好きに使うスレinオリキャラ板4

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532久遠ゆりか ◆Juli/dituo
先輩の、人間関係……
(なんとなく、思い込みで発してしまった言葉だったが)
(よく考えてみれば、紅裂が誰かと接しているのを、直接見たことが無くて)
(あの、可愛らしくも悲痛な瞳を持った中学生の後輩とは、面識があることぐらいしか知らず)
(己の考えの無さの発言に、さすがに少し反省したのか、少しだけ項垂れた。)

………?
(困ったような、そして少し訝しく思いながら、自分のことを『キミ』と呼ぶ紅裂を見た。)
(軽薄で、いつもふざけたような紅裂も、きっと本当の彼だけれど)
(けれど、今、目の前に居る少年も、間違いなく紅裂の心の一部であるのだろう、と)
(あまり鮮明な写真ではなかったけれど、きっと美しくも残酷な笑顔で、夜を歩いている姿も、)
(きっと、あの写真で見た彼も、本当の紅裂の一部。)
(彼を構成するものは、なんと複雑なのだろう―――)

わたしが、いなくなったら?寂しい?
(どういう表情を見せていいか解からずに、無表情で俯いて、繰り返す。)
わたしだって……
(くっ、と、唇を噛み、息を吸い込んで)
――わたしだって、先輩がいなくなったら、寂しい。
だけどいつか、先輩は、わたしの前から居なくなる…かも、しれなくて。
わたしは、それを止めることができなくて。
先輩のことを、認めることもできなくて。
わたしは――、わたしは、何も出来ない子供で―――っ
(自分でも、泣いていないのが、不思議だった。)
―――っ
(口走ったことに息を飲み、小さく深呼吸して)
………ご、ごめんなさい。意味、わかんないですわよね。
(顔をあげ、これ以上、自分に聞いてくれるなとばかり、笑顔を向けて)
ね、先輩。今度、あの…甘いの――なんでしたっけ?
なんとかミルクと、オムライス。一緒に作って食べましょう。
わたしと約束、してくれます?
(右手の小指を立てて、紅裂の目の前に差し出した。)