好きに使うスレinオリキャラ板5

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
使おうと思っていたスレが空いてなかった時などにお使いください
シチュの種類、バトル、エロールは問いません
打ち合わせも有りです
名無し同士の雑談、常駐及びキャラハン同士、若しくはキャラハンと名無しの雑談も認めます
スレが荒れるような行為(キャラハンや名無しの叩き、煽り、乱入等)は禁じます
もしそのような書き込みを見かけても、釣られずスルーしてください
ヲチ行為も禁止です

前スレ
好きに使うスレinオリキャラ板4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1248015133/
2久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/13(日) 00:29:24 ID:kQdxCQDK
【前スレより、引き続きお借りいたします。】

【わたしの1レスは、前スレに落とすことができました。】
3紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/13(日) 00:44:37 ID:/3n1p9+/
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1248015133/532 からの続き】

・・・・・・そうだな。いつかは別れる。いつかは消える。
それは、そういうものなのかも知れないな。
(無慈悲なまでに蒼い九月の空を見上げる)
(いつもと違う何か聞きたそうな彼女に釣れられ、らしくもなく心情を吐露して)
(人形を思わせる無機質になった彼女に何があったのか察することも出来ず)
(ただ、彼女の言葉に同意を示すことしかできない。人と関わることの難しさを改めて知る)
(こんな小さな子の心すら慰める事もできないなんて、自分は情けない男だった)
(考えてもいなかった。自分がいなくなったらこの可愛い後輩が寂しがる、なんてことを)
(自分が消えて悲しむ人がいるなんて、信じられなかった)
(――いや、一人だけ、いた。そんな笑顔を向けてくれた人を思い出す)

―――いいさ。
(視線を戻して、必死な顔で、それでも笑っている少女に頷くことしかできない)
(彼女が何を知ったのだろうか。何を思い悩んでいるのだろうか。それを知る術もなく)
(聞き出す事も出来ない。だからいつものように緩く笑うことしかできない)
キャラメルミルクと、オムライスか。
いいぜ、約束だ。
ゆーびきーりげんまん・・・嘘ついたら針千本飲ます♪
(彼女の差し出した指に、自分の指を絡める)
(差しだされた手を握り返すことの出来るのは、多分幸せな事だった)

ちなみに「げんまん」の「げん」は拳骨って意味でな。
「まん」は「万」って意味だから約束破ったら拳骨一万回喰らわせられるそうだ。
(そんなどうでもいい知識をついてだから教え込んでおく)


【引き続きロールを・・・】
【と言ってもそろそろ〆の段階かな】
【やりたいことがあったら今のうちに】
4久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/13(日) 01:06:20 ID:kQdxCQDK
(小指を差し出したまま、約束できないと言われたら、どうしようかと)
(そんな約束は、守れないと、言われたらどうしようかと)
(痛む胸を――でも、この聡明な先輩には、無理をしていることが、ばれていると解かっていても)
(それでも、不安で止まりそうになってしまう心臓の鼓動を、笑顔で隠して)
(自分自身も、何がそんなに不安なのか、わからないまま)

……っ
(小指が触れて、きゅっと握り返される。)
……のー、ますっ♪
(泣きそうになった。)
(赤く短い髪が、秋の匂いがする風で、微かに揺れるのを見ていた。)
(いつも通りの、先輩の曖昧な笑顔が、本当に心から嬉しくて)
(今日一番のとびきりの笑顔を、紅裂に見せることが出来たに違いない。)
(いつまでも、このままで居られるはずは無いと、解かっていたけれど)
(この一瞬は、ゆりかにとって永遠の思い出になって、胸の痛さと一緒に、心に封じ込めた。)

い…一万回っ!?
(驚いて、素っ頓狂な声をあげる。)
じゃあ、先輩のために針を千本集めて、日々、拳を鍛えておきますわ。
これから、毎日忙しいったら。
(唇を、にっと横に伸ばして、悪いことを思いついた子供のように、笑ってみせる。)
(ゆっくりと、絡んだ小指を解いて、そして、ふと真顔に戻って、じっと見つめ。)

(離れた右手を、大切そうに左手で包み込んで)
――わたしのその努力、無駄にしてくださいませね?


【わたしのほうは、特に】
【これか、次回かで〆かな…】
【先輩に、なにかやり残しがあれば。】
5紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/13(日) 01:24:47 ID:/3n1p9+/
指切った・・・と。
(守れない約束なんてしない方がいいとわかっている)
(けど違う。約束を守ろうとする意志が大事なのだと、そう思う)
(その積み重ねが絆や信頼と呼ばれるモノの正体なのだ)
(ならば、その約束を守ってみせようではないか)
(この指に残った柔らかい感触と、今日一番の笑顔を見せてくれた彼女に誓う)

・・・あのな、知ってるか、馬鹿弟子よ。
人間の頭ってアレで結構硬いから、下手に殴ると拳の方が痛むんだぞ。
一万回も殴ったら拳の方が潰れるってーの。血塗れだぞ、スプラッターだぞ。
つーか、そっちが破った場合のペナルティがないってのは不公平な気がするんだけど。
(悪戯を思いついた子供のように笑う彼女に、そんなくだらない事を言っておく)
(それに、こちらに守る気はあっても向こうが破った場合はどうなるのか)
(その詳細について詰めておかなかったのは失敗だった――なんて、どうでもいい事だったが)

あいよ。我が主の名に誓・・・っちゃ不味いか。
えーと、俺の髪の黒い内はちゃんと約束は守・・・って紅いな俺の髪。
(何かいい決め台詞はないものかと思案して、そして思い出せた事がひとつ)
(魔王や、髪の色よりも確かな、自分にとっての明確な力)
(それは砕けやすい、とても儚いモノに過ぎなかったけれど)

――キミに捧げたあの薔薇に誓って。

(かつて久遠ゆりかに再会した時に、珪素で薔薇を作って贈ったことがある)
(あの薔薇を、今でも彼女が持っているかは知らないが、決め台詞としては上出来の部類だろう)
(「じゃあな」と別れの言葉を告げて、その場から離れる。まだ昼休みは終わらないけれど)
(――彼がその場に放置した総菜パンとドリンクに気づいたのは教室に帰ってからだった)


【じゃあ、俺の方はこれで〆かな】
【そちらの〆を見届けるんで、ゆっくりとどうぞ】
6久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/13(日) 01:45:32 ID:kQdxCQDK
血塗れ…すぷらったー……
(紅裂の言葉に少し悩んだようにして、むぅ、と唇を尖らせ)
……!
あ。じゃあ、拳銃で殴っちゃ、だめ?
(名案とばかりに、馬鹿げた提案をしてみるのも、普段の二人に戻れたと、思っているからこそで)
(只、普段の二人――なんて、明確な定義を問われたら、答えられないほどのあやふやな感情だったけれど)
わたし?………わたしが、破るわけないじゃない。
(呆れたとでも言いたげな表情をして、首を竦めて見せる。)

我が主?
(初めて聞く単語に、少し興味をそそられたが)
(すぐに、そんな些細な好奇心は吹き飛んでしまうほどに、優しい誓いを告げられて)

(もう、とっくに、あれを自分に作ってくれたことは、忘れているかと思っていたから)
(そう思っていたけれど、それでも、あの薔薇は)
(夜を歩き、身も心もボロボロになった自分を慰めてくれ、安らかに眠りに付くことが出来る)
(大切な大切な、アイテムだったから)
(本当に、嬉しかった。)
………
(だからこそ、返す言葉が見つからずに、こく、と頷き返すだけで)

ん…じゃあ……また。
(体育館裏から離れていく紅裂へと、元気よく手を振り、見送った。)

(そして見つけた小さな袋の中を訝しげに覗き込み、小さく笑って)
(バイオリンケースと共に、手に持って、自分の教室へと帰って行った。)


【じゃあ、わたしはこんな感じで。】
【お付き合い、ありがとうございますわ。】
【また、よろしかったら次回もお付き合いくださいませね。】
【それでは、おやすみなさい。良い日曜日を……】
7紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/13(日) 01:48:01 ID:/3n1p9+/
【拳銃は殴る為の道具じゃありませんとツッコミつつ、見届けた】
【楽しかったよ、ありがとうな。お疲れ様】
【おやすみ、またよろしく】

【以下空室】
8媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/14(月) 23:11:15 ID:TzuRceVh
【失礼して、しばらく、ロールに場所をお借りいたします(一礼)】
9御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/14(月) 23:24:25 ID:Tk1IY6PR
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1250847520/569のつづき

おい、だから霊力は……
(それをマンティコアが食ってパワーアップするのは…まずい)
(だがやつが食うまでもなく腹の中の連中に叩きこんでやれるなら、媛名くんの言うとおり、後にはマンティコアが)
(それも弱ったマンティコアが残る)

それしかねえか!
(俺も腹をくくった。あとは俺の力の限り、マンティコア本体を抑えること)

マンティコアよ!控えおろう!
(出せるもんなら印籠でも葵の御紋でも出してやりてえところだ)
(だが俺が出せるのは、異界の幻獣に聞かせるための真言)
(この世にあってこの世の響きではない使役の言葉だ)

ぐげえぇぇぇぇぇ!
(媛名くんの得物がマンティコアの腹に食い込んだ瞬間、雲を裂くような声で魔獣が吠える)
≪霊力……近寄れない……触れる…われらに属さぬ力……触れる……霊力…触れる触れる触れる……≫
(切り口から白い霊体が飛び出そうとしては、また吸いこまれるのを繰り返す)
(連中はマンティコアの腹から出ようとするが、何かの力が霊体を引き留め、押しとどめる)

貪欲の罪を負う獣、汝マンティコアよ!
インドラの神の檻へ戻れ!
(俺は声を張り上げ、異界へ響けと追難の呪文を唱えた)
(マンティコアがじりじりと揺れ、突然内側へ向かって縮み始める)

≪おうおうおうおう……引きずられる……獣が……異次元……おうおうおうおう≫
(飛びだそうとしてまた吸いこまれる霊体)
(どんどん縮んでいく怪物)

行ったか…ッ!

【移動してきたぜ。よろしく】
10媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/14(月) 23:41:31 ID:TzuRceVh
>>9
(自らのできるだけの霊力をもってしても、一瞬に滅すことができない。
 切り口からいでようとした「異形」を見たとき――この女の心をしめたのは、ひどい悔しさだ。
 そしてこの女は――実際のところひどく、負けず嫌いだ)

……に、し―――きッ……!!
(≪刀≫を更に押し込みながら、“許された限度”を越えるか越えないかまで気を込める。
 そのせいか、それとも他の力か――それはどうかは知らない。
 結果としてどうしてか腹に引き込まれる「異形」と一緒に、マンティコアが縮んでいく)

(自分は知らない響きのことば。
 それをどこかぼんやりと聞きながら、重い頭で状況を認識し、僅かにわらった)

さようなら、ですね。願わくば、再会がありませんことを。
(自分の限界に達し、ふわりと刀から燐光が消える。
 そのころにはすっかりとマンティコアは縮みこみ……それこそ、最後には点となって消えた)
(「追難」には成功したのだろう。
 従えるのが苦手なんだ、なんて言っていたくせに、しっかりとやってくれるじゃないか)
(そんな言葉を贈ろうとしたのだけれど―――)

……じゅうぜん、ですね。
(それだけ紡ぐのが精一杯で。
 ぴしゃりと水音をたてて、その場に膝を折った――感じているのはひどく強い、一時的な、疲れ)



【すみません。ちょっと遅れてしまいましたが、宜しくお願い致しますね】
11御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/14(月) 23:54:23 ID:Tk1IY6PR
(ギンギンと耳鳴りがする)
(帰れ、戻れと精神力のすべてをつぎ込んで念じ、異次元へと怪物を追いやる)
(縮んで縮んで……どんどん縮んで……ふつりと異形の気配が消えた)
…よし……
(俺は小さくつぶやき、そのまま頭を下げて息を整える)

媛名……おいっ!
(俺はがくりと膝を折る媛名くんに駆け寄った)
(細い彼女の体が泥につかる前になんとか支え、空中に向かって声を上げる)
エーリエル、おいで、お願いがあるんだ

(俺が呼びかけたのは空気の精)
(異次元から呼び出すまでもなく、その辺にいくらでもいるが、風を起こすにはかなりの数を集めなきゃならねえ)
(だが今は、せいぜい一体か二体いればいい)
俺の師匠に伝えておくれ。醍醐が困っていると。
(サエコさんが先にSOSを出し、その救出に向かった俺もSOS)
(さすがの師匠も何の手を打たないとは思えねえ)

おい、≪深凪≫の親方に連絡は取れないのか?
任務に成功した仲間を回収しにくるだろう?
(媛名くんを少しでも濡れていないところへ座らせ、仲間を呼ばせようとした)
12媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/15(火) 00:04:55 ID:0C0gW69B
>>11
(少し頭が重いだけで、意識を手放すほどではない。
 昔、こちらに来て一度だけ≪弐式≫を限度を遥か超えて解放したが、あの時ほどではない)
……≪当主≫に、来てもらうほどでも、ありません。
こう、今泥におもいっきり飛びこんだら、それはそれで気持ち良さそうだな、と。
そう、思っただけというか……ちょっと、気が抜けてしまったのです。
私とてか弱い女性でありますよ?おどろおどろしいバケモノを追いやれて、ほっとして腰くらいぬけます。
(左右に首を振りながらも、真顔でそういってのける。
 ちなみに、さきほどまで日本刀をぶんぶんと振りまわしていた女が、
 その口でこう言ってのけているのが、決して幻聴などでないことは確かだ)

……もーちょっと雨にぬれて、満足したら自力で帰りますとも。
貴方はあのサエコさんとやらを先にお探しなさい……お寂しいなら、一緒に捜しましょうか?
(首をかしげて、彼をみながら)

――というより、「そいつが何者なのか、わからねえことには追い返すこともできやしねえ」のに、
よく、あれごと追い返されてしまったものであります。
嘘つきさんですか? それとも、貴方の実力であらせられますか?
(そう、漆黒の瞳をまっすぐに、彼に向けたまま。彼女は“狩人”のままに――)
……あと、もうひとつ。
もしも、召喚をしたあとに貴方が殺されたら、召喚された獣は、どうなるのでしょうか?
13御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/15(火) 00:21:42 ID:d2IivIdP
ふん、泥に飛び込む気だったか。それだけ言えりゃ上等だ
か弱いねえ。ご冗談を
(俺は鼻で笑うふりをしながら、内心舌を巻いていた)
(女の子はすべてお姫様扱いが俺の身上だが、媛名葵は異形狩りだ)
(それもおそらく、日本にいる異形狩りの中では極右と言っていい過激派の一人)

ともあれ、キミのおかげで俺がヤツの腹ん中に収まるこたあなくなった。
礼を言うぜ。
(憎まれ口を叩く媛名くんに、苦笑交じりに礼を言う)
一緒に探すにゃ及ばねえ。師匠がもう次の誰かを派遣してるさ
俺とキミを回収するためにも、また別の誰かをな。

(狩人は、濡れネズミで疲労困憊している癖になかなか好奇心が旺盛だ)
キミがマンティコアの腹を掻っ捌いて、腹の中で暴れているやつらにとどめを刺した。
だから俺はマンティコアを追難したのさ。ヤツはマンティコアの本性に戻っていたからだ。

俺が召喚霊をほっぽってくたばったらどうなるかって?
それは連中の本質が何か、にもよるし、その時の俺の装備にもよるな
召喚士がいなくなった後、召喚された連中がどうなるか。
現世をさまよって消耗していずれ消えるか、騒ぎを起こして異形狩りに狩られるか
中には大木に姿を変えてずっとずっと生きている連中もいる。

(俺が御託を並べている間に、暗い木々の梢で何かが光った)
(……と思うと、黄金の輝きを放って幻獣が舞い降りる)
(五色の燐光を放って現れたのは麒麟……この世とあの世を行き来する神獣)
ほら、タクシーが来たぜ。さっさと乗ってずらかることだ。
(俺は媛名くんに手を貸して麒麟に乗せてやり、自分もそいつに乗って、この惨劇の場を後にする

【こっちはこれで締めさせてもらうぜ】
【キミのレスを確認してから落ちる】
14媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/09/15(火) 00:36:07 ID:0C0gW69B
>>13
か弱い、ですよ? 優しく扱って下さいませ。
……私のことは、女の子扱いしてくださらぬのですか?
(不服気に首をかしげてみせるのだから、本当に心配に及ぶほどでもないのだろう。
 女は刀を服で応急的にぬぐって、鞘に戻すとただ静かに彼の言葉を聞いた)

……承りました。
それは、随分とご手間をかけさせてしまったようで、あまり十全ではありません。
(お礼を言われて、捜す必要もないことを告げられ、吐息と共に言葉を吐く。
 それから、きちんと自分の納得のいく説明をしてくれた彼の言葉を聞き終えると、女は頷いた)
―――なら、暴走時は貴方を守っておいて、その間に貴方にどうにか追難させてから、
貴方にしっかりと、灸をすえる方が合理的、というわけです。
貴方を殺すのは十全ではない……という、結論に至りまし―――…た。
(そして、そんなことを考えていたらしかったが、
 目の前にそれこそ神々しいと形容していい“麒麟”を目にすると、
 流石に少し驚いたように言葉を切り、少し間をおいてから最後の一音を吐きだした)

まあ、どちらにしろ―――。
私は少しばかり、御法川醍醐という人物についての評価を、あげたいと思います。
(彼の手をかりながらそれに乗る。
 初めての体験にどこぞ楽しそうながらも、本人を前に飄々とその女は言葉を吐いた)




【それでは、こちらはこれで〆、になります。
 何やら展開を楽しませていただくあまり、レスが安定しないばかり、で……っ(一礼)
 ですけれど、本当に楽しかったです…ッ。もし、また気が向いたら、相手してやってくだされば幸いです】

【改めて……昨晩から今晩と、お付き合いありがとうございました。
 私の方は、これで失礼を。お疲れ様です、おやすみなさいませ、御法川さん】
15御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/09/15(火) 00:39:29 ID:d2IivIdP
【こっちも長くなったり短くなったり、かなり安定しなかったな】
【何しろ腕がなまってるが、楽しかったぜ】
【また見かけたら、よろしく頼む】

【こっちこそ、2日も相手してもらってありがとう】
【お疲れさん。おやすみ】

【スレをお返しします】
16北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/16(水) 21:22:36 ID:ZA7H44cl
【紫さんとのロールにお借りします。】
【書き出しは、私からならあちらに書いた通り。】
【それと、プロフィールはそちら確認できる?】
【新スレに、多分落としていないから…過去ログから探してもらう方が…?】
17紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/16(水) 21:25:14 ID:GdcDOZO5
【北峰 綾香とのロールに使用する!】
【プロフは投下していないのはお互い様だ。どちらも、一つ前のスレで確認した】
【まだ落ちてないから普通に見れるぜ。問題ない】

【んでは、書き出すので少々お待ちを】
【リミットはそちらに合わせるので、いつでも言ってくれ】
18北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/16(水) 21:28:28 ID:ZA7H44cl
【分かった。では書き出しはそちらに。】
【リミットは余り気にしないで平気だけれど…。】
【邂逅ロール的になるとは思うから、あっさりの方がお互い良いかもしれない。】

【では、ゆっくりと待っているから。】
19紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/16(水) 21:41:02 ID:GdcDOZO5
………いや、だから……だからですね? だからな?
確かに中学へのコネもありますし、行こうと思えば行けますよ? あ?
しかし、労力に見合うリターンがない。どんだけマンモスか知ってるでしょうが、この学校が。

(紫 一久は、携帯電話で楽しくお喋りしていた)
(彼は基本的に昼休みを一人で過ごすのだが、その一因がこれである)
(組織からの連絡は、緊急ではない限りこの昼休みにかかってくるのだ)

…いるかいないかも分からん、年齢も中高か分からん、そんな娘を探せと?
(電話口へ、与えられた指令の効率の悪さを口角泡飛ばし訴える)
(そうしながら向かうのは、体育館の土手。人気が少なめで、教室からも遠いここは、昼の定位置の一つだ)
分かってる情報も少なすぎる。下の名前がアヤカってだけって舐めてるのか?
(そして、角を曲がる。その先に誰がいるのかも確かめないまま)
分かってるのが、遠目からの画像写真と、大地使いだって事だけ?
この学校の"アヤカ"全員にケンカふっかけて反応を見ろと? そろそろ泣くぞ?
(と、ふと電話から顔を上げ、そこにいる少女を、見た)

―――
(視線を携帯のディスプレイに移す。そこに映っているのは、一人の少女…随分遠目だが…の、画像)
…………
(再び眼前の少女に視線を移す。画像とそう大差ない、少女の姿)
……………
(そのままの姿勢でフリーズし、目を泳がせて言葉を探し)
………………
(ぽちり、と電話を切って、一つ咳払い。そして、彼女に向けて言葉を発す)
……今、暇か?
(あまりにも陳腐であった)


【では、こんな感じで…ちょっと確定入り気味な所もあるが】
【よろしく頼むぜ】
20北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/16(水) 21:57:39 ID:ZA7H44cl
>>19
(疲れた。その言葉が一番今の自分を表すのに相応しいと思った。
結局、辿り着いた先は終わりで。始まりは終わりの始まりとも言うけれど。
ベッドの枕カバーは塩辛い水分でぐしゃぐしゃで、次の日は使い物にならない程で。
おまけに、普段から肌白い為に頬を水分が伝った跡がくっきりはっきり浮かぶ始末。
起きた後に顔を見た時は、は何このお化けと思ったくらい。
ファンデーションで誤魔化そうと思ったけれど、なんとなくそのまま登校し。
結局、クラスメイトに保健室行きを勧められて昼までお世話になっていたのだった)

―――。
(喧噪からは離れた、小川にでもありそうな小さな堤のような土手。
お昼ご飯は大体この辺りで、自分で用意した小さな弁当箱の中身を突いているのだが。)
(食欲など、当然あるはずもなく、作るのが気の紛らわしとなっていて。
結局、何故か綾香にすれば軽く二人前くらいの量が、いつもより大きめの弁当箱の中に鎮座していた)

誰か、呼べば良かった。
連絡先くらい…誰かは、知っているのにな。
(弁当箱を開けたまま脇に置いて、体育座りで膝に腕を乗せて、そこに顎を乗せるといっただるそうな仕草。
もう帰ろうかな…と、弁当箱を整理しようとした時に)

………?
(不意に間近に聞こえた声に、ぎろりと血走った目だけを上に向ける。
只の泣きすぎと睡眠不足の所為なのだが、普段の暗さをより強調する瞳。
接近するまで気が付かなかった事を警戒する、悔しがるといった身体に叩き込まれた精神も忘れて)
(何か用?と口を動かす気配もなく虚ろな視線で問いかけた。
目の前の男子生徒の事など、どうでもいいというように。)


【大丈夫、入りはそれくらいでないと進まないだろうから。】
【私も、少し前回のロールの引き継ぎ部分が長くなって御免なさい。】
【一応、描写に必要だと、思ってくれれば…。】
【先に、話しておく事があったらこちらで話すようにして。】
【それでは、よろしくお願い。】
21紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/16(水) 22:12:04 ID:GdcDOZO5
>>20
………ぁー、あー……
(死んだ魚のような、というのは流石に行き過ぎだろうが)
(それでも、真っ先にそんな表現が脳裏に浮かぶ、そうそうないくらい鬱々とした瞳だった)
(その虚ろな視線が、自分に向けられる。無気力な疑問の感情を帯びて)

……えぇっと、だな。
(十秒ほど視線を左右した挙句、その少女とは少し距離を置いた所に腰を下ろした)
(まず必要なのは本人確認。確認が取れたなら、警告を置いた上での、戦意の確認)
(……の、はずだったのだが、はてさて。果たしてそんな話ができる状況だろうか)

…俺は、紫 一久と言う。高二だ。お前の一つ上。
まぁ、訳あって人を探しているんだ、が………
(ちらり、と横目で少女を見遣った。その表情は、何だろう…悲哀? 落胆? …単なる疲労?)
(ともあれ、何よりもまずは本人確認だ。少女の表情の理由はその後で良い)
"夜遊び"に耽る"アヤカ"という娘を探している。俺よりも偉い人の命令でな。
…お前か?


【ロールは確認してきた。重ねて了解だ】
【先に話しておく事……は、特に思い浮かばないが】
【そちらの設定に触れる事柄もあるだろうし、問題があれば遠慮無く言ってくれ】
【改めて、よろしく頼む】
22北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/16(水) 22:33:51 ID:ZA7H44cl
>>21
(男の動きを目で追う。それすらも、焦点が合わない。
合わせられないのかも知れない。それすら曖昧なくらいの状態。
困った顔の様子である事すら、必要以上に「他人事」と感じてしまう。
自分よりも年上で、落ち着いた感じのする事はそれなりに理解できたが。
そこから先の、だからどう思うという思考が完全に欠落して。
認識を、思考までに持っていけない抜け殻のような状態)

(腰を下ろした男性から視線を離して、じっと体育館の脇の入り口を見つめる。
横から入ってくる声は、どこか遠くて。
柔らかく、というよりもフランクな感じがする、とまた感じるだけ。
そこから先は、浮かばない)

(むらさき、かずひさ。こうに。ひとさがし。
全ての声が、漢字変換されないひらがなの世界。
しかも省略されていると来た。新手のナンパだろうか、と初めて頭が回った。
ナンパされるような外見でも、性格でもないのに、振られるような人間なのに。
思考は沈み落ち、上げていた顔すら、揃えた前髪と横髪で覆われそうなくらい下に向き)

あやか………えらいひと………。
(声が出た、でも矢張り顔は下を向いたまま。
復唱するように、口に小さく出すのは彼に聞こえるか聞こえないかくらいの声。
声を乗せる唇は、顔色とは別に鮮やかにグロスが塗られていて。
どうして、まだ塗っているのだろうなんて考える事もなく、くりんと首だけ彼の方向に回して)
(頭は体育座りにされた脚の上の腕に乗せたまま、髪が邪魔なのを手で耳の後ろにひっかけ片目だけ覗かせる)
夜遊びは知らない…私の名前が、アヤカで間違っていないとしたらどうするの?
この歳で、お股が緩いって言われるのは、心外。
生徒会の人なら、先生に直接来るように言って。
(軽い比喩すら、思考が半ば止まっている所為かそのまま受け取って。
眉を不快げに寄せて、初めて言葉らしい言葉を発する。
やはりナンパか、または生徒会か…得体の知れない彼を、じっと見つめて。
やっと、瞳に僅かながら意思が浮かんだように感じられた)


【ありがとう。お願いをするなら、今は久遠ゆりかに関する情報を与えない事。】
【それ以外は大体大丈夫だと思ってくれて構わない。】
【気が付いたら大分前回を引きずっている始末…御免なさい。】
23紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/16(水) 22:49:29 ID:GdcDOZO5
>>22
(言葉を連ね、重ねながら、本当に不安に思う)
(不安の対象は、少女が本当に"アヤカ"なのか…というよりも、この少女そのものだ)
(耳から魂が漏れてるぜ、という冗談すら言う気になれない、真性の脱殻)
(今の言葉も、果たして通じているかどうか)

……っふ。
(初めて見せた、少しは感情を伴う反応を見て、一種の安堵の息をつく)
(そして、雄弁に口を動かし始める。このままもっと、彼女の反応を引き出そうとして)
股が緩い、なんて話はしてない。夜遊び=そういう事、という固定観念は良くないぞ。
(そういう自分も、こんな地味な外見の娘が、本当の夜遊びをするワケがない、という固定観念に囚われているのだが)
…知ってるか? そう聞き返してくる奴は、ほぼ確実にその本人なんだよ。
そして、生徒会に呼ばれるくらいの自覚はある訳だ、と。
(うん、と大きく頷き、体の向きを変えて視線を少女へと向けた。小さな確信を持って)

俺が言う偉い人、というのは、本当に偉い人だ。分かりやすく言えば、上司。学校での話じゃない。
上司と言っても、会社ではない。言ってしまえば、異能の組織だ。
("異能"の語気を若干早めた。もし万が一彼女が目標の"アヤカ"でなければ、初耳で"異能"という言葉を聞き分けはできまい)
……アヤカ、で合っているな? 地面と仲の良い娘。
名前で呼ばれるのが嫌なら苗字を教えてくれ。お前の良い様にしよう。
…話がしたい。
(その語調、視線は、真摯で真っ直ぐなもの…だった、はずだ)
24北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/16(水) 23:07:12 ID:ZA7H44cl
>>23
他の夜遊びが浮かばない、だけ。
外見で人を判断すると、大変なのはよく知っているから。
私みたいな地味で黒髪で眼鏡でも、そういった事で疑われても不思議ではない筈。
(思考を手繰り寄せて、やや遅い思考ながらも何とか返事をして。)
どうだろう、反応を見て面白がって実は…とかあるかもしれない。
呼ばれるとしたら、会長を知っているから……くらい?
(軽いながらも頼りになる感じがした生徒会長。
うっすらと思い出して、何故か正面に向き直る彼に分かる筈の無い疑問系をぶつけて)

いのーの…組織………?
(流石に「I NO」なんて事はないと思うし「UNO」の組織なんて言ったら遊び大好きになってしまう。
むしろ遊びの話なら不自然じゃない…?と思ってからそんな訳ないと思い直す。
頭で何回か繰り返した後、矢張り「異能」と言ったのだろうと結論付けた)
で……、何?人間である以上地面と仲良くしないと生きていけない。
逆に殺されてしまう事もあるけれど。
名字を教えるメリットが無い、それにアヤカと確定した訳でも無い。
それでも、私をアヤカだと思うなら、話を続ければ良い。
――あんまり、見ないで。
(こちらとて、情報を扱っている身。情報を相手に有利になるように売る義理は無い。
彼の発言にしても、全て本当だなどどは当然思っていないからして。
相手が続けるのであれば、それなりに正しい情報が混じっていると思うし逆なら信じなければ良いだけ)
(彼の視線は、丁度顔から下辺りに向いているように見えた。
涙の痕やクマのついた顔をじっと見られるのは、外見を気にしはじめた綾香には気になる事で。
ついでに、顔でないなら体育座りの間から見える胸や脚かもしれないと警戒するように身体を小さく丸めて寄せ。
むしろ妖しい遠回しな言い方や視線は、綾香を警戒させる元になってしまう)
25紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/16(水) 23:28:33 ID:GdcDOZO5
>>24
そりゃ、夜通しカラオケしたりゲーセン行ったり酒煽ったり…
俺もそういう事はした事、ないけどな。
…つーか、もし本当にそうだったら校内放送でもかけるだろう。
それに、堂々とした大義名分があるなら学生証の提示を強いるとか、いくらでも手はある。
(言葉に言葉を、思考に思考を返し、少しずつ意思の行き来をスムーズにして行く)
(相手が尚も暗澹とした表情をしているのは、自分が原因ではないと信じたい所だ)

………悪かった、不躾だったな。
(少女らしさの片鱗を覗かせた言動に素直に従い、来た時の姿勢に戻った)
(地面と仲良し、と言われて何の疑問も挟まない態度、殺されてしまうこともあるけれど、という言いよう)
(確定を執拗に避け、メリット、なんて理由で苗字を隠す)
(――もしこれで彼女が"アヤカ"でなければ、大した演者か、ポエミストか、電波だ)

分かった。一応俺はお前を、俺が探していた…というか、用のある"アヤカ"だと思うから、話を続ける。
(すぅ、と息を吸う。もし違ったのなら、それはそれ。人気のないここなら、いくらでも処理する手立てはある)

夜の世界から…いや、
――戦いから身を引け。
(あくまで冷静に、機械的に、事務的に…宣告するように)
お前が執拗に攻撃を重ねた組織は、自潰する。ほんの僅かの人員で組織を支えきれるものか。
仮に、なんとか持ち直したとしたら、今度は俺の組織が打って出る。
(無意識の内に、とんとん、と義手で地面を叩いていた。これは自分が失ったものの、ひとつだ)
ノーダメージ、という訳には行かないだろうが、問題なく潰せる。
…だから、何でお前があそこまで連中を攻撃したかは知らんが、もう止めておけ。
足を滑らせて、何もかもを失いたいか?
(そこまで喋りきると、ふぅ、と息をついた。一先ず伝えたい事は、伝えた)
26北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/17(木) 00:00:08 ID:ZA7H44cl
>>25
カラオケ……ゲーセン…そうか。
校内放送なんて要らないし、教師が直接来ればいいだけ。
つまり、善意の協力をしてくれと言う事か。
(綾香にとっては、馴染みのない方向の「遊び」は思いつかなくて。
言われて初めて、納得をして。)

分かってくれたら、それで良い。
別に、貴方が嫌とかそういう事ではないから。
(自意識過剰な反応だった事は分かっているけれど。
それでも、恥ずかしいという気持ちが生まれている事には綾香にも最近驚きが隠せない。
元の姿勢に戻った彼を斜めに見上げる姿勢で、悪く言えば年上への敬意もへったくれもない姿勢で出した耳から聞き。
彼の話を促すように、首の角度を少し上げて顔を見つめ)

………。
(たたかい。やはり聞き間違いではなかったようで。
じっと漆黒の瞳で見つめたまま、身体の動きを見ていると。)
(地面を叩く彼の腕から感じる震えと音は、微妙に肉と骨で出来た人の物と違って。
恐らく、世界に身を投じた結果なのだろうと少し腕に視線を向けてから戻して)
――そう、それをアヤカに伝えに来たの。
(視線を、いや、むしろ顔を上げて体から正面のドアに向けて。
ぼんやりと見つめたまま、綾香自身でも何を考えているのか分からなくなっていく。
息を吸ってからゆっくりと唇から出る答えは―)

人って、色んな人が居る…理性だけで生きようとする人、逆に本能で生きる人。
貴方みたいに組織で生きる人、独りで生きようとする人。
色んな人を見た。死んでいく人も、腐る程見てきた。
でも、どんな条件でも強い人達は、同じ物を持っていた。
――曲がらない、事。折れない事。
それは弱さにも強さにもなる……でも、弱くなっても失わずに皆居なくなった。
意地、なのかもしれない。本当は怖いのかもしれない。
皆そうだったのかもしれない……でも、でも…わたし、は。
(敵も味方だった人も、そんな事は関係なくて。
だた、浮かんだ言葉を理路整然としたものでなく、羅列していくだけ。
彼に、それが受け入れられるとも、とても思っていない。
口に出す事が大切だと思ったから、彼が言うアヤカの言葉として。)
これは、私の戦いなの…誰にも、負けたくない。
後で後悔するのは、嫌なの。失うのは、私だけで良い。
居なくなっても、誰かが覚えていてくれる、それで良い。
全てにケリを付ける事が、私がしなければならない事だから。
(ぼんやりと扉を見つめながら、淡々と述べていく言葉。
彼がどう捉えるかなんて知らない、ただの独り言。)
――そう、アヤカは思っているかもしれない。
組織の言葉として、なら貴方の言葉ですら無い。
心のない言葉に、従う理由なんて何処にも無い。
…意地っ張りなアヤカなら、そう返すと思う。
(不意に視線を彼に戻すと、口元に僅かに笑みを浮かべて。
それから、また正面を向く形で俯いて)
27紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/17(木) 00:27:08 ID:Z1LMud6/
(少女の、空を見つめる少女の言葉を聞く)
(言葉の一つ一つに色はなく、それはまるで先程の自分の宣告のようで)
……っふ。
(心ない言葉、という彼女の言に、思わず笑ってしまった)
(自嘲? いや、そんな物わかりの良い笑いではない。もっと冷たい、何か)

なるほど、なるほどな。
組織の言葉なんて価値がないか。少々暴論だが、一理ある。
(腕を組み、うんうんと小さく頷いて)
………それでは、俺の言葉を聞いて欲しい。

――黙って手を引け。

(多分先程よりも、感情がこもってはいるはずだ)
(ただしそれは、重圧とか恐怖とか、そういうものを聞く相手に感じさせる類の声)
…黙ってれば、連中は組織が片付ける。確約する。
お前はそれだけの事をやったんだ。お前の功労で、連中は虫の息だよ。
本当によくやった。お前なしでは連中を潰すことはできなかった。
(口にする言葉は賞賛のそれだが、声にはちっとも、そんな明るい色はなく)

だから手を引け。普通の高校生らしく、恋でも部活でも何でもして普通に生きろ。
もうこれ以上、お前が危険に身を晒す必要はない。
ケリをつけるのは俺たちでもできる。が、お前が生きる事はお前にしかできない事だ。
お前の言う強さだって、普通に生きる分にはちっとも必要ではない事だ。
(ちらり、と横目で少女の様子を窺った。本当はじっと正面から見据えてやりたい所なのだが)

………お前にも家族がいるだろう。いや、いないとしても、お前にはまだ、それに近い人間がいるはずだ。
友人でも良い。恋人でも。いるだろう、誰かしら?
――そうでなきゃ、こんな所で不細工な顔して一人ボンヤリしてる事なんてないだろうからな。
(と、ここまで言って素早くフォロー(だと、本人は思っている)を入れる)
不細工ってのは、その涙の跡の事だ。顔そのものは悪くないと思うぞ。
涙を流して、それでもってわざわざ一人になる、なんてのは、感情のない人間にはできない事だからな。
そしてその感情は、誰かしらお前の事を思っている人間がいる証拠でもある。
もし、お前がいなくなったら、その人間がどう思うか、考えた事あるか?
……あるいは、失われるのがお前の身命じゃなく、その人間だったら、という事、考えた事あるか?

……と、言っても。
(再び綾香に顔を向け、小さく首を傾げてみせる)
意地っ張りなアヤカは、それじゃあ退く、なんて言わないかね?
28北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/17(木) 00:57:08 ID:jAfRAxyp
>>27
―――。
(聞こえた声に、感情の籠もったというよりも脅す事が目的のような声。
口を一文字に結び、光無い視線を扉に向け直して)

(恋?恋だと思ったものは一度途切れてしまったのに。
部活?こんな社交性の薄い人間に、何が出来ると言うの?
普通、なにそれ…普通って何?
反抗期と言わんばかりの言葉が頭に渦巻き、出会った時のように眉根に皺を作って)
(表情は殆ど変わらなくても、その動きで感情は見られてしまうだろうと思いながら)

不細工な顔をしていて、悪かった。
ぼんやりしているのは、何時もの事だけれど。
(どうせ、不細工だなんて突っ込むのも馬鹿らしい。
いっそ認めてしまった方が楽だろうと、肯定混じりに謝ってみせ)
違う、これは……そういう、ものじゃない…。
私は、きっと私の為にしか生きる事が、出来ないから。
拒絶された人間がどうなろうと、関係のない話…きっと。
それに、向こうだって…今更私と話そうだなんて、思わないだろうから。
忘れているのに一番楽なのは、何かに一生懸命になる事だから。
誰が死んでも、自分の道を決められるのは、貴方の言う普通の人間なら自分だけ。

退くかどうかは、貴方が決める事では無い。
それは、アヤカが決める事だから。
アヤカは生き残って、誰かに何かを伝えたいなんて、思っても居ないから。
ただ、自分が居た印を、ここのどこかに残したいだけ。
結果生き残るか、死ぬかというのは二の次。
どうも…組織というものは、基本的に相反するものらしい。
前の猟狗の彼女にしろ、今の貴方にしろ。
貴方も、仮面かぶりなのね…表情の割に声と感情の波が薄い。
とても、前の彼女に良く似ている…自分を偽っている分か本性かは知らないけれど。
(そこまで言い切ると、再び視線を彼に戻して。
思い出したように、相対する位置とは反対側に置いた弁当箱の中身をちらりと見て。)
忘れてたけれど、お腹空いていたらこれどうぞ。
多めに作って食べきれないから、男の人なら食べてくれそうだし。
和やかなんて雰囲気でもないけれど、勿体ない。
(定番なものばかり並べられた弁当箱の中身。
プチトマトの入ったサラダ、甘く味付けられた卵焼、野菜の煮付け、焼き魚。
ありふれたものばかりなのに、何故倍も作ってしまったのか分からない中身の入った弁当箱を身体の間に両手で差し出し。
箸と、紙パックのお茶を出して、じっと顔を半分また腕の中に埋めたまま見て)


【時間、まだ大丈夫?】
【媛名の人絡みまで行ければ…と思っていたけれど。】
【軽くそこの触りまででも、と。】
29紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/17(木) 01:23:04 ID:Z1LMud6/
…………
(なるほど、重症というか、なんというか…)
(きっと彼女も、何か一つ――この場合は組織への攻撃、に全てを懸けて来たのだろう)
(この後どうする? なんて興味もないのだ)
(何かを為す事に取り憑かれ、自分を軽んじている。矛盾である)

……ふぅ。
生きてれば良い事も、たくさんある。ま、悪い事もな。
それに出会う可能性も忘れてるというなら、それは至極勿体ない事だぞ?
人間は失った分だけ、得る事ができる。
(なんて、偉そうに言えるほど、自分もポジティブではないのだけど)
………まぁ、何だ。お前が…じゃなくて、アヤカがそれでも退かない、というなら、俺ももう止めんよ。
頑固な人間を対話だけで屈服させられるほど俺は根気強くないからな。

猟狗の……あ゙ー
(またお前か。心中でうんざりと呟いた)
媛名 葵にも会っていたか。アレも俺と同じ事を言ったか?
……ま、組織の使いである以上、感情はある程度以上にコントロールできないとまずいからな。
その副作用かも知らん。アレと同じにされるのは非常に癪だが。

おぉ、女子高生の手料理…
たまーに料理部にスパイラルしてるし、全く食う機会がないという訳でもない、が……
やっぱり弁当箱に収まってると違って見えるな。
(正直な所、腹は減っていた。差し出されたそれを素直に受け取り)
……って、待て。お前のだろうが。
(理性でもって、箸で摘んだ卵焼きを口に放り込むまえに押し止めた)
食わないのか? 死ぬぜ?
(箸に挟んだそれを、ほれほれと誘うかのように、少女の前をふらつかせる)

……あと、良い加減名前教えてくれないか?
さすがに、食事を作った奴の名前くらいは知っておきたいんだが。


【時間は問題ない。そちらこそ、辛ければすぐに申し出てくれよ?】
【この空気なら、凍結でも〆でもすぐにできるだろうからな】
30北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/17(木) 01:40:21 ID:jAfRAxyp
>>29
そこまで頭が回らない…という事に。
先ばかり考えていたら、今に足を取られるなんて、良くある事。
さっきも言った通り、必ずしないとは言わない。
でも、そうしたいと言うのなら通してあげて欲しい。
私から言えるのは、それだけ……。

媛名葵を、知っているのか……。
趣旨的にはさして変わらない事を言って帰った。
貴方とはどういう関係かは知らないけれど。
何か変な事を言って…十三なんとかが、力になってくれると。
そう、聞いていた筈…もしかして?
(ふと、思いついた考えが当たっていれば、と彼を見据え)

スパイラルって何……意味が、分からない。
どうぞ、残ってしまっても仕方のないものだから。
………?
私のだけれど、食欲無いし食べていい。
人間は、一応4〜5日は、食べなくても死なないらしいから。
それに、主食はお菓子って、良く言うし。
…後、あーんなんて、事、したくないし。
(目の前の卵焼に視線を向けながら、食べないの?と首を傾げて。
加えて、もう1つ本心からの理由を付け加えて)

名前……そう、………。
名字は、北峰。名前は秘密…それでいい?
それでは、弁当を片付けたら…戻ろう。
(少し迷ってから名字だけ、ぽつりと言って。
名前は分かっていれば必要無いし、どっちでもいいだろうと流す。
食べ終わるのを待ってから、包みを再び戻して――)


【ごめんなさい、眠気辛いかもしれない…。】
【大事な単語は出しておいたから、後は〆て平気。】
【私は次用意できるか分からないから…このまま〆でも許して。】
【なんとか、次の紫の人のレス待ちまでは頑張る。】
31紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/17(木) 02:01:42 ID:Z1LMud6/
>>30
寄生だ、寄生。訳あって優しい娘と知り合ってな。
俺が飢餓に震えていると知るや否や、高校の料理部を…あぁ、その娘は中学生なんだが、紹介してくれたんだ。
食って感想言うだけでありがたがられるからな。たまにと言わず非道い目にも遭うが。
……そうか、いらんか。夜は食えよ。
(あっさりと引き上げ、卵焼きを頬張る)
ん…美味い。腹減ってると何でも美味いな。
………いや、不味いって言ってる訳じゃないぞ?
(などと適当に言葉を並べつつ、ぱくぱくと弁当箱にスペースを作って行く)

北峰か…あぁ、名前が気になって飯が喉を通らないぜ、っと。
(最後の一口を飲み込むと、箸を置き、手を合わせた)
ごちそうさまでした、と。美味かったぜ。満腹になってもな。

…そう、俺はその十三なんとかだ。正確には、<<十三天梯>>と言う。
誤解を恐れずに言うのであれば、異能の結社だな。そうとしか言いようがない。
……が、お前が潰そうとしている連中を疎ましくも思っている。
(そう言うと、一枚のメモ書きを弁当箱の上に添えた)
俺の携帯。持っとけ。
俺……<<十三天梯>>の『ガントレット』は組織の一員として、在野の異能者アヤカに協力をする。
そして俺、紫 一久は、一個人として、北峰の助けになろう。
……メリットなんて野暮な事聞くなよ? 敵じゃない異能は皆友だ。リトルワールド。
(勿論、そこには新たな異能者を組織に引き込む、という打算もあったが)
(自分の邪魔にならない程度に一個人の手助けをしたい、という気持ちも、まあ、なきにしもあらずだった)
(…一つの目的に執着して己の身を顧みない姿は、かつての自分と重なる所があるから、だろうか)

………ま、信じる信じないはアヤカの自由だが。
本懐を遂げ、かつ生還する事を、俺という個人は願ってるぜ?


【では、俺はこれで〆としよう】
32北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2 :2009/09/17(木) 02:20:32 ID:jAfRAxyp
>>30
(多分というよりも、確実に知っている相手の事を言っている気がして。)
自分の言いたい事ははっきり言う子だから…中学の子は。
夜は、言わなくても食べないといけないから。
残したら、怒られてしまうし……。
(その子と、その母親に、という言葉はしまって、食べていく様子を見ていて。
食べながら独りで喋り続ける、奇妙な彼)
不味いって言われて、へこむような柔な神経はしてないから。
どこがとか、問い詰める事はあるけれど。
(本心かはともかく、美味しいと言って貰える事は悪い気がしなくて。
自然と表情を緩ませて、弁当箱の空いたスペースを見て)
こんなによく食べられる…不思議。

携帯……悪戯に、使えそう。
そう……、協力ね………?
在野なんて言われると、野良みたいだって怒られるかも。
間違ってはいないから、それはそれでいいのだけれど。
敵は敵、敵の敵は味方……か…それも、一理。
(弁当箱を包みに紙ごと入れて、持てるようにして。
組織なのか個人なのか、曖昧な彼から離れるように立ち上がり)

どうだろう……、信じる「メリット」があれば、考える。
――野暮、失礼。
なるようにしかならない、私も、状況も。
また会えた時は、私がどうなっているか、もう知っているかもしれないけれど。
良い日々を、過ごせますように。
(もう一度失礼、と言ってから頭を下げて。
チャイムが鳴りそうな時間にも関わらず気にせずゆっくりと歩いていく。
学校の今日の授業が終わるまでくらいには、今の平静は持つだろう。
空になった弁当箱を手で揺らしながら、教室へと戻っていった――)


【〆ありがとう、私はこれで〆。】
【最後慌ただしくなってしまったけれど…、お疲れ様。】
【期待に沿えていれば幸い…言い残しがあれば、避難所でもここでも後で。】
【それでは…今日の所はここで。お休みなさい。】
33紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/09/17(木) 02:24:47 ID:Z1LMud6/
>>32
【うむ、見届けた。いやいや、楽しかったぜ】
【遅くまで付き合わせて悪いな。ゆっくり休んでくれ】
【では、俺も休むとしよう】


【以下、空いている】
34久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/18(金) 22:58:21 ID:FP5SaK6N
【卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQwさんとのロールにお借りします。】

【紅茶片手にのんびりさせていただきますので、ゆっくりと慌てずに、ですわ。】
35卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/18(金) 23:01:14 ID:2wgf6ALs
【ロールにお借りします。それでは書き出しますゆえ、少々お待ち下さい】
36卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/18(金) 23:18:16 ID:2wgf6ALs
(いつもの時間の、いつもの場所)
(隙屋量子と話をしてから頻度を増やした散歩)
(極力長引かせぬよう、かつ異形に出くわしにくい場所を選んではいるが)
(それでも夜という時間帯だ。完全に出会わないなどという選択肢は許されない)

……ふむ。
(敵の尾からつき出る鋭い針が、ひのわを狙って振るわれる)
(それをヘビのような異形が敵の脚を火で炙ることにより狙いを逸らした)
(針は茂みにつきささり、生えていた植物を枯れさせる)

もたもたしてると、危なそうですね。
分泌液などを振りまかれたら事、なのです。

(しかし、先ほど仲間が腹部に攻撃した際に敵が大きく呻いたことは忘れていない)
……アトラス、敵の大振りを誘いなさい。
ボレアス、ゼピュロスは腹部がガラ空きになったところへ、総攻撃なのです。

(仲間たちは大きく頷く。モモンガのような仲間がサソリのような敵の眼前を飛びまわり、攻撃を誘い出し始め)
(まんまと敵がそれにつられ、絶妙な位置を飛ぶそれ目がけで大振りの攻撃を仕掛けた)
(そこを足元で伺っていた仲間達は見逃さない。ヘビが先ほどよりも大きな火球で腹部を抉る)
(よろめいたところに容赦無く、トカゲのような仲間が飛び蹴りをかました)
(誘導していたモモンガも攻撃に加わった総攻撃に、消耗していた敵はあっと言う間に体力を奪われた)

……と。こんなものでしょうか。
さて
……と。
(仲間が生死を確認した後、倒れ伏した敵に近寄り手をかざす)
(光が敵の死体を包み、あっという間に新しい仲間のキーホルダーが出来上がりだ)


【お待たせ致しました。それでは、よろしくお願いしますね】
37久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/18(金) 23:34:01 ID:FP5SaK6N
今夜は、特に異常なし……かな。
(ウサ耳パーカーの上から、肩にあるホルスターのベルトをぽんぽんと叩く。)
(異常なしということは、何も収穫が無いということ。)
(それはそれでアレなのだが、異常があったとて、収穫があることはまず無いので)
(ここはやはり、今夜は平穏で静かな夜でした…と、いう満足感に浸りながら)
(早く家に帰って、暖かなベッドに潜り込もうと、足を速める。)

………?
(耳に届いた、微かな物音、声。)
……この街で、異常なしなんて、ありえませんわよね…やっぱり。
(小さく溜息。)
(でも、確かに口元を笑わせて)
(独特の異様な気配のする方へと、方向転換。)
(パーカーのファスナーをあけて、ホルスターからP7を取り出し、握りこむ。)

(――――目にしたのは、大きなサソリのようなものに、群がるようにして襲い掛かる)
(なんだか…可愛らしい……とも言いにくい、不思議な生き物達と)
(小柄な体に、夜風にサラサラと揺れる、銀色の髪の毛。)

――――う、づき…さん……?
(そんな髪の毛の色、間違えるはずも無い。)
(その愛らしい銀色の少女は、倒れたサソリのようなものに近づいて)
危なっ……まだ、死んでいないかも、しれませんわっ
(思わず張り上げてしまう声。)
(そして、そのまま、張り上げた声のままに、口をあんぐりと開いて)
(サソリ型の異形が、ほんわりとした光で包まれる。)
(その姿はするすると小さくなって、卯月の手に納められた。)

今の……なに…?
(構えた銃を降ろすのも忘れたまま、呆けた顔で卯月の背中を見つめた。)


【こちらこそ、よろしくおねがいいたします。】
38卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/18(金) 23:49:10 ID:2wgf6ALs

あなたは、ルーブル……です。
(手のひらの新しい仲間を命名し、一息つく)
(このまま第二波など来ないうちに、家に帰ろうとして)

……どうしたのですか、ボレアス……!
(仲間の一匹が周囲をきょろきょろ警戒していることに気づき)
(背後を振り向くと、そこには)

……あ……
(流れるような金髪の少女が、銃を構え)
(こちらを呆然と見つめている)

くどう……さん……
(いつの日か、昼食を共にし、親しくなった同じ国の血を引く少女)
(銃器を持つ姿。驚いている対象は、未知なる存在などというわけではなさそうで)
(彼女も異能、またはそれに介する存在であると推測される)
(似たようなことが最近起こっていたがため、それ自体の驚きは少なかった)

……っ……!
あの、これは……わ、たし……
(銃使いの少年と出会った記憶がフラッシュバックした)
(一種の、命の遣り取りとも言えるその経験は記憶に新しい、など生易しいものではない)
(だが――結果として、あの少年は銃を下ろしてくれた)
(ぐっと脚をおさえ、何とか言葉を紡ごうとする)
(だが、いつものように飄々とした遣り取りが出来ない)
(戦闘中に他の異能と出くわしたことなど、初めてではないというのに)

39久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/18(金) 23:59:32 ID:FP5SaK6N
………美術館?
(自身の手の中を見つめる、銀色の少女の台詞に、)
(思わずぽそりと、間抜けな言葉を呟いてみたりもする。)
(小さな異形らしきものに警戒されても、気が付かないほどに、呆然としていた。)

(一つは、先日出会ったばかりの、自分と同じ国の血が流れる少女が)
(その血だけでなく、生きる場所も、自分と同じだったこと。)
(もう一つは、ちまちまとした、よくわからない生き物達のこと。)
(さらにもう一つ、あの光は?そして、さっきのサソリ型の異形は、どこへ消えてしまったのか―――)

(名前を呼ばれ、我に帰る。)
(いけない、最近、なんだか銃を構えたまま、ぼぅっとしてしまう事が多い。)
(ただ、確かに最近は、銃を構えたものの、思わず呆然としてしまうような出来事が多すぎる。)
ぁっ……
(小さく声を出して、慌ててホルスターに銃を仕舞いこみ、ぱちんとホックを閉じる。)
(慌てたところで、今更な感じもするが)
(それでも、彼女に与える、銃の威圧感は消えただろう。)
(後ろめたいことは何も無かったが、それでも、もう何も持ってないよー、とばかりに)
(両手を軽く上げて、ひらひらとさせる。)

あの―――卯月さん、だよね?
なに…してるの?
40卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 00:10:29 ID:scvSX7+z
びじゅつ、かん……?
(彼女が放った言葉、その不思議な響きと、意図する内容が分からず)
(緊張がほぐれ、こちらまできょとんとしてしまう)
(その間も仲間たちは不安そうにきょろきょろと二人の少女を見比べていた)
(相手が何であれ、主人の指示があるか、生命の危機が無い限りは動かない生物故に)

あ……。
(はっとしたように彼女の顔色が変わり、慌てた様子で銃を仕舞う)
(どうやら先日のように自分を詰問するつもりはないらしく)
(胸を締め付けるような緊張が解かれ、ほうっと安堵の息をついた)
(ひらひらと振られる彼女の両手を見て、こちらもようやくいつもの表情を取り戻す)

……ん、と。
どこから話したらよいものですか、悩みますが……そう、ですね。
彼ら、との散歩中に……襲われておりまして。その対処、しておりました。
(少々落ち着かなさは残るが、彼女に敵意が無いことは確かだ)
(そのことは以前の邂逅でも熟知していたことであるし)
(表と裏の立場も顔も使い分けているというわけではないが、
こちらの、異能という状況での関係まで良くないものとはさせたくなどない)

その……お、驚きました、よね……
(そういえばあの異能を。異形を味方にする力を目撃されているらしい)
(誰であっても驚かれるこの力。晒すことの危うさを忠告もされたし、それを身をもって知ったばかり)
(どうしたものかと……所在なさげに佇む)
41久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 00:26:22 ID:Qd69KFMb
散歩……?
(怪訝な表情で、卯月の足元を見回す。)
え…と……
(1匹1匹を、じっと見つめる。)
(こんな動物は、見たことが無い。)
(いくら、ゆりかが物知らずだとしても、常識か非常識かの区別ぐらいはつく。)
(この生き物達は、非常識―――異形、だ。)

…………
(服の上から、ホルスターのベルトをぎゅっと握り締める。)
これ…異形、ですわよね?
驚いたとか、驚かないとかよりも……えっと……
(どこか、困ったような感じで、頼りなく立ち竦む卯月の顔を、ゆっくりと見つめる。)
(足元には、依然、きょろきょろと、こちらの様子を伺うようにしている)
(小さな……なんと言うか、変わったデザインの異形たち。)

……まず、なにを聞いていいのかすらも、わけが…わからないのですわ……
あの、ね。
さっきの、サソリみたいな……あぁ、わたしが遠目のうちに、このちまっこいの達が倒していたから
サソリなのかどうなのか、わからないのですけれど
とにかく…さっき戦っていて、倒れた異形はどこへ行っちゃったの?
あ、アレかしら?
死ぬと消えちゃう系?
(些かひきつった笑顔を見せつつ、口だけは滑らかに、ぺらぺらと喋り続け)
……あの、で…これ………ほんとのところは、何?
(ゆりかの様子を伺うように、きょろきょろとしては)
(その視線が合うと、ぴゃっと卯月の足元に隠れてしまった、小さい生き物達を指差す。)
42卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 00:39:13 ID:scvSX7+z
えと……ただの異形……というわけでもなく。
といいますか、元は異形だったもの、なのです。
いちおう、私も指示でもない限りは誰かを襲ったりなどしない子で……
(流石にこの存在には戸惑うものか)
(この存在に、全く意を介さなかった存在をひのわは知らない)

えと、さっきの子はこちらに……
(手のひらの、自分を襲ったサソリがデフォルメされたものが象られるキーホルダーを見せる)
(可愛いとも醜いとも言えぬ、微妙なデザイン。……どういう作用が働いて、こうのような外見になったのかは
当の本人でさえ分からないことだ。父なら、知っているのかもしれないが)

その、こうやって……倒したものを仲間にするのが、
私の力……でありまして。
(若干ひきつった表情を見て、やはりこの力と彼らの存在は
異能から見ても異質なものであると再確認し)
(何だか申し訳なさそうに説明を続ける)

彼らは、そうして生まれた……私の仲間です。
んと、先ほども申しましたが……私にその意思がない限りは
害意の無い存在ですゆえ、ご安心下さい。
(足元に隠れた仲間達に視線を配る。大型の仲間でないだけ、彼女を驚かせず幸運だったのかもしれない)
43久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 00:52:24 ID:Qd69KFMb
元、異形……?
(という事は、異形であることには変わりない。)
(元だろうが、現だろうが、なんだろうが、異形は異形。)
(ただ、異形にも、害があるものとそうでないものと、ある。)
(もちろん、その存在の殆どが前者ではあるが)
(怪訝な顔で、ちょこまかとした動きの小さきものたちを見つめる。)
(邪気は、感じられないが―――)

(卯月が手のひらを開き、身を乗り出して覗き込む。)
………
(何か言おうとしたが、言葉が見つからず、唇を少し開いた微妙な表情のまま)
(顔を上げて卯月を見て、また視線を落として、手のひらの上のキーホルダーを見て)
(声に出してこそ居なかったが、その視線が「う…わー……ちょい微妙…」と、訴えていた。)

ん……っと。
(しゃがみこむ、と言うよりも、淡いピンクの生地に水色のリボンが飾られたワンピースが)
(地面の泥で汚れるのも構わずに、べたっと這い蹲るようにして、小さなもの達と視線を合わせる。)
(眉を寄せ、怪訝な顔でじっと見つめ―――)
(そんな行動に、警戒しているのか、卯月の足元に隠れつつも、こちらをチラチラと伺う様子に)

………か―――
かわ、いいっ…………かも。
(這い蹲った姿勢のままで、片手を伸ばし、ちちち、と小さく舌を鳴らす。)
おいで、おいでー…
ね?卯月さんっ、これ懐く?わたしにも、懐く?
44卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 01:11:16 ID:scvSX7+z
かわいい……ですか?
(自分でも、かわいいかと問われると……それはもう是と答えられる。
ただし外見上をとやかく言うわけではなく、愛情的な意味合いで……なのだが)
(というかそっちの意味合いが強かったがために、外見のことは意識したことが少ない)

(けど、可愛いと形容してくれた人もそれなりにはいるわけで……)

そ、そう言って頂けると嬉しい……でありますね。
(彼女が伸ばす片手に、少し悩んだ後にひのわに目くばせしてから)
(おずおずとモモンガの前足が伸ばされた)
(それを何か重大な交渉のように他の二匹が見守っている)

くふ……
(先ほどまで異形と勇敢に戦っていた姿と重ならないその様子に、思わず微笑を漏らした)

久遠さんが構って頂ければ、きっと彼らも心を開くでしょう。
ゼピュロスはちょっと臆病なので、時間がかかるかもしれませんけども。

大丈夫ですよ、皆さん。
彼女は私の……おともだち、なのです。
(久遠と同じくしゃがみ、首を傾けて横から仲間達を覗きこむ)
(彼らの姿の異様性や場所を指摘しなければ、本当にペットを友人に紹介しているかのような光景)

45久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 01:23:12 ID:Qd69KFMb
(恐る恐る、それでも確実に伸ばして、触れてくる小さな前足。)
(じゃらしてやるかのように、その伸ばした指先を、こちょこちょと動かして見せ)
(3匹が、ビクンと驚く様子を見て少し慌てて、怯えさせないように、ニコっと笑いかける。)

名前?
名前も、付いてますの?
……すっごいですわ。
(自分の人差し指を、きゅっと握ってくる小さな足は、先ほど果敢に戦っていたものとは、全く異なる様子で)
(愛らしい小動物の仕草をしながら、丸い瞳でこちらを見つめている。)
(指を動かして、こしょこしょと喉元を擽りつつ、そっとモモンガのような体の脇に手を差し入れ)
(ゆっくりと抱き上げて)

ふふ……かぁい……
(地面に膝立ちになって、抱き上げた子の毛並みに沿って、頭を撫でてやり)
(そして、そっと地面に再び降ろしてやる。)

で、卯月さんは………
(笑顔のまま立ち上がり、卯月の目の前に立って)
(にこにこと、悪意の無い笑顔を向けたまま問いかける。)
この動物達を集めて、なにをされる予定でいらっしゃるの?
異形を倒して、それを仲間にして………
戦闘能力も、あるみたいですわね。
あぁ、もしかして、戦闘員じゃない子もいるのかしら?
衛生班みたいなのも?
………そうなると、まるで、軍隊、ですわね。
46卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 01:34:12 ID:scvSX7+z
ええ、こちらがアトラス。そちらがボレアス……なのです。
(警戒しているヘビとトカゲを差して、その名を告げる)
(小動物を可愛がる彼女の姿を見て、微笑しながら)
(先ほどの緊張した邂逅のことも忘れ、ほのぼのとした気分になれていた)

(抱きあげられたモモンガも、ひのわの紹介もあり)
(丁重に扱われたためか、目を細め気持ち良さそうに身を委ねている)
(その様子を見て、対象が危険でないことを悟った残りの二匹は
お互い顔を見合わせて頷いた)
(そんな彼らを、温かい気持ちで見つめている)

予定……ですか……?
いえ、特にそのようなものは。
(きょとんとした顔で小首をかしげ)
(けど、そう言った問いをされること自体には驚いたわけではない)

ただ、そのう……仲間が増えるといいなって思いまして。
ええ……襲って来る者や、誰かを襲っているところに出くわした時にしか
戦ってませんから……殆どは戦闘能力を持ちますが。
回復能力を持つ子も、多少ながらおりますよ。

……なるほど、軍隊……でありますか。
(眉を顰めず、顔を曇らせもせず無表情のまま)
(好意的に受け取れるわけでもないが、彼女に悪意があって言ったはずがないことも)
(重々承知なので、特別な感情は沸かなかった)

言い得て妙、かもしれないのです。
47久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 01:52:39 ID:Qd69KFMb
予定が…ない?
(可愛らしく首をかしげた卯月を、ぼんやりと見つめ返す。)
仲間が増えると、いいな?
………それだけ?
(今度は、こちらが首をかしげる番だった。)
襲い掛かってくるものから、守るだけの、存在ですの?
だって、この子達は、卯月さんに使役するものたち、ですわよね?
わたしの……
(少し戸惑いつつも、胸元を、ぎゅっと握って、笑顔を見せる。)
―――さっき、見たでしょう?
わたしの、この黒い金属の相棒と同じ、ですわ。
違いますの?
(不思議だった、意味が判らなかった。)
(幼い頃、戦うことを叩き込まれた身としては、戦いに有益なものを)
(仲間が増えるといいな。ただそれだけで、集めている感覚が、どうしても判らなかった。)

仲間……まぁ…一緒に戦っていますものね。
うーん…仲間……
(首を捻り、再び卯月の足元を見つめる。)
(先ほど1匹を抱き上げ撫でたせいか、幾分柔和な雰囲気になった3匹を眺めて)
(ぽふ、と手を打つ。)
わかりましたわ!
ペット、ペットですわね。
ねこみたいなものですわ。懐くし、かわいいし、戦える――
……ねこは、戦いませんわね。
まぁ、そこは置いておいて。
かわいいから、沢山飼いたい。……って、餌は何なのかしら?
(悪気は無い、本当に悪気は無かったのだ。)
(ただ、感覚の違い。それが理解できるほど、ゆりかは大人でもなかった。)
(むしろ、通常よりも子供っぽい感覚しか、持ち合わせていなくて)
(卯月の言う、仲間が増えたら楽しい、の「仲間」の意味合いと)
(人と共に戦うぷち異形を、同列に考えることが出来なかった。)
48卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 02:06:18 ID:scvSX7+z
はい……?
(不思議そうに見つめ返す彼女を、自分も不思議そうに見返す)
(小学校にも入らぬ頃に能力と最初の相棒をあてがわれ)
(それから程なくして、おぼつかない勉強や友達との遊びに
日々を費やしている裏で、頻度こそ殆ど無かったが)
(異形と戦い、仲間にしていた彼女は彼らを仲間としか見ていない)
(共に戦う仲間。意思もある、操り人形でもない。
好戦的なもの、臆病なもの、腕白なもの、我儘なもの、暢気なもの)
(動物と性質はさして変わらない彼らは)
(ひのわの心の支えだった)

(独りだった今までも、そうでなかったこれからも)
(だからそれが当たり前であり、その言葉に首をかしげる彼女の意図が分からなかった)
(危ういものとして見られても、道具と同列な存在と指摘されたこともなかったから)

……銃と……一緒……。
……です、か……。
(何か言いかけるが、彼女にとって銃は大切な道具なのかもしれないと考え直し)
(少しだけ哀しげに目を伏せるだけにして言葉を切った)
(邪気の無い表情から見て、意地悪で言ってるわけではないのは理解できる)

……ペット。
(その言葉に、反論はしない)
(愛玩のために集めているわけではないのだけども)

そう……ですね。犬や猫をとても大切にしてる方もいらっしゃいます。
それと……似たような感覚、かもしれないのです。
(ペットを友人と看做している人種もいる。
銃と同列にされるよりは全くもって柔らかな、むしろ的を射ている表現と言えた)
(ペットという立ち場は単に人間に支配されるだけのものではないし)
(彼らの場合は共に戦い、そして支え合ってきた程に親しいから)
(今は仲間と言えることができる)

(小さいころは、本当に『武器』であった)
(敵を蹴散らし返り討ちにするだけの手段でしかなかった)
(そのことを思い出して、ふと遠い目になる)

49久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 02:24:00 ID:Qd69KFMb
そう。
銃と、一緒……だと、思ったのですけれど………
(なにか、悪いことを言ってしまったのかと)
(きょとんとさせた目をしばたかせて、ますます首を傾げていって)
(少しだけ、ほんの少しだけ悲しそうな目になった、卯月を見る。)
(やはり、自分がなにか悪いことを言ったに違いないと、今度は真面目な顔つきで卯月を見つめ)
(少し考えるものの―――やはり、その悲しげな瞳の意味は、判らないままで)
(戦いに使役するものに対して、可愛いとか懐くとか面白いとか、多少のオプションはあれど)
(それがどんなに大事で、思い入れがあっても、道具は道具であって―――)
(考えれば考えるほどに、困ったような表情になってしまう。)

ねこー。ねこって、可愛いですわよねぇ……
そっかぁ…ペットかぁ………
かわいくて、和ませてくれて、戦うペット………
(ペットと似たような感覚という卯月に対し、ようやく合点がいったとばかりに)
(にっこりと笑って、再びしゃがみこみ、トカゲの頬を指先で擽り、ヘビのつるりとした頭を撫で)
ゼピュロス、アトラス、ボレアス。
ふふ……なかなか、大層なお名前が付いていますのね。

この子達は、卯月さんを守る、大切なペット。
―――こう、かな?
(さっき、少女が悲しげな表情をした意味は判らなかった。)
(判らなかったけれど、確実に自分の発言のせいだとだけは、理解していて)
(今度こそ、悲しそうな顔をさせてはならないと、恐る恐る尋ねる。)

(しゃがんだまま見上げれば、少女はどこか遠くを見るような、そんな視線になっていて)
(少し不安になって、もう一度問いかける。)
――わたし…なにか、間違えました?
50卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 02:35:53 ID:scvSX7+z
ええ、戦うペット……。
そういうゲームって、よくあるそうですね。
(複雑な心境ではあるものの、仲間が受け要られているのは確かで)
(名前も褒められ、微笑を戻す)

んと……先ほども申しましたが、仲間……と言って頂けると。
すみません、私個人の感情で……ペットみたいな子達、ではありますけどね。
(少し困ったように、浮かぶ感情の起伏が少ない顔で苦笑しつつ)
ずっと……昔からいっしょだった、大切な子達ですから……。

……。
(ひのわは今までに、他人を責めようとしたことが殆どない)
(例えそういう感情が沸いても胸の中に埋め通したり、
自分の方が誤っているかもしれないと考え直す)
(唯一……友人も無かったころ、仲間達の存在を否定されたことには
珍しく怒りに近い感情を表に出したこともあったが)
(それも自分の考えが、過ちとまで行かずとも行きすぎであったことに
気づかされてからは一層それが顕著になっていた)

いえ。……だいじょうぶ、なのです。
(完全に肯定もしなかったけど、否定もしなかった)

(生まれてからずっと天涯孤独だった)
(父親とは滅多に顔を合わせない。悪いようにも扱わないけど、
特殊な研究対象としか見てないかもしれない)
(仲間達以外に、周りには誰もいなかった。ここで友人が出来るまでは)
(そんな過去を知らない人間なら、不思議がるのも無理はない。
それをわざわざ説明する必要も、無い)
51久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 02:54:52 ID:Qd69KFMb
そうそうー。
こう、普段はなにかちっこい入れ物に仕舞ってあって、必要なときに、ぽーんって。
(何かを投げる仕草をして、楽しそうに笑う。)
そういうゲーム、昔、弟と一緒にやっていましたわ。

……なか…ま。
(卯月のほんの少しだけ困ったような顔の意味は、相変らず見えなかったけれど)
(でも、いつでもすべてにおいて遠慮がちな雰囲気を纏うこの少女から、一つだけ放たれたお願いに)
(こくん、と素直に頷く。)
この子達は、卯月さんの仲間――ですわね。
(少女の考える意味は判らなかったが、それでも彼女がそう望むのであれば)
(反対意見を出す理由も、自分には見当たらない。)

(ヘビ型の子の頭を撫でて、そのままそれを腕に巻きつけ)
ふふ…くすぐった。
そっかぁ…お前達は、卯月さんの仲間なのですわね。
ちょっと、変わった外見ですけれど、動いている様子は、すごく可愛いですわよね。
(ヘビの巻きついた腕を、すっと卯月の足元へ伸ばすと、その子はするすると地面に降りて)
邪気も、全く感じられないし……

……正直言いますと、卯月さんのおっしゃる「仲間」の定義が、わたしにはよくわかりませんわ。
でも、この子達は悪いものではないし。
卯月さんが大事にされている、それだけは、よくわかりました。
(うん。と大きく頷くと、立ち上がる。)

夜をこうやって歩いているのは、あまり感心いたしませんけれど…
まぁ、それを言ってしまえば、お前はどうなんだってツッコミ入れられると、困っちゃいますし
それに…頼りがいのある仲間達も、いらっしゃるようですものね。
でも、夜の世界は、危ない……っと…
(言いながら、ポケットから小さな紙片を取り出して、卯月に手渡し)
これ、わたしの携帯番号とメルアド、ですわ。
何かあったら、すぐに、連絡してくださいませ――ね?
52卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 03:12:14 ID:scvSX7+z
ええ。
(彼女は自分の持つ真意を理解していないだろう)
(それで構わない。分からないことを無理に分かって貰う必要は無い)
(無理強いして、帰って思考のすれ違いが生まれる可能性だってある

くふ……。
(だから、今は素直に仲間を可愛がって貰えることを喜んでいた)
(目を細め、ヘビをするする巻きつけている様子を眺めている)
(それだけで、本当に構わないから)

共に支え合える、親しいもの。
それが私の「仲間」だと思っています。
きっとそれは人間も、動物も、彼らでも変わりないのではないでしょうか。
……警察犬など、警察官の方で「相棒」などと思ってる方がいらっしゃるかもしれませんし。
(立て前などではないが、それに近かった)
(それに考え方自体は間違ってない。自分にとってどれほどの存在かを述べていないだけで)
(自分がどういう経緯で彼らを仲間と見なしているのか、その真実は伝えなくていいから)
(こういった説明で十分だろうし、この考えを理解されなくてもいいと思う)

すみません、この子達の散歩はかかしてはなりませんから。
くふ……こう見えて、彼らは頼りになるのです。
……と。
(番号を書かれた紙を、微笑で受け取る)

ありがとうございます。
ええ……あの、申し訳ありませんが、今紙の手持ちがなくて……
後で私の番号とアドレスを知らせる意味でも、連絡致しますね。
53久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 03:27:52 ID:Qd69KFMb
共に支え合える、親しいもの………
(卯月の言葉を繰り返す。)
………
(少し考えるような顔になって、また足元を見て)
……うん。
悪くない、ですわ。
(視線を卯月に戻して、その青い目をにっこりと笑わせる。)

お散歩好きな子達ですのね。
ふふっ…わんちゃんみたい……っと、違いますわよね。ペットとは。
(犬に喩えてしまったことを、慌てて否定して言い直す。)
仲間の希望は、叶えてあげなきゃ、ですものね。
(ついつい自分の感覚では、道具やペットとして見てしまうので、油断するとついそれが口をついて出てしまう。)
(でも、この子達を卯月が連れている以上、それは卯月の「大切な仲間」であって)
(その気持ちを尊重したいのには、間違いなく)
(少し申し訳無さそうな顔をして、首を竦める。)

ね、その紙、裏返してみて?
(卯月に手渡した手作りっぽい名刺のような紙を指して)
(その裏には、独特な丸っこい文字で―――)
(―――ゆーりあ・あれくせいえぶな・くどりゃふつぇわ、と記されていた。)
その名前、知っているの……家族以外で、二人目、ですわ。
(二人目と発音するときに、ふと一人目を思い出して、胸の奥がズキッと小さく痛んで)
(それでも笑顔のまま、卯月を見る。)
卯月さんは…なんだか、他人の気がしなくて……

えぇ、いつでも遠慮なく。
困ったときはもちろん、どこか遊びに行きましょう、でもよくってよ?
だって、わたしたちも、きっとこれから「共に支え合える、親しいもの」に、なれる気がするんですもの。
(先ほどまでヘビ型の子を絡めていた右手を差し出して、笑顔のまま首をかしげる。)


【そろそろ、〆かな?】
【やりたいことがあれば、遠慮なく。】
54卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 03:53:44 ID:scvSX7+z
(悪くないと言われ、ゆっくり目を細めた)
(これだけで、まったくもって十分に違いない)

ええ。御散歩が大好きな子もいますし、
必要が無いと言わんばかりの子もおります。
この子たち、まだ一杯いますから……まさに千差万別でありまして。
くふ……流石に、千はいませんけども。
(申し訳無い顔をする彼女に、気にする必要はないと言うように微笑った)
(ペットでもあながち間違いではないし、彼女がそう見ているのなら
それで構わないことだった)

はい……?
(言われて紙を裏返すと)
(そこには、外国的な語感のする名前が記されている)
(彼女の出身地を思いだし……その意味を理解した)
ふたりめ……わたしが……。
(そのことを告げられて、胸がほうっと温かいものに包まれた)
(嬉しい、だけで納まらない……不思議な感覚)
(その感覚を噛み締めるように胸を手でおさえて目を細めた)

……久遠、さん。
(改めて彼女を見つめて笑顔を見せた)

わかりました。何か考えが出来たら……連絡致します。
……きっとなれます。そうなれたら……とてもうれしいのです。
(差し出された手にこちらも手を差しのべ、握手を交わした)

(と、足元で空気を読んでいるのかいないのか退屈そうにあくびをするモモンガを見て顔を若干赤らめ)
す、すみませんっ。
では……夜も遅くなって来ますし、この辺りで失礼しましょう。
久遠さんも帰り、お気をつけて。……おやすみなさい、なのです。
(ぺこり、といつものお辞儀のあとに再び微笑を見せて)
(少しだけ名残惜しそうにしながら、たいせつなおともだちと別れ帰りにつく)


(ひのわが家に帰った後、久遠ゆりかの携帯電話に一通のメールが届いた)
(そこには簡単な挨拶と共に電話番号に加え、「私もあなたに伝えたいです」というメッセージと共に
あの紙の裏に書かれていたような文字列があった)
(ふぁいーな・あなとりえぶな・うるぃびん……と)

【そう、ですね。では私はこれで〆ということで。
最後、駆け足っぽくなってしまいましたが……お付き合いありがとうございました】
55久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 03:58:23 ID:Qd69KFMb
【こちらこそ、このような時間までお付き合いいただきまして、ありがとうござます。】
【時間も時間ですので、もしよろしければ先におやすみなってくださいませ。】
【わたし…本日はお昼寝をしてしまして…けっこう平気なのですわ】

【ゆっくりと〆ておきますので、確認はまた明日にでもしていただければ】
56卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/19(土) 03:59:46 ID:scvSX7+z
【あ……ちなみに最後の名前、某サイトから探してみたものでありまして……
女性名うんぬんでミスがあるかもしれないので、その場合脳内変換をしちゃって下さい、ですっ】
57久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/09/19(土) 04:14:46 ID:Qd69KFMb
(自室に戻り、白いフリル付きのベッドカバーの上に、ぽすんと腰を下ろす。)
(座った姿勢のまま、今日あったことを、新しく出来た友達の事を考えつつ)
(ゆっくりと体を倒して、ふかふかの布団の上に身を横たえて)

(サイドテーブルのスタンドの薄明かりを受けて、きらきらと輝く、硝子の薔薇を見つめる。)

(二人目―――)
(――― 一人目は、もうその名を、呼んではくれない。)

(眉を寄せて目を閉じ、きゅっと唇を噛み締める。)

(薔薇の横に置いた、携帯電話がメール着信の青いランプを点滅させる。)
(もそもそと手を伸ばし、パチンと音を立ててそれを開き)
(バックライトの眩しさに、ますます顔を顰めながら、ボタンを操作して)

―――ふぁいーな……あなとり…えぶな………うるぃ…びん。

(顔を綺麗に洗い、メイク落としで丁寧にグロスが除去された唇が、その文字をなぞる。)

(胸にこみ上げ、じわりと広がる温かい何かに、ふぅ…と、と息を吐いて)
(自分の本当の名をしる、二人目の――自分と同じ響きの名を持つ、その友人に思いを馳せながら)
(その温かい想いの心地よさと、薔薇を見つめては思い出す切なさを胸に)
(そのまま目を閉じて、深い眠りについていった―――)

(秋の始まり。)
(掛け布団を被らずに一晩を過ごしたゆりかが、風邪をひいたかどうかは……また後日。)


【わたしのほうは、これで〆ですわ】
【とても楽しませていただきました。】
【改めて、お礼申し上げます。】

【名前の件は…わたしのほうも似たようなものですのでっ】
【そこはもうソレ、お互いに…っ、ですわ。】

【それでは、おやすみなさいませ。】
【よい週末をお過ごしくださいね。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
58葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/19(土) 21:23:35 ID:1KPJZIuH
【御木本氏とのロールにお借りします】
59御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/19(土) 21:23:38 ID:34X4jZzf
【葛森利香さんとのロールに使わせてくださいー】
60御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/19(土) 21:24:19 ID:34X4jZzf
殺されそうになる前に敵を作らないのが一番だけど、
僕自身もそれについて偉そうなことは言えないねー。
だから、健全でなくても異常か正常かを勝手に決めるつもりもないよ。
(そう自嘲した彼が今まで殺めた命は三つ。けれど涙を流したのは最初の一人のみ)
("あの子"は残りの二人――後輩への刺客や同級生を襲った連続殺人犯とは違う)
(それでも、殺すのに慣れてしまったのではという恐れは常に御木本の中にあった)
(自分に対しては、これからも平気で殺生するような者にはなるなと言い聞かせるが)
(他者、特に過去も知らないに対して命の大切さを説けるほど綺麗ではない自覚もある)

じゃーその大好きな妹さんの気持ちはどーでもいーのかな?
(けれども、これだけは)

……敵になってまで、妹さんに重荷を背負わせたくないって。
そこまで自分のこと愛してくれるおねーちゃんのこと、妹さんはどう思ってたんだろ。
(独りを恐れる者として、ひとりになろうとしている人を止めることだけは)

そして、そんな相手を憎み続けなきゃいけない妹さんはほんとーに救われてるのかな?
もしその矛盾に気づいちゃったら、どんな反動が来るんだろう。
(戸惑っちゃいけない)
(その決意を胸に、手を下ろして前へと歩きだす)
(折れてしまったと笑うおねーちゃんのそばへと)
61葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/19(土) 21:44:11 ID:1KPJZIuH
 あはは……あたしもそれを肯定する気も否定する気もないし。
 ただ、あたしの中では正常なだけだしね。
(殺すことに関しては、彼女は血を流しすぎた)
(目の前の少年とは桁が違う)
(そして、どうすれば良いかも、どうすれば人を殺せるかも)

(にっこりとする。その言葉を聴くと)
(本当に不気味なくらいに)
 さぁ? 多分、本当はあたしに支えて欲しい、一緒に居て欲しいって思ってるんじゃない?
 未だに、あたしの事を信じてるみたいだから。
(普通ならば、その矛盾を知ってる。「仲直りが出来る」はずの相手)
(それでも……)
 もし、今からあたしがすべてを謝って昔みたいに過ごそうって言えば、多分、あの子は許してくれると思うよ。
 あの子は優しいから。
(彼女は今の状況を笑っていた)

(彼が近づいてくる)
(もし、ドラマであるならば、ここで銃を下ろしてなくシーンだろう)
(だが、)
 そうだね。家族としては救われないだろうね。でも……
(彼女は「無慈悲に笑った」)
 それで、あたしは救われるの。
 あの子を愛して上げられたんだって自己満足で。

(次の瞬間、火薬が炸裂した。もしかしたら、彼の髪が少しだけざわついたかもしれない)
(鉛弾は彼には当たっていない。だが、確実に引き金は引いていた)
 そして、あの子も「あたしの死に怒りと悲しみを持つ」事が出来る。これほど、幸せなことはないと思うけど?

(壊れた自分を治そうとしているカラクリ)
(今の彼女を示すにはそのような言葉が適切だろう)
(無慈悲なカラクリが愛を知って、それを自分の壊れた部分を壊れた設計図で直そうとする)
(狂人、廃人、いかなる言葉で彼女を表せようか?)
62御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/19(土) 22:24:43 ID:34X4jZzf
君の中で完結してるなら、そっちについてはもう言わない。
でも、矛盾したまま笑って誤魔化そーとするなら――
(続けようとした唇が、熱と痛みで動きを止まった)
(否、口じゃない。頬の横を鉛が掠めていったのだ)
(広範囲にわたり神経を惑わせる威力に改めて慄く)

……誤魔化そーとするなら、忠告しておくよー。
(もし、ドラマであるならば歩みを止めずに進んでいただろうけれど)
(幼い頃の妄想と違って、自分は物語の主人公になれる器ではない)
(再び脚を動かしたのは勇気などではない、むしろ臆病さだった)
(ここで背を向けたら、今度こそ撃たれるだろうという暗い予感だった)

君は、敵を作らないよーに振舞うことすら面倒くさいと言った。
そんな思考をしていながら、妹さんに重荷を背負って欲しくないと言った。
この大きな差を生むほど愛している相手の、憎き敵であり続けたいと言った。
(そんな怖がりの小市民だからこそ、人のぬくもりを感じられない恐怖も知っているつもりだ)
(いつも怯えていればこそ、目の前の少女に深みに嵌って欲しくないという気持ちも強くなって)

そして、妹さんはそれを本心で望んでいないと認めた。
今のままじゃー救えないとも認めた。
自分だけは、自己満足できるんだって……。
(一文言い終えてから一歩、また一歩と距離をつめる)
(こんなに遅いペースではリロードも照準あわせも余裕があるけど)
(飛び掛ってみたところでもやし男の脚力などたかが知れている)
(心理的な接近にあわせてじわじわ行ったほうが良いかもしれない)

どっちだい。自分が可愛いのー? 妹さんが可愛いのー?
(自分の身の安全よりこの記者さんが大切、などという聖者にはなれない)
(だが、愚者は愚者なりに理念と打算を擦り合わせて行動させてもらおう)

相手を救えないとわかっている愛し方なんて、どっちのためにもならないだろーけどねん。
己が可愛いなら、そんな自己嫌悪の種になりそーなものを抱えこむべきじゃない。
妹さんが可愛いのなら、自分で言ったとーり一緒にいたほーが良い。
(もはや考えることをやめた殺戮者だったら、対応は違っただろうけれど)
(この記者さんは、壊れたように笑う少女は何かが残っているような気がするのだ)
(姉妹喧嘩に"深入りした"御木本を、さっきの一発で仕留めなかったことも含めて)

もっかい言うよー。誤魔化そーとしないほーが良い。
今のままじゃ妹さんも君自身も、誰も幸せにできないものー。
63葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/19(土) 22:43:38 ID:1KPJZIuH
 ああ、近づいたら撃つから。
(にっこりと笑う)
 言ったでしょ? 君を殺すと、あの子がまた苦しむから。

 うん。それ、すべて正解。
 あたしは、あの子の事を愛してる。あの子はあたしと一緒に居ることを望んでいる。
 そして、あたしはあの子の敵を演じている。
 そして、あたし自身は自己満足している。
(相手の言うことをくすくすと認めている)
(ただ、自分がその声を聞いていることを示すように)

 さぁ?
 あたしは欲張りだから、どっちも救いたいの。
(そして、その両方を言った)
 そして、あたしはこの永遠を続けたいの。この不条理な矛盾を。

 そして、誰が「あの子」を救えないって言ったのかな?
(確かに残っている。彼女には一つのかけらが)
 あたしはあの子も救いたいんだよ。でも、あの子の考える方法とは違うだけ。
 もし、
(そして、笑顔が、消えた)
 このままあたしが一緒に居れば、あの子は駄目になる。
 あの子は優しすぎて、人一倍弱い。現実を知らないほどに。
 そして、人の世界を、あたしの世界を知らないほどに。
(そこには、無表情の少女が立っていた。彼が知らない昔の葛森利香が)
 もし、一緒にすごせば、あの子はあたしと同じか、廃人になる。そして、あたしにはあの子を守る力もない。
 
 ごまかしてなんかない。
 これが、あたしたちの世界で幸せになる唯一の方法。
 そして、すべてを切り捨てる。「結果」を追求した方法。そして、今のあたしに出来る唯一の方法。
64御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/19(土) 23:26:47 ID:34X4jZzf
それは、もーちょっと早く言ってほしかったにゃー。
こんなに距離を詰めた後じゃ、外してもらえないではないか。
(にこにこと笑みを返しつつ足を止めることはしない)
(引かない、という意思を言葉だけでなく身体でも示したい)

むふう、正解者に素敵なプレゼントはあったりするのかなん?
ハワイ旅行をもらえそーな雰囲気ではないのだけれども。
少なくとも、後ろ向きな嘘はやめてほしいねー。
(女の子は笑っている時が一番と何度も口にしている御木本だが)
(いま瞳に映っている表情は、笑顔と認識しづらいほどに悲しい)

もし僕に嘘をついている自覚がないなら、自分自身を騙してるわけだ。
一度きりの人生、楽しく過したいのに喜怒哀楽が壊れちゃうよん?
(共鳴しようものならつられて崩壊しそうなほど、深い矛盾を抱えた顔)
(見ていたくないから助ける、という身勝手極まる動機だけれども)

君は知っている。「家族として」救えなければ、「あの子」は救えないんだ。
自分がいなければ壊れず生きてくれるーなんて嘘をついちゃだめだ。
自分を憎むことで優しいままでられるーなんて嘘をついちゃだめだ。

ほらー、君の前に「あの子」が喧嘩の山車にしようとした男が立ってるよ。
重たいものから逃げて、他人まで利用して。これが優しい人のすることかにゃ?
そして、それは君と一緒に過して廃人になった結果ではない。
愛する人を憎む矛盾が原因、て可能性のほーが大きいと思うけれど。
(表情を失ったのは顔で覆い隠そうという意志がなくなったからか)
(それとも、より深い部分で納得しての思考からなのだろうか)

君が。そうやって逃げ続ける君が彼女にも矛盾を強要した。
そー考えれば、本当は優しいんだっていうのにもまだ説得力があるんだけどねん?
(根っこの部分から固まっているなら、彼女自身を掘り起こそうとして傷つけるより妹さんに言及しよう)

……本当に助けたいなら、大好きならなんで一緒にいないのさー。
そりゃー傷つけあったりするかもしれない。あくえーきょーだって与えるかもしれない。
でも、妹さんが壊れていくかてーをいちばん身近に感じているのは君のはずだ。
それを無視するからごまかしって言ったのさー。
駄目にしたくないんだったら、不完全でも「一緒にいられる自分」を目指したらどーだい?
(先のドラマに続きがあるならここは力いっぱい説教するところだろうか)
(テンプレート通りに言えば、きっとそれを砕く理論武装だってしているだろう)
(だから、いっそう間延びした場にそぐわない調子でのろのろと語りかける)

僕は、二度と取り返せない失敗したんだ……。でも、何も切り捨てない。
人の悲しんでるとこ見たくないーって、自分の気持ちに嘘はつかない。
何もせずに後悔するって、何よりもやだからさー。
65葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/19(土) 23:53:13 ID:1KPJZIuH
 壊れるのが嘘じゃない?
 これだから……何も知らない人は。
(無表情の、感情をなくした顔が淡々としゃべる)
 実際に、家族として接して壊れたことも知らない。あたしがそれに足る感情も持ち合わせてないことを知らない。
 まったく、本当によく言えるよ。
(こんなに、しゃべったのはいつぶりだろうか?)

 優しいじゃない。
 それに「痛みを感じるんだから」。その痛みを知ることが出来るんだから。
 あたしと違って、他人の事で喜びも悲しみも怒りも楽しみも感じることが出来るのなら、あたしにとっては十分優しいじゃない。
(それは、人が最低限持っていなければならない心)
(そして、普通に持っているはずの心)

(幼少時代から、彼女は人を殺した)
(異形という名を借りた人殺し。それが彼女の仕事だった)
(その過程で、彼女は他人への喜怒哀楽を失った。今でも失っているのだ。表面的にネタと言う笑いにしがみつくだけで)
(そして、それは……姉を殺したときに)

 それは簡単。
 もう、戻れないし、戻る気もないから。
 それを知ったから、こんな事をしてる。いったはずだよ。自己満足だって。
(もう、気づいたら忘れることは出来ない)
(自分の本質に。他人への感情を無くしてしまった自分に)
(愛していたはずの姉を殺したときに……「悲しみも楽しみも」感じなかった自分に)
 あたし、もう壊れてた。
 そして、妹も壊れる。一緒に居れば、必ずあたしと同じ道を歩む。そして、壊れたあたしにはそれを正すことが出来ない。

 じゃあ、もう遅いよ。
 君が取り返せない失敗をしないようにしたって。
(また、撃鉄をあげる)
 あたしがもう、何も戻れないほど、壊れてるから。
 認識できるだけまだ狂人よりましだけどね。
66御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/20(日) 00:32:36 ID:LwNMCHpG
おかしいね……本当に家族として接して壊したなら。
どーして、妹さんはそんな相手とまだ仲良くしたがってるのかにゃ?
君がそーやって確信できるくらいに、さ。依存かい?
依存なら、おねーちゃんを憎ませ続けて心に留めるなんて最悪のほーほーだけど。
(無表情を打ち消すように、驚いたり首を傾げたりとリアクションを取る)
(接近や声音と共に表情も使って、凍結を望む相手を流れる思考に戻そうと)

痛みを感じることは、妹さんの中での話だ。
外から見たら、僕を道具に仕立てたという事実しか残らない。
僕だけじゃない……痛みを感じながら何度もやってきたんでしょー?
それこそ、処理が面倒だと感じられるくらいにねん。
君の言う"優しくない人"より性質が悪い。
(憶測でしかないが、目の前の少女は自分を低めることで)
(あの巫女さんを高い位置に置こうとしているように思えた)
(ならばやるべきことは、あの子の本当の居場所を知らせること)
(ああ、女の子をこんなに貶すなんて会長さんに怒られそうだ)

自己満足にしては、不満の種をいくつも内包してるねん。
優しい心で犠牲者を増やし続ける妹さんを見て満足かい?
これでも、まだ自分が側にいるよりマシだと胸を張って言えるのかい?
(性質が悪い、犠牲者と強い言葉をいくつも並べて)
(十分な距離まで近づくと、初めて薄い目を開いた)

君自身を鏡に映して見てごらんよー。
君は、あの子のこと愛してるって自分で満足してる。
結果的に憎むってマイナスの感情を妹さんに抱かせ続けて。
妹さんは、心を痛める"優しさ"を持ちつつ人を利用してる。
自分の中では後悔してるから完結してるけどねん。

そっくりだー。離れていても、姉妹揃って。
(眼球には記者さんが映る……その目を本人が見れば、浮かびあがる自分を見ることになる)

鏡に映った自分を見て、ベストな状態だって言えるかいー?
それだけ、家族の側にいることすらためらわれる自分が。
放っておけばおくほど、妹さんは君と同じよーな行動を重ねてる。
そんな妹さんを助けたいのなら、君が変わるしかないと思わない?
(具体的な映像があれば想像しやすくなるかもしれない)
(本心から卑下しているなら、不安になってくれるかもしれない)
(幻術というよりは交渉術だけれど、今は力でねじ曲げたくない)
(それでは、違う形で誤魔化すことになるだけだから)

喧嘩の原因も、壊した理由とやらも正ちゃんは知らない。なーんにも知らない。
ただ、可愛いはずの自分を貶めてて……妹さんがそこに近づいてきてるのは今日知った。

僕を撃って、語られたことを黙殺するかー。
戻れないって勝手に引いた線を取り消して二人一緒に優しくなろーと足掻くかー。
どっちが君の望む未来かにゃ。
67葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/20(日) 00:57:50 ID:tw39ZF+w
 いい言葉だね。そう、あの子はあたしに依存しようとしてる。
 でも、それじゃ駄目。あたしをもっと憎んでくれないと。
 あたしを他人と見てくれるほどに、異形と見てくれるくらいに。
(姉を殺したときの妹の乱れぶりは凄かった)
(どれだけ、姉に依存してたか。そして、どれだけ自分とは違ったか)

 どうして、憎むって事がマイナスなの?
(ふと思った)
 憎しみ、怒り、憎悪。
 これらは、人生を支えることも出来る存在だよ。実際に、今のあの子を支えてるのはこれらの感情。
 まだ、「優しさ」を内包してるけど。
 何も生まないとか、そんなドラマなことは言わないでね。

 言えるよ。
(交渉が上手くいかない時はいくつかの理由がある)
 今がベストだって。
(一つは、自分と相手の価値観が違うこと)
 君の言う助けるは、結局またあたしに依存させるだけの事だって。
(一つは経験と周りの環境が異なること)
 そして、その依存を断ち切ることが出来るのなら、手段を選ばないって。
(そして、まともな話が通じる相手ではないということ)
 汚い本音を言おうか。他人を利用したって構わない。それで、潰れなければ。
 ただ、そこにあたしとは違う一つのプロセスさえ入っていればいい。

 本当に知らないんだよね。
 あたしたちの世界を。死が隣り合わせの世界を。
(そして、彼女は笑った。それは、相変わらず無機質な。一番初めに会ったときの笑顔とは違う無機質なもの)

 あたしが望む世界は変わらないよ。
(その瞬間、彼女の手が動く)
(思いっきり振り上げ、彼の首筋にグリップを叩きつけて気を失わせようとする)
 教えてあげるよ。
 多分、あたしの望むあの子の世界には、あたしの姿は入っていない。
 生きていても、彼女の目の届かないところにいるか、あるいは……。

【むぅ、そろそろ〆に持っていって構わないですかね?】
【中の人曰く、なぜこんなに電波になっちゃったんだろ?だそうです】
68御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/20(日) 01:03:28 ID:LwNMCHpG
>>67
【え……と、〆は大丈夫ですけれども】
【望まない方向にねじ曲げてしまいましたか?】
【修正が必要なら、終わる前に確認をと】
69葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/20(日) 01:05:39 ID:tw39ZF+w
【中の人曰く、「良いんじゃないかな?面白いし」】
【とか、無責任なことをほざいていやがるのです】
70御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/20(日) 01:07:55 ID:LwNMCHpG
【では、お言葉に甘えて突っ走ってまいります】
【心持次かその次くらいに〆というくらいで】
【ありがとーございます】
71御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/20(日) 01:33:17 ID:LwNMCHpG
形が変わっただけじゃーないかー。
愛するという依存から、憎むという依存に。
君を憎ませ続けるか一緒に支えあって生きていくか。
その二択だと自分で言ったところなのに……。
愛の依存より憎しみの依存のほーが優れてる? 好ましい?
(もう、手を伸ばせば触れられそうな距離まで来た)
(議論のほうも、これ以上堀り下げられないところまで)

誰かを憎悪して攻撃し続けるのって、本人は幸せな気持ちでいられるのかにゃ。
憎しみが、君の言うとーりに誰かを支え何かを生む力だとしてもねん。
同じ依存なのに、そっちを選ぶ意図が僕にはわからない。
大切な人をいつまでそんな辛い状態に置いておくつもりだいー?
(この少女が本当に壊れているのか、それとも壊れたと思い込んで精神のバランスを保っているのか)
(確定できる材料がない問答よりは妹さんの心情を察する方向へ向かわせたほうが良いだろう)
(見捨てさせようとしてるなら意地でも見捨ててやらない、という子どもっぽい対抗心も舌を手伝う)

断ち切れないよ、どっちかが死なない限り。
妹さんが君を見つめる限り、本当に目を向けることは見えやしない。
君が選んだ方法は、そーやって他人を利用させて……妹さんの手を不必要に汚れさせてる。
何も知らない僕でもわかることだよ、記者さんだって理解できるはずだー。
(呼びかけて、呼びかけて。無機質で切ない笑顔の奥へと何度も呼びかけて)

――がふっ!
(返ってきたのは、鈍い衝撃だった)

妹さんの、望む、世界には。
(相手に比べれば桁違いに夜を知らない御木本だったが、乏しい経験から)
(わずかに首筋を外すことには成功して、即気絶させられるのを防いだ)

守りたい、妹さんの、世界には。
入っていても……かい?
(とはいえダメージは大きく、途切れ途切れに話すのがやっとで)

ふふ、そーいえば……。
僕も自分の、言葉を守って、なかったねん。
信じてほしいなら、まずは人を信じないと。
(もう長く話せないとわかると、選択肢を残すだけでもと踏ん張る)
(一般人を見殺しにしたら食事もゲームも楽しくない)
(それと同じで、この人を放ったままにもしておきたくなくて)

御木本正太郎。同い年でE組……住所は――、――。
記者、として信じて僕のこと、教えておくから、さ。
また"取材"したくなったらいつでもおいでよー?
(なんたって正ちゃんは人気者だからねえなんてとぼけて見せる)
(それはせめてもの抵抗だったけれど、やはり意識は遠のいて……)
72葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/09/20(日) 01:46:56 ID:tw39ZF+w
 うん、あたしは自分勝手だから。
(はずしたのか、自分の勘が鈍ったのか)
 あの子の世界にあたしが入っているなら、それを消すまで。
 あの子の世界にあたしはいらない。憎悪の一色で染め上げれば、あたしの姿も消えるから。
(狂っていた。完全に。彼女の本性が)
 矛盾した願い。あたしが居なくなるまでのつかの間の永遠。それがあたしが望むもの。

 ……
(何で撃たなかったんだろう)
(弾が無駄だったから?それとも、興味を持ったから?)
 ……ほんっと、あたしもあの子のお人よしがうつったかな?
(そのまま、拳銃をしまうと、かばんを取り出す)
 そういえば、あたしの名前しらないだろーなー。
(其処にあるのは、かつていろんな人に配っていた会誌のサンプル)
 んじゃ、置いとくかな。
(其処に自分の苗字と所属が書いてある。それに丸を付けて、気絶している少年の下に置く)

 もし、あの子に君みたいな兄が居ればよかったのにね。
(その糸目か目をつぶっているのか区別の出来ない顔をみてぼそりとそういった)
 ホント、馬鹿なおねーさんだ事。
 後戻りも出来ないことやっちゃってさ。
(そういうと、彼女は立ち去っていく)
(暗闇に、一時的な刺激を求めに)

【じゃあ、あたしはこれで〆ますのです】
【長い間、お相手どうもでした〜】
73御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/20(日) 02:11:07 ID:LwNMCHpG
(目が覚めてもなお、しばらくの間青年はその場を動けないままだった)
(銃を向けられていた恐怖をずっと抑え込んでいたために、事が済むと)
(一気に反動が来て、全身の震えが止まってくれなかったのだ)

かかか、かっこ悪いねー。
(出かける前に用を足してきて良かった。公道でお漏らしするのだけは避けられた)
(しかし何かを得られたわけではない……矛盾を抱えたまま記者さんは姿を消した)
(妹さんにしても、こうなっては第三者の自分が出向いてもまた利用しようとするだろう)

やれやれ、主人公にはなれない。か。
助けてよーヒーロー。
(特定の誰かではなく、漠然と子供たちの勇気と希望の象徴を呼んでみる)
(けれど、夢想の世界に出てくる不屈の英雄はあくまで心の支えなのだ)
(取り返しのつかない失敗をしたあの日に、それははっきりと証明された)
(実在するわけじゃない。彼らを糧に自分たちがそれになるしかない)

……。
(この会誌、六花が見たと同じだろうか。記者さんと知り合ったのだろうか)
(幸いあのおねーちゃんは他人を巻き込もうとするほうではないらしい)
(けれど、もしあの心優しい子があの姉妹を知ったらどれだけ辛く思うか)
(そしてどこまで一生懸命になって、二人を助けようとするだろうか)

葛森、利香さん。
(僕も諦めるわけにはいかない。こうして彼女は名前を教えてくれた)
(求め続けたとっかかりが与えられたのに、引くわけには行かない)

待っててねん?
(小市民でも。力がなくでも。ヒーローになれなくても)
(御木本正太郎は御木本正太郎が主人公の人生を送っている)
(誰も泣かない世界が望みなら、目を背けずに行動しないと)

正ちゃんを巻き込んだからには、幸せになってもらうよー?
(ドラマでは、ここで痺れが抜けて立ち上がるところだけれど)
(現実ではそうは行かない。今はまだ無様に転がったままだ)

(また一歩ずつ、一歩ずつ進もう)

【それでは、僕もこんな感じで〆ということでー】
【こちらこそ遊んでいただいてありがとうございました】
【楽しんでもらえたことを祈りつつ、これでー】
74紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/21(月) 00:10:15 ID:ig9tbjL4
【御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc さんとのロールに使用します】
【書き出すので暫くお待ちください】
75御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/21(月) 00:12:30 ID:xRiUbYza
【紅裂拓兎 ◆upSAKE287cさんとのロールでスレッドを使用させていただきます】
【それでは、よろしくおねがいしますー】
76紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/21(月) 00:18:51 ID:ig9tbjL4
(どんな過ごし方をしていようと、どんな悩みを抱えていようと)
(時間は常に前へと進む。万物に対して無慈悲なまでに平等に)

とりあえず右 次左 道は探すさ♪

(放課後。秋も深まった××学園の屋上のフェンスの上に立つ紅い髪の男が)
(楽しそうに歌っている。両手を広げ、風を全身で受け止め、その感触も楽しみながら)
(どんな出来事も、一夜明ければ綺麗に整理整頓して考えを纏める事はできる)
(それは解決には繋がらないが、精神衛生面においてはよいことだった)

――♪〜〜〜♪

(楽しそうに歌いながら、危なげなくフェンスの上でバランスを取り、歩く)
77御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/21(月) 00:36:13 ID:xRiUbYza
(どんな失敗を犯そうと、どんな心理状態になろうと)
(時間は前へと進み……彼もまた学園生活に帰ってきた)

いったたた、まだ痛むよー。
(前夜、姉妹喧嘩に巻き込まれた末に無様に気絶させられた)
(目的をなしえたならまだしも、誰一人救えないまま朝を迎え)
(さしもの御木本も、次にとるべき行動を決めかねていた)
(こちらから説得に出向くべきか、相手を待つべきなのか)
(そして、あの記者の他にも御木本が気にかけている人物は多い)

おや。
(屋上に通じるドアを開けるなり視界に飛び込んできた彼も、その一人)
(フェンスに乗っていたのが一般生徒なら、顔を青くするところだけど)
(目立つ紅い髪のおかげで、不必要に慌てることはなかった)

やー、さすがのバランスだねん。
(彼もまた考え事をしに屋上の階段を登ったのだろうか)
(逆に頭を空っぽにしたかったという可能性もあるので)
(一言目は、とりあえず無難な挨拶を交わすこととする)
78紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/21(月) 00:46:15 ID:ig9tbjL4
んー?おお、ミッキー。
久し振りだぁね。元気にしてた?
(くるりと振り返ると、見覚えのある青年がそこにいた)
(御木本正太郎。かつてのクラスメイトである)
(あの件以来、周囲との溝が出来た紅裂拓兎を気遣い、懸命に引き留めてくれた)
(優しい青年である。軽い態度と裏腹に、とても繊細で気遣いの出来る青年だと)
(いうことも知っているし、その裏に隠れされた罪悪感も、漠然と察することができる)
(彼もまた罪を犯した人間だと――それを抱えて生きる人間だと、何故かわかったから)

・・・どうした?顔色悪いぞ?徹夜でゲームするなって昔も言っただろ・・・
――なんて、そんな理由じゃなさそうだけど。身体の調子も悪そうだな。
(トーンとフェンスから飛び降りて軽やかに着地を決める)
(この青年もまた、何か思索しつつこの静かな場所を求めたのだろうか、なんて考える)
(どこか歩きづらそうに見えることも踏まえるに、深刻なトラブルを抱え込んでいるらしい)
トラブルなら他ぁ当たれと言いたいが――
今の俺は寛容な気分なので、さくさくっと相談に乗ってやろう。さあ、話し給え。
(ツカツカと歩み寄って、「いつもの紅裂拓兎」の態度を取り繕いつつ、問い掛ける)
(サングラスで眼を隠し、そこから漏れ出る本音を秘めたままに)

袂を別ったとは言え、かつては萌えについて語り合った朋友ではないか。
遠慮することはないぞ。人間関係でも、夜のことでも、なんでもござれだ。
・・・役に立てるかは別にして、な。
(毎度のことながら白々しいまでに軽い口調であった)
(その奥に、不器用ながら人と関わろうとする意図を秘めながら)
79御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/21(月) 01:20:21 ID:xRiUbYza
はっはっは、元気でなかったことなどないとも。
なんたって正ちゃんは学園のアイドルだからねー。
(などと、窓際に固まるオタクに全く相応しくない称号を勝手に掲げてみる)
(たとえ表面的であろうと、一度決裂した相手が友好的に接してくれたのだ)
(完全なる拒絶でさえなければ道はある。そう思えばテンションも上がる)

んー、何も考えずにゲームできるなら幸せなのだけれどねん。
お察しの良いことでー、絶賛お悩み中なんだ。
(なにせ相手は紅裂拓兎……かつてはそれこそ何にも考えずに笑いあった相手)
(その実濃い闇と深い罪を抱えていた彼は夜へと向かい、御木本は昼にしがみついた)
(隣の席で過していながら、その本質を知ることができないでいた当時の自分には)
(虚無に囚われていた彼を引き止める力どころか資格すらなかったのかもしれない)
(けれど、あの気楽な日々が全て嘘だとすんなり納得するつもりもない)
(今もこうして、隙あらば引き戻してやろうなんて声をかけたりする)

まーまー、プライバシーに踏み込んじゃって痛い目に。ね。
それをさらに言い広めたとあっては、道に反すると思うのだよー。
(蛇の道は蛇、姉のことについて話していた彼に聞いてみたい気持ちはあった)
(が、泥沼と化している様相を厭世感を語っていた人物に話すのはためらわれる)
(プライバシーというのも建前だけでなく重要な事だし、と適度に流して)

……でも、嬉しいにゃ。
相談したりされたり、て気分にはなったんだ。
(素直に、殺戮の記憶を酔ったように語っていた眼差しが見えないことを喜ぶ)
(完全に消えたのではなく、昼間だから隠しているという可能性も大きいけれど)
(少なくとも、自分から相談に乗ると言い出す程度に関わってはくれるのか)

もしかして、誰かに相談したばかりとか?
(ストレートに言ったままでは曲がられる恐れがあるので、適度にジャブを混ぜつつ返す)
80紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/21(月) 01:46:13 ID:ig9tbjL4
・・・あーらら、それは不味いわ。ミッキー。
アイドルのすることじゃないぜ。切腹モノですわ。
アレですよ。意図せず人の心に踏み込むのは、まーあ仕方ないことだけどさ。
意図して踏み込むのなら、せめてその前に靴を脱ぐ程度の配慮は欲しいねぇ。
・・・言い広めたとか、何か陰謀の匂いがするけど、な。
(例えば自分なら、無遠慮に踏み込んでくる輩には容赦しない)
(無論、軽薄な態度はそれをされない為の仮面の役割を持っている)
(その仮面も時々剥がれ、本音をぶちまけてしまうこともあるけれど)

まーあ、誰だって硝子のハートを持ってるわけじゃないけど。
だからって何してもいいってわけじゃない。勉強になったね。
(指先を突き出して、煌めく粒子を生み出す。形成されたのはハートの形)
(硝子の心臓を、いつかした様に彼の胸ポケットに差し込む)
(何はともあれ、人の心に踏み込むには、細心の注意が必要なのである)

――偶にはいいだろ。そんなことも。
所詮は他人の人生だが、関わればそれなりに楽しめるし。
もっとも、深く関われば泥沼だけど、な。心のケアまで付き合うつもりはねえよ。
(一瞬だけ鋭い気配を滲ませて、身勝手なことを言う。他人の人生に一定以上関わるの)
(を避けていた自分。自分さえよければ――否、自分のことさえどうだって良いと何事も)
(省みずに生きてきた自分には、こんなセリフが似合うだろうと、そう思っているからだ)

あー、それはない。それはない。
ちょっと自分の生き方見直そうと思っただけ。
大切な子も出来たし、一度はケリつけないとならない相手もいる。
名前覚えてやるって決めた奴もいるし、正面から受け止めないとならない子もいる。
くだらない人間もいるし、つまらない人間にも会った。
(冷たい声は一瞬で、いつもの態度に戻る。そして語るのは今まで出会ってきた人間のこと)
(その声は穏やかで、軽い探りなど無意味だと思われるほどに饒舌な口調だった)
大切過ぎて――何も出来ない人も、できた・・・
(くるりと振り返って黄昏の空を見上げる。その人を語る口調は、哀愁に満ちていた)
(その人を求める様に、西の空へと手を伸ばす。その手が垂れ下がるのは一瞬だった)

ミッキーだってさ・・・
色々いるんだろ?そんな相手がさ。
(振り返らず、空を見上げたまま問い掛ける。このお節介で、人と関わることを是としている青年に)
(そんな人がいないはずがないと、不思議な確信がある。別離した時間は長く、その間にも彼は)
(きっと色んな人間の世話を焼いていたはずだった。かつての自分にそうしたように)
81御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/21(月) 02:28:02 ID:xRiUbYza
えええ、切腹もまたアイドルのすべきことではないよーな。
そこはほらー謝罪会見の後に……活動自粛するつもりはないけど。
(へらりと笑って、本物のアイドルだったら大バッシングを食らいそうな宣言)
(人と人との関わり合いをやめようものなら、目の前の青年とも離れることになる)

いやー、いつの間にか心の内で目を覚ますって展開だったのでついねー。
土足のままどうのつるぎやらやくそうやら探索しちゃったのがいけなかったにゃ。
ご忠告、ありがたく受け取りますよー。
(RPGのごとく、気さくなクラスメートという立ち位置にはまり込んでいた紅裂拓兎)
(どこまでが役柄でどこからが本質なのか。本質すら偽者を用意して誤魔化してないか)
(輪郭すら捉えられていないが、滅びへ向かうことだけは向こうからはっきり示していた)
(まだ何も知らないからこそ、放っておく気にはなれない。今度こそ本物と向き合いたい)
(いつかのクローバーと同じ場所に入れてもらった"ご忠告"に、お礼を言って)

むふう、紅裂くんは玄関止まりって決めてるのかー。
確かにそれなら、靴をうっかり脱ぎ忘れることはないねん。
(そして、おそらくは本物であろう人格が他者へと関心を示してくれた)
(深い浅いは個人の自由。虚空から人へと視線を移しただけでも良い兆しだ)
(鋭い部分を無視するでも責めるでもなく、全体に対する感想だけ述べる)

僕かい?
(引き戻そうなどと傲慢なことも考えたが、自分から戻ってきてくれるのだろうか)
(ならば、変に力を加えるよりいつかのような会話をしたほうが良いに決まってる)
(そう……何も考えず)

そりゃーたくさんいるさー。放っとけない人も、お世話焼きたくなる人も。
もう一度ぶつかり合いたい人も……会えないと不安になるような人もねん。
正ちゃんは欲張りで寂しがりだから、それでもまだ足りないくらいだー。
紅裂くんとも続々出てきた新作を語り合えてないねん。
(背中に向けて返事をしつつ、共に空を見上げる)
(赤く染まった陽光は、大地にしばしの別れを告げようとしていた)
(また、夜が来る。戦いの夜。命と命、信念と信念がぶつかる夜)

だから、お日様には明日も登ってもらわないとねん。
100年生きたって全員とハッピーになれるかはわかんないけどー。
紅裂くんも、そーでしょー?
(かつて完全否定された質問を無意識のうちに再び持ち出したのは)
(まだ残っている陽を、二人につなぎ止めておきたかったからだろうか)
(滅びではない、生きる糧となる意志を宿してさえいるのならば)
(異形の蠢く闇を挟もうと、またこちら側に戻ってきてくれるだろうから)
82紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/21(月) 02:59:27 ID:ig9tbjL4
こう見えても臆病ものでね。
硝子のハートを抱えたまま、人の心に踏み込む度胸はないよ。
できるとしたら、ちょっとした手助け程度、だな。
最も、ミッキーは手助け程度じゃ済まさないんだろうけど。
怖いね、ミッキーのそういうところ。
(冗談で包んだ本音を漏らし、それでもやろうと決めたことを宣言する)
(この青年が怖いというのは、本当だった。上手く言えないが、不思議と)
(自然に心を許してしまいそうな、そんな雰囲気があるからだ)
(頑なに心を秘めたがる人間にとって、その個性は恐怖の一言に尽きる)

・・・なるほど。
やっぱり波乱万丈な人生送ってるわけだ。
前々から言いたかったんだけどさ、まるでギャルゲーの主人公だな、お前。
(沈みゆく夕陽に一度背を向けて、向き直ってサングラスを外す)
(その瞳には、かつて月の夜に見せたような退廃も狂気も混沌も宿ってはいない)
(だから今の彼は、普通の人間が普通に笑っているように見えるだろう)

――まだわからない。まだ決められない。
それが、現状だな。どう転んでもおかしくないし・・・
実際、どう転んでも只では済まないだろうが、な。
(かつて、この青年に似たようなことを問われたことが、あったはずだった)
(今の紅裂拓兎は完全に否定はしなかったけれど、同意する事も無かった)

――けどそれは仕方ない事だ。
一度は助けられて、それに同意して、その為に色んなものを犠牲にした。
今更、善人にはなれないさ、どう考えてもな。
(例えば仮に、このまま契約を解除したまま突き進むとしても)
(その道は険しいものとなるだろう。活動休止の許しを得る代償に付きつけられた)
(三つの条件。ひとつは加護の剥奪。ひとつはアジトに関する記憶の削除)
(そしてひとつは五十年分の寿命の剥奪。具体的には、何かあった時死ぬ確率が)
(通常より増えるという事らしい。「主」が言うのなら、間違いない事だろう)

・・・まーあ、それでも、だ。
もう一度だけ、求めて見るのも悪くない。光を。
(それはまるで、夢物語のように儚い言葉だった)
(それでも、いつか語った破滅への陶酔よりは、遥かに前向きだった)
(――もし本当に「虚影会」を抜けるのならば、制裁を加えられるだろう)
(それから逃れることはできないし、何より光を求めるのなら「主」に反逆しなければならない)
(それが本当にできるのか。まだ決める事が出来なかった。少なくともこのままでは)
(けれど――クリスマスや遊園地で過ごした記憶や、あの人の言った言葉や笑顔が駆け巡る)
(あの子の小鳥の囀りにも似た話す声や、楽しそうな顔、そして指に残った感触が疼く)

その為には、いろんなこと片付けないとならない。
だからさ、ミッキー。また、話そう。
今度は、もう少しマシなこと言えるようになっておくからさ。約束だ。
(ふっと力なく笑って、ポンと肩を叩いてそれを別れの挨拶とする)
(この青年のことは怖い、けれど嫌いになることはできなかった)
(だから、もう一度、今度は有意義な話をしてみたかった)
(青年の傍らを擦り抜けて、階段を下りてゆく。二人の距離が離れてゆく)
(それでも、一方的に押し付けた口約束が微かに二人を繋ぐことを、神や魔王以外の何かに祈った)


【すまない、そろそろ限界で、す、よ・・・】
【これで〆ますので、どうぞ〆はごゆっくりと・・・】
83御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/09/21(月) 03:42:18 ID:xRiUbYza
あっはっは、小さな頃からうるさいって言われ慣れてるからねー。
おっきな声じゃないと聞こえない人がいるなら、喜んでこれからも怒られちゃうとも。
そーして、誰かに何かを届けられたらそれで良い。
(秘められた領域に、自分から踏み込むようなことだけはしないつもりだ)
(が、一端明かされればどこまでも関わろうとするのは指摘されたとおり)
(怖いと評されてしまっては返す言葉もないが、変わるつもりはなかった)
(目の前の一人ひとりに一生懸命にならなければ後悔するだろうから)

いやあ、去年の隣が紅裂くんという時点で怪しいものだねん。
空席のところに転校生が座るくらいでないとー。
そーゆーわけで、正ちゃんは同性の友達も大切にするよん?
(明るい展望を描かせてくれるものがいくつも見つかって、いつも以上に饒舌になる)
(見逃しそうなくらい僅かな表情の変化だったが、それが演技力とは無縁だと教えてくれた)

……ふふ、それだけではっぴえすとな答えだねん。
善や悪なんて難しいから正ちゃんはうっちゃとくよー。
お日様に向かってくれるなら、なんにも言わない。
(今さら善人には、という言葉が少しだけ重かった)
(他者の生を奪った御木本も、悪人の一人かもしれない)
(だが、世界の破滅を願った旧友が前を向き直したのだ)
(ここで俯いてなんていられない)

(結局、助けられたのは御木本のほうだった)

いやはあ、たまには萌え語りもーだよ。
そんで、マシなことも……いつでも良いからねん。
こー見えて正ちゃん、お片づけの手伝い得意だから。
持ってきてくれたらさくさくっと相談に乗ってやろー。
(協力の姿勢と、まだ自分は何もしていないぞという幼い目立ちたがりな部分から)
(振り返ることはしないまま、片付ける前に来たって良いよとだけ伝えておく)
(踏み込まれるのが怖いという彼ならば、このくらいが"玄関"だろうと踏んだ)

……ま、頼りになりそーには見えないかもしれないけどさ。
正ちゃんももすこししっかりしとくからさ。
(何もできなかった記者さんの次は、何もせずとも立ち直った友人)
(けれど、決定的に違う。あの友達は確かに笑っていたのだから)

約束だー。
(肩を叩かれた感触が消えないうちに、背後のドアは閉まる)
(土足で上がらないかわりに、本人に言い損ねてしまった)
(代わりに、胸ポケットを望んで誓いを立てる)
(このハートやクローバーのお礼、何が良いかな)

ちゃんと、渡させてくれるよねん?
(ぽんぽんとガラス細工を軽くなでると、大きな大きな伸びをした)
(さてと、懲りずに誰かのお世話を焼きに行こう)

【ああ、長考ばっかりだったから。ごめんね?】
【こちらも〆で。楽しい時間をありがとーだよ】
【また機会があったら、遊んでくれると嬉しいにゃ】

【それでは、スレッドをお返しします】
84紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/22(火) 21:06:00 ID:oJnBOkqw
【 島田 六花 ◆Rikka6HNi6 さんとのロールに使用します】

【では書き出して見るので、暫くお待ちあれ】
85島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/22(火) 21:09:12 ID:0Rkgibms
【紅裂拓兎 ◆upSAKE287cさんとのロールにお借りします(ぺこり)】
【はい、よろしくお願いします(ぺこり)】
86紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/22(火) 21:24:00 ID:oJnBOkqw
・・・ったく。うぜえ。こっちは確か・・・学校、だな・・・
――ふん・・・行ってみるかよ。
(街灯の光と細い月の光を頼らず夜道を疾走する。聴覚や嗅覚、触覚を総動員して追跡する)
(漂ってくる魚の匂いと、傷口から零れる血の痕。それらを確認して、決める)
(獣が本気で逃走すれば、人間の足では追い付けない)
(経験と知識で行動パターンを予め予測出来ているから追跡は可能となる)
(異形を追跡する時も、そのルールが適用できる。ただ、獣より多少は知恵が回るので)
(独りよがりな思い込みは危険だった。理論と直感。その二つを併用して追い詰める)

(――ディープワンの亜種のような異形の脳天を砕いたのは五分後のことだった)
(フランベルジュと呼ばれる剣を振って、返り血を払う)
(場所は夜の××学園の旧校舎前であった。終わってみれば大した敵ではなかった)

あー、面倒くさい。
(死体を始末するため、それを肩に抱え、近くの雑木林の中に放置しておく)
(山から下りてきた獣や異形が死体を始末してくれるだろう)
(呑気に鼻歌を歌いながら、その場を立ち去る。見知った顔と遭遇したのは数分後だった)

【と、こんな開始だが、よろしく】
87島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/22(火) 21:31:35 ID:0Rkgibms
(夜になると、かなり気温も落ちる。人気のないには、虫の声)
(こっそりシャワー室を借りて、さっぱりして。六花は長い髪をタオルで髪を拭いながら、明かりのない廊下を歩いていた)
(しかし、穏やかな静寂はひとつの、慣れ切った気配によって破られた)

――せっかく、さっぱりしたところ、なのにっ。
(学園内で異形と遭遇することは、決して稀なことではない)
(むしろ、以前より頻度は上がっているかもしれない――悪い傾向だ)
(だからこそ、六花は“ここ”を離れられなかったのだが)

……あ、あれ?
(しかし、六花が愛用の得物であるシャベルを取りに戻る前に、その気配は消失していた)
(もしかすると、他の異形狩りがすでに狩ってしまったのかもしれない)
(そういったことも、今までにあった。不思議というほどのこともない)
(しかし、六花は念のためその様子を見に行くことにした)
――紅裂、さん。
(そして、かつて会ったことのある紅い魔人に、みたび出会う)
(前に彼に会ったのは、そう――あの、バレンタインの直前だったか)
88紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/22(火) 21:39:58 ID:oJnBOkqw
ん・・・?
おー、キミは・・・島田ちゃん、か。
久し振り、だな。半年くらい振りか。
(月明かりの中、シャベル片手に現われた見知った顔の少女)
(「島田 六花」。その素性は土から生み出されたゴーレムである
(魔導師や錬金術が造り出したゴーレムは何度か見た事があるが)
(相変わらず外見だけならかなり人間に近いレベルを模倣出来ている)
(無論、駆け巡る魔力がその常ならざる素性を示していた)
(紅裂拓兎にはかつての魔力はないが、感知する能力自体は消えていない)

ああら?もしかして・・・わかっちゃった?
怪物なら俺が殺したよ。ご足労頂いちゃって済まないねえ。
――あ、そう言えば・・・お友達にチョコ渡せたのか?
(湯上りか。湯上がりなのか。そう突っ込みたくなるのをぐっと堪える)
(へらりと笑う彼は、いつもの軽い青年の態度である)
(年下に甘いのは、自分でもよく理由がわからないが――)
(思えば彼女が見た目通りの歳なのか判定できないことを思い出す)
(ついでに、もうひとつも思い出す。彼女と最後に別れた時のことを)
89島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/22(火) 21:52:52 ID:0Rkgibms
お久しぶり、なのです、紅裂さん。
(夜闇と対照的な紅い髪は、忘れようもない)
(そして、妙な軽薄さをもった笑顔も)
(「悪人」と名乗る割にはひとの良い、彼――紅裂拓兎)
お元気そうで、なにより、なのです。
(ただ、前に会ったときと比べて、違和感がある。それが何だか、はっきりしない)

……さっき、いたの。あれは、あなたが……そう、なのですね。
いえ、わたしこそ。せっかくシャワー浴びたところだったので、また汚れなくて、済んで。
(肩にかけたままだったタオルをひらひらと揺らしてみせて、ことりと首を傾げた)
…………はい。渡せ、ました……よ。
(会ったのがあのとき以来なのだから、話題がそれとなるのはおかしくない。むしろ、それが自然だ)
(分かっているのに、返答の声がわずかに硬くなる)
チョコレートも、お手紙も……渡して、喜んで、くれたのです。
ちゃんと、できたのです。ちゃんと……
(彼は、励ましてくれたのに。後ろめたくて、答えながら思わず視線を逸らした)
(タオルを掴んだ手に、力が入る)
90紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/22(火) 22:03:41 ID:oJnBOkqw
ああ、なんとか生きてましたよー。
元気かどうかは微妙だけどね。はっは。
(契約を一時的に打ち切ったり、各方面から命を狙われたり)
(大事な後輩が何かトラブルを抱えていたり、それを解決もできず)
(それでも人と関わろうと、懸命に生きようと思った。悪人であるままに)

そっか、それは何より。
(何処か違和感のある笑顔で、首尾よくいったと彼女は言う)
(――それはとても人間的な動揺の表現だったが、踏み込むべきか)
けど、その割には浮かない顔だぁね。
もしかして――何か問題が?
(少し逡巡したが、何気なく踏み込むことにした)
(とても人間らしいゴーレムが抱える人間関係の問題とは何なのか)
(予想できるのは、やはりひとつしかない)

あのさ、俺ひょっとしたら勘違いしてたのかも知れないけど・・・
ひょっとして、その人には素性を話してないのか、な?
(何気ない風情で、ぶら下げていたフランベルジュを鞘に仕舞う)
(使い勝手は悪くないが――異形相手では足りないだろうか)
(――なんて、そんなことを考えている場合ではない)

ああ、デリカシーなくてごめん。
けど、なんか放っておけなくてさ。
(知り合いが幸せでいられるならそれに越したことはないだろう)
(知り合いが浮かない顔をしていたら、相談に乗るくらいはいいだろう)
(深く踏み込んでしまったなら、ちゃんと謝罪しなければならないけれど)
91島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/22(火) 22:17:19 ID:0Rkgibms
……や、そういう、こと、は。
あの日、あのひとのおうちに行って。そしたら、あのひと、お誕生日、で。
いっしょに、ケーキ作って。チョコレートも、食べて、もらっ……
(すとん、と。力が抜けたように、その場に崩れた)
(もう、半年も経っているのに。思い出すくらい、平気だと思っていたのに)
(それだけなのに、どうしてこんなに――苦しい、のか)

…………は、い。
(「素性を話していないのか」。その言葉に、力なく頷く)
……隠してた、わけじゃ、なくて。
はじめて会ったときに、言わなくて。それからずっと、言いそびれ、て。
でも、いつか、言おうって。お手紙に、名前を――それなのに、わたし……!
(求められてなんか、いないのに。それなのに、欲しがったりした)
(浅ましい、強欲な“わたし”。それは、六花にとって許されることでは、なかった)

――いえ。紅裂さんは、謝ることなんて、なにも。
(絞り出すような声で、答える)
(おそらく彼はまた、六花に手を差し伸べてくれているのだろう)
(けれど、その手を取るのが怖かった。もう、“だいじょうぶ”だと、思ったのに)
92紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/22(火) 22:28:55 ID:oJnBOkqw
・・・おい、大丈夫か?
(咄嗟に片膝をついて、彼女を抱き起そうとする)
(楽しそうに、悲しそうに、バレンタインデーの思い出を語っていた)
(島田六花が支えを失ったようにその場に崩れ落ちた)
(それは繰り糸の切られた人形を彷彿とさせる有様だったけれど)
(その悲哀に満ちた顔は決して人形ではできない表情だった)

・・・そういうこと、か・・・
ボタンの掛け間違い・・・そういう事は、よくあるよな。
(こちらの問いに素直に頷く彼女に、凡その事情は把握できた)
(最初に言いそびれた事が、後になって重荷になってゆく)
(人間関係の第一歩目から、彼女は選択肢を間違ったのだ)
まーあ、俺も似たようなことは、あったけどさ。
(「自分は悪人だ」と主張しながら、それをきちんと「久遠ゆりか」に認識させなかった)
(それもある意味ではボタンの掛け間違いなのだという事も、わかっている)

そうか・・・ならいいんだけどさ。
――何個か確認してたいんだが、いいかな?
まず、キミはその人に素性を知られるのが怖いってわけじゃ、ないんだな?
だとしたらキミが恐れているのは、どんなことなんだ?
(いつか言おうとしたと彼女自身が言うのだから、告げるだけの覚悟はあったはずだ)
(ならば、問題点は他にあるという事だ。何が彼女をここまで悲しませているのか)
(――カウンセラーでもセラピストでもない自分が、少女の心に触れようとするのは滑稽だった・・・)
93島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/22(火) 22:48:51 ID:0Rkgibms
……はい、だいじょうぶ、なのです。このくら、い……あ、れ。
(彼の手を取ることなく、自力で壁に手をついて立ち上がろうとするも、どこにもうまく力が入らない)
ご、ごめんなさい……
(それを何度か繰り返した揚句、ようやく諦めて彼の支えを借りることにした)
(それでも、彼の顔を見ることはできなかった)

わたしが、ここの生徒じゃない、ことも。
妹たちを助けられないで、姉様も置き去りにして、逃げた、ことも。ちゃんと、離したのに。
わたしが、ヒトじゃない……って。それだけ、言えなくて。
(涙を許されない瞳は、焦点を定められないまま、ただ遣り場なく動くばかり)
……でも、あなたはそれで、逃げたわけでは、ないのでしょう?
(逃げていたとしたら、たぶんそんなことは言えないだろうから)
……前に、言ったと思うのです、けれど。
あのひとと、これからもずっとおともだちでいたい、って。
なのに、わたし、逃げたのです。約束、してたのに。全部破って。
(だからきっと、六花とは違う)

……怖く、ないわけでは、ないのです。
ヒトでないから、拒まれるのは――悲しいですけれど、たぶん、しかたないのです。
(六花が異形を拒むように、ヒトが人外を拒むのはきっと、ある意味当たり前のことだ)
(ゴーレムたる六花と異形の間より、ヒトと六花の間のほうが、ずっと遠いのだから)
でも……たぶん、たぶん、なのですけれど。あのひとは、わたしがヒトでないからって、
わたしのこときらいになったりしない……と、思う、のです。
(彼は優しいから。素性の知れぬ六花を受け入れてくれて、友達だと言ってくれた)
――だから、わたし。勘違い、してしまったのです。
こんな、わたし、は。あのひとにはもう、会えない、のです。
(何が、怖いのか。それは、六花にも良く分からなかった)
(ゆえに、六花の言葉はひどく飛躍したまま、唐突に途切れた)
94紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/22(火) 23:07:27 ID:oJnBOkqw
・・・ったく、しょうがない子だ。
ほら、しっかりしろ。俺が出来るのは手助けまでだぞ。
(あくまで一人で立とうとして、それが果たせなくて)
(結局こちらの手を借りるも、眼は会わせようとしない)
(こんなぼろぼろなら手を借りる位いいだろうに、しょうがない子だった)

なるほど・・・言えないか。それは仕方ない、かもな。
(初めて会った時、彼女の「姉」の話は聞いた記憶はあった)
(「今は会えない」と言った彼女に「いつかは会える」と無責任に言ったはずだった)
(そんな事は話せても、自分がヒトでないことだけは話せなかった)
(それだけ、その人が大事だったのか――なんて在り来たりな発想だけれど)
あー、なるほどな・・・そういうこと、か。ずっと一緒にいたくて、それを壊すのが怖くて・・・
でも、知られるのも怖くて・・・だから自分から壊して逃げた――か。
けどさ。その人はまだ生きているんだろ?だったら、ちゃんと謝らないと。
まず、そこから始めないと、ね?
(自分で大事な繋がりを壊してしまった彼女の自責の念が、ずっと彼女を縛っているのだろうか)
(だとしたら、それはとても哀しいことだった。自分も似たようなことをしてしまったから)
(姉を殺して道を外した自分は、もう謝ることすらできないのだから)

・・・わけわかんないなぁ。俺には島田ちゃんが、その人に会いたくて会いたくて仕方ないって言ってる
ようにしか聞こえないんだけどなあのな、島田ちゃん、こんな言葉がある。
曰く「恋愛とは思いこみと擦れ違いの産物だ」とね。
(それはとても皮肉だけれど、ある面では真理をついている言葉だと紅裂拓兎は思った)
人間関係なんて、どんな切っ掛けで始まるかわからならいし、だからいつ途切れるかもわからない。
だからこそ、ちゃんと繋げようとする意思が大事だって、前にも言わなかった?
(ツギハギの、矛盾だらけの自分が戯言や綺麗事を駆使して彼女の心を慰めようとしている)
(いつか「兵部晶」に言って聞かせた時の事を思い出す。滑稽だけど、今はこうするしかない)

95島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/22(火) 23:33:18 ID:0Rkgibms
……だって、言えるはず、ないのです。
あのひと、の――に、なりたい、なんて。
(『所有物』という単語は、口にするのが憚られた。そうすることで、余計に心が引き攣れてしまうような気がしたから)
(こんな心なんて、もっと傷つけばいい)
(そして、己の罪を思い知れ――そう囁く何かを、首を振って振り切る)
でも、でもっ……あのひとに会ったら、わたし。なにすればいいか、どうすればいいか、分からないっ……
謝って、それで、どうすればいいの?わたし、こんな、なのに。なにを……ッ。
(縋るように、言葉を連ねる。彼に、答えを求めている)
――――ご、め……なさい。こんなこと、あなたに言っても、しかたない、ですのに。
(それに気付いて、再び顔を背ける。自分は、どこまで浅ましい存在なのだろう)

……あ、会いたい、なんて。
(そんなこと、思っていない――それは、言葉にできなかった)
(それが”嘘”だと一番理解しているのは、他の誰でもなく、六花自身なのだから)
……れ、れんっ……!?……わたしは、そういうの、では、なくて。
(否定しようとしたけれど、彼の言葉には続きがあるようだ)
それは、そう、ですけれど。……忘れてた、わけではないのです、けれど……
(繋げたかったし、繋げるつもりだった。けれど、その「繋げたい」想いが)
(六花と彼とで質の違うものだということに、六花は気付いてしまった)
……わたしの気持ちは、たぶん、ヒトが持っていないもの、なのです。
わたしがゴーレムで、人形から、持ってる。
それを、あのひとに押し付けることは……わたしには、できないのです。

【な、悩んでたら、遅く…!】
96紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/22(火) 23:50:48 ID:oJnBOkqw
・・・どうすればいいか?そんなものは、自分で決めることだ。
冷たい様だけどな。俺にできるのはちょっとした手助けまで。
だから、とりあえず謝ってから・・・あとは流れに任せるしかないんじゃないか?
キミに想いがあるように、その人にも想いがある。
キミのその気持ちをぶつけてどう対応するのかは、その人が決めること。
キミや、部外者の俺がどうこう言っても仕方ない。そういうもんだ。
(我ながら冷たく響く声だった。けれど、そういうものだと思っている)
(相手にも想いがある。ぶつけたその想いと言葉に相手がどう反応するのか)
(そんなこと、事前にわかっていれば誰も苦労しないし、傷つくこともない)
(だが、結局は伝えるしかないのだ。不器用でも、拙くても、浅ましくても、だ)

・・・人と人だって、同じ価値観を持ってるとは限らないぜ。
だから憎み合うし、殺し合う。自分と違う奴は拒絶するしかない。
けど違う価値観持ってる人間同士が愛し合うことだって、ある。
そうじゃないと、人類はここまで繁栄してないだろうしな。
(それも戯言だと知っている。けれど「自分だけが違うから」なんて理由で)
(何かを諦めるなんて、とても悲しい事だった。己も色々諦めてきた人間だから)

仮に、だ。島田ちゃんの想いがゴーレム特有のソレだったとして、だ。
それを彼がどう受け止めるかは彼が決めること。さっきも言ったけれどな。
(それで壊れるような関係だったとしたなら、そこまでだったんだろうな)
(その言葉だけは胸の内側に仕舞っておく)
(けれど、もしそうなったら彼女はもう自責の念だけは抱かずに済む)
(きっと、後悔することになるだろうけど、それもいずれは――)

・・・悪い、これ以上は上手く言えない。俺も人間関係の機微についてあーだこーだ
言えるほど経験積んでないし。けどさ、やらずに後悔するよりやって後悔した方がいいって言うだろ?
だから――突き進め。退路は何処にありはしない。なら進め。
(指先に珪素を集約し、ガラスのハートを造り出す。それを彼女の手に握らせる)
(それを別れの挨拶として、紅い髪の男はフランベルジュ片手に闇の中に消えてゆく)


【こちらも無駄に長くなってしまって】
【そろそろ時間でしょうし、強引に〆とします】
97島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/09/23(水) 00:24:24 ID:viJtMCvP
……分かってる、のです。
わたしずっと、逃げてばっかり、だから。自分でどうすればいいか決めるの、得意では、なくて。
(自分で決めろと言われているのにまた、言い訳を重ねて、逃げている)
(彼が突き放そうとするのも当然だ。どうしようもない。六花は、なんて情けない)
(『蓮見絹佳の娘』がこの体たらくなんて、六花が許せない)

でもきっと、あのひとは。わたしのために、わたしを受け入れようとする。
――それが、あのひとの望みでは、なくても。
そんなことで、わたしの勝手で、あのひとを悩ませるくらいなら、わたしは――
(その想像すらも。「六花の勝手」なのだ。六花はそれに、気付けない)

今さら……わたしなんかを、受け止めて。考える価値……なんて、わたしに、あるのでしょうか。
(頭では、彼の言葉を理解できているはずなのに。そう、思い込んでいるのに)
(結局、それまでだった。自らこの状況を作り出しておきながら、それを打破する唯一の方法から逃げた)
(『彼を煩わせないため』――六花がそう信じていることの、どれだけが真実なのか)
(疑うことからすら、目を背けた)

……ごめんなさい。わたし、だめだめ、なので……っ?
(彼の言葉をはぐらかしながら――やはり、また逃げるのかと声を聞く)
(そのとき、不意に魔力の流れを感じ、そちらを見ようとすると手に何かを握らされた)
……これ、は……?
(視線を手にやり、再び顔を上げたときには、彼はすでに六花に背を向けていた)
(掌の中にあったのは、彼の魔力で生成されたのだろう、無色透明の硝子のハート)
(冷たいそれは、わずかに彼の体温を残している)
……退路なんて、ない。
(逃げて、逃げて。もう、どこにも行くことはできないのだろうか)
(どこにも行けなくなったら、自分はどうなるのだろう)
(その場にひとり立ち尽くすけれど、答えを出すことはできなかった)

【うはー、さらにお待たせしました、〆、ですっ】
【なんだかさらに底を見そうな気がひしひししてしまうのですが、自業自得ということでっ】

【とにかく、お付き合いありがとうございました(ぺこり)】
【結局、資料室へようこそしそびれてしまいましたがっ】
98紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/09/23(水) 00:28:50 ID:4YgwpAVw
【うーむ、やはり無理だな。無理ゲーだな】
【俺にカウンセラーは無理でした】
【このまま奈落の底まで行くのもよいのではと(何】

【お疲れ様でした】
【以下空室です】
99東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/09/26(土) 22:22:59 ID:fQXQqD3Z
【スレをお借りしますわ】
100蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/09/26(土) 22:34:06 ID:lAAgouZ7
【お待たせしました。よろしくお願いします】

(すでに発情して生臭い白濁に塗れた財閥令嬢の姿に、招かれた男たちは驚きと共に淫靡な宴への期待で目をぎらつかせた視線を堕落した財閥令嬢に向ける)
(そこに全裸のままにだらしない贅肉の変態オヤジが続いて現る)
(日頃は財閥令嬢に媚びへつらうみすぼらしい中年デブとしての立場であれば、そんな使用人風情が醜い裸を見せるなとばかりに
欲望のタガの外れかけた男達は変態オヤジに罵声浴びせる)

何も知らないむっつりスケベの馬鹿どもが偉そうに…
おい、その粗末なチンポの馬鹿どもに、ワシが誰か教えてやれ!
そして、お前の淫乱マンコで吸い上げた婚約者精子を駆逐して受精させる孕ませショーを見せ付けてやるぞ
(全てを仕切り淫猥な宴を画策したのが、誰であるのかをその最大の犠牲者である財閥令嬢自身の口から告白するように命じる)
101東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/09/26(土) 22:50:20 ID:fQXQqD3Z
>>100
(唐突に現れた醜い中年の姿にざわめく会場内)
(事情を知らぬ者達からすれば邪魔以外の何者でもない存在に、叫ぶような罵声が飛び交い始める)

皆さん、静かにしてください。この素敵な殿方は──わたくしの飼い主にして、この会を開いたご本人ですわ
この方が望んだからこそこの会は開かれ、あなた方はここにいる
そしてこの方がいらっしゃったからこそ、あなた方に提供できる奴隷が出来ましたのよ
(誰が見ても釣り合わない美貌の財閥令嬢と、醜い変態中年)
(だが紗姫は素敵な殿方と表し、しかも飼い主とまで言い切った。ここにいる男達はその言葉だけで、中年オヤジがどういった存在かを理解するだろう)
(顔に、制服にかかる精液が誰のものなのかも同時に悟り、令嬢が変態オヤジの肉棒に堕落したことを知らせる)

それに──静かにしていれば、いいものが見れますわ
(淫らな微笑みを浮かべたまま、男達にこれから見せるものを期待させ)
(同時に自分自身も期待に子宮が疼き、太ももを愛液で濡らしていく)

【今夜もよろしくお願いしますわね】
102蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/09/26(土) 23:05:30 ID:lAAgouZ7
>>101
ぐひひ、まあそういうわけだ
東堂院紗姫はワシのチンポ中毒のマゾ牝家畜なんだよぉ!ブヒヒッ

さあ紗姫ぃ、こいつらにこれからワシの極上精子で受精するところをみせてやろうじゃないか…
四つんばいになってマンコをワシに捧げるんだぁ
(財閥令嬢の言葉とこの宴の有様を見せ付けられて信じる男達の視線は先までとは逆に、
変態オヤジに媚びるような卑屈に変わってゆくのをニヤニヤと見下し、優越感にチンポが一層誇らしげにいきり立つ)
(何度も嬲りながらも、これまでは秘密であった財閥令嬢をついに公然と見せ付けるように犯せる興奮もあり、
鼻息も荒く財閥令嬢へ命令する)
103東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/09/26(土) 23:17:15 ID:fQXQqD3Z
>>102
ええ、源二様の熱くて大量の精液で、わたくしを満たしてください
(変態オヤジの逞し過ぎる肉棒に、思わずうっとりとした顔をしてしまうが)
(言われた通りに四つんばいになり、スカートに隠れているが下着の無い尻を向けて)
(早く挿入して欲しいといわんばかりに揺らし始めた)

皆さんも、わたくしが源二様のチンポハメられるのを遠慮無く見ていいですわ
マンコにハメていいのは飼い主の源二様だけですけど、わたくしを見て存分にオナニーしてください
ここはその為の会場ですもの──溜め込んでいては、いけませんわ
(精液だらけの体で四つんばいになり、大勢の前で犯されるという行為)
(それは変身して注目を浴びることに興奮を覚える令嬢にとっては願ってもないことで)
(今まで築き上げていたものが消えていくことへの躊躇いも無く、ただ自分が変態オヤジの肉棒に善がる様を見て欲しかった)
104東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/09/27(日) 00:10:12 ID:ud/PenOn
【落ちてしまったのかしら?】
105東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/09/27(日) 00:20:46 ID:ud/PenOn
【落ちてしまったのかもしれませんわね】
【今日はここで凍結ということにしましょう】
【次回は木曜日の22時辺りが開いてますわ。もし何かあれば楽屋スレに連絡ください】

【スレをお返ししますわね】
106名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 00:25:07 ID:nlKyolRP
お嬢様かわいそうに
107卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/27(日) 22:05:34 ID:VHpHEKAK
【黒上さんとのロールにお借りします】
108黒上いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/27(日) 22:07:53 ID:VKiht9gC
【ロールにつき、お借りします。】
【卯月さんを待たせていただきます。】
109卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/27(日) 22:15:50 ID:VHpHEKAK
(ほう、と息をつく)
(小さな街頭の脇に備えつけられたベンチに座り、缶ジュースのラベルを見つめた)
(散歩の途中の小休止。足元にはまるまる太ったキツネのようなもの、
鋭いかぎ爪を持ったビーバーのようなもの、真黒な鱗と赤い瞳を持つヘビのような仲間がいて)
(各々に身体を休めながら、ちょっとした休みをとっているとこであった)

のんびりしては行けないと、わかってるのですけどね。
(あんまりもたもたして、異形に襲われたら面倒事)
(撃退出来ないこともないが、避けられるものなら避けておきたいものだ)

さて…………っと?
……リゲル……。

(適度に休みも取ったところで、よっこらせと立ちあがるが)
(同じように身体を挙げた仲間と違い、一匹のみ違う反応を示すものがいた)

(黒いヘビは鎌首をもたげ、舌をチロチロと出し入れしつつ)
(シューシューと威嚇しながら周囲を警戒している)

……ちょっと、休みすぎたのでしょうか。
仕方ありませんね。
(相手が異形であれ、異能であれとりあえず準備は怠らない)
(出来れば友人だったり、話の通じる人であることを祈ってみる)

【それではよろしくお願いします】
110黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/27(日) 22:31:41 ID:VKiht9gC

(夜の闇の中、翼を広げて飛ぶ。)
(今夜はどんな獲物を相手に宴を挙げられるのか。既に快楽に揺さぶられた瞳を光らせる)
(自らの体の側を流れていく風を感じつつ、眼下に広がる街並みを望む)

んん…? なーんか、美味しそうな気配?

(ある一点に定まる視線。その眼が捕らえたのは)
(四つの生き物の姿…夜眼が効くとはいえぼんやりとしか見えない…だった。)

く、ぁはははは。いい!面白そうだ!
今日の玩具はあいつらに決めた!

(そう呟き、急降下。ちょうど、ひのわの後ろに着地する形で現れる。)
(少々派手な音をさせ、片膝をつき、頭を垂れて。)
111黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/27(日) 22:33:31 ID:VKiht9gC
【書き忘れました…それでは、よろしくお願いします。】
112卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/27(日) 22:37:54 ID:VHpHEKAK
飛行型の、異形――?
(ばさばさという羽音に気づき、空を見上げる)
(街灯の灯に少しだけ目を眩まされながらも捉えたのは小さめの影)
(シルエットのまま、それはベンチの後ろに降下した)

リゲル、アンタレス、ティスパル。
……戦闘準備を。
(そう告げられた途端に仲間達の目の色が変わっていく)
(少々妙な外見を考えなければ、ぬいぐるみのようだったそれらが
獣の魂を吹き込まれたかのように獰猛そうなものに成った)

(そして降り立った対象の姿を確認し、眉を顰める)
(……人の形をしていた。見た限り、では)
(たがその頭には角が、背には翼が生えている。ただの人であるはずはない)
(こういった異能、なのか。それとも――)

……あなたは……一体……。
(前衛の仲間が前に歩み出るのと相対し、指揮と遠距離攻撃を操りやすい距離を取りながら)
(その少女に、か細い声をかけた)
113黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/27(日) 22:56:34 ID:VKiht9gC

(女の子、か。声を聞いた感じだと、幼さがある。)
(垂らしていた頭をゆっくり上げ、相手を見据える。)
(……年下か?その姿を見た感想としてはそんなところだ。)

あたしが、何なのか…だって? はっ!どうだっていいね、そんなの。
あたしはそんなこと、答えるのめんどくさいからイヤ、だ……

(膝を地から離して立ち上がる。翼を大きく広げる、威嚇も兼ねた前準備。)
(距離を取るひのわ、それを待つつもりなど、無い。毛頭、無い。)

よッッ!!!
(だから、目の前の三匹の同類らしき相手を潰す、まずはじわじわと。遊ぶときはこの調子だ。)
(狐みたいなモノを狙う、掴み取るように手を開き。翼を使った低空飛行で加速しながら。)
(しかし、目は変わらずにひのわを嘗めるように、まるで下嘗めずりをせんばかりの視線で。)
114卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/27(日) 23:11:34 ID:VHpHEKAK
……めんどくさい?
(少女の回答に顔を顰める)
(一蹴……まともに取り合う気など、ないかのように)
(しかしそんなことを気にしている場合ではなく)

(体制が変わった。まるで、猛禽類が獲物を前に威嚇するかのように)
(攻撃する気であると察し、少しだけ哀しげに目を伏せた)
(……異形狩りの異能、それも問答無用な……であろうか。
だが、それにしては様子が妙だ)
(とにかくこの場をどうにかして切り抜けねばならない。
話し合いが通じれば良いのだが、聞く耳を持ってくれるかどうか)

……ッ!!
アンタレス、ティスパル!
(狐を狙って少女が突撃して来る。最早戦いは避けられそうにない)
(指を振るい、仲間に指示を飛ばす)

(風船狐はまるまる太った身体を小刻みに震わせ、その周囲に蒼い火の玉を呼び出した)
(それを飛ばし、少女の前にちらつかせながら口から息を吐いた勢いで後退。
ひのわと黒ヘビを回収しながら、空気の抜けた風船のように少女から遠ざける)

待って、下さい……!
あなたは何のために、このようなことを……
(安全圏まで下がりつつも、せめて戦いを避けた解決薄い望みに託し声をかけるが、少女は止まらず)
(鋭いかぎ爪を持ったビーバーが俊敏な動作で少女の進路を塞いだ)

(逃げる選択肢を取るのは既に難しい。トランクからそれに適した仲間を呼ぶ暇があるか)
(作れたとしても、仲間達を回収する必要があるのだ)

115黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/27(日) 23:36:44 ID:VKiht9gC

(…逃げた。すぐに遊ばせてくれはしないみたいだ。)
(ならば、無理矢理にでも遊んでもらう。じゃないとこっちが我慢できない。)
(いろはが身体を動かし、四肢を動かして獲物を狩るのは一重に「遊んでほしいから」だ。)
(もどかしげに、足でとんとんと地面を叩く。)

…………何?そんなに気になるの?
あたしが、こうやってる、理由が?

(鬱陶しい。眼前に立ちはだかるビーバーを八つ裂きにして少女の眼前に叩きつけてやろうかとも思った。)
(しかし、乗り気じゃない玩具と遊んでも意味が無い。)
(――面倒くさいが、喋ることにした。)

―――あはははははは!!
決まってるでしょ?遊んでほしいの、だから、お前に玩具になってもらうの!
ちょっと期待してるよ?前に遊んだ子は強かったから。
お前も、あたしを楽しませてね?退屈しないように。あたしも、頑張るから。

(じり、じり、と距離を詰める。)
(不意に立ち止まったかと思うと――目の前のビーバーもどきに向かって蹴りを放つ。)
(回避すると踏み、予測される位置に自らの頭―角を突き出す。)
(よくてダメージ、悪くて串刺し。さて、どちらに転ぶか、と笑いながら。)
116卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/27(日) 23:49:31 ID:VHpHEKAK
……っ……!?
(突然に挙がる、壮絶な笑い声にびりびりと肌を痺れさせられるような感覚に陥る)
(そして少女が齎した言葉は、望んでいたものとは遠いのもいい所で)

遊び……これが、ですか。
……そして私が玩具……?
(戦闘狂――あるいは、それに該する存在だった)
(祓うだとか、そういう深き理由などない。単純に退屈か何かを凌ぐためのもの)

……こんなことは遊びではありません。
勝手に人を玩具に仕立ててはいけないのですよ。
(恐怖は拭えないし、逃げる手立ても捨てていないわけではない)
(ましてや説得がそう簡単に通じる相手とは思えない)
(……だが、言っておかねばならぬと感じた)

自分だけが楽しいのは……遊びではありません。
ただの、わがままなのです。
(逃げるだけで済ませるべきではないと、心の憶測が戦慄いた)

(蹴りがビーバーの前に飛び出す)
(それを避けようとする様子をやや遠巻きに見ていたひのわは、
少女が回避地点に角を差しだそうとしていることを見抜く)
(身体能力は小学生並でも、長く異形相手に仲間と戦ってきている)
(戦況を見抜く眼だけは、少なからずとも培われていたのだ)

アンタレス。
(聞こえないように見える声は、しかし彼に届いた)
(自分から見えない位置にいなければ指示は漏らさない)
(ビーバーは突きだされる角を指示により察知し、カギ爪ではじき返す)

(それを見届けながら、後退している仲間達にも指示を出した)
ティスパルはアンタレスの援護を。……ティスパルは、「準備」を初めて下さい。
(風船狐は頷き、ひのわ達を下ろすと火の玉を漂わせ、飛ばしながら
ビーバーの援護に向かう)
(そしてその場に残った黒ヘビは、鎌首を振りみだしながら、牙から黒い球体を造り出し始めた)

117黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/28(月) 00:12:10 ID:okXSSUyP

そう、お前はあたしの玩具。
だからお前はあたしを楽しませるように遊んでくれなきゃダメ。
それと。玩具が、あたしに、指図、するなッ!!

(真っ向からの指摘にも聞く耳持たず、とはいえ少し考えるところはあったのか)
(ややごまかすように飛び出す。)
(先ほどの攻撃はまたも届かなかった。腹が立つ、イライラは募るばかり。)

ふふふ、いいよ。みんなであたしと遊んでくれるんだね?
あはハははハハ、楽しミだよ、スっゴく。

(速度を上げる。全力、姿勢変更に伴う重力など気にしないほどの。)
(様々な速度と角度を組み合わせ、フェイントもかけながら、舞う炎に身体が焼かれても)
(ビーバーを掴み、蛇の口めがけて投擲せんと両手をのばす。)

(フェイントをかけている最中、さりげなく拳や蹴りを狐に向けて放った、当たるかどうかは気にしていない。)
(しかし、この少女。)

(……腹が立つ)
(遠くから指示をするだけのくせに説教?上から目線な態度に思えた。)
118黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/28(月) 00:22:39 ID:okXSSUyP
【ところで、お時間は大丈夫でしょうか?】
【無理そうでしたら、遠慮せず、言ってくださいね。】
119卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/28(月) 00:27:19 ID:1mZf62/d

……。
(玩具、玩具と)
(そして最後には怒気を含んだ口調で、吹き飛ばす)
(通用しない、か。……少し言い含めるような口調になりすぎたか)
(しかし、余り関係無いのかもしれない)

(カギ爪で競ってはいるが、少女の実力はかなりのもので)
(不意をつかれ掴み上げられる。標的は遠くで構えている黒ヘビ)

ティスパル、受け止めてあげて下さい。
(拳と蹴りに冷や汗をかきながらも、風船狐は弾力のある身体と
風船のような動きを利用して投げられるビーバーの起動に追いつき、
その柔らかい身体で受け止めてやる)

そのまま、私の元へ。……跳びますよ。
(飛んで来た風船狐はビーバーを下ろすと、今度はひのわを捕まえた)
(着地の勢いと、吐きだす息で大き目に跳躍する)
(ビーバーはカギ爪をかちならせつつ、戦線に復帰した)

……ッ……此処っ……!
(風船狐が脚を掴み、ささえてはいるのもの)
(不安定な足場と高度に少しふらつきかけるが、何とか押し留まり)
(右手を振るう。一見にしてみれば不思議な動作……だが、そこには)
(攻撃が始まった時より、両手に冷気が貯め込められていた。その片方が解放される)

アンタレス、跳んで!
(ビーバーが軽い身のこなしでその場を離れると)
(解放された冷気が、氷の剣となって少女の眼前に飛来した)
(さらに余りの冷気は霰となってその場に降り注ぐ――)

今です、リゲル。
(いつの間にか黒ヘビの生んだ黒い風船は2m程に膨れ上がっている)
(それは黒ヘビが牙を噛み合わすと同時に、人間の顔程の小さな球体となって)
(その場に入り乱れるように飛び交い始めた)
(霧のような球体。ぶつかってもダメージはない。……ただ、包まれると視界を封じられるのだ)
(ふりほどくのは用意だが、逃走準備の時間稼ぎにはなる)
(左手に溜めた冷気を氷槍と成す。先ほどの氷剣をわざと外したように、「人」は穿たない)
(そして先ほど氷剣を放った右手でトランクから強靭な脚力を持つ虎の仲間を呼び寄せる)
120黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/28(月) 00:49:43 ID:okXSSUyP

何よっ!さっきからちょこまかちょこまかちょこまかッ!!!
いい!?お前は玩具であたしが所有者!
お前ばっかりはずるい!次はあたし!あたしなのッ!あたしじゃないと嫌なのッ!!!

(―ぷつん。)
(そんな音が、聞こえた気がした。)
(それ程に、気が立っていた。)

…ぁ?

(我慢の限界だと思って、飛び出そうとした刹那。)
(飛来した氷の剣によって身体が止まる。おまけにこの鬱陶しい飛び道具。)
(そこらを飛び回る黒い球体。身構えつつ、ぶつかりに行って)
(視界が塗りつぶされる。否、眼が…見えない。)

――ォオオアアッ!!!!

(だが、痛みが無いのならば気にしない。)
(せめて、この少女に血の一筋でも流させてやりたい。)
(手を振り回し、黒い球体を振りほどきながらも前に急加速。)
(全体重、全速力を乗せた突撃。右の爪、左の拳、頭の角と連続攻撃!)


【と、言っている私が眠気で限界です…。】
【凍結OKでしたら、ぜひとも…ですが。】
【無理でしたら、このままフェードアウト的に〆る方向で。】
【そこは、ひのわさんの解答を聞いてから考えたいと思います。】
121卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/28(月) 01:01:06 ID:1mZf62/d
人は……物では、ありません……っ、
少なくとも、私はおもちゃになるつもりは……ないのですっ……!
(少女の気迫に押されながらも、仲間を呼び寄せつつ後退)
(虎に跨って、逃げ出そうとするが)

……まさか……っ!?
(視界を塞ぐ球体に、多少は翻弄されてはいるものの)
(少女はそれを強引に振りほどき、弾きながら素早くこちらに向かって来た)

(ビーバーと風船狐が騎乗しながら対応し、虎が発進する時間を稼ぐ)

……あ、ぐっ!
(しかし攻撃の雨は防衛線をかいくぐり、ひのわの背を裂いた)
(重症には至らぬものの、痛覚と流れる血に顔を歪める)
(……だが、そこでようやく逃走準備は完成した)

クローヴィズ!
(全員を乗せた虎は低い唸り声を同時に強烈な瞬発力でその場から跳躍する)
(置き土産に風船狐の火の玉と高い粉塵を残し、車のようなスピードでその場を去った)


……う……く……。
(逃げて、良かったのだろうか。彼女は人の形を持った異形ではないか)
(結局、そうだと断定することは出来なかった)

自分だけ楽しかったら、わがまま……か。
(自重気味に自分の台詞を思い出してみた)
(自分が他人にしてあげたいって思ってることが、ぜんぶそうであるような気がして)

……傷、残っちゃう……
(走行中のために仲間は呼べず、回復が遅れると傷跡は治せなくなる)

……仕方ない、のかもしれません。……これは……
(どこか遠くを見つめるような、それでもなおいつものぼんやりした眼で夜を仲間と駆け抜ける)

【では丁度逃げられそうなタイミングなのでとんずらで〆、にさせて頂きますね】
122黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/28(月) 01:17:47 ID:okXSSUyP

(幾重にもふりかかった攻撃を防がず、その身に受けた。)
(派手に後ろに吹っ飛んで、地に転がり伏せる。)

……逃げられた…ッ!
何よ、玩具のくせに玩具のくせに玩具のくせに!

(恨めしげに呪詛をつぶやくように声を出す。)
(最後に捕らえた背の感触。手についた血を嘗めとった後にも恍惚な気持ちはやってこない。)
(身体に受けた様々な傷を怒りに歪んだ瞳で見つめて)

……人は、玩具じゃない?…遊びは一人で楽しむものじゃない?
っ……なんで、あたしがこんなこと考えなきゃならないのよ…!

(ぶつぶつ呟きながら翼をはためかせ、飛び去る。)


(…今回の出会いで、僅かながらの疑問を持った)
(果たして、この疑問は花となって心に咲き、いろはの在り方を変えられるのか。)
(それはまだまだ先のお話)
123卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/09/28(月) 01:20:30 ID:1mZf62/d
【見届けました。お付き合い、ありがとうございました】
【それではおやすみなさいませ、なのです】
124黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2009/09/28(月) 01:22:34 ID:okXSSUyP
【ということで、〆です。】
【自分の下手さを再確認するようなロールに…orz】
【えー、おつきあいしていただき、ありがとうございました。】
【またお相手いただけると、嬉しいです。それでは先に失礼します。】

【スレお借りしました、ありがとうございました。】
125伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/09/30(水) 22:56:50 ID:mEZ9RyWw
【ロールにお借りします】
【霧原朱音さんをお待ちしています】
126霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/30(水) 22:59:49 ID:Wey2lc14
【しばらくスレをカリス……いやいや、借りる】
【よろしく頼むよ、書き出しはどうしようか?】
127伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/09/30(水) 23:01:28 ID:mEZ9RyWw
【改めましてこんばんは】
【よろしければ書き出していただけますでしょうか】
【こちらはそれで合わせていきます】
128霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/30(水) 23:03:07 ID:Wey2lc14
【任された、ではしばらく待っていてくれ】
129伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/09/30(水) 23:05:00 ID:mEZ9RyWw
【よろしくお願いします】
130霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/30(水) 23:14:45 ID:Wey2lc14
たまには遠出をしてみるものだ、って考えて、こんなところまで来てみたわけだけど。
(歩く必要はないとはいえ、なぜか山道を行くのは少し疲れるもので)
弁当でも持ってくればよかったかな。まあ、私の弁当は嵩張るから
なかなか持ち歩けるようなものじゃあないんだけどさ。
(踏みしめる足音もなく、ただひたすらに山道を行く)

去年の、今頃だったっけね。
(独白。思い出すは忌まわしくも、甘く切なく刹那的な思い出)
(シードという化け物として生きていた頃の、それでもある意味幸せで、自由だった頃の思い出)
っと、ついたついた。まったく、随分綺麗に咲き誇ってるもんだなぁ。
(少しずつ寒さを増した初秋の風にも負けず、凛と咲き誇る花々)
(かつてシードという化け物がここで散った時、その生命を受けて咲いた花なのだという)

なにか、あるかもしれないって。そう思って来てみたんだけど。
こういう場所なら、ただ見て帰るだけでも十分かもな。
(そして、珍しく穏やかな表情を浮かべて木漏れ日に身を任せ、目を伏せた)
131伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/09/30(水) 23:24:39 ID:mEZ9RyWw
「あなたはこれからどうしたい?」
(水鏡恭弥の声が頭の中でリフレインしている)
(霧原朱音に会った、幽霊の彼女を、あなたはどうしたい、と)
私には、どうすることも……本当に?
(自問自答する声もまた、同じ胸中を何度も去来する)

(そして結局、また来てしまった)
(水源地に近い山の中──霧原朱音を葬った場所)
…ついた……
(秋の日とはいえ正午近くは結構日差しが強く、急に開けた光景に目を細める)
(鮮やかな緑に覆われた原っぱに、さまざまに咲き誇る花々)
(周囲の草花とはひときわ色濃く大きく見える)

……あれは……
(誰かの影を認めた。文字通り、影か何かのような……)
人…ではなさそうな……
(そう思ったとたん、心臓が早鐘のように打ち始めた)
132霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/30(水) 23:33:41 ID:Wey2lc14
ふぁ……ぁ、ぁふ。なんだか、こうしてると眠くなってくるなぁ。
土の上に寝ても、汚れる心配がないってのは……便利だよ。
少し、昼寝でもしようかな。
(今日はそこそこ暖かくて、風も穏やか)
(9月も終わるというのに、昼寝をするにはもってこいの気候だった)

……よし、寝るか。寝るぞ!寝るぞ……くぅ。
(なぜか妙に意気込んで、静かに寝息をたてはじめた……のだが)
誰か来たな。こんなところに来る奴、なんて。っと。
(体を起こして、やってきた相手の方を向く。そこにいたのは見知った顔で)

おやおや、一年忌にはちょっと早い気がするが、こんなところに何しに来たんだい。
(その人物の顔を見ただけで、ほんの少しだけ心臓が高鳴った)
(高鳴るような心臓なんてあるわけないのに、動悸を感じたのは確かだった)
……津綺子。
(そして、その名を呼んだ)
133伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/09/30(水) 23:40:38 ID:mEZ9RyWw
(草の上に何かいる)
(人が寝ているにしては「影がうすい」……)
(だがその影が身体を起こせば、十分に人の姿を備えているように見える)
お姉さま……

(ドキドキと心臓が激しく動悸する)
(以前に会った時よりもより実体に近く、しっかりとした質量を持っているように見えてきていた)

一周忌……そういえばもうすぐ、ですね。
あなたは供養なんてされてもお困りでしょうけど…成仏したくないでしょうし。
(大真面目にそう言った)
お元気そうで……とてもお元気そうで。
よかったです……
(それもまた、すっかり本心なのだった。本質的に人がいい)
134霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/09/30(水) 23:50:19 ID:Wey2lc14
まあ、それでもね。誰かがさ、そういう節目節目で私のことを思い出してくれたら。
……ってぇ、私、墓すらないじゃないか。手なんぞあわせに来るわきゃないだろうっての。
この世に私が生きていた証、ってのは。この花しかないのかもね。
(それはそれで少し寂しい気がして、でもあまりそれを言うのも似合わない気がして)
(呆れたように、くすりと笑って見せた)

ああ、元気かそうでないかと言えば、元気な方になるのかもね。
飯のあてもできたし、体調もいい。面白い出会いもあったし。上々だな。
……そういや、さ。津綺子。お前も最近、何か面白い出会いがあったんだってな。
私のことで、さ。
(そういえば、水鏡はそんなことも言っていた。何を話されたのかは分からないけど)
(とりあえずは、聞いてみるのもいいだろう)
135伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/09/30(水) 23:57:23 ID:mEZ9RyWw
あなたにお墓なんて、ふさわしくないと思っていました。
そうしたら、冬のさなかに会いに来てくださって……
ますますお墓なんて、要らないと思って。
(クスリと笑う幽霊に、こちらもつられたように口元に笑みが浮かぶ)

飯、というと、お腹がすくんですか?
体調もだなんて……やっぱりあなたは、幽霊なんかじゃないのでしょう?
(眼を見張り、それから急いでそばに駆け寄り、視線を合わせようとその前に座り込んで)
シードだったときも、あなたは本質的には不定形な何か、だったのですもの
今のそのお姿だって、ちゃんと復活していらした証拠なんだわ。そうでしょう?
(幽霊と言われても信じられないが、それではエクトプラズマのような、説明のつかない実体だと言われれば)
(それを頭から信じてしまうであろうのもまた津綺子の性格で)

あなたのことで面白い出会い…水鏡くんのことですか。
ええ……彼もあなたに会ったって言ってました。
あなたをどうしたいのかと聞かれたけれど……答えられませんでした。
(まるで試験をしくじった子供のように、下を向いて唇をかむ)
136霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 00:09:27 ID:oIi/scPB
あっはっは、確かにそうかもね。死んでもこうして戻ってきたんだ。
過去なんて振り返ってもしょうがない。今ここにいるのが私の存在の証だ。
墓、なんてもんはいらなかったのかも。
(軽く肩を揺らして、それはそれでいいやと笑って)

……前に、お前から力をもらったことがあっただろう?
あれと、基本的にはおんなじことさ。自分だけでは生きていけない。
誰かの存在を奪わないと、生きていけない存在なんだ。今の私は。
(視線があえばうっすらと笑って、津綺子の頬に手を伸ばす)
(当然、その手はするりとすり抜けてしまった)

しかし懐かしいね。ここでこうして話すのももう3度目だ。
……思い出すと、恥ずかしくなってきちゃうよ。
(身も世もなく泣き叫んだシードとしての最後の記憶)
(そしてあくる冬の日に、思いを打ち明け消えた日の記憶)
(いずれも、今にして思えばとても恥ずかしく思えて、思わず視線を背けてしまったが)

(続く、水鏡の話に至るや、そんな顔は掻き消えて)
……答えられなかった、か。
実際のところ、どうしたいって思うんだい?
もしも私が身体を手に入れてもう一度お前の前に立ったら、どうしたいんだい?
(改めて問う。今すぐに答えが返ってくるかはわからないけれど)
難しく考えることじゃない。もしもまた私と一緒になれるんだったら。
何がしたいか、それを考えてくれればいいんだ。
137伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 00:24:31 ID:ZUxgtilh
誰かの力をもらうあてができたんですか?
(こちらに手が伸びれば、反射的に身を引こうとするが)
(その手は、触れているはずのところまで近づいても何も触れない)
(霧原朱音は、誰の存在を奪っているのだろうかと、思わず胸が痛くなる)
(だが、必ずしも人を傷つけているとは限らない、もっと理にかなったことかもしれないと自分に言い聞かせる)
それは……良かった。
良かったと言って大丈夫なんですよね?

恥ずかしく思われるなら、私があなたにふさわしくないのでしょう。
あなたを倒すにふさわしい相手、あなたが愛するにふさわしい相手であれば……
(そこで自分も草の上に目を落とす)
(シードの力で一層濃く、たくさん生えそろっている柔毛のような若草)

あなたと過ごした日々は短かったけれど楽しかった。
またあんな風に二人で過ごしたい。でも……それは、無理。
今の私はしなければならないことを思い出したし、それを一緒にやってくれる人もいる。
その人と、離れることはできないの。

(もう一度顔を上げ、今度はこちらから相手の方に手を伸ばす)
(だがそこは何の感触もなく、すっと向こう側へ手が突き抜けてしまって)
あなたがどんな風に「生き返る」のか……それによって、私もあなたへの気持を考え直さなくてはならない。
ただの一人の女子高生として生きていくなら、応援こそすれ倒すなんてことは絶対にないです。
けれど、もう一度世界の敵となるのなら……わたしは……
138霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 00:39:52 ID:oIi/scPB
ま、一応はね。
……むやみやたらに、食い荒らすこともなくなったよ。
(アンジェラから与えられている食料としての失敗作)
(今のところはそれを喰らって、十分すぎるほどの力は得ていた)
(もちろんそれ以前には、無数に人を食っていた期間もあったのだが)
(それについては……まあいいとした)

違うんだよ。あーやって感情むき出しにして、子どもみたいに泣き出したりさ。
あーやって、素直に思いを打ち明けてるってのはさ。私のキャラじゃないんだよ。
まあ、そういうのを見せられるような相手だからこそ、ってのもあったんだけど。
もう二度と会うこともないって思ってたから、言い逃げできるから、と思ってたんだけどなぁ。
(視線を背けて頬をかく、見れば、耳まで真っ赤に染まっていて)

……そうだったね。お前には、もう一緒にいる相手がいるんだっけか。
一度割り切った、そう。割り切れたはずなんだけどね。
どうにもこう、さ。手の届くところにお前がいると、妙に思い出されてしまう。
(伸ばしたその手に、自分の身体を貫いたその手に、手を重ねて)
実際さ、どうしたいのか私にも分からないんだ。
今更生き返ったところで、元通りの生活はできるわけがない。
生きていくためのあてなんて、何もないわけだしね。
(拭いきれない思いと迷い、それにとらわれ続ける自分)
(もしかしたら、そんな思いが自分を縛っているのかもしれない、だとしたら)
(それを振りほどけば、あるいは)

(不意に立ち上がって、津綺子に向き直り)
じゃあ、いっそのことここではっきりさせようか。
いつまでもぐちぐちと、悩みを抱えるのは私の性に会わないんだ。
正直に言おう。私はきっと、生き返ったらお前を奪いに行く。
私にはお前が必要だ。手に入れるためならなんでもするだろう。なんでもさ。


(一気にまくし立てて、それからたっぷりと間を置いて)
……それなら、お前はどうする?
(問いかけた)
139伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 00:53:31 ID:ZUxgtilh
(耳元まで赤くなって眼をそむけるのを見ると)
(あの日、この腕の中で泣きながら消えていった、その感触までを思い出す)
あなたは世界の敵となって、そして世界中から追い詰められたのですもの。
敵にすべてを奪われて、もう何も残っていなかったのだから……
感情を隠そうにも、心を入れておく身体すら維持できなくなっていた。
泣きたくなって当然です。

どうしたいのかお分かりにならないのだって…当然と言えば当然だわ。
そんな風にすべてを失って一度は死んだのに、
もう一度よみがえっても、同じことを繰り返すわけにいかないのですもの。
(眼の前で、その人影がさっと立ちあがる)
(つられて視線を上げれば、見下ろす相手の顔にはちゃんと影ができて)

……っ……!
(必要だと言われれば、胸が高鳴った)
(あの時も……シードに感染していたからとはいえ、彼女が自分を必要としてくれたからこそ)
(身を震わせるほどの歓喜とともについて行ってしまったのだ)
(誰かに求められ、必要とされること……それがどれほど幸せなことか)

私の心は、あなたにはあげられない。
それは私にもどうすることもできない……
けれど、命でも力でも、欲しいというならあなたにあげる。

あなたが、もう二度と世界を敵に回すことがない、と誓ってくださるなら。

(ゆっくりと膝を立て、自分も立ち上がる)
(その眼は…すでに夜を往く者の力を宿す)
140霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 01:09:59 ID:oIi/scPB
(何でもあげると、そう言われて。うれしかった)
(でもそれ以上に、一番ほしいものは手に入ることはないと知って)
(悲しくなって、零れそうな涙を堪えて、視線を空へと移してから)
……分かってるんだろ。それじゃあ、意味がないって。
私が一番望んでいるのは、お前が幸せでいてくれることなんだ。
そして、その隣に私がいること。お前が望みもしない世界で、その隣に私がいたって、意味がない。
(心から望んで、お互い笑って一緒に歩き続けてくれると言ってくれたから)
(だから彼女はあの時、津綺子を妹として受け入れて、一番大切な人だと決めたのだ)

私が仮にそれを受けたとしても、きっとお前は後悔するよ。
それはそのまま、私にとっても苦痛になる。
(小さな吐息を漏らして)
本当に、私は一体どうしたらいいんだろうなぁ。
(寂しげに、はかなげに笑みを浮かべて、そう呟いた)
141伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 01:22:52 ID:ZUxgtilh
なぜその人を好きになったのか、私にもわからない。
自分の気持ちなんて、自分ではどうすることもできないんです。
私も、その方の幸せを一番望んでいる。
その為に、戦いつづける──そうしたいから。そうせずにいられないから…。
(悲しそうな顔をする朱音を見ると、胸が締め付けられるように痛んだ)
(かつて世界を畏怖させたその少女の、最も人間らしい表情に、やはり心が動かされる)

私だって、あなたの幸せを望んでいます!
あなたが誰かの敵ではなく、友としてたくさんの人に受け入れられて
幸せで、笑っていて、そんなあなたと私も…姉妹でいられたら、それが一番幸せなのに!
(都合のいいことをそれでも必死に訴える)
(だが自分でも己の心をどうすることもできないと言っておきながら、相手にそれをさせるのは無理だ)

一番大切な方がいても、他に大切な人がいないわけじゃないから。
たくさんの仲間、友達、家族……そしてお姉さま、あなた。
あなたを、今でも私は愛してる。
それは本当のことなの。

私がシード感染を耐え抜くことができたのは、運命だった。
私たちが出会うことは、運命だったのだと思います。
あなたはまず、あなたの体を…肉を、手に入れなくては。
どうすればいいのかわからないけれど、私も一生懸命考えますし
資料を探しますから。
(どうしたらいいとつぶやく相手に、受肉をと訴えたのだ)
(可能なのかどうかはさておき、彼女が最も求めているのはそれなのではないかと思った)
142霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 01:33:56 ID:oIi/scPB
(悲痛な叫びが胸を打つ、そして、彼女は一つの答えを得た)
……そうか、ああ、やっぱりそうだ。
やっぱり、お前は優しい子だよ。こんな私の幸せまでも、考えてくれるんだから。
私はね、津綺子。きっと、自分の幸せよりも、お前の幸せの方を優先してしまうんだ。
これはもうどうしようもない。私の心が、そういう風にできてしまったんだから。
(そんな心になってしまったがゆえに、シードの本能すらも凌駕して)
(かつての彼女は、伊織津綺子のためにその命を賭したのだから)
(そしてそれは、今も尚変わっていない。多少形を変えたとしても)
……一番大切なものが自分じゃなくなったってだけで、これはきっと。
その一番大切なもののためなら、なんだってしてしまう。
とても自己中心的なこの性格は、変わりはしないんだ。
(だから、なんだってしてしまう。津綺子が幸せで、そしてその隣に自分がいる未来)
(それを築くために、シードで世界を変えようともした。そして今、こうして迫ってもいる)

きっと、いつか抑えられなくなる。愛おしく思って仕方ない。そんな思いが。
そんな思いがきっと、私自身か、お前の思い人を殺す。……お前を幸せにしてあげたくて
どっちの結果になったにせよ、お前を不幸にしてしまう。
(結論は程なくして出てしまった。きっと、いつか自分は耐え切れなくなるだろう)
(その時きっと、再び自ら死を選ぶか、そうでなければ津綺子の思い人をその手にかけてしまうだろう)
(どちらにしても、誰も幸せになれない選択だろうに)

多分、さ。私は生き返らないほうがいいと思う。
今はまだ、身体がないからさ。あんまり物事に執着せずにいられる。
でも、もしも生き返ったら。多分もう、抑えられないよ。
(声は震えて、手も震える。もしもその身に触れられるのなら、今すぐにでも抱きしめてしまいたい)
(それができないことに、深い安堵と悲しみとを、同時に感じていた)
143伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 01:37:37 ID:ZUxgtilh
【今夜はここで凍結させていただいてよろしいでしょうか?】
【もし、あと少しで締められそうなら、1往復ぐらいできますが…】
144霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 01:38:12 ID:oIi/scPB
【そうだな、まだどうも終われそうになさそうだし】
【ここで、一度凍結ということにしようか】
145伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 01:41:27 ID:ZUxgtilh
【了解です。私の方は明日、明後日と空いてます】
【土日の予定は、明日の夜ぐらいには判明するかと】
146霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 01:42:47 ID:oIi/scPB
【では、明日の夜、10時ごろからでいいかな】
147伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 01:44:45 ID:ZUxgtilh
【了解しました。レス用意して避難所でお待ちしてますね】

【今夜はお声かけありがとうございました】
【明日もよろしくお願いします】

【お疲れさまでした。おやすみなさい】
148霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 01:54:01 ID:oIi/scPB
【ああ、それじゃあまた明日もよろしく頼むよ】
【お疲れ様、おやすみだ】
149伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 21:18:08 ID:AGSyVcwX
【ロールにお借りします】

>>142
私なんて優しくありません!
(かぶりを振って、声を上げる。握り込んだ指先に、ともすれば火花が宿りそうになる)
苦しんでいる人がいると聞けば、誰だって辛い気持になる。
会ったこともない人だって、幸せでいてくれた方がいいに決まってる。
自分の大切な人ならなおさら、幸せでいてほしいって思うものでしょう?
……そんなのは、ただのエゴです。
本当に優しい人は自分のことをさておいて、他人の幸せを実現しようとする。
お姉さま、あなたが言ってくださったように。
(そこでしばし目を閉じて、眼裏にもう一人の面影を描く)
(自分のために人に戻る望みを捨て、妖魔と共存することを選んだ恋人を……)

(そして今、朱音の霊魂は生き返るという選択を捨てた)

どうして……どうしてそうなるんですか!
(朱音の出した結論に、ついに涙がこぼれる)
私はまたあなたを失うの? そうでないなら……あの人を……なんて…
どうしてどちらか一方が死ななきゃならないの……
(そんな未来は見たくないとばかりに顔を覆い、いやいやするように身をふるわせながら)
もうシードはいないのに!
あなたも私も、本当の自分を取り戻したのに……!

(顔を上げ、大切な存在である"姉”に手を伸ばすが、やはりその手は何にも触れない)
お姉さま、私はあなたをあきらめない。
あなたを愛しているし、あなたを失いたくない。
お姉さま、あなたがもう一度帰ってきた理由が……その意味が、必ずあるはず。
あなたがどうしたらいいのか、答えはきっとあるはずだから……それを探し続けて。
私もあきらめない。
あなたのことを。

【では今夜もよろしくお願いします】
150霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 21:29:02 ID:oIi/scPB
【では、今日もスレを借りさせてもらう】

私は、ね。違うんだよ。
自分にとって興味のあるものだけ、自分にとって大切なものだけが幸せであれば
後はどうだっていい。そう思えるような人間なんだ。
たまたま、私にとって一番大切なものがお前だったってだけでね。
(答えは出た。少なくとも今この現状を維持するためには)
(自分にとっても、津綺子にとっても今以上に不幸にも、幸せにもなることはない)
(そんな結末を迎えるしかない、答えであったとしても)
(それ以外の答えはすべて、きっと津綺子を不幸にさせると、そう考えてしまったから)

そうならないための選択なんだよ。私はこのままこの街の中の
一匹の浮遊霊として生き続ける。触れられないのは残念だけど、お前にもまた会える。
そして、私は必要以上にお前たちに干渉せずにすむ。現状維持だけど。
それでも、これが私に出しうる、誰もが不幸にならないための方法だ。
(言葉を紡ぐたびに、魂の奥底に少しずつ溜まってゆく重くて暗い感情)
(その全てを押し込めて、霧原朱音はいまのまま津綺子のそばにあるための)
(選択肢を選んだ。しかしそれは、いずれ必ず破滅へと繋がるであろう選択)
(気持ちを、思いを抑えきれなくなったとき、選択を迫られることは必須なのだから)
……だから、そんな顔をするんじゃないよ。津綺子。
(顔を上げて欲しかった。でも手を添えることもできなくて、ただ声をかけた)

諦めた訳じゃない。といえばきっと嘘になるよ。
でもさ、誰も不幸にならないためには、やっぱりこうするしかないんだ。
できれば……わかってほしい。やっぱり、お前がそんな顔をしているのは、見たくないよ。
(はにかんだような顔で、それでも笑顔で取り繕って、そう告げた)
151伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 21:40:53 ID:AGSyVcwX
(顔を上げても涙が止まらない)
(両手で口元を覆い、あとからあとからこぼれおちる熱いものをぬぐおうともしない)
(かつてそれは流れ落ちずに球形になって転がり散ったものだった)
あなたが……そうすることを選んだのなら、私にはもう、何もできないけれど……
(そう口にして、水鏡恭也との会話を思い出す)

「きっと私が一番恐れているのは、あの人のために何もできないという現実なんだわ」

(まるで予言者のごとく、自分の言ったことがその通りになってしまった)
(これほど大切に思っていながら、霧原朱音のために何もできない)
(何もできないことに、心底傷ついている)
誰も不幸にならない……? お姉さまは不幸じゃないの?

ねえ、これからもお会いできるでしょう?
あなたに会いたかったら、私はどうしたらいい?
お姉さま、私を置いて行ったりしないでしょう?
(幼児のように質問攻めにしながら、未練がましく、まだ思いを断ち切るということはできない)
152霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 21:51:07 ID:oIi/scPB
(涙を流しながら訴えるその声に、今更ながらに小さく苦笑をもらして)
(視線を合わせて穏やかに微笑んで、諭すように告げた)
言っただろう。私にとって一番大切なことは、お前が幸せでいてくれることなんだ。
(その決意は変わらない。シードであったころからも、小揺るぎすらしていなかった)
(こうして今一度津綺子と出会って、その決意はより一層に、硬いものとなっている)
(だから、自分自身の幸福を願うその言葉は、届かない)

それに、私は今でもこうしてお前に会える。
この状況が維持できるというだけで、今以上に不幸になることなどありえないよ。
(だけど、それ以上を望んでしまうのがきっと人の性)

私に会いたかったら、か。……そうだね。
街中で、学校で、帰り道の途中で。あるいはこんな山道で。
(芝居がかった口調でそう言うと)
私の名前を呼んでみろ。きっと、私は答えるよ。
153伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 22:03:09 ID:AGSyVcwX
(実体がないというのに、朱音の声は鼓膜を震わせ、心を震わせる)
(ふう、とため息をつき、ハンカチも出さずに手の甲で目元をぬぐいながら)
私は、幸せです
(声に出してそう言って、すう、と息を吸い込む)
(もう一度深くそれを吐きだしたときには、泣きはらした目もとからそれ以上涙は出なかった)

私が愛する人が、私を愛してくれて、そばにいられる。
そしてかつて愛した人が、もう一度私に会いに来てくれて…またいつでも会える。
幸せですよね。私。
こんなに大切な人が、二人もそばにいる。

(もう一度乱暴に手の甲で顔をこすると、今度は笑って見せた)
ね、私は幸せだし、あなたも…甦ってきて良かったって思ってもらえるように
がんばりますから。
(何を、と具体的な約束はできなかったが、せめてそう言わずにいられなかった)

【このあと、どうしましょう?】
【時間はあるのに、流れ的に締めに向かっているような…!】
154霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 22:22:01 ID:oIi/scPB
……そう、だね。
(ようやく笑って見せた津綺子に向けて、こちらからも笑って見せて)
百点とは行かないが、現状維持としては悪くない。
私も、またお前に会える。とりあえず、この世に存在してもいられるわけだ。
悪くない。悪くないとも。
(それは自分に言い聞かせるようで、小さく頷きながら)
(いずれ自分がこの状況に耐えられなくなる日まで、それまでは)
(まだもう少しだけ、一緒に過ごしていたかった、幸せに)

……期待しておくよ。
(零れそうになる涙を抑えて、微笑みながらそう言った)


しかしだ、ここは本当にいつ来て見ても花盛りだね。
これがシードの残したものだっていうのなら、このことだけは。
……いいや、お前という妹を作ってくれたことについても
シードには感謝しなきゃならないかも、な。
(そして、冗談っぽく笑いながら花に手を伸ばした。触れられるわけもないのだけれど)

【ここからもう一波乱といこうか】
【幸い時間はまだあることだし】
155伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 22:32:03 ID:AGSyVcwX
あなたがここで激しい戦いを繰り広げて、木も草もなぎ倒されて削り取られていたというのに
ほんの数時間で、草原がよみがえっていたんです。
それを言うなら、私もあなたと一緒に感電したはずなのに、傷一つ負っていなかった……
あなたがシード因子で私を守ってくれたから。

(うらうらとした午後の日差しが降り注ぐ草原)
(まだ夏の名残りの花々が色とりどりに咲き誇っている)
(世界を滅ぼす寸前だった惨劇の跡地だとはとても思えない光景)
シードに感染したことが運命だと言ったけど……本当は、私たちが出会うことこそ
運命だったのではないでしょうか。
たとえあなたがシードにならなくても、私たちは出会って……何かを感じあったはず。
(あの日、手首の動脈を切った跡は、まだ薄く残っている)
(その手で若草をなでながら、ここへ来た理由を思い出した)

【では、そちらにお任せしていいでしょうか?】
【頑張ってのせていただきます】
156霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 22:49:32 ID:oIi/scPB
そう考えると、恐ろしい生命力を持っていたんだな。シードっていう化け物は。
(それだけの生命力を、自分に、津綺子に、そしてこの場に与えたシード)
(その意思は確実に潰え、今ここにあるのはその生命力の残滓だけ)
シードってのは、一体なんだったんだろうな。
(空を見上げて、木漏れ日を浴びながら呟いた)

さてね、それはどうだったんだろうか。シードがなくなっても残るものはあった。
もしかしたらそれは、シードがなくてもいずれ生まれるもの、だったのかもね。
(ゆっくりと歩きながら、あたりの様子を見回すとそこには、ちょうどよく座れそうな切り株があった)
(以前の戦いで切られた木だったのだろうか、ちょうどいいやと考えてそこに腰掛けた)

(その時)
“見ツケタ……”
(地の底から響く声、そして、地面を食い破って現れる、根)
なんだっ……こりゃぁっ!?
(当然、幽体までもをその根が縛り付けられるはずもなく、絡みつく根をすり抜けて跳び)
(咄嗟にその場を飛び退くと、後に残された地面から無数の木の根が飛び出した)

【では、改めてよろしく頼もう】
157伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 23:01:30 ID:AGSyVcwX
(木々の間から洩れて来る陽ざしに目を細め)
この前、水鏡くんに会いました。
あの全身文様が浮かぶ、不知火という異形を宿している人……
あなたのことを何とかしたいって、彼も言ってました。
私からあなたのことを聞きたいって……

シードが何だったのか、今でも私にはよくわからない。
ワクチンを作った瀬尾先輩なら、何か少しはわかっているのかも知れないけれど
(そこまで語ったとき、異変に気づく)
お姉さま……?

あ…っ!
(朱音がそこを飛びのくのと土の中から無数に芽生えるものが突き出すのが、ほとんど同時だった)
(木の根と思しきそれは、ザクザクと土を掘り返す音をさせながらシュルシュルと伸びていく)
何なの?妖魔…?!

(身がまえ、両手に充電しながらうごめく黒いものを見定めようとする)
158霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 23:17:13 ID:oIi/scPB
だが、その話もこれでご破算だな。私は当面生き返るつもりは、ないっ!
(蠢く根が鋭く尖って打ち放たれた。それをひらりと避けながら)
さてさて、こいつは一体なんなのか……なっと。
(次々に打ち放たれていく根。やがてかわしきれない一撃が飛来すると)
(それに向けて手をかざし、水の刃で根を打ち落とした)

あの妙な根は、見つけた。といってた。
私があそこに腰掛けた瞬間。ということは、狙っているのは私かな?
(切り落とした根がじゅくじゅくと泡だって、すぐさま新たな根が生えてくる)
あの尋常じゃない生命力……なぁーんか、嫌な予感がするんだよね。
場所も場所だし、さ。
(どうにも攻撃はあまり意味がないと悟って、バックステップで距離をとり)
159伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 23:30:29 ID:AGSyVcwX
(巨大な地虫のようにうごめきながら、木の根は一斉に朱音に襲いかかる)
お姉さま!
(水の刃がそのいくつかを薙ぎ払う)
(切り離されて飛び散る根は、しばらくびくびくしながら地上をのたうちまわり)
(すぐに動かなくなるものの、そのいやらしい動きは心底嫌悪感を覚えずにいられない)

(バリっ!と音をさせて軽く電流を木の根に見舞う。直撃した部分はたちまち炭化するものの)
(モコモコと泡立つように再生し、やがて完璧な木の根になってしまう)

みつけた、ですって?
(朱音の言葉をオウム返しにしながら、再び電撃を放つ)
(至近距離から、周囲の根っこだけを炭化させて)
シードの影響を受けた妖魔、ということでいいの?
160霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/01(木) 23:40:38 ID:oIi/scPB
かも、な。この場所は大量にシードを含んだ水がぶちまけられた。
ワクチンは効いていたはずだから、全部滅んだと思っていたんだけどな。
何の間違いか、生き残ってたのがいたのか、ね。
(距離を置いて様子を伺う)
(どうやらその根は、ある程度の範囲までしか伸びることはなく)
(未練がましくびちびちと伸びる根だけが蠢いている)

しかし、何で今頃出てきたんだろうね。
しかも私らがここにいる、このタイミングで。……偶然とは思えないよ。
まあ色々考えるのは、あれを潰してからにするか。
(かざしたその手に力を込めて、蠢く根の中心。切り株へ向ける)
(どうせ出てくるのなら、もう少し早く出てきてくれればよかったものを、と)
(湿った空気ごと、吹き飛ばしてくれればよかったのに、と考えながら)

多分、あれを潰すには私の力だけじゃあ不十分。
だけど、私らの力なら……どうかな?
161伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/01(木) 23:51:00 ID:AGSyVcwX
生き残っていた……!
(ぞわりと全身が粟立つ)
(ここは全く人が来ないような場所ではない)
(水源地まで、さして装備も要らずに簡単に行けるピクニックコースなのだ)
(さすがに山の中ではあり、観光地というほどでもないが、たまに人がやってくることはある)
(もしもここから、新しい感染者が現れてしまったら……)

偶然じゃないとしたら、あなたがシードを目覚めさせたということになるわ!
……シード因子どころか、もう身体そのものを持たないはずのあなたに
シードは、なぜか反応したといいうことに……
(それが何を意味するのか、思わず恐怖の視線で朱音を見上げるが、すぐに首を振ってその想像を打ち消した)

ええ、今はあれを潰すのが最優先。
私たちの力でできるなら、それをするしかありません。
(力強く朱音に答え、さらに大きなエネルギーを掌にため込んでゆく)
162霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/02(金) 00:02:45 ID:oIi/scPB
あまり、面白い想像じゃあ……ないよねぇ。
(小さく溜息一つついて、蠢く根を眺める)
(それがシードの産物であるというのなら、何故今まで沈黙を保ってきたのか)
(そして、この根は何らかの意思に基づいて動いている)
(シードの意思はあの日消えたはずなのに、ならばこの根は誰の意志によって動いているのか)
(思い当たる節は、ない)

そうなると、反応したのはこの魂以外に何もない。
私の存在自体が、シードにとっては重要なのかな。理由は分からないけど。
(まだシードが生き残っていた。そのこと自体は別にいい)
(再度滅ぼせばいい。利用できるのならすればいい)
……とはいえ、お前は一度、私の人生を滅茶苦茶にしてくれたんだ。
その礼は、しっかりしてやらないとねぇ。

お前の雷は、私の一撃よりも早い。だから私が撃ってから少し待て。
それから、打ち込んでやれ。……いくぞ。
(ありったけの力を込めて、その手に生じた水の龍)
(今まで喰らった力のほとんどを、その一撃に費やした一撃)
い……っけぇぇ!!
(撃ち放たれた龍は、そのままほぼ直上へと打ち上げられた)
163伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/02(金) 00:09:42 ID:nfCGwq0+
もう、シードに共感することはないんですね?
(シードに礼をしてやるという言葉をきき、思わず顔を輝かせて尋ねる)
(この木の根がシードに感染しているとしても、朱音はそれに引きずられてしまうことはない)
もう…世界の敵になることは……
(水鏡と話したときの懸念がすーっと晴れていくのを感じる)
(心に、力が漲る)

ええ、お礼をしてやりましょう。
お姉さま、行きます!
(水の龍が生じるのを見、それが天へと渦巻きながら登っていくのを確認すると)
(両手のエネルギーを切株に叩きつける)

(バリバリっ!と空気を振動させる雷鳴、ほとんど同時に周囲を洗う閃光)
(生木をも裂いてしまうほどのエネルギーが稲妻となって切株を叩く)
164霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/02(金) 00:18:33 ID:DLVU8ErF
今更、この力が欲しいとも思わないさ。
利用できるなら、利用してやろうとは思うけどね。
(うっすらと口角に笑みを残して、視線だけは切り株を見据えて)
……さて、ね。
(そんな問いには、肩を竦めて見せたけど)

(雷の本流が切り株を強かに打ち据える。しかし、地中深く埋められた根の全てを)
(焼き払うにはやはり足りない、しかしてその時)
さあ……降り注げ。そして染み渡れ、私の刃っ!!
(その切り株をまとめて喰らうように、上空から降り注ぐ水の龍)
(それはその場に帯電していた雷を全て飲み込み、そのまま地中までその牙を打ち込んだ)
(水流が穿ち、その後を雷が灼く)

(その後には、全ての根は砕かれ焼き尽くされ、動くものは何一つとしてなかった)
……片付いた、かな。
(力を使い果たして座り込んでしまった)
165伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/02(金) 00:27:27 ID:nfCGwq0+
(落雷の衝撃が軽く伝わり、オゾン臭が立ち込める中)
(びくびくとうごめく根に天から水の龍が降りそそぐ)
……あ……!
(体表にプラズマをまとわせて地中に食い込んでいく龍を、目を見張って見守り)
(地上にあちこちから顔を出していた根っこの先が痙攣したように伸びきって火花を散らすのを見る)

……終わり…ましたね……
(軽く脱力してその場に座り込んだ)
(やはり朱音も同じように座り込むのを見て)

お姉さま……大丈夫、ですか……?
(先日会った時に、エネルギーを吸い取られたのを思い出す)
(彼女がもしまたあの時のように、力を必要としているなら、それを与えなくてはと)
(乱れる呼吸を整えながら聞いてみた)
166霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/02(金) 00:37:32 ID:DLVU8ErF
ふふ、私らの敵じゃあなかったな。
……っていうか、あそこから動けない身体で、よく勝てると思ったものだよ。
そこまで頭が回らなかったのかね。ふふふ。
(その場にへたり込んで、力なくそう言って笑う)

大分疲れたが、問題ないさ。少し休めばまた動ける。
……しかし、思ったよりはあっけなかったな。もしかしたらこれは
シードなんかじゃなかったのかもね。そう考えれば逆に納得できるよ。
(と、そんな軽口を叩くくらいの余裕はあった)

(しかし、沈思する)
(一体この化け物はなんだったのか。シードではないのなら)
(なぜこいつは、自分に反応して向かってきたのか)
(もしもこれがシードであるなら、こんな間の抜けた襲撃をするだろうか)
(なんにせよ敵は退けた、安心して津綺子の方を振り向くと)


(その四方を覆うように隆起する地面、そして現れた無数の、根)
津綺子っ!!
(叫びと同時に飛び出した。この身体では、津綺子を押し出すこともできない)
(ならばと残る力を振り絞り、水を生み出し津綺子を弾き飛ばそうとした)
167伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/02(金) 00:51:04 ID:nfCGwq0+
シードなら、たとえ植物に寄生していてももう少し考えていたでしょうから……
(朱音の言葉を受けて、自分も今見たモノを考えてみる)

その生き物は、ただお姉さまを感じて、やみくもに接触を図ろうとしているように見えました。
シードというより、シードを求めている生きもの、なのじゃないかと……

(その時急に地面が揺れた…と思うと四方から現れる無数の根)
お姉さま!
(互いに名を呼び合ってお互いに警告を発し合う)
(朱音に名を呼ばれ、ほぼ同時に激しい水流に思わずバランスを崩して倒れる)
……っ!
(その刹那、図上に絡まりあう根)
なにっ?
いったい、何が起きてるの…!
(もう一度充電し始める、一度フル発電した後だけに全力疾走するかのような苦しさが)

【すみません、あと一往復ぐらいで締めるか】
【再度凍結をお願いします】
168霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/02(金) 00:59:30 ID:DLVU8ErF
くっ……さっきのはフェイクかっ!
また下らないところで頭の回るこった。
(ぎり、と歯噛みする。しかし時既に遅く)
(二人まとめて取り込まれ、渦巻く木の根がドームのように二人の周りを覆った)

(そして、そのドームがじわじわと狭まり始める)
“魂ヲ、ソシテ器ヲ……コノ力ヲ支配デキル、コレデ”
(響く声は、無機質でありながら歓喜に満ちており)
私達を、まとめて取り込むつもりかね。……なるほど。
きっと、こいつらはシードの力を手に入れた。だけど、ただの植物には手に余る。
そういう代物だったんだろう。だからそれを操るための器が、そして魂が必要だった。
それが、私達だったんだろう。しかし参ったな。
(互いに力を使い果たして、もはやこのドームを打ち破るだけの力はない)
(だからといってこのまま放置すれば、津綺子の身体に自分の魂)
(そしてシードの力と意思を受け継いだ、最悪の化け物が新生する)
(いくらなんでも、それだけは避けたい。ならばどうするか)

(急速に狭まっていくドーム、追い詰められて身を寄せて)
(ほとんど二人の身体は重なる、そして)
……津綺子。ここから脱出する方法は、一つだけある。
お前の身体を貸してくれ。そうすればきっと、逃れることができるはずだ。

【流石に凍結を続けるのもなんだ、ここいらで〆にさせよう】
169伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/02(金) 01:10:58 ID:nfCGwq0+
では本当にシードだったのね?!
(ついに復活させてしまった)
(人体に感染し、意思まで作り変えてしまう、あの恐るべき病原体……)

鴨がねぎ背負ってやってきたようなものだったんですね。
あなたと私が二人で揃ってここへやってくるなんて。
生きた人間の中では、確実に感染後に生き残れるとわかっているのは私ぐらいだし…
(狭まるドームの中で朱音が語るのを聞けば、ぎり、と歯ぎしりして)
二度とシードの器にはならないわ。

あなたに憑依されるんですか?
(そう言っている間も、現実には体が重なってしまっている)
(今は単に、朱音の体がこちらの体をすりぬけているだけなのだが)
(取り憑くとなったら…)
わかりました。お姉様を信じます。私は何をしたらいい?

【ではこちらは次の次ぐらいで】
170霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/02(金) 01:19:54 ID:DLVU8ErF
推測に過ぎないけど、確信めいたものはあるな。
本当にしぶとい奴だよ。でも、これ以上長引かせるつもりはない。
ここで、確実に潰すぞ。
(強い決意を込めて、言い放つ)

憑依というのとはちょっと違う。
お前の身体に、私の魂を丸ごと注ぎ込んでブーストをかける。
きっと、随分凄い力が出せると思うけど、反動もでかいぞ。
覚悟はいいな、返事を聞いてる暇もない。いくぞ。
(そして、自らの魂を津綺子の中へと浸透させる)
(その力は瞬く間に全身を駆け抜けて、津綺子の体中にザワつく感触と奇妙な熱さを残していく)
(全身の機能が活性化されて、それはあくまで一時的なドーピングのようなものだけど)
(このドームを打ち破り、そしてこの根を焼き払うのには、きっと十分すぎるほどの力)

私の魂をそのままお前に送り込んで、活性化させた。
喰らう訳でもなくただ注ぎ込む、なんて。普通はできるはずないんだけどさ。
私たちなら、できると思った。事実できた。……だから、後は任せたよ。
(心のうちに響く声。力強く、道を示すように、そして……)
171伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/10/02(金) 01:34:50 ID:nfCGwq0+
う、あ……
(それまでは、重なっていたというよりこちらをすりぬけていただけの朱音の魂が)
("入り込んできた”)
ああ、あぁぁあっ……!
(全身を駆け抜ける熱。まさに自分自身で稲妻に打たれるような激しい震動)
ああああ────────────────────っっ!!!!!!!

(悲鳴をあげ、細胞レベルでありえない力を引き出される苦痛に意思まで焼かれそうな時)
(心の中にもう一つの魂の声を聞く)
(できると思った、できた…だから)

うぉおおお……おぉ……ぉ………
(喉を焼く雄たけびを上げながら、力のすべてを放出する)
(電流は稲妻とはならずに彼女に取りつき、そして………)

……う……っ……
(土の匂い、日光の感触、やわらかな草の手触り)
(眼を覚ました時に真っ先に感じたのがそれだった)

(跳ね起きるようにして目を覚まし、周囲を見回す)
(掘り返された土の後も生々しく)
(しかしそれらに負けることなく、若草がめばえている)

あれを撃退できたのね……
(一人つぶやき、やがて日が暮れる前にと登山道を逆に下って行ったことだろう)
(町につく頃には夜になっているだろうか)
(まだ、夜明けには遠いこの街の夜が訪れているだろうか……)

【こちらはこれにて締めとさせてください】
【スイマーさんの急襲で、どうなるかと思いましたが、なんとか締めました……】
【申し訳ありませんがここで失礼いたします】
【締めはまた明日にでもかくにんいたしますので】
【お疲れさまでした。おやすみなさい】
172霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/10/02(金) 01:45:43 ID:DLVU8ErF
……やった、ね。
(魂の奥底、深く暗い場所で、静かにたゆとっていた)
(津綺子の見たもの聞いたもの、感じたものはおぼろげではあるが、自分にも伝わっている)
(撃ち放たれた雷は、確実に残されたシードの遺物を焼き払っていた)

流石は、私の妹ってところかね。
……しかし、流石にちょっと消耗しすぎた。
(今まで集めてきた力は全て霧散した。おまけに今のままでは)
(そとの世界に自分の存在を残すことすら難しい)
(となれば、さてどうするか……答えは結局一つしかない)

私もまだ死にたくはない。少々心苦しくもあるが……。
津綺子。しばらくの間、お前の魂の中を間借りさせてもらうとするよ。
(聞こえるはずもない声で小さく謝ってから)
(いつかこっそり、夢の中ででも打ち明けて驚かせてやろう、なんて考えながら)
(意図せず、呼べばどこでも現れる。そんな状況になってしまったことにも思わず苦笑をもらして)

……だが、これはこれで、面白い。
(くく、と見方によっては邪にすら見える笑みを浮かべて)
(彼女は、広大な魂の海の中を漂っていた)
(どんなときでも、その状況を楽しむために最大限の努力を惜しまない)
(そう、それゆえの彼女なのだから……)

【では、こちらはこれで〆だ】
【こんな結果になってしまったが、不都合があれば言ってくれ】
【その場合は、そそくさと私は退散するよ】
【それじゃ、またよろしくね】
173東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/02(金) 22:52:24 ID:gwivfwKM
【スレをお借りしますわ】
174蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/02(金) 23:05:24 ID:wuT9HQBd
【おまたせしました。それではよろしくお願いします】

>>103
オナニーなんてケチくさい事いうな
ワシがそのマンコに受精射精するあいだ、こいつらのチンポをその口マンコで奉仕してやれ
ワシが使いこんで仕込んだエロクチマンコで逆らえない下僕チンポにしてやるんだ
(捧げるように突き出される熟れた美尻を鷲づかみ揉み搾って、それだけでも徹底的に調教され尽くした財閥令嬢に蕩ける快感を与えながら、
集められた秘密を共有し、淫猥な報酬で手下として取り込む事になる男たちを虜にしろと言い放つ)
(己の性欲のみならず、権力を確固なものにする為にまで財閥令嬢の権力と同時にその仕込んだ肉体までも道具として扱うかのよう)

(そしてついに、散々焦らされた財閥令嬢の肉穴に変態オヤジのチンポがズブリと太く熱い亀頭だけ押し込まれる。がそこまで)
ぐへへ…さあ、そのクチまんこで一人射精させ飲み干すごとに奥に突き刺してやる
早くその腹の淫乱子宮でチンポ味わいたいなら、たっぷりチンポをしゃぶって胃袋いっぱいにザーメンを溜め込みな!
(マンコ子宮にチンポを味わうために、淫売と化して男たちを誘い懇願しフェラを強請らねばならない)
(そんな主人以外にチンポのために媚びへつらうド淫乱マゾ家畜としての姿を曝け出すように命じる)
175東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/02(金) 23:19:51 ID:gwivfwKM
>>174
あっ、あんっ! げ、源二様以外のチンポを……?
くひぃぅっ! わ、わかりましたわ
(突き出した桃尻が、変態オヤジの指の形に歪み、力強く揉まれる)
(たったそれだけのことなのに、マゾ雌奴隷と化した体は電流のような快感が流れみっともなく喘いでしまう)
(主人である変態オヤジの肉棒以外への奉仕などしたくはない──だが、命令されれば逆らうことなど出来る訳もなく)
(その光景を、会場にいた男達はただただ羨ましそうに見ているしかできないが)
(変態オヤジの言葉と、それに従った令嬢の言葉に期待からか股間を膨らませていた)

み、皆さん……わたくしの口マンコで、皆さんのチンポを奉仕させて下さい
早く、早くわたくしにチンポ、んぐぅっ! んむ、んおぅむ! んん、じゅるっ!!
(膣内に入り込む亀頭──だがそれだけですら、イってしまいそうな快感に塗れ)
(それ以上の快楽が欲しいと、必死になって男達の肉棒を欲する浅ましい令嬢)
(四つんばいのまま声を上げていたが、一人の男が近寄り髪を掴んだかと思うと一気に口に入れてきた)
(そう、今の紗姫に近寄りがたい気品など微塵も無く、ただ突き入れられた肉棒に奉仕するマゾ雌奴隷でしかない)

【こちらこそ、よろしくお願いしますわ】
176蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/02(金) 23:40:33 ID:wuT9HQBd
>>175
(牡としての欲望を遮る理性を失った男たちの一人が、マゾ牝令嬢紗姫の口マンコを犯しその快感に酔いしれる)
(しかし勃起するチンポは大きさ固さ太さ、そして精液の濃さのどれもが変態オヤジに劣り、それによりマゾ牝令嬢に
変態オヤジのチンポの偉大さと更なる虜を思い知らせるだろう)
(女を色狂いのマゾ牝に堕落させる手管とチンポと絶倫精力に自信があればこそ、あえて比べさせるように口マンコ奉仕を命じたのだ)

どうだ、ワシ以外のチンポの味は?
もっと下品にジュルジュル音たててしゃぶってやれ!一滴も零さず全て飲み干んだぞ!
おっと、射精したようだなぁ、早く射精させればその分深くチンポを押し込んでやるからな
子宮でチンポ味わいたいなら、早くたくさん、チンポをしゃぶって射精させるんだなぁ…グヒヒ

(散々仕込まれたフェラに男はあっけないほどに早く、僅かな射精をマゾ牝令嬢の口にぶちまける)
(しかしそれは十分に絶倫といえるチンポと精液の濃さであったはずなのだ)
(だが変態オヤジのマゾ牝家畜奴隷に落ちぶれた令嬢には、もはや満足できるモノではなく、それを自覚してしまえば
今更ながらに高貴可憐であった美肉がどれほど変態オヤジのチンポに毒されているか思い知るだろう)
177東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/02(金) 23:53:58 ID:gwivfwKM
>>176
≪んぅ、この方のチンポ……源二様のよりも小さくて、精液も薄い、ですわ≫
(全ては秘裂を肉棒で貫いてもらい、子宮に精液を流し込んでもらう為)
(婚約者とも、変体オヤジとも違う第三の肉棒は、普通の男と比べれば逞しいだろう)
(だが、変体オヤジの女を堕落させる凶器に比べればあまりにも小さく、令嬢の頭の中で変体オヤジの肉棒の価値が跳ね上がっていく)
(あの肉棒しか、完全に自分を満足させることはできないと、あの肉棒の虜なのだと実感してしまう)

んぶぅ、んむじゅぅ、じゅるるぅ!! んんんんんんっ!!
んぐ、んん……も、もっと、もっとチンポを、淫乱口マンコに突っ込んでぇ!!
(男の必死なピストンも変態オヤジに比べれば生易しいもので、あの激しさが欲しいと思いながら)
(いわれるがまま必死に音を立てて肉棒へと奉仕する。吐き出された精液を必死に飲み込むも、頭に浮かぶのは変態オヤジの濃厚精液で)
(やはりこれでは満足できないと、早く子宮まで犯してもらいたい一心で会場の男達へと呼びかける)
178蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/03(土) 00:14:25 ID:2jUJoH+E
>>177
(高貴な財閥令嬢が管理する女学園のえりすぐりの美少女美女教師が集められた売春館を運営するどころか、
自らもみすぼらしい醜い変態オヤジの命じられるままに淫乱に振舞う姿に男たちの理性は瓦解し、
呼びかけに応じて密かに自負しているチンポと精液でマゾ牝奴隷の口マンコを使い味わってゆく)
(そのたびに、変態オヤジのチンポがズブズブとマンコを突き進み、ついに最後の一人の射精に合わせてズブンと
重い一突きで子宮口に亀頭をめり込ませる)

ぐへへ、たっぷり味わった精液は旨かったか?この腹の胃袋に沢山の男の精子がドロドロ臭く溜まってるんだなぁ
それじゃあ、このドすけべマンコ子宮にはワシのチンポをぶちこんでやる!
(制服の裾から手をつっこんで腹を手脂でぬめる指で撫で回しながら、子宮にまで届きながらまだ根元まで余っているチンポを
叩き付けるようにねじ込む)
(ベチンと尻と股間が密着し、肛門とマンコが毛深い変態オヤジの陰毛で掻き毟られ、大きく揺れるキンタマがクリトリスを叩く)
(亀頭は燃えるように熱く子宮を潰すように深くマゾ牝家畜の牝穴を満たし、同時に婚約者の薄く少ない精子を追い出すように
ブチュとマンコから漏れ出す事だろう)
(そして弾ける絶頂感はマンコから脳天まで、マゾ牝の全身を絶頂で瞬く間に燃え盛らせ、
チンポに犯される為の牝穴を捧げる為に生まれ存在するマゾ牝家畜としての歓びを今更ながらに実感させるのだ)
179東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/03(土) 00:28:18 ID:cL3uU52s
>>178
んぐんんんんんっ!! んぐ、んむぅっ……くひぃぅぅぅぅっ!!
(何人もの男達の欲望を飲み込んでいき、とうとう最後の一人となった)
(胃は精液で膨らみ、膣内に押し込まれる変態オヤジの肉棒も大分深くまで達している)
(この男のさえ飲めば──そうすれば待ち望んだ肉棒が最奥まで到達する)
(吐き出された欲望を一気に飲み干していると、同時に奥まで突きいられた肉棒の快感に耐えられず)
(入れられただけで絶頂を迎えてしまった)

はぁ、あっ…お、おいしかったですわ……でも、源二様の方がいいのぉ
ぁ、やはあぁぁぁぁぁぁんっ!! チンポ、チンポ最高ですわぁ!! 源二様のチンポぉっ!!
(素肌をなぞる変態オヤジの手の動きに合わせるように、体が揺れ)
(奥まで達したかと思った肉棒が、更に奥まで捻じ込まれると今さっきイったばかりだというのに、一気に快感が駆け上がってくる)
(完全に密着した体──陰核に叩きつけられる睾丸が止めの一撃となり)
(背筋を大きく反らして達し、力が抜けそうになるのを耐えて床に置かれた両手で上半身を支え)
(変態オヤジの肉棒がどれだけ待ち望んだものなのか、狂ったように連呼する)
180蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/03(土) 00:54:07 ID:2jUJoH+E
>>179
そうだろう、そうだろう。ワシのチンポが一番だよなぁ!
…とまぁ、こういう訳だぁ。この東堂院紗姫をワシがマゾ家畜にしてやったんだよぉ!ブヒャヒャ!
見ての通り、口はおろか全ての肉穴を極上の牝穴にしてやったからなぁ…こいつだけじゃなくて、他の牝どももだ!
ワシのいう事を聞いていれば、この牝穴どもを好きなだけ使わせてやる!
今日は開店祝いにどれでも一匹タダでくれてやる!
(卑猥な淫乱マゾ牝として卑猥に口走りイキ狂う元財閥令嬢のアヘ顔を、髪を引き仰け反らせ男達に見せ付ける)
(そうする事でチンポがより深くマンコを抉りハマって、天井知らずの快感を与える)
(そうしてまさにマゾ牝家畜の支配者として、男達に抗えない底なしの肉悦へと誘う)
(与えられるマゾ牝家畜も、仕込まれた手管で男たちを骨抜きにして、変態オヤジの言いなりに操る事だろう)
(その犠牲者とも共犯者ともいえる男達はこれからも増え続けることだろう)

ぶひひ、見てみろ。どいつもこいつもチンポをハメてハメられる事しか考えられない発情家畜どもだぁ…
それもこれも、ワシに敗北したお前がもっていた権力のお陰だ。
これからも身の程知らずの女共をワシのチンポでマゾ牝家畜にしてやる事ができるのもなぁ…
お前がワシのチンポ中毒になったせいなんだぞぉ?少しは後悔や未練や死んで詫びるような女としてニンゲンとしての誇りは無いのかぁ?
(マゾ牝家畜紗姫の口マンコ奉仕と変態オヤジの欲望垂れ流しの妄言のごとき支配者の言葉に男達の理性は瓦解し、
まさに発情牡として女たちを襲うように犯し始め、マゾ牝家畜たちもまたそれを発情して受け入れ、
酒池肉林の宴が繰り広げられ、嬌声と淫臭に満ちてゆく中、この理性も正義も人間の尊厳も失われた淫獄が実現した事を
紗姫のせいにするかのように咎めるように言いながら、同時に子宮を叩き潰すように腰を振ってチンポを叩き込み続ける)
181東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/03(土) 01:08:13 ID:cL3uU52s
>>180
くひぃぃぅっ! あん、あん、やぁんっ!!
もっと、もっとチンポハメてぇ! 淫乱子宮にチンポぶち込んでぇ!!
(髪を掴まれ無理やりに前を向けさせられ、惨めなアヘ顔を晒すことになっても)
(今の令嬢にとっては快感を増長させる効果しかなく、膣を圧迫する肉棒がより深く捻じ込まれ)
(舌を、唾液を垂らして一突き毎に来る巨大な快感に酔いしれていく淫乱令嬢)

はぁぅ、やぁんっ! あ、ありませんわぁ……!!
わ、わたくしは、源二様の……あぁ、あ、やぁん! マゾ雌家畜、ですもの…
源二様のチンポさえあれば、それで、いいですわぁぁぁぁぁん!!
いいっ! チンポいいですわ!! あ、あ、あぁん、イク、イクぅぅぅぅぅぅん!!
(今の令嬢にとって、目の前の淫らな宴などどうでもよかった)
(ただ変態オヤジの肉棒をハメてもらい、永遠に奉仕できればそれで)
(マゾ雌奴隷と化した紗姫には、誰かを助けようという正義の心も優しさも消え)
(肉棒を得る為なら何でもする、ただの堕落した欲望しか存在しない)
(子宮を潰すような動きは、一回一回が絶頂してしまいそうな快感で)
(いくらか我慢していたものの、その余りに強烈な一撃はそうそう耐えられるものでもなく、また絶頂を迎えてしまう)
182蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/03(土) 01:22:15 ID:2jUJoH+E
>>181
それなら、これから射精してその子宮に受精させてやるから、必ず雌を孕むんだぞぉ
ボテ腹でもハメまくって、生まれた雌と二匹で近親親子丼でチンポハメしてやるんだからなぁ!
紗姫ぃ…もうお前はワシのモノだぁ。ワシにこの肉穴と子宮を一生捧げるんだぁ!ブヒヒィ!
(生まれ変わったも同然にまでチンポで躾けた身と心に嗜虐が疼き、際限ない欲望は肥大するばかり)
(ついには妊娠させ母娘共々に貪りつくすおぞましい未来までも宣言しながら射精する)
(他の男、チンポ、精液では味わえない快感と絶頂を散々刷り込んできた精液が子宮を埋め尽くしてゆく)
(射精しながらも萎える事無く、腰を振りたて子宮を突いて精子を刷り込み続けてゆく)

(欲望ばかりが肥大した無能な醜い変態オヤジに高貴な令嬢が狂わされたが為に、その権力で数多くの女が雌と化す悪夢)
(それが現実となるのはそう遠くない決定した未来となるのだろう)

【とりあえず、これで締めとなり後は後日談という形にしてもらえればと思います】
183東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/03(土) 01:33:28 ID:cL3uU52s
>>182
あ、ありがとうございます! はい、雌を、雌を産みますわぁ!!
わたくしは、未来永劫源二様の、ものです……一生、飼ってください
あ、あぁ、や、やぁぁん! くひぃぃぃぃぃぃん!!
子宮に入ってますわぁ…!! あぁ、あん、やん、やはぁん!!!
(「女」ではなく「雌」。人間としての尊厳も何も無い令嬢は、何の疑問も持たずにそう口に出し)
(生まれてくる子供共々犯される未来を想像し、恐怖どころか期待で体は熱くなるばかり)
(婚約者の存在など消え去る程の凶悪な精液が一気に子宮を埋め尽くし、同時に絶頂へと駆け上がる)
(射精しながら続くピストンが更なる快感をもたらし、アヘ顔を晒しながら体は痙攣し)
(孕まされる喜びに満ちていく)

(変幻令嬢の敗北は、その令嬢だけでなく多くの人間の人生を巻き込み)
(雌として快楽に狂わされ、変態オヤジの望むがままのマゾ雌奴隷へと変貌させられていく)
(悪夢はまだ、始まったばかりなのかもしれない)

【では、後は後日談で1レスずつということにしましょう】
184蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/03(土) 01:37:29 ID:2jUJoH+E
【では最後ですが、ボテ腹と親子丼のどちらで締めましょうか】
185東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/03(土) 01:56:48 ID:cL3uU52s
【遅くなってごめんなさい】
【では思い切って親子丼にしてみましょうか】
186蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/03(土) 02:10:46 ID:2jUJoH+E
>>183
(十数年後、変態オヤジの欲望は多くの人々の人生を狂わせていた)
(チンポ中毒の淫乱マゾ牝令嬢紗姫は言うに及ばず、その婚約者は結婚するも程なく事故で亡くなり、令嬢は妊婦未亡人となった)
(添い遂げたばかりの夫を失いながらも、紗姫は悲嘆を表に出す事無く人々の同情と畏敬のなか、一人娘を育て上げる)
(娘もまた紗姫と同じように、大財閥を継ぐ者としての英才教育を施され、幼くも母共々淑女として政財界の衆目を集めた)

(しかし少女は母の本性と陰の所業も知らず、変態オヤジを下等な使用人として蔑み、それを傍に置く母をいぶかしんでいた)
(だがそれも今日まで)
(娘が初潮を迎えるその日に全てを…母が変態オヤジのマゾ牝家畜であり、本当の父である事を…明かし、
その肉体に生まれる前から、胎内にいる時から浴びせかけた精液をその子宮にぶち込み、財閥令嬢として磨き上げられた
凛々しい心と肉体を汚し尽くし、母娘共々に受精妊娠させてしまうという、おぞましい欲望をぶちまけるのだ)

ぐへへ…あの気の強さが昔の紗姫にそっくりだぁ
ワシを蔑んでいたあの目が、全てを知ったらどうなるか…たまらねえなぁ
(そして今、変態オヤジは全裸で大財閥を統べる母娘の寝室で待っている)
(母であるマゾ牝家畜が、主人に娘を捧げるべく連れてくるのを…衰えもせずに更に勢い増す絶倫チンポを勃起させて
高貴な財閥の血筋を二代三代と存分に貪りつくすかのように)
187東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/03(土) 02:28:08 ID:cL3uU52s
>>186
(あれから十数年の月日が流れていた)
(表向きは財閥令嬢として婚約者と結婚をし、幸せな家庭を築いているように見せて)
(その裏では変態オヤジに体を預け、マゾ雌奴隷の日々を送っていた)
(あの変態オヤジの望むままに生まれた一人娘。そして事故死した夫)
(全てが紗姫と変態オヤジの望んだ通りに動いてくれる)

「まったく……お母様はどうしてあんな男を傍においてるのかしら
まともな使用人なら、探せばいくらでも見つかるのに」
「柚姫。行きますよ」
「あ、はいっ」
(髪は紗姫と同様の黒髪をツインテールにして、体も同年代の女性達に比べれば発達しているほうだろう)
(過去の紗姫と同等の美貌を持ち合わせている一人娘──柚姫(ゆき)は不満を隠すこともなく一人ごちる)
(自分が生まれた時からいるらしいが、他の使用人達に比べて品も無く態度もいい方ではない)
(何よりもあの目つきが嫌で嫌で堪らない──あの、絡みつくような視線が)
(そんな不満も、憧れの母親が来ると悟られないようにして、後を追う)

「入りますわ」
「どうしたのお母様? 誰かいる──あーーっ!! 何でこいつがここにいるの!?
 そ、それに何て格好してるのよ!?」
(変態オヤジの待つ部屋──母娘の寝室の前で立ち止まり、ノックする母親を柚姫は不思議そうに見つめている)
(そして入るなり、目の前には嫌悪すべき人間が裸で待ち構えている)
(英才教育を施されたとはいえ、紗姫よりもややヤンチャな部分がある柚姫は)
(変態オヤジを指差しながら震えている)
188蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/03(土) 02:43:42 ID:2jUJoH+E
>>187
ぐふふ、待ちくたびれたぞ柚姫ぃ。
やっとでその初潮なりたてのロリ処女まんこにチンポハメして受精させてやれるんだからなぁ
(豚のようなだらしなく太った変態中年が臭い体臭を漂わせ、ニタニタと日頃以上に下品な視線と
明け透けな言葉を垂れ流しながら、股間でいきり立つチンポをビクビクと振るわせる)

さあ、こっちに来るんだぁ…
実の父の…紗姫をマゾ牝家畜にしてお前を孕ませ、子宮の中にいる時から浴びせたワシの特濃精子を
今日はお前のロリマンコ子宮にぶち込んでやるんだからなぁ
(最高の獲物である実の娘であり大財閥令嬢である柚姫に血走った目を向け、鼻息荒げる姿は醜悪)
(既にマゾ牝家畜の紗姫など最早眼中に無いかのよう)
189東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/03(土) 02:45:55 ID:cL3uU52s
【申し訳ないですけれど、今日はここで凍結でいいかしら?】
190蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/03(土) 02:50:49 ID:2jUJoH+E
>>189
【わかりました】
【締めるつもりが続いてしまいましたがどうしましょう】
【このままフェードアウトにしてしまっても構いませんが】
191東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/03(土) 02:52:55 ID:cL3uU52s
【わたくしが続ける感じでしてしまいましたから】
【次の解凍で柚姫を犯して締めにしましょう】

【最後の解凍は日曜日の22時からでいかがかしら?】
192蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/03(土) 02:55:09 ID:2jUJoH+E
>>191
【了解です。ではその予定でよろしくお願いします】
【ご迷惑おかけしてしまいましたがお付き合い頂きありがとうございました】
193東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/03(土) 02:56:40 ID:cL3uU52s
>>192
【では最後の解凍、楽しみにしていますわね】
【今日も楽しかったですわ。おやすみなさい】

【スレをお返ししますわ】
194名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 16:10:38 ID:eAFeyjaG
ハァハァ
195葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/10/03(土) 21:18:42 ID:EY33yjnV
【ロールのためにスレお借りします】
196葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/10/03(土) 21:31:53 ID:EY33yjnV
 うう、逃げても追いかけてクビチョンパにされそう。
 君って。
(血が好きそう。完全に狂人。いろんな言葉が出てくるが、とりあえず飲み込む)
 はいはい。
 事情がない限り、なるべく結界とかには触れません。むぅ、嫌な約束をしてしまった。
 面白そうなネタを逃すとは、一生の深く。
(血涙を流しながら、自分の言ったことを後悔している)

 普通の柔術だよ。護身用の。
(確かに、型は柔術かも知れないが、実用性が異なっている)
(そう言う意味では、一般人には必要ない技術だ)
(故に一般人ではない仮設も正しい)
 うう、か弱いのに。取材したいのに。

 って、え?
(いきなり左手側から迫ってくる妖魔を負かされる)
 だから、あたしは部外者で君が「あなたは大丈夫、私が守ってあげるから」って守ってくれるのが、小説とかだとセオリーなのに。
(どこのファンタジーだろうか?)
 しかも、山車にされてるみたいだし。

(だが、そういいながらも彼女は笑って、左の方に向く)
(この少女の監視は怠らないが、まずは降りかかる火の粉が先だ)
 さて、どうするかな?
(そして、こちらでも惨劇が展開した)

(警棒による一撃はそれほど大きかっただろうか?)
(顎、額、首、あらゆるところに打ち込み妖魔を怯ませて、柔術で頭を叩き割る)
(血が飛ぶ、鮮血に地面が染まる)
 で、どれくらいで終わるの?そっち。
(あちらにも負けないような地獄絵図が展開してるに違いない)

【それではよろしくお願いします】
197青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/10/03(土) 22:00:21 ID:3VvuJu3M
あらあら、私がですか?
気のせいです。気のせい。

(見えない壁に行く手を塞がれ、押し潰されて行く妖魔の群れ)
(何が彼らをそうさせているのか、命を賭して結界を破り負傷していく。)
(最も退路は既に夥しい数のトラップに断たれているのだが。)
(画して無謀な突進にが、彼らの肉体と引き換えに結界を一枚一枚消滅させていく。)

――ふ。

(唇を歪ませて新たな結界を張り、群れを押し戻す。)
(――果敢な挑戦によって越えてきた妖魔だけが目の前に残る。)
(血飛沫が上がった)

普通、とは少々異なる気がしますけれども?
いえ、取材していただく余裕はあってほしくありませんし、
あなたなら、きっと大丈夫ですよ。

(態度、体のこなし、この程度ならまずは問題ないだろうと見る)

……そうですねえ。
1体ずつ孤立させてるのでちょっと時間がかかりそうです。

(いつの間にか透明な壁に1体1体が閉じ込められ、苦しみもがいていた。)
(ことさらゆっくりとその中を悠々とあるき、壁から「個室」に刀を突き入れていた)
198葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/10/03(土) 22:17:08 ID:EY33yjnV
 絶対気のせいじゃない。
(これ以上は、何故か言うのがためらわれたので小声でボソリと呟いた)

 うわぁ、エドソンズリッジを思い出すなぁ。
(エドソンズリッジ。血染めの丘。かつて、日本とアメリカで行われた戦いの一つである)
(無謀に銃剣突撃してくる日本軍に陣地からの機銃掃射を浴びせた戦い)
(まさに、無謀に突っ込んでくる様は、その戦いを思い出させる)

 気のせいです。少し型が崩れただけです。
 って、あたしが取材しなきゃ、誰が取材するっての。
 しかも、まぁ、仕方ないか。
(もう、多分気づいているから。利香がこっちの人間だと)

 って、エグイ。
(どう見ても、不必要と思えるほどの個室)
(抵抗できない『的』を刀で貫いていくのは、明らかに虐殺だった)
 やっぱりサディスト?
 でも、時間かかるから、早くして欲しいよ。ほんと。

(はぁ、といいながらも、こちらも惨劇が繰り返される)
(多角的な攻撃に、彼女は妖魔の死体を楯にし始める)
(そして、怯めばそのまま妖魔の頭は地面に叩きつけられる)
(妖魔を生き物と思っていないような戦い方)
 うう、つかれた。こっちは腕と警棒で戦ってるのに。
(だが、もう半分以上の妖魔が潰された、結界と地面に)
199青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/10/03(土) 22:40:14 ID:3VvuJu3M
……何か仰いましたか?
お強い方が一緒に戦って頂けて、楽でいいですね。
ふふ。

エドソンズブリッジ……?
このような橋でもあるのですか?
(死体が積み重なり、血が滲み出し川のように流れだしている。)

こうして一箇所においておくと後始末が楽なのですよ。
時間は、少々かかるのですけどね。
別に好き好んでこのように「エグイ」ということをしてるわけでは、決して。ふふ。
あら、早くしたらあなたが取材する余裕が出来るのでしょう?

あなたならきっと大丈夫です、普通の方でしたら最初から入れませんし。
入れていたら、この妖魔の集まる時間でしたらとっくにお亡くなりですから。

ということで頑張ってくださいね。

(ゆっくりと体の中心から刀を引き抜く)
(苦悶する妖魔がやや時間を置いて斃れこむ間に、次の妖魔に歩み寄って行く)
200葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/10/03(土) 23:00:47 ID:EY33yjnV
 血染めの丘。 今みたいな惨状だよ。
(だが、血の川を見ると、橋でも良いのでは居ないかと思う)
(それに、今なら思える。これは戦いではない。一方的な虐殺だと)
 まぁ、別にそれでもいいか。向かってくるものには死を。

 ……いやぁ、その笑みで言われても説得力ないんだけど。
(彼女の目には少なくても結がこの状況を楽しんでいるように見えた)
(そのエグイ事が好きに見えるのは仕方ないと思うが)
 って、それが目的だったら怒るよ。あたし。
 あたしだって生活かかってるんだから。

 ああ、確かに。今思えば、普通じゃないか。
(そういわれれば反論できない)
(先ほどなら反論しただろうが、今の状況を見るとそれは出来なくなる)
(2人対20匹以上。十倍以上の差があるにも関わらず、ここには妖魔の血しか流れていない)

 って、うう、って、あっ!
(だが、少し気をそらした瞬間に、警棒が飛んだ)
(彼女側の最後の妖魔の爪に弾かれたのだろう)
 あー、たすけてー。ころされるー。
(めちゃくちゃ棒読みな台詞)

 ……ねぇ、最後だけ、普通じゃなくなって良いよね?
(そして、結に向かって言う。その間にも利香に向かって牙が迫ってくる)
(だが、その牙は鉄の塊に遮られる。拳銃に)
(瞬間、妖魔の喉から爆音と硝煙の香り、そして、鉛と一緒に鮮血が吹き出た)
201青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/10/03(土) 23:22:14 ID:3VvuJu3M
血染めの丘ですか。
なんとも魅力的な……いえ、なんでもありません。
ええ、ここではそうする他はないかと。
面倒なものですねえ。
(もはや「個室」を破る力も気力もない妖魔達が一匹一匹胸を貫かれていく。)
(固体数が少なくなれば一つ一つの結界が強固になっていくことからも道理と言える)

あらあら、それは残念です。
こうして会話する余裕があるのですから……。
最初から全ての妖魔を任せてもよかったかとも思いますのにねェ。

あら、大丈夫ですかー?
(こちらも同じように棒読みで返答する。)

どうぞどうぞ、ご自由に。
こちらも、これで最後ですから。
(ゆっくりと胸を貫き、またゆっくりと引き抜く)
(血が刀身を伝い、結界がそれを拭うように蒸発させる。)
(最後の妖魔が重々しい音を立てて崩れ落ちた。)

……お疲れ様でした。
おそらくはこれで最後でしょう。
幸いと小さな集団でしたので。この中の宝物にひきつけられたのでしょうね。
中に入れば全滅するでしょうに、可笑しな存在です。

さて、この後はどうなさいますか?
(にこやかに、だが刀を持ったまま問いかける。)
202葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/10/03(土) 23:34:46 ID:EY33yjnV
 絶対、このヒト、狂人だ。
(つい声に出してしまう。血染めの丘が魅力的などといっているし)
 あと、楽しそうに笑っているから仕方ないの説得力がないよ。

(そして、すべてが終わる)
(血染めの丘と彼女は称したが、まさにその名に等しい状況)
(足には数さえ数えるのが面倒になった異形の亡骸)

 宝ものねぇ。まるでゴキブリホイホイ。
 あたしも中を知りたいんだけど。……うう。
(やはり、諦めきれない。少し上目遣いになり、結を見つめる)

 ねぇ、お願いなんですが、この中に何があるのかだけ、聞かせていただけませんか?
 そりゃー、本当は暴きたいけど、そうすると、ころ…怒られそうですし。危険なもの持ってますし。君。
(持っている刀がそれを表している)
(ただ、今の彼女には拳銃が握られているので説得力はない)
 オカルトのネタになるような話だけで結構なんで。
 その代わり、ここの取材はそれで終わりにしますんで。
(どうしても引かない。一応妥協点みたいなものだ)
203青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/10/03(土) 23:49:04 ID:3VvuJu3M
何か仰いましたか?
あまりよく聞こえませんけれども。
あら、私が笑顔なのはいつものことですから、お気になさらず。ふふ。

(異形の亡骸を包み込むように結界が覆う。)
(崩れ、灰となり跡形も残らないよう消滅させていく後始末。)

ええ、全くですね。
中ですか。入ったら罠のよけ方を知らない限りはまず生きて帰れないかと。
その前に入らせるわけにはいきませんけれども。
(すっと視線をかわして)

ああ、実は言いにくいのですが。
――存じません。

(無情な一言をはっきりという)
(嘘ではない。中を守る仕事を請け負っているが)
(実際に何があるのか知らないケースは多々あることだ。)

この程度の下級妖魔が惹きつけられ、高等な妖魔がきていませんから
おそらくは、下級の妖魔にしか感知出来ないのでしょうね。

これは高等な妖魔への対策に気を取られると有りがちなことです。
その補完として私のような者が派遣されるのでしょうけれども……。
オカルトのネタにするのでしたら、そうですねえ。

……時折この辺りには血染めの女が出るそうです。
刀を持ち、その者と会った者は惨たらしく殺されてしまうそうですよ?
204葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/10/04(日) 00:02:08 ID:EY33yjnV
 うわぁ。便利だねぇ。
(結界の能力。面白い)
(異形を命を奪ったのと、消滅させたもの。どちらも結界である故に)

 まぁ、そうだろうねぇ。
 もし、あたしがここで強行突破しようものなら、それこそ謎の記者の死体が増えちゃうし。
(その視線を笑うように)
(だいぶなれたのかいつもの不敵な笑みだ)

 ……はっ?
(少しあっけにとられる)
(一瞬嘘かと思ったが、明らかにつき方が不自然だった)
 ……まじめに気になる。調べるか。うん。
(記者魂が燃え上がるが、その後にすぐ鎮火する事になる)

 ああ、それは怖いですねぇ。
(そこで、彼女は大声で笑った)
 しかし、そっちも面白そうですねぇ。記事のねたに決定しましょうか。
(そして、彼女は背を向ける。手には拳銃を持ち、いつでも撃てるような状態だが)
 それじゃあ、そんなヒトあったかも知れないので、さっさと命乞いをして逃げますか。

 おっと、その前に君の名前、教えてもらえるかな?
(少し振り返って名前を聞く)

【じゃあ、そろそろ〆に向かいますか】
205青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/10/04(日) 00:10:51 ID:WZux101R
>>204
後始末が出来ませんと、あまりよろしくありませんから。
言われてみれば便利、なのかも知れません。

ええ、それは結構困るのです。
――強そうですしね。

ごめんなさい、本当に知らないのですよ。
この土地の伝承に伝わっている物があるかもしれませんが
調べたこともありませんから。
家の縁の土地でもありませんしねえ、ここは。

ええ、怖いでしょう。
ですから、あまり近付かないほうがいいと思います。
……あらあら、私などよりも姉達のほうが怖いのですけどねえ。
幸運だったと、思ってくださったほうがよろしいかと。
(真面目な顔をして、ぼやくように)

青江結と申します。
また会った時はよろしくお願いしますね。
記者さんはなんとおっしゃられるのでしょうか?

【はい、了解です。あと再開のとき挨拶を忘れていました。ごめんなさい】
206葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/10/04(日) 00:22:40 ID:vz7KiqLb
 あたしはそんなに強くないって。
(あははと笑う。取り合えず、今は笑うことが出来るから)

 ふむ……じゃあ、伝承とかの方が早いかなぁ?
 でも、それだとネタにならないし。
(困った困ったと少し頭を抱える。どうやら、記事にするにも色々考えているようだ)

 ……姉ねぇ。
(おそらく、彼女に似た女性なのだろう)
(姉妹とは似るものだから)
 怖いね。うん。一応、幸運には見放されてないのか。

 あたし?
 あたしは葛森っていいます。どっかの学校の文芸誌同好会っていう部の記者ですよ。
 また、あったら面白い話しとか聞かせてくれると、もれなくネタになるですよ。
(そう言うと、だんだんと彼女の視界から離れていく)
 それでは、謎の結界師どの。
(そう最後に言い残して、彼女は森の暗闇に消えていった)

【それでは、これで私は〆で】
【2日に渡ってお相手ありがとうございました】
【今度機会があったらよろしくです】

【のープログレムですよ>挨拶】
207青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/10/04(日) 00:50:50 ID:WZux101R
>>206
あら、徒手で勝てる気はしませんねえ。
正直。ふふ。
さて、どうでしょうか。
結構古びているものですから。
私も情報を持っていませんし何とも。

ええ、私は姉のほうが色々と容赦がないと思います。
次に来る時はご用心下さいね。
(半分冗談半分真剣に忠告をする。)

面白い話ですか、善処しますけれども。
(口に手を当てて苦笑いして)

お疲れ様でした、謎の記者さん。
……さて、お待たせしましたね。
(祖先の先には罠に捕らえられて憔悴しきっている妖魔の最後の一匹)
――どうも、あまり人前でやることではないですから。

【こちらもこれで
【こちらこそ有り難うございました。また機会がありましたら。】
208青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/10/04(日) 04:55:21 ID:WZux101R
【すみません】
【以下空室の一言をつけたし忘れていました。】
209卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/04(日) 21:47:53 ID:aO32k7wB
【ロールにスレをお借り致します】
210御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/04(日) 21:51:15 ID:YI/1NJ6N
降らないでねー降らないでよー。
(天気予報によると降水確率20%。空模様もどっちつかずの曇天)
(ゲームどころか最近は現実でもイベントを発生させてくれた雨だが)
(今この持ち物には、水滴どころか湿気も遠慮願いたいところだった)
(一方はケーキの紙箱、他方には綿の詰まったぬいぐるみ入りカバン)
(どちらもこれから訪ねるともだちが楽しみにしてくれているものだ)

ここ……だよね。
(一度だけ共に散歩した道を通り、数度瞬きしつつ友人宅を見上げる)
(あの時は夜闇のために正確な大きさがわからなかったのだけれど)
(改めてみると、自分の住んでいるアパートとはけっこうな違いだ)
(こんな広い家に一人でいれば、寂しくなったって不思議はない)

こんにちはー、新聞とってくださいなー。
(冗談をインターホンに流しこんだのは頭の片隅に沸いた感想のためか)
(それともただ単に、十数年ぶりに女の子に御呼ばれして嬉しかったのか)

【卯月ひのわさんとのロールにスレッドを使用させていただきます】
【それじゃー改めて、よろしくおねがいしますねん】
211卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/04(日) 22:06:30 ID:aO32k7wB
ん……と。クッキーは間に合いましたし……紅茶も……
(そわそわと、落ち着かない様子で準備の再確認を繰り返す)
(テーブルは十分に拭いた。それのみならず、自宅のほぼ全てを
念入りに、綺麗に掃除を行き届かせている)
(はじめて家に呼ぶおともだちのため。気合が別格に入るのも致し方ない)

ぬいぐるみ……よし、です。
ほつれもない、汚れもない……出来は……上々、であることを祈ります。
(抱き上げたのはちょっといびつなまんまるいフクロウ)
(デフォルメされたキャラそのものと行った感じで、ボタンの目の上に
貼り付けられたフェルトの太眉がなんとも言えず、シュールのような)

あとは……だいじょぶ、でしょうか……
……っ!
(落ちつかなげに部屋の中を見回している最中に鳴り響くインターホンの音)
(それから聞こえてくる冗談交じりの、待ちかねていた声にぴくんと反応した)

(焦って転びそうになりつつも、玄関の前になんとか到着。ゆっくり扉を開いた)

いらっしゃいませ、なのです。
みぃさん。……どうぞ、中へ。
(くふ、と微笑を隠しきれずにその人を出迎え)
(自宅の中へと招き入れた)

【それではよろしくお願いします、なのです】
212御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/04(日) 22:38:50 ID:YI/1NJ6N
お久しぶり、卯月さん。
それじゃーお邪魔させてもらいますねん?
(柔らかな表情に、自称勧誘員もにっこりと笑みを返す)
(やや大仰に一礼すると、両手の荷物を気をつけつつ中へ)
(新聞ではないが、読み物もファイルされて入っている)

途中でこれ買ってきたんだけど、一緒にどうー?
シフォンケーキ、クッキーに合いそうだなーって思ってさ。
(中から漂ってくる香りに元から瞑っているような目を思わず閉じて)
(少し深めの呼吸をしてから、紙箱を少し持ち上げ提案してみる)
(あくまで主役たる卯月さんの手作りクッキーの邪魔をせず)
(それでいてちゃんとお土産に、最悪の場合は代わりになる品物)
(ネットを介さず人を訪ねた経験の少ない御木本の頭は)
(絞りに絞られた結果この小さな洋菓子を選んだのだった)

それと、探してみたら見つかったんだ。例のフグメダカ。
後で卯月さんのぬいぐるみと見せあいっこしよっかー。
(対してこちらはメインの一つ、というか一匹)
(図書室で会話が広がったきっかけのことも話す)
(今日は話すことがたくさんあって、時間を忘れそうだ)
(あまり長居しすぎないように、今から気をつけておこう)
213卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/04(日) 22:52:07 ID:aO32k7wB
シフォンケーキ……!
(その芳しい香りをもたらす紙箱に、思わず目を輝かせ)

……ありがとうございます、なのです。
とっても嬉しいのです……わざわざ、すいません。
(それから少しだけ恥ずかしそうに、取り繕うような微笑と共にぺこりとお辞儀をした)

さ……どうぞ、おかけ下さいなのです。
(リビングに通し、ソファに促した)

フグメダカ、見つかったのですね。
私の方のぬいぐるみも、一応は完成しております。
くふ。見せあいっこ、了承しましたです。

と、先にクッキーとお飲み物をお持ちいたしますね。
(そうキッチンの方に引っこむ。
少ししてから、クッキーの皿と淹れたての紅茶がゆらめく
二杯のカップを乗せたトレーと共にテーブルに戻ってく来た)

どうぞ……。まだ、他の人にお裾分けする機会がなくて。
私以外ではみぃさんが初めてですよ、これを食べるの。
(バニラにチョコ、とりどりのクッキーは我ながら上出来だと思う)
(一度盛大に失敗して、そこで挫折しなかった甲斐があったというもの)

……さて。んしょ……と、こちらがその、私のぬいぐるみになるのです。
(棚の上に乗っけてあった、まんまるフクロウのぬいぐるみ)
(それを取って、少し恥ずかしげにお披露目した)
214御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/04(日) 23:30:27 ID:YI/1NJ6N
喜んでもらえてよかったよー。
もし食べきれなくても、少しは保存が効くらしーから安心してねん。
せっかく焼いてくれたクッキーが入らなくなったら大変だからー。
(いじらしさのあまり笑いがこみあげてくるのを、自分の痛覚を刺激して抑える)
(まさか、友人との穏やかな会話で異能が役立つことになろうとは)

こちらこそ、素敵なおもてなしをありがとう。
卯月さんのクッキーを初めて食べたのが僕なんて、一生自慢できちゃうね。
(綺麗に片付けられた部屋に、ぴかぴかに拭かれたテーブル)
(以前キーホルダーの様子を見た時に抱いた印象どおり)
(この招待主さんは他者のために全力以上を出す人のようだ)
(そんな心優しい人の初めての手作りクッキーをもらえたのだ)
(言いふらさずとも向こう数十年に渡り心の支えになるだろう)

(そして、これまた頑張ったのであろうお手製ぬいぐるみと対面する前に一呼吸)
(ゲームにしろアニメにしろ、自分には作品に対するレビューが長くなる傾向がある)
(初めてのぬいぐるみ製作にそんな長大な感想は不要だろうと自重するつもりでいたが)

おおお。
(その心の準備こそがいらない子だったようで、御木本の第一声は感嘆符ひとつだった)

可愛いねえ、ふくろうさん。特に太眉が萌……じゃなくてアクセントだー。
画一化されたデザインのキャラが氾濫する昨今、自分らしさを持ってる貴重な存在だよ。
(そうして、あまりにあっさりしすぎてしまった反動もあり結局語ってしまう)
(うっかり口にしてしまった特定業界への不満はさておき、可愛いデザインだった)
(それでも面食らわせて言葉を詰まらせてしまうあたりは作者のなせる業か)

それに、丁寧に縫ってもらって。
作者さんにこれだけしてもらえたらきっとふくろうさんも感謝してるよー。
(インパクト大の眉ばかりに目が行くが、細部もまた彼女の人となりを表していた)
(ほつれも汚れもない、まんまるとするまで十分に中身を積めたぬいぐるみ)

中学時代の僕も、これくらいの愛情をこめて縫っていたことを祈るねえ。
(かばんから出す際に思わず、自分の作品であるめだかを撫でずにはいられなかった)
(すぽんと窮屈そうに取り出された体は、説明していた以上にずんぐりむっくりしていて)
(フグなのかボールなのか、はたまたハンプティーダンプティーなのかという代物だ)
(元々横についていたくりくりおめめは少し後ろに押し出され、口がユーモラスに開いている)
215卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/04(日) 23:47:49 ID:aO32k7wB
くふ……安心致しました。
みぃさんが持ってきて頂いたシフォンケーキに比べたら、
しろうとの私のクッキーなど至らぬものかもしれませんけれど……
でも、みぃさんに喜んで頂けたらそれが一番なのです。
(ほんわかとしていて、広々としていて)
(接していてあったかい人。とってもたいせつな人だから)
(そんな人に喜んでもらえることほど、嬉しいことはない)
(こういうのが、幸せ……と言うことなのか、などと)
(あったかい気持ちを心中で噛み締める)

んと、んと。
この眉毛はちょっと大きく作り過ぎちゃったものなんですけど、
くっつけてみたら存外似合っているかもしれないと思いまして。
(感嘆の声と、賞賛の感想を貰って若干おたおたしながらも)
(ちょっと言い訳のように、制作過程の解説などをしてみる)

くふ……この子も、魂を持って動くことはなけれど……
皆さんのように、大切な仲間のひとりになるでしょう。
(まじまじと見つめられるフクロウを見て、ふとそんなことを漏らしてみた)
(本当に、魂を持って動くようになったらな、という夢心地になりながら)

……わ。
(かばんから取り出されたまんまるい魚)
(ユニークな口と、くりくりとして愛らしい眼に、ほうっと感嘆しながら視線を吸い寄せられる)

かわいい……です。とても。
これがみぃさんのフグメダカさん、なのですね。
くふ。きっと籠っています、みぃさんの愛情。わかるのです。
……フグメダカさんが、うらやましいですね。
(まるっこいユーモラスな魚を見やりながら)
(あたたかい気持ちでどんどんと満たされてゆく)
216御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/05(月) 00:23:33 ID:e6bIX5or
ケーキはまた買えるけど、卯月さん手料理は二度と同じものが手に入らないからねん。
至らないどころか、そのクッキーを一番食べたいなー。
(すっかり深まった秋の空気に冷やされた指を、紅茶の温もりが癒してくれる)
(これだけ真心の篭ったものを至らないなどと感じるはずがなかった)

うん、個性が強い作品は好きだよー。
特徴的だと万人には受け入れられないかもしれないけれど、
その代わり気に入る人はふかーくはまり込んじゃうからさ。
きっと疲れてる時に見たら癒されるだろーなー。
(慌てたらしく、説明を付け加える姿がまた微笑ましいが)
(ここで笑ってしまっては、ますます縮こまってしまうだろう)
(テーブルで隠れているのを良いことに、今度は直接)
(手で自分の膝を思い切りつねり、崩れそうな表情を戻す)

キーホルダーもこの子も、ファンシーだからねん。
一緒にトランクに入れてもよく馴染むと思うよー。
な……仲間に本物のふくろうさんもいたりするう?
(名前を決めたのか、と聞こうとして以前の失敗を思い出す)
(あの必死になって誤魔化す姿を見たくないといえば嘘になるが)
(また赤面させたらいたいけな少女をいじめているようなものだ)
(邪念を押さえ込み、つっかえたふりをして話題転換を図った)

おやー、こっちも個性をわかってくれる人がー。
卯月さんに可愛がられるなんて、僕もフグメダカがうらやましいな。
(冗談でつんつんと額のあたりをつついたりしながら)
(膨れあがった魚とそれに見入る少女へ交互に視線を向ける)

……もし、気に入ったようならあげようか?
(ついこの間失敗例として語っていたものをプレゼントというのははばかられるが)
(和んでいる様子のともだちを見ていると、ふとそんな提案が口を突いて出てきた)
217卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/05(月) 00:45:31 ID:6vAyQ1Rx


そう……なのですか。

でも、確かにこの日この時に作ったクッキーの味と焼き加減は
このクッキーにしか現れないものなのかもしれません。
では……どうぞ、召し上がって下さいませ。
(にこり、と少し珍しい微笑とは違う笑顔)
(紅茶の温度より、言葉のぬくもりの方が乾いた大地に注ぐ雨水のようで)
(ふと……自分がこんなに幸せな気持ちを味わってよいのかという考えも過ったが)
(それでも、今だけでも味わっていたいと。少しだけ目を伏せる)

ええ。フクロウの子も、ミミズクの子もいらっしゃいますよ。
狭いところが苦手なので、今は呼ぶことが出来ないのですけども。
(ちょっと申し訳なさそうにしながらも、傍らにあるトランクを見やりながら)
(どこかつっかえたような口調を見て、おかしそうに微笑する)

そういえば、こないだとりつき型の子を仲間に加えたのでした。
(隙屋量子との共闘の記憶をぼんやり思い出す。
あの時にリンクスとかいう組織の女が仕向けた力は、今では自分の仲間の一人だ)
もちろん戦わせたりはしないのですけど、その子に
ちょっと動かして貰うことなど……できるかもしれません。
よろしければ、お見せ致しましょうか?

フグメダカさん、すごく嫉妬されてますよ。だいじょぶ、ですか? ……くふふ。
(冗談めかしながら、一緒になって身体をつんつんしてやる)

……え、えと、その……よろしいのですか?
(プレゼント宣言、に少しだけわたわたしつつも顔は綻び)
(手元のフクロウで視線はすっと止まる)

あの……それでしたら。私の……この子、さしあげましょうか。
その、みぃさんが気にいって頂けたなら……きっとこの子が、
みぃさんのことを癒してくれるかもしれないのです。
(初めて作ったぬいぐるみ。それが気にいって貰えたなら)
(大切なひととの繋がりにするのも、そのぬいぐるみならではのあり方だと思って)

【と、この辺りでおかわりの紅茶が切れて……その買いだしに行っている間に、
父さまが現れるという流れでよろしいでしょうか?】

218御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/05(月) 01:27:45 ID:e6bIX5or
それじゃー、遠慮なく。いただきます。
(ここのところ招き入れる側にばかり立っていたために)
(ついお客さまが口をつけるまでは、と間を空けかけた)
(客は自分だ、と思い出して改めて手を合わせなおす)

……おいしい。
(口にふくんでゆっくりと噛み、紅茶も一口いただいて)
(最初に出てきたのは、素直に味覚を翻訳した感想だった)

口の中でとろーってとけてったよー。
たくさん食べたくなっちゃうねん。
(やや遅れて理性が追いつきいくらか具体的なことを付け加える)
(男の手料理を地で行く食生活なので、気の利いたことがいえないけど)
(生地を丁寧に練ってくれたんだろうなというのはしっかりと伝わった)

あー、鳥さんは天井があると困りそうだからねー。
(並んでいるところを見てみたいという気持ちもあるけれど)
(夜の散歩の動機付けをするようなことは口にしたくなかった)
(仲間を思っての行動を強く制止するつもりはないのだが)
(いくら実力があっても、リスクを増やすことに変わりはない)

ふむう、北海道なんか行くと人気がなくて広い原野があったりするからね。
そこで羽ばたいたりしたら喜んだりしてー。
(せめて、怪異のうろつく時間帯以外の選択肢もと北の大地を例に挙げてみた)

はっはっは、フグメダカにとっては卯月さんに気に入られたことのほうが嬉しいだろーから。
ほらーサヨナラホームランの後で手荒い歓迎されても笑ってるようなものだよー。
(と、二人してぷにぷにした新種のお魚を指で軽くつつく)
(実際に叩くとやりすぎだが、これくらいならむしろ落ち着く)

え、あー。いや、良かったらだけどね?
(一瞬戸惑ったような様子を見て、やはりまずかったかと不安になるが)
(ややもせず表情が明るくなってくれたのを見てゆっくりと差し出す)

ほんとにっ?
クッキーだけじゃなくって、オリジナルぬいぐるみ第一号ももらえるなんてー。
正ちゃんこの先の幸運使っちゃってないか心配になるにゃ。
(フグメダカには、探してやっと出てくるという可哀想な扱いをしてしまったけれど)
(これだけ可愛がってくれそうな持ち主ができたなら、作者としても嬉しい限りだ)
(この新入りのふくろうさんも、目立つところに飾って大切にしよう)

ありがとう、卯月さん。
じゃー交換して……それで時々、二匹を会わせたりしよう?
(寂しがり同士、これからも仲良くしていきたいなという願いをこめる)
(すっかり話に夢中になって、いつの間にかティーカップは空になっていた)

【わかりました、といっても正ちゃんは止めそうだけれど】
【単純なのでころころっと丸めこんじゃってくださいませー】
【深夜だけれど、時間は大丈夫? 相変わらず遅くて申し訳ない】
219卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/05(月) 01:50:44 ID:6vAyQ1Rx
……あ……。
(少し緊張しながら運ばれるクッキーを見送る)
(そして数秒後に貰ったのは、賞賛の感想)
(こちらも、自然と笑顔が沸いてくるというものだ)

……ほんとう、ですか?
あ、その……そんなに喜んで頂けるとは。
……ありがとう、ございます。どんどん食べて下さいね。
(若干顔を赤らめ、少しもじもじしながらも)
(喜びとか、幸せとか……そういったものを、自分の力で
差し出せることが出来たことが、何より嬉しかった)

北海道、ですか。
なるほど、そこであれば彼らも喜びそうなのです。
しかし私のみではそんなに遠くまでは行けないのですよ。
でも、もし彼らを旅行に連れてく機会があれば、みぃさんもお誘いするかも、なのです。
(小首をかしげるように顔を伺いつつ)
(北の広大な大地で羽ばたく仲間の姿を脳裏に浮かべる)
(放任主義もいいとこである家庭事情ゆえ、旅行の経験は皆無だった)
(雑誌やテレビで知ってはいるものの、行こうと考えたことはなかったが)

だいじょぶですよ。みぃさんの幸運はまだきっと、一杯あるのです。
不安になったらこの子に癒されたり……など、してみて下さい。
(ちょっと変な言い回しになったりして、ごまかし気味にフクロウをつんつんする)

はい、交換なのです。
フグメダカさんとこの子もこれでおともだち……ですから。
時々顔をみせてあげないと、寂しがりますよ。
(どこかめるへんちっくな会話と共に、楽しい時間は進む)
(そんな中、彼のカップが底をついてるのが見える。
よく見れば自分のものも、皆無ではないが心持たない)

……あ、おかわり……お淹れ致しますね……と。
(これからまだ話は弾み、喉も乾くだろうからと注ぎに行きはしたものの)
あ、う。……き、切らして……っ
(目標沈黙、もとい皆無。準備はきちんとしたはずなのに詰めの甘い部分からは逃れられず)

……す、すいません! あの、その、申し訳ありませんですっ、
少々お待ち下さい、今買いだしに行ってきます……!
あ、う、本当にごめんなさいなのです……!
(顔を真っ赤にしながら、あわただしく玄関に向かった)

(それからひのわが外に出て数分後、卯月宅に近づくエンジン音)
(やがてその音はガレージの中に吸い込まれ……)

【んと、私は三時すぎくらいまではだいじょぶですよ。
中身、すごく濃くなりそうで今日中に収まるか怪しいかもですけども……】
220御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/05(月) 02:16:31 ID:e6bIX5or
あれれ、そんなこと言うとほんとに遠慮しなくなるよ。
ずっと覚えてるくらいに食べたいからねー。
卯月さんも、クッキーもケーキも一緒に食べよう?
二人で楽しみたいからさー。
(この子のことだから、これからもプレゼントとなれば張り切るだろう)
(レシピだってそのたびにどんどん変わっていくかもしれない)
(そうしたら、この味は本当に二度と食べられないことになるのだ)

……そーだねえ、一人で飛行機や新幹線は大変か。
夜を知ってるともだちみんなで行くのも、楽しそうだー。
(本来ならそれに加え、親御さんの許可をもらうところだが)
(両親より先に自分の名前が出てくるとなると難しいところだ)
(夜に生きる者なら特殊な事情があっても不思議ではない)
(自分から言い出さない限りは首を突っ込まないと決めていた)

よーしさっそく眉フクロウのヒーリング効果に頼っちゃおう。
癒してもらって、この子にだけ寂しい思いなんてさせられないねん。
(一方ぬいぐるみトークのほうはお花畑の域に突入し)
(メルヘンワールドにすっかり力が抜けてしまって)
(台所へと立った卯月さんへの反応が遅れてしまう)

え、あ、卯月さん?
(お礼を言おうと唇が動きかけた頃には、彼女は玄関に駆け出していた)

ちょ、ちょっと待――へぶうっ!
(確かに紅茶は美味しかったけれど、わざわざ買いに行かせるなんてこと)
(一緒に買い物だろうがおつかいだろうがするのに、と呼びとめに向かうが)
(慣れない広い家に気をとられているうちに、カーペットに足を引っ掛けた)
(手に持っていた眉フクロウを庇って着地するも、顔面には多大なダメージを受ける)

あったたた。
(普段の眠たそうな雰囲気からは想像できない速力で出て行ったようで)
(門扉まで追いかけては見たものの、既に道に卯月さんの姿はなかった)
(どの店に買いに行ったかわからない以上、下手に動くと入れ違いになる)
(慌てて転ばないといいけれど、なんて人のことを全く言えていない心配をしつつ)
(せめてしっかり留守番をしよう……と元の部屋へ戻ることにした)

……くる、ま?

【りょーかい、あと一往復くらいになりそうかな?】
【僕のほうは凍結でもだいじょーぶなので】
【卯月さんの希望にあわせるよん】
221卯月不動(ひのわ父) ◆9vjG6ykfQw :2009/10/05(月) 02:34:27 ID:6vAyQ1Rx
(僅かに開いた窓から、車のドアの開閉音)
(そして何者かが家へ歩み寄る足音)
(その足取りは、この卯月宅という家に対する遠慮というものがない)
(インターフォンを素通りし、「来客」でないものは)
(全くの抵抗無しで、その扉を開いた)

た……おっと。
(ただいま、といいかけた男の声)
(留守番をする有人を見て、現れたその姿が若干目を丸くした)
(眼鏡が似合うそれは、青年という言葉がふさわしく思えてくる程若々しい)
(だからこそ、言われなければ彼こそが、滅多に自宅に姿を見せない
ひのわの父という存在であることに、誰も気づかないだろう)

初めまして、卯月不動と申します。こう見えてあの子の父親でありましてね。
(その髪色は、娘と違った黒であるけれども)
(言葉遣いと、どこか胡散臭げな物腰に娘との共通点が見て取れる)

貴方はひのわのご友人でしょうか?
それとも彼氏の方でしょうか。何はともあれ、娘がお世話になっております。

……そうですか……あの子が友人を。
ふむ、それで。……ああっと、すいませんね。
(僅かに研究者の顔つきに戻ったが、切り替えよく表情を戻す)
(娘には到底出来ない芸当だった。やはり胡散臭げにはりつく微笑すら)

ひのわは……出かけているようですね。
たまに帰ったと思えばすれ違いですか。いやはや、僕も運にありつけないものです。
(ひのわが聞けばはっきり顔にこそ出さずとも、不審そうな視線を宿しただろう)
(たまにどころではない。本当に、彼が家に戻るのは一年に数回あるかないか、なのである)

……これは、貴方が?
(別のソファに腰を落ち着け、残りがあるクッキーを見やりながら問いかけた)


【そうですね。頃合いを見て、凍結をお願いすることになってしまいそうなのです】
【父さま関連のお話と、私が戻ってきてからのお話でまたまた長くなりそうです、すいませんっ】
222御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/05(月) 03:27:17 ID:e6bIX5or
ふうむ。
(いくら慌てていたとはいえ、卯月さんが出かけていったということは)
(この車は、少なくとも彼女の予定表には入っていなかったのだろう)
(家の前に駐めたならば、様々な可能性が考えられたのだけれど)
(ガレージの中へ、出る手間がかかるのを承知で入ったとなると)

どどうも――お邪魔しております。
(入ってきた男性の間取りに慣れている様子や口にしかけた一言から推量が確信に変わるなり)
(バネが跳ねるように立ち上がり、びしぃっと45度ほど身体を前傾させて最敬礼をしていた)
(そう、目の前の青年は兄か血の繋がっていないお兄ちゃんか……ともかくご家族なのだ)
(不審者と間違われてはたまらないという思いもあったが、これはこれで普通とは言えない)

!? ……ひのわさんとは友達として親しくさせていただいています。
高等部2年の御木本正太郎といいます。
(なんて不意打ちを食らったところに、さらに追撃が雨あられとやってくる)
(学園に生徒として通っていても違和感の無いであろう彼は、父と名乗った)
(そして、この御木本正太郎17歳を友達か彼氏かと尋ねて来たのだ)
(よくよく考えてみれば、卯月さん。卯月ひのわさんは中学生である)
(外見と言動もありついもっと年下の子と接しているように錯覚しがちだが)
(実年齢をよく知っている親御さんの感覚なら、普通に見えるのだろうか)

紅茶をきらしたと飛び出していってしまいまして。
引き止めるべきでしたのに至らず、すみません。
(一人暮らしと言い切るほど家を空けているなら、娘さんにさぞ会いたかったろうに)
(急な出来事だったとはいえ男子高校生が女子中学生を止められなかったのも事実)
(危なっかしいあの子を一人で買いに行かせたのも後ろめたくて、もう一度頭を下げる)

(しかしまあ、外見年齢のことだけでなくやはり親子だなと感じるところがいくつもある)
(マイペースでふわふわしたところのある口調、そして興味を持った部分をじっと見る)
(失礼だと思いつつも、ついいつもの癖で人間観察をしてしまって)

あ、いえ。
初めて人に食べさせるものを焼いたと招待してもらったんです。
このぬいぐるみも、完成したのを嬉しそうに教えてくれました。
(こちらもとってつけたような笑顔で誤魔化しはしたが)
(娘さん本人がいないなら、せめて成長の証でも見てもらおうと)
(まるで幼子だった頃の自分が両親にしたように、一つ一つ話す)
(忙しくて顔があんなに可愛い娘さんの顔も見られないんだな、と)
(完全に好意的な解釈をして接していた)

【3時までなのに、こんなに遅れちゃったね】
【途中で言い出しにくいことしちゃって、本当にごめん】
【これでいったん凍結ということにする?】
【毎度毎度遅レスの連発で申し訳ない】
223卯月不動(ひのわ父) ◆9vjG6ykfQw :2009/10/05(月) 03:38:09 ID:6vAyQ1Rx
【ええ、それではここで一旦凍結にしましょうか】
【こちらこそ、こんな長くなりそうな話にしてしまってすみませんなのです】
【では解答はいつ頃に致しましょうか。明日は夜遅くまでいられないので昼頃からなら。
火曜、木曜は今日みたいな時間ぐらいまではいられると思います】
224御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/05(月) 03:43:10 ID:e6bIX5or
【僕のほうは大丈夫。気を遣ってくれてありがとう】
【ほんとに、眠くなったりしたら遠慮なく言ってね?】
【遅すぎるーってことだったら置きレスという手もあるので】

【ん、申し訳ない。明日は丸一日潰れるんだ】
【木曜日の夜……たぶん20時以降なら空いてるはずだから、それなら】
【こちらが待たせちゃってるわけだし卯月さんの指定した時間に合わせるよ】

【今日も長時間待たせちゃってごめんなさい】
【ここまで付き合って、楽しい時間をいっぱいくれてありがとう】
225卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/05(月) 03:47:18 ID:6vAyQ1Rx
【では木曜夜、20時頃に致しましょう】
【こちらこそ、とても楽しかったです。といってもここから一旦シリアスっぽくてくろーいお話なのですけども】
【それではお疲れ様でした。ゆっくりおやすみなさいませ、です】
226御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/10/05(月) 03:50:22 ID:e6bIX5or
【はい、20時頃に避難所に顔を出すねん】
【そこから再び白くしちゃう意気込みだともー。むふう】
【卯月さんもおつかれさま、あったかくしておやすみください】

【スレッドをお返しします】
227東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/08(木) 21:39:39 ID:92YxrrQT
【スレをお借りしますわ】

>>188
「な、何言ってるの!? お母様、早くこいつを……お母様?」
(醜悪な裸体を晒し寝室を占拠するような変態オヤジに対する恐怖と怒りが柚姫を支配する)
(だが自分の力でどうにかすることは出来ず、気高く美しい母に何とかしてもらおうと寄り添うようにして見上げると)
(そこには怒りどころか、今まで見たこともない程にうっとりとした表情の紗姫の姿)

「実の父って……嘘、お父様はもう……え? 嘘、よね、お母様……?」
(困惑する柚姫の耳に入る変態オヤジの言葉──普段ならば馬鹿馬鹿しいと笑って終わるところだが)
(今の柚姫にはそれで終わらせることが出来ず、嘘だと言って欲しいと母を見上げる)
「……いいえ、源二様の言っていることは真実ですわ。あなたの本当の父親は、あの方ですのよ」
「……う、嘘……いや、いや、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
(しかしそんな柚姫の願いも空しく、紗姫の口から出たのは最悪の真実で)
(誰よりも信頼できる人物からの言葉は、火照った顔と相まってそれが真実だと理解させられてしまい)
(少女は絶望に染まりその場に崩れ落ちる)

【では改めてよろしくお願いしますわ】
228蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/08(木) 21:58:08 ID:5E+UavbE
>>227
マゾ牝紗姫はお前をワシが受精させロリボテ肉便器にする為に産んだのさぁ
そして柚姫ぃ…お前もロリ妊婦になって、母娘三代マゾ牝家畜になるんだ
(おぞましい出生を突きつけられ、絶望に落とされる少女に追い討ちかけるように
下劣な欲望を垂れ流しながら、崩れ落ちる少女に勃起チンポを振りながら近付くと、
無造作にその頭を掴んで小さな口にめがけて臭く熱く滾るチンポをねじ込む)
(その大きさは顎が外れんばかりで、見る間に喉奥に突き当たり、喉までチンポが埋め尽くす)

このマゾ牝の淫乱な血筋が無いはずは無いからなぁ、容赦なく味わせてもらうぞぉ!ぶひひひ!
(頭を鷲づかみに押さえ込んで、腰を大きく振りたて、清純無垢な少女の口を汚物のごとき肉棒で突き抉る)
(容赦ない激しいチンポ突きで喉を串刺し、顔面を股間の茂る蒸れた陰毛で擦りたてる)

【お待たせしました。引き続きお願いします】
229東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/08(木) 22:09:05 ID:92YxrrQT
>>228
い、いや、来ないで、来ないでっ!!
あっ! んぅぶ! んふぉぐ、んぶぅ、んぐっ!?
(母の裏切りとも言える言葉に、絶望で力の入らない柚姫)
(逃げることもできずに声を上げるしかできなかったが、その口に巨大な肉棒が捻じ込まれる)
(まだ小さな柚姫にとって、口内を犯す肉棒は大きすぎる程で苦しみで目を大きく開く)
(逃げたくても頭をしっかりと掴まれていて、嫌でもその味を覚えこまされてしまう)

んぶ、おむぅ!! んんぐ、ぐむ、んんぶっ!!
(激しくなる腰の動きは、柚姫の許容量を超える苦しみを与え)
(目からは涙が溢れて止まらず、その涙は変態オヤジの陰毛で擦られ)
(あまり気持ち悪さに、頭がどうにかなってしまいそうになってしまう)
(そしてその様子を、紗姫は羨ましそうに見ていた。娘の苦しむ顔も見えている筈なのに、助ける気など無いのだろう)
230蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/08(木) 22:24:38 ID:5E+UavbE
>>229
ぶひっぶひひっ!いいぞぉ、口まんこもワシのチンポ好みのメス穴の素質十分だぁ
十何年ぶりにワシの精液を喰らって、マゾ牝の子宮で散々味わった事を思いだすがいい!
(毛深い臭い股間に少女の頭を押し込むようにして、チンポを深く咥え込ませる)
(苦悶しながらも喉までもチンポを飲み込む事を力付くでは無いと堪能する)
(かつての紗姫よりも幼く小さい少女の…また実の娘であることもあって、紗姫などもはや眼中にない)

げひひっ、いくぞぉ柚姫ぃ!ワシの実の娘っ、マゾ牝ロリ肉便器穴ぁ!
(散々に口マンコをチンポで突き抉り、子宮の頃に成長と共に浴びせられた醜悪な精子をついにその口内粘膜にぶちまける)
(衰え知らぬ絶倫濃厚精子は胃袋まで満たして、マゾ牝家畜の娘として精子漬けにされていた肉体に十数年ぶりに染みこんでゆく)
231東堂院柚姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/08(木) 22:35:13 ID:92YxrrQT
>>230
《いや、臭いのぉ! 誰か、誰か助けてぇ!!》
(心の声は誰にも届くことは無く、小さな口の中を何度も肉棒が往復していく)
(柚姫に自由など無く、変態オヤジの望むままに喉奥まで咥えこまされ)
(呼吸もままならないまま、まるで何かに押しつぶされたかのように苦しみを伴った声が出てしまう)

んぐっ、んん、んんぅぅぅぅ!? んんんんんんっ!
(何をされるのか、本能的に理解したのだろう。必死に肉棒を咥えるのをやめたかったが)
(力ずくで押さえ込まれているのを外せる筈もなく、口の中に大量の白濁がぶちまけられた)
(飲み込みたくないのに、無理やりに喉の奥まで流しこまされ、あまりの気持ち悪さに涙が止まらない)
232蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/08(木) 22:43:26 ID:5E+UavbE
>>231
さあ、柚姫ぃ…そのロリマンコに、受精できる子宮にワシのチンポをぶち込んで受精させてやるぞぉ!
紗姫ぃ、ワシのようなデブオヤジに孕まされて産み落としたガキがお前と同じようにワシにレイプされ、
母娘二代でマゾ牝肉便器になるのはどんな気分だぁ?
(口内射精しても萎えないチンポをいきり立たせ、変態オヤジの肉欲の為に生まれ育った哀れな少女を四つんばいにさせて圧し掛かり、
目の前の骨の髄、心の底までマゾ牝家畜として作りかえられた紗姫に、娘がついに犯され変態オヤジの肉便器と化す無残な姿を見せ付ける)
233東堂院柚姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/08(木) 22:58:02 ID:92YxrrQT
>>232
がはっ! げほ、ごほっ!!
い、いや、やだ、やだぁっ! ひぎぃぃぃぃぁぁぁっ!!
(ようやく肉棒からの支配に解放されると、今までの喉奥まで圧迫されていたせいでひどく咳き込んでしまう)
(更に、心の用意も何もしていないうちに四つんばいにさせられ、一気に小さな膣が貫かれる)
(その痛みと初めてをこんな男に奪われたショックで頭は真っ白になり、体はガクガクと震えている)

「母娘揃って源二様のマゾ牝肉便器……素晴らしいですわ。マゾ牝奴隷は、源二様に犯されるのが喜びですもの。
 今は痛いでしょうけれど、柚姫もすぐに喜んでくれますわ」
(痛みを訴える娘を無視し、むしろこんなに早く変態オヤジに犯してもらえるのを光栄とすら思っているのだろうか)
(口元は微笑み、これからは娘と共に犯されることを想像して興奮すらしているよう)
(歳をとったとしても、紗姫にはそれ相応の大人の色気がしっかりとついていて)
(夫を亡くしたことをいいことに狙っている者もいるという)
234蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/08(木) 23:11:54 ID:5E+UavbE
>>233
ぶひひ、マゾ牝紗姫の子宮で受精してからもワシの精液漬けに吸収した骨の髄までのマゾ牝家畜…柚姫ぃ
これからじっくりたっぷりその肉穴の全てにワシのチンポハメてやるからなぁ
紗姫ぃ、柚姫にぶっかけた精液をめぐんでやる。ただし、柚姫が許可したらだがなぁ…精々実の娘をレイプしたワシの精液を娘にねだってみるがいい
(小さな少女の腰を掴みあげ、オナホールのように揺さぶり、チンポを叩き込み、小さな膣穴をこじ広げ、幼くも受精のできる子宮を殴るように突き上げる)
(そして母娘の絆を変態オヤジに肉穴を捧げるマゾ牝家畜と貶めるかのように、娘にぶっ掛けられた臭い精液を娘の許可があれば味わうように言いつける)
235東堂院柚姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/08(木) 23:23:04 ID:92YxrrQT
>>234
はぁぐ…あっ、ひぎ、あぐぅっ!!
(準備も何も出来ていない状態での激しいピストンは、少女にとってはまるで拷問のように感じられ)
(子宮口を突き上げられる度に、痛みを訴えるような悲鳴が部屋に響いていく)
(どうしてこんなことになってしまったのか理解できず、ただただ犯される痛みと悲しみに包まれて)

「ありがとうございます……柚姫、あなたにかかった精液、わたくしが舐めてもいいかしら?」
んぐぅ! あ、あ、ひぎぃぅっ! はぁ、あ……は、はいぃぃぃっ!!
「そう、ありがとう。んん、れろ、れろ、んっ」
(変態オヤジの精液──マゾ牝家畜と化した紗姫にとってはご馳走で)
(犯され泣き叫ぶ柚姫に許可を求めると、柚姫は体を揺さぶられながら)
(裏切られたような思いをしたものの、それでも母を愛する心は本物で、嫌とは言わなかった)
(その言葉を聞くと、紗姫は娘の顔に舌を這わせ、ゆっくりと白濁液を舐めとっていく)
236蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/08(木) 23:30:48 ID:5E+UavbE
>>235
これからは母娘マゾ家畜としてワシのチンポに奉仕し、共々孕みボテ腹になるんだ
東堂院は全てワシの雌家畜として尽くすがいい!ぶひひひぃ!
(無残な大財閥の母娘を見下し、所有権の烙印を子宮に熱い精液で焼き付けるように射精する)
(無論それで終わるはずも無く、そのまま子宮を更に犯して精子を塗り込んでゆく)
(紗姫に続き、娘の柚姫もこれからの長い一生をチンポハメ穴を捧げるマゾ牝家畜として生きる事を叩き込むのだった)

【とりあえずはこれにて締めとさせて頂ければと思います】
237東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/08(木) 23:38:52 ID:92YxrrQT
>>236
んむ、んんっ、ちゅっ!! んあぁぁぁぁぁぁぁっ!!
「ちゅる、れろ、んんっ」
(紗姫が舌を伸ばし、柚姫の舌と絡ませ口内の精液も欲しいというように口付けを交わす)
(母と娘の禁断のディープキスの途中で、柚姫の中に大量の濃厚精液が吐き出された)
(初めての膣内射精は驚く程に熱く、更に一際強く子宮口に叩きつけられた瞬間に)
(痛みを超えた快感が叩き込まれ、柚姫は生まれて初めての絶頂を迎える)
(同時に、変態オヤジの誰よりも濃く大量の精液を体で覚えこまされ)
(マゾ牝奴隷の烙印は、今確かに刻み込まれたのだ)

(これからも二人は、変態オヤジの望むままに肉棒をハメられ)
(喜びの声を上げるマゾ牝奴隷となるだろう)

【ではわたくしもこれで締めますわね】
【長い時間本当にありがとうございました】
【あんなに激しく犯して頂いて、とても嬉しかったですわよ】
238蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/08(木) 23:40:38 ID:5E+UavbE
>>237
【こちらこそ長い間、こうして纏めるまで続けられて嬉しかったです】
【お付き合いありがとうございました】
239東堂院紗姫 ◆RZl7loNKpU :2009/10/08(木) 23:44:33 ID:92YxrrQT
>>238
【ええ、こちらこそですわ】
【またお会いできればいいですわね】
【次は魔物として──かしら?】

【ではわたくしはこれで失礼しますわね】
【いい夢を、源二様】

【スレをお返ししますわ】
240蛭田源二 ◆YM/TxiC9RCkD :2009/10/08(木) 23:47:05 ID:5E+UavbE
>>239
【そういって頂けると幸いです。このようなロールでよければまた機会があればよろしくお願いします】
【ではこちらもこれにて失礼します】
【スレお返しします】
241水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/11(日) 21:01:30 ID:RMJD+EXv
【ロールの再開にお借りします、もう少々お待ちを…】
242水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/11(日) 21:06:49 ID:RMJD+EXv
余計なことを考える事もなし、手駒、ね…
どいつもこいつも、人間らしいこった。
オレ様も人のことはまあ、言えねーか。
(ふーん、とバカにしたように一つ鼻息を吹いて見せて)
オレ様を殺す?殺すだって?へぇぇぇ…

(不思議なことを聞いたように首を傾げてから――
 心の底からの純粋な、ぞっとするような殺気のこもった笑みを顔に貼りつかせる)
そりゃー楽しみだ、それだけのために試してみてもいいかもしれねーな、アホ毛。
(そこでふっと天を仰いで、元のふざけた表情に戻って)
一応いっとくが、冗談だぜ? パーセンテージは秘密だけどな。
(余計なアクションは起こさず、どこまでも不遜な態度のままで)

Dは最後のお楽しみだ、その前にB、のスタンスを確かめておきてーところだな。
いや、Aを仕留めるのどうこうってのはきっと仕事なんだろうけどよ、
一体どんな「すごーい悪いこと」Aにされちまったんだろうな?って気になってよ。
あー、組織の命令だとかなんとかオンリーだったらそんでお終い、なんだが…

恨んでるってフレーズがチト気になって、な。
ひょっとして(ちらりと右手を見やる)
私怨がらみもあったり、するんじゃねーの?なんて想像を働かせてみるわけだ、オレ様は。
どうなんだよ、カズ?
(相手を揺らすに足ることか、確信はないながらも気配を窺い、初めて目を覗こうとする)

【それでは再び、よろしくお願いいたします】
243紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/10/11(日) 21:18:09 ID:BrrG5tM3
………ま、不要の殺しは止しておけ。
警察に追われるのはお前じゃなくて恭弥だ。それはお前としても良い事ではないだろう?
(恭弥が追われるか殺されるかするのも、晶が殺されるのも、個人的にはあまり好ましい事ではない)
冗談のパーセンテージは25でした、とか言われたら堪らんからな。一応言っておくぞ。

……ふん。
(覗き込んでくる眼に溜息一つ。ついでに目を閉じる)
(この男…恭弥ではなく、不知火の思考回路が何となく分かってきた)
別に、そのくらいの事なら教えてやっても構わん。
構わんが…一つだけ訊いておきたい。
お前がこれに応えさえすれば、俺はお前の質問に可能な限り答えよう。
(――勿論、本音を言う保証などする訳もないが)

その、何だ……ABCDの人間関係と、ついでにそれらが抱いてる感情。
その情報、誰から引き出した? 言える限り全員、実名で吐いてくれないか。
実名を知らなかったら外見の情報でも良い。

【ああ、こちらこそお願いするぜ】
244水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/11(日) 21:33:15 ID:RMJD+EXv
オレ様が狩るのは異形だけだよ、今のところ、な。
正直それだけで手一杯、夜毎狩ってもちっとも減りやしねえ。
なんかオカシイんじゃねーの、この街の夜は、よ。
ま、警告はありがたく受け取っておくぜ。
(大仰に、胸に手を当てて腰を折って見せる)

いいぜ、そういや異能者の情報もそっちに教えるって約束だったな。
(紫の慎重な態度にもあっけらかんと頷いて)
さっきも言ったな、Aは名前もしらねー。情報なっしんぐ。
Bはカズな。Cは兵部。どっちも会ったことがある。やっぱ異形狩りの最中に、な。
ケーサツだってこと、銃を使うぐらいしか、兵部のことはしらねー。
兵部はカズのことも知ってた、てのはいわずもがな、か。

んでAの情報はD、久遠ゆりか、ゆーにゃから聞いたもんだ。
ゆーにゃとは前にちょいと一緒に戦ったことがあってな。
こないだ会って、悩んでるみたいだからカマかけたらあっさり白状しやがった。
人形みてーな、と最初は思ったが、あんま大人しくしてるタマじゃねーな、あれは。
あのちんまい体で高一だ、なんか理由があるんだろうが、そこまではしらねー。

ゆーにゃは兵部のことも心配してたし、Aのことをとても大切に思っている、大好きだと言ってた。
カズはなんか弱みを握ってんだって?ゆーにゃはそんなふうに言ってたぜ。
んと、こんなもんでいいか?
(そっちの番だ、とちらりと横目で相手を見やる)
245紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/10/11(日) 21:47:21 ID:BrrG5tM3
何かおかしい、か。それはそれで、俺は一向に構わないが。
(何かおかしくなければ、自分もここに遣わされはしない)
(ひいては、自分がここで仕事できないという事だ)
(一つの場所に腰を落ち着かせるのは初めてだったが、なかなかどうして心地は良い)

…ゆりかか。やっぱりな。何だゆーにゃって。
(ふ、と小さく息をついた。やはり予め尋ねておいて正解だったようだ)
ま、アレは下手に能力がある分、都よりも余程危ういだろう。
身体に理由は……単に発育が悪いんじゃないのか。あのくらいなら、不思議な事じゃない。

……そうだな。
(腕組みを解くと、ベンチに深く背を預ける)
確かに俺は紅裂 拓兎を恨んでいる。正直、殺したいくらいだ。
が、種々情報を探っている内に、更正の可能性が見出されてきた。
それが上手く行く保証はないが、試す価値はある、と思っている。
更正に成功さえすれば、組織も奴をどうこうしたい、なんて言えなくなるしな。
(ちらりと瞼を上げ、恭弥の方を見遣り)
俺も無駄な殺しは好きじゃないんだ。

(――嘘八百、である)
(無駄な殺しが好きでない、という所以外は、笑えるくらいに嘘ばかりである)
(仮に更正した所で組織も黙ってはいないだろう。犯した罪の重さもあるし、あの能力は希少な物だ)
(そして自分も、何があろうと彼を逃すつもりはない)
(可能な限り望まぬ、屈辱ある死を叩きつけてやる所存だ)
(…が、彼がゆりかと繋がっている以上、そんな本音を明かしてやる訳には行かない)
(少なくとも、外敵影響でゆりかが自分に疑念を持つのは、あまり好ましくない事でもある)

……あぁ、あと、弱み? という言い方はやや不適切だな。一種の契約だよ。
お互いの求める物が一致している限り、それは続くからな。
あいつが求める物はまだ手に入っていない。そういう意味ではウィークポイントと言えるだろう。
246水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/11(日) 22:05:44 ID:RMJD+EXv
紅裂拓兎ね…
(急に興味を失ったように目線を逸らし、前かがみに肘を膝の上に乗せて頬杖を突き)
無駄な殺しは好きじゃねーのは信じてもいいが…
ゆーにゃもそんなこと、言ってたっけな…
どこまで行っても、そっちにとっては仕事だってことがよーく分かったぜ。

あんまもう、オレ様タイムは残ってねーようだ、他に聞いておきたいことはあるか?
今の件に関しては僕様ちゃんからでもコメントがあるだろーよ。
やれやれ、どっちもこっちも手遅れなことばっかりか…
(気だるげに横目で相手を見やって)

先にいっとくな、話が出来てよかったぜ。
カズって人間が、よーく分かったし、な。
(面倒そうに手を振って挨拶をして、沈んだ表情のままの横顔は、
 当たり前だが「恭弥」の表情にそっくりそのままに、見える)
247紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/10/11(日) 22:21:48 ID:BrrG5tM3
そう、仕事だ。
……行っておくが、俺個人の思惑だって当然ある。それは基本的に、仕事よりも優先させている。
が、その思惑もまた仕事をこなす事が最善だと望んでいるんだ。
ま、俺の現状を保持する最低条件だからな。

…いや、特に聞きたい事はない。少なくとも、お前から答えを得られそうな事はな。
(いきなり脱力したようになった不知火の様子を見遣り)
俺もお前という人間……人間?
………お前という奴がよく分かった。
全くお節介な野郎だ。


【ちょ…っと別用で離れてた。済まん】
【そろそろ〆か。他にやっておきたい事はあるか?】
248水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/11(日) 22:34:34 ID:RMJD+EXv
さっきな、カズ、一瞬紅裂拓兎のことを考えただろう?
感情にも、匂いがある、心の動きって言ってもいいかもしれねー。
(とん、と指で自分の鼻を指して見せる)
だからお前さんは、自分の思惑を、仕事より最優先させるわけだあな。
それじゃ、これでホントにあばよ、だ。
(すっと顔にも手にも浮いた文様が引いていく)

(変身が解けると、すっかり物憂げな表情でうつむいて)
…天羽さんと、久遠さんから、あなたの話を聞きました。
そして、僕にしてくれてことの意味を
(ちらりとスポーツバッグに目をやって、銃を受け取ったことを思い出しながら)
ずっと、考えていたんです。

久遠さんは、あなたのことを悪く思えない、たぶんとっても良い人だと思う、と…
僕も、共感できるところがありましたから、彼女の気持ち、よく分かります。
でも、僕が考える限り、特に自分の場合、あなたのしてくれたことが100%仕事のためだった、
なんてふうには思えないんです。だから――
(頭を振って、目を閉じてから)

ほんの少しでいい、あなたの仕事に私情も入ってるなら、
その分を久遠さんにも振り分けて、彼女の気持ちも考えてみては、くれませんか?
(多分、こうした言葉では相手を動かすのにとても足りないだろう、自分で歯がゆく思いながら)
あの娘は、とても嬉しそうな顔をして、あなたのことを「良い人だ」って言ってましたよ。
(確かめるように、その目に浮かんだ色を読み取ろうと、瞳をまっすぐに覗きこむ)

【そちらのレス次第で、そろそろ締めに向おうと思います】
249紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/10/11(日) 22:59:12 ID:BrrG5tM3
……意味、な。
正直、お前と都に対しては俺はそこそこ肩入れしてるかも知れん。
(呟くように言うと、ちょっと困ったように苦笑して見せて)
いやな、俺も昔…という程昔でもないか。俺が異能を得たのは五、六年前でな。
当時は苦労したもんだ。他人に迷惑、どころじゃない。二回くらい死にかけた事もあった。
だから分かるんだよ。能力が制御できないキツさと怖さをな。
今となっては自在に扱えて、そのお陰でこういう振る舞いもできて……だから、余計にだ。
(だからこそ、許せない。充足している自分から、自分を…身体を奪った者を)
(充足している自分から、自分の存在価値を奪わんとする者も)
(ベンチから腰を上げ、既に金属のそれとなった右手をぐ、と握りしめた)

…………そうか。
(ゆりかの事を聞き、少しだけ顔を俯かせる。その表情を悟られないように)
…ま、それは良い事だ。俺という人間が良く評価されるなら、それほど良い事はない。
ああ、勿論…俺は彼女の、ゆりかの求める事を与えてやるさ。そういう契約、だからな。
それが俺の私的な利益に繋がる。誰も損はしない。
(そうこまで言うと言葉を切り、足早にその場を立ち去って行く)
(――隠したつもりでいる、邪悪とも言える笑みの口元が、恭弥の目に映っている事にも気付かずに)


【では、こちらはこんな感じで〆としよう】
250水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/11(日) 23:06:11 ID:RMJD+EXv
(明らかな違和感を感じたのは、どうやら間違いではなかったらしい。
 紫の右手にこもった力を、かすかに斜めに伺える表情を見て、自分もベンチから立ち上がって)
本当に、本当に、考えてみてください、お願いします…
(もう言葉も聞こえないし、届かないだろう、そう思ったけれど、深く腰を折って頭を下げて、見送って)

(すとん、と力なく、ベンチに腰を落とし、なんとなく銃を取り出して構えてみる)
ごめんよ、久遠さん、僕じゃ役者が足りなかったみたいだ…
(やりきれない気持ちのまま、街灯に狙いを定め、引き金を引く。
 夜空に銃声がこだまして、公園の唯一の明かりを消し去って――
 深い闇の底にわだかまったまま、いつまでもうつむいて、立ち上がれないでいた)

【ではこちらはこれにて〆です】
【…バトロールよりよっぽど神経つかいました、拙くてすいません】
【で、久遠さんに言い訳一号、終了です。もっと泥沼街道を是非底まで突っ走ってください】
【手を振って見送ってますから、じゃなくてお相手ありがとうございました】
251紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/10/11(日) 23:14:15 ID:BrrG5tM3
【ああ、お付き合いありがとうだ】
【フフ…俺は泥沼をかき混ぜ材料を投入するだけだぜ?】
【少々の傷は仕方なしとしても、沼に足を突っ込んだりはしないのだ】
【と、こちらこそありがとうだ】

【では、スレをお返しする】
252揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 00:18:53 ID:wVViSNwN
【お借りいたします。名無し様とのロールに使用いたします】
253名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 00:21:16 ID:b7eJ/JRX
【遅れて到着です】
【凍結不可、主導はこちらでわかりました。よろしくお願いします】
254揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 00:28:15 ID:wVViSNwN
名無し様‥お首が海の向こうの悪魔祓い師ですわ‥
うふふふ‥そうお堅くならないで下さいまし?
ちなみに‥催眠術がかかるかどうかは私めにもわかりかねますわ?
(ピンと燃え尽きた煙草を人差し指で気障っぽく飛ばして)
(気の毒なほど蝦蟇の膏を絞り出す名無し様にのほほんと笑みを返して)
(助手席に乗り込むと今度は杉の木から削り出したマッチに火を点け)

行き先はお任せいたしますわ‥?うふふふ‥名無し様こそ
ハードボイルドな一面を私めに見せていただけるのでしょう?
(68年式の野生馬の名を関するクラシックな外車の運転と言う)
(無茶振りに近い深夜のドライブデートの主導権を楚々と譲り渡し)


【改めてよろしくお願いいたしますわ‥】
255名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 00:39:31 ID:b7eJ/JRX
あ、いや、固くなってなんかないさ……あは、あははっ……
(余裕を装うように無理やり笑顔を作るが、無理やりなだけに引きつっていて)
(揚羽さんが乗り込んだのを確認してから自分も運転席に座り、鍵を差し込む)

ん、と……うわぁ、本当に大丈夫かな……?
ちょ、ちょっと、無茶ぶりは止めて欲しいなぁ……あなたには、適わないよ。ハードボイルドさではさぁ……
(無茶ぶりに簡単に抗議しながらアクセルを踏み、車を発進させる)
ん、夜だから星が綺麗……視界は、悪いけど……っと、と。
窓開けたら涼しいかな、どう思う?
(心地よい加速に身を任せ、ときにヒヤヒヤものの運転をしながら、揚羽さんに話を振って)
(そのまましばらく道沿いに走っていたが……ふと、側道に車を止めて)

……ところでさ。さっきの話なんだけど……催眠術、試してみない?
どこかで適当にお茶する前に、試しに、さ?


【こちらこそ、改めてよろしくお願いします】
256揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 00:52:39 ID:wVViSNwN
>>255
くす‥助手席は久しぶりですわ‥名無し様が仰られる‥
ハードボイルド?が災いして未だに嫁の貰い手がございませんの‥
はあっ‥三十路間近にもなってこの体たらく‥
(石膏像と化した名無し様の表情と等しくするように)
(ドヨ〜ンと負のオーラを漂わせた退廃芸術のような表情で)
(開け放った窓から望む星空と月が照らす夜道を二人で)
(時に煽り合い時に笑い合いながら進んで行く内に‥)
(また車の調子が悪くなったのか?と訝しむも)
(笑顔と言うオブラートに包まれながらもたぎる名無し様の欲望を)
(敏感に察知すると‥色を含んだ微笑みを浮かべて向き直る)

うふふふ‥どうぞお試し下さいませ?どのような暗示でしょうかね‥
楽しみにお待ちしておりますわ‥くすくすくす‥
(自白剤や催眠暗示に強い耐性を備えているためかかる確率の程はわからないが)
(催眠術と言う名目の元命じられる卑猥な命令や指示ならば)
(かかったふりをして実行するのも良いかなと)
(微かに高鳴る鼓動を楽しみながら名無し様の言葉を待つ)
257名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 01:04:21 ID:b7eJ/JRX
え、そんな……あなたみたいな娘が、嫁にいけないなんて……ないない!絶対ないって!
だ、だってほら、モテるんじゃないの?カッコいいし、美人だし……
絶対、いい相手が見つかるよ、ねっ?
(落ち込みというか厭世というか、何となく暗いオーラを放った揚羽さんをフォローしながら、)
(久々の車の運転、久々の女性との談笑を楽しんでいたが)

……えーと。その、うーん……
(いざその段階になると、何を言ってみようかと迷い始める)
(煙草が吸わなくてもいいように、という暗示をかけたらいいのだが、そのことにすら気付かない)
(それはきっと、揚羽さんの、先ほどの笑顔……色づいた魔性を垣間見たからかも知れなくて)
(それからしばらく迷い……ようやく、五円玉と糸を取出し、揚羽さんの前で振り始めて)
……んー。じゃ、じゃあ、とりあえず……
あ、あなたは、だんだん……服がうっとうしくなってきます。
せっかくの休みなのに、メイド服なんて……と、思ってしまいます。
休みの日のあなたにとって、服は邪魔……そう、だから、全部、脱いでしまいましょう……
(実に古典的な手段で、ふらふらと五円玉を振り続ける)
(……が、自分の視線は、隠し切れない支配の欲望は、揚羽さんの目を真っ直ぐ射ぬいて)
258揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 01:21:07 ID:wVViSNwN
>>257
あらっ‥私めとした事が。そうですわね‥折角のお休みの日に‥
衣服を身に纏っているだなんて滑稽極まりない行いですわ‥
ありがとうございます名無し様‥それでは脱ぎ捨ててしまいますわね?
(眼前で振り子を描く稲穂の描かれた通貨の動きに目を配ると)
(土足のまま部屋に上がってしまったように胸元を緩め)
(キャップを外して、背中のファスナーを器用に後ろ手で下ろし)
(スカート部分のホックを離し‥いつしか月灯り射し込む車内では)

名無し様‥少し肌寒くございますわ‥窓を閉めていただけませんか?
(フワッと車内にマリー・デュプレシーの甘い香りが立ち込めて)
(レースで編み込まれ尚且つ非常に薄く透けやすいゴージャスな漆黒の下着姿で)
(ブラジャーからショーツ、ガーターベルトとストッキングまで黒で統一され)
(全身から男性の欲望を煽り立て勃起を促すような白磁の肢体を惜しげも無く晒し)
(艶めかしさすら感じさせるきめ細かく抜けるような白い肌に艶のある黒髪が流れ落ち)
(その抱き締めれば容易く折れてしまいそうな背中には黒揚羽のタトゥーが)
(色違いの双眸は、催眠にかかっているのかいないのか‥)
259名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 01:32:36 ID:b7eJ/JRX
うん、そうだね、脱いで……え、えっ?
(まさか、という思いがある。こんな、簡単で幼稚な方法で……)
(などと考えながら、目の前でてきぱきとメイド衣装を脱ぐ揚羽さんから視線は外せず)

……あ、あわ…………
(晒された肌は月明かりに照らされて白さを増し。逆に黒く……しかし、下の肌が透けて見えそうな下着姿に、生唾を飲み込む)
(流れるような黒髪も、背中のタトゥーも、揚羽さんの美しくも妖しげな雰囲気をさらに煽って、)
……え、あっ、そ、そうだね……さ、寒いよねっ
(ドアのスイッチを使って窓を全て閉めれば、残るのは甘い香り。それにクラクラになりながら、)
ど、どうかな……?寒く、なかったら続き、を……あ、いや……
あ、あなたは……段々、身体が熱くなってきます……そ、その、疼いて、仕方なくて……
下着を一枚脱ぐごとに、熱さはさらに増して……その、傍らの僕に構わず、自慰を始めてしまい、ます……ど、どうかな?
(五円玉を振りながら、新たに催眠術をかける……かかっていなくても、演技でも……期待に、ズボンがテントを張る)
260揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 01:55:30 ID:wVViSNwN
>>259
ありがとうございます‥ふうっ‥ですが‥今度は身体が火照って参りましたわ‥?
あんっ‥熱い‥名無し様‥エアコンをつけられましたの?あっ‥ふぅんっ
はあっ‥ん‥暑くてたまりませんの‥はっ‥ぁっん
(仲秋と言えど下着姿ではまだまだ冷え込む車内に置いて)
(漆黒のフロントホックのそれをじれったそうに外すも)
(タプンッ‥と重力に従って戒めから解き放たれた白磁の乳房がたわんで)
(しかしそれでも飽き足らぬと‥傍らで名無し様が見ているにも関わらず)
(左足からのみショーツを抜き取ると‥月灯りにも見て取れるであろう)
(整えられたデルタへと左手を伸ばして行き‥触れた)

あっ‥ご主人様‥はあっ‥ぁんっ‥ご主人様ぁ‥んっ‥うぅん‥んっ
あっ‥あぁっ‥いっ‥ううんっ‥んっ‥!はあっ‥あく‥くぅん‥ん!
んんっ!ん!いっ‥やぁっ!ご主人様‥ご主人様‥はあ‥ぁぁぁあああん!
ご主人様っ、ご主人様‥!逢いたい‥ご主人様っ‥あっ‥!
(しどけなく広げられた両脚の狭間に差し入れた左手は)
(人差し指で膣口回りをなぞって解すようなクルクルとした動きで)
(次第に膣口の縁から入口辺りの襞肉の皺を辿るように蠢いて行き)
(くちゅ‥くちゅと粘着質な音が車内に響き渡る頃には人差し指に加え)
(中指が掻き分けられ綻びを生じた花びらを弄るようにちゅぷちゅぷと)
(空いた右手は手のひらから零れ落ちる乳房をすくいあげるようにし)
(彼方を見据える色違いの双眸には名無し様を置き去りにして)
(揚羽にとってのご主人様を想って眠れぬように自分を慰める)
(魔性めいた眼光はしっとりと濡れた、壊れてしまいそうな危うい瞳に)
261名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 02:14:48 ID:b7eJ/JRX
……うわ、すご……
(熱い、と言いながらブラを外し、ショーツも脱いだ揚羽さんの姿から視線が離せず、)
(月明かりに映える白磁の肌と、対象的に黒く茂る形のよい三角地帯を、交互に移り)

ん、あ、あぁ…………
(始まってしまった、揚羽さんの痴態を晒すショーを、呆然と見つめる)
(花蜜を溢れさせるはずの場所を、やわやわと弄る姿も、)
(そこを弄る指が深く沈み、引き抜かれればてらてらと濡れ光っている様子も、)
(重みのありそうな乳房が、手の動きに合わせてぶるぶると震え、揺れる様子も、)
(そして、こちらに構わず、「ご主人様」を思って鳴く姿も……全部、全部見せつけられて)
……揚羽さん、って。そうやってるんですね、いつも……
(目の前の淫らな女の自慰の演目と、その瞳の中にある、誰かを思う姿を見て、興奮と嫉妬心がない交ぜになった感情を顕にし、)

……ね、揚羽さん?
今からあなたが一回達したら……少しの間、僕が「ご主人様」に見えます。
あなたは、「ご主人様」にしてあげたいこと、して欲しいことを、全部……思うままに、してあげなさい?
……さぁ、ご主人様に、何でも求めなさい。ご主人様の言うことは絶対ですからね?
(自慰に没頭する揚羽さんの耳元で、小さく囁く)
……卑怯だけど、許してね……揚羽さん?
262揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 02:38:06 ID:wVViSNwN
>>261
はあぁぁん!ああんっ!ご主人様っ!ご主人様っ‥!ご主人様っ!
帰ってきて下さいっ‥帰って‥んっはぁっやっぁうんっくふっひぁ!
ご主人様っ!ご主人様‥!あっはぁあん!ご主人様!ご主人様‥!
いっ‥くっぅ!ご主人様‥ご主人様‥愛して‥っっぁ!っ‥ん!‥ぁ!
(左手の指の付け根から指の股までふやけてしまいそうなほどに溢れ滴らせ)
(左手で膣穴の下側と上側をこすり立てるようにしながら)
(腰をくねらせ下腹部を震わせ、乳首は固くしこって熱で痛いほど張り詰め)
(右手は陰核を人差し指で、中指で上下に迫り出した指の関節や)
(指の腹でこすりながら、太腿をすり合わせ肩を震わせ)
(ねちゃねちゃ‥にちゃにちゃと粘っこい糸を引かせながら)
(熱狂に酔い痴れたように上気した頬、紅潮した切れ長の目元)
(焦がれる乙女の涙を黒の右目に、渦巻く女の情念の光を蒼の左目に宿し)
(最後は、掠れた切ない哀願の声音を震わせて枯らせ、背筋を震わせて)
(クタッ‥と糸の切れた操り人形のように黒髪が目や頬にかかるのも構わずうなだれ)
(小刻みに身体を震わせ息を切らせると‥ふと我に返ったように)
(名無し様を見返えすと‥ふにゃっと蕩ろけ切った極上の微笑みを向ける)

‥ご主人様‥私めに、ご主人様の赤ちゃんを産ませていただけませんか?
(運転席の名無し様の膝の上にガーターベルトのみを身に纏った姿で)
(ゆっくりとまたがり首筋に抱きついた対面座位の体勢で)
(恐らく、まともに目を覗き込む事が出来ないほど‥恐怖や死を予感させる優しい微笑みで)

ご主人様お願いいたします‥私めが全て動いて差し上げますから‥
ご主人様の性欲処理を‥私めのオマンコでヌいて差し上げますから‥?
263名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 02:57:40 ID:b7eJ/JRX
…………
(もはや、言葉も出なかった)
(目の前で繰り広げられた痴態。それは、あまりにも、遠い世界の出来事で)
(ただひたすら主人を思い、自らの身体を熱くさせ、淫液を溢し、名を呼びながら昂ぶり、果てる姿を見て、)
これは、悪いこと、したかな……?
(今さらながら、自分のとんでもない失敗に頭を抱えたくなったが)
(こちらに向けられた、揚羽さんの……頬を紅潮させた、か弱い乙女のような、愛に生きる女のような、)
(相反する双眸と、浮かぶ極上の笑顔に、身体が固まって)

あ、揚羽、さん……?
(ぞっとする。彼女の主人への思いは、これほど強いのか、と)
(目の前に姿を晒した揚羽さんの姿は……何というか、魔性そのもので)
(月明かりを背後に、暗く浮き上がる裸体のシルエットは美しく)
(浮かんだ笑みは、正視することも憚られるくらい、可憐で、痛々しくて)
え、あっ、ちょ、ちょっと待って、揚羽さん……!
(揚羽さんの言葉に、翻弄される自分がいる)
(今の自分は、揚羽さんにとっては「ご主人様」……だが、当然ながら孕むのはご主人様の子、ではなく)
(こんなに強い思いが、絶望に変わったら……その可能性に恐怖して)
(慌てて間を持たせようとして、ふと、それを手に掴む)

……わ、わかった、わかったから!
け、けど、揚羽さ……揚羽、これを先に飲みなさい。
お前が、私をより喜ばせるように、身体が熱くなる……薬、だ。
(ウソだった。本当は、なぜか車内にあった避妊薬である)
(その薬を渡しながら、自身も下半身を露出させる)
(現れた肉棒を外気に晒し、少しの間、逡巡して)
……さぁ、揚羽。お前を、ちゃんと孕ませてやる、から……私を、楽しませなさい
(欲望には勝てず、そう告げる)
264揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 03:22:50 ID:wVViSNwN
>>263
イヤですわご主人様‥そのような無粋なモノ‥ご冗談が過ぎましてよ?
(自らの車内にあるからには、それが経口避妊薬であると目敏く察し)

私めとご主人様の間には‥スキン一枚の隔たりすら口惜しいですわ?
(手渡されたカプセルをポイッと車内に投げ捨てると)

ご主人様‥お気になさらないで下さい‥私めなど愛妾の末席に加わる事すらおこがましい端女に過ぎませぬ‥
ご安心下さませ‥ご主人様より授かりし赤ちゃんは‥私め一人で育てますから‥?
(凄絶なまでの艶笑を浮かべ、凄惨なまでの甘い囁きを交わしながら)
(スッ‥と微かに持ち上げた腰‥差し伸べられた左手が、露わになった怒張を掴んで)
(ニュルッ‥と、名無し様のズボンを濡らすほど潤いきった淫蜜にまみれたクレバスへと先端をなすりつけ)

ご主人様‥私めが妊娠するまで何回でも果てて、何度でも出して下さいませ‥?
私めのオマンコで‥心行くまでお楽しみ‥あぁあぁあぁあぁ―――っっっ!
(ずちゅっ!にゅるにゅるにゅるにゅる!と勢い良く先端から根元まで)
(腰を落としその灼熱を湛え烈火を帯びた怒張が襞肉を掻き分けて)
(奥底まで迎え入れただけで黒髪をバサッと跳ね上げ、サラッと舞い降り)
(上半身を仰け反らせ乳房を突き出し、その谷間に名無し様の顔を挟み込んで)
(容易く絶頂に向かった揚羽はプルプルと雨に打たれた捨て猫のように身を震わせ)

も、申し訳ございません‥とんだ不作法を‥粗相をいたしまして‥はあっ‥
ご主人様‥避妊の心配も殿方としての自制も必要ございませんわ?
私めの身体で、オナニーしていただくくらいのお気持ちで‥?
(グッチュ‥グッチュと腰を前へ突き出し後ろへ引き戻し、震える下腹部をなだめてクチュクチュと怒張をしごく)
(既に内側から火傷しそうな熱を帯びた膣内で名無し様の怒張をにゅるにゅるとこする)
(自分の身体をオナホールに見立てての、ご主人様の性欲を処理し性交の快楽と射精の悦楽に尽くすために)
(繋がったと言う事実だけで精神が絶頂を迎えてしまうほど)
265揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 03:37:10 ID:wVViSNwN
【名無し様、少し眠たくなって参りました‥】
266名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 03:43:09 ID:b7eJ/JRX
【…あ、ごめんなさい、揚羽さん。気付くのが遅れた……】
【そしたら、ちょっと中途半端で悪いけど……このロールは、ここまでにしようか】
【それでいいかな?】
267揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 03:44:16 ID:wVViSNwN
>>266
【ありがとうございます‥あと、1レスずつなら大丈夫ですのでご安心下さい】
268名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 03:46:21 ID:b7eJ/JRX
>>267
【いや、私も少し危なかったから、お互い様だよ】
【えーと、あと一レスで〆、ってことかな?それとも揚羽さんの本スレで置きレスってこと?】
269揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 03:49:02 ID:wVViSNwN
>>268
【いえ、名無し様が投下されてから私めが締めのレスを返して終了の形に‥】
270名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 03:50:09 ID:b7eJ/JRX
【了解、あとちょっとだけ待ってね?すぐ終わらせるから……】
271揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 03:51:37 ID:wVViSNwN
>>270
【はい‥お待ちしております】
272名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 03:59:53 ID:b7eJ/JRX
だ、ダメだ、揚羽っ……!?
(薬を投げ捨ててしまったことに慌てふためくが、)
(その後の、揚羽さんの宣言には、もう恐怖すら浮かんで)
あ、あぁ……だ、ダメだよ、揚羽、さん……そんな、こと言ったら……あ、ぐっ!
(自身を包む熱い感触。顔を包む柔らかな温もり、耳に響く甘美な叫び声……)
(その瞬間、理性は焼き切れて)

あ、揚羽、揚羽っ!
(揚羽さんの腰を掴み、自身の身体を上下させる。獣のように、貪欲に揚羽さんの身体を求めて、)
(自身を包む熱さを、目の前の女への情欲を、全てぶつけて)
(淫水の撥ねるまま、腰の動くまま……腰を支えた手も少し下がり、片手は離して淫核を擦って)

揚羽、出すよっ!揚羽っ……!
(自身のたぎりをそのまま、揚羽の中に注いでいく)


……はぁ、はぁ……揚羽……さん……あなたは、段々眠くなります……
目覚めたら、ご主人様はいなくて……でも、かすかに覚えてる、ご主人様との交わり、を……
ごめんね、揚羽、さん……目を覚ましたら、また、ご主人様はいなくなるけど……
きっと、いつかは本当のご主人様に……
(息を切らせながら、揚羽に催眠術をかける)
(眠った揚羽を見て、服を着せ……館まで送った)

(ただ、休日に服を脱ぐ、という催眠を解き忘れたのは内緒である)



【ごめんね、駆け足だけど私はこれで〆にするよ】
273揚羽 ◆fdMKRAExdI :2009/10/12(月) 04:19:07 ID:wVViSNwN
>>272
(そして、お屋敷まで送り届けられ、名無し様が立ち去るのを)
(ジッと聞き耳を立てて、気配が遠ざかって行くの感じると‥)

ふうっ‥からかうだけのつもりが、随分と‥んっ‥ネットリしていますわ‥
くすっ‥生真面目なお方‥けれど‥ちゃんと避妊をしていなければ‥
孕んでしまいそうなほど濃いお味ですわ‥ちゅっ‥んっ‥トロトロ‥
(狸寝入りから目を覚まし‥最初からかかってもいない催眠術をわざわざ解いてくれた事に微苦笑を浮かべ)
(膣内からトロトロと逆流し出戻ってくるザーメンの感触に唇の端を釣り上げて)

うふふふ‥これからも、積み重ねて下さいませ‥?名無し様‥
いずれ、素敵な殿方になられますようお祈りしておりますわ‥
(最初から催眠術になどかかってはおらず、オナニーする所まではからかい半分の演技であった)
(しかし、途中ご主人様をかたる段になって懲らしめの意味も含めてわざと妊娠を仄めかせたりして)
(肝を冷やす所でお灸を据えられば良かったのだ)
(さもなければ避妊薬を投げ捨てるなどといったリスキーな真似など考えようもなく)
(常日頃から避妊に対する注意は怠っていないため、かけられたペテンでもあったのだ)

ふうっ‥なかなか激しい御仁でしたわ‥また、会う日まで
(去って行く青年をミラー越しに見送りながら)
(されど、最初から最後まで演技だった訳ではなく)
(‥ご主人様への思いだけは、嘘偽りないモノであった)
(そして、朝焼けの中心地良い疲れに身を任せ静かに二度寝を始め)

【お疲れ様でございました‥】
【このように、尾を引かない形で幕を閉じさせていただきました】
【ありがとうございます‥スレをお返しいたします】
274名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 04:23:55 ID:b7eJ/JRX
【ん、見届けました。遅い時間までありがとうね】
【またよかったら相手して下さいな。では、スレをお返しします……】
275名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 17:21:46 ID:b2qVFn19
喉痛い
276兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/14(水) 22:51:43 ID:6F1bE5JJ
【島田 六花 ◆Rikka6HNi6さんとのロールに、スレをお借りします】
【それでは、よろしくお願いしますね】
277島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/10/14(水) 23:09:07 ID:bfmXOf8T
…………い、たい……
(痛みに顔をしかめて、膝をつく。そこにはこの世の生物にはあり得ない、濁った緑色の血溜まり)
(ところどころ裂けた黒のジャージが、血を吸ってさらに重みを感じる)
もう、だめ、かな……新しいの、買わないと。
(目の前には、汚濁の源――全身を鉄パイプで貫かれ、シャベルで斬り裂かれた異形の死骸が転がる)
(強かった。いくつかの裂傷と打撲、そして肩の脱臼で済んだことが奇跡のよう)

……はぁっ、は……
(無理やり嵌めた左肩が、ひどく傷む。正しい処置の方法を、六花は知らなかった)
(地面に突き立てたシャベルで身体を支えるのも、辛い)
くっ……!
(目眩がする。早く、身体を修復しなければ。しかし、その余力はあるか)
…………ッ。
(駄目だ。痛みのせいで、集中できない。ただでさえ消耗した魔力を)
(自らの身体を再定義するだけの練度に紡ぐことができない)

(ずるり、と身体が横に傾ぐ。びちゃ、と音を立てて血溜まりの中に落ちた)
――――……
(虚ろになった眼で、同じように横たわる死骸を見つめる)
(これを少し食べれば、全身の修復など造作もない)
(――嫌だ。こんな穢れを、この身に取り込むのは)
(けれど、それを拒めば、自分は――)

――――――。
(六花は無言で上半身をわずかに起こすと)
(異形の死肉に、顔を近づけて――)

【お待たせしました】
【今日は短い間ですが、よろしくお願いします(ぺこり)】
278兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/14(水) 23:26:13 ID:6F1bE5JJ
>>277

(警察機構における対異形組織、特殊急襲部隊特務分隊。
 その組織の戦闘員である少年は、学校の裏山を探索していた)
(時刻は夕方、黄昏時といった所か。頻繁にではないが、
 学校の噂話でたまに聞こえる、曰わく裏山には怪物が度々出るらしい)
(それは確かに噂話にしか過ぎないが、火のないところに煙は立たないと言う。
 ならば、哨戒へと赴くのが、『ガンスリンガー』たる自分の役目)

……………。

(それなりに険しい場所であるということで、今日はあの巨大な漆黒のケースではない。
 それに比べれば小さな、深紅のサックスケースだ)
(『ジムノペディ』は、紅裂拓兎のような、個人の範疇を超えた戦闘力を
 有する相手に使う決戦兵器だ。まさかこんな場所で、彼に再開できるとは思えない)
(段々と秋に変わり、色が染まりゆく紅葉を少し眺めながら、一歩一歩進んでいく――――)

―――――『   』
………っ………!

(どこからか、殴り合うような鈍い音がした。すぐに耳を澄ませる。
 何かによる戦闘は、もう始まっているようだ)
(これが異形と異能の争いならともかく、片方が一般人だとしたなら、時間がない。
 おおよその方向を理解しながら、走っていく。悪路のせいで、ケースに乗る『レガート』は使えない)
(しばらく走ったところで、奇妙な断末魔のような声が、近くで聞こえた。
 わずかに進路を修正し、そちらに視線を向けた)

……………っ!あ……。

(そこに存在するのは、血溜まりに倒れた一匹の化け物と、一人の少女)
(血は緑色だが、ボロボロになったジャージを見るに、明らかに無事ではない)
(声をかけるより早く、彼女の動向に注意を払いながら、
 病院へと連絡しようと携帯電話を取り出した)
279島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/10/14(水) 23:44:07 ID:bfmXOf8T
…………?
(がさがさと、枯れ葉を踏む足音。軽いそれは、大人ではないだろう)
(音のするほうへ顔を向けると、そこにはさほど大きくない人影があった)
(暗くてはっきりとは見えないが、赤いケースを片手に持っている)
(わずかに耳に届いた声も、性別の分からない高い声で)
(――ただ、この光景を見ても動揺はしていないと。今にも遠のきそうな意識の中で、思う)

(その人影は、何かを取り出し、耳に――恐らく、携帯電話)
(どこにかけると――聞こえる単語――病院?)
……だ、め……
(病院など、六花には無意味。この身体は、生物ではないのだから)
(この身体は、肉色の土塊。それを流れるのは、赤い泥水)

(けれど、止めてどうするのか。彼、もしくは彼女の前で、この異形を喰らうと?)
(このひとは、自分を助けようとしているのに。その前で、自らの異質を明かせるのか)
(それにこの人物が、異形狩りだとしたら)

(そう。以前話を聞かされてから、予想はしていた)
(この街で、この夜の中で戦い続けている以上、いつか出会う時が来ると)
(『本物の』異形狩りに――)
ッ……!
(傷口を中心に、乾いた土壁のように罅割れた手の甲。もう、時間がない)
(途切れそうな思考状態で、六花は究極の選択を迫られていた)
280兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/14(水) 23:54:59 ID:6F1bE5JJ
>>279

………動くな。傷に障る。

(満身創痍と言った様子だが、それでも異形を退治した以上、
 彼女も恐らく異形狩り、あるいはそれに準じる異能を持っているのだろう)
(とはいえ、所詮、恐らくは一般人。正義の味方を目指しているのか、
 自己防衛の結果か。どちらにせよ、彼女は傷ついた)
(もっと早く来れていたら、なんて仮定は無意味だ。
 現実は、今にしか存在しない。後悔など何の役にも立たない)
(だから、今は迅速に救急車を呼ぶ必要があった)

もしもし、怪我人です。
場所は××学園の―――――。

(病院へと連絡を取りながら、彼女へと近寄る。
 出血が酷い。今から止血をしても、間に合うだろうか)
(布の代わりになるようなものは持っていない。
 通話を終えたら、ワイシャツを破くべきか)
(その後はどうする。悪路を覚悟で、彼女を麓まで運ぶべきか?
 いや、ここは病院側の指示に従おう。こちらは彼女の病状を伝えるだけでいい)
(そんな判断をしながら、彼女の前にしゃがみ込み、傷口を眺める)
281島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/10/15(木) 00:08:57 ID:BCv1ilPc
(近づいてきたのは、あどけなさの残る、少年の顔。見た目だけなら、六花よりも年下に見えるだろう)
(それに似つかわしくない、固い口調で動けない六花に声をかけてくる)

…………ぅ。
(それどころではない。事態は一刻を争う)
(救急車か何かを呼ばれて、ひとが来て。それまでに逃げられなければ)
(六花の正体――とまではゆかずとも、まともなヒトでないことは)
(多くのひとの知るところとなってしまう)
(夜に生きるヒトであればまだしも――それは、避けるべき事態だ)

(しかし、動くことができなければ話にならない)
(こうして、身体を起こすだけでも精一杯なのだ。脂汗が、顎から滴り落ちる)
(せめて、通報だけでも。どうにかして止めなければ)
……や……め、て……よば、な……
(喉から絞り出すような声は、彼の耳に届いているだろうか)

(それが聞こえたのか聞こえなかったのか、彼は六花のすぐ傍まで歩み寄ると)
(そこにしゃがみ込み、六花の手を覗き込んだ)
(緑と赤の血と泥にまみれ、罅割れた手を――)
282兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/15(木) 00:26:25 ID:+X/N4uuU
>>281

…そんな訳にも行かないだろう。今は生きることが最優先だ。

(目の前の、高等部の少女が、助けを呼ぶなとかすれた声で叫んだ。
 幾ら放課後とはいえ、一人こんなジャージ姿で裏山にいるなど、少々不自然かもしれない)
(もしや、家出でもしたのだろうか。そんな所をこの化け物に襲われたのか。
 あるいは、治療費が払えないほど困窮しているから?それこそ命には代えられないものだ)
(多少のごたごたなら、警察の権力を用いれば有耶無耶にできる。
 だから少年は構わず病院に、詳しい現在地を伝えようとし――――硬直した)



「はい、そちらは××学園の―――?」
『ブツッ』

(少しの沈黙の後に、終話ボタンを押す。視線は相変わらず、一点を凝視したまま)
(それは、まるで乾いた粘土のように罅割れた、彼女の手。
 人間と同じような綺麗な白い肌だが、そこだけ奇妙なメイクのように、割れていた)
(人間では有り得ない。この異形の能力かもしれないが、
 この場合最も順当な考えは、この少女は人と異なる形を持つ者。つまりは)

………お前は、異形か?

(携帯電話をしまうなり、晶は単刀直入に切り出した。
 その眼には先程までの、案じるような様子は微塵もない。
 ただ微動だにせず、冷たく六花の瞳を見据えていた)
(その両手には、まだ何も握られてはいなかったが。
 鯉口を切る寸前の侍のように、彼を、一触即発の雰囲気が纏っている)
283島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/10/15(木) 00:30:26 ID:BCv1ilPc
【すみませんが、最初に申しましたようにここで凍結にしていただいて良いでしょうか】
【金曜までは、21〜22時の間には来れると思います】
284兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/15(木) 00:32:25 ID:+X/N4uuU
【はい、了解しました。それでは、今夜の21時にお願いしてよろしいでしょうか】
285島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/10/15(木) 00:34:39 ID:BCv1ilPc
【了解です。多少遅れるかもしれないので、そのときはごめんなさい】
【では、お先に失礼します】
【今日はありがとうございました。おやすみなさいませ(ぺこり)】
286兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/15(木) 00:37:14 ID:+X/N4uuU
【その点については了解しました。何も問題ありません】
【はい、ありがとうございました。今夜もよろしくお願いしますね】
【お休みなさい。それではスレをお返しします】
287プリュイ ◆6XfX3xztFVlE :2009/10/19(月) 22:29:18 ID:DiTK/7Uk
【ネージュ ◆9qkoi3cSsgさんとのロールに、使わせてもらいます】
【折角なので、こちらから書き出しましょう。少々お待ち下さい…】
288ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/19(月) 22:32:11 ID:jD6KkIZS
【楽屋スレからこんにちは、プリュイ ◆6XfX3xztFVlE さんとのロールを
【リミット23時過ぎということで考慮してお借りいたします】
【それではよろしくお願いいたします。】


はっ!ふっ…とうっ!!
……はぁはぁ…何だかイマイチ決まらないなぁ…。
(夜の村外れの人気のいない森の中、木で作られた人形で武闘の稽古をしている)
(目立つのが苦手な彼の、一人ぼっちで自主的な訓練に励む様子である)
(自分から見て武術は納得はしていないが、頑丈だった人形はボロボロだった)
289ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/19(月) 22:37:21 ID:jD6KkIZS
>>287
【申し訳ございません、時間差でそっちの方が早かったですね】
【288はなしと言う事で】
290ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/19(月) 22:40:46 ID:jD6KkIZS
【重ね重ね失礼いたしました。私が書き込んでいる間】
【プリュイさんの書き込みが早かったので少々混乱してしまいました】
【289はなかったことにして、>>288から始めさせていただきます。】
291プリュイ ◆6XfX3xztFVlE :2009/10/19(月) 22:52:51 ID:DiTK/7Uk
>>288-290
やはり、ここだったか―――
(全体練習の後、練習熱心な彼の姿を捉えようと村の外れへと飛ぶ)
相変わらず練習熱心なのだな。他の奴など、比べ物にならないくらいに。
(彼の側に降り立つ。人形の具合を見れば、彼の練習の量は明らかであった)
(凛とした瞳で彼を見つめる様は持ち前の冷静さを示しているかのようだったが)
(ネージュに関することには、彼をもってしても、必ずしも冷静ではいられなかった)

【済みません、一回文章が消えてしまって遅れてしまいました】
【了解です、それでは改めて宜しくお願いします】
292ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/19(月) 23:32:01 ID:jD6KkIZS
・・・・・・。よし、これだ!
(稽古に夢中になっているのか鈍感なのか、後ろで見守っているプリュイには気がつかずに)
(しばらく構える姿勢で次のフォーメーションをイメージして、決定したところで人形へと突進する)
はっ、やっ、てやっ!!
(肘鉄、チョップ、サルトキック順に繰り出し、体勢を立て直し)
(決め技の為にくるくると宙に舞っている人形に、左人差し指を指す)
居出よ、トニトロス!
(瞬間的に精神を集中して呪文のようなものを発する、空から小さな雷が一筋降ってくる)
(しかし、人形に狙ったつもりだったものが、側にいたプリュイに向かって降り注いだ)

【フォローありがとうございます。折角立ち直ったところで申し訳ないのですが】
【こちらの時間が押してきてしまっているので、次の次辺りで凍結したいと思います】
293プリュイ ◆6XfX3xztFVlE :2009/10/19(月) 23:48:11 ID:DiTK/7Uk
(降り立ったプリュイにも気付かないくらい、ネージュは鍛錬に没頭しているようで)
ほう………
(なかなかテンポ良く、小気味よく人形が宙に舞う)
(その様を、感慨深げに目を細めて見つめていた)
……っ………!
(次の瞬間、彼の体に一筋の雷光が降り注いだ)
(刺激に一瞬だけ怯んだ後、彼の近くへと寄って)
ネージュもなかなか、腕を上げたようだな……なに、気にすることはない。
(低い声のままでも、相手のことを労っているようで)

【了解しました、続きなのですが…明日もお時間がとれますか?】
294ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/20(火) 00:02:53 ID:G0eEfWEp
わぁ、プリュイさん。何時からそこに・・・?
(後ろからのプリュイの声に驚いて振り向き、息を整える)
(人通りの少ないここは、自分だけが知っている秘密の場所だと思っていたが)
ちょっと・・・みんなの足を引っ張っちゃいけないから
少しでもみんなより多めに練習してた方がいいかなって・・・。
(知られたのなら仕方ないと思いながら、頬をかきながらプリュイに会釈)
・・・体から煙出てますけど・・・どうかしたんですか?
(まさか自分の魔法がプリュイに直撃したとは気付く様子もなく)
(彼の変わったところを気にかけたように伺う)

【すみません、明日は急用があってロールしかねます】
【あさって辺りの午後6時以降なら大丈夫だと思います】
295プリュイ ◆6XfX3xztFVlE :2009/10/20(火) 00:14:07 ID:/eyIcuvP
ついさっきから……な。
(浅く頷いて、この場所は知っていたことを示す)
そうだったのか、足を引っ張っているなんて…
そんなことは……ないからな、……恐らくは。
(ネージュが真面目なのは自分も分かってはいるのだが)
(どこか少しだけ抜けたところがあるだけなのだと…そう、信じたかった)
ほう、気付かなかったかね?
体から煙が出るくらい良い刺激になったぞ、君の雷撃は。
もう少し、照準を定められるようになれると良いがな。
(素で気付いていないと察すると、半ば呆れ気味に指摘した)

【了解しました。それでは、水曜日の21時でいかがでしょうか?】
296ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/20(火) 00:25:49 ID:G0eEfWEp
え、もしかしてさっきの当たっちゃいました!? 
はぅぅごめんなさい・・・
でも、力を弱めに調節しといてよかったですよぅ。
(彼の口から自分のせいだと気付くと、謝りながら俯き嘴をもごる)
(申し訳なさそうに眉を下向きにして目を潤ませる)

ところで、プリュイさんこんなところでどうしたんですか?
眠れないんですか?

【了解しました。ではその日に会いましょう】
【ではここで凍結します。お疲れさまです】
297プリュイ ◆6XfX3xztFVlE :2009/10/20(火) 00:26:58 ID:/eyIcuvP
【それでは、その時間に楽屋スレで待機していますね】
【今日はこれで失礼しますね。お疲れ様でしたー、お休みなさい】

【ありがとうございました、スレをお返しします】
298ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/21(水) 22:14:26 ID:4ZK93pRF
【遅れまして申し訳ございません】
【プリュイさんを待機で借していただきます】
299ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/21(水) 23:31:41 ID:4ZK93pRF
【すみません、時間が来てしまったので落とさせていただきます】
【多分本日と同じ時間帯にくるかもしれません】
【では、失礼します】
300水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 15:00:58 ID:S8TEKSh0
【卯月さんとのロールにお借りします、書き出しますので少々お待ちを…】
301卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 15:01:38 ID:nnNBviRj
【水鏡さんとのロールにスレをお借りします、です】
302水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 15:09:06 ID:S8TEKSh0
(銃を抱え、河原を走る。その異形を見つけたのはたまたまで、
 人のいない方、いない方に誘導しようと思ったが、どうやら誘導されたのはこちららしい)
参ったね、これは…
(独り言を言いながら、地に転がり異形の攻撃をかわす。
 鳥の頭、鳥の鉤爪、獅子の体を持つ、RPGならグリフォンと呼ばれるファンタジックな異形は、
 巧みに空中から鉤爪、嘴で素晴らしい速さで襲い掛かってきて、
 避けきれずに、いつものトレーニングウェアに包んだ身を何箇所か裂かれていて)

(高速で動く標的に、銃を命中させるほどの技量はまだなくて、
 狙いをつけようと立ち止まっては相手に突撃されてあやうく身をかわす、そんなことを続けて)
不知火なら、でも…
(たとえ変身しても、遠距離攻撃の手段があるわけでもない。
 戦闘の恐怖に気分が悪くなり、体の動きも硬く、そのために余計に負傷も増えて)

(それでも三日月の差し込む夜空に浮かぶグリフォンを、銃を構えてぎりっと睨みつけ、発砲する。
 こちらを嘲笑うように優雅に回避して、鳥の目が無機質に、こちらを捉えていた)

【それではこんな状況から。よろしくお願いいたします】
303卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 15:26:08 ID:nnNBviRj
ん……
(いつもの無表情が、夜空をぼんやり見上げてみる)
(遠くからの街明かりがあるとはいえ、人気がなく光の少ない土地。
僅かに星が小さく瞬いているのが見えた)
(そこから見知った星座を見つけたりしながら、ゆったりと夜の散歩を続けている)
(星空を見上げるのは好きだ。いつまでも、ちかちかと光るそれを見つめていたくなる)

星……天体観測。
(以前に、あの人とそんな話をしたことを思い出す)
(たとえ北の大地までは行けなくても。人がたくさん集められなくても)

……いつか、一緒に……
……って。いつもに増して、何をぼんやり……
(そんなところに思いを馳せていたら、本当にいつまでもここで首を持ち上げ続けていそうな気がしたので)
(気を取りなおし、散歩を再会しようと仲間達を見まわして……異変に気づいた)
(仲間の一匹が落ちつかなげに身体を震わせている。まさか、と思った次の瞬間)

あれは……!
(人の形と、空にゆらめく異形の影)
(銃を構える人間が、空から遅い来る攻撃を交わしながら応戦を試みているのが見える)
(発砲音がした所を見れば、拳銃を使っているのか。しかしその戦況は芳しくないらしい)

……行きましょう。バリアード、キース、アンドロリウム。
キースは先行して、あれの注意を逸らしてきて下さい。
(そのまま見捨てる訳にも行かない。仲間達が頷くのを確認し、
風を切って飛んでいくコミカルでカートゥンチックなハエに続いて一人と二匹は駆けだす)

(やがて、ハエは一足早く目標を補足する。羽音に気づいたグリフォンが振り向くより早く、
その口先から破裂する針を散弾銃のように発射した)

【こちらこそ、宜しくお願いします】
304水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 15:34:16 ID:S8TEKSh0
(睨み合いを続けているところに、横合いから新たな異形が現れた、と思った。
 が、そのハエのように見えるどこかコミカルな異形は、グリフォンに攻撃を仕掛けて――)
え?
(意外な展開に戸惑っていると、さらにこちらに近づく影を見つけて)
君、危ないから今すぐ逃げて!

(夜目にも小さな人影、さらに見定め難い二つの影がこちらに近づくのを見て、
 グリフォンがとりあえずハエのような異形を相手どっているのも確認し、
 銃を地面に向けてトリガーセーフに指を掛けて誤射しないようにすると、
 やや後ろにさがり、この状況を見定めようと困惑しながら、
 戦闘の様子と近づく影を見守る)

あれは僕がなんとかする、危ないから、早く!
(それでも他人の存在を意識して、守らなければ、と体の震えも治まってくる。
 他人を巻き込んで傷つけてはいけない、そんな思いでぎりっと歯を噛み締め、
 空中で絡み合う戦闘の様子を見定めて、介入の機会を窺っている)
305卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 15:50:07 ID:nnNBviRj
(ハエの攻撃にグリフォンが気を取られているうちに敵と対峙していた姿を確認する)

……んー、逃げろ、と申されましても。
(確かに傍から見れば自分は力の無い子供か)
(かといって、当然ながらこのまま回れ右をするわけにも行かない)

……ふむ。
バリアード、アンドロリウム。キースの援護を。
(ひとまず、不意打ちには成功したものの押され気味にあるハエへの
援護をを送りこんだ。小さな犬のような姿は尾から電流を迸らせる)
(うっとおしく思ったか、グリフォンは低空に降りて二匹を弾き飛ばす)

と。ご覧の通り……このくらいであれば、慣れてますから。
ご心配には及びません、です。……大丈夫ですか?
(しかしそこに体躯の大きいイタチのようなウサギが
降りてきたグリフォンに両足でドロップキックを決めた)

(こちらを逃がそうとする少年を気遣いながらも、
三匹と戦うグリフォンに気を配るのを忘れはしない)

……決定力が足りませんか、ふむ。
(怯んではいるもののグリフォンはまだ余裕を見せているようだ)
(三匹が攻撃をしかけては、敵がそれを弾き飛ばすの繰り返し)
(右手に篭める冷気が形成されるまで、まずは時間を稼ぐか――)
306水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 16:03:16 ID:S8TEKSh0
(おっとり、というか、動じないというか、独特な雰囲気の、
 自分からするとまるで子供にしか見えない少女に声を掛けられて、
 更にデフォルメチックな異形が命令のままに、グリフォンと戦うのを見て覚悟を決める)
なるほど、君も夜の住人、というわけだね。
それなら、僕も戦う。できれば低空に誘導してくれるかな?
遠距離攻撃は得意じゃなくて、ね。
(銃をバッグにしまいそれを放り捨てると、唇に指を当てて)

ああ、それと今から「変わる」けど、君と君の…仲間?には攻撃しないから、
出来れば協力してもらえると有難いな。
(戦いへの恐怖はまだ体の奥に残っていたけれど、青白い顔のまま、微笑んで、
 すいっと唇をなぞって――)

イィィィィィィィィィィ――YAHOOOOOOOOOOOOOO!
(夜空に高々と奇声を挙げると、再び低空に舞い降りたグリフォンの顎を、
 下から掬い上げるように蹴りを放ち、ほとんど足が一本の直線を描くほどに見事な一撃を決め、
 衝撃のまま、上空に舞い上がり警戒するようにこちらを見据えるグリフォンに)
よくもやってくれたじゃねえか、トリ頭。
(にやりと笑うその顔に燐光を放って揺らめく炎の文様が浮かびあがり、
 傷ついたウェアの隙間からも光がもれて、全身に文様が回っていることを示して)

こっからはお仕置きタイムだ、この…
(さっき聞いた名前を思い出そうとして)
バリちゃん、アンたん、キース君とオレ様がお相手してやる。
(少女を背後に庇うように、不敵に胸をそらせて)

んで、そこのちっこいの、お名前は?
オレ様、水鏡恭弥、よろしくな。
(そのままくるりと敵に背中を見せて少女にウインクして見せて、ニヤリと笑う。
 先ほどの穏やかな表情とは顔の造りは一緒でも、まるで別人のようはふざけた表情を浮かべ、
 敵に背中を向けながらも緊張感の欠片もなく、不敵に笑ってみせる)
307卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 16:18:10 ID:nnNBviRj
はい。手を、お貸し致しますよ。
……承知しました。三人とも、そのまま彼をその位置に。

はい? ……変わ、る……?
(共闘の意向を理解してくれた、と思ったその矢先に
武器であったはずの銃が仕舞われるのを見て、首を傾げる)
(続けて放たれたその言葉に、さらに訝しんでいると――)

……!!?
(突如、舞い上がった奇声に不意をつかれ
動じなかったひのわも、流石にこれには飛び上がった)
(その、全くの別人格な声が先ほどの少年と同一人物と思えず
きょろきょろしかけるが、それに続く挑発の言葉とその肌に浮かぶ紋様を確認し)

……これは……さすがに、驚きました。
(先ほど投げかけられた「変わる」という言葉の意味を、混乱しかけた頭で理解する)

あ、えと……卯月ひのわと申します。
なるほど……これが変わる、ということなのですね。
(その変貌ぶりは殆ど別人と行っても差し支えなく)
(「変わる」その瞬間や、知識さえなければ双子の兄弟などと言われても納得出来る程だ)

……ジキル博士とハイド氏……とはちょっと違いますが。
(その光景から連想された、一つの作品を感想のように口にした)
(もっともあの作品と彼の状態では相違点もあるわけだが)

……! アンドロリウム、後ろです!
(……と、視界隅にウサギの背後に迫るグリフォンを目視した)
(この衝撃的な展開ですっかり気を逸らしていたのに何とか気づき、慌てて指示を飛ばす)
(大ウサギは指示により敵に気づくと長い脚を使い、回し蹴りによる迎撃を試みた)
308水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 16:31:28 ID:S8TEKSh0
うづき・ひのわ…んじゃひのわん、でヨロシク。
(ひらひらと手を振って身を屈めて挨拶をして)
二重人格の古典だな、まあそんなもんだと思ってくれれば――
(突然バック転をすると、地に両手を着いたまま、ぐんと体のバネを利用しつつ、
 伸び上がって全身の力を込めてグリフォンを蹴飛ばし、アンドリウムのほうに無防備な脇腹を晒すよう、
 グリフォンの体勢を崩して)

上から追い込んで、オレ様がオトリになるから
(今度こそグリフォンに向き直り、手をぶらぶらとさせてあくまでもリラックスした様子で)
右か左か、後ろでもいい、どっかから隙を突いて削ってけよ、ひのわん。
(ノーガードで相手を挑発し)
ほれ、来てみろよトリ頭、オレ様に触れるもんなら、やってみな?

んで、おめーは下がって全体見てろ、危なかったらオレ様がカバーしてやる。
大体そんな感じで、あのトリ頭料理してやろうぜ。
…砂肝とか、あんのかな?
(どこまでも余裕をかましてそんな軽口を叩きながら背後に少女を庇い、
 目の墨にウサギと犬のような、少女の異形を捉えて)
焼いて食ったらどんな味、すんだろーなー
(コキコキと首の間接を鳴らし、グリフォンが襲い来たればカウンターの一撃をお見舞いしようと、
 嬉しげにバカ笑いを夜空に響かせる)
309卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 16:45:16 ID:nnNBviRj
は、はぁ……よろしく、お願いします。
(いきなりニックネームを付けられ、彼の変貌ぶりもあって
ややたじろぎ気味に小さく頭を下げる)

(と、軽快な動きで彼が跳ねグリフォンに攻撃し、体制を崩した)
(そこに大ウサギの回し蹴りがクリーンヒットし、巨体が吹き飛ぶ)
(どうやら、先ほどの「変わる」前の彼が銃撃戦主体でなら
「変わった」後は肉弾戦主体に切り替わるらしい。肉体強化の力といったところか)

了解しました。お気をつけて下さい。
アンドロリウムは彼に追随し、隙を狙って下さい。
バリアード、キースはアンドロリウムのサポートをお願いします。
(ハエが口に針を溜め、犬が尾に充電し攻撃準備をする。
同様に自分も冷気を維持し、いつでも攻撃に転じられるように備えた)

……流石に、食べられないと思うのですよ?
お腹、壊すと思います。
(やや呆れ気味に軽口へつっこみながら敵の動きを警戒する)

……来ます……!
(やがて、グリフォンが襲撃の姿勢を見せると迎撃に身構える)
310水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 16:54:44 ID:S8TEKSh0
そっか?いっぺん丸焼き、とか食ってみてーんだよなー
ほら、マンガの骨付き肉とかあるだろ?あれぜってー中は生焼け、だよな?
(さらに軽口を返しながら、さすがに焦れたか、こちらに正面から突っ込んでくるグリフォンを、
 ニヤリと口元に笑いを浮かべて見据えて)
せっかくあっちこっちから攻撃できそうだし、そんじゃ――

(鋭い前脚の鉤爪での攻撃を身を屈めてかわし、嘴を突き出そうとするのを相手の懐に入って、
 がっしりと突進の勢いを体全体で受け止め、ずずっと踏みしめた足が地を削って後ろに下がり、
 ようやく空中からの突撃の勢いを殺すと、柔らかい腹に一度膝蹴りをかましてから、
 地にごろん、と仰向けに、力任せに寝ころがし)
ボッコボコにしてやれ、今だ!

(それでも離れ際に鉤爪で背を裂かれ、嘴の一撃を喰らいながらも平然と離脱して、
 バックステップして少し距離を置いて、少女の使う仲間達の一斉攻撃のタイミングを作り出し、
 いざと言う時はカバーできるよう油断なくグリフォンを見据えながら、
 もう一度背後の少女の気配と周りの仲間たちの配置を確認し、油断なく、
 それでも緊張もなく、腕をだらりと垂らして構えない構えをとっている)
311卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 17:06:35 ID:nnNBviRj
マンガの骨付き肉……なるほど、あれですか。
あれは恐らく、ディフォルメ表現の存在だと思われます。
ほら、丁度……彼のように。
(ディフォルメされたハエを指し示す。
戦闘とは程遠い、日常会話のような調子であったが)
(そこにはある程度の余裕が感じられた。期を逃さねば、負けを取る戦いではない)

ふむ。……流石、なのです。
(敵の突進を受け止めてみせ、さらにそれを返り討ちにしてみせる
手際を見て感心したように頷いたりなどする)
(勿論ただそれを見ているだけではない。敵が無防備な体制を見せた頃には三匹はそれを包囲していた)

バリアード……アンドロリウム。……そしてキース。
(指揮をするように、手を動かしながら仲間の名を呼ぶ)
(それだけで仲間達はひのわの意図を汲み取る。起き上がろうとするグリフォンに、
まず犬の電撃がそそがれ動きを封じた。その隙に大ウサギが接近し、
コミカルに腕を売りまわして強烈なアッパーを叩きこむ)
(さらにハエが浮き上がったそれに散弾針を撃ち込んだ。針は次々と爆ぜ、
グリフォンが苦悶の表情を浮かべる)

ご賞味あれ。
(ぼそっと、無感情に呟きながら冷気の溜まった腕を振るう)
(槍として象られた氷の塊は一直線に飛んでゆき、針攻撃に呻いていた
グリフォンの羽を地面に縫い付けた)
(痛みにグリフォンはのた打ち回り、無理に力を加えたがため羽がもぎ取られてしまう)

ぼっこぼこ……これで、よろしいでしょうか?
(そんな光景にもやはり動じず、水鏡の方を振り向いてついと首を傾げてみせた)
312水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 17:18:18 ID:S8TEKSh0
(見事な連続攻撃が決まり、さらに少女自身から氷塊がグリフォンを打ち据えるのを見て、
 不謹慎に口笛を吹いてファンファーレを鳴らす)
お見事、んじゃ、わりーけどフィナーレはいただくぜ?
(ぐっと親指を立てて見せると宙に身を躍らせて)

(たわめた右腕に異能の力を溜めて目を細め)
あばよ、トリ頭。
(去り行く異形に別れの言葉をぼそりと呟くと、のたうちまわる胸の中心に、
 神速の右ストレートを「力」を込めて叩き込む。
 ずぶり、と羽毛を貫き、肘まで腕を埋めると、なにやら分からない臓器を握り締め、
 そのまま握りつぶして最後の「ケ」の力を解放して、中枢の器官を根こそぎ消滅させる)

どうやら、片がついたようだな。ラクな戦いだったぜ、さんきゅ、ひのわん。
(びくびくっと痙攣してからくたり、と首を力なくうなだれるグリフォンから腕を抜き、
 なにやら不気味なものがへばりついた腕を血振るいして後ずさると、ウインクしてみせる)
ちびだが、それなりの場数は踏まえてるみたいだな?
おう、おまえらもありがとよ。
(少女の仲間とおぼしき、どこか可愛らしい仲間達に腰を屈めて一礼してみせる。
 腕やら体やら、返り血や自身の傷から流れる血で身を染めながらも、
 一向に構う様子もなく、ニヤリと笑い掛ける)
313卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 17:30:20 ID:nnNBviRj

(彼の右拳がグリフォンの胸を貫き、ややあって敵は動かなくなる)

お疲れ様でした。
(その様子を見守りながら、仲間達を呼び戻しつつ労いの言葉をかけた)

余り好ましいことではないのですが、半分日常化してるかもしれませんね。
……でも、心配させたくない方もおりますし……んー。ジレンマ、なのです。
(余り帰り血を浴びない、距離を取った戦いが多いので
べったりと体液を浴びている姿はやはり精神的には慣れてはいないが)
(けれども、余り表情に出る程ではないため恐らくは全く動じてないように見えるだろう)

さて……本当に食べられない内に済ましてしまいましょう。
(彼の呼びかけに犬やウサギが小さく吠えて答えたるのを見やりつつ、
ふらっとグリフォンの死体に歩み寄る)

その、驚かれるかもしれませんが……失礼しますね。
(一応、この力を明かしても問題ない人物と見受けながらも)
(教訓を忘れず、念のための忠告を入れてからその死体に手をかざす)

(光と共に死体は縮まる。ひのわにとってはいつもの光景だ)
(やがて収束した光は小さなグリフォンのキーホルダーとなって、ひのわの手元に落ちた)

これでいっけんらくちゃく、です。
皆さんも、ゆっくり休んで下さい。
(戦いを終えた仲間達も、休みを取らせるべくキーホルダーに戻して手元に納める)
314水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 17:41:00 ID:S8TEKSh0
んや、そっちこそ…
(異形を屠っても動じない様子を見定めて、これはかなりの筋金入りか、などと考えていたところに)
あ?済ませるって何…
(さすがにあんぐりと口を阿呆のように開いて、信じられない光景を目撃する。
 少女の手の中で、ころころと可愛らしく並ぶキーホルダーに目を見開いて見入って)

ちょ、ひのわん、おめー、一体何した?
流石のオレ様も見たことねー…
(そう言いながら、遅ればせながらに理解する)
ってことは、さっきのバリちゃん、アンたん、キース君も、今みてーに?
(禍々しさが薄れ、デフォルメされながらもきちんと翼まで生えたグリフォンをしげしげと眺め、
 先ほどまで共に戦っていたモノたちも、姿が用意に想像できるキーホルダーとなっていて)

…もっかい、礼を言っておきてーんだが、すぐ呼び出せるのか?
無理ならいい、ひのわんの力がよゆーあったら、ってことで。
あ、オレ様、血まみれだな、ちっと失礼…
(自分の傷に「左手」の力を当てて治癒しながら、興味津々で)
で、さっきの…んと、ひのわんの友達?呼べるか?
(しゃがみこみ、目線をあわせながら和やかに微笑んで見せる)
315卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 17:47:59 ID:nnNBviRj

これが私の力の片割れ……
言うなれば、「異形を仲間にする力」といった所でしょうか。

二つとあるような力ではないかもしれないのですけども、
水鏡さんであれば、見た所明かしても問題ないかと思いまして。
(ある種の信頼の表れ、といったところか。とはいえ今のところ
知り合った中で明かしていない異能はいないのだが)
(それも単に、信用出来ないような人間と会ってないだけということになろう)

はい。彼らもかつて、私の前に立ちふさがった者の一部ということになります。
……が、ご覧になったように。今では頼もしい味方、なのですよ。
(表情の変化は殆ど無いが、若干口調が自慢げであった)
(敵対していた時の彼らと、仲間となった彼らは既にひのわの中では別の存在と言っても良い)
(生まれ変わった、と仲間達を表現するのも間違いというよりはむしろ的確であろう)

あ、はい。では改めて。
(手元のキーホルダーを軽く放って、再び仲間達を呼び出す)
(キーホルダーは光に包まれ膨らみ、先ほどと変わらぬ姿を揃わせた)
(そこにはかつて凛々しげでもあったグリフォンが、やや愛らしくアレンジされた姿もあった)

このように……と。いかがでしょう?
316水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 17:58:29 ID:S8TEKSh0
(説明を聞きながら唸って、淡々と少女が語るのを聞いて)
見たことも聞いたこともねーな、そんな力、すっげーレアだってことは分かるが…
(首を振り振り、感じ入って受け入れていると、敵対していたグリフォンまでもが、
 どこか愛らしい姿を現して、目を丸くして)

さっきは助かった、ありがとな
(しゃがんだまま、血に汚れていないほうの左手を差し出して)
ほれ、舐めていいんだぞ?いい子だ…
(目を細め、抱き締めたい衝動をぐっと抑えながら子犬のような姿に手を差し出して)

おめーらも、遠慮すんなって、来いよ?
(ちらりと右手を見、あまり汚す様子がないのを確かめてから、ウサギの耳の間を撫でて)
どうよ?ひのわんもやっぱ一杯仲間がいるから寂しくないか?
一緒に力を合わせる、ての、悪くないよな、こんな夜の戦いじゃ、特にな。

いいから来いって、遠慮すんな。
(まるっきり慣れない犬をなだめるように、落ち着いた声で話しかけ、
 目を合わせて敵対の意思を伝えることがないようにしながら、そっと手を差し出して、
 全身の緊張を解いて、しゃがみこんだまま、無邪気に現れた少女の仲間たちに笑い掛けてみせる。
 姿はまだ文様が浮かび、燐光にぼんやりと包まれた不気味なままだが、
 人なつこい笑顔を浮かべたまま、相手が近づくのをじっと待っていて)
317卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 18:09:43 ID:nnNBviRj


レア……なのは間違いないでしょうね。
(「父さまが他に手を伸ばしていなければ、恐らく私一人でしょうから」)
(そこまでは口にせず、胸の奥で声にならない言葉にする)
(父が何を目的にこの力を備えつけたのかはさっぱり分からない)
(そして何故自分でなければならなかったのか)
(しかし、後者に関しては何故か知っているような気もする。
ひょっとしたらどこかで聞いたものの、忘れているのかもしれない)

(だが、今は関係ないことだ。
この力で何か不利益が生じているわけでもない。……ひのわが認知している範囲では)
(考えると頭が痛くなることだし、と打ち切って仲間達とじゃれる水鏡を観察してみる)

くふ。いい子達でしょう?
(和やかな光景に目を細める)
(先ほどのグリフォンは、潜在意識にとどめをさされた記憶でも僅かに残っているのか
水鏡に対して若干おびえ気味にひのわのに隠れるように寄り添っていた)

(言動は乱暴気だけども、やはり悪い人間ではない)
(気性の差はあれど、「元」の彼も同様なのだろうと考えつつ)
(彼と、じゃれつく仲間たちを穏やかに見守っていた)
318水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 18:11:06 ID:S8TEKSh0
【そろそろ中断をお願いしても大丈夫でしょうか?】
【食事その他を済ませれば、夜はフリーですので、20時以降、遅くとも21時には再開可能です】
【こちらの予定を先にお伝えしておきます、もう一レスが微妙なラインに引っかかってきそうですので】
319卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 18:19:42 ID:nnNBviRj
【了解しました。それでは20時頃、避難所に顔を出しますね】
320水鏡 恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 18:22:54 ID:S8TEKSh0
【ではまた後ほど、です。少し遅れたらごめんなさい、ということで】
【一度スレッドをお返しいたします】
321水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 20:18:31 ID:4DtqggUW
だな、とってもいい子だ…ほら、来いって。
(ついに我慢できず、子犬のような姿を抱きかかえ、お腹をぐりぐりと撫でて)
おめーらも…おい、止めろ、止めろってwwww
(顔中舐めまわされて地にひっくり返り、足をバタつかせながらも子犬を離さず、
 うりうりうり、と体中撫で回し、舐められたり匂いをかがれたりしながら、
 寄ってくる少女の仲間達に分け隔てなく、思い切りじゃれつく)

あー、楽しかった、ありがとよ、ひのわん。
(それぞれの頭を撫で、喉もとをくすぐって挨拶すると、ひらひらと手を振って)
また今度、一緒に遊ぼうぜ?時間切れだ、あばよ。
(すっかり満ち足りた顔で別れを告げると、全身の文様がうっすらと消えていき)

今日は本当に助かった、ありがとう、卯月さん。
(しゃがんだまま、気だるい変身後の疲労に捉われながらも微笑む。
 いつもの恐怖が襲ってこないのは、可愛らしい仲間達に囲まれているから、かもしれない、
 そんなことを思いながら)
君も異形を、こうして夜毎狩っているのかな?

ああ、僕は組織とか警察とか、全然関係ないから。
君を知ったからどうこうしよう、なんてつもりは全然ないから、ね。
僕も、僕の目的のために戦ってる、それだけだよ。
(少女の仲間達に囲まれながらも恐れ気もなく、しゃがんだまま無防備な体勢を晒すことで、
 相手への信頼の証としながら語りかける)

ただ、あまりなんていうのかな、おおっぴらに見せびらかしていい能力じゃないと思う。
この街の夜には、いろんな「異形狩り」がいるから…
中には君を、危険視する人もいないとは限らない。
そこは気をつけるんだよ?
(しゃがんでようやく目線があうかどうか、あまりにも華奢で小さな姿に、
 能力とは別の危惧を覚えて、自然と諭すような口調になってしまう)

【ではこのような感じで再開です、よろしくお願いいたします】
322卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 20:35:59 ID:nnNBviRj
何よりです。くふふ。
時間切れ……ああ、成程。
お疲れ様です、もう一人の水鏡さん。
(一瞬きょとんとしかけるも、言葉からおおよそを推測して
意味することを理解し、「変わった」後の彼を見送った)

いえ、こちらこそ。
私は異形を狩っている、というわけではないのですよ。
これは……彼らのための、ちょっとした散歩でありまして。
こうして貴方のような異能の方とも良くお会いします。
(名残惜しそうな犬を撫でながら、戻った彼を見つめる)
(改めて見ても、性格のみならず雰囲気もまるで別人だと思った)

目的……ですか。ふむ。
はい。実際に……分かりあえないこともありましたし。
(その時は、分かりあえなかっただけでなく失態も踏んでしまった)
(あれから再び相まみえることもないが、今度顔を見たら
両手を挙げて謝罪することを心に決めている)

仰る通りですね、今後一層、気を使って参ります。
なるたけ目立たない道を選ぶなど、注意を払ってはいるのですけどもね。
(散歩を止める時が来るとすれば、それは力が使えなくなった時か
仲間がいなくなった時。無論、そんな日が来るとも思えない)
323卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 20:36:37 ID:nnNBviRj
【っと、では再びよろしくお願いしますね】
324水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 20:46:56 ID:4DtqggUW
散歩…そうなんだ。
(また仲間たちの喉をくすぐってやり、目を細めて楽しそうに触りながら)
僕も、いろんな人にあったから、君にあってもあまり驚かないのは、そういうわけなんだ。
君も僕も、かなり毛色の変わった異能だから、かもしれないけどね。
本当に、色々な人に出合ったよ…
(思い返しながら、危険度の優先順位を確かめてみて)

紫、あるいは兵部、という名前に聞き覚えがあるかな?
その二人は仕事で夜に会ってね、ちゃんと説明して僕のことは分かってくれたけど…
(この子たちも異形、とみなすのだろうか、判断基準を全て理解しているとは到底言えなくて)
もし会ったことがなければ、僕からいきなり襲うことはないように、言っておこうか?
(もう一人、黒髪の先輩に関しては、おそらく無闇に襲い掛かることはしないだろう、などと思って)

それと、もし道を違えることがあっても、
その時は全力で逃げ出したほうがいいと、僕は思う。
さっき僕を助けてくれたように、君はいい子、みたいだからね。
(表情に乏しい、金髪のもう一人のお人形のような少女とはまた違った可愛らしさだな、なんて、
 愚にもつかないことを思いながら)
いつかまた、きちんと話をすれば分かってくれるかも、知れない。
でも、自分の命を優先することは、忘れないでね?
それだけこの街の夜は危険だから。

ええと…卯月さんは、小学生?
僕は(胸の校章を指差して)高等部2年、水鏡恭弥。
改めてよろしく。こまったことがあれば、出来るだけ力になるよ。
(散歩を止めろ、とは口にしない。
 それぞれにそれぞれの、深い事情があることを、今の自分は知っているから。)
325卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 21:03:28 ID:nnNBviRj
紫さんに……兵部、さん。
お二人とも、一度お会いしたことがあります。
(ひとりは彼のように、能力を晒すことに注意をしてくれた人物。
そしてもうひとり。共闘し、一度は銃を向けられることとなった相手)
その時は……危ういこともありましたが、
私も自分のことを説明して、分かって頂くことができました。


逃げる、ですか。
……。……気をつけます……ですが。
出来得るだけ、お話をして理解を得られれば良いかと思っております。
御……木本さん……久遠さんに、媛名さん、紅裂さん。
他にもたくさんの方と、今日のように知り合って。
その後も仲良くさせて頂いている方も多いです。
(一人目の名前を出すとき、僅かに顔を赤らめかけるが
すぐに取りつくろう。夜の暗さで気づかれていなければ良いが)

……そういうことも、動機の一端かもしれません。
危機感が足りていないのかもしれませんね、私は。のん気もの、と言いますか。
(やや自嘲気味に溜息をついた)
ともあれ、ご忠言ありがとうございました。

……しょう……がくっ、せい……………
(ひのわにとって、小さいと言われるよりもダメージとか、思う所が多いNGワードであった)
(ゆらり、とやや危うげな気配を纏いかけるが、それをすんでのところで自制する)
いえ……致し方ない、ことです……お気になさらずっ……。
(身体の成長が遅れていることは知っている。だから、身体年齢は小学生同然なので
間違える方が当然。……だと、理性では理解している)

……こちらも、改めて自己紹介しましょう。
「中等部」2年、卯月ひのわです。今後とも、宜しくお願いしますね。
(のだが、一部分の語気が強まっているのはやや御愛嬌)
326水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 21:18:59 ID:4DtqggUW
そう、なんだ、分かってくれたのならよかった。
(名前を出した二人は、冷静な判断力も備えているとことを改めて確認しながら)
それならあまり心配することも…
(知らない名前と、聞き知った名前、両方に驚き、少しばかり感情の揺らめきを感じたが、そこには触れず)

媛先輩に久遠さんは、僕も知り合いだよ。
名前だけは(顔が曇りそうになるのをとっさに隠して)
紅裂さんのことも、知っている。

異形だけが危険とは限らない。
むしろ、なまじ話が出来るだけ…
(中途半端に言葉を切って、首を振る。あまりにも考えることが多すぎて、
 自分から言い出したものの、なんと言っていいか、分からなくなって)

素直に話すことが、いつも最善の道とは限らないから、それだけは気をつけて。
いつも、君の仲間と一緒にいるようにするんだよ?
それは素直に羨ましいな、君はいつも、寂しくはならないだろう?
(誤魔化すように話題を変えて、よほど気に入ったのか、目を細めてまた子犬の喉をくすぐってやる)
理解してくれる人も、いるみたいだからね。

(剣呑な、気を害した雰囲気だけは感じ取って)
2年、それじゃ兵部くんや久遠さんと同級生なんだね。
(発育不全としか見えない体躯にも、事情があるのだろうと割り切って)
こちらこそ、よろしく、卯月さん。
(しゃがんだままだったが頭を下げて、屈託なく新たな夜の住人と挨拶を交す)
327卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 21:34:37 ID:nnNBviRj
皆さんにもとても良くして頂いております。
御木本さんも……とても優しくて素敵な方、なのですよ。
(彼の人柄なら、この水鏡には勿論「変わった」後の水鏡にも
柔軟に対応することだろう。元々人が良い人間だし、険呑な関係には成るまい)

言葉の通じるか、否か。
……どちらが……そうなのかは、決め難いことでしょう。
(結論とか、そういったハッキリした考えの出ないことだけに
やや曖昧な受け答えとなる)

はい。……ですが、選択肢があるのであれば……。
(やや首を振るい、言葉を切る。これも甘えといったものだろうか)

……ええ。こうして……私がある程度でも、普通でいられるのは。
彼らの存在によるところが多い、ものだと思いますし。
(少し、儚げな視線が仲間達を包む。
この自分をして、普通などとは良く行ったものだ)
(逆に……彼らがいなかったら自分はどうなっていただろう。
さらに口数も、表情も少ない人間になっていたのだろうか)

すいません……その……ちょっと訳あり、といった風でありまして。
間違われるのも無理はないものと存じていたのですけども……
えと、つい。……失礼、しました。
(やや恥ずかしげに、失態を取り繕うように慌ててぺこりと頭を下げる)

328水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 21:48:25 ID:4DtqggUW
それは卯月さんがとても素直な子なのが、みんな分かるから、じゃないかな。
他の人が君に良くしてくれるのは、ね。
そういうことだと、僕は思うよ。
(特殊な異能には驚いたけれど、そこに拘ることはない。
 自分が特異な分だけ、特に他人に対する偏見は自分にはなくて)

そうして心配してくれる人がいるなら、なおのこと自分の身は大切にするんだよ。
どんな危険があるか、常に油断しないように。
この街の夜は、とても深いから、どんなことがあるか、分からないから、ね。
(普段があまり表情が動かない分、感情の動きが分かりやすい、
 逆に情動が豊かな子なのかもしれない、などと思いつつ)

こちらこそ、失礼なことを口にしてしまったみたいで、悪かった。ね
僕に僕の事情があるように、君にもいろいろあるだろうから、
今は詳しくは聞かないよ。
いつか、話してもいいと思ったときに、僕に話してくれればいいから。
(律儀に腰を屈め返礼をして、携帯を取り出す)

もし、君の手に余るようなこと、困ったことがあったら、
いつでも連絡をくれるかな?
まあ、その、あんな性格だけど、もう一人の僕も、戦闘では頼りになるし、ね。
連絡先、交換しようか?
(最後までしゃがんだまま、上から見下ろすことはせずに、対等に接して、
 相手を落ち着かせるように、穏やかに笑いかける)

あ、別に僕、そういう属性はないから、君を口説こうとか、そういうことじゃないよ?
(冗談だよ?とまた目で示しながら、独特の風貌の少女に大仰に両手を広げ、肩をすくめてみせる)
329卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 21:59:49 ID:nnNBviRj
くふ、わかりました。
媛名さんも、この散歩については眉を顰めてらっしゃるようですし。
余り減らすことはできませんが、頻繁と言うほど……みなさんを
心配させないように尽力致します。
(自分と他人を天秤にかけると、すぐに他人となるものの
仲間と他人という選択肢であると、簡単には決められない)
(けれどこの散歩は求められて行っているわけではない。
だから、いきなりまでは行かずとも緩やかに回数を減らしつつはあった)

はい。いずれ……時が来たら、
本当のことをお話しますね。
(そう言えるほど、さらに深い真実を知らないのは何とも言えぬ皮肉で)
(そこに気づいてないだけ、幸いなのか残酷なのかは定かでない)

喜んで。
もう一人の水鏡さんも、彼らのことを気に入って頂けたようですし……
まるで兄弟のようですね。お二人は。
(そんなことを口にしながらも、携帯を操作する手はおぼつかない)
(とはいえ使用する機械が増えてきたがために以前よりは慣れているのだが)

……はい? ……あ……なるほど。くふ。
さて、どういう属性なのでしょう。ふむ。
(こちらも目線は冗談を冗談として受けと言っているといった風だ)
330水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 22:08:53 ID:4DtqggUW
そうか、媛先輩も…
(戦闘能力自体ではなく、いかにもか細い体に、なんとなく儚げな空気を心配して)
無理はしないように、ね。
お仲間のみんなにも、よろしく言っておいて欲しい。

(兄弟のよう、と言われて、微妙な表情をよぎらせるが、あえて答えない。
 携帯の操作に、視線が手元に落ちていたのを見て、ほっと息をついて)
君みたいな可愛い子だと、異形じゃなく、普通の人でもかどわかしたくなるかもしれないからね。
(ふと、真面目に危険に思い当たるが、異能がある限り大丈夫であろう、と思って)
くれぐれも、夜の散歩には気をつけるようにね?
(くどい、とは思ったけれど、最後に念を押して、番号とアドレスを交換し終える)

(放り出したバッグを肩に背負って)
さてと、お散歩はこんなもので切り上げようか。
夜の一人歩きは危ないから、家まで送っていこう。
先輩の命令だから、異議は認めないよ?
(冗談めかしながらも、家に送り返すまではついていくつもりで)
少しお話しながら、帰ろうか。

【やり残しなどなければ、こちらはこれにて〆といたします】
【そちらのレスを見届けて、もう一レスするかどうか、考えようと思ってます】
331卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/10/24(土) 22:21:22 ID:nnNBviRj
はい。この子達も、また水鏡さんにお会い出来るのを
楽しみにしていると思いますよ。
(そう言いながら、眠たげとも取れる表情に微笑を浮かべた)

お上手ですね……なんて。くふ、ありがとうございます。
月のない晩はちゃんと、背後に気をつけているのですよ。
(冗談めいた遣り取りをしながら、連絡先を交換した)

はい。それでは私もこの辺で、失礼致しますね。
……命令、と来ましたか。
なるほど、それは逆らうわけには行かないでしょう。
それではよろしくお願いします、水鏡せんぱい。
(自分が意識してかせずか、殆ど使わない敬称を会えて持ち出す)

お話……あ、そうでした。
丁度今は持ち合わせがないのですが、時々クッキーを焼いているんです。
またお会いしたら、その時は持ってきますね。
何か、味のリクエストなどはありますか?
(そんな、穏やかで和やかな会話を交わしながら)
(三日月の元。新しく知り合えた人と共に、帰路を歩み始めた)

【では、私はこのように〆、ということに致しますね。
お付き合い、ありがとうございましたです】
332水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 22:23:28 ID:4DtqggUW
【綺麗に締まっているので、卯月さんのレスにてエンド、にさせてもらいます】
【ようやく本スレでお知り合いになれて、ほっと一息、楽しいロールをありがとうございました】
【よかったらまたお相手してやってくださいまし】
333水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/10/24(土) 22:36:33 ID:4DtqggUW
【忘れていました、スレをお返しいたします。以下ご自由にどうぞ】
334名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 21:54:00 ID:4bU+BTVx
誰かいないかな
335ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/27(火) 22:46:34 ID:gp/TMg5i
>334
【まだ待機していますか?】
336ネージュ ◆9qkoi3cSsg :2009/10/27(火) 23:04:44 ID:gp/TMg5i
【すみません、そろそろ落ちます】
337兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/28(水) 23:03:13 ID:plUevgJ+
【郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQさんとのロールに、スレをお借りしますね】
【それでは書き出します。よろしくお願いしますね】
338郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/10/28(水) 23:09:22 ID:AVkGcNyl
【ああ、こちらこそよろしくな?】
339兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/28(水) 23:19:23 ID:plUevgJ+
(時刻は日付の変わる少し手前。学園の通学路の一つ、
 その横に存在する堤防としての土手。夕方頃なら、草野球などに
 興じる少年たちの姿も見えるのだが、こんな時間では流石に人っ子一人として居はしない)
(そんな静寂を守る河原に、突如として聞くに耐えない濁声が響き渡る)
(中央の河から雄叫びと共に、一匹の巨大な亀が這い上がってきた。
 ただし五体は丸太のように太く、また蛇のように長い)
(個体識別名、『ダウンフォール』。獲物を求めて、そいつは長い首で辺りを見回した)

(だが、それは苦労せずに食料を見つけたようだ。
 すぐそばに、こちらを見て硬直している少年の姿があった)
(こんな時間にこんな場所にいるとは珍しい。体格は小さいが、あまり文句は言えまい)
(巨大な亀蛇は、見た目に反し素早い動きで、
 深紅のケースを背負った少年へと頭を伸ばした)



【では、このような感じで。不都合があれば、遠慮なく仰って下さい】
340郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/10/28(水) 23:29:18 ID:AVkGcNyl
(非日常が日常となりつつある――といういつもの前置きは省くとしよう)
(今日もまた、彼は走り続けていた。彼の目的である『自己満足』の為に)

――見つけたぜ。ったく、先輩からの情報からと違って、
『掲示板』の情報は曖昧過ぎるんだよな………

(土手に下る坂の上から、河原から這い出てきた大亀を見下ろして、乱れていた呼吸を整える)
(よくよくこの街は、異形に塗れた街だ。この街に何かあるのだろうか、と漠然と思いながらも、
 今はその考えを捨てた。優先されるべきことは、あの大亀が被害を出す前に退治してしまうことだ)

正義のヒーロー見習い、参上っ…なんてな!
さあて、今日も悲劇を殺させて貰うぜ!

(ポケットから愛用のナイフを取り出し、握り締めると坂を一気に駆け下りながら、大亀へと走り出す)
(だが、その途中で自分以外の人影があることに気づく)

―――おいっ! そこのお前! 狙われてるぞ……逃げろッ!!

【ああ、それじゃ、よろしく頼むぜ?】
341兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/28(水) 23:42:12 ID:plUevgJ+
>>340

(青年の声がかけられたのと、亀蛇が首を伸ばしたのはほぼ同時だ)
(そしてまた、その首が少年に巻き付かんと肉薄したのと、
 驚いた顔のまま、少年がどこからともなく拳銃を取り出したのもまた同時だった)
(そして鳴り響く銃声。続いて苦しむ濁声が、その後を追う。
 長い首が、あたかも掃除機のコードのように亀の甲羅に戻っていった)


………予想より、速い。

(既に無害な一般人の仮面を捨てさった少年、兵部 晶が呟く。
 本来接近してきた瞬間に、頭部に弾丸を叩き込む予定だった)
(だが意外なその速度により、頭部を外し弾丸は頸部を穿つに止まった)
(そこまで確認した後、声の方を振り向く)

(同じ学園の制服。手にしたナイフ。逃走を促す声。
 善意の異形狩り、といった所だろうか。少なくとも、敵ではあるまい)

僕なら大丈夫だ。くれぐれも、巻き添えを食らわないよう注意してほしい。

(少年は淡々と彼に告げると、背中のケースを床に倒し、その上に飛び乗る。
 すぐさまその小さな車輪が回転しだし、土塊を作りながら、
 頭を引っ込めたままこちらへと接近する『ダウンフォール』に、正面から立ち向かった)
342郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/10/29(木) 00:05:52 ID:HbpQpV6S
>>341
んなっ……!?

(控えめに見ても、自分より押さなさそうな子どもが、突如として
 拳銃を取り出し発砲したことに驚き、一瞬足が止まってしまう)

……大丈夫だって、言ってもなぁ。
いや、その様子を見れば、大丈夫には見えるけど……

(唖然とするしかない、と言うのが適切だろうか。
 今まで色んな人間と会って来たが、こんなにクールに異形を狩る年下は初めてで戸惑う)

巻き添えって、お前、何する気だよ!?
―――ったく、俺もぼさっとしてるわけにはいかないよな!
(何が何だか状況は飲み込めないが、あの少年も自分と敵を同じくする者ということは明確だ)
(土煙を巻き上げながら突撃していく大亀に正面から立ち向かう少年を、放っておくわけにも行かず)

《まあ…あいつの言うとおり、巻き添えになっちゃ意味がないからな》

(正直、自分の獲物ではかなり肉薄しなければ、切り傷ひとつ負わせることはできない)
(かといって、このまま衝突を見守るだけというのも、納得できない)
(そう判断した彼は、そのまま坂を駆け下りて、その勢いで大きく跳躍し、大亀の甲羅に――)

ど、ぉ、お、お、りゃ、あ、あ、ああああああああっ――――!!

(闇夜さえ切り裂きそうな大声を張り叫びながら、飛び移りしがみつく)
うわっとと! あ、あぶねぇ………やっぱり、派手なことは俺には向いてないかもなぁ。
…って、感想を言ってる場合じゃねえ!
これで、少しは勢いを殺すことができるだろ………!
(ナイフをぐっと握り締めると、甲羅を文字通り『叩き切る』。勿論、痛覚は甲羅にはないだろうし、
 ダメージは皆無だろう。だが、気を逸らすという意味では十分意味を果たすはずだ)
(そう判断した彼は、衝突する寸前まで『叩き切り』、そのまま土手へと飛びのけて受身を取った)
343兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/29(木) 00:20:29 ID:GHjsKR2C
>>342

(青年の気合いが、そしてその跳躍が、接近する少年の足を止めた。
 巻き添えになるな、と言ったのに―――――)
(勇敢と無謀は紙一重だ。確かにこれから行うことは、
 無傷で済むとは思えない。けれど、余計な手間が増えることは避けたい)

…………っ。

(少年の目が、僅かに開く。あの堅牢な甲羅を『叩き切った』。
 あのナイフが特殊な力を有しているのか、はたまた持ち手の技術なのかは分からない)
(けれど、能力で強化した銃弾すら弾き返すあの壁を叩き割った。
 彼は、少なくとも立ち振る舞いより上の実力の持ち主のようだ)

(亀蛇の注意が逸れる。自慢の甲羅を壊されたのが頭に来たのか、
 土手へと転がる青年の方へまた首を伸ばす)
(けれど、その頃には既に少年は銃を構えていた。
 更に左手に別の拳銃を持ち、照準は甲羅の傷に合わせる)

(本来は、あの四肢をかいくぐり懐に潜り込んで、
 あの巨大をひっくり返し、腹部から銃弾を撃ち込むつもりだったが)
(彼のお陰で、危険な真似はせずに済んだ。仮に偶然だとしても、感謝を述べる必要があるだろう)

『ズガン!』『ズガァン!『ガンガァンッ!』
――――――――――――――――。

(傷口から無数の銃弾を撃ち込まれた『ダウンフォール』は、
 しばし四肢を振り回していた。けれど、その動きも段々と鈍くなる)
(やがて、小さな断末魔の叫びを上げる。それきり、伸びきり突っ張った亀蛇の五体は、動かなくなる)

………………。

(標的の死亡を確認した後、少年は改めて青年と向き合った。
 両手の二丁拳銃の銃口は、きっちり外しておく)
344郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/10/29(木) 00:36:29 ID:HbpQpV6S
(『叩き切る』。非常に頑丈でしかないこのナイフならでは、だろう。
 殺傷能力が高いわけではない。ただ、少しでもひびを入れるだけでも
 気を逸らすという点においては、十分合格点だろう)

へっ――、少々気にするなって。
少しぐらい傷になったからってな。ワンポイントのお洒落を入れてやったんだぜ?
感謝されど、憎まれる覚えはないね。
(いけしゃあしゃあと、そんなことを言いながら、襲い掛かる大亀の首に応戦しようとした、が)
あれ…………?
(同時に激しい銃声が雨あられのように鳴り響き、またもや唖然と突っ立ってしまう)
はぁぁ……神業って言うのか、こういうの?
(僅かに作り上げた傷に、銃弾を叩き込むなど、常人には遂げにくい技だ。
 半ば感心しながらも、今回はもう使う必要のないナイフをポケットに入れ込んだ)

なーんだ、最初から俺の出る幕はなかったってわけか。
いや、ま、俺としちゃ手を抜くことが出来て、ありがたいけど。
――その様子だと、怪我もしてないみたいだな。よかった。
(一応、向き合った少年の怪我などないかさっと見ると、無事だと確認し、笑いかけて)
さて、サンキューな。ええと……名前は?
俺は、郡太一朗。ま、正義のヒーローの見習いってとこかな?
(おどけながら、そんな風に自分を自己紹介しながら名前を尋ねる)
345兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/29(木) 00:54:45 ID:GHjsKR2C
>>344

いや、あなたの無謀な行動がなければ僕も無傷ではいられなかった。
ありがとう。

(礼を述べつつも、『無謀な行動』と一応釘を刺す。
 こちらは既知の相手ではあるけれど、彼にとっては初めての敵である可能性が高い)
(そんな相手にいきなり飛び込むのは、余程場数を踏んだ人間か、
 あるいは考えるより先に体が動くタイプだ。彼は恐らく後者だろう)
(そこの点だけ上げれば、まるでヒーローのような振る舞いだ。
 けれど、この世にヒーローはいない。いたとしても、すぐに消え去る運命だ)
(死ぬ人間は少ない方がいい。忠告の意味も含めて、そう強調する)

(そして、足元のケースを隣に立たせる。蓋を開き、
 無数の銃器が陳列されたそこへ、二丁拳銃を静かに収めた)
(と、そこで彼から名前を聞かれた。隠す必要もないし、答えていいだろう。
 それにしても、こちらの態度の割に随分と朗らかな反応だ。人がいいのだろうか――――)

(そんな事を考えていた思考が、彼の名乗りを聞いて一瞬で止まった)
(しばし、頭の中で入手した情報を整理する。とうとう、彼と遭遇したわけか)

………ああ。あなたが『正義の味方』――――『太一郎』さん…か。

(どこか納得したように頷く。この目の前に立つ彼こそが、
 媛名葵の恋人、『たいちろう』だったのか)
(正義の味方を自称するだけあって、勢いは良いようだけれど)

僕は兵部晶。あなたのことは、媛名先輩から聞いている。
彼女とは、仕事仲間だから。

(妙なことにならないように、彼女の呼称を変える。
 また、その関係も明示しておいた。とは言え、彼はそういったのに
 固執するタイプにはあまり見えないが)
346兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/29(木) 01:45:34 ID:GHjsKR2C
【接続不良でしょうか…何にせよ、僕もこれでひとまず落ちますね】
【ありがとうございました。スレをお返しします】
347郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/10/29(木) 02:02:22 ID:HbpQpV6S
>>346
【悪い、寝落ちかけてた……orz】
【今からレスを返すなー?】
348郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/10/29(木) 02:15:12 ID:HbpQpV6S
>>345
あっは、そういうこと言うなって。
ま、この場はお互いに無事に切り抜けられたんだから、
まずはそれを喜ぼうじゃないか。
(とんとんと軽く肩をたたきながら、にっこりと笑って)
(無謀とはなかなか的を得ている。どこかの誰かさんもきっとそう評するに違いない)
忠告は聞いておくよ。まあ、多少の無茶は俺の売りみたいなもんだから、
直せと言われてもなかなか直せるものでもないからなー…?

先輩から? へぇ――――?
(少しだけ驚いた。逆に彼のことは、彼女からは何も聞かせれていなかったから)
(もちろん、このときはまだ少年が彼女の悩みに関係している人物のひとりとは知らなかったのだが)
なら、俺が改めて自己紹介するまでもないかな。
仕事仲間っていうと……あの人の『組織』の人間なのか?
もしくは、それに関係した人間ってとこか………
(しばらく何か考えていたようだが、思考することをとりあえず中断して、改めて向き直り)
それじゃ、ありがとうな。兵部。
どういう経緯であれ、お前に力を貸してもらったのは事実だからな。サンキュ?
(にっと人懐っこい笑顔を、少年に向けながら礼を言って)


【本当に悪いなー。まあ、区切りはもう数レスで締められるだろうから、
 凍結にするか、置きレスにするかは、そちらに任せるぜ。どちらにしろ、避難所に予定を書いてくれたらいいからさ】
【それじゃ、ひとまずはどうもありがとうな! また宜しく頼むぜ】
【スレをお返しします】
349兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/10/29(木) 15:24:21 ID:GHjsKR2C
>>348

…楽観的だな。確かに一理、あるけれど。

(戦場に立てば、それは即ち死と隣合わせ。仮にどんな実力差があろうと、
 幾ら異能者とは言え、生身の人間。一瞬の油断が死を招く)
(また一つ死線をくぐり抜けた。それには本来、もう少し喜びがあるのだろう。
 けれど、それは他人の話だ。さほど生そのものに執着のない自分には、やはり遠い話)

(それはそれとして、やたらと人懐こいのか、はたまた馴れ馴れしい彼。
 年下に敬語を使われず、その上こんな態度であるにも関わらず、特に気にした様子もなく、快活に笑う)
(器が広いのか、あるいは単に抜けているのか。ただ、不快な感じは受けなかった)

…そんなものを売りにして、何のメリットがあるんだ。
あなたがそんな調子では、彼女も中々気が休まらないだろうに。
大切な人がいるのなら、もう少し自分の命もまた、大切にした方がいいだろう。

(最も、こんな程度の忠告は彼女から十分に受けているだろうが。
 言って聞くようなタイプではないのだろう、多分)
(そんな事を思いながら、懐から警察手帳を取り出す。
 口が軽いタイプには見えないし、何よりあの人の大切な人ならば、説明しても問題あるまい)

僕は警察に組織を置く、特殊部隊に所属している。
彼女の組織とは、契約関係にある。あの人の力には、随分と助けられているよ。

(そして、彼の礼に対して静かに首を振った)
(警察手帳をしまいつつ、あくまで硬質的な響きを宿す、甲高い声で答える)

目的が一致しただけであって、あなたに力を貸したわけじゃない。
だから、そこに礼を言う必要なんてない。これは元より、僕の仕事だから。

(己は『ガンスリンガー』。異形を狩るのも、一般人を助けるのも使命の内だ。
 それは当たり前のことだから、感謝なんてされることではない)
(そもそも誰かに感謝されることなど、あまりない。
 一般人の見えない所に潜む異形を、秘密裏に始末するのだから)
(だから、こういった手放しの優しさは、苦手だ)



【いえ、お気になさらず。人間、失敗する時もありますからね】
【僕は恐らく、後一レスで〆られますので。お好きな時に、レスを置いて下さい】
【それでは、お邪魔しました。失礼します】
350水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/11/06(金) 22:03:44 ID:E4Fp2qle
>>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1257171794/50より承前
(何を望んでいるのか、と問われて)
もう少ししたら教えてやる。
こういうのは勿体つけたほうが有難味が出るだろ?
まだまだ説教の押し売りは続くぜ?オレ様ものすごく諦めもタチも悪いから、な。
(じっと様子を見守りながらそんな言葉を口にして、ため息をつく)

お前今、「他人に何が分かる」とか考えなかったか?
たった一度会っただけの、得体の知れない男に何言われたって響かない、
そんなこと言う権利があるのか、とかな?

あるんだよ、オレ様にはある。いわば全権大使だからな。
久遠ゆりか、紅裂拓兎、そして――媛名葵の代理人だ、オレ様は。
みんな考えすぎて、おめーに伝えたくても言えねーことばっかりみてーだからな。
オレ様が納得するまで、オレ様のためじゃねえ、
おめーのために、おめーを気遣ってくれた人のために、とことん付き合ってもらうぜ。

「感情があるほど、僕は傷ついていかなきゃならない」
カッコいいな、それ。もう自己愛フルスロットルのセリフにしか、オレ様には聞こえねーけど。
違うっつーならきっちり耳を揃えて、頭のわりーオレ様に分かるように説明してくれよ。
それと、そのガンスリンガーの宿命とやらは誰がそう決めたんだ?
そっちも参考までに教えてくれるとありがたい。

――媛名葵からあらましは聞いた。
家族を異形に殺され、好きな女にフラれて、あげくにあの鬼女にひっかかかって、そこからもおん出されて、
絶望して、そんで自分を傷つけることにしたのか?
ついでだ、どうして媛名葵がオレ様にそんなことを教えてくれたか、おめーには分かるか?少年?
(次々と質問をぶつけ、いつもの軽薄な笑みはいつしか消えて、腕組みを解き、目を細めて、
 こちらも相手の目を真摯に見返しながら、少年の目の色を読み取ろうとする)

【それでは今夜もよろしくお願いいたします】
351兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/11/06(金) 22:19:37 ID:wFm9o09j
>>350

ないですよ、貴方には。

(下らないやり取りだ、そう思いながら言葉を続ける)
(成る程、最もらしいセリフだ。まるで正義の教科書にでも乗っていそうだ)

あなたは結局のところ、他人の意志を伝える存在に過ぎません。
あなたがどんなに言葉を弄したところで、結局は中身がない、空っぽです。
あなたは頼まれたから、彼女らの期待に応えるために話しています。
僕のことを心配しているわけではないでしょう。その理由がない。
現に今、まるで的外れな言葉を呟いた。

(ご苦労なことだ。本人としては期待に応えるつもりでいるの
 だろうが、彼が張り切っているばかりで、頼んだ人間はそれほどでもないのに)
(それを彼に理解してもらえるとは思えないが、このまま
 付きまとわれるのも迷惑になる。早々に切り上げよう)

『ガンスリンガー』は、この世の異形を全て滅ぼさなければならない。
その中には、心を持ち人間と同じ異形がいるかもしれない。
それでも民間人に取っては、その存在は恐怖と混乱を呼び寄せる存在でしかないから。
そうしてそれらを始末すれば、敵討ちに次々と仲間が呼び寄せられる。
僕は、それらを全て撃ち抜いていかなければならないんです。
一体それで何度、僕は苦しめばいいんですか?

(ちらり、と視線を逸らしながら思う。あの人も、
 存外口が軽い。話のタネ程度にはなると考えていたのか?)

罪悪感からでしょう。
彼女は僕を切り捨てたことに、未だに罪の意識を捨て切れないでいる。
僕を助けようとすることで、心の重荷を払拭したい。そういう事です。
あなたは否定するでしょうけど。

(やはり、瞳は絶対零度。何の感情も移すことはない)



【はい、お待たせいたしました。それでは今夜もよろしくお願いします】
352水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/11/06(金) 22:55:35 ID:E4Fp2qle
>>351
そうか…
そんなふうに、お前は思うわけだ。
てか、苦しむのはお前の都合だろ?
それは、お前の選択だ、オレ様がとてもじゃないが、口を挟めることじゃない。
お前自身が、もうそうするしかないと思って選んだ道なんだろう?
なら確かに、オレ様にどうこういう権利はこれっぽっちもないよ、それは認める。
(そう言いながら目を閉じ、かぶりを振る)

媛名葵の言うことを、そんな風に、お前は理解してるわけだ、少年。
確かに言ってた、「お前の手を取ることが出来なかった」ってな。
そっちの言い分では、なんで切り捨てられたか、
媛名葵が切り捨てなくちゃならなかったかは、この際だ、いわねーことにする。
(何も返ってこない瞳に改めて嘆息する)

もうお前は、何もいらないわけだ。
助けては欲しくない、救ってもほしくない、優しい言葉も、他人の気遣いも、
全部余計なもの、なんだよな?
誰かに手を差し伸べてもらったり、優しくしてもらえばもらうほど、傷つくばかり、だと。
誤解の余地があるといけなーから、しっかり確かめておきたい。
オレ様自身はからっぽかもしれねー、お前さんの言うとおりかも、しれねーや。

それでも、人としての最低限の礼儀だ、オレ様から伝えておくから――
少なくとも、お前を心配してくれた人の為に答えてくれてもいいだろう?
(すっと背を伸ばし、天を仰いでから目を見据えて)
少しでもお前にとって意味のあった人、全てに今、「ガンスリンガー」として誓えるか?
お前の家族、お前の友達、お前の愛した人、全員だ。
一人一人の顔を思い浮かべて、誓ってくれよ、少年。
もう「兵部晶」はどこにもいない、全てに絶望して二度と人を頼ることも信頼することも、
愛することもない、そうして苦しみながら、息絶える時まで異形を殺し続けます、ってな。
――何のために?誰のために?
(「全てを諦めたものの強さ」に肩を落として、もう何も残っていないのか、と少年の目を諦め悪く、
 目線を逸らさずにいる)
353兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/11/06(金) 23:14:03 ID:wFm9o09j
>>352

最初からそう言ったはずでしょう。
それを全うする為の理由の一つとして、僕は感情を殺していると。

(外を見る。予想外に、長い時間ここで話をしていたようだ。
 先程よりなお一層、夜の暗さは黒さを増していた)

そうですね…同じ事の繰り返しになるでしょうが。
それを答えることで、あなたは胸を張って、彼らに
「やれるだけのことはやった」と言えるでしょうから。

(他人の自己満足に付き合うのも、そろそろ終わりにすべきだろう。
 こんな空っぽな言葉で己を助けようと思っていたのか、あの人達は)
(正論なんて、意味がない。本当に何が欲しかったのか、
 この青年を含め、理解できていない。それも仕方ないだろう)
(片手間の想いの割に、彼はよく頑張ったと褒めてやるべきだろうか)

僕は守るべき人民のために、兵部家の人間として成すべきことがあります。
それが警察の、『ガンスリンガー』の意向です。

(感情を殺さねばならない任務だからこそ、僕が相応しい。
 元より今現在、警察には他に異能を持つ人間はいないけれど)
(誰か他人に任せたところで、結局その人が犠牲になるだけだ。ならば適材適所といった所だ)

最も、ただ人伝に言葉を託すしかせずに、他人を変えようなんて
あまりにやる気のないことだとは思いますけれど。
354水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/11/06(金) 23:27:54 ID:E4Fp2qle
>>353
ん、わかった、そしてすまなかったな。
失礼なことを言ってしまったようだ。このとおり、謝る。
(腰を折って、しっかりと頭を下げる、そして面を伏せたままで)

「……貴方になんか任せない、任せきったり致しません。
私にできることがあったら、何事でも致しましょう」
そう言ってたぜ、媛名葵は。
お前の手を取れなかったことで、深くざっくりと傷ついた心でそう言ってた。

「………優しさも。いなくなれば、痛みに変わるんだ。
 捨てることになるなら、最初から優しくなんてしなければいい。」
もう感服して言葉もないよ、確かにお前さんの言うとおりだ、少年。

愛してほしい、頼りにさせてほしい、安らぎを与えてほしい…
それで何も得られなかったわけだ。
(そこで言葉を切って、面を上げ、最後にしげしげと見つめて)

わりい、タイムリミット、あとは僕様ちゃんと話してくれや。
あばよ、少年。もう2度と会うこともないだろう。
のたれ死ぬまでなるたけすこやかに、な。
(手を振って、もう目をみることなく顔を逸らして、全身の紋様が薄れていく)
355兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/11/06(金) 23:36:51 ID:wFm9o09j
>>354

いえ、気にしないで下さい。
僕は謝罪してほしいわけでもなければ、あなたを討論で打ち負かしたいわけでもありません。

(―――――――意味がない。あの人は、どこまでも女々しく、そして愚かだ)
(何事でも。その、何事をしてくれなかったのはあなたでしょうに。
 語る人間も空っぽなら、言葉も虚ろ。もはや、侮辱されているような気すらしてこよう)

はい、お疲れ様でした。

(一片の感情もない言葉を呟きながら、小さく頭を下げる)
(表の彼にもあまり話はないだろうが、そのままの姿勢でしばらく待とう)
356水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/11/07(土) 00:03:16 ID:VkfiuCuW
>>355
(頭を上げ、バッグを抱えなおすと背を向けて)
君はあの、鬼塚蝶子と一緒だ。
心のない怪物、異形そのものだ。君が僕に言ったことが、君の全てだったとしたら、ね。
(拭いきれない嫌悪感を口調に滲ませながら)
なによりその半端に残った心が醜い。吐き気がして鼻が曲がりそうな腐臭がするようだ。
なるべく早く、紅裂拓兎とでも共倒れになってこの世から消えてくれないかな?
生きてるだけで周りの人に毒を撒き散らす、そういうの迷惑なんだよね。
気取った自分自身の世界の檻の中で、さっさと朽ち果てるといい。

ああ、言い忘れていた。みんなが心配していたのは――
そうやって君が、目を閉じて耳を塞いで、破滅に向ってまっしぐらに突き進んでいくのを、
見ていられなくて、何とかしてあげられないだろうか、そう心を悩ませていたからだよ。
何もできないかもしれない、自分にそんなことを言う資格はない、そう考えても、
君を案じるのを止められなかったから、だ。

それを君は君の自分で作った、誰に揺るがされることのない檻の中にいるまま、否定することは構わない。
だけど、君を心配してくれた人の心遣いを侮辱するようなことは、絶対に許さない。
理解できないなら、勝手に解釈しないでくれ。これは要請でもお願いでもない、命令だ。
お前の貧弱な想像力で勝手に他人の心を決めつけるな。
(拳をぎりっと、爪が食い込むほどに握り締めて)
僕のことをいくら侮っても、馬鹿にしてくれても構わないから、それだけは覚えていて欲しい。

もっと違う出会いが出来たらよかった、そう思う時はいつも手遅れだけど、ね。
さようなら、兵部くん。
(振り返らず、肩を落として立ち去っていった)
357兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/11/07(土) 00:14:40 ID:4A0bFhGg
>>356

捨てゼリフまで、わざわざお疲れ様です。

(小さく息を吐きながら、精一杯自分を罵る彼を見る。彼は何も理解できなかったようだ)
(無駄な時間まで費やさせたあげくに、言いたいことだけ言って返るとは。
 人が良い――――と言うよりは、本当に自己満足だけで動いているようだ)
(いざ自分の頼まれたことが不可能と知るや否や。その強かさは見習うべきかもしれない)

それでは、さようなら。

(深紅のケースを背中に背負いながら、彼とは反対側へと歩いていく)
(携帯を取り出し、組織へと連絡するためナンバーをプッシュしていく)



【そろそろ〆…でしょうか?】
【何もなければ、こちらは後一レスで〆ようと思います】
358水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/11/07(土) 00:16:16 ID:VkfiuCuW
【ではそちらのレスで〆としよう。もうこちらから何も付け足すことはなさそうだ】
【お相手ありがとう、お疲れさまでした】
359水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/11/07(土) 00:39:34 ID:VkfiuCuW
【それではスレをお返しします、ありがとうございました】
360兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/11/07(土) 00:39:55 ID:4A0bFhGg
>>357

(発信音を聞きながら、思う。彼の言う通り、自分はまだ人間の心が捨て切れていない)
(媛名葵に罪悪感を植え付けたのは己自身だし、紅裂拓兎が
 自分に対して不満を持つのも分かる。彼が望んでいるのは、こんな世界の変え方じゃない)
(だから、こんなやり方もどこか予想できた。けれど。
 けれど、久遠ゆりか。彼女までが、こんな方法に訴えてくるとは)

(僕は、醜い。どこかで、彼女の言葉を、笑顔を本気と信じたかったのだろう。
 彼女が自分の前に立っている以上、彼女は自分を切り捨てたと見るのが妥当だろうに)
(なにか不機嫌な様子の後輩。それが愛しい人の命を狙っている。
 適当に誰か使いを寄越せば、機嫌も直って万事解決、とでも思っていたのか)
(自分はその程度の存在なのだと、認識したくなかったのだ。
 今回の彼の行動で、それらの気持ちははっきりと理解できた)

………………………。

(海のすぐ傍ということもあり、風は冷たい。まるで心まで凍らせるように。
 けれど、それもまた心地良かった。理由は、なんとなく理解できる)
(自分の中に唯一存在していたそれが、消えて行く。
 また一つ、自分は心を失えた。それが正しい。僕は、警察の手足となって
 民間人を守るべき存在―――――)


―――――『ガンスリンガー』だ。




【それでは、こちらもこれで〆ますね。2日間に渡り、お付き合いありがとうございました】
【水鏡先輩も、お使いお疲れ様でした。それではスレをお返ししますね】
【お休みなさい。ノシ】
361水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2009/11/07(土) 00:42:38 ID:VkfiuCuW
【ご、ごめん、待ちきれなかった…orz】
362久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 15:33:49 ID:K+eYFvbv
【卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQwさんとのロールにお借りいたします。】
363卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 15:34:14 ID:f2YLjw4F
【ロールにスレをお借りします、です】
364卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 15:48:52 ID:f2YLjw4F
(ある日の昼下がり。体育館裏の、ひのわにとっては近年「いつもの場所」になったところ)
(時々、風の好い日などを選んではここで昼食を取るのがちょっとした恒例となっていた)
(きっかけは、あの人と出会ってからだろうか)
(そういえば、あの人の料理の師匠であるという人もここに来たっけな、などと思い返しつつ)

ん……今日はちょっぴり、あったかいのです。
ずっととは言わずとも、このぐらいの気温がもう少し続けば良いのですが。
(これからは秋も終わりに近づき段々と寒くなる)
(冬は少し苦手だ。だから今までは余り外に出なかったけど、今年はどうだろうか)

冬……ですか。
確か、結構イベントありましたよね……
(クリスマスに、大晦日に。年明け以降は正月、節分、バレンタイン……など)
(……今年はおともだちと、そんな日を過ごしてみたい)
(……おともだちと……大切な人と……あの、人と)

……。
……全く。
(若干固まりつつ、自分を少々叱咤しながら弁当をつまんだ)
(小さなオムレツ、ブロッコリー、ハンバーグ……などなど)
(その中からハンバーグをひとかけら口に運びいれる)


【では、このように。よろしくお願いします】
365久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 15:59:58 ID:K+eYFvbv
(昨日作ったものは、割と自信があった。)
(自分で味見もした。)
(売っているものとは、見た目も味もずいぶん違ったけれど)
(それでも、今まで作ったもののなかでは、上々の出来栄え。)
(髪をなびかせ、タッタッタッと軽快なリズムで、いつもの場所、体育館裏を目指して走る。)
(今日は風も柔らかく、秋の陽射しがぽかぽかと暖かい。)
(夜になれば、凛とした空気と空の闇に閉ざされるのだろうけれど)

先輩……居るといいな。
(体育館に沿って走りつづけ、最後の角を曲がる。)

………あっ
(目に入ってきた姿に、小さく声をあげる。)
(その小さなシルエットは、走りながら思っていた人物とは違う物だったけれど)
(流れる水のような、美しい銀色の髪が、秋の陽射しを浴びてキラキラと輝くその姿は)
(大切なお友達の一人に、他ならなかった。)

卯月さんっ
(お弁当とラッピングされた小さな袋が入ったペーパーバッグと、バイオリンケースを抱えて)
(ととと、っと、お弁当をつついているらしき姿に、駆け寄る。)

っは…はぁはぁ……っ…
…お、おべんと…?
(教室から走り詰めで、すっかり上がってしまった息を抑えながら、卯月に笑いかける。)

【改めまして、よろしくお願いいたしますわ。】
366卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 16:11:11 ID:f2YLjw4F
……あ。
(ふと、遠くからかけられた聞き覚えのある声と)
(靡く金髪の、かつてこの場所で昼食を共にしたおともだちの姿を黙認して)
(どこか待ちかねていたように、嬉しそうな表情を浮かべた)

こんにちは、久遠さん。
そちらもお弁当、でありましょうか。
(そのひとを笑顔のうちに迎え入れる)

良かったら、ご一緒にいかがですか?
(箸でプチトマトををつついている手と、反対側の手を伸ばし)
(隣の空いているスペースを指し示しつつ、そんなことを問いかけてみる)

(この日に再会するまでに色んな出会いも会ったし)
(そして、それまでに自分にも大きなものから小さなものまで様々な変化があった)

(今回は色々、話したいことも多いかもしれないな、と思いながら)
(同じ国の血の流れを組む、年上のおともだちを見つめる)
367久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 16:24:55 ID:K+eYFvbv
えぇ、お弁当ですわ。
…ほんとは、プレゼントを渡しに来たのだけれど…今日は、居ないみたい。
(キョロキョロとあたりを見渡して)
(ちょっと残念そうに首を竦めてみせ、卯月に微笑を見せる。)

でも、卯月さんが居てくださって、ラッキーですわ。
一人ぼっちでお昼食べなくてすみましたし、なにより、あなたにもお会いしたかったですもの。
(喋りつつ、卯月の示した場所に腰を降ろす。)
(裾から見えるペチコートのレースが、ふわりと揺れるスカートの膝の上に、お弁当の包みを乗せ)
(水色地にピンクのレースが縁取りされた包みを、ゆっくりと広げる。)
(メニューは相変らずのロシア料理混じりで、少し溜息をつきながら、眉を顰めてみせる。)
(フォークを取り出して、きのこと牛肉を煮込んだような料理を突いて)
(そこから、じゃがいもだけを取り出して口に運ぶ。)

そういえば…
(もごもごと、お行儀悪くじゃがいもを頬張りつつ、卯月の方を見て)
最近は、どうですの?…その、お散歩。
危ない目とか、あってません?
そういったときは、すぐに連絡してくださいませね?
わたしも……夜は大抵、お外に居ますもの。
368卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 16:46:45 ID:f2YLjw4F
プレゼント……ですか。
ふむ……。羨ましい、ですね。そのお方が。
(誰のことだろう……と考えてみると、思い当たる節はあったりするが)
(勝手に推量するのもいかがなもの、なのでそんなコメントにとどめた)

私も、久遠さんにお会い出来て嬉しいのです。
ここ……以外とおともだちにお会いしやすいすぽっとなのかもしれませんね。
前は紅裂さんともお会いしました。久遠さんのこともお聞きしましたよ。
(近くて遠いような繋がりを思い出す)
(おともだち、などと形容したらあの人は苦笑するかもしれないが)

(ゆりかの弁当を見やりながらも、自分もプチトマトを口に運ぶ)
最近はお散歩、ちょっと数が減りつつある感じですね。
……その。媛名さん……私のおともだち、なのですけども……
あんまり夜歩きしないようにと叱られてしまいまして。
彼女以外にも、何人かに注意を促されたりしてしまったのです。

そこから、えっと。仲間たちと相談をして……ちょっと
お散歩の形式を変えるなどしました。
皆さんを心配させてはいけませんから。

……あれから、色んな方とお会いして……
……色んな事が、ありました。
(思いを馳せるように、遠い目になった)
(どちらかというと、夜の面での変化ではなく――)

はい、もちろん。久遠さんのことはとっても頼りにしていますよ。くふふ。
……まるで、私の…………。
(茶化すようにそう言いつつも、その後に胸にあった気持ちの欠片が漏れるように口に出る)
369久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 17:04:28 ID:K+eYFvbv
ひめ…な……って
あの…もしかして、媛名、葵…先輩?の、ことかな?
(少し驚いた顔で、卯月を見る。)
(確か、異形狩りの…い、犬。と、紅裂が呼んでいた、あの美しい先輩と同じ名前。)
(もし、自分が思い浮かべている人物と同一であったとしたら)
(卯月の仲間たちは、彼女にどう判断されたのであろうかと、少し心配になった。)

何人かに注意、ね。
確かに、卯月さんの…仲間達?は、お強い子もいらっしゃるとは思いますわ。
でもそれって、卯月さん本体が無事なら…の、お話ですわよね?
それに、異形や異能者だけの問題ではありませんわ。
一般人から見ても、こんな可愛らしい女の子が、夜中一人で歩いている…なんてね。
(自分のお弁当の片隅にも、プチトマトがおかずの間に挟まっているのを見つけ)
(フォークで、ぷっすりと刺して)
そんなの、色々と危ないのですわっ
(そしてそれをそのまま、ハイあーん。と、卯月に差し出した。)

色んなこと、ね。
(ふと、遠い目になる卯月を不思議そうに見る。)
(話を聞く限りでは、危険な目には遭っていなさそうだったが)
(どことなく、前にここでお弁当を一緒にした時とは違うような眼差しに、胸が少しだけざわついた。)
危険な目にあっていなければ、良いのですわ。
夜歩きは、感心しませんけれど……
おまえはどうなんだってツッコミ入れられたら、反論できませんもの。
(クスクスと笑いながらも、小さく溜息をつく。)

…まるで?………わたし、の?
(途切れた言葉が気になって、首をかしげながら、卯月の顔を覗き込む。)
370卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 17:19:08 ID:f2YLjw4F
はい、ご存知でしたか?
ちょっと厳しいかもしれませんけど、優しい方なのです。
……前も、私の相談に乗って頂いたことがありました。
(相談……といえば。あの時の混乱は、話して楽になることで半ば解決したようなものだけど)
(けどそれとは別に、そしてあれと関係のある話で、新たな悩みはある)
(それは前よりもずっと深くて難しい話)

(目の前の、この人にも相談を持ちかけてみるべきだろうか?)
(でも、困らせてしまわないだろうか。……そもそも、自分の力だけて解決すべきではないか)
(その前に、このひとには何も話していないのだ。……何を、話せば……)

ん……一度、ちからの枯渇で大変なことになってしまいまして。
……その時は運よくおともだちに助けて頂いたのですけどもね。
何にしても、あのようなことだけは二度と起こしてはならないのです。
(冗談抜きに、あの時は死に直していた。必死と朦朧さから実感が沸かなかったが)
(改めて思いだしてみても、悪寒もののエピソードである)
ほどほどに、気をつけます。くふ。


……姉さま、
みたいで……

ぼうっと、ぼんやりとした視線のままそこまで呟いて)
…………? ………!
(我に返って、一気に赤面した)

え、あ、すすすみませ……へ、変なことを……!
いえ……きょうだいとか、いたこともない……のですがっ。
よくわからないのですけど、何と言いますか……その……
(慌てて取り繕うように、手を振りながら言い訳をまくしたてる)

(信頼感とか、親近感とか、そんなようなものが生み出した感情だろう。だって)
(きょうだいはいなかった。……その、はずだ)
371久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 17:33:25 ID:K+eYFvbv
やっぱり…媛名、なんて苗字少ないですものね。
厳しいけれど…優しい……
うーん…わたしは、知り合いというよりも…屋上で、一度きり。
しかも、ほとんどバイオリンを聴いてくださっただけ、みたいなもので……
(ただ、彼女に相談事を持ちかけたくなる気持ちはわかる。)
(なんとなく、そんな包容力のある雰囲気でありながら、どこかミステリアスだった媛名を思い出して)
(ビーツで真っ赤に染まったポテトベースのサラダを、口に放り込む。)

ちからの…枯渇?
……っ、大丈夫、でしたのっ!?
(慌てた様子で、卯月の顔を見つめて)
あ…今、大丈夫なんですものね。
ごめんなさい…びっくりしちゃって……慌てちゃいましたわ。
そう、ほどほどにね?
卯月さん、そうでなくても体力なさそうですのに……無茶は、禁物ですわよ?
(卯月の戦い方は、一度だけ、しかも止めを刺す寸前ぐらいしか目にした事はなかったが)
(あの仲間達と称する元異形を使役して、異形に挑む戦法。)
(卯月自身の戦闘能力は、知れているのでは?と高をくくって、窘めるような目で卯月を見る。)

………?
(か細く、小さな声だったけれど)
(確かに 姉さま と、聞こえた。)

 (………っ、なんて!!かわいいんですのっ!!)

(胸がきゅーっとなって、ついつい笑顔がこぼれてしまう。)
(なりは小さくとも、10年以上も「姉」をやってきた。)
(白い頬を真っ赤に染めて慌てる様子に、なんともいえない保護欲をそそられてしまう。)
(手を伸ばし、銀の髪をサラサラと撫でる。)
じゃあ、卯月さんはわたしの妹、ね?
…っと……ファーニャ、なのかな?それともファーチカ?
ご家族は、卯月さんのあの名前の愛称で、呼ばれることってありますの?
372卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 17:45:10 ID:f2YLjw4F
バイオリン……演奏なさるのですか?
(そういえば、彼女の持つケース)
(音楽にはそれほど詳しくなくとも、その類に使う者ということぐらいは推測出来た)

……私も一度、聞いてみたいのです。久遠さんの演奏……
音楽には余り縁が無かったもので、とても気になるのです。
(どこか尊敬するようなまなざしで、ケースとゆりかを交互に見る)

……はい。その時は、その、私も調子を考えることを疎かにしていて。
今はそんなことはないよう、気をつけているのですよ。
もう、そのようなヘマは致しませんとも。
(窘めるような視線に、申し訳なさそうにしながらも苦笑した)

い、いもうと……。
(そう呼ばれて、喜びやら恥ずかしさやらその辺の感情がないまぜになってまた赤面)
……よ、よろしいのですか……っ。えと……えと……っ。
(もじもじしながらも、髪を撫でられてふにゃ、と表情が崩れた)

私は、こちらの名前で呼ばれたことは無くて。
(……本当はよく分からない。あったような気がしながらも無いような気もする。
どうしてこんな曖昧な記憶であるのか……気に、なる)

愛称をつけられたことはないのですよ。誰にも……。
(あの父の顔が思い起こされ、少し複雑そうな顔になった)
(ちなみに日本名でなら、ある。
水鏡鏡也……その中にいるもう一人の彼に名付けられたものだが。
彼女が夜の彼を知っているとも限らないから、伏せておいた方が良いだろうか)
373久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 18:01:12 ID:K+eYFvbv
昔、ね。
え…っと、それはもちろん構わないけれど……
今日は…今日は、無理なのですわ。
(少し躊躇いつつも、バイオリンケースの留め金を外し、蓋を少しだけ開いて)
(中に納まっている銃器や換えのマガジンを見せて、困ったように笑う。)
…じゃあ、今度ね。
なんでも!って、わけにはいかないけれど…ある程度知っている曲なら耳コピでも、出来ますし
リクエスト、考えておいてくださいませ。ね?

よしよし。
気をつけて、ね。
(申し訳無さそうに苦笑する卯月を確認すると、うんうん、と満足そうに頷いて)
(視線をお弁当に戻し、サイコロに切られた牛肉をフォークでつついて、隅へと押しのける。)

(ますますもって赤くなる顔に、クスクスと笑いつつ)
もちろんですわ。
うちなんて、くっそ生意気な弟しかいなくて……
卯月さんみたいに、かわいい妹なんて…嬉しい。

……そう、なの?
(愛称がないと言われ、きょとんとする。)
(通常、あの国で名前を持つ者は、愛称で呼ばれることが殆どで)
(正式の名前なんてカード支払いのサインぐらいにしか使わない、なんて言っても珍しくないほど)
あ…そっか。
卯月さんは、日本にはあの国のご親戚とかがいらっしゃらないの、かな?
うちも、こちらに親戚は居ないのですけれど、母の姉もわたしと同じ名前ですし
弟のアレクサンドルなんて、親戚に5人は居ますもの。
あの国では、名前の種類が少ないから、かぶりが多くて…愛称が大事………
(ふと、思いついたような顔になって、卯月を見つめ)
……じゃあ…ファーニャ。
わたしの愛称は、ユーリャですわ。
……姉妹っぽいですわよ、ね?
(にっこりと笑ってみるものの、少し不安になって)
………お気に召さない…かしら?
374卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 18:13:00 ID:f2YLjw4F
……そう、なのですか。
(銃器には詳しくないけれど、それが何に使われるのものかは大方予測がついた)

はい。それでは今度までに聞きたい曲を考えておきます。
図書室で、音楽の本をあたってみませんと。
(音楽には詳しくないので、と笑いながら)

ええ。
この名前をつけてくれたのはおばあ様と聞き及んでいますが、
既に私が小さい頃に亡くなっておりまして。
(彼女も。そして母も。二人とも、殆ど記憶にはない。
だから、ひょっとしたら二人は愛称で呼んでくれていたのかもしれないけれど……
ひのわの記憶には残っていなかった)
(そのことが、たまらなく哀しい)
そういうわけでして……そして、他の親戚の方は、こちらにはいないのですよ。

……ふぁーにゃ。
(その名前の響きを、語感を、想いを噛み締める)
(とても大切な宝物を手に持つかのように、胸に抑えた)

ありがとうございます。とても素敵で……嬉しい、です。
(いつもの僅かな変化に留まる微笑も、輝きを増しているようで)
(素直な喜びと幸せに、ただただ微笑んだ)

それでは……ゆーりゃお姉さま……
……でしょう、か。……なんて。
(恥ずかしげに、そう呟いてみたから首をかしげてみせる)
375久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 18:30:58 ID:K+eYFvbv
どんなリクエストを下さるのか、楽しみにしていますわ。
…お手柔らかに、ね?
(音楽に詳しくないと笑う卯月に、こちらも、ブランク長いからと小さく笑ってみせる。)

おばあ様が、つけてくださったお名前ですの。
素敵……!
きっと、おばあ様に、深い所縁のある方のお名前か…
それとも、おばあ様の思い入れのある聖人や記念日にちなんだお名前か…
あの国って、だいたいそんな感じで名づけますもの。
お話が直接聞けないのが、残念ですわ。
(卯月の様子が、少し寂しそうにも感じた。)
(気のせいだったかもしれないけれど、理由はどうであれ、亡くなった親族の話をするのに)
(悲しい気持ちにならないはずはないと、そう踏んで)
…大丈夫、ですわ。
おばあ様が大事になさっていた名前は、こうしてあなたに受け継がれている。
おばあ様の優しい気持ちは、あなたと一緒に、あなたが生きている限り続いてる。
そして、今、その名はわたしに告げられて、わたしの中で、わたしの大事なものになる。
……そうやって、おばあ様の…
いいえ、きっともっともっと前からの、想いが、わたしたちの中で積み重なっていく。
それを大切にして、わたしたちは生きていくんですわ。
……なんてね。
わたしのママからの、受け売りですけれど。

そう…ファーニャ。
ふわふわした柔らかい響きが、ぴったり、ね?ファーニャ。
おおお、お、おねえさまっ……
なんだか恥ずかしいけれど…う、嬉しいですわね。
弟なんて、わたしのこと呼び捨てですもの……ゆーりゃおねえさま…
あ!そうですわ。
(もそもそと、ペーパーバッグから猫のプリントが施されピンクのリボンで結ばれた包み紙を取り出して)
(おずおずと、卯月に差し出す。)
(中身は、相変らず形はありえないほどの不恰好さで、端は焦げ、少し固めの歯ごたえではあったけれど)
(甘くてバニラの香りも程よい、お手製のクッキー)
わたしの…手作りで……その…ファーニャのたまご焼きの足元にも及ばなくて…
本当は、先輩に食べてもらおうと持ってきたけれど…今日は、居ないみたいだから…よかったら…

【そろそろ一旦中断でしょうか?】
376卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 18:42:28 ID:f2YLjw4F
そうですか……この、名前にも。
おばあ様の、想いが込められているのですね。
(そんなことを考えたことは無かった)
(気づいてなかったのか、考えが及ばなかったのか……分からないけど)
(そう考えると、この名前が一層大きな存在に思えてくる)
(彼女に教えるまでは、何てことのない一要素に過ぎなかったというのに)

想いが積み重なって……受け継がれて。
……とても素晴らしいお話だと思います。くふ……。
こうやって、愛称を頂いたのですから……今までよりもっと、大事にしていかなければ。
……ありがとうございます。……姉さま。
(おぼつかなげながらも、そう呼べることが嬉しくて)

えへ……。なんだかこういうのって、ちょっとくすぐったいですけど……
でも、とても幸せな感じがします。
(愛称で呼ばれて、また微笑いながらそう答えた)

あ……クッキー。これを、姉さまが?
ありがとうございます。……くふ、大事に食べなくては。
……っと。私からも……これを。
(包みを受け取りながらも、自分も空をデザインした包装の袋を取り出して)
(それを次は自分の番、とばかりにゆりかに差し出した)
これ……私が作った、クッキーです。
前から色んな人に食べて頂いていて。……是非、姉さまにもお渡ししたくて。

【そうですね。では、この辺りで中断して21時に避難所に再集合、で如何でしょう】
377久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 18:44:18 ID:K+eYFvbv
【了解ですわ。】

【それでは、21時に避難所で。】
【お疲れさまでした、また後ほど。】

【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
378久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 21:04:32 ID:K+eYFvbv
【引き続き、卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw さんとのロールにお借りします。】

名前は、生まれたときに頂ける、大切なプレゼントですわ。
多かれ少なかれ、そこには自分を大切に想ってくれている人の、想いと歴史が詰っているもの。
わたしたちは、それに恥じることのないように、いつでも胸を張って生きていかなくちゃ、ですわ。
特に、ファーニャとわたしなんて、2倍もプレゼントを貰ってますものね。
大切にしないと、罰があたっちゃうのですわ。
(恥ずかしそうに、でも可愛らしい笑顔を向けてくれる卯月に、首をかしげて笑いかける。)
(初めて会ったときは、あまり表情がなくて、静かな女の子だと思っていたけれど)
(こうやって、色々と話すようになってみて、卯月は普通のそれと比べて控えめではあったけれど)
(よく笑い、よく喋り、恥ずかしがって頬を染める。普通の可愛らしい女の子そのものだった。)

そうですわ。クッキー……
…………あのっ…あのね……
わたし、その……料理、どちらかといえば…いえ、キッパリ言ってへたくそなんですの。
形も、悪いし…なんだか、固くて…でも、ようやくいい感じの味には、仕上がりましたの。
(姉さまと呼ばれ少し恥ずかしそうにしながら、クッキーのことを説明し、さらに頬が熱くなる。)

これ、ファーニャが?
(差し出された綺麗な空模様の包みを受け取って、目を見張る。)
きっと、わたしのよりも、ずっと美味しいに決まっていますわ。
嬉しい………けれど…わたしのクッキー、ますます恥ずかしいですわ…もう、ほんと……
(ピンクのグロス艶めく唇を尖らせ、困ったようにしてみせて)
(初めて会った日と同じように、サラダだけ食べて、中身をかき混ぜただけのお弁当に蓋をして)
ね?今、少しだけ、食べてみてもよろしいかしら?どんなクッキー?
あ……えっと、ファーニャには、これを。
(脇に避けてあった、小さなタッパーを開いて差し出す。)
うちのママが作ったのですけれど…今日のデザート。
林檎とサワークリームのケーキ、ですわ。
(ケーキというよりもショートブレッドに近い、さっくりとした歯ざわりの、酸味の利いた菓子を勧める。)
わたしのクッキーは…出来たら、わたしの居ない場所で……

【それでは、よろしくお願いいたしますわ。】
379卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 21:22:47 ID:f2YLjw4F
例え、姉さまがそうおっしゃるのだとしても……
これは姉さまが心を篭めたものですから。きっと美味しいに決まってるのです。
誰かを思って作った食べ物って、訳も無く素敵なものに仕上がっているのですよ。
(大事そうに包みを手に納めながら、それとそれをくれた人から暖かい想いを感じ取る)
……なんて。余り、人に作って差し上げたことがない
私がこんなことを言うのも……その、偉そうかもしれませんけども。
(じゃっかん俯き加減に照れつつ、小奇麗になった弁当箱の蓋をしめた)

はい。仲良くして下さっているみなさんのためにと……。
ええと、こちらがバターでこれがチョコレート、こっちがチョコチップです。
今度、ジャムやクリームを挟んだサンドイッチクッキーも持ってこようかと思ってるのですけども。
(包みの中のクッキーを一種類ずつ説明する)
(その様子は、姉にがんばった成果を報告する妹のごとく)

わ……美味しそう、です……。
これも、頂いてよろしいのですか? ……ありがとうございます。
それじゃその、えと……私のは、こんなものなのですが。
(申し訳な下げにこちらの出したタッパーに詰まっていたものは、
ご定番のうさぎリンゴが数匹)

そうですか? 美味しそうでありますのに……。
……でも、姉さまがそう仰られるなら。これはお家に大切に持ち帰って、
大切に頂くことに致しましょう。くふ。
(微笑しながら、大事そうに包みを仕舞い込む)

【こちらこそ、引き続きよろしくお願いしますね】
380久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 21:41:52 ID:K+eYFvbv
心をこめたもの…だから?
(弁当箱の蓋を閉めている様子を眺めながら、首をかしげる。)
(そういえば、以前、この同じ場所で)
(今日持ってきたものよりも、もっともっと出来が悪かったクッキーを食べてくれて)
( 食べる人に美味しく味わって欲しいっていう、そんな気持ちが伝わってきました。 )
(と、微笑をくれた人が居た。)
(思い出すと、ぎゅっと胸が何かに掴まれたように、痛い。)
(今ごろは、一体どうしているのだろうと)
(なにも映さなくなった瞳で、冷たく見据えて。今日も夜を歩くのだろうか。)
(なにも感じないフリをして、もしかしたら、本当は傷ついているのかもしれない。)
(あの子は、本当はきっと、優しい優しい子だから……)

(ついぼんやりとしてしまい、ハッと我に返る。)
……あ、えっと。
これがバターで、この黒いのはチョコ…すごい!チョコチップまで?
(濃いこげ茶色の粒が入ったクッキーを、じぃっと見つめる。)
(形も整っているそれを持ち上げると、バターとチョコレートの良い香りが漂ってきて)
(思わず、くんくんと鼻を鳴らしてしまう。)
いい香り〜、美味しそうですわ。
サンドイッチクッキーも、考案中ですの?
ファーニャは、いいお嫁さんになれそうですわね。
(ニッコリと笑いかけると、ぱくん、とクッキーを頬張る。)
(さくっとした歯ざわり、口の中で甘く解けるクッキー生地と、蕩けるチョコレート。)
(表面に出ているチョコチップの表面が、ほんの少し焦げていて、香ばしい香りを放つ。)
……っ
(あまりの美味しさに、言葉も出せず)
(齧りかけのクッキーを握ったまま、ファーニャに向かって口をもぐもぐと動かして)
(何度も何度も、激しく首を縦に振ってみせる。)

わ…かわい……
(うさぎの耳のついた林檎を見て、ほわ、と表情が緩む。)
(これを卯月が作っている様子を想像して、益々笑みが零れてしまう。)
うちの林檎ケーキはね、ママがどうしたってスメタナ…ロシアのサワークリームなんですけれど
それをどっぷり入れてしまうから、酸っぱいんですわ。
林檎の風味とは合うと思うから、酸っぱいもの平気だったら、美味しいと思いますわよ。
(わたしはあんまり好きじゃないけれどね。と言って、眉を寄せる。)
381卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 21:55:31 ID:f2YLjw4F
……姉、さま……?
(ふと、何かと思い返すようにぼんやりとしている
ゆりかの姿を見て、か細げな声を共に顔色を伺う)
(しかしそれもやややって、元の調子が取り戻されていた。
……そうであるならば……と、自分も顔色を取り繕う)

はい。ちなみにチョコチップは、媛名さんにリクエストして頂いたものなのです。
姉さまも、何かリクエストがあるようであれば、誠心誠意お答え致しますよ。
(自分のクッキーで舌鼓を打つ様子に、また温かい幸せが込み上げる)
(その変えがたい感情に胸を打たれながら、彼女を見つめていると)

……およめ、さん?
……………………!?
………な、なな、なに、なに、なにを仰るのですか。
いえ、そういうことでは、じゃなくてっ……こほんっ。
(お嫁さん、結婚、恋愛……といったように逆向きで連想ゲームのごとく
要素が頭に浮かび……ある点まで達した所で今までで一番真っ赤に染まる)
(全くもってどうしたというのか……とやや自分で呆れながら。
こんなことでいちいち、連想して敏感になっている場合でもないだろうに)
(ある意味こうしているのは暢気で、無知で、幸せなものだろうけど)
(そのままでいるわけにもいかない。そんな気を、薄々感じ取っていた)
(……だって……何故、ならば)

酸っぱいのは結構好みますよ。
流石にレモン程ともなると、そのままでは食べられませんけども。
ん……おいし……です。
(ケーキを口に運び、酸味の聞いたそれを味わう)

382久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 22:15:05 ID:K+eYFvbv
(クッキーを飲み込んで、続いてお行儀良く並ぶうさぎ達に手を伸ばし、ふと顔を上げれば)
(卯月の可愛らしい顔が、まるで、今まさに口に運ぼうとしている、うさぎの耳よりも赤く染っていた。)
(不思議そうにそれを眺めながら、しゃくっと一口。)
(クッキーで甘くなった口の中が、今度は爽やかな香りの果汁で支配される。)
(さくさくと咀嚼し、飲み込んで)
お嫁さん……そんなに…えっと……そんな、反応しなくても…
(可愛らしい反応に苦笑して、林檎をもう一口。)
(お嫁さんの単語は、中学生ぐらいでは、恥ずかしい事なのだろうか?)
(だけど、それにしたって、反応が凄すぎる。)
どうか、しました…?
……わたし、なにかいけないこと、言ったかしら?
(困ったようにしながら、首をかしげた。)

(そんな様子を見つめながら、再び、心はふと別の場所に行ってしまう。)
(自分の事を好きだといってくれた、黒髪の美しい、あの少女と)
(その少女を、お姉ちゃんと慕う、可愛らしくも少し気の強そうな少女)
(あの二人も、こんな風にお菓子を食べあったりするのかな、なんてことに思いを馳せて)
(なぜか、空を見上げて、クスッと笑ってしまう。)
(……綾香は、あの少女…天羽都に甘そうだ、と。)
(もしそうならば、気持ちはわかる。)
(あどけない様子で、愛らしく慕ってくれる様子は、本当に可愛らしいと、目の前の卯月に目をやる。)

レモン、ほどではないですわね。
普通に甘酸っぱいものよりも、若干酸っぱさが勝る…ぐらいかしら。
(クッキーの上で手が迷い、宙を踊って)
(狐色のバタークッキーを持ち上げ、さく、と噛む。)
…これも、美味しい!
わたし、オレンジクッキーが好きですわ。
こういう普通のバタークッキーに、オレンジを皮ごと薄ーいスライスにして乗せて、焼きますの。
焼き上がりに、グラニュー糖を少し散らしてね。
すごく美味しいんですわよ。
383卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 22:27:54 ID:f2YLjw4F

す、すみません。……私ったら……
(いまだに気持ちの整理がついてないのだろうか。
この調子では、次に本人と再開したらどうなってしまうのか)

……そのう、何といいますか……いけないというわけじゃなありません。
けど……たいむりー……あっいえ、そうでなく……
……その。何でもない……です。
(危うく抱えている気持ちを曝け出しそうになりつつも、何とか誤魔化そうとし)
(若干強引気味に気を取り直しつつ、顔をあげた)

オレンジクッキーですか?
なるほど……ふむふむ。また、バリエーションが増えました。
今度は更に多彩な中身でお届け出来ますね。なんて。
そのオレンジクッキーも含め、色んなものを取りそろえておきましょう。
(それからそうだ、とばかりに報告をひとつ)

ちなみにクッキーのみならず、他のお菓子もバリエーションも増えそうなのです。
というのも……実は、同級生の方に料理部へ誘われまして。
……入部しようと思っているのですよ。こういうのは初めてなので、ちょっと緊張していますけどもね。
(ちょっぴりその辺りを楽しみにしながら、語れる範囲の変化を口にする)
384久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 22:41:04 ID:K+eYFvbv
ん?……ん??
(なんとかして落ち着こうとしているのか、誤魔化そうとしているのか)
(もそもそと言い訳めいた様子の卯月を見て、ますますかしげた首が傾いていく。)
(最終的には、何でもないです。の言葉で締めくくる卯月の頭を、ぽふぽふと手で叩き)
なんでもないって、お顔じゃ有りませんわよ。
なんて言うのは、意地悪ですわよね。
(顔を覗き込み、ニコッと笑って)
なんでもないって、きちんと言えるうちはいいですけれど……
出来るだけ、パンクしちゃう前に、言ってくださいませね。
頼りにならないですけれど…頭が一つよりも二つの方が、幾分マシ、なのですわ。

そう、オレンジクッキー。
シナモンをかけたバージョンなんかもあって、これが紅茶によく合って、美味しいんですのよ。
多彩な…っ
すごい、楽しみですわ。
(むむむ、この調子だと、料理の腕前では妹には一生敵わないな。)
(なんて身の程知らずなことを考えつつ、3つ目のチョコクッキーを口に入れる。)
(これもまた、絶品。)
(…すでに、一生敵わないところまで来ていることに気付くのに、そう時間はかからなかった。)

料理部?
偶然ですわね、わたしも……と言っても、わたしは高等部の、ですけれど。
料理部を、ちょこっと覗いてみたところですわ。
わたしは…やっぱり入部する気にはなれないけれど……でも、一度ぐらいは参加してみたくて
丁度そこに居た、中等部のちょっとした知り合いの子に、体験入部の口利き頼んじゃいましたの。
その子、中等部の料理部エースなんですって。
ファーニャ、きっと料理部で会えますわよ。
車椅子だけれど、とっても明るくてよい子ですわ。
385卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 22:59:14 ID:f2YLjw4F
……んぅ。
(頭をぽふぽふと叩かれ、くすぐったそうにたじろぎつつ)
かさねがさねすみません、です。
つい……ぼうっとしてしまうものでして。
……いつか、ちゃんと話せる時が来たら……その時に。
(申し訳無さけ気に頭を垂れた)
(それにしても、もう少ししっかりするべきである)

エース、なのですか。
それはさぞかし料理の上手なお方なのでしょう。
(話を聞きながらも、誰がそのひとなのだろうと考えを巡らせていると)

……車椅子?
(キーワードひとつ。あの中で、その条件に当てはまるひとといえば)
(正に、体育の授業で自分を料理部に誘った天羽都に違いない)

わ、偶然なのです。
都さん……天羽都さんですよね? ……まさに彼女に、誘われたのですよ。
体育の時間……見学していた時に、お話をする機会がありまして。
そうですか……それで……。ふむふむ。
(考えてみれば、もっと早く気付くべきだったかもしれない)
(何せ、あの時の会話でゆりかの名前を挙げていたのだから)
386久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 23:09:47 ID:K+eYFvbv
あやまることなんて、ありませんわよ。
悩みごととかあっても、話すタイミングや相手は、人それぞれですもの。
ファーニャが、自分で「この人だ!」って思った相手に対して、「ここだ!」って思ったときに
お話しするのが、一番良いのですわ。
ま、出来ることなら、そこから除外されていたとしても……
少しぐらいは、わたしにも、ご相談頂ければ嬉しいですわ。
お役に立てないかも…ですけれど……姉と、して…心配ですもの。
(最後の一言を言うと、恥ずかしそうに俯いて、手に残ったクッキーの欠片を照れ隠しに放り込む。)

んー…料理の腕前は、直接見たことないから、解からないのですけれど
でも、エースって言うぐらいですものね。
きっと凄いのですわ。
……っ
あ…ご存知、でしたの?
そう、天羽都さん。女子寮の子。
そして…………
(少し考えた後、真っ直ぐに卯月を見て、静かに言い放つ。)
――――あの子も、異能者。

どんな能力かは、まだわたしには、全くわからないですわ。
あっちも、わたしが夜を歩いているなんて、知りませんもの。
もちろん悪い子ではないですし、むしろとっても良い子だとは思います。
でも、能力だけは…用心していてくださいませ。
しかも、どの程度かはわからないけれど、本人はあまり制御出来ていないみたいですわ。
(紫から貰った情報を、自分の感想を交えて、卯月に囁くようにして告げる。)
387卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 23:22:20 ID:f2YLjw4F
いえ……きっとこの件に関しては……
……誰だから話す、ということではないのだと思います。
(自分を省みるように、俯き加減になりながらそう話す)
自分の中で、考えや気持ちが……話せるまでに固まったら。
その時こそ、ちゃんと相談します。きっと姉さまくらいでもないとお話できないと思いますから。
(姉として、という言葉に嬉しそうにしながら、その姉のしぐさを見守る)

はい。……ああ、寮にお住まいでしたのですね……っ!?
……そう……です、か。
(突如、告げられた彼女の素性)
(かすかな予感はしていた。けど、まさか彼女までとは)

都さんが……。……分かりました。
(能力は知らない……が、別に不思議なことではない。
かの紫一久の力も、説明は受けたがこの目では見てはいないし)

あの方も、私のたいせつなおともだちですから。
何かあったら、私が手を貸して差し上げませんと。
(そう、意気込みのような姿勢を見せる)
(夜に会って、彼女が自分の素性も知ったらどう考えるだろうか)

【もう少しで、〆に致しましょうか?
まだやり残したことがあれば、遠慮なく仰って下さいませ】
388久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 23:43:53 ID:K+eYFvbv
あ……いや、そんなわたしくらいとか…そんなことは、ないと思いますけれど……
でも、少しでもファーニャの力になりたいですもの。
もしすぐには役に立てなくても、一緒に悩むぐらいは、出来ますしね。
一人より二人、二人よりみんな…ですわよ。
(自分には、みんなと呼べるほど友人は居なかったが、それでも、この愛らしい妹は)
(あの媛名葵とも、思いのほか、深い知り合いの様子で)
(きっと、他にも色んな人たちと仲が良いのだろうな…と、微笑ましくも羨ましく思った。)

そう。
わたしも、彼女が能力者であることは、人づてに聞いただけだから。
ただ、そういう情報に置いては、信用出来る人物だと思いますわ。
その方が仰るには、天羽都は自身の異能を上手に制御できないようなことを…

たいせつな、おともだち……
ファーニャは…優しい子、ですわね。
あの、小さな仲間達に、お友達…素敵な宝物ですわね。
(残りのクッキーを食べようかどうしようか少し悩んだ後、再び包みを戻して)
(自分のクッキーを入れてきたペーパーバッグに、大切そうに仕舞いこむ。)
でも…本当に気をつけて。
制御できない能力なんて………下手したら、話の通じない異形と同じですわ。
(もちろん、そんな危険な能力の持ち主ならば、紫が彼女を野放しにしているはずもないが)
(それでも用心に越した事はない。)
あぁ…もちろんファーニャの仲間達は別、ね?話、通じますもの。
(異形と言う言葉を使ってしまい、卯月の仲間を思い出して、慌てて付け加える。)

(石段から立ち上がり、バイオリンケースとペーパーバッグを持って)
じゃあ、わたし行きますわね。
本当に、なにかあったら、すぐに連絡してくださいませね?
……大事な、妹なんだから。
(数歩進み、振り返って手を振る。)
(1回目は、この場所で。2回目は、夜に。)
(そして、3回目は妹に……胸の奥で、くすぐったいような幸せなような気持ちが沸き起こって)
(ついつい微笑んでしまうと同時に、気持ちを引き締める。)
(大事なものが出来ることを、もう弱みだなんて思わない。わたしが、守るから……)


【では、こちらはこんな感じで〆させていただきます。】
【長い時間お付き合いいただき、ありがとうございました。】
【愛称に、クッキーに、天羽さんのお話まで、とても楽しませていただきましたわ。】

【それでは、そちらのお返事を見届けてから落ちますわね。】
389卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 23:56:50 ID:f2YLjw4F
くふ……姉さまも。
何かありましたら、妹の私がいつだって力になります。
そうです……そういう繋がりって、きっとかけがえがなくて。
言いようもなく、素敵なものなのです。
(自分で妹と口にすることで、また彼女との繋がりも強くなった、
なんて気がしたりして)

もちろん姉さまだって。
私のたいせつなおともだちで、たいせつな姉です。
都さんも……媛名さんも。みなさん……私のたいせつな人達ですよ。
(みなさん、と言うところで……今までに知り合った、
様々な人達の顔を思い浮かべる)

……はい。
でも、私は都さんを信じます。……きっと、だいじょぶだって。
くふ……分かってますよ。
(少し慌てたような様子に、微笑しながらもその意図への理解を示す)

はい。またいつか……新しいクッキーと共に、お会いしましょう。
……姉さま。
(感慨深げに、その呼称を呟き、手を振り返す)
(少しの間だけ、目を閉じて)
(何かを掴み取ったかのように頷いて)
(新しい、たいせつな繋がりを。姉のことを想いながらその場を後にした)

【ではこのように、〆させて頂きます。
こちらこそ……とても充実したロールをありがとうございました、なのです。】
【それではお休みなさいませ。姉さまっ】

【スレをお返し致します】
390卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/11/08(日) 23:58:54 ID:f2YLjw4F
【あうっ、よく見てませんでした……すみません】
391久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/11/08(日) 23:59:07 ID:K+eYFvbv
【見届けさせていただきました。】
【ありがとうございます。お疲れさまでした、ファーニャ。】
【おやすみなさい、良い夢を。】

【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
392クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/10(火) 23:10:13 ID:4FVDfgqB
【フローラ ◆Uz3NX/3x1kさんと使わせていただきます】
393フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/10(火) 23:12:39 ID:IQDzIKUZ
>>392
お待たせしました。

書き出しですが、クロウス様は腹案はございますか?
私から始めてもいいですよ。
394クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/10(火) 23:16:10 ID:4FVDfgqB
>>393
書き出しですが、遊んでいるorはぐれて一人になっているフローラのことをこちらが見つけるところから始めたいと思っております。
そうですね…、クロウスに見つけられた時のフローラの様子とか知りたいので、お手数ですがそちらから始めていただけるとありがたいです。
395フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/10(火) 23:18:32 ID:IQDzIKUZ
>>394
では、しばらくお待ち下さい。
ロールというより、状況説明になりますけども。
396クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/10(火) 23:20:28 ID:4FVDfgqB
ありがとうございます。
それでは、それを受けてこちらも続けさせていただきますね。
397フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/10(火) 23:40:53 ID:IQDzIKUZ
(いくつかの村と境を接している、広大な鬱蒼と繁った森)
(その梢を枝伝いに跳ぶように動き回る、笑いさざめく娘たちがいた)
(地上に誰かがいれば、高い所で風が吹いて梢が揺れているのだろう、遠い村の娘たちの笑い声を風が運んだのだろう、と思うに違いない)
(村との境からかなり奥側の、岩山と滝壺のある開けた草原で、娘たちが梢から降りて来た)

ねえ、人間の村に近いとやっぱり人間臭さがあるわね。私、こんな遠くまで来たのは初めてよ。
(娘たちはみな小柄で華奢であり、人間には見られない様々な色合いの髪と、やや尖った耳とでエルフ族だと知れる)
(みな似たようなデザインの生成り色の服をまとい、蔓草を複雑に編んだものを腰に巻いて、足は裸足である)
(ライムシャーベットのような、あるいは半貴石のような色合いの髪、小柄でありながら顔立ちは子供や少女のものではなく、娘のものであり、人間ではなくエルフ族の若い女性と知れる)

ねえ、あちらにきれいな花が咲いているわ。
(一人のエルフが、友人たちから離れて村側に向かう)
(他の娘たちは、服を脱ぎ捨てて滝壺で泳いだり、岩山をカモシカのように駆け回ったりして、ピクニック気分を味わっている)

(彼女たちは、近くにこちらを覗き見る隠者がいることを知らない)
(たまたま彼が風下にいるので、人間の匂いがわからないのだ)
398クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 00:03:05 ID:Yjk5+VFR
ヒュー…
まさかこんなすぐ近くでエルフを見かけるだなんてな。
(森に響き渡るエルフの娘達の甲高い笑い声)
(…そんな可愛らしげな情景にはとても不釣合いな2メートルはあろう大男が、エルフの戯れを覗き見ていた)
ちょっと深いとこまで狩りに行くつもりだったんだが…この近くにエルフの隠れ里でもあるのか…?
(その男は森に紛れる狩人の服に筋骨隆々な体を包み、獲物を入れるための大きな麻袋を持って潜んでいた)
(武器らしいものは狩った動物を解体する鉈くらいで、それ以外には何も持ち合わせていない)
(その鍛え抜かれた肉体で動物を締め上げる荒々しい狩りが彼のスタイルであった)

…そういえばお偉いさんなんかはエルフを性欲の捌け口として買っているとか、どっかの誰かさんが言ってたっけな?
まぁ確かにあんな小さい体にぶちこんだらさぞかし気持ちいいんだろうよ。
(その粗暴な性格と馬鹿力故に人々から疎まれており、彼自身もそのような人々との繋がりを持とうとしない)
(人との接触を果たす数少ない機会が村に物資を売りに行く時ぐらいであるが、この話はその時に聞こえてきた数少ない噂の一つであった)

(そんな中、一人のエルフが仲間から外れていくのが見えて)
…そうだな。
今日は食料でなしに、いっちょエルフでも狩ってやろうかな…。
(狩りの基本は群れからはぐれた獲物を狙うこと)
(自らの巨体を上手く森の中に隠しながら、狙いを定めたエルフに少しずつ忍び寄っていった)
399フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/11(水) 00:17:17 ID:7kDEVvq8
(滝壺に潜って貴重な藻を取り、岩に並べて干すエルフの裸体を見れば)
(人間の少女のように胸や腰が薄く、手足がすんなりと伸びて、首から下に体毛がほとんどないことがわかる)
(ちなみにこの森の奥にエルフ族の隠れ里があるが、彼らの住まいは樹上のツリーハウスである)

(一人の透明な水色の髪の娘が、一群れの花を摘むために友人たちから何の気無しに離れてしまう)
(風下にいる狩人の体臭に気がつかないため、物音にも気を留めないのだ)

(遠くの山や森に住む、別の部族の女たちが捕えられ、人間の慰み者になっているという噂は聞いているのだが…)
400クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 00:34:40 ID:Yjk5+VFR
……………
(先ほどまで一人ごちていたのとは打って変わり、ひたすらに気配を押し殺して獲物との距離を少しずつ詰めていく)
(できる限り風下をキープしつつも相手の視界を見極め死角から忍び寄り…)
(狩猟の際のセオリーを守りつつ、一人花を摘みに行く可憐な娘を狩るために細心の注意を払う)
(娘の方も花を摘むのにすっかり夢中で、その巨大な狩猟者がすぐ傍まで近寄っていることには気づいていない様子である)

………!!
(しかし、長い間狩猟生活を続けているものの、全てが全て完璧という訳ではない)
(気まぐれな山の自然を完璧に読みきることはやはり人間には難しく、風の向きが一瞬だけ変わってしまうと)
(狩人の存在を知らせる匂いが、エルフの娘に伝わってしまう)
(その瞬間、双方はもはや男が手を大きく伸ばせば捕まえる事ができるほどに近づいており)
(まさに逃げるが先か捕まえるが先か…という状態であった)
401フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/11(水) 01:01:06 ID:7kDEVvq8
【ごめんなさい、ちょっと用事のためもう少しお待ち下さい】
402クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 01:02:41 ID:Yjk5+VFR
【了解しました。それではゆっくりお待ちしております】
403フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/11(水) 01:11:51 ID:7kDEVvq8
(やや声を大きくして、離れた所の友人たちと言葉を交わしながら、花を摘む)
(その時、急に風向きが変わり、娘たちの鼻に人間の臭いを運ぶ)

(姿を認めるより早く、嗅覚で敵の存在を知る)
(人間の男性で、服や携帯する武器から獣の血の臭いを放つ、きわめて危険な狩人だ)

(狩人に一番近い、花を摘む娘が悲鳴をあげ、他の娘たちは脱いだ衣服をかき集めて脱兎の如く岩山を駆け上がり、大木の梢に消えてゆく)
(エルフの間では、仲間が人間に捕まっても、腕力では敵わないので、二次被害を防ぐために他の者は逃げることになっている)

(水色の髪の娘も、花を投げ捨てて逃げようとするのだが、脚の長さが違うのでおそらく捕まるだろう)
404クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 01:27:08 ID:Yjk5+VFR
(自分の存在を察知されたと感じた直後、娘が大きな悲鳴を上げた)
(男には、それが仲間に危機を伝えるものであるということを理解する余裕はもはや無かった)
(一瞬一刻を争う狩りの時、思慮よりも先に本能で動いていた)
(すぐ後ろまで迫っていた狩人は、ものすごい勢いで腕を伸ばすと娘の肩を掴んでそのまま草の上にうつ伏せに押し倒してしまう)
(人間の中でも見ないほど屈強な男…非力なエルフの娘には押さえつける腕を跳ね除ける力など到底ないだろう)

……へっへへっ…
風向きが変わったときはどうなるかと思ったが、何とか捕獲には成功したみたいだな…
(見事捕らえたことで落ち着きを取り戻したのか、下衆な笑いを含んで語りかける)
(改めて状況を確認すると、他のエルフ達は逃げ出した様子で、今このあたりは完全に二人きりだということを理解して)
405フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/11(水) 01:38:14 ID:7kDEVvq8
きゃぁっ!
(逃げる間もなく、大きな手で肩を掴まれ、投げ飛ばすように押し倒されてしまう)

(体格で劣るため、怪我をしないようにとろくに抵抗せず、震えている)
(他の部族からの噂で、エルフの女が捕えられてもすぐに犯されることはなく、奴隷商人から好事家の金持ちか高級な娼館に売られる)
(つまり、操を守ったまま逃げる機会もあるわけで)
(体力を温存し、監視のゆるむ機会を狙うのが基本だ)

お願い、助けて…。
406クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 01:54:16 ID:Yjk5+VFR
んー……なるほど、こうして捕らえてみると確かに小っちぇーな…
(後ろから肩を押さえつけて、改めて自分との体格差を実感する)
(相手はエルフでいう成年であっても、その体の小ささから連想される情景は今まさに悪漢に強姦されようとする街の少女で)

なるほど、確かに金持ちの輩が欲しがるのも頷けるってもんだ…
だが…やはり金にまみれた生活をしたやつらは馬鹿ばっかりだ。
別に金をかけないでも、こうして直接捕まえれば自分の物になるってのも分からないんだしな。
何なら、『この場で味見をする』…っていうのも思いのままなんだしよ?
(ここから何とか無事に逃げ出す…という希望を消し去ってしまうような一言)
(エルフの娘の懇願も一切耳にせず、その体を反転させて仰向けにする)
(その細い足の上に腰を下ろし、両肩をしっかり押さえると品定めするようにまじまじと娘の小さな体を見つめて)
407フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/11(水) 02:04:08 ID:7kDEVvq8
【これからおもしろくなる所ですが、そろそろリミットですね】
【今週は水曜・木曜の23時からが空いてますが、どうしましょうか】
408クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 02:06:30 ID:Yjk5+VFR
【そうですねぇ…今日はこのあたりで終了となりますかね】
【こちらも23時以降なら水木ともに大丈夫ですので、水曜23時にまた続きを致しましょうか】
409フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/11(水) 02:20:26 ID:7kDEVvq8
>>408
【では、本日水曜の23時にまたお会いしましょうね。おやすみなさい】
410クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 02:22:33 ID:Yjk5+VFR
>>409
【分かりました。それでは次回もまたよろしくお願いします。おやすみなさいませ】
411クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 23:16:21 ID:Yjk5+VFR
【先日に引き続き、フローラ ◆Uz3NX/3x1kさんと使わせていただきます】
412フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/11(水) 23:16:41 ID:7kDEVvq8
【昨夜の続きのため、お邪魔します】
【クロウス様、レスを書くのでしばらくお待ち下さい】
413フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/11(水) 23:28:24 ID:7kDEVvq8
(俯せのまま震えていたが、狩人の様々な言葉はわずかな望みを奪う)
(俯せになっているのでよくわからないが、声が高い所から降ってくるので狩人は人間の中でも背が高いと推測される)
(背が高いということは、雄の象徴も大きいことが推測されるわけで、不安と後悔が高まる)

ううっ…嫌よ、きっと私、怪我をするわ。
(仰向けにされ、肩と脚を抑えられ、涙ぐんで狩人を見上げる)
(狩人の全身は予想通り、身長も身幅も体の厚みもエルフとは桁違いである)
414クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/11(水) 23:46:03 ID:Yjk5+VFR
怪我をするだって…?
はっ!そんなもんで済めばいいがな…
俺も実際にこんな小さいのと絡むのは初めてだ。…そのまま串刺しにされて死んじまうかもしれないな。
まぁ、仮に死んじまっても所詮はエルフだ…。また次の時に別のやつを狩ればいいだけだ。
(残酷な言葉を平気で目の前の娘に言い放つ)

(人と似通った姿を持つものの異なる存在、エルフに対して差別的な目を持つ者も少なくない)
(一部の人々…聖者や隠者、魔女といった人々は彼らと対等な立場であるが、この男に関してはその類の者ではなかった)
(エルフを『ヒトに似た、数ある生物のうちのひとつ』程度にしかとらえていないのだ)

…さて、早速そのエルフの体を堪能させていただきますか…っと。
(おもむろに、上に乗ったままエルフの服を脱がせようと手にかける)
(しかし、その手は胸の前の布地を握り締めている…どう見ても脱がせにかかる姿勢でなく、これは…)
……ふんっ!!
(一瞬狩人の腕が膨らんだと思うと、まるで紙が裂けるように娘の服が左右に引き裂かれてしまう)
(あっけなくその娘の上半身はその裸体を男に曝け出すこととなった)
415フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/12(木) 00:00:37 ID:Aw9Nm0xy
【クロウス様、なんだか気分が悪くなってしまいました…鎮痛剤を飲んだのですが、念のため早めに休みたいです】
【良くなったら、楽屋スレに伝言します】
416クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/12(木) 00:03:10 ID:Yjk5+VFR
【おおっ…大丈夫ですか?】
【とりあえず楽屋スレの方チェックしておきますが、あまり無理なさらないでくださいね…】
【今日が無理ならまた明日でも大丈夫ですので…】
417フローラ ◆Uz3NX/3x1k :2009/11/12(木) 00:06:32 ID:Aw9Nm0xy
【ごめんなさい。先に休ませていただきますね】
【では、今後の予定は楽屋で】
418クロウス ◆yVRvcHUIB. :2009/11/12(木) 00:08:14 ID:Yjk5+VFR
【…って全然文章理解してませんでしたね】
【それでは、調子が戻ったらまたお相手よろしくお願い致します。ごゆっくり養生されてください…】

【スレをお返しいたします】
419名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 00:55:05 ID:UsfMhxMf
誰かいる?
420♀ ◆dVVQHaOzko :2009/11/20(金) 22:29:53 ID:z91GzMfz
【こちらのスレをお借りします】
昨夜出してみた五種類の内聖騎士と女魔道士・魔法戦士については

聖騎士
誇り高く重装備、潔癖症、堕ちてからは快楽を与えてくれる新たなご主人様に全てを捧げて忠誠を尽くすようになる

女魔道師・魔法戦士
プライドが強く露出度高い、堕ちてからはご主人様に甘えるようになる

大体がこんなイメージになると思います。
武装シスターは「こちらも所属陣営のやり口に疑問を抱いていたり自分たちの陣営の側に非がある事を自覚していた」
シチュ用でニンジャ(というか暗殺者?)については…やりにくそうなので、保留と言う事で。
あちらのスレの>18で刺青焼印以外に薬や道具・肉体改造の可否についても聞かれていましたが

薬・道具…モノによります。人格を書き換えられてしまったりするようなものはNG
肉体改造…極端すぎなければ多分大丈夫。でもやる前に「こんなのをしてみたい」と教えてくだされば


421 ◆0/BqjjYTxA :2009/11/20(金) 22:38:14 ID:0IgaDX56
>>420
設定ありがとうございます
そのなかでは魔道師と魔法剣士が、性行為についても慣れて男を手玉に取るようなイメージがしますがそのあたりはどうでしょうか
武装シスターとニンジャはこちらとしてもちょっと難しいかなと思いました

肉体改造は脇やヘソなど思いがけない場所に性感帯を植え付けるとか、搾乳できるようにするとかあたりですね
薬道具は状況に応じてというところでしょうか。刺青焼印あたりとかぶるかそうですし
422♀ ◆dVVQHaOzko :2009/11/20(金) 22:49:21 ID:z91GzMfz
>>421
聖騎士と比べれば性行為に対する経験は高いでしょうね。
肉体改造シチュの話にも影響しますけれど、性感上昇系の呪いをかけられた場合
聖騎士が感じまいと必死に耐えるとすれば、魔道士・魔法剣士は『こうしないと気が狂ってしまいそう」
とオナニーを繰り返して、それだけで何度も絶頂に達すると言うイメージです。

性感上昇系の魔法をかけられてしまうアイデアはこちらも考えていましたけれど、
そういう思いもかけない場所だけを、と言うのはちょっとやりにくいと思います。搾乳については多分大丈夫です。
ありがちなパターンですけれど、
「アイテムや魔法で相手の命令に従ってしまう状態に」

「意思に反する性交を繰り返している内に体が敏感に」

「感じてしまい自分から求めてしまう内にアイテムや魔法の効果が解けている事にも気付かないまま」
または
「途中で快楽を中断されて焦らされて、自分からもっとしたいとおねだりしてしまう」
という展開もしてみたいなと思います。
423 ◆0/BqjjYTxA :2009/11/20(金) 23:00:31 ID:0IgaDX56
>>422
そのような場合だと、快感与えつつ絶頂にいけない、いくには服従の言葉を言わなければならないなど条件つけて
条件反射的に慣れさせていくのもありかな。
ちょうど中断され焦らされるのと、効果が切れているのも気付かないのを合わせた感じですね。

性感帯については、耳やうなじ背筋など場所によってはアリというところはあるでしょうか?
思いも寄らない場所を感じ慣れないままに翻弄されるというのもできるのならと思うのです。

あと、乳首やクリトリスを縛り弾いたり、アナルを開発するとかアブノーマルやSMぽいのも考えてはいますが。


とりあえず、お相手としては魔道師で希望したいと思います。
424名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 23:14:05 ID:z91GzMfz
>>423
忠誠を誓わなければ絶頂に達する事が出来ない、というタイプでしょうか。
それよりも積極的に快楽を与えられ続けて、途中で打ち切られて、我慢できずに……みたいな展開の方が好みなんですよね。

そういう思いがけない場所「だけ」を責められ続けるのがNGですので。
縛ったりの類はちょっと…ピアスとかなら大丈夫そうなのですけれど。
425 ◆0/BqjjYTxA :2009/11/20(金) 23:24:35 ID:0IgaDX56
>>424
うーん、お時間を頂いておいて申し訳ないのですが
ちょっとこちらの想定できる設定とはズレがあるみたいなので破棄にしてもらってもいいですか?
こちらが柔軟にあわせられるとよかったんですけど
すみませんでした。
426♀ ◆dVVQHaOzko :2009/11/20(金) 23:26:18 ID:z91GzMfz
こちらこそ自分の希望ばかり主張してしまって済みませんでした。
ハード系SM調教みたいなのを想定していたのでしょうか?
427 ◆0/BqjjYTxA :2009/11/20(金) 23:29:54 ID:0IgaDX56
>>426
漠然とではありますがそのような感じだと思ってます。
それでは失礼しますね。
428♀ ◆dVVQHaOzko :2009/11/20(金) 23:34:16 ID:z91GzMfz
>>427
ごめんなさい、こちらは「お相手の方にやってもらいたいなと思っているキャラ」の所に
「後者なら敵には容赦がないが身内・仲間にはかなり甘い」
「ある程度弱みも見せてくれるほうがやりやすい」
と書いたように、ちょっと温めの快楽調教を想定していました、

時間を取らせてしまって済みませんでした。
429媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/22(日) 22:43:02 ID:OyRky3hK
【失礼して、しばしロールに場所をお借りいたします(一礼)】
430霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/22(日) 22:53:55 ID:WM0XJe4b
【ロールのため、しばらくスレを借りる】

(霧原朱音と伊織津綺子。二人の奇妙な生活が始まって、それなりに時は過ぎていた)
(色々と問題はあるものの、それでも何とかやれていた。これは、そんなあくる日の深夜)
……流石に、冷えるね。
(白く息を吐き出して、黒の衣装を見に纏い、感慨深げに呟くは)
(伊織津綺子の姿をした女)

(自らの存在を打ち明けてからどれだけ経ったか)
(その間に、津綺子は幾度となく夜の街を往き、幾度となく戦った)
……確かに、あの子は強い。それに比べて、今の私のなんと脆弱なことか。
(節目がちに呟いて、また白い溜息を吐き出す)
(本来もっていた水を操る力も今の身体では使えない)
(そして、雷を操る力もまた、自分には使いこなせない)
(よくも考えてみれば、今の自分は彼女にとって、弱点でしかないのだ)
(こうして夜中に出歩くこと自体、津綺子にとっては容易いことでも、自分にとっては危険なことだ)
(その事実に、途方もなく打ちひしがれていた)

力が欲しい。そんなことを思ったのは、初めてかもしれないね。
(思えば、私は常に超常の力と共にあった)
(その全てを失って。それでもこの街の闇の中にあって)
堪えるなぁ……ほんっと。
(空を仰いで、吐き出した)
431媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/22(日) 23:04:53 ID:OyRky3hK
>>430
(ちりん、と鈴の音が鳴った。
 こちらも、暗闇と同じような黒色の服をまとい、腰に時代にそぐわぬ刀をつっている)
(冷やかに鳴り響いた鈴の音は、その刀につけられている古びたそれの音だった)

―――寒い。
(小さく呟いた言葉さえ、白いもやとなって消える。
 皮手袋をしていない指先を何度かうごかしながら、今日も夜の街を歩く)
(パトロール、なんてものではない。
 仕事は既に終えて、帰る途中だったのだ――だから、彼女のズボンの裾は他のところより僅かにどす黒い)

(そんな時だった。白くくゆって消えた吐息のさきに、ひとつの人影をみつけたのは)
(真っ先にしたのは、「知り合い」だという認識。
 次に感じたのは真っ黒な服を身にまとう少女に対する小さな違和感――)
(ほんの小さな、違和感。 でも、その理由はひとつも思い浮かばない)

……こんばんは、伊織さん。
(りん、と鈴がもう一度鳴った。
 長い髪を揺らして立ち止まると、その異形狩りは自分と同じように白い息を吐きだす少女に声をかける)
―――あまり、おひとりで出歩かないようにと、重々、申したはずですけれど。
432霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/22(日) 23:20:05 ID:WM0XJe4b
(静かに佇み、ただただ静かに物思いに耽る)
(考えれば考えるほどに、静かに思いは沈んでいった)
(そんな思考を打ち切る声、そして鈴の音。振り向けば、そこには見慣れぬ影一つ)
……こんな時間に、知り合いが多いんだね。
(ぽつりと呟いた。それだけ、この街の夜の中には多くのものが蠢いている)
(こういう出会いも、いずれ訪れるべきものだったのだろう)
(出来れば怪しまれたくもないし、敵対もしたくない。この子のためにも)

ええ、こんばんは。
(声に気付いて振り向いたようなふりをして、それから小さく会釈した)
―――と、言われましても。やめるわけにもいかないのですよ。
これが、私の成さねばならないこと、ですから。
(慣れない口調は難儀した。それでも以前は容易く見破られたのだから)
(今度ばかりは気をつけようと、慎重に言葉を継いだ)
貴女こそ、こんな時間にまでお仕事とは、大変でしょうね。
(そして改めて相対する相手をよく観察する)
(黒尽くめの衣装、そして腰に見える刀。どうにも時代錯誤なものだが、この場において)
(それはきっと、さほど珍しくないのだろうと考えた。それに)
(ほんの僅かだけれども、目の前の少女が血の臭いを、彼女にとっては慣れ親しんだ臭いを、纏っていたから)
(この街の闇を狩る者、大凡、その類の手合いだろうとあたりをつけた)

(あまり、いい出会いだとは思えなかった)
(下手を打てば、その刀がそのままこちらに抜かれる羽目になるやもしれないのだから)
433媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/22(日) 23:30:39 ID:OyRky3hK
>>432
(キリ、とした印象を伺わせるような顔立ち。
 涼しげに見えるアスリートの目元が、いつもよりも冷たく見えた気がして、僅かに眉をひそめる)
(そうして、募っていく違和感。
 いつもと同じはずなのだけれど、何となく口調も、その振る舞いも違う気がしてしまう)

(そんなに伊織津綺子のことを、知っているわけではない。
 それでも、いやな胸騒ぎがする。何だか、落ちつかない――そんな感覚に襲われて)
(余計に、眉をひそめてしまう。
 いうなれば、根拠もなにもない――経験だけに基づいた、ただの直感だ)

……こんな時間にまでお仕事とは、だなんて。
私の仕事を知っておられてそう申されているのですから、手酷い皮肉でありましょう。
(一歩だけ、歩みを前に進める。手は、まだ柄にかけることはしない)

ご無沙汰しておりました、伊織さん。
あの一件から……お変わりはありませんか?
無いからこうして外に出られておられるのでしょうけれど―――1人は、やはり危険です。

迫水さんは、どちらに、おられるのですか?
(そうして、また一歩。
 白い息をゆくらせながら、確実に距離を、わずかに詰めていく)
434霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/22(日) 23:43:38 ID:WM0XJe4b
(否応なく、意図すらもなく張り詰めていく雰囲気)
(一歩、また一歩と距離は詰まっていく、一足飛びに踏み込んで)
(そして居合いの一撃を飛ばすには、どれだけの間合いが必要だろうか)
(慎重に間合いを測りながら、さりとて退くこともできずに)

この街の夜は、とても深いですから。
貴女のような方の仕事は、決してなくならないのでしょうね。
(読みと言えるほど立派なものではないが、やはり見立てはあたったようだ)
ですが、それでも夜の寒さは堪えますよね。ほら、こんなに息も白い。
(何気ない会話を装いながら、吐き出す息の白さの先に見える、相手の顔をじっと見据えて)

(あの一件、と少女は言った。名も知らぬ、それはそれで不味い気がするが)
(さて何のことか、思い当たるのはかつての自分のことと、以前のシードの再臨)
(呼ばれなければ基本的に出て行くことはないから、津綺子の全てを知っているわけでもなく)
(恐らく上の二つのことではあるまい。ならばなんだ。思い当たらず思考は巡る)
……ええ、すこぶる快調ですとも。最近は頓に調子がいいのです。
(嘘はない、己のうちに潜む戦いへの欲求。それに目覚めてからの津綺子は)
(日ごとにその力を、異能の力というよりも、戦士としての力量を増している)
(多少の傷を負うことはあれど、調子という意味ではこれ以上ないほどのものだった)

……え、と。
(あまり聞きたくない男の名を呼ばれて、一瞬答えにつまり)
直君でしたら……今日はいません。今夜は、一人なんですよ。
(彼女は、あまりにもその迫水直という男に対して無関心を貫きすぎた)
(それが命取り。名前の呼び方。それはきっと些細な違和感に過ぎない)
(それでも、この場に漂う漫然とした違和感を後押しするには、きっと十分すぎるだろう)
435媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/22(日) 23:55:55 ID:OyRky3hK
>>434
……調子がいい。
(小さく、目の前の少女の言葉を繰り返した)
(暗闇の中でその眉根をよせたまま、思案する。彼女はこんなに闘いに積極的だっただろうかと。
 出来ることなら戦いたくはないけれど、というスタンスであったのではなかったか、と)
(まあ、それはこの異形狩りが感じた、伊織津綺子の一面でしかなかったのかもしれないけれど)

(それでも―――)

そう、ですか。お一人でありますか。

(―――その違和感は、あまりも、積み重なりすぎた)
(何事も無く、ゆっくりと。
 間合いを詰めるというよりも、どちらかといえば歩み寄るような歩調で近づきながら
 彼女は、これも日常の動作の一部だというように、滑らかな動きで鞘から刀を抜いた)

それで――貴方の“迫水先輩”が、こちらにいらっしゃらないのは分かりました。
次に、質問を致しましょう。
迫水直がいらっしゃらないとすれば、伊織津綺子は、どちらにいらっしゃいますか。

(切っ先を向けただけで斬りかかりこそしなかったものの。
 知り合いに対するにしては、かなり不躾に――異形に対するには、正当に牙をむけた)
(異形狩りを行ってきたなかで、彼女は多くの異形を知った。
 例えば、人の躯に入り込んでそれになるものや、人の記憶を読んでそれになりすますもの)
(――知っている。異形はただ、貪り食らうだけの者たちだけではない、ことくらい)
436霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 00:09:08 ID:7AduUXy9
(闇の中にほのかに光を放つ抜き身の刀。それが引き抜かれて、その切っ先が向けられて)
(対して、浮かべた表情は驚愕でも恐怖でもなく――諦念)
やはり、誤魔化せないか。
(もともと、人の真似をするというのはあまり好きではなかった)
(割り切ってしまえば、迷いも悩みもなしに目の前の切っ先に向き直って)
伊織津綺子はどこにいるか、という質問だが、答えは単純だ。
信じるかどうかはともかくね。
(もはやいつもの口調を隠すこともせず、小さく頭を振りながら、白い息を吐き出しながら)
ここにいる、この身体は間違いなく、伊織津綺子のものだ。
だから、切ればこの子も諸共だぞ。だから、できればその物騒なものは納めて欲しいね。
(この身体を傷つけるわけには行かない、そんな脅迫じみた義務感が彼女を縛っていたから)
(何とかこの場を納めようと、ある意味逆効果かもしれない交渉を始めた)

……しかし、なぜばれたかね。あまり人の真似は得意じゃないけどさ
今回ばかりは、それなりに気を使ったはずなんだけどね。
(じり、と少しずつ後ろに下がりながら言葉を続ける)
(斬りかかってきたのなら、一目散に逃げ出すことにしよう)
(そして後から、津綺子に事情を説明してもらおう、なんて考えながら)
(ただ今は、目の前の少女が話の通じる相手であることを願うだけだった)

(寒空の元に、その寒さよりも遥かに冷え切って張り詰めた空気が立ち込めていた)
(それがいつ断ち切れるか、ただただ、機をうかがっていた)
437媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 00:22:19 ID:nP5TiVzd
>>436
(切っ先をその眼前に不躾に向けたまま、微動だにしない。
 彼女が何かを諦観して認めても、この体は伊織自身のものだと聞かされても、変わらない)
(異形狩りは、黒い瞳と、刀の切っ先を、静かに目の前の「何か」に向けているだけだった)

……斬るか、斬らぬか、私が決めることです。
貴方の危険性を考えたうえ、伊織津綺子もろとも斬るに値する存在足れば、
彼女には申し訳ありませんけれど、犠牲になっていただくことに致します。
(きっと、そのときは――あの妖魔憑きに自分も殺されかねない。
 それでも、みすみすと見過ごすことはできやしない。自分は異形狩りなのだから)
(他人に憑くものなど、特に、厄介な類でしか、ない)

ですが、それを決める前に、その疑問にはお答えいたしましょう。
伊織さんは、迫水さんをかようには、お呼びになりません。
あと、口調でありましょうか……何となくではありますけれど、彼女らしくない物言いです。
(切っ先はブレぬままにつきつけて、小首を傾げる)
――彼女をまねるのであれば、少なくとも迫水直の知識については知っておくべきでした。
彼女にとって唯一をしらずして、どうしてその本人になることができましょう。
(そうして、説くのはその男が彼女にとって大事な人だということ。
 もちろん、伊織の体に入っているのが「霧原朱音」とは知らぬまま、
 彼女が伊織に向けているその思いも、知ることのないままに――そう、応えた)

……で、貴方は何者なのですか?もしくは――伊織さんの、何、ですか?
(まるで伊織の体を守るような発言をしたことも気にかかって、尋ねかける)
438霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 00:36:27 ID:7AduUXy9
>>437
そういうことなら、多分心配はいらないと思うよ。
今の私は……認めたくはないけど、とても脆弱な存在だから。
(身体能力、ということだけで言えば、確かに常人よりは数段上だろう)
(だがしかし、あまりにも不足。この街の夜を往くには、戦うには)
できれば、この子には手を出して欲しくない。私もこの子を傷つけたくない。
だから、もしもその刃を振るうつもりなら……考えはあるさ。
(もちろん、一目散に逃げ出すということだけど)

……なるほど。ね。こりゃあ大失敗だ。
あの男のことなんて、何も考えたくはなかった。
考えないようにしてた、それがこんな裏目に出るとはね。
(苦笑を浮かべて、溜息交じりに言葉を浮かべて)
(少なくとも彼女は、霧原朱音は迫水直に対して、よい印象を抱いてはいない)
(その理由は至極単純で、所謂嫉妬という奴なのだろうけど)

――っぁ。
(続けられた言葉に思わず漏れたのは、嗚咽にも近い、声)
……さ。分かっているのさ。そんなこと。この子にとって、あの男がどれほど大切か。
どれほど、代え難い者であるか。分かっているんだよ、そんなこと。
(吐き捨てるようにして言う、聞いているのは目の前の少女だけ)
(きっと津綺子は聞いていないはず、だから、ブチ撒けた)
忌々しいよなぁ。あの男のおかげで、この子と私のつながりは断たれた。
あのままずっと一緒だったら、二人でずっといられたらよかったのに。
そのためなら、シードだろうがなんだろうが、縋ってやったのに。
(もらしてしまったシードの名。それを忌むこともなく、こみ上げるままに感情を吐き出して)

結局こうして戻ってきても、あの子は私のものにはならない。絶対に。
あの男と一緒にいることを選んでいるからだ。腹立たしい、妬ましいっ!
……アイツを殺すことも出来ない、そうすればこの子は悲しむ、それは嫌だろう?
(誰に言うでもない独白、問いかけ、激昂するままに全てを吐き出し、そして)

ああ、そういえば答えがまだだったか。
(今更ながらに気付いたように、両手を広げて大仰に)
私の名前は霧原朱音。この子の、伊織津綺子の姉だった女、だ。
(だった、と。意図せず過去形で言葉を放ったそのことに、また苛立ちがあふれ出た)
439媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 00:53:00 ID:nP5TiVzd
>>438
(伊織津綺子の格好で、伊織津綺子の貌で、
 伊織津綺子の声で――違うモノの言葉が発される。その光景はひどく奇妙だった)

(ことば一つひとつを、聞き洩らさないように耳を傾ける。
 刀を真っすぐに向けたまま、夜の中に零れ落ちる“悲鳴”に似た言葉の数々。
 まるで溜めこんでいたものを吐きだすかのようなその様子を、異形狩りは黒い目で見ていた)
…………ッ。
(だが、話が進み、目の前の「彼女」は話し終えたときには、
 あまり感情を宿してはいなかったその黒色の瞳が、僅かな動揺を表して揺れている)

………シード。
――霧原……朱、音。
(唇から零れるように出てきた言葉。
 それは、自分にとっても強い衝撃を与える言葉――以前、この街の一夜を混沌に変えた者々の名)
(――そうして、自分が以前、「異能狩り」の命令を受けるきっかけになったあの一夜の――当事者)
どうして……貴方が。
(その「どうして」には色々な疑問が含まれていただろう。
 どうして、伊織の体にいるのか。どうして、帰ってきたのか。
 どうして、迫水に敵意をいだき、伊織にこれほどまでの好意をむけているのか。
 どうして、この二人が姉妹であったのであろうか――どうして、という様々な問いが、詰まっていただろう)

(だが、一つだけ確かなことがあった。
 霧原朱音は、つまり――確実に、自分の敵たる人物だったはずだ、ということである)
……にわかに、信じられません。
この街の一夜を混沌に変えた、女王……なんていう言い回しをする者をおりましたけれど。
真相は、結局は闇の中。噂を残して闇のように溶け消えた――と。
(この異形狩りがが知っているのは、事件の大方のあらましだけだ。
 けれど、彼女が数歩踏み込んで間合いを詰めるのに、それは十分すぎる情報だった)

―――何をしに、戻ってこられましたか。
伊織津綺子の、姉だった……? 理解が、できない――。
(未だ斬りかかりはしないものの、近づけたその刃は、薄青い光を増していた)
440霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 01:02:58 ID:7AduUXy9
……なんだ、知っていたのか。
(暗い暗い闇を宿した瞳が、目の前の少女の姿を改めて捉えて)
不思議そうだな、とても。この私がここにいることが。
この子の身体を、借りていることが。
というか、そんな話になってたんだな、あの夜のことは。私のことは。
(改めて他人の口から、事の顛末を聞いてみるのはある意味新鮮だった)
(少なくともここには、自分がかつて成した事を覚えているものがいる)
(そのことだけは、素直にありがたいとは思ったが)

信じられないだろうな。私だって信じられないよ。
全くもって、この世は分からないことばかりさ。本当にね。
(何かが吹っ切れていた。人と人との狭間で苦しみ、悩み続けていた心は)
(その淀みを全て吐き出して、ある意味開放されていた)
(本来の、人ならざる魂が滲み出していたのかもしれない)
(だから、間合いを詰めるその足取りにあわせて、こちらからも大きく一歩、踏み出した)

答えが、知りたいかね。この私が、霧原朱音が。そしてシードが。
何を為し、なぜ消えて、そして何故現れたのかを。
その答えは、その答えはね――。
(いつの間にやら随分と、お互いの距離は縮まっていて、だから)
(静かに微かに、妖艶にすら感じられるような声色で)

ヒ・ミ・ツ
(囁いて、悪戯っぽい笑みを向けた)
441媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 01:22:31 ID:nP5TiVzd
……まあ、真実として話されているかは別として。
様々な形で、夜に噂は、情報は、出回っております。
誰かが全てを隠しきるには、あまりにも、あまりにも大きすぎる出来事でありましたから。
(例え居合わせなかったとしても、あまりに大きすぎる。
 特に、感染者という形で他者を巻き込んでいる点は――特に、大きかった)

(そう、大きかった。だから、自分の主は珍しく興味をもった。
 それゆえに――気まぐれではあったけれど、あの事件のあと≪当主≫が“異能排除”の命を、出した)
(理由は「霧原朱音という例で、異能者の危険性を顧みた結果」)

――貴方にも、お分かりにならない、と。
どうして自分が呼びもどされたのか。そうして、どうしてこうなっているのか。
(何やらスッキリとした様子の「彼女」とは裏腹に、
 異形狩りの内心はどうにも穏やかでないようだった。刀を握る手に、ぐっと力がこもる)
(近づく、距離。
 彼女が話すその答え次第では、見逃すこともできる。けれど、そうでなければ――
 伊織津綺子ごと、斬ってしまうしか、ない)

(静かに密やかに、艶やかに。
 普段であれば背筋をぞわつかせるほどに、色のあるその声と微笑を間近でうけて)


―――なら、一生、それは、ヒミツのままに致しましょう。


(完全に、貌から表情を失くして。
 彼女はざっと一度下がって距離をとると、改めて切っ先を向けた。それは敵対意志)

貴方を、葬ります。
理由が分からない以上――貴方を生かしておくのは、リスクが高すぎる。
霧原朱音の再臨だなんて……私にとっては、笑い話にもなりませぬがゆえに。
その可能性は、根から取り除きたく存じます。 ……また、大がかりな悪戯をやらかす前に。

442霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 01:35:00 ID:7AduUXy9
別に、隠そうとしたつもりはないけどな。
何せ、全部うまく行ってたら今頃この世界は私の……っと。
いや、シードのものになってただろうからね。
そんな心配、する必要もないのさ。
(今となっては、そうならなくてよかったと安堵の一つもしているところではあるけれど)

何かをするためさ。その何かが分からなくて、ちょっと困ってる。
それだけのことだよ、いずれはそれも見つかるさ。
(言葉と同時に再び離れる二人の距離、そして明確な敵意と共に向けられた切っ先)
……悪戯が過ぎたかな。
(悪びれる風もなく、そう言った。自然とそう思えたのは妙だった)
(この身体を傷つけるようなことは避けたいはずなのに、それでも自然にそう思った)
(変わったのは、津綺子だけではないのかもしれない。自分もまた、何かが変わったのかもしれない)

まいったね、こりゃあ。ちょっと尋常じゃない雰囲気だ。
(それでも口元に浮かぶのは、笑み)
(伊織津綺子は、自らの内にある闘いへの衝動に目覚め、そして戦士として成長している)
(ならば霧原朱音は今この場において何に目覚めたのか、そして、それはいかなる変化をもたらすのか)
(戦うことへの恐怖、傷つくことへの恐怖は何処かへ消え失せていた)
それじゃあ私も、当然の権利として……抵抗の一つもさせてもらおうかな。
ただ黙って斬られるのは、ご免だ。
(言葉と同時に跳ねるようにかけだした。目の前の少女に向かってではなく、後ろへ)
(逃げ切れればよし、追って来るなら、それもまたよし)
(その表情は、とても生き生きとしたものだった)
443媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 01:43:17 ID:nP5TiVzd
>>442
(楽しそうに歪む、“伊織津綺子”の口元。
 一瞬、錯覚かもしれないけれど、それが「霧原」のものでなくて「伊織」のものじゃないかと思えた)
(闘いに、喜びを見出している。
 命をかけた駆け引きに、おいて、どうしようもなく生き生きとしてしまう――
 この異形狩りはそういう人種の人間をいくらか知っていた。否、よくよく、知っていた)

……抵抗、ひとつで足りるのでありましょうか?

(駆けだした背に向かって足を速める。
 できるなら、「伊織」の体は傷つけることはしたくない――この女自体は価値あるストッパーなのだ。
 猟狗のごとく、獲物を追い、地面を蹴りながら……試みるのは霊力だけを浴びせること)

――懺悔のふたつひとつなら、聞いて差し上げる。
だから、さっさとその体を置いて……どこへなりと消えうせることでありましょう――ッ!

(意識を≪刀≫に注ぎ込む。刀が帯びていた薄青い光が強まった。
 そうして、その背に向けて切っ先を振りおろそうとする――
 触れるのは、切っ先でなく、纏った霊気だけという、とても微妙な距離を推し量りながら)
444霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 02:00:34 ID:7AduUXy9
足りなければ、二つだろうと三つだろうとぶつけてやるよ。
あんたが諦める気になるまで、ね。一晩中追いかけっこでもしてみるかね?
(走る、走る。ひた走る。足の速さはたいしたものだ)
(なにせ、この身体は陸上部のエースなのだから)

(だがしかし、非情な声はすぐ後ろから聞こえてきた)
なっ!?
(驚き振り向いた時には、遅い)
(光る刃が迫る。迎え撃つため手をかざす、雷を放とうとする)
(しかし、雷は放たれることはなく、光の刃が彼女の体を薙いで行った)
くっ……あぁぁァぁっッ!?
(痛みは感じられなかったから、そのまま振り返って走り出そうとした、否)
(走り出そうとして、その身体が崩れ落ちた)

な……んだ?何を、してくれたのかね?
(身体の自由が利かない。叩きつけられた霊気の刃は、津綺子の身体の中で)
(彼女の体を動かす霧原朱音の存在を、ごっそりと奪っていった)
(その結果がこの始末。動くことすらままならない)
ぐ……が、っく。なるほど、この子を傷つけずに私だけを消す、そんな方法があったか。
……こりゃあ、この子を傷つける心配は、なさそうだ。
(絶体絶命のピンチだというのに、何故だか笑みがこぼれて止まらない)
(悪あがきとばかりに雷を放とうとしても、それはほんの僅かも現れることもなく)
(ただただ内に溜まっていくような、奇妙な感覚だけを与えていた)
445媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 02:13:35 ID:nP5TiVzd
>>444
(霊力の放出は、ほぼ全開かつ、自分の限界ギリギリ。
 しかしながら、そこまでしなければ、刀を触れさせずに霊力を浴びせる、なんて事は不可能だ)

(「伊織」の体が、雷撃を放つ動作に入る。
 ――間に合わない、と思わず身構えたが、その手から雷が迸ることはなかった)
(悲鳴に似た声と共に、崩れ落ちる身体。
 とっさに、その表面に目をやる……どうにか、「霊力」だけを浴びせることには成功した)
(それでも、滅するには足りない。
 そうして、今のをもう一度行うには――体力も、気力も、彼女の「実力」も追いついていない)
(この異形狩りが霊力の解放を行うには……それなり対価が必要だから)

……ッ、ぅ。
(たった一太刀あびせただけだけれど、大きく、深く息をつく。
 崩れ落ちた体の前に、平生を装って、ゆったりした足取りで歩み寄り、
 そうして、そのまま――また、薄ら程度に戻ってしまった光を放つ刀の切っ先を向けた)

――鬼ごっこ、なれば、私はいつも鬼です。
ですけれど、残念ながら遊びではないために……手を抜いてさしあげることなど、できぬのですよ。
(首先に刀をつきつけるようにして、漆黒の瞳で少女を見下ろす。
 かつて、その夜を混沌に陥れた女の魂を宿す「別人」――の首先に刀をあてている)
……一度だけ、見逃してさしあげる。
その体からでておゆきなさい。そうすれば、この場だけは見逃して差し上げる。
(これは、はったりだ。もう、今の自分には先ほどの霊力を解放するだけの力はない。
 できるとしたら、その肉体を裂いて、直截霊力を注ぎ込む程度のこと、だけだ)
(そうして、もし出ていっても、この女が見逃すわけもない。
 ただ、逆にいえば――出ていかなければ、「伊織」の体を人質にとられ、動けない)

――貴方に再び、出てこられると困るのです。
もう一度、同じようなことを繰り返されては……私は――もう……。
(――だから、これは駆け引きだ)
446霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 02:26:21 ID:7AduUXy9
……情けを、かけるつもりかね。
はははっ、ありがたいけどさ、無理な話だ。
私はここから出てはいけない。出たら、私は消えるんだよ。
この子の中にいるのだって、事故みたいなもんだ。
そうするしかなかったから、そうしたんだ。
(込み入った事情をいちいち話すのは面倒だった、だから話しはしなかた)
(ここから出れば、死ぬ。消える。今霊力の刃を受けた状態では、尚の事)

だからさ、やるしかないんだよ。私かお前。どちらかが倒れるしかないんだ。
無駄な情けは、命取りになるよ。
(いつ二の太刀が振るわれるかわからない状況で、それでも臆することなく、恐れることなく)
(鋭く見据えて言ってのける。もちろん相手の事情なんて分かりはしないけど)

(だから、抗う)
(動かない身体を無理やりにでも動かそうとして、辛うじて拳を握ることは出来た)
(その拳から、雷を放とうとする。ありったけの力を、ありったけの雷を)
(それは放たれることなく、外に出ることなく溜まっていく、静かに)
私だけを殺せるんだろう?なら、やればいいじゃないか。
この私を殺すのが、そんなに恐ろしいか?そんな血の臭いをさせておいて、今更臆するか?
(口だけは動く、だから吼える。精一杯に)
(もしもこのまま刃が振り下ろされるなら、あらん限りの雷を溜め込んだ拳で迎え撃つ)
(自分の意志で吐き出すことが出来ないのなら、無理やりにでも破裂させる)
(相打ち覚悟の、荒唐無稽な覚悟を込めて、決着の時を待った)
447媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 02:44:18 ID:nP5TiVzd
(先ほどまでで、推測が出来たこと。
 ひとつ、目の前の「彼女」は雷を放つことが、できない。
 ふたつ、「霧原」自体は霊力でもって消滅する。そして恐らく、「伊織」への肉体ダメージでは消失しない。
 みっつ、この霧原朱音という女、たいがいにイイ性格をしている、ということだ)

(駆け引きの土台は、どうにも自分に不利過ぎたのだと悟る。
 小さく唇を噛んだ――「伊織」は価値あるストッパーだ、傷つけることは極力したくない)
(だが、この目の前の「女」の存在を消し去るには、かなり深く、
 そうして、できることなら心臓(たましい)の近くに、霊力を注ぎ込む必要があるはずだ)
―――誰が、臆してなど。
(吼えるような言葉が、しっかりとのしかかってくる。
 こんな状況であるというのに、消えることすら臆すことなく向かってくる「伊織の中」の意志。
 それを見つめながら、どこか歯がゆそうに、刀を握り締め――振り下ろす)

その体は、迫水直のストッパーなのです。
……この少女を殺せば、あの男が暴走しかねない――そうしたら私は、あの男も狩らなければならない。
(本来戸惑うことはないはずだ。なのに、戸惑う――彼らを狩るということを。
 だから、振り下ろした刀の切っ先は、その首のとなりの地面をえぐっただけだった)
っ、この女は、もう、貴方の妹じゃない……ただの、迫水直のストッパーでしかな、ないッ。
(迫水と伊織と彼女の関係を垣間見て、そんな言葉を吼え返す)

私は、貴女を、消さなければならない。
そうじゃないと……そうじゃないと、私はもう、これ以上≪深凪≫を押さえられない。
貴方が再び蘇って、あの日の再現を招けば……“異能”は、改めて危険だと、吼える輩が増える。
しかも、それが――“あの男”が目をつけた、伊織津綺子の体だと、いうのなら……ッ。
(そして、勝手に借りているでなく、共存しているというのなら、なおのこと)
(彼女にしか分からないであろう彼女の都合を口走りながら――力を込める。
 崩れ落ちた少女の首の横につきたてられている刀……しかし、今はそれは牙を向かない)
――貴方が、もしも、あの日のような事を、望むなら……私、は……ッ!
(まるで、躊躇うように震えていた。そして、それは、大きすぎる隙でもあった)
448霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 02:59:26 ID:7AduUXy9
じゃあ、迷ってるんだな。獲物を前に舌なめずりは三流のやること、だろ?
臆してないなら迷ってるんだ。どういう理由か知らないが、この私を殺すことを。
(理由はさっぱり分からないが、少しばかり風向きがよくなってきたようだ)
(すがすがしいほどの笑みを浮かべて、振り下ろされる刃を目で追った)
(それは当然のように、薄皮一枚切り裂くことなく首の隣に振り下ろされた)

……また、あの男か。そこまで拘るような奴かよ。
暴走?したけりゃさせりゃあいい。人間ぶってる化け物が、反吐が出る。
まとめて狩ればいいじゃないか。それとも、あんたは狩りたくないのか?
(だんだんと、面白がっていた声が低く、低く沈んでいった)
(静かで、そして暗き声へと変わっていった)

――そうかい、あんたは、そう思うかい。
(否定する言葉はたった一言、姉妹であるという彼女のたった一つの、この世における拠所)
(それを否定された、その言葉は身動きの取れない身体に静かにしみこんでいって)
(湧き上がってきたのは、猛烈な怒り)

シードなんざぁ知るか。アレに散々人生引っ掻き回された私が、今更アレを求めるもんか。
だからね、あんたが私を殺す理由はないんだろうよ。
(燃える怒りを押し込めて、静かな声で、諭すように言うけれど)
(その目だけはギラギラと、敵意を越えて、殺意までもを纏わせて)
だが、ね。私にはあるぞ。お前を殺すに足る理由。
(戸惑っている、震えている。そんな隙だらけの姿を彼女は見逃さない)

――――くたばれ。
(ありったけの力を込めて振り上げた拳は、見当はずれの空を突く)
(ただ、その直後。轟音、閃光。そして衝撃)
(まさに天然の雷と見まごうばかりの光と音、そして衝撃が、その拳から放たれた)
(溜め込み続けた雷の力が、まさしく暴発とばかりに弾けとんだ)
449媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 03:11:56 ID:nP5TiVzd
(明確な隙は、狩りにとって最上の命取り。
 そんな初歩的な事、分かっていないはずもなかったのに――動けなかった。
 このごろ、理解できない混乱が、自分の体をとどめることがある。
 異形狩りとしての自分と、そうじゃない自分との間で訳の分からない葛藤が、ある)

………シードを、求めない?
(だから、そんな言葉を聞いてしまった時の、一瞬の気の緩みは十全な命取りだった。
 そうであるなら、自分には彼女を積極的に葬る必要が、理由がなくなってしまう)
(そんなことを考えていたから、
 自分が虎の尾を踏んだことにも、その瞳に異常なまでの怒りが宿ったのも気付けなかった)

――――ッ……っああぁっ!!?
(目もうらむような閃光。そして轟音。ついで、衝撃)

(酷く強い力を正面から加えられたように、自分の体が吹き飛んだのが分かった。
 近くにあった何かに、強か背中をぶつけても尚、体全体を押さえつけられるような圧迫感)
(不覚――吹き飛ばされた、と。
 そのことを認識して、体中くまなく騒ぐ痛みを引きずりながらも、刀を構えようとする)
(ふらついて立つこともままならぬでも、狩りの意志を込めた瞳がそちらを見る。
 ――この力は、危険だ、と)

……じゃあ、貴方は、何をしたいのですか?っ、……ぐっ、けふ、っ、ぁ。
――望みが混沌じゃ、ないなら……伊織も貴方のものになりやしないと、分かっている
でも、彼女が望む男を殺してやることもできない――じゃあ、貴方は、何のためにそこにいるのですか…ッ。
(咳き込みながら、声をはり上げる)
450霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 03:24:30 ID:7AduUXy9
へへ……ざまーみろ、だ。
(霊気の刃で力を削がれ、霧原朱音の力は今にも尽きそうになっていた)
(ありったけの雷を放ったことで、伊織津綺子の身体もそろそろ限界だった)
(だがそれでも、命を奪うには至らない。よろよろと立ちあがろうとする少女に目を向ける)

……わからないんだよ。だからさ。探すんだ。私が蘇った理由、蘇って一体何を為すべきなのか。
全てを、これから探すんだ。生きてる奴だってそうだろ。最初からやることわかってる奴なんていない。
精一杯生き抜いて、その中で分かっていくんじゃないのか。なにをするのか、何がしたいのか。
同じことだよ。
(何処か満足げな表情で、寝転んだまま視線を空に向け)
(すると、空からは深々と白い欠片が舞い降り始めた)
(頓に寒い夜に、不意に降り始めたその雪の欠片に目を細めて)

あんたは、何かを迷ってる。そして私も、悩みは違うが大きな悩みを抱えてる。
どうだね、ここはどうしようもない悩みを抱えた奴同士、少しは仲良くしてみないか?
(突然の、突拍子もない呼びかけ)
あんたは私を測りかねてるようだし、だったら分かるまで、一緒にいてみればいいじゃないか。
その上で、私を殺すべきだと思うなら、もう一度その刃を振るえばいい。
私としても、色んな奴と一緒にいることが、もしかしたら何かの答えにつながるかもしれない。
保留でもいいし、一時休戦っていう言い方でもいい。それでも今だけは、その刃を納めてみないかね?
(どうやら、鬱屈した怒りはまとめて、雷に乗せて解き放ってしまったらしい)
(妙にすっきりした表情で、そんなことを言っているのだから)
451媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 03:39:12 ID:nP5TiVzd
(刀でもってどうにか立ちあがったが、そこまでだった。
 がくり、とそこに座り込んでしまう。霊力解放の所為で、気力もかなりキツイのだ。
 それにどこかしら折れているのか、殴打の所為で体中内出血なのか、
 あちこちが痛すぎて、もうどこがズキズキと痛んでいるか――分からなかった)

…………。
(荒い呼吸と共に、零れる白い息。
 それよりももっと白い、すぐに溶けて消えてしまう欠片――それが舞い降りる。
 その向こうで、伊織津綺子の体で佇む「女」の言葉……今は、それを黙って聞いていた)
(そうして、大きく息をつく。
 思い出した言葉があった。昔、自分がいわれた言葉だ。忘れない、言葉だ)

『誰だって同じだ。自分が何者なのか、何がしたいのか、何ができるのか。
 …そんなの全部分かって生きているやつなんていねーよ。』 ……と、そういうこと、ですか。

(座り込んだまま、空を仰いだ。
 実際、シードの力をもたないのなら、霧原朱音を積極的に狩る必要はない。
 ――他の異能者と同じ扱いだ。暴走して、異形に転んだら……その時に、狩ればいい)
………別に、貴方のために、刀を納めるわけじゃありません。
ただ、これ以上こんなに冷たい外気に≪弐式≫をさらしていても、可哀そうだからです。
(震える腕を動かして、女は言うとおりに刀を仕舞った)
それに、貴方と仲良くするわけじゃない。
貴方がいつか、異形側に転んだときに狩りやすいように……。
貴方をひきはがす術を。もしくは、他の依り代に貴方をうつす方法を、私は探す――。
(いやに満足そうに。まるで騒いでスッキリした子供のような「彼女」を見て)
……それまで大人しくしているがいいです。
せいぜい、≪私の同僚(ほかのいぎょうがり)≫に貴方の復活が、バレないように。
452霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 03:49:36 ID:7AduUXy9
……そーゆーこと。わかってるじゃないか。
(にっかりと、歯を見せて笑った)
(敵だというのに、手痛い一撃を加えた相手であるというのに)
(つい先ほどまで、痛烈な殺意さえも抱いていた相手だというのに)
(まるで、数年来の旧友と顔を合わせたときかのように、笑って見せた)

あぁ、そうだね。今夜は随分と冷える。こんなところで寝てたら風邪でも引きそうだ。
それは嫌だな、早く帰って、暖かいシャワーでも浴びないとな。
(とはいえ身体はさっぱり動く気がしない、困ったものだと笑いながら)
はっはっは、そう言うなよ。きっと長い付き合いになると思うんだ。
私はきっと、その時の気分でどっち側にでも転ぶ。ある時は友かもしれないし。
ある時は敵かもしれない。面白い関係じゃないか。
私も手伝うよ。どうせやりあうなら、お互い傷つくことを気にせずやりたいだろ?
(これだけの戦いであるにもかかわらず、伊織津綺子の身体は傷一つ負っていない)
(よく守りきったものだと自分を褒めたい気分だった)
バレやしないさ。私は私という存在が、思ったよりも知れ渡っていることを知った。
それなら、少しは慎重にもなるってもんさ。
(実際どうなるかはともかく、なんて内心付け足しながら、くすくすと笑った)
453媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 04:01:47 ID:nP5TiVzd
>>452
(いやに屈託のない笑顔――闘争を抜いてしまえば、まるで無邪気に見える。
 そうして、やっぱりこの異形狩りはそういう種の人間を知っていた)
(それだけ殺意をもっていても、終わり時には笑みを見せられる、ある種の強さを持つヒトを)

……それ、貴方のからだではないでしょう。
風邪をひくのは、伊織さんです――貴方の大好きでどうしようもないらしい、伊織さんです。
(とりあえず、「伊織」には傷を負わせることはしなかったものの。
 これでは傷でなく風邪をひかせてしまいそうだ、と目を細める――)
(そうして、どうにも深いらしい彼女と伊織の関係を思ったが……今は、上手く考えられない)
――好きに、なさいませ。
シードの時のようなことを、起こす気がないなら……
今しばらくは、リスクを犯してまで伊織さんの体ごと、貴方を狩るつもりはありません。
……そうして、貴方が本当に慎重でいてくれるというのなら。
私は先手を打ちましょう。貴方の復活よりも、貴方の無力化を組織に伝えましょう。

――そうしたら、“異能排除”の論も、未だ抑えられましょう。
(白い息を吐きだしながら、どこかぼうっとした表情で、彼女はそう呟いた)
私、伊織さんのお宅、存じ上げませんから、お送りなどできませぬ。
(どうにか動く重い体を引きずって、ゆっくりと立ち上がる。ふらり、とよろけながら)
風邪――ひきたくないなら、携帯で迫水さんをお呼びになればいかがです?
……しばし、動けぬでしょう? 私、これでも「貴方」は結構傷つけたつもりであります。
(表情なくそんな意地悪を言うのは、ちょっとした意趣返しかもしれなかった)
454霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 04:13:56 ID:7AduUXy9
そう、それが問題だ。
このままでは津綺子が風邪を引いてしまう。それは困る。
(だが身体は動かない、どうしたものかと考える)
(戦いの最中とはまるで違う、ほのぼのとした悩み)
(さりとてそれを解決する方法は見つからず)
ふふ、当面の自由はいただけたようだし、精々それを謳歌してみるかな。
気が向いたら、あんたも付き合ってくれよ。……ああ、そういえば。
私だけ名乗るのは不公平だと思わないかね?名前、聞かせとくれよ。
(軽く首を傾げて視線を向けて、微笑んだ)

これで、私も少し安心して外を歩けるようになりそうだ。
後は、力をつけるだけだけど……感覚は掴んだ。
(先ほどの爆発、あれでは持ちうる力の全てをつぎ込んでしまったが)
(次はもっとうまくやれる。出力を抑えて、炸裂を人為的に起こすことが出来れば)
大丈夫、次からはもっとうまくやれるさ。
(自信ありげな笑みを浮かべた次の瞬間)
お、おいィ!?ちょ、お前っ!そりゃあどういう嫌がらせだよ!
何で私があんな奴に……く、くそぉ。
(思わず身を起こして、文句の一つも言ってやりたかった)
(だけれど身体は動かなくて、結局は、そんな意地悪も甘んじて受けるしかなかった)
ぜ、ぜぜぜったいに、あんな奴呼ばないからな。呼ばない……ぞ。
(身体の芯まで染み渡ってきた冷気に、ガタガタ歯の根まで鳴り出す始末)
(きっと、やせ我慢はそう長くは続かないだろう)
(とっても忌々しい、ことに)
455媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 04:26:39 ID:nP5TiVzd
>>454
……気がむいたらですね。気が、向きましたら。
(そんな風なことを言いながら、少しボロボロになったコートごと体を引きずる。
 少女の近くにきて思ったこと――「伊織」さんで「伊織」さんじゃないのは、実に奇妙だ)
――名前を、媛名葵、と申します。
所属組織は≪深凪≫という名です。そちらで頂いている正式な名称は“剣糸(けんし)”。
できるなら、伊織さんに、お聞きしてみるといいでしょう。
……たぶん、ひどく危ない組織だという感じの回答が返ってくるはずですから。

――――大人しく、していてくださいね。
(ふらつきながらも、彼女を見下ろせる位置までやってきた。
 何かしら企んでいそうな楽しげな彼女に、どうせ意味がないと思いながらも念を押す)
(そうして、伊織津綺子の顔で、姿で、
 伊織津綺子なら多分見せないだろう仕草をしている彼女に、追撃を加えた)

……下手をすれば、貴方の大好きな伊織さん――凍死してしまいますよ?
(無表情で小首をかしげたりするのだから、冗談なのか本気なのか)
はやく、お呼びになって下さい。
私じゃ、例え家を知っていたとしても、穏便に……伊織さんをお部屋に返せません。
今宵は彼に引き取ってもらうしか、ないでしょう?で、朝にこっそり帰るしかありません。
(そんな風に言って、意趣返しを果たした彼女はいやにスッキリしていたとかいないとか)
(しかし、これでも人並みの(?)常識はあるらしい。
 少しボロボロになったコートを、地面に転がっている「少女」に向かって放った)
……呼ぶと仰られるなら、貸してさしあげる。
これ、凄く温かいのですよ――まあ、迫水さんが来るまでは、もつでしょう。
(薄着の体を震わせながらも、そう告げた)




【さて、そろそろ〆かと思いますが、いかがでしょうか?】
【……ともかく、泥沼方面にはいかなかったようで幸いでした――。
 まったく、霧原さんにすっかりおんぶにだっこでしたけれど、流れで綺麗にまとまって、幸いです】
456霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 04:41:08 ID:7AduUXy9
媛名葵、ね。覚えた。覚えたよ。忘れないからな。
(握手の一つもしようとしたが、ろくに腕も上がりはしなくて)
深凪……ねぇ、なるほど確かに厄介そうだけどさ
逆に、それは面白そうにも見えるんだ。私みたいなのに比べるとさ。
(やけに満足そうに笑って見せて)

確約はしないよ。だが善処はしよう。一応、あんたの顔は立てるさ。
(寒空の中での約束、満足そうに頷いて)
……わかった、わかったよ!あいつを呼べばいいんだろ。
まったく、とんでもない意趣返ししていきやがって。だが丁度いい。
この憂さを、あの男にそのままぶつけてやるよ。いい迷惑だろうが、いい気味だ。
(転んでもただでは起きない、とばかりにけたけたと笑い声をこぼしながら)
っと、これはまた、なかなかいい感じじゃないか。
これならしばらくは凌げそうだ。しかし、どうやって呼んでやるかね。
(コートを被って白い息を吐き出し、少しだけ安堵の表情を見せて)
メールでも送ってやりたいところだけど、手も動かないしね。やっぱり電話か。

確か、ポケットに入ってるはずだしさ、ちょっと出して、かけておくれよ。
そのくらいのアフターケアは、してくれたっていいだろう?
(と、そんなことを言いながら、妙に親しげな空気がやんわりと、寒空を溶かしていくようだった)

【そうだね、随分長丁場だったけど、お疲れ様】
【こちらは一応この辺りで〆ってことにしておこうかな。何とかなるものだね。楽しかったよ】
457媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/11/23(月) 04:48:00 ID:nP5TiVzd
>>456
……随分、あの方のことお嫌いみたいでありますね。
(呆れたように首をかしげながらも、請われれば断りまではしなかった。
 素直にポケットから携帯を取り出して、弄る。
 少しばかり人の携帯を弄るのには抵抗があったが、この場合はそうも言っていられない)
(そして、目的のそれにダイヤルして――)

≪深凪(うち)≫は、アフターケアに疎いことで有名なのですけれど。
今回は特別大サービスでありますよ、十全と。
……あと、迫水さんと伊織さんに、宜しければ後にでもお伝えくださいませ。
(呼び出し音が聞こえる電話を、ずいっと彼女の耳元にもっていってやりながら)

―――後日改めて、貴方がたと「霧原朱音」の関係を、聞かせて頂きます、と。

(そして、電話は繋がったのだった)





【それでは、簡単にこのように。こんな時間まで誠にお付き合い有難うございました。
 ……とっても、楽しかったです。本当にいっぱい楽しませていただきました、限りで…ッ】
【もし、私に呆れていらっしゃらなければ、また遊んでいただければ、幸いです】

【それでは……眠気も、大分おしているので、寝落ちる前に、御先に失礼を。
 霧原さんもお疲れ様です。どうぞ、暖かくしてお眠りくださいね、おやすみなさい ノシ】 
458霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/11/23(月) 04:59:09 ID:7AduUXy9
【確認した、またいずれ機会があれば、一緒に遊びたいな】
【今度は、もっと平和にね。それじゃあお休み。ゆっくり休みな】
459涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 16:51:33 ID:gu+gyc45
しばらく借りるわね
460菅野 アキ ◆.2E2S7VBmPNS :2009/11/28(土) 16:54:02 ID:n0vu31oy
それではよろしくお願いします
461涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 16:55:01 ID:gu+gyc45
【なんかごめんね。すぐ続き投下するからちょっと待ってね】
462涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 16:58:50 ID:gu+gyc45
あ、アキちゃん、わわっ!ちょっちょっとぉ
(アキに押されて奥まで連れ込まれてしまう)

えっ、はあっ?
(思わぬ告白に素っ頓狂な声をあげて)

あ、ご、ごめんなさい、ちょっと驚いちゃって…
え、えーと好きってあたしのこと?
あ、あのわたしは普通に男の方が…
(すぐ近くのアキの端正な顔になぜがドキドキしながらも、断わりの言葉を紡ぎ出そうとする)
463菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 17:10:44 ID:n0vu31oy
>>462
あ……やっぱり、男の子が?やっぱりそうだよね?
(全く残念そうな様子はなく)
要するにおちんちんが付いてれば問題ないんだよね?
(背中に添えてるだけだった手を、ハルヒの胸に回し胸を揉み始めて)

ハルヒちゃんの事を考えるとこうなっちゃうんだ………
(スカートの前が不自然に持ち上がって膨らみができて)
(硬いそれがハルヒのお尻に当たって)
464涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 17:18:00 ID:gu+gyc45
う、うん、それにあたし好きな人がいるから…ごめんね
(一応告白してくれた相手に対して誠実であろうとして想い人がいることも告げる)

えっ?アキちゃん、今なんて言ったの?
ひゃああっ!ちょ、ちょっとアキちゃん?え?え〜〜っ?
(おちんちんという単語がアキの口から発せられたことが信じられず)
(胸をまさぐる手を止めることも忘れてただ驚き戸惑って)

なんかお尻に当たって…アキちゃん?
アキちゃんのスカートが…それって、ええっ?
アキちゃんって男の子?あ、でも胸が…ええっ、なに?なんでぇ?
(半陰陽という存在について知識すらないため、背中に当たる柔らかい胸の感触と)
(お尻に当たる硬く熱いペニスの感覚にますます混乱して)
465菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 17:29:22 ID:n0vu31oy
>>464
え?ハルヒちゃん好きな人がいるんだぁ?
(先程まで穏やかだった顔が少し厳しくなって)
じゃあ急がなきゃね?
(ハルヒの胸から手を離すとスカートを持ち上げる)
(清純派的な白い女性モノの下着にはその20センチ以上はあろう巨恨は収まり切らず)
(上の方に飛び出していて)

私ね、両方もってるんだ……
(白いショーツを下ろすと巨大なペニスをまだ下着を履いたままのハルヒのお尻に擦り付けてきて)
だからハルヒちゃんとも一緒に成れるんだよ?
(華奢な体からは想像できないほど強い力でハルヒの腕と頭髪を掴むと壁に押さえつけて)
466涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 17:35:58 ID:gu+gyc45
そ、そうよ、だから申し訳ないけどアキちゃんの気持ちには…っ!?
そ、それ本物?嘘、こんなに大きいなんて…
(肩越しにアキの巨根を見て呆然とする)

りょ、両方って、ちょ、ちょっとそれ押し付けないでっ
(スポーツで鍛えられた張りのあるお尻がペニスから逃れるように揺れ動く)

一緒にって…まさか…きゃっ、あっ、ぐっ…
やめてっ、離してっ、うっ、くうっ
(普通の女の子なら跳ね飛ばせるくらいの運動神経を持っているにも関わらず)
(まるで男子に抑えつけられているかのように壁に押し付けられて身動きが取れない)
467菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 17:48:54 ID:n0vu31oy
>>466
これがハルヒちゃんのおしり………張りがあって……
ふふっ本物だよ、玉もあるし精液も出るんだから。
(脈打つペニスをハルヒのお尻の割れ目に押し付けて擦り付けて)

出来るだけハルヒちゃんを傷つけたくなかったけど仕方ないよね………
(ハルヒ頭を壁に強く押し付けて痛みで抵抗できないようにようにして)
(まだロクに塗れてない秘部に巨大なペニスを挿入しようとして)
468涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 17:52:49 ID:gu+gyc45
精液って…やだっ!やだやだっ!
やめてっ、アキちゃんやめてよぉ
(力で敵わないことを思い知らされ、壁に押し付けられて涙を浮かべながら哀願する)

やっ、やだよぉっ
こんなのやだぁっ!痛っ、痛いっ…うあっ、あぎいっ!
(巨大なペニスが侵入を始めると苦痛に顔を歪めて呻くような声を漏らす)
469菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 18:03:16 ID:n0vu31oy
だめだよ……止めたらハルヒちゃん逃げちゃうでしょ?
(にこやかな表情で力任せに巨恨をハルヒの秘部に侵入させていき)
私はハルヒちゃんが欲しいの、誰にも渡さないんだから。
(巨大なペニスを奥まで押し込み停止する、しかし全ては入りきらず)

痛い?大丈夫だよ、すぐによくなるから
それに私のモノに成らないなら、壊れてしまえばいい………
(笑ったまま冷たく言い放つと、立ちバックのままハルヒの膣内をかき回し始める)
まだ濡れてないからキツキツだよ、すぐに私より小さな男の子では感じなくしてあげるから。
470涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 18:12:30 ID:gu+gyc45
ひっ、ぐひっ、ひぎいいいっ!
(抑えつけられたまま犯されるがあまりの巨大さに悲鳴を上げるだけで)
ひっ、ひぐっ、くっはっ、かはっ、あうっ、あはぁっ
(膣内にアキの巨根が埋まり、まるで産婦のような苦しげな呼吸で苦痛に耐えている)

いぎゃっ、だ、だめっ、う、動かさないでっ、うぎいいいいっ!
あぎっ!あぐっ、あうううっ!壊れる、壊れちゃうよぉっ、くひいいいっ!
お願い、お願いやめてぇ、助けてぇっ!
(ただ挿入されているだけでも激しい苦痛を伴う巨根が動き始めると恥もプライドもかなぐり捨てて助けを求める)
(しかし同時に肉体の防衛本能が膣の奥からじわりと愛液を分泌させ始める)
471菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 18:31:53 ID:n0vu31oy
痛くて苦しい?でも全部ハルヒちゃんが駄目なんだよ?
私じゃ無くて他の男の子なんかを………
(苦しがるハルヒの子宮を突き壊そうとするほどの勢いで腰を振り続けて)
駄目だよ、今呼んでも誰も来ないよ……
(叫び声を上げて情けない表情のハルヒを見て、ペニスを更に大きく硬くして)
(玉の後ろにある女性器からは愛液を滴らせて)

あっ濡れて来たねハルヒちゃん、やっぱりハルヒちゃんはおちんちんなら何でもいいのかな?
(塗れてきたハルヒの恥肉をカリで引っ掛けて引きずり出すようにして)
私以外のおちんちんならガバガバで気持ちよく感じないようにすれば……
(本気で壊そうとする勢いで子宮口を突き続けて)
知ってる?ハルヒちゃん我慢汁でも妊娠するんだよ………
(通常より多い我慢汁がハルヒの膣内で出されていて)
472涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 18:40:07 ID:gu+gyc45
痛いっ、痛いよぉ!ひぐっ!あぐうっ!ひぎいいいっ!
助けてっ、キョンっ!キョン助けてぇ!
(男の子という言葉にキョンを思い出して助けを求める)
いっ、あぎっ!ひいいああっ、また大きく…あががががががっ!

ちが、濡れてなんか、ひっぐっ、くひいっ!
めくれちゃう、アソコがめくれちゃうぅっ!うあああぁっ!
(ズルッとペニスが引かれるたびに凶悪なカリ首が粘膜を巻き込んで眉肉が引き摺りだされるような感覚を与える)

やだぁ、そんなの嫌ぁっ、んあっ、あひっ!あひいいいんっ!
だめっ、子宮そんなにガンガンしないでぇ、んあああっ、ああ〜〜んっ!
(子宮口に亀頭が叩きつけられるたびに脳髄が痺れるような快感が弾けて徐々に声が甘く切なく変化していく)

だ、だめっ、妊娠いやあっ!抜いてっ、抜いてぇ!
(妊娠という言葉にハッとするように意識を取り戻すと何とか逃れようともがきはじめる)
473菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 19:00:44 ID:n0vu31oy
そう、やっぱりキョン君が………そうだったんだ。
(キョンの名前を叫ぶ、ハルヒを見て憎らしそうにして)
(両手でハルヒの乳房を痛みを感じるほど思いっきり握りしめ)
でもハルヒちゃんはもう駄目だよ?キョン君もハルヒちゃんもこの先一生満足出来ないんだもの。
(自分専用に広げようとするようにかき回して、子宮内に入れようとするように奥を突き続けて)
本当にめくれちゃえばいいのに……
(本当に引きずり出さんばかりに引っ張って)

ハルヒちゃんも気持ちいいんでしょ……?正直になっていいんだよ?
(甘い声を出し始めるハルヒを見て満足するように体を寄せてきて)
(女性器からは大量に愛液を垂らして)

だめだよ……ハルヒちゃんもう遅いよ……私初めてだからもう……んひ……
(腰の動きが遅くなり始めると、一回目の射精が始まる)
(通常より遥かに多いコップ半分ほどの量がハルヒの中に放たれて)
474涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 19:11:25 ID:gu+gyc45
ひぐっ!いっ、ああああっ!きひゃああぁぁっ!あうううっ!
痛っ、痛いのぉ!おっぱい潰れちゃうっ、あぎいいいっ!
(形の良いツンと上を向いた乳房がアキの手で無残に揉み潰されて赤く腫れあがる)

そっ、そんなのやだっ、やだぁっ!あひいいいいっ!
広げっ、広げないでえっ!んきゃあああぁっ!あうっ!あふっ!
(言葉は拒みながらも徐々に鼻にかかるような吐息が悲鳴に交じり始めて)

うそぉ、嘘よぉ、気持ちよくなんか…んはああっ、はああぁんっ
(我慢汁と愛液を分泌するアキから発せられる男と女両方のフェロモンが強烈に作用して表情も蕩け始める)

やっ、だめだめっ、だめぇっ!出しちゃ…うああああっっ!
ひっ、ひうっ!くひいいっ!やっ、止めてっ、止めてぇ!
(多すぎて子宮に収まりきらない精液が逆流して連結部の隙間からブシュッと卑猥な音を立てて噴きこぼれる)
あぁ…うそ、あたし女の子にレイプされて、中にまでぇ…うあぁ
475菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 19:23:56 ID:n0vu31oy
ハルヒちゃん女の子チンポに犯されて中だしされて気持ちいい?
(赤く腫れ上がった胸をさらに揉みしだきながら、乳首を力任せに引っ張って)
顔もだらしなくなってやっぱりよかったんだね。
(相変わらずニコニコ微笑みながら、乱暴に犯されて腫れ上がった精液塗れの膣にまだ硬いままのペニスを摺り続けて)

やっぱりふたなりだと遺伝子からイかれてるからなのかな?
最低三回はイかないとおさまらないんだよね。
(中だしのショックで呆然とするハルヒをよそにまた犯し初めて)
このまま犯してハルヒちゃんのおまんこ壊してもいいけど、他のところでする?
(乱暴に突き上げながらも、声と表情は優しいままで)
476涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 19:36:47 ID:gu+gyc45
き、気持ちよくなんかぁ…ああっ、あぁんっ、あんっ、はうんっ
(先ほどまでは乱暴にされて痛がるだけだった乳房が、より乱暴に弄られても喘ぎ声が出てしまうようになって)
ち、違う、だらしなくなってなんか…うあああっ!
だめっ、動かしちゃ…あひっ、あああっ!あんっ!あんんっ!
(再び動き始めたペニスに合わせて淫らな鳴き声をあげはじめて)

さ、三回も無理ぃ、あたし、壊れちゃ…ひ、ひぎいいっ!
あひっ!あっあっ!んやっ、あああっ!ひああぁっ!あうっあああううっ!
だめっ、も…げんか…い…うっ、うあっ!い、いっちゃ…あ〜〜〜〜〜〜〜っっ!!
(精液漬けにされてスイッチの入った秘裂がレイプ再開ですぐに達してしまって)

ひゃっ、ひゃああっ、だめ、だめぇ…おまんこ逝ったのに突かれたら、壊れちゃうからぁ
お願い、お願いアキちゃん、あたしのおまんこ壊さないでぇ、んひゃああっ
(絶頂に達しても構わず犯し続けるアキに何とか止めてもらおうと哀願する)
(それがどういう結果をもたらずのかも気付かないまま…)
477菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 19:52:21 ID:n0vu31oy
ハルヒちゃんやっぱり気持ちいいんだね?
(淫らな表情で淫らな声を出すハルヒに更に興奮して)
ハルヒちゃんが犯されてイっちゃう変態さんだって知ってたら、もっと早く犯してたのに。
(乳首が千切れるほど強く引っ張りながら捻って)

もうおまんこは嫌なんだね?
(哀願するハルヒを力任せに地面に投げ飛ばしながらペニスを抜いて)

なら、ハルヒちゃんが二度と男の子と出来ないようにお尻も口も壊しちゃおうか?
(地面に這いつくばるハルヒの腰を持ち上げると、バックの体制にして)
ハルヒちゃんのうんちの世話は私が一生みるから……だから心配しないで………
(ハルヒの肛門の括約筋が切れるほど太いペニスをねじ込み始める)
478涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 20:01:43 ID:gu+gyc45
だって、だってアキちゃんの大きすぎて…きひいいいっ!
乳首っ乳首取れちゃう!きゃひいいっ!あひっ、ひいいいっ!
(乳首を引っ張られて爪先立ちになりながらも、淫らな声をあげてしまって)

あっ、あうっ!きゃあっ!
ドサッ
(未だ萎えることのないペニスを屹立させたまま仁王立ちのアキの足元に
愛液と精液を股間から垂れ流しながら這いつくばる様は普段の凛々しさから無様にかけ離れて)

やっ、そんなのいや、いやあっ!
ひぎっ!ぎゃひいいいいいぃっ!あぎっ!あっあひいいっ!
お尻がっ、お尻がぁ!ひいいいいいいっ!
(プチッ、プチッと小さく筋の切れる音を立てながらペニスが侵入していく)
(アナル破壊から逃れるように床を引っ掻いて四つん這いのまま前進して逃れようとするが)
479菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 20:13:01 ID:n0vu31oy
ふふっ不様ねハルヒちゃん……
でもこれからずっと私にウンチのお世話をされて、犯されて赤ちゃんいっぱい作るんだから。
(床を這って逃げようとするハルヒの頭髪を鷲掴みにして)
やっぱりハルヒちゃんのお尻の中もウンチだらけなのかな?
(少しずつ、しかし確実にアナルにペニスをねじ込んでいって)

私は、嫌じゃ無いからね?ハルヒちゃんの汚い所も綺麗なところも全部………ん……
(ハルヒの腸の奥深くまでペニスを一気に押し込むために、腰を一気に振る)
480涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 20:20:04 ID:gu+gyc45
た、たしゅけ、たしゅけてっ、うあああっ!
(髪の毛を掴まれ引き戻される)
赤ちゃん作ってもいいからっ、お尻っ、お尻たしゅけ…いぎゃああああっ!
(恐怖と痛みでろれつが回らなくなりながらも哀願するが容赦なくペニスをねじ込まれ)

んごおっ!んほおおおっ!ああおあおおぉおおっ!
ぎひゃあああああああっっ!!
(ゴリッとペニスがねじ込まれるとともにブツッと大きな断裂音がして)

ひっ、ひあっ…ああっ、あはっ、あはぁぁっ、お尻、お尻はいっちゃったぁ♥
ぷしゅっ、ぷしゃああああっ!
(アナル破壊と同時に理性が崩壊し、割れ目からお漏らしをしながら壊れたような表情になって)
481菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 20:35:29 ID:n0vu31oy
入った……これでお尻も私専用だね?
(最早自分では閉めれなくなったアナルを何度も突き上げながら、更に奥へとねじ込んで)
そう、入ってるよ。ハルヒちゃん……痛い?それとも気持ちいい?
あはは♪ハルヒちゃんお漏らししちゃった♪
(笑いながらも何度も何度も激しく出し入れして)
(腸壁と腸の中身を掻き出すように犯して)
ハルヒちゃんがウンチしたときは私に言ってね?オムツ交換して上げるから。
(ハルヒが前に進ほど強い力で腰を叩きつけて)
ハルヒちゃんのうんち穴でっ………イちゃうぅぅぅぅぅぅ!!!
(ハルヒの腸内でピクリと震えると、膣内に出したのと同じ量を再び吐き出して)
482涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 20:45:01 ID:gu+gyc45
はひいっ♥お尻もおまんこもぉ♥
アキちゃん専用のおちんぽ穴だよぉ♥
おひいいいいいっ!んほおおおおっ♥
いひいいっ♥いいのぉ♥ケチュ穴ゴリゴリがいいのぉ!!
(二つの穴を完全に拡張破壊されて快楽だけを貪る雌犬と化して)

くひいいいいっ!うんち穴がけじゅれひゃうよぉ!
アキちゃんのおちんぽしゅごしゅぎりゅのぉ♥♥♥
ひぎっ!んぎゃああああっっ!きゃはああぁっ!!!
(快楽に堕ち始めた肉体でもアキの本気のピストンには抗う術もなく悲鳴をあげて)

くひゃああああっ!お尻っ!お尻でひゃうっ!精液うんち出ちゃうよぉっ!
あへっ!あへえええぇ♥あああああぁぁぁっぁっ!
ブシュブシュッ!ブシュウウウウウウッ!
(中に注がれると同時に強烈な排泄欲求が起こり、直腸内に溜まった精液を一気にアナルから噴きだして)
(アナルの快感と排泄の快感両方でとどめをささせて再び達してしまう)
483菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 21:03:42 ID:n0vu31oy
あはは?ハルヒちゃん壊れちゃった?
(雌犬と化したハルヒを見てにこやかに笑って)
あら、いやらしい………まるで私の精液が噴水みたいに………
でもこれでハルヒちゃんは私のモノだよね?
(ハルヒのアナルからベニスを抜いて、広がりきったアナルとおまんこを眺めて)

これから毎日、朝昼夕方毎日三回犯してあげるからね?
(2穴を壊されて達した状態のハルヒを抱きしめて)
そういえばキスがまだだったね……これから毎日よろしくね、ハルヒちゃん
(優しく深いキスをしながら、これから絶対離さないとばかりに抱きしめる)

【しめます?それとも続けます?】
484涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 21:10:08 ID:gu+gyc45
ひゃうっ、ひゃあああっ、あひっ、あっあっ
(お尻の排泄で再び前も緩んだのか両穴から白く濁った精液をボタボタと零して)

嬉しい♥
アキちゃんのおちんぽでいっぱい犯してね
学校でも家でも外でもアキちゃんのしたいところで犯してぇ♥
んっうっ、ちゅうううううっ、んはぁっ♥
(犯され抜いた肢体をアキに預けてうっとりとキスを受ける)

【そうね、気が付けばずいぶん時間が経っちゃったから締めましょうか】
【とっても激しくて素敵だったわ、お相手してくれてほんとにありがとう】
485菅野 アキ ◆UnZ/fl52LSGB :2009/11/28(土) 21:18:49 ID:n0vu31oy
>>484
ええ………毎日犯すわ……
(まだ一発分残ったペニスは硬いままで)
制服は汚れて無いみたいだし、帰りに外でまたしようかしら?
(うっとりとしたハルヒを抱きしめながらも、残酷に次を考えて)

【こちらこそありがとう】
【お疲れさまでした】
486涼宮ハルヒ ◆Ki8.VTxOy. :2009/11/28(土) 21:20:20 ID:bEZIQKSP
【お疲れ様。閉めておくね】

スレをお借りしました。以下空きです。
487加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 03:04:53 ID:gqimQ4vd
【スレッドを借りる】
【書き出しは任せる…ということでいいのかな?】
488小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 03:17:24 ID:lA8BQfic
【加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2先生とのロールにスレをお借りします】

――――先生、来てくれるかな…
(冬の足跡が聞こえる11月も終わりの放課後。少しだけ勇気を出して)
(入学依頼、恋い焦がれる加賀谷先生に、意を決して手紙を書いて、クラス全員の提出物と一緒に職員室の先生の机に置く)
(提出物を職員室に置くのはクラス委員の仕事だが、自分からかってでたのだ】

水色の便せんに

――――――――――――――――
加賀谷先生へ 
大切なお話があります。
放課後、準備室で待っています。
――――――――――――――――

(ストレートに自分の気持を書く事も考えたが、やはり、肝心な事は、自分の口から告げた方が良い…)
(そんな思いから、敢えて呼び出すだけの手紙を書いた)

先生、来てくれるかな…
(段々と人の気配のなくなる校舎から、校庭を見て不安と期待が入間じっている)

【すみません、宜しくお願いします】
489加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 03:27:54 ID:gqimQ4vd
>>498
(ノックも何もなく、唐突に理科準備室のドアが開いた)
(そこに立っていたのは、細身で長身の物理教師。眼鏡をかけた知的な顔には、特に感情は浮かんでいない)

………小泉か。
提出物は受け取っているけど。まだ何か、用事あるの?
私は明日の授業の準備があるから、急ぎでなければ明日にしてくれると助かるよ。

(ちらりとだけ七海を見て事務的に声をかけ)
(七海が手紙の主とは思っていないようで、そのまま準備室の棚にいき、中を確認しはじめた)
490小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 03:41:26 ID:lA8BQfic
>>489
(校庭を見ていた別方向で、扉の開く音がして、慌ててその音の主を迎えるように振り返り)
(無表情で入ってきた加賀谷先生を確認すると)
あ、あの…
(いつものようなクールな表情に胸が高鳴る)
(加賀谷先生の言葉で、まさか自分の(精一杯に)書いた手紙がスルーされているとは思わず)
お手紙…あの…その…
(自分の名前を呼ばれて、盛り上がった感情は押さえきれずに)

せ、先生?
あの…あの…
(提出物を確認する先生の後ろに回ると、口籠もりながらも)
加賀谷先生…あの、手紙…あの…
(黙々と作業を行う先生の背中に向かって、意を決したように)
あの…先生…あの…
好き、です。
――入学してから…先生の事だけを見ていました…加賀谷先生の…「特別」になりたい…です!
491加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 03:47:56 ID:gqimQ4vd
>>490
…ふむ。大丈夫だな。
(クラス委員の生徒が、何か背後でぼそぼそ呟いているのは聞こえたが、どうせ大したことでは)
(ないだろうと思い、聞こえない振りをして資料の確認を続けていた)

…手紙? 何のことだね…いやまさか。
(だが、手紙、という言葉が聞こえてはさすがに心当たりもあり、憮然として振り向いた)
(どうやら、その後の告白の言葉は耳に届かなかったようだ)

あの悪ふざけの主は君だったのか。そういうことをするタイプには見えなかったが…。
いや、何か、女子の間の罰ゲームか何かなのかね?
(必死の告白の言葉も、悪戯のいいわけか何かだと勝手に解釈して聞く耳持たず)
(怒る、というより面倒な作業をしているとでもいたげな顔で七海にお説教をした)
492小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 04:00:11 ID:lA8BQfic
え…あの、そんな…
(まさか、勇気を振り絞って書いた手紙が、先生に伝わってないとは考えられずに)
ううん!
(と、首を横に振ると、首を横に振りながら、瞳を潤ませ)
罰ゲームとか、そういうのじゃ…
あの…私…
(先生の、冷静な所に惹かれていた事もあり、今、ちゃんと自分の気持を伝えなければという気持もあり)

加賀谷先生!
私、先生の事が、好きです!!
(今度は、キッパリと大きな声で伝えて)
…あの…先生の…特別に…
(そう言いながら、一歩一歩加賀谷先生に近より、はにかみがなら)
…先生の、思うような…女性になりたいんです!
493加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 04:05:54 ID:gqimQ4vd
>>492
…………。
(今度こそ、聞き間違えようのない大声できっぱりと告げられた言葉)
(同級生の男子ででもあれば、有頂天になってしまうであろう告白にも、むしろ渋い顔で腕組みをして)
(邪魔なものを見るように、眼鏡の奥の目を細めていた)

どうも、本気でいっているようだね。
困ったものだな…。
小泉君、好きといわれても私は教師だ。君の気持ちに応えることはできない。
悪いが、帰ってくれたまえ。
(溜息混じりに、それでも教師として最低限の良識を織り交ぜて拒絶する。が)

……そもそも興味ないしね。
(と、ぼそりと本音を呟いてしまう)
494小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 04:16:52 ID:lA8BQfic
うっ…あの…あ…
(自分の中では、1年以上温めてきた思い…告白にも熱が籠もっていた(筈))
(それを加賀谷先生は一蹴して)

あの、あの!
…先生、私、そんなに魅力、ありませんか?
(コンプレックスの胸をこの時ばかりは強調してみせて)
(勇気を出して、一歩一歩近寄ると)
先生は大人ですもの、高校生の私に興味が無いのは…分ります…
でも、私…本当に、先生の事が好きで…
(いつもは大人しいが、も、饒舌にならずにはいられなかった)

先生…私、先生に気持が伝わるなら、
(もう、表情は心細くて仲間ば泣き顔になっていて)
どんな事でも…
495加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 04:22:35 ID:gqimQ4vd
>>494
………。
(いつも大人しい七海であれば、これだけ言えばそそくさと帰るだろうと思っていたが)
(逆に饒舌に迫ってくるのに、引いたように一歩下がった)

魅力か。ないな。
君もくだらないことを言っている暇があったら、帰って元素の一つでも覚えなさい。
(教育者として、一応、相手を傷つけないよう気をつかっていたつもりだったが)
(それも面倒になり、冷たく残酷な言葉をポンポン投げつける)

ふう、こうまで言ってもわからないとは…。
どんな事でも?
そういうことを軽々しくいうんじゃない。
この場で、ストリップでもしろといわれたらするのかね?
(泣き顔にも興味も同情もせず、明らかにできないだろう、といいたげな言葉を放つと)
(七海に背を向け、また資料を整える作業を始めてしまう)
496小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 04:30:51 ID:lA8BQfic
>>495
魅力…ありませんか…?
(先生の言葉に、きゅっと唇を噛んで、悲しそうな表情をしたが)

ストリップ…?あの…加賀谷先生が望むのなら…
先生、見て…くださいますか?
(一旦は、引き下がろうとしたが、ふるふると震え、拙い考えから)
(息を殺しながら、制服の上着を脱ぎ)
先生…、見て…ください…
(ベストのボタンを外し始める)
497加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 04:33:54 ID:gqimQ4vd
>>496
ん?
…………ふう。
(見てください、といわれてさすがに振り向き。本当に上着を脱いでいることに軽く眉を上げて)

いいだろう。
そこまでするというなら、君が気のすむまで、付き合おうじゃないか?
どうせ途中で怖気ずいて逃げ出すだろうしね。
(そう決め付けると、椅子を引っ張り出して座り、長い脚を組んで)
(実験対象でも観察するような目で、震える七海を見つめた)
498小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 04:44:30 ID:lA8BQfic
>>497
あ、はい…
(ストリップをさせられる事以上に、先生が自分を向いてくれと事に歓喜して、身体が熱くなり)
(先生から視線を逸らさずに、ベストのボタンを一つずつはずして)
はぁ…はぁ…
(思いもよらず、段々と息使いが激しくなり)
(肩からするっと、ベストを下ろすと、胸元のタイのホックは外し、上からボタンを一つずつ外してゆく)
(その間も、冷静な加賀谷先生の視線を意識しながら、一つずつ…)

(ブラウスのボタンを全て外して、スカートのホックに手をかけてるが、戸惑い、少しだけ裾をめくり)
(恥ずかしくて、身体が硬くなっていて、消えそうな声で)
…先生?あの…ど、どう…ですか?
499加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 04:47:52 ID:gqimQ4vd
>>498
…ふん。
(横の机に肘をついて、冷めた目で七海がゆっくり制服を脱ぎ、ブラウスのボタンを外していくのを観察していた)
(やはり胸はかなり大きいな…などと、あまり興味もないまま観察の結果だけを思い浮かべる)

どう?
……正直、よく私の目の前でそんなことができるものだ、と思っているよ。
だが、その程度じゃあとてもストリップとは言えないではないかね?
ここでやめて帰ってくれれば、私も今日のことは忘れるよ。
(もう帰りなさい、と言わんばかりの口調でそう言い放つ)
500小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 05:00:54 ID:lA8BQfic
>>499
せ、先生、
(釣れない先生の言葉に、落胆の表情を見せるが)
ど…どうすれば…先生は、私を、女として、見てくれますか?
(今まで生きてきた中で1番、恥ずかしい格好をしながら、尚も、恋しい先生に投げかける言葉は必死で)
(所詮、高校生の思っているいやらしさは大人には通じていない事を確認し、)

ううん…先生の、いう事、何でも聞きますから…あの…
先生を好き…っていう気持…受け止めてください。
(そう言って、先生に抱きつく)
(意識はしていないが、無駄に発達した胸や、むっちりとした身体がで先生を抱きしめる)
501加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 05:07:15 ID:gqimQ4vd
>>500
どうすれば、と言われてもね。
(やれやれ、と首を振って七海の必死の問い掛けを聞き流す)

…むっ。
(それでも、むっちりとした身体が密着すれば、雄としての本能は反応して、ズボンの内側でペニスが充血していくのを感じた)

やれやれ……仕方ないな。
では、今から私のいうとおりにできたら、小泉君を私の女にしてあげよう。
(そう、落ち着いた声で抱きついてくる七海に囁き)
(ボタンの外れたブラウスの胸元に手を差し込み、ブラジャーがはち切れんばかりの乳房をゆっくりと包み込む)

私の女になるということは、君の身体を使って私の性欲の処理をしてくれるということだ。
だから…小泉君のこの大きく育った乳房やお尻、それにヴァギナも、その奥の子宮も、アナルさえも、私の好きに使ってよいと、
ここではっきり宣言しなさい。
(乳房をゆっくり揉みこねながら、静かな声で恥ずかしい宣言を命じた)
502小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 05:22:06 ID:lA8BQfic
>>501
んぁ…っ!
(既に火照った身体に、ひんやりと加賀谷先生の手が滑り込んでくる)
あ…あぁ…
(先生の囁きは、無垢な七海には愛撫にも等しくて)
先生の…女に…?
(軽く息を荒げながらも、先生の言葉を聞き漏らさないようにしながら)

…えっ…そんな事…
(あまりにも、いつもの加賀谷先生の口調で、思わぬ事を命じられ)
んっ…はぁ…はぁん…
(恋い焦がれる先生に、胸を揉まれ、逡巡しながらもよく考えずに)

せ、先生…
あの、先生が…望むなら、先生の好きに…私を、使ってください…
(全ての言葉を復唱する事はせずに、今は、先生に気持を伝えようと必死にそう宣言して)
…先生の…女になります…
(今は、先生が自分に興味を持ってくれた事だけが嬉しく、抱きしめる力を強めた)
503加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 05:29:45 ID:gqimQ4vd
>>502
そうか。
(強く抱きしめてくる七海の乳房を両手で掴み、逆に押し返すように腕を伸ばし七海を目の前に立たせる)

ではとりあえず、不覚にも発情してしまったのでこの乳房を愉しむとしようか。
それにしても、実際に弄ってみると確かに大きいな。
この乳房で私を誘惑できると、思ったのかね?
(そこだけ大人っぽいブラに包まれた大きな乳房を、機械的なまでに休まず掴み、ねじり、揉み込みながら声をかける)

(ブラの隙間に手を入れ、窮屈そうな巨乳を引きずり出すと、すかさず乳首を指先で摘み、指の腹で転がしていく)

…そういえば、いわゆる巨乳となると乳房の感度は低いと俗に言うが…。
君はどうなんだい?
こうされて気持ちが良いのかな?
504小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 05:39:30 ID:lA8BQfic
>>503
んうぅっ。
(今まで、自分の胸をそんな風に眺めた事はなく、からかわれる事の多い胸が)
(憧れの先生の手によって目の前に露わにされていくのを、じっと見ながら)

はぁっ、はぁぁ、あのっ
(愛撫というにには、機械的な先生の手の動きだが、その手の動きに息を荒げ)

はぁ…はぁ…はいっ…気持ち…いいです…
(抵抗する事なく、先生の指先で硬くなる乳首に、吐き出す吐息は激しくなり)
505加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 05:43:48 ID:gqimQ4vd
>>504
ふむ……、
(柔らかい肢体を持つ少女が巨乳を揉まれて荒い息をしていれば、その少女を滅茶苦茶にしたいという欲求は自然と湧き出る)
(摘み上げた乳首を強めにキュウゥと扱いてから立ち上がって)

では、次はセックスだな。
そうだな…… この机に手をついて、こちらにお尻を向けなさい。
(白衣を脱ぎ捨て、ジッパーを引き下ろしながら命令した)
506小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 05:52:04 ID:lA8BQfic
>>505
(先生の思惑は、よく分っていないが)
あっ…あぁ、あぁぁ…
(乳首を強めに扱かれると、思わず色っぽい声をあげてしまい)

はぁ、はぁ…あっ
…せ、セックス…!?
(胸を軽く蹂躙されていたが、、セックスという言葉を聞いて)
わ、私…あの…まだ…
(言われた通りに机に手はついたが、身体は先生の方を向きながら)
(先生の顔をじっと見つめ、口籠もりながら男性経験が無い事を伝えた)

507加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 05:57:00 ID:gqimQ4vd
>>506
…どうしたね?
(さっさと済ませてしまおう、とでもいうようにズボンから勃起したペニスを引き出すが)
(まだ言われたとおりの姿勢を取りきれない七海を見て不審そうな顔をする)

なんだって、君は処女か?
……で?
処女だから…やめるのかい? 私はそれでも構わないよ。
だが、もし私の女になるというのが本気なら、さっさとお尻をこちらに向けて。
自分でショーツを下ろして、ヴァギナを、オマンコを見せるんだ。
508小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 06:07:58 ID:lA8BQfic
>>507
あ、あの、私…まだ…処女で…
(恥ずかしくてしょうがないように、そう告白しながらも、)
(先生の勃起したペニスに息を飲み)

(少しだけ震えながら、先生の顔をじっと見て)
…ほ…本当に…先生の女に…してくれますか?
(確かめるようにそう問いかけるが。「先生の女」というのは、「恋人」にしてもらえると、都合良く捉えていて)

(意を決すると、母親の買った色気のないショーツを下ろし、先に言われた通りに先生にお尻を突き出し)
…や、止めないでください…あの…先生が初めてなら…
509加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 06:12:05 ID:gqimQ4vd
>>508
…処女がずいぶんと大胆なことをするものだ。
だが、私は嘘はつかない。
今のところ君は私の言うとおりにしている…だから、私の女にすることになるね。
(片手を、突き出された白いヒップに乗せて産毛を逆立てるように軽くなでまわし)
(時折指先を股間に伸ばして割れ目を擦り上げていく)

当然、処女も私のものということになるが…。

……ふざけているのかい? 私が童貞のはずがないだろう。
(流石に少し不機嫌そうになって、パチン、と軽くヒップを叩き)
(そのまま両手で尻たぶをつかみ、熱く固いペニスの先を、七海のオマンコに押し付ける)
510小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 06:21:05 ID:lA8BQfic
>>509
んっ…あ…
(先生の指が割れ目を擦り寄せる度に、小さな声を出しながら)
…はい…お願いします。このまま、先生の…先生の女にして…

あっ!…ん…はぁ…はぁ…先生…
(軽く、ヒップを叩かれ、軽く仰け反ったが)
(押し当てられた先生自身の硬さと熱さに、一瞬身震いして)
…はぁ、はぁ…ごめんなさい。
あの、このまま、先生の…もの(女)にしてください…
私の、バージンを…先生の…ものに…してください…
511加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 06:26:29 ID:gqimQ4vd
>>510
……私の女なら、当たり前だな。
(冷たく言い放つ言葉。だが、確かに自分の女(もの)として七海を扱っている)
(しっかりとお尻を掴み逃げられなくしてから、腰を押し付け、硬く熱い亀頭を狭い割れ目にねじ込んでいく)


んっ…んん……入っていくぞ、小泉君…。
これが、君が私のものになった証の痛みだ……。
(ギチ、ギチ、と処女の膣を容赦なく固いペニスを引き裂き、のけぞろうとしても両手で背中や肩を押さえつけて)
(もうここまできたら、好きなだけこの少女を弄んでやろうと腹を括っていた)
(自分の女だと強調してやりながら、自分の欲望を満たすために七海の苦痛もおかまいなしに)
(ずっしり重いペニスを抜き差しし始める)
512小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 06:41:46 ID:lA8BQfic
>>511
んくぅっ…んぁっ…先生の…あっ、入って…
(力強く、くみしだかれながら、愛しい先生が入ってくる)
あっ…いやっ…痛っ…あーっ、あぁ…い、痛いですっ、先生…いやぁ…!
(それは、初めて男を迎え入れる痛みが走り、身体を揺らしながら、逃れようとするが)

これが、先生のものになった…証…っ
(先生の口からその言葉が聞こえると、ぎゅっと目を閉じて痛みを堪えながら)
…はぁっ、はぁ…
(ただ、そこを先生に差し出しながら痛みに耐えて)

…はぁ、はぁ…これで、先生の…女(恋人)に…
(そう思うと、初めての痛みさえも心地よいものに感じてきて)
513加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2 :2009/11/29(日) 06:46:57 ID:gqimQ4vd
>>512
ふむ……。
そうだ。痛いだろうが、これに我慢できなければ私の女の資格はないぞ。大丈夫だね?
(自分のかける甘い言葉に酔い、苦痛すら快感に感じはじめた少女の様子に唇をゆがめ、嘲笑を浮かべた)
(そんな笑みのまま言葉だけは少し気遣うようなものにして少女の心を弄ぶ)

ん…んっ。
やはり処女はきつい…な。
気持ちいいぞ、小泉君のオマンコ…は…。射精してしまいそうだ。
(ズズズ、と奥深くまで押し込み先端で子宮まで押し上げ)
(自分のペニスの形を覚えさせるみたいにゆっくり引いていく長いストロークのピストンを何度も続ける)
514小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 06:56:09 ID:lA8BQfic
>>513
は、はいっ。
くっぅ‥先生?‥だ、大丈夫、です‥はぁ…ぁん…
(さっきまで、冷たいとさえ思っていた先生の言葉が、急に優しくなり)
あぁ…これで…んっ…先生の…あぁ…
(そこの違和感や痛みよりも、その事が嬉しくて、もっと差し出すように腰を突き出し)

ん…あぁ…そんなのっ。
先生のが奥の奥まで…あぁ、あぁ、あっ…
…うぅ…先生、気持、良いですか…私の…
515小泉 七海 ◆rNu0yKvloY :2009/11/29(日) 07:20:40 ID:lA8BQfic
【加賀谷先生、落ちられましたか?】
【遅くまでお付き合い、ありがとうございました】
【伝言などして頂けた嬉しいのですが…ご縁がありましたら、またお相手お願いいたします】
【占有してな何なので、これで締めますね】

【場所をお借りしました。ありがとうございました】
516伝書鳩:2009/11/29(日) 10:25:08 ID:ZcMbDyMO
■■■ 伝言板 XYZ 11 ■■■
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1259381712/46
加賀谷 雅信 ◆nAwLblLke2さまより伝言のお届けです


【 小泉 七海 ◆rNu0yKvloY 君へ】

すまない、連続投稿規制というものに引っかかってしまった。
伝言に気付いてもらえればいいのだが…。
ともあれ、さすがに時間も時間なので私はここで先に落ちさせてもらうよ。

気が良ければ、続きをやってもよいかな…とは思っている。
再開の日時は伝言で決めよう。

では、おやすみ。
517 ◆alwqLE5Jyg :2009/11/29(日) 19:16:50 ID:xAK+zMHg
【渡瀬 飛鳥さんとのロールにお借りします】
518渡瀬 飛鳥 ◆111HBuO8jI :2009/11/29(日) 19:20:13 ID:INiFI9LC
【移動完了しましたー。スレお借りしますね。】
【それじゃ私からのかきだしですね。少しおまちください。】
519渡瀬 飛鳥 ◆111HBuO8jI :2009/11/29(日) 19:35:52 ID:INiFI9LC
>MCスレより
んんんっ、あっ…ふぁぁ!き、気持ちいいけど、少し擽ったいですよ。
は、はい…お願いしますマネージャー。んっ…やぁん!
(当然異性に胸を揉まれた事などない為、その感触に身体を震わせる)
ふぁ?んんっ…解りました。それじゃ少しだけ待って下さい…
そう、ですよね…服からより直接触られる方が肌で感じて良さそうだし…
(薬の効果が完全に回ったのか、どこか虚ろな瞳をしながら衣装をゆっくりと脱ぎ捨てていく。)
(ワンピース風の衣装を脱げば同様の色の下着が姿をみせて。)
ひっ、あぁぁ!?ま、まねーじゃー!?
あんっ……くすぐった…ひぁぁ。
(先端部分に軽く触れられ、耳元に伊吹を吹きかけられただけでも大袈裟なリアクションをとる)

はぁ…はぁ……
(衣服を脱ぎ捨て下着姿に。薄ピンクのグローブとブーツは其の侭の姿で胸元を隠す様にして立ちすくむ)
(それから息を整えると再び今度は下着に手を掛けて脱ぎ始める)
お、オナニー…ですか?んっ、そ、れは…ここと…ぁ、後は、胸と…
その、マネージャーの事を考えて…弄る事もありますね…んん、
(そういいながら秘所を指差して軽く弄り)

【お待たせしました。それではお願いしますね】
520 ◆alwqLE5Jyg :2009/11/29(日) 19:50:43 ID:xAK+zMHg
あぁ……私のいうことをしっかり聞いてくれて、私は嬉しいよ、飛鳥……
そう、これはキミのためなんだ……しっかり身体を解して、気持ち良くなるため、ね……
(囁きは、より濃密に飛鳥の頭を支配していく)
(あくまでも彼女のため、という意識を刷り込みながら)
ん……かわいい下着だね、飛鳥。
今回の衣装にぴったりなのを選んだのかな?
ふふっ、そんなに敏感に反応して……本当に直接触ったら、どんなになってしまうかな?
飛鳥、もっともっと、かわいい顔を見せて……

……いい立ち姿だ。
バッチリ決まっているよ、飛鳥。キミの新しい面を見た気分だよ。
肌もきれいだし、少し赤らんでるのが色っぽいね……
(一部の装飾を除いて下着姿になった飛鳥に拍手を送って、その姿を誉める)
はは、それは嬉しいなぁ……私を思って、してくれているんだ?
……だったら飛鳥、せっかくだから見てあげようか?
私を思ってしてくれているのだから……より私の好みにあったオナニー、したいだろう?
衣装を脱いだら、そのテーブルに座って、私に見せてくれ。
今みたいに、胸と……もう濡れているそこを、弄るところをね。
(飛鳥が自分を思ってオナニーをしている……その事実に、口元を歪ませて)
(そして、見逃さなかった秘所への手付きに、新たな指示をする)
(渡瀬 飛鳥のオナニーショー。自分で考えた催しに、くつくつと笑いを漏らして)



【こちらこそ、よろしくお願いします】
521 ◆alwqLE5Jyg :2009/11/29(日) 20:02:06 ID:xAK+zMHg
【すみません、ちょっと席を外します】
【すぐ戻りますが、次のレス、たぶん遅れます……たびたびすみません】
522渡瀬 飛鳥 ◆111HBuO8jI :2009/11/29(日) 20:08:17 ID:INiFI9LC
そう…言って貰えると私も嬉しいですマネージャー…
もっと、マネージャーに喜んで貰えるようがんばります…
これは私の為……しっかり身体を解して気持ちよくなるため……
(絡みつく様な囁きが脳内に響き渡る。それに比例して表情が消え初めて)
(この行為はあくまでも自分の為である。と意識に刷り込まれると疑いの気持ちは無くなり)
そう………です。衣装も、ピンク色だったし
は、はい…解りました…
(先ほどまでとは違い今ではまるで人形の様にマネージャーの指示に従う様になって)

んっ…ぁぁ。は。はい。有難う御座いますマネージャー。
だってこれは…マネージャーに見られてるから…
(頬を赤らめそう告げて)
えっ…あの、は、い…マネージャーに見て、貰いたいです。
したいです。マネージャーの好みにあったオナニーを…
解りました…ん、あぁぁ
(そして最後の砦である下着に手をかけて脱ぎ捨てていく)
(ショーツを脱いだ後を見れば水溜りが出来ている事が解り、指摘されれば表情を赤くして)
(そしてゆっくりと、際ほどまでケーキと紅茶のあったテーブルに座り、股を開く様にしてみせれば)
あ、あぁぁ……見て、下さいマネージャー。
私の…はしたないオナニー…姿。んっあぁぁ♪マネージャーに見られてる…
わ、たし…こんなえっちな事して…恥かしいのにぃ…
(振るえながらも手袋越しに濡れた秘部をクチュクチュと弄り始めて)
(時折豆を摘むとビクリッ!と身体を震わせ)
523 ◆alwqLE5Jyg
私に見られて、感じているわけだ?
飛鳥がそんな娘だとは、思わなかったな……はは、こんなにエッチな娘だったなんてね
あぁ、よかった……そしたら、私がじっくり見てあげるよ、飛鳥……
精一杯、私を楽しませてくれ。
(ショーツを脱いで、濡れた秘所を、赤くなった肌を、尖った胸の先を、舐め回すように見つめる)
(そのまま、飛鳥のオナニーショーをじっくりと見つめる)
(音を立てて弄り回す姿を椅子に座りながら眺める)
いいよ、飛鳥……恥ずかしい姿も、いやらしい顔も、全部見ているよ……
さぁ、もっと、よく見せて……よく、そこを開いて?

(やがて、すっと立ち上がり、飛鳥の傍に近づいて)
ねぇ、飛鳥……私も、手伝ってあげるよ。
飛鳥はここが弱いのかな?
ここを、私が弄ってあげるよ……それとも、指を入れてあげようか?
(飛鳥が強く反応していた場所に、自分も指を添えて触り始める)
(豆を軽く指で擦り、また僅かに秘所に埋め……また、こっそりと頬に口付け、耳を舌で舐め)



【大変お待たせいたしました……】