6XEIeX
狭い部屋の中には、できたてのしチューの香りが充満している。
蘭世がいて、手作りの食事がある。
ただそれだけの事だった。
しかし、日ごろ殺風景だった室内は、驚くほど明るく華やいだ雰囲気に包まれていた。
「もうちょっと待っててね。今、サラダ作るから。」
「あぁ。」
蘭世はいそいそと冷蔵庫から生野菜を取り出し、
包丁がサクサクッと小気味良い音を立て始めた。
俊は、畳の上にバッグを置き、自らも腰を下ろして、
そんな蘭世の様子をぼんやりと眺めていた。
鼻歌を歌いながら、足や包丁の刻み音でリズムをとって、
さも楽しそうに生き生きと活動している。
(俺のために飯を作る事が、そんなに楽しいのか・・・・)
そんな光景を見ているうちに、なんだか安らかで温かい心持になってきた。
そう、まるで春の陽だまりの中、芝生で寝そべっているような、
ささやかだけど伸びやかな幸福感に包まれた。
そして、やや目を細めて、我知らず
「・・・・・幸せだな・・・・・」
という言葉が漏れ、はっとした。
(そうか、そうだったのか・・・)
今、この瞬間に、俊は日野のゆりえの言葉の意味を了解した。
「え?真壁くん、今、何か言った?」
「あ、いや、なんでもないよ。」
8畳間を振り返る蘭世から、照れ隠しにさっと視線を逸らした。
881698:03/03/08 18:19 ID:BI6XEIeX
”幸福”には客観的側面と主観的側面がある。
裕福だとか、才能があるとかは、端から見て判断する客観的幸福である。
だが、当の本人が幸福だと感じていなければ、
主観的幸福とは、ひいては根本的に”幸福”とは言えない。
幸福感こそが”幸福”の源なのだ。
俊が今まで拘っていた”愛する事=一生幸福にする事”という男の美意識的責任論は、
経済的に自立して養っていけるか否かという、
明らかに客観的幸福を主とした考えである。
決して、今までその時々の幸福感が欠落していていたわけではないが、
無意識的に幸福感を軽視してきた、
否、客観的幸福に幸福感がついてくると信じ、
一時的な幸福の酔いに流されまいと自らを律してきたのは事実だ。
それが、将来の幸福に必要な事だと信じていたから。
だが、日野とゆりえの発言が投げかけた波紋で、
強烈な責任感が揺らぎ、混沌としていた俊の心の中に、
蘭世の真っ直ぐな愛情が響き渡った。
それは、いつにも増して蘭世に対する強い愛情を湧き上がらせた。
882698:03/03/08 18:20 ID:BI6XEIeX
(これが、今ある、今感じる幸福。江藤と共有している幸福感なんだ)
胸の芯の辺りが、じーんと何ともいえない甘く痺れたような感じがする。
しかし、しばらく溶けるような幸福感にほんのり酔った後、
俊はなんとも形容し難い物足りなさに襲われた。
俊はその物足りなさの原因を心の中に探った。
蘭世とは、過去幾多の試練を共有し、
この瞬間アパートの小さな空間を共有し、
ほのぼのと暖かい雰囲気を共有し、
安らかな幸福感をも共有していた。
それでも物足りないものとは何なのか・・・。
(・・・・一体感だ・・・・一体感が欲しい・・・・!)
こんな感覚は初めてだ。
他人を心の中に入れることを好まない一匹狼の自分が、
自我を侵食される事への怖れも、
知られたくない恥部も、
照れも、全てそのままに、
その思いを超越して、蘭世との一体感を渇望している。
狂おしいほどに激しく。
そこへ、従来の俊がブレーキをかけてきた。
一瞬戸惑いが走った。
しかし、今日の俊は誰かに背中を押されるようにして、アクセルを踏み込んだ。

883698:03/03/08 18:21 ID:BI6XEIeX
「シチュー結構美味しかったぜ。」
食べ終わった自分の食器を流しに運びながら、俊はそう言った。
蘭世はパッと瞳を輝かせた。
嬉しい事も悲しい事も即座に表情に現れる、心の内を隠せない性格だ。
その素直さ率直さが彼女の魅力だ。
「本当?嬉しい!今度は何にしようかなぁ。レパートリー増やさなくっちゃ!」
俊に料理を誉められて御機嫌の蘭世は、鼻歌まじりに張り切って洗い物を始めようとすると、
「洗い物はいいから、ちょっとこい。」
俊から8畳間に呼ばれた。
その声は、いつものやや命令的で淡々としたトーンの中に、
不思議な艶っぽい甘さがあって、初めて耳にする響き。
蘭世は一瞬その事に戸惑い、流しの前で振り返ってしばし静止した。
俊がいつもと違う空気を出している時は、あまり良くない事が起こる前兆のような気がしたからだ。
俊と視線が合った。
気持ちが悟られるのを避けるかのように、俊はぷいっと顔を背け、
「いいから、早く来い。」
「は、はいっ・・!」
(・・・なんだろう。)
やや不安になりながら俊の正面に腰を下ろした。
その刹那、俊は自らの左手で蘭世の右手首を、
右手で左手をつかむと、そのまま強引に畳の上に押し倒し、唇を重ねた。
予想だにしなかった一瞬の出来事に、蘭世は頬を紅潮させながら、
瞳の焦点も合わないような状態で、呆然と俊の顔を見た。
俊は、一度静かに瞳を閉じ、
顔面に集中しそうな血液を全身に分散させるように心身を落ち着けると、
再び見開いて蘭世を見つめた。
884698
しばらく時が止まったかのように二人は見つめ合っていたが、
ふいに俊は蘭世から視線を逸らした。
「これ以上は・・・・無理強いはしない。」
甘い言葉もムードもへったくれもない、我ながら不器用な持っていき方だと俊は思った。
でも、これが嘘偽りない、精一杯自分らしい素直なやり方なのだ。
いつしか蘭世の瞳からは大粒の涙がいく粒も畳上につたい落ちた。
涙の意味が理解できず、俊はたじろいだ。
キスから先に進む事を承認してくれているのか、
それとも強引さに気持ちが引いてしまったのか、セックスが怖いのか。
様々な可能性が頭の中を駆け巡って、もうパニックに陥ってしまった。
気まずいその場を巧くとりなす気の利いた言葉も浮かんでこない。
(頼む・・・何か俺のわかるようなリアクションをしてくれ・・・・)
ただただ泣かれて、押し倒したときまでの心意気が萎え始めてしまった。
どうしようもない気まずい気持ちで、目のやり場にも困り、
訳もなく畳の目数を数えて、心の動揺を静めようとしてみた。
もう今日は止めておこう、そう考えて押さえ込んでいた両手の力を緩めながら
「・・・・勝手な事して悪かっ・・・・。」
「違うの・・・・!そうじゃないの・・・・。」
俊が最後まで言い切るのを遮るように、蘭世が涙声で訴えた。
「・・・・嬉しかったの。・・・・でも、どう対応していいのかわからくて・・・それで・・・。」
嬉し涙でぐちゅぐちゅ、羞恥心で真っ赤に色づいた顔を、
俊から隠すように蘭世は両手で覆った。