恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの外史演義〜 4

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1名無しさん@初回限定
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  i!ゝ!::::     ‐/リ
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  ̄ハ:::::\ "''il|バ''
諸葛亮 曰く
「は、はわわ、ご主人様、次スレは>>960か480KB越えから順次*0の人が挑戦してください」

外史より生まれ落つる外史。
その無限に広がる可能性を書き綴る場です。

幾たび終端を迎えようとも、
それは千代に八千代に続く恋の物語。

■公式サイト
BaseSon
http://www.tactics.ne.jp/~baseson/
ぷち姫†無双(携帯向けサイト)
http://www.tactics.ne.jp/~putihime/

■外史まとめサイト&専用UP板
ttp://koihimemusou.x0.com/

■前スレ
恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの外史演義〜 3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1176408311/

■関連スレ
恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜 56
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1193580823/
2名無しさん@初回限定:2007/11/07(水) 14:56:44 ID:E3vv4kNE0
恐らく妄想伝にオリキャラとかクロスオーバー作品送った人もいたのだろうけど
予想通りスタッフもその手の作品はあまり好まなかったようだな
3名無しさん@初回限定:2007/11/07(水) 20:29:28 ID:rRmTWdBC0
>>1乙だらけの三国志演技
4名無しさん@初回限定:2007/11/07(水) 20:48:40 ID:dSP1s7uq0
>>1
問題は投下というか需要があるのかだがw

>>2
個人的にはクロスは好きじゃないな
どっちかがどっちを踏み台にしたり、ゴチャゴチャしすぎてグダグダになったりするのが多い気がする

ちなみに妄想伝は既存キャラで話作るのが筋って気もする
描かれてないとこ結構あるんだし
5名無しさん@初回限定:2007/11/07(水) 22:51:05 ID:puqhNmdT0
5なら黄巾党と戦いながら木村あやかとセックスできる
6名無しさん@初回限定:2007/11/08(木) 15:26:23 ID:NoPoZav70
数ヶ月?ほど何も投下ないわけだが、この板いるの?

1つの作品だけを取り扱うスレいらないような・・・多数を扱っているスレあるし
もう不必要じゃね?勢いも死んでるし
7名無しさん@初回限定:2007/11/08(木) 15:38:00 ID:gEByqafp0
板じゃなくてスレな
あと要らないと思うなら見に来なければいいじゃないか
スレがある事でキミに迷惑や負担が掛かるわけではないだろう
8名無しさん@初回限定:2007/11/08(木) 18:38:51 ID:kcWP9fju0
>>6
投下ないとか言うのならまずお前がネタ投下しろよ
9名無しさん@初回限定:2007/11/08(木) 18:58:38 ID:0W6WPaZm0
>>8
まあそういう問題でも無いけどな

実際んとこ必要かどうか微妙なとこではあるんだよな
前スレじゃここんとこ保守がわりの雑談すらあまり無かった状況だし
10名無しさん@初回限定:2007/11/08(木) 22:11:03 ID:GsoGXd6p0
保守代わりの雑談は俺と888の2人でちゃんとって言い方はおかしいが、やっていたぞ
あまり同じ人のレスで埋めるのも何だから数日空けるようにしたが
11名無しさん@初回限定:2007/11/08(木) 22:35:14 ID:0W6WPaZm0
>>10
俺がその888なわけなんだがw
雑談しながら誰かレスつけないかな〜と思ってたんだがそのままだったな
いきなり新スレ立ったからビックリしたが、容量だったのな
てか、何日くらいほっといたら落ちる予感なんだっけか?
12名無しさん@初回限定:2007/11/08(木) 22:46:52 ID:GsoGXd6p0
ちなみに前スレの最後のレスも、このスレ立てたのも俺だったりするんだが
前スレは容量オーバー(500KB越え)でレス不可になってたからね
落ちる基準は板によってもその時のレス数でも異なるから詳しくは知らないけど
この板の場合で自分の知る限りでは1ヶ月レスなくても落ちなかったな
13名無しさん@初回限定:2007/11/08(木) 23:01:09 ID:0W6WPaZm0
結構持つもんだな
じゃあまああるだけはあってもいいのかな
SSじゃなくても小ネタとか落としてくれる人はいるかもしれないし
14名無しさん@初回限定:2007/11/09(金) 04:28:07 ID:zDwjQKYA0
メディアミックス化によって多少は勢いを取り戻すSSスレなんかもあるからね
個人的にはアニメ化反対だったりするが、アニメ化が一番勢いを取り戻す要因なんだよな
15名無しさん@初回限定:2007/11/09(金) 10:23:24 ID:iMfdLAuS0
16名無しさん@初回限定:2007/11/09(金) 12:55:11 ID:wFS4BND00
アニメ化とかw
17名無しさん@初回限定:2007/11/09(金) 13:15:14 ID:qonYU0Vj0
だがBasesonの親戚であるTacticsは某ゲームをアニメ化して2度失敗した黒歴史が
18名無しさん@初回限定:2007/11/09(金) 15:53:19 ID:D5E7n8u60
ONEのことかー!!

……その後の別会社の3作はアニメでも大人気なのに
19名無しさん@初回限定:2007/11/10(土) 03:10:48 ID:SJsiy9cz0
前スレ>>839(ID:56FjgBTX0)

お前は一体何を言っているんだ?
>>840も言ってるように自サイトで人様に迷惑かけずに細々とやってる作者・作品を、専門の批評スレや
ヲチスレでもない所に突然引きずり出すなんて(しかも、批判付きで)、自重しろとかKYってレベルじゃないだろ?
加えて、仮にそういうKYな子がいても、よく訓練された住人なら「スレ違い」と一蹴、スルーするだけのところを、
スルーどころか逆に話題を持ち出した輩を擁護するなんて……、俺には君の言動が信じられないよ( ゚д゚)ポカーン
20名無しさん@初回限定:2007/11/10(土) 05:30:38 ID:5UT+KrVT0
スルーでお願いします。
21名無しさん@初回限定:2007/11/10(土) 10:15:29 ID:WHJGgwD70
そういえば恋姫†演舞ってどうなったんだろ
参加サークルのBlog見ても開催後は見事にスルーされるし
22名無しさん@初回限定:2007/11/10(土) 19:25:26 ID:LofLVeQq0
参加サークルが6、7組しか居なかったやつか
23名無しさん@初回限定:2007/11/10(土) 23:52:17 ID:6rzRhWSb0
>>22
想像して悲しくなった
24名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 00:04:34 ID:nN4r8i/Y0
同人誌も2つくらいしか虎に出なかったしな
実際にコミケとかに行けばあるいは存在するのかもしれんが
25名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 00:25:43 ID:+4UEED4v0
正直、ダーク系というか戦闘物でありがちな陵辱系の同人が見たかった
SSで陵辱ってのはこれっぽっちも読みたいとは思わないんだけどなぁ
26名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 00:34:19 ID:nT3Y6VBe0
愛紗が華琳様に陵辱される同人本とな
27名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 01:23:43 ID:+4UEED4v0
それも良いし、本編中の出来事から色んなシチュエーションが妄想出来るじゃないか

例えば序盤の出会い時に、一刀を人質に取られ愛紗と鈴々が盗賊3人組に…とか
幽霊イベント時に驚いて腰を抜かした愛紗をこれまた3人組が…とか
悪戯がだんだんとエスカートしてって感じで鈴々が町の子供達に…とか
璃々救出時に奇襲が失敗して星と鈴々が袁軍に…、ペドの人用に既に璃々が袁軍に…って展開とか
両親を人質に取られている時に白装束に月詠が…とか
操られている時に華琳が白装束に…とか

考えたら妄想が止まらない……
まぁ本編中にそういったイベントが欲しかった訳ではなくて同人でやって欲しかったものだが
28名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 02:29:18 ID:gUAlX/ev0
>>27
やめてくれぇぇぇ!陵辱苦手な俺には堪えられないぃぃぃ!
29名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 08:35:18 ID:qrgLdUMJ0
>>27
左慈が芋吉に陵j(ry

それはそうとまとめサイトでこのスレのアドレス違ってないか
どこに言えばいいのかわからんが
30名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 13:15:17 ID:Gsbz3H5g0
>>29
芋(いも)吉ってだれだっけ?とか一瞬マジで思ったw

まとめの件については本スレで言ってみたらどうだろ
31名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 17:02:18 ID:MepsqlrC0
本スレでもここでも恋姫スレであればどこでもいいんだよ
中の人は両方見てるし既に直ってるようだしね
32名無しさん@初回限定:2007/11/11(日) 20:37:20 ID:qrgLdUMJ0
ナオテタ
まとめの人も大変乙です
33名無しさん@初回限定:2007/11/12(月) 16:21:11 ID:L9R8C0fy0
画像掲示板や壁紙掲示板を日頃からいくつも見て回っているけど
恋姫の壁紙ってほとんど見掛けないよね
たま〜に見る事があってもあまり出来の良くないものだったりするし
作品として人気があれば自然に自作壁紙の量も増えるものだけど
ちょっと悲しくなってくるね
34名無しさん@初回限定:2007/11/12(月) 16:51:49 ID:ZQjgedAD0
壁紙に関してはうp板に上げられてたのよさそうな素材は使い切った感があるし
35名無しさん@初回限定:2007/11/12(月) 17:14:11 ID:L9R8C0fy0
いやでもうp板の壁紙を知らない人もいるだろうしさ
それにうp板のは1人の職人さんの作品だからもっと色んな人のを見てみたかった
36名無しさん@初回限定:2007/11/15(木) 12:07:15 ID:M+mWNYZo0
そういや恋姫のイラストも見かけんな、SS以上に
絵心の無い俺が言うのもなんだが、文より絵の方が敷居低い印象なんだがな〜
37名無しさん@初回限定:2007/11/16(金) 06:45:49 ID:tNo01q1S0
これだけ少ないとそんなに人気なかったんじゃないかと思ってしまうよね
38名無しさん@初回限定:2007/11/16(金) 16:59:23 ID:msy6a2/v0
まあ一般的なエロゲとしてはそんなもんなのかもしれんけど
CS化するくらいならもちっと出ててもいいんじゃないかなとは思った
39名無しさん@初回限定:2007/11/18(日) 15:42:22 ID:6vU3oiaq0
本スレでも散々言われてることだけどエロゲとしては人気はあるだろうけど
一般作として人気が出るとは思えないな
40名無しさん@初回限定:2007/11/18(日) 16:32:30 ID:1VEDvWbi0
非エロでも通用する部分はあると思うけど、エロパートとの絡みで更にってのがあるしなあ
CS→18禁なら普通に+だけど、逆の場合は削られた感が強いからどうも微妙
まあいいかって思えるくらいCS独自のイベントが良ければいいんだが
41名無しさん@初回限定:2007/11/21(水) 00:20:31 ID:iwFVPIrT0
そもそも、あのちんこ太守からエロ抜いたら何が残るのか……
CS情報早く出て欲しいが、フレンズ(PS2)の二の舞に成らなければ良いが
どっとはらい
42名無しさん@初回限定:2007/11/21(水) 00:39:31 ID:KgEBsi370
Hシーンの代わりにキスシーンが全キャラ分入れられてて、詠にキス魔って呼ばれてるち○こを想像しちゃったよ
どっかのゲームのパクリみたいで勘弁してほしいけど
43名無しさん@初回限定:2007/11/21(水) 20:48:23 ID:kuoDgJh40
接吻だらけの三国志演義か
44名無しさん@初回限定:2007/11/22(木) 01:24:09 ID:SdBARpDM0
アニメではちんこが3人に分裂するんですか
45名無しさん@初回限定:2007/11/23(金) 12:51:24 ID:H6irOoW40
最近のギャルゲアニメは修羅場さえ作れば話題になると思ってるアホ会社ばかりだからなぁ
恋姫の場合だと愛紗辺りがその対象にされるんだろうな
46名無しさん@初回限定:2007/11/23(金) 14:09:13 ID:2gc6Ajzm0
>>45
それと朱里あたりかな
まあヤンデレにされなきゃまだマシってとこか
47名無しさん@初回限定:2007/11/24(土) 10:55:09 ID:li9bpctj0
>>41
なんだかんだ言ってPC版も発売するまで結局まともな情報でなかったし
CSの方もそうなりそうな気がせんでもない

・・・Hシーン削除しただけの状態で発売されたりして
48名無しさん@初回限定:2007/11/24(土) 10:58:05 ID:kNWJF/Qj0
>>47
なんという完全劣化・・・・
でもルート増えるって情報はあったはずだから、主要3人以外が好きな奴にはいいんじゃね?
まぁ俺は愛紗が好きだから様子見だけど
49名無しさん@初回限定:2007/11/24(土) 12:58:37 ID:DJ6LZ44L0
華琳様派の俺はどうするべきかな
50名無しさん@初回限定:2007/11/24(土) 13:36:40 ID:OHJ7c0rx0
とりあえず中古設定要らないオレ処女厨
51名無しさん@初回限定:2007/11/24(土) 15:01:32 ID:HSLEunhg0
ここなんかどうだろう?けっこう質高いと思うんだけどな・・・。
http://ooiwakuwaku.kagechiyo.net/
52名無しさん@初回限定:2007/11/27(火) 04:54:28 ID:BNw2tyYg0
なんかしばらく来ない内に寂れてるな。
時間あったら数ヶ月ぶりに、なんか投下するかな。
53名無しさん@初回限定:2007/11/28(水) 01:33:40 ID:KuGqb8/00
雑談しようにもネタが出尽くしてるからな
本スレですら過疎ってるし
54名無しさん@初回限定:2007/11/30(金) 00:34:33 ID:yTVM9l7s0
ネタを振っても食いついてくれる人の数が減ったからね
55名無しさん@初回限定:2007/11/30(金) 00:37:07 ID:80IKCMD20
寂しい話じゃのう
かといって個人サイトのSSの話するのも荒れる予感がするしな〜
56名無しさん@初回限定:2007/11/30(金) 02:08:13 ID:KSmWmxuy0
予感というか、過去に実際荒れかけたしね
構想だけはあるんだが、SS書く気力が無い
57名無しさん@初回限定:2007/11/30(金) 02:15:17 ID:yTVM9l7s0
まあたった1人噛み付いてた人のせいだけどね
それよりドラマCD来てるのにほとんど盛り上がらないのが悲しいね
58名無しさん@初回限定:2007/12/01(土) 04:13:49 ID:qm2tY5Go0
>ドラマCD
ライター空気読めてないからなあ
59名無しさん@初回限定:2007/12/02(日) 03:47:55 ID:UEqiYTJ10
せっかくの華琳のツンデレと蓮華のデレが聞けないなんてドラマCDの意味ないからな
60名無しさん@初回限定:2007/12/02(日) 10:38:55 ID:YV1R1vSE0
お前らの希望通りじゃなかったからって空気読めてないってこた無いだろ
61名無しさん@初回限定:2007/12/02(日) 11:20:22 ID:Jsc1eZ0N0
出たモノはなんでも褒めろとでもいいたいのかい。
恋姫が好評だった要因が拠点イベントなのは散々既出、拠点イベント外の話をやると賛否両論になるのは初めから判っていた事。
現に魏のドラマパート部分を褒める話題はほとんどないだろう。
それに空気嫁てないユーザーの事を判ってないってのは本スレでも何度も言われていた指摘だ。
62名無しさん@初回限定:2007/12/03(月) 04:57:02 ID:VzBh105i0
期待していたものとは違った、希望していたものとは違った
まあ要するに期待外れだった人が多かっただろうからな
63名無しさん@初回限定:2007/12/03(月) 16:41:09 ID:YvBcZBoS0
konozamaされていた魏編届いてドラマ聞いたけど
確かに望んでいたものとは違ったけど、話自体はそんなに悪いもんでもなかった
64名無しさん@初回限定:2007/12/03(月) 17:23:49 ID:MIgYECsU0
話自体も悪くて期待はずれだったら空気嫁で済まされないからな
叩かれない程度にはマシだけど本スレでも言われてた話に無理がありすぎるんだよね
一刀が魏に行く事になった理由とか恋1人が護衛とか、魏武将、特に華琳の言動とか
65名無しさん@初回限定:2007/12/03(月) 17:24:54 ID:MIgYECsU0
○言われてたけど
66名無しさん@初回限定:2007/12/03(月) 22:41:33 ID:JCMlO0PO0
ノリ作品だったから無理があってもいい気もするんだけどなぁ
67名無しさん@初回限定:2007/12/03(月) 23:26:11 ID:YvBcZBoS0
そんなしなくてもいい無理するくらいなら初めっから降伏後のデレエピソードにしとけっつー話
68名無しさん@初回限定:2007/12/03(月) 23:33:18 ID:JCMlO0PO0
しなくてもいい、って
してもいいってことでもあるんじゃないの
番外編みたいなもんだし
69名無しさん@初回限定:2007/12/04(火) 04:32:33 ID:jfmabtnc0
ユーザーの期待を裏切ってまでわざわざする意味がないと思うんだが。
それに番外編だからこそ無理のない作品にして欲しかったという想いもあるだろう。
70名無しさん@初回限定:2007/12/04(火) 09:04:34 ID:WTaYkUAn0
そらまあ期待してるものと違う方向性だったらがっかりするだろうし
今回はやはり拠点パートを踏まえた話を期待する人が多かったから
期待はずれだな〜と思う人のほうが目立ったってことかな

まあとりあえず全部買っとくけどね、これはこれで結構楽しいし
単純にこういうものが出るだけでもやっぱ嬉しいわ
71名無しさん@初回限定:2007/12/04(火) 22:07:55 ID:3/BMLzP50
10年前とかはこの手のブツが出るのは極一部だったもんな
それ考えると出ただけでもよしになるんだろうけど、やっぱおいしいとこが欲しくなるんだよな
72名無しさん@初回限定:2007/12/04(火) 22:55:34 ID:koYsWQge0
まぁ、なんだ
とりあえず、ここはドラマCDを叩く場所じゃないってことは理解してくれ
73名無しさん@初回限定:2007/12/08(土) 13:52:31 ID:C0HKTzsu0
http://shop.pratia.net/(S(oovgiprlc3yl1d55s2tz0em0))/news/dl.html
↑で粥が復活
バックナンバーは残らないのでお早めに
通販利用の方もよろしく
74名無しさん@初回限定:2007/12/17(月) 10:18:21 ID:KD/WgoTa0
では、みなにちょっと質問してみる
過去にここに投下された作品で気に入ってるのはどれだい?
上位三位とかあったらよろ
こんなんでも次の投下までの暇つぶし編にはなるか?
75名無しさん@初回限定:2007/12/17(月) 22:30:12 ID:T5RdFn0+0
htmlでやってた董卓を再評価してみよう企画みたいなのが好き
作者さん見てたら続きを書いて欲しいな〜なんて

翠の一発ギャグみたいな小ネタなんかも好きだったんだぜ
あと印象に残ってるのは何故かハムの話が多いw
76名無しさん@初回限定:2007/12/18(火) 14:53:06 ID:unpRJpzD0
>>75
画像の無断使用?とか騒いだ馬鹿のせいで辞めたんじゃなかったっけ
77名無しさん@初回限定:2007/12/18(火) 16:03:37 ID:vGuIKrcM0
前ssの「月は出ているか」とかも面白かった。
ちょっと長めだったけど
78名無しさん@初回限定:2007/12/18(火) 17:33:15 ID:PqACZ/4Q0
ハオプロでSS生まれないのを見るとCS版発売してもSS投下の見込みは薄いんだろうな
79名無しさん@初回限定:2007/12/18(火) 17:39:14 ID:tETVTn5j0
それでも追加シナリオなら…
追加シナリオならきっと何とかしてくれる
80名無しさん@初回限定:2007/12/18(火) 17:43:51 ID:PqACZ/4Q0
ていうかCS版出たらここ知らない奴がエロパロ板にSSスレ立ててここも向こうも過疎って展開が想像出来て恐ろしや
81名無しさん@初回限定:2007/12/18(火) 18:41:33 ID:WFE2SE0C0
新規ユーザーが増えればありえないともいえないが・・・
そもそもそこまで新規が増えるのかという疑問もある
82名無しさん@初回限定:2007/12/18(火) 20:58:26 ID:87m/kxxq0
>>74
やっぱり、投下数がめっちゃくちゃ多かった華雄の人が一番印象に残ってるなぁ。
というか、何だかんだ言って、あの人が一番ハムの話を書いていたようなww
あと、妄想伝に落ちて投下されたレベル高すぎなハムの話とか。
83名無しさん@初回限定:2007/12/22(土) 21:29:15 ID:zhFlizm50
こっちにネタ投下してもいいのかな?
84名無しさん@初回限定:2007/12/22(土) 21:30:36 ID:Cx/oqJTv0
もちろん問題ないけど、賛否両論を招きそうなもの(陵辱系とかヤンデレとか)は事前に注意書き必須
85名無しさん@初回限定:2007/12/22(土) 21:42:36 ID:zhFlizm50
んじゃ真EDの後というわけで・・

愛紗「ご主人様・・・今宵の夜伽は・・その・・私が」
鈴々「えーボクだよねー!」
朱里「あ・・あの・・・私が」
星「あら、私でしょ?」
翠「あたしが・・・」
一刀「え・・えぇっと・・」

詠「あのち○こがぁ・・・何故月を選ばないのさ!」
月「詠ちゃんもご主人様に抱かれたいんだよね」
詠「そそそそそんなわけ・・」
恋「(´・ω・`)?」

蓮華「まったく・・・お相手をときてみれば・・」
小蓮「もってもてだねぇ〜」
思春「私は別に・・・夜伽など・・」


一刀「別に夜伽は・・・」
貂蝉「あらあら、ちゃんと女の子の思いを受け止めないと駄目よご主人様、それとも私がお相手を・・」
一刀「お断りです」

そんなハーレム生活を浮かべた俺は貂蝉にアーッ!されるべきでしょうか?
86名無しさん@初回限定:2007/12/22(土) 23:59:01 ID:813bgj/20
以前、主要キャラが可愛らしい女の子の姿にに見えているのは一刀だけで、
実際にはガチムチ武将たちに囲まれているというくそみそな作品を書こうとして直ぐに止めた。
「それが貴様に下る罰」にしてもあまりにもアレだったから。
乙女な貂蝉が真のヒロインというこれまた危険球なネタでもあったしな。
87名無しさん@初回限定:2007/12/23(日) 08:33:57 ID:ceOToRMC0
みずいろが本編そんなんだったな
88名無しさん@初回限定:2007/12/26(水) 11:19:18 ID:oVo1Vs/+0
クリスマスネタ期待してたんだけど雑談すらなかったな
89名無しさん@初回限定:2007/12/26(水) 11:24:33 ID:HjOFEAwk0
星「"くりすます"とは何ですかな?」
ち○こ「赤い服着たヒゲ面のジイさんが家々を不法侵入して回る日さ……」
一同『なんと面妖な!!』

とかそんなかんじか
90名無しさん@初回限定:2007/12/26(水) 11:26:55 ID:oVo1Vs/+0
面妖ではなく不届き者って言いそうだけどな
91名無しさん@初回限定:2007/12/26(水) 11:28:43 ID:HjOFEAwk0
>>90
どうでもいいがIDがバルタン
92名無しさん@初回限定:2007/12/26(水) 19:27:09 ID:N8mKYMOC0
>>89
星が影響受けて何かやらかしそうだな
93エロ本:2007/12/28(金) 02:11:55 ID:jCEtqoei0
 外史よ、私は帰ってきたぁぁぁぁぁ!!

 よし、叫んでも誰も反応しない。
 誰もいない。馬鹿ネタ投下するなら今のうち……
94エロ本:2007/12/28(金) 02:12:43 ID:jCEtqoei0
 それが近付いてきたのが、少女にはわかっていたのかもしれない。
「はぁ……はぁ……」
 息を切らせながらも彼女は走り続ける。理由など考える暇もない。いや、理由はわかりきっているから別に考える必要もないのだろう。
 追われている。ただそれだけだ。
 少女が何故ここにいるかも、どうしてこんな事になったのかも、そのような事はどうでもよかった。
「早く……誰かに……」
 自分ではもうどうしようもないのが分かっていた。自身、元は何も知らずに偶然ここに飛ばされてきた少女だ。何かを解決できることなんて出来やしなかったのである。ただ、願うことは……。
「誰かに、あいつ等を止めてもらうことだけだ」
 そして、彼女はその新たな外史の入り口を見据える。もう少しで、少女は逃げ切れると思っていた。光の向こう、それは少女にとっての最終地点。だが……。
「なっ! しまっ……」
 唐突に彼女に近づいてきた光によって遮られていた。
95エロ本:2007/12/28(金) 02:14:27 ID:jCEtqoei0
『魔法将女 マジカルばっちょん☆』 第一話・誕生、魔法将女

 北郷軍が三国を統一してから、およそ2週間。
 魏や呉の平定に朱里や紫苑だけでなく、蓮華や華琳まで加わり、この外史はすでに安定とした時代へと向かっていた。
「んぁ〜、いい天気だな」
 その中で、平和そうに背伸びをする少女が一人、郊外の森にいた。北郷軍の将として戦い、そして数々の戦で生き抜いたその少女‐翠もまたこの平和を噛み締めている一人であった。
「よっし、今日も天気がいいし……河原で運動でもするか!」
 どうして、河原なのかが分からないが、それでも彼女は愛用の槍を片手に、よく彼女の相棒達と共に行く河原へと向かう。
 いつも通りの道。何も変わらず、何も問題ないはずの道。
 そのはずだった。
 たった一匹の動物がいなければ。
「ん?」
 彼女がそれに気づいたのは、結構その動物から離れた距離であった。それもそのはずで、その動物は未知のど真ん中で蹲っていたからである。
「何だ?」
 見れば、白と黒の毛を持つ体長が10p程のネズミのような動物。首には何故か小さな橙と緑の宝石が1つずつ付いている。もし、彼女の主人である一刀の世界の住人なら、おそらくその動物をこのように言うのだろう。『ハムスター』のような動物と。
「ネズミ? いや、少し違うような……」
 当然ながら、そのようなものを見慣れていない翠は興味を持ったらしく、近づいてみる。
「……ん〜、何だろ?やっぱ、ネズミか?」
 そう言って、指でつついてみると、ぴくりと反応をするが、やはり蹲ったまま動くことはない。
「ん〜、怪我してんのか?」
 よく見れば、所々に擦り傷があり、どうやら、怪我をしている為に動けないのだという事がわかった。だがそのような事で翠は驚くことはなかった。次のような出来事が無ければ。
96魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:22:49 ID:jCEtqoei0
「た……けて……」
「へっ?」
 耳元に響いた、風の囁きともとれるような声。だが、それは確かに翠の声に届いていた。
「だ、誰だ?」
「た……助けてくれ……誰か」
 耳を澄ませば、はっきりと聞こえてくる声。
「誰なんだよ!」
 気になり、周りを見渡してもそこには翠とそのハムスター以外の影は存在しない。すなわち、導き出される結論は、翠の空耳か、もしくは。

「その声……もしかして 錦馬超か?」
「へっ?」
 その瞬間に、彼女の目の前にいるハムスターが顔を上げる。
「まさか……このネズミが?」
 そう、結論は一つ。目の前にいるハムスターが喋っている言う事であった。
「って、えええええええ! な、何だこいつ! 新しいお化けか?」
「何だ! その言い方は! って、こんな姿で言っても説得力無いか」
 どうやら、その謎の生き物も、今の自分の立場を理解しているらしい。だが、そんな事も関わらずに当の翠本人は腰を抜かしている。
97魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:24:35 ID:jCEtqoei0
「まぁ、そんな事はどうでもいい。私の声が聞こえるんならちょうどいい。錦馬超、実は……」
「ってなんで、あたしの事をさも知ってるかのように話しかけてくるんだよ。このネズ公!」
「って、誰がネズ公だ! っていうか、一緒に董卓と戦った仲だろう? 忘れるな!」
 だが、翠当人には、馬と共に戦った事はあっても、ネズミと共に剣を共にした記憶などない。
「そんなの知るか!」
「オレだ、オレ! 公孫賛 伯珪だ」
「だから、そんなや……っへ?」
 少しの間言い争いをしていた翠だが、ある一人の少女の名を聞いて、言葉を詰まらせる。そう、その生き物は自分の事を確かに言ったのだ。『公孫賛 伯珪』と。
「って、えええええええええ!」
 翠は本日2度目大声を上げていた。



「どうだ?落ち着いたか?」
「まぁ……一応は」
 河の水で顔を洗い、頭を切り替えた後に再びハムスター‐伯珪に向かう翠。
少なくても、最初は、彼女はそれが伯珪だと信じることなどはなかった。何故ならば、彼女は袁紹との戦いに敗れ、(1行の)死を迎えたはずであったからだ。
最初は、本当に幽霊かとも考えたが、話を聞いていると、どうやら違うようであった。
98魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:26:08 ID:jCEtqoei0
「で、とりあえず、訳がわかんないんだけど……」
「まぁ、私も実の所を理解してないんだがな」
 どうやら、伯珪自身もすべてを理解しているわけではないようだ。
「とりあえず、私の知っている範囲で説明させてもらうんだが」
「ああ、分かったよ」
 とりあえず、話を聞かない事には前へ進む事は出来ない。そう考えたのか、翠は彼女の話を聞くことにしたのだ。
「まず、私自身の事なんだが、確かに袁紹の奴に殺されたんだけど、実はその後に目を開けたら変な世界にいたんだ」
「変な世界? なんだよ、それ」
「だから、オレにもよく分からないって……ただ、その世界には魔法ってやつがあるんだ」
 だが、この世界に魔法という概念はないため仙術のようなものであるという事と、おそらく翠の主人である一刀の世界のように天の世界なのだろうと付け足す。
「で、私はその世界である事を知ったんだ。その世界にこの世界を狙っている奴がいるって」
「はぁ?」
「私と同じようにこの世界から飛ばされてきた奴らしいんだが、そいつがこの世界を我が物にしようと企んでいるらしい」
 その人物は、魔法を習得してこの世界を自らの理想郷へと創り変える事を企んでいるという。
「だから、私はそれを止めに来たんだが、この世界に来る途中で……この有様だ」
 そう言って、自らの体に視線を移す。
 体中は傷だらけ、しかも、体はハムスターになってしまっている。一応は、彼女も魔法を少し覚えたようなのだが、その者には敵わなかったらしい。
「……悪いけどさ、あたしには全然分かんない」
 別世界、魔法、世界の危機。これらを一辺に理解するほどの頭を翠は持っていない。
「まぁ、私だって理解していないさ。でだ、重要なのはこれから……錦馬超。お前に私の代わりに魔法で戦ってほしい」
「だから、あたしは……って、え?」
「だから、私の代わりに魔法少女としてそいつと戦ってほしいんだ」
 一瞬、時が止まる。まるで処理落ちしたコンピュータのように。
 そして、時が動き始めた。
「な、何だってーーーーーー!」
 翠の本日三度目の大声と共に。
99魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:29:00 ID:jCEtqoei0

 話は変わり、その場から1キロほど離れた場所。
 その草むらの中に一人の女性が降り立っている。
「まさか……白馬長史を逃がすとは」
 だが、彼女にはそれなりの傷を与え、今では戦闘不能のはずだ。少なくても、彼女はそう思っていた。
「だが、計画に変更はない」
 そう言って、手の平に小さな暗黒の球を浮かび上がらせる。
 そう、これが計画の第一歩。
「私の理想郷の為にも頑張ってもらうぞ」
 それがゆっくりとカエルの中へと吸い込まれていく。その瞬間、地が唸った。新たなる形を与えられた者の喜びに共鳴して。


「何で、あたしがそんなことしなきゃいけないんだよ!」
「錦馬超。お前には魔法の才能があるんだ」
「はぁ?」
 だが、そのような自覚など、翠自身には欠片もない。
「何を根拠に言ってんだ?」
「今、私とこうやって話してること自体が証明なんだよ」
「いや……だから」
 実際に伯珪は彼女達の言葉でしゃべっている。だからこそ、翠はハムスターの事を伯珪だと知ったのだ。いや、そうだと思っていた。
 それは、ある人物の登場まで疑わなかったことだ。
100魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:29:26 ID:jCEtqoei0
「おっ、翠! こんな所でなにしてるんだ?」
「ご、ご主人さま!」
 いきなり声がし、彼女が振り返るとそこにいたのは、一刀であった。どうやら、恰好を見ると仕事から抜け出してきたのだろう。
「い、いや、実はさ……」
 それ幸いにと、彼女は一刀にこの事を話そうとした。だが……
「独り言ばっか言ってると野党かなんかと勘違いされるぞ」
「へっ?」
 独り言。
 一刀は確かにそう言った。翠は伯珪と話しているにもかかわらず。
「ご、ご主人さま? こいつの声が聞こえないのかよ!」
「無駄だよ。錦馬超。北郷には私の声が聞こえないんだ。これも魔法だからさ」
 そう。伯珪は基本的にハムスターになった時から人の言葉が喋れなくなっていたのだ。だから、今までの会話にはすべて念波のような魔法を使っていたのだ。
 だが、逆に言えばそれを理解できる翠には、魔法の素質があるのだという事になる。
「ってだからって、あたしが?」
「お前しかいないんだ! 頼む! 早くしないと……」
 しかし、伯珪の言葉が続こうとした瞬間、大きな音を立て、地が唸った。
101魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:40:55 ID:jCEtqoei0
「な、何だ!」
「もう、きやがった!」
「うわっ! 地震か?」
 三者三様の驚きを示す。だが、伯珪だけはこの震動の意味を理解している。
「何なんだよ!」
「落ち着け、これは……」
 だが、伯珪の言葉が続けられる前に、それは現れた。
「デ〜〜〜バ〜〜〜ン〜〜〜」
 体長は十数メートルにもなる巨人。いや、正確には巨人というべきなのだろうか?
 下を見れば巨大な蛙だが、それに跨るように人の上半身がくっついている。黒い靄のようなものに覆われているため顔はよく分からないものの、手には巨大な戦斧が存在しており、それが異彩を放っている。
「うわっ! 何だよ、あのへんな化け物!」
「あれは、奴の使い魔のカユーマだ!」
「なぁ、翠。あいつ、どっかで見たことないか?」
 焦る伯珪と翠、そして、何故か冷静に観察している一刀。
 蛇足ではあるが、この時の一刀の心情は、
『ああ、また変な事が起きてるのか』
と、半ば呆れ気味であったという。
「デ〜〜〜バ〜〜〜ン〜〜〜」
 だが、そんな翠達の反応をあざ笑うかのように、カユーマは戦斧を振り上げ、

 ドウン!

一気に地面へと振り下ろす。
「のわっ!」
その衝撃は凄まじい物で、一刀は耐えきれずに草むらへと吹き飛ばされてしまった。だが、幸いにも草むらがクッションの代わりになったらしく、彼に怪我はない。
「ご主人さま!」
「やばいぞ、錦馬超! このままだと北郷まで巻き込んじまうじゃないか」
 いや、一刀だけではない。このまま進めば、カユーマは幽州の町まで到達してしまうだろう。そこには愛紗や鈴々達がいるのだ。もし、カユーマに出会えば、安全の保証はない。
「……」
 もはや、猶予も余地もない。そう考えた翠は一つの決断をした。
「……教えてくれ。どうすれば、奴を倒せるんだ?」
102魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:41:19 ID:jCEtqoei0

 その言葉は一つの決意であった。
「やってくれるのか? 錦馬超」
「今はあたししか出来ないんなら、やるしかないじゃんか」
 これ以上、一刀に危険な目にあわせる訳にもいけない。そう、やるしかないのだ。
「分かってくれたか。じゃあ……」
 伯珪はその返事を聞いて、ゆっくりと自分の首についている小さな緑の宝石を咥えて、翠に差し出した。
「この宝石を受け取ってくれ。そして、『天光招来』って叫ぶんだ」
「分かった」
 その決意を胸に彼女はゆっくりと彼女から宝石を受け取った。
温かい。その光の溢れる宝石の第一印象がそれであった。そして、それを彼女は天に掲げ、彼女は魔法の言葉を言った。
「天光招来!!」
 その瞬間、翠の体は光に包まれた。



 草むらから這い出した一刀は未だに迷っていた。
「……どうすりゃいいんだろ?」
 彼は極めて冷静であった。人間、慣れとは怖いものである。
 この世界に来てから、不思議発見の毎日であった一刀にとって、例え怪物が出てきてもおかしな事ではない。また、「ああ、こういう世界なんだ」と納得してしまうのである。
「でも、どこかで見たような顔なんだよな」
 そんな彼がカユーマをどこかで見たような気がするとゆっくり眺めている。
 そんな時であった。
「待てよ!」
「デバ?」
「何だ?」
 いきなり、空の方、正確には一本の木のてっぺんから響いてくる声に一刀とカユーマは顔を向ける。そこには一人の少女が立っていた。
103魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:47:11 ID:jCEtqoei0
「異世界より漏れし、悪の種子。闇より……って言うのが面倒臭い! 本当にこれ言わなきゃいけないのかよ!」
 何故か、肩に乗っている伯珪に話しかける。
「いや、一応名乗っといた方がいいんじゃないか?」
「分かったよ。とにかく、天勅光臨! 魔法将女、マジカルばっちょん☆!悪者は片っぱしからぶっ飛ばしてやらぁ!」
 そこに立っていた少女を見て、一刀はぼそりと呟く。
「翠……そんな恰好して何やってんだ?」
 一刀がそんな恰好と言ったのも、実際にその姿を見てみればわかることだろう。
 緑と白を基調としたフリルとレースがついたスカートと服。手には訳の分からないステッキ。そして、胸に大きな宝石のついたリボン。
 敢えて言うのならば、日曜の朝にやっている魔女っ子そのものの衣装だ。
「……!!ご、っごごごご、ご主人さま! な、何のことかな〜、あたしは別に翠じゃなくて……」
 コンマ3秒で一刀に正体を見破られ、顔を真っ赤にする翠。必死の言い訳も、
「いや、俺の事ご主人さまって呼んでるし……」
再びコンマ3秒で踏破されている。
「○×△※☆〜」
 途端に恥ずかしくなって、体を手で覆い隠すように縮こまる翠。だが、それは隙としては十分な物であった。
「錦馬超! 危ない!」
 だが、伯珪の叫びも虚しく、カユーマのカエルの部分の口から無数の触手が飛び出し襲い掛かる。

「うわっ! うぐっ!」
 必死に逃げようとするも時すでに遅く、手足や胴に多数の触手が絡みつき、翠の動きを封じると共に、空中で大の字に固定する。
「このっ! 離せよ! なんだこれ? なんかねとねとしてる」
 粘液を纏った触手が彼女の事を締め上げ、ゆっくりと肌の上を這いまわっている。
 衣装も粘液にまみれてきており、肌に張り付くと、彼女の体のラインを鮮明に表現している。
「うぁ……この、這いずり回るなよぉ…あぅ…気持ち悪い」
 翠もいやいやもがくものの、その締め付けは思った以上に強く振りほどくのに困難を極めている。
104魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:52:47 ID:jCEtqoei0
≪なお、以下の描写については、諸事情により詳しい描写は一部削除させていただく≫
「デ〜〜バ〜〜ン〜〜」
「ふぁ……こするなぁ……やめろぉ」
 肌を這いずる触手に嫌悪感を覚えながらも、彼女は何もすることができず、ただ、相手の成すがままであった。
 そして、それを見ていた一刀は唖然としている。
「ご、ご主人さまぁ……見ないで〜」
 翠は自分の今の状況を見られたくないのか嫌がるが、その時に一刀は一言だけ呟いていた。

「魔女っ子に触手……良い」

 その瞬間、翠の中で何かが切れた。
「ご主人さま?」
「へっ?」
「もしかして、今の状況を楽しんでないか?」
 気がつけば、彼女の額には青筋が立っており、何故か目も据わったようになっている。
「いや、だって……男の浪漫だし」
「ご主人さま?」
 瞬間に彼女を捕まえていた触手がブチブチと切れ始める。
「デバ?」
この変容ぶりにカユーマも戸惑っていたりする。
「この……この……!」
「いや、翠?」
 途端、切れたカユーマの舌を持って思いっきり振り上げる。同時にその巨体は一度地から離れ、
「エロエロ魔神がーーーーー!」
「って、まてぇぇぇぇぇぇ!」
思いっきり地面へと、地面にいる一刀へと叩きつけていた。
 大きな音が一回だけ、小さな何かがつぶれる音と共に聞こえていた。
105魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:53:10 ID:jCEtqoei0
「……死ぬかと思った」
「このエロエロ魔神! エロエロ魔神!」
「あの〜……オレは無視かよ」
 日が暮れ始め、元の姿に戻った翠はとにかく一刀の事をポカポカと殴っていた。一刀は自分が生きていることを認識して茫然としており、伯珪は自分が割り込む間もない為に茫然としている。
 ちなみに、カユーマは地面にたたきつけられると、そのまま姿が縮んでいき、果てには黒い球体とカエルに分離すると、空に飛んで行った。だが、それを見ていたものは少なくてもこの中にはいない。
「うう〜、何であたしがこんな目に会わなきゃいけないんだよ」
 半分涙目になりながら、一刀の事を力なく叩く。その動作は、本当にあれが恥ずかしい事を示している。
「でも、お前しか出来ないんだから」
「うう〜」
「という訳だ。これからも頼むからな」
 そう伯珪が言うと、翠の答えは決まっていた。
「そんなの嫌だーーーー!」
 翠の絶叫は寂しげな夕日の空によく響き渡っていた。
106魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本:2007/12/28(金) 02:56:24 ID:jCEtqoei0
 次回予告

 訳も分からずに魔法将女にされてしまった翠。
だが、その心には主に辱めという形の傷が残ってしまう。
 しかし、彼女のその傷を嘲笑うかのように襲来する新たなカユーマ。その圧倒的な知力の前に成す術もない翠。
 そして、彼女の前にこの事件の黒幕が現れる。

 次回、「二度の襲来。すべては理想の為に」

 さて、次回もサービスサービス!

                   【続かない】

 ついカッとなってやった。反省?それって美味しいの?
 だれか、マジカルばっちょんを描いてください(懇願
107名無しさん@初回限定:2007/12/28(金) 12:06:40 ID:Ezw35rZV0
まとめに載るのはえーw
108名無しさん@初回限定:2007/12/28(金) 13:53:41 ID:mR0RF6DX0
久しぶりに投下GJ
これはなかなかいい感じにはじまってますね
いやあ次回も楽しみだなあw

しかし新たなかゆって…毎回やっつけられるだけの役なのなw
109名無しさん@初回限定:2007/12/28(金) 14:16:30 ID:zcwg3atG0
つーか
>その圧倒的な知力の前に成す術もない翠
翠・・・粥にすら圧倒される知力なのか
110名無しさん@初回限定:2007/12/28(金) 16:32:48 ID:ckLcOMVX0
>>107
朝の5時くらいにはもう載ってたぞ。リアルタイムで読んでたんじゃないか
111名無しさん@初回限定:2007/12/29(土) 03:48:20 ID:nbyYMxUI0
初めてのSS投降が100レス目ってかなり寂しいな
112名無しさん@初回限定:2007/12/29(土) 18:36:34 ID:2LTuZrHd0
詠「まったく、月ばっかりかまって・・まぁそのうち声をかけてくるだろう」
詠「今日は恋か・・・む、愛紗が乱入だと!!」
詠「朱里と鈴々・・・まったくあのチ○コは・・・」
詠「ふん、ボクに声をかけないなんて・・・」





詠「・・・・・・・・・寂しいよ・・エグ・・エグ」

月「まだまだです・・まだまだ放置してみましょう」
一刀「月・・・なんか性格変わった?」
113名無しさん@初回限定:2007/12/29(土) 18:47:02 ID:2LTuZrHd0
詠「おい!チ○コ!!!」
一刀「・・・・・」
詠「無視するな!!!ち●こ仮面!!」
一刀「・・・・・」
詠「無視するなー!!」
一刀「・・・・・」


詠「・・・一刀・・」
一刀「なに?さっきからチ○コチ○コって叫んでたけど」
詠「・・・・ナンデモナイ」
114名無しさん@初回限定:2007/12/29(土) 23:57:45 ID:6E8LNXAy0
月かわいいよ詠
115名無しさん@初回限定:2007/12/30(日) 01:59:33 ID:DK0P9alE0
過疎ってる今、そろそろアッーを投下するべきか
一刀×チョウセンorうきっちゃんor左慈かな一般的には
116名無しさん@初回限定:2007/12/30(日) 08:38:18 ID:Oui6uPb40
貂蝉×于吉ってこのスレの過去ログだっけ?
もう一回読みたいんだが見つからない
117名無しさん@初回限定:2007/12/30(日) 16:17:59 ID:Nm2ug2mP0
>>109
某所のデータより
馬超:知力43
華雄:知力52
おまけで公孫賛:知力67
だそうな
118名無しさん@初回限定:2007/12/30(日) 19:05:56 ID:xwmaTV6E0
>>117
某11のデータだと
馬超・44、華雄・56、ハム・70
まあそれはいいとして、恋姫的には
夏侯惇・58、夏侯淵54
の方がありえんよなw
原典的にはまあわかるんだが
119エロ本:2007/12/31(月) 01:41:18 ID:cLmcGDuK0
>>109
自分で書いておいてなんですが、恋姫的にはほぼ同レベルでは?まぁ、多少は粥のほうが上かもしれないですが
少なくても圧倒は出来ないですよwww

っていうか、ツッこむところまちがってるよーな気が……
120109:2007/12/31(月) 02:02:26 ID:2IsMQefl0
>>119
日常的には翠の方がお馬鹿な予感だが、戦いになったら粥よりはクレバーなイメージ
武人の誇り暴走癖をどうにかできるなら五分ってとこかもしれん

それは置いといて
何故か次回予告でそこが浮き出るかのように見えたもんで、ついw
121恋と一刀と愛情料理:2008/01/01(火) 03:03:33 ID:GyAc7q+l0
この俺北郷一刀は考えた。
あの自由奔放天上天下唯我独走な勢いでいつも授業をエスケープする可愛い恋についてだ。
大事な仲間である恋がたかが退学如きで離れねばならないなど正史が仕組んでも俺が許しません。
俺だって恋の成績を危惧して勉強しようと言葉をかけたこともある。
嘆願しても食べ物で釣ろうとしても子犬のような目に勝てない俺が悪いというのか。いや悪く無い。
そしてあの子犬アイに打ち勝つべく、愚考を重ねて幾星霜。
食べ物だとむしろ俺が釣られてしまうわけで、お願いだと敵わないわけで。
やはり俺にしか出来ないことで攻めるべきか?
ふむ……H?(……ご主人様?)おっと愛紗の冷めきった声が聞こえるような気がするからこれはだめだな。
おお、そうだ。愛紗で思い出したが手料理なんてどうだろうか。
不肖この私、上手とは言えないがハンバーグにカレーなど子供料理になら少々の自身が御座います。
簡単だし量もカバーできるだろう。……きっと。
口の周りとかを少し汚しながら食べるんだろうな…………っは!危うくトリップするところだったな。
じゃあ行ってみようか。
122恋と一刀と愛情料理:2008/01/01(火) 03:08:02 ID:GyAc7q+l0
家に帰り暖をとろうとする生徒と、部活動に励む生徒に分かれ放課後は始まる。
恋に会うため、屋上を目指し少し駆け足。
屋上に着いても恋は見あたらない、きっと屋根の上だろう。
なぜ屋根に登れるように梯子なんてあるのかは華蝶仮面が知っているかもしれない。
気にしても仕方なく、かじかんだ手をすり合わせて梯子にに手をかけた。
「お、居た居た」
恋は学校の制服を着て屋根の上の景色のいい所に座っていた。
しかし、景色は良いが風通しもいいこの場所は体を冷やしてしまう。
女の子は体を冷やしてはいけないものだ。
「…………? ご主人様?」
梯子の音で誰か来たのは気づいていたようだ。
俺と気づいたときに心なしか顔が嬉しそうになったと思ったのは自惚れているだろうか。
「寒くないの?」
後ろから抱きかかえるように座る。
「……少し。でもご主人様があったかい」
可愛いことを言ってくれた。
「そっか。体がちょっと冷えてたけど、杞憂だったみたいだね」
「……」
「……」
穏やかで暖かい沈黙。
心地いい沈黙だが、本願を果たさなくてはならない。
123恋と一刀と愛情料理:2008/01/01(火) 03:10:02 ID:GyAc7q+l0
「恋」
少し強く抱きしめ、話しかける。
「……何? ご主人様。」
「学校は楽しいか?」
耳元で囁くように訊ねる。
「んっ……ご主人様やみんなと一緒にいれて楽しい」
少し身じろいで声を漏らした恋の耳は少し赤くなったかもしれない。
「でも授業をよく抜け出すのは感心しないな」
「……授業は……苦手」
俯いてくぐもった声の可愛らしい抵抗
「恋?」
再び問いかけると、恋は抱擁から逃れようと動き出した。
心中で失敗したかなと苦心に思っていると、一度は離れた恋のほうから抱きついてきた。
「……苦手」
顔こそ見えないが胸の中で呟くように声を出す。
「一緒に学校に行けなくなるのは困るだろ?」
「……(コクコク)」
胸の中で頷いてくれた。
「だから、一緒に勉強しないか?」
髪を梳きながら提案する。
「……一緒に?」
首を傾げながら目を合わす。
一騎当千の武将だったとは思えないくりっとした可愛い目。
「一緒にだ。頑張るんだったら料理をご馳走してもいい」
ダメ押しのように一言添える。
「…………(コクコク)」
少し間があったがこれなら頑張ってくれるだろう。
「じゃあ早速明日からでいいかい?」
善は急げと言うもので、幸いにも明日は土曜日だ。
「……(コクコク)」

かくして北郷一刀の願いは達せられ、恋の喜ぶ顔とこれからの学生生活に思いを馳せながら帰途に着いた。
124恋と一刀と愛情料理:2008/01/01(火) 03:14:42 ID:GyAc7q+l0
あけましておめでとうございます
懺悔です
少しオチが弱いかなと思いますが、筆が進まなかったのでこれで纏めてしまいました
一部セリフの終わりに。が入ってしまっています。申し訳ありません
年明け早々なにやってんのとか思った人の後ろには華蝶仮面二号がいます
これからも精進いたします
改行規制は嫌いです

では今年もよろしくお願いします
125名無しさん@初回限定:2008/01/01(火) 12:06:11 ID:P1V2LM5C0
こっちでもおめ
新年早々とはなかなか粋なことをする。

幸先よいですね乙〜、たしかにオチてないかもだけど
むしろ続きが見たいという感じだな、これからに期待しつつ
応援させてもらうんだぜ
126名無しさん@初回限定:2008/01/01(火) 20:46:58 ID:kWRzcUXn0
小蓮「一刀〜あけましておめでと〜」
蓮華「こちらではこの格好をすると聞いたのでな」
一刀「おお、二人とも似合うよ・・・やっぱ着物はいいねぇ」
蓮華「一刀・・・実は・・・この世界には「姫はじめ」という習わしがあると聞いてるのだが」
小蓮「姫はじめ?」
一刀「ああ、それはだね・・・こうするのさ!!」

小蓮「あーれー」(くるくるくる)
蓮華「きゃあああ!!!」(くるくるくる)

一刀「さて、優しく教えてあげるよ・・・」
小蓮「んもー・・やることは変わらないのね」
蓮華「ふふ・・・来て・・一刀・・」


詠「くぅぅ・・・先を越された・・・」
127名無しさん@初回限定:2008/01/02(水) 22:48:47 ID:+zh4DpD50
まさか作品が投下されてるとは
 
GJだぜ
128恋と一刀と朝のひと時:2008/01/05(土) 02:23:38 ID:YCUfk1yl0
雪は降らずとも冬の寒さの厳しい朝。
休日をこれ幸いとし、平日より怠惰なひと時を過ごしていた一刀。
持っているはずの無い抱き枕を抱き寄せ布団の中で暖かく夢見心地なひと時。
きっと「……ご主人様?」という少し困ったような声も聞こえなかったに違いない。
129恋と一刀と朝のひと時:2008/01/05(土) 02:24:11 ID:YCUfk1yl0
「……」
北郷一刀は困っていた。
怠惰なひと時からいざ抜け出そうとした矢先に温かい枕と赤い髪。
淡赤のパジャマに犬のマークがあちらこちら。頭には犬が噛み付いているようなナイトキャップまで着けている。
これらから推測するに犯人は相当の犬好きだな。
俺の交友関係にここまでの犬好きは一人しかいないはずである。
動物大好きの恋と一緒の布団で寝ている。
一緒に寝たっけ?いや、そもそも昨日は一人で寝たはず。
まさか、記憶も無いのに抱いてしまった?いや、酒は飲んでいない。
目が覚めたにしてはなかなかに冷静な自問自答を繰り返す一刀。
しかし、どれもまったく的を射てない。
「恋、起きて。恋」
無意味な自問自答を繰り返しても仕方ないので、恋を起こしにかかる。
「ぅぅん?………………ご主人様?」
恋は寝ぼけ眼を擦りながら目を覚ました。
たっぷり固まったところを見ると恋も状況を把握しきれてないようである。
「…………(こくりこくり)」
どちらかというと朝に弱いだけのようだ。
「あ〜……うん。とりあえず朝ごはんだな」
自分も恋も目を覚ますには、とりあえず朝の活力との判断。
「…………朝ごはん?」
恋は耳ざとく朝ごはんという単語に気づく。
「恋も一緒に食べる?」
せっかくの返事をここで絶やすわけにはいかない。
「朝……ごはん……食べる……一緒に」
眠気と戦っているのだろか、言葉は途切れと途切れだ。
一刀もいつまでも寝ぼけているわけにはいかない。
両頬をパンッと叩き目を覚ます。
「よし。さあ恋、起きて起きて」
ベッドから移動させるべく声をかけながら、いわゆるお姫様だっこでリビングへと向かう。
130恋と一刀と朝のひと時:2008/01/05(土) 02:27:55 ID:YCUfk1yl0
「で、恋はなんで朝から俺の部屋で一緒に寝てたの?」
自分と少し大目の恋の朝食を作って食べながら話しかける。
「……手料理」
こちらに目を向けそう答える。まさか朝食もご馳走しなければならないとは思わなかった一刀。
「……」
予想出来なかった答えに思わず黙り込む。
「……(もぐもぐ)」
しかし、一刀は自分の作った料理を幸せそうに食べている恋を見るだけで何も言えなくなってしまう。
「はあ……」
幸せが逃げそうな、しかしどこか楽しげなため息。一刀は恋にはとても甘いようだ。
考えてもしかたないと中断していた朝食を食べ始める一刀。
朝はシンプルに、トーストに目玉焼きにソーセージである。
一刀は目玉焼きを食べる時は焼くときに塩コショウをかける以外は後にはなにも加えずにトーストで挟む派である。
「……♪」
恋もどうやらトーストで挟むようである。
違いというほどでもないが恋は目玉焼きにマヨネーズをかけるようである。しかし、全部を一緒に挟んでいて見た目危なっかしそうだ。
「……あ」
頬張ろうとしたらソーセージを落としてしまったようだ。床の上に落ちたソーセージをじっと見つめている。
「恋、俺のぶんあげるから、いつまでも床を見ないの」
解決にはこれが一番だろうと思う。
「……いいの?」
そうは言ってるものの、恋の顔は早くも喜色に染まっている。
ソーセージ一本でこの顔のが見れるなら安いものだと思う俺は恋に甘いのは間違いないようだ。
「……ありがとう、一刀」
恋は普段はご主人様としか言わない。なぜかは知らないが三国時代のご主人様に慣れているせいだろう。
だから、意識して名前で呼んでくれるととても嬉しい気持ちになってくる。
「いいよ、かわいい恋の頼みだから」
わかってて言っている。たまにはいいじゃないか。
「ん……うん(こくこく)」
頬を赤くして俯き加減の恋。ぎゅうっと抱きしめたいが、如何せん食事中である。
朝から恋の少女の部分を垣間見れる日はきっといい日なのだろう。
131名無しさん@初回限定:2008/01/05(土) 02:32:54 ID:BVCVaXpn0
支援、あとsageような
さすがに全ageなんてしたら叩かれるぞ
132名無しさん@初回限定:2008/01/05(土) 02:33:44 ID:YCUfk1yl0
落ちません。ごめんなさい
今度は昼のひと時かな、と
恋を愛でて行きたいと思います
133名無しさん@初回限定:2008/01/05(土) 02:34:18 ID:YCUfk1yl0
あ、、、ごめんなさいすっかり忘れてました
134名無しさん@初回限定:2008/01/06(日) 16:33:19 ID:jVhLsQyP0
乙だけど一刀の台詞がどう見ても女性なんだよな・・・
135名無しさん@初回限定:2008/01/06(日) 18:47:11 ID:hOGW9cko0
深夜、男子寮の一刀の部屋にて

翠「・・・・・・・・・」
詠「・・・・・・・・・」
翠「何してるの・・・」
詠「ほ・・奉仕に決まってるじゃないか」
翠「へー・・・・」
詠「翠こそ何しに来た・・」
翠「あたしは・・・ご主人様と・・その・・・・」
詠「こんな夜遅くに?」
翠「わ・・悪いか!合鍵もらってるんだからいいじゃないか!」
詠「でも夜遅いのよ」
翠「あ・・あんたこそ!!」
詠「わ・・私はメイドよ!」
翠「メイドだからってご主人様が寝ているときに!!」
一刀「二人とも・・・声大きいって」
詠・翠「ひゃあ!!!」
一刀「人が気持ちよく寝ているときに・・・お仕置きだな」

詠「し・・仕方がないわね・・・じゃあ私から・・」
翠「ちょっとまった!私から!」
一刀「わかったわかった・・・二人いっぺんな」
136名無しさん@初回限定:2008/01/06(日) 20:15:27 ID:VGBKiZL20
>>135
とりあえず、詠の一人称から話そうか
あと
>翠「何してるの・・・」
>詠「ほ・・奉仕に決まってるじゃないか」
>翠「へー・・・・」
>詠「翠こそ何しに来た・・」
この場所詠と翠の言葉づかい逆じゃね?
137名無しさん@初回限定:2008/01/06(日) 20:35:17 ID:hOGW9cko0
ほい修正版

深夜、男子寮の一刀の部屋にて

翠「・・・・・・・・・」
詠「・・・・・・・・・」
翠「何してるの・・・」
詠「ほ・・奉仕に決まってるじゃない・・翠こそ何しに来たの?」
翠「あたしは・・・ご主人様と・・その・・・・」
詠「こんな夜遅くに?」
翠「わ・・悪いか!合鍵もらってるんだからいいじゃないか!」
詠「でも夜遅いのよ」
翠「あ・・あんたこそ!!」
詠「ボ・・ボクはメイドだよ!」
翠「メイドだからってご主人様が寝ているときに!!」
一刀「二人とも・・・声大きいって」
詠・翠「ひゃあ!!!」
一刀「人が気持ちよく寝ているときに・・・お仕置きだな」

詠「し・・仕方がないわね・・・じゃあボクから・・」
翠「ちょっとまった!私から!」
一刀「わかったわかった・・・二人いっぺんな」

ちなみに呼称表では「ボク/わたし」ってなってたぜ。
138名無しさん@初回限定:2008/01/06(日) 20:48:53 ID:VGBKiZL20
すまなかった。
なまじシチュがよかったから、どうしても気になったんだ。
139名無しさん@初回限定:2008/01/06(日) 20:50:35 ID:HtdlgOwi0
複数のライターで書いてるから呼称が異なることがあるんだよな
140名無しさん@初回限定:2008/01/06(日) 20:53:55 ID:HtdlgOwi0
ってか久しぶりに呼称表見たけどちゃんと注意書きしてあるじゃないかw
"■「/」はイベントによって呼称が固定されていない場合"
141名無しさん@初回限定:2008/01/06(日) 20:56:54 ID:hOGW9cko0
なるほど、気をつけます。
142名無しさん@初回限定:2008/01/12(土) 08:14:28 ID:rBz3ScJA0
ちょw暫くみれない間にまた間が空いたなw
時間あったら何か投下してみっか
143名無しさん@初回限定:2008/01/12(土) 09:03:46 ID:Ef77NLg30
>>142
是非お願いします。
144久々のG:2008/01/12(土) 17:31:35 ID:rBz3ScJA0
注・『新たな外史』という方向でヨロ

猪々子「こうやって、そ〜っと・・・」
麗羽「あッ、何をしてますの猪々子さん。もっと真ん中ですわよ」
猪々子「分かってますって。ここでしょ」
麗羽「・・・あ〜ッ、そこじゃなくって・・・」
猪々子「あれ?中々入らないなあ・・」
麗羽「猪々子さんもわたくしのように繊細にかつ大胆にならないといけませんわね」
猪々子「・・いや、姫の場合は大胆っていうより大雑把っていうか・・・」
麗羽「何か仰いました?」
猪々子「ぜ〜んぜん。それより続きを・・・」
麗羽「そうですわね。斗詩さんと合流する前にやってしまいましょう」

斗詩「・・・・わたしがどうかしましたか?」

麗羽&猪々子「ぎっくぅぅ〜〜〜」

斗詩「二人とも、わたしに隠れてそんな所でこそこそと何をしてるんですか〜(ニコニコ)」
猪々子「い、いや、私達はただ・・・」
麗羽「そ、そうですわ。別にやましい事はしてませんわよ。わたくし達は、普段から『あるばいと』とかで私たちの分まで働いてくれている斗詩さんの為にお金を稼いで差し上げようとしただけですのよ、お〜っほっほっほっ!」
斗詩「・・・・だからって、何で『賽銭箱』に糸なんか垂らしてるんですか・・・」
麗羽「決まってますわ!このわたくしが「あるばいと」等で汗水流して働くなんて名門袁家の名折れ!そんなわたくしに猪々子さんが『汗水流さなくてもお金を稼ぐ方法がある』と教えてくれたのがこの方法ですわ!」
斗詩「・・・・・・・・」
麗羽「どうしましたの斗詩さん。そんなに震えて・・・もしかして、感動のあまり泣いてしまいましたの?それでしたら感謝は無用ですわよ!なんでしたら、今晩たっぷりと肢体でお返ししてくれれば・・・」

斗詩「そんな変な気の遣い方してくれる位なら、もっと倹約してくださ〜〜〜いッ!!」

麗羽「ど、どうしましたの斗詩さん!?なんで怒ってるんですの〜(←わかってないらしい)」
猪々子「わ〜〜〜、こんな神聖な所で殺生は〜〜!」
斗詩「これは神の怒りです〜!!!あと賽銭泥棒の方がよっぽど矜持捨ててます〜〜!!!(泣怒)」
麗羽&猪々子「ごめんなさ〜〜〜〜い!!!」
145久々のG:2008/01/12(土) 17:40:44 ID:rBz3ScJA0
>>143
とりあえず即興でやってみた
浪費癖の激しい二人の為に身を粉にして働く斗詩さんを待つ穀潰しさんのお金稼ぎの物語
神社とか行って賽銭箱見た時にでもこの光景を思い浮かべてニラニラしてくれれば幸い
誤字脱字呼称ミス等はできれば見なかった事にしてくれれば嬉しい
あとベタベタでスマソ・・・OTZ
146名無しさん@初回限定:2008/01/12(土) 21:44:07 ID:+q/BfdyT0
投下おつ、うんうん、それっぽい雰囲気でてる

麗羽様はもっと無駄にスケールのでかいバカなことを考えそうだけど
結局状況に流されてなんだかんだ言い訳しつつ、みみっちい
賽銭泥棒やってる気がするわw
147143:2008/01/13(日) 13:38:23 ID:VBeOGGmK0
乙!
頭ん中で3人組がドンチャン騒ぎしてる様が明確にイメージできて楽しかったわ
個人的にはベタベタ大好きだから謝らんでくれ、面白かったよ
148久々のG:2008/01/13(日) 18:01:03 ID:qj69uNSj0
>>146
>>147
d。長い事やってなかったんで自信なかったが、その言葉で救われたよ
しかし、久々にググってみたが、ここ以外でSSサイトで更新してるトコってないのな・・
CS版出るまでは下火かな
149名無しさん@初回限定:2008/01/18(金) 17:24:06 ID:/wGO8WYD0
出てもあまり盛り上がらないだろうけどな、今までの移植事例を見ても。
FDや続編、完全版とか出たら盛り上がるだろうけど。
150名無しさん@初回限定:2008/01/18(金) 18:43:05 ID:iaIa5AkV0
そりゃまああくまで移植だからなあ
大規模にシナリオ変わることもないだろうし、新ネタとしては弱いかもな
エロ絡みの部分のアレンジ具合によってはまた違ってくるが
151名無しさん@初回限定:2008/01/22(火) 01:11:56 ID:1Gqx8sfF0
この止まってる流れの中なら投下できる。
舞台は真エンド後の学園。
最初から始めた時の及川がウザかったから即効で書いた。初めは数行だったのにやけに長くなってしまった。
及川フルボッコだから及川ファン注意w
152名無しさん@初回限定:2008/01/22(火) 01:12:47 ID:1Gqx8sfF0
及川「かずピー〜〜フラれてもうた〜〜」
一刀「……またか」
及川「ぐすっ、一緒に朝まで飲み明かそうやないか〜〜」
一刀「あ、わりい。俺今日朱里と図書館に行く約束してたんだった」
及川「…………」

次朝
及川「ふふふ……寝とるかずピーの顔に落書きしたろっと」
「……っん、あはっ!」
及川「ん? なんや? そーっと……」
「あんっ! こんっ……な、朝から、はげしっ! いぃ……」
及川「…………」
ついでに他の寮男子「…………」


及川「かずピー♪ 一緒に学食いこ〜。かずピーのおごりで♪」
一刀「あ、悪い、俺弁当だから」
及川「かずピー弁当なんて持って……ぬわっ、何故に5個も弁当箱持っとるんや!?」
一刀「いや……ちょっと理由があって」
及川「そんなにあるんならひとつくれへん?」
一刀「それは駄目だ」
及川「なんでー? そんなん全部食うの大変やろ?」
一刀「そうだけど、これは全部作ってくれた人の気持ちに応えたいから……大変でも俺がちゃんと食べる」
及川「くはっ! かずピーが、かずピーが、モテル男特有のなんやわけわからんキラキラを背負っとるーーー!」
恋「……ご主人様」
一刀「お、どうした恋?」
恋「……はやく、みんな待ってる……お腹すいた」
一刀「そうだな。つー訳で、じゃあな」
及川「…………」
153名無しさん@初回限定:2008/01/22(火) 01:14:23 ID:1Gqx8sfF0
次の日の放課後
及川「かずピー!」
蓮華「一刀。ちょっといいかしら」
小蓮「かずとー♪ お買い物に行こー!」
及川「ふごっ!」

さらに次の日
及川「かずピー!」
詠「ちょっと! 今日ボク達と買い物の約束してたけど! こんなところで何してるわけ!?」
及川「むぎゅ」
一刀「だ、大丈夫、忘れてない忘れてない」
詠「本当でしょうね……」
一刀「俺が詠や月との約束を破ったことがあるか?」
詠「ぐ……ない、けど」
月「詠ちゃん……さっき誰か蹴り飛ばさなかった?」

さらに次の……
及川「かず……」
翠「ご主人様、よけろ! 馬術部で使う馬が暴れだした!」
一刀「おっと!?」
及川「ふぎゃ」

さらに……
及川「か……」
貂蝉「ぐぉしゅじんさむぁああ! この、愛の手料理をた・べ・て・ポッ」
及川「ぐみゅ」
一刀「すまん、超イラン!」
貂蝉「あらん素直じゃないのね、でもそこがいいのよねん(はあと)」
154名無しさん@初回限定:2008/01/22(火) 01:16:30 ID:1Gqx8sfF0
そして真夜中
及川「えぐっ、えぐ……なんでかずピーあないモテ男になったんや……」
「ふふふ……お悩みの様ですね」
及川「だ、誰や!」
干吉「おっと失礼。私の名は干吉。あなたにいい話を持ってきてあげました」
及川「なんやメッチャ怪しいな自分」
干吉「そんなことはありませんよ。それより……これをご覧なさい」
及川「ん? 白い……マント?」
干吉「少し違いますが、似たようなものですね」
及川「これがどないしたん?」
干吉「これはですねー。ま・ほ・う・の道具なんですよ」
及川「はっ、んなドラ○衛門みたいな話があるかいな」
干吉「まあ信じる信じないはあなたの自由です。しかし、これを装備すれば……」
及川「すれば……?」
干吉「女にモテテモテテモテすぎて自分でも困っちゃうー(はあと)。なイベントが盛りだくさん」
及川「ホンマか!?」
干吉「ええ……ふふふ」
及川「うおおおおおおおお! 力がみなぎってキターーーー!!」


こうして、及川をはじめ学園内のモテない男達が白装束を被り夜な夜な女生徒を襲う事件が起こり始めた。
しかし、結局いくら頑張ってもヤラレ役なので、事件を嗅ぎつけた一刀達によって三日で鎮圧されてしまうのだった。

左慈「おい……なんであんな力のねえ奴達にやらせたんだよ」
干吉「それは勿論、面白いからに決まってるじゃないですか♪」
左慈「死んでしまえ」
干吉「ハハハハハ」

おしまい
155名無しさん@初回限定:2008/01/22(火) 01:21:49 ID:1Gqx8sfF0
誤字脱字とかあったらごめんなさい
真エンド後の一刀はきっと女の子達の相手で他のことに手が回らないんだろうなあと思ってる
真エンドの世界に及川出るか分からないけど多分いるんだろうってことでw
156名無しさん@初回限定:2008/01/22(火) 09:51:54 ID:SNnC4aol0
不憫すぎるメガネ吹いたw

一応他作品からのゲストキャラなんだし
導入でしか出てこないのにそんなに嫌ってやらんでも…
まあ、これはこれでおいしいポジションな気もするがw
157名無しさん@初回限定:2008/01/23(水) 04:15:07 ID:kPD7ac0u0
SSの投下があるのは嬉しいんだが逆に絵の投下がめっきり減ったな
身長表は面白かったけど絵ではないからなあ
158名無しさん@初回限定:2008/01/23(水) 04:19:40 ID:9nPjz2qz0
しかし及川もあの程度の台詞量なんだから、予算もうちょっと頑張って子安とかにアテさせればよかったのにな。
159名無しさん@初回限定:2008/01/23(水) 04:36:49 ID:kPD7ac0u0
子安は既に出てるだろ、二役やらせるのは難しい声だしw
160名無しさん@初回限定:2008/01/24(木) 01:49:49 ID:PxeKZs7k0
そんなあなたに
つ『つよきす』
161名無しさん@初回限定:2008/01/24(木) 02:37:53 ID:zIMZMiJ+0
メインのいつもの二枚目声に対して、セイバーマリオネットの花形のノリでイケるだろ>及川
162名無しさん@初回限定:2008/01/25(金) 22:22:22 ID:KNq5Xeod0
春恋*乙女のOVA化で及川が登場する可能性もあるから
そこで声が付くとしたら誰なのかという事が決まるだろ
163名無しさん@初回限定:2008/01/28(月) 21:51:36 ID:WWLaGFvh0
そういえばOVA化の発表したものの続報がまったくないよな
164名無しさん@初回限定:2008/01/29(火) 03:09:40 ID:xM0c21Fn0
CSも続報が全く無いしな
165名無しさん@初回限定:2008/01/29(火) 19:43:33 ID:ktIZNt8z0
頓挫したんじゃないかと思うくらい続報無いな
本当にどうしたんだろ?
166名無しさん@初回限定:2008/01/31(木) 08:07:54 ID:f2ybOIoQO
『そこの下郎、おとなしく裁きを受けなさい!今宵の虎徹は血に飢えてましてよ。おーほっほっほっほ…』
「な、な、斗詩。麗羽様の剣が当たったの見たことあるか?」
「猪々子…聞いちゃいけない事だってあるんだよ?」
「やっぱそか、それよりさぁその兼定を一度振ってみたかったんだけど、ちょっと貸してくんない?」
「猪々子さん?今月は何本刀を折りましたの?」
「15本」
「絶対ダメ」
「いいじゃねーかよぉ、なっ?ちょっとは手加減して使うからさぁ?」
「ぜーったいダメ」
『隊士の皆さん、何してらっしゃいますの!獲物が逃げてしまいますわよ!』
「皆さんって、二人しかいねーじゃん…はいはい分かりましたよ、いざとつげーき!」


反省はしている、謝罪はしない
167名無しさん@初回限定:2008/01/31(木) 17:50:56 ID:Ubmt4smX0
とりあえず呼称に違和感を感じるわけだが
168名無しさん@初回限定:2008/02/03(日) 20:19:00 ID:tADH6Aao0
妄想伝落選作品、まったくと言っていいほど来なかったな
169名無しさん@初回限定:2008/02/03(日) 20:30:43 ID:HXMRvIyc0
実際んとこどんくらい応募があったんだろう
170名無しさん@初回限定:2008/02/06(水) 01:04:55 ID:UpFY9pML0
応募総数?通の内〜とかいう発表ほしかったな
171名無しさん@初回限定:2008/02/06(水) 18:57:29 ID:E0PezSas0
応募総数=謝々分+HP分+αのαの数がほとんど無かったってオチだったとか
もしくは>>2な事になってたとかか
172名無しさん@初回限定:2008/02/07(木) 03:09:34 ID:Vmd4zCl40
クロスオーバー作品はそもそも著作権で問題が出てくるだろうに
もし送ったやついたらどうしようもない馬鹿だったんだろうな
173名無しさん@初回限定:2008/02/07(木) 16:47:05 ID:nhtkf08q0
>>172
クロスオーバーといっても、同じ会社の(特に同じ原画家の)作品と混ざる場合がある。
もちろん、著作権はクリア。(だって自分とこのだもんなw)

まあ、ONE2と混ぜられても困るわけだが('ω`)
174名無しさん@初回限定:2008/02/07(木) 17:58:52 ID:4I7s18yE0
投稿掲示版SSにちょこちょこある、○○のキャラが一刀の代わりに
みたいなのを送った馬鹿はさすがにいないよな・・・公式なんだから
175名無しさん@初回限定:2008/02/07(木) 18:14:42 ID:KPOSsLdp0
その展開も憧れるし妄想しまくりんぐだが文にはしないな
176名無しさん@初回限定:2008/02/07(木) 18:57:03 ID:nhtkf08q0
>>175
>文にはしないな

一瞬猪々子だけ仲間はずれになったと思ったぜ。
177名無しさん@初回限定:2008/02/07(木) 22:43:44 ID:Vmd4zCl40
>>173
同じ会社のは問題ないって言ってもそんな作品送る奴はやっぱり駄目だろ
178名無しさん@初回限定:2008/02/08(金) 17:17:54 ID:60sQ2fF00
>>177
せっかくフランチェスカなんだから春恋とのコラボは見たかったかも。
179名無しさん@初回限定:2008/02/09(土) 00:40:32 ID:cF8r4Efp0
>>178
同メーカー作品が対象でも恋姫しかやってない奴にはアンタ誰?状態になっちゃうんだよな
BaseSon全体の企画ならともかく、恋姫企画だからそこは押さえてってとこじゃない?
180151:2008/02/09(土) 01:03:12 ID:cfYu5tU60
及川が懸け橋になってくれるさ!w
それはそうともうじきバレンタインだな
一応151の続きっぽくバレンタイン話を予定してる
181名無しさん@初回限定:2008/02/09(土) 05:03:04 ID:vOJCevR8O
まあ…仕方ないんじゃないか?
一騎当千のような人気があったわけでもないし

発売前のが盛り上がったセンチみたいなもんだし
182名無しさん@初回限定:2008/02/09(土) 12:32:57 ID:jVSNo2cN0
一騎当千はそんなに人気があるわけではないだろ
アニメ化の影響でエロいシーンが話題になっただけだし
183名無しさん@初回限定:2008/02/09(土) 13:56:19 ID:ZrSqnc7y0
同感
184名無しさん@初回限定:2008/02/09(土) 20:10:01 ID:rtPN/NXi0
>>222
なんで過疎気味な外史スレに落とさないのかと
185名無しさん@初回限定:2008/02/09(土) 20:11:42 ID:rtPN/NXi0
本スレと誤爆した俺は詠に罵られてくる
186名無しさん@初回限定:2008/02/11(月) 07:19:57 ID:FdPV/c6T0
黄巾の乱が終息して間もなく、一刀達は森で記憶喪失の少女を保護する
その少女は黄色いバンダナを髪に巻いていて・・・・って展開を期待してたのに
187名無しさん@初回限定:2008/02/11(月) 10:46:05 ID:gTvr9epdO
外史スレに持っていけと言われたので来ました。孫権がヒロインになった場合の展開で

美周朗の裏切りで反逆者の烙印を押され追われの身となり
かつての仲間や呉軍兵士から攻撃され逃げる事しか出来ず身も心も傷つく孫権。

追っ手に追い詰められた際に足を滑らせ谷底に転落し急流に飲み込まれてしまうが命こそ失わずにすみ河辺に流れ着くが
満身創痍で弱りきった孫権に暴漢と化した野党が迫り服を引き裂かれ本番開始寸前の時に偶然、近くを通りかかった関羽により窮地を救われる

その後に主人公達に事情を話して主人公の国に暫く匿われる事になるが。
最初は救ってくれた恩人の関羽にすら自分達の国の問題で巻き込みたくないと考え敢えて辛く当たり暴言を浴びせたりするが関羽達の優しさや思いやりに触れて打ち解けて友情を深めていく

更に主人公に対しては女好きな事もあって快く思っていなかったがある事件をキッカケに主人公に惹かれていく事になる
ってのを考えて見ました。ちなみに若干パワーアップ?しました
188名無しさん@初回限定:2008/02/11(月) 10:47:54 ID:FdPV/c6T0
そうじゃなくてその設定でSS書いて外史スレに投下しろって意味でしょ十中八九w
189小ネタ・ハムのエロシ−ン:2008/02/12(火) 14:17:11 ID:ScHczHKp0
 袁紹軍からハムを助け出すシナリオが追加されたら……

「いいのか?伯珪」
 俺はもう一度、目の前にいる少女に確認する。
「ああ……」
 そう言いながら、彼女はベッドの上で赤い顔を縦に振った。
「オレじゃあ、ダメなのか?北郷……」
「いや……だって」
「お前はオレの事、助けてくれたじゃないか。そのお礼は、今のオレにはこれ以外に無理だからな」
 少し赤らめた顔で一刀を見上げる。
 本当は怖いのかもしれない。そのような不安もあるが、だが、それ以上に彼女を抱きたいという衝動があった。
「……でもさ、お礼とか、そう言うのは抜きにしたい」
 それが、俺の本音だ。
「えっ?」
 その言葉に、伯珪は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている。
「そんなので、俺は伯珪の初めてを台無しにしたくない。だから、一人の女の子として、抱いてもいいかな?」
「……北郷、お前」
「優しくするから……」
 そう言いながら、俺は伯珪に近づいて行く。
「だからさ、そんな難しい事、抜きにしてもいいか?」
「……」
 彼女は何も言わない。ただ一言、
「分かった」
 小さな声で言う以外は。
 そして、伯珪に軽く口づけをする。
「優しくするから」
 そして……
190小ネタ・ハムのエロシ−ン?:2008/02/12(火) 14:23:07 ID:ScHczHKp0
(画面ブラックアウト)









……俺たちは夜を共に過ごした。


(終了)

一行で終わるのがハムクオリティ。
今、このスレ住民を全員敵に回した気がする。
191名無しさん@初回限定:2008/02/13(水) 01:24:44 ID:mcf1nZEy0
>>190
肝心なところブラックアウトかYO!
まるでメンマの無いメンマ丼みたいジャマイカ。

…しかしある意味ハムらしいと納得せざるを得ない。
192151の続きっぽくバレンタイン話:2008/02/14(木) 02:42:38 ID:M2+VCeFK0
バレンタインですね。という訳でバレンタイン話。
誤字脱字等あったらごめんなさい。
続きと書いた割に及川の出番はほとんどありません
193バレンタイン話:2008/02/14(木) 02:44:07 ID:M2+VCeFK0
昼休み、屋上にて
及川「はー、ええなあええなあ、カズト様はモテモテでやんすねー」
一刀「及川、口調変わってるぞ」
及川「へっ、そんな朝っぱらからチョコをどっさり抱えてご登校してきた奴の言うことなんざ聞きたないで!」
一刀「仕方ないだろ……いたるところに俺宛のチョコが置いてあるんだから」
及川「うるちゃいうるちゃいうるちゃい! それだけなら……それだけならまだしも……っ!」
月「ご主人様、あーんしてください」
詠「ほら、溶けちゃうから……は、はやく」
及川「なに食べさせてもらっとんねん自分!!」
一刀「あむっ……だって溶けるし」
及川「チョコはそない早く溶けるもんやないと思うで……」
一刀「うん、二人のも美味しいね」
月「ありがとうございます」
詠「と、当然じゃない。ボク達が一生懸命作ったものなんだから……って、何してんのよ、あんっ」
一刀「何って、二人の指についたチョコを舐め取ってあげてるんだけど?」
月「へう……っ」
一刀「お返しはホワイトデーまで待つ? それとも……」
詠「あっ……」
一刀「今ここでする?」
月「ご主人様……」
詠「ホ、ホワイトデーにも、ちゃんとお返ししてよね」
一刀「わかったよ……ん」
詠「んむっ、んん……」
及川「あかん、いつの間にか周りに誰もおらんし、俺もどっかいこ」

194バレンタイン話:2008/02/14(木) 02:47:17 ID:M2+VCeFK0

朱里「はわ……出るタイミングを逃しました……私もご主人様に食べさせてあげる予定でしたけど……」
恋「じー……」
朱里「はわっ!? だ、ダメですからね? これはご主人様への大切な」
恋「……大丈夫」
朱里「へ? あの、だったらそのチョコ返してくださ」
パキッ
朱里「あ」
恋「はんぶんこする」
朱里「あ……あああああああ……」
恋「むぐむぐ……おいしい」
朱里「そうですか? そうですよね……」
恋「残りを……ご主人様に。恋のもご主人様とはんぶんこする」
朱里「ううう……」

その頃
霞「愛紗ぁ、ウチをお食べー」
愛紗「な、霞!? お前、チョコを体に塗りたくって……まさか」
霞「遠慮せんでええよー」
愛紗「くるなああああああああああっ!!」
195バレンタイン話:2008/02/14(木) 02:52:49 ID:M2+VCeFK0
その夜
一刀「うん、わかってたさ。こんなオチだってことは」
星「気に入りませんでしたか?」
一刀「いや、星の気持ちは十分にありがたいよ。でもやっぱりメンマのチョココーティングはちょっと合わないかな、うん」
星「そうでしょうか、変わってはしますが、悪くはないと思いますが」
一刀「そ、そう……」
愛紗「はぁ、はぁっ……ご主人様!」
一刀「げえっ、かん……いや愛紗。どうしたのそんなチョコまみれで」
愛紗「いえ、何でもありません! それよりも、わ、私のコレも、受け取ってください」
一刀「う゛……かろうじてハート型のチョコの中心から、何か尻尾みたいな物が見えるのですけど」
愛紗「隠し味です。ささ、どうぞ」
一刀「全然隠れてないけど……い、いただきます……(ガキッ)」
愛紗「いかかでしょうか?」
一刀「ど、独特だと思うよ……硬くて、辛くて、チョコとは思えないよ」
星「ふむ、チョコは甘いという固定観念に囚われぬということですかな」
愛紗「そ、その通りだ星。ご主人様に喜んでもらえて何よりです」
一刀「一番記憶に刻み込まれたなあ……あはは……うぷ」

干吉「はーい左慈、私からのあ・いのあ・か・し、ですよ?」
左慈「絶対いらねえ」
干吉「まあまあそう言わずに、これを食べればいくらあなたでも……おっと」
左慈「待て、何か入れてあるのか?」
干吉「それは食べてのお楽しみと言うことで、ささ、あーん」
左慈「やめろ、はっ、離せテメッ……モガッ」
干吉「さてさて、実験はうまくいきましたかね」
左慈「う、干吉、俺はお前のことが前から……」
干吉「おお!」
左慈「ってなるかボケ!」
干吉「ふむ、やはり失敗でしたか。しかし、私のチョコを食べたのですから、ホワイトデーはよろしくお願いしますね」
左慈「ふざけんな」
お終い
196名無しさん@初回限定:2008/02/14(木) 07:57:48 ID:WaGmFvQD0
愛紗は折角本編中で料理上手くなったのに、げえって初めから下手だと決め付けられてるような反応で
しかも実際に下手って可哀想としか言いようがないな
197名無しさん@初回限定:2008/02/14(木) 20:03:22 ID:NPVPgfNj0
愛紗の拠点イベ未消化って事なら・・・
と思ったが、スルーし続けても皆お手つきになってたりするしなあ
198名無しさん@初回限定:2008/02/15(金) 01:50:09 ID:vf3rxb5w0
学園にいるってことは真END後なのだから未消化ってのは無理があるかな
199名無しさん@初回限定:2008/02/15(金) 02:16:45 ID:GyP4m7Yw0
料理とお菓子作りは別物だって誰かが言ってたから
そういうことでいいジャマイカ

ところで左慈ってホント可愛いですよねw最近芋吉の気持ちが
なんかわかる気が…はっ!なんかヤバイ方向に足を踏み入れてる!?
200名無しさん@初回限定:2008/02/15(金) 02:22:41 ID:f1G27CvU0
>>199
炒飯の件で愛紗はちゃんと味見するようになったから
お菓子だからと不味いとわかっているものを出すとは考えにくいんじゃない
201名無しさん@初回限定:2008/02/15(金) 13:21:04 ID:d/wEaIZ90
>>192
そのいたるところに点在する「??」はわざとなのか?
202名無しさん@初回限定:2008/02/17(日) 03:14:04 ID:NBmjMBm90
>>201
俺からは>>192に?は一つも見えないんだが
携帯?
203名無しさん@初回限定:2008/02/17(日) 05:17:55 ID:4qLfEUU70
>>202
> 携帯?
IDの最後が半角の0なんだから携帯じゃないだろう
204名無しさん@初回限定:2008/02/17(日) 12:37:04 ID:Y/GRkQG+0
>>203
単に誤爆か、文字化けか・・・俺のも>>202と同じで必要だと思われる?しか見えんが
IDはウィルコムとかはPCと同じ表示だとどっかで聞いた事があるな
205名無しさん@初回限定:2008/02/17(日) 22:15:57 ID:NBmjMBm90
>>204
>>192-195全てが文字化けして見えるってことか?
206204:2008/02/17(日) 22:44:44 ID:2sPUxLb00
>>205
さあ?それは知らんが、少なくとも何箇所かは化けてたんじゃない?
全化けしてたらスレ自体が読めんのじゃないかって気もするから、
いたるところはオーバーなんじゃないかとは思うがw
207201:2008/02/18(月) 12:59:10 ID:bmBvNbWl0
>>205
正直、同じ文字は全滅してるっぽい。

>月「へう??っ」
>一刀「わかったよ??ん」
>朱里「はわ??出るタイミングを逃しました??私もご主人様に食べさせてあげる予定でしたけど??」

などはさすがに意図的に「??」入れてたらバカ丸出しだろ。
どんな文字が入ってたんだ?
208名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 13:01:46 ID:zv5kB6xj0
もういいじゃねぇか・・・
209名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 13:11:55 ID:m8rDgc1w0
文字化けするような環境のやつが悪いだろう
文句言ってるの明らかに1人だけだし
210名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 13:14:40 ID:BNEt1T+z0
ただの三点リーダだな
211名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 13:17:42 ID:IT5/9mKY0
>>209
機種依存文字連発しておいてそれはないだろJK
まあ文句言われてるのも1人(>>151>>192)しかいないわけだが。
212名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 13:20:37 ID:IT5/9mKY0
>>210
ただの「…」だったら表示出来るから別の文字だと思う。
213名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 13:24:39 ID:m8rDgc1w0
案の定、携帯厨か。構うだけ無駄のようだな
214名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 13:51:31 ID:IT5/9mKY0
>>213
認定失敗ワロタので晒しage
IDの末尾の文字の意味も知らんのかね?

>>210
別のパソコンでスレを見てきたら本当に「…」だった。疑ってすまんかった。
215名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 14:04:02 ID:m8rDgc1w0
おまえスレもろくに読んでない上に頭悪いだろ、>>204
216名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 14:15:34 ID:xnzfM4wr0
>>215
必死なバカはスルー推奨
217名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 14:37:40 ID:bmBvNbWl0
>>204>>215のようにリアルでWILCOMを「携帯(電話)」って呼んだら恥ずかしい件。
218名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 14:38:57 ID:bmBvNbWl0
すまん、>>204の方は「携帯」とは言及してなかった。
>>213=>>215だけだねw
219名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 16:07:38 ID:Kk1gjbIn0
文字化けを職人のせいにする自分勝手な奴も馬鹿丸出しだ。
大多数が普通に表示されているのだからまず自分のPCを見直せ。
220名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 16:26:27 ID:eSC6HcOo0
万人の環境に合わせて書かない作者の方が
悪いとか思っちゃってる痛い人なんでしょ
221名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 16:36:48 ID:IN3DpXI00
実体参照表示できないブラウザって・・・
222名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 18:43:49 ID:vUIGlJBo0
俺リアルでes使ってるけど携帯呼ばわりしてるんだが・・・
ちなみにesで書き込んだ事はないからIDについては伝聞風な言い方をした
223名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 18:48:38 ID:vUIGlJBo0
忘れてた222=204ね
更に言うとSSをesで読んでて文字化けした事はないなあ
224名無しさん@初回限定:2008/02/18(月) 20:04:54 ID:lMdMrujJO
…どうでもいい
225名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:22:39 ID:ahQLrpP/0
>>220
普通そうじゃね?SSでなくても文章書くときの基本だと仕事で研修受けたぞ。
まあ、そういうヤツに限って自分が文字化けしたら>>211みたいに暴れるんだろうなあw

>>221
うちのブラウザはLinuxの文字コードは無理だったぜ。


そんな漏れも何か書こうかと思ったけど機種依存文字が恐くて。
武将の名前でだめな文字あったよね?
(公孫「賛」みたいに既に直されてる文字は除いて)
226名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:31:09 ID:u7uqnFcD0
仕事でって馬鹿ですか?職人は好意で投下してくれてるだけで金貰ってるわけでもプロでもないんだぞ
SSに決まったルールなんて無いしそんな無駄に敷居高くしても職人離れを招くだけだろ
実際、おまえも依存文字が恐くてとか書いてるじゃないか
227名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:40:56 ID:ahQLrpP/0
もう暴れててワロタw
228名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:42:20 ID:u7uqnFcD0
おまえはどうしても職人を潰したいみたいだな
229名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:48:09 ID:ahQLrpP/0
>>228
研修を受けたのが仕事でってこと。
その内容は「仕事だろうとなかろうと機種依存文字は使わない」だった。

特にWindowsしか使ったことのない人間は
「文字化けする方が悪い」と開き直るから困る
と怒られたよ。

なんで職人潰しにつながるのかが理解できんなw
文字コードに気を付けるくらい誰でも簡単にできるだろ?
職人ID:u7uqnFcD0にはそれすら難解すぎるのかな。
230名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:48:15 ID:rGu8zlaV0
もうお前ら相手すんなよ
231名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:49:55 ID:u7uqnFcD0
ごめんスルーに徹するよ
232名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:54:37 ID:98kX2Slg0
>>226で「SSに決まったルールなんて無い」ってあるけど
そこは明確にルール入れて欲しい。
万が一Macの機種依存文字満載で投下されたら困るし。
233名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:57:59 ID:097Ca8NZ0
只でさえ投下少ないのに主観主義全開の変な荒らしが住み着いちゃったな。
234名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 15:59:54 ID:98kX2Slg0
>>225
確かコードに引っかかるのは「荀いく」の「いく」(或みたいな字)。
それ以外は大丈夫だと思うけど、字までは知らない。

じゃあ文字の心配無くなったから書けよなw
235名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 16:37:30 ID:8wkcFeJ+0
本スレかまとめからコピペすれば済むような武将名で機種依存文字を危惧するような恋姫初心者がSS書けるわけないじゃないw
236名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 19:35:51 ID:Ryn3ccsH0
真名なら大体は引っかからずに済みそうだがどうだろう?
まあ姓名で書かにゃならん時も多々あるだろうが
237名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 19:53:14 ID:98kX2Slg0
>>235
その本スレにあるのが文字化けを起こす文字。
もちろんコピペしたら文字化けする。

これ豆知識な。
238名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 21:15:24 ID:WyiZS5qF0
文字化けするならとっくに報告されてる。これ常識な
239名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 21:46:06 ID:aXpf9JFa0
相手にするなと何度も言われてるのだからいい加減荒らしに構うな
構えば構うだけ調子に乗るし正論や事実は通じないのだから
240名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 21:57:14 ID:rGu8zlaV0
>>239
むしろ俺たちが釣られているかもしれん
構っている奴らは全て自演だという説
241名無しさん@初回限定:2008/02/19(火) 22:23:36 ID:aXpf9JFa0
それだと当の荒らしも逆に反応を誘われている訳か
どちらにしろこれ以上空虚な小競合いで無駄に荒れるのは勘弁
242名無しさん@初回限定:2008/02/20(水) 09:05:49 ID:wL7KJHrX0
敬遠されているのは知ってるんだが、クロスオーバー作品と通常の妄想SSってどっちが描きやすいんだろ
243名無しさん@初回限定:2008/02/20(水) 15:36:18 ID:R4xZi5aB0
>234 名無しさん@初回限定 2008/02/19 15:59:54 ID:98kX2Slg0
>>225
>確かコードに引っかかるのは「荀いく」の「いく」(或みたいな字)。
>それ以外は大丈夫だと思うけど、字までは知らない。

>じゃあ文字の心配無くなったから書けよなw

>235 名無しさん@初回限定 2008/02/19 16:37:30 ID:8wkcFeJ+0
>本スレかまとめからコピペすれば済むような武将名で機種依存文字を危惧するような恋姫初心者がSS書けるわけないじゃないw

>237 名無しさん@初回限定 2008/02/19 19:53:14 ID:98kX2Slg0
>>235
>その本スレにあるのが文字化けを起こす文字。
>もちろんコピペしたら文字化けする。

>これ豆知識な。

文字化けしているそうです。次スレの>>2は修正をお願いします。
244名無しさん@初回限定:2008/02/20(水) 15:38:47 ID:R4xZi5aB0
ごめん、本スレに報告するはずだったけど誤爆。
ところでどういう文字に化けるのか教えてエロイ人。
245名無しさん@初回限定:2008/02/20(水) 18:19:26 ID:ayEPlqVq0
>>242
個人的には普通の
クロスオーバーは設定がこんがらがって訳わかんなくなるときがある
246名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 04:04:28 ID:XcB9N7q70
>>242
クロスオーバーを書く時には、
・両方の世界観をより理解している。
・理解した上で、各作品の読者(ユーザー)に受け入れられるような改変が出来る。
・各作品のキャラクターの出現率、強さ、結末などの塩梅を調整する。(なるべく、作品ごとに平等にする)
 この3点がまず必要。他にも、色々必要だし。

 そう言う意味では、世界観が決定していて、好きなキャラを好きなだけ出せる通常SSのほうが楽だと思う。

 まぁ、比較的に恋姫†無双はクロスオーバーが書きやすい部類ではあると思うが……。
247名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 12:38:19 ID:mmIK/Lka0
クロスオーバーはクロス作品を知らないとあまり読む気がしないな
知ってるネタでも>>246のいうようにうまく調整しないと原作レイプに感じるし
実はハードル高いのに何故かやりたがる奴多いんだよな
248名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 12:51:19 ID:3meftMba0
>>246
二番目が難しいな。
書く方が「同じブランドだから読む方が知ってて当然」ってのが一番多い失敗例だと思う。

葉鍵とかTYPE-MOONとかはひどいからなあ。
249名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 14:01:11 ID:R0ucZ2QE0
作品中の気に入らない箇所を他の作品で補っているとか
設定とかどうでもよくて両作品が好きなだけでただ自己満足で書いてるだけって人が多いんじゃない<クロスオーバー
250名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 14:59:37 ID:uEAyKxIj0
キャラが好きだから、作品という垣根を超えて混ぜました的なのも多いかな?
251名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 15:17:01 ID:AgGLRr3s0
あと、クロスオーバーだとネタの範囲が増えるから、思い浮かびやすいってのもあるな。

例えば、恋姫を型月系とクロスさせると、魔術的なネタを恋姫で出来るとか……。
鍵とのクロスだと、導き役が確保できるから、不思議現象を起こしやすいとか……。

当然、そのネタが良いネタかは当然別問題だが。
252名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 16:58:50 ID:mWCurX7R0
蒼天航路とクロスオーバーさせよという電波が届いた
253名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 17:23:15 ID:uEAyKxIj0
>>252
どうがんばっても「惇兄」しか浮かばねえw
254名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 17:29:24 ID:CeUQpyL10
どんどんクロスオーバー推奨の方向に進んでいないか?w
255名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 17:35:22 ID:mWCurX7R0
別に面白けりゃなんでもいいんじゃね?
クロスオーバーはハードル高いから、余程うまくやらにゃ目もあてられない大惨事になるだけだし。
256名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 17:39:01 ID:MoO14r4t0
○○最強・○○モテモテがやりたいだけのモノも多いからな
257名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 17:57:23 ID:uEAyKxIj0
しかも作品対抗戦やらせるとSSの中身関係なく勝敗だけでもめうるしな。
258名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 18:28:24 ID:MoO14r4t0
それとクロスオーバーってほぼ確実に長編なんだよな
1発ネタにしとけばいいのにってモノでも長編
まあクロスに限った話じゃないけど、なんで皆大長編とかやりたがるかな
それがどんだけ難しいか、SS漁ってりゃ未完結作品の多さから解るだろうに
259名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 18:33:42 ID:mWCurX7R0
>未完結作品の多さ

ごめんなさい、ごめんなさい、html今書いてます orz
260名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 18:57:09 ID:MoO14r4t0
>>259
おや?w
まあ書いてるんならいいんじゃない
完全放置する作者が後を絶たないんだし
261名無しさん@初回限定:2008/02/21(木) 19:01:19 ID:CeUQpyL10
しかし完結させなかったら意味ないんじゃないか
262名無しさん@初回限定:2008/02/23(土) 03:43:09 ID:MTxL10EW0
百里を行く者は、九十里を半ばとせよ
って言葉もあるしな
263名無しさん@初回限定:2008/02/24(日) 18:12:46 ID:xb6Ph2tS0
ある程度ストック貯めてから公開するって手もあるんだが
作者のテンション的に難しいんだろうか?
264名無しさん@初回限定:2008/02/24(日) 18:31:14 ID:FIEOHTsD0
手も何もストックためるほど誰も書いてないだろ
265名無しさん@初回限定:2008/02/24(日) 19:00:07 ID:xb6Ph2tS0
恋姫じゃないが、あるSSの作者が全部書き上げてからサイト主に送るって事してた
小出しに公開して、半年程で60話弱が更新・完結した
読み手としては実にありがたい事だったが、作者的にはキツイか
266名無しさん@初回限定:2008/02/25(月) 13:05:54 ID:NIZMyvg/0
>>263
それは軌道に乗ればいいが、序盤で外しちゃうとダメージもでかい、
両刃の剣なんだぜ。

ところで今起こったことをありのままに話すぜ。
「もろはのつるぎ」って打って変換したら「りょうば」になってた。
催眠術なんて(ry
267名無しさん@初回限定:2008/02/25(月) 13:25:41 ID:GKddBc2e0
諸刃の意味は両刃であって、両刃でも「もろは」と読むし
辞書によっては「両刃の剣」でも合ってると書かれてるよ
まあ逆に辞書によっては「両刃の剣」は間違いとも書いてるけど
268名無しさん@初回限定:2008/02/27(水) 05:11:34 ID:k+9IIkX10
他所のメーカーのサイト見てたんだが某バルキリーゲーの新作に
ハムが出てる!と思ってよく見たら原画同じ人だった、さもありなん

けどこの外史ではメインヒロインになれて良かったなハム、と思ったら
ちょっと感動しそうになったじゃないかw
269名無しさん@初回限定:2008/02/27(水) 18:51:26 ID:E8z+k4770
270名無しさん@初回限定:2008/02/27(水) 19:22:01 ID:CYOm/HQe0
キャラ数多くてドル声優使い放題だから表の世界にとっちゃ結構おいしい企画なのかも(←声優変更前提。諦観)
ねぎまみたいな感じになっちゃうのかね。
エロ抜きで大丈夫かよっと思ったが、冷静に考えると一刀は別に下半身で従わせてるわけじゃないんだよな、最初は。
後々頂いちゃってるだけで。
271名無しさん@初回限定:2008/02/27(水) 23:33:48 ID:Is/UdYUb0
CS化、アニメ化しても”ここ”は盛り上がらないからなぁ
板違いだし
272名無しさん@初回限定:2008/02/28(木) 01:08:52 ID:qIJc2bbS0
黒歴史化のにおいがプンプンするしなあ
アニメがもしかして良作になったらここも再び賑わうようになるかもな
273名無しさん@初回限定:2008/02/28(木) 01:11:16 ID:ZqGVkovo0
アニメが成功してもここは盛り上がらないだろ
上でも言われてるように板違いだからSSスレはエロパロ板に立つ
274名無しさん@初回限定:2008/02/28(木) 01:59:53 ID:qIJc2bbS0
やっぱそうなるのか
アニメ・CSからPC版へ流入してくれりゃあいいんだがなあ
275名無しさん@初回限定:2008/02/28(木) 02:03:19 ID:ZqGVkovo0
FDか完全版が出てそれが移植無しなら流入はありえるかもな
276名無しさん@初回限定:2008/02/28(木) 02:09:23 ID:ZqGVkovo0
連投すまんが
仮にエロパロ板にスレが立つとなるといずれSSスレはそっちに統合されるんじゃないか
某作品もエロパロ板のスレでPC・FD・PS2・アニメ版のSSを一手に取り扱ってるから
277名無しさん@初回限定:2008/03/03(月) 13:08:10 ID:QS/31Xiq0
SSも画像もさすがにもう打ち止めか
278名無しさん@初回限定:2008/03/03(月) 13:33:01 ID:vXyZpNUh0
アニメが始まったらまた活性化するだろう
随分先の話だけど
279名無しさん@初回限定:2008/03/03(月) 13:36:14 ID:QS/31Xiq0
だが>>271>>273
280名無しさん@初回限定:2008/03/07(金) 14:10:50 ID:MvRSnoYf0
ちょう〜んの人とかそろそろ新ネタ投下してほしいな
281名無しさん@初回限定:2008/03/11(火) 23:49:49 ID:sKXqil+Q0
数日書き込みなくても落ちないからって少しは保守ネタでもしろよおまえらw
282名無しさん@初回限定:2008/03/14(金) 09:56:11 ID:pjHCcGo40
           ,..-─‐-..、
            /.: : : : : : : .ヽ
          R: : : :. : pq: :i}
           |:.i} : : : :_{: :.レ′
          ノr┴-<」: :j|
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       /     }rヘ ├--r─y/   ハ_∧
     /     r'‐-| ├-┴〆   〃(・ω・ ) ミ ハ
      仁二ニ_‐-イ  | |    (・ω・ )  O(・ω・ ) ヒュンヒュンヒュン
      | l i  厂  ̄ニニ¬       Oヽ(    )〃ノO "
     ,ゝ、 \ \   __厂`ヽ       ∪\)
     / /\_i⌒ト、_   ノrr- }     " ""
   └-' ̄. |  |_二二._」」__ノ
           ,..-─‐-..、
            /.: : : : : : : .ヽ
          R: : : :. : pq: :i}
           |:.i} : : : :_{: :.レ′ みきった!
          ノr┴-<]]: :j|
        /:r仁ニ= ノ:.ノ|!           _
          /:/ = /: :/ }!        |〕) 
       {;ハ__,イ: :f  |       /´
       /     }rヘ ├--r─y/
     /     r'‐-| ├-┴〆    _, 、_  '⌒ ☆
      仁二ニ_‐-イ  | |      ∩`Д´)
      | l i  厂  ̄ニニ¬      ノ  ⊂ノ 
     ,ゝ、 \ \   __厂`ヽ    (__ ̄) )
     / /\_i⌒ト、_   ノrr- }     し'し′
   └-' ̄. |  |_二二._]]]]__ノ
283名無しさん@初回限定:2008/03/15(土) 15:38:57 ID:lZscqhrs0
やっと書き上がった…。
誤字訂正だけしてもう少ししたら投下します。
何人が気付くか分からん過疎っぷりだけどw
284名無しさん@初回限定:2008/03/15(土) 16:12:09 ID:tUdjj2f60
はるか以前に月再評価ネタのhtml書いた者です。去年の夏以来?

今回は画像アイコン146枚という狂った仕様のせいでzipで2Mあります。
著作権法の違反はともかくシンプルメモ帳ソースなので罠とかは仕込んでません。

htmlファイルの追加分は第三回とおまけで88KB盛大に使って陽人の戦いをやってます。
華雄VS孫堅(代理冥琳)で、演義では全カットされた戦争をいじっています。
第一回と第二回のファイルも同梱してますが、合わせても量が第三回に及ばない…。

呉とかっこいい華雄分が最大で、星と月と袁紹様とハム分がそこそこ。
魏と蜀の成分はかなり薄いです。

ttp://www.csync.net/service/file/view.cgi?id=1205564190
285名無しさん@初回限定:2008/03/15(土) 21:24:35 ID:b5mWf4+g0
俺はあなたを待っていた!!
この掛け合いは読んでいて面白い
GJ!

283氏の投下も待っています
少なくとも一人は気付くよ!!
286名無しさん@初回限定:2008/03/15(土) 21:30:27 ID:J0dD3cP00
え?283=284だろ
287名無しさん@初回限定:2008/03/16(日) 00:26:48 ID:/RX3m0uI0
いや、待ち続けた甲斐があったよ
これは面白い。続編も期待しているよ
288名無しさん@初回限定:2008/03/16(日) 13:49:43 ID:73/bTDHrO
zipは携帯厨に優しくないぜ。
289名無しさん@初回限定:2008/03/17(月) 01:06:47 ID:4djqAtjl0
PCで見りゃあいいじゃん、このスレに居るってことはPC持ってるんだし
290名無しさん@初回限定:2008/03/17(月) 03:59:27 ID:pbHNaMdT0
>>284
GJだぜ。期待してた甲斐があったよ。
291名無しさん@初回限定:2008/03/21(金) 00:11:21 ID:tHFzg44r0
恋姫PONCHIはまだですか?
292名無しさん@初回限定:2008/03/27(木) 13:08:58 ID:YOSjxdbq0
ネタ投下とまではいかないが、このスレは見てるぜって奴何人くらいいるんだろう?
本スレの方はアニメ(のネガ話)でそれなりに盛り上がってはいるようだが・・・
293名無しさん@初回限定:2008/03/27(木) 15:39:06 ID:RrYRW5WH0
数日置きに定期的に書き込んでる俺と、投下された際の更新の早さを見るにまとめの中の人も確実に見てるだろ
294名無しさん@初回限定:2008/03/27(木) 18:10:33 ID:Oxc11Sv/0
なんか三月あたまから規制で長いこと書き込めなかったので今更だが
>>284さん乙です、大変楽しませていただきました
295名無しさん@初回限定:2008/03/28(金) 23:14:36 ID:kk0/X+MU0
声優変更無し記念に誰かSS投下してくれないかなあ
296名無しさん@初回限定:2008/03/28(金) 23:27:44 ID:mKsH1enO0
そもそもアニメ化自体に賛成じゃないからなぁ
297名無しさん@初回限定:2008/03/28(金) 23:32:07 ID:oI7FRzAw0
まとめのアニメ情報見たが、ひょっとして一刀が外史に行くまでを描くだったりしてな
アフターとかは結構あったが、そういうSSやネタって無かった気がするな
298名無しさん@初回限定:2008/03/28(金) 23:34:56 ID:AcDgYs7L0
愛紗と鈴々の出会い〜黄巾までか
それだったら面白そうなんだけどなぁ
299名無しさん@初回限定:2008/03/29(土) 01:43:03 ID:FvxSuWdY0
>>297
旅先で仲間に出逢うとか国を3つに分ける戦闘とか書いてる時点でもうオリ展開確定だろ
てか一刀と出逢うまでなら他のキャラ出すの無理があるからな
300名無しさん@初回限定:2008/03/29(土) 02:55:47 ID:vv34Ujb80
まあそうなんだろうけどさ
ただ若かりし頃(っていうほどでもないが)の各キャラのストーリーとかも面白いなと
雪蓮時代の呉とかさ
301名無しさん@初回限定:2008/03/29(土) 03:20:42 ID:FvxSuWdY0
愛紗と鈴々を軸にするみたいだからそれもないだろうなあ
そもそも雪蓮は出番ないと思うぞ、只でさえ人数多いから
302名無しさん@初回限定:2008/04/02(水) 03:11:52 ID:jlTWwmdm0
メディアミックス情報はどんどん出てくるのにこっちの外史は全然だな
303名無しさん@初回限定:2008/04/02(水) 13:22:23 ID:8a3SCgjs0
メディアミックス物は黒外史になる可能性もあるんだよなあ
304名無しさん@初回限定:2008/04/02(水) 21:43:11 ID:D9fN/Pgt0
黒歴史にならない可能性の方が少ないんだがな
305名無しさん@初回限定:2008/04/03(木) 00:11:58 ID:metzoF2O0
そういえば、既にスレに投下したSSで未完の作品ってあったっけ?
306名無しさん@初回限定:2008/04/04(金) 22:42:42 ID:JwwlpdPt0
一番新しいやつ
307名無しさん@初回限定:2008/04/08(火) 21:31:53 ID:NYMk7qpR0
周瑜生存IFは未完?未刊?

めーりんに敗軍の将として辱めを、お与え下さるところものすごーく見たいんだけど
308名無しさん@初回限定:2008/04/08(火) 21:50:51 ID:BzpfTg3I0
あれから先はエロパートだから書き辛かったんじゃない?
まあだからこそ読みたいわけだがw
309名無しさん@初回限定:2008/04/11(金) 23:16:21 ID:lgBbbfxH0
保守
310名無しさん@初回限定:2008/04/13(日) 00:19:55 ID:5sHCChfw0
UP板の一刀泣けるなw
311名無しさん@初回限定:2008/04/19(土) 09:03:09 ID:UHtske/60
312名無しさん@初回限定:2008/04/25(金) 00:20:11 ID:OOCj4/OK0
313名無しさん@初回限定:2008/04/26(土) 03:17:04 ID:ddcf+5MF0
朱里「はわわ、ご主人さま! 我々がアニメになりましたよ!」
一刀「ふーん」
朱里「あ、あれ? どうしたんですかご主人様?」
一刀「だって俺出番ないじゃん」
朱里「ま、まだわからないですよ! まだ可能性が」
一刀「いや、もういいんだ。アニメなんてどうせ胸揺れパンチラくらいしかできないんだし、俺がでたってキス以上のことはできないし、もう諦めたよ」
朱里「やっぱり戦闘を主軸にするんでしょうかね」
一刀「俺はここで皆の華麗に動き回る姿をじっくり見物させてもらうよ」
詠「絶対いつか作画崩壊するでしょうけどね」
朱里「策が崩壊!? それは困ります!」
詠「そっちじゃなくて」
一刀「まあなあ。しかもちょうど原作どおり進ませれば董卓軍や魏軍あたりで崩壊が始まりそうだから困る」
朱里「でも完全オリジナルストーリーだそうですよ」
一刀「それでもほぼ全キャラ出るんだろうし、順番的にはやっぱり同じことだと思う」
月「どんなお話なんでしょうね」
一刀「さあなぁ。そもそもげっちゅブログに載ってたこの台詞『我が名は関羽。我と共に、この乱世を鎮めましょう!!』って俺に言うべき台詞だよな」
朱里「テレビの前のお友達に言うようなノリじゃないんですか?」

「・・・・・・」
314名無しさん@初回限定:2008/04/26(土) 03:18:55 ID:ddcf+5MF0
月「あの、質問、いいですか?」
一刀「ん、何?」
月「華雄さんの出番はありますか?」
一刀「あるんじゃないかな? 董卓軍登場から一話とAパート分くらいは」
小喬「じゃあ!」
大喬「私達の出番はありますか?」
一刀「俺がいないから、籠絡作戦自体発生しないし、そもそも本編の出番が少ないし、ふたなりだし」
大喬「ふたなりは言わなければわかりません!」
一刀「呉登場の時と周喩さんが死ぬ時に出番があるんじゃない? そのシナリオがあるかは知らないけど」
霞「なら、ウチと愛紗のらぶらぶイベントは!?」
一刀「あー、いまのところそれが一番実現可能性高いかも」
貂蝉「アタシの出番はあるカシラ!?」
一刀「俺よりは可能性はあるよな。でも外史云々の話がそもそもなさそうだし、左慈達と一緒で出番はないかもな」
蝶「華蝶仮面は出るのか!?」
一刀「一話限りの幕間があればそれで出るかもね」
麗羽「私達の出番は」
一刀「知らん」
詠「このオチは?」
一刀「もちろんないよ」

及川「俺の出番(ry
一刀「OVAに帰れ」
315エロ本:2008/04/29(火) 22:44:20 ID:q7qc13mn0
祝!アニメ化!……まぁ、私は忙しくて見れんよ。きっと。
というわけで、以前、投下した『サイド呉』の続きを投下。実は続けてたんデスヨ?
おそらく、オリキャラが出てくるとうpロダ使うかも……。正直うちのネット環境じゃ厳しいが……。

なお、本編とかぶったり、戦闘のみのシーンはカットしてあります。
316恋姫†無双〜サイド呉〜 エロ本:2008/04/29(火) 22:48:09 ID:q7qc13mn0
 行く度かの死闘が続いた後に、黄巾党はバラバラになっていっていた。所詮は烏合の衆でもあった為か、孫尚香が白虎に跨っての突撃をはじめとして、一刀の兵法知識も微力ながら助太刀となっていた。
 また、呉軍の方も先に不意を衝かれたとはいえ、黄巾党の目が孫尚香達へと向くと、さっと言う間に隊形を持ち直して、そのまま反撃へと出る。
 そして、呉軍と山賊に挟み撃ちになり一気に戦局は終局へと向かっていったのだった。

 だが、そんな中で孫尚香の隣にいる一刀は気分がすぐれていない。
「一刀……大丈夫?」
「ああ……」
 目の前にあった映像ではない感触も伴う殺し合い。それを見たときでも、逃げ出そうと感じつつも決して逃げなかった少年は、ただその場で今にも胃の中のものをぶちまけたかった。
「大丈夫……」
 殺しあいに慣れるはずなどない。だが、それでも彼は逃げ出すことはしなかった。
「俺は見なくちゃいけないからな。必死に戦っているみんなのためにも」
「一刀……」
 耐えている一刀の肩に、孫尚香はゆっくりと手を置いた。その小さな手はぬくもりに満ちている。
「優しいね、一刀は」
 そう、口にしながら。
317恋姫†無双〜サイド呉〜 エロ本:2008/04/29(火) 22:53:07 ID:q7qc13mn0

 悲惨な骸の転がる戦場に響き渡る雄叫び。それは戦が勝利に終わった証であった。

「一刀!」
 戦の終わりと同時に孫尚香が一刀へと抱きつく。
「勝った……のか?」
「うん、黄巾党のやつら、皆どっかに逃げちゃったもん」
「そうか……」
 だが、それでも気分が晴れる事はない。目の前には血を流しながら笑っている者もいれば、意味の分からない事を言って、すでに息絶えたものを切り刻んでいる狂人もいる。
 それは、彼の世界で感じる事のなかった殺し合いの産物である。それが、実際に触れるような距離にあった。
「……一刀?」

「なぁ……」
 一刀が敢えて聞きたくなったこと。
 それは、彼女がこの風景をどう思っているかだ。この年端もいかぬ少女が……。
「この風景を見てさ……怖いって感じないの?」
 普通ならば、この地獄絵図を見て正気でいられるものなど、彼の世界ではいないだろう。だが、彼女は違った。
「……怖くないもん」
「えっ?」
「シャオは呉のお姫様なの! こんな事で怖いなんて言ってたら、母様や雪蓮姉様の作った呉のみんなに申し訳が立たないもん!」
 その瞳はまっすぐにそれを見ていた。
 それを見れば分かる。彼女には一刀にはない覚悟と決意がある。
 呉の姫として、決して逃げない決意が……。
318恋姫†無双〜サイド呉〜 エロ本:2008/04/29(火) 22:58:18 ID:q7qc13mn0
「そうか……そうなんだ」
 そこまでの決意があるのだから、このような事にも耐える事が出来る。
「凄いな」
「凄いのは、シャオだけじゃないもん。穏も思春もお姉ちゃんもみーんな凄いんだから!」
誇った様に、彼女が言った瞬間であった。

「小蓮さま〜〜〜〜」
 この雰囲気を一気にぶち壊すような間延びした声。
 その声のした方向に振り向けば、そこには眼鏡をかけた女性が大きい胸を揺らしながらよたよたと走ってくる。
「あっ! 穏!」
 どうやら、彼女の知り合いらしい。そして、孫尚香も白虎から降りると、彼女の元へと走って行く。
 そして、彼女が穏と呼ばれた涙目な女性の前までくると……。
「ご無事で何よりです〜〜〜〜〜」
「むぎゅ! く……苦しい」
 ギュッと彼女の豊満な胸の顔を押し付けられていた。
 少しだけ羨ましいと感じたのは、一刀だけではないのだろう。
「へ? あわわわわ!」
 同時に穏は自分の胸が彼女をあの世へ誘おうとしているのを知ったのか慌てて彼女の顔を解放した。
「ぷはっ! も〜、穏ったら」
「ご、ごめんなさい〜」
 そんな事を言いながら、ぺこぺこと謝る穏。傍から見れば、良き友人と言えるのだろうか?
「えっと……」
 目の前の少女たちの再会にあっけをとられつつも、ちなみに決して穏の胸に見入っていたわけではないはずの、一刀がゆっくりと手を挙げ自分の存在をアピールしようとする。だが、
「あぅ〜、小蓮さまが居なくなってから、大変だったんですよ〜、黄蓋さまは倒れちゃうし、程普さまはお怒りになるし……」
「それで、穏は、探しに来てくれたの?」
「はい、丁ちゃんが小蓮さまを探しに行くようだったので、付いてきたんです〜」
 結局、二人だけで話が進んでいた。後ろの方で、これもまた少女がこっちに向かって手を振っている。おそらく、あれが『丁ちゃん』なのだろう。
319恋姫†無双〜サイド呉〜 エロ本:2008/04/29(火) 23:02:03 ID:q7qc13mn0
「もしもし〜?」
「あれ?どちらさまでしょうか?」
 さすがに、そろそろ自分の話題も切り出さないといけないと思ったのか、一刀は再び会話に参加しようとした。幸いにも、穏はこれに気づいたようだ。
「あっ、そう言えば一刀にも紹介しなきゃ……穏!」
 孫尚香もそれに続くように、穏の後に言葉を続ける。当然ながら、一国の姫なのだから、その意は絶対的な物なのだろう。
「ああ、自己紹介ですか〜。初めまして〜、私、性は陸、名は遜、字は伯言っていいます〜」
「はぁ、陸遜さん……って、えええええええ!」
「ど、どうしたの?一刀」
 彼が驚くのも無理はなかった。陸遜 伯言。その名は呉の総大将も任されたことのある三国志内でも有名な武将である。
 しかし、彼の前にいる性が、その陸遜であるというのだ。少なくても、そのような事実は彼の聞いた範囲ではない。
(て、言うと……)
 彼の頭に浮かんでくる言葉が一つ存在する。

 平行世界
 決して交わることのない世界。
(そう言えば……)
「なぁ、あの『丁ちゃん』って言うのは?」
「丁ちゃんですか〜?丁ちゃんは、性は丁、名は奉、字は承淵ですけど」
「やっぱり……」
 思ったとおり、あの後ろにいる少女も武将の一人、しかも、三国志時代の武将の名を冠する少女なのだ。
 女性である陸遜や丁奉。そして、城から家出した孫尚香。
 それを平行世界という名で括ってしまえば、一応説明がつくのだろう。だが、そんなアニメやゲームのような出来事があるのか?そして、どうしてその中に一刀がいるのか?
 疑問はいくつもあった。
320恋姫†無双〜サイド呉〜 エロ本:2008/04/29(火) 23:06:24 ID:q7qc13mn0
「ところで、あなたは?」
「ああ、俺は……」
「一刀だよ。将来、私のお婿さんになる人♪」
 そう、彼女のその言葉で思考が吹き飛ばされるまでは。
「「えっ?」」
 二人で信じられないという顔をしている。
「だ・か・ら、シャオのお婿さん」
 停止時間が何秒だったかは知らない。そして、その後にあったのは、

「な、なんだってー!」

 とりあえず、一刀の叫び声であった。
 しかし、そう言う風に言うのも無理はないのだろう。
「まままま、待ってくれ! 孫尚香さん!」
321恋姫†無双〜サイド呉〜@エロ本:2008/04/29(火) 23:09:43 ID:q7qc13mn0
「小蓮!」
「へっ?」
 彼女の言葉の真意を正そうとした瞬間に、彼は再び言葉を区切られていた。
「私のことは、真名で呼んでくれないと駄目!」
「真名?」
 思わず聞きなれない言葉に鸚鵡返しに聞く一刀だったが、その疑問には陸遜‐もとい、穏が答えていた。
「真名というのは、自分の親しい人だけに呼ばせることの出来る名前のことじゃないですか〜。何言っているんですか〜?」
 そんな風習は一刀の世界にはなかったのだが、穏がそれを知る由もない。
「じゃ、じゃあ、小蓮さん、お婿さんって何を言ってるんだ?」
「だーかーらー、『さん』もいらないの! それに、文字通りの意味じゃない。シャオと将来結婚するの」
 その言葉で、自分の耳が決して聞き違いを起こしたわけではないのが確定する。
「そ、そんな重要なことを……それに、俺と会って、まだそんなに経ってないだろ?」
「時間なんて関係ないわよ! シャオは一刀の事が気に入ったんだから。それに、度胸も優しさも持ってるし」
「あら〜。そうなんですか〜。では、私の事も、穏とお呼びください」
 「止めろよ」と思わず穏に小声でツッこんだが、どうやら、この勢いは止まらないらしい。
「という訳で、これで万事オッケー♪ あとは、お姉ちゃん達に紹介するだけ」
「いや、全然大丈夫じゃないよ」
「がんばってください〜」
「無茶苦茶だー!」
 だが、一刀の声が届くのは、ただ上に広がる青空だけであった。

                          【続くかも】
322エロ本:2008/04/29(火) 23:21:11 ID:q7qc13mn0
弁解
・丁奉は初期プロットでは出番があったが、ある既存キャラにその役割を譲ったため、名前だけの存在になりました。
・本当は存在も消したかったんだけど、すでに序章は投下したので、変更できなかったのでこんな処置をしました。
・なお、セリフのないキャラはオリキャラには数えませんので……。

 ある既存キャラのおかげで董卓戦が一気にプロットの展開変わったからなぁ……恋と詠が仲間にならないし……。
 まぁ、期待しないで待っててください。
323名無しさん@初回限定:2008/04/30(水) 07:59:46 ID:AH97VEsb0

面白かったよ
324名無しさん@初回限定:2008/05/01(木) 00:11:34 ID:/COpVza90
エロ本氏GJ

・・・正直続きは来ないものと思ってた俺を罵ってくれ
325名無しさん@初回限定:2008/05/05(月) 03:54:08 ID:CW6Zhha10
誰かピンナップで壁紙作ってくれないかなぁ
326名無しさん@初回限定:2008/05/08(木) 22:21:31 ID:QRb1q41F0
外界は最低SSクロスオーバーで萎える。
327名無しさん@初回限定:2008/05/08(木) 22:50:03 ID:SWKz1TRp0
大抵のクロスは無茶導入だ多いし、キャラ使い切れもしないのにクロスさせるからな
恋姫だと主人公入れ替えクロスが多いみたいだが、そんなに一刀に不満かと言いたくなるな
まあオリ主にしろクロス主にしろ主人公SUGEEEがやりたいだけなんだろうけどさ
一部で流行っぽいししょうがないのかね
328名無しさん@初回限定:2008/05/09(金) 22:32:20 ID:/cTSJLwy0
まあ好きなキャラが活躍するのはなんにしても楽しいわけで
329名無しさん@初回限定:2008/05/09(金) 23:35:05 ID:aKBqlPNd0
しかし好きな恋姫キャラがどうでもいい他作品キャラとくっつけられたり掛け合いさせられるのは萎えるわけで
330名無しさん@初回限定:2008/05/09(金) 23:47:15 ID:L+MdYcmO0
まあクロスやオリ主な時点で基本スルーなわけだが
そうすると8割方の恋姫モノはスルーになるという寂しい現実
331名無しさん@初回限定:2008/05/09(金) 23:55:47 ID:HQSewHXR0
>>328
オリ主・チート主が楽しいのは作者だけだろ^^;
332名無しさん@初回限定:2008/05/10(土) 00:34:28 ID:WGbUnuQQ0
>>331
捜索掲示板とか見ると案外そうでもないのかもしれん
○○(作品名)でオリ主が活躍するのを探してますみたいな書き込みもあるし
まあ作者の自演の可能性もあるがw
333名無しさん@初回限定:2008/05/10(土) 00:47:13 ID:14nxRh3+0
現状は知らないが、書き込みが"ある"のと、書き込みが"多い"のとでは状況は全然異なるぞ
クロスオーバー書く人がいるのだから、その作者が他のクロスオーバーを求めたりするのも含めて
オリ主を好む人だって当然いるのだから
334名無しさん@初回限定:2008/05/10(土) 00:56:01 ID:qFKEon+S0
要は面白けりゃいいって事だ。
335名無しさん@初回限定:2008/05/10(土) 01:03:00 ID:soAKI9sJ0
要はそれが詰らないって事ですね。
336名無しさん@初回限定:2008/05/10(土) 11:41:41 ID:n4cSKGtQ0
まあここで嬉々としてクロスや俺キャラやられなきゃいいけどな
他所でやる分には面と向かって文句は言わないさ
337名無しさん@初回限定:2008/05/17(土) 15:15:29 ID:hIfxOq0S0
(´・ω・`)
◆TVアニメ「恋姫†無双」
放送時期:2008年7月〜10月
338名無しさん@初回限定:2008/05/17(土) 21:35:52 ID:4X/dPVqL0
「俺はこれこれこういう物には面白さを感じないので詰まらない」という言に対して、
「面白ければなんでもいい」という論はいつまでも平行線のまんまだよなw
339名無しさん@初回限定:2008/05/17(土) 23:44:29 ID:mFdoxISj0
個人の問題だからな
340名無しさん@初回限定:2008/05/21(水) 10:45:28 ID:7ni2V+ju0
外史の巨星が落ちた(´・ω・`)
341名無しさん@初回限定:2008/05/21(水) 15:48:31 ID:tQJqBrBn0
本当に中途半端に終わってしまったようだね
342名無しさん@初回限定:2008/05/21(水) 19:01:48 ID:p3Hms8Is0
kwsk
343名無しさん@初回限定:2008/05/21(水) 20:36:29 ID:0yXB2VMH0
本当に何があったんだろう
早期の復帰を期待したい
344名無しさん@初回限定:2008/05/21(水) 21:25:12 ID:u8Rym4y00
うあ、ホントだ
A.C.Hが休止になってる・・・
貴重な斗詩分が補給できるサイトだったのに
345名無しさん@初回限定:2008/05/22(木) 02:26:22 ID:m2cAkXxi0
正統な二次創作サイトでお気に入りだったのに・・・・。
BBSは最近覗いてなかったけど荒らしとかいたの?
346名無しさん@初回限定:2008/05/22(木) 02:28:47 ID:rMJOVFeH0
外部サイトのことを話題にすると騒ぎ出す人もいるからその辺で控えとけ
347名無しさん@初回限定:2008/05/22(木) 06:34:06 ID:ZNJtukPp0
>>345
んー最後に見たのが、なんか投稿したいとかの書きこみがあったな。
348名無しさん@初回限定:2008/05/22(木) 22:00:39 ID:xj486+380
たった今、そのサイトの存在を知った俺は…………
だれか、SSを保存している人はいないか?
349名無しさん@初回限定:2008/05/23(金) 00:18:06 ID:MkrJ2Ntn0
SSサイトの話題はスレ違い。
350名無しさん@初回限定:2008/06/03(火) 06:59:31 ID:ThYPJLc80
アニメ版のSSは百合ばかりになりそうで嫌だな
351エロ本:2008/06/07(土) 14:12:40 ID:eNSn6EVK0
とりあえず、うpしてみる

ttp://iroiro.zapto.org/cmn/jb/jb.cgi?mode=dlkey&id=5406
pass:koihime

注意
・形式は何故か圧縮したワード。いろいろ初心者なので勘弁してください。
・オリキャラがこの回から出てきます。
・地の文の表記が途中から真名(オリキャラ除く)になってます。これは作者のモチベーションの問題なのでご了承ください。
352名無しさん@初回限定:2008/06/07(土) 14:31:09 ID:kU2jRK4d0
これはとんだ期待はずれだな。折角の続きものなのにオリキャラとか。
嫌われてるのわかってるだろうに、更にワードって・・・
何故かとか、はっきりとした意図を示さないのなら叩かれる要因を増やすだけだぞ。
多少なりとも荒れると判りきってる投下をするのは勘弁してほしいんだがな。
353エロ本:2008/06/07(土) 19:37:30 ID:UqR5dVE+0
>>352
すまん。ぶっちゃけると、どうやってうpすればいいのか分からんかった。
パソはワード以外使ったことないんで……本当にすまん。

ちょっと、勉強してくる。
354名無しさん@初回限定:2008/06/07(土) 21:16:33 ID:YiinNOmc0
どこで期待したんだよ
355名無しさん@初回限定:2008/06/07(土) 21:43:06 ID:Z9LD/3x40
名前の所だろ?
356名無しさん@初回限定:2008/06/08(日) 00:38:05 ID:1r8BUQiF0
以前のエロ本とは別人なのかよ、紛らわしいなw
そりゃ期待もしちゃうだろ
357エロ本:2008/06/08(日) 01:03:43 ID:nbDXJ88t0
すまん、以前のエロ本って……誰?
358名無しさん@初回限定:2008/06/08(日) 01:30:25 ID:391gmXfX0
ちゃんと>>315でオリキャラが出てきたらロダ使うって予告してるじゃん
オリキャラ見たくない人への配慮でしょ
359名無しさん@初回限定:2008/06/08(日) 01:32:14 ID:391gmXfX0
途中で曹真しちゃったよ
ちなみに俺はオリキャラ反対派なので読んでないけど、多分そういうことなんだよね?
360エロ本:2008/06/08(日) 01:49:15 ID:nbDXJ88t0
>>358
まぁ、そう言うことです。オリは嫌われてるので……。

というわけで、なんか申し訳ないので、もう一つ投下。
なお、終わりには〜fin〜を付けます。



 天上にあるのは、燦々とした日光を生み出す太陽。それに、絵の具のような青一色。
 それは、このフランチェスカでも珍しい日本晴れであり、快晴という言葉がふさわしい日でもあった。
 見れば、なにやら暇つぶしに映画を撮っている元覇王や、バイトに追われて泣きながら走っている白馬長史などもいる。
361日向ぼっこ@エロ本:2008/06/08(日) 01:51:15 ID:nbDXJ88t0
 だが、そのような中で、芝生に生えている木の木陰。
 そこの光景を見て一刀は少しだけ絶句していた。
「何をしてるんだ?恋、月」
 彼が見た者は、その木陰で芝生に身を預けている少女。フランチェスカの制服を着た一騎当千の将である呂布‐すなわち恋である。さらに隣には首に赤いスカーフを括りつけた彼女の愛犬であるセキトも寝る態勢になっていたりする。
「……日向ぼっこです」
 そう答えたのは、恋とセキトの隣に寝ているもう一人の少女‐月である。
「日向ぼっこ?」
「はい。いいお天気でしたから」
 そう言われて、上を仰ぎみる。確かに、日向ぼっこにはちょうどいい日かもしれない。
「あの……一緒に、どうですか」?
「でもさ……もう少し、人の目を……」
 しかしながら、この二人にそれを求めるのは酷かもしれない。
 特に、恋はマイペースの代名詞である。さらに、彼女には最終兵器が存在しているのだ。
「ご主人さま。一緒に日向ぼっこ、嫌い?」
「いや、そう言う訳じゃないけど……」
 しかし、恋はウルウルとした目で一刀を見ている。この眼差しに耐える者がいるのだろうか? 否、いない。
 そして、一刀もそれに及ばず、
「……分かった」
と、頷くのは当然の結果であった。
362日向ぼっこ@エロ本:2008/06/08(日) 01:55:27 ID:nbDXJ88t0


 草の上は意外と快適であった。
 花につく緑の香りは、風の肌触り共に心地よい眠りへと誘う。
「あの……どうですか?」
 隣から、月の声が響く。静かな小鳥のような声だ。
「気持ちいいな」
「はい」
 そう答えると、月は嬉しそうに返事をする。
 のんびりとした時間が流れていく。それを川でたとえるなら、大河の流れであろう。
「月……」
「ご、ご主人さま?」
 そんな中で、ゆっくりと一刀は月の頭に手を添える。
「かわいいな。月は」
「恋は?」
 ちょうど、一刀を挟んで月の反対側にいる恋も、話の輪の中に入ってくる。
「うん、恋も可愛い」
「……」
 そう言われると、一刀に無言でギュッと抱きつく。その感覚もまた心地よい。
「……」
 横には美少女が二人。しかも、周りには人がいないようだ。
「月、恋……」
 そういって、一刀はゆっくりと月の顔を近づける。この後、彼の行動は決まってしまった。そして……。
363日向ぼっこ@エロ本:2008/06/08(日) 02:00:12 ID:nbDXJ88t0

「って、白昼堂々、外でなにしとるかー! このち●こだらけの学生生活!」
「げふぁ!」
 いきなり木の上から降ってくる眼鏡軍師の蹴りが入るという結果も。
「え、詠ちゃん」
「詠! おまえはどっから……」
「そんなこと気にしてる場合じゃないでしょ! この馬鹿ち●こ! あんたの脳はエロしかないの? この脳内ち●こ男」
 学園のど真ん中で放送禁止用語を連発する詠。まぁ、確かに彼女の言うようなことを一刀はやってきた訳なのだが、それでも、学校の中でそれを暴露するのはいかがなものなのであろう?
 なお、この後に、彼のクラスの女子は彼をしばらく避けるようになったとかなってないとか……。
「詠ちゃん……駄目だよ。ご主人さまにそんなこと言ったら……」
「うう〜、月〜。お願いだから目を覚ましてよ〜」
 相変わらずの月の視線に涙目になる詠。
「ご主人さま。大丈夫ですか?」
「ああ……」
 クリティカルヒットした腹を押さえつつ、立ち上がる一刀。その様子は決して大丈夫そうではない。
「もう、詠ちゃんは、ご主人様に謝らないと駄目だよ?」
「うう〜、ボクが何でこんな奴のために……」
 そんな事を言っていると、恋がいつの間にか動いていた。
364名無しさん@初回限定:2008/06/08(日) 02:04:35 ID:04iQrzer0
>>357
スレ2の頃から居るエロ本っていうSS作者の事だろ
本人なら「初心者」なんて言わないしワードで投下なんてしないと思われるのは当然

てか例えロダへのうpでもオリキャラ使ってる時点で叩かれる
内容にしても例え良いストーリー構成であろうがオリキャラがそれを全て台無しにする
それほど嫌われてるんだよ
365日向ぼっこ@エロ本:2008/06/08(日) 02:05:25 ID:nbDXJ88t0
「詠も、一緒……」
「えっ? て、わわっ!」
 いきなり詠の腕をつかんだかと思うと、そのまま地面に倒す恋。
「って、恋! 何すんのよ!」
「みんなでお昼寝」
「ボクはそんなことしないって!」
 詠は相変わらず反発をする。
(まぁ、そりゃこんなとこで寝るのは反発するよなぁ……)
 そんな事を思うのなら、その普通ではない自分の行動を一度振り返ってほしいものである。
 だが、そんな軍師も
「大体、ボクはこんなとこで昼寝をする為に来たわけじゃ……」
「詠ちゃん?」
「うう〜、だからそんな目で見ないでよ〜。月〜」
「恋ちゃんもせっかく誘ってくれてるのに……」
「わかったわよ〜」
 勅に逆らえるはずもなく、再び『お昼寝』をする羽目になるのはいつもの御愛嬌であった。


366日向ぼっこ@エロ本:2008/06/08(日) 02:09:08 ID:nbDXJ88t0
 4人で空を見上げている。
 あの世界と変わらない空を。
「なぁ、月」
「……なんですか?ご主人さま?」
「今、幸せか?」
 唐突に一刀が口を開いた。なぜか聞いてみたくなったからだ。答えがわかっているはずなのに。
「……はい。ご主人さまや詠ちゃん、霞さんといつも一緒にいられて幸せです」
 顔を横に向ければ、空を見ている無垢な笑顔がそこにある。
「……気持ちいいですね」
「ああ」
 すると、隣にいた恋も再び一刀の胸に顔を押し付けた。
「……恋も楽しい」
「分かってるって」
「む〜、なんか悔しい」
月の隣で唸っている詠も、口は少し緩んでいた。この時間を満喫しているのは彼女も一緒だから。
 空の青が流れ、風が髪を撫でる。
「平和だな」
 ただ、そう呟いた
「……はい」
「……ん」
「そうね」
「そうやな〜」
 隣も同じ気持ちであるのか、声が聞こえる。
367日向ぼっこ@エロ本:2008/06/08(日) 02:14:05 ID:nbDXJ88t0
 だが、一刀は少しだけおかしいことに気づいていた。
「声が多くないか?」
 そう言いながら、声がした方を見る。そこには、
「何の事や〜?」
霞がいた。
「霞……何してるんだ?」
「日向ぼっこ」
「いや……それは分かるが」
「だって、楽しそうなんやもん」
「いつの間に?」
「張文遠の神速、舐めたらあかんで?」
 何か、会話が食い違っているような気がするが、一刀はあえて無視した。理由は、「まぁ、霞だから」と言うこと。そして、
「みんな、一緒♪」
それを一番楽しんでいる笑顔がそこにあったから。


368日向ぼっこ@エロ本:2008/06/08(日) 02:25:24 ID:nbDXJ88t0
 そして、それから時間がゆっくりと流れる。
 5人で芝生の感触を楽しみながら空を眺める。
 隣には、恋、月、詠、霞のそれぞれ違う寝顔が並んでいる。ただ、それには2つだけ共通点があった。
 一つは、みんな可愛い事。そして、
「本当に、幸せそうだよな」
 一刀はそう思うと、自分も再び青い空を見つめ目をつぶる。
 ただ、この心地よい時の中で、皆が願うであろうただ一つの事を願いながら。


『いつまでも、こんな幸せな時間が続きますように』と。


                    〜fin〜

 日向ぼっこって、気持ちがいいですよね。
 
>>364
 重ね重ね、すまん。初心者っていうのはパソコン初心者(というか、ワープロ代わりやゲームにしか使ってないので、変換とかは未だ初心者)ってことなんだ。
 あと、そのエロ本、本人です。
 オリについては言い訳しません。完全に私の配慮不足です。……マジですまん。
369名無しさん@初回限定:2008/06/08(日) 02:31:44 ID:HcMRSKai0
オリキャラ使う場合はスレに投下せずにまとめサイトのうp板使えばいいんじゃない?
スレだと十中八九叩かれるのは目に見えてるけどあっちなら大してレス付かないから
精神衛生上安心でしょ
ま、オリキャラ使わないってのが一番良いんだが
370エロ本:2008/06/08(日) 02:34:08 ID:nbDXJ88t0
>>369
助言サンクス。
今度からそうします。

……オリいないと、(主に技量不足で)蓮華と冥琳と一刀と不仲のまま終わっちゃうんだよ……orz
371名無しさん@初回限定:2008/06/08(日) 22:24:11 ID:oMJ0qipg0
>>370
まあ、確かに技量不足…っていうか、蓮華と冥琳とちんこの仲直りは
雪蓮が本当に目指していた夢を冥琳に思い出させれば良いと思う。
作中で過去にちゃんと言っているし…
ちなみにその夢ってのは、全国制覇などではなく
大小橋や冥琳と仲良く幸せに暮らす事だったよね?(妹達はどうでも良かったらしいがw)
蓮華と存在海綿体のやろうとしていた事は、その夢に通じる物だし

まあ、あなたのSSをまだ読んでいないので何ともいえないが(落としてはある)
取り敢えずSSの投下自体はGJ!!と叫びたい
今度は華淋と種馬ちんこ太守の話も書いてほしい
372名無しさん@初回限定:2008/06/16(月) 20:24:40 ID:5xdG6k7f0
373名無しさん@初回限定:2008/06/21(土) 18:03:36 ID:7usnCEmh0
374名無しさん@初回限定:2008/06/21(土) 18:05:22 ID:vLw3j15C0
ほーたるこい
375名無しさん@初回限定:2008/06/24(火) 07:53:28 ID:QjszbuZh0
俺はどちらかというとSSより壁紙や絵の方が好きなんだが
アニメ始まればうp板も盛り上がるかなあ
376名無しさん@初回限定:2008/06/28(土) 22:52:02 ID:C7Am93pv0
377名無しさん@初回限定:2008/06/30(月) 17:39:59 ID:ygPj/jqQ0
378名無しさん@初回限定:2008/07/01(火) 22:11:01 ID:Nr49cyue0
ほーたるこい
379名無しさん@初回限定:2008/07/02(水) 03:28:10 ID:qi9Dow7P0
子供の頃は沢山見たんだがな…
380名無しさん@初回限定:2008/07/06(日) 09:05:59 ID:ikstN0n10
初めまして、今回初めてSSを投稿します。
原作では語られなかった漢王朝で起こった内乱の事を描いてみようと思います。
ちなみに、登場する敵である十常侍は全員女の子にしちゃいました。
ベースは「三国志〜萌え武将百花繚乱〜」の十常時の項を元にしています。
381乱れし漢王朝〜十常侍の暗躍:2008/07/06(日) 09:07:26 ID:ikstN0n10
 前に戦いによって、幽州を塒にしていた黄巾党の大部分を排除できた。
その効果か、俺たちの陣営に庇護を求める街が相次ぎ、いつのまにか幽州の半分以上が陣営に加わることとなった。
慕ってくれるのは嬉しいけれど、守らなければならない人たちが増えたことで、俺の責任はより一層大きくなってしまった。
みんなが俺を頼ってくれてるんだから、それに答えなくちゃいけないよな。
…と、まぁそんなこんなで、幽州の半分を治めることになった俺は、これからは内だけじゃなくて外にも目を向けなくては
いけなかった。
ちなみに、前の戦いで功績を上げた人達には、朝廷からそれぞれ恩賞として官職をもらえることになってるらしい。
公孫賛は、「今回一番手柄が大きいのはお前達だからな。期待できるんじゃないか?」と言っていた。
でも、朝廷からの使者は一向に訪れる気配がない。
既に他の軍も出払った後の陣地でずっと待っている。
382乱れし漢王朝〜十常侍の暗躍:2008/07/06(日) 09:08:36 ID:ikstN0n10
「ご主人様…もう2日になりますね」
「いい加減にもう待てないのだ〜!」
愛紗が俺に尋ねた。
鈴々もパタパタ足をばたつかせている。
「慌ててもしょうがないよ。とりあえず、気長に待とう」
「はぁ…」
その時、一台の馬車が通り過ぎようとしていた。
多分、朝廷の誰かが乗っているんだろう。
「ん…?すまぬ、ちょっと止めてくれ」
馬車に乗っている誰かが、御者に馬を止める様に言う。
馬車の窓から顔を出したのは、一人の中年の男性だった。
「失礼ですが、北郷一刀殿ではございませんか?」
「は…はい、そうですけど…」
「やはりっ!あなたが天の御使い様ですか!お噂はかねがね伺っております」
男性は馬車を降りた。
「私は朝廷の老中で、名を張鈞と申します。それにしても…どうしてまたこの様な所に?」
「えぇ、それが…」
俺は張鈞さんに事情を説明した。
それを聞いた彼は、驚愕の顔を見せていた。
「何ですと!?では、あれから全く恩賞の沙汰がないのですか!?」
「そうなんですよ」
「なるほど…。分かりました、この事は私にお任せ下さい。実は、私はこれから帝のもとに向かう途中なのです。
あなたの事も、帝にお話しておきましょう」
「そんな、悪いですよ。そんな事…」
「いやいや、気を落とさずにお待ち下さい。この張鈞、必ず吉報を持って参ります」
そう言うと、彼は再び馬車に乗り、宮中の道へと去っていった。
383乱れし漢王朝〜十常侍の暗躍:2008/07/06(日) 09:35:43 ID:ikstN0n10
そして、漢王朝の宮殿…。
その謁見の間では、張鈞が霊帝に対面し、一刀の事を話していた。
「天の御使い・北郷一刀か…。その噂は聞いておる。その者への恩賞がまだだと申すのか?」
「はい、恩賞候補から除外されたものと思われます。啄県にて決起した義勇軍の頭領にして、逃亡した托県前県令に変わって、その任に就いた若者です。
人徳武勇を慕って豪傑が集まり、悪戦苦闘を重ねながらも官軍を助けた功績は、公孫賛将軍の認める所でございます」
「ふむ…そんな大功あった者がもれていたとは…」
「お願いでございます。黄巾の乱落着を機会として、十常侍の悪政を暴き、明朗な政治を」
「クスクスクス…私達も随分と嫌われたものですね」
後ろから声が聞こえた。
張鈞が振り向くと、そこには、メイド服を思わせる漆黒の衣装を羽織った10人ほどの少女が立っていた。
彼女達こそ、漢王朝の乱れの元凶・十常侍である。
皇帝に仕える侍女に過ぎない彼女達が、本来宦官の最高位である「中常侍」の座に着いた事で、王朝が乱れ始めた。
「き、貴様ら…十常侍!」
「随分とひどい仰り様ですね、張鈞様。ご自分の出世を図るのに、それほど私達がお邪魔なのですか?」
中心にいるセミロングの黒髪の少女が一歩出て、張鈞に言う。
彼女の名は張譲、この十常侍のリーダー格である。
張譲が取り巻きの中常侍達に顎で合図すると、そのうちの二人が張鈞を取り押さえた。
384乱れし漢王朝〜十常侍の暗躍:2008/07/06(日) 09:36:38 ID:ikstN0n10
「な、何をする!」
「ふふふ…私達で真実を調べて差し上げようと思いまして…」
「張鈞様も一緒に来てもらいますよ〜♪」
そう言うと、彼女達は張鈞を強引に連れ去った。
その光景に、霊帝は唖然としてしまう。
「ちょ…張譲、これは一体何とした事か」
「ご心配には及びませんわ。張鈞の言った事は嘘ばかり…全部作り話ですから」
「張鈞が…出鱈目を申したと申すのか?」
「えぇ、お若い陛下を誑かそうとなさったのです。その様な者への聞く耳を持ってはいけません」

「な、何をする!放せ!私は帝にもう一度…」
「あ〜もう煩いなぁ、ホラ!」
張鈞を連れ去った二人…赤髪のツインテールが特徴の候覧と緑がかった髪をお下げで結んだ曹節が
張鈞の腕を放し、突き飛ばす。
「それと…これはオマケです♪」
そう言うと、曹節が手に持っていた箒…否、箒に仕込んであった仕込み刀を抜いた。
そしてそれを…
「さようなら、張鈞様」
張鈞の心臓に突き立てた。
「み…帝、こ…これがこやつらの…本性…!」
そう呟くと、張鈞は床に倒れ、そのまま事切れた。
「おーい、誰かいないの!」
候覧が大声で誰かを呼ぶ。
その声を聞いて、一人の兵士がやって来た。
「候覧様に曹節様…どうなされたのです?」
兵士がふと下を見ると…そこには張鈞の亡骸があった。
「こ、これは張鈞様!?一体…何が…?」
「さぁ?あたし知〜らない」
候覧が肩をすくめて、わざとらしくとぼける。
曹節が兵士に言う。
「コレさっさと片付けちゃってくれません?通行の邪魔ですから」
385乱れし漢王朝〜十常侍の暗躍:2008/07/06(日) 09:41:31 ID:ikstN0n10
「張譲様、張鈞は仰せの通りに始末致しました」
「ご苦労様…。ああいうお邪魔虫は早めに駆除しておかないとね」
「あの北郷一刀とか言う奴の恩賞はどうします?手柄の噂が高いから、厄介ですよ?」
候覧が張譲に尋ねる。
「そうね…ま、ちっこい官職で良いんじゃない?」

数日後、俺の所に一人の女の子がやって来た。
メイド服を思わせる黒い服と、黒いセミロングの髪が綺麗な女の子だった。
どうやら、朝廷の使者としてやって来たらしい。
「あなたが北郷一刀殿ですね?」
「そうだけど…キミは?」
「私は帝の身の回りの世話をさせて頂いている、張譲と申します朝廷の使者として、あなたに恩賞を取らせる為に参りました」
「え?でも、張鈞って言う人が来る事になってるんだけど…その人はどうしたの?」
「あぁ、張鈞殿でしたら…お亡くなりになりました」
「えぇ!?」
「持病が突然発生して、そのままポックリと…。軽はずみな行動がいけなかったんでしょうね。クスクス…」
386乱れし漢王朝〜十常侍の暗躍:2008/07/06(日) 10:24:36 ID:ikstN0n10
張譲が可笑しそうに口を押さえながら小さく笑う。
人の死を話しているのに、どうしてこの子はこうも笑っていられるのだろうか…。
「では、本題に入りましょう…。北郷一刀殿、この度の功績により、あなたを安喜県の県尉に任命します」
「そ、それだけですか!?」
朱里が声を上げた。
「ご主人様の功績があんなに高いのに…片田舎の県尉とは」
「不公平なのだ!やり直しを要求するのだー!」
「二人とも落ち着いて」
張譲に抗議する愛紗と鈴々を宥める。
「別に良いよ。俺は官職が欲しくて戦ったわけじゃないんだから」
「ですが!」
「俺は、仲間と俺を慕ってくれる人達が守れれば、それで十分なんだから」
俺は再び張譲に向き返る。
「その県尉、引き受けるよ。帝には宜しく伝えておいてくれるかな」
「分かりました…。それにしてもあなた、変な人ね」
「え?」
「官職欲しさに戦ったわけじゃないなんて…。今の時代、そんな人いませんよ?」
「そうかなぁ?」
「あなた、金銀財宝が欲しいと思った事はないの?もっと豪勢な暮らしをしたいと思った事はないの?
民から税を搾り取ってでも富と名誉を手に入れたいと思った事はないの?」
「うん、全然」
別に俺は、金持ちになりたいとか、そんな事を考えた事はない。
確かに生きていくためにはお金は必要だけど…。
387乱れし漢王朝〜十常侍の暗躍:2008/07/06(日) 10:25:09 ID:ikstN0n10
「所で…君さっき、民から税金を搾り取ってでも富と名誉を手に入れたくないのか?って聞いたよね」
「それが何か?」
「そういう考え方は間違ってると思うな」
俺の言葉に、張譲が頭に?マークを浮かべる。
「自分ひとりの利益のためだけに、誰かを平気で犠牲にしたり苦しめるなんて…人として絶対にやっちゃいけない事だ」
「じゃあ、あなたは何の為に義勇軍を結成してまで黄巾党と戦ったの?」
「もちろん、俺を慕ってくれる仲間や街の人達を守りたい。ただそれだけさ」
「……」
その後、しばらく沈黙が続いたが、張譲が口を開いた。
「ま…まぁ、ともかく、例の恩賞は確かにお渡ししました」
「あぁ、わざわざありがとう」
「では、私はコレで」
そう言うと、張譲は馬に乗って去って行った。
それを見送ると、愛紗が口を開いた。
「あやつが例の十常侍の筆頭・張譲か…」
「漢王朝が廃退したのも、やっぱり彼女達が原因なのかも知れませんね…」
そうだ、思い出した!
張譲と言うのは「三国志演義」では、自分の身分と帝の威光を悪用して、私服を肥やしてた宦官のリーダーだ。
その宦官チームの名前が、確か「十常侍」。
「ねぇ愛紗。一応聞くけど、その人達ってそんなに評判悪いの?」
「えぇ…最悪といっても良いでしょう」
愛紗の答えに朱里が続く。
「十常侍の人達は、当初は帝に仕える一介の侍女に過ぎなかったのですが、欲に目が眩んで、当初幼かった帝を誑かして、本来宦官の役職であるはずの”中常侍”の位を特例として彼女達に与えたそうです」
「それ以降、漢王朝は今の様な有様になってしまったのです…」
そうだったのか…。
改めて思うけど、人の欲望って怖いな。
俺も気をつけないと…。
388名無しさん@初回限定:2008/07/06(日) 10:26:07 ID:ikstN0n10
今回はここまでです。
次回はもしかしたら…督郵ボッコボコのイベントをやるかもやらないかも…。
389名無しさん@初回限定:2008/07/06(日) 11:06:22 ID:bNfRWNWk0
オリキャラ出す場合はここに投下しない方がいいってすぐ上に書いてあったのに・・・
390名無しさん@初回限定:2008/07/07(月) 18:56:15 ID:0404rrvf0
つーか、これ横山三国志じゃないの?
391名無しさん@初回限定:2008/07/08(火) 02:32:36 ID:+QwKZjau0
久しぶりのSSで内容も中々良かったけど
オリキャラ出すのなら最初に注意書きが欲しかった
嫌な人はそれでスルーするだろうし
個人的には続きも期待しています
392名無しさん@初回限定:2008/07/09(水) 08:48:09 ID:MnyUjUde0
っていうか最初の>>380読めばオリキャラだってわかるじゃん
どうしようもなく過疎だし全然良いと思うよ

まあ気にする人もいるようなので次はオリキャラ注意とか書いて
外部のアプローダーにでも上げてアドレス貼り付けてくれればおk
続き待ってますよ
393名無しさん@初回限定:2008/07/15(火) 13:10:42 ID:h0IyfZRG0
アニメ始まったけどSSの話題が皆無でワロタw
まあまだ1話なんだけど1クールだとすぐ終わるからな
394名無しさん@初回限定:2008/07/17(木) 21:31:08 ID:r5E/MHyp0
ゲーム基準のSSスレだからアニメが始まってもな
なにかしらフィードバックできるようなネタがアニメであれば別だろうけど
395名無しさん@初回限定:2008/07/17(木) 21:36:57 ID:HkNx95050
いやアニメスレでSSの話題がって意味
396名無しさん@初回限定:2008/07/17(木) 21:44:32 ID:r5E/MHyp0
そういうことか
アニメスレ見てないから知らんかった
ついでだから聞くけど、アニメスレって住人どんな感じなの?
ゲーム版ファンが多いとか、新規さん多目とか
397名無しさん@初回限定:2008/07/17(木) 22:06:37 ID:llBs2ar+0
新規も多いし原作プレイヤーも多いが
原作の話してると原作厨うざいと言われ
言うほど百合展開はないけど百合アニメで歓喜し
一刀うざい、一刀いないからアニメは良作と、ゲームも一刀いない方がいいと言って原作プレイヤーを煽る人もいて
三国志の知識講座も開かれ
和気藹々とする時もあるが
調べもせず同じ質問ばかり繰り返される時もあり
大半は自分の言いたい事を書く殴るスレ
398名無しさん@初回限定:2008/07/17(木) 22:08:16 ID:llBs2ar+0
付け足し
ゲーム版のエロCG貼って原作未プレイな人がハァハァするスレ
399名無しさん@初回限定:2008/07/17(木) 23:24:15 ID:r5E/MHyp0
>>397
サンクス、アニメで入った奴も結構居そうな感じなのな
百合で煽る奴は本スレにも居るけど、そいつらも流石に過疎ってるここまでは来ないだろうなあw
400名無しさん@初回限定:2008/07/18(金) 19:23:19 ID:NbGWnL6R0
同人「漫画」ならともかく、2ch内での同人「web小説」の話題なんてアニメ板ではそんな上がるもんでもないだろ。
興味が無いどころか「痛い」と見られても別におかしくないジャンルなんだし。
401名無しさん@初回限定:2008/07/18(金) 20:25:40 ID:KHcJ30T10
ほんとに痛いと見られてるなエロパロ板なんてないしSSスレなんて立つ事ないよ

恋姫無双のエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216306359/
402名無しさん@初回限定:2008/07/19(土) 09:54:56 ID:Uyb/uOefO
>>398
その原作CGを見て新規さんの百合オタがショボーンするスレ
403名無しさん@初回限定:2008/07/19(土) 16:34:23 ID:JRGu2BTC0
まあ原作はエロゲだし、百合ってるキャラもちんこ無双で撃破な話だからなあ
完全に百合がいいのなら3馬鹿のみを見てるしか・・・
404名無しさん@初回限定:2008/07/19(土) 19:14:17 ID:HzC1tDCe0
三馬鹿物語は家族への愛に餓えたブンブンを麗羽様と斗詩が受け止めてあげる話だと思うんだよ。

本来のハードレズなら魏軍と周喩周りだったが、
前者はちんこで陥落させたし、後者はなんとなくフェードアウトしちゃったしな。
405名無しさん@初回限定:2008/07/20(日) 19:08:47 ID:rKJiIT5m0
カウンタ見ると何気に専用うp板の来客数増えてるけど
新たな絵師や壁紙職人は現れないな
406名無しさん@初回限定:2008/07/21(月) 01:24:27 ID:4FlOYfD90
ゲームの存在すら知らなかったくせに薦められて始めた俺がハマったのは、公孫さんだった……

どうせマイナーキャラ好きだよorz
407名無しさん@初回限定:2008/07/21(月) 02:08:13 ID:wXpPqRiG0
>>406
真名もついた事だし真で一行死以外の展開もあるだろうさ
それまで持ちそうにないならハムへの思いをSSとしてここにぶつけるんだ!
408名無しさん@初回限定:2008/07/21(月) 12:52:41 ID:Xs+QoRFc0
もう桃園の誓いで公孫さん追加して4人でいいか。
409名無しさん@初回限定:2008/07/22(火) 23:17:47 ID:GUpo2Mw90
大出世ですね
410名無しさん@初回限定:2008/07/23(水) 05:39:22 ID:/RU8Miie0
>>406
そんな貴方にアンソロ7巻をお勧め致します
411名無しさん@初回限定:2008/07/24(木) 22:29:10 ID:3yyOVSYo0
エロパロスレただの妄想垂れ流し場になってるな
やはり大方の予想通りアニメ化では盛り上がらないなSSは
ここはやはり真に期待か
412名無しさん@初回限定:2008/07/26(土) 01:29:47 ID:UtvXZKE40
なんで俺の華雄は真名もらえないの?
かませ犬なの? 死ぬの?
413名無しさん@初回限定:2008/07/26(土) 02:53:41 ID:OWjEW+Ra0
真名といい台詞といいどうみても途中退場です、本当に(ryだよなorz
蜀以外での華雄捕獲&配下イベントの発生という夢くらい見てもいいよね。・゚・(ノД`)・゚・。
逆に伯珪は真名ついたし蜀あたりなら救出ルートあるかな
414名無しさん@初回限定:2008/07/26(土) 12:57:02 ID:MqK0M+j90
粥は中の人が兼ね役でメイン張ってるからな
兼ね役だけどどちらもサブなハムの中の人とは立場が・・・
415名無しさん@初回限定:2008/07/26(土) 14:02:35 ID:CihEjHzM0
つまり、真名をもらえたハムはルートが存在するということですね、期待してます。
416名無しさん@初回限定:2008/07/27(日) 04:59:11 ID:jz9cg15A0
生意気な焔耶(魏延)をシめてやるっ!
政敵の楊儀が見守る中、制裁は行われた。
既に焔耶の口中では王平のどす黒い欲棒が暴れている。
「伯約殿、文長殿のお尻がおねだりしているようですぞ」


ここまで書いて力尽きた。
417名無しさん@初回限定:2008/07/28(月) 12:30:20 ID:yIi+CnYs0
>>413
あるいはクロ高の北斗の子分みたいに、真名を名乗ろうとする度に邪魔が入るとか
418名無しさん@初回限定:2008/08/04(月) 02:22:30 ID:OJzLCvy+0
age
419名無しさん@初回限定:2008/08/07(木) 13:13:27 ID:QnoRI+Qw0
真出たらSS増えるかなぁ
420名無しさん@初回限定:2008/08/07(木) 19:47:36 ID:IAewmwnz0
増えるよ!! 同志が!! そう、ハム派の同志が!!
421名無しさん@初回限定:2008/08/07(木) 20:52:28 ID:fsdqpX8U0
むしろハム派は念願成就して投下しなくなる可能性もw
まあ気長に発売を待つさ・・・後4〜6ヶ月後には出てるはずだ
422名無しさん@初回限定:2008/08/07(木) 21:49:39 ID:Jj/ez3ck0
最近ハムというと公孫賛ではなくて高鷲雅が真っ先に浮かぶようになってしまった
緊急に白蓮分の補給が必要と思われる
423ハムのエロと聞いて……:2008/08/12(火) 20:28:28 ID:OE4g2G0I0
 真end後。ち●こがほぼ全員と関係を持っている事を知るハム。
 すると、星がハムを、ちんこに抱かれるのが怖いのか?と挑発する。
 星の策略とも気づかず、つい勢いと怒りにまかせてち●こを体育倉庫に呼び出すハム。
 しかしながら、直前でしり込みしてしまう。そこで現れたのは星。彼女は言った。
「それでは、伯珪どの。不肖、この趙雲がお手伝いさせていただきましょう」


ここまで妄想した。
424名無しさん@初回限定:2008/08/12(火) 21:35:49 ID:Y8wEP13C0
紫苑と一刀が結婚とか妙な電波を受信した。


・・・誰が電波を送ったんだ
425名無しさん@初回限定:2008/08/12(火) 22:05:33 ID:pN2TSxoa0
>>424
その受信した内容をここにだなあ
・・・もし結婚としか受信してないなら、もう少し細かくと返信するんだ
426名無しさん@初回限定:2008/08/17(日) 04:15:29 ID:EnicDlFu0
璃々を喰うために紫苑と結婚するんですね、わかります
427名無しさん@初回限定:2008/08/21(木) 21:49:46 ID:C+aDedZL0
朱里の姉妹は出ないんだね……ちょっと期待したんだがなぁ
428名無しさん@初回限定:2008/08/27(水) 21:29:28 ID:G+BIcxsF0
さて、本スレ813を待つとするか
429名無しさん@初回限定:2008/09/02(火) 03:09:44 ID:05jfSLyW0
1時間レス無しはわわ軍師に一大事が!
430名無しさん@初回限定:2008/09/02(火) 04:09:45 ID:L47rkfzA0
さあどんな一大事なのか説明してもらおうか
431名無しさん@初回限定:2008/09/02(火) 10:19:50 ID:v/SKvrEQO
429:名無しさん@初回限定 2008/09/02(火) 03:09:44 ID:05jfSLyW0[sage]
430:名無しさん@初回限定 2008/09/02(火) 04:09:45 ID:L47rkfzA0[sage]

僅差で一大事にwww
まさに一刻一秒
432名無しさん@初回限定:2008/09/04(木) 05:23:40 ID:zHK0Hnc60
ほら、秘蔵の艶本が見つかっちゃうSSを俺が書いちゃうとか?
433名無しさん@初回限定:2008/09/07(日) 21:56:26 ID:MRfB9Rka0
>>432
まだ?
434名無しさん@初回限定:2008/09/09(火) 20:28:28 ID:SQyA6+xp0
ここって非エロもおk?
435名無しさん@初回限定:2008/09/09(火) 21:22:23 ID:cVKDv7R10
まとめサイト見ればわかるがむしろエロの方が圧倒的に少ない
436名無しさん@初回限定:2008/09/16(火) 13:46:06 ID:KVtVaqEr0
真が出たら前作の時にいたあの壁紙職人、またうp板に降臨してくれるかな
437名無しさん@初回限定:2008/09/28(日) 02:40:49 ID:jE0PUARt0
テストついでに保守
438名無しさん@初回限定:2008/10/02(木) 12:33:01 ID:oy9+6ySp0
保守
439名無しさん@初回限定:2008/10/09(木) 19:04:41 ID:66HSXpJK0
ここも寂しくなったな
440名無しさん@初回限定:2008/10/15(水) 12:46:19 ID:gAKPYIny0
雑談すら無しか
441名無しさん@初回限定:2008/10/15(水) 23:01:19 ID:DyT4rPUy0
真次第かな
442名無しさん@初回限定:2008/10/17(金) 18:22:12 ID:2SgJpRaF0
真になっても華雄ルートが望めないこんな世の中じゃ。
443名無しさん@初回限定:2008/10/17(金) 21:50:59 ID:uOkkbwYi0
POIZON
444名無しさん@初回限定:2008/10/18(土) 15:43:32 ID:MXGxbp8t0
俺、このSSを書きあげたら、結婚するんだ……
445名無しさん@初回限定:2008/10/18(土) 23:15:47 ID:t3UQ4Oot0
結婚はどうでもいいから、そのSSを完成させろ
446名無しさん@初回限定:2008/10/27(月) 00:37:08 ID:qjDsD7xo0
初めはあれだけSS投下があったから5スレ目くらいまでは簡単に行くだろうと思ってたのに
447名無しさん@初回限定:2008/10/28(火) 01:41:21 ID:R4t6hE6B0
恋姫†無双〜サイド呉〜
続きマダー?
448エロ本:2008/10/28(火) 21:20:33 ID:uDC9f6A10
>>447
真が出るまで凍結。
真が出たら、オリキャラなしで2話から書き直すかもしれん。
449名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 01:17:27 ID:xuasQr/F0
今更なネタだけど保守代わりに
450名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 01:18:24 ID:xuasQr/F0
 名だたる群雄達が集った反董卓連合が解散し、大陸に平穏が戻ったように見えたのも束の間、天下に覇を唱えようと野心を抱く英雄・梟雄により、各地では新たな戦乱が勃発していた。
 強者が弱者を呑み込み、勝者が敗者を蹂躙する。
 時代はまさに群雄割拠する戦国乱世へと流れていった。
 それは中原から遠く離れた辺境の地に於いても例外ではなく──

「なっ!?本初が攻めて来ただと!?」
 河北の最大勢力を誇る袁家の軍勢が、幽州の遼西郡に攻め入ったのは洛陽制圧から僅か数ヶ月の事であった。
 圧倒的な兵力で本拠地冀州とその近隣各州を併呑した袁紹は、最大の宿敵とも言うべき魏王曹操との戦いに備え、後顧の憂いを絶つべく幽州までその食指を伸ばしたのだ。
 袁家襲来の報を受けた北平太守公孫賛は、直ちに軍勢をまとめると侵略者を迎え撃つべく出陣、易京で両雄は対峙した。
 しかしその結果は惨憺たるものであった。
 一軍を纏める君主としての能力で公孫賛が袁紹より劣っていたわけではない。
 しかし名門袁家の当主であると言う肩書きを武器に大兵力を擁し、二枚看板と呼ばれる顔良・文醜を筆頭に猛将・知将をキラ星の如く揃えた袁紹に比べると、彼女の率いる軍はあまりに小さかった。
 緒戦こそ善戦を見せたものの、文醜が精兵五千を引き連れ突撃を仕掛けるとたちまち戦線は崩壊、精強で名高い白馬義従も殲滅の憂き目に遭ってしまった。
 頼みとする精鋭を失った公孫賛は、已む無く戦場を放棄、本拠地北平の城へ逃げ込むと城門を閉ざして籠城戦の構えを取ったのだった。
451名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 01:19:17 ID:xuasQr/F0
 開戦より20日余り──絶望的な兵力差を前に、公孫軍はよく持ち堪えていた。
 しかし日に日に死傷者の数は増え、兵達の疲労も限界に達しようとしていた。
 その日も朝から袁軍により激しい攻撃が加えられていたが、袁紹が空腹を訴えた為に一時的に陣へと引き上げ、公孫軍も束の間の休息を取ることが出来た。
「今、どれくらい残っている?」
 傍らに控える副官──もっとも名の通った武将は既に皆戦死しており、彼は単なる一部隊長に過ぎないのだが──に問い掛けた。
「ハッ、およそ3000くらいかと」
「それは戦える人数でか?」
「い、いえ、戦える者で言えば1000と少しになります」
「そう、か……」
 呟きながら城壁より眼下を見下ろす。
 そこには数万の軍勢と見渡す限りの袁旗が立ち並び、その威容を誇っていた。
「潮時、かな」
 自嘲気味に言うと、スッと立ち上がり、兵を見渡した。
「皆の者!よく今まで私に従って戦ってくれた!だがこれ以上お前達が屍を晒すのを私は望まない。よって我が軍はこれより袁紹軍に降伏する!」
 公孫賛の宣言に兵達からどよめきが上がった。
「し、しかし、あの袁紹が我等の降伏を素直に受け入れるでしょうか?」
 副官が疑問を投げ掛ける。
 確かにこれまでの袁軍は自らの力を誇示する為に、一切の降伏を許さず力ずくで制圧してきた。
「フッ、袁紹とて人の子だ。私の首を差し出せば、昔の誼でお前達や城民達の身の安全くらいは保障してくれるさ」
「そ、そんな……。そ、そうだ!北郷軍に援軍を求めては!」
「そうだ!北郷軍ならきっと我等を助けてくれる!」
「おお、関羽殿と張飛殿がいれば袁軍など恐るるに足らずだ!」
 兵達が次々に上げる声を、しかし公孫賛は一喝して遮った。
「ダメだ!北郷に頼めばきっとあいつは我が軍を見捨てる事は無いだろう。しかし如何に関羽・張飛が一騎当千の猛将とは言え、兵力の差は絶対だ。みすみすあいつ等を死地に呼び込むことは出来ん」
「ですが殿を犠牲にして我々だけ生き延びては……」
「馬鹿野郎!こんな時に兵や民を守る為に命を投げ出さずして何が将だ!──今日までに多くの兵を死なせてきた無能な君主によく付いて来てくれた。心から礼を言うぞ」
 公孫賛が穏やかに微笑んでそう言うと、兵達の間からは押し殺した嗚咽が漏れた。
452名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 01:27:04 ID:xuasQr/F0
 と、そこへ場違いな声が響き渡った。
「伯珪さん!伯珪さん!!伯珪さんってば、早く顔をお出しなさーい!!」
「フフ、向こうから来るとは手間が省けたな」
 城壁から顔を出すと、そこには胸を反らして声を張り上げる袁紹の姿があった。
「袁紹!私はここに居るぞ!」
「よ、ようやく顔を出しましたのね、伯珪さん。……ゼェゼェ」
 声を出しすぎて疲れたのか、暫く息を整えていた袁紹だったが、やがて再び胸を反らすと傲岸な笑みを浮かべて口を開いた。
「どうかしら、伯珪さん。そろそろわたくし達の強さが骨身に沁みたのではなくて?いい加減負けを認めてわたくしの軍門にお降りなさいな。わたくし、貴女のその不細工な顔はそれほど嫌いではなくてよ」
 どこまでも神経を逆なでする物言いに、内心溜息を吐きながらも公孫賛が答えた。
「確かにこれ以上戦っても互いに無用な死人を出すだけだ。正直私達に勝ち目は無い。お前の下に降るのも吝かではないな」
「あら、随分殊勝ですこと。まあ、そう言う事でしたら話は早いですわね。それでは降伏の条件を言いますわよ。その条件とは──」
「分かっているさ。私の──」
「我が袁家に楯突いた全ての兵の首を差し出すこと」
「なッ!?」
「そうすれば伯珪さん、貴女の命だけは助けてあげても宜しくてよ?但し、わたくしの愛玩奴隷として、ですけれどね」
「ば、馬鹿な事を言うな!兵の命を助けずしての降伏に意味なんかあるか!」
「何と言われようとわたくしは譲歩しませんわよ。袁家に逆らう者の末路と言うものを、あの生意気小娘に見せ付けてやらなくてはならないのですから。おーほほほほ!」
 怒りに満ちた公孫賛の眼光も何処吹く風と受け流し、袁紹は高笑いを上げた。
「え……袁紹────ッ!!」
 激昂した公孫賛は、傍らの兵から弓矢を奪うと、高笑いを続ける袁紹目掛けて矢を射ち放った。
「姫!危ない!」
 しかし寸での所で文醜が引き倒した為、矢は袁紹の頬を僅かに掠めただけで後ろの地面へ空しく突き刺さった。
「だ、大丈夫ですか、麗羽様ー!?」
453名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 02:12:37 ID:xuasQr/F0
 袁家二枚看板のもう片割れである顔良も慌てて袁紹へと駆け寄る。
 二人が助け起こすと、顔面を蒼白にした袁紹がプルプルと身体を震わせながら矢の掠った頬に手を
やった。
 ヌルッとした感触が指先に伝わる。
 恐る恐る見ると、その指先は鮮血に濡れていた。
「わ、わたくしの……わたくしの顔に、傷が……わたくしの美しい顔に傷が……ッ!!」
 その目に激しい憤怒と憎悪の色を浮かべ公孫賛を見上げる袁紹。
「許せませんわ……ッ!!──顔良さん、文醜さん!!もう遠慮することはありませんわ!今すぐあの
不細工なお猿さんをわたくしの前に引っ立てて来なさい!このわたくしの顔に傷を付けた報いを受けさ
せるのですわ!伯珪さんなんか、兵士達の慰み者にした上で車裂きの刑にしてやりますわ」
 袁紹の号令の下、袁軍による総攻撃が始まった。
 袁紹の発する怒りに押されたか、それまで以上に激しい攻撃を繰り返す袁軍は、たちまち城壁に張り
付き公孫軍を追い詰める。
 寡兵ながらも必死に岩を落とし油を掛けて敵を追い落とす公孫賛達だったが、遂に城郭の一角が破
られた。
 一度突破口を開かれると人数に劣る城兵達は次々と斬り伏せられていく。
「ハハッ、どうやら本当に最期の時が来たみたいだ」
「お供します!」
 残り僅か数十人となった従者の一人が答える。
「ああ、せめてもう一度くらいは本初の胆を冷やしてやろうか」
「ハッ!」
 公孫賛は城内へ向かうと、厩舎に繋がれた愛馬に跨り城門へと駆けた。
 そこは既に破られ、文醜配下の一部隊が入り込んできていた。
 それを見た公孫賛は、鬨の声を上げて敵兵へと突撃した。
 今、滅び逝こうとしているとは言え、彼女とて乱世に名を轟かせた一雄である。
 更に付き従うは既に死を覚悟した死兵数十騎。
 その気迫は城門を破って戦勝気分の漂い始めた袁軍の比ではない。
「おおおぉぉぉぉ────ッ!!」
 あっという間に数人の兵を斬り斃し、勢いに任せ先鋒の将の胸に剣を突き立てた。
 周りの従者も寡兵とは思えぬ奮戦を見せている。
 思わぬ反撃に浮き足立ちかける袁軍だったが、そこに一騎の騎馬が進み出た。
「そこまでにしてもらおうかな、公孫賛殿?」
454名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 02:13:25 ID:xuasQr/F0
 純粋な武に関しては袁軍随一とも謳われる文醜だった。
「……文醜か」
「そのまま暴れまわっても力尽きて雑兵に討たれるだけっしょ?こっちも無駄に兵を失いたくはないしさ、ここはあたいと一騎打ちってのはどうかな?」
「フン、武士の情けって奴か?」
「あはは、そんな殊勝な気持ちは無いよ。あたいはただ、ちょっとでも手応えのある相手と戦いたいだけさ」
「フフッ、いいだろう。お前みたいな奴は嫌いじゃない」
「そうこなくっちゃ。──お前等、一切手を出すなよ!万が一にも余計な事をした奴がいたら、あたいが斬るからな!」
「「「ハッ、了解しております!!」」」
 大将の影響か、文醜軍の兵士達はこういう場面で勝負に水を差す様な行為は厭うらしく、皆整然として二人の対決を見守る姿勢を取った。
「それじゃ──」
「──いこうかッ!」
 二組の人馬がぶつかり合う。
 激しい火花を散らして互いの刃が弾けた。
(こりゃあ勝てないな)
 武人としても一角の実力を持つ公孫賛は、その一合で相手との実力差を悟った。
 身の丈ほどもある巨大な大剣を軽々と振り回す文醜は、流石大陸に名を轟かせた豪傑の一人だった。
 二合、三合と切り結ぶに連れ、自分の死期が迫るのを感じ取る。
 そしてそんな状況にも拘らず、彼女は脳裏に一人の男の姿を思い浮かべていた。
(北郷一刀……)
 手綱を返して斬撃をかわし──
(もう一度あいつと肩を並べて戦ってみたかったな)
 繰り出した剣を弾かれ──
(もし生まれ変わってまた出逢う事が叶うなら)
 大剣の腹で打たれ体勢を崩し──
(あいつに私の真名を知って欲しいな)
 そして目の前に大きく剣を振りかぶった文醜の姿があった。
(北郷、私の真名は──)

455名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 02:14:57 ID:xuasQr/F0
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
「ん、どうした鈴々?」
 政務の合間に中庭で恋と日向ぼっこに興じていた一刀は、自分を呼ぶ鈴々の声に身体を起こした。
 見ると中池で水遊びをしていたらしい鈴々がぶんぶんと手を振っている。
「早く早くー!こっちの来るのだー!」
「わかった、わかった。──行ってみようぜ、恋」
「…………ん」
 何事かと視線を送る恋を伴い、池の畔へと近づく。
「何かあったのか、鈴々」
「ほらほらー、池の真ん中に綺麗な花が咲いているのだ」
「ん、どれどれ?ああ、あの真っ白い花か」
「うん!ねぇ、お兄ちゃん、アレはなんて言う花なのだ?」
「え!?うーん、あれは……」
「あれは蓮の花ですね」
「そうそう、蓮の花だ!──って、え?」
 不意に横から声を掛けられて見ると、そこには自分を探しに来たらしい朱里がいた。
 その後ろには同じく愛紗が腕を組んで睨んでいる。
「まったくご主人様は、ちょっと目を離すとすぐにサボるんですから」
「あ、あはは、すぐ戻るよ」
「……愛紗も……花、見る……」
 しどろもどろになる一刀に思わぬ助け舟を出してくれたのは恋だった。
 さしもの愛紗も恋には強く出れないのか、小さく溜息と吐くと「少しだけですからね」と釘を刺し、傍らへ腰を下ろした。
「ですが確かに美しいですね」
「はわ〜、綺麗ですぅ」
「のだー」
 各々その美しさに目を輝かす仲間達。
 一刀もまた同じく目を奪われていたが、何故かその美しさの中に一人の少女を重ねていた。
 優しく、気高く、ちょっとだけ素直じゃない一時だけの戦友だった少女を。
(元気でやってるかな、公孫賛)
 その公孫賛が今この時に討たれた事、そして彼女の奮闘が自分達に掛けがえの無い時間を与えてく
れたことを、一刀はまだ知らない──
456名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 14:37:39 ID:ppAc10wP0
乙っす!
457名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 16:04:37 ID:lvstBfwc0
確かに今更なネタだなw
でもなかなか良かったと思うよ
その後の展開ですっかり忘れていたけど、
袁紹って最初は嫌な奴だったよなそういえばw
458名無しさん@初回限定:2008/11/04(火) 16:35:33 ID:kJVST06E0
久しぶりの投下おつ〜

しかしせっかく真名がついたのにさっそく殺されネタとは
ハム……つくづく不憫な子w
459名無しさん@初回限定:2008/11/05(水) 00:42:55 ID:/trArMRL0
大丈夫
そのうち仮面を被って再登場する
460名無しさん@初回限定:2008/11/05(水) 01:21:57 ID:mv3oQjNX0
なんというミス・ブシドー。
見ただけでわかってしまった。
これはハム繋がり。
4613馬鹿アフター:2008/11/08(土) 20:59:04 ID:vfYrg4v/O
「参ったな〜完全に囲まれてるぞ。」
頂上から麓を眺め入り、びっしり取り囲む白装束たちに一刀はため息をついた。
「まあ、ここまで逃げおおせたのはお前のお陰だ、あんがとよ。」
振り返り傍におとなしく立つ馬に礼をいう。
「って言うか華琳・桂花に感謝だな…」
馬の顔を撫でながらつい数日前に思いを馳せる。
・・・
・・

「なんだ?徹夜じゃなかったのか、桂花。」
出陣の用意をしていた一刀の所に桂花が一頭の馬を引いて現れた。
「うるさいわね。華琳さまのいないとこで真名呼ぶなって言ったでしょ!バカ!」
少し眠いのか不機嫌に桂花は答えると手綱を差し出す。
「? 馬ならあるけど?」
「あんたバカァ?そんな駄馬と絶影を一緒にしないでよね!」
「絶影?それって確か華琳の馬じゃ……」
「そーよ、華琳さまが大事にされている名馬よ、、、今度の出陣に貸してあげるそうよ。大切に乗りなさいよ。」
「え、、、」
手綱を受け取り絶影を見る。気立ての良さそうなつぶらな瞳がおとなしく一刀を見つめている。
「……華琳さまが愛馬を貸すなんてよっぽどのことなんだから、、、それじゃ!」
用は済んだとばかりに踵を返す桂花に慌てて一刀は声をかけた。
4623馬鹿アフター:2008/11/08(土) 21:03:08 ID:vfYrg4v/O
「あ、桂花サンキュー!」
「! また呼んだ!ホントに学習能力ないヴァカね!だいたい礼なら華琳さまに……」
「いやそれだけじゃなくて、こないだの酒の礼だよ。何日も徹夜したんだってな?すげー旨かったぜ!」
「ぅ、、、ば、バカじゃないっ!アレは華琳さまが造った酒よ!アタシは管理してただけなんだからっ!……///」
真っ赤な顔で反論する桂花に笑いを堪えながら一刀はあやまる。
「はいはい、じゃあ華琳にもよろしくな。」
絶影を引いて去ろうとする一刀に桂花がぽつりと継ぎ足す。
「ぜ、絶影の脚は影も留めないくらい速いんだから、あ、危なくなったらとにかく逃げんのよ。あんた弱いんだから……」
「あれ?心配してくれんの?」
「バ、バッカじゃないっ!絶影が返ってこなかったら困るからよっ!バカ!」



 「(助かったよなーホントに。絶影じゃなかったら、とっくに死んでた。華琳、桂花、ありがとな。)」
心の奥で感謝を述べながら一刀はさきほどの危機を思い出しブルッた。
南方の野盗の組織を征伐するため、愛紗たちと出陣したはよかったがそれは左慈たちの罠だった。
罠にはまり愛紗たちと分断された一刀は、ぎりぎりの所で絶影の神速に助けられ虎口を脱したのだ。
飛ぶように駆ける絶影の首にしがみつき気がついたときには、どこかの山の頂上だった。
 まわりをびっしり囲む白装束たちは、なぜか麓を固めて登って来ない。
4633馬鹿アフター:2008/11/08(土) 21:08:45 ID:vfYrg4v/O
「なんだよー兵糧攻めか?そーいや腹減ったな〜朱里のとこにはたっぷり糧食があんのに〜」
ぐーぐー鳴く腹を押さえていると、どこからか旨そうな匂いが漂って来た。
「あれ?この匂い……」
匂いに惹かれて草木を分け進む。
「おぉ、焼鳥?!」
焚火で焼かれた鳥の串焼きが三本香ばしい煙を漂わせている。
「(誰か居るってことだよな?)」
キョロキョロ見回すが人影はない。グゥ〜と高らかに腹が鳴る。
「(い、一本くらいいいよな?)」
パクリと串焼きを一本喰う。
「っ! う、うめ〜!」
口一杯にじゅわっと肉汁が広がり食欲を増進された一刀は、
パクパクパクパク・・・・
あっという間に三本とも平らげてしまった。
「ふぅ〜喰った喰った。」
満足気にげっぷをする一刀だったが、その背後には三つの影が近づいていた。

ドガッドガッドガッ!

「このヤローッ!斗詩がアタイのために作った愛情テンコ盛りのメシをよくもっ!」
「よろしくてよ!よろしくてよ、文醜さん!やっておしまい!」
「あー三本とも食べられてる。文ちゃんがやっと捕まえたのにぃ〜あれ?」
思いっ切り猪々子にボコられる一刀に斗詩が気がついた。
「ち、ちょっと待って、文ちゃん!やめてっ!」
「大丈夫だよ斗詩、こんなのすぐぬっ殺しちゃうから待ってな。それからたっぷり慰め……」
「ダメだよ!殺しちゃ!この人……」
464名無しさん@初回限定:2008/11/08(土) 21:10:40 ID:vfYrg4v/O
「あら?なんですの、顔良さんお知り合い?」
「え、お知り合いって、、、姫、覚えてないんですか?」
「な〜んで、このワタクシがこんなブサイクを。知る訳ありませんわ。」
「そんな自信満々に、、、文ちゃんも覚えてない?」
「え?んー?そーいやどっかで見たような?んーどこだっけ?」
「も〜二人とも。貸して、文ちゃん。」
猪々子から引きはがすと斗詩は一刀を覗き込んで尋ねる。
「あの〜北郷さん、ですよね?孔明ちゃんとこの。」
「きゅ〜……」
しかし一刀は、すでに気を失っていた。
「あー!関羽とこの!思い出した!」
「なんですの、顔良さんだけでなく文醜さんもお知り合い?」
「やだな〜アレですよ、反董卓連合で会ったじゃないすか。」
「? 董卓?ああ、あの時の弱小部隊の隊長でしたわよね?」
 形の良い顎に指を当てて首を捻る麗羽の自信無さげな様に猪々子と斗詩がため息をつく。
「はぁ〜姫、今は弱小どころじゃないですよ。三国一の大国の王様なんですから。」
「そーですよ。魏も呉も併呑して今じゃ天下統一も時間の問題。それくらいアタイでも知ってますよ。」
「まあ!魏と呉が併呑?じゃあ、あの成り上がりのクルクル小娘は、惨めに、無残に、みっともなく、あっさり、くたばりやがったのですわね♪」
「いや、なんか(季依の)話じゃ、曹操元気らしいっすよ。」
「うん、アタシも(秋蘭さんに)聞いた話じゃ、お酒造ったりして楽しく暮らしてるって。」
「まさかっ!ホホホ〜貴女たちからかわれてるんですわ。併呑された国の王なんて、すぐみせしめに処刑されるに決まってるでしょう。」
手の甲で口元を隠し、のぞけり笑う麗羽。
465名無しさん@初回限定:2008/11/08(土) 21:43:46 ID:vfYrg4v/O
「や〜普通そうなんだけど、でも、ホントに、なあ〜斗詩ぃ。」
「う、うん、曹操だけじゃなくて孫権も一緒らしいですよ。捕虜とは名ばかりで、毎日楽しく暮らしてるって。」

 「・・・」

「な〜んか二人ともほとんど愛妾のように贅沢放題な毎日を……姫?」

「ジョーダンじゃありませんわっ!キィー!!」

「うわ、びっくりしたぁ〜」
突然キレた麗羽に斗詩と猪々子は目を丸くする。
「どーゆうことですの!」
「いや、どうって言われても……」
「やっぱあれじゃないすか、女の武器つーかなんつーか。やー麗羽さまも南皮で負けたときに逃げないで捕まっとけば良かったかも知れないっすね。アハハ♪」
「あ、バカッ!」
斗詩が止めたときはもう遅かった。
「南皮?・・・あぁっ!このブサイク、幽州のバカ男じゃありませんの!」
「(うわー今まで気づいてなかったのか……)」
「(ってか、負けたことマジで忘れてたぽいね。)」
ヒソヒソ話す二人に麗羽のツッコミが入る。
「そこっ!何話してますの!」
「「ハイッ!!」」
「さっさとこのバカ男を剥きなさいっ!」
「へ?」
 「はぁ?」
同時に気の抜けた返事をする二人に麗羽の金切り声があがる。
「何をマヌケ面してますのっ!このバカブサイクに食い物の恨みと冀州での借りをまとめて返してあげますわ!さっさと剥いてチッチキチンのプーで両脚羊にしてしまいなさいっ!」
気絶した一刀を蹴飛ばしながら悪態をつく麗羽を斗詩が止める。
「え、袁紹さま食べるつもりですか!?それってまずいですよぅ、人としていろいろと……」
466名無しさん@初回限定:2008/11/08(土) 21:46:38 ID:vfYrg4v/O
「そ、そーですよぉ、アタイもやだなー筋ばってて固そうだし、きっとまずいっすよ。」
「いや、そーいう問題ぢゃないから文ちゃん。北郷さん殺しちゃたらアタシたちこの中華に居場所無くなっちゃうよぅ。南の楽園どころじゃないわよ、地の果てまで追われるんだよ。」
「うーん、そーかー、、、あれ?」
そこで猪々子がなにやら気づく。
「どうしましたの?」
「いや、姫、アタイたちって確かこの山から降りられなくて鳥とかメシにしてたんですよね〜」
「なにを今更。元はと言えば猪々子が唯一の抜け穴を岩で埋めてしまうからでしょう。それがどーしましたの。」
「あーアタイのせいすか。ぜ〜んぶわりいのはアタイなんすか。」
「まあまあ文ちゃん、、、姫、文ちゃんが言いたいのは、なのにどうしてここに北郷さんがいるのか?ってことです。」
「あら?そういえばそうですわね。まわりは切り立つ崖ばかりでとても人の歩ける道なんてありませんし、、、どういうことかしら。」
「ね!だから殺しちゃたらまずいでしょう。どうやって来たか聞かないと。」
斗詩の説得に麗羽はちょっと小首を傾げる。
「そうですわね、、、いいでしょう、猪々子起こして頂戴。」
 「へーへーおりゃ!」
猪々子が、ガンッと一刀をひと蹴りすると一刀が意識を取り戻す。
「ん・・・」
「さあーさっさとワタクシを案内なさい。」
「へ?、、、あれ?お前袁紹じゃん?何してんの?」
「キーッ!このっ〜おバカ!やっぱ殺して……」
「まあまあまあ〜押さえて。」
「そーですよ、ちょっと私に任せてくださいね。」
猪々子が麗羽をなだめてる間に斗詩が一刀に屈み込む。
467名無しさん@初回限定:2008/11/08(土) 21:59:41 ID:vfYrg4v/O
「あの〜北郷さんですよね?なんでこんなとこに一人なんですか?関羽さんや諸葛亮さんはどうしたんですか?」
「あ、うん、痛てて、、愛紗たちは近くにいると思うけど、、、あ、さんきゅ。」
腕を引かれて立ち上がると改めて三人を見回す。
「(袁紹に、、確か文醜と顔良だっけ?あの焼き鳥はコイツらのだったのか、、、なんでこんなとこに居るんだろ。)」
「あの〜それで、ここにはどうやって上がって来たんですか?アタシたちここから早く降りたいんですけど、道がなくて……」
「へ?道がない?そんなバカな、じゃあ絶影はどうやって……」
「ぜつえい?!絶影ってあの絶影か?名馬の?」
一刀と斗詩の会話を黙って聞いていた猪々子が絶影の単語に反応する。
「え?ああそうだけど……」
「どこ?どこにいんのさ!見たい、触りたい、乗りたいぃぃ〜!」
胸倉を掴んでブンブン振りまわす猪々子の嬉々とした様子に、麗羽は斗詩に耳打ちする。
「ちょっと顔良さん、なんですの猪々子のあの取り乱し様は?」
「あはは、文ちゃんは馬に目がないから。まあ馬賊はみんなそうですけどね。」
ポリポリ頬を掻きながら苦笑する斗詩に猪々子が声をかける。
「行こ、斗詩ぃー!あっちに繋いであるって!絶影だよ絶影!」
ずるずる一刀を引きずり歩き出す猪々子に二人は呆れ返りついていく。
・・・
・・

「ぐずぐずしてる場合ではないっ!今すぐご主人様をお救いせねばっ!」
愛紗の怒声が、天幕内に響き渡る。
「落ち着け愛紗。ここを焦っては敵の思う壷だ。」
「星!キサマ、そんな悠長なことを言っている場合かっ!ご主人様の危機なのだぞっ!一刻も早く駆けつけねば、あの白装束の連中に……」
「そんなことはわかっておるっ!今すぐ駆けつけて救えるものならこの趙子龍、とっくにお救いしておるわっ!」
睨み合う愛紗と星を見て鈴々がたらりと冷や汗をかく。
468名無しさん@初回限定:2008/11/08(土) 22:39:50 ID:vfYrg4v/O
「(うわー、愛紗はともかく星も余裕ないのだ〜いつものらりくらりすかしてるのに、、、さすがに愛紗と一番槍競ってこんなことになっちゃったから…)」
言い争う二人。どちらもこの最悪の状況を自分たちの勇み足が招いたことを自覚しているのだろう。余裕のない表情で口泡を飛ばしす。
 「もういいっ!星、キサマはそうやって出もしない知恵を絞っておれっ!私一人で行くっ!」
 「ほ〜キサマ一人であの白装束どもを片付けるだと?笑わせるなっ!先程も伏兵に横っ腹を突かれて泡を噴いておったではないか!私がいねばその自慢の青龍偃月刀も泥に塗れておったわっ!」
 「なっ!き、き、キサマ〜愚弄するかっ!」
 憤怒に顔色を変えた愛紗が青龍偃月刀を手に立ち上がると星も槍を手に立ち上がった。今にもつかみ掛かからん勢いだが、

「いい加減にしてください……」

低いが凛とした叱責が二人の勢いを止めた。
「朱里……」
「軍師殿……」
 静かに佇む朱里の様子に愛紗も星も何事かを感じて注目する。
469名無しさん@初回限定:2008/11/08(土) 23:39:03 ID:3DnG0MqD0
過疎ってるとはいえ、リアルタイム書きなのかどうかは知らないが時間を空けての連続投下は
叩かれて荒れるだけだけだから辞めとけ
そして終了なのかまだ投下がまだ続くのかどうかくらいはちゃんと記載しとけ
470名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 00:28:10 ID:fBTfTkUR0
そんな日本語がおかしくなるぐらい怒らんでも
471名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 00:59:24 ID:rhNOKRpj0
怒るとか以前にずっと言われ続けてきている事だから
いい加減にして欲しいって気持ちもあるのでは?
変な投下の仕方が行われる度に大なり小なり殺伐
とするからな
472名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 01:14:05 ID:wgREjaUs0
だけど続きが気になるから
小さいことは気にしないでいこう

どーせ過疎っていたスレだし
473名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 01:14:33 ID:bozJe55k0
連投規制に引っ掛かったとか?
俺もこの間それで途中時間空いたし
それにしても空きすぎてるとは思うが
474名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 01:57:30 ID:/ZGuAKXY0
空けすぎてるのは過疎ってるからという事で済ませられる人もいるけど、さすがに投下終了や1/8など記載はきちんとしておくべき。
空きすぎている上に終了かどうか不明な状況では、住人が書き込んでいいのか戸惑うし、終了したと思った他の職人がタイミング悪く
投下する事(実際にある)とかもたまにあるからね。
475名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 02:01:38 ID:fBTfTkUR0
とりあえず1/8等の記載は欲しいね
生書きはそもそも勘弁してほしい
規制食らったとかの書き込みってまとめサイトとかでできないかな?
476名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 02:44:55 ID:/ZGuAKXY0
出来るようになったとしてもテンプレにでもならない限り(見ない人も多いけど)、職人に知らせる術はないんじゃないかな。
それにそんなほとんど使われないものをわざわざ中の人に作らせるのも酷な話だし。
というか連投規制はサーバ単位で行われるものだから、工作板の本スレに一言書き込んでもらえば済むんじゃない?
477名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 04:39:49 ID:RFuwPMhy0
>>461〜468
袁家の拠点イベント完からの続きの話だな
あとどーでもいいが桂花がなんか某EVAのアスカみたいだw
なんにせよ続き期待して待ってるぜ
478名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 07:59:43 ID:wgREjaUs0
桂花の一人称は「私」じゃなかったっけ?
479名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 11:02:13 ID:SWP0yhZI0
>>478
そんなのいちいち聞かなくてもまとめサイトで呼称表確認した早いだろ
しかし今さら呼称間違えるなんてなぁ、さすが携帯厨といったところか
480名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 11:03:54 ID:SWP0yhZI0
『確認した「方が」』が抜けたな
481名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 12:40:09 ID:W7XYm2OZ0
何でもかんでも携帯厨呼ばわりすりゃいいってもんでもねぇぞw
過疎スレに作品を投下する意気は汲んでやるべきだと思う。
投下終了の合図がないとか何とか、そういう問題は別にしても。
482名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 13:01:15 ID:6H8HlrXU0
新手のケータイ小説なんだろ
483名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 16:33:01 ID:ndaOvl06O
ってかね、携帯でも確認は出来るから携帯厨ってのも変なんだよ
484名無しさん@初回限定:2008/11/09(日) 18:06:54 ID:J6DoccV10
続きがあるならその時の投下の仕方で総叩きになるか生暖かく見守ることになるのか決まるだろうな
4859/21:2008/11/10(月) 20:45:11 ID:EswF2a+mO
「関雲長、趙子龍、、、貴女がたは何も反省していないのですか、、、」
「う、、わ、私は……」
「は、反省は、もちろんしておる。」
「だったらぁ!どうして喧嘩なんて出来るんですかぁーっ!ご主人様は、もう少しで死んじゃうとこだったんですよっ!
生き延びたのだって、運よくお馬さんが賢く逃げてくれたおかげですぅ!状況は全く好転してないんですよっ!
それなのにぃ〜二人とも猛省してくださいぃぃっ!!」
涙目でふるふる全身を震わせて睨むちびっこ軍師の前で、愛紗と星がぐぅの音も出せずにしゅんと座り込む。
「(朱里って怒ると、こ、怖いのだ。)あ、そうだ。朱里、質問〜!」
すっと挙手する鈴々を朱里が指す。
「はい、鈴々さん、なんでしょう。」
「あのさ、奴らなんであのままなのだ?」
「え?」
「いやだから、いくら切り立った険しい山でもあれだけ人数いれば足場組むなり何かやりようがあるのに、ずっと遠巻きに麓を固めたまま動かないのだ。何してんのかな?」
 「そういえばそうですね……」
 鈴々の疑問に朱里が顎に手を当てて自問自答を始めた。
48610/21:2008/11/10(月) 20:46:36 ID:EswF2a+mO
「兵糧攻め?いえ、全軍を山頂に追い詰めてない彼らにとってそれは不利になりこそすれ、有利な材料ではないわ。後背を我々に突かれる隙が増えるだけだもの。じゃあ一体何を……」
う〜んと唸って朱里が悩んでいる頃、左慈たちも悩んでいた。
「ったく、ウザイ結界だ!なんとかしろ、于吉。」
「無理を言わないでください、左慈。これ以上近づけば傀儡はおろか私たちもただではすみません。」
「奴があの山頂に一人でいるのだぞ。確実に殺せるというのに指を喰わえていなければならんとは!」
「南方の野盗を餌に引っ張りだして、うまいとこ英傑たちと分断出来たところまでは計算通りなのですが、まさかあんなに脚の早い馬だとは。しかもこの山の結界……」
山頂を見上げ于吉はため息をつく。
「この結界は宝貝封じですね。聞いたことがあります、我ら道士でも危険な宝貝を封じた結界の話を。こんな処にあったとは。」
「道士でも…そんな凄い宝貝なのか、魔槍か神剣の類か?」
 「いえ、張り形だと聞いています。」
 「・・・は?」
 「張り形ですよ、男根を模写した宝貝だそうですよ。」
 「なんで宝貝にそんなものを…」
 「さあ?でも凄いらしいですよ。一度手にすると性豪と化して身近の者をよがり狂わせるらしいです。ふふ、総攻めの左慈ですか…案外良いかもしれませんね♪」
 「何を言っているかさっぱり分からんが…なぜそんな淫靡な眼で俺を見る!殺すぞ貴様。」
・・・
・・

「なるほど。確かにうじゃうじゃシロアリがいますわね。」
十重二十重の左慈たちの白装束軍団を見下ろし鼻を鳴らす麗羽の後ろで、猪々子が絶影を嬉々と撫でている。
48711 /21:2008/11/10(月) 20:58:59 ID:EswF2a+mO
「いや〜いいよなーやっぱ!見ろよ斗詩、この肉づきの綺麗なこと。いーよな〜♪」
「うん、そーだね、こんなに綺麗な馬、なかなかいないね。」
「そーだよ、コイツだからこの断崖絶壁も上がってこれたんだぜ。並の馬じゃ無理無理。ご主人様落とさないようにするなんざ、なんて賢い奴だ♪」
 「そうなんだ、俺は必死にしがみついてただけでどうやってここまで上がってきたかわかんないんだ。」
 「ふふん、こいつみたいな名馬はちょいとした出っ張りがあれば岩から岩へピョーンと上がっちまうさ。」
絶影にほお擦りをする猪々子に、麗羽がさらりと言う。
「ではその馬を使えばここから降りられる訳ですわね♪さっそく私が華麗に…」
「あ!姫!そうやって自分一人だけっ……」
「なんてこと言うんですのっ猪々子!私がそのような卑怯な真似する訳ないでしょう。」
 「ダメですよっ、ぜっーたいダメっ!俺が行く!」
 「まあ〜猪々子さん!貴女、主であるこの袁本初になんて無礼な!」
憤慨する麗羽と猪々子の間を斗詩がなだめる。
「あの〜麗羽様、いま下に降りるとあの白装束軍団に突っ込む事になりますよ?」
 「え?」
 「文ちゃんも降りた後の事って考えてる?暴れまくる事しか考えてないでしょ〜」
 「え?そ、それはぁ〜」
 斗詩の指摘に気まずそうにテンションダウンする二人を見て、一刀は感心した。
488名無しさん@初回限定:2008/11/10(月) 23:07:49 ID:ikgnQqGT0
これは連投規制ではなさそうだな
5回警告された後に最大1時間書込めなくなるだけだから
約2時間以上音沙汰無しとかありえないし
489名無しさん@初回限定:2008/11/10(月) 23:26:20 ID:8n66I9N60
?/21を付けたことには感心するが、リアクションも貼り終わりの合図もなしか……
これでは逆効果になって余計に混乱を招くだけだな
490名無しさん@初回限定:2008/11/10(月) 23:40:56 ID:17pJGAM70
投下中断の際には一言欲しい。
これでは生殺しもいいところではないか。
491名無しさん@初回限定:2008/11/10(月) 23:52:04 ID:SJ1bM+xq0
生殺しはキツイが、待ち続けよう…
次の投下の際には、前か後に一言あると良いよ
492名無しさん@初回限定:2008/11/10(月) 23:57:50 ID:IGw680BXP
1点だけとはいえ少なくとも改善はされたのだし次回に期待、と心から言いたいところだけどこの調子だとどうしても不安になる
荒れる原因になっているのだから職人さんよもう少し考えて投下してほしい
493名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 04:10:32 ID:BWVJOR220
まあいいじゃん、他に作品投下する人がいるでもなし
494名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 04:30:15 ID:kTLayX970
他に投下する人がいるかどうかは関係ないと思うぞ
495午前三本 12/21:2008/11/11(火) 07:24:14 ID:ODepSgk+O
 「(へぇ〜彼女がこの三人の安定剤なのか…)」
「そ、それもそうですわね。で、どうしますの、顔良さん。」
 「そ、そうそう。考え事は斗詩に…ん?!」
 と、猪々子がピクリと鼻を動かし崖っぷちに駆け寄る。
 「戦(いくさ)の匂いだ、お、やってるやってる♪あの旗は張飛か。」
 猪々子の見下ろす麓を見ると確かに『張』の旗印を掲げた一軍が車輪のように回りながら白装束の壁の一辺に当たっていた。
 「張飛さんだけなんて、威力偵察かなぁ?」
 「いやーあの辺に戦気が漂ってるから、守り崩して飛び出してきたら伏兵で叩く気だろ。関羽辺りが伏兵してんじゃね?」
 「でも守り固めちゃってるからあれじゃダメだね。」
 「だな、あぁ〜あ、ほら、あきらめた。引き鐘が鳴ってら。」
 「ホントだ、あ、文ちゃんの言ったとこからも伏兵が引き上げてる。失敗だねぇ〜孔明ちゃん焦ってるな〜」
 冷静に戦場を俯瞰する二人を眺め一刀は感心する。
 「へ〜さすが三国に名を成す名将だな〜なんか感動。」
 「ホホホッ、とーぜんですわ。二人はこの三公を成した名門袁家のさらに華麗で優雅で美しいこの袁本初に仕えているんですもの♪」
 手で口を隠し高らかに笑う麗羽を見て、一刀は二人の苦労が見えた気がした。
 「む…」
 急に高笑いした麗羽がなにやら、いぶかしげに地平線を睨み眼を細める。
「…なにかしら、なんだか嫌な気配がしますわ。」
49613/21:2008/11/11(火) 07:25:50 ID:ODepSgk+O
「へ?姫、なにか見えるんですか、、、おっ?!」
麗羽に並んで地平線に眼を細める猪々子がなにかに気づく。
「斗詩ぃ、あれ戦気じゃね?」
「え!……ホントだ。砂埃の上がり方からすると一万弱くらいの旅団かな。戦気がガンガンに上がってるね。」
二人が遠望する地平線を一刀も眺めるが、特になにも見えない。
「戦気とか砂埃って、なにも見えないけど?」
「おバカ。素人はお黙りなさい。ワタクシにもわかりますわ。最悪凶悪な敵が近づいているのが、、、あぁ、戦場で鍛えた百戦練磨の勘が危機を教えるのですわ。」
 よよっと悩ましげに自分に酔う麗羽を横目に、猪々子は斗詩にヒソヒソ囁いた。
「(なあ、いつも鈍い麗羽さまの勘が働く敵って、、、)」
「(う、うん、それにあの方向って洛陽のある方角だよね?)」
「(……ってことは、まさか?!)」
二人が同じ答えにぶつかった頃、地平線の砂埃がかなりはっきり見えてきた。
「ホントだ、やばいぞ!もし白装束の援軍なら愛紗たちが挟み撃ちになる!?」
もうもうと上がる砂埃で見えないが、かなりの数の軍団が近づいているのだろう、地鳴りのように足音が響いている。
「いや〜それは大丈夫じゃね。」
「え?」
「ほれ、関羽たちも出撃準備してるし。」
猪々子が指差すほうを見ると、確かに愛紗たちがテキパキと陣形を整えていた。
「それに私たちが考えてる人なら敵にならないと思いますよ。」
49714/21:2008/11/11(火) 07:33:04 ID:ODepSgk+O
意味ありげに斗詩が一刀を見て笑う。
「?」
「そーだよな〜絶影といい、なんでこんなのがいいんだろ?」
猪々子も絶影を撫でながら、不思議そうに一刀をじろじろ遠慮なく見ている。
「(な、なんかバカにされてる?)と、とにかく敵じゃないのか?」
「ワタクシにとっては不倶退転の敵ですわっ!あのクルクル小娘っ!」
麗羽が砂埃から現れた軍旗を見て吐き捨てるように言い放つ。
「え?あ!」
風が砂埃を一掃するとそこには『曹』の大旗を旗めかせ、蒼い軍団が駆けていた。
「か、華琳……」
遠目にもその中央にいる小さな姿がわかる。左右に駆けるのは春蘭と秋蘭だろう。
「あ、あいつら、なんで?」
「なんでって、んなことわかってるくせにぃ〜このスケコマシぃ〜♪」
ニヤニヤ笑いながら猪々子が脇をつつく。
「うふふ、北郷さんって、噂で聞いてる以上に愛されてますねぇ〜あれ?文ちゃん、あっちからも軍が近づいてるよぅ?!」
猪々子に真似て一刀をつついていた斗詩が、魏軍とは別の方向から近づく一軍に気づく。
「へ?あ、ホントだ!こっちは紅いな?旗印は〜えっと?」
「『孫』だねぇ……」
「え!?」
猪々子たちの声に一刀が目をこらすと東の地平に紅い一軍が『孫』の大旗を旗めかせながら近づいていた。
498名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 07:43:22 ID:ScINKbwi0
>>ODepSgk+O

乙!
499名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 08:18:33 ID:ayWUBWaY0
先日からの流れにワラッタ
もしかして、こいつは天才なんじゃないか?
これで22/21とかなったら絶賛するわオレ
500名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 14:47:03 ID:N+WVpTOh0
> こいつは天才なんじゃないか?
多分、天災と思ってる人の方が多いと思うw
501名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 15:23:12 ID:0U0fooCA0
典済と書くと何か劇中に登場しそうに見える
502午後四本15/21:2008/11/11(火) 19:03:00 ID:ODepSgk+O
「クルクル小娘だけでなく、江東の鈍亀娘まで、、、全くふざけた話ですわ。」
麗羽が憎々しげに睨む眼下に蒼と紅の両軍が次々陣形を整えていく。

「聞け!魏武の勇者たちよ!我が名は曹孟徳!魏武の象徴なり!洛陽からの強行軍によくついてきた!
見よ!我らが喰らうべき惰弱な白き下郎どもをっ!あれを我らの靴下に伏し乞わせるのだっ!
踏みにじれっ!
たたきのめせ!
我ら魏武の恐ろしさを叩きつけろっ!
これより魏武の大号令を発す!その魂魄、猛々しく燃やせぇっ!!」

 先に華琳の雄叫びが戦場にこだますると負けじと蓮華の号令が響いた。

 「勇敢なる孫呉の兵たちよ!見よ!北郷を謀殺せんと謀る卑劣な敵が今、我らの目の前に居る!
彼の命を狙う下郎を我は赦さず!
彼の名誉を損なう下郎を我は認めず!
我が剣をもって卑劣なる下郎どもに正義の鉄槌を下さんっ!」

 抜刀した蓮華の宝剣がキラリと反射する。

 「我が剣に孫呉の誇りを感じるならば、その命!その魂魄!猛々しく誇らしく燃やせ!天に向かい孫呉の名、高らかに謳おうぞ!」
 「全軍鋒矢!抜刀ぅ―――――っ!」
 蓮華の号令に続き思春の怒声が響く。同時に春蘭の怒声も負けじと鳴り響いた。
「鋒矢の陣!夏候元譲に続けぇ――っ!吶喊――――――っ!」
50316/21:2008/11/11(火) 19:04:22 ID:ODepSgk+O
ほぼ同時に蒼と紅の矢が白装束に左右から突き刺さる。
 「そ、曹操に孫権、なぜ奴らがここに?」
「愛紗、それよりこれこそ天佑!軍師どの、今こそ主を助ける絶好の好機ぞ!」
「ええ、迷っている暇はありません。みなさん総力戦です!」
「「応!」」
遅れじと愛紗たちが白装束軍団に突撃をかける頃、左慈と于吉も突然の曹孫の出現に対処していた。
「チィ、傀儡どもが群おって!」
「まさか曹操に孫権がこんなに速く来るとは想定外でした。英傑がこれだけ集まるといささか厄介ですね。今はまだ兵の増員で対処出来てますが……」
とそのとき陣の後方で白装束たちが派手な戟音とともに飛び散った。
「後ろから?バカなっ!北郷が降りてきたというのか!?」
「いえ、この気配は、、、まさか英傑が?なぜだ、山には北郷一刀しかいないのでは?!」
いつも冷静な于吉の眉が歪む。その躊躇が戦場のバランスを崩した。

 一刻前……

 「文ちゃん!すぐ行って!早く!」
 「へ?なんで?さっきは…」
 「風が変わったの!文ちゃん疾く行って!おもいっきり暴れまくっていいから!」
 一瞬ポケッとした猪々子の顔がみるみる笑顔になる。
50417/21:2008/11/11(火) 19:06:06 ID:ODepSgk+O
 「おっしゃーっ!行くぜ、絶影っ!」

 ヒヒィーンッ!

「すげ〜ほぼ垂直に降りてったよ。よく落馬しないな〜!」
山頂から覗き込み一刀は感嘆の声をあげる。
眼下には絶影を駆り大暴れする猪々子がいた。獲物の大剣を振り回す度に、白装束たちが一塊になって弾き飛ばされる。
「あ――はははっ!おらおらおら!でかいの一発当ててヤルぜ、乾坤一擲っ!」
満面の笑顔を返り血で赤く染め喜々として暴れまくる猪々子を見て斗詩がうらやましそうにぽつりと呟く。
「私たち馬賊は人馬一体になると軽く武威三乗になるから、絶影ほどの名馬を駆ったらもう無敵だよ。い〜な〜文ちゃん楽しそう。ま〜こういう状況アタシより向いてるからいいけどね〜」
「水を得た魚ですわね。シロアリさんたちも可哀相に。ホホッ♪」

 「我が魂魄を込めた一撃受けてみよ、青龍逆鱗陣っ!」

 「我は無敵、我が槍は無双!くらえぃ、星雲神妙撃!」

 「いっくぞーとっかーん!うりゃりゃー猛虎粉砕撃っ!」

 「魏武の大剣っその身に受けてみよっ!はぁぁぁー我が旗を仰ぎ見よ――――――っ!」

 「鈴の音は夜道に誘う道標と心得よ、頸断の一撃っ!」

 「構えぃ、因果応報っ!」

 「はわわ、奇門遁甲の陣ですぅ!」

正面左右を愛紗・華琳・蓮華の三軍に攻められたところに、がら空きの後背を猪々子に強襲され、白装束の陣は無残に崩壊していく。
「くっ、いけませんね。増員が消耗に追いつかない。左慈、撤退しますよ。」
「くっそっ!北郷めっ!」
・・・
・・
50518/21:2008/11/11(火) 19:16:23 ID:ODepSgk+O
「助かった!ありがとな、華琳、蓮華。」
 無事に降りてきた一刀が皆の中から華琳と蓮華を見つけ礼を言う。しかし二人の、いや皆の注目は、一刀の後方に集中していた。
 「え、袁紹……」
 愛紗たちが呆れたような声をあげる中、悪びれることもなく麗羽は堂々と高らかに笑う。
 「オーホホホッ、皆様ご苦労様ですわ。この華麗で優雅で美しい袁本初のために…ぎゅぶっ!」
 いつもの高飛車な台詞は、華琳が投げた腰袋を顔面に受けて中断した。
「か、一刀、、、そこにいるアホ丸出し金ぴかカナブン女は何?なんでコイツがいる訳?!」
華琳があからさまに不快感を隠そうともせず一刀ににじり寄る。
「いや、その、なんというか……」
「ちょっと!そこのクルクル小娘っ!人の顔になんてことしますの!この世に二つとないこの完璧な玉顔に傷がついたらどーするおつもりですの!」
一刀を押しやり麗羽が吠えると、華琳はすぅと眼を細めた。
「貴女、こんなとこで何してたの。とっくに野垂れ死にしたものと思ったのに。しぶといカナブンね。」
「あーら、しばらくぶりに会って見れば、マツゲ一本分くらい身長が伸びたのかしら、おチビちゃん♪」
「………」
「………」
バチバチと二人の視線が火花を散らす。
「あ、あの〜二人とも穏便に……」
一刀が恐る恐る仲裁すると、意外なことに麗羽が賛成した。
506名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 19:43:42 ID:kaqmJllm0
支援するぜよ
が、やはりあまり間は空けないで欲しいな
マナーの一つだ
507名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 19:45:21 ID:kaqmJllm0
すまねえ、俺もマナー違反だ…orz
508名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 21:28:45 ID:3uXODUJJ0
初めっから読んでいない俺は勝ち組
509名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 22:30:29 ID:QLl8o2zx0
読んでる漏れも勝ち組
510名無しさん@初回限定:2008/11/11(火) 23:52:05 ID:N+WVpTOh0
>>506
それ以前に何の支援をするつもりだったんだw
511名無しさん@初回限定:2008/11/12(水) 00:02:20 ID:0U0fooCA0
紫苑の誤変換だったとか
512名無しさん@初回限定:2008/11/12(水) 00:15:32 ID:JUE77myN0
連投規制に対する支援ではあるまいか。
同じスレに続けて書き込むと、しばらく書き込みが規制されるようになるとか。
確か、バイバイさるさん……とかいうシステムだったと思うが。
513名無しさん@初回限定:2008/11/12(水) 00:30:18 ID:xSJRvFg20
>バイバイさるさん
ああ、そう言えばこの間言われたな
514名無しさん@初回限定:2008/11/12(水) 00:32:35 ID:Ffk1AJdX0
>>512
4本投下すると書いているから>505で投下は終了しているんだよ
だから規制に対するものなら支援の必要は全くないんだよね
515午前三本19/21:2008/11/12(水) 08:18:00 ID:v0dZH9ZpO
「そうですわね。一刀の言う通りですわ♪」
するりと麗羽が一刀の腕に縋り付く。豊満な双乳が肘を包み不覚にも一刀の鼻の下が伸びてしまった。
 「かずと……?」
 ぴくりと蓮華の眉が動き、華琳の眉間が険しくなる。
「はぁ?なんで貴女が馴れ馴れしく呼んでる訳?一刀、まさか貴方、そのカナブンを抱いたんじゃないでしょうね、、、」
 華琳の疑惑に全員の視線が鋭く集中した。
「い、いや、ちょっと待て、みなさん落ち着け!袁紹とはまだ何もしてないぞ!」
 「…まだ?」
 「今、まだって言った!」
 「つまり、主は、いずれは、ヤル気満々なのですな。」
 「ご、ご主人様〜っ!」
 「蓮華様の前で不潔な……」
 「むぅ……」
 「姉者、落ち着け。」
 一刀の言葉尻を捕まえブーイングが轟々と上がる。
 「いや、そーいう意味じゃなくて!みんな聞いて!お願い!」
 慌て取り乱す一刀を横目に、麗羽は威風堂々と言い放つ。
 「お静かになさい。ダンナ様の前で騒々しいですわ、愛妾のみなさま方♪」
 「なっ!」
 「だ、ダンナさ、ま、、、」
 「あ、愛妾って……」
 唖然と静まる愛紗たちを尻目に猪々子と斗詩がコソコソ隅に逃げる。
「斗詩ぃ、アタイすっごいイヤな予感がするんだけど……」
「うん、私もだよぅ、文ちゃん。」
頭を抱える二人を余所に麗羽は高らかに宣言する。
51620/21:2008/11/12(水) 08:19:05 ID:v0dZH9ZpO
「あら、当然でしょう。ダンナ様は、併呑した国の王を次々に愛妾にしてるのですから…2番の曹操しかり3番の孫権しかり、それならば……」
 「な!袁紹ちょっと待…」
 麗羽が言わんとする意味を悟った一刀は止めようとしたが、遅かった。

「……最初に併呑された、この優雅で!華麗で!美しい!このワタクシが!三公を成した名門袁家の黄金の薔薇、袁本初こそ1番!つまりは本妻となるのは自明の理でしょう。オーホホホッ♪」

シーンと場が静まり返る中を麗羽の高笑いが響く。
「(み、見える、みんなの、魂魄が…燃え上がるのがぁ!)」
後ずさる一刀の背中に誰かが当たる。
「? れ、蓮華!」
「ふふ、かずと、、私、3番なんだ、、、3ばん……」
 「蓮華さま、ご佩剣はこちらです。」
「こら、思春、おま…」
「北郷一刀!貴様、華琳様に何と言う屈辱を…赦さぬ!」
「お、落ち着け春蘭っ!秋蘭、その冷たい笑顔止めて!
華琳!そんな大鎌、置きなさいって!」
51721/21完了:2008/11/12(水) 08:21:12 ID:v0dZH9ZpO
 「ふふ、一刀、頭痛が痛いわ。ホント愉快過ぎて…頭が割れそう、くくくっ」
 「ひぃ!(華琳、眼がヤバイぞ、おい!)」
「主殿、ということは我らは4番以下となるのかの?」
 「星!お前、面白がってるな!」
 そんな一刀の肩を細い指がガシッと万力のごとき力で掴む。
「ご、ご、ご、ご主人さま――――――――――っ!」
「わーい、愛紗がキレたのだ♪」
・・・
・・

 「はぁ〜、なあ斗詩ぃ、麗羽さま一体どうしちゃったんだ?どー見てもあの大将が麗羽さまの好みとは思えないんだけど。」
 「ん〜多分あれじゃないかな。ほら、洛陽で曹操や孫権が元気にやってるって聞いてキレてたじゃない。」
 「あ〜そーいやぁ、そーだった。」
 「多分あれでムカついたんだと思うよぅ。自分は埃塗れで野宿してるのになんで!って。」
 「あ〜なるほど、姫らしいねぇ〜」
 隅っこでひざ小僧を抱えて座った二人は、楽しげに華琳たちをからかう麗羽を見て溜息を漏らす。
「ねぇ、文ちゃん、やっぱ私たちも洛陽に行くのかなぁ?」
「んー、そーなるかなぁ、麗羽さまが北郷に飽きるまで。」
ギャースカ騒ぐ一刀たちを眺めて二人はまた溜息をついた。

「「はあぁ〜〜〜〜」」

 ……………………〈続 劇〉
518名無しさん@初回限定:2008/11/12(水) 08:41:04 ID:BRW1rxf10
GJだぜ〜、おいらの第六感が面白かったって言ってる
なんだかんだでこのスレも結構見てるやついるみたいだし
いつでも待ってるから、また書いてくんな〜
519名無しさん@初回限定:2008/11/12(水) 21:51:59 ID:HXZid1Kf0

アニメから入って、ゲームをこの前クリアしたばかりだけど、良かったよ。
やっぱりみんなでいちゃいちゃが恋姫の真骨頂だなw
520名無しさん@初回限定:2008/11/12(水) 22:27:54 ID:i1F+WmXa0
GJ〜!
おもしろい
521名無しさん@初回限定:2008/11/13(木) 01:37:24 ID:+qfPavnD0
本編よりはるかにいい展開だなGJ
522夢想発売一週間前記念:2008/11/14(金) 14:47:37 ID:iL66f0/OO
次回予告

ひょんな事から3馬鹿を拾った一刀。
洛陽に戻ったものの麗羽のわがままにふりまわされる毎日。
ついには袁・曹・孫の覇権争いに……

次回「三美姫の武闘会」

 「ちょっと待てっ!まるで我らの出番がないみたいではないかっ!この関雲長!決してひけはとらんぞ!」
 「ふふ、これは面白くなりそうだの、仮面を磨いておかねば♪」
 「よーし頑張って暴れまくるのだーっ♪」
「はわわ〜皆さん落ち着いて下さぃ〜」
「あわわ〜そうですぅ〜落ち着いて〜」
「はわわ!雛里ちゃんなんでここに?真の発売は来月ですよ?」
「あわわ!え?え?」
「はわわ〜!?」
「あわわ〜?!」
「はわわ!」
「あわわ!」
 「あ〜うるさい!月がびっくりしてるでしょ!」
 「そうだ!来月まで引っ込んでろ〜ちんきゅーちーっく!!」
 「お前も引っ込んでろっ!」

……土曜より不定期投下開始
523名無しさん@初回限定:2008/11/14(金) 15:13:50 ID:caaofzjN0
投下するのはいいが、今度こそ何の不満を持たれない形で投下してくれよ
もうスレが荒れるのは飽き飽きしてるんだから
524名無しさん@初回限定:2008/11/14(金) 18:25:33 ID:Hn+SVz5t0
>>522
真キャラを使うSSは真発売後でないと性格や設定が食い違ったりして叩かれる原因になるから発売まで投下は辞めた方がいいぞ。
525名無しさん@初回限定:2008/11/14(金) 22:52:46 ID:c+MAooSH0
ちょい役や予告で出すくらいならそこまでの心配はいらないっしょ
526名無しさん@初回限定:2008/11/14(金) 22:56:50 ID:OtkcTZzH0
どこまで出すかは作者以外にはわからないから心配されてるんだろ
527三美姫の武闘会1/24 午後四本投下:2008/11/15(土) 14:05:11 ID:yF2qpQ9UO
 「一刀、これで全部なの?」
「……うん」
執務室で一刀が山と積まれた請求書を前に蓮華と穏の前でうなだれていた。
内容はすべて麗羽が洛陽で散財した物だ。
洛陽に来た当初はあてがわれる給金で買い物をしていた麗羽たちだったが、一ヶ月もしないうちに麗羽がツケで買い物をし始め、その請求書が丸々一刀の処にくるようになっていた。
 驚き問いただすと、どの商人も「袁紹様は皇后に成られるお方とお聞きしましたので、ご請求はすべてそちらに〜」と異口同音に言われる始末。
みなに知れるとまた大騒ぎになるのがいやで、最初のうちは一刀が自腹で清算していたが、次第に数と桁が増えていき支払い引き延ばすため、それぞれの商人に頭を下げていた所をたまたま市に来ていた蓮華達に見つかってしまったのだ。
「あら〜これ全部、本気で朱里ちゃんらにバレずに払えると思ってたのですか〜?」
請求書をツマミながら穏がのほほんとした口調で問うと、一刀の肩が一段と下がった。
「バレバレでしょ〜浅はかですね〜大体ですね〜」
のほほんとしているがキツイ指摘にますます一刀の頭は下がっていく。
「穏、やめなさい。」
「え〜でも蓮華さま〜こういうのは〜」
5282/24:2008/11/15(土) 14:06:44 ID:yF2qpQ9UO
「一刀も反省しているわ。それに第一、悪いのは一刀じゃないわ…」
クシャ…
持っていた請求書を握り潰すその碧眼に小さく怒りの焔が揺らめいている。
「(あの女、一刀にこんな迷惑をかけて…)」
先程の店で主人に謝る一刀の姿が脳裏に甦る。
「一刀、貴方は権にかさらない素直さが良いところだけど、あんな風に簡単に頭を下げるものではないわ。権勢に立つ者が一度侮られるたら、とことん侮られ利用されるものよ。特に商人は利に貪欲だから気をつけて…」
「あ、ああ、気をつけるよ…」
すっかり元気のない一刀の様子に蓮華の胸奥がキュンッと切なく疼く。
「(あぁ…あんなに落ち込むなんて、少しきつく言い過ぎたかしら。どうしよう…)」
一刀の様子に戸惑う蓮華を横目に穏はひそかにほくそ笑んだ。
「(ふふ、うまくいきそうですね〜ではもう一押し。)」
請求書をわざとらしく放り、穏は蓮華を淡々と出口に誘う。
「ま〜頑張って金策してくださいね〜 さ、蓮華さま、そろそろ戻りましょう。」
「え、でも…」
ちらちら一刀を見て迷う蓮華に、呉のおっぱい軍師は巧みに言葉をかけた。
「この借金は〜ご主人様と袁紹さんの問題ですから〜蓮華さまが関わる必要は全然ありませんよ〜」
「だけどこのままじゃ一刀が…」
5293/24:2008/11/15(土) 14:08:45 ID:yF2qpQ9UO
「袁紹さんを洛陽に連れてきたのはご主人様なんですから〜まあここの商人の取り立ては厳しいらしいですけど〜そうだ、ご主人様〜曹操にでも借金したらどうです?身体で払うとか〜♪」
「! だ、ダメよっ!」
穏の計算ずくの軽口にぱっくり蓮華は食いつく。みるみる碧眼に強い意志があらわれた。
「穏、これすべて、すぐに立て替えるわ。良いわね!」
「え、いやそれは…」
驚く一刀を蓮華が軽く制す。
「いいのよ、一刀。いえ、こうしなければダメ。貴方がこんなことで苦労してはいけないわ。私に任せて。なにも心配しなくていいから…」
「しかし…」
まだ抗弁しようとする一刀におっぱい軍師が止めを刺した。
「ただで立て替えてもらうのが心苦しいなら〜一筆、誓紙を書けばよろしいじゃないですか〜無利子無期限有るとき払いで〜」
「う、う〜ん、そんなに都合良く甘えていいのかな…」
 「いいのよ一刀、甘えても。それとも私じゃ頼り甲斐がないかしら…」
 「そ、そんなことない、蓮華。」
 「かずと…」
 手を取り合う二人に、穏は己の策の成功を確信する。
 「(ふふ、ご主人様が最近、市で借金返済に走り回ってると情報を聞いて試してみましたが…うまくいきそうですね〜)」
・・・
・・

「穏、貴様!どういう事だ!」
自室で誓紙を眺めてほくそ笑む穏の所に思春が怒鳴り込んできた。
530名無しさん@初回限定:2008/11/15(土) 14:57:37 ID:HDqyR92X0
4本投下と言いながら3本だけ・・・おまえ本当はスレを荒らしたいだけのバカだろ?
ミスだとしてもそれをちゃんと書いとけよ
531名無しさん@初回限定:2008/11/15(土) 15:41:09 ID:Wj/pHbks0
またやらかしたのか
532名無しさん@初回限定:2008/11/15(土) 16:28:57 ID:TAzYsonC0
連投規制ならとっくに解除されてるから規制に巻き込まれたわけでもないようだな
5334 24:2008/11/15(土) 16:35:24 ID:yF2qpQ9UO
「ん〜なんですか〜」
「なぜ蓮華さまが、あの女の散財の尻拭いをせねばならん!まるで都合の良い女ではないか!お前がついていながらなんで…」
「それはですね〜そうなるように仕向けたからで〜」
「なんだと…お前まさかわざと…」
そこまで言って思春は口を閉ざし穏を見つめ直した。
「穏、何を考えている。」
「ふふ、思春ちゃんは〜袁紹さんの事どう思います?」
「どうでもいい、蓮華さまの邪魔になるならさっさと殺すだけだ。」
「ん〜じゃあ曹操は?」
「奴は…手強いな。配下に猛者が揃っているし、荀或のずる賢さも油断ならん。だがそれと袁紹の借金とどう関係がある!」
焦れる思春にくすくす笑うとくいっと鼻眼鏡を直した。
「その曹操が袁紹を嫌ってます〜私はこの状況を好機だと思うんですよ〜♪」
いつもののほほんとした口調だが眼はしっかり思春を見据えていた。
「蓮華さまは〜はっきりいって押しの強い性分ではありません〜むしろ愛する人を支え尽くすことに喜び勇む性格ですね〜曹操や袁紹とは真逆と言ってもいいかと〜」
「あの方はお優しいからな。だが今に始まったことじゃないだろう。」
「ええ〜でも曹操は用心深いから蓮華さまの格上げになるような失点は滅多に出さない。荀或ちゃんもいるし〜」
534名無しさん@初回限定:2008/11/15(土) 22:40:16 ID:inq4cAgK0
せっかく頑張って書いてくれてるのに投下でケチついちゃってもったいないね
535名無しさん@初回限定:2008/11/15(土) 23:06:54 ID:U1DHCt2G0
たしかにSSに関してはがんばってくれてるとは思うが
正直なんでこんなにもバカな貼り方しか出来ないのか理解出来ない
これだけ指摘されたら何のケチも付かない貼り方が出来るようになるのに
536名無しさん@初回限定:2008/11/16(日) 02:21:14 ID:ADbYyj/u0
ていうかなんで携帯からなんだろ。PC使えばいいのに。
537名無しさん@初回限定:2008/11/16(日) 03:15:39 ID:P0mSmQqf0
多分そのせいで行頭がおかしなことになってるしな
いろいろ不可解な人だ
538午前三本5/24:2008/11/16(日) 05:10:35 ID:PeHCsF7rO
「なるほどな、その点 袁紹はポカが多い。うまくすれば曹操も、、、」
「ですね〜上手くいけば巻き添えしてくれるかもです〜迷惑がご主人様にかかるほど蓮華さまの性格が生きる訳です〜」
ヒラヒラと誓紙を振り、ニコリと笑う穏に思春はふぅと気を吐く。
「それも聞いたぞ、無利子無期限など誓紙の意味がないだろう。」
「逆ですね〜金なんてまた稼げばいいんです〜これは無期限、つまり永遠にご主人様が蓮華さまに恩を受けっぱなしの証〜あの場に朱里ちゃんが居たら絶対書かせなかったでしょうね〜♪」
「!…穏、お前結構ワルだな。」
ニヤリと笑う思春におっぱい軍師はぺろりと舌出す。
「そりゃ〜冥琳さまの弟子ですから〜♪」
・・・
・・

「はぁ〜(蓮華にはわりいことしちまったな…)」
穏に嵌められたとはこれっぽっちも気づいていない一刀は窓の外を眺めながら溜息をついた。
「ご主人様〜稽古の時間だぜ〜!」
 「? お、翠、もうそんな時間か。今日は翠が相手か、お手柔らかにな。」
あまりにも弱い一刀に愛紗たちが稽古をつけてくれている。内庭に向かう二人の後ろからテケテケ走ってくる影があった。
「ご主人様〜」
「朱里、どした?」
「大変です。請求書が…」
「え?!」
慌てて見ると別の新しい請求書だった。その金額を見て一刀はホッとする。
「よかった、たいしたことないな。袁紹も困ったもんだ、ハハッ」
5396/24:2008/11/16(日) 05:11:40 ID:PeHCsF7rO
「…ご主人様、安心するの早いです。金額より品目をよーく観てください。」
「品目?品目って買ったものだろ、何を買ったん……!」
請求書を見る一刀の脚がピタリと止まる。
「メンマ…」
「はい、その店のメンマ全部買い占めたそうです。」
「その店って、ここ星が一番気に入ってる店じゃないか!」
「はい、お店に聞いたら当分品切れだそうです。」
「うわぁ〜星は知ってるのか?」
「はい、それでですね、、、今日の稽古は急に星さんが相手すると言い出しました。大変ですって言ったのはその事です。」
「……ウソだろ。な、なあ、今日は翠が相手だよな、な?」
「あ〜そういうことなら…わりぃ、メンマ絡みの星は洒落になんないからさ。ま、袁紹連れてきたのはご主人様だし、覚悟決めたら?」
あっさり命綱を切られ茫然とする一刀。袁紹絡みになると総じて愛紗たちは対応が冷たい。
「な、なんで俺が……」
請求書片手に突っ立つ一刀に聞き慣れた声がかかる。

「おや、主 ここにいらっしゃったか。さあ、楽しい稽古の時間ですぞ♪今日は特別に私がお相手いたそう、くくくっ」
・・・
・・

「?」
月がふと首を傾げてキョトンとした。向かいで洗濯物を片付けていた詠が?顔で手を止める。
「どした?月。」
「詠ちゃん、今なにか悲鳴のようなものが聞こえた?」
「え?いや別に何も聞こえないわよ?」
「そうか、気のせいだね。」
再び片付けを再開する二人のメイド、そこへすたすたが小蓮がやってきた。
5407/24:2008/11/16(日) 05:12:55 ID:PeHCsF7rO
「ヤッホ〜、一刀いる〜?」
詠の露骨なやぶにらみをスルーして小蓮が月に笑いかける。
「あ、小蓮ちゃん、こんにちは。ご主人様はお稽古でお庭にですよ。」
「あ、そっかぁ、またボコられてるんだね〜いってみよ〜と!あんがとね、月!」
来たとき同様すたすた去ろうとする小蓮を詠が遮る。
「ちょっとアンタなにサラっと月を真名で呼んでんのよ。」
「え?友達だもん。当然でしょ。」
「うん、詠ちゃん、小蓮ちゃんとは真名交換したの。言ってなかったね、ごめんね。びっくりさせちゃったね。」
「月、、、」
「っていうかさ〜最初に月がシャオの真名呼んでんだからさ〜フツー察しないかな〜軍師でしょ♪」
「む、、、ボクはもう軍師は辞めたのよ。フン!」
「詠ちゃん……」
 自傷気味に言い捨てる詠に月が気を使うのを見て小蓮が鼻を鳴らす。
「ふ〜ん、軍師って辞められるもんなんだ。シャオの知ってる軍師は焼け死ぬまで軍師だったけど。」
グサッと胸に刺さる言葉を放って小蓮は出口に進む。
「ま、どう生きようとアンタの勝手だけどさ。鴻鵠が燕雀の真似しても可愛くないわよ。じゃね〜♪」
皮肉を言いたいだけ言って消えた小蓮を呪い殺さん勢いで睨む詠にオロオロと月がうかがう。
「え、詠ちゃん、、、」
「大丈夫よ、月。あんな戯れ言、気にしてないわ。さ!ちゃっちゃと洗濯片付けちゃお。」
畳んだ洗濯物を抱えていく詠の背中を見つめ、月はぽつりと呟いた。
「詠ちゃん、、、」
・・・
・・
541午後三本 8/24:2008/11/16(日) 13:59:00 ID:PeHCsF7rO
「せ、星、ちょっと待、ぎゃ!」
「ほら主、また隙だらけですぞ。一度撃たれたくらいで情けない。くくくっ」
 バシッ!ガッ!ドガッ!
 情け容赦ない連撃が一刀の身を打ち据える。
「あーあ、また始まった。あれ『こんぼ』っていうんだって。」
「こん棒?星の獲物は槍だぞ。」
「愛紗、こん棒じゃないよ。こんぼ。お兄ちゃんが言ってたもん。天界で連続攻撃が決まるとそういうんだって。」
「ふーん。しかしそのこんぼを自分で喰らっていては話にならんな。」
 そんな愛紗たちの前で情け無用のコンボは続く。
・・・
・・

「痛ってー、星のヤロー」
「はわわ、動いちゃダメですぅ手当できません。」
 全身痣だらけの一刀のまわりを朱里達が軟膏片手に手当をしている。
「酷い、、、ご主人様痛そう。」
「ふん、男のくせに一方的にやられて。みっともない!」
「無茶いうな、星の神槍にかなうわけないだろ。痛、こら、もっと月みたく優しく塗ってくれ。」
「うっさい!ボクや月に手当してもらえるだけありがたく思え、、あんもう、どれだけ痣つけてんのよ。軟膏無くなっちゃたじゃない。」
「あ、私も。月さん軟膏まだあります?」
「えっと、、、ごめんなさい、私のももうほとんど無いです。」
 軟膏瓶の底を見つめて申し訳なさそうに月が俯いた。
「あーいいよ。ほとんど塗ってもらったし。」
「ダメです、ちゃんと手当しないと。すぐ買ってきますから待ってて下さい。」
「あ、朱里ちゃん他にも包帯とか切れそうなんで一緒に行きます。」
5429/24:2008/11/16(日) 14:00:00 ID:PeHCsF7rO
「それじゃボクも行くよ、月に荷物もちなんでさせられないもん。」
「ういうい、いってらっさい。」
 皆が出ていき静かになった自室で一刀はぎぐしゃくとした動きでベットに横になった。
「あー、少し楽になったかな。しかし星の奴、絶対ドSだな。」
 目を閉じ、さきほどの地獄の鍛錬での星を思い出す。
 『ほら、主。脇が甘い!』
 『ほらほら、一撃くらいはあててみせねば男がすたるというもの!』
 『主、どうしました?戦場では待ったはありませんぞ。くすくす』
 『参った?聞こえませんな〜♪おや、どこに行かれる。まだ終わりとは言ってませんぞ。くっくっくっ』
 自分を打ち据える星の瞳には確かに妖しい光があった。
 陶酔した、そうまるでネズミをいたぶる猫のような嗜虐の喜びの光が、、、
「(ホントに食い物の恨みだけかよ、、、あれ?そういやどっかで似たような眼を見た気がするぞ。誰だっけ?)」
 眉間に皺を寄せて考えていると、脳裏にぼんやりとその人物が浮かび上がってきた。
「……華琳だ。」
 夏候姉妹や桂花をいじめるときの華琳のあの瞳が同じ妖しい光を放っているのに気づく。
「私がどうかしたの。」
「え?!」
 突然声をかけられ慌てて瞼を開けると、いつのまに来たのか当の本人が悠然と見下ろしていた。
「今、私の真名を呼んだでしょう。何?」
「い、いや、な、なんでもない!な、なにか用?」
「・・・(何を考えていたのかしら。頬染めて怪しいわね。あぁ、そうか。ふふふ♪)」
54310/24:2008/11/16(日) 14:00:54 ID:PeHCsF7rO
 なにか思いついたのか華琳が瞳を細め唇を歪める。
「え?え?」
「私をオカズにしようとしてたのね。ふふ、そうでしょ?」
 細めた瞳の奥にさきほど脳裏に思い描いた妖しい光を点灯させ、ゆっくり華琳が接近する。
「え?オカズって、、、いや違う!勘違いするな!そうじゃないって。」
「正直に白状なさい♪」
 ふわりとベットの上に立つと、片足で起き上がろうとした一刀の胸を押し倒した。
「、、、ちょ、なにを」
「ふふふ♪」
 すーっと足先が胸から腹へ走り、、、股間で止まった。
「あら?もう膨らんでるわ。相変わらず反応いいわね、いやらしい♪」
 ぐりぐりと微妙な力加減で刺激をする華琳の顔に嗜虐の笑みが浮かぶ。
「ぅう、、、やめ、、ろ、華琳。」
「何言ってるの、こんなにおっきくして。ふふふ、やらしいわ。」
 器用に足の親指と人差し指で挟み扱きながら舌なめずりをする華琳。
「(曹操さん、眼が据わってますよ、、、ぐっ、また痛みが!)」
 血圧のせいか治まりかけた全身の打撲痛が勃起に合わせて再びズキズキと疼き始めた。
「せ、せっかくの足コキ、、悪いん、、だけどマジで、ちょっ・・・」
「ふっ、そんな憐れみを請うような眼をしてもダメよ。」
 ゾクゾクと背中を走る嗜虐の快感に身震いしながら、華琳の攻撃はより激しさを増す。
「か、華琳、、や、め・・」
 快感に倍する痛みに脂汗を流す一刀が華琳の足に手を伸ばそうとした時、部屋に澄んだ声が響いた。
「何をやっているっ!曹操!」
「れ、んふぁ、、」
「なんだ、呉王か。無粋な!」
 乱入者に興を削がれた華琳は不快そうに蓮華を睨み返した。
544名無しさん@初回限定:2008/11/16(日) 17:22:19 ID:vnbLaVOyO
SSは頑張ってると思うんだが、いかんせん投下のやり方がね・・・






(゚Д゚)マズー
545名無しさん@初回限定:2008/11/17(月) 03:12:58 ID:Py1w7avh0
のこりはいつになるやら・・・
546午前三本 11/24:2008/11/17(月) 11:41:16 ID:HVUcHqgvO
 並の者なら一睨みで震え上がる魏武の王の眼光を、孫呉の小覇王微動だにせず受け止める。
「…取り込み中だ、遠慮してもらおうか。」
「貴女に命をうけるいわれはないわ。まったくちょっと目を放した隙に、、、油断も隙もない。」
「ふん、そういうお前も狙いは同じだろう。なら早い者勝ちが世の習い。そこで指でも舐めてるといい。」
「むっ、、、一刀は傷つき疲れているのよ。貴女はそんなこともわからないの?無神経ね。」
「フン、そうやっていい子ぶって『私は気の利く女です〜』と印象付けていれば、一刀が振り向いてくれると?姉から國を譲られたお嬢様らしいな。なんでも待っていれば与えられると甘えて…」
「なんだと……」
「私は違うわ!欲しいものはこの手で勝ち取る!それが曹孟徳よ!」
「その貴女に一刀がどれだけ迷惑してると思うの、全く貴女といい袁紹といい…」
「あぁ゛…なんだとキサマ」
 NGワード”袁紹”が華琳の逆鱗スイッチをONにする。
「あんなアホと並べんじゃねーよ、、、死んじゃえば?」
 誇り高い王者の血が沸騰し、蓮華の碧眼と華琳の龍眼にカッと怒りの焔が同時に上がった。
「・・・表に出ましょうか。」
「・・・望むところだ。」
「お、おい、、やめろ、二人とも。」
 二人の血相に一刀が声をかけるが、2王の視線は絡み合ったまま揺るがない。
「心配しないで、一刀。すぐに終わらせるから。」
「ふ、そうよ、呉のメス犬の調教なんてすぐだわ。か・ず・と。」
「・・・本当に下品だな貴様は。だから成り上がり者と陰口を叩かれるのだ。」
「・・・江東の水賊あがりが言ってくれるわね。」
54712/24:2008/11/17(月) 11:42:44 ID:HVUcHqgvO
「己を出を棚に上げて、面白いことを言う。は・は・は・は…」
「ほ・ほ・ほ・ほ…」
 頬をひきつらせ笑う二人に一刀の頬もひきつる。
「ま、まあその辺で矛を収めてだな…」

 ギロッ!

「ひっ!」
 眼光に縮み上がる一刀を残し出ていく二人。がらんとなった空間でホッと胸を撫で下ろす。
「い、いや安心してる場合じゃない!止めなきゃ!痛ぅ!」
 ギシギシ軋む身体を鞭打ちとぼとぼと後を追う。
「(表ってことは庭か。ヤバい!あそこにはまだ星達が鍛練中のはず、朱里は、、買い物に行ってるんだっけ。となると、、、頼む紫苑!ブレーキ役になれるのは五虎大将軍唯一の知性お前だけだ…)」
 そんな微かな希望は背中越しの声で砕け散った。
「あらご主人様、どうなさったんですか?そんな恰好で。」
 当然振り向くそこには璃々の手を引く紫苑の姿があった。
「あぁ、、、火は油に放り込まれたか…」
 がっくり壁に寄り掛かるとずるずる落ちる一刀を慌てて紫苑が支える。
「まあ、どうされたのですか。顔色が青いですわ、星ちゃんにしごかれたと聞きましたが、まさか打ち所が…」
「ごしゆじんさまぁー大丈夫ぅ?」
「し、紫苑!急いで庭に連れてってくれ!」
「は、はい!?」
 紫苑に肩車され(璃々も本人は懸命に一刀の腿を支え)庭に急ぎながらいきさつを説明すると紫苑も表情を曇らせた。
「それは確かにまずいですわ。火の点いた二人が、鍛練で血の気の沸騰した愛紗ちゃん達の中に飛び込んだら、、、想像するまでもないわね。特に星ちゃんは面白がってたきつけるでしょうね。」
54813/24:2008/11/17(月) 11:43:48 ID:HVUcHqgvO
「だろ〜せめて朱里や紫苑がいたらって。」
「ふふっどうでしょう。愛紗ちゃん達ならともかく覇王二人を諌める自信はありませんわ。それにさらに心配な可能性があります。」
「さらに心配な可能性?」
「ええ、もしかしたら…」
 言いかけた紫苑の声が庭からの怒声に掻き消される。

 『許さんぞ!甘寧っ!』

「…どうやら遅かったようですわ。あれって春蘭ちゃんの声ですわ。」
「う、、、」
 暗澹とした気分で庭に出るとそこには最悪の構図が待っていた。
 仁王立ちの華琳の左右に立つ夏候姉妹、対峙する蓮華の左右には小蓮と思春が穴も空けよとばかりに睨み合っている。
「(うっわ〜シャオもいるよ!火に油にニトロかよ。)」
 うんざりする一刀に鈴々と翠が駆け寄ってきた。
「お兄ちゃん!いーとこに来たね〜ちょうど面白くなるとこだよ♪」
「いやマジヤバいから。なんで春蘭達がいんだ?」
「ご主人様があがった後、鍛練してたら曹操達が来たんだ。」
「そんで眺めてるうちに夏侯惇のお姉ちゃんが〜」
「腕が疼いて鍛練に参加したのか、、、シャオ達は?」
「夏侯惇が参加してしばらくしたら来たんだ。最初は大人しく見学してたんだけど…」
「我慢出来なくなって飛び込んできたのだ。すぐに孫権お姉ちゃん達が止めにきたんだけど大騒ぎになったのだ。」
「そうするうちに気がつくと曹操と孫権がいないな〜って思ってたら、、、」
「突然二人が戻って来て険悪になって〜」
「愛紗が仲裁しようとしたんだけど、星が面白がって焚きつけてさ〜」
549名無しさん@初回限定:2008/11/17(月) 18:36:16 ID:eocyesx20
もう少し落ち着いて書いてくれてもいいぞ?
なんか雰囲気が崩れてきた
550名無しさん@初回限定:2008/11/17(月) 19:04:24 ID:Qv/OyqNZ0
というか日が空くなら仕方ないにしても
毎日投下するならこんな3レスとか4レス分ずつ無駄に小刻みに投下せずにある程度句切りがついてからまとめて投下してくれ
こんな調子だから毎日のように叩かれたりするんだよ
おまえは叩かれることを何とも思ってないのかもしれないがスレが殺伐とする様は見ているこっちが鬱陶しい
こんな中途半端な投下の仕方だから続きが気になる人がいるだけで、毎日のように読みたいと思ってる人なんてほとんどいないだろ
551名無しさん@初回限定:2008/11/17(月) 19:59:43 ID:Q1pphWFI0
まあそう言わなくてもいいじゃん
そもそも1/24って書いてあるんだから書きあがってるんじゃない?
携帯で投下大変だから小出しにしてるんじゃないかな
よくわからんけど
552名無しさん@初回限定:2008/11/17(月) 20:17:37 ID:0oJ2fkb50
いいじゃないの、こんな投下の仕方があったって。
俺は新聞の連載小説みたいで楽しんでいるがなあ。
これくらいの事でいちいち目くじら立てなさんな。
553名無しさん@初回限定:2008/11/17(月) 21:50:19 ID:sfoMFqtq0
> 携帯で投下大変だから
ならPCで投下すればいい。PC持ってないということはありえないのだし。

> これくらいの事で
初めは何も言われていなかった。恐らくこれくらいのことでと思われていたのだろう。
だが執拗に長く続くとこれくらいのことでは済まなくなる人も少なくはないよ。

そもそも色々な面で投下の仕方が悪いから反感を買ってしまっている。
初めからきちんと投下していたり指摘されたことを素直に受け入れてさえいれば
これくらいのことでいちいち目くじらを立てられることもなかった。
我慢弱い人も悪いとは思うが書き手にだって責があるのだから責められても
仕方がない。
554名無しさん@初回限定:2008/11/17(月) 23:05:06 ID:X81eL7i20
まあこれくらいかどうかは人によって違うしな
555名無しさん@初回限定:2008/11/17(月) 23:22:30 ID:0oJ2fkb50
何の言及もなく投下が途絶えていた初期に比べれば、随分と進歩したものだと思うがね。
その辺は素直に指摘を受け入れた部分として認めるべきじゃないか?
作品の一本も上げられん俺が偉そうに言えた事ではないが。
556午後三本 14/24:2008/11/17(月) 23:51:14 ID:HVUcHqgvO
「そうするうちに思春お姉ちゃんと夏侯惇お姉ちゃんが激昂しちゃった。」
「も、いい、、、大体わかったから。」
 最悪のパターンの再認識する一刀を無視して、魏と呉の対決は続いた。
「甘寧っ!我が華琳さまへの侮辱、許せん!頸を出せ!たたき落としてくれるっ!」
「ふん、先に我が蓮華さまを侮辱したのはそちらだろう!こっそり抜け駆けなど、泥棒猫呼ばわりされても致し方なかろう。」
「キサマッ!まだ言うかっ!」
「落ち着け姉者。江東の泥亀が、我らの猫の如きしなやかで優雅な速さにはついて来れんと泣き言を行ってるだけだ。」
 妹の冷静な切り返しに春蘭の眉が緩む。
「ふふ、秋蘭の言う通りだ。ご主人様も鈍い亀女より魏の女と過ごすほうがずっと楽しいしな。お前達など必要ない!」
 春蘭の挑発に小蓮ががっぷり喰らいついた。
「むーっ!あにいってんの片目のおばちゃん!かずとはシャオが1番に決まってんだから!」
「お、おばちゃん?!ふ、ふざけるなガキが!私はこう見えてもまだ…」
「ふーんだ!幾つでもシャオからみたらおばちゃんだよーかずとは若い女が好きなんだよ〜あんたみたいな、でかいだけの怪力女なんか好きじゃないんだから!」
「か、怪力、、、ふ、ふん、ガキはこれだからな。ご主人様が我らと何夜過ごしたかも知るまいに。回数から言っても1、2番は我らに決まっておる。」
「(おいおいおい!春蘭さん!何カミングアウトしてますかーっ!ヤバいだろーここには愛紗達が…)」
 寒気が走った時はすでに遅かった。春蘭の一言にがっぷり愛紗が喰いつく。
「ちょっと待てぃ!聞き捨てならんな。い、1番は黄巾の乱より忠節を尽くしてきた、わ、我らしかあるまい。」
55715/24:2008/11/17(月) 23:52:14 ID:HVUcHqgvO
「愛紗、お前は関係なかろう口をはさむな!」
「そうはいかん、主との枕事においてひけをとっては、趙子龍の名折れと言うもの。」
「(あぁ〜また面白がってるな、星の奴。)」
喜々として猫目を輝かす星を見ていると、くいくいと袖を引かれた。
「おい、、、呆れてる場合じゃないぞ。どーすんだ。」
「そうねーこのままじゃあ、ちょっとまずいわねーどうしましょう、ご主人様。」
「どうしようって、、、止めるしかないだろ。」
一歩前に出ると一刀は声を奮った。
「みんな落ち着いて……」

ギロッ

「……すみません。」
すごすご引き下がる一刀に翠がツッコむ。
「はや!情けね〜ぞ、ご主人様。」
「無理ゆうな!若手芸人でもライオンの檻ぐらいだぞ!恐ろしさの値が違いすぎだろ(涙)」
「あらあら〜でも早く止めたほうがよいかと思いますけど、ほら〜」
ヘタレる一刀が紫苑の促す方向を見て凍りついた。
「………え、袁紹」
そう、そこには猪々子を引き連れた麗羽が近づいていた。
「や、やめろ!来るな!お願いだからあっちいって!」
思わず叫んだ一刀の悲鳴が逆にみなの注意を集めてしまった。

「「袁紹、、、」」

 ザワッと場の空気が変わる。もちろん良い方にではないが、KYな麗羽が気づく訳がなかった。
「あら、皆さんご機嫌よう。お揃いで何を騒いでますの?」
「うおっぷ!姫ぇ急に止まらないでくださいよ〜大荷物で前見えないんだから。」
猪々子が抱える商品の山を見て蓮華の柳眉がぴくぴくと震える。
55816/24 次回パソコンから投下挑戦:2008/11/17(月) 23:54:30 ID:HVUcHqgvO
「またそんなに散財を…袁紹!貴女のせいで一刀がどれだけつらい思いをしたかわからないの!」
「あら孫権さん、何を言うかと思えば、、、私の買い物にケチをつけるおつもりかしら?私を美しく飾る品々ですのよ。一刀が喜びこそすれ迷惑なんて…ホホホホッちゃんちゃら可笑しくってよ♪」
いつもの蓮華なら冷静に流すか無視する麗羽の軽口だが、タイミングが悪かった。
さきほどからの華琳とのやり取りで頭に血が上りっぱなしだったのか、気づいた時には自分でも驚くほどの怒声を放っていた。

「私の一刀に恥をかかせるなっと言っている!!」

…………シーン…………

常日頃から大声を出している愛紗たちならともかく、大人しい蓮華の咆哮に風すら静止する。
「姉さますご〜い!告白?ねぇ今の告白でしょ!今更だけどやっと姉さまもその気になったんだね〜よーしシャオ応援したげる!しょ〜がないな〜姉さま1番、シャオ2番ね!」
沈黙を破ったのは江東のマイペースプリンセスだった。小蓮の声に我に返った蓮華がみるみる真っ赤に染まる。
「シ、シャオ、ち、違うのよこれはその…」
「何がどう違うのかしら。この曹孟徳の前でやってくれたわね。カナブンといい貴女といい、舐めた真似を、、、いいわ、受けて起とうじゃない。春蘭、秋蘭!」
青筋を浮かべた華琳が夏侯姉妹に何事か指示すると、あきらかに二人に動揺が走った。
「お、お止め下さい、華琳さま!」
「お考え直し下さい。」
「なに?あなたたち私の命が聞けないの!」
「し、しかし…」
 半分涙目で訴える春蘭。しかし怒りに震える覇王は顧みない。
「やむえん、姉者、主命だ。」
「うぅ……」
559名無しさん@初回限定:2008/11/18(火) 00:34:32 ID:BfcYs0lM0
>>555
初めがあまりにも酷すぎたから今が随分マシに見えるだけではないか
進歩したとはいってもこれだけ投稿してやっと叩く人が少なくなってきたってレベルだし
560名無しさん@初回限定:2008/11/18(火) 22:49:45 ID:tJZjbftt0
続きが気になるねえ
561名無しさん@初回限定:2008/11/18(火) 23:37:19 ID:RauCrs5j0
今日の投下はないようだ。
このままアルスラーン体制に突入しない事を祈るばかりだ。
もちろんレッドサンブラッククロス体制も許可できない。
562名無しさん@初回限定:2008/11/18(火) 23:38:58 ID:Gme1deUQ0
1日投下がないだけで心配しすぎだ
次回はPCから投下すると言ってるし試行錯誤してるか
意見を受けてまとめて投下する気なのは見て取れるじゃないか
563名無しさん@初回限定:2008/11/19(水) 00:06:52 ID:aSBaPP0DO
乞食のくせにウダウダ文句ばっかこねてるからだろ…
せっかく麗羽さまが出てきて続きが楽しみだったのによぉ…

乞食は乞食らしく恵んでもらったものを有り難く受け取っとけってんだ
564名無しさん@初回限定:2008/11/19(水) 00:07:37 ID:vzbyUnyO0
はいみんなぁこんな典型的な煽りはスルーしましょうねぇ
565名無しさん@初回限定:2008/11/19(水) 00:42:31 ID:w9iKpijPO
wktkして待とうぜ
566名無しさん@初回限定:2008/11/19(水) 00:58:22 ID:aSBaPP0DO
>>564
速攻で釣られておいてスルーしましょうねとか笑わせんな
反省も自省もする能力がないってのは気楽でいいな、おい
567名無しさん@初回限定:2008/11/19(水) 01:01:19 ID:krq5mSNM0
作者=ID:aSBaPP0DO

とか言われる前にやめとけ
568名無しさん@初回限定:2008/11/19(水) 23:18:00 ID:xO+c0exU0
やばい、ゲーム面すろすぐる
日本語がおかしくなってくる
569名無しさん@初回限定:2008/11/20(木) 00:45:02 ID:gDUwv/9W0
サンプルボイス聞いてたらテンサヨン上がってきた。
真恋姫の発売日までに何か一つ書いてみようという気になってしまったではないか。
570名無しさん@初回限定:2008/11/20(木) 05:55:28 ID:IzDKgyl+0
おう、どんどんやってくれ、真が出たら
またここも少しは賑やかになるかな〜
571名無しさん@初回限定:2008/11/21(金) 09:26:59 ID:xDt61uD0O
>>569に期待
572名無しさん@初回限定:2008/11/21(金) 09:56:01 ID:PSR8Iwqk0
とは言え真発売まで約1ヶ月だからな、延期さえしなければ
エロ本氏の投下は約束されてるし暫くしたら少しは賑わうな
57317〜:2008/11/22(土) 23:02:55 ID:jDvQlwJS0
俯きながらとぼとぼと歩く春蘭と慰める秋蘭。
近くにきた二人に一刀が恐る恐る伺う。
「どうしたんだ?華琳の奴なにを?」
「北郷殿、主命ゆえ赦されよ。」
「え?」
 秋蘭の言葉の意味に気づいたのは、言われた本人ではなく愛紗達だった。
「いけないっ!ご主人様離れて!」
獣のような速さで飛びつく愛紗だが、夏侯姉妹が僅かに早かった。
「……へ?」
 一瞬なにが起きたかわからないくらいのスピードで、気づくと一刀は華琳の目の前で夏侯姉妹に押し倒されていた。
「曹操、キサマッ!なんのつもりだ!」
 愛紗たちが取り囲む。春蘭たちが獲物を向けて牽制する中、華琳の声が響いた。
「落ち着きなさい関羽!別に謀叛じゃないわ。ただ一刀が誰のモノか私を舐めた奴らに、はっきりと、具体的に、これ以上とないやり方で、教えるだけだから。くっくっくっ♪」
龍眼にサディスティックな焔を浮かべ、華琳の美脚が再び一刀の腰に伸びる。
「か、華琳、やめろ!みんな見てるぞ!」
「そうよ♪みなに教えてやるわ、これ以上とないやり方でね!
欲しいモノは力ずくで手に入れる!…これが私、曹操孟徳よ!」
「うゎ…暴走モードかよ。春蘭、秋蘭とめろよ!華琳が恥かくだけだって!」
片手とはいえ凄まじい力で押さえつける姉妹に助けを求めるが二人とも眼を合わせない。
「私だって恥ずかしいんだ、、、華琳さまが人前でこんな……」
「たまにキレるとこうなんだ。後で後悔するんだがな……ま、犬に噛まれたと思って一緒に恥をかいてくれ。」
「無茶言うな!こんな往来で出来るか!」
「あら、その割には元気ね〜身体は正直だわ、くっくっくっ」
「うっ……(このバカ息子!)」
「恥ずかしいわね、一刀。皆が観てる前で勃起するなんて…ほら、みんな観てるわ♪」
勝ち誇る華琳から視線を変えると愛紗たちが真っ赤な顔で凝視していた。
57418〜:2008/11/22(土) 23:04:34 ID:jDvQlwJS0
「ご、ご主人様、あぁ…あんなに……」
「エロだ、やっぱエロエロ魔神だ!」
「お母さん〜なんにもみえないよ?」
「璃々、あっちで遊びましょうね。」
「ふむ、器用なものだな。足の指であのように、、、」
「ふぇ〜あんなやり方あるんだぁ〜シャオに出来るかな?」
「あぁ、一刀が汚されていく…」
「蓮華さま小蓮さま、観てはいけません。お眼が汚れます!」
「まあ〜曹操さんたら、なんていやらしい、、、」
「姫、よだれよだれ。」
 みなの呼吸も忘れた凝視に一刀の羞恥心が沸騰する。
「イヤーみないで!ってか、みてないで早く助けろ!」
「くっくっくっ、いいわその顔、さあ、皆の眼前でイッちゃいなさい。一刀の1番恥ずかしい顔を晒すのよ。ほらほらほらほら!」
「よ、よせ、華琳…」
「まわりを気にする必要なんかないわ!貴方は私だけ見て!私のことだけ考えていればいいのよっ!あはははははははっ!」
完全に眼がイッちゃってる華琳の情け容赦ない足コキ攻撃に必死に耐える一刀。取り囲む愛紗たち。
そんな公開凌辱を見て茫然となる三つの影があった。
「は、はわ、はわわわわわわわわ……」
「はふぅ〜……」
「月!しっかり!」
目を回した月を慌てて抱き留める詠の横で、真っ赤になった朱里が震えていた。
「はわわ〜っ!な、なんてことを!や、やめさせなきゃ……」
手にした薬をこぼしながら混乱する朱里に横から声がかかる。
「無理よ、華琳さまの頭が冷えるまで止められないわ。」
「はわわ、荀或さんに許緒さん…な、なんで止めないんですか、お二人の主君でしょう?」
「止められるものなら止めてるわ。華琳さまはああなるとダメなのよ、昔お父様のときも荒れちゃって大変だったんだから……」
「惇将軍らでも止められないんだもん、無理無理〜」
諦めモードで傍観してる二人に詠が鼻を鳴らす。
57519:2008/11/22(土) 23:07:36 ID:jDvQlwJS0
「は、それでよく王佐の才なんて言えるわね。簡単じゃない。」
「なんですって!貴女はキレたときの華琳さまを知らないから…」
「ふん、、、」
 桂花の文句を無視して、詠がどこから持ってきたのか酒瓶を華琳の頭上めがけて投げる。
「危ない、華琳さま!…あ?」
反射的に春蘭の獲物がそれを捕えた。


ガシャーン!バシャーッ!

「うお!冷たっ!」
「キャッ!なに?酒?え?」
突然、頭から冷水ならぬ冷酒を浴びて華琳と一刀が奇声をあげる。
二人のまわりに粉々に砕け散った酒瓶が降る。詠が桂花たちに振り返りニヤリと笑った。
「ね、簡単でしょ。昔からサカリのついた猫には水をぶっかけるのが1番なのよ♪」
・・・
・・

「なるほど大体経緯はわかりました。まったく…」
ケホンッと咳ばらいをして朱里が眼前の三人を睨む。
冷静になった華琳、蓮華、袁紹がふて腐れた表情で突っ立っていた。
「お三方は仮にも一時は君主として覇を競った英傑ではないですか。それがこのような騒ぎを…
やっと乱世が終わり、民が安心して暮らせる世をこれからみんなで頑張って造ろうという時に、、、
貴女方が争えば、ただの痴話喧嘩では済まないんですよ。臣下も争い、どんどん拡大していく。
私が怖いのはそこを白装束に付け込まれたら、どうなるかってことです。」
「…わかってるわよ、そんなこと。」
「わかってたら、なんであんな恥ずかしいこと出来るんですか〜曹操さんっ!」
「だから悪かったって!ちょっと熱くなり過ぎたわ、、、」
ばつが悪そうに頬を染める華琳に止せばいいのに麗羽が絡んだ。
57620:2008/11/22(土) 23:11:22 ID:jDvQlwJS0
「おーほほほ〜仕方ありませんわ〜諸葛亮さん、あれが曹操さんの地ですもの。昔はもっとエロくてえぐいことを…ぐぇ!」
華琳のひじ鉄が麗羽の鳩尾に決まる。
「ぐ…ふぅ、な、なにをなさいますのかしら、、このクルクル小娘はっ!(怒)」
「うるさいわね。そもそも全ての悪の源である己のこと棚に置いて、なに、有ること無いこと言ってるのかしら。フン!」
「なにを言いますの!あれもそれもぜ〜んぶホントじゃありませんの!一刀さ〜ん、私なんて花嫁泥棒くらいですけど、このチビは人妻にまで…ぎゃ!」
「なに、一刀に余計なことをさえずってるのかしら!死んじゃう?死んじゃえば!死ね!」
 あっという間につかみ合いの喧嘩になる二人をお互いの臣が引きはがす。
「(ははぁ〜華琳が袁紹を嫌ってるのって相性もあるけど、昔のやんちゃ知られてるからだな。)」
 睨み合う二人を眺めながら一刀がそんなことを考えていると、麗羽のとばっちりが飛んできた。
「一刀さ〜ん、こんな凶暴なチビ、さっさと追い出してくださらない。この袁本初を悪の源だなんてまーったく心外ですわ。ホホホ〜」
「いや、その意見には賛成だ。袁紹、少し己を省みたほうがいい。貴女の贅沢で一刀が迷惑していることは事実だ。」
「まあ、孫権さんたら、、、さきほどもその件でご立腹のようでしたけど、よくありませんわ〜嫉妬深い女は嫌われますわよ♪」
「っ! わ、私は嫉妬などしていない。お前のツケ払いで一刀は市で頭を下げ…」
「それこそ余計なお世話ですわ。大体なんでそんなこと孫権さんがたが知ってますの。」
「そ、それは…その…」
しどろもどろになる蓮華に華琳まで絡みだした。
「そうね?さきほどの怒りっぷりもなんだか独占欲剥き出しでらしくなかったし、、、どうしてかしらねえ?小覇王。」
「(あ、華琳の奴、疑ってる。相変わらず勘が鋭いな。)」
57721:2008/11/22(土) 23:12:11 ID:jDvQlwJS0
華琳の問いが蓮華だけでなく、暗に自分にも投げられていることに気づいた一刀を余所に、朱里が華琳たちを制した。
「なんで唇も乾かぬうちにまた喧嘩するか!お三方、本当に反省してるんですか!?」
「うっ…」
「私は悪くありませんわ、たぶん…」
「私はただ一刀が……」
朱里の一喝に決まり悪そうにもじもじする英傑王たち。まるでちびっこ先生に叱られる女子高生のようだ。
「孔明、それは難しいんじゃない?こいつらはいずれも大陸に覇を唱えた傑物、基本 天上天下唯我独尊な連中よ。このまま中途半端なままじゃ、また争うに決まってるわ。ここは一つ、ご主人様に白黒はっきりしてもらうべきじゃない。」
飄々とした口調で詠がとんでもない提案をあげる。一刀の血の気がどん引きした。
「(詠の奴なんてことをっ!やっと収まるとこだったのに…)」
「それいいわね。白黒つけましょう。」
「ホホホッよろしくてよ、私が勝つのは決まってますけど。孫権さんはどうなさいますの?逃げてもよろしいんですのよ。この袁本初が相手ですもの、逃げても恥じゃありませんわ。」
「笑えん冗談だな。孫家に逃の文字はない。」
再びボルテージが上がった三人の眼光が一刀に集中する。
 その眼力は雄弁に語っていた。

…かずと!私が1番よね!…

「いや、その〜」
たちまち優柔不断モードに入る一刀を詠が鼻で笑う。
「フン、なにビビってんのよ。アンタがだらし無いからこんな騒ぎになるんでしょ。月に汚いモノ見せた罰よ!しっかり一晩考えて明日発表なさいっ!」
 一刀をやりこむると反す刀で曹操たちに睨みつける。
「アンタたちもよ!例えどんな結果になっても恨みっこ無し!それで文句ないわね!」
「明日か……いいわ。」
「異存はない……」
「おーほほほっ、構いませんわ。今日でも明日でも変わりませんもの♪」
 複雑な表情であったがようやく解散となり、静かになった内庭で一刀が詠に噛み付く。
「お、おい、詠、あんなこと言ってどーすんだよ!一晩で決めるなんて無理だぞ。」
57823:2008/11/22(土) 23:37:10 ID:jDvQlwJS0
「フン、安心なさい。優柔不断王のアンタにそんなこと期待してないから。ちゃんと策はあるわよ。大体いつまでもこんな状態じゃ孔明の心配通り、いつか奴らに付け込まれるわよ。ねぇ孔明、良い機会じゃない。」
「賈駆さん、なんでそんなに協力してくれるんですか?」
「気まぐれ…かな。大体こういうドロドロしたの孔明苦手でしょ。」
「……はい、実は。」
「ホントに大丈夫か〜?」
「任せときなって。じゃ、ちょっとアンタの机借りるわよ。」
・・・
・・

翌日、皆の前で詠が声をあげる。
「さ〜て気になるご主人様の回答だけど、昨夜うちにご主人様のお三方への気持ちを記しここに封じたわ。」
 そういうと高々と「袁」「曹」「孫」と記した封書を掲げる。
「まあ、恋文なんてなかなか素敵な発表するじゃありませんの。早くお読みになって♪」
麗羽のお気楽な提案にざわざわとざわめく。そんなざわめきを詠が片手で制す。
「袁紹、アンタね〜そうすると選ばれなかった人が傷つくでしょ。優柔不…もとい優しいだけが取り柄のご主人様としては、それは本意ではないのよ。」
「あら、そうですの。ではどうしろと言うのかしら。」
「そこでご主人様は本人にだけ、熱い熱〜い想いを伝え他を傷つけないために、わざわざこんな回りくどいことにしたわけ。だから三人とも、そこに何が書かれていたとしても他言無用。もしそれを守れないような器量なら…」
そこまで言って三人の顔を見る。

「北郷一刀の右に座す資格はないわ!」

 みな複雑な表情で黙っているのを見て話を続け…
「承知の人から取りなさい。ほら!」
そう言うと三本の封書を突き付ける。
 三人ともお互いを意識牽制していたが…
「お〜ほほほ、一刀たらこんな手の込んだ真似を…」
さっと麗羽が「袁」と記された封書を取ったのをきっかけに華琳、蓮華も手にする。
57924:2008/11/22(土) 23:40:03 ID:jDvQlwJS0
「手にするからには約を守ってもらうわよ。互いはもちろん家臣にも教えてはダメよ、遺恨が残るから。じゃ、解散!」
ぱんぱんと手を叩くと詠は内庭を後にする。
「おい、あれでいいのか?大体 俺あんな手紙書いた覚えないぞ。」
「と〜ぜんね、私が書いたもの。」
「あ、だからご主人様の机を…筆跡を真似るためですね。三将桃奪の計の奇手ですね…」
「ふふん、さすが諸葛亮孔明、気づいたか。」
「三桃?なにそれ?」
?顔の一刀に朱里がかみ砕いて説明する。
「昔ある國で三人の将軍が王様を蔑ろにして暴れてたんです。武力じゃ王様もかなわない
んで困ってたら、その國の宰相が1番優秀な将軍に王から桃をくれるというと、三人は一つ
の桃を俺が俺がって奪い合った末に自滅しちゃう話で、知で武を制す計略の代表的なものな
んです。今回 詠さんはその奇手を打ったんです。」
580名無しさん@初回限定:2008/11/22(土) 23:41:31 ID:VVXQNnP00
はさまってみよう(;^ω^)
581:2008/11/22(土) 23:41:55 ID:jDvQlwJS0
「え〜と、つまり?どうしたんだ?」
「おそらく、三人にそれぞれ『貴女が1番』って意味の文を出したのではないかと……」
「なに?そ、それじゃ意味が…」
「あるわよ〜これでしばらく平和を維持できるじゃない。その時間でしっかり三人をコマセば解決するでしょ。」
ニヤリと詠に邪悪な笑いを浮ぶのを見て、一刀の背中に悪寒が走る。
「コマセって、詠おまっ、何言ってるんだ。」
「あら、だってそうでしょ。いずれバレるにしても、それまでの間にアンタのバカチンコでコマシて、バレた頃にはバカチンコ無しじゃいられないメス奴隷にしちゃえば問題無いでしょ♪頑張ってね〜くくっ」
一瞬、一刀には詠のお尻から矢印の黒尻尾が見えた気がした。
 ぞくりっと視線を感じて首を回すと、庭奥で離れて封書を読んでいた三人が顔半分隠した状態で一刀を見つめていた。みな一様に艶めかしく瞳を濡らしている。

「…詠、お前一体ナニ書いた?」

「ふふ、ちょっと自尊心と性癖を愛撫する単語を並べただけよ、刺激的過ぎたかしら。効果絶大みたいね♪」
「お前、、、最初から俺を嵌める気だったな!」
「ふはははっ、今頃気づいたか、バカチンコ!月を寝込ませた罰よ!頑張って種馬するのね!あはははははははははははは〜!」
高笑いする詠にがっくり膝をつく一刀。

 蒼天鮮やかな中原の空に、詠の笑い声がいつまでもこだましていた・・・

   …………………〈終 劇〉…………………

 祝!恋姫夢想 無事発売!やっぱ時間を忘れるほど面白い!
582名無しさん@初回限定:2008/11/23(日) 00:35:12 ID:wtSlNLuX0
乙だが1つ突っ込むと小覇王は孫権じゃないぞ
583名無しさん@初回限定:2008/11/23(日) 11:45:05 ID:nOXv0KceO
SSキてたー(゚∀゚)!!

投下主乙b
584名無しさん@初回限定:2008/11/23(日) 18:23:45 ID:8NlED5mz0
>>581おつかれさん〜
こんだけキャラたくさん出したら大変だよな
そんでまあちょっと読みにくかったり、言動に違和感あったりもするが
話全体としてはわりとうまくまとまっててそれなりに面白かったよ。
585名無しさん@初回限定:2008/11/23(日) 18:29:18 ID:/cofHqGs0
>>581
もし次回作があるのなら、その時こそは誰にも叩かれないような投下の仕方を勉強してから来てくれ
586名無しさん@初回限定:2008/11/25(火) 19:23:19 ID:raws3geJO
奴には無理だと思う
587名無しさん@初回限定:2008/11/25(火) 21:03:49 ID:B5Li8aMyO
ええい!>>569はまだなのか!


・・・wktk
588名無しさん@初回限定:2008/11/25(火) 23:22:21 ID:jDMg9PKU0
絶賛書き直し中だ。
文章力の低下が酷すぎて、我ながらがっかりしているところだわw
589名無しさん@初回限定:2008/11/26(水) 23:17:22 ID:BLkejBMp0
うむ、おもしろかった
590名無しさん@初回限定:2008/11/28(金) 12:42:09 ID:Py7OnlFKO
微妙

どの辺がよかった?
591名無しさん@初回限定:2008/11/28(金) 14:51:16 ID:tGqX+bzw0
そうだな、一刀と貂蝉がガチバトルの末に友情が芽生えてお互いに惹かれ合うところがおもしろかった
592名無しさん@初回限定:2008/11/29(土) 11:54:22 ID:5Y81iJhSO
ええい!>>588はまだか?!

兵は拙速を尊ぶという!

小覇王がお待ちじゃ〜!
593名無しさん@初回限定:2008/11/29(土) 20:18:10 ID:B0rMSnIFO
wktk.....
594名無しさん@初回限定:2008/12/04(木) 00:10:37 ID:jHZj4qt/O
>>588氏はまだなのか・・・・orz
595名無しさん@初回限定:2008/12/04(木) 01:39:15 ID:ko11p3qFO
軽く読んだが面白いよこれ
596名無しさん@初回限定:2008/12/04(木) 18:13:00 ID:Z1sFa6pAO
そだね〜早く次のをみたいね
よろしくね〜>>588
みな待ってるアルヨ〜
597名無しさん@初回限定:2008/12/07(日) 19:46:12 ID:7ptb74SbO
上げ
598名無しさん@初回限定:2008/12/15(月) 18:55:29 ID:6enCXh4d0
588は俺たちを裏切ったんだっ!
599名無しさん@初回限定:2008/12/16(火) 10:38:41 ID:pp+++TKoO
まあまあもちつけ

にしても他の職人はなにをしているのか?
発売前に応援ファンとしての気概がありそうなもんだが
夢想のときはなんであれお祝いSSがあったのにな

バッショ達も喜ぶと思うよ きっと
600名無しさん@初回限定:2008/12/16(火) 15:46:52 ID:hk5Vena60
そうか、なら挑戦してみようかな
デキの方は保障できない
601名無しさん@初回限定:2008/12/16(火) 20:24:15 ID:UAER9iXY0
デキよりもまず、誰かみたいに投稿の仕方だけで叩かれるような事だけは勘弁してくれよ
602名無しさん@初回限定:2008/12/16(火) 21:38:25 ID:Jguk3NRA0
手はつけてるけど繁忙期で時間が取れん
書き上がるより先に真が出そうだ
603名無しさん@初回限定:2008/12/17(水) 00:15:51 ID:v8GoTS2l0
・ネタが出ない
・年末だから書く暇がない

この二つが主だよ。……とりあえず、少し頑張ってみるか
604名無しさん@初回限定:2008/12/17(水) 00:59:03 ID:0f7DVO260
真が出たらプレイするのに忙しくて更に投稿なくなるだろうしな
605名無しさん@初回限定:2008/12/18(木) 01:58:40 ID:WY7xXRLbO
期待age
毎日wktkして待ってるぜ
606ヨバイ1:2008/12/19(金) 00:55:12 ID:6qAK+zOl0
真・恋姫†無双 発売一週間前カウントダウン記念!

それはある夜のこと……
一刀が君主として部屋で筆片手に格闘していると、フッと影が手元を覆った。
「ん?なんだ、華琳か。どうしたんだ、こんな時間に?」
「・・・・・・」
見上げるといつの間に入室したのか華琳が一刀の手元を覗いていた。
「華琳?」
「なにをしてるの、、、一刀。」
「え〜と、見ての通り溜まっちまった政務をやっつけてるんだが、、、明日〆切りなの忘れててさ〜朝廷までにあげないと愛紗たちにまた怒られちゃうんだ、はははっ」
ばつが悪そうに頬をかく一刀と机に山と重なる訴状や決裁案件を見比べる華琳。
 「はぁ〜この程度の量で徹夜?まったく…」
 呆れ顔ですたすたと机を回りこむと、ちょいと一刀の膝の上に座り込み筆を手にした。
「お、おい、華琳…」
「安心なさい、このくらいすぐに済むわ。」
「いや、それはありがたいんだけど……」
「…なによ。まさか重いとか言うんじゃないでしょうね。」
「いや、むしろ軽すぎて落っことしそうで怖いんだが……」
「じゃあ、ちゃんと支えてなさい、ほら。」
ぐいっと腰を押し付けられて一刀の頬が染まる。
「お、おい、華琳……」
「あら、さっそくむくむくさせて…相変わらず反応がいいわね。ふふふ♪」
さらさら筆を走らせながら巧みに尻で一刀を刺激する華琳。疲れマラのギンギンに勃起した感触を楽しみながら、鼻歌まじりに彼女の筆は軽快に案件を片付けていく。
「か、華琳、そんな刺激したら……」
「ふふ、もう我慢できないの?頑張りなさい、もうすぐ片付くから。服を汚したくないでしょ。あの娘はともかく、賈駆は何て言うかしら♪」
「う、くぅ・・・」
月や詠にごわごわの下着を見つかる恐怖の未来図に爆発カウントダウンのスピードが若干ゆっくりになる。
607ヨバイ2:2008/12/19(金) 00:56:31 ID:6qAK+zOl0
「ふふふ、いい子ね。さあこれで終わり♪」
ことりと筆を置く音に一刀が机上を見るとさきほどまで混然となっていた訴状や決裁案件が綺麗にまとまっていた。
「うお、あれだけあったのを一瞬かよ、、、」
「ふん、この程度。私が魏王だったころはこの十倍はこなしてたわ。大体、貴方は一つ一つの案件にこだわりすぎなのよ。
こーゆーのは癖があるからその辺のツボを抑えて後は担当官らに任せれば、たいてい上手くいくのよ。
重箱をスリコギで掻き回す要領でね。」
どこぞの帝王学を語りながら器用にくるりと対面座位になる華琳。その瞳は熱く潤んでいた。
「さあ、お手伝いのご褒美を貰おうかしら……ん♪」
眼を細め接吻をしてくる華琳を抱きしめる一刀。彼女の細い腕が彼の頭に絡みつくのに連動するかのように激しく舌が彼の口腔に侵入する。
「(おぉ、今日はまた一段と激しいな〜どうしたんだ華琳の奴)」
懸命に負けずに舌を絡めながら目を白黒させる一刀がふと視線を降ろすと、すでに勃起マラが彼女の細い指に引っ張り出されていた。くいっと腰を浮かすと白い指がマラを中へ誘導する。
「(おいおい華琳さん〜積極すぎ……お〜柔らかいぃぃ!)」
ぬるりと包まれる熱い感触にカウントダウンが一気に加速する。
「(ヤバぃ!華琳、離れ…)」
急激な射精感に思わず慌てて細い腰を捕まえ抜こうとするが、華琳はがっしり脚を絡めて離れない。
それどころかくねくねと腰をグラインドさせて扱きあげる一方でひたすら舌を吸ってくる。
上下同時攻撃に一刀の堤防は呆気なく決壊した。
「(か、華琳っ!)」
「んんっ!んぅ〜〜〜!!」
ビクンッビクンッと互いに硬直する一組の影、やがてどのくらい経ったか崩れ落ちるように二つに別れる。
くてっと一刀の胸元に小さなツインドリルがしな垂れかかる。
「華琳……」
608ヨバイ3:2008/12/19(金) 00:57:39 ID:6qAK+zOl0
余韻を楽しみながら頭を撫でているとすーすー寝息が聞こえてきた。
「なんだ、寝ちゃったのか……一回で終わりなんて…なんか今日の華琳は…あふ、眠っ……」
撫でる手が力無く華琳の肩に墜ちた頃には二人仲良く寝息を立てていた。
・・・
・・


「こぉんの〜バカチンコォ〜!」

ドンッと部屋が揺れるような怒声に目を覚ますと目の前に角を生やした詠とその背に隠れる月がいた。
「お?おぉ?おはよう…詠、月?」
寝ぼけ眼で答える一刀に蚊の泣くような声で答える月の挨拶は詠の怒声に掻き消える。
「なにがおはようだ!朝っぱらから月になに見せつけてんのよっ!ドスケベッ!!」
「へ?……あ、華琳、、、」
猫のように一刀の上で丸くなって眠る華琳に今更気づく。
「『あ、華琳…』じゃないわよ!なにこの臭い?!あんたね〜えっちすんならちゃんと後始末してから寝なさいよ!掃除する身にもなんなさいよねっ!あ〜も〜椅子の下にも〜(怒)」
怒り狂う詠の声に華琳がむにゃむにゃと目覚める。
「ん〜朝からうるさいわね……あら?かずと?」
キョトンとした顔で見上げる華琳に一刀がひきつった笑顔を向ける。
「やあ、おはよう華琳〜ハハッ」
「??……なんで貴方が?、、、うっ!?」
ふと下半身に違和感を感じて華琳の頬が紅く染まる。
「はははっ、そういや合体したまんま寝ちゃったな。わりい……」
「わりいじゃないわよ、、、通りで朝からへその奥があったかいと思ったら……ばか♪」
上目使いに睨むとぎゅううと膣を絞めてくる華琳に驚き、耳元に囁く。
609名無しさん@初回限定:2008/12/19(金) 01:02:48 ID:FRI9unCn0
今日はここまで?
610ヨバイ4:2008/12/19(金) 01:02:55 ID:6qAK+zOl0
「(待った待った!華琳、言いたくないが後ろにお客さんだ。続きはまたにしよう、な?)」
「え?…きゃ!やだ、早く言いなさいよ!」
慌てて一刀から降りると真っ赤な顔で乱れを整える。
「ふん今更。乱世の奸雄もしょせん女ね。気をつけなさい、今に色に溺れて大火傷するわよ。」
「む、、、そうね、気をつけるわ、特に一度降った軍師にはね。」

バチッバチッ!

一瞬、詠と華琳に火花が散る。
「(あり?この二人ひょっとして相性悪い?)」
火花を散らす二人を止めようとしたところへ扉が開いた。
「華琳さま!こちらでしたか。」
「春蘭、秋蘭。朝から心配かけたわね。戻りましょう。」
そそくさと二人を間を抜けていく華琳。慌てて後を追う春蘭を眼で追いながら秋蘭がすぅ〜と一刀に近づき囁いた。
「すまないな、北郷殿。我が主が失礼した、許されよ。」
「別に迷惑は……」
「ふふ、そう言ってもらえるとありがたい。当分続くやも知れんからな。」
「? 当分ってなにが?」
首を捻る一刀にいつも冷静な彼女がくくっと笑いを堪えながら答えた。
「華琳さま、いつもと違わなかったか?」
「あ〜そういやちょっと…さっきも俺がいるの不思議そうにしてたし、、、」
「だろうな、、、北郷殿と従者方を信用して打ち明けるが、実は華琳さまはたまに寝ぼけて歩き回ることがあるのだ。」
「え?それって夢遊病ってこと?」
「たいていの場合は、私か姉者が襲われて終わるのだが……今回は我らより北郷殿に惹かれたらしいな♪」
611ヨバイ5:2008/12/19(金) 01:03:54 ID:6qAK+zOl0
面白そうに見つめる秋蘭の視線に一刀の頬が染まる。
「まあ…という訳で今後もちょくちょく寝ぼけ夜ばいをかけて来るだろうからよろしく頼む、ご主人様♪くくっ」
含み笑いを残し秋蘭はさっさと去っていく。
後に残された一刀の後ろで詠と月の会話が響く。
「月〜今ちょくちょくって言ってたわよね〜」
「う、うん、、、」
「あ!そういや今日ってお茶会の日だよね、月♪」
「? う、うんそうだけど……詠ちゃん?」
「確か新しい茶菓子持ってくるって言ってたわね〜孫家の末っ娘♪」
びくっと一刀の背中が揺れる。
「え?シャ、シャオが来るのか?」
「えぇ〜そうよ〜♪い〜お茶会ネタができたから楽しいひとときなるわ。おほほほほ〜♪」
麗羽のように手で口を隠して笑う詠に一刀が手を合わす。
「頼む、詠!いや、詠さん!それだけは勘弁してくれ!シャオに喋ったりしたらあっという間に広まっちまう。」
「そ〜ね〜特に姉が知ったら面白い事になるわね〜くくっ」
蓮華にじわじわと問い詰められる未来図に一刀の血の気が引く。
「ま、待て、話し合おうじゃないか…」
と一歩、詠に踏み出したとき扉が元気良く開いた。
「やっほ〜月、来たよ!今日はお姉ちゃんも連れて来たから…あ、一刀だぁ〜ほら、お姉ちゃん、早くぅ♪」
「もう、シャオたらはしゃいじゃって、はしたないわよ。一刀、お邪魔じゃないかしら……」
遠慮しながらも嬉しげ入って来る蓮華を見て、詠はニヤリと笑った。

「どうやらこういう天命みたいね、バカチンコ♪」

 その後、彼がどうなったかはまた別の機会に……ちゃんちゃん♪

…………ヨバイ・華琳編 完
612名無しさん@初回限定:2008/12/19(金) 01:32:08 ID:FRI9unCn0
おつかれ〜
こういう華琳様好きです。
613名無しさん@初回限定:2008/12/19(金) 21:04:48 ID:b+bpR+jMO
1ヶ月ぶり?待望のSSktkr
うp主乙
614エロ本:2008/12/21(日) 00:18:23 ID:6EVwfIUL0
発売まであと5日!
というわけで、流れも読まず、短編ネタ投下。終わりにはきっと「=了=発売まであと五日」をつけると思う。



 その時間は夢のようだった。
 今までの時間が辛かったわけじゃない。今まで嫌な事ばかりだった訳でもない。
 ただ、その時が幸せな時間だったんだ。


615エロ本:2008/12/21(日) 00:26:04 ID:6EVwfIUL0

『新世界にて〜斗詩の場合〜』


「ほらほら、斗詩―!」
「遅いですよ〜! 秋蘭様〜!」
「あう〜、二人とも早いよ〜! 待ってよ〜」
 相変わらず、目の前にいる二人組は元気だ。
 この北郷さんに導かれた天の世界に来てもあの二人はやる事が変わっていない。ただ、二人揃っての馬鹿騒ぎと屋台の食べ歩き。
 私は、この二人のように元気に騒ぐことが出来ない。
 この世界で頑張っていけるのかが不安だからだ。
「はぁ……」
「そう、溜息をつくな。斗詩」
 隣では、私と一緒に文ちゃんと季衣ちゃんのお伴を任された秋蘭さんがいつものように笑っていた。
「ですけど……」
「まぁ……不安の種は分かる」
 ああ、良く見れば笑ってるんじゃない。苦笑いだ。
 よく考えれば、秋蘭さんは季衣ちゃんと春蘭さんの面倒を見てるんだっけ? そう考えると、ある意味で悟りきってるのかなと思えてしまう。
 でも、それもいつもの事だ。
 この世界に来てから。
616エロ本:2008/12/21(日) 00:35:01 ID:6EVwfIUL0



 私達はいつも一緒にいた。 それが普通のことだった。
 いつまでも一緒にいると思った。それも普通のことだった。



「と〜し〜」
秋蘭さんと話していると、いきなり文ちゃんが抱きついてきた。手には屋台で買った串焼きを持っており、いい匂いがあたしの鼻孔をくすぐる。
「あうう、何?文ちゃん」
「秋蘭さんと話してさ、そんなにあたいが嫌なの?」
「そ、そんなことないよ! 私は文ちゃんの事が……」
 大好きだ。麗羽様と文ちゃんは他の誰よりも。
 二人のうち、どっちが大好きかといえば……ううん、比べるのは野暮なことだと思う。
「あー、いっちーってば、こんなとこでもラブラブだー」
「へへーん」
「あぅぅ……」
 季衣ちゃんにからかわれると、耳まで真っ赤になる。隣の秋蘭さんも助け船を出してはくれない。
「ぶ、文ちゃ〜ん」
 私は涙目になったが、いやな気持ちではない。いや、むしろこんな事を言えるのが幸せだった。
617エロ本:2008/12/21(日) 00:40:25 ID:6EVwfIUL0



 私達はいつも一緒にいた。 それが普通のことだった。
 いつまでも一緒にいると思った。それも普通のことだった。



「と〜し〜」
秋蘭さんと話していると、いきなり文ちゃんが抱きついてきた。手には屋台で買った串焼きを持っており、いい匂いがあたしの鼻孔をくすぐる。
「あうう、何?文ちゃん」
「秋蘭さんと話してさ、そんなにあたいが嫌なの?」
「そ、そんなことないよ! 私は文ちゃんの事が……」
 大好きだ。麗羽様と文ちゃんは他の誰よりも。
 二人のうち、どっちが大好きかといえば……ううん、比べるのは野暮なことだと思う。
「あー、いっちーってば、こんなとこでもラブラブだー」
「へへーん」
「あぅぅ……」
 季衣ちゃんにからかわれると、耳まで真っ赤になる。隣の秋蘭さんも助け船を出してはくれない。
「ぶ、文ちゃ〜ん」
 私は涙目になったが、いやな気持ちではない。いや、むしろこんな事を言えるのが幸せだった。
618エロ本:2008/12/21(日) 00:45:24 ID:6EVwfIUL0



 私達はいい友達になった。獲物を向けた間であったのに。
 あの時はなれなかったのに。なれないのも当然だと思ってたのに。


「ふぅ……妬けるな」
「しゅ、秋蘭さ〜ん」
 隣の秋蘭さんもからかい始める。
「なに、気にすることはない。斗詩と猪々子の仲の良さは、会った時から見せつけられていたからな」
 そんなに秋蘭さんの前でやってたっけ?
 疑問に思うが、反論はできない。だって、北で馬賊をやってた頃からの知り合いだ。そして、あんなことまでしてしまった。
 普通に思えること、秋蘭さんにとってはそんな風に思えたのかもしれないし。
「で、でも……本当に楽しいですよね」
 必死に話題を変えようと、全く当たり障りのない話題を振った。
「ああ、全くだ」
 そう、平和だった。こんな風に4人で食べ歩きができるくらいに。
619エロ本:2008/12/21(日) 00:50:12 ID:6EVwfIUL0



 何で怖いのか?それは簡単な理由だった。
あの頃の常識が常識じゃないから。 こんな幸せな日々が来るとは思ってなかったから。



「じゃあ、斗詩。あたい達はもう少し先に言ってるから」
「後で付いてきてね〜」
「はーい。ふぅ……」
 私も文ちゃんも季衣ちゃんも秋蘭さんもたくさんの屋台を食べ歩いたが、あの二人は未だに元気だ。とてもじゃないけど付いていけない。
 そういう理由で、あたしは近くのベンチに腰をおろした。
「疲れたか?斗詩」
「ええ、あの二人についていける方が変ですよ」
「まったくだ」
 秋蘭さんも同じように疲れたのか、私の隣に腰をおろした。
「さっきも言いましたけど、本当に平和ですよね」
「ああ……まさかこんな日が来るとは思いもしなかった」
 ああ、秋蘭さんも同じなんだ。
「私もです」
「あの時、斗詩が普通の店員だったら、良き友人になれたのにと言ったが……」
「私も、秋蘭さんがただのお客さんだったらよかったのにって言いましたけど……」
 そして、二人で同じことを言った。

「本当だったな」「本当でしたね」

 そして、お互いが言い終わると、お互いに笑った。
620エロ本:2008/12/21(日) 00:56:10 ID:6EVwfIUL0



 だからこそかもしれない。
 怖いから願ってしまうのかもしれない。でも、それはあの時と変わらなくて。
 ただ、一緒にいたいから。少しでも長く続いてほしいから。



「斗詩―!大丈夫か?」
「秋蘭様―!」
 少し休んでいると向こうから手にいろいろ食べ物を持った文ちゃん達が走ってくる。
 よくあんなに食べられるものだ。
「ああ、私は大丈夫だが。斗詩は大丈夫か?」
 そんな事言われると、私の言葉は決まっている。
「大丈夫です」
 ちょっと苦しいけど、別に普通に付いていく分には支障はない。だから、私は立ち上がる。
「今行くよ」
 いつまでも、いつまでもいたいから。
 この幸せな空間に。

                    =了=発売まであと五日



……あと、5日も待てないよ……orz
621名無しさん@初回限定:2008/12/21(日) 05:09:16 ID:4VuXR8C10

なんだが>>617に重複あるし、もしかしてどっか一つ飛んでないか?
流れがちょっと違和感あるような……
622エロ本:2008/12/21(日) 16:10:07 ID:fO3yXkwz0
>>621
すまん、重複は間違い。
ただ、飛んではいない。……違和感を覚えるのはきっと私が下手だから。
623名無しさん@初回限定:2008/12/21(日) 18:19:22 ID:fJxTDRQAO
おお
初エロ本氏に遭遇ktkr
SSgj
624名無しさん@初回限定:2008/12/21(日) 18:31:51 ID:frxCYXkO0
gj こういった平和を感じさせる展開は大好き
斗詩の場合ってことは他の人の場合も書くのかな?
625名無しさん@初回限定:2008/12/21(日) 21:32:51 ID:dsz12PsG0
>>624
それは書けと言っているようなもんだなw
626エロ本:2008/12/22(月) 00:02:27 ID:W/IQ4vJ+0
>>624の要望を平気で裏切る私が再び登場です。
終わりには『=了=発売まであと四日』を付けます。






 この世界に来て、あいつに感謝することはたくさんあった。
 ボクも月も幸せだったから。そいて、これからも幸せでいられるから。

627新世界にて〜詠の場合〜@エロ本:2008/12/22(月) 00:07:41 ID:d4vxrMIa0

 『新世界にて〜詠の場合〜』




「賈駆っち! 今日も一緒に買い物にいこー!」
「はぁ?」
 この世界の学問が終わると、急に霞がボクに話しかけてきた。
 正直な話、ボクは一緒に行く気はない。と言うか、昨日行ったばかりだし。
「ボクは……」
「はい。分かりました」
 きっかり断ろうとするが、その前に月に了承されてしまう。
「詠ちゃんもいくよね?」
 うう、ボクは詠のこの顔を見ると断れるはずもない。
「分かったわよ。月が行くんならボクもいく」
「ほな、決まりやなー! そや! 呂布ちんもさそおっか!」
 ああ、もう駄目だ。ボクの心底そう思った。断る事は出来ない。
 だって、月が「はい」と言っちゃったから。
628新世界にて〜詠の場合〜@エロ本:2008/12/22(月) 00:12:49 ID:W/IQ4vJ+0



 ただ、彼女の幸せな顔を見ているだけで幸せだった。
 ただ、彼女の悲しい顔をを見ているだけで不幸だった。



「んー! やっぱ、この甘めのソースがええよなー!」
「……もぐもぐ(コクコク)」
 『おこのみやき』という食べ物にかぶりついている霞と恋。
「そうですね〜。霞さんのおすすめの食べ物はおいしいです」
 それに倣うように月もそれにかぶりついていたりする。ああ、あんなにかぶり付いて、喉に詰まらないかが心配だ。
「もー、月ったら……」
 口に青のりが付いてるし。
 そう思うと、ボクはハンカチを取り出して口を拭ってあげる。
「ったく……賈駆っちったら月ちゃんを甘やかしすぎやで」
「別に甘やかしてなんかない。ボクと月はいつでも一緒なんだから」
「……ご主人さまと一緒?」
「ちがーう! 何でち●こ男と一緒にされないといけないのよ!」
「もう、詠ちゃんったら」
 だが、そんな様子を見て月は笑った。クスクスと笑っていた。
629新世界にて〜詠の場合〜@エロ本:2008/12/22(月) 00:17:58 ID:W/IQ4vJ+0



 知ってる。あいつのことも。月が願っている事も。
 だから、ボクはこのままでいいと思う。
 このまま、月のそばにいればいいと思う。



「こらぁぁぁぁぁ! 呂布! 張遼! 賈駆!」
「ぬぁ!」
「……!」
 いきなり割り込んできた声に霞と恋は同時に振り向いた。恋はなんかおこのみやきを驚いて落としてるし。
「……また五月蠅いのが来た」
 その声の正体を聞くと、ボクはため息をひとつ。
 そして、振り向くとそこには肩で息をしている華雄が立っている。そういえば、あいつの存在を忘れてた。
「私を食べ歩きに加えんとは何事だ!」
「あー、堪忍してな。すっかり忘れてた」
「……(コクッ)」
「貴様ぁぁぁぁぁ!」
 正直な告白に頭から煙が噴き出すほどの怒りを見せている。ややこしい事になった。
「ここまでコケにされては、武人としての面目が立たぬ! 今こそ勝負!」
 あー、武器まで抜いちゃった。対する恋も……
「……(チャキリ)」
「ええよー! 呂布ちん! やったれー!」
 食事を邪魔されたことに怒ってるし。あれは本気の目だ。霞も煽るのは得意で、恋を焚きつけている。
「ふっ……呂布。この私の武に立ち向かうとは、さすが一騎当千の武将。だが! 私も引くわけにはいかぬ」
 華雄は華雄で勘違いしてるし。多分、あいつが騒ぎを聞いて来る前には勝負が終わってるだろう。
「月……ちょっと退避しよ」
 月まで巻き込まれたらたまらない。そう言って手を引こうとするが……。
「二人とも頑張ってください! でも怪我をしたら駄目ですよー!」
 そんな事を言って笑っていた。太陽みたいな笑顔で。
630新世界にて〜詠の場合〜@エロ本:2008/12/22(月) 00:25:49 ID:W/IQ4vJ+0



 あいつが月に望むのも、ボクが望むのも、一緒のもの。
 それは月が笑顔でいる事だ。いつでも、こんな馬鹿騒ぎをして笑っていられる事だ。
 だったら……いつものように楽しんでもいいかもしれない。
 隣の笑顔を見ているのを。この笑顔でいられる毎日を。


                       =了=発売まであと四日

……次は魏か……間に合うかなぁ……orz
631名無しさん@初回限定:2008/12/22(月) 05:42:12 ID:a1UfWWGU0
GJ良い感じだったです、あと621なんだが>>619
なんで怖いのか?ってあるがその前に怖いなんて一言もなかったから
唐突に感じだだけなんだ、ため息ついて心配してるのは
いつものことだし、そこから怖いにまですんなり繋がらなかったw

ギャグキャラの宿命でシリアスとかナイーブな話をやると
違和感になりやすいってのもあるだろうし難しいよね
632エロ本:2008/12/23(火) 00:18:35 ID:LoqOYRS00
>>631
あと、書き方が普段と違うから私が慣れてないせいもあるかも。
まぁ、そんな事は置いておいて、さらにさらに投下。……実は、SSはカウントダウンのおまけだったり。
終わりには、=了=発売まであと三日をつけます。




 姉者が暴走した。
 いや、いつもの事と言えばいつもの事だが、正直、今回の暴走はあまり好きではない。
 頭を触ると、ドロリとした白いものが垂れてくる。いやな感触だ。こんな物にきっと私は塗れているのだろう。
 見れば、華琳様や桂花をみると、それが容易に想像できる。
 ああ、華琳様の口元が痙攣してる。怒っているな。でも、そんなのを関係ないように姉者は叫んでいた。

「こんな酸っぱいだけの味のものが食えるかー!」
 朝食の『よーぐると』という食べ物の皿をひっくり返しながら。


『新世界にて〜秋蘭の場合〜』

633エロ本:2008/12/23(火) 00:22:40 ID:LoqOYRS00
 朝からなれない食事をしていると、姉者が暴走した。
 事の顛末だけを話せばきっとこうなるのだろう。そして、結果として私達の頭に『よーぐると』がぶちまけられたと。
 まったく、迷惑な話だ。そして、その原因が……。
「姉者」
「何だ?秋蘭」
「それは砂糖を入れるものだ」
姉者の自業自得ならば尚更だ。まったく、先日に北郷殿が教えたというのに。
「し、仕方がないだろ!」
「春蘭?」
 姉者の後ろから声がする。しかも不気味な声で。
「か、華琳さま?」
「お仕置きが必要のようね」
 頭に『よーぐると』を被りながらも、目が不気味に光っている。
「ああ、華琳様」
 桂花はそのかかっている『よーぐると』を舐めることで綺麗にしようとしている。
 私もそうやって華琳様を綺麗にしたいとは思ったが。
「か、華琳様ぁ」
 姉者の方もお仕置きを心待ちにしている。
 少し羨ましいが、今私がやるべきことは別にある。
「あれぇ?秋蘭様。どうしたんですか?」
「季衣、少し外に出ようか?」
「少し、姉者がお楽しみなのでな。邪魔をしてはいけないだろう?」
「ああ、なるほど!」
 とりあえず、目の前にいる少女に、姉者の痴態を見せないこと。今日は少し激しそうだからな。
634エロ本:2008/12/23(火) 00:29:15 ID:LoqOYRS00

 外に出たのは良かった。
 いや、私自身もこれは正確な判断であると自負している。だが……神とは皮肉なものだな。
「お前なんてチビのくせにー!」
「へへーん。ペタンこには分かんないのだー」
 外に出た先に待ち構えていたのは鈴々であった。そこまでいえば、後の経緯は例え姉者とて分かるだろう。
 これについては、白黒をはっきりさせればいいのだが……。
「チビがなんで『後ろで気持ちのいいこと』をそんなに知ってるんだよー!」
「お兄ちゃんにしてもらったのだー!」
 こんな話題であるため、むやみに介入するわけにもいかなかった。
 どうでもいいことだが、北郷は一体何をしてたのか……気にしてもしょうがないか。
 とりあえず、この場にいても仕方がなさそうだ。
 しばらく経って、お腹がすけば静かになるだろう。その間に少し頭を冷やしてこようと、二人を置いて公園へと歩いて行った。

635エロ本:2008/12/23(火) 00:35:56 ID:LoqOYRS00
「ふぅ……」
 とりあえず、静かな公園につくと、誰もいないベンチに腰掛ける。
 平和だ。
 ただ、それを実感している。
 華琳様はこの世界に来ても、変わらず我々と繋がりを持っている。変わっていない。
 姉者や季衣、桂花も華琳様がいるならば、私も含めて必ず傍に仕えている。変わっていない。
 そして、変わったことと言えば……。
「鈴々や関羽と顔を合わせても……」
 ただ、呑気に喧嘩をする。華琳様も、姉者も、季衣も。
 私が弓を取る機会などもしかしたらもう無いのかもしれない。
「それはそれでさびしいが」
 武術に生きてきた。曹孟徳の手足と生きてきた。だが、今は華琳様の……。
「考えても仕方あるまい」
 すると、彼女はいつも持っていた弓を手に取る。幸い、この公園には人がいない。
 そして、近くに木に狙いを定める。
 矢を携え、狙いを定め、弦を引く。何度もやりなれた動作は体が自然に覚えている。
 この矢が、的でもなく敵陣で敵兵でもない場所に放たれるのは初めてかもしれない。
「……」
 これで最後の矢もいいかもしれない。そんな感情が私の中で巻き起こった。
 これから、どうなるのかなど分からない。分かるものなどいるはずもない。だから。
「とりあえず、斗詩に会いに行くか。季衣も猪々子に会いたがっていたしな」
 そう思うと、彼女は矢を放った。何かを断ち切るように。
 その音は、平和な世に酷くそぐわないものであった。

                  =了=発売まであと三日

…………orz
636名無しさん@初回限定:2008/12/23(火) 02:02:57 ID:Hd6/zquTO
カウントダウン続きがんがれ〜バッショや片桐もきっと読んで喜んでるZE!
やっぱこーゆーのはファンが応援盛り上げないとなっ!
他の職人も遠慮しちゃダメだよ〜
637名無しさん@初回限定:2008/12/23(火) 13:10:20 ID:6R06KMy30
弓道場を使わせてもらうとか・・・

まあ、弓が違うかもしれないけど
日本と中国で
638名無しさん@初回限定:2008/12/23(火) 13:15:02 ID:IDeoeGt40
書こうと思ってたけどさすがに間に合わないや
ここはカウントダウンさんに任せておとなしく全裸正座
639名無しさん@初回限定:2008/12/23(火) 15:41:24 ID:J20afpin0
カウントダウンと言っても明日には確実にフラゲが来るからそれどころではなくなるだろうな
640エロ本:2008/12/24(水) 00:14:57 ID:CJXO1+mD0
スマン……蜀はネタがなかった……終わりには=了=発売まであと二日と入れる。
あと、四コマのサオトメ先生。ごめんなさい。



 この世界にきて、もはや我慢がならなかった。
 この世界に対し挙兵しようとまで思った。
 当然だ……







 メンマをあんな風に扱うとはーーーーー!!


『新世界にて〜超絶番外編・星の場合〜』

641エロ本:2008/12/24(水) 00:19:57 ID:CJXO1+mD0
 唐突に星が一刀の部屋に来た時に言ったのはその一言だった。
「と言う事で、主。協力してくだされ」
「いや、そんな事言われても……」
 唐突の相談に一刀は戸惑っている。
 いや、この世の中でこのような相談を受ければ、当然の反応だろう。
「ってか、なんで今さら……」
「これを見てくだされ!」
 そのように言うと、持ち出したのはビン詰めの『ハム屋のメンマ』と真空パックの『粥屋のメンマ』だ。たしか、どちらも星がお気に入りのメンマだったが。
「至高のメンマは生き物なのです! 呼吸をさせず、このような狭い中に閉じ込められては可哀そうです」
「いや、んなこと言われても……」
「こんな風にメンマを扱うとは、この世界はどのような歴史を歩んできたのか!」
 メンマの事で歴史云々までさかのぼる星についていける人間が何人いようか?
 少なくても、目の前の一刀はその人間でないのが確かであるが。
「いや、とはいっても……」
「そこで、主に相談に来たのです」
「……話を聞けよ」
 だが、馬の耳に念仏という言葉があるように、この状態になった星を止められるものなど存在しようか?いやいない。

「メンマに革命を起こそうと思うのです!」
642エロ本:2008/12/24(水) 00:25:11 ID:CJXO1+mD0
「はっ?」
「この世界をメンマによって征服するのです! さすれば、みなが太平の道に導かれんことでしょう!」
(あー、またなんかに影響されたな。……『こ●っくパーティ』あたりか?)
 しかも、彼女の後ろには、何故か鉈を持っていそうなピンク色のアイドルが煤けて見える。いろいろなものに洗脳されたのが一刀にも分かった。
 現実世界には怖いものがたくさんある
「なぁ、星……もしかしたらだけど、どんな事をやるつもりだ?」
「もしかしたらとは、心外な。私はこの身がどうなろうともやり遂げるつもりですぞ」
 そして、彼女は息を一息すると。
「まずは、メンマの『ぶらんど』を設立します。そこから全世界にメンマを安くウマいメンマを発信するのです」
 完璧に何か間違えている気がするが、それに星は気づいていない。
「我ながら、この世界に乗っ取った名案ですな!」
「いや……」
「そうです! このブランドのますこっとを華蝶仮面にするのも」
 ますます妄想が広がっていく星。
 そろそろキャラ崩壊とかテロップが入ってもおかしくないような状況だ。
「さぁ! 主! 我と共に世界の覇を目指しましょう」
「いや、やだ……はぁ」
 拒否権など与えられるはずもなく、ドナドナと一刀は連れて行かれる。
 むなしく、彼の響きだけが誰もいない部屋に響き渡った。
643エロ本:2008/12/24(水) 00:31:27 ID:CJXO1+mD0


 その3日後、その星お気に入りのメンマ会社2社が倒産したことにより、星が三日三晩寝込んだことでこのメンマ革命は実行に移されることはなかった。
 はたして、成功していたら世の中が変わったか?それは永遠に分からずじまいであった。

                          =了=発売まであと二日

 ふははははは、いつもどおりに来ると思ったか!次は元通りだけど。
 うん、正直スマンカッタ……orz
644名無しさん@初回限定:2008/12/24(水) 01:14:43 ID:cyZSf51H0
イイヨイイヨー
645名無しさん@初回限定:2008/12/24(水) 01:48:08 ID:k5w9LK0QO
いつもながらGJ&をつ






呉に期待
646名無しさん@初回限定:2008/12/24(水) 14:55:51 ID:iYXE61rD0
本スレにFGが来たな
月と詠のSSを間に合わせたかったんだけど、
やっぱりどう見ても無理なんで退避します
ではまたコンプ後に、また盛り上っていることを祈って
( ゚Д゚)ノシ
647エロ本:2008/12/25(木) 00:11:08 ID:auwmjQSL0
ちなみに私は今日中に購入予定……ってなわけで、カウントダウンSS投下。
終わりには=了=発売まであと一日を入れます。






 私はなぜ生きているのか?
 その疑問はこの世界で暮らすにつれて、だんだん希薄になってきたものだ。
 決して、忘れてはいけないはずなのに。


『新世界にて〜冥琳の場合〜』
648エロ本:2008/12/25(木) 00:16:39 ID:auwmjQSL0

 特に今日も暇だった。
 休みの日は大体このようなものだろう。
 この世界に来てから、この世界での職を貰ったが何故退屈なのだろうか?
「暇だな……」
 もう、3時だというのに、何もやることが存在しない。家にも誰もいない。
 一緒に暮らしている蓮華様も穏も思春も外に出てしまっている。
「はぁ……」
 まだ、帰ってくるまで時間があるだろうか?
 そう思うと、途端に眠くなってくる。
「少し寝るか……小喬たちもどこかにいってるし」
 そうすると、自然に瞼が下がっていった。こんな楽な時間があったなんて思わない程に。




 目の前にあったのは炎だった。
 そして、愛しき人がそこにいた。たどり着きたい場所がそこにあった。
 でも……私の声は決して届かなかった。


649エロ本:2008/12/25(木) 00:21:55 ID:auwmjQSL0
「雪蓮!」
 目が覚めると、私は無意識にその愛しい名前を叫んでいた。
 息が荒い。寝苦しい。
 喉をかきむしりたい様な感覚がまだ残っている。
「はぁ……はぁ……」
 あの夢の光景は何だったのか?
 見たこともない光景であるのに、何故か見たことがある光景。今世界ではデジャヴと言っただろうか?
「何なんだ……」
 訳が分からない。
 何かに縛られているような感覚がある。何が?分からない。
「雪蓮」
 ただ愛しい人の名前を呼んだ。
 そして、帰ってきた声は
「どうしたの?冥琳」
「……!!」
私が愛していたもう一人の主であった。




 なぜ、うなされていたのか?
 それはまるで檻に押し込められた動物のようで。
 狭い水槽に閉じ込められた

650エロ本:2008/12/25(木) 00:26:11 ID:auwmjQSL0



「すみません。蓮華様」
「いいのよ」
 頭にひんやりとした濡れタオルが乗せられる。蓮華様の話によれば、寝ている間にうなされていたらしい。
 それにしても、なぜこのようなことに?
「蓮華様、買い物に出かけたのでは?」
「いえ、私だけ先に帰ってきたの。買った物を家に届ける必要があったから」
 後ろを見れば、確かに大きなビニール袋とそれに入っている数々の食糧や生活必需品がある。
「そうですか……」
 私もまだ頭が回っていないようだ。
 そのようなことは見ればすぐ分かるというのに。
「冥琳」
 蓮華様が私の顔を覗き込んでくる。
「何か?」
「さっきの姉さまの名を叫んでいたけれど……」
「……!!」
 一瞬、時が止まったかと思った。冷静に考えればうなされている事を聞いているのだから、叫んだことを知っているのは当然だろう。
「もしかして……冥琳」
 隠せないと思った。
 いや、隠してはいけないと思った。
「私は……」
651エロ本:2008/12/25(木) 00:30:56 ID:auwmjQSL0



 この世界に雪蓮の枷はないと言った。
 その意味が分かっている。理解している。……だけど。



 夢の事を残らず蓮華様に話していた。
 炎に包まれる夢。雪蓮を追いかける夢を。
 以前、北郷が「私は謀反を起こした」と言った。その時の名残なのかもしれない。
「そう……やっぱり姉様は」
「蓮華様が気になさることではありません」
 そう、これは私の問題。
「私が未だに雪蓮の事を……」
 忘れてしまえば解決なのだろうか?
 たとえ、大喬を悲しませることになっても。
「それは違うわ」
 だが、その答えを持っているのは。
「私は雪蓮姉様の枷はないと言ったけど、雪蓮姉様が居なかった時の絆がないとは言ってないわ」
「蓮華様?」
「あの時は、みんなが姉様の影を見ようと後ろ向きになっていたの。それは私も同じ」
 あの時、私は何をしていた?
 蓮華様は何をしていた?互いに顔を合わせずに。
「後ろ向きに行こうとするのが駄目なの。冥琳は背負いすぎなの。だから……」
 そして、私の顔に胸を教えてて、その言葉を言った。
「私達と一緒に生きよう。前向きに」
 孫呉を継いだ王の言葉でもない。雪蓮の後継ぎの言葉でもない。蓮華の声がそこにあった。
652エロ本:2008/12/25(木) 00:36:07 ID:auwmjQSL0



 ただ、救われたと思った。
 何を望んでいたのか分かった。
 私は唯……この声ではっきりと伝えてほしかっただけなんだ。




「蓮華様……」
 私は蓮華様の言葉にしばらく思考が止まっていた。だからだろう。次の言葉の人物に気づかなかったのも。
「あれ〜、冥琳様と蓮華様……お邪魔でしたか?」
「「げっ?」」
 いつの間にか、入口が開いていた。
 そこには間延びする声と共に穏が立っている。
「「……」」
 いや、穏だけではない。後ろには思春、小蓮様、大喬と小喬と勢揃いしている。
「……お前ら、どの辺から見ていた?」
「いえ〜、別に何も聞いていませんよ〜。ただ、聞いてない方が、誤解がすごいんじゃないかな〜って」
「の、穏!」
「ふふふ……これでお姉ちゃんは一刀争奪戦脱落だね〜」
「小蓮!」
 二人して顔が真っ赤になる。穏があらぬ誤解をすれば……。
「ま、忘れろ!」
 とたんに私達も立ち上がるが穏達もダッシュで逃げ始める。
「ま、まてー!」
「あははは」
 そんな笑い声が響く夕方。
 そこには確かに、私達の笑顔があった。
653エロ本:2008/12/25(木) 00:37:38 ID:auwmjQSL0


         =了=発売まであと一日

というわけで、全勢力完了……あれ?誰か忘れてるような。
わたし、このカウントダウンが無事に終わったら、結婚するんだ。……orz
654名無しさん@初回限定:2008/12/25(木) 12:45:26 ID:PgdwQFNfO
さあ後11時間ちょい

間に合うか?
655名無しさん@初回限定:2008/12/25(木) 18:42:13 ID:d3UYApLuO
秋蘭、星、冥琳、詠、斗詩…。
エロ本さんは軍師(?)系が好きなのかな。

まぁ淵と趙雲と顔良は恋姫に限ったことだけどw
656名無しさん@初回限定:2008/12/25(木) 22:56:35 ID:nMWsmiyj0
そういえば、華雄って前作はバッサリ閑羽に斬られてたけど
今回もバッサリ斬られるのかね
657エロ本:2008/12/26(金) 00:04:44 ID:pCUfcAVl0
>>655
そんな私は蓮華、翠スキー。
でも、冥琳も秋蘭も星も詠も斗詩も、その他のみんなも好きです。

ってなわけで、発売記念!
何か、エロが薄いようだが、俺には関係ない!
という事で、諸事情(忙しくて書き下ろせなかった)により、妄想伝に落選したのを加筆修正したSSを投下します。
終わりには=了=本日発売って付けます。
658エロ本:2008/12/26(金) 00:10:04 ID:Tv67LnGw0
 真っ白な日差しに照らされる砂。蒼と白が混ざり合う地面。そして、その白い砂浜に立つ無数の色とりどりのパラソル。
 そう、そこは夏の海。子供から夫婦までが集う、常夏の海岸。
 そのような場所に、とある奇妙な一団が辿り着いていた。
「うわ〜、この世界の海も綺麗ですね〜」
「うん!しかも人がいっぱい〜♪」
「穏、はしゃぎすぎだ!小蓮さまもお気をつけてください」
「まぁまぁ……思春も大目に見てやってくれよ」
 明らかに物珍しそうに海を見る女性陣とそれをなだめる1人の少年。
 言わずと知れた北郷 一刀と蓮華の一行‐蓮華、小蓮、思春、穏だ。
「でも、一刀……本当にいいの?」
「ん〜、多分……」
 明らかに心配そうな蓮華が心配そうにしているものの、それを曖昧ながらも大丈夫だと言う。
 彼女らが海に来た理由。それを言うには、もはやこれ以上の理由は必要ないだろうというもの。
 そう、ずばり海水浴だった。


『海水浴に行こう』
659エロ本:2008/12/26(金) 00:15:58 ID:Tv67LnGw0


 このような状況になっている事を話すには、まず事の発端である近くの本屋で行なわれていたくじ引きの件まで遡らなければなるまい。
 この外史に来てから2ヶ月以上が経ち、彼女‐蓮華達も自分の生活を持つようになっていた。
 近くのデパートで買い物をし、学校で学業に励んで、普通の女の子の生活も何不自由なく過ごせるようになっていた。
 そんなある日、蓮華と思春、穏、小蓮の4人で穏の欲しがっていた本を買いに行った時の話である。
「蓮華さま……会場はこちらです」
「分かっているわ。でも、本当に私なんかがやっても良いの?穏」
「大丈夫ですよ〜。誰がやったって結果は変わりませんからぁ」
 その時、たまたま本屋でのキャンペーンが開催されていたのだ。
それは一定額以上の買い物をしたお客にくじを引かせるというものであり、たまたま穏が買った書物はその一定金額をはるかに超えていて、結果として、くじを引く権利が与えられたのだ。
「じゃあ……」
 どうやら、穏はくじを引かずに、蓮華がくじを引くようだ。
「……ごくり」
 緊張しながら、彼女はくじの入っている箱の中に手を入れる。中には数十枚の三角形に折られたくじが入っている。
(別に外れたところで……)
 そうは思いながら、適当に手に触れた一枚のくじを箱から取り出して係員に渡す。そして、係員はゆっくりと中身を見ると、その驚愕の内容を大声で読み上げた。
「おめでとうございます!特等のシーサイドホテル2泊3日へ5名様ご案内!」

660エロ本:2008/12/26(金) 00:20:51 ID:Tv67LnGw0
 そんな棚から牡丹餅のような出来事によって彼女らは新設されたホテルへとやってきたわけである。
 ちなみに小蓮と蓮華がほぼ同時に一刀を誘い、結果として現在のメンバーに至るのだ。そして、ホテルへチェックイン後、彼女は小蓮の提案によりホテルの近くの海岸へと遊びに来たわけである。
「蓮華様。何をためらっておられるのです?」
「そうだぞ。蓮華。折角、くじで当てたんだから、楽しまないと損だろ」
 念願の一刀との旅行だというのに、あまり気分が優れていない蓮華を見て、一刀と思春は少しだけ不安を憶えている。だが、その理由は明白だった。
「いや、別に躊躇っている訳ではない!」
 むきになったのか、つい昔の口調で答える蓮華。だが、それは自分でボロを出したのと同じだ。
「つまりぃ、お姉ちゃんは自分が愛しい一刀と一緒に来ても良かったのか、自信がないんだ〜」
「なっ!小蓮!」
 小蓮の発言に顔を赤くする。どうやら、図星らしい。
「まぁ、蓮華さまは意外とウブなんですねぇ」
「穏まで……」
 さらに、呉の副軍師にまであっさりと見破られてしまい、そのまま顔を赤らめて下を向いてしまう。これは自白行為も同然であった。
「あ〜……え〜っと……」
 一方で一刀はどうしたら良いか分からないらしく、また、下を向いた蓮華にかけるような言葉も思いつかないらしい。そして、彼がとった行動とは、
「そういえば、冥琳はどうしたんだ?」
とにかく話を逸らす事であった。
「冥琳様なら、今頃、大喬ちゃん小喬ちゃんとお買い物だと思いますよ〜」
 その質問に答えたのは穏だ。
661エロ本:2008/12/26(金) 00:25:04 ID:Tv67LnGw0




 ちなみに蛇足ではあるが、同時刻、某所で、
「……私も行きたかった……」
と机にうつ伏せになってぼやいている冥琳が小喬に目撃されたのはこの話には関係ない。




662エロ本:2008/12/26(金) 00:30:02 ID:Tv67LnGw0
「へぇ……そうなんだ」
 そんな関係のない事を一刀は知る由もないため、そのまま曖昧に頷いておいた。
「それなら、ご主人様の方こそ、大丈夫なんですかぁ?」
「へっ?何が?」
 穏の唐突な切り返し、それに一刀は少し後れを取ったが、それでも混乱するような事がないようなゆっくりとした口調で、穏は言葉を続ける。
「朱里ちゃんや鈴々ちゃん達の事ですよ〜。ご主人様が旅行に行く、って聞いて飛んでくるんじゃないかとぉ」
「ああ、それなら大丈夫だ」
「ええ?」
 その答えは簡単なものだ。
 それは、以前に行なわれたフランチェスカでの期末試験に起因する。
 そこでの愛紗たちの成績は、成績が優秀な朱里を除いて、かなり悲惨なものとなっていた。
まぁ、この世界での物理、政治、数学等を一から覚えようとしたのだから、その結果は当然のものだろう。
 翠に至っては、「燃えたぜ、燃え尽きた……」と、某ボクシングの選手のようになっていた。
彼女の成績がどれくらいまで悲惨であったのかは、ここでは言及しないのが優しさであると思う。
 そして、成績が悪い者に課せられたのが補修であった。
「で、翠を筆頭に愛紗、鈴々、星は補修。朱里は再テストに向けてのお手伝い。紫苑は水着が着られないからダイエットするらしい」
 最後のだけは関係がなかったような気がするが。
「はぁ……」
 一方で彼女も同じようなテストを受けたが、彼女たちは、呉一番の才女とも言われる穏の助けによって何とか、補修という悪夢だけは避けられたらしい。
(まぁ、本を読みまくってたからな……)
 そう思うのが、彼の正直な感想である。
663エロ本:2008/12/26(金) 00:35:09 ID:Tv67LnGw0
「まぁ、そんなんだから、蓮華も気にしなくて良いぞ」
 はっきり言って、会話の前後関係がめちゃくちゃで関連性など皆無だが、
「ほら!そんな暗い顔してないで、早く泳ご♪」
小蓮がそれに同意して、蓮華を更衣室へ引っ張っていく。
「こ、こらっ!小蓮!」
「ああ〜、小蓮さまぁ〜」
 焦る蓮華とそれに急いでついていく穏。
 そして、その場に取り残されたのは、一刀と思春だけであった。
「それでは、私はこれから日傘の用意をする。北郷 一刀。貴様はもうすぐ昼時だから、冷たい飲み物と食料でも調達して来い」
「……はい」
 そして、命令口調の思春には逆らえず、彼は1人でトボトボと売店へと向かうのであった。



664エロ本:2008/12/26(金) 00:40:10 ID:Tv67LnGw0
 売店は、夏では相変わらずの混み具合であった。カップルしかり、親子連れしかり、沢山の人で埋め尽くされている。
「……まぁ、こんな事もあるか」
 後ろを見れば、先ほどから思春が砂浜にビニールシートをひいている。どうやら、場所を見つけたのだろう。
「さて……」
 そして、彼も観念したのか、売店の店員に呼びかける。
「すみません!オレンジジュースと焼きそばを5つください!」
 多分、このくらいの大きさで言えば奥で焼きそばを焼いている店員に聞こえるはずである。
だが、返ってきたのは、彼にとって意外な声であった。
「ん?おお!北郷じゃないか!」
「へっ?」
 かなり気安く呼ぶ声に、店員の顔を見ると、それは彼にとって見知った顔であった。
「伯珪?何でここに?」
 そこにいたのは、水着の上に『海の家』とかかれたエプロンを羽織った公孫賛 伯珪であった。
「何でって、私はここのバイトだ」
「……そうか」
 確かに、公孫賛については、近年アルバイトをしているという噂が多々あった。どうやら、その噂のとおりなのだろうと一刀は納得してしまう。なお、一方で袁紹や曹操のせいで尽くクビになっているという噂もあるが、それについては言及しない方が良いのだろう。
「ところで、お前はどうなんだ?」
「いや、実は蓮華達と一緒に遊びに来たんだけど……」
「蓮華?……もしかして、孫権の事か?」
 どうやら、彼女は蓮華の真名を良く知らないらしい。
「ああ……」
「そうか……孫権と……って、ええええええ!!あの孫権が?」
「そうだけど……」
「う、嘘だろ?……あの孫権だぜ?あの『私には関係ない』って見事に無視する孫権だぜ?」
 明らかに信じてないのか、声が震えている。
「いや……その蓮華なんだが……」
「そ、そうか……あはは」
 どうやら、冷静に取り繕うとするが、どうしても声が震えている。
(そういえば、伯珪は蓮華のあの後の事、知らないんだよな)
 そう言われれば、それで仕方がないのだろう。
665エロ本:2008/12/26(金) 00:46:55 ID:Tv67LnGw0
(変わったか……)
 つくづく、それを一刀は思う。彼女が彼と出会う前に孫呉を背負っていた蓮華。そして、出会ってから今までの1人の女の子としての蓮華。
 どちらも蓮華には変わりはない。だが、
(笑っている蓮華の方が良いな)
 そう思うのが彼の素直なところであった。



 そして、まだ震えていた伯珪のいる売店を後にし、手に焼きそばとジュースを持った彼が戻ってきた最初の一言は……
「何で、和傘?」
であった。
 そこにいたのは、ビニールの上にパラソルではなく赤い大きな番傘を立てた場所。そして、そこで褌とサラシを身につけて立っている思春の姿であった。
「傘、と言われたからだ」
「確かに言ったけど……」
 思春に日が強いからパラソルを用意しろと言ったのは他でもない一刀だ。
だが、彼女にはパラソルでは通じなかったので、敢えて傘と言ったのだが、それが裏目に出たようだ。
「まぁ、良いか……」
 元々、周りの皆さんからは、思春が褌にサラシの地点で奇異な目で見られている身だ。今更、何をしようと関係なのだろう。
「ところで、蓮華は?」
「そろそろ、戻ってこられる頃だろう」
 だいぶ、更衣室が混んでいるのか、先ほどからずいぶん時間が経っている。だが、時間的には十分な時間が経ったのだろう
「まぁ、ゆっくり待つか……」
 そして、一刀がビニールの上に腰を下ろすと、ちょうど声が聞こえてきた。
「カ〜ズ〜ト!」
「ご主人様〜〜」
 この元気な声は小蓮と穏のものだ。
「やっとか……」
 そして、声の方を振り返ると……確かに彼女たちはいた。魅力的な水着姿で。
666名無しさん@初回限定:2008/12/26(金) 00:56:02 ID:Tv67LnGw0
その描写はとても文に出来るものではないが、一応ながら彼の見た光景を蛇足ながら説明させていただく。
 まず小蓮であるが、
彼女の元気一杯な事を示すかのような明るいレモン色を基調としたワンピースタイプの水着だ。
腰の部分には、同色のフリルレースがついており、それがさりげなく自己主張をし、
明るさの中に可愛さ見出す事に拍車をかけている。彼女の体型もこの水着にはイメージどおりであり、
褐色の肌は水着と一緒に健康美である事を際立たせているといっても過言ではない。
 次に穏であるが、これは布地面積の少ない青を基調としたビキニタイプであった。
 彼女の今にもはち切れそうな胸を、青い三角の布地がしっかりと押さえ、胸の谷間をさらに強調させている。
それは小蓮とはまた違った魅力で、周りの男性でさえもつい振り向いてしまう程の魅力を持っていた。
さらに腰にはパレオを巻いており、年上にも間違われるような、
彼女に似合ったおとなしい雰囲気を醸し出している。
「へへ〜ん、どう?似合ってる?」
「ああっ……凄く似合ってるよ」
 他に彼には感想はなかった。だが、そこにいるべきもう1人の人物がいない。
「あれ?蓮華は?」
「お姉ちゃんなら、アソコだよ♪」
 そして、一刀は彼女が指し示す方を見ると、また、言葉を失ってしまった。
667エロ本:2008/12/26(金) 01:00:08 ID:Tv67LnGw0
そこにいたのは、確かに蓮華であった。
 だが、彼女の体は、眩しいと勘違いするほどの白いビキニに包まれており、さらにその布以外の部分からは、健康的な褐色の肌を覗かせている。
また、ビキニタイプであるため、腹部のくびれ等は一切隠されておらず、それが褐色の肌、それと対照的な白い水着と共に魅力的なオーラを出していた。
胸は穏には及ばないものの、それでもかなりのボリュームがあり、男なら誰もが振り向かざる負えないような魅力が、
その健康的な肌とそこに挟まれた胸元の谷に盛り込まれている。
 さらに、元孫呉の王であった気品も溢れ、太陽の光に照らされたその姿は、それが彼女を一つの芸術へと変えてもおかしくない物であった。
「ああぅ……見ないで……」
 一刀に見られてか、彼女の顔は真っ赤に茹で上がり、手で出来るだけ体を隠そうとする。
「か、一刀……」
「どうですぅ?ご主人様〜?」
「うん、凄くかわいい」
 ただ、不安がる蓮華にただ、それしか言えなかった、だた、それ以外に言う言葉が彼にあるのだろうか?いや、答えはきっと否だろう。
「凄く似合ってるよ、蓮華」
「うう……本当?」
「本当だって」
「そうです、凄くお似合いですよ。蓮華様」
 思春も同じ意見らしく、相槌を打っていた。
「……うん」
 そして、まだ顔に赤みが残っているのも、ゆっくりと立ち上がって、傘の日陰へと歩いていく。一刀のいる元へ。
668エロ本:2008/12/26(金) 01:05:02 ID:Tv67LnGw0
「と言う訳で〜、一刀!西瓜割りやろう」
 正に唐突。その提案はそのようにいきなりのものであった。
「西瓜割りって……」
 一刀は少し呆れていたものの、既に思春は少し切れ目の入った西瓜と目隠しの用意をしていたりする。
いつの間に用意したのだろうか?
「……まぁ……いいか」
 一刀も別に異議を唱える必要もない為、それに賛同する。
蓮華は少しだけ不満げな顔をしていたが、それでも異論はないようだった。
「準備が出来ました」
「じゃあ、まず一刀からだよ♪」
 隣で思春と小蓮の声が聞こえると、早速、一刀の顔に布が巻きつけられる。
その際に思春が気配もなく近付いて後ろに素早く回ったのは、彼女のご愛嬌であろう。
 そして、隣から穏や小蓮の声が聞こえて、西瓜割りが始まる。
 一刀の結果から言えば、空振りだった。
「一刀って、意外と駄目なんだね〜」
「うう……くそ……」
 小蓮にからかわれるのが悔しいのか、その場で膝を突く一刀。
「こら!小蓮!」
 隣からは蓮華の声が小蓮の行動を戒めようとする。
「本当にむずいんだって……」
「ふ〜ん、じゃあ、次は思春ね」
「はっ!」
 すると、今度は思春がゆっくりと自分の顔に目隠しを縛り付ける。
そして、体を三回ほど回して、ゆっくりと立たせた。
 西瓜までの距離は約3mと言ったところであろう。
「じゃあ、初……」
 そして、一刀が指示を開始しようとした時、
ヒュ!ザクッ!
 一筋の風が西瓜を真っ二つに切っていた。
669エロ本:2008/12/26(金) 01:10:44 ID:Tv67LnGw0
「へっ?」
 それが、思春の刃であった事に気付くのには、数秒を要していた。よく見れば、彼女は目隠しをしたまま剣を手にこちらへ歩いて来ている。
「これでよろしいですか?」
「うん♪ほらぁ、一刀の嘘つき」
「いや、どう見ても思春が凄いだけだろ……」
 どうやら、思春には目隠しをしていても十分に方向はわかるようである。
「って言うか、真剣禁止ーーー!」
一刀がそれにツッコミを入れるのは、少し遅かった。
「じゃあ、次は穏!」
 そんな一刀のツッコミは無視するかのように、西瓜を新しいのに変え、今度は穏の顔に目隠しを巻きつける。
 だが、それに気付くべきだったのかもしれない。目が見えない状態で穏が何をやらかすかを。
「はぅ〜、何も見えない〜」
 いきなり視界を塞がれ歩こうとすると、砂浜という不安定な足場にパニックに陥る穏。
「穏、右だ!」
「もうちょっと、左」
 そんな声を小蓮や蓮華はかけるが、それを無視して彼女は西瓜の方へ早歩きで近付いていく。そして、事件は起こった。
「はぅ!」
 足場が不安定であれば、つまずくことも簡単に予想できた。ただ、それが西瓜の前で躓いたのだったら?
 そのまま、彼女の体は重力に引かれ落下し、そして、
バコーン!
「むきゅう!」
その、枕にもなりそうな胸で西瓜を潰すように倒れこんでいた。
670エロ本:2008/12/26(金) 01:15:04 ID:Tv67LnGw0
「あぅ〜……転んじゃいましたぁ……」
 彼女が目隠しを外しゆっくりと起き上がると、下にあったのは凶器とも言える胸に押しつぶされ、パックリと割れた西瓜の残骸。
その様子を見ると、周りの男性も顔を赤くしてその光景を見ている。
(西瓜が羨ましい)
(まさに、おっぱいボンバー)
 男性陣がそんな事が思っている中、蓮華、小蓮、思春、そして、一刀までもが共通して思ったことがあった。
『穏のおっぱい、恐るべし!』
 とりあえず、そんな事が頭を過ぎっていた。



 結局、その後の西瓜割りは肝心の西瓜が無くなってしまい、そのまま中止になってしまった。
 少しだけ小蓮が不機嫌になっていたが、西瓜がない状態ではどうしようも出来ない。
「という訳で、やっぱり海に来たら泳がないと」
 西瓜の後片付けが一通り終わると、今度は蓮華が提案してきた。
「そうだな……小蓮、いいか?」
「うん、一刀と一緒なら♪」
「小蓮!」
「ああ、また始まった」
 この2人の姉妹喧嘩は本当に絶える事を知らないようだ。
671エロ本:2008/12/26(金) 01:20:01 ID:Tv67LnGw0
「まぁまぁ……お2人ともおあついですね〜」
「穏、お前は焚き付けるな」
 その火種をすぐに火事にしようとするおっぱい軍師には、忠犬甘寧が先手を打つ。
「あれぇ?思春ちゃんは参加しないの?」
「貴様!何故私が参加しなければならんのだ!」
「だってぇ……」
 だが、如何せん、彼女が才女と呼ばれているのは伊達ではない。彼女はその火種を思春にまで飛び火させようとする。その手腕は彼女のおっぱいと同様に伊達ではない。
「思春ちゃんだって、ご主人様の事、大好きなんでしょ?」
「穏……お前は……」
 完全に額に青筋を浮かべる思春。
(ていうか、もう限界?沸点まであと数秒?)
 一方の一刀はというと、この構図に真面目に腰が引けている。
「ま、まぁまぁ……とりあえず海に入りましょうか。こんなとこでいがみ合ってもしょうがないし……」
「むっ……そうね」
「このままだと、日が暮れちゃうからね」
「♪〜♪〜」
「……ちっ」
 とりあえず、最悪の危機は、彼の何とか搾り出した一言で回避できたらしい。
(よかった……思春なんて剣をもう少しで抜くとこだったよ)
 とりあえず、穏と思春を二度と言い争いさせまい。そう固く心に誓う一刀であった。



672エロ本:2008/12/26(金) 01:25:05 ID:Tv67LnGw0
跳ねながら光る水玉。白い波。そして、女の子がボールで遊ぶ姿。
 そんな楽園のような光景が彼の目の前にあった。
「そーれ!」
「あら〜」
「ふふふ……そら!」
 そんな事を言いつつ、波に浸かりながらビーチボールを飛ばす3人組。
(しかし……)
 それを砂浜で見ている一刀にとって気になるのは、
(うわっ……また揺れてる)
穏と蓮華の胸であったりする。ここで言っておきたいのが、彼は健全な男子であるということだ。少なくても、ボールが足元に来るたびに打ち返そうとしてかがむと揺れる胸に興味を示さないのは、別に男としてはおかしい事ではない。
(……まぁ、別にそれが良いとか……ごめんなさい。さっきからかなり気になってます)
 自分の心にツッコミを入れる姿も見ていて同情したくなるほど羨ましいものである。
「正に、パラダイスだな」
「そうなのか?」
「ああ、ってえええ!」
 再び、気配を感じさせず後ろに居た思春に声をかけられ、思いっきり驚愕の声を上げる一刀。
(あのー、って言うか、気配を消して近付かないでくださいよ、思春さん)
 心の中で文句を言うのは、実際に言ったら恐らく首に剣を突きつけられるのが目に見えているからだ。
「思春は入らないのか?」
「私は護衛だ。一緒に遊ぶわけはないだろう」
「さっきは、西瓜割りしてた……いや、何でもありません」
 どうやら、彼女の視線が突き刺さるだけで、首に剣を突きつけられているも同然らしい。まぁ、このようなことは彼も慣れているらしいのだが。
 そして、再び彼女と彼は蓮華達を見る。すると、思春はゆっくりと口を開いた。
673エロ本:2008/12/26(金) 01:30:05 ID:Tv67LnGw0
「変わられたな……」
「えっ?」
「いや、蓮華様の事だ。お前に会ってから今の世界に来るまで間に」
「……そういえば、伯珪も不思議がってたっけ?」
 先ほどの伯珪の言葉を思い出す。
「あの方はいつでも、亡き先代に囚われ、孫呉の誇りと運命を背負っておられた」
「ああっ、知ってるよ」
 それは、蓮華が1人の少女としての生活を妨げ、冥琳との衝突を生み、そして自分自身が傷ついてまでも守ったものだ。
 だが、この世界には、
「けど、そんなものはない」
「知っている。お前が作ったこの世界では、現に蓮華様は、あんなにも笑っておられる」
 すると、ゆっくりと思春は彼の目の前へ行くと、そのまま膝をついた。
「この世界に連れてきてくれた事について、まだ何も言っていなかったな。改めて……礼を言う」
「いや、そんな事は……」
「いや、これは私にとっては重要な事だ」
 それは、彼女にとっても恐らくはけじめなのだろう。
 ずっと、蓮華の側で支えようとしてきた彼女の、そして、彼女の笑顔を見ることをずっと望んでいた彼女にとっての。
「いや、多分お礼を言うのは俺のほうかもな」
「はっ?」
だが、一刀のその言葉に思春は少しだけ虚を突かれていた。
674エロ本:2008/12/26(金) 01:35:36 ID:Tv67LnGw0
「俺が今ここで楽しいって思えるのは皆のおかげだ。
蓮華、小蓮、穏、思春、それだけじゃない、愛紗達や華琳達、月や恋達。皆が俺のかけがえのない日常を与えてくれる。
そういう意味じゃ、俺も皆にお礼を言わないといけないのかな?」
 あの三国志世界の外史が終わる時に願った日常。それが今はここにある。
「それに、蓮華や小蓮の笑顔を見れるのは、俺にとっては最大の褒美なんだろうな」
 もしかしたら、この海での出来事も、誰が願ったのかは知らない。だが、それは一刀達の中ではかけがえのない日常なのだ。
 蓮華が水着で恥ずかしがる事も、一刀の気を引こうと積極的になる事も、穏が胸で西瓜を潰した事も。
 全部が彼らの宝物として永遠に保存される。
「ふっ、相も変わらず面白いやつだ。だからこそ、蓮華様もお前に惹かれたのかもな」
 思春は言葉につられるように、自分の唇を綻ばせる。
「まぁ、これからもよろしくって事だ」
「そうだな」
 いつ終わりが来るか等、一刀たちは知る由もない。
 だからこそ、彼らはこの世界を生きていくのだ。
「一刀―!」
「シャオ達と一緒に遊ぼ!」
「よし!いってやるか」
 そして、一刀は再び蓮華の元へと向かう。

 自らと彼女たちが願う日常へと。


               =了=祝!本日発売

手抜き&駄文でスマソ……orz
675名無し:2008/12/26(金) 01:58:14 ID:XMZNZbJjO
>>674
投下乙〜
なかなか楽しく読ませて頂きました。
それにしても思春…恐るべし…
676名無し:2008/12/26(金) 01:59:16 ID:XMZNZbJjO
>>674
投下乙〜
なかなか楽しく読ませて頂きました。
それにしても思春…恐るべし…
677646:2008/12/26(金) 05:10:24 ID:tWo2lJRJ0
真のイメージで塗りかえられる前にと、未練がましく書き続けていたら、
なんとか形になりますた
多分12レス、途中で止まったら規制に引っ掛かったか、
眠気に耐えられずに寝おちしたと思ってください(;^ω^)
678名無しさん@初回限定:2008/12/26(金) 05:11:15 ID:tWo2lJRJ0
 手の届くところにいることが当たり前になっていた。
 気楽に軽口を言えることが当然と思っていた。
 好きだなんて口にすることは出来なくて。
 紡ぐ言葉はいつも正反対で。
 殴ったり、蹴ったりなんて触れ合いでも心が弾んで。
 甘い言葉をかけられるだけで胸が躍って。
 身体を重ねてくれることがたまらなく嬉しくて。
 いつからこんな気持ちを抱いていたのかさえわからなくて。
 見透かされていると思うとますます反発してしまう自分が嫌で。
 あいつが他の女と一緒にいるだけで胸が苦しくて。
 なんで、そんな気持ちになるのかもよくわからなくて。

 ……それでも、そんな関係が心地よくて。

 このままずっと……月と三人で暮らしていけたら。

 なんて。
 はかない夢を見ていた。
6792/12:2008/12/26(金) 05:12:21 ID:tWo2lJRJ0
 白装束との戦いが終わり、あいつは愛紗と共に元の世界に帰ってしまった。
 朱里や他の武将たちの話によると、不思議な鏡の中に吸い込まれていったらしい。
 天の御使い、なんて眉唾だったけど、異世界から来たというのは本当のことだったというわけだ。
 そして最後の瞬間にすら立ち会えなかったボク達はしばらくそのことを実感できず、
あいつのいない目の前の現実をもてあますことになった。

 あいつの最後に立ち会った朱里たちは、こちらが拍子抜けするほど早く気持ちを切り替えて、
統一されたこの国の安定に尽力しだした。
 本郷一刀、関羽雲長という、本郷軍の顔とも言うべき二人がいなくなったことで、
本郷軍は早急にまとめ役を選出する必要に迫られることになる。
 持ち前の勝気さでその座に座ろうとした曹操と、甘寧ら臣下に煽られた孫権が一触即発の
状態になったときに、名乗りをあげたのはなんと月だった。

「ご主人様と約束したんです……一緒に、罪を償っていこうって」

 月の真摯な、揺るがない決意に満ちた言葉は、情に脆い旧本郷直属組の支持を集めることになって。
 そのうえあいつに毒気を抜かれていた曹操たちは、
「孫権よりはマシね」「曹操の下につくぐらいなら」とあっさり引き下がり、許昌や建業に戻ってしまった。
 元々それぞれへの対抗心で言い出したこと、どちらもすでに君主という地位に未練などなかったのだろう。
 そんなこんなで、朱里とこのボクを補佐役として、月がもう一度君主として返り咲くことになってしまったのだった。
6803/12:2008/12/26(金) 05:48:37 ID:tWo2lJRJ0
「益州からの税収の詳細、分類と確認が終わったわ。それから荊州の水害の件、正確な調査はもう少しかかるってさ」
「そうですか、交易に支障が出なければいいんですけど」
「荊州の人たちが心配です……詠ちゃん、なんとかならない……?」
「大体の被害は予想できてるから、もう専門家たちをある程度派遣してるわ。あとは現地の穏に任せるしかないわね」
「じゃあ孫権さんに伝えて、もう少し人員を回してもらうようにお願いしましょう」

 そうですね、と月が頷く。
 洛陽に戻ったボク達は、蜀の最高執政官として各種制度の整備や各地の苦情処理に追われていた。
 幸いというか、評価の高かったあいつの統治を引き継いだことや、曹操・孫権の後ろ盾もあり、
反乱などの目立った出来事は少なく済んでいる。
 それでもこの広い領土の統一政権。
 細かな事件は日常的に、間断なく発生する。
 メイド(?)という仕事から解放されたボクも、文官として本来の役目に忙殺されることになった。

 待ち望んでいた仕事、待ち望んでいた月との日々、目指していた月の治世。
 あいつに会うまでは望んでも得られなかった最高の日々が、今はボク達の手の中にある。
 しかし充実感をもたらしてくれるはずの仕事は疲労感を生むばかりで。
 ボクの誇る、菫の花よりも可憐な月の顔には、あれ以来笑みが浮かべられることはほとんどなくなってしまった。
6814/12:2008/12/26(金) 06:45:22 ID:tWo2lJRJ0
「ご主人様ならこういう時、どうしたのかな……」

 ふと、政務の合間に何気なくつぶやいた月の言葉に、ボクは内心で嘆息する。
 またそれ、か。
 対策に行き詰まったとき、激務に疲れたとき。
 月は口癖のようにこの言葉を漏らす。
 彼女は元々、嫌々君主の座にいたようなものだった。
 その地位から開放し、心の痛みを共有してくれたあいつに、依存しきっていたのは仕方ないことだと思う。
 そもそも祭り上げていたボクにも責任はあり、そのことで心が痛むのも確かだ。
 ――それでも、ボクは。

「あいつが、じゃないでしょ。月がどうしたいかでしょ」

 そんなことを言ってしまった。
 言った瞬間、しまった、と思った。
 今まで胸のうちで押し殺していたことが、つい口をついて出てしまったからだ。
 語気が荒くなってしまったのを抑えることも出来なかった。
 ばつの悪い思いで月の方を見ると、月ばかりでなく朱里も驚いた顔をこちらに向けている。

「え……えと……ごめんなさい……」

 いつもの言葉を口にしていた自覚さえないのかもしれない。
 下げた頭の、ふわふわとして柔らかい髪の毛には、なぜ怒られたのかわけがわからない、と書いてあるような気がした。
 そんな月の様子は、何故だかとてもカンに障って。

「はわわ、え、詠さん! 月さんも悪気は無かったと思うので、それぐらいで……」

 一瞬張り詰めた空気を察してか、すぐに朱里が仲裁に入った。
 機微に聡いこの子の事だ、ボクが怒った――んだと思う――理由は百も承知なのだろう。
 もしかしたら、ボク以上に。
6825/12:2008/12/26(金) 06:46:04 ID:tWo2lJRJ0
「や、えと、別に怒ったわけじゃないのよ」

 慌てて取り繕う。
 それは本心から言ったつもりだったのに、自分自身で嘘だと思う不思議な言葉だった。

「でももうあいつはいないんだから、」

 あいつはいない。
 その一言で、目に見えて月の表情が翳った。
 ――ごめん、月。
 そんな顔させるつもりじゃなかったのに。
 その名に恥じない、月の光のような白皙の美貌には、暗い表情なんて似合わないのに。
 続く言葉をとめることが出来ない。

「月もいつまでもあいつに頼ってちゃだめだよ」

 それはほとんど言いがかりみたいなものだ。
 月はあいつがいないことを真摯に受け止め、そしてあいつの理想を引き継ぐことを決意した。
 あいつがどう考え、そして何を目指したのか。
 常に自問自答し、心の中のあいつと二人三脚で歩いていこうと、そう決めたのだ。
 それがわかっていて、なぜ、こんなことを言ってしまうのだろう。
6836/12:2008/12/26(金) 06:49:01 ID:tWo2lJRJ0
 ――ボクじゃ頼りないの?
 もういなくなったあいつに嫉妬していると、そういうことなんだろうか。
 そうだろうとも思うし、違うとも思う。
 自問自答しても答えは得られず、ボクの心には靄がかかったままで。
 居たたまれなくなって、つい、と月から目を逸らした。

「じゃ、じゃあ、そろそろ時間も遅いので、続きは明日にしましょう!」
「そう……ね」
「私は孫権さんに使いを出す手配をしますので、お二人は……」

 最後まで言わずにこちらに目配せ。
 今回に限ったことではないけど、朱里には申し訳ないほど気を使わせてしまっていた。

「じゃあ、ボクたちはあがろうか」
「うん……」

 実際、夜も大分更けていて、月にも疲れがたまっていたと思う。
 わだかまりはしこりとなって残ったままで。
 ぎこちない関係、耐え難い違和感。
 それでも残されたボクたちは、何とか折り合いをつけて今を生きていかなくてはいけない。
6847/12:2008/12/26(金) 07:12:19 ID:tWo2lJRJ0
 月たちと別れ、湯浴みを済ませたボクは、早々に寝室へと引きこもった。
 さっさと寝て忘れてしまおうと明かりを消して横にはなってみたものの、
むしろキリキリとした胃の痛みに悶々とする羽目になってしまった。
 あきらめて本でも読もうかと思いだした頃、トントン、と、扉を軽く叩く音に気づいたボクは、
寝所から身を起こして手近な明かりを灯した。

「誰?」
「詠ちゃん……まだ起きてる?」
「月? どうしたの、珍しいじゃない」

 遠慮がちに開いた扉の隙間からは、最近はあまり目にしなかった寝間着姿の月が現れた。
 あいつがいたころは、捕虜という立場もあって同じ寝室で寝起きし、沢山のことを語り合い、笑い合っていた。
 けれど月が決意を表明した日から、お互いなんとなく別の寝室で夜を過ごす事になっている。

「さっきのこと、ちゃんと謝りたいと思って」

 おずおずと中に入ってくるなり、月はそんなことを言った。
 薄暗い蝋燭の灯に照らされて浮かび上がる月の顔には、困惑や申し訳なさなど、
およそボクの見たくない表情がずらりと並んでいる。

 ――違うよ月、あれはボクの方が悪いんだ――

 喉まで出かかった言葉は、声として生まれる前にねっとりとした黒いものに引っ掛かって止まってしまっていた。
 代わりに口から出たのは、自分でもうんざりするような天邪鬼。
6858/12:2008/12/26(金) 07:16:38 ID:tWo2lJRJ0
「そ、そうだよ月。あいつはあいつ、月は月。月があいつの事好きだったのはわかってるけど、
いつまでもあんなのに縛られてるなんて、よくないんだから」

 一度堰を切ってしまった言葉は、途中でとめることなんで出来るはずもなく。
 さまざまな想いが胸の中で混ざり合って、とても醜い言葉を形作っていって。
 そして、

「あんなやつ、いなくなってせいせいしたわ」

 と、吐き捨てるように言ってしまった。
 途端に、しん、と、耳が痛くなるような静寂が訪れる。
 この一言が、数え切れないほどあいつに言った軽口とは全く違うものだと、月にも伝わったのだろう。
 ボクはというと、後ろめたさやばつの悪さに見舞われて、はっきり月の眼を見ることができないでいる。
 すると突然、月が正面からボクの顔を覗き込んできた。
 
「詠ちゃん」
「な……何よ、月」

 心の中を見透かされている気がして、今度ははっきり視線を月から外す。

「詠ちゃんは、ご主人様がいなくなってよかったと、本気で思ってるの?」

 怒っているのか、悲しんでいるのか判然としない声で。
 まっすぐにこちらを見つめたまま、月はそう問いかけて。
 ボクが答えを言う間もなく、次の言葉を続ける。

「私は……すごく悲しいよ。詠ちゃんと一緒に連れて行ってほしかったって、ずっと思ってたの。
――詠ちゃんも、そうなんでしょ? ご主人様がいなくなってから、ずっと悲しそうにしていたもの」
6869/12:2008/12/26(金) 07:19:08 ID:tWo2lJRJ0
 その言葉は、ボクにとって予想以上の衝撃だった。
 確信をこめて言いきった月の言葉で、認めたくなかった、はっきり自覚しないようにしていた自分の想いが、
ようやく明確な形をとってくれて。

 ――ああ、そうだったんだ。
 ――ボクはあいつに、ボクたちを一緒に連れて行ってほしかったんだ。

 その想いにかき消されるように、ずっとわだかまっていたものが静かに溶けていくのがわかった。

 可憐な月が愛しくて。
 健気な月が大好きで。
 素直な月が、うらやましくて。
 ボクはあいつと月と、両方に嫉妬していたんだ。

 三人で一緒にいるだけで嬉しかったくせに、いつも不機嫌そうな態度ばかりとって。
 結局ボクはあいつに、心からの笑顔を見せることすらできなかった。
 強がり、虚勢、そして、悲しみ。
 本当に縛られているのはボクの方。
 今にして思うと、甘え上手な月よりも、ボクの方がよほどあいつに、そして月にも甘えていたのだと思う。

「……ボクも」

 だからもう。

「ボクだって、悲しいわよ」

 月にまで、自分を誤魔化して接する必要なんてないんだと、そう思った。
68710/12:2008/12/26(金) 07:30:34 ID:tWo2lJRJ0
「でもしょうがないじゃない。あいつは愛紗を選んで、ボクたちは置いていかれた。
悔しいけど、悲しいけど、あいつはもう戻ってこないんだから」

 そう。
 それは気付いたところでどうしようもないこと。
 ぽっかりと空いた胸の穴を埋められる人物は、もうこの世界にはいないのだから。
 しかしそんな弱音に対して、月は静かにかぶりを振った。

「ご主人様は……あのお優しい方は、きっと戻ってきてくれると思うの」
「戻って、くる……?」
「うん。だって、一緒に償うって約束してくれたんだもの」

 それは悲愴な誤魔化しなんかじゃなく、本当は芯の強い月の、確固たる信念で。

「だからそれまで、私たちにできることをしっかりやっておかないとね」

 後ろばかり見ていたボクとは違う、前を向いて歩くんだという、決意の表れでもあった。

「諦めないで、いいのかな。信じて待って、いいのかな……」
「いつになるかわからないけど……詠ちゃんと二人なら」

 ああ、そうだった。
 一人なら、悲しみや喪失感に押しつぶされてしまうかもしれない。
 でも二人なら……あの日々を大切に覚えてくれている、かけがえのない人と一緒なら。

「もう一度ご主人様って言える日まで、待っていられると思うの」

 絶望しないで待ち続けることが、できるかもしれない。
68811/12:2008/12/26(金) 07:48:35 ID:tWo2lJRJ0
「違うわ。ボクのご主人様は、今も昔も月だけよ」
「詠ちゃん、まだそんな事言って……」
「そうよ、もしあいつが戻って――」

 月を遮って言った自分の言葉に一瞬息が詰まる。
 気を抜くと震えだす声を、瞳から零れ落ちそうになる雫を、ボクは上を向いて懸命に押し殺した。

「――戻って、きたら、あいつが治めるよりずっといい国になってるって、驚かせてやるんだから」

 でもそんなちっぽけな努力じゃ、溢れ出る想いを隠しきれるはずもなくて。

「……そうだね。すごく楽しみだね」

 すべてを受け止めてくれた月の言葉は限りなく優しく、そして穏やかで。
 その顔には、ボクがずっと大事に、そして誇りにしてきた、あの可憐な微笑みが浮かんでいた。

「そうしたら今度は『あんたなんかもう用済みなのよっ!』て言って、あの服を着せてこき使ってやりましょ。
今度は月をご主人様って呼ばせてあげるわよ」
「ふふっ、詠ちゃんたら。でもご主人様ならきっと似合うと思うの」
「え〜? 月、それ本気で言ってる?」

 久しぶりに見た月の笑顔がまぶしくて、嬉しくて。
 取り留めのない妄想、叶うはずもない願望で、ボク達は長い時間語りあった。
68912/12:2008/12/26(金) 08:08:11 ID:tWo2lJRJ0
 ここではない、遠い世界の月明かりの下で。
 あんたは今ごろ、こんなにいい女たちを選ばなかったこと、きっと後悔してるんでしょ?

 ――だから、いつでも戻ってきなさい、本郷一刀。
 その時は今度こそ、最高の笑顔で出迎えてあげるから――



                       ―― 了 ――
690名無しさん@初回限定:2008/12/26(金) 08:36:07 ID:zZf59a7SO
まだ読んでないが乙
691名無し:2008/12/26(金) 08:36:14 ID:XMZNZbJjO
>>689
GJ!
一刀がいなくなってからの月と詠の様子が表れていてよかったです。

さて今日真・恋姫無双発売ですな。
しばらくしたら投下増える事に期待。
自分は…金が無くて買えないorz
692名無しさん@初回限定:2008/12/26(金) 15:31:32 ID:kWX6HUq00
今日買ったら早速三国志11で顔グラ入れ替えるかな・・・
693名無しさん@初回限定:2008/12/27(土) 12:42:48 ID:u+OpKQc5O
粥の真名、結局わかんないのか?
FD売るまで温存する気かベースソン
694名無しさん@初回限定:2008/12/28(日) 20:58:56 ID:cRK7ckJm0
一刀帰ってこーい
695名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 00:04:49 ID:clvOKuU90
真の隠しルートネタ考えたけどネタバレ解禁ってどのくらい?
やっぱり一ヶ月くらい待った方がいいのだろうか?
696名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 00:19:33 ID:GVZv1dYI0
1週間くらい待って最初にネタバレ注意って注釈付ければいいんじゃないかな
本スレならまだしもここでまでネタバレされたくないと思う人もいるだろうし
697名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 06:21:41 ID:/xDkxqss0
じゃあ魏ED後の話でも書こうと思ったけどもうしばらく待つか。
あのEDだけはどうしても納得いかなんだ。
698名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 08:46:35 ID:PfDRPpJ60
さすがに1ヶ月もネタバレするなって言う輩は自分勝手過ぎるからな
期待して待ってるよ
699名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 11:44:34 ID:VsovBZKi0
>>697
同志! 俺も今それ書いてる。
700名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 12:51:25 ID:/xDkxqss0
>>698
あんまり期待はしないで待っててくれ。1週間待つとしたら来年の2日か。
それまでにできる限り練り上げようとは思うけど。

>>699
楽しみにしてる。やっぱり自分が書いたのじゃなく人のが見たいからな。
701名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 13:35:27 ID:VsovBZKi0
>>700
すまねえ同志、俺は多分自分のサイトで公開するぜ。
702名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 13:43:43 ID:/xDkxqss0
>>701
ぜひサイトを教えてくれw
703名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 16:34:04 ID:/5hqQZkkO
魏エンドは俺も納得いかない
ただ悲しいかな俺には文才がない
だから全力で応援してる
704名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 18:28:31 ID:753pnvCq0 BE:1072278465-2BP(43)
早くも魏EDの話にwktk
>>697>>699
ともに頑張って下さい
705名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 18:46:19 ID:h1fts+qr0
やべえ。呂蒙が口元隠してる時の袖がチンコに見えるようになってきちまった…
そのお陰で呂蒙が照れる度に心の中に暖かいのが湧き上がって――
呂蒙かわいいよ呂蒙
706699:2008/12/29(月) 21:29:01 ID:SsGCOql40
ここでサイト名だしたり直にリンク貼るのっていいんだっけ?
一応管理人本人ではあるんだが。
707名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 21:40:10 ID:V9I9GVJ+0
いいけど宣伝とか売名とかでうざいと叩かれることもしばしば
捨てアドでも作って個人間でやりとりした方が安全ではある
知りたがってるの一人だけだしね
708名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 21:46:09 ID:2wX/21ToO
(知りたい奴が他にも)ここにいるぞー!
709699:2008/12/29(月) 21:48:26 ID:SsGCOql40
確かに…
ここはおとなしく>>697の人に期待しておきます。
710名無しさん@初回限定:2008/12/29(月) 23:27:33 ID:IhAQrPljO
まずここに投下してから(「自サイトにも載せる予定」とか添えて)
後でひっそりサイトにUPすればいいんじゃないか
711名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 10:27:33 ID:w0TpxoQQ0
でも真のネタバレありのSSは一週間たつまで投下禁止。
となるとまあ確かに制約がない分自分のサイトにあげるほうが早いわな。
サイトにあげたものをこっちに投下するのは心情的にもやりにくいだろうし。
712名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 11:40:43 ID:onrlLY+d0
とは言え、もう後3日だけどな
とっくに完成してるならサイトに載せる方が早いが、未完なら>>700みたいに練り直して時間潰すのも手だよ
713名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 15:56:31 ID:HClMd27p0
『真†恋姫夢想』

などと言う、TVアニメが放送されたらという妄想で、
各放送分のサブタイトルだけ考えてみました。

1stシリーズ
■第一席  「桃園結義」
■第二席  「三顧之礼」
■第三席  「黄巾跋扈」
■第四席  「乱世奸雄」
■第五席  「黄天當死」(黄天當に死すべし)
■第六席  「漢皇迷走」
■第七席  「群雄乱戦」
■第八席  「人中呂布」
■第九席  「落日帝都」
■第十席  「望蜀図南」(しょくをのぞんでみなみにはかる)
■第十一席  「七縱七禽」(ななたびとらえななたびはなつ)
■第十二席  「子思母弓」(こをおもうははのゆみ)
■第十三席  「五虎竜鳳」〜比翼の蜀王と共に集う〜
2ndシリーズへ続く
714名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 15:57:06 ID:HClMd27p0
2ndシリーズ(?)
…第十三席との間に何話入るか、未定。
この間の“公孫・呂布・袁一族etc.の興亡”とか、
いわゆる “拠点イベント”とかの、どれ程を採用するか次第で、
3rdシリーズに成るかも知れません。(ご意見有用)
一応 全26回分(仮)として
■第16席  「覇王来々」
■第17席  「長坂虎豹」
■第18席  「苦肉之計」
■第19席  「赤壁水火」
■第20席  「華林酔夢」
■第21席  「美周錯乱」
■第22席  「孫呉爆発」
■第23席  「帝都好々」
■第24席  「白鬼暗躍」
■第25席  「泰山天命」
■第26(最終)席  「天下太平」〜後宮小説〜
715名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 16:45:44 ID:lSkZpXrQO
誰得
716名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 17:13:09 ID:onrlLY+d0
だから何?としか言えない程の、実に話題の広げようのない自己満足全開ネタだな
ageてまで貼るようなものでもないし
717名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 17:26:01 ID:HClMd27p0
>714
やっばり 3rdシリーズにします
2ndシリーズ
■第26席  「天下三分」
3rdシリーズ
■第27席  「桃花連理」〜阿斗ちゃんは天の落とし子〜
■第28席  「覇王来々」
■第29席  「長坂虎豹」
■第30席  「争論斬卓」(論を争いつくえを斬る)
■第31席  「苦肉之計」
■第32席  「赤壁水火」
■第33席  「華林酔夢」
■第34席  「美周錯乱」
■第35席  「孫呉爆発」
■第36席  「帝都好々」
■第37席  「白鬼暗躍」
■第38席  「泰山天命」
■第39(最終)席  「天下太平」〜後宮小説〜

718名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 17:28:54 ID:HClMd27p0
2ndシリーズ(未定)の
一応 どこかに入れる候補として
「白馬有情」
「汗血流転」
の2つを考えています(ご意見有用)
719名無しさん@初回限定:2008/12/30(火) 17:59:12 ID:MrL4jTxs0
漢文だとよくわからんw
720名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 00:40:20 ID:wDfMT0L70
亜莎が予想以上の良キャラだったから亜莎で何か書きたいところだが、
今回勢力間の友好的な交流がほとんど無いから正直ネタに困る。なかなかネタの神様が降りてこないぜ…。

いっそ『もし前作捕虜ルートで亜莎がいたら?』みたいな展開のほうがいいのかなぁ。
721名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 00:57:24 ID:pPWMWIo00
あまり無茶な展開にすると矛盾や整合性の面で不満が出るだろうから
無難な展開の方がいいとは思うけどね
真はその無難な展開がないことを不満に思ってる人も多いからありきたいでも
受け入れられやすいと思うし
722名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 01:50:01 ID:Mpu7RnGz0
多少の整合性なんかは「外史だから」で済ませるのが恋姫SSのジャスティス


……でもキャラズレだけは勘弁な
723名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 01:52:52 ID:pPWMWIo00
>>722
それが済まないのがSSスレのジャスティス
724名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 03:20:54 ID:NjjbD0Li0
済むだろw
725名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 08:13:22 ID:O4A9YYvM0
単に支持されるか、スルーされるか、否定されるか
というだけであってどんな設定や自己満足でも別にいいんだが

人によっては気に入らない内容や設定などを叩いたりすることもある
でも「外史だから」という言い訳があるから、そういう細かいことで
議論になってスレが荒れたりする可能性は減ってるんじゃない?
投下のしかたとかで叩かれることはあるがw
726名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 09:41:01 ID:u4lk9zmd0
でも荒れた事あった気が
727名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 15:03:00 ID:z1y5iRHT0
漢ルート+華蝶仮面でかきてーな
728名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 19:54:38 ID:rctYoczP0


>719
>漢文だとよくわからんw

田中芳樹先生にカブレました
ネタ元は「演義」か「恋姫(無印)」のどちらかのつもりです
729名無しさん@初回限定:2008/12/31(水) 23:18:08 ID:kCDR2+6L0
漢文をおとこぶんと読むようになれば一人前だな
730名無しさん@初回限定:2009/01/01(木) 01:25:46 ID:zh3L+GCr0
やべっ、1週間に間に合わせようと思ってぜんぜん間に合いそうも無い。
というかキャラが多すぎていまいち纏まりきらない。難しいね。
731名無しさん@初回限定:2009/01/01(木) 02:07:26 ID:JytXllOd0
>>730
1週間を目安に投下する人が他にもいるからあまり焦らないで練っていった方がいいんじゃないかな
投下が重ならない方が読んで貰いやすいと思うし
732名無しさん@初回限定:2009/01/01(木) 21:16:59 ID:DBk/dgbg0
>713>>714 >717
推敲してみました
1stシリーズ
■第一席  「桃園結義」
■第二席  「三顧之礼」
■第三席  「黄巾跋扈」
■第四席  「乱世奸雄」
■第五席  「黄天當死」(黄天まさに死すべし)
■第六席  「漢皇迷走」
■第七席  「群雄乱戦」
■第八席  「人中呂布」
■第九席  「落日帝都」
■第十席  「望蜀図南」(蜀を望んで南にはかる)
■第十一席  「七縱七禽」(七たびとらえ七たびはなつ)
■第十二席  「子思母弓」(子を思う母の弓)
■第十三席  「蜀国吉日」〜蜀陣営における登場人物ここに集結〜
2ndシリーズ
■第14席  「英雄唯双」(英雄ただふたり)
■第15席  「白馬有情」
■第16席  「陳宮困惑」
■第17席  「猛将遂禽」(猛将ついにとらう)
■第18席  「伝国之璽」(でんこくのじ)
■第19席  「偽帝憤慨」
733名無しさん@初回限定:2009/01/01(木) 21:17:23 ID:DBk/dgbg0
■第20席  「汗血流転」
■第21席  「倭使到来」
■第22席  「荊州紛争」
■第23席  「北伐不発」
■第24席  「官渡逆襲」
■第25席  「華北征覇」
■第26席  「天下三分」
3rdシリーズ
■第27席  「桃花連理」〜阿斗ちゃんは天の落とし子〜
■第28席  「覇王来々」
■第29席  「長坂虎豹」
■第30席  「争論斬卓」(論を争いつくえを斬る)
■第31席  「苦肉之計」
■第32席  「赤壁水火」
■第33席  「華林酔夢」
■第34席  「美周錯乱」
■第35席  「孫呉爆発」
■第36席  「帝都好々」
■第37席  「白鬼暗躍」
■第38席  「泰山天命」
■第39(最終)席  「天下太平」〜後宮小説〜
734名無しさん@初回限定:2009/01/01(木) 23:01:58 ID:FJxk236/O
なんか一週間ぶりにみたら300も伸びてるww
735名無しさん@初回限定:2009/01/01(木) 23:05:41 ID:FJxk236/O
呉爆
736名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 00:29:08 ID:dwzQAyEG0
一週間……経ったよね?
737名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 01:01:59 ID:lx+P0pVo0
明日だろ
738名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 01:16:03 ID:SCCYUzmA0
既にいくつかのサイトでは真恋姫無双のSSが載せられている件について。
見つけた二本が両方とも魏アフターなあたり、皆考えることは一緒なんだなと思ったw
739名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 01:43:42 ID:gii/gt5U0
>>738
ヒントだけでも教えてください
探しているけど見つからなくて困るorz
740名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 01:48:16 ID:SCCYUzmA0
理想郷の検索掲示板にいけばきっと幸せになれます。
あるいはググる。
741名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 01:48:52 ID:+984CTbS0
一応話そのものは作り終わったが、一刀がごにょごにょ出来た理由(魏アフターね)
にしっくりくるものがいまいち思いつかない。そこさえ作れれば推敲だけして終わるんだけども。
742名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 01:53:11 ID:SCCYUzmA0
別に理由なんてなくてもよくね?
真だとそもそもなんで一刀が三国に降臨したのかすら一切説明ないし。
743名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 01:56:51 ID:gii/gt5U0
>>740
ありがとうございます。理想郷で1つ見つけました。
もう一つは自力で探してみます
744名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 02:12:51 ID:lx+P0pVo0
>>742
説明がないからこそそこを補填するSSが欲しいと思う人もいるんじゃない
745名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 02:59:26 ID:ru7wPsjL0
正月休みの半分をこれのクリア作業に費やしてしまった
三国クリアしたら魏の一刀が消えないENDが出てくると思ったのに
どうでもいい漢なんて言うルートが出てきやがって・・・

魏エンドがあれだけなのは納得がいかな過ぎる
746名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 03:04:17 ID:SCCYUzmA0
逆に考えるんだ。
だからこそそこを補完するSS職人がいるんだと。
747名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 04:47:05 ID:nnNZECRNO
つまり真恋姫ははじめからSS職人ありきのエロゲー販売だったのか!
バッショ……恐ろしい子
748名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:26:18 ID:+984CTbS0
何だか出来たようで出来て無いようで、ですが投下します。一応7の予定です。
後もしかしたら続き物になるかもしれません。魏ルートネタバレありまくりです。
749名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:30:14 ID:+984CTbS0
「何か背中が痛いな……ベッドから落ちたか?」
目を覚まして体を起こそうとしたとき、最初に感じた違和感がそれだった。
目を開けると、ぼんやりした視界が定まってくる。
「……ここはどこだ」
俺は自分の部屋で寝ていたはずなんだが、ここは明らかに外である。
さらにいえば、日本にはこんな広大な、地平線が見渡せるような土地は存在しない。
「もしかして……」
あの世界に戻ってきたの……か?それともまた別の世界に飛ばされたのかも。
「何にせよ、町を目指すか」
幸いなことに比較的近い位置に町が見える。あそこまで行けば、何かわかるだろう。
「……どうやら許昌みたいだな、ここ」
町並みはかなり変わってはいるが、警備隊長として毎日歩き回っていたから、間違えることは無い。
ここは間違いなく許昌だ。やっと、やっとこの世界に戻ってくることが出来た。
「戻ってくるまで5年もかかっちゃったなぁ」
もう戻ることは出来ないと思ったこともあったけど、こうして戻ってこれた。
故郷に戻ってきたような懐かしさがある。とにかく、城に行って皆に会おう。
会いたい、皆に。
750名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:33:47 ID:+984CTbS0
「城下町も随分変わったなぁ」
と思いながら城を目指して歩いていると、
「そこの怪しい奴!止まれ!」
という警備兵の声が聞こえた。
怪しい奴なんているか?と思い辺りを見渡すが、そんな奴はどこにもいない。となると……
「え、お、俺?」
「そんな見たことも無い格好をしているのはお前しかいないだろう!……あれ、もしかして隊長ですか?」
「俺のこと知ってるの?」
「当然じゃないですか!新兵時代に少しだけですが、隊長と警備をしたこともあります!」
「ああ、あのときの!ずいぶん立派になったなぁ」
「隊長のおかげですよ。しかし、どこに行ってたんですか?急に居なくなるから皆寂しがってたんですよ」
警備隊長として働いているときは人望の無い上司だと思っていたが、そうでも無かったらしい。
そう考えると感慨深いものがあるなぁ。

「とりあえず、隊長代理殿に連絡します」
「隊長代理って……俺が居なくなった新しい隊長は来なかったの?」
「そうですよ。隊長が居ない間、隊長の代理をに楽進様がやっているんです。
噂によると、曹操様が代わりの隊長を任命しなかったとか、李典様、于禁様が隊長以外を隊長
とは認めない!といって追い返したとか言われてますけど」
……あの3人がそこまで俺のことを想ってくれてたなんて。うう、ちょっと泣きそう。
「とりあえず自分は報告をしてきます」
「ああ、いいよ。一緒に行くから大丈夫」
「分かりました。ではご案内致します」
751名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:35:41 ID:+984CTbS0
警備兵の案内で新しくなった詰め所に向かう。昔に比べると、ずいぶん立派になったもんだ。
「とりあえず自分が報告しますので、隊長は外でお待ちください」
「ああ、分かった。いきなり俺が出て行ったら凪も驚くだろうし」

「楽進様、報告があります!」
「そんなに慌ててどうした。事件か?」
「隊長が帰ってこられました!」
「……何だって?」
「隊長が帰ってこられたんです!今外に……ぐへっ!?」
「隊長、隊長はどこに!?」
「楽進様、きまってます!そんなに絞められたら……がくっ」
「ええい、こうなったら自分で探す!隊長!!!」
「そんなに大きい声出さなくても俺はここにいるよ」
「隊長……!隊長〜〜〜〜!!!!」
突進してきた凪をどうにか抱きとめる。前の俺だったらそのまま倒れてたぞ、絶対。
「隊長、どうして黙って居なくなったんですか!私たち3人は、ずっと隊長についていくって決めてたのに!」
「……ごめんな。俺も帰りたかったわけじゃないんだけど」
「……うわ〜ん!」
しばらくの間凪に抱きつかれていると、
752名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:36:48 ID:+984CTbS0
隊長が帰ってきたってホンマか!?」
「隊長!!」
「沙和に真桜、久しぶり」
「久しぶりじゃないわこのドアホ!ウチらがどんだけ心配したと思っとんねん!」
「ごめんごめん」
「……本当は私も凪ちゃんみたいにしたいとこだけど、凪ちゃんが一番心配してたから今は譲るね」
「ありがと。後で埋め合わせは必ずするよ」
凪も落ち着いたみたいだし、とりあえず離れて、と。

「他の皆は?元気にしてる?」
「表向きは。ですが、隊長が居なくなった後は大変でした。特に、華琳様にいつものきれが無くて」
「そうそう。そのせいで春蘭様も秋蘭様も元気なくなるし、隊長になついてた流流ちゃんも季衣ちゃんも落ち込んじゃうし」
「霞様も旅に出る約束は!?言うて暴れるし、軍師の3人も華琳様の影響で仕事が滞るしえらいことになってたんやで」
「勿論、我々3人も心配していました」
「……いろいろ迷惑かけちゃったね」
「ホンマやで。この埋め合わせはたか〜く付くからな。覚えといてや」
この3人ですらこうなんだから、他の皆への埋め合わせ、特に華琳のはたか〜く付きそうだな……
「とにかく、他の皆にも謝らないと。城に行こうかな」
「私たちはここで待っています」
「何で?一緒に行こうよ」
「……隊長が戻ってきたときの騒ぎに巻き込まれたくなかったら、ここに居たほうがいいと思うぞ」
「うっ……分かった。ここで待ってる」
そんなに皆に心配かけたのか。華琳の奴、ちゃんと皆に説明してくれなかったのかな?
まあ説明したところで納得できるもんでもないだろうけど。
「では、私が城までお送りいたします。最近の兵には隊長を知らないものもおりますし」
「そうしてくれるとありがたいな。じゃ、行ってくるよ」
753名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:38:57 ID:+984CTbS0
ここまででよろしいですか?」
「うん、ありがとう」
「ではまた」
さて……とにかく華琳に会いに行かないと。
「もしやお前……北郷か!?」
「その声は春蘭?ああ、やっぱり春蘭か。久しぶり」
「……斬る!」
ビュン!
「どわあっ!?いきなり何すんだよ!」
「この大馬鹿者!お前が居なくなったことで、華琳様がどれだけ悲しんだと思っている!」
「……華琳が?」
「そうだ!そのせいで私も秋蘭も落ち着かないし、そもそも私だってお前のことを!」
「……春蘭も心配してくれてたんだ。ありがとう」
「っ!?誰もお前のことなど心配しておらん!今華琳様は玉座にいらっしゃる。とっとと行け!」
「だから剣を振り回すな!」

春蘭から逃げ出して玉座を目指すが、適当に走り回ったせいで迷子になってしまった。
俺が居たときから比べると、遥かに宮殿が大きくなってるし。
誰かに案内してもらおうと歩き回っていると、誰かの後姿が見えた。あれは……
「秋蘭」
「男で私の真名を呼ぶのは……まさか一刀か?」
「ご明察。お久しぶり」
「……お前に言いたいことは色々あるが、まずは華琳様に挨拶に行け。その後みっちり詰問してやる」
「……分かった」
あの秋蘭がここまで言うんだから、相当怒ってるんだろう。
「それはいいんだけど、宮殿が広すぎて迷っちゃったんだよね。案内してもらえるかな?」
「いいだろう。玉座に案内する」
754名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:40:52 ID:+984CTbS0
「華琳様」
「秋蘭?貴方今日は非番ではなかったかしら?」
「北郷一刀が帰ってまいりましたので、ご報告に」
「一刀が……?」
「ええ」
「……久しぶりだな、華琳」
「……秋蘭、ご苦労だったわ。皆私が言いというまで下がっていなさい!」
「はっ」
華琳は何かをこらえるようにそれだけ言うと、こちらをじっと見つめている。
こ、怖い……俺は一体何をされるのだろう?もしかして死刑?
「何しているの?早くこっちに来なさい」
「は、はい!」
そういう華琳の声は、やっぱり何かをこらえているようだ。これはものすごく怒ってる?
恐る恐る華琳に近づく。その距離はもう1mも無い。
華琳が右手を挙げる。ああ、叩かれるぐらいで済めばいいなぁ、と思いながら目を瞑るが、
いつまでたっても予想していた衝撃は訪れない。
755名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:42:42 ID:+984CTbS0
「この……バカ!」
「えっ!?」
「私がどれだけ寂しかったと思ってるの!?どうして勝手に消えたりしたの!この嘘つき!」
華琳が、俺に抱きついて泣いている……?
その一事だけで、俺がどれだけ華琳に心配をかけたか、愛されているか、寂しい思いをさせたか、
すべての事が伝わってくる。あの曹孟徳が泣いているのだ。彼女の涙を見たものが、今までに幾人いたことだろう。
その小さい体には似合わない強い力で抱きしめられながら、俺も華琳を抱きしめ返す。
「ごめんな……」
「ごめんじゃないわよ!……この代償は、高く付くんだからね」
「勿論。何でもするよ。何がいい?」
「今度こそ、今度こそ私から離れないで。ずっとここにいなさい!」
涙を流しながら自分を見上げる華琳を見て、不謹慎にも綺麗だ、なんてことを考えてしまった。
最後のときも華琳の声は嗚咽をこらえているようだったし、きっと泣かせてしまったんだろう。
女の子を、それも好きな女の子を泣かせるなんて、最低だな、俺。
「約束する。もう勝手に離れたりしない。ずっとここにいる」
「当たり前よ。今度は離れようとしたって絶対に逃がさないんだから!」
「よろしくお願いするよ」

華琳が落ち着くのを待って離れようとするが、華琳は離してくれない。
「あの、そろそろ離してくれると嬉しいんだけど?」
「……嫌よ。もうしばらくこうしていなさい」
「はいはい……あ、そうだ。言うの忘れてたね」
「何を?」
「ただいま、華琳」
「……お帰りなさい、一刀」
その言葉と同時に、華琳が目を閉じる。しばらくぶりに交わした口付けは、少ししょっぱい味がした。
756名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 21:43:36 ID:+984CTbS0
以上です。書き上げてから他の魏アフターのSSとかなりかぶってたのでUPするか迷いましたが、折角書いたので。
今回出てこなかったキャラとかのも書けたらいいなぁとか思ってます。
757名無しさん@初回限定:2009/01/02(金) 22:10:16 ID:W3D+WFM70
乙でありますれば。自分も呉アフターで書かねば…ねば…。
758小ネタ@エロ本:2009/01/02(金) 22:17:35 ID:asWh5Jto0
乙およびGJ。 さてさて、私も小ネタ投下。

注意・楽屋ネタ・ある意味ネタばれ有w
終了時には……何か付けます。



 これは陰謀だと思った。
 この事実が受け止められるはずはない。否、受けとめてはいけないのだ。
 疑心暗鬼に陥る。もはや、味方などほとんど存在しない。あるのは敵のみ。誰か? 諸葛亮か? 張飛か? それとも別の誰かか?
 しかしながら、そのような事を考えていても、仕方がない。もう、変えられない事実なのだから。


「どうして、あたし達がリストラなのよ!」
 その少女‐小喬の声は、この青い空の中に響き渡っていた。
759小ネタ@エロ本:2009/01/02(金) 22:22:02 ID:asWh5Jto0


「って、事なの! 酷いと思うでしょ! お姉ちゃん!」
「しょ、小喬ちゃん……大声出しすぎだよ」
 どこかは分からないが少なくても三国時代風の城の中。そこで、小喬と大喬はこれからのことに話し合っていた。
 問題の論点は『彼女達が新恋姫†無双にてリストラにあった』という事実である。しかも、このリストラは、何と彼女達2人だけという明らかに差別的なものである。
「これが大声を出さずにいられるかっての! あたし達はあれだけ冥琳様に尽くしてきたのに!」
「でも……決定は……」
 おどおどしながらも、大喬は妹をなだめようと必死である。だが、彼女とて納得をしたわけではない。そして、その心を小喬も知っていた。
「お姉ちゃんだって、このままじゃ雪蓮様を、あの北郷 一刀に取られちゃうのよ! それでもいいの!」
「!!」
 彼女にとって雪蓮の存在はあまりにも大きい。
 いくら一刀の存在を許している彼女とて、それに入ることは許されない。だからこそ、その一言で彼女は動いていた。
「わかった。小喬ちゃん」
 こうして、江東の二喬は静かに動き出したのであった。

760小ネタ@エロ本:2009/01/02(金) 22:27:03 ID:asWh5Jto0
 そして、しばらくした後、彼女達は一刀の部屋へと向かっていた。
「さぁ、お姉ちゃん。行くよ」
「うん、一刀さんに私たちの魅力をたっぷりと教えるんだよね」
 自分たちの最大の武器はこの体だ。冥琳の下で伊達にペットをやっていたわけではない。
「このロリキャラとしての魅力をたっぷりと教えてあげるんだから!」
 こっそりと忍び足で一刀の部屋の前に来る。ここで部屋から出てくる一刀を待ち伏せるはずであった。
いや、現にその彼は、彼女達が到着した時には部屋にいたらしく、部屋から出てくる。ただ、意外な人物を連れて。
「に、兄ちゃん……あんなことするなんて」
「ほにゃ〜、鈴々も気持ち良かったのだ〜」
「ごしゅじんさま……お母さんにも璃々と同じことしてたんだ。ほわぁ……」
「いやぁ〜、純粋無垢な子ってのもいいなぁ」
 部屋から出てきたのは、鈴々、季衣、璃々の三人であった。なぜか、三人とも顔が赤い。その一方で、一刀の方は妙に笑顔であった。
 それを見ると、途端に二人は撤退した。
「な、なななな、何よ! あいつ!」
「か、一刀さん。 三人も一緒に……」
 信じられないというように顔を真っ赤にする大喬と小喬。
「お、お姉ちゃん……」
「ちぃ! あたし達の魅力が……」
 迂闊であった。この陣営には、彼女たち以外のロリ勢力も存在するのだ。したがって、彼女達がその中で輝けるかといえば、不可能に近い。
 しかも、あの外道発言を聞いてはもはや勝ち目はないだろう。
761小ネタ@エロ本:2009/01/02(金) 22:30:04 ID:asWh5Jto0
「も、もう駄目かも……お姉ちゃん。私達の存在意義って……」
 とたんに弱気になる大喬。ただでさえ、人気投票で最下位争いをした身だ。それに、恋姫本編でも碌な扱われ方をしていない。
「諦めないで!」
 だが、その雰囲気を吹き飛ばすような声が響いた。他でもない小喬だ。
「で、でも……」
「だって、あたし達は演技では重要なポジションなんだよ!
 赤壁の戦いでは、あたし達を争うような形で冥琳様が参戦するし、何より冥琳様と雪蓮様の絆の強さを象徴するものなの!」
 今までにないほどの力説。だが、結局そんなシーンは恋姫本編にはなかったが、今の彼女には関係ないのだろう。
「で、でも、もし雪蓮様死亡のシナリオだったら……」
「馬鹿っ! それでも、おちこんでいる蓮華様に雪蓮様の遺品を渡すとか、
 旧ルートで反乱をおこした冥琳様に雪蓮様の意志をしっかりと伝えて蓮華様と仲直りさせるとかとか、
 シナリオなんていくらでも作れるでしょ!」
 そう、外史は人の考える数だけ存在する。
 同時に可能性も無限であるといってもいい。当然ながら、彼女達が主役となる物語も存在する可能性を否定することなどできない。
「だから、絶対に諦めちゃダメ」
「小喬ちゃん……」
 大喬の目頭に涙が浮かぶ。
「だから、がんばろう」
「うん……」
 そうして、二人は歩きだす。彼女達の外史を探しに。彼女達が新恋姫に参戦できる道を探しに。
 そう、彼女達の冒険はこれからだ!

                       【ご愛読ありがとうございました】
                     【2喬先生の次回作にご期待ください】
762エロ本:2009/01/02(金) 22:31:41 ID:asWh5Jto0
 どうか、彼女達の事も忘れないでください。
 おーのー、ちんきゅーが可愛いじゃないか……orz
763名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 00:01:29 ID:rep7SXDT0
オリキャラマンセー!クロスオーバー大歓迎!
764名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 00:28:41 ID:mEoN9rQo0
夢想の追加シナリオを彷彿とさせるノリだな、おいw
765名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 00:29:38 ID:qKS96rogO
お、2本も投下あるとは…超GJ

>>749
ファンディスクではホントこういうフォローを望みたいよな〜
でも若干、沙和がぽくない気もする。主に口調とか。

>>758
ハブられた二人の悲哀がwww
766749:2009/01/03(土) 00:33:51 ID:fXkYQs2/0
>>765
自分でも沙和の口調はぽくないと思いましたが、実際にやっててもギャル系?の口調が
ぜんぜんつかめず、キャラクターの特徴も掴めずじまいでした。

次SS書くとしたら、3姉妹は凪のみになるかリストラしそうですw関西弁も良く分からないし。
767名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 00:34:25 ID:fXkYQs2/0
3姉妹って何だ、3人娘だ。
768名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 08:14:56 ID:R9s+nadZ0
>>767
棒姉m……あれ?誰か来たようだ。
ちょっと待ってt(ry
769名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 13:09:36 ID:gf7KGrQb0
真になって馬超が頭良くなっていたのが少し残念
そして璃々はやっぱり手を出せないのか
770名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 14:04:35 ID:X4L2EMCc0
翠が頭良くなった分、春蘭が頭悪くなってるんですね。わかります
771名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 14:19:04 ID:QwSwlfxD0
他サイトのSSを見た感想って、ここでは言わないほうがよかったっけ?
772名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 14:54:54 ID:brdMvMZ10
>>771
ダメなのか?
理想郷にチョロチョロ出てきたからここで語ろうと思ってたんだが…
773名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 15:04:31 ID:X4L2EMCc0
全然関係ないところのSSの話したってわからない人多いだろう
スレの趣旨とも外れるし
それに確か過去スレで荒れたぞ、他所のSSの話題やって
774名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 15:14:20 ID:brdMvMZ10
そうなのか
すまん、マブラヴのところがかなり開放的だったんで
ここまで閉鎖的とは思わんかった
自重するわ
775名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 15:19:23 ID:QwSwlfxD0
>>774
いやそこまで言わんでも
俺はもうちょっと様子見ます
776名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 15:22:43 ID:LSTF8tjYP
好意的な話題ばかりではないからな。恋姫は特に外部作品はほとんどがオリキャラ・クロスオーバーばかりで
このスレの住人はそれを嫌う人が多いため必然的に批判や叩きが多くなる。それ故に外部作品叩くなよとか
話題持ち出すなよって話になる。
777名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 15:25:18 ID:/+1gH8ZX0
まあちょっと厳しすぎるせいで過疎になりやすいってのはあるかもな
雑談とかも盛り上がりにくいし、必然的にSSの投下も気楽にできないから
減ってしまうような気もするんだが……
実際のところはどうかわからんから言っても詮無いが
778名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 16:00:24 ID:R9s+nadZ0
なんだかんだで一刀が主人公だしね。
特に原作がエロゲだし、主役交代はNTRな雰囲気が伴うから……
これが普通の少年漫画や全年齢ゲームなら話が違ってくるかも知れんが。
難しい問題だ。
779名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 16:01:16 ID:kUnjS7kv0
3スレ目まではちゃんと盛り上がってたんだしさ
ネタも尽きてくるんだし、発売してから時が経てば経つほど次第に過疎るのは仕方ない事だと思うぞ
てか何の決まり事もなく自由に投下出来る状態だったアニメ版のエロパロスレなんて、1作品も貼られずに落ちたんだぞw
780名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 19:12:27 ID:RB7UJcF6O
つか単発でなく連載物SSって蒼天や銀英伝のかっこいい台詞まんま言わせるのとか多いよね
781名無しさん@初回限定:2009/01/03(土) 20:12:02 ID:7usUZsaJ0
俺TUEEEEな一刀より現代知識で政治SUGEEEなギャグキャラ一刀が好きです。でもチンコ一刀の方がもーっと好きです。
782名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 00:09:42 ID:8Xa8VGAX0
ちんこ力が大幅に低くなって他の面が有能になった真を見ていると
次回作では一体どんなことになってしまうんだと危惧している
有能なのは構わないんだが、一刀に求めてるのは別にそういうものじゃない

……さっさと真でちんこを再現するか
783名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 01:56:24 ID:GCfZU8Ac0
883 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/01/03(土) 20:44:40 ID:F2mkpDl10
桂花は一刀の子を妊娠すべき
そう、あえて桂花で

「桂花が結婚してるとは思わなかったな」
この一言がいけなかった。
北郷隊の3人は、それまで興奮しきって、始終開いていた口をピタッと閉じた。
「……結婚?」
「おう」
一刀は、まだ魏に戻ってきて半日しか経っていないので、自分が消えていた3年余りを承知していなかったのである。いとも真正直にうなずいて、
「桂花の子だろ? 2・3歳かな?」

「ちょ、隊長マジボケ? 沙和の実力では突っ込みきれないの、真桜ちゃん」
「いや、ウチの肩叩かれてもなあ……さすがの種馬も種の行方まではわからんのやろか。て凪は何しとんの」
「あまり子供に聞かせるべきじゃないと思って」

「……これだから男なんて信用ならないのよ」
一人しか男を知らないくせに、荀ケはあたかも自分が結婚詐欺師に貢がされた挙句捨てられたことがあるとでも言うように顔をしかめた。
「なんだ、3年たってもまだ男嫌いなのかよ」
と一刀はまじめな顔で言った。「あのなあ桂花、いくら嫌いだからって、子供の前でそんなこと言っちゃいけないんだぞ? あの子ももう3つぐらいなんだから、そろそろお母さんの言うことも……」
一刀は目をパチクリさせた。
「……え、3歳?」

周囲がため息をついて、
「正確には2歳と5ヶ月です、隊長」
「ちなみに今日は隊長が消えてからきっちり3年目なの」
「ついでに言うとくとその時点で3ヶ月、10ヶ月目まで文句たらたらやったけど生んだが最後180度変わってしもて子煩悩大爆発……という説明セリフもおまけしたるでぇ」

一刀はまず自分を指差し、荀ケを指差し、最後にその娘を指差した。
784名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 02:00:02 ID:GCfZU8Ac0
====================================================================
今や魏のアイドル、であるらしい。
「両親がアレな関係やから、どんな子供になるか思いましたけど」
「無事……というかなんというか。素直ないい子ですよ」
「ビックリ仰天なの」

「そりゃ父親が真面目だからだろう」
「わ・た・し・の娘ですもの、素直で美少女で誰からも愛されるに決まってるでしょ。もっとも華琳さまほどじゃないけど」

「いや、このきりっとした目が俺似じゃない?」
「私が生んだのよ! だったら私似に決まってんでしょ!!」

「いや子作りは共同作業だろうが! 普通両親に似るもんでしょ桂花さん!?」
「なにが両親よ! あんたが勝手に中で出してただけでしょうがっ」

「お前もアンアン鳴いてただろうが!」
「あっ……あれはっ」

「ふふん、そういうデレの出しようがないツツツツン子ちゃんなところが可愛いぞ、桂花」
「っ……死んじゃえこのバカ! ちんこ!種馬!全身精液男! 近づくな顔近づけるなまた孕んじゃうでしょ!?」

「うわ、種馬や」
「種馬なの」
「……種馬です隊長」
視線は、微妙に生温かかった。
=====================================================
ケフィアかわいいよケフィア。きっと「くやしい!!でも〜」って死ぬまで言ってるに違いない。
785名無し:2009/01/04(日) 02:54:02 ID:o2+XOsjmO
>>784
投下乙〜
ケフィ…もとい桂花のツンデレぶりが…///
ごめん、5分ほどトイレ行ってくる。
786名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 03:45:17 ID:Z1BdSZ380
投下か?転載にしか見えんが
787名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 08:16:29 ID:+2xhSA0bO
転載はいいのか…?
788名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 09:14:38 ID:B9lnmOaYO
紹介するにしてもURL貼るぐらいにしといた方がいい気はするな
あと、もし本人なら明記するとわかりやすい
789名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 11:28:16 ID:wniDZRJB0
>883 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/01/03(土) 20:44:40 ID:F2mkpDl10
>桂花は一刀の子を妊娠すべき
>そう、あえて桂花で

ここまでが本スレでの投稿(たしかみた覚えがある)で、それをふくらませたんじゃないか?
790783:2009/01/04(日) 12:25:11 ID:6s1FFhOx0
すいません、ややこしい事してしまいました。
>>789さんのおっしゃるとおり、3行目までが本スレでの投稿です。

今後は識別しやすいよう気をつけます。ご指摘ありがとうございました。
791名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 12:37:59 ID:+2xhSA0bO
なるほど…そうだったのか、GJ

子煩悩になっちゃう桂花可愛いよ桂花
792名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 14:21:26 ID:Ia2ldKYo0
俺も桂花ルートを考えたがったが某コピペ改変ぐらいしか出来なかったスマヌスマヌ

○月○日
夜、お馬鹿のチンコと春蘭、愛しい華琳様と麻雀をやった。
馬鹿チンコの奴がやたらついてた、きっといかさまに違いない。
オマケに負けたら脱ぐルールとか私達を馬鹿にして。

○月△日
朝から華琳様がいまいましい馬鹿チンコを連れて出かけて行った。
いらいらしたので、腹いせに季衣たちの昼食代を一刀のツケにしてやった。
いい気味だ。

○月□日
昨日、他の国の武将に手を出そうとしたが一刀が華琳様からお叱りを受けていた。
夜、からだ中があついあつい。
胸のなかで一刀のこと考えてたら朝になってた。
いったいわたし どうな て

×月◎日
やっと 涙が ひいた でももうあえない
あしたからもうわるぐちをいってやることもでき ない


△月☆日
ひどい ひどい いまごろかえって きた
ひどいおんなごろし


4
たね
うま
793名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 14:25:35 ID:U0PSDpsP0
たねうまwwwwww
794名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 14:37:41 ID:6s1FFhOx0
>あしたからもうわるぐちをいってやることもでき ない

テ ラ モ エ ス
795名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 14:46:18 ID:zQXCGezsO
桂花がチンコ汁によって可哀想な事に……

チンコハザード(ババーンキャー)
796名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 14:53:59 ID:B9lnmOaYO
転載じゃなかったのね
内容はもろ好みだわ
コピペ改変も巧いし、ケフィアいい感じなだ
やっぱりイヤイヤキャラは貴重だ
797名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 15:12:08 ID:jzxKpVkN0
うん、他のキャラとは違った意味で、言いたい事をずけずけ言い合っているのが微笑ましかった。
798名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 15:26:25 ID:+2xhSA0bO
そのコピペなのかよwwwワロタwww
799名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 15:38:55 ID:ddxQupJ+0
二次創作での主人公に関しての意見って
1主人公は一刀じゃ無ければ駄目
2オリキャラ主人公でも面白ければよし
3何言ってんだ主人公はちんこしかあり得ないだろ

この3つに分類されるんかな?
800名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 15:49:32 ID:6s1FFhOx0
1と3の違いがよくわかんねw

4 オリキャラ主人公でも、面白くなくても、原作キャラ(一刀含む)が蔑ろにされなきゃよし
801名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 15:54:57 ID:U0PSDpsP0
>>800
1と3の違いは簡単だろう。
主人公が北郷一刀であるか、それともちんこであるか、という点だ。
802名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 16:08:06 ID:tvovVgCT0
>>800
そんなSS読みたいとは誰も思わないだろw
803名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 16:39:55 ID:edCbpySV0
主人公は別に一刀じゃなくて他のキャラでもいいだろ
たとえば華琳の子供時代の話とかだったら主人公は華琳だろうし
そういうケースだと一刀は出てこない場合もある

むしろオリキャラを出す場合は脇役であっても注意書きをするとか
外部にアップするとか気を遣ったほうが叩かれにくいですよ
というだけの話だよね
804名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 16:50:21 ID:tvovVgCT0
しかし叩かれる可能性大のオリキャラSSをわざわざここに投下する意味がないからなぁ
SS掲示板やエロネギ板に投下した方がよっぽど喜ばれるんじゃないか
オリキャラ嫌いでなくてもスレが荒れるのは嫌って人もいるだろうし
805名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 17:34:54 ID:meCfFJUW0
オリキャラに好きなキャラが寝取られるとか
806名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 17:36:52 ID:+2xhSA0bO
火種は持ち込まないに限る
807名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 17:37:08 ID:ddxQupJ+0
>>805
それ一番嫌なパターンじゃね?
ちゃんと過程を踏んでくれるんならまだ良いが
ニコポナデポだと即画面閉じるわ
808名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 17:45:34 ID:meCfFJUW0
上であるように続きもので軍記物書くと、全てを悟ったようなキャラで
別げーや小説の台詞丸パクりなオリキャラにTUEEEEEEEEEEさせて
モテモテウハウハとかが最悪だよな。
809名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 17:55:22 ID:6s1FFhOx0
オリキャラがちんこの行状をピーピングするのはどうだろう
810名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 17:59:44 ID:xhHQPfNp0
しかしNTRは嫌とかみんな一刀のことちんこちんこ言いつつ何気に好きなんだよなw
811名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 18:10:37 ID:ddxQupJ+0
>>810
ちんこは奴の褒め言葉
812名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 18:23:42 ID:+2xhSA0bO
ちんこって尊称だろ?
813名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 18:24:59 ID:ho06jVT+0
>>810
ちんこに愛着湧きすぎてもう俺の中では恋姫=ちんこだからな〜
アニメもちんこいねぇから見てないし
814名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 18:25:34 ID:6s1FFhOx0

朕 候
815名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 18:27:08 ID:ddxQupJ+0
>>813
俺が居るじゃないか
816名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 18:41:25 ID:+5pmJbak0
ちんこはやっぱり必要だな、やっぱりあいつがいてこその恋姫†無双
ただ実際に別世界に飛ばされたとして男友達がいないってのはキツイ気がする
ちんこと同じ目線のキャラがいないから拠点フェイズでたまに孤独感を感じたりはした
そういった共に成長していく意味でのオリキャラありSSがあったがそれは好きだったな

しかし及川って一体何のために登場させたんだろうか・・・
817名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 18:57:53 ID:edCbpySV0
つーか、俺は普通にちんこは自分の分身だと思ってるよw
SS書くときもあくまで自分だったらどうしたいか
どういうシチュエーションに置かれたいか
というのを一刀の性格や言動にあわせて変換してるだけだし
818名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 19:01:29 ID:/UjDRMYa0
及川は所謂「実際の俺等のポジション」役だろ
819名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 19:18:45 ID:ho06jVT+0
俺にはちんこ=自分と考えるのは無理だな。あそこまで立派なモノは持っていないからなっ!
820名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 19:23:42 ID:dmCZzxvR0
>>799
一刀の替わりにさえき北都繋がりで主人公を智にするのはOK!?
821名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 19:32:40 ID:6s1FFhOx0
うーん……オレにとってちんこの遣いはヒーローだからな

こんなシチュならちんこが喜ぶか? というのは考えるけど
822名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 19:35:00 ID:uJmA09dE0
オリキャラなら天の世界から来たサブヒロインとかで頼むわ
一刀の幼馴染みとか委員長とかさ
823名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 19:56:58 ID:ho06jVT+0
>>822
確かにありかも。普通の女がいない世界だからな。
824名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 20:06:40 ID:xhHQPfNp0
>>823
愛紗と主人公の取り合いで2人ともヤンデレ化や華琳とのツンデレ対決や蓮華とのドロドロの三角関係ですね、分かります
825名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 20:48:05 ID:9cOL76hb0
話をぶったぎるようで悪いが……
30kぐらいの少し長めのssを載せるのって問題ない?
いちおう>>1から見てきたが、あまり長いのがなかったので聞いてみた。
826名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 20:49:48 ID:ho06jVT+0
>>825
無問題。むしろ待ってました!
827名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 20:50:23 ID:6s1FFhOx0
30kって何レスぐらいだっけ……

スレに余裕があるなら、オレとしてはぜひ見たいね
828名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 20:51:02 ID:DQiPCh2gO
期待
829名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 20:51:29 ID:xhHQPfNp0
>>825
さあ、悩む前に早くうpするんだ!
830名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:03:40 ID:IMVqUVha0
>>827
上手い具合に収まったとして15レス
831825:2009/01/04(日) 21:13:01 ID:9cOL76hb0
>>826-829
レスサンクス。実はまだ書き上げてないんだが、結構需要があるようなので、
前半分を掲載します。

桂花SSです。
832桂花の乱(前半 1/11):2009/01/04(日) 21:14:56 ID:9cOL76hb0
 三日続いた秋雨の後、おとずれた満天の星空。
 大国・魏の首都、許昌上空でもそれは変わらず広がっていた。
 街を照らし続けている星の光。さながら永遠を感じさせるその柔らかな光には、
どんな悪党であっても心洗われるに違い。そんな平穏な夜。
 そう、どこからか胡琴の音が聞こえてきそうな穏やかな夜だというのに――。
 宮中のほど近く。高官が住まう一角に建てられた邸宅の一室にゆらめく影は、
空の光とは無縁の闇に塗りつぶされていた。
「あああ……っ、ありえないわっ!!」
 静寂に漏れる、うめき声とも叫び声ともつかないわずかばかりの音。
「そんなっ、そんな……っ」
 声とともに書卓がばしばしと叩かれる音があたりに響く。
音のたび、猫の耳にも似た頭冠がずれていくが影は気にもとめない。
「あんな奴の……? はっ、ありえないわよ。だって私は華琳様のものなのよ?」
 華琳様専用肉便器とかならまだしも。……ああ、なんて甘美な響きだろう。
うっとりと思考をどこかの向こう側に手放しかけた影が、やおら首を振る。
833桂花の乱(前半 2/11):2009/01/04(日) 21:15:36 ID:9cOL76hb0
「いけないいけない。今はこの悪魔の所業としか思えない事態にどう対応するか、
それが大切よ」
 王佐の才と称された自分の能力なら必ず打開できる。
(そうよ)
 うまくいけば華琳様も目を覚まされて、あの全身肉棒男を追放してくれるかもしれない。
 そうすれば華琳様の寵愛は自分が一身に受けることができる――。
「ふふっ、ふふふふふふっ」
 それは余りにも都合のよい三段論法だったが、普段の怜悧さはまったくないらしく、
合わせ絵をうまく完成させた童子のように、猫耳影は口元を綻ばせる。
「今度こそ、お別れのときね、北郷一刀」
 欄間から零れる光をその身に浴びながら。
 怨敵が零落するそのときを思い浮かべて。
 荀文若は嗤った。
834桂花の乱(前半 3/11):2009/01/04(日) 21:16:12 ID:9cOL76hb0
「ふわあああ……」
「ん、どうした北郷、すごい欠伸だな」
 朝議へ向かう途中。春蘭が少し不思議そうな顔をして話しかけてきた。
 どんよりとした俺とは裏腹に春蘭は夏の太陽のように晴れやかだ。
……少し羨ましい。
「いや、なんかさ夜中にうなされて起きたんだけど、それから一向に眠れなくてさ」
「……ふうん」
 ちらりと流し目をくれて、彼方を向く春蘭。
「なに?」
「そんなこと言って、本当は、よ、夜這いでもしてたんじゃないのか?」
「…………はい?」
 思ってもみなかった球が飛んできて思わず反応が遅れる。
 春蘭も言ってはみたものの恥ずかしくなってきたみたいで、
俺をちらちら見ながらも、第二波、第三波と仕掛けてくるつもりはないようだった。
 普段は春蘭からは想像できない乙女な部分。仲良くなった今では
春蘭にそういうところがあるというは良く知ってるけど、
出会ったばかりのころからは考えられない。
835桂花の乱(前半 4/11):2009/01/04(日) 21:20:42 ID:9cOL76hb0
「春蘭=乙女=ぶっちゃけありえない、って思ってたもんな」
 しみじみと嘆息。
「ほほう、そこまで死に急ぐか、北郷」
 当然のように抜刀する春蘭。
「いやいやいや、そういう意味じゃなくてっ」
 うっかり口を滑らしたらしい。ギラリと光を放つ七星餓狼を前に俺は後ずさった。
「貴様の言いたいことはわたしが男みたいだということだろうっ」
「ち、ちがっ、うぉっとぅっ!?」
 今のいままで俺の首があった位置に豪快な軌跡が描かれる。
 二撃、三撃と繰り出される攻撃に意味ある言葉を発することができない。
(乙女の前に、武人だろう、春蘭は)
 本当なら褒め言葉になる筈のそれを口の中でもごもごさせながら
脱兎のごとく逃げ出す俺。
「待たんかゴルァアアアー」
「もうちょっと時代考証した上でセリフをっとぅ!?」
「問答無用ーっ」
836桂花の乱(前半 5/11):2009/01/04(日) 21:21:24 ID:9cOL76hb0
「ふう、ふうっ、はー」
 どうやら逃げ切ったらしい。
 内廷をぐるっと一周し、朝議を行う奥の殿舎まで逃げてきたが、
春蘭はまだ来ていなかった。
 見回すと、主だった将官、文官はすでに到着しているようだ。
 ちょうどいい時間潰しと運動になったかもな。……二度目はごめんだが。
 などと考えていると……、
「お兄さん、どもどもです」
「おう、風か。どうした?」
「どうした、ではないのですよ。風は、お兄さんの種馬ぶりを見せつけられて驚きなのです」
「そやで隊長、英雄色好む。それでこそ我らが隊長や、って言ってやりたいけど、
ちょっとアレはあかんで」
「真桜、それはどういう……」
「……少し見損ないました」
「女の子はデリケートなのー、優しくしないとめーっ、なのー」
「凪に沙和まで。何の話だよ、いったい」
 少し怒ったふうの北郷隊の副官三人を前に、俺は首を傾げた。
 何のことを言っているのか、まるで見当がつかない。
「ヒソヒソヒソ(これって、しらばっくれとるだけなんちゃうんか?)」
「ヒソヒソヒソ(お兄さんが嘘が下手ですから、もしそうなら容易く看破できるのですよー)」
「ヒソヒソヒソ(やはり風聞のたぐい、ということなのか?)」
「ヒソヒソヒソ(でも、隊長ならやりかねない話だったのー)」
「オイコラチミタチ、丸聞こえで何を人聞きの悪いことを言っているのかね?」
「おやおや、聞こえない方がよかったのですか?」
 風が手で口を押さえながら、にまにまと笑みを浮かべる。
837名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:22:09 ID:SSU1/Bfd0
支援
838名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:32:34 ID:7Gex7LTm0
ツンツン娘支援
839名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:37:08 ID:dmCZzxvR0
>>822
折戸
840桂花の乱(前半 6/11):2009/01/04(日) 21:37:26 ID:R/hCzH260
 いや、まあどっちかと言うと……
「聞こえるように話してくれた方が助かるけど。ただ何のことか判らないから、
結局聞こえても聞こえなくても一緒というか」
 顔を見合わせる4人。その顔には一様に「まだ半信半疑」と書いてあった。
 そしておもむろに頷き合う。何らかの合意に達したようだ。
というか、普段の警邏とかもこれぐらい真剣にやってほしいんだが。
「隊長、今からふたつ質問をします」
「とっても大切な質問なのー。正直に答えないとだめー、なのー」
「了解」
「まずひとつめや。隊長は嫌がる女の子を無理やり犯したこと、あるんか?」
「いきなりだな」
「あるのですか、ないのですか」
 凪がぐっと詰め寄ってくる。拳が固く握られており、返答如何では飛んできそうな勢いだ。
「ちょ、ちょっと落ち着けって。そうだな……」
 魏の女の子と交わした、過去の事例をいくつか思い出す。
「そういうのは別になかったな」
「ホンマかいな?」
「嘘じゃないって。華琳が無理やりやらせたのがあるにはあるけど、
それも最終的には合意を得てからしてるよ」
 そうだよね? アレって合意の上だよね?
 裸に剥かれた上に後手に縛られて転がされてた毒舌軍師を後ろから、
というやつを思い出しているが、結構喘いでた記憶もあるし……。うん、大丈夫な筈。
「あー、なんか思い出してるのー、とてもいやらしいのー」
「あのなあ……ふう、もうひとつはなんだよ」
「…………ぐー」
「おいこら、風」
「おおっ、質問内容のはしたなしさにうっかり寝入ってしまいました」
841名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:37:31 ID:IQ0db1rK0
書き上げてないものを投下していいならいくらでもあるというのに…
842桂花の乱(前半 7/11):2009/01/04(日) 21:38:02 ID:R/hCzH260
 居住まいを正した風は、一拍置いて、こほんと咳払いをする。
 ちらりとこちらに一瞥をくれて風が口を開く「んとですね、」
「お、おう」
「魏の種馬としてここの4人を含め、大勢の女の子をこましてはまぐわいを
重ねているお兄さんですがー」
 これまたすげえいきなりな内容だった。
 というか、
「心通わせてとかそういう言葉を使ってほしいんだが……」
「魏の種馬として必ず中出しするお兄さんですがー」
 それは否定できない内容だった。……だって、気持ちいいしなあ。言えないけど。
「お兄さん、お兄さん」
 いつのまにか風がすすすと俺の横まで来てしたり顔を浮かべている。
「孕ませてしまったらどうするの? なのですよ?」
「きゃーなのー」
「核心やー」
「…………」
 それぞれ桃色の反応を返す三人娘だが、俺の返答はすでに決まっていた。
「そりゃ、責任をとるよ。それより先に嬉しいって気持ちが先にくるとは思うけど」
「どうやって取るのですか」
「せや、取り方が重要や」
「なのー」
 結婚という言葉を思い浮かべる。この世界で何て言うのかは知らないけど、
婚姻制度自体はあったはずだから、説明すれば理解してもらえる筈。
 でも……
843桂花の乱(前半 8/11):2009/01/04(日) 21:39:30 ID:R/hCzH260
(気持ちを伝えるために、結婚を意味する言葉を使うのは、ちょっと違うかもな)
 自分の考えを検めると自然と言葉が口をついて出た。
「母親となる女の子と赤ちゃんを愛し、慈しみ、その人たちのために一生懸命生きる、
というところかな」
 そうだ、こうやって平たく言葉にした方が、しっくり来る。
「いつも共にあって、手を取り合って、いっしょに幸せを紡いでいきたい。
俺は、その人たちの寄る辺となりたい、かな」
 戦乱の時代。それがどれだけ叶えられるのかは判らない。
でも、できる限り力を尽くしたい――。それが俺の偽らざる感情だった。
「……という感じなんだけど」
「あ、や、うん、ええんとちゃうかな」
「う、うん。沙和もいいと思うのー」
「さすが……我らが隊長です」
 三者三様の反応。しかしどの顔にもどことなく赤味が射しているようでもあり……
「この天然女たらしが」
 風のゆったりとしつつも鋭い舌鋒が耳に痛く、俺は苦笑を禁じ得なかった。
「で、なんでいきなりそんなことを聞き出したんだ?」
「それはな、……これや」
 真桜が取り出したのは、途中で折れた立札だった。内容を検める。
「なになに、天の御使いを僭称する北郷一刀、魏の国内において
女の子を無理やり押し倒し、妊娠させた……?」
844桂花の乱(前半 9/11):2009/01/04(日) 21:40:41 ID:R/hCzH260
 なんだ、これ。俺は、こんなこと――してない、
 と言おうと顔をあげると、そこには4人の笑顔があった。
「大丈夫やって、隊長、ウチらは疑ったりせえへんって」
「隊長の高潔さは十分に存じているつもりです」
「ちょっと不安だったから質問してみたけど、納得のいく答えをもらえたのー」
「皆……」
 北郷隊の、今まで築いてきた絆を感じて、うっかり涙ぐむ。
「風も、お兄さんのこと、信じてたのですよー」
 三人の間に割って入ろうと、風が後ろからつんつんと軍扇でつついてくる。
「ああ、風もありがとな」
 少し癖のある、だけど綺麗な金髪を撫でてやる。
 すんすんと鼻を鳴らしながら、風は少しうれしそうだ。
「せやけど、無理やりはあかんでー、隊長」
「そうなのー。ちゃんと合意が必要なのー」
「そうですよ。女の子の、き、気持ちを大切にしてあげてください」
「お兄さんのちんちんは硬くて太いですから、無理やりだと相手を殺しかねない、
なのですよ」
 酷い言われようだった。
「するときはちゃんと相手を様子をうかがいながら、気を使ってやってるっての。
というか、その話はもう終わったはずだろ」
「いやいや、これからが本番なのですよー」
 あははは、と辺りに笑いが巻き起こる。
 朝議が始まるまでの間、俺たちはそうやって冗談を言い合って過ごした。
845名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:41:26 ID:SSU1/Bfd0
支援
846桂花の乱(前半 10/11):2009/01/04(日) 21:42:20 ID:R/hCzH260
(いけない、ぎりぎりになってしまったわ)
 魏の猫耳頭巾、もとい知恵袋である荀文若こと桂花の昇殿は朝議が始まる少し前となった。
 普段ならこんな開始直前の到着など無い彼女ではあったが、今日ばかりは違った。
(あの年中発情男を追い落とす為だもの。これぐらいは仕方ないわね)
 手には不眠不休で書き上げた20巻もの弾劾状がある。
 これぞ、天の御使いを騙る北郷一刀を抹殺する切り札。アイツがどれだけ非道で
変態かをこれでもかと書き連ねてある。これを読み上げたとき、
元々チリ程度しかなかった声望も地に堕ち、腐れ外道としての貌が暴かれる。
 泣き叫んで自分の足下に跪く一刀を想像するとついつい笑みがこぼれてしまう。
「さあ、その哀れな贄は何をしているのかしら?」
 一刀にしか向けることのない、その意地の悪い笑顔で、桂花は辺りを見回す。
「いたわ……」
 荀文若飛翔のための供物・北郷一刀を殿舎の一角で発見する。
 一刀は、北郷隊の三人娘、そして風と談笑している様子だった。
「なによ、あいつ……」
 その楽しそうな雰囲気を目にした瞬間、脳内血管が焼き切れそうなほどの怒りがこみ上げる。
 こっちは夜を徹してこの弾劾状を書き上げたというのに。
「糞蟲は何をそんなにのほほんとしているの? 地を這いつくばって許しを乞うたらどうなの? 
そんなことも思いつかないほど馬鹿なの? 死ぬの?」
 一刀を射殺さんとばかりに睨みつけてみるが、一向に気づく様子はなかった。
「ありえないわ……」
 余りの怒りにくらくらとしていたが、息を深く吸って軍師としての冷静さを
取り戻した桂花は、思考を切り替えた。
「しょせんは今だけのことよ。朝議が進むにつれ、あの馬鹿は自分の犯した罪の
深さを後悔し、この桂花様に屈することになるのだから……」
 必ず訪れるであろうその時のことを考えると、今この瞬間のやすらぎなど
ごみくずのようなものだ。
847桂花の乱(前半 11/11):2009/01/04(日) 21:43:59 ID:R/hCzH260
「せいぜい最後の時を楽しむことね……」
 嘯く桂花だったが、あははと笑いの渦が起きてしまうと、
 思わず反応せずにはいられなかった。
「何の話をしているのかしら。……敵を知り、己を知らないと
百戦危うからずとは言えないわ。情報は、重要よ……」
 誰かに言い訳するように呟いて、こそこそと集団に近づいてみる。
「せやけど、無理やりはあかんでー、隊長」
「そうなのー。ちゃんと合意が必要なのー」
「そうですよ。女の子の、き、気持ちを大切にしてあげてください」
「お兄さんのちんちんは硬くて太いですから、無理やりだと相手を殺しかねない、なのですよ」
 聞こえてきたのは、真桜、沙和、凪、風の声。
(先だって流言を飛ばした効果はあったみたいね)
 そのそれぞれ一刀を責め立てる様子をうかがい、桂花はひとり納得した。
 何を隠そう一刀が女の子を押し倒して妊娠させたという怪文書をばら撒いたのは、
他ならぬ桂花なのだ。
(万が一にもあの馬鹿の肩を持つ阿房がいたら困るのよ)
 弾劾状を書き上げる傍ら用意した立札は、皆の反応を確かめるためのもの。
一般常識を弁えた人間なら当然、アイツを責め立てるはず……。
 さっきの様子はまさに自分が想像した通りだった。
「麾下の三人娘にすら責められてたからね、あの馬鹿……」
 くくくと桂花ののどが鳴る。
(この調子なら弾劾中アイツの肩を持つ奴なんて出てきようもないわ)
 自分の立てた策にひとしきり満足して、桂花は朝議の開始は今か今かと待ち続けていた。
848825:2009/01/04(日) 21:47:26 ID:R/hCzH260
>>832-847
『桂花の乱(前半)』
割るとしたら、こんなところしかなかったので、少し中途半端なところになってしまったかも。
後半では桂花のエロがあり升。

>>837-838>>845
支援サンクス。

>>841
うp期待!!
849名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:47:40 ID:ho06jVT+0
超gj!ツンツンツン子の続きが気になるわ

>>841
期待してまっせ〜
850名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:48:09 ID:U0PSDpsP0
よし、ただちに後半を書いてくれ。
851名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:54:16 ID:7Gex7LTm0
見える…策に溺れてあっぷあっぷな桂花が見えるぞッ!
投下乙。次回を紳士スタイルでお待ちしております。
852名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:56:34 ID:zpyHV8/2Q
GJ!!!!!
後半待ってます
853名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 21:57:44 ID:IMVqUVha0
>>851
どうでもいいことなんだけど連続支援ってあまり意味ないから
他の人が支援してたら次の投下があるまで待った方が効率が良いよ
854名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 22:02:22 ID:SSU1/Bfd0
GJ! さて、今から全裸で正座して待つか。

あと、一気に投下するんじゃなくて、5分置きに投下した方がいいかも。
そうすると、連投に引っかかりにくいよ。
855名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 22:12:44 ID:6s1FFhOx0
投下! 投下! さっさと、と・う・か!
……ゴメン、言ってみたかっただけw

楽しみにしとるで!
856名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 22:25:59 ID:+2xhSA0bO
これはいい桂花ラッシュ…
ちんこがいい男すぎて惚れるぜ
後半も楽しみにしてるわ
857名無し:2009/01/04(日) 22:32:53 ID:o2+XOsjmO
>>848
( ゚∀゚)o彡゚エーロ、エーロ、エーry
楽しみに待ってますぞ。
858名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 23:45:14 ID:U0PSDpsP0
いかん。
本スレ絶ちでもしない事には一向に執筆が進まん。
859名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 23:50:08 ID:ho06jVT+0
>>138
こやって見るとハーレムエンドってやっぱいいな。
つーか星が小さすぎじゃないか?書き忘れて後で足したのかね
860名無しさん@初回限定:2009/01/04(日) 23:50:45 ID:ho06jVT+0
すまん誤爆
861825:2009/01/05(月) 01:52:09 ID:uGglCY7b0
>>849-857
レスありがとう。期待に応えてがんばってみたよ。
だけど、今日中に終わりそうにもなく……というわけで中編ということでどうぞご勘弁を。

エロ持ち越し、無駄にシリアス風味の中編、いざ。
862桂花の乱(中編 1/12) :2009/01/05(月) 01:56:16 ID:uGglCY7b0
「次」
 稟の声が殿舎に響く。
 朝議はいつもの通り、滞りなく進んでいた。
 いつもと違う点というと――。
 ちらりと、桂花の方を見る。
「っ」
 ちょうどアイツも俺の方を見ていたようで、ものすごい勢いでソッポ向かれた。
「なんだかな」
 普段なら、華琳が昇極するとその傍には桂花が侍し、議を進めていくのだが、
 今日は何故か稟が進めている。当の桂花はというとさっきからあんな感じだ。
「饅頭の拾い食いでもして調子くずしたんじゃないだろうな……」
 蜀から伝播してきた饅頭という食べ物が最近ちょっとした流行りで、
 桂花もその分に漏れない。特に大好物、というわけではなさそうだったが、
 さりとて嫌いというわけでもないらしい。
「あいつ意外と意地汚いところがあるからな」
 ちょっと心配だった。
 もう一度、桂花の方を見ると、今度は噛みつかんばかりにこっちを威嚇していた。
 その様子を察するに――、
(失礼なこと考えてるんじゃないでしょうねっ!!)
「といったところか」
 どこまで勘がいいんだ。野性児か何かか、アイツは。
 そんなふうにして桂花と目と動作で会話をしていると、途端、目の前で雷光が迸った。
「あいたっ!?」
 雷光の正体は、稲妻のような速度で飛来した扇。俺の額に見事命中。
 立ち上がって文句のひとつでも言ってやろうとその軌跡の元をたどると、
「朝議中に何をやっているのかしら!?」
 仁王立ちした華琳が鬼の形相を浮かべていた。
「あ、いやその……」
(ふふふっ、馬鹿ね)

863桂花の乱(中編 2/12) :2009/01/05(月) 01:58:49 ID:uGglCY7b0
 嬉しそうに笑う桂花だったが、華琳がそれに気づいていない筈もない。
「桂花も。あんまり調子に乗ってるとお仕置きを通り越して空箱送るわよ」
「ひぅっ、華琳様それだけはご勘弁をっ!?」
「なら真面目に朝議に参加しなさい」
 幾分不機嫌さを纏いながら着席する華琳。その目端にとらえられた稟は、
 主の言いたいことを察して、万事抜かりなく後を継ぐ。
「桂花どの。次は貴殿の番だ。何か弾劾事があるとおっしゃっていたが……」
「そうよっ!!」
 華琳に叱られてしょげていたときとは一転、気勢をあげ桂花が立ち上がる。
「この大切な朝議でお時間をいただいたのは他でもありません。
憂慮すべきひとつの事柄がついに現実になってしまったことにどう対処するか、
そしてその根源となってしまった対象をどう処分するか、それを討議したい
と思ったからなのです」
 何を言い出すのかと固唾をのんで見守る諸将を睥睨して、桂花は続ける。
「そもそもからしておかしいのです。華琳様の山よりも高く海よりも深い慈悲が
あったとは言え、女性で占められている曹軍の高官に男が混じっているなどと。
これでは何か間違いを起こせと言っているようなもの。そして間違いは
起こすべきではないのです」
 辺りを見回していた桂花の視線が俺のところでぴたりと止まる。
「やはり俺のことなのか」
「ってそりゃそうでしょうっ!!?? 年中発情、全身摩羅男って言ったらあんたの
他にはいないじゃないのっ」
「年中発情、全身摩羅男って……」
 いきなりそんなふうに言われても、何とも言いようがない。
 そんな俺のつぶやきをさくっと無視し、いままでとは少し違う悲しげな表情を
桂花は浮かべた。
「曹軍の高官には華琳様やあたしをはじめ魅力的な女性ばかり。
海綿体系単細胞生物の脳味噌では所詮社会的規範を守ることなどできなかったのです……」
864桂花の乱(中編 3/12) :2009/01/05(月) 02:00:28 ID:uGglCY7b0
 よよよと泣き崩れる様子を見せる桂花。言いたいことは山ほどあるが、とりあえず言い分を聞くか。
「そして先日、懼れていたことがついに起きてしまいました……」
 件の立札を掲げる桂花。
 そこに書いてあるのは、俺を告発する文章だ。
「そう、天の御使いを僭称する北郷一刀は魏の国内において女の子を
無理やり押し倒し、妊娠させてしまったのです」
 いままで桂花の声だけが響いていた殿舎にざわめきが沸き起こる。
そしてそれを引き裂く一声。
「妊娠ですって!?」
 立ち上がったのは華琳だった。
 高みの見物を決め込んでいたが、思いもよらぬことに理性より先に
感情が反応してしまった、という感じだった。
「あ、いや、なんでもないわ……」
 声の大きさと発言者の意外さに皆の視線が集中する中、華琳はめずらしく
口をもごもごさせながら席に座り直す。
「判ります。華琳様がお嘆きになられる理由、この文若よく判ります。
魏の乙女たちはすべからく華琳様のもの。それがクズ男の魔の手に
落ちたともなれば華琳様の胸の裡の苦しみ、いかほどのものか……」
 全部あんたが悪いのよ、という魔眼を向けられるが、それよりも
話の流れが見えてきて、俺は思わず嘆息してしまった。
 桂花とは一回だけやったことがある。
「あいつ、そんときのことを逆恨みしてやがるな」
 壇上では、桂花がいそいそと巻物を並べていた。その数、20。
「この20の巻物は、北郷の悪辣な所業とその弊害について記したものです。
華琳様を悲しみの奈落へと突き落したあんな国賊は今すぐ追放すべきとは
思いますが、諸官にも納得していただきやすいように20の理由を用意しました。
それでは読み上げます……」
 殿舎に桂花の朗々とした声が響き渡る。独特だけど、なかなかいい声だった。
話している内容が俺を弾劾するものじゃなきゃなお良かったんだろうけどな。
865桂花の乱(中編 4/12) :2009/01/05(月) 02:03:43 ID:uGglCY7b0
「以上をもちまして、ニセ天の御使い・北郷一刀を魏国より
追放する理由とさせていただきます」
 高らか、というよりは厳かに、桂花は弾劾状を読み終えた。
「…………」
 そして、沈黙が下りる。
 桂花も言い終えたとばかり口を閉じており、あたりには静寂が広がっている。
 ま、順当に考えると、俺がここらへんで答弁しておくべきなんだろうな。
「う〜ん」
 どう返答するのが最も良いか考えるため、桂花がしゃべった内容を反芻する。
 まず、最初の10は、「その少女」がいかに悪辣に辱められたか、ということに
力点が置かれていた。
 ……膣に突き込まれた肉棒の様子とか、射精回数とか、その熱さとか。
 艶本も真っ青な桃色っぷりで、少女が悲惨といったさめざめとした雰囲気にはならず、
桂花を除くその場にいた全員がもじもじする、微妙な空気が殿舎の中を流れた。
 あとの10は、蜀呉との激戦が続く中、諸将から妊娠で戦列を離れる人間が出ることに
対しての警鐘だった。この状況下で能力ある人間を手放すのは確かに惜しい。
 明らかに前者が言いたいがための後者だが、言に意味を持たせるには
十分の論陣だった。曹魏百官のトップに君臨するだけのことはある。
「…………」
 長らく続く沈黙。周りからの視線も痛い。何でもいいから取りあえず発言しないとそろそろまずいな……。
 といっても何を言えばいいのか。
 あ、っとそう言えば
「誰が、妊娠したのかしら」
 俺が口を開くより、一瞬早く疑問が呈される。
「華琳様……?」
866桂花の乱(中編 5/12) :2009/01/05(月) 02:05:49 ID:uGglCY7b0
「ねえ、桂花? いったい誰が妊娠したのかしら。今回の仕儀、一刀が女の子を襲って
孕ませたことより、相手がだれか、ということの方が重要だと思うのだけれど」
 そこは確定なのかよ……。
「そんな、嫌がる女の子を相手に乱暴を……」
「桂花、御託を並べるより前に、私の問いに答えるべきじゃないのかしら」
 華琳の静かな怒り。ひぅっ、とか細い悲鳴を口にして、桂花は首をすくめた。
「それは、そのぅ……」
「なぜすっと言えないの? まさか、本当は誰も妊娠してないのに、
一刀を排除したいがためにこんな茶番を仕組んだんじゃないでしょうね」
 何故か華琳は完全にSのスイッチが入っていた。百獣の王が獲物を
 追い詰めるように威嚇しながらじりじりとにじり寄っていく。
「滅相もありませんっ!! たしかに私のおなかにはっ……」
 言って口を押さえるが、もう遅かった。
「そう、桂花……一刀の子を孕んだのはあなたなのね」
 桂花は、悔しそうにくっと俯く。
「じゃあ、別にいいじゃないの」
 決然と顔をあげようとした桂花が毒気を一気に抜かれるほど、
何でもないことのように華琳はつぶやく。
「華琳様の言うとおりだな」
 うんうんと春蘭がうなずく。
「うむ。大ごとかのように言うから驚いたが……それなら何の問題もあるまいて」
 今度は秋蘭だった。顎に手を鷹揚に頷く。
「はあああああっ!!!??? 何馬鹿なこと言ってるのよ、問題大アリよ、
この私がっ!! 孕んでしまったのよ、よりにもよってあんなクズの胤を!!
あっていいようなことじゃないでしょ普通に考えて、この馬鹿馬鹿」
「ねえ、今なんて言ったの桂花? この私に向って? もう一度言ってみて……?」
「はぅうっ!? ち、ちがうんです華琳様、私が言ったのは華琳様に
ではなく、この国宝級の馬鹿姉妹にでして……」
「貴様〜、この私のどこが馬鹿だと言うのだっ」
「頭の天辺からつま先まで全部じゃないっ!!」
867名無しさん@初回限定:2009/01/05(月) 02:08:20 ID:stSQIqRS0
支援
868桂花の乱(中編 6/12) :2009/01/05(月) 02:12:24 ID:uGglCY7b0
「うるさい、馬鹿と云った方が馬鹿なんだぞっ、だから貴様の方が馬鹿だっ」
 子どもじゃなんだからさ。いささか呆れる物言いだったが、
 俺を援護してくれる内容には違いないので、心の中で軽めにつっこんでおくにとどめる。
「ガキの相手はこれだから嫌なのよ」
 ちっ、と露骨に舌打ちをしながら、ちらりとこちら――ではなく、
 その後ろの方にいた、凪たちに視線を向ける桂花。
「北郷隊の副官三人はどうなのよ」
「どうって……」
「言われてもな?」
 三人顔を見合せて、うなずく。
「ま、純粋におめでとうっちゅうかんじやな」
「ちょっぴりうらやましいけど、まずは、おめでとうなのー」
「はい。母体ともども健やかでありますように。武の神に加護を打診しておきます」
「ちょっとっ!? 意味不明なんだけどっ!?」
 桂花は訳が判らないという表情を浮かべて頭を押さえる。
「……肉棒、突き入れられて、白濁液が……ぶふっ」
 そしてその横で、ずっとぶつぶつ言っていた稟がついに決壊する。
ためこんでいただけに相当な量だった。
「衛生兵っ、衛生兵っ」
 取りあえず助けを呼んでおく。まったく、自分もすでに経験済みの割には
免疫のつかないやつだな。
「……桂花どのが一番乗りでしたか。重畳々々。次は誰でしょう、楽しみなのですよ」
 稟が衛生兵に連れられていくのを見送りながら、ひと事のように風がつぶやいた。
その様子が桂花の癇に障ったらしい。
「あんたまで……。朝議の前、あの馬鹿を「無理やりはダメ」とか罵ってたのは、何だったのよっ」
「…………ぐー」
「お決まりね!! いいから起きなさいよっ!!」
「おおっ、これはこれは冗談と本気の区別もつかない百官の長に絶望しかかって意識が飛んでしまったのですよぅ」
 風も言うねえ。
「あれが冗談? この、言わせておけば……」
「いい加減になさい」
869桂花の乱(中編 7/12) :2009/01/05(月) 02:15:27 ID:uGglCY7b0
 玉座にもたれかけ目を閉じながら、華琳が言を発した。
 それだけで殿舎が静けさを取り戻すのだから、さすがは魏国の統治者というところか。
「…………」
「なんだよ?」
 沈黙と同時に視線を感じて反応する。
「一刀、あなた桂花を無理やり抱いたこと、あるの?」
「無理やり、ってのはないと思うけど」
「馬鹿なこと言わないでよっ、あれが無理やりじゃなくて何て言うの?
私が望んであんたのその汚らしい肉棒を迎え入れたとでも言うの?」
「少し黙りなさい、桂花」
 華琳の一喝で桂花が口を閉じる。
 よく調教されてるなあ。俺に対しても、あの1/10でも素直なら
可愛げもあるのに。ま、そんなんだったら桂花とは言わないよな。
「桂花とやったのは、お前がいっしょに居たあの時だけだよ。
あれを無理やりだと言うなら、そうなのかもしれないけど」
「ふぅん」
 そう呟いて、今度は華琳が黙り込んだ。
 俺、華琳、桂花だけの三人だけの秘密ではあったのだが、華琳は一度、
刑罰として桂花を俺に犯させたことがある。言葉上の受け入れとはいえ、
華琳の圧力によって、桂花も俺と交わることに同意してるので、
無理やりにはならないだろう……たぶん。
 何はともあれ、その様子を見て、周りの皆も、桂花を俺が無理やり
犯したということはなさそうだ、と感じ取ってくれたらしい。
 真桜たちが口にした、おめでとう、という空気がにわかに加速していく感じがした。
「そうね……」
 しかし、華琳は周りの空気とは関係なく、たっぷり四半刻は沈黙を続けたあと、徐に口を開いた。
「桂花」
「はいっ」
「あなたの要望をかなえることにしたわ」
「華琳っ!?」
「華琳様っ!?」
870桂花の乱(中編 8/12) :2009/01/05(月) 02:16:23 ID:uGglCY7b0
 俺と春蘭がほぼ同時に声を上げるが、華琳はそれをつまらなそうに黙殺。
「ふふん、華琳様はやはり公明正大なお方、汚らしい鬼畜外道は一時とはいえ
情けをかけていただいたことを感謝して早くここから去ることね」
「納得いかんで、華琳様」
「そうだーそうだー、なのー」
「こくん」
「あんたたち……華琳様に逆らうつもりっ!?」
 桂花が北郷隊の三人娘の反応に息を巻く。
「風、例のものを持ってきて」
「御意、なのですよう」
 玉下の争いなど目もくれず、華琳はたんたんと命令を下した。やがて、風は
一通の竹簡を手に殿舎へと戻ってき、それをそのまま華琳に手渡した。
「魏の人口増加にはふたつの意味があるわ」
 竹簡をからからと開きながら華琳が言う。
「ひとつは単純に、国力の増強を意味する。我ら曹魏が華北を制してから
まだそんなに時が立っていない。南の強豪とぶつかる前に国を富ませることは急務だわ。
田畑を耕すにも、城を建てるにも、戦をするにも人が必要。
だから、曹魏にはより多くの人が要るのよ」
 吟じるように言葉を紡ぐ華琳の手には伝国の玉璽が握られている。
あれこそが国家の中枢、王の権力の象徴。ある意味においては虚仮みたいなもんだけど、
これはこれで大切なものだ。
「ふたつめは、覚悟、かしらね。人口が増えたらそれだけ食糧が必要になるわ。
いなごに水害、台風に地震。飢饉のもととなる禍は、しかし、そんなこと斟酌せずに
やってくる。それらを図りながら天秤が狂わないよう留意しなければならない。
……民の死は王への怨嗟につながる。同時に王の肩に圧し掛かる呪いよ。
人口を増やす努力をする、ということは、その覚悟をするのと同義なのよ」
 ま、そんなものは元から持ち合わせてたつもりだけどね、と付け加えてぺたぽん、
と華琳は玉璽をことなげもなく押した。
「華琳様、私には何がなにやら……」
 春蘭が呟いた言は、ここに会する者すべての代弁であったろう。と、思いきや、
したり顔の風と、絶望的な表情を浮かべている桂花は華琳が何を言いたいのか察しているらしい。
871桂花の乱(中編 9/12) :2009/01/05(月) 02:21:18 ID:uGglCY7b0
「これはね、」
 と、風が持ってきた竹簡をひらひらと振る。
「堕胎に対して刑罰を適応する法律案なのよ。桂花が人口増加を鍵とした
富国強兵策の一環として提言してくれたの。ありがとう桂花、どうしようかと迷っていたけれど……」
「ひぅっ」
「お陰で踏ん切りがついたわ」
 桂花が蛇に睨まれた蛙のように身を竦ませる。その鬼もかくやという表情から
察するに、華琳はいたくご立腹のようだ。
「ところで、桂花、あなた一刀の種を宿したんですって?」
「いえ、それはっ」
「残念ね、それじゃあなたはもう私のものじゃないってことなのかしら?」
「そんなっ!! お許しをっ、華琳様っ」
 完全にSMモードに移行した華琳と桂花を見ながら春蘭が首を傾げた。
「なあ北郷? 桂花が困っているのは見ててわかるのだが、何故あやつは困っているのだ?」
「お前……、華琳の話、ちゃんと聞いてたのか?」
「馬鹿にするなっ、華琳様のお話を私が聞き洩らすものかっ。ただ、よくわからなかっただけだ!!」
 えへんと胸を張る春蘭。いや、そこ威張っていいところじゃないからな。
「桂花は北郷の胤を孕んでしまった。それではもう華琳様には愛でてもらえまい?
しかし、子を堕ろそうにも、自分が立案した法で罰せられる状態になってしまったわけだ。
もう進むも退くもできない、そんな状況なのだよ」
「なるほどな。いや、秋蘭の説明は判りやすいな」
 わかりやすい、判りにくいの問題ではないと思うけどな……。
 などと話している間に、華琳の重圧は増す一方となっていた。
 対する桂花はというと、強烈な視線の前に、普段の明晰さはどこへやら。
「あの、そのっ、これはっ」
 完全な恐慌状態に陥っていた。
「答えなさい、桂花。あなたは私の下僕たる為に自分で作った法を犯すのかしら、
それとも一刀に身も心も捧げてしまったのかしら」
「華琳様っ、いやっ、あんなケダモノのっ、違うっ、違うんですっ」
「何が違うというのかしら」
「勘違いだったんです。あの馬鹿の胤を植え付けられたかと思ってたんですけど、ただの生理不順で……」
872桂花の乱(中編 10/12) :2009/01/05(月) 02:26:45 ID:H0nalmcl0
「あ、馬鹿っ」
「何が馬鹿よっ、あんたは黙ってなさい」
 名案かのように桂花は訴えるが、それはつまるところ……。
「気づいてたのに、隠してたってことでいいのかしら? 桂花」
 さらなるドツボに自ら落ちていく桂花。恐慌に恐慌を重ね、こんな単純なことにも気づかなくなってるらしい。
「そ、それはっ……」
「見苦しい言い訳なんて聞くつもりはないわ。孕んでないのなら、孕みなさい、桂花。今すぐに」
「で、でもっ……」
「それだと私に二度と愛でてもらえない? この私に背いたにも関わらず、
まだ愛してもらおうなんて、都合が良すぎるんじゃないかしら」
 うつむく桂花。進退極り、色々な葛藤があるようだ。
「ふぅ、私としては、十分配慮を見せたつもりなのに、そんな反応なのね」
 だが、その様子は、華琳にとって不愉快でしかなかったらしい。息ととも怒気を
抜いたかと思いきや、今度は声に圧倒的な冷淡さを篭める。
「今すぐ魏から去りなさい。桂花」
「え……!?」
「私の眼の前から消えてなくなりなさいと言ったのよ」
 桂花が、あり得ないという表情で華琳を見上げる。
「私に嘘の報告をしただけでは飽き足らず、百官が集う朝議を滅茶苦茶にしたのよ?
死罪にしないだけ有難いと思うべきね」
 桂花がかぶりを振る。軍師としても華琳の傍にいられないということは、
死ぬよりも辛いことなのだろう。
 華琳も桂花の心情を察してるんだろうが、それを逆手にとってる、という感じだった。
(何をそんなに怒ってるんだ?)
 俺には華琳の怒りの理由が判らなかった。確かに桂花がやったことはまずいことだったかもしれない。
だけど、これまでの功績をすべて無に帰してまで断罪するほどのことだろうか?
 周囲を見回すが、華琳の怒りに呑まれて誰も反応できない様子だった。
 華琳と一番付き合いの長い春蘭と秋蘭ですら、青ざめて動くことができない。
「じゃ仕方ない、か」
 俺だって恐怖心でいっぱいだけどね、そう呟いて、桂花と華琳の間に立つ。
「何のつもりかしら。私は今桂花と話しているのよ?」
873桂花の乱(中編 11/12) :2009/01/05(月) 02:27:24 ID:H0nalmcl0
「いや、苛めてるの間違いじゃないか? 何をそんなにカリカリしてるんだ?」
「あなたの出る幕じゃないわ。下がりなさい」
「それは無理な相談だ。華琳が桂花を追放するっていうのなら、俺はそれを止めなきゃなんない」
 誰かが息をのむ声が辺りに漏れた。挑戦的な一言、と言えばそうだろう。
「思いあがるな北郷一刀!! 曹魏を束ねるこの私に対等のつもり?」
 降りかかる強大なプレッシャー。なるほど、これが大国・魏を治める曹孟徳か。
華琳が持つ王の資質を疑ったことはないけれど、ここまでとはね。
 だけどこの重圧をはねのけ、華琳を論破しないまでもせめてドローぐらいにはもっていかないと、
この場は切り抜けられそうもない。
「まあ、ある意味においては、な」
 取りあえず軽いジャブで応戦する。
「な、北郷、華琳様と同格のつもりだと!? 貴様〜、そこに直れ、切り捨ててくれる!!」
 呪縛から解き放たれたかのように、春蘭が動き出す。そして、一足飛びで七星餓狼を俺の首筋へ。
「春蘭、控えなさいっ」
「しかし、華琳様っ」
「あなたまで、あなた自身を私から失わさせるようなことはしないで」
 そう言われて春蘭が動ける筈もない。というか、本当に良かった……。
春蘭の一刀に微動だにしなかったけど、華琳がほんのわずかでも遅れてたら、
今ごろ頭と胴が離れてたところだった。ちびるかと思いました、正直。
「存念を聞きましょう」
 春蘭を止めるため浮かした腰を下ろし、俺を促す。
「俺が華琳と対等な理由――」
 一瞬、華琳と、魏の皆と出会ってからのことが胸を去来した。
 平成の日本で生きてた筈の俺が、ここまで魏のことを、
そして華琳のことを考えるようになるなんて思いもしかなかった。
 凪に、真桜に、沙和。人生で初めて出来た自分の部下。
 春蘭に、秋蘭。先輩でもあり、同僚でもあり。軍隊の中で生きるための気構えを教えてもらった。
 稟に風。他の皆にも増して独特なふたり。
 この場にはいない、季衣と流琉。妹のような、なんていうと少し気恥かしいようにも思えるけど。
 後ろでびくついてる、毒舌軍師。曹操を想う気持ちに嘘はないって思えるから。
874桂花の乱(中編 12/12) :2009/01/05(月) 02:27:55 ID:H0nalmcl0
 そして――。小柄ながら堂々たる威風を身につけた少女。だけど、今、その背中はどことなく
さびしそうだ。なんかそれが腹立たしい。たぶん、俺は怒ってるんだと思う。
自分の忠臣をみずから切り捨ようなんて、何やってんだよ、この馬鹿、ってね。
「それは、さっき華琳自身が言った責任って奴を負ってるからだ。
大国・魏であっても、天下を統一するためには、必要なものが三つある。
言わずもがな、天の時、地の利、人の和だ。今、人の和が失われようとしている。
それをみすみす見逃すなんてこと、俺にはできない」
「聞いたようなことを言うわね、一刀。でも、国家の根本が人であったとしても
それを支える屋台骨は法よ。法を疎かにしては、どんな人材であっても活かすことはかなわないわ」
「うん、それは否定しない。俺も実際そう思うしな」
「だったら……」
「でも、もっと大切なことがあるんじゃないかって、思うんだよ」
 華琳は答えない。視線で、話を続けろと要求してくる。
「華琳が目指している高み、大陸統一。それが達成されたとき、傍には誰がいる?」
「えっ!?」
「春蘭と秋蘭、季衣と流琉?」
 思いもよらない質問をされた、という表情をして、華琳が一瞬、固まる。
「凪に、真桜に、沙和。稟に風の姿は見えているのか?」
「何、何を言っているの?」
「俺と桂花はもうそこにいないのか?」
 言って、切り捨てられた側より、切り捨てた側の痛みを感じた。華琳がかぶりを振るのが見えた。
「華琳、お前は孤独でいちゃダメなんだ。劉備より配下思いなのに、助けてもらわずに
何でも出来て、だから孫策が歩く道より暗く冷たい覇道を、独りで行こうとしている。そんなの俺が許さない」
 そう、戦場でも統治の場でもほとんど役に立たない俺が魏に残る理由。
 華琳の傍に侍す理由。
「お前が人を遠ざけようとするとき、お前から人が遠ざかろうとするとき、
俺は全力でそれを妨害する。それが他ならぬ華琳の意思だというのなら、
それすらも捻じ曲げてみせるさ。命をかけでも――な」
 この外史で俺に与えられた役割なんてものがあるなら、たぶんこれしかないって思う。
 華琳が立ち上がる。
「……茶番ね」
875桂花の乱(中編 13/12) :2009/01/05(月) 02:29:47 ID:xfqlE2gu0
 と一言いい添えたときにはもう、その視界に俺は入っていなかった。
「桂花」
「は、はい」
「追放処分は取り消すわ。ただし、嘘をついた罪は自らで購いなさい。本当に孕むまで出廷禁止とする」
「はい……」
「……父親の指定まではしないわ。生まれたら私自ら名前を考えてあがるから、母子で昇殿なさい。以上よ」
 そのまま自室へ戻ろうとする華琳を、呼び止める。
「朝議をとめてまで逆らった俺に懲罰はないのか?」
「懲罰がほしいの?」
「いや、できれば無い方が嬉しい」
「じゃ、無しよ」
 華琳の応対はどこまでも素っ気なかった。
 それこそ、何の未練もないかのように。
「とは言ってもな、って、おいこら」
 ぶつくさ言う俺を捨て置いて、華琳はさっさと奥に引っ込んでしまった。
 主不在のまま朝議を続けることはできない。
 いつのまにか戻ってきていた稟が全体の調整をとって、朝議の終了宣言を行った……。
876桂花の乱(中編 13/12) :2009/01/05(月) 02:31:05 ID:xfqlE2gu0
>>862-875
『桂花の乱(中編)』
orz 数読み違えた……。

桂花エロは後編では必ず……。

>>867
支援どもでした〜。
877名無し:2009/01/05(月) 05:09:00 ID:dQwIB8yCO
名無しの感想日記
>>876
GJ!!
華琳のS振りがいかんなく発揮されていて
オラ、ドキドキしてたぞ!!

桂花を庇った?一刀…
桂花とのエッチフラグですね分かりまry
あれ?誰か来たぞ?

日記はそこで途切れている…
878名無しさん@初回限定:2009/01/05(月) 06:59:47 ID:zcXYgc1D0
あっさり決壊する稟の駄目っぷりに乾杯
879名無しさん@初回限定:2009/01/05(月) 07:42:12 ID:44G1uWxt0
とりあえずアレだ
この種馬さんの拠点フェイズは行動回数が30回位あるに違いない
880名無しさん@初回限定:2009/01/05(月) 10:55:43 ID:5rFdeLuR0
朝っぱらから待ちきれない・・・・wktkしすぎて風邪引いちゃうよ・・・
881名無し:2009/01/05(月) 11:05:28 ID:dQwIB8yCO
>>879
つまり絶倫ですね分かります
882名無しさん@初回限定:2009/01/05(月) 21:53:10 ID:aGWkYs7i0
うむ。いいもん読んだ
桂花のアレっぷりも果てしなく素敵だが、一刀格好よすぎw
883名無しさん@初回限定:2009/01/06(火) 03:04:34 ID:fincdGaU0
むう今晩は続きは無しか
流石に真冬に紳士スタイルはつらいぜ
884名無しさん@初回限定:2009/01/06(火) 18:55:43 ID:yFNP4wqc0
俺を未だに紳士スタイルでいさせるとは酷いお方だ・・・
885名無しさん@初回限定:2009/01/06(火) 19:01:20 ID:wfh7Tu6E0
これまで御大的な福田定一がやってきて活躍するようなSSって誰か書いたりしてないかな?
886名無しさん@初回限定:2009/01/06(火) 20:13:58 ID:2m+U8i5O0
ええい、妊婦の桂花はまだか!
887名無しさん@初回限定:2009/01/06(火) 22:08:24 ID:VOXiRC/eO
ヤター待ってる間にハーレムエンドモノできたよー


私、北郷一刀は命を狙われています。
なぜ、誰に、命を狙われているのかはとても書ききれません。
ただひとつ判る事は、桃香は本気で怒るととても怖いと言う事です。
華琳と雪蓮は言わずもがな。
他にも武将が40〜50人以上。
一流軍師たちも含む。

どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。
これをあなたが読んだなら、その時私は死んでいるでしょう。
・・・裁判にかけられるか、その場で斬られるかの違いはあるでしょうが。
これを読んだあなた。ハーレムエンドなんてそうそう上手くいくと思わないでください。
それだけが 私の望みです。

                   北郷一刀
888名無しさん@初回限定:2009/01/06(火) 23:06:19 ID:yFNP4wqc0
>>887
「みんなの一刀」ENDですね。わかります。
889825:2009/01/06(火) 23:33:46 ID:6wHJHXzT0
遅くなっていて、申し訳ない。
現在、一刀と桂花がガチバトル中なので、
今しばらくお待ちいただけると是幸い。
890名無しさん@初回限定:2009/01/06(火) 23:35:59 ID:tg2nk7/c0
そろそろ服を着れると聞いて
891名無しさん@初回限定:2009/01/07(水) 00:07:49 ID:NtvsCsWz0
>>889
クロスアウツッ!
892名無しさん@初回限定:2009/01/07(水) 00:20:37 ID:apXML1Rc0
美羽と七乃のSSまだぁ?
893名無しさん@初回限定:2009/01/07(水) 00:27:53 ID:gDIr7UfR0
美羽と七乃とちんこの絡みは見てみたいかも
894名無しさん@初回限定:2009/01/07(水) 01:29:49 ID:IbIoKe9C0
桂花良いよ桂花 全裸待機開始だ
895sage:2009/01/07(水) 19:45:36 ID:2O8TyDA60
そ、そろそろ風邪を引きそうだぜ
896名無しさん@初回限定:2009/01/07(水) 19:49:50 ID:7n+fivfA0
とりあえずsage間違える位には体力を消耗してるのは理解した
897名無しさん@初回限定:2009/01/07(水) 20:06:29 ID:r4Jgb57a0
新着が2件あったから
投稿を開始したかと思ったら

昨日4時までは待ってたんだけどな
898名無しさん@初回限定:2009/01/07(水) 20:44:59 ID:5la52tkHO
そう作者を急かすのは無粋だぜ
男は黙って全裸待機
899名無しさん@初回限定:2009/01/07(水) 23:51:54 ID:cebt6bP/0
真版の呼称まとめも欲しいところだな…
900名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 00:05:25 ID:5GXUFhrk0
901名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 00:06:03 ID:5GXUFhrk0
902名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 01:45:46 ID:UF0MacmXO
ぐ〜……………おぉ。あまり遅いので寝てしまいましたぞ。
903825:2009/01/08(木) 02:28:09 ID:+9ZaTtSg0
スレを覗くとなんだかお待ちいただいているようで、
嬉しいやら焦るやらでしたが、なんとか書き上げました。

というわけで、後編お待たせしました。

ではどぞ〜。
904桂花の乱(後編 1/15):2009/01/08(木) 02:30:26 ID:+9ZaTtSg0
「ほら、立てるか」
 へたりこんでいた桂花に手を伸ばすが、
「誰も助けてくれなんて頼んでないっ」
 思い切り引っ叩かれてしまった。
「痛えなっ、何すんだよ、もうっ」
「そんなことはどうでもいいのよっ。ああ、華琳様、おいたわしい……。
汚らしい変態外道の屁理屈に付き合わされてしまって……。華琳様、ああ、華琳様」
 指を交差させながら手を握り、中空を見上げる桂花。
「……何見てんのよ」
「いや、相変わらず華琳一筋なんだな、って思ってさ」
「あたりまえじゃないっ!! こんなことで私の華琳様に対する愛と
忠誠が揺らぐもんですか。あんたが庇ってくれなくても、お傍に
居させてもらえるよう何とか切り抜けたわよ」
 ふん、と鼻をならす桂花。
 小憎たらしさ全開だが、元気を取り戻しつつあるようだし、この場は満足しておこう。
 と思った瞬間、頭に痛みが走った。
「なにす――」
 殴られた感触の方向へと振り返るとそこには今にも襲いかかろうとする
 春蘭とそれを止めようとする秋蘭のふたりの姿が。
「何する、はこっちのセリフだ。華琳様に逆らっておいて!!
生きてここから出られると思うなっ」
「こら姉者っ、姉者にも華琳様が怒ってるわけじゃないというのは
感じられただろうっ」
「だけどしゅうら〜ん、華琳様なんだか少しさみしそうだった……」
「それは、確かに。そうだが……」
「だろう!? やはりもう一発なぐっておこう」
905桂花の乱(後編 2/15):2009/01/08(木) 02:31:42 ID:+9ZaTtSg0
「姉者っ、ダメだって言ってるだろう。華琳様は少し嬉しそうにも
されてたんだから、我慢するんだ」
「ううう〜」
 あの状況に際しても、春蘭や秋蘭の忠誠はいささかも揺らいでいない様子だった。
 華琳の気持ちをしっかりと考える忠臣がたくさんいるという事実。
俺の出る幕なんてなかったかもな。それが率直な感想だ。
 桂花も、春蘭も、秋蘭も。みんな華琳の気持ちを大切にしようとしている。
 これが曹魏。華琳が建てた国。
 その一員として自分がいられることを、俺は誇らしく思った。



「隊長、お疲れ様でした」
 労いの言葉を凪、真桜、沙和からももらいつつ、殿舎をあとする。
「ははっ……、ありがと。今日は本気で疲れたかも」
「お兄さん、お兄さん、まだですよ。問題が残っているのです」
 固まって下城する俺たちの和からひとり抜け出した風が一言呟く。
「問題って……」
 華琳にどうフォロー入れるかという点は確かに未解決だが、
 それは今日明日で何とか出来ることじゃないように思えた。
「何だかんだいって華琳は強情だからな」
「のんのん」
 「NO」を「否」という意味の言葉だと教えてから、風は時々それを口に
するようになった。つまるところ、風が言いたいのは華琳のことじゃない、と?
906桂花の乱(後編 3/15):2009/01/08(木) 02:35:57 ID:laJ92bjM0
「お兄さんは、焦らし上手なのですよ」
「せや、閨でも散々焦らしておいて、こっちが懇願するまで
挿れてくれへん変態さんやで」
「あれはやはり私がはしたないんじゃなくて、隊長の手練手管だったのか……」
 ひとりごちる凪に視線が集中。それに気づいて何でもないふうを装うが、
それを見逃す真桜や沙和じゃなかった。
 三人漫才を生温かく見守りながら、「つまりどういうことだよ?」と
風に問いかける。
「桂花殿の子どもの父親が誰になるのか、というのは深遠な問いだと思うのだが、
どうかな一刀殿」
「ぷっ……ぷぷぷっ、くすくすっ」
「ぶ、無礼なっ!! 人の顔を見て笑うなどとっ」
「いや、悪い……、真面目な顔してるのに、鼻に紙屑つっこんでるから、
つい……ぷぷっ」
 俺の言い訳にもならない御託をきいて、稟はさらに怒気を強めるが、
鼻の紙屑とのアンバランさは増すばかりだった。
 あんまり怒ると、紙屑ごと噴射しちゃうぞ、とまではさすがに言えない。
「まあでもそれは、」
 桂花をちらりと見る。
「桂花が誰にするか決めることだしな。俺に聞いても仕方ないんじゃないのか」
 至極当然であり、でもなんとなくさびしいことでもあり、
そんな勝手な思いが胸をよぎる。
「そうね……」
 当然よっ、この馬鹿っ、などと罵詈雑言が飛んでくると思ったら返ってきたのは、
そんなつぶやき。
 熱でもあるのかと手を伸ばすが、ぱしっとたたき落とされる。
「ご心配なく。こう見えてもちゃんと男の知り合いぐらいいるわ。もう一度
華琳様のお傍に上がれるなら妊娠のひとつやふたつしてみせるわよ」
 あれだけ華琳に突き放されてるのに傍に戻るため戦おうとするその意気や良し、と思う。
907桂花の乱(後編 4/15):2009/01/08(木) 02:36:45 ID:laJ92bjM0
「うん、頑張れ」
 ぽむ、と桂花の肩をたたくと、何故か幽かな震えが伝わってくる。
「一刀殿っ!?」
 稟が手で×しるしを作って首を振る。
「……お兄さんは自分がその相手じゃなくてもいいのですか」
 いつになく真剣な風。
 と、言われてもな……。
「基本的に桂花は俺のこと嫌いだしな?」
 と本人に話しかける。
「ぶべらっ!?」
 強烈な平手打ちがかえってきた。
「ええ、ええっ!! 勿論よっ、当たり前でしょうっ!? 議論の余地なんて
一片も在りはしないわよ。私があんたみたいなどうしようもない馬鹿を
嫌いだなんて天地開闢の前から決まりきったことよ!! 崑崙山よりも高く
あんたが嫌い。長江より長くあんたが嫌い。蓬莱に至る海よりも深く
あんたが嫌い。嫌いっ、嫌い!! 大っきらいっ!!」
 そう吐き捨てると、桂花はのっしのっしと大股で去っていった。
打たれた右頬がじくじくと痛む。
 何いきなりキレてんだよ、なあ皆? と思って振り向くと、そこにはあ〜あと
言わんばかりの視線の集まりが俺に向けられていた。
「隊長っ……、あっほやなあ……」
「かなり、見損ないました……」
「死んでしかるべきっていうぐらい馬鹿なのー」
「お兄さんのような朴念仁は馬に蹴られて冥途巡礼すべき、なのですよ」
「より深く桂花殿の胸を抉るための計略であれば恐るべし、
というところですが、そういうわけでもないようですね」
「どういうことか判らんが、北郷、貴様が悪い」
908桂花の乱(後編 5/15):2009/01/08(木) 02:37:48 ID:laJ92bjM0
「うむ。姉者の言うとおりだな」
「兄ちゃんが悪いーっ」
「兄様が悪いのですか?」
「せやなあ……今回ばっかりは隊長が悪いなあ……」
 騒ぎを聞きつけてきた季衣、流琉にまで否定せれ、滅多打ち、
総スカン状態の俺だった……。



「さて、と」
 あのあと――
 全員から謝ってくるよう責め立てられ追いかけてみると、
すぐ先の小径で桂花はぼんやりと佇んでいた。
 特に怒るふうでもなく、泣くふうでもなく。ただ陽が沈むのを
眺めていた。
 そして桂花は、たんたんと今日の夜、自邸に来るように俺に
告げて去って行った。
 さすがにそれがどういう意味を持つのか、一連の流れから
理解できないほど俺も馬鹿じゃない。
「ただ、桂花の様子がそういうんじゃないようにも思えるんだよな……」
 魏の大軍師として相応しい、広々とした邸宅を見上げながらつぶやく。
「言ってても仕方ないか」
 門をたたき、使用人に来訪を告げる。長い回廊を渡り通された先が
桂花の私室だった。
「よう、来たぞ」
「…………」
 ちらりと一瞥をくれてそのままふいっと視線を外す桂花。
見たところ、さっき別れたときのテンションをひきずってるらしい。
909桂花の乱(後編 6/15):2009/01/08(木) 02:43:18 ID:PPHu+DKM0
「なんだよ、人を呼びつけておいて、その態度は」
「ふん……」
 その気があるのかないのか、桂花の視線は手元の竹簡に落とされるばかりで、
臥牀のある密室に男女がふたりきりだというのに、艶っぽい空気は欠片ほどもない。
 確かに、桂花が俺を誘ったとき、特に何について、とは言わなかった。
 ただ、話の流れからいって、自明だし、正直俺はちょっと期待している。
「しないのか?」
「何を?」
「何をって……」
 しらばっくれる桂花をみて、にっくき俺に対する嫌がらせなのかもしれない
とも思ったが、沈黙が耐えきれなくなったのか、桂花が鼻をならして立ち上がる。
「ふん、この私を、孕ませたいっていうんでしょ、いいわよ、好きにしたら」
「お前、そういう言い方は……」
 ないだろう、と思って、そういう態度ならいいさ、好きにしてやるさと思い直す。
 桂花が本当にいやいやなんだったら、俺は俺のやりたいようにやる。
 めんどくさそうに礼衣を脱ごうとする桂花の手をつかみ、捩じり上げる。
「ちょっと、穢れるでしょっ、離しなさいっ」
 とたんに普段見せる怒ったふうな顔をして、じたばたと暴れ始める。
(いや、本当に怒ってるんだろうけど)
「離れてどうするだよ、やるんだろう」
「い、いたっ」
910桂花の乱(後編 7/15):2009/01/08(木) 02:47:16 ID:PPHu+DKM0
 力を入れすぎたらしい。少し弱めると、そのすきに逃げだそう桂花が
もがいたが、そもそもからして膂力が違う。戦場では役立たずでも、
魏の都との警備隊長みたいなことをやってるんだから、荒事のひとつや
ふたつぐらい経験済みだった。文官として頭を使う作業ばかりしている桂花の細腕で敵うはずがない。
「好きにしたら、と言ったのは桂花じゃないか」
「この低能っ、屁理屈をこねて私に勝ったつもりなのっ!?」
 がなりたてるのを捨て置き、臥牀に押し倒す。
 着ていた薄手の外套を素早く脱ぎ棄て、桂花の両手首と臥牀の木枠と
を結びつける。そしてちょっとやそっとじゃ外れないようにがっちりと固定。
「…………」
 流れるように自由を奪われ、桂花は茫然と俺を見上げる。
 自分の手元と俺の顔を見比べて、最後には目を伏せた。状況に理解が
追いついて、怒りに湧いてきたらしい。
「この変態っ!!」
 劣勢にある今の状況を顧みず、いつも以上に気勢を上げる桂花。
 その噛みつかんばかりの勢いに思わずにんまりとしてしまう。
やはり桂花はこうでなきゃな。大人しかったり、おしだまったりされると
調子が狂う。どうせ抱くなら俺は桂花の形、姿をしている人形ではなく、
桂花自身を抱きたい。
 ばたばたと暴れる脚を押さえ、膝を割る。マウントポジションだ。
「ひぅ!? や、やめなさいよっ!! この鬼畜外道っ!!
やっぱりあんた手籠経験があるんじゃないのっ!?」
「それはお前の頭ん中だけだろう」
「そんな筈ないわよっ!!」
 自信たっぷりに言う。
「だってこんなにあっさりと私が捕まるのよっ!? そうとしか思えないわよ」
 桂花の理由には物的証拠がまるで存在しなかった。身におぼえないこと
だからこんなことだろうと思ったけど。
 そうか、やはり証拠なしにあんな似非裁判を起こしたんだな。許し難いやつだ。
「ちょっと、なんとか言いなさいよっ」
「そうだと言ったら?」
911桂花の乱(後編 8/15):2009/01/08(木) 02:48:00 ID:PPHu+DKM0
 恐懼なのか何なのか、顔を固まらせた桂花の礼衣をするすると脱がしていく。
 上下ともに残したのは薄布一枚ずつ。全部脱がさないのがポイントだと
昔のエロい人が言っていた通りだった。薄衣から匂い立つ桂花の香りが
俺の情欲を激しく刺激する。
 桂花の薄い胸に手を伸ばす。
 ……本当に薄い胸だった。たとえば真桜の爆乳っぷりに比べれば
華琳なども薄い部類に入るが、あれは手で包んだら嬉しいぐらいには存在する。
整い方でいくと完璧に近い出来で、胸をさらしたときの華琳はエロいを
通り越して美しいとさえ言える。まさに神の御業の領域だ。
しかし、かなしいかな背丈などは殆ど変わらないが、桂花の乳は、
華琳のそれとは部位が違うのではないかと錯覚するぐらいに異なる存在だった。
いや、華琳どころか――、
(普段はゆったりとした礼衣を着ているから気付かないけど、季衣や流琉に
すら劣るからな……)
 年長者なのに。成長も止まっているだろうに。哀れすぎる……。
涙で桂花の乳が見えない。ああ、乳はいずこ……。
 そんな薄い桂花の乳だったが、いまは、薄布を突き破らんばかりに
屹立しているモノがあった。それを優しく摘む。
「んあっ!?」
 桂花の口からあられもない声がこぼれる。
「なんだ、期待してたのか?」
 出来上がってない状態で、この反応はないだろう。
「馬鹿言わないで、んんっ、殺すわよ……」
 喘ぎを噛み殺そうとする桂花だったが、完全には無理のようだった。
「感じさせるまでにちょっと手間かかるかと思ってたけど……、
桂花が犯されて感じる変態で良かった。ま、初めてのときでだいたい判ってたけどな」
 軽く罵ってやると桂花は面白いように怒気で顔を染めた。
が、口を開くと余計なものがこぼれるからか、一向に反応しようとしない。
「面白くないな、なんか言えよ」
 変化をつけようと、薄衣の隙間から手を差し入れ、腹から胸までゆっくりと撫でていく。
912桂花の乱(後編 9/15):2009/01/08(木) 02:50:56 ID:iq7R+aUA0
「くふっ……ふっ……」
 直に頂点へと達したとき、今度はそれを強く摘んだ。
「ひぅうっ!?」
 桂花が口を開いた瞬間、やさしくねちっこい愛撫に切り替えて、
乳房に断続的な刺激を送り込んでやる。
「あっ、はあっ、やっ、いや……っ」
「何が嫌なんだ、いい、の間違いじゃないのか」
「いい気にっ、ふあっ、なるなっ、この……っ、ごうかんまっ……、
あっあっあっ」
 徐々に蕩けていっている筈なのに、口から突いて出るのは変わらず
罵詈雑言。それでこそ桂花だ。
「あっ、ああっ、やっ」
 口唇を薄く開いた先に、桂花の舌がねとつく唾液で妖しく濡れているのが見える。
 非常にいやらしい。
(あれを犯したい……)
 だが、正攻法では、指を入れても、舌を差し込んでも、肉棒を突っ込んでも、
あの鋭い歯で噛み切られる想像図しか持てない。
(どうしたもんか)
 と頭をひねっていると、普段は思いつかないような妙手が浮かんで
きたので早速実行に移す。
「ちょっとっ、どこに手を伸ばしてるのっ、どこまで調子に乗れば気が
済むのよ。これ以上手を進めてみなさい、私の全てを懸けてでもあんたを抹殺してやるから」
 強烈な呪いをかけてくる桂花だったが、今の俺がそんなものに怯むはずがなかった。
「どうぞ、ご自由に」
「こ、このっ……や、やめっ、ひゃっ」
 薄布の上から下の口にごあいさつ。布の上からでもしっかり判るぐらいに
濡れていた。布の間から無毛の大地に直接手を差し入れ、秘裂を開閉してやると、
くちくちと淫らな水音が辺りに響いた。
「全くいやらしい奴だな。華琳に調教されすぎなんじゃないのか?」
「ふざけないでっ、華琳様とのことをあんたが何か言う権利なんてある筈ないんだからっ」
「ま、そうだけどなっと」
913桂花の乱(後編 10/15):2009/01/08(木) 02:51:55 ID:iq7R+aUA0
 指を肉穴に沈めると、ぬぷりとした感触が伝わってくる。
「んあああああっ!?」
 熱く、潤んだ秘裂。もう一本追加してやると、まだ一度しか男を
迎え入れたことのない穴はそれだけでいっぱいになった。
「こ、こんな奴の指でっ、んんん、犯されるなんてっ!!」
 嘆く桂花を俺はさらに責め立てる。
「そう言うなって。責任もってイカせてやるからさ」
「そんなの嫌に決まってるでしょっ!! 私のアソコは華琳様だけが
到達させることができる聖なる場所なのよっ、誰があんたなんかにっ」
「そうは言うけどさ」
 突き込んだ指をぐるぐると回しながら、肉襞をこすってやる。
「んあっ、やぁっ、いやぁっ」
 するとさらに愛液が指にからみつき、刺激を加えやすくなった。
「はんっ、ああっあんあんっ」
 桂花の声が一際高くなる。
「このまま続けてたらイっちゃうんじゃないのか?」
「絶対嫌っ、んふぅっ、ふっ、ありえない……っ、ふぅんんん…」
 怒ってるのか、感じてるのか、あるいはその両方なのか――。
桂花の表情はそれらが入り混じったように歪んでいて、かなりのいやらしさを
醸し出していた。
 ごくり、と思わず喉が鳴る。
「交換条件。指で下をいじるのをやめてやるからさ、
……その柔らかそうな口唇を好きにさせろ」
「はあっ!? そんなの、ダメに決まってるじゃない。華琳様にしか
許したことないのよ。誰があんたなんかにっ」
(ふうん、また華琳か)
 なんとなくだが、面白くなかった。
「別にいいけどな俺は。華琳の知らないところで勝手にイくような
はしたない奴って状況にするだけだからさ」
 指の動きを加速させる。
「はぅっ、ん、んんっ、やんっあんっ、あっ、くぅんっ」
914桂花の乱(後編 11/15):2009/01/08(木) 02:53:09 ID:iq7R+aUA0
「どうする? 俺はどっちでもいいぞ」
「わっ、判ったわよっ、好きにすればいいでしょうっ!?」
(よし)
 心の中で拳を握る。早速とばかりに桂花の口唇を舐める。
 肉穴をいじくるのは簡単にできても、口は歯がある以上、
難攻不落の要塞のようなものだ。本来なら心許した相手だけが踏み込める領域。
(そこに消えないよう、俺の足跡を残してやる)
 圧し掛かるようにして、口唇を重ねる。すぐにそれだけじゃ
満足できなくなって、舌を絡ませる。
「んんんっ!? ん、んんぅうっ、ちゅ、んちゅ、んっ、んんっ」
 舌は嫌、とばかりに暴れ出す桂花だったが、秘所をつついてやると、
とたんに大人しくなる。
「くちゅっ、ちぅっ、んにゅんちゅっ、じゅくっんっ」
 俺と桂花の舌と唾液が絡み合う。
 ふと思いついて、口に大量の唾液を貯めて、一気に桂花の口に流し込んでやる。
また拒否反応が返ってくるかと思ったが、今度は最初から諦めたのか、
目を白黒させながらも、ぎこちなく喉を嚥下させていた。
(桂花が俺の唾液飲んでるよ……)
 あまりの展開に、脳内がダメになりそうだった。
 口唇を離すとつぅっと、唾液の糸ができる。
「はあっ、はっ……、はぅっ、ふぅっ、はぁっ」
 その先にある桂花の顔は淫らに蕩けかかっているようにも見え、
俺のモノを雄々しく反り返させた。
 準備万端。最初から全開。あとは突き込むだけ。というわけで桂花の腰を引き寄せる。
「はぁっ、はぁっ、んあ? …………って、何しようとしてるのよっ」
「今更だな。元々何のためにこんなことしてるんだよ」
「それとこれとは別よっ!!」
「いやどう考えても一緒だろ」
 というか、もう我慢もできないし。
「我慢しなさいよっ」
 人の思考を読むな。
「とか言ってるお前も、限界なんだろ?」
915桂花の乱(後編 12/15):2009/01/08(木) 02:58:25 ID:pmv6Ux8n0
 桂花の秘裂は愛液でびしょびしょになっており、どう見ても
準備が整っているとしか思えなかった。
 肉棒の先を膣口にセットする。桂花の肉に当てながら少し上下させると、
先走り液と愛液が絡まってぐちゅぐちゅと音を立てた。
「いやっ、んっ、そんな音聞かせないでっ」
「濡らすお前が悪いんだろ」
 桂花の腰をさらに引きよせ、正常位のまま、ペニスを沈めていく。
「んははあああああっ、いやっ、かりんさまっ、ああっ、ふ、太いのがっ、ああ」
 二回目の桂花の膣は、一回目同様に狭く、俺のモノを掴んで離そうとしない。
「き、きついっ、こ、このばかちんこ……っ、でかすぎるのよ……っ」
「そういうお前だって、すごい締め付けだぞ」
 動くことさえ困難な状態だが、それでも肉棒に潤滑油を絡ませながら
腰を揺することで何とか前後運動を開始する。
「ん、くうっ、はっ、ふぅうっ、んんん、んぁっあっ」
 今の体位だと、桂花の上に圧し掛かる態勢となるせいで、桂花の感じている
泣きそうな顔がいやでも目に入る。いつも文句たらたらで喧嘩腰の桂花が、
快楽に歪んでいく様は、俺の脳内を焼いた。
「感じてるのか?」
「ばかっ、いわないっ、でっ……。だれっ、がっ、あんたっ、んぅううううっ、
なんかっでっ」
「俺は、気持ちいい」
「ふ、ふんっ、ぁっ、あああっ、そんなのっ、しらないっ、わよっ」
 リズミカルにペニスを打ち込んでいく。その度に、桂花の矮躯が振動し、
臥牀がギシっ、ギシっと音を立てた。
「桂花の膣が絡みついてくる……」
 肉棒全体を刺激され、声が漏れる。
「そんなはずっ、ひくっ、ううっ……ない……っ」
916桂花の乱(後編 13/15):2009/01/08(木) 02:59:21 ID:pmv6Ux8n0
「仕方ないだろ、事実っ、なんだからっ」
 桂花の腰を軽く持ちあげて打ち込むとぱんぱんと肉のぶつかる音が
耳朶を打った。肉棒と膣の間から聞こえる淫らな水音、肉の重なるときの音、
臥牀が軋みを上げる音。俺と桂花が交わっている情報が断続的にまき散らされ、
場をより淫靡なものに仕立て上げる。
「どこまで大きくっ、するのよっ、このへんたいっ」
 場につられて、またペニスが少し膨張したらしい。
 自分ではなかなか気付かないが、包む側の桂花には感じ取れるだろう。
「桂花が気持ちいいんだから、仕方ないだろっ」
「私っ、はっ、気持ちよく、ないっ……」
「嘘つくなよっ」
 グラインドを弱め、膣口を小刻みに突くスタイルに変える。
「ふあっ、あ、ああっ、ああっ、あんんっ、あんっ」
 突きにあわせて桂花の口から喘ぎ声が漏れる。
 さらに、タイミングを見計らって、大きな動作も加えてやる。
「んはぁっ!! んんっ、んっ、んああっ、ああああっ!!」
 その組み合わせを何度となく繰り返してやると、だんだんと桂花の膣が
より窮屈になって来始める。
「……イきそうなのか?」
「そんなわけっ、ああん、あん、あんっ、あるはずないでしょっ……」
 口では強気なことを言う桂花だったが、膣の蠢きは吐精を望むように
より激しさを増しており、また同時に締まりも処女のような強度で、
肉棒に刺激を加えてくる。
「くっ……俺も、イきそうだっ」
「んん、ん、外にっ、外にしな、さいっ!!」
「そんなの、意味ないだろっ」
917桂花の乱(後編 14/15):2009/01/08(木) 03:00:06 ID:pmv6Ux8n0
 桂花を孕ませるためにセックスをしている。このまぐわいの大義名分であり、
俺の最終目的。より奥で、より多くの量の精液を発射する。
それはどうあっても譲れない話。
 もちろん、桂花の膣が気持ちいいから、というのもある。今はもうそっちの
ことしか考えられなくなってきてるというのも正直なところだ。
 終局へ向けて猛然と腰を振りたてる。
「あぁぁぁぁっ、ひぃっ、はひっ、ふああぁぁっ!!」
 桂花の膣が収縮を始める。
「イくのか?」
「いや、ぜったいっ、いやっ、こんな奴に、二度もイかされるっ、なんてっ」
 拒否する桂花だったが、突くたびに水音は激しくなり、もはや決壊は
時間の問題だった。
「奥にっ、奥にくるっ……太くて硬いのがっ、あぁぁぁっ、ふぁっ、
ふ、深い……っ」
「くっ、俺もやばいっ」
 桂花の甘い声に誘われて、射精感が背中を突き抜ける。
「もういやっ、なんであんたのちんぽなんかにっ、ふあん、
あんあんんっ、二度もっ」
 腰が砕けそうになって、がくがくと震える。
「あふっ、はあっ、あああああっっ、ああっ、私の中っ、にっ、
突き刺さってっ、いやっ、ふくらんで、る……っ」
 瞬間、射精の予感を覚えたのか、膣がそれを促すようにぎゅっと圧力をかけてきた。
「いや、いや、いやっ、いやっっあああああああああああああああああっ!!」
 桂花が、到達する。
 同時に、俺も限界を迎える。肉棒の先から吐き出される、大量の精液。
それがすべて桂花の膣内を焼いていく。
「だめっ、だめっ、精液っ、いやあぁっ」
918桂花の乱(後編 15/15):2009/01/08(木) 03:01:54 ID:OM4M8Tmi0
 なんとかのがれようとする桂花だったが、逃がしてやるつもり
なんて毛頭ない。さらにがっちりと桂花の肉体を掴んで射精しながら
腰を振りたててやる。すると膣の中で精液と愛液が混じり合う感触が
伝わってきた。
「ぐちょぐちょだな……」
「くふぅぅぅぅんっ、やぁっ、しみこんでくる……っ」
 つながったまま、桂花の上に倒れ込む。桂花は、少しむずがったが、
はねのける元気もないのか、結局なすがまま受け入れた。
 調子に乗って、口づけると、意外なことに桂花はそれも抵抗しなかった。
「ん、ちゅ、ちゅぅっ、んっ、んっ」
「んはっ、つながりながらするのって、気持ちいいな」
「はっ、はぁっ、馬鹿じゃないのっ?」
 桂花の罵倒を浴びながら、もう一度、などといいつつキスを
ねちねちやっていると、またペニスが膨らんできてしまった。
 今度こそ、キレられるかと思ったが、桂花はあさっての方を向いたままだ。
「いいのか?」
「いいも何もないわ。妊娠するまでこんなことが続くと思うと、
死んでしまいたいぐらいよっ。今日で絶対最後にしてやるんだからっ」
 一瞬、何を言われたか判らなかったが、理解がおいつくや、
肉棒は完全に臨戦態勢を整えてしまった。
「……それは再戦希望ってことでいいんだな?」
「知らないわよっ」
 やれやれ素直じゃないやつ、と思いつつも2R開始のゴングに胸を躍らせる俺だった。
919桂花の乱(エピローグ):2009/01/08(木) 03:02:56 ID:OM4M8Tmi0
「そう……」
 子飼いの間諜から一刀と桂花の様子を聞いてひとりごちる。
 主に桂花側の理由によって険悪さが増す一方だったふたりの仲を
取り持つための一策が一応は成功したというのに、華琳は
浮かない顔を浮かべていた。
「…………」
 おなかを、さすってみる。
 華琳の腹には、無駄な脂肪がまったくついていない。覇王たるもの
知勇兼備であらねばならないと考える華琳は体の調整にも余念がなかった。
出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいるという見事な
ボディバランスを誇っている。
「少しくらいおなか、出てもいいんだけど……」
 痩せようと必死に努力している女性から猛抗議が来そうな科白を
口にするが、もちろんそんなことで腹が膨れるわけではない。
 そんなことは判っているが、言わずになんていられない。
 何だろう、この気持ち。ここの所ずっとひきずってる。
「一刀の……ばかっ……」
 思わず、罵声がこぼれた。
 文句を言いたい顔が思い浮かんだからだ。
「一刀の……ばかっ……」
 もう一度、口にする。
 許昌の空は見事な蒼穹だというのに、覇王の様子は曇天模様。
 そんな秋の一日だった。



<了>
920825:2009/01/08(木) 03:05:31 ID:OM4M8Tmi0
>>904-919
『桂花の乱(後編)』

元々は、華琳SSの前振りとして書いていた桂花の話でしたが、
>>783とか>>792を見てチンと来たので、路線変更。
ま、これはこれでまとまったな、とか思ったり。

華琳SSは、また練り直して次スレあたりで
披露したいなと思ってますが、はたしてどうなることやら。

色々とコメントどもでした。嬉しかったです。

それでは〜。
921名無し:2009/01/08(木) 04:11:15 ID:iLxf291TO
>>920
投下乙〜
次回作も楽しみに待ってます
922名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 04:42:23 ID:9y5dZ15h0
>>920
夜中に見たら期待のブツが…
桂花はいじめてナンボですぞくぞく来ましたGJ!
923名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 10:57:39 ID:b048Mdkh0
>>920
次回作待ってます

>>756
続き待ってます
924名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 11:30:24 ID:G5IhtiRM0
>>920
あなたが桂花と華琳にぞっこんなのがよく分かった
GJ
925名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 12:13:38 ID:z7/LQVue0
>>920
待ってたかいがありました

次回作待ってます
926名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 12:30:45 ID:vqRxzH6i0
きたきたきた!!SなちんこがめちゃくちゃいいwGJです!
927名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 14:24:44 ID:I39+R3BzO
気になるんだがまだ呉しか終わってない……
ええい、めーりんモノはまだかっ
928名前:名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 14:54:07 ID:b048Mdkh0
蓮華モノは、まだか
929名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 16:05:10 ID:mTRZm7iY0
俺は雪蓮モノを首を長くして待つ
930名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 16:06:06 ID:7eupn7P90
人和モノを……あぁ分かってるさ少数派だってな
931名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 17:43:06 ID:uo5ESuU8O
これはいい種馬
932名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 17:59:52 ID:UF0MacmXO
孫呉系はニーズ多そうだな
933名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 18:04:47 ID:26OF/kOgO
風ものを期待してる俺
934756:2009/01/08(木) 18:35:40 ID:+BncRmSt0
前の続きですが、別に読まなくても分かる程度の続きを作ってみました。
当然ながら魏ルートアフター後です。

俺が帰ってきたその日の夜のこと。
「一刀、お前本当に悪いことしたと思っているにょか?」
「お、思ってる思ってる」
「にゃら、なでなでしる」
「分かった!分かったから離れてくれ!さっきから華琳の視線が痛いから!」
皆俺が帰ってきたことを喜んでくれて宴会になっていたのだが、さっきから春蘭の絡み酒が酷い。
誰だよ、春蘭にこんなに飲ませたのは!もう原型とどめてないぞ、これ。
華琳も笑顔は見せているものの、青筋が立ってるのが見えるし。
「さすがに魏の種馬ね。もてもてじゃない」
声にとげがありますよ、華琳さん。怖いからその鎌を見えないところにしまって下さい。
「そんなんじゃないって!春蘭が酔うと猫みたいになるのは華琳だって知ってるだろ!?」
「ええ、勿論。今までは私と秋蘭の前でしか猫になったことはないけれど、
いつの間に春蘭が酔ったときのことを知ったのかしら?」
やぶへびどころじゃなく龍が出た。華琳の青筋は目に見えて増えているし、笑顔も完全に引き攣っている。
「う〜〜、まだ華琳様との話は終わらにゃいのか?なでなでまりゃ?」
「春蘭もいい加減しっかりしろ!華琳が怒ってるのわかるだろ!」
「ふぇ、華琳様?華琳様にゃら、一刀が帰ってきたから今日は無礼講らって」
「無礼講にしても華琳を怒らせたらまずいだろ!?」
華琳の名前を出せばすぐに引くとおもったんだが、今日の春蘭は本格的に酔っているようだ。
935名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 18:37:18 ID:+BncRmSt0
「秋蘭、助けて!」
「可愛いな〜、姉者は」
駄目だ、こっちも完全に酔っ払ってる。前は酔ってるかどうか見た目で判断付かなかったけど、
今日の秋蘭は目に見えて分かるぐらい酔ってる。どうしたっていうんだ、一体。
「……皆一刀が帰ってきて嬉しいのよ。それぐらい察しなさい、ばか」
急に優しい顔になった華琳の言葉。
「……そう言ってもらえると俺も嬉しいけど。華琳の機嫌が悪くなるのは勘弁してもらいたいな」
「あれだけ四方八方に手を出しておいてよくそんなことが言えるわね、魏の種馬。
まあ、今日ぐらいは許してあげるわ。ちゃんと皆の相手をなさい」
「その皆の中に、華琳も含まれてるのかな?」
「当然よ。私のことをないがしろにするつもりだったわけ?」
「滅相もありません。心から尽くさせていただきます」
「楽しみにしているわ……ほら、放っておいたから猫が虎になってるわよ?」
「げっ」
華琳に言われて春蘭を見ると、端っこでうずくまっていた。

「ふんだっ」
「春蘭、機嫌直してくれよ。ほら、なでなでしてあげるから」
「がるるるるっ!」
駄目だ、始末に終えない。とはいえこのままにしておくわけにもいかないし……ええい、やけだ!
「春蘭?こっち向いてくれないと、ずっとなでなで出来ないよ?」
「う〜〜」
「ほら、こっち向けって。俺が悪かったから、な?」
しぶしぶといった感じでこっちを向く春蘭を、すかさず抱きしめる。
「ふわっ!」
そして有無を言わさずキスをする。結局、前に秋蘭から教わった方法しか俺には思いつかなかった。
「ん……ぅ……ん、んんん……」
勿論、唇を重ねるだけで舌を入れたりはしない。それでも、効果は抜群なようで春蘭は動かなくなった。
全く、こんな猫がいたらたまったもんじゃないな。
936名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 18:38:50 ID:+BncRmSt0
そう思って口を離そうとすると、今度は春蘭が抱きついてきて離さない。
「んむっ!?」
しかも舌を入れてきた。
「むー!」
必死に抗議しようとするが、この状態で何か言える訳が無い。
離れようとしても、春蘭の力に俺が対抗できるはずも無い。
「一刀……それは私に見せ付けているのかしら?」
「むー!?」
そんなことは無いとジェスチャーで伝えるが、伝わっていたところで何の意味があるのだろう。
必死に春蘭を振りほどいて、華琳に弁解を……始められなかった。
「一刀?」
その迫力は、春蘭と稽古をしたときに感じたものが可愛く思えるほどだった。
こ、怖い。とてつもなく怖い。周りの皆、凪や流流のような猛者さえも震えているぐらいだ。
「貴方の血は何色なのかしら?」
その言い回し絶対この時代にないから!くそ、このままじゃ冗談抜きで殺されてしまうかもしれない。
やけくそになった俺は、華琳を抱きしめてそのままキスをする。
「んん!?んーー!!」
華琳が何か言っているようだが無視してそのまま舌を絡める。
「ん……」
何だ、春蘭と同じ方法が通じるんじゃないか。と思っていると、今度は華琳から舌を絡めてくる。
「くちゅ、ちゅ……んゅ、んぁ」
それはいいんだけど、華琳完全にスイッチ入っちゃってないか?
これ以上続けると俺が我慢できなくなりそうなので、口を離そうとすると、やっぱり抱きつかれた。
おいおいおい、本当に我慢できなくなっちゃうって!
「ふぅ……まったく、接吻で誤魔化そうなんて100年早いのよ」
「いや、しっかり誤魔化され……なんでもないです。その鎌を向けるのは勘弁してください」
「調子に乗らないことね……接吻なんかされたら、怒るわけにはいかないじゃないの」
「何か言った?」
「何も言ってないわよ。それよりも、貴方の後ろにいる不満げな子達は放っておいていいのかしら?」
「不満げ?」
華琳に言われて後ろを振り返ると、皆がそろって不機嫌な顔でこちらを見つめていた。
937名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 18:40:14 ID:+BncRmSt0
「一刀、姉者と華琳様だけ贔屓するのはずるいんじゃないか?」
「しゅ、秋蘭。別に贔屓したわけじゃなくて」
「贔屓したわけでないなら、何だというんですかー」
「風まで何を……」
「隊長。隊長が居ない間必死に頑張っていた私に、ご褒美があってもいいと思うのですが」
「凪、お前もか!?」
俺がおろおろしている間に、どんどん詰め寄ってくる面々。
「一刀、約束破った見返り、今ここでもらうで!」
「兄ちゃん、春蘭様と華琳様ばっかりずるい!」
「兄様、わたしも……」
皆に詰め寄られながらも、やっと帰ってきた実感が沸いてきて笑みがこぼれる。
「この状況で笑っていられるとは……さすがに大物ですね」
そんな稟の嫌味も聞き流して、皆にもみくちゃにされながら俺は笑っている。
本当に久しぶりに、心から笑っていた。

まあ、次の日はあまりの疲労感に笑うどころか、歩くことすら出来なくなったんだけど。
938名無し:2009/01/08(木) 18:50:10 ID:iLxf291TO
>>937
GJ!!
>あまりの疲労感
全員とやったんですね分かります。
さすが魏の種うry
939名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 19:00:13 ID:vqRxzH6i0
>>937
さすがちんこ!俺達がやれないことを平然とやってのけるそこに痺れる憧れるぅぅぅぅ!!
940名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 20:42:01 ID:7ZlgfujU0
なでなでしる は反則だwwwwwwwww
941名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 21:04:56 ID:uo5ESuU8O
春蘭かわいすぎだろ…マジで…
間違いなく真で株上がったキャラの一人だよなあ
942名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 21:09:26 ID:VL4pgNLU0
一刀が現代に戻ったと仮定してのちょっとした妄想チラシの裏

「さて、また学生として勉強頑張らなくちゃな。えーと、次は古文っと…」

φ(.. )メモメモ

【先ず割れ窓から始めよ】
魏の軍師、荀ケが残した故事。
治安を良くするにはまず街の外観を良くすることが大事と提唱した。
物事を改善するには、良く見えるところから(略)

→魏の軍師、荀ケが残した故事

(ノ`Д´)ノ彡┻━┻゛:∴


他にも一刀の功績が桂花の物になっていたりしてブチ切れ北郷。と妄想してる俺
943名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 21:47:17 ID:+BncRmSt0
三国志Zの攻略本を読んでて思いついたネタ

「私の知力が93……?」
「華琳様より知において優れた者など居ません!この書物が間違っているのです!」
「いや、一番知力高いの桂花の97なんだが」
「……」
「……」
「……」
「ふふっ……そう。私よりも桂花のほうが100分の4も知において優れている、と」
「か、華琳!でも魅力は97で2位だぞ、2位!」
「2位?1位は誰なの?」
「え、あの、その……桃香さんです」
「あの甘い小娘が私より魅力があると」
「……」
「……桂花、貴方への処分はおいておくわ。まずは蜀の劉備を討伐に!」
「ちょ、駄目だって!私怨で軍を動かしたらまずいって!」
「離しなさい!あんな小娘さえいなければ、私が1位なのよ!!」

多分華琳は本の評価なんて気にしないだろうけど、思いついたので。
944名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 21:49:34 ID:CwBL/wIC0
桃香は福耳属性を手放したので、魅力が10落ちます。
945名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 21:53:44 ID:7eupn7P90
>>943
]だと知力92の魅力96で一つ下がってるんだよな
946名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 22:09:41 ID:P9UDD9fL0
能力合計総合1位だからいいじゃないかw
そういえば2位は冥林か
947名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 22:11:56 ID:7eupn7P90
もう一度調べてみたら
曹操武力71
劉備武力72

……!?
948名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 22:12:33 ID:5ImPJFKV0
949名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 22:14:21 ID:CwBL/wIC0
>>947
だからどうした?
演義や史実じゃ武闘派やくざと、有能な政治家なんだから、武力なんてそんなものだ。
950名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 22:23:07 ID:+BncRmSt0
]って個人戦闘が武力で指揮は統率に変わってなかったっけ?
Zは指揮が武力に影響与えまくってるから軍師軍団が最強状態だけど。
951名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 22:47:59 ID:IHERobAn0
新スレをお願い申す
952名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 22:50:29 ID:5ImPJFKV0
>>960からじゃないの?
953名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 22:57:46 ID:kHNyNPhD0
まあもうすぐだから立てて良いなら立てるけどあと1作品くらいは投下出来そうだよな
954名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 23:15:34 ID:cltr0+cf0
>>943
魅力の差、それはひとえに胸の差ry
>>949
史書の話持ち出したらそれこそ華琳さま三国無双なんだけどね
一人で何十人も倒したり何人もの衛士が触れることができなかったり
955名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 23:50:34 ID:UF0MacmXO
しっかし真恋姫出てから伸びたな〜次スレ行くとは
夢想出た頃はぽつぽつだったのに………
956名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 23:50:44 ID:G5IhtiRM0
>>937
GJ。
とりあえずその晩起こったことを克明に書いてくださいな
957名無しさん@初回限定:2009/01/08(木) 23:59:48 ID:+BncRmSt0
18は全く書いたことが無いのでなんとも……まあ書けたら書きます。
結局次も凪か華琳になりそうだから、自分のキャラ愛の偏りが良く分かる。
958名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:04:15 ID:gR/roYlx0
>>957
よぉ俺
959名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:14:51 ID:YVplcLni0
なら俺は亞莎で書く……書くが、中身がついつい山無し落ち無し意味無しになって困る。
960名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:17:44 ID:J1POEbkM0
次スレ立てていいのか?
961名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:21:26 ID:92eCq5uq0
しかし、魏以外が投下される気配が全くないな…
まぁ俺はSSなんて書けないので職人の落としてくれるのを待つしかないんだが
962名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:23:36 ID:J1POEbkM0
まあいいか、立ててくるよ
963名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:23:59 ID:E/HLMmvb0
>>960
テンプレにもあるし立てて問題ないはず。

>>961
さあ書け、書くんだ
964名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:25:22 ID:J1POEbkM0
って思ったけどスレタイどうする?
工作板のは統合スレになったし、ここも

「恋姫†無双 シリーズ 総合外史スレ」とでもしておく?
965名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:39:03 ID:yIG5r0pi0
ココの人たちに影響されてか、
北郷新勢力ルートなんぞ考えてみているが……
自分の文才とまとめ能力の無さに愕然とするんだぜ
966名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:39:28 ID:QcA3DRhz0
字の文がうまく書けねえぜ
理想郷で手習いした方がいいんだろか
967名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:41:00 ID:E/HLMmvb0
>>964
無理に変える必要もないのでは
立てる人にお任せいたします
968名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:42:03 ID:J1POEbkM0
わかったとりあえず現状維持で立ててくるよ
969名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 01:44:49 ID:J1POEbkM0
ほい
恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの外史演義〜 5
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1231433029/
970名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 02:22:20 ID:vdQLjeDC0
>>969

ところで真・魏ルートで一刀×愛紗とかいうネタが湧いたんだが
もし通行料が支払われてたらというifで
原典でも関羽が曹操んとこに居た事あるしな
971名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 02:24:28 ID:gR/roYlx0
職人さんが増えてきてスレもホクホク状態になってきたな。
今から紳士スタイルで待機しています
972名無し:2009/01/09(金) 05:36:42 ID:9ubMIMawO
>>965
>>970
期待してるんだぜ
973名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 10:39:42 ID:/2U292IT0
このスレが活性化するのはいい事だな
ここ以外じゃ恋姫オンリーのSSって少ないからなあ
974名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 11:43:30 ID:URwJDB1T0
埋めSS投下しようと思う猛者はいるかー?
975名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 11:47:31 ID:3B+MU+o+O
冥琳マダー?(AA略
976名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 16:38:37 ID:qEDESjBz0
コリンがマスコットアニマルの座を狙って赤兎と死闘を繰り広げるハードボイルドアクションが読みたい
977名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 18:56:37 ID:/aDW6d+b0
この流れ(軍師妊娠)で冥琳というと、ifでインターミッション中に冥琳子供生む。
一刀と本参考に育児したり、搾乳プレイしたりと大忙し。
他の呉勢もそれに巻き込まれたりして。
例のイベント時には子供を頼む的な事を言ったり。
なんて感じだろうか。
978名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 19:08:24 ID:3B+MU+o+0
蜀ルート後の紫苑と呉ルート後の祭が酒飲みながら話をする
というネタを思いついた俺は間違いなくおっぱいスキー
979名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 19:58:54 ID:Lt/ScdJ60
呉の子供あやす一刀とか
980名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 20:24:22 ID:JShprItxO
>>974に答えるたんぽぽな猛者はいないかー!
無印SSでもいいぞー!
981名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 21:01:32 ID:40puqZZT0
FDでぜひ追加呉EDをつくって孫紹、周循をすなわち生存出産EDをOTZ
982名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 21:27:13 ID:p2BZJLWiO
雪蓮が生き残ったら蓮華の一番の恋敵になるんだろうな……眼の上のたんこぶと言うべきか
関係ないが蓮華って拠点イベント見る限りストーカー気質っていうかヤンデレ気質だよな
983名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 21:31:27 ID:D4keFSUI0
>>982
正直、三国の王は全員ヤンデレにころびかねないと思いますw
984名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 21:46:36 ID:E/HLMmvb0
もし、貂蝉がヤンデレだったら…
985名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 21:54:20 ID:RppvQQ9/0
それはヤングロだな……。
986名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 21:55:24 ID:YVplcLni0
呉ルートED後で、冷戦状態となるのを回避するため蜀と平和的交流を進めていくっつーような話を考えてんだが。
朱里と雛里にお菓子の作り方を習う亞莎とか、逆に穏の実録エロ話に興味津々の朱里と雛里とか。
蒲公英vsシャオのエロ小娘対決とか、チビ呼ばわりした焔耶にマンハント方式でガチ対決を挑む明命とか。
エロバ…お姉さんたちの若い小娘どもを肴にした酒盛りとかお猫様モフモフ状態の明命に星の魔手が迫る!とか。

そういうの書きたいんだが、デレてない蜀メンツとかちょいとキャラが掴みにくいんよな。困ったもんだぜ。

>>982
ヤンデ蓮華だと? ヤンデ蓮華だとー!?
いつか書いてみたい題材です。
987名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 21:57:24 ID:27v+hyVw0
>>980
どうもキャラを掴みきれてない感じがするのだが…
ハム√予告編でいいならここにいるぞー!
キャラに違和感があったら容赦なく突っ込んでくれい。
5〜6レスで終わると思うんで支援はいらんと思う…多分
>>986
正直期待せざるを得ない
988名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:00:43 ID:27v+hyVw0
[序]
 幽州は五台。
 その麓に、物々しい雰囲気の一行がいた。

 彼らのいずれもが、武具を持ち、鎧を身にまとっている。
 とはいえ、その足並みは比較的統率がとれており、近頃の混乱に乗じ騒ぎを起こす野党とは異なることはわかる。 
 兵士。それも、群の長官に率いられた者達だ。

 中心にいるのは白い馬に乗った少女である。
 彼女の鎧は、周りの兵達と明らかに設えが異なる。
 女性用の鎧、というだけではない。
 使っている素材、細かな細工。そのいずれもが明らかに値の張りそうなものだ。
 が、彼女の風貌や人柄がなせる業か、それらの鎧は決して嫌味なものには見えない。
 そのようなことを言えば、どうなるかわかっているので、周りの者は言わないのだが。
 言ってしまえば―――少々地味にすら見える。勿論、それがいいか悪いかは別として、だ。

 と、少女が馬を止め、それに習い、周りの兵達も足を、あるいは、馬を止める。

「この辺りか…」
「はっ。
 町の者達も、五台山の麓に星が落ちた、と口を揃えて言っております」
「そうだな。皆、手分けして探してくれ」

 白い馬に乗った少女の言葉に、数十名ほどの兵達は散る。
 その場に残ったのは彼女と、数名の兵だけ。
 …ほどなく。兵が一人駆けてきた。

「お、男が一人!
 見たこともない格好の男が一人いました!」

 同時に、少女に周囲にいた者達から、感嘆の声があがる。
989名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:02:00 ID:27v+hyVw0
「ほう…本当にいたのだな」
「い、いかがいたしましょう!」
「占いから出たものとはいえ、世にそれが風聞として広まっている以上、捨て置けんな…」
「連れて来い!」
「はっ!…しかし、いかがいたしましょう…?」

 そこで初めて、少女が口を開く。

「ん?どうした?
 わざわざ二回聞くことでもないだろう?」

 特に、気負いのない…そして、威厳もあまり感じられない言葉。
 しかし、彼女から声をかけられたことに気づいた兵は慌てて平伏し、自身が見てきたことを告げた。

「そ、それがその…寝ているのです」

 その言葉に、彼女は眉をひそめただけ。
 代わりに声を上げたのは、周りにいた、兵達であった。
990名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:02:53 ID:27v+hyVw0
「なんだと!?このような荒野でか!」
「ば、馬鹿な…この付近には野党もいるというのに」
「なんという度胸だ…」
「服もどこか光を放っているようでして…触っていいものかどうか…その、私には皆目見当もつきません」
「も、もしや本物の天の身遣いとでもいうのか…?」

 兵士達の間でどよめきが広まる一方。
 こっそりと溜息をついて。
 もう一度、訝しげな表情で眉をひそめ。少女は、頭に手を当てた。

「厄介なものを拾ったような気がするなぁ…」

 こっそりとつぶやいたその言葉を。
 この先何度も繰り返すことになるとは―――少女は、知るはずもない。

 少女の名は公孫賛。字は伯珪。
 その肩書きはともかく、容姿はごく普通の美少女であった。

■■■
991名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:04:16 ID:27v+hyVw0
 要するに、それは普通の話。
 特に目新しいわけでも、特に素晴らしいわけでもない。
 そう。巷にはよくある話。

「…えっと」
「ふーん…」
「…どうかした?」
「いや、それっぽくないなぁと思ってさ。
 天の御遣いってぐらいだから、後光の一つや二つ、あると思ったんだが」
「いやいや、俺普通の人間だから」

 普通の少女と普通の少年が、出会った。
 始まりは、それだけのこと。
992名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:06:13 ID:27v+hyVw0
 まあ、本人達が普通であろうが、周りが普通でなければどうなるか。
 なんとなくわかりそうなものであるが。

「ほほぅ…話がわかりますな。
 して、北郷殿。次の策は?」
「だからお前、なんで私を無視して話を進めてるんだよ」
「これは失敬。
 とはいえ、伯珪殿の打つ手は、あまりに平凡にすぎる。
 たまには奇策に乗りたくもなるというものです」
「定石ってのは大事だと思うんだけどね、うん」
「平凡って言うなー!?」

 黄巾の乱。反董卓連合。
 劉備に助力したり一番乗りしてみたことで、少しは目立てた…けれど。
 彼女は結局、今ひとつ影が薄かった。

「…で。なんでアンタの召使いなんてボクがしなきゃいけないのよ!」
「そりゃあその格好してたらメイドするしかないだろ」
「わけわかんないことを言ってんじゃないわよ!!」
「…あの、白蓮さん。掃除、終わりました…」
「いつも助かるよー。
 ウチは本当に人手が足りなくてさ…あ、北郷に預けた書類、知らないか?」
「……はい、ここにまとめてあります……」
「ああっ!?月がいつの間にかすっかり馴染んでる!?」
993名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:07:16 ID:RppvQQ9/0
私怨
994名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:08:41 ID:27v+hyVw0
 仲間は少しはいるけれど。やっぱりどうしたって人材不足。
 弱小国家が標的にされるのは…まあ、乱世ではやっぱり、普通の話。

「な、なんだって!?」
「国境がもう占拠されたか…早いな」
「そりゃ馬鹿でも名家だからね。
 兵の多さと名声の高さは伊達じゃないでしょ」
「な、なに落ち着いてるんだよ北郷!
 このままじゃ…」
「…大将が浮き足立ってどうするんだか」
「ぐっ…!?」
「まあ…俺の世界だと割と有名な話だから。
 とはいえ、ここが正念場か…うーん…何か策はある?俺の軍師殿」
「軍師はあんたでしょ。
 ってかさらっと俺のとか言うなーーーーーーーっ!」

 と、いうわけで普通の人が頑張って普通に天下統一を目指す普通のSS。
 真・恋姫無双外史、公孫賛ルート。…もとい、その他の軍ルート。
 具体的には月とか詠とか恋とか粥とか天和とか天和とか天和とか。

「まあ白蓮なら大丈夫だろ。
 普通にやってくれるさ」
「まあそうね。普通にやるでしょうね」
「あの…その…普通って、すごく大事なことだと思います…」
「普通って言うなー!?」

 普通と言い杉と言わざるをえない。
995名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:11:00 ID:27v+hyVw0
以上で投下終了。
こんな感じのSSを書いていたりします。
それにしても真のハムさんが可愛すぎて困る。
あと詠は真でデレすぎ。ツン:デレが8:2ぐらいになったと思う。
もし皆様の口にあえば、また投下させていただきます。それでは。
996名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:18:36 ID:gEgAluvL0
華雄が味方にいると何故か敗北フラグの予感が…
997名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:34:13 ID:RppvQQ9/0
どう見ても予告編以上のものがある件について。
俺もウソ予告編と称して何か考えてみようか……もう当スレの寿命も残り僅かだがw
998名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:44:20 ID:D4keFSUI0
>>996
覚醒させれば大丈夫。

まあ、ちんこ太守が陥落させたなら手綱を握れるだろ。
999名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:49:52 ID:tFne1qxX0
次回作品では粥に真名がつきますように?
1000名無しさん@初回限定:2009/01/09(金) 22:53:15 ID:Q/9SSCmF0
>>1000ならお返しCDでFDの制作発表がある
10011001
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。