【異能】黄昏の学園 42【異端】

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1 ◆kyo/P7P7mo

舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少 女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、
同じよう な『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら力を合わせて様々 な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・異能が認知されていない普通の現代日本設定な ので、民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開は やめましょう。(過度の確定、相手を無視するロールなど)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんも一発キャラでどんどんご参加ください。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ:【異能】黄昏の学園 41【異端】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1320673049/

避難所:【異能】黄昏の学園避難所 95【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1331357720/
2水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2012/03/10(土) 14:53:33.51 ID:193KpuWy
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17歳/二年次
【性別】♂
【身長】T180/W59(ライト級)
【容貌】髪はやや長め、癖毛が多少収まり悪く裾は跳ねて気味
 瞳は薄い茶色、体形はかなりのひょろ長、少し面長

【能力】戦装束「不知火」:左手の人差し指で唇をなぞることにより、
 全身に揺らめく炎または人魂のような呪術的紋様が浮かび上がる
 「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
  「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
  「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
 「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
 気配や異形の臭いには敏感で、霊体や幽体を感じ、会話することも可能
 発動時ほどではないが、不知火を纏っていなくても異形や妖魔、人の「匂い」を嗅ぎ分けることが出来る

【希望】 NG以外
【NG】理不尽な死

【弱点】「不知火」持続時間は少しずつリミット増大中ではあるが制限もある
 能力全開なら10分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても1時間程で霊的スタミナ切れを起こす
 スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
 また、連続使用も不可能、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
 遠距離・中距離攻撃の手段は皆無、接近戦オンリーに特化している
 常態では平均的高校生男子よりは運動能力がやや上な程度
 動体視力は発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意    

【備考】アマチュアボクシング部所属(現在自主休部中)、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
 若干手足は長く、体重もあいまってガリガリ、筋肉はボクサーらしくそれなりに締まってついている
 両親とは物心がつく前に死別、兄弟姉妹なし、現在は寮生活

 不知火発動時は完全に別人格となり、恭弥自身の意思で言動をコントロールすることはほぼ不可能
 近接戦闘技術・体術に長けた「オレ様」キャラになる。人を勝手に愛称をつけて呼ぶ癖がある

 現在、紫一久から借り受けたオートマティックハンドガンcz75(後期型)を所持。
 以前の事件の影響から「右手」の破壊力は増大、人程度の大きさまでなら「破壊」することが可能に
 ただし「右手」の能力を発動すると硬直の隙が出来るのは相変わらず

【プロフ貼り落ちです】
3崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/10(土) 20:41:04.72 ID:bzpN5RS7
【名前】崎守 慧(さきもり けい)
【年齢】14 (中2)
【性別】 女
【身長】 151cm
【3サイズ】 81・55・83
【容貌】
背中までのロングストレートの髪、大きめの黒い瞳、顔つきは年相応。
【能力】
勘が鋭く、やればある程度のことはこなせる。
大量かつ規格外な魔力(気、プラーナ、マナetc)の持ち主。
出して霧散させるだけで衝撃波が起こる。規格外ゆえに人間が扱う魔術のたぐいは一切扱えない。
他人への受け渡しなどは可能。
【希望】 体の変化に関する調査。
【NG】 特にない
【弱点】
完全に一般人ということ、長時間の男性との接触、自身が女性だと強く感じる行為
【備考】
言動や行動が荒っぽく、不器用なことを除けばどこにでもいる 男 子 中 学 生 だ っ た。
ある夜、異形に襲われこれまで男子として生きてきたことを否定するように
体は女子になり、周りの環境も変化した。
この急激な変化に精神は耐えきれず、男性との接触や自身が女性だと認識する行為に
酷くストレスを感じ、嘔吐感や悪寒、頭痛などに襲われるようになった。

この状況を打破するため、「自分を女にした異形」を探している。
人目のあるとこれではなるべく女らしく振る舞うことにしているが
人目のないところでは素に戻る。
黒上いろはに言われて力をつける術を模索中。久遠ゆりかと力をつけるまで夜の街には近づかないと約束した。

【>1乙なんだぜ。プロフ投下落ち〜】
4龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/03/10(土) 22:02:11.68 ID:hmeJaMw0
【名前】 龍岬 壱耶(りゅうざき いちか)
【年齢】21歳(大学二年)
【性別】 男
【身長】 170cm 65kg
【性格】 好奇心旺盛で祭り事大好き。また結構な世話焼きでもある。座右の銘は「弱肉強食」。
【容貌】
全体的に長めの黒髪。(後ろは背中が隠れるくらいで纏めている)。
瞳の色は黒。鼻に傷有。右肩から腕にかけて「黄龍」の刺青。
普段の服装はラフ・カジュアル系を好むが、
「仕事」の時は黒のスラックスにサスペンダー、黒のカラーシャツにロングトレンチコート、黒の帽子(ファーフェルト)という出で立ち。
【能力】
我流の格闘術(足技主体)と気功術の達人(マスター/「外功」と「内功」)。
また「気の流れ」で気配を読み取る事が可能。(気配を消された場合はこの限りではない)
・「外功」…主に身体強化。10m位の高さから落下しても骨折等はしないし軽機関銃程度までの弾丸なら弾く事も可能。…が痛いものは痛い。
・「内功」…主に治癒力強化。体内に入り込んだ毒物の浄化や外傷の回復促進。他人に施す事も可能。また怪我の程度により治癒期間は左右される。
練り上げた「気」を使うことによって物体の硬度を一時的に引き上げる事ができる。(「内功/外功」の応用)
尚、「外功」は長くても一時間しか維持できない(「内功」も同時使用すると40分が限界)。その場合は極度の疲労に襲われ、最悪三日間寝込む事も。
(普段は「両方」使ってもおよそ5〜10分で解決してきている為)
・「内功」奥義《断空》…いわゆる「発頸」だがその威力は内臓器官を一時的に機能停止できる程。ただし放つ際にはほぼ0距離からでないと無効。
【武器】
「銃手甲(ガントレット)」…特殊な製法と仕込みを施された炭素製鉄の手甲(右腕専用装備)。
インパクトの瞬間に拳部分から純銀製の弾丸(1発が50口径マグナム弾と同等)×4発同時に放たれる。
装弾数は4発×3回で12発相当。尚、当然ながら昼間は外している(夜間限定装備)

【弱点】 「気功術」を用いた長時間戦闘からくる疲労
【希望】 雑談、日常、戦闘、エロール(要相談)
【NG】 排泄、衆道、後々影響が出てくる恐れがあるロール(要相談)
【設定】
祖父の影響で幼い頃より徒手空拳(この頃は主に気術)に興味を持ち三歳の頃に祖父と共に中国(武林の一門)へ修行に。
その後修行に励み頭角を現し、次期当主候補にまでなるが祖父が死(異形に殺された事)をきっかけに18歳の時日本へ帰国。
現在は祖父の知り合いの「華僑」の人達の「中華街」で世話になりながら大学に通う傍ら、活動中(異形狩)。
また「黒社会(白龍:パイロン)」でも顔が効く為、荒事の仲介や用心棒まがいな事を時々「バイト」(この時ばかりは飛龍(フェイロン)」)としてやっている。

【スレ立てお疲れさまでした。プロフ投下のみで落ちます】
5媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/11(日) 00:46:13.48 ID:1GbKql+J
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳 / 3年 ※三年時編入
【性別】 女
【体型】 身長170cm 全体的にすっとした体型、胸もちいさめ
【容貌】 腰下まで伸びるストレートな黒髪に漆黒の瞳。普段はあまり表情豊かではない。
【能力】 ≪ 受 容 (レセプター) ≫
        強い力を自分に同調させて受け止める能力。霊媒体質に近い。
        他者の能力については相手側から移譲許可された場合のみ、一時的に受容できる。
【武器】 ・ 弐 式 (にしき)
        深凪伝来の霊体武器/刀型。真名は 『弐ノ完式 夜乃刀(ニノカンシキ ヤノト)』
        それ自体が意思/人格をもち使用者を選ぶのだが、現在行方不明。葵の手にない。
        普段は無形だが、現在は自分の分体を人に憑依させて命と霊力を吸っている。
      ・ 暗 器 各 種
        糸、各種ダガー、針、圏、チャクラムなどの各種暗器/時に特殊破魔加工(ただし弱い)
【希望】 NG以外、相談次第 
【NG】 ハードスカ 妊娠 (※和姦と欠損などは要相談)
【弱点】 憑依/暗示/洗脳等の精神干渉を過度受容 魔術耐性が低い 実体のないもの/霊体

【備考】 異形/危険な異能者の狩りを主業とする非合法組織≪深凪(みなぎ)≫に所属。
      糸などの暗器多種と霊刀を得物とする事から、彼女の識別名は≪剣糸(けんし/ソードストリング)≫
      外見や丁寧げな口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言をする。
      幼い頃から組織で育ったので当主に心酔しており、微妙に世間知らず。たまに日本語がおかしい。
      だが、身体能力と戦闘経験値は常人以上。組織の建前上、能力は完全特異体質扱い。

【現状】  ≪深凪≫は、兵部晶の組織と協力関係にあり召喚士/モンスターハウスとは不戦協定を結んでいる。
      現在、訳あって≪弐式≫を手放してしまい、それ以降≪弐式≫が行方不明。それゆえ深凪八席の地位を剥奪された。
      「弐式(=夜乃刀)」は現在、人に自分の一部を憑依させて霊力と命を吸うことで力を蓄えている。


【お疲れさまでした。スレ立てありがとうございます】
【プロフ投下のみで、失礼いたします】
6黒上いろは ◆JFpfezZExlwB :2012/03/11(日) 01:07:13.63 ID:Cu/bs2Tu
【名前】黒上 いろは(くろがみ -)
【性別】女
【年齢】15歳・中3
【身長】142cm
【3サイズ】つるぺた
【容貌】人間時:童顔、黒のショートボブ
    異形時:↑+頭部に前に突き出た一対の白い角。背中の中ほどまで伸びた髪。背に蝙蝠のよう

な一対の翼。
    本来の姿(不完全):漆黒の巨大な四足獣、霧や影のような見た目。背に六枚の翼。
【能力】異形としての力と姿。任意のタイミングで異形化できる。
    異形時には身体能力(特に五感と筋力)が大幅に強化される。
    そこまで強力ではないが再生能力を持ち、一ヶ月ほどで片腕くらいなら再生可能。
    因みに、角や翼にも痛覚があり、折ったり千切ったりできる。
    異形故の嗅覚で、相手を「匂い」で覚えることができる。また、気配や妖気・霊力などを敏感

に察知する。

【希望】雑談、戦闘 エロール可
【NG】スカ、ハードなSM
【弱点】中距離・遠距離戦(射程的に)、退魔武器(種族的に)

【備考】三年前から人間の少女「黒上いろは」の姿をとって学園に通う純正の異形。
    三年前に起こった「ある事件」を境に記憶が一部欠落している。
    日中は人として生活する一方で、夜では人・異形を襲い喰う。
    無邪気な性格故に他者を殺すのも、たまに異能者を手助けしたりするのも、遊びの内。
    人間は今のところ餌か玩具程度に考えているが、気に入っている人間には手を出さない。
    「やりたいからする」というような思考回路で行動することが多い。
    因みに、頭が弱く補修・再試常連。

    水鏡恭弥との戦闘において著しく損傷した影響で、一定の損傷を受けると不完全ながら本来の

姿に戻ることがある。
    この際いろはの意識は無く記憶も残らない。また、この姿に自由になれるわけでもない。
    兵部晶との戦闘で『自分と本物の「黒上いろは」』が写った三年前の写真を拾われている。

【スレ立ておっつー!プロフだけ落とすねーん。】
7名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 01:50:03.04 ID:xjEvihtF
いらね
8天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/11(日) 02:22:21.99 ID:o9sBzYbv
【前スレ書き込めなかった……】
前スレの >>681
【〆を見届けました。まほろも前のレスで〆です】
【ベンツのナンバーは偽装です。Nシステム(だっけ?)で引っかかるかは次の機会までに考えます】
【わたしも兵部さんくらいレスが作れるようになりたい!】
【お相手していただきありがとうございました。おやすみなさい】
9兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/03/11(日) 02:28:11.17 ID:fioWsDQ0
>>8
【だろうね、まあ予想済みだよ。架空のナンバーなら、
Nシステムに捉えられても問題ないだろうし、気にしなくて大丈夫だよ】
【それは間違いなく気のせいというか、こちらこそとても楽しませてもらった。
ありがとう、また機会があればよろしくね。お休みなさい、まほろちゃん。ノシ】

【それではこちらもお邪魔しました、失礼しますね。ノシ】
10名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 14:33:24.44 ID:xjEvihtF
10
11崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/11(日) 21:03:52.60 ID:ewerhl6R
【待機するぜー>3がプロフな。】
12崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/11(日) 22:02:25.02 ID:ewerhl6R
【おちるぜー】
13伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2012/03/11(日) 22:30:34.64 ID:VncUrXoa
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】15(高等部/一年C組)
【性別】女
【身長】167cm (147cm)
【体型】82/58/82(77/57/78)
【容貌】太めの眉、大きめの瞳
     肩に届く髪を首根で軽くまとめている
【能力】触れた物の大きさを2割変化、大きくした物の質量は増加
     異能は「梵天丸」を通して使用可能、能力は重複せず放置すれば5分で元に戻る
【希望】日常、戦闘ロール、などなど
【相談】スカ、グロ、エロール、重度の肉体損傷
【弱点】武器頼りの格闘術
     人型に異能による間接攻撃ができない
【備考】普段は体を異能で大きくしている
     薙刀部所属の幽霊部員で薙刀袋に「梵天丸」を入れて持ち歩く
     お守りと称する三角形の皮袋には「鬼切り」が納めてある
     商店街の外れの骨董品店の一人娘で誕生日は1月12日

     梵天丸:元骨董品で150cmの金属製(材質不明)の棍
     鬼切り:梵天丸に装着可能な霊力を帯びた正三角形の退魔の刃
     針千本:物質を隆起させ針の山を作る、異能の暴走の為2割の制限を越える

【プロフの投下落ちだよー】
14伊田満 ◆JOEATxYv1A :2012/03/11(日) 22:54:53.13 ID:FV3gSPR4
【名前】カタナシ
【本名】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男
【体長】1〜200cm(175cm)
【容貌】妖魔体:うねうね蠢く黒いヘドロ状の物体。顔と思われる部分に白地の仮面を被る。
    人間体:手入れとは無縁なボサボサの黒髪を持つ通行人A。パンダ目気味。
【能力】名称『ジョーズ』
     自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。
     本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何処に繋がっているかは謎。
     無機質に憑けた場合射程距離は少し成長して半径20b程、
     ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
     裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。

     妖魔としての特徴として、そのヘドロ状の肉体により人間離れした行動が可能。
     また、新鮮な屍に入り込み、その肉体のみを生かし動かす事を覚えたようだ。
【希望】戦闘 ・日常
【NG】薔薇
【弱点】破魔・氷結・電撃に弱い。雨。
【備考】[妖魔体]
     人を信じる事が出来なかった、ある能力者の成れの果て。完全に自我を『仮面型妖魔:形無』に支配されている。
     主に路地裏、郊外の不法投棄されたゴミの山に出没し、気ままに退魔師や低級妖魔を貪る日々を送っている。
     [人間体]
     『伊達三月』への執着の為、妖魔と成り果てたその一部が分離独立、ある退魔師の肉体を侵食・加工し学園生活に復帰した姿。
     固有の自我を持つが、元々無気力な性質もあって積極的に人とは関わろうと馳せず事勿れ主義。
     たまに妖魔としての本能を堪えきれずに低級妖魔を貪ったりする。

【便乗して、プロフの投下落ちをば。】
15名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 23:10:45.64 ID:xjEvihtF
15
16龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/03/14(水) 20:49:54.54 ID:+v5Bplxq
【こんばんわ、久々に待機させてもらうよ】
【プロフは>>4を参照してくれれば】
17龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/03/14(水) 22:28:19.78 ID:+v5Bplxq
【それではまた・・・撤収】
18名無しさん@ピンキー:2012/03/15(木) 12:57:46.04 ID:DCoD3Q8Y
ロールがワンパターンで飽きられたんだな
接待して貰えるのは最初だけだよ
19崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/15(木) 20:05:16.62 ID:kv96SZjw
【待機するぜー>>3がプロフだ。】
20崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/15(木) 21:31:13.61 ID:kv96SZjw
【おちー】
21雪峰 アネット ◆Oug8OKnzZI :2012/03/16(金) 22:12:00.29 ID:aQUAqpw9
【名前】雪峰 アネット(ゆきみね あねっと)
【年齢】19歳 (大学2年)
【性別】♀
【身長】169cm
【3サイズ】 B:109(アンダー:71)/W:62/H96
【容貌】プラチナブロンドのウェーブかかったロングヘア
大きな目、スカイブルーの瞳、褐色の肌
【能力】・身体強化措置《Lv.C》
    あくまで常識の範疇を超えない程度のため
これのみで異能者や怪異に対抗することは困難。
    ・身体発熱能力
    自らの体温を最大100℃/秒のレートで、急激に高めることが出来る。
    体温上昇率や発熱部位は、非常に細かく、かつ連続して調整する事が可能で
    特定部位のみの場合、全身発熱に比ベ、極めて高いレートで発熱させられる。
    発熱部位周辺の空気の変化を制御し、加速・跳躍の他場合によっては
    攻撃・防御に応用するような事も行える。
    能力を発動した状態に置いてのみ、連動して耐熱耐火の特性を得られる
【希望】雑談・日常生活中心に、戦闘他NG以外応相談
【NG】 大スカ・猟奇
【弱点】・長時間(全身で10分間程度、局部で15 〜40分間程度)連続して極めて
高温の状態を続けると昏倒の上、耐熱耐火特性がかなりの時間働かなくなり
事実上能力が使用できなくなる。
【備考】とある研究機関にて、異能・怪異に関する研究過程で産み出されたが、
能力発現以外の成果が不十分であるとして放棄処分とされ、学園に体よく押しつける形で
留学生としての身分を与えられ、大学部に編入させられた。
   ただし現在も、同機関によるモニターは細々と続けられてはいる。

【こちらには初めまして、プロフを投下させていただいた後、しばらく待機しますね。】
【どうぞ、よろしくお願いします。】
22雪峰 アネット ◆Oug8OKnzZI :2012/03/16(金) 22:50:15.44 ID:aQUAqpw9
【プロフを調整したのに、段落が直っていませんでした…うぅ】
【待機解除しますね、失礼しました。】

【スレをお返しします。】
23天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 21:17:22.96 ID:wbgPP2OX
【名前】天河 まほろ(あまかわ まほろ)
【年齢】10歳
【性別】少女
【身長】142cm
【3サイズ】年相応のつるぺた
【容貌】膝下まである赤銅色のツインテールに琥珀色の瞳、色白だが健康的な肌色
    手足が細く長く頭も小さい日本人離れした体型で歳よりもちょっと幼顔
    昼間は制服だが夜は「星少女☆プレシャスまほろ」のコスプレ
    流星があしらわれた白いレオタード、小さな翼のついた金色のベスト
    手足首と髪の結目に大きなリボンと星飾り、腰に銀色のパレオ
【能力】強力なサイコキネシス(PK)
    手を触れずに色々な物を自在に動かしたりすることができる
    影響距離は数センチだが範囲は全身で自身を飛ばす舞空術的な動きも可能
    いざという時は特殊薬を接種服用することで能力を強化する
【希望】いろいろやりたいです
【NG】特になし
【弱点】遠距離、持久力、勉強ができない
【備考】物怖じせず明るく常に元気でハイテンションなアホで馬鹿な子
    とある極秘研究機関で育成されて異能を強化された超能力少女
    研究成果の実践検証のために異形や異能者の多いこの街の夜へ放たれた
    昼間は学園に通い体操クラブに入ったりして楽しく暮らしている
    テレビ番組「星少女☆プレシャスまほろ」の熱狂的ファン
    ※星少女☆プレシャスまほろ(スターガール☆プレシャスまほろ)とは
    『星の導きあるかぎり、わたしは悪を許さない!』
    ローカル局で日曜朝八時から放送している女児向けアクション特撮番組
    女子高生天河まほろは天使ミルキーに頼まれて天界から地上に落ちた
    秘宝プレシャスを集めるアクションアドベンチャー
    香港育ちの若手女優緑が丘夢路の本格アクションで人気急上昇中
24天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 21:20:08.30 ID:wbgPP2OX
【こんばんは。毎度ですが待機させてください】
【プロフは>>23です】
25久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/17(土) 21:52:19.12 ID:PMM4ZIqb
【水鏡先輩は、スレたておつかれさまです。ありがとうございました。】
【プロフ投下。】

【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛でグレーにくすんだ金髪、背中中央辺りまでの長さ。
基本、赤と黒のシュシュでポニーテールに結んでいる。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備。私服は甘ロリ服。

【能力】
MашинаАнгелマシンを掌握する者。触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・把握・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、能力を使っても車両船舶等が 上手に操縦 できるかどうかは、別問題。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
F1手榴弾内蔵ミニテディベア、通称レモンちゃん1匹。
他、自宅には複数の小中〜大型銃火器を所有。必要に応じて持ち歩くことも可。

【希望】
日常 共闘 戦闘 等
【NG】
死亡 相談の無いエロ展開 後遺症

【弱点】
能力の行使に時間がかかるので、戦闘時はあまり使用しない。
能力行使時は、全くの無防備になることと、背中からの出血と痛み。
甘いもので釣られやすい。現在のブームは桃味。
容姿は金髪碧眼だが、英語喋れない。

【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。 異形を退治しながら、父の仇を探している。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
ロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称ユーリャ。
父を亡くしてから、身体の成長を止めている。本人は止められていると思っているが、自己暗示みたいなもの。


【んで。こんばんは、ですわ。】
【特にネタはないのですが、よろしければ一緒に遊んでいただけますでしょうか?】
26天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 22:07:24.12 ID:wbgPP2OX
>>25
【こんばんは、反応が遅くてごめんなさい。こちらこそ遊んでもらえたらうれしいです】
【ロシア語よめない、なんとなくこんな語感かなって想像はできるけど】
【久遠さんは見た目ちいさいので、兵部さんと同じく小学生に間違えるシーンが思いつくけど】
【そこへいたるまでどうしようか悩んじゃいますね。兵部さんのときと同じでいいのかなぁ?】
27久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/17(土) 22:11:29.86 ID:PMM4ZIqb
【ふむ。】
【じゃあ、ネタはお任せしちゃいますわ。】
【天河さんの進めたい話をしちゃっても、日常でも夜でも。】
【ロシア語を使う場合は説明書きを入れたり】
【逆に、本気の独り言の場合は、わざと入れなかったりしますわ。】
【基本的にわたしも日本育ちですので、めったに使うものではないので、ご安心(?)を。】
28天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 22:20:14.16 ID:wbgPP2OX
>>27
【まほろの活動内容には、異能者に力試しをするというのもありますが、久遠さんの能力だと異能者だと気が付かないかも】
【兵部さんの時と同じく、久遠さんが夜に異形と戦ってるときに乱入が無難だと思います】
【乱入したら誤射されるとか……正直、まほろの能力でどこまで銃撃が防げるのか不明なんですが】
【いま、まさに戦闘の最中に乱入、でいいでしょうか?】

【ああ、でも能力名くらいはカタカナでなんて読むんだろうと気になります。ロール中じゃ聞かなさそうだけど】
29久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/17(土) 22:27:55.94 ID:PMM4ZIqb
【承知いたしましたわ。】
【では、書き出しはどちらから?】
【なにか、欲しい舞台設定があれば、天河さんが夜にうろついている所からでも】
【どこでもよろしければ、わたしから始めさせていただきますわ。】

【えぇ。プロフにあるあれは、ロール中に音として読むことはないですわ。】
【日本語では機械の天使、と。】
【……ロシア語って、カタカナで表記するには発音が複雑で…というのは、ナイショ。】
30天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 22:33:18.75 ID:wbgPP2OX
>>29
【ほぼ確定した状態からはじめちゃっていいのなら、まほろから書き出しします】
【たぶん無茶振りになります。まほろは索敵しない(できない)のであんまりうろつかないし】
【虎とかどうでしょうか? とけてバターにならないけど】
31久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/17(土) 22:37:24.45 ID:PMM4ZIqb
【では、その辺もおまかせしちゃいますわね。】
【なんだか、乗っかっただけで申し訳ない…】

【んでは、一応補足として。】
【わたしが一番に使う武器はP7ですわ、それで間に合わない場合はベレッタ。】
【手榴弾は、最終手段ですわね。目立ちすぎますし。】
【あと、服装は現在期間限定ですが、わたしのロールの流れの都合上、夜は黒ロリさんです。】
32天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 22:41:00.99 ID:wbgPP2OX
>>31
【先生、名前は聞いたことあるけど、どんなのだか分かりません!】
【では無茶振りレスを用意しますのでちょっとお待ちください】
33久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/17(土) 22:43:23.75 ID:PMM4ZIqb
【あはは。】
【最初から順に、普通の銃、少し大きめな3連射も使える銃、手榴弾。と覚えていただければ、ですわ。】

【はい、ではのんびり待ちますので、ごゆっくりどうぞ。】
34天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 22:48:48.17 ID:wbgPP2OX
(そこは郊外にある裏山的な場所だった。自然豊かで登山路もあり、昼間であれば観光客もけっこう訪れる場所だが)
(真夜中であれば小動物や虫の類くらいしかいない、そんな場所。そこに不釣り合いな存在が二つほど)
(一つは久遠ゆりか、もう一つは大昔に絶滅したはずのサーベルタイガー)
(諸般の事情によりこの巨大野生動物を綺麗に倒す――理由は剥製にするため――目的をもった久遠ゆりか)
(遠距離からの射撃、自信ありの一撃、いつもなら外すことのないレベルの狙撃、だったはずだが)

スターガール!

(引き金を引いた瞬間、誰かが大声で叫びながら狙撃対象のサーベルタイガーへ飛び込んでいった)
(風下で久遠ゆりかには気が付いていなかったサーベルタイガーだが、さすがにそれには気が付いた)
(巨体に似合わぬ俊敏さで飛び退くサーベルタイガー、銃弾は外れて立木に当たり、あらぬ方へと跳弾する)

プレシャスまポッ!

(飛び込んできた第三者――人のようだが小柄な姿――が明後日の方へとふっとんだ。運悪く跳弾が当たったようだった)

【何の武器を使っていたか、どのくらい虎と離れているのかはお任せします。よく分からないし】
【たぶん普段使っているのとは別な銃器なのかなぁ、とかくらいは想像できますが】
【こんな無茶振りでよろしくお願いします。】
35久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/17(土) 23:15:41.28 ID:PMM4ZIqb
(どこかで気が早い花がほころんでいるのか、甘い香りと、土と緑の香り。)
(そして、この場に似つかわしくない―――生臭い血と、獣の臭い。)
(噂を聞いて、3日間も夕暮れから朝方まで張り込んだ甲斐はあった。)
(強靭な筋肉、しなやかな毛並みを持つその獣の姿を眺めていると、あの男との初めての出会いを思い出す。)
(年頃の少女らしい、甘い記憶ではけしてなかったけれど)
(そんな感情を持つことのないゆりかでも、とても大事な大切な思い出の一つ。)

ったく…トラは苦手なのに―――
(苦手だけれど、当たるはずだった。)
(わずか30m程度の距離。しかも、相手(トラ)は気付いていない。)
(木が多少邪魔ではあるが、それを見越してFN P90を持ち出した。)
(この距離間にある小幹程度は貫通して、トラへと着弾できるだろう。)
(トラは苦手でも、この状況はわりと得意。外すわけがない。)

(彼女さえ、現れなければ……)

―――ッ!!??
(一瞬、何が起こったのか解からなかった。)
ちょっ?えっ?あっ?
(瞬時に、辺りへと視線を走らせる。)
(地面に落ちている、派手々しいカラーリングの物……ヒト?)
(ざわっと、背中から総毛立つ。)
(普段は、しないようなミスをしてしまった。)
(先日、紅裂から戦いに集中するようにといったことを、注意されたばかりだというのに)
(ピンクのグロスが塗られた唇を噛み締め、その落ちている人らしきものとトラの間へと向かって走り出した。)


【こんな感じ…かな?】
【銃弾が木で弾かれることはこの状況では難しいと思うので、純粋にわたしの手元が滑ったことに。】
【天河さんにかすった感じで、ということでお願いいたしますわ。】

【それでは、改めまして、よろしくお願いいたしますわ。】
36天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 23:34:56.05 ID:wbgPP2OX
>>35
(色々ゴチャゴチャ言われたけれど、ようは動物保護、らしい。貴重な動物が山の中に出没しているからそれを捕まえろ、と)
(動物虐待はいけないけど、危ない動物がでてきたらみんなが危ない。だから保護して秘境に戻さないと)

(そんな感じで山の中へ連れてこられたまほろだったが、サーベルタイガーを目前にしてブラックアウトした)
(突然かたいハンマーで頭をぶったたかれた、そんな感じが近いだろうか)
(虎に噛まれても大丈夫なよう、全身を異能で防御していなければ、あの世に旅立っていたかもしれない)

「グルルルル〜〜グルルルウウウウ〜〜」

(気絶一歩手前のまほろにサーベルタイガーが覆い被さる)
(ぐわっと大きな牙をはやした口を開けると、まるで味見をしているかのように舌を出して血の滲んだ額を舐めた)
(小さな少女の頭など一口で食べられ、砕かれてしまうだろうし、凶暴な爪を生やした前足をちょっと動かせば)
(小柄な体躯など引き裂かれてしまうだろう。まさに絶体絶命な場面だ)

「グウウウ〜〜」

(サーベルタイガーが頭を上げ、久遠ゆりかの方を見る。虎の方へ走ってきた人物に気が付いたようだ)
(その様子は久遠ゆりかにもはっきりと分かった)

【わかりました。了解です】
【ちなみに、今さらですが、東京で言えば高尾山、札幌で言えば丸山みたいなとこです】
37久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/17(土) 23:44:12.27 ID:PMM4ZIqb
(今回は、目標も事前に解かっていた。)
(だから、ちゃんとそれに見合った得物も持ってきた。)
(準備は万端。)
(だから、仕留めるのは至って簡単、なはず――)
(――ただし、トラの真下に、小さな少女が組み敷かれていなければ)

(まずは、ヤツの気を逸らさせないと)
(今、弾丸を放って対象が即死するのであれば問題ないのだが)
(相手は、今の世に在らざる生き物――すなわち異形。)
(何が起こるか、常識だけでは測れない。)
(ましてや、久遠ゆりかの常識は、たかが知れている……が、それは今特筆することではないだろう。)

(トラの太い首の筋肉が動く。こちらを向いた。)
こっち!
こっちよっ!!
(好機と思う暇もなく、半ば反射で声を張り上げる。)
おいでっ
(まるで、猫でも招くかのように、手を伸ばし、ちちち、と舌まで鳴らしてみせる。)
38天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/17(土) 23:58:38.77 ID:wbgPP2OX
>>37
「がふっ? ぐあああああ〜〜」

(サーベルタイガーは久遠ゆりかを見てちょっと首をかしげたが、のそっとまほろの上からどいて久遠ゆりかの方へ歩き出す)
(さすが猫科の動物、動作は優雅だが、さすがに巨体のせいで踏みつけた小枝はポキポキと折れてしまう)

(実はこのサーベルタイガー、子猫時代は人間に飼われて人慣れしていたりする)
(拾われて育てられたが、大きくなって捨てられたのであり、身勝手な人間の被害者でもあったりする)
(うなり声も猫撫で声なのだが、巨体すぎて声変わりしてしまっているのだった)

へくちっ! ……む、あれ?

(完全にまほろの上から退いたサーベルタイガーの尻尾がまほろの鼻をくすぐり、くしゃみを誘発した)
(虎が歩みを止めてまほろを振り返る。目が覚めたまほろと視線が絡みあった)

…………にゃあ

(近所の猫の名前がトラだった。そんな記憶からつながって猫の鳴き声を真似するまほろ)
(たいしてサーベルタイガーの方はというと、子供時代の記憶がよみがえったのか首をかしげ、久遠ゆりかに無防備な背中をさらす)
39久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/18(日) 00:13:14.16 ID:qL2DUCNE
こっちよ…いいこね。
おいで。
(ゆるやかな動きだが、トラはこちらに向かってこようとしている。)
(勢いよくこちらへと襲い掛かってこないのは、余程愚鈍なのだろうか?それとも――)
(せめて、5メートル。)
(それで、トラが倒れても、いきなり興奮しても、倒れている人までは届かないはず。)

その額に、いいものをあげるからね?
(にっこりと笑顔を見せて、何も持っていない両手を、トラへと向けて差し出す。)
(張り付いた笑顔、神経を研ぎ澄ませて)
(トラに問いかけるよう、こちらに注意が向くように、小首をかしげる仕草まで見せてやり)
(トラの1歩1歩を見逃さない。すぐにでも、右手は懐のP7を構えることができるよう)
(脳内で、何度もフラッシュのようにシュミレートする。)
(FN P90を使ったほうが一発でカタはつくのだが、どれだけこの異形が頑丈なのかは知らないが)
(この距離では、異形を貫通して倒れている人に当たる可能性もある。)

―――チッ
(小さく舌打ち。)
(もくろみは、崩れ去った。)
(起き上がった人(やはり少女だった)が発する声に反応し、トラが再び少女の方へと向く。)
(瞬間、右手がホルスターを弾き、P7を構える。)
(安全装置を握りこみ、トラの太い首をめがけて、引き金を引いた。)
死ね。
40天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/18(日) 00:29:02.03 ID:lwXgdYne
>>39
「ッ!」

(サーベルタイガーは声にならない声を大きな牙の間から発し、ゆっくりとその巨体を地面に横たえた)
(銃弾は首の太い筋肉を貫いて頸椎の中で止まり、ほぼ即死という結果になる)
(状況を考慮して、久遠ゆりかは良い仕事をしたと言えるだろう)

……え、あれ? どーしたの?

(突然おおきな音、銃声がして虎が倒れてとまどうまほろ。手を伸ばすと死んだばかりの身体はまだ温かくて濡れていた)
(濡れた指先をみる。枯れ木からこもれる月光に照らされた指は真っ赤な色に染まっていた)

なんで、ウソでしょ? どーして……んっ!?

(顔を上げると、拳銃をかまえたまほろとたいして歳が違わなさそうな少女が虎の向こう側に立っていた)
(月明かりの中、夜の闇に紛れてしまいそうな黒い格好で、でも、ある意味まほろと同じくらい派手な格好の少女だった)
(もう一度、視線をサーベルタイガーに戻す。動いていない。まほろでもわかる。これは死んでいた)

おまえか! おまえがヤッたのかっ!

(まほろは一足飛びにサーベルタイガーの巨体を飛び越えて少女に飛びかかった)
41久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/18(日) 00:40:25.85 ID:qL2DUCNE
(一瞬の出来事だった。)
(トラの大きな口から、最期の息が漏れる。)
(続いて、巨体が地面へと倒れこむ音。)
(我ながら、よくやれたと思う。戦場では、当たり前のことをしたに過ぎないけれど)

ねぇ、あなた。
だいじょう―――っ!?
(問いかけようとしたその時、小さな身体が、突然飛び掛ってきた。)
(つい、条件反射。)
(柔らかな黒いチュールレースのスカートの裾をひらりとさせ、右方向へと身体を避ける。)

なっ、なにをされるんですの?
それに、どこのどなたか存じませんけれど
わたし、初対面の方に「オマエ」なんて呼ばれる筋合いないですわ。
(ぽふぽふと、埃をはたくように、膨らんだスカートを叩き)
(少しかがんで、地面に落ちていた光る薬莢を拾い上げる。)
あとで、P90のも探さなきゃ……
(と、独り言を呟く。)
(そういえば、最初に自分は、この少女を撃ってしまったものだとばかり思っていたが)
(飛びつくくらいの元気があれば、まずは大丈夫だろう。)
(ただ、万が一頭を打っていたりしてはいけない。)
(そう思って、しぶしぶと問いかけた。)
ねぇ、あなた。
これから一緒に病院とか、行きましょうか?
(どんな姿かな?と、ポケットに入っていたペンライトを点け、少女へと向けた。)
42天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/18(日) 00:58:43.33 ID:lwXgdYne
>>41
くっ!

(捕まえるつもりだったがあっさりとかわされた。手足を伸ばしても異能の効果範囲外ならどうしようもない)
(空をきった手は代わりに木の葉の落ちた寒々しい枝を掴むことになり、まほろは難なく枝を折って後ろに放り投げる)
(もう一度、捕まえてやろうと少女の方を向くとまぶしくライトに照らされた)

(黒ロリが趣味な人には普段着になっても、コスプレはコスプレであって普段着にはならないだろう)
(どう見てもまほろの格好はコスプレである。街中でもそうだが、山の中ではさらに異彩をはなつ格好だった)
(まほろ自身、元ネタ番組の女優には似ていないのだが、衣装は大きなお友達もびっくりなほど出来が良かった)
(本物よりも本物らしく、手間暇お金がかかっているのがうかがえる、あきれるようなコスプレだ)
(そして、まほろの額、怒りに燃える両目の上は心中を表すように赤く染まっていた)
(サーベルタイガーの血ではなく、まほろの血、久遠ゆりかが誤射した銃弾による傷だ)

なんで! なんでコロした! こいつはコキョウにかえるはずだったのに!

(生まれ故郷とまほろが聞いていたのは、極寒のシベリア、凍り付く大地)
(ほんとかどうか定かではないが、疑問に思うようなことじゃないから信じている)
(帰してあげられなかったのが悔しくて、それを邪魔した目の前の少女に腹が立つ)
(何が病院だ、病院へ連れて行くなら虎の方だろう、と)
(また久遠ゆりかへ飛びかかる。今度は両手を広げ、少しでも異能の効果範囲に入れば捕まえられるようにと)
43久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/18(日) 01:11:22.22 ID:qL2DUCNE
(子供だった。)
(一点を除けば、普通の子供だった。)
(いや、少し訂正。かなり可愛らしい部類上位ランキングに入る、普通の子供だった。)
(それにしても……)
なんなんですの、その服。
(服に関しては、確かに人のことは言えない。)
(常識知らずのゆりかでも、さすがにその程度は解かっている。)
(解かっているからこそ、この少女の服装が奇異に見える。)
(少々変わってはいても、自分の着ている服は店舗で売られている範疇のもの。)
(少女が身に纏うのは、これは確実に―――)
こんなの、どこで売っているのかしら?
(思わず、口に出して呟いてしまった。)

って、あなた額から血が出ているじゃないっ?
やっぱり病院へ―――ちょっ
(再び飛び掛られ、かさかさっと足元の草を踏み、流れるように数歩後ろに下がる。)
(少女の額の血は、まさか自分がつけたものだとは思いもしなかった。)
(当たり前だ。遠方より放たれた銃弾がかすっただけにしても、こんな元気なはずはない。)
(普通の人間、ならばだけれど――)

さっきから、なんなんですの?
コキョウ…?あぁ、故郷ね。
こんなのの故郷なんて、この地球上に無いですわよ。
もし万が一故郷があったら大変。
忙しくなるわね。
――全て、駆逐しに行かなきゃ

ま、そんなことはありえないので、今はどうでもいいですわ。
それよりも………っ
(ペンライトを出した反対側のポケットから、柔らかな薄桃色のレースで縁取られた真っ白いハンカチを出す。)
消毒薬も持っていないけれど…とりあえずは拭きましょ?
(ととっ、と軽い足取りで、少女の目の前へと戻り)
(その小さなまるく愛らしい額、今は血塗れてかわいそうなことになった部分に)
(ふんわりと、甘い薔薇の香るハンカチを押し当てようと、手を伸ばす。)
44天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/18(日) 01:41:20.11 ID:lwXgdYne
>>43
(またさらっと避けられてしまう。どうやらゾンビのような雑魚キャラとは違うらしかった)
(さらにまほろの頭を沸騰させるようなことを少女が言う。「駆逐」、漢字はわからないが、きっと殺すとかと同意だろう)
(まほろは、例えサーベルタイガーが猛獣であったとしても、絶滅危惧種の希少動物だと思っている)
(むろん、危惧種なんて漢字は知らないが、重要なのはそこではなく、異形扱いしていないこと)
(そこに差異が生じている)

こいつはっ、なんとかジョーヤクとかでまもられてるような、ゼツメツしそーな動物なんだぞ!
ホントにほんとうに、さいごの一匹かもしんないんだ! それをおまえが!

(パシッと差し出された手を弾く。いつもなら気に入りそうなハンカチが落ちるのは目にくれず少女をにらむ)

まほろのことはどーでもいい! こっちだろ! たすけなくちゃいけないのは、おまえがコロしたこいつのほーだ!
まほろがつかまえて、シベリアとかゆーとこにかえしてやるはずだったのに、なんでジャマしたんだ!
なんの! なんの! なんの! なんのウラミがあったんだ! 言えよ! どーしてコロしたんだ!
アホなこと言ったらなぐるかんな! なぐるぞ! なぐってやる!

(顔を真っ赤にして怒り、ダンッダンッダンッと地団駄する。くやしくてしょうがない。まほろは動物に優しいのだ)
(猛獣の危険性を分かっていない。異形と区別した時点で重要視していなかった)
(とっととまほろが捕まえて人のいない故郷へ戻せば四方皆丸く収まる、そう思っていた)

【めずらしくまだ眠気は大丈夫なんですが、ちょっとレスが遅くなってるかな?】
【安全みて凍結にさせてもらった方がいいかなぁって】
【とはいえ、日曜日は昼間だけ、夜できるのは月曜日になっちゃいます】
45久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/18(日) 01:43:47.02 ID:qL2DUCNE
【承知いたしましたわ。】

【わたしのほうは、ちょっと月曜日の夜は予定が入っているので…】
【火曜日夜だと大丈夫だと思うのですが、日が開いてしまいますので】
【お互い余裕があれば、置きで進めましょうか?】
【火曜日夜のご予定は?】
46天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/18(日) 01:46:51.69 ID:lwXgdYne
>>45
【火曜日夜は空いてますが、今夜のように遅くまではできないです】
【多少早い時間に始めて日付が変わらないうちに終わるのであればOKです】
【置きレスも大丈夫です。】
47久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/18(日) 01:49:07.95 ID:qL2DUCNE
【では、お言葉に甘えまして、火曜日の夜に】
【来れそうな時間は、9時からですわ。】
【それまでは、置きで少し進めるという形でよろしいかしら?】
【もしお互いになにか急用が入れば、避難所に伝言ということで。】

【では、わたしは1レスお返ししてから休むことにいたしますわね。】

【今夜はお付き合いいただきまして、ありがとうございましいた。】
【また、解凍の日もよろしくお願いいたしますわね。】
【おやすみなさい、よい日曜日を。かわいいまほろちゃん。】
48天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/18(日) 01:51:34.42 ID:lwXgdYne
>>47
【わかました。火曜日夜の9時からですね】
【日曜の昼間とかに置きレスできると思います】
【今夜はありがとうございました。お先に失礼します。おやすみなさい】
49久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/18(日) 02:15:30.74 ID:qL2DUCNE
条約……絶滅…
(まとめると、彼女が思いこんでいる事態はこうだ。)
(このサーベルタイガーもどきが、正式にこの世に認められた生き物で)
(絶滅危惧種保護条約の、動物であると。)

………
(弾かれた手が、じんと少しだけ響いた。)
(落ちていくハンカチを視線で追った後、哀れそうな目で少女を見つめる。)
(これが本物のあほのこ、なのだろうか。)
…シベ……
(哀れみをもった青い瞳が、ぱちっとまばたく。)
(訝しげに目を細め、唇を一直線に結ぶ。)

(このなにも知らなさそうな少女が、自力で条約や絶滅、シベリア等の単語を知ったわけではないだろう。)
(この少女の背後には、なにかがある。)
(そして、この場所に現れたこの少女は、きっと――普通の人間ではない。)
(思い出すのは、黒い髪を二つに括った、感情を消されたあの少女…)
(だけど、この子は、そういった状態でもなさそうだった。)

(何かがあるには違いないが、さてこの状態で、話を聞けるまでに持っていけるだろうか。)
(絵に描いたような地団駄を踏む様子を眺めながら、小さく溜息をつき、肩をすくめる。)

あのね?落ち着いて、わたしの言うことを聞いて。
シベリアは、わたしの故郷でもあるんですのよ。
(あの国を故郷と呼ぶのに違和感を感じる。もしかしたら、嫌悪かもしれない。)
(生まれ育ったわけではないけれど、何度も訓練で赴いた、自分の本当の故郷の地名。)

わたしの故郷には、こんな動物はいない。
ほんとうよ?わたし、あの凍土で3ヶ月も暮らしたことありますもの。
真冬は、吐く息さえも凍る、死の世界よ。
でも、わりと人間も住んでいるの。
確かに、そこで生きている野生動物もたくさんいるわ。
だけど、コイツはいない。
こんなもの持ってこられたら、大迷惑。生態系が狂ってしまうかもですわ。
それと、あそこ夏場は意外と暑いのですわ。
この動物、いかにも暑さに弱そう…
それにね―――こんなもの、誰がわざわざスィビーリ……シベリアまで運ぶっていうの?
生け捕りにして、実験や研究に使いたかった…そんなところじゃなくて?
あなた、騙されているわ。
えぇっと……まほろちゃん?わたしの言ってること、わかるかな?
(きっと、さっき叫んでいたのが、この少女の名前だろう。)
(ちょこんと首をかしげ、少しだけ微笑んでみせた。)

【それでは、火曜日午後9時に。】
【お会い出来るときを、楽しみにしておりますわ。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
50崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 13:28:46.96 ID:ePZ/T6yt
【>3がプロフで待機だー】
51崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 15:38:50.76 ID:ePZ/T6yt
【おちるぜー】
52紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/03/18(日) 18:34:40.85 ID:ar9qcxEp
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】 17歳(高校二年)
【性別】 男
【身長】 183p 83kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
      紅いコートを好んで着る。 特に冬場。 
【能力】
・珪素の支配…珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・魔術・・・『Timewalk』自分自身の時間の流れを加速させる。 使用回数は一日に一度。
      『Lunatic』相手の運動神経を一時的に混乱させる。有効射程は6メートル程度。
      同じ相手には二度と効果がない。
・格闘技…多種多様な格闘技を節操なく行使する。打撃よりは投げ・関節技が得意。
【武器】 トンファー・小型拳銃
【希望】戦闘・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】
エネルギー切れ(魔力切れ)
・『Timewalk』は一度の戦闘に一度までしか使用できない。 反動が大きい。
【備考】
元魔王の契約者。その場の勢いで行動して後悔するが止めない自称「悪人」。
普段は軽薄に笑っているが根っこの部分では笑っていない。
表向き愛想がよい顔をしているが、何事にも執着を持たず他者の命や人生にも関心が薄い。
反面、一度執着を持った相手には嘔吐を催すがごとき執着を見せる。
闘争においては情熱と冷徹さを同程度に内包し、好戦的に笑う。
学園内では怠惰な生活を送っており、高等部の体育館裏でぼんやり昼寝していることが多い。

※現状
・魔王率いる≪虚影会≫と戦っている。
・英国の魔女アンジェラ・『ウィーク』・トルーマンに執着しており決着を求めている。
・兵部晶や久遠ゆりかなどにも情愛とそれ以外の何かを抱いておりそれなりの態度で接している。
・奏永久との付き合いのおいて「愛は浅ましい感情、空しさの穴埋めに過ぎない」という結論に至ったらしい。

【今更だけどスレ立て乙】
【プロフ投下しておくよ】
【投下して落ちる】
53天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/18(日) 19:02:18.64 ID:lwXgdYne
>>49
(頭にきているがまったく聞く耳持たぬとまではいかず、簡単に捕まえられそうにないこともあって)
(歯ぎしりする勢いで少女の言うことを聞く)

え、おまえ、シベリア生まれなのか!? おまえもゼツメツするのか!?

(何か勘違いした視線でまほろは久遠ゆりかを見る。シベリアをガラパゴス諸島みたいなのと思っているようだ)
(そこの人間も絶滅危惧種とか失礼も甚だしい。偏見というか一般常識がおかしい)

む……むむ……むむむ……むー!
そんなむずかしいこと、まほろがわかるわけないだろー!
まほろの役はつかまえるだもん! はこぶのはまほろじゃないもん!
ハカセはたまにウソつくけど悪いやつじゃないぞ! ハカセよりおまえの方がしんよーできないもん!
なんだよー、しょーこはあるのか! しょーこ! しょーこ! おまえがウソつきかもしんないじゃんかー!

(ハカセはまほろの技術担当であり、たまに冗談でまほろにウソをつく)
(身近で信頼できる人間と、初体面でまほろの邪魔をした人間、どちらを信用するか何て一目瞭然)
(それでも色々言われてグラグラしているとこはある。ウソをついているようには思えない)

【久遠ゆりかさんへの置きレスです】
54名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 21:12:34.97 ID:Cwk3s3PW
55崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 21:46:34.40 ID:ePZ/T6yt
【また待機するぜー、プロフ>>3!】
56名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 22:12:32.85 ID:/Jaaz215
身体の調査ってのは多分自分自身を指しているんだよな
野郎から女様に変わって役得だったことでも聞かせてちょ
57崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 22:20:42.92 ID:ePZ/T6yt
>56
ん…………役得だったって思うようなことはない、かな。
あんまり時間が立ってないからかもしれないけれど、この体だから得したとか
そいう経験は全くないんだ。
と、言うのも精神が男なせいで、そういったことに対してすごく生理的に嫌悪感を感じるし
男に異性として見られたりするだけで気持ち悪くなっちゃったりするんだ。

たぶん、損得勘定で言えば得したことはたくさんあるとは…………思う。
けど、それを得だと思えないのが私なんだ。
期待に沿えないようでごめんね。
58名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 22:27:30.25 ID:/Jaaz215
>>57
友達感覚の延長線上の付き合いを恋愛をする感じかな
だとしたら、睡液を乗せた舌を縦横無尽に絡ませるような湿っぽいキスは好まないかな

フレンドリーに接される方が気持ち良いってことになるか
59崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 22:36:10.50 ID:ePZ/T6yt
>58
いや、そういうの今の状態じゃ無理だよ。
性別とか意識せずに接することができる相手ならともかくね。
そういう接触の仕方は気持ち悪くなるんだ。だから私から好き好んでそういうことをする気にはなれない。
湿っぽいキス、なんてやった日には間違いなく吐く自信があるね。

ちなみ女性的快楽は普通に感じるよ。
それで心的ストレスが発生して、吐いたり頭痛くなったりするだけで。
60名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 22:40:53.51 ID:/Jaaz215
>>59
※ ゲームだったり友達と和気藹々と会話してるロール
※ もしくは慧…君?の素質在る超能力によるバトルロール

ここらへんならストレスも感じず楽しめそうですね
61崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 22:48:35.82 ID:ePZ/T6yt
>>60
前者は異性じゃなければ。
後者はできないことはないけれど、やっぱまだ一般人だからなー
MPポーション代わりにはなるけど、俺自身の戦闘能力はあんまりだったりするから
精々脇でわめいたり閃いたりとかそんな感じかな。

ストレスを感じないっていうのには肯定するよ。
酷使すると嫌でも自分の体が女性のものだって感じちゃうけどね。
62名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 22:52:20.66 ID:/Jaaz215
>>61
【少しロールの練習をさせて貰っていいかな】
【かなり気分は欝なんだけど、ちょっとだけよろしく】
【同年代の女キャラモブで所望します】
63崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 22:57:51.38 ID:ePZ/T6yt
>>62
【別にかまわないよ。むしろありがたいよ。】
【どういう感じでやればいいのかな、何か希望があったら言ってくれたらうれしい。】
【同年代っていうのはわかったけれど、他に何かあればだけど。】
64名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 23:00:59.79 ID:/Jaaz215
>>63
【ありがとう、そう言ってくれると嬉しい】
【どちらかと言うと高圧的で挑発的に演じられる方がいいな、無理強いはしないけど】
【最初の挨拶程度で短めに4〜6往復で】
65崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 23:08:05.40 ID:ePZ/T6yt
>64
【そっけなくはなると思うけど、高圧的かつ挑発的にはならないと思うかな。】
【えっとそれでもよければ書き出しお願いしたいな。】
66名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 23:09:06.96 ID:/Jaaz215
>>65
【分かった、それでお願い】
【当然、ちょっと待ってね】
67名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 23:21:51.63 ID:/Jaaz215
学園、教室、廊下、窓のそば。
どこにでもいる女の子、「私」がいた。
学力、体力、容姿、…魔力、全て平凡。
私はこの弱肉強食に満ち溢れたこの世界を憎悪した。
そんなどこにでもいるただの女の子。

なにか面白いことはないのかな。
(気だるそうに周りを見渡して)
(すると、一人の可愛い女の子の姿を見て取った)

あっ、あの人… え〜っと、確か崎守さんだっけ
(余り表情が変らなくて、ボーイッシュな女の子、という印象を持っている)
(窓の近くでぼーっとしている私の横をちょうど通り過ぎようとしているところだった)

【まずはこんな感じで えぇとよろしく】
68崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 23:32:54.69 ID:ePZ/T6yt
(この体になって、環境が目まぐるしく変わり)
(それにそうやっても耐えることができなくて、それでもがいているうちにできた出会い。)
(――誰か俺に満ち溢れた日常ってやつを返してくれ。と何度も思った。)
(そんな俺の目下の悩みは、力をつけるまで危ないところには近づかない――という約束を)
(先日思いっきり破ってしまったことだ。)

…………うん?
(不可抗力ではあるわけだし、嫌そんなことよりも黙ってればばれないんじゃないかとか)
(けれどもやっぱりここは一応正直に言っておいたほうが――などと考えながら一人の女生徒とすれ違う。)
(名前を呼ばれた気がしたので、その場で振り返る。)
呼んだ?
(反転すれば翻り、太ももにまとわりつくスカートの感触と頬にかかる髪を鬱陶しそうに払うと)
(呼ばれたと思われる女生徒のほうをじっと見つめる。)

【よろしく。ああ、一応確認しておくけど。】
【世界観としてはここ一般的には魔力とかそういうの認識されてない現代日本らしいから。】
【まぁ名無しさんが認識してる存在っていうのはちょっと面白いから構わないんだけど。】
69名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 23:49:19.64 ID:/Jaaz215
>>68
【うん、確認は今更ながら了解した。】
【ちょっと設定で勘違いしてたね、ごめん。魔力というかそういうものが非公開にされてるんだね、まるでハリーポッターみたいだ。】
【ありがとう、面白いと言ってくれて嬉しいよ。ちょっと色々勉強し直してくる。ごめん、ロールの破棄をお願いする。また来ると思うから、その時にお願いします。】
70崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/18(日) 23:54:09.47 ID:ePZ/T6yt
【おっけー。いやいや、こっちこそ話しかけてもらえてうれしかったし。】
【いろいろがんばれ、お疲れさん。】

【しんじゃ、また………でいいのかな。またの機会に。】
【俺はこれで落ちるぜ、お疲れ。】
71名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 23:57:12.06 ID:/Jaaz215
>>70
【はは、そう言ってくれて凄く嬉しい。】
【まったくだ。うん、お疲れ。】

【うん、またの機会に。】
【お休み、そして自分からもお疲れ。】
72久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/19(月) 00:31:27.79 ID:4q6bioaS
【天河まほろ ◆xLlb4.5w9cさんへの置きレスにお借りいたします。】

>>53
(シベリア生まれは、すべて絶滅危惧種かよ。分け隔てねーな……という言葉を、すんでのところで飲み込む。)

えぇ、そうですわ。
わたしはわたし、一人きりだから。
わたしが死んだら、わたしの全滅とも言えますわね。
まほろちゃんの髪の毛、綺麗な変わった色だけれど…
わたしは、髪も目も、日本人とは全然違う、変な色でしょう?
肌の色だって、ちょっと違う……ね?
これはシベリア生まれの、証拠よ。
(ゆりかは、シベリア生まれではない。両親だって、もっと都会の生まれだ。)
(帰化だのなんだのと話しても、理解してもらうのに時間がかかりそうだ。)
(でも、あほのこそうなので、この際端折っていこうと決心した。)

うーん、他には……そうね、証拠って言われても、わたし、こいつを仕留めに来ただけだから。
今は、なにも持っていなくて…家に帰れば、色々写真とかあるのですけれど。
だって、まほろちゃんだってそうでしょう?
博士が、本当に嘘ついていないかどうかなんて、今すぐわたしに証拠見せられる?
(とりあえず「まほろ」は否定されなかったので、たぶんそういった呼び名だろう。)
(どういう漢字なのか…偽名か?)

(ゆりかに食ってかからんばかりの勢いを、ゆっくりと眺める。)
(まず、言葉遣いが悪い。言葉を知らないとかいう部類じゃなく、単純に口が悪い。)
(あまり、そういうことを煩く言われない、のびのびと育ってきたのか。)
(それとも、一般人の他人と接することなく、育てられてきたのか。)
(あほそうだけれど、とても素直で正直、情は深そうにも見えた。正義感も、ありそうだ。)
(じゃなきゃ、見るからに異形の動物をを故郷に帰すなんて話、信じるはずが無い。)
(情も深くないくせに、そんな突飛な話しを信じるほどのあほのこだったら、どうしようと)
(ちらと、考えなくも無かったけれど………その時は、その時だ。)

(方針は、決まった。)
そもそも、まほろちゃんはシベリアがどこにあるか、知ってるの?
知らないんでしょ?
知らないくせに、わたしのこと嘘つきなんて……ひ、酷い………
(黒いレースのスカートをぎゅっと握り、グロスの唇を震わせて)
(青い瞳に悲しみを浮かべ天河から視線を落し、金色の睫を伏せ、透明な雫をぽろぽろ零す。)
っ…く……ふぇ…まほろちゃん、ひどい……
ふえぇ…っん……ひっく……ぐすっ…ひっく…
どして…わたしのこと……いじめる、の……?
まほろちゃん、って…いじめっこ?


【お借りいたしました。ありがとうございました。】
73名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 12:16:18.56 ID:EWURN1s5
なんで≫1すら読まないんだろう
そんなに面倒なのか?
74名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 23:58:31.19 ID:4185uwDD
うむ
75名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 03:45:35.55 ID:TYmRWjbV
この板で一番面倒なスレだろ
76名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 07:27:17.95 ID:w0vzOisU
特に名無しの扱いが(笑)
77天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/20(火) 16:00:52.60 ID:Cnyv/Di0
>>72
おー、シベリア生まれのしょーこ!
おまえはがいこく人だったのか! どーりで色がちがうはずだ!

(久遠ゆりかの言うことをすっかり鵜呑みにするまほろ)
(シベリアが外国ならそこの出身者も外国人、ちょっと乱暴だけど筋は通っている)
(まほろの色は異能の影響なので、色違いが外国人という認識は薄く、染めるのやカラーコンタクトの方が馴染みがある)
(このあたりは一般常識とのまほろゆえのズレだろう)

う、しょーこ……そりゃ、ハカセはウソもつくけど、む、むずかしいこと言ってまほろをだますつもりか!
その手にはのらないからな! まほろはバカだけどアホじゃないもん!

(他人にはわからないバカとアホの区別、まほろの中では厳密に違いがあるのだ)
(久遠ゆりかにあほのこ呼ばわりされているのを知ったら激怒するだろう)
(アホじゃないから騙そうとしても騙されない、そう言い張るまほろだったが、まったくそんなことはなかった)

ふぇ? な、なんで泣くんじゃ? シベリアはしらないけど、だけど、ふぇええ?
ま、まほろはいじめっこじゃないぞ! せいぎのみかただ! あくはゆするさないのだ!
なのに、なんでおまえが泣くんだ? うー、こまった、まほろはいじめてなんかいないのに……

(嘘泣きへの対応なんて難しいことは習っていなくて、いじめっこ呼ばわりなんて生まれて初めてで)
(学校でだっていじめられる子をかばう側であっていじめ側に回ることなんてない)
(色々な面から多少クラスでも浮いているとこはあるが、いじめには無頓着だった)

あー、泣くな泣くな! まほろはおまえをいじめないから、うー、ほら、泣くなってば!

(クラスの男子とケンカして泣かせてしまったときのようなバツの悪さがあった)
(異能を使わなくても格闘技を習っているのでクラスの男子に負けるようなことはないのだが)
(すごい技を見せつけて怖がらせてしまったり、なんてこともあって、自分に原因があって泣かれるのは苦手だ)
(転んだ子が泣いているのはどうにでもあやしようがあるけど、自分の非がよく分からないときはどうしようもない)
(子供だって泣く子にはかなわないのだ)

なんでまほろがいじめなくちゃならないんだ……ほら、泣くなって、まほろが悪いならあやまるから!

(おろおろ困って、手を伸ばして久遠ゆりかの頬を流れる嘘泣きの涙をぬぐってあげる)
(まほろのては虎の血で汚れているので、必然的に久遠ゆりかの顔も血で汚れてしまうのだけど)

【久遠ゆりかさんへの置きレスです】
78久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/20(火) 21:19:18.73 ID:UNnzHf4p
【天河まほろ ◆xLlb4.5w9cさんとのロールの解凍にお借りいたします。】

(ひっくひっくと何度もしゃくりあげ、顔をくしゃくしゃにして泣き続け)
(冬の間に落ちた枯れ葉が重なる地面に、ぺたんと腰を落す。)
(頭の中では冷静に、阿呆と馬鹿の違いを考えていたけれど)

だって…だってだって…まほろちゃんが、信じてくれないんだもの…
(くすん、と鼻を鳴らし、うるんだ瞳で天河を見上げる。)
(ビンゴ。)
(この子は、素直で正義感がある……あほのこだ。)
(心中で、とことんあほのこ呼ばわりをする。)
(一応ゆりかの中では、親しみを持っての「あほのこ」呼ばわりだったのだが)

(流れる涙を拭う小さな手は、ゆりかの頬よりも濡れていて)
(白い頬が赤く汚れてしまったが、それをまったく気にしない様子で)
(その柔らかな手を、きゅっと握って、涙がたまった瞳のままで、少しだけ微笑む。)
ほんとう?
まほろちゃん、いじめっこじゃない?
わたしのこと、いじめない?
正義の味方なの?ほんとう?
まほろちゃんの手も顔も、汚れちゃったね。
かわいい顔が……ごめんね?
(もう片方の手でスカートの裾を摘まみ、掴んだ天河の血で汚れた手を拭ってやる。)

まほろちゃんに信じてもらえて、わたし、嬉しい。
(天河が折れそうになっているのを見て、一気にラストスパートをかける。)
(まだ泣きそうな表情をしながらも、それに最上級の笑顔を重ねて)

まほろちゃんが信じてくれたから、わたしも博士のこと、信じるね。
あのね、わたしはあっちの方から来たの。
まほろちゃんは?ここまでどうやって来たの?
わたしは近所だから歩いてだけど、まほろちゃんは?おうち、遠いの?
まほろちゃんの名前は、まほろちゃんでいいの?
わたしは、ユーリアだよ。
(とりあえず、シベリアの絶滅危惧種だと思われているので、ロシア名を名乗る。)
(もちろん、歩いてこれるほどの近所というのは、嘘だったけれど。)


【お待たせいたしました。】
【では、今宵もよろしくお願いいたします。】
【なにかあれば途中でも【 】でお知らせくださいませね。】
79天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/20(火) 21:36:20.96 ID:Cnyv/Di0
>>78
ま、まほろはいじめっ子じゃない! いじめなんかしない!
せいぎのミカタなのもほんとーだ! スターガール・プレシャスまほろをしらないのか!?
わっ、スカートよごれる! おこられちゃうぞ! おまえ、おこられないのか?

(久遠ゆりかがまほろの血で汚れた手をスカートの裾で拭うのでビックリする)
(黒いけど派手なスカートで、いかにもよそ行きな服にみえ、たじろいでしまう)
(まほろの衣装は戦闘目的からすれば汚れても仕方ないが、ゆりかの服はまったくそうには見えないからだ)

あー、うん、でもハカセは人のことよくからかうからなー、あんまり信じちゃダメだぞ!
まほろはあっちから! 近くまで車で、そっから走ってきた! うん、とおいよ、車でも時間かかったし!
(久遠ゆりかが狙撃していた方とは反対側を指さす。そちらの方が車で山中まで入ってきやすい)
ユーリア? ふーん、ユーリアっていうのか! まほろは天河まほろだよ!
もちろんユーリアは見てるよな、プレシャスまほろ!

(テレビ番組「星少女プレシャスまほろ」、幼稚園児から小学生低学年くらい向けなので)
(高校生の久遠ゆりかが見ている可能性は少ないのだが、身長がたいして違わないから見てるものだと思い込む)
(高学年にもなって熱中しているまほろが特別なのだが、本人はそう思っていなかったりする)

【こちらこそよろしくお願いします。】
80久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/20(火) 21:54:38.80 ID:UNnzHf4p
>>79
すたーがーる…?
(ポニーテールに結ばれた髪の毛をふるふると揺らしながら、首を左右に振る。)
スカート…うん、怒られるかも。
でもいいの。
まほろちゃんが汚れているほうが、嫌だもの。
それに、おうちに帰っても、わたし一人ぼっちなんだ。
だから、ママが帰ってくる前に、洗っちゃえばいいの。
(少し寂しそうに、えへへと笑ってみせる。)
(寂しいのは、ほんとうの気持ち。)
まほろちゃんは、おうちに帰ったら、ちゃんとパパとママはいるの?
それとも、博士がパパ?

(あまり信じちゃダメと言う天河を、きょとんと目を丸くして見つめる。)
っぷ、あはは。
まほろちゃん、おもしろーい。
博士は、あんまり信じちゃダメなんだね。
わかった。
(こくりと頷く。)
でも、まほろちゃんは正義の味方だから、わたし信じるね!

あまかわ…あまかわまほろ……
(呟いて、名前を頭に叩き込む。)
うんと、遠いんだ。
じゃあ、わたしまほろちゃんちに遊びに行けないかなあ…
もう会えないのかな……?
(天河が指し示す方角に目をやる。あちらは、わりと大きめな車道が近い方向だ。)
(車でも、と言うからには、車で来たのだろう………車?)
(この子が、運転したわけでは、ないですわよね……)
(だとしたら、至近距離に……誰かがいる。)
(ほんの一瞬だけ、目つきが変わる。あたりの気配を読み取ろうとするが、がさがさと夜風が枝を揺らす音が邪魔をする。)
まほろちゃん、車で来たの?博士と?

ぷれしゃす……
……………
…………………………
……………………ぁ
(ぽふ、と、右手の拳で左手のひらを叩く。)
(見たことある。コンビニにジュースを買いに行ったとき、子供向けのおまけつきお菓子で見たことある。)
ううん、見たことない。
でも、名前は知ってるよ。まほろちゃん、有名だもの。
そんな有名人だなんて、まほろちゃんすごい!!
(すごいすごいと言いながら、立ち上がり、嬉しそうにくるくると回りながらはしゃいでみせる。)

……オトモダチに、なりたい、な?
(さすがに、ここまで踏み込むのは無理か?)
(と思いつつも、はしゃぐのをやめて、首をかしげ、ちらりと天河の方を見る。)
81天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/20(火) 22:20:30.33 ID:Cnyv/Di0
>>80
おー、じぶんでこんな服あらえるのか! すごいなー!
まほろんちはパパもママもいるぞ! ハカセはにーちゃんみたいなものかなぁ?
ウッチーとモッチーもいるし、うちは大家族なのだ!

(寂しそうな表情をみせる久遠ゆりかに自慢をしたいわけではなかったが、家庭が寂しい子というように見られたくなかった)
(まほろの背景は複雑であり当人も理解しきってるわけではないが、変に見られるのは単純に好きじゃない)
(なら余計なことは言わなければいいのだけど、余計なことが自慢でもあったりして口にしてしまうのだ)

むー? なにがおもしろいのだ? わかんないぞー!
ま、ハカセがおまえをからかったらまほろがしかってやるのだ!
(まほろのバックグラウンドの人間があまり表に出てくることはないのだが、久遠ゆりかは会えばからかわれそうな人種だ)
(特に笑いっぷりがハカセのツボに入りそうで、なんとなくもやもやとした気分になる)

うーん、とおいのかな? こっちはバスがないの? まほろんちは近くにバス停があるぞ!
ここは学校よりとおいけど、そんなに大変じゃないと思うけどな!
ハカセじゃなくて、モッチーとウッチー! ふたりとも恥ずかしがり屋なのだ!

なんだ、みてないのかー! 残念! ユーリアもこんど見てるといいよ! すっごく面白いから!
(すごいすごいと言われると自分のことのように嬉しい。同姓同名で役者本人じゃなくてもニヤニヤしてしまう)
(ふだん第三者からこんな反応は貰えないので、ちょっと舞い上がってしまいそうだった。だから)

ともだちかー? いいぞ、まほろとユーリアはともだちだ!
なら、遊ぶなら学校で遊べばいいじゃんかー! まほろは五年生だぞ! ユーリアのクラスは? おんなじ学年か!?
(久遠ゆりかが同じ学校の小学生だという前提で話をする)
82久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/20(火) 22:39:47.90 ID:UNnzHf4p
洗えるよー
だって、パパは死んじゃったし、ママは忙しいし。
お洋服くらいは、自分で洗わないとね。
(実を言うと、繊細なレースやフリルなんかがある自分の服を、洗濯機でごんごん洗って欲しくないだけなのだが)
(母親が忙しいというのは、事実である。)
(主に、洗濯をしているのは、弟なのだが…)

うっちー…もっちー……
(なんだろう?名前からすると……………ペット?)
おうち、賑やかなんだ。いいないいな。
(だいぶ口が滑らかになってきた天河をさらに乗せるようにと、うらやましそうにしてみる。)

だってだって、博士って家族なんでしょ?
それを信じちゃダメだなんて、博士がいじけちゃうかもよ。
(くすくすと笑いながら、天河の顔を覗き込むようにする。)
学校……
(どこの学校だろう?まさか、自分の通っている、あの学園だろうか?…………いや、さすがに出来すぎている。)
…………!!
(うっちーともっちーは、その愛らしい名前から緒えっとかと思っていたら、人間だ。)
(しかも、車の運転が出来る程には、大人の。)
(くるりと夜の山を見渡す。音は、しない。)
(車のところで待っているのだろうか?それとも、気配を消すくらいには、訓練された人間なのか……)
(ダメだ…いずれにせよ、天河を乗せるためにおしゃべりしている今は、そちらへ集中できない。)
(つくづく、自分はまだまだ未熟だ。)

うん、テレビだよね。
今度見てみるね。
(これは本当だ。)
(これからもしまた彼女に会ったとき、話をあわせなければならない。)
(疑われないように、情報を引き出すために。)
(問題が一つ。………………この、あほのこからは、どのくらい情報が引き出せるのだろう?)

ほん……と?
(これは、さすがに期待していなかっただけ、驚いた。)
(さっきまで烈火のごとく怒りを露わにしていたのに、いじめっこ発言が効いたのか?さすが、正義の味方。)
(地面へ視線を落し、天河に見えないようにして、にやりと笑ってしまう。)
…………ぅぐ。
(その笑みは、素で消えた。)
(5年生、ということは弟より一つ下か。ずいぶん幼く見える……人のことは、言えないけれど。)
わたし……えっと………学校、行って無いの。
まほろちゃんは、どこの学校?学校、遊びに行ってもいいの?
83天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/20(火) 22:56:52.78 ID:Cnyv/Di0
>>82
(まほろ言うところのモッチーとウッチーは久遠ゆりかの読み通り車で待機していた)
(直接視認できるほど近くではなく、何しろ山の中なので見つけることは無理だろう)
(逆に向こうから久遠ゆりかのことを直接確認するのも難しい)

ユーリアは学校いってないんだ! シベリアの人だから行っちゃいけないの?
まほろはXX学園だよ! あそこ、たっくさん人がいるからユーリアがきても大丈夫じゃないかなぁ?
(久遠ゆりかが初等部にきたら目立ちそうなものだが、まほろにそんな考えはなかった)
(まほろも色が日本人離れしているからか、色だとあんまり気にしない。かえって坊主頭くらいの方が気に止めるだろう)

【短いレスでごめんなさい。花粉症で鼻が決壊して、けっこう辛くて】
【もう一度凍結でもいいでしょうか?】
84久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/20(火) 23:07:08.70 ID:UNnzHf4p
【レスの長さは気になさらないで】
【わたしは無駄に長すぎるので…申し訳ないですわ。がんがん切っちゃってくださいませ。】

【凍結、承知いたしました。】
【明日は空いていないので、明後日からで天河さんの都合の良い日を、避難所にでもお伝えくださいませ。】
【時間は、夜9時以降でしたら大丈夫です。】

【それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました。】
【わたしは明日にでも置きレスさせていただきますわね。】

【おやすみなさいませ…って、眠れるのかしら?】
【お大事に、ゆっくりなさってくださいませね。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
85天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/20(火) 23:08:41.45 ID:Cnyv/Di0
>>84
【ほんとにごめんなさい。あした伝言します。では、おやすみなさい】
86媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 11:24:56.21 ID:5M2qDaCY
【流石にこの時間ですから、見込みはないでしょうけれど】
【しばらく待機させていただきます。プロフィールは>>5、基本的な世界観は>>1をお読みください】
87郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 11:43:54.85 ID:IcDQhMCG
【そしてプロフ投下もしてなかったことにも今更気づく】

【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。銀のリングを通したネックレスを首に掛けている
【能力】 ・無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
      集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。神経の反応も過敏になり、一時的に運動能力が上昇する。
      そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
      発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
      連続して使用する場合、制限時間は3〜5秒ほど。
      瞬間的・部分的に神経を鋭敏化することも可能。連続使用に比べ効果が短時間または薄くなる。

     ・不可避の直感
      能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
      殆どの場合において、ほぼ100%的中し、微弱な未来予測と呼んでも良いほど。
      ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
      事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。       
【武器】 切姫(きりひめ)
       :無呼吸の瞬きの要領で、集中力を注ぐことで能力を引き出し、霊的なエネルギーを裂くことが出来る小太刀。
        また、かなり不安定だが他者の傷を癒す能力もある。
     夜逆(やさか)
       :無銘の無骨な短剣。ただしひたすらに頑丈。不思議なことに刃こぼれひとつしない。
        家の倉庫から出てきた物。名前は自身で考えたもの。
     ナイフ:市販の普通のナイフ。投げたり、夜逆と組み合わせて使用したり。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
     また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。図書委員。性格はテンプレ的な熱血漢。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
     無力なのに理不尽な不幸に逆らう。 ただし、その為の手段に関しては非常に現実的な部分と、
     理想的な部分とが混在している部分がある。自身の信念の為には誰が相手だろうと、その思いをぶつける頑固な面も。
     短剣(小太刀)と蹴りを主体とした戦闘スタイルで、スピードで勝負するタイプ。

>>86 ということで、相手宜しいでしょうか?】
88媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 11:58:55.69 ID:5M2qDaCY
>>87
【っと、すみません。そうそう来ないだろうと高をくくって過去ログを漁っておりました――】
【こんにちは、後輩さん。ご無沙汰しております】

【もちろん、お相手いただければ嬉しい限りです】
【何か、シチュにご希望など有りましたらお聞かせください】
89郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 12:03:12.47 ID:IcDQhMCG
>>88
【いや、こちらも先輩が来てるとは露知らず、避難所でのんびりしていたもんだから】
【お久しぶりです。寒い時期が続いていますが、風邪や体調の方は大丈夫でしょうか】

【こちらとしては……具体的には案が浮かんでいないのですが、
 バトル系よりは、雑談とかそんな感じの方向な気分なものでして】
【そちらに何かあれば是非聞かせねがいたいな、と】
90媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 12:09:32.18 ID:5M2qDaCY
>>89
【……あなたが妙に丁寧な姿勢だから、本日はこんなに寒いのでしょう。雪を降らすおつもりですか】
【(訳:よそよそしいのも何となくさみしいものですから、いつもどおりになさってください)】

【雑談、了解いたしました】
【出会うパターンとしては
 @学校でバッタリ(屋上サボり組でバッタリ/図書室にいかなければならなくてバッタリ/どこかで呼びとめられて)
 A異形討伐時(討伐後/捜索中/そちらが双子さんとお散歩中など)
 Bどこかに呼び出されるパターン。またはそっちがこちらを訪問してくるパターン】
【あたりかなぁ、と思っております。意地をはりっぱなしなので、私からは未だいきそうにないかな、と我侭を申してみます】
91郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 12:15:04.37 ID:IcDQhMCG
>>90
【貴女と話すのも久しぶりですから、つい硬くなってしまうんです…という言い訳。】

【此方も、わだかまりというか、遠慮というか、そういう物が色々と会って此方も進んでは行かない様子。
 ……ということで、学校バッタリパターンで。図書室でいかがでしょうか?】
92媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 12:16:54.67 ID:5M2qDaCY
>>91
【了解です。それでは、私の方が用事があって図書室を訪れたら貴方しかいなかったパターンで参りましょう】
【よろしければ、そちらから書き出しおねがいできますでしょうか?】
93郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 12:31:41.64 ID:IcDQhMCG
【了解しました。ではこのような形でお願いします】

(図書室―――、放課後、委員会の仕事をこなす為にカウンターで本の整理をしていた。
 カウンターのデスクに無造作に並べられている本をぱらぱらと捲り、返却者の確認を行う)
……ったく、皆、本を返さなさ過ぎだっての。こいつなんて3ヶ月も借りっぱなしじゃねえかよ。
やれやれ……、借りっぱなしで忘れるのはいいんだけど、それを整理するこっちの身にもなれって……
(溜息をつく。別に作業が億劫というわけではない。時間はたっぷりあるのだし、ゆっくりやればいいだろう。
 溜息が出たのはまた別の問題。夜乃刀の件から数週間程経ったが、これといって目ぼしい情報が集まったわけでもない。
 それに、彼女とも疎遠になってしまっていた。いや、それは自分の自業自得だから仕方がないにしても、
 どうも彼女と会おうとすると、遠慮だとか後ろめたさだとか、そういうものを感じ取ってしまうのだ。被害妄想なのかもしれないが)
(どちらにしろ、この広大な学園であれば、学年がひとつ違うだけで部活動や委員会で顔を合わすことはまずない。
 安堵とも寂寥とも取れる溜息をつきながら、本の整理をして)

……俺は一体どうしたら良いんだろうな。
(ぽつりとつぶやく。この時期は学期末で、本の返却に来る学生以外は殆ど来客はない。
 もっともその方が作業に集中が出来るし、気兼ねなく寛げる分楽なのだが、今日ばかりはどうも調子が出ない)
(彼女は、どうも自分のことを遠ざけたがっているように思える。いや、それこそ被害妄想なのかもしれないが、
 少なくとも自分が夜乃刀探しに関わる分にはあまりいい顔をしないように思える。もう自分は手を引いた方がいいのか、
 躊躇いの吐息を溢して、返却された本を積み重ねていく)
94媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 12:44:21.22 ID:5M2qDaCY
>>93
(早急に必要な資料があった)
(――それはべつに異形関係のものじゃないのだけれど、学校生活において必要という程度のものなのだけれど
 今の彼女にとっては早急にそれが必要であった。現代文が赤点で補講になるなど、三年生のこの時期にたまったものではない)
(担当の教師も、彼女のそのできの悪さを察してくれたらしく。この気待つ時期に彼女に対して取られたのは救済措置)

(いわゆるレポートだとか感想文だとかいわれる類のものだ)
(指定されたものを読み、それを指定字内にまとめて提出する。そういった類のものだ)
(課題など早めに終わらせてしまおう。
 そう思って彼女はこの時間に図書室を訪れた。この時間帯ならば人が少ないことを知っていたからこそ。
 さっさと終わらせてしまおう――そう思っていた彼女は、一つの可能性を失念していた。“出逢う”というその可能性を)

――――…。
(扉をひらいたあとに、わずかに、息をのんだ)
(タイミングが悪すぎる。何をどうしてこうも人がいないのか、と思ったところで気づく。自分がその状況を選んだのだ、と。
 しかし、だからといってまわれ右をするわけにもいかない。
 そもそも、別に相手を嫌っているわけではない。自分にそうそう嫌いという概念もないし、そもそも嫌っていたからといって
 自分の効率をさておいてまで相手を避けるようなタイプではない。自分は、「自分が大事な葵さん」なのだから)
(そう思っていても、どうしてこうも心がさわさわしてしまうものか)

すみません。ひとつ、調べて頂きたい本があるのですけれど。
(なに、それでも問題ない)
(感情を殺すのなんて、息をするのとおなじことだったじゃないか――心の中で、薄く笑うしかなかった)


【はい、こちらこそ宜しくお願い致します】
95郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 12:57:37.83 ID:IcDQhMCG
>>94

―――ああ…、先輩。こんにちは。

(そう、嫌な予感はしていたのだ。妙に今日に限って、彼女のことばかり頭に浮かんでしまう時点で。
 だから、彼女の顔を見た時、「やっぱりか」と諦めのようなものも、「なぜここに来たんだ」と勝手な八つ当たりのような苛立ちも覚えた)
(彼女に、その感情を伝えるのは理不尽だと思えたのが唯一の幸いだろうか。こぼれ出そうになった溜息を堪えて、
 出来るだけ視線を合わせないように、書架のデータが入ったパソコンを操作していく)
(ただその最中に愛想笑いの一つも出来なかったのは、失敗だったかもしれない)

……何を調べれば?出来るだけ、テーマは詳しい方がいいな。
知っての通り、ここの蔵書数は下手な図書館よりもあるから、検索候補がたくさん出て来るんだよ。
まぁ、ある程度絞り込みをこちらで掛けるから、俺のおススメでもいいなら勝手に候補を挙げるけど。
(出来るだけ勤めて、事務的に答えようとした。が、そう言っている傍からこれも失敗したなと思う。
 これでは、自分が何を思っているのか、ありありと彼女に伝えてしまうかもしれない。…だが、こうでもしないと感情が抑えられないのだ)

ま…ご覧の通り、今は利用者が殆どいなくてな。
探す分にはゆっくり探せられるだろうさ。……下校時間さえ守ればな。
(ちらりとカウンターの奥の壁に立てられている柱時計を眺める。下校時間まであと三時間もある。)
…………元気そうだな。足を怪我したって聞いたけど。
(ぽつりと溢す。不意に出てきた心配の言葉は、皮肉とも取れるだろうか。どちらにしろ無意識のうちの言葉に、
 いったい自分の本心がどのように込められているのか、自分でさえも分からなかった。)
96媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 13:12:05.23 ID:5M2qDaCY
>>95
(そわっとした。否、カチンときたという表現の方がもしかすると正しいのかもしれない)
(よそよそしげな態度は、――それは、自分自身が彼をそうさせたにも関わらず、なんとなく気に入らなかった。
 しかし、そう思ってしまうということはつまり、裏を返せば『もっと近寄ってほしい』という気持ちがあるからに他ならない)
(それに気づくと、自分のどうしようもなさ加減にため息がでそうになる。彼女はその溜息をどうにか押し込めて)

こんにちは、後輩さん。
可能でありますれば、現代の随筆集をお願いたします。加えてお願いできるのであれば、女性が書いたものを。
レポートをかかなければいけなくて――さらにお願いできるのであれば、そう厚くないものが望ましいです。
(絞り込み、というよりも、全体的に自分の希望点を挙げていく)
(こういう厚かましさは、効率重視思考から生まれるもので相変らずといっていいものであろう。
 オススメ検索までしてくれるのであれば、願ったりかなったりだ。使えるものは疎遠者でも使うべし)
私は、そうゆっくりしていくつもりもありませんから、適当にみつくろっていただければ十分にございます。
下校時間までもかなりあります。
できれば、構内で課題を終わらせて帰るつもりですが、とりあえず本が手に入ればすぐにでも退散致します。
(その方が良いだろう?と言いたげな言葉選びをしたのは、きっと当てつけだ)

そういえばあのとき、お電話いただいておりましたね。
あなたこそお怪我をなされていたようですが、元気そうで何よりにございます。
貴方の傷が治っていれば、私の傷も治っていて当然です――ですが、ご心配ありがとうございます。
(つんけん、と)
97郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 13:25:57.90 ID:IcDQhMCG
>>96
分かった。じゃ、ちょっと待っていてくれ。
(視線を合わせないまま、キーボードとマウスを操作させていく。ある程度候補を絞ったあと、
 タイトルと出版社、書架の位置が書かれた一覧表をA4の用紙へプリントアウトしていく)
……ほらよ、これで目ぼしいのは揃ってるはずだ。まあ、他にも色々とあるから、それで不満なら言ってくれ。
(プリントアウトされた用紙を、すっと彼女に差し出しながら呟いて。
 あまりにも平坦な声にやり過ぎたかとも思ったが、それを謝罪出来る程、心が落ち着いてはいなかった)

………はぁ。
(事務的な態度に平坦な声、それに返される彼女の態度。これもまた自業自得なのだろう。
 彼女の性格をある程度理解しているが為に、予想はついていたが、少しだけ溜息を溢して)
あお………いや、先輩、そうした方がいい。こんなところでのんびりしている場合じゃないんだろ?
仕事も相変わらず忙しそうだしな。ま…、その為には俺も協力するけど。本の内容に不満があれば言ってくれ。
すぐに再検索を掛けるから。
(売り言葉に買い言葉、と言うべきだろうか。自分でも冷淡過ぎるな、と思いつつも、一度口火を切ったならば、止めることは出来ない)

―――ああ、お陰様で。
どこかの誰かさんのように、独りで活動できるぐらいには俺も場数を踏んでますから。
心配で怪我が治るなら、そりゃ先輩の怪我もすぐに快復するだろうさ。
こっちがどれだけ心配しても、「大丈夫です」とか言われたら、それ以上は何も言えないもんな。
(皮肉と言うにはあまりにも子供じみた言い回し。駄々を捏ねている子どものようでもあった。
 本当は、話したいことは山ほどあった。本当は、彼女の身体を抱きしめでもしたかった。
 ―――でも、きっとそれは、自分が浮かれているだけなのだ。彼女と会えてうれしいのは自分だけなのだ)
98媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 13:35:48.49 ID:5M2qDaCY
>>97
(ありがとうございます、と)
(軽く頭を下げてからそれを受け取った。担当教師から勧められたような記憶がある作者のものがいくつかあって
 どれにしようかと視線を走らせていれば、言葉が聞こえた。どうしてか、それが自分には“拗ねているように”聞こえる)

(上から三番目のやつにしようと決めて、書架番号を探す)
(それなりに広い図書室だ。ぐるりとあたりを見渡して、まずはどのあたりか目をつける作業。
 ここで、普段は図書室なんて利用しない人間ということがありありと現れてしまっているだろう)
(彼に背を向けて、彼女は一歩歩きだした)

場数をいくら踏んでも、死ぬ時は死んでしまうのがあの世界であります。
――……まったくと、何を拗ねておられるのですか。
心配されても、「大丈夫」以外に何を返せと仰られるのでありますか、“後輩さん”。
(どうせ二人しかいない。それをいいことに彼女は書架を歩いて探しながら、少し大きめの声をあげる)

それとも、貴方は私に“何”と言って欲しいのでしょうか。
よもや、「大丈夫ではありません」、などもうして、貴方に心配を余計にかけろと、そうは仰られませんでしょう。

(悪戯で意地悪でおとなげない)
(そんなことばを真顔で、相変わらずの声で吐きながら、図書室に足音を響かせていく)
99郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 13:52:31.58 ID:IcDQhMCG
>>98
………分かってるさ。
―――だから、心配してるんだろ、忠犬。
(揶揄しながら、デスクに突っ伏せる。もう頭の中がぐちゃぐちゃだ。深々と溜息をつきながら、額をデスクに押し付ける)
俺が言いたいことは今までにも何回も繰り返し続けてるさ。
何が言いたいだなんて知りたいなら、今までの自分の記憶を手繰ってみろよ。たぶんそいつが答えだ。
『好きだ』『大丈夫か』『力になりたいんだ』『先輩の背中を守りたい』――――、ほら、既に答えは出てる。
だから、これは勝手な俺の愚痴だよ。なんなら、もう一つ付け加えようか?

『葵さんの手を掴んでおきたい』―――、ああ、これも何度も繰り返したっけ。

傲慢だと思うなら、罵ればいい。冷たく笑えばいい。
色々なことがあったけど、俺が求めてるのは一つだけなんだ。葵さん―――、あんただけなんだ。
別に他の何かを犠牲にしてでも、と言うわけじゃないし、俺の信念や立場も捨てる気はない。
あんたはそれを気にするだろうから、これは俺の勝手な駄々で我儘。
俺は父さんの息子であることに迷いはないし、あの時姿を消してしまったけど夜乃刀の力を借りたことも後悔はしない。
―――それでも、俺はアンタの傍にいたいんだ。葵さん。

(そう、一方的にぶつけるだけの、ただの願望、我儘。彼女の返答がどうであれ、この気持ちに迷いはない。
 拗ねていたのは、それを上手く伝えるだけの言葉も、考えも、自分にはなかったから。
 そして、それを彼女にとっては迷惑なんだろうという思い。それらすべてが、彼女と接触することを避けていた)
100名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 14:02:58.23 ID:7m7iZuc1
100
101媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 14:11:52.89 ID:5M2qDaCY
>>99

繰り返したからって、伝わっていると思わないことです。
本当に伝えたいなら、「伝えたのにどうしてそれを察してくれないの」だなんて可愛い拗ねかたなさらないでください。

(それこそ、笑うように)
(軽く背伸びをして、一番上の棚の一冊に指をかけた。
 皮手袋をしているから傷は少ない方ではあるのだけれど、それでも僅かに小さな傷がある。そんな指)

私“だけ”だなんて言葉、ほんとうにわたし“だけ”になってから仰られてください。
それが信じられないと申し上げているのです、後輩さん。
あなたは欲張りで、全部が欲しいと仰られております。わたし“だけ”だなんて大ウソではありませんか。
(声音は変えずとも、唇の端がわずかにあがってしまう。相手に自分の姿が見えないのは、知っている)

そのようにいわれても、なんだと私は受け入れることができません。
自分はお金も無いし学生だ。でも、学生やめて働く気も無いし、仕事も見つからないし、しっかり大学にもいくつもりだ。
そうだけど君を幸せにするから今すぐ結婚してほしい、そう言われているような気分にございます。
(そんな例えを引き出せたのは、ちょうどそういう題材の小説がテストで出たからだろう。
 なるほど、今なら彼女のあの複雑な心境を四十字以内にまとめられるかもしれない。そう思いながら本のページをめくる)
わたし、そのようなところには“嫁ぎたくありません”。
102郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 14:25:31.98 ID:IcDQhMCG
>>101
いや―――、そもそも誰も『嫁げ』なんて言ってないから。
そりゃ、いつかプロポーズっぽいこともしたけど、今のはそういう意味じゃなくてだな……
(デスクに突っ伏したまま、ガリガリと頭を掻く。どうも苦手だ、彼女を相手に言葉遊びなどと。勝ち目がないのが分かっているのに)
まあ、欲張りなのは否定しないさ。そうなって欲しいという願望もあるし、そうなったら実際嬉しいさ。
でも、俺が言っているのはそう言うことじゃなくて………
(前の様に、一緒にいたい。……恥ずかしく思えたのか、ぽつりと小さな声で言葉を溢して)

それは意訳し過ぎだろ。だから、そういうことじゃなくて……
……そう言う言葉はちゃんと色々と片付いて、俺が一端の男として、先輩とちゃんと理解し合えたら、
言えたらいいなぁ、とか思ったりはするわけだけど。それじゃまるで俺が頭の中がお花畑な女のコみたいじゃねえか。
(はぁ、と溜息をついて、不貞寝する。不公平だ、こんなの。自分だけ本心を晒して、それをからかわれるなんて。
 むすっとしながらも、少しはいつもの調子が出てきたのか、ちらりと彼女の背中を眺めて)
まぁ、いいよ。先輩がそう言うだろうとは思っていたから。
だから言っただろ。俺の駄々で、我儘だって。第一、そういう意味じゃなくて、俺は前の様に一緒にいたいって言うだけなんだ。
それとも何か?それさえ、許してくれないってのかよ。
(膨れっ面のまま、拗ねたようにボヤいて。気恥ずかしさから、もはやどうにでもしてくれ、と言葉を連ねていく)
103媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 14:36:09.04 ID:5M2qDaCY
>>102
あらあら。ですから一つの例えにございます。
貴方が「私が欲しい」、「一緒にいたい」とおっしゃられているそれは、そのレベルの物言いだと申しているのです。
もちろん、私とてあなたが本当に私にプロポーズしているだなんて、おもってもおりませぬ。
(そうして、彼女はパタンと本を閉じると無慈悲にもトドメをしかけたのであった)
――例えにございます、例え。

(見つけた本を手に取り、カウンターヘ。
 黒髪を揺らしな思い出したがら、書架の隙間を歩いていく。図書室の匂いは何故だろう、独特だと思う)
(本の匂いなのだろうか――記憶のなか、むかしのきおくのなか。小さい頃に遊んだ義兄の部屋の匂いを思い出した)

『好きだ』『大丈夫か』『力になりたいんだ』『先輩の背中を守りたい』――――、『葵さんの手を掴んでおきたい』
今の現状で、私がお返しできる言葉など、
『私もです』『大丈夫です』『貴方の力が及ぶところではありません』『左に同じ』―――、『最後に手放したのは貴方です』
その程度のものでありますよ、後輩さん。
(そしてカウンターまでたどり着けば、ひょいっとカウンターに腰をおろしてしまう。
 非常に行儀悪い行為を見た目にあわずに、さらっとやってしまいながら、相手の頭の上に本を置いた)

それでは、貸し出し手続き宜しくお願い致します。
(言葉遊びは私の勝ちですか?と、視線が言っている)
104郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 14:49:14.62 ID:IcDQhMCG
>>103
………はぁ、もう良いよ。
(徹底的に叩きのめされた。最早言い返す気力などない。
 けれど…、これが自分の知る彼女らしさだ。きっとこれからもこうして良いように言い包められてしまうのだろう。
 不意に笑みが零れてしまう。ああやっぱりこのヒトには敵わないな、と)
なら、その返事を変えられるように、俺は俺で頑張るとするよ。―――ご利用ありがとうございます、と。
(頭に本を置かれると、その本からカードを抜き取り、彼女の名前と貸出日を記入して、本を返す)

でも、本当にふたつだけお願いしてもいいか?
(カウンターに腰を下ろす彼女の手を握ると、この日ようやく初めてじっと彼女の顔を眺めあげて)
ひとつは、無茶はしても、無理はしないこと。……お陰で俺の胃はきりきりと痛む毎日だよ。
もう一つは、“葵さん”―――、その呼び方は俺だけのモノにしたい。もちろん、葵さんがそうしたくないのなら、それでもいい。
でも、俺はそう呼びたいんだ。他の誰でもなく、俺が、葵さんの名前を呼びたいんだ。
(ぎゅっ、と彼女の手を握り締めたあと、すぐに力を緩めてその指先に指をなぞらせる。言葉遊びのお返しに、指を絡ませて)
……これも我儘。先輩が嫌ならそれでいい。本来なら俺が、そんなことを言える資格なんてないんだし。
105媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 15:06:07.82 ID:5M2qDaCY
>>104
(本を受け取るとそれを膝の上に置く)
(捕えられた手に視線をやれば――そっと、どこか遠慮がちに、それでも離す気が無いらしい相手の手が見えた。
 絡んでくる指は、自分の指よりもかたくて、どうにも性差というものを思い知らされる)
(男に生まれたら良かった、とは、もう思わなくなったけれど)

可能な限り善処致しましょう。
しかし、どうにもそれは貴方が夜歩きをしてめためたにされるのをやめられないのと同じ原理にございますので
多少のことには目をつむっていただければ、幸いです。
(小首を傾げれば、いつものように髪が揺れて)
あら、呼び方くらい好きによんでいただいてかまいませんけれど、
それを貴方だけの呼び名にできるかはまた別の話です。私を名前で呼ぶ、しょっぱなからフレンドリーな方もおられますから。
(呼び方だけなら、自分は相手の好きに呼ばせているからどうしようもないのだと。
 “呼び方”の問題ではないと分かっているくせに、そんな意地悪をその唇で紡いで)

貴方が呼ぶことについては、好きになさってください。
(この女、分かりやすくハッキリといってくれなければ、応じないつもりである。指を絡めて、じっと相手を見た)
106郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 15:18:05.60 ID:IcDQhMCG
>>105
………まあ、それについては、俺もヒトのことは言えないからな。止めるつもりはないけど。
葵さんについて言えば、その辺りの分別は俺よりついているだろうから、言わなくても良かったかもしれないな。
でも、やっぱりそれでも心配なんだよ。
(小さく苦笑を浮かべて、赤子を持った父親の気分かもしれないな、と冗談っぽく笑い)

意地悪だな、本当に。
…あとどれだけ俺に恥ずかしい思いをさせたら気が済むんだよっ。
(恨めしそうに彼女の顔を眺める。それでも指先を離すことはなく、むぅとふて腐れた表情を浮かべて)
分かったよ、分かった!……俺は他の人間に先輩のことを『葵さん』って呼ばせたくないんだよっ。
…………ああもうっ!本当に恥ずかしいんだぞっ、こんなこと言わせるなんてッ!
これじゃまるで、俺が支配欲が強いみたいじゃないか!…や、そうかもしれないけどッ!
まあ…その、我儘だから、聞いてくれなくていい。「そうだったらいいのになぁ」っていう、俺の我儘だし。
(恥ずかしそうに視線を外すと、ぽつりと呟いて握った指先を軽くくん、と引っ張って)


107媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 15:25:49.98 ID:5M2qDaCY
【はぁ、――愛でるの楽しい】
【と、すみません。心の声が漏れ出たところで、そろそろ出なければいけない時間になってしまいました】
【今日の夜であれば改めて時間が取れるのですが、そちらはいかがでしょうか?】

【今夜が可能であれば、今夜の19時半以降】
【それ以外であれば、とりあえず置きレスしつつ予定をすり合わせていけたらと思います】
108郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 15:31:06.25 ID:IcDQhMCG
【此処までお付き合いありがとう!】
【ん、明日がまた早いから今日の夜はちょっと難しいかなー。
 取り敢えず明日の夜は空いているけど、その辺りもまたすり合わせ出来たらと思いますっ】
109媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/21(水) 15:35:29.02 ID:5M2qDaCY
【いえ。可愛い反応を、ごちそうさまでした】
【そうですか――明日は、私がまだちょっとわからなくて。とりあえず置きを本日中においておきますので
 都合の良い時にお返事していただければ、幸いです。
 たぶん〆にもっていこうとおもえば、2、3レスでも〆られると思いますし、大丈夫、でありますっ】

【こちらこそ、本日はお付き合いありがとうございました】
【とても楽しませていただきました。ほんとうに、感謝を――と、それではお先に失礼いたします。お疲れ様です、後輩さん(一礼)】
110郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/21(水) 15:40:07.53 ID:IcDQhMCG
>>109
【こちらこそありがとうございました!】
【申し訳ありませんっ。じゃあ明日にはまた置きレスとそれ以降の都合も書いておきますのでっ】

【本当にありがとうございました。それでは行ってらっしゃい、先輩】
【スレを返すぜー】
111名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 22:24:25.10 ID:7m7iZuc1
111
112媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/22(木) 14:46:21.81 ID:6C0mV68i
>>106
(可愛らしくていじらしい)
(そんな感想すら覚えてしまう言葉。零れそうになる笑みを必死に押し込めながら、髪をふわりと揺らした)

基本的には、みなさん「媛名さん」とお呼びになりますけれど、
たまに、私が何を言うまでも無く名前で呼んでくる方もいらっしゃるものですから、それは致し方ありません。
兵部さんも、基本的に貴方とか先輩とかですけれど、
たまに「葵先輩」と呼んでくださいます。あれは、何気に貴重で嬉しいものです。
あとは、水琴さんくらいでしょうか、『葵』と呼ぶのは。……水鏡さんは、『媛先輩』だったような気が致します。
(思い出すように挙げていく。下の名前で呼ぶ人間は、恐らく手で数えられる程度しかいない)
あなたを後輩さんと呼ぶのは私くらいでも、貴方を『太一朗』と下の名前で呼ぶ人間くらい、いらっしゃるでしょう?
(ひっぱられた指先を愛おしそうに見ながら、手ごと自分の方にひっぱって)

それでも、――『葵さん』と呼ぶことを請う相手を貴方だけにすることは、可能であります。

(わずかに身を前に倒して、その手に唇を寄せた。また、軽い意地悪なのだ)


【遅れてすみません。置きレスになります】
113郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/22(木) 20:37:25.94 ID:bgjBVeXr
>>112
―――……だから、我儘って言ってるだろ?
(別に叶えて欲しいという気持ちを否定するつもりはない。ただ、自分のその願望を伝えられればそれでいい)
ああもう―――分かってるんだよ。分かってる。
……そう、素直になれなかった分、少しだけ我儘を言ってみただけなんだ。
(気恥ずかしい。此処まで懇々と事例を挙げられると、口走ってしまったことを後悔させられてしまうものだ)
(かといって、あのまま気まずい雰囲気を続けるのも、自分としては心が痛い。
 ―――それが嫌であるならば、結局のところ、恥ずかしい思いをしてしまうのは当然なのだろうか。)

(そして不意に手を引っ張られて、顔を持ち上げ彼女の表情を眺める。
 夕暮れの日差しが逆光となって、眩くてよく見えないが口元だけは穏やかだった―――ような気がする)
(眩さで目を細めていると、柔らかい微かな感触が手の甲に触れた。
 それが彼女の唇だと悟るのに一拍。そして、彼女の言葉を理解するのに四拍。
 冬も終わりを告げようとする夕焼けの暖かな日差しに、頬が熱くなる。思わず彼女の指先に自分の指を絡めなおして)

……卑怯だ。そんな殺し文句を言われたら、それ十二分になっちゃうじゃないか。

(本当にこの人は狡いと思う。このヒトを制御出来るのは、あの義兄ぐらいで、
 その義兄だって兄妹という立場でなければ、このヒトを上手く御することは難しいんじゃないか、と思うぐらいに。)
(まあ、だからこそ。そんなところをひっくるめて。俺はこのヒトの傍にいたいのだと思うのだ。)

【置きレスに借りましたっ】
114久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/25(日) 21:05:32.37 ID:ROOUZn3z
【天河まほろ ◆xLlb4.5w9cさんとのロールの解凍にお借りいたします。】
【受信機じゃなくて、発信機だっつーの。わたしのばかばかばk…】

>>83
初等部……
(やはり、と言うのも馬鹿らしくなってくるほど、またあの学園かと)
(自分もその学園の生徒ではあるが、つい眉を寄せてしまう。)
(初等部は弟が通っているが、クラス数も多いマンモス校)
(行って早々にばったり、なんてことはそうは無いだろう……と、思う。)
(万が一、弟にでも見咎められたら、またくだらんことに首突っ込んでと怒られてしまう。)

あ……弟が仕事行ってるときに、行けばいいんだ…
(天河に聞こえないほどの小さな声で呟き、ぽんと、拳を叩く。)
まほろちゃん、ほんとう?
わたしなんかが、遊びに行ってもいいかな?
これからも、色々いっぱいおしゃべりしたいなぁ
―――博士のこととか、まほろちゃんのおうちのこととか。

【では、今夜もよろしくお願いいたします。】
【わたしのほうは、長引くのはまったく気にならないので】
【天河さんの体調にあわせて、ゆっくりと、無理せずやっていきましょうね。】
115天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/25(日) 21:23:06.07 ID:Gujfdvhk
>>114
いーとおもうよ! だいじょーぶだよ、一人くらいふえたってわかんないって!
うちのこと? まほろんちはね、あんまりふつーじゃないみたい? みんなそーいうけど、よくわかんない!

(表向きは投資家とかそんな類にしており、ハカセも研究をバックアップしている研究者扱いだ)
(こわいボディーガードがいるとか家族にてないとか友達に言われてるが、まほろ自身はあまり気にしていない)
(噂にされたりしても無頓着だ。だから久遠ゆりかに話をふられても後ろめたい気持ちがないので動じもしない)

あ、そーだ! まほろね、このあいだ体操クラブで選手にえらばれたんだよ!
だから、遊びにくるなられんしゅうも見にきてね! まほろ、すっごいんだから!
あとあと、ユーリアのこともおしえてね! ユーリアはなんかしたりしてるの!?

(まほろの発言に他意はない。単に友達として知りたいだけ、おしゃべりのネタだ)
(止めなければこのまま話し続けるだろう。かわいそうだが、ちょっとサーベルタイガーのことは忘れてるかも)

【お気遣いありがとうございます】
【薬を飲んだので今夜は前よりも大丈夫です】
116久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/25(日) 21:29:04.95 ID:ROOUZn3z
【ごめんなさい。】
【ちょっと電話で、10分ほど席を外します。】
117天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/25(日) 21:30:28.99 ID:Gujfdvhk
【はい、わかりました。ごゆっくりどうぞ】
118久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/25(日) 21:49:43.39 ID:ROOUZn3z
(いや、大丈夫かもしれないが、一人増えたら解かるだろう…の、言葉を飲み込む。)
(普通じゃないと、皆がそう言う。)
(この少女は、普通の、一般人の友人がいるのだろうか。)

えー、すごいね!
(これは、素直な感想だった。)
(幼い頃から訓練されていたゆりかは、運動は出来ないわけでは無いのだろうけれど)
(どうも、そういう類のことは、正直言って面倒くさい。)
(だからそういった活動が出来るこの少女のことを、素直に感心した。)
うん、練習見に行くね。
(そうか、練習を見に行くのならば、他校からの友人を名乗れば無理はないし)
(もしも、知り合いの先生に出会っても、高等部から見学に来ましたと言えば良い。)

わたしは――
(ふと、上着の上から、ホルスターに触れてみる。)
(思いを馳せるのは、小さい頃夢中になった、あの楽器。)
(そして小さく首を横にふり)
ううん、なんにもしてないの。
だから、まほろちゃんのこと、本当にすごいなぁって、思うの。
じゃあ、また一緒に遊ぶっていう、やく――
(指切りをしようと、手を差し出す。)
(前にも、こうやって約束したことがあったなと、少しだけためらって)
(でも、すぐに笑顔を作り、ぐいと、小指を立てた右手を天河に突き出した。)

約束、ね。

【お待たせいたしました。】
119天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/25(日) 22:07:34.70 ID:Gujfdvhk
>>118
(元はバランス感覚をやしなうために教わった器械体操だったが、性に合っていたのかすぐに大好きになった)
(テレビ番組のまほろはカンフーなのだが、まほろのアクロバティックな動きは器械体操のもの)
(異能も関係しないとはいいがたいので、クラブでまほろが活躍するのはある意味ずるいかもしれない)
うん、見にきてね! ぜったいだよ!

そっか。まほろはちっちゃいころからしてるし、好きでしてることだから!
(久遠ゆりかのちょっとした仕草は気に止めなかった。細かいことは気にしないし、情報収集タイプでもない)
(差し出された小指にニコッと笑いかえし、自分の小指をからめる)
うん、やくそく!

ゆびきりげんまん、ウソついたらはりせんぼん、のーます! ゆびきった!

(また同じような状況で会ったら、とかは想像しない。考えるのは楽しいこと)
(暗い未来を想うのはまほろの役目ではない。遊んでくれなかったらほんとに針千本を飲ますだけ)
(遊べる時を楽しみにしてからめた指を切った)
120久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/25(日) 22:16:42.18 ID:ROOUZn3z
ゆーびきったっ
(楽しそうな笑顔を浮かべる。)
(心中では、この少女の出自を探ること。その組織は、敵なのか、味方なのか。)
(この少女が、通りすがりの一般異能ならば、さして気にせずに)
(むしろ、こういった場所には来るなと、注意をしていたところだった。)
(だけど、背後に異能の少女を動かすような組織があるのだったら、話は別。)
(……ほんとうは、普通に仲良くしたいのだけど…)
(ふと沸き起こった感情に、自嘲の笑みを唇に浮かべる。)
(友達なんて、くだらないって、思うことにしたはずなのに―――)

わたしとまほろちゃんは、もうお友達だよねっ?
ね?
わたしのこと、うっちーともっちーに、とりあえず秘密にしておいてくれる?
あ、博士にも。
わたしね、恥かしがりやだもん。
(照れたように笑いを浮かべ、首を傾げる。もしかしたら盗聴器がついているかもしれない。)
(だけど、それを探すとなると、もう少し接触が必要。それは、自分の異能がばれてしまう恐れも孕んでいて)
(あちらに聞こえていたのなら聞こえていたで、特に問題視はしないけれど)
(知られずにいるに、越したことは無い。)

【そろそろバイバイってして、締めかな?】
【天河さんがなにかほかにやることや確認事項があれば、喜んでお付き合いさせていただきますわ。】
121天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/25(日) 22:35:51.70 ID:Gujfdvhk
>>120
(まほろの組織的には含むところはあるかもしれないが、当人は友達が一人増えたと思っているだけ)
(相手側にも含むところがあっても、気が付かないし、気にするかどうかはその時にならなければ分からないだろう)
(それに、機会があれば力試しとは言われてても、とりだてて仲良くするなとは言われていない)

ユーリカのこと秘密に? うん、いーよ!
そっか、恥ずかしがり屋なんだ! ウッチー、モッチーとおんなじだね!

(ウッチー、モッチーの見た目ヤクザコンビも同じ意味で言っているのだが、そこに気が付くまほろではない)
(この時この場では秘密にするつもりでもある。結果、ぽろっと言ってしまっても)

あ、そうそう、ユーリカ、これ、どーするの? ユーリカがもっていくの?
(まほろの目的は生け捕りだったので、死んでいるのはいらないし、まほろが殺したと思われたら怒られるし)
(なんて思っていて、だいぶ興味も怒りも薄れていた。薄情だがモノに執着がないタイプだった)
(運ぶの手伝って、とか言われたら手伝ってしまうかもしれないくらいだ)

【それじゃ、無茶振りした虎をどうするか聞くくらいで】
122久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/25(日) 22:44:45.26 ID:ROOUZn3z
うっちーともっちーも、恥かしがりやなんだ。
(恥かしがりや。この子供を言いくるめるには、同じ言い訳を使うしかないのだろう。)
(………しかし、どうにかならないのだろうか、このネーミングセンスは。)

あぁ、これ……
うん、欲しいってひとがいるの。
………お墓でも、作るんじゃないのかな?
(不思議そうな顔をして、首を捻ってみせる。)
(殺したうえに剥製にするだなんて知られたら、折角軟化した天河の態度が、また変わってしまうかもしれない。)
(はくせい、という言葉を、知っていればの話だけれど。)

(ポシェットのようにひっかけていたバイオリンケースから、ピンク色のデコデコしい携帯を取り出す。)
んと…ひ…ひ……
(ぽちぽちと操作して、あるところに電話をかける。)
……あ、わたしです。
えぇ、手に入れましたわ。
あと3分ここにいますので、GPSで位置確認を。
(そう告げると、ぴ、と小さな音をたてて、会話を終了させた。)

さてと、わたしは帰るけれど…天河さんは、だいじょうぶ?
ひとりで、うっちーともっちーのとこまで帰れる?
(目に映る天河は、本当に小さく幼い少女。送っていくわけにはいかないけれど、つい心配になってしまう。)
123天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/25(日) 22:57:06.34 ID:Gujfdvhk
>>122
ふーん? 毛皮でもとるのかな?
(テレビで戦国武将が虎の毛皮をかけてたのを見た覚えがあった。誰だったかは覚えていない)
(もしかしたら戦国武将じゃなかったかもしれない。コートにでもするのか、あまり格好良くは見えないが)

うん、へーき! ちかくまで行けばウッチーとモッチーがみつけてくれるよ!
それじゃ、ばいばーい! 遊びにきてね、約束だよ!
(まほろは小指をみせて手を大きくふると、先ほど指さした道路の方へ走っていく)
(暗い中、器用に走る姿は、している格好のように魔法―異能―でも使っているようで)
(実際、異能を使って足元を保護しているので、真っ正面から気にぶつからないでもないかぎり平気なのだった)

【短いですが、まほろ側はこれで〆にします】
124久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/25(日) 23:02:58.43 ID:ROOUZn3z
なにするんだろうね?
(平然と、毛皮でもとるのかな?と言う少女。)
(この様子ならば、剥製にすると言っても、すんなり通用したかもしれない。)
(思ったよりも、この少女の思考は、少し変わっている。)
(生来のものなのか、それとも、特殊な環境下で育てられたからなのだろうか?)

近くまでいけば……・
……あっ
(ということは、発信機かなにかをつけているのだろうか?)
(と、考えていた直後、少女は小指を見せ、愛らしい笑顔を浮かべながら)
(綺麗な色の長い髪の毛をふわりと翻し、軽やかな足取りで駆け出していった。)
うん!やくそくー!!
(叫び返し、手を振る。)
……約束。
また会って、色々とあなたのお話を、聞かせてもらうわ。


【では、わたしはこれで締め、ですわ。】
【今回はお付き合いいただきまして、ありがとうございます。】
【もしよろしければ、また一緒に遊んでくださいませね。】

【おやすみなさい。よい夢を。】
125天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/03/25(日) 23:05:01.41 ID:Gujfdvhk
>>124
【三回にわたってありがとうございました。】
【こちらこそ楽しかったです。約束であそぶとこ、やれたらうれしいです】
【それじゃ、おやすみなさい】
126崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/27(火) 20:46:59.21 ID:qMZpY9BQ
【待機だー、プロフ>>3−】
127黒上いろは ◆JFpfezZExlwB :2012/03/27(火) 21:02:12.61 ID:QkZxtaQW
【やっほやっほー、空いてる?】
【因みにプロフは>>6ね】
128崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/27(火) 21:13:15.24 ID:qMZpY9BQ
【うおぅ、反応遅れてごめん!?】
【空いてない!そしてよければ相手してほしい!!】
129黒上いろは ◆JFpfezZExlwB :2012/03/27(火) 21:18:15.80 ID:QkZxtaQW
>>128
【OK。実は話しかけておいて、全然プランが無いのー】
【だもんで、どんなのがいいかそっちに任せるね?】
130崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/27(火) 21:29:54.42 ID:qMZpY9BQ
【んー、とりあえず。】
1、適当に学園内で駄弁る。こっちからふれるのは久遠先輩のことくらいだけどさ!
2、黒上先輩の危険性を認識するよ!相手は俺でも異形でもっ!
3、危険なところに迷い込んだら黒上先輩に遭遇!ついでになんかよくわからない異形に襲われたよ!

【適当にひねり出してみた。】
【何かあるなら聞かせてほしいかな。】
131黒上いろは ◆JFpfezZExlwB :2012/03/27(火) 21:42:40.67 ID:QkZxtaQW
>>130
【うーん……一番はあたしも話すようなことないしなぁ】
【二番はあれかな?慧があたしと異形の戦闘を見てたり、あたしが慧を襲ったりってこと?】
【後者の展開は今のところ無いと思うけどねぇ】
【三番…・・が一番無難と言えば無難なのかなぁ…】
【一応、こっちでもちょっと考えてみたのはプロフにある『Brave』を使うって案。】
【具体的には人間以外の力を使うことを勧誘しにくる怪しい人って感じ?】
【慧の狙ってる異形も、その異形の特異性故に追っていく過程でそれとなーく知ってる、みたいな。】
【因みにこの場合だとあたしが出るかはわかんない。多分出ないかな?】

【あ、ちなみに慧の案だとあたしは二番を選びたいな】
132崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/27(火) 21:53:34.37 ID:qMZpY9BQ
【うん、報告するようなこともないしね。】
【二番はそんな感じ……だけど、別に危険性を認識するわけじゃなくて】
【借りを増やす的なことのほうがいいかもしれない――あとのことを考えると。】

【『Brave』も面白そうだから、黒上先輩さえよければお願いしたい感じかな。】
【ぶっちゃけ、混ぜるのもありな気がする。】
【俺が異形に襲われてるところに黒上先輩乱入→討伐後or戦闘中に『Brave』登場→………みたいな感じで。】
133黒上いろは ◆JFpfezZExlwB :2012/03/27(火) 21:58:35.75 ID:QkZxtaQW
【うーん、流石に『Brave』相手に慧を守り切れる自信無いし……】
【二人とも生け捕りにしたいだろうしね、あっちからすると。】
【じゃあ、とりあえず『Brave』の構成員に出てきてもらってから話を進めるね。】
【書き出しは久しぶりにあたしが作ってみる!ちょっと待っててね】
134崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/27(火) 22:02:50.23 ID:qMZpY9BQ
【そこは俺の勘と将来性で……とか。】
【とりあえずかきだしありがとう、座してまつよ!】
【よろしくお願いします!】
135『Brave』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/27(火) 22:09:16.77 ID:QkZxtaQW
(今日は休日。世間一般的に多くの人が外出する日だ。)
(そしてここは繁華街。休日となれば必然的に余計人が集まる場所。)
(その一角。端から見ればなんのことはない道の真ん中。)
(歩を進める崎守慧を呼び止める女の声は、そこで発せられた。)

すみません、そこのお嬢さん。
少しお聞きしたいことがあるのですが、よろしいですか?

(慧の前方から向かってくるのは――年齢は恐らく20代半ば、スーツに身を包んだいかにも社会人といった風情の女。)
(中のちょっと上程度に整った顔立ちで問いかけつつ、慧の前で立ち止まって)

もしかしたら時間を取らせてしまうかもしれないですけれど…。


【えらく簡潔、ていうか短いけどこんな感じで。】
【なんか問題あったら遠慮なく言ってね…じゃ、よろしく】
136崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/27(火) 22:28:06.61 ID:qMZpY9BQ
(随分と貧弱になったもんだな、これも女になったからだろうか。)
(休日の繁華街で人ごみに酔った俺は、そんなことを考えながら歩道に備え付けられたベンチに腰掛けて休む。)
(ボーダーのシャツにジャケット、パンツルックと極力女の子らしさを排除した格好の少女。それがいまの俺の格好。)
(おかしなふくらみに極力触れないように、視界に入れないようにして深く息をつき、顔を上げると)
(俺ぐらいの子供ではなく、こう主婦とかお姉さんを相手取りそうな感じのするスーツ姿のお姉さんが立っていた。)

ええと…………私に、ですか。
(なんだかよくあるセールストークに似通っている言い回しに戸惑いがちに答える。)
(化粧品とか……それともその辺の服飾関係のお店の客引きだろうかとあたりを見回す。)
(けれど、それにしては話しかけ方が変だ。)
(なんというか、客引きっていうのは自分が何者かわかりやすい声のかけ方をするものじゃないのか、と思う。)
(「化粧品は何を使っていますか?」とか「可愛い恰好してますね」みたいな感じで。)
(けれどもこの女性はなんで俺に声をかけたのかわからない。)

…………道にでも迷いましたか?
(じゃあ、このあたりかな?と道案内を頼まれると思って立ち上がる。)
(フゥと一息。屈伸をするように膝のあたりを軽く押さえてから女性を見上げた。)

【いろいろりょーかい!んじゃ、よろしくなんだぜ!!】
137『Brave』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/27(火) 22:49:49.58 ID:QkZxtaQW

すいません、ありがとうございます。
道案内ではありません、少々お話に付き合っていただくくらいで構いません。
でも、できるだけ早く終わらせますね。
立ち話もなんですし、そのままベンチに座って……ええっと、確か…そう、崎守慧さん、ですよね?

(さらり、と相手の名前を口に出す。)
(まだ自己紹介すらもしていないのに。以前に知り合い、久しぶりに会った旧友のようなそんな口ぶりで。)

申し遅れましたが、私、こういうものです。

(そう言って懐から取り出したのは一枚の名刺。)
(そこには「Brave・『営業者』 巾代 響貴」とあった。)

何か『夜のこと』でお困りごとがあると思いまして、こうしてお声をかけさせていただいたのですが…

(横に顔を向けて、にこやかに笑うその見た目からは。太陽もまだ高いこの昼日中には。)
(全く相応しくないような話題を切り出す。)
(とはいえ、この言い方だと単に女性特有のことの話にも聞こえる。要はカマかけだ。)
138崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/27(火) 23:07:40.05 ID:qMZpY9BQ
……はぁ、じゃあお言葉に甘えさせてもらいます。
…………?
(再びベンチに腰を掛け胸の下あたりを抑えるようにして腕を置く。)
(そのあとで名前を当てられたことに小首をかしげる。)
名乗りましたっけ、ええと…………ハバシロさんでいいのかな。
(ぶっちゃけこのご時世SNSやらブログやらから個人情報は洩れるものだし)
(そこまで気にする必要はないかな、と思っていた。)

(……だが、妙に違和感のある話し方をした。そう何か『夜』という部分に特別な意味があるかのような言い方。)
(俺自身はその言葉に夜以上の意味を知らない。けれどもそれを知るかもしれない者)
(――そう久遠ゆりか先輩。あの人が似たような発音で日が暮れることを危険だといった気がする)
…………はっ。
(いつの間にか刻んでいた眉間の皺を揉みほぐすように指を持っていく。)
(馬鹿らしい、そんなことで相談しに、しかも大の大人が来るはずはない。そのことを知っている俺は鼻を鳴らす。)

すみません、何のことか見当がつかないので、もうちょっと詳しく教えてもらえませんか?
(大人は俺が女になっただなんて絶対に信じない。)
(そのことを何度本当だといっても正真正銘男である俺を否定する。)
(突然化け物にあって女になったなんて言っても無駄なんだ――――ああ、畜生余計なこと考えたせいで………頭痛がしてきた。)
「夜のこと」っていうのが、何のことかわかりません。
(そう言ってから下を向き、数回浅く呼吸をしてから生唾をのみこんだ。)
139『Brave』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/27(火) 23:24:26.19 ID:QkZxtaQW

あら、気分が優れないご様子ですが、大丈夫ですか?
よければこれ、使ってください。

(懐からハンカチを取り出して、優しく手に置いてから)

ええ、はばしろひびき…と言います。一応ですが…お見知りおきください。
それで、『夜のこと』についてなのですが…。

(そこでいったん区切り、息を整えるように間を開けてから)
(目を細めて少し上目使いをしながら慧の顔を見据えて)

簡潔に言わせていただきますと…あなたの体と、それに関するあなたの目的。
そのことについでです。何か、思い当たることはございませんか?
最近、体に妙なことが起きたり…していませんか?

(一言一言、核心へと歩を進めるように言葉を置く。)
(相手がどう受け取るかによって、物語は加速するだろう。)

私の所属している機関。『Brave』ではその手のちょっとしたお手伝いをさせていただいております。
あなたに不足しているもの…あなたに必要なもの。
もしかしたら、あなたにご提供ができるかもしれません…。
140崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/27(火) 23:45:44.86 ID:qMZpY9BQ
(良かった、あってた。と胸をなでおろすと同時に息を整える。)
(そうしていると手の甲に柔らかな布が当たる、視線をそちらに移せば下から覗き込む巾代さんの視線。)
(大人の女性らしくルージュの乗った唇が動く。)
……………………っ
(息をのむ。ありえないことが、起きている。)
(その一言一言、今まで俺を疑ってかかることしかしなかった大人たちとは違う)
(こちらのことを明らかに俺の言うままに理解した状態で語ってくる。)

(ぐるぐると、頭を思言い切りシェイクされたように視界が回る。)
(拒絶ばかりを味わってきた体が拒否反応を起こすようなことを、頭が考えているからだ。)
(視界がぼやける、けれども手探りでその人――巾代さんの肩をつかむ。俺の感覚からはそこが方だとは分からない。)
(けれどつかんだそこを離さないように今持てる全力で握りしめる。)
はっ………ぐ………
あんた、俺の…………何を知ってんだ?俺がほしいものを、取り戻したいものを…………
(青ざめた顔で吐き気を、その先を拒絶する精神を堪えて見据える。)
(吐くか倒れるか、どっちかするかもしれない。けれども今目の前にいるこの人から目を離したくないと思った。)
141『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/28(水) 00:13:19.11 ID:aUTNJcxX

質問に答えるその前に。
本当に辛そうですけれど、大丈夫ですか?
もしかして、それも体に関連することなのですか?

(質問を質問で返す。見るからに年下の子供相手に教育上よろしくない対応をする大人である)
(二の腕をそれなりの力で握りしめられている。少女のものとはいえ少し痛い。)
(優しく握りしめる手に自分の手を重ねて、柔らかい口調で語りかける)

私たちが知っているのは、あなたの体に少し異変があったのであろうこと。
そして、あなたが狙っている『アレ』のこと。とはいえ、そちらはまだ調査中なのですが。
ともかく…あなたは『アレ』を捕獲するために、『夜』に足を踏み入れようとしているのでしょう?
けれど『夜』を生き抜く術を持っているわけではない…。

(顔面蒼白な彼…いや彼女か。彼女相手に確認を取るように言葉を投げかけていく。)
(確かめるように。相手になじませるように。)

その術を、私たちは提供することができます。
無論、事前にも…提供後にもしっかりとサポートのサービスをさせていただきます。
見返りは、あなたが目的を達成したときに、「アレ」を私どもに譲っていただけること。
これくらいでございます。それほど悪くない条件だとは思っておりますが、まだ不服と申されるのでありましたら、
なんなりと申しつけてくださいませ。


【ごめん慧ー、もう眠いから凍結お願いできるかな?】
【再開は多分29日の午後7時か8時くらいからいけると思うから…それぐらいでどう?】
142崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/28(水) 00:16:36.27 ID:mH1Su3rO
【うん問題ないよ、黒上先輩が言わないようなら俺が言ってたしね。】
【じゃあ、俺がその時間に帰ってこれるかわからないから29日の21時でいいかな、】
【余裕があるなら置きレスしようと思うよ。】
143崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/28(水) 01:09:17.23 ID:mH1Su3rO
【おし、限界DA!!】
【えっと何かあるなら伝言よろしく。】
【寝落ちさせちゃってごめんなー、お疲れ様!】

【スレを返すぜー】
144名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 13:20:42.91 ID:AuccA7dd
歩を進める崎守慧って書き出し者が言ってるのに、何故勝手にベンチに座ってるのやら…
男女ネタと潔癖思考でしか長文書けないのは許容されるだろうが、訳の分からない所で強引に自己主張するのはさすがに嫌がられるだけだろうに…
145名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 14:15:43.94 ID:/j0Dtu7E
たんなるウッカリミスかもよ?
当事者同士が問題にしてないのに名無しがいちいち目くじら立ててどうすんのさ。
それに問題になったのなら当人同士で話し合うだろうに。
146崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/28(水) 22:55:11.38 ID:mH1Su3rO
>>141
あんたが見たままだよ、けど……いつものことだ。
医者が言うにはただの精神病の一種だし、気にしないでくれ。
(端々に浅い呼吸を混ぜながらいう)
(依然として頭痛は止まらないし、気持ち悪いままだが、これは正確には)
(女になった反動とかではない。)
(体そのものは健康なのだ。けれども、健康すぎる別物の体を持っていることに、俺自身の精神が)
(ストレスを感じてしまっている。――要はそれだけのことだ。)

へぇ……俺がほしいものは、何でも知ってるってわけ?
全部正解、まぁ、あんたらの言う『アレ』っていうのが『赤い四つ目の獣』のことだったらだけどさ。
(深く息をついて、ようやっと手の甲に重なる巾代さんの手の感触に気付く。)
(ふっと手に込めた力を緩めていって、じっとりと嫌な汗で手のひらが湿っているのを感じた。)

不服なんかじゃない………元に戻れるなら、あいつにもう一度会えるならそんなことくらいやる。
けど、このこと父さんや母さんは信じてないから、お金とかは出せない。
(サポートやサービス、という言葉を聞くとどうしてもこの行為を街頭販売とかそういうものの類と同列に扱ってしまう。)
(当然、そこに発生する対価、金銭の不自由さに中等部二年の俺は不安を覚えるわけで)
それと…………巾代さん。
アイツを捕まえたくて、アイツのことを知ってるなら俺に協力なんてする必要はなくて
俺よりも強い奴に頼めばいいんじゃないかって思うんだけど…………
(不安が表情に伝達していき、眉が下がる。)
(そこに「俺を介入させる意味がない」と感じてしまうと、騙されているのかもしれないとか)
(妙に疑心暗鬼に陥ってしまって………)

【置きレスさせてもらうよ。】
【伝言も確認したんだぜ!待ったことは別に気にしてないからな!体調崩してないか心配!!】
【そんじゃ、また何かあったら連絡いれるぜー】

【お借りしましたー】

147『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/29(木) 18:17:50.76 ID:jQrLBoT1

……えぇ、その通りです。

(赤い四つ目の獣。細かい所まで合致している。)
(目標は正しく『アレ』のことで間違いなさそうだ。)
(万が一、間違えているということも無くなった。)

ええ、一般的な中学生の財布から出る金額ぐらいは私も知っております。
私どもからすれば、あなたと『アレ』が出会ったときの状況を観測できれば充分です。
っと……そういえば、付け加え忘れておりましたが。
お手伝いをさせていただく上で、一応こちらも定期的に観察をさせていただきます。
理由としましては、ご提供した方に事故等があったときに迅速に対応させていただくためなのですが…。

(そんなことくらいはやる………後に続く言葉を聞く限りでも)
(話を受け入れる気は無いわけではなさそうだ。)
(ならば、ここからもう一押しして、『ご契約』いただくとしよう。)

その手の質問はよくいただきます…確かに不思議でしょう。
私どもは戦闘に重きを置く機関ではないのです。
どちらかといえば、後方支援などを得意とするような機関でして…。
慧さんのような方々に、相互協力という形でお手伝いをお願いしているのです。
それに傭兵をしているような方々に依頼しても、大方断られて終わってしまうんですよ。
そういうことを生業としている方は、ご自身の腕のみを信用している方が多いのです。

(前半は苦笑しつつ、後半は少々嘆息しながら流暢に話していく)
(割と本当のことだから、偽る理由もない。)
(淀みなく、疑問に対して回答をしていって)

まずは一度、よければお試しください。
副作用等は充分注意を払っておりますが、体質によって使用後に軽い頭痛等があるかと思いますが
しばらくすると慣れてきます。また、依存症などの心配はございません。

(懐から、病院などでもらえるような小さな袋を取り出して、中身を掌へと転がす)
(入っていたのはよくみるカプセル状の薬品。大きさもよくあるような風邪薬と同じくらいだ。)
(それをまた袋に入れて、両手で持ち、袋を差し出す。)


【置きレスに一つ借りたよー】
148崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/29(木) 21:04:39.66 ID:Bra4I5Kp
なるほど、胡散臭い商売に集まる人員は限られてるってわけか。
確かに大の大人がこんなことにマジになってるのは客観的にみると
どうにもいい感じはしないよね。
(けれども実際には現実にそういうものが必要なのは本当で)
(だからこそ自分みたいな人間がいるわけで、巾代さんのような人間がいるのだろう。)

見られてるっていうのは良い気はしないけれど、別にそれくらいならいいよ。
ただ、父さんや母さんにはばれないようにしてほしい。
また……おかしくなったとか…………思われるだろうし。
(表情を曇らせてポツリ、一応協力すること自体には乗り気ではあるらしい。)
(まだまだ親の庇護下で生活せざる得ない身分であることが、どうにもかせになってはいるが。)

それからもうひとつ――――
(区切って一息、それから真剣な目をして巾代に視線を送って言葉を紡ぐ……)
…………あんた「黒上いろは」とどんな関係だ?

【それじゃ、続きのほうよろしく頼むぜー】
149『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/29(木) 21:27:04.44 ID:jQrLBoT1

ええ、どうにもそのように思われているらしく…。
私たちからすれば、なんとも困ったものなのですが。

(確かに無償でそれだけやってくれるなら裏があると思って然るべきだろう。)
(ただより高いものは無いとはよく言ったものである)

それなら大丈夫です。観察方法は機械などに頼ったものではない…
所謂超能力とでも呼べそうなものを使いますので。
ご両親にそういったものに対して心得があるのでしたら少し違和感を感じるかもしれませんが…
あなたの話を聞く限り、大丈夫でしょう。ご安心ください。


(先ほどとは違って鋭利な視線を向ける彼女に)
(物腰を崩さずに、微笑しつつ口を開く。)

くろ、がみ…………はて?
申し訳ありません、思いつく限り聞き覚えはございませんが…。
その方がどうかされましたか?

(袋を一度自分の手元へと引き戻してから、記憶を探るような仕草をする。)
(本当に知らないといった顔で、質問を返して)

【じゃ、こっちこそよろしく】
150崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/29(木) 21:44:31.58 ID:Bra4I5Kp
超能力、か………
(ますます持って胡散臭いことではある。)
(けれども、たぶん嘘でもなんでもないんだ織るなと思う。)
(黒上先輩のような、まほろちゃんのような人たちが実際にいるのだから)
(そういう人間がいたとしても別におかしくはない。)
まぁ、うちは俺がこんなんになったの以外はごく普通の平凡な家庭だしな。

(――はずれ、か?)
(それとも、とぼけているだけなのか……だったら――)
俺が俺の体のことを話したことのある唯一の同年代の他人だよ。
貴方は俺が気分悪そうにしたとき、俺の体を気遣った。
つまり、俺がそういう状態だってしらなかったってわけだ。

………そうなると、俺の体のことをどこから聞いたかって話になった時に医者からっていう線がなくなるんだ。
じゃあ、両親か?これもないよ、うちの親は世間体ってやつを結構気にするわざわざ自分の子供が狂ったなんて近所に吹聴する理由がない。
それで残ったのが「黒上いろは」ってセンパイなわけ。
その人は巾代さんが監視するに値するモノを持っている。たぶん、俺が出会う前からかな監視してたんだと推測するよ。
それで、その副産物で見つけたのが俺――――そう思ったんだ。
…………まさか医者から話を聞いたのに俺の体調がたびたび悪くなることを聞いてないとか
それを伝えてない無能があなたの上司だって言うつもりはないよな?
(直感からのカマかけ、これでダメなら見当外れだったってことで黒上先輩本人に確認するくらいにしておこう。)
151『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/29(木) 22:05:12.66 ID:jQrLBoT1

……ふむ。
成程、単に無鉄砲な調査をしているというわけではないのですね。
ですが、少なくとも私は黒上いろはという名前を知りません。
これについては信用していただくしかないのですが、本当のことなのです。

付け加えて。

私どもがあなたのことを知ったのは、『アレ』を追っていた副産物です。
末端の私には知らされていないのですが、どうも上の方々は『四足の獣』について
調査をしているようなのです。そこで『アレ』が引っ掛かった、と。
そして調査の過程で、妙な事例が検知されました。
男の肉体から女の肉体へと変じ、周囲からの認識も変わっているという特異な状況に置かれた者がいる。
それについて調査が進められていった結果、あなたに行きつきました。
調査方法について具体的に説明することは、申し訳ありませんが私にはできません。

(すらすらと言葉を並べて、最後に頭を下げる。)
(微笑みを崩し、真摯な瞳を向けて)

他に、質問はございませんか?
納得がいかないと思われるかもしれませんが、これ以上は私も説明が難しいのです。

(きっと納得してもらえない。普通こんな風に言われて信用が得られるというのは難しいだろう。)
(手に持った袋を足の上に置いて、それに視線を落としつつ)
152崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/29(木) 22:27:15.12 ID:Bra4I5Kp
(びしっと指を突き付けてやるくらいのつもりが、全くのあさっての方向に話が進んでいくのを感じる。)
(……いわゆるドヤ顔でまったくもかすりもしない推理をした恥ずかしさはひっきりなしに襲ってくる。)
(指を突き付けようとした手は力なく垂れ下がっていき、顔は無駄に紅潮していく…………しにたい。)

(少し考えればわかることだった。)
(まるで化け物に縁のない自分が出会った存在が、化け物の調査を生業とする人たちが出会わないわけがないと。)

………ソウデスカ、ゴメンナサイ。

(こうして無駄に発揮した中二特有の反骨心はあっさりと折られて)
(真摯な視線から逃げるように顔を下、膝の上あたりに向ける――と)
(膝の上にさっき話に出てきた薬が入ってると思われる袋が置かれる。)

え……ええと、ですね。
そのあたりは追々、ということで、よろしゅうでしょうか…………
俺と、してはその俺の身の安全とか保障されるのかとか、この薬の効果とか、気になっちゃ足りしますです……
(とりあえず、落ち着こう俺。)
(やっちまったもんは仕方ないことだし、この際だから利用できるものは利用しよう。)
(そう思って足の上に置かれた薬に手をかけて――)
153『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/29(木) 22:50:57.09 ID:jQrLBoT1

いえ、謝らないでください。
むしろ、そういう風に思う方が一般的でしょう…。
ついこちらの物差しで話を進めてしまっていましたね…重ねて、
申し訳ありませんでした。

(袋に手をかけた。これにて『契約』は結ばれた…また一人貴重な協力者が増えたことになる。)
(研究もしやすくなるだろう…『営業者』としての仕事は十分できたというわけだ。)
(そのまま袋を少女の手に渡して、また微笑みながら説明を始める)

身の安全についてですが、バックアップはきちんとさせていただきます。
夜分には入念に観察させていただくので、有事の際にはサポートできるかと思います。
ですが、この薬品の効能を考えますと、使いこなすことができれば不必要になるのではないか、と思います。
この薬品は一時的に『異形』と呼ばれる存在の力を使うことができます。

(そして『異形』について、『夜』に生きる化け物と呼ばれる生き物のこと。)
(生態系や個体ごとの種類など千差万別であるということ等を簡単に説明してから)

効果は個人差もありますが大凡2時間程度、服用後1分以内に効果が出始めるかと。
注意していただくとすれば、毎日の服用又は連続して服用する場合です。
一度使っただけでは問題ありませんが、一時的にとはいえ人ならざるモノの力です。
人間と異形の仕切りを超えることにならぬよう、お気を付けください。
実際にどういった形で現れるかも個人差がございますので、一度お試しください。
それによって、また追って連絡させていただきます。

(個人差とは言ってあるが大体は分厚い皮膚や甲殻、鎧に覆われた異形の怪人へと姿を変じさせる)
(最も、そうでない例も報告されている。どうなるかは、結局この少女次第となるのだが…)

他にご質問はありますか?
154崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/29(木) 23:08:48.55 ID:Bra4I5Kp
ども…………
(気遣いが痛い。思わずあさっての方向に視線をやる程度にはこう胸の中心あたりが)
(ずきずきと痛むような錯覚がする。)

えっと、戦闘とか荒事はさっき言ったとおりだから、ってことですか。
薬を使いこなすって………なんか、変な感じだ…………ですね。
(ピルケースでも買って胸ポケットにでも忍ばせておけばいいかな、とかなんとか思いながら)
(袋の中身を指先でいじる……)
個人差…………
(姿が変わったりとかだろうか……もしそうなら、応用で男に戻る薬でもできないものか。)
(いや、周りの認識も変えなきゃならないから、俺だけ変わっても仕方ないか。)

えーと、それじゃこっちから何か用があるときって
巾代さんに連絡とかできるのかな。
(――言ってしまえば自分が自分でなくなる薬だ。)
(それを受け取ってはみたものの、使う勇気はすぐには出ない。最悪もっと別の手を探してもらいたくなるかもしれない。)
(こっちから連絡を取るなら――――)
155『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/29(木) 23:27:45.66 ID:jQrLBoT1


そうなります。まあ、致命傷を負うようなことがあれば
早々に完治とまでは行きませんが、治療もさせていただきますよ。

(それなりの大きさの病院ぐらいならどうにかできる。)
(格安でそれなりの病室を取るとかぐらいならば。)

ふふ……ええ、まあ。普通、薬を使いこなすなんて日本語使いませんしね。
とはいえ、その力を使いこなすことができれば、『夜』を歩いていくことはできるでしょう。
そこからは、慧さんの力次第になります。

(そこで、ふと彼女の表情がどこか曇っていることに気づき)
(少し思案を巡らせてから、何かを思いつき)
(ちょっとからかう意味でも言ってみようと考えて)

効能によっては、外見が人間のものではなくなる可能性もございます…が、
あなたのような年齢の男の子はそういうものが好きなのではないですか?
日曜日の朝によくやっている、変身ヒーローのように姿を変えて戦う。


ああ、連絡についてですか。
そうですね…では、先ほどお渡しした名刺の裏に向けて念じるか
そのままご用件を書き込んでください。
ほんの少しだけ時間がかかるかもしれませんが、応答を送らせていただきます。
それで、よろしいでしょうか?
156崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/29(木) 23:40:17.46 ID:Bra4I5Kp
楽して手に入る力なんてそんなものだよな……
あとはやるだけやって、それから…………か。

いや、確かに嫌いじゃないし、今もそういう番組は見てるけれど…………!
さすがに黄金の鎧をまとってみたりとか古代文明の戦士の力が――とかなんて
かんがえませんよ、うん、本当ですよ。
(そして、自分の手のひらをみる。)
(やたらと小さくて、指も細い……自分のものとは思えない、吐き気を催すようなそれ。)
(それが、こうTVのヒーローのような姿に――――)
…………!!!
(いやいや、いいかもとか考えてる場合か!そう思いながら頭を勢いよく振り乱す。)
(乱れた黒い髪が視界の端に引っかかって、取り繕うように咳払いを一つした。)

念じるとか…………えっと、どんなふうに返答が返ってくるんですか?
物によっては、ちゃんとした連絡先とか控えておいたほうがいいような気がしますし……
(そう思って先ほどもらった名刺を取り出して何か似たようなものはないかと)
(書かれているものを目で追ってみる……) 
157『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/29(木) 23:57:30.95 ID:jQrLBoT1

一応身体を馴らしておくなどの日常的訓練は欠かさないようにしておいた方が得策かと。
それについての詳細はそちらに一任させていただきます。

(しかし、からかうように言ってみたそれが)
(割と好意的に受け取られているようで少し意外だった)
(……最近の中学生はこうなのか…噂通り…)

文字が浮き出てくるか、もしくは声が聞こえるはずです。
しっかりとした連絡先となりますと……そうですね。

(慧が目を走らせても、名前と組織名以外は何も書かれていない。裏面に至っては真っ白だ)
(腕組みをして少し考えてから、ポケットから携帯電話を取り出して)
こちらの携帯に一件だけ連絡先が登録されておりますので、それを使ってください。
ただ、あまりこの手の連絡手段は好ましくありません。
私どもにも少なからず対抗勢力というものもございますので、その為です。
なので頻繁に使用するということは避けていただけると助かります。
158崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/29(木) 23:59:03.01 ID:Bra4I5Kp
【ういー、申し訳ないけどそろそろ凍結してもらえるとうれしいなっと】
159『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/30(金) 00:05:24.93 ID:jQrLBoT1
【OK!うーん二日かけても終わらせらんなくてごめんねー】
【30日も大体20時くらいから始められそうかも?】
160崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/30(金) 00:07:52.97 ID:5kkuBuZF
【いやいや、こっちこそいろいろひっねたりして申し訳ない!!】
【俺も余裕があればそのくらいに凝れるかもだけど、念のため今日と同じでお願いしたいぜー】
【30日の21時で!!】
161『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/30(金) 00:08:39.83 ID:m3EiT294
【わかったー。それじゃ、その時間にねー】
【先に落ちるよ!おやすみー今日もありがとねー!】
162崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/30(金) 00:12:55.96 ID:5kkuBuZF
【あいよー、お疲れさん!】
【おやすみなんだぜー、ってことでスレを返しますっと】
163媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/03/30(金) 12:56:08.37 ID:T8C7Fu2s
>>113

……ここぞという時に使うからこそ、殺し文句と言えるのでしょう。
卑怯だ等と言われる筋合いはございません。十二分にさせようと思って吐いているのですから。

(可愛らしくない言葉の返しは、所詮誤魔化しでしかない)
(相手を“また”受け入れてしまったのは、どう考えても自分の落ち度なのだから、自分の弱さなのだから。
 また、同じことを繰り返すだけだろうに。
 それなのにこうして、求め焦れてしまうのは、いったいどうしてなのだろうか)

(分からないから、可愛らしくない言葉を吐き出して、心の揺れをかくすのだ)

あまり握られていては、私、課題ができません―――、たいちろうさん。

(そうは言うくせに、からめられた指を振りほどこうとはしないままに)
(遊ばせるように指先を動かしながら、そわそわと何となく落ちつかなげにしているのが、彼に分かるだろうか)
(「前のように一緒にいたい」と彼は言ったけれど、
 こうなってしまうと、前のようにってどうだっただろうと、いろんな記憶がぐるぐると回ってきてしまう)


【置きレスにお借りいたしました】
164郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/03/30(金) 18:27:01.99 ID:iNuSdQOp
>>163
…………む、う。

(押し黙る。そう言われてしまえば、返す言葉などあるわけもないのだ。
 そもそもの話、彼女との言葉のやり取りで勝とうと思ったのが計算違い。引き算するべきところを掛け算してしまったかのように。
 ―――だから、千の言葉を紡ごうとも万の言葉でそれを言い包められてしまう。
 彼女のそんなところが卑怯だと思うし、そんなところが好きなのだとも思う)

…結局のところ。
俺は先輩の言うとおり、何も力はないし、それを身に付ける見通しも出来てないかもしれない。
寝言とうわ言と戯言とを編み込んでるだけの妄言なのかもしれない。
―――どれだけ気持ちが本物だと言っても、証明をすることも出来なければそれはただの妄想。
だから、俺は、俺が信じることの為に夜を渡り歩く。……きっと。それが今、葵さんに認められるようなことじゃないとしても。
いつか、葵さんが俺を認めてくれるような――――そんな人間になりたい。
それが一年、五年、十年――、どれだけの歳月が必要になろうとも。
(見ていてくれ、なんて傲慢なことは言えない。ただ、伝えたかった。
 いや、それこそ傲慢なのか。これもまた我儘で願望なのかもしれない。
 今は自分の理想や考え方が彼女とは相容れないとしても。―――それを認めて貰えるような“人間”になりたい)

………あ、や、悪い。

(改めて声を掛けられてはっと我に返る。言われてから、彼女の手を握り締めていることに気づいて。
 慌てて力を緩めるが、なかなかその指先を離そうとはせずに。名残惜しさを感じるのか、指は解くが彼女の手の甲に掌を重ねたままで)
(こうして手を重ねているだけでも、どぎまぎしてしまう。彼女の手の温もりを感じるのは久しぶりだからだろうか。
 いや、今までに何度も彼女の手に触れていたが、その都度緊張と嬉しさを感じていたように思える。
 だからこうして、手を重ねているだけで心地よさを感じるのは当然なのかもしれない)

いや……その、もう少し、だけ。

(彼女と一緒にいるその状態に緊張なのか、それとも嬉しさなのか、いつの間にか喉はからからに乾いていて、
 絞り出した小さな声で呟く。きっと、こんな声で呟く自分の頬は紅色がかっているだろう。
 一秒でも長く彼女と一緒にいたい。彼女から手を退かなければ、ずっとそのままでいてしまうだろう)
(遠慮がちに、そっと再び少しだけ指を重ねて、瞼を閉じて)

【置きレスにお借りしましたっ】
165名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 19:20:26.67 ID:rHCEtEWH
薬と名刺が園児並にチープw
166犬塚 桐 ◆LRJM6hZct5dI :2012/03/30(金) 19:58:38.79 ID:uXFR+mho
【名前】犬塚 桐(イヌヅカ キリ)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】165cm
【3サイズ】86-62-84
【容貌】黒髪ショート、黒瞳。スカート長め。どこにでも居そうな普通の子。
    /(変身時)銀髪ロング、金瞳。忍者風の黒装束。

【能力】その身に融合した対異能アサルトユニット試作型・零刀「ムラサメ」を起動しての戦術。
    前述した姿に変貌し、冷気を操る能力を得る。
    素手であれば、触れている対象を時間をかけて凍らせていく程度のものだが、
    ユニットの主兵装である刀の鞘には能力を充填・増幅する作用があり、
    刀を鞘に入れている時間が長ければ長いほど、強力な冷気を行使することができる。

    加えて、脚部ジェットスケート「ヤツフサ」による高速移動も可能だが、
    霊力を全て機動力・攻撃力に転化しているため、生身の防御力は低い。
    また、融合率が低いために長時間の戦闘は暴走を招く可能性が高く、現在の安全圏は4分前後。

【希望】バトル。雑談など。
【NG】猟奇、スカトロ、など
【弱点】防御力が低い。長時間の戦闘は不可能。
【備考】
普段は目立たない、普通の女の子。運動は普通、勉強がちょっと得意な程度の帰宅部員。
お人好しのいい子ちゃん。礼儀正しく自己主張薄く、敵が少ないタイプ。

本性は陰険で性悪、本性を隠すのが得意なだけ。
優れた者に対する劣等感は凄まじく、敵の心身をへし折ることに興奮を覚える性質。
そんな折、ある組織に「ムラサメ」の実験体として選ばれた事から行動を開始。
裏の顔として学園裏サイト「対超常現象トラブルシューティング委員会」管理人「ブレイド」として、
学園の内外から、周辺の異形・異能者の暗殺を匿名且つ高額で引き受けている。
「犬塚桐」がサイト管理人・実行犯であるということは伏せている。


【こういう感じで。少しばかり待機をば】
167犬塚 桐 ◆LRJM6hZct5dI :2012/03/30(金) 20:40:10.47 ID:uXFR+mho
【待機解除します。】
168『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/30(金) 21:18:47.60 ID:m3EiT294
【それじゃ、今日もよっろしくー!】
169崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/30(金) 21:19:16.19 ID:5kkuBuZF
あー……トレーニングね。
了解。その辺のやり方は追々調べてみるよ。
(そもそもどういう形態になるのかがわからないのもある。へんな風に鍛えて)
(全く必要のない筋肉が付いたとかいう事になれば正直凹む。)

へぇ……見た目ただの紙なのに、魔法みたいだな。
(そんなことを言いながら名刺を裏返したりしながら眺める。)
(たぶん記入された情報量が少ないっていうことはそっちの機能がメインで)
(その機能が付いた紙に名前とか組織名でも書いたんだろうなとか考えてみる。)
(…………またはずれたら恥ずかしいので口には出さないけれど。)

……ん、わかった。
(つまり、対抗勢力ができるようなことをやっていると、そういう世界なのだということなのか。)
(しかし公共の電波も使えないとなるとかなりアングラな組織ということになるのだろうか?)
(正義のヒーロー的には政府直属の〜、とか秘密警察〜的なもののほうがよくあるものなのだが)
(そう都合よくはいかないらしい。一応この人からもらったものを使うのはギリギリまで待つことにしよう。)
えっと、こっちからはこれくらいかな。
他に言っておくようなことがあるなら、耳を傾けさせてもらうけれど………

【それじゃ今日もよろしくお願いします。】
170『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/30(金) 21:42:11.62 ID:m3EiT294

了解しました。私からもこれ以上の話はございません。
それでは私はこれにて失礼いたします。
結局、長々とお話をしてしまいましたね。
時間を取らせてしまい、申し訳ございません。

(謝罪ついでに一礼して、ベンチから立ち上がる)
(このままいけば、いい研究材料にもなるし消費を抑えつつ)
(目標を回収できるかもしれない。少しは評価も上がるだろう。)
(薄く笑いながら、目を閉じて)

最後に、お渡ししたものは絶対に紛失しないようお願いいたします。
それではまた。
次にお会いした時は、色々と報告のお話が聞けることを願って。
…楽しみにさせていただきますね。

(その言葉を最後にそのまま、人ごみの中へと消えていった。)


【よく考えなくても、すぐ終わるんだから置きレス形式にすればよかったなー、とか(←】
【この後、何かやる?後日談で薬使ったロール、とかそういうの】
171崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/03/30(金) 21:54:52.10 ID:5kkuBuZF
いや気にしないでいいですよ。
一応、俺が欲しがってたものをくれたわけですから。
(大人特有の嫌なものを感じた気がするが、まぁ、そういうものだろう。)
(巾代さんが何を考えていようとも俺に何かできることなんてない――それほどに子供なのだ、俺は。)

う…………そんな注意が必要なように見えますか。
わかってるし、肝に銘じておくつもりだよ。
じゃ、まぁ………ありがとうございました、でいいのかな。お疲れ様でした、とか?
(どっちだろうか、と小首を傾げながら去りゆく女性を見送り)
(背もたれに背中を預け深呼吸、もらった薬のことを考える。)
…………異形の力、か――――
(誰にともなくつぶやくと立ち上がり伸びを一つ。)
(そのまま帰路に就くことにした――――)

【うん、俺もそんな気がした。】
【うーん薬のほうはまず動物に使うと思う。異形化して自分を襲うとか考えないから!】
【そんなわけで今日はここまでかな。っつーわけでこれで〆!】

【三日間付き合ってくれてありがとなー、お疲れー】
172『Brave 巾代 響貴』 ◆JFpfezZExlwB :2012/03/30(金) 21:57:29.86 ID:m3EiT294
【OK!それじゃ、あたしはこのまま〆。】
【動物に使ったら多分予想通りの結果になると思うよ?】
【三日間ありがとね。お疲れ!】

【これで落ちー】
173久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/31(土) 22:34:42.59 ID:LrpZNMKP
【プロフは>>25っ】
【微妙な時間だけれど、とりあえず待機ですわ。】
174兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/03/31(土) 23:00:54.57 ID:Cn+5BzU5
【こんばんは、ゆりか先輩(一礼)】
【それでは微妙な時間ながら、立候補させて頂いてもよろしいでしょうか?】
175久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/31(土) 23:08:23.90 ID:LrpZNMKP
【こんばんは、ですわ。】
【晶くんは、いつも礼儀正しくてよい子なのですわね。感心感心。】
【でもべつに、おっす、オラ晶。オメェと遊んでやってもいいぜ!くらい言っても、おねーちゃん全然気にしない。】
【っていうの、なかなか、おもしろいと思うんですの。】
【そんな寝言は、ともかくとして】
【えぇ、もちろん。時間は微妙でも、晶くんはぜんぜん微妙じゃないから大歓迎なのですわ。】

【んでんで、なにする?(丸投げかよ)】
【…………(丸投げは、あんまりだなぁ。と、少ない良心が)】
【………なに、する?(思いつかなかったらしい)←いまココ】
176兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/03/31(土) 23:15:10.84 ID:Cn+5BzU5
>>175
【いやどんだけ無茶ブリですかあなた】
【………お、おっす…おら、…(小声)】
【ーーーやはり、それはナシの方向で。あまりふざけていると顔面にうさぎ投げつけますよ?】

【ダメですこの姉、早くなんとかしないと…(残念なものを見るような視線)】
【まあ僕も大したものはないんですけどね。例によって
ゆりか先輩のお父さんの足取りを辿ったりするか(丸投げに近い)】
【あるいは少し、展開次第ではかなりごちゃごちゃする恐れが
ありますが、僕が一時的な記憶喪失ネタとかでしょうか】
177久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/31(土) 23:20:19.36 ID:LrpZNMKP
>>176
【……ちっ、やんないのか。】
【顔面にうさぎちゃんって、それなんてわたし得。】
【ま、もそもそ言いかけてるのを見れただけでも、よしとしますわ。】

【……あによ、その顔。なんか文句あるの?(じと……)】
【ふむふむ。】
【それなら、ごちゃごちゃ上等で後者かな。】
【展開的にも、今までなかった感じで、面白そうですわ。】
178兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/03/31(土) 23:26:30.89 ID:Cn+5BzU5
【いいえ、相変わらずのゆりか先輩で、僕はとても安心しています(見下ろしつつ)】
【了解しました、それでは先輩に何かご希望がないようでしたら、
こちらから書き出させて頂いても、よろしいでしょうか?】
179久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/31(土) 23:29:54.30 ID:LrpZNMKP
【ぅぐぐ……】
【なんか、安心されて嬉しくないのって、なんなの?】

【はい、今のところは特にないですわ。】
【途中なにかあれば、お互い【 】で、ということで。】
【それでは、よろしくおねがいいたしますわね。(お辞儀)】
180兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/03/31(土) 23:45:49.38 ID:Cn+5BzU5
(ーーーーーどうして、こんな事になっているんだ)

(ズキズキと痛む頭でそんな事を考えながら、晶は夜の住宅街を走っていた)
(時間は日付が変わる直前、人気はない。それは今の彼にとっては、ありがたかった)

(可能な限り、人目に付くのは避けたいところだ。
というのも今の自分は、薄緑色の検査着という格好だ。
長方形の布を二つ折にし、頭を通す切れ込みを入れ、脇を紐で縛っただけの、中でも一際簡素なもの)
(当然ながら素足であり、アスファルトの上を駆けると、それなりに足が痛む)

(元より体力のない晶だが、今の熱に浮かされたような状態が、尚更少年の体力を奪っていた)

(これ以上、逃走を続けるのは不可能。一旦、どこかで態勢を整えなければ)
(自宅は遠過ぎる、それにこんなシチュエーションでは、
あそこも安全とはいえない。近場に、あの公園がある)
(まずはそこで、これからの行動指針を作る必要がある。)

はぁ…はあっ…。

(そう決めた晶は、静かな夜の公園に足を踏み入れると、辺りを見回した)
(万が一追っ手が来た時の事を考え、茂みに隠れておく事にする)
(一本の木に背中を預けながら、ぺたんと座って息を吐いた)

…………。



【お待たせしました、それではよろしくお願いしますね(一礼)】
181久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/03/31(土) 23:57:20.77 ID:LrpZNMKP
(公園の一角、高いフェンスの上で座っていた。)
(夜空を見上げ、泣きそうな目で。)
(泣きはしなかったけれど)

………?
(小さな姿が、公園のなかに転がり込むように入ってくる。)
(何かに追われているような、そんな様子で―――)

……っ
(頭の中の?が、一気に!に変わる。)
(飛び降りて、すぐに駆け寄りたいと、フェンスを掴む指に、ぐっと力を入れる。)
…………
(直後――躊躇い)

(自分を落ち着かせようと、大きく息を吸い込み、吐き出す。)
(彼の様子を、じっと見つめる。よく見ると服装も変だけれど、なにか作戦上のものなのだろうか?)
(きょろきょろと落ち着きなく、公園内を見渡している。)
(そして、がさがさと小さな音を立て、茂みにもぐりこんで行った。)

なにかに…追われているのかしら?
(視線を公園の外にやる、前の道路、特になにも以上はなさそう。)
(今度こそ、手にぐっと力を込め腰を浮かせて、黒いフリルのスカートを膨らませ、すとんと着地。)
(黒いベルベットのケープの下から、P7を取り出して)
(慎重に、あたりの様子へと気を配りながら、その小さな姿が潜り込んだ茂みへと近づく。)

――あなたが、追われているなんて。
そんなに手強い相手ですの?
お手伝いしますわよ。


【こちらこそ、よろしくお願いいたします。】
182兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/01(日) 00:17:51.55 ID:ngnW5CX2
>>181

(差し当たって、信頼のおける人間に連絡を取る必要がある。
だが、今は携帯電話もなければ財布もない。こんな格好では、民家で電話を借りる事もできないだろう)
(その前に、警察へと連絡されてしまう。こちらがそれを拒んでも、
尚更嫌疑を深めるだけだ。だがしかし、それでは元の木阿弥だ。自分から、再び捕まりに行くなどと)

……っーーーー!
『ドサッ』

(気付けば、横に倒れていた。体に力が入らない。
それでもなんとか苦労しながら、産まれたての子馬のような頼りなさで、四つん這いになる)
(何の薬を打たれたのかは分からない。何の目的があるのかも分からない。
まだ自分は、公安に取って利用価値はあるはず。ここに来て、切り捨てるのは不自然だ)
(とにかく、最寄りの知人の家へと行く必要がある。
しかし、一般人は巻き込めない。信用のおける、夜の知り合いなどーーー)

ッ!

(声をかけられ、顔を上げる。この距離になるまで気がつかないとは、
異形ならば死んでいた。だが、その声には聞き覚えがある)
(視線の先にいたのは、その条件に該当する少女。だが、その黒いドレスは)

め、りる…?
いや………ゆりか、先輩、ですか…?

(あの夜に遭遇した異形の少女を連想するが、その手に握る見慣れた物は、
間違いなく久遠ゆりかの銃。彼女で間違いないだろう)

(焦点の合っていない、熱に潤んだ瞳でゆりかを見ながら、呼吸の合間で言の葉を紡いでいく)

異形じゃ、ない……っ…。
すみません、が、お家まで、…逃げさせて、くださいっ……。
…きっと、まだ、おわれてる……。

(まずい、言葉が作れない。したが動かず、そしてそれ以上に、あたまが
はたらかない。イメージとしてつたえたいことがあるのに、それをかたちにできない)
183久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/01(日) 00:34:09.05 ID:dETsKXGR
めり……?
えぇ、わたしですわよ。
(最初の、なにか呪文のような言葉は、よく聞き取れなかったけれど)
(二の句に、ちゃんとはっきりと自分の名前を呼ばれる。)
(やはり、この茂みの向こうに沈み込んだ人物は、自分の見知っているあの少年で間違いない。)
異形じゃ、ない?
(その言葉に、一旦P7をホルスターに仕舞いこむ。)
(一応、あたりを警戒するのは、やめなかったけれど。)

追われてる…って……
(がさがさと、手に引っかき傷がつくのも構わずに、乱暴に茂みをかきわけ)
(地面にうずくまる少年の傍らに寄って)
(変だなと思った服装が、向こう側から柔らかく零れる街頭の薄明かりのなか)
(今度は目の前で、はっきりと確認ができた。)
(それを見た瞬間、ぞくりと背中を震わせる。)
(これは――これは、まるで、この姿は――)
(思い出すのは、忌まわしく懐かしい故郷で、さまざまな実験の贄にされていた、子供たちの姿。)
(震えそうになる指を、ぐっと握り、振り払って。)

わたしの家で、いい?
追われているのなら、少し急ぐけれど、頑張って。
ここから、5分もかからないから。
肩を、貸してあげるから。
(細く冷えた肩をぐっと抱き寄せ、頼りなげな身体を立ち上がらせた。)


(体力は、あるほうだけれど、自分とさしてかわらない体格の彼を、引き摺るように連れて帰ると)
(息は上がり、白い額には汗が浮かび、金色の前髪がみすぼらしく張り付いている。)
(門扉を開いた瞬間に、足を引っ掛けるように飛び出した木製の棒を蹴り上げて)
(玄関を開き、二つの姿が、冷たいタイルの上に崩れ落ちるようにして、たどり着いた。)
……あ、晶…くん?
大丈夫?


【いきなりうちでよかったの、かな?】
【別の場所ならば、最後の部分はなかったことに】
184兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/01(日) 00:51:07.00 ID:ngnW5CX2
>>183

(わたしのいえでいい?そのしつもんに、くびをたてにふる)
(そうだ、おわれている。こえをだすちからも、にげることにつかわなければ)




(視界がグラグラと揺れる中、少女の肩に縋るようにしながら、
晶は何とか彼女の家へと向かう。途中、何度かその場に崩れ落ちそうになったが、
ゆりかの声を聞き、足を引きずりながらも、なんとか目的地に辿り着いた)



(ドサリと力なく、玄関に倒れこむ二人。そしてゆりかは、晶へと声をかける)
(だが、少年は何も言葉を発しなかった。目を瞑ったまま、四肢を床に投げ出して、動かない)



【はい、全く問題ありません。好き勝手にして頂いても全然大丈夫です】
185久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/01(日) 01:01:22.43 ID:dETsKXGR
―――ッ!!
(冷たい石タイルの上で、ぴくりともしなくなった細い身体を見て、悲鳴をあげそうになる。)
(その柔らかそうな唇と鼻先に頬を近づけ、呼吸を確認する。)
(首筋に手をあてがい、心音と共に)

(早鐘のように打つ自分の胸を押さえ、落ち着くようにゆっくりと呼吸をして)
大丈夫…大丈夫……生きてる……まだ……
(どこか出血がないか、ゆっくりと確認。)
(大丈夫、血が溢れるような怪我もしていない。)
(心配なのは、頭を打っていないかどうか………)
(頭さえ打っていないと確認できれば、このまま自分の力でも引っ張りあげることができるのだが…)
(彼を追っていた人物がわからない以上、救急車を呼ぶという派手な行為も避けたい。)

(ケープを脱ぎ、後頭部にそっと手を差し入れて持ち上げる。)
(肩から頭にかけて、脱いだケープを差し込み、タイルの冷たさから守る。)
(頬を撫で、ぴたぴたと軽く叩いて)

晶くん…?ねぇ……目、開けて?
ね…お願い……やだよぉ………
(知らずに涙が零れ、少年のまだ幼い輪郭を残す頬に落ちた。)
186兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/01(日) 01:16:34.41 ID:ngnW5CX2
>>185

(呼吸はある、脈拍も平常。沈黙を返すのみの晶だが、
裏を返せば、先程までの荒い呼吸は、消え去っていた)

(紅潮していた頬も、今では普通の白い肌になっている。
まるで寝ているかのような状態だが、頭をほんの微かに動かされても、頬を優しく叩かれても、一向に起きる様子はない)



(ぽたり、と少女の冷たい涙が晶の頬に落ちる。それはゆっくりと肌を伝ってケープへと溶けーーー)



ーーーんっ………。

(瞬間、晶は本当に小さな声を出した)
(続いてぎゅっと目の辺りに力を込める仕草をした後、ゆっくりと瞼を開いていく)
(その瞳は、普段の釣り目がちなものではない。パチリ、と丸く開いた目で
まずは床を見て、続いて天井を見た。そして上体を起こす。その挙動は先程までとは違い、危うい様子はなかった)

(そうして、近くの金髪の少女と目が合った。じーっと穴が空きそうに
なるまで彼女を見つめた後、殊更幼い、無警戒な声で、首を傾げながら、こう訊ねた)



ーーーーーおねえ、ちゃん?
187久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/01(日) 01:27:53.42 ID:dETsKXGR
(少し感じた違和感は、ぱちりと開いたその瞳を見た瞬間、吹き飛ぶ。)
(幼げな様子で首を傾げる彼の姿に、震える手を伸ばして、そっと頬に触れる。)

晶、くん?
あたま、痛くない?
大丈夫…?
ねぇ、追われていたって、誰に?

うん、おねえちゃんだ……よ?
(言いながら、その姿をぎゅっと抱きしめようとして、手が止まる。)
…………
(愛らしい声で紡がれる、その呼び名。)
(吹き飛んだ違和感は、玄関ホールの壁にぶち当たり、跳ね返り、ようやくゆりかの元へ帰ってきたらしい。)
(眉を寄せ、じっと兵部の顔を覗き込む。)

(うれしい。そう呼んでくれるのは、うれしい。)
(だけど、追われていたんじゃないの?いきなりおねえちゃんて、おねえちゃん、って)

おねえちゃん、って。
(思わず声に出してしまう。)
(ゆっくりと後ずさり、なにか違う生き物を見るような目になってしまう。)
(玄関タイルの上に座る様子を、じっと見つめる。)
(そっくりだけれど、彼そのものだけれど、どこか違和感を感じる。)
(どこ?と言われると困るのだが、纏う空気、としか言いようがない。)
(元々、そんなに大人っぽい顔つきではないが、こちらをじっと見つめてくる瞳は、くるりと愛らしく警戒心がない。)
(―――ついさっきまで、追われていたのに?)

あなた……晶くん、ですわよね?
188兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/01(日) 01:37:30.11 ID:ngnW5CX2
>>187

(まず最初に思ったのは、ここはどこなんだろうということ)
(おうち、それは分かった。でも誰のお家なのかは分からない。
自分のお家なのかな。自分の、…あれ?自分の、名字はなんだっけ)
(続いて周りを見たら、女の子と目が合った。ここのお家の人なのかな。
でも、初めて会う人かっこ多分、なのになんだか懐かしい気がした)

(ひょっとして。そう思った自分は、多分だけど質問してみた)
(そして、結果。やっぱりおねえちゃんだ。うれしくて、思わず笑顔になる)
(ぎゅっと、抱きしめてくれると思って、手を伸ばしたけど、それは違ったみたい)

うん、大丈夫だよ?追われていたって…だれが?

(手を突き出したまま、不思議そうに首を傾げる晶。
その言葉の意味を図りかねているのか、眉をひそめて、うーん?とまたもや首を傾げた)

お姉ちゃんがあきらって言うんなら、ぼくはきっとあきらなんだと思うよ?
ふふ、変なお姉ちゃんっ。

(そして少年は伸ばしたままの手を、上下にぱたぱたと振り始めた)

ぎゅー。
189久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/01(日) 01:50:12.17 ID:dETsKXGR
え…えぇと………
(なんだろう?彼は、自分をからかっているのだろうか。)
(困ったような顔をして、今度はこちらが首を傾げる番だった。)
(第三者からしたら、おかしな構図この上ない。)
(黒いドレスに身を包んだ少女と、検査着に身を包んだ少年。)
(お互いに玄関にへたりこみ、顔を突き合わせて首をかしげている。)
(片方は訝しげな不審顔、片方は無邪気な顔で。)

……え?ぎゅー…?牛?
え?え?
(手を差し出し、ぱたぱたとさせる兵部を見て、おろおろとする。)
(牛って、お腹空いたのかな?え?それよりも、この状況はなんなの?)
(とりあえず、このナゾのぱたぱた舞踊を止めるために、両手でその手をぎゅっと握る。)

えーっと…立つ?立てる?
とりあえず、ここじゃ、身体冷えちゃうから、ね?
(そのままゆっくりと立ち上がり、兵部の両手を引っ張りあげる。)
裸足だったのね。足、怪我してない?
廊下は明日にでも掃除するから、そのまま歩いていいですわよ。
身体冷えちゃったし、お風呂いれてあげますわね。
…入る、よね?

(手を繋ぎ、脱衣所に向けて歩きながら、混乱する頭を、なんとか整理する。)
えーっと…わたしと手繋いでて、嫌じゃない?大丈夫…?
さっきなんて言ったっけ?
あきらなんだとおもうよ?
思うよ……?

ねぇ?晶くん、お名前、全部言える?
どこの学校に通ってるの?
あなたの仕事の、所属は?
(兵部の無邪気な表情を覗き込み、問いかける。)
190兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/01(日) 02:11:53.03 ID:ngnW5CX2
>>189

(手を握られて、ちょっぴり不機嫌になる晶。うー、と口を真一文字に結ぶと、
駄々をこねる子供のように、繋いだ手をぶんぶんと振った)

ぎゅっとしてほしい、に決まってるじゃんかー!
…別に、一人で立てるもん。

(口ではそう言いながらも、姉であるゆりかに促されるまま、
立ち上がる。身体が冷えると言われ、改めて少年は自分の格好を見た)

なにこれ、変な服だねー。

(ぴら、と無造作に服の裾をめくる。白い大腿と、臀部の一部が露わになった)

ん、そう言えばちょっぴりひりひりするかも?
でも大丈夫だよ、心配しないで、お姉ちゃん。
…うんっ!お姉ちゃんと一緒に入るー!

(ゆりかの言葉に急に目をキラキラと輝かせると、小さく上下に弾みながら、従って脱衣所へと向かった)

なんで?大好きなお姉ちゃんだもん、手を繋ぐのももちろん大好きだよ?

おなまえ?あきら、でしょ?名字はわかんないけど。忘れちゃったみたい。
学校は、えっと……あれ?うーん。

……分かんない。あれ、ぼくいくつだっけ?
なんで、こんなに何も覚えてないんだろ…?

(ゆりかからの問いかけに、小さなスキップを止め、ふむ?と
考える。だがどうにも答えは出てこなかったらしく、首を左右に振っている。が)

お、しごと…?ーーーいたっ?

(晶は顔をしかめながら、繋いでいない方の手を、こめかみに当てた)
(ややあって痛みが収まったのか、不安そうな表情で、姉の顔を覗き込む)

お仕事って、なんで?ぼく、なんかのお仕事してたの?




【すみません、そろそろ凍結をお願いさせて頂いてもよろしいでしょうか?】
191久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/01(日) 02:15:48.59 ID:dETsKXGR
【とりあえず、萌えまくるのですが】

【……こほん。それはともかくとして】
【凍結承知いたしましたわ。】
【解凍は、わたしのほうは明日の夜なら空いておりますわ。】
【晶くんの都合の良い日時をお聞かせいただければ、今のとこ月曜以外でしたら、あわせられますわ。】

【それでは、今夜はお付き合いいただきありがとうございました。】
【また、よろしくお願いいたしますわね。】

【おやすみなさい、晶くん。】
【せめてベッドの中でだけは、優しい夢を見て、ゆっくり眠ってね。】
192兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/01(日) 02:21:42.93 ID:ngnW5CX2
>>191

【お、恐れ入ります。…何だか、自分にヤキモキを焼いてしまいそうですね】
【明日の夜ならば、22時30分以降ならば可能です。時間が微妙であれば、
火曜日の21時などいかがでしょうか。後で返信を、お待ちしております】

【それではこちらこそ、お付き合い頂きありがとうございました。
お休みなさい、お姉ちゃん。ゆっくりぐっすり眠ってね。ノシ】
193久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/01(日) 02:44:42.98 ID:dETsKXGR
はわっ…はわわっ
(握った手を、ぶんぶんと振り回され、ぐらぐらと上半身が揺れつつ、小さく呟く。)
ぎゅーって…ぎゅって、抱っこのぎゅーか……牛かと思った…難しい……

そう、そもそもなんでそんな服を着て……るっ
…………(ぱんつはいてないのかよ。)
晶くん、めくるの止めたほうがいいですわよ。

ひりひりする?大丈夫?
どこか痛くなってきたりしたら、すぐに言うんですわよ。
……いっ、しょ………
(思わず、無表情になってしまう。そのまま、抑揚なく応える。)
あはは、おねえちゃん一緒はむりかなぁ
(彼は、いったいどうしてしまったのだろう。)
(もしかして、自分を嫌うがあまり、新手の嫌がらせだろうか。)
(人に傷つけられることはあっても、嫌がらせをするような人間には、思わなかったけれど………)

だって、わたし………
(この前、あなたをあんなに傷つけてしまったのに……という言葉を飲み込む。)
忘れちゃった、って。
兵部晶、でしょう?
わたしと同じ学園の―――
―――っ
(小さな声と痛そうな表情に、胸がざわつき、兵部の手をぎゅっと握る。)
痛い?大丈夫?
ねぇ…っ
…………
(その表情は程なく納まり、不安そうではあるが、再び幼い愛らしい顔をこちらに向けてくる。)

お仕事、しているでしょう?
今夜もお仕事ではなかったんですの?
異形ではない、とは、おっしゃっていましたけれど……
(そこまで言って、口を止める。)
………
(これは、、なんだろう?どこかで、こういうの見たことある。)
(映画とか、本とかで。)
(アレでなければ、この兵部は先日の紅裂と同じ偽物としか、考えられない。)
(ただ、確かめる術がない。アレにせよ偽物にせよ、どう確認していいのか、全くわからない。)

(黙ったまま浴室の照明と暖房にスイッチを入れ、兵部から手を離し脱衣所に残して)
(浴槽脇のパネルを操作して、湯を張り始める。)
(とりあえずは、この冷えた身体を温めてやらなくては。さっき繋いだ手も、ずいぶんと冷たかった。)

着替えとタオル、持ってきてあげるから、入ってて。
シャワーは、この蛇口。
(これがソープ、これがシャンプー、トリートメント、と解説をする。)
(放っておいて、溺れたりしないだろうか?不安になり、問いかける。)
温度はちょうどよくしてるから、ひとりで……出来る?


【まだ少し余裕があったので、1レス。】
【それでは、明日の夜のその時間で。】
【避難所にも、伝言しておきますわね。】

【では、改めましておやすみなさいませ。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
194崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/01(日) 21:29:59.69 ID:9aFXZwmy
【待機するぜー、プロフは>>3〜】
195崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/01(日) 22:24:45.93 ID:9aFXZwmy
【おちるぜー】
196久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/01(日) 22:43:45.49 ID:dETsKXGR
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロールの解凍にお借りいたします。】

【では、今夜もよろしくお願いいたしますわね。】
197兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/01(日) 23:06:40.73 ID:ngnW5CX2
>>193

はーい。
うん、大丈夫だよ。お姉ちゃんは優しいねっ。

(姉の言葉には素直に頷き、猫のようにすりすりと頬を寄せる)
(そして彼女の、一緒は無理、との言葉に、頬を膨らませた)

えー、なんで?
…お姉ちゃん、ぼくのこと嫌いなの?

(目をウルウルとさせながら、ずいっと顔を寄せる。何故だか手慣れているような仕草だった)

ひょーぶあきら、って言うんだ、ぼく。
じゃあお姉ちゃんは、ひょーぶ、なんて言うの?
うん、ちょっと痛かったけど、すぐに消えてなくなったよ。

(痛みは一時的なものらしく、すぐにケロッとした顔を向ける)
(だが、また仕事や異形という単語を耳にすると、
頭痛に耐えるかのように頭を押さえ、小さくうー、と唸っている)

(なんだろう、この感覚。頭の中のどこかには
その答えがありそうなのに、それを探そうとすると、ずきっとする)

…これ、なんなのかな。
ぼく、なにか忘れてるの?

(というか、自分は何を知っているんだっけ。
自分の名前も分からなければ、お姉ちゃんの名前も分からない)
(ひょっとして、これはキオクソーシツというものなのかな)

………。
…あっ。

(急に心細くなった所に、離された姉との手。
今の彼にとって唯一無二の繋がりだったそれを、晶は淋しそうに見つめていた)

…。

(ゆりかが説明をしてくれる中、検査着の少年は俯いたまま一言も喋らない。
やがて彼女の最後の問いかけに首をあげ、袖をぎゅっと掴むと、縋るような声を出した)


…やだ。一人にしないでよぉ、お姉ちゃん…。



【ゆりか先輩とのロールに、今夜もスレをお借りしますね。お待たせいたしました。
それでは改めて、よろしくお願いします(一礼)】
198久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/01(日) 23:27:43.93 ID:dETsKXGR
優しくなんか……ないけど。
……っ
(潤んだ瞳で詰め寄られ、思わず1歩下がってしまう。)
(なんというか、どう扱っていいのか解からない。)
(アリョーシャが小さい頃は、どんな感じだったっけ?)
(………あんまり甘えない子だったな。わたしも、わたし自身のことが大変だったし。)
(子供らしい表情の兵部を見て、弟のほんの小さな頃を思い出し、少し後悔する。)
嫌い…じゃない、けれど……

(時折頭を押さえる兵部を見て、やはり、仕事のことや異形が、なんらかのキーワードになっていると、思った。)
(仕事関係で、なにか衝撃でも受けて、こうなってしまったのだろうか?)
(追われている、と言っていた。異形ではない、とも。……誰に、追われていたのだろう?)
わたしは……わたしの名前……
……それは、晶くんが思い出してね。
ちゃんと、思い出して、わたしを呼んで。
(そしたらきっと、あなたは自分を傷つけたわたしの世話になっていることに気が付き、嫌悪するだろう。)
(もっと、もっと、わたしを嫌いになればいい。)
(それこそ、わたしのことなんか、忘れてしまうほどに。)

じゃあ、ちゃんと肩までつかって、あったまるの――よ?
(きゅ、と捕まえられた袖。)
(困ったような顔をして、小さく溜息。)
(仕方ない、コレは、自分が知っている兵部晶ではない。)
じゃあ、ね。
晶くん、30って数えられる。
いーち、にーぃ、って。
晶くんが30数える間に、すぐ戻ってくるから。
数えながら、お洋服脱いで、まずはさっとシャワーで流してから、お風呂に浸かりなさい。
晶くんは、いいこだもんね?そのくらい、できるよね。
出来ないと、大きくなったとき、おねえちゃんを守れないよ?

(若干冷たいことを言い残し、ぐい、と兵部の身体を引き離すと、廊下を駆け出した。)
(階段を駆け上がり、クローゼットのドアを開く。)
(一番奥の衣装棚の一番下の引き出しを開け、着ていた服を全て脱ぎ捨てる。)
(取り出した、小さないちごミルク色の生地。)
(ひらひらと、フリルやリボンで飾られ、チョコレート色の縁取りがしてある、ショートパンツタイプの水着。)
(素早くそれに脚を通し、ホルターネックになっている上着も頭からかぶり、首の後ろのリボンを結び)
(白い、ウサ耳パーカーを羽織って、再び階段を駆け下り、廊下を走りながら、上までジッパーを上げる。)
(こういう行動は、懐かしい。小さい頃、軍隊でよくやった、ごく初歩的な訓練の一つ。)

…っは、はぁっ…はぁっ……お、おねえ…ちゃ…
ま、まにあ…った?
199兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/01(日) 23:54:32.78 ID:ngnW5CX2

…………うそだ。

(一歩自分から引いたゆりかを見て、晶は今にも泣きそうな顔で呟いた)

(さっきもそうだったけれど、お姉ちゃんはずっと困ったような顔をして、
自分から離れている。さっきもぎゅっとしてくれなかった)
(きっと、自分は嫌われているんだ。なんでだろう、何も覚えてないからかな)

そうだよね、お姉ちゃんの名前も忘れちゃうようなばかな子なんて、嫌いだよね。

(大好きなお姉ちゃんに嫌われてしまうような自分には、生きる価値なんかない)
(ーーーーーもう、死んだ方がいいんだ。これ以上、嫌われてしまう前に)


…うん…がんばる…。

(ゆりかの言葉にも生返事をしながら、早くも検査着の紐を解いていく晶)
(その幼い少年の強過ぎる思いは、止まる事はできない。弾かれては、その勢いのまま地に沈むだけだ)

いーち、にーい、ーーー。

(後は頭を通すだけで、晶は一糸纏わぬ姿となった。
さーん、と続けて口を出しながら、浴場に入り、暗い瞳で辺りを見回した)
(探しているのは、ゆりかが教えてくれたシャンプーやトリートメントの
場所ではない。彼が探しているのは、カミソリだった)

(お兄ちゃんかお父さんがいるなら、きっとあるはずだけど。
ぼくには、お兄ちゃんやお父さんはいるのかな?)
(でも、どっちでも、もういいや。ぼくはお姉ちゃんに嫌われちゃったんだから)

にーじゅ、にじゅういち…?

(お姉ちゃんが帰ってきた。まだ見捨てられてはいなかったみたい)
(まだシャワーを使ってないのを知られたら、怒られるかな。一応、体は流さなきゃ)

うん、間に合ったよー?

(シャワーのノブをひねりながら、扉の向こうのゆりかに声をかける)
(暖かいお湯が、少年の冷えた体に感覚を取り戻させていった。
どうやら自分が気付いていなかっただけで、相当寒い思いをしてたんだな、と晶は思う)
200久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/02(月) 00:07:29.81 ID:++lVv9Hj
(浴室の中から数を数える声が止まり、愛らしい返事が返ってくる。)

よかったぁ
(はふ、と息をつき、流れるシャワーの音を聞きながら浴室のドアに背を預け、もたれかかり)
(ずりずりと、柔らかなマットの上に腰を落す。)
(大人しく、シャワーは浴びているみたい。)
(でも、あんなに氷のように冷えた身体じゃ、シャワーなんかでは暖まらないだろう。)
(視線を上げて、暖房の温度を確認する。室内は、じゅうぶん暖かいはず。)
(安堵の息を漏らして、再び兵部へと話しかける。)

ほんとうは、身体洗ってからがいいんだけれど、今夜は特別ね。
晶くん、寒い思いしたからね、泥を流したらお風呂入っちゃいなさい。

………あのね。
さっきの話。

うそじゃないよ?
嫌いじゃない。
大好きよ。
晶くんは、わたしの大事な弟。
わたしのこと忘れていても――大好きよ。
おねえちゃんのこと、信じてくれなくてもいい。
でも、わたしがあなたのことを大好きで大切な弟と思っている事実は、かわらないから。
わたしの心の中で、この感情は、ぜったい…眠っても、消えるものじゃないって。
きっと、また、そんなの幻想だって、あなたは怒るわね。
でも、わたしは、信じているの。
(水着に着替えているときに、どこかにぶつけたのだろうか)
(左足の膝の下辺りが、少し赤くなっていた。)
(そっと膝を抱え、その上に頬を乗せる。)

あの、ね。
一緒に、お風呂入る?
201兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/02(月) 00:25:11.02 ID:gGcooIIl
>>200

うん、分かったー。ありがとお姉ちゃんっ。

(気付かれないように元気な声を出しながら、湯船に入る)
(やっぱりここで死んじゃったら気付かれちゃうし、お姉ちゃんも後片付けが大変かなぁ。
優しいお姉ちゃんに迷惑はかけたくないから、窓から外に出られるかな?)

(浴室の窓に手を伸ばし、自分の体のサイズならば通れるか、と晶が思案していた所、ゆりかが声をかけてくる)

ーーーだいすき?ほんと?
怒ってない?ぼくのこと、きらいになってない?

(ぴたり、と窓を開けようとした手を止め、声のした方を振り向く晶。
先程まだの病的な思考はそれだけで一蹴され、ぱあっと笑顔になる)
(半年間という歳月でも、人間は様々な差異が出てくるものらしい。
この時の晶は、今の彼より殊更純粋無垢なようだ)

(ぼくの考えすぎだったんだ。そういえば、さっきぼくが起きた時は、
なんだかかなしそうな顔をしてた。きっと、何か嫌なことがあったんだろうな)

ううん、信じるよ。お姉ちゃん、真面目な声で言ってくれてるもん。
…ぼくが、お姉ちゃんを、怒ったの?そんなこと、あるわけないと思うよ。
だってぼく、お姉ちゃんのこと、とーっても大好きだもん。

(そして愛しの姉の言葉に、晶はこくこくと勢いよく頷いた)

うん!からだ洗いっこしよー?
202久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/02(月) 00:38:45.69 ID:++lVv9Hj
ありがとう…
(信じると言われて、思わず泣きそうになった。)
(この兵部晶は、あの兵部晶とは同じ人物だけれど違う生き物。)
(そんなの、この数分で理解できた。解かってる。)

(だけど、兵部の声で、信じると、そう言ってもらえた。)
(誤魔化しだと、解かっている。でも)
(それでも、沈んだ心は、それに縋ってしまいたいほどに、埋もれていたから)
(ほんとうに、嬉しかった。)

あ…洗いっこは、どうかな……?
(もそもそと呟き、少し躊躇った後に、ぷるぷると首を横に振り)
(小さい頃は、何度も弟と入ったじゃーん。と、心の中で、軽く笑ってみせる。)
(声に出したら、その笑い声は乾いていたに違いないけれど)
(いったいこれは、どうやったら、もとの兵部に戻るのだろうと、小さく溜息をもらしながら)
(立ち上がり、側にあった棚に手を伸ばし、入浴剤を引っつかんで、ドアに手をかける。)

シャワーの温度、ちょうど良かった?
(ドアを開けると、暖房で暖まった欲室内は、湯気はほとんどなく)
(シャンプーとソープの甘い香り、柔らかな湿度とじゅうぶんな暖かさが、とても心地よい空間となっていた。)

お…おねえちゃん……えぇと…怪我……
そう!怪我してて、こんな格好だけれど……
(もじもじと、視線を下に落として床を見つめたまま)
(ぴったりと前を閉じたパーカーの裾をひっぱり、ショートパンツ型の水着から伸びる脚を)
(少しでも隠そうとしながら、浴室に脚を踏み入れる。)
(忌まわしい、あの天使の印は、背中の中心から、まるで魔法陣を描くように、黒いアラベスクの文様が伸びて)
(紅裂に見せたときとはまるで違う、今やその一部は肩まで広がっている。)
(―――こんな醜い姿、見られたくない。)
203兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/02(月) 00:55:01.15 ID:gGcooIIl
>>202

うん、気持ち良かった!

(苦悩する久遠ゆりかの心中も知らずに濡れた前髪を後ろへと流した晶は、にぱっと笑う)
(そして怪我という単語を聞いた時には、思わずザバッと立ち上がった)

お姉ちゃんっ、ケガしてたの?!
大丈夫、薬はちゃんと塗ったの?お風呂入っても、平気なの?

(浴槽から殆んど出たその身体は、暖かい湯でほんのり上気しているものの、
やはり白く、細かった。異形を狩るものの中では珍しいほどに
傷もなく、第二次性徴前の体故に、筋肉もない。骨格以外は、女子のそれと何ら変わらない)
(ただ下半身だけは、男子としてあるべきものは、当然ながらついている)

ケガしてるのに、無理なこと言っちゃってごめんなさい…。
あの、ぼくなら大丈夫だから、大変だったら寝ててね?

(浴槽の淵に両手をかけながら、しゅん、と意気消沈した様子だ)
204久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/02(月) 01:12:35.52 ID:++lVv9Hj
(あ…意外と、おでこ可愛い。)
(そんな事を考えていた直後、頭が真っ白になる。)

う…お……おぉ
(怪我と言う単語に反応して、兵部がざばっと湯を跳ね上げ立ち上がった。)
(と同時に、微妙な唸り声のような声をあげてしまう。)
くわっ、かっ、肩まで浸かってろいっ
………っと。
ね?身体冷えてるし、肩までちゃんと浸かってなさい。
(笑顔だったけれど、目が笑っていなかった。)
(とにかく必死で、兵部の白い肩をぐいぐいと湯船を押し戻す。)
(大きな野球ボールのような丸い入浴剤を、どぼんと入れると、しゅわー、という音ととともに)
(湯が、着ている水着と同じようないちごミルクの乳白に染まり、色と同じく甘いいちごの香りが漂い始める。)

怪我は……うん、その……大丈夫。
もう…えっと、その……ほとんど治ってて。
(とは言え、自分も身体や髪を洗ってしまいたい。)
(髪の毛を解き、軽くブラシをかけて、シャワーから湯をひねり出す。)
(シャンプーをあわ立てて、手早く金色の髪を洗いながら声をかける。)
ねぇ…晶くん、ほんとうになにも覚えていないの?
ううん、覚えてないことを怒ってるわけじゃないのよ。
だけど、心配だから、ね?訊いているの。
もしも、頭が痛かったら、無理に考えなくてもいいけれど……

(目を閉じ、シャワーで泡を洗い流す。)
(白いパーカーが張り付き、下に着ている水着と、背中から肩にかけての黒い模様が)
(よくよく目を凝らせば見えないこともないくらいに、透けてしまった。)
(少しだけ気になったが、仕方ない。ほとんど見えないし、この程度は気にしないことにしよう。)
(もし気が付いても、きっと怪我の痕だと思うだろう。)

身体の洗いっこは、出来ないけれど…髪の毛、洗ってあげようか?
えっと……晶くん、身体温めなきゃだから、頭だけこっちに出せ、です。
(ぐるぐると考えすぎて、最後の言葉は、なぜかナゾの命令形になってしまった。)
205兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/02(月) 01:36:25.09 ID:gGcooIIl
>>204

う、ふわい。

(うん、とはい、の狭間の奇妙な返事をしながら、
ゆりかに押し戻されるまま、湯船の中に逆戻りする)
(不思議そうに首を傾げていたが、次にしゅわしゅわと音を立てる
入浴剤へと興味が移った。とろけそうな表情になりながら、はふー、と顎くらいまで沈んでいく晶)

うにゃー…うん、もう治りかけてるにゃら、良かったよぉー…。

あ。もー、言ってくれれば洗ったのにー。
…お洋服、濡れちゃうけど、いいの?

(そうこうしている内に、ゆりかはシャワーで髪を濡らし、洗い始めていた)
(彼女の髪も洗ってあげたかったけれど、ゆりかからちゃんと浸かってなさい、と言われたので、我慢する事にした)

(すると、濡れた彼女の白い洋服の中に、黒い何かがいる事に気付く)
(ひょっとして、これがケガの跡なのかな。結構大きな範囲だし、
こんなに肌色に見えないって、本当はすごいケガなんじゃないかな)
(湯船から手を伸ばし、人差し指で、背中にぴとっと軽く触れてみた)

んー…なにも、じゃないんだよ。
シャワーやシャンプーの形とか、使い方は分かるもん。
普通に考えてる時は痛くないんだけど、さっきのオシゴトとか、
イギョーとか、よくわかんないけど、それとかは痛くなるみたい。

(そう言ってまた考えていたのか、顔をしかめた晶は、痛み出した
頭をぷるぷると振った。小さな水滴が、周囲に飛ぶ)

(髪の毛を洗ってあげる、そう言われた晶はすぐに首を縦に振ると、再び湯船から無造作に出てきた)

大丈夫っ、お姉ちゃんに言われた通り、じっくり使って暖まったもん。
それに、こっちの方がやりやすいでしょ?

(イスとシャンプー容器を手に取って、ゆりかの前にそれらを並べると、
ぺたんとイスに座った晶。何故か、向かい合う形で)

お願いしまーすっ。

(ぺこり、と頭を下げると、ゆりかの目線下ぐらいの位置になる)
206久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/02(月) 01:53:22.52 ID:++lVv9Hj
いいのいいの。
濡れてもいいの、着てきたから。
うひょおおぉ
(シャンプーの泡を洗い流すシャワーの音で、まったく気配に気が付かなかった。)
(背中に触れてくる指先、思わずくすぐったくて背中を仰け反らせた。)
いっ、いたずらしちゃ、いけませんっ
(湯船に浸かる兵部を見て、めっ、と嗜めた。)

ん…生活のことは、解かるのね。
じゃあ、やっぱり……お仕事や異形関係で、こうなってしまったのか。
それとも……
(……余程、忘れたいこと、だったのか。)
(という事は、自分のことも?……そこまでは、悲観的になりすぎか。)

ぶほぇっ
(ヘイかもん頭出せ、とばかりに兵部を視線を向けていたから、突然のことに対処できず)
(再び、変な声を上げてしまう。)
(ぷるぷると震えながら、視線を天上に向け、兵部が椅子に座るのを待った。)
(……む、向かい合わせかよ。)
(俯く兵部の姿を見て、再び無表情になってしまう。)
(恥かしいけれど、自分は下は穿いているし……と、それにこれは、普段の兵部ではない。)
(ぐっと近寄り、その懐に兵部の頭を納める。)
(デハナイ、デハナイ。呪文を頭の中で繰り返しながら、シャンプーをあわ立て、その頭に乗せた。)
(不意に、小さな肩が目に入る。)
(白くて、頼りない、細い肩。)
(中身は普段の兵部でなくとも、身体は同じはずだ。)
(こんな小さな身体で、いつも、いつも、異形と戦っている。こんな小さな身体の中に、大きな孤独を抱えながら。)

……大丈夫?痛くない?
シャンプー、目に入ったら言うのよ。
(地肌をマッサージするように指を滑らせると、髪の毛と泡が、しゃわしゃわと小さな音を立てる。)
(耳の後ろまできっちりと洗って、シャワーに手をかけた。)
目、ぎゅってしなきゃだよ。流すからね。
207兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/02(月) 02:12:49.70 ID:gGcooIIl
>>206

うん、とっても気持ちいいよー。

(にこにことした表情で、頭を現れている晶。大好きな姉に
何かをしてもらうのが、本当に嬉しくてたまらないと言った様子だ)

うん、ご飯の作り方とかも分かるよ?
オシゴトの時、かぁ…ぼく、どんなオシゴトしてたんだろ。
昨日までは、ぼくはいつものぼくだったの?

(お仕事はなんとなく分かるけれど、イギョーってなんなんだろう。
偉業?確か、とっても偉いことを言うんだって、誰かが言っていた気がする)
(つまり、すっごいお仕事?…あれ、でもこれは痛くない。
じゃあこれは、やっぱり違うのかな。医業、易行、イギョウ)

んにゃーっ。

(そして目を瞑っている晶へと、ジャー、と水の流れる音と共に
ゆりかの手にしているノズルからお湯が放たれる。
心地よさそうに体を揺らしながら、彼女が頭の泡を落としてくれるのを、待っていた)

えへへ。ありがと、お姉ちゃん。
ーーーーじゃあ次は、体だねっ。

(さらりとそんな事を口にしながら、今度はずい、とボディソープを差し出してきた)
(おまけに指を咥えながら、キラキラとした瞳で期待するように、姉を見上げている)
208久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/02(月) 02:28:25.29 ID:++lVv9Hj
うん……昨日、というか………
(昨日は、会ってない。)
(と言うか、ここしばらく、会っていなかった。)
(けれど、ついさっき公園で再会した様子は、かなり苦しそうではあったけれど、アレは普段の兵部晶で)
普段どおりの、晶くん、でしたわねぇ……

(はたして、本当にどうしたものかと、考える。)
(シャワーで流れた泡が、兵部の短い髪の毛を伝わり、床に落ち、排水溝へと流れていくのを眺める。)
(今、目の前の兵部は全く無垢そのもので、仕事も、異形も、知らない。)

(………知らない?)
(もしかして、これは好機なのではないだろうか。)
(あんな危険な仕事は辞めさせる。本当に、自分の弟として家に迎え入れる。)
(母親も、研究職とはいえ異形に関わる仕事をしている。うまく説明すれば納得させる自信はある。)
(アリョーシャとも、よい兄弟(どちらが兄か弟かわからない見た目だが)に、なってくれるだろう。)
(生活費は、自分が月に2、3度ほど故郷の仕事に顔を出せば、ある程度は贅沢もさせてあげられる。)

(何も知らない、このままの、無垢な少年として)
(何よりも、今のこの状態から、自分の将来を納得させる教育を、施せば―――)

―――え?
(突然、目の前に差し出される、見慣れたボディソープのボトル。)
(顔を上げると、甘えた表情の兵部の顔が飛び込んできた。)

え…っと、なんだっけ?
身体……からだっ?
………あっ、怪我が痛いっ
詳しくは、怪我の痕が痛いっ
(肩を押さえ、がくっと体勢を崩れさせて見せる。)
きっと身体が冷えたのですわ。
おねえちゃん、ちょっとあったまるのですわ。
(ぼちゃん、と湯船に飛び込み、パーカーのままぶくぶくと沈む。)

………そこのスポンジとソープ、遣しなさい。
あわ立ててあげる。
背中は、ごしごししてあげるから。
209兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/02(月) 02:48:13.38 ID:gGcooIIl
>>208

うーん、じゃあ何があったんだろう?
どっかに頭、ぶつけちゃったのかなぁ。

(泡がキレイに流れた頭をさわってみても、特にケガとかはないみたい)
(変なものを食べちゃったのかと思ったけど、よく考えたら、
食べた思い出もないんだから、分かるはずもないかぁ)

………。

(そして目の前で急に苦しみ始めた姉を、晶はどろーんとした目で見ていた)
(具体的には、次の休みの日にはどこかに連れて行ってくれると
約束したのに、当日になって面倒になり、適当な言い訳を作る父親を見る子供の目だ)

いいもん、自分でやるもん。
…それよりお姉ちゃん、傷が痛むのは大変だよねーっ?
ましてや背中なんて、手が届きにくいもんね。力入れちゃったりしたら、大変です。
なのであーくんが、優しく体を洗ってあげることを宣言します!

(どうやら彼の方針は、体を洗ってもらう事から洗ってあげる事にシフト
したらしい。姉との触れ合いを求める心が半分、先程のリアクションへの反撃が半分かもしれないが)
(スポンジを泡立て終えた晶は、ずびしっと効果音が出そうな程勢い良く、ゆりかを指差した)



(恐らく、久遠ゆりかの推測は当たっていただろう。
日常的な生活の知識を除き、いわゆる思い出というものが抜け落ちている今の
少年ならば、家族という存在を刷り込むのは実に容易い)
(それこそが、兵部晶をこのような状況に追い込んだ者の狙いなのだから)
210久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/02(月) 03:06:28.87 ID:++lVv9Hj
(湯船に浸かり視線をやると、どよよんとした目がこちらを向いていた。)
(さすがに、今の状態の兵部相手でも、バレバレ過ぎたか…)
(いたたまれなくなり、視線をそらした。)

そうです、たいへんなのぶごぼぶく…
(言葉の後半は、水面に唇が埋もれてしまい、ごぼごぼと変な音声になった。)
(なので、洗ってあげると言われたとき、驚きのあまり口に水が飛び込んできて)
ぶふっごぼぼえっ
…ぐふっ、げほっげほげほっ
(ばしゃんと湯を跳ねさせ顔をあげ、盛大に咽こむ。)

うぇ…いちごのにおいのお湯飲んだじゃろがい、畜生!…げほっ
おねえちゃんの背中……その…傷跡で、汚いから……晶くんは見なくていいです。
自分で、洗う……
(指をさされ、ぶくぶくと再び湯面へと顔を半分沈ませる。)
(そう、こんな綺麗な生き物に、あんな醜いものを見せてはいけない。)
(きっと、自分の穢れが移ってしまう、そんな気がして……)

(身体を洗う兵部の姿を、ぼんやりと眺める。)
(主に、顔と上半身しか視界に入れなかったから、平気だ。なんとなく、視線のやり場に慣れてきた。)
(こんな状況に慣れても、将来なんの役にもたたなそうだけれど。)
(さっき考えたことを、思い出す。)
(自分は、身体が醜いだけじゃなくて、心までも穢れてしまったのだろうか。)
(あんな卑怯なこと、よく考えられたものだと、自分のことが心底嫌になった。)
(まずは、彼がもとに戻ることを考えよう。万が一戻らなければ、それこそ養子にすればいい。)
(兵部の精神状態を見ながら、ゆっくりと、教えてあげればいい、本当のことを。)
(ざばっと勢いよく立ち上がり、湯船の中に立ったまま、ごん!と壁に頭をぶつける。)
っしゃ!!!
晶くん、おねえちゃん、なにがあっても晶くんの味方だからねっ!
(ぐっと拳を握り、直視できない彼の裸体から視線を逸らし、天井を見据えた。)

【まじでかおすになってきたところで…】
【凍結お願いできますか?】

【解凍は、火曜でしたら大丈夫ですわ。】
【晶くんのご予定は?】
211兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/02(月) 03:11:41.60 ID:gGcooIIl
【はい、了解しました。こちらもそろそろ落ちようと思っていた所なので、ありがたいですね】
【てらかおす、てらかおす。…落とし所?も、もちろん考えてありますって!】

【火曜日でしたら、午後の九時以降ならば可能ですね】
212久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/02(月) 03:15:45.17 ID:++lVv9Hj
【…………】
【いや、今のままでもいいけどね!かわいくて】
【……でも、やっぱりちょっと寂しいかな。】

【では、火曜日の9時過ぎに、ということでよろしいかしら?】
【今夜も、お付き合いいただきましてありがとうございますわ。】
【また火曜日も、よろしくお願いいたしますわね。】

【それでは、晶くんによい夢をと、見えない星に願いながら】
【おやすみなさいませ。】
213兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/02(月) 03:31:03.47 ID:gGcooIIl

んにゃー…大変そうだけど、自業自得?だからアキラはあえて突き放してみるの。
それとお姉ちゃん、女の子なんだから、そんな言葉使いはダメでしょ?めっ。

(派手にむせるゆりかを見た晶は、そんな事を呟いて、遠巻きに見守る)
(ついでに畜生、と発言した愛する姉を咎める素振りも見せて)

お姉ちゃんの体で、汚いところなんかどこにもないよ?
お姉ちゃんのものは、なーんでも好きだもん。
それとも洗わない理由が汚いからって言うのは、ぼくの体もそういうことなの?
…ぐす……ひっくっ………。

(全身に泡をつけ始めた所で、ゆりかの言葉に首を傾げた。
そして両目に手を当て、泣き真似をしてみせる。どうでもいいが、無駄に上手い)

(そしてちらりと姉の様子を伺うと、当の本人は急に立ち上がり、
その勢いで頭を壁にぶつけながらも、何故か高らかに宣言していた。きょとんとする晶)

えっと、その、まずは、大丈夫なの?頭。うん、二つの意味だよ?
そしてぼくはそっちにはいないからねっ。
…お姉ちゃんって、ひょっとして恥ずかしがり屋さんなの?

(再びシャワーのお湯で体を流し、泡を落としていく。そうしながら、挙動不審な姉を見上げて)




【…………てへぺろ☆、です】
【今の毒のない状態は少し寂しい→普段の毒のある方がいい→もっと虐めてくれて構わない】
【なるほど、了解しました(微笑み)】

【ではこちらも最後にレスを投下して、失礼しますね。また火曜日にお会いしましょう。
今夜もお付き合い頂きありがとうございました、お休みなさい、ゆりか先輩。ノシ】
214兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/03(火) 21:25:32.10 ID:Ora6OJas
【こんばんは、ゆりか先輩とのロールの、今夜もお借りしますね】
【改めまして、よろしくお願いします(一礼)】
215久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/03(火) 21:28:13.52 ID:mZ8nP638
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロールの解凍にお借りいたします。】

あっ…な、泣かないで、ね?
(急に泣き始めた兵部を見て、おろおろとうろたえる。)
汚いって、そういう意味じゃないの。
晶くんに、わたしがいい格好ばかりを見せたいから、なの。
初対面であんな変なクッキー食べさせたくせに、なに言ってんだって、解かってるけれど……
だから……卑怯だけれど、見て欲しくない姿もあるんだ。

(前頭部をさすりながら、天井を見つめたままで)
(指摘され、ずっと頭の中で避けていた回路が一気に繋がる。)
(突如、ゆでだこのように顔が赤くなり、だらだらと汗を浮かべて)
…そ、そぅな…の……恥かしがりや、なの。

(身動ぎするたびに、ちゃぷんと湯が跳ね返る音で消えてしまいそうな)
(そんな小声で、ぽそぽそと、泣きそうな顔をしながら、ぽつぽつと話始める。)
恥かしがりや……うん、恥かしがりやで、怖がりなの……
だから、晶くんにわたしの本当の姿を見られるのが、怖い。
もしも、嫌われたら?変なのって、思われたら?
晶くんは、そんな子じゃないって思ってる。
思ってるよ?
わたし…ものすごく臆病なの。
(そう、怖かった。兵部ならば、きっと否定しない。嫌わない。)
(本当は、解かっている。)
(だけど、あんなに異形を嫌っている様子を見たら、怖くなった。)

もう…泣いたり、しないで。
わたしも、かっこつけたり、しないから……
(兵部に背を向けたまま、髪の毛をくるくると纏め上げ、ポケットに入れていたピンで留める。)
(ジー、と音を立て、白いパーカーのジッパーを下ろして)
(心臓が、止まりそう。)
(苦しい、痛い、潰れる。)
(水分を含み、重く張り付くパーカーを肩からずらしていく。)

(今の、この兵部に見せていったいどうなると言うのだ。)
(いや、今の兵部だからこそ、本心を言ってくれるかもしれない。)
(異能も、異形も、知らない。自分を姉だと思いこんで信じている、この少年の本心を。)

(水着のリボンに、背中の模様が見え隠れする。)
(紅裂に見せたあの頃から、ずいぶんと様変わりしてしまった。)
(これからさらに、どうなるのだろうか?解からない。怖くてたまらない。早く眠ってしまいたい。)
(だけど、それも―――ほんとうは、怖い。)
(肩甲骨の少し下部には大きな瞳が描かれ、黒く虚ろな様子で兵部を見下ろす。)
(その周りには、古代の文字のような図形のようなもので丸く陣が組まれ)
(さらにその周囲には、太く細く枝分かれして、身体を縛り付けるように蔦模様が肩や腰まで広がっていた。)
(手を背中に回してホックを外し、首のリボンを解く。)
(脱いだ水着とパーカーを、胸元を隠すようにぎゅっと抱きかかえて)

汚いって思うなら…汚いって………怖いって、言って。
わたしに、嘘はつかないで。
(――言わないで。平気ですよって、いつもの声で言って。嘘でもいいから。)

【長くなったけど自重しない。】
【て…適当に切ってくださいませ、ですわ。】
【それでは、今夜もよろしくお願いいたしますわね。】
216名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 21:29:02.44 ID:wLzPEtAQ
会いたかった
217兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/03(火) 21:52:34.01 ID:Ora6OJas
>>215

(わたわたするお姉ちゃんを見て、心の中で、にやりとする。
同じく心がちょっぴり痛んだけど、お姉ちゃんもずるしたから、おあいこだよね)
(でも、クッキーを食べさせたという言葉でまた頭がズキってなった。
何でだろう。っていうか初対面って、僕が赤ちゃんの頃なのかな?)

(膝を抱えて、顔が赤くなるゆりかを不思議そうに見上げる晶)
(どうしてこれくらいで恥ずかしいのか。子供の頃から、何回も入ったりはしてないのかな?、と)

そうかなぁ。ぼく、お姉ちゃんがどんな姿でも気にしないよ?
だってぼくとお姉ちゃんは、家族だもん。家族にそういうの、関係ないでしょ?

(そういう類のことを全く気にしない晶には、ゆりかがどういった
重圧を抱えているのかは分からない。分かったとしても、理解できないだろう)
(そのまま、頬に手を当てて、ゆりかの挙動をわくわくと見ている)

(そして現れた、姉の傷。いや、それは傷というには
あまりに不自然だ。意図的に刻まれた、幾何学な模様にも見えるもの)
(じーっと大きな瞳でその模様を見上げる晶。やがて、その模様の瞳と目が合い、思わず手を振ってみたりして)
(そして、晶が思わず最初に放った言葉は)

ーーーーーかっこいい。

(その言葉に、偽りはなく。思ったままの感想だった。
その傷にゆりかが背負っていたものを知れば、今の無邪気な状態でも、
流石に不謹慎な発言だと思うだろう。また普段の晶なら、もっと
気遣ったような言葉が出せるだろう。だからこそ、これがありのままの言葉だった)

これ、ケガじゃないでしょ?
すごーい、僕にもこういうのできるかなぁ。

(風呂場の鏡に自分の背中を映しながら、ゆりかのそれと見比べて。
やがて思い出したように、自分の前に椅子を置く)

じゃ、洗ってあげるよ?さ、座って、お姉ちゃん。
218久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/03(火) 22:12:16.46 ID:mZ8nP638
(少し、震えていた。)
(脱いだパーカーと水着を握り締める指に、力が入りすぎていたせい。)
(だって、胸が見えたら恥かしいし、だからきっと、そうに違いない。)

…………っ
(兵部の第一声に、ビクッと肩が跳ねる。)
(そして、思ってもみなかった台詞に、耳を疑った。)

(怪我じゃないでしょ。の言葉に、小さくこくりと頷くことしかできない。)
あ…晶くんには、できないよ。
これは、わたしだけの、印だから……
もしもわたしが死んだら、弟に受け継がれるとは、思うけれど…
(まだ、今なにを言われて、なにが起こっているのか把握できない頭で、ぼんやりと返事をする。)
(促されられるがままに湯船から出て、パーカーを抱え込んだまま、兵部に背を向けてちょこんと椅子に座る。)

あの、ね…汚くない?怖くない?
これ…その……わたしの、異能…使うと、また少し形が変わるの。
晶くんの嫌いな、異形みたいな姿だよ?
それでも、かっこいい?
(まるで、子供の言い訳のように、覚束ない口調で、何度も兵部に問いかける。)
(今の兵部に、そんなことを聞いてみても、意味が無いことは、頭のなかで理解している。)
(だけど、自分が思いもよらなかった兵部の反応に、頭が混乱していた。)

あの…あの……
(自分でも、馬鹿げていると思った。)
(でも、自分のなかの何かに押さえつけられていた、甘えた気持ちは、一度溢れてしまうと納まりようがなくて)
…………どんな姿でも好きですよ、ゆりか先輩。
って、言ってみて。
………
(口に出してみて、なおさら感じた。自分、馬鹿すぎる。)

やだ。
やっぱ、だめ!言わないで。
なに言ってんのわたし、馬鹿じゃないの。
(太腿と胸の間に、しっかりとパーカーを挟みこんだまま、両手で頭を抱え、苦悩のポージング。)
(あまりにも馬鹿げている。こんなの、欺瞞だ。)
(それに……中身が違う兵部晶相手でも、この状況は恥かしさマキシマムなのに)
(普段の兵部を彷彿させるようなそんなこと言われた日には、心臓が止まって死んでしまうかもしれない。)
219兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/03(火) 22:36:18.37 ID:Ora6OJas
>>218

それは、だめ。
その印はかっこいいけど、お姉ちゃんは死んじゃったらだめだもん。

(弟、という単語は当然ながら、自分を指していると思っている晶は、即座に首を振って否定した。
大好きな姉がこの世からなくなるなど、とても考えられないものだ)
(ちょっと残念だが、まあ仕方ない事だ。後で真似して、マジックで書いてもらおうかと考えている少年であった)

イノー?イギョー?
…よく分かんないけど、なんか変身したりできるのっ?
うにゃー、ますます羨ましいなぁ。

(じっと物欲しそうな目で、背中の傷跡に、ぺたぺた触ってみる)
(と、そこへ姉から声がかけられた。予想外の言葉に、きょとんとする晶)

(なんで、ていねいな言葉なんだろう。それに、先輩って、
確か、年上のお友達に使う言葉じゃなかったっけ)
(まあお姉ちゃんが言ってほしいなら、いっか。否定もしたけど、多分してほしいと思うから)

(大好きな姉の耳に口を寄せて、弟は優しく呟いた)

ーーーーーどんな姿でも、大好きだよ、ゆりか。



あれ?

(思わず、自分の口を押さえる。今の声、自分のものじゃないような気がした。
普段の声より、少しだけ落ち着いた感じの。変な感じがする。言葉も少し変わっちゃったし)

(ぷるぷると首を振って、変な考えを振り払った。今は姉の体を洗う事に、
集中しよう。そう思い、タオルをソープで泡だてて、背中に向かい合う。すると)

…え。

(何だか変に心臓が高鳴っている事に、晶は気付いていた。
大好きな姉の体を洗うだけなのに、この奇妙な感覚は、何なのだろうかと)
(不意に、不思議な羞恥心が襲ってくる。自分から言い出した事なのに、少し体が震えていた)

あ、えっと、じゃあ洗うね、お姉…ちゃん。

(ぴと、とその白く小さな背中にタオルを当て、ゆっくりと優しく擦っていく)
220久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/03(火) 22:50:10.40 ID:mZ8nP638
解かんないかぁ…
解かんないよねっ
あ、解かんなくてもいいんだよ。
ゆっくりね、解かるようになればいいんだから、さ。
(馬鹿なことを言ったもんだと、パーカーをぎゅっとして)
(ぺたぺたと、背中を触る兵部の手に、くすぐったそうに声をあげて笑ってみせる。)
(そう、自分は解かっていたはず。)
(今の兵部に、異能だの異形だの言っても、仕方が無いことだってことを。)
(ましてや、自分の感情の話なんて……)

………っ!

(見開いた青い瞳から、涙が溢れてきた。)
(囁く声は、確かに兵部晶のものだった。)
(自分のよく知る、あの、兵部晶の声だった。)

……あ…ありがとう………

(己が出した声に不思議そうにしている少年へと、震える声で、ようやくその一言を紡ぐ。)
(小さくか細い声は、聞こえなかったかもしれないけれど。)
(手を、湯船に突っ込み湯を掬って、顔をばしゃばしゃと流した。)

う…うん……お願いし…ます。
(さらに、パーカーをぎゅっと抱きしめる。)
せ、背中だけで、いいからね?
(恥かしい気持ちを必死で抑え、(自分で思うところの)姉らしい、しっかりとした声で言い放つ。)
221兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/03(火) 23:01:41.04 ID:Ora6OJas

>>220

う、うん、分かるように頑張るねっ。

(元気良くあげた声も、何だか少し空回りしているような気がする晶。
本当に、自分はどこまでを忘れてしまったのだろう。この感情も?)
(突如涙を流し始めたゆりかに、戸惑ってしまう。
言葉を間違えてしまったのが嫌だったのかと思ったが、それも違うようだ)

…じゃあ、そーする。

(壊れ物を扱うかのように、ゆりかの背中に泡を塗していく)
(普段の自分なら、ここで駄々をこねて、全身くまなく洗ってあげる、
ぐらいはするのに。今は残念な気持ちが半分、安堵がもう半分を占めていた)

はい、終わったよ、お姉ちゃん。

(腰から肩の辺り、おおよそ後ろ半分を洗った辺りで、タオルを姉へと手渡す。
そして自分は湯船へと、何故か背中を向けるようにつかる事にした)
222久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/03(火) 23:23:32.05 ID:mZ8nP638
(背中だけでいいという自分の提案に、なぜか大人しく従う兵部を、少し不思議に思った。)
(この兵部相手ならば、絶対に全部洗ってあげるの!と言い張って、ひと悶着あるかもと、思っていたから。)

ありがとう、晶くん。
気持ちよかった。
(にっこりと笑って、ふかふかに泡立つタオルを受け取る。)
(お世辞ではなく、程よい加減で優しく擦られて、本当に気持ちよかったから。)
(目元はまだ少し赤かったかもしれないけれど、恥かしさよりも前に、自然と心からの笑顔を返した。)

(再び湯船に身を沈める少年を、俯いて見送る。)
(顔を上げてみると、華奢な背中がこちらを向いていて)
………
(少し悩んだけれど、抱きしめたパーカーを手放し、足元に置く。)
(水着に指を引っ掛け、椅子から少し腰を浮かせて、ずるずると脚から引き抜いた。)
(ちらちらと、白い兵部の背中が湯の温かさでほんのり桜に染まる様子を眺めながら、全身を洗い上げ)
(シャワーを捻って、白い泡を流した。)

おねえちゃん、着替えとか取ってくるから、少し待っててね。
さっきは、大事な晶くんの身体が冷えきっていたから、慌てちゃって。
なんにも持ってきて無いんですの。
出たところに、タオルは置いておくから、ドライヤーもあるし。
出来なかったら言ってね?おねえちゃんが、乾かしてあげる。
(兵部の背中にそう言うと、脱いだ水着を再び着ることなく、抱えて立ち上がり)
(ドアを開いて、浴室を後にする。)

(脱衣所で手早く身体を拭き、兵部が着ていたものや濡れた水着やパーカーを籠に放ると)
(兵部のぶんのバスタオルを用意する。)
(タオルは、とっておきの、ふかふかねこさん模様にしておいた。)
(身体にタオルを巻きつけたまま、廊下を歩き、階段を上ってクロゼットへと向かう。)
明日の夜には、アリョーシャが帰ってくるんですわよねぇ…
なんとかしなきゃ
(がさごそとクロゼットを漁り、木綿のキャミソールに、おそろいのフレアパンツスタイルの寝間着を身に付け)
(脱ぎ捨てた黒いドレスと一緒にほったらかしにしていた、P7入りのホルスターを身に付ける。)
くっしゅん!!
2階、さみぃー
あとで暖房いれておこっと。
(呟きながら、兵部用の寝間着を考える。)
……アリョーシャの、は…でかいわよね。
わたしのか。
(再びがさごそと漁って、大きなくるみボタンがポイントの、ゆったりとしたドルマンスリーブの上着と)
(おそろいの生地で作られたかぼちゃパンツタイプのボトムを取り出す。)
(これなら、下着なしでも、いくらか快適に着ていられるだろう。)
(兵部のぶんの着替えを抱え、ぺたぺたと浴室前へと戻り)

どーお?晶くん、出たー?
自分で、髪とか乾かせるー?
223兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/03(火) 23:45:32.89 ID:Ora6OJas
>>222

どーいたしまして。

(口元まで湯船にうずめ、ぶくぶくと口から泡を出す)
(恐らく背後では、姉が一糸まとわぬ姿で、体を洗っているのだろう。
その衣擦れの音やタオルで擦る音が、一々耳に強調されて入ってくるような気がして、思わず耳を塞いだ)

(お姉ちゃんの裸なんて、何度も見た事あるはずなのに、
どうしてこんな恥ずかしいんだろう。どうしてこんなコトに、
どうしてこんな気持ちになっちゃったんだろう)

う、うん。

(声をかけられ、ちらりとそちらを振り向く。去り行くゆりかの
後ろ姿が目に入り、慌てて正面を向いた。彼女が先に出てくれて
良かったと思った。今のこの状態を見られるのは、何故か恥ずかしいから)

うにゃーっ!

(一人になった浴室で、小さく叫んだ晶は、落ち着いた所でようやく浴室から出た)
(タオルで髪や体を拭き、身体に巻いておくと、ドライヤーのスイッチを入れる)
(半ば乾いた所で、姉が二階から降りてきた)

うん、大丈夫だよ。僕が乾かしたら、貸してあげるね。

(そう言いながら、ゆりかが持って来てくれた寝間着を見る。
そういえば、下着がない。さっきの格好もそうだったけど、自分は下着を
着けない人間だったのか。でも、付け方は分かるのに)

(髪の毛が完全に乾いた所で、ゆりかにドライヤーを渡す。
そしてタオルを外し、それらを身に付けていった)
(ドルマンスリーブの上着を着て、むささびー、なんて遊んだりして)
224久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 00:10:55.84 ID:3a6h4Lwx
ありがと。
ちゃんと、乾かしたー?
(ドライヤーを受け取り、背を向ける。)
(鏡も、なるべく見ないようにして、着替え終わる気配がするまで、俯きながらドライヤーのコードを弄くっていた。)

(ドライヤーで乾かしながら、鏡に映る着替え終わった兵部を見つめる。)
(むささびー、の一言には、ブフォッと盛大に噴いた。)
(やがて、濡れて重たくなっていた髪の毛が軽くなり、くるんと毛先がカールする。)
(晶くんみたいな、ストレートの髪の毛いいな。とか、素直に思いながら、ドライヤーを片付ける。)

さて、と。
お腹空いてない?
こんな夜にほんとうはダメだけれど、おやつ食べよっか?
美味しいブリヌイーがあるの。
はちみつと、いちごジャムかけて食べよ?
林檎のジャムと、どっちが好き?
(すっかり乾いた兵部の頭を、ぽんぽんと優しく叩いてみる。)
(ぽよんと跳ねる、特徴的な毛束を見て、くすっと笑った。)
(かわいい。)

(どうしようか、少し迷ったけれど、兵部の右手をきゅっと掴む。)
(玄関から浴室に来たのと同じように、手を繋いで、並んで、ダイニングへと向かう。)
(アリョーシャが小さかった頃は、よくこうやって手を繋いで歩いたな、なんて、優しい思い出を思い返しながら)
(ここに座っていてね、と、ダイニングテーブルにつかせて)
(自分は続き間のキッチンで冷凍庫を開き、母が作り置きしてあるブリヌイーを取り出し、電子レンジに入れる。)
(皿とジャム等を用意しながら、棚を開くと)
……あ、紅茶がない。
(冷蔵庫を見ると、牛乳もなく、ミネラルウォーターだけが寂しく鎮座していた。)

………
ねーえ、晶くん。
わたし、玄関のすぐ近くにある自販機に行ってくる。
すぐに!す ぐ に !
電光石火の如く帰ってくるから、大人しく待てる?
ね?さっきのお風呂のときも、おねえちゃんすぐに帰ってきたでしょう?
ミルクティーでいい?あったかくて甘いの。
……どう?待てる…かな?
水なら…あるんだけれど……水でいいなら……
それとも、一緒に行く?
(この状態の兵部を一人広いダイニングに置いておくのは、少し不安が残る。)

(しかし………かぼちゃぱんつ、似合うなぁ…という台詞は、飲みこんだ。)
225兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/04(水) 00:28:22.31 ID:pRJddClK
>>224

ん、そういえば。うん、食べるっ。今日だけ、特別だねー。

ぶ、鰤縫い?…お魚さん?
うーん…りんごがいいなぁ。ばーもんとっ。

(よくは分からなかったけど、おやつってお姉ちゃんが言うなら、
甘くて美味しいものなんだ。少し迷ったけど、りんごのジャムにした)
(理由は、はちみつとりんごの組み合わせの美味しさを知っていたから)

(頭をぽんぽんとされながら、ぎゅっとゆりかの細い体に抱き付く晶)
(もう先程の不可思議な高揚感は、消え失せていた。良かった、と素直に思った)

(右手を握られて、今度は晶から抱き付くように胸を寄せ、頭を傾けた。
まるで恋仲の男女のようだ。ただ男女の立場は本来逆であるし、
そもそも現在の格好では、同性愛者の少女達にしか見えないが)


(促されるまま椅子に座り、足をぱたぱたさせながら、
おやつが出てくるのを笑顔で待っている。そして、姉が硬直したかと思ったら、
急にこちらを振り向いて、物凄い勢いでまくし立てられた)

う、うん。大丈夫だよ、お姉ちゃん。
お姉ちゃんだってお紅茶飲みたいだろうし、
ぼくのことなら心配しないで。いい子にしてるからね。

(どうやら姉との触れ合いを経て、それなりに安心できるように
なったのか。今度はワガママを言わずに、心配させまいと笑顔で頷いた)
226久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 00:44:15.97 ID:3a6h4Lwx
うーん…そのブリじゃないかな。
クレープとホットケーキの間みたいなもの。
晶くん、外国語知ってるんだ、偉いね!
(偉いねもなにも、彼は中学生であり、そのくらいは商品名とかで知っているのだろうが)
(ぎゅっと抱きついてくる彼の姿に)
(おもわず、本当に幼い弟を相手しているような気分になり、笑顔で褒めてしまう。)
じゃあ、おねえちゃんはいちごジャムにしよーっと。
そしたら、お互いに味見できるでしょ。

ほんとうは、わたしが淹れた紅茶を飲ませてあげたかったんだけれど…
でも、最近のペットボトルの紅茶も割と美味しいものね。
(いい子にしていると返してくる少年を見て、うんうんと頷く。)
(先ほど脱衣所や浴室で見せた、不安そうで折れてしまいそうな表情は、もうそこには無い。)
(身体も温まったし、状況も把握出来始めて、少しは落ち着いたのかな?)
(と、少しだけ安堵の息を漏らす。)

ん、あ…っと。
(自分の胸元をぽんと叩いて、剥き出しのホルスターに気がつく。)
(数歩の距離でも、さすがに野外でこの格好はまずいだろう。)
(夜中にバケモノが多発するとの噂で、ここら一帯には、ほとんど住民がいないにしても)
(やはり、万が一のことを考えなければならない。)
(もちろん、その住みついていた異形たちは、父が殲滅させたのだけれど)
(人の噂とは怖いもので、未だに他県から越してきた人間以外は、このあたりには住んでいない。)
(――そしてこの街は、あの学園を中心に、そういった場所が多すぎる。)

(ダイニングに置いてあったひざ掛けをふわりと肩にかけ、くるんと自分の身体を包み込んで)
(テーブルの上のガラスの器の中に、無造作に置かれた小銭を幾つか掴む。)
じゃあ、行ってくるね。
テレビ見たかったら、つけてもいいのよ。
夜遅いから、音は小さく、ね。
(隣の住民はいないのだが、姉ぶって、常識をかざしてみたりした。)

ふふっ…かわいい。
(なんとなく、楽しい気持ちが胸の中にある。)
(いつもの兵部に戻ってきて欲しいという気持ちが強いけれど、でも、心の中に確かに、小さく)
(今のままでも幸せかも、なんて、想いが生まれ始めている。)
(そういうの良くないよね。と思いながらも、やっぱり、姉として慕われるのは、素直に嬉しい。)
(恥かしいことも、多いけれど…)

  キィー…
(小さな音を立てて、門扉を開いた。)
227兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/04(水) 01:01:36.66 ID:pRJddClK
>>226

夜だから、気をつけてね、お姉ちゃん。
何かあったらすぐに読んでね、ぼくが助けに行くから。

(ぐっ、と小さな拳を握りながら、精一杯頼りがいのありそうな表情をする晶)
(そして、ふとゆりかが胸元の何かに触れたのを見て、また小さく呻き、頭を押さえた)

(あれは知ってる、エアガンっていうのだ。変な人が現れた時に、
あれでびっくりさせるのかな。さすがお姉ちゃん、しっかりしてますっ)

んっ…うん、分かった。

(椅子の上に体育座りになると、リモコンを使ってテレビを
付け、すぐに音量を減らした。特に見たいテレビとかが
あるわけではないし、そもそも夜更かしはいけない事だけど、
じっと姉を見つめていたら、優しいあの人は行き辛くなってしまうから、と晶は思った)





(そして門扉を開けたゆりか。家の外へ出て、自販機の方へ
向かおうとすると、向こう側から、小走りの女性がやってきた)
(タートルネックの紺色のセーターに、厚手のジャケット。
下は細めの白いパンツルックで、あまり着飾っている印象はない。
赤いフレームの眼鏡を手に走るその女性は、30歳手前といったところか)

…あら?

(向こうもゆりかに気付いたのか、歩調を緩めると、子供を怖がらせない
よう、にっこりと笑顔を浮かべながら、話しかけてきた)

こんばんは、お嬢さん。でもこんな夜更けに、お出かけは良くないわよ。
お母さん達についてもらった方がいいと思うけれど。
228久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 01:16:51.61 ID:3a6h4Lwx
ありがとう、さすが晶くんは頼りになるね。
(にこっと笑って、テレビを眺める兵部を残し、ダイニングを後にする。)

ふー…さむさむ。
さすがに、この時間は寒いっちゅーねん。
(手の中の小銭をぎゅっと握りながら、自販機の灯りの方を向くと)
(やがてその視界に、着飾らない、でもその様子がさらに美しさを引き立てているような)
(そんな大人の女性が小走りでやってきた。)

………
(見ない顔。こんな時間に、この辺りへ?)
(訝しげに眉をひそめ、しばし足を止めて、彼女が至近距離まで近づいてくるのを眺める。)

(やわらかな笑顔がこちらを向いて、ひとしきり、当たり前のことを述べてきた。)

こんばんは。
(ちょこんと腰を落としてお辞儀。摘むスカートは、なかったけれど。)
(ホルスターとP7が隠れるひざ掛けを、殊更ぎゅっと握り締めた。)
(大丈夫、絶対に気付かれない。毅然としていればいい。)
(硝煙の匂いも水に弱い。お風呂ですっかり落ちたはず。)
(庭履きで出てきてしまって、寒い爪先以外は、なんの問題もない。)

わたし、このうちの娘ですの。
で、行き先は、あそこ。
(ひざ掛けの隙間から、ちょこっとだけ手を出して、背後の洋風建築の家を指し、続いて自販機を指す。)

ご心配いただきまして、ありがとうございますわ。
お姉さまこそ、こんな時間に、どこに行かれるんですの?
失礼ですけれど、この辺りではお見かけしない方だと思いますの。
だってわたし、お姉さまのような綺麗な方なら、忘れるはずありませんもの。
なにかお困りですの?
道に迷われた、とか。

(無邪気な様子を装って、ちょん、と小首をかしげて微笑んでみせる。)
(なんにせよ、この女、なんだか怪しい。)
229兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/04(水) 01:30:58.08 ID:pRJddClK
>>228

あら、あそこへのお買い物だったのね。
一人でお使いできて偉いわね、お嬢さんは。
小さいのに言葉遣いもしっかりしてるし。

(背後の建物を見上げ、なるほど、と納得したように、女性は頷いた)
(今度はゆりかと目線を合わせるように、その場にしゃがみ込んで)

しかも、見知らない人を用心する事も忘れない。
本当に良くできた子ね、お姉さんも子供ができるなら、お嬢さんみたいな人がいいな。
あら、綺麗だなんて。よしよし、私は嬉しいわよ。

(ゆりかとは対照的に、一切警戒というものを感じさせない女性、
加藤由美子。裏の世界に通じているとはいえデスクワーク限定、
ましてや元来の人の良さ故に、こんな幼い子が銃を持っているなどは、思いもしなかった)
(手を伸ばし、ゆりかの頭を撫でてあげる。そして眉を潜め、自分の目的を話し出した)

どこか目的地があるわけじゃないの。
…ちょっと、知り合いのお子さんを探していてね。

ねえお嬢さん、こんな子、どこかで見かけなかったかしら?

(そういって、女性は上着のポケットからケータイを取り出すと、
何か操作をした後、ゆりかに画面を見せてきた)
(そこに映っていたのは、20歳前後と思われる若い青年に肩車されている、兵部 晶の姿だ)
230久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 01:41:54.40 ID:3a6h4Lwx
(……ぜったい、もっと年下だと思われている。)
………
(一瞬だけ、無表情になるが、すぐに微笑み返す。)
(まぁ、こんな対応はなれっこだ。)

わたし、綺麗か綺麗じゃないかについては、絶対に嘘はつきませんのよ。
(それは本当。)
(実際、赤いフレームの奥の瞳は知的だが警戒心の無さが、愛らしさも加えている。)
(長く黒い睫に、綺麗な形の唇。)
(わりと、美人の部類だと思った。)

っ…
(手を伸ばされると、少しだけビクリとして首を引っ込める。)
(懐に入れた手が、P7をまさぐろうとするが)
(それはすぐに勘違いだとわかって)
(頭をなでられ、少し恥かしそうに女性の顔を見つめた。)
お褒め頂きまして、あ…ありがとうございますわ。

知り合い、の?
(この辺に、大人に探されるような子供は(見た目だけは)自分しかいなかったはず。)
(年齢的にはアリョーシャもなので、実際は二人いるのだが)
(この辺りで迷子になったのだろうか?)
(そんな目的ならば、力になってあげるのもやぶさかではないと)
(女性が取り出した携帯を、ひょいと覗き込む。)

―――っ
知らない、わね。
(ほんの一瞬だけ、平静を装えなかった。)
(兵部晶の写真を持っているのなら、この女性は一般人ではない可能性が高い。)
(――今のは、見抜かれたかもしれない。)
(こくりと小さく唾を飲み込み、にこっと笑って女性を見る。)
この男の子が、迷子なんですの?
わたし、見かけたらお姉さまに連絡いたしますわ。
連絡先とお名前、教えてくださるかしら?
231兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/04(水) 01:54:46.25 ID:pRJddClK
>>230

あらあら、そう言ってくれるのはお嬢さんだけね。
この子ったら、事あるごとに、私を馬鹿にしてくるんだもの。

ホント、もう…。

(苦笑しながらも、ケータイの中の少年を指差す女性。
一瞬だけそれを思い出したのか、暗い表情になったが、すぐに元に戻った)

…?

(僅かな間に、笑顔のまま、少しだけ不思議そうに、ゆりかを見る)
(が、きっと自分の気のせいだろうと納得させたのか、
少女の申し出に、ありがとうと言って、ポケットからメモ帳とペンを取り出した)

うん、お願いね。結構人見知りする子だから、最初は怖いかもしれないけど、きっと大丈夫よ。
私の名前を出せば、多分信じてくれると思うから。

(そう言って差し出した髪には携帯の番号と、加藤由美子、と名前が書かれていた)

…できれば、警察とかに電話する前に、教えてね。
お姉さんも実は、警察なの。えっと、その…その方が、余計な手続きとかがいらないから、ね?

232久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 02:09:52.26 ID:3a6h4Lwx
あなたの名前を、出せば……?
(差し出されるメモを見て、そしてまた、女性の顔を見る。)
警察……
(ひざ掛けを掴む手がぷるっとするのは、条件反射。)

…………
(ものすごく、考える。)
(そして、きょろきょろとあたりを見渡す。)
(他に人間の気配はなさそうだ)

あの……その携帯、貸していただけます?
えっと……いじったりしないから…
もう少し、写真を近くで見たいんですの。
(貰った紙片は、P7とホルスターの隙間にきゅっと押し込み)
(再び、おずおずと片手を差し出し、携帯に触れる。)

――――――
(……ざっと見たところ、名前は通常この携帯で使っている名前っぽい感じ。)
(怪しいところは、なにもない。)

あっ…あの……
寒いですし、我が家でお茶でもいかが?
父と母は、お客様好きなんですの。
…と言っても、今は茶葉を切らしていて、今ペットボトルのを買おうとしていたところなんですけれど。
(そう言うと、てててっと小走りで自販機に近寄り500円玉を入れると)
(ホットのミルクティー2本と、ストレートティーを1本買う。)
母の作ったロシアのパンケーキもあるんですの。
その男の子のことは心配でしょうけれど、この辺りにはそんな子いませんわ。
10分くらい、休憩なさっても良いと思いますわ。
(抱えにくそうに片腕でペットボトル3本を持ち、おねだりするように上目遣いで加藤を見つめた。)

(万が一、加藤が危険な人物だったら、自分のこの手で――始末すればいい。)
(弟のためになるのならば、そのくらいは容易いこと。)
233加藤由美子 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/04(水) 02:27:53.51 ID:pRJddClK
>>232

(何かを考えるゆりか、そして辺りをキョロキョロと見回していた)
(そんなゆりかを面白いお嬢さんね、と内心思いながら、携帯電話を
しまおうとしていた由美子は、急な提案に、引っ込めた手をまた出すことになった)

え、いえ、流石にそこまでお世話になるわけにはいかないわよ。
お気持ちだけ受け取っておくわ、ありがとね。

ーーーーと、言いたい所だけど。

(再び受け取った携帯電話をポケットにしまうと、赤いフレームの眼鏡をかける由美子)
(その表情はやはり笑顔のままだが、その瞳には、真剣な光が宿っていた)


あなた、晶の知り合いなのね。

先ほどまでこちらを警戒していたあなたが、こんな深夜に、
初対面の人間をお家に招く必要はない、というか普通はしないわ。

さっきは私の電話番号を聞いてまで協力してくれようとした子が、
家を出てきたばかりで、こんな子は周りにはいない、
なんてある意味突き放すような言葉、使わないでしょうしね。

(理知的な判断を、淡々と述べていく。どうやらここに来て、
ようやく少女の背後に何かがあるのを感じ取ったようだ)

…あの子を守ってくれようとしているのね、あなたは。
仮に敵対して誘拐しようとしていたなら、ここであなたを何ら疑っていなかった私を引き止めるメリットはないわ。
先程までの警戒心は、私が敵か味方かを判別しようとした。
そして今は味方の可能性があると判断し、会話に持ち込もうとした。
…どう?合ってるかしら?

(にこやかに、肩をすくめておどけてみせる)

大丈夫、私はあの子の味方よ。
…と言っても、あの子からどんな話を聞いているかは
分からないから、信じるのは難しいかもしれないけどね。
234久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 02:43:43.09 ID:3a6h4Lwx
―――チッ
(小さく舌打ちして、忌々しげにその美しく聡明な女性を見上げる。)

お姉さまって、美しいだけじゃなくて、頭もよろしいんですのね。
わたし、そういう人、嫌いじゃないですわ。
じゃあ、このペットボトル持って。
わたしの片手だけじゃ、3本も持つの大変なんですもの。
熱いし。
(加藤にぐいぐいとペットボトルを押し付け、玄関へと誘う。)

そうそう、さっきの見解、90%は合っていますわ。
(どうぞ、と、玄関のなかに導き、靴を脱ぐのを待って)
残りの10%は、ね。

―――わたし、あなたが思っていらっしゃるよりも、慎重派なんですの。
あ、ペットボトル落さないでね。
大事な晶くんに、飲ませてあげるんですもの。
変な動きを見せたら殺すし、ペットボトル落としても殺すから。
(ホルスターからP7を取り出して、加藤の背中へと押し付けた。)
ごめんなさいね。
最終的に、あの子にとってあなたが安全だと判断できるまで、我慢していただくわ。

(かこん、と庭履きを脱ぎ捨て、床に落ちてしまったメモ用紙を拾い上げて)
(銃口で軽く押しながら、ダイニングへと案内していく。)

晶くんっ、ごめんね。
ミルクティ買うだけって言ったのに、遅くなっちゃった。
ちょっと、人探しをしている人に会っちゃって……
……晶くんは、加藤由美子さんって、聞き覚えある?
(ダイニングの扉は開けずに、中にいるはずの兵部に、そう問いかける。)
(今の兵部には、きっとその判断はつかないだろう。)
(だけど、兵部の声を聞かせたら、加藤がどう出るか確認したかった。)
235兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/04(水) 03:03:24.19 ID:pRJddClK
>>234

ああごめんなさい、気付かなくて。
ありがとう、それではお邪魔させて頂くわね。

(両手でペットボトルを持ったまま、促されるように、
玄関の中へと入っていく。自分で先導しない辺り、心得ているのねと感心しながら)
(一旦それらを置いて靴を脱ぐと、また紅茶のペットボトルを
手にした所で、唐突に訪れた背中の硬い感触)

…っ…!
…そっか、あなたも夜の世界の住人なのね。あなたみたいな、幼い子も。
ここまでして守ってくれるなんて、あなた、ひょっとしてあの子の事、好きだったりするのかしら?

(ジャケットの中に忍ばせてあるM36の事を思い出しながらも、
それは極力使わないようにしようと思う。子供、ましてや晶を守ろうとしてくれている子に、銃は向けたくない)


(ゆりかが声をかけると、すぐにドアの向こうから返事がきた)

ううん、大丈夫だよっ。お姉ちゃん、早く食べよ?
加藤由美子、さん。芸能人さんかな?
あれっ…えっと…。

(僅か、記憶に引っかかる物を感じた晶は、腕を組みうーんと
考え始めた。やがて、ぽんと手を打って、ゆりかに訊ねる)

あ、お父さんの知り合いだったよね、確か。
…えっと、うち、お父さんいるよね?

『…』

(台詞の後半は、やや不安そうに)
(一方両手にペットボトルを携えた由美子は、困惑したように、
状況を説明してほしいと言わんばかりに、無言でゆりかを見た)
236久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 03:21:38.54 ID:3a6h4Lwx
夜の…察しがいいこと。
あなたは、異能は持ち合わせていらっしゃらないの?
変な事は考えないようにね。
わたしも――晶くんと同じ種類の人間ですのよ。
あなたなんて、すぐにどうとでもなるわ。
(兵部のことを知っている。夜の、という単語。)
(異能者のことを、よく知る人間だろう。もしかしたら、この女性も異能者かもしれないが)
(とりあえずは先手必勝。はったりをかましておくことにした。)

大人は、いやですわね。
すぐにそうやって、男女の関係を疑うんですのね。
そういうの関係なく、守りたい存在だって、あるのですわよ。
それに、わたし……こっ、高校生だから…っ
そりゃ、お姉さまと比べたら、子供かもですけれどっ!!
(実は結構、根に持っていた。)

えぇ、お父さんの知り合いよ。
お仕事が忙しくて、なかなか会えないけれど。
わたしたちの大好きな、お父さんの知り合い。
ちょっと、あがってもらったけれど、いいわよね?
晶くんいい子だから、お客様の前でもお行儀よく出来るでしょ?
大好きなお父さんの知り合いですもの。

……
(こちらを見る加藤に、見ての通りよと言わんばかりの表情で、軽く首を横に振る。)
1時間くらい前かしら?もうちょっと前?
晶くんに会ったときは、普段の晶くんでしたわ。
誰かに追われてるっって、言ってましたの。
で、家に連れて帰ったときに、意識を失って……回復したらこの有様で、かわいいったらありゃしない。
わたしは、一緒にお風呂に入る羽目になりましたわよ。
……完全に記憶を失って、わたしを本物の姉だと思いこんでいますわ。
それにわたし……ほんとうは、晶くんに嫌われていますもの。

(加藤越しにドアを開け、ダイニングへと入る。)
ね?加藤のお姉さまも手伝って。
って言っても、あとはお皿に入れるだけ、なんですけれど。
ブリヌイーって言うの、ご存知?
あぁ、日本ではブリヌイって切って言ったほうが、解かりやすいかしら?
―――晶くんが、こんな風になった理由、見当つきます?
237兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/04(水) 03:41:41.55 ID:pRJddClK
>>236

ええ、私は異能は使えないわ。戦闘に関しては、完全にお荷物だもの。
だから、あの子に矢面に立ってもらうしかないの。情けない大人でしょう?

(自嘲するように語る由美子)
(本来ならここは駆け引きをする場面だが、相手は敵ではない。
素直に本心をさらけ出し、信用してもらう他はないと判断した)

あら、家族でもない異性にそこまで強い感情を抱くなんて、
普通なら恋愛がポピュラーなものだと思ったのだけれど。
そこまで立派な言葉が出てくるとは思わなかったわ。
…こ、高校生?
………いえまあ、高校生なんて正に青春、恋愛の真っ只中じゃないのかしら。

(ちょっと羨ましいわね、私もその暗い若く見られれば…など、
ゆりかに聞こえるか聞こえないかの声で、由美子はのたまっていた)

うんっ!どうぞ、入って下さいっ。

『…大体の状況はそれで掴めたわ。公安が動いたのね。
恐らくは、ヘカトンケイルが生きていたせい…』
『あの子が嫌ってるなんて、そんな事はないでしょう。
ここまで自分を大切にしてくれる人を、嫌うような子じゃないと思うのだけれど』

(由美子はゆりかの正確な情報から、即座に仮説を打ちたてた)
(相変わらず、こちらには全くの相談もなしだ。彼を、異形殺しの道具としか見ていない)

(ダイニングへ入ると、椅子から降りていた晶が由美子を見て、一礼をしてきた)

こんばんは、由美子さん。いつもお父さんが、お世話になっていますっ。
『…ええこんばんは、晶くん。お元気そうで、何よりね』
『ああ、ブリヌイなら知ってるわ。あなた、お料理もできるのね。
…検討どころか、経緯も推測できるわ。ただ、ここで説明していいものなのかしら』

(ゆりかと一緒に電子レンジのそばへ赴き、皿へと移動させながら、由美子は訊ねた)



【お待たせしております、今夜はこの辺りで凍結でいかがでしょうか?】
【僕は水曜日ならば、22時以降再開できます】
238久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 03:44:21.08 ID:3a6h4Lwx
【承知いたしましたわ。】
【わたしのほうは、水曜は少し空いていないので、木曜でいかがかしら?】
【その後だと、確実に空いているのは飛んで土曜日になりますわ。】
【お時間は夜であれば晶くんの都合の良い時間で】
239兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/04(水) 03:51:18.25 ID:pRJddClK
【了解しました、では木曜日の22時でお願いさせて頂きますね】
【今夜も遅くまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
おねだりゆりか先輩、とても可愛らしかったですよ(にっこり)】
【また木曜日にお会いしましょう。お休みなさい、ゆりか先輩。ノシ】
240久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/04(水) 03:54:30.90 ID:3a6h4Lwx
【こちらこそ、ありがとうございますわ。】
【……!】
【あ…晶くんが、またどえすの顔になってる。略してどす顔。(ぶるぶる)】
【えぇ、また木曜日に。】
【今後の展開が楽しみですわ。】
【おやすみなさいませ。ゆっくり眠ってね、晶くん。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
241紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/04(水) 20:54:39.22 ID:7Li2xjW2
【久しぶりに時間が取れたので待機】
>>52がプロフになるので参考にしてほしい】
242紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/04(水) 21:31:50.74 ID:7Li2xjW2
【速やかに撤収】
243崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 21:32:25.05 ID:Aqeu7imu
【ちぃっす、こんばんはー】
【とりあえず飛び込んで聞いてみるぜーお相手よろしい?】

【プロフは>>3だっ!】
244崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 21:33:24.26 ID:Aqeu7imu
【リロミス……うー、とりあえず待機するぜー】
245紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/04(水) 21:35:45.33 ID:7Li2xjW2
【ツインドライヴフル稼働で戻って来たよっ!】
【こんばんは。俺なぞでよろしければどうか】
246崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 21:38:38.90 ID:Aqeu7imu
【帰ってきてくれてサンキューなんだぜ!】
【とりまえずよろしくお願いしますです。】

【案らしい案は戦闘系は適当な動物にお薬使ったら異形化したよ!と】
【てけとーに会話系の久遠先輩に会いに来たら赤いのがいたよ!くらいが思いつきましたよ!】
247紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/04(水) 21:42:13.94 ID:7Li2xjW2
【実は最近のログは読めてないのです】
【薬がどうとうの話は流し読みした程度なのです】

【ここは両者の間を取って変身アニマル退治後に】
【体育館裏で再会、会話とかどうだろう】
【書き出しはそちらの都合のいいようにお願いしたい】
248崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 21:47:23.85 ID:Aqeu7imu
【ごめん!えっとBraveってところから異形の力を扱えるようになる変身薬をもらった程度の認識でいいよ!】
【詳しいことは俺のほうからは展開させられないからそういう薬があるのと俺が持ってること知っていてくれれば。】
【黒上先輩が詳細を握ってるんだぜ!】

【ってことはもう戦闘終盤に紅裂先輩が入ってきたところからでいいのかな。】
【それともがっつり戦闘希望?】

249紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/04(水) 21:49:49.08 ID:7Li2xjW2
【詳しい説明は求める気はないので、ええ】
【あくまで背後の確認作業ですはい】

【んあー、乱入、さっくり終わらせる、俺帰る、慧くんポカーン】
【後日再会してだべるという流れでどうだろう。不都合がなければ】
250崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 21:52:04.84 ID:Aqeu7imu
【いろいろ了解したんで、書き始めるっ!!】
【ゆっくり待ってね!】
251崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 22:09:37.85 ID:Aqeu7imu
(ある晴れた日のこと。)
(よくよく考えてみるとかなり怪しい会話だったよなーとか今更ながら思いつつ、もらった例の薬の効果を確かめるべく)
(人気のない学園のすぐ近くにある、いわゆる裏山というやつに日の高いうちに入り込む。)
(――「異形の力を使えるようになる」)
(――「例としては異形の持つ特徴が身体に現れる」)
(俺が取り出した薬をくれた人は確かそんなことを言っていた気がした。これを俺なりに解釈すると「異形に変身する薬」である。)
(そんなものを使う、要はただでさえ自分という存在が不安定だというのにさらにその安定を欠く行為をするということだ。)
(その行為にビビった俺は、たまたま近くにいた妙に人懐っこい野犬にその薬を分け与えてみることにした――もくろみ通りその野犬は異形化した。)
(ついでに狂暴化した。……………………もちろん、襲ってきた。)

はぁっ、はぁっ……く………
(走り回って逃げること数十分。けれども体感からすればもう何時間走り続けたかのような錯覚がある。)
(その証拠にまだ日は高い。俺がどれくらい走ったのかはわからない。けれどもとっくに限界を超えていたわけで)
(俺の脚はついに俺の言うことを聞かなくなり、俺を転倒させた。)
ぐあ…………
(とっさに手をつくことはできたが受け身とまではいかず、膝や掌底のあたりを擦りむいた。)
く、そっ………!!
(ガタガタの体を半分だけ起こし振り向く、そこには一番初めに出会った時よりも少しだけがタイの良くなった野犬。)
(異形化が進んでいるのか、全身が白い甲殻のようなものに覆われている。)
(もう逃げられない、なら打てる手段、戦うための手段は一つだともう一条薬を取り出す――――)

【こんな感じでよろしくお願いします。】
【乱入して一回刺されただけで倒れるよ!】
252紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/04(水) 22:20:14.61 ID:7Li2xjW2
Wer reitet so spa"t durch Nacht und Wind?
(昼下がりの森の中、シューベルトの「魔王」を口遊みながら紅く、紅い男が一人行く)
(髪が紅く、纏う衣も紅い。薄笑みを浮かべながら常人ではあり得ないほどの)
(殺意と愉悦に瞳を濁らせている。紅い鬼と見間違えても決して不思議ではない)
(ゆらゆらと歩き下山する。朝から冬眠から目覚めた熊を狩っていたらこんな時間になっていた)

んあ?おやおや。
(足音と息遣いが聞こえた。山道を懸命に走っている。足音からして慣れていない)
(足音が不規則になって、とうとう転倒した。紅裂拓兎の見ている前で)
(そしてその向こうからやってくる、白い甲殻に覆われた狼に似たイキモノ)
(妖魔、魔物、怪物、そして異形。この世界の理から外れたモノ。それはそういうモノだ)

くふ。
(いつもの笑みを浮かべて、ついっと指を振るう)
(妖精の粉のような粒子が大気を舞う。それが押し固められて結晶化した)
舞え、剣千陣。
(流星の如く駆け抜けた水晶の剣の群れが獣を穿ち貫く。水晶の剣の奔流が白い異形を襲う)
(ひとつと言わず次々と水晶の剣が異形の命を消し去らんと欲して襲い掛かる)
(この出会いは果たして誰にとって不幸だったのか。紅裂拓兎にとっては価値のない行為でしかなかった)

【では、こんな感じでよろしく】
【さっくりとやってみました】
253崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 22:46:11.56 ID:Aqeu7imu
(何が起こったかよくわからないが、突然変な色の水晶が異形化した野犬をめったざしにした。)
(あんなに固そうだった甲殻は実は柔らかかったんじゃないか、と思えるほどにあっけなく貫かれ)
(鮮血が吹き出し、白が赤く染まっていく……)
はぁ、はぁ、はぁ、んっ
(ようやっとそのその存在に気づき、見上げれば気味の悪い表情で笑っている赤に塗り固められた男がいた。)
(鮮血を舞わせる赤。その存在に男だとか女だとか抜きに背筋が震える。)
(まほろちゃんは超能力での殴打(?)が主だったからわかりづらかったが、これならばわかる。想像できる・。)
(生き物を殺すということがどれだけ痛々しいことか、ということを。)

(――そんな悪い意味でもよい意味でも頭の中に焼きついた男の登場、闘い(虐殺?)の次の登校日。)
(いい加減、久遠先輩に一応何か言っておいたほうがいいのかなーとか、いつ兵部に会いに行こうかとか考えて。)
(とりあえず、久遠先輩のほうを先に片付けようと、大抵そこにいると言っていた体育館裏に足を踏み入れる)
…………んぉ?
(久遠先輩は言っていた……「この場所にはたまに赤い髪の癖のある人物がいる」と)
(そして蘇る、他者を傷つけて、なお浮かべたあの笑みと他者を簡単に死に追いやったあの力。)
(頬に絆創膏を張った顔が引きつり、同じく膝に絆創膏を貼った足がすくむ)
(頭に浮かぶ、あんなことをした人物の気を付けるべき癖とはなにかという疑問。大いに畏れを抱いた表情が紅裂のほうへ向く。)
254紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/04(水) 22:56:26.19 ID:7Li2xjW2
(紅裂拓兎にとって価値も意味もない時間が過ぎる)
(朝に狩をして、昼が過ぎ、夜が来て、貪るよう命をまた狩りとって時間を潰す)
(次の日も、朝からだらだらと過ごす。薄笑みの下に空虚を抱えて時間に身を委ねる)

んー……あー………
(体育館裏でぼんやりしていると、見慣れない人間がやってきた。多分学園中等部の子だろう)
(じーっとつぶさに観察する。別段関心があったわけではない)
(それが人間の世界での常識だからだ。あとは危険度の確認の意味もある)
……ふえー。あれだね、アレ。ワンダフリャなアレですがな。
(少女の顔は引きつり、眼は泳ぎ、脚が震えている。明らかに警戒されていた)
(……紅裂拓兎は他人のことに関心がないので昨日のことなどすっかり忘れている)
黒髪のロングストレートが流行らない理由は手入れが面倒だからなんだよね。
なんで面倒かって、そりゃ髪の毛はいつも紫外線浴びてるし頭皮の状態に
左右されるから艶やかに保つのが難しいんだわ、これが。
ぼさぼさで枝毛塗れのロングストレートはみすぼらしい。
だからショートにするか染めた方が簡単なんだわな。目立たないから。
(そして口に出すのはいつだって状況と関係のない無意味なこと)

で、そのプラーナだかマナだかはなんだ?
対戦相手探してるなら他ぁ当たってくだしあ。
(無意味なことを言った次に、本題に入る)
(少女の纏っている魔力とも霊力とも言える力は、常人のそれより強い)
(修練を経て得たというよりは、先天的なものに見受けられた)
(乾いた瞳を向けながら、しかし口元にはいつもの空虚な笑みが浮かんでいる)
255崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 23:13:19.64 ID:Aqeu7imu
(へぇ、母さんがやたらうるさいのにはそういうわけがあったのか。)
(ちょっと痛ませたら数週間、中学二年にもなる息子――彼女にとっては娘だが、の入浴に乱入するようになった。)
(たぶん娘として女性らしい黒くて長い髪を保ってほしいんだろう。俺は息子だけど。)
…………なにか、変なところでもある……?
(声をかけられた以上、昨日は不明確にとはいえ助けてもらった以上、一応声に反応する。)
(艶があろうがなんだろうが長い自分の髪には触れたくない、そう思いながら片腕で片腕の肘を握る。)

……なにを言っている?
対戦相手?
(学園の名かということで極力口調を変えないようにしながら、言葉を返す。)
お……私は、貴方に用があってきたわけじゃ、ないよ。
貴方と居合わせたのは、偶然……昨日も、今日も。――ッ
(いきなりプラーナとかマナとか言われてもわからない。)
(それは俺にそんな顔を、あの野犬を惨殺した時のような表情を向けるようなものなのか?)
(いま、俺の勘が感じ取れるのは目の前の人物が根っからの悪人ではないにせよ。決して善人ではないということだけだった。)
256紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/04(水) 23:31:44.10 ID:7Li2xjW2
ボケにマジレスされたぜよ。
ボケを殺されるのって辛いよね、本当に。
(はふーと長い溜息をつく。別段辛いわけでもないけれど)
(無意味な戯言など何処を切り取っても無意味なのだ)
(例えそれが正論のように聞こえたとしても、だ)

昨日……?昨日、昨日……
あー。なんか昨日、そんなこともあったような…なかったような。
(昨日会ったと言われて、記憶の糸を辿ってゆく。首を傾げて眉宇を寄せる)
(真剣に記憶を辿ってゆくと、確かにそんなこともあったかも知れない)
(日常茶飯事とまでは言わなくとも、この男にとって闘争と殺戮は尽きることのないものだ)

なーんだろうね、この違和感。
なんか動きがぎこちないんですけど?どうしたの?
右腕の魔痕が疼くのか?もしかして機関の連中が近づいてきているとか。
(ふざけた物言いでの対応はデフォルトのそれだが、初対面の人間にわかるはずもない)
(少女の態度に違和感を覚えたのは本当のことだ)
(まるでサイズの合わない服を無理矢理着ている様な窮屈そうな様子が見受けられる)
(プラーナ、マナという単語に対する反応は、薄かった。やはり素人なのだろう)

俺に用がないってことは……あ、悪い。
高等部の先輩に愛の告白とかすんの?だったら俺席外すわ。
(一応、6つのパターンが浮かんだがその中で一番可能性のありそうな仮説を採用して)
(腰かけていた石段から腰を浮かす。体育館裏と言えばヤキ入れかタバコか告白と相場が決まっている)
(そしてそんな現場に居座れるほど無神経でも野暮でもない。自分では体験できない青い春を)
(彼女には謳歌して欲しいものだと適当に心の中だけで応援しておくことにした)
257崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/04(水) 23:49:48.03 ID:Aqeu7imu
(ボケかよ、KYなのは俺のほうか?俺のほうなのか?)
貴方は…………癖が強いって言われる?
(正直、薀蓄披露をボケと言われてもわからない。)
(だって納得することがあったんだから。いじけるぞオイ。)
(軽くため息をつくと、ピリッと頬が痛んだ。)

(覚えてねぇのかよ、俺もことが終わってようやく気付いたから仕方ないかもしれないけど!)
(つーかこっちは肉がちぎれる音とか、硬いものが肉の中通ってるような音とか、)
(肉が飛び散ったりするさまとか見てすげぇきつかったんですけど!!)
知らないならいいよ、私は貴方を笑いながら生き物を殺せる人だって認識してるってだけ。
そんな人のボケに突っ込むなんて畏れ多いでしょ?
(さっきまでの感想から言えばそんな感じ。)
(癖が強すぎてどう絡めばいいのかわからない、っていうか本当にどうするんだ?)

(席を立つといわれてあわてて止める。)
(っていうか久遠先輩の口ぶりからするとこの男たぶんこの体育館裏の常連である。)
(こんな奴のいるかもしれない場所を告白の場所に選ぶっていうのはどういう神経だろう。)
ごめん、今の無し。
やっぱりあなたに用ができた、それと告白なんかしない。こんな格好でできるようなもんじゃないし。
(もちろん性別的な意味で女性へへだ。)
なんか、貴方………私に何か感じたようだけど、私何か変なところあるの。
これは真面目に聞いてる。ボケなくていいから答えてくれると………たす、かる
(窮屈な言葉遣いで俺にとっての長台詞をしゃべり終えると、大きく息を吐く。)
(男と接触するのは好ましくないけれど、この際、仕方ない。)
(俺に対する違和感がどんな風にこの体にかかわってくるかわからないのだから。)
258紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/05(木) 00:12:09.47 ID:5BtXYorU
んー、あー、変わってるとは言われるけど。
具体的には10人中11人くらいには。
あとツンツンした態度で変態変態変態と罵られるのが好きかねえ。
(……などと脳味噌の中身と性的嗜好が疑われそうな発言をする)
(しかしこれはいつもことだった。いつものことなのだ)
(いつも通り過ぎて知り合いが見たらこの少女の方に同情と憐憫を覚えるだろう)
(他人に関心がない癖に他人と関わろうとする、その矛盾が生み出した悲劇と言えるだろう)

ぬう……言葉が返せぬい。
(しかし考えてみるにボケに対して突っ込んでくれるあの少年やら少女やらの方が)
(希少なのかも知れない。そういう意味では感謝するべきであり、そういう意味では)
(この少女の対応の方が自然なのかも知れないと今更悟る)

んあ?ネタ抜きでマジレスせよと?
(唐突に呼び止められて、その言葉の内容に首を傾げる。この状況はよくわからない)
(まずひとつ、彼女の身体から発散する気配。濃度の高い魔力、若しくは霊力の波動)
(次にひとつ、窮屈そうな言葉遣いと態度、仕草。態度の端々に感じ取れる苦悩)
(勿論、これだけの要素で何か推理しろと言われてもお手上げだ)
変な、というか、違和感だな。サイズの合わない服や靴を無理矢理纏っているような感じがする。
動作に自然さがないんだよな。魔法のドレス着てガラスの靴を履いたシンデレラだってもう少しマシな
動きするだろうし、華麗なステップで王子様と踊るだろうさ。少なくともキミは潜入捜査には向かないだろうね。
(ただ、感想を述べよと言われているなら話は別。思ったことを、感じ取ったことを少しだけ脚色して)
(言葉にする。ボケなくていいと言われても、もうこの話し方は癖みたいなものだ)

それで、なんだね……キミ、キミ、あー……俺からも質問するけど超能力や魔術に関しては
どの程度知ってるのかな?魔物や妖魔の実在を信じるかね?
(腹芸や駆け引きは苦手なので、核心に迫る為の前振りをする)
(この学園で異能者や異形と遭遇するのは珍しくはない)
(敵対するにせよ不干渉にせよ、相手の存在を認知しておくのは必要な措置だった)

【日付けが変更してたな。凍結を頼みたいんだけど】
【金曜日と土曜日の晩、多分21時くらいまでに来られると思う】
259崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/05(木) 00:16:40.33 ID:raiiDeyr
【りょーかーい】
【こっちはその二つだったら土曜の晩に空いてると思うから、21時にお願いしたいです!】
【4/7の21時希望!!】
260紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/05(木) 00:19:22.60 ID:5BtXYorU
【土曜日の晩か、わかった。その時間までに避難所に来る】
【何かあったらできるだけ早めに伝言しておくので】

【久しぶり過ぎて自分の性格を若干忘れてるような気がしたけど】
【最初からこんなキャラクターだった気もする】
【ともあれ、なんか絡みづらいようで済まない】
【土曜日には挽回するので、またよろしく】
261崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/05(木) 00:21:24.09 ID:raiiDeyr
【うんにゃ、食いつく点は残しておいてくれてるからそれほど絡みづらくはないよ。】
【こっちこそいまいち流暢にしゃべれなくてごめん。】
【土曜日はついていけるように頑張る!!】

【んじゃ、お疲れ様だぜ。俺は落ち!】
262紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/05(木) 00:23:15.05 ID:5BtXYorU
【そう言ってくれると助かる】
【お疲れ】

【それでは俺も落ち】
263久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/05(木) 01:07:39.33 ID:d2C2BprL
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんへの置きレスに1レスお借りいたします。】

>>237
情けない大人……ほんと、そうですわね。
でも、そんなの適材適所でしょ?
能力ある者は、異の物と戦う。
戦う術のない者は、その明晰な頭脳でサポートする。
なんの力も持たない者に、矢面に立たれても死ぬほど邪魔くさいだけですわ。
って言うか、庇っているうちにマジで死にますわ。
一般論ね。
ただし……あんな子供を戦いの場に引き摺り出したのは、褒められたことではないと思うんですの。
晶くんを戦場に立たせようと決めた人間は、腐れ死ねや、と思いますわね。
これは、個人的な意見。
(にっこりと最上級に微笑み、くい、と、顔でダイニングキッチンへ続くドアを指す。)

普通なら、ね。
わたしは普通じゃないもの。
あの子を、本当の弟のように思っているのですわ。家族よ。
普通のものさしでは、計れないものでしてよ?
(くすくすと笑い、兵部の返事を聞いてドアを開く。)
(そこには、お行儀よくちゃんと椅子から立ち上がった兵部の姿があった。)
(兵部が綺麗に挨拶をしている間に、P7をホルスターに仕舞い、ホックは留めずに)
(肩に羽織っていたひざ掛けを、ダイニングの椅子に放り投げるように引っ掛けて)
(まだ、信用したわけじゃないから。と、加藤に耳打ちをしてから)
(背中にゆったりとかかる髪を、くるりと巻き上げ、おだんごにして留めながら、キッチンへ向かう。)
(ホルスターで、しわくちゃになっているキャミソール。背中の1/3程度と肩の模様が露出する。)
(加藤由美子には、気持ち悪いと思われようが、別に全然気にならないから。)

その、ヘカトンケイルだかなんだかのせいで、晶くんがこんな目にあっていると?
で、そのピンカートンだかなんだかって、何?
それに公安が、って…晶くんも公安の人間じゃないんですの?
なんで公安が動くと、晶くんがこうなるんですの?
わたし、こう見えてもあなたと違って頭脳派じゃないんですのよ。
自慢じゃないけれど、全然解かりませんわ。
(ブリヌイを準備しつつ、兵部には聞こえないくらいの小声で、ぽそぽそと加藤に話しかける。
わたしは…あの子をとても傷つけてしまいましたの。
晶くんにとって、わたしは偽善者面で手を差し伸べて……結局は、単なるわたしの自己満足に過ぎないと
まぁ、わたしのことは、今はどうでもいいのですわ。
でも、せめてもの償いに…もしも…彼がこのままだったら……わたしが代わりに働くわ。
晶くんを戦場に、戻したくない……

……経緯の推測…そうね、名前を伏せてそれとなく話題として出してみるものいいかもですわ。
異形や異能、仕事といった単語に彼は反応を見せるんですの。
もしかしたら、なにかの刺激になるかも。
頭痛を伴うようですから、あまり無理に話は進めないよう、様子を見て自然に話す。
あなたなら、その程度のやり取り、簡単に出来ますわよね?
(挑発的に笑い、、そしてブリヌイにりんごジャムとはちみつをかける。)
ねぇねぇ、由美子お姉さまは、ブリヌイにキャビアを乗せてワインなんてどうかな?
もしかして、まだお仕事中なの?

料理…は、これは……母の作り置き…
ジャムは弟が作ってくれたやつ……その…わたしの、血の繋がった弟の方。
(そうぼそぼそ言いながら、突然「思いついた!」と言う顔。)
(おもむろに流しのすぐ下の引き出しを開き「соль」と書かれた入れ物を取り出して)
塩は、甘さを引き立てるって言うじゃない。
ジャムに入れたらどうかしら?
(ざっく、と音を立て掬い取った、大さじてんこもりの塩を持ち、大真面目な顔で加藤を見上げた。)


【お借りいたしました。ありがとうございます。】
264久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/05(木) 22:05:41.39 ID:d2C2BprL
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロールの解凍にお借りいたしますわ。】

【今夜もよろしくお願いいたしますわね。】
265兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/05(木) 22:15:41.52 ID:P7sYx0Nu
>>263

『…正論過ぎて、返す言葉もないわ』

(やはり責任は感じているのか、由美子は苦い顔で呟いた)
(そしてゆりかの放った家族、という単語に思わず彼女へと振り向いた)

『…あなたはなれたの?あの子にとっての、家族というものに。
そう。媛名さんだけかと思ったけれど、ここにもあの子を支えてくれる人がいたのね』

(まさに普通の物差しでは測れない、少年にとっての、家族という存在。
以前の、ある意味では今の晶に取っては、絶対的な存在だった)
(その心の空間を埋めてくれているのなら、彼に何があっても大丈夫だ。
仮にここで事実を突き付けられたとしても、ゆりかが支えてくれるだろう)

(そこで由美子は、少女の背中に刻まれた、可憐な彼女に似つかわしくない模様に気付いた)
(彼女は異能者、恐らく能力か信仰に関連したものだろうと
推測した。それは別に、今ここで踏み込むべきものではないだろう)

『あなたが晶や私の組織について、どれだけ知っているのか気になってね』
『そう、どこから説明したらいいのかしら…
まず私達の組織、【S3】は、公安によって組織された、SATの対異形組織。
公安の秘匿性の高さと、特殊部隊の戦闘技術と、警察官の迅速な対応を理想とした、
非公式なもの』
『一応上役は公安の頭だけれど、いつでも危なくなったら
切り捨てられるよう明確な繋がりはないし、構成員も公安の人間はいないわ』

『…色々と複雑な事情があるようね。ただそれは流石に彼は望まないと
思うから、私も賛成するつもりはないけれど』
『いえ、遠慮しておくわ。いつ呼び出しが入るか分からないからね』

(ブリヌイをテーブルの方に持っていきながら、
簡単に言うわね、と由美子は溜め息をついた)
(晶の向かい側に座ると、ゆっくりと切り出す)

『ねえ、晶くん。キミは、お父さんに特別だって言われたもの、持ってなかった?』
んー?…あ、えっとね、あるよー。これ、由美子さんに話したっけ?

(首を傾げながら、皿の上のコインに触り、異能でくるくると回してみせる。
やがて小さく呻いて、手を引っ込めた。頭痛が来たようだ)

『…なるほ、ど?』

(そんな所へキッチンから声をかけられ、
思わず胡散臭そうな目で、ゆりかと手の中の物体を見た)

『それが本場の味付けなら、いいんじゃないかしら。
でも、少なくとも私と晶くんはご遠慮させて頂くわね』
えー、なんでー?



【お待たせしました、今夜もよろしくお願いしますね】
266久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/05(木) 22:34:53.00 ID:d2C2BprL
(あなたはなれたの?の問いかけに、俯き、小さく首を横に振る。)
……正確には、家族のなりそこない。
結局のところ、彼に手を差し伸べて、お姉ちゃん面して、いい気になっていただけ。
本当に、あの子を受け入れるということを、よく解かっていないくせに。
ひめ…な。
媛名先輩ともお知り合いなんですの?
そう……そっか。
(自分を騙そうと、媛名の名を出したとは思えない。)
(なぜなら、自分と媛名の接点を、彼女は知らないはずだから。)
……あなたのこと、少しは信用したかも。
少し、ですわよ?

さぁ…?
晶くんからは、少しは聞いていますけれど。
別にいいですわよ。
わたしにとってS3は、今更なにを聞かされても、晶くんのような子供を戦場に出す組織、としか。
ふぅん……公安の人間はいないの?
じゃあ、あなたがわたしを銃刀法違反で捕まるかも、ってことはないのかしら?

あら、残念。
(キッチン隅に置いてあるミニセラーからワインのボトルを出しかけて、引っ込める。)
今度は、お休みの日に遊びに来てねっ

…………本場の。
うぅん………本場では、見たことないかなぁ
じゃあ、今度試すことにしよっと。
塩入りのジャムを、最初から作るといいのかも。
(根本的解決はせずに、塩の入れ物を片付け)
(トレーに残りの皿とマグカップを3つ乗せて、自分もダイニングテーブルへと移動する。)

はいっ
晶くんは、りんごとはちみつのだよね。
(にこっと笑い、兵部に皿とフォークを差し出して、ペットボトルを捻り、マグカップにミルクティを注いでやる。)
お姉さまは、ミルクティとストレート、どっちがいい?
(にこにこと笑いながら、加藤の隣に座り、首をかしげ問いかける。)
(まだ加藤を警戒している。兵部の様子を心配だ。)
(だけど、どこか、この状況を楽しんでいる自分がいる。)
(出来ればここに、母も弟も……父も、いたらいいのに。)
(家族全員で、お客様を楽しくもてなす。)
(かわいい弟、生意気な弟、優しい両親――――小さく溜息。)
(そんなの、幻想だ。)

――で、どうなんですの?
もとに、戻る可能性は?
267加藤由美子 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/05(木) 23:01:52.68 ID:P7sYx0Nu
>>266

『…あなたは悪くないわ。もちろん、晶が悪いわけでもない』
『強いて言うなら、彼の家系のせいかしら。色々と、悲劇が重なり過ぎたから』

(隣に座ったゆりかにギリギリ聞こえるような声量で、伝える)
(少しだけ信用した、ゆりかのその言葉にやや驚きながら、小さく笑った)

『さすが媛名さん、その人徳は素晴らしいわね』
『公安の人間はいないけれど、晶を除いて、皆警察組織に
所属しているわ。その点は全く問題なく、吊るし上げられるわよ?』
『とはいえ、夜の人間となれば、話は別よ。むざむざ武器を取り上げるわけにはいかないものね』

『…「ヘカトンケイル」っていうのはね、晶の家族を皆殺しにした異形の名前』
『そこから晶が異形の殺し方を学び始めて、当然目的にしてたのは
ヘカトンケイルなんでしょうね。…こんな言い方なのは、
私達は、あの子のそんな素振りに気づけなかったから』
『従順に私達の教えを吸収していった晶は、独自にその
異形の情報を集め、そしてついには殺す事に成功した』

『………その過程で行ってきた、晶は幾つもの非人道的な行為が
公安で問題視されてね。制御不可能ならば、問題を起こす前に始末する。
あるいは精神に手を加え、命令に忠実に従うようにする』
『どちらも、私がなんとか食い止めたけれど。計画は、まだ破棄されてはいなかったようね』

(休みの日に、との言葉に、思わずぎこちない笑みを浮かべ)

『今度は銃なしなら、喜んで、ね』

ありがと、お姉ちゃん。
頂きまーすっ。

(一口サイズに千切り、笑顔でブリヌイを口に運ぶ晶。そんな幼い彼の表情が、更に綻ぶ)
(また千切ったブリヌイを、今度は反対側の席のゆりかに向けて突き出して)

おいしいっ!
はい、お姉ちゃんもあーん。

『ありがとう、私はストレートでいいわ』
『…やって見なければわからない。ただ、事は早い方がいいでしょうね』

(そして由美子は、ジャケットの懐にしまってあった、リボルバーを取り出した)
(目をキョトンとさせる晶に、テーブルの上に置いたそれを、差し出す)

由美子さんも、お姉ちゃんと同じエアガン?っていうの?持ってるんだねっ。
『…ちょっと、握ってみてくれる?』

(由美子にそう言われ、晶は疑問符を浮かべながらも、それに手を伸ばした)
268久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/05(木) 23:21:51.06 ID:d2C2BprL
ん………
(少し悲しそうな目で、子供らしくブリヌイをぱくつく兵部のほうを窺う。)
(少しだけ聞いたことのある、兵部の家庭の事情。)
(きっと他にも、色々とあったのだろう。)

媛名先輩が、本当はなにをしていらっしゃる方なのかは、実はよく知らないんですの。
2回ほどしか、会ったことないですし。
でも、わたしが知る、わたしが信頼している人たちは…晶くんも含めて
みんな、彼女の話をするわ。
……ぅ。
(ばつの悪そうな顔で、加藤を見る。)
(ホルスターの居心地が悪いとばかりに、二の腕をもぞもぞとさせながら)
………
(そして、ほっと安堵の表情。少しだけ表情を弛ませて、背もたれに背を預けた。)

…………公安って糞ね。
(兵部に聞こえないように、ぽそっと呟く。)
やっぱり、わたしが代わってあげたい。
どうせ、わたしの体なんて、もう先が知れているもの……
父が残してくれた情報を集めるのが、わたしの生きがいだったけれど…
だけど……
(俯いて、ぼそぼそと話していると、急に兵部の明るい声が、耳に飛び込んできて)
(驚いて顔をあげると、目の前にはフォークに刺さったブリヌイと、その向こうに無邪気な笑顔。)

………
(こ、これを食べろというのか…加藤の前で?)
(かぁーっと顔が熱くなり、ちらりと加藤に目をやって、すぐに視線をブリヌイに戻す。)
ん…っと……
(フォークを受け取ろうか、どうしようか、両手がナゾの軌跡を描き)

――あ……っん
(ぎゅっと目を閉じ、差し出されるがままに、ぱくっとブリヌイに食いついた。)
……ぅ…く…ん……おいしい……
(目をしろくろさせながら(黒くはならないが)咀嚼し飲み込む。)
(苦しげに、自分のマグカップと客用のカップに、ストレートティを注いだ。)
(カップを加藤に差し出しながら、また一緒にお風呂に入る目に会う前に、早く。と、小さく囁いた。)

……!
ちょっ…あなた……っ
(突然、加藤が小型の銃をテーブルの上に出し、兵部にそれを持てと言う。)
(思わず条件反射で、兵部より素早く手を伸ばし、自分の方へと滑らせた。)
こっ…子供に、こんなもの持たせないでよっ
269加藤由美子 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/05(木) 23:42:01.02 ID:P7sYx0Nu
>>268

『そう。あなた程立派な子が、素性も知らない、二回会っただけの
人間を信用するなんて、よっぽどいい出会い方をしたのかしら』
『知りたいなら、私が教えてもいいけれど。媛名さんは、構わないと言うでしょうから』
『ちなみに私は、こう見えても彼女とお茶に行った事があるのよ?』

(その人を惹きつける魅力、組織の上に立つ人間としては、見習いたい所
だけれど。きっと、容易く習得できるものではないのだろう。本人も無自覚だろうし)
(そして何が自慢になるのかは分からないが、何故か得意げに宣言する由美子)

『非道だとは思うけれど…彼らとて、好き好んでしているわけではない、
と私は信じているわ。ただ日本という巨大な枠組みの事を常に
案じているから、そういった一人の人間の事情など、些細な事になってしまうんでしょうね』

『続けるわね。そして先程説明したように、ヘカトンケイルは
生きていた。そして公安は、晶の再びの暴走を危惧した』
『しかもちょうど良く、生物学者としては極めて優れた
マッドサイエンティスト…ヘカトンケイルの造り手なんだけれど。
そいつの研究のデータももしかしたら、晶の記憶を失わせたモノに関係しているかもしれない』

(目の前のお菓子に夢中になっている晶に悟られないよう、
会話を続けていく。時折、自分もブリヌイに手を伸ばし、紅茶に口を付けながら)

『うん、美味しいわ。…こんな料理の美味しいお母さんの血を
引いているんだもの、きっと大丈夫よ。いつか上手くなるわ』
『…それは、さっきの傷が関係しているのかしら。それとも異能か』
『何にせよ、彼にその事は伝えたんでしょ?』

(突然こちらを見たゆりかに、不思議そうな顔をする由美子。
姉弟であーんなど、珍しくもないだろう。中学生と高校生という、
見た目に反した外見に騙されなければ、だが)

『あらあら、仲睦まじいわね?…でもダメよ、お姉ちゃん。それは
晶くんに見て欲しかったのに、取っちゃうなんて』

(そして、今度は小声で呟く)

『あの子を元に、戻したくないの?これでも迂遠したやり方なのだけれど』

270久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/05(木) 23:57:36.57 ID:d2C2BprL
そう、ね。
時期的にも、なにかに縋りたかったのかも……
でも、周りの評判もいいから、信用に値すると思ったのですわ。
えっ…媛名先輩と、お茶……え…
……う…うらやましい…
(いいなぁー、と、羨望と些か嫉妬の混ざった目で、加藤を見つめた。)

え…ちょっと待って。
家族を襲ったのは異形じゃないの?
作り手って……それって……
異形を作っている者がいる、ってこと?

いつか、って……まるで、今のわたしの料理が下手糞みたいじゃない…
(ぶつぶつと、口の中で呟く。)
(記憶にある限りでは、反論できない事項だから、大きな声で文句は言えない。)
……そう。
わたしの異能は、おそらくこの背中のものによる……
晶くんには、ある程度は話していますわ。
わたしの身体がこうなっているのは、彼は知らないけれど…
あ、今の彼は、知っていますわ。
さっき……
(そこまで言って、恨めしげな目になり、じっとりと加藤を見つめる。)
(この状況は加藤のせいではないにしろ、警察関係の人間としての加藤に一言文句を言いたい気分だった。)

あ…ごめんなさい、お姉さま。
でも……
(目の前の銃を見つめ、そして加藤、兵部、そして再び銃へと視線を移す。)
だって…危ないわ。
(困惑した表情だったけれど、加藤に促され、立ち上がり、それを兵部の前へと戻した。)

あの…これ、お姉さまのだから……
あんまり遊んだらだめよ?
似たようなのが欲しかったら、わたしのを今度あげるから。
(不安そうな顔をしたまま、すとん、と椅子に座る。)
271加藤由美子 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/06(金) 00:22:48.34 ID:yhuL1WWx
>>270

『「キマイラ」』

(短いが、ハッキリとした言葉で、S3の隊長は呟いた)
(思わず、晶が頭を押さえる。どうやら、痛みがより強くなっているらしい)

『とある男が開発した、新種の生物と呼ぶべきなのかしらね。
人間の意思はそのままに、様々な異形の細胞データを取り込み、
その長所や能力を思うがままに震える生き物』
『そして、ね。晶はその造られたヘカトンケイルが、家族を殺した異形である事も、
いえ、元は人間であった事も知らないわ。…私は、その方がいいと思ったから』

(そしてキャリアウーマン、あるいは若い教師のような
凛とした声をかけながら、ぽん、とゆりかの肩を叩いた)

『お嬢さん、上達の第一歩は、自分の実力を正確に把握することよ?
慣れない内にアレンジし過ぎたり、出来る事を何度繰り返しても意味はないもの』

(金髪の少女の言葉に、思わずその背中に再度目を向ける。
そして女性の傷をジロジロと見るのは良くないと判断し、慌てて視線を前に固定した)

『…最近、不審な動きが多いのは、そのせいだったのね』
『良かったわね、お嬢さん。あなたは自分が思っているよりずっと、彼に大切にされてるわ』

(咎めるような視線を向けられても、由美子は肩をすくめるだけだった。
あまつさえ耳元で、晶の裸、満更でもなかったんじゃないかしら?
と、先程のあーんの様子から効果的と思われる一言を添えて)

うにゃ?
でもぼく、こういうの、あまり好きじゃないもん。…誰かを、傷つけちゃう。
もっと優しくてかわいいの、ぬいぐるみとかがいいなぁ。

(そう言った晶は拳銃を手に取ると、おもーい、と口にする。
そして、あちこちを弄り回そうとしてーーーー)

(イジェクターロッドを引き、弾倉をオープン。弾丸の装填を確認。
続いてそれを指で回転させ、シリンダーも問題なく回る事をチェック。
そしてセーフティを解除、トリガーを引きハンマーの動作も確かめた)
(再びセーフティをかけ、シリンダーを戻し、最後に両手で構える。
サイトにも不自然な歪みがない事を後ろと横からチェックして、グリップを由美子へと差し出した)
(一連の動作は、実に鮮やかな手付きで)

…え?
なに、これ。

(自分の手、続いて銃を不気味そうに見て、思わず放り投げようとする。
しかし、暴発、という単語が頭をよぎった晶は、それを思い止まった)
(由美子は無言で宙ぶらりんになったM36を回収し、ジャケットに収めた)

…なんで?ぼく、こういうの触った事があるの?

(不安そうな表情の晶は、すがるように大好きな姉を見つめる。
そして由美子は、同じようにゆりかを、何かを促すような目線で見た)
272久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/06(金) 00:56:11.76 ID:ildfQtGf
キマイラ…
(その名は、聞いたことがある。)
(伝説上の生き物であり、バケモノ。)
(加藤の言うこの場合は、そのとある男によって意図的に作られた生物兵器の総称なのだろう。)
…………確かに、それは同意しますわね。
晶くんは、まだそういったとこに、弱い部分がある。
そういうことは、知らせないほうがいいわ。
ただし、バレると最悪だと思いますけれど。

……っ
(まるで教え諭すかのように、声をかけられる。)
(ぽん、と肩を叩かれ、加藤の方を見ると、真面目な顔でこちらを見ていた。)
わかってますの…よく言われますもの。
でもなんか、つい、ね。
こうしたらよくなるかも!なんて突っ走って…料理に限らず、わたしの悪いクセですわ。

……いくら、晶くんがいい子でも、自分を傷つけた人間を大切にするはずなんて、ないわ…
…………っ!!!
(ぼん!と音がするかと思うほどに、一気に顔が真っ赤になる。)
なっ、なっ、ま…ん…まんざら…って!!
(思わず大声をあげてしまい、兵部のほうを見て、自分の口を塞ぎ)
………そんなわけ…ないじゃないっ
(小さく呟き、加藤をにらみつけた。)

そうよね。
晶くんには、まだ早いわよねー?
うん、おねえちゃんが今度、かわいいぬいぐるみ作ってあげる。
ねこさんがいい?うささんがいい?
それとも―――
(ここで言葉が詰まる。)
(小さな手が実に鮮やかに慣れた様子で、小型の回転式拳銃をチェックし、加藤へと戻した。)

(その作業に兵部自身も驚いたらしく、投げ出したいような仕草。)
(でも、それを留めたところを見ると、気軽に投げて万が一のことがあったら、と、知っているのだろう。)
(きっと、兵部の身体が、そう覚えているから)

………
(不安そうな兵部の声に、どうしていいかわからない。)
(立ち上がり移動して、兵部が座る椅子の背後に立ち、後ろからその華奢な身体をぎゅっと抱きしめる。)
(そして片手でP7を取り出し、息を吸い込む。)
………っ
(パサリ、と、小さな鳥の羽根の音。)
(向かいにいる加藤には、ゆりかの背中から、小さいけれど孔雀色の羽根が広がるのが見えただろう。)
(と、同時に、がしゃがしゃ、と、兵部の目の前に差出したP7が分解する。)
(ころりと転がる9mmパラベムのホローポイントを指差して)
晶くん、これ…名前、解かる?
273加藤由美子 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/06(金) 01:24:35.63 ID:yhuL1WWx
>>272

(顔を真っ赤にするゆりかを見て由美子は、例え銃を握っていても、
まだまだ彼女は年相応の子供なのね、と微笑んで)
(そして、彼と同じく不安そうな表情でも、しっかりと
その細い体を抱きしめる様子を見てーーー小さくても、お姉ちゃんなのね、とまた思った)

『…』

(羽根が現れ、一瞬にしてP7が分解された。晶も能力を使用して
銃を高速分解する事はあるが、それを更に上回る速度だ)
(まるで、銃が一人でに分解されたかのよう。彼女の異能は、『分解』なのか)

(一方、問いかけられた晶は戸惑いながら、自分を抱くゆりかの手を、ぎゅっと握りしめた)
(転がる弾丸には触ろうとしない。もはやエアガンなどという
オモチャでないのは、分かっているのだろう。それでも、じっとそれを見て)

えっと、拳銃の弾……いたっ…。

(小さな手のひらで、こめかみを押さえ。そして、その瞳と声が、本来ゆりかの知るものになる)

ーーーー9mmパラベラム、世界で最もポピュラーな弾丸。
反動の割に直線的な軌道や、貫通力の高さが扱い易いためと思われる。
その貫通力の高さ故に不足するストッピングパワーを補うため、
この弾丸は弾頭にホローポイントを施してある。



え?
あっ…ぐっ…あ、ああああぁぁっ…、

(涙目になりながら、より一層激化する頭痛と戦っている晶は、ゆりかの小さな腕の中で、震えていた)

なんで、こんな、いたいのっ…?
やだよ、なんか…思い出したく、ないっ!…

(悶えながら、はっきりと拒絶の意思を口にする晶)
(由美子は、そんな少年を痛ましいものを見る様子です、目を細めていた)




【すみません、本日はここで凍結にさせて頂いてもよろしいでしょうか?】
【次の再開日なのですが、ゆりか先輩の仰って下さった土曜日が
僕は都合が悪く、その先だと火曜日になってしまいそうなんです】
【長らくお待たせする事になってしまい、誠に申し訳ありません】
274久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/06(金) 01:28:13.60 ID:ildfQtGf
【凍結、承知いたしましたわ。】
【わたしの予定ですが、少々変わりまして金曜日夜も大丈夫ですわ。】
【晶くんの都合があわなければ、火曜日で】
275兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/06(金) 01:33:27.26 ID:yhuL1WWx
【それは僥倖でした…ありがとうございます】
【でしたら金曜日の22時に、改めてお願いさせて頂きますね。
今夜もお付き合い頂き、とても感謝しております。
また明日もよろしくお願いしますね。お休みなさい、ゆりか先輩。
よい夢を。ノシ】
276久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/06(金) 01:35:51.22 ID:ildfQtGf
【こちらこそ、ありがとうございますわ。】
【また、明日…今日の夜かな?よろしくお願いいたします。】

【では、おやすみなさいませ。】
【晶くんに、よい夢を。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
277名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 15:42:11.95 ID:+BqXeNcG
よろ
278久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/06(金) 22:02:53.62 ID:ildfQtGf
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロールの解凍にお借りいたしますわ。】

>>273
(流暢に、普段の兵部晶の声で、質問の答えが返ってくる。)
(小さく息を飲み、漏らした溜息は、自分でも諦めだったのか安堵だったのか、解からなかった。)

(苦しそうな声をあげながら、腕の中で震える小さな弟を、もっと強く抱きしめる。)

―――っ
(胸が詰まって、声が出ない。)
(背中の傷から血が滲み、キャミソールを赤く濡らしていく。)
(そんな痛みは、この胸の苦しさに比べたら、些細なもの。)
(思い出して欲しくない、このままで、ずっと、わたしの傍に)

……だめ、よ。
思い出すの。
こんなの、不自然だわ。

晶くんには、こんな偽りの世界で、生きていて欲しくない。
(春の陽のように明るく、わたしに、大好きだと)

辛くても、向かわなきゃいけないものがあるの。
(時々は困らせるようなことを言われて、それを叱って)

それが、生きている、人間だから。
(意外としっかり者の弟達に、こっちが窘められたりして)

だから、拒まないで。
(苦しみを知らない瞳で、笑っていて欲しい、大切な、家族の一人だと――)

(この大切な弟の手を離したくない、離したくない、けれど)
(せめて、この兵部晶の最期の一瞬までは、この子の大好きな人でいさせて。)

なんにも怖くない。
あなたはいつも、頑張ってきたじゃない。
辛いことは、怖くない。
辛くなったら誰かの手を取るのも、また強さだって、おねえちゃん教えたでしょう?
あなたのことを大事に思う人たちが、待ってるよ。
うさぎちゃんが、おなか空かせてるかも。

(彼が今の状態から目覚めたら、なんと言うだろう。)
(僕に触れるなと、怒るだろうか。自分を傷つけた人間の顔なんて見たくなかったと、嘆くだろうか。)

(でも、戻ってきて欲しい。)
(それが、この無邪気で優しい少年の魂に無数の穴を空け貫き、悲鳴をあげさせたとしても)
(現実に向き合うことが、どんなに残酷でも、それが真実の世界ならば)
(辛さも苦しみも痛みも、周囲の優しさごと受け入れて、立ち上がって欲しいから)
(わたしの生きている世界こそが偽りだと、教えてくれた、たった一人の人。)

(頬に感じる柔らかな髪の感触、抱きしめる胸元への暖かさ。)
(握られた手を離し、震える指で兵部の両頬を包み込み、ゆっくりこちらへと振り向かせる。)
(以前、『ガンスリンガー』に逃げていた彼を叱咤したのを思い出す。)
(涙を浮かべた青い瞳で見つめ、前髪を撫でるようにしてかきあげてやり)
(目を閉じて、そっと、前髪が散るその幼さの残る丸い額に唇を付け、そして囁く。)

なにがあっても、わたしはあなたの味方、だよ?
――――わたしの、優しくて泣き虫なガンスリンガー。


【今夜も、よろしくおねがいいたします。】
279兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/06(金) 22:32:30.86 ID:yhuL1WWx
(きっと、それはとても嫌なものだ)
(自分が自分でなくなるような、正気を保ってはいられないようなもの)
(怖い。嫌だ。辛い。苦しい。体中の感覚がなくなり、
ただ脳髄を締め付けるような激しい痛みだけが続いている)
(頭を押さえ、蹲る。そんな酷い状況でも、それでも
彼女の声は、痛みを和らげるように、穏やかに鼓膜へと伝わっていった)

いつわりっ…?

(思い出す。自分には、家族が居た事を。鋼と言う名の父、翡翠と言う名の母、
鉄と言う名の兄、そしてーーーー琥珀と言う名の、姉)

つら、くても…

(思い出す。けたたましいサイレンの音、赤に染まる空、
自宅を取り囲む群衆、自分を取り押さえる消防員)

生きて、いる…!

(思い出す。病室に訪れる加藤由美子。そして彼女が持ち出した一枚の髪と、一丁の拳銃。
気が狂いそうな辛苦を全て注ぐ対象を見つけ、始めて誰かを憎んだ日)

…こばむな。

(思い出す。そして自分は異形を殺す機械になり、血と硝煙に塗れた世界で、
日々過ごしていた事。時折訪れる虚無感から逃げるように、引き金を引いていた頃)

大事に思う、人が、待ってる。

(いつでも大切な何かを失った笑みを見せる、紅い髪の青年。
彼から譲り受けた、小さな白猫と、ガラス製のバラ)
(普段はほうけて他人に無頓着な姿を見せるくせに、どうしても
優しさを捨てきれない、黒髪の女性。あの日は、一緒にハンバーグを作った)

辛くなったら、誰かを頼って…!

(そして誰よりも。一人で勝手に傷付いて、自分が救われる
道などないんだと自暴自棄になって、優しさを拒絶して。
それでも、僕は僕だと、生きる事と向かい合わせ、叱ってくれた。
それでも、他人に頼ることは弱さじゃないと、諭してくれた)

(蒼い瞳の少女と、目があった。彼女は、血の繋がった姉ではない。
家族とは、まだ呼べないかもしれない。でも本当の僕が
僕であるために、一番大切な人。今の自分が最も愛する、彼女の名はーーーー)



ーーーくどう、ゆりか。

(目に涙を浮かべつつも、ゆりかのよく知る声と目付きで。
ぽつりぽつりと呟くように、晶は言った。頭痛はいつの間にか、消えていた)


【お待たせしました、それではよろしくお願いします】
280久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/06(金) 22:50:21.72 ID:ildfQtGf
(目に貯まる涙を振り払うように、ぎゅっと目を閉じて、再び開き)
(そのクリアな視界で、目の前の人物をじっと見つめる。)

(見つめ返してくる瞳が揺らぎ、そしてそれはやがて、はっきりとした表情を作る。)


おかえり。

(微笑を投げかけて、頬を撫でてやる。)
(暖かい頬、どこか寂しそうな、それでいて力強い瞳。)
(その瞳を見つめ、指先で長い睫をなぞり閉じさせて、柔らかな唇、桃色に染まった)
(すぅっと、吸い寄せられるように、顔を近づけ―――)

―――っ!

(ビクッと肩が震え、それは声にも現れて)

か…加藤、さん……おねが…い……
そこにあるひざ掛けを…わたしの、肩に……っ
(頬を優しく撫でていた手は、そのまま表部の両目を覆い隠し)
(かたかたと、怯えるように身を震わせながら)

早くっ!!
(言葉を荒げ、テーブルの向こう側の加藤に懇願する。)

い……いたっ
(ずるっと、湿った肉が擦れる音。)
(孔雀色の羽根はするりと隠れ)
(目の模様があった部分には、でこぼこと幾つもの赤い瞳が一つになった塊が現れる。)

あ…あ……
だめ…晶くん……まだ、こうして…抱きしめさせて…っ
わたしのこと、どんなに嫌ってもいいから…これだけは……
281兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/06(金) 23:12:25.66 ID:yhuL1WWx
>>280

(何だか久し振りに会ったような気がするゆりかは、前にも増して
綺麗に見えた。自分の心に、何か更なる変化があったのだろうか)
(彼女の柔らかい手が瞼を閉じさせ、涙を掬い取る。そしてその先にあるものを、期待していた)

(だがゆりかは、悲鳴のような声で叫びつつ、こちらの目を塞ぐ。
原因は探るまでもない、少女の言動で全て把握できる)

(ため息を付く晶。そして少年はその彼女の手をぐいと押しのけると。
ーーーー目を閉じ、ゆりかの唇と自分の唇を、合わせた)
(何故だか、少し甘い香りがした。そういえば、先程ブリヌイを食べていたんだった)



(そのまま五秒は優に口付けていただろうか。やがて晶は唇を離すとゆっくりと周囲を見回し、状況を確認。
本来の記憶に今夜の記憶を追加し、経緯を整理する)
(そしてひざ掛けを持ったまま、どうすべきかと戸惑っていた加藤由美子へと目を合わせ、淡々とその説明と指示を飛ばした)

以前異形との戦闘の際に負った傷が、何らかの
特異な感染症の原因になる可能性があると
『S3』の人間に持ち出され、僕は精密検査を受けに行きました。
そこで異質な空気の中、公安と思わしき人間の一人に
注射を打たれ、その場にいた人間を何とか振り払い、僕は逃走を図りました。

(要するに、味方に裏切られたのだと少年は説明した。
以前から組織の中でも、彼に対しよくない感情を抱いているものは
最近こそ減少しつつあるものの、決して少なくはない)
(だから、由美子は動揺せずに頷く。続いて晶が
、公安の作戦の協力者と思われる『S3』の人間の名前を出していった)

隊長。それらの人間を罷免し、彼らの非人道的な
行動を批判する事で、公安を牽制するまでどれ程かかりそうですか?

『一週間、って言いたい所だけど…最近は【S3】に対して
賛同的な公安の上役もいるからね。何とか、三日でやってみるわ』

(見た目にそぐわぬ敏腕デスクワーカーの言葉に、晶はこくりと頷いた)

三日分の着替えと、できれば僕の銃器ケースも持ってきて下さい。
学校へは、こちらから連絡します。必要時以外に、彼女の家には立ち寄らないで下さいね。

『了解したわ。それじゃあ、私もそろそろ失礼させて頂こうかしら、
これから仕事も忙しくなりそうだからね。…ごめんなさいね、ゆりかちゃん。
今度はもう少しゆっくりできる時に、お邪魔させてね』

(帰り支度を整えつつある隊長を尻目に、言いたいことだけ言った晶は、
改めてゆりかと、今は見えないその背中へと、目線を動かした)

…さっき僕が言ったこと、忘れてないですよね。
隠す必要は、あるんですか?
282久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/06(金) 23:29:11.93 ID:ildfQtGf
(どうしようもないくらいに、うろたえていた。)
(もう自分でも、うろたえている理由がわからないほどに。)

―――ッ!?
(だから、彼の溜息も、押しのけられた手も、解からなかった。)
(ただ、やわらかくはちみつの香りがするものが、自分の唇に押し付けられている)
(それだけが、今感じている、感覚――)

(そのまま、ずるずると崩れ落ち、床にぺたんと尻餅をつく。)
(ぼんやりと、加藤に報告と今後の指示を出す兵部の姿を見上げる。)
(いつのまに、こんなに大きくなったんだろう?)
(あ――今は自分が、床に座っているからだっけ……)

(兵部の報告は、加藤の推測どおりだった。)
(推測があったからか、加藤は身内の裏切りにもさして驚きもせず、頷く。)
(いや、たぶん今回の推測だけでなく、きっと、兵部はずっとそんな危険に身を晒しながら)
(ずっと『S3』に身をおいていたのだろう。)
(そしてどうやら、加藤の自己申告通り、彼女は兵部に信用されている。)

銃…つきつけちゃって、悪かったかな……
ごめんなさい…
(淡々と仕事の話を進める二人の間で)
(そんな、場違いの台詞を、ぽつんと呟いた。)

(視線を感じて、兵部のほうを見る。)
(今日はもう、赤くなったり青くなったりで、このまま貧血で倒れそう…)
(青ざめた顔で、ずり…ずり……と、床に背中から落ちた血の跡を残しながら、壁際にぴたりと移動する。)
あ…晶くんになんか、解かんないもん!!
こんなの…こんなの、晶くんに見せたくないんだもん!!
(涙を零し駄々をこねるように、ブンブンと首を振りながら、自分は悪くないとばかりに訴える。)
な…なによっ
だいたい、晶くんなんかっ
勝手に…きっ……きき、キス、して…・・・っ
わたし、男の子と…はっ……初めて…なのにっ
(自分でも、何が嫌で、何に怒っているのか、解からないけれど、最早論点がずれてきた脳内は、ぐちゃぐちゃで)
………知られたく、なかった―――っ
(その一言をようやく振絞り、自分の膝を抱きかかえ、顔をうつ伏せた。)
283兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/06(金) 23:53:42.27 ID:yhuL1WWx
>>282

『ーーーーいいのよ、ゆりかちゃん。私は気にしてないわ』
『むしろ晶があんな状態だったなら、あれ位警戒して良かったぐらいよ。
本当、晶は今度も、いいお姉さんに恵まれたわね』
『それじゃあ、後はお若いお二人で、あ………うん、さようなら…』

(急に低いテンションになり出した由美子。どうやら一人で自爆したらしい)
(そのままキィ、となるドアを閉めて、独り身の30歳は、こんな深夜に仕事へと戻っていった)

そうですね、分かりません。僕はあなたではないし、あなたは僕ではありませんから。

(壁際へと後退するゆりかを追い詰め、そしてしゃがみ、
目線を合わせた。泣きながらぶんぶんと首を振る様は、あたかも子供のようだ)
(まるで、先程までの自分のよう。あんなワガママで甘えたがりの
子供を、姉は実に優しく助けてくれた。ならば今度は、弟(ぼく)の番だ)

知られたくなかった、でも知ってしまったんだから、仕方ないでしょう。
…僕だって、知られたくなかった。自分のどこかに、あんなに
甘えたがりで、自分勝手で、褒めたり頭を撫でたり、ぎゅってされたい、
そんな幼い自分が、まだどこかに残ってるなんて。

ーーーでも、あなたは言ってくれたでしょう?
他人に頼る事は弱さじゃないと。それも含めて、『僕』なんだと。

(手を伸ばし、その涙を拭き取る。さっき彼女がしてくれたように)

僕はあなたじゃないし、あなたは僕じゃない。
僕は僕で、あなたはあなただ。
背中にそんな模様を宿して、料理がド下手くそで、どうせなくなる命だからと、僕みたいな奴に手を差し伸べてしまう。

…例えそんなのがあったとしても、僕の大好きな『あなた』には、何も代わりないんですよ。

(そこで一息付くと、顔を伏せたゆりかに、最後に確認するように)

まだ隠したい事は、ありますか?
284久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/07(土) 00:06:05.55 ID:4YwW6Rzj
(兵部の言うことに、こくり、こくりと、一つずつ、ゆっくりと頷く。)
(僕みたいな奴の台詞には、ふるふると首を横に振ったけれど)

わたし…も……晶くんの代わりなんか、いないもん。
(何故か、対抗心を燃やして言い返す。)
(優しい問いかけに、まだ顔を伏せたまま、ぽそぽそと呟くように話し始める。)

ごめんなさい……
わたし、悪いこと考えた。

晶くんを、このままの状態にして…ずっと、わたしの傍にって、思った。
うちの家族として……晶くんを、一族の人間として、育てようと――
わたし、卑怯だった。
(黙っていればすむことだった。)
(けれど、黙っていられなかった。)
(この、晶くんの綺麗さの前では、全ての罪をさらけ出さなくてはならない。)
(そんな気持ちになって)

外見だけじゃないっ
心も、こんなに汚くなってしまった…
晶くんも、わたしのいる偽りの世界に、堕とそうと…した。

晶くんを、あんなに傷つけたのに…それだけじゃ飽き足らずに――っ
(拳を握り締め、ダン、と床を叩く。)
(じん、と痺れて、痛みが広がる。)

最低なの……
285兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/07(土) 00:28:19.67 ID:Y1pvnWKW
>>284

…そう、ですか。でもその程度、汚いの内に入りませんよ。
そもそも、僕だってひょっとしたら、自力で記憶を取り戻せるチャンスは
あったかもしれない。でもその頭痛という痛みに逃げ、
思い出すことを避けていたのかもしれません。
…今夜は、とても居心地の良い夜でしたから。

(認めよう、自分はゆりかにあんなに優しくされて、幸せだった事を)
(優しさなどいらない、のではない。欲しがらないふりをしていても、心の底では渇望していた事を)

かつての自分は、その愛がどこか偽りだと知りながら、
必死にそれから目を背けていた。自分は本当に愛されているんだと、己を欺いていた。
結局最後は、葵先輩に助けてもらった。そして僕は被害者ぶるだけで、
あの人ーーーー蝶子先輩も、救えなかったんだ。自分の痛みに精一杯で。

(彼女が醜い部分をさらけ出すなら、代わりに自分もそれを見せよう。
彼女が幾らそれを持っていようが、自分程じゃない。品切れはあり得ない)

…何が正しいのか、分からないですか?
それはそうでしょう、僕だって
あんな不幸な出来事がなければ、ずっとあの箱庭で生きていたはずです。
でも、僕はその不幸に立ち向かいます。あなたが教え、そして支えてくれるから。
ですから、あなたも立ち向かって下さい。銃を取れ、そういう事ではありません。
自分の目で確かめて、本当にそれは正しいのかどうか、自分で考えて下さい。

(床を叩き、自らの醜さを呪うゆりか。そんな少女を、晶は細い腕で、しかししっかりと抱きしめた)

あなたが望むなら、いずれ僕のもっと醜い面も見せます。
これから僕は、どんどんも更に汚れていくかもしれません。
でも僕は、それに立ち向かう方法を知っています。
それさえあれば、僕はどんな事でも、乗り越えてみせますから。

(互いの息遣いが聞こえそうな程の至近距離で、少年の大きな
緑がかった瞳が、金髪の少女の碧い瞳を、真っ直ぐに見据えた)


…あなたは、僕を愛していますか?

(その愛とは、果たして何を示しているのかは分からない。
家族愛かもしれないし、恋人としての愛かもしれない。
はたまた社会心理学における、六つの分類のどれかかもしれない)
(ましてや、相手は所謂恋愛というものを知らない人間。しかしそれでも、晶は何らかの愛を、久遠ゆりかに求める)
286久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/07(土) 00:41:17.22 ID:4YwW6Rzj
(こくりと頷き、わからない…と、呟く。)
自分で、考えて……
自分の、これからを、自分で……

……
(抱きしめられても、まだぼんやりと、頭の中は霞がかかったようで)
(先ほどまで、ないて暴れていたとは思えないほどに、ぐったりと力なく)
(背中の瞳はとうに閉じ、忌々しい印だけを残して)

立ち向かう、方法…?
(まっすぐに見つめられ、青い瞳を何度か瞬かせ)
(じっと見つめ返しながら、首を傾げる。)

あ…い……
(この胸が痛いのが、愛だというのだろうか。)
(解からない…解からないけれど)

むねが、痛いの。
晶くんを大切な弟だと感じるほどに、あなたのことが遠くなる。
わたしとは、住む世界が違うから。
どんなに手を伸ばしても、届かない。
どんなに大切だと思っても、わたしはわたしの世界で生きている限り、あなたを傷つけ続ける。
もうこれ以上、傷つけたくないけれど、だけど、一緒にいて欲しいの。
これは、愛?
――わたし…もう……っ
もう…一族の言いなりには、なりたく…な…
(苦しげに喘いで、言葉を紡ぐ。)
(脳の中で、それはダメだと何かが訴える。)
(長い間、そうやって育てられてきた。そのためだけに、生きてきた。)
(一族のために、それが、わたしの生きがいだったから。)
287兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/07(土) 00:51:12.63 ID:Y1pvnWKW
>>286

…それが愛なのかは、分かりません。
あなたが恋愛に分類される愛を知らないと言うのなら、
僕はそもそも、愛が分類されるものである事を知りませんでした。

でも、それならば誰が、愛とはこういうものだと説明できるでしょうか?
正義が人それぞれにあるのなら、愛もまた人それぞれにあるでしょう。
ずっと側で支えてあげる愛もあれば、敵対してでもその人を守る愛もあるでしょう。
大多数に受け入れられる言葉で説明できても、それが理解できないのならば。
あなたが作ってしまえばいい。

(重要なのは、彼女の意思だ。既存の分類などに興味はない。
例え傷付けてでも側にいたいと、ゆりかが願ってくれるなら)

本当にそれを望むならば、言って下さい。あなたの言葉で。
そう言えるようなものではないと判断されるのであれば、この手を振りほどいて下さい。
288久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/07(土) 01:01:01.02 ID:4YwW6Rzj
人それぞれの正義……それぞれの、愛……?
(自分だけが、愛を知らないと思っていた。)
(それぞれの愛があるのなら、今のこの感情もまた、愛の一つなのだろうか。)

(パパに守られて、ママを大事に思って、弟はかわいい。)
(それも、愛なのだろうか。)

(何が愛で、どこから愛じゃないのか。)
(もしかしたら、この世界の全てが愛なのかもしれない。)
(もしかしたら、全てが憎しみなのかもしれない。)
(それを決めるのは、自分の世界で生きている、自分自身――)

(――でもやっぱり、今は解からない、けれど)

うん…
(こく、っと素直に頷き)
これから、作る…自分で、考えて……
ちゃんと、考えたいから……
………わたしを嫌いに、ならないで。
(頼りなげな目で、兵部をじっと見つめる。)

…………料理、ド下手糞って、さっき言わなかった?
289兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/07(土) 01:17:00.53 ID:Y1pvnWKW
>>288

(そしてゆりかが下した決断は、どちらでもなかった。
ある意味彼女らしい、傷付けたくないけど側にいたいと願う、中庸的なもの)

…………。

(頼りない表情でこちらを見るゆりか。この辺りが、彼女の潮時か。
その感情を愛と自分で決める事はできない、そのくらいの『大切』)
(もしも愛してくれているのなら、返そうとしたこの言葉。
それはいずれ語られる時が来るまで、胸の内にしまっておこう)

っはぁ…。嫌いにならないで、って…このドへたれ姉。

…自分の愛が信用できないから、他人からの愛も信用できないんですよ。

(今夜数時間で、色んな事があって疲れてしまった)
(そんな晶は、今夜は早く寝る事にしようと決めた。暴言を放ちつつ、台詞の後半は小さく呟くように、椅子へと戻る)

そろそろ自覚して下さいポイズンコック。
守弥くんが人工臓器で生活しなきゃならなくなりますから。
あー全く、お母さんの料理の腕はどこに流れたんでしょうかねー?

(何だか不貞腐れたようにも見える仕草で、ブリヌイをぱくぱくと口に運んでいく)



【では、そろそろ〆でしょうか?】
290久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/07(土) 01:27:23.56 ID:4YwW6Rzj
(突然、ドへたれと言われて、きょとんとした顔になり)
(床にへたり込んだ自分を取り残して、椅子へと戻り、再びブリヌイを食べだす様子を見て)

………!!
(むかっとした表情になり、唇を尖らせる。)

…っな、なに、ポイズンコックって!!
わたし、毒なんか盛っていませんわよっ
そりゃ、アリョーシャに流れたんじゃないんですの?
その今晶くんが喰らってる美味しいジャムは、アリョーシャが作りましたものっ
(ぷーっと頬を膨らませ、まだ床に座り込んだまま、兵部を見上げる。)

……晶くん。
…あーきーらー、くんっ
ねえってば!!
(ふてくされたような彼が振り向くまで、苛立ちの声をあげ続ける。)
(ふてくされ度合いなら、負けてはいないと、再びナゾの対抗心を抱きながら)

………
(両手を前に差し出して、上下にぱたぱたとさせながら、じっと見つめる。)
嫌いじゃなかったら…立ち上がらせてよ。


【晶くんに、特にやりたいことがなければ、わたしのほうはいつでも大丈夫ですわ。】
291兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/07(土) 01:44:25.38 ID:Y1pvnWKW
>>290

それでも僕には、あなたのお父さんがあのような危険物取締法に
引っかかりそうな物を作り出すことができたなんて、思えないんですけど。
オリジナルですか?突然変異ですか?
その大層な模様より、そっちの方がよっぽど異能じみてますけどー?

(名前を呼ばれる。一回目はシカト。再び呼ばれる。二回目もシカト)
(そして訪れる沈黙。溜め息混じりに振り返ると、ゆりかが助けを求めるように、両手をぱたぱたとさせていた)
(もう一度、深く溜め息。最後のブリヌイを口に含むと、椅子を立って、ゆりかの側へ赴く)

………。

(無言で両手を伸ばし、金髪の少女の細い腕を、引っ張りあげた。
そして恐らく油断しているであろうゆりかへと、再びキスをする)
(そして小さな舌を強引にねじ込み、この甘い食感を彼女へと渡した)

(今度は、口中でのブリヌイのプレゼント付きだ。耳まで真っ赤になって爆ぜてしまえ)



【了解しました、それでは僕は、後一レスくらいで〆させて頂きたいと思いますね】
292久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/07(土) 02:07:39.54 ID:4YwW6Rzj
うっさいうっさい、うっさぁーいっ
パパに教えてもらった料理だったら、得意ですもの。
てめぇ、いつか野外演習に連れてってやるっ
美味しい手料理を、血反吐はくほどに食わせたるわ。
(世の中の美味しい手料理は、果たして血反吐はいて食べるものなのかどうかは、置いといて)
(ビシっと兵部の背中を指差すも、寝間着姿で床にへたり込んでいる様子では、今いち様にならない。)

(何度か無視されていたけれど、椅子から立ち上がる兵部を見て、満足げににんまりと笑う。)
(勝った。)
(もはや、なんの勝負なのか、愛以上に全く解からない。)

(引っ張りあげられると、不意にまた唇が重なった。)
んーっ!んっ…ん…
(舌で唇が抉じ開けられると、甘い味が口の中に広がる。)
……っ、っ
(真っ赤になりながら、兵部を睨みつけ、とりあえずは口の中を空にしようと、もぐもぐと動かし)
(こくんと飲み込むと、恥かしそうに俯き、口元を指先で隠して)
…な…ん、で…さっきから…キス……するの?
あ…愛、だから?

(繋いだ手をぐいと引っ張り、自分の方へと引き寄せる。)
(一瞬戸惑うような表情を見せ、そっと、兵部の真似をするように唇を重ねた。)
今…わたしが、こうしたくなったのも――愛、かな?

あ、そうだ。
晶くん、不知火って知ってる?
水鏡先輩と一緒にいる――
この前、セックスはどんな行為なのか水鏡先輩に質問しましたの。
結局教えてくださったのは、一緒にいた更夜くん――あ、更夜くんってわんちゃんなんですけれど。
セックスって、ちょっと恐ろしい行為なんですのね。
わたし、びっくりしちゃいましたわ。
でも、不知火が言うには、心から愛し合った人となら、天にも昇るほど気持ちいいんですって。
でね、もし万が一気持ちよくなかったら、不知火が責任取ってくれるらしいですわよ。
どう責任を取るのかしら…?

わたし、まだまだだけれど、絶対に自分の愛をみつけますわねっ
(満足したように、うむ、と頷くと、椅子に座りテーブルの上のP7を組み立てなおし始める。)
293兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/07(土) 02:27:56.27 ID:Y1pvnWKW
>>292

ーーーーん、っはぁ…。

(繋がっていた唇を離し、息を吐く。顔は熟れたトマトのように真っ赤だ)
(勝った)
(そう一人で勝敗を決めた晶は、キスの後も、開口一番に愛のある罵りをする)

野外という時点で、ロクでもない事しか想像できないんですけど。
隊長も仰ってましたけど、そういうレベルの高いものをする前に、
まずは簡単なお料理からにしましょうか。いいえ、先輩ならレトルトカレーから始めるべきですかね?

(全くあんなに恥ずかしい姿を見せて、二度目の告白のようなものをしたのに、
この肩透かしっぷりと言ったら。とはいえ、流石にそろそろ許してあげようか)

(そんな事を考えていた晶の体が、ゆりかによって急に引き寄せられ。ちゅ、と唇に柔らかい感触がした)
(数瞬、ほうけてしまう少年。やがて、はっと思い出したように唇を隠した)

し、知りません。
それは自分で決めて下さいと言ったはずです。
…まあ愛のない相手にキスをするのはオススメできませんが。

(どうせ自分から求めるばかりで、彼女は何もしてくれないだろうと
思っていた矢先の、彼女からの優しいキス。実は、結構嬉しい。
自分まで顔が赤くなってしまってないだろうか)

ええ、知っていますよ。会話もしましたし。
…あの不知火でも、直接説明するのは憚られたんでしょうか。

(ていうか喋るわんちゃんって何だ。可愛らしい。ツッコミどころ、満載である)

恐ろしいも何も、あなたの母親と父親もされた事ですよ。
…流石にその体では幼過ぎて、対応していないかもしれませんけど。
単純に、俺が気持ちイイセックスを教えてやるぜ。体で。っていう事でしょうね。
僕で満足できないようなら、好きにして下さって結構ですので。

(さらりと自分をセックスの相手の候補にあげながら、ゆりかの隣に座る)
(P7の組み立てで両手が塞がってしまうゆりかに、自分の分の
ブリヌイを、食べさせてあげるためのものだ)
(自分の愛を見つける、そう宣言するゆりかに、苦笑しながらこう返した)

ええ、期待していますよ。
あなたの料理の腕が上達するのと同じくらいには、ね。



【お待たせしました、それでは僕は、これで〆になりますね】
294久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/07(土) 02:32:52.06 ID:4YwW6Rzj
【では、わたしはあと1レスさせていただきますわね。】
【遅いので、先にお休みなっていてくださいませ。】

【ひとまずは、長丁場お付き合いいただきまして、ありがとうございます。】
【色んな晶くんの表情があって、とても楽しめましたわ。】
【そうそう、避難所のほうの】
【それは、晶くんが投げるボールがとても上手で、こちらがボールにラクガキして投げ返しても】
【ちゃんと芸術品にして、また投げ返してくださるおかげなのですわ。とだけ。】

【それでは、おやすみなさいませ。よい夢を。】
295兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/04/07(土) 02:39:05.86 ID:Y1pvnWKW
>>294

【すみません、それではお言葉に甘えさせて頂きますね。
こちらこそ、ゆりか先輩を愛で殺しする事ができて、とてもホクホクです】
【記憶を元に戻す家庭で泣かせてよし、元に戻っても泣かせてよし。余のどえす心は満足じゃ、です】
【いえいえ、それは…と繋げるとキリがなさそうなので、
ありがたくお言葉を頂戴しておきます。ですので、ゆりか先輩も受け取って下さいね?】
【一週間に渡るロールにお付き合い頂き、ありがとうございました。
お疲れ様でした、またよろしくお願いしますね。お休みなさい、ゆりか先輩。ノシ】
296久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/07(土) 02:56:13.00 ID:4YwW6Rzj
あら、レベルは高くないですわよ。
ちょっと、材料を捕まえるのに苦労することが多いだけ、ですわ。
意外と、美味しいんだからっ
(やはりロクでもない状況であったと、証明するような説明をして、ドヤ顔でにやりと笑う。)

けちっ
そのくらいは、教えてくれてもいいじゃない。
愛のない相手…だと思えなかったから、したんだけれどな。
(どう教えるというのだとツッコミ入れられても仕方の無い文句を、ぶーぶーとたれる。)
(それでも、少しだけ彼が恥かしそうに見えたから、それで満足することにしよう。)

その話をしているときは、水鏡先輩だったから。
コーヒー噴出しそうになったり、目を丸くしたり、面白かったですわ。
なんか、悪いこと訊いちゃったみたいで…

んー、更夜くんも、自然な行為だって、言ってたけれど……
え?対応……対応非対応があるのっ?
わたし、対応してない?
……ますます、恐ろしいわ…
(青ざめた顔で、ごくりと喉を鳴らした。)

えー……不知火って、そういうスケベオヤジみたいなキャラでしたっけ?
そりゃ、人のこといろいろ馬鹿にしますけれど…小さいとか、小さいとか、小さいとか。
(思い出すと些かムカっときて、P7を組み立てる手に力が入ってしまう。)
(よくよく思い出せば、もし気持ちよくなかったら責任を取れと迫ったのは自分の方であって)
(不知火からすればとんだ濡れ衣なのだが、色々小さいといわれた恨みは根深い。)

満足できないようなら…って……あ、晶くん…と……?
(隣に座る兵部に、ちらと視線をやって、少し恥かしそうに俯き、P7を真剣に見つめる。)
(嫌われていなかった…いや、もしかしたら憐れに思って、付き合ってくれているだけなのかも)
(でも…キスまでされたし……そんなこと、からかってするような子じゃないと、解かっている。)
(じゃあやっぱり、わたしのこと、まだ好きでいてくれたのかなぁ…)
(そんなことを考えながら、ごにょごにょと手元を弄る。)
(異能を使わずに組み立てているとは言え、いつもの数倍は時間がかかっている。)

……それって、ぜんぜん期待していないってこと?
(P7から顔をあげ、じとっと、兵部を睨みつける。)
(でも、柔らかな笑顔を見ていると、なんとなく幸せな気分になったので、許してあげることにしよう。)

しばらく泊まっていくんですわよね。
ね?泊まっていって?うさぎちゃんも、連れて来ていいから。
この家、小さいけれど地下は全部射撃スペースになっているんですの。
明日にでも、一緒に遊ぼうねっ
(組みあがったP7を見せて、とりあえずは、この手に弟が帰ってきたことを単純に喜ぼうと思った。)


【それでは、わたしはこれで締めですわ。】

【改めまして、今回はお付き合いいただきありがとうございました。】
【なんだか新鮮なロールで、とても楽しかったですわ。】
【また遊んでくださいませね。】


【おやすみなさいませ、晶くんに安らかな眠りと素敵な夢を。】

【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
297天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/07(土) 18:36:44.44 ID:3w5pR+43
【この時間だと早いかなと思いつつ、>>23で待機します】
298天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/07(土) 19:46:28.65 ID:3w5pR+43
【では、失礼します】
299崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/07(土) 21:13:46.02 ID:pdRVZX+s
>>258
100%超えるのかよ、一人が二回答えるくらい変わってるのかよ。
それても質問者のあなたが答えてるわけ?
(これも彼なりのボケなんだろうと一応突っ込んでおく。)
(辛いだのなんだの言われても面倒なので。)
つまり、変わってるとか癖が強いじゃなくて変態って認識しておいてほしいってこと?
(ただでさえ男と会話すると気持ち悪くなるのに)
(変態相手となると割と本気で頭痛くなってくる、まぁ、悪いようにはならないだろうとは思う。)
(一応「悪い人ではない」みたいだし。自信なさ過ぎて久遠先輩がこの場にいるなら確認をとるところではあるけど。)

そういうネットスラングもいらないってば……
(ため息交じりにこめかみに指を添えて頭痛を抑える。)
(当たり前だ、無理して、吐き気を我慢して行ってる言葉遣いと仕草なのだから。)
(俺が自然とする男として身についた言葉遣いや仕草は、怖いしおかしいだなんていわれる。)
ありがと、そうだね潜入捜査とかそういうのに慣れてればこういうことももっと楽にできたのかなと思うよ。
けど、女の子らしくはあるらしいよ。
「まだちょっと怖いけど、雰囲気が柔らかくなったね」ってよく言われるよ。喋り方に神経使ってるだけだっていうのにね。
元の私の仕草や言葉遣いは「怖い」らしいよ。
(そして自嘲しながら肩をすくめる俺だった。)

超能力は知り合いが使ってるのを見たことある。
魔物や妖魔の類って…………この学園にいるだろ、信じるしかないじゃないか。
(前者はまほろちゃんで後者は黒上先輩のことだ。)
あと、魔術は知らない。超能力とどう違うのかわからないからさっき超能力っていったのが
実は魔術でしたって言われても信じるよ。
…………で、これ聴いてどうするの?

【というわけで今夜もよろしくお願いします。】
300紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/07(土) 21:34:30.18 ID:xaR6PnAA
大事なことだから二回言ったんだと思うよ。
必要とあらば三回は言うだろうよ。
(けらけらと、まったく真面目ではない顔つきで笑う)
(よいツッコミだった。こうでなくては会話なんてする価値すらない)
んあー、そうだね。ただの変態というよりは…・
うん、変態という名の紳士だと思ってもらえれば。
(どこぞのギャグ漫画に登場する熊みたいな台詞を吐く)
(へらへらと、まったく誠実さのない顔つきでまだ笑っている)

女の子らしく、ねえ?
(何やら妙な言い回しだった。まるで以前は女の子らしくない振る舞いをしていたかのような)
(物言いである。頭痛でも感じているらしくこめかみを抑えているのは……突っ込むのに疲れた)
(所為だろう。多少調子に乗り過ぎたらしい。でも反省しない)
よくわからないが、神経使うくらいなら自然に振る舞えばいいだろう。
多少大雑把に生きた方が人生は楽だよ、多分。
(この上なく適当に、日向で寝転ぶ猫のように弛緩した態度で紅い男は言う)
(紅く派手な髪と巨躯を持ちながら、発散する雰囲気はだらだらと気が抜けまくっている)

んあー、深い意味はないんだがね。
素人さんがこっち側に首を突っ込んでるみたいなんで、釘を刺そうかと。
日没以降は早めに帰った方がいい。キミみたいな子は、狙われやすいからね、特に。
(触り程度の知識はあり、超能力者の知り合いが存在する。妖魔の存在も認識している)
(しかしマナやプラーナについては知らない。自分が発散する魔力を自覚している様子もない)
(この手の人間がふらふらしていると、妖魔の餌としては打って付けだった)

【こちらこそよろしく】
301崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/07(土) 22:06:12.42 ID:pdRVZX+s
最大130%かよ、キリがわるいね………
(100%の越えの相場は120%だろうとため息をついた)
…………気持ち悪いよ。
(変態という名の紳士というのは俺の知っている奴と同じであれば)
(盗撮、痴漢、露出狂、ストーカーの常習犯だったはずだ。)
(俺の現在の体質抜きにしても気持ち悪い。)

(深く息を吐いて、もう一度吸う。少しだけ暖かくなったような気がする風が春の訪れを感じさせる。)
(土の匂いの混じった空気に少しだけ安心を覚える。……この手の場はもうちょっと嫌なにおいとか混じってそうな気がしたから。)
(ついでに適度に紅裂と適度に距離を置いた適当な場所を探してそこに腰を落ち着ける。)
周りの人間に「らしくない」とか「なにかあったのか」とか、余計な気を遣われても?
私はごめんだよ、そんなの「おまえはおまえじゃない」って言われてるようなものだよ。
(男であろうとすればするほど周りとの摩擦は増えて、自分自身の存在が否定される。)
(結果やってくるのは吐き気と頭痛。俺がどんなに世界が間違っていると主張したところで聞き入れられることなんてないのだ。)

ごめん、そっち側に首を突っ込まざる得ない状況なんだ。
そっち側に行かないと私が欲しいものが手に入らないんだ。
最も日没後は早めに帰ることにはしてるけれどね約束もしたし。
まぁ、できることなら早いところそっち側に行けるような術でも覚えておきたいんだけどね……
(例の薬はいまだに常用するほどの勇気が持てない。)
(訓練しようにもいまいち方法がわからない。)
(片方の膝を抱え込んで額をつける、やっぱりもっといろんなものを捨てなくちゃだめなのだろうか。)
(得るためには捨てる――こんな博打みたいなことをしなければならないのだろうか。)
302紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/07(土) 22:27:35.12 ID:xaR6PnAA
おお、ものすごい侮蔑の眼差し。
生きて実感が味わえますなぁ。
(心底実感込めて気持ち悪いと言われるのは久しぶりな気がする)
(勿論、生きている実感なんて湧かないけれど)

お前はお前じゃないって?
ならキミは誰なんだ?ま、まさか……
(ここでいきなり不安そうな顔になって、身体を硬直させる)
まさかキミは、そうか、キミは、えーっと……
(何か上手い冗談でも言おうとして、頭の中を必死に検索して)
悪い、いい案がなかったわ……
(結局何も言えなかった。がくりと頭を項垂れる。辛気臭い表情をしている少女を)
(笑わせる冗談のひとつも言えない、コミュ力の低さを嘆く。他人との交流は常に難しい)

死ぬ危険性を無視してまで手に入れたいものがあるってか?
ははーん。何やら込み入った事情があるようだが……
知ってる?人間死んだらお終いなんだよ?
首をべきりとへし折っただけで人間って死ぬんだよ。これ実話だから。
(今度は深刻そうな雰囲気で蹲る少女に、近づく事はしないが、離れることもなく)
(適当な距離を置いたまま本当のことを話す。誰もがそれを知っていながら、しかし間近で見るまでは)
(実感をしないこと。死の危険と、恐怖。それを日常として生きる男が、何もない表情で語る)
まーあ、どうしてもって言うなら、その魔力を有効活用することだな。
あんな小さな犬くらい追い払える力がないと、昨日と同じ結果になる。
(ああ、と、そこで思い出した。昨日、学校の裏山で獣に追いかけられていた少女がいた)
(その少女は、確かに目の前にいる少女だったのだと)
303崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/07(土) 22:55:23.57 ID:pdRVZX+s
(ああ、冗談じゃなくて真性だったのかよ。とまずい顔になる。)
(もうこの男の言うことがどこからどこまでジョークで本当のことなのわからなくなる。)
私を何かにしたいのかよ!
私は私だってば、変な案とか出さなくていいから。
へんな気遣いとかいいから、貴方そういうの苦手そうだし。
っていうかあなたへんな気まぐれで他人にやさしくして勘違いされるタイプじゃないか?
(初対面の時、さっくりと生き物を殺して笑って見せた薄気味悪さすら感じるあれが本性だとするならば、だ。)
(要は適当なのだろう。紅裂が言っている紅裂の生き方どおりなのだ。)
吐き気も頭痛もするけど貴方がどうこうできることじゃないよ、お礼はほしいかい?
(何かを嘆いている、きっとうまいこと言えなかった自分に自己嫌悪でもしているのだろう。)
(そんな紅裂がおかしくなって薄く笑いながらそんなことを言って見せた。)

じゃあ、自分を自分と認識されないのって生きてるってことになるのかな。
自分を偽った態度で、自分を偽った言葉遣いで、自分じゃない姿のまま
自分じゃない人の生きてきた道をたどる。
…………これって生きてるの?私は生きてるとは思えないんだよね。
だから、それをなんとかするために死ぬなら、それは私にとっては何も変わらないことじゃないかと思う。
まぁ、こんな風に思ってはいるけど死ぬのは怖いんだよね。ただ、終わるのはどうでもいいと思えるよ。
だって俺は始まってないんだから。
(死ぬことは怖い。痛いのも嫌だ。けど自分を否定されるのを我慢してまで生きていたくない。)
だから、それ…………何のことを言ってるわけ?
有効活用しようにも私には何がどうなってるかわからないんだって………
(訳のわからないことを無表情で、しかも冒頭ではとぼけてたことをしっかり覚えてやがった事実付きで)
(語られても日田に青筋が浮かぶだけでである。っていうかそれしかできねぇ。)
今になって思い出したとか?とぼけてただけなら怒るよ。
(じとっとした視線を送り)
304紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/07(土) 23:18:43.45 ID:xaR6PnAA
ぬぐぅ、初対面の子に何故そこまで。む、もしやキミ、エスパーなのか?
(割と本気で驚いた様子でうめき声をあげる)
(勘違いされるタイプ…ああ、確かにそうかも知れない)
(あの人とかあの子とか、他にもアレとかコレとか思い出せるだけでも)
(結構ある。思い出せない分も含めるともっとあるかも知れない)
お礼?
いらないもたない夢も見ないフリーダムな俺には過ぎたことですとも。
(自己嫌悪している様子が滑稽だったのか、少女が薄く笑う)
(もっと口汚く罵倒してくれると俺の幸せ指数が上昇するかも知れません)
(そんな風に言おうと思ったけれど、言うと多分その笑顔が崩れるので言わない事にする)

……人間が一番恐れるのが孤独で、一番求めるのがその逆の承認だとするなら
自分が思う自分を認めてもらう事が生きること…ってことになる理屈だな。
否定はしない。キミはキミが思う自分の姿を周囲に承認してもらいたい訳だ。
(今までと一転して、真面目な顔つきと、少しだけトーンの低くなった声で語る)
今のキミは偽りの自分を演じていて、生きてすらいなくて。
だから本当の自分を始める為に戦っている、と……大体わかったよ。
(事情はわからない…というか彼女は語ってすらいないのだが……覚悟くらいは理解した)
そこから説明しないとならんのか……
人間――いや、生き物全てが持つ生命力、それを精錬したものが魔力、霊力と言われる
力なんだが、キミの場合、それが多少平均値より高いんだよな。
自覚がないってことは恐らく先天性、環境によるものだろうとは推測できる。
(魔力、霊力の対する定義や解釈は人や流派、宗派によって異なる)
(だからこれは紅裂拓兎個人の見解になるが、面倒なのでそこは省略する)
その力は、ただ持っているだけなら狩人にとってのマーカーに過ぎないが、
使いこなせば自分を守る盾にも、敵を屠る矛にもなる。こんな風に。
(すっと手を差し出して、力を集約する。きらきらと妖精の鱗粉がごとき粒子が舞う)
(これが剣となって敵を屠ったのは一度や二度では足りない)

今になって思い出したんだよ。昨日みたいなことはよくあるもんでね。
305崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/07(土) 23:55:05.23 ID:pdRVZX+s
これでも勘は良いほうなんで。
初対面の印象とさっきの「適当」発言でなんとなくだよ。
(正直このあたりの会話だけなら俺もこの人を善人と認識してた気がするし。)
(まぁ、あれは俺に盛大なトラウマを与えはしたけれど、その辺の認識はちゃんとさせてくれたってことか。)
りょーかい、じゃ適当すぎるのもほどほどにってだけにしとくよ。
どっから始まってもいいから今フリーフォールはしないでくれよ。
メダルのカウントもしなくていい。
ああ、あと…………変なこと考えてない?
(笑みは消えはしないが、なんか勘がそんなことを察したので)
(とりあえず聞いておくことにする。)
(勘は勘だし当てになることのほうが少ないのだけど。)

わかってもらえてありがたい、勘違いしそうだね。
(軽口交じりに言うのは、打って変ったシリアスな態度に)
(本当に理解してくれたことを察したからだ。)
うん、素人なんだ、悪いね。
あ、うん…………多少平均より高いってことはふとしたことに爆発とかしちゃうってことか?
ちょっと前に何かしようと思ったら右腕のあたり、かな……が爆発していろいろ吹っ飛んだもんで。
(まほろちゃんが倒した虫女とのことで、その時は自分らを拘束してた粘着糸やら虫女やら、俺やらまほろちゃんやら)
(まとめて吹っ飛ばしたもんだ。)
ほぁ〜…………
(なんか手の上で綺麗なものが舞ってる。)
(しばらく綺麗だなーとかのんきなことを考えながら眺めていたが。)
(「敵を屠る〜」のくだりで昨日のアレの元だと察して半開きだった口を閉じてその辺に)
(身を守るものはないか探して、揚句に身の守りについては何の役に立たないであろう木の枝を拾い上げて
(体の前でとても素人くさく構えた。)

うっぐ、むむ…………
(それは俺がそれくらいのことにも気づけないのかと馬鹿にされてるのかと。)
(実際そうだから押し黙るしかないんだけどと、口つぐんで悔しそうにうめくのだった。)
306紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 00:22:10.02 ID:da2ByFaY
……大体だけどな。気休めになるかは知らないが、
いざとなれば独りでも孤独でも生きてはいけるもんさ。その気になれば。
(ゆるゆると頭を振ると、はらりと紅い前髪が垂れる)
(片手でそれを掻き揚げると、冬の夜を思わせる瞳がそこにあった)
(他人と共に生きる術など知らず、ただ殺すとだけ念じて生きる人間がこの男だ)

制御方法を知らない場合は感情の起伏がそのままスイッチになることが多い。
怒りとか憎悪とか恐怖とか、あとは防衛本能とか。
まーあ、わかりやすく言えばそれは赤ちゃんに安全装置を解除した拳銃渡した状態と
大差はねえな。下手すると自分も他人も無自覚に撃ち殺してちまう。
(異能に目覚めたばかりの人間が遭遇するケースとしては、よくある例だ)
(異能に目覚めること自体が稀であり、奇跡に近いのだけれど)
自分の頭撃ちぬくくらいなら別に構わないだろうが、他人を傷つけたくないなら制御方法を
身に着けることだ。承認してくれる他人が欲しいなら尚更に、な。
(珪素の粒子に見惚れたのも束の間、咄嗟に身を守る為の武器を探している少女に苦笑して)
(珪素の粒子を結晶化させる。それは水晶で出来た四葉のクローバーだった)

この力は俺だけの力だが、キミも修練を積めばキミだけの力…キミだけの牙を持てるだろう。
この世界に、困難に、不条理に、己の牙を突きたてる。戦うってのはそういうことだ。
(自分自身というちっぽけな存在を認めさせるために、誰だって戦う)
(特異な力を持った人間の戦いは、より困難になる。だが、それがどうしたというのだろう)
生きるってのは、そういうことだろうよ、多分。
(身構えつつ難しい顔をしている少女は、何故か年頃の少年のようにも見えた)
(何とはなしに、こっちが素の表情に近いのだろうかなんか勝手に推測する)
(自分の力で生み出した硝子のクローバーをすっと差し出す)

俺、紅裂拓兎。これは名刺代わりだ。受け取ってくれ。
307崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/08(日) 00:52:46.70 ID:r8p89FjW
そんな眼でそんなこと言われても説得力ないよ。
生きてるなんて思えない………
(だからと言って手を差し伸べられるのかと言えば)
(怖いので無理。という結論に至るわけであり、言ったからには紅裂もそれを望んでいるわけではないのだろう。)
(何かを育むとかそういうことよりも、ただ厳しい現実に耐えるだけの瞳は見るに堪えない。そう思う。)

牙なんか生えてない、生やし方もわからないド素人だけどね。
良ければ、貴方に面倒見てくれって頼もうかと思ったけどどうにも無理っぽいから
そのあたりはもうちょっと試行錯誤してみることにするよ
(説明はする。)
(たぶん頼んで気分が良かったりして、気が向いたならいろいろ教えてくれるだろう。)
(けど頼りにしていいような人間じゃない。とりあえずそう結論つけ)
まぁとりあえず頑張ってみる。

崎守慧、中等部二年生。
ごめん先に謝っておくけど、今からあなたに対してすごく失礼なことをする。
(長く、武骨……大きな手に包まれた変わった色の水晶でできたガラス細工。)
(差し出されたそれを受け取らないわけにもいかず、受け取るにはそれとの接触は必要不可欠。)
貴方………紅裂先輩は悪くない。悪いのは私と私をこういう風にした奴だから。
だからその、まぁ…………ゴメンナサイ。
(とりあえずそれだけ言っておくと深呼吸を数回。)
(なるべく紅裂先輩の手に触れないような場所をつまむ――無駄だった、これだけでも俺の体がその男の触れたものを拒絶して)
(頭痛と吐き気を起こさせる。仕方がないのでひったくるようにしてそれを引き抜くと、それを意識しないように胸ポケットの中へしまう。)
うっぐ…………
(――臨界点を突破しつつあったので即座に回れ右、とにかく紅裂先輩から離れて)
(胃の中のもの、昼に食べたものとかそれを消化する胃液だとかを盛大にぶちまけた。)
308紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 01:14:46.04 ID:da2ByFaY
(そんな眼と言われた眼を瞼の上から掌で軽く揉むように擦る)
(生きていることの意味をまだ見つけることも決めることもできない紅い男は)
(ただ戦って殺すことしかできない。けれど、だからと言って「まだ自分は本当の人生を生きていない」)
(などとは言わない。それが紅裂拓兎が自分で切り拓いている道なのだから)

無責任な第三者の応援なんぞ迷惑でしかないだろうが、励むといい。
結局、生きるか死ぬかは自分でどうにかするしかないんだからな。
(困った時に差し伸べられる手があるとは限らない。世界はいつだってそんなものだ)
(そんな無慈悲な世界で、頼れるのはちっぽけな自分だけしかないのだから)

んあ?
(恐る恐る……まるで爆発物でも取り扱う作業班よろしく慎重な手付きで)
(手を伸ばしてくる崎守慧。失礼なことをする?首を傾げつつ、手と手が触れ合う瞬間を)
(見つめていると、崎守の顔色が哀れなくらいに酷いものになった)
(脱兎の如く回れ右して、遠くに避難する少女を見送ると、彼女はげえげえと嘔吐し始めた)
はい?
(心境と表情は、ぽかーんの一言に尽きる。先ほどまで軽口を交えつつ会話していた相手の)
(急変に、思考回路が追いつかない。憤慨するより何より、介抱した方がいいのかと、ぼんやりと)
(考えつつゆっくりと歩いて行って、しかしその背中を摩ってやるのは躊躇われた)

おい、大丈夫か?触ったらまずいのか?
(理由も事情も知らないが、自分との接触が原因なのだろうと察することはできたのだから)
(えーと、どうしよう?近寄って介抱することもできず、ただ只管手をこまねいている)
309崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/08(日) 01:38:35.32 ID:r8p89FjW
っく、ぅぇ………ぉ…………
(びしゃびしゃと土の上に吐しゃ物が落ちる。)
(ツンとした匂いがまた内容物を嘔吐させる。これの繰り返し。)
(その根本にある男という要因は近づかないでいてくれてる。)

ゲホッゲホッ………
はぁ。………ああ、近づかないでくれてるのも正直有り難い。
紅裂先輩は悪くはないけど、ぶっちゃけ原因ではあるんだ。
異性との接触がね、どうしてもダメなんだよ………
(いまいち要領は得ない言い方になってしまう。)
(とにかく責任とかそういうのを負う必要はないってことだけは伝わってくれるといいんだがと思う。)
悪いね、いつものことだしちょっと休憩すれば、元に戻ると思うから。
ちょっと手間だろうけど、屋上あたりに場所を変えてもらえると助かる。
(青ざめた顔を向けてそういうと、再びこみあげてきた吐き気に従い胃液をぶちまけて)
310紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 01:55:24.98 ID:da2ByFaY
異性との接触?
おいおい、呪いか何かか。
(今度は冗談でも何でもなく、それなりに見当をつけて発言する)
(呪い、縛り、特異体質……そんな代物は夜の世界には有り触れている)
(少女のこの反応もそのひとつなのだろうか)

なんでもいいけど、アレだ。ちょっと待ってろ。
飲み物買ってくる。楽な体勢で待ってろ。
(責任感を覚えたわけでも糞みたいな正義感に目覚めたわけでもないが……)
(苦しそうな人間を見て放置できるほど冷血でもない)
(何よりお気に入りの避難場所をこれ以上汚されるのは辛かった)

(荒野を駆け抜ける一匹の獣のように走りだし、校舎の中の自動販売機を目指す)
(胃の中の内容物を嘔吐した場合、水分が足りない状態に陥っているので)
(水分補給は必須。だが、冷たすぎる飲み物は胃を刺激して逆効果――とのことだった)
……参ったな。こういう
場合はスポーツドリンクがいいんだっけか?
(知識を総動員しながら、温かいお茶にするか、それとも冷たいスポーツドリンクにするか思案する)
(悩んだのは三十秒程度だったか。結局二つ買って行くことにする)

おーまーたーせぇぇぇぇ!少しは落ち着いたか?
ともかく飲め。水分が足りてないはずだから。
(行って来た時と同じ速度で帰還する。他人の為に走るのは久しぶりな気がする)
(体育館の非常口の扉、その石段にお茶とスポーツドリンクを置く)
(手渡しできないならこうするしかないだろう)

311崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/08(日) 02:12:44.38 ID:r8p89FjW
(単なる心因性云々とかいう病気らしいです。)
(なんだかものすごい勢いで飛び出していったかと思えば、ものすごい勢いで戻ってきた。)
(なんてーか、変態だったり変人だったり大変な人だと思った。)
はぁ、そんなんだから勘違いされるんだって。
それともただかっこつけたいだけ?
(さんざん吐いてようやく落ち着いたのか、適当な木に体を預けてため息を吐く。)
(お礼の一つでも言いたいところではあるが、この変わった先輩には逆効果だろう。)

うーんと、じゃあスポーツドリンクのほうで。
いや両方は無理だよ?おなかたぷんになるし。
というわけでばっちこい。
(動く体力無いアピールとともに両手を広げて投げてよこせアピールをする。)
(スカート姿で胡坐をかいて両腕を広げる様はなんかアレな気がするが。気持ち悪いから致し方なしと)
(自分を納得させる。)
312紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 02:22:52.28 ID:da2ByFaY
いんや、やりたいことやってるだけだよ。
主に俺の心に叫びに従って。
(どこぞの魔女も言ってたことだが、紅裂拓兎なる男はかっこつけている男らしい)
(本人としては別にそんなつもりはない。ただ、やりたいことをやっているだけ)
(走って乱れた髪を撫でつけながら適当に答える)

少し温くなってから飲めよ。
急に冷たい物胃袋に入れると今度は腹ぁ下すからな。
(行儀が悪いとは思ったが、手渡しできず本人も動けないのなら仕方ない)
(胡坐を掻いて座っている少女にスポーツドリンクの方を投げて渡す)

難儀だな。男に触れただけで吐きたくなるのか?
そんな身体でよく学校に行こうと思えるよな。
何か理由でも?
(もしそれが俺の場合だったら、引き籠り生活をスタートさせているところだ)
(彼女には彼女の理由があるのだろうけれど)
(あの窮屈そうな態度は、それも原因なのだろうか)

313崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/08(日) 02:42:46.53 ID:r8p89FjW
いやそれって、カッコつけてるんじゃないの?
ほら何かに縛られて生きるより〜っていうじゃない。
(ぴっと指を立てて言ってみる。)
少なくとも私から見たらそう見えたわけだよ。
かっこつけって否定するようなものなのかな。
(うーん、とうなる。否定するようなものかどうかと言われれば俺も否定するかもしれない。)
(けどかっこよく見せたいのは男子としては別に普通じゃね?と思うわけで。)

うい………
(という返事とともに投げられたそれを受け取ろうと広げた腕を閉じ――)
(空を切ってぱちんと乾いた音を鳴らす。)
(投げられたスポーツドリンクは見事に俺の脚の間に着地した。素晴らしいコントロールだ。うん。)
ぬるくなるのってどれくらいかかるんだろうね!
(とりあえずキャッチに失敗した気恥ずかしさをごまかすように話題転換。)
(失敗なんかしてないよ!といわんがばかりにスポーツドリンクを手に持って見せたり。)

それだけじゃないけど、それでも吐く。
いやね………泣くんですよ、親が。
これでも、こんな状態になってから数週間は引きこもってはいたんだけどね。
しばらくすると、親が泣くようになっちゃってね………
(どうにも気分が悪いっていうか、一緒の家にいる時間を短くしたいから)
(多少の吐き気や頭痛は覚悟して、登校するようになったのだ。)
まぁ、そんなものかな。
314紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 02:54:59.90 ID:da2ByFaY
自分で決めたルールで自分を縛り、それを遵守する。それが美学。
かっこつけはただの自己陶酔。自己満足。周囲に見せるポーズに過ぎないよ。
まーあ、なんだね。アレだ。もう少しさり気無く自然な気遣いをした方がいいってことね……
(最後の方はむしろ自分に言い聞かせるように小声に呟く。やりたいようにやってるだけならば)
(相手がそう評価するのも自由のひとつとして認めるしかない)

今日はそこまで寒くないし、、二十分くらいかな。
(何事もなかったかのように会話を続けるのもまた優しさと気遣いのひとつだと思う)
(出会ってそこまで経過してないが、何となくこういう子なんだろうと悟り始めた)
他にもあるのかよ。ひとつだけでも余裕で死ねるってのに。
つうかよ、泣きたいのはキミの方なんじゃね?
まったく親って生き物は子供を都合のいい型に嵌めることしか考えてねえな。
(残った方のお茶のペットボトルのキャップを捻って開ける)
そんで、キミのそれって……キミが夜の世界に首突っ込む理由に関係してるのか?


315崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/08(日) 03:14:47.18 ID:r8p89FjW
ああ、あれか。つまり私の言い方が悪いと。
紅裂先輩としては美学をもって行動してるわけで、周囲にアピールしたいわけじゃないと。
(そう解釈しておこう。たぶんそんなに間違ってないはず。)

ふむ……二十分かー、額とかにあててたら早くなるかな。
(顔が熱い――つまり赤面してるのをごまかすのも含めて上を向いて)
(顔にペットボトルを当てる――)
うん、死ねるね。
泣きたいけど向こうからするとおかしいのは私のほうって思うとなんかね。
それに、親に型に嵌められてたから生きてこれた面もあるし……。
(そう考えると反抗期真っ只中のはずの自分でも反抗というものをしたくなくなる。)
(たぶん、周りの親が鬱陶しいとかそういう言葉に反抗したんだと思うけど)
(いろいろと自分の存在を否定された出来事ではあるが、14歳の無知な子供だと自覚したことでもあるのだこれは。)
関係大有り、むしろ夜の世界っていうの?
そこで目的が達成できれば、このへんな症状ともおさらばできるくらいだよ。

【ごめんそろそろ眠いから凍結してもらってよろしいでせうか】
316紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 03:18:49.54 ID:da2ByFaY
【俺も眠いから凍結する方向で】
【日付変わったな。日曜日…は空いてるけど素直に休みにしようか】
【来週、火曜日くらいかな、空いてるのは。21時くらいになるよ】

【時間に余裕があったら置きレスしておく】
317崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/08(日) 03:23:45.74 ID:r8p89FjW
【うん、そうしてくれるとありがたい!ありがとー!】
【じゃあ火曜21時で、それまでに〆ちゃえるようなら置きレスで〆る感じで】
【いいと思う!】

【いろいろ遅くまで付き合ってくれてお礼を言うよ!ありがとう!!】
【ンじゃ、お先に!おやすみー………がふっ】
318紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 03:25:19.32 ID:da2ByFaY
【いえいえ、こちらこそ楽しんでロールしてるので】
【わかった。その時間によろしく】

【お疲れ様。またよろしく】
【それでは俺もこれにて】
319紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 12:57:44.60 ID:da2ByFaY
>>315
後悔することになっても自分の気持ちにできるだけ正直に生きるって
決めてるだけだよ。やってから後悔した方がマシだろうし。
(信念、美学、拘り。己の中にあるルール程度の差はあっても誰が持っているだろう、それ)
(例えその行動で孤立しても、孤独になっても、後悔するとしても、正直になること)
まあ……体調悪くしてる女の子の世話ぁ焼く程度のことは、特に理由なくてもやるだろ、誰でも。

子供の話に耳を傾けるのも親の義務だろうにな。
まあ、子供を育てるってのは難しいことだろうとは思うがよ。
過保護だろうが放任だろうが、どっちに傾いても碌な結果にならん。
(結婚も育児も無縁なこの男だが、人間一人育てる大変さくらいは想像できる)
(子供と一緒に親も成長するとは言うが、そのくらいの気構えがないと子育てなど不可能なのだろう)
ふむふむ……それで…あー……俺、駆け引きとか腹芸とか苦手なんだ。取引もな。
とりあえず事情を説明してくれないか?
(好奇心が湧いたなんて言い方をしたら彼女に失礼かも知れない。けれど、関心があるのは事実)
(いつだって他人には無関心。反面、一度気になったら納得するまで追求したくなる)

協力できるかは定かじゃないが、説明してもらわないとその判断すらできないからな。
(まずは情報の開示する。そこから協力できるかどうかを判断する)
(当たり前のことではあるが、信頼できる人間が常にいるとは限らない)
(そして信頼関係の構築など一朝一夕で出来るはずもない)
(だがそこで踏みとどまっては仕方ない。だからこちらから踏み込んでみることにした)


【置きレスに借りたよ】
320崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/08(日) 18:07:44.70 ID:r8p89FjW
>>319
えー………あ?…――ん?
(紅裂先輩の言葉は俺の言葉に対する肯定なのか否定なのか。)
(いや、否定ではあるんだろうけれど、何が違うんだろう。)
えっと紅裂先輩は自分が後悔しないような生き方をしてるだけです。
(なにやら国語のテストをしてる気分になったので、とりあえず復唱して)
(理解したことを示してみる。)
…………女の子、ね。はは
(じゃあ、男だったらここまで律儀なことはしないってことか。)
(悪いことしたかなと思う反面、やっぱり自分が女として見られていたことに落胆する。)
(さっき吐いたから吐き気は大丈夫だが、ペットボトルを当てた額の奥がツンと痛んだ。)

「親の義務」とかは子供が言っちゃいけない気がする。
ほら、なんていうか客が「お客様は神様です」っていうのはなんか違うよね?
そんな感じかな……。
(俺を息子と認識しない以上、俺にとってあの人たちは他人にも等しい。)
(同じ顔で同じ性格のだけど、またくの他人と言える存在。)
(でもあの人たちにとっては俺は間違うことなく娘であるんだ、その娘の口を使って別人が喋ってる――)
(――そんな風に思われえも仕方ないし、それを否定したとして、それを責める気はもうとうに失せた。)
あー、うん。思ったより良くしてもらったし。
その礼もかねて先輩の疑問払拭に一役買ってもいいよ、けどなんていうか。
この話を信じる人は圧倒的に少数派だってことと、だからこれを話すこと自体俺はあまり気が進まないってこと。
それからもらったスポーツドリンクは返さないってことを覚えておいてほしい。
(夜の住人ってやつは、こういうびっくり現象に慣れている人種なんだろうと思う。)
(こんな調子なら久遠ゆりか先輩も変に疑ったりとかはしない、と思うくらい、けれども前例からすると)
(どうしても腰は引けてしまうような内容だ。)
(ただ、まぁ……夜の住人ってやつには喋っても頭ごなしに否定はしないだろうと思う。)
(特に割と的確な違和感を持ってた紅裂先輩みたいな人は。)

まぁ、ぶちゃけるとな。俺、男なんだわ
見た目は完全に女、体の機能も周りからの認識も全部女だけど。
で、そうなった原因が夜の世界とやらにいる、「赤い四つ目の獣」の姿した異形ってわけ。
だからそいつをおいてーんだけどよ、どうにも、力不足なんでな。
(めんどくさくなったので、素の言葉遣い、素の仕草で話し始める。)
(過度な期待は抱かない、この言葉遣いに、態度に、この話自体に何か言われても)
(それは全部俺の責任だ、大丈夫だ耐える。耐えて見せる。)
男との接触は多分自分の本来の性別と今の体の感触の違いを嫌でも認識しちまうせいだと思うんだ。
協力してくれ、なんていわねーから安心してくれ、騙して世話させちまったよーなもんだしな。
これ以上望むつもりはねーよ。
(言ってから、額に当てていたスポーツドリンクを離し、手元に。)
(すっかり弱くなった握力でたっぷり5秒ほどかけて開栓。赤くなった手のひらを振ってから)
(ゆっくり口をつけて――)

【置きレスにお借りしました。】

【】
321名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 19:14:20.57 ID:Y5GKPrg3
逃走中
322紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/08(日) 20:55:51.42 ID:da2ByFaY
>>320
正確には、後悔してもいいから自分の本音にできるだけ正直に生きている。
後悔しない生き方なんて誰も知らないよ、多分。
(失敗も後悔も挫折も大概味わってる。それでも、分岐点に置いて自分の本音に)
(従って決定し行動できたことだって、少なからずある。ならそれでいい)
まーあ、世の中には女の子より可愛い男の子がいるから侮れないけどな。
俺の知り合いにも一人いるんだけどさ、その子可愛くて切なくて放っておけないんだよね。
(ぶっちゃけると兵部晶のことだけど、一々説明したりしない)
(この男からすれば性別よりももっと大事なのは、個人的な嗜好、好みの問題である)

そんな感じかねぇ。
(親が子供の声に耳を傾けないなら、誰がその子の声を聞き届けるのだろうか)
(だが、そんなことが吹き飛ぶくらい衝撃的な発言がその後に続く)
男……?
(何処から見ても女の子が、自分は男なのだと言う。女の声で、男の仕草で語る)
(「赤い四つ目の獣」。その獣の仕業で身体も周囲の認識も変化したと彼女、否、彼は言う)
あー……なるほどなぁ……だから違和感があったんだな。
(衝撃のあとにあるのは、納得。なるほどと、腑に落ちた。まるで借り物の服でも着ているかのよう)
(に窮屈そうだった態度の裏にあったのは、本来の性別との齟齬だったのだ)

そりゃ本来の自分と今の自分の差を再確認したら死にたくもなるわ。
俺でも多分それ耐えきれな……いよ、ああ、うん、キミそれまともな反応だ、わ。
(自分が何かの拍子に女として生きる嵌めになったら……想像してみる)
(げらげら笑いながら誰も彼も殺し喰らい彷徨い生き続ける日々……)
(…今と大差ないじゃん。思わず自分で突っ込んでしまった)
(言葉が途切れ途切れになつたのはその所為だ)

にゃるほどなー。一言に妖魔と言っても色々あるが、その在り方から考え方に至るまで
人の理(ことわり)がまるで通用しないのもいるしな。ある程度までは理解できない事もないんだが
外れた度合が大きくなるほど、理屈が通じなくなる。
(例えばベタなところで先祖が殺した蛇の祟りが子孫の代まで延々と続くという話があるが)
(「恨み」「憎しみ」という感情は人間にも理解できる。だが、単に波長が合ったとか、事故現場に)
(居合わせたとか、袖触れ合う程度の縁から呪詛や祟りに蝕まれることだってある)
(男を女に変えることにどんな意味があるのか、考えても人間には理解できないかも知れない)

その「四つ目の獣」らしき異形を見かけたら、適当にすり潰しておくよ。
まあわざわざ探したりしないけどよ。
(一頻り納得したので、ぐびぐびとお茶を喉を鳴らして嚥下する)
(この手の話を聞く度に、彼は思う。この世界には不条理なことばかりしかないと)

【置きレスに借りました】
323崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/09(月) 21:49:45.80 ID:B67H/y2z
っだああう−−−−−っっ!!!
わっけわかんねぇよ!とりあえず自分に素直に生きてるってところだけ抑えとけばいいんだろ!?
国語の先生かって―の。
(ぶーたれながら頬杖をついていう。)
(本格的にテストの点が悪くて居残りでもしているような気分になる。)
(要は一番後悔したくないことが周りに流されたことでする後悔ってことなのか……などとつぶやき)
…………うん、変態なのはわかったから。
そいつで最後にしとけよ。
(男にそういう視線で見られることも、触れることすら苦手な俺にとっては理解できない感情だった。)
(ぶっちゃけ理解したくもない。……にしても癖が強いd頃か変態だったとは思わなかった。)

(言葉を詰まらせるのは多分気持ちはわかるんだけど自分はそうはならないってことを)
(自覚したりしたんだろうな、とか考えて。――そうだとしたら大したもんだと思う)
(女になっても赤い髪の変態のままを貫き通すっていうのは尊敬できると思う。真似したくないけれど。)
(けど、それくらいの精神的強さはほしかった。)
それじゃあ、逆に言えば俺が女になったのもそいつにとっては意味のあることだって言うことなのか?
めんどくせぇ考え持ってるやつもいるもんだな、オイ。
(俺が女になることに意味、なぁ………微妙にそういうことは考えてなかったな。)
(こんな気味の悪い現象に何かあるってことなのだろうか。)

すり潰してって………ぜんじて俺に飲ませる気かよ。
気が向いた時でいいから目撃情報だけもらえりゃそれでいーよ、
(っていうか下手に殺されたりとかすると俺が元に戻るための手掛かりとか消し飛ぶんで)
(その辺とか大丈夫ですかと言っておきたい。)
っていうか先輩もそんな頻繁に夜歩きするわけ?
何のためだか聞いても構わないなら聞いておきたいところだけど……
(ちゃぽん、と下ろしたペットボトルが音を立てて)

【置きレスにお借りしまし―――】
324名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 23:26:48.75 ID:cNE2xRRu
置スレでやれ
325名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 19:20:35.72 ID:R+ClNUjG
路面電車
326紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/10(火) 21:24:22.01 ID:Gn82kRMs
>>323
くふ、あはは。
(叫んだり軽蔑の眼差しを向けたり忙しいことだった)
(それらの感情を向けられた当人は気楽にけらけら笑っていてるだけだったが)
(今更他人の評価なんて気にしてない。いつだって適当な仮面を被っているだけだ)

だろうね。
それが人間に理解できる範疇の理由とは限らないが、な。
少しは考えてみるのもいいかもな。その辺に鍵がある、かも知れない。
(「それは誰得やねん?」「俺得なんだお」)
(まあつまりはそういう事であり他人には――人間には理解できないことなのだろう)
(だが、現状を打破する為にはやれることをやっておく必要がある)

そだな。会えればな。
携帯持ってるならメアド交換しようぜ。
(ポケットから紅い色をした携帯電話を取り出す。スマートフォンなるものに買い替える気は起きない)
(もっとも、その「赤い四つ目の獣」に遭遇できる確率は低そうだ。人間の性別を逆転させる妖魔など)
(噂ですら聞いたことがない。もしかしたらそれは妖魔や異形ですらない他のナニカなのかも知れない)

は?何のためって……
(一瞬、思考停止。えーっと……と考える。考えたこともなかった…というか、夜の世界に生きるのが)
(当たり前になり過ぎていた。かと言って学生としての自分が偽りだとも思わない。両方偽りのない自分だ)
殺す為殺される為。生きて死ぬ為。死なずに生きる為。
大体そんなもんだろうな。
(己の中にある混沌と向かい合って、腕を突っ込んで言葉を引っ張り出そうとする)
(けれど、結局言えたのはそれくらいだ。言葉とは本当に不便で仕方ない)
(やれやれとばかりに頭を振って、前髪を掻きあげる)
(その瞳はただ冷たく、欠片の温もりも存在してなかった)


【ロールの解凍に借ります】
327崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/10(火) 21:44:56.35 ID:uXARi438
はぁ……ま、思考を他人任せにしたところで何か意味があるとも限らねぇか。
けどこう………もうちょっと責任感溢れる口調で物事をだな。
(紅裂先輩の推理はあくまで一意見どまりということなのだろうか?)
(それにしたってもうちょっと、こう、目的まで近道できそうなものがほしいというかなんというか。)
あー、う…………とりあえずできることからやっていくよ。
まずはそんなところ考えるより安全に夜に近づけるようにならないとなんだけど。
(そうだ、考えるのもいいがその考えを確かめるための術を探すほうがはるかに優先度は高いはずだ。)

ん、わかったたぶんこの距離でも行けるだろ。
届け俺の赤外線ビィーーームッ!!
(かしゃこんと携帯をスライドさせるとメニューを開いて送信準備。)
(銃を引き抜くような動作とともに携帯を紅裂きの携帯へ向ける。)
俺を女にして得するようなやつ、ねぇ…………?
何、生殖関係で困ってるンバケモノとか??
(にしては体の中に何かが入ってるような気はしないけれどな、あんまり深く考えると気持ちわりぃし。)

……………………
(とりあえず、矛盾が多すぎる単語軍が返ってきた。)
(俺からすれば「先生、闘いがしたいです……」と言っているような気がっしなくもない。)
(まぁ、要するに。俺には理解不能な生き物だと、その夜に行くやつら、みんな。)
俺には理解できないことが理解できたよ。
たぶん、詳しく突き詰めればもうちょっと違うんだろうけど………
(俺と先輩はそんな仲じゃないってことだろう。そんなことを思いながら腰を上げる。)
(大して運動をしたわけでもないのに膝が笑って若干立ちくらみがした。)
(まったく、こんなんでいつになったら夜に行けるのやら………)

【同じくお借りします。今夜もよろしくお願いします。】
328紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/10(火) 22:05:25.76 ID:Gn82kRMs
んあー、アレだな。
キミに出来ることと言えば自分の力を制御して使えるようになることと。
協力してくれる仲間を探すことだな。
まずそこからだ。後のことはそれをクリアーしてから考えるこった。
(責任感について言われたので、一応それらしい事を言ってみた)
(精神的に追い詰められると、人間は地道に積み上げる事を怠るからだ)

他種との交配を積極的に行う妖魔かぁ……
(赤外線を受け取ったことを確認しながら、ぽつりと呟く)
(可能性とは、まあ、ないとも言えないだろうが……)
可能性だけで言うなら精神的に追い詰めてから対象を食う事を目的とする妖魔も
ありだろうが……性転換なんて気軽に言ってるが、簡単にできることじゃない。
その能力の凄さに反して目的が随分と低い気がする……個人的見解だから
あまり当てにされても困るがな。まあ、意志疎通が可能なようなら当人に尋ねてみるといいさ。
(ここで可能性を述べるだけなら幾らでもできる、が、百聞は一見にしかず)
(結局のところ、本人にぶつかるとかない。そしてそれは崎守慧本人がやるしかないことだ)

ああ、無理無理。
一番根っこにある気持ちなんて本人にも理解できないし、無理に言葉にしたところで
齟齬が生じる。相互理解なんてのは不可能に近いんだよ。理解した振りはできるけどさ。
(若干ふらつきながら立ち上がる彼女――ではなく、彼、か――を見守りつつ)
今日は大人しく帰って寝てろ。
飯は食ってもいいけどできるだけ刺激物は避けることだ。
(ふいっと横を向いて、彼女に興味をなくしたかのように空を見上げる)

……日没が遅くなったが、暖かくなった分、やつらの動きも多少活発になる。
俺は春が好きだけど、あまり好きじゃない。
329崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/10(火) 22:25:24.25 ID:uXARi438
遠ざけようとする人とかは見つかるんだけどなぁ……
協力してもらえそうなとなると、どうにも怪しげな団体さんになっちまうんだよなぁこれが。
(責任感溢れる口調でもっともなことを言われてしまった。)
(言われたから従うわけでも、素直にアドバイスを聞いてというわけでもなく。)
(それらのことはやってる最中だった。)
うーん、まぁ、その辺は大事だよなやっぱり。

うーん………
(両者とも深く考えるにはあまりにも気味の悪いものだった。)
(というわけで早々に思考中断。)
ま、個人的でもなんでも参考にはしておくよ。性転換って確かに考えればすげぇことではあるよな。
面倒なことこの上ねぇけれど。
当人見つけてぶん殴って、話が通じるようなら話して元に戻すように言う、話通じなきゃそのまま元に戻すように言うか。
(まずはその「当の本人」に出会うのが先だ)
(何度か深呼吸して、一応もう一度水分補給。)

いや、だから。俺が知りたかったのはそんな哲学的な理由じゃなくて
俺でも理解できるような理由だったの。
大体、人間を理解するとかしないとか意味わからねぇし。理解できねぇから人間なんだろ?
ったく………
(本格的に訳が分からない話になりそうだったので側頭部を乱暴にかき)
(逆切れ気味に言う。)
おう、ちょこちょこ親と話してやってから寝るぜ。
親に言わなきゃ飯もくえねぇんだよ。俺は。
(そう言って振り返る、やっぱり礼は言わない。望まれていない言葉は必要ない。)

春とか抜きに、今のこの世界は嫌いだ………
俺は俺がいるなら、化け物が活発に動く世界も受け入れるよ。
(そう言って振り返らずに帰っていく。)

【それじゃこれでこっちは〆!】
330紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/10(火) 22:29:24.53 ID:Gn82kRMs
【綺麗に纏まってるなぁ】
【俺の方は蛇足になるのでさっきので〆にする】
【三回に渡ってのお付き合い感謝感謝】
【また遊んでくれると嬉しい】
331崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/10(火) 22:34:56.44 ID:uXARi438
【そう言ってもらえてとてもうれしいぜ!!】
【こっちこそ三回も付き合ってくれてありがとなー】
【また機会があれば!】

【お疲れ様、お先に失礼するぜー。】
332紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/10(火) 22:37:23.49 ID:Gn82kRMs
【お疲れさま】
【俺もこれにて落ちる】
333名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 16:10:26.48 ID:ensOLdou
333
334媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/04/11(水) 17:24:16.57 ID:dgtVLRya
【いつも変な時間にばかり、待機している気が致します】

【こんな時間で望みも薄いですが、しばらく待機させてください。プロフは>>5、基本的な世界観は>>1にて】
【ご参考にしていただければ、幸いです】
335媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/04/11(水) 18:28:49.83 ID:dgtVLRya
【と、流石に良い時間ですね――待機を解除いたします、ありがとうございました】
336名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 22:18:30.37 ID:ensOLdou
337崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/17(火) 21:10:16.46 ID:pJMzxtOE
【プロフ>3で待機〜。】
338崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/17(火) 22:11:08.18 ID:pJMzxtOE
【待機解除〜、あざしたー】
339名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 21:53:33.06 ID:sk72FwVt
あざーっす
340龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/19(木) 21:27:52.26 ID:SmVQpeLL
【こんばんわ、暫く待機します。プロフは>>4を参照してもらえれば。】
341久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/19(木) 21:50:41.32 ID:qKkQGJSi
【こんばんは、ですわ。】
【よろしければお相手お願いできますか?】
342龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/19(木) 22:12:20.27 ID:SmVQpeLL
【お、こんばんわ、此方こそ宜しく!(反応遅くてごめんね)】
【さて…とはいったものの、今回はどうしようかなあ?と実は何も考えていなかったり…】
【とりあえず…1、日常的なお話 2、戦闘バリバリなお話 3、その他】
【この中からになりそうな…ゆりかさんの方で何かネタありますれば是非!!】
343久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/19(木) 22:21:58.92 ID:qKkQGJSi
【いえいえ、ですわ。】

【前回は、さくっと戦闘だったので、今回は日常かな。】
【もしくは、先日お話していた弟ネタ。】
【日常なら、うーん、なにがいいかしら?】
【わたしが珍しく祖国の仕事関係で、龍岬さんに再会とか?】
【……日常か?それ…ってのは、置いといて。】
【主だった祖国関係の仕事は、人為的に作られた異能者を売ることと】
【そちらへ異形捕獲のお仕事依頼や不戦条約的なものの申し出、と言ったところかしら?】
【祖国の仕事はせずに給料だけは貰う!が信条のわたしですけれど、稀に働くのですわ。】
344龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/19(木) 22:33:37.10 ID:SmVQpeLL
【日常というよりは情報戦的な感じになるのかな?ソレも面白そうですね。】
【弟クンネタの場合だとそちら側の(大まかな)流れにこちらが乗っかる感じ(?)になるのかな??】
【たまたまゆりかさんと一緒にいた時に謎のメールが来たとか…(しかもロシア語で!)】

【給料ドロボーだ!(←)何て事は声を大にして言いませんとも、ええ決して…。】
【それはさておき、その場合、間にチュチュンマフィアっぽい何か(いわゆる下っ端的な仲介組織?)を間に置いた方がいいのかなとか思ったり…】
【どちらも魅力的な内容ですね…ムムム、悩んでしまう…いっそゆりかさんがやってみたい方でいいですよ!】
【決して投げやりしたワケジャナイデスヨ…】
345久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/19(木) 22:38:36.33 ID:qKkQGJSi
【まぁ、泥棒だなんて人聞きの悪い。要領がいいと仰ってくださいませ。】

【では無難に弟ネタかなぁー】
【お仕事ネタだと、もう少し龍岬さんとの関係を練ってからのほうが面白そうですし】

【では、弟の簡単なプロフを】

久遠守弥
11歳
身長164cm
明るい金髪、少し長めの巻き毛
青い瞳
346龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/19(木) 22:49:40.88 ID:SmVQpeLL
【そうですね、要領がいいのですね…なんて世渡り上手なんだろ】
【じゃあソッチは次回のお楽しみって事で…え?】
【弟クンのプロフ確認おkです…裏的な現役軍人さんなんでしたっけ?と聞いてみたり】

【それと守弥クンは此方の情報(個人情報と白龍の情報)ってどれくらい知ってる事にしましょう?】
【軍属なら簡単に調べられそうな気がしないでもなんですが】
【あとは…何か確認事項ってありますでしょうか?なければ書き出しはどちらから?っていうお話になるのですが…。】
347久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/04/19(木) 22:53:53.97 ID:qKkQGJSi
【世渡り上手が一番のお得、ですわよ?(ふふん)】

【一応は現役軍人ですわね。でも雑用係。】
【白龍の情報は、そういうものがあるってことくらいで】
【なんせ、雑用係だし】
【確認事項は、今のところは大丈夫ですわ。】

【中華街の舞台の描写を軽くお願いしたいので、書き出しは龍岬さんからでもよろしいかしら?】
348龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/19(木) 22:59:14.15 ID:SmVQpeLL
【さすがです、俺も見習わなければ!(←】

【雑用係しかしその実態は…という中村主水なのですね、ワカリマス】
【もし、ロール中何かありましたら遠慮なく【】で言って下さいな】
【書き出し了解です、では今から作成しますので暫しお待ちください…それでは宜しくお願いします。】
349龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/19(木) 23:20:18.54 ID:SmVQpeLL
(ここ暫く平穏な日々が続き、今日も講義を滞りなく無事終えると、その脚は慣れ親しんだ家族達がいる街―中華街へと向かう)
(働き口が決まった雪峰嬢がちょっと心配で偶に件の茶屋を覗いたりもするのだが…どうやら本日は休みらしい)
(それならばと、挨拶をしながら久々に堪能しようとアチラコチラをゆっくりと歩きまわり)
(賑わう人々の笑い声や元気に走り回る子供達、甘いムードを醸し出してるカップルなどを見ていると此方も嬉しさが込み上げてくる)

……今日は平和だなぁ……うぅ〜〜ん……と……。
(大きく背伸びをしてから近くの自販機でコーラを買うと軒先にでているベンチに座り飲み始めるのであった)
これで「黄」から何も来なければいいんだけど……。
(懐から携帯を取出すとメールや着信の履歴確認を始め出す)

【それではこんな感じで…改めて宜しくお願いします】
350久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/19(木) 23:32:45.99 ID:qKkQGJSi
うわ…すげぇな。
(それは駅の改札を出たときから感じていた。)
(大切な少女が住む、あの国と似ているけれど、異なる。)
(異国の文化とこの国の暮らしが入り混じった、不思議な異国情緒。)

とにかく…人多すぎだろ。
ほんとに、この街にいんのかよ…白龍ってやつらは……
(無数の髑髏が折重なり迷彩模様になっているTシャツは、裾がアシンメトリーにカットされていて)
(インに着ている黒タンクの長めの裾が見えている。)
(その上に軽く羽織った生成り綿麻のチャイナのジャケットは、袖口にシルクで控えめな蓮の文様が刺繍されている。)
(姉が、少し前にこの街のとある店でオーダーしたらしいこのチャイナは、春先のジャケット代りに丁度いい。)
(スリムタイプのジーンズに黒のエンジニアブーツの脚を踏み出し、その街への門を潜った。)

(おのぼりさんよろしく、きょろきょろと街を見渡す。)
(本当に人が多い。だけど、その殆どが幸せそうに笑っている。)
(万事が満足いく生活なんて、そうそう送れるものではないけれど)
(少なくとも、この街の人々には、日々を暮らすための笑顔が存在する。)
(なんとなく、ほっとした気分になりながら、自販機でミネラルウォーターを1本購入する。)

(ベンチには先客がいたので、軒先の端に立ち、背負ったボディバッグのポケットから電話を取り出す。)
(かなりの男前ではあったけれど、呑気そうに伸びをする平和そうな様子を横目に)
(姉から聞き出した番号を選択し、コールする。)
(ちなみに登録名は、怪しい桃まん男 だ。)
(詳しく聞けば、嘘か誠か、その男は『白龍』の頭と個人的な知り合いであると…)
(他人を頼るのは性に合わないが、この際落ちている藁屑でもとりあえず拾っておきたい。)

【それでは、こちらこそよろしくお願いいたします。】
351龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/19(木) 23:52:29.09 ID:SmVQpeLL
……しかし……これは使い過ぎだろう……黄さんや。
(着信履歴にはイヤと言う程「黄」の名前が。それも全てバイト絡みなのだから堪らない)
これは…ボーナス貰わないとダメでしょう。
(O曜日どうでしょう?という某番組のタイトル宜しく呟きながら溜息を一つ吐く)

(コーラを飲み終えると自販機横に設置してある空き缶箱へと立ち上がると)
(丁度一人の少年が購入しているらしく、ついついその様子を見てしまう)
(あのファッションでも違和感なく溶け込んでしまうこの街ってすごいな…と改めてそう思うのであった)
(その少年がバッグから携帯を取り出す頃、空き缶箱に飲み干したコーラの缶を放り込んで立ち去ろうとしたその時)
(突然なり出した携帯に躊躇なく出る―「もしもし、龍岬だけど…」―という声が場に響く)
352久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/20(金) 00:01:36.47 ID:qKkQGJSi
(数回でコール音が止まる。)
――知らない番号に出るのかよ。
(ぽそりと呟くが、よく考えれば好都合。)
(すぐに、にっこりと営業スマイルで柔らかな声を紡ぎ出す。)

あ、こんにちは。
えっと……桃まんの方…
(しまった、名前がわからん。)
突然のお電話、申し訳ございません。
…以前、うちの姉、久遠ゆりかがお世話になりまして―――
(つーか、声が変じゃね?変っつーか…ステレオみたいな……)
(スマホにあてた耳へと飛び込む声と、まったく同じ声が、反対の耳からも聞こえる。)
(喋りながら、金色の髪を揺らし、振り返る。)
(視界に入るのは、先ほどベンチで呑気そうに平和そうに幸せそうに、コーラを飲んでいた男で)
(その男が携帯を持ち、喋っている。)

………………
………桃まん、ごちそうさまでした。
(お互いに携帯を持ったまま目が合ったので、とりあえずぺこりとお辞儀をした。)
353龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/20(金) 00:24:57.03 ID:pvlFFA5w
…?桃まんの方……??って…ええと……???
(まさかの一言で思わず考え込んでしまうが)
…!あーッ!!思い出したッッ!!もしかして…ゆりかちゃんの弟さん?
(頭上の豆電球が光った途端に思い起こす「桃まんの乱」(店主命名らしい))
(にしても…なぜこんなに声が通るんだ?と思いつつそのまま回りを見渡していると自販機の近くにいた少年と目が合う)

あー…あー……もし…もし…
(念の為確認のトークを入れてみるがどうやら電話の主に間違いないようで―それは次の一言で決定的になった)
……いやいや、此方こそいろいろ面白いモノ見せてもらったんで、おあいこさ。
(携帯を今だ耳から離さず此方も軽く挨拶をするが―お互い電話した状態で挨拶という傍からみたらなんともシュールな光景で)
とりあえずさ、携帯しまおうか……?

改めて自己紹介させてもらうよ、龍岬 壱耶(りゅうざき いちか)だ、宜しく。
キミのお姉さんのゆりかちゃんとはまあ、トモダチかな。
(そう言いながらベンチにまた座ると守弥クンにも座るように勧める)
で、俺に何か用でもあるのかな?といってもこの街の案内位しかできないけど。
折角この街に来たのなら姉弟水入らずで過ごしても良かったんじゃない…って余計なお世話だったか。
(そういうと軽く頭をガシガシ掻いてから出しゃばって悪かった、と謝罪を入れる)
354久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/20(金) 00:46:44.32 ID:ETVdaLXh
(耳の両側から聞こえる男の叫び声は、意外と大きかった。)
(思わずスマホを耳から少し離したけれど、はっきり言って意味は無い。)
(音源は、目の前にいるのだから。)

えぇ、久遠ゆりかの弟で、守弥と申します。
面白いものなど、姉が見せるものなんてたいしたものじゃあないですよ。
うちの姉は、いつまでも子供っぽい無鉄砲と言うか、落ち着きが無くてお恥かしい限りです。
(久遠ゆりかの弟と名乗る割には、彼女よりもはるかに年上の姿に見える少年は)
(大人たちの中で育つことで身に付けた、柔らかな人当たりの良い笑顔を浮かべながら、首をかしげて)
(少年は決して女顔というほどではなかったが、その仕草は、久遠ゆりかを彷彿させるほど似ていた。)
(なによりも、そのカラーリングと異国の顔立ちが、ゆりかと同じものだった。)
………ですよね。

(ボディバッグへと携帯を戻し、ベンチに腰を掛ける。)
(龍岬…あぁ、確かそういう名前だったっけ)
こちらこそ。
(ガシガシと頭を掻く様子を、少し冷静な瞳で見つめて、すぐににっこりと微笑む。)
姉弟水入らずだなんて、小さい頃じゃあるまいし。
姉から、少しだけ聞いたのですが……
(少し考える顔をして、すぐに小さく溜息。猫かぶるの疲れた…)
……そうですね、俺、あんま探り合いとか得意じゃないんで、単刀直入に訊きますけれど。
白龍……のツテが、欲しい。
手に入れたいものがあるんだ。
それに一歩でも近づきたい。
うちのユーリャに近づく男は、オトモダチだろうがなんだろうが、片っ端から蹴っ飛ばして行きたいけれど
あんたのこと、利用できるのなら利用したい。
報酬は――
(男の身なりをちらりと見る。)
(ゆりかに買い与えた桃まんやかんざし、人脈や金銭では困ってはなさそうだ。)
――俺自身、なんてどう?
戦闘能力は特殊部隊お墨付き。
あんたは人を頼るような人間じゃなさそうだけれど、駒は多く持っていたほうが得じゃね?
355龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/20(金) 01:15:31.75 ID:pvlFFA5w
その無鉄砲さや落ち着きのなさってのを傍から見ると面白いモンなんだよ、実はさ。
(特にあの時の棒読み的な台詞はまた面白かったよ、とも付け加えて)
………さてっと。
(同意を得られたのでさっさと携帯を懐にしまい守弥クンも落ち着いた所で本題へと仕切り直す)

それでも家族なら…姉弟ならさ、その絆は大事にしないと…だぜ。
…俺も腹の探り合いは苦手だからな、その方が助かる。精神も病まないしな。
(ニヤっと微笑んで視線を合わせる)

…ツテ、ねぇ……。
無い事もないが…俺の立ち位置的に言えばそんなに強権はないぞ?
精々『白龍の頭』に連絡つけられるくらいだからな、そこから先は自力でなんとかしてくれないと。
たた今はアイツ…国内いないけどな。戻りがいつになるかもわからなくて俺が困ってる位だぜ…はぁ…。
ハハッ、利用できるなら利用したいか。いいねぇ、バカ正直に正面からそういい切ってくるの…嫌いじゃないぜ。
少なくとも人生においてコッチは十年先輩なんだからな、頼れるものなら頼ればいいし、利用できるものはすればいい。
それは別に悪い事じゃないしな。

ぶッ!バカ野郎ッ!!俺にはそんな趣味は―あ、ああ、そういう事な。紛らわしい言い方するんじゃないッっての!
それはそうなんだがな。まあ…それはちょっと考えさせてくれないか?
何も目に見える力だけが欲しいってワケでもないんでな。
で…だ。もし俺自身が手伝って差支えないなら手伝っても別にいいんだが…?
356久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/20(金) 01:39:30.75 ID:ETVdaLXh
その無鉄砲さに、こっちはいつも振り回されていますけれどね。
(にっこりと笑顔を浮かべて、冗談じゃないと返答した。)

俺とユーリャは、わざわざそんな行楽で絆を確かめ合わなくても、ちゃんと繋がってんの。
大切なたった一人の姉だ。
うん、あんたがそういう人で助かったよ。
行儀良くしてんのって、俺の性に合わないマジで。

けど、この街の人間に慕われている程度には、人脈はあるだろ。
『白龍の頭』ね。今、誰だっけ?黄…とか言ったっけかな?
俺はあんま詳しくないんで、間違ってたら悪ぃな。
頭と連絡取れるなんて、すげーじゃん。
それだけでも、でかめの藁掴んだなって思う。
国内にいなくても、別に関係ない。
取り持ってくれるのなら、そちらさんの都合に合わせて俺から出向く。
いつまででも待てるぜ。
気は長い方なんだ。
(口調は変わらずだったけれど、真剣な目で龍岬を見る。)
あんた…そんなこと言ってると、マジで利用されていつかは捨てられるぜ?
ユーリャ…あぁ、うちの姉のことだけど。
初対面で色々親切にしてもらったみたいじゃん、あんたに。
利用するとか言ってる俺が言うのも変な話だけれど、御人好しが過ぎると身を滅ぼすぜ。
ま、俺は利用させてもらうけどー
(両腕を広げ首をすくめる仕草を見せて、くすくすと笑う)

………
(一瞬なんのことか解からなくて、きょとんとした顔を見せてしまった。)
(龍岬の反応を見て、すぐに気が付き、呆れた顔をする。)
つーことはなにか?俺がそういう風に見えたのか?
うわぁ…児童虐待じゃね?
(児童といえるガタイではないのだが、年齢的には紛れもなく児童な少年が、ずさっとひいた。)
あんたが、そういうシュミじゃなくてよかったよ……
あんたが良くても、俺が気持ち悪いっつーの。
俺、基本ギブアンドテイクの人間ですから。
とりあえず受け取っておいて保留にするのは、あんたの勝手だけど。
(白い指先を唇に当てて、子供っぽく笑いながら、小声で呟くように話す。)
目に見えるものだけじゃない、俺はロシア系の裏社会とも通じてる。
……な?俺に興味出た?
俺が手に入れたいものは、一つ。
香港から、女を一人密入国させたい。
俺んとこの祖国には知られたくないから、俺のほうのツテは使えない。
彼女の国籍は無し………いわゆる人型の異形だ。
(危険があるかも知れないものを、日本に入れたいと、さらりと言ってのける。)

【大変申し訳ございませんが、凍結させていただいてもよろしいでしょうか。】
【解凍は、明日にならないと予定がはっきりしないものですから…明日、避難所に伝言させていただくという形で?】
【龍岬さんの予定をお聞かせいただければ、なるべく合わせるように善処いたします。】
357龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/20(金) 01:44:09.05 ID:v9eGwyus
【凍結了解です、此方は今週の土曜日以外であれば暫くは21:00〜で時間取れますので】
【明日のゆりかさんの避難所如何で合わせられますのでそちらの無理のない日程で大丈夫ですよ】
358久遠家の人々 ◆Juli/dituo :2012/04/20(金) 01:49:34.80 ID:ETVdaLXh
【ありがとうございます。】
【それでは、明日また伝言させていただきますね。】


【俺、人肌無いと眠れないんだけど、一緒に寝る?なんてな!!】
【男とは寝たくねーな、あきちゃんは別だけど。】
【今夜はサンキューな。またよろしくっ】
【んじゃっ、おっやすみー】
359龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/20(金) 01:52:57.28 ID:v9eGwyus
【では明日というか今夜伝言確認します!遅くまでお付き合いありがとうございました】

【……謹んで遠慮させて貰います、つかそんな趣味ねぇーッ!!】
【此方こそありがとうな…おやすみ、良き夢見を!再見!!】

【スレを返します、ありがとうございました】
360名無しさん@ピンキー:2012/04/20(金) 04:00:10.62 ID:Q0ru+dCP
穀雨
361紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/20(金) 21:33:48.67 ID:1YNjf1L1
【久しぶりに少しだけ待機】
>>52がプロフになる】
362紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/20(金) 22:18:56.18 ID:1YNjf1L1
【待機終了】
363天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 19:55:12.91 ID:c3TSaL2q
【こんばんは、プロフは>>23、待機します】
364紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/21(土) 20:18:07.68 ID:e9DpYiGO
【こんばんは】
【立候補させてもらいたい】

【気付けば桜が散ってるので花見がしたかったなーという未練があるので】
【それが関連したロールを希望。初交流でも戦闘関連でもいいので】
365天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 20:29:55.45 ID:c3TSaL2q
>>364
【立候補ありがとうございます。】
【お花見、お花見、桜ですね。】
【んー、桜の精に魅了されるとか、場所取りでもめるとか?】
366天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 20:36:14.40 ID:c3TSaL2q
【ごめんなあさい、でんわでちょっとはずします】
367紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/21(土) 20:41:29.09 ID:e9DpYiGO
【春の妖気(誤字ではなく)に当てられて狂い咲きの桜の下で殺し愛とか?】
【空間ごと移動する桜の樹の妖魔の内側に誘われてしまい、そこで場所取りで揉めてしまい】
【ちょい理性がブレイク→殺し愛。問題はどっちが勝っても最終的に桜の贄になってしまう】
【ので適当なところでストップしないとならないところだけど】
【その手の攻撃に対する精神耐性は高い方?低い方?】
368天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 20:53:05.83 ID:c3TSaL2q
>>367
【組み合わせるのは考えてなかった!】
【桜の精はもっと穏便なのを想像してたです】
【精神攻撃への耐性は普通の小学生です。まほろの異能は物理的な力のみなので】
【オチとしては戦いの余波で気が付かずにやっつけちゃうとか】
369紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/21(土) 20:59:13.84 ID:e9DpYiGO
【魅了するって言うのは魂奪うと同義なので】
【人間にとっては穏健派(?)の精霊も結構ヤバイ気がするのよねー】
【うん、バトルには都合のいい精神状態なんですね、承知しますた】
【じゃあそんな感じでやってみようか。書き出しは任せて貰えれば、と】
【まほろちゃんは犬も歩けば棒に当たる感じで来てもらえれば、と】
370天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 21:04:43.39 ID:c3TSaL2q
>>369
【桜の精も、マナーの悪いお花見客に怒ってるかもですしね】
【まほろが犬なのかわからないですが、では書き出しお願いします】
371紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/21(土) 21:11:59.05 ID:e9DpYiGO
(紅く染まったコートを脱がなくてはならない気候が続く)
(春が来たのかと、冬の世界で生きる男はどこまでも残念がる)
(それでも春が来たなら来たでそれ相応の楽しみ方をするべきだろうと開き直る)
(流石に弁当を作るわけでもないが、大福くらいは作って夜桜を堪能するべく繰り出す)

今くーるーいーざっきのさーくらーのしたでぇぇぇ♪
(紅い髪と血塗られた罪科で紅く彩られた男は、春の夜をあてもなく歩く)
(この季節、花見スポットとなるような公園だの丘だのは大抵埋まっている)
(別段一人でいるのは苦しくないし、人ごみが怖いわけではない)
(ただ、大勢の中で独りだとわざわざ実感する為にそこへ行く必要も、ない)

……誘いこまれた、か?
ふん、やれやれだ。春の陽気に当てられたか、桜の妖気に魅入られたか。
(―――なんて考えていたのが悪かったのか、気付けば独りだった)
(あり得ないほど鮮やかに染まった一面の桜並木の中に、一人立ち尽くしていた)
(やれやれなんて悪態をつきつつも、その桜の美しさには、正直魅了されてしまう)

うん、うめー。濃いお茶が怖いねえ。
(此処はどこだ?多分異世界か、異空間か、その類だろう。或いは桜の精霊に取り込まれたか)
(適当に結論付けて一本の桜の樹の下に腰を下ろす。お手製の大福を齧りながら、桜を堪能する)
(いざとなればそこら中を破壊して回ればなんとかなるだろうと大雑把に考える)


【それではこんな感じでよろしく】
372天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 21:33:42.90 ID:c3TSaL2q
>>371
(春、お花見の季節である。まほろの所属する組織もお花見をしたりするのだ)
(この街でのお花見は初めてということもあり、まほろもすごく盛り上がっていた)
(夜の異形退治の前に場所取りしようと見に行ってしまうくらい)
(とはいえ、ゴザを持ってきたわけでもなく、よさそうな樹があったら印しておこうこらいの考えだ)

ふぁぁ、すっごくキレイ!
どこがいいかな? あれかな? これかな?
あの樹もよさそう! この樹もよさそう! どれがいいか、まよっちゃうな!

(満開の桜がたくさん並んで、淡い色の花びらが視界を埋め尽くすくらい舞っている)
(どれも綺麗で目移りしてしまう。何本あるかわからない、もしかしたら千本くらいはありそうで)

(だから、自分がもう最初に足を踏み入れた公園ではなく、別の場所にいるのはまったく気が付かなかった)
(この街の桜はすげぇな−、くらいの勢いで感動してるくらいだった)
(そんな中、ピンと心にヒットした桜があった)
(大きさは他の桜とたいして変わらないが、なんとなく一番綺麗に見えたのだ)

これ! このサクラがいい! このばしょゲット!

(たたたっ、と上を見ながら桜に走り寄る。最後に大きくぴょーんとジャンプした)
(着地点には先客の髪が赤い男がいて、気が付かないまほろはそのまま男の上に――)

【こちらこそよろしくお願いします。】
373紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/21(土) 21:49:50.67 ID:e9DpYiGO
(大福うめー、茶を買うの忘れてたー、なんて考えながら桜を堪能する)
(桜は古来よりその美しさで人を魅了してきた)
(魅了する。魅入られる。意識を支配される。魂を奪われる――とまで言うと大袈裟だろうが)
(人間の脳味噌に、意識に、何らかの形で作用するのは間違いはない)
(桜はその美しさと共に様々な伝承がある。美しい桜の木の下には……が埋まっている、とか)

はぁん、まあ、なんだね。
誘い込んでおいてがぶりってのも古典的ではあろうが……な?
(そろそろどうにかしようと腰を上げようとしたその時だった)
(向こうからひょこひょこと誰かが歩いてくる。いや、歩くというよりは跳ねまわってみえるくらいに)
(元気に駆けてくる。そして飛んできやがった。着地地点は間違いなく此処だ)
ぬおー!
(狂人だの変態だのと言われてもそこは十七歳の男子。いきなりラノベとかで登場しそうな)
(落下型ヒロインに遭遇すれば奇声のひとつもあげたくなる。奇声をあげつつも反射的に腰を浮かせた)
(体勢から咄嗟に横に転がろうとして――結果から言えば徒労に終わった)

ぶべぎゅう!
(あ、死んだな…と誰もが思う様な部分に人ひとり分の体重を乗せて、踏みつけられる)
(具体的に言えば、首と肩の間。首の骨が折られても不思議ではない)
(紅裂拓兎の冒険はここで終わった……××先生の次回作にご期待ください)

ふんがー!誰だおらぁ!死にてえのかぁ!
(とはならず、血に飢えた鬼のような形相で立ち上がって少女を払いのける)
(ぐふー、ぐふーと血腥い吐息を漏らしつつ、チンピラみたいに恫喝する)

374天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 22:11:07.92 ID:c3TSaL2q
>>373
っと、ん?

(着地した足の舌の感触がおかしかった。地面と違う感触。柔らかくもなく、さほど固くもなく)
(根っこでも踏んづけたように不安定で、よよよと踏ん張ろうとしたその時)

わあっ!

(まほろの身体は払いのけられてひっくり返る)
(受け身はとったがくるくるまわって、あられもない格好で止まる)
(自分の両足の間から満開の桜が見えて一瞬ほぁぁっとなるが、苦しいのでぱっと飛び起きた)
(目の前には目を付けたきれいな桜、そして邪魔者が一人)
(なんだか紅い男、なにやらわめいているが、ヤクザみたいのは見慣れてるので怖くも何ともない)

なんだー、おまえ! そこはまほろが見つけたとこだぞ!
んで、まほろはスターガール、プレシャスまほろッ!
『星のみちびきあるかぎり、わたしは悪をゆるさない!』

(なんかいちゃもん付けている男に、両手を振り足を上げてポーズ付きで名乗る)
(レオタードをベースにふわふわと装飾されたコスプレ的な格好をした姿は、幻想的な桜の中では――どうだろう?)

さあ、かんねんしろ! きれいなサクラははまほろがまもる!
375紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/21(土) 22:29:35.52 ID:e9DpYiGO
魔法少女……だとぉ!
(レオタードを奇妙にカスタマイズした衣装を纏う自称スターガールが口上を述べ、決めポーズする)
(どう見ても小学生くらいの年ごろで、どう見ても真っ当な人間ではない)
(しかし、それより、何より、もっと違う部分に衝撃を受けていた)
(その少女は魔法少女だった。違うと否定しても魔法少女だった)
(日曜日の朝8時30分くらいから放送されてそうな、あのノリだ)

まさか、聖処女が降臨していたとはな……
あの機関の素体……あるいは、これも世界の歪み、か……
(少女の口上に変なスイッチが入ったのか、こちらは中二病全壊、もとい全開だった)
(第三者が見ていれば、特撮番組のワンシーンくらいには見えたかも知れない)

人の数だけあるエゴを、否定はしない。
だが、俺は俺のエゴを否定するやつは殺すことにしている。
(きゅっと眼を鋭く細め、ふーと細く息を吸い、吐く)
(首に手を当てると、無事は無事らしい。頸椎なんぞ折った日には即死だろうけれど)

桜と共に、その若い命を散らすがいい。
(ぎちりと唇の端を吊り上げて、ただ殺すとだけ念じて―――チリチリと首の後ろが疼いた―――)
(それを無視して――いつものように、魔力を練り上げて、珪素の粉を周囲に浮かばせる)
(きらめく粒子が桜と共に踊り、水晶の剣を生み出す。それが彼の異能の顕現であった)
376天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 22:54:13.77 ID:c3TSaL2q
>>375
魔法少女じゃない、スターガールだ!
セイショジョとかでもないぞ!

(大きなお友達の、広い意味では魔法少女なのだけど、まほろはそんなことは解さない)
(ちゃんと設定どおりの<星少女>と呼ばれないと嫌なので訂正する)
(聖処女は漢字がわからなかったが、少なくとも星少女ではないし)

……む?
(きかん、そたい、ゆがみ、こうりん、他にも漢字がわからない単語がずらずらと)
(でも雰囲気から何かしらの秘密なキーワードな気がして怪しい!)
(言い方がちょっと身近にいる人物に似ているし、普通じゃない臭いがプンプンする)
(ちなみに、男の子向け特撮番組はまだ俳優に興味もわかないので見ていない)

なんか分からないけど、いくぞ!

(異能で地面をキックし、ダッシュで紅い男との距離を縮める)
(遠距離戦に弱いこともあり、まずは得意の近距離戦に持ち込むことが身体に染みこんでいる)
(剣がきた時はその時で対処、先手必勝、一撃必殺、桜をこのチンピラから守るのだ)

やあっ!

(そのままグーパンチを男のお腹へ向けて撃ち放つ)
(子供の細腕でも、強力なPKをまとった拳はヘビー級ボクサーにだってひけを取らない)
377紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/21(土) 23:09:00.81 ID:e9DpYiGO
(馬鹿げた外見から掛け離れた動きで間合いを詰める自称・スターガール)
(魔法少女呼ばわりは気に入らないらしい)
(子供特有の微笑ましい頑固さに、しかし、笑っている場合ではない)
―――っく!
(意外にも鋭い動きから繰り出される拳が腹に突き刺さる。腹筋を固めて堪える)
(その拳に秘められた威力は子供のそれではない。外見や言動からどちら側の人間か迷ったが)
(やはり「こちら側」の人間だったらしい。されど、少女もまた侮っていた)
(ヘビー級ボクサーのパンチくらいでは獅子も虎も熊も倒せないという現実がある)

っとと、やるじゃねえか。
(蹈鞴を踏んで後退しつつ、水晶の剣を撃ちだす。パンチはそれなりに利いたが、一撃で悶絶する)
(ほどでもない。だからまだ戦える。闘志も殺意も萎えない。一本撃ち出したら、次の剣を生み出して)
(また撃ち出す。ドリルのように回転する鋭い切っ先が少女の命を貪らんとする)

『クスクスクス』 『へらへらへら』 『アハハ、アハハ』

(何処からか笑いさざめく声が響いてくる。それは桜が風に揺れる音だったか、それとも……)
378天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/21(土) 23:32:30.24 ID:c3TSaL2q
>>377
(撃ち放った拳は男の腹を捉えるが、後ろに下がるだけで倒すことはできなかった)
(もっと力をいれないとダメージを通せないようだ)

つっ!

(そこへキラキラと光る剣が降ってくる。ガラスみたいでもろそうだが、でもきっと痛いだろう)
(男が退いたスペースへ前転で飛び込んで剣を避け、両手を地面につく)

やっ! たっ! たっ! たっ!

(両足を開いて身体ごと回転、いわゆる旋風脚、真新しい十円玉色の髪が花びらを巻き込んで舞う)
(PKをまとった足は丸太を振り回してるような効果で水晶の剣をはじき飛ばしていく)
(もちろん無傷じゃなく、白い肌には紅い筋ができるが、まだ行動に支障ないかすり傷程度)

たあっ!

(『やれ! いけ!』、と耳にささやく声がまほろを後押しする)
(最後は逆立ちのまま異能でジャンプして、両足を紅い男に叩き込もうとする)
(筋肉ではなくPKでのジャンプだから肘も曲げないし勢いも殺さない)
(そして間合いはPKの数センチ分だけ広く、前だろうと横だろうと足が近づけば威力を叩き込める)
379紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/21(土) 23:52:32.64 ID:e9DpYiGO
(少女のその動きは、戦う者のそれよりはもっと別の何かに見えた)
(例えるなら舞踏、舞踊。いや、それよりはもっとアクロバテックな何かに)
くは。
(撃ち出した水晶の剣は大胆に開いた脚が蹴散らしてゆく)
(ブレイクダンス。少女の細足がまるで丸太でも振り回しているかのように水晶の剣を)
(一本、二本と叩き落としてゆく。無傷と言わずとも、まるで意に介さず少女がその体勢から飛び跳ねる)
(逆立ちの体勢から肘のスプリングすら使わずに跳ぶという、身体に仕組みや重力を無視した動き)
あはは。
(少女の足の裏が顎を撃ちぬく――寸前でバク転。くるりと世界が回る)
(これはおかしい。なにもかもがおかしい。陽気と妖気がもっと戦えと囃し立てている)
(いや――そうでなくともいきなり殺されそうになったのだからしょうがないと理性は訴えているけれど)

いっつつぅ……
てえ…なんだ、こりゃ…?
(反撃に転じようとして一歩踏み出して、ガクッと膝が折れた)
(軽い脳震盪の症状。躱したと思ったが、顎の先に僅かに掠めていたらしい)
(目測よりも少女の攻撃が長かった…という事は無い。最初の一打を踏まえて考えるに威力を何かで増強)
(しており、リーチも若干目測より長い。そして少女の身体から発散される力…魔力?霊力?)
(呼び方はともあれそれから考えるに、念動力か何か――だろうか?それで威力とリーチを補強している…)

まーあ、問題はないが、な。
(足を踏み鳴らして、地面から水晶の槍を生み出して射出する)
(間合いが読みづらいならその外側から攻撃すればいい)
(もし遠距離にまで力場が飛ばせるなら、それはその時対処すればいい)
380天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/22(日) 00:27:29.28 ID:j7OWxbhg
>>379
(男が膝を地に付ける。チャンス、ダメージは通っている)
(一瞬だけ地面に足を付けてそのままジャンプ、半回転してドロップキックを男に向けて――)

あうっ!

(背中に激痛、何かが突き刺さる。死角で見えず、ただそこへ異能を集中して受け止める)
(小さい身体ははじき飛ばされて地面を転がり、破けた衣装の飾りが散乱する)

うぅぅぅ……い、いったーい!
まほろは負けないぞ! まほろには、プレシャスがあるんだから!

(地面に転がったまま衣装のポケットからアンプルを取り出し、ぶつけるように首に押し当てる)
(それは異能強化薬。まほろのPKを人外の威力まで高める秘薬)
(ドクンと心臓の鼓動で血に乗って脳に達し、一般に知られた科学や医術では到達できない力を呼び起こす)

い、いいいいいいい、やあああああああああ!!!

(地面に横たわっていた少女の身体がコメツキムシのように跳びはね、転がるようにして一気に離れていた距離を詰める)
(琥珀の瞳は縮んで目は血走り、白い肌に血管が浮く。表情も興奮と恍惚が入り混じった危険な色になり)

ぷれしゃあああすっ! まっしぶ! ぱーんちいいいいっ!

(おもいっきり振りかぶったパンチ。でもさっきより何倍も早く、ドラム缶も突き破って吹き飛ばすくらい重く)
381紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/22(日) 00:30:27.85 ID:FqI5QYKW
【あ、だめだ】
【緑色の小人がキーボードの上でラインダンスを】

【凍結をお願いしたいんだけど】
【解凍は来週の…月、火、水なら空いてる】
【21時くらいには顔を出せると思う】
382天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/22(日) 00:33:34.68 ID:j7OWxbhg
>>381
【はい、わたしもレスに時間かかってしまってるし】
【月、火、水、時間は21〜23時くらいまででいいなら大丈夫です】
383紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/22(日) 00:36:38.69 ID:FqI5QYKW
【それじゃあ火曜日にお願いするね】
【時間があったら置きレスしておくよ】

【それじゃあ今夜は遅くまでありがとう】
【またよろしくね】
384天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/22(日) 00:38:16.06 ID:j7OWxbhg
>>383
【こちらこそ声をかけてくれてありがとうございました。】
【はい、おやすみなさい】
385崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/22(日) 15:07:12.14 ID:qTh56dqe
【待機してみるんだぜー、プロフは>>3
386崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/22(日) 16:38:05.96 ID:qTh56dqe
【おちー】
387名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 18:12:08.79 ID:/unkstlL
おつー
388紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/22(日) 20:04:39.53 ID:FqI5QYKW
>>380
なんなんだ、お前は、一体?
(突然地面から飛び出した水晶の槍がカウンター気味に突き刺さる)
(しかし致命傷には至っていない。見た目よりタフな身体をしているらしい)
(動きはダイナミックで、しかし戦闘に関しては素人に近い)
(注意力もなく、しかしその癖妙な力を持っている)
(ここに至って外見や言動のみならず、根底的におかしいと疑問を抱いた)

薬物投与による強化だと。
マジで組織の……
(――おまけに薬物を使用してきた。恐らくは一般で出回っている薬物ではない)
(密売されている麻薬でもない。きっと、もっと深い闇で生み出された秘薬であろう)
(その効果は一目瞭然。攻撃を受けた痛みなど忘れ去り、もっと高い領域に強引に)
(到達した者の顔をしていた。即効性の麻薬でもここまでの効能はないだろう)

ぬがっ!
(そして暴力としか表現できない力が炸裂した)
(その動きはただ只管早く、速く、迅く動くことだけに専念した力の具現)
(受け止めた腕までへし折らんばかりの圧力と衝撃が襲い掛かる)
(逆らわずに受け流し、そのまま飛ばされた。トラックに撥ね飛ばされたように桜の樹に叩きつけられる)
(太い桜の樹に振動が伝わり枝が揺れて、桜吹雪が舞い散った)

―――くっ…あっ……ははっ……
(強かに背中を強打しつつも、ふらりと立ち上がる。口元には、笑み)
(人間の知恵を持った虎や獅子や熊と戦っている気分になってきた。だから楽しい)
(紅い男が笑い、それに重なるように複数の笑い声が響き渡る。桜の精が笑っている)


【置きレスに借りました】
389天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/04/22(日) 22:54:03.84 ID:j7OWxbhg
>>388
あは! あはっ! あははははっ!

(喉の奥が見えそうなくらい大きく口を開けて笑う)
(無邪気な子供の笑顔じゃなく、ハイになっているジャンキーのような笑顔)

まだ! まだまだだ! ひっさつ技はまだだよ!
プレシャスはまだいっぱいあるんだから!

(気持ちいい。これだったらどこへでも高く飛んでいけそうな気分だった)
(殴りたい、蹴りたい、ぶっ飛ばしたい。やっつける相手は目の前にいる)

いくよ! いくよ! いくよーっ!

(まほろの心にあるのは目前の敵をメタメタに倒して、殺してやりたい欲望だった)
(異能強化薬は劇的な効果があるがもちろん副作用があり、高揚してハイテンションになる)
(だとしても無用に人を殺したくなることはない。まほろは正義の味方だから)
(そのはずだったが、起きるはずのないことが起きていた。副作用に+αの要素が重なったから)
(耳元にささやく声が、視界を埋め尽くす薄紅色が、まほろの理性を押し流して黒い欲望に塗りつぶす)

たあっ! やあっ! とぉっ!

(ハンドスプリングから前方宙返りで距離を詰め、そこから高く高く飛び上がる)
(ひねりと回転をくわえた大ジャンプは数メートルに達し、そこに広がる枝の下側へと着地する)
(枝が折れそうなほどしなり、バネとなってまほろの身体を真下にいる紅い男へと押し出した)
(それは単なるボディプレスとも言えるが、強化されたPKをまとったまほろの身体は爆弾のようなもの)

プレシャス・ダイナマイト・アタック!

【置きレスです】
390名無しさん@ピンキー:2012/04/23(月) 18:36:38.64 ID:VgLtIu3H
壊れたか
391紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/23(月) 21:38:10.04 ID:WCY0H7Ad
>>389
(誰も彼も薄桃色に包まれた世界で笑っていた)
(楽しいはずだった。殺人に対する禁忌などないから)
(楽しいくないはずだった。殺人に対する欲求など一人を除いてないのだから)
(では、どうしてこんなことが気になるのだろう?)

笑止!
(彼女の浮かべている笑みは麻薬中毒者かべる笑みに近かった。あの薬は相当脳味噌に)
(クル薬らしいなら対処方法は、ある。冷静な部分がそう判断し、身体が反応する体勢を整える)
ルチャ・リブレか!
(勢いのまま突進、ハンドスプリングから前方宙返り。そこから高く跳び上がる)
(これはまるで体操選手の動きだった。しかしこれは跳び過ぎだろう)
(桜の枝に掴まり、撓らせて砲弾のように落下してくる)
(メキシコのプロレス――ルチャ・リブレのような攻撃だった)

(――頭の中がモヤモヤする。これは何の為の戦いだ?)
(だからカウンター狙いの拳が掌に変化して、爆撃のようなそれを受け止めた)
ぬぐうっ!重…いんだよ、くそったれがっ!
(ズシリと、重力と重量を加味してもあり得ないほど重い。思わず膝ががくっとなるのを堪えて)
(両手で受け止めたそれを身体を後方に逸らせて放り投げた。投げ捨てて周囲を見回す)

誰だ、俺とこいつを唆してるのは?お前か!
(けらけらと笑いさざめく桜に対して大声を張り上げる)
(戦うのも殺すのも自分の意志と気分でするべきであり、それは誰かに唆された結果で)
(あってはならない。しかしこれは信念ではない。単なる反骨精神であり、それ以上でも以下でもなかった)

【置きレスに借りました】
392龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/23(月) 21:57:13.93 ID:3GusphYv
【久遠守弥 ◆Juli/dituoさんとのロールでスレを借ります】
【それでは今夜も宜しくお願いします】

>>356
それでもしっかりフォローしてるんだろ?ならいいじゃないか。
彼女、甘いお菓子系をッ前にすると結構面白いよね、見てて飽きなかったよ。
(デザートメニューを見たときのゆりかちゃんの反応を思い出しクスクス笑う)
同じ空の下にいる限り絆は続くよ…か。ま、一年に一回位は顔見せてやった方がいいぜ。
大切にしてるなら猶更さ。…ま、俺が出しゃばって言う事じゃないか。
あー、それはわかるな。段々イライラしてくるんだよな、そういうのってさ。
人によって向き不向きってのもあるんだろうけど。

よく調べたな…お兄さん感心しちゃうよ。最近の子ってのは結構情報通なんだな。
いや、間違いないさ。てか詳しかったらそれはそれで此方的には大問題なんだけど…。
なんて事はないさ、偶々同門の兄弟子で且つ腐れ縁だってだけさ。
意外と泥船だったりしてな。
(フフッと鼻で笑ってみる)
そりゃよかった。なら黄から連絡あったらソレとなく話しておくよ。
急ぎでないならいつまでも待たされたりしてな…アイツならやりかねん、注意しておこう。

まあな、それでも俺自身が『頼られている』って思っている限りなんの問題もないさ。
キミだって『利用する』なんて言ってるけど、言い方を変えれば俺を『頼って』来たワケだ。
でなきゃこんなトコまで出張ってくる必要性も全くないんじゃないか?
ま、俺としては困ってる後輩に人生の先輩が手を差し伸べるのは当然の事だと思ってるからな…あんま気にしなさんな。
せいぜい、利用してくれい。
(クスクス笑う少年の姿を微笑ましく見ている)

あんな言い方されれば間違えるっつーの!
もっと言い方ってのがあるだろうに!
てか引くな引くな!余計に疑われるだろうがッ!…全く……。
だーかーらッ!そういう趣味は持ち合わせてないと言ってるでしょうに!!…はぁ……。
いやまあ、ぶっちゃけすぐに思いつかないだけなものでね。
(と、どうしたものかと考えている時に耳に飛び込んできた言葉に目を鋭くさせる)
(それは龍岬壱耶という個人から「飛龍」という人間の眼へと雰囲気が変わる)
成程…それは実に興味深い話だな………。
(そのまま次に続く言葉に耳を傾ける)
そういう事ね…しかも…香港からとは…なあ…。
…知ってるかもしれないが、香港っていったらその裏はアジアンマフィアの巣窟にもなっている魔都だ。
マフィア同志の柵や因縁なんかも結構あるが…ま、俺がココでどうこう言っったトコロでしょうがないんだが。
取り敢えずの話はわかった。俺も黄に話を振るだけは振っておくが……先の話はそれからだな。
(暫く考え込んで―中華街の人々に視線を回し―守弥クンの顔を見ながら言葉を紡ぎだす)
それと…念の為「保険」もかけておく必要もあるか…。
393久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/23(月) 21:57:27.54 ID:kWjGzz5B
【龍岬壱耶 ◆4waHkiVfl2さんとのロール解凍にお借りします。】
394久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/23(月) 22:24:36.55 ID:kWjGzz5B
面白いっつーのは、否定しないけどさ、あんま甘いもん食わせるなよ。
すぐに晩飯食わなくなるから。
相手してくれんのは、ありがたいけれど……
って言うか、あんたロリコンじゃないよな?違うよな?
ユーリャになんかしたら、ぶっ殺しにいくから。
(さらりと猛烈シスコン発言をしながら、指鉄砲を作り『ばぁんっ』と撃ってみせる。)
さすがに、その位は会ってるさ。
昨日も3ヶ月ぶりに会ったとこ。
(向き不向きがあると言われ、大きく頷く。)
そーだよねー
仕事だったら向いてないとか言ってらんないけれどさ、プライベートくらいのんびりしたいぜ。

ま、調べたっつーか、常識?
(ニヤっと笑って親指を立てて見せる。)
あんた、ユーリャが持ってるイケナイ物、見ただろ?
俺ら姉弟と、あんたの世界に近いところにいるってこと。
泥船でもさ、そういう兄弟と運命を共にするのなら、本望ってもんじゃね?
そういう人情に厚い組織だって、噂聞いてるけれど。
それとも最近は白龍もビジネスライク?
あんた見てる限りでは、まだまだ義理人情に固そうに見えるけど。
そうそう、それ。ソレとなくでいいんだ、ソレとなく。助かるぜっ
勿論あんたへの礼とは別に、黄に会う時はちゃんとそれなりの手土産も用意する。
……まぁ、なににするかは今から考えるさ。

……っ
(頼って来た。と言われて、がらにもなく頬が熱くなった。)
(まさにその通りで、ぐうの音も出ないとはこの事だ。)
(もし自分に兄がいたらとかまでは思わないが『兄貴分』とうのは、こういうものなんだろうな。と思う。)
あ…あぁ……頼って、来た。
………悪ぃかよ。

(ざりざりと、ベンチの上を移動して、じとーっとした目で見る。)
慌てるのが、怪しい。
いやっ、大人ってフケツー
(わざとらしくしなを作り、いやーん、と声を上げて笑う。)
(ふと、ぞくりと悪寒を感じた。)
(見ると、先ほどまでの半分ふざけたようなじゃれあうような態度とは全く違う)
(なんて言うのか、こういうの何度も戦場とかで見たことがある。)
(そう―――プロの目、だ。)
(こくりと白い喉を動かす。はは、と小さく笑って視線を落とす。)
(信じてよかった、こいつは本物だ。)
でしょうねでしょうね、難しいよなぁー
俺も困ってんの。
一応俺だって、色々と考えたり調べたりしたんだけれどさ。
あの国は、独特だな。
マフィアでも、金だけじゃ動かない。
……白龍だって、そうだろ。
(龍岬の顔を見て、にやりと笑みを浮かべてみせる。)
頼りに出来るとこは、頼りにしてますぜ、兄貴。
……保険?

【お待たせいたしました。今夜もよろしくお願いいたします。】
395龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/23(月) 23:04:25.11 ID:3GusphYv
つーかそれまんまお子様だろ?甘いモノヘの執着心があそこまでとは思わなかったけどな…。
(肩を竦めながら軽く息を吐く)
安心しろ、ストライクゾーンは広いがロリでもペドでもないからな。
ははッ…せいぜい気をつける事にしよう。
(両手を軽く上に挙げて『Hold Up』の構えを見せおどけて見せる)
お前さんならまだワガママも言えるんだろうけどコッチはオトナだから融通きかんのよ…全く。
(誰に聞かせるワケでもなく独り言のように愚痴っていた)

イケナイモノっつーか…俺は見慣れたモノだったから今更感があったけどな。
まあ、大して気にしてないし、したトコロでどうにかなるワケでもないからな。
運命共同体ねえ…そういう星の下に生まれた事を後悔した事が限りないな。
(指折りしながら数を数えてみた)
耳が痛いな…ま…ビジネスはビジネス、人助けは人助けで別モンだって事。
わかった、じゃあソレとなく話す事は約束しよう、…あとはお前さん次第だ。

お!そこは素直に認めたな…結構結構。
素直に頼るのは悪い事じゃないし、困っている後輩に道を標すは年長者の役目だからな。

お前なぁ…
(頭をガシガシ掻きながらハァ〜…と溜息を吐く)
そりゃあそうさ…金で動く組織ってのは決まってロクなトコじゃないからな。
(平気で掌返す事もあるしよりウマイ汁吸おうともするしな…と具体例を挙げて)
頼られたのなら…微力を尽くすとしましょうか。

ああ…一つ確認したいんだが…?
こっちに入国させるとしてだ…期間はどれくらいにするんだ??
それ次第で働き口や住処も手配しなきゃならんからな。
来たはいいが無一文で住むとこありませんじゃ困るだろ???
396久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/23(月) 23:24:52.42 ID:kWjGzz5B
ユーリャは、お子様だよ。
一族が……俺が、そうした。
いつまでも子供でいるように……ま、そんな事は今どうでもいいんだよ。
ひょっとして、熟女とかもイケちゃうクチ?
俺も俺も。
いいよなー
あの、たゆんっとした胸や腹のお肉とか、若い女には出せない笑い皺の深さとか……っ
あぁ、もちろん綺麗なお姉さんも大好き。
(にこにこと、こんな話題のときだけ齢相応の無邪気な笑顔を浮かべて見せる。)
(独り言のような台詞には、あえて応えずに、小さく笑っただけで)
(ん…と、少し伸びをしてから、手に持ったままのミネラルウォーターを一口飲んだ。)

ビジネスでも、金だけじゃ動かないからねー
俺んとこは違う、金だけで動く場合が殆どだな。
反吐が出るぜ。
まぁ…おかげで俺らが食っていけてるんだから、文句は言えないけれどさ。
まだ自信は無いが、うまくやれるように頑張ってみるさ。
その……ありがとう、な。

……ぐっ
(ぎりぎりと歯軋りをしたあと、あぁぁっ!と叫び声を上げて、ダンダンと足を踏み鳴らす。)
くっそ。
あんた本当に…根っからの『兄貴』だよなぁ……

期間?
(龍岬の目の前に、指を1本立ててビシッと突きつける。)
――― 一生、だ。
金は、ここら辺りのワンルームマンションくらいなら買えるくらいはある。
あとは当面の生活費も…俺がなんとかする。
あぁ、ここは兄貴ぶらないでくれ。
……好きな女の生活を世話して助けてやりたいって、あんただってそう思う、だろ?
それに、生活が落ち着いたら、あいつにも働いてもらいはするさ。
あいつ、料理好きだし上手いから、どこかの料理屋で働かせてやりたい。
あっちでも、一人で小さな店を切り盛りしてんだぜ。
397龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/24(火) 00:07:22.69 ID:KRyxSmC9
(守弥の「俺がそうした」辺りで独白を止めるように手で制し)
ストップ!それ以上は言わなくていいさ。
誰にだって言いたくない秘密の一つや二つあるもんさ…そうだろ?
俺も嫌いじゃないさ。
ま、仕事柄色々とオトナの接待もあったし…あとはわかるだろ?

傭兵ってのはそーいうもんだろうさ。金と自分の命を天秤にかけてるんだし…仕方ないッちゃあそれまでだが。
ま、中にはタダの戦闘狂(バトルジャンキー)もごく稀にいるけどな。
アイツも人を見る目はあるからな、真摯に訴えれば問題ないさ。
礼なんかいいさ、水くさい…。
ゆりかちゃんは妹みたいなものだからさ…その弟が困ってるんだ。
だったら兄貴分として手助けしないワケにはいかんだろ?
(ニヤっと微笑んで守弥クンの顔をみた)

成程ね…そうなってくると「華族」にも話しておく方がいいな―保険として。
あぁ、ま早い話が…ここに居る『華僑』の長に話をしておくって事さ。
お前さんも知ってると思うが…『華僑』のネットワークはほぼ全世界にあるだろ?
香港―日本のルートもうまく都合付けてくれるだろう…船だろうが飛行機だろうがさ。
それに…国籍の問題もある…日本国籍は無理でも香港か中国にしておけばあとあと楽だし。
ま、そういう事も色々含めての…保険さ。

ああ、わかってるさ。そこまではいくら俺でも出しゃばらんよ。
好きなオンナにイイトコ見せたいってのは漢(オトコ)としては当然だろうからな。
それなら…この街に店を構えてみてもいいし他の店でも手伝ってくれそるとむしろ助かる。

この街に住む事にでもなればそれこそみんな家族の様に接してくれるし…寂しい想いはさせないよ。
なんせ俺の自慢の「家族達」だからな!
(そういうと中華街の街並みやそこで生活している人々を優しげな眼で見回す)
398久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/24(火) 00:29:08.81 ID:qLUPswXa
オトナの接待……ねぇ…
(上体を屈ませて膝の上に肘を置き、頬杖をつく。)
(やっぱり、大人ってやーねぇ。なんて、冗談交じりに呟きながら。)
俺は……やっぱり、好きな女がいいな。
まだ、ガキだからな。
見て愛でる用は、ともかくとして。

あー、時々いるな。戦闘になったら目つきやべー奴。
でも、あぁいうのが意外と裏切らない。
金に執着がありすぎるのも、裏切らない。
やっぱ、どんな場面でも中途半端な奴は裏切るよな。
…………
(なにやらおぞましい物を見るような目つきで、龍岬を見つめる。)
とりあえず…その『ゆりかちゃん』っての、きもいな……
ゆりかちゃんって呼ばれるタマじゃねーだろ、アイツ。
兄貴…兄貴ねぇ……
あんたって、ほんと御人好しだよな。
(少し呆れたように溜息をつき、そしてすぐに少しだけ笑い返す。)

あんた…ほんっと、顔が広いな。
御人好しだから?御人好しだからなのかっ?
すげぇな、御人好しパワー…
(甚だ失礼なことを呟きながらも、心底感心した表情で龍岬を見つめる。)
国籍か……いつかはとってやりたいとは、思っているが……
あんたって、ほんと頼りになるっ
(でかい図体、大人びた顔立ちに幼い笑顔を浮かべて、思わず飛びつく。)
(長い腕を龍岬の背中に回し、ばんばんと叩くと、満足げに身体を離した。)

この街に…か。
(龍岬が優しい瞳で見回す街を、同じように見渡してみる。)
(町の喧騒、笑い声、どこか遠くから聞こえてくる、何か言い合う怒鳴り声すらも楽しげで)
そうだな――
この街なら、あいつが生まれ育った街と似た匂いもする。
ここなら、幸せにしてやれるかも、しれないな。
……頼りになる『兄貴』もいるし、なっ
まー、俺は、ユーリャと違ってそうそう簡単に信用しませんけれど?
(肘で、ごつりと龍岬の脇をつついて、にやりと笑う。)
(ボディバッグから小さな液晶を取り出し、時間を確認する。)
お、もうすぐ学校終わるじゃん。
折角だし、ユーリャも呼んでこの街で晩飯食ってくかな。
俺と一緒なら家で食べたがってたけれど、この街ならユーリャも喜ぶと思う。
こんなに、幸せな家族のにおいに満ちている街だからな。


【あれ…?もしかしてそろそろ締め、か?】
【なにかやり残しはないだろうか?】
399龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/24(火) 01:00:39.88 ID:KRyxSmC9
惚れた女だけを見ていてやるのが一番なんだよ。
俺のは邪道なんだから…あんまマネすんなよ?
(ヤーネと言われた事は軽く流しておくことにした)

まあ 傭兵だし。手綱さえ離さなければこれ以上頼れるモノはないからな。

そうか?別におかしくはないと思うが??
ゆりかちゃんって呼んだら本人喜んでいたぞ。
(龍岬視点からはどうやらそう言う風に見えたらしい)
よく言われるさ、「面倒見がいいね」って。
だから何かと手伝わされる事もあるが…まあ気にしない事にしてる。
皆の笑顔が見れればそれでいいからな。

御人好しパワーってなんだよ…「人脈あるんだな」位言えないのかこの子は…。
せっかく来日して永住するんだ。しっかりと下準備して先を見据えないと…だろ?
(守弥のハグに応えるように此方も守弥の背中を軽く叩く)

日々が楽しく過ごせるのは保障するぜ?
でも忘れるなよ…お前さんが幸せにしてやるんだ。俺はその手助けをしてるだけなんだからな。
それはどうも。それでいいさ…『信用』してなくても『信頼』はしてるんだろ?
(突かれた後に此方も意地悪そうにニヤリと微笑んでみせる)
ああ、是非そうしてくれると俺としても嬉しいな。
遠慮なく、姉弟水入らずで心行くまで過ごしてくれ…。
ああ、それとな…
(懐から携帯を取り出して)
「桃まんの人」は勘弁してくれな?
(そう言って笑うと背中を向け―右手を上げて軽く振りながら―雑踏の中へと歩を進める)

【特に此方からはないのでこちらはコレか次のレスで一応〆の方向で】
【守弥クンの方でもし何かあれば対応致しますので遠慮なさらずに言ってくださいな。】
400久遠守弥 ◆Juli/dituo :2012/04/24(火) 01:24:07.32 ID:qLUPswXa
えぇー…見るのは別だぜ。
世の中の女性は、全て素晴らしいんだぜ。
ちゃんと見て、全員を褒めなきゃな。
(当たり前だろう、そんなの。とばかり、呆れた顔を龍岬に向ける。)

傭兵ねぇ…実のところ、最近あんまいい人材なくてさ。
あ、なんかいい人が居たら紹介して。

……………
(ゆりかちゃんと呼ばれて喜ぶ姉を思い浮かべる。)
(……ダメだ、めまいしてきた。そんなキャラだったっけ?)
やっぱ、そういうのを御人好しって言うんだぜ。
美徳だとは、思うけれどな。
食い潰されない様に…なんて、俺が言うまでもないだろうけれど。
あんた、ただの御人好しじゃないだろうし。
(あの時の鋭い目を思い出す。やはりこの男は白龍の一員だと、納得出来るようなあの視線を―)

あー、そうそう、それ人脈。
人脈あんだねー
(龍岬に言われて、付け足すように言う。最早遠慮なしだ。)

そう、だな。
あぁ…サンキュ。
手助け、感謝するよ。
これは冗談抜きでマジに、な。感謝してる。
……っ
(『信頼』と聞いて、顔を赤くしながらも、嫌そうに龍岬を見る。)
カンの鋭い人って、アタシ嫌いよっ
(照れているのに気付かれたくなくて、また冗談めかしてオカマ口調でプイと顔を背ける。)
(龍岬の言う『家族』が、このやりとりだけを見たら、思いっきり龍岬を疑いの目で見ることだろう。)
ユーリャ、中華好きだからな。
(アドレス帳から『姉』の文字を手繰っていると、龍岬が立ち上がり、桃まんの人について一言物申してきた。)
……違うな。
俺のアドレス帳に記されてるのは、桃まんの怪しい男、だ。
(どうだとばかりに偉そうにふんぞり返り、さらにダメだろう?と言いたくなるようなことをのたまう。)
ま…変えとくよ、龍岬さん。
今日は、ほんとありがとうな。
あ……その、今日のことはユーリャには秘密の方向性で。
(都合のいい事だけ言って、ひらりと手を振る。)
(雑踏に紛れていく背中を眺めながら、聞こえてくる待ちうたを口ずさむ。)

――♪……あ、ユーリャ?俺だけど――
(今夜は、美味しいディナーにありつけそうだと、夕暮れの煌びやかな街並みを眺めた。)


【じゃ、俺はこれで締め。】
【2日に渡りお付き合いいただき、ありがとうございます。】
【次回が楽しみになる展開、サンキュな。】
【よかったら、また付き合ってくれ。】

【今週はまだ始まったばかり。お互い頑張ろうぜー】
【じゃ、おやすみ。よい夢を。】
401龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/04/24(火) 01:29:15.46 ID:KRyxSmC9
【いい感じの〆なので此方はさっきので〆にしますね…綺麗に〆て頂きありがとうございます】
【こちらこそ遅くまでのお付き合いに感謝!感謝!!です】
【機会があればまた是非お願いします…伏線も張ったしな!】
【そうだな!それじゃお互い気張っていこうぜ!!(←乗せられた】
【それじゃお疲れ様でした…おやすみなさい、良き夢見を!再見!!】

【スレをお返しします…ありがとうございました】
402白河 沙耶 ◆PF4Z/85Uas :2012/04/24(火) 18:56:55.84 ID:UAb2FMNv
【名前】白河 沙耶(しらかわ さや)
【年齢】18
【性別】女(メイドだと主張)
【身長】168cm
【3サイズ】B91W60H89
【容貌】
亜麻色の腰に届く髪、普段はほぼ、纏めているかキャップのなか。
よく言えば大人っぽく、悪く言えば老け込んでいる顔。Fカップ
【能力】
純化……対象を不純物のない純粋なものにすることにより
質の良い媒体を作り出す能力。主に対魔武器を作る時に使用。生物を対象にすることも可。

対魔効果付加…武器なら妖魔などへの攻撃力をあげ、衣服なら魔術などに耐性を得る。生物を対象にすることも可。
【希望】炊事洗濯掃除に戦闘何でもござれ。
【NG】グロテスク、排泄。
【弱点】
メイド服を着ていないと身体能力が低下するため、体育など薄着を強要される状況下では
本来の運動能力が発揮できない。
何故かフリルなどの装飾の多いメイド服では著しく平衡感覚が狂わされる。
あくまで一般扱いなので、武器が貧弱。

【備考】
天宮(あまみや)コネクションという大規模な財団を有する天宮家に代々仕える
従者の家系、白河家の長女として生まれ、天宮に仕える為の様々な訓練を受ける。
身の回りにあるものを武器とし、どんな状況下においても主君に奉仕する
白河流奉仕術の使い手。

天宮が金持ちの道楽的に対魔稼業に手を出し始めた。主な装備はケプラー(防刃繊維)で編まれたワンピースに防弾エプロン。キャップは普通。
天宮に仕えることを至上としており、何においても天宮を優先するため若干頑固で融通が利かない。
……が、そのおかげで本来の突拍子もない変人じみた性格が抑えられている節もある。
登校時は制服の下にメイド服を着込んで身体能力の低下を防いでいる。
物質転送システムの開発が異形や異能を交えて天宮で進行中。

【初めましてのものは初めまして、またお邪魔させてもらうことにした。】
【とりあえず>>1乙だ。】
【少しの間待機させてもらおう。】
403白河 沙耶 ◆PF4Z/85Uas :2012/04/24(火) 19:26:28.01 ID:UAb2FMNv
【それでは待機解除とさせていただく。お邪魔しました。】
404名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 21:03:52.74 ID:2lidkIf/
いたのかよ
405紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/04/24(火) 22:02:22.67 ID:XCpgRf9e
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1331357720/516

(ぶん投げられて受ごろごろと転がって、その勢いで立ち上がって体操選手のような華麗な動きを)
(見せて決めポーズ。受け身は取れていたらしい。姿はふざけて見えるが身体能力は)
(それ相応以上に高いらしい。ただ、攻撃そのものは大味過ぎて対処が簡単だった)

ヤク中がうるせえ。
そういう台詞は自分を取り戻してから言え。
(先ほどまで自分を見失いかけていた自分が言うのもなんだが、少女は薬の副作用と)
(桜の妖気に当てられて自分自身というものを見失っているらしい)
ちっ。まったくしょうもない。
(ここで少女を殺しても結局桜の贄になるのが関の山だろう)
(恐らく、桜が闘争を仕向けているのはここで血を流させる為だ)

(そんなこととは露知らず、少女は果敢に攻めてくる。今度は低空ドロップキック。やはりルチャ・リブレを)
(思わせる派手で、その実全身を弾丸と見立てた重い攻撃。しかし避けるという選択肢は、この紅い男には)
(ない。ドンと、その重い攻撃を両腕を、全身を使って受け止める)
ぐうっ!
(覚悟していたとは言え、予想以上に重い。脚を踏ん張って、それでも押されそうになった)
(だが、それでもミサイルのような攻撃を受け止めることには成功した)

ちょっと夜空を散歩してこい。
(足首を掴み、上空へと無造作に放り投げる。殺す気は失せていた。殺しても桜の精霊が喜ぶだけだ)
(ならやるべきことはひとつ。桜の精霊を片づけること、なのだが……)
(果てして、このジャンキーな暴走魔法少女がそんな暇を与えてくれるだろうか?)

【置きレスに借りました】
406名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 22:36:16.86 ID:Zz+Q5bK6
407崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/29(日) 15:43:10.62 ID:c8RW7f7Y
【微妙すぎる時間だけれど待機〜】
【妖刀に操られてのバトルとか用意してるぜ〜】
408名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 16:34:58.67 ID:lONjLEs3
いいね
409崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/04/29(日) 16:50:23.76 ID:c8RW7f7Y
【よっし、おち〜】
410名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 21:58:31.28 ID:8KUK5Loj
至当
411天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/05/02(水) 23:33:37.17 ID:ZjriLrBk
>>405
わあっ!

(軽い子供の身体ゆえに結構な距離を投げ飛ばされる)
(それでも身軽に身体を回転させて受け身をとるが、とは言えノーダメージとはいかない)
(背中を水晶の槍で刺された傷もあるし、痛みに顔を歪ませて立ち上がる)

ったたたあっ、うー、むかつく! つまんない! おまえなんかキライだー!

(まほろ的には必殺技を何度も繰り出しているのに、かるくあしらわれているのが気にくわない)
(理由は戦い方が悪いにつきるし、もちろん経験の差もあり、なにより桜に思考を阻害されている)
(バカな子供ではバカな行動しかとれず、それでよい結果が得られるほど髪の紅い男は甘くなかった)

くそー! ならこんどは……カンフーだっ!

(プロレス的な技はまほろが考えたマイ必殺技で、訓練された戦闘術ではない。そしてカンフーもそう)
(「天河まほろ」役の女優、緑が丘夢路が番組内で見せたカンフーアクションを真似するだけ)

ほぁ〜っ! たたたたぁ〜っ!

(片手片足を上げた変なポーズをとると、そのまま滑るように宙を移動して乱打戦の距離まで詰める)
(あとはカンフーっぽいパンチやキックの形をひたすらとって触れようとするだけ)
(触れられなくても効果範囲に入れられれば、とても強力なPKの威力を叩き込む)
(カンフーとは名ばかりだが、しっかり避けなければ見た目に騙されるダメージを受けることになる)

【置きレスです】
412名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 13:42:45.98 ID:Fkt+dbTF
シーツ
413紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/04(金) 18:35:36.36 ID:U6oYHCgR
>>411
むう…頭いてぇ……
(頭痛を覚えて、こめかみを抑える。何もかも上手く噛み合わない)
(ここは桜の精霊の腹の中であり、ここでは全てが敵と言える)
(上手い具合に煽られている魔法少女も、反発しているこの男も所詮は贄に過ぎない)
(ぶん投げた程度ではスターガールを止めることなど適わず、ニンジンをぶら下げられた)
(馬のような勢いで攻撃を攻撃を続けてくる。対処しなければと思っても身体の反応が遅い)

―――っっ!
(でたらめ、適当なカンフーアクションは、しかし異能により強化され洒落にならない威力を)
(秘めている。そのことは既に体感している彼は見かけに騙されず、きっちりと防御を固める)
(先ほどから何度も受け止めているが、お陰で腕が痺れて攻撃に移行できないということもある)

なっ?
(五発、六発と受け止めていると流石に付き合いきれなくなった。脚捌きで距離を取り、攻撃を空ぶらせて)
(反撃に転じようとするが、後退しようとする足首を何かが掴んだ。白骨化した腕と桜の根っこが大地を)
(突き破り、足首に絡みついてその動きを止めていた。これではフットワークが使えない)
――がっ!
(意識をそれに移していると、防御の隙間を縫って魔法少女の拳がクリーンヒットした)
(腹に深々と拳が突き刺さり、蹴りが顎を跳ね上げる。がくがくと揺さぶられる)
(一度攻撃がヒットすれば、あとはリズミカルに攻撃が叩きこまれ続ける)
(桜は御しやすい少女を後回しにして、先に男の方を始末することに決めたらしい)

【置きレスに借りました】
414名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 18:42:32.49 ID:1P5cbIxx
置スレでやれ
415崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/07(月) 20:59:49.82 ID:I4OXvChE
>>3がテンプレで待機〜】
416崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/07(月) 22:10:35.53 ID:I4OXvChE
【おちるぜー】
417名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 22:15:27.00 ID:kJftnkub
設定も性格も絡み辛いのをそろそろ自覚したら?
418名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 23:02:03.63 ID:8BqASVmK
www
419兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/08(火) 21:29:02.41 ID:pWTfX8jB
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】153cm 42kg
【容貌】髪は全体的にショート。アホ毛があり、もみ上げが長い。大きなツリ目の童顔。
    基本的には仏頂面で、他人に対してツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を『回転』させる。
    また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。

    能力と組み合わせ弾丸の貫通力を向上させたり、弾道を曲げたりできる。
【武器】深紅色のサックスケース型ガンケース『ハーミット』or
    対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】持久力や弾数の関係から長期戦が苦手で、またかなり打たれ弱い。
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。愛する家族を
    異形に殺され、そこで異形の存在、並びに父親の所属していた
    警察による対異形組織の存在を知り、復讐のためそれに入る。
    その組織、『S3』におけるコードネームは、『ガンスリンガー』。
    晶は基本的には組織と同じく異形殲滅主義ではあるが、特殊な
    状況ではそれに従わない事がある。

    力を持たない市民の為に、日夜街の近辺を哨戒し、異形を処分するのが主な任務である。
    また特に危険な異形や異能者、それらの排除を妨害する人間などは、
    上層部からの指令により、特定の標的として始末する事も命じられる。
    ちなみに自宅のあるマンションにて、「うさぎ」と名付けた白猫を飼っている。



【今更ですが、プロフ投下しつつ待機させて頂きますね】
【どなたでも、気軽にお声をかけて下さい】
420名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 21:37:11.19 ID:J0nAJrW9
包茎
421久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/08(火) 22:15:44.73 ID:qYTJ89q3
【こーんばんはっ、ですわ。】

【どうします?】
【連続だし…ですわよね?】
【この間のロールが、やったらめったら長丁場でしたし他の方で。というのも、勿論ありですわ。】
【今夜は遅いので、このまま雑談でも。というのも、勿論ありあり。】
【そして勿論、ロールは大歓迎なのですわ。】
422兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/08(火) 22:19:00.19 ID:pWTfX8jB
>>421
【こんばんは、ゆりか先輩。前回のロールぶりですね(一礼)】
【僕の事はお気になさらず、先輩さえ宜しければ一向に構いません】
【とはいえ、前回こちらのワガママを聞いて頂いたので、咄嗟にロールは思い付きませんが…】
423久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/08(火) 22:22:42.01 ID:qYTJ89q3
【この前は、かわいい晶くんをたっぷり堪能させていただきましたわ。】
【まぁ、それ以上に…は、恥かしかった…ですけれど。】

【んー、どうしましょう。】
【お仕事関係、とか?わたし一発キャラで殺されてもいいですわよ。】
【もしくは、共闘。】
【そういえば、あれから晶くんはわたしの自宅に数日滞在したという解釈で、正解?】
424兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/08(火) 22:26:35.99 ID:pWTfX8jB
【こちらこそ、素敵なゆりか先輩を堪能させて頂きました。
数々の名言と行動は、ばっちり脳内フォルダに保存致しましたので(にっこり)】

【一発キャラでも共闘でも、ゆりか先輩がやってみたい!というのがありましたら、遠慮なく】
【はい、僕はその認識でしたが…それで大丈夫、ですか?】
425久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/08(火) 22:32:33.26 ID:qYTJ89q3
【…………削除ボタンは、どこかな?(にっこり)】

【わたしがやりたいこと……晶くん&メリルちゃんとわたしの共闘、とか?人おおすぎ?】
【えぇ、大丈夫ですわ。】
【翌日弟が帰ってくる予定でしたので、晶くんはアリョーシャと寝たのかなぁ、とか考えておりましたわ。】
426兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/08(火) 22:39:55.94 ID:pWTfX8jB
>>425
【さあ、どこにあると思いますか?身体中をまさぐってボタンを探すか、
あるいはキス以上の激しいもので、データを吹き飛ばそうと試みるか。お好きな方を、どうぞ(にこにっこり)】


【僕はもちろん構いませんが…その際、メリルの操作はどちらが担当しましょうか?】
【まあそんな事になりそうになったら、蹴り飛ばすと思いますけど。
守弥くんの部屋から先輩の部屋に逃げてきて、それを守弥くんが
追ってきて、結局三人ですやすや、も面白そうですね】
427久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/08(火) 22:46:50.88 ID:qYTJ89q3
【………!!!(ぷるぷるぷる)ゴメンナサイゴメンナサイ】

【なにかネタがありましたら、メリルは晶くんにお任せしますわ。】
【特に無ければ、わたしが適当に今考えたものでメリルを動かしていこうかな。】
【その場合も、メリルは晶くんと帰宅になりますので】
【エンディングのメリルは、晶くんにお任せしてしまうことになりますけれど】
【わたしたち姉弟は、その辺戦場慣れしてて鈍感なので】
【晶くんの両側にへばりついて、結局晶くんが「暑い狭いうざい」と、睡眠不足になりそうですわね。】
428兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/08(火) 22:50:31.84 ID:pWTfX8jB
>>427
【ハッ、取るに足りないですね(鼻で笑う)】

【うーん、特には。では申し訳ありませんが、お任せしてしまいますね】
【了解しました、では僭越ながら、そうさせて頂きます】
【性的な行動がないのであれば、僕も守弥くんなら、一緒に寝ても
大丈夫ですけどね。…引っ付かれるのは、流石に困ります】
【了解しました、書き出しはどうしましょうか?】
429久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/08(火) 22:53:56.23 ID:qYTJ89q3
【(ぐぬぬぬ)………】

【たぶん、わたしとアリョーシャだと、晶くんをぬいぐるみかなにかのように抱きしめて寝てしまうのでは?】
【で「あついうざいせまい、なんだこの姉弟」と。】

【では、わたしから…というか、メリルから】
【舞台設定は適宜入れておきますので、疑問点や不審な点などございましたら、すぐに発砲…】
【…じゃなく、ご質問くださいませね。】
【それでは、しばしお待ちを…】
430兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/08(火) 23:01:53.21 ID:pWTfX8jB
>>429
【いえいえ、家族ならばその程度の触れ合い、自然な事ですよ。
ただ暑苦しいのは、やはり苦手ですが…】
【了解しました。僕の引き金は軽いですが、その銃口があなたに
向く事は基本的にないでしょうから、ご安心下さい】
【すみません、それではのんびりとお待ちしております】
431メリル ◆Juli/dituo :2012/05/08(火) 23:19:30.47 ID:qYTJ89q3
(白い肌にばら色の頬は、まだあどけなさを残す輪郭で)
(柔らかな鳶色の髪がツインテールに結ばれて、その華奢な肩から背中へと長く垂れ下がっている。)
(唇はキャンディーのような甘い艶で、大きなアーモンドの瞳は驚きで見開き)
(数十ものキャンドルの灯りが揺らめく、薄暗いゴシック様式の室内をくるりと見渡す。)
(寝かされていたのは、なにかの台。ベッドと言うには硬く、寝心地が悪すぎる。)
(マンションにある、彼が自分のために用意してくれた布団を見習って欲しいところだ。)

……ここは、どこなの?
(とりあえず、お決まりの台詞を吐いてみた。)


(そもそもの始まりは、1週間前。)
(愛する彼が、おとり捜査に協力してくれないか?と、自分を頼ってくれた。)
(とにかく嬉しい。)
(白いコットンレースのワンピースを身に纏い、夜毎、人気のない公園や路地を歩く。)
(もともと、なぁんにも怖いものなんてなかったけれど)
(それでもすぐ後ろには、息を潜めて愛する彼が自分のことを見てくれていると思ったら)
(曲線を描いてワンピースを押し上げる胸の内が、熱く燃えた。)

(そしてそれは、ほどなくして引っかかってきた。)
(優しい声色で話しかけてくる20代後半といったところの青年。)
(爽やかなその容貌に、似合っているのか似合っていないのか。)
(まるで「てれび」で見た、「しつじきっさ」に出てきた男たちのような服装で)
(その優顔が気に入らなかったけれど、にこりと微笑み受け答えをしていたら)
(あっという間に薬を嗅がされて、効いたフリをしているうちに抱きかかえられて)
(聞こえたのは、車のドアを閉める音とエンジンの音。)
(ガタガタと、何十分揺らされて来ただろうか……たどり着いたのは森の奥の洋館だった。)


晶…ついてこれたかなぁ……
なんか…変な感じしてきたし………まるで、アレみたいな……
(溜息を漏らして、台の上にちょこんと座ると、がちゃりとドアノブの開く音が聞こえた。)
(ドアの方を見ると、再び先ほどの男がその肩に黒いドレスの少女を抱えて入ってきた。)

『やぁ、お目覚めですか?』
(男は悪びれもせずに、ツインテールの少女に笑いかけ、肩に抱えた少女をどさりと降ろし)
(部屋の隅の椅子に座らせ、顔にかかる金色の髪をはらってやっている。)
……っ
(やはり、感じた気配は間違いじゃなかった。)


【大変お待たせをいたしました…!】
【背景を入れていると、かなり長いことに……なんて言うか、からみ辛い設定になってしまいましたわ。】
【申し訳ございません。】
【メリルの容姿は、晶くんを模したものです。】

【それでは、改めまして、よろしくお願いいたしますわね。】
432兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/08(火) 23:25:38.44 ID:pWTfX8jB
>>431
【いえいえ、最初からとても面白そうな展開でwktkしています。
ちなみに、最初からある程度尾行には成功しているという感じで
いいのでしょうか。問題なければ洋館の前から、そうでなければ、
人気のない路地裏などから始めようかな、と思いますね】
433 ◆Juli/dituo :2012/05/08(火) 23:29:49.83 ID:qYTJ89q3
>>432
【連続少女行方不明事件…というのを、入れていなかったですわ。】

【尾行に関しては、晶くんにお任せですわ。路地裏からでも洋館前からでも、晶くんのやりやすいように。】
【こちらの男性のほうは、尾行には全く気が付いていません。】
【また他に何かあれば、じゃんじゃん訊いてくださいませね。】
434兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/08(火) 23:53:35.74 ID:pWTfX8jB
>>431

(そして、その薄暗い森の洋館、その塀の一角。
停車した一台の小型な原動機付自転車と、それに跨っている小柄な少年がいた)

……。

(NSR50という、レーサーレプリカタイプのミニバイクから
降り、サックスケースを後部に括り付けてあったベルトを外した)
(今回彼が急にこんな物に乗り出した理由は、紅裂拓兎の真似をしてみたかったわけではない。それを完全に
否定する事は出来ないが、そもそも普通の自転車では車に
追い付けないからだ。速度の問題ではない、強度の問題だ)
(何故速度は関係ないかというと、車輪の回転は、晶の異能で容易く
操作できる。それによって、ココまでエンジン音もさせないまま、追い付く事が可能となった)

…無事かな。

(ポツリと呟きながら、学生服のポケットから、スマートフォンを取り出す。
彼女にも同じものを渡してある、当然ながらGPS機能もある。
森の中故に使えない可能性もあったが、犯罪者どもが集う場所だ。
その辺りは考慮してあるのだろう)
(道中何回か確認したが、間違いない。反応はこの建物の中だ。
まだ没収はされていないだろうか、怪我などもないだろうかーーーー)


(そこまで来て、考える。自分は、あの少女をどうしたいのだろう)
(最初こそ、自分に向ける好意を利用して使い潰し、
面倒になったら処分すればいい。そう、自分に命令した)
(だが、共に暮らせば情もわく。ましてや、あんな純粋な好意を向けられては。
いや、そもそも最初から、自分は彼女を殺せなかったのかもしれない)

(しかし自分は彼女、メリルを愛せない。今は特に、久遠ゆりかが
自分に向けてくれている、愛とはまだ呼べないまでも特別な感情を理解できたから)
(けれど、事実を伝えれば彼女は死ぬ。どうすべきなのだろう。
ーーーいや、先の事を考えても致し方ない。今はメリルを助けなければ)

(塀に対し、車輪が接触するようにケースを傾ける。
そしてその上に、足を乗せる。本来なら体重に従い落下する所を、
『回転』の力で押し上げる。その勢いで塀の上に着地、ストラップを引きケースを背中に装着)
(そしてグロックと専用のサプレッサーを付けると、敷地内に侵入した)



【こちらこそお待たせしました…!仰って頂いた事は全て了解です、それではよろしくお願いしますね】
435メリル ◆Juli/dituo :2012/05/09(水) 00:25:51.65 ID:qdOsBD+7
(思わず、困った表情を浮かべてしまった。)
(部屋の隅の(これまた硬そうな)椅子に座らされ、瞳を閉じて無防備に項垂れているのは)
(妖精の自分にとって、畏怖の対象であるものをその身に抱えた、あの少女。)
(彼女の傍に近寄ってはならないと、本能が警鐘を鳴らす。)

(それでも、メリルは知っていた――考えたくない、ことだけれど。)
(この少女は、自分の最愛の少年の……一番、大切な―――)

その人を、どうするつもりなの?
(優しく笑う青年を、キッと睨みあげる。)
『おや?きみは、綺麗な外見だけでなく、心も綺麗なんだね?
こんな状況で、まず他人の心配をするなんて』
(青年はそう言うと、銀色の櫛を燕尾服の懐から取り出し、乱れた金色の髪を綺麗に梳き始める。)
『この子は肌の色が綺麗だからね。あとでしっかり綺麗に全身を拭いて、肌を使わせてもらうつもりだよ。
きみも綺麗な白い肌をしているけれど、やはり生粋が一番白い肌をしているからね。
きみは初めて見た瞬間から、決めていた。
その、綺麗な色の瞳。
あと、その優しい心の象徴の心臓も使わせてもらおうか』
……いった、なんの話なの?
(メリルは怪訝な表情を浮かべながら、青年が久遠ゆりかの髪を丁寧に梳いているのをいいことに)
(胸元に手を入れて、下着と胸の間に挟んだ、スマートフォンをまさぐる。)
(手早く晶に繋いで―というか、電話番号はその1件だけしか登録がないけれど―そのまままた胸元に仕舞う。)
(肌が張り付いて、若干音がくぐもるかもしれないが、それでもないよりマシというものだろう。)

『なにって?人形を作るに決まってるじゃないか。
世界中で最も優れている人形師のこの僕の、至高の逸品を作り上げるのだよ。
その素材になれるのだから、もっと喜んでくれなくちゃいけないよ』
(呆れたと言わんばかりに青年は肩を竦めて、懐に櫛を戻し、メリルへと振り返る。)
……なにを、言っているの?
(硬い寝台から、すとんと降りると、がちゃりと金属音が聞こえ、足が止まる。)
(どうやら、寝台の下から鎖で右足首が繋がれているようだった。)

………
(自分だけ、逃げるのは簡単だった。だけど―――)
ここは地下室なの?
わたしの瞳って?瞳を使うって、どういう意味なの?
それに、その人……その、金髪の、髪の毛を一つに結んでて……えぇと…小さい……
(青年が、ぴくりと眉を顰め、白い手袋を外しながらメリルへと近づく。)
『きみは、さっきから何を言っているんだい?おしゃべりな娘だね。』
(白手袋を外した手で、鳶色の髪の束を撫で、弄ぶ。)
(やがてその手を白い喉元へと這わせ、肩、腕へ、指先と―――)
さ…触らないで……
(私の大切なあの人の姿、こんな男に触られたくない。)
(だけど、男に触れられたところから順に、まるで自分の身体が自分のものではないみたいに)
(勝手に動き始める。)
(これ――晶みたいな、異能……?)
(メリルの肘が曲がり、腕を持ち上げて、その指先が白いコットンワンピの胸のボタンを外していく。)
………やだ……やだよぉ……
(胸元が肌蹴けて、淡い桜色のリボンが飾られた下着が露出する。)
『いけない子だ』
(男は、メリルの適度なボリュームのあるその部分と下着に挟まれたスマートフォンを指先で摘み、引っ張りだした。)
――晶!!


【申し訳ございませんが、凍結をお願いできますでしょうか?】
【解凍は、一番近いところでしたら明日の夜になりますわ。】
436兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/09(水) 00:30:22.49 ID:cXUX2o03
>>435
【了解しました、お疲れ様です。では、明日という名の今日の水曜日に。時間は22時頃で大丈夫でしょうか?】
【僕は最後にレスを残していきますので、すぐにでもお休みになられて下さいね。
お付き合い頂きありがとうございました、また水曜日もよろしくお願いします(一礼)】
437 ◆Juli/dituo :2012/05/09(水) 00:33:51.59 ID:qdOsBD+7
【えぇ、では水曜の22時に。】
【お互いになにか急用があれば避難所に伝言、という形でよいかしら?】
【それでも待つのが、わたしクオリティ!!】
【と見せかけて……歯磨きしてくるのですわ。】
【おやすみのご挨拶は、その後で。】
438兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/09(水) 01:11:40.49 ID:cXUX2o03
>>435

…おかしい。

(壁に張り付きながら、建物を回り込みつつ入口を探る。
予想に反し、見張りがいない。隠れているのではないだろう)
(こちらの尾行が気付かれた様子はない。そもそも一般人程度なら、
気配を消した所で自分のセンサーには引っかかる)
(元から単独犯の行動だったのか?だがただの人間が、少女を何人もスムーズに誘拐できるのか?)

………。

(元より綿密な計画を建て、それを予定通りに進行する方が得意な晶に
とって、この違和感はなんとも言えない不安を掻き立てていた)
(銃を構えながら、洋館の中へと入る。明かりこそ点いているものの、
やはり人の気配はない。この建物のどこかに、メリルはいるはずなのに)

『ピリリリ』
…!

(隠密行動の最中に、着信音がする。そうなるよう設定してあるのは、
現在はメリルだけだ。犯人のスキをついて電話してきたのであろう)
(片耳にそれを押し当てながら、銃口を向けつつ奥へと入っていく)

………。

(自称人形師、犯人らしき男の声と、メリルの声。そして聞こえてきた言葉に、
思わず唇を噛みしめる。今までに誘拐されてしまった少女達は、無事なのだろうか?)

…よし。後は…っ!

(地下室というキーワードに対し、何ら反応しない男。
だが即座に否定しないという事は、案にそれが正解である事も多い)
(金髪どうこうの意味は分からなかったが。そこに人質としても
使われる可能性のある少女がいるというメッセージだろうか?)


っ?!くそっ…!

(そもそも、そこへの入口はどこだ?もはや存在を秘匿する事は
諦め、一階全てを走り回ったが、それらしき場所は見当たらない)
(荒々しく息を吐きながら、携帯に再び耳を済ませる。何か新しい情報はないかどうか)

(そして聞こえてくる、触らないでという怯えた彼女の声。
焦燥が脳を支配する。思わず、電話機に彼女の名前を叫んでしまう)

メリルっ!

(そうして晶は、サプレッサーを外しながら一つの部屋に向かった。先程一度中を見た書斎だ。
ドアを開けるなり銃口を床に向け、規則正しく銃痕を刻んでいく)
(異能によって貫通力を増した所で、やはり拳銃弾。床を貫くことは
できない。何らかの理由で、薄くなっていない限りは)
(しかし、晶は手応えを感じた。異能を送り込んだ弾丸の内の
一発が、見事に床を貫通したのを。すぐさまそこへ駆け寄り、何度も引き金を引く)
(脆くなった床板は蹴りの一発で砕け、その先の地下室への入り口を現した。
普段はこの腐った世界を疎んでいる少年だが、今回ばかりはその一部に感謝せざるを得なかった)

(先程の乱射には、銃声で男を威嚇する意味もある。魔の手がそれで
こちらを警戒してくれればいい。そうでなくとも、すぐに助け出す)
(弾丸をリロードしながら、階段を降りて行き、地下室へと全力で赴いた)
439兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/09(水) 01:12:14.78 ID:cXUX2o03
【改行が多すぎる…ですとは。ぐぬぬ】
【長らくお待たせしました、それではこれにて僕も落ちますね。
お付き合い頂き、ありがとうございました。お休みなさい。ノシ】
440 ◆Juli/dituo :2012/05/09(水) 01:15:56.41 ID:qdOsBD+7
【確認いたしましたわ。】
【それでは、また明日の今日、水曜日の22時に。】

【今夜はお付き合いいただきまして、ありがとうございますわ。】
【朝方は冷えることがありますもの、しっかりとお布団かぶってね。】
【おやすみなさいませ。晶くんに、よい夢を。】

【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
441紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/09(水) 20:53:33.05 ID:+2+2nORF
【ロールの解凍に借ります】
442天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/05/09(水) 20:59:23.94 ID:vIlTu8va
>>413
ほぁっ! やぁっ! たぁっ! てぁっ!

(攻撃がきれいに決まると気持ちいい)
(反応するサンドバッグを叩いてるようなものだ)
(調子に乗って攻撃もだんだんと派手になる)

ほあっちゃ〜!

(ブルース=リーの物真似のような叫び声でくるっと大きく回し蹴り)
(そこまではよかったものの、着地で白骨を踏みつけて転んでしまう)

ててて……って、あれ?

(ひっくり返って二転三転、そのまま起き上がろうとするが尻餅をついてしまう)
(時間切れ。タイムオーバー。足腰ががくがくして立ち上がれない)
(薬の効果が切れ、いつもより数倍増しのハイテンションで)
(弱点でもある持久力が完全に切れてしまったのだ)

はぁはぁ、う〜っ、まだっ、はぁ、はぁっ、まだなのに〜っ!

(叫ぼうと身体が言うことを聞かない。息もあがっている)

【本当にお待たせしました。今夜もよろしくお願いします】
443紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/09(水) 21:15:41.49 ID:+2+2nORF
(見かけは馬鹿げているが威力は殺人的な殴打殴打殴打の嵐)
(肉が打たれ骨が軋み脳味噌が揺れている。奇声と共に放たれる回し蹴りがクリーンヒット)
(格闘技の試合ならもう決着がついてもおかしくない、美しいフィニッシュ)
(だが、ドラムのように叩かれていても男は立ち尽くしていた)
(効かないわけではない。単に倒れず、我慢できたというだけの話)

……ってぇ……くおっ……
(膝から崩れ落ちないのが不思議なくらいの暴力の嵐に耐え、しかし反撃の体勢が整わない)
(着地を失敗し、ラッシュでスタミナ切れを起こした暴走魔法少女に対して、こちらは足首に絡みつく)
(白骨の腕と桜の根っこが行動を阻害している。引っ張っても抜けないし、そもそも力が入らない)

(決着をつける最大のチャンスに、行動ができない)
(そして桜の精霊にとってはそれが最大のチャンスだった)

マジ、か……
(ぼこぼこと地面から次々と腐乱死体と白骨死体が腕を伸ばして這い出してくる)
(その身体のあちこちに桜の根っこや枝が絡みついている)
(かつて犠牲になった人間の数々が、新しい贄を求めて蠢いている)
(けらけらと桜の精霊が笑い、屍たちもげらげらと笑っている)

―――逃げろっ!
(無駄だと思いつつ、反射的に叫ぶ)
(誰かの都合で踊らされた挙句どちらも生き残れないなんて、最悪の結果でしかない)

【こちらこそ、よろしくお願いするね】
444天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/05/09(水) 21:33:34.93 ID:vIlTu8va
>>443
はぁはぁ、う〜っ…はぁ…あぁ〜っ…はぁ…つぅ……

(最後までやりとげられないのは悔しい。だから足掻く)
(痙攣を起こしかけている足を叩き、引っ張り、地面を転がる)
(でもテンションが上がって意識してなかった傷の痛みも強くなってくる)

うぇっ? ふえてる!? くそっ、うが〜〜っ!

(気が付いたらゾンビやら白骨やらがわらわらと現れていた)
(前にもたくさん倒したし、元気だったらなんとも思わない相手だ)
(けれど傷だらけで疲労困憊な今は強力な難敵だった)

や、やだーっ! まけるもんかーっ!

(ボロボロになって体をなしていない衣装からもう一本アンプルを取り出す)
(なくしたときのための予備の一本、危険のため連続使用は禁止されている)
(けれど躊躇なくまほろは首にアンプルを打ち込む。後先を考えない)

ぐうううっ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっ!

(それでも起き上がれない。けれど地面を転がって近寄ってくる死体どもをなぎ倒す)
445紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/09(水) 21:45:09.06 ID:+2+2nORF
(力尽きたヒロインに群がる雑魚モンスター。これなんてエロゲ?)
(馬鹿げたことを考える程度の余裕が生まれた)
(だから、もう一度身体に、脚に力を込めて拘束を無理矢理剥ぎとる)
(勢いで靴が脱げた。それでも抜け出た)

がああっ!
(どれだけ殴られようが、まだ戦う力は残っている。だから抗う力も残っている)
(力任せにぶん殴って、蹴り飛ばして、屍たちを薙ぎ払う)
(見ると、魔法少女の方はエロゲよろしく輪姦されているようなことはなく、もう一度馬鹿げた)
(あの薬をキメて、寝転がりながら抵抗を続けていた)

むがあっ!
(ここで抗戦を続けても無意味なのはわかっている)
(押し寄せる屍の群れを押し返しつつ、魔法少女に近寄る)
おい、逃げるぞっ!
(手負いの獣のように暴れる魔法少女の首根っこを掴んで、亡者の群れに背を向けて走り出す)
(別段放っておいてもよかったのだが、事のついでだ。この暴走少女には時と場所を改めてきっちりと)
(拳を叩きこむ必要がある。だから今ここでは死なせない。桜吹雪が舞い散って、視界を薄桃色に染め上げる)

446天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/05/09(水) 21:54:01.13 ID:vIlTu8va
>>445
(ズキズキ、ズキズキ、ズキズキ……)
(頭が痛い、身体が痛い、気持ち悪い、ぐるぐる目が回る)
(最後のは転げ回っているから当たり前だが、強化薬の二重投与は強烈だった)

……っ! ……っ! ……っ!

(ほとんど意識が飛んでいた。首根っこをつかまれた時には完全に飛んでいた)
(でなければ死体と一緒に振り払って暴れていただろう。ぎりぎりセーフ)
(まほろはぼろ雑巾のように運ばれていく)
447紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/09(水) 22:04:00.68 ID:+2+2nORF
(返事がない。ぼろ雑巾のように運ばれている)
(薬物の過剰摂取で意識が跳んだのか、ともあれ好都合だった)
(当てもなく走って、走って、走り続けて、視界が開けた)

あっ……。
(そこには何の変哲もない夜の光景が広がっていた)
(どうにか、あの桜の世界から抜け出ることができたらしい)
(それとも贄にするのを諦めたのか)
ったく、とんだ花見になっちまったな。
(安堵と共に胸を撫で下ろし、ついでに意識不明の少女を横たわらせる)
(酷い有り様だった。奇抜な衣装は半ばその機能を失っている)

やべ、これって通報モノじゃね?
(もっとも、大半以上はこの男の仕業なので、通報されても仕方ないのだが)
(無論、大人しくお縄につく気などさらさらない)

もしもーし、生きてますかー?
死んでますかー?
(どちらでもいいだが、少しだけ離れたところから声を掛ける)
(逃げる必要はないのだが、いつでも逃げる体勢だけ整えておく)

448天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/05/09(水) 22:17:23.63 ID:vIlTu8va
>>447
(夢を見ていた。楽しいジェットコースターなのに気持ち悪くて楽しめない、そんな夢)

……っ………ん………あ?

(一周してジェットコースターから降りるが、ぐるぐる気持ち悪いのは止まらない)
(誰かが何かを言う。アドバイス。気持ち悪いときは吐いた方が楽になるよ……誰のセリフ?)

うげっ、おふっ、おおおおえぇぇぇぇっ

(意識を無くしたまま吐き出す。晩ご飯に食べたものはだいたい消化されていた)
(吐くだけ吐いてげろまみれになり、やっと意識を取り戻す)

おぇぇぇ……おぇっ、けほっ、けほっ……う…あれ?

(ほとんど半裸に、髪も身体もげろまみれ、胃液の臭いがプンプンする)
(なぜか体中痛いし、気持ち悪いし、よく分からない)
(ただ靴を履いていない足が見えたので誰かいるのはわかった)

だ、だれ?
449紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/09(水) 22:28:48.32 ID:+2+2nORF
……またか。
(魔法少女、嘔吐。つい最近中等部の少女に吐かれたことが記憶に新しいが、また、である)
(胃袋の中身を吐き出して、胃液も吐いて、ついでに摂取した薬も吐きだした)
(ついでに記憶の中身まで洗い流したらしく、誰?と問われてしまった)

ついさっき、お前に迷惑をかけられた挙句、殺されそうになった者だが何か?
(突然落下型ヒロインに圧殺されかけたのは稀有な体験だが、そんな経験は誰だって願い下げだろう)
(踏み潰そうかと思ったが、靴が片方ないし、胃液臭い少女には近寄りたくはないので止めておいた)
お前。言うべきことが台詞があるんじゃね?
人様を踏みつけた時、どんなことを言うのが正解だ、おい。
ごめんなさいとか。ご迷惑をおかけしましたとか。はしゃぎすぎましたとか。
(自分のことは異次元の彼方に棚上げして、戦いのそもそもの発端であることについて言及する)
(まあ、勢いとは言え殺し合いを始めた以上、今更責任の所在を明らかにすることや謝罪を)
(求めることに意味はないのだが、何となくすっきりしない)
450天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/05/09(水) 22:40:27.59 ID:vIlTu8va
>>449
(なんとなく思い出してきた。剣や槍でまほろを切ったり刺したりした男だ)
(あと蹴っ飛ばしたりしたかもしれない。なんでだろう?)

ごめんなさい

(起き上がるのが面倒、というか体中痛くて起き上がれないから、寝転んだまま殊勝に謝る)
(しかしなんで蹴っ飛ばしたのだろう? 悪い人なのだろうか?)

……で、だれ? わるいひと? わるいひとだからまほろがけったの?

(当人に悪い人かどうか聞くのは失礼、という意識はもちろんない)
(悪いのしか相手にしないし、だから蹴られたのは悪い人だ、そうゆう理屈)
(悪いのはまほろの頭なのだが、だからしごくまっとうな顔でさらりと聞いてしまう)
451紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/09(水) 22:53:45.14 ID:+2+2nORF
むう……
(意外と素直に謝罪の言葉を口にしたものだ)
(いや、思考が麻痺して反射的に謝っただけなのかも知れないが……)
(謝られても反省してないなら意味がない。なんだろうこの釈然としない感覚は?)

そういう問題じゃねえよ……ぺっ……口の中切れてらぁ……
お前が安全確認を怠った。それだけのことだ。
(脳内麻薬の分泌が低下したのか、しこたま殴られた部分が痛み始めた)
(口の中も大分切れているらしく、血の入り混じった唾を地面に吐き捨てる)
(これは、善人だの悪人だのを論じるような次元の話ですらない)
いてっ、メッチャ腫れてる!
(恐る恐る顔に触れてみると、案の定腫れていた。鏡を見たら敗戦ボクサーよろしく)
(青痣だらけになっていることだろう。この恨み、晴らさずにおくべきだろうか)

まーあ、春の陽気に誘われたのはわかるがな。
よそ見しながら歩いてっと転ぶだけじゃ済まないぞ。
喰われてないのが不思議なくらいだよ、お前。
(それでも謝罪されてしまい気勢は削がれた。そもそも殺し合いを誘発したのは桜の精霊なのだ)
(パンパンと自分の肩を叩いて桜の花弁を払う。あの桜だらけの世界に誘われたのは運が悪かった)
(脱出できたのは幸運だった。そしてあの桜舞い散る異世界は、また誰かを誘い込んで贄にし続ける)
(ことだろう。わざわざ探し出して根源を断つようなことはしない。他の誰かの仕事だ)
452天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/05/09(水) 23:11:27.93 ID:vIlTu8va
>>451
あんぜん、かくにん??? ん〜、よくわかんな〜い!

(もちろん安全確認の意味は分かる)
(体操クラブの練習では周囲に誰かいないかとか、器具が大丈夫かとか確認する)
(けれど、どこで何に対して安全を確認しなければならなかったのかが分からない)
(しこたま二人で暴れたからそのことだろうか、そもそも切っ掛けが思い出せない)

う〜、わかんないよ〜! あたまイタイし、からだもイタイし、ど〜なってんの?
まほろがよそ見してたの? してたかな〜? したような、してないような?
ふしぎなのはまほろが…へ…へくちっ!

(春の夜は寒い。最新素材で保温性バッチリの衣装も半分くらいは破けてなくなっている)
(気が付いたら鳥肌が立っている。馬鹿は風邪引かない、なんてことはない、馬鹿だから引くのだ)
(結局、この紅い人は誰だか分からないし、ずずずと鼻をこするとげろで臭いし)
(そういえば死体はどこいったのか、やっつけられたのか、どうだかよくわからない)
453紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/09(水) 23:23:30.01 ID:+2+2nORF
そっからかよ!
(ズビシッ!と片手でツッコミを入れる。勿論、近寄ったりしないけれど)
(もしかしなくても戦いの発端を忘れているらしい)
(この紅い男を上回る適当な性格なのか、それとも薬の打ちすぎか)

ヤバイ薬キメ過ぎだろう。
帰って寝ろ。
(そろそろ匙投げてもいいよね?誰に問うまでもなく胸中に語りかける)
(頭も身体も痛いのはこちらとて同じ。もう殺意は完全に引っ込んでいた)
(結局、何だったのか?何でもないのだろう。春の夜の泡沫の夢と同じことだ)
お前に対する忠告は三つ。
ひとつ。跳び撥ねる前に安全確認しろ。
ひとつ。薬は用法用量を守れ。
ひとつ。このコスプレが許されるのはギリギリ中学生までだ。
(三つの忠告を並べ立てると、もう色々と人生のあれやこれやらを諦めた様な顔で)
(ひょこひょこと歩いてその場を立ち去る。片方だけ靴の脱げた足が間抜けだった)
(遠くから吹き抜ける風が薄桃色の花弁を何処からか運んで、何処かへと運んで行った)


【この辺で〆!】
【長く付き合わせちゃって悪かったね、ごめん】
【また今度機会があったらよろしくね】
454天河まほろ ◆xLlb4.5w9c :2012/05/09(水) 23:30:29.13 ID:vIlTu8va
>>453
む〜、怒られるのキライ! やっ!

(結局名前は分からずじまい。けど、もうそれはどうでもいい)
(去っていく紅い男を見ながら身体を丸くする)
(眠い。寝ちゃおう。どうせそのうち誰かが見つけて運んでくれるはず、と)

【こちらこそ長く間をあけちゃってごめんなさいでした】
【ありがとうございました。】
455崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/10(木) 21:34:04.75 ID:7XwB6oVZ
>>3がプロフで待機―】
456名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 21:35:35.39 ID:tWr7t8uy
男気
457崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/10(木) 22:39:41.28 ID:7XwB6oVZ
【おちー】
458兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/12(土) 22:28:51.41 ID:t5ZERv7t
【こんばんは、ゆりか先輩とのロールにスレをお借りしますね】
459久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/12(土) 22:32:28.66 ID:s0no4ZcH
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロール解凍にお借りいたします。】

>>http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1335707646/44-45
(胸が痛くて、息が出来ない。)
(泣いてくれるかな?でも泣かないで、笑って。)
(笑顔が好き、声が好き、優しさが好き。)
(目を閉じる瞬間まで、思った事。)


(―――――あとは、なぁんにも無いあたたかい闇のなか。)




―――っ!?

(見つけたバイオリンケースをロングストラップで背負い)
(書斎の戸棚にあった薬品ケースを取り出し、中身を確認していると)
(はっきりと聞こえた、悲痛な叫び声。)
(しまった…単独犯だと思っていたけれど、他に仲間が!?)

あき――
(名前を叫ぼうとして、口を噤む。)
(木片と薬莢が転がる床の上を足音を立てないように歩き、そっとP7を構え、再び地下へと足を運ぶ。)
(左の壁際に付き、慎重に階段を下りて)

……あれ?
え、ちょっと……晶くんっ
(そしてその先に見えたものは、長い廊下とそこに頭を抱え苦しむように叫び声をあげる少年の姿。)
(P7をホルスターに仕舞い、慌てて駆け寄る。)
どうしたの…っ?
(気が付けば、彼は一人だった。)
(さっきの同じ顔をした少女は、いったいどこに行ってしまったのだろう?)
(華奢な肩を掴み、軽く揺さぶる。)

ねぇ…晶くんっ!!ねぇっ!!
なにがあったの?どうしたの?
どこか苦しいの?痛いの?
さっきの女の子…メリルさん、は?
(掴む手を肩から腕へと移動して、頭を抱え込む手を離させようとするが、その力は強く)
(そのまま腰を少し屈め、顔を覗き込む。)

晶くん、落ち着いて。
大丈夫。
わたしだよ?
ね?
ほら、何があったの?
それとも、どこか痛いの?
よく見せて…
(どうしたらいいのだろう?)
(もしかしたら、先日の薬物の後遺症かなにかなのだろうか?)
(いざとなったら、あの人、加藤さんを呼ばなければ…)

【それでは、今夜もよろしくお願いいたしますわね。】
460兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/12(土) 22:59:09.83 ID:t5ZERv7t
>>459

(『はなび、見たかったなぁ』)



っく…ああ…!……ぁぁああああッ!!

(心が求めている)
(彼女の声を。彼女の笑顔を。最後に触れた彼女の温もりを。
けれど、それらはもう二度とこの世に現れないもの)
(それを再度理解した時には、晶は思わず拳をベッドに叩きつけていた。
次には床を。そして壁を。怒声とも悲鳴ともつかないような
声を上げながら、何度も、何度も。すぐに皮膚は避け、血が滲んだ)


……っ…ひっ……う……。

(少女の声に、意味のない破壊行為を止め、涙に濡れた瞳でそちらを見る少年)
(口元を歪め、無量な子供のようにぼうっと立っていたが、
ゆりかの手が触れるなり、目を見開いてそれを振り払った)

…!
触るなよッ!

(いつだって望んでいる、最愛の人の暖かさ。でも、それを
もう自分は受け入れては駄目な気がした。そんな行為は、大切な
メリルの、あの少女の死を冒涜するような気がして)

…あの子は、まだ、何も、知らなかったんだっ。
都合よく、利用されて、望んだ愛さえっ、貰えなかった…!
それでも、生きていれば、幸せなことなんて、いくつもあったのに!!
ぼくが、殺してしまったんだっ!!

(そうだ、メリルは僕が殺した)
(今までと同じように、嘘を貫き通せばそれで良かった。
ゆりかに対して不誠実だとか、メリルに他の幸福を見つけてもらうとか、
全ては自分のエゴだ。そのせいで、あの不幸な少女はあんな目にあってしまった)

(故に晶は、何も知らないゆりかに怒りをぶつける。内容は全て、自分自身へのものなのに。
そうする事で、自分の最愛の人を拒絶する事で、己を罰しているかのように)

なんで…なんでっ!?こんな事に、なるんだよ!
彼女が、メリルが何をしたんだっ!!

(そして憎しみは、また世界へと向けられる。かって自分の
最愛の家族を奪ったものへと。何ら罪のない、正しく生きる
人間が、理不尽に殺される歪みきった運命とやらへと)
461久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/12(土) 23:19:01.32 ID:s0no4ZcH
(突然振り払われ、驚いた顔で兵部を見つめる。)

あの子…って?
さっきのメリルって子のこと?
晶くんが殺したって……どうやって?
(無邪気な笑顔と甘ったるい声、それに応える優しい微笑みを思い出す。)
(ついさっきまで、仲睦まじく微笑ましくも見える二人だったのに)
(到底、殺し合いをする直前には思えない。)
(自分が外したこの10分?20分?どのくらい経ったのだろうか?)
(とにかく、その程度の時間で、いったい二人になにがあったの言うのだろうか?)
(つまらない意地を張って、二人をあとに残したことを、後悔した。)

利用された…って、誰に……?
(解からない…解からないけれど……)
(メリルという少女は、異形の少女だと兵部が言っていた。)
(だとしたら、組織に利用されたのだろうか?)
(兵部は、無理やり組織に脅されて、彼女を処刑したのだろうか?)
(二人の様子を思い返せば返すほど、そんな風にも思えない。)

(すとん、と寝台の上に座り、兵部に手を差し伸べる。)
ね?とにかく上の階にあがりましょう?
ここは寒いし暗いわ。……臭いし。
おねえちゃん、さっき見てきたけれど、上には応接室も客間もあるみたいだし。
ソファーにでも座って、ね。
どんなに怒鳴ってもいいし、泣いても、怒ってもいいよ。
おねえちゃんのこと、叩いてもいいよ。
おねえちゃん、なんでも聞くから。
聞きたいな。聞かせて?

もちろん、晶くんが言いたくなかったら、なにも言わなくてもいい。
目の前から消えろって言うのなら、消える。
でもその前に、ちゃんと上の階に移動して、落ち着いて、ね。
手、怪我しているじゃない。
おねえちゃんに、見せてくれる?
どうしてもおねえちゃんが嫌だったら、加藤さんを呼んであげるから。

ね?
今、一緒にいるの…わたしじゃダメなのかな…?
(首をかしげ、激昂する兵部とは逆方向に、落ち着いて静かに話しかける。)
(聞いていなくたって、構わない。)
(なにも音の無い、己の怒りの声だけが聞こえる世界にいるよりかは、ずっといいだろうと)
(静かな声で、ずっと語りかける。)
462兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/12(土) 23:42:56.52 ID:/f2+Xg2Q
>>461

(無関係な人間や物に八つ当たりする晶。まさに子供の振る舞いだ)
(そして晶は激昂しながらも、この行為の愚かさを心のどこかで理解していた。
けれど、理性などこの暴風雨のような感情の前には意味を成さなかった)
(むしろ、都合が良かったのかもしれない。これだけ身勝手な
感情をぶつけられれば、彼女とて自分から離れるだろう。
この腐った人間には、そんな展開が相応しい)


(なのに。そう思っていたのに)

…っ?!

(やはりこの人は。かって公園で泣き喚いた自分を諭すかのように。
目の前に座り、何事もなかったかのごとく、手を差し伸べた)
(その救いを恐れるかのように、晶は一歩下がってしまう。
アレを受け入れてしまっては、彼女を忘れる事に繋がってしまう。そんな恐怖があった)

な、んで…っ!
嫌いになれよ!意味分かんないって、突き放せよっ!!
僕は、ぼくは、そんなに、優しくされていい、人間じゃ、ないんだ…!

(それでも、どうしようもなく拒絶できない程、久遠ゆりかの言葉は少年の心に染み渡っていく。
本当に自分を心配してかけてくれる言葉だからこそ、晶の心情を
理解しているからこそ、彼が今救いとして求めているものを差し出してくれる)
(目からぽろぽろと涙をこぼしながら、拳を握りしめる。
そしてその場に力なく崩れ落ちると、学ランで包み込むように、妖精の輝石を抱き抱えた)

っひっく…えぅ…うあぁぁん……。
463久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/13(日) 00:05:45.17 ID:BdOJKTec
(学ランを抱きしめて、子供のように泣きじゃくる姿を、じっと見つめた。)
(困ったように、でも精一杯の優しさを含んだ微笑みを浮かべながら。)
(優しくされていい人間じゃないと言う兵部に、ゆっくりと首を横に振ってみせる。)
(見ていなくても構わない。自分が、そうしたかっただけだから。)

嫌いになんて、ならないよ。
言ったでしょう。忘れてた?
じゃあ、もっかい言うね。
わたし、どんなんことがあっても、晶くんの味方でいるからね。
晶くんは、こんなわたしでも見捨てないでいてくれた。
晶くんは、こんなわたしのために、戦ってくれると言った。
わたしとしては、わたしのためになんか、戦って欲しくないけれど。
でもやっぱり、そういうこと言われちゃうとね、嬉しいの。
甘えたくなるの。
晶くんを守りたいとか言って、そういうの考えるの、お姉ちゃん失格だなぁとか思うの。
晶くんは、きっとそんなことないって言ってくれるかもしれないけれど。
でも、それは、わたしにとっては、わたしの罪なんだ。
人は誰だって、多かれ少なかれ、必ず罪を抱えて生きていくものじゃないかな?
それが、他人から見たら、本当にたいしたことが無いことかもしれないけれど。
本人にとっては、本当に辛くて心苦しいもの。
わたしはね、そんな罪を一つも持っていない人間の方が、信用できないなぁ……

それに、晶くんは、わたしが自分自身であんなに忌み嫌っていた姿を受け入れてくれた。
今思えば、変にかっこつけちゃったり、疑ったりして、ダメなおねえちゃんだった。
そりゃ…今が完璧かと言うとそうじゃないけれど。
わたしだって、晶くんがどんなでも、大事な弟に変わりないって思ってる。
だからね、晶くんを嫌いになんて、なったりしない。

…メリルさんと、なにがあったのかは、解からない。
だから、わたしの言っていることは的外れだと思う。

けれどね、人を頼るのは弱さじゃないよ。
顔をあげて、ね。
こっちにおいで?
(ずっと手を差し伸べたまま、泣き崩れる兵部の姿をじっと見つめる。)
464兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/13(日) 00:24:01.87 ID:cYWfdiPA
>>463

(ーーーどんな事があっても、味方でいる)
(それはずるい。嫌いになってほしくても、それが正しければ、
自分にはどうする事もできなくなる。甘えてしまいたくなる)
(あの少女を利用して、最後には罪の意識に耐え切れず、
自ら命を奪ってしまったのに。逃げ道すらなくなるんだ)

(ゆりかの為に何かするなんて、自分の中では当然の事だから。
例えどんな事があっても、心の底からゆりかを嫌いになるなど有り得ないから。
だからこんな感情も、ゆりかを助けられると聞いた時は、少し嬉しくなった。
けれど、それがゆりかにこんな苦しみを抱えさせているなら。それはとても、悲しい事だとも思った)

(そして彼女は、あれ程までに拒絶していた背中の模様を
自分にも見せてくれた。ならば、この罪も話すべきだろう。
自分はどうすべきなのか、分からないなら、姉に相談するしかない。
彼女は言ってくれたのだから。頑張った時は褒めてあげる、間違った時は叱ってあげる、と)

…お、ねえちゃっ……ぼくが、いけないんだ……っ。
ごめん、なさいっ。…ぐすっ……。

(もはや誰に言葉を向けているのかも分からない。理路整然とした
文などなく、ただ心の中に浮かんだ単語を吐き出すのみ)
(そして謝罪の言葉をひたすら紡ぎながら、それでも晶は、ゆりかの手を掴んだ。掴んでしまった)
465久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/13(日) 00:38:24.86 ID:BdOJKTec
(頼りなげに、でもしっかりと確かに、きゅっと掴まれた手。)
(壊れ物でも握るかのように、そっと、でも強く握り返す。)

よしよし。
いいこ、よく落ち着きました。
(もう片手を伸ばし、兵部の頭を撫でてやる。)

晶くんが、いけないこだったの?
言いたくないことは、言わなくてもいいんだよ?
でも、言わないことが苦しいのならば、言っちゃったほうがいいと思うけれど。
大丈夫、ゆっくりでいいからね。ゆっくり。
晶くんが悪い子だったときは、ちゃんと言うから。
甘やかしたりは、しないよ?
おねえちゃん、こう見えてスパルタなのですわよ。
(しゃくりあげながら、覚束ない様子で、ぽつぽつと言葉を紡ごうとする兵部を見て)
(安心させるように、にこっと笑いかけて、見つめる。)

(まだ幼い、ほんの子供の泣き顔。)
(こんな少年が、色んな思いを胸にいっぱい抱えて、生きている。)
(少女を運命から助けると言ったかと思えば、自分の罪に自分を罰しようとしている。)
(懸命に、一瞬一瞬を生きている、愛しい、大切な弟。)
(ぎゅっと抱きしめてやりたくなるが、それは今はしない。)
(ただ、今の彼に必要なことをすればいい。それが、姉の役目だから――)

(とん、と床に足を着け、兵部の手をしっかりと握ったままで)
じゃあ、とりあえず上にあがろっか?
なんなら、おねえちゃんのおうち来る?
歩ける?
手、以外に怪我は無い?
466兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/13(日) 01:03:03.96 ID:cYWfdiPA
>>465

(優しく、頭を撫でてくれる手)
(家族が大好きだった自分は、基本的には泣かなかった。
自分の思い通りにならなくても、それは自分が悪いのだ。
そんな事で泣いてしまっては、大好きな家族を不安にさせてしまうと)
(それでも、不意に時々泣いてしまう事はあった。テレビで
とても悲しいお話を聞いたり、父親が突然の仕事でお出かけがなくなったり)
(そんな時にも、兄はこんな風に優しく頭を撫でてくれた。
姉は後ろから、ぎゅっと強く抱き締めてくれた)

んっ……っ!

(亡くした家族の事を思い出し、そして再び失ったメリルの事も思い出し、
また泣いてしまいそうになるけれど。兄や姉が泣き顔を
望まなかったように、メリルもきっとそんなのを望んでないはずだ。そう思い、涙を堪える)

…いえ、だいじょうぶ、です。けがは。

(ようやく嗚咽も収まり、どうやら荒れ狂った感情よりも、理性が正常に
働くようになったらしい。しかし未だに目は赤く腫れていて、
学ランの中の輝石を握る手は、力を込め過ぎて割れてしまうのではないかと思うほどだ)
(泣き果てて乱れた呼吸の隙間から、途切れ途切れの声を出す)

あるけ、ますっ。…だめ、です。
うさぎに、つたえなきゃ、ですからっ。

(ゆりかに先導されるまま、地下室の通路を歩いていく。
俯いて視線を下げている少年は、ゆりかが手を離せば、ずっとそこに居続けてしまいそうな雰囲気だ。
そんな晶は、やがて聞き取り辛く小さな声で、ぽつりぽつりと話し始めた)

…はじめは、ゆりかせんぱいの姿で、出てきたんです。
それで、僕を好きだっていうから、ころそうとした。
でも、あの子は、本当に僕が好きなんだって。ようせいだから、叶わないとしんじゃうんだって。

だったら、べんりに利用すればいいって思った。
あなたにきょぜつされたばかりだったし、どんな汚い手でも
使って、あなたをすくってやるって思ってた。
ペットみたいなかんかくでお家において、危なくなったら捨てればいいって。
467久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/13(日) 01:24:03.07 ID:BdOJKTec
うん、ちゃんと歩けるね。
よかった。
(兵部と手を繋ぎ、長い廊下を一緒にとことこと歩く。)
でも、手はあとでちゃんと消毒しようね。

(ゆっくりと、兵部の呼吸にあわせるように歩いていく。)
(ぽつりぽつりと話だす兵部に、時々「うん、うん」と応えながら。)

そっか…
叶わないと、死んじゃう……
(殺してしまったとは、そういうことか。)
(全てを理解できたわけじゃないけれど、なんとなく、解かった気がした。)
(自分が上の階に行っている時間に、二人の間で何らかの会話がなされて)
(少女は、叶わぬ恋に嘆き――死んでしまった。)

利用しようと思ったのは、いけなかったね。
それは、晶くんが悪い子だった。
わたしは…やっぱり恋に付いては、よく解からないのだけれど…
恋心は、利用しちゃいけない気がする。
それがお仕事のホストさんとかなら、いいのだろうけれど。
わたしのために、誰か他の人の恋心を利用するのは、そういうの、本当によくないことだよ?
(立ち止まり、くるりと振り返って、兵部の額をぺちんと叩く。)
(そしてまた、何事も無かったかのように、手をひいて、ゆっくりと歩き始める。)

…あ、足元気をつけてね。
(階段に差し掛かり、兵部が崩したであろう瓦礫を、躓かないように蹴飛ばしてよけてやる。)
こんなにしちゃって…
あの子が危険なめにあってると思って、晶くん、こんなに慌てたんだね。
晶くんは、その子のこと大切にしていたんだね。
最初の出会いはそうでも、一緒に過ごしていくうちに、大事な子になったんだね。
違うかな?
だって、そうじゃなきゃ、あんなに優しい顔して笑わないし。
それに、こんなに泣いたりしないでしょ?

それにあの子…結局、いなくなっちゃったかもだけれど。
でも、すごく幸せそうに笑っていたよ。
少なくとも、わたしにはそう見えたな。
そりゃ、生きていれば、もっともっと幸せになれたかもしれないけれど。
でも、晶くんと一緒に過ごせて、幸せだたんじゃないのかなぁ…
第三者のわたしが言うなって、話だけれど。
…少なくとも……わたしが、少し……
今、こんなこと言うの…間違ってると思うけれど……
……少し、もやもやしちゃうくらいには、幸せそうに見えた。
468兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/13(日) 01:47:35.41 ID:cYWfdiPA
>>467

ん。…ごめんなさい。

(額を、ぺちんと優しく叩かれる。敵意や害意のない、純粋に相手を心配している故のもの)
(良くないことなのは、分かっていたつもりだった。でもそれでも、
結果的に彼女の命を救えるなら、どんな悪行でも、正しくなるようなら気がした)
(それで起きる犠牲から目を背けて。それでゆりかがどんな思いをするのかも考えずに)

…大切に、なってしまった。
次の日家に帰ったら、おかえりって言ってくれた。
料理を教えたら、がんばって練習してくれた。
………本当は僕のうそに気付いていても、ずっとその言葉にしたがってくれた。
メリルは…メリルはっ、本当に、いい子だったのにっ。

(涙が再び、片目から一粒だけ零れる。それは少年の顎を伝い、腕の中の輝石に落ちた)
(本当に、本当に、彼女は幸せだったのだろうか?
上っ面こそ優しくはしたが、それでも扱いには一線を引いていた。
いや、引こうとしなければならない程、彼女の存在は大きくなっていた)
(だがそれでも、メリルが望んだ物は手に入らなかった。
その上愛するものに命を奪われて、本当に幸せだったのか?)
(姉の言葉ならば、嘘はないと思う。けれどこれを完全に
信じるには、メリル本人の言葉でもない限り、無理だった。それでも幾分か、心は安らいだが)

…僕は、どうすれば良かったんでしょう。
どうすれば、あの子を死なせずに済んだのでしょう。

(ゆりかへの感情を変えずに、リャナンシーの少女を救う手段だ。
それこそ、公安が自分に用いたような薬物を使えばよかったのか)

………もやもや、してくれたんですか?

(力ない笑みだが、晶が笑った)
(まさか、ゆりかが嫉妬に似た感情を抱いてくれるとは。
思ったよりも、自分に向けてくれる感情は、恋に近付いているらしい。この状況では、そう素直に喜べないが)
469久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/13(日) 02:05:31.00 ID:BdOJKTec
………でも、ありがとう。
身勝手だって、解かってる。
だけど、晶くんがそこまで想ってくれているのは、嬉しい……
それに甘えちゃいけないって思ってるし、そんな風に想われる資格が自分にあるのだろうかって
すごく、困ったりもするけれど…
でも、ありがとう。想われるのは、嬉しい。
(階段を上りながら、ぽつりと呟くように告げた。)

晶くんも、いい子だよ。
利用しようと思ったのは、よくないけれど。
でも、それは晶くんだけのせいじゃないから。
そうやって、メリルさんによくしてもらって、想われて
晶くんは、メリルさんのことが大切になったんだよね。
それって、人間として…ううん、そういう感情のある生き物として、大事なことだと思うよ。

(兵部の目から涙が落ちて、大事そうに抱える綺麗な小さな石の上で弾けて濡らす。)
(背を向けているゆりかには、その様子は見えなかったけれど)
(不意に、ふわりと甘くいい香りが漂った。)
……なんか、いいにおいしますわね。

死なせずに……は、難しいわね。
(1階にたどり着き、書斎のソファーに座って)
(隣に座るようにと、兵部を視線で促す。)
わたしは、妖精のことは詳しくないのでよく解からないわ。
二人の普段の様子も、今日、ついさっき初めて知ったばかりだし。
あぁ、勘違いしないでね?
投げてるわけじゃないのよ。
ただ、晶くんの質問にいいかげんに答えたくないだけ。
だから、一緒に考えよう?
(兵部の顔を覗き込み、なるべく出来うる限り優しく微笑んで、安心させるように)
死なせずに済む方法…死なせずに……
まぁ、有り体に言えば、晶くんが彼女を好きになること。
……怒らないでね?方法としての答えなだけ。
それか…そうねぇ………または、嘘をつき続けること。
でもたぶん、その後者は、メリルさんが幸せになれるとは思えない、けれど。

―――っ
(兵部を覗き込んでいた視線を、慌ててそらす。)
もやもや…って言うか……その、まぁ、そんな感じよ。
(頬が赤くなっていないだろうか。そんな場合ではないというのに…)
(部屋が薄暗いから、気付かれないことを祈るのみだ。)

(そして、言い難そうに問いかける。)
メリルさんは、死んだって……そういえば、その……死体、は?
妖精だから、そいうのは無いのかな…
470兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/13(日) 02:10:14.36 ID:cYWfdiPA
【申し訳ありません、ここで凍結をお願いしても大丈夫ですか?】
【ちなみにこちらは、日曜日ならば22時30分頃から再開できます】
471久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/13(日) 02:15:09.83 ID:BdOJKTec
【承知いたしましたわ。】
【何時の間にこんな時間…気が付かなかった……!】

【わたしのほうは日曜日は空いていないのですが、月曜からだと今のところいつでも大丈夫ですわ。】
472兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/13(日) 02:18:21.24 ID:cYWfdiPA
>>471
【その言葉、楽しんで頂けていると好意的に解釈させて頂きます。僕も同じ気持ちですので】
【では月曜日の22時にまたよろしくお願いしますね。
今夜もお付き合い頂きありがとうございました、また明後日にお会いしましょうね】

【お疲れさま、お姉ちゃん。暖かくして寝るんだよ?なんて
お姉ちゃんのまねー(にぱー)。うん、お休みなさいっ。ノシ】
473久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/13(日) 02:22:12.82 ID:BdOJKTec
【えぇ、それは勿論ですわ。】
【わたしこそ、同じ気持ちと仰ってもらえて光栄なのですわ。】
【では、月曜の22時に。】
【お会いできるのを、楽しみにしておりますわね。】

【こちらこそ、今夜もお付き合いいただきまして、ありがとうございます。】
【ちゃんとベッドに入って、あったk………ぐぬぬ…生意気な……でも、かわいくて文句言えない。】
【おやすみなさい。晶くんに、よい夢を。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
474名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 02:40:20.72 ID:GNHCLgML
小島
475名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 13:54:54.29 ID:kyJZhdzg
今夜
476久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/14(月) 22:05:41.41 ID:+FRQPvp0
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロールの解凍にお借りいたします。】
477兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/14(月) 22:09:58.73 ID:ZEueDtJG
>>469

…僕だって、姉さんと以前デートした時。
姉さんが、僕が腕にケガしているのを見て、
相手に怒ってくれたの、その場は落ち着くように言ってましたけど。
本当はすごく嬉しかったんですよ。…こんな形で喜ぶのは、互いに歪んでいるんでしょうけどね。

(それは、黒上いろはに付けられた傷のこと。ゆりかがどんなに自分を
大切だと言ってくれても、そんな愛の形など知らない自分は、
それを信じられなかった。けれど、あの時聞いた激しい言葉は、
驚きと小さな喜びを己にもたらした。もうそんな事はないだろうけど)
(今の自分は、彼女を信じられるから)

…これは演技だって、心の中で冷たい言葉を吐いていれば、
距離を置けると思っていました。でも今日、彼女をあんな目に
合わせてしまって…目を背ける事が、できなくなってました。


…かおり?

(甘い匂いに、思わず周囲を見る。これは、どこかで嗅いだ事のある匂いなのだろうか?)
(けれど、どこを見てもいい香りがするので、正体は分からなかった)

(ゆりかに促されるまま隣に座り、勝手にその肩に、頭をコトンと乗せた)
(正直な所、精神的な疲労が限界に達している。ゆりかが
いなければ、いつ倒れてもおかしくなかったろう)

(目を瞑りながら、ゆりかの声に耳を済ます。心が落ち着く。
その内容が、残酷な現実そのものだったとしても。避けようのない二択でも)

…記憶を改竄する、ですとか。
または後者の派生で、嘘をつき続けている間に、誰か他の人を好きになる?
…どれも現実的じゃ、ないでしょうか。

(何を今更、そんな議論を繰り返している。結局何も変わらない。
メリルが死んだことは変わらない。だけど、それを忘れないよう、
意味のない事にしたくないから、どうすべきだったのかを考える)

…あ。

(ふと、そんな感じと答えたゆりかの頬が、微かに赤くなっている
事に気付いた。可愛い。そう思った晶は、その頬に口を寄せ、
キスをしようとする。だが、やはりメリルの事を思い出して、寸止めで戻ってしまった)

…。
……死体と言いますか、その亡骸と言っていいのか分かりませんが…。
彼女のいた場所には、これか残されていました。

(そう言ってゆりかに、学ランの中の綺麗な石を見せる)



【それでは、よろしくお願いします】
478久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/14(月) 22:43:01.98 ID:+FRQPvp0
ふふっ…わたしたち、似たもの姉弟ね。
歪んでいるのかもしれないけれど、当たり前の感情ではあると思いますけれどね。
自分を想ってくれる気持ちは、誰だって嬉しいものですわよ。
それが、大切な家族から向けられたものであれば、なおさらよ。
(当たり前でしょ?とばかりに、得意げに話す。)

記憶を改竄する……
(不意に厳しい顔になり、肩にもたれる兵部の顔を少しだけ睨んで)
(膨らんだ漆黒のスカートの上に置いた手を、兵部の手の上へと移動させる。)
この間の、晶くんみたいな…?
それ、本気で言ってる?
わたしは、メリルさんじゃないので解からないけれど
もしわたしがメリルさんと同じ立場なら…晶くんには厳しい意見だけれど、そんなの、死んだほうがマシよ。
誰かを大切に思う気持ちが、作りかえられてしまうのよ?
わたしの中で、折角生まれた大切な気持ちが。
自分の恋についてはさっぱりのわたしでも、その想いがどんなに大事なものであるかくらいは想像つくわ。
その想いを汚されるくらいなら、わたしなら、死ぬ。
恋って、そういうものなんじゃないかなぁ…とか、思うわけ。
誰か他の人を好きになるって言うのは…どうかしら?
それこそ、メリルさんがいないと解からないですわね。
でも、晶くんは騙し続けるのは嫌だったんでしょう?
本当のことを告げたとき、メリルさんはどうだった?晶くんを怒った?
自分の命を奪うものとして、恨み言とか言われたりした?だったら、謝らなきゃね。

(兵部の息が、柔らかく頬をくすぐる。)
(ぴくんと肩を小さく震わせ、掌の下の華奢な手を、ぎゅっと握ったけれど)
(すぐにその吐息は離れていき、冷ややかな室内の空気に頬が晒された。)
(さすがに、残念と思うほどには感情は成長していないけれど)
(なんとなく、反応してしまった自分自身を恥かしく思った。)

(大切そうに学ランに包まれた、綺麗な小さな蒼い石。よく見ると、薄紫色の蝶が小さく描かれている。)
……っ
(綺麗…と、言いそうになって、飲みこむ。)
(兵部の気持ちを考えると、その台詞はそぐわない気がしたから。)
……あ、ねぇ、これじゃない?
(石のほうへ、そっと顔を近づけ、くんくんと小さく鼻を鳴らす。)
甘いけれど、爽やかで……なんだろう?わたし、これ知ってる……
…あ、鈴蘭の香りじゃない?
(透き通るように白く小さい可憐な花を思い出す。)
さっき…あの男と対峙していたときも、メリルさんからいい香りがしていましたわね。
これよりもっと…こう……甘ったるい感じでしたけれど。
わたし…なんとなく、勝手な思い込みですけれど…
メリルさんは、晶くんを恨んだりとかしていないと思いますわ。
こんな綺麗でいい香りがするものを、残してくれたんですもの。
なんか…これを見ていると、心が優しくなる気分になりますわ…

ふむ……
(腕を組み、考える。)
(消えてしまったものは、仕方が無い。)
(仕方が無いなんて言葉で一つの命を片付けるのは間違っているとは思うけれど)
(でも自分の父親も、兵部の家族も、メリルも)
(死んでしまった以上は「仕方ない」としか言いようが無いのだ。)
(大事なのは、残されたものが故人とどう向き合い、想いにどう整頓を付けるか。)
(人間の場合は、葬儀を執り行ったりするのが定番だけれど……)
ねぇ…まだもうちょっと先ですけれど
メリルさんって、妖精さんだったんですわよね?
夏至の夜に、これを持って、また妖精の住処に行く…と言うのは如何かしら?
そして、花束を置いて帰りましょう?

【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわね。】
479兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/14(月) 23:12:41.24 ID:Gom0Scg8
>>478

でも、そんな方法で想いを確認するよりは、もっと
綺麗で確実な方法があるじゃないですか。今は…ね?

(大切な人が傷付けられて怒るより、そんな人の為にどこまで
倫理を外れた行為をするかより。言葉よりも、更に手っ取り早いものがある)
(晶はこの前の夜を思い出しながら、ゆりかの唇をぷに、と押さえた)

(不意に睨まれて、思わず目線を下げる。しかきゆりかの言いたい事は
分かるが、それと嘘をつくことには、些細な違いしかないと自分は思う)

それでも、一度完全に記憶を失ってしまえば分からないんですよ。
あの時の僕は、不幸に、見えましたか。
…今でこそ記憶を取り戻して良かったとは思っていますが、
もし記憶を完全に消されて、見知らぬ場所に送られたら、
それは完全に新しい人生なのでは、と思うんです。
自分達の良心を切り捨てるぐらいでメリルが完全に幸せになれるなら…僕は、その覚悟はあります。

…真実を告げたら、知ってたけど黙っててほしかった、
嘘を付き続けてほしかったって。…でも最後には、…大、好きって…っ…!
…そう、言って、くれました。

(これから先、あの言葉を、あの笑顔を思い出す度、鋭い痛みが胸を刺すのだろう)
(頼るように、重ねられた手のひらを返し、ゆりかの手を握りしめる。
でもこれでいい。痛みある限り、心の中に、メリルはいてくれるはずだ)

…え?
…そう、ですね。言われてみれば、この石からしてるみたいです。

(ゆりかに続いて、晶も妖精の輝石に鼻を寄せた。より一層、香りが濃密になる)

鈴蘭、なんですか?
そう、ですか。…ーーー「純愛」「幸福の再来」…。
身勝手かもしれないですけど、…先輩のいう通りだと思うことにします。
…ずっと、大切にするからね。

(学ランに袖を通し、改めて両手でぎゅっと輝石を抱き締めた)
(これからどうしようかと考えていると、やはり姉が
素敵な意見を出してくれた。こちらの世界と妖精の世界が
繋がるらしい夏至の時に、メリルの葬儀をしようというのだ)

うん…そうですね。
僕は、魂の概念とかはよく分からないですけど…。
その時なら、メリルも家族のいた世界に帰れるんじゃないかって。
そこでまた新しい命を貰えるんじゃないかって、そう思います。
…行きましょう、ゆりか先輩。今年の、夏至の日に。
480久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/14(月) 23:35:47.06 ID:+FRQPvp0
今は……?
(首をかしげていると、唇が示されて)
……っ
(怒ったわけでもないけれど、何故かぷいとそっぽを向き、知らない…と呟く。)
(頬が赤くなり、困ったように眉が下がった。)

(兵部に言われて、思った。)
(確かに、あの兵部はとても幸せそうだった。)
(無邪気で純粋で、多少幼すぎる所はあったけれど)
(きっと、家族を失わずにそのまま真っ直ぐ育ったら、あぁなっていただろうと)
(容易に想像できる、あの姿。)
(――彼を、あの幸せな時間から引き戻して、ほんとうに良かったのだろうか?)
(もしかしたら、自分を忘れていて欲しくないという、エゴから、彼を引き戻してしまったのでは…)
………
(ふるふると、首を横に振る。)
(考えるのはよそう。)
……それでもやっぱり、わたしは嫌だな。
自分の気持ちは、自分が決めたい。

最後に伝えた言葉が、きっと、ほんとうに晶くんに届けたかった言葉じゃないかな。
メリルさんは、晶くんと過ごせて、幸せだったと思うよ。
(握り締められる手、もう片方の手を、そっとまたその上に重ねて)
(あやすように、ぽんぽんと軽く叩く。)
だって本当に、幸せそうだったもの。

えぇ。
わたし、昔父が出張……あぁ、表向きのお仕事で、ね?
出張で北海道に行ったとき、お土産の一つに貰ったんですの。
鈴蘭の香水。
すごく、よく似た香りですわ。
この石のほうが、少し青っぽくて爽やかな感じだから、より本物の鈴蘭の香りに近いんじゃないかしら?
なぁに?それって、花言葉?
うん、素敵な言葉ね。
ずっと、大切にしてあげて。
きっと晶くんへの優しい気持ちが、いっぱい詰まっているような気がしますもの。
えぇと……女同士の勘、かな?なんちゃって…
メリルさんみたいに、しっかり恋をされている方と同カテゴリって、図々しい気がしますけれど…

ん、約束。
Midsummer's Eveって、いうのかな?
メリルさんが、ちゃんと家族のところに帰れるように…
でも、花束とかは全部晶くんが選んであげてね。
わたしはただ、付き添うだけ。
(むっとしたような、張り合うような、自分に向けられたあの少女の視線を思い出して)
(少しだけ小さく笑う。)
(ちょっと、かわいかったなぁ…と、聞こえないほどの小さな声で呟く。)
(もしかしたら、お友達になれたかも?なれなかったかな…どっちか、解からないけれど)
(解からないのが、残念だった。)
481兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/15(火) 00:04:03.74 ID:BEHSGwlO
>>480

…そう、ですよね。
結局僕が二人になったりですとか、やはり普通の解法は思いつけませんね。

(そうなったらそうなったで、結局二人でゆりかを取り合ってしまったら
どうするのだろう。やはり、メリルが好きな人を見つけるのがまだ妥当か)

…あんな生活でも幸せだったなら、普通の暮らしを送れていたなら、
もっと幸せだったでしょうね。学校へ行って友達を作って、
色んな人間を知って、一緒に買い物へ行ったりして。
………彼女を、人間にすれば、良かった?

(その瞬間、晶は唐突に閃いた)
(メリルを人間にさせられたなら。その幸福な生活は勿論のこと、
恋を失う時に命を落とすなどという、リャナンシーの縛りはなくなる)
(当然ながら、口にするほど容易くはない。間 平の研究とて、
人間の体に異形の性質を与えるという類のもの。逆は未知数だ)
(だが、可能性がないわけではない。今度加藤由美子に話し、
その研究データを閲覧して勉強してみよう。どこまで理解できるか分からないが)

ふふ。
小さい頃のゆりか先輩は、香水を欲しがるようなおませさんだったんですか?
ーーーああ、これは花言葉です。とあるポーションに描かれていて、覚えました。
…そうですね、部屋に持ち帰って、月光の当たる窓に置こうと思います。
今度の休みの日にでも、それを飾る装飾の付いた小さな台を買ってこようかなって。

女性の心情は、やはり男性の僕には察せないものですから。
そういったお言葉が貰えるだけでも、少し心が安らぎますよ。

(晶は微かに笑うと、小指を出して、ゆりかのそれと絡めあった)

分かりました。…僕を愛してくれた、人、ですからね。
チューベローズと、鈴蘭と…後は、僕の好きな花を添えて送りたいと思います。

(あのリャナンシーの少女を思い出す、花の香り。それに
この輝石の鈴蘭と、自分が選ぶ、自身の象徴のような花。それらを彼女への餞にしよう)


………ありがとうございました、ゆりか先輩。
お帰りならば、送らせて頂きますが?
482久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/15(火) 00:24:28.01 ID:LnYR3TWa
人間、に?
(きょとんとした顔をして、兵部を見る。)
(そして、暫し後にはっとした表情になる。)
(思い出したのは、「キマイラ」。加藤から聞いた、人間と異形を組み合わせて作られた、生き物。)
(メリルを人間により近いものにするには、異形に人間の遺伝子を組み合わせて……)
(あぁ、それよりも……もしも…もしも、その逆も、出来るのだとしたら―――)
(兵部の手をあやすようにしていた片手を、自分の肩に置き、ぎゅっと服を掴む。)
………キマ…イラ……
(小さく呟き、兵部を見た。)
(データが、見たい……)
(ダメだ。きっとそんなもの、兵部の組織の最重要機密事項に違いない。)
(可愛い弟に、無理をさせるのは嫌だった。)
……なんでもないですわ。
(にっこりと笑い、握り締めた肩の皺になった部分を、ぽんぽんとはたいた。)

まあ、女の子だったらそれくらい、当然ですわよ。
と言いたいところですけれど…実はその頃は、かなりのお転婆で……
ちょっとは女らしくなりなさいって、パパが買ってくれたものなのですけれどね。
あまり強く香るものを身に付けると、戦闘に差し障りそうですけれど…
今度、学校にでもつけていこうかな。

花言葉……素敵。
晶くんは、物知りですわね。
そう言えば、さっき月光を浴びるとか仰っていましたわよね。
ほんとうに妖精なのですわね。
わたし、あまり好かれていなかったみたいですけれど、お話してみたかったですわ。
子供の頃、弟と一緒に妖精を捕まえて一緒に暮らすんだー、とか言って
一度だけ、ムシ網持ってロシアで森を散歩したことありますわ。
ふふ…今思えば、妖精さんに失礼なお話ですわよね。
(困ったような笑いを浮かべながら、小指を絡めあい、ゆっくりと上下に揺らす。)

ん…
表にある車を運転してもいいけれど……なんて、無免許運転ですけれど。
そう言えば、晶くんはここまでどうやって来られたの?
……まさか、パトカー…?
わたし、パトカーに乗るのは性に合わないですわ。
わたしは、夕方頃に森の入口辺りまでタクシーで来ましたの。
もう、タクシーも呼べるような時間じゃないですわね。
483兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/15(火) 00:48:10.37 ID:BEHSGwlO
>>482

…そうですが。何故、あなたが…?
ああ、加藤由美子から聞いたんでしょうか?
全くあの人も、関係のない人に機密情報を喋ってくれます。

(思い当たる可能性は、それしかない。しかし仕事熱心で
真面目なあの人が、本当に口を滑らせるとは思えない。
何か話さざるを得ない状況になったのだろうが、それは何だろうか)
(晶は知らない。そのキマイラこそが、自分の愛する家族を奪った存在なのだとは)

(何故だか、ゆりかが呟いてじっとこちらを見ていた。辛そうな表情だ。
やはり、身体をいじくり回すという行為に対して嫌悪感があるのだろうか?)
(しかし彼女は、やがて何でもなかったかのように、にこりと微笑む。
一体何なのだろう。彼女にとって、キマイラが、あるいはその研究には何かがあるのか?)

その口振りですと、まるで今はお転婆ではないようですね。
まさか夜毎出歩き銃を振り回すような、深窓の令嬢という新しいキャラでもないでしょう?
…しかし、時には僕もそういうのをつけた方がいいのかもしれません。
以前、蝶子先輩という異形の生徒に、火薬の匂いを嗅ぎつかれまして。
分かる異形には、普通の生徒でない事がバレてしまいますので。

別に一回見れば、文字や映像を記憶するだけなら容易いですよ?
そうですね、信じ難いでしょうけど…僕の姿はもちろん、
色んな人間の姿になれますし。本来の姿ですと、僕以外の人間には見えませんしね。
…それは、本当に捕まることがなくて良かったです。

(メリルがそれを聞いていたら、ますますゆりかの事を嫌いに
なってしまったのではないだろうか。それにしても、妖精を捕まえるとは。
確かに日本でなくロシアの森なら、いそうな雰囲気はある)

…僕が単身パトカーで来ても、結局無免許じゃないですかっ。
………大人数なら、それを呼ぶ事も考えましたけど、必要ないですからね。

原動機付自転車、ですよ。
二輪と言えば聞こえはいいですが、拓兔先輩のよりかなり小さいです。
タクシー…ですか。でしたら、後ろに乗って下さい。
二人乗り用に作られてないので、少し狭いですが。

(そう言って晶は立ち上がると、金髪の少女に手を差し伸べる)
484久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/15(火) 01:04:29.66 ID:LnYR3TWa
え…えぇ……
この間、ちょっとね。
(機密情報、やはり見せてもらうのは難しいかもしれない。)
そっか、機密情報ですわよね。
うん、忘れたっ
(きちんと笑顔でいられただろうか。)
(異形と人間の混合が出来るからと言って、分離が出来るというわけではないだろうし)
(――忘れよう。)

なぬっ!?
いまのわたしのどこが、お転婆だとおっしゃるの?
どこをどう見ても、レディーじゃないですの。
(ふふんと、わざとらしく胸を張ってみせる。)
(だが、その調子に乗った様子も、すぐに掻き消えて)
異形の、生徒?
そんなのがいるの?危険じゃないの?
学園に通えるということは、それなりの知的思考を持てる異形なのでしょうけれど……
ん…でも、そういうのに気が付くというのは、所詮は同じ穴の狢ですもの。
知られても、大したこと無いのですわ。

晶くんって……前々から少しだけ思っていたのですけれど…
……もしかして、学校の成績いい?
へぇ…あ、じゃあさっき晶くんと同じお顔されていたのも、彼女の能力だったんですの?
そういえば、わたしの姿で現れたって…へぇ…そういうこと。
すごいですわね、妖精さん。
お婆様がね、妖精が願いを叶えてくれるなんて仰るんですもの。
子供はすぐに信じちゃいますわよね。
今思えば、無茶をしましたわ。
暗くなるまで森にいて、しこたま叱られたのですわ。
(夏場とはいえ夜は冷える森の奥深く、よくも遭難しなかったものだと、今となっては笑い話の一つである。)

……あら、ほんとね。
わたしじゃあるまいし、晶くんが無免許運転するとは思えませんわね。
原付…なるほど。
わたし一度運転したことありますわ。
コケましたけれど。
二人乗り、大丈夫?わたし、運転しようか?
(にこっと笑って、差し伸べられた手を素直に取って立ち上がる。)

(立ち上がりながら見上げると、少年の表情は、もうすっかり元通りになっていて)
(普段の笑顔の裏に隠した悲しみは、消えては無いのだろうけれど)
(変わらずに、少年の心を痛めつけているのだろうけれど)
(でも、少なくとも、自分に笑いかけてくれるくらいには、日常に戻った兵部を見て、安堵の息を漏らした。)
485兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/15(火) 01:27:11.58 ID:BEHSGwlO
>>484

成る程、先輩はまだ日本語に慣れていない所があるようですね。
レディとは、日本語に直した場合、淑女となるんですよ?

(ゆりかは基本的に日本で育っているので、ロシア語より
日本語の方が得意だろう。そもそもレディは英語だ。
それをふまえてなお、非の打ち所のない笑みで、そう晶は首を傾げた)

ええ、異形です。
危険ですよ、いつでも一般人の生徒が、手の届く所にいるんですから。
それ故に、日の当たる所では手出しができないんですけどね。
なのでなるべくなら、先手を打ちたいですから。
自分の素性だけ知られるというのは、後手後手に回らざるを得なくなってしまいます。

常に予習・復習は欠かさないですから。
中学校の勉強程度なら、それだけで学年10位以内には入れますよ。
そうですね、彼女の異形としての性質と言いますか。
かっての『レプリカ』は触れた対象という制限がありましたが、
リャナンシーの場合は、イメージしただけで変身できるようです。

お祖母様、ですか?
お母さんの、お母さん、ですよね…それはお茶目な方だったんですね。
僕の兄さんみたいな、真面目なストッパーさんがいないと、大変ですね。

(口元に手を当て、くすりと笑う。以前の自分もそれを聞いたら
妖精と友達になろうとして、姉が面白半分でそれを焚きつけ、兄がそれを止めるのだろう)

いえ、原付でも結局無免許には変わりませんし。
あなたとメリルは、車で送っていこうかと思ってましたけど。

(さらりと冷静に述べる晶。ちなみに彼は、車の運転の経験は
ない。精々、ゲームセンターのカーレーシングぐらいだろう)

特に問題ないでしょう。…背中に抱きついている時に
血が出たら、流石に僕も困りますよ。え、異能なしで運転するんですか?

(失礼な話だが、それでこの少女が二輪を乗りこなせるとは思わなかった。
自分とて、二人乗りは異能の補助なしでは難しい。そんな訓練はしていない)

(そして二人は敷地外に出て塀を周り、そこに置かれた原動機付自転車の
横に立つ。一個しかないヘルメット、そしてメリルの輝石をゆりかに渡すと、
サックスケースを後部に固定して、スタンドを上げ先に座席に乗り込んだ)
486久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/15(火) 01:51:04.57 ID:LnYR3TWa
な……っ
知っとるわぃ、そんくらいっ!!
(優雅で愛らしく微笑む兵部を見て、ゆりかは拳を握って対抗するように叫ぶ。)
(わざと言っているのは百も承知だったけれど、挑まれた戦い(?)は買うタイプなのだ。)

ふむ…それは、危険ですわね。
手伝うことがあったら、仰ってくださいませね。
わたし、いつでも晶くんの味方、ですわよ?
(まさか、兵部が話すその異形と、自分が原付に乗りコケるはめになった異形が同じものだとは知らず)
(うむうむと頷き、そして兵部に向かって、にこっと笑いかけた。)
優しいあなたは、わたしが危険なめに合わないようにと、思ってくれているのでしょうけれど。
それはとても嬉しい。
でも、大切な弟に守られるだけの存在なんて、それはわたしがわたしではないのですわ。
ただ守られるよりも、守って守られて、一緒に…ね?
それとも晶くんは、わたしがお人形さんのように大人しく養われているほうが、お好き?
そんな姿、一度も見せたことがないと思いますけれど。

へ…へぇ……
(成績に関しては、悪くも無いが決して優良とも言えないゆりかにとって、10位以内とは雲の上の存在で)
(たらりと冷や汗をたらしつつ、とりあえず笑っておいた。)
でも、あまり無理したらダメですわよ?
お勉強しっかりするのも偉いけれど、晶くんはお仕事もありますもの。
わたしとしては、お仕事の方をセーブして欲しいのですけれどね。
でも、お仕事も含めて、それが晶くんなのだから。
リャナンシーって、すごいんですのね。
ほんと、そっくりで吃驚しちゃいましたもの。
でも仕草は全然違うのね。晶くんより、ずっと……かわいかった。
(いたずらっぽそうに、くすっと笑ってみせる。女の子としてね、と付け加えておいた。)
本当はどんな姿だったのかしら?
きっと可愛らしいですわね。
石になっても、そんなに綺麗なんですもの。
(きっと、リャナンシーの少女にとって、ゆりかは良い存在では無いのだろう。)
(それは、あの時に向けられた視線で解かっていたけれど、それでも、なんとなく彼女のことを妹のように感じてしまう。)
(あんなに愛らしく笑う姿を見たら、誰だって守りたくなる。)
(妖精は恐ろしい存在だけれど、概ねその外見は可憐で愛らしいイメージ)
(そういうものばかりでは無いのだろうけれど、きっとメリルは可愛らしかったに違いない。)

えぇ、お婆様は夢見る少女みたいな方でしたの。
いつも弟とわたしに、おとぎ話を教えてくださいましたわ。
それがすごく好きで、演習でも父にせがむようになって……
うちの場合ストッパーは……あれ?もしかしたらいないかも………

晶くん、車運転できるの?
わたしは、したことないけれど…たぶんできると思うのですわ。
まさか、一応は読み取りますわよ。
私の場合、機械を動かすことは出来ないんですの。
読み取って解読して、分解し構成する。
だから運転の場合は、読み取り解読、あとはその知識に頼るのみですわね。

あっ…
(兵部にとって、大切なものを手渡される。その大事なものを柔らかなレースのハンカチで丁寧にくるみ)
(わたしが持っててごめんね、少しの間だからね…と小さく呟き)
(ポケットに入れるのも心配だったから、ハンカチの両端で、ぎゅっと手首に結びつけた。)
スカート捲れちゃうから…横向きに座ってもいい?
(ヘルメットを留めつつ、座席にちょこんと座り、遠慮がちに兵部の服を掴んだ。)
487兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/15(火) 02:12:49.96 ID:BEHSGwlO
>>486

ええ、あなたの力は存じ上げていますから。
自分より弱いと判断したなら、それこそ大人しくお姫様のように
下がって頂きますが。先輩程の腕の方が、守り守られを望むのであれば、
拒む理由はありません。必要な時は、その力をお借りしますので。

(ゆりかの機械を操作する異能と、様々な銃をPTOに合わせて
使い分ける自分の技能は、相性が良い。以前はそれで、狙撃銃の
弾丸が通用しなかった異形の甲殻に、風穴を開けてやった)

…名残ですよ。
昔…いえ、今でもスポーツはほとんど苦手で、母さんや父さんに
誇れるのは勉強だけでしたから。二人に心配をかけない為にも、ですよ。
でも…今日からまた料理もいっぱいしていかなきゃですから、
勉強も少しセーブしなくてはいけなくなるかもしれません。ま、どうせ
将来の就職先は決まってますから、構いませんけどね。
…ふーん。そっか、そうですか。

(男としては、可愛いなど決して褒め言葉ではない。だがしかし、
愛する少女からの褒め言葉と捉えれば、それが他人に
向けられるのはあまり心地良くない。故に晶はジト目でゆりかを
見つめていたが、突如肩をすくめ、言い放った)

そうですね、仕方ありません。ーーーゆりか先輩よりも、女の子らしいんですから。

本当の姿は、カメラにも写りませんでしたし…ふふ、なら秘密という事にします。
メリルの素顔は僕の心の中だけの、秘密ですね。

(目を瞑り自分の胸に手を当て、そっと異形の少女の思いを馳せ。そしてハンドルを握った)

いえ、僕もしたことありませんよ?…けど、多分できるんじゃないでしょうか。
全くの勘ですけど。
…成る程、超詳しい説明書を脳内に再生する感じですか。
スペックや調子などを読み取れるのは、確かに便利ですね。

(横に向けて座るゆりかに首を向け、うぅんと考えた。
自転車ならともかく、原付でこれをやるのは少々危険だが、
その姿の可愛らしさと、ゆりか先輩ならばと思い、許容する事にした)

いいですけど、落ちないで下さいね。
あと膝もぶつけないよう、注意です。…では、行きますよ。

(ゆりかの大勢が整った事を確認すると、異能を行使し
車輪を回転させ始める。夜の森に相応しい静寂の中、
月明かりに照らされる、舗装された道を走っていった)



【では、そろそろ〆に向かいますか?】
488久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/15(火) 02:35:04.19 ID:LnYR3TWa
本当に?
わたしを頼ってくれる?
(ゆりかの顔が、ぱぁーっと明るく笑う。アホ面下げて笑ったと言っても過言ではないほどに)
(そのくらい、弟に頼られるのは嬉しかったから)
ぜったいぜったい、ですわよ。
(兵部の袖をぎゅっと掴み、駄々をこねるように軽く引っ張と、まっすぐ顔を見つめて笑った。)
嘘ついたら、許さないんだから。

ふふ…晶くんは、いい子でしたのね。
うん、もちろん良い意味でですわよ?
家族に心配をかけないように頑張る、基本ですわよね。
わたしも…見習いたいけれど……なかなか実が伴わなくて……
あ、銃の腕前なら、自信があるんだけれど…
わお、なんかエリートっぽい発言。
(はたして、兵部の所属する組織がエリートなのかどうなのかは、解からなかったけれど)
(それでも、決まった将来のことを話す兵部の姿は、なんとなく頼もしくもあり、悲しくもあったから)
(茶化したような言葉で、対応することしか、出来なかった。)
なんて言うか…晶くんより、おんなのこおんなのこしてた。
たぶん、わたしよりも…ずっと……
(あれが、本当の愛を知り恋をしている少女の姿なのだろう。)
(異形だけれど、そういった感情が死んでしまっている自分よりも、余程人間らしい)
……!!
わぁっとるわいっ!!
どうせ、わたしは女の子らしくないですよー、だ。
あ、ずるーい。
そんな可愛い子、独り占めなんて。
おねえちゃん、拗ねちゃうんだから。
(ぷくっとわざとらしく頬を膨らませ、すぐに笑ってみせる。)
(あまり良い出会いではなかったし、悲しい別れだっただろうけれど)
(それでも、兵部の中で一つの思い出として刻まれているだろう。)
(そしてその想いは、いつしかきっと少年の成長に役に立つ。ゆりかは、そう信じていた。)

…………ないのかよ。
(人のことは言えないだけに、責めることも出来ずに、思わず無表情になる。)
そうそう、そんな感じですわ。
それの組み合わせで、ある程度は機械の操作は出来ますけれど。
でも、運転技術が必要なものは、そこはまた別カテゴリなのですわ。

も、もしかして…原付二人乗りも、初めて……とか?
(静かに走り出す原付に乗ったまま、兵部に問いかける。)
(横向きに座ったことを、少し後悔し始めて、両腕を伸ばし兵部の細い胴体にしっかりと掴まった。)
(……無事、帰れますように…と、願いながら。)

【うむ。わたしはこんな感じで、これか次回かで〆にできるかな。】
【もちろん、晶くんが他にやりたいことがあれば、続けるのも吝かではないですが】
【次回のお楽しみ、でも、楽しいですしね。】
【とりあえず、気が付けばこんな時間なのですが、大丈夫?】
489兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/15(火) 03:05:51.07 ID:BEHSGwlO

逆に姉さんが急に真面目に勉強しだしたら、お母様や守弥くんが心配してしまうんじゃないですか?
普通のキャリアの方々なら、こんな危険な職場には送られませんよ。
よほど有能か、あるいは異形に関わってもいない限りは。

(もうそろそろ春も終わる、心地良い温度の風が、頬を撫ぜる)

でも、例えあの子より女の子らしくなくても。
僕があの子より、この世の誰より愛しているのは、久遠ゆりかですから。

(振り向きもせず、静かな声で呟く。リャナンシーの少女に真実を
伝えた事を何度も後悔したが、久遠ゆりかを愛した事を後悔した事は、一度もない)

ええ、初めてですけど?
ああ、言い忘れてましたけど、いつでも飛び降りられるようにして下さいね。
当たりどころが悪ければ、人間は時速30kmでも亡くなってしまうそうですから。

(後ろの金髪の少女を不安にさせるような事を、さらりと言う晶)
(普段は理論武装で確実な道を選ぶくせに、奇妙な所で
常識的な判断力がなくなるのが、中学生ならではである)

…月が、綺麗ですね。

(あの少女の住処である森の中のように、たくさんの木々に
囲まれた道を走りながら、夜空を見上げる。今夜は、ニュースなどで
話題になっていたスーパームーンのようだ。普段よりも、更に月が大きく見える)

…忘れないよ…?…夢は 時に 不純さ…もう行かなければ…?

(夜の闇に飲み込まれそうな、か細い声で歌う晶)
(メリルの事を思い出す度、気が狂いそうなほどの痛みが襲う。
それでも、自分は笑顔で前を向こう。愛する少女が言ってくれた、
メリルは幸せな時間を過ごせたと自分も胸を張って言えるように)

…愛して いるよ…?…魔法が 解ける 時間さ……?…さよなら、メリルーーーー。

(だから泣くのは今夜で最後。後はこの妖精の輝石、メリルの
前ではずっと笑っていよう。自分の幸せは彼女の幸せだ信じて)



【長らくお待たせしました、今夜はこれで〆にしますね】
【大丈夫ですけど、ちょっとくるくる?するので、先にお休みなさいだけしておきますね】
【ロールありがとうございました。お疲れ様です、ゆりか先輩。ノシ】
490久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/05/15(火) 03:26:06.96 ID:LnYR3TWa
ん…そうですわね。
………あれ?今もしかして、わたしすっごく失礼なこと言われなかった?
(兵部のおなかの上で、自分の手首を掴み、ハンカチがしっかりと結ばれていることを確認して)
(緑と土の匂いのする柔らかな風が、黒いワンピースのレースを揺らすのを見つめる。)

…………そう。
(愛していると言われ、小さく応えた返事は、タイヤが地面に擦れる音で消えたかもしれないけれど)
(温かい背中に、身体をくっつけて目を閉じ――)

――っ!?
(――ようと思ったけれど、見開いた。)
えぇと…ちゃんと前見て、ね?
メリルさんも、一緒なんだし……
(引きつった笑顔で、兵部に話しかけ)
(頭の中ではぐるぐると、受身のとり方を反芻していた。)

…………うん。
(ふと空を見ると、木々の隙間からもなお明るく輝く、綺麗な月。)

(兵部の微かなメロディを聴きながら、ハンカチを結びつけた方の腕を離して)
(ゆっくりと、運転に邪魔にならないように、夜空に持ち上げてみる。)
(レースが月の光を透かして、中の石まで届いているかな?)
(石の形に膨らんだハンカチを見つめながら、軽く腕を振ってみると、ふわりと甘く清々しい香りが鼻を擽った。)

(うん。晶くんのおうちに、帰るんだよ。)

(そっと心の中で話しかけ、再び兵部の身体に腕を回して)
(――万が一の時には、まずは受身と、あとメリルさんの石を守ること。これわたしの使命。)
(と、綺麗なメロディに誓った。)


【こちらこそ、長い間のお付き合い、ありがとうございました。】
【色々とレスに時間かかっちゃったりで、ごめんなさい。】
【懲りてなければ…いや、懲りていても、またお相手いただければ嬉しいですわ。】

【くるくる…くるくる?えっ…大丈夫ですの?】
【しっかり休んでくださいませね。】
【晶くんが、ぐっすりやすめますように…おやすみなさい。よい夢を。】

【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
491名無しさん@ピンキー:2012/05/15(火) 14:35:33.71 ID:84vblmP/
ぐるぐるまわーる ぐーるぐるまわーる
フラフラな振りして 貴方の胸に
492兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/05/16(水) 01:20:56.45 ID:a2vdefAx
【…やはり、先にお休みなさいを言っておいて、正解でした】
【レスの時間など、僕も同じですから。とても楽しませて
頂いたので、そもそも気にしてなどいませんしね】
【やはり姉さんは、頼りになる姉さんでした。こちらこそ、是非またよろしくお願いします】
【どうか、ゆりか先輩も良い夢が見れますように。それでは改めて、失礼しますね。ノシ】



【また高須賀先輩に新スレを建てて作って頂いたので、
そちらも貼らせて頂きますね。ありがとうございました、高須賀先輩(一礼)】
【こちらが、そのURLになります。http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1337089558/
493名無しさん@ピンキー:2012/05/16(水) 15:23:50.14 ID:jI11Gk2Y
494名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 18:45:48.37 ID:0fgo92/2
495白河 沙耶 ◆PF4Z/85Uas :2012/05/17(木) 18:48:35.42 ID:MfSz+517
【さて、少々お邪魔させてもらおう。>>402にプロフだ】
496白河 沙耶 ◆PF4Z/85Uas :2012/05/17(木) 19:26:58.68 ID:MfSz+517
【落ちとさせていただく】
497紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/17(木) 21:24:30.78 ID:vZqyrwAY
【少しだけ待機】
>>52がプロフ】
498紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/17(木) 21:58:07.32 ID:vZqyrwAY
【それでは撤収】
499名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 04:30:42.58 ID:g86bo50i
500↓
500名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 04:31:16.66 ID:g86bo50i
500
501名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 12:50:57.51 ID:g86bo50i
502崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/18(金) 21:07:36.40 ID:DTqJ+Xlo
【プロフ>>3で待機ー】
503紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/18(金) 21:39:59.50 ID:6LgI2EFW
【俺でよければ…と言いたいけどなんかやりたいネタとかある?】
【こっちノープランよ】
504崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/18(金) 21:42:47.09 ID:DTqJ+Xlo
>503
【問題ないぜー。やりたいことと言えばとりあえず戦闘能力確保のために】
【妖刀なんかに魅せられちゃいましたなことをしたいけど………ってところだぜ!】
505紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/18(金) 21:44:43.11 ID:6LgI2EFW
【そんなにほいほい怪しい刀拾っちゃう崎守くんの明日はどっちだ?】
【拓ちゃんは刃向けられたら嬉々として殺し合いに応じるんですけど】
【その場合助けた方がいいんだろうか?】
506崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/18(金) 21:48:27.93 ID:DTqJ+Xlo
【銃刀法とかそういうのはもうこの際明後日のほうに投げ捨ててしまうのだった、まる!!】
【まぁ、やたら容量のおおい魔力持ってたから向こうから来ちゃいましたよってことで!】

【ぶっちゃけ、助けてもらえるような関係じゃないよね!!】
【ぶん投げちゃって悪いんだけど、そこはお好きなようにと月並みに言わせて!!】
507紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/18(金) 21:55:55.33 ID:6LgI2EFW
【日本刀って古美術品だけど安くても30万円くらいするってね】
【まあ、この街ならどこぞの異形狩りが使ってたのを拾ったとか】
【それこそ所有者が転々とする妖刀を拾うとかこじつけられるしね】

【投げられたっ!?】
【NGには明記してないけど、やっぱり崎守くんの今後の展開を考えると後遺症の残る】
【傷だのなんだのはまずいよね。その日は機嫌が悪いので殺す気になれなかったとか】
【無理にこじつけるならそれくらいかな。まーあ、それでいいなら書き出してもらいたいけど】
【容量オーバーしたら次スレに移動って感じで】
508崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/18(金) 22:02:58.94 ID:DTqJ+Xlo
【こまけぇことは(ry】
【うん、異形に襲われて拾ったバットやら鉄パイプやらバールのようなものやらが】
【実は呪われてました。とかだとこじつける必要はないけれど格好悪いよね!!】

【まぁ、問題はないけど次回以降死にやすくなるね!】
【とりあえずいろいろ了解したんだぜー、書き出すからちょっと待ってね!】
509紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/18(金) 22:06:26.76 ID:6LgI2EFW
【あいー、待ってますよ】
510崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/18(金) 22:32:14.45 ID:DTqJ+Xlo
(――夜闇が視界に入る。周囲に立つ木の影がここが街の中ではない、どこかもっと自然にあふれる場所だと認識させる。)
(それを認識した頭の中は何故か朦朧としていて、まるで夢の中にいるかのように、地面を踏みしめる足の感覚が安定しない。)

『――――い……せ――す……を――』

(頭の中に響く声、確かにそれは声なのだと認識はできるが、何故そんなものが頭の中に響いているのか)
(何故こんなに不安定な状態で外に、ましてや夜の人気のない場所にいるのかわからない。)
(まるで俺以外の誰かが俺の前にいて、どこかに連れて行こうとしているかのようだった。)

『――救……成――……さ………』

(頭の中の声がだんだんとはっきりとしてくる。そして開けた場所へと出る。)
(目の前にあるのはどこかで見たことのある祠……何かしめ縄や、鳥居やらついてる――それを見た俺は朦朧とした意識の中で)
(ここが学園の裏山であることを認識する――もっと日が高い時にここを通った記憶がある。)
(手を伸ばし、触れているこの祠を何度か見たことが………あれ?なんで俺はこんなところに来てこんなものに触れてるんだ?)

…………ぁ………

(そう考えている間に頭の中に更なる声が響く――ああ、そうだな、俺はこの言葉を言わなくちゃならない。)
(そして「やらなきゃ」な――)

救世を成す、其の剣――『桜閃』。救世への強さとともに俺は執る………

(その言葉を紡いだ瞬間、俺の体からそこへ何かが流れていく――――)
(ああ、そういえば誰かが言ってたか、人より魔力がどーのだとか……今流れていってるのはそれか…?)
(体の中から祠に、そして淡い光とともにそれが俺の手の中に納まる――たぶん長さは1Mと2,30cm超えるくらいだろう。)
(一振りの日本刀、それを手にするとぼんやりと思う。「救世のために」と………)
(そして俺はふらふらと歩きだした――――。)

【書き出し終わってから、思いついたんだけど。】
【このまま適当な異形の群れと戦闘でいいんじゃないかなとか思ってみたり!】
【紅裂先輩が戦ってるところに乱入する感じで!どう?】

【ってことで、どっちにするにせよよろしくお願いします。】
511紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/05/18(金) 22:48:01.29 ID:6LgI2EFW
(久遠ゆりかと二人で兵部晶の為にシチューを作っていたらドサドサドサと分量を考えず)
(鍋に材料が投下された。一体いつの間に?止める暇もなく投下される材料)
(止めろと言っているのに聞く耳を持たないゆりか。居間では晶が心配そうに見つめている)
(■■■!分■は守■っていっ■だろ■がっ!)
(叫ぶ。正論のはずだ。百人中百人が賛同する正論だろう)
(だというのに、夜叉の形相でゆりかが包丁を振り回してきた)
(■すぞ!この■■ロ■■タがっ!)
(叫びつつ包丁を受け止めて、ゆりかの顔を掴んでガンガンガンとリズミカルに)
(キッチンシンクに叩きつけた。晶が背後からやめてと叫んでも叩きつけた)
(―――そんな夢を、見た。なんぞこれと首を傾げたら、夜だった)

いい夜だ…・・・
(妙な時間に寝て起きたら夜だった。そんな日もある。だから夜を歩く)
(だから…というのも妙な話だが、夜こそこの男の生きる世界だった)
(人気のない場所を歩く。苔むした石柱、神社や寺、湿った空気)
(森林の放つマイナスイオン。ホウホウと啼く鳥の声。夏の虫たちの合唱)
(そして息絶えようとする異形たちの放つ血の匂い。打つ。打ち据える)
(狙うは頭部。まず頭部を破砕する。生き物の範疇ならこれで殺せる)

くく、はは、見てごらん。オリオンの星が墜ちて来るよ。
(天には星空。都会の濁った空気の中でも、見える星はある)
(幸せそうに笑いながら、闇に蠢き牙を鳴らすモノたちに語りかけた)

【はいー、では都合のいいようにお願いするね】

512崎守 慧 ◆YsP2DTr7NE :2012/05/18(金) 23:18:56.35 ID:DTqJ+Xlo
(鋭利な刃がその生き物を切り裂く。)
(手の中に妙にはっきりとした生き物を殺した感触が残る――背後で赤いものが吹き上がる気配。)
(物言わぬ、生命という活動を停止した気配が背中越しに伝わってくる。)

………救世

(目の前にいる群体に向けてつぶやく。どいつもこいつも人はおろか地球上のどの生物のカテゴリにも当てはまらない者たち。)
(深海にならこんな気持ち悪い生物でもいるんじゃないかとは思える程度に、普段俺が生きている生活からはかけ離れた存在。)
(――あいつも、俺をこんな姿にした奴もこんな姿をしていたのだろうか?)
(そう思いながら力を込める――手にした刀が淡い光を纏う。そしてそれを横に薙ぐ。)
(断末魔の悲鳴を上げる間もなく、異形たちが消し飛んだ――文字通り、跡形もなく。)

(規格外の質と量を兼ね備えるがゆえに人間の扱う魔術や魔器では受け止めきれない魔力を纏った)
(規格外の刀による一撃――――こんなものは知らない。けれどもわかる。)
(頭の中ではなく、心の中でもない――この知識、技は今俺の手の中にあるものから送られてきている。)

…………う、く

(次の標的を探して歩く。)
(ギシギシと体が痛む………異形の群体を一撃で葬り去る力、技。それをふるう俺自身の体が悲鳴を上げている。)
(節々が痛み、刀を持つ腕がだるい。手のひらから皮膚がなくなったんじゃないかと思うくらいひりひりする。)
(そして朦朧とする意識の中で幸せそうに笑う男を見る――その男の赤い髪が印象的で、思い出す。)

紅裂……先輩………っ

(少しだけ覚醒してくる意識の中でその男に呼びかける。)
(意識がはっきりとした分だけ、体の異常を強く感じ、その場でたたらを踏む。)
(とっさに右手に持った刀を杖代わりにして倒れることは防いだ。)
(――汗でぬれた黒髪が頬に張り付き、腰にまとわりつくのが鬱陶しいと思えた。)
513紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q
(異形と言い、妖魔と言い、夜魔族と言う。確かにそれらには統一性はなく)
(ただひたすらに攻撃的で禍々しかった。骨だけで構成された空中を泳ぐ魚が長い犬歯を)
(突き立てんと襲い掛かる。双頭の虎が三本の尻尾を尖らせながら唸っている)
(鱗粉を放つモスマン。その隙間を縫って駆け抜ける。駆け抜けながら敵の攻撃のエリアを)
(見極めながら、その間隙から攻撃をする。水晶の剣が乱舞して確実に敵の数を減らしてゆく)
(その隙を見逃さず頭上から強襲する人面鳥の叫び声)

(百鬼夜行。今夜はやけに数が多い。敵の数=生贄の数。無意味な屍を積み重ねる作業)
(その無意味さに無意識のうちに笑っていると、背後から一際強烈な気配がした)
(斬!夜の大気を切り裂くような一閃が、魔物を滅ぼした)

ふへ?
(貴方だれ?と言いたげに首を傾げる。紅裂拓兎、17歳。関心のないことは即座に忘れる男だった)
(ただ、他に関心はある。年頃の少女が強烈な力を放つ刀を携えて、強烈な一閃を繰り出したのだ)
(ふむと、戦いの狂熱が一時的に醒める。その刀の力に恐れを成したのか、闇からの来訪者たちが)
(少しずつ距離を離してゆく。本能的に生きるカレラに訴えかけるほど、その刀の力は露骨だった)

破邪の霊刀か、何かかね?深凪の≪式≫みたいな霊体武装って線もあるか。
(語りかけるわけでもなく、ただ確認するように呟く)